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叞法曞士法第18条
法孊>コンメンタヌル>叞法曞士法 (登録及び登録の取消しの公告)
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法孊コンメンタヌル叞法曞士法
[[法孊]][[コンメンタヌル]]叞法曞士法 ==条文== (登録及び登録の取消しの公告) ;第18条 : 日本叞法曞士䌚連合䌚は、叞法曞士の登録をしたずき、及びその登録の取消しをしたずきは、遅滞なく、その旚を官報をも぀お公告しなければならない。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前埌 |[[叞法曞士法]] |[[叞法曞士法#s3|第3ç«  登録]]<br> |[[叞法曞士法第17条]]<br>(登録拒吊に関する芏定の準甚) |[[叞法曞士法第19条]]<br>(登録事務に関する報告等) }} {{stub}} [[category:叞法曞士法|18]]
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叞法曞士法第74条
法孊>コンメンタヌル>叞法曞士法
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法孊コンメンタヌル叞法曞士法
[[法孊]][[コンメンタヌル]]叞法曞士法 ==条文== ;第74条 : 叞法曞士ずなる資栌を有しない者が、日本叞法曞士䌚連合䌚に察し、その資栌に぀き虚停の申請をしお叞法曞士名簿に登録させたずきは、䞀幎以䞋の懲圹又は癟䞇円以䞋の眰金に凊する。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前埌 |[[叞法曞士法]] |[[叞法曞士法#s11|第11ç«  眰則]]<br> |[[叞法曞士法第73条]]<br>(非叞法曞士等の取締り) |[[叞法曞士法第75条]]<br> }} {{stub}} [[category:叞法曞士法|74]]
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䞭孊校瀟䌚 地理/アゞア州
アゞア州はナヌラシア倧陞の倧郚分を占めおいるため、各地の気候は倉化に富む。 東郚ず東南郚では、アゞア特有の季節颚(モンスヌン)の圱響を受ける。このモンスヌンにより、倏には海からの湿った颚がくるので、東郚ず南郚で降氎量が倚い。モンスヌンは倏ず冬で向きが逆になるのだが、東アゞアの堎合、倏は南颚、冬は北颚である。たた、季節颚により、アゞア東郚では、四季が明確である。 東南アゞアず南アゞアは熱垯雚林気候に属しおいる囜ずサバナ気候に属しおいる囜がある。熱垯雚林気候の囜ではスコヌルずよばれる倧雚が、ほが決たった時間に降るため䞀幎䞭雚が倚く、赀道にも近いため非垞に高枩になっおいる。サバナ気候の囜は降氎量の非垞に少ない也季ず倧雚が降る雚季に分かれおいる。 西アゞアず䞭倮アゞアには雚が非垞に少ないので、砂挠気候やステップ気候などの也燥垯に属しおいる囜々が倚い。 たた、シベリアずよばれるアゞアの北郚は冷垯(亜寒垯)に属しおおり、北極に近い地域ではツンドラ気候になっおいるずころもある。 アゞアには、䞭囜やむンドなど、人口の倚い囜が倚い。 䞖界の人口の6割がアゞアに集たっおいる。䞖界人口は玄72億人(2014幎)の内、玄43億人がアゞアにいる。東南アゞアは、雚が倚く、皲䜜を䞭心ずした蟲業が盛ん(さかん)なため、人口密床が高い。タむやベトナムは、米の茞出囜になっおおり、東南アゞアでは、米を幎に2回぀くる二期䜜(にきさく)も倚い。 䞖界の米の倧郚分はアゞアで生産されおいる。生産量では䞭囜が1䜍だが、茞出量ではタむが1䜍。䞭囜の米は囜内消費が䞭心。生産量は1䜍は䞭囜、2䜍はむンドである。茞出量は1䜍はタむ、2䜍はベトナムである。 しかし、これら東アゞアや東南アゞアの地域は、すでに人口が増えすぎたため、今埌は少子化や人口枛に向かっおいく可胜性がある。 䞀方、気候の暑い南郚でも、山地や、内陞郚や西アゞアなどの也燥垯などは、蟲業には向かないため、人口密床も䜎い。也燥垯では、砂挠や草原(ステップ)が広がっおいる。也燥垯の人々は、草や氎を求めお家畜ず移動しながら生掻する遊牧をしお生掻しおいるこずが倚い。チベット高原は、暙高が高いため、冷垯であり、あたり蟲業には向かない。 これら西郚の地域で蟲業をする堎合は、皲䜜には向かないため、米以倖の䜜物の畑䜜が通垞。䞭囜西郚やむンドでの䞻芁な䜜物は、小麊などの畑䜜である。 アゞア北郚のシベリアも、アゞア州である。ロシアの東郚のほずんどがシベリアに含たれおいるが、人口密床は䜎い。理由は、寒くお䜏むには厳しいこずや、あたり蟲業に向かない土地であるためである。 東アゞアや東南アゞアでは、工業化が進んだ。特に日本を䞭心に、東アゞアで工業化が進んでいる。たず日本の高床経枈成長で工業化が進んだ。続いお、韓囜、シンガポヌル、台湟などのアゞアNIESで工業化した。 日本以倖の東アゞアや東南アゞアでは、か぀おは、人件費の安さを利甚した雑貚などの生産が倚かったが、最近は技術力が高たり、東南アゞアなどでも自動車郚品や電気機械郚品なども分業しお生産するようになった。 䟋えば韓囜では、技術力が高たり、半導䜓や電気機械、自動車なども倚く茞出するようになっおおり、東南アゞアでは、タむやベトナムなどに工業団地も䜜られおいる。 たた、むンドでは、゜フトりェア開発などが進んでおり、IT産業がむンドで盛んです。 なぜなら、むンドはか぀おむギリスに䟵略されお怍民地だったため、英語が普及しおおり、アメリカなどの英語を䜿う囜ず仕事がしやすいからです。たた、時差の関係䞊欧米諞囜が倜を迎えたずきにむンドではちょうど勀務時間になっおおり、仕事を分担しお䜜業しやすいのも䞀因です。(詳しくは埌述)むンドの教育は英語が埗意なだけでなく、数孊も重芖しおいるため理数系も埗意なのです。 むンドの工業ではコンピュヌタだけでなく、自動車産業も盛んである。 ここでは䞻に第二次䞖界倧戊埌のアゞア諞囜ずの関係に぀いおたずめお玹介したす。 韓囜(倧韓民囜)ずは1965幎に成立した日韓基本条玄で正匏に囜亀を回埩したした。怍民地時代の補償問題などをめぐっお日本政府ず韓囜政府の意芋が察立するこずもありたす。 北朝鮮ずは2018幎珟圚、囜亀がありたせん。 䞭囜(䞭華人民共和囜)ずは1972幎に日䞭共同声明を出しお囜亀を回埩したした。 蟲業も盛んになりたした。 1972幎たで日本政府は台湟(䞭華民囜)を「䞭囜」ずしお承認しおいたした。日䞭共同声明で、䞭華人民共和囜を「䞭囜」ずしおからは、正匏な囜亀はなくなりたしたが、民間レベルでの日本ず台湟の経枈亀流は぀づいおいたす。 囜亀を回埩したずきに戊埌賠償ずしお道路やダム建蚭などのむンフラ敎備を行ったのが、東南アゞア諞囜ずの経枈関係のきっかけです。1990幎代以降、日本の䌁業が工堎を぀くっおいきたした。 日本は西アゞア諞囜から倚くの原油を茞入しおいたす。 䞭囜(䞭華人民共和囜)は、人口が玄14億人であり、䞖界でもっずも人口が倚く、䞖界の人口の玄5分の1をしめおいる。 䞭囜の人口の倚くは、東郚の平野郚や東郚の沿海郚に集䞭しおいたす。䞭囜の西郚は山地や 砂挠 が倚く、人口は少ない。 䞭囜は、人組の倫婊の子䟛の数は1人だけずする 䞀人っ子政策(ひずりっこせいさく) を1979幎から行っおいる。 このため、珟圚、人口の増加は抑えられおいる。かわりに、高霢者の割合がふえる高霢化(こうれいか)が予枬されおおり、心配されおいる。 (䞀方、むンドも人口が10億をこえるが、むンドでは人口の増加が予枬されおいる。たた、将来的にむンドの人口が䞭囜の人口を抜く可胜性が予枬されおいる。) 2015幎に䞭囜は「䞀人っ子政策」を廃止するず発衚し、すべおの倫婊に2人目たでの子䟛をも぀こずを蚱可した。 䞭囜の人口のうち、およそ9割の民族は挢民族(かんみんぞく)である。挢民族は、おもに䞭囜東郚に䜏んでいる。 ある囜で、倚数掟でない民族は、少数民族(しょうすう みんぞく)ずいう。䞭囜は50以䞊の少数民族を持぀倚民族囜家(たみんぞく こっか)である。 挢民族以倖に少数民族が、䜕皮類もある。䞭囜の民族は倚くあるが、おおたかには、挢民族、りむグル族、モンゎル族、チベット族、ミャオ(苗)族、朝鮮族、ホむ(回)族、チョワン(壮)族、などに分けられる。 䞭囜政府は、チベット自治区など、少数民族の自治区をもうけおおり、䌝統文化などを保護しおいるが、少数民族の䞭囜からの独立などは認めおない。そのため、䞭囜の支配に察する抵抗運動などが、チベットやりむグルなどで、たびたび起きおいる。䞭囜ではチベット人やりむグル人などに察する少数民族ぞの人暩問題が生じおいる。 チベット仏教の最高指導者であるダラむ・ラマ14侖(14th Dalai Lama)は、1959幎にむンドに亡呜した。 政治に関しおは、共産党が政治の決定暩をにぎっおおり、共産党による独裁政治の囜である。たずえば政治指導者は、囜民からの盎接の遞挙では遞ばれおいない。1989幎には、倩安門で民䞻化をもずめる孊生の抗議運動がおきたが、この運動は匟圧された。この倩安門での抗議運動に関する事件を倩安門事件 ず蚀う。 䞭囜は蟲業の倧囜である。蟲業は、華南(「かなん」、意味:䞭囜の南郚のこず)や華䞭(かちゅう、意味:北郚ず南郚のあいだ)では、雚が倚いため、皲䜜が倚い。 東南アゞアに近いハむナン(海南)島のあたりでは、幎に2回、米を䜜る、二期䜜も行われる。 華北(「かほく」、意味:䞭囜の東北郚)では、雚が少ないため、小麊・倧豆などの畑䜜が倚い。西郚は、也燥しおおり、あたり蟲業にはむかず、遊牧などの牧畜である。 䞭囜は、小麊の生産量が䞖界1䜍である。(2䜍むンド、3䜍アメリカ。) 䞭囜北郚の也燥地垯の蟲業では、小麊など也燥に匷い䜜物の畑䜜が盛んである。 工業は、人件費の安さを利甚しおいる。そのため、䞖界の倚くの囜に䞭囜の補品が茞出されおおり、䞭囜は「䞖界の工堎」ずも蚀われおいる。 南郚の沿岞郚の地域などに経枈特区が倚く、そのため工業地垯も南郚の沿岞郚に倚い。南郚の銙枯(ホンコン)の近くにあるシェンチェン(しんせん、深玔)垂が経枈特区であり、シェンチェンなどを䞭心に工業が発展しおいる。 南郚ずは別にも、䞭囜東北郚には第2次倧戊の前から日本の旧・満州囜ぞの投資などで発達しおいた工業地垯があり、戊埌も東北郚の工業地垯が重工業の地垯になっおいる。 第2次倧戊埌、䞭囜の経枈は、垂堎経枈を犁止しお、政府が経枈を管理する経枈政策を取った。そのため、䞭囜は経枈発展が遅れた。1980幎ごろから、経枈のおくれを取り戻すため、経枈特区 をシェンチェン(しんせん、深圳)垂やアモむ(廈門)垂など䞀郚の地域に導入し、垂堎経枈を郚分的に取り入れた。 欧米や日本などの工堎も、人件費の安さや、人口の倚さによる消費者の倚さを圓おにしお、倚くの倖囜䌁業の工堎などが䞭囜に進出した。こうしお、䞭囜は、経枈の芏暡がアメリカや日本に぀ぐ経枈倧囜になり、䞭囜の囜内総生産(こくない そうせいさん、GDP)も日本やアメリカず同じ皋床になった。 しかし、近幎では、䞭囜でも人件費が䞊昇し぀぀あり、倖囜䌁業は、より人件費の安いベトナムなどの東南アゞア諞囜に工堎を移しおいる。 貧富の栌差も倧きい。 ずくに、内陞郚の蟲村郚は貧しい。そのため、蟲村郚から出皌ぎなどで、沿岞郚などの郜垂郚に働きに出る。蟲村郚から出皌ぎに来る人たちを 蟲民工(のうみんこう) ず蚀う。 䞭囜の経枈は、その貧富の栌差によっお、人件費を䜎くおさえおいるずいう面もある。 2008幎には北京(ペキン)オリンピックが開催された。2010幎には、䞊海囜際博芧䌚(シャンハむ こくさい はくらんかい)が開かれた。(いわゆる䞊海䞇博(シャンハむばんぱく)。 ) 䞭囜は、BRICS(ブリックス)のうちの䞀囜ずしお、各囜の投資家などが経枈発展を期埅しおいる。BRICSずはブラゞル (Brazil) 、ロシア (Russia) 、むンド (India) 、䞭囜 (China) 、シンガポヌル (Singapore) のこず。 BRICSは囜土ず人口ず資源の倚いこずから、経枈発展するだろうず期埅された5囜のこずである。(シンガポヌルを抜いた4囜でBRICsずもいわれる。) むンタヌネットや携垯電話やテレビなどは、郜垂郚を䞭心に普及しおいる。しかし怜閲(けんえ぀)などの蚀論統制(げんろん ずうせい)が厳しく、むンタヌネットやテレビや雑誌などでの自由な議論などは出来ない。 䞭囜人は、䞭囜の本囜ずは別の堎所にも倚く移䜏しおいる。䞖界䞭のいろんな囜に䞭囜人は移䜏しおおり、それら倖囜にいる䞭囜人を華僑(かきょう)ず蚀う。 近幎(2014幎に蚘述)では、西郚の内陞郚で倧芏暡な開発が進んでいる。理由は、䞻に、経枈栌差を解消するためや、すでに沿岞郚の開発が進んで沿岞郚は開発の䜙地が枛ったこず等だろう。 2009幎に、内陞郚の湖北(こほく、フヌペむ)省で、長江(ちょうこう、揚子江(ようすこう)ずも蚀う。)ぞいに、サンシダ(䞉峡、さんきょう)ダムが完成した。ダムの建蚭により、長江の氎の流れがせき止められるので、生態系ぞの圱響が各囜の環境保護団䜓により心配されおいる。 鉄道の建蚭も、各地で進んでいる。西郚のチベット自治区では、青蔵(せいぞう)鉄道が2006幎に開通した。 工業地垯や郜垂を䞭心に、倧気汚染が深刻である。理由は䞻に、燃料の石炭などが倧量に燃やされおいるため。 倧気の汚染にずもない、酞性雚の被害も発生しおいる。 耕地を広げたり、工業地域や商業地域の開発などのための無理な森林開拓により、森林砎壊も起きおいる。 工堎などから出る排氎などによる、氎質汚染も各地で深刻である。川の魚が倧量に死んだりする事䟋も倚く発生しおいる。 䞭囜の囜民1人あたりの゚ネルギヌ消費量は䞖界の平均ず比べお䜎く、経枈発展による゚ネルギヌ消費量の䞊昇にずもない、今埌も環境砎壊が進む恐れ(おそれ)がある。 䞭囜は呚蟺囜ず領土問題でもめおいる。東南アゞア諞囜ず䞭囜ずのあいだでは、スプラトリヌ諞島(Spratly Islands、 䞭囜名:南沙(ナンシャヌ)諞島 )をめぐっお、ベトナム、フィリピン、マレヌシア、ブルネむず領土問題がある。 日本ずは、日本の尖閣諞島(せんかく しょずう)の領有に、䞭囜は反察をしおいる。2010幎には、䞭囜の持船が、日本の海䞊保安庁が所有しおいる船に衝突する事件が起きた。 䞭囜には、䞭囜倧陞を䞭心ずした政府を持぀䞭華人民共和囜(ちゅうかじんみんきょうわこく)ず、もう䞀぀、台湟に䞭華民囜(ちゅうかみんこく)ずいう政府がある。 (※ この蚘事では、たんに「䞭囜」ずいったら、䞭華人民共和囜のこずずする。台湟の䞭華民囜政暩のこずを蚀う堎合には、この節では「台湟」や「䞭華民囜」などず区別するこずにする。) 台湟の政治は民䞻䞻矩であり、普通遞挙が行われおいる。 台湟(タむワン)を䞭心ずした政暩である。銖郜は台北(タむペむ)。工業囜である。 台湟は南方にあるこずもあっお、蟲業では皲䜜が倚い。 台湟の工業では、コンピュヌタ郚品などの産業が盛ん(さかん)である。倧陞偎の人件費の安い劎働力などを利甚するため、台湟の䌁業が倧陞偎に工堎をもうけたりしおいる。 第二次倧戊の前や戊䞭では、䞭囜は䞭華民囜(ちゅうか みんこく)ずいう囜であり、囜民党ずいう政党が支配をしおいお、蒋介石(しょうかいせき)ずいう人物が囜の支配者だった。しかし第二次倧戊埌、゜ビ゚ト連邊の支揎を受けた䞭囜共産党が、囜民党ず戊闘し、䞭囜は内戊になった。そしお共産党が勝利しお、䞭囜は、1949幎に 䞭華人民共和囜(ちゅうか じんみん きょうわこく) ずいう囜になった。 共産党の支配者は毛沢東(もう・たくずう)ずいう人物で、毛沢東が䞭囜倧陞の支配者になった。 いっぜう、負けた蒋介石ひきいる囜民党は台湟に逃れた。 このため、台湟は䞭華民囜になった。このころの䞭囜は、「䞭華人民共和囜」ず「䞭華民囜」ずの2぀の䞭囜が存圚する状況になった。 しかし、日本をふくめ䞖界の倚くの囜は、台湟は䞭囜の䞀郚ずいう立堎にたっおいる。たた、珟圚の囜際連合では、䞭華人民共和囜を䞭囜の代衚ずしお認めおおり、台湟は囜連に加盟できない。 東南アゞアでは、いく぀もの囜があり、民族や宗教もさたざたである。 東南アゞアの囜々は、か぀おは欧米諞囜の怍民地であったが、第2次倧戊埌に独立した。第二次倧戊で、日本軍ず、東南アゞアを支配しおいた欧米諞囜の軍ずが戊闘をした。日本が戊闘を有利にすすめるため、珟地の独立運動を軍事的に支揎したり、欧米の軍ずの戊闘によっお欧米の軍が匱䜓化したこずもあり、東南アゞア諞囜での戊埌の独立を早めるこずになった。 だがベトナムなど䞀郚の地域では、戊時䞭に珟地の䜏民ず日本軍ずが察立し、䜏民に被害も出た。 気候的に暖かく、降氎量も倚いため、米(コメ)の栜培に有利である。地域によっおは、幎に2回の米を䜜る二期䜜(にきさく)が行われる。ただし、かんがい蚭備などの䞍足で、貧しい米蟲家は䞀期䜜である。 蟲業では、ペヌロッパ州などの怍民地の時代に、倩然ゎムやコヌヒヌなどの倧蟲園(プランテヌション)が開かれた地域も倚い。独立埌は、珟地の人や珟地の䌁業などによっお、それらの蟲園が経営されおいる。珟圚では、それらの蟲産物が䞻芁な茞出品になっおいる囜も倚い。プランテヌションの䜜物は、茞出甚の商品䜜物が䞭心である。 なお珟圚では合成ゎムの発明によっお、倩然ゎムの売れ行きが枛っおいる。 マレヌシアではアブラやし(油やし) が、さかんに栜培されおいる。 油やしから取れる油をパヌム油ずいう。パヌム油は掗剀や食甚油やせっけんやマヌガリンなどの原料である。日本にも東南アゞア産パヌム油は茞出されおいる。 第二次倧戊埌、倩然ゎムの売り䞊げが枛るいっぜう、アブラやしの売り䞊げが増えたので、マレヌシアでは倩然ゎム園をアブラやし園に倉える転換が進んだ。 フィリピンでは、バナナが䞻芁な産業。 むンドネシアなどで、朚材を茞出するためやアブラやし園を぀くるために熱垯雚林を䌐採しおいたり、蟲地を無理に拡倧するために熱垯雚林を䌐採しおいたりするので、熱垯雚林の砎壊が、あやぶたれおいる。むンドネシアの焌き畑による蟲業も、森林の砎壊をたねいおいる。 か぀おむンドネシアは䞞倪をそのたた日本など先進囜に茞出しおいたが、1970幎代ごろから自囜の工業化のため、䞞倪のたたの茞出を犁止し、板などに加工しないず茞出できないようにする芏制がされるようになり、珟圚も芏制が続いおいる。 タむやベトナムは、米の茞出囜である。タむは米の茞出量が䞖界1䜍。ベトナムは米の茞出量が䞖界2䜍。(生産量では䞭囜のほうが倚いが、䞭囜の米は囜内消費甚であり、茞出量はやや少ない。) タむやむンドネシアなど海沿いの囜は、えびを日本向けに逊殖しお茞出しおる産地でもある。えびの逊殖堎を぀くるため沿岞郚のマングロヌブ林が䌐採され、森林砎壊に぀ながっおいる、ずいう問題点もある。 むンドネシアなどは、石油や石炭、倩然ガス、すず などが産出し、茞出されおいる。第2次倧戊で日本軍が東南アゞアに進出した目的の䞀぀は、これらの資源を獲埗するため。軍艊などの兵噚を動かすには、石油が必芁である。戊前の圓時、日本は欧米諞囜ず察立し、石油などの茞入制限をされおおり、日本は石油などが䞍足しおいた。 東南アゞアの宗教は、地域によっおさたざたである。 むンドネシアではむスラム教が倚くの人に信仰されおいる。むンドネシアは囜党䜓ではむスラム教埒が倚いが、䟋倖的に、むンドネシアのバリ島では、ヒンドゥヌ教を信仰する人が倚い。(※ 教育出版の怜定教科曞にむンドネシアのバリ島にはヒンドゥヌ教が広たっおいるこずが蚘述されおいる。)タむでは仏教埒が倚い。フィリピンでは欧米の怍民地の時代にキリスト教が普及したため、キリスト教埒が倚い。 欧米などの䌁業や工堎が、か぀おは䞭囜の人件費が安かったので䞭囜に進出をしおいたが、近幎では、欧米諞囜は、より人件費の安い東南アゞアのベトナムなどに進出先を倉えおいる。 たた、1980幎ごろから欧米や日本䌁業が、シンガポヌルやタむやマレヌシアなどに進出しおいる。 この1980幎ごろからの工業化にずもない、タむやマレヌシアでは郜垂郚などに工業団地が䜜られた。 このような日本からの工堎誘臎の政策が成功したため、マレヌシアで工堎が増えおいった。 同じころ、タむも、日本から工業を誘臎する政策を行った。そのため珟圚では、東南アゞアではタむずマレヌシアが䞻な工業囜である。 これら(タむ、マレヌシア、むンドネシアなど)の囜で工業団地が぀くられたのが郜垂郚の近くだったため、郜垂郚の呚蟺は豊かになったが、しかし郜垂から離れた蟲村郚は豊かにならなかった。そのため郜垂ず蟲村ずの経枈栌差がこれらの囜で存圚しおいる、ず考えられおいる。 いっぜう、1980幎代ごろたでのベトナムは、゜ビ゚ト連邊などず友奜的であり、いっぜう日本やアメリカずは察立しおいた。このため、ベトナムには日本やアメリカからの投資がなく、ベトナムは工業化におくれるこずになった。 2016幎の今でこそ、ベトナムも工業囜であるが、それは、ベトナムの発展がおくれたため、ベトナムでは人件費が安いので、衣服など人手の掛かる産業の工堎がベトナムに建おられおいった、ずいうような事情によるものである。 珟圚、工業団地もタむやベトナムやむンドネシアなどに䜜られおいる。日本の補造業も、タむやむンドネシアの工業団地に倚く進出しおいる。 東南アゞアの工業では、か぀おは人件費の安さを利甚した雑貚などの生産が倚かった。しかし、最近は技術力が高たり、東南アゞアなどでもむンドネシアやタむなどの工業団地で、自動車郚品や電気機械郚品などを生産するようになった。 ASEAN(アセアン、東南アゞア諞囜連合)は、1967幎に結成された、東南アゞア諞囜どうしの経枈協力のための連合。1967幎にむンドネシア、タむ、シンガポヌル、フィリピン、マレヌシアの5カ囜が加盟した。加盟囜は、珟圚では10囜に増えおいる。 本郚はむンドネシアのゞャカルタにある。 第二次倧戊前、東南アゞアの倚くが欧米の怍民地になる時代のなかで、タむは唯䞀、怍民地にならなかった囜である。その理由は、ペヌロッパ諞囜どうしが領土問題を起こしお戊争しないようにさせるため、ペヌロッパ諞囜の怍民地の領土を盎接は接觊させないように、「緩衝囜」ずしお、タむが存続させられたからである。タむの堎合、第二次倧戊前は、むギリス領ずフランス領ずの間に挟たれおいた。 マレヌ半島の先端にある島囜。 䞭囜系の䜏民が倚い。東南アゞアなどでの䞭囜系の䜏民のこずを華人(かじん)ずいう。シンガポヌルでは華人が経枈の䞭心である。 芳光重芖の政策のため、路䞊にごみを捚おるず、きびしく眰せられる。金融や、電子機械などの工業などが䞭心である。蟲業は盛んではない。シンガポヌルは比范的早くから貿易の拠点ずしお経枈発展したこずもあり、東南アゞアにおける金融の䞭心地にもなっおいる。 むンドの気候は熱垯である。地域によっお、雚の倚い地域ず少ない地域がある。 むンドは東郚の地域は倚雚。西郚は也燥。東郚に ガンゞス川 がある。西郚に むンダス川 がある。 むンド東郚のガンゞス川流域では皲の栜培がされおおり、降氎量が比范的に倚かったり、川の豊富な氎を利甚したりなどしお、蟲業で皲の栜培もされおいる。 䞀方、西郚の蟲業では、也燥に匷い小麊の生産がむンド西郚のむンダス川流域のパンゞャブ地方などで盛んに行われおいる。 むンドは、䞖界的なコメの産地である。だが、むンドのコメは囜内消費甚であり、茞出される割合は少ない。 むンドの呚蟺囜には東郚の隣囜に バングラデシュ があり、西郚の隣囜に パキスタン がある。バングラデシュの気候も、むンド東郚ず同様に倚雚であり、バングラデシュの蟲業も米の生産が盛ん(さかん)である。 むンドでの米や小麊など穀物の生産は、囜内での自絊甚であり、茞出はタむなどの東南アゞアよりも少ない。 むンドは茶や綿花の栜培も盛んである。ずくに、降氎量のすくないむンド西郚の蟲業では、綿花の栜培が盛ん。むンド北東郚のアッサム地方が、䞖界的にも玅茶の産地。むンドの呚蟺囜のスリランカも、玅茶の産地ずしお有名。アッサム地方は、傟斜地が倚く、たた、茶は氎捌けのよい堎所で栜培しやすい。よっお、アッサム地方で茶が栜培される。 むンドがむギリスの怍民地だったこずもあり、むギリスなどペヌロッパに人気のある玅茶甚の茶の栜培が、これらの地域で盛ん。 むンド䞭郚のデカン高原では綿花の栜培が盛ん。このため、繊維工業も盛ん。 むンドでは近幎、情報技術(IT)産業が盛んで、BRICSのひず぀である。 むンドが倚民族囜家なこずもあり、公甚語のヒンディヌ語に぀いで英語がむンド囜民どうしの共通語ずしお普及しおいる。人口は玄12億であり、䞖界2䜍。将来的に䞭囜の人口䞖界1䜍を抜くこずが予枬されおいる。 むンドはコンピュヌタヌの゜フトりェア開発の産業が盛んなIT倧囜である。むンドは英語が埗意な人も倚いので、アメリカなどずのビゞネス亀枉に有利であり、たた人件費も安い。時差を利甚しお、アメリカから受けた泚文を、アメリカでは倜䞭のうちに仕事を片づけるので(アメリカが倜のずき、むンドは昌間)、アメリカからするずむンドず協力するこずで開発が速く出来る。むンド南郚のバンガロヌルなどで゜フトりェア開発などのIT産業が盛ん。 鉄鋌業や機械工業が盛んである。 むンドはBRICs(ブリックス)のうちの䞀囜であり、各囜の投資家などが経枈発展を期埅しおいる。 ヒンドゥヌ教 が信仰されおいる。ヒンドゥヌ教などの、むンドの叀い身分制床である カヌスト制 の圱響がむンドに残っおいる。カヌスト制は法埋では犁止されおいるが、むンドの人々の意識に深く残っおいる。むンドでの職業の固定化の傟向や栌差などは、カヌスト制の圱響だろうず蚀うのが、囜際的な通説である。 ガンゞス川 が「聖なる氎」ずしおヒンドゥヌ教の信仰の察象になっおおり、ガンゞス川に氎济びにくる信者も倚い。ヒンドゥヌ教は倚神教である。牛を神聖な動物ずしお厇めおいるため、牛肉は食べない。 むギリスからのむンドの独立埌、ヒンドゥヌ教埒の倚い民族ず、むスラム教など異教埒の倚い民族ずの察立から、いく぀かの囜がむンドから独立した。 1947幎にはむスラム教の倚いパキスタンがむンドから独立。1948幎には仏教埒の倚い スリランカ(圓時の囜名は「セむロン」) がむンドから独立。1971幎には、東西に分かれおいた東パキスタンからバングラデシュが独立。 なお、スリランカは茶の産地ずしお有名。スリランカの䞘陵地(きゅうりょうち)で、茶が栜培されおいる。茶は氎捌けのよい堎所で栜培しやすいので、䞘陵地などで栜培される。 スリランカは1972幎に囜名を「セむロン」から「スリランカ」に改称した。 具䜓的にどの囜を「西アゞア」ずいうかずいうず、おおむね、サりゞアラビア、むラン、むラク、クりェヌト、アラブ銖長囜連邊などである。 西アゞアは降氎量が少なく、あたり蟲業に向かないが、也燥に぀よい小麊やナツメダシを栜培する。 サりゞアラビアなど、西アゞアの気候は 也燥垯(かんそうたい) であり、さばくが倚い。東アゞアを湿最(し぀じゅん)アゞアず蚀う堎合があるのに察し、西アゞアは也燥アゞアず呌ばれるこずもある。 西アゞアの囜々では石油が産出する囜が倚く、それら産油囜では石油産業が䞻な産業である。石油産業は1960幎代ごろから囜有化がなされおいる。貿易で石油や原油を倚く茞出しおいる。日本も西アゞアから石油を倚く茞入しおいる。 西アゞアで、最も石油の生産量が倚いのはサりゞアラビアである。そのほか、むラン、むラク、クりェヌト、アラブ銖長囜連邊で、石油の産出量や茞出量が倚い。 サりゞアラビアは石油の産出量で䞖界2䜍。(侖界1䜍はロシア、3䜍はアメリカ。) サりゞアラビアの原油の埋蔵量は䞖界の玄5分の1で、埋蔵量ではサりゞアラビアが䞖界1䜍。2䜍はカナダだが、3䜍以降は西アゞアの囜が続き、3䜍むラン、4䜍むラク、5䜍クりェヌトずなっおいる。 産油囜は石油䟡栌をコントロヌルするため、産油囜どうしで 石油茞出囜機構(せきゆ ゆしゅ぀こく きこう、OPEC、オペック) を1960幎代に぀くった。圓初はOPECにむラク、むラン、クりェヌト、サりゞアラビアなどが加盟した。珟圚は、アラブ銖長囜連邊、カタヌルなども加盟しおいる。 珟圚ではOPECの圱響力が䜎䞋しおおり、理由はOPEC加盟囜以倖の石油の産出が原因である。 西アゞアの宗教は、 むスラム教 の囜が倚い。サりゞアラビアは、むスラム教の発祥の地であり、聖地のメッカずメディナはサりゞアラビアにある。サりゞアラビア、むラン、アラブ銖長囜連邊などで、むスラム教がおもに信仰されおいる。 西アゞアの民族には、アラブ系の民族が倚い。西アゞアの蚀語の文字にはアラビア語や、その系統の文字を甚いる。 ただし、むスラ゚ルはナダダ教の囜である。むスラ゚ルは、文化などがペヌロッパ州に近い。その他は、西アゞア。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "アゞア州はナヌラシア倧陞の倧郚分を占めおいるため、各地の気候は倉化に富む。", "title": "アゞア党般" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "東郚ず東南郚では、アゞア特有の季節颚(モンスヌン)の圱響を受ける。このモンスヌンにより、倏には海からの湿った颚がくるので、東郚ず南郚で降氎量が倚い。モンスヌンは倏ず冬で向きが逆になるのだが、東アゞアの堎合、倏は南颚、冬は北颚である。たた、季節颚により、アゞア東郚では、四季が明確である。", "title": "アゞア党般" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "東南アゞアず南アゞアは熱垯雚林気候に属しおいる囜ずサバナ気候に属しおいる囜がある。熱垯雚林気候の囜ではスコヌルずよばれる倧雚が、ほが決たった時間に降るため䞀幎䞭雚が倚く、赀道にも近いため非垞に高枩になっおいる。サバナ気候の囜は降氎量の非垞に少ない也季ず倧雚が降る雚季に分かれおいる。", "title": "アゞア党般" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "西アゞアず䞭倮アゞアには雚が非垞に少ないので、砂挠気候やステップ気候などの也燥垯に属しおいる囜々が倚い。", "title": "アゞア党般" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "たた、シベリアずよばれるアゞアの北郚は冷垯(亜寒垯)に属しおおり、北極に近い地域ではツンドラ気候になっおいるずころもある。", "title": "アゞア党般" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "アゞアには、䞭囜やむンドなど、人口の倚い囜が倚い。 䞖界の人口の6割がアゞアに集たっおいる。䞖界人口は玄72億人(2014幎)の内、玄43億人がアゞアにいる。東南アゞアは、雚が倚く、皲䜜を䞭心ずした蟲業が盛ん(さかん)なため、人口密床が高い。タむやベトナムは、米の茞出囜になっおおり、東南アゞアでは、米を幎に2回぀くる二期䜜(にきさく)も倚い。 䞖界の米の倧郚分はアゞアで生産されおいる。生産量では䞭囜が1䜍だが、茞出量ではタむが1䜍。䞭囜の米は囜内消費が䞭心。生産量は1䜍は䞭囜、2䜍はむンドである。茞出量は1䜍はタむ、2䜍はベトナムである。", "title": "アゞア党般" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "しかし、これら東アゞアや東南アゞアの地域は、すでに人口が増えすぎたため、今埌は少子化や人口枛に向かっおいく可胜性がある。", "title": "アゞア党般" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "䞀方、気候の暑い南郚でも、山地や、内陞郚や西アゞアなどの也燥垯などは、蟲業には向かないため、人口密床も䜎い。也燥垯では、砂挠や草原(ステップ)が広がっおいる。也燥垯の人々は、草や氎を求めお家畜ず移動しながら生掻する遊牧をしお生掻しおいるこずが倚い。チベット高原は、暙高が高いため、冷垯であり、あたり蟲業には向かない。", "title": "アゞア党般" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "これら西郚の地域で蟲業をする堎合は、皲䜜には向かないため、米以倖の䜜物の畑䜜が通垞。䞭囜西郚やむンドでの䞻芁な䜜物は、小麊などの畑䜜である。", "title": "アゞア党般" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "アゞア北郚のシベリアも、アゞア州である。ロシアの東郚のほずんどがシベリアに含たれおいるが、人口密床は䜎い。理由は、寒くお䜏むには厳しいこずや、あたり蟲業に向かない土地であるためである。", "title": "アゞア党般" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "東アゞアや東南アゞアでは、工業化が進んだ。特に日本を䞭心に、東アゞアで工業化が進んでいる。たず日本の高床経枈成長で工業化が進んだ。続いお、韓囜、シンガポヌル、台湟などのアゞアNIESで工業化した。", "title": "アゞア党般" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "日本以倖の東アゞアや東南アゞアでは、か぀おは、人件費の安さを利甚した雑貚などの生産が倚かったが、最近は技術力が高たり、東南アゞアなどでも自動車郚品や電気機械郚品なども分業しお生産するようになった。", "title": "アゞア党般" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "䟋えば韓囜では、技術力が高たり、半導䜓や電気機械、自動車なども倚く茞出するようになっおおり、東南アゞアでは、タむやベトナムなどに工業団地も䜜られおいる。", "title": "アゞア党般" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "たた、むンドでは、゜フトりェア開発などが進んでおり、IT産業がむンドで盛んです。 なぜなら、むンドはか぀おむギリスに䟵略されお怍民地だったため、英語が普及しおおり、アメリカなどの英語を䜿う囜ず仕事がしやすいからです。たた、時差の関係䞊欧米諞囜が倜を迎えたずきにむンドではちょうど勀務時間になっおおり、仕事を分担しお䜜業しやすいのも䞀因です。(詳しくは埌述)むンドの教育は英語が埗意なだけでなく、数孊も重芖しおいるため理数系も埗意なのです。", "title": "アゞア党般" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "むンドの工業ではコンピュヌタだけでなく、自動車産業も盛んである。", "title": "アゞア党般" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "ここでは䞻に第二次䞖界倧戊埌のアゞア諞囜ずの関係に぀いおたずめお玹介したす。", "title": "日本ずアゞアの関係" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "韓囜(倧韓民囜)ずは1965幎に成立した日韓基本条玄で正匏に囜亀を回埩したした。怍民地時代の補償問題などをめぐっお日本政府ず韓囜政府の意芋が察立するこずもありたす。", "title": "日本ずアゞアの関係" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "北朝鮮ずは2018幎珟圚、囜亀がありたせん。", "title": "日本ずアゞアの関係" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "䞭囜(䞭華人民共和囜)ずは1972幎に日䞭共同声明を出しお囜亀を回埩したした。 蟲業も盛んになりたした。", "title": "日本ずアゞアの関係" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "1972幎たで日本政府は台湟(䞭華民囜)を「䞭囜」ずしお承認しおいたした。日䞭共同声明で、䞭華人民共和囜を「䞭囜」ずしおからは、正匏な囜亀はなくなりたしたが、民間レベルでの日本ず台湟の経枈亀流は぀づいおいたす。", "title": "日本ずアゞアの関係" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "囜亀を回埩したずきに戊埌賠償ずしお道路やダム建蚭などのむンフラ敎備を行ったのが、東南アゞア諞囜ずの経枈関係のきっかけです。1990幎代以降、日本の䌁業が工堎を぀くっおいきたした。", "title": "日本ずアゞアの関係" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "日本は西アゞア諞囜から倚くの原油を茞入しおいたす。", "title": "日本ずアゞアの関係" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "䞭囜(䞭華人民共和囜)は、人口が玄14億人であり、䞖界でもっずも人口が倚く、䞖界の人口の玄5分の1をしめおいる。", "title": "東アゞア" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "䞭囜の人口の倚くは、東郚の平野郚や東郚の沿海郚に集䞭しおいたす。䞭囜の西郚は山地や 砂挠 が倚く、人口は少ない。", "title": "東アゞア" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "䞭囜は、人組の倫婊の子䟛の数は1人だけずする 䞀人っ子政策(ひずりっこせいさく) を1979幎から行っおいる。 このため、珟圚、人口の増加は抑えられおいる。かわりに、高霢者の割合がふえる高霢化(こうれいか)が予枬されおおり、心配されおいる。 (䞀方、むンドも人口が10億をこえるが、むンドでは人口の増加が予枬されおいる。たた、将来的にむンドの人口が䞭囜の人口を抜く可胜性が予枬されおいる。)", "title": "東アゞア" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "2015幎に䞭囜は「䞀人っ子政策」を廃止するず発衚し、すべおの倫婊に2人目たでの子䟛をも぀こずを蚱可した。", "title": "東アゞア" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "䞭囜の人口のうち、およそ9割の民族は挢民族(かんみんぞく)である。挢民族は、おもに䞭囜東郚に䜏んでいる。", "title": "東アゞア" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "ある囜で、倚数掟でない民族は、少数民族(しょうすう みんぞく)ずいう。䞭囜は50以䞊の少数民族を持぀倚民族囜家(たみんぞく こっか)である。 挢民族以倖に少数民族が、䜕皮類もある。䞭囜の民族は倚くあるが、おおたかには、挢民族、りむグル族、モンゎル族、チベット族、ミャオ(苗)族、朝鮮族、ホむ(回)族、チョワン(壮)族、などに分けられる。", "title": "東アゞア" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "䞭囜政府は、チベット自治区など、少数民族の自治区をもうけおおり、䌝統文化などを保護しおいるが、少数民族の䞭囜からの独立などは認めおない。そのため、䞭囜の支配に察する抵抗運動などが、チベットやりむグルなどで、たびたび起きおいる。䞭囜ではチベット人やりむグル人などに察する少数民族ぞの人暩問題が生じおいる。", "title": "東アゞア" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "チベット仏教の最高指導者であるダラむ・ラマ14侖(14th Dalai Lama)は、1959幎にむンドに亡呜した。", "title": "東アゞア" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "政治に関しおは、共産党が政治の決定暩をにぎっおおり、共産党による独裁政治の囜である。たずえば政治指導者は、囜民からの盎接の遞挙では遞ばれおいない。1989幎には、倩安門で民䞻化をもずめる孊生の抗議運動がおきたが、この運動は匟圧された。この倩安門での抗議運動に関する事件を倩安門事件 ず蚀う。", "title": "東アゞア" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "䞭囜は蟲業の倧囜である。蟲業は、華南(「かなん」、意味:䞭囜の南郚のこず)や華䞭(かちゅう、意味:北郚ず南郚のあいだ)では、雚が倚いため、皲䜜が倚い。 東南アゞアに近いハむナン(海南)島のあたりでは、幎に2回、米を䜜る、二期䜜も行われる。 華北(「かほく」、意味:䞭囜の東北郚)では、雚が少ないため、小麊・倧豆などの畑䜜が倚い。西郚は、也燥しおおり、あたり蟲業にはむかず、遊牧などの牧畜である。", "title": "東アゞア" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "䞭囜は、小麊の生産量が䞖界1䜍である。(2䜍むンド、3䜍アメリカ。) 䞭囜北郚の也燥地垯の蟲業では、小麊など也燥に匷い䜜物の畑䜜が盛んである。", "title": "東アゞア" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "工業は、人件費の安さを利甚しおいる。そのため、䞖界の倚くの囜に䞭囜の補品が茞出されおおり、䞭囜は「䞖界の工堎」ずも蚀われおいる。 南郚の沿岞郚の地域などに経枈特区が倚く、そのため工業地垯も南郚の沿岞郚に倚い。南郚の銙枯(ホンコン)の近くにあるシェンチェン(しんせん、深玔)垂が経枈特区であり、シェンチェンなどを䞭心に工業が発展しおいる。", "title": "東アゞア" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "南郚ずは別にも、䞭囜東北郚には第2次倧戊の前から日本の旧・満州囜ぞの投資などで発達しおいた工業地垯があり、戊埌も東北郚の工業地垯が重工業の地垯になっおいる。", "title": "東アゞア" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "", "title": "東アゞア" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "第2次倧戊埌、䞭囜の経枈は、垂堎経枈を犁止しお、政府が経枈を管理する経枈政策を取った。そのため、䞭囜は経枈発展が遅れた。1980幎ごろから、経枈のおくれを取り戻すため、経枈特区 をシェンチェン(しんせん、深圳)垂やアモむ(廈門)垂など䞀郚の地域に導入し、垂堎経枈を郚分的に取り入れた。", "title": "東アゞア" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "欧米や日本などの工堎も、人件費の安さや、人口の倚さによる消費者の倚さを圓おにしお、倚くの倖囜䌁業の工堎などが䞭囜に進出した。こうしお、䞭囜は、経枈の芏暡がアメリカや日本に぀ぐ経枈倧囜になり、䞭囜の囜内総生産(こくない そうせいさん、GDP)も日本やアメリカず同じ皋床になった。", "title": "東アゞア" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "しかし、近幎では、䞭囜でも人件費が䞊昇し぀぀あり、倖囜䌁業は、より人件費の安いベトナムなどの東南アゞア諞囜に工堎を移しおいる。", "title": "東アゞア" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "貧富の栌差も倧きい。", "title": "東アゞア" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "ずくに、内陞郚の蟲村郚は貧しい。そのため、蟲村郚から出皌ぎなどで、沿岞郚などの郜垂郚に働きに出る。蟲村郚から出皌ぎに来る人たちを 蟲民工(のうみんこう) ず蚀う。", "title": "東アゞア" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "䞭囜の経枈は、その貧富の栌差によっお、人件費を䜎くおさえおいるずいう面もある。", "title": "東アゞア" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "2008幎には北京(ペキン)オリンピックが開催された。2010幎には、䞊海囜際博芧䌚(シャンハむ こくさい はくらんかい)が開かれた。(いわゆる䞊海䞇博(シャンハむばんぱく)。 )", "title": "東アゞア" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "䞭囜は、BRICS(ブリックス)のうちの䞀囜ずしお、各囜の投資家などが経枈発展を期埅しおいる。BRICSずはブラゞル (Brazil) 、ロシア (Russia) 、むンド (India) 、䞭囜 (China) 、シンガポヌル (Singapore) のこず。 BRICSは囜土ず人口ず資源の倚いこずから、経枈発展するだろうず期埅された5囜のこずである。(シンガポヌルを抜いた4囜でBRICsずもいわれる。)", "title": "東アゞア" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "むンタヌネットや携垯電話やテレビなどは、郜垂郚を䞭心に普及しおいる。しかし怜閲(けんえ぀)などの蚀論統制(げんろん ずうせい)が厳しく、むンタヌネットやテレビや雑誌などでの自由な議論などは出来ない。", "title": "東アゞア" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "䞭囜人は、䞭囜の本囜ずは別の堎所にも倚く移䜏しおいる。䞖界䞭のいろんな囜に䞭囜人は移䜏しおおり、それら倖囜にいる䞭囜人を華僑(かきょう)ず蚀う。", "title": "東アゞア" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "近幎(2014幎に蚘述)では、西郚の内陞郚で倧芏暡な開発が進んでいる。理由は、䞻に、経枈栌差を解消するためや、すでに沿岞郚の開発が進んで沿岞郚は開発の䜙地が枛ったこず等だろう。", "title": "東アゞア" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "2009幎に、内陞郚の湖北(こほく、フヌペむ)省で、長江(ちょうこう、揚子江(ようすこう)ずも蚀う。)ぞいに、サンシダ(䞉峡、さんきょう)ダムが完成した。ダムの建蚭により、長江の氎の流れがせき止められるので、生態系ぞの圱響が各囜の環境保護団䜓により心配されおいる。", "title": "東アゞア" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "鉄道の建蚭も、各地で進んでいる。西郚のチベット自治区では、青蔵(せいぞう)鉄道が2006幎に開通した。", "title": "東アゞア" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "工業地垯や郜垂を䞭心に、倧気汚染が深刻である。理由は䞻に、燃料の石炭などが倧量に燃やされおいるため。", "title": "東アゞア" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "", "title": "東アゞア" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "倧気の汚染にずもない、酞性雚の被害も発生しおいる。", "title": "東アゞア" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "耕地を広げたり、工業地域や商業地域の開発などのための無理な森林開拓により、森林砎壊も起きおいる。", "title": "東アゞア" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "工堎などから出る排氎などによる、氎質汚染も各地で深刻である。川の魚が倧量に死んだりする事䟋も倚く発生しおいる。", "title": "東アゞア" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "䞭囜の囜民1人あたりの゚ネルギヌ消費量は䞖界の平均ず比べお䜎く、経枈発展による゚ネルギヌ消費量の䞊昇にずもない、今埌も環境砎壊が進む恐れ(おそれ)がある。", "title": "東アゞア" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "䞭囜は呚蟺囜ず領土問題でもめおいる。東南アゞア諞囜ず䞭囜ずのあいだでは、スプラトリヌ諞島(Spratly Islands、 䞭囜名:南沙(ナンシャヌ)諞島 )をめぐっお、ベトナム、フィリピン、マレヌシア、ブルネむず領土問題がある。", "title": "東アゞア" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "日本ずは、日本の尖閣諞島(せんかく しょずう)の領有に、䞭囜は反察をしおいる。2010幎には、䞭囜の持船が、日本の海䞊保安庁が所有しおいる船に衝突する事件が起きた。", "title": "東アゞア" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "䞭囜には、䞭囜倧陞を䞭心ずした政府を持぀䞭華人民共和囜(ちゅうかじんみんきょうわこく)ず、もう䞀぀、台湟に䞭華民囜(ちゅうかみんこく)ずいう政府がある。", "title": "東アゞア" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "(※ この蚘事では、たんに「䞭囜」ずいったら、䞭華人民共和囜のこずずする。台湟の䞭華民囜政暩のこずを蚀う堎合には、この節では「台湟」や「䞭華民囜」などず区別するこずにする。)", "title": "東アゞア" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "台湟の政治は民䞻䞻矩であり、普通遞挙が行われおいる。", "title": "東アゞア" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "台湟(タむワン)を䞭心ずした政暩である。銖郜は台北(タむペむ)。工業囜である。", "title": "東アゞア" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "台湟は南方にあるこずもあっお、蟲業では皲䜜が倚い。", "title": "東アゞア" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "台湟の工業では、コンピュヌタ郚品などの産業が盛ん(さかん)である。倧陞偎の人件費の安い劎働力などを利甚するため、台湟の䌁業が倧陞偎に工堎をもうけたりしおいる。", "title": "東アゞア" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "", "title": "東アゞア" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "第二次倧戊の前や戊䞭では、䞭囜は䞭華民囜(ちゅうか みんこく)ずいう囜であり、囜民党ずいう政党が支配をしおいお、蒋介石(しょうかいせき)ずいう人物が囜の支配者だった。しかし第二次倧戊埌、゜ビ゚ト連邊の支揎を受けた䞭囜共産党が、囜民党ず戊闘し、䞭囜は内戊になった。そしお共産党が勝利しお、䞭囜は、1949幎に 䞭華人民共和囜(ちゅうか じんみん きょうわこく) ずいう囜になった。 共産党の支配者は毛沢東(もう・たくずう)ずいう人物で、毛沢東が䞭囜倧陞の支配者になった。", "title": "東アゞア" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "いっぜう、負けた蒋介石ひきいる囜民党は台湟に逃れた。 このため、台湟は䞭華民囜になった。このころの䞭囜は、「䞭華人民共和囜」ず「䞭華民囜」ずの2぀の䞭囜が存圚する状況になった。", "title": "東アゞア" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "しかし、日本をふくめ䞖界の倚くの囜は、台湟は䞭囜の䞀郚ずいう立堎にたっおいる。たた、珟圚の囜際連合では、䞭華人民共和囜を䞭囜の代衚ずしお認めおおり、台湟は囜連に加盟できない。", "title": "東アゞア" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "東南アゞアでは、いく぀もの囜があり、民族や宗教もさたざたである。", "title": "東南アゞア" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "東南アゞアの囜々は、か぀おは欧米諞囜の怍民地であったが、第2次倧戊埌に独立した。第二次倧戊で、日本軍ず、東南アゞアを支配しおいた欧米諞囜の軍ずが戊闘をした。日本が戊闘を有利にすすめるため、珟地の独立運動を軍事的に支揎したり、欧米の軍ずの戊闘によっお欧米の軍が匱䜓化したこずもあり、東南アゞア諞囜での戊埌の独立を早めるこずになった。 だがベトナムなど䞀郚の地域では、戊時䞭に珟地の䜏民ず日本軍ずが察立し、䜏民に被害も出た。", "title": "東南アゞア" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "気候的に暖かく、降氎量も倚いため、米(コメ)の栜培に有利である。地域によっおは、幎に2回の米を䜜る二期䜜(にきさく)が行われる。ただし、かんがい蚭備などの䞍足で、貧しい米蟲家は䞀期䜜である。", "title": "東南アゞア" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "蟲業では、ペヌロッパ州などの怍民地の時代に、倩然ゎムやコヌヒヌなどの倧蟲園(プランテヌション)が開かれた地域も倚い。独立埌は、珟地の人や珟地の䌁業などによっお、それらの蟲園が経営されおいる。珟圚では、それらの蟲産物が䞻芁な茞出品になっおいる囜も倚い。プランテヌションの䜜物は、茞出甚の商品䜜物が䞭心である。", "title": "東南アゞア" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "なお珟圚では合成ゎムの発明によっお、倩然ゎムの売れ行きが枛っおいる。", "title": "東南アゞア" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "マレヌシアではアブラやし(油やし) が、さかんに栜培されおいる。 油やしから取れる油をパヌム油ずいう。パヌム油は掗剀や食甚油やせっけんやマヌガリンなどの原料である。日本にも東南アゞア産パヌム油は茞出されおいる。", "title": "東南アゞア" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "第二次倧戊埌、倩然ゎムの売り䞊げが枛るいっぜう、アブラやしの売り䞊げが増えたので、マレヌシアでは倩然ゎム園をアブラやし園に倉える転換が進んだ。", "title": "東南アゞア" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "フィリピンでは、バナナが䞻芁な産業。", "title": "東南アゞア" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "むンドネシアなどで、朚材を茞出するためやアブラやし園を぀くるために熱垯雚林を䌐採しおいたり、蟲地を無理に拡倧するために熱垯雚林を䌐採しおいたりするので、熱垯雚林の砎壊が、あやぶたれおいる。むンドネシアの焌き畑による蟲業も、森林の砎壊をたねいおいる。", "title": "東南アゞア" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "か぀おむンドネシアは䞞倪をそのたた日本など先進囜に茞出しおいたが、1970幎代ごろから自囜の工業化のため、䞞倪のたたの茞出を犁止し、板などに加工しないず茞出できないようにする芏制がされるようになり、珟圚も芏制が続いおいる。", "title": "東南アゞア" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "タむやベトナムは、米の茞出囜である。タむは米の茞出量が䞖界1䜍。ベトナムは米の茞出量が䞖界2䜍。(生産量では䞭囜のほうが倚いが、䞭囜の米は囜内消費甚であり、茞出量はやや少ない。)", "title": "東南アゞア" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "タむやむンドネシアなど海沿いの囜は、えびを日本向けに逊殖しお茞出しおる産地でもある。えびの逊殖堎を぀くるため沿岞郚のマングロヌブ林が䌐採され、森林砎壊に぀ながっおいる、ずいう問題点もある。", "title": "東南アゞア" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "むンドネシアなどは、石油や石炭、倩然ガス、すず などが産出し、茞出されおいる。第2次倧戊で日本軍が東南アゞアに進出した目的の䞀぀は、これらの資源を獲埗するため。軍艊などの兵噚を動かすには、石油が必芁である。戊前の圓時、日本は欧米諞囜ず察立し、石油などの茞入制限をされおおり、日本は石油などが䞍足しおいた。", "title": "東南アゞア" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "東南アゞアの宗教は、地域によっおさたざたである。 むンドネシアではむスラム教が倚くの人に信仰されおいる。むンドネシアは囜党䜓ではむスラム教埒が倚いが、䟋倖的に、むンドネシアのバリ島では、ヒンドゥヌ教を信仰する人が倚い。(※ 教育出版の怜定教科曞にむンドネシアのバリ島にはヒンドゥヌ教が広たっおいるこずが蚘述されおいる。)タむでは仏教埒が倚い。フィリピンでは欧米の怍民地の時代にキリスト教が普及したため、キリスト教埒が倚い。", "title": "東南アゞア" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "欧米などの䌁業や工堎が、か぀おは䞭囜の人件費が安かったので䞭囜に進出をしおいたが、近幎では、欧米諞囜は、より人件費の安い東南アゞアのベトナムなどに進出先を倉えおいる。 たた、1980幎ごろから欧米や日本䌁業が、シンガポヌルやタむやマレヌシアなどに進出しおいる。", "title": "東南アゞア" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "この1980幎ごろからの工業化にずもない、タむやマレヌシアでは郜垂郚などに工業団地が䜜られた。", "title": "東南アゞア" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "このような日本からの工堎誘臎の政策が成功したため、マレヌシアで工堎が増えおいった。", "title": "東南アゞア" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "同じころ、タむも、日本から工業を誘臎する政策を行った。そのため珟圚では、東南アゞアではタむずマレヌシアが䞻な工業囜である。", "title": "東南アゞア" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "これら(タむ、マレヌシア、むンドネシアなど)の囜で工業団地が぀くられたのが郜垂郚の近くだったため、郜垂郚の呚蟺は豊かになったが、しかし郜垂から離れた蟲村郚は豊かにならなかった。そのため郜垂ず蟲村ずの経枈栌差がこれらの囜で存圚しおいる、ず考えられおいる。", "title": "東南アゞア" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "いっぜう、1980幎代ごろたでのベトナムは、゜ビ゚ト連邊などず友奜的であり、いっぜう日本やアメリカずは察立しおいた。このため、ベトナムには日本やアメリカからの投資がなく、ベトナムは工業化におくれるこずになった。", "title": "東南アゞア" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "2016幎の今でこそ、ベトナムも工業囜であるが、それは、ベトナムの発展がおくれたため、ベトナムでは人件費が安いので、衣服など人手の掛かる産業の工堎がベトナムに建おられおいった、ずいうような事情によるものである。", "title": "東南アゞア" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "珟圚、工業団地もタむやベトナムやむンドネシアなどに䜜られおいる。日本の補造業も、タむやむンドネシアの工業団地に倚く進出しおいる。 東南アゞアの工業では、か぀おは人件費の安さを利甚した雑貚などの生産が倚かった。しかし、最近は技術力が高たり、東南アゞアなどでもむンドネシアやタむなどの工業団地で、自動車郚品や電気機械郚品などを生産するようになった。", "title": "東南アゞア" }, { "paragraph_id": 89, "tag": "p", "text": "ASEAN(アセアン、東南アゞア諞囜連合)は、1967幎に結成された、東南アゞア諞囜どうしの経枈協力のための連合。1967幎にむンドネシア、タむ、シンガポヌル、フィリピン、マレヌシアの5カ囜が加盟した。加盟囜は、珟圚では10囜に増えおいる。 本郚はむンドネシアのゞャカルタにある。", "title": "東南アゞア" }, { "paragraph_id": 90, "tag": "p", "text": "第二次倧戊前、東南アゞアの倚くが欧米の怍民地になる時代のなかで、タむは唯䞀、怍民地にならなかった囜である。その理由は、ペヌロッパ諞囜どうしが領土問題を起こしお戊争しないようにさせるため、ペヌロッパ諞囜の怍民地の領土を盎接は接觊させないように、「緩衝囜」ずしお、タむが存続させられたからである。タむの堎合、第二次倧戊前は、むギリス領ずフランス領ずの間に挟たれおいた。", "title": "東南アゞア" }, { "paragraph_id": 91, "tag": "p", "text": "マレヌ半島の先端にある島囜。 䞭囜系の䜏民が倚い。東南アゞアなどでの䞭囜系の䜏民のこずを華人(かじん)ずいう。シンガポヌルでは華人が経枈の䞭心である。", "title": "東南アゞア" }, { "paragraph_id": 92, "tag": "p", "text": "芳光重芖の政策のため、路䞊にごみを捚おるず、きびしく眰せられる。金融や、電子機械などの工業などが䞭心である。蟲業は盛んではない。シンガポヌルは比范的早くから貿易の拠点ずしお経枈発展したこずもあり、東南アゞアにおける金融の䞭心地にもなっおいる。", "title": "東南アゞア" }, { "paragraph_id": 93, "tag": "p", "text": "むンドの気候は熱垯である。地域によっお、雚の倚い地域ず少ない地域がある。", "title": "南アゞア" }, { "paragraph_id": 94, "tag": "p", "text": "むンドは東郚の地域は倚雚。西郚は也燥。東郚に ガンゞス川 がある。西郚に むンダス川 がある。", "title": "南アゞア" }, { "paragraph_id": 95, "tag": "p", "text": "むンド東郚のガンゞス川流域では皲の栜培がされおおり、降氎量が比范的に倚かったり、川の豊富な氎を利甚したりなどしお、蟲業で皲の栜培もされおいる。", "title": "南アゞア" }, { "paragraph_id": 96, "tag": "p", "text": "䞀方、西郚の蟲業では、也燥に匷い小麊の生産がむンド西郚のむンダス川流域のパンゞャブ地方などで盛んに行われおいる。 むンドは、䞖界的なコメの産地である。だが、むンドのコメは囜内消費甚であり、茞出される割合は少ない。", "title": "南アゞア" }, { "paragraph_id": 97, "tag": "p", "text": "むンドの呚蟺囜には東郚の隣囜に バングラデシュ があり、西郚の隣囜に パキスタン がある。バングラデシュの気候も、むンド東郚ず同様に倚雚であり、バングラデシュの蟲業も米の生産が盛ん(さかん)である。", "title": "南アゞア" }, { "paragraph_id": 98, "tag": "p", "text": "むンドでの米や小麊など穀物の生産は、囜内での自絊甚であり、茞出はタむなどの東南アゞアよりも少ない。", "title": "南アゞア" }, { "paragraph_id": 99, "tag": "p", "text": "むンドは茶や綿花の栜培も盛んである。ずくに、降氎量のすくないむンド西郚の蟲業では、綿花の栜培が盛ん。むンド北東郚のアッサム地方が、䞖界的にも玅茶の産地。むンドの呚蟺囜のスリランカも、玅茶の産地ずしお有名。アッサム地方は、傟斜地が倚く、たた、茶は氎捌けのよい堎所で栜培しやすい。よっお、アッサム地方で茶が栜培される。", "title": "南アゞア" }, { "paragraph_id": 100, "tag": "p", "text": "むンドがむギリスの怍民地だったこずもあり、むギリスなどペヌロッパに人気のある玅茶甚の茶の栜培が、これらの地域で盛ん。", "title": "南アゞア" }, { "paragraph_id": 101, "tag": "p", "text": "むンド䞭郚のデカン高原では綿花の栜培が盛ん。このため、繊維工業も盛ん。", "title": "南アゞア" }, { "paragraph_id": 102, "tag": "p", "text": "むンドでは近幎、情報技術(IT)産業が盛んで、BRICSのひず぀である。", "title": "南アゞア" }, { "paragraph_id": 103, "tag": "p", "text": "むンドが倚民族囜家なこずもあり、公甚語のヒンディヌ語に぀いで英語がむンド囜民どうしの共通語ずしお普及しおいる。人口は玄12億であり、䞖界2䜍。将来的に䞭囜の人口䞖界1䜍を抜くこずが予枬されおいる。", "title": "南アゞア" }, { "paragraph_id": 104, "tag": "p", "text": "むンドはコンピュヌタヌの゜フトりェア開発の産業が盛んなIT倧囜である。むンドは英語が埗意な人も倚いので、アメリカなどずのビゞネス亀枉に有利であり、たた人件費も安い。時差を利甚しお、アメリカから受けた泚文を、アメリカでは倜䞭のうちに仕事を片づけるので(アメリカが倜のずき、むンドは昌間)、アメリカからするずむンドず協力するこずで開発が速く出来る。むンド南郚のバンガロヌルなどで゜フトりェア開発などのIT産業が盛ん。", "title": "南アゞア" }, { "paragraph_id": 105, "tag": "p", "text": "鉄鋌業や機械工業が盛んである。", "title": "南アゞア" }, { "paragraph_id": 106, "tag": "p", "text": "むンドはBRICs(ブリックス)のうちの䞀囜であり、各囜の投資家などが経枈発展を期埅しおいる。", "title": "南アゞア" }, { "paragraph_id": 107, "tag": "p", "text": "ヒンドゥヌ教 が信仰されおいる。ヒンドゥヌ教などの、むンドの叀い身分制床である カヌスト制 の圱響がむンドに残っおいる。カヌスト制は法埋では犁止されおいるが、むンドの人々の意識に深く残っおいる。むンドでの職業の固定化の傟向や栌差などは、カヌスト制の圱響だろうず蚀うのが、囜際的な通説である。", "title": "南アゞア" }, { "paragraph_id": 108, "tag": "p", "text": "ガンゞス川 が「聖なる氎」ずしおヒンドゥヌ教の信仰の察象になっおおり、ガンゞス川に氎济びにくる信者も倚い。ヒンドゥヌ教は倚神教である。牛を神聖な動物ずしお厇めおいるため、牛肉は食べない。", "title": "南アゞア" }, { "paragraph_id": 109, "tag": "p", "text": "むギリスからのむンドの独立埌、ヒンドゥヌ教埒の倚い民族ず、むスラム教など異教埒の倚い民族ずの察立から、いく぀かの囜がむンドから独立した。 1947幎にはむスラム教の倚いパキスタンがむンドから独立。1948幎には仏教埒の倚い スリランカ(圓時の囜名は「セむロン」) がむンドから独立。1971幎には、東西に分かれおいた東パキスタンからバングラデシュが独立。 なお、スリランカは茶の産地ずしお有名。スリランカの䞘陵地(きゅうりょうち)で、茶が栜培されおいる。茶は氎捌けのよい堎所で栜培しやすいので、䞘陵地などで栜培される。", "title": "南アゞア" }, { "paragraph_id": 110, "tag": "p", "text": "スリランカは1972幎に囜名を「セむロン」から「スリランカ」に改称した。", "title": "南アゞア" }, { "paragraph_id": 111, "tag": "p", "text": "具䜓的にどの囜を「西アゞア」ずいうかずいうず、おおむね、サりゞアラビア、むラン、むラク、クりェヌト、アラブ銖長囜連邊などである。", "title": "西アゞア" }, { "paragraph_id": 112, "tag": "p", "text": "西アゞアは降氎量が少なく、あたり蟲業に向かないが、也燥に぀よい小麊やナツメダシを栜培する。", "title": "西アゞア" }, { "paragraph_id": 113, "tag": "p", "text": "サりゞアラビアなど、西アゞアの気候は 也燥垯(かんそうたい) であり、さばくが倚い。東アゞアを湿最(し぀じゅん)アゞアず蚀う堎合があるのに察し、西アゞアは也燥アゞアず呌ばれるこずもある。", "title": "西アゞア" }, { "paragraph_id": 114, "tag": "p", "text": "西アゞアの囜々では石油が産出する囜が倚く、それら産油囜では石油産業が䞻な産業である。石油産業は1960幎代ごろから囜有化がなされおいる。貿易で石油や原油を倚く茞出しおいる。日本も西アゞアから石油を倚く茞入しおいる。", "title": "西アゞア" }, { "paragraph_id": 115, "tag": "p", "text": "西アゞアで、最も石油の生産量が倚いのはサりゞアラビアである。そのほか、むラン、むラク、クりェヌト、アラブ銖長囜連邊で、石油の産出量や茞出量が倚い。", "title": "西アゞア" }, { "paragraph_id": 116, "tag": "p", "text": "サりゞアラビアは石油の産出量で䞖界2䜍。(侖界1䜍はロシア、3䜍はアメリカ。) サりゞアラビアの原油の埋蔵量は䞖界の玄5分の1で、埋蔵量ではサりゞアラビアが䞖界1䜍。2䜍はカナダだが、3䜍以降は西アゞアの囜が続き、3䜍むラン、4䜍むラク、5䜍クりェヌトずなっおいる。", "title": "西アゞア" }, { "paragraph_id": 117, "tag": "p", "text": "産油囜は石油䟡栌をコントロヌルするため、産油囜どうしで 石油茞出囜機構(せきゆ ゆしゅ぀こく きこう、OPEC、オペック) を1960幎代に぀くった。圓初はOPECにむラク、むラン、クりェヌト、サりゞアラビアなどが加盟した。珟圚は、アラブ銖長囜連邊、カタヌルなども加盟しおいる。 珟圚ではOPECの圱響力が䜎䞋しおおり、理由はOPEC加盟囜以倖の石油の産出が原因である。", "title": "西アゞア" }, { "paragraph_id": 118, "tag": "p", "text": "西アゞアの宗教は、 むスラム教 の囜が倚い。サりゞアラビアは、むスラム教の発祥の地であり、聖地のメッカずメディナはサりゞアラビアにある。サりゞアラビア、むラン、アラブ銖長囜連邊などで、むスラム教がおもに信仰されおいる。", "title": "西アゞア" }, { "paragraph_id": 119, "tag": "p", "text": "西アゞアの民族には、アラブ系の民族が倚い。西アゞアの蚀語の文字にはアラビア語や、その系統の文字を甚いる。", "title": "西アゞア" }, { "paragraph_id": 120, "tag": "p", "text": "ただし、むスラ゚ルはナダダ教の囜である。むスラ゚ルは、文化などがペヌロッパ州に近い。その他は、西アゞア。", "title": "西アゞア" } ]
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{{半保護S}} == アゞア党般 == [[Image:Location-Asia-UNsubregions.png|thumb|225px|アゞア州の地域の分類<br> <div style="background:#0000E0; border:1px solid #000000; float: left;"> </div> シベリア<br><br> <div style="background:#E000E0; border:1px solid #000000; float: left;"> </div> 䞭倮アゞア<br><br> <div style="background:#00E000; border:1px solid #000000; float: left;"> </div> 西アゞア<br><br> <div style="background:#E00000; border:1px solid #000000; float: left;"> </div> 南アゞア<br><br> <div style="background:#FFFF20; border:1px solid #000000; float: left;"> </div> 東アゞア<br><br> <div style="background:#FFC000; border:1px solid #000000; float: left;"> </div> 東南アゞア]] === アゞアの気候 === [[File:Koppen World Map Cwa Cfa.png|thumb|left|400px|枩暖おんだん湿最し぀じゅん気候の分垃図]] アゞア州はナヌラシア倧陞の倧郚分を占めおいるため、各地の気候は倉化に富む。 東郚ず東南郚では、アゞア特有の季節颚'''モンスヌン'''の圱響を受ける。このモンスヌンにより、倏には海からの湿った颚がくるので、東郚ず南郚で降氎量が倚い。モンスヌンは倏ず冬で向きが逆になるのだが、東アゞアの堎合、倏は南颚、冬は北颚である。たた、季節颚により、アゞア東郚では、四季が明確である。 東南アゞアず南アゞアは熱垯雚林気候に属しおいる囜ずサバナ気候に属しおいる囜がある。熱垯雚林気候の囜ではスコヌルずよばれる倧雚が、ほが決たった時間に降るため䞀幎䞭雚が倚く、赀道にも近いため非垞に高枩になっおいる。サバナ気候の囜は降氎量の非垞に少ない也季ず倧雚が降る雚季に分かれおいる。 西アゞアず䞭倮アゞアには雚が非垞に少ないので、砂挠気候やステップ気候などの也燥垯に属しおいる囜々が倚い。 たた、シベリアずよばれるアゞアの北郚は冷垯亜寒垯に属しおおり、北極に近い地域ではツンドラ気候になっおいるずころもある。 === 人口ず蟲業 === アゞアには、䞭囜やむンドなど、人口の倚い囜が倚い。 䞖界の人口の6割がアゞアに集たっおいる。䞖界人口は玄72億人2014幎の内、玄43億人がアゞアにいる。東南アゞアは、雚が倚く、皲䜜を䞭心ずした蟲業が盛んさかんなため、人口密床が高い。タむやベトナムは、米の茞出囜になっおおり、東南アゞアでは、米を幎に2回぀くる'''二期䜜'''にきさくも倚い。 䞖界の米の倧郚分はアゞアで生産されおいる。生産量では䞭囜が1䜍だが、茞出量ではタむが1䜍。䞭囜の米は囜内消費が䞭心。生産量は䜍は䞭囜、䜍はむンドである。茞出量は䜍はタむ、䜍はベトナムである。 しかし、これら東アゞアや東南アゞアの地域は、すでに人口が増えすぎたため、今埌は少子化や人口枛に向かっおいく可胜性がある。 䞀方、気候の暑い南郚でも、山地や、内陞郚や西アゞアなどの也燥垯などは、蟲業には向かないため、人口密床も䜎い。也燥垯では、砂挠や草原ステップが広がっおいる。也燥垯の人々は、草や氎を求めお家畜ず移動しながら生掻する遊牧をしお生掻しおいるこずが倚い。チベット高原は、暙高が高いため、冷垯であり、あたり蟲業には向かない。 これら西郚の地域で蟲業をする堎合は、皲䜜には向かないため、米以倖の䜜物の畑䜜が通垞。䞭囜西郚やむンドでの䞻芁な䜜物は、小麊などの畑䜜である。 アゞア北郚のシベリアも、アゞア州である。ロシアの東郚のほずんどがシベリアに含たれおいるが、人口密床は䜎い。理由は、寒くお䜏むには厳しいこずや、あたり蟲業に向かない土地であるためである。 === 工業 === 東アゞアや東南アゞアでは、工業化が進んだ。特に日本を䞭心に、東アゞアで工業化が進んでいる。たず日本の高床経枈成長で工業化が進んだ。続いお、韓囜、シンガポヌル、台湟などのアゞアNIESで工業化した。 日本以倖の東アゞアや東南アゞアでは、か぀おは、人件費の安さを利甚した雑貚などの生産が倚かったが、最近は技術力が高たり、東南アゞアなどでも自動車郚品や電気機械郚品なども分業しお生産するようになった。 䟋えば韓囜では、技術力が高たり、半導䜓や電気機械、自動車なども倚く茞出するようになっおおり、東南アゞアでは、タむやベトナムなどに'''工業団地'''も䜜られおいる。 たた、むンドでは、゜フトりェア開発などが進んでおり、IT産業がむンドで{{ruby|盛|さか}}んです。 なぜなら、むンドはか぀おむギリスに䟵略されお怍民地だったため、英語が普及しおおり、アメリカなどの英語を䜿う囜ず仕事がしやすいからです。たた、時差の関係䞊欧米諞囜が倜を迎えたずきにむンドではちょうど勀務時間になっおおり、仕事を分担しお䜜業しやすいのも䞀因です。詳しくは埌述むンドの教育は英語が埗意なだけでなく、数孊も重芖しおいるため理数系も埗意なのです。 :※ 怜定教科曞では、写真画像で、むンドのバンガロヌル地名のITパヌクなどの写真がよく玹介されるが、りィキペディアに適した写真がないので、りィキブックスでは説明を省略する。 むンドの工業ではコンピュヌタだけでなく、自動車産業も盛んである。 == 日本ずアゞアの関係 == ここでは䞻に第二次䞖界倧戊埌のアゞア諞囜ずの関係に぀いおたずめお玹介したす。 === 韓囜・北朝鮮 === 韓囜(倧韓民囜ずは1965幎に成立した日韓基本条玄で正匏に囜亀を回埩したした。怍民地時代の{{ruby|補償|ほしょう}}問題などをめぐっお日本政府ず韓囜政府の意芋が察立するこずもありたす。 北朝鮮ずは2018幎珟圚、囜亀がありたせん。 === 䞭囜 === 䞭囜䞭華人民共和囜ずは1972幎に日䞭共同声明を出しお囜亀を回埩したした。 蟲業も盛んになりたした。 === 台湟 === 1972幎たで日本政府は台湟䞭華民囜を「䞭囜」ずしお承認しおいたした。日䞭共同声明で、䞭華人民共和囜を「䞭囜」ずしおからは、正匏な囜亀はなくなりたしたが、民間レベルでの日本ず台湟の経枈亀流は぀づいおいたす。 === 東南アゞア諞囜 === 囜亀を回埩したずきに戊埌{{ruby|賠償|ばいしょう}}ずしお道路やダム建蚭などのむンフラ敎備を行ったのが、東南アゞア諞囜ずの経枈関係のきっかけです。1990幎代以降、日本の䌁業が工堎を぀くっおいきたした。 === 西アゞア === 日本は西アゞア諞囜から倚くの原油を茞入しおいたす。 == 東アゞア == === 䞭囜 === 䞭囜䞭華人民共和囜は、人口が玄14億人であり、䞖界でもっずも人口が倚く、䞖界の人口の玄5分の1をしめおいる。 * 銖郜ペキン北京 * 面積玄963侇 km<sup>2</sup> * 人口玄14億1000䞇人2020幎 * 䞻な蚀語䞭囜語  䞭囜の人口の倚くは、東郚の平野郚や東郚の沿海郚に集䞭しおいたす。䞭囜の西郚は山地や 砂挠 が倚く、人口は少ない。 䞭囜は、人組の倫婊の子䟛の数は1人だけずする '''䞀人っ子政策'''ひずりっこせいさく を1979幎から行っおいる。 このため、珟圚、人口の増加は抑えられおいる。かわりに、高霢者の割合がふえる高霢化こうれいかが予枬されおおり、心配されおいる。 䞀方、むンドも人口が10億をこえるが、むンドでは人口の増加が予枬されおいる。たた、将来的にむンドの人口が䞭囜の人口を抜く可胜性が予枬されおいる。 2015幎に䞭囜は「䞀人っ子政策」を廃止するず発衚し、すべおの倫婊に2人目たでの子䟛をも぀こずを蚱可した。 䞭囜の人口のうち、およそ9割の民族は'''挢民族'''かんみんぞくである。挢民族は、おもに䞭囜東郚に䜏んでいる。 ある囜で、倚数掟でない民族は、'''少数民族'''しょうすう みんぞくずいう。䞭囜は50以䞊の少数民族を持぀'''倚民族囜家'''たみんぞく こっかである。 挢民族以倖に少数民族が、䜕皮類もある。䞭囜の民族は倚くあるが、おおたかには、挢民族、りむグル族、モンゎル族、チベット族、ミャオ苗族、朝鮮族、ホむ回族、チョワン壮族、などに分けられる。 [[ファむル:President George W. Bush and the 14th Dalai Lama at the Whitehouse in 2001.jpg|right|200px|thumb|ダラむ・ラマ14䞖14th Dalai Lamaず䌚談するアメリカのゞョヌゞ・ブッシュ(George W. Bush)倧統領2001幎]] 䞭囜政府は、チベット自治区など、少数民族の自治区をもうけおおり、䌝統文化などを保護しおいるが、少数民族の䞭囜からの独立などは認めおない。そのため、䞭囜の支配に察する抵抗運動などが、チベットやりむグルなどで、たびたび起きおいる。䞭囜ではチベット人やりむグル人などに察する少数民族ぞの人暩問題が生じおいる。 チベット仏教の最高指導者であるダラむ・ラマ14䞖14th Dalai Lamaは、1959幎にむンドに亡呜した。 * 政治 政治に関しおは、共産党が政治の決定暩をにぎっおおり、共産党による独裁政治の囜である。たずえば政治指導者は、囜民からの盎接の遞挙では遞ばれおいない。1989幎には、倩安門で民䞻化をもずめる孊生の抗議運動がおきたが、この運動は匟圧された。この倩安門での抗議運動に関する事件を{{ruby|倩安門事件|おんあんもんじけん}} ず蚀う。 * 蟲業 䞭囜は蟲業の倧囜である。蟲業は、華南「かなん」、意味䞭囜の南郚のこずや華䞭かちゅう、意味北郚ず南郚のあいだでは、雚が倚いため、皲䜜が倚い。 東南アゞアに近いハむナン海南島のあたりでは、幎に2回、米を䜜る、二期䜜も行われる。 華北「かほく」、意味䞭囜の東北郚では、雚が少ないため、小麊・倧豆などの畑䜜が倚い。西郚は、也燥しおおり、あたり蟲業にはむかず、遊牧などの牧畜である。 䞭囜は、小麊の生産量が䞖界1䜍である。2䜍むンド、3䜍アメリカ。 䞭囜北郚の也燥地垯の蟲業では、小麊など也燥に匷い䜜物の畑䜜が盛んである。 * 工業 工業は、人件費の安さを利甚しおいる。そのため、䞖界の倚くの囜に䞭囜の補品が茞出されおおり、䞭囜は「'''䞖界の工堎'''」ずも蚀われおいる。 南郚の沿岞郚の地域などに経枈特区が倚く、そのため工業地垯も南郚の沿岞郚に倚い。南郚の銙枯ホンコンの近くにあるシェンチェンしんせん、深玔垂が経枈特区であり、シェンチェンなどを䞭心に工業が発展しおいる。 南郚ずは別にも、䞭囜東北郚には第次倧戊の前から日本の旧・満州囜ぞの投資などで発達しおいた工業地垯があり、戊埌も東北郚の工業地垯が重工業の地垯になっおいる。 [[File:Shenzhan landmark3.jpg|thumb|300px|left|シェンチェン深圳、しんせん垂。経枈特区に指定されおいる。]] [[Image:PR China-SAR & SEZ-Chinese.png|thumb|350px|䞭華人民共和囜の経枈特区]] [[ファむル:Hongkong victoria peak.jpg|thumb|left|220px|銙枯(ホンコン)]] * 経枈 第次倧戊埌、䞭囜の経枈は、垂堎経枈を犁止しお、政府が経枈を管理する経枈政策を取った。そのため、䞭囜は経枈発展が遅れた。1980幎ごろから、経枈のおくれを取り戻すため、'''経枈特区''' を'''シェンチェン'''しんせん、深圳垂やアモむ廈門垂など䞀郚の地域に導入し、垂堎経枈を郚分的に取り入れた。 欧米や日本などの工堎も、人件費の安さや、人口の倚さによる消費者の倚さを圓おにしお、倚くの倖囜䌁業の工堎などが䞭囜に進出した。こうしお、䞭囜は、経枈の芏暡がアメリカや日本に぀ぐ経枈倧囜になり、䞭囜の囜内総生産こくない そうせいさん、GDPも日本やアメリカず同じ皋床になった。 しかし、近幎では、䞭囜でも人件費が䞊昇し぀぀あり、倖囜䌁業は、より人件費の安いベトナムなどの東南アゞア諞囜に工堎を移しおいる。 貧富の栌差も倧きい。 [[Image:Baked sweet potato vendor chinaA075924.jpg|thumb|220px|民工は䞀旊倱業するず、通垞故郷の蟲村に戻るのは困難であり、そのたた郜垂郚に滞留する。]] ずくに、内陞郚の蟲村郚は貧しい。そのため、蟲村郚から出皌ぎなどで、沿岞郚などの郜垂郚に働きに出る。蟲村郚から出皌ぎに来る人たちを 蟲民工のうみんこう ず蚀う。 䞭囜の経枈は、その貧富の栌差によっお、人件費を䜎くおさえおいるずいう面もある。 2008幎には北京ペキンオリンピックが開催された。2010幎には、䞊海囜際博芧䌚シャンハむ こくさい はくらんかいが開かれた。いわゆる䞊海䞇博シャンハむばんぱく。  䞭囜は、BRICSブリックスのうちの䞀囜ずしお、各囜の投資家などが経枈発展を期埅しおいる。BRICSずはブラゞル ('''B'''razil) 、ロシア ('''R'''ussia) 、むンド ('''I'''ndia) 、䞭囜 ('''C'''hina) 、シンガポヌル ('''S'''ingapore) のこず。 BRICSは囜土ず人口ず資源の倚いこずから、経枈発展するだろうず期埅された5囜のこずである。(シンガポヌルを抜いた4囜でBRICsずもいわれる。) むンタヌネットや携垯電話やテレビなどは、郜垂郚を䞭心に普及しおいる。しかし怜閲けんえ぀などの蚀論統制げんろん ずうせいが厳しく、むンタヌネットやテレビや雑誌などでの自由な議論などは出来ない。 * 華僑 䞭囜人は、䞭囜の本囜ずは別の堎所にも倚く移䜏しおいる。䞖界䞭のいろんな囜に䞭囜人は移䜏しおおり、それら倖囜にいる䞭囜人を華僑かきょうず蚀う。 * 開発 [[File:ThreeGorgesDam-China2009.jpg|thumb|200px|サンシダ䞉峡、さんきょうダム]] 近幎2014幎に蚘述では、西郚の内陞郚で倧芏暡な開発が進んでいる。理由は、䞻に、経枈栌差を解消するためや、すでに沿岞郚の開発が進んで沿岞郚は開発の䜙地が枛ったこず等だろう。 2009幎に、内陞郚の湖北こほく、フヌペむ省で、長江ちょうこう、揚子江ようすこうずも蚀う。ぞいに、サンシダ䞉峡、さんきょうダムが完成した。ダムの建蚭により、長江の氎の流れがせき止められるので、生態系ぞの圱響が各囜の環境保護団䜓により心配されおいる。 [[ファむル:Threegorges.png|500px|thumb|none|長江ず䞉峡ダム (Three Gorges Dam) の䜍眮]] [[File:Qinghai-Tibet railway.jpg|thumb|right|250px|チベット方面の鉄道]] 鉄道の建蚭も、各地で進んでいる。西郚のチベット自治区では、青蔵せいぞう鉄道が2006幎に開通した。 ==== 環境問題 ==== * 倧気汚染 工業地垯や郜垂を䞭心に、倧気汚染が深刻である。理由は䞻に、燃料の石炭などが倧量に燃やされおいるため。 * 酞性雚 倧気の汚染にずもない、酞性雚の被害も発生しおいる。 * 森林砎壊 耕地を広げたり、工業地域や商業地域の開発などのための無理な森林開拓により、森林砎壊も起きおいる。 * 氎質汚染 工堎などから出る排氎などによる、氎質汚染も各地で深刻である。川の魚が倧量に死んだりする事䟋も倚く発生しおいる。 䞭囜の囜民1人あたりの゚ネルギヌ消費量は䞖界の平均ず比べお䜎く、経枈発展による゚ネルギヌ消費量の䞊昇にずもない、今埌も環境砎壊が進む恐れおそれがある。 ==== 領土問題 ==== 䞭囜は呚蟺囜ず領土問題でもめおいる。東南アゞア諞囜ず䞭囜ずのあいだでは、スプラトリヌ諞島Spratly Islands、 䞭囜名南沙ナンシャヌ諞島 をめぐっお、ベトナム、フィリピン、マレヌシア、ブルネむず領土問題がある。 日本ずは、日本の尖閣諞島せんかく しょずうの領有に、䞭囜は反察をしおいる。2010幎には、䞭囜の持船が、日本の海䞊保安庁が所有しおいる船に衝突する事件が起きた。 === 台湟 === 䞭囜には、䞭囜倧陞を䞭心ずした政府を持぀䞭華人民共和囜ちゅうかじんみんきょうわこくず、もう䞀぀、台湟に䞭華民囜ちゅうかみんこくずいう政府がある。 ※ この蚘事では、たんに「䞭囜」ずいったら、䞭華人民共和囜のこずずする。台湟の䞭華民囜政暩のこずを蚀う堎合には、この節では「台湟」や「䞭華民囜」などず区別するこずにする。 台湟の政治は民䞻䞻矩であり、普通遞挙が行われおいる。 台湟タむワンを䞭心ずした政暩である。銖郜は台北タむペむ。工業囜である。 * 蟲業 台湟は南方にあるこずもあっお、蟲業では皲䜜が倚い。 * 工業 台湟の工業では、コンピュヌタ郚品などの産業が盛んさかんである。倧陞偎の人件費の安い劎働力などを利甚するため、台湟の䌁業が倧陞偎に工堎をもうけたりしおいる。 * ぀の䞭囜が出来た経緯けいい 第二次倧戊の前や戊䞭では、䞭囜は䞭華民囜ちゅうか みんこくずいう囜であり、囜民党ずいう政党が支配をしおいお、蒋介石しょうかいせきずいう人物が囜の支配者だった。しかし第二次倧戊埌、゜ビ゚ト連邊の支揎を受けた䞭囜共産党が、囜民党ず戊闘し、䞭囜は内戊になった。そしお共産党が勝利しお、䞭囜は、1949幎に 䞭華人民共和囜ちゅうか じんみん きょうわこく ずいう囜になった。 共産党の支配者は毛沢東もう・たくずうずいう人物で、毛沢東が䞭囜倧陞の支配者になった。 いっぜう、負けた蒋介石ひきいる囜民党は台湟に逃れた。 このため、台湟は䞭華民囜になった。このころの䞭囜は、「䞭華人民共和囜」ず「䞭華民囜」ずの぀の䞭囜が存圚する状況になった。 しかし、日本をふくめ䞖界の倚くの囜は、台湟は䞭囜の䞀郚ずいう立堎にたっおいる。たた、珟圚の囜際連合では、䞭華人民共和囜を䞭囜の代衚ずしお認めおおり、台湟は囜連に加盟できない。 == 東南アゞア == 東南アゞアでは、いく぀もの囜があり、民族や宗教もさたざたである。 東南アゞアの囜々は、か぀おは欧米諞囜の怍民地であったが、第次倧戊埌に独立した。第二次倧戊で、日本軍ず、東南アゞアを支配しおいた欧米諞囜の軍ずが戊闘をした。日本が戊闘を有利にすすめるため、珟地の独立運動を軍事的に支揎したり、欧米の軍ずの戊闘によっお欧米の軍が匱䜓化したこずもあり、東南アゞア諞囜での戊埌の独立を早めるこずになった。 だがベトナムなど䞀郚の地域では、戊時䞭に珟地の䜏民ず日本軍ずが察立し、䜏民に被害も出た。 ===蟲業=== 気候的に暖かく、降氎量も倚いため、米コメの栜培に有利である。地域によっおは、幎に回の米を䜜る'''二期䜜'''にきさくが行われる。ただし、かんがい蚭備などの䞍足で、貧しい米蟲家は䞀期䜜である。 蟲業では、ペヌロッパ州などの怍民地の時代に、'''倩然ゎム'''やコヌヒヌなどの倧蟲園'''プランテヌション'''が開かれた地域も倚い。独立埌は、珟地の人や珟地の䌁業などによっお、それらの蟲園が経営されおいる。珟圚では、それらの蟲産物が䞻芁な茞出品になっおいる囜も倚い。プランテヌションの䜜物は、茞出甚の商品䜜物が䞭心である。 なお珟圚では合成ゎムの発明によっお、倩然ゎムの売れ行きが枛っおいる。 マレヌシアでは'''アブラやし'''油やし が、さかんに栜培されおいる。 油やしから取れる油を'''パヌム油'''ずいう。パヌム油は掗剀や食甚油やせっけんやマヌガリンなどの原料である。日本にも東南アゞア産パヌム油は茞出されおいる。 第二次倧戊埌、倩然ゎムの売り䞊げが枛るいっぜう、アブラやしの売り䞊げが増えたので、マレヌシアでは倩然ゎム園をアブラやし園に倉える転換が進んだ。 フィリピンでは、バナナが䞻芁な産業。 むンドネシアなどで、朚材を茞出するためやアブラやし園を぀くるために熱垯雚林を䌐採しおいたり、蟲地を無理に拡倧するために熱垯雚林を䌐採しおいたりするので、熱垯雚林の砎壊が、あやぶたれおいる。むンドネシアの焌き畑による蟲業も、森林の砎壊をたねいおいる。 か぀おむンドネシアは䞞倪をそのたた日本など先進囜に茞出しおいたが、1970幎代ごろから自囜の工業化のため、䞞倪のたたの茞出を犁止し、板などに加工しないず茞出できないようにする芏制がされるようになり、珟圚も芏制が続いおいる。 タむやベトナムは、米の茞出囜である。タむは米の茞出量が䞖界1䜍。ベトナムは米の茞出量が䞖界2䜍。生産量では䞭囜のほうが倚いが、䞭囜の米は囜内消費甚であり、茞出量はやや少ない。 タむやむンドネシアなど海沿いの囜は、えびを日本向けに逊殖しお茞出しおる産地でもある。えびの逊殖堎を぀くるため沿岞郚のマングロヌブ林が䌐採され、森林砎壊に぀ながっおいる、ずいう問題点もある。 ===資源=== むンドネシアなどは、石油や石炭、倩然ガス、すず などが産出し、茞出されおいる。第次倧戊で日本軍が東南アゞアに進出した目的の䞀぀は、これらの資源を獲埗するため。軍艊などの兵噚を動かすには、石油が必芁である。戊前の圓時、日本は欧米諞囜ず察立し、石油などの茞入制限をされおおり、日本は石油などが䞍足しおいた。 ===宗教=== 東南アゞアの宗教は、地域によっおさたざたである。 むンドネシアではむスラム教が倚くの人に信仰されおいる。むンドネシアは囜党䜓ではむスラム教埒が倚いが、䟋倖的に、むンドネシアの'''バリ島'''では、ヒンドゥヌ教を信仰する人が倚い。※ 教育出版の怜定教科曞にむンドネシアのバリ島にはヒンドゥヌ教が広たっおいるこずが蚘述されおいる。タむでは仏教埒が倚い。フィリピンでは欧米の怍民地の時代にキリスト教が普及したため、キリスト教埒が倚い。 ===工業や経枈=== 欧米などの䌁業や工堎が、か぀おは䞭囜の人件費が安かったので䞭囜に進出をしおいたが、近幎では、欧米諞囜は、より人件費の安い東南アゞアのベトナムなどに進出先を倉えおいる。 たた、1980幎ごろから欧米や日本䌁業が、シンガポヌルやタむやマレヌシアなどに進出しおいる。 この1980幎ごろからの工業化にずもない、タむやマレヌシアでは郜垂郚などに'''工業団地'''が䜜られた。 :1980幎代、マレヌシアのマハティヌル銖盞圓時が日本に芋習う'''ルックむヌスト政策'''を打ち出し、怍民地時代のむギリスずいう西掋ではなくマレヌシアはむギリスの怍民地だった、これからは、日本や韓囜・台湟など東掋のアゞアの工業囜を芋習っお工業化をしおいこうずいう政策を掲げ、たた日本など先進工業囜からの工堎を誘臎しおいった。※ 「ルックむヌスト政策」は䞭孊範囲倖だが、マレヌシアが1980幎代以降から工業囜であるこずは範囲内。教育出版の教科曞などに、1980幎代からのマレヌシアの工業化が曞かれおいる。 このような日本からの工堎誘臎の政策が成功したため、マレヌシアで工堎が増えおいった。 同じころ、タむも、日本から工業を誘臎する政策を行った。そのため珟圚では、東南アゞアではタむずマレヌシアが䞻な工業囜である。 これらタむ、マレヌシア、むンドネシアなどの囜で工業団地が぀くられたのが郜垂郚の近くだったため、郜垂郚の呚蟺は豊かになったが、しかし郜垂から離れた蟲村郚は豊かにならなかった。そのため郜垂ず蟲村ずの経枈栌差がこれらの囜で存圚しおいる、ず考えられおいる。 いっぜう、1980幎代ごろたでのベトナムは、゜ビ゚ト連邊などず友奜的であり、いっぜう日本やアメリカずは察立しおいた。このため、ベトナムには日本やアメリカからの投資がなく、ベトナムは工業化におくれるこずになった。 2016幎の今でこそ、ベトナムも工業囜であるが、それは、ベトナムの発展がおくれたため、ベトナムでは人件費が安いので、衣服など人手の掛かる産業の工堎がベトナムに建おられおいった、ずいうような事情によるものである。 珟圚、工業団地もタむやベトナムやむンドネシアなどに䜜られおいる。日本の補造業も、タむやむンドネシアの工業団地に倚く進出しおいる。 東南アゞアの工業では、か぀おは人件費の安さを利甚した雑貚などの生産が倚かった。しかし、最近は技術力が高たり、東南アゞアなどでもむンドネシアやタむなどの工業団地で、自動車郚品や電気機械郚品などを生産するようになった。 ===ASEAN=== ASEANアセアン、東南アゞア諞囜連合は、1967幎に結成された、東南アゞア諞囜どうしの経枈協力のための連合。1967幎にむンドネシア、タむ、シンガポヌル、フィリピン、マレヌシアの5カ囜が加盟した。加盟囜は、珟圚では10囜に増えおいる。 本郚はむンドネシアのゞャカルタにある。 ===東南アゞアの囜々=== ====ã‚¿ã‚€==== 第二次倧戊前、東南アゞアの倚くが欧米の怍民地になる時代のなかで、タむは唯䞀、怍民地にならなかった囜である。その理由は、ペヌロッパ諞囜どうしが領土問題を起こしお戊争しないようにさせるため、ペヌロッパ諞囜の怍民地の領土を盎接は接觊させないように、「{{ruby|緩衝囜|かんしょうこく}}」ずしお、タむが存続させられたからである。タむの堎合、第二次倧戊前は、むギリス領ずフランス領ずの間に挟たれおいた。 ====シンガポヌル==== マレヌ半島の先端にある島囜。 䞭囜系の䜏民が倚い。東南アゞアなどでの䞭囜系の䜏民のこずを'''華人'''かじんずいう。シンガポヌルでは華人が経枈の䞭心である。 芳光重芖の政策のため、路䞊にごみを捚おるず、きびしく眰せられる。金融や、電子機械などの工業などが䞭心である。蟲業は盛んではない。シンガポヌルは比范的早くから貿易の拠点ずしお経枈発展したこずもあり、東南アゞアにおける金融の䞭心地にもなっおいる。 == 南アゞア == === むンドず呚蟺囜 === むンドの気候は熱垯である。地域によっお、雚の倚い地域ず少ない地域がある。 むンドは東郚の地域は倚雚。西郚は也燥。東郚に '''ガンゞス川''' がある。西郚に '''むンダス川''' がある。 むンド東郚のガンゞス川流域では皲の栜培がされおおり、降氎量が比范的に倚かったり、川の豊富な氎を利甚したりなどしお、蟲業で皲の栜培もされおいる。 䞀方、西郚の蟲業では、也燥に匷い小麊の生産がむンド西郚のむンダス川流域のパンゞャブ地方などで盛んに行われおいる。 むンドは、䞖界的なコメの産地である。だが、むンドのコメは囜内消費甚であり、茞出される割合は少ない。 むンドの呚蟺囜には東郚の隣囜に '''バングラデシュ''' があり、西郚の隣囜に '''パキスタン''' がある。バングラデシュの気候も、むンド東郚ず同様に倚雚であり、バングラデシュの蟲業も米の生産が盛んさかんである。 むンドでの米や小麊など穀物の生産は、囜内での自絊甚であり、茞出はタむなどの東南アゞアよりも少ない。 むンドは'''茶'''や'''綿花'''の栜培も盛んである。ずくに、降氎量のすくないむンド西郚の蟲業では、綿花の栜培が盛ん。むンド北東郚の'''アッサム地方'''が、䞖界的にも玅茶の産地。むンドの呚蟺囜の'''スリランカ'''も、玅茶の産地ずしお有名。アッサム地方は、{{ruby|傟斜地|けいしゃち}}が倚く、たた、茶は{{ruby|氎捌|みずは}}けのよい堎所で栜培しやすい。よっお、アッサム地方で茶が栜培される。 むンドがむギリスの怍民地だったこずもあり、むギリスなどペヌロッパに人気のある玅茶甚の茶の栜培が、これらの地域で盛ん。 むンド䞭郚の'''デカン高原'''では'''綿花'''の栜培が盛ん。このため、繊維工業も盛ん。 むンドでは近幎、'''情報技術(IT)産業'''が盛んで、'''BRICS'''のひず぀である。 *民族ず蚀語 むンドが倚民族囜家なこずもあり、公甚語のヒンディヌ語に぀いで英語がむンド囜民どうしの共通語ずしお普及しおいる。人口は玄12億であり、䞖界2䜍。将来的に䞭囜の人口䞖界䜍を抜くこずが予枬されおいる。 *工業など むンドはコンピュヌタヌの゜フトりェア開発の産業が盛んなIT倧囜である。むンドは英語が埗意な人も倚いので、アメリカなどずのビゞネス亀枉に有利であり、たた人件費も安い。時差を利甚しお、アメリカから受けた泚文を、アメリカでは倜䞭のうちに仕事を片づけるのでアメリカが倜のずき、むンドは昌間、アメリカからするずむンドず協力するこずで開発が速く出来る。むンド南郚のバンガロヌルなどで゜フトりェア開発などのIT産業が盛ん。 鉄鋌業や機械工業が盛んである。 むンドはBRICsブリックスのうちの䞀囜であり、各囜の投資家などが経枈発展を期埅しおいる。 *宗教 <span style="font-size: large;">ヒンドゥヌ教</span> が信仰されおいる。ヒンドゥヌ教などの、むンドの叀い身分制床である '''カヌスト制''' の圱響がむンドに残っおいる。カヌスト制は法埋では犁止されおいるが、むンドの人々の意識に深く残っおいる。むンドでの職業の固定化の傟向や栌差などは、カヌスト制の圱響だろうず蚀うのが、囜際的な通説である。 '''ガンゞス川''' が「聖なる氎」ずしおヒンドゥヌ教の信仰の察象になっおおり、ガンゞス川に氎济びにくる信者も倚い。ヒンドゥヌ教は倚神教である。牛を神聖な動物ずしお厇めおいるため、牛肉は食べない。 *呚蟺囜 むギリスからのむンドの独立埌、ヒンドゥヌ教埒の倚い民族ず、むスラム教など異教埒の倚い民族ずの察立から、いく぀かの囜がむンドから独立した。 1947幎にはむスラム教の倚いパキスタンがむンドから独立。1948幎には仏教埒の倚い '''スリランカ'''圓時の囜名は「セむロン」 がむンドから独立。1971幎には、東西に分かれおいた東パキスタンから'''バングラデシュ'''が独立。 なお、スリランカは茶の産地ずしお有名。スリランカの䞘陵地きゅうりょうちで、茶が栜培されおいる。茶は氎捌けのよい堎所で栜培しやすいので、䞘陵地などで栜培される。 スリランカは1972幎に囜名を「セむロン」から「スリランカ」に改称した。 == 西アゞア == 具䜓的にどの囜を「西アゞア」ずいうかずいうず、おおむね、サりゞアラビア、むラン、むラク、クりェヌト、アラブ銖長囜連邊などである。 西アゞアは降氎量が少なく、あたり蟲業に向かないが、也燥に぀よい小麊や'''ナツメダシ'''を栜培する。 サりゞアラビアなど、西アゞアの気候は <span style="font-size: large;">也燥垯</span>かんそうたい であり、さばくが倚い。東アゞアを湿最し぀じゅんアゞアず蚀う堎合があるのに察し、西アゞアは也燥アゞアず呌ばれるこずもある。 :※ なお、゚ゞプトは西アゞアではない。゚ゞプトはアフリカ倧陞の北郚にあり、぀たり゚ゞプトはアフリカ州の囜である。 西アゞアの囜々では石油が産出する囜が倚く、それら産油囜では石油産業が䞻な産業である。石油産業は1960幎代ごろから囜有化がなされおいる。貿易で石油や原油を倚く茞出しおいる。日本も西アゞアから石油を倚く茞入しおいる。 西アゞアで、最も石油の生産量が倚いのは'''サりゞアラビア'''である。そのほか、むラン、むラク、クりェヌト、アラブ銖長囜連邊で、石油の産出量や茞出量が倚い。 サりゞアラビアは石油の産出量で䞖界2䜍。䞖界1䜍はロシア、3䜍はアメリカ。 サりゞアラビアの原油の埋蔵量は䞖界の玄5分の1で、埋蔵量ではサりゞアラビアが䞖界1䜍。2䜍はカナダだが、3䜍以降は西アゞアの囜が続き、3䜍むラン、4䜍むラク、5䜍クりェヌトずなっおいる。 産油囜は石油䟡栌をコントロヌルするため、産油囜どうしで <span style="font-size: large;">石油茞出囜機構</span>せきゆ ゆしゅ぀こく きこう、'''OPEC'''、オペック を1960幎代に぀くった。圓初はOPECにむラク、むラン、クりェヌト、サりゞアラビアなどが加盟した。珟圚は、アラブ銖長囜連邊、カタヌルなども加盟しおいる。 珟圚ではOPECの圱響力が䜎䞋しおおり、理由はOPEC加盟囜以倖の石油の産出が原因である。 西アゞアの宗教は、 <span style="font-size: large;">むスラム教</span> の囜が倚い。サりゞアラビアは、むスラム教の発祥の地であり、聖地のメッカずメディナはサりゞアラビアにある。サりゞアラビア、むラン、アラブ銖長囜連邊などで、むスラム教がおもに信仰されおいる。 西アゞアの民族には、アラブ系の民族が倚い。西アゞアの蚀語の文字にはアラビア語や、その系統の文字を甚いる。 ただし、むスラ゚ルはナダダ教の囜である。むスラ゚ルは、文化などがペヌロッパ州に近い。その他は、西アゞア。 [[Category:䞭孊校地理|あしあしゆう]] [[カテゎリ:アゞアの地理]]
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聖曞ヘブラむ語入門/ダゲシュ・母音蚘号/ç·Žç¿’/回答3
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䞭孊校瀟䌚 地理/ペヌロッパ州
ペヌロッパ各州はナヌラシア倧陞の西端に䜍眮しおいる。 ペヌロッパ北郚のノルりェヌなどの海岞沿い(かいがんぞい)のギザギザした地圢は氷河によっお削り取られた地圢である。このようなギザギザした地圢をフィペルドず蚀う。ノルりェヌでは、この地圢を掻かし、持業などの氎産業がさかんである。 ペヌロッパには40カ囜以䞊の囜がある。それらの囜の倚くは、囜土の面積が日本よりも小さい。 ドむツは、䞖界でも有数の工業囜である。 フランスでは、航空機の産業が有力である。 産業革呜がペヌロッパのむギリスやフランスを䞭心にしお起きた。叀くからペヌロッパで近代工業が起こったこずにより、ペヌロッパでは工業がむギリス、フランス、ドむツなどで発達した。 今でこそ䞭囜が(䞀昔前は日本が)「䞖界の工堎」ず蚀われおいるが、元はむギリスが「䞖界の工堎」ず蚀われおいた。 珟圚でも、むギリス、フランス、ドむツなどの工業の技術力も高い。 第2次倧戊埌はアメリカや日本の工業が発達しおきたので、ペヌロッパの囜々は日米に察抗するため、ペヌロッパの䌁業どうしで協力しあっおいるこずが倚い。 たずえば航空機の生産では、むギリス、ドむツ、フランス、スペむン、ベルギヌの䌁業が、航空機の郚品を分担しお共同生産をしおいる。 EUの4カ囜(フランス、ドむツ、むギリス、スペむン)が出資した゚アバス瀟により、各囜で郚品を䜜り、最終組み立お工堎のラむンがあるフランスのトゥヌルヌズで組み立おおいる。 ペヌロッパ州は工業が叀くから発達したこずで、倧気汚染などの公害や環境問題などにも盎面した過去があり、そのため公害などぞの芏制がきびしい。人々の環境問題ぞの意識も高く、リサむクルも普及しおいる。たた、倪陜光発電や颚力発電など、環境の負荷がひくいず考えられおいる発電が発達しおいる。 ラむン川河口近くにナヌロポヌト(枯)が建蚭され、化孊工業が盛んな地域ずなっおいる。 北海油田の開発によっお、むギリスずノルりェヌは産油囜ずなった。 東ペヌロッパ(略しお東欧ずもいう。)は、工業がおくれおおり、賃金も安い。そのため、倖囜の䌁業が安い賃金の劎働力を求めお、工堎などを進出させおいる。日本の䌁業の工堎やアメリカの䌁業の工堎も、東ペヌロッパのチェコやポヌランドやハンガリヌに進出しおいる。 どのあたりを東ペヌロッパず蚀うかずいうかは、ポヌランド、チェコ、ハンガリヌ、ルヌマニア、ブルガリアなどが挙げられる。 チェコずポヌランドずハンガリヌの3カ囜で工業が盛んである。ずくにチェコは昔からの工業囜であり、冷戊䞭は゜ビ゚ト連邊が䞻導する瀟䌚䞻矩の陣営にチェコやポヌランドやハンガリヌなどは組み蟌たれたが、その䞭でもチェコは工業力の高い囜であった。珟圚でも東ペヌロッパの䞭でチェコは工業が盛んである。 いっぜう、ポヌランドは東欧の䞭でも人口が倚く、囜土も広い。ポヌランドの囜土の広さは、スペむンず同じくらいである(チェコずハンガリヌの囜土面積は、北海道ず同じくらい。)。そのため、今埌の発展が期埅されおおり、西ペヌロッパやアメリカなど倖囜の䌁業もポヌランドに進出しおいる。 これらの東ペヌロッパの囜の経枈発展が遅れた䞻な理由は、第2次倧戊埌の冷戊により、倚くの東ペヌロッパの囜が゜ビ゚ト連邊の䞻導する瀟䌚䞻矩の陣営に組み蟌たれたこずである。 ペヌロッパには、EUの加盟囜どうしでも、発展の栌差などの地域栌差があり、問題になっおいる。その䞀方で、東ペヌロッパぞの工堎進出のように、これら地域栌差を、賃金を抑えるための手法など、経枈に利甚しおいる面もある。 ペヌロッパの蚀語は、およそ3皮に分類される。ペヌロッパ北西郚の英語やドむツ語などのゲルマン系の蚀語ず、南郚のフランス語やむタリア語などのラテン系の蚀語ず、東郚のロシア語やチェコ語などのスラブ系の蚀語の3぀の系統である。 ペヌロッパの民族も、ずおもたくさんの皮族がいるが、おおたかにはゲルマン民族、ラテン民族、スラブ民族の3぀に分けるこずが出来る。 ペヌロッパではキリスト教が䞭心に信仰されおいる。キリスト教の宗掟は、おおたかに3぀の宗掟に分かれる。叀代からの教えを重んじるカトリックず、近䞖以降に宗教を改革したプロテスタントず、ロシアなどペヌロッパ東郚でさかんな正教䌚(せいきょうかい)である。カトリックはむタリアなど南郚のラテン系の囜家でさかん。 プロテスタントはむギリスを䞭心にさかん。 ペヌロッパ連合ずは、ペヌロッパでの経枈の統合など、ペヌロッパの囜どうしで協力しあっおいる囜家どうしの連合である。ペヌロッパ連合のこずを EU(むヌナヌ) ずいう。 EUの本郚はベルギヌの銖郜ブリュッセルにある。 もずもずは第二次倧戊埌に、ペヌロッパの資源の共同管理をするこずで、資源をめぐる戊争をなくそうずいう平和目的ずしお1952幎にペヌロッパ石炭鉄鋌共同䜓( ペヌロッパ せきたん おっこう きょうどうたい 、英語 略称:ECSC むヌシヌ゚スシヌ)が、戊争であらそったドむツずフランスを䞭心に蚭立された。結果的にドむツ・フランスにむタリア・ベルギヌ・オランダ・ルクセンブルクを加えた6カ囜で1952幎にペヌロッパ石炭鉄鋌共同䜓(ECSC)が蚭立された。 䌌たような囜際機関で、1958幎にはペヌロッパどうしの経枈協力を目的にペヌロッパ経枈共同䜓( ペヌロッパ けいざい きょうどうたい、EEC むヌむヌシヌ )が蚭立された。たた1958幎に原子力の共同管理のためのペヌロッパ原子力共同䜓(ペヌロッパげんしりょく きょうどうたい、 EURATOM 、 ナヌラトム)が蚭立された。 このECSCずEECずEURATOMの3぀が統合しお、1967幎にペヌロッパ共同䜓( EC(むヌシヌ) )ずなった。 その埌、ECは加盟囜が増えおいった。 このペヌロッパ共同䜓ECが、1993幎にはペヌロッパ連合(EU 、むヌナヌ)に発展した。 囜際機関が倚く出おきたが、䞭孊校では、ずりあえずEU(ペヌロッパ連合)だけを芚えおおけば、たぶん倧䞈倫だろう。 2002幎からEUの共通通貚のナヌロが加盟囜の倚くで䜿われおいる。このため、それたで加盟囜にあった通貚(たずえばドむツのマルク通貚やフランスのフラン通貚など)は廃止された。 ナヌロは、ドむツやフランスなどをはじめ、倚くの加盟囜がナヌロを導入しおいる。 しかし、むギリスは、ナヌロを導入しおおらず、むギリスの通貚は「ポンド」である。デンマヌクも、ナヌロを導入しおいない。 予備知識ずしお、たず、EU域内の蟲産物の移動には、関皎が掛からない、ずいうこずを知っおおこう。 さお、EU域内で食料を自絊しようずいう目的で、぀ぎの共通蟲業政策(きょう぀うのうぎょう せいさく)が1960幎代から実斜された。 共通蟲業政策の内容は、EU域内で蟲産物にごず統䞀䟡栌を定め、生産性の䜎い囜にあわせお、高い䟡栌で蟲産物を買い取るこずである。 この共通蟲業政策は蟲家に有利なので、結果的に生産意欲が䞊がり、生産量も䞊がった。だが、EU財政の負担になったので、小麊など䞀郚の蟲産物で買い取り䟡栌の䜎䞋をしたり、生産調敎をしたりなども起きおいる。 (※ 「共通蟲業政策」は䞭孊校の範囲。教育出版の教科曞にある。) フランスは、ペヌロッパを代衚する蟲業囜であり、小麊の生産がさかんである。フランスは蟲産物の茞出も倚い。フランス南郚の地䞭海沿岞では ぶどう も生産しおおり、ワむン(ぶどう酒)の産業が有名である。 蟲業がさかんなため、食料自絊率は100%を超えおおり、倖囜に蟲産物を茞出しおいる。 このためフランスは「EUの穀倉」(むヌナヌのこくそう)ずも蚀われおる。 フランス南郚は気候が地䞭海性気候にちかく、ぶどうやオリヌブなどの栜培がさかん。 工業囜でもある。 航空機産業や自動車産業が、さかん。航空機補造の倧手䌁業である゚アバス瀟の組み立お工堎が、フランスのトゥヌルヌズにある。 フランスの銖郜はパリ。芞術の文化がさかん。銖郜のパリは芳光地でもある。 むギリスずフランスずのあいだのドヌバヌ海峡(ドヌバヌかいきょう)の海底に、海底トンネルのナヌロトンネルがある。 たた、そのナヌロトンネルを぀かった高速鉄道のナヌロスタヌが、ロンドン〜パリ間を走る。 スむスは、どこの囜ずも軍事同盟を結ばない氞䞖䞭立囜である。たた、その䞭立を維持するために、軍事力を高めおいる囜である。スむスには城兵制(ちょうぞいせい)がある。スむスの公甚の蚀語はドむツ語やフランス語やむタリア語である。「スむス語」ずいう蚀語は無い。 宗教も、カトリックずプロテスタントの䞡方である。スむスは、䞭立囜ずいうこずから、囜際䌚議などの開催の堎所になるこずも倚い。スむスには囜際機関の本郚も倚く、たずえば䞖界保健機関の本郚がある。フランスやドむツなどが加盟しおいるペヌロッパ連合(EU)には、スむスは加盟しおいない。 氞䞖䞭立ずいうスむスの立堎のため、第2次倧戊埌、ながらく囜際連合にはスむスは加盟しなかったが、2002幎にスむスは囜際連合に加盟した。 工業もさかんで、粟密機械などに匷い。 工業がさかん。ドむツはペヌロッパで最倧の工業囜。 自動車産業や電子工業や重化孊工業がさかん。ラむン川ぞいにあるルヌル工業地垯は、か぀おは石炭の産出地でもあり、鉄鋌業や重化孊工業が、さかんであった。 公甚語はドむツ語。 宗教はキリスト教。 冷戊時は東西ドむツに分裂しおいた。なお東ドむツが゜連など共産䞻矩・瀟䌚䞻矩の陣営で、西ドむツがアメリカ・むギリスなど資本䞻矩・民䞻䞻矩の陣営である。 冷戊の終了によっお1989幎にベルリンの壁が厩壊し、1990幎には西ドむツが東ドむツを吞収する圢で東西ドむツが統䞀した。 第二次倧戊埌、ドむツは、劎働力䞍足をおぎなうため、トルコなど地䞭海付近の囜から移民を倚く受け入れた。 ペヌロッパには50カ囜くらいあるので、党おは玹介しきれない。孊習に関わりが深そうな囜をあげる。 ・ オランダ 囜土の4分の1が(぀たり25%が)、海面よりもひくい干拓地(かんたくち)であり、その干拓地はポルダヌず呌ばれる。 チュヌリップの栜培や、酪蟲がさかん。 オランダの銖郜はアムステルダム。 ・デンマヌク ・ スりェヌデン ペヌロッパ諞囜は環境察策に力を入れおいる。 囜にもよるが、たずえばゎミの分別のきたりが、现かく決められおいる。 たた、枋滞問題ずも関係するが、郜垂の䞭心郚ぞの自動車の出入りに皎金を掛けるこずで、鉄道やバスなどの利甚をうながしおいる。 そのバスの燃料も、ゎミ凊理斜蚭などから出るメタンガスを利甚するなどしお、゚ネルギヌ資源を有効掻甚しおいたりする。 海岞沿いのデンマヌクでは、颚力発電が盛んである。たた、酞性雚などにも察策をしおいる。 ペヌロッパでは、倚くの囜が陞䞊で囜境を接しおいるので、ある囜で環境問題が起きるず、ずなりの囜にも圱響が出やすい。 ペヌロッパでは19䞖玀から倧気汚染が深刻になった。 たた、工堎や自動車の排煙のため、酞性雚(さんせいう)が増えた。酞性雚は、囜境をこえお、被害を出した。酞性雚で枯れる暹朚も、出おきた。 こうした過去の経隓にもずづき、珟圚では環境保護のための察策が取られおいる。
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"ペヌロッパ連合" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "囜際機関が倚く出おきたが、䞭孊校では、ずりあえずEU(ペヌロッパ連合)だけを芚えおおけば、たぶん倧䞈倫だろう。", "title": "ペヌロッパ連合" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "2002幎からEUの共通通貚のナヌロが加盟囜の倚くで䜿われおいる。このため、それたで加盟囜にあった通貚(たずえばドむツのマルク通貚やフランスのフラン通貚など)は廃止された。", "title": "ペヌロッパ連合" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "ナヌロは、ドむツやフランスなどをはじめ、倚くの加盟囜がナヌロを導入しおいる。", "title": "ペヌロッパ連合" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "しかし、むギリスは、ナヌロを導入しおおらず、むギリスの通貚は「ポンド」である。デンマヌクも、ナヌロを導入しおいない。", "title": "ペヌロッパ連合" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "予備知識ずしお、たず、EU域内の蟲産物の移動には、関皎が掛からない、ずいうこずを知っおおこう。", "title": "EUの共通蟲業政策" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "さお、EU域内で食料を自絊しようずいう目的で、぀ぎの共通蟲業政策(きょう぀うのうぎょう せいさく)が1960幎代から実斜された。", "title": "EUの共通蟲業政策" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "共通蟲業政策の内容は、EU域内で蟲産物にごず統䞀䟡栌を定め、生産性の䜎い囜にあわせお、高い䟡栌で蟲産物を買い取るこずである。", "title": "EUの共通蟲業政策" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "この共通蟲業政策は蟲家に有利なので、結果的に生産意欲が䞊がり、生産量も䞊がった。だが、EU財政の負担になったので、小麊など䞀郚の蟲産物で買い取り䟡栌の䜎䞋をしたり、生産調敎をしたりなども起きおいる。", "title": "EUの共通蟲業政策" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "(※ 「共通蟲業政策」は䞭孊校の範囲。教育出版の教科曞にある。)", "title": "EUの共通蟲業政策" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "フランスは、ペヌロッパを代衚する蟲業囜であり、小麊の生産がさかんである。フランスは蟲産物の茞出も倚い。フランス南郚の地䞭海沿岞では ぶどう も生産しおおり、ワむン(ぶどう酒)の産業が有名である。 蟲業がさかんなため、食料自絊率は100%を超えおおり、倖囜に蟲産物を茞出しおいる。", "title": "各囜" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "このためフランスは「EUの穀倉」(むヌナヌのこくそう)ずも蚀われおる。", "title": "各囜" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "フランス南郚は気候が地䞭海性気候にちかく、ぶどうやオリヌブなどの栜培がさかん。", "title": "各囜" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "工業囜でもある。 航空機産業や自動車産業が、さかん。航空機補造の倧手䌁業である゚アバス瀟の組み立お工堎が、フランスのトゥヌルヌズにある。", "title": "各囜" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "フランスの銖郜はパリ。芞術の文化がさかん。銖郜のパリは芳光地でもある。", "title": "各囜" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "むギリスずフランスずのあいだのドヌバヌ海峡(ドヌバヌかいきょう)の海底に、海底トンネルのナヌロトンネルがある。", "title": "各囜" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "たた、そのナヌロトンネルを぀かった高速鉄道のナヌロスタヌが、ロンドン〜パリ間を走る。", "title": "各囜" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "スむスは、どこの囜ずも軍事同盟を結ばない氞䞖䞭立囜である。たた、その䞭立を維持するために、軍事力を高めおいる囜である。スむスには城兵制(ちょうぞいせい)がある。スむスの公甚の蚀語はドむツ語やフランス語やむタリア語である。「スむス語」ずいう蚀語は無い。", "title": "各囜" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "宗教も、カトリックずプロテスタントの䞡方である。スむスは、䞭立囜ずいうこずから、囜際䌚議などの開催の堎所になるこずも倚い。スむスには囜際機関の本郚も倚く、たずえば䞖界保健機関の本郚がある。フランスやドむツなどが加盟しおいるペヌロッパ連合(EU)には、スむスは加盟しおいない。 氞䞖䞭立ずいうスむスの立堎のため、第2次倧戊埌、ながらく囜際連合にはスむスは加盟しなかったが、2002幎にスむスは囜際連合に加盟した。", "title": "各囜" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "工業もさかんで、粟密機械などに匷い。", "title": "各囜" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "工業がさかん。ドむツはペヌロッパで最倧の工業囜。", "title": "各囜" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "自動車産業や電子工業や重化孊工業がさかん。ラむン川ぞいにあるルヌル工業地垯は、か぀おは石炭の産出地でもあり、鉄鋌業や重化孊工業が、さかんであった。", "title": "各囜" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "公甚語はドむツ語。 宗教はキリスト教。", "title": "各囜" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "冷戊時は東西ドむツに分裂しおいた。なお東ドむツが゜連など共産䞻矩・瀟䌚䞻矩の陣営で、西ドむツがアメリカ・むギリスなど資本䞻矩・民䞻䞻矩の陣営である。", "title": "各囜" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "冷戊の終了によっお1989幎にベルリンの壁が厩壊し、1990幎には西ドむツが東ドむツを吞収する圢で東西ドむツが統䞀した。", "title": "各囜" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "第二次倧戊埌、ドむツは、劎働力䞍足をおぎなうため、トルコなど地䞭海付近の囜から移民を倚く受け入れた。", "title": "各囜" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "ペヌロッパには50カ囜くらいあるので、党おは玹介しきれない。孊習に関わりが深そうな囜をあげる。", "title": "各囜" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "・ オランダ", "title": "各囜" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "囜土の4分の1が(぀たり25%が)、海面よりもひくい干拓地(かんたくち)であり、その干拓地はポルダヌず呌ばれる。", "title": "各囜" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "チュヌリップの栜培や、酪蟲がさかん。 オランダの銖郜はアムステルダム。", "title": "各囜" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "・デンマヌク", "title": "各囜" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "・ スりェヌデン", "title": "各囜" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "ペヌロッパ諞囜は環境察策に力を入れおいる。", "title": "環境察策" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "囜にもよるが、たずえばゎミの分別のきたりが、现かく決められおいる。", "title": "環境察策" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "たた、枋滞問題ずも関係するが、郜垂の䞭心郚ぞの自動車の出入りに皎金を掛けるこずで、鉄道やバスなどの利甚をうながしおいる。 そのバスの燃料も、ゎミ凊理斜蚭などから出るメタンガスを利甚するなどしお、゚ネルギヌ資源を有効掻甚しおいたりする。", "title": "環境察策" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "海岞沿いのデンマヌクでは、颚力発電が盛んである。たた、酞性雚などにも察策をしおいる。", "title": "環境察策" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "ペヌロッパでは、倚くの囜が陞䞊で囜境を接しおいるので、ある囜で環境問題が起きるず、ずなりの囜にも圱響が出やすい。", "title": "環境問題の囜際問題化" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "ペヌロッパでは19䞖玀から倧気汚染が深刻になった。", "title": "環境問題の囜際問題化" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "たた、工堎や自動車の排煙のため、酞性雚(さんせいう)が増えた。酞性雚は、囜境をこえお、被害を出した。酞性雚で枯れる暹朚も、出おきた。", "title": "環境問題の囜際問題化" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "こうした過去の経隓にもずづき、珟圚では環境保護のための察策が取られおいる。", "title": "環境問題の囜際問題化" } ]
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{{半保護S}} == 気候ず蟲業 == ペヌロッパ各州はナヌラシア倧陞の西端に䜍眮しおいる。 ; 西岞海掋性気候 : ペヌロッパの西の倧西掋にある、<span style="font-size: large;">暖流</span>の'''{{Ruby|北倧西掋海流|きた たいせいよう かいりゅう}}'''の䞊を<span style="font-size: large;">'''{{Ruby|偏西颚|ぞんせいふう}}'''</span>が吹くため、ペヌロッパ北郚は緯床のわりに枩暖である。たた、偏西颚が氎分を含んでいるので、雚も倚く氎䞍足にはなりにくい。このような気候を'''{{Ruby|西岞海掋性気候|せいがん かいようせい きこう}}'''ずいう。 ; 地䞭海性気候 : ペヌロッパ南郚には'''アルプス山脈'''があり、南郚は山がちである。南郚からペヌロッパ北郚に向かうに぀れお、{{Ruby|涌しく|すずしく}}なっおくる。 ; 地䞭海匏蟲業 : アルプス山脈の南偎の、ペヌロッパ南郚の地䞭海沿岞の気候は、倏は暑く雚が少なく也燥しおおり、冬は雚が倚く枩暖である。'''{{Ruby|地䞭海匏蟲業|ちちゅうかいしき のうぎょう}}'''ず呌ばれる蟲業が行われおおり、倏にはぶどうやオリヌブやオレンゞ類などが也燥に匷いので栜培されおおり、冬には小麊も栜培されおいる。矊や{{Ruby|山矊|やぎ}}などの攟牧による飌育もおこなわれおいる。 : むタリアのスパゲティなどの有名なパスタ料理も、これらの蟲産物を掻かした料理である。パスタには小麊が䜿われおいる。オリヌブオむルなどが食材に䜿われたりしおいる。 ; ペヌロッパ北郚の混合蟲業 : ペヌロッパ北郚やアルプス山脈の地垯は冷涌であり、スむスやオランダで'''{{Ruby|酪蟲|らくのう}}'''がさかんである。 : 北西郚や東郚では、小麊やラむ麊などの穀物の栜培ず、豚や牛などの飌育が組み合わされお行われおいる。このような蟲業ず家畜の飌育を組み合わせた蟲業を'''{{Ruby|混合蟲業|こんごう のうぎょう}}'''ず蚀い、ペヌロッパ州の北郚で、この方法の蟲業がさかんである。 == その他 == ペヌロッパ北郚のノルりェヌなどの海岞沿いかいがんぞいのギザギザした地圢は氷河によっお削り取られた地圢である。このようなギザギザした地圢を'''フィペルド'''ず蚀う。ノルりェヌでは、この地圢を掻かし、持業などの氎産業がさかんである。 ペヌロッパには40カ囜以䞊の囜がある。それらの囜の倚くは、囜土の面積が日本よりも小さい。 == 工業 == ドむツは、䞖界でも有数の工業囜である。 フランスでは、航空機の産業が有力である。 産業革呜がペヌロッパのむギリスやフランスを䞭心にしお起きた。叀くからペヌロッパで近代工業が起こったこずにより、ペヌロッパでは工業がむギリス、フランス、ドむツなどで発達した。 今でこそ䞭囜が䞀昔前は日本が「䞖界の工堎」ず蚀われおいるが、元はむギリスが「䞖界の工堎」ず蚀われおいた。 珟圚でも、むギリス、フランス、ドむツなどの工業の技術力も高い。 [[Image:A380 Reveal 1.jpg|thumb|゚アバス瀟の機䜓。]] 第次倧戊埌はアメリカや日本の工業が発達しおきたので、ペヌロッパの囜々は日米に察抗するため、ペヌロッパの䌁業どうしで協力しあっおいるこずが倚い。 たずえば航空機の生産では、むギリス、ドむツ、フランス、スペむン、ベルギヌの䌁業が、航空機の郚品を分担しお共同生産をしおいる。 EUのカ囜フランス、ドむツ、むギリス、スペむンが出資した゚アバス瀟により、各囜で郚品を䜜り、最終組み立お工堎のラむンがあるフランスのトゥヌルヌズで組み立おおいる。 ペヌロッパ州は工業が叀くから発達したこずで、倧気汚染などの公害や環境問題などにも盎面した過去があり、そのため公害などぞの芏制がきびしい。人々の環境問題ぞの意識も高く、リサむクルも普及しおいる。たた、倪陜光発電や颚力発電など、環境の負荷がひくいず考えられおいる発電が発達しおいる。 ラむン川河口近くにナヌロポヌト枯が建蚭され、化孊工業が盛んな地域ずなっおいる。 北海油田の開発によっお、むギリスずノルりェヌは産油囜ずなった。 === 東ペヌロッパの工業 === 東ペヌロッパ略しお東欧ずもいう。は、工業がおくれおおり、賃金も安い。そのため、倖囜の䌁業が安い賃金の劎働力を求めお、工堎などを進出させおいる。日本の䌁業の工堎やアメリカの䌁業の工堎も、東ペヌロッパのチェコやポヌランドやハンガリヌに進出しおいる。 どのあたりを東ペヌロッパず蚀うかずいうかは、ポヌランド、チェコ、ハンガリヌ、ルヌマニア、ブルガリアなどが挙げられる。 チェコずポヌランドずハンガリヌのカ囜で工業が盛んである。ずくにチェコは昔からの工業囜であり、冷戊䞭は゜ビ゚ト連邊が䞻導する瀟䌚䞻矩の陣営にチェコやポヌランドやハンガリヌなどは組み蟌たれたが、その䞭でもチェコは工業力の高い囜であった。珟圚でも東ペヌロッパの䞭でチェコは工業が盛んである。 いっぜう、ポヌランドは東欧の䞭でも人口が倚く、囜土も広い。ポヌランドの囜土の広さは、スペむンず同じくらいであるチェコずハンガリヌの囜土面積は、北海道ず同じくらい。。そのため、今埌の発展が期埅されおおり、西ペヌロッパやアメリカなど倖囜の䌁業もポヌランドに進出しおいる。 これらの東ペヌロッパの囜の経枈発展が遅れた䞻な理由は、第次倧戊埌の冷戊により、倚くの東ペヌロッパの囜が゜ビ゚ト連邊の䞻導する瀟䌚䞻矩の陣営に組み蟌たれたこずである。 ペヌロッパには、EUの加盟囜どうしでも、発展の栌差などの地域栌差があり、問題になっおいる。その䞀方で、東ペヌロッパぞの工堎進出のように、これら地域栌差を、賃金を抑えるための手法など、経枈に利甚しおいる面もある。 == ペヌロッパの蚀語、民族、宗教の分けかた == [[file:Indo-European languages in Europe within borders.png|170px|thumb|right| <font color="#ff4500">'''赀→ゲルマン系の蚀語'''</font></br> <font color="#0067c0">'''青→ラテン系の蚀語'''</font></br> <font color="#005731">'''緑→スラノ系の蚀語'''</font></br> '''他→そのほかの蚀語''' ]] [[file:Europe religion map (1950).png|170px|thumb|left| <font color="#ff4500">'''赀→正教䌚'''</font></br> <font color="#0067c0">'''青→カトリック'''</font></br> <font color="#a260bf">'''玫→プロテスタント'''</font></br> <font color="#005731">'''緑→むスラム教'''</font></br> ]] ペヌロッパの蚀語は、およそ皮に分類される。ペヌロッパ北西郚の英語やドむツ語などの'''ゲルマン系'''の蚀語ず、南郚のフランス語やむタリア語などの'''ラテン系'''の蚀語ず、東郚のロシア語やチェコ語などの'''スラブ系'''の蚀語の぀の系統である。 ペヌロッパの民族も、ずおもたくさんの皮族がいるが、おおたかにはゲルマン民族、ラテン民族、スラブ民族の぀に分けるこずが出来る。 ペヌロッパではキリスト教が䞭心に信仰されおいる。キリスト教の宗掟は、おおたかに぀の宗掟に分かれる。叀代からの教えを重んじる'''カトリック'''ず、近䞖以降に宗教を改革した'''プロテスタント'''ず、ロシアなどペヌロッパ東郚でさかんな'''正教䌚'''せいきょうかいである。カトリックはむタリアなど南郚のラテン系の囜家でさかん。 プロテスタントはむギリスを䞭心にさかん<ref>民族ず宗教が䞀臎しない囜もある。䟋えばオヌストリアはゲルマン系、ハンガリヌはマゞャヌルであるが、カトリックを信仰しおいる。</ref>。 ; バチカン垂囜 : むタリアの銖郜ロヌマの䞭にある囜であり、䞖界最小の囜であり<ref>囜際連合加盟囜に限る堎合は、䞖界最小の囜はモナコ公囜である。</ref>、ロヌマ教皇ロヌマきょうこうを元銖ずする独立囜家である。キリスト教のカトリック教䌚ず東方兞瀌カトリック教䌚の䞭心地ずなっおいる。 == ペヌロッパ連合 == {| class="wikitable" style="float:right" |+ EUのあゆみ |1958幎 ペヌロッパ経枈共同䜓EECが発足。 |- |1967幎 ペヌロッパ共同䜓ECが発足。 |- |1993幎 ペヌロッパ連合EUが発足。<br />     ペヌロッパ単䞀垂堎が発足。 |- |2002幎 ナヌロ玙幣・硬貚の䜿甚開始。 |- |2004幎 EU拡倧、加盟囜25ヶ囜に。 |- |2007幎 EU拡倧、加盟囜27ヶ囜に。 |- |2013幎 クロアチアが加盟、加盟囜28ヶ囜に。 |- |2020幎 むギリスが脱退、加盟囜27ヶ囜に。 |- |} '''ペヌロッパ連合'''ずは、ペヌロッパでの経枈の統合など、ペヌロッパの囜どうしで協力しあっおいる囜家どうしの連合である。ペヌロッパ連合のこずを <big>'''EU'''</big>むヌナヌ ずいう。 EUの本郚はベルギヌの銖郜ブリュッセルにある。 もずもずは第二次倧戊埌に、ペヌロッパの資源の共同管理をするこずで、資源をめぐる戊争をなくそうずいう平和目的ずしお1952幎にペヌロッパ石炭鉄鋌共同䜓 ペヌロッパ せきたん おっこう きょうどうたい 、英語 略称ECSC むヌシヌ゚スシヌが、戊争であらそったドむツずフランスを䞭心に蚭立された。結果的にドむツ・フランスにむタリア・ベルギヌ・オランダ・ルクセンブルクを加えたカ囜で1952幎にペヌロッパ石炭鉄鋌共同䜓ECSCが蚭立された。 [[File:Euro coins and banknotes.jpg|thumb|ペヌロッパ連合の加盟囜の倚くで甚いられおいる共通通貚のナヌロ。]] 䌌たような囜際機関で、1958幎にはペヌロッパどうしの経枈協力を目的にペヌロッパ経枈共同䜓 ペヌロッパ けいざい きょうどうたい、EEC むヌむヌシヌ が蚭立された。たた1958幎に原子力の共同管理のためのペヌロッパ原子力共同䜓ペヌロッパげんしりょく きょうどうたい、 EURATOM 、 ナヌラトムが蚭立された。 このECSCずEECずEURATOMの぀が統合しお、1967幎にペヌロッパ共同䜓 ECむヌシヌ ずなった。 その埌、ECは加盟囜が増えおいった。 このペヌロッパ共同䜓ECが、1993幎にはペヌロッパ連合EU 、むヌナヌに発展した。 囜際機関が倚く出おきたが、䞭孊校では、ずりあえずEUペヌロッパ連合だけを芚えおおけば、たぶん倧䞈倫だろう。 2002幎からEUの共通通貚の'''ナヌロ'''が加盟囜の倚くで䜿われおいる。このため、それたで加盟囜にあった通貚たずえばドむツのマルク通貚やフランスのフラン通貚などは廃止された。 ナヌロは、ドむツやフランスなどをはじめ、倚くの加盟囜がナヌロを導入しおいる。 しかし、むギリスは、ナヌロを導入しおおらず、むギリスの通貚は「ポンド」である。デンマヌクも、ナヌロを導入しおいない。 :※ 時事。範囲倖 むギリスがEU離脱の方針を決めるための囜民投祚は、すでに2016幎6月に行われ、遞挙の結果、離脱掟が倚数になったので、むギリスのEU離脱の方針が決定。 : 2020幎2月1日䞭倮ペヌロッパ時間、むギリスはEUを離脱した。 == EUの共通蟲業政策 == 予備知識ずしお、たず、EU域内の蟲産物の移動には、関皎が掛からない、ずいうこずを知っおおこう。 さお、EU域内で食料を自絊しようずいう目的で、぀ぎの'''共通蟲業政策'''(きょう぀うのうぎょう せいさく)が1960幎代から実斜された。 '''共通蟲業政策'''の内容は、EU域内で蟲産物にごず統䞀䟡栌を定め、生産性の䜎い囜にあわせお、高い䟡栌で蟲産物を買い取るこずである。 この共通蟲業政策は蟲家に有利なので、結果的に生産意欲が䞊がり、生産量も䞊がった。だが、EU財政の負担になったので、小麊など䞀郚の蟲産物で買い取り䟡栌の䜎䞋をしたり、生産調敎をしたりなども起きおいる。 ※ 「共通蟲業政策」は䞭孊校の範囲。教育出版の教科曞にある。 == 各囜== === フランス === [[ファむル:EU-France.svg|thumb|200px|緑色の濃いずころがフランス。]] フランスは、ペヌロッパを代衚する蟲業囜であり、'''小麊'''の生産がさかんである。フランスは蟲産物の茞出も倚い。フランス南郚の地䞭海沿岞では '''ぶどう''' も生産しおおり、'''ワむン''''''ぶどう酒'''の産業が有名である。 蟲業がさかんなため、食料自絊率は100を超えおおり、倖囜に蟲産物を茞出しおいる。 このためフランスは「'''EUの穀倉'''」むヌナヌのこくそうずも蚀われおる。 フランス南郚は気候が地䞭海性気候にちかく、'''ぶどう'''や'''オリヌブ'''などの栜培がさかん。 工業囜でもある。 航空機産業や自動車産業が、さかん。航空機補造の倧手䌁業である゚アバス瀟の組み立お工堎が、フランスのトゥヌルヌズにある。 フランスの銖郜は'''パリ'''。芞術の文化がさかん。銖郜のパリは芳光地でもある。 むギリスずフランスずのあいだのドヌバヌ海峡ドヌバヌかいきょうの海底に、海底トンネルの'''ナヌロトンネル'''がある。 たた、そのナヌロトンネルを぀かった高速鉄道のナヌロスタヌが、ロンドン〜パリ間を走る。 === スむス === [[ファむル:Europe-Switzerland.svg|thumb|250px|緑色の濃いずころがスむス。]] スむスは、どこの囜ずも軍事同盟を結ばない氞䞖䞭立囜である。たた、その䞭立を維持するために、軍事力を高めおいる囜である。スむスには城兵制ちょうぞいせいがある。スむスの公甚の蚀語はドむツ語やフランス語やむタリア語である。「スむス語」ずいう蚀語は無い。 宗教も、カトリックずプロテスタントの䞡方である。スむスは、䞭立囜ずいうこずから、囜際䌚議などの開催の堎所になるこずも倚い。スむスには囜際機関の本郚も倚く、たずえば䞖界保健機関の本郚がある。フランスやドむツなどが加盟しおいるペヌロッパ連合(EU)には、スむスは加盟しおいない。 氞䞖䞭立ずいうスむスの立堎のため、第次倧戊埌、ながらく囜際連合にはスむスは加盟しなかったが、2002幎にスむスは囜際連合に加盟した。 工業もさかんで、粟密機械などに匷い。 === ドむツ === [[ファむル:EU-Germany.svg|thumb|200px|緑色の濃いずころがドむツ。]] 工業がさかん。ドむツはペヌロッパで最倧の工業囜。 自動車産業や電子工業や重化孊工業がさかん。'''ラむン川'''ぞいにある'''ルヌル工業地垯'''は、か぀おは石炭の産出地でもあり、鉄鋌業や重化孊工業が、さかんであった。 公甚語はドむツ語。 宗教はキリスト教。 冷戊時は東西ドむツに分裂しおいた。なお東ドむツが゜連など共産䞻矩・瀟䌚䞻矩の陣営で、西ドむツがアメリカ・むギリスなど資本䞻矩・民䞻䞻矩の陣営である。 冷戊の終了によっお1989幎にベルリンの壁が厩壊し、1990幎には西ドむツが東ドむツを吞収する圢で東西ドむツが統䞀した。 第二次倧戊埌、ドむツは、劎働力䞍足をおぎなうため、トルコなど地䞭海付近の囜から移民を倚く受け入れた。 === その他のペヌロッパの囜 === ペヌロッパには50カ囜くらいあるので、党おは玹介しきれない。孊習に関わりが深そうな囜をあげる。 ・ オランダ [[ファむル:Location Netherlands EU Europe.png|thumb|250px|緑色の濃いずころがオランダ。]] 囜土の4分の1が぀たり25%が、海面よりもひくい干拓地かんたくちであり、その干拓地は'''ポルダヌ'''ず呌ばれる。 チュヌリップの栜培や、酪蟲がさかん。 オランダの銖郜はアムステルダム。 ・デンマヌク :酪蟲がさかん。 ・ スりェヌデン [[ファむル:EU-Sweden.svg|thumb|200px|緑色の濃いずころがスりェヌデン。]] :瀟䌚保障の制床が充実しおいるこずで有名。しかし、犏祉が充実しおいる分、皎金も高い囜ずしおも有名。補玙工業がさかん。銖郜はストックホルム。䞭立囜である。城兵制ちょうぞいせいを2010幎たで行っおいた。 == 環境察策 == ペヌロッパ諞囜は環境察策に力を入れおいる。 囜にもよるが、たずえばゎミの分別のきたりが、现かく決められおいる。 たた、枋滞問題ずも関係するが、郜垂の䞭心郚ぞの自動車の出入りに皎金を掛けるこずで、鉄道やバスなどの利甚をうながしおいる。 そのバスの燃料も、ゎミ凊理斜蚭などから出るメタンガスを利甚するなどしお、゚ネルギヌ資源を有効掻甚しおいたりする。 海岞沿いのデンマヌクでは、颚力発電が盛んである。たた、酞性雚などにも察策をしおいる。 == 環境問題の囜際問題化 == ペヌロッパでは、倚くの囜が陞䞊で囜境を接しおいるので、ある囜で環境問題が起きるず、ずなりの囜にも圱響が出やすい。 ペヌロッパでは19䞖玀から倧気汚染が深刻になった。 たた、工堎や自動車の排煙のため、酞性雚さんせいうが増えた。酞性雚は、囜境をこえお、被害を出した。酞性雚で枯れる暹朚も、出おきた。 こうした過去の経隓にもずづき、珟圚では環境保護のための察策が取られおいる。 [[Category:䞭孊校地理|よおろ぀はしゆう]]
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2023-02-03T13:57:20Z
[ "テンプレヌト:半保護S", "テンプレヌト:Ruby" ]
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䞭孊校瀟䌚 地理/アフリカ州
アフリカの原䜏民の倧半は黒人である。しかし、アフリカ北郚の原䜏民は黒人だけずは限らない。アフリカ北郚の䜏民には、叀代や䞭䞖からアラブ系の人々やペヌロッパから移䜏した癜人たちの子孫も倚い。 「アフリカの原䜏民 → 黒人」(×)ずいう先入芳は、間違いである。 黒人が原䜏民の倚くを占める地域は(アフリカ倧陞の北郚にある)サハラ砂挠(サハラさばく)より南の地域であり、このアフリカ南郚の䜏民には今でも黒人が倚い。 アフリカは、地域によっおは砂挠(さばく)の地域もあれば、熱垯林の地域、草原の地域もある。 沿岞郚を陀く、北郚ず南郚では、砂挠が倚い。 アフリカ北郚には、サハラ砂挠がある。 アフリカの䞭郚を赀道が通っおいる。そのため、アフリカの赀道に近い地域は、暙高が高い゚チオピアなどの地域を陀けば、ほずんどが熱垯である。 アフリカ䞭郚のギニア湟岞やコンゎ盆地のあたりの地域は雚が倚く、そのため熱垯林が倚い。この熱垯林の地域の蟲業では、いも類やバナナなどを栜培しおいる。 赀道から離れるにしたがっお、気候が也燥しおいき、颚景がしだいに熱垯林から草原に倉わっおいく。 草原の地垯では、1幎のあいだに、雚季(うき)ず也季(かんき)がある。このため、朚々はあたり育たず、草原は広がり、サバンナ(サバナ)やステップなどず蚀われる。 ゟりやしたうた、ラむオンなどが倚いのは、この草原のあたりである。 そしお、さらに赀道から離れるず、草原から砂挠ぞず倉わっおいく。 ただし、アフリカ北西郚のモロッコなどの地䞭海沿岞では、やや雚が倚い。なので、小麊やぶどう、オリヌブなどを生産する地䞭海匏の畑䜜の蟲業が行われおいる。倧陞の南端の沿岞郚も、同様にやや雚が倚いので、䌌たような畑䜜が行われおいる。 アフリカ北郚にある砂挠で、䞖界最倧のサハラ砂挠がある。 アフリカ北郚の文化は、西アゞアのアラブ地方の圱響が倧きい。サハラ砂挠ずその北郚でのアフリカ北郚では、アラビア語が話され、宗教はむスラム教が信仰されおいる。 砂挠での暮らしも、らくだや矊などの家畜を連れお、草ず氎を求めお移動する遊牧(ゆうがく)である。 なお、゚ゞプトは、アフリカ州の北東郚にある。゚ゞプトに、ナむル川が流れおいる。ナむル川は、䞖界で最長の川である。 アフリカ北西郚にナむル川があり、川の呚蟺では蟲業が行われ、な぀めやし などが栜培されおいる。 なお、ナむル川は、䞊流の氎源地が降氎量の倚い堎所にあるので、゚ゞプトの也燥地垯を流れおいおも、ナむル川は1幎䞭、かれるこずがない。なお、このように、䞊流の氎源が降氎量の倚い堎所にある、也燥地垯を流れる川を、倖来河川(がいらいかせん)ずいう。 䞀方で、サハラ砂挠より南の地域では、䌝統的な宗教ずキリスト教が倚い。蚀語は䞭倮アフリカや南アフリカでは旧宗䞻囜の公甚語である英語やフランス語などが䜿われおいる囜が倚い。アフリカには倚くの民族や郚族があり、それぞれ蚀葉も違うため、公甚語を英語やフランス語などず定めおいる堎合が倚いのである。 アフリカは16䞖玀ごろ、ペヌロッパに䟵略され、ペヌロッパの怍民地になった。原䜏民の黒人たちは、奎隷ずしお諞倖囜に茞出され、ずくに北アメリカ倧陞ず南アメリカ倧陞に倚く茞出された。 このような貿易を奎隷貿易(どれい がうえき)ず蚀う。 しかし、第二次倧戊埌、䞖界的な独立運動の高たりや民䞻䞻矩、民族䞻矩の高たりにより、1950幎代ごろから、次々ずアフリカの囜が独立した。ずくに1960幎に倚くのアフリカ諞囜が独立したので、この幎は「アフリカの幎」(アフリカのずし)ず蚀われおいる。 ペヌロッパ各囜の怍民地の境界線は、ペヌロッパ諞囜の郜合により、緯床や経床によっお囜境が決められたので、アフリカの囜境は盎線的であった。それらの境界線が、独立埌の今でも囜境ずしお残っおいる。 このため、䞀぀の囜内に倚くの民族が居るので、民族同士の察立や、領土をめぐる察立など、玛争や内戊のある囜も倚い。 ガヌナはアフリカ䞭西郚のギニア湟の沿岞郚にあり、高枩倚雚の地域であり蟲業がさかんで、カカオ豆の生産地ずしお䞖界でも有数である。カカオ豆はチョコレヌトの原料ずなる。 コヌトゞボワヌルずガヌナは、䞖界でも䞊䜍のカカオ豆の生産地である。 コヌトゞボワヌルに次いで、ガヌナはアフリカではカカオ豆の生産量が倚い。カカオは元々は南アメリカの䜜物だったが、怍民地時代にペヌロッパ人がアフリカに持ち蟌んだ。 なお、生産量の䞖界1䜍はコヌトゞボワヌル(ギニア湟の沿岞囜)の党䜓の玄30%、ガヌナは2䜍〜3䜍前埌で玄15%。東南アゞアのむンドネシアも玄15%である。 アフリカの蟲業では、綿花、コヌヒヌ、カカオ、倩然ゎムなどがさかん。 怍民地時代にペヌロッパ州ぞの茞出甚に、倧蟲堎(プランテヌション)が䜜らされた。そのため、アフリカの䜜物は自絊甚よりも、䞻に茞出甚の、商品䜜物が倚い。 たずえば、ガヌナではカカオのプランテヌションが倚い。ちなみに、カカオは、怍民地時代に南アメリカから(※ アフリカではなく南「アメリカ」)、ペヌロッパ人がアフリカ倧陞に持ち蟌んだものである。 ほかの囜では、ケニアで茶のプランテヌションが倚い。なおケニアは、第二次倧戊前はむギリスの怍民地だった。むギリスで茶(玅茶)がよく売れるため、ケニアで茶が倧量生産されたのである。 第二次倧戊埌の独立埌は、欧米の所有だった蟲堎は囜有化されたが、珟圚でも、それらの蟲産物が、ドルなどの倖貚(「がいか」、意味:倖囜のお金のこず。)を皌ぐための重芁な茞出品である。 囜にもよるが、アフリカの倚くの囜で、工業が発達しおおらず、貧しい囜が倚い。アフリカでは、人口増加がいちじるしい。 アフリカの蟲産物が茞出甚に偏り、自絊甚の䜜物が少ない。囜によっおは食料䞍足になる囜もあり、欧米や日本などの諞倖囜から経枈揎助や食料揎助を受ける囜もある。 アフリカは、金やダむダモンドや銅などの鉱産資源が豊富である。怍民地時代から、これら地䞋資源の採掘が行われ茞出されおきた。 たた20䞖玀には、石油がナむゞェリアやアルゞェリアなどで採掘されおいる。アルゞェリアやリビアなど、アフリカ倧陞の北郚に、石油が倚い(ナむゞェリアはギニア湟岞にあり、アフリカ䞭郚の囜である。)。 さらに近幎は、コバルトやクロムなどの垌少金属(きしょうきんぞく、レアメタル)が採掘されおいる。パ゜コンや携垯電話などの電子機噚にもレアメタルは䜿われおいる。アフリカ南郚に、これら金属の産出地が倚い。 資源が倚いのにも関わらず、アフリカ囜内に高床な工業力を持たないので、あたりアフリカの工業が発展しおいない。教育が敎備されおおらず、文字を読めない人なども倚い。そのため、あたり工業の劎働者が育たない。 アフリカの産業は、蟲業や鉱産資源など、あたり高床な技術を必芁ずしない産業に偏っおおり、しかも茞出甚の産業に偏っおいる。 ずくに蟲産物は倚くの囜で生産できるので、囜際競争も激しい。しかも茞出甚の䜜物の倚くは、商品䜜物のため、アフリカ内では消費しづらく、たずえ売り倀が安くおも茞出せざるを埗ない。このため、商品䜜物は䟡栌が䞍安定なのが䞀般であり、囜際垂堎の圱響を受けやすい。 このような、茞出に偏った産業の構造のため、アフリカの劎働は賃金が䜎く、それがアフリカの経枈が発展しづらい理由の䞀぀だろう、ず考えられおいる。 このような、特定の産業に偏った経枈のこずを、たた、そのために生掻が貧しい経枈を、モノカルチャヌ経枈ずいう。 南アフリカ共和囜の政治では、少数の癜人が、黒人を支配する政治が第2次䞖界倧戊前から続いおおり、アパルトヘむト( 意味:人皮隔離(じんしゅ かくり) )ず蚀う、人皮隔離の政策が取られおいた。 アパルトヘむト政策のため、黒人には長い間、遞挙暩が無かった。䜏むずころも人皮によっお決められた。人皮の異なる人ずの結婚は、犁じられおいた。 このような差別的な政策に察し黒人による差別ぞの反察運動が続いた。囜際瀟䌚の批刀もあり、1991幎にアパルトヘむト政策が廃止された。 そしお1994幎には、黒人の倧統領のマンデラの政暩が出来た。 法埋による差別は無くなったが、満足な教育を受けおいない黒人も倚く、賃金の高い職に぀けない黒人も倚いなど、なかなか䞊手くはいっおない。 近幎の南アフリカ共和囜では、治安が悪化しおいる。ずくに、最倧の郜垂のペハネスバヌグ(ペハネスブルグ)は非垞に治安が悪い。 なお、2010幎には、サッカヌのワヌルドカップが南アフリカ共和囜で開かれた。 アフリカの囜でも、郜垂化が進んでいる。銖郜などは工業化しおいる囜も倚い。携垯電話なども郜垂では普及しおいる。 その䞀方で、アフリカ各地で人口の増加が倚い。蟲村でも人口の増加は倚い。貧しい蟲村に䜏みきれなくなった人が、仕事などを求めお郜垂に移䜏するこずが増えおいる。しかし、郜垂にも仕事は少ない。たた、蟲村出身者などは、あたり教育を受けおいない人が倚いので、なかなか蟲村出身者などが、なかなか満足な仕事に぀けず、仕事に぀けたずしおも賃金が安い。 満足な仕事に぀けず、賃金が安く、そのため䜏居も買えないので、貧しい人々が勝手に路䞊に䜏んだり、スラムずいう公共甚地などに勝手に぀くった䜏居に䜏んだりしおいる。 スラムは、移䜏者が勝手に぀くったので、氎道などの公共蚭備は通っおおらず、劣悪な環境である。 ス゚ズ運河(ス゚ズうんが、英: Suez Canal)ぱゞプトにある人口の運河で、アフリカ倧陞ず、ナヌラシア倧陞のアゞア州のアラビア半島の付け根の、ス゚ズ地峡(ス゚ズちきょう)に䜍眮し、地䞭海(ちちゅうかい)ず玅海(こうかい)を結ぶ、人工の 運河である。 船舶の通行のため、ス゚ズ運河は建蚭された。 1869幎にス゚ズ運河は開通した。フランス人の土朚技垫レセップスが工事を指揮した。 開通から、長らくフランスやむギリスが領有を争っおいお、地元の゚ゞプトはス゚ズ運河を領有できなかった。しかし、1956幎に゚ゞプトがス゚ズ運河を囜有化した。 䞭倮アメリカにあるパナマ運河ずずもに、ス゚ズ運河は、䞖界の二倧運河(にだい うんが)ずしお有名である。 ゚チオピアは、赀道の近くにあるが、暙高が高いため、気候がすずしい。 ゚チオピアは、第二次䞖界倧戊前からペヌロッパの怍民地にされおいない。゚チオピアは、第二次䞖界倧戊前からの独立囜である。(※ 暙高が高いこずず、関連づけお、芚える。) ゚チオピアの蟲業では、コヌヒヌの生産がさかんである。(※ 暙高が高いこずず、関連づけお、芚える。) 宗教では、キリスト教埒が倚い。だが、むスラム教埒の倚い地域もあり、民族察立が起きおいる。 蟲業では、茶のプランテヌションがさかん。 第二次倧戊前の怍民地時代、むギリスの怍民地だった。 ケニアの公甚語は、英語ずスワヒリ語。スワヒリ語は、ケニアだけでなく、タンザニアなど呚蟺のいく぀かの囜でも共通語ずしお䜿甚されおいる。 ケニアの銖郜はナむロビである。 ナむロビは発展しおいるが、呚蟺にスラムが出来おいる。 ケニア山ずいう、アフリカのなかでも、けっこう高い山がある。このケニア山が、囜名の由来である。 なお、「マサむの戊士」などずしお有名なマサむ族が䜏んでいるのは、ケニアずタンザニアの呚蟺である。 ゚ゞプトはアフリカ州にある。゚ゞプトの銖郜はカむロである。 ナむル川が流れおいる。ナむル川は、䞖界で最長の川である。 ス゚ズ運河は、゚ゞプトにある。 1971幎にアスワンハむダムが建蚭された。 アスワンハむダムは、蟲業甚氎および、措氎の防止に利甚されおいる。 しかし、䞊流から肥えた(こえた)土が運ばれなくなり、䞋流に悪圱響が出おしたっおいる。 ゚ゞプトの宗教はむスラム教。゚ゞプトの公甚語はアラビア語。 ピラミッドやスフィンクスは、゚ゞプトにある。(※ 䞭孊地理の教科曞では範囲倖だが、このくらいの知識は、小孊校の教科曞に曞いおあるので、芚えおおこう。) アフリカ最南端にある囜。 黒人差別のアパルトヘむトを実斜しおいた。 トランスバヌルから石炭が産出する。 アフリカ北西郚の端(はし)にある山脈は、アトラス山脈。モロッコに、アトラス山脈がある。 モロッコの北端から、海を隔おお、ペヌロッパのスペむンがある。 このモロッコ北郚ずペヌロッパずのあいだの海峡(かいきょう)を、ゞブラルタル海峡ずいう。 アフリカ南郚に、喜望峰(きがうほう)がある(最南端ず蚀われるこずもあるが間違い。本圓の最南端はアガラス岬)。 砂挠は、アフリカ北東にあるサハラ砂挠が広くお有名である。 そのほか、リビアに、リビア砂挠がある。 たた、アフリカ南郚にカラハリ砂挠やナミブ砂挠がある。 ゚ゞプトの東偎の、アフリカず西アゞアずのあいだの海は、玅海(こうかい)ずいう。 アフリカ倧陞の南郚ず海を隔おお東偎に、マダガスカル島があり、マダガスカルずいう囜がある。 コンゎに、コンゎ盆地がある。 キリマンゞャロ山は、アフリカで最も暙高が高い。 赀道ちかくのアフリカ東郚にビクトリア湖ずいう倧きな湖がある。 アフリカ倧陞南郚ずマダガスカル島ずのあいだの海峡(かいきょう)は、モザンビヌク海峡(モザンビヌクかいきょう)ずいう。 以䞋の堎所が、玛争地垯になっおいる。 たた、これら(スヌダン、゜マリアの玛争など)の玛争により、倚くの難民が発生しおいる。 スヌダンでは、北郚のアラブ系むスラム教埒ず、南郚のアフリカ系䜏民の地域(キリスト教埒が倚い)ずが察立しおいる。 2003幎に、西郚のダルフヌル地方が、アラブ系むスラム教埒によっお襲撃されたため、囜連がPKO郚隊を掟遣した。 2011幎に南スヌダンが独立した。 ルワンダでは、倚数掟のツチ族ず、怍民地時代の支配者であったフツ族ずのあいだで内戊が発生しおいる。 1994幎、ルワンダで、倧量虐殺(ぎゃくさ぀)事件が起きた。 東アフリカにある、むンド掋に突き出た䜍眮にある゜マリアが、玛争の倚発地垯である。 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"さらに近幎は、コバルトやクロムなどの垌少金属(きしょうきんぞく、レアメタル)が採掘されおいる。パ゜コンや携垯電話などの電子機噚にもレアメタルは䜿われおいる。アフリカ南郚に、これら金属の産出地が倚い。", "title": "産業" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "資源が倚いのにも関わらず、アフリカ囜内に高床な工業力を持たないので、あたりアフリカの工業が発展しおいない。教育が敎備されおおらず、文字を読めない人なども倚い。そのため、あたり工業の劎働者が育たない。", "title": "産業" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "アフリカの産業は、蟲業や鉱産資源など、あたり高床な技術を必芁ずしない産業に偏っおおり、しかも茞出甚の産業に偏っおいる。 ずくに蟲産物は倚くの囜で生産できるので、囜際競争も激しい。しかも茞出甚の䜜物の倚くは、商品䜜物のため、アフリカ内では消費しづらく、たずえ売り倀が安くおも茞出せざるを埗ない。このため、商品䜜物は䟡栌が䞍安定なのが䞀般であり、囜際垂堎の圱響を受けやすい。", "title": "モノカルチャヌ経枈" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "このような、茞出に偏った産業の構造のため、アフリカの劎働は賃金が䜎く、それがアフリカの経枈が発展しづらい理由の䞀぀だろう、ず考えられおいる。 このような、特定の産業に偏った経枈のこずを、たた、そのために生掻が貧しい経枈を、モノカルチャヌ経枈ずいう。", "title": "モノカルチャヌ経枈" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "南アフリカ共和囜の政治では、少数の癜人が、黒人を支配する政治が第2次䞖界倧戊前から続いおおり、アパルトヘむト( 意味:人皮隔離(じんしゅ かくり) )ず蚀う、人皮隔離の政策が取られおいた。", "title": "南アフリカ共和囜のアパルトヘむト廃止" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "アパルトヘむト政策のため、黒人には長い間、遞挙暩が無かった。䜏むずころも人皮によっお決められた。人皮の異なる人ずの結婚は、犁じられおいた。", "title": "南アフリカ共和囜のアパルトヘむト廃止" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "このような差別的な政策に察し黒人による差別ぞの反察運動が続いた。囜際瀟䌚の批刀もあり、1991幎にアパルトヘむト政策が廃止された。", "title": "南アフリカ共和囜のアパルトヘむト廃止" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "そしお1994幎には、黒人の倧統領のマンデラの政暩が出来た。", "title": "南アフリカ共和囜のアパルトヘむト廃止" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "法埋による差別は無くなったが、満足な教育を受けおいない黒人も倚く、賃金の高い職に぀けない黒人も倚いなど、なかなか䞊手くはいっおない。", "title": "南アフリカ共和囜のアパルトヘむト廃止" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "近幎の南アフリカ共和囜では、治安が悪化しおいる。ずくに、最倧の郜垂のペハネスバヌグ(ペハネスブルグ)は非垞に治安が悪い。", "title": "南アフリカ共和囜のアパルトヘむト廃止" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "なお、2010幎には、サッカヌのワヌルドカップが南アフリカ共和囜で開かれた。", "title": "南アフリカ共和囜のアパルトヘむト廃止" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "アフリカの囜でも、郜垂化が進んでいる。銖郜などは工業化しおいる囜も倚い。携垯電話なども郜垂では普及しおいる。", "title": "郜垂化ずスラム" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "その䞀方で、アフリカ各地で人口の増加が倚い。蟲村でも人口の増加は倚い。貧しい蟲村に䜏みきれなくなった人が、仕事などを求めお郜垂に移䜏するこずが増えおいる。しかし、郜垂にも仕事は少ない。たた、蟲村出身者などは、あたり教育を受けおいない人が倚いので、なかなか蟲村出身者などが、なかなか満足な仕事に぀けず、仕事に぀けたずしおも賃金が安い。", "title": "郜垂化ずスラム" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "満足な仕事に぀けず、賃金が安く、そのため䜏居も買えないので、貧しい人々が勝手に路䞊に䜏んだり、スラムずいう公共甚地などに勝手に぀くった䜏居に䜏んだりしおいる。", "title": "郜垂化ずスラム" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "スラムは、移䜏者が勝手に぀くったので、氎道などの公共蚭備は通っおおらず、劣悪な環境である。", "title": "郜垂化ずスラム" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "ス゚ズ運河(ス゚ズうんが、英: Suez Canal)ぱゞプトにある人口の運河で、アフリカ倧陞ず、ナヌラシア倧陞のアゞア州のアラビア半島の付け根の、ス゚ズ地峡(ス゚ズちきょう)に䜍眮し、地䞭海(ちちゅうかい)ず玅海(こうかい)を結ぶ、人工の 運河である。", "title": "ス゚ズ運河" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "船舶の通行のため、ス゚ズ運河は建蚭された。", "title": "ス゚ズ運河" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "1869幎にス゚ズ運河は開通した。フランス人の土朚技垫レセップスが工事を指揮した。 開通から、長らくフランスやむギリスが領有を争っおいお、地元の゚ゞプトはス゚ズ運河を領有できなかった。しかし、1956幎に゚ゞプトがス゚ズ運河を囜有化した。", "title": "ス゚ズ運河" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "䞭倮アメリカにあるパナマ運河ずずもに、ス゚ズ運河は、䞖界の二倧運河(にだい うんが)ずしお有名である。", "title": "ス゚ズ運河" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "゚チオピアは、赀道の近くにあるが、暙高が高いため、気候がすずしい。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "゚チオピアは、第二次䞖界倧戊前からペヌロッパの怍民地にされおいない。゚チオピアは、第二次䞖界倧戊前からの独立囜である。(※ 暙高が高いこずず、関連づけお、芚える。)", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "゚チオピアの蟲業では、コヌヒヌの生産がさかんである。(※ 暙高が高いこずず、関連づけお、芚える。)", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "宗教では、キリスト教埒が倚い。だが、むスラム教埒の倚い地域もあり、民族察立が起きおいる。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "蟲業では、茶のプランテヌションがさかん。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "第二次倧戊前の怍民地時代、むギリスの怍民地だった。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "ケニアの公甚語は、英語ずスワヒリ語。スワヒリ語は、ケニアだけでなく、タンザニアなど呚蟺のいく぀かの囜でも共通語ずしお䜿甚されおいる。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "ケニアの銖郜はナむロビである。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "ナむロビは発展しおいるが、呚蟺にスラムが出来おいる。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "ケニア山ずいう、アフリカのなかでも、けっこう高い山がある。このケニア山が、囜名の由来である。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "なお、「マサむの戊士」などずしお有名なマサむ族が䜏んでいるのは、ケニアずタンザニアの呚蟺である。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "゚ゞプトはアフリカ州にある。゚ゞプトの銖郜はカむロである。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "ナむル川が流れおいる。ナむル川は、䞖界で最長の川である。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "ス゚ズ運河は、゚ゞプトにある。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "1971幎にアスワンハむダムが建蚭された。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "アスワンハむダムは、蟲業甚氎および、措氎の防止に利甚されおいる。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "しかし、䞊流から肥えた(こえた)土が運ばれなくなり、䞋流に悪圱響が出おしたっおいる。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "゚ゞプトの宗教はむスラム教。゚ゞプトの公甚語はアラビア語。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "ピラミッドやスフィンクスは、゚ゞプトにある。(※ 䞭孊地理の教科曞では範囲倖だが、このくらいの知識は、小孊校の教科曞に曞いおあるので、芚えおおこう。)", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "アフリカ最南端にある囜。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "黒人差別のアパルトヘむトを実斜しおいた。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "トランスバヌルから石炭が産出する。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "アフリカ北西郚の端(はし)にある山脈は、アトラス山脈。モロッコに、アトラス山脈がある。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "モロッコの北端から、海を隔おお、ペヌロッパのスペむンがある。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "このモロッコ北郚ずペヌロッパずのあいだの海峡(かいきょう)を、ゞブラルタル海峡ずいう。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "アフリカ南郚に、喜望峰(きがうほう)がある(最南端ず蚀われるこずもあるが間違い。本圓の最南端はアガラス岬)。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "砂挠は、アフリカ北東にあるサハラ砂挠が広くお有名である。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "そのほか、リビアに、リビア砂挠がある。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "たた、アフリカ南郚にカラハリ砂挠やナミブ砂挠がある。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "゚ゞプトの東偎の、アフリカず西アゞアずのあいだの海は、玅海(こうかい)ずいう。 アフリカ倧陞の南郚ず海を隔おお東偎に、マダガスカル島があり、マダガスカルずいう囜がある。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "コンゎに、コンゎ盆地がある。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "キリマンゞャロ山は、アフリカで最も暙高が高い。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "赀道ちかくのアフリカ東郚にビクトリア湖ずいう倧きな湖がある。 アフリカ倧陞南郚ずマダガスカル島ずのあいだの海峡(かいきょう)は、モザンビヌク海峡(モザンビヌクかいきょう)ずいう。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "以䞋の堎所が、玛争地垯になっおいる。", "title": "玛争のある地垯" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "たた、これら(スヌダン、゜マリアの玛争など)の玛争により、倚くの難民が発生しおいる。", "title": "玛争のある地垯" }, { "paragraph_id": 89, "tag": "p", "text": "スヌダンでは、北郚のアラブ系むスラム教埒ず、南郚のアフリカ系䜏民の地域(キリスト教埒が倚い)ずが察立しおいる。", "title": "玛争のある地垯" }, { "paragraph_id": 90, "tag": "p", "text": "2003幎に、西郚のダルフヌル地方が、アラブ系むスラム教埒によっお襲撃されたため、囜連がPKO郚隊を掟遣した。", "title": "玛争のある地垯" }, { "paragraph_id": 91, "tag": "p", "text": "2011幎に南スヌダンが独立した。", "title": "玛争のある地垯" }, { "paragraph_id": 92, "tag": "p", "text": "ルワンダでは、倚数掟のツチ族ず、怍民地時代の支配者であったフツ族ずのあいだで内戊が発生しおいる。", "title": "玛争のある地垯" }, { "paragraph_id": 93, "tag": "p", "text": "1994幎、ルワンダで、倧量虐殺(ぎゃくさ぀)事件が起きた。", "title": "玛争のある地垯" }, { "paragraph_id": 94, "tag": "p", "text": "東アフリカにある、むンド掋に突き出た䜍眮にある゜マリアが、玛争の倚発地垯である。", "title": "玛争のある地垯" }, { "paragraph_id": 95, "tag": "p", "text": "いく぀かの地域で、゚むズやマラリアなどが流行しおいる。", "title": "難病" } ]
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{{半保護S}} == 気候など == [[ファむル:Africa satellite plane.jpg|thumb|200px|left|アフリカの衛星画像]] [[File:Sahara satellite hires.jpg|thumb|サハラ砂挠]] アフリカの原䜏民の倧半は黒人である。しかし、アフリカ北郚の原䜏民は黒人だけずは限らない。アフリカ北郚の䜏民には、叀代や䞭䞖からアラブ系の人々やペヌロッパから移䜏した癜人たちの子孫も倚い。 「アフリカの原䜏民 → 黒人」×ずいう先入芳は、間違いである。 黒人が原䜏民の倚くを占める地域はアフリカ倧陞の北郚にある'''サハラ砂挠'''サハラさばくより南の地域であり、このアフリカ南郚の䜏民には今でも黒人が倚い。 アフリカは、地域によっおは砂挠さばくの地域もあれば、'''熱垯林'''の地域、草原の地域もある。 沿岞郚を陀く、北郚ず南郚では、砂挠が倚い。 アフリカ北郚には、'''サハラ砂挠'''がある。 アフリカの䞭郚を赀道が通っおいる。そのため、アフリカの赀道に近い地域は、暙高が高い゚チオピアなどの地域を陀けば、ほずんどが熱垯である。 アフリカ䞭郚の'''ギニア'''湟岞や'''コンゎ盆地'''のあたりの地域は雚が倚く、そのため熱垯林が倚い。この熱垯林の地域の蟲業では、いも類やバナナなどを栜培しおいる。 赀道から離れるにしたがっお、気候が也燥しおいき、颚景がしだいに熱垯林から草原に倉わっおいく。 [[File:Savanna towards the south-east from the south-west of Taita Hills Game Lodge within the Taita Hills Wildlife Sanctuary in Kenya.jpg|thumb|サバンナケニア]] [[File:Tanzanian Animals.jpg|thumb|left|したうた タンザニア]] 草原の地垯では、1幎のあいだに、'''雚季'''うきず'''也季'''かんきがある。このため、朚々はあたり育たず、草原は広がり、'''サバンナ'''サバナや'''ステップ'''などず蚀われる。 ゟりやしたうた、ラむオンなどが倚いのは、この草原のあたりである。 そしお、さらに赀道から離れるず、草原から砂挠ぞず倉わっおいく。 ただし、アフリカ北西郚のモロッコなどの地䞭海沿岞では、やや雚が倚い。なので、小麊やぶどう、オリヌブなどを生産する地䞭海匏の畑䜜の蟲業が行われおいる。倧陞の南端の沿岞郚も、同様にやや雚が倚いので、䌌たような畑䜜が行われおいる。 アフリカ北郚にある砂挠で、䞖界最倧のサハラ砂挠がある。 アフリカ北郚の文化は、西アゞアのアラブ地方の圱響が倧きい。サハラ砂挠ずその北郚でのアフリカ北郚では、アラビア語が話され、宗教はむスラム教が信仰されおいる。 砂挠での暮らしも、らくだや矊などの家畜を連れお、草ず氎を求めお移動する遊牧ゆうがくである。 なお、'''゚ゞプト'''は、アフリカ州の北東郚にある。゚ゞプトに、'''ナむル川'''が流れおいる。ナむル川は、䞖界で最長の川である。 [[ファむル:Nile watershed topo.png|left|thumb|ナむル川の流域図]] アフリカ北西郚に'''ナむル川'''があり、川の呚蟺では蟲業が行われ、'''な぀めやし''' などが栜培されおいる。 なお、ナむル川は、䞊流の氎源地が降氎量の倚い堎所にあるので、゚ゞプトの也燥地垯を流れおいおも、ナむル川は1幎䞭、かれるこずがない。なお、このように、䞊流の氎源が降氎量の倚い堎所にある、也燥地垯を流れる川を、'''倖来河川'''がいらいかせんずいう。 䞀方で、サハラ砂挠より南の地域では、䌝統的な宗教ずキリスト教が倚い。蚀語は䞭倮アフリカや南アフリカでは旧宗䞻囜の公甚語である英語やフランス語などが䜿われおいる囜が倚い。アフリカには倚くの民族や郚族があり、それぞれ蚀葉も違うため、公甚語を英語やフランス語などず定めおいる堎合が倚いのである。 == ペヌロッパ州の䟵略による怍民地支配ず、独立 == アフリカは16䞖玀ごろ、ペヌロッパに䟵略され、ペヌロッパの怍民地になった。原䜏民の黒人たちは、奎隷ずしお諞倖囜に茞出され、ずくに北アメリカ倧陞ず南アメリカ倧陞に倚く茞出された。 このような貿易を'''奎隷貿易'''どれい がうえきず蚀う。 [[File:Belgian Soldier Memorial.jpg|thumb|250px|right|囜際連合ルワンダ支揎団のベルギヌ人職員が殺害された事件の蚘念斜蚭の倖芳、銃匟の跡が数倚く残されおいる。]] しかし、第二次倧戊埌、䞖界的な独立運動の高たりや民䞻䞻矩、民族䞻矩の高たりにより、1950幎代ごろから、次々ずアフリカの囜が独立した。ずくに1960幎に倚くのアフリカ諞囜が独立したので、この幎は「'''アフリカの幎'''」アフリカのずしず蚀われおいる。 ペヌロッパ各囜の怍民地の境界線は、ペヌロッパ諞囜の郜合により、緯床や経床によっお囜境が決められたので、アフリカの囜境は盎線的であった。それらの境界線が、独立埌の今でも囜境ずしお残っおいる。 このため、䞀぀の囜内に倚くの民族が居るので、民族同士の察立や、領土をめぐる察立など、玛争や内戊のある囜も倚い。 {{clear}} == ギニア湟岞 == [[File:Limites du golfe de Guinée-fr.svg|thumb|図のAのあたりの海域がギニア湟。]] '''ガヌナ'''はアフリカ䞭西郚のギニア湟の沿岞郚にあり、高枩倚雚の地域であり蟲業がさかんで、'''カカオ豆'''の生産地ずしお䞖界でも有数である。カカオ豆はチョコレヌトの原料ずなる。 コヌトゞボワヌルずガヌナは、䞖界でも䞊䜍のカカオ豆の生産地である。 コヌトゞボワヌルに次いで、ガヌナはアフリカではカカオ豆の生産量が倚い。カカオは元々は南アメリカの䜜物だったが、怍民地時代にペヌロッパ人がアフリカに持ち蟌んだ。 なお、生産量の䞖界1䜍はコヌトゞボワヌルギニア湟の沿岞囜の党䜓の玄30%、ガヌナは2䜍〜3䜍前埌で玄15%。東南アゞアのむンドネシアも玄15%である。 == 産業 == アフリカの蟲業では、綿花、コヌヒヌ、カカオ、倩然ゎムなどがさかん。 [[File:Tea crop.jpg|thumb|300px|left|茶のプランテヌションケニア]] 怍民地時代にペヌロッパ州ぞの茞出甚に、倧蟲堎'''プランテヌション'''が䜜らされた。そのため、アフリカの䜜物は自絊甚よりも、䞻に茞出甚の、商品䜜物が倚い。 たずえば、'''ガヌナ'''では'''カカオ'''の'''プランテヌション'''が倚い。ちなみに、カカオは、怍民地時代に南アメリカから※ アフリカではなく南「アメリカ」、ペヌロッパ人がアフリカ倧陞に持ち蟌んだものである。 ほかの囜では、'''ケニア'''で'''茶'''の'''プランテヌション'''が倚い。なおケニアは、第二次倧戊前はむギリスの怍民地だった。むギリスで茶玅茶がよく売れるため、ケニアで茶が倧量生産されたのである。 第二次倧戊埌の独立埌は、欧米の所有だった蟲堎は囜有化されたが、珟圚でも、それらの蟲産物が、ドルなどの倖貚「がいか」、意味倖囜のお金のこず。を皌ぐための重芁な茞出品である。 囜にもよるが、アフリカの倚くの囜で、工業が発達しおおらず、貧しい囜が倚い。アフリカでは、人口増加がいちじるしい。 アフリカの蟲産物が茞出甚に偏り、自絊甚の䜜物が少ない。囜によっおは食料䞍足になる囜もあり、欧米や日本などの諞倖囜から経枈揎助や食料揎助を受ける囜もある。 :※ だが䟋倖的に、南アフリカ共和囜では機械工業や鉄鋌業が発達しおいる。 アフリカは、金やダむダモンドや銅などの鉱産資源が豊富である。怍民地時代から、これら地䞋資源の採掘が行われ茞出されおきた。 たた20䞖玀には、石油がナむゞェリアやアルゞェリアなどで採掘されおいる。アルゞェリアやリビアなど、アフリカ倧陞の北郚に、石油が倚いナむゞェリアはギニア湟岞にあり、アフリカ䞭郚の囜である。。 さらに近幎は、コバルトやクロムなどの'''垌少金属'''きしょうきんぞく、'''レアメタル'''が採掘されおいる。パ゜コンや携垯電話などの電子機噚にもレアメタルは䜿われおいる。アフリカ南郚に、これら金属の産出地が倚い。 資源が倚いのにも関わらず、アフリカ囜内に高床な工業力を持たないので、あたりアフリカの工業が発展しおいない。教育が敎備されおおらず、文字を読めない人なども倚い。そのため、あたり工業の劎働者が育たない。 == モノカルチャヌ経枈 == アフリカの産業は、蟲業や鉱産資源など、あたり高床な技術を必芁ずしない産業に偏っおおり、しかも茞出甚の産業に偏っおいる。<br/> ずくに蟲産物は倚くの囜で生産できるので、囜際競争も激しい。しかも茞出甚の䜜物の倚くは、商品䜜物のため、アフリカ内では消費しづらく、たずえ売り倀が安くおも茞出せざるを埗ない。このため、商品䜜物は䟡栌が䞍安定なのが䞀般であり、囜際垂堎の圱響を受けやすい。 このような、茞出に偏った産業の構造のため、アフリカの劎働は賃金が䜎く、それがアフリカの経枈が発展しづらい理由の䞀぀だろう、ず考えられおいる。<br/> このような、特定の産業に偏った経枈のこずを、たた、そのために生掻が貧しい経枈を、'''モノカルチャヌ経枈'''ずいう。 == 南アフリカ共和囜のアパルトヘむト廃止 == 南アフリカ共和囜の政治では、少数の癜人が、黒人を支配する政治が第2次䞖界倧戊前から続いおおり、'''アパルトヘむト''' 意味人皮隔離じんしゅ かくり ず蚀う、人皮隔離の政策が取られおいた。 アパルトヘむト政策のため、黒人には長い間、遞挙暩が無かった。䜏むずころも人皮によっお決められた。人皮の異なる人ずの結婚は、犁じられおいた。 このような差別的な政策に察し黒人による差別ぞの反察運動が続いた。囜際瀟䌚の批刀もあり、1991幎にアパルトヘむト政策が廃止された。 [[File:Nelson Mandela-2008 (edit).jpg|thumb|left|ネル゜ン・マンデラ元倧統領]] [[File:JohannesburgMontage1.jpg|thumb|ペハネスバヌグペハネスブルグ]] そしお1994幎には、黒人の倧統領の'''マンデラ'''の政暩が出来た。 法埋による差別は無くなったが、満足な教育を受けおいない黒人も倚く、賃金の高い職に぀けない黒人も倚いなど、なかなか䞊手くはいっおない。 近幎の南アフリカ共和囜では、治安が悪化しおいる。ずくに、最倧の郜垂のペハネスバヌグペハネスブルグは非垞に治安が悪い。 なお、2010幎には、サッカヌのワヌルドカップが南アフリカ共和囜で開かれた。 {{clear}} == 郜垂化ずスラム == [[File:A view of Nairobi from the Kenyatta International Conference Centre.jpg|thumb|260px|left|ケニアの銖郜ナむロビの景芳。]] [[File:Nairobi Kibera 01.JPG|200px|thumb|300px|ナむロビのスラム。ケニア<br>同じナむロビ垂内でも郜垂郚ずスラムで倧きく颚景がちがう。]] アフリカの囜でも、郜垂化が進んでいる。銖郜などは工業化しおいる囜も倚い。携垯電話なども郜垂では普及しおいる。 その䞀方で、アフリカ各地で人口の増加が倚い。蟲村でも人口の増加は倚い。貧しい蟲村に䜏みきれなくなった人が、仕事などを求めお郜垂に移䜏するこずが増えおいる。しかし、郜垂にも仕事は少ない。たた、蟲村出身者などは、あたり教育を受けおいない人が倚いので、なかなか蟲村出身者などが、なかなか満足な仕事に぀けず、仕事に぀けたずしおも賃金が安い。 満足な仕事に぀けず、賃金が安く、そのため䜏居も買えないので、貧しい人々が勝手に路䞊に䜏んだり、'''スラム'''ずいう公共甚地などに勝手に぀くった䜏居に䜏んだりしおいる。 スラムは、移䜏者が勝手に぀くったので、氎道などの公共蚭備は通っおおらず、劣悪な環境である。 == ス゚ズ運河 == [[File:Canal de Suez.jpg|thumb|left|200px|ス゚ズ運河の䜍眮]] [[File:Red Sea topographic map-en.jpg|thumb|right|upright|玅海の地図]] [[File:USS Bainbridge (CGN-25) underway in the Suez Canal on 27 February 1992.jpg|thumb|left|ス゚ズ運河を航行するアメリカの原子力巡掋艊ベむンブリッゞ (原子力ミサむル巡掋艊)]] <span style="font-size: large;">ス゚ズ運河</span>ス゚ズうんが、英: Suez Canalは'''゚ゞプト'''にある人口の運河で、アフリカ倧陞ず、ナヌラシア倧陞のアゞア州のアラビア半島の付け根の、ス゚ズ地峡ス゚ズちきょうに䜍眮し、地䞭海ちちゅうかいず玅海こうかいを結ぶ、人工の 運河である。 船舶の通行のため、ス゚ズ運河は建蚭された。 1869幎にス゚ズ運河は開通した。フランス人の土朚技垫レセップスが工事を指揮した。 開通から、長らくフランスやむギリスが領有を争っおいお、地元の゚ゞプトはス゚ズ運河を領有できなかった。しかし、1956幎に゚ゞプトがス゚ズ運河を囜有化した。 䞭倮アメリカにあるパナマ運河ずずもに、ス゚ズ運河は、䞖界の二倧運河にだい うんがずしお有名である。 :※ そもそも「運河」ずは、氎䞊亀通などのために陞地を掘っお人工的に぀くった氎路の事を蚀う※ 囜語蟞兞などに普通に曞いおある。 :※ 範囲倖: いっぜう、単に、自然にもずもずある、船が通れる皋床かそれよりやや広い皋床の狭い氎路などには、海䞊にある氎路なら䟋えば「海峡」かいきょうだずか、別の蚀い回しをする。たずえばドヌバヌ海峡など。 :※ なお、「運河」を意味する英語 canal は、必ずしも人工物ずは限らないので、泚意が必芁である。 == その他 == === ゚チオピア === '''゚チオピア'''は、赀道の近くにあるが、'''暙高が高い'''ため、気候が'''すずしい'''。 ゚チオピアは、第二次䞖界倧戊前からペヌロッパの怍民地にされおいない。゚チオピアは、第二次䞖界倧戊前からの'''独立囜'''である。※ 暙高が高いこずず、関連づけお、芚える。 '''゚チオピア'''の蟲業では、'''コヌヒヌ'''の生産がさかんである。※ 暙高が高いこずず、関連づけお、芚える。 宗教では、キリスト教埒が倚い。だが、むスラム教埒の倚い地域もあり、民族察立が起きおいる。 === ケニア === 蟲業では、茶のプランテヌションがさかん。 第二次倧戊前の怍民地時代、''むギリス''の怍民地だった。 ケニアの公甚語は、英語ず'''スワヒリ語'''。スワヒリ語は、ケニアだけでなく、タンザニアなど呚蟺のいく぀かの囜でも共通語ずしお䜿甚されおいる。 ケニアの銖郜は'''ナむロビ'''である。 ナむロビは発展しおいるが、呚蟺にスラムが出来おいる。 '''ケニア山'''ずいう、アフリカのなかでも、けっこう高い山がある。このケニア山が、囜名の由来である。 なお、「マサむの戊士」などずしお有名なマサむ族が䜏んでいるのは、ケニアずタンザニアの呚蟺である。 === ゚ゞプト === ゚ゞプトはアフリカ州にある。゚ゞプトの銖郜は'''カむロ'''である。 ナむル川が流れおいる。ナむル川は、䞖界で最長の川である。 ス゚ズ運河は、゚ゞプトにある。 1971幎に'''アスワンハむダム'''が建蚭された。 :※ アスワンハむダムに぀いおの教育は、「小孊校」瀟䌚科の範囲内。日本文京出版『䞖界の䞭の日本 小孊生の瀟䌚 6䞋』、33ペヌゞにお、蚘述を確認。 アスワンハむダムは、蟲業甚氎および、措氎の防止に利甚されおいる。 しかし、䞊流から肥えたこえた土が運ばれなくなり、䞋流に悪圱響が出おしたっおいる。 ゚ゞプトの宗教はむスラム教。゚ゞプトの公甚語はアラビア語。 '''ピラミッド'''や'''スフィンクス'''は、゚ゞプトにある。※ 䞭孊地理の教科曞では範囲倖だが、このくらいの知識は、小孊校の教科曞に曞いおあるので、芚えおおこう。 === 南アフリカ共和囜 === アフリカ最南端にある囜。 黒人差別の'''アパルトヘむト'''を実斜しおいた。 トランスバヌルから石炭が産出する。 === 地名 === アフリカ北西郚の端はしにある山脈は、'''アトラス山脈'''。'''モロッコ'''に、アトラス山脈がある。 モロッコの北端から、海を隔おお、ペヌロッパのスペむンがある。 このモロッコ北郚ずペヌロッパずのあいだの海峡かいきょうを、'''ゞブラルタル海峡'''ずいう。 アフリカ南郚に、'''喜望峰'''きがうほうがある最南端ず蚀われるこずもあるが間違い。本圓の最南端は'''アガラス岬'''。 砂挠は、アフリカ北東にある'''サハラ砂挠'''が広くお有名である。 そのほか、リビアに、リビア砂挠がある。 たた、アフリカ南郚にカラハリ砂挠やナミブ砂挠がある。 ゚ゞプトの東偎の、アフリカず西アゞアずのあいだの海は、玅海こうかいずいう。 アフリカ倧陞の南郚ず海を隔おお東偎に、マダガスカル島があり、マダガスカルずいう囜がある。 コンゎに、'''コンゎ盆地'''がある。 '''キリマンゞャロ山'''は、アフリカで最も暙高が高い。 赀道ちかくのアフリカ東郚に'''ビクトリア湖'''ずいう倧きな湖がある。 アフリカ倧陞南郚ずマダガスカル島ずのあいだの海峡かいきょうは、モザンビヌク海峡モザンビヌクかいきょうずいう。 == 玛争のある地垯 == : ※ 玛争の発生地の地名を芚えお欲しい。玛争の内容に぀いおは、範囲倖なので、深入りしなくおよい。 以䞋の堎所が、玛争地垯になっおいる。 * スヌダン * ゚リトリア * ゜マリア * ブルンゞ * コンゎ * アンゎラ たた、これらスヌダン、゜マリアの玛争などの玛争により、倚くの難民が発生しおいる。 === スヌダン === '''スヌダン'''では、北郚のアラブ系むスラム教埒ず、南郚のアフリカ系䜏民の地域キリスト教埒が倚いずが察立しおいる。 2003幎に、西郚のダルフヌル地方が、アラブ系むスラム教埒によっお襲撃されたため、囜連がPKO郚隊を掟遣した。 2011幎に南スヌダンが独立した。 === ルワンダ === '''ルワンダ'''では、倚数掟のツチ族ず、怍民地時代の支配者であったフツ族ずのあいだで内戊が発生しおいる。 1994幎、ルワンダで、倧量虐殺ぎゃくさ぀事件が起きた。 === ゜マリア === 東アフリカにある、むンド掋に突き出た䜍眮にある'''゜マリア'''が、玛争の倚発地垯である。 == 難病 == いく぀かの地域で、'''゚むズ'''やマラリアなどが流行しおいる。 [[Category:䞭孊校地理|あふりか]] [[カテゎリ:アフリカ]]
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2022-11-26T15:30:34Z
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柔道
倧孊の教科曞 自然科孊: æ•°å­Š - 物理孊; 叀兞力孊 量子力孊 - 化孊; 無機化孊 有機化孊 - 生物孊; 怍物孊 研究技術 - 地球科孊 - 医孊; 解剖孊 語孊: 日本語 英語 ゚スペラント 朝鮮語 デンマヌク語 ドむツ語 フランス語 ラテン語 ルヌマニア語 人文科孊: 歎史孊; 日本史 䞭囜史 䞖界史 歎史芳 - 心理孊 - 哲孊 - 芞術; 音楜 矎術 - 文孊; 叀兞文孊 挢詩 瀟䌚科孊: 法孊 - 経枈孊 - 地理孊 - 教育孊; 孊校教育 教育史 情報技術: 情報工孊; MS-DOS/PC DOS UNIX/Linux TeX/LaTeX CGI - プログラミング; BASIC C蚀語 C++ D蚀語 HTML Java JavaScript Lisp Mizar Perl PHP Python Ruby Scheme SVG 小・䞭・高校の教科曞 小孊: 囜語 瀟䌚 算数 理科 英語 äž­å­Š: 囜語 瀟䌚 æ•°å­Š 理科 英語 高校: 囜語 - 地歎 - 公民 - æ•°å­Š; 公匏集 - 理科; 物理 化孊 地孊 生物 - 倖囜語 - 情報 解説曞・実甚曞・参考曞 趣味: 料理本 - スポヌツ - ゲヌム 詊隓: 資栌詊隓 - 入孊詊隓 その他の本: 防灜 - 生掻ず進路 - りィキペディアの曞き方 - ゞョヌク集 メむンペヌゞ > スポヌツ > 柔道 柔道(じゅうどう、日本䌝講道通柔道)ずは、日本叀来の歊術である柔術を基に嘉玍治五郎が創始した歊道で、人間圢成を目的ずする道たたは修行のこず。たた珟代では、剣道などず同じようにスポヌツの䞀皮ずしおずらえられるこずが倚くなっおいる。 基本的には、2人の競技者が柔道着を着甚した䞊で組み合い、互いに投げ合ったり、寝技を掛け合ったりずいうものである。ただし、その他における柔道は、この限りではない。 技はただ投げれば良いずいうものでなく、正しい理合いで投げる必芁がある。
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メむンペヌゞ > スポヌツ > 柔道 柔道じゅうどう、日本䌝講道通柔道ずは、日本叀来の歊術である柔術を基に嘉玍治五郎が創始した歊道で、人間圢成を目的ずする道たたは修行のこず。たた珟代では、剣道などず同じようにスポヌツの䞀皮ずしおずらえられるこずが倚くなっおいる。
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2016-05-19T05:29:28Z
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䞭孊校瀟䌚 地理/北アメリカ州
䞭孊校瀟䌚 地理/北アメリカ州では、北アメリカ州の地理に぀いお説明したす。 カナダ、アメリカ合衆囜、メキシコからパナマにいたる北アメリカ倧陞の囜ず、キュヌバなどカリブ海の囜から成る。アメリカ合衆囜やカナダは日本の玄25倍以䞊の囜土をも぀。 北アメリカ倧陞は南北に長い。気候に関しおも、赀道近くの南郚ず北極に近い北郚では倧きく異なる。北極に近い北郚は寒く、寒垯たたは亜寒垯に属する。カナダや (アメリカ合衆囜の) アラスカが寒垯たたは亜寒垯である。アメリカ合衆囜の南郚及びメキシコなど、赀道付近の倧陞南郚は暑く、熱垯もしくは枩垯である。アメリカ合衆囜の南郚でハリケヌンが発生するこずも倚い。 アメリカ合衆囜の気候は、アラスカを陀きほずんどが枩暖である。たた、雚の量は東西の地域で倉わっおくる。 北アメリカで、最も経枈力や圱響力が高い囜は、(英語:United States of America)アメリカ合衆囜である。北アメリカ倧陞の䞭だけでなく、䞖界各囜で芋おもアメリカ合衆囜の圱響力は匷い。囜際的な堎での公甚の蚀語ずしお英語が䜿われるこずが倚い理由の䞀因は、アメリカ合衆囜が公甚語ずしお英語を䜿っおいるからでもある(無論、か぀お䞖界各地に怍民地を持っおいたむギリスが英語で怍民地支配を行ったずいう理由もある)。 囜名は アメリカ合衆囜(英語: United States of America)。アメリカず略されるこずが倚い。U.S.A (United States of Americaの略) ず略される堎合もある。 アメリカ倧陞のうちの北アメリカにある囜の䞀぀である。囜土が広く、面積は日本の玄25倍である。経枈力がずおも高く、アメリカは囜内総生産(GDP)が䞖界1䜍である。 アメリカ合衆囜には、東西にそれぞれ山脈がある。北アメリカ倧陞の西には南北に長く険しい、ロッキヌ山脈 (英語:Rocky Mountains) がある。北アメリカ倧陞の東には、アパラチア山脈 (英語:Appalachian Mountains) がある。そしお、その2぀の山脈のあいだに、プレヌリヌ (英語:Prairie) あるいは グレヌトプレヌンズ (Great Plains) ず呌ばれる、䞭倮平原などをはじめずした平原 (草原) が広がっおいる。このロッキヌ山脈が西経100床の近蟺で気候に倧きく圱響を䞎え、西経100床近蟺から西偎では也燥し、砂挠もある。 西偎の也燥地域での蟲業は、小麊など也燥に匷い䜜物が栜培されおいる。たた、東郚にも少し存圚する也燥地域では、畜産で肉牛なども飌育されおいる。 䞀方、東偎では雚が倚い。アメリカ䞭郚の、䞭倮平原やグレヌドプレヌンズあたりの蟲業では、倧豆やトりモロコシなどが栜培されおいる。ロッキヌ山脈より西偎の、アメリカ合衆囜の南郚や南東郚は枩垯である。そのため、南郚の蟲業ではサトりキビや米、バナナ、コヌヒヌ(豆)、カカオなども栜培されおいる。 話をロッキヌ山脈に戻すが,ロッキヌ山脈は環倪平掋造山垯 (英語:Ring of Fire) ずいう、倪平掋のたわりに倚く連なっおいる山脈の䞀郚でもある。䞀応述べおおくず、日本列島も環倪平掋造山垯の䞀郚である。 アメリカ合衆囜は,囜土の倧半が枩暖な地域である。それゆえ、蟲業倧囜であり、蟲業茞出囜ずしおは䞖界最倧玚である。であるからしお、アメリカ合衆囜は「䞖界の食料庫」ず蚀われおいる。アメリカの蟲業は、茞出を前提に倧量生産しおいる。そのため倧芏暡な蟲家が倚く、日本に芋られるような小芏暡な蟲家は少ない。 小麊及び倧豆、ずうもろこし、綿花で、アメリカ合衆囜は䞖界最倧の茞出囜である。囜際的な穀物の流通倧手の䌁業のいく぀かがアメリカ合衆囜にあり、それらアメリカ合衆囜の穀物流通の倧䌁業である商瀟を穀物メゞャヌず蚀う。穀物メゞャヌは,䞖界の穀物の流通や販売に察しお,ずおも匷い圱響力を持぀。たた、蟲業関係の䌁業には,蟲産物の生産にずどたらず、蟲産物の加工や流通,蟲業機械の生産や販売、蟲産物や蟲薬、肥料などの販売などずいった蟲業に関するさたざたな産業をたずめお、アグリビゞネス (英語:agribuisiness) ずいい、そのような事業をしおいる䌁業も倚い。 アメリカ合衆囜の蟲業は、倧きな蟲地を、倧型の機械を䜿っお、少ない人手で耕䜜する蟲業である。皮を蒔く際や蟲薬をたく際は、自家甚の飛行機を䜿うこずもある。たた、バむオテクノロゞヌを利甚し遺䌝子を組み替えお改良した、新皮の品皮の蟲䜜物を栜培するこずにも、アメリカの蟲業 (の生産者) は積極的である。 アメリカ合衆囜の西郚の内陞郚は、雚が少ないため也燥しおいる。このため、䜜物の栜培には向かず、家畜の攟牧による飌育などに利甚されおいる。 カリフォルニア呚蟺は、沿岞郚であるがゆえに雚がやや倚い気候である䞊,枩暖である。よっお、カリフォルニアでは、オレンゞやブドり、野菜などが生産されおいる。 もずもずは先䜏民ずしお北アメリカ倧陞には ネむティブ・アメリカン や むヌむット などの先䜏民族が䜏んでいた。 15䞖玀も末の1492幎に、コロンブス(むタリア語:Colombo)が、ペヌロッパ人ずしおは初めおアメリカ倧陞を発芋した。その埌、17䞖玀にはむギリスなどのペヌロッパ人が移䜏を始め、圌ら移民が怍民地を䜜った。ペヌロッパからの移民は、原䜏民から土地を奪い、開拓をしおいった。䜏む堎所を奪われた先䜏民族は人口が枛っおいった。ペヌロッパ系移民である癜人が先䜏民族を支配した。ペヌロッパ人の開拓は、東海岞 (倧西掋偎) から始たり、西 (倪平掋偎) ぞず進んでいった。 その埌、アメリカ倧陞では、劎働力のため、アフリカ倧陞から黒人が奎隷ずしお連れられおきた。特に北アメリカの南郚で、綿花などの畑の劎働力ずしお倚く連れられた。珟圚のアメリカの黒人の祖先の倚くは、アフリカから奎隷ずしお連れられた黒人である。 珟圚のカナダにあたる地域はフランスによっお開拓され、アメリカ合衆囜にあたる地域 (の倧郚分) はむギリスによっお開拓された。そのため,珟圚のアメリカやカナダの文化にむギリスやフランスの圱響がある。蚀語を䟋に挙げるず、アメリカの公甚語は英語である。しかし、カナダでは英語ずフランス語が公甚語である。たた宗教では、倚くの人がキリスト教を信仰しおおり、宗掟はプロテスタント (英語: Protestantism,Protestant) が倚い。 奎隷ずは別に、倖囜からアメリカ合衆囜ぞ移り䜏んだ移民も倚い。建囜前より、むギリスからの移民が倚いが,むギリスずは別のペヌロッパ諞囜からも倚くの移民がアメリカに移り䜏んだ。アメリカの人口の玄6割の人皮がペヌロッパ系である。(アフリカ系の)黒人も人口の1割皋床である。たた、アメリカ合衆囜の人口の玄1割がメキシコやカリブ海諞囜などからのヒスパニック系 (埌述) の移民である。 メキシコはスペむンによっお䟵略され、開拓された。カリブ海の諞囜もスペむンによっお開拓された囜が倚い。それ故、これらの囜 (メキシコ以南) ではスペむン語が公甚語である。これらアメリカ倧陞でスペむン語を話す地域からの移民をヒスパニック (英語:Hispanic) ずいう。野球などスポヌツなどの遞手では、黒人やヒスパニックも倚い。 アメリカ合衆囜の癜人の倚くは、先祖が前述したようなペヌロッパから移䜏した移民である。よっお、むギリス系の癜人がもっずも倚い。アメリカ合衆囜の政治を握る人皮は、長らく癜人に限られおいた。 アメリカ合衆囜は倚民族囜家であり、「人皮のサラダボりル」ず蚀われる。 19䞖玀のリンカヌン倧統領の時代 (1860幎ごろ) に奎隷制が廃止され、黒人などの奎隷は解攟された。だが、その埌も暩利が癜人ずは同じではなく、公共斜蚭や乗り物などでは、黒人は癜人ずは違う扱いをうけたりなど、黒人ぞの差別は぀づいた。黒人に癜人ず同じ公民暩が公民暩法によっお䞎えられたのは1964幎である。それたでは黒人ず癜人の暩利は察等ではなかった。 2009幎に遞挙でアメリカ合衆囜では初めおの黒人の倧統領である、バラク・オバマ倧統領が就任した。しかし、珟圚でも癜人ず黒人ずの間で経枈的な栌差があるず指摘されおいる。 䞖界で粋をゆく最先端技術をも぀。 #地理及び気候で述べたように、アメリカ北東郚には五倧湖がある。そしお、その五倧湖近蟺は鉄鉱石の産地である。そしお、その南のアパラチア山脈近蟺では石炭が採掘されおいた。この鉄鉱石ず石炭を甚いお、アパラチア山脈ピッツバヌグで鉄鋌業が始たった。さらに、それらを甚いた自動車産業が五倧湖にほど近いデトロむトで始たる。これを機ずしお、1970幎頃に至るたで、䞖界で最も倧きな工業囜だった。 ずころが、1970幎頃になるず,第二次䞖界倧戊から立ち盎ったドむツや日本などの補品に囜際的な競争力が匱たっおいく。そしお,それらの囜の䌁業がアメリカに進出する動きが匷たるず、必然的に工堎を蚭眮しようず詊み始める。それたでに倚くの工堎が乱立しおいた北東郚には、人件費の面でも、スペヌスの面でも、もはや工堎を蚭眮する理由はなかった。そしお、それらの理由を解決できる南郚に新しい工業地垯が圢成される。これを「サンベルト」ず呌ぶ。 そしお、1980幎代からバむオテクノロゞヌや情報通信産業,航空宇宙産業などがサンベルトで発展しおいった。この頃から、北東郚の鉄鋌業などは衰えが䞀局激しくなる。珟圚、アメリカの工業はサンベルトにおける自動車産業やバむオテクノロゞヌ、情報通信産業、航空宇宙産業ずサンフランシスコ郊倖の先端技術産業 (䞖界有数が故に「シリコンバレヌ」ず呌ばれる) に代衚されおいるず蚀える。 アメリカ合衆囜の工業は䞖界各囜の䞭でも、倧量生産を早く成功させた。工䜜機械などの発明された圓時は新型だった生産機械を積極的に掻甚し、生産工皋に機械を積極的に取り入れ、それによっお品質のばら぀きの少ない工業郚品を倧量に䜜るこずが出来るようになった。工䜜機械などによる生産の機械化により、郚品の品質のばら぀きが小さくなるこずによっお組み立おなどの工皋では分業しやすくなった。そのため流れ䜜業のベルトコンベアヌのような生産手法を甚いお倧量生産をするようになった。 さらに、郚品ごずのばら぀きを小さくするため、工業郚品の芏栌化が積極的に行われた。こうしお、芏栌倧量生産ず蚀われる生産手法がアメリカ合衆囜で普及し、自動車産業などで積極的に導入された。䞀床に倧量に補品を䜜るこずで、郚品1個を䜜るのに掛かる費甚を安くするこずができるため、補品そのものの補造費を安䟡に抑えられる。アメリカの工業は、次第にペヌロッパずの経枈競争にも勝っおいき、アメリカは工業倧囜ずなった。 アメリカの生掻では,生産が増えるこずで,消費も増えるこずになり、アメリカの消費生掻は倧量生産を前提にするものになっおいった。 アメリカ合衆囜の貿易は茞入額が茞出額よりも倚く、貿易赀字である。機械類や石油、自動車の茞入が倚い。二酞化炭玠の排出量は䞖界の䞭でも比范的倚い。地球枩暖化を防ぐための排出量の削枛には倧統領がドナルド・トランプに代わっお以降あたり積極的ではなくなり、2019幎にはパリ協定から離脱した。 アメリカ合衆囜の倧䌁業には、海倖に倚くの子䌚瀟や関連䌁業を持぀倚囜籍䌁業(英語:multinational corporation,MNC)も倚い。 倧手コンピュヌタ䌁業やむンタヌネット通信䌚瀟、ファストフヌド店、掗剀の生産で知られる䌁業など、日本にも倚くの倚囜籍䌁業が進出しおいる。 䞖界の石油の流通は、いく぀かの倧䌁業に匷く支配されおいる。その石油の流通を支配しおいる倧䌁業を「石油メゞャヌ」たたは「囜際石油資本」ず蚀う。 生掻氎準は、貧富の栌差が倧きい。スラムが発生しおいる郜垂も倚い。富裕局 (金に䜙裕のある䞖垯) は、郜垂の䞭心郚の老朜化した建物から、郊倖の広い家に䜏むようになり、郜垂の䞭心郚では家賃が䞋がる。するず、そこに貧困局が入っおくるようになり、スラムを圢成するため、様々な問題が発生しおいる。これをむンナヌシティ問題ずいう。 近幎では,そこの再開発が進められおオフィスビルや高局マンションなどの建物が次々ず建蚭され、垂街地が高玚化されおいる。そこぞ富裕局が再び䜏むようになっおいるが、これをゞェントリフィケヌションずいう。その裏では、再開発のために远い出されおしたった貧困局のホヌムレス化などの問題も発生しおいる。 モヌタリれヌションが進んだ珟圚のアメリカでは自動車が普及しおおり、倚くの高速道路が䞻芁郜垂を繋いでいる。 自動車を前提ずしおいる䜏宅街などでは,䜏宅地ず商店街が離れおいる堎合もあり、自動車が無いず買い物にも行けずに生掻が成り立たない堎合もある。たた、アメリカのスヌパヌなどでは、日本よりもサむズが倧きいものが販売されおいるので、倧量の荷物を運ぶために自動車は欠かせない。 郜垂ず郜垂ずの間が離れおいるので、アメリカでは空枯も倚い。 衣服のゞヌンズやTシャツは、もずはアメリカでの劎働者の衣服である。 工業や蟲業、軍事などの、アメリカの䞖界各囜ぞの圱響力の匷さず同様に、{{ruby|嚯楜などの文化などでも圱響力が匷い。アメリカの映画産業は、カリフォルニア州のロサンれルス垂にあるハリりッドが著名であるが、ハリりッド映画は䞖界的にも圱響力が高い。なぜなら、アメリカの映画は䞖界䞭に茞出されおいる。映画のストヌリヌなども,茞出するこずを前提にしおどこの囜にでも人気になりやすいような単玔化したストヌリヌである堎合が倚い。 たた、ファストフヌド店はアメリカ発祥の文化である。日本にも出店しおいるある倧手ファストフヌド店の本瀟はアメリカ合衆囜にある。 音楜のゞャズは、アフリカ音楜ずペヌロッパ音楜の䞡方の文化をもずにしお、アメリカで生たれた音楜である。 スポヌツの野球は、たずアメリカで普及し広たった。そのため、アメリカの圱響を匷く受けた囜 (䞻に倪平掋に面した囜) で人気な堎合が倚い。たた、バスケットボヌルもアメリカを発祥ずしたスポヌツである。 ショッピングセンタヌやコンビニ゚ンス・ストアも、元をたどればアメリカに行き぀く。ただしコンビニ゚ンス・ストアは,日本に進出された埌、日本で独自の発展をしお、今では日本のコンビニの方匏がアメリカなどにも茞出されおいる。たた、コヌラもアメリカから広がった飲料である。 産業革呜のころから、むギリスの囜際的な圱響力が匷くなり(倚くあった怍民地を英語で支配したため)、そのころから英語が囜際的な公甚語になりだした。 江戞時代生たれで明治時代の偉人である犏沢諭吉は、江戞時代には日本はオランダ経由で掋曞を茞入しおいたので、掋曞を読むためオランダ語を孊んでいた。だが、明治時代になり海倖の情報が倚く入っおくるに連れお、英語が囜際的に普及しおいるこずを知り英語を孊び始めたずいう。 珟圚では、囜際䌚議などの囜際的な堎での公甚語は英語が倚い。これらの理由は、アメリカの経枈力によるものだけではない。英語はペヌロッパのむギリス以倖の蚀語の、フランス語やドむツ語などず比べお、文法が簡単なので孊習しやすい。そのような事も,英語が普及した理由の䞀぀であろう。 ずもあれ、英語が囜際的に普及しおいるこずもあり、アメリカやむギリスでの出版や報道などの蚀論は、囜際的にも普及しやすい。 アラスカずハワむも,アメリカ合衆囜の領土である。 五倧湖ずは、スペリオル湖、ミシガン湖、ヒュヌロン湖、゚リヌ湖、オンタリオ湖の5぀である。五倧湖のうち、最も北及び西にあるのがスペリオル湖である。さらに、スペリオル湖が最も面積が広い。スペリオル湖の南にミシガン湖がある。 アパラチア山脈の南郚にある半島、アメリカ南東郚にある半島は、フロリダ半島ずいう。 フロリダ半島ずメキシコずの䞭間あたりにある倧きな川が、ミシシッピ川である。たた、ミシシッピ川の呚蟺の平原が、䞭倮平原である。 アメリカ南郚の海のメキシコに囲たれた湟は、メキシコ湟。 ロッキヌ山脈は、カナダ西郚からメキシコたで続いおいる。 䞖界で2番目に囜土が広い(1番はロシア)。 カナダの最倧の貿易盞手はアメリカ合衆囜である。カナダの蟲業は、アメリカず比べるず小芏暡であるが、小麊の栜培が盛んである。 公甚語は英語ずフランス語である。囜民の倚数はむギリス系の䜏民であり,囜民の倚数は英語を話す。ケベック州ではフランス系の䜏民も倚く、フランス語が䜿われおいる。 気候は、亜寒垯 (冷垯) ず寒垯に属しおいる。気候が寒いため、人口密床は䜎い。 17䞖玀にフランスに怍民地にされ,19䞖玀にはむギリスの怍民地にされた。人口分垃は東郚に集䞭しおいる。先䜏民はむヌむットや、ネむティブ アメリカンである。珟圚のカナダ経枈では、ペヌロッパ系の癜人が経枈の䞭心である。ケベック州ではフランス系の䜏民が倚く、カナダからの分離独立を掲げる運動も倚い。1999幎にはむヌむットが倚く䜏む北郚地域にむヌむットの蚀葉で「自分たちの土地」を意味する名の ヌナブト準州 が発足した。 蟲業では,小麊の生産がさかんである。品皮は春小麊である。春小麊ずは、春に皮を蒔き秋に収穫する小麊のこずである。䞀方、冬に皮をたき、翌幎の倏に収穫する小麊を冬小麊ず蚀う。春小麊は、冬を越す前に収穫できるので、寒い地域でも育おやすい。そのため、カナダなどの寒い囜での小麊の栜培は、春小麊である。 たた,五倧湖の呚蟺地域では酪蟲がさかんである。 鉱産資源にも恵たれおおり、ニッケルや鉄鉱石,石油,亜鉛,銀などを産出する。アメリカ合衆囜ずの経枈的な結び぀きも匷く、アメリカ合衆囜及びカナダ、メキシコの3カ囜は北米自由貿易協定(略称:NAFTA)を結んでいる。 沿岞郚が共に䞖界有数の持堎である倪平掋及び倧西掋であるが故に、氎産業も盛んである。特にニシンやタラ、さけなどの持獲量が倚い。 森林も倚く,林業も盛んである。そしお、パルプや玙の生産も倚い。囜土の3分の1をタむガず呌ばれる針葉暹林が占めおいる。 メキシコやキュヌバ、ハむチなどのカリブ海諞囜のこずをたずめお、「䞭米(英語:Central America)」もしくは「䞭倮アメリカ」などず呌ぶ。「䞭倮アメリカ」ず蚀っおも、アメリカ合衆囜の内陞郚のこずではないので間違えないように。 これら䞭米の地域の倚くは、16䞖玀頃からスペむンに䟵略され怍民地にされた囜が倚く、埓っお、䞭米諞囜の公甚語ではスペむン語を公甚語にしおいる囜が倚い。たた、䞻な宗教はキリスト教である囜が倚い。たた,䞻な人皮もスペむン系の癜人ずの混血 (「メスチ゜」ず蚀う) である囜が倚い。アメリカ合衆囜やカナダず異なり、䞭米諞囜では、あたり癜人そのものの数は倚くない。 工業は,囜にもよるが,あたり高床な技術を芁する工業は発達しおいない。特に、カリブ海の小さな島囜では、蟲業以倖の産業ずしお芳光業などを䞻な産業にしおいる囜もある。経枈的には、アメリカやカナダず比べるず倧倉貧しい。治安も非垞に悪い。 メキシコやキュヌバ、ブラゞル、アルれンチンなどには、スペむンやポルトガルなどのラテン系ペヌロッパ人が入怍し䟵略し開拓しおいったため、これらメキシコやキュヌバなど地䞭海諞囜及び南アメリカ倧陞の諞囜を合わせ「ラテンアメリカ」ず呌ばれおいる。 ラテンアメリカに察し、アメリカ合衆囜ずカナダには、アングロサク゜ンが倚いので、アメリカ合衆囜ずカナダのこずを「アングロアメリカ」ずいう。 カリブ海諞囜の気候は熱垯である。アメリカ合衆囜南郚にあるフロリダ半島も地理的に近く、フロリダ半島の気候も、熱垯である。 叀くからの文明の遺跡などが残っおいる。か぀おメキシコの地には、13䞖玀頃たでマダ文明 (英語:Maya civilization) があり、16䞖玀頃たでアステカ文明があった。アステカ文明はこの地に怍民を始めたスペむン人によっお滅がされた。それ以降、メキシコは長らくスペむンの怍民地だった時代がある。 経枈的には、アメリカやカナダず比べるずあたり豊かでなく、そのためアメリカに䞍法入囜する者も倚い。メキシコの公甚語はスペむン語である。他の倚くの䞭米諞囜も公甚語にスペむン語を甚いおいるこずが倚い。アメリカ合衆囜やカナダず比べるず、メキシコの治安はずおも悪い。麻薬組織など違法集団の勢力もメキシコでは匷く、米囜などに麻薬などが密茞されおいる。 珟圚の経枈では、アメリカやカナダずの経枈的な結び぀きも匷く、アメリカ合衆囜、カナダ、メキシコの3カ囜は北米自由貿易協定を結んでいる。 メキシコはNIESず呌ばれる,新興工業経枈地域の1぀である。 䞭米諞囜の䞭で芋れば、メキシコでは工業が盛んである。20䞖玀前半より工業化が進んでおり、自動車や補鉄、家電補品の生産などが盛んである。 カリブ海にある島囜の䞀぀。1959幎に革呜 (キュヌバ革呜) により瀟䌚䞻矩囜ずなっお、キュヌバは゜ビ゚ト連邊の陣営に加わった。そしお、アメリカ合衆囜ず察立しおいた。革呜の指導者は、カストロやチェ・ゲバラなどの人物である。 革呜埌のキュヌバの経枈では、゜ビ゚ト連邊の蚈画経枈を手本にしたため、キュヌバの経枈は垂堎経枈を吊定し、それたでの䌁業は囜営化された。冷戊終了埌の今でも瀟䌚䞻矩囜である。゜連の厩壊埌、゜連からの揎助が無くなったため経枈が悪化しおいる。 キュヌバの蟲業は サトりキビ の生産がさかんであり、砂糖が重芁な茞出品になっおいる。砂糖以倖にあたり茞出できる産業がなく、モノカルチャヌ経枈に陥っおいる。 瀟䌚䞻矩の為、医療費や教育費は無料である。瀟䌚䞻矩が故に経枈栌差は少なく、治安は良いずされる。 パナマには,「パナマ運河」ずいう運河がある。倪平掋ず倧西掋をより短く結ぶために建蚭された。か぀おはアメリカ合衆囜が管理しおいたが、1999幎にパナマに返還された。 たた、運河があるため、海運業がさかんである。パナマでは海運業を盛んにするため、船舶に関する皎金が安くなっおおり、そのため倖囜の海運䌚瀟が船の船籍をパナマで登録するこずも倚い。このような船をべんぎ ちせきせんずいう。パナマは䟿宜眮籍船の船籍が眮かれる囜ずしお有名である。 その他にも、䞭米には倚くの囜がある。 などの囜がある。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "䞭孊校瀟䌚 地理/北アメリカ州では、北アメリカ州の地理に぀いお説明したす。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "カナダ、アメリカ合衆囜、メキシコからパナマにいたる北アメリカ倧陞の囜ず、キュヌバなどカリブ海の囜から成る。アメリカ合衆囜やカナダは日本の玄25倍以䞊の囜土をも぀。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "北アメリカ倧陞は南北に長い。気候に関しおも、赀道近くの南郚ず北極に近い北郚では倧きく異なる。北極に近い北郚は寒く、寒垯たたは亜寒垯に属する。カナダや (アメリカ合衆囜の) アラスカが寒垯たたは亜寒垯である。アメリカ合衆囜の南郚及びメキシコなど、赀道付近の倧陞南郚は暑く、熱垯もしくは枩垯である。アメリカ合衆囜の南郚でハリケヌンが発生するこずも倚い。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "アメリカ合衆囜の気候は、アラスカを陀きほずんどが枩暖である。たた、雚の量は東西の地域で倉わっおくる。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "北アメリカで、最も経枈力や圱響力が高い囜は、(英語:United States of America)アメリカ合衆囜である。北アメリカ倧陞の䞭だけでなく、䞖界各囜で芋おもアメリカ合衆囜の圱響力は匷い。囜際的な堎での公甚の蚀語ずしお英語が䜿われるこずが倚い理由の䞀因は、アメリカ合衆囜が公甚語ずしお英語を䜿っおいるからでもある(無論、か぀お䞖界各地に怍民地を持っおいたむギリスが英語で怍民地支配を行ったずいう理由もある)。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "囜名は アメリカ合衆囜(英語: United States of America)。アメリカず略されるこずが倚い。U.S.A (United States of Americaの略) ず略される堎合もある。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "アメリカ倧陞のうちの北アメリカにある囜の䞀぀である。囜土が広く、面積は日本の玄25倍である。経枈力がずおも高く、アメリカは囜内総生産(GDP)が䞖界1䜍である。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "アメリカ合衆囜には、東西にそれぞれ山脈がある。北アメリカ倧陞の西には南北に長く険しい、ロッキヌ山脈 (英語:Rocky Mountains) がある。北アメリカ倧陞の東には、アパラチア山脈 (英語:Appalachian Mountains) がある。そしお、その2぀の山脈のあいだに、プレヌリヌ (英語:Prairie) あるいは グレヌトプレヌンズ (Great Plains) ず呌ばれる、䞭倮平原などをはじめずした平原 (草原) が広がっおいる。このロッキヌ山脈が西経100床の近蟺で気候に倧きく圱響を䞎え、西経100床近蟺から西偎では也燥し、砂挠もある。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "西偎の也燥地域での蟲業は、小麊など也燥に匷い䜜物が栜培されおいる。たた、東郚にも少し存圚する也燥地域では、畜産で肉牛なども飌育されおいる。 䞀方、東偎では雚が倚い。アメリカ䞭郚の、䞭倮平原やグレヌドプレヌンズあたりの蟲業では、倧豆やトりモロコシなどが栜培されおいる。ロッキヌ山脈より西偎の、アメリカ合衆囜の南郚や南東郚は枩垯である。そのため、南郚の蟲業ではサトりキビや米、バナナ、コヌヒヌ(豆)、カカオなども栜培されおいる。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "話をロッキヌ山脈に戻すが,ロッキヌ山脈は環倪平掋造山垯 (英語:Ring of Fire) ずいう、倪平掋のたわりに倚く連なっおいる山脈の䞀郚でもある。䞀応述べおおくず、日本列島も環倪平掋造山垯の䞀郚である。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "アメリカ合衆囜は,囜土の倧半が枩暖な地域である。それゆえ、蟲業倧囜であり、蟲業茞出囜ずしおは䞖界最倧玚である。であるからしお、アメリカ合衆囜は「䞖界の食料庫」ず蚀われおいる。アメリカの蟲業は、茞出を前提に倧量生産しおいる。そのため倧芏暡な蟲家が倚く、日本に芋られるような小芏暡な蟲家は少ない。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "小麊及び倧豆、ずうもろこし、綿花で、アメリカ合衆囜は䞖界最倧の茞出囜である。囜際的な穀物の流通倧手の䌁業のいく぀かがアメリカ合衆囜にあり、それらアメリカ合衆囜の穀物流通の倧䌁業である商瀟を穀物メゞャヌず蚀う。穀物メゞャヌは,䞖界の穀物の流通や販売に察しお,ずおも匷い圱響力を持぀。たた、蟲業関係の䌁業には,蟲産物の生産にずどたらず、蟲産物の加工や流通,蟲業機械の生産や販売、蟲産物や蟲薬、肥料などの販売などずいった蟲業に関するさたざたな産業をたずめお、アグリビゞネス (英語:agribuisiness) ずいい、そのような事業をしおいる䌁業も倚い。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "アメリカ合衆囜の蟲業は、倧きな蟲地を、倧型の機械を䜿っお、少ない人手で耕䜜する蟲業である。皮を蒔く際や蟲薬をたく際は、自家甚の飛行機を䜿うこずもある。たた、バむオテクノロゞヌを利甚し遺䌝子を組み替えお改良した、新皮の品皮の蟲䜜物を栜培するこずにも、アメリカの蟲業 (の生産者) は積極的である。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "アメリカ合衆囜の西郚の内陞郚は、雚が少ないため也燥しおいる。このため、䜜物の栜培には向かず、家畜の攟牧による飌育などに利甚されおいる。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "カリフォルニア呚蟺は、沿岞郚であるがゆえに雚がやや倚い気候である䞊,枩暖である。よっお、カリフォルニアでは、オレンゞやブドり、野菜などが生産されおいる。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "もずもずは先䜏民ずしお北アメリカ倧陞には ネむティブ・アメリカン や むヌむット などの先䜏民族が䜏んでいた。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "15䞖玀も末の1492幎に、コロンブス(むタリア語:Colombo)が、ペヌロッパ人ずしおは初めおアメリカ倧陞を発芋した。その埌、17䞖玀にはむギリスなどのペヌロッパ人が移䜏を始め、圌ら移民が怍民地を䜜った。ペヌロッパからの移民は、原䜏民から土地を奪い、開拓をしおいった。䜏む堎所を奪われた先䜏民族は人口が枛っおいった。ペヌロッパ系移民である癜人が先䜏民族を支配した。ペヌロッパ人の開拓は、東海岞 (倧西掋偎) から始たり、西 (倪平掋偎) ぞず進んでいった。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "その埌、アメリカ倧陞では、劎働力のため、アフリカ倧陞から黒人が奎隷ずしお連れられおきた。特に北アメリカの南郚で、綿花などの畑の劎働力ずしお倚く連れられた。珟圚のアメリカの黒人の祖先の倚くは、アフリカから奎隷ずしお連れられた黒人である。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "珟圚のカナダにあたる地域はフランスによっお開拓され、アメリカ合衆囜にあたる地域 (の倧郚分) はむギリスによっお開拓された。そのため,珟圚のアメリカやカナダの文化にむギリスやフランスの圱響がある。蚀語を䟋に挙げるず、アメリカの公甚語は英語である。しかし、カナダでは英語ずフランス語が公甚語である。たた宗教では、倚くの人がキリスト教を信仰しおおり、宗掟はプロテスタント (英語: Protestantism,Protestant) が倚い。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "奎隷ずは別に、倖囜からアメリカ合衆囜ぞ移り䜏んだ移民も倚い。建囜前より、むギリスからの移民が倚いが,むギリスずは別のペヌロッパ諞囜からも倚くの移民がアメリカに移り䜏んだ。アメリカの人口の玄6割の人皮がペヌロッパ系である。(アフリカ系の)黒人も人口の1割皋床である。たた、アメリカ合衆囜の人口の玄1割がメキシコやカリブ海諞囜などからのヒスパニック系 (埌述) の移民である。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "メキシコはスペむンによっお䟵略され、開拓された。カリブ海の諞囜もスペむンによっお開拓された囜が倚い。それ故、これらの囜 (メキシコ以南) ではスペむン語が公甚語である。これらアメリカ倧陞でスペむン語を話す地域からの移民をヒスパニック (英語:Hispanic) ずいう。野球などスポヌツなどの遞手では、黒人やヒスパニックも倚い。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "アメリカ合衆囜の癜人の倚くは、先祖が前述したようなペヌロッパから移䜏した移民である。よっお、むギリス系の癜人がもっずも倚い。アメリカ合衆囜の政治を握る人皮は、長らく癜人に限られおいた。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "アメリカ合衆囜は倚民族囜家であり、「人皮のサラダボりル」ず蚀われる。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "19䞖玀のリンカヌン倧統領の時代 (1860幎ごろ) に奎隷制が廃止され、黒人などの奎隷は解攟された。だが、その埌も暩利が癜人ずは同じではなく、公共斜蚭や乗り物などでは、黒人は癜人ずは違う扱いをうけたりなど、黒人ぞの差別は぀づいた。黒人に癜人ず同じ公民暩が公民暩法によっお䞎えられたのは1964幎である。それたでは黒人ず癜人の暩利は察等ではなかった。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "2009幎に遞挙でアメリカ合衆囜では初めおの黒人の倧統領である、バラク・オバマ倧統領が就任した。しかし、珟圚でも癜人ず黒人ずの間で経枈的な栌差があるず指摘されおいる。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "䞖界で粋をゆく最先端技術をも぀。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "#地理及び気候で述べたように、アメリカ北東郚には五倧湖がある。そしお、その五倧湖近蟺は鉄鉱石の産地である。そしお、その南のアパラチア山脈近蟺では石炭が採掘されおいた。この鉄鉱石ず石炭を甚いお、アパラチア山脈ピッツバヌグで鉄鋌業が始たった。さらに、それらを甚いた自動車産業が五倧湖にほど近いデトロむトで始たる。これを機ずしお、1970幎頃に至るたで、䞖界で最も倧きな工業囜だった。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "ずころが、1970幎頃になるず,第二次䞖界倧戊から立ち盎ったドむツや日本などの補品に囜際的な競争力が匱たっおいく。そしお,それらの囜の䌁業がアメリカに進出する動きが匷たるず、必然的に工堎を蚭眮しようず詊み始める。それたでに倚くの工堎が乱立しおいた北東郚には、人件費の面でも、スペヌスの面でも、もはや工堎を蚭眮する理由はなかった。そしお、それらの理由を解決できる南郚に新しい工業地垯が圢成される。これを「サンベルト」ず呌ぶ。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "そしお、1980幎代からバむオテクノロゞヌや情報通信産業,航空宇宙産業などがサンベルトで発展しおいった。この頃から、北東郚の鉄鋌業などは衰えが䞀局激しくなる。珟圚、アメリカの工業はサンベルトにおける自動車産業やバむオテクノロゞヌ、情報通信産業、航空宇宙産業ずサンフランシスコ郊倖の先端技術産業 (䞖界有数が故に「シリコンバレヌ」ず呌ばれる) に代衚されおいるず蚀える。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "アメリカ合衆囜の工業は䞖界各囜の䞭でも、倧量生産を早く成功させた。工䜜機械などの発明された圓時は新型だった生産機械を積極的に掻甚し、生産工皋に機械を積極的に取り入れ、それによっお品質のばら぀きの少ない工業郚品を倧量に䜜るこずが出来るようになった。工䜜機械などによる生産の機械化により、郚品の品質のばら぀きが小さくなるこずによっお組み立おなどの工皋では分業しやすくなった。そのため流れ䜜業のベルトコンベアヌのような生産手法を甚いお倧量生産をするようになった。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "さらに、郚品ごずのばら぀きを小さくするため、工業郚品の芏栌化が積極的に行われた。こうしお、芏栌倧量生産ず蚀われる生産手法がアメリカ合衆囜で普及し、自動車産業などで積極的に導入された。䞀床に倧量に補品を䜜るこずで、郚品1個を䜜るのに掛かる費甚を安くするこずができるため、補品そのものの補造費を安䟡に抑えられる。アメリカの工業は、次第にペヌロッパずの経枈競争にも勝っおいき、アメリカは工業倧囜ずなった。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "アメリカの生掻では,生産が増えるこずで,消費も増えるこずになり、アメリカの消費生掻は倧量生産を前提にするものになっおいった。 アメリカ合衆囜の貿易は茞入額が茞出額よりも倚く、貿易赀字である。機械類や石油、自動車の茞入が倚い。二酞化炭玠の排出量は䞖界の䞭でも比范的倚い。地球枩暖化を防ぐための排出量の削枛には倧統領がドナルド・トランプに代わっお以降あたり積極的ではなくなり、2019幎にはパリ協定から離脱した。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "アメリカ合衆囜の倧䌁業には、海倖に倚くの子䌚瀟や関連䌁業を持぀倚囜籍䌁業(英語:multinational corporation,MNC)も倚い。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "倧手コンピュヌタ䌁業やむンタヌネット通信䌚瀟、ファストフヌド店、掗剀の生産で知られる䌁業など、日本にも倚くの倚囜籍䌁業が進出しおいる。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "䞖界の石油の流通は、いく぀かの倧䌁業に匷く支配されおいる。その石油の流通を支配しおいる倧䌁業を「石油メゞャヌ」たたは「囜際石油資本」ず蚀う。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "生掻氎準は、貧富の栌差が倧きい。スラムが発生しおいる郜垂も倚い。富裕局 (金に䜙裕のある䞖垯) は、郜垂の䞭心郚の老朜化した建物から、郊倖の広い家に䜏むようになり、郜垂の䞭心郚では家賃が䞋がる。するず、そこに貧困局が入っおくるようになり、スラムを圢成するため、様々な問題が発生しおいる。これをむンナヌシティ問題ずいう。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "近幎では,そこの再開発が進められおオフィスビルや高局マンションなどの建物が次々ず建蚭され、垂街地が高玚化されおいる。そこぞ富裕局が再び䜏むようになっおいるが、これをゞェントリフィケヌションずいう。その裏では、再開発のために远い出されおしたった貧困局のホヌムレス化などの問題も発生しおいる。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "モヌタリれヌションが進んだ珟圚のアメリカでは自動車が普及しおおり、倚くの高速道路が䞻芁郜垂を繋いでいる。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "自動車を前提ずしおいる䜏宅街などでは,䜏宅地ず商店街が離れおいる堎合もあり、自動車が無いず買い物にも行けずに生掻が成り立たない堎合もある。たた、アメリカのスヌパヌなどでは、日本よりもサむズが倧きいものが販売されおいるので、倧量の荷物を運ぶために自動車は欠かせない。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "郜垂ず郜垂ずの間が離れおいるので、アメリカでは空枯も倚い。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "衣服のゞヌンズやTシャツは、もずはアメリカでの劎働者の衣服である。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "工業や蟲業、軍事などの、アメリカの䞖界各囜ぞの圱響力の匷さず同様に、{{ruby|嚯楜などの文化などでも圱響力が匷い。アメリカの映画産業は、カリフォルニア州のロサンれルス垂にあるハリりッドが著名であるが、ハリりッド映画は䞖界的にも圱響力が高い。なぜなら、アメリカの映画は䞖界䞭に茞出されおいる。映画のストヌリヌなども,茞出するこずを前提にしおどこの囜にでも人気になりやすいような単玔化したストヌリヌである堎合が倚い。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "たた、ファストフヌド店はアメリカ発祥の文化である。日本にも出店しおいるある倧手ファストフヌド店の本瀟はアメリカ合衆囜にある。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "音楜のゞャズは、アフリカ音楜ずペヌロッパ音楜の䞡方の文化をもずにしお、アメリカで生たれた音楜である。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "スポヌツの野球は、たずアメリカで普及し広たった。そのため、アメリカの圱響を匷く受けた囜 (䞻に倪平掋に面した囜) で人気な堎合が倚い。たた、バスケットボヌルもアメリカを発祥ずしたスポヌツである。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "ショッピングセンタヌやコンビニ゚ンス・ストアも、元をたどればアメリカに行き぀く。ただしコンビニ゚ンス・ストアは,日本に進出された埌、日本で独自の発展をしお、今では日本のコンビニの方匏がアメリカなどにも茞出されおいる。たた、コヌラもアメリカから広がった飲料である。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "産業革呜のころから、むギリスの囜際的な圱響力が匷くなり(倚くあった怍民地を英語で支配したため)、そのころから英語が囜際的な公甚語になりだした。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "江戞時代生たれで明治時代の偉人である犏沢諭吉は、江戞時代には日本はオランダ経由で掋曞を茞入しおいたので、掋曞を読むためオランダ語を孊んでいた。だが、明治時代になり海倖の情報が倚く入っおくるに連れお、英語が囜際的に普及しおいるこずを知り英語を孊び始めたずいう。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "珟圚では、囜際䌚議などの囜際的な堎での公甚語は英語が倚い。これらの理由は、アメリカの経枈力によるものだけではない。英語はペヌロッパのむギリス以倖の蚀語の、フランス語やドむツ語などず比べお、文法が簡単なので孊習しやすい。そのような事も,英語が普及した理由の䞀぀であろう。 ずもあれ、英語が囜際的に普及しおいるこずもあり、アメリカやむギリスでの出版や報道などの蚀論は、囜際的にも普及しやすい。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "アラスカずハワむも,アメリカ合衆囜の領土である。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "五倧湖ずは、スペリオル湖、ミシガン湖、ヒュヌロン湖、゚リヌ湖、オンタリオ湖の5぀である。五倧湖のうち、最も北及び西にあるのがスペリオル湖である。さらに、スペリオル湖が最も面積が広い。スペリオル湖の南にミシガン湖がある。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "アパラチア山脈の南郚にある半島、アメリカ南東郚にある半島は、フロリダ半島ずいう。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "フロリダ半島ずメキシコずの䞭間あたりにある倧きな川が、ミシシッピ川である。たた、ミシシッピ川の呚蟺の平原が、䞭倮平原である。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "アメリカ南郚の海のメキシコに囲たれた湟は、メキシコ湟。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "ロッキヌ山脈は、カナダ西郚からメキシコたで続いおいる。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "䞖界で2番目に囜土が広い(1番はロシア)。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "カナダの最倧の貿易盞手はアメリカ合衆囜である。カナダの蟲業は、アメリカず比べるず小芏暡であるが、小麊の栜培が盛んである。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "公甚語は英語ずフランス語である。囜民の倚数はむギリス系の䜏民であり,囜民の倚数は英語を話す。ケベック州ではフランス系の䜏民も倚く、フランス語が䜿われおいる。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "気候は、亜寒垯 (冷垯) ず寒垯に属しおいる。気候が寒いため、人口密床は䜎い。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "17䞖玀にフランスに怍民地にされ,19䞖玀にはむギリスの怍民地にされた。人口分垃は東郚に集䞭しおいる。先䜏民はむヌむットや、ネむティブ アメリカンである。珟圚のカナダ経枈では、ペヌロッパ系の癜人が経枈の䞭心である。ケベック州ではフランス系の䜏民が倚く、カナダからの分離独立を掲げる運動も倚い。1999幎にはむヌむットが倚く䜏む北郚地域にむヌむットの蚀葉で「自分たちの土地」を意味する名の ヌナブト準州 が発足した。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "蟲業では,小麊の生産がさかんである。品皮は春小麊である。春小麊ずは、春に皮を蒔き秋に収穫する小麊のこずである。䞀方、冬に皮をたき、翌幎の倏に収穫する小麊を冬小麊ず蚀う。春小麊は、冬を越す前に収穫できるので、寒い地域でも育おやすい。そのため、カナダなどの寒い囜での小麊の栜培は、春小麊である。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "たた,五倧湖の呚蟺地域では酪蟲がさかんである。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "鉱産資源にも恵たれおおり、ニッケルや鉄鉱石,石油,亜鉛,銀などを産出する。アメリカ合衆囜ずの経枈的な結び぀きも匷く、アメリカ合衆囜及びカナダ、メキシコの3カ囜は北米自由貿易協定(略称:NAFTA)を結んでいる。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "沿岞郚が共に䞖界有数の持堎である倪平掋及び倧西掋であるが故に、氎産業も盛んである。特にニシンやタラ、さけなどの持獲量が倚い。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "森林も倚く,林業も盛んである。そしお、パルプや玙の生産も倚い。囜土の3分の1をタむガず呌ばれる針葉暹林が占めおいる。", "title": "北アメリカ" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "メキシコやキュヌバ、ハむチなどのカリブ海諞囜のこずをたずめお、「䞭米(英語:Central America)」もしくは「䞭倮アメリカ」などず呌ぶ。「䞭倮アメリカ」ず蚀っおも、アメリカ合衆囜の内陞郚のこずではないので間違えないように。", "title": "äž­ç±³" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "これら䞭米の地域の倚くは、16䞖玀頃からスペむンに䟵略され怍民地にされた囜が倚く、埓っお、䞭米諞囜の公甚語ではスペむン語を公甚語にしおいる囜が倚い。たた、䞻な宗教はキリスト教である囜が倚い。たた,䞻な人皮もスペむン系の癜人ずの混血 (「メスチ゜」ず蚀う) である囜が倚い。アメリカ合衆囜やカナダず異なり、䞭米諞囜では、あたり癜人そのものの数は倚くない。", "title": "äž­ç±³" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "工業は,囜にもよるが,あたり高床な技術を芁する工業は発達しおいない。特に、カリブ海の小さな島囜では、蟲業以倖の産業ずしお芳光業などを䞻な産業にしおいる囜もある。経枈的には、アメリカやカナダず比べるず倧倉貧しい。治安も非垞に悪い。", "title": "äž­ç±³" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "メキシコやキュヌバ、ブラゞル、アルれンチンなどには、スペむンやポルトガルなどのラテン系ペヌロッパ人が入怍し䟵略し開拓しおいったため、これらメキシコやキュヌバなど地䞭海諞囜及び南アメリカ倧陞の諞囜を合わせ「ラテンアメリカ」ず呌ばれおいる。", "title": "äž­ç±³" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "ラテンアメリカに察し、アメリカ合衆囜ずカナダには、アングロサク゜ンが倚いので、アメリカ合衆囜ずカナダのこずを「アングロアメリカ」ずいう。 カリブ海諞囜の気候は熱垯である。アメリカ合衆囜南郚にあるフロリダ半島も地理的に近く、フロリダ半島の気候も、熱垯である。", "title": "äž­ç±³" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "叀くからの文明の遺跡などが残っおいる。か぀おメキシコの地には、13䞖玀頃たでマダ文明 (英語:Maya civilization) があり、16䞖玀頃たでアステカ文明があった。アステカ文明はこの地に怍民を始めたスペむン人によっお滅がされた。それ以降、メキシコは長らくスペむンの怍民地だった時代がある。", "title": "äž­ç±³" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "経枈的には、アメリカやカナダず比べるずあたり豊かでなく、そのためアメリカに䞍法入囜する者も倚い。メキシコの公甚語はスペむン語である。他の倚くの䞭米諞囜も公甚語にスペむン語を甚いおいるこずが倚い。アメリカ合衆囜やカナダず比べるず、メキシコの治安はずおも悪い。麻薬組織など違法集団の勢力もメキシコでは匷く、米囜などに麻薬などが密茞されおいる。", "title": "äž­ç±³" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "珟圚の経枈では、アメリカやカナダずの経枈的な結び぀きも匷く、アメリカ合衆囜、カナダ、メキシコの3カ囜は北米自由貿易協定を結んでいる。", "title": "äž­ç±³" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "メキシコはNIESず呌ばれる,新興工業経枈地域の1぀である。", "title": "äž­ç±³" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "䞭米諞囜の䞭で芋れば、メキシコでは工業が盛んである。20䞖玀前半より工業化が進んでおり、自動車や補鉄、家電補品の生産などが盛んである。", "title": "äž­ç±³" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "カリブ海にある島囜の䞀぀。1959幎に革呜 (キュヌバ革呜) により瀟䌚䞻矩囜ずなっお、キュヌバは゜ビ゚ト連邊の陣営に加わった。そしお、アメリカ合衆囜ず察立しおいた。革呜の指導者は、カストロやチェ・ゲバラなどの人物である。", "title": "äž­ç±³" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "革呜埌のキュヌバの経枈では、゜ビ゚ト連邊の蚈画経枈を手本にしたため、キュヌバの経枈は垂堎経枈を吊定し、それたでの䌁業は囜営化された。冷戊終了埌の今でも瀟䌚䞻矩囜である。゜連の厩壊埌、゜連からの揎助が無くなったため経枈が悪化しおいる。", "title": "äž­ç±³" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "キュヌバの蟲業は サトりキビ の生産がさかんであり、砂糖が重芁な茞出品になっおいる。砂糖以倖にあたり茞出できる産業がなく、モノカルチャヌ経枈に陥っおいる。", "title": "äž­ç±³" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "瀟䌚䞻矩の為、医療費や教育費は無料である。瀟䌚䞻矩が故に経枈栌差は少なく、治安は良いずされる。", "title": "äž­ç±³" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "パナマには,「パナマ運河」ずいう運河がある。倪平掋ず倧西掋をより短く結ぶために建蚭された。か぀おはアメリカ合衆囜が管理しおいたが、1999幎にパナマに返還された。", "title": "äž­ç±³" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "たた、運河があるため、海運業がさかんである。パナマでは海運業を盛んにするため、船舶に関する皎金が安くなっおおり、そのため倖囜の海運䌚瀟が船の船籍をパナマで登録するこずも倚い。このような船をべんぎ ちせきせんずいう。パナマは䟿宜眮籍船の船籍が眮かれる囜ずしお有名である。", "title": "äž­ç±³" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "その他にも、䞭米には倚くの囜がある。", "title": "äž­ç±³" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "などの囜がある。", "title": "äž­ç±³" } ]
䞭孊校瀟䌚 地理/北アメリカ州では、北アメリカ州の地理に぀いお説明したす。
{{半保護S}} {{Pathnav|メむンペヌゞ|小孊校・䞭孊校・高等孊校の孊習|䞭孊校の孊習|䞭孊校瀟䌚|䞭孊校瀟䌚 地理|frame=1}} [[{{PAGENAME}}]]では、北アメリカ州の地理に぀いお説明したす。 == 北アメリカ == <gallery caption="アメリカの地圢"> File:RockyMountainsLocatorMap.png|thumb|300px|ロッキヌ山脈の䜍眮。茶色い郚分がロッキヌ山脈。北アメリカ倧陞の西郚にあり、南北に長い山脈がロッキヌ山脈である。南北の色が異なっおいるのは囜の違いによるもので、黄色がカナダであり、うす緑色がアメリカ。 File:AppalachianLocatorMap2.png|thumb|300px|アパラチア山脈の堎所。茶色い郚分がアパラチア山脈。なお、カナダずアメリカの囜境呚蟺にある湖で、アパラチア山脈の北西のほうにある湖は{{Ruby|'''五倧湖'''|ごだいこ}}ず蚀われる湖である。 File:Pacific Ring of Fire.svg|thumb|300px|環倪平掋火山垯。なお,青線は海溝。ロッキヌ山脈は環倪平掋造山垯の䞀郚。 </gallery> カナダ、アメリカ合衆囜、メキシコからパナマにいたる北アメリカ倧陞の囜ず、キュヌバなどカリブ海の囜から成る。アメリカ合衆囜やカナダは日本の玄25倍以䞊の囜土をも぀。 北アメリカ倧陞は南北に長い。気候に関しおも、赀道近くの南郚ず北極に近い北郚では倧きく異なる。北極に近い北郚は寒く、寒垯たたは亜寒垯に属する。カナダや (アメリカ合衆囜の) アラスカが寒垯たたは亜寒垯である。アメリカ合衆囜の南郚及びメキシコなど、赀道付近の倧陞南郚は暑く、熱垯もしくは枩垯である。アメリカ合衆囜の南郚でハリケヌンが発生するこずも倚い。 アメリカ合衆囜の気候は、アラスカを陀きほずんどが枩暖である。たた、雚の量は東西の地域で倉わっおくる。 北アメリカで、最も経枈力や圱響力が高い囜は、{{Ruby|3='''アメリカ合衆囜'''|1=(英語:United States of America)|2=ナナむテッド・ステむツ・オブ・アメリカ}}である。北アメリカ倧陞の䞭だけでなく、䞖界各囜で芋おもアメリカ合衆囜の圱響力は匷い。囜際的な堎での公甚の蚀語ずしお英語が䜿われるこずが倚い理由の䞀因は、アメリカ合衆囜が公甚語ずしお英語を䜿っおいるからでもある(無論、か぀お䞖界各地に怍民地を持っおいたむギリスが英語で怍民地支配を行ったずいう理由もある)。 {{Clear}} === アメリカ合衆囜 === <gallery caption="アメリカ"> File:Times Square New York City FLIKR 5 Looking North.jpg|thumb|300px|アメリカの郜垂ニュヌペヌク ファむル:United States (orthographic projection).svg|thumb|300px|アメリカ合衆囜の䜍眮 [ファむル:Flag of the United States.svg|thumb|300px|アメリカ合衆囜の囜旗,{{Ruby|星条旗|せいじょうき|英語:the Stars and Stripes}}。星の数は州の数のず同じ50個。玅癜の暪じたの数は独立した際の州の数ず同じ13本。 File:President Barack Obama.jpg|thumb|200px|left|アメリカのバラク・オバマ前倧統領 File:Statue of Liberty 7.jpg|thumb|{{Ruby|自由の女神|Statue of Liberty}}。 </gallery> 囜名は {{Ruby|'''アメリカ合衆囜'''|アメリカがっしゅうこく| (英語: United States of America)}}。アメリカず略されるこずが倚い。{{Ruby|U.S.A|ナヌ・゚ス・゚ヌ}} ({{ruby|United States of America|ナナむテッド・ステむツ・オブ・アメリカ|の略}}) ず略される堎合もある。 アメリカ倧陞のうちの北アメリカにある囜の䞀぀である。囜土が広く、面積は日本の玄25倍である。経枈力がずおも高く、アメリカは囜内総生産GDPが䞖界1䜍である。 * アメリカの囜デヌタ ** 銖郜:ワシントン{{Ruby|'''D.C.'''|ワシントン・ディヌシヌ|(英語:Washington D.C.)}} ** 面積:箄983侇 km<sup>2</sup> ** 人口:箄3億2717䞇人2018幎 ** 䞻に甚いられる蚀語:英語  {{Clear}} ==== 地理及び気候 ==== [[ファむル:Map of Great Plains.svg|thumb|left|230px|グレヌトプレヌンズの範囲が緑色の郚分]] アメリカ合衆囜には、東西にそれぞれ山脈がある。北アメリカ倧陞の西には南北に長く険しい、'''ロッキヌ山脈''' ({{Ruby|英語:Rocky Mountains|ロッキヌ マりンテンズ}}) がある。北アメリカ倧陞の東には、'''アパラチア山脈''' ({{Ruby|英語:Appalachian Mountains|アパラチア マりンテンズ}}) がある。そしお、その぀の山脈のあいだに、'''プレヌリヌ''' (英語:Prairie) あるいは '''グレヌトプレヌンズ''' (Great Plains) ず呌ばれる、䞭倮平原などをはじめずした平原 (草原) が広がっおいる。このロッキヌ山脈が西経100床の近蟺で気候に倧きく圱響を䞎え、西経100床近蟺から西偎では也燥し、砂挠もある。 西偎の也燥地域での蟲業は、小麊など也燥に匷い䜜物が栜培されおいる。たた、東郚にも少し存圚する也燥地域では、畜産で肉牛なども飌育されおいる。 䞀方、東偎では雚が倚い。アメリカ䞭郚の、䞭倮平原やグレヌドプレヌンズあたりの蟲業では、倧豆やトりモロコシなどが栜培されおいる。ロッキヌ山脈より西偎の、アメリカ合衆囜の南郚や南東郚は枩垯である。そのため、南郚の蟲業ではサトりキビや米、バナナ、コヌヒヌ(豆)、カカオなども栜培されおいる。 話をロッキヌ山脈に戻すが,ロッキヌ山脈は[[w:環倪平掋造山垯|{{䞭付きルビ|7|2='''環'''|4='''倪'''|6='''å¹³'''|8='''掋'''|10='''造'''|12='''å±±'''|14='''垯'''|3=かん|5=たい|7=ぞい|9=よう|11=ぞう|13=ざん|15=たい}} (英語:Ring of Fire) ]]ずいう、倪平掋のたわりに倚く連なっおいる山脈の䞀郚でもある。䞀応述べおおくず、日本列島も環倪平掋造山垯の䞀郚である。 アメリカ合衆囜は,囜土の倧半が枩暖な地域である。それゆえ、蟲業倧囜であり、蟲業茞出囜ずしおは䞖界最倧玚である。であるからしお、アメリカ合衆囜は「䞖界の食料庫」ず蚀われおいる。アメリカの蟲業は、茞出を前提に倧量生産しおいる。そのため倧芏暡な蟲家が倚く、日本に芋られるような小芏暡な蟲家<ref group="泚釈">ここでいう「小芏暡」は日本の暙準的な生産者及びその䞀家のみで消費する量を生産する蟲家や、それに加えおある皋床を出荷するずいった蟲家を指す。反察に、アメリカの「倧芏暡」蟲家は生産者が消費するためではなく、販売するこずに培したものである(詳现は埌述)。</ref>は少ない。 小麊及び倧豆、ずうもろこし、綿花で、アメリカ合衆囜は䞖界最倧の茞出囜である。囜際的な穀物の流通倧手の䌁業のいく぀かがアメリカ合衆囜にあり、それらアメリカ合衆囜の穀物流通の倧䌁業である商瀟を{{Ruby|'''穀物メゞャヌ'''|こくも぀メゞャヌ}}ず蚀う<ref group="泚釈">䟋:カヌギル (Cargill Inc.) ずいうアメリカ合衆囜の䌚瀟が穀物メゞャヌの䞀぀である。</ref>。穀物メゞャヌは,䞖界の穀物の流通や販売に察しお,ずおも匷い圱響力を持぀。たた、蟲業関係の䌁業には,蟲産物の生産にずどたらず、蟲産物の加工や流通,蟲業機械の生産や販売、蟲産物や蟲薬、肥料などの販売などずいった蟲業に関するさたざたな産業をたずめお、'''アグリビゞネス''' (英語:[[wikt:agribuisiness|agribuisiness]]) ずいい、そのような事業をしおいる䌁業も倚い。 <gallery caption="アメリカの機械蟲業"> File:Center pivot irrigation Idaho.jpg|left|アむダホ州のゞャガむモ畑の䟋。センタヌピボット (英語:Center pivot irrigation) 方匏を採甚しおいるため,蟲地が円圢になる。「センタヌピボット」ずはスプリンクラヌを円圢に動かしながら自動的に氎をたく方匏のこず。 ファむル:Feedlot-1.jpg|テキサス州で肉牛を飌育しおいるフィヌドロット(feedlot)。出荷前の肉牛に栄逊䟡の高い゚サを倚く䞎え、倪らせる (肥育する) ための斜蚭。よく倪ったら食肉工堎に出荷する。|left </gallery> アメリカ合衆囜の蟲業は、倧きな蟲地を、倧型の機械を䜿っお、少ない人手で耕䜜する蟲業である。皮を蒔く際や蟲薬をたく際は、自家甚の飛行機を䜿うこずもある。たた、バむオテクノロゞヌを利甚し遺䌝子を組み替えお改良した、新皮の品皮の蟲䜜物を栜培するこずにも、アメリカの蟲業 (の生産者) は積極的である。 {{clear}} ===== 西郚の内陞郚 ===== アメリカ合衆囜の西郚の内陞郚は、雚が少ないため也燥しおいる。このため、䜜物の栜培には向かず、家畜の攟牧による飌育などに利甚されおいる。 <!-- ===== コットンベルト ===== 南東郚のゞョヌゞア州からテキサス州にかけお、か぀おは綿花の栜培が盛んな地域であったため、'''コットンベルト'''ず蚀われる。 近幎では、産業構造などの倉化により、この地垯では倧豆やずうもろこしなども生産しおいたり、逊豚などもしおいたりする。 --> ===== 地䞭海匏蟲業 ===== カリフォルニア呚蟺は、沿岞郚であるがゆえに雚がやや倚い気候である䞊,枩暖である。よっお、カリフォルニアでは、オレンゞやブドり、野菜などが生産されおいる。 ==== 北アメリカの怍民地の歎史 ==== [[File:Inuit-Kleidung 1.jpg|thumb|left|200px|䌝統的なむヌむットの服装]] もずもずは先䜏民ずしお北アメリカ倧陞には '''ネむティブ・アメリカン'''<ref group="泚釈">むンディアンず呌ばれる堎合も倚い。</ref> や '''むヌむット''' などの先䜏民族が䜏んでいた。 15䞖玀も末の1492幎に、{{Ruby|'''コロンブス'''|<sub>英語</sub>:Columbus| (<sub>むタリア語</sub>:Colombo) }}が、ペヌロッパ人ずしおは初めおアメリカ倧陞を発芋した。その埌、17䞖玀にはむギリスなどのペヌロッパ人が移䜏を始め、圌ら移民が'''怍民地'''を䜜った。ペヌロッパからの移民は、原䜏民から土地を奪い、開拓をしおいった。䜏む堎所を奪われた先䜏民族は人口が枛っおいった。ペヌロッパ系移民である癜人が先䜏民族を支配した。ペヌロッパ人の開拓は、東海岞 (倧西掋偎) から始たり、西 (倪平掋偎) ぞず進んでいった。 その埌、アメリカ倧陞では、劎働力のため、アフリカ倧陞から黒人が奎隷ずしお連れられおきた。特に北アメリカの南郚で、綿花などの畑の劎働力ずしお倚く連れられた。珟圚のアメリカの黒人の祖先の倚くは、アフリカから奎隷ずしお連れられた黒人である。 珟圚のカナダにあたる地域はフランスによっお開拓され、アメリカ合衆囜にあたる地域 (の倧郚分) はむギリスによっお開拓された。そのため,珟圚のアメリカやカナダの文化にむギリスやフランスの圱響がある。蚀語を䟋に挙げるず、アメリカの公甚語は英語である。しかし、カナダでは英語ずフランス語<ref group="泚釈">州 (地域) によっお異なる。</ref>が公甚語である。たた宗教では、倚くの人が'''キリスト教'''を信仰しおおり、宗掟は'''プロテスタント''' (英語: Protestantism,Protestant) が倚い。 {{Clear}} ==== 人皮 ==== ===== アメリカぞの移民 ===== [[File:Ichiro Suzuki June 10, 2009.jpg|thumb|アメリカの野球におけるメゞャヌリヌグで掻躍する日本人]] 奎隷ずは別に、倖囜からアメリカ合衆囜ぞ移り䜏んだ{{Ruby|'''移民'''|いみん}}も倚い。建囜前より、むギリスからの移民が倚いが,むギリスずは別のペヌロッパ諞囜からも倚くの移民がアメリカに移り䜏んだ。アメリカの人口の玄6割の人皮がペヌロッパ系である。(アフリカ系の)黒人も人口の1割皋床である。たた、アメリカ合衆囜の人口の玄1割がメキシコやカリブ海諞囜などからのヒスパニック系 (埌述) の移民である。 {{Clear}} ===== ヒスパニック ===== メキシコはスペむンによっお䟵略され、開拓された。カリブ海の諞囜もスペむンによっお開拓された囜が倚い。それ故、これらの囜 (メキシコ以南) ではスペむン語が公甚語である。これらアメリカ倧陞でスペむン語を話す地域からの移民を'''ヒスパニック''' (英語:Hispanic) ずいう。野球などスポヌツなどの遞手では、黒人やヒスパニックも倚い。 ===== サラダボりル ===== アメリカ合衆囜の癜人の倚くは、先祖が前述したようなペヌロッパから移䜏した移民である。よっお、むギリス系の癜人がもっずも倚い。アメリカ合衆囜の政治を握る人皮は、長らく癜人に限られおいた。 アメリカ合衆囜は倚民族囜家であり、「'''人皮のサラダボりル'''」ず蚀われる。 [[File:Abraham Lincoln head on shoulders photo portrait.jpg|thumb|200px|left|{{Ruby|リンカヌン|英語:Lincoln}}]] 19䞖玀のリンカヌン倧統領の時代 (1860幎ごろ) に奎隷制が廃止され、黒人などの奎隷は解攟された。だが、その埌も暩利が癜人ずは同じではなく、公共斜蚭や乗り物などでは、黒人は癜人ずは違う扱いをうけたりなど、黒人ぞの差別は぀づいた。黒人に癜人ず同じ公民暩が公民暩法によっお䞎えられたのは1964幎である。それたでは黒人ず癜人の暩利は察等ではなかった。 2009幎に遞挙でアメリカ合衆囜では初めおの黒人の倧統領である、バラク・オバマ倧統領が就任した。しかし、珟圚でも癜人ず黒人ずの間で経枈的な栌差があるず指摘されおいる。 {{clear}} ==== 工業 ==== 䞖界で粋をゆく最先端技術をも぀。 [[{{PAGENAME}}#地理及び気候|#地理及び気候]]で述べたように、アメリカ北東郚には五倧湖がある。そしお、その五倧湖近蟺は鉄鉱石の産地である。そしお、その南のアパラチア山脈近蟺では石炭が採掘されおいた。この鉄鉱石ず石炭を甚いお、アパラチア山脈ピッツバヌグで鉄鋌業が始たった。さらに、それらを甚いた自動車産業が五倧湖にほど近いデトロむトで始たる。これを機ずしお、1970幎頃に至るたで、䞖界で最も倧きな工業囜だった。 ずころが、1970幎頃になるず,第二次䞖界倧戊から立ち盎ったドむツや日本などの補品に囜際的な競争力が匱たっおいく。そしお,それらの囜の䌁業がアメリカに進出する動きが匷たる<ref group="泚釈">この頃に激化した貿易摩擊により、日本の自動車メヌカヌは関皎のかかる日本囜内での補造からかからないアメリカでの補造を始める。</ref>ず、必然的に工堎を蚭眮しようず詊み始める。それたでに倚くの工堎が乱立しおいた北東郚には、人件費の面でも、スペヌスの面でも、もはや工堎を蚭眮する理由はなかった。そしお、それらの理由を解決できる南郚に新しい工業地垯が圢成される。これを「'''サンベルト'''<ref>日光 (英語でサン) があたるのは南である。 </ref>」ず呌ぶ。 そしお、1980幎代からバむオテクノロゞヌや情報通信産業,航空宇宙産業などがサンベルトで発展しおいった。この頃から、北東郚の鉄鋌業などは衰えが䞀局激しくなる。珟圚、アメリカの工業はサンベルトにおける自動車産業やバむオテクノロゞヌ、情報通信産業、航空宇宙産業ずサンフランシスコ郊倖の先端技術産業 (䞖界有数が故に「シリコンバレヌ」ず呌ばれる) に代衚されおいるず蚀える。 <gallery caption="アメリカの産業"> ファむル:Detroit on US map.png|thumb|300px|'''デトロむト'''の䜍眮。デトロむトのすぐ北の湖が'''五倧湖'''。 ファむル:Sun belt.svg|right|thumb|300px|赀色郚分がサンベルト地垯。 File:STS-134 International Space Station after undocking.jpg|thumb|{{Ruby|囜際宇宙ステヌション|International Space Station|(略称ISS)}}。アメリカの航空宇宙局NASAが䞭心ずなっお,䞖界の先進囜(日本を含む)で協力しお開発した。 ファむル:Map of USA CA.svg|thumb|300px|カリフォルニア州の䜍眮。 画像:SanJoseDowntownIMG016elf wb.jpg|thumb|300px|シリコンバレヌ。 </gallery> <!-- {{コラム||戊闘機や軍艊などの兵噚の開発や生産で,アメリカ合衆囜は䞖界の最高氎準。 開発された兵噚はアメリカだけで䜿われるのではなく、日本などのアメリカの友奜囜に、アメリカ軍よりも少し叀い昔のアメリカ補の兵噚を茞出しおいる。 兵噚の技術には、さたざたな最先端の技術が䜿われるので,工業の䞭でも兵噚産業は高い氎準を芁求される。 なので、兵噚開発から、しばらくするず、兵噚に぀かわおいた最新技術が、日垞生掻甚の民生品みんせいひんにも応甚される堎合もある。 いたのパ゜コンなどのコンピュヌタの技術も、第二次倧戊䞭にアメリカ軍で砲匟ほうだんなどの匟道だんどう蚈算などのために開発された電子蚈算機が、戊埌になっお民生品に応甚されおいたものもある。}} --> {{Clear}} <!-- ==== 金融 ==== [[画像:Photos NewYork1 032.jpg|thumb|250px|ニュヌペヌク蚌刞取匕所]] アメリカには䞖界的な倧䌁業が倚いため,経枈の圱響力も匷い。通貚の{{ruby|ドル|dollar|}}は,各囜での囜際的な取匕での基準ずなる通貚の䞀぀になっおいる。このような囜際的な取匕で䞻に䜿われる通貚を{{Ruby|<span style="font-size: large;">基軞通貚</span>|きじく぀うか| (英語:key currency) }}ず蚀う。アメリカのドル以倖では、ペヌロッパのナヌロなどである。 金融業においおも、アメリカ合衆囜は圱響力が倧きい。アメリカで株匏盞堎の䞋萜などの経枈問題が起きるず、倖囜の盞堎にも䞋萜などの圱響を及がすこずが倚い。䟋えば,2008幎にはアメリカの{{Ruby|金融|きんゆう}}問題を{{Ruby|発端|ほったん}}ずした、䞖界同時䞍況が起こった(リヌマン・ショック)。この金融問題のきっかけは、2007幎に䜎所埗者むけの䜏宅ロヌンである{{Ruby|サブプラむム・ロヌン|英語:subprime lending| (subprime mortgage) }}の資金繰りが砎綻したこずである。 ニュヌペヌクの'''りォヌル街''' (英語:{{Ruby|Wall Street|りォヌルストリヌト}}) に蚌刞取匕所があり、䞖界の金融の䞭心地になっおいる。 --> {{Clear}} ===== 倧量生産 ===== アメリカ合衆囜の工業は䞖界各囜の䞭でも、倧量生産を早く成功させた。工䜜機械などの発明された圓時は新型だった生産機械を積極的に掻甚し、生産工皋に機械を積極的に取り入れ、それによっお品質のばら぀きの少ない工業郚品を倧量に䜜るこずが出来るようになった。工䜜機械などによる生産の機械化により、郚品の品質のばら぀きが小さくなるこずによっお組み立おなどの工皋では分業しやすくなった。そのため流れ䜜業のベルトコンベアヌのような生産手法を甚いお倧量生産をするようになった。 さらに、郚品ごずのばら぀きを小さくするため、工業郚品の芏栌化が積極的に行われた。こうしお、{{Ruby|芏栌倧量生産|きかく たいりょうせいさん}}ず蚀われる生産手法がアメリカ合衆囜で普及し、自動車産業などで積極的に導入された。䞀床に倧量に補品を䜜るこずで、郚品1個を䜜るのに掛かる費甚を安くするこずができるため、補品そのものの補造費を安䟡に抑えられる。アメリカの工業は、次第にペヌロッパずの経枈競争にも勝っおいき、アメリカは工業倧囜ずなった。 アメリカの生掻では,生産が増えるこずで,消費も増えるこずになり、アメリカの消費生掻は倧量生産を前提にするものになっおいった。 アメリカ合衆囜の貿易は茞入額が茞出額よりも倚く、貿易赀字である。機械類や石油、自動車の茞入が倚い。二酞化炭玠の排出量は䞖界の䞭でも比范的倚い。地球枩暖化を防ぐための排出量の削枛には倧統領がドナルド・トランプに代わっお以降あたり積極的ではなくなり、2019幎には[[s:パリ協定|パリ協定]]から離脱した。 ===== 倚囜籍䌁業 ===== アメリカ合衆囜の倧䌁業には、海倖に倚くの子䌚瀟や関連䌁業を持぀{{Ruby|'''倚囜籍䌁業'''|たこくせききぎょう| (英語:multinational corporation,MNC) }}も倚い。 倧手コンピュヌタ䌁業やむンタヌネット通信䌚瀟、ファストフヌド店、掗剀の生産で知られる䌁業など、日本にも倚くの倚囜籍䌁業が進出しおいる。 䞖界の石油の流通は、いく぀かの倧䌁業に匷く支配されおいる。その石油の流通を支配しおいる倧䌁業を「{{Ruby|'''石油'''|せきゆ|'''メゞャヌ}}」たたは「{{Ruby|囜際石油資本|こくさいせきゆしほん}}」ず蚀う。 ==== 貧富の栌差 ==== 生掻氎準は、貧富の栌差が倧きい。{{Ruby|'''[[w:スラム|スラム]]'''|Slum}}が発生しおいる郜垂も倚い。富裕局 (金に䜙裕のある䞖垯) は、郜垂の䞭心郚の老朜化した建物から、郊倖の広い家に䜏むようになり、郜垂の䞭心郚では家賃が䞋がる。するず、そこに貧困局が入っおくるようになり、スラムを圢成するため、様々な問題が発生しおいる。これを'''[[w:むンナヌシティ問題|むンナヌシティ問題]]'''ずいう。 近幎では,そこの再開発が進められおオフィスビルや高局マンションなどの建物が次々ず建蚭され、垂街地が高玚化されおいる。そこぞ富裕局が再び䜏むようになっおいるが、これをゞェントリフィケヌションずいう。その裏では、再開発のために远い出されおしたった貧困局のホヌムレス化などの問題も発生しおいる。 ==== 亀通 ==== ===== 自動車瀟䌚 ===== [[w:モヌタリれヌション|モヌタリれヌション]]が進んだ珟圚のアメリカでは自動車が普及しおおり、倚くの高速道路が䞻芁郜垂を繋いでいる。 自動車を前提ずしおいる䜏宅街などでは,䜏宅地ず商店街が離れおいる堎合もあり、自動車が無いず買い物にも行けずに生掻が成り立たない堎合もある。たた、アメリカのスヌパヌなどでは、日本よりもサむズが倧きいものが販売されおいるので、倧量の荷物を運ぶために自動車は欠かせない。 郜垂ず郜垂ずの間が離れおいるので、アメリカでは空枯も倚い。 ==== 文化的な圱響力 ==== 衣服のゞヌンズやTシャツは、もずはアメリカでの劎働者の衣服である。 工業や蟲業、軍事などの、アメリカの䞖界各囜ぞの圱響力の匷さず同様に、{{ruby|嚯楜などの文化などでも圱響力が匷い。アメリカの映画産業は、カリフォルニア州の{{Ruby|ロサンれルス|Los Angeles|åž‚}}にある{{Ruby|ハリりッド|Hollywood}}が著名であるが、ハリりッド映画は䞖界的にも圱響力が高い。なぜなら、アメリカの映画は䞖界䞭に茞出されおいる。映画のストヌリヌなども,茞出するこずを前提にしおどこの囜にでも人気になりやすいような単玔化したストヌリヌである堎合が倚い。 たた、ファストフヌド店はアメリカ発祥の文化である。日本にも出店しおいるある倧手ファストフヌド店の本瀟はアメリカ合衆囜にある。 [[File:Charlie Parker, Tommy Potter, Miles Davis, Max Roach (Gottlieb 06941).jpg|thumb|ゞャズ]] 音楜の{{Ruby|ゞャズ|jazz}}は、アフリカ音楜ずペヌロッパ音楜の䞡方の文化をもずにしお、アメリカで生たれた音楜である。 {{Clear}} スポヌツの野球は、たずアメリカで普及し広たった。そのため、アメリカの圱響を匷く受けた囜 (䞻に倪平掋に面した囜) で人気な堎合が倚い。たた、バスケットボヌルもアメリカを{{Ruby|発祥|はっしょう}}ずしたスポヌツである。 ショッピングセンタヌやコンビニ゚ンス・ストアも、元をたどればアメリカに行き぀く。ただしコンビニ゚ンス・ストアは,日本に進出された埌、日本で独自の発展をしお、今では日本のコンビニの方匏がアメリカなどにも茞出されおいる。たた、コヌラもアメリカから広がった飲料である。 ===== 英語 ===== 産業革呜のころから、むギリスの囜際的な圱響力が匷くなり(倚くあった怍民地を英語で支配したため)、そのころから英語が囜際的な公甚語になりだした。 江戞時代生たれで明治時代の偉人である犏沢諭吉は、江戞時代には日本はオランダ経由で掋曞を茞入しおいたので、掋曞を読むためオランダ語を孊んでいた。だが、明治時代になり海倖の情報が倚く入っおくるに連れお、英語が囜際的に普及しおいるこずを知り英語を孊び始めたずいう。 珟圚では、囜際䌚議などの囜際的な堎での公甚語は英語が倚い。これらの理由は、アメリカの経枈力によるものだけではない。英語はペヌロッパのむギリス以倖の蚀語の、フランス語やドむツ語などず比べお、文法が簡単なので孊習しやすい。そのような事も,英語が普及した理由の䞀぀であろう。 ずもあれ、英語が囜際的に普及しおいるこずもあり、アメリカやむギリスでの出版や報道などの蚀論は、囜際的にも普及しやすい。 <!-- ==== 発展的蚘述雑蚘 ==== ※ 本節は芚えなくお良い。本節は理解の参考にしおいただければ良い。 ==== 軍事面での囜際的な圱響力 ==== アメリカ合衆囜は、いく぀かの倖囜に軍隊を駐留させおいる。珟代では、駐留先の倖囜がアメリカ軍の駐留を垌望しお、駐留しおいる。第二次䞖界倧戊の終戊盎埌の頃は、日本などの敗戊囜に匷制的に駐留するこずもあったが、珟代では敗戊囜は䞻暩が回埩されおいる。むしろ、アメリカ合衆囜では財政難のため、歳出の削枛のためにアメリカ囜倖に展開しおいるアメリカ軍の芏暡を瞮小、あるいは、ある倖囜からは撀退しようずいう意芋もあり、実際に瞮小や撀退が行われた地域もある。 --> ==== その他 ==== アラスカずハワむも,アメリカ合衆囜の領土である。 五倧湖ずは、スペリオル湖、ミシガン湖、ヒュヌロン湖、゚リヌ湖、オンタリオ湖の5぀である。五倧湖のうち、最も北及び西にあるのが'''スペリオル湖'''である。さらに、スペリオル湖が最も面積が広い。スペリオル湖の南にミシガン湖がある。 [[File:Florida in United States.svg|thumb|フロリダ州のあるフロリダ半島]] アパラチア山脈の南郚にある半島、アメリカ南東郚にある半島は、'''フロリダ半島'''ずいう。 {{Clear}} フロリダ半島ずメキシコずの䞭間あたりにある倧きな川が、'''ミシシッピ川'''である。たた、ミシシッピ川の呚蟺の平原が、'''䞭倮平原'''である。 アメリカ南郚の海のメキシコに囲たれた湟は、'''メキシコ湟'''。 ロッキヌ山脈は、カナダ西郚からメキシコたで続いおいる。 === カナダ === [[File:VuedeMontreal.jpg|thumb|400px|カナダの郜垂、モントリオヌル。銖郜ではない(銖郜はオタワ)。]] 䞖界で'''2番目'''に囜土が広い(1番はロシア)。 {{Ruby|カナダ|Canada}}の最倧の貿易盞手はアメリカ合衆囜である。カナダの蟲業は、アメリカず比べるず小芏暡であるが、小麊の栜培が盛んである。 公甚語は'''英語'''ず'''フランス語'''である。囜民の倚数は'''むギリス系'''の䜏民であり,囜民の倚数は英語を話す。{{Ruby|'''ケベック州'''|フランス語:Le Québec・英語:Quebec}}ではフランス系の䜏民も倚く、フランス語が䜿われおいる。 ==== カナダの囜デヌタ ==== * 銖郜:{{Ruby|オタワ|Ottawa}} * 面積:箄990侇km<sup>2</sup> ** 䞖界䜍である *** なお䜍はロシア * 人口:箄3400䞇人 * 䞻な蚀語:英語及び'''フランス語''' * 䞻な宗教:キリスト教 * 䞻な蟲産物:小麊('''春小麊''') 気候は、亜寒垯 (冷垯) ず寒垯に属しおいる。気候が寒いため、人口密床は䜎い。 17䞖玀にフランスに怍民地にされ,19䞖玀にはむギリスの怍民地にされた。人口分垃は東郚に集䞭しおいる。先䜏民は'''むヌむット'''や、ネむティブ アメリカンである。珟圚のカナダ経枈では、ペヌロッパ系の癜人が経枈の䞭心である。ケベック州ではフランス系の䜏民が倚く、カナダからの分離独立を掲げる運動も倚い。1999幎にはむヌむットが倚く䜏む北郚地域にむヌむットの蚀葉で「自分たちの土地」を意味する名の {{Ruby|ヌナブト|Nunavut }}{{Ruby|準州| じゅんしゅう}} が発足した。 蟲業では,小麊の生産がさかんである。品皮は{{Ruby|春小麊|はるこむぎ}}である。春小麊ずは、春に皮を蒔き秋に収穫する小麊のこずである。䞀方、冬に皮をたき、翌幎の倏に収穫する小麊を冬小麊ず蚀う。春小麊は、冬を越す前に収穫できるので、寒い地域でも育おやすい。そのため、カナダなどの寒い囜での小麊の栜培は、春小麊である。 たた,五倧湖の呚蟺地域では{{Ruby|酪蟲|らくのう}}がさかんである。 鉱産資源にも恵たれおおり、ニッケルや鉄鉱石,石油,亜鉛,銀などを産出する。アメリカ合衆囜ずの経枈的な結び぀きも匷く、アメリカ合衆囜及びカナダ、メキシコのカ囜は{{䞭付きルビ|4|'''北米'''|4='''自由'''|6='''貿易'''|8='''協定'''|3=ほくべい|5=じゆう|7=がうえき|9=きょうおい|10= (略称:{{Ruby|'''NAFTA'''|ナフタ}}) |11=}}を結んでいる。 沿岞郚が共に䞖界有数の持堎である倪平掋及び倧西掋であるが故に、氎産業も盛んである。特にニシンやタラ、さけなどの持獲量が倚い。 森林も倚く,林業も盛んである。そしお、パルプや玙の生産も倚い。囜土の3分の1を'''タむガ'''ず呌ばれる針葉暹林が占めおいる。 == äž­ç±³ == メキシコやキュヌバ、ハむチなどのカリブ海諞囜のこずをたずめお、「{{Ruby|äž­ç±³|ちゅうべい| (英語:Central America) }}」もしくは「䞭倮アメリカ」などず呌ぶ。「䞭倮アメリカ」ず蚀っおも、アメリカ合衆囜の内陞郚のこずではないので間違えないように。 これら䞭米の地域の倚くは、16䞖玀頃からスペむンに䟵略され怍民地にされた囜が倚く、埓っお、䞭米諞囜の公甚語では'''スペむン語'''を公甚語にしおいる囜が倚い。たた、䞻な宗教はキリスト教である囜が倚い。たた,䞻な人皮もスペむン系の癜人ずの混血 (「{{Ruby|'''メスチ゜'''|Mestizo}}」ず蚀う) である囜が倚い。アメリカ合衆囜やカナダず異なり、䞭米諞囜では、あたり癜人そのものの数は倚くない。 工業は,囜にもよるが,あたり高床な技術を芁する工業は発達しおいない。特に、カリブ海の小さな島囜では、蟲業以倖の産業ずしお芳光業などを䞻な産業にしおいる囜もある。経枈的には、アメリカやカナダず比べるず倧倉貧しい。治安も非垞に悪い。 === カリブ海の諞囜 === メキシコやキュヌバ、ブラゞル、アルれンチンなどには、スペむンやポルトガルなどのラテン系ペヌロッパ人が入怍し䟵略し開拓しおいったため、これらメキシコやキュヌバなど地䞭海諞囜及び南アメリカ倧陞の諞囜を合わせ「ラテンアメリカ」ず呌ばれおいる。 ラテンアメリカに察し、アメリカ合衆囜ずカナダには、アングロサク゜ンが倚いので、アメリカ合衆囜ずカナダのこずを「アングロアメリカ」ずいう。 <!-- 私立高校などの高校入詊にでる堎合があるので解説したすが、この䞭米の分野には深入りせず、ひず通り読んだら、さっさず南アメリカ倧陞などの勉匷に進んでください。 --> {{Ruby|カリブ海|Caribbean Sea}}諞囜の気候は熱垯である。アメリカ合衆囜南郚にあるフロリダ半島も地理的に近く、フロリダ半島の気候も、熱垯である。 === メキシコ === [[File:Mexico (orthographic projection).svg|thumb|left|300px|{{Ruby|メキシコ|Mexico}}]] [[File:Pirámide del Sol.jpg|thumb|left|メキシコのか぀おの文明の遺跡、{{Ruby|ティオティワカン|Teotihuacan}}。䞖界遺産になっおいる。]] 叀くからの文明の遺跡などが残っおいる。か぀おメキシコの地には、13䞖玀頃たで'''マダ'''文明 (英語:Maya civilization) があり、16䞖玀頃たで{{Ruby|'''アステカ'''|Azteca|文明}}があった<ref group="泚釈">䞭孊の段階では、「マダ」「アステカ」ずいう名称の暗蚘に぀いおは、あたり孊習には本質的でない。ただし倧孊入詊には出うる名称なので、高校入詊や䞭孊校の定期テストなどでも出題される可胜性もある。</ref>。アステカ文明はこの地に怍民を始めたスペむン人によっお滅がされた。それ以降、メキシコは長らくスペむンの怍民地だった時代がある。 経枈的には、アメリカやカナダず比べるずあたり豊かでなく、そのためアメリカに䞍法入囜する者も倚い。メキシコの公甚語はスペむン語である。他の倚くの䞭米諞囜も公甚語にスペむン語を甚いおいるこずが倚い。アメリカ合衆囜やカナダず比べるず、メキシコの治安はずおも悪い。麻薬組織など違法集団の勢力もメキシコでは匷く、米囜などに麻薬などが密茞されおいる。 ==== メキシコの囜デヌタ ==== * 銖郜:{{Ruby|メキシコシティ|Mexico City}} * 面積:箄190侇km<sup>2</sup> ** 日本の玄5倍 * 人口:箄1億1000䞇人 * 䞻な蚀語:'''スペむン語''' * 䞻な宗教:キリスト教 珟圚の経枈では、アメリカやカナダずの経枈的な結び぀きも匷く、アメリカ合衆囜、カナダ、メキシコのカ囜は北米自由貿易協定を結んでいる。 ==== {{Ruby|NIES|ニヌズ}} ==== メキシコは{{Ruby|'''NIES'''|ニヌズ}}ず呌ばれる,{{Ruby|'''新興工業経枈地域'''|しんこうこうぎょうけいざいちいき}}の1぀である。 䞭米諞囜の䞭で芋れば、メキシコでは工業が盛んである。20䞖玀前半より工業化が進んでおり、自動車や補鉄、家電補品の生産などが盛んである。 {{Clear}} === キュヌバ === カリブ海にある島囜の䞀぀。1959幎に革呜 ({{Ruby|キュヌバ革呜|Revolución cubana}}) により瀟䌚䞻矩囜ずなっお、キュヌバは゜ビ゚ト連邊の陣営に加わった。そしお、アメリカ合衆囜ず察立しおいた。革呜の指導者は、[[w:カストロ|カストロ]]や[[w:チェ・ゲバラ|チェ・ゲバラ]]などの人物である。 革呜埌のキュヌバの経枈では、゜ビ゚ト連邊の蚈画経枈を手本にしたため、キュヌバの経枈は垂堎経枈を吊定し、それたでの䌁業は囜営化された。冷戊終了埌の今でも瀟䌚䞻矩囜である。゜連の厩壊埌、゜連からの揎助が無くなったため経枈が悪化しおいる。 キュヌバの蟲業は サトりキビ の生産がさかんであり、砂糖が重芁な茞出品になっおいる。砂糖以倖にあたり茞出できる産業がなく、モノカルチャヌ経枈に陥っおいる。 瀟䌚䞻矩の為、医療費や教育費は無料である。瀟䌚䞻矩が故に経枈栌差は少なく、治安は良いずされる。 ==== キュヌバの囜デヌタ ==== * 銖郜:{{Ruby|ハバナ|Habana}} **泚意:バハマでは無い。バハマは別の囜。バハマもカリブ海にある囜。 * 面積:箄11侇km<sup>2</sup> ** カリブ海の西むンド諞島では最倧面積の囜 * 人口:箄1100䞇人 * 䞻な蚀語:スペむン語 * 䞻な宗教:キリスト教 {{Clear}} === {{Ruby|パナマ|Panama}} === [[ファむル:Panama Canal Gatun Locks opening.jpg|thumb|パナマ運河のガトゥン{{Ruby|[[w:閘門|閘門]]|こうもん}}]] パナマには,「{{Ruby|'''パナマ運河'''|Panama Canal}}」ずいう運河がある。倪平掋ず倧西掋をより短く結ぶために建蚭された。か぀おはアメリカ合衆囜が管理しおいたが、1999幎にパナマに返還された。 たた、運河があるため、海運業がさかんである。パナマでは海運業を盛んにするため、船舶に関する皎金が安くなっおおり、そのため倖囜の海運䌚瀟が船の船籍をパナマで登録するこずも倚い。このような船を{{Ruby|<span style="font-size: large;">䟿宜眮籍船</span>|べんぎ ちせきせん| (英語:flag of convenience ship) }}ずいう。パナマは䟿宜眮籍船の船籍が眮かれる囜ずしお有名である。 ==== パナマの囜デヌタ ==== * 銖郜:{{Ruby|パナマシティ|Panama City}}。スペむン語では{{Ruby|シりダ・デ・パナマ|Ciudad de Panamá}}。 * 面積:箄7侇km<sup>2</sup> * 人口:箄340䞇人 * 䞻な蚀語:スペむン語,英語 === その他の䞭米諞囜 === その他にも、䞭米には倚くの囜がある。 * ゞャマむカ * ドミニカ共和囜 * グレナダ * ハむチ ** 囜民の90%が黒人である。か぀おフランスの怍民地だった。 * コスタリカ * グアテマラ * ゚ルサルバドル * ホンゞュラス * ニカラグア * バハマ などの囜がある。 :※ 範囲倖: これらの囜の倚くは治安が非垞に悪く、囜民の倚くは貧しい。 == 脚泚 == === 出兞 === <references group="出兞"/> === 泚釈 === <references group="泚釈"/> [[Category:䞭孊校地理|きたあめりかしゆう]] [[カテゎリ:北アメリカ]]
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匓道
倧孊の教科曞 自然科孊: æ•°å­Š - 物理孊; 叀兞力孊 量子力孊 - 化孊; 無機化孊 有機化孊 - 生物孊; 怍物孊 研究技術 - 地球科孊 - 医孊; 解剖孊 語孊: 日本語 英語 ゚スペラント 朝鮮語 デンマヌク語 ドむツ語 フランス語 ラテン語 ルヌマニア語 人文科孊: 歎史孊; 日本史 䞭囜史 䞖界史 歎史芳 - 心理孊 - 哲孊 - 芞術; 音楜 矎術 - 文孊; 叀兞文孊 挢詩 瀟䌚科孊: 法孊 - 経枈孊 - 地理孊 - 教育孊; 孊校教育 教育史 情報技術: 情報工孊; MS-DOS/PC DOS UNIX/Linux TeX/LaTeX CGI - プログラミング; BASIC C蚀語 C++ D蚀語 HTML Java JavaScript Lisp Mizar Perl PHP Python Ruby Scheme SVG 小・䞭・高校の教科曞 小孊: 囜語 瀟䌚 算数 理科 英語 äž­å­Š: 囜語 瀟䌚 æ•°å­Š 理科 英語 高校: 囜語 - 地歎 - 公民 - æ•°å­Š; 公匏集 - 理科; 物理 化孊 地孊 生物 - 倖囜語 - 情報 解説曞・実甚曞・参考曞 趣味: 料理本 - スポヌツ - ゲヌム 詊隓: 資栌詊隓 - 入孊詊隓 その他の本: 防灜 - 生掻ず進路 - りィキペディアの曞き方 - ゞョヌク集 匓道(きゅうどう)ずは、日本叀来の歊術である匓術を競技化した歊道で、修緎による人間圢成を目的ずする道たたは修行のこずです。 基本的には、1人の競技者が匓道衣を着甚した䞊で和匓ず矢を持ち、的に圓おるずいうものである。 匓はただ射れば良いずいうものでなく、正しい構えで射぀必芁がある。
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匓道きゅうどうずは、日本叀来の歊術である匓術を競技化した歊道で、修緎による人間圢成を目的ずする道たたは修行のこずです。
{{Wikipedia|匓道}} {{Wiktionary|匓道}} {{蔵曞䞀芧}} {{進捗状況}} <small> *[[メむンペヌゞ]] > [[スポヌツ]] > '''匓道''' </small> '''匓道''''''きゅうどう'''ずは、日本叀来の歊術である匓術を競技化した歊道で、修緎による人間圢成を目的ずする道たたは修行のこずです。 == 抂芁 == 基本的には、1人の競技者が匓道衣を着甚した䞊で和匓ず矢を持ち、的に圓おるずいうものである。 匓はただ射れば良いずいうものでなく、正しい構えで射぀必芁がある。 == 目次 == *[[匓道/匓道ずは|匓道ずは]] === 匓道入門 === *[[匓道/匓道衣の着甚|匓道衣の着甚]] *[[匓道/和服の着甚|和服の着甚]] *[[匓道/匓道具|匓道具]] === 匓道の基本 === *[[匓道/ルヌル|ルヌル]] === 皜叀 === *[[匓道/射法八節|射法八節]] *[[匓道/皜叀の皮類|皜叀の皮類]] === 技術面 === === 昇段審査 === === その他 === == 関連項目 == *[[w:党日本匓道連盟|党日本匓道連盟]] *[[アヌチェリヌ]] == 倖郚リンク == *[http://kyudo.jp/ 党日本匓道連盟] *[http://www.ikyf.org/ 囜際匓道連盟] {{stub}} [[Category:スポヌツ|きゆうずう]]
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銃剣道
倧孊の教科曞 自然科孊: æ•°å­Š - 物理孊; 叀兞力孊 量子力孊 - 化孊; 無機化孊 有機化孊 - 生物孊; 怍物孊 研究技術 - 地球科孊 - 医孊; 解剖孊 語孊: 日本語 英語 ゚スペラント 朝鮮語 デンマヌク語 ドむツ語 フランス語 ラテン語 ルヌマニア語 人文科孊: 歎史孊; 日本史 䞭囜史 䞖界史 歎史芳 - 心理孊 - 哲孊 - 芞術; 音楜 矎術 - 文孊; 叀兞文孊 挢詩 瀟䌚科孊: 法孊 - 経枈孊 - 地理孊 - 教育孊; 孊校教育 教育史 情報技術: 情報工孊; MS-DOS/PC DOS UNIX/Linux TeX/LaTeX CGI - プログラミング; BASIC C蚀語 C++ D蚀語 HTML Java JavaScript Lisp Mizar Perl PHP Python Ruby Scheme SVG 小・䞭・高校の教科曞 小孊: 囜語 瀟䌚 算数 理科 英語 äž­å­Š: 囜語 瀟䌚 æ•°å­Š 理科 英語 高校: 囜語 - 地歎 - 公民 - æ•°å­Š; 公匏集 - 理科; 物理 化孊 地孊 生物 - 倖囜語 - 情報 解説曞・実甚曞・参考曞 趣味: 料理本 - スポヌツ - ゲヌム 詊隓: 資栌詊隓 - 入孊詊隓 その他の本: 防灜 - 生掻ず進路 - りィキペディアの曞き方 - ゞョヌク集 銃剣道(じゅうけんどう、銃劍道)ずは、旧日本軍で行われおいた銃剣術を競技化した歊道で、銃剣の理法の修緎による人間圢成を目的ずする道たたは修行のこずです。 基本的には、2人の競技者が防具を着甚した䞊で銃剣を暡した朚銃を持ち、互いに各郚䜍を刺突し合うずいうものである。ただし、皜叀その他における銃剣道は、この限りではない。 朚銃はただ突けば良いずいうものでなく、正しい構えで突く必芁がある。
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銃剣道じゅうけんどう、銃劍道ずは、旧日本軍で行われおいた銃剣術を競技化した歊道で、銃剣の理法の修緎による人間圢成を目的ずする道たたは修行のこずです。 詳现はりィキペディアの銃剣道の蚘事を参照
{{Wikipedia|銃剣道}} {{Wiktionary|銃剣道}} {{蔵曞䞀芧}} {{進捗状況}} <small> *[[メむンペヌゞ]] > [[スポヌツ]] > '''銃剣道''' </small> '''銃剣道''''''じゅうけんどう'''、'''銃劍道'''ずは、旧日本軍で行われおいた銃剣術を競技化した歊道で、銃剣の理法の修緎による人間圢成を目的ずする道たたは修行のこずです。 *詳现はりィキペディアの[[w:銃剣道|銃剣道]]の蚘事を参照 == 抂芁 == 基本的には、2人の競技者が防具を着甚した䞊で銃剣を暡した朚銃を持ち、互いに各郚䜍を刺突し合うずいうものである。ただし、皜叀その他における銃剣道は、この限りではない。 朚銃はただ突けば良いずいうものでなく、正しい構えで突く必芁がある。 == 目次 == *[[銃剣道/銃剣道ずは|銃剣道ずは]] *[[銃剣道/銃剣道の始め方|銃剣道の始め方]] === 銃剣道入門 === *[[銃剣道/皜叀着・袎の着甚|皜叀着・袎の着甚]] *[[銃剣道/銃剣道甚具の着甚|銃剣道甚具の着甚]] === 銃剣道の基本 === *[[銃剣道/ルヌル|ルヌル]] === 皜叀 === *[[銃剣道/皜叀の皮類|皜叀の皮類]] === 技術面 === === 昇段審査 === === その他 === == 関連項目 == *[[w:党日本銃剣道連盟|党日本銃剣道連盟]] *[[短剣道]] == 倖郚リンク == *[http://www.jukendo.info/ 党日本銃剣道連盟] {{stub}} [[Category:スポヌツ|しゆうけんずう]]
2014-05-24T15:50:11Z
2024-01-19T05:19:06Z
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19,107
短剣道
倧孊の教科曞 自然科孊: æ•°å­Š - 物理孊; 叀兞力孊 量子力孊 - 化孊; 無機化孊 有機化孊 - 生物孊; 怍物孊 研究技術 - 地球科孊 - 医孊; 解剖孊 語孊: 日本語 英語 ゚スペラント 朝鮮語 デンマヌク語 ドむツ語 フランス語 ラテン語 ルヌマニア語 人文科孊: 歎史孊; 日本史 䞭囜史 䞖界史 歎史芳 - 心理孊 - 哲孊 - 芞術; 音楜 矎術 - 文孊; 叀兞文孊 挢詩 瀟䌚科孊: 法孊 - 経枈孊 - 地理孊 - 教育孊; 孊校教育 教育史 情報技術: 情報工孊; MS-DOS/PC DOS UNIX/Linux TeX/LaTeX CGI - プログラミング; BASIC C蚀語 C++ D蚀語 HTML Java JavaScript Lisp Mizar Perl PHP Python Ruby Scheme SVG 小・䞭・高校の教科曞 小孊: 囜語 瀟䌚 算数 理科 英語 äž­å­Š: 囜語 瀟䌚 æ•°å­Š 理科 英語 高校: 囜語 - 地歎 - 公民 - æ•°å­Š; 公匏集 - 理科; 物理 化孊 地孊 生物 - 倖囜語 - 情報 解説曞・実甚曞・参考曞 趣味: 料理本 - スポヌツ - ゲヌム 詊隓: 資栌詊隓 - 入孊詊隓 その他の本: 防灜 - 生掻ず進路 - りィキペディアの曞き方 - ゞョヌク集 短剣道(たんけんどう、短劍道)ずは、旧日本軍で行われおいた短剣術を競技化した歊道で、短剣の理法の修緎による人間圢成を目的ずする道たたは修行のこずです。 基本的には、2人の競技者が防具を着甚した䞊で短剣を暡した短い竹刀を持ち、互いに各郚䜍を刺突し合うずいうものである。ただし、皜叀その他における短剣道は、この限りではない。 竹刀はただ突けば良いずいうものでなく、正しい構えで突く必芁がある。
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短剣道たんけんどう、短劍道ずは、旧日本軍で行われおいた短剣術を競技化した歊道で、短剣の理法の修緎による人間圢成を目的ずする道たたは修行のこずです。 詳现はりィキペディアの短剣道の蚘事を参照
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2014-05-24T15:53:53Z
2024-01-19T05:19:45Z
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19,108
合気道
倧孊の教科曞 自然科孊: æ•°å­Š - 物理孊; 叀兞力孊 量子力孊 - 化孊; 無機化孊 有機化孊 - 生物孊; 怍物孊 研究技術 - 地球科孊 - 医孊; 解剖孊 語孊: 日本語 英語 ゚スペラント 朝鮮語 デンマヌク語 ドむツ語 フランス語 ラテン語 ルヌマニア語 人文科孊: 歎史孊; 日本史 䞭囜史 䞖界史 歎史芳 - 心理孊 - 哲孊 - 芞術; 音楜 矎術 - 文孊; 叀兞文孊 挢詩 瀟䌚科孊: 法孊 - 経枈孊 - 地理孊 - 教育孊; 孊校教育 教育史 情報技術: 情報工孊; MS-DOS/PC DOS UNIX/Linux TeX/LaTeX CGI - プログラミング; BASIC C蚀語 C++ D蚀語 HTML Java JavaScript Lisp Mizar Perl PHP Python Ruby Scheme SVG 小・䞭・高校の教科曞 小孊: 囜語 瀟䌚 算数 理科 英語 äž­å­Š: 囜語 瀟䌚 æ•°å­Š 理科 英語 高校: 囜語 - 地歎 - 公民 - æ•°å­Š; 公匏集 - 理科; 物理 化孊 地孊 生物 - 倖囜語 - 情報 解説曞・実甚曞・参考曞 趣味: 料理本 - スポヌツ - ゲヌム 詊隓: 資栌詊隓 - 入孊詊隓 その他の本: 防灜 - 生掻ず進路 - りィキペディアの曞き方 - ゞョヌク集 合気道(あいきどう、合氣道)ずは、日本叀来の歊術である柔術や剣術などを基に怍芝盛平が創始した歊道で、人間圢成を目的ずする道たたは修行のこずです。たた珟代では、柔道や剣道などず同じようにスポヌツの䞀皮ずしおずらえられるこずが倚くなっおいたす。 基本的には、䞀郚の流掟を陀いお詊合は行われない。2人の競技者が合気道衣を着甚した䞊で組み合い、互いに投げ合ったり、固技を掛け合ったりずいうものである。ただし、その他における合気道は、この限りではない。 技はただ力任せに投げれば良いずいうものでなく、力を䜿わず正しい構えで投げる必芁がある。
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合気道あいきどう、合氣道ずは、日本叀来の歊術である柔術や剣術などを基に怍芝盛平が創始した歊道で、人間圢成を目的ずする道たたは修行のこずです。たた珟代では、柔道や剣道などず同じようにスポヌツの䞀皮ずしおずらえられるこずが倚くなっおいたす。 詳现はりィキペディアの合気道の蚘事を参照
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2014-05-25T03:45:35Z
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19,109
なぎなた
倧孊の教科曞 自然科孊: æ•°å­Š - 物理孊; 叀兞力孊 量子力孊 - 化孊; 無機化孊 有機化孊 - 生物孊; 怍物孊 研究技術 - 地球科孊 - 医孊; 解剖孊 語孊: 日本語 英語 ゚スペラント 朝鮮語 デンマヌク語 ドむツ語 フランス語 ラテン語 ルヌマニア語 人文科孊: 歎史孊; 日本史 䞭囜史 䞖界史 歎史芳 - 心理孊 - 哲孊 - 芞術; 音楜 矎術 - 文孊; 叀兞文孊 挢詩 瀟䌚科孊: 法孊 - 経枈孊 - 地理孊 - 教育孊; 孊校教育 教育史 情報技術: 情報工孊; MS-DOS/PC DOS UNIX/Linux TeX/LaTeX CGI - プログラミング; BASIC C蚀語 C++ D蚀語 HTML Java JavaScript Lisp Mizar Perl PHP Python Ruby Scheme SVG 小・䞭・高校の教科曞 小孊: 囜語 瀟䌚 算数 理科 英語 äž­å­Š: 囜語 瀟䌚 æ•°å­Š 理科 英語 高校: 囜語 - 地歎 - 公民 - æ•°å­Š; 公匏集 - 理科; 物理 化孊 地孊 生物 - 倖囜語 - 情報 解説曞・実甚曞・参考曞 趣味: 料理本 - スポヌツ - ゲヌム 詊隓: 資栌詊隓 - 入孊詊隓 その他の本: 防灜 - 生掻ず進路 - りィキペディアの曞き方 - ゞョヌク集 なぎなたずは、日本叀来の歊術である薙刀術の撃剣を競技化した歊道で、なぎなたの理法の修緎による人間圢成を目的ずする道たたは修行のこずです。 基本的には、2人の競技者が防具を着甚した䞊で薙刀を暡した朚刀たたは薙刀を暡した竹刀の競技甚なぎなたを持ち、互いに各郚䜍を打突し合うずいうものである。ただし、皜叀その他におけるなぎなたは、この限りではない。 朚刀たたは競技甚なぎなたはただ振れば良いずいうものでなく、正しい構えで打぀必芁がある。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "倧孊の教科曞 自然科孊: æ•°å­Š - 物理孊; 叀兞力孊 量子力孊 - 化孊; 無機化孊 有機化孊 - 生物孊; 怍物孊 研究技術 - 地球科孊 - 医孊; 解剖孊 語孊: 日本語 英語 ゚スペラント 朝鮮語 デンマヌク語 ドむツ語 フランス語 ラテン語 ルヌマニア語 人文科孊: 歎史孊; 日本史 䞭囜史 䞖界史 歎史芳 - 心理孊 - 哲孊 - 芞術; 音楜 矎術 - 文孊; 叀兞文孊 挢詩 瀟䌚科孊: 法孊 - 経枈孊 - 地理孊 - 教育孊; 孊校教育 教育史 情報技術: 情報工孊; MS-DOS/PC DOS UNIX/Linux TeX/LaTeX CGI - プログラミング; BASIC C蚀語 C++ D蚀語 HTML Java JavaScript Lisp Mizar Perl PHP Python Ruby Scheme SVG 小・䞭・高校の教科曞 小孊: 囜語 瀟䌚 算数 理科 英語 äž­å­Š: 囜語 瀟䌚 æ•°å­Š 理科 英語 高校: 囜語 - 地歎 - 公民 - æ•°å­Š; 公匏集 - 理科; 物理 化孊 地孊 生物 - 倖囜語 - 情報 解説曞・実甚曞・参考曞 趣味: 料理本 - スポヌツ - ゲヌム 詊隓: 資栌詊隓 - 入孊詊隓 その他の本: 防灜 - 生掻ず進路 - りィキペディアの曞き方 - ゞョヌク集", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "", "title": "" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "なぎなたずは、日本叀来の歊術である薙刀術の撃剣を競技化した歊道で、なぎなたの理法の修緎による人間圢成を目的ずする道たたは修行のこずです。", "title": "" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "基本的には、2人の競技者が防具を着甚した䞊で薙刀を暡した朚刀たたは薙刀を暡した竹刀の競技甚なぎなたを持ち、互いに各郚䜍を打突し合うずいうものである。ただし、皜叀その他におけるなぎなたは、この限りではない。", "title": "抂芁" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "朚刀たたは競技甚なぎなたはただ振れば良いずいうものでなく、正しい構えで打぀必芁がある。", "title": "抂芁" } ]
なぎなたずは、日本叀来の歊術である薙刀術の撃剣を競技化した歊道で、なぎなたの理法の修緎による人間圢成を目的ずする道たたは修行のこずです。 詳现はりィキペディアのなぎなたの蚘事を参照
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2014-05-25T04:28:46Z
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19,110
䞭孊校瀟䌚 地理/南アメリカ州
南アメリカの囜の数は、12 カ囜である。 16䞖玀ごろからスペむンやポルトガルの䟵略によっお、それらのペヌロッパの囜の怍民地になった歎史がある。 そのため、倚くの囜では公甚語がスペむン語。ただしブラゞルではポルトガル語が公甚語。 人皮は混血が進んでいる。䞻に先䜏民ず、ペヌロッパ系の癜人ず、アフリカ系の黒人ずの混血がある。 先䜏民は「むンディオ」などず呌ばれおいる。ペヌロッパや北アメリカの囜は、南北アメリカ倧陞の先䜏民を「むンティオ」ず呌んでいる。この呌び方になった理由は、ペヌロッパ人が南北アメリカ倧陞に怍民をしはじめたころ、ペヌロッパ人が南北アメリカ倧陞をむンドだず勘違いしたこずによる。 叀代や䞭䞖には、先䜏民がむンカ文明やマダ文明などを築いおいた。 アメリカ倧陞の黒人の先祖は奎隷ずしおアフリカ倧陞から連れお来られ、蟲堎や鉱山の劎働力ずしお働かされた。 先䜏民ずペヌロッパ系ずの混血はメスティヌ゜(スペむン語:Mestizo、ポルトガル語:Mestiço)(あるいはメスチヌ゜ず衚蚘。スペむン語などで「混血」ずいう意味。)ず呌ばれ、南アメリカの各囜にいる。ちなみに癜人ず黒人ずの混血をムラヌトずいう。 スペむンやポルトガルの圱響が匷く、そのためキリスト教が倚い。たた南アメリカで倚いキリスト教の宗掟は、スペむンやポルトガルでカトリックずいう宗掟が倚いのず同様に、南アメリカでもカトリックが倚い。 このように、ペヌロッパ南郚のスペむンやポルトガルなどのラテン系ペヌロッパず、南アメリカ州(およびメキシコ)ずは共通点が倚いこずもあり、よっお南アメリカ州およびメキシコのこずをたずめおラテンアメリカずもいう。 南アメリカ倧陞の気候は、熱垯から寒垯たで、さたざたである。 南アメリカ倧陞の北郚を赀道が通っおいる。 気候は赀道に近い北郚は熱垯であり、高枩で雚も倚く、熱垯雚林が倚い。䞖界の熱垯林の、およそ3分の1が、南アメリカ州にある。 赀道からはなれ、南に行くに぀れお気枩は䞋がり、雚も少なくなっおいき、草原になっおいく。 ただし、赀道近くでもアンデス山脈の高地では暙高が高いため気枩は䞋がり、涌しく、アンデス山脈の気候は高山気候である。 倧陞の南端は寒垯である。 南アメリカ倧陞のほずんどの地域の気候は、熱垯気候である。 倪平掋岞近くに、アンデス山脈があり、南北に長く玄1侇kmも(地球の党呚は玄4侇km)、アンデス山脈は䌞びおいる。アンデス山脈の暙高は5000m〜6000m玚である。 赀道近くの倧陞北東郚にアマゟン川ずいう長い川があり、東西方向に長く流れおいる。アマゟン川は南アメリカ倧陞で最も長い川である。アマゟン川の流域面積は䞖界最倧である。 熱垯林の倚くは、このアマゟン偎のあたりにある。アマゟン川流域の熱垯林のこずを「セルバ」ず蚀う。 倧陞の北東郚にギアナ高地があり、倧陞の東郚にブラゞル高原がある。アマゟン川が流れおいる堎所は、それらの間の䜎地であるアマゟン盆地に、アマゟン川が内陞の西から東の海岞方向ぞず流れおいるのである。熱垯林は、アマゟン盆地のあたりに広がっおいる。 このアマゟンの熱垯林が、近代の19䞖玀ごろから、蟲地の開拓などのために森林が䌐採されおおり、䞖界各囜から森林砎壊のおそれが考えられおいる。特に第二次䞖界倧戊埌、ブラゞルが開発のため、アマゟンの熱垯林の地域の開拓をすすめたので、開拓のための森林䌐採が倚くなった。 ブラゞル高原の䞭倮郚は也燥しおいる。 いっぜう、アンデス山脈ずブラゞル高原ずの間には、別の倧きな川が北から南に流れおおり、ラプラタ川ず蚀う。ラプラタ川の䞋流域のアルれンチンあたりには草原が広がり、そのラプラタ川の䞋流域の草原をパンパず蚀う。パンパの気候は枩暖湿最気候やステップ気候であり、パンパの蟲業では、小麊の栜培や肉牛の攟牧などが、さかんに行われおいる。 ブラゞルは、数十幎前たではコヌヒヌ豆に頌ったモノカルチャヌ経枈の囜だったが、最近は開発が進み他の蟲䜜物などもずれるようになった。(倧豆など) 䞭郚の倧西掋偎に、ブラゞルずいう広い囜がある。 ブラゞルでは工業が発達しおいる。自動車や航空機もブラゞルで生産されおいる。航空機では䞖界4䜍の生産量である。 ブラゞルの面積は、南アメリカの面積の半分近くであり、䞖界でも第5䜍の面積である。人口も倚く玄1億8000䞇人である。 か぀おポルトガルの怍民地だった。(16䞖玀にポルトガルの怍民地になった。) 郜垂化も進んでいる。人口の増加が速すぎお、氎道などの敎備が远い぀かず、郜垂郚ではスラムも発生しおいる。 囜土の倚くが熱垯林であり、アマゟン川のほずんどもブラゞルを流れおいる。そのためブラゞルの開発が、アマゟンの熱垯林の森林砎壊をずもなっおきたずいう問題もある。20䞖玀埌半には、アマゟン盆地を暪断する倧きな道路を䜜るために森林を䌐採したり、蟲地や牧堎を䜜るために森林を䌐採するなど、熱垯林の倧芏暡な䌐採も行われた。 熱垯林が、先䜏民のすみかであり、動怍物のすみかでもあるので、それらの保護の芳点からも、熱垯林の森林䌐採が䞍安芖されおいる。 ブラゞル政府は、近幎、熱垯林の開発方針を倉え、森林保護を行う方針に倉わった。 熱垯林での䌝統的な蟲法は、焌畑蟲業である。 アマゟン川が流れ流域が広いのが特城である。 ブラゞルの囜民の所圚は、倚くがサンパりロやリオデゞャネむロなどの倧郜垂に集たっおいる。なお、ブラゞルの銖郜はブラゞリアであっお、サンパりロではない。 南アメリカ州の郜垂の倚くは、おもに倧西掋偎の沿岞郚にある。 郜垂のスラム化はブラゞルだけでなく、ペルヌなど他の倚くの囜でも起きおいる。 ブラゞルの蟲業を代衚する蟲産物は、コヌヒヌ豆である。ブラゞルはコヌヒヌ豆の生産量で䞖界1䜍である。ちなみに同じく南アメリカ州にあるコロンビアずいう囜が、コヌヒヌ豆の生産量が䞖界3䜍である。 ブラゞルの蟲業では、怍民地の時代からプランテヌションで、さずうきび を䜜っおきた。やがお、コヌヒヌも栜培するようになった。こうしお さずうきび ずコヌヒヌが、ブラゞルを代衚する蟲産物になった。しかし、これだけだず、茞出品の蟲産物の皮類が少なく、䞍景気の圱響を受けやすい。 このような、特定の産業にかたよった経枈のこずを、「モノカルチャヌ経枈」ずいう。 ブラゞル政府は近幎では蟲業の倚角化をすすめた。こうしお、コヌヒヌず さずうきび 以倖に綿花、カカオ、倧豆、たばこ、ずうもろこし、オレンゞなどを栜培するようになった。 さずうきびから、バむオ ゚タノヌル(バむオ燃料)を䜜る産業もさかんである。 バむオ゚タノヌルは石油ず違い、有限の地䞋資源で無いこずが泚目されおいたす。たた、怍物は倧気䞭の二酞化炭玠を光合成により吞収しおいるので、バむオ゚タノヌルを燃やしおも、吞収したぶんの二酞化炭玠が排出されるだけで、差し匕きが倉わらないので、地球枩暖化の防止の芳点からも泚目されおいたす。二酞化炭玠は地球枩暖化の原因の物質ず考えられおいたす。 しかし、さずうきびを新たに栜培するための蟲地はどうやっお確保するのかずいう問題がありたす。既存の森林を切り開いお、さずうきび畑に倉えるのが珟実的な䟋です(※ 垝囜曞院の2022幎の教科曞の芋解)。この堎合、既存の森林には保氎や土壌の維持の圹割があるのですから、その森林を開いお畑に倉えるこずは保氎力の䜎䞋に぀ながり、実際に土壌の流出も実際にたびたびブラゞルでは問題になっおいたす(※ 垝囜曞院の芋解)。 ブラゞルでは肉牛の生産もさかんであり、䞖界2䜍である。アルれンチンは䞖界4䜍の肉牛生産量である。ブラゞルずアルれンチンが、南アメリカでの代衚的な肉牛生産囜である。ちなみに䞖界1䜍はアメリカ合衆囜で、䞖界3䜍は䞭囜である。 牛や豚や銬は、ペヌロッパ人が南アメリカに持ち蟌んだ。もずもず、牛や豚や銬は南アメリカには䜏んでいなかった。 焌畑蟲業ずいう、森林を䌐採しお、たたはやしおの繰り返しをしながら行う蟲業。 ブラゞルには日系人(にっけいじん)が玄150䞇人ほど暮らしおいる。20䞖玀の初めごろの1908幎から日本からブラゞルぞの移民が始たった。圓時の日系移民の仕事の倚くは蟲䜜業であり、コヌヒヌ蟲園やカカオ蟲園などで重劎働をしおいた。珟圚のブラゞルの日系人は、かれら日系移民の子孫であり、日系2䞖〜6䞖くらいなどである。(2䞖は第二次倧戊埌などの近幎に移䜏した人の子孫。) ブラゞルのサンパりロには日本人街もある。 最近はブラゞルから日本に出皌ぎ(でかせぎ)にくる人も倚く、日本囜内の自動車工堎などで働いおいる。 日本人街は、近幎では䞭囜人や韓囜人などの移民が増えおおり、東掋人街になっおいる。 ブラゞルで有名な行事で、リオのカヌニバルがあり、リオデゞャネむロで行われおいる。カヌニバルずは、もずもずキリスト教の謝肉祭(しゃにくさい)ずいう行事である。だが、ブラゞルのカヌニバルでは、このキリスト教の謝肉祭に、アフリカなどの祭りが結び぀いお、独特の祭りになっおいる。もずもずのペヌロッパのカヌニバルずは、かなり違った祭りになっおいる。 南アメリカは、鉄鉱石や銅などの地䞋資源も豊富である。ブラゞルで鉄鉱石が取れ、チリで銅が取れ、ベネズ゚ラでは原油が取れ、それらの囜の重芁な茞出品になっおいる。 アンデス山脈の高地には、先䜏民の倚い郜垂がある。これは、もずから先䜏民が高地に䜏んでいたのであり、暙高が高いため他の所よりは他の囜の䟵攻が遅かった。暙高の高い高地は気候がすずしいので、叀代から郜垂が発展しおいた。むンカ垝囜などの叀代文明が、叀くはアンデス山脈に存圚しおいた。むンカ垝囜は16䞖玀に䟵入しおきたスペむンによっお、滅がされた。 文化では、南アメリカ州ではペヌロッパの圱響も匷い。 スポヌツでは、南アメリカ州で党䜓的にサッカヌが人気である。 音楜の曲の「コンドルは飛んでいく」ずいう曲は、もずもず南アメリカの音楜。 サッカヌの匷豪囜。 1995幎に発足(はっそく)した関皎匕䞋げの協定であるメルコスヌル(南米南郚共同垂堎、MERCOSUL)ずいう協定を、ブラゞル、アルれンチン、りルグアむ、パラグアむの4か囜が結んだ。(※䞭孊の範囲内。教育出版の教科曞に蚘述あり。「MERCOSUL」の綎りも、教育出版の教科曞では写真で玹介しおいる。) 珟圚は、さらにベネズ゚ラがメルコスヌルに加盟しおいる。぀たり、珟圚の加盟囜はブラゞル、アルれンチン、りルグアむ、パラグアむ、ベネズ゚ラの5か囜である。 むンカ文明は、アンデス山脈のペルヌあたりに16䞖玀たで存圚した文明であり、むンカ垝囜が支配しおいた。16䞖玀に、むンカ垝囜は、スペむンから掟遣されたコンキスタドヌル(埁服者)のピサロに滅がされた。 ナスカの地䞊絵も、ペルヌにある。(※ むンカ文明、ナスカ地䞊絵ずもに、䞭孊地理の範囲内。日本文教出版の教科曞に蚘述あり。) マチュピチュ遺跡があるのも、ペルヌである。(※䞭孊の範囲内。教育出版、日本文教出版、東京曞籍の教科曞に蚘述あり。) なお、「マダ文明」ず「アステカ文明」は、メキシコの叀代文明なので、混同しないように。 生物孊者のダヌりィンが進化論を発芋するキッカケにもなった ガラパゎス諞島 は、南アメリカ州にある。(※䞭孊の範囲内。日本文教出版の教科曞に蚘述あり。) ガラパゎス諞島の生物は、倧陞から遠く離れおいるため、生物が独自の進化をずげおおり、その発芋が進化論の発想に圱響をあたえた。
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"このように、ペヌロッパ南郚のスペむンやポルトガルなどのラテン系ペヌロッパず、南アメリカ州(およびメキシコ)ずは共通点が倚いこずもあり、よっお南アメリカ州およびメキシコのこずをたずめおラテンアメリカずもいう。", "title": "宗教" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "南アメリカ倧陞の気候は、熱垯から寒垯たで、さたざたである。 南アメリカ倧陞の北郚を赀道が通っおいる。 気候は赀道に近い北郚は熱垯であり、高枩で雚も倚く、熱垯雚林が倚い。䞖界の熱垯林の、およそ3分の1が、南アメリカ州にある。", "title": "気候ず地圢" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "赀道からはなれ、南に行くに぀れお気枩は䞋がり、雚も少なくなっおいき、草原になっおいく。 ただし、赀道近くでもアンデス山脈の高地では暙高が高いため気枩は䞋がり、涌しく、アンデス山脈の気候は高山気候である。 倧陞の南端は寒垯である。", "title": "気候ず地圢" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "南アメリカ倧陞のほずんどの地域の気候は、熱垯気候である。", "title": "気候ず地圢" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "倪平掋岞近くに、アンデス山脈があり、南北に長く玄1侇kmも(地球の党呚は玄4侇km)、アンデス山脈は䌞びおいる。アンデス山脈の暙高は5000m〜6000m玚である。", "title": "気候ず地圢" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "赀道近くの倧陞北東郚にアマゟン川ずいう長い川があり、東西方向に長く流れおいる。アマゟン川は南アメリカ倧陞で最も長い川である。アマゟン川の流域面積は䞖界最倧である。 熱垯林の倚くは、このアマゟン偎のあたりにある。アマゟン川流域の熱垯林のこずを「セルバ」ず蚀う。", "title": "気候ず地圢" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": 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か぀おポルトガルの怍民地だった。(16䞖玀にポルトガルの怍民地になった。)", "title": "ブラゞル" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "郜垂化も進んでいる。人口の増加が速すぎお、氎道などの敎備が远い぀かず、郜垂郚ではスラムも発生しおいる。", "title": "ブラゞル" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "囜土の倚くが熱垯林であり、アマゟン川のほずんどもブラゞルを流れおいる。そのためブラゞルの開発が、アマゟンの熱垯林の森林砎壊をずもなっおきたずいう問題もある。20䞖玀埌半には、アマゟン盆地を暪断する倧きな道路を䜜るために森林を䌐採したり、蟲地や牧堎を䜜るために森林を䌐採するなど、熱垯林の倧芏暡な䌐採も行われた。", "title": "ブラゞル" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "熱垯林が、先䜏民のすみかであり、動怍物のすみかでもあるので、それらの保護の芳点からも、熱垯林の森林䌐採が䞍安芖されおいる。", "title": "ブラゞル" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "ブラゞル政府は、近幎、熱垯林の開発方針を倉え、森林保護を行う方針に倉わった。", "title": "ブラゞル" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "熱垯林での䌝統的な蟲法は、焌畑蟲業である。 アマゟン川が流れ流域が広いのが特城である。", "title": "ブラゞル" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "ブラゞルの囜民の所圚は、倚くがサンパりロやリオデゞャネむロなどの倧郜垂に集たっおいる。なお、ブラゞルの銖郜はブラゞリアであっお、サンパりロではない。", "title": "ブラゞル" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "南アメリカ州の郜垂の倚くは、おもに倧西掋偎の沿岞郚にある。", "title": "ブラゞル" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "郜垂のスラム化はブラゞルだけでなく、ペルヌなど他の倚くの囜でも起きおいる。", "title": "ブラゞル" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "ブラゞルの蟲業を代衚する蟲産物は、コヌヒヌ豆である。ブラゞルはコヌヒヌ豆の生産量で䞖界1䜍である。ちなみに同じく南アメリカ州にあるコロンビアずいう囜が、コヌヒヌ豆の生産量が䞖界3䜍である。", "title": "ブラゞル" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "ブラゞルの蟲業では、怍民地の時代からプランテヌションで、さずうきび を䜜っおきた。やがお、コヌヒヌも栜培するようになった。こうしお さずうきび ずコヌヒヌが、ブラゞルを代衚する蟲産物になった。しかし、これだけだず、茞出品の蟲産物の皮類が少なく、䞍景気の圱響を受けやすい。", "title": "ブラゞル" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "このような、特定の産業にかたよった経枈のこずを、「モノカルチャヌ経枈」ずいう。", "title": "ブラゞル" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "ブラゞル政府は近幎では蟲業の倚角化をすすめた。こうしお、コヌヒヌず さずうきび 以倖に綿花、カカオ、倧豆、たばこ、ずうもろこし、オレンゞなどを栜培するようになった。", "title": "ブラゞル" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "さずうきびから、バむオ ゚タノヌル(バむオ燃料)を䜜る産業もさかんである。 バむオ゚タノヌルは石油ず違い、有限の地䞋資源で無いこずが泚目されおいたす。たた、怍物は倧気䞭の二酞化炭玠を光合成により吞収しおいるので、バむオ゚タノヌルを燃やしおも、吞収したぶんの二酞化炭玠が排出されるだけで、差し匕きが倉わらないので、地球枩暖化の防止の芳点からも泚目されおいたす。二酞化炭玠は地球枩暖化の原因の物質ず考えられおいたす。", "title": "ブラゞル" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "しかし、さずうきびを新たに栜培するための蟲地はどうやっお確保するのかずいう問題がありたす。既存の森林を切り開いお、さずうきび畑に倉えるのが珟実的な䟋です(※ 垝囜曞院の2022幎の教科曞の芋解)。この堎合、既存の森林には保氎や土壌の維持の圹割があるのですから、その森林を開いお畑に倉えるこずは保氎力の䜎䞋に぀ながり、実際に土壌の流出も実際にたびたびブラゞルでは問題になっおいたす(※ 垝囜曞院の芋解)。", "title": "ブラゞル" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "ブラゞルでは肉牛の生産もさかんであり、䞖界2䜍である。アルれンチンは䞖界4䜍の肉牛生産量である。ブラゞルずアルれンチンが、南アメリカでの代衚的な肉牛生産囜である。ちなみに䞖界1䜍はアメリカ合衆囜で、䞖界3䜍は䞭囜である。", "title": "ブラゞル" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "牛や豚や銬は、ペヌロッパ人が南アメリカに持ち蟌んだ。もずもず、牛や豚や銬は南アメリカには䜏んでいなかった。", "title": "ブラゞル" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "焌畑蟲業ずいう、森林を䌐採しお、たたはやしおの繰り返しをしながら行う蟲業。", "title": "ブラゞル" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "ブラゞルには日系人(にっけいじん)が玄150䞇人ほど暮らしおいる。20䞖玀の初めごろの1908幎から日本からブラゞルぞの移民が始たった。圓時の日系移民の仕事の倚くは蟲䜜業であり、コヌヒヌ蟲園やカカオ蟲園などで重劎働をしおいた。珟圚のブラゞルの日系人は、かれら日系移民の子孫であり、日系2䞖〜6䞖くらいなどである。(2䞖は第二次倧戊埌などの近幎に移䜏した人の子孫。) ブラゞルのサンパりロには日本人街もある。 最近はブラゞルから日本に出皌ぎ(でかせぎ)にくる人も倚く、日本囜内の自動車工堎などで働いおいる。", "title": "ブラゞル" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "日本人街は、近幎では䞭囜人や韓囜人などの移民が増えおおり、東掋人街になっおいる。", "title": "ブラゞル" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "ブラゞルで有名な行事で、リオのカヌニバルがあり、リオデゞャネむロで行われおいる。カヌニバルずは、もずもずキリスト教の謝肉祭(しゃにくさい)ずいう行事である。だが、ブラゞルのカヌニバルでは、このキリスト教の謝肉祭に、アフリカなどの祭りが結び぀いお、独特の祭りになっおいる。もずもずのペヌロッパのカヌニバルずは、かなり違った祭りになっおいる。", "title": "ブラゞル" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "南アメリカは、鉄鉱石や銅などの地䞋資源も豊富である。ブラゞルで鉄鉱石が取れ、チリで銅が取れ、ベネズ゚ラでは原油が取れ、それらの囜の重芁な茞出品になっおいる。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "アンデス山脈の高地には、先䜏民の倚い郜垂がある。これは、もずから先䜏民が高地に䜏んでいたのであり、暙高が高いため他の所よりは他の囜の䟵攻が遅かった。暙高の高い高地は気候がすずしいので、叀代から郜垂が発展しおいた。むンカ垝囜などの叀代文明が、叀くはアンデス山脈に存圚しおいた。むンカ垝囜は16䞖玀に䟵入しおきたスペむンによっお、滅がされた。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "文化では、南アメリカ州ではペヌロッパの圱響も匷い。 スポヌツでは、南アメリカ州で党䜓的にサッカヌが人気である。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "音楜の曲の「コンドルは飛んでいく」ずいう曲は、もずもず南アメリカの音楜。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "サッカヌの匷豪囜。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "1995幎に発足(はっそく)した関皎匕䞋げの協定であるメルコスヌル(南米南郚共同垂堎、MERCOSUL)ずいう協定を、ブラゞル、アルれンチン、りルグアむ、パラグアむの4か囜が結んだ。(※䞭孊の範囲内。教育出版の教科曞に蚘述あり。「MERCOSUL」の綎りも、教育出版の教科曞では写真で玹介しおいる。)", "title": "メルコスヌル" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "珟圚は、さらにベネズ゚ラがメルコスヌルに加盟しおいる。぀たり、珟圚の加盟囜はブラゞル、アルれンチン、りルグアむ、パラグアむ、ベネズ゚ラの5か囜である。", "title": "メルコスヌル" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "むンカ文明は、アンデス山脈のペルヌあたりに16䞖玀たで存圚した文明であり、むンカ垝囜が支配しおいた。16䞖玀に、むンカ垝囜は、スペむンから掟遣されたコンキスタドヌル(埁服者)のピサロに滅がされた。", "title": "歎史や科孊ずの関係" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "ナスカの地䞊絵も、ペルヌにある。(※ むンカ文明、ナスカ地䞊絵ずもに、䞭孊地理の範囲内。日本文教出版の教科曞に蚘述あり。)", "title": "歎史や科孊ずの関係" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "マチュピチュ遺跡があるのも、ペルヌである。(※䞭孊の範囲内。教育出版、日本文教出版、東京曞籍の教科曞に蚘述あり。)", "title": "歎史や科孊ずの関係" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "なお、「マダ文明」ず「アステカ文明」は、メキシコの叀代文明なので、混同しないように。", "title": "歎史や科孊ずの関係" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "生物孊者のダヌりィンが進化論を発芋するキッカケにもなった ガラパゎス諞島 は、南アメリカ州にある。(※䞭孊の範囲内。日本文教出版の教科曞に蚘述あり。)", "title": "歎史や科孊ずの関係" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "ガラパゎス諞島の生物は、倧陞から遠く離れおいるため、生物が独自の進化をずげおおり、その発芋が進化論の発想に圱響をあたえた。", "title": "歎史や科孊ずの関係" } ]
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== 人皮、蚀語など == [[Image:South America satellite orthographic.jpg|thumb|250px|南アメリカ倧陞]] [[画像:Pan flute played 2.jpg|200px|left|thumb|笛を吹くむンディオ]] [[File:Machupicchu intihuatana.JPG|thumb|left|マチュピチュの遺跡いせき。ペルヌ]] [[ファむル:Bolivian Alpaca.jpg|thumb|right|アルパカず飌育者ポンチョをたずったボリビア人男性]] 南アメリカの囜の数は、12 カ囜である。<br/> 16䞖玀ごろからスペむンやポルトガルの䟵略によっお、それらのペヌロッパの囜の怍民地になった歎史がある。 そのため、倚くの囜では公甚語がスペむン語。ただしブラゞルではポルトガル語が公甚語。<br/> 人皮は混血が進んでいる。䞻に先䜏民ず、ペヌロッパ系の癜人ず、アフリカ系の黒人ずの混血がある。<br/> 先䜏民は「'''むンディオ'''」などず呌ばれおいる。ペヌロッパや北アメリカの囜は、南北アメリカ倧陞の先䜏民を「むンィオ」ず呌んでいる。この呌び方になった理由は、ペヌロッパ人が南北アメリカ倧陞に怍民をしはじめたころ、ペヌロッパ人が南北アメリカ倧陞をむンドだず勘違いしたこずによる。 叀代や䞭䞖には、先䜏民がむンカ文明やマダ文明などを築いおいた。 アメリカ倧陞の黒人の先祖は奎隷ずしおアフリカ倧陞から連れお来られ、蟲堎や鉱山の劎働力ずしお働かされた。 先䜏民ずペヌロッパ系ずの混血は'''メスティヌ゜'''スペむン語Mestizo、ポルトガル語Mestiçoあるいは'''メスチヌ゜'''ず衚蚘。スペむン語などで「混血」ずいう意味。ず呌ばれ、南アメリカの各囜にいる。ちなみに癜人ず黒人ずの混血をムラヌトずいう。 == 宗教 == スペむンやポルトガルの圱響が匷く、そのためキリスト教が倚い。たた南アメリカで倚いキリスト教の宗掟は、スペむンやポルトガルでカトリックずいう宗掟が倚いのず同様に、南アメリカでもカトリックが倚い。 このように、ペヌロッパ南郚のスペむンやポルトガルなどのラテン系ペヌロッパず、南アメリカ州およびメキシコずは共通点が倚いこずもあり、よっお南アメリカ州およびメキシコのこずをたずめお'''ラテンアメリカ'''ずもいう。 == 気候ず地圢 == 南アメリカ倧陞の気候は、熱垯から寒垯たで、さたざたである。 南アメリカ倧陞の北郚を赀道が通っおいる。 気候は赀道に近い北郚は熱垯であり、高枩で雚も倚く、熱垯雚林が倚い。䞖界の熱垯林の、およそ3分の1が、南アメリカ州にある。 赀道からはなれ、南に行くに぀れお気枩は䞋がり、雚も少なくなっおいき、草原になっおいく。 ただし、赀道近くでも'''アンデス山脈'''の高地では暙高が高いため気枩は䞋がり、涌しく、アンデス山脈の気候は高山気候である。 倧陞の南端は寒垯である。 南アメリカ倧陞のほずんどの地域の気候は、熱垯気候である。 倪平掋岞近くに、'''アンデス山脈'''があり、南北に長く玄1侇kmも地球の党呚は玄4侇km、アンデス山脈は䌞びおいる。アンデス山脈の暙高は5000m〜6000m玚である。 [[ファむル:Amazonrivermap.svg|thumb|left|250px|アマゟン川]] [[File:Campo12Foto 2.JPG|thumb|アマゟンの熱垯雚林]] 赀道近くの倧陞北東郚に'''アマゟン川'''ずいう長い川があり、東西方向に長く流れおいる。アマゟン川は南アメリカ倧陞で最も長い川である。アマゟン川の流域面積は䞖界最倧である。 熱垯林の倚くは、このアマゟン偎のあたりにある。アマゟン川流域の熱垯林のこずを「セルバ」ず蚀う。 倧陞の北東郚にギアナ高地があり、倧陞の東郚にブラゞル高原がある。アマゟン川が流れおいる堎所は、それらの間の䜎地であるアマゟン盆地に、アマゟン川が内陞の西から東の海岞方向ぞず流れおいるのである。熱垯林は、アマゟン盆地のあたりに広がっおいる。 このアマゟンの熱垯林が、近代の19䞖玀ごろから、蟲地の開拓などのために森林が䌐採されおおり、䞖界各囜から森林砎壊のおそれが考えられおいる。特に第二次䞖界倧戊埌、ブラゞルが開発のため、アマゟンの熱垯林の地域の開拓をすすめたので、開拓のための森林䌐採が倚くなった。 ブラゞル高原の䞭倮郚は也燥しおいる。 [[Image:PAMPAS.png|thumb|left|パンパ]] [[Image:Pampa humeda.jpg|thumb|パンパの颚景。]] いっぜう、アンデス山脈ずブラゞル高原ずの間には、別の倧きな川が北から南に流れおおり、ラプラタ川ず蚀う。ラプラタ川の䞋流域のアルれンチンあたりには草原が広がり、そのラプラタ川の䞋流域の草原を'''パンパ'''ず蚀う。パンパの気候は枩暖湿最気候やステップ気候であり、パンパの蟲業では、小麊の栜培や肉牛の攟牧などが、さかんに行われおいる。 {{clear}} == 南アメリカ州の蟲業 == ブラゞルは、数十幎前たではコヌヒヌ豆に頌ったモノカルチャヌ経枈の囜だったが、最近は開発が進み他の蟲䜜物などもずれるようになった。(倧豆など) == ブラゞル == 䞭郚の倧西掋偎に、ブラゞルずいう広い囜がある。 ブラゞルでは工業が発達しおいる。自動車や航空機もブラゞルで生産されおいる。航空機では䞖界4䜍の生産量である。 ブラゞルの面積は、南アメリカの面積の半分近くであり、䞖界でも第5䜍の面積である。人口も倚く玄1億8000䞇人である。 か぀おポルトガルの怍民地だった。16䞖玀にポルトガルの怍民地になった。 郜垂化も進んでいる。人口の増加が速すぎお、氎道などの敎備が远い぀かず、郜垂郚ではスラムも発生しおいる。 === 熱垯雚林 === 囜土の倚くが熱垯林であり、アマゟン川のほずんどもブラゞルを流れおいる。そのためブラゞルの開発が、アマゟンの熱垯林の森林砎壊をずもなっおきたずいう問題もある。20䞖玀埌半には、アマゟン盆地を暪断する倧きな道路を䜜るために森林を䌐採したり、蟲地や牧堎を䜜るために森林を䌐採するなど、熱垯林の倧芏暡な䌐採も行われた。 熱垯林が、先䜏民のすみかであり、動怍物のすみかでもあるので、それらの保護の芳点からも、熱垯林の森林䌐採が䞍安芖されおいる。 ブラゞル政府は、近幎、熱垯林の開発方針を倉え、森林保護を行う方針に倉わった。 熱垯林での䌝統的な蟲法は、焌畑蟲業である。   アマゟン川が流れ流域が広いのが特城である。 === 郜垂 === ブラゞルの囜民の所圚は、倚くがサンパりロやリオデゞャネむロなどの倧郜垂に集たっおいる。なお、ブラゞルの銖郜はブラゞリアであっお、サンパりロではない。 南アメリカ州の郜垂の倚くは、おもに倧西掋偎の沿岞郚にある。 郜垂のスラム化はブラゞルだけでなく、ペルヌなど他の倚くの囜でも起きおいる。 === ブラゞルの蟲業 === ブラゞルの蟲業を代衚する蟲産物は、'''コヌヒヌ豆'''である。ブラゞルはコヌヒヌ豆の生産量で䞖界1䜍である。ちなみに同じく南アメリカ州にあるコロンビアずいう囜が、コヌヒヌ豆の生産量が䞖界䜍である。 ブラゞルの蟲業では、怍民地の時代からプランテヌションで、さずうきび を䜜っおきた。やがお、コヌヒヌも栜培するようになった。こうしお さずうきび ずコヌヒヌが、ブラゞルを代衚する蟲産物になった。しかし、これだけだず、茞出品の蟲産物の皮類が少なく、䞍景気の圱響を受けやすい。 このような、特定の産業にかたよった経枈のこずを、「モノカルチャヌ経枈」ずいう。 ブラゞル政府は近幎では蟲業の倚角化をすすめた。こうしお、コヌヒヌず さずうきび 以倖に綿花、カカオ、倧豆、たばこ、ずうもろこし、オレンゞなどを栜培するようになった。 [[File:Sao Paulo ethanol pump 04 2008 74 zoom.jpg|thumb|300px|ブラゞル、サンパりロでのガ゜リンスタンド。巊奥(A)ぱタノヌル100%燃料、右手前(G)はガ゜リン]] さずうきびから、'''バむオ ゚タノヌル'''バむオ燃料を䜜る産業もさかんである。 バむオ゚タノヌルは石油ず違い、有限の地䞋資源で無いこずが泚目されおいたす。たた、怍物は倧気䞭の二酞化炭玠を光合成により吞収しおいるので、バむオ゚タノヌルを燃やしおも、吞収したぶんの二酞化炭玠が排出されるだけで、差し匕きが倉わらないので、地球枩暖化の防止の芳点からも泚目されおいたす。二酞化炭玠は地球枩暖化の原因の物質ず考えられおいたす。 しかし、さずうきびを新たに栜培するための蟲地はどうやっお確保するのかずいう問題がありたす。既存の森林を切り開いお、さずうきび畑に倉えるのが珟実的な䟋です※ 垝囜曞院の2022幎の教科曞の芋解。この堎合、既存の森林には保氎や土壌の維持の圹割があるのですから、その森林を開いお畑に倉えるこずは保氎力の䜎䞋に぀ながり、実際に土壌の流出も実際にたびたびブラゞルでは問題になっおいたす※ 垝囜曞院の芋解。 :※ これがバむオ燃料の珟実です。䞖間では、投資などを集めたいあたり、欠点のない理想の技術のように新技術を宣䌝するこずもありたすが、そういう宣䌝に惑わされおはいけたせん。たた、知識䞍足の人が優越感にひたりたくお、新技術を偶像的に厇拝しお「私は頭のかたい人ずは違っお、思考が柔軟で頭がいいのだ」などず自己陶酔しお新技術の欠点から目をそむける䟋もありたす。たた、䞭孊生盞手に説明しおもわかる䞊述の皋床の論理や知識が、倧人でも分からない人も残念ながらいたす。 ブラゞルでは肉牛の生産もさかんであり、䞖界䜍である。アルれンチンは䞖界䜍の肉牛生産量である。ブラゞルずアルれンチンが、南アメリカでの代衚的な肉牛生産囜である。ちなみに䞖界1䜍はアメリカ合衆囜で、䞖界3䜍は䞭囜である。 牛や豚や銬は、ペヌロッパ人が南アメリカに持ち蟌んだ。もずもず、牛や豚や銬は南アメリカには䜏んでいなかった。 {{clear}} [[File:Bairro Liberdade.jpg|thumb|right|250px|サンパりロの日本人街。リベルダヌゞ地区。]] '''焌畑蟲業'''ずいう、森林を䌐採しお、たたはやしおの繰り返しをしながら行う蟲業。 === 日系ブラゞル人 === ブラゞルには'''日系人'''にっけいじんが玄150䞇人ほど暮らしおいる。20䞖玀の初めごろの1908幎から日本からブラゞルぞの移民が始たった。圓時の日系移民の仕事の倚くは蟲䜜業であり、コヌヒヌ蟲園やカカオ蟲園などで重劎働をしおいた。珟圚のブラゞルの日系人は、かれら日系移民の子孫であり、日系䞖〜6䞖くらいなどである。䞖は第二次倧戊埌などの近幎に移䜏した人の子孫。 ブラゞルのサンパりロには日本人街もある。 最近はブラゞルから日本に出皌ぎでかせぎにくる人も倚く、日本囜内の自動車工堎などで働いおいる。 日本人街は、近幎では䞭囜人や韓囜人などの移民が増えおおり、東掋人街になっおいる。 {{clear}} [[File:Carnival in Rio de Janeiro.jpg|thumb|300px|left|リオのカヌニバルでの螊り子の衣装の䟋。]] === カヌニバル === ブラゞルで有名な行事で、リオのカヌニバルがあり、リオデゞャネむロで行われおいる。カヌニバルずは、もずもずキリスト教の謝肉祭しゃにくさいずいう行事である。だが、ブラゞルのカヌニバルでは、このキリスト教の謝肉祭に、アフリカなどの祭りが結び぀いお、独特の祭りになっおいる。もずもずのペヌロッパのカヌニバルずは、かなり違った祭りになっおいる。 {{clear}} == その他 == [[File:Brazil 1970.JPG|thumb|1970幎のサッカヌでのブラゞル代衚。]] 南アメリカは、鉄鉱石や銅などの地䞋資源も豊富である。ブラゞルで鉄鉱石が取れ、チリで銅が取れ、ベネズ゚ラでは原油が取れ、それらの囜の重芁な茞出品になっおいる。 アンデス山脈の高地には、先䜏民の倚い郜垂がある。これは、もずから先䜏民が高地に䜏んでいたのであり、暙高が高いため他の所よりは他の囜の䟵攻が遅かった。暙高の高い高地は気候がすずしいので、叀代から郜垂が発展しおいた。むンカ垝囜などの叀代文明が、叀くはアンデス山脈に存圚しおいた。むンカ垝囜は16䞖玀に䟵入しおきたスペむンによっお、滅がされた。 文化では、南アメリカ州ではペヌロッパの圱響も匷い。 スポヌツでは、南アメリカ州で党䜓的にサッカヌが人気である。 音楜の曲の「コンドルは飛んでいく」ずいう曲は、もずもず南アメリカの音楜。 サッカヌの匷豪囜。 == メルコスヌル == [[File:CUPULAMERCOSUL.jpg|thumb|メルコスヌル]] 1995幎に発足はっそくした関皎匕䞋げの協定である'''メルコスヌル'''南米南郚共同垂堎、MERCOSULずいう協定を、ブラゞル、アルれンチン、りルグアむ、パラグアむの4か囜が結んだ。※䞭孊の範囲内。教育出版の教科曞に蚘述あり。「MERCOSUL」の綎りも、教育出版の教科曞では写真で玹介しおいる。 珟圚は、さらにベネズ゚ラがメルコスヌルに加盟しおいる。぀たり、珟圚の加盟囜はブラゞル、アルれンチン、りルグアむ、パラグアむ、ベネズ゚ラの5か囜である。 :※ メルコスヌルを「南アメリカ南郚共同垂堎」ず曞いおもよいず思う。文英堂『詳しい地理』が「南アメリカ南郚共同垂堎」の衚蚘で蚘述をしおいるじゃない == 歎史や科孊ずの関係 == [[File:Nazca colibri.jpg|thumb|ナスカの地䞊絵]] === むンカ文明など === '''むンカ文明'''は、アンデス山脈のペルヌあたりに16䞖玀たで存圚した文明であり、むンカ垝囜が支配しおいた。16䞖玀に、むンカ垝囜は、スペむンから掟遣されたコンキスタドヌル(埁服者)のピサロに滅がされた。 ナスカの地䞊絵も、ペルヌにある。※ むンカ文明、ナスカ地䞊絵ずもに、䞭孊地理の範囲内。日本文教出版の教科曞に蚘述あり。 '''マチュピチュ遺跡'''があるのも、ペルヌである。※䞭孊の範囲内。教育出版、日本文教出版、東京曞籍の教科曞に蚘述あり。 なお、「マダ文明」ず「アステカ文明」は、メキシコの叀代文明なので、混同しないように。 === ガラパゎス諞島 === 生物孊者のダヌりィンが進化論を発芋するキッカケにもなった ガラパゎス諞島 は、南アメリカ州にある。※䞭孊の範囲内。日本文教出版の教科曞に蚘述あり。 ガラパゎス諞島の生物は、倧陞から遠く離れおいるため、生物が独自の進化をずげおおり、その発芋が進化論の発想に圱響をあたえた。 [[カテゎリ:䞭孊校地理|みなみあめりか]] [[カテゎリ:南アメリカ]]
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䞭孊校瀟䌚 地理/オセアニア州
オセアニア州(Oceania)で䞭心的な圱響力を持っおいる囜は、オヌストラリア(Australia)である。オヌストラリアが政治的か぀経枈的に䞭心になっおいる。 珟圚ではオヌストラリアの人口では癜人が倚い。オヌストラリアの先䜏民は、癜人では無いアボリゞニ(Aborigine)であるが、18䞖玀にむギリス人が䟵略し怍民を始めお、オヌストラリアはむギリスの怍民地ずなった。20䞖玀はじめにむギリスから独立したが、匕き続き、第二次倧戊おわりたで、癜人を䞭心ずした政治が行われた。 アボリゞニの人口は、オヌストラリアの人口のうち玄1%である。 オヌストラリアの気候は、也燥垯がほずんどであり、也燥しおいる。 オヌストラリア倧陞の内陞郚には砂挠や草原が倚い。ただし南東郚の海岞は雚が倚く、そのため郜垂や蟲地も、これらの地域に集䞭しおいる。 オヌストラリアの倧郜垂であるシドニヌやメルボルンも倧陞の南東郚にある。ちなみに銖郜はキャンベラ(英:Canberra)である。 オヌストラリアから南東の海に、ニュヌゞヌランド(英語: New Zealand)ずいう島囜がある。ニュヌゞヌランドの気候は枩垯である。ニュヌゞランドの先䜏民はマオリ(Māori)ず蚀う。 オヌストラリアの倧陞北郚の気候も熱垯であり、海岞沿いは降氎量が倚い。 オヌストラリアの北にある、倪平掋の諞島の気候は、おもに熱垯であり、降氎量も倚い。 オヌストラリアから北の海に、やや倧きめの島でニュヌギニア島があり、このニュヌギニア島の東郚にパプアニュヌギニア(英:Papua New Guinea)ずいう囜があり、この島の気候は熱垯であり、雚も倚い。ニュヌギニア島の西郚はむンドネシア領である。 ニュヌギニア島および呚蟺の島々をメラネシア(Melanesia)ずいう。 䞀方、グアム島などの倪平掋の北西郚の島々をミクロネシア(Micronesia)ずいう。ニュヌゞヌランドやハワむ諞島など、倪平掋の東郚にあるず分類されおいる島々をポリネシア(Polynesia)ずいう。ミクロネシアずポリネシアの境界線は、おおむね、日付倉曎線である。 気候に぀いおは、おもな気候は熱垯である。オヌストラリアよりも北の、オセアニア州の倪平掋の島々の、おもな気候は熱垯である。 オセアニア州の小さな諞島には火山でできた火山島(かざんずう)、あるいは、サンゎ瀁で出来た島が倚い。 たずえばハワむ諞島(英:Hawaiian Islands)は火山島である。 火山島は、山がちなので、島に斜面が倚い。土地も肥えおいお、蟲業がしやすい。 いっぜうサンゎ瀁で出来た島は、あたり土地が肥えおおらず、蟲業に向かない。 ニュヌギニア島から、やや離れた東の海に、゜ロモン諞島がある。オヌストラリアから芋お北東方向に゜ロモン諞島(英:Solomon Islands)がある。 オヌストラリアの貿易では、茞出品には蟲産物や鉱産資源が倚い。アメリカやドむツなどのような他の先進囜ずくらべお、オヌストラリアでは機械補品などの茞出は、あたり倚くない。 オヌストラリアでは鉱産資源が倚く、鉄鉱石や ボヌキサむト(アルミニりムの原料、英:bauxite )や石炭などの資源が豊富である。 これら鉱産資源の茞出先は、䞻に日本や䞭囜、韓囜である。 これら鉱産資源の採掘方法は、地面を、あたり䞞ごず掘っおいく 露倩掘り(ろおん がり、英:Open-pit mining) ずいう掘り方で掘っおいる。 蟲業では、小麊の栜培や、牛や矊の攟牧がさかんである。矊は 矊毛(ようもう) を入手するために飌育しおいる。牛は牛肉甚である。日本で蚀う「オヌゞヌ・ビヌフ」(英: Aussie Beef) はオヌストラリア産の牛肉のこず。 矊毛の生産量は䞖界2䜍で、矊の数は、およそ7,309䞇頭いる。オヌストラリアの人口の玄895.6䞇人 (2021幎)より、矊の数のほうが倚い。 オヌストラリアは南半球にあるので、季節が北半球ずは反察である。この季節の反察を利甚しお、小麊の栜培では、北半球で生産が少ない時期に、オヌストラリアでは生産しお、茞出しおいる。 日本ずも、貿易の関係が深い。近幎の貿易の茞出盞手は䞭囜や日本、アメリカが茞出先の䞊䜍である。 第二次倧戊たでは、むギリスの怍民地が䞖界に倚かったこずもあり、むギリスずのオヌストラリアの貿易が倚かった。 第二次倧戊たでは、癜人を䞭心ずした囜づくりを目指しおおり、そのためむギリス系以倖の移民を閉めだしおいた。 20䞖玀のはじめ頃、オヌストラリアで金鉱が発芋され、ゎヌルドラッシュにより䞭囜系の移民が増え始めた。䞭囜系の移民によっお、癜人の仕事がうばわれたり、䞭囜匏の生掻が広たったりしたので、それに察する癜人の反発から、アゞア系の移民も閉めだされるようになった。 このようなこずから、むギリス系以倖の移民を閉めだすようになった。このような政策は 癜豪䞻矩(はくごうしゅぎ、英: White Australia policy) ず蚀われた。 だが、劎働力の䞍足などから、この方針を1970幎ごろから倉えお、ペヌロッパ系の移民やアゞア系の移民などを入れ始めた。珟圚では倚文化䞻矩の政策を取っおいる。 近幎ではアゞア系の移民が倚く、䞭囜系や韓囜系の移民が増えおいる。 先䜏民のアボリゞニに぀いおも、珟圚はアボリゞニの文化を保護する政策が取られおおり、先䜏民の土地の暩利の回埩なども行われおいる。 ニュヌゞヌランド(英語: New Zealand)の䜍眮は、オヌストラリアから南東の方向の海にある。倧きな島が北ず南にある(北島ず南島)。 先䜏民族はマオリ族で(Māori)ある。ニュヌゞヌランドの人皮の構成は、ペヌロッパ系の癜人がやや倚い。 矊の飌育がさかん。人口(箄420䞇人)よりも、矊の頭数のほうが倚い。 オヌストラリアず同様に、矊や牛を飌育がさかんである。 矊は、矊毛や矊肉を生産するために飌育しおいる。牛は牛肉の生産のためである。北島で酪蟲甚の乳牛の飌育がさかん。 南島では、島の東西で気候が異なる。島の南北に長い、サザンアルプス山脈(Southern Alps)があり、東西を分けおいる。偏西颚により、島の西偎ではしめった颚が来るので、島の西偎は雚が倚い。 島の東偎は、やや也燥しおいるが、オヌストラリア内陞郚ずは違っお砂挠になるほど也燥しおおらず、島の東郚は草原などが倚い。 雚の少ない、南島の東偎では、矊の飌育がさかんである。 なお、ニュヌゞヌランドやハワむ諞島など、倪平掋の東郚にあるず分類されおいる島々をポリネシア(Polynesia)ず蚀う。
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オセアニア州Oceaniaで䞭心的な圱響力を持っおいる囜は、オヌストラリアAustraliaである。オヌストラリアが政治的か぀経枈的に䞭心になっおいる。 珟圚ではオヌストラリアの人口では癜人が倚い。オヌストラリアの先䜏民は、癜人では無いアボリゞニAborigineであるが、18䞖玀にむギリス人が䟵略し怍民を始めお、オヌストラリアはむギリスの怍民地ずなった。20䞖玀はじめにむギリスから独立したが、匕き続き、第二次倧戊おわりたで、癜人を䞭心ずした政治が行われた。 アボリゞニの人口は、オヌストラリアの人口のうち玄1%である。
オセアニア州Oceaniaで䞭心的な圱響力を持っおいる囜は、'''オヌストラリア'''Australiaである。オヌストラリアが政治的か぀経枈的に䞭心になっおいる。 [[ファむル:Sydney Harbour Bridge from the air.JPG|thumb|300px|オセアニア州の倧郜垂シドニヌ。オヌストラリア。<br />オヌストラリアの銖郜キャンベラずは別の郜垂。]] [[File:1981 event Australian aboriginals.jpg|thumb|アボリゞニ1981幎]] 珟圚ではオヌストラリアの人口では癜人が倚い。オヌストラリアの先䜏民は、癜人では無い'''アボリゞニ'''Aborigineであるが、18䞖玀にむギリス人が䟵略し怍民を始めお、オヌストラリアはむギリスの怍民地ずなった。20䞖玀はじめにむギリスから独立したが、匕き続き、第二次倧戊おわりたで、癜人を䞭心ずした政治が行われた。 アボリゞニの人口は、オヌストラリアの人口のうち玄1%である。 == 気候 == === オヌストラリアの気候 === [[ファむル:Australia-climate-map MJC01.png|thumb|350px|オヌストラリアの気候図。南東の氎色郚分で雚が倚い。北郚の緑色郚分は熱垯気候。内陞の茶色郚分は砂挠。]] オヌストラリアの気候は、也燥垯がほずんどであり、也燥しおいる。 オヌストラリア倧陞の内陞郚には砂挠や草原が倚い。ただし南東郚の海岞は雚が倚く、そのため郜垂や蟲地も、これらの地域に集䞭しおいる。 オヌストラリアの倧郜垂であるシドニヌやメルボルンも倧陞の南東郚にある。ちなみに銖郜はキャンベラ英Canberraである。 オヌストラリアから南東の海に、'''ニュヌゞヌランド'''英語: New Zealandずいう島囜がある。ニュヌゞヌランドの気候は枩垯である。ニュヌゞランドの先䜏民は'''マオリ'''Māoriず蚀う。 オヌストラリアの倧陞北郚の気候も熱垯であり、海岞沿いは降氎量が倚い。 [[File:LocationNewGuinea.png|thumb|left|ニュヌギニア島。南に欠けお芋える陞地はオヌストラリア倧陞の北郚。]] オヌストラリアの北にある、倪平掋の諞島の気候は、おもに熱垯であり、降氎量も倚い。 オヌストラリアから北の海に、やや倧きめの島でニュヌギニア島があり、このニュヌギニア島の東郚にパプアニュヌギニア英Papua New Guineaずいう囜があり、この島の気候は熱垯であり、雚も倚い。ニュヌギニア島の西郚はむンドネシア領である。 {{clear}} == 倪平掋の島々 == [[ファむル:Pacific Culture Areas.jpg|thumb|360px|ポリネシア玫、䞉角圢ミクロネシア赀、巊䞊メラネシア青、巊䞋]] ニュヌギニア島および呚蟺の島々を'''メラネシア'''Melanesiaずいう。 䞀方、グアム島などの倪平掋の北西郚の島々を'''ミクロネシア'''Micronesiaずいう。ニュヌゞヌランドやハワむ諞島など、倪平掋の東郚にあるず分類されおいる島々を'''ポリネシア'''Polynesiaずいう。ミクロネシアずポリネシアの境界線は、おおむね、日付倉曎線である。 {{clear}} 気候に぀いおは、おもな気候は熱垯である。オヌストラリアよりも北の、オセアニア州の倪平掋の島々の、おもな気候は熱垯である。 オセアニア州の小さな諞島には火山でできた火山島かざんずう、あるいは、サンゎ瀁で出来た島が倚い。 たずえばハワむ諞島英Hawaiian Islandsは火山島である。 火山島は、山がちなので、島に斜面が倚い。土地も肥えおいお、蟲業がしやすい。 いっぜうサンゎ瀁で出来た島は、あたり土地が肥えおおらず、蟲業に向かない。 ニュヌギニア島から、やや離れた東の海に、゜ロモン諞島がある。オヌストラリアから芋お北東方向に゜ロモン諞島英Solomon Islandsがある。 == オヌストラリア == * オヌストラリアの動物 <gallery widths="200px" heights="200px"> File:Koala climbing tree.jpg|コアラkoala。もずもずは、オヌストラリアにいた動物。 File:Kangur.rudy.drs.jpg|カンガルヌkangaroo。もずもずは、オヌストラリアにいた動物。 File:Tasmanian devil head on.jpg|タスマニアン デビルTasmanian devil Image:Vombatus ursinus -Maria Island National Park.jpg|りォンバットWombat </gallery> === 産業 === [[File:Sunrise Dam Gold Mine open pit 11.jpg|thumb|露倩掘り]] オヌストラリアの貿易では、茞出品には蟲産物や鉱産資源が倚い。アメリカやドむツなどのような他の先進囜ずくらべお、オヌストラリアでは機械補品などの茞出は、あたり倚くない。 [[ファむル:Mineraly.sk - bauxit.jpg|thumb|ボヌキサむトの小粒]] [[File:Bauxite hérault.JPG|thumb|ボヌキサむト]] オヌストラリアでは鉱産資源が倚く、鉄鉱石や <span style="font-size: large;">'''ボヌキサむト'''</span>アルミニりムの原料、英bauxite や石炭などの資源が豊富である。 これら鉱産資源の茞出先は、䞻に日本や䞭囜、韓囜である。 これら鉱産資源の採掘方法は、地面を、あたり䞞ごず掘っおいく <span style="font-size: large;">'''露倩掘り'''</span>ろおん がり、英Open-pit mining ずいう掘り方で掘っおいる。 蟲業では、小麊の栜培や、牛や'''矊'''の攟牧がさかんである。矊は '''矊毛'''ようもう を入手するために飌育しおいる。牛は牛肉甚である。日本で蚀う「オヌゞヌ・ビヌフ」(英: Aussie Beef) はオヌストラリア産の牛肉のこず。 矊毛の生産量は䞖界2䜍で、矊の数は、およそ7,309䞇頭いる。オヌストラリアの人口の玄895.6䞇人 (2021幎)より、矊の数のほうが倚い。 オヌストラリアは南半球にあるので、季節が北半球ずは反察である。この季節の反察を利甚しお、小麊の栜培では、北半球で生産が少ない時期に、オヌストラリアでは生産しお、茞出しおいる。 日本ずも、貿易の関係が深い。近幎の貿易の茞出盞手は䞭囜や日本、アメリカが茞出先の䞊䜍である。 第二次倧戊たでは、むギリスの怍民地が䞖界に倚かったこずもあり、むギリスずのオヌストラリアの貿易が倚かった。 === 癜豪䞻矩 === 第二次倧戊たでは、癜人を䞭心ずした囜づくりを目指しおおり、そのためむギリス系以倖の移民を閉めだしおいた。 䞖玀のはじめ頃、オヌストラリアで金鉱が発芋され、ゎヌルドラッシュにより䞭囜系の移民が増え始めた。䞭囜系の移民によっお、癜人の仕事がうばわれたり、䞭囜匏の生掻が広たったりしたので、それに察する癜人の反発から、アゞア系の移民も閉めだされるようになった。 このようなこずから、むギリス系以倖の移民を閉めだすようになった。このような政策は <span style="font-size: large;">'''癜豪䞻矩'''</span>はくごうしゅぎ、英: White Australia policy ず蚀われた。 だが、劎働力の䞍足などから、この方針を1970幎ごろから倉えお、ペヌロッパ系の移民やアゞア系の移民などを入れ始めた。珟圚では倚文化䞻矩の政策を取っおいる。 近幎ではアゞア系の移民が倚く、䞭囜系や韓囜系の移民が増えおいる。 先䜏民のアボリゞニに぀いおも、珟圚はアボリゞニの文化を保護する政策が取られおおり、先䜏民の土地の暩利の回埩なども行われおいる。 == ニュヌゞヌランド == [[ファむル:New Zealand Cities.PNG|240px|thumb|left|ニュヌゞヌランド]] [[Image:Young Maori man dancing.jpg|200px|thumb|䌝統的な姿のマオリの若者。珟圚のマオリは普通は掋服姿である。]] ニュヌゞヌランド英語: New Zealandの䜍眮は、オヌストラリアから南東の方向の海にある。倧きな島が北ず南にある北島ず南島。 先䜏民族はマオリ族でMāoriある。ニュヌゞヌランドの人皮の構成は、ペヌロッパ系の癜人がやや倚い。 矊の飌育がさかん。人口玄420䞇人よりも、矊の頭数のほうが倚い。 オヌストラリアず同様に、矊や牛を飌育がさかんである。 矊は、矊毛や矊肉を生産するために飌育しおいる。牛は牛肉の生産のためである。北島で酪蟲甚の乳牛の飌育がさかん。 南島では、島の東西で気候が異なる。島の南北に長い、サザンアルプス山脈Southern Alpsがあり、東西を分けおいる。偏西颚により、島の西偎ではしめった颚が来るので、島の西偎は雚が倚い。 島の東偎は、やや也燥しおいるが、オヌストラリア内陞郚ずは違っお砂挠になるほど也燥しおおらず、島の東郚は草原などが倚い。 雚の少ない、南島の東偎では、矊の飌育がさかんである。 なお、ニュヌゞヌランドやハワむ諞島など、倪平掋の東郚にあるず分類されおいる島々を'''ポリネシア'''Polynesiaず蚀う。 [[Category:䞭孊校地理|おせあにあしゆう]] {{DEFAULTSORT:ちゆうか぀こうちりおせあにあ}}
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孊習方法/䞭孊校地理
䞭孊校地理では、小孊校の地理孊習ず比べおより本栌的、孊問的内容ずしお、日本の地理ず䞖界の地理ずいう芖点がありたすから、たず日本、我々の囜の地理ず、地球党䜓、䞖界の地理ずいう二぀の分野の孊習になりたす。 小孊校では日本の地理の孊習が䞻䜓でした。倧雑把にずらえるず、3~5幎生で日本の地理、6幎生の時に軜く䞖界の地理に觊れる、こういう孊習だったず思いたす。 基本、地理の知識に関しおは小孊校の埩習は䞍芁です。䞭孊生向けの垂販の参考曞や各皮孊習教材で解説されおいる堎合が倚く、小孊校に戻っお孊習、解説を探しおみる必芁はあたりないように思いたす。 地理孊習䞊の重芁語句や重芁デヌタ、重芁囜の囜名・地名など、基本的には孊校教育䞊の詊隓では、語句単答問題が倚くなっおいたす。 具䜓的な蚘憶の方法は、それぞれの生埒さんで工倫を凝らしおほしいです。 倧孊入詊圓たりぐらいに進むず、䟋えば「この語句に぀いお、40字以内で説明せよ。」ずいうような、蚘述的、考察的な問題も増えおきたすが、しかし䞭孊校ではやはり、語句や蚘憶を問う、単答の詊隓問題が倚いでしょう。 「地理」ず「歎史」ず「公民」の3科目で䞭孊校瀟䌚科です。 垞識的にも珟実的にも、教科の孊習は偏らないで、バランスよく勉匷するのが最善でしょう。参考曞で、地理・歎史・公民の3科目が䞀冊にたずたっおる本も垂販されおいたすので、そのような䞀冊にたずめおある参考曞を手に入れお読むのも良いでしょう。 䞭孊校の瀟䌚科の授業方針ずしお、1・2幎で地理的分野ず歎史的分野を䞊行しお孊習し、3幎生で、公民的分野ず歎史的分野を孊習する、そういう流れになっおいたす。 3぀の分野は瀟䌚科、瀟䌚を知るために間違いなく関連しおいるので、必芁を感じたら適宜、他の分野の内容も参照しおみるずいいでしょう。 甚語は、基本的に挢字で芚える必芁がありたす。ただし、垞識的な挢字ずしお、教育挢字、垞甚挢字ずいうのも定められおおり、あたり難しい挢字を無理しお䜿う必芁はなく、授業や教科曞で扱っおいる蚘述にしたがっお芚えおいけば倧䞈倫です。 そのほか、蚘憶、暗蚘に関しおは、教科曞や参考曞を読むなどの孊習を重ねるうちに、ある皋床は自然に芚えたり定着するこずも倚いので、暗蚘は詊隓前などの最終手段にするのが良いでしょう。 たた、䞖界地理に関しおは、教科曞の皮類によっお玹介しおいる囜が異なる堎合が倚いようです。ある教科曞䌚瀟の教科曞では䞭囜以倖のアゞアの囜ずしおタむを取り䞊げお玹介しおいおも、他瀟の教科曞では䞭囜以倖のアゞアの囜ではむンドを取り䞊げお玹介しおいる。 入詊察策ずしおは、自分の通っおいる孊校で習っおいないずころも出題されたすので、参考曞などで高校入詊の範囲も孊習しおください。 䟋えば地理の孊習、課題ずしお、ある蟲産物の䞻芁な生産囜を挙げる、なんおものがありたすよね。2018/19幎の米囜蟲務省のデヌタずしお、米の茞出量の1䜍はむンド、2䜍はタむ、3䜍はベトナム、ずいう統蚈がありたすが、これを芚えるかどうか自䜓も課題ですが、事実䞊は詊隓問題ずしお聞かれるこずは倚いので、倚くの人は暗蚘しおおきたいず思いたすよね。その堎合は、やはり、ただ暗蚘するずいうより、因果関係や地理理解に䌎っお芚えるのがいいでしょう。 「米は熱垯の䜜物なので、米の生産の倚い囜は、南アゞアや東南アゞアなどの熱垯地方に倚い。実際に、米の茞出量の1䜍はむンドで、2䜍はタむ」ず、こういう考察や発想があるず、芚えやすいし、地理の理解も深たっおいきたす。 アゞアモンスヌンの地域は暑い時期海からの季節颚によっお湿最な気候になり、皲䜜の奜適地になりたす。こういう地理的な知識や考えず蚘憶、暗蚘事項を関連させお孊習するず、倚くの詊隓問題で問われる蚘憶、知識問題にも察応しやすいし、瀟䌚科、地理孊ずしお有意矩な孊習になっおいくず思いたす。 䞀般的な受隓関係者の分析ずしお、時事問題、䞻にニュヌスや新聞で日々リアルタむムで䟛絊されおいる情報に関しおは、高校入詊ずしお出題されるこずはあたり無いようです。仮に出題されおも、䞀般的な参考曞や孊習教材で觊れられおいる、非垞に重芁で普遍的な内容がいく぀か語られるだけのようですね。 入詊問題で時事問題が扱われるのは、ごく䞀郚の私立の難関校、あるいは私立䞭孊入詊などの堎合で、䞀般的な高校入詊ずしおはあたり課題にならないようです。
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== 小孊校瀟䌚科から䞭孊校地理ぞ == 䞭孊校地理では、小孊校の地理孊習ず比べおより本栌的、孊問的内容ずしお、日本の地理ず䞖界の地理ずいう芖点がありたすから、たず日本、我々の囜の地理ず、地球党䜓、䞖界の地理ずいう二぀の分野の孊習になりたす。 小孊校では日本の地理の孊習が䞻䜓でした。倧雑把にずらえるず、35幎生で日本の地理、6幎生の時に軜く䞖界の地理に觊れる、こういう孊習だったず思いたす。 基本、地理の知識に関しおは小孊校の埩習は䞍芁です。䞭孊生向けの垂販の参考曞や各皮孊習教材で解説されおいる堎合が倚く、小孊校に戻っお孊習、解説を探しおみる必芁はあたりないように思いたす。 == 詊隓察策ず暗蚘に぀いお == 地理孊習䞊の重芁語句や重芁デヌタ、重芁囜の囜名・地名など、基本的には孊校教育䞊の詊隓では、語句単答問題が倚くなっおいたす。 具䜓的な蚘憶の方法は、それぞれの生埒さんで工倫を凝らしおほしいです。 倧孊入詊圓たりぐらいに進むず、䟋えば「この語句に぀いお、字以内で説明せよ。」ずいうような、蚘述的、考察的な問題も増えおきたすが、しかし䞭孊校ではやはり、語句や蚘憶を問う、単答の詊隓問題が倚いでしょう。 == 地理ず歎史・公民 == 「地理」ず「歎史」ず「公民」の3科目で䞭孊校瀟䌚科です。 垞識的にも珟実的にも、教科の孊習は偏らないで、バランスよく勉匷するのが最善でしょう。参考曞で、地理・歎史・公民の3科目が䞀冊にたずたっおる本も垂販されおいたすので、そのような䞀冊にたずめおある参考曞を手に入れお読むのも良いでしょう。 䞭孊校の瀟䌚科の授業方針ずしお、1・2幎で地理的分野ず歎史的分野を䞊行しお孊習し、3幎生で、公民的分野ず歎史的分野を孊習する、そういう流れになっおいたす。 3぀の分野は瀟䌚科、瀟䌚を知るために間違いなく関連しおいるので、必芁を感じたら適宜、他の分野の内容も参照しおみるずいいでしょう。 == 再び蚘憶するこずに぀いお == 甚語は、基本的に挢字で芚える必芁がありたす。ただし、垞識的な挢字ずしお、教育挢字、垞甚挢字ずいうのも定められおおり、あたり難しい挢字を無理しお䜿う必芁はなく、授業や教科曞で扱っおいる蚘述にしたがっお芚えおいけば倧䞈倫です。 そのほか、蚘憶、暗蚘に関しおは、教科曞や参考曞を読むなどの孊習を重ねるうちに、ある皋床は自然に芚えたり定着するこずも倚いので、暗蚘は詊隓前などの最終手段にするのが良いでしょう。 たた、䞖界地理に関しおは、教科曞の皮類によっお玹介しおいる囜が異なる堎合が倚いようです。ある教科曞䌚瀟の教科曞では䞭囜以倖のアゞアの囜ずしおタむを取り䞊げお玹介しおいおも、他瀟の教科曞では䞭囜以倖のアゞアの囜ではむンドを取り䞊げお玹介しおいる。 入詊察策ずしおは、自分の通っおいる孊校で習っおいないずころも出題されたすので、参考曞などで高校入詊の範囲も孊習しおください。 == やはり䞭孊校地理は暗蚘科目 == 䟋えば地理の孊習、課題ずしお、ある蟲産物の䞻芁な生産囜を挙げる、なんおものがありたすよね。2018/19幎の米囜蟲務省のデヌタずしお、米の茞出量の1䜍はむンド、2䜍はタむ、3䜍はベトナム、ずいう統蚈がありたすが、これを芚えるかどうか自䜓も課題ですが、事実䞊は詊隓問題ずしお聞かれるこずは倚いので、倚くの人は暗蚘しおおきたいず思いたすよね。その堎合は、やはり、ただ暗蚘するずいうより、因果関係や地理理解に䌎っお芚えるのがいいでしょう。 「米は熱垯の䜜物なので、米の生産の倚い囜は、南アゞアや東南アゞアなどの熱垯地方に倚い。実際に、米の茞出量の1䜍はむンドで、2䜍はタむ」ず、こういう考察や発想があるず、芚えやすいし、地理の理解も深たっおいきたす。 アゞアモンスヌンの地域は暑い時期海からの季節颚によっお湿最な気候になり、皲䜜の奜適地になりたす。こういう地理的な知識や考えず蚘憶、暗蚘事項を関連させお孊習するず、倚くの詊隓問題で問われる蚘憶、知識問題にも察応しやすいし、瀟䌚科、地理孊ずしお有意矩な孊習になっおいくず思いたす。 == 時事問題に぀いお == 䞀般的な受隓関係者の分析ずしお、時事問題、䞻にニュヌスや新聞で日々リアルタむムで䟛絊されおいる情報に関しおは、高校入詊ずしお出題されるこずはあたり無いようです。仮に出題されおも、䞀般的な参考曞や孊習教材で觊れられおいる、非垞に重芁で普遍的な内容がいく぀か語られるだけのようですね。 入詊問題で時事問題が扱われるのは、ごく䞀郚の私立の難関校、あるいは私立䞭孊入詊などの堎合で、䞀般的な高校入詊ずしおはあたり課題にならないようです。 == 参考文献 == [[Category:䞭孊校教育|がくしゅうほうほうちゅうがっこうちり]] [[Category:孊習方法|ちゆうか぀こうちり]]
2014-05-27T13:45:05Z
2024-03-16T05:32:12Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/%E5%AD%A6%E7%BF%92%E6%96%B9%E6%B3%95/%E4%B8%AD%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E5%9C%B0%E7%90%86
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孊習方法/䞭孊校囜語
䞻に高校入詊の察策における、「囜語」科目の勉匷法に぀いお、述べる。䞭孊での日ごろの孊習方法も、入詊察策ずほが同様である。 買い物リスト ただし、易しめ(やさしめ)の参考曞を買うべき。 かずいっお小孊校甚の参考曞ではダメです。小孊生甚・䞭孊入詊甚の参考曞では、高校入詊には察応できたせん。 さお、仮に(かりに)、いきなり高校受隓甚の受隓問題集ずかを買っおも、ふ぀うは問題が解けない。 なので、たずは易しめの䞭孊参考曞を買う必芁がある。 たた曞き取り緎習に぀いおも、単にドリルやワヌクブックの曞き取り緎習だけでなく、参考曞などで玹介された熟語なども緎習する必芁がある。 参考曞を買う以倖には、入詊に向けおの自習での勉匷は、やりようがない。あるいは塟にでも通っお、囜語の教材でももらわないかぎりは、入詊察策の囜語の自習のしようが無い。 なお䞭孊囜語の参考曞の堎合、レベルの高い参考曞のなかには、珟代日本語の文法の単元で、倧孊レベルの専門的な内容が曞かれおいるものがある。(たずえば、日本語のなかに芋られるアむヌ語の䟋ずしお「ししゃも」などを玹介したりずか。ほかにも、「平仮名」ずか「片仮名」の仮名(かな)ずは、真名(たな)の察矩語で、真名ずは挢字のこずだずか。そういう知識が、䞀郚の参考曞に曞いおある。)しかし、高校入詊や倧孊入詊にはそこたで出ないので、珟代日本語の文法関連の単元には、そこたで深入りの必芁は無い。レベルの高い参考曞の、文法の単元で、本文䞭でなく、脚泚や傍泚などに備考的に曞かれおいる内容は、そのような倧孊レベルの内容の知識が混ざっおいるので、暗蚘の必芁は無い。 「仮名」ず「真名」の関係ずかは、(囜語科の)教垫には必芁な知識だが、䞭孊生には䞍芁である。 しかし、日本の高校では、䞭孊ず違っお、あたり珟代囜語の文法や珟代日本語の成り立ちに぀いお教育しない。そのような事情もあっおか、䞭孊の参考曞のほうに、䞀郚、倧孊レベルの现かい話題が曞いおある。 それよりも、暙準的なワヌクブックなどの文法問題が解ければ、入詊察策ずしおも、文法の勉匷はその皋床で十分である。もずもず、高校入詊や倧孊入詊に、あたり、珟代日本語の文法の现かい問題は出ない。 教科曞だけだず、解説が曞いおないこずが倚く、勉匷のしようが無い。なお、教科曞ガむドは、それぞれの教科曞䌚瀟ごずに別々の曞籍なので、自分の通う䞭孊で䜿っおいる教科曞出版瀟に察応した教科曞ガむドを甚いる事。教科曞掲茉䜜品の解釈が、教科曞出版瀟によっお、違っおいる堎合もある。 孊校教員は郚掻の顧問や員䌚や行事の管理などでも忙しいので、自分の孊校で䜿っおいないペ゜の教科曞出版瀟の囜語教科曞で玹介しおいる解釈たで、把握しおられない。もし䞭孊生が定期テストで、よその教科曞出版瀟の解釈を曞いおも、バツになるだろう。 しかも、こういう出版瀟ごずに解釈が別れるような箇所にかぎっお、読解䞊の重芁ポむントである堎合が倚いので、定期テストに出やすいのである。解釈の別れる事項は、入詊には出づらいが、かずいっお孊校で玹介しないわけにはいかないので、ずいうわけで定期テストに出題されやすい。 䞖間では、よく「囜語は孊問の基瀎。」ずか「他の教科よりも囜語が倧事。」ずかず蚀う人がいたす。ですが、孊校の教科ずしおは、数孊・英語・囜語・理科・瀟䌚ずいう䞻芁5教科のうちの1教科に過ぎたせん。 囜語以倖の教科の成瞟が悪いず、それだけ内申点が悪くなり、公立高校ぞの入詊が䞍利になりたす。 私立高校の入詊に倚い3教科入詊でも、入詊科目の囜語・数孊・英語の3教科のうちの1教科に過ぎたせん。高校入詊だけでなく、倧孊入詊でも、囜語以倖の教科も、たくさん勉匷しなければいけたせん。 けっしお、囜語ばかりに孊習時間を掛けおはいけたせん。数孊や英語など、他にも孊習しなければいけない教科は倚いのです。囜語の孊習時間は、数孊や英語などの時間ず同じ皋床に取っおください。 だからずいっお、囜語をたったく勉匷しないのもマズむです。囜語は䞻芁5教科のうちの1教科なので、きちんず囜語科目の孊習時間を確保する必芁がありたす。同様に数孊・英語・理科・瀟䌚などの囜語以倖の教科のどれも、たったく予習埩習しないのはマズむのです。 囜語の勉匷法も、単に読曞だけでなく、挢字の曞き取り緎習などや、コトワザや慣甚句や叀語を芚えたりずか、文法を芚えたりずか、バランスよく䞭孊囜語の党分野をキチンず勉匷しおください。そしお、䜓育や矎術・音楜、家庭科などの、実技教科も、バランスよく勉匷しおください。 囜語の教科曞そのものでも、他教科の知識を取り䞊げおいたす。 たずえば、戊争文孊などでは、瀟䌚科の歎史分野でならう「満州」(たんしゅう)などの歎史的な地名が出おいたす。䞭孊歎史で「満州事倉」(たんしゅう じぞん)ずいう事件に぀いお、習うでしょう。 教科曞を芋れば、脚泚(きゃくちゅう)や文章䞭などで、他教科でならう甚語に぀いお解説しおいたりするので、マゞメに5教科を勉匷しおいれば、ずくに察策する必芁はありたせんし、他教科の教科曞を読み返す必芁もありたせん(教科曞レベル~公立高校入詊のレベルですが)。 しかし、裏をかえせば、もし、囜語以倖の教科をマゞメに勉匷せずにサボるず、囜語教科曞の内容を理解できなくなりたす。 䞭孊囜語の挢字の分野では、「契玄」(けいやく)や「損害賠償」(そんがい ばいしょう)などの、公民科目でならうような挢字も、䞭孊囜語の挢字でも習いたす。 珟代の日本に滞圚しおいる倖囜人が曞いた文章䜜品がいく぀か、囜語教科曞で玹介されおおり、このような䜜品の読解では、英語の知識も必芁です。 䞭孊囜語では、倖囜に぀いお評論した文章もありたすし、倖囜人の登堎する文孊䜜品もありたす。圓然、そのような䜜品の読解のためには、䞭孊瀟䌚科の地理や歎史などの知識も、䞭孊の英語にくわえお、必芁です。 そもそも「囜語」ずは、そういう科目です。「囜語」は、実瀟䌚で必芁になる日本語に぀いお勉匷するのですから。 実瀟䌚で働いおいる倧人たちが、圌/圌女たちは䞭孊時代には、すべおの教科を䞭孊校で習っお予習埩習したりしお勉匷したように、今の䞭孊生も、すべおの教科の授業をしっかりず聞いお、予習埩習をしお勉匷する必芁がありたす。 先ほどの節で「参考曞を買おう」などずいいたしたが、もちろん、できれば怜定教科曞を読むこずも必芁です。なぜなら、䞭孊の囜語の教科曞では、テストには出ないけど、重芁な知識が曞いおありたす。 たた、䞭孊で習う挢字のなかには、じ぀は高校や倧孊の瀟䌚科や理科や、倧孊の囜文孊などで、くわしい意味をならう挢字もありたす。 たずえば「玄欟」(やっかん)ずいう挢字を、䞭孊3幎で習うかもしれたせん。 じ぀は商業高校などで、この「玄欟」の、くわしい意味を習いたす。(※ なお、wikibooksでは『高等孊校商業 経枈掻動ず法/契玄ず意思衚瀺』に玄欟の意味の解説がある。) 普通科高校では、なんず「玄欟」の意味を習いたせん。 あるいは、科孊評論などで「䞍可逆」(ふかぎゃく)ずいう蚀葉を習うかもしれたせん。この「䞍可逆」の意味は、じ぀は、倧孊の理科で習う甚語がもずになっおいたす。高校の理科では、「䞍可逆」の意味を習いたせん。 (wikibookでは、『高等孊校物理/物理II/熱力孊』で「䞍可逆」に぀いお発展的事項ずしお説明。) その他、「心筋梗塞」(しんきんこうそく)ずいう病状は、䞭孊高校の保健䜓育ですら習いたせん。 「嫡子」(ちゃくし)なんお甚語、䞭孊の瀟䌚科では習わずに、もしかしたら高校か、ひょっずしたら倧孊の法埋孊などで習いたす。 「戞籍謄本」(こせきずうほん)、「戞籍抄本」(こせきしょうほん)なども、䞭孊どころか高校でも習わず、倧孊の法埋孊で習うでしょう。 「婚姻」(こんいん)ず「姻戚」(いんせき)、「姻族」(いんぞく)の関係も、倧孊レベルです。 たた、叀文や挢文でも、倧孊の囜文孊でも通甚するような高床な説明が、䞭孊生むけにアレンゞされお、さらっず曞かれおいたりしたす。 䞭孊囜語の教科曞では、叀文や挢文の䜜品玹介の前に、解説が曞いおありたすが、実は、その解説のレベルは、なんず倧孊レベルです。普通の高校生は、このような解説を曞けたせん。 実は、䞭孊の教科曞には、倧孊で習うような知識が元になっおいる甚語が、たくさん曞いおあるのです。 䞭孊生の時点では、これら倧孊レベルの知識・単語には、深入りしないほうが良いでしょう。なぜなら、高校入詊には出ないからです。 高校入詊には圓然、倧孊レベルの知識は出たせん。 それどころか、倧孊入詊ですら、(䞭孊囜語教科曞に曞かれた)倧孊レベルの知識が出たせん。 䞭孊生には、どの知識が倧孊レベルなのかが分かりづらいので、なので、参考曞や教科曞ガむドなどで、高校入詊に出題されそうな䞭孊レベルの知識を確認する必芁があるのです。 äž­å­Š3幎になったら、授業以倖で、䞭孊囜語の教科曞に深入りするのは、高校入詊に合栌したあずに、読むのが良いでしょう。 それほどたでに、高レベルな内容が、䞭孊教科曞の䞭には、たぎれおいたす。 「教科曞ばかりでなく参考曞も読め」ずいうような事を、りィキブックスが、おすすめしおいる理由は、けっしお教科曞が䜎レベルだからではありたせん。 逆だからです。 䞭孊の囜語教科曞は、䞭孊卒業をしおスグに就職をした人でも、詐欺垫(さぎし)などにダマサレないように、高校レベルや倧孊レベル、したいには、䌁業などに就職(しゅうしょく)した埌のレベルたでの、高床な話題をたぜお、䞭孊囜語では教育しおいるからです。 なお、高校レベルの叀文挢文や瀟䌚科や理科や知識も、䞭孊囜語の教科曞に、ずころどころ曞いおあったりしたす。なので、高校入詊に合栌埌に、䞭孊囜語の教科曞を読んでおけば、高校入孊埌、ラクを出来るかもしれたせん。特に、䞭孊3幎の教科曞で、この傟向が匷いです。 しかし、裏(うら)をかえせば、普通の高校の入詊では、そのような高校レベルの内容は入詊に出題されたせん。なので、教科曞だけで勉匷をしおいるず、高校入詊に出ない事をたくさん勉匷しおしたうハメになりかねたせん。 そしお、そもそも䞭孊「囜語」の教育の最終的な目的ずは、倧人たちの曞く文章を、読めるようにする目的の科目でしょう。「囜語」は、倧人になったら必芁になるレベルの日本語に぀いお勉匷するのですから。 しかし、この最終目的は、レベルが高すぎお、高校入詊には出せたせん。(倧孊入詊ですら、出しづらい!!) なので、参考曞などで、高校入詊に出やすい知識を確認しお、曞きずり緎習などをする必芁があるのです。 囜語の勉匷は、たず、挢字や熟語などの曞き取り緎習が必芁です。 そもそも教育察象の単元がそうです。 小䞭の囜語には聞き取りの単元もありたすが、教科曞のほずんどは読み曞きの単元です。 もちろん、叀兞文孊や近代文孊を読んだりずか、あるいは文法を理解したりずかも倧切ですが、たずは挢字や熟語などの曞き取り緎習が必芁です。 囜語の目的は、文孊教育ではありたせん。説明文なども教育したす。文孊教育は、あくたで掟生的なものです。 たた、文法の勉匷などでも、単に教科曞や参考曞の説明を読むだけではなく、垂販のドリルやワヌクブックなども利甚しお、手を動かしお曞き取り緎習する必芁がありたす。 いきなり問題集ずかを買っおも、ふ぀うは問題が解けない。たずは、ドリルやワヌクブックなども利甚しお、きちんず曞き取り緎習しよう。 買い物リスト 理由は、前述したずおり。䞭孊の囜語では、曞き取り緎習が、ずおも重芁である。 䞭孊および高校の定期テストの出題範囲は、授業で習ったずころから、ほずんど出たす。ほんの少し、1割ほどの数問は授業以倖からも出るかもしれたせんが、ほずんどの問題は授業の範囲から出るはずです。もしも、定期テストの出題で、教垫が授業で習っおないずころばかり定期テストに出題するず、䞖間から批刀される颚朮が日本瀟䌚には、あるからです。 ぀たり、課題図曞ずか、たずえ䜕冊も玹介されたずしおも、定期詊隓にすら基本的に出たせん。(ただし課題図曞が1冊しか玹介されおいない堎合は䟋倖かも。) 仮に孊校指定の課題図曞が少なくお読み切れおも、それを䜿った詊隓ず解答が無いので、読むだけではテスト察策にはなりづらいのが珟状です。 時間的な問題もあり、怜定教科曞にある䜜品を授業でぜんぶ玹介はしないず思いたす。ほか資料集などで、良曞が玹介されるかもしれたせん。 せっかく、自発的に授業以倖の本を読んでも、少なくずも定期テストには、あたり出たせん。(ただし1割おいどは授業倖からも出る堎合はあるが、高々(たかだか)その皋床です。) なお、せっかく資料集などの良曞の掚薊どおりに読んでも、自分の読み方が正しいかどうかの採点を誰かがしおくれるわけではないので、少なくずもテスト察策ずしおはあたり圹立たず、定期テスト察策にも入詊察策にも圹立たないのが珟状です。 授業䞭に、テストに出るずころは教員が説明しおいるのが䞀般なので、きちんず教員が黒板に曞いた板曞は、ノヌトに取っおおいおください。テスト前にノヌトで板曞を埩習しお、暗蚘するためです。たずえ考えれば解ける問題であっおも、暗蚘しないず、テスト䞭の読解に時間が掛かり、時間䞍足で定期テスト䞭には解けない堎合も、ありえたす。 授業䞭にノヌトを取りきれるか䞍安なら、教科曞ガむドなどを買っおおくのも良いでしょう。定期テスト察策には、参考曞よりも教科曞ガむドのほうが良いでしょう。 なので、通孊先の孊校ごずに、それぞれの郜道府県・垂区町村などの圱響によっお、孊校ごずに定期テスト察策の内容が倉わりたす。それぞれの䞭孊校にあわせた勉匷法が必芁なのです。 叀文の自習の際、けっしお叀語蟞兞などで単語を䞀字䞀句、調べにいっおはならない。それだず時間が足りなくなる。䞭孊レベルの叀文の自習方法は、たず、参考曞などで口語蚳぀きの解説を読もう。 蚳ず解説を読んでおおよそのストヌリヌを頭に入れたら、叀文の本文を読んで、叀文の単語をストヌリヌに察応させよう。 䞭孊甚の参考曞を䜕冊か読めば、䞭孊の叀文挢文で玹介するような䜜品は、だいたい、口語蚳぀きで、解説をしおいる。 いっぜう、高校の叀文挢文の参考曞を読んでも、䞭孊で習う䜜品に぀いおは、たず解説をしおいない。 たずえば『平家物語』だず、䞭孊では那須䞎䞀(なすのよいち)の章を習うだろう。䞭孊参考曞でも、たぶん䜕冊か読めば、那須䞎䞀の章の解説が曞いおある。しかし高校での『平家物語』では、朚曟の最期(きそのさいご)の章ずかを習い、高校参考曞を読んでも那須䞎䞀の章は、解説しおいない堎合が倚い。 挢文も叀文ず同様、䞭孊の範囲の䜜品や章は解説しおない堎合が倚い。 叀兞の読解は、理解も必芁ですが、いろいろず芚えないずいけないこずもありたす。 たた、和歌や俳句などは、解釈ずかを暗蚘しないず、実際のテストでは時間内に解きようがありたせん。たた入詊で問われそうな問題ず答えも、あらかじめ暗蚘の緎習をしおないず、テストの時間内では解きようがありたせん。だから、参考曞などに出おくる有名な和歌や俳句ずかは、解釈ずか問題の答えごず暗蚘しおください。 高校入詊の叀文は、教科曞にない䜜品からも出たす。公立高校入詊でもそうです。 なので、ストヌリヌを暗蚘するだけでは察応できたせん。基本的な単語や、「係り結び」などの基本的な叀兞文法なども、芚えたしょう。 䞭孊校で習う珟代日本語の文法の理論は、俗に「孊校文法」ず呌ばれるものです(1940幎代の日本語孊者・橋本進吉の名前をずっお「橋本文法」ずもいう)。 で、䞭孊生は、文法の甚語を芚える必芁がありたす。 しかし、珟代日本語の文法の芏則には、あたり深入りする必芁はありたせん。文法の芏則は、ずりあえず、おおたかに確認しおおく皋床で十分です。なぜなら、そもそも倧孊の囜文孊系の孊科などでは、孊校文法・橋本文法に察する反察説なども提唱・教育されおいるような状況です。 特に、倖囜人に日本語を教える教育珟堎で教育されおいる倖囜人むけの日本語文法の理論は、じ぀は日本の孊校文法ずは、倧きく違っおいたす。 なので、日本の䞭孊生は、ずりあえず、将来的に日本の叀兞文法を孊ぶためや、あるいは英文法など倖囜語の文法ず比范するための、圓面のあいだの知識ずしお、珟代日本語の孊校文法の甚語を孊ぶくらいで充分です。 文芞の読曞䜜品を探す堎合、䞭孊囜語・高校囜語の参考曞に曞かれた文芞䜜品を読むず、受隓勉匷や予習も兌ねるので、䞭孊高校での勉孊がラクである。 䞖間では、こういう参考曞ばかり読んでる勉匷法を「即物的」(そくぶ぀おき)ずか「ガリ勉」(我利勉)ず思われるかもしれないが、しかし叀兞䜜品などの堎合は、そもそも参考曞を読たないず、そもそも䜜品の入手が困難であったりしお、事実䞊は参考曞が無いず叀兞の読みようが無い。むしろ参考曞で文芞の読曞をしないず、近珟代以降の䜜品にばっかり、読曞察象が片寄りかねない。 ずくに高校の参考曞を読むず、けっこう倚くの䜜品を玹介しおいるので、本の賌入費甚が䞋がり、䟿利である。しかも参考曞は倀段が安い。 たた、参考曞には、解説も曞いおある。孊者や教員・塟講垫などの教育のプロによる解説が参考曞には曞いおあり、単なる嚯楜小説などず違っお、参考曞での解説が読曞の圹に立぀。 入詊囜語の勉匷法は、読解問題の勉匷の堎合ですら、正圓な解釈を暗蚘し、テストでは、その解釈の仕方を思い出しお問題を解きたす。 ずくに近代文孊の文章の解釈ずか、叀兞文孊の解釈ずかは、囜文孊の研究者が長幎かけお、正圓な解釈を研究しおきたのであるから、たかが孊生がテスト時間内に予備知識なしで正圓な解釈を発芋するなんお、時間的に無理です。 だから、参考曞を買うずきは、解説が぀いおいる本を買わなければなりたせん。 ずはいえ、普通の参考曞を買えば、解説が぀いおいるので、それで問題ないず思いたす。 ぀たり、いきなり問題集などに取り組むのは、避けたしょう。特に、うすい問題集は、避けたしょう。 かずいっお、いきなり、やみくもに解釈だけを暗蚘しようずしおも芚えきれたせんから、たずは参考曞などに掲茉された、近代文孊や叀兞文孊の䜜品本文を、少なくずも1回は読んでください。 その埌、参考曞などに曞いおある解説を読んでください。 さいわいな事に、䞭孊の参考曞などに掲茉された䜜品本文は、文量が短めですので、䜜品本文を比范的に短時間で読めたす。 高校入詊の叀文・挢文は、教科曞にない䜜品からも出たす。公立高校入詊でもそうです。 なので、ストヌリヌを暗蚘するだけでは察応できたせん。基本的な単語や、「係り結び」などの基本的な叀兞文法なども、芚えたしょう。 䞀般入詊の察応の読曞ずしおは、珟代文孊よりも叀兞を優先すべきです。なぜなら珟代䜜品は、数が膚倧ですし、これからも珟代の䜜品は増加しおいきたす。なので珟代䜜品は打率が悪いのです。 たた、叀兞䜜品や近代䜜品は解説が充実しおいたすが、䞀方で珟代䜜品は教育的な解説がないのが普通ですので、孊習教材ずしおは珟代䜜品は䜿いづらいのです。 特に「今幎の流行の小説」みたいなのは、ただ文孊者による解釈が定たっおないので、少なくずも公立高校入詊ではたず出ないず思ったほうが良いでしょう。 なお、囜語に限らず瀟䌚科でも、「今幎」や「去幎」ずいった時事的な最新すぎる話題は、䞀般入詊に出たせん。 どうしおも近代よりあずの(第二次倧戊埌の時代の)文芞䜜品を䞀般入詊の察策ずしお読みたい堎合は、せめお解釈の比范的に定たっおいるだろう十幎前くらいの䜜品にたで留めおおくのが安党でしょう。 珟代䜜品の最新䜜は、もしかしたら囜文孊者など研究者にずっおは将来的な研究察象にはなる可胜性もあるかもしれたせんが、しかし䞭孊生も高校生も研究者ではないのです。たたなお、文孊研究の䞖界では、珟代䜜品は先行研究が無いため、すごく研究が難しいず蚀われおいる分野なので、基瀎孊力の぀いおない子䟛のうちは、ただ珟代䜜品には深入りしないほうが安党です。せっかく研究しおみおも、自身の勘違いなどによりピント倖れの調査をしおしたい劎力が無駄になる可胜性がずおも高い難関の分野なのです(小説にかぎらず、珟代映画・珟代音楜・珟代挔劇などの最新分野は同様の理由で研究が難しく、せっかく研究しおも無駄になる可胜性の高い、むずかしい分野です。 珟代䜜品の新䜜はあくたで嚯楜にすぎないず思っお、接したしょう。 ずもかく入詊察策ずしおは、たずは叀兞や近代文孊など、䜜品が有限であり解釈もほが定たったな䜜品矀から読解問題の緎習をするず、孊習効率が高いです。 もちろん、入詊察策ずしおは、受隓生むけの解説の぀いおいる本を遞ぶ必芁がありたす。 これは぀たり、囜語の読解問題の成瞟は、むやみに本をたくさん読んでも向䞊したせん。参考曞やワヌクブックや問題集(䞭孊授業レベルにあわせた暙準レベルのものでよい)などで重芁事項を反埩緎習しおください。 それず、文孊以倖の叀兞文献は、たず入詊の囜語に出たせん。たずえば歎史曞などは囜語の入詊問題には出たせん。たずえば日本曞玀(にほんしょき)も魏志倭人䌝(ぎし わじんでん)も、たず囜語の入詊に出たせん。 たずえば、日本叀文の『平家物語』は怜定教科曞にもありたすが、仮に入詊に出おも、べ぀に源平合戊の歎史知識は問われたせん(なお、怜定教科曞にない䜜品からも高校入詊には出たす)。かりに高校入詊で日本曞玀や源平合戊の歎史知識を問うずしたら、瀟䌚科の入詊にお問うでしょうし、参考曞を読めば入詊に問われる歎史知識などは曞いおあるので、囜語科目ずしおは特に察策する必芁は無いでしょう。 けっしお䞀冊の参考曞の解説を十回も読み返す必芁はありたせん。2回ほど通読すれば、あずは問題緎習ずか、他の参考曞も読んでみお読み比べたほうがマシです。そういう「読み比べ」も、実瀟䌚での文献調査での読解の緎習になりたす。 囜語の参考曞を耇数冊を買っお読み比べおみるず、どこの参考曞にも解説されおいる知識がありたす。そういう知識は入詊で頻出なので、暗蚘する必芁がある知識なので、曞き取り緎習や問題緎習などをしお暗蚘しおください。 けっしお、単に理解するだけではダメであり、曞き取り緎習や問題緎習などをしお「暗蚘」する必芁がある、ずいうこずです。 たずえばスポヌツでは反埩緎習によっお技胜を身に぀けたすよね。叀兞や近代文孊などの勉匷も同じです。反埩緎習で、囜語の読解問題の解き方を䜓埗する必芁がありたす。けっしお理解するだけで暗蚘しようずしないのはダメです。 読解以倖の挢字ずか、熟語ずかも、圓然、䜓埗するような暗蚘が必芁な単元です。囜語の緎習方法は、基本的には、曞き取りです。芚えなければいけないこずは参考曞に曞いおありたすから、曞いお芚えおください。音読などは、䞭孊の珟代文の読解緎習では、補助的な緎習です。そもそも䞭孊の珟代文は文章が長く、音読に適したせん。ただし、文法の掻甚倉化は、芚えるこずも短いので、音読しお芚えおしたったほうが良いでしょう。「かろ・かっく・いいけれ」ずか、「く・から・く・かり・し・き・かる・けれ・かれ」ずかです。 いっぜう叀文挢文は、音読を緎習しおも良いですが、曞き取り緎習もしおください。なぜならテストに出る問題は、珟代文・叀文挢文ずも、おもに筆蚘問題だからです。なので曞き取り緎習が必芁です。 珟代文の読解の成瞟を䞊げたいなら、文芞の読曞よりも、問題挔習をするべきです。珟代文孊は、膚倧にありたす。入詊に出そうな珟代䜜品を読みきるなんお、䞍可胜です。 高校入詊では、数孊や英語、理科、瀟䌚などの他の教科も勉匷しなければいけたせん。文芞の読曞ばっかりに時間を割くわけには、いかないのです。 評論文に぀いおの勉匷ですが、䜙裕があれば予備知識ずしお、囜語だけでなく瀟䌚科の勉匷ずしお、高校の初歩レベルの勉匷をするず効率的かもしれたせん。 そのための手段ずしお、 などを読むず、よいかもしれたせん。 どういう事かずいうず、䞖間䞀般の瀟䌚評論の文は、想定する読者の知識レベル(瀟䌚科の知識レベル)ずしお、いちいち䞭孊校瀟䌚科の怜定教科曞レベルに合わせおくれず、たいおい、高校を卒業した倧人を想定しおいたす。 たた、私立高校の入詊の過去問などを芋るず、評論文などでは、予備知識ずしお高校レベルの公民科目の初歩あたりを想定しおいる文章も、けっこうありたす。 ずはいえ、あたりに䞭孊レベルから離れた内容は高校入詊では出題されにくいのですが、しかし、だからずいっお、䞭孊範囲にピッタリの評論文が䞖間に存圚するわけでもなく、結局、䞭孊範囲を予備知識の倧半ずし぀぀も郚分的に高校の範囲の䞀郚も予備知識ずするような評論文が、ずきどき私立高校入詊の囜語で出題されたす。 結局、やや高校公民科目の内容を先取りしおも問題なさそうです(べ぀に無理にする必芁は無い)。 日本語の敬語に぀いおも、倧孊などでは色々な孊説がありたす。そのため、䞭孊の囜語教科曞でも、どの孊説を採甚するかで、教科曞䌚瀟ごずに説明が違っおいたす。 たずえば、敬語を3皮類(尊敬語、謙譲語、䞁寧語)に分類するか、4皮類(3皮類+矎化語、たたは3皮類+䞁重語)に分類するか、5皮類(3皮類+矎化語・䞁重語)に分類するかで、いろいろな孊説がありたす。 なので䞭孊生は、ずりあえず敬語に぀いおは、私立䞭孊の入詊にでも出題されそうな垞識的な敬語衚珟ず、最䜎限の3分類の敬語さえ䜿いこなせれば、実甚的には充分でしょう。 5分類に぀いおは、ずりあえず、そういう分類もあるずいう事さえ知っおおけば充分でしょう。 公立高校の䞀般入詊には、読曞感想文などは出ないのが基本です。(私孊でも、ほが同様でしょう。) 「䞊蚘の○○を芁玄せよ」的な䜜文はもしかしたら字数が短い(数十文字おいどたで、ずか)のが出るかもしれたせんが、しかし原皿甚玙を䜕枚も䜿うような長い䜜文はたず出ないでしょう。採点に手間がかかりすぎお、非珟実的です。 よっお、孊校の宿題などで芁求されるような長い䜜文・感想文などはたず、䞀般入詊では出題されたせん。 私立高校でも、䞀般入詊には、感想文はたず出たせん。(ただし掚薊入詊なら私孊では読曞感想文などが出る可胜性がありたす。) ですが、䞭孊の宿題で䜜文が芁求されたら、孊校の成瞟の内申点(ないしんおん)を䞊げる目的のため、きちんず䜜文の宿題は完成させお提出しおください。 公立高校の入詊の制床では、「内申点」(ないしんおん)あるいは「内申曞」(ないしんしょ)ずいう制床があっお、どういうのかずいうず、結論から蚀えば、孊校の成瞟が悪いず入詊で䞍利になる制床です。 なお、べ぀に倧䜜を仕䞊げる必芁なんお無くお、マゞメに曞いお提出すれば枈みたす。 孊校甚の囜語教材には、挔劇台本などの存圚やその甚語が玹介されたりずか、(玙の曞籍で読む)マンガの基本の様匏(コマ割りずかフキダシずか)を玹介したりずか、小説以倖のメディアも玹介されたす。 しかし、䞀般入詊の読解問題ずしおは、珟代挔劇やマンガなどは党く出たせん。「出た」ずいう話は、寡聞(かぶん)にしお、聞かないです。少なくずも入詊の「読解問題」ずしおは、挔劇やマンガの話は党く聞きたせん。 挔劇の堎合、そもそも映像を写すメディアが、詊隓䌚堎での確保が困難すぎたす。(音声に぀いおは、聞き取り問題などの攟送蚭備の流甚で可胜だろうが、しかし映像は無理でしょう。) マンガなら原理的には出題が印刷された問題甚玙でも掲茉が可胜かもしれたせんが、しかしマンガ問題の出題の話を聞かないです。マンガ史ずかの出題も聞かないです。 ほか、説明は深入りしたせんが、歌舞䌎(かぶき)ずか浄瑠璃(じょうるり)ずか、もしかしたら副教材・資料集で玹介しおいるかもしれたせんが、少なくずも内容の読解の出題の話を聞かないです。(ただし文孊史ずしおの出題は、もしかしたら私孊などでは、あるかもしれたせん) 公立孊校の入詊ずいうのは、答えが䞀通りに定たらないずいけないので、映像メディアのように蚀葉では物事を明蚀せず、たた芞術のような芋る人によっお解釈の異なるものは、そもそも入詊に適さないずいう事情もあるかもしれたせん。このような事情のため、今埌も挔劇やマンガなどの読解が、盎接的には出題される事は無いでしょう。 ただし入詊の評論文などで、有名な芞術䜜品に぀いおの評論が文章だけで出るこずは入詊で比范的よくあるので、そういう颚に間接的に評論で映像メディアなどが問われる可胜性も倚少ありえたす。しかし、少なくずも盎接的に芞術䜜品の読解を芁求するような出題は、囜語教科の入詊では無いでしょう。 挔劇・マンガなどが出ないこずず通じたすが、「珟代の」俳句や短歌なども、読解問題ずしおは、(挔劇・マンガほどではないですが)なかなか出づらいのが実情です。 なぜなら囜公立の孊校の入詊の堎合、(芞術系孊科の入詊を陀けば、)皎金を䜿っおる以䞊は、入詊問題の答えが客芳的に導出できないずいけないので、よっお出題䜜品の解釈がほが䞀通りに定たる必芁があり、か぀客芳的に定たらないずいけたせん。 しかし珟代の新しめの俳句や短歌などは、解釈を定めるのが少し難しいのです。俳句などは䜜品が短すぎお、しかも明蚀せずに想像にたかせる䜜品が倚いので、読解問題ずしおは、かなり出題は難しいでしょう。同じくらいの叀さの小説や説明文などの長文ず比べるず、俳句・短歌などはずおも出題するこずが難しくなるず思いたす(ただし可胜性はれロではない)。 なお、けっしお「俳句・短歌が出ない」わけではなく、俳句なら季語ずか枕詞(たくらこずば)などの様匏は普通に出されたす。たた、江戞時代の束尟芭蕉や、近代の䞎謝野晶子などは、出る可胜性がありたす。なので、参考曞にあるような季語や枕詞などは入詊察策ずしお芚えたしょう。 しかし、平成・什和の珟代䜜家の俳句・短歌などは、少なくずも読解問題ずしおは、かなり出づらいず思ったほうが良いでしょう。 どんな名䜜であっおも、入詊問題では、解釈がほが䞀通りに定められないものは、公立孊校の入詊の読解問題には出づらいのです。 塟などでの入詊囜語の察策における読解問題のほずんどは、ふ぀うの珟代文の長文問題の読解です。基本、俳句や短歌などを読解するこずは、塟などでは滅倚にないです。 怜定教科曞では、若者に流行の歌謡曲の歌詞なども出たす。 しかし、高校入詊には、たったく出ないのが実態です。受隓参考曞などを芋おも、音楜の歌詞は、めったに扱っおないず思いたす。 なお、探究孊習などで流行歌を研究するにも、音楜に限らず䞀般に流行䜜品の研究は、かなりの難関です(客芳的に研究するのが難しい。なのに先行研究が少ない)。なので、流行の研究は、䞭高生の段階では避けたほうが安党です。(䞭倮倧の付属高校の教垫の人が、いちいち音楜ずか指定しおないが、流行を探究レポヌトで深堀りするのは高校生には䞊蚘のような理由で無理だずネット公開された資料で蚀っおたす。) ほか、高校教育偎の立堎ずしおは、数幎で流行が終わるかもしれないものを入詊などで出すのは、気が匕けるずいう事情がありたす。十幎、二十幎以䞊の幎月が経っおも語り継がれる物事の教育を、できれば子䟛たちには䞎えないのです。 あず、雑誌などを文献ずしお読んでも、その雑誌の取材の内容が実はり゜だったりする堎合がありたす(真盞ではなく宣䌝を雑誌が曞いおいたりする。嚯楜雑誌だったりするず、本圓のこずより楜しいり゜のほうが読者局に喜ばれるので)。このような事情もあり、流行は、玠人や業界以倖の門倖挢には、研究がずおも困難です。 倧孊院レベル以䞊じゃないず、音楜ず日本語、音楜ず英語、音楜ずフランス語ずか、そういう耇合分野を研究するのは困難でしょう(音楜ず囜語たたは語孊の䞡方の専門知識が必芁なので)。 研究ではない「総合的な(探究ではなく)孊習」なら、音楜ずか挔劇ずかもいいでしょうが(小孊校の音楜教育にも、そういう偎面があるず思いたす)、しかしそれを研究に぀なげるずなるず、かなりの難問であり、䞭孊生には手に远いきれないでしょう。 しいお教科曞を耒めるなら、よく「音楜に囜境はない」ずか蚀いたすが、実際には歌詞があるので、囜語や倖囜語の知識が必芁ずいう意味では、教科曞は教育的ではある。たあ、BGM(バックグラりンド・ミュヌゞック Back Ground Music)のように歌詞の無い音楜もありたすが。「ミュヌゞック・ビデオ」 Music Video なんおのもあっお、楜曲にビデオ映像を぀けたものもありたすが。 西掋文孊の䜜品は、入詊に出づらいのが基本です。 資料集ずかの副教材で玹介される䜜品もあるかもしれたせんが、しかし出たせん。 たずえばカフカの『倉身』はよく玹介され定番ですが、なかなか入詊に出づらいのが珟状です。 ほか、䞭孊生むけに教材で玹介されおいそうなのはシェヌクスピア『ロミオずゞュリ゚ット』や(20䞖玀のころは英語科目で玹介されおた過去もありたす)、ドフト゚フスキヌ『眪ず眰』、ほかゲヌテの詩なども短いので玹介の可胜性ありでしょうか。しかし、たずえ䜕らかの教材で玹介されおいようず、それが入詊に盎接的に問われるこずは、めったに無いです。(ただし、もしかしたら間接的に、「西掋文孊に぀いおの説明文」みたいな圢で問われる可胜性はあるかもしれない。) 高校入詊どころか倧孊入詊ですら、たず入詊に西掋文孊の読解問題は出ない。 べ぀に、これらの入詊倖の叀兞䜜品や近代䜜品などを、すべお読む必芁はない。そもそも読む時間が足りない。他に勉匷しなければならない教科もある。ただし、こういった䜜品の知識に぀いおの匱点が、孊校の囜語教育では存圚しおいるこずは自芚するべきだろう。 高校入詊・倧孊入詊で、文孊史の西掋叀兞が問われる可胜性もあるが、参考曞で孊習できる皋床の問題だろう。 たた、たずえ日本囜内の叀兞であっおも、『里芋八犬䌝』は入詊にあたり出ないだろう。(よく、公立小䞭の図曞宀ずかに、里芋八犬䌝の珟代語蚳の小説が眮いおありたす。) 挢文ですら、ほずんど『䞉囜志』も『氎滞䌝』も『西遊蚘』も『封神挔矩』も入詊に出ないわけだが、そもそも小䞭孊生むけの教材では挢文で玹介されおないので、気にする必芁は無い。 たた、日本囜内の近代文芞䜜品であっおも、掚理小説やSF小説ずか冒険小説ずかの嚯楜小説などは、入詊に出ないだろう。江戞川乱歩(えどがわ らんぜ)の掚理小説も(よく囜語教材や孊校教材などでは玹介されるが)、入詊にめったに出ないのが普通。圓然、元ネタである倖囜䜜品の゚ドガヌ・アラン・ポヌ䜜品も、入詊には出ないだろう(西掋文孊は出でいし、掚理小説も出ないので、二重に出ない)。 各地の方蚀は、基本的に公立高校の入詊には出たせん。少なくずも、盎接的に方蚀の単語ずその意味を問うような出題はされないでしょう。 なお、倧孊入詊でも方蚀は問われたせん。 そもそも歎史的な経緯ずしお、そもそも、明治維新の近代化のさい、方蚀では、欧米から茞入した先端の孊問を語るには䞍䟿だったから、暙準語が開発されおいった経緯がありたす。 䞭孊の教科曞には、方蚀がどのようなものか抂芁は曞いおありたす。しかし、各地の方蚀の暗蚘は、入詊察策ずしおは䞍芁です。 方蚀には、叀語の圱響や、地域の文化の圱響があったりするので、囜語孊者には方蚀の勉匷が必芁かもしれたせん。 囜語科の怜定教科曞が孊校配垃の囜語資料集など、囜語科の曞籍教材には「掚薊図曞」などが玹介されおいるこずもありたすが、しかし受隓察策ずしおは䞍芁です。 なぜなら、解説が曞いおないので、自分の囜語力に欠点が無いかどうかの確認にならないからです。 孊校の感想文などの宿題にならないかぎり、せっかく読んでも、囜語力の逊成にはなりづらいのです。 せっかく、宿題でない掚薊図曞を自発的に読んでも、誰かが読み方を採点しおくれるわけでもありたせん。 掚薊図曞を「読むな」ずは蚀いたせんが、しかし、読んでも特に受隓察策にはならないこずは理解しおください。 だいたい、倏目挱石だずか森鎎倖などの䜜品のような、読むず教育効果の高い䜜品は、そもそも怜定教科曞に採甚されおいたす。だから「掚薊図曞」ずは、その名に反しお怜定教科曞に採甚されない理由がある、教育的には二番手の䜜品だずいう事情を理解しおください。 たずえばカフカ『倉身』ずかダニ゚ル・キむス『アルゞャヌノンに花束を』ずかみたいに、海倖䜜品の物語なので怜定教科曞に掲茉できない䜜品が、掚薊図曞に回ったりしたす。 「掚薊図曞」の実態は、「小䞭孊校の図曞宀に眮いおも良い皋床の品質だず、保蚌したす」くらいの意味合いでしかありたせん。たずえば、䞉囜志のマンガ(暪山光茝(み぀おる))が、ある怜定教科曞たたはその囜語資料集の掚薊図曞ずしお玹介されおいたしたが、たさに暪山䞉囜志がよく小孊校の図曞宀に眮いおあるので兞型䟋です。 ただし、文孊史などで、掚薊図曞に遞ばれた近代日本の小説などは、私立高校受隓などでは問われる可胜性がありたす。ずはいえ、長線小説などは読むのが倧倉でしょうから、参考曞にある文孊史などの解説などを読めば、受隓察策ずしおは十分でしょう。 趣味で長線を読みたければ勝手に読めばいいですが、しかし受隓察策にはならないこずを理解しおください。 2022幎床から、高校では囜語科目の構成が倉わりたす。2019幎以降の䞭孊生が高校に入孊する頃には、新カリキュラムが適甚されおるかもしれたせん。 2022幎以降の高校囜語の必修科目でも、埓来どおり、珟代の文章に加えお、叀文挢文や近代文孊なども扱う可胜性の高い芋蟌みです。 2022幎以降の高校囜語では必修科目で『珟代の囜語』『蚀語文化』ずいう必修科目があり、『蚀語文化』で叀兞文孊や挢文や近代文孊などを扱うこずになるず思いたす。なので、結局、必修科目でも叀文挢文や近代文孊は、あ぀かわれるでしょう。 しかし䞖間ではデマで、「高校から文孊が必修科目から無くなる! 」ずかデマが流れおいたす。デマの原因は、どうも「高校囜語が(遞択科目の)『論理囜語』ず『文孊囜語』の2぀に分かれる!」ずいう事を、必修科目から文孊が分かれる根拠にしおいるようですが、しかし、そもそも『論理囜語』『文孊囜語』などは(必修科目ではなく)遞択科目です。 䞭孊生はデマにたどわされず、叀文や挢文なども勉匷しおおきたしょう。 困ったこずに、ネット䞊では文孊系の人がデマを拡散しおいたす。なるほど、こりゃあ、文孊偏重の囜語教育が問題芖されるのも圓然だし、『論理囜語』の教育が必芁芖されるのも圓然なわけですね。 怜定教科曞でも、意芋文や批評文など、論理的な文章の曞き方に぀いお説明されおいたす。 しかし、内容がたちがっおいたす。 察策ずしおは、䜜文に぀いおは、参考曞で勉匷したしょう。旺文瀟(おうぶんしゃ)の䞭孊囜語の参考曞などが、よく、たずたっおいたす。 教科曞にある、䜜文教育のたちがいずは、たずえば、よくある間違いで、「起承転結(きしょうおんけ぀)を意識しお曞こう」のようなノりハりがありたす。 しかし、『実瀟䌚』では普通、意芋文や説明文や報告曞には、起承転結のテクニックは䞍芁です。 むしろ、䌁業の報告曞では、起承転結は、ダメな曞き方です。もし、瀟内の䞊叞ぞの報告曞類などに起承転結があるず、䌁業などでは、䞊叞から、ダメな文章の曞き方をしおいるずしお、曞き盎しを呜じられる堎合もありたす。 なぜなら、起承転結の、転の郚分を読む前のただ「起承」を読んだ時点では、読み手に誀解を䞎えかねない曞き方であるからです。 「起承転結」ずは元々、挢詩の曞き方です。挢詩などの、嚯楜であり短い文章ならば、あえお読者にわざず誀解を䞎えお、いろいろず考えさせるのも、暇぀ぶし(ひた぀ぶし)になるでしょう。 ですが、䌚瀟の曞類は、暇぀ぶしではないのです。 あくたで「起承転結」は、詩や物語などの曞き方です。けっしお、報告曞の事実を述べる曞類や、説明文などの論理的な文章の曞き方ではありたせん。 なので、䞭孊囜語の怜定教科曞での、䜜文の曞き方の教育内容は、たちがっおいたす。もし䞭孊卒業埌に説明文の曞き方などを勉匷したい堎合は、参考曞を手本にしたしょう。 ぀いでにいうず、困ったこずに、高校の怜定教科曞で習う、論理的ずされる文章の曞き方の教育も、たちがっおいたす。 しかも、高校では、参考曞をみおも、たずもに、論理的な文章の曞き方などに぀いおは、曞いおない状況です。 なので、もし倧人になっお、論理的な文章の曞き方を緎習する必芁が生じたら、高校生むけ教材ではなく、小孊生や䞭孊生むけの囜語参考曞を手本にしたしょう。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "䞻に高校入詊の察策における、「囜語」科目の勉匷法に぀いお、述べる。䞭孊での日ごろの孊習方法も、入詊察策ずほが同様である。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "買い物リスト", "title": "参考曞を買うべき" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "ただし、易しめ(やさしめ)の参考曞を買うべき。 かずいっお小孊校甚の参考曞ではダメです。小孊生甚・䞭孊入詊甚の参考曞では、高校入詊には察応できたせん。", "title": "参考曞を買うべき" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "さお、仮に(かりに)、いきなり高校受隓甚の受隓問題集ずかを買っおも、ふ぀うは問題が解けない。 なので、たずは易しめの䞭孊参考曞を買う必芁がある。", "title": "参考曞を買うべき" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "たた曞き取り緎習に぀いおも、単にドリルやワヌクブックの曞き取り緎習だけでなく、参考曞などで玹介された熟語なども緎習する必芁がある。", "title": "参考曞を買うべき" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "参考曞を買う以倖には、入詊に向けおの自習での勉匷は、やりようがない。あるいは塟にでも通っお、囜語の教材でももらわないかぎりは、入詊察策の囜語の自習のしようが無い。", "title": "参考曞を買うべき" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "なお䞭孊囜語の参考曞の堎合、レベルの高い参考曞のなかには、珟代日本語の文法の単元で、倧孊レベルの専門的な内容が曞かれおいるものがある。(たずえば、日本語のなかに芋られるアむヌ語の䟋ずしお「ししゃも」などを玹介したりずか。ほかにも、「平仮名」ずか「片仮名」の仮名(かな)ずは、真名(たな)の察矩語で、真名ずは挢字のこずだずか。そういう知識が、䞀郚の参考曞に曞いおある。)しかし、高校入詊や倧孊入詊にはそこたで出ないので、珟代日本語の文法関連の単元には、そこたで深入りの必芁は無い。レベルの高い参考曞の、文法の単元で、本文䞭でなく、脚泚や傍泚などに備考的に曞かれおいる内容は、そのような倧孊レベルの内容の知識が混ざっおいるので、暗蚘の必芁は無い。", "title": "参考曞を買うべき" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "「仮名」ず「真名」の関係ずかは、(囜語科の)教垫には必芁な知識だが、䞭孊生には䞍芁である。", "title": "参考曞を買うべき" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "しかし、日本の高校では、䞭孊ず違っお、あたり珟代囜語の文法や珟代日本語の成り立ちに぀いお教育しない。そのような事情もあっおか、䞭孊の参考曞のほうに、䞀郚、倧孊レベルの现かい話題が曞いおある。", "title": "参考曞を買うべき" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "", "title": "参考曞を買うべき" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "それよりも、暙準的なワヌクブックなどの文法問題が解ければ、入詊察策ずしおも、文法の勉匷はその皋床で十分である。もずもず、高校入詊や倧孊入詊に、あたり、珟代日本語の文法の现かい問題は出ない。", "title": "参考曞を買うべき" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "", "title": "参考曞を買うべき" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "教科曞だけだず、解説が曞いおないこずが倚く、勉匷のしようが無い。なお、教科曞ガむドは、それぞれの教科曞䌚瀟ごずに別々の曞籍なので、自分の通う䞭孊で䜿っおいる教科曞出版瀟に察応した教科曞ガむドを甚いる事。教科曞掲茉䜜品の解釈が、教科曞出版瀟によっお、違っおいる堎合もある。", "title": "参考曞を買うべき" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "孊校教員は郚掻の顧問や員䌚や行事の管理などでも忙しいので、自分の孊校で䜿っおいないペ゜の教科曞出版瀟の囜語教科曞で玹介しおいる解釈たで、把握しおられない。もし䞭孊生が定期テストで、よその教科曞出版瀟の解釈を曞いおも、バツになるだろう。", "title": "参考曞を買うべき" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "しかも、こういう出版瀟ごずに解釈が別れるような箇所にかぎっお、読解䞊の重芁ポむントである堎合が倚いので、定期テストに出やすいのである。解釈の別れる事項は、入詊には出づらいが、かずいっお孊校で玹介しないわけにはいかないので、ずいうわけで定期テストに出題されやすい。", "title": "参考曞を買うべき" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "䞖間では、よく「囜語は孊問の基瀎。」ずか「他の教科よりも囜語が倧事。」ずかず蚀う人がいたす。ですが、孊校の教科ずしおは、数孊・英語・囜語・理科・瀟䌚ずいう䞻芁5教科のうちの1教科に過ぎたせん。 囜語以倖の教科の成瞟が悪いず、それだけ内申点が悪くなり、公立高校ぞの入詊が䞍利になりたす。", "title": "党教科をバランスよく勉匷する" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "私立高校の入詊に倚い3教科入詊でも、入詊科目の囜語・数孊・英語の3教科のうちの1教科に過ぎたせん。高校入詊だけでなく、倧孊入詊でも、囜語以倖の教科も、たくさん勉匷しなければいけたせん。", "title": "党教科をバランスよく勉匷する" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "けっしお、囜語ばかりに孊習時間を掛けおはいけたせん。数孊や英語など、他にも孊習しなければいけない教科は倚いのです。囜語の孊習時間は、数孊や英語などの時間ず同じ皋床に取っおください。", "title": "党教科をバランスよく勉匷する" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "だからずいっお、囜語をたったく勉匷しないのもマズむです。囜語は䞻芁5教科のうちの1教科なので、きちんず囜語科目の孊習時間を確保する必芁がありたす。同様に数孊・英語・理科・瀟䌚などの囜語以倖の教科のどれも、たったく予習埩習しないのはマズむのです。", "title": "党教科をバランスよく勉匷する" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "囜語の勉匷法も、単に読曞だけでなく、挢字の曞き取り緎習などや、コトワザや慣甚句や叀語を芚えたりずか、文法を芚えたりずか、バランスよく䞭孊囜語の党分野をキチンず勉匷しおください。そしお、䜓育や矎術・音楜、家庭科などの、実技教科も、バランスよく勉匷しおください。", "title": "党教科をバランスよく勉匷する" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "囜語の教科曞そのものでも、他教科の知識を取り䞊げおいたす。", "title": "党教科をバランスよく勉匷する" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "たずえば、戊争文孊などでは、瀟䌚科の歎史分野でならう「満州」(たんしゅう)などの歎史的な地名が出おいたす。䞭孊歎史で「満州事倉」(たんしゅう じぞん)ずいう事件に぀いお、習うでしょう。", "title": "党教科をバランスよく勉匷する" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "教科曞を芋れば、脚泚(きゃくちゅう)や文章䞭などで、他教科でならう甚語に぀いお解説しおいたりするので、マゞメに5教科を勉匷しおいれば、ずくに察策する必芁はありたせんし、他教科の教科曞を読み返す必芁もありたせん(教科曞レベル~公立高校入詊のレベルですが)。", "title": "党教科をバランスよく勉匷する" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "しかし、裏をかえせば、もし、囜語以倖の教科をマゞメに勉匷せずにサボるず、囜語教科曞の内容を理解できなくなりたす。", "title": "党教科をバランスよく勉匷する" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "䞭孊囜語の挢字の分野では、「契玄」(けいやく)や「損害賠償」(そんがい ばいしょう)などの、公民科目でならうような挢字も、䞭孊囜語の挢字でも習いたす。", "title": "党教科をバランスよく勉匷する" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "珟代の日本に滞圚しおいる倖囜人が曞いた文章䜜品がいく぀か、囜語教科曞で玹介されおおり、このような䜜品の読解では、英語の知識も必芁です。", "title": "党教科をバランスよく勉匷する" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "䞭孊囜語では、倖囜に぀いお評論した文章もありたすし、倖囜人の登堎する文孊䜜品もありたす。圓然、そのような䜜品の読解のためには、䞭孊瀟䌚科の地理や歎史などの知識も、䞭孊の英語にくわえお、必芁です。", "title": "党教科をバランスよく勉匷する" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "そもそも「囜語」ずは、そういう科目です。「囜語」は、実瀟䌚で必芁になる日本語に぀いお勉匷するのですから。", "title": "党教科をバランスよく勉匷する" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "実瀟䌚で働いおいる倧人たちが、圌/圌女たちは䞭孊時代には、すべおの教科を䞭孊校で習っお予習埩習したりしお勉匷したように、今の䞭孊生も、すべおの教科の授業をしっかりず聞いお、予習埩習をしお勉匷する必芁がありたす。", "title": "党教科をバランスよく勉匷する" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "", "title": "党教科をバランスよく勉匷する" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "先ほどの節で「参考曞を買おう」などずいいたしたが、もちろん、できれば怜定教科曞を読むこずも必芁です。なぜなら、䞭孊の囜語の教科曞では、テストには出ないけど、重芁な知識が曞いおありたす。", "title": "䞭孊囜語の教科曞のなかに、倧孊レベルの知識がある" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "たた、䞭孊で習う挢字のなかには、じ぀は高校や倧孊の瀟䌚科や理科や、倧孊の囜文孊などで、くわしい意味をならう挢字もありたす。", "title": "䞭孊囜語の教科曞のなかに、倧孊レベルの知識がある" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "たずえば「玄欟」(やっかん)ずいう挢字を、䞭孊3幎で習うかもしれたせん。", "title": "䞭孊囜語の教科曞のなかに、倧孊レベルの知識がある" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "じ぀は商業高校などで、この「玄欟」の、くわしい意味を習いたす。(※ なお、wikibooksでは『高等孊校商業 経枈掻動ず法/契玄ず意思衚瀺』に玄欟の意味の解説がある。) 普通科高校では、なんず「玄欟」の意味を習いたせん。", "title": "䞭孊囜語の教科曞のなかに、倧孊レベルの知識がある" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "あるいは、科孊評論などで「䞍可逆」(ふかぎゃく)ずいう蚀葉を習うかもしれたせん。この「䞍可逆」の意味は、じ぀は、倧孊の理科で習う甚語がもずになっおいたす。高校の理科では、「䞍可逆」の意味を習いたせん。", "title": "䞭孊囜語の教科曞のなかに、倧孊レベルの知識がある" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "(wikibookでは、『高等孊校物理/物理II/熱力孊』で「䞍可逆」に぀いお発展的事項ずしお説明。)", "title": "䞭孊囜語の教科曞のなかに、倧孊レベルの知識がある" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "その他、「心筋梗塞」(しんきんこうそく)ずいう病状は、䞭孊高校の保健䜓育ですら習いたせん。", "title": "䞭孊囜語の教科曞のなかに、倧孊レベルの知識がある" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "", "title": "䞭孊囜語の教科曞のなかに、倧孊レベルの知識がある" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "「嫡子」(ちゃくし)なんお甚語、䞭孊の瀟䌚科では習わずに、もしかしたら高校か、ひょっずしたら倧孊の法埋孊などで習いたす。", "title": "䞭孊囜語の教科曞のなかに、倧孊レベルの知識がある" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "「戞籍謄本」(こせきずうほん)、「戞籍抄本」(こせきしょうほん)なども、䞭孊どころか高校でも習わず、倧孊の法埋孊で習うでしょう。", "title": "䞭孊囜語の教科曞のなかに、倧孊レベルの知識がある" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "「婚姻」(こんいん)ず「姻戚」(いんせき)、「姻族」(いんぞく)の関係も、倧孊レベルです。", "title": "䞭孊囜語の教科曞のなかに、倧孊レベルの知識がある" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "たた、叀文や挢文でも、倧孊の囜文孊でも通甚するような高床な説明が、䞭孊生むけにアレンゞされお、さらっず曞かれおいたりしたす。", "title": "䞭孊囜語の教科曞のなかに、倧孊レベルの知識がある" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "䞭孊囜語の教科曞では、叀文や挢文の䜜品玹介の前に、解説が曞いおありたすが、実は、その解説のレベルは、なんず倧孊レベルです。普通の高校生は、このような解説を曞けたせん。", "title": "䞭孊囜語の教科曞のなかに、倧孊レベルの知識がある" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "", "title": "䞭孊囜語の教科曞のなかに、倧孊レベルの知識がある" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "実は、䞭孊の教科曞には、倧孊で習うような知識が元になっおいる甚語が、たくさん曞いおあるのです。", "title": "䞭孊囜語の教科曞のなかに、倧孊レベルの知識がある" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "䞭孊生の時点では、これら倧孊レベルの知識・単語には、深入りしないほうが良いでしょう。なぜなら、高校入詊には出ないからです。", "title": "䞭孊囜語の教科曞のなかに、倧孊レベルの知識がある" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "高校入詊には圓然、倧孊レベルの知識は出たせん。", "title": "䞭孊囜語の教科曞のなかに、倧孊レベルの知識がある" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "それどころか、倧孊入詊ですら、(䞭孊囜語教科曞に曞かれた)倧孊レベルの知識が出たせん。", "title": "䞭孊囜語の教科曞のなかに、倧孊レベルの知識がある" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "䞭孊生には、どの知識が倧孊レベルなのかが分かりづらいので、なので、参考曞や教科曞ガむドなどで、高校入詊に出題されそうな䞭孊レベルの知識を確認する必芁があるのです。", "title": "䞭孊囜語の教科曞のなかに、倧孊レベルの知識がある" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "äž­å­Š3幎になったら、授業以倖で、䞭孊囜語の教科曞に深入りするのは、高校入詊に合栌したあずに、読むのが良いでしょう。", "title": "䞭孊囜語の教科曞のなかに、倧孊レベルの知識がある" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "それほどたでに、高レベルな内容が、䞭孊教科曞の䞭には、たぎれおいたす。", "title": "䞭孊囜語の教科曞のなかに、倧孊レベルの知識がある" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "「教科曞ばかりでなく参考曞も読め」ずいうような事を、りィキブックスが、おすすめしおいる理由は、けっしお教科曞が䜎レベルだからではありたせん。", "title": "䞭孊囜語の教科曞のなかに、倧孊レベルの知識がある" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "逆だからです。", "title": "䞭孊囜語の教科曞のなかに、倧孊レベルの知識がある" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "䞭孊の囜語教科曞は、䞭孊卒業をしおスグに就職をした人でも、詐欺垫(さぎし)などにダマサレないように、高校レベルや倧孊レベル、したいには、䌁業などに就職(しゅうしょく)した埌のレベルたでの、高床な話題をたぜお、䞭孊囜語では教育しおいるからです。", "title": "䞭孊囜語の教科曞のなかに、倧孊レベルの知識がある" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "なお、高校レベルの叀文挢文や瀟䌚科や理科や知識も、䞭孊囜語の教科曞に、ずころどころ曞いおあったりしたす。なので、高校入詊に合栌埌に、䞭孊囜語の教科曞を読んでおけば、高校入孊埌、ラクを出来るかもしれたせん。特に、䞭孊3幎の教科曞で、この傟向が匷いです。", "title": "䞭孊囜語の教科曞のなかに、倧孊レベルの知識がある" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "しかし、裏(うら)をかえせば、普通の高校の入詊では、そのような高校レベルの内容は入詊に出題されたせん。なので、教科曞だけで勉匷をしおいるず、高校入詊に出ない事をたくさん勉匷しおしたうハメになりかねたせん。", "title": "䞭孊囜語の教科曞のなかに、倧孊レベルの知識がある" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "そしお、そもそも䞭孊「囜語」の教育の最終的な目的ずは、倧人たちの曞く文章を、読めるようにする目的の科目でしょう。「囜語」は、倧人になったら必芁になるレベルの日本語に぀いお勉匷するのですから。", "title": "䞭孊囜語の教科曞のなかに、倧孊レベルの知識がある" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "しかし、この最終目的は、レベルが高すぎお、高校入詊には出せたせん。(倧孊入詊ですら、出しづらい!!)", "title": "䞭孊囜語の教科曞のなかに、倧孊レベルの知識がある" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "なので、参考曞などで、高校入詊に出やすい知識を確認しお、曞きずり緎習などをする必芁があるのです。", "title": "䞭孊囜語の教科曞のなかに、倧孊レベルの知識がある" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "", "title": "䞭孊囜語の教科曞のなかに、倧孊レベルの知識がある" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "囜語の勉匷は、たず、挢字や熟語などの曞き取り緎習が必芁です。", "title": "曞き取り緎習をしよう" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "そもそも教育察象の単元がそうです。", "title": "曞き取り緎習をしよう" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "小䞭の囜語には聞き取りの単元もありたすが、教科曞のほずんどは読み曞きの単元です。", "title": "曞き取り緎習をしよう" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "もちろん、叀兞文孊や近代文孊を読んだりずか、あるいは文法を理解したりずかも倧切ですが、たずは挢字や熟語などの曞き取り緎習が必芁です。", "title": "曞き取り緎習をしよう" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "囜語の目的は、文孊教育ではありたせん。説明文なども教育したす。文孊教育は、あくたで掟生的なものです。", "title": "曞き取り緎習をしよう" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "たた、文法の勉匷などでも、単に教科曞や参考曞の説明を読むだけではなく、垂販のドリルやワヌクブックなども利甚しお、手を動かしお曞き取り緎習する必芁がありたす。", "title": "曞き取り緎習をしよう" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "いきなり問題集ずかを買っおも、ふ぀うは問題が解けない。たずは、ドリルやワヌクブックなども利甚しお、きちんず曞き取り緎習しよう。", "title": "曞き取り緎習をしよう" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "買い物リスト", "title": "曞き取り緎習をしよう" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "理由は、前述したずおり。䞭孊の囜語では、曞き取り緎習が、ずおも重芁である。", "title": "曞き取り緎習をしよう" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "", "title": "曞き取り緎習をしよう" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "䞭孊および高校の定期テストの出題範囲は、授業で習ったずころから、ほずんど出たす。ほんの少し、1割ほどの数問は授業以倖からも出るかもしれたせんが、ほずんどの問題は授業の範囲から出るはずです。もしも、定期テストの出題で、教垫が授業で習っおないずころばかり定期テストに出題するず、䞖間から批刀される颚朮が日本瀟䌚には、あるからです。", "title": "課題図曞は定期テストにすら出づらい" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "぀たり、課題図曞ずか、たずえ䜕冊も玹介されたずしおも、定期詊隓にすら基本的に出たせん。(ただし課題図曞が1冊しか玹介されおいない堎合は䟋倖かも。)", "title": "課題図曞は定期テストにすら出づらい" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "仮に孊校指定の課題図曞が少なくお読み切れおも、それを䜿った詊隓ず解答が無いので、読むだけではテスト察策にはなりづらいのが珟状です。", "title": "課題図曞は定期テストにすら出づらい" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "", "title": "課題図曞は定期テストにすら出づらい" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "時間的な問題もあり、怜定教科曞にある䜜品を授業でぜんぶ玹介はしないず思いたす。ほか資料集などで、良曞が玹介されるかもしれたせん。", "title": "授業で習った䜜品から定期テストに出るのが基本" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "せっかく、自発的に授業以倖の本を読んでも、少なくずも定期テストには、あたり出たせん。(ただし1割おいどは授業倖からも出る堎合はあるが、高々(たかだか)その皋床です。)", "title": "授業で習った䜜品から定期テストに出るのが基本" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "なお、せっかく資料集などの良曞の掚薊どおりに読んでも、自分の読み方が正しいかどうかの採点を誰かがしおくれるわけではないので、少なくずもテスト察策ずしおはあたり圹立たず、定期テスト察策にも入詊察策にも圹立たないのが珟状です。", "title": "授業で習った䜜品から定期テストに出るのが基本" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "授業䞭に、テストに出るずころは教員が説明しおいるのが䞀般なので、きちんず教員が黒板に曞いた板曞は、ノヌトに取っおおいおください。テスト前にノヌトで板曞を埩習しお、暗蚘するためです。たずえ考えれば解ける問題であっおも、暗蚘しないず、テスト䞭の読解に時間が掛かり、時間䞍足で定期テスト䞭には解けない堎合も、ありえたす。", "title": "授業で習った䜜品から定期テストに出るのが基本" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "授業䞭にノヌトを取りきれるか䞍安なら、教科曞ガむドなどを買っおおくのも良いでしょう。定期テスト察策には、参考曞よりも教科曞ガむドのほうが良いでしょう。", "title": "授業で習った䜜品から定期テストに出るのが基本" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "なので、通孊先の孊校ごずに、それぞれの郜道府県・垂区町村などの圱響によっお、孊校ごずに定期テスト察策の内容が倉わりたす。それぞれの䞭孊校にあわせた勉匷法が必芁なのです。", "title": "授業で習った䜜品から定期テストに出るのが基本" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "叀文の自習の際、けっしお叀語蟞兞などで単語を䞀字䞀句、調べにいっおはならない。それだず時間が足りなくなる。䞭孊レベルの叀文の自習方法は、たず、参考曞などで口語蚳぀きの解説を読もう。", "title": "叀文・挢文の勉匷法に぀いお" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "蚳ず解説を読んでおおよそのストヌリヌを頭に入れたら、叀文の本文を読んで、叀文の単語をストヌリヌに察応させよう。", "title": "叀文・挢文の勉匷法に぀いお" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "䞭孊甚の参考曞を䜕冊か読めば、䞭孊の叀文挢文で玹介するような䜜品は、だいたい、口語蚳぀きで、解説をしおいる。", "title": "叀文・挢文の勉匷法に぀いお" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "いっぜう、高校の叀文挢文の参考曞を読んでも、䞭孊で習う䜜品に぀いおは、たず解説をしおいない。", "title": "叀文・挢文の勉匷法に぀いお" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "たずえば『平家物語』だず、䞭孊では那須䞎䞀(なすのよいち)の章を習うだろう。䞭孊参考曞でも、たぶん䜕冊か読めば、那須䞎䞀の章の解説が曞いおある。しかし高校での『平家物語』では、朚曟の最期(きそのさいご)の章ずかを習い、高校参考曞を読んでも那須䞎䞀の章は、解説しおいない堎合が倚い。", "title": "叀文・挢文の勉匷法に぀いお" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "挢文も叀文ず同様、䞭孊の範囲の䜜品や章は解説しおない堎合が倚い。", "title": "叀文・挢文の勉匷法に぀いお" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "", "title": "叀文・挢文の勉匷法に぀いお" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "叀兞の読解は、理解も必芁ですが、いろいろず芚えないずいけないこずもありたす。", "title": "叀文・挢文の勉匷法に぀いお" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "たた、和歌や俳句などは、解釈ずかを暗蚘しないず、実際のテストでは時間内に解きようがありたせん。たた入詊で問われそうな問題ず答えも、あらかじめ暗蚘の緎習をしおないず、テストの時間内では解きようがありたせん。だから、参考曞などに出おくる有名な和歌や俳句ずかは、解釈ずか問題の答えごず暗蚘しおください。", "title": "叀文・挢文の勉匷法に぀いお" }, { "paragraph_id": 89, "tag": "p", "text": "", "title": "叀文・挢文の勉匷法に぀いお" }, { "paragraph_id": 90, "tag": "p", "text": "高校入詊の叀文は、教科曞にない䜜品からも出たす。公立高校入詊でもそうです。", "title": "叀文・挢文の勉匷法に぀いお" }, { "paragraph_id": 91, "tag": "p", "text": "なので、ストヌリヌを暗蚘するだけでは察応できたせん。基本的な単語や、「係り結び」などの基本的な叀兞文法なども、芚えたしょう。", "title": "叀文・挢文の勉匷法に぀いお" }, { "paragraph_id": 92, "tag": "p", "text": "", "title": "叀文・挢文の勉匷法に぀いお" }, { "paragraph_id": 93, "tag": "p", "text": "䞭孊校で習う珟代日本語の文法の理論は、俗に「孊校文法」ず呌ばれるものです(1940幎代の日本語孊者・橋本進吉の名前をずっお「橋本文法」ずもいう)。", "title": "孊校文法に぀いお" }, { "paragraph_id": 94, "tag": "p", "text": "で、䞭孊生は、文法の甚語を芚える必芁がありたす。", "title": "孊校文法に぀いお" }, { "paragraph_id": 95, "tag": "p", "text": "しかし、珟代日本語の文法の芏則には、あたり深入りする必芁はありたせん。文法の芏則は、ずりあえず、おおたかに確認しおおく皋床で十分です。なぜなら、そもそも倧孊の囜文孊系の孊科などでは、孊校文法・橋本文法に察する反察説なども提唱・教育されおいるような状況です。", "title": "孊校文法に぀いお" }, { "paragraph_id": 96, "tag": "p", "text": "特に、倖囜人に日本語を教える教育珟堎で教育されおいる倖囜人むけの日本語文法の理論は、じ぀は日本の孊校文法ずは、倧きく違っおいたす。", "title": "孊校文法に぀いお" }, { "paragraph_id": 97, "tag": "p", "text": "なので、日本の䞭孊生は、ずりあえず、将来的に日本の叀兞文法を孊ぶためや、あるいは英文法など倖囜語の文法ず比范するための、圓面のあいだの知識ずしお、珟代日本語の孊校文法の甚語を孊ぶくらいで充分です。", "title": "孊校文法に぀いお" }, { "paragraph_id": 98, "tag": "p", "text": "", "title": "孊校文法に぀いお" }, { "paragraph_id": 99, "tag": "p", "text": "文芞の読曞䜜品を探す堎合、䞭孊囜語・高校囜語の参考曞に曞かれた文芞䜜品を読むず、受隓勉匷や予習も兌ねるので、䞭孊高校での勉孊がラクである。", "title": "文芞の読曞ず参考曞" }, { "paragraph_id": 100, "tag": "p", "text": "䞖間では、こういう参考曞ばかり読んでる勉匷法を「即物的」(そくぶ぀おき)ずか「ガリ勉」(我利勉)ず思われるかもしれないが、しかし叀兞䜜品などの堎合は、そもそも参考曞を読たないず、そもそも䜜品の入手が困難であったりしお、事実䞊は参考曞が無いず叀兞の読みようが無い。むしろ参考曞で文芞の読曞をしないず、近珟代以降の䜜品にばっかり、読曞察象が片寄りかねない。", "title": "文芞の読曞ず参考曞" }, { "paragraph_id": 101, "tag": "p", "text": "ずくに高校の参考曞を読むず、けっこう倚くの䜜品を玹介しおいるので、本の賌入費甚が䞋がり、䟿利である。しかも参考曞は倀段が安い。", "title": "文芞の読曞ず参考曞" }, { "paragraph_id": 102, "tag": "p", "text": "たた、参考曞には、解説も曞いおある。孊者や教員・塟講垫などの教育のプロによる解説が参考曞には曞いおあり、単なる嚯楜小説などず違っお、参考曞での解説が読曞の圹に立぀。", "title": "文芞の読曞ず参考曞" }, { "paragraph_id": 103, "tag": "p", "text": "入詊囜語の勉匷法は、読解問題の勉匷の堎合ですら、正圓な解釈を暗蚘し、テストでは、その解釈の仕方を思い出しお問題を解きたす。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 104, "tag": "p", "text": "ずくに近代文孊の文章の解釈ずか、叀兞文孊の解釈ずかは、囜文孊の研究者が長幎かけお、正圓な解釈を研究しおきたのであるから、たかが孊生がテスト時間内に予備知識なしで正圓な解釈を発芋するなんお、時間的に無理です。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 105, "tag": "p", "text": "だから、参考曞を買うずきは、解説が぀いおいる本を買わなければなりたせん。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 106, "tag": "p", "text": "ずはいえ、普通の参考曞を買えば、解説が぀いおいるので、それで問題ないず思いたす。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 107, "tag": "p", "text": "぀たり、いきなり問題集などに取り組むのは、避けたしょう。特に、うすい問題集は、避けたしょう。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 108, "tag": "p", "text": "かずいっお、いきなり、やみくもに解釈だけを暗蚘しようずしおも芚えきれたせんから、たずは参考曞などに掲茉された、近代文孊や叀兞文孊の䜜品本文を、少なくずも1回は読んでください。 その埌、参考曞などに曞いおある解説を読んでください。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 109, "tag": "p", "text": "さいわいな事に、䞭孊の参考曞などに掲茉された䜜品本文は、文量が短めですので、䜜品本文を比范的に短時間で読めたす。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 110, "tag": "p", "text": "", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 111, "tag": "p", "text": "高校入詊の叀文・挢文は、教科曞にない䜜品からも出たす。公立高校入詊でもそうです。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 112, "tag": "p", "text": "なので、ストヌリヌを暗蚘するだけでは察応できたせん。基本的な単語や、「係り結び」などの基本的な叀兞文法なども、芚えたしょう。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 113, "tag": "p", "text": "䞀般入詊の察応の読曞ずしおは、珟代文孊よりも叀兞を優先すべきです。なぜなら珟代䜜品は、数が膚倧ですし、これからも珟代の䜜品は増加しおいきたす。なので珟代䜜品は打率が悪いのです。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 114, "tag": "p", "text": "たた、叀兞䜜品や近代䜜品は解説が充実しおいたすが、䞀方で珟代䜜品は教育的な解説がないのが普通ですので、孊習教材ずしおは珟代䜜品は䜿いづらいのです。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 115, "tag": "p", "text": "特に「今幎の流行の小説」みたいなのは、ただ文孊者による解釈が定たっおないので、少なくずも公立高校入詊ではたず出ないず思ったほうが良いでしょう。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 116, "tag": "p", "text": "なお、囜語に限らず瀟䌚科でも、「今幎」や「去幎」ずいった時事的な最新すぎる話題は、䞀般入詊に出たせん。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 117, "tag": "p", "text": "どうしおも近代よりあずの(第二次倧戊埌の時代の)文芞䜜品を䞀般入詊の察策ずしお読みたい堎合は、せめお解釈の比范的に定たっおいるだろう十幎前くらいの䜜品にたで留めおおくのが安党でしょう。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 118, "tag": "p", "text": "珟代䜜品の最新䜜は、もしかしたら囜文孊者など研究者にずっおは将来的な研究察象にはなる可胜性もあるかもしれたせんが、しかし䞭孊生も高校生も研究者ではないのです。たたなお、文孊研究の䞖界では、珟代䜜品は先行研究が無いため、すごく研究が難しいず蚀われおいる分野なので、基瀎孊力の぀いおない子䟛のうちは、ただ珟代䜜品には深入りしないほうが安党です。せっかく研究しおみおも、自身の勘違いなどによりピント倖れの調査をしおしたい劎力が無駄になる可胜性がずおも高い難関の分野なのです(小説にかぎらず、珟代映画・珟代音楜・珟代挔劇などの最新分野は同様の理由で研究が難しく、せっかく研究しおも無駄になる可胜性の高い、むずかしい分野です。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 119, "tag": "p", "text": "珟代䜜品の新䜜はあくたで嚯楜にすぎないず思っお、接したしょう。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 120, "tag": "p", "text": "ずもかく入詊察策ずしおは、たずは叀兞や近代文孊など、䜜品が有限であり解釈もほが定たったな䜜品矀から読解問題の緎習をするず、孊習効率が高いです。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 121, "tag": "p", "text": "もちろん、入詊察策ずしおは、受隓生むけの解説の぀いおいる本を遞ぶ必芁がありたす。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 122, "tag": "p", "text": "これは぀たり、囜語の読解問題の成瞟は、むやみに本をたくさん読んでも向䞊したせん。参考曞やワヌクブックや問題集(䞭孊授業レベルにあわせた暙準レベルのものでよい)などで重芁事項を反埩緎習しおください。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 123, "tag": "p", "text": "それず、文孊以倖の叀兞文献は、たず入詊の囜語に出たせん。たずえば歎史曞などは囜語の入詊問題には出たせん。たずえば日本曞玀(にほんしょき)も魏志倭人䌝(ぎし わじんでん)も、たず囜語の入詊に出たせん。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 124, "tag": "p", "text": "たずえば、日本叀文の『平家物語』は怜定教科曞にもありたすが、仮に入詊に出おも、べ぀に源平合戊の歎史知識は問われたせん(なお、怜定教科曞にない䜜品からも高校入詊には出たす)。かりに高校入詊で日本曞玀や源平合戊の歎史知識を問うずしたら、瀟䌚科の入詊にお問うでしょうし、参考曞を読めば入詊に問われる歎史知識などは曞いおあるので、囜語科目ずしおは特に察策する必芁は無いでしょう。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 125, "tag": "p", "text": "けっしお䞀冊の参考曞の解説を十回も読み返す必芁はありたせん。2回ほど通読すれば、あずは問題緎習ずか、他の参考曞も読んでみお読み比べたほうがマシです。そういう「読み比べ」も、実瀟䌚での文献調査での読解の緎習になりたす。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 126, "tag": "p", "text": "囜語の参考曞を耇数冊を買っお読み比べおみるず、どこの参考曞にも解説されおいる知識がありたす。そういう知識は入詊で頻出なので、暗蚘する必芁がある知識なので、曞き取り緎習や問題緎習などをしお暗蚘しおください。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 127, "tag": "p", "text": "けっしお、単に理解するだけではダメであり、曞き取り緎習や問題緎習などをしお「暗蚘」する必芁がある、ずいうこずです。 たずえばスポヌツでは反埩緎習によっお技胜を身に぀けたすよね。叀兞や近代文孊などの勉匷も同じです。反埩緎習で、囜語の読解問題の解き方を䜓埗する必芁がありたす。けっしお理解するだけで暗蚘しようずしないのはダメです。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 128, "tag": "p", "text": "読解以倖の挢字ずか、熟語ずかも、圓然、䜓埗するような暗蚘が必芁な単元です。囜語の緎習方法は、基本的には、曞き取りです。芚えなければいけないこずは参考曞に曞いおありたすから、曞いお芚えおください。音読などは、䞭孊の珟代文の読解緎習では、補助的な緎習です。そもそも䞭孊の珟代文は文章が長く、音読に適したせん。ただし、文法の掻甚倉化は、芚えるこずも短いので、音読しお芚えおしたったほうが良いでしょう。「かろ・かっく・いいけれ」ずか、「く・から・く・かり・し・き・かる・けれ・かれ」ずかです。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 129, "tag": "p", "text": "いっぜう叀文挢文は、音読を緎習しおも良いですが、曞き取り緎習もしおください。なぜならテストに出る問題は、珟代文・叀文挢文ずも、おもに筆蚘問題だからです。なので曞き取り緎習が必芁です。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 130, "tag": "p", "text": "珟代文の読解の成瞟を䞊げたいなら、文芞の読曞よりも、問題挔習をするべきです。珟代文孊は、膚倧にありたす。入詊に出そうな珟代䜜品を読みきるなんお、䞍可胜です。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 131, "tag": "p", "text": "高校入詊では、数孊や英語、理科、瀟䌚などの他の教科も勉匷しなければいけたせん。文芞の読曞ばっかりに時間を割くわけには、いかないのです。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 132, "tag": "p", "text": "", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 133, "tag": "p", "text": "評論文に぀いおの勉匷ですが、䜙裕があれば予備知識ずしお、囜語だけでなく瀟䌚科の勉匷ずしお、高校の初歩レベルの勉匷をするず効率的かもしれたせん。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 134, "tag": "p", "text": "そのための手段ずしお、", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 135, "tag": "p", "text": "などを読むず、よいかもしれたせん。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 136, "tag": "p", "text": "どういう事かずいうず、䞖間䞀般の瀟䌚評論の文は、想定する読者の知識レベル(瀟䌚科の知識レベル)ずしお、いちいち䞭孊校瀟䌚科の怜定教科曞レベルに合わせおくれず、たいおい、高校を卒業した倧人を想定しおいたす。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 137, "tag": "p", "text": "たた、私立高校の入詊の過去問などを芋るず、評論文などでは、予備知識ずしお高校レベルの公民科目の初歩あたりを想定しおいる文章も、けっこうありたす。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 138, "tag": "p", "text": "ずはいえ、あたりに䞭孊レベルから離れた内容は高校入詊では出題されにくいのですが、しかし、だからずいっお、䞭孊範囲にピッタリの評論文が䞖間に存圚するわけでもなく、結局、䞭孊範囲を予備知識の倧半ずし぀぀も郚分的に高校の範囲の䞀郚も予備知識ずするような評論文が、ずきどき私立高校入詊の囜語で出題されたす。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 139, "tag": "p", "text": "結局、やや高校公民科目の内容を先取りしおも問題なさそうです(べ぀に無理にする必芁は無い)。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 140, "tag": "p", "text": "日本語の敬語に぀いおも、倧孊などでは色々な孊説がありたす。そのため、䞭孊の囜語教科曞でも、どの孊説を採甚するかで、教科曞䌚瀟ごずに説明が違っおいたす。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 141, "tag": "p", "text": "たずえば、敬語を3皮類(尊敬語、謙譲語、䞁寧語)に分類するか、4皮類(3皮類+矎化語、たたは3皮類+䞁重語)に分類するか、5皮類(3皮類+矎化語・䞁重語)に分類するかで、いろいろな孊説がありたす。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 142, "tag": "p", "text": "なので䞭孊生は、ずりあえず敬語に぀いおは、私立䞭孊の入詊にでも出題されそうな垞識的な敬語衚珟ず、最䜎限の3分類の敬語さえ䜿いこなせれば、実甚的には充分でしょう。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 143, "tag": "p", "text": "5分類に぀いおは、ずりあえず、そういう分類もあるずいう事さえ知っおおけば充分でしょう。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 144, "tag": "p", "text": "", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 145, "tag": "p", "text": "公立高校の䞀般入詊には、読曞感想文などは出ないのが基本です。(私孊でも、ほが同様でしょう。)", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 146, "tag": "p", "text": "「䞊蚘の○○を芁玄せよ」的な䜜文はもしかしたら字数が短い(数十文字おいどたで、ずか)のが出るかもしれたせんが、しかし原皿甚玙を䜕枚も䜿うような長い䜜文はたず出ないでしょう。採点に手間がかかりすぎお、非珟実的です。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 147, "tag": "p", "text": "よっお、孊校の宿題などで芁求されるような長い䜜文・感想文などはたず、䞀般入詊では出題されたせん。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 148, "tag": "p", "text": "私立高校でも、䞀般入詊には、感想文はたず出たせん。(ただし掚薊入詊なら私孊では読曞感想文などが出る可胜性がありたす。)", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 149, "tag": "p", "text": "ですが、䞭孊の宿題で䜜文が芁求されたら、孊校の成瞟の内申点(ないしんおん)を䞊げる目的のため、きちんず䜜文の宿題は完成させお提出しおください。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 150, "tag": "p", "text": "公立高校の入詊の制床では、「内申点」(ないしんおん)あるいは「内申曞」(ないしんしょ)ずいう制床があっお、どういうのかずいうず、結論から蚀えば、孊校の成瞟が悪いず入詊で䞍利になる制床です。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 151, "tag": "p", "text": "なお、べ぀に倧䜜を仕䞊げる必芁なんお無くお、マゞメに曞いお提出すれば枈みたす。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 152, "tag": "p", "text": "孊校甚の囜語教材には、挔劇台本などの存圚やその甚語が玹介されたりずか、(玙の曞籍で読む)マンガの基本の様匏(コマ割りずかフキダシずか)を玹介したりずか、小説以倖のメディアも玹介されたす。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 153, "tag": "p", "text": "しかし、䞀般入詊の読解問題ずしおは、珟代挔劇やマンガなどは党く出たせん。「出た」ずいう話は、寡聞(かぶん)にしお、聞かないです。少なくずも入詊の「読解問題」ずしおは、挔劇やマンガの話は党く聞きたせん。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 154, "tag": "p", "text": "挔劇の堎合、そもそも映像を写すメディアが、詊隓䌚堎での確保が困難すぎたす。(音声に぀いおは、聞き取り問題などの攟送蚭備の流甚で可胜だろうが、しかし映像は無理でしょう。)", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 155, "tag": "p", "text": "マンガなら原理的には出題が印刷された問題甚玙でも掲茉が可胜かもしれたせんが、しかしマンガ問題の出題の話を聞かないです。マンガ史ずかの出題も聞かないです。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 156, "tag": "p", "text": "ほか、説明は深入りしたせんが、歌舞䌎(かぶき)ずか浄瑠璃(じょうるり)ずか、もしかしたら副教材・資料集で玹介しおいるかもしれたせんが、少なくずも内容の読解の出題の話を聞かないです。(ただし文孊史ずしおの出題は、もしかしたら私孊などでは、あるかもしれたせん)", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 157, "tag": "p", "text": "公立孊校の入詊ずいうのは、答えが䞀通りに定たらないずいけないので、映像メディアのように蚀葉では物事を明蚀せず、たた芞術のような芋る人によっお解釈の異なるものは、そもそも入詊に適さないずいう事情もあるかもしれたせん。このような事情のため、今埌も挔劇やマンガなどの読解が、盎接的には出題される事は無いでしょう。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 158, "tag": "p", "text": "ただし入詊の評論文などで、有名な芞術䜜品に぀いおの評論が文章だけで出るこずは入詊で比范的よくあるので、そういう颚に間接的に評論で映像メディアなどが問われる可胜性も倚少ありえたす。しかし、少なくずも盎接的に芞術䜜品の読解を芁求するような出題は、囜語教科の入詊では無いでしょう。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 159, "tag": "p", "text": "挔劇・マンガなどが出ないこずず通じたすが、「珟代の」俳句や短歌なども、読解問題ずしおは、(挔劇・マンガほどではないですが)なかなか出づらいのが実情です。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 160, "tag": "p", "text": "なぜなら囜公立の孊校の入詊の堎合、(芞術系孊科の入詊を陀けば、)皎金を䜿っおる以䞊は、入詊問題の答えが客芳的に導出できないずいけないので、よっお出題䜜品の解釈がほが䞀通りに定たる必芁があり、か぀客芳的に定たらないずいけたせん。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 161, "tag": "p", "text": "しかし珟代の新しめの俳句や短歌などは、解釈を定めるのが少し難しいのです。俳句などは䜜品が短すぎお、しかも明蚀せずに想像にたかせる䜜品が倚いので、読解問題ずしおは、かなり出題は難しいでしょう。同じくらいの叀さの小説や説明文などの長文ず比べるず、俳句・短歌などはずおも出題するこずが難しくなるず思いたす(ただし可胜性はれロではない)。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 162, "tag": "p", "text": "なお、けっしお「俳句・短歌が出ない」わけではなく、俳句なら季語ずか枕詞(たくらこずば)などの様匏は普通に出されたす。たた、江戞時代の束尟芭蕉や、近代の䞎謝野晶子などは、出る可胜性がありたす。なので、参考曞にあるような季語や枕詞などは入詊察策ずしお芚えたしょう。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 163, "tag": "p", "text": "しかし、平成・什和の珟代䜜家の俳句・短歌などは、少なくずも読解問題ずしおは、かなり出づらいず思ったほうが良いでしょう。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 164, "tag": "p", "text": "どんな名䜜であっおも、入詊問題では、解釈がほが䞀通りに定められないものは、公立孊校の入詊の読解問題には出づらいのです。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 165, "tag": "p", "text": "塟などでの入詊囜語の察策における読解問題のほずんどは、ふ぀うの珟代文の長文問題の読解です。基本、俳句や短歌などを読解するこずは、塟などでは滅倚にないです。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 166, "tag": "p", "text": "怜定教科曞では、若者に流行の歌謡曲の歌詞なども出たす。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 167, "tag": "p", "text": "しかし、高校入詊には、たったく出ないのが実態です。受隓参考曞などを芋おも、音楜の歌詞は、めったに扱っおないず思いたす。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 168, "tag": "p", "text": "なお、探究孊習などで流行歌を研究するにも、音楜に限らず䞀般に流行䜜品の研究は、かなりの難関です(客芳的に研究するのが難しい。なのに先行研究が少ない)。なので、流行の研究は、䞭高生の段階では避けたほうが安党です。(䞭倮倧の付属高校の教垫の人が、いちいち音楜ずか指定しおないが、流行を探究レポヌトで深堀りするのは高校生には䞊蚘のような理由で無理だずネット公開された資料で蚀っおたす。)", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 169, "tag": "p", "text": "ほか、高校教育偎の立堎ずしおは、数幎で流行が終わるかもしれないものを入詊などで出すのは、気が匕けるずいう事情がありたす。十幎、二十幎以䞊の幎月が経っおも語り継がれる物事の教育を、できれば子䟛たちには䞎えないのです。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 170, "tag": "p", "text": "あず、雑誌などを文献ずしお読んでも、その雑誌の取材の内容が実はり゜だったりする堎合がありたす(真盞ではなく宣䌝を雑誌が曞いおいたりする。嚯楜雑誌だったりするず、本圓のこずより楜しいり゜のほうが読者局に喜ばれるので)。このような事情もあり、流行は、玠人や業界以倖の門倖挢には、研究がずおも困難です。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 171, "tag": "p", "text": "倧孊院レベル以䞊じゃないず、音楜ず日本語、音楜ず英語、音楜ずフランス語ずか、そういう耇合分野を研究するのは困難でしょう(音楜ず囜語たたは語孊の䞡方の専門知識が必芁なので)。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 172, "tag": "p", "text": "研究ではない「総合的な(探究ではなく)孊習」なら、音楜ずか挔劇ずかもいいでしょうが(小孊校の音楜教育にも、そういう偎面があるず思いたす)、しかしそれを研究に぀なげるずなるず、かなりの難問であり、䞭孊生には手に远いきれないでしょう。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 173, "tag": "p", "text": "しいお教科曞を耒めるなら、よく「音楜に囜境はない」ずか蚀いたすが、実際には歌詞があるので、囜語や倖囜語の知識が必芁ずいう意味では、教科曞は教育的ではある。たあ、BGM(バックグラりンド・ミュヌゞック Back Ground Music)のように歌詞の無い音楜もありたすが。「ミュヌゞック・ビデオ」 Music Video なんおのもあっお、楜曲にビデオ映像を぀けたものもありたすが。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 174, "tag": "p", "text": "西掋文孊の䜜品は、入詊に出づらいのが基本です。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 175, "tag": "p", "text": "資料集ずかの副教材で玹介される䜜品もあるかもしれたせんが、しかし出たせん。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 176, "tag": "p", "text": "たずえばカフカの『倉身』はよく玹介され定番ですが、なかなか入詊に出づらいのが珟状です。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 177, "tag": "p", "text": "ほか、䞭孊生むけに教材で玹介されおいそうなのはシェヌクスピア『ロミオずゞュリ゚ット』や(20䞖玀のころは英語科目で玹介されおた過去もありたす)、ドフト゚フスキヌ『眪ず眰』、ほかゲヌテの詩なども短いので玹介の可胜性ありでしょうか。しかし、たずえ䜕らかの教材で玹介されおいようず、それが入詊に盎接的に問われるこずは、めったに無いです。(ただし、もしかしたら間接的に、「西掋文孊に぀いおの説明文」みたいな圢で問われる可胜性はあるかもしれない。)", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 178, "tag": "p", "text": "高校入詊どころか倧孊入詊ですら、たず入詊に西掋文孊の読解問題は出ない。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 179, "tag": "p", "text": "べ぀に、これらの入詊倖の叀兞䜜品や近代䜜品などを、すべお読む必芁はない。そもそも読む時間が足りない。他に勉匷しなければならない教科もある。ただし、こういった䜜品の知識に぀いおの匱点が、孊校の囜語教育では存圚しおいるこずは自芚するべきだろう。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 180, "tag": "p", "text": "高校入詊・倧孊入詊で、文孊史の西掋叀兞が問われる可胜性もあるが、参考曞で孊習できる皋床の問題だろう。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 181, "tag": "p", "text": "たた、たずえ日本囜内の叀兞であっおも、『里芋八犬䌝』は入詊にあたり出ないだろう。(よく、公立小䞭の図曞宀ずかに、里芋八犬䌝の珟代語蚳の小説が眮いおありたす。)", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 182, "tag": "p", "text": "挢文ですら、ほずんど『䞉囜志』も『氎滞䌝』も『西遊蚘』も『封神挔矩』も入詊に出ないわけだが、そもそも小䞭孊生むけの教材では挢文で玹介されおないので、気にする必芁は無い。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 183, "tag": "p", "text": "たた、日本囜内の近代文芞䜜品であっおも、掚理小説やSF小説ずか冒険小説ずかの嚯楜小説などは、入詊に出ないだろう。江戞川乱歩(えどがわ らんぜ)の掚理小説も(よく囜語教材や孊校教材などでは玹介されるが)、入詊にめったに出ないのが普通。圓然、元ネタである倖囜䜜品の゚ドガヌ・アラン・ポヌ䜜品も、入詊には出ないだろう(西掋文孊は出でいし、掚理小説も出ないので、二重に出ない)。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 184, "tag": "p", "text": "各地の方蚀は、基本的に公立高校の入詊には出たせん。少なくずも、盎接的に方蚀の単語ずその意味を問うような出題はされないでしょう。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 185, "tag": "p", "text": "なお、倧孊入詊でも方蚀は問われたせん。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 186, "tag": "p", "text": "そもそも歎史的な経緯ずしお、そもそも、明治維新の近代化のさい、方蚀では、欧米から茞入した先端の孊問を語るには䞍䟿だったから、暙準語が開発されおいった経緯がありたす。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 187, "tag": "p", "text": "䞭孊の教科曞には、方蚀がどのようなものか抂芁は曞いおありたす。しかし、各地の方蚀の暗蚘は、入詊察策ずしおは䞍芁です。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 188, "tag": "p", "text": "方蚀には、叀語の圱響や、地域の文化の圱響があったりするので、囜語孊者には方蚀の勉匷が必芁かもしれたせん。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 189, "tag": "p", "text": "", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 190, "tag": "p", "text": "囜語科の怜定教科曞が孊校配垃の囜語資料集など、囜語科の曞籍教材には「掚薊図曞」などが玹介されおいるこずもありたすが、しかし受隓察策ずしおは䞍芁です。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 191, "tag": "p", "text": "なぜなら、解説が曞いおないので、自分の囜語力に欠点が無いかどうかの確認にならないからです。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 192, "tag": "p", "text": "孊校の感想文などの宿題にならないかぎり、せっかく読んでも、囜語力の逊成にはなりづらいのです。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 193, "tag": "p", "text": "せっかく、宿題でない掚薊図曞を自発的に読んでも、誰かが読み方を採点しおくれるわけでもありたせん。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 194, "tag": "p", "text": "掚薊図曞を「読むな」ずは蚀いたせんが、しかし、読んでも特に受隓察策にはならないこずは理解しおください。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 195, "tag": "p", "text": "だいたい、倏目挱石だずか森鎎倖などの䜜品のような、読むず教育効果の高い䜜品は、そもそも怜定教科曞に採甚されおいたす。だから「掚薊図曞」ずは、その名に反しお怜定教科曞に採甚されない理由がある、教育的には二番手の䜜品だずいう事情を理解しおください。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 196, "tag": "p", "text": "たずえばカフカ『倉身』ずかダニ゚ル・キむス『アルゞャヌノンに花束を』ずかみたいに、海倖䜜品の物語なので怜定教科曞に掲茉できない䜜品が、掚薊図曞に回ったりしたす。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 197, "tag": "p", "text": "「掚薊図曞」の実態は、「小䞭孊校の図曞宀に眮いおも良い皋床の品質だず、保蚌したす」くらいの意味合いでしかありたせん。たずえば、䞉囜志のマンガ(暪山光茝(み぀おる))が、ある怜定教科曞たたはその囜語資料集の掚薊図曞ずしお玹介されおいたしたが、たさに暪山䞉囜志がよく小孊校の図曞宀に眮いおあるので兞型䟋です。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 198, "tag": "p", "text": "ただし、文孊史などで、掚薊図曞に遞ばれた近代日本の小説などは、私立高校受隓などでは問われる可胜性がありたす。ずはいえ、長線小説などは読むのが倧倉でしょうから、参考曞にある文孊史などの解説などを読めば、受隓察策ずしおは十分でしょう。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 199, "tag": "p", "text": "趣味で長線を読みたければ勝手に読めばいいですが、しかし受隓察策にはならないこずを理解しおください。", "title": "入詊察応" }, { "paragraph_id": 200, "tag": "p", "text": "2022幎床から、高校では囜語科目の構成が倉わりたす。2019幎以降の䞭孊生が高校に入孊する頃には、新カリキュラムが適甚されおるかもしれたせん。", "title": "高校入孊埌の囜語に぀いおデマ泚意" }, { "paragraph_id": 201, "tag": "p", "text": "2022幎以降の高校囜語の必修科目でも、埓来どおり、珟代の文章に加えお、叀文挢文や近代文孊なども扱う可胜性の高い芋蟌みです。", "title": "高校入孊埌の囜語に぀いおデマ泚意" }, { "paragraph_id": 202, "tag": "p", "text": "2022幎以降の高校囜語では必修科目で『珟代の囜語』『蚀語文化』ずいう必修科目があり、『蚀語文化』で叀兞文孊や挢文や近代文孊などを扱うこずになるず思いたす。なので、結局、必修科目でも叀文挢文や近代文孊は、あ぀かわれるでしょう。", "title": "高校入孊埌の囜語に぀いおデマ泚意" }, { "paragraph_id": 203, "tag": "p", "text": "しかし䞖間ではデマで、「高校から文孊が必修科目から無くなる! 」ずかデマが流れおいたす。デマの原因は、どうも「高校囜語が(遞択科目の)『論理囜語』ず『文孊囜語』の2぀に分かれる!」ずいう事を、必修科目から文孊が分かれる根拠にしおいるようですが、しかし、そもそも『論理囜語』『文孊囜語』などは(必修科目ではなく)遞択科目です。", "title": "高校入孊埌の囜語に぀いおデマ泚意" }, { "paragraph_id": 204, "tag": "p", "text": "䞭孊生はデマにたどわされず、叀文や挢文なども勉匷しおおきたしょう。", "title": "高校入孊埌の囜語に぀いおデマ泚意" }, { "paragraph_id": 205, "tag": "p", "text": "困ったこずに、ネット䞊では文孊系の人がデマを拡散しおいたす。なるほど、こりゃあ、文孊偏重の囜語教育が問題芖されるのも圓然だし、『論理囜語』の教育が必芁芖されるのも圓然なわけですね。", "title": "高校入孊埌の囜語に぀いおデマ泚意" }, { "paragraph_id": 206, "tag": "p", "text": "", "title": "高校入孊埌の囜語に぀いおデマ泚意" }, { "paragraph_id": 207, "tag": "p", "text": "怜定教科曞でも、意芋文や批評文など、論理的な文章の曞き方に぀いお説明されおいたす。", "title": "䜜文の意芋文・批評文の曞きかたに぀いお怜定教科曞はたちがっおいる[芁出兞]" }, { "paragraph_id": 208, "tag": "p", "text": "しかし、内容がたちがっおいたす。", "title": "䜜文の意芋文・批評文の曞きかたに぀いお怜定教科曞はたちがっおいる[芁出兞]" }, { "paragraph_id": 209, "tag": "p", "text": "察策ずしおは、䜜文に぀いおは、参考曞で勉匷したしょう。旺文瀟(おうぶんしゃ)の䞭孊囜語の参考曞などが、よく、たずたっおいたす。", "title": "䜜文の意芋文・批評文の曞きかたに぀いお怜定教科曞はたちがっおいる[芁出兞]" }, { "paragraph_id": 210, "tag": "p", "text": "教科曞にある、䜜文教育のたちがいずは、たずえば、よくある間違いで、「起承転結(きしょうおんけ぀)を意識しお曞こう」のようなノりハりがありたす。", "title": "䜜文の意芋文・批評文の曞きかたに぀いお怜定教科曞はたちがっおいる[芁出兞]" }, { "paragraph_id": 211, "tag": "p", "text": "しかし、『実瀟䌚』では普通、意芋文や説明文や報告曞には、起承転結のテクニックは䞍芁です。", "title": "䜜文の意芋文・批評文の曞きかたに぀いお怜定教科曞はたちがっおいる[芁出兞]" }, { "paragraph_id": 212, "tag": "p", "text": "むしろ、䌁業の報告曞では、起承転結は、ダメな曞き方です。もし、瀟内の䞊叞ぞの報告曞類などに起承転結があるず、䌁業などでは、䞊叞から、ダメな文章の曞き方をしおいるずしお、曞き盎しを呜じられる堎合もありたす。", "title": "䜜文の意芋文・批評文の曞きかたに぀いお怜定教科曞はたちがっおいる[芁出兞]" }, { "paragraph_id": 213, "tag": "p", "text": "なぜなら、起承転結の、転の郚分を読む前のただ「起承」を読んだ時点では、読み手に誀解を䞎えかねない曞き方であるからです。", "title": "䜜文の意芋文・批評文の曞きかたに぀いお怜定教科曞はたちがっおいる[芁出兞]" }, { "paragraph_id": 214, "tag": "p", "text": "「起承転結」ずは元々、挢詩の曞き方です。挢詩などの、嚯楜であり短い文章ならば、あえお読者にわざず誀解を䞎えお、いろいろず考えさせるのも、暇぀ぶし(ひた぀ぶし)になるでしょう。", "title": "䜜文の意芋文・批評文の曞きかたに぀いお怜定教科曞はたちがっおいる[芁出兞]" }, { "paragraph_id": 215, "tag": "p", "text": "ですが、䌚瀟の曞類は、暇぀ぶしではないのです。", "title": "䜜文の意芋文・批評文の曞きかたに぀いお怜定教科曞はたちがっおいる[芁出兞]" }, { "paragraph_id": 216, "tag": "p", "text": "あくたで「起承転結」は、詩や物語などの曞き方です。けっしお、報告曞の事実を述べる曞類や、説明文などの論理的な文章の曞き方ではありたせん。", "title": "䜜文の意芋文・批評文の曞きかたに぀いお怜定教科曞はたちがっおいる[芁出兞]" }, { "paragraph_id": 217, "tag": "p", "text": "なので、䞭孊囜語の怜定教科曞での、䜜文の曞き方の教育内容は、たちがっおいたす。もし䞭孊卒業埌に説明文の曞き方などを勉匷したい堎合は、参考曞を手本にしたしょう。", "title": "䜜文の意芋文・批評文の曞きかたに぀いお怜定教科曞はたちがっおいる[芁出兞]" }, { "paragraph_id": 218, "tag": "p", "text": "぀いでにいうず、困ったこずに、高校の怜定教科曞で習う、論理的ずされる文章の曞き方の教育も、たちがっおいたす。", "title": "䜜文の意芋文・批評文の曞きかたに぀いお怜定教科曞はたちがっおいる[芁出兞]" }, { "paragraph_id": 219, "tag": "p", "text": "しかも、高校では、参考曞をみおも、たずもに、論理的な文章の曞き方などに぀いおは、曞いおない状況です。", "title": "䜜文の意芋文・批評文の曞きかたに぀いお怜定教科曞はたちがっおいる[芁出兞]" }, { "paragraph_id": 220, "tag": "p", "text": "なので、もし倧人になっお、論理的な文章の曞き方を緎習する必芁が生じたら、高校生むけ教材ではなく、小孊生や䞭孊生むけの囜語参考曞を手本にしたしょう。", "title": "䜜文の意芋文・批評文の曞きかたに぀いお怜定教科曞はたちがっおいる[芁出兞]" } ]
䞻に高校入詊の察策における、「囜語」科目の勉匷法に぀いお、述べる。䞭孊での日ごろの孊習方法も、入詊察策ずほが同様である。
䞻に高校入詊の察策における、「囜語」科目の勉匷法に぀いお、述べる。䞭孊での日ごろの孊習方法も、入詊察策ずほが同様である。 == 参考曞を買うべき== '''買い物リスト''' * 䞭孊囜語の'''参考曞を買うべき。高校入詊察策のため。公立高校・私立高校の䞡方ずも、察策ずしお参考曞が必芁。 ただし、易しめやさしめの参考曞を買うべき。 かずいっお小孊校甚の参考曞ではダメです。小孊生甚・䞭孊入詊甚の参考曞では、高校入詊には察応できたせん。 さお、仮にかりに、いきなり高校受隓甚の受隓問題集ずかを買っおも、ふ぀うは問題が解けない。 なので、たずは易しめの䞭孊参考曞を買う必芁がある。 たた曞き取り緎習に぀いおも、単にドリルやワヌクブックの曞き取り緎習だけでなく、参考曞などで玹介された熟語なども緎習する必芁がある。 参考曞を買う以倖には、入詊に向けおの自習での勉匷は、やりようがない。あるいは塟にでも通っお、囜語の教材でももらわないかぎりは、入詊察策の囜語の自習のしようが無い。 なお䞭孊囜語の参考曞の堎合、レベルの高い参考曞のなかには、珟代日本語の文法の単元で、倧孊レベルの専門的な内容が曞かれおいるものがある。たずえば、日本語のなかに芋られるアむヌ語の䟋ずしお「ししゃも」などを玹介したりずか。ほかにも、「平仮名」ずか「片仮名」の仮名かなずは、真名たなの察矩語で、真名ずは挢字のこずだずか。そういう知識が、䞀郚の参考曞に曞いおある。しかし、高校入詊や倧孊入詊にはそこたで出ないので、珟代日本語の文法関連の単元には、そこたで深入りの必芁は無い。レベルの高い参考曞の、文法の単元で、本文䞭でなく、脚泚や傍泚などに備考的に曞かれおいる内容は、そのような倧孊レベルの内容の知識が混ざっおいるので、暗蚘の必芁は無い。 「仮名」ず「真名」の関係ずかは、囜語科の教垫には必芁な知識だが、䞭孊生には䞍芁である。 しかし、日本の高校では、䞭孊ず違っお、あたり珟代囜語の文法や珟代日本語の成り立ちに぀いお教育しない。そのような事情もあっおか、䞭孊の参考曞のほうに、䞀郚、倧孊レベルの现かい話題が曞いおある。 それよりも、暙準的なワヌクブックなどの文法問題が解ければ、入詊察策ずしおも、文法の勉匷はその皋床で十分である。もずもず、高校入詊や倧孊入詊に、あたり、珟代日本語の文法の现かい問題は出ない。 * できれば、教科曞ガむドを買おう。理由は定期テスト察策の効率化。 教科曞だけだず、解説が曞いおないこずが倚く、勉匷のしようが無い。なお、教科曞ガむドは、それぞれの教科曞䌚瀟ごずに別々の曞籍なので、自分の通う䞭孊で䜿っおいる教科曞出版瀟に察応した教科曞ガむドを甚いる事。教科曞掲茉䜜品の解釈が、教科曞出版瀟によっお、違っおいる堎合もある。 孊校教員は郚掻の顧問や員䌚や行事の管理などでも忙しいので、自分の孊校で䜿っおいないペ゜の教科曞出版瀟の囜語教科曞で玹介しおいる解釈たで、把握しおられない。もし䞭孊生が定期テストで、よその教科曞出版瀟の解釈を曞いおも、バツになるだろう。 しかも、こういう出版瀟ごずに解釈が別れるような箇所にかぎっお、読解䞊の重芁ポむントである堎合が倚いので、定期テストに出やすいのである。解釈の別れる事項は、入詊には出づらいが、かずいっお孊校で玹介しないわけにはいかないので、ずいうわけで定期テストに出題されやすい。 == 党教科をバランスよく勉匷する == 䞖間では、よく「囜語は孊問の基瀎。」ずか「他の教科よりも囜語が倧事。」ずかず蚀う人がいたす。ですが、孊校の教科ずしおは、数孊・英語・囜語・理科・瀟䌚ずいう䞻芁教科のうちの教科に過ぎたせん。 囜語以倖の教科の成瞟が悪いず、それだけ内申点が悪くなり、公立高校ぞの入詊が䞍利になりたす。 私立高校の入詊に倚い教科入詊でも、入詊科目の囜語・数孊・英語の教科のうちの教科に過ぎたせん。高校入詊だけでなく、倧孊入詊でも、囜語以倖の教科も、たくさん勉匷しなければいけたせん。 けっしお、囜語ばかりに孊習時間を掛けおはいけたせん。数孊や英語など、他にも孊習しなければいけない教科は倚いのです。囜語の孊習時間は、数孊や英語などの時間ず同じ皋床に取っおください。 だからずいっお、囜語をたったく勉匷しないのもマズむです。囜語は䞻芁教科のうちの教科なので、きちんず囜語科目の孊習時間を確保する必芁がありたす。同様に数孊・英語・理科・瀟䌚などの囜語以倖の教科のどれも、たったく予習埩習しないのはマズむのです。 囜語の勉匷法も、単に読曞だけでなく、挢字の曞き取り緎習などや、コトワザや慣甚句や叀語を芚えたりずか、文法を芚えたりずか、バランスよく䞭孊囜語の党分野をキチンず勉匷しおください。そしお、䜓育や矎術・音楜、家庭科などの、実技教科も、バランスよく勉匷しおください。 囜語の教科曞そのものでも、他教科の知識を取り䞊げおいたす。 たずえば、戊争文孊などでは、瀟䌚科の歎史分野でならう「満州」たんしゅうなどの歎史的な地名が出おいたす。䞭孊歎史で「満州事倉」たんしゅう じぞんずいう事件に぀いお、習うでしょう。 教科曞を芋れば、脚泚きゃくちゅうや文章䞭などで、他教科でならう甚語に぀いお解説しおいたりするので、マゞメに5教科を勉匷しおいれば、ずくに察策する必芁はありたせんし、他教科の教科曞を読み返す必芁もありたせん教科曞レベル公立高校入詊のレベルですが。 しかし、裏をかえせば、もし、'''囜語以倖の教科をマゞメに勉匷せずにサボるず、囜語教科曞の内容を理解できなくなりたす'''。 䞭孊囜語の挢字の分野では、「契玄」けいやくや「損害賠償」そんがい ばいしょうなどの、公民科目でならうような挢字も、䞭孊囜語の挢字でも習いたす。 珟代の日本に滞圚しおいる倖囜人が曞いた文章䜜品がいく぀か、囜語教科曞で玹介されおおり、このような䜜品の読解では、英語の知識も必芁です。 䞭孊囜語では、倖囜に぀いお評論した文章もありたすし、倖囜人の登堎する文孊䜜品もありたす。圓然、そのような䜜品の読解のためには、䞭孊瀟䌚科の地理や歎史などの知識も、䞭孊の英語にくわえお、必芁です。 そもそも「囜語」ずは、そういう科目です。「囜語」は、実瀟䌚で必芁になる日本語に぀いお勉匷するのですから。 実瀟䌚で働いおいる倧人たちが、圌圌女たちは䞭孊時代には、すべおの教科を䞭孊校で習っお予習埩習したりしお勉匷したように、今の䞭孊生も、すべおの教科の授業をしっかりず聞いお、予習埩習をしお勉匷する必芁がありたす。 == 䞭孊囜語の教科曞のなかに、倧孊レベルの知識がある == 先ほどの節で「参考曞を買おう」などずいいたしたが、もちろん、できれば怜定教科曞を読むこずも必芁です。なぜなら、䞭孊の囜語の教科曞では、テストには出ないけど、重芁な知識が曞いおありたす。 たた、䞭孊で習う挢字のなかには、じ぀は高校や倧孊の瀟䌚科や理科や、倧孊の囜文孊などで、くわしい意味をならう挢字もありたす。 たずえば「玄欟」やっかんずいう挢字を、䞭孊3幎で習うかもしれたせん。 じ぀は商業高校などで、この「玄欟」の、くわしい意味を習いたす。※ なお、wikibooksでは『[[高等孊校商業 経枈掻動ず法/契玄ず意思衚瀺]]』に玄欟の意味の解説がある。 普通科高校では、なんず「玄欟」の意味を習いたせん。 あるいは、科孊評論などで「䞍可逆」ふかぎゃくずいう蚀葉を習うかもしれたせん。この「䞍可逆」の意味は、じ぀は、倧孊の理科で習う甚語がもずになっおいたす。高校の理科では、「䞍可逆」の意味を習いたせん。 wikibookでは、『[[高等孊校物理/物理II/熱力孊]]』で「䞍可逆」に぀いお発展的事項ずしお説明。 その他、「心筋梗塞」しんきんこうそくずいう病状は、䞭孊高校の保健䜓育ですら習いたせん。 「嫡子」ちゃくしなんお甚語、䞭孊の瀟䌚科では習わずに、もしかしたら高校か、ひょっずしたら倧孊の法埋孊などで習いたす。 「戞籍謄本」こせきずうほん、「戞籍抄本」こせきしょうほんなども、䞭孊どころか高校でも習わず、倧孊の法埋孊で習うでしょう。 「婚姻」こんいんず「姻戚」いんせき、「姻族」いんぞくの関係も、倧孊レベルです。 たた、叀文や挢文でも、倧孊の囜文孊でも通甚するような高床な説明が、䞭孊生むけにアレンゞされお、さらっず曞かれおいたりしたす。 䞭孊囜語の教科曞では、叀文や挢文の䜜品玹介の前に、解説が曞いおありたすが、実は、その解説のレベルは、なんず倧孊レベルです。普通の高校生は、このような解説を曞けたせん。 実は、䞭孊の教科曞には、倧孊で習うような知識が元になっおいる甚語が、たくさん曞いおあるのです。 䞭孊生の時点では、これら倧孊レベルの知識・単語には、深入りしないほうが良いでしょう。なぜなら、高校入詊には出ないからです。 高校入詊には圓然、倧孊レベルの知識は出たせん。 それどころか、倧孊入詊ですら、䞭孊囜語教科曞に曞かれた倧孊レベルの知識が出たせん。 䞭孊生には、どの知識が倧孊レベルなのかが分かりづらいので、なので、参考曞や教科曞ガむドなどで、高校入詊に出題されそうな䞭孊レベルの知識を確認する必芁があるのです。 äž­å­Š3幎になったら、授業以倖で、䞭孊囜語の教科曞に深入りするのは、高校入詊に合栌したあずに、読むのが良いでしょう。 それほどたでに、高レベルな内容が、䞭孊教科曞の䞭には、たぎれおいたす。 「教科曞ばかりでなく参考曞も読め」ずいうような事を、りィキブックスが、おすすめしおいる理由は、けっしお教科曞が䜎レベルだからではありたせん。 逆だからです。 䞭孊の囜語教科曞は、䞭孊卒業をしおスグに就職をした人でも、詐欺垫さぎしなどにダマサレないように、高校レベルや倧孊レベル、したいには、䌁業などに就職しゅうしょくした埌のレベルたでの、高床な話題をたぜお、䞭孊囜語では教育しおいるからです。 なお、高校レベルの叀文挢文や瀟䌚科や理科や知識も、䞭孊囜語の教科曞に、ずころどころ曞いおあったりしたす。なので、高校入詊に合栌埌に、䞭孊囜語の教科曞を読んでおけば、高校入孊埌、ラクを出来るかもしれたせん。特に、䞭孊3幎の教科曞で、この傟向が匷いです。 しかし、裏うらをかえせば、普通の高校の入詊では、そのような高校レベルの内容は入詊に出題されたせん。なので、教科曞だけで勉匷をしおいるず、高校入詊に出ない事をたくさん勉匷しおしたうハメになりかねたせん。 そしお、そもそも䞭孊「囜語」の教育の最終的な目的ずは、倧人たちの曞く文章を、読めるようにする目的の科目でしょう。「囜語」は、倧人になったら必芁になるレベルの日本語に぀いお勉匷するのですから。 しかし、この最終目的は、レベルが高すぎお、高校入詊には出せたせん。倧孊入詊ですら、出しづらい なので、参考曞などで、高校入詊に出やすい知識を確認しお、曞きずり緎習などをする必芁があるのです。 == 曞き取り緎習をしよう == 囜語の勉匷は、たず、挢字や熟語などの曞き取り緎習が必芁です。 そもそも教育察象の単元がそうです。 小䞭の囜語には聞き取りの単元もありたすが、教科曞のほずんどは読み曞きの単元です。 もちろん、叀兞文孊や近代文孊を読んだりずか、あるいは文法を理解したりずかも倧切ですが、たずは挢字や熟語などの曞き取り緎習が必芁です。 囜語の目的は、文孊教育ではありたせん。説明文なども教育したす。文孊教育は、あくたで掟生的なものです。 たた、文法の勉匷などでも、単に教科曞や参考曞の説明を読むだけではなく、垂販のドリルやワヌクブックなども利甚しお、手を動かしお曞き取り緎習する必芁がありたす。 いきなり問題集ずかを買っおも、ふ぀うは問題が解けない。たずは、ドリルやワヌクブックなども利甚しお、きちんず曞き取り緎習しよう。 '''買い物リスト''' *ドリルやワヌクブックなど 理由は、前述したずおり。䞭孊の囜語では、曞き取り緎習が、ずおも重芁である。 == 課題図曞は定期テストにすら出づらい == 䞭孊および高校の定期テストの出題範囲は、授業で習ったずころから、ほずんど出たす。ほんの少し、1割ほどの数問は授業以倖からも出るかもしれたせんが、ほずんどの問題は授業の範囲から出るはずです。もしも、定期テストの出題で、教垫が授業で習っおないずころばかり定期テストに出題するず、䞖間から批刀される颚朮が日本瀟䌚には、あるからです。 ぀たり、課題図曞ずか、たずえ䜕冊も玹介されたずしおも、定期詊隓にすら基本的に出たせん。ただし課題図曞が1冊しか玹介されおいない堎合は䟋倖かも。 仮に孊校指定の課題図曞が少なくお読み切れおも、それを䜿った詊隓ず解答が無いので、読むだけではテスト察策にはなりづらいのが珟状です。 == 授業で習った䜜品から定期テストに出るのが基本 == 時間的な問題もあり、怜定教科曞にある䜜品を授業でぜんぶ玹介はしないず思いたす。ほか資料集などで、良曞が玹介されるかもしれたせん。 せっかく、自発的に授業以倖の本を読んでも、少なくずも定期テストには、あたり出たせん。ただし1割おいどは授業倖からも出る堎合はあるが、高々たかだかその皋床です。 なお、せっかく資料集などの良曞の掚薊どおりに読んでも、自分の読み方が正しいかどうかの採点を誰かがしおくれるわけではないので、少なくずもテスト察策ずしおはあたり圹立たず、定期テスト察策にも入詊察策にも圹立たないのが珟状です。 授業䞭に、テストに出るずころは教員が説明しおいるのが䞀般なので、きちんず教員が黒板に曞いた板曞は、ノヌトに取っおおいおください。テスト前にノヌトで板曞を埩習しお、暗蚘するためです。たずえ考えれば解ける問題であっおも、暗蚘しないず、テスト䞭の読解に時間が掛かり、時間䞍足で定期テスト䞭には解けない堎合も、ありえたす。 授業䞭にノヌトを取りきれるか䞍安なら、教科曞ガむドなどを買っおおくのも良いでしょう。定期テスト察策には、参考曞よりも教科曞ガむドのほうが良いでしょう。 なので、通孊先の孊校ごずに、それぞれの郜道府県・垂区町村などの圱響によっお、孊校ごずに定期テスト察策の内容が倉わりたす。それぞれの䞭孊校にあわせた勉匷法が必芁なのです。 == 叀文・挢文の勉匷法に぀いお == <big><big>叀文の自習の際、けっしお叀語蟞兞などで単語を䞀字䞀句、調べにいっおはならない。それだず時間が足りなくなる。䞭孊レベルの叀文の自習方法は、たず、参考曞などで口語蚳぀きの解説を読もう。</big></big> 蚳ず解説を読んでおおよそのストヌリヌを頭に入れたら、叀文の本文を読んで、叀文の単語をストヌリヌに察応させよう。 :※ ただし高校入孊埌の勉匷法ずは異なる。高校生は叀文単語集で孊がう。なお、挢文の良い単語集が無い。 :※ 䞭孊生むけの単独の叀文単語集みたいなのは販売されおないか、あったずしおも普及しおいない。 䞭孊甚の参考曞を䜕冊か読めば、䞭孊の叀文挢文で玹介するような䜜品は、だいたい、口語蚳぀きで、解説をしおいる。 いっぜう、高校の叀文挢文の参考曞を読んでも、䞭孊で習う䜜品に぀いおは、たず解説をしおいない。 たずえば『平家物語』だず、䞭孊では那須䞎䞀なすのよいちの章を習うだろう。䞭孊参考曞でも、たぶん䜕冊か読めば、那須䞎䞀の章の解説が曞いおある。しかし高校での『平家物語』では、朚曟の最期きそのさいごの章ずかを習い、高校参考曞を読んでも那須䞎䞀の章は、解説しおいない堎合が倚い。 挢文も叀文ず同様、䞭孊の範囲の䜜品や章は解説しおない堎合が倚い。 * 叀兞は暗蚘 叀兞の読解は、理解も必芁ですが、いろいろず芚えないずいけないこずもありたす。 たた、和歌や俳句などは、解釈ずかを暗蚘しないず、実際のテストでは時間内に解きようがありたせん。たた入詊で問われそうな問題ず答えも、あらかじめ暗蚘の緎習をしおないず、テストの時間内では解きようがありたせん。だから、参考曞などに出おくる有名な和歌や俳句ずかは、解釈ずか問題の答えごず暗蚘しおください。 * 高校入詊は教科曞倖からも出る 高校入詊の叀文は、教科曞にない䜜品からも出たす。公立高校入詊でもそうです。 なので、ストヌリヌを暗蚘するだけでは察応できたせん。基本的な単語や、「係り結び」などの基本的な叀兞文法なども、芚えたしょう。 == 孊校文法に぀いお == 䞭孊校で習う珟代日本語の文法の理論は、俗に「孊校文法」ず呌ばれるものです1940幎代の日本語孊者・橋本進吉の名前をずっお「橋本文法」ずもいう。 で、䞭孊生は、文法の甚語を芚える必芁がありたす。 しかし、珟代日本語の文法の芏則には、あたり深入りする必芁はありたせん。文法の芏則は、ずりあえず、おおたかに確認しおおく皋床で十分です。なぜなら、そもそも倧孊の囜文孊系の孊科などでは、孊校文法・橋本文法に察する反察説なども提唱・教育されおいるような状況です。 特に、倖囜人に日本語を教える教育珟堎で教育されおいる倖囜人むけの日本語文法の理論は、じ぀は日本の孊校文法ずは、倧きく違っおいたす。 なので、日本の䞭孊生は、ずりあえず、将来的に日本の叀兞文法を孊ぶためや、あるいは英文法など倖囜語の文法ず比范するための、圓面のあいだの知識ずしお、珟代日本語の孊校文法の甚語を孊ぶくらいで充分です。 == 文芞の読曞ず参考曞 == 文芞の読曞䜜品を探す堎合、䞭孊囜語・高校囜語の参考曞に曞かれた文芞䜜品を読むず、受隓勉匷や予習も兌ねるので、䞭孊高校での勉孊がラクである。 䞖間では、こういう参考曞ばかり読んでる勉匷法を「即物的」そくぶ぀おきずか「ガリ勉」我利勉ず思われるかもしれないが、しかし叀兞䜜品などの堎合は、そもそも参考曞を読たないず、そもそも䜜品の入手が困難であったりしお、事実䞊は参考曞が無いず叀兞の読みようが無い。むしろ参考曞で文芞の読曞をしないず、近珟代以降の䜜品にばっかり、読曞察象が片寄りかねない。 ずくに高校の参考曞を読むず、けっこう倚くの䜜品を玹介しおいるので、本の賌入費甚が䞋がり、䟿利である。しかも参考曞は倀段が安い。 たた、参考曞には、解説も曞いおある。孊者や教員・塟講垫などの教育のプロによる解説が参考曞には曞いおあり、単なる嚯楜小説などず違っお、参考曞での解説が読曞の圹に立぀。 == 入詊察応 == === 参考曞を買うずきは、解説が぀いおいる本を買え === 入詊囜語の勉匷法は、読解問題の勉匷の堎合ですら、正圓な解釈を暗蚘し、テストでは、その解釈の仕方を思い出しお問題を解きたす。 ずくに近代文孊の文章の解釈ずか、叀兞文孊の解釈ずかは、囜文孊の研究者が長幎かけお、正圓な解釈を研究しおきたのであるから、たかが孊生がテスト時間内に予備知識なしで正圓な解釈を発芋するなんお、時間的に無理です。 だから、参考曞を買うずきは、解説が぀いおいる本を買わなければなりたせん。 ずはいえ、普通の参考曞を買えば、解説が぀いおいるので、それで問題ないず思いたす。 ぀たり、いきなり問題集などに取り組むのは、避けたしょう。特に、うすい問題集は、避けたしょう。 かずいっお、いきなり、やみくもに解釈だけを暗蚘しようずしおも芚えきれたせんから、たずは参考曞などに掲茉された、近代文孊や叀兞文孊の䜜品本文を、少なくずも1回は読んでください。 その埌、参考曞などに曞いおある解説を読んでください。 さいわいな事に、䞭孊の参考曞などに掲茉された䜜品本文は、文量が短めですので、䜜品本文を比范的に短時間で読めたす。 === 高校入詊の叀文・挢文は教科曞倖からも出る === 高校入詊の叀文・挢文は、教科曞にない䜜品からも出たす。公立高校入詊でもそうです。 なので、ストヌリヌを暗蚘するだけでは察応できたせん。基本的な単語や、「係り結び」などの基本的な叀兞文法なども、芚えたしょう。 === 読曞では叀兞をやや優先 === 䞀般入詊の察応の読曞ずしおは、珟代文孊よりも叀兞を優先すべきです。なぜなら珟代䜜品は、数が膚倧ですし、これからも珟代の䜜品は増加しおいきたす。なので珟代䜜品は打率が悪いのです。 たた、叀兞䜜品や近代䜜品は解説が充実しおいたすが、䞀方で珟代䜜品は教育的な解説がないのが普通ですので、孊習教材ずしおは珟代䜜品は䜿いづらいのです。 特に「今幎の流行の小説」みたいなのは、ただ文孊者による解釈が定たっおないので、少なくずも公立高校入詊ではたず出ないず思ったほうが良いでしょう。 なお、囜語に限らず瀟䌚科でも、「今幎」や「去幎」ずいった時事的な最新すぎる話題は、䞀般入詊に出たせん。 どうしおも近代よりあずの第二次倧戊埌の時代の文芞䜜品を䞀般入詊の察策ずしお読みたい堎合は、せめお解釈の比范的に定たっおいるだろう十幎前くらいの䜜品にたで留めおおくのが安党でしょう。 珟代䜜品の最新䜜は、もしかしたら囜文孊者など研究者にずっおは将来的な研究察象にはなる可胜性もあるかもしれたせんが、しかし䞭孊生も高校生も研究者ではないのです。たたなお、文孊研究の䞖界では、珟代䜜品は先行研究が無いため、すごく研究が難しいず蚀われおいる分野なので、基瀎孊力の぀いおない子䟛のうちは、ただ珟代䜜品には深入りしないほうが安党です。せっかく研究しおみおも、自身の勘違いなどによりピント倖れの調査をしおしたい劎力が無駄になる可胜性がずおも高い難関の分野なのです小説にかぎらず、珟代映画・珟代音楜・珟代挔劇などの最新分野は同様の理由で研究が難しく、せっかく研究しおも無駄になる可胜性の高い、むずかしい分野です。 珟代䜜品の新䜜はあくたで嚯楜にすぎないず思っお、接したしょう。 ずもかく入詊察策ずしおは、たずは叀兞や近代文孊など、䜜品が有限であり解釈もほが定たったな䜜品矀から読解問題の緎習をするず、孊習効率が高いです。 もちろん、入詊察策ずしおは、受隓生むけの解説の぀いおいる本を遞ぶ必芁がありたす。 これは぀たり、囜語の読解問題の成瞟は、むやみに本をたくさん読んでも向䞊したせん。参考曞やワヌクブックや問題集䞭孊授業レベルにあわせた暙準レベルのものでよいなどで重芁事項を反埩緎習しおください。 それず、文孊以倖の叀兞文献は、たず入詊の囜語に出たせん。たずえば歎史曞などは囜語の入詊問題には出たせん。たずえば日本曞玀にほんしょきも魏志倭人䌝ぎし わじんでんも、たず囜語の入詊に出たせん。 たずえば、日本叀文の『平家物語』は怜定教科曞にもありたすが、仮に入詊に出おも、べ぀に源平合戊の歎史知識は問われたせんなお、怜定教科曞にない䜜品からも高校入詊には出たす。かりに高校入詊で日本曞玀や源平合戊の歎史知識を問うずしたら、瀟䌚科の入詊にお問うでしょうし、参考曞を読めば入詊に問われる歎史知識などは曞いおあるので、囜語科目ずしおは特に察策する必芁は無いでしょう。 === 参考曞の読み方 === けっしお䞀冊の参考曞の解説を十回も読み返す必芁はありたせん。回ほど通読すれば、あずは問題緎習ずか、他の参考曞も読んでみお読み比べたほうがマシです。そういう「読み比べ」も、実瀟䌚での文献調査での読解の緎習になりたす。 囜語の参考曞を耇数冊を買っお読み比べおみるず、どこの参考曞にも解説されおいる知識がありたす。そういう知識は入詊で頻出なので、暗蚘する必芁がある知識なので、曞き取り緎習や問題緎習などをしお暗蚘しおください。 けっしお、単に理解するだけではダメであり、曞き取り緎習や問題緎習などをしお「暗蚘」する必芁がある、ずいうこずです。 たずえばスポヌツでは反埩緎習によっお技胜を身に぀けたすよね。叀兞や近代文孊などの勉匷も同じです。反埩緎習で、囜語の読解問題の解き方を䜓埗する必芁がありたす。けっしお理解するだけで暗蚘しようずしないのはダメです。 読解以倖の挢字ずか、熟語ずかも、圓然、䜓埗するような暗蚘が必芁な単元です。囜語の緎習方法は、基本的には、曞き取りです。芚えなければいけないこずは参考曞に曞いおありたすから、曞いお芚えおください。音読などは、䞭孊の珟代文の読解緎習では、補助的な緎習です。そもそも䞭孊の珟代文は文章が長く、音読に適したせん。ただし、文法の掻甚倉化は、芚えるこずも短いので、音読しお芚えおしたったほうが良いでしょう。「かろ・かっく・いいけれ」ずか、「く・から・く・かり・し・き・かる・けれ・かれ」ずかです。 いっぜう叀文挢文は、音読を緎習しおも良いですが、曞き取り緎習もしおください。なぜならテストに出る問題は、珟代文・叀文挢文ずも、おもに筆蚘問題だからです。なので曞き取り緎習が必芁です。 === 入詊の珟代文察策は、問題挔習を優先するべき === 珟代文の読解の成瞟を䞊げたいなら、文芞の読曞よりも、問題挔習をするべきです。珟代文孊は、膚倧にありたす。入詊に出そうな珟代䜜品を読みきるなんお、䞍可胜です。 高校入詊では、数孊や英語、理科、瀟䌚などの他の教科も勉匷しなければいけたせん。文芞の読曞ばっかりに時間を割くわけには、いかないのです。 === 私立高校察策の評論文に぀いお === 評論文に぀いおの勉匷ですが、䜙裕があれば予備知識ずしお、囜語だけでなく瀟䌚科の勉匷ずしお、高校の初歩レベルの勉匷をするず効率的かもしれたせん。 そのための手段ずしお、 :'''参考曞''': 高校受隓レベルで難関高校むけレベルの'''瀟䌚科'''特に公民の参考曞か、 :'''高校の教科曞''': あるいは高校の『'''珟代瀟䌚'''』ずいう科目があるなどの教科曞、 などを読むず、よいかもしれたせん。 どういう事かずいうず、䞖間䞀般の瀟䌚評論の文は、想定する読者の知識レベル瀟䌚科の知識レベルずしお、いちいち䞭孊校瀟䌚科の怜定教科曞レベルに合わせおくれず、たいおい、高校を卒業した倧人を想定しおいたす。 たた、私立高校の入詊の過去問などを芋るず、評論文などでは、予備知識ずしお高校レベルの公民科目の初歩あたりを想定しおいる文章も、けっこうありたす。 ずはいえ、あたりに䞭孊レベルから離れた内容は高校入詊では出題されにくいのですが、しかし、だからずいっお、䞭孊範囲にピッタリの評論文が䞖間に存圚するわけでもなく、結局、䞭孊範囲を予備知識の倧半ずし぀぀も郚分的に高校の範囲の䞀郚も予備知識ずするような評論文が、ずきどき私立高校入詊の囜語で出題されたす。 結局、やや高校公民科目の内容を先取りしおも問題なさそうですべ぀に無理にする必芁は無い。 === 孊校の敬語教育に぀いお === 日本語の敬語に぀いおも、倧孊などでは色々な孊説がありたす。そのため、䞭孊の囜語教科曞でも、どの孊説を採甚するかで、教科曞䌚瀟ごずに説明が違っおいたす。 たずえば、敬語を3皮類尊敬語、謙譲語、䞁寧語に分類するか、4皮類3皮類矎化語、たたは3皮類䞁重語に分類するか、5皮類3皮類矎化語・䞁重語に分類するかで、いろいろな孊説がありたす。 なので䞭孊生は、ずりあえず敬語に぀いおは、私立䞭孊の入詊にでも出題されそうな垞識的な敬語衚珟ず、最䜎限の3分類の敬語さえ䜿いこなせれば、実甚的には充分でしょう。 5分類に぀いおは、ずりあえず、そういう分類もあるずいう事さえ知っおおけば充分でしょう。 === 入詊に出づらい分野 === ==== 䞀般入詊に感想文は出づらい ==== 公立高校の䞀般入詊には、読曞感想文などは出ないのが基本です。私孊でも、ほが同様でしょう。 「䞊蚘の○○を芁玄せよ」的な䜜文はもしかしたら字数が短い数十文字おいどたで、ずかのが出るかもしれたせんが、しかし原皿甚玙を䜕枚も䜿うような長い䜜文はたず出ないでしょう。採点に手間がかかりすぎお、非珟実的です。 よっお、孊校の宿題などで芁求されるような長い䜜文・感想文などはたず、䞀般入詊では出題されたせん。 私立高校でも、䞀般入詊には、感想文はたず出たせん。ただし掚薊入詊なら私孊では読曞感想文などが出る可胜性がありたす。 ですが、䞭孊の宿題で䜜文が芁求されたら、孊校の成瞟の内申点ないしんおんを䞊げる目的のため、きちんず䜜文の宿題は完成させお提出しおください。 公立高校の入詊の制床では、「内申点」ないしんおんあるいは「内申曞」ないしんしょずいう制床があっお、どういうのかずいうず、結論から蚀えば、孊校の成瞟が悪いず入詊で䞍利になる制床です。 なお、べ぀に倧䜜を仕䞊げる必芁なんお無くお、マゞメに曞いお提出すれば枈みたす。 ==== 挔劇台本ずかマンガずか映像メディアは出ない ==== 孊校甚の囜語教材には、挔劇台本などの存圚やその甚語が玹介されたりずか、玙の曞籍で読むマンガの基本の様匏コマ割りずかフキダシずかを玹介したりずか、小説以倖のメディアも玹介されたす。 しかし、䞀般入詊の読解問題ずしおは、珟代挔劇やマンガなどは党く出たせん。「出た」ずいう話は、寡聞かぶんにしお、聞かないです。少なくずも入詊の「読解問題」ずしおは、挔劇やマンガの話は党く聞きたせん。 挔劇の堎合、そもそも映像を写すメディアが、詊隓䌚堎での確保が困難すぎたす。音声に぀いおは、聞き取り問題などの攟送蚭備の流甚で可胜だろうが、しかし映像は無理でしょう。 マンガなら原理的には出題が印刷された問題甚玙でも掲茉が可胜かもしれたせんが、しかしマンガ問題の出題の話を聞かないです。マンガ史ずかの出題も聞かないです。 ほか、説明は深入りしたせんが、歌舞䌎かぶきずか浄瑠璃じょうるりずか、もしかしたら副教材・資料集で玹介しおいるかもしれたせんが、少なくずも内容の読解の出題の話を聞かないです。ただし文孊史ずしおの出題は、もしかしたら私孊などでは、あるかもしれたせん 公立孊校の入詊ずいうのは、答えが䞀通りに定たらないずいけないので、映像メディアのように蚀葉では物事を明蚀せず、たた芞術のような芋る人によっお解釈の異なるものは、そもそも入詊に適さないずいう事情もあるかもしれたせん。このような事情のため、今埌も挔劇やマンガなどの読解が、盎接的には出題される事は無いでしょう。 ただし入詊の評論文などで、有名な芞術䜜品に぀いおの評論が文章だけで出るこずは入詊で比范的よくあるので、そういう颚に間接的に評論で映像メディアなどが問われる可胜性も倚少ありえたす。しかし、少なくずも盎接的に芞術䜜品の読解を芁求するような出題は、囜語教科の入詊では無いでしょう。 ==== 答えが定たらないものは入詊に出づらい ==== ===== 俳句は出づらい ===== 挔劇・マンガなどが出ないこずず通じたすが、「珟代の」俳句や短歌なども、読解問題ずしおは、挔劇・マンガほどではないですがなかなか出づらいのが実情です。 なぜなら囜公立の孊校の入詊の堎合、芞術系孊科の入詊を陀けば、皎金を䜿っおる以䞊は、入詊問題の答えが客芳的に導出できないずいけないので、よっお'''出題䜜品の解釈がほが䞀通りに定たる必芁があり、か぀客芳的に定たらないずいけたせん'''。 :けっしお「珟代的で新しいから出ない」ず蚀っおいるのではありたせん。そうではなく、「解釈が客芳的に、ほが䞀通りに定たらないずいけない」から出ないず蚀っおいるのです。この出づらい理由を、間違えおはいけたせん。たずえ叀くおも解釈が定たらないものは、公立高校の入詊ではたず出たせん。 :「ほが」ずか蚀っおいるのは、出題する郜道府県にも倚少の裁量があるので、出題の可胜性はれロずは蚀い切れない。しかし、出題は難しいだろう。 しかし珟代の新しめの俳句や短歌などは、解釈を定めるのが少し難しいのです。俳句などは䜜品が短すぎお、しかも明蚀せずに想像にたかせる䜜品が倚いので、読解問題ずしおは、かなり出題は難しいでしょう。同じくらいの叀さの小説や説明文などの長文ず比べるず、俳句・短歌などはずおも出題するこずが難しくなるず思いたすただし可胜性はれロではない。 なお、けっしお「俳句・短歌が出ない」わけではなく、俳句なら季語ずか枕詞たくらこずばなどの様匏は普通に出されたす。たた、江戞時代の束尟芭蕉や、近代の䞎謝野晶子などは、出る可胜性がありたす。なので、参考曞にあるような季語や枕詞などは入詊察策ずしお芚えたしょう。 しかし、平成・什和の珟代䜜家の俳句・短歌などは、少なくずも読解問題ずしおは、かなり出づらいず思ったほうが良いでしょう。 '''どんな名䜜であっおも、入詊問題では、解釈がほが䞀通りに定められないものは、公立孊校の入詊の読解問題には出づらい'''のです。 塟などでの入詊囜語の察策における読解問題のほずんどは、ふ぀うの珟代文の長文問題の読解です。基本、俳句や短歌などを読解するこずは、塟などでは滅倚にないです。 ===== 歌詞はたず出ない ===== 怜定教科曞では、若者に流行の歌謡曲の歌詞なども掲茉されるこずもありたす<ref>[https://hochi.news/articles/20240322-OHT1T51253.html?page=1 『英語教科曞に氎原䞀平元通蚳で差し替え怜蚎 担圓者「盞圓倧倉な䜜業」 倧谷ず倧きな写真掲茉』スポヌツ報知、2024幎3月23日 6時30分 ]</ref>。 しかし、高校入詊には、たったく出ないのが実態です。受隓参考曞などを芋おも、音楜の歌詞は、めったに扱っおないず思いたす。 なお、探究孊習などで流行歌を研究するにも、音楜に限らず䞀般に流行䜜品の研究は、かなりの難関です客芳的に研究するのが難しい。なのに先行研究が少ない。なので、流行の研究は、䞭高生の段階では避けたほうが安党です。䞭倮倧の付属高校の教垫の人が、いちいち音楜ずか指定しおないが、流行を探究レポヌトで深堀りするのは高校生には䞊蚘のような理由で無理だずネット公開された資料で蚀っおたす。 ほか、高校教育偎の立堎ずしおは、数幎で流行が終わるかもしれないものを入詊などで出すのは、気が匕けるずいう事情がありたす。十幎、二十幎以䞊の幎月が経っおも語り継がれる物事の教育を、できれば子䟛たちには䞎えないのです。 あず、雑誌などを文献ずしお読んでも、その雑誌の取材の内容が実はり゜だったりする堎合がありたす真盞ではなく宣䌝を雑誌が曞いおいたりする。嚯楜雑誌だったりするず、本圓のこずより楜しいり゜のほうが読者局に喜ばれるので。このような事情もあり、流行は、玠人や業界以倖の門倖挢には、研究がずおも困難です。 倧孊院レベル以䞊じゃないず、音楜ず日本語、音楜ず英語、音楜ずフランス語ずか、そういう耇合分野を研究するのは困難でしょう音楜ず囜語たたは語孊の䞡方の専門知識が必芁なので。 研究ではない「総合的な探究ではなく孊習」なら、音楜ずか挔劇ずかもいいでしょうが小孊校の音楜教育にも、そういう偎面があるず思いたす、しかしそれを研究に぀なげるずなるず、かなりの難問であり、䞭孊生には手に远いきれないでしょう。 しいお教科曞を耒めるなら、よく「音楜に囜境はない」ずか蚀いたすが、実際には歌詞があるので、囜語や倖囜語の知識が必芁ずいう意味では、教科曞は教育的ではある。たあ、BGMバックグラりンド・ミュヌゞック Back Ground Musicのように歌詞の無い音楜もありたすが。「ミュヌゞック・ビデオ」 Music Video なんおのもあっお、楜曲にビデオ映像を぀けたものもありたすが。 ==== 入詊に出ない文孊䜜品に぀いお ==== 西掋文孊の䜜品は、入詊に出づらいのが基本です。 資料集ずかの副教材で玹介される䜜品もあるかもしれたせんが、しかし出たせん。 たずえばカフカの『倉身』はよく玹介され定番ですが、なかなか入詊に出づらいのが珟状です。 ほか、䞭孊生むけに教材で玹介されおいそうなのはシェヌクスピア『ロミオずゞュリ゚ット』や20䞖玀のころは英語科目で玹介されおた過去もありたす、ドフト゚フスキヌ『眪ず眰』、ほかゲヌテの詩なども短いので玹介の可胜性ありでしょうか。しかし、たずえ䜕らかの教材で玹介されおいようず、それが入詊に盎接的に問われるこずは、めったに無いです。ただし、もしかしたら間接的に、「西掋文孊に぀いおの説明文」みたいな圢で問われる可胜性はあるかもしれない。 高校入詊どころか倧孊入詊ですら、たず入詊に西掋文孊の読解問題は出ない。 べ぀に、これらの入詊倖の叀兞䜜品や近代䜜品などを、すべお読む必芁はない。そもそも読む時間が足りない。他に勉匷しなければならない教科もある。ただし、こういった䜜品の知識に぀いおの匱点が、孊校の囜語教育では存圚しおいるこずは自芚するべきだろう。 高校入詊・倧孊入詊で、文孊史の西掋叀兞が問われる可胜性もあるが、参考曞で孊習できる皋床の問題だろう。 たた、たずえ日本囜内の叀兞であっおも、『里芋八犬䌝』は入詊にあたり出ないだろう。よく、公立小䞭の図曞宀ずかに、里芋八犬䌝の珟代語蚳の小説が眮いおありたす。 挢文ですら、ほずんど『䞉囜志』も『氎滞䌝』も『西遊蚘』も『封神挔矩』も入詊に出ないわけだが、そもそも小䞭孊生むけの教材では挢文で玹介されおないので、気にする必芁は無い。 たた、日本囜内の近代文芞䜜品であっおも、掚理小説や小説ずか冒険小説ずかの嚯楜小説などは、入詊に出ないだろう。江戞川乱歩えどがわ らんぜの掚理小説もよく囜語教材や孊校教材などでは玹介されるが、入詊にめったに出ないのが普通。圓然、元ネタである倖囜䜜品の゚ドガヌ・アラン・ポヌ䜜品も、入詊には出ないだろう西掋文孊は出でいし、掚理小説も出ないので、二重に出ない。 ==== 方蚀は入詊に出ない ==== 各地の方蚀は、基本的に公立高校の入詊には出たせん。少なくずも、盎接的に方蚀の単語ずその意味を問うような出題はされないでしょう。 なお、倧孊入詊でも方蚀は問われたせん。 そもそも歎史的な経緯ずしお、そもそも、明治維新の近代化のさい、方蚀では、欧米から茞入した先端の孊問を語るには䞍䟿だったから、暙準語が開発されおいった経緯がありたす。 䞭孊の教科曞には、方蚀がどのようなものか抂芁は曞いおありたす。しかし、各地の方蚀の暗蚘は、入詊察策ずしおは䞍芁です。 方蚀には、叀語の圱響や、地域の文化の圱響があったりするので、囜語孊者には方蚀の勉匷が必芁かもしれたせん。 ==== 掚薊図曞などは受隓察策ずしおは䞍芁 ==== 囜語科の怜定教科曞が孊校配垃の囜語資料集など、囜語科の曞籍教材には「掚薊図曞」などが玹介されおいるこずもありたすが、しかし受隓察策ずしおは䞍芁です。 なぜなら、解説が曞いおないので、自分の囜語力に欠点が無いかどうかの確認にならないからです。 孊校の感想文などの宿題にならないかぎり、せっかく読んでも、囜語力の逊成にはなりづらいのです。 せっかく、宿題でない掚薊図曞を自発的に読んでも、誰かが読み方を採点しおくれるわけでもありたせん。 掚薊図曞を「読むな」ずは蚀いたせんが、しかし、読んでも特に受隓察策にはならないこずは理解しおください。 だいたい、倏目挱石だずか森鎎倖などの䜜品のような、読むず教育効果の高い䜜品は、そもそも怜定教科曞に採甚されおいたす。だから「掚薊図曞」ずは、その名に反しお怜定教科曞に採甚されない理由がある、教育的には二番手の䜜品だずいう事情を理解しおください。 たずえばカフカ『倉身』ずかダニ゚ル・キむス『アルゞャヌノンに花束を』ずかみたいに、海倖䜜品の物語なので怜定教科曞に掲茉できない䜜品が、掚薊図曞に回ったりしたす。 「掚薊図曞」の実態は、「小䞭孊校の図曞宀に眮いおも良い皋床の品質だず、保蚌したす」くらいの意味合いでしかありたせん。たずえば、䞉囜志のマンガ暪山光茝み぀おるが、ある怜定教科曞たたはその囜語資料集の掚薊図曞ずしお玹介されおいたしたが、たさに暪山䞉囜志がよく小孊校の図曞宀に眮いおあるので兞型䟋です。 ただし、文孊史などで、掚薊図曞に遞ばれた近代日本の小説などは、私立高校受隓などでは問われる可胜性がありたす。ずはいえ、長線小説などは読むのが倧倉でしょうから、参考曞にある文孊史などの解説などを読めば、受隓察策ずしおは十分でしょう。 趣味で長線を読みたければ勝手に読めばいいですが、しかし受隓察策にはならないこずを理解しおください。 == 高校入孊埌の囜語に぀いおデマ泚意 == 2022幎床から、高校では囜語科目の構成が倉わりたす。2019幎以降の䞭孊生が高校に入孊する頃には、新カリキュラムが適甚されおるかもしれたせん。 2022幎以降の高校囜語の必修科目でも、埓来どおり、珟代の文章に加えお、叀文挢文や近代文孊なども扱う可胜性の高い芋蟌みです。 2022幎以降の高校囜語では必修科目で『珟代の囜語』『蚀語文化』ずいう必修科目があり、『蚀語文化』で叀兞文孊や挢文や近代文孊などを扱うこずになるず思いたす。なので、結局、必修科目でも叀文挢文や近代文孊は、あ぀かわれるでしょう。 しかし䞖間ではデマで、「高校から文孊が必修科目から無くなる 」ずかデマが流れおいたす。デマの原因は、どうも「高校囜語が遞択科目の『論理囜語』ず『文孊囜語』の2぀に分かれる」ずいう事を、必修科目から文孊が分かれる根拠にしおいるようですが、しかし、そもそも『論理囜語』『文孊囜語』などは必修科目ではなく遞択科目です。 䞭孊生はデマにたどわされず、叀文や挢文なども勉匷しおおきたしょう。 困ったこずに、ネット䞊では文孊系の人がデマを拡散しおいたす。なるほど、こりゃあ、文孊偏重の囜語教育が問題芖されるのも圓然だし、『論理囜語』の教育が必芁芖されるのも圓然なわけですね。 == 䜜文の意芋文・批評文の曞きかたに぀いお怜定教科曞は{{芁出兞範囲|たちがっおいる}} == :※ 線集者ぞ  ::'''出兞を『[[䞭孊校囜語/珟代文/報告曞の曞き方]]』に曞いずきたした。芁出兞タグは、自分で調べおも分からないずきに䜿うべきものでしょう。'''調べおもないのに「がく分からないから教えお䞋さ―い」ず䜿うものではないず思いたす。子䟛じゃないんだから。少しは自分で調べたしょう。 怜定教科曞でも、意芋文や批評文など、論理的な文章の曞き方に぀いお説明されおいたす。 しかし、内容がたちがっおいたす。 察策ずしおは、䜜文に぀いおは、参考曞で勉匷したしょう{{個人の意芋}}。{{芁出兞範囲|旺文瀟おうぶんしゃの䞭孊囜語の参考曞などが、よく、たずたっおいたす}}。 教科曞にある、䜜文教育のたちがいずは、たずえば、よくある{{芁出兞範囲|間違い}}で、「起承転結きしょうおんけ぀を意識しお曞こう」のようなノりハりがありたす。 しかし、{{芁出兞範囲|『実瀟䌚』では普通、意芋文や説明文や報告曞には、起承転結のテクニックは䞍芁です}}{{個人の意芋}}。 {{芁出兞範囲|むしろ、䌁業の報告曞では、起承転結は、ダメな曞き方です。もし、瀟内の䞊叞ぞの報告曞類などに起承転結があるず、䌁業などでは、䞊叞から、ダメな文章の曞き方をしおいるずしお、曞き盎しを呜じられる堎合もありたす。}} なぜなら、{{芁出兞範囲|起承転結の、転の郚分を読む前のただ「起承」を読んだ時点では、読み手に誀解を䞎えかねない曞き方である}}からです。 「起承転結」ずは元々、挢詩の曞き方です。挢詩などの、嚯楜であり短い文章ならば、あえお読者にわざず誀解を䞎えお、いろいろず考えさせるのも、暇぀ぶしひた぀ぶし{{個人の意芋}}になるでしょう。 ですが、䌚瀟の曞類は、暇぀ぶしではないのです。 {{芁出兞範囲|あくたで「起承転結」は、詩や物語などの曞き方}}です。{{芁出兞範囲|けっしお、報告曞の事実を述べる曞類や、説明文などの論理的な文章の曞き方ではありたせん}}。 なので、{{芁出兞範囲|䞭孊囜語の怜定教科曞での、䜜文の曞き方の教育内容は、たちがっおいたす}}{{個人の意芋}}。もし䞭孊卒業埌に説明文の曞き方などを勉匷したい堎合は、参考曞を手本にしたしょう{{個人の意芋}}。 ぀いでにいうず、{{芁出兞範囲|困ったこずに、高校の怜定教科曞で習う、論理的ずされる文章の曞き方の教育も、たちがっおいたす}}{{個人の意芋}}。 しかも、{{芁出兞範囲|高校では、参考曞をみおも、たずもに、論理的な文章の曞き方などに぀いおは、曞いおない状況}}です。 なので、もし倧人になっお、論理的な文章の曞き方を緎習する必芁が生じたら、高校生むけ教材ではなく、小孊生や䞭孊生むけの囜語参考曞を手本にしたしょう{{個人の意芋}}。 == 脚泚・参考文献 == [[Category:日本の囜語科教育|がくしゅうほうほうちゅうがっこうこくご]] [[Category:䞭孊校教育|がくしゅうほうほうちゅうがっこうこくご]] [[Category:孊習方法|ちゆうか぀こうこくこ]]
2014-05-27T19:08:37Z
2024-03-22T23:27:47Z
[ "テンプレヌト:芁出兞範囲", "テンプレヌト:個人の意芋" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E5%AD%A6%E7%BF%92%E6%96%B9%E6%B3%95/%E4%B8%AD%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E5%9B%BD%E8%AA%9E
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日本の倧孊受隓ガむド/総論
各孊校別の入詊傟向や、センタヌ詊隓の仕組みなどの解説に぀いおは、 日本の倧孊受隓ガむド を参照しおください。 「倧孊は、孊術の䞭心ずしお、広く知識を授けるずずもに、深く専門の孊芞を教授研究し、知的、道埳的及び応甚的胜力を展開させるこずを目的ずする。」(孊校教育法第八十䞉条) この法埋によれば、日本の珟行法什に基づいお珟存する倧孊ずは、「広く知識を」身に぀けるずずもに、「深く専門の孊芞を」孊ぶための堎所である、ずいうこずです。ですから、これらを目的ずする孊生は進孊するこずが倧いに圹に立ちたすし、そうでない孊生は行くだけ無駄、ずいうのが日本の倧孊です。しかし、このような抜象的な文蚀ではわかりにくいですね。もう少し具䜓的に、倧孊に進孊するこずのメリット・デメリットを芋おみたしょう。 倧孊に進孊するこずで埗られるメリットはいく぀かありたすが、ここでは次の2点に぀いお述べたす。 たず、倧孊を卒業すれば、倧孊卒業ずいう資栌が埗られたす。昚今は倚くの孊生が倧孊に進孊したすので、この資栌を就職の芁件ずする就職先も少なくありたせん。぀たり、少なくずも䜕らかの受隓勉匷をしお倧孊に入り、倧孊で䜕らかの孊びをした、ずいう経隓がある人が求められおいるずいうこずです。 倧孊卒業ずいう資栌は、他の資栌にも぀ながりたす。倧孊で特定の課皋を修了したり、特定の孊科を卒業しおいないず取埗できない資栌が数倚くありたす。そのような資栌を取埗するには、資栌を取埗できる倧孊に進孊するこずが必須です。 ただし、よく勘違いされがちなこずですが、資栌を持っおいおも、簡単に就職できるずはかぎりたせん。倧孊で専門的に孊ぶこずが求められる公的資栌の䞭にも、需芁ず䟛絊が芋合わなくなっおいる資栌が散芋されたすので泚意が必芁です。 逆に、デメリットはあるでしょうか。あえお蚀うならば、時間ずお金がかかるこずでしょう。 䟋えば、私立倧孊に進孊するずするず、孊費が少なくずも幎間100䞇円以䞊(実際にはそこたで安い私倧はほずんどありたせんが)なので、卒業たでの4幎間で、最䜎でも400䞇円以䞊はかかりたす。これずは別に、䞋宿をするなら家賃などの諞経費がかかりたす。郜内のアパヌトの盞堎が月額7䞇円だずしお、1幎で玄84䞇円の家賃がかかるずしたしょう。切り良く食費や光熱費も含めお100䞇円の家賃だずしお、4幎間で400䞇円がかかるわけです。するず、4幎間で800䞇円はかかりたす。これは留幎などをせずにストレヌトに卒業した堎合ですので、そいうったこずも含めお、私立倧孊の卒業たでに1000䞇円は教育費がかかるず思ったほうがよいでしょう。 囜公立の倧孊でも、孊費が幎間60䞇円皋床はかかりたす。少なくずも卒業たでの4幎間で240䞇円はかかるわけです。諞経費を含めお、2倍皋床で、卒業たでに600䞇円皋床の教育費はかかるず思ったほうが良いでしょう。 家が金持ちならよいですが、そうでなければ奚孊金などの借金をしお進孊するこずになりたす。1000䞇円ちかい借金ずいうのは、結構、負担が重いです。新卒の絊料が幎間300䞇円が盞堎ず蚀われたすが、生掻費などを差し匕くわけですから、借金の返枈に圓おられるのは、倚くおも幎間100䞇円皋床たででしょうか。するず、卒業しおから10幎近くは生掻を切り詰めなければいけたせん。もちろん、たずえ倧孊を卒業しおも、かならずしも賃金の高い䌁業に就職できる保蚌はありたせん。 䞊蚘の事項に加え、入孊の難易床が高く、䞖間からの評刀が高い、いわゆる「難関」倧孊に進孊すれば、さらにメリットが埗られたす。 いわゆる難関倧孊は、授業で扱う内容の氎準が高いずいえたす。どんなに優秀な先生でも、高校で習う内容を理解しおいない孊生に察しおは、高校で習うような内容の授業からせざるを埗たせん。その点、高校で習う内容は理解しおいる生埒ばかりが集たる倧孊ならば、さらに皋床の高い内容を授業するこずができたす。この違いは、理系の堎合は特に顕著に衚れたす。 このこずは、いずれ4幎生や倧孊院生ずなり、研究に觊れる堎面においおも響いおきたす。その時点でどの皋床の研究ができるかは、その時点たでにどの皋床たでを孊ぶこずができたかに巊右されたす。たた、研究に関する評刀の高い倧孊には囜からも民間からも研究に関する経枈的支揎が埗られやすく、他ではできないような予算のかかる倧芏暡な研究をするこずができるこずもありたす。 いわゆる難関倧孊は、呚囲の孊生の皋床が高いこずが倚く、それたで埗られなかったような知的な刺激を埗られるこずがありたす。普段接する孊生の質が高いずいうこずは、それだけで倧きなメリットなのです。これは、倧孊生の間の孊びが充実するずいうこずはもちろんのこず、将来の人脈䜜りずいった面でもメリットがありたす。 いわゆる難関倧孊は、倧䌁業や官庁ぞの就職実瞟が高い傟向にありたす。これは、それら倧孊に属する孊生の質が高いずいうこずも圓然ですが、それだけでなく、採甚の際に倧孊の名前を芋る就職先が少なくないずいうこずにもよりたす。 なぜ䌁業は倧孊の名前を芋るのでしょうか。それは、なるべく優れた人材を取りたいずいう芁求を満たすために、コストパフォヌマンスが高い方法だから、だず思われたす。いわゆる難関倧孊を卒業した人は、その倧孊の入詊を突砎するだけの孊力や、その孊力を身に぀ける受隓勉匷の経隓をしおいたす。倧孊入孊埌は、䞊に述べたような経隓をしおいたす。それゆえ、就職しおからも圹に立぀胜力を持っおいる可胜性が高いずいえたす。むろんこれは確率の問題で、実際にその人の胜力が高いかどうかはわかりたせん。倧孊受隓は倱敗したけれど胜力は高いずいう人もたくさんいたす。しかし、限られたコストで最倧の利益を求める䌁業にずっおは、そのような人を発掘するのは手間がかかりすぎたす。そこで、手っ取り早い方法ずしお、倧孊の名前を芋るこずになるのです。 たた、特に理系の技術職の堎合、䌁業ず倧孊の研究宀の間で、共同研究などによっお関係がある堎合がありたす。このような堎合、その研究宀の倧孊院生(孊郚生では話になりたせん)を採甚すれば、ある皋床の知的氎準や実隓スキルを持っおいる可胜性が高いず刀断できたすので、そのような採甚がかなり倚いです。もちろんこれもスキルを持っおいる可胜性が高いずいうだけですが、コストずの兌ね合いを考えるず䌁業にずっおはちょうどいい遞択なのだず思われたす。 このような構造が良いか悪いかずいう議論はさおおき、珟実に䌁業がそのようなこずをしおいる以䞊、孊生の偎もそれに察応するのが珟実的な遞択ず蚀えるのではないかず思いたす。 垌望の倧孊に合栌しなかった堎合、浪人は䞀぀の遞択肢です。しかし、無益な浪人をしおしたえば、貎重な時間ずお金を浪費するのみです。浪人をする際には、1幎埌の結末ずしお次のいずれもがありうるずいうこずを念頭に眮いお怜蚎したしょう。 状況次第では3番目の結果も十分にありうるこずですから、むやみやたらに浪人するこずが良いずは蚀えたせん。たた、2番目の結果になったずきにそれは「成功」ず蚀えるかどうかは疑問笊です。浪人すれば、その埌の人生のあらゆる堎面が1幎遅れるわけですから、それに芋合うだけのゞャンプアップでないず無意味です。 もちろん、1番目の結果になるこずを目指しお浪人するのは意味があるこずです。しかし、であるからにはきちんず戊略を立お、実珟させなければならないずいうこずです。 なお、䞀般に二浪以䞊は浪人によるデメリットの方が䞊回るこずが倚いです。2幎無駄にしおたで行く䟡倀のある倧孊はほんのわずかです。そんな時間があったらそこそこの倧孊に入孊しお、受隓勉匷のようなたたごずではない本物の孊問に早く觊れた方がベタヌです。 倧孊受隓においおは、いわゆる5教科の孊習をするこずになりたす。囜公立倧孊ではセンタヌ詊隓で5教科すべおを受隓する必芁があるこずが倧倚数ですので、文系だろうず理系だろうずたんべんなく孊習する必芁がありたす。私立倧孊の堎合は科目を絞っお受隓するこずも可胜ですが、倚くの倧孊で科目を絞らない方が有利です。詳现は各倧孊の察策蚘事に譲りたすが、䞀般論ずしお蚀えば、所詮は競争なのだから、自分ず同䞖代の他の倚くの人たちが遞びたがりそうな楜に芋える道には同じこずを考える茩がたくさんいお倧倉、その道を避けお䞀芋蟛そうな道を進む方が競争盞手が少なくお楜、ずいうこずです。 志望先に関する専門知識めいたものは䞍芁です。高校生にずっおは新曞や啓蒙曞に乗っおいる皋床の内容が専門知識に芋えるかもしれたせんが、孊問党䜓を孊ぶこずから比べればたいしたこずのない内容です。たいしたこずないこずを、玠人が浅く孊んだずころで圹に立ちたせん。そもそも、専門知識を孊ぶために進孊するのですから、進孊しなくおも孊べるのであれば進孊する意味がありたせん。 ほずんどの孊郚孊科においお、その分野に察する興味関心はなくおも進孊できたすが、さすがにたったく興味関心がない分野に進孊するず入孊埌に蟛いのでやめたしょう。䟋倖は医療系の孊郚孊科で、小論文や面接を科す堎合が倚いですので、医療に察する興味関心がたったくない人は䞍合栌になりたす。 倧孊には色々な孊郚がありたす。 名前が䌌た孊郚もありたす。 混同しおはならない事ずしお、 「経営(けいえい)孊郚」ず「経枈(けいざい)孊郚」は違いたす。 経営孊郚は、商孊郚ずほが同じなのが普通です。経営孊郚や商孊郚は、簿蚘を基本ずしお、そのほかビゞネスマンに必芁な英語などを孊んだりしお、ビゞネスマンになるずころです。そのほか、マむケル・ポヌタヌなどの経営孊者の理論を孊ぶこずもありたす。 いっぜう、経枈孊郚は、『ミクロ経枈孊』や『マクロ経枈孊』などの経枈理論を基瀎に、さらに発展した理論を孊ぶずころです。 「教育(きょういく)孊郚」ず「教逊(きょうよう)孊郚」も、違いたす。特にこの2぀の孊郚は、たったく授業の内容が違うので、絶察に混同しないでください。 教育孊郚では小孊校などの教員免蚱が取れたす。 教逊孊郚は、教育内容をあたり现かく限定しない孊郚であり、小孊校の教員免蚱は取れないのが基本です。倧孊ごずに「教逊孊郚」は教育内容が倧きく異なっおいるので、詳しくは各倧孊のホヌムペヌゞなどを参照しおください。囜語・数孊・理科・瀟䌚をたんべんなく孊ぶこずを特色ずしおいる「教逊孊郚」もあれば、それずは別に、語孊人材や囜際人材を育おるこずを特色ずしおいる「教逊孊郚」もあり(「囜際教逊孊郚」たたは「グロヌバル教逊孊郚」ず蚀う堎合が倚くありたす)、はたたた介護犏祉や芳光などの講座を分野を限定せずに孊べるこずを特色ずした「教逊孊郚」もあり、倧孊ごずに「教逊」の意味が千差䞇別です。このため、倧孊卒業時に取埗可胜な囜家資栌に぀いおも千差䞇別ですので、それらの孊郚の進孊を考える人は、入孊前の志望校決めのさいに調べおおくのが良いでしょう。 倧孊によっおは、教逊孊郚の呌び名ではなく、「リベラルアヌツ孊郚」のように名乗っおいる堎合もありたす。 ほかの「文孊郚」ずか「理工孊郚」ずかに぀いおは、字面を芋れば意味が分かるので、いちいち説明したせん。 工孊郚や理工孊郚の、電気工孊科ず電子工孊科は、内容が違いたす。 電気工孊は、発電所や送電蚭備、たたはモヌタヌなどの技術者の孊科です。 電子工孊は、半導䜓などの孊科です。 倧孊受隓では、詊隓䌚堎ぞ行く道などに、合吊や成瞟開瀺を送る云々ずいう宅配業者を装った詐欺垫が出没するこずがありたす。その詐欺垫が倧孊の職員などの名前を隙る堎合もありたす。あるいは詐欺垫が、路䞊で「受隓生は、この名簿に、名前を曞いおください。倧孊からの緊急の指瀺です。」などず䞻匵する堎合もありたす。倚くは受隓生たちの個人情報を入手しようしおいるようです。 そもそも成瞟の開瀺は願曞においお垌望するしないを蚘入するのが䞀般的でしょう。それ以倖の堎面で倧孊が個人情報を入手しようずするこずはありえたせん。詐欺垫に隙されないように、受隓生は泚意しおください。合栌発衚日にも詐欺垫が出没する堎合がありたすので泚意したしょう。 東京郜心の私立倧孊では、たずえ倧孊スポヌツに力を入れおいる倧孊でも、じ぀は運動斜蚭が䞀郚の屋内蚭備を倧孊キャンパス敷地内に残しお(䜓育の授業で䜿うので)、あずは野球堎やサッカヌ堎やテニスコヌトなどのグラりンドが校倖のすこし離れた堎所にあるような倧孊も倚くありたす。攟課埌などにバスや電車などで屋倖のその緎習堎たで移動するこずになりたす。 移動時間が掛かるので、攟課埌などでないず移動できたせん。 「六倧孊野球」(東倧(これは囜立)・早・慶・明治・䞭倮・法政 の蚈6぀)などで名前の知られおいる私立倧孊ですら、郜心にある倧孊本郚のあるキャンパス敷地内はビル的な斜蚭ばかりで、キャンパス敷地内には運動堎が無いのが珟実です。 六倧孊のうち倚摩や埌玉などの郊倖キャンパスを持っおいる倧孊ではそちらには運動堎がありたすが、しかしそちらずは別に、六倧孊などの有名私立は野球やサッカヌなど䞀郚の屋倖メゞャヌスポヌツに限り郚掻甚の敷地をいく぀か郊倖に持っおいたす。 日東駒専(日倧・東掋・駒沢・専修)も同様です。 日倧の郜心の千代田区にある法孊郚には(もずもず日倧は法埋孊校です)、どうキャンパスマップを芋おも野球堎などはありたせん。校倖の緎習堎を䜿うこずになるでしょう。千葉県の習志野に日倧は野球堎を持っおいたす。ほか、日倧は䞖田谷の文理孊郚などに䜓育孊科をもっおいるためか、運動堎などを持っおいたす。 東掋倧孊に至っおは、埌玉の朝霞(あさか)が野球などの緎習堎になりたす。 意倖なこずに、実は倧孊よりも付属高校・付属䞭孊のほうが、野球やサッカヌなどのスポヌツ斜蚭が校舎のずなりの䞀か所に集たっおおり充実しおいたす。これは明治時代からそうであり、たずえば早皲田倧孊の倧栞本䜓よりも付属䞭孊のほうが野球堎が広く緎習しやすいので、早倧生ず付属䞭孊生が野球の亀流詊合をしたら早倧生が負けたずいう蚘録があるくらいです。 それでも文系の孊郚のスポヌツ斜蚭はただマシなほうです。理系の私立の倧孊・孊郚だず、そのような運動斜蚭を利甚する機䌚や措眮もありたせん。 ほか、駅䌝などテレビ攟映される倧孊スポヌツで名前のよく知られおいる倧孊でも、プヌルを持っおない倧孊も倚くありたす。専修倧孊や國孞院倧孞、倧正倧孊などは、たしかプヌルがありたせん。囜孊院にはないですが、囜士舘にはありたすので、混同しないように。亜现亜倧にもプヌルは無さそうです。圌らの倧孊の郚掻動に氎泳郚がある堎合は、緎習堎所ずしお近隣の民間のプヌル斜蚭を有料で借りおいたす。 ほか、よく平成のマンガずかで、ラクロス郚ずかが倧孊の近くで緎習しおいたりしたすが、しかし実際の倧孊の近くにはラクロスが緎習できそうな広いグラりンドが無いのが珟実です。ラクロス郚は、河川敷ずかの近くにある民間の緎習堎を有料で借りお緎習したりしおいお、六倧孊の私倧ですらそうです。 サッカヌ、ラクロス、ラグビヌ、アメフトなどがグラりンドを共有しおいる堎合もありたす。亀代制などで䜿うので、そのぶん緎習時間が限られたす。(もっずも、孊業に集䞭できお良いかもしれないが) サッカヌ堎ずかテニスコヌトずか、そういうグラりンドがキャンパス敷地内にある倧孊は基本、郜心の私立倧孊ではなく、関東南郚では、郜内なら倚摩ずかの校倖か、郜倖なら千葉ずか埌玉ずかの東京より地域、あるいは神奈川の東京から離れた堎所などの倧孊・キャンパスです。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "各孊校別の入詊傟向や、センタヌ詊隓の仕組みなどの解説に぀いおは、 日本の倧孊受隓ガむド を参照しおください。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "「倧孊は、孊術の䞭心ずしお、広く知識を授けるずずもに、深く専門の孊芞を教授研究し、知的、道埳的及び応甚的胜力を展開させるこずを目的ずする。」(孊校教育法第八十䞉条)", "title": "倧孊に進孊するずいうこず" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "この法埋によれば、日本の珟行法什に基づいお珟存する倧孊ずは、「広く知識を」身に぀けるずずもに、「深く専門の孊芞を」孊ぶための堎所である、ずいうこずです。ですから、これらを目的ずする孊生は進孊するこずが倧いに圹に立ちたすし、そうでない孊生は行くだけ無駄、ずいうのが日本の倧孊です。しかし、このような抜象的な文蚀ではわかりにくいですね。もう少し具䜓的に、倧孊に進孊するこずのメリット・デメリットを芋おみたしょう。", "title": "倧孊に進孊するずいうこず" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "倧孊に進孊するこずで埗られるメリットはいく぀かありたすが、ここでは次の2点に぀いお述べたす。", "title": "倧孊に進孊するずいうこず" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "たず、倧孊を卒業すれば、倧孊卒業ずいう資栌が埗られたす。昚今は倚くの孊生が倧孊に進孊したすので、この資栌を就職の芁件ずする就職先も少なくありたせん。぀たり、少なくずも䜕らかの受隓勉匷をしお倧孊に入り、倧孊で䜕らかの孊びをした、ずいう経隓がある人が求められおいるずいうこずです。", "title": "倧孊に進孊するずいうこず" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "倧孊卒業ずいう資栌は、他の資栌にも぀ながりたす。倧孊で特定の課皋を修了したり、特定の孊科を卒業しおいないず取埗できない資栌が数倚くありたす。そのような資栌を取埗するには、資栌を取埗できる倧孊に進孊するこずが必須です。", "title": "倧孊に進孊するずいうこず" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "ただし、よく勘違いされがちなこずですが、資栌を持っおいおも、簡単に就職できるずはかぎりたせん。倧孊で専門的に孊ぶこずが求められる公的資栌の䞭にも、需芁ず䟛絊が芋合わなくなっおいる資栌が散芋されたすので泚意が必芁です。", "title": "倧孊に進孊するずいうこず" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "逆に、デメリットはあるでしょうか。あえお蚀うならば、時間ずお金がかかるこずでしょう。", "title": "倧孊に進孊するずいうこず" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "䟋えば、私立倧孊に進孊するずするず、孊費が少なくずも幎間100䞇円以䞊(実際にはそこたで安い私倧はほずんどありたせんが)なので、卒業たでの4幎間で、最䜎でも400䞇円以䞊はかかりたす。これずは別に、䞋宿をするなら家賃などの諞経費がかかりたす。郜内のアパヌトの盞堎が月額7䞇円だずしお、1幎で玄84䞇円の家賃がかかるずしたしょう。切り良く食費や光熱費も含めお100䞇円の家賃だずしお、4幎間で400䞇円がかかるわけです。するず、4幎間で800䞇円はかかりたす。これは留幎などをせずにストレヌトに卒業した堎合ですので、そいうったこずも含めお、私立倧孊の卒業たでに1000䞇円は教育費がかかるず思ったほうがよいでしょう。", "title": "倧孊に進孊するずいうこず" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "囜公立の倧孊でも、孊費が幎間60䞇円皋床はかかりたす。少なくずも卒業たでの4幎間で240䞇円はかかるわけです。諞経費を含めお、2倍皋床で、卒業たでに600䞇円皋床の教育費はかかるず思ったほうが良いでしょう。", "title": "倧孊に進孊するずいうこず" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "家が金持ちならよいですが、そうでなければ奚孊金などの借金をしお進孊するこずになりたす。1000䞇円ちかい借金ずいうのは、結構、負担が重いです。新卒の絊料が幎間300䞇円が盞堎ず蚀われたすが、生掻費などを差し匕くわけですから、借金の返枈に圓おられるのは、倚くおも幎間100䞇円皋床たででしょうか。するず、卒業しおから10幎近くは生掻を切り詰めなければいけたせん。もちろん、たずえ倧孊を卒業しおも、かならずしも賃金の高い䌁業に就職できる保蚌はありたせん。", "title": "倧孊に進孊するずいうこず" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "䞊蚘の事項に加え、入孊の難易床が高く、䞖間からの評刀が高い、いわゆる「難関」倧孊に進孊すれば、さらにメリットが埗られたす。", "title": "倧孊に進孊するずいうこず" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "いわゆる難関倧孊は、授業で扱う内容の氎準が高いずいえたす。どんなに優秀な先生でも、高校で習う内容を理解しおいない孊生に察しおは、高校で習うような内容の授業からせざるを埗たせん。その点、高校で習う内容は理解しおいる生埒ばかりが集たる倧孊ならば、さらに皋床の高い内容を授業するこずができたす。この違いは、理系の堎合は特に顕著に衚れたす。", "title": "倧孊に進孊するずいうこず" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "このこずは、いずれ4幎生や倧孊院生ずなり、研究に觊れる堎面においおも響いおきたす。その時点でどの皋床の研究ができるかは、その時点たでにどの皋床たでを孊ぶこずができたかに巊右されたす。たた、研究に関する評刀の高い倧孊には囜からも民間からも研究に関する経枈的支揎が埗られやすく、他ではできないような予算のかかる倧芏暡な研究をするこずができるこずもありたす。", "title": "倧孊に進孊するずいうこず" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "いわゆる難関倧孊は、呚囲の孊生の皋床が高いこずが倚く、それたで埗られなかったような知的な刺激を埗られるこずがありたす。普段接する孊生の質が高いずいうこずは、それだけで倧きなメリットなのです。これは、倧孊生の間の孊びが充実するずいうこずはもちろんのこず、将来の人脈䜜りずいった面でもメリットがありたす。", "title": "倧孊に進孊するずいうこず" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "いわゆる難関倧孊は、倧䌁業や官庁ぞの就職実瞟が高い傟向にありたす。これは、それら倧孊に属する孊生の質が高いずいうこずも圓然ですが、それだけでなく、採甚の際に倧孊の名前を芋る就職先が少なくないずいうこずにもよりたす。", "title": "倧孊に進孊するずいうこず" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "なぜ䌁業は倧孊の名前を芋るのでしょうか。それは、なるべく優れた人材を取りたいずいう芁求を満たすために、コストパフォヌマンスが高い方法だから、だず思われたす。いわゆる難関倧孊を卒業した人は、その倧孊の入詊を突砎するだけの孊力や、その孊力を身に぀ける受隓勉匷の経隓をしおいたす。倧孊入孊埌は、䞊に述べたような経隓をしおいたす。それゆえ、就職しおからも圹に立぀胜力を持っおいる可胜性が高いずいえたす。むろんこれは確率の問題で、実際にその人の胜力が高いかどうかはわかりたせん。倧孊受隓は倱敗したけれど胜力は高いずいう人もたくさんいたす。しかし、限られたコストで最倧の利益を求める䌁業にずっおは、そのような人を発掘するのは手間がかかりすぎたす。そこで、手っ取り早い方法ずしお、倧孊の名前を芋るこずになるのです。", "title": "倧孊に進孊するずいうこず" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "たた、特に理系の技術職の堎合、䌁業ず倧孊の研究宀の間で、共同研究などによっお関係がある堎合がありたす。このような堎合、その研究宀の倧孊院生(孊郚生では話になりたせん)を採甚すれば、ある皋床の知的氎準や実隓スキルを持っおいる可胜性が高いず刀断できたすので、そのような採甚がかなり倚いです。もちろんこれもスキルを持っおいる可胜性が高いずいうだけですが、コストずの兌ね合いを考えるず䌁業にずっおはちょうどいい遞択なのだず思われたす。", "title": "倧孊に進孊するずいうこず" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "このような構造が良いか悪いかずいう議論はさおおき、珟実に䌁業がそのようなこずをしおいる以䞊、孊生の偎もそれに察応するのが珟実的な遞択ず蚀えるのではないかず思いたす。", "title": "倧孊に進孊するずいうこず" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "垌望の倧孊に合栌しなかった堎合、浪人は䞀぀の遞択肢です。しかし、無益な浪人をしおしたえば、貎重な時間ずお金を浪費するのみです。浪人をする際には、1幎埌の結末ずしお次のいずれもがありうるずいうこずを念頭に眮いお怜蚎したしょう。", "title": "倧孊に進孊するずいうこず" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "状況次第では3番目の結果も十分にありうるこずですから、むやみやたらに浪人するこずが良いずは蚀えたせん。たた、2番目の結果になったずきにそれは「成功」ず蚀えるかどうかは疑問笊です。浪人すれば、その埌の人生のあらゆる堎面が1幎遅れるわけですから、それに芋合うだけのゞャンプアップでないず無意味です。", "title": "倧孊に進孊するずいうこず" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "もちろん、1番目の結果になるこずを目指しお浪人するのは意味があるこずです。しかし、であるからにはきちんず戊略を立お、実珟させなければならないずいうこずです。", "title": "倧孊に進孊するずいうこず" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "なお、䞀般に二浪以䞊は浪人によるデメリットの方が䞊回るこずが倚いです。2幎無駄にしおたで行く䟡倀のある倧孊はほんのわずかです。そんな時間があったらそこそこの倧孊に入孊しお、受隓勉匷のようなたたごずではない本物の孊問に早く觊れた方がベタヌです。", "title": "倧孊に進孊するずいうこず" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "倧孊受隓においおは、いわゆる5教科の孊習をするこずになりたす。囜公立倧孊ではセンタヌ詊隓で5教科すべおを受隓する必芁があるこずが倧倚数ですので、文系だろうず理系だろうずたんべんなく孊習する必芁がありたす。私立倧孊の堎合は科目を絞っお受隓するこずも可胜ですが、倚くの倧孊で科目を絞らない方が有利です。詳现は各倧孊の察策蚘事に譲りたすが、䞀般論ずしお蚀えば、所詮は競争なのだから、自分ず同䞖代の他の倚くの人たちが遞びたがりそうな楜に芋える道には同じこずを考える茩がたくさんいお倧倉、その道を避けお䞀芋蟛そうな道を進む方が競争盞手が少なくお楜、ずいうこずです。", "title": "倧孊進孊を意識した孊習" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "志望先に関する専門知識めいたものは䞍芁です。高校生にずっおは新曞や啓蒙曞に乗っおいる皋床の内容が専門知識に芋えるかもしれたせんが、孊問党䜓を孊ぶこずから比べればたいしたこずのない内容です。たいしたこずないこずを、玠人が浅く孊んだずころで圹に立ちたせん。そもそも、専門知識を孊ぶために進孊するのですから、進孊しなくおも孊べるのであれば進孊する意味がありたせん。", "title": "倧孊進孊を意識した孊習" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "ほずんどの孊郚孊科においお、その分野に察する興味関心はなくおも進孊できたすが、さすがにたったく興味関心がない分野に進孊するず入孊埌に蟛いのでやめたしょう。䟋倖は医療系の孊郚孊科で、小論文や面接を科す堎合が倚いですので、医療に察する興味関心がたったくない人は䞍合栌になりたす。", "title": "倧孊進孊を意識した孊習" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "", "title": "倧孊進孊を意識した孊習" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "倧孊には色々な孊郚がありたす。 名前が䌌た孊郚もありたす。", "title": "孊郚・孊科の名称" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "混同しおはならない事ずしお、", "title": "孊郚・孊科の名称" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "「経営(けいえい)孊郚」ず「経枈(けいざい)孊郚」は違いたす。", "title": "孊郚・孊科の名称" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "経営孊郚は、商孊郚ずほが同じなのが普通です。経営孊郚や商孊郚は、簿蚘を基本ずしお、そのほかビゞネスマンに必芁な英語などを孊んだりしお、ビゞネスマンになるずころです。そのほか、マむケル・ポヌタヌなどの経営孊者の理論を孊ぶこずもありたす。", "title": "孊郚・孊科の名称" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "いっぜう、経枈孊郚は、『ミクロ経枈孊』や『マクロ経枈孊』などの経枈理論を基瀎に、さらに発展した理論を孊ぶずころです。", "title": "孊郚・孊科の名称" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "「教育(きょういく)孊郚」ず「教逊(きょうよう)孊郚」も、違いたす。特にこの2぀の孊郚は、たったく授業の内容が違うので、絶察に混同しないでください。", "title": "孊郚・孊科の名称" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "教育孊郚では小孊校などの教員免蚱が取れたす。", "title": "孊郚・孊科の名称" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "教逊孊郚は、教育内容をあたり现かく限定しない孊郚であり、小孊校の教員免蚱は取れないのが基本です。倧孊ごずに「教逊孊郚」は教育内容が倧きく異なっおいるので、詳しくは各倧孊のホヌムペヌゞなどを参照しおください。囜語・数孊・理科・瀟䌚をたんべんなく孊ぶこずを特色ずしおいる「教逊孊郚」もあれば、それずは別に、語孊人材や囜際人材を育おるこずを特色ずしおいる「教逊孊郚」もあり(「囜際教逊孊郚」たたは「グロヌバル教逊孊郚」ず蚀う堎合が倚くありたす)、はたたた介護犏祉や芳光などの講座を分野を限定せずに孊べるこずを特色ずした「教逊孊郚」もあり、倧孊ごずに「教逊」の意味が千差䞇別です。このため、倧孊卒業時に取埗可胜な囜家資栌に぀いおも千差䞇別ですので、それらの孊郚の進孊を考える人は、入孊前の志望校決めのさいに調べおおくのが良いでしょう。", "title": "孊郚・孊科の名称" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "倧孊によっおは、教逊孊郚の呌び名ではなく、「リベラルアヌツ孊郚」のように名乗っおいる堎合もありたす。", "title": "孊郚・孊科の名称" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "ほかの「文孊郚」ずか「理工孊郚」ずかに぀いおは、字面を芋れば意味が分かるので、いちいち説明したせん。", "title": "孊郚・孊科の名称" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "", "title": "孊郚・孊科の名称" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "工孊郚や理工孊郚の、電気工孊科ず電子工孊科は、内容が違いたす。", "title": "孊郚・孊科の名称" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "電気工孊は、発電所や送電蚭備、たたはモヌタヌなどの技術者の孊科です。", "title": "孊郚・孊科の名称" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "電子工孊は、半導䜓などの孊科です。", "title": "孊郚・孊科の名称" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "倧孊受隓では、詊隓䌚堎ぞ行く道などに、合吊や成瞟開瀺を送る云々ずいう宅配業者を装った詐欺垫が出没するこずがありたす。その詐欺垫が倧孊の職員などの名前を隙る堎合もありたす。あるいは詐欺垫が、路䞊で「受隓生は、この名簿に、名前を曞いおください。倧孊からの緊急の指瀺です。」などず䞻匵する堎合もありたす。倚くは受隓生たちの個人情報を入手しようしおいるようです。", "title": "その他倧孊受隓に関する事項" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "そもそも成瞟の開瀺は願曞においお垌望するしないを蚘入するのが䞀般的でしょう。それ以倖の堎面で倧孊が個人情報を入手しようずするこずはありえたせん。詐欺垫に隙されないように、受隓生は泚意しおください。合栌発衚日にも詐欺垫が出没する堎合がありたすので泚意したしょう。", "title": "その他倧孊受隓に関する事項" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "東京郜心の私立倧孊では、たずえ倧孊スポヌツに力を入れおいる倧孊でも、じ぀は運動斜蚭が䞀郚の屋内蚭備を倧孊キャンパス敷地内に残しお(䜓育の授業で䜿うので)、あずは野球堎やサッカヌ堎やテニスコヌトなどのグラりンドが校倖のすこし離れた堎所にあるような倧孊も倚くありたす。攟課埌などにバスや電車などで屋倖のその緎習堎たで移動するこずになりたす。", "title": "䜓育斜蚭など" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "移動時間が掛かるので、攟課埌などでないず移動できたせん。", "title": "䜓育斜蚭など" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "「六倧孊野球」(東倧(これは囜立)・早・慶・明治・䞭倮・法政 の蚈6぀)などで名前の知られおいる私立倧孊ですら、郜心にある倧孊本郚のあるキャンパス敷地内はビル的な斜蚭ばかりで、キャンパス敷地内には運動堎が無いのが珟実です。", "title": "䜓育斜蚭など" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "六倧孊のうち倚摩や埌玉などの郊倖キャンパスを持っおいる倧孊ではそちらには運動堎がありたすが、しかしそちらずは別に、六倧孊などの有名私立は野球やサッカヌなど䞀郚の屋倖メゞャヌスポヌツに限り郚掻甚の敷地をいく぀か郊倖に持っおいたす。", "title": "䜓育斜蚭など" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "日東駒専(日倧・東掋・駒沢・専修)も同様です。", "title": "䜓育斜蚭など" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "日倧の郜心の千代田区にある法孊郚には(もずもず日倧は法埋孊校です)、どうキャンパスマップを芋おも野球堎などはありたせん。校倖の緎習堎を䜿うこずになるでしょう。千葉県の習志野に日倧は野球堎を持っおいたす。ほか、日倧は䞖田谷の文理孊郚などに䜓育孊科をもっおいるためか、運動堎などを持っおいたす。", "title": "䜓育斜蚭など" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "東掋倧孊に至っおは、埌玉の朝霞(あさか)が野球などの緎習堎になりたす。", "title": "䜓育斜蚭など" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "意倖なこずに、実は倧孊よりも付属高校・付属䞭孊のほうが、野球やサッカヌなどのスポヌツ斜蚭が校舎のずなりの䞀か所に集たっおおり充実しおいたす。これは明治時代からそうであり、たずえば早皲田倧孊の倧栞本䜓よりも付属䞭孊のほうが野球堎が広く緎習しやすいので、早倧生ず付属䞭孊生が野球の亀流詊合をしたら早倧生が負けたずいう蚘録があるくらいです。", "title": "䜓育斜蚭など" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "それでも文系の孊郚のスポヌツ斜蚭はただマシなほうです。理系の私立の倧孊・孊郚だず、そのような運動斜蚭を利甚する機䌚や措眮もありたせん。", "title": "䜓育斜蚭など" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "ほか、駅䌝などテレビ攟映される倧孊スポヌツで名前のよく知られおいる倧孊でも、プヌルを持っおない倧孊も倚くありたす。専修倧孊や國孞院倧孞、倧正倧孊などは、たしかプヌルがありたせん。囜孊院にはないですが、囜士舘にはありたすので、混同しないように。亜现亜倧にもプヌルは無さそうです。圌らの倧孊の郚掻動に氎泳郚がある堎合は、緎習堎所ずしお近隣の民間のプヌル斜蚭を有料で借りおいたす。", "title": "䜓育斜蚭など" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "ほか、よく平成のマンガずかで、ラクロス郚ずかが倧孊の近くで緎習しおいたりしたすが、しかし実際の倧孊の近くにはラクロスが緎習できそうな広いグラりンドが無いのが珟実です。ラクロス郚は、河川敷ずかの近くにある民間の緎習堎を有料で借りお緎習したりしおいお、六倧孊の私倧ですらそうです。", "title": "䜓育斜蚭など" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "サッカヌ、ラクロス、ラグビヌ、アメフトなどがグラりンドを共有しおいる堎合もありたす。亀代制などで䜿うので、そのぶん緎習時間が限られたす。(もっずも、孊業に集䞭できお良いかもしれないが)", "title": "䜓育斜蚭など" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "サッカヌ堎ずかテニスコヌトずか、そういうグラりンドがキャンパス敷地内にある倧孊は基本、郜心の私立倧孊ではなく、関東南郚では、郜内なら倚摩ずかの校倖か、郜倖なら千葉ずか埌玉ずかの東京より地域、あるいは神奈川の東京から離れた堎所などの倧孊・キャンパスです。", "title": "䜓育斜蚭など" } ]
各孊校別の入詊傟向や、センタヌ詊隓の仕組みなどの解説に぀いおは、 日本の倧孊受隓ガむド を参照しおください。
各孊校別の入詊傟向や、センタヌ詊隓の仕組みなどの解説に぀いおは、 [[日本の倧孊受隓ガむド]] を参照しおください。 == 倧孊に進孊するずいうこず == === 倧孊ずは === 「倧孊は、孊術の䞭心ずしお、広く知識を授けるずずもに、深く専門の孊芞を教授研究し、知的、道埳的及び応甚的胜力を展開させるこずを目的ずする。」孊校教育法第八十䞉条 この法埋によれば、日本の珟行法什に基づいお珟存する倧孊ずは、「広く知識を」身に぀けるずずもに、「深く専門の孊芞を」孊ぶための堎所である、ずいうこずです。ですから、これらを目的ずする孊生は進孊するこずが倧いに圹に立ちたすし、そうでない孊生は行くだけ無駄、ずいうのが日本の倧孊です。しかし、このような抜象的な文蚀ではわかりにくいですね。もう少し具䜓的に、倧孊に進孊するこずのメリット・デメリットを芋おみたしょう。 === 倧孊に進孊するこずで埗られるメリット・デメリット === 倧孊に進孊するこずで埗られるメリットはいく぀かありたすが、ここでは次の点に぀いお述べたす。 * 倧孊卒業ずいう資栌 たず、倧孊を卒業すれば、倧孊卒業ずいう資栌が埗られたす。昚今は倚くの孊生が倧孊に進孊したすので、この資栌を就職の芁件ずする就職先も少なくありたせん。぀たり、少なくずも䜕らかの受隓勉匷をしお倧孊に入り、倧孊で䜕らかの孊びをした、ずいう経隓がある人が求められおいるずいうこずです。 * 囜家資栌等の取埗に関するメリット 倧孊卒業ずいう資栌は、他の資栌にも぀ながりたす。倧孊で特定の課皋を修了したり、特定の孊科を卒業しおいないず取埗できない資栌が数倚くありたす。そのような資栌を取埗するには、資栌を取埗できる倧孊に進孊するこずが必須です。 ただし、よく勘違いされがちなこずですが、資栌を持っおいおも、簡単に就職できるずはかぎりたせん。倧孊で専門的に孊ぶこずが求められる公的資栌の䞭にも、需芁ず䟛絊が芋合わなくなっおいる資栌が散芋されたすので泚意が必芁です。 逆に、デメリットはあるでしょうか。あえお蚀うならば、時間ずお金がかかるこずでしょう。 * 進孊にはお金がかかりたす。 䟋えば、私立倧孊に進孊するずするず、孊費が少なくずも幎間100䞇円以䞊実際にはそこたで安い私倧はほずんどありたせんがなので、卒業たでの4幎間で、最䜎でも400䞇円以䞊はかかりたす。これずは別に、䞋宿をするなら家賃などの諞経費がかかりたす。郜内のアパヌトの盞堎が月額7䞇円だずしお、1幎で玄84䞇円の家賃がかかるずしたしょう。切り良く食費や光熱費も含めお100䞇円の家賃だずしお、幎間で400䞇円がかかるわけです。するず、4幎間で800䞇円はかかりたす。これは留幎などをせずにストレヌトに卒業した堎合ですので、そいうったこずも含めお、私立倧孊の卒業たでに1000䞇円は教育費がかかるず思ったほうがよいでしょう。 囜公立の倧孊でも、孊費が幎間60䞇円皋床はかかりたす。少なくずも卒業たでの4幎間で240䞇円はかかるわけです。諞経費を含めお、2倍皋床で、卒業たでに600䞇円皋床の教育費はかかるず思ったほうが良いでしょう。 家が金持ちならよいですが、そうでなければ奚孊金などの借金をしお進孊するこずになりたす。1000䞇円ちかい借金ずいうのは、結構、負担が重いです。新卒の絊料が幎間300䞇円が盞堎ず蚀われたすが、生掻費などを差し匕くわけですから、借金の返枈に圓おられるのは、倚くおも幎間100䞇円皋床たででしょうか。するず、卒業しおから10幎近くは生掻を切り詰めなければいけたせん。もちろん、たずえ倧孊を卒業しおも、かならずしも賃金の高い䌁業に就職できる保蚌はありたせん。 === 「難関」倧孊に進孊するこずで埗られるメリット === 䞊蚘の事項に加え、入孊の難易床が高く、䞖間からの評刀が高い、いわゆる「難関」倧孊に進孊すれば、さらにメリットが埗られたす。 * 高い氎準の教育を受け、研究に觊れるこずができる。 いわゆる難関倧孊は、授業で扱う内容の氎準が高いずいえたす。どんなに優秀な先生でも、高校で習う内容を理解しおいない孊生に察しおは、高校で習うような内容の授業からせざるを埗たせん。その点、高校で習う内容は理解しおいる生埒ばかりが集たる倧孊ならば、さらに皋床の高い内容を授業するこずができたす。この違いは、理系の堎合は特に顕著に衚れたす。 このこずは、いずれ4幎生や倧孊院生ずなり、研究に觊れる堎面においおも響いおきたす。その時点でどの皋床の研究ができるかは、その時点たでにどの皋床たでを孊ぶこずができたかに巊右されたす。たた、研究に関する評刀の高い倧孊には囜からも民間からも研究に関する経枈的支揎が埗られやすく、他ではできないような予算のかかる倧芏暡な研究をするこずができるこずもありたす。 * 呚囲の孊生から刺激を埗るこずができる。 いわゆる難関倧孊は、呚囲の孊生の皋床が高いこずが倚く、それたで埗られなかったような知的な刺激を埗られるこずがありたす。普段接する孊生の質が高いずいうこずは、それだけで倧きなメリットなのです。これは、倧孊生の間の孊びが充実するずいうこずはもちろんのこず、将来の人脈䜜りずいった面でもメリットがありたす。 * 就職の圹に立぀ いわゆる難関倧孊は、倧䌁業や官庁ぞの就職実瞟が高い傟向にありたす。これは、それら倧孊に属する孊生の質が高いずいうこずも圓然ですが、それだけでなく、採甚の際に倧孊の名前を芋る就職先が少なくないずいうこずにもよりたす。 なぜ䌁業は倧孊の名前を芋るのでしょうか。それは、なるべく優れた人材を取りたいずいう芁求を満たすために、コストパフォヌマンスが高い方法だから、だず思われたす。いわゆる難関倧孊を卒業した人は、その倧孊の入詊を突砎するだけの孊力や、その孊力を身に぀ける受隓勉匷の経隓をしおいたす。倧孊入孊埌は、䞊に述べたような経隓をしおいたす。それゆえ、就職しおからも圹に立぀胜力を持っおいる可胜性が高いずいえたす。むろんこれは確率の問題で、実際にその人の胜力が高いかどうかはわかりたせん。倧孊受隓は倱敗したけれど胜力は高いずいう人もたくさんいたす。しかし、限られたコストで最倧の利益を求める䌁業にずっおは、そのような人を発掘するのは手間がかかりすぎたす。そこで、手っ取り早い方法ずしお、倧孊の名前を芋るこずになるのです。 たた、特に理系の技術職の堎合、䌁業ず倧孊の研究宀の間で、共同研究などによっお関係がある堎合がありたす。このような堎合、その研究宀の倧孊院生孊郚生では話になりたせんを採甚すれば、ある皋床の知的氎準や実隓スキルを持っおいる可胜性が高いず刀断できたすので、そのような採甚がかなり倚いです。もちろんこれもスキルを持っおいる可胜性が高いずいうだけですが、コストずの兌ね合いを考えるず䌁業にずっおはちょうどいい遞択なのだず思われたす。 このような構造が良いか悪いかずいう議論はさおおき、珟実に䌁業がそのようなこずをしおいる以䞊、孊生の偎もそれに察応するのが珟実的な遞択ず蚀えるのではないかず思いたす。 === 浪人に぀いお === 垌望の倧孊に合栌しなかった堎合、浪人は䞀぀の遞択肢です。しかし、無益な浪人をしおしたえば、貎重な時間ずお金を浪費するのみです。浪人をする際には、1幎埌の結末ずしお次のいずれもがありうるずいうこずを念頭に眮いお怜蚎したしょう。 * 珟圹のずきよりも明らかに良い倧孊に合栌する * 珟圹のずきより少しは良い倧孊だが、1幎をかけるほどではない倧孊に合栌する * 結局珟圹のずきず同じ倧孊に進孊するこずになる、あるいは、それすらかなわない 状況次第では3番目の結果も十分にありうるこずですから、むやみやたらに浪人するこずが良いずは蚀えたせん。たた、2番目の結果になったずきにそれは「成功」ず蚀えるかどうかは疑問笊です。浪人すれば、その埌の人生のあらゆる堎面が1幎遅れるわけですから、それに芋合うだけのゞャンプアップでないず無意味です。 もちろん、1番目の結果になるこずを目指しお浪人するのは意味があるこずです。しかし、であるからにはきちんず戊略を立お、実珟させなければならないずいうこずです。 なお、䞀般に二浪以䞊は浪人によるデメリットの方が䞊回るこずが倚いです。2幎無駄にしおたで行く䟡倀のある倧孊はほんのわずかです。そんな時間があったらそこそこの倧孊に入孊しお、受隓勉匷のようなたたごずではない本物の孊問に早く觊れた方がベタヌです。 == 倧孊進孊を意識した孊習 == 倧孊受隓においおは、いわゆる5教科の孊習をするこずになりたす。囜公立倧孊ではセンタヌ詊隓で5教科すべおを受隓する必芁があるこずが倧倚数ですので、文系だろうず理系だろうずたんべんなく孊習する必芁がありたす。私立倧孊の堎合は科目を絞っお受隓するこずも可胜ですが、倚くの倧孊で科目を絞らない方が有利です。詳现は各倧孊の察策蚘事に譲りたすが、䞀般論ずしお蚀えば、所詮は競争なのだから、自分ず同䞖代の他の倚くの人たちが遞びたがりそうな楜に芋える道には同じこずを考える茩がたくさんいお倧倉、その道を避けお䞀芋蟛そうな道を進む方が競争盞手が少なくお楜、ずいうこずです。 志望先に関する専門知識めいたものは䞍芁です。高校生にずっおは新曞や啓蒙曞に乗っおいる皋床の内容が専門知識に芋えるかもしれたせんが、孊問党䜓を孊ぶこずから比べればたいしたこずのない内容です。たいしたこずないこずを、玠人が浅く孊んだずころで圹に立ちたせん。そもそも、専門知識を孊ぶために進孊するのですから、進孊しなくおも孊べるのであれば進孊する意味がありたせん。 ほずんどの孊郚孊科においお、その分野に察する興味関心はなくおも進孊できたすが、さすがにたったく興味関心がない分野に進孊するず入孊埌に蟛いのでやめたしょう。䟋倖は医療系の孊郚孊科で、小論文や面接を科す堎合が倚いですので、医療に察する興味関心がたったくない人は䞍合栌になりたす。 == 孊郚・孊科の名称 == === たぎらわしい孊郚 === 倧孊には色々な孊郚がありたす。 名前が䌌た孊郚もありたす。 混同しおはならない事ずしお、 「経'''営'''けいえい孊郚」ず「経'''枈'''けいざい孊郚」は違いたす。 経営孊郚は、商孊郚ずほが同じなのが普通です。経営孊郚や商孊郚は、簿蚘を基本ずしお、そのほかビゞネスマンに必芁な英語などを孊んだりしお、ビゞネスマンになるずころです。そのほか、マむケル・ポヌタヌなどの経営孊者の理論を孊ぶこずもありたす。 いっぜう、経枈孊郚は、『ミクロ経枈孊』や『マクロ経枈孊』などの経枈理論を基瀎に、さらに発展した理論を孊ぶずころです。 「教育きょういく孊郚」ず「教逊きょうよう孊郚」も、違いたす。特にこの2぀の孊郚は、たったく授業の内容が違うので、絶察に混同しないでください。 教育孊郚では小孊校などの教員免蚱が取れたす。 教逊孊郚は、教育内容をあたり现かく限定しない孊郚であり、小孊校の教員免蚱は取れないのが基本です。倧孊ごずに「教逊孊郚」は教育内容が倧きく異なっおいるので、詳しくは各倧孊のホヌムペヌゞなどを参照しおください。囜語・数孊・理科・瀟䌚をたんべんなく孊ぶこずを特色ずしおいる「教逊孊郚」もあれば、それずは別に、語孊人材や囜際人材を育おるこずを特色ずしおいる「教逊孊郚」もあり「囜際教逊孊郚」たたは「グロヌバル教逊孊郚」ず蚀う堎合が倚くありたす、はたたた介護犏祉や芳光などの講座を分野を限定せずに孊べるこずを特色ずした「教逊孊郚」もあり、倧孊ごずに「教逊」の意味が千差䞇別です。このため、倧孊卒業時に取埗可胜な囜家資栌に぀いおも千差䞇別ですので、それらの孊郚の進孊を考える人は、入孊前の志望校決めのさいに調べおおくのが良いでしょう。 倧孊によっおは、教逊孊郚の呌び名ではなく、「リベラルアヌツ孊郚」のように名乗っおいる堎合もありたす。 ほかの「文孊郚」ずか「理工孊郚」ずかに぀いおは、字面を芋れば意味が分かるので、いちいち説明したせん。 工孊郚や理工孊郚の、電'''気'''工孊科ず電'''子'''工孊科は、内容が違いたす。 電気工孊は、発電所や送電蚭備、たたはモヌタヌなどの技術者の孊科です。 電子工孊は、半導䜓などの孊科です。 == その他倧孊受隓に関する事項 == === 受隓生を食い物にする茩 === 倧孊受隓では、詊隓䌚堎ぞ行く道などに、合吊や成瞟開瀺を送る云々ずいう宅配業者を装った詐欺垫が出没するこずがありたす。その詐欺垫が倧孊の職員などの名前を隙る堎合もありたす。あるいは詐欺垫が、路䞊で「受隓生は、この名簿に、名前を曞いおください。倧孊からの緊急の指瀺です。」などず䞻匵する堎合もありたす。倚くは受隓生たちの個人情報を入手しようしおいるようです。 そもそも成瞟の開瀺は願曞においお垌望するしないを蚘入するのが䞀般的でしょう。それ以倖の堎面で倧孊が個人情報を入手しようずするこずはありえたせん。詐欺垫に隙されないように、受隓生は泚意しおください。合栌発衚日にも詐欺垫が出没する堎合がありたすので泚意したしょう。 == 参考文献 == [[カテゎリ:倧孊入詊]]
2014-05-29T07:58:16Z
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叞法曞士法第13条
法孊>コンメンタヌル>叞法曞士法 (所属する叞法曞士䌚の倉曎の登録)
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法孊コンメンタヌル叞法曞士法
[[法孊]][[コンメンタヌル]]叞法曞士法 ==条文== 所属する叞法曞士䌚の倉曎の登録 ;第13条 # 叞法曞士は、他の法務局又は地方法務局の管蜄区域内に事務所を移転しようずするずきは、その管蜄区域内に蚭立された叞法曞士䌚を経由しお、日本叞法曞士䌚連合䌚に、所属する叞法曞士䌚の倉曎の登録の申請をしなければならない。 # 叞法曞士は、前項の倉曎の登録の申請をするずきは、珟に所属する叞法曞士䌚にその旚を届け出なければならない。 # 第1項の申請をした者が[[叞法曞士法第57条|第57条]]第1項の芏定による入䌚の手続をず぀おいないずきは、日本叞法曞士䌚連合䌚は、倉曎の登録を拒吊しなければならない。 # 前二条の芏定は、第䞀項の倉曎の登録の申請に準甚する。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前埌 |[[叞法曞士法]] |[[叞法曞士法#s3|第3ç«  登録]]<br> |[[叞法曞士法第12条]]<br>(登録を拒吊された堎合の審査請求) |[[叞法曞士法第14条]]<br>(登録事項の倉曎の届出) }} {{stub}} [[category:叞法曞士法|13]]
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叞法曞士法第73条
法孊>コンメンタヌル>叞法曞士法 (非叞法曞士等の取締り)
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法孊コンメンタヌル叞法曞士法
[[法孊]][[コンメンタヌル]]叞法曞士法 ==条文== 非叞法曞士等の取締り ;第73条 # 叞法曞士䌚に入䌚しおいる叞法曞士又は叞法曞士法人でない者協䌚を陀く。は、[[叞法曞士法第3条|第3条]]第1項第䞀号から第五号たでに芏定する業務を行぀おはならない。ただし、他の法埋に別段の定めがある堎合は、この限りでない。 # 協䌚は、その業務の範囲を超えお、第3条第1項第䞀号から第五号たでに芏定する業務を行぀おはならない。 # 叞法曞士でない者は、叞法曞士又はこれに玛らわしい名称を甚いおはならない。 # 叞法曞士法人でない者は、叞法曞士法人又はこれに玛らわしい名称を甚いおはならない。 # 協䌚でない者は、公共嘱蚗登蚘叞法曞士協䌚又はこれに玛らわしい名称を甚いおはならない。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前埌 |[[叞法曞士法]] |[[叞法曞士法#s10|第10ç«  雑則]]<br> |[[叞法曞士法第72条]]<br>(法務省什ぞの委任) |[[叞法曞士法第74条]]<br>(眰則) }} {{stub}} [[category:叞法曞士法|73]]
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[[法孊]][[コンメンタヌル]]叞法曞士法 ==条文== 登録に関する通知 ;第11条 : 日本叞法曞士䌚連合䌚は、[[叞法曞士法第9条|第9条]]第1項の芏定による登録の申請を受けた堎合においお、登録をしたずきはその旚を、登録を拒吊したずきはその旚及びその理由を圓該申請者に曞面により通知しなければならない。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前埌 |[[叞法曞士法]] |[[叞法曞士法#s3|第3ç«  登録]]<br> |[[叞法曞士法第10条]]<br>(登録の拒吊) |[[叞法曞士法第12条]]<br>(登録を拒吊された堎合の審査請求) }} {{stub}} [[category:叞法曞士法|11]]
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[[法孊]][[コンメンタヌル]]叞法曞士法 ==条文== 登録を拒吊された堎合の審査請求 ;第12条 # [[叞法曞士法第10条|第10条]]第1項の芏定により登録を拒吊された者は、圓該凊分に䞍服があるずきは、法務倧臣に察しお行政䞍服審査法昭和37幎法埋第160号による審査請求をするこずができる。 # [[叞法曞士法第9条|第9条]]第1項の芏定による登録の申請をした者は、その申請の日から䞉月を経過しおも圓該申請に察しお䜕らの凊分がされないずきは、圓該登録を拒吊されたものずしお、法務倧臣に察しお前項の審査請求をするこずができる。 # 前二項の芏定による審査請求が理由があるずきは、法務倧臣は、日本叞法曞士䌚連合䌚に察し、盞圓の凊分をすべき旚を呜じなければならない。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前埌 |[[叞法曞士法]] |[[叞法曞士法#s3|第3ç«  登録]]<br> |[[叞法曞士法第11条]]<br>(登録に関する通知) |[[叞法曞士法第13条]]<br>(所属する叞法曞士䌚の倉曎の登録) }} {{stub}} [[category:叞法曞士法|12]]
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叞法曞士法第15条
法孊>コンメンタヌル>叞法曞士法 (登録の取消し)
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法孊コンメンタヌル叞法曞士法
[[法孊]][[コンメンタヌル]]叞法曞士法 ==条文== 登録の取消し ;第15条 # 叞法曞士が次の各号のいずれかに該圓する堎合には、日本叞法曞士䌚連合䌚は、その登録を取り消さなければならない。 #:侀 その業務を廃止したずき。 #:二 死亡したずき。 #:侉 叞法曞士ずなる資栌を有しないこずが刀明したずき。 #:四 [[叞法曞士法第5条|第5条]]各号のいずれかに該圓するに至぀たずき。 # 叞法曞士が前項各号に該圓するこずずな぀たずきは、その者又はその法定代理人若しくは盞続人は、遅滞なく、圓該叞法曞士が所属し、又は所属しおいた叞法曞士䌚を経由しお、日本叞法曞士䌚連合䌚にその旚を届け出なければならない。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前埌 |[[叞法曞士法]] |[[叞法曞士法#s3|第3ç«  登録]]<br> |[[叞法曞士法第14条]]<br>(登録事項の倉曎の届出) |[[叞法曞士法第16条]]<br>(登録の取消し) }} {{stub}} [[category:叞法曞士法|15]]
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2014-05-30T21:49:06Z
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19,129
叞法曞士法第50条
法孊>コンメンタヌル>叞法曞士法 (登録取消しの制限等)
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法孊コンメンタヌル叞法曞士法
[[法孊]][[コンメンタヌル]]叞法曞士法 ==条文== 登録取消しの制限等 ;第50条 # 法務局又は地方法務局の長は、叞法曞士に察しお[[叞法曞士法第47条|第47条]]第二号又は第䞉号に掲げる凊分をしようずする堎合においおは、行政手続法第十五条第䞀項 の通知を発送し、又は同条第䞉項 前段の掲瀺をした埌盎ちに日本叞法曞士䌚連合䌚にその旚を通告しなければならない。 # 日本叞法曞士䌚連合䌚は、叞法曞士に぀いお前項の通告を受けた堎合においおは、法務局又は地方法務局の長から第67条第二号又は第䞉号に掲げる凊分の手続が結了した旚の通知を受けるたでは、圓該叞法曞士に぀いお[[叞法曞士法第15条|第15条]]第1項第䞀号又は[[叞法曞士法第16条|第16条]]第1項各号の芏定による登録の取消しをするこずができない。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前埌 |[[叞法曞士法]] |[[叞法曞士法#s6|第6ç«  懲戒]]<br> |[[叞法曞士法第49条]]<br>(懲戒の手続) |[[叞法曞士法第51条]]<br>(懲戒凊分の公告) }} {{stub}} [[category:叞法曞士法|50]]
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2014-05-30T21:52:43Z
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19,130
地方自治法第234条
法孊>行政法>コンメンタヌル地方自治法 (契玄の締結)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法孊>行政法>コンメンタヌル地方自治法", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(契玄の締結)", "title": "条文" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "", "title": "刀䟋" } ]
法孊行政法コンメンタヌル地方自治法
[[法孊]][[行政法]][[コンメンタヌル地方自治法]] ==条文== 契玄の締結 ;第234条   #売買、貞借、請負その他の契玄は、䞀般競争入札、指名競争入札、随意契玄又はせり売りの方法により締結するものずする。 #前項の指名競争入札、随意契玄又はせり売りは、政什で定める堎合に該圓するずきに限り、これによるこずができる。 #普通地方公共団䜓は、䞀般競争入札又は指名競争入札以䞋この条においお「競争入札」ずいう。に付する堎合においおは、政什の定めるずころにより、契玄の目的に応じ、予定䟡栌の制限の範囲内で最高又は最䜎の䟡栌をも぀お申蟌みをした者を契玄の盞手方ずするものずする。ただし、普通地方公共団䜓の支出の原因ずなる契玄に぀いおは、政什の定めるずころにより、予定䟡栌の制限の範囲内の䟡栌をも぀お申蟌みをした者のうち最䜎の䟡栌をも぀お申蟌みをした者以倖の者を契玄の盞手方ずするこずができる。 #普通地方公共団䜓が競争入札に぀き入札保蚌金を玍付させた堎合においお、萜札者が契玄を締結しないずきは、その者の玍付に係る入札保蚌金政什の定めるずころによりその玍付に代えお提䟛された担保を含む。は、圓該普通地方公共団䜓に垰属するものずする。 #普通地方公共団䜓が契玄に぀き契玄曞又は契玄内容を蚘録した電磁的蚘録を䜜成する堎合においおは、圓該普通地方公共団䜓の長又はその委任を受けた者が契玄の盞手方ずずもに、契玄曞に蚘名抌印し、又は契玄内容を蚘録した電磁的蚘録に圓該普通地方公共団䜓の長若しくはその委任を受けた者及び契玄の盞手方の䜜成に係るものであるこずを瀺すために講ずる措眮であ぀お、圓該電磁的蚘録が改倉されおいるかどうかを確認するこずができる等これらの者の䜜成に係るものであるこずを確実に瀺すこずができるものずしお総務省什で定めるものを講じなければ、圓該契玄は、確定しないものずする。 #競争入札に加わろうずする者に必芁な資栌、競争入札における公告又は指名の方法、随意契玄及びせり売りの手続その他契玄の締結の方法に関し必芁な事項は、政什でこれを定める。 ==解説== ==関連条文== *[[地方自治法斜行什第167条]]指名競争入札 *[[地方自治法斜行什第167条の2]]随意契玄 ==刀䟋== *[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=55189&hanreiKbn=02  損害賠償](最高裁刀䟋 昭和62幎03月20日)地方自治法斜行什昭和49幎政什第203号による改正前のもの167条の2第1項1号 *[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=52523&hanreiKbn=02 䜏民蚎蚟損害賠償](最高裁刀䟋 平成6幎12月22日) [[地方自治法第242条の2]]第1項4号[[地方自治法斜行什第167条の2]]第1項2号[[地方自治法斜行什第167条の10]] *[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=33712&hanreiKbn=02 損害賠償請求事件](最高裁刀䟋 平成18幎10月26日)[[地方自治法斜行什第167条]][[地方自治法斜行什第167条の11]][[地方自治法斜行什第167条の12]][[公共工事の入札及び契玄の適正化の促進に関する法埋第8条]]1号[[公共工事の入札及び契玄の適正化の促進に関する法埋斜行什第7条]]1項2号1項3号 ---- {{stub}} [[category:地方自治法|234]]
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2017-09-14T13:38:18Z
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19,131
地方自治法斜行什第167条の2
地方自治法斜行什 (前)(次) (随意契玄) 4 前2項の堎合においおは、予定䟡栌又は萜札金額を分割しお蚈算するこずができるずきに限り、圓該䟡栌又は金額の制限内で数人に分割しお契玄を締結するこずができる。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "地方自治法斜行什 (前)(次)", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(随意契玄)", "title": "条文" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "4 前2項の堎合においおは、予定䟡栌又は萜札金額を分割しお蚈算するこずができるずきに限り、圓該䟡栌又は金額の制限内で数人に分割しお契玄を締結するこずができる。", "title": "条文" } ]
地方自治法斜行什 前次
[[地方自治法斜行什]] [[地方自治法斜行什第167条|前]][[地方自治法斜行什第167条の3|次]] == 条文 == 随意契玄 ;第167条の2   #[[地方自治法第234条]]第2項 の芏定により随意契玄によるこずができる堎合は、次に掲げる堎合ずする。 #:侀  売買、貞借、請負その他の契玄でその予定䟡栌貞借の契玄にあ぀おは、予定賃貞借料の幎額又は総額が別衚第五䞊欄に掲げる契玄の皮類に応じ同衚䞋欄に定める額の範囲内においお普通地方公共団䜓の芏則で定める額を超えないものをするずき。 #:二  䞍動産の買入れ又は借入れ、普通地方公共団䜓が必芁ずする物品の補造、修理、加工又は玍入に䜿甚させるため必芁な物品の売払いその他の契玄でその性質又は目的が競争入札に適しないものをするずき。 #:侉  [[障害者の日垞生掻及び瀟䌚生掻を総合的に支揎するための法埋第5条|障害者の日垞生掻及び瀟䌚生掻を総合的に支揎するための法埋 平成十䞃幎法埋第癟二十䞉号第5条]]第11項 に芏定する障害者支揎斜蚭以䞋この号においお「障害者支揎斜蚭」ずいう。、同条第25項 に芏定する地域掻動支揎センタヌ以䞋この号においお「地域掻動支揎センタヌ」ずいう。、同条第1項 に芏定する障害犏祉サヌビス事業同条第7項 に芏定する生掻介護、同条第13項 に芏定する就劎移行支揎又は同条第14項 に芏定する就劎継続支揎を行う事業に限る。以䞋この号においお「障害犏祉サヌビス事業」ずいう。を行う斜蚭若しくは小芏暡䜜業所[[障害者基本法第2条|障害者基本法 昭和四十五幎法埋第八十四号第2条]]第䞀号 に芏定する障害者の地域瀟䌚における䜜業掻動の堎ずしお同法第18条第3項 の芏定により必芁な費甚の助成を受けおいる斜蚭をいう。以䞋この号においお同じ。若しくはこれらに準ずる者ずしお総務省什で定めるずころにより普通地方公共団䜓の長の認定を受けた者においお補䜜された物品を普通地方公共団䜓の芏則で定める手続により買い入れる契玄、障害者支揎斜蚭、地域掻動支揎センタヌ、障害犏祉サヌビス事業を行う斜蚭、小芏暡䜜業所、[[高幎霢者等の雇甚の安定等に関する法埋第41条|高幎霢者等の雇甚の安定等に関する法埋 昭和四十六幎法埋第六十八号第41条]]第1項 に芏定するシルバヌ人材センタヌ連合若しくは同条第2項 に芏定するシルバヌ人材センタヌ若しくはこれらに準ずる者ずしお総務省什で定めるずころにより普通地方公共団䜓の長の認定を受けた者から普通地方公共団䜓の芏則で定める手続により圹務の提䟛を受ける契玄又は[[母子及び寡婊犏祉法第6条|母子及び寡婊犏祉法 昭和䞉十九幎法埋第癟二十九号第6条]]第6項 に芏定する母子犏祉団䜓若しくはこれに準ずる者ずしお総務省什で定めるずころにより普通地方公共団䜓の長の認定を受けた者以䞋この号においお「母子犏祉団䜓等」ずいう。が行う事業でその事業に䜿甚される者が䞻ずしお同項 に芏定する配偶者のない女子で珟に児童を扶逊しおいるもの及び同条第3項 に芏定する寡婊であるものに係る圹務の提䟛を圓該母子犏祉団䜓等から普通地方公共団䜓の芏則で定める手続により受ける契玄をするずき。 #:四  新商品の生産により新たな事業分野の開拓を図る者ずしお総務省什で定めるずころにより普通地方公共団䜓の長の認定を受けた者が新商品ずしお生産する物品を、普通地方公共団䜓の芏則で定める手続により、買い入れる契玄をするずき。 #:五  緊急の必芁により競争入札に付するこずができないずき。 #:六  競争入札に付するこずが䞍利ず認められるずき。 #:䞃  時䟡に比しお著しく有利な䟡栌で契玄を締結するこずができる芋蟌みのあるずき。 #:八  競争入札に付し入札者がないずき、又は再床の入札に付し萜札者がないずき。 #:九  萜札者が契玄を締結しないずき。 #前項第八号の芏定により随意契玄による堎合は、契玄保蚌金及び履行期限を陀くほか、最初競争入札に付するずきに定めた予定䟡栌その他の条件を倉曎するこずができない。 #第1項第九号の芏定により随意契玄による堎合は、萜札金額の制限内でこれを行うものずし、か぀、履行期限を陀くほか、最初競争入札に付するずきに定めた条件を倉曎するこずができない。   前2項の堎合においおは、予定䟡栌又は萜札金額を分割しお蚈算するこずができるずきに限り、圓該䟡栌又は金額の制限内で数人に分割しお契玄を締結するこずができる。 == 解説 == *地方自治法第234条契玄の締結 *障害者の日垞生掻及び瀟䌚生掻を総合的に支揎するための法埋 平成十䞃幎法埋第癟二十䞉号第5条 *障害者基本法 昭和四十五幎法埋第八十四号第2条定矩 *高幎霢者等の雇甚の安定等に関する法埋 昭和四十六幎法埋第六十八号第41条指定等 *母子及び寡婊犏祉法昭和䞉十九幎法埋第癟二十九号第6条定矩 == 参照条文 == == 刀䟋 == *[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=52523&hanreiKbn=02 䜏民蚎蚟損害賠償](最高裁刀䟋 平成6幎12月22日) [[地方自治法第234条]]1項ないし3項[[地方自治法第242条の2]]第1項4号[[地方自治法斜行什第167条の10]] {{Stub}} [[Category:地方自治法斜行什|167の2]]
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2014-05-31T04:12:35Z
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19,132
障害者基本法第2条
障害者基本法 (前)(次) (定矩)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "障害者基本法 (前)(次)", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(定矩)", "title": "条文" } ]
障害者基本法 前次
[[障害者基本法]] [[障害者基本法第1条|前]][[障害者基本法第3条|次]] == 条文 == 定矩 ;第2条   :この法埋においお、次の各号に掲げる甚語の意矩は、それぞれ圓該各号に定めるずころによる。 :侀  障害者 身䜓障害、知的障害、粟神障害発達障害を含む。その他の心身の機胜の障害以䞋「障害」ず総称する。がある者であ぀お、障害及び瀟䌚的障壁により継続的に日垞生掻又は瀟䌚生掻に盞圓な制限を受ける状態にあるものをいう。 :二  瀟䌚的障壁 障害がある者にず぀お日垞生掻又は瀟䌚生掻を営む䞊で障壁ずなるような瀟䌚における事物、制床、慣行、芳念その他䞀切のものをいう。 == 解説 == == 参照条文 == *[[地方自治法斜行什第167条の2]]随意契玄 == 刀䟋 == {{Stub}} [[Category:障害者基本法|02]]
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2014-05-31T04:19:12Z
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19,133
叞法曞士法第52条
法孊>コンメンタヌル>叞法曞士法 (蚭立及び目的等)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法孊>コンメンタヌル>叞法曞士法", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(蚭立及び目的等)", "title": "条文" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "", "title": "条文" } ]
法孊コンメンタヌル叞法曞士法
[[法孊]][[コンメンタヌル]]叞法曞士法 ==条文== 蚭立及び目的等 ;第52条 # 叞法曞士は、その事務所の所圚地を管蜄する法務局又は地方法務局の管蜄区域ごずに、䌚則を定めお、䞀箇の叞法曞士䌚を蚭立しなければならない。 # 叞法曞士䌚は、䌚員の品䜍を保持し、その業務の改善進歩を図るため、䌚員の指導及び連絡に関する事務を行うこずを目的ずする。 # 叞法曞士䌚は、法人ずする。 # 䞀般瀟団法人及び䞀般財団法人に関する法埋第四条 及び第䞃十八条 の芏定は、叞法曞士䌚に぀いお準甚する。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前埌 |[[叞法曞士法]] |[[叞法曞士法#s7|第7ç«  叞法曞士䌚]]<br> |[[叞法曞士法第51条]]<br>(懲戒凊分の公告) |[[叞法曞士法第53条]]<br>(䌚則) }} {{stub}} [[category:叞法曞士法|52]]
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2014-05-31T04:26:48Z
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19,134
地方自治法斜行什第167条
地方自治法斜行什 (前)(次) (指名競争入札)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "地方自治法斜行什 (前)(次)", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(指名競争入札)", "title": "条文" } ]
地方自治法斜行什 前次
[[地方自治法斜行什]] [[地方自治法斜行什第166条の2|前]][[地方自治法斜行什第167条の2|次]] == 条文 == 指名競争入札 ;第167条   :[[地方自治法第234条]]第2項 の芏定により指名競争入札によるこずができる堎合は、次の各号に掲げる堎合ずする。 :侀  工事又は補造の請負、物件の売買その他の契玄でその性質又は目的が䞀般競争入札に適しないものをするずき。 :二  その性質又は目的により競争に加わるべき者の数が䞀般競争入札に付する必芁がないず認められる皋床に少数である契玄をするずき。 :侉  䞀般競争入札に付するこずが䞍利ず認められるずき。 == 解説 == *地方自治法第234条契玄の締結 == 参照条文 == == 刀䟋 == *[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=33712&hanreiKbn=02 損害賠償請求事件](最高裁刀䟋 平成18幎10月26日) [[地方自治法第234条]]1項2項6項[[地方自治法斜行什第167条の11]][[地方自治法斜行什第167条の12]][[公共工事の入札及び契玄の適正化の促進に関する法埋第8条]]1号[[公共工事の入札及び契玄の適正化の促進に関する法埋斜行什第7条]]1項2号1項3号 {{Stub}} [[Category:地方自治法斜行什|167]]
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2014-05-31T04:27:48Z
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19,135
叞法曞士法第53条
法孊>コンメンタヌル>叞法曞士法 (䌚則)
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法孊コンメンタヌル叞法曞士法
[[法孊]][[コンメンタヌル]]叞法曞士法 ==条文== 䌚則 ;第53条 : 叞法曞士䌚の䌚則には、次に掲げる事項を蚘茉しなければならない。 ::侀  名称及び事務所の所圚地 ::二  圹員に関する芏定 ::侉  䌚議に関する芏定 ::四  䌚員の品䜍保持に関する芏定 ::五  䌚員の執務に関する芏定 ::六  入䌚及び退䌚に関する芏定入䌚金その他の入䌚に぀いおの特別の負担に関するものを含む。 ::䞃  叞法曞士の研修に関する芏定 ::八  䌚員の業務に関する玛議の調停に関する芏定 ::九  叞法曞士䌚及び䌚員に関する情報の公開に関する芏定 ::十  資産及び䌚蚈に関する芏定 ::十䞀  䌚費に関する芏定 ::十二  その他叞法曞士䌚の目的を達成するために必芁な芏定 ==解説== ==参照条文== ---- {{前埌 |[[叞法曞士法]] |[[叞法曞士法#s7|第7ç«  叞法曞士䌚]]<br> |[[叞法曞士法第52条]]<br>(蚭立及び目的等) |[[叞法曞士法第54条]]<br>(䌚則の認可) }} {{stub}} [[category:叞法曞士法|53]]
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2014-05-31T04:30:09Z
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19,136
叞法曞士法第54条
法孊>コンメンタヌル>叞法曞士法 (䌚則の認可)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法孊>コンメンタヌル>叞法曞士法", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(䌚則の認可)", "title": "条文" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "", "title": "条文" } ]
法孊コンメンタヌル叞法曞士法
[[法孊]][[コンメンタヌル]]叞法曞士法 ==条文== 䌚則の認可 ;第54条 # 叞法曞士䌚の䌚則を定め、又はこれを倉曎するには、法務倧臣の認可を受けなければならない。ただし、前条第䞀号及び第䞃号から第十䞀号たでに掲げる事項に係る䌚則の倉曎に぀いおは、この限りでない。 # 前項の堎合においお、法務倧臣は、日本叞法曞士䌚連合䌚の意芋を聞いお、認可し、又は認可しない旚の凊分をしなければならない。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前埌 |[[叞法曞士法]] |[[叞法曞士法#s7|第7ç«  叞法曞士䌚]]<br> |[[叞法曞士法第53条]]<br>(䌚則) |[[叞法曞士法第55条]]<br>(叞法曞士䌚の登蚘) }} {{stub}} [[category:叞法曞士法|54]]
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2014-05-31T04:32:37Z
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19,137
叞法曞士法第60条
法孊>コンメンタヌル>叞法曞士法 (法務局等の長に察する報告矩務)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法孊>コンメンタヌル>叞法曞士法", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(法務局等の長に察する報告矩務)", "title": "条文" } ]
法孊コンメンタヌル叞法曞士法
[[法孊]][[コンメンタヌル]]叞法曞士法 ==条文== 法務局等の長に察する報告矩務 ;第60条 : 叞法曞士䌚は、所属の䌚員が、この法埋又はこの法埋に基づく呜什に違反するず思料するずきは、その旚を、その叞法曞士䌚の事務所の所圚地を管蜄する法務局又は地方法務局の長に報告しなければならない。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前埌 |[[叞法曞士法]] |[[叞法曞士法#s7|第7ç«  叞法曞士䌚]]<br> |[[叞法曞士法第59条]]<br>(玛議の調停) |[[叞法曞士法第61条]]<br>(泚意勧告) }} {{stub}} [[category:叞法曞士法|60]]
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2014-05-31T04:38:43Z
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19,138
叞法曞士法第61条
法孊>コンメンタヌル>叞法曞士法 (泚意勧告)
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法孊コンメンタヌル叞法曞士法
[[法孊]][[コンメンタヌル]]叞法曞士法 ==条文== 泚意勧告 ;第61条 : 叞法曞士䌚は、所属の䌚員がこの法埋又はこの法埋に基づく呜什に違反するおそれがあるず認めるずきは、䌚則の定めるずころにより、圓該䌚員に察しお、泚意を促し、又は必芁な措眮を講ずべきこずを勧告するこずができる。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前埌 |[[叞法曞士法]] |[[叞法曞士法#s7|第7ç«  叞法曞士䌚]]<br> |[[叞法曞士法第60条]]<br>(法務局等の長に察する報告矩務) |[[叞法曞士法第62条]]<br>(蚭立及び目的) }} {{stub}} [[category:叞法曞士法|61]]
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2014-05-31T04:39:31Z
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19,139
叞法曞士法第58条
法孊>コンメンタヌル>叞法曞士法 (叞法曞士法人の入䌚及び退䌚)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法孊>コンメンタヌル>叞法曞士法", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(叞法曞士法人の入䌚及び退䌚)", "title": "条文" } ]
法孊コンメンタヌル叞法曞士法
[[法孊]][[コンメンタヌル]]叞法曞士法 ==条文== 叞法曞士法人の入䌚及び退䌚 ;第58条 # 叞法曞士法人は、その成立の時に、䞻たる事務所の所圚地の叞法曞士䌚の䌚員ずなる。 # 叞法曞士法人は、その枅算の結了の時又は砎産手続開始の決定を受けた時に、所属するすべおの叞法曞士䌚を退䌚する。 # 叞法曞士法人の枅算人は、枅算が結了したずきは、枅算結了の登蚘埌速やかに、登蚘事項蚌明曞を添えお、その旚を、䞻たる事務所の所圚地の叞法曞士䌚及び日本叞法曞士䌚連合䌚に届け出なければならない。 # 叞法曞士法人は、その事務所の所圚地を管蜄する法務局又は地方法務局の管蜄区域倖に事務所を蚭け、又は移転したずきは、事務所の新所圚地においおその旚の登蚘をした時に、圓該事務所の所圚地を管蜄する法務局又は地方法務局の管蜄区域内に蚭立された叞法曞士䌚の䌚員ずなる。 # 叞法曞士法人は、その事務所の移転又は廃止により、圓該事務所の所圚地を管蜄する法務局又は地方法務局の管蜄区域内に事務所を有しないこずずな぀たずきは、旧所圚地においおその旚の登蚘をした時に、圓該管蜄区域内に蚭立された叞法曞士䌚を退䌚する。 # 叞法曞士法人は、第四項の芏定により新たに叞法曞士䌚の䌚員ずな぀たずきは、䌚員ずな぀た日から二週間以内に、登蚘事項蚌明曞及び定欟の写しを添えお、その旚を、圓該叞法曞士䌚及び日本叞法曞士䌚連合䌚に届け出なければならない。 # 叞法曞士法人は、第五項の芏定により叞法曞士䌚を退䌚したずきは、退䌚の日から二週間以内に、その旚を、圓該叞法曞士䌚及び日本叞法曞士䌚連合䌚に届け出なければならない。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前埌 |[[叞法曞士法]] |[[叞法曞士法#s7|第7ç«  叞法曞士䌚]]<br> |[[叞法曞士法第57条]]<br>(叞法曞士の入䌚及び退䌚) |[[叞法曞士法第59条]]<br>(玛議の調停) }} {{stub}} [[category:叞法曞士法|58]]
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2014-05-31T04:43:05Z
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19,140
叞法曞士法第55条
法孊>コンメンタヌル>叞法曞士法 (叞法曞士䌚の登蚘)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法孊>コンメンタヌル>叞法曞士法", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(叞法曞士䌚の登蚘)", "title": "条文" } ]
法孊コンメンタヌル叞法曞士法
[[法孊]][[コンメンタヌル]]叞法曞士法 ==条文== 叞法曞士䌚の登蚘 ;第55条 # 叞法曞士䌚は、政什で定めるずころにより、登蚘をしなければならない。 # 前項の芏定により登蚘をしなければならない事項は、登蚘の埌でなければ、これをも぀お第䞉者に察抗するこずができない。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前埌 |[[叞法曞士法]] |[[叞法曞士法#s7|第7ç«  叞法曞士䌚]]<br> |[[叞法曞士法第54条]]<br>(䌚則の認可) |[[叞法曞士法第56条]]<br>(叞法曞士䌚の圹員) }} {{stub}} [[category:叞法曞士法|55]]
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2014-05-31T04:45:34Z
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19,141
叞法曞士法第62条
法孊>コンメンタヌル>叞法曞士法 (蚭立及び目的)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法孊>コンメンタヌル>叞法曞士法", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(蚭立及び目的)", "title": "条文" } ]
法孊コンメンタヌル叞法曞士法
[[法孊]][[コンメンタヌル]]叞法曞士法 ==条文== 蚭立及び目的 ;第62条 # 党囜の叞法曞士䌚は、䌚則を定めお、日本叞法曞士䌚連合䌚を蚭立しなければならない。 # 日本叞法曞士䌚連合䌚は、叞法曞士䌚の䌚員の品䜍を保持し、その業務の改善進歩を図るため、叞法曞士䌚及びその䌚員の指導及び連絡に関する事務を行い、䞊びに叞法曞士の登録に関する事務を行うこずを目的ずする。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前埌 |[[叞法曞士法]] |[[叞法曞士法#s8|第8ç«  日本叞法曞士䌚連合䌚]]<br> |[[叞法曞士法第61条]]<br>(泚意勧告) |[[叞法曞士法第63条]]<br>(䌚則) }} {{stub}} [[category:叞法曞士法|62]]
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2014-05-31T04:48:43Z
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19,142
叞法曞士法第66条
法孊>コンメンタヌル>叞法曞士法 (叞法曞士䌚に関する芏定の準甚)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法孊>コンメンタヌル>叞法曞士法", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(叞法曞士䌚に関する芏定の準甚)", "title": "条文" } ]
法孊コンメンタヌル叞法曞士法
[[法孊]][[コンメンタヌル]]叞法曞士法 ==条文== 叞法曞士䌚に関する芏定の準甚 ;第66条 : [[叞法曞士法第52条|第52条]]第3項及び第4項、[[叞法曞士法第55条|第55条]]䞊びに[[叞法曞士法第56条|第56条]]の芏定は、日本叞法曞士䌚連合䌚に準甚する。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前埌 |[[叞法曞士法]] |[[叞法曞士法#s8|第8ç«  日本叞法曞士䌚連合䌚]]<br> |[[叞法曞士法第65条]]<br>(建議等) |[[叞法曞士法第67条]]<br>(登録審査䌚) }} {{stub}} [[category:叞法曞士法|66]]
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2014-05-31T04:52:07Z
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19,143
叞法曞士法第64条
法孊>コンメンタヌル>叞法曞士法 (䌚則の認可)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法孊>コンメンタヌル>叞法曞士法", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(䌚則の認可)", "title": "条文" } ]
法孊コンメンタヌル叞法曞士法
[[法孊]][[コンメンタヌル]]叞法曞士法 ==条文== 䌚則の認可 ;第64条 :日本叞法曞士䌚連合䌚の䌚則を定め、又はこれを倉曎するには、法務倧臣の認可を受けなければならない。ただし、前条第䞀号及び第四号に掲げる事項に係る䌚則の倉曎に぀いおは、この限りでない。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前埌 |[[叞法曞士法]] |[[叞法曞士法#s8|第8ç«  日本叞法曞士䌚連合䌚]]<br> |[[叞法曞士法第63条]]<br>(䌚則) |[[叞法曞士法第65条]]<br>(建議等) }} {{stub}} [[category:叞法曞士法|64]]
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2022-09-15T03:36:02Z
[ "テンプレヌト:Stub", "テンプレヌト:前埌" ]
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19,144
叞法曞士法第65条
法孊>コンメンタヌル>叞法曞士法 (建議等)
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法孊コンメンタヌル叞法曞士法
[[法孊]][[コンメンタヌル]]叞法曞士法 ==条文== 建議等 ;第65条 : 日本叞法曞士䌚連合䌚は、叞法曞士又は叞法曞士法人の業務又は制床に぀いお、法務倧臣に建議し、又はその諮問に答申するこずができる。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前埌 |[[叞法曞士法]] |[[叞法曞士法#s8|第8ç«  日本叞法曞士䌚連合䌚]]<br> |[[叞法曞士法第64条]]<br>(䌚則の認可) |[[叞法曞士法第66条]]<br>(叞法曞士䌚に関する芏定の準甚) }} {{stub}} [[category:叞法曞士法|65]]
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2014-05-31T04:57:26Z
[ "テンプレヌト:前埌", "テンプレヌト:Stub" ]
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19,145
叞法曞士法第68条
法孊>コンメンタヌル>叞法曞士法 (蚭立及び組織)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法孊>コンメンタヌル>叞法曞士法", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(蚭立及び組織)", "title": "条文" } ]
法孊コンメンタヌル叞法曞士法
[[法孊]][[コンメンタヌル]]叞法曞士法 ==条文== 蚭立及び組織 ;第68条 # その名称䞭に公共嘱蚗登蚘叞法曞士協䌚ずいう文字を䜿甚する䞀般瀟団法人は、瀟員である叞法曞士及び叞法曞士法人がその専門的胜力を結合しお官庁、公眲その他政什で定める公共の利益ずなる事業を行う者以䞋「官公眲等」ずいう。による䞍動産の暩利に関する登蚘の嘱蚗又は申請の適正か぀迅速な実斜に寄䞎するこずを目的ずし、か぀、次に掲げる内容の定欟の定めがあるものに限り、蚭立するこずができる。 #:侀 瀟員は、その䞻たる事務所の所圚地を管蜄する法務局又は地方法務局の管蜄区域内に事務所を有する叞法曞士又は叞法曞士法人でなければならないものずするこず。 #:二 前号に芏定する叞法曞士又は叞法曞士法人が瀟員になろうずするずきは、正圓な理由がなければ、これを拒むこずができないものずするこず。 #:侉 理事の員数の過半数は、瀟員瀟員である叞法曞士法人の瀟員を含む。でなければならないものずするこず。 # 前項に芏定する定欟の定めは、これを倉曎するこずができない。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前埌 |[[叞法曞士法]] |[[叞法曞士法#s9|第9ç«  公共嘱蚗登蚘叞法曞士協䌚]]<br> |[[叞法曞士法第67条]]<br>(登録審査䌚) |[[叞法曞士法第69条]]<br>(業務) }} {{stub}} [[category:叞法曞士法|68]]
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2014-05-31T05:08:59Z
[ "テンプレヌト:前埌", "テンプレヌト:Stub" ]
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19,146
叞法曞士法第69条
法孊>コンメンタヌル>叞法曞士法 (業務)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法孊>コンメンタヌル>叞法曞士法", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(業務)", "title": "条文" } ]
法孊コンメンタヌル叞法曞士法
[[法孊]][[コンメンタヌル]]叞法曞士法 ==条文== 業務 ;第69条 # 協䌚は、[[叞法曞士法第68条|第68条]]第1項に芏定する目的を達成するため、官公眲等の嘱蚗を受けお、䞍動産の暩利に関する登蚘に぀き[[叞法曞士法第3条|第3条]]第1項第䞀号から第五号たでに掲げる事務を行うこずをその業務ずする。 # 協䌚は、その業務に係る前項に芏定する事務を、叞法曞士䌚に入䌚しおいる叞法曞士又は叞法曞士法人でない者に取り扱わせおはならない。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前埌 |[[叞法曞士法]] |[[叞法曞士法#s9|第9ç«  公共嘱蚗登蚘叞法曞士協䌚]]<br> |[[叞法曞士法第68条の2]]<br>(成立の届出) |[[叞法曞士法第69条の2]]<br>(協䌚の業務の監督) }} {{stub}} [[category:叞法曞士法|69]]
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2014-05-31T05:12:17Z
[ "テンプレヌト:前埌", "テンプレヌト:Stub" ]
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19,147
叞法曞士法第69条の2
法孊>コンメンタヌル>叞法曞士法 (協䌚の業務の監督)
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法孊コンメンタヌル叞法曞士法
[[法孊]][[コンメンタヌル]]叞法曞士法 ==条文== 協䌚の業務の監督 ;第69条の2 # 協䌚の業務は、その䞻たる事務所の所圚地を管蜄する法務局又は地方法務局の長の監督に属する。 # 前項の法務局又は地方法務局の長は、協䌚の業務の適正な実斜を確保するため必芁があるず認めるずきは、い぀でも、圓該業務及び協䌚の財産の状況を怜査し、又は協䌚に察し、圓該業務に関し監督䞊必芁な呜什をするこずができる。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前埌 |[[叞法曞士法]] |[[叞法曞士法#s9|第9ç«  公共嘱蚗登蚘叞法曞士協䌚]]<br> |[[叞法曞士法第69条]]<br>(業務) |[[叞法曞士法第70条]]<br>(叞法曞士及び叞法曞士法人に関する芏定の準甚) }} {{stub}} [[category:叞法曞士法|69の2]]
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2014-05-31T05:16:54Z
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19,148
叞法曞士法第71条
法孊>コンメンタヌル>叞法曞士法 (叞法曞士䌚の助蚀)
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法孊コンメンタヌル叞法曞士法
[[法孊]][[コンメンタヌル]]叞法曞士法 ==条文== 叞法曞士䌚の助蚀 ;第71条 : 叞法曞士䌚は、所属の䌚員が瀟員である協䌚に察し、その業務の執行に関し、必芁な助蚀をするこずができる。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前埌 |[[叞法曞士法]] |[[叞法曞士法#s9|第9ç«  公共嘱蚗登蚘叞法曞士協䌚]]<br> |[[叞法曞士法第70条]]<br>(叞法曞士及び叞法曞士法人に関する芏定の準甚) |[[叞法曞士法第72条]]<br>(法務省什ぞの委任) }} {{stub}} [[category:叞法曞士法|71]]
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2014-05-31T05:19:26Z
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19,149
叞法曞士法第78条
法孊>コンメンタヌル>叞法曞士法
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法孊コンメンタヌル叞法曞士法
[[法孊]][[コンメンタヌル]]叞法曞士法 ==条文== ;第78条 # [[叞法曞士法第3条|第73条]]第1項の芏定に違反した者は、䞀幎以䞋の懲圹又は癟䞇円以䞋の眰金に凊する。 # 協䌚が第73条第2項の芏定に違反したずきは、その違反行為をした協䌚の理事又は職員は、䞀幎以䞋の懲圹又は癟䞇円以䞋の眰金に凊する。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前埌 |[[叞法曞士法]] |[[叞法曞士法#s11|第11ç«  眰則]]<br> |[[叞法曞士法第77条]]<br> |[[叞法曞士法第79条]]<br> }} {{stub}} [[category:叞法曞士法|78]]
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2014-05-31T05:24:25Z
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19,153
䞭孊校瀟䌚 地理/䞖界ず比べおみた日本 地圢
(泚:東京曞籍では、「造山垯」ずいう甚語が「倉動垯」に改められ、環倪平掋造山垯、アルプス・ヒマラダ造山垯ずいう語句が削陀されたした。なお、造山垯ず倉動垯の違いに぀いおは、Wikipediaを参照ください。) 日本列島は、倪平掋をずりたく環倪平掋造山垯(かんたいぞいよう ぞうざんたい、英:circum-Pacific belt たたは Ring of Fire)ずいう地垯に含たれおいたす。 北アメリカ倧陞のロッキヌ山脈(英語:Rocky Mountains)や、南アメリカ倧陞のアンデス山脈(英:Andes)、東南アゞア州のフィリピン諞島や、オセアニア州のニュヌギニア島も、環倪平掋造山垯に含たれおいたす。 「環倪平掋造山垯」ずいう名前のずおり、倪平掋をずりたく䜍眮にある造山垯です。 いっぜう、ペヌロッパ州のアルプス山脈から、アゞア州にあるヒマラダ山脈(ヒマラダさんみゃく、Himalayan Range)たで䌞びおいる造山垯が、アルプス=ヒマラダ造山垯(英:Alpide belt)です。このアルプス=ヒマラダ造山垯は、むンドネシアたで続いおいたす。 䞀般に、これら2぀の造山垯(環倪平掋造山垯およびアルプス=ヒマラダ造山垯)では、地震や火山が倚いです。地球の歎史の䞭で、比范的、新しく出来た造山垯であり、珟圚も掻動がさかんであるからです。 たた、地震や火山が倚い䞀方、枩泉なども倚い特城がありたす。 実は、地面はずおもゆっくりにですが、動いおいるのです。これを 倧陞移動説(たいりく いどうせ぀) ず蚀い、珟代では蚌明されおいたす。 ハワむ諞島も、日本に向かっお幎間で玄9cmず぀、日本に近づいおいるこずが分かっおいたす。 地面は、プレヌト(英: plate) ずいう物の䞊に乗っかっおいお、そのプレヌトが動いおいるのです。地球䞊には、いく぀ものプレヌトがありたす。プレヌトず、他のプレヌトがたじわるこずろでは、プレヌトどうしが抌しあう堎合もありたす。プレヌトどうしが抌し合う堎合、プレヌトの䞊に地面があれば、その地面も抌し぀けられるので、地面がもりあがりたす。 地球の歎史では、膚倧な時間、プレヌトが抌し合っお地面が盛り䞊がり、山脈が出来る堎合がありたす。 なお、地震の原因も、じ぀はプレヌトの力です。プレヌトが地球の䞭にもどる堎所の近くで、プレヌトは反察偎の地䞭には戻らないほうの岩盀(がんばん)にも、匕きずりこむような力を加えるので、プレヌトは岩盀をひずたせたす。岩盀に力がかかり続けるず、ある時期に岩盀の䞀郚がこわれたす。このずきの揺れ(ゆれ)が、地震です。 このため、プレヌトの境界では、地震や火山が倚いのです。<-- コメント:珟象ずいう意味では火山よりは噎火のほうが収たりがよいのではないか。もっずも、なぜ噎火(火山)が倚くなるのかの説明がない。 --> 理科の甚語ですが、海䞭にあるプレヌトを 海掋プレヌト(かいようプレヌト) ず蚀いたす。陞地の䞋にあるプレヌトを 倧陞プレヌト(たいりくプレヌト) ず蚀いたす。 プレヌトずプレヌトずが亀わるずころでは、地震が起きやすいです。日本列島の呚囲でも、いく぀かのプレヌトが亀わっおいるので、日本は地震が倚いです。日本では、ナヌラシアプレヌトず北アメリカプレヌトず倪平掋プレヌトずフィリピン海プレヌトの、あわせお4぀のプレヌトが、日本の䞋で、抌し合っおいたす。 いた、地球䞊にある、いく぀かの倧陞は、むかしは、ひず぀の倧きな倧陞だったこずがわかっおいたす。そのひず぀の倧きな倧陞のなたえを パンゲア(Pangea) ずいいたす。 ドむツの気象孊者のりェゲナヌ(Wegener)は倧西掋をはさんだ䞡岞の倧陞の圢状(特にアフリカず南アメリカ)が、ほが䞀臎するこずから、倧昔は、このアフリカず南アメリカはおなじ倧陞だったのが分裂したのではないか、ず考えたした。 たた、アフリカず南アメリカは、地質や生物の分垃も、においるこずから、たすたす、おなじ倧陞ず考えるようになりたした。 りェゲナヌは、このようなアフリカず南アメリカは、昔はおなじ倧陞だったずいう説を1912幎に発衚したした。 この「実は、倧陞は移動しおいる」ずいう説を、倧陞移動説(たいりくいどうせ぀、英: continental drift theory, theory of continental drift)ず蚀いたす。 しかし、圓時の人々の理解は埗られたせんでした。たた、りェゲナヌ本人も、どのような力で、倧陞が動いおいるのかは、わかりたせんでした。 りェゲナヌは倧陞が動いおいるこずの蚌拠を探す探怜のためグリヌンランドを探怜しおいる最䞭の1930幎に、50才でりェゲナヌは死んでしたいたす。 りェゲナヌの唱えた倧陞移動説は、圌の生存䞭は孊䌚の倚数からは、みずめられるこずはありたせんでした。 りェゲナヌの時代から、それから数十幎がたっおから、技術の進歩により、海底の研究が進みたした。するず、どうやら海底の奥ふかくから、溶岩が次々ず、わき出しおいる堎所がある、ずいうこずが発芋されたす。これは 海嶺(かいれい) の発芋です。倧西掋の䞭倮や、倪平掋のチリ沖のむヌスタヌ島の付近など、地球䞊のいく぀かの海底に、海れいは、ありたす。 たた、海底の奥深くで、地面が地䞭に匕きこたれおいる堎所も芋぀かりたす。これが 海溝(かいこう) です。 倪平掋のマリアナ諞島の近くのマリアナ海溝や、䌊豆・小笠原海溝など、いく぀かの海溝が、ありたす。 海嶺や海溝の研究から、地䞭や海䞭のプレヌトずよばれる岩ばんが動いおいるこずがわかりたす。 りェゲナヌの倧陞移動説は、プレヌトにのっかった倧陞が、プレヌトごず動くずいう考え方で説明できるようになりたした。 溶岩(ようがん)が、かたたるずき、地磁気の方向で、溶岩がかたたり、溶岩にほんの少しだけ、磁気が のこりたす。この 叀い地質の磁気の方向をしらべるこずで、倧陞移動説は 蚌明(しょうめい)されたした。 珟圚では、地震の原因はプレヌトのひずみによっお起きるこずが分かっおいたす。倧陞プレヌトず海掋プレヌトの抌し合いでひずんだプレヌトが、ひずみに耐え切れなくなっお、こわれお、元にもどるずきに、地震が発生したす。 そしおプレヌトをひずたせる力の原因は、プレヌトが地䞭に匕き蟌たれる力です。 このように、「プレヌトの運動によっお、地震がおきる」ずいう考え方を プレヌト テクトニクス(英: plate tectonics) ず蚀いたす。 先カンブリア時代に激しい運動を受けた埌は、長い間地殻運動を受けずに䟵食が進んだ、安定した陞塊。 長期間の䟵食により、平原 倧地が倚い。 日本は環倪平掋造山垯に属するこずもあっお、日本は山がちであり、囜土のおよそ75%が山地でしめられおいる。 日本の本州の䞭郚あたりの、新期県 糞魚川(いずいがわ)ず 静岡県 静岡垂 ずを結んだ線の呚蟺地域あたりに、幅100kmぐらいもある窪地(くがち)がある。この窪地をフォッサ マグナ(Fossa Magna)ずいう。 フォッサマグナのこずを倧地溝垯(だい ちこうたい)ずも蚀う。 なお、糞魚川ず静岡垂を結んだ線のあたりにある断局(だんそう)を、糞魚川−静岡 構造線(いずいがわ しずおか こうぞうせん)ず蚀う。 (断局ずは、地震などで地面の䞀郚がくいちがっお、地面の巊右の高さに急な違いがある堎所のこず。) フォッサマグナは、線では無く、幅(はば)をもった面である。糞魚川-静岡構造線は、フォッサマグナそのものでは無い。 フォッサマグナは、2぀のプレヌトの亀わる境界であるこずが珟圚では分かっおおり、北アメリカプレヌトずナヌラシアプレヌトの境界に盞圓する。 このため、フォッサマグナの呚蟺では地震や火山掻動が掻発であり、たずえば掻火山(active volcano)である富士山もフォッサマグナの呚蟺地垯にある。 フォッサマグナを境にしお日本の地圢の特城が東西で異なるので、フォッサマグナを境に東日本ず西日本に分ける事が出来る。 東日本は、だいだい山地が南北方向に䌞びおいたす。いっぜう西日本は、山地が東西方向に䌞びおいたす。 平らな堎所を平地ずいう。囜土の4分の1が平地である。(のこりの4分の3は山地である。) 平地のうち、海に面しおいる堎所を平野(ぞいや)ずいう。 内陞の平地で、たわりを山で囲たれおいる平地を、盆地(がんち)ずいう。 山梚県の甲府盆地(こうふ がんち)が有名。 日本の人口は、平野や盆地などの平らな堎所に集䞭しおいる。 たわりの平野などよりも高い堎所にある平地を台地(だいち)ずいう。蟲業を行う堎合は畑に利甚する事が倚い。 山地のいただきが平らなもの。 䜎い山地が぀らなっおいるもの。 日本の川は、䞖界の倚くの川ず比べるず、日本の川は 急流 であり、短いです。理由は、日本は囜土面積の割に山が倚く、暙高の高い所から䜎いずころぞ川が流れるためです。 明治時代に日本に来おいたオランダ人 デ・レヌケ(de Rijke) は、圌の生たれたオランダは䜎地囜であるため、ゆったりずした川しか芋たこずがなく、日本の川を芋お「これは滝だ」ず蚀ったらしいです。) 日本は川が急なため、䞊流で倧雚が降った堎合には、䞋流では 措氎が起こりやすい です。 このような特城のため、䞖界の倚くの川に比べお、日本の川は流域面積(りゅういき めんせき)がせたいです。 たた、山などから川が流れるため、ダムを䜜っお氎をためやすいです。たた、ダムを䜜りやすいため、氎力発電にも䟿利です。 流れる川の氎は、地面から土や砂をけずり取り、䞋流に土砂を運んでいきたす。 川が山地から平地に出た麓(ふもず)の地域( 山麓(さんろく)ずいう。 )の呚蟺では、土砂などが山偎を䞭心にしお、扇状(おうぎ じょう)に平地偎ぞ川が広がっお、ふもずでは流れがゆるやかになるので運ばれた土砂が積もりはじめ、䞭流や䞋流には 扇状地(せんじょうち) ずいう地圢ができやすいです。 扇状地の根もずの䞭倮郚には、぀ぶの倧きい砂や石が倚くお、そのため氎が地䞋に抜けやすい(氎はけが良い)ので、果暹園などの畑に利甚される。 盆地のたわりの山のふもずには、扇状地が出来るこずが倚い。そのため、扇状地の呚囲が畑に利甚される。山梚県の甲府盆地の扇状地の、果暹園の地垯が、このような扇状地の畑䜜の䟋ずしお有名である。 䞋流では、流れが遅くなり、したがっお、積もる䜜甚が匷たりたす。たた䞋流での石は、小さく䞞い石が倚いです。䞋流に近づくほど、氎量は倚くなり、川幅(かわはば)もひろくなりたす。 地圢ずしお、川の䞋流の呚蟺では、䞉角州(さんかくす、英:river delta)ずいう地圢ができやすい。䞉角州のこずをデルタずも蚀う。䞉角州には、぀ぶの小さい砂や石が倚く、氎が地䞋に抜けにくいので、氎田ずしお利甚されやすい。 日本のたわりの海底には、氎深があさく200mおいどで、傟斜のゆるい平らな倧陞棚(たいりくだな、英:Continental shelf)が、ひろがっおいる。 たた倪平掋偎の、日本の東に、氎深が8000mをこえる海溝(かいこう、trench)がある。 倧陞棚は、東シナ海にずおも広く、みられる。 この倧陞棚には倩然ガスや石油などの資源があるず考えられおいる。 暖流(だんりゅう)の黒朮(くろしお)ず察銬海流(぀したかいりゅう)は、日本の南の赀道付近から北䞊しお流れおきおいる。 黒朮は倪平掋偎の海流で、赀道付近から北䞊しおきおいる。黒朮のこずを日本海流(にほん かいりゅう)ずも蚀う。 察銬海流も、赀道付近から北䞊しおきおいるが、日本海偎に流れる海流である。 いっぜう、日本の北からは寒流(かんりゅう)が流れおきおいる。日本に来おいる寒流の芪朮(おやしお)は、千島列島(ちした れっずう)から南䞋しおいる。芪朮のこずを千島海流(ちした かいりゅう)ずも蚀う。 日本の近海は、暖流ず寒流がぶ぀かる海域であり、良い持堎になっおいる。 海岞で、岬(みさき)ず湟(わん)が くりかえし、海岞線が のこぎり の刃のように、ギザギザず入り組んでいる海岞のこずを、リアス海岞(リアスかいがん、英: ria coast)ず蚀いたす。リアス匏海岞(リアスしき かいがん)ずも蚀う。スペむン語の入江(いりえ)を意味するria(リア)に由来する。 東北地方にある岩手県の 䞉陞海岞(さんりく かいがん) が、リアス海岞の䟋ずしお有名である。 リアス海岞の出来方は、もずもず山地であったずころに、谷に、海氎が流れこんでできおいったものです。このためリアス海岞のちかくには山地がある。 リアス海岞では、倚くの入り江や湟があり、たた、波が䜎く氎深が深いため、枯ずしお利甚されやすい。たた、波がおだやかなこずもあり、貝や わかめ などの逊殖(ようしょく)も行われるこずがある。 海岞には、岩石が切り立っおいる急な岩堎の岩石海岞(がんせき かいがん)ず、砂が広がっおる砂浜海岞(すなはた かいがん)がありたす。砂浜海岞の䟋には、千葉県の 九十九里浜 や、鳥取砂䞘(ずっずり さきゅう)などがありたす。 なお、砂䞘ずは颚によっお砂が運ばれお出来䞊がった䞘(おか)である。 さんご瀁(さんごしょう)は、浅い海底で成長し、枩かい海で成長する。沖瞄県の島には、たわりの海にさんご瀁のある島が倚い。 九州の有明海の海岞には、海岞郚に発達する泥により圢成された干期(ひがた)がありたす。有明海だけでなく、東京や千葉など関東にも干期はあり、北海道や東北地方や愛知県やなど、日本の各地に干期はありたす。 干期は、枡り鳥の生息地になっおいたり、貝などの生息地になっおいたす。 珟圚では、干期は、自然保護の芳点から、環境保護をされおいたすが、昔は干期はたんなるドロの倚い堎所ず考えられおおり、倚くの干期が埋めたおられたり干拓などで無くなっおしたいたした。 浅い海や、浅い湖に、堀防(おいがう)をきずいお、その土地に氎が入りこむのをずめお、土地を也かしお陞地を広げるこずを 干拓(かんたく) ずいいたす。干拓によっお䜜られた陞地を土地を 干拓地(かんたくち)ずいいたす。 北九州にある有明海(ありあけかい)の海沿い(うみぞい)にも、江戞時代の叀くからの干拓地がありたす。岡山県の児島湟(こじたわん)にも江戞時代からの干拓地がありたす。 秋田県の八郎期(はちろうがた)にある倧期村(おおがたむら)は、1964幎に぀くられた干拓地です。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "(泚:東京曞籍では、「造山垯」ずいう甚語が「倉動垯」に改められ、環倪平掋造山垯、アルプス・ヒマラダ造山垯ずいう語句が削陀されたした。なお、造山垯ず倉動垯の違いに぀いおは、Wikipediaを参照ください。)", "title": "造山垯" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "日本列島は、倪平掋をずりたく環倪平掋造山垯(かんたいぞいよう ぞうざんたい、英:circum-Pacific belt たたは Ring of Fire)ずいう地垯に含たれおいたす。", "title": "造山垯" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "北アメリカ倧陞のロッキヌ山脈(英語:Rocky Mountains)や、南アメリカ倧陞のアンデス山脈(英:Andes)、東南アゞア州のフィリピン諞島や、オセアニア州のニュヌギニア島も、環倪平掋造山垯に含たれおいたす。", "title": "造山垯" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "「環倪平掋造山垯」ずいう名前のずおり、倪平掋をずりたく䜍眮にある造山垯です。", "title": "造山垯" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "", "title": "造山垯" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "いっぜう、ペヌロッパ州のアルプス山脈から、アゞア州にあるヒマラダ山脈(ヒマラダさんみゃく、Himalayan Range)たで䌞びおいる造山垯が、アルプス=ヒマラダ造山垯(英:Alpide belt)です。このアルプス=ヒマラダ造山垯は、むンドネシアたで続いおいたす。", "title": "造山垯" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "䞀般に、これら2぀の造山垯(環倪平掋造山垯およびアルプス=ヒマラダ造山垯)では、地震や火山が倚いです。地球の歎史の䞭で、比范的、新しく出来た造山垯であり、珟圚も掻動がさかんであるからです。", "title": "造山垯" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "たた、地震や火山が倚い䞀方、枩泉なども倚い特城がありたす。", "title": "造山垯" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "実は、地面はずおもゆっくりにですが、動いおいるのです。これを 倧陞移動説(たいりく いどうせ぀) ず蚀い、珟代では蚌明されおいたす。", "title": "プレヌトず地震" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "ハワむ諞島も、日本に向かっお幎間で玄9cmず぀、日本に近づいおいるこずが分かっおいたす。", "title": "プレヌトず地震" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "地面は、プレヌト(英: plate) ずいう物の䞊に乗っかっおいお、そのプレヌトが動いおいるのです。地球䞊には、いく぀ものプレヌトがありたす。プレヌトず、他のプレヌトがたじわるこずろでは、プレヌトどうしが抌しあう堎合もありたす。プレヌトどうしが抌し合う堎合、プレヌトの䞊に地面があれば、その地面も抌し぀けられるので、地面がもりあがりたす。", "title": "プレヌトず地震" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "地球の歎史では、膚倧な時間、プレヌトが抌し合っお地面が盛り䞊がり、山脈が出来る堎合がありたす。", "title": "プレヌトず地震" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "なお、地震の原因も、じ぀はプレヌトの力です。プレヌトが地球の䞭にもどる堎所の近くで、プレヌトは反察偎の地䞭には戻らないほうの岩盀(がんばん)にも、匕きずりこむような力を加えるので、プレヌトは岩盀をひずたせたす。岩盀に力がかかり続けるず、ある時期に岩盀の䞀郚がこわれたす。このずきの揺れ(ゆれ)が、地震です。", "title": "プレヌトず地震" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "このため、プレヌトの境界では、地震や火山が倚いのです。<-- コメント:珟象ずいう意味では火山よりは噎火のほうが収たりがよいのではないか。もっずも、なぜ噎火(火山)が倚くなるのかの説明がない。 -->", "title": "プレヌトず地震" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "理科の甚語ですが、海䞭にあるプレヌトを 海掋プレヌト(かいようプレヌト) ず蚀いたす。陞地の䞋にあるプレヌトを 倧陞プレヌト(たいりくプレヌト) ず蚀いたす。", "title": "プレヌトず地震" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "プレヌトずプレヌトずが亀わるずころでは、地震が起きやすいです。日本列島の呚囲でも、いく぀かのプレヌトが亀わっおいるので、日本は地震が倚いです。日本では、ナヌラシアプレヌトず北アメリカプレヌトず倪平掋プレヌトずフィリピン海プレヌトの、あわせお4぀のプレヌトが、日本の䞋で、抌し合っおいたす。", "title": "プレヌトず地震" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "いた、地球䞊にある、いく぀かの倧陞は、むかしは、ひず぀の倧きな倧陞だったこずがわかっおいたす。そのひず぀の倧きな倧陞のなたえを パンゲア(Pangea) ずいいたす。", "title": "発展的分野 倧陞移動説" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "ドむツの気象孊者のりェゲナヌ(Wegener)は倧西掋をはさんだ䞡岞の倧陞の圢状(特にアフリカず南アメリカ)が、ほが䞀臎するこずから、倧昔は、このアフリカず南アメリカはおなじ倧陞だったのが分裂したのではないか、ず考えたした。", "title": "発展的分野 倧陞移動説" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "たた、アフリカず南アメリカは、地質や生物の分垃も、においるこずから、たすたす、おなじ倧陞ず考えるようになりたした。", "title": "発展的分野 倧陞移動説" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "りェゲナヌは、このようなアフリカず南アメリカは、昔はおなじ倧陞だったずいう説を1912幎に発衚したした。", "title": "発展的分野 倧陞移動説" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "この「実は、倧陞は移動しおいる」ずいう説を、倧陞移動説(たいりくいどうせ぀、英: continental drift theory, theory of continental drift)ず蚀いたす。", "title": "発展的分野 倧陞移動説" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "しかし、圓時の人々の理解は埗られたせんでした。たた、りェゲナヌ本人も、どのような力で、倧陞が動いおいるのかは、わかりたせんでした。", "title": "発展的分野 倧陞移動説" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "りェゲナヌは倧陞が動いおいるこずの蚌拠を探す探怜のためグリヌンランドを探怜しおいる最䞭の1930幎に、50才でりェゲナヌは死んでしたいたす。", "title": "発展的分野 倧陞移動説" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "りェゲナヌの唱えた倧陞移動説は、圌の生存䞭は孊䌚の倚数からは、みずめられるこずはありたせんでした。", "title": "発展的分野 倧陞移動説" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "りェゲナヌの時代から、それから数十幎がたっおから、技術の進歩により、海底の研究が進みたした。するず、どうやら海底の奥ふかくから、溶岩が次々ず、わき出しおいる堎所がある、ずいうこずが発芋されたす。これは 海嶺(かいれい) の発芋です。倧西掋の䞭倮や、倪平掋のチリ沖のむヌスタヌ島の付近など、地球䞊のいく぀かの海底に、海れいは、ありたす。", "title": "発展的分野 倧陞移動説" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "たた、海底の奥深くで、地面が地䞭に匕きこたれおいる堎所も芋぀かりたす。これが 海溝(かいこう) です。 倪平掋のマリアナ諞島の近くのマリアナ海溝や、䌊豆・小笠原海溝など、いく぀かの海溝が、ありたす。", "title": "発展的分野 倧陞移動説" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "海嶺や海溝の研究から、地䞭や海䞭のプレヌトずよばれる岩ばんが動いおいるこずがわかりたす。", "title": "発展的分野 倧陞移動説" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "りェゲナヌの倧陞移動説は、プレヌトにのっかった倧陞が、プレヌトごず動くずいう考え方で説明できるようになりたした。", "title": "発展的分野 倧陞移動説" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "溶岩(ようがん)が、かたたるずき、地磁気の方向で、溶岩がかたたり、溶岩にほんの少しだけ、磁気が のこりたす。この 叀い地質の磁気の方向をしらべるこずで、倧陞移動説は 蚌明(しょうめい)されたした。", "title": "発展的分野 倧陞移動説" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "珟圚では、地震の原因はプレヌトのひずみによっお起きるこずが分かっおいたす。倧陞プレヌトず海掋プレヌトの抌し合いでひずんだプレヌトが、ひずみに耐え切れなくなっお、こわれお、元にもどるずきに、地震が発生したす。", "title": "発展的分野 倧陞移動説" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "そしおプレヌトをひずたせる力の原因は、プレヌトが地䞭に匕き蟌たれる力です。", "title": "発展的分野 倧陞移動説" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "このように、「プレヌトの運動によっお、地震がおきる」ずいう考え方を プレヌト テクトニクス(英: plate tectonics) ず蚀いたす。", "title": "発展的分野 倧陞移動説" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "先カンブリア時代に激しい運動を受けた埌は、長い間地殻運動を受けずに䟵食が進んだ、安定した陞塊。 長期間の䟵食により、平原 倧地が倚い。", "title": "安定陞塊" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "日本は環倪平掋造山垯に属するこずもあっお、日本は山がちであり、囜土のおよそ75%が山地でしめられおいる。", "title": "日本の山" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "日本の本州の䞭郚あたりの、新期県 糞魚川(いずいがわ)ず 静岡県 静岡垂 ずを結んだ線の呚蟺地域あたりに、幅100kmぐらいもある窪地(くがち)がある。この窪地をフォッサ マグナ(Fossa Magna)ずいう。", "title": "日本の山" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "フォッサマグナのこずを倧地溝垯(だい ちこうたい)ずも蚀う。", "title": "日本の山" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "なお、糞魚川ず静岡垂を結んだ線のあたりにある断局(だんそう)を、糞魚川−静岡 構造線(いずいがわ しずおか こうぞうせん)ず蚀う。 (断局ずは、地震などで地面の䞀郚がくいちがっお、地面の巊右の高さに急な違いがある堎所のこず。)", "title": "日本の山" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "フォッサマグナは、線では無く、幅(はば)をもった面である。糞魚川-静岡構造線は、フォッサマグナそのものでは無い。", "title": "日本の山" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "フォッサマグナは、2぀のプレヌトの亀わる境界であるこずが珟圚では分かっおおり、北アメリカプレヌトずナヌラシアプレヌトの境界に盞圓する。", "title": "日本の山" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "このため、フォッサマグナの呚蟺では地震や火山掻動が掻発であり、たずえば掻火山(active volcano)である富士山もフォッサマグナの呚蟺地垯にある。", "title": "日本の山" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "フォッサマグナを境にしお日本の地圢の特城が東西で異なるので、フォッサマグナを境に東日本ず西日本に分ける事が出来る。", "title": "日本の山" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "東日本は、だいだい山地が南北方向に䌞びおいたす。いっぜう西日本は、山地が東西方向に䌞びおいたす。", "title": "日本の山" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "平らな堎所を平地ずいう。囜土の4分の1が平地である。(のこりの4分の3は山地である。)", "title": "陞地の地圢" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "平地のうち、海に面しおいる堎所を平野(ぞいや)ずいう。", "title": "陞地の地圢" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "内陞の平地で、たわりを山で囲たれおいる平地を、盆地(がんち)ずいう。 山梚県の甲府盆地(こうふ がんち)が有名。", "title": "陞地の地圢" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "日本の人口は、平野や盆地などの平らな堎所に集䞭しおいる。", "title": "陞地の地圢" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "", "title": "陞地の地圢" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "たわりの平野などよりも高い堎所にある平地を台地(だいち)ずいう。蟲業を行う堎合は畑に利甚する事が倚い。", "title": "陞地の地圢" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "山地のいただきが平らなもの。", "title": "陞地の地圢" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "", "title": "陞地の地圢" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "䜎い山地が぀らなっおいるもの。", "title": "陞地の地圢" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "日本の川は、䞖界の倚くの川ず比べるず、日本の川は 急流 であり、短いです。理由は、日本は囜土面積の割に山が倚く、暙高の高い所から䜎いずころぞ川が流れるためです。", "title": "日本の川" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "明治時代に日本に来おいたオランダ人 デ・レヌケ(de Rijke) は、圌の生たれたオランダは䜎地囜であるため、ゆったりずした川しか芋たこずがなく、日本の川を芋お「これは滝だ」ず蚀ったらしいです。)", "title": "日本の川" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "日本は川が急なため、䞊流で倧雚が降った堎合には、䞋流では 措氎が起こりやすい です。", "title": "日本の川" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "このような特城のため、䞖界の倚くの川に比べお、日本の川は流域面積(りゅういき めんせき)がせたいです。", "title": "日本の川" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "たた、山などから川が流れるため、ダムを䜜っお氎をためやすいです。たた、ダムを䜜りやすいため、氎力発電にも䟿利です。", "title": "日本の川" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "流れる川の氎は、地面から土や砂をけずり取り、䞋流に土砂を運んでいきたす。", "title": "日本の川" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "川が山地から平地に出た麓(ふもず)の地域( 山麓(さんろく)ずいう。 )の呚蟺では、土砂などが山偎を䞭心にしお、扇状(おうぎ じょう)に平地偎ぞ川が広がっお、ふもずでは流れがゆるやかになるので運ばれた土砂が積もりはじめ、䞭流や䞋流には 扇状地(せんじょうち) ずいう地圢ができやすいです。", "title": "日本の川" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "扇状地の根もずの䞭倮郚には、぀ぶの倧きい砂や石が倚くお、そのため氎が地䞋に抜けやすい(氎はけが良い)ので、果暹園などの畑に利甚される。", "title": "日本の川" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "盆地のたわりの山のふもずには、扇状地が出来るこずが倚い。そのため、扇状地の呚囲が畑に利甚される。山梚県の甲府盆地の扇状地の、果暹園の地垯が、このような扇状地の畑䜜の䟋ずしお有名である。", "title": "日本の川" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "䞋流では、流れが遅くなり、したがっお、積もる䜜甚が匷たりたす。たた䞋流での石は、小さく䞞い石が倚いです。䞋流に近づくほど、氎量は倚くなり、川幅(かわはば)もひろくなりたす。", "title": "日本の川" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "地圢ずしお、川の䞋流の呚蟺では、䞉角州(さんかくす、英:river delta)ずいう地圢ができやすい。䞉角州のこずをデルタずも蚀う。䞉角州には、぀ぶの小さい砂や石が倚く、氎が地䞋に抜けにくいので、氎田ずしお利甚されやすい。", "title": "日本の川" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "日本のたわりの海底には、氎深があさく200mおいどで、傟斜のゆるい平らな倧陞棚(たいりくだな、英:Continental shelf)が、ひろがっおいる。", "title": "æµ·" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "たた倪平掋偎の、日本の東に、氎深が8000mをこえる海溝(かいこう、trench)がある。", "title": "æµ·" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "倧陞棚は、東シナ海にずおも広く、みられる。", "title": "æµ·" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "この倧陞棚には倩然ガスや石油などの資源があるず考えられおいる。", "title": "æµ·" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "暖流(だんりゅう)の黒朮(くろしお)ず察銬海流(぀したかいりゅう)は、日本の南の赀道付近から北䞊しお流れおきおいる。 黒朮は倪平掋偎の海流で、赀道付近から北䞊しおきおいる。黒朮のこずを日本海流(にほん かいりゅう)ずも蚀う。", "title": "æµ·" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "察銬海流も、赀道付近から北䞊しおきおいるが、日本海偎に流れる海流である。", "title": "æµ·" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "いっぜう、日本の北からは寒流(かんりゅう)が流れおきおいる。日本に来おいる寒流の芪朮(おやしお)は、千島列島(ちした れっずう)から南䞋しおいる。芪朮のこずを千島海流(ちした かいりゅう)ずも蚀う。", "title": "æµ·" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "", "title": "æµ·" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "日本の近海は、暖流ず寒流がぶ぀かる海域であり、良い持堎になっおいる。", "title": "æµ·" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "海岞で、岬(みさき)ず湟(わん)が くりかえし、海岞線が のこぎり の刃のように、ギザギザず入り組んでいる海岞のこずを、リアス海岞(リアスかいがん、英: ria coast)ず蚀いたす。リアス匏海岞(リアスしき かいがん)ずも蚀う。スペむン語の入江(いりえ)を意味するria(リア)に由来する。", "title": "æµ·" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "東北地方にある岩手県の 䞉陞海岞(さんりく かいがん) が、リアス海岞の䟋ずしお有名である。", "title": "æµ·" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "リアス海岞の出来方は、もずもず山地であったずころに、谷に、海氎が流れこんでできおいったものです。このためリアス海岞のちかくには山地がある。", "title": "æµ·" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "リアス海岞では、倚くの入り江や湟があり、たた、波が䜎く氎深が深いため、枯ずしお利甚されやすい。たた、波がおだやかなこずもあり、貝や わかめ などの逊殖(ようしょく)も行われるこずがある。", "title": "æµ·" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "海岞には、岩石が切り立っおいる急な岩堎の岩石海岞(がんせき かいがん)ず、砂が広がっおる砂浜海岞(すなはた かいがん)がありたす。砂浜海岞の䟋には、千葉県の 九十九里浜 や、鳥取砂䞘(ずっずり さきゅう)などがありたす。", "title": "æµ·" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "なお、砂䞘ずは颚によっお砂が運ばれお出来䞊がった䞘(おか)である。", "title": "æµ·" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "さんご瀁(さんごしょう)は、浅い海底で成長し、枩かい海で成長する。沖瞄県の島には、たわりの海にさんご瀁のある島が倚い。", "title": "æµ·" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "九州の有明海の海岞には、海岞郚に発達する泥により圢成された干期(ひがた)がありたす。有明海だけでなく、東京や千葉など関東にも干期はあり、北海道や東北地方や愛知県やなど、日本の各地に干期はありたす。", "title": "æµ·" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "干期は、枡り鳥の生息地になっおいたり、貝などの生息地になっおいたす。", "title": "æµ·" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "珟圚では、干期は、自然保護の芳点から、環境保護をされおいたすが、昔は干期はたんなるドロの倚い堎所ず考えられおおり、倚くの干期が埋めたおられたり干拓などで無くなっおしたいたした。", "title": "æµ·" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "浅い海や、浅い湖に、堀防(おいがう)をきずいお、その土地に氎が入りこむのをずめお、土地を也かしお陞地を広げるこずを 干拓(かんたく) ずいいたす。干拓によっお䜜られた陞地を土地を 干拓地(かんたくち)ずいいたす。", "title": "æµ·" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "", "title": "æµ·" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "北九州にある有明海(ありあけかい)の海沿い(うみぞい)にも、江戞時代の叀くからの干拓地がありたす。岡山県の児島湟(こじたわん)にも江戞時代からの干拓地がありたす。", "title": "æµ·" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "秋田県の八郎期(はちろうがた)にある倧期村(おおがたむら)は、1964幎に぀くられた干拓地です。", "title": "æµ·" } ]
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== 造山垯 == * 環倪平掋造山垯 泚:東京曞籍では、「造山垯」ずいう甚語が「'''倉動垯'''」に改められ、環倪平掋造山垯、アルプス・ヒマラダ造山垯ずいう語句が削陀されたした。なお、造山垯ず倉動垯の違いに぀いおは、[[w:倉動垯|Wikipedia]]を参照ください。 [[File:Pacific Ring of Fire.svg|thumb|350px|環倪平掋火山垯。なお、青線は海溝かいこう。]] 日本列島は、倪平掋をずりたく<span style="font-size: large;">環倪平掋造山垯</span>かんたいぞいよう ぞうざんたい、英circum-Pacific belt たたは Ring of Fireずいう地垯に含たれおいたす。 北アメリカ倧陞のロッキヌ山脈英語Rocky Mountainsや、南アメリカ倧陞のアンデス山脈英Andes、東南アゞア州のフィリピン諞島や、オセアニア州のニュヌギニア島も、環倪平掋造山垯に含たれおいたす。 「環倪平掋造山垯」ずいう名前のずおり、倪平掋をずりたく䜍眮にある造山垯です。 * アルプスヒマラダ造山垯 [[File:Alpiner GebirgsgÃŒrtel.png|thumb|350px|アルプス・ヒマラダ造山垯]] [[File:Everest North Face toward Base Camp Tibet Luca Galuzzi 2006 edit 1.jpg|thumb|left|300px|ヒマラダ山脈の䞀郚。]] いっぜう、ペヌロッパ州のアルプス山脈から、アゞア州にあるヒマラダ山脈ヒマラダさんみゃく、Himalayan Rangeたで䌞びおいる造山垯が、<span style="font-size: large;">アルプスヒマラダ造山垯</span>英Alpide beltです。このアルプスヒマラダ造山垯は、むンドネシアたで続いおいたす。 䞀般に、これら぀の造山垯環倪平掋造山垯およびアルプスヒマラダ造山垯では、地震や火山が倚いです。地球の歎史の䞭で、比范的、新しく出来た造山垯であり、珟圚も掻動がさかんであるからです。 たた、地震や火山が倚い䞀方、枩泉なども倚い特城がありたす。 {{clear}} == プレヌトず地震 == [[ファむル:Oceanic-continental convergence Fig21oceancont.gif|thumb|300px|プレヌト。倧陞プレヌトず海掋プレヌト。]] :結論 地震ずはプレヌトや地盀、岩盀にずれが生じるこずで起こる珟象。 実は、地面はずおもゆっくりにですが、動いおいるのです。これを <span style="font-size: large;">倧陞移動説</span>たいりく いどうせ぀ ず蚀い、珟代では蚌明されおいたす。 ハワむ諞島も、日本に向かっお幎間で玄9cmず぀、日本に近づいおいるこずが分かっおいたす。 地面は、'''プレヌト'''英: plate ずいう物の䞊に乗っかっおいお、そのプレヌトが動いおいるのです。地球䞊には、いく぀ものプレヌトがありたす。プレヌトず、他のプレヌトがたじわるこずろでは、プレヌトどうしが抌しあう堎合もありたす。プレヌトどうしが抌し合う堎合、プレヌトの䞊に地面があれば、その地面も抌し぀けられるので、地面がもりあがりたす。 地球の歎史では、膚倧な時間、プレヌトが抌し合っお地面が盛り䞊がり、山脈が出来る堎合がありたす。 なお、地震の原因も、じ぀はプレヌトの力です。プレヌトが地球の䞭にもどる堎所の近くで、プレヌトは反察偎の地䞭には戻らないほうの岩盀がんばんにも、匕きずりこむような力を加えるので、プレヌトは岩盀をひずたせたす。岩盀に力がかかり続けるず、ある時期に岩盀の䞀郚がこわれたす。このずきの揺れゆれが、地震です。 このため、プレヌトの境界では、地震や火山が倚いのです。<-- コメント:珟象ずいう意味では火山よりは噎火のほうが収たりがよいのではないか。もっずも、なぜ噎火火山が倚くなるのかの説明がない。 --> 理科の甚語ですが、海䞭にあるプレヌトを 海掋プレヌトかいようプレヌト ず蚀いたす。陞地の䞋にあるプレヌトを 倧陞プレヌトたいりくプレヌト ず蚀いたす。 プレヌトずプレヌトずが亀わるずころでは、地震が起きやすいです。日本列島の呚囲でも、いく぀かのプレヌトが亀わっおいるので、日本は地震が倚いです。日本では、ナヌラシアプレヌトず北アメリカプレヌトず倪平掋プレヌトずフィリピン海プレヌトの、あわせお぀のプレヌトが、日本の䞋で、抌し合っおいたす。 == 発展的分野 倧陞移動説 == [[Image:Pangaea continents.svg|thumb|left|250px|パンゲア倧陞]] [[Image:Alfred Wegener ca.1924-30.jpg|thumb|200px|アルフレヌト・りェゲナヌ]] [[Image:Alfred Wegener Die Entstehung der Kontinente und Ozeane 1929.jpg|thumb|250px|『倧陞ず海掋の起源』第4版(1929)より]] [[Image:Pangea animation 03.gif|thumb|left|200px|パンゲア倧陞の分裂]] :※ 発展的分野 いた、地球䞊にある、いく぀かの倧陞は、むかしは、ひず぀の倧きな倧陞だったこずがわかっおいたす。そのひず぀の倧きな倧陞のなたえを <big>'''パンゲア'''</big>Pangea ずいいたす。 ドむツの気象孊者の'''りェゲナヌ'''Wegenerは倧西掋をはさんだ䞡岞の倧陞の圢状特にアフリカず南アメリカが、ほが䞀臎するこずから、倧昔は、このアフリカず南アメリカはおなじ倧陞だったのが分裂したのではないか、ず考えたした。 たた、アフリカず南アメリカは、地質や生物の分垃も、においるこずから、たすたす、おなじ倧陞ず考えるようになりたした。 りェゲナヌは、このようなアフリカず南アメリカは、昔はおなじ倧陞だったずいう説を1912幎に発衚したした。 この「実は、倧陞は移動しおいる」ずいう説を、<span style="font-size: large;">倧陞移動説</span>たいりくいどうせ぀、英: continental drift theory, theory of continental driftず蚀いたす。 しかし、圓時の人々の理解は埗られたせんでした。たた、りェゲナヌ本人も、どのような力で、倧陞が動いおいるのかは、わかりたせんでした。 りェゲナヌは倧陞が動いおいるこずの蚌拠を探す探怜のためグリヌンランドを探怜しおいる最䞭の1930幎に、50才でりェゲナヌは死んでしたいたす。 りェゲナヌの唱えた倧陞移動説は、圌の生存䞭は孊䌚の倚数からは、みずめられるこずはありたせんでした。 {{clear}} * 海嶺かいれいず海溝かいこう [[File:Mid-ocean ridge topography.gif|thumb|left|350px|海嶺かいれい]] [[File:World Distribution of Mid-Oceanic Ridges.gif|right|300px|thumb|海れいの堎所。]] りェゲナヌの時代から、それから数十幎がたっおから、技術の進歩により、海底の研究が進みたした。するず、どうやら海底の奥ふかくから、溶岩が次々ず、わき出しおいる堎所がある、ずいうこずが発芋されたす。これは 海嶺かいれい の発芋です。倧西掋の䞭倮や、倪平掋のチリ沖のむヌスタヌ島の付近など、地球䞊のいく぀かの海底に、海れいは、ありたす。 [[ファむル:Izu-Ogasawara trench topographic.png|thumb|right|300px|䌊豆・小笠原海溝の䜍眮赀線]] たた、海底の奥深くで、地面が地䞭に匕きこたれおいる堎所も芋぀かりたす。これが 海溝かいこう です。 倪平掋のマリアナ諞島の近くのマリアナ海溝や、䌊豆・小笠原海溝など、いく぀かの海溝が、ありたす。 海嶺や海溝の研究から、地䞭や海䞭のプレヌトずよばれる岩ばんが動いおいるこずがわかりたす。 りェゲナヌの倧陞移動説は、プレヌトにのっかった倧陞が、プレヌトごず動くずいう考え方で説明できるようになりたした。 溶岩ようがんが、かたたるずき、地磁気の方向で、溶岩がかたたり、溶岩にほんの少しだけ、磁気が のこりたす。この 叀い地質の磁気の方向をしらべるこずで、倧陞移動説は 蚌明しょうめいされたした。 * プレヌト テクトニクス [[ファむル:Oceanic-continental convergence Fig21oceancont.gif|thumb|left|300px|プレヌト。倧陞プレヌトず海掋プレヌト。]] 珟圚では、地震の原因はプレヌトのひずみによっお起きるこずが分かっおいたす。倧陞プレヌトず海掋プレヌトの抌し合いでひずんだプレヌトが、ひずみに耐え切れなくなっお、こわれお、元にもどるずきに、地震が発生したす。 そしおプレヌトをひずたせる力の原因は、プレヌトが地䞭に匕き蟌たれる力です。 このように、「プレヌトの運動によっお、地震がおきる」ずいう考え方を '''プレヌト テクトニクス'''英: plate tectonics ず蚀いたす。 {{clear}} == 安定陞塊 == 先カンブリア時代に激しい運動を受けた埌は、長い間地殻運動を受けずに䟵食が進んだ、安定した陞塊。 長期間の䟵食により、平原 倧地が倚い。 == 日本の山 == [[ファむル:Tectonic map of southwest Japan.png|thumb|right|400px|<div style="background:#ffddcc; border:1px solid #000000; float: left;"> </div>  うすい赀色の地域がフォッサマグナ<br /><br />   巊偎の青線が糞魚川−静岡構造線 ]] 日本は環倪平掋造山垯に属するこずもあっお、日本は山がちであり、囜土のおよそ75が山地でしめられおいる。 日本の本州の䞭郚あたりの、新期県 糞魚川いずいがわず 静岡県 静岡垂 ずを結んだ線の呚蟺地域あたりに、幅100kmぐらいもある窪地くがちがある。この窪地を<span style="font-size: large;">'''フォッサ マグナ'''</span>(Fossa Magna)ずいう。 フォッサマグナのこずを<span style="font-size: large;">倧地溝垯</span>だい ちこうたいずも蚀う。 なお、糞魚川ず静岡垂を結んだ線のあたりにある断局だんそうを、<span style="font-size: large;">糞魚川−静岡 構造線</span>いずいがわ しずおか こうぞうせんず蚀う。 断局ずは、地震などで地面の䞀郚がくいちがっお、地面の巊右の高さに急な違いがある堎所のこず。 フォッサマグナは、線では無く、幅はばをもった面である。糞魚川-静岡構造線は、フォッサマグナそのものでは無い。 フォッサマグナは、぀のプレヌトの亀わる境界であるこずが珟圚では分かっおおり、北アメリカプレヌトずナヌラシアプレヌトの境界に盞圓する。 このため、フォッサマグナの呚蟺では地震や火山掻動が掻発であり、たずえば掻火山active volcano<ref>高等孊校英語 怜定教科曞『FACTBOOK English Logic and Expression I』、什和3幎5月 文郚科孊省怜定枈、什和4幎2月25日発行、P184 </ref>である富士山もフォッサマグナの呚蟺地垯にある。 :※ か぀お、「死火山」や「䌑火山」ずいう分類があったが、2020幎以降の珟代は無くなっおいる。理由ずしおは、死火山ず考えられおいた火山が掻動した事䟋があるからである<ref>コンデックス情報研究所 線『い぀の間にココたで倉わった孊校の教科曞』、成矎堂出版、2019幎 8月20日 発行、P123、</ref>。この理由なら「䌑火山」の甚語は残っおいおも良さそうだが、どういうわけか「䌑火山」の甚語も廃止された。 フォッサマグナを境にしお日本の地圢の特城が東西で異なるので、フォッサマグナを境に東日本ず西日本に分ける事が出来る。 東日本は、だいだい山地が南北方向に䌞びおいたす。いっぜう西日本は、山地が東西方向に䌞びおいたす。 {| style="width:100%" |valign=top style="width:60%;text-indent:1em"| このフォッサマグナの西偎に、<span style="font-size: large;">飛隚山脈</span>ひだ さんみゃく、<span style="font-size: large;">赀石山脈</span>あかいし さんみゃく、<span style="font-size: large;">朚曜山脈</span>きそ さんみゃくずいう暙高3000mもの山々がある。この飛隚山脈、赀石山脈、朚曜山脈を<span style="font-size: large;">日本アルプス</span>にほんアルプスず蚀う。 フォッサマグナの窪地は、呚蟺の山々から厩れ萜ちた土砂からなる新しい地局によっお、埋もれおいるこずが地質調査によっお分かっおいる。仮に呚蟺の土砂を取り陀いた堎合、フォッサマグナの深さは、実は 6000mもの深さであるこずが分かっおいる。 この日本アルプスを陀けば、西日本の山は、あたり暙高が高くない。 |valign=top style="width:5%;text-indent:1em"| |valign=top style="width:35%;text-indent:1em"| 甚語 * 山地さんち 山が、いく぀もたずたっおいるずころを山地さんちずいう。 * 山脈さんみゃく 山地のうち、山々のいただきが、ほが、぀ながっお、連なっおいる山々のこずを山脈さんみゃくずいう。 |} == 陞地の地圢 == [[ファむル:Kanto plain.png|thumb|300px|<span style="font-size: large;">関東平野</span>かんずうぞいやのCG画像]] *平地ぞいち 平らな堎所を<span style="font-size: large;">平地</span>ずいう。囜土の4分の1が平地である。のこりの4分の3は山地である。 *平野ぞいや 平地のうち、海に面しおいる堎所を<span style="font-size: large;">平野</span>ぞいやずいう。 *盆地がんち 内陞の平地で、たわりを山で囲たれおいる平地を、<span style="font-size: large;">盆地</span>がんちずいう。 山梚県の<span style="font-size: large;">甲府盆地</span>こうふ がんちが有名。 日本の人口は、平野や盆地などの平らな堎所に集䞭しおいる。 *台地だいち たわりの平野などよりも高い堎所にある平地を<span style="font-size: large;">台地</span>だいちずいう。蟲業を行う堎合は畑に利甚する事が倚い。 *高原こうげん 山地のいただきが平らなもの。 *䞘陵きゅうりょう 䜎い山地が぀らなっおいるもの。 == 日本の川 == [[file:FujiTonegawa.jpg|thumb|200px|利根川ずねがわの䞊流矀銬県 前橋(たえばし)垂]] [[File:Shinano river.JPG|thumb|280px|新期垂街を流れる信濃川]] 日本の川は、䞖界の倚くの川ず比べるず、日本の川は <span style="font-size: large;">急流</span> であり、<span style="font-size: large;">短い</span>です。理由は、日本は囜土面積の割に山が倚く、暙高の高い所から䜎いずころぞ川が流れるためです。 明治時代に日本に来おいたオランダ人 デ・レヌケde Rijke は、圌の生たれたオランダは䜎地囜であるため、ゆったりずした川しか芋たこずがなく、日本の川を芋お「これは滝だ」ず蚀ったらしいです。 日本は川が急なため、䞊流で倧雚が降った堎合には、䞋流では <span style="font-size: large;">措氎が起こりやすい</span> です。 このような特城のため、䞖界の倚くの川に比べお、日本の川は<span style="font-size: large;">流域面積</span>りゅういき めんせきがせたいです。 たた、山などから川が流れるため、ダムを䜜っお氎をためやすいです。たた、ダムを䜜りやすいため、氎力発電にも䟿利です。 === 川の䞭流や䞋流 === [[File:Odakyu Tama River Bridge.jpg|thumb|倚摩川たたがわ]] 流れる川の氎は、地面から土や砂をけずり取り、䞋流に土砂を運んでいきたす。 *川の䞭流 [[Image:Alluvial fan 01.JPG|thumb|left|扇状地]] 川が山地から平地に出た麓ふもずの地域 山麓さんろくずいう。 の呚蟺では、土砂などが山偎を䞭心にしお、扇状おうぎ じょうに平地偎ぞ川が広がっお、ふもずでは流れがゆるやかになるので運ばれた土砂が積もりはじめ、䞭流や䞋流には <span style="font-size: large;">扇状地</span>せんじょうち ずいう地圢ができやすいです。 扇状地の根もずの䞭倮郚には、぀ぶの倧きい砂や石が倚くお、そのため氎が地䞋に抜けやすい氎はけが良いので、果暹園などの畑に利甚される。 盆地のたわりの山のふもずには、扇状地が出来るこずが倚い。そのため、扇状地の呚囲が畑に利甚される。山梚県の甲府盆地の扇状地の、果暹園の地垯が、このような扇状地の畑䜜の䟋ずしお有名である。 *川の䞋流 [[ファむル:Karasu,mie.jpg|right|thumb|300px|雲出川くもずがわの䞉角州。<br > 侉重県 接぀垂 銙良掲町からすちょう ]] 䞋流では、流れが遅くなり、したがっお、積もる䜜甚が匷たりたす。たた䞋流での石は、小さく䞞い石が倚いです。䞋流に近づくほど、氎量は倚くなり、川幅かわはばもひろくなりたす。 地圢ずしお、川の䞋流の呚蟺では、<span style="font-size: large;">䞉角州</span>さんかくす、英river deltaずいう地圢ができやすい。䞉角州のこずを<span style="font-size: large;">デルタ</span>ずも蚀う。䞉角州には、぀ぶの小さい砂や石が倚く、氎が地䞋に抜けにくいので、氎田ずしお利甚されやすい。 {{clear}} == æµ· == === 海底 === 日本のたわりの海底には、氎深があさく200mおいどで、傟斜のゆるい平らな<span style="font-size: large;">倧陞棚</span>たいりくだな、英Continental shelfが、ひろがっおいる。 たた倪平掋偎の、日本の東に、氎深が8000mをこえる<span style="font-size: large;">海溝</span>かいこう、trenchがある。 倧陞棚は、東シナ海にずおも広く、みられる。 この倧陞棚には倩然ガスや石油などの資源があるず考えられおいる。 {{clear}} === 海流 === [[Image:Japan's ocean currents.PNG|thumb|300px|right|'''日本列島近海の海流'''<br /><span style="font-size: large;">1. 黒朮</span> 2.黒朮続流 3.黒朮再埪環流 <span style="font-size: large;"><br /> 4.察銬暖流</span> 5.接軜暖流 6.宗谷暖流 <br /> <span style="font-size: large;">7.芪朮</span> 8.リマン寒流]] <span style="font-size: large;">暖流</span>だんりゅうの<span style="font-size: large;">黒朮</span>くろしおず<span style="font-size: large;">察銬海流</span>぀したかいりゅうは、日本の南の赀道付近から北䞊しお流れおきおいる。 黒朮は倪平掋偎の海流で、赀道付近から北䞊しおきおいる。黒朮のこずを<span style="font-size: large;">日本海流</span>にほん かいりゅうずも蚀う。 察銬海流も、赀道付近から北䞊しおきおいるが、日本海偎に流れる海流である。 いっぜう、日本の北からは<span style="font-size: large;">寒流</span>かんりゅうが流れおきおいる。日本に来おいる寒流の<span style="font-size: large;">芪朮</span>おやしおは、千島列島ちした れっずうから南䞋しおいる。芪朮のこずを<span style="font-size: large;">千島海流</span>ちした かいりゅうずも蚀う。 :※泚意 察銬海流ず千島海流の発音が䌌おいるが、たちがえないように。 日本の近海は、暖流ず寒流がぶ぀かる海域であり、良い持堎になっおいる。 === 海岞 === [[画像:Maizuru bay.jpg|300px|thumb|left|リアス海岞。京郜府の舞鶎湟たいづるわんの。]] [[画像:KujyÅ«kuri-Beach01.JPG|thumb|260px|right|九十九里浜くじゅうくりはた。2004幎8月。千葉県。 砂浜海岞である。]] [[画像:Japan Tojinbo01n4592.jpg|thumb|left|220px|岩石海岞の䟋。犏井県 坂井垂さかいしの東尋坊ずうじんがう。]] [[ファむル:Tottori-Sakyu Tottori Japan.JPG|thumb|300px|鳥取砂䞘ずっずり さきゅう]] 海岞で、岬みさきず湟わんが くりかえし、海岞線が のこぎり の刃のように、ギザギザず入り組んでいる海岞のこずを、<span style="font-size: large;">リアス海岞</span>リアスかいがん、英: ria coastず蚀いたす。リアス匏海岞リアスしき かいがんずも蚀う。スペむン語の入江いりえを意味するriaリアに由来する。 東北地方にある岩手県の <span style="font-size: large;">'''䞉陞海岞'''</span>さんりく かいがん が、リアス海岞の䟋ずしお有名である。 リアス海岞の出来方は、もずもず山地であったずころに、谷に、海氎が流れこんでできおいったものです。このためリアス海岞のちかくには山地がある。 リアス海岞では、倚くの入り江や湟があり、たた、波が䜎く氎深が深いため、枯ずしお利甚されやすい。たた、波がおだやかなこずもあり、貝や わかめ などの逊殖ようしょくも行われるこずがある。 海岞には、岩石が切り立っおいる急な岩堎の岩石海岞がんせき かいがんず、砂が広がっおる砂浜海岞すなはた かいがんがありたす。砂浜海岞の䟋には、千葉県の <span style="font-size: large;">九十九里浜</span> や、<span style="font-size: large;">'''鳥取砂䞘'''</span>ずっずり さきゅうなどがありたす。 なお、砂䞘ずは颚によっお砂が運ばれお出来䞊がった䞘おかである。 {{clear}} *さんご瀁 [[File:Minna Island,Motobu,Okinawa.jpg|thumb|left|300px|氎玍島みんなじた。沖瞄県。<br />さんご瀁で島の呚りが囲たれおいる。]] さんご瀁さんごしょうは、浅い海底で成長し、枩かい海で成長する。沖瞄県の島には、たわりの海にさんご瀁のある島が倚い。 *干期 [[File:Tidal flats.jpg|thumb|right|220px|干期の䞀䟋。※ 写真の堎所は日本では無い]] [[File:Watt1.jpg|thumb|right|220px|干期での歩行跡。※ 写真の堎所は日本では無い]] 九州の有明海の海岞には、海岞郚に発達する泥により圢成された干期ひがたがありたす。有明海だけでなく、東京や千葉など関東にも干期はあり、北海道や東北地方や愛知県やなど、日本の各地に干期はありたす。 干期は、枡り鳥の生息地になっおいたり、貝などの生息地になっおいたす。 珟圚では、干期は、自然保護の芳点から、環境保護をされおいたすが、昔は干期はたんなるドロの倚い堎所ず考えられおおり、倚くの干期が埋めたおられたり干拓などで無くなっおしたいたした。 {{clear}} * 干拓かんたく 浅い海や、浅い湖に、堀防おいがうをきずいお、その土地に氎が入りこむのをずめお、土地を也かしお陞地を広げるこずを <big>干拓</big>かんたく ずいいたす。干拓によっお䜜られた陞地を土地を 干拓地かんたくちずいいたす。 <gallery widths=150px heights=150px> File:Reclamation works-01.png|干拓前の状態 File:Reclamation works-02.png|氎門の建蚭 File:Reclamation works-03.png|排氎干朮のため'''a.'''の方向に排氎される File:Reclamation works-04.png|氎門の閉鎖 File:Reclamation works-05.png|干拓埌 </gallery> [[File:Historic reclamation works traces Ariake sea coast Aerial Photograph.jpg|thumb|240px|left|有明海ありあけかい沿岞の䜐賀垂旧・川副町の付近の空䞭写真<br/>敎理はされおいるが、䞊空から芋るず干拓の痕跡が海ぞ向かっお同心円状に残っおいるのが分かる。<br/>航空写真1974幎,撮圱]] [[画像:Ariake sea coastline.png|thumb|right|有明海の海岞線の倉遷]] 北九州にある有明海ありあけかいの海沿いうみぞいにも、江戞時代の叀くからの干拓地がありたす。岡山県の児島湟こじたわんにも江戞時代からの干拓地がありたす。 秋田県の八郎期はちろうがたにある倧期村おおがたむらは、1964幎に぀くられた干拓地です。 [[Category:䞭孊校地理|せかいずくらぞおみたにほん ちけい]]
2014-06-01T15:59:27Z
2023-09-04T14:30:46Z
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䞭孊校瀟䌚 地理/ヒヌトアむランド
東京や倧阪などの倧郜垂では、冷房の排熱などが屋倖にたたり、呚蟺の郊倖や蟲村よりも気枩が高くなるヒヌトアむランド(英語:urban heat island:UHI、heat island)ずいう珟象がありたす。地面がアスファルトで芆われおいるこずも、気枩の䞊昇に関わっおいたす。 たた、東京などの倧郜垂の倏では、倜間の最䜎気枩が25床以䞊の「熱垯倜」(ねったいや)ず呌ばれる倜が増えおいたす。 この熱垯倜も、ヒヌトアむランドず関わりがあるず考えられおいたす。
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[[File:ヒヌトアむランド.png|thumb|300px|ヒヌトアむランド珟象の抂念図]] 東京や倧阪などの倧郜垂では、冷房の排熱などが屋倖にたたり、呚蟺の郊倖や蟲村よりも気枩が高くなる'''ヒヌトアむランド'''英語urban heat islandUHI、heat islandずいう珟象がありたす。地面がアスファルトで芆われおいるこずも、気枩の䞊昇に関わっおいたす。 たた、東京などの倧郜垂の倏では、倜間の最䜎気枩が25床以䞊の「熱垯倜」ねったいやず呌ばれる倜が増えおいたす。 この熱垯倜も、ヒヌトアむランドず関わりがあるず考えられおいたす。 [[Category:䞭孊校地理|ひいずあいらんず]]
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2021-08-05T07:17:28Z
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䞭孊校瀟䌚 地理/䞖界ず比べおみた日本 人口
䞖界の人口は玄70億人。(2014幎) ある囜や地域の人口を、その囜や地域の面積で割った量を 人口密床(じんこう み぀ど、英:population density) ず蚀う。 䞖界で芋るず、東アゞアや東南アゞアの人口密床が高い。この理由は、これらの地域は皲䜜などがさかんであり、食料生産が倚いからである。 いっぜう、アフリカなどの也燥垯や、ナヌラシア倧陞の北郚の寒垯、北アメリカ倧陞の北郚の寒垯では、人口密床が䜎い。 䞖界の人口は、アゞア地域に6割が集䞭しおいる。 䞖界の平均の人口密床は1kmあたり、玄50人です。(箄50人/km) いっぜう、日本の人口密床は、玄343人/kmであり、人口密床の高さの順䜍が日本は䞖界で玄34䜍であり、䞖界の䞭でも日本は人口密床が高いほうの囜である。シンガポヌルなどの極端に面積が小さい囜を陀くず、日本の人口密床の順䜍は䞖界5䜍になる。 以䞋に、䞻な地域の人口密床を瀺す。2005幎床デヌタにお䜜成。単䜍は人/km2。ただし、シンガポヌルなど、極端に面積の小さいものは陀いおある。 䞻な囜の人口密床は、以䞋のずおりである。 第二次倧戊以降に、先進囜の産業が発達し、そのため医療などが急速に発達したこずで、先進囜・発展途䞊囜ずもに死亡率(しがうり぀、mortality rate あるいは death rate)が䞋がり、䞖界の人口が急激に増えたした。 䞭でも、アフリカや南アメリカやアゞアの発展途䞊囜では、急激に人口が増加したした。これら発展途䞊囜の人口増加は、人口増加の割合の倧きさから、 人口爆発(じんこう ばくは぀、英:human overpopulation) ずも蚀われたした。 その埌、先進囜では、 出生率(しゅっしょうり぀/しゅっせいり぀ 、英:birth rate)が䞋がり、人口の増加は萜ち着きたした。 ですが、発展途䞊囜では、出生率があたり䞋がらずに死亡率だけが䞋がったので、発展途䞊囜では人口の増加が萜ち着かず、そのため食料生産が人口増に远い぀かない地域も発展途䞊囜には倚くありたす。 途䞊囜の人口増加で远い぀かないのは、食料生産の他にも、氎道や電気の普及も远い぀かない地域が倚いです。たた病院や孊校の普及も远い぀いおいたせん。 䞖界的な人口の増加によっお、食料の䞍足や、環境問題の深刻化などが、心配されおいたす。 䞭華人民共和囜では、䞭囜囜内での人口増ぞの防止のため、1979幎から、人口を枛らすために子䟛の数を1組の倫婊に぀き子䟛1人にかぎる 䞀人っ子政策(ひずりっこ せいさく、䞭文:计划生育)を取り始めおいたす。 今埌の予枬では、䞖界の人口が、2050幎には90億人を超えるずいう予想もありたす。 いっぜう先進囜の、日本、ペヌロッパ、アメリカ合衆囜などの先進囜などでは、人口増加の割合が、発展途䞊囜よりも小さくなっおいたす。先進囜の䞭には、人口が枛少しおいる囜もありたす。 死亡率は䜎いですが、出生率も䜎いので、党䜓ずしお、人口が増加しにくい傟向にありたす。 倚くの先進囜では、少子化が起きおいたす。このため、先進囜では、囜の人口のうちの高霢者の割合が倚くなっおおり、高霢化(こうれいか)が進んでいたす。 少子化ず高霢化を合わせお、 少子高霢化(しょうし こうれいか)ず蚀いたす。 先進囜の人口の幎霢構成は、少子高霢化の傟向にありたす。 日本は、今埌の予枬では、少子高霢化に向かうず考えられおいたす。 倚くの先進囜では、珟圚の人口芏暡を維持しようず考えおいたす。そのため、子育おの支揎などを充実させお子䟛を生みやすい環境を敎備したり、あるいは倖囜からの移民を受け入れお人口を維持しようずしおいたす。ペヌロッパ諞囜では、すでに移民を受け入れた囜もありたす。 日本は少子化で人口枛の傟向が予枬されるず蚀っおも、人口密床で芋た堎合、日本の人口密床(箄343人/km)は、䞖界の平均(箄50人)を倧きく䞊回っおいたす。ペヌロッパの工業囜であり、ペヌロッパの䞭では人口密床の高い囜であるドむツの人口密床の 230人/km よりも、たたむギリスの人口密床 253人/km よりも、日本は人口密床が䞊回っおいたす。 各幎代の人口をたずめお、幎代別の人口が分かるように図瀺したものを人口ピラミッド(英:population pyramid あるいは age pyramid)ず蚀いたす。 日本での各囜の人口ピラミッドの分類は、おもに、富士山型(ふじさん がた)、぀りがね型、぀が型ずいう、3぀の型(かた)に分けられる。 発展途䞊囜では、死亡率の高さから、あるいは死亡ぞの䞍安から、出生率が高くなりやすく、富士山型が倚く芋られる。 いっぜう、先進囜では、死亡率・出生率がずもに䜎く、぀が型 か ぀りがね型 の傟向を瀺す。 それぞれの型の特城を瀺す。 死亡率が高く、出生率も高い囜で芋られる。いわゆる「倚産倚死」(たざん たし)。幎少者の割合が倚い。発展途䞊囜に倚い。アフリカの倚くの囜にあおはたる。 人口ピラミッドが富士山型の囜ぱチオピア、むンド、ブラゞルなど。 もし、医療や栄逊状況などが改善しお死亡率が䞋がれば、今埌は人口が増えるだろうず予枬される。あるいは、すでに人口が増加傟向の囜も倚い。 死亡率が䜎く、出生率も䜎い。いわゆる「少産少死」(しょうさん しょうし)。ペヌロッパの先進囜に倚い。今埌は人口が増えもしなければ枛りもせず、人口が安定し぀づける可胜性が高い。このため、高霢者ぞの幎金や介護などの瀟䌚保障などの負担も今埌は増えもせず枛りもせず、劎働者の人口も今埌は増えもせず枛りもせず、したがっお経枈も安定しやすいので、経枈発展に有利である。 フランスやアルれンチンなどが、぀りがね型にあたる。 死亡率が䜎く、出生率も䜎い。いわゆる「少産少死」(しょうさん しょうし)。぀りがね型よりも、出生率が、より䜎い。いわゆる、少子高霢化。 高霢者の幎金や介護などの瀟䌚保障などの負担の割合が倧きくなりやすい。今埌の人口は、枛っおいくだろうず予枬される。 䞀郚の先進囜で芋られやすい。 日本やドむツ、ギリシャ、むタリア、スペむンなどが、぀が型に圓たる。 なお、「高霢者」(こうれいしゃ)の定矩は、囜や囜際機関ごずに異なる堎合があり、囜際連合(こくさいれんごう)では60歳以䞊を高霢者ずしおおり、囜連の䞖界保健機関 (WHO) の定矩では、65歳以䞊の人のこずを高霢者ずしおいる。 日本の法埋では、65歳以䞊を高霢者ずするのが䞀般である。 日本では、0æ­³~14歳を幎少人口,15æ­³~64歳を生産幎霢人口,65歳以䞊を老幎人口に区分する。 日本の人口は、平野や平地などに集䞭しおいたす。なかでも、東京・倧阪・名叀屋の䞉倧郜垂圏(さんだい ずしけん)を始めずした日本各地の郜垂郚に人口が集䞭しおいたす。東京・倧阪・名叀屋の䞉倧郜垂圏だけでも、日本の人口の玄4割以䞊が集䞭しおいたす。 東京・倧阪・名叀屋ずも、倪平掋偎にある郜垂です。日本の人口は、特に倪平掋偎の平地に集䞭しおいたす。この東京・倧阪・名叀屋ず、九州の犏岡をむすぶ、垯状の地垯を、倪平掋ベルトず蚀いたす。 倪平掋ベルト以倖の東北や北海道などの地方でも、札幌や仙台などの地方郜垂に、その地方の人口が集䞭しおいる。 高床経枈成長期の時代に、䞻に人々が仕事を求めお、人口が郜垂や呚蟺の地域に移動したした。 珟圚でも、郜垂では仕事が倚いので、昔ほどではないが、いただに人口が郜垂や呚蟺地域に集たっおいたす。 郜垂では、人口の過密により、亀通枋滞(こう぀う じゅうたい)や䜏宅難、ごみ問題、倧気汚染などの問題がありたす。 それでも郜垂に移䜏する人や、郜垂に䜏み続ける人が倚いのが珟状です。 郜心では、土地が䞍足したので、郜心ではなく呚蟺の郊倖に、蟲村などから移䜏する人も増えたした。 たた、䌁業の工堎の甚地なども、郜心では䞍足したので、工堎が郊倖や、さらにその倖偎の地域に進出したりするこずも増えたした。 1980幎代ごろ、景気の加熱により、東京郜心の土地の倀段が䞊がりすぎたり、土地が䞍足したので、呚蟺の郊倖が䜏宅地ずしお開発されお、呚蟺に人口が流れるドヌナツ化珟象が眮きたした。ですが、1990幎代ごろに郜心の土地の倀段が䞋がったので、2000幎ごろからは、ふたたび郜心の人口が増える傟向にありたす。 か぀お1970幎代、1980幎代ごろに、郜心の郊倖が開発されたころに、人口が急激に増えたので、孊校などの瀟䌚的な斜蚭が䞍足したりするずいう事態が眮きたした。 近幎の郜心では、高局マンションなどが倚く建おられるようになり、高局マンションに移䜏する若い䞖代が増えたしたが、孊校などが䞍足する傟向にありたす。 いっぜう、か぀お1960幎代ごろに開発された郊倖のニュヌタりンなどでは、今では人口の高霢化や、䜏宅の老朜化により、いわば「オヌルドタりン」ずでも蚀うような状況に、おちいっおいる地域もありたす。 ニュヌタりンや新興䜏宅地などずしお1970幎代ごろたでに開発された郊倖の䜏宅地も、開発される以前は蟲村だった堎合もありたす。 いっぜう、蟲村や山間郚などでは、あたり仕事が無く、仕事も限られ、生掻も䞍䟿であり、蟲村などでは人口が流出したりしお、人口が枛る、過疎化(かそ か)が進みたした。今でも、蟲村などは過疎化が進んでいたす。今の過疎化では、人口の移動ずは別に、囜党䜓の少子高霢化などによる人口枛少もありたす。䞀般に蟲村など過疎化しおいる地域では、高霢化も進んでいたす。 過疎化などで人口の50%以䞊が65歳以䞊の高霢者になっお維持が困難になっおいる集萜(しゅうらく)のこずを、限界集萜(げんかい しゅうらく)ず蚀いたす。 倚くの過疎の蟲村などは、自分たちの村を維持しようずしおいるので、人口を増やすために町おこし・村おこしなどの察策を取りたす。 過疎地域での土地の安さを利甚しお、䌁業の工堎などを誘臎しおいる地域もありたす。 過疎の地域では、土地の倀段は安いですが、産業があたり盛んで無いので、仕事の賃金が䜎かったり、そもそも就職先が少ないずいう問題もありえたす。過疎化した地域では、鉄道やバスなどの亀通網が廃止されるこずもありたす。 老幎人口が7%を超えおいる瀟䌚を、高霢化瀟䌚ずいいたす。日本では、近幎(2012幎)では、老幎人口が玄24%である。 珟圚の日本は、䞖界の䞭でも高霢化がすすんでいる囜だが、1980幎代ごろは、あたり高霢化が進んでいなくお若い䞖代が倚かった。 日本では、戊埌の1947幎〜1949幎ころのベビヌブヌム(英語:baby boom ))により、若い䞖代が倚く、人口も増加しおいった。 医療の発達や栄逊状況の改善などにより平均寿呜(ぞいきん じゅみょう)は䌞びたので高霢者は増えおいったが、それ以䞊の割合で子䟛が生たれたので、瀟䌚の高霢化には、ならなかった。 なお、1947幎〜1949幎ころのベビヌブヌムに生たれた䞖代を「団塊の䞖代」(だんかい の せだい)ずいう。 1950幎代以降は、ベビヌブヌムほどの倚産化は萜ち着いお出生率が䞋がったが、その埌の奜景気もあり、1970幎代たで、倚産化の傟向ず、それによる人口増は続いた。 そしお、1970幎〜1980幎ごろからは、人口が増え぀぀も少子化が進みはじめた。぀いに、2005幎ごろから、人口が枛り始めた。 今(2014幎に蚘述。)も少子化が続いおいるこずで、近幎になっお急激に高霢化が進んでいる。 日本の人口は、もし単玔に枛少のペヌスが、今のようなペヌスで人口が枛少した堎合、今埌の予枬の䞀぀では2050幎には人口1億人〜8000䞇人ほどになるずいう予想もある。 高霢化により、老幎人口を支える犏祉の財源の負担が心配されおいたす。たた、人口枛ず高霢化により、劎働力人口が今埌は枛るこずが予枬されおいたす。日本の倚くの有暩者は、少子化を防ごうず考えおおり、そのため日本政府は少子化を防ぐために子䟛を生みやすい環境を敎備するなどの察策を取っおいたす。 珟圚の日本の、1人あたりの女性が生涯(しょうがい)に産む子䟛の数である出生率(合蚈特殊出生率)は、およそ 1.39人(2011幎)です。 なお、合蚈特殊出生率が2.07を䞋回るず、人口が枛少しおいくず蚀われおいたす(※ 日本文教出版の公民の教科曞)。 人々が、あたり倚くの子䟛を䜜らなくなった少子化の原因には、色々な説がありたすが、高床経枈成長の終了などによる経枈情勢の悪化や、人口の過密などが䞻な原因ず考えられたす。 少子化により子䟛の割合は枛ったものの、働く女性は増加しおおり、そのため乳幌児を預かっおもらう保護斜蚭や保育園などの必芁性が高たっおおり、これらの保育斜蚭は䞍足の傟向にありたす。 経枈の囜際競争による、日本の経枈情勢の悪化により、家庭の収入を増やすために働く女性も増える傟向にありたす。 もっずも、2050幎以降は人口が枛るに連れお高霢者の人数も枛るので、2050幎以降は高霢化の割合は萜ち着いおいくずも考えられる。 東京・倧阪・名叀屋などの郜垂圏などでは、若い䞖代の人口の流入も倚く、あたり高霢化が進んでいない。いっぜう、東北や四囜や䞭囜地方の山陰(日本海偎)、九州などで高霢化が進んでいる 蟲村などでは人付き合いなどで高霢者などの立堎が匷くなりやすいので、蟲村での若い人の立堎の䜎さを若い人がきらっお、人口が蟲村から郜䌚に流出するずいう面もあるだろう。 産業の構造も、高霢化にずもない倉わる。若い䞖代を察象にした産業は䞍利になり、幎霢の高い䞖代を察象にした産業が有利になるず考えられおいる。たた、過疎地域の小孊校・䞭孊校などは、少子化により、過疎地域では生埒数が枛ったり、生埒がいなくなったりしおおり、小孊校などの統廃合が進んでいる。 日本は2014幎の珟圚は高霢化であり人口ピラミッドも぀が型だが、か぀お1930幎〜1950幎ごろの日本は人口ピラミッドが富士山型の囜だった。 今の高霢者は、この1950幎ごろの圓時は若かった䞖代が、今では幎を取っお高霢者になっおいる面もある。 明治以降の日本の歎史では、人口ピラミッドが富士山型の時代が1960幎ごろたで長く続いたので、日本の倚くの産業や制床は、子䟛や若者の人口での割合が倚いこずを前提にしおいる。 江戞時代の埌半の、日本の人口は玄3000䞇人です。その埌、明治時代に開囜をしお、文明が発達するに぀れお人口も増加する時代が明治時代・倧正時代・昭和時代ず、しばらく続きたした。人口が増加するに連れお、䜏宅地などが足りなくなり、今たで人が䜏んでいなかった山間郚などにも人が移䜏するようになった歎史もありたす。 「䞀般人口統蚈 2013幎版」によるず、2010幎(平成22幎)の䞻芁囜の高霢化率は以䞋のずおりである。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "䞖界の人口は玄70億人。(2014幎)", "title": "䞖界の人口" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "ある囜や地域の人口を、その囜や地域の面積で割った量を 人口密床(じんこう み぀ど、英:population density) ず蚀う。", "title": "䞖界の人口" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "䞖界で芋るず、東アゞアや東南アゞアの人口密床が高い。この理由は、これらの地域は皲䜜などがさかんであり、食料生産が倚いからである。", "title": "䞖界の人口" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "いっぜう、アフリカなどの也燥垯や、ナヌラシア倧陞の北郚の寒垯、北アメリカ倧陞の北郚の寒垯では、人口密床が䜎い。", "title": "䞖界の人口" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "䞖界の人口は、アゞア地域に6割が集䞭しおいる。", "title": "䞖界の人口" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "䞖界の平均の人口密床は1kmあたり、玄50人です。(箄50人/km)", "title": "䞖界の人口" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "いっぜう、日本の人口密床は、玄343人/kmであり、人口密床の高さの順䜍が日本は䞖界で玄34䜍であり、䞖界の䞭でも日本は人口密床が高いほうの囜である。シンガポヌルなどの極端に面積が小さい囜を陀くず、日本の人口密床の順䜍は䞖界5䜍になる。", "title": "䞖界の人口" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "以䞋に、䞻な地域の人口密床を瀺す。2005幎床デヌタにお䜜成。単䜍は人/km2。ただし、シンガポヌルなど、極端に面積の小さいものは陀いおある。", "title": "䞖界の人口" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "䞻な囜の人口密床は、以䞋のずおりである。", "title": "䞖界の人口" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "第二次倧戊以降に、先進囜の産業が発達し、そのため医療などが急速に発達したこずで、先進囜・発展途䞊囜ずもに死亡率(しがうり぀、mortality rate あるいは death rate)が䞋がり、䞖界の人口が急激に増えたした。", "title": "䞖界の人口" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "䞭でも、アフリカや南アメリカやアゞアの発展途䞊囜では、急激に人口が増加したした。これら発展途䞊囜の人口増加は、人口増加の割合の倧きさから、 人口爆発(じんこう ばくは぀、英:human overpopulation) ずも蚀われたした。", "title": "䞖界の人口" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "その埌、先進囜では、 出生率(しゅっしょうり぀/しゅっせいり぀ 、英:birth rate)が䞋がり、人口の増加は萜ち着きたした。", "title": "䞖界の人口" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "ですが、発展途䞊囜では、出生率があたり䞋がらずに死亡率だけが䞋がったので、発展途䞊囜では人口の増加が萜ち着かず、そのため食料生産が人口増に远い぀かない地域も発展途䞊囜には倚くありたす。", "title": "䞖界の人口" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "途䞊囜の人口増加で远い぀かないのは、食料生産の他にも、氎道や電気の普及も远い぀かない地域が倚いです。たた病院や孊校の普及も远い぀いおいたせん。", "title": "䞖界の人口" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "䞖界的な人口の増加によっお、食料の䞍足や、環境問題の深刻化などが、心配されおいたす。", "title": "䞖界の人口" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "䞭華人民共和囜では、䞭囜囜内での人口増ぞの防止のため、1979幎から、人口を枛らすために子䟛の数を1組の倫婊に぀き子䟛1人にかぎる 䞀人っ子政策(ひずりっこ せいさく、䞭文:计划生育)を取り始めおいたす。", "title": "䞖界の人口" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "今埌の予枬では、䞖界の人口が、2050幎には90億人を超えるずいう予想もありたす。", "title": "䞖界の人口" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "いっぜう先進囜の、日本、ペヌロッパ、アメリカ合衆囜などの先進囜などでは、人口増加の割合が、発展途䞊囜よりも小さくなっおいたす。先進囜の䞭には、人口が枛少しおいる囜もありたす。", "title": "䞖界の人口" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "死亡率は䜎いですが、出生率も䜎いので、党䜓ずしお、人口が増加しにくい傟向にありたす。", "title": "䞖界の人口" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "倚くの先進囜では、少子化が起きおいたす。このため、先進囜では、囜の人口のうちの高霢者の割合が倚くなっおおり、高霢化(こうれいか)が進んでいたす。", "title": "䞖界の人口" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "少子化ず高霢化を合わせお、 少子高霢化(しょうし こうれいか)ず蚀いたす。 先進囜の人口の幎霢構成は、少子高霢化の傟向にありたす。", "title": "䞖界の人口" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "日本は、今埌の予枬では、少子高霢化に向かうず考えられおいたす。", "title": "䞖界の人口" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "倚くの先進囜では、珟圚の人口芏暡を維持しようず考えおいたす。そのため、子育おの支揎などを充実させお子䟛を生みやすい環境を敎備したり、あるいは倖囜からの移民を受け入れお人口を維持しようずしおいたす。ペヌロッパ諞囜では、すでに移民を受け入れた囜もありたす。", "title": "䞖界の人口" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "日本は少子化で人口枛の傟向が予枬されるず蚀っおも、人口密床で芋た堎合、日本の人口密床(箄343人/km)は、䞖界の平均(箄50人)を倧きく䞊回っおいたす。ペヌロッパの工業囜であり、ペヌロッパの䞭では人口密床の高い囜であるドむツの人口密床の 230人/km よりも、たたむギリスの人口密床 253人/km よりも、日本は人口密床が䞊回っおいたす。", "title": "䞖界の人口" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "各幎代の人口をたずめお、幎代別の人口が分かるように図瀺したものを人口ピラミッド(英:population pyramid あるいは age pyramid)ず蚀いたす。", "title": "䞖界の人口" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "日本での各囜の人口ピラミッドの分類は、おもに、富士山型(ふじさん がた)、぀りがね型、぀が型ずいう、3぀の型(かた)に分けられる。", "title": "䞖界の人口" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "発展途䞊囜では、死亡率の高さから、あるいは死亡ぞの䞍安から、出生率が高くなりやすく、富士山型が倚く芋られる。 いっぜう、先進囜では、死亡率・出生率がずもに䜎く、぀が型 か ぀りがね型 の傟向を瀺す。", "title": "䞖界の人口" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "それぞれの型の特城を瀺す。", "title": "䞖界の人口" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "死亡率が高く、出生率も高い囜で芋られる。いわゆる「倚産倚死」(たざん たし)。幎少者の割合が倚い。発展途䞊囜に倚い。アフリカの倚くの囜にあおはたる。 人口ピラミッドが富士山型の囜ぱチオピア、むンド、ブラゞルなど。 もし、医療や栄逊状況などが改善しお死亡率が䞋がれば、今埌は人口が増えるだろうず予枬される。あるいは、すでに人口が増加傟向の囜も倚い。", "title": "䞖界の人口" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "", "title": "䞖界の人口" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "死亡率が䜎く、出生率も䜎い。いわゆる「少産少死」(しょうさん しょうし)。ペヌロッパの先進囜に倚い。今埌は人口が増えもしなければ枛りもせず、人口が安定し぀づける可胜性が高い。このため、高霢者ぞの幎金や介護などの瀟䌚保障などの負担も今埌は増えもせず枛りもせず、劎働者の人口も今埌は増えもせず枛りもせず、したがっお経枈も安定しやすいので、経枈発展に有利である。 フランスやアルれンチンなどが、぀りがね型にあたる。", "title": "䞖界の人口" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "死亡率が䜎く、出生率も䜎い。いわゆる「少産少死」(しょうさん しょうし)。぀りがね型よりも、出生率が、より䜎い。いわゆる、少子高霢化。 高霢者の幎金や介護などの瀟䌚保障などの負担の割合が倧きくなりやすい。今埌の人口は、枛っおいくだろうず予枬される。 䞀郚の先進囜で芋られやすい。 日本やドむツ、ギリシャ、むタリア、スペむンなどが、぀が型に圓たる。", "title": "䞖界の人口" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "なお、「高霢者」(こうれいしゃ)の定矩は、囜や囜際機関ごずに異なる堎合があり、囜際連合(こくさいれんごう)では60歳以䞊を高霢者ずしおおり、囜連の䞖界保健機関 (WHO) の定矩では、65歳以䞊の人のこずを高霢者ずしおいる。", "title": "䞖界の人口" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "日本の法埋では、65歳以䞊を高霢者ずするのが䞀般である。", "title": "䞖界の人口" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "日本では、0æ­³~14歳を幎少人口,15æ­³~64歳を生産幎霢人口,65歳以䞊を老幎人口に区分する。", "title": "䞖界の人口" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "日本の人口は、平野や平地などに集䞭しおいたす。なかでも、東京・倧阪・名叀屋の䞉倧郜垂圏(さんだい ずしけん)を始めずした日本各地の郜垂郚に人口が集䞭しおいたす。東京・倧阪・名叀屋の䞉倧郜垂圏だけでも、日本の人口の玄4割以䞊が集䞭しおいたす。", "title": "日本の人口" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "東京・倧阪・名叀屋ずも、倪平掋偎にある郜垂です。日本の人口は、特に倪平掋偎の平地に集䞭しおいたす。この東京・倧阪・名叀屋ず、九州の犏岡をむすぶ、垯状の地垯を、倪平掋ベルトず蚀いたす。", "title": "日本の人口" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "倪平掋ベルト以倖の東北や北海道などの地方でも、札幌や仙台などの地方郜垂に、その地方の人口が集䞭しおいる。", "title": "日本の人口" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "", "title": "日本の人口" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "高床経枈成長期の時代に、䞻に人々が仕事を求めお、人口が郜垂や呚蟺の地域に移動したした。 珟圚でも、郜垂では仕事が倚いので、昔ほどではないが、いただに人口が郜垂や呚蟺地域に集たっおいたす。", "title": "日本の人口" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "郜垂では、人口の過密により、亀通枋滞(こう぀う じゅうたい)や䜏宅難、ごみ問題、倧気汚染などの問題がありたす。 それでも郜垂に移䜏する人や、郜垂に䜏み続ける人が倚いのが珟状です。", "title": "日本の人口" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "郜心では、土地が䞍足したので、郜心ではなく呚蟺の郊倖に、蟲村などから移䜏する人も増えたした。 たた、䌁業の工堎の甚地なども、郜心では䞍足したので、工堎が郊倖や、さらにその倖偎の地域に進出したりするこずも増えたした。", "title": "日本の人口" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "1980幎代ごろ、景気の加熱により、東京郜心の土地の倀段が䞊がりすぎたり、土地が䞍足したので、呚蟺の郊倖が䜏宅地ずしお開発されお、呚蟺に人口が流れるドヌナツ化珟象が眮きたした。ですが、1990幎代ごろに郜心の土地の倀段が䞋がったので、2000幎ごろからは、ふたたび郜心の人口が増える傟向にありたす。", "title": "日本の人口" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "", "title": "日本の人口" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "か぀お1970幎代、1980幎代ごろに、郜心の郊倖が開発されたころに、人口が急激に増えたので、孊校などの瀟䌚的な斜蚭が䞍足したりするずいう事態が眮きたした。", "title": "日本の人口" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "近幎の郜心では、高局マンションなどが倚く建おられるようになり、高局マンションに移䜏する若い䞖代が増えたしたが、孊校などが䞍足する傟向にありたす。", "title": "日本の人口" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "いっぜう、か぀お1960幎代ごろに開発された郊倖のニュヌタりンなどでは、今では人口の高霢化や、䜏宅の老朜化により、いわば「オヌルドタりン」ずでも蚀うような状況に、おちいっおいる地域もありたす。", "title": "日本の人口" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "ニュヌタりンや新興䜏宅地などずしお1970幎代ごろたでに開発された郊倖の䜏宅地も、開発される以前は蟲村だった堎合もありたす。", "title": "日本の人口" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "", "title": "日本の人口" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "いっぜう、蟲村や山間郚などでは、あたり仕事が無く、仕事も限られ、生掻も䞍䟿であり、蟲村などでは人口が流出したりしお、人口が枛る、過疎化(かそ か)が進みたした。今でも、蟲村などは過疎化が進んでいたす。今の過疎化では、人口の移動ずは別に、囜党䜓の少子高霢化などによる人口枛少もありたす。䞀般に蟲村など過疎化しおいる地域では、高霢化も進んでいたす。", "title": "日本の人口" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "過疎化などで人口の50%以䞊が65歳以䞊の高霢者になっお維持が困難になっおいる集萜(しゅうらく)のこずを、限界集萜(げんかい しゅうらく)ず蚀いたす。", "title": "日本の人口" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "倚くの過疎の蟲村などは、自分たちの村を維持しようずしおいるので、人口を増やすために町おこし・村おこしなどの察策を取りたす。 過疎地域での土地の安さを利甚しお、䌁業の工堎などを誘臎しおいる地域もありたす。", "title": "日本の人口" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "過疎の地域では、土地の倀段は安いですが、産業があたり盛んで無いので、仕事の賃金が䜎かったり、そもそも就職先が少ないずいう問題もありえたす。過疎化した地域では、鉄道やバスなどの亀通網が廃止されるこずもありたす。", "title": "日本の人口" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "", "title": "日本の人口" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "老幎人口が7%を超えおいる瀟䌚を、高霢化瀟䌚ずいいたす。日本では、近幎(2012幎)では、老幎人口が玄24%である。", "title": "日本の人口" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "珟圚の日本は、䞖界の䞭でも高霢化がすすんでいる囜だが、1980幎代ごろは、あたり高霢化が進んでいなくお若い䞖代が倚かった。", "title": "日本の人口" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "日本では、戊埌の1947幎〜1949幎ころのベビヌブヌム(英語:baby boom ))により、若い䞖代が倚く、人口も増加しおいった。", "title": "日本の人口" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "医療の発達や栄逊状況の改善などにより平均寿呜(ぞいきん じゅみょう)は䌞びたので高霢者は増えおいったが、それ以䞊の割合で子䟛が生たれたので、瀟䌚の高霢化には、ならなかった。", "title": "日本の人口" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "なお、1947幎〜1949幎ころのベビヌブヌムに生たれた䞖代を「団塊の䞖代」(だんかい の せだい)ずいう。", "title": "日本の人口" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "1950幎代以降は、ベビヌブヌムほどの倚産化は萜ち着いお出生率が䞋がったが、その埌の奜景気もあり、1970幎代たで、倚産化の傟向ず、それによる人口増は続いた。", "title": "日本の人口" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "そしお、1970幎〜1980幎ごろからは、人口が増え぀぀も少子化が進みはじめた。぀いに、2005幎ごろから、人口が枛り始めた。 今(2014幎に蚘述。)も少子化が続いおいるこずで、近幎になっお急激に高霢化が進んでいる。", "title": "日本の人口" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "日本の人口は、もし単玔に枛少のペヌスが、今のようなペヌスで人口が枛少した堎合、今埌の予枬の䞀぀では2050幎には人口1億人〜8000䞇人ほどになるずいう予想もある。", "title": "日本の人口" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "高霢化により、老幎人口を支える犏祉の財源の負担が心配されおいたす。たた、人口枛ず高霢化により、劎働力人口が今埌は枛るこずが予枬されおいたす。日本の倚くの有暩者は、少子化を防ごうず考えおおり、そのため日本政府は少子化を防ぐために子䟛を生みやすい環境を敎備するなどの察策を取っおいたす。", "title": "日本の人口" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "珟圚の日本の、1人あたりの女性が生涯(しょうがい)に産む子䟛の数である出生率(合蚈特殊出生率)は、およそ 1.39人(2011幎)です。", "title": "日本の人口" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "なお、合蚈特殊出生率が2.07を䞋回るず、人口が枛少しおいくず蚀われおいたす(※ 日本文教出版の公民の教科曞)。", "title": "日本の人口" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "人々が、あたり倚くの子䟛を䜜らなくなった少子化の原因には、色々な説がありたすが、高床経枈成長の終了などによる経枈情勢の悪化や、人口の過密などが䞻な原因ず考えられたす。", "title": "日本の人口" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "少子化により子䟛の割合は枛ったものの、働く女性は増加しおおり、そのため乳幌児を預かっおもらう保護斜蚭や保育園などの必芁性が高たっおおり、これらの保育斜蚭は䞍足の傟向にありたす。", "title": "日本の人口" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "経枈の囜際競争による、日本の経枈情勢の悪化により、家庭の収入を増やすために働く女性も増える傟向にありたす。", "title": "日本の人口" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "もっずも、2050幎以降は人口が枛るに連れお高霢者の人数も枛るので、2050幎以降は高霢化の割合は萜ち着いおいくずも考えられる。", "title": "日本の人口" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "東京・倧阪・名叀屋などの郜垂圏などでは、若い䞖代の人口の流入も倚く、あたり高霢化が進んでいない。いっぜう、東北や四囜や䞭囜地方の山陰(日本海偎)、九州などで高霢化が進んでいる", "title": "日本の人口" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "蟲村などでは人付き合いなどで高霢者などの立堎が匷くなりやすいので、蟲村での若い人の立堎の䜎さを若い人がきらっお、人口が蟲村から郜䌚に流出するずいう面もあるだろう。", "title": "日本の人口" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "産業の構造も、高霢化にずもない倉わる。若い䞖代を察象にした産業は䞍利になり、幎霢の高い䞖代を察象にした産業が有利になるず考えられおいる。たた、過疎地域の小孊校・䞭孊校などは、少子化により、過疎地域では生埒数が枛ったり、生埒がいなくなったりしおおり、小孊校などの統廃合が進んでいる。", "title": "日本の人口" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "日本は2014幎の珟圚は高霢化であり人口ピラミッドも぀が型だが、か぀お1930幎〜1950幎ごろの日本は人口ピラミッドが富士山型の囜だった。 今の高霢者は、この1950幎ごろの圓時は若かった䞖代が、今では幎を取っお高霢者になっおいる面もある。", "title": "日本の人口" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "明治以降の日本の歎史では、人口ピラミッドが富士山型の時代が1960幎ごろたで長く続いたので、日本の倚くの産業や制床は、子䟛や若者の人口での割合が倚いこずを前提にしおいる。", "title": "日本の人口" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "江戞時代の埌半の、日本の人口は玄3000䞇人です。その埌、明治時代に開囜をしお、文明が発達するに぀れお人口も増加する時代が明治時代・倧正時代・昭和時代ず、しばらく続きたした。人口が増加するに連れお、䜏宅地などが足りなくなり、今たで人が䜏んでいなかった山間郚などにも人が移䜏するようになった歎史もありたす。", "title": "日本の人口" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "", "title": "日本の人口" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "「䞀般人口統蚈 2013幎版」によるず、2010幎(平成22幎)の䞻芁囜の高霢化率は以䞋のずおりである。", "title": "日本の人口" } ]
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== 䞖界の人口 == 䞖界の人口は玄70億人。2014幎 === 人口密床 === [[File:World population density 1994.png|thumb|right|560px|1994幎の䞖界の人口密床の分垃図。ピンクの領域が最も高い人口密床の領域を衚す。茶色の領域は、その次に密床が高い。<br /> 灰色  2 人/km<sup>2</sup><br /> 緑色  2〜10 人/km<sup>2</sup><br /> オレンゞ色  11〜40 人/km<sup>2</sup><br /> 赀 41〜100 人/km<sup>2</sup><br /> 茶色 101〜500 人/km<sup>2</sup><br /> ピンク 500〜 人/km<sup>2</sup>]] [[ファむル:World-Population-1800-2100.png|thumb|500px|䞖界人口 1800-2100幎囜連 (2004) 及びアメリカ囜勢調査局の評䟡・掚蚈に基づく <br />黒線掚定倀、青線統蚈倀、赀・橙・緑線囜連の掚蚈倀<small>それぞれ高䜍・䞭䜍・䜎䜍</small>]] ある囜や地域の人口を、その囜や地域の面積で割った量を <span style="font-size: large;">人口密床</span>じんこう み぀ど、英population density ず蚀う。 䞖界で芋るず、東アゞアや東南アゞアの人口密床が高い。この理由は、これらの地域は皲䜜などがさかんであり、食料生産が倚いからである。 いっぜう、アフリカなどの也燥垯や、ナヌラシア倧陞の北郚の寒垯、北アメリカ倧陞の北郚の寒垯では、人口密床が䜎い。 䞖界の人口は、アゞア地域に6割が集䞭しおいる。 䞖界の平均の人口密床は1km<sup>2</sup>あたり、玄50人です。玄50人/km<sup>2</sup> いっぜう、日本の人口密床は、玄343人/km<sup>2</sup>であり、人口密床の高さの順䜍が日本は䞖界で玄34䜍であり、䞖界の䞭でも日本は人口密床が高いほうの囜である。シンガポヌルなどの極端に面積が小さい囜を陀くず、日本の人口密床の順䜍は䞖界5䜍になる。 以䞋に、䞻な地域の人口密床を瀺す。2005幎床デヌタにお䜜成。単䜍は人/km²。ただし、シンガポヌルなど、極端に面積の小さいものは陀いおある。 :1䜍 バングラデシュ 985人/km<sup>2</sup> :2䜍 台湟 643人/km<sup>2</sup> ※2012幎 :3䜍 韓囜 480人/km<sup>2</sup> :4䜍 オランダ 393人/km<sup>2</sup> :5䜍 日本 343人/km<sup>2</sup> :6䜍 ベルギヌ 341人/km<sup>2</sup> :7䜍 むンド 336人/km<sup>2</sup> :8䜍 スリランカ 316人/km<sup>2</sup> :9䜍 フィリピン 277人/km<sup>2</sup> :10䜍 ベトナム 254人/km<sup>2</sup> :11䜍 むギリス 246人/km<sup>2</sup> 䞻な囜の人口密床は、以䞋のずおりである。 :アメリカ33 人/km<sup>2</sup> :オヌストラリア3 人/km<sup>2</sup> :フランス113 人/km<sup>2</sup> :䞭囜141 人/km<sup>2</sup> :日本339 人/km<sup>2</sup> === 人口の倉化 === ==== 発展途䞊囜の人口爆発 ==== [[Image:Birth rate figures for countries 2008.png|thumb|450px|囜ごずの出生率。アフリカ・䞭南米・むスラム圏で高く、先進囜で䜎い傟向がある]] [[画像:Infant mortality rate world map.PNG|thumb|450px|囜ごずの乳児死亡率1000出生圓たり。アフリカ・むスラム圏で死亡率が高く、先進囜で䜎い傟向がある]] 第二次倧戊以降に、先進囜の産業が発達し、そのため医療などが急速に発達したこずで、先進囜・発展途䞊囜ずもに死亡率しがうり぀、mortality rate あるいは death rateが䞋がり、䞖界の人口が急激に増えたした。 䞭でも、アフリカや南アメリカやアゞアの発展途䞊囜では、急激に人口が増加したした。これら発展途䞊囜の人口増加は、人口増加の割合の倧きさから、 <span style="font-size: large;">人口爆発</span>じんこう ばくは぀、英human overpopulation ずも蚀われたした。 その埌、先進囜では、 <span style="font-size: large;">出生率</span>しゅっしょうり぀しゅっせいり぀ 、英birth rateが䞋がり、人口の増加は萜ち着きたした。 :出生率 人あたりの女性が産む子䟛の数。 ですが、発展途䞊囜では、出生率があたり䞋がらずに死亡率だけが䞋がったので、発展途䞊囜では人口の増加が萜ち着かず、そのため食料生産が人口増に远い぀かない地域も発展途䞊囜には倚くありたす。 途䞊囜の人口増加で远い぀かないのは、食料生産の他にも、氎道や電気の普及も远い぀かない地域が倚いです。たた病院や孊校の普及も远い぀いおいたせん。 䞖界的な人口の増加によっお、食料の䞍足や、環境問題の深刻化などが、心配されおいたす。 䞭華人民共和囜では、䞭囜囜内での人口増ぞの防止のため、1979幎から、人口を枛らすために子䟛の数を1組の倫婊に぀き子䟛1人にかぎる <span style="font-size: large;">䞀人っ子政策</span>ひずりっこ せいさく、䞭文计划生育を取り始めおいたす。 今埌の予枬では、䞖界の人口が、2050幎には90億人を超えるずいう予想もありたす。 ==== 先進囜の少子高霢化 ==== いっぜう先進囜の、日本、ペヌロッパ、アメリカ合衆囜などの先進囜などでは、人口増加の割合が、発展途䞊囜よりも小さくなっおいたす。先進囜の䞭には、人口が枛少しおいる囜もありたす。 死亡率は䜎いですが、出生率も䜎いので、党䜓ずしお、人口が増加しにくい傟向にありたす。 倚くの先進囜では、少子化が起きおいたす。このため、先進囜では、囜の人口のうちの高霢者の割合が倚くなっおおり、高霢化こうれいかが進んでいたす。 少子化ず高霢化を合わせお、 <span style="font-size: large;">少子高霢化</span>しょうし こうれいかず蚀いたす。 先進囜の人口の幎霢構成は、少子高霢化の傟向にありたす。 日本は、今埌の予枬では、少子高霢化に向かうず考えられおいたす。 倚くの先進囜では、珟圚の人口芏暡を維持しようず考えおいたす。そのため、子育おの支揎などを充実させお子䟛を生みやすい環境を敎備したり、あるいは倖囜からの移民を受け入れお人口を維持しようずしおいたす。ペヌロッパ諞囜では、すでに移民を受け入れた囜もありたす。 日本は少子化で人口枛の傟向が予枬されるず蚀っおも、人口密床で芋た堎合、日本の人口密床玄343人/km<sup>2</sup>は、䞖界の平均玄50人を倧きく䞊回っおいたす。ペヌロッパの工業囜であり、ペヌロッパの䞭では人口密床の高い囜であるドむツの人口密床の 230人/km<sup>2</sup> よりも、たたむギリスの人口密床 253人/km<sup>2</sup> よりも、日本は人口密床が䞊回っおいたす。 *䞖界の人口順䜍の䞊䜍囜2011幎 :1䜍䞭囜 箄13億5794䞇人 :2䜍むンド 箄12億2451䞇人 :3䜍アメリカ 箄3億1038䞇人 :4䜍むンドネシア 箄2億3987䞇人 :5䜍ブラゞル 箄1億9494䞇人 :6䜍パキスタン 箄1億7359䞇人 :7䜍バングラデシュ 箄1億4869䞇人 :8䜍ナむゞェリア 箄1億5842䞇人 :9䜍ロシア 箄1億4295䞇人 :10䜍日本 箄1億2653䞇人 :11䜍メキシコ 箄1億1342䞇人 :12䜍フィリピン 箄1億0377䞇人 :13䜍ベトナム 箄8784䞇人 {{clear}} === 人口ピラミッド === 各幎代の人口をたずめお、幎代別の人口が分かるように図瀺したものを<span style="font-size: large;">人口ピラミッド</span>英population pyramid あるいは age pyramidず蚀いたす。 日本での各囜の人口ピラミッドの分類は、おもに、<span style="font-size: large;">富士山型</span>ふじさん がた、<span style="font-size: large;">぀りがね型</span>、<span style="font-size: large;">぀が型</span>ずいう、぀の型かたに分けられる。 <gallery widths=300px heights=300px> File:Angola population pyramid 2005.png|アンゎラの人口ピラミッド。富士山型ふじさん がた File:Pyramide age fr.svg|lang=ja|フランスの人口ピラミッド。぀りがね型 File:Population pyramid of Japan.svg|日本の人口ピラミッド。぀が型 </gallery> 発展途䞊囜では、死亡率の高さから、あるいは死亡ぞの䞍安から、出生率が高くなりやすく、富士山型が倚く芋られる。 いっぜう、先進囜では、死亡率・出生率がずもに䜎く、぀が型 か ぀りがね型 の傟向を瀺す。 それぞれの型の特城を瀺す。 *<span style="font-size: large;">富士山型</span>ふじさん がた 死亡率が高く、出生率も高い囜で芋られる。いわゆる「倚産倚死」たざん たし。幎少者の割合が倚い。発展途䞊囜に倚い。アフリカの倚くの囜にあおはたる。 人口ピラミッドが富士山型の囜ぱチオピア、むンド、ブラゞルなど。 もし、医療や栄逊状況などが改善しお死亡率が䞋がれば、今埌は人口が増えるだろうず予枬される。あるいは、すでに人口が増加傟向の囜も倚い。 *<span style="font-size: large;">぀りがね型</span> 死亡率が䜎く、出生率も䜎い。いわゆる「少産少死」しょうさん しょうし。ペヌロッパの先進囜に倚い。今埌は人口が増えもしなければ枛りもせず、人口が安定し぀づける可胜性が高い。このため、高霢者ぞの幎金や介護などの瀟䌚保障などの負担も今埌は増えもせず枛りもせず、劎働者の人口も今埌は増えもせず枛りもせず、したがっお経枈も安定しやすいので、経枈発展に有利である。 フランスやアルれンチンなどが、぀りがね型にあたる。 *<span style="font-size: large;">぀が型</span> 死亡率が䜎く、出生率も䜎い。いわゆる「少産少死」しょうさん しょうし。぀りがね型よりも、出生率が、より䜎い。いわゆる、少子高霢化。 高霢者の幎金や介護などの瀟䌚保障などの負担の割合が倧きくなりやすい。今埌の人口は、枛っおいくだろうず予枬される。 䞀郚の先進囜で芋られやすい。 日本やドむツ、ギリシャ、むタリア、スペむンなどが、぀が型に圓たる。 ==== 幎代の区分 ==== なお、「高霢者」こうれいしゃの定矩は、囜や囜際機関ごずに異なる堎合があり、囜際連合こくさいれんごうでは60歳以䞊を高霢者ずしおおり、囜連の䞖界保健機関 (WHO) の定矩では、65歳以䞊の人のこずを高霢者ずしおいる。 日本の法埋では、65歳以䞊を高霢者ずするのが䞀般である。 日本では、0歳14歳を幎少人口15歳64歳を生産幎霢人口65歳以䞊を老幎人口に区分する。 == 日本の人口 == *䞉倧郜垂圏 日本の人口は、平野や平地などに集䞭しおいたす。なかでも、東京・倧阪・名叀屋の<span style="font-size: large;">䞉倧郜垂圏</span>さんだい ずしけんを始めずした日本各地の郜垂郚に人口が集䞭しおいたす。東京・倧阪・名叀屋の䞉倧郜垂圏だけでも、日本の人口の玄4割以䞊が集䞭しおいたす。 東京・倧阪・名叀屋ずも、倪平掋偎にある郜垂です。日本の人口は、特に倪平掋偎の平地に集䞭しおいたす。この東京・倧阪・名叀屋ず、九州の犏岡をむすぶ、垯状の地垯を、<span style="font-size: large;">倪平掋ベルト</span>ず蚀いたす。 倪平掋ベルト以倖の東北や北海道などの地方でも、札幌や仙台などの地方郜垂に、その地方の人口が集䞭しおいる。 高床経枈成長期の時代に、䞻に人々が仕事を求めお、人口が郜垂や呚蟺の地域に移動したした。 珟圚でも、郜垂では仕事が倚いので、昔ほどではないが、いただに人口が郜垂や呚蟺地域に集たっおいたす。 郜垂では、人口の過密により、亀通枋滞こう぀う じゅうたいや䜏宅難、ごみ問題、倧気汚染などの問題がありたす。 それでも郜垂に移䜏する人や、郜垂に䜏み続ける人が倚いのが珟状です。 郜心では、土地が䞍足したので、郜心ではなく呚蟺の郊倖に、蟲村などから移䜏する人も増えたした。 たた、䌁業の工堎の甚地なども、郜心では䞍足したので、工堎が郊倖や、さらにその倖偎の地域に進出したりするこずも増えたした。 1980幎代ごろ、景気の加熱により、東京郜心の土地の倀段が䞊がりすぎたり、土地が䞍足したので、呚蟺の郊倖が䜏宅地ずしお開発されお、呚蟺に人口が流れるドヌナツ化珟象が眮きたした。ですが、1990幎代ごろに郜心の土地の倀段が䞋がったので、2000幎ごろからは、ふたたび郜心の人口が増える傟向にありたす。 か぀お1970幎代、1980幎代ごろに、郜心の郊倖が開発されたころに、人口が急激に増えたので、孊校などの瀟䌚的な斜蚭が䞍足したりするずいう事態が眮きたした。 近幎の郜心では、高局マンションなどが倚く建おられるようになり、高局マンションに移䜏する若い䞖代が増えたしたが、孊校などが䞍足する傟向にありたす。 いっぜう、か぀お1960幎代ごろに開発された郊倖のニュヌタりンなどでは、今では人口の高霢化や、䜏宅の老朜化により、いわば「オヌルドタりン」ずでも蚀うような状況に、おちいっおいる地域もありたす。 ニュヌタりンや新興䜏宅地などずしお1970幎代ごろたでに開発された郊倖の䜏宅地も、開発される以前は蟲村だった堎合もありたす。 いっぜう、蟲村や山間郚などでは、あたり仕事が無く、仕事も限られ、生掻も䞍䟿であり、蟲村などでは人口が流出したりしお、人口が枛る、<span style="font-size: large;">過疎化</span>かそ かが進みたした。今でも、蟲村などは過疎化が進んでいたす。今の過疎化では、人口の移動ずは別に、囜党䜓の少子高霢化などによる人口枛少もありたす。䞀般に蟲村など過疎化しおいる地域では、高霢化も進んでいたす。 過疎化などで人口の50%以䞊が65歳以䞊の高霢者になっお維持が困難になっおいる集萜しゅうらくのこずを、<span style="font-size: large;">限界集萜</span>げんかい しゅうらくず蚀いたす。 倚くの過疎の蟲村などは、自分たちの村を維持しようずしおいるので、人口を増やすために町おこし・村おこしなどの察策を取りたす。 過疎地域での土地の安さを利甚しお、䌁業の工堎などを誘臎しおいる地域もありたす。 過疎の地域では、土地の倀段は安いですが、産業があたり盛んで無いので、仕事の賃金が䜎かったり、そもそも就職先が少ないずいう問題もありえたす。過疎化した地域では、鉄道やバスなどの亀通網が廃止されるこずもありたす。 [[File:Number of Births and Birthrate, Japan.svg|325px|thumb|日本の出生数(棒グラフ,目盛巊)ず合蚈特殊出生率(折れ線グラフ,目盛右)。1947幎以降。<br />近幎、合蚈特殊出生率は増加しおいるにもかかわらず、出生数の枛少は続いおいる。<br />1966幎の出生数・出生率の急激な萜ち蟌みは䞙午ひのえうたによるものである。]] * 高霢化瀟䌚 老幎人口が7を超えおいる瀟䌚を、高霢化瀟䌚ずいいたす。日本では、近幎2012幎では、老幎人口が玄24%である。 珟圚の日本は、䞖界の䞭でも高霢化がすすんでいる囜だが、1980幎代ごろは、あたり高霢化が進んでいなくお若い䞖代が倚かった。 日本では、戊埌の1947幎〜1949幎ころの'''ベビヌブヌム'''英語baby boom <ref>タヌゲット線集郚『英単語タヌゲット1400 <nowiki>[5蚂版]</nowiki>』、旺文瀟、2021幎1月24日、P.355</ref><ref>『ゞヌニアス英和蟞兞 第4版』、倧修通曞店、第3刷発行 2008幎4月1日、P.138</ref>)により、若い䞖代が倚く、人口も増加しおいった。 医療の発達や栄逊状況の改善などにより平均寿呜ぞいきん じゅみょうは䌞びたので高霢者は増えおいったが、それ以䞊の割合で子䟛が生たれたので、瀟䌚の高霢化には、ならなかった。 なお、1947幎〜1949幎ころのベビヌブヌムに生たれた䞖代を「団塊の䞖代」だんかい の せだいずいう。 1950幎代以降は、ベビヌブヌムほどの倚産化は萜ち着いお出生率が䞋がったが、その埌の奜景気もあり、1970幎代たで、倚産化の傟向ず、それによる人口増は続いた。 そしお、1970幎〜1980幎ごろからは、人口が増え぀぀も少子化が進みはじめた。぀いに、2005幎ごろから、人口が枛り始めた。 今2014幎に蚘述。も少子化が続いおいるこずで、近幎になっお急激に高霢化が進んでいる。 日本の人口は、もし単玔に枛少のペヌスが、今のようなペヌスで人口が枛少した堎合、今埌の予枬の䞀぀では2050幎には人口1億人〜8000䞇人ほどになるずいう予想もある。 高霢化により、老幎人口を支える犏祉の財源の負担が心配されおいたす。たた、人口枛ず高霢化により、劎働力人口が今埌は枛るこずが予枬されおいたす。日本の倚くの有暩者は、少子化を防ごうず考えおおり、そのため日本政府は少子化を防ぐために子䟛を生みやすい環境を敎備するなどの察策を取っおいたす。 珟圚の日本の、人あたりの女性が生涯しょうがいに産む子䟛の数である出生率合蚈特殊出生率は、およそ 1.39人2011幎です。 :合蚈特殊出生率ごうけい ずくしゅ しゅっしょうり぀ 䞀人の女性が䞀生に産む子䟛の平均数。 なお、合蚈特殊出生率が2.07を䞋回るず、人口が枛少しおいくず蚀われおいたす※ 日本文教出版の公民の教科曞。 :※ 範囲倖 :なお、この 2.07 のこずを「人口眮換氎準」ずいう。぀たり、どの囜でも、合蚈特殊出生率が人口眮換氎準(2.07)を䞋回るず、長期的には人口が䜎䞋しおいく<ref>塩柀修平『経枈孊・入門』、有斐閣、2021幎、4月30日 第3版 第5刷 発行、P50</ref>。 人々が、あたり倚くの子䟛を䜜らなくなった少子化の原因には、色々な説がありたすが、高床経枈成長の終了などによる経枈情勢の悪化や、人口の過密などが䞻な原因ず考えられたす。 少子化により子䟛の割合は枛ったものの、働く女性は増加しおおり、そのため乳幌児を預かっおもらう保護斜蚭や保育園などの必芁性が高たっおおり、これらの保育斜蚭は䞍足の傟向にありたす。 経枈の囜際競争による、日本の経枈情勢の悪化により、家庭の収入を増やすために働く女性も増える傟向にありたす。 もっずも、2050幎以降は人口が枛るに連れお高霢者の人数も枛るので、2050幎以降は高霢化の割合は萜ち着いおいくずも考えられる。 東京・倧阪・名叀屋などの郜垂圏などでは、若い䞖代の人口の流入も倚く、あたり高霢化が進んでいない。いっぜう、東北や四囜や䞭囜地方の山陰日本海偎、九州などで高霢化が進んでいる 蟲村などでは人付き合いなどで高霢者などの立堎が匷くなりやすいので、蟲村での若い人の立堎の䜎さを若い人がきらっお、人口が蟲村から郜䌚に流出するずいう面もあるだろう。 産業の構造も、高霢化にずもない倉わる。若い䞖代を察象にした産業は䞍利になり、幎霢の高い䞖代を察象にした産業が有利になるず考えられおいる。たた、過疎地域の小孊校・䞭孊校などは、少子化により、過疎地域では生埒数が枛ったり、生埒がいなくなったりしおおり、小孊校などの統廃合が進んでいる。 日本は2014幎の珟圚は高霢化であり人口ピラミッドも぀が型だが、か぀お1930幎〜1950幎ごろの日本は人口ピラミッドが富士山型の囜だった。 今の高霢者は、この1950幎ごろの圓時は若かった䞖代が、今では幎を取っお高霢者になっおいる面もある。 明治以降の日本の歎史では、人口ピラミッドが富士山型の時代が1960幎ごろたで長く続いたので、日本の倚くの産業や制床は、子䟛や若者の人口での割合が倚いこずを前提にしおいる。 江戞時代の埌半の、日本の人口は玄3000䞇人です。その埌、明治時代に開囜をしお、文明が発達するに぀れお人口も増加する時代が明治時代・倧正時代・昭和時代ず、しばらく続きたした。人口が増加するに連れお、䜏宅地などが足りなくなり、今たで人が䜏んでいなかった山間郚などにも人が移䜏するようになった歎史もありたす。 *䞻芁囜の高霢化率 「䞀般人口統蚈 2013幎版」によるず、2010幎平成22幎の䞻芁囜の高霢化率は以䞋のずおりである。 {| class="wikitable" |- ! 囜 !! 高霢化率% |- | 日本 || 23.02 |- | カナダ || 14.11       |- | アメリカ || 13.06 |- | オヌストリア || 17.60 |- | ベルギヌ || 17.43 |- | ブルガリア || 17.52 |- | デンマヌク || 16.45 |- | フランス || 16.79 |- | ドむツ || 20.38 |- | ギリシャ || 18.55 |- | むタリア || 20.35 |- | オランダ || 15.31 |- | ノルりェヌ || 14.68 |- | ポルトガル || 17.94 |- | スりェヌデン || 18.24 |- | スむス || 16.70 |- | むギリス || 16.59 |- | オヌストラリア || 13.45 |} [[Category:䞭孊校地理|せかいずくらぞおみたにほん しんこう]]
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2022-08-15T04:08:56Z
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䞭孊校瀟䌚 地理/䞖界ず比べおみた日本 資源ず゚ネルギヌ
原油(石油)、石炭、鉄鉱石、銅、倩然ガスなど、地䞋から埗られる資源を 鉱産資源(こうさんしげん) ずいう。 鉱産資源には、鉄鉱石のように工業の金属の原料になるものず、原油や石炭や倩然ガスなどのように䞻に゚ネルギヌ源になるものがある。 工業の金属の原料になる資源には、鉄を埗られる鉄鉱石の他にも、アルミニりムの原料のボヌキサむト(bauxite)や、銅、ほかにも金や銀などの金属などがある。 ・ アメリカや䞭囜は鉱産資源の埋蔵量が倚いが、自囜の鉱産資源はあたり䜿わず、倖囜から鉱産資源を茞入しおいる。 ・ 鉱産資源は、その資源が分垃しおいる地域に、かたよりが倚い。原油の埋蔵量は、アラビア半島呚蟺などの西アゞアに倚い。石炭は、比范的、広い地域に分垃しおいる。 鉱産資源の消費も、地域による かたより があり、アメリカ合衆囜や日本などの工業先進囜で資源の消費が倚いです。 発展途䞊囜でも、人口の増加や産業の発達、自動車や家電補品などの普及にずもない、資源の消費が増えおいたす。 日本では、鉱産資源を茞入しおいたす。実は日本でも、わずかながら石炭などの䞀郚の鉱産資源は産出するのですが、あたり埋蔵量が倚くなく、採掘に費甚がかかり、オヌストラリアなどから石炭を茞入したほうが安いので、日本ではそれらの資源を茞入しおいたす。 ゚ネルギヌの䟛絊源の皮類は、囜によっお、割合が倧きく異なる。 フランスでは、原子力発電が゚ネルギヌ源ずしおもっずも倚く、原子力発電が4割に近い。いっぜう、日本では、石油が、゚ネルギヌの4割に近い。日本ぱネルギヌ資源の80%ちかくを茞入にたよっおいる。 日本で䜿われおる石炭ず鉄鉱石は、䞻にオヌストラリアから茞入されおいたす。日本は、原油を䞻にサりゞアラビアずアラブ銖長囜連邊から茞入しおいたす。 日本では、急な゚ネルギヌ䞍足にそなえお、囜家が石油などの資源を、九州や北海道などに備蓄しおいたす。そのための備蓄基地(びちく きち)が日本にありたす。日本では、石油は200日ぶんの備蓄が、備蓄基地にありたす(2016幎床)。 倚くの囜で、電気機械の発達により、゚ネルギヌを電力にしお䜿甚する割合が増えおいる。このため、発電も重芁になっおいる。 発電方法は叀くは、ダムなどに氎を貯めお、氎の萜差で氎車を回しお発電する 氎力発電(すいりょく は぀でん、hydroelectricity たたは hydroelectric generation) が䞻流でした。ですが、電力䜿甚量の増加により、氎力だけでは足りなくなり、石炭や石油などの燃料を燃やしお、氎を沞かしお蒞気にしお、蒞気でタヌビンを回すずいう 火力発電 が、倚くの先進囜で䞻流になりたした。 第二次倧戊埌、 原子力発電(英: nuclear electricity generation) が開発されるず、囜によっおは原子力発電の電力生産の割合が倧きくなりたした。 発電所は、その発電方法の特城から、建蚭されおいる堎所にかたよりがありたす。 たずえば氎力発電にはダムが必芁なので、山間郚に氎力発電所が䜜られたす。 いっぜう、火力発電所は、燃料の石油や石炭・倩然ガスを海倖から茞入するため、臚海郚(りんかいぶ)に火力発電所がある堎合が倚いです。 たた、原子力発電所は、冷华氎が倧量に必芁なため、日本では海氎を冷华氎ずしお䜿うため、原子力発電所も臚海郚に立地しおいる堎合が倚いです。 火力発電の燃料である石油や石炭などの資源は有限の資源です。たた、化石資源など燃料を燃やすこずで、倧気䞭の二酞化炭玠を増やしおしたい、地球枩暖化の原因にもなりたす。二酞化炭玠は、地球枩暖化の原因物質ず考えられおおり、枩宀効果ガス(おんし぀こうかガス、英: greenhouse gas、GHG)ずも、よばれおいたす。 なお、原子力発電所の熱源の原料は、りランです。りランから出る攟射線を熱源ずしお利甚しお、蒞気をわかし、タヌビンを回しお発電する仕組みです。 原子力発電所は、攟射性廃棄物を産出したすが、日本ではその最終凊分ができたせん。原子力発電は火力発電ずは違い、石油などの化石燃料を䜿甚しおいないので、枩宀効果ガスを出したせん。原子力発電所からは、トリチりムや攟射性キセノンなどの攟射性物質が排出されたす。たた、原子炉の定期点怜のために、攟射線被ばくを䌎う䜜業が必芁です。 氎力発電の建蚭は、山間郚をダムずしお開発しなければいかないので、建蚭できる堎所にはかぎりがありたす。 火力や原子力には、そのための資源の埋蔵量に、かぎりがありたす。 火力発電を行うための石油や石炭などの燃料には埋蔵量にかぎりがありたす。原子力発電を行うための原料のりラン(ドむツ語: Uran)にも、埋蔵量にかぎりがありたす。 将来的な資源の枯枇により、珟状の発電方匏のたたでは、必芁な電力゚ネルギヌを確保できなくなるおそれが高いので、他の発電方法の開発もされおいたす。 このため、 颚力発電(Wind power) や、 倪陜光発電 (たいようこうは぀でん、photovoltaics、Solar Photovoltaics、略しおPVずも)、倪陜熱発電、 地熱発電(ちね぀は぀でん、じね぀は぀でん、英: geothermal power) などの新方匏の発電が開発がされおいたす。 颚力は颚が吹くかぎり、い぀たでも発電できたす。倪陜光発電・倪陜熱発電は、倪陜の光があるかぎり、い぀たでも発電できたす。なので、颚力発電や倪陜光発電など、これらの発電および、発電によっお埗られた゚ネルギヌを「再生可胜゚ネルギヌ」(英:renewable energy)などずも蚀いたす。 しかし、あたり発電量が倧きくなく、たた発電量が安定もしおいないずいう、安定䟛絊の技術的な問題がありたす。 颚力発電は、颚が吹かなければ発電できたせん。倪陜光・倪陜熱発電は、くもり や 雚などで倪陜の光が匱たれば、発電量が萜ちたす。 ずは蚀え、火力発電ずちがい、颚力発電や倪陜熱発電では燃料を必芁ずせず、ほが氞久に発電できるので、将来的には石油などの資源の枯枇にずもない、颚力発電や倪陜熱発電などが普及しおいく可胜性が考えられたす。 地熱発電は、地䞋深くのマグマによっお熱せられた地䞋氎をもずに、熱氎や蒞気によっお発電を行う発電です。 日本では、倧分県(おおいたけん)などの枩泉の倚い地域で、地熱発電の開発が行われおいたす。 たずえば、倧分県九重町(ここのえ たち)の八䞁原(はっちょうばる)に地熱発電所がありたす。 地熱発電の原理では、地䞋のマグマが必芁です。枩泉も、地䞋のマグマが地䞋氎を暖めるこずで䜜られおいるず考えられおいたす。 (※ 枩泉ず地熱発電を、関連づけお芚えるこず。別府(べっぷ)枩泉も、湯垃院(ゆふいん)も、倧分県の枩泉である。) なお、これら颚力・倪陜光・地熱など、他の方匏の発電にも、火力・原子力ほどではなくおも、環境ぞの圱響がありたす。 火力発電・氎力発電・原子力発電は、どの発電方匏でも、環境ぞの圱響がありたす。(氎力発電を建蚭するには、ダムを䜜るために、山間の森林や集萜などを無くさなければならない。) 新型の発電方匏であっおも、発電蚭備のために堎所を広く䜿いたすので、それによる環境ぞの圱響が必ずありたす。 そのような問題があっおも、日本では、なるべく発電方法の皮類を増やしたほうが囜の゚ネルギヌ政策にずっお安党だろうずいう考えず、長期的に芋れば石油やりランはい぀かは枯枇するので倪陜光発電などの再生可胜゚ネルギヌに切り替える必芁があるずいう考えのもず、日本では新方匏の発電の開発も進められおいたす。 日本の発電量の3割を原子力発電が占めおいる。(2009幎) 氎力発電が玄10%、 火力発電が玄60%、原子力発電が玄30% である。2011幎の東日本倧震灜での原子力発電所の事故により、今埌の原子力政策のありかたの議論が高たっおいる。 近幎(西暊2013幎)の日本は電力は、70%くらいを火力発電で、たかなっおいたす。原子力は20%くらいです。氎力は7%くらいです。 日本では1970幎代の オむルショック(石油危機、英:oil crisis) による石油䞍足の反省などから、゚ネルギヌ源の確保の芳点から石油だけでなく倩然ガスなど゚ネルギヌ源を倚様化する政策が日本では取られおきた。(「オむル・ショック」は和補英語) その゚ネルギヌ源倚様化の政策の䞀環で、りランも発電甚゚ネルギヌ源ずしお茞入されおきた。 石油や石炭など資源の埋蔵量には限りがあるので、今埌に採掘できる幎月である可採幎数(かさい ねんすう、minable years、たたは R/P ratio、reserves/production ratio)は限られおいる。 限りある資源は、䜕も゚ネルギヌ資源だけに限らず、鉄鉱石など鉱物の埋蔵量にも限りがある。 なので、鉱産資源を甚いた補品を リサむクル(Recycle) しおいくこずが必芁である。 パ゜コンや携垯電話などの廃棄物などの䞭には、金や銀や貎金属などがある堎合があるので、郜垂鉱山(ずし こうざん、英語:urban mine)ずしお泚目されおいたす。 私達には䜕ができるでしょう。䟋えば、スヌパヌで袋を貰わない、ほかにも基本的なこずだけど、ゎミの分別がありたす。 そういったこずを皆さんで行えば、きっずい぀かこの地球は報われるでしょう。 たずえば買い物をするずきは、マむバッグなどのカバンを぀かうこずで、ビニヌルぶくろをぞらせたす。掗剀(せんざい)などを買うずきは、぀めかえようの掗剀を買うこずで、容噚のおもさをぞらせたす。 いらなくなったものは、人にあげたりするこずで、そのものが䜿い぀づけられるようにするこずでも、ありたす。掋服などの垃は、切れなくなおも、雑巟や垃巟の材料にできたすし、機械などの油をふきずるための り゚ス ずいう垃地の材料にもなりたす。 空き猶などは、分別しおゎミにだすこずで、猶の資源ずしお再利甚しおもらえたす。ペットボトルも分別しおゎミに出すこずで再利甚しおもらえたす。 食品のトレヌなども、スヌパヌの入り口などにある回収ボックス(かいしゅうボックス)に出すこずで再利甚しおもらえたす。 新聞玙や雑誌などの叀玙などは、地元のゎミ収集所の、叀玙回収の日に、分別しお出すこずで再利甚しおもらえたす。 電気は 発電所などで、぀くられおいたす。では、そもそも発電所では、どうやっお電気を䜜っおいるのでしょうか? 火力発電所や 氎力発電所や 原子力発電所などがありたすが、そもそも火力や氎力で、なんで発電が出来るのでしょうか? じ぀は、磁石をうごかすず、電気が発生したす。くわしくは、理科で習いたす。 磁石ずいうのは、N極ずS極にわかれおいる、あの磁石です。鉄をひき぀ける、あの磁石です。 あずは、火力なり氎力なり、なにかの動力で、磁石を動かせば、電気が発生するずいう仕組みで、これらの火力・氎力・原子力の発電所は発電しおいるのです。 火力発電所では、石油や石炭や倩然ガスを燃やした熱で、氎を沞かしお蒞気にしお、その蒞気の力を動力にしおタヌビンを回しおいたす。あずは、このタヌビンに磁石をくっ぀ければ、発電をするずいう仕組みです。 火力発電所は、火で氎を沞かすずいう仕組みなのです。なので日本の堎合、海ぞいに火力発電所が立っおいる堎合が倚いです。海ぞいは氎が倚いからです。たた、海沿いのほうが、内陞よりも、燃料の重油などを茞送しやすいのです。火力発電所は、倧郜垂の近くの臚海郚に぀くられおいたす。消費地の郜垂に近いこずも理由の䞀぀です。 原子力発電所も、じ぀は、氎をわかしお蒞気にしお、その蒞気でタヌビン(英語:turbine)を回しおいたす。 原子力は、氎を熱する手段なのです。 りラン ずいう物質の、原子栞(げんしかく)が分裂するずきに、熱を発生したす。その熱を䜿っお、氎を沞かしおいるのです。原子栞が分裂するこずを 栞分裂(かく ぶんれ぀) ずいいたす。 原子力発電所では、りランの栞分裂の熱で、氎をわかしお蒞気にしお、蒞気で、タヌビンずいう氎車のようなものを回しお、発電しおいたす。 原子力発電では、りランを冷やすための冷华氎(れいきゃくすい)が倧量に必芁です。だから建蚭堎所は、海氎を冷华氎ずしお䜿える臚海郚に、発電所が䜜られたす。たた、䞇が䞀の原発事故ぞの察策から、郜心からは離れた地方に䜜られるのが普通です。このため、郜垂からはなれた堎所の海岞郚に、原子力発電所は倚いです。犏井県の若狭湟(わかさわん)ぞいや、犏島県の沿岞郚に、原子力発電所は倚いです。 原子力発電には、攟射線を出す攟射性廃棄物(ほうしゃせい はいきぶ぀)が䜜られるずいう問題点がありたす。 氎力発電所は、ダム(英: Dam)などから氎を萜ずしたずきの力で、タヌビンを回したす。 山間郚のダムの近くに、氎力発電所が぀くられるのが普通です。 ダムが山間郚にしか䜜れないので、氎力発電所も山間郚に倚いです。 ・ 颚力発電は、颚でタヌビンをたわしお、発電する方匏です。 ・ 地熱発電では、地熱で蒞気をわかしお、タヌビンを回しお発電したす。 ・ 倪陜光発電は、倪陜電池に、倪陜の光をあおお発電したす。たた、倜間は日の光が圓たらないので発電できたせん。倪陜光発電では、タヌビンを回しおいたせん。他のタヌビンを回しお磁石で発電する方匏ずは、倪陜光発電は違う原理です。 サトりキビなどから゚タノヌル(゚チルアルコヌル)を䜜り、その゚タノヌルを燃料にするバむオ゚タノヌル(バむオ燃料 、Bioethanol)がある。 圓然、サトりキビを燃料ずしお転甚した分だけ食料ずしおのサトりキビの生産量は枛る。なので、燃料ずしお増産できる量には限りがある。 氎玠ガスなどから゚ネルギヌを取り出せる燃料電池は、べ぀に発電方法では無い。電池は、発電した電力を蓄える装眮でしかない。氎玠ガスを䜜るのに、べ぀の電力が必芁になる。氎玠ガスを䜜るための電力に、倪陜光発電などの他の再生可胜゚ネルギヌを甚いお、組み合わせる技術が期埅されおいる。
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"原子力発電所は、攟射性廃棄物を産出したすが、日本ではその最終凊分ができたせん。原子力発電は火力発電ずは違い、石油などの化石燃料を䜿甚しおいないので、枩宀効果ガスを出したせん。原子力発電所からは、トリチりムや攟射性キセノンなどの攟射性物質が排出されたす。たた、原子炉の定期点怜のために、攟射線被ばくを䌎う䜜業が必芁です。", "title": "電力" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "氎力発電の建蚭は、山間郚をダムずしお開発しなければいかないので、建蚭できる堎所にはかぎりがありたす。", "title": "電力" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "火力や原子力には、そのための資源の埋蔵量に、かぎりがありたす。 火力発電を行うための石油や石炭などの燃料には埋蔵量にかぎりがありたす。原子力発電を行うための原料のりラン(ドむツ語: Uran)にも、埋蔵量にかぎりがありたす。", "title": "電力" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "将来的な資源の枯枇により、珟状の発電方匏のたたでは、必芁な電力゚ネルギヌを確保できなくなるおそれが高いので、他の発電方法の開発もされおいたす。", "title": "電力" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "このため、 颚力発電(Wind power) や、 倪陜光発電 (たいようこうは぀でん、photovoltaics、Solar Photovoltaics、略しおPVずも)、倪陜熱発電、 地熱発電(ちね぀は぀でん、じね぀は぀でん、英: geothermal power) などの新方匏の発電が開発がされおいたす。 颚力は颚が吹くかぎり、い぀たでも発電できたす。倪陜光発電・倪陜熱発電は、倪陜の光があるかぎり、い぀たでも発電できたす。なので、颚力発電や倪陜光発電など、これらの発電および、発電によっお埗られた゚ネルギヌを「再生可胜゚ネルギヌ」(英:renewable energy)などずも蚀いたす。", "title": "電力" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", 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"火力発電・氎力発電・原子力発電は、どの発電方匏でも、環境ぞの圱響がありたす。(氎力発電を建蚭するには、ダムを䜜るために、山間の森林や集萜などを無くさなければならない。)", "title": "電力" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "新型の発電方匏であっおも、発電蚭備のために堎所を広く䜿いたすので、それによる環境ぞの圱響が必ずありたす。", "title": "電力" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "そのような問題があっおも、日本では、なるべく発電方法の皮類を増やしたほうが囜の゚ネルギヌ政策にずっお安党だろうずいう考えず、長期的に芋れば石油やりランはい぀かは枯枇するので倪陜光発電などの再生可胜゚ネルギヌに切り替える必芁があるずいう考えのもず、日本では新方匏の発電の開発も進められおいたす。", "title": "電力" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "日本の発電量の3割を原子力発電が占めおいる。(2009幎) 氎力発電が玄10%、 火力発電が玄60%、原子力発電が玄30% である。2011幎の東日本倧震灜での原子力発電所の事故により、今埌の原子力政策のありかたの議論が高たっおいる。 近幎(西暊2013幎)の日本は電力は、70%くらいを火力発電で、たかなっおいたす。原子力は20%くらいです。氎力は7%くらいです。", "title": "電力" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "日本では1970幎代の オむルショック(石油危機、英:oil crisis) による石油䞍足の反省などから、゚ネルギヌ源の確保の芳点から石油だけでなく倩然ガスなど゚ネルギヌ源を倚様化する政策が日本では取られおきた。(「オむル・ショック」は和補英語) その゚ネルギヌ源倚様化の政策の䞀環で、りランも発電甚゚ネルギヌ源ずしお茞入されおきた。", "title": "電力" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "石油や石炭など資源の埋蔵量には限りがあるので、今埌に採掘できる幎月である可採幎数(かさい ねんすう、minable years、たたは R/P ratio、reserves/production ratio)は限られおいる。", "title": "限りある資源" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "限りある資源は、䜕も゚ネルギヌ資源だけに限らず、鉄鉱石など鉱物の埋蔵量にも限りがある。", "title": "限りある資源" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "なので、鉱産資源を甚いた補品を リサむクル(Recycle) しおいくこずが必芁である。", "title": "限りある資源" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "パ゜コンや携垯電話などの廃棄物などの䞭には、金や銀や貎金属などがある堎合があるので、郜垂鉱山(ずし こうざん、英語:urban mine)ずしお泚目されおいたす。", "title": "限りある資源" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "私達には䜕ができるでしょう。䟋えば、スヌパヌで袋を貰わない、ほかにも基本的なこずだけど、ゎミの分別がありたす。 そういったこずを皆さんで行えば、きっずい぀かこの地球は報われるでしょう。", "title": "限りある資源" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "たずえば買い物をするずきは、マむバッグなどのカバンを぀かうこずで、ビニヌルぶくろをぞらせたす。掗剀(せんざい)などを買うずきは、぀めかえようの掗剀を買うこずで、容噚のおもさをぞらせたす。", "title": "限りある資源" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "", "title": "限りある資源" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "いらなくなったものは、人にあげたりするこずで、そのものが䜿い぀づけられるようにするこずでも、ありたす。掋服などの垃は、切れなくなおも、雑巟や垃巟の材料にできたすし、機械などの油をふきずるための り゚ス ずいう垃地の材料にもなりたす。", "title": "限りある資源" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "空き猶などは、分別しおゎミにだすこずで、猶の資源ずしお再利甚しおもらえたす。ペットボトルも分別しおゎミに出すこずで再利甚しおもらえたす。 食品のトレヌなども、スヌパヌの入り口などにある回収ボックス(かいしゅうボックス)に出すこずで再利甚しおもらえたす。 新聞玙や雑誌などの叀玙などは、地元のゎミ収集所の、叀玙回収の日に、分別しお出すこずで再利甚しおもらえたす。", "title": "限りある資源" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "電気は 発電所などで、぀くられおいたす。では、そもそも発電所では、どうやっお電気を䜜っおいるのでしょうか?", "title": "参考発電のしくみ" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "火力発電所や 氎力発電所や 原子力発電所などがありたすが、そもそも火力や氎力で、なんで発電が出来るのでしょうか?", "title": "参考発電のしくみ" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "じ぀は、磁石をうごかすず、電気が発生したす。くわしくは、理科で習いたす。 磁石ずいうのは、N極ずS極にわかれおいる、あの磁石です。鉄をひき぀ける、あの磁石です。", "title": "参考発電のしくみ" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "あずは、火力なり氎力なり、なにかの動力で、磁石を動かせば、電気が発生するずいう仕組みで、これらの火力・氎力・原子力の発電所は発電しおいるのです。", "title": "参考発電のしくみ" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "火力発電所では、石油や石炭や倩然ガスを燃やした熱で、氎を沞かしお蒞気にしお、その蒞気の力を動力にしおタヌビンを回しおいたす。あずは、このタヌビンに磁石をくっ぀ければ、発電をするずいう仕組みです。", "title": "参考発電のしくみ" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "火力発電所は、火で氎を沞かすずいう仕組みなのです。なので日本の堎合、海ぞいに火力発電所が立っおいる堎合が倚いです。海ぞいは氎が倚いからです。たた、海沿いのほうが、内陞よりも、燃料の重油などを茞送しやすいのです。火力発電所は、倧郜垂の近くの臚海郚に぀くられおいたす。消費地の郜垂に近いこずも理由の䞀぀です。", "title": "参考発電のしくみ" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "原子力発電所も、じ぀は、氎をわかしお蒞気にしお、その蒞気でタヌビン(英語:turbine)を回しおいたす。 原子力は、氎を熱する手段なのです。", "title": "参考発電のしくみ" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "りラン ずいう物質の、原子栞(げんしかく)が分裂するずきに、熱を発生したす。その熱を䜿っお、氎を沞かしおいるのです。原子栞が分裂するこずを 栞分裂(かく ぶんれ぀) ずいいたす。", "title": "参考発電のしくみ" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "原子力発電所では、りランの栞分裂の熱で、氎をわかしお蒞気にしお、蒞気で、タヌビンずいう氎車のようなものを回しお、発電しおいたす。", "title": "参考発電のしくみ" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "原子力発電では、りランを冷やすための冷华氎(れいきゃくすい)が倧量に必芁です。だから建蚭堎所は、海氎を冷华氎ずしお䜿える臚海郚に、発電所が䜜られたす。たた、䞇が䞀の原発事故ぞの察策から、郜心からは離れた地方に䜜られるのが普通です。このため、郜垂からはなれた堎所の海岞郚に、原子力発電所は倚いです。犏井県の若狭湟(わかさわん)ぞいや、犏島県の沿岞郚に、原子力発電所は倚いです。", "title": "参考発電のしくみ" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "原子力発電には、攟射線を出す攟射性廃棄物(ほうしゃせい はいきぶ぀)が䜜られるずいう問題点がありたす。", "title": "参考発電のしくみ" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "氎力発電所は、ダム(英: Dam)などから氎を萜ずしたずきの力で、タヌビンを回したす。 山間郚のダムの近くに、氎力発電所が぀くられるのが普通です。 ダムが山間郚にしか䜜れないので、氎力発電所も山間郚に倚いです。", "title": "参考発電のしくみ" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "・ 颚力発電は、颚でタヌビンをたわしお、発電する方匏です。", "title": "参考発電のしくみ" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "・ 地熱発電では、地熱で蒞気をわかしお、タヌビンを回しお発電したす。", "title": "参考発電のしくみ" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "・ 倪陜光発電は、倪陜電池に、倪陜の光をあおお発電したす。たた、倜間は日の光が圓たらないので発電できたせん。倪陜光発電では、タヌビンを回しおいたせん。他のタヌビンを回しお磁石で発電する方匏ずは、倪陜光発電は違う原理です。", "title": "参考発電のしくみ" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "サトりキビなどから゚タノヌル(゚チルアルコヌル)を䜜り、その゚タノヌルを燃料にするバむオ゚タノヌル(バむオ燃料 、Bioethanol)がある。 圓然、サトりキビを燃料ずしお転甚した分だけ食料ずしおのサトりキビの生産量は枛る。なので、燃料ずしお増産できる量には限りがある。", "title": "参考発電のしくみ" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "", "title": "参考発電のしくみ" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "氎玠ガスなどから゚ネルギヌを取り出せる燃料電池は、べ぀に発電方法では無い。電池は、発電した電力を蓄える装眮でしかない。氎玠ガスを䜜るのに、べ぀の電力が必芁になる。氎玠ガスを䜜るための電力に、倪陜光発電などの他の再生可胜゚ネルギヌを甚いお、組み合わせる技術が期埅されおいる。", "title": "参考発電のしくみ" } ]
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== 鉱産資源 == [[ファむル:Kamigoto Oil Storage Company Oil Tank.JPG|thumb|300px|right|日本の石油備蓄基地の䞀぀。長厎県。䞖界初の掋䞊石油備蓄システムを採甚しおいる。䞊五島かみごずう囜家石油備蓄基地。<br/>2007幎8月18日]] 原油石油、石炭、鉄鉱石、銅、倩然ガスなど、地䞋から埗られる資源を <span style="font-size: large;">'''鉱産資源'''</span>こうさんしげん ずいう。 鉱産資源には、鉄鉱石のように工業の金属の原料になるものず、原油や石炭や倩然ガスなどのように䞻に゚ネルギヌ源になるものがある。 工業の金属の原料になる資源には、鉄を埗られる鉄鉱石の他にも、アルミニりムの原料のボヌキサむトbauxiteや、銅、ほかにも金や銀などの金属などがある。 ・ アメリカや䞭囜は鉱産資源の埋蔵量が倚いが、自囜の鉱産資源はあたり䜿わず、倖囜から鉱産資源を茞入しおいる。 ・ 鉱産資源は、その資源が分垃しおいる地域に、かたよりが倚い。原油の埋蔵量は、アラビア半島呚蟺などの西アゞアに倚い。石炭は、比范的、広い地域に分垃しおいる。 鉱産資源の消費も、地域による かたより があり、アメリカ合衆囜や日本などの工業先進囜で資源の消費が倚いです。 発展途䞊囜でも、人口の増加や産業の発達、自動車や家電補品などの普及にずもない、資源の消費が増えおいたす。 日本では、鉱産資源を茞入しおいたす。実は日本でも、わずかながら石炭などの䞀郚の鉱産資源は産出するのですが、あたり埋蔵量が倚くなく、採掘に費甚がかかり、オヌストラリアなどから石炭を茞入したほうが安いので、日本ではそれらの資源を茞入しおいたす。 ゚ネルギヌの䟛絊源の皮類は、囜によっお、割合が倧きく異なる。 フランスでは、原子力発電が゚ネルギヌ源ずしおもっずも倚く、原子力発電が4割に近い。いっぜう、日本では、石油が、゚ネルギヌの4割に近い。日本ぱネルギヌ資源の80ちかくを茞入にたよっおいる。 日本で䜿われおる石炭ず鉄鉱石は、䞻にオヌストラリアから茞入されおいたす。日本は、原油を䞻にサりゞアラビアずアラブ銖長囜連邊から茞入しおいたす。 日本では、急な゚ネルギヌ䞍足にそなえお、囜家が石油などの資源を、九州や北海道などに備蓄しおいたす。そのための備蓄基地びちく きちが日本にありたす。日本では、石油は200日ぶんの備蓄が、備蓄基地にありたす2016幎床。 == 電力 == 倚くの囜で、電気機械の発達により、゚ネルギヌを電力にしお䜿甚する割合が増えおいる。このため、発電も重芁になっおいる。 === 氎力、火力、原子力の発電 === 発電方法は叀くは、ダムなどに氎を貯めお、氎の萜差で氎車を回しお発電する <span style="font-size: large;">氎力発電</span>すいりょく は぀でん、hydroelectricity たたは hydroelectric generation が䞻流でした。ですが、電力䜿甚量の増加により、氎力だけでは足りなくなり、石炭や石油などの燃料を燃やしお、氎を沞かしお蒞気にしお、蒞気でタヌビンを回すずいう <span style="font-size: large;">火力発電</span> が、倚くの先進囜で䞻流になりたした。 第二次倧戊埌、 <span style="font-size: large;">原子力発電</span>(英: nuclear electricity generation が開発されるず、囜によっおは原子力発電の電力生産の割合が倧きくなりたした。 発電所は、その発電方法の特城から、建蚭されおいる堎所にかたよりがありたす。 たずえば氎力発電にはダムが必芁なので、山間郚に氎力発電所が䜜られたす。 いっぜう、火力発電所は、燃料の石油や石炭・倩然ガスを海倖から茞入するため、臚海郚りんかいぶに火力発電所がある堎合が倚いです。 たた、原子力発電所は、冷华氎が倧量に必芁なため、日本では海氎を冷华氎ずしお䜿うため、原子力発電所も臚海郚に立地しおいる堎合が倚いです。 火力発電の燃料である石油や石炭などの資源は有限の資源です。たた、化石資源など燃料を燃やすこずで、倧気䞭の二酞化炭玠を増やしおしたい、地球枩暖化の原因にもなりたす。二酞化炭玠は、地球枩暖化の原因物質ず考えられおおり、枩宀効果ガスおんし぀こうかガス、英: greenhouse gas、GHGずも、よばれおいたす。 なお、原子力発電所の熱源の原料は、'''りラン'''です。りランから出る攟射線を熱源ずしお利甚しお、蒞気をわかし、タヌビンを回しお発電する仕組みです。 原子力発電所は、攟射性廃棄物を産出したすが、日本ではその最終凊分ができたせん。原子力発電は火力発電ずは違い、石油などの化石燃料を䜿甚しおいないので、枩宀効果ガスを出したせん。原子力発電所からは、トリチりムや攟射性キセノンなどの攟射性物質が排出されたす。たた、原子炉の定期点怜のために、攟射線被ばくを䌎う䜜業が必芁です。 氎力発電の建蚭は、山間郚をダムずしお開発しなければいかないので、建蚭できる堎所にはかぎりがありたす。 火力や原子力には、そのための資源の埋蔵量に、かぎりがありたす。 火力発電を行うための石油や石炭などの燃料には埋蔵量にかぎりがありたす。原子力発電を行うための原料のりランドむツ語: Uranにも、埋蔵量にかぎりがありたす。 将来的な資源の枯枇により、珟状の発電方匏のたたでは、必芁な電力゚ネルギヌを確保できなくなるおそれが高いので、他の発電方法の開発もされおいたす。 === あたらしい発電方匏 === このため、 <span style="font-size: large;">颚力発電</span>Wind power や、 <span style="font-size: large;">倪陜光発電</span> たいようこうは぀でん、photovoltaics、Solar Photovoltaics、略しおPVずも、倪陜熱発電、 <span style="font-size: large;">地熱発電</span>ちね぀は぀でん、じね぀は぀でん、英: geothermal power などの新方匏の発電が開発がされおいたす。 颚力は颚が吹くかぎり、い぀たでも発電できたす。倪陜光発電・倪陜熱発電は、倪陜の光があるかぎり、い぀たでも発電できたす。なので、颚力発電や倪陜光発電など、これらの発電および、発電によっお埗られた゚ネルギヌを「再生可胜゚ネルギヌ」英renewable energyなどずも蚀いたす。 しかし、あたり発電量が倧きくなく、たた発電量が安定もしおいないずいう、安定䟛絊の技術的な問題がありたす。 颚力発電は、颚が吹かなければ発電できたせん。倪陜光・倪陜熱発電は、くもり や 雚などで倪陜の光が匱たれば、発電量が萜ちたす。 ずは蚀え、火力発電ずちがい、颚力発電や倪陜熱発電では燃料を必芁ずせず、ほが氞久に発電できるので、将来的には石油などの資源の枯枇にずもない、颚力発電や倪陜熱発電などが普及しおいく可胜性が考えられたす。 地熱発電は、地䞋深くのマグマによっお熱せられた地䞋氎をもずに、熱氎や蒞気によっお発電を行う発電です。 日本では、倧分県おおいたけんなどの枩泉の倚い地域で、地熱発電の開発が行われおいたす。 たずえば、倧分県九重町ここのえ たちの'''八䞁原'''はっちょうばるに地熱発電所がありたす。 地熱発電の原理では、地䞋のマグマが必芁です。枩泉も、地䞋のマグマが地䞋氎を暖めるこずで䜜られおいるず考えられおいたす。 ※ 枩泉ず地熱発電を、関連づけお芚えるこず。別府べっぷ枩泉も、湯垃院ゆふいんも、倧分県の枩泉である。 なお、これら颚力・倪陜光・地熱など、他の方匏の発電にも、火力・原子力ほどではなくおも、環境ぞの圱響がありたす。 火力発電・氎力発電・原子力発電は、どの発電方匏でも、環境ぞの圱響がありたす。氎力発電を建蚭するには、ダムを䜜るために、山間の森林や集萜などを無くさなければならない。 新型の発電方匏であっおも、発電蚭備のために堎所を広く䜿いたすので、それによる環境ぞの圱響が必ずありたす。 そのような問題があっおも、日本では、なるべく発電方法の皮類を増やしたほうが囜の゚ネルギヌ政策にずっお安党だろうずいう考えず、長期的に芋れば石油やりランはい぀かは枯枇するので倪陜光発電などの再生可胜゚ネルギヌに切り替える必芁があるずいう考えのもず、日本では新方匏の発電の開発も進められおいたす。 === 日本の今たでの電力政策 === 日本の発電量の割を原子力発電が占めおいる。2009幎 氎力発電が玄10、 火力発電が玄60、原子力発電が玄30 である。2011幎の東日本倧震灜での原子力発電所の事故により、今埌の原子力政策のありかたの議論が高たっおいる。 近幎西暊2013幎の日本は電力は、70%くらいを火力発電で、たかなっおいたす。原子力は20%くらいです。氎力は7%くらいです。 日本では1970幎代の オむルショック石油危機、英oil crisis による石油䞍足の反省などから、゚ネルギヌ源の確保の芳点から石油だけでなく倩然ガスなど゚ネルギヌ源を倚様化する政策が日本では取られおきた。「オむル・ショック」は和補英語 その゚ネルギヌ源倚様化の政策の䞀環で、りランも発電甚゚ネルギヌ源ずしお茞入されおきた。 == 限りある資源 == {| class="wikitable" style="float:right" |+ おもな資源の可採幎数<br />2000幎〜2010幎ごろ ! 原油 |  52幎 |- ! 鉄鉱石 |  152幎 |-  !  ボヌキサむト  |  100幎以䞊 |-  ! 石炭 |  83幎 |-  ! 倩然ガス |  60幎 |-  ! りラン |  77幎 |-  ! 銅 |  30幎〜60幎おいど |-  |} 石油や石炭など資源の埋蔵量には限りがあるので、今埌に採掘できる幎月である<span style="font-size: large;">可採幎数</span>かさい ねんすう、minable years、たたは R/P ratio、reserves/production ratioは限られおいる。 限りある資源は、䜕も゚ネルギヌ資源だけに限らず、鉄鉱石など鉱物の埋蔵量にも限りがある。 なので、鉱産資源を甚いた補品を '''リサむクル'''Recycle しおいくこずが必芁である。 :※ 可採幎数は、倉動する。その蚈算の時点での、埋蔵量ず生産量から蚈算しおいるので、今埌の生産量が倉動したり、あらたに埋蔵が確認されたりするこずで、可採幎数は倉動しうる。そのため、幎床や資料によっお可採幎数の数字が異なるので、参考皋床にしおいただきたい。 パ゜コンや携垯電話などの廃棄物などの䞭には、金や銀や貎金属などがある堎合があるので、郜垂鉱山ずし こうざん、英語urban mineずしお泚目されおいたす。 === 3R運動 === <gallery widths=200px heights=200px style="float:right"> File:Isuzu Forword 1999.jpg|<div style="text-align:center">ごみ収集車</div> 画像:Katsushika_Waste_Incineration_Plant.jpg|<div style="text-align:center"> 東京郜にある枅掃工堎東京・葛食の枅掃工堎</div> </gallery> 私達には䜕ができるでしょう。䟋えば、スヌパヌで袋を貰わない、ほかにも基本的なこずだけど、ゎミの分別がありたす。 そういったこずを皆さんで行えば、きっずい぀かこの地球は報われるでしょう。 * 3R運動さんアヌルうんどう :* Reduceリデュヌス、ごみになる物を出さないようにするこずです。 たずえば買い物をするずきは、マむバッグなどのカバンを぀かうこずで、ビニヌルぶくろをぞらせたす。掗剀せんざいなどを買うずきは、぀めかえようの掗剀を買うこずで、容噚のおもさをぞらせたす。 :* Reuseリナヌス、䜿えるものは、むやみに捚おずに䜿い぀づける再利甚のこずです。 いらなくなったものは、人にあげたりするこずで、そのものが䜿い぀づけられるようにするこずでも、ありたす。掋服などの垃は、切れなくなおも、雑巟や垃巟の材料にできたすし、機械などの油をふきずるための り゚ス ずいう垃地の材料にもなりたす。 :* Recycleリサむクル、最資源化のこずです。 空き猶などは、分別しおゎミにだすこずで、猶の資源ずしお再利甚しおもらえたす。ペットボトルも分別しおゎミに出すこずで再利甚しおもらえたす。 食品のトレヌなども、スヌパヌの入り口などにある回収ボックスかいしゅうボックスに出すこずで再利甚しおもらえたす。 新聞玙や雑誌などの叀玙などは、地元のゎミ収集所の、叀玙回収の日に、分別しお出すこずで再利甚しおもらえたす。 {{clear}} == 参考発電のしくみ == :※ 本節の内容は、理科などの範囲。 電気は 発電所などで、぀くられおいたす。では、そもそも発電所では、どうやっお電気を䜜っおいるのでしょうか 火力発電所や 氎力発電所や 原子力発電所などがありたすが、そもそも火力や氎力で、なんで発電が出来るのでしょうか じ぀は、磁石をうごかすず、電気が発生したす。くわしくは、理科で習いたす。 磁石ずいうのは、N極ずS極にわかれおいる、あの磁石です。鉄をひき぀ける、あの磁石です。 あずは、火力なり氎力なり、なにかの動力で、磁石を動かせば、電気が発生するずいう仕組みで、これらの火力・氎力・原子力の発電所は発電しおいるのです。 === 氎力、火力、原子力の発電 === * 火力発電所 [[ファむル:Belchatow-elektrownia.jpg|thumb|right|220px|ポヌランドのベりハトゥフ発電所]] [[ファむル:peltonturbine-1.jpg|thumb|right|180px|発電甚タヌビンの郚品。<br>ドむツの氎力発電所の装眮]] <big>火力発電所</big>では、石油や石炭や倩然ガスを燃やした熱で、氎を沞かしお蒞気にしお、その蒞気の力を動力にしおタヌビンを回しおいたす。あずは、このタヌビンに磁石をくっ぀ければ、発電をするずいう仕組みです。 火力発電所は、火で氎を沞かすずいう仕組みなのです。なので日本の堎合、海ぞいに火力発電所が立っおいる堎合が倚いです。海ぞいは氎が倚いからです。たた、海沿いのほうが、内陞よりも、燃料の重油などを茞送しやすいのです。火力発電所は、倧郜垂の近くの臚海郚に぀くられおいたす。消費地の郜垂に近いこずも理由の䞀぀です。 * 原子力発電所 <big>原子力発電所</big>も、じ぀は、氎をわかしお蒞気にしお、その蒞気でタヌビン英語turbineを回しおいたす。 原子力は、氎を熱する手段なのです。 <big>りラン</big> ずいう物質の、原子栞げんしかくが分裂するずきに、熱を発生したす。その熱を䜿っお、氎を沞かしおいるのです。原子栞が分裂するこずを <big>栞分裂</big>かく ぶんれ぀ ずいいたす。 原子力発電所では、りランの栞分裂の熱で、氎をわかしお蒞気にしお、蒞気で、タヌビンずいう氎車のようなものを回しお、発電しおいたす。 原子力発電では、りランを冷やすための冷华氎れいきゃくすいが倧量に必芁です。だから建蚭堎所は、海氎を冷华氎ずしお䜿える臚海郚に、発電所が䜜られたす。たた、䞇が䞀の原発事故ぞの察策から、郜心からは離れた地方に䜜られるのが普通です。このため、郜垂からはなれた堎所の海岞郚に、原子力発電所は倚いです。犏井県の若狭湟わかさわんぞいや、犏島県の沿岞郚に、原子力発電所は倚いです。 原子力発電には、攟射線を出す攟射性廃棄物ほうしゃせい はいきぶ぀が䜜られるずいう問題点がありたす。 {{clear}} * 氎力発電所 [[File:Kurobe Dam survey 2.jpg|thumb|200px|left|黒郚ダムくろべダム。富山県。黒郚ダムの氎が氎力発電に利甚されおいる。]] {| class="wikitable" style="float:right; margin-left:1em;" |- |ダム匏氎力発電の䟋: |- |[[Image:Miwa dam power station.jpg|150px|ダム匏氎力発電所]] |- |[[画像:Hydroelectric dam without text.jpg|200px|ダム匏氎力発電]] |- | *A: ダム湖 *B: 発電所 *C: 氎車 *D: 発電機 *E: 取氎口 *F: 氎圧管路 *G: 倉圧噚 *H: 河川 |} 氎力発電所は、ダム英: Damなどから氎を萜ずしたずきの力で、タヌビンを回したす。 山間郚のダムの近くに、氎力発電所が぀くられるのが普通です。 ダムが山間郚にしか䜜れないので、氎力発電所も山間郚に倚いです。 {{clear}} === あたらしい発電 === [[ファむル:Electricity_generating_windmills_in_Hokkaido.jpg|thumbnail|left|250px|颚力発電甚の颚車]] [[ファむル:Solar panels on house roof.jpg|thumb|250px|left|䞀般家庭の屋根に茉せた倪陜光発電システム米囜]] ・ 颚力発電は、颚でタヌビンをたわしお、発電する方匏です。 ・ 地熱発電では、地熱で蒞気をわかしお、タヌビンを回しお発電したす。 ・ 倪陜光発電は、倪陜電池に、倪陜の光をあおお発電したす。たた、倜間は日の光が圓たらないので発電できたせん。倪陜光発電では、タヌビンを回しおいたせん。他のタヌビンを回しお磁石で発電する方匏ずは、倪陜光発電は違う原理です。 === その他の゚ネルギヌ === *バむオ燃料 サトりキビなどから゚タノヌル゚チルアルコヌルを䜜り、その゚タノヌルを燃料にする'''バむオ゚タノヌル'''バむオ燃料 、Bioethanolがある。 圓然、サトりキビを燃料ずしお転甚した分だけ食料ずしおのサトりキビの生産量は枛る。なので、燃料ずしお増産できる量には限りがある。 *燃料電池ねんりょう でんち 氎玠ガスなどから゚ネルギヌを取り出せる燃料電池は、べ぀に発電方法では無い。電池は、発電した電力を蓄える装眮でしかない。氎玠ガスを䜜るのに、べ぀の電力が必芁になる。氎玠ガスを䜜るための電力に、倪陜光発電などの他の再生可胜゚ネルギヌを甚いお、組み合わせる技術が期埅されおいる。 [[Category:䞭孊校地理|せかいずくらぞおみたにほん しけん]] [[カテゎリ:゚ネルギヌ]]
2014-06-04T17:07:34Z
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䞭孊校瀟䌚 地理/䞖界ず比べおみた日本 蟲林氎産業
蟲業の生産品は、地域の特城があり、地域ごずに違っおいる。たずえば、東南アゞアでは皲䜜がさかんであるが、これは米の栜培には倚くの氎ず枩暖な気候が必芁だからである。 小麊は、䞖界各地で䜜られおいる。 四囜地方や九州地方などの枩かい地方では、枩かい気候を利甚しお、他の地方では春や倏にならないず䜜れない䜜物を早い季節に䜜る促成栜培(そくせい さいばい)が、さかんです。高知県(四囜)や宮厎県(九州)で、促成栜培がさかんです。 長野県の高原や、矀銬県の高原、北海道などでは、その地方が寒いこずを利甚しお、他の地域よりも出荷を遅らせる堎合もありたす。 このように、寒い土地の気候を利甚しお倏物の野菜の出荷を秋にずらすこずを、 抑制栜培(よくせい さいばい) ずいいたす。 矀銬県では、高原で䜜った抑制栜培の野菜の 高原野菜(こうげん やさい)が有名です。矀銬県の嬬恋村(぀たごいむら)は、キャベツなどの高原野菜で有名です。長野県・山梚県の八ヶ岳(や぀がだけ)も、高原野菜で有名です。 キャベツのほか、レタス、癜菜などが、高原野菜ずしお有名です。 これらの栜培方法(促成栜培、抑制栜培)では、他の地域が䜜れない季節なので、蟲家からすれば競争盞手が枛り、販売䟡栌が高くおも売りさばく事ができたす。 これらの栜培方法をするずき、ビニヌルハりスやガラス枩宀などの斜蚭を甚いおいる堎合もあり、このような斜蚭を甚いおいる堎合に、斜蚭園芞蟲業(しせ぀ えんげい のうぎょう)ず呌ぶ堎合も、ありたす。 食料自絊率(しょくりょう じきゅうり぀)が䜎いです。 囜内産の蟲産物は䟡栌が高く、そのためやすい倖囜産の茞入蟲産物に抌されおいたす。倚くの蟲産物では、䟡栌の安さでは海倖産に日本産はかなわないので、日本独自の品質の高さや安党性の高い蟲産物を䜜っお察抗しおいたす。 たた、蟲業を継ぐ(぀ぐ)、「跡継ぎ」(あず぀ぎ)の若い人が少なく 高霢化(こうれいか)が、進んで(すすんで)いたす。 耕地がせたいのも問題です。蟲家1戞あたりの耕地面積は1.5ha(ヘクタヌル)です。 1haは1蟺が100mの正方圢の面積です。぀たり、1ha=100m×100m=10000mです。 1ha=100a(アヌル)です。 日本の囜土は山が倚いです。郜垂郚に近い地域の平野では、䜏宅地や工業甚地にも䜿われおいるので、たすたす蟲地は少なくなりたす。 日本の耕地では、皲の栜培が、もっずも倚いです。皲䜜は、日本では東北地方や北陞地方で生産がさかんです。 耕地面積の38%くらいが皲です。぀づいお飌料甚䜜物が24%で、野菜が13%で、果物が6%、麊が6%です。 耕地面積は、じっさいに怍えた蟲地の面積です。いっぜう、幎に二回怍えたら2倍ずしお蚈算した面積を䜜付面積(さく぀け めんせき)ずいいたす。 䜜付面積では、野菜のほうが米よりも倧きくなりたす。 米の生産額は、珟圚では、21%くらいで、野菜の25%よりも少ないです。日本では野菜の生産額は、米よりも倚いです。 昔は、コメの方が生産額が倚かったです。1980幎では、米のほうが生産額が䞊でした。今では、順䜍が倉わっおいるので、泚意しおください。 日本でコメ䜜りがさかんな地域は東北ず北陞です。新期や秋田で、皲䜜が、ずくに倚いです。宮城や犏島や青森などでも、皲䜜がさかんです。 北海道も蟲地が倧きいので、米の生産量は倚いです。 東北ず北陞をあわせお、日本囜内の米の生産量の40%ちかくを生産しおいたす。この東北ず北陞は、「日本の米倉」(こめぐら)ず呌ばれおいたす。 東北や北陞で米の生産が倚い理由ずしおは、 などの理由です。 米の消費量は、ぞっおきおいたす。 第ニ次倧戊埌の昭和のなかごろから、食事の掋颚化や倚様化がすすみ、それにずもなっお米の消費もぞりたした。 米は、1942幎(第二次䞖界倧戊䞭)に成立した食料管理法((しょくりょうかんりほう)で、政府が蟲家から米を買い䞊げお、米の倀段(米䟡「べいか」ずいう。)を安定させ、蟲家のくらしをささえおいたした。ですが、戊埌の食生掻の倉化により、だんだん生産があたるようになり、そのため買い䞊げおいる囜の財政にも負担になりたした。 1970幎ごろから、政府は、蟲家に米の生産をぞらすよう、呜什をだしたした。これが米の生産調敎(せいさん ちょうせい)です。米の蟲地面積を枛らすこずを 枛反(げんたん) ずもいいたす。 政府は蟲家に、米を぀くらず田を䌑たせる䌑耕(きゅうこう)や、米以倖のほかの䜜物に栜培する䜜物をきりかえる 転䜜(おんさく) を、蟲家にすすめたした。このように米の生産量を調敎するこずを(米の)「生産調敎」(せいさんちょうせい)たたは「枛反」(げんたん)ずいいたす。 1995幎には、叀い食料管理法は廃止され、珟圚では、食料法(しょくりょうほう)に倉わっおいる。 (※ 範囲倖?:) なお、食料管理法の廃止は、1995幎に批准されたりルグアむラりンドのミニマムアクセス(最䜎茞入機䌚)ずも関係しおいる。(※ 参考文献: 枅氎曞院『珟代瀟䌚ラむブラリヌにようこそ 2018-19』)なお、さきほど「食料管理法」ず曞いたが、より厳密には「食糧管理法」である。 果物は、その果物の皮類ごずに、栜培に適しおいる環境が違いたす。たずえば りんご は、すずしい所でよく育ちたすが、みかんは枩かい所でよく育ちたす。このため、地域の気候など、地域の特性にあった果物が栜培されおいたす。 日本で果物の栜培がさかんな地域は、内陞の盆地や、山麓などの扇状地で、果暹の栜培がさかんです。 りんごは、すずしい地域が、栜培に適しおいるので、青森県などで栜培されおいたす。 みかんは、あたたかい堎所で、よく育ちたす。このため、西日本に みかん の産地は倚いです。愛媛県や和歌山県などが産地ずしお有名です。 ぶどうは、気枩が高く、雚の少ない、氎はけの良い(=氎が、たたりにくい)堎所で、育ちやすいです。ぶどうの産地は、山梚県の甲府盆地が産地で有名です。甲府盆地の扇状地は、扇状地なので氎はけも良いからです。ほかには、長野県や山圢県も、ぶどう栜培のさかんな産地です。 (果物は、他にも倚くあるが、すべおの皮類を解説するのは時間がかかるので、他の果物は説明は省略する。 野菜は、いたみやすいので、消費地の近くで生産されるこずが倚い。 このため、東京に近い、茚城県や埌玉県や千葉県で、野菜づくりはさかんである。 倧阪や名叀屋の呚蟺でも同様である。 このように、倧郜垂の近くでおこなわれる蟲業を、 近郊蟲業(きんこう のうぎょう) ずいう。 日本の蟲家の総数は、2010幎で、およそ252䞇戞です。 蟲家のほずんどは、蟲家以倖でも収入を埗おいる兌業蟲家(けんぎょうのうか)です。蟲家だけで収入を埗おいる専業蟲家(せんぎょうのうか)は少ないです。 専業蟲家は、およそ41䞇戞である。(2013幎に本文を執筆。) 専業蟲家は総蟲家数の17%おいどです。今では、ほずんどは、兌業蟲家です。 兌業蟲家のなかにも、蟲家での収入のほうが倚い第䞀皮兌業蟲家ず、蟲家以倖での収入が倚い第二皮兌業蟲家がありたす。いたでは、第二皮兌業蟲家のほうが倚いです。 第䞀皮皮兌業蟲家が22䞇戞にたいし、第二皮皮兌業蟲家は95䞇戞で、第二皮皮兌業蟲家が総蟲家の37%をしめおいたす。 兌業蟲家が倚い理由ずしお、蟲業での収入が䜎いこずです。耕地がせたいので、収入を増やすこずも難しいのです。 珟圚の日本の蟲業は機械化が進んでいたす。アメリカ合衆囜ほどの機械化ではありたせんが、日本が珟圚は工業囜なこずもあり、コンバむンなどの蟲業機械は、日本の倚くの蟲家に普及しおいたす。 蟲家の䞭には収入を増やすために、機械をもっず倚く買っお䜿っお生産性をあげようずする蟲家もいたす。ですが機械を買ったり維持したりするのにも、お金はかかりたす。なので、なかなか収入がふえたせん。「機械化貧乏」(きかいか びんがう)ずいっお、機械を買うのに借りたお金や、機械を維持するのに必芁なお金で、かえっお貧乏になっおしたうこずもありたす。 広い地域が利甚できる北海道や九州で、さかんです。ただし、牛乳甚の酪蟲(らくのう)は、すずしい・寒い地域にかぎりたす。 酪蟲では、矀銬県あたりの山間郚が、北海道よりも東京郜垂圏に近く、すずしいので、そのような東京に近くお、すずしい山間郚などでも、酪蟲が行われる堎合もある。 日本では、第二次倧戊前のころは、林業が さかんで、すぎ や ひのき などの朚材が掻甚されおいたした。しかし、戊埌は倖囜補の安い茞入朚材ずの競争によっお、日本の朚材よりも倖囜の朚材が倚く䜿われるようになり、日本囜内の林業は厳しくなり、たた林業に埓事する日本人も枛りたした。 倖囜の林業の䞭には、䞀昔前は、環境保護のこずを考えず、無理な過䌐採を容認しおいる囜もありたした。日本の朚材は自然保護のこずを考えお䌐採されおいるので、なるべくなら日本の朚材を甚いるこずが、環境保護の芳点では、良いかもしれたせん。 1985幎ごろから、日本の持獲量が枛っおおり、倖囜からの茞入が増えおいる。経枈氎域が1970幎以降に蚭定されたこずにより、日本の持獲が厳しくなった。それたでは倖囜の海で魚を取る遠掋持業を行っおいた日本にずっおは厳しくなった。 たた、魚のずりすぎにより、䞖界的に持獲量が枛っおきおいる。魚の保護もあり、䞖界的に持獲の制限が厳しくなっおきおいる。 このような持獲の厳しさがあるので、ずる持業よりも育おる持業ずしお、逊殖(ようしょく)や、栜培持業(さいばい ぎょぎょう)が重芖されおいる。 日本の近海は、暖流ず寒流がぶ぀かる海域であり、良い持堎になっおいる。 逊殖ずは、いけす などで魚や貝などを育おお、あずで食料などにするために、あずで取る仕事です。 カキずノリは、ほずんどが逊殖です。カキの逊殖は、広島県(ひろしたわん)の広島湟(ひろしたわん)や、宮城県(みやぎけん)の束島湟(た぀したわん)での逊殖が有名です。ワカメも、逊殖が倚いです。 ハマチの逊殖や、マダむの逊殖なども、ありたす。ハマチやマダむをそだおる゚サは、むワシのすり身(すりみ)などです。このように、魚を逊殖するために、ほかの小さな魚が぀かわれる堎合がありたす。 逆に、逊殖が難しい魚もいたす。マグロは逊殖が難しいのです。マグロは動きたわるので、いけす に ぶ぀かりやすく、傷぀いおしたい、逊殖がむずかしいのです。 逊殖がしやすい氎産物は、ワカメや、カキのような貝など、あたり動かない生き物です。 逊殖は海だけでなく、川や湖でも行われたす。うなぎの逊殖が、静岡県の浜名湖(はたなこ)で有名(ゆうめい)です。 「いけす」や、持業センタヌなどで、卵(たたご)ã‚’çššé­š(ちぎょ)になるたでそだおお、さらにある皋床(おいど)の倧きさになるたで育おお(そだおお)から、魚を海に攟しお、その魚をずる持業です。魚の数をふやすために、このように、たたごをそだおる方法が、おこなわれおいたす。自然の海では、ほずんどの卵(たたご)は、ほかの魚にたべられおしたい、卵から皚魚にかえるこずができないから、です。 サケの栜培持業が有名です。マダむも、栜培持業がされおいたす。 他にも、ヒラメ・カレむなどの魚や、クルマ゚ビ や むセ゚ビ や ケガニ などの甲殻類(こうかくるい)、サザ゚ や アワビ などの貝類(かいるい)など、各地で、栜培持業がされおいたす。 陞から近い海で(日垰りで行ける堎所おいど)、持(りょう)をするこずを、沿岞持業(えんがん ぎょぎょう)ず蚀いたす。沿岞持業のうち、海岞に近い堎所で持をするこずを 近海持業(きんかいぎょぎょう) ずいいたす。小型の持船(ぎょせん)で行くこずが倚いです。 持船で行くのに数日ほど掛かる距離の、日本の近海のこずを、日本の沖合(おきあい)ず蚀いたす。日本の沖合で、持を数日かけお行うこずを、沖合持業(おきあい ぎょぎょう)ず蚀いたす。䞭型以䞊の持船で行くこずが倚いです。 沖合よりも遠い北倪平掋の海や、南倪平掋、倧西掋やアフリカ近海などの、日本から遠い海で持をするこずを、遠掋持業(えんよう ぎょぎょう)ず蚀いたす。持の期間は、数カ月ちかく続きたす。倧型の持船で行くこずが倚いです。冷凍蚭備などの敎った倧型の持船が必芁です。
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"珟圚の日本の蟲業は機械化が進んでいたす。アメリカ合衆囜ほどの機械化ではありたせんが、日本が珟圚は工業囜なこずもあり、コンバむンなどの蟲業機械は、日本の倚くの蟲家に普及しおいたす。", "title": "日本の蟲業" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "蟲家の䞭には収入を増やすために、機械をもっず倚く買っお䜿っお生産性をあげようずする蟲家もいたす。ですが機械を買ったり維持したりするのにも、お金はかかりたす。なので、なかなか収入がふえたせん。「機械化貧乏」(きかいか びんがう)ずいっお、機械を買うのに借りたお金や、機械を維持するのに必芁なお金で、かえっお貧乏になっおしたうこずもありたす。", "title": "日本の蟲業" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "", "title": "日本の蟲業" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "広い地域が利甚できる北海道や九州で、さかんです。ただし、牛乳甚の酪蟲(らくのう)は、すずしい・寒い地域にかぎりたす。", "title": "日本の畜産" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "酪蟲では、矀銬県あたりの山間郚が、北海道よりも東京郜垂圏に近く、すずしいので、そのような東京に近くお、すずしい山間郚などでも、酪蟲が行われる堎合もある。", "title": "日本の畜産" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "日本では、第二次倧戊前のころは、林業が さかんで、すぎ や ひのき などの朚材が掻甚されおいたした。しかし、戊埌は倖囜補の安い茞入朚材ずの競争によっお、日本の朚材よりも倖囜の朚材が倚く䜿われるようになり、日本囜内の林業は厳しくなり、たた林業に埓事する日本人も枛りたした。", "title": "日本の林業" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "倖囜の林業の䞭には、䞀昔前は、環境保護のこずを考えず、無理な過䌐採を容認しおいる囜もありたした。日本の朚材は自然保護のこずを考えお䌐採されおいるので、なるべくなら日本の朚材を甚いるこずが、環境保護の芳点では、良いかもしれたせん。", "title": "日本の林業" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "1985幎ごろから、日本の持獲量が枛っおおり、倖囜からの茞入が増えおいる。経枈氎域が1970幎以降に蚭定されたこずにより、日本の持獲が厳しくなった。それたでは倖囜の海で魚を取る遠掋持業を行っおいた日本にずっおは厳しくなった。", "title": "日本の氎産業" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "たた、魚のずりすぎにより、䞖界的に持獲量が枛っおきおいる。魚の保護もあり、䞖界的に持獲の制限が厳しくなっおきおいる。", "title": "日本の氎産業" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "このような持獲の厳しさがあるので、ずる持業よりも育おる持業ずしお、逊殖(ようしょく)や、栜培持業(さいばい ぎょぎょう)が重芖されおいる。", "title": "日本の氎産業" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "日本の近海は、暖流ず寒流がぶ぀かる海域であり、良い持堎になっおいる。", "title": "日本の氎産業" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "逊殖ずは、いけす などで魚や貝などを育おお、あずで食料などにするために、あずで取る仕事です。", "title": "日本の氎産業" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "カキずノリは、ほずんどが逊殖です。カキの逊殖は、広島県(ひろしたわん)の広島湟(ひろしたわん)や、宮城県(みやぎけん)の束島湟(た぀したわん)での逊殖が有名です。ワカメも、逊殖が倚いです。", "title": "日本の氎産業" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "ハマチの逊殖や、マダむの逊殖なども、ありたす。ハマチやマダむをそだおる゚サは、むワシのすり身(すりみ)などです。このように、魚を逊殖するために、ほかの小さな魚が぀かわれる堎合がありたす。", "title": "日本の氎産業" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "逆に、逊殖が難しい魚もいたす。マグロは逊殖が難しいのです。マグロは動きたわるので、いけす に ぶ぀かりやすく、傷぀いおしたい、逊殖がむずかしいのです。 逊殖がしやすい氎産物は、ワカメや、カキのような貝など、あたり動かない生き物です。", "title": "日本の氎産業" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "逊殖は海だけでなく、川や湖でも行われたす。うなぎの逊殖が、静岡県の浜名湖(はたなこ)で有名(ゆうめい)です。", "title": "日本の氎産業" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "", "title": "日本の氎産業" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "「いけす」や、持業センタヌなどで、卵(たたご)ã‚’çššé­š(ちぎょ)になるたでそだおお、さらにある皋床(おいど)の倧きさになるたで育おお(そだおお)から、魚を海に攟しお、その魚をずる持業です。魚の数をふやすために、このように、たたごをそだおる方法が、おこなわれおいたす。自然の海では、ほずんどの卵(たたご)は、ほかの魚にたべられおしたい、卵から皚魚にかえるこずができないから、です。", "title": "日本の氎産業" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "サケの栜培持業が有名です。マダむも、栜培持業がされおいたす。 他にも、ヒラメ・カレむなどの魚や、クルマ゚ビ や むセ゚ビ や ケガニ などの甲殻類(こうかくるい)、サザ゚ や アワビ などの貝類(かいるい)など、各地で、栜培持業がされおいたす。", "title": "日本の氎産業" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "", "title": "日本の氎産業" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "陞から近い海で(日垰りで行ける堎所おいど)、持(りょう)をするこずを、沿岞持業(えんがん ぎょぎょう)ず蚀いたす。沿岞持業のうち、海岞に近い堎所で持をするこずを 近海持業(きんかいぎょぎょう) ずいいたす。小型の持船(ぎょせん)で行くこずが倚いです。", "title": "日本の氎産業" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "持船で行くのに数日ほど掛かる距離の、日本の近海のこずを、日本の沖合(おきあい)ず蚀いたす。日本の沖合で、持を数日かけお行うこずを、沖合持業(おきあい ぎょぎょう)ず蚀いたす。䞭型以䞊の持船で行くこずが倚いです。", "title": "日本の氎産業" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "沖合よりも遠い北倪平掋の海や、南倪平掋、倧西掋やアフリカ近海などの、日本から遠い海で持をするこずを、遠掋持業(えんよう ぎょぎょう)ず蚀いたす。持の期間は、数カ月ちかく続きたす。倧型の持船で行くこずが倚いです。冷凍蚭備などの敎った倧型の持船が必芁です。", "title": "日本の氎産業" } ]
蟲業の生産品は、地域の特城があり、地域ごずに違っおいる。たずえば、東南アゞアでは皲䜜がさかんであるが、これは米の栜培には倚くの氎ず枩暖な気候が必芁だからである。 小麊は、䞖界各地で䜜られおいる。
蟲業の生産品は、地域の特城があり、地域ごずに違っおいる。たずえば、東南アゞアでは皲䜜がさかんであるが、これは米の栜培には倚くの氎ず枩暖な気候が必芁だからである。 小麊は、䞖界各地で䜜られおいる。 == 日本の蟲業 == === 基瀎知識 === * 促成栜培そくせい さいばい 四囜地方や九州地方などの枩かい地方では、枩かい気候を利甚しお、他の地方では春や倏にならないず䜜れない䜜物を早い季節に䜜る<big>促成栜培</big>そくせい さいばいが、さかんです。高知県四囜や宮厎県九州で、促成栜培がさかんです。 * 抑制栜培よくせい さいばい [[ファむル:Tsumagoi Cabbage&Asamayama.JPG|thumb|300px|矀銬県の嬬恋村のキャベツ畑。]] 長野県の高原や、矀銬県の高原、北海道などでは、その地方が寒いこずを利甚しお、他の地域よりも出荷を遅らせる堎合もありたす。 このように、寒い土地の気候を利甚しお倏物の野菜の出荷を秋にずらすこずを、 <big>抑制栜培</big>よくせい さいばい ずいいたす。 矀銬県では、高原で䜜った抑制栜培の野菜の <big>高原野菜</big>こうげん やさいが有名です。矀銬県の嬬恋村぀たごいむらは、キャベツなどの高原野菜で有名です。長野県・山梚県の八ヶ岳や぀がだけも、高原野菜で有名です。 キャベツのほか、レタス、癜菜などが、高原野菜ずしお有名です。 これらの栜培方法促成栜培、抑制栜培では、他の地域が䜜れない季節なので、蟲家からすれば競争盞手が枛り、販売䟡栌が高くおも売りさばく事ができたす。 これらの栜培方法をするずき、ビニヌルハりスやガラス枩宀などの斜蚭を甚いおいる堎合もあり、このような斜蚭を甚いおいる堎合に、斜蚭園芞蟲業しせ぀ えんげい のうぎょうず呌ぶ堎合も、ありたす。 === 問題点 === <span style="color:Brown"><big>食料自絊率</big></span>しょくりょう じきゅうり぀が䜎いです。 囜内産の蟲産物は䟡栌が高く、そのためやすい倖囜産の茞入蟲産物に抌されおいたす。倚くの蟲産物では、䟡栌の安さでは海倖産に日本産はかなわないので、日本独自の品質の高さや安党性の高い蟲産物を䜜っお察抗しおいたす。 たた、蟲業を継ぐ぀ぐ、「跡継ぎ」あず぀ぎの若い人が少なく <big>高霢化</big>こうれいかが、進んですすんでいたす。 耕地がせたいのも問題です。蟲家戞あたりの耕地面積は1.5ha(ヘクタヌル)です。 1haは蟺が100mの正方圢の面積です。぀たり、1ha=100m×100m=10000m<sup>2</sup>です。 1ha=100a(アヌル)です。 日本の囜土は山が倚いです。郜垂郚に近い地域の平野では、䜏宅地や工業甚地にも䜿われおいるので、たすたす蟲地は少なくなりたす。 === 日本の蟲業の特城 === 日本の耕地では、皲の栜培が、もっずも倚いです。皲䜜は、日本では東北地方や北陞地方で生産がさかんです。 耕地面積の38%くらいが皲です。぀づいお飌料甚䜜物が24%で、野菜がで、果物が、麊がです。 耕地面積は、じっさいに怍えた蟲地の面積です。いっぜう、幎に二回怍えたら倍ずしお蚈算した面積を䜜付面積さく぀け めんせきずいいたす。 䜜付面積では、野菜のほうが米よりも倧きくなりたす。 米の生産額は、珟圚では、21%くらいで、野菜の25%よりも少ないです。日本では野菜の生産額は、米よりも倚いです。 昔は、コメの方が生産額が倚かったです。1980幎では、米のほうが生産額が䞊でした。今では、順䜍が倉わっおいるので、泚意しおください。 === 䜜物別の傟向 === ==== 皲䜜 ==== 日本でコメ䜜りがさかんな地域は東北ず北陞です。新期や秋田で、皲䜜が、ずくに倚いです。宮城や犏島や青森などでも、皲䜜がさかんです。 北海道も蟲地が倧きいので、米の生産量は倚いです。 東北ず北陞をあわせお、日本囜内の米の生産量の40%ちかくを生産しおいたす。この東北ず北陞は、「日本の米倉」こめぐらず呌ばれおいたす。 東北や北陞で米の生産が倚い理由ずしおは、 :広い平野や盆地があり、さらに雪どけ氎などで、川に倚くの氎がある。 :冬は積雪でべ぀の䜜物の裏䜜をしないので、倏の米の収穫量が倚くなる。 などの理由です。 米の消費量は、ぞっおきおいたす。 第ニ次倧戊埌の昭和のなかごろから、食事の掋颚化や倚様化がすすみ、それにずもなっお米の消費もぞりたした。 米は、1942幎第二次䞖界倧戊䞭に成立した<big>食料管理法</big>しょくりょうかんりほうで、政府が蟲家から米を買い䞊げお、米の倀段米䟡「べいか」ずいう。を安定させ、蟲家のくらしをささえおいたした。ですが、戊埌の食生掻の倉化により、だんだん生産があたるようになり、そのため買い䞊げおいる囜の財政にも負担になりたした。 <br>1970幎ごろから、政府は、蟲家に米の生産をぞらすよう、呜什をだしたした。これが米の<span style="color:Brown"><big>生産調敎</big></span>せいさん ちょうせいです。米の蟲地面積を枛らすこずを <span style="color:Brown"><big>枛反</big></span>げんたん ずもいいたす。 政府は蟲家に、米を぀くらず田を䌑たせる<big>䌑耕</big>きゅうこうや、米以倖のほかの䜜物に栜培する䜜物をきりかえる <big>転䜜</big>おんさく を、蟲家にすすめたした。このように米の生産量を調敎するこずを米の「生産調敎」せいさんちょうせいたたは「枛反」げんたんずいいたす。 1995幎には、叀い食料管理法は廃止され、珟圚では、食料法しょくりょうほうに倉わっおいる。 ※ 範囲倖: なお、食料管理法の廃止は、1995幎に批准されたりルグアむラりンドのミニマムアクセス最䜎茞入機䌚ずも関係しおいる。※ 参考文献: 枅氎曞院『珟代瀟䌚ラむブラリヌにようこそ 2018-19』なお、さきほど「食料管理法」ず曞いたが、より厳密には「食糧管理法」である。 ==== 果暹ず野菜 ==== 果物は、その果物の皮類ごずに、栜培に適しおいる環境が違いたす。たずえば りんご は、すずしい所でよく育ちたすが、みかんは枩かい所でよく育ちたす。このため、地域の気候など、地域の特性にあった果物が栜培されおいたす。 日本で果物の栜培がさかんな地域は、内陞の盆地や、山麓などの扇状地で、果暹の栜培がさかんです。 * りんご りんごは、すずしい地域が、栜培に適しおいるので、青森県などで栜培されおいたす。 * みかん みかんは、あたたかい堎所で、よく育ちたす。このため、西日本に みかん の産地は倚いです。愛媛県や和歌山県などが産地ずしお有名です。 * ぶどう ぶどうは、気枩が高く、雚の少ない、氎はけの良い氎が、たたりにくい堎所で、育ちやすいです。ぶどうの産地は、山梚県の甲府盆地が産地で有名です。甲府盆地の扇状地は、扇状地なので氎はけも良いからです。ほかには、長野県や山圢県も、ぶどう栜培のさかんな産地です。 果物は、他にも倚くあるが、すべおの皮類を解説するのは時間がかかるので、他の果物は説明は省略する。 * 近郊蟲業きんこう のうぎょう 野菜は、いたみやすいので、消費地の近くで生産されるこずが倚い。 このため、東京に近い、茚城県や埌玉県や千葉県で、野菜づくりはさかんである。 倧阪や名叀屋の呚蟺でも同様である。 このように、倧郜垂の近くでおこなわれる蟲業を、 <big>近郊蟲業</big>きんこう のうぎょう ずいう。 === 専業蟲家ず兌業蟲家 === 日本の蟲家の総数は、2010幎で、およそ252䞇戞です。 蟲家のほずんどは、蟲家以倖でも収入を埗おいる<span style="color:Brown"><big>兌業蟲家</big></span>けんぎょうのうかです。蟲家だけで収入を埗おいる<span style="color:Brown"><big>専業蟲家</big></span>せんぎょうのうかは少ないです。 専業蟲家は、およそ41䞇戞である。2013幎に本文を執筆。 専業蟲家は総蟲家数の17%おいどです。今では、ほずんどは、兌業蟲家です。 兌業蟲家のなかにも、蟲家での収入のほうが倚い第䞀皮兌業蟲家ず、蟲家以倖での収入が倚い第二皮兌業蟲家がありたす。いたでは、第二皮兌業蟲家のほうが倚いです。 第䞀皮皮兌業蟲家が22䞇戞にたいし、第二皮皮兌業蟲家は95䞇戞で、第二皮皮兌業蟲家が総蟲家のをしめおいたす。 兌業蟲家が倚い理由ずしお、蟲業での収入が䜎いこずです。耕地がせたいので、収入を増やすこずも難しいのです。 === 蟲業の機械化 === 珟圚の日本の蟲業は機械化が進んでいたす。アメリカ合衆囜ほどの機械化ではありたせんが、日本が珟圚は工業囜なこずもあり、コンバむンなどの蟲業機械は、日本の倚くの蟲家に普及しおいたす。 蟲家の䞭には収入を増やすために、機械をもっず倚く買っお䜿っお生産性をあげようずする蟲家もいたす。ですが機械を買ったり維持したりするのにも、お金はかかりたす。なので、なかなか収入がふえたせん。「機械化貧乏」きかいか びんがうずいっお、機械を買うのに借りたお金や、機械を維持するのに必芁なお金で、かえっお貧乏になっおしたうこずもありたす。 == 日本の畜産 == 広い地域が利甚できる北海道や九州で、さかんです。ただし、牛乳甚の酪蟲らくのうは、すずしい・寒い地域にかぎりたす。 酪蟲では、矀銬県あたりの山間郚が、北海道よりも東京郜垂圏に近く、すずしいので、そのような東京に近くお、すずしい山間郚などでも、酪蟲が行われる堎合もある。 == 日本の林業 == 日本では、第二次倧戊前のころは、林業が さかんで、すぎ や ひのき などの朚材が掻甚されおいたした。しかし、戊埌は倖囜補の安い茞入朚材ずの競争によっお、日本の朚材よりも倖囜の朚材が倚く䜿われるようになり、日本囜内の林業は厳しくなり、たた林業に埓事する日本人も枛りたした。 倖囜の林業の䞭には、䞀昔前は、環境保護のこずを考えず、無理な過䌐採を容認しおいる囜もありたした。日本の朚材は自然保護のこずを考えお䌐採されおいるので、なるべくなら日本の朚材を甚いるこずが、環境保護の芳点では、良いかもしれたせん。 == 日本の氎産業 == [[Image:Japan's ocean currents.PNG|thumb|300px|right|'''日本列島近海の海流'''<br /><span style="font-size: large;">1. 黒朮</span>暖流 2.黒朮続流 3.黒朮再埪環流 <span style="font-size: large;"><br /> 4.察銬暖流</span>暖流 5.接軜暖流 6.宗谷暖流 <br /> <span style="font-size: large;">7.芪朮</span>寒流 8.リマン寒流]] 1985幎ごろから、日本の持獲量が枛っおおり、倖囜からの茞入が増えおいる。経枈氎域が1970幎以降に蚭定されたこずにより、日本の持獲が厳しくなった。それたでは倖囜の海で魚を取る遠掋持業を行っおいた日本にずっおは厳しくなった。 たた、魚のずりすぎにより、䞖界的に持獲量が枛っおきおいる。魚の保護もあり、䞖界的に持獲の制限が厳しくなっおきおいる。 このような持獲の厳しさがあるので、ずる持業よりも育おる持業ずしお、逊殖ようしょくや、栜培持業さいばい ぎょぎょうが重芖されおいる。 日本の近海は、暖流ず寒流がぶ぀かる海域であり、良い持堎になっおいる。 === 甚語解説 === ==== 逊殖 ==== [[File:Abalone-farm1web.jpg|thumb|300px|right|アワビの逊殖。撮圱先の囜名は䞍明]] 逊殖ずは、いけす などで魚や貝などを育おお、あずで食料などにするために、あずで取る仕事です。 カキずノリは、ほずんどが逊殖です。カキの逊殖は、広島県ひろしたわんの広島湟ひろしたわんや、宮城県みやぎけんの束島湟た぀したわんでの逊殖が有名です。ワカメも、逊殖が倚いです。 ハマチの逊殖や、マダむの逊殖なども、ありたす。ハマチやマダむをそだおる゚サは、むワシのすり身すりみなどです。このように、魚を逊殖するために、ほかの小さな魚が぀かわれる堎合がありたす。 逆に、逊殖が難しい魚もいたす。マグロは逊殖が難しいのです。マグロは動きたわるので、いけす に ぶ぀かりやすく、傷぀いおしたい、逊殖がむずかしいのです。 逊殖がしやすい氎産物は、ワカメや、カキのような貝など、あたり動かない生き物です。 逊殖は海だけでなく、川や湖でも行われたす。うなぎの逊殖が、静岡県の浜名湖はたなこで有名ゆうめいです。 ==== 栜培持業 ==== 「いけす」や、持業センタヌなどで、卵たたごを皚魚ちぎょになるたでそだおお、さらにある皋床おいどの倧きさになるたで育おおそだおおから、魚を海に攟しお、その魚をずる持業です。魚の数をふやすために、このように、たたごをそだおる方法が、おこなわれおいたす。自然の海では、ほずんどの卵たたごは、ほかの魚にたべられおしたい、卵から皚魚にかえるこずができないから、です。 サケの栜培持業が有名です。マダむも、栜培持業がされおいたす。 他にも、ヒラメ・カレむなどの魚や、クルマ゚ビ や むセ゚ビ や ケガニ などの甲殻類こうかくるい、サザ゚ や アワビ などの貝類かいるいなど、各地で、栜培持業がされおいたす。 ==== 沿岞持業ず沖合持業ず遠掋持業 ==== * 沿岞持業えんがん ぎょぎょう 陞から近い海で日垰りで行ける堎所おいど、持りょうをするこずを、沿岞持業えんがん ぎょぎょうず蚀いたす。沿岞持業のうち、海岞に近い堎所で持をするこずを 近海持業きんかいぎょぎょう ずいいたす。小型の持船ぎょせんで行くこずが倚いです。 * 沖合持業おきあい ぎょぎょう 持船で行くのに数日ほど掛かる距離の、日本の近海のこずを、日本の沖合おきあいず蚀いたす。日本の沖合で、持を数日かけお行うこずを、沖合持業おきあい ぎょぎょうず蚀いたす。䞭型以䞊の持船で行くこずが倚いです。 [[File:Long liner in Cook Strait, New Zealand 1988.jpg|thumb|right|220px|遠掋持業えんようぎょぎょうを行うおこなう、日本のむカ釣り持船<br />ニュヌゞヌランドのクック海峡クックかいきょうにお。]] * 遠掋持業 沖合よりも遠い北倪平掋の海や、南倪平掋、倧西掋やアフリカ近海などの、日本から遠い海で持をするこずを、遠掋持業えんよう ぎょぎょうず蚀いたす。持の期間は、数カ月ちかく続きたす。倧型の持船で行くこずが倚いです。冷凍蚭備などの敎った倧型の持船が必芁です。 [[Category:䞭孊校地理|せかいずくらぞおみたにほん のうりんすいさんきよう]] [[カテゎリ:蟲業]]
2014-06-05T15:48:33Z
2023-07-17T09:04:45Z
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䞭孊校瀟䌚 地理/䞖界ず比べおみた日本 工業
日本の工業 日本の工業技術はアメリカやドむツずもならび、䞖界でも有数の高床な工業技術を持った工業囜である。 しかし、近幎では倧韓民囜や䞭華人民共和囜、東南アゞア諞囜でも工業化が進んでいる。䞭囜など、これら新興の工業囜は、賃金の安さを利甚しお、倚くの仕事を取っお、工業補品を生産をしおいる。 そのため、いく぀かの業皮では、日本から工堎がほずんどなくなる産業の空掞化が進んだ。 新興工業囜の賃金の安い囜の工業に察抗するため、ペヌロッパやアメリカ、日本など前々から工業囜だった囜は、技術力の高い補品を開発しお新興工業囜では䜜れない補品を生産し、差別化を図っおいる。 たた、先進工業囜どうしでも工業の競争がある。䞭囜や東南アゞアなどの賃金の安い囜に、日本やアメリカやドむツなど工業先進囜が工堎を進出させるのも、より安い䟡栌で補品を぀くるこずで先進工業囜どうしの経枈競争に勝぀ためである。このため、䞭囜や東南アゞアの工堎は、新興の工業囜ず蚀っおも、ペヌロッパ䌁業や日本䌁業、アメリカ䌁業など先進工業囜の䌁業の支揎を受けおおり、新興工業囜の工堎の技術力は高い堎合もある。 日本で工業が盛んな地域は、䞻に倪平掋偎の平野郚に倚い。関東地方の倪平掋偎から、瀬戞内海、北九州にかけおの地垯で工業がさかんであり、これらの地垯をたずめお 倪平掋ベルト ず呌ばれおいる。 日本では、1970幎ごろから、工業の囜際競争が厳しさを増し、そのため、単玔な技術で䜜られる補品の工堎は、賃金の安い海倖に移っおいった。 日本の補造業では、石油危機の反省から、省゚ネルギヌ化の研究開発が進み、省゚ネ補品が増えた。 倪平掋ベルトずよばれる日本列島の倪平掋偎の臚海郚に倚い工業地垯を䞭心に、明治時代の工業は発展しおきた。倪平掋ベルトの䞭にある、䞭京工業地垯 ず阪神工業地垯 ず京浜工業地垯 を珟圚では、 <span style="䞉倧工業地垯ずいう。 䞭京工業地垯は愛知県の名叀屋を䞭心ずした工業地垯である。阪神工業地垯は倧阪や兵庫を䞭心ずした工業地垯である。京浜工業地垯は、東京や神奈川を䞭心ずした工業地垯である。 生産額は䞭京工業地垯が最も倚く、぀いで阪神が2番目の生産額で、京浜は3番目の生産額である(2019幎)。 昔は北九州をふくめお䞭京・阪神・京浜・北九州を四倧工業地垯ず蚀っおきた。しかし、近幎、北九州の生産量が萜ちおきおいるので、北九州をはずしお、䞭京・阪神・京浜を䞉倧工業地垯ず呌んでいる。 日本では、第二次䞖界倧戊の前たでは、倩然繊維の補品の茞出などの繊維工業が日本の䞻芁な工業であった。 しかし戊埌、朝鮮戊争による特需景気を日本経枈は経隓したあず、賃金の安い䞭囜(䞭華人民共和囜)や東南アゞアなどの倖囜に工堎を移転させたこずやナむロンなどの化孊繊維の発明によっお、繊維工業の割合は䜎䞋した。 1960幎代の高床経枈成長のころから、機械工業がさかんになった(電子機械もふくむ)。 2014幎の珟圚でも軜工業のなかでは機械工業がさかんである。自動車などの茞送甚機械の生産が、機械工業の䞭ではもっずも倚い(2014幎)。 日本には、資源が乏しく、倖囜から原料などを倚く茞入しおいる。 このように倖囜から原料を茞入し、日本囜内で加工しお工業補品にしお、その工業補品を倖囜に茞出するこずで倖貚をかせぐ貿易の方法を 加工貿易 ずいう。日本にずっお、加工貿易は倖貚を獲埗したり、工業力を発展させるたりするためにも必芁な方法である。 なお、珟圚では、日本囜内で補品を䜜るだけでなく、アメリカなど倖囜にも日本䌁業の工堎が進出しおおり、珟地の囜の人などを雇っお生産しお、その地域の消費者に販売しおいる。ペヌロッパでも同様に、日本䌁業の工堎などが進出しおおり、珟地生産しおいる。 日本からも、人件費の安い倖囜(東南アゞアなど)に生産工堎をう぀す動きがあるが、その結果、囜内の工堎の仕事が枛り、囜内の生産力が䞋がるずいう「産業の空掞化」が起きおいる。 たた、倖囜に工堎を䜜るず、日本囜内の工堎で぀ちかわれた生産ノりハりも倖囜の劎働者に教えるこずになるので、倖囜に技術ノりハりが流出するずいう 技術流出も、問題になっおいる。 補鉄業や造船業などのように、倧きな蚭備で、ずおも重い補品を぀くる工業を 重工業ずいう。自動車産業や粟密機械、電子機械も、重工業に含める。 石油の粟補などを぀うじお、プラスチックや薬品などを䜜る工業を化孊工業ずいう。重工業ず合わせお、 重化孊工業 ず蚀う。 繊維工業や食品産業や印刷業などのように、比范的、軜い補品を䜜る工業を 軜工業ずいう。 日本の工業の内蚳は、重化孊工業が 箄70% である(2008幎)。軜工業は 箄30% である。 1960幎代の高床経枈成長のころから、重化孊工業がさかんになり、2014幎の珟圚でも重化孊工業が倧きな割り合いを占める。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "日本の工業", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "日本の工業技術はアメリカやドむツずもならび、䞖界でも有数の高床な工業技術を持った工業囜である。 しかし、近幎では倧韓民囜や䞭華人民共和囜、東南アゞア諞囜でも工業化が進んでいる。䞭囜など、これら新興の工業囜は、賃金の安さを利甚しお、倚くの仕事を取っお、工業補品を生産をしおいる。 そのため、いく぀かの業皮では、日本から工堎がほずんどなくなる産業の空掞化が進んだ。", "title": "䞖界の工業ず日本の工業" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "新興工業囜の賃金の安い囜の工業に察抗するため、ペヌロッパやアメリカ、日本など前々から工業囜だった囜は、技術力の高い補品を開発しお新興工業囜では䜜れない補品を生産し、差別化を図っおいる。", "title": "䞖界の工業ず日本の工業" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "たた、先進工業囜どうしでも工業の競争がある。䞭囜や東南アゞアなどの賃金の安い囜に、日本やアメリカやドむツなど工業先進囜が工堎を進出させるのも、より安い䟡栌で補品を぀くるこずで先進工業囜どうしの経枈競争に勝぀ためである。このため、䞭囜や東南アゞアの工堎は、新興の工業囜ず蚀っおも、ペヌロッパ䌁業や日本䌁業、アメリカ䌁業など先進工業囜の䌁業の支揎を受けおおり、新興工業囜の工堎の技術力は高い堎合もある。", "title": "䞖界の工業ず日本の工業" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "日本で工業が盛んな地域は、䞻に倪平掋偎の平野郚に倚い。関東地方の倪平掋偎から、瀬戞内海、北九州にかけおの地垯で工業がさかんであり、これらの地垯をたずめお 倪平掋ベルト ず呌ばれおいる。", "title": "䞖界の工業ず日本の工業" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "日本では、1970幎ごろから、工業の囜際競争が厳しさを増し、そのため、単玔な技術で䜜られる補品の工堎は、賃金の安い海倖に移っおいった。 日本の補造業では、石油危機の反省から、省゚ネルギヌ化の研究開発が進み、省゚ネ補品が増えた。", "title": "䞖界の工業ず日本の工業" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "倪平掋ベルトずよばれる日本列島の倪平掋偎の臚海郚に倚い工業地垯を䞭心に、明治時代の工業は発展しおきた。倪平掋ベルトの䞭にある、䞭京工業地垯 ず阪神工業地垯 ず京浜工業地垯 を珟圚では、 <span style=\"䞉倧工業地垯ずいう。", "title": "䞖界の工業ず日本の工業" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "䞭京工業地垯は愛知県の名叀屋を䞭心ずした工業地垯である。阪神工業地垯は倧阪や兵庫を䞭心ずした工業地垯である。京浜工業地垯は、東京や神奈川を䞭心ずした工業地垯である。", "title": "䞖界の工業ず日本の工業" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "生産額は䞭京工業地垯が最も倚く、぀いで阪神が2番目の生産額で、京浜は3番目の生産額である(2019幎)。", "title": "䞖界の工業ず日本の工業" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "昔は北九州をふくめお䞭京・阪神・京浜・北九州を四倧工業地垯ず蚀っおきた。しかし、近幎、北九州の生産量が萜ちおきおいるので、北九州をはずしお、䞭京・阪神・京浜を䞉倧工業地垯ず呌んでいる。", "title": "䞖界の工業ず日本の工業" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "日本では、第二次䞖界倧戊の前たでは、倩然繊維の補品の茞出などの繊維工業が日本の䞻芁な工業であった。", "title": "工業の倉化の歎史" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "しかし戊埌、朝鮮戊争による特需景気を日本経枈は経隓したあず、賃金の安い䞭囜(䞭華人民共和囜)や東南アゞアなどの倖囜に工堎を移転させたこずやナむロンなどの化孊繊維の発明によっお、繊維工業の割合は䜎䞋した。", "title": "工業の倉化の歎史" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "1960幎代の高床経枈成長のころから、機械工業がさかんになった(電子機械もふくむ)。", "title": "工業の倉化の歎史" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "2014幎の珟圚でも軜工業のなかでは機械工業がさかんである。自動車などの茞送甚機械の生産が、機械工業の䞭ではもっずも倚い(2014幎)。", "title": "工業の倉化の歎史" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "日本には、資源が乏しく、倖囜から原料などを倚く茞入しおいる。 このように倖囜から原料を茞入し、日本囜内で加工しお工業補品にしお、その工業補品を倖囜に茞出するこずで倖貚をかせぐ貿易の方法を 加工貿易 ずいう。日本にずっお、加工貿易は倖貚を獲埗したり、工業力を発展させるたりするためにも必芁な方法である。", "title": "工業の倉化の歎史" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "なお、珟圚では、日本囜内で補品を䜜るだけでなく、アメリカなど倖囜にも日本䌁業の工堎が進出しおおり、珟地の囜の人などを雇っお生産しお、その地域の消費者に販売しおいる。ペヌロッパでも同様に、日本䌁業の工堎などが進出しおおり、珟地生産しおいる。", "title": "工業の倉化の歎史" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "", "title": "工業の倉化の歎史" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "日本からも、人件費の安い倖囜(東南アゞアなど)に生産工堎をう぀す動きがあるが、その結果、囜内の工堎の仕事が枛り、囜内の生産力が䞋がるずいう「産業の空掞化」が起きおいる。", "title": "工業の倉化の歎史" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "たた、倖囜に工堎を䜜るず、日本囜内の工堎で぀ちかわれた生産ノりハりも倖囜の劎働者に教えるこずになるので、倖囜に技術ノりハりが流出するずいう 技術流出も、問題になっおいる。", "title": "工業の倉化の歎史" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "補鉄業や造船業などのように、倧きな蚭備で、ずおも重い補品を぀くる工業を 重工業ずいう。自動車産業や粟密機械、電子機械も、重工業に含める。 石油の粟補などを぀うじお、プラスチックや薬品などを䜜る工業を化孊工業ずいう。重工業ず合わせお、 重化孊工業 ず蚀う。", "title": "甚語" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "繊維工業や食品産業や印刷業などのように、比范的、軜い補品を䜜る工業を 軜工業ずいう。", "title": "甚語" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "日本の工業の内蚳は、重化孊工業が 箄70% である(2008幎)。軜工業は 箄30% である。 1960幎代の高床経枈成長のころから、重化孊工業がさかんになり、2014幎の珟圚でも重化孊工業が倧きな割り合いを占める。", "title": "甚語" } ]
日本の工業
日本の工業 == 䞖界の工業ず日本の工業 == 日本の工業技術はアメリカやドむツずもならび、䞖界でも有数の高床な工業技術を持った工業囜である。 しかし、近幎では倧韓民囜や䞭華人民共和囜、東南アゞア諞囜でも工業化が進んでいる。䞭囜など、これら新興の工業囜は、賃金の安さを利甚しお、倚くの仕事を取っお、工業補品を生産をしおいる。 そのため、いく぀かの業皮では、日本から工堎がほずんどなくなる産業の空掞化が進んだ。 新興工業囜の賃金の安い囜の工業に察抗するため、ペヌロッパやアメリカ、日本など前々から工業囜だった囜は、技術力の高い補品を開発しお新興工業囜では䜜れない補品を生産し、差別化を図っおいる。 たた、先進工業囜どうしでも工業の競争がある。䞭囜や東南アゞアなどの賃金の安い囜に、日本やアメリカやドむツなど工業先進囜が工堎を進出させるのも、より安い䟡栌で補品を぀くるこずで先進工業囜どうしの経枈競争に勝぀ためである。このため、䞭囜や東南アゞアの工堎は、新興の工業囜ず蚀っおも、ペヌロッパ䌁業や日本䌁業、アメリカ䌁業など先進工業囜の䌁業の支揎を受けおおり、新興工業囜の工堎の技術力は高い堎合もある。 日本で工業が盛んな地域は、䞻に倪平掋偎の平野郚に倚い。関東地方の倪平掋偎から、瀬戞内海、北九州にかけおの地垯で工業がさかんであり、これらの地垯をたずめお '''倪平掋ベルト''' ず呌ばれおいる。 日本では、1970幎ごろから、工業の囜際競争が厳しさを増し、そのため、単玔な技術で䜜られる補品の工堎は、賃金の安い海倖に移っおいった。 日本の補造業では、石油危機の反省から、省゚ネルギヌ化の研究開発が進み、省゚ネ補品が増えた。 * 工業地垯 倪平掋ベルトずよばれる日本列島の倪平掋偎の臚海郚に倚い工業地垯を䞭心に、明治時代の工業は発展しおきた。倪平掋ベルトの䞭にある、䞭京工業地垯 ず阪神工業地垯 ず京浜工業地垯 を珟圚では、 <span style="䞉倧工業地垯ずいう。 䞭京工業地垯は愛知県の名叀屋を䞭心ずした工業地垯である。阪神工業地垯は倧阪や兵庫を䞭心ずした工業地垯である。京浜工業地垯は、東京や神奈川を䞭心ずした工業地垯である。 生産額は䞭京工業地垯が最も倚く、぀いで阪神が番目の生産額で、京浜は番目の生産額である<ref>工業地域たで含めるず、京浜工業地垯は瀬戞内工業地域・北関東工業地域に次ぐ、第五䜍ずなっおいる。</ref>(2019幎)。 昔は北九州をふくめお䞭京・阪神・京浜・北九州を{{ruby|四倧工業地垯|よんだい こうぎょうちたい}}ず蚀っおきた。しかし、近幎、北九州の生産量が萜ちおきおいるので、北九州をはずしお、䞭京・阪神・京浜を䞉倧工業地垯ず呌んでいる。 == 工業の倉化の歎史 == 日本では、第二次䞖界倧戊の前たでは、倩然繊維の補品の茞出などの繊維工業が日本の䞻芁な工業であった。 しかし戊埌、朝鮮戊争による特需景気を日本経枈は経隓したあず、賃金の安い䞭囜䞭華人民共和囜や東南アゞアなどの倖囜に工堎を移転させたこずやナむロンなどの化孊繊維の発明によっお、繊維工業の割合は䜎䞋した。 :※ 朝鮮戊争の「特需」ずくじゅずは、朝鮮戊争のずきに日本がアメリカ軍から倧量の物資の泚文をうけたために日本が奜景気になったこずである。 ::※ 䞭孊瀟䌚科の歎史分野でも第二次䞖界倧戊埌の歎史の分野で「特需」に぀いお習うので、深入りしなくおいい。 1960幎代の高床経枈成長のころから、機械工業がさかんになった電子機械もふくむ。 2014幎の珟圚でも軜工業のなかでは機械工業がさかんである。自動車などの茞送甚機械の生産が、機械工業の䞭ではもっずも倚い2014幎。  * {{ruby|加工貿易|かこう がうえき}} 日本には、資源が乏しく、倖囜から原料などを倚く茞入しおいる。 このように倖囜から原料を茞入し、日本囜内で加工しお工業補品にしお、その工業補品を倖囜に茞出するこずで倖貚をかせぐ貿易の方法を <span style="color:Brown"><big>加工貿易</big></span> ずいう。日本にずっお、加工貿易は倖貚を獲埗したり、工業力を発展させるたりするためにも必芁な方法である。 なお、珟圚では、日本囜内で補品を䜜るだけでなく、アメリカなど倖囜にも日本䌁業の工堎が進出しおおり、珟地の囜の人などを雇っお生産しお、その地域の消費者に販売しおいる。ペヌロッパでも同様に、日本䌁業の工堎などが進出しおおり、珟地生産しおいる。 * 産業の空掞化 日本からも、人件費の安い倖囜東南アゞアなどに生産工堎をう぀す動きがあるが、その結果、囜内の工堎の仕事が枛り、囜内の生産力が䞋がるずいう「産業の空掞化」が起きおいる。 たた、倖囜に工堎を䜜るず、日本囜内の工堎で぀ちかわれた生産ノりハりも倖囜の劎働者に教えるこずになるので、倖囜に技術ノりハりが流出するずいう {{ruby|技術流出|ぎじゅ぀ りゅうしゅ぀}}も、問題になっおいる。 == 甚語 == === 重工業ず軜工業 === * {{ruby|重工業|じゅうこうぎょう}} 補鉄業や造船業などのように、倧きな蚭備で、ずおも重い補品を぀くる工業を <big>{{ruby|重工業|じゅうこうぎょう}}</big>ずいう。自動車産業や粟密機械、電子機械も、重工業に含める。 石油の粟補などを぀うじお、プラスチックや薬品などを䜜る工業を化孊工業ずいう。重工業ず合わせお、 {{ruby|重化孊工業|じゅうかがくこうぎょう}} ず蚀う。 * {{ruby|軜工業|けいこうぎょう}} 繊維工業や食品産業や印刷業などのように、比范的、軜い補品を䜜る工業を <big>軜工業</big>ずいう。 日本の工業の{{ruby|内蚳|うちわけ}}は、重化孊工業が 箄70% である2008幎。軜工業は 箄30% である。 1960幎代の高床経枈成長のころから、重化孊工業がさかんになり、2014幎の珟圚でも重化孊工業が倧きな割り合いを占める。 ==泚== <references/> [[Category:䞭孊校地理|せかいずくらぞおみたにほん こうきよう]]
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2022-10-17T05:01:15Z
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䞭孊校瀟䌚 地理/民族ず蚀語
ペヌロッパ系の癜人や、アフリカ系の黒人などを、肌の色などの、遺䌝的な違いを人皮ず蚀いたす。 人皮ず民族ずは、ちがいたす。 たずえば私たち日本人の人皮は、東掋系の人皮であり、肌の色が「黄色い」ず蚀われる黄色人皮(おうしょく じんしゅ)であり、アゞア系の人皮であり、モンゎロむド (英: Mongoloid) ず蚀われる人皮であるこずが分かっおいたす。 ですが、東掋のほかの囜々(たずえば䞭囜や韓囜など)ずは、日本人は民族が違いたす。䞭囜や韓囜の倚くの人皮は、黄色人皮ですし、アゞア系の人皮ですが、蚀語も生掻様匏も、日本ずは、倧きく異なりたす。 この日本ず韓囜、䞭囜ずの違いは、おもに民族による違いです。 民族どうしの区別は、蚀語や宗教や生掻様匏などの文化的な特城から、それぞれの民族を区別されたす。 民族は、䞀぀の囜に、かならずしも䞀぀の民族ずは、かぎりたせん。たずえばアメリカ合衆囜は、癜人や黒人やむンディアンなどの倚くの人皮からなり、たた倚くの民族からなる倚民族囜家(たみんぞく こっか、英:multiracial nation など)です。 たずえば䞭囜(䞭華人民共和囜)も、挢民族やりむグル族、モンゎル族、チベット族、ミャオ(苗)族、朝鮮族、ホむ(回)族、チョワン(壮)族などをはじめ、合蚈で50以䞊もの民族からなる倚民族囜家です。 ただ、䞭囜の人皮は、倚くの民族は、ほが東掋系の黄色人皮です。このように、民族が違っおいおも、人皮は近いこずもありたす。 いっぜう、䞀぀の民族がその囜の人口のほずんどを占めおいる囜を、単䞀民族囜家(英:racially homogeneous nation 、homogeneous state など)ず蚀いたす。 実は、珟代では、亀通の発達や、貿易などによる経枈のグロヌバル化や、囜際協調などにより、どの囜でも少数は、倖囜から来た民族など異民族(いみんぞく)がいるので、ほずんどの囜の民族構成は倚民族です。蚀葉通りの意味での「単䞀民族」な囜家は、珟代では、ほが、ありたせん。 日本も、人口の倧半は、ほが「倧和民族」(やたず みんぞく)などず蚀われる民族ですが、北海道の先䜏民のアむヌ系の諞民族もあり、たた沖瞄には琉球系の諞民族がいたした。これら各地の先䜏民ずは別に、明治時代以降に、日本が朝鮮半島の韓囜(圓時は倧韓垝囜)を䜵合したので、その関係から、倚くの韓囜系・朝鮮系の民族が日本に移䜏たたは連れお来られ、今でも日本で生掻をし぀づけおいたす。 厳密な意味での単䞀民族囜家は少ないですが、䞭囜やアメリカなどの「倚民族囜家」ず比べる堎合に䟿利な蚀葉なので、実甚的には「単䞀民族囜家」ずいう蚀葉が䜿われたす。 このような事情から、過去に日本で政治家や評論家などが「日本は単䞀民族囜家」などのような内容の発蚀する堎合もありたした。そしお、その発蚀に察立する政治家や評論家が反発し「日本にはアむヌ民族などもあり、単䞀民族囜家ではない。少数民族ぞの差別発蚀である。」などのような内容で批刀するこずもありたした。 公甚語は、必ずしも、䞀぀の囜家に䞀぀だけずはかぎりたせん。たずえばペヌロッパ州のスむスでは、ドむツ語、フランス語、むタリア語、ロマンシュ語の4぀の公甚語がありたす。 䞖界では、英語が囜際的な掻動の堎所で、倚くの囜で䜿われおいたす。アメリカ合衆囜やむンドやニュヌゞヌランドやオヌストラリアなど、か぀おむギリスの怍民地だった囜では、英語が公甚語に䜿われおいる囜が倚いです。 このほか、囜際連合の公甚語では、英語・ロシア語・フランス語・アラビア語・䞭囜語の5぀の蚀語が、囜際連合の公甚語になっおいたす。 たた、南アメリカ州や䞭倮アメリカのカリブ海の諞囜では、か぀おスペむンの怍民地だった囜が倚く、そのためスペむン語が公甚語ずしお今でも䜿われおいる囜が倚いです。
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2014-06-06T06:43:21Z
2024-02-06T02:36:06Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E7%A4%BE%E4%BC%9A_%E5%9C%B0%E7%90%86/%E6%B0%91%E6%97%8F%E3%81%A8%E8%A8%80%E8%AA%9E
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䞭孊校瀟䌚 地理/䞖界ず比べおみた日本 亀通・通信・貿易
珟圚(2019幎)䞖界的には、石炭・鉄鉱石など鉱産資源の茞送や、自動車など倧きい工業補品の茞出入には、コンテナ船やタンカヌなどによる海䞊茞送<(かいじょう ゆそう)が甚いられる事が倚い。18䞖玀末から、産業革呜により蒞気船や鉄道などが発明され、茞送は鉄道が芇暩を握っおいた。だが自由貿易が掻発化し茞送は鉄道から船舶による海䞊茞送に移っおいった。 海䞊茞送だず、時間は掛かるが、䜎䟡栌で倧量に茞送するこずが可胜である。 航空茞送(こうくう ゆそう)は、囜際間の人の茞送や、軜い電子機噚などの茞送に甚いられる。日本では囜土が狭いため航空茞送は貚物がおもだが、アメリカ合衆囜やロシア連邊では囜土が広く鉄道や自動車での移動が珟実的ではないため航空茞送は䞻に旅客で甚いられおいる。 日本では、第二次倧戊埌の高床経枈成長期に、倧郜垂間を぀なぐ高速道路が敎備され始めた。高速道路沿いに、倧きな工堎が進出するこずもあった。補品の茞送の䟿利さのためである。たた、新幹線など、鉄道の高速化も起きた。 戊埌の自動車の普及もあり、日本の亀通網は高速化しおいき、移動や茞送にかかる時間は短瞮しおいった。 日本の陞䞊での貚物茞送は、自動車による運送が䞭心である。高床経枈成長の以降から、珟圚(2019幎)たで、陞䞊茞送の䞭心は自動車茞送である。日本では鉄道が広く普及しおいるが、鉄道による貚物茞送はあたり甚いられおいない。日本の鉄道は、おもに人間の茞送が䞭心である。 日本では、少子化や䞍景気などにより過疎地域などの人口の枛少しおいる。そのような地域では、利甚者が枛少し利益が出なくなったため鉄道路線やバス路線が廃止されおいる。 䞖界の通信では、むンタヌネット(英: Internet)が発達しおいる。コンピュヌタの技術や、むンタヌネットの技術などのこずを、IT(情報技術、アむティヌ、Information Technology)ずいう。 むンタヌネットによっお、海倖の情報も、簡単に調べられるようになった。たた、むンタヌネットを利甚した通信販売など「オンラむン・ショッピング」などず蚀われる商取匕も、さかんである。パ゜コンで通信メヌルをやりずりできる 電子メヌルも、むンタヌネットを利甚しおいる。 むンタヌネットの通信ケヌブルは、光ファむバヌなどのケヌブル線である。日本は海掋囜なので、囜際間の通信は、通信衛星や海底ケヌブル(英:submarine cable)で通信しおる。 むンタヌネットは、先進囜を䞭心に普及しおいる。発展途䞊囜では、むンタヌネットの蚭備が高䟡なこずもあり、むンタヌネットの普及は遅れおいる。 携垯電話では、固定電話ずちがい、電話線を匵りめぐらす必芁がないため、アフリカなどの発展途䞊囜でも携垯電話が普及しおいる。 日本囜内の倖囜人の数は250䞇人以䞊である。(2019幎) 囜際協調の時代なので、各囜ずも、各民族ずも、おたがいに盞手の囜を尊重しあうこずが必芁だろう。 茞出額が茞入額より倧きい堎合を 貿易黒字(がうえき くろじ)ずいう。 茞入額が茞出額を䞊回っおる堎合を 貿易赀字(がうえき あかじ)ずいう。 1960幎代ごろから、日本からの茞出品で、せんい補品・カラヌテレビ・自動車・半導䜓電子郚品などが倚く茞出され、アメリカの補造業が䞍振になり、アメリカず日本ずの貿易摩擊(がうえき たさ぀)が起きた。 アメリカは日本に茞出の芏制を、もずめた。 日本の自動車産業などは、アメリカに珟地工堎を進出させお、珟地工堎で生産するこずで、アメリカぞの茞出を枛らし぀぀も、商売を぀づけた。 アメリカず䞭囜が、倧きな貿易盞手。 日本から倖囜ぞの茞出では、アメリカぞの茞出、䞭囜(䞭華人民共和囜のこず)ぞの茞出、韓囜(倧韓民囜のこず)ぞの茞出、台湟ぞの茞出が倚い。 倖囜から日本ぞの茞入は、䞭囜からの茞入、アメリカからの茞入、オヌストラリアからの茞入が倚い。
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== 茞送 == 珟圚2019幎䞖界的には、石炭・鉄鉱石など鉱産資源の茞送や、自動車など倧きい工業補品の茞出入には、'''コンテナ船'''やタンカヌなどによる海䞊茞送<かいじょう ゆそうが甚いられる事が倚い。18䞖玀末から、産業革呜により蒞気船や鉄道などが発明され、茞送は鉄道が芇暩を握っおいた。だが自由貿易が掻発化し茞送は鉄道から船舶による海䞊茞送に移っおいった。 <span style="font-size: large;">海䞊茞送</span>だず、時間は掛かるが、䜎䟡栌で倧量に茞送するこずが可胜である。 <span style="font-size: large;">航空茞送</span>こうくう ゆそうは、囜際間の人の茞送や、軜い電子機噚などの茞送に甚いられる。日本では囜土が狭いため航空茞送は貚物がおもだが、アメリカ合衆囜やロシア連邊では囜土が広く鉄道や自動車での移動が珟実的ではないため航空茞送は䞻に旅客で甚いられおいる。 日本では、第二次倧戊埌の高床経枈成長期に、倧郜垂間を぀なぐ高速道路が敎備され始めた。高速道路沿いに、倧きな工堎が進出するこずもあった。補品の茞送の䟿利さのためである。たた、新幹線など、鉄道の高速化も起きた。 戊埌の自動車の普及もあり、日本の亀通網は高速化しおいき、移動や茞送にかかる時間は短瞮しおいった。 日本の陞䞊での貚物茞送は、自動車による運送が䞭心である。高床経枈成長の以降から、珟圚2019幎たで、陞䞊茞送の䞭心は自動車茞送である。日本では鉄道が広く普及しおいるが、鉄道による貚物茞送はあたり甚いられおいない。日本の鉄道は、おもに人間の茞送が䞭心である。 日本では、少子化や䞍景気などにより過疎地域などの人口の枛少しおいる。そのような地域では、利甚者が枛少し利益が出なくなったため鉄道路線やバス路線が廃止されおいる。 == 通信 == 䞖界の通信では、'''むンタヌネット'''英: Internetが発達しおいる。コンピュヌタの技術や、むンタヌネットの技術などのこずを、IT情報技術、アむティヌ、Information Technologyずいう。 むンタヌネットによっお、海倖の情報も、簡単に調べられるようになった。たた、むンタヌネットを利甚した通信販売など「オンラむン・ショッピング」などず蚀われる商取匕も、さかんである。パ゜コンで通信メヌルをやりずりできる 電子メヌルも、むンタヌネットを利甚しおいる。 むンタヌネットの通信ケヌブルは、光ファむバヌなどのケヌブル線である。日本は海掋囜なので、囜際間の通信は、通信衛星や海底ケヌブル英submarine cableで通信しおる。 むンタヌネットは、先進囜を䞭心に普及しおいる。発展途䞊囜では、むンタヌネットの蚭備が高䟡なこずもあり、むンタヌネットの普及は遅れおいる。 *アフリカや南米での携垯電話。 携垯電話では、固定電話ずちがい、電話線を匵りめぐらす必芁がないため、アフリカなどの発展途䞊囜でも携垯電話が普及しおいる。 == 䞖界の結び぀き == === 䞖界ず日本の結び぀き === 日本囜内の倖囜人の数は250䞇人以䞊である。2019幎 囜際協調の時代なので、各囜ずも、各民族ずも、おたがいに盞手の囜を尊重しあうこずが必芁だろう。 == 貿易の甚語 == === 貿易黒字、貿易赀字 === 茞出額が茞入額より倧きい堎合を <big>貿易黒字</big>がうえき くろじずいう。 :貿易黒字 茞出額  茞入額 茞入額が茞出額を䞊回っおる堎合を <big>貿易赀字</big>がうえき あかじずいう。 :貿易赀字 茞入額  茞出額 {{clear}} === 貿易摩擊 === * アメリカずの日米貿易摩擊にちべい がうえき たさ぀ 1960幎代ごろから、日本からの茞出品で、せんい補品・カラヌテレビ・自動車・半導䜓電子郚品などが倚く茞出され、アメリカの補造業が䞍振になり、アメリカず日本ずの<big>貿易摩擊</big>がうえき たさ぀が起きた。 アメリカは日本に茞出の芏制を、もずめた。 日本の自動車産業などは、アメリカに珟地工堎を進出させお、珟地工堎で生産するこずで、アメリカぞの茞出を枛らし぀぀も、商売を぀づけた。 === 珟状 === アメリカず䞭囜が、倧きな貿易盞手。 日本から倖囜ぞの茞出では、アメリカぞの茞出、䞭囜䞭華人民共和囜のこずぞの茞出、韓囜倧韓民囜のこずぞの茞出、台湟ぞの茞出が倚い。 倖囜から日本ぞの茞入は、䞭囜からの茞入、アメリカからの茞入、オヌストラリアからの茞入が倚い。 [[Category:䞭孊校地理|せかいずくらぞおみたにほん こう぀う぀うしんほうえき]]
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2022-10-12T02:03:38Z
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䞭孊校瀟䌚 地理/日本の諞地域 九州地方
Main Page > 小孊校・䞭孊校・高等孊校の孊習 > 䞭孊校の孊習 > 䞭孊校瀟䌚 > 䞭孊校瀟䌚 地理 > 䞭孊校瀟䌚 地理/日本の諞地域 九州地方 䞭孊校瀟䌚 地理/日本の諞地域 九州地方では、九州地方に぀いお孊習したす。 九州の人口: 箄1400䞇人 (2014幎) 、日本党人口の玄11% 九州の面積: 箄4侇4468 km、囜土の玄12% 県庁所圚地:犏岡垂 博倚なども有名です。 県庁所圚地:䜐賀垂 県庁所圚地:長厎垂 県庁所圚地:熊本垂 県庁所圚地:倧分垂 県庁所圚地:宮厎垂 県庁所圚地:鹿児島垂 県庁所圚地:那芇垂 地方党䜓の特城を捉え、関連づけお理解しよう。 九州地方は山が倚く、さらに火山も倚い。それゆえ、阿蘇山には䞖界最倧玚のカルデラがある。他にも、雲仙普賢岳や鹿児島湟の桜島などがある。九州南郚の土壌は、火山の噎出物 (倚くは火山灰) で出来たシラス台地が広がる。シラス台地は氎はけが良く氎持ちが悪いので、山肌などの斜面では、土砂くずれも発生しやすい䞊、氎を匵る必芁のある皲䜜にはあたり向かない。そのためシラス台地では、皲䜜に代わる蟲業ずしお畑䜜 (サツマむモなど・サツマむモの「サツマ」ずは鹿児島県の旧囜名) や畜産 (豚やにわずりなど) が行われおいる。いっぜう、北郚では、広い平野 (筑玫平野) ず豊かな氎資源 (筑埌川) を利甚し皲䜜もさかん (詳现は埌述) 。 火山が倚いこずもあり、火山の゚ネルギヌ源ずなるマグマを利甚した枩泉も倚い。䟋えば、倧分県別府垂の別府枩泉や倧分県由垃垂由垃岳の湯垃院など。地熱発電の開発も盛んで、倧分県の八䞁原など九州各地に地熱発電所がある。 火山の副産物か、防灜も発達した。雲仙普賢岳 (以䞋、雲仙岳) は1991幎の噎火の際、砕けた火山物質が高枩のたた早いスピヌドで山を䞋る 火砕流 (英:pyroclastic flow) によっお、倚くの被害が発生した。 前述したが、阿蘇山はカルデラ (英: caldera) ずいう火山の頂䞊がくがんだ地圢で有名。阿蘇山のカルデラの盎埄は20km近くもある。 韓囜や䞭囜などの倖囜に近い。それゆえ、長厎などは、貿易枯や枯町ずしお発達した。珟圚も韓囜や䞭囜からの芳光客に九州は人気。 沖瞄には明治時代たで琉球王囜が存圚し、江戞時代などは䞭継貿易で繁栄しおいた。 気候が枩暖。倏や秋には台颚の通り道になりやすい。降氎量が倚い (南郚はシラス台地のため、ある皋床氎はけは良いため、措氎などが起こりづらい) 。気候が枩暖なのは、南方にあるこずに加え、黒朮や察銬海流ずいった暖流が近くを通るからでもある。たた、九州は倪平掋に面しおいるため、南郚は冬でも比范的暖かい。いっぜう、九州北郚は、冬は日本海偎からの季節颚の圱響もあり、南郚ほど暖かくは無い。 前述のような枩暖な気候を生かした蟲業ずしお促成栜培が盛ん。宮厎平野では、きゅうりやピヌマンの促成栜培が盛んで、ビニヌルハりスなどで行われるこずも倚い。冬に行う促成栜培では、ボむラヌなどで暖房をするこずもある。 九州のその他の蟲業は、北郚ず南郚で特城が異なる。九州北郚、ずくに筑玫平野では、米䜜をし、米の収穫埌に小麊などを栜培する二毛䜜も行われる。九州南郚は前述したずおりシラス台地により氎持ちが悪いため、皲䜜には向いおおらず、代わりに畑䜜や畜産がさかんである。シラス台地の広がる鹿児島県の蟲業では、氎のあたり必芁ではないサツマむモや茶の生産が盛んである。九州南郚の畜産は、豚や ブロむラヌ (食甚の鶏) 、肉牛 などの畜産が盛ん。近幎の畜産業界の経枈競争では、倖囜産の安い肉に抌されおいるので、日本産の肉は、安党性などの品質の高さを売りにしおブランド化しおいる (䟋:「かごした黒豚」「阿蘇あか牛」など) 。 沖瞄県の諞島や、鹿児島県の離島など、南西諞島の亜熱垯の地域の蟲業では、パむナップルやサトりキビ、マンゎヌなどが栜培されおいる。宮厎県でも、近幎はマンゎヌなど南囜颚の蟲産物の栜培も盛ん。宮厎県はピヌマンやきゅうりなどの促成栜培や、ダむコンの栜培などが宮厎平野などで盛んである。 台颚の通り道になりやすいため、家屋は匷颚にそなえた䜜りになっおいる。沖瞄県などに、その特城的な家屋が芋られる。 犏岡県北九州垂を䞭心ずしお、犏岡県䞀垯には倧芏暡な工堎矀が芋られ北九州工業地垯ずいわれるこずがある。 この地に工業地垯が成立したきっかけは、明治時代に、官営の八幡補鉄所が、犏岡県の八幡村 (珟圚の北九州垂) に出来たこずであるが、これは、鉄鋌業に必芁な石炭、鉄鉱石及び石灰石の入手に適しおいた、すなわち、石炭は筑豊炭田、鉄鉱石は近接した䞭囜から茞入、石灰石は九州北郚から山口県で倧量に採掘されるずいう立地にあったこずによる。その他、セメント産業などの重化孊工業が盛んであった。 しかし、第二次倧戊埌には、東京、倧阪、名叀屋ずいった倧芏暡消費圏から遠いこずや、1960幎代以降、石炭は安䟡な茞入炭が䞻流ずなり、採炭業は衰え、九州各地にあった炭鉱はほずんどが閉山ずなるなど、立地状の優䜍性が䜎䞋したため、鉄鋌業にたよった北九州工業地垯の地䜍は䜎䞋しおいった。以降、自動車や電子機械などの機械工業に転身をするため、九州は1970幎ごろから、機械工業の䌁業の工堎を誘臎した (沖瞄県を陀く) 。 珟圚では北九州工業地域ず呌ばれるようになった。 そのため、近幎 (2019幎珟圚) でも、IC (集積回路) 工堎や自動車工堎が、各地にあり、九州は党囜的にも電子郚品の生産が、盛んな地域になっおいる。それゆえ、九州を シリコン アむランド ずいう。「シリコン」ずは、電子郚品に䜿われおいる材料の䞀皮であり、半導䜓ずいう材料の䞀皮である。 久留米 (犏岡県) ではゎム工業が盛んである。化孊工業も、臚海郚を䞭心に倧牟田垂 (犏岡県) や延岡垂 (宮厎県) 、氎俣垂 (熊本県) で盛んに行われおいる。倧分県は石油化孊工業を埗意ずする。造船なども長厎の䜐䞖保などで盛んである。 北九州垂には公害の反省で゚コタりンがあり、家電郚品のリサむクルや回収、倪陜光発電やバむオマスなどの新゚ネルギヌの導入などが行われおいる。 沖瞄は、江戞時代たでは、琉球ずいう、日本ずは別の囜だった。今の沖瞄のあたりが琉球王囜だったので、琉球王囜を沖瞄県のか぀おの名前のように蚀うこずがある。 琉球は、江戞時代に日本囜の領土になった。その埌、明治時代の廃藩眮県のずきに、琉球が沖瞄県になった。 第二次倧戊では、沖瞄では地䞊戊が繰り広げられた。倚くの沖瞄県民が犠牲になった。 第二次倧戊の埌、沖瞄は、アメリカ合衆囜に占領された。日本に沖瞄が返還されたのは1972幎のこず。ひめゆりの塔 (ひめゆりのずう) などの慰霊碑が建おられおいる。 沖瞄には、倚くのアメリカ軍の基地などの軍甚地がある。日本囜内にあるアメリカの軍甚地の70%ほどが、沖瞄県にある。 沖瞄のたわりの海は、さんご瀁が倚い。さんご瀁 (さんごしょう) は、浅い海底で成長し、枩かい海で成長する。 沖瞄県の蟲業では、パむナップルや さずうきび 、マンゎヌなども栜培されおいる。菊やランなどの、花を぀くっおいる蟲家もある。菊の電照栜培 (でんしょうさいばい) も行われおいる。沖瞄は枩かいので、冬でも花がよく育぀。 芳光業の割合が高く、芳光を䞭心に第䞉次産業の割合も高い。 䌁業ぞの消費者からの電話の問い合わせに受け答える コヌルセンタヌ が沖瞄では倚い。産業の誘臎のため、沖瞄県が誘臎したこずず、たた地方では賃金が安いため䌁業が地方にコヌルセンタヌを䜜ったためである。 沖瞄は、台颚が倚い。なので、䌝統的な家は、屋根が䜎い。 たた、そのような䌝統的な家は、颚を防ぐため、家の呚りには石垣 (いしがき) がある。たた、屋根は、瓊 (かわら) を 挆喰 (しっくい) で固めおある。 防颚林 (がうふうりん) も倚い。 最近では、コンクリヌト造りの家も倚い。このような新しい家の倚くは、屋根が平らで、家を䜎くするこずで、台颚の颚を受けにくくするためである。 沖瞄では、川が短く、すぐ海に流れおしたうので氎䞍足になりやすい。なので地䞋ダムを぀くっお氎を貯めたり、家庭に貯氎タンクをそなえる堎合もある。 化孊工堎の排氎にふくたれおいたメチル氎銀が原因でおきた病気。氎銀は猛毒 (もうどく) なので、この氎銀に汚染された氎を飲んだり、氎銀に汚染された海氎で育った魚や貝を食べたりするず、病気になる。䜓が氎銀におかされるず、神経现胞が砎壊され、手足がしびれたり、動かなくなる。 熊本県の氎俣 (みなたた) ずいう地域や、氎俣湟 (みなたたわん) の呚蟺で、1953幎ごろに新聞報道などで有名になった公害なので、氎俣病 (みなたたびょう) ず蚀う。 なお、有名になったのは1953幎ごろからだが、それ以前の1940幎代ごろから、氎俣病ずおがしき症䟋が知られおいる。 人間以倖にも、猫や鳥など、氎銀に汚染された魚を食べたり氎を飲んだりしたず思われる動物の䞍審死がいく぀もあり、圓初は、氎俣病の原因もよく分かっおいなかったので、しびれおいる猫が螊っお (おどっお) るようにも芋えたこずから、圓初は「猫おどり病」 (ねこおどりびょう) ずも蚀われた。 䜐賀県では、䌝統工芞の焌き物の、有田焌 (ありたやき) や䌊䞇里焌 (いたりやき) が有名である。 これら陶噚の技術は、戊囜時代〜安土桃山時代の豐臣秀吉の朝鮮出兵などで、朝鮮人の捕虜などを通しお、朝鮮半島から日本に技術が䌝わった。䜐賀県の有田焌 (ありたやき) 、鹿児島県の薩摩焌 (さ぀たやき) 、山口県の萩焌 (はぎやき) など。今では、その地方の特産品の䞀぀になっおいる。 日本で匥生時代ごろ、挢の皇垝の光歊垝 (こうぶおい) は、日本の奎囜王 (なのくにのおう、ぬこくおう) に金印 (きんいん) を授けたずいう。 金印は、江戞時代の1784幎に、今の犏岡県の博倚湟の志賀島 (しかのした) で発芋されおいる。金印の印の面には「挢委奎囜王」ず圫られおいる。「挢委奎囜王」の日本語での読みは「かん の わ のな こくおう」や「かん の わ の な の くに の おう」などず読む。 有明海 (ありあけかい) に面した筑玫平野では、江戞時代から干拓 (かんたく) によっお陞地が広げられおきた。有明海では、のり の逊殖などが、さかんである。干拓で埗られた陞地は、田畑や䜏宅地などになる。 有明海の䞀郚に諫早湟 (いさはやわん) がある。 1989幎より着工した諫早湟の干拓事業が、有明海党䜓を含んだ環境保党䞊の議論ずなっおいる。
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"しかし、第二次倧戊埌には、東京、倧阪、名叀屋ずいった倧芏暡消費圏から遠いこずや、1960幎代以降、石炭は安䟡な茞入炭が䞻流ずなり、採炭業は衰え、九州各地にあった炭鉱はほずんどが閉山ずなるなど、立地状の優䜍性が䜎䞋したため、鉄鋌業にたよった北九州工業地垯の地䜍は䜎䞋しおいった。以降、自動車や電子機械などの機械工業に転身をするため、九州は1970幎ごろから、機械工業の䌁業の工堎を誘臎した (沖瞄県を陀く) 。 珟圚では北九州工業地域ず呌ばれるようになった。", "title": "工業" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "そのため、近幎 (2019幎珟圚) でも、IC (集積回路) 工堎や自動車工堎が、各地にあり、九州は党囜的にも電子郚品の生産が、盛んな地域になっおいる。それゆえ、九州を シリコン アむランド ずいう。「シリコン」ずは、電子郚品に䜿われおいる材料の䞀皮であり、半導䜓ずいう材料の䞀皮である。", "title": "工業" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "久留米 (犏岡県) ではゎム工業が盛んである。化孊工業も、臚海郚を䞭心に倧牟田垂 (犏岡県) や延岡垂 (宮厎県) 、氎俣垂 (熊本県) で盛んに行われおいる。倧分県は石油化孊工業を埗意ずする。造船なども長厎の䜐䞖保などで盛んである。", "title": "工業" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "北九州垂には公害の反省で゚コタりンがあり、家電郚品のリサむクルや回収、倪陜光発電やバむオマスなどの新゚ネルギヌの導入などが行われおいる。", "title": "工業" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "沖瞄は、江戞時代たでは、琉球ずいう、日本ずは別の囜だった。今の沖瞄のあたりが琉球王囜だったので、琉球王囜を沖瞄県のか぀おの名前のように蚀うこずがある。", "title": "沖瞄県" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "琉球は、江戞時代に日本囜の領土になった。その埌、明治時代の廃藩眮県のずきに、琉球が沖瞄県になった。 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"paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "最近では、コンクリヌト造りの家も倚い。このような新しい家の倚くは、屋根が平らで、家を䜎くするこずで、台颚の颚を受けにくくするためである。", "title": "沖瞄県" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "沖瞄では、川が短く、すぐ海に流れおしたうので氎䞍足になりやすい。なので地䞋ダムを぀くっお氎を貯めたり、家庭に貯氎タンクをそなえる堎合もある。", "title": "沖瞄県" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "化孊工堎の排氎にふくたれおいたメチル氎銀が原因でおきた病気。氎銀は猛毒 (もうどく) なので、この氎銀に汚染された氎を飲んだり、氎銀に汚染された海氎で育った魚や貝を食べたりするず、病気になる。䜓が氎銀におかされるず、神経现胞が砎壊され、手足がしびれたり、動かなくなる。 熊本県の氎俣 (みなたた) ずいう地域や、氎俣湟 (みなたたわん) の呚蟺で、1953幎ごろに新聞報道などで有名になった公害なので、氎俣病 (みなたたびょう) ず蚀う。 なお、有名になったのは1953幎ごろからだが、それ以前の1940幎代ごろから、氎俣病ずおがしき症䟋が知られおいる。 人間以倖にも、猫や鳥など、氎銀に汚染された魚を食べたり氎を飲んだりしたず思われる動物の䞍審死がいく぀もあり、圓初は、氎俣病の原因もよく分かっおいなかったので、しびれおいる猫が螊っお (おどっお) るようにも芋えたこずから、圓初は「猫おどり病」 (ねこおどりびょう) ずも蚀われた。", "title": "氎俣病" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "䜐賀県では、䌝統工芞の焌き物の、有田焌 (ありたやき) や䌊䞇里焌 (いたりやき) が有名である。", "title": "䌝統工芞" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "これら陶噚の技術は、戊囜時代〜安土桃山時代の豐臣秀吉の朝鮮出兵などで、朝鮮人の捕虜などを通しお、朝鮮半島から日本に技術が䌝わった。䜐賀県の有田焌 (ありたやき) 、鹿児島県の薩摩焌 (さ぀たやき) 、山口県の萩焌 (はぎやき) など。今では、その地方の特産品の䞀぀になっおいる。", "title": "䌝統工芞" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "日本で匥生時代ごろ、挢の皇垝の光歊垝 (こうぶおい) は、日本の奎囜王 (なのくにのおう、ぬこくおう) に金印 (きんいん) を授けたずいう。 金印は、江戞時代の1784幎に、今の犏岡県の博倚湟の志賀島 (しかのした) で発芋されおいる。金印の印の面には「挢委奎囜王」ず圫られおいる。「挢委奎囜王」の日本語での読みは「かん の わ のな こくおう」や「かん の わ の な の くに の おう」などず読む。", "title": "倧陞ずの歎史" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "有明海 (ありあけかい) に面した筑玫平野では、江戞時代から干拓 (かんたく) によっお陞地が広げられおきた。有明海では、のり の逊殖などが、さかんである。干拓で埗られた陞地は、田畑や䜏宅地などになる。", "title": "干拓" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "有明海の䞀郚に諫早湟 (いさはやわん) がある。 1989幎より着工した諫早湟の干拓事業が、有明海党䜓を含んだ環境保党䞊の議論ずなっおいる。", "title": "干拓" } ]
Main Page > 小孊校・䞭孊校・高等孊校の孊習 > 䞭孊校の孊習 > 䞭孊校瀟䌚 > 䞭孊校瀟䌚 地理 > 䞭孊校瀟䌚 地理/日本の諞地域 九州地方 䞭孊校瀟䌚 地理/日本の諞地域 九州地方では、九州地方に぀いお孊習したす。
{{Pathnav|Main Page|小孊校・䞭孊校・高等孊校の孊習|䞭孊校の孊習|䞭孊校瀟䌚|䞭孊校瀟䌚 地理}} [[{{PAGENAME}}]]では、九州地方に぀いお孊習したす。 == 九州地方 == [[ファむル:Kyushu-jp.png|400px|thumb|九州地方の地図]] [[File:Sasebo Kujukushima Islands 2010-08.JPG|250px|left|thumb|長厎県の{{Ruby|[[w:九十九島|九十九島]]|くじゅうくした}}]] [[ファむル:Jomon Sugi 07.jpg|left|200px|thumb|鹿児島県屋久島の{{Ruby|瞄文杉|じょうもんすぎ}}]] 九州の人口 玄1400䞇人 (2014幎) 、日本党人口の玄11 九州の面積 玄4侇4468 km<sup>2</sup>、囜土の玄12 {{Clear}} === 各県に぀いお === ==== 犏岡県 ==== 県庁所圚地:犏岡垂 博倚なども有名です。 ==== 䜐賀県 ==== 県庁所圚地:䜐賀垂 ==== 長厎県 ==== 県庁所圚地:長厎垂 ==== 熊本県 ==== 県庁所圚地:熊本垂 ==== 倧分県 ==== 県庁所圚地:倧分垂 ==== 宮厎県 ==== 県庁所圚地:宮厎垂 ==== 鹿児島県 ==== 県庁所圚地:鹿児島垂 ==== 沖瞄県 ==== 県庁所圚地:{{Ruby|那芇|なは}}åž‚ [[ファむル:Naha Shuri Castle16s5s3200.jpg|thumb|center|300px|{{Ruby|銖里城|方蚀:スむ グスク・日本語読み:しゅりじょう }}。沖瞄県の那芇垂にある{{Ruby|'''守瀌門'''|しゅれいもん}}は、この沖瞄県が琉球王囜だったころに琉球囜の囜王が䜏んでいた銖里城ずいうグスク (「城」のこず、沖瞄方蚀) の正門のこず。銖里城は{{Ruby|䞖界遺産|せかいいさん}}に登録されおいるが、党焌しおしたった。銖里は今の那芇を衚す。]] {{clear}} == 九州党䜓の特城 == 地方党䜓の特城を捉え、関連づけお理解しよう。 === 山地や火山 === [[File:Sakurajima55.jpg|400px|thumb|left|鹿児島県{{Ruby|桜島|さくらじた}}。埡岳ずも呌ばれ、噎火湟に鎮座しおいる。]] [[ファむル:Yufuin Onsen -Musōen 02.jpg|thumb|250px|倧分県{{Ruby|由垃院|ゆふいん}}の枩泉。]] [[File:Yuhudake.jpg|thumb|250px|{{Ruby|由垃岳|ゆふだけ}}]] 九州地方は山が倚く、さらに火山も倚い。それゆえ、{{Ruby|阿蘇山|あそさん}}には䞖界最倧玚の[[w:カルデラ|カルデラ]]がある。他にも、{{Ruby|[[w:雲仙普賢岳|雲仙普賢岳]]|うんぜんふげんだけ}}や鹿児島湟の桜島などがある。九州南郚の土壌は、火山の噎出物 (倚くは火山灰) で出来た'''シラス台地'''が広がる。シラス台地は氎はけが良く氎持ちが悪いので、山肌などの斜面では、土砂くずれも発生しやすい䞊、氎を匵る必芁のある皲䜜にはあたり向かない。そのためシラス台地では、皲䜜に代わる蟲業ずしお畑䜜 (サツマむモなど・サツマむモの「サツマ」ずは鹿児島県の旧囜名) や畜産 (豚やにわずりなど) が行われおいる。いっぜう、北郚では、広い平野 ({{Ruby|[[w:筑玫平野|筑玫平野]]|぀くしぞいや}}) ず豊かな氎資源 ({{Ruby|[[w:筑埌川|筑埌川]]|ちくごがわ}}) を利甚し皲䜜もさかん (詳现は埌述) 。 火山が倚いこずもあり、火山の゚ネルギヌ源ずなるマグマを利甚した枩泉も倚い。䟋えば、倧分県別府垂の別府枩泉や倧分県由垃垂由垃岳の湯垃院など。[[w:地熱発電|地熱発電]]の開発も盛んで、倧分県の{{Ruby|八䞁原|はっちょうばる}}など九州各地に地熱発電所がある。 火山の副産物か、防灜も発達した。{{Ruby|雲仙普賢岳|うんぜんふげんだけ}} (以䞋、雲仙岳) は1991幎の噎火の際、砕けた火山物質が高枩のたた早いスピヌドで山を䞋る {{Ruby|火砕流|かさいりゅう}} (英pyroclastic flow) によっお、倚くの被害が発生した。 前述したが、阿蘇山は'''<big>[[w:カルデラ|カルデラ]]'''</big> (英: caldera) ずいう火山の頂䞊がくがんだ地圢で有名。阿蘇山のカルデラの盎埄は20km近くもある。 {{Clear}} === 倧陞ずの距離 === [[ファむル:Nagasaki-Glover-Garden-5415.jpg|thumb|left|250px|長厎県にある、グラバヌ邞。江戞時代に貿易商の{{Ruby|グラバヌ|英:Glover}}が䜏んでいた。]] [[File:JR Beetle2 2009.jpg|thumb|250px|犏岡垂ず韓囜の釜山を結ぶ高速船]] [[File:Kamigoto Oil Storage Company Oil Tank.JPG|thumb|left|200px|長厎県、{{Ruby|䞊五島|かみごずう}}の石油備蓄基地]] 韓囜や䞭囜などの倖囜に近い。それゆえ、長厎などは、貿易枯や枯町ずしお発達した。珟圚も韓囜や䞭囜からの芳光客に九州は人気。 沖瞄には明治時代たで琉球王囜が存圚し、江戞時代などは䞭継貿易で繁栄しおいた。 {{Clear}} === 気候 === 気候が枩暖。倏や秋には台颚の通り道になりやすい。降氎量が倚い (南郚はシラス台地のため、ある皋床氎はけは良いため、措氎などが起こりづらい) 。気候が枩暖なのは、南方にあるこずに加え、黒朮や察銬海流ずいった暖流が近くを通るからでもある。たた、九州は倪平掋に面しおいるため、南郚は冬でも比范的暖かい。いっぜう、九州北郚は、冬は日本海偎からの季節颚の圱響もあり、南郚ほど暖かくは無い。 {{clear}} == 蟲林氎産業 == === 蟲業・畜産業 === 前述のような枩暖な気候を生かした蟲業ずしお{{Ruby|'''促成栜培'''|そくせい さいばい}}が盛ん。宮厎平野では、きゅうりやピヌマンの促成栜培が盛んで、ビニヌルハりスなどで行われるこずも倚い。冬に行う促成栜培では、ボむラヌなどで暖房をするこずもある。 九州のその他の蟲業は、北郚ず南郚で特城が異なる。九州北郚、ずくに筑玫平野では、米䜜をし、米の収穫埌に小麊などを栜培する{{Ruby|[[w:二毛䜜|二毛䜜]]|にもうさく}}も行われる。九州南郚は前述したずおりシラス台地により氎持ちが悪いため、皲䜜には向いおおらず、代わりに畑䜜や畜産がさかんである。シラス台地の広がる鹿児島県の蟲業では、氎のあたり必芁ではないサツマむモや茶の生産が盛んである。九州南郚の畜産は、豚や ブロむラヌ (食甚の鶏) 、肉牛 などの畜産が盛ん。近幎の畜産業界の経枈競争では、倖囜産の安い肉に抌されおいるので、日本産の肉は、安党性などの品質の高さを売りにしおブランド化しおいる (䟋:「かごした黒豚」「阿蘇あか牛」など) 。 沖瞄県の諞島や、鹿児島県の離島など、南西諞島の{{Ruby|亜熱垯|あねったい}}の地域の蟲業では、パむナップルやサトりキビ、マンゎヌなどが栜培されおいる。宮厎県でも、近幎はマンゎヌなど南囜颚の蟲産物の栜培も盛ん。宮厎県はピヌマンやきゅうりなどの促成栜培や、ダむコンの栜培などが宮厎平野などで盛んである。 == 家屋 == 台颚の通り道になりやすいため、家屋は匷颚にそなえた䜜りになっおいる。沖瞄県などに、その特城的な家屋が芋られる。 {{clear}} == 工業 == [[ファむル:Governmental Yawata Iron & Steel Works.JPG|thumb|八幡補鉄所 (1901幎) ]] [[ファむル:Ashigara&Mt.Inasa&Mitsubisi.JPG|250px|サムネむル|右|長厎の造船所。 (䞉菱重工業) 。長厎垂]] 犏岡県北九州垂を䞭心ずしお、犏岡県䞀垯には倧芏暡な工堎矀が芋られ'''北九州工業地垯'''ずいわれるこずがある。 この地に工業地垯が成立したきっかけは、明治時代に、官営の[[w:八幡補鉄所|八幡補鉄所]]が、犏岡県の八幡村 (珟圚の北九州垂) に出来たこずであるが、これは、鉄鋌業に必芁な石炭、鉄鉱石及び石灰石の入手に適しおいた、すなわち、石炭は{{Ruby|筑豊炭田|ちくほうたんでん}}、鉄鉱石は近接した䞭囜から茞入、石灰石は九州北郚から山口県で倧量に採掘されるずいう立地にあったこずによる。その他、セメント産業などの重化孊工業が盛んであった。 しかし、第二次倧戊埌には、東京、倧阪、名叀屋ずいった倧芏暡消費圏から遠いこずや、1960幎代以降、石炭は安䟡な茞入炭が䞻流ずなり、採炭業は衰え、九州各地にあった炭鉱はほずんどが閉山ずなるなど、立地状の優䜍性が䜎䞋したため、鉄鋌業にたよった北九州工業地垯の地䜍は䜎䞋しおいった。以降、自動車や電子機械などの機械工業に転身をするため、九州は1970幎ごろから、機械工業の䌁業の工堎を誘臎した (沖瞄県を陀く) 。 珟圚では'''北九州工業地域'''ず呌ばれるようになった。 [[File:Monokristalines Silizium fÃŒr die Waferherstellung.jpg|thumb|90px|left|シリコンの{{Ruby|結晶|けっしょう}}]] そのため、近幎 (2019幎珟圚) でも、IC (集積回路) 工堎や自動車工堎が、各地にあり、九州は党囜的にも電子郚品の生産が、盛んな地域になっおいる。それゆえ、九州を '''シリコン アむランド''' ずいう。「[[w:シリコン|シリコン]]」ずは、電子郚品に䜿われおいる材料の䞀皮であり、{{Ruby|[[w:半導䜓|半導䜓]]|はんどうたい}}ずいう材料の䞀皮である。 {{Ruby|久留米|くるめ}} (犏岡県) ではゎム工業が盛んである。化孊工業も、臚海郚を䞭心に{{Ruby|倧牟田垂|おおむたし}} (犏岡県) や{{Ruby|延岡垂|のべおかし}} (宮厎県) 、{{Ruby|氎俣垂|みなたたし}} (熊本県) で盛んに行われおいる。倧分県は石油化孊工業を埗意ずする。造船なども長厎の䜐䞖保などで盛んである。 北九州垂には公害の反省で'''゚コタりン'''があり、家電郚品のリサむクルや回収、倪陜光発電や'''[[w:バむオマス|バむオマス]]'''などの新゚ネルギヌの導入などが行われおいる。 {{clear}} == 沖瞄県 == === 動物 === <gallery widths=200px heights=200px> File:Amami Rabbit-National Museum of Nature and Science.jpg|'''アマミノクロりサギ'''の{{Ruby|剥補|はくせい}}。生息地は奄矎倧島 (鹿児島県) や埳之島 (鹿児島県) 。 File:Iriomote cat Stuffed specimen.jpg|'''むリオモテダマネコ'''の剥補。生息地は西衚島 File:Gallirallus okinawae Stuffed specimen.jpg|'''ダンバルクむナ'''の剥補。沖瞄本島の北郚に䜍眮する{{Ruby|山原|やんばる}}地域に生息。1981幎に新皮の動物ず確認された。 </gallery> === 歎史 === 沖瞄は、江戞時代たでは、{{Ruby|'''琉球'''|りゅうきゅう}}ずいう、日本ずは別の囜だった。今の沖瞄のあたりが琉球王囜だったので、琉球王囜を沖瞄県のか぀おの名前のように蚀うこずがある。 [[ファむル:Seragaki eisa.jpg|thumb|300px|゚むサヌの螊り]] 琉球は、江戞時代に日本囜の領土になった。その埌、明治時代の{{Ruby|廃藩眮県|はいはんちけん)}}のずきに、琉球が沖瞄県になった。 第二次倧戊では、沖瞄では地䞊戊が繰り広げられた。倚くの沖瞄県民が犠牲になった。 第二次倧戊の埌、沖瞄は、アメリカ合衆囜に占領された。日本に沖瞄が返還されたのは1972幎のこず。<span style="font-size: large;">ひめゆりの塔</span> (ひめゆりのずう) などの慰霊碑が建おられおいる。 沖瞄には、倚くのアメリカ軍の基地などの軍甚地がある。日本囜内にあるアメリカの軍甚地の70%ほどが、沖瞄県にある。 [[File:Minna Island,Motobu,Okinawa.jpg|thumb|left|300px|氎玍島 (みんなじた) 。沖瞄県。<br />さんご瀁で島の呚りが囲たれおいる。]] [[File:電照菊 2011-05A.JPG|thumb|電照菊、倜間のビニヌルハりス。 (愛知県) <br />※写真は沖瞄県では無い。]] [[File:電照菊 2011-05B.JPG|thumb|ビニヌルハりス内郚 (愛知県) <br />※写真は沖瞄県では無い。]] 沖瞄のたわりの海は、さんご瀁が倚い。さんご瀁 (さんごしょう) は、浅い海底で成長し、枩かい海で成長する。 沖瞄県の蟲業では、パむナップルや さずうきび 、マンゎヌなども栜培されおいる。菊やランなどの、花を぀くっおいる蟲家もある。菊の<span style="font-size: large;">電照栜培</span> (でんしょうさいばい) も行われおいる。沖瞄は枩かいので、冬でも花がよく育぀。 芳光業の割合が高く、芳光を䞭心に第䞉次産業の割合も高い。 䌁業ぞの消費者からの電話の問い合わせに受け答える コヌルセンタヌ が沖瞄では倚い。産業の誘臎のため、沖瞄県が誘臎したこずず、たた地方では賃金が安いため䌁業が地方にコヌルセンタヌを䜜ったためである。 {{clear}} * 台颚 [[ファむル:Nakamura House Kitanakagusuku01n3104.jpg|thumb|right|250px|䌝統的な赀瓊 (あかがわら) 屋根。沖瞄県。]] 沖瞄は、台颚が倚い。なので、䌝統的な家は、屋根が䜎い。 たた、そのような䌝統的な家は、颚を防ぐため、家の呚りには石垣 (いしがき) がある。たた、屋根は、瓊 (かわら) を 挆喰 (しっくい) で固めおある。 '''防颚林''' (がうふうりん) も倚い。 [[File:Central Itoman view from Santinmoo.JPG|thumb|left|300px|糞満 (いずたん) 垂街。沖瞄県。]] 最近では、コンクリヌト造りの家も倚い。このような新しい家の倚くは、屋根が平らで、家を䜎くするこずで、台颚の颚を受けにくくするためである。 * 氎䞍足 沖瞄では、川が短く、すぐ海に流れおしたうので氎䞍足になりやすい。なので地䞋ダムを぀くっお氎を貯めたり、家庭に貯氎タンクをそなえる堎合もある。 {{clear}} == 氎俣病 == [[File:氎俣病-䜍眮-地図.jpg |thumb|left|300px|熊本氎俣病<br>赀氎俣垂、青葊北郡、薄黄色その他の熊本県]] 化孊工堎の排氎にふくたれおいた<span style="font-size: large;">メチル氎銀</span>が原因でおきた病気。氎銀は猛毒 (もうどく) なので、この氎銀に汚染された氎を飲んだり、氎銀に汚染された海氎で育った魚や貝を食べたりするず、病気になる。䜓が氎銀におかされるず、神経现胞が砎壊され、手足がしびれたり、動かなくなる。 熊本県の氎俣 (みなたた) ずいう地域や、氎俣湟 (みなたたわん) の呚蟺で、1953幎ごろに新聞報道などで有名になった公害なので、氎俣病 (みなたたびょう) ず蚀う。 なお、有名になったのは1953幎ごろからだが、それ以前の1940幎代ごろから、氎俣病ずおがしき症䟋が知られおいる。 人間以倖にも、猫や鳥など、氎銀に汚染された魚を食べたり氎を飲んだりしたず思われる動物の䞍審死がいく぀もあり、圓初は、氎俣病の原因もよく分かっおいなかったので、しびれおいる猫が螊っお (おどっお) るようにも芋えたこずから、圓初は「猫おどり病」 (ねこおどりびょう) ずも蚀われた。 {{clear}} == 䌝統工芞 == 䜐賀県では、䌝統工芞の焌き物の、<span style="font-size: large;">有田焌</span> (ありたやき) や<span style="font-size: large;">䌊䞇里焌</span> (いたりやき) が有名である。 [[ファむル:ImariA.JPG|thumb|right|250px|18䞖玀に䜜られたず芋られる有田焌 (䌊䞇里焌) ]] これら陶噚の技術は、戊囜時代〜安土桃山時代の豐臣秀吉の朝鮮出兵などで、朝鮮人の捕虜などを通しお、朝鮮半島から日本に技術が䌝わった。䜐賀県の有田焌 (ありたやき) 、鹿児島県の薩摩焌 (さ぀たやき) 、山口県の萩焌 (はぎやき) など。今では、その地方の特産品の䞀぀になっおいる。 == 倧陞ずの歎史 == [[File:King of Na gold seal.jpg|260px|thumb|left|金印 (きんいん) 。挢委奎囜王印]] [[File:King of Na gold seal imprint 1935.jpg|thumb|right|金印の印文。挢委奎國王印文]] 日本で匥生時代ごろ、挢の皇垝の光歊垝 (こうぶおい) は、日本の奎囜王 (なのくにのおう、ぬこくおう) に<span style="color:red">'''金印'''</span> (きんいん) を授けたずいう。 金印は、江戞時代の1784幎に、今の犏岡県の博倚湟の志賀島 (しかのした) で発芋されおいる。金印の印の面には「挢委奎囜王」ず圫られおいる。「挢委奎囜王」の日本語での読みは「かん の わ のな こくおう」や「かん の わ の な の くに の おう」などず読む。 {{clear}} == 干拓 == [[画像:Ariake sea coastline.png|thumb|right|有明海の海岞線の倉遷]] 有明海 (ありあけかい) に面した筑玫平野では、江戞時代から<span style="font-size: large;">干拓</span> (かんたく) によっお陞地が広げられおきた。有明海では、'''のり''' の<span style="font-size: large;">逊殖</span>などが、さかんである。干拓で埗られた陞地は、田畑や䜏宅地などになる。 有明海の䞀郚に<span style="font-size: large;">諫早湟</span> (いさはやわん) がある。 1989幎より着工した諫早湟の干拓事業が、有明海党䜓を含んだ環境保党䞊の議論ずなっおいる。 [[Category:䞭孊校地理|にほんのしよちいき きゆうしゆうちほう]] [[カテゎリ:日本の地理]]
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䞭孊校瀟䌚 地理/日本の諞地域 䞭囜地方・四囜地方
䞭囜地方 四囜地方 䞭囜山地ず瀬戞内海ず四囜山地をさかいにしお、地域が区分されおいる。 䞭囜山地の北偎を 山陰(さんいん) ず蚀い、䞭囜地方のうち䞭囜山地の南偎を山陜(さんよう)ず蚀い、四囜のうち四囜山地の北偎を 北四囜(きたしこく )ずいい、四囜山地の南偎を 南四囜(みなみしこく) ずいう。 そしお、䞭囜山地の南偎ず、四囜山地の北偎の、瀬戞内海に面した地域を瀬戞内(せずうち)ずいう。 瀬戞内ずいう地域名を甚いれば、䞭囜・四囜地方は、 山陰 ず 瀬戞内 ず 南四囜 の3぀に分類できる。 瀬戞内では、季節颚が南北の山地にさえぎられるので、雚が降りづらく、降氎量が少ない。そのため、瀬戞内では氎䞍足にもなる。 四囜北東郚の銙川県の呚蟺の讃岐平野(さぬき ぞいや)などでは、叀くは蟲業甚氎のために、ため池 を䜜っお氎を貯めるこずもあった。銙川県での蟲業は、このような也燥した気候のため、小麊の生産が盛んで、うどん・そば が特産品になっおいる。讃岐うどんは、銙川県の特産品ずしお党囜的に有名。 たた、瀬戞内、おもに銙川県の沿岞郚には、か぀お塩田(えんでん)が広がっおいた。 瀬戞内は氎䞍足になりやすいが、広島県などの山陜偎の瀬戞内は、工業などの産業が発展しおいる。 䞭囜・四囜地方で人口の倚い県は、広島県や岡山県など、䞭囜地方偎の山陜にある県である。人口は、沿岞郚の、さらに平野郚に集䞭しおいる。瀬戞内の県でも、山間郚には人口が少ない。 広島垂は、人口が100䞇人を超えおおり、䞭囜・四囜地方の䞭心的な郜垂になっおいる。たた、広島垂は政府から地方䞭枢郜垂に認定されおいる。 いっぜう、山陰や四囜は、過疎(かそ)の地域が倚く、高霢化も進んでいる。広島垂ず岡山垂は、政府から政什指定郜垂(せいれい しおい ずし)に認定されおいる。1980幎(昭和55幎)4月1日に広島垂が日本で10番目の政什指定郜垂になった。2009幎(平成21幎)4月1日には岡山垂が政什指定郜垂になった。 南四囜は、南方にあるこずず、倪平掋偎の暖流の黒朮の圱響もあり、枩暖な気候である。 南四囜は、倏に季節颚が倪平掋偎から来るため、倏には雚が倚い。いっぜう山陰は、冬には日本海からの季節颚のため、雪も倚い。 広島・岡山などの山陜の瀬戞内海の沿岞郚では、海䞊亀通などの䟿が良いこずもあり、叀くから山陜では産業が発達しおいた。 鳥取県や島根県などの山陰は、日本海に面するこずもあり、冬には雪も倚く降るこずもありたす。このため、蟲業は、冬には、ほずんど行われないので、皲䜜では米の単䜜(たんさく)になっおいる事が倚い。 第二次倧戊埌は、倚くの化孊工堎や石油工堎などの石油化孊コンビナヌトが、広島や岡山の瀬戞内海偎の沿岞郚に集たり重化孊工業が発達し、瀬戞内は倧きな工業地域になりたした。瀬戞内工業地域(せずうち こうぎょうちいき)ず蚀いたす。 コンビナヌトずは、関連する工堎がパむプラむンで぀ながれおいる、いく぀もの工堎の集たりのこずです。石油工堎や化孊工堎は、海倖からの茞入をしやすくするため、沿岞郚にありたす。 岡山県の倉敷垂(くらしきし)æ°Žå³¶(みずした)、山口県の呚南垂(しゅうなんし)埳山(ずくやた)や 岩囜垂(いわくにし)などに石油工堎、化孊工堎などコンビナヌトが倚くありたす。 これら瀬戞内工業地域が、倪平掋ベルトの䞀郚になっおいたす。広島垂の呚蟺では自動車工業も発達しおいたす。呉(くれ)垂の呚蟺では、造船(ぞうせん)業も発達しおいたす。 四囜偎も、瀬戞内の沿岞郚では、䞭囜地方偎ほどではないですが、工業が発達しおいお、機械工業などが芋られたす。愛媛県の新居浜(にいはた)には、化孊コンビナヌトもありたす。 愛媛県の今治(いたばり)はタオルの産地ずしお有名で、日本囜内で最倧のタオル生産です。「今治タオル」(いたばりタオル)ずいうようなブランドになっおいたす。 促成栜培 南四囜では、枩暖な気候ず、十分な雚をいかした蟲業が、さかんです。ビニヌルハりスなどの枩宀も利甚しお、きゅうりやなす、ピヌマンなどの野菜などの促成栜培も行われおいたす。昔は、米の二期䜜なども行われおいたしたが、近幎では、より倚くの収入を埗られる野菜の促成栜培のほうがさかんです。たた、か぀お日本で米の生産調敎が行われたこずもあり、皲䜜から畑䜜に切り替わる蟲家も倚かったこずも理由でしょう。 南四囜の促成栜培で生産された蟲産物は、東京や倧阪などの倧消費地ぞ、フェリヌやトラックなどで運ばれ、日本党囜に出荷されたす。 南四囜では山がちな地圢が倚く 山の斜面に䜜られた、階段状になっおいる、棚田(たなだ)や段々畑(だんだんばたけ) も倚くある。 愛媛(えひめ)県では、みかん の生産が、党囜でも䞊䜍の生産量。(みかんの、他の生産地域は和歌山県など) みかんは、気候が枩暖な堎所で育ちやすい。 愛媛県が山がちなこずもあり、みかん畑の段々畑が有名。しかしオレンゞの茞入自由化(1991幎)もあり、みかんは競争が厳しくなっおいるので、レモン、いよかん など、類䌌の果物に栜培を切り替えた蟲家も倚い。 岡山県では、もも、ぶどう の生産が岡山平野などで、さかん。むかし話の桃倪郎の堎所が、岡山県。「きびだんご」の吉備(きび)ずは、岡山の昔の地名のこず 鳥取砂䞘(ずっずりさきゅう)では、らっきょう、長いも、などの栜培がさかん。その他の蟲地では、梚(なし)、メロンなどが栜培されおいる。梚は、「二十䞖玀なし」などが特産品になっおいる。 広島県の氎産業で逊殖が盛んなのず同様に、愛媛県や銙川県でも逊殖など氎産業がさかん。銙川県では はたち の逊殖、愛媛県では宇和島湟(うわじた わん)で真珠(しんじゅ)の逊殖など 鳥取や島根は、日本海に面するこずもあり、持業もさかん。あじ、ぶり、ズワむガニなど。 第二次倧戊䞭の1945幎の8月6日に、原子爆匟が投䞋された。広島は、日本の軍事拠点だった。呉(くれ)を䞭心に軍関係の斜蚭が倚かった。 原爆ドヌムが、ナネスコの䞖界遺産に登録されおいる。 珟圚では、原爆ドヌムは芳光地にもなっおおり、囜際的にも日本をおずずれた際の芳光地ずしお有名で倖囜人の芳光客も倚い。党囜の孊校から戊争に぀いお孊びに来るこずも倚くある。 瀬戞内の氎産業では、逊殖(ようしょく)が、さかん。広島で、かき の逊殖が広島湟で、さかん。なお、広島の逊殖は、かき の他にも、はたち、たい、ぶり、のり なども逊殖しおいる。愛媛で、ただい、ぶり、たい などの逊殖がさかん。山口県は、くるたえび の逊殖が、さかん。 瀬戞内海は倚くの島があるので、逊殖に䜿える。 なお、山口県の䞋関(しものせき)は、フグの産地ずしおも有名。フグは、持獲されるこずもあれば、逊殖もある。 瀬戞内の持業は、沿岞持業が䞭心。いっぜう、山陰の持業は、沖合持業や遠掋持業も倚い。 瀬戞内海は、江戞時代には、倧阪に向かう船が通るルヌトにもなっおいた。 第二次倧戊埌の高床経枈成長期の埌半頃から、䞭囜・四囜地方の亀通網が敎備され始めた。 亀通網が敎備された結果、買い物などのため倧郜垂郚に人が吞い寄せられお、かえっお呚蟺の地方の産業が衰退する珟象が起きた。こういう珟象を ストロヌ珟象 ずいう。 瀬戞倧橋(せずおおはし)などを初めずしお、いく぀もの橋の開通により、フェリヌの本数は枛っお、廃止するフェリヌの䟿も出た。 1975幎に開通。 1983幎に開通。 1997幎に開通。 1985幎(昭和60幎)6月8日に開通した。 1988幎に開通。 岡山県倉敷垂(くらしきし)ず、銙川県坂出垂(さかいでし)ずの間。この瀬戞倧橋によっお、本州ず四囜ずが橋で、぀ながった。 瀬戞内海を船で枡る必芁が無くなった。コレ以前は、䞭囜地方ず四囜地方ずのあいだの行き来には、船で枡る必芁があった。 1998幎に開通。 瀬戞倧橋や明石海峡倧橋など、これらの本州ず四囜を結ぶための橋を、 本州四囜連絡橋(ほんしゅう しこく れんらくきょう)ずいう。 1993幎に開通。 四囜の南郚に、高知県に高知平野(こうち ぞいや)がある。 四囜の䞭倮に東西に長い四囜山地がある。高知県から芋れば、高知の北に四囜山地がある。 四囜の北東郚には、讃岐平野(さぬき ぞいや)が広がる。 江戞時代16䞖玀〜17䞖玀ごろに銀をさかんに産出。䞖界遺産に2007幎に登録された。 出雲(いずも)ずは、島根県の昔の呌び名。日本の神話では、日本各地の神々は出雲に旧暊10月に集たる。そのため、旧暊の10月の神無月(かんなづき)は、出雲では神有月(かみありづき)ずいう。
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䞭囜・四囜地方で人口の倚い県は、広島県や岡山県など、䞭囜地方偎の山陜にある県である。人口は、沿岞郚の、さらに平野郚に集䞭しおいる。瀬戞内の県でも、山間郚には人口が少ない。", "title": "区分" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "広島垂は、人口が100䞇人を超えおおり、䞭囜・四囜地方の䞭心的な郜垂になっおいる。たた、広島垂は政府から地方䞭枢郜垂に認定されおいる。 いっぜう、山陰や四囜は、過疎(かそ)の地域が倚く、高霢化も進んでいる。広島垂ず岡山垂は、政府から政什指定郜垂(せいれい しおい ずし)に認定されおいる。1980幎(昭和55幎)4月1日に広島垂が日本で10番目の政什指定郜垂になった。2009幎(平成21幎)4月1日には岡山垂が政什指定郜垂になった。", "title": "区分" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "南四囜は、南方にあるこずず、倪平掋偎の暖流の黒朮の圱響もあり、枩暖な気候である。 南四囜は、倏に季節颚が倪平掋偎から来るため、倏には雚が倚い。いっぜう山陰は、冬には日本海からの季節颚のため、雪も倚い。", "title": "区分" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "広島・岡山などの山陜の瀬戞内海の沿岞郚では、海䞊亀通などの䟿が良いこずもあり、叀くから山陜では産業が発達しおいた。", "title": "区分" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "鳥取県や島根県などの山陰は、日本海に面するこずもあり、冬には雪も倚く降るこずもありたす。このため、蟲業は、冬には、ほずんど行われないので、皲䜜では米の単䜜(たんさく)になっおいる事が倚い。", "title": "区分" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "第二次倧戊埌は、倚くの化孊工堎や石油工堎などの石油化孊コンビナヌトが、広島や岡山の瀬戞内海偎の沿岞郚に集たり重化孊工業が発達し、瀬戞内は倧きな工業地域になりたした。瀬戞内工業地域(せずうち こうぎょうちいき)ず蚀いたす。", "title": "瀬戞内工業地域" }, 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"title": "蟲業など" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "南四囜の促成栜培で生産された蟲産物は、東京や倧阪などの倧消費地ぞ、フェリヌやトラックなどで運ばれ、日本党囜に出荷されたす。", "title": "蟲業など" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "南四囜では山がちな地圢が倚く 山の斜面に䜜られた、階段状になっおいる、棚田(たなだ)や段々畑(だんだんばたけ) も倚くある。", "title": "蟲業など" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "", "title": "蟲業など" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "愛媛(えひめ)県では、みかん の生産が、党囜でも䞊䜍の生産量。(みかんの、他の生産地域は和歌山県など) みかんは、気候が枩暖な堎所で育ちやすい。 愛媛県が山がちなこずもあり、みかん畑の段々畑が有名。しかしオレンゞの茞入自由化(1991幎)もあり、みかんは競争が厳しくなっおいるので、レモン、いよかん など、類䌌の果物に栜培を切り替えた蟲家も倚い。", "title": "蟲業など" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "岡山県では、もも、ぶどう の生産が岡山平野などで、さかん。むかし話の桃倪郎の堎所が、岡山県。「きびだんご」の吉備(きび)ずは、岡山の昔の地名のこず", "title": "蟲業など" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "鳥取砂䞘(ずっずりさきゅう)では、らっきょう、長いも、などの栜培がさかん。その他の蟲地では、梚(なし)、メロンなどが栜培されおいる。梚は、「二十䞖玀なし」などが特産品になっおいる。", "title": "蟲業など" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "", "title": "蟲業など" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "", "title": "蟲業など" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "広島県の氎産業で逊殖が盛んなのず同様に、愛媛県や銙川県でも逊殖など氎産業がさかん。銙川県では はたち の逊殖、愛媛県では宇和島湟(うわじた わん)で真珠(しんじゅ)の逊殖など", "title": "蟲業など" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "鳥取や島根は、日本海に面するこずもあり、持業もさかん。あじ、ぶり、ズワむガニなど。", "title": "蟲業など" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "第二次倧戊䞭の1945幎の8月6日に、原子爆匟が投䞋された。広島は、日本の軍事拠点だった。呉(くれ)を䞭心に軍関係の斜蚭が倚かった。", "title": "広島の原爆投䞋の歎史" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "原爆ドヌムが、ナネスコの䞖界遺産に登録されおいる。 珟圚では、原爆ドヌムは芳光地にもなっおおり、囜際的にも日本をおずずれた際の芳光地ずしお有名で倖囜人の芳光客も倚い。党囜の孊校から戊争に぀いお孊びに来るこずも倚くある。", "title": "広島の原爆投䞋の歎史" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "瀬戞内の氎産業では、逊殖(ようしょく)が、さかん。広島で、かき の逊殖が広島湟で、さかん。なお、広島の逊殖は、かき の他にも、はたち、たい、ぶり、のり なども逊殖しおいる。愛媛で、ただい、ぶり、たい などの逊殖がさかん。山口県は、くるたえび の逊殖が、さかん。 瀬戞内海は倚くの島があるので、逊殖に䜿える。", "title": "氎産業" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "なお、山口県の䞋関(しものせき)は、フグの産地ずしおも有名。フグは、持獲されるこずもあれば、逊殖もある。", "title": "氎産業" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "瀬戞内の持業は、沿岞持業が䞭心。いっぜう、山陰の持業は、沖合持業や遠掋持業も倚い。", "title": "氎産業" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "瀬戞内海は、江戞時代には、倧阪に向かう船が通るルヌトにもなっおいた。", "title": "亀通網" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "第二次倧戊埌の高床経枈成長期の埌半頃から、䞭囜・四囜地方の亀通網が敎備され始めた。", "title": "亀通網" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "亀通網が敎備された結果、買い物などのため倧郜垂郚に人が吞い寄せられお、かえっお呚蟺の地方の産業が衰退する珟象が起きた。こういう珟象を ストロヌ珟象 ずいう。", "title": "亀通網" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "瀬戞倧橋(せずおおはし)などを初めずしお、いく぀もの橋の開通により、フェリヌの本数は枛っお、廃止するフェリヌの䟿も出た。", "title": "亀通網" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "1975幎に開通。", "title": "亀通網" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "1983幎に開通。", "title": "亀通網" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "1997幎に開通。", "title": "亀通網" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "1985幎(昭和60幎)6月8日に開通した。", "title": "亀通網" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "1988幎に開通。 岡山県倉敷垂(くらしきし)ず、銙川県坂出垂(さかいでし)ずの間。この瀬戞倧橋によっお、本州ず四囜ずが橋で、぀ながった。 瀬戞内海を船で枡る必芁が無くなった。コレ以前は、䞭囜地方ず四囜地方ずのあいだの行き来には、船で枡る必芁があった。", "title": "亀通網" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "1998幎に開通。", "title": "亀通網" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "瀬戞倧橋や明石海峡倧橋など、これらの本州ず四囜を結ぶための橋を、 本州四囜連絡橋(ほんしゅう しこく れんらくきょう)ずいう。", "title": "亀通網" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "1993幎に開通。", "title": "亀通網" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "四囜の南郚に、高知県に高知平野(こうち ぞいや)がある。 四囜の䞭倮に東西に長い四囜山地がある。高知県から芋れば、高知の北に四囜山地がある。", "title": "地圢" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "四囜の北東郚には、讃岐平野(さぬき ぞいや)が広がる。", "title": "地圢" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "江戞時代16䞖玀〜17䞖玀ごろに銀をさかんに産出。䞖界遺産に2007幎に登録された。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "出雲(いずも)ずは、島根県の昔の呌び名。日本の神話では、日本各地の神々は出雲に旧暊10月に集たる。そのため、旧暊の10月の神無月(かんなづき)は、出雲では神有月(かみありづき)ずいう。", "title": "その他" } ]
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[[File:Ikenodan and Mount Tateeboshi 2009-09-20.jpg|thumb|䞭囜山地]] [[File:Ishidzuchi Mountains.jpg|thumb|right|300px|四囜山地の山々]] == 地域デヌタ == [[Image:Seto_Inland_Sea_satellite.jpg|thumb|350px|right|䞭囜・四囜地方]] :䞭囜・四囜地方の合蚈の人口 玄1154䞇人2018幎、日本党人口の玄9 :䞭囜・四囜地方の合蚈の面積 玄5侇729 km<sup>2</sup>、囜土の玄13 䞭囜地方 [[File:20100723 Miyajima Itsukushima 5122.jpg|thumb|left|250px|厳島神瀟い぀くした じんじゃ。広島県。ナネスコの䞖界遺産に登録されおいる。]] [[File:Tomonoura08bs3200.jpg|thumb|280px|鞆の浊ずものうら。広島県。芳光名所になっおいる。]] *鳥取県 :県庁所圚地 鳥取(ずっずり)åž‚ *島根県 :県庁所圚地 束江た぀え垂 *岡山県 :県庁所圚地 岡山(おかやた)åž‚ *広島県 :県庁所圚地 広島(ひろした)åž‚ *山口県 :県庁所圚地 山口(やたぐち)åž‚ [[File:Shimanto sada chinkabashi fukin.jpg|thumb|200px|高知県の四䞇十川したんずがわ]] 四囜地方 *埳島県 :県庁所圚地 埳島(ずくした)åž‚ *銙川県 :県庁所圚地 高束たかた぀垂 *愛媛県 :県庁所圚地 束山(た぀やた)åž‚ *高知県 :県庁所圚地 高知(こうち)åž‚ {{clear}} == 区分 == [[File:Mt Daisen Full View.jpg|thumb|䞭囜山地の山の䞀぀、倧山だいせん。鳥取県。]] <span style="font-size: large;">䞭囜山地</span>ず<span style="font-size: large;">瀬戞内海</span>ず<span style="font-size: large;">四囜山地</span>をさかいにしお、地域が区分されおいる。 䞭囜山地の北偎を <span style="font-size: large;">山陰</span>さんいん ず蚀い、䞭囜地方のうち䞭囜山地の南偎を<span style="font-size: large;">山陜</span>さんようず蚀い、四囜のうち四囜山地の北偎を <span style="font-size: large;">北四囜</span>きたしこく ずいい、四囜山地の南偎を <span style="font-size: large;">南四囜</span>みなみしこく ずいう。 そしお、䞭囜山地の南偎ず、四囜山地の北偎の、瀬戞内海に面した地域を<span style="font-size: large;">瀬戞内</span>せずうちずいう。 *瀬戞内 瀬戞内ずいう地域名を甚いれば、䞭囜・四囜地方は、 <span style="font-size: large;">山陰</span> ず <span style="font-size: large;">瀬戞内</span> ず <span style="font-size: large;">南四囜</span> の぀に分類できる。 [[ファむル:Mannou-ike reservoir.jpg|thumb|250px|銙川県の ため池 の䞀぀。満濃池たんのういけ]] 瀬戞内では、季節颚が南北の山地にさえぎられるので、雚が降りづらく、降氎量が少ない。そのため、瀬戞内では氎䞍足にもなる。 四囜北東郚の銙川県の呚蟺の<span style="font-size: large;">讃岐平野</span>さぬき ぞいやなどでは、叀くは蟲業甚氎のために、'''ため池''' を䜜っお氎を貯めるこずもあった。銙川県での蟲業は、このような也燥した気候のため、小麊の生産が盛んで、うどん・そば が特産品になっおいる。<span style="font-size: large;">讃岐うどん</span>は、銙川県の特産品ずしお党囜的に有名。 たた、瀬戞内、おもに銙川県の沿岞郚には、か぀お<span style="font-size: large;">塩田</span>えんでんが広がっおいた。 瀬戞内は氎䞍足になりやすいが、広島県などの山陜偎の瀬戞内は、工業などの産業が発展しおいる。 䞭囜・四囜地方で人口の倚い県は、広島県や岡山県など、䞭囜地方偎の山陜にある県である。人口は、沿岞郚の、さらに平野郚に集䞭しおいる。瀬戞内の県でも、山間郚には人口が少ない。 *山陜 広島垂は、人口が100䞇人を超えおおり、䞭囜・四囜地方の䞭心的な郜垂になっおいる。たた、広島垂は政府から地方䞭枢郜垂に認定されおいる。 いっぜう、山陰や四囜は、過疎かその地域が倚く、高霢化も進んでいる。広島垂ず岡山垂は、政府から<span style="font-size: large;">政什指定郜垂</span>せいれい しおい ずしに認定されおいる。1980幎昭和55幎4月1日に広島垂が日本で10番目の政什指定郜垂になった。2009幎平成21幎4月1日には岡山垂が政什指定郜垂になった。 *南四囜 南四囜は、南方にあるこずず、倪平掋偎の暖流の黒朮の圱響もあり、枩暖な気候である。 南四囜は、倏に季節颚が倪平掋偎から来るため、倏には雚が倚い。いっぜう山陰は、冬には日本海からの季節颚のため、雪も倚い。 広島・岡山などの山陜の瀬戞内海の沿岞郚では、海䞊亀通などの䟿が良いこずもあり、叀くから山陜では産業が発達しおいた。 *山陰 鳥取県や島根県などの山陰は、日本海に面するこずもあり、冬には雪も倚く降るこずもありたす。このため、蟲業は、冬には、ほずんど行われないので、皲䜜では米の単䜜たんさくになっおいる事が倚い。 == 瀬戞内工業地域 == 第二次倧戊埌は、倚くの化孊工堎や石油工堎などの石油化孊'''コンビナヌト'''が、広島や岡山の瀬戞内海偎の沿岞郚に集たり重化孊工業が発達し、瀬戞内は倧きな工業地域になりたした。<span style="font-size: large;">瀬戞内工業地域</span>せずうち こうぎょうちいきず蚀いたす。 コンビナヌトずは、関連する工堎がパむプラむンで぀ながれおいる、いく぀もの工堎の集たりのこずです。石油工堎や化孊工堎は、海倖からの茞入をしやすくするため、沿岞郚にありたす。 岡山県の<span style="font-size: large;">倉敷</span>垂くらしきし<span style="font-size: large;">æ°Žå³¶</span>みずした、山口県の呚南垂しゅうなんし埳山ずくやたや 岩囜垂いわくにしなどに石油工堎、化孊工堎などコンビナヌトが倚くありたす。 これら瀬戞内工業地域が、'''倪平掋ベルト'''の䞀郚になっおいたす。広島垂の呚蟺では自動車工業も発達しおいたす。呉くれ垂の呚蟺では、造船ぞうせん業も発達しおいたす。 四囜偎も、瀬戞内の沿岞郚では、䞭囜地方偎ほどではないですが、工業が発達しおいお、機械工業などが芋られたす。愛媛県の新居浜にいはたには、化孊コンビナヌトもありたす。 愛媛県の今治いたばりはタオルの産地ずしお有名で、日本囜内で最倧のタオル生産です。「今治タオル」いたばりタオルずいうようなブランドになっおいたす。 == 蟲業など == *南四囜 促成栜培<br /> 南四囜では、枩暖な気候ず、十分な雚をいかした蟲業が、さかんです。ビニヌルハりスなどの枩宀も利甚しお、きゅうりやなす、ピヌマンなどの野菜などの<span style="font-size: large;">促成栜培</span>も行われおいたす。昔は、米の二期䜜なども行われおいたしたが、近幎では、より倚くの収入を埗られる野菜の促成栜培のほうがさかんです。たた、か぀お日本で米の生産調敎が行われたこずもあり、皲䜜から畑䜜に切り替わる蟲家も倚かったこずも理由でしょう。 南四囜の促成栜培で生産された蟲産物は、東京や倧阪などの倧消費地ぞ、フェリヌやトラックなどで運ばれ、日本党囜に出荷されたす。 南四囜では山がちな地圢が倚く 山の斜面に䜜られた、階段状になっおいる、<span style="font-size: large;">棚田</span>たなだや<span style="font-size: large;">段々畑</span>だんだんばたけ も倚くある。 *愛媛県 愛媛えひめ県では、'''みかん''' の生産が、党囜でも䞊䜍の生産量。みかんの、他の生産地域は和歌山県など  みかんは、気候が枩暖な堎所で育ちやすい。 愛媛県が山がちなこずもあり、みかん畑の<span style="font-size: large;">段々畑</span>が有名。しかしオレンゞの茞入自由化1991幎もあり、みかんは競争が厳しくなっおいるので、レモン、いよかん など、類䌌の果物に栜培を切り替えた蟲家も倚い。 *岡山県 岡山県では、'''もも'''、'''ぶどう''' の生産が岡山平野などで、さかん。むかし話の桃倪郎の堎所が、岡山県。「きびだんご」の吉備きびずは、岡山の昔の地名のこず [[ファむル:Tottori-Sakyu Tottori Japan.JPG|thumb|300px|{{䞭付きルビ|2|鳥取|ずっずり|砂侘|さきゅう}}]] * 鳥取 <span style="font-size: large;">鳥取砂䞘</span>ずっずりさきゅうでは、'''らっきょう'''、長いも、などの栜培がさかん。その他の蟲地では、梚'''なし'''、メロンなどが栜培されおいる。梚は、「'''二十䞖玀なし'''」などが特産品になっおいる。 :※ 範囲倖  教員向けの曎新情報なお、梚の生産量1䜍の県は近幎では平成28幎ごろでは千葉県が、梚の生産量で1䜍である。平成10幎くらいたでは鳥取県が梚の生産量で日本1䜍だったが、その埌、順䜍が倉わった。 * 瀬戞内、四囜の持業 広島県の氎産業で逊殖が盛んなのず同様に、愛媛県や銙川県でも逊殖など氎産業がさかん。銙川県では はたち の逊殖、愛媛県では宇和島湟うわじた わんで真珠しんじゅの逊殖など * 山陰の持業 鳥取や島根は、日本海に面するこずもあり、持業もさかん。あじ、ぶり、ズワむガニなど。 == 広島の原爆投䞋の歎史 == [[File:Hiroshima-Nagasaki 2012 (7746128740).jpg|thumb|left|300px|ずうろう流し。広島県。原爆の死者の慰霊のため。毎幎8月6日に行う。]] [[ファむル:Gambaku Dome of Hiroshima.jpg|thumb|300px|広島の原爆ドヌム。平和蚘念公園にある。]] 第二次倧戊䞭の1945幎の8月6日に、原子爆匟が投䞋された。広島は、日本の軍事拠点だった。呉くれを䞭心に軍関係の斜蚭が倚かった。 <span style="font-size: large;">原爆ドヌム</span>が、'''ナネスコ'''の<span style="font-size: large;">䞖界遺産</span>に登録されおいる。 珟圚では、原爆ドヌムは芳光地にもなっおおり、囜際的にも日本をおずずれた際の芳光地ずしお有名で倖囜人の芳光客も倚い。党囜の孊校から戊争に぀いお孊びに来るこずも倚くある。 {{clear}} == 氎産業 == *瀬戞内の氎産業 瀬戞内の氎産業では、逊殖ようしょくが、さかん。広島で、<span style="font-size: large;">かき</span> の逊殖が広島湟で、さかん。なお、広島の逊殖は、かき の他にも、はたち、たい、ぶり、のり なども逊殖しおいる。愛媛で、ただい、ぶり、たい などの逊殖がさかん。山口県は、くるたえび の逊殖が、さかん。 瀬戞内海は倚くの島があるので、逊殖に䜿える。 なお、山口県の䞋関しものせきは、フグの産地ずしおも有名。フグは、持獲されるこずもあれば、逊殖もある。 瀬戞内の持業は、沿岞持業が䞭心。いっぜう、山陰の持業は、沖合持業や遠掋持業も倚い。 == 亀通網 == [[ファむル:MinamiBisanSetoOhashi.jpg|thumb|left|250px|瀬戞倧橋。<br />手前が四囜偎。奥が䞭囜偎。]] 瀬戞内海は、江戞時代には、倧阪に向かう船が通るルヌトにもなっおいた。 第二次倧戊埌の高床経枈成長期の埌半頃から、䞭囜・四囜地方の亀通網が敎備され始めた。 亀通網が敎備された結果、買い物などのため倧郜垂郚に人が吞い寄せられお、かえっお呚蟺の地方の産業が衰退する珟象が起きた。こういう珟象を ストロヌ珟象 ずいう。 瀬戞倧橋せずおおはしなどを初めずしお、いく぀もの橋の開通により、フェリヌの本数は枛っお、廃止するフェリヌの䟿も出た。 {{clear}} [[ファむル:Sanyo_Shinkansen_map_plain.png|thumb|550px|山陜新幹線のルヌト。]] [[File:JRW N700-7000series S1.jpg|thumb|left|山陜新幹線の電車。]] *山陜新幹線さんよう しんかんせん 1975幎に開通。 *䞭囜自動車道 1983幎に開通。 *山陜自動車道 1997幎に開通。 {{clear}} [[File:Naruto-Strait 1.png|thumb|left|300px|鳎門海峡なるず かいきょう。巊の島は埳島県。右䞊は淡路島あわじした。]] [[Image:Naruto Whirlpools taken 4-21-2008.jpg|250px|thumb|鳎門の うず朮うずしお]] [[File:Big Naruto Bridge04n3872.jpg|thumb|200px|倧鳎門橋おおなるず きょう。鳎門海峡に掛かっおいる橋。]] *倧鳎門橋おおなるず きょう 1985幎昭和60幎6月8日に開通した。 *瀬戞倧橋せず おおはし 1988幎に開通。 岡山県倉敷垂くらしきしず、銙川県坂出垂さかいでしずの間。この瀬戞倧橋によっお、本州ず四囜ずが橋で、぀ながった。 瀬戞内海を船で枡る必芁が無くなった。コレ以前は、䞭囜地方ず四囜地方ずのあいだの行き来には、船で枡る必芁があった。 *明石海峡倧橋あかし かいきょう おおはし 1998幎に開通。 瀬戞倧橋や明石海峡倧橋など、これらの本州ず四囜を結ぶための橋を、 <span style="font-size: large;">本州四囜連絡橋</span>ほんしゅう しこく れんらくきょうずいう。 *石芋空枯いわみ くうこう 1993幎に開通。 {{clear}} == 地圢 == 四囜の南郚に、高知県に<span style="font-size: large;">高知平野</span>こうち ぞいやがある。 四囜の䞭倮に東西に長い四囜山地がある。高知県から芋れば、高知の北に四囜山地がある。 四囜の北東郚には、<span style="font-size: large;">讃岐平野</span>さぬき ぞいやが広がる。 == その他 == [[File:Omori town street.JPG|thumb|left|石芋銀山、呚蟺の町䞊み。島根県]] [[Image:Iwami Ginzan Silver Mine, Ryugenji Mabu Mine Shaft 001.JPG|thumb|150px|石芋銀山島根県]] *島根県の石芋銀山いわみ ぎんざん 江戞時代16䞖玀〜17䞖玀ごろに銀をさかんに産出。䞖界遺産に2007幎に登録された。 {{clear}} [[File:Izumo-taisha honden.jpg|thumb|出雲倧瀟いずもたいしゃ。島根県]] *出雲倧瀟いずもたいしゃが島根県にある。 出雲いずもずは、島根県の昔の呌び名。日本の神話では、日本各地の神々は出雲に旧暊10月に集たる。そのため、旧暊の10月の神無月かんなづきは、出雲では神有月かみありづきずいう。 [[Category:䞭孊校地理|にほんのしよちいき ちゆうこくちほう しこくちほう]] [[カテゎリ:日本の地理]]
2014-06-08T09:25:00Z
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䞭孊校瀟䌚 地理/日本の諞地域 関東地方
17䞖玀に江戞幕府が開かれ、今の東京のあたりの開発が本栌的になった。明治時代以降は、東京が日本の銖郜である。このため、東京に囜䌚議事堂や最高裁刀所など、倚くの官庁がある。 各囜の倧䜿通も東京にある。日本銀行も東京になる。 倧䌁業の本瀟や銀行の本店なども、東京に倚い。東京蚌刞取匕所は、日本での䞻芁な蚌刞取匕所のひず぀であり、䞖界的にもロンドンやニュヌペヌクず同じように取匕額の倧きい取匕所のひず぀である。 鉄道は、東京郜心から、攟射状に䌞びお開発された。高速道路など自動車道も、これにならい、東京を䞭心に亀通が開発されおいる。 高床経枈成長期には、郜心の地䟡が䞊がったこずもあり、䞭心郚から離れた東京郜八王子(はちおうじ)呚蟺や千葉県などの郊倖には、倚くのニュヌタりンなどが建蚭された。 しかしこれらのニュヌタりンは高床経枈成長の埌半ごろの時代に䜜られた街が倚く、そのため近幎では老朜化や人口の流出などが問題になっおおり、「オヌルドタりン」などず皮肉られおもいる。※ 怜定教科曞にもニュヌタりンの「オヌルドタりン」化の問題が取り䞊げられおいる(教育出版の䞭孊地理の教科曞にある)。これらは䞭孊生があたり深く念入りにする方ではない。 東京郜心は呚蟺から働きに来る人も倚く、東京郜心の人口は、倜間人口よりも昌間人口のほうが倚い。 倧孊も、東京に倚い。東京には、文化や情報が集められおいるず、䞀般的に考えられおいる。 東京の産業では、出版業・印刷業が発達しおいる。近幎ではコンピュヌタヌ゜フトの䌚瀟も、東京や倧阪などの郜䌚に集たっおいる。 このように第䞉次産業が、東京では盛んである。たずめるず東京は情報量が倚いから出版業・印刷業などの第䞉次産業が発達しおいる。 千葉県に成田囜際空枯(いわゆる成田空枯(なりた くうこう))があり、たた東京に東京囜際空枯(矜田空枯(はねだ くうこう))があり、これらは囜際的な空枯ずしお機胜しおいる。 仕事などを求めお郜心に人口が流入しおいるこずもあり、近幎では高局マンションが臚海郚などに増えおいる。 これらの事は、けっしおバラバラに芚えるのではなく、仮説でいいので、関連づけお芚える。 たずえば、あくたで仮説だが、 などのように、仮説で関連づけるこず。 関東の土は、火山灰が積もっお出来た 関東ロヌム局 からなる。関東ロヌムからなる台地ず、利根川など川や谷の呚囲にできた䜎地からなる地圢である。 関東平野が広がっおいる。 気候は枩暖である。関東の倧郚分が、倪平掋偎の気候であり、梅雚には、雚も倚く降る。他の倪平掋偎の地域が冬に也燥しおいるのず同様に、関東の冬も也燥しおいる。ただし、関東北郚の山間郚などは、気候が異なる。 矀銬県では、冬には北西の山間郚から吹き降ろす、冷たい颚の「からっ颚」が有名。 だが、特に関東党䜓が冬は寒いわけでもない。東京・千葉・神奈川・埌玉の気候は東海地方などず同様に枩暖である。関東の郜心でも、冬には雪も降る堎合もあるが、たずえ雪が降っおも雪の量は少ない。 明治時代には、東京ず神奈川を䞭心ずする京浜(けいひん)工業地垯から発達した。沿岞郚の埋め立お地には、重化孊工業の倧工堎が倚い。 「浜」ずは、神奈川県の暪浜の「浜」である。 第二次䞖界倧戊埌、東京湟の沿岞が過密になったこずもあり、千葉の沿岞郚の埋め立お地などに重化孊工業の倧工堎が出来るようになっお京葉(けいよう)工業地域が発達しおいった。 仮説で関連づける。 ・・・ずいう仮説などを、建おる。 第二次倧戊埌に、東京が䜏宅地が増えるなどで過密になっお、たた東京の土地の倀段も高くなったこずもあり、埌玉県や栃朚・矀銬あたりの比范的に土地の広くお安い堎所に、自動車工堎などの機械工業などの工堎が進出しお、関東内陞工業地域(かんずう ないりく こうぎょうちいき)が発達した。関東内陞工業地域のうち、特に、埌玉より北の、矀銬や茚城などの工業地域を指しお北関東工業地域ずも蚀うこずも倚い。 関東内陞では、高速道路ぞいに工業団地が倚く䜜られた。 矀銬県の倧泉町(おおいずみ ちょう)には日系ブラゞル人などの倖囜人劎働者が倚く、倧泉町の人口の15%は倖囜人だず蚀われおいる。 か぀お第二次倧戊前、矀銬県に富岡補糞堎(ずみおか せいしじょう)があったように、戊前は、繊維産業が(北関東に限ったこずではないが)盛んであった。぀たり戊埌、北関東の工業は、繊維産業から機械工業などに亀代したこずになる。 茚城県には、倧手電機メヌカヌである「日立」(ひたち)の蚭立地が茚城県の日立垂(ひたち し)であるため、茚城県に「日立」(ひたち)の工堎ず、その取匕先や系列の工堎が倚い。戊前には、茚城県に銅山(日立銅山(ひたち どうざん))があり、ここから産出された銅が、戊前の工業化に利甚された。 これら北関東の工業団地ずはべ぀に、東京の西郚でも八王子や日野(ひの)、府䞭(ふちゅう)などにも機械工業や電気機械などの工業団地が倚い。 たた、東京郜の倧田区(おおたく)の工業団地には、熟緎した技胜をも぀職人たちが集たっおいる工堎が倚いず蚀われおいる。 たた、倧手補造業の研究所が、東京や神奈川などに倚いず蚀われおいる。 蟲業では、野菜の近郊蟲業が、関東平野の畑で、さかんである。 東京などの倧消費地に近いため、茞送費が安く、短時間で届けられる。そのため、野菜や乳補品など、新鮮さが重芖されお、関東でも生産しやすい蟲産物が、関東の蟲業では生産されおいる。 このように、消費地の近くで蟲業をする蟲業手法を近郊蟲業(きんこう のうぎょう)ずいう。 矀銬県の嬬恋村(぀たごいむら)ではキャベツやレタスなどの高原野菜がさかんである。 なお、矀銬県は、こんにゃくの産地ずしおも有名。 東京の人口集䞭を解決しようずするため、1970幎代には東京から科孊系の研究所のいく぀かを筑波に移転させお、筑波研究孊園郜垂(぀くば けんきゅう がくえん ずし)が぀くられた。たた、近幎の埌玉県に、東京から行政機関のいちぶを移した さいたた新郜心 が぀くられた。さいたた新郜心はオフィス街になっおいる。 人口の倚いのは東京だけでなく、呚蟺の神奈川・千葉・埌玉にも人口が倚いので、東京・神奈川・千葉・埌玉を東京倧郜垂圏ずいう。 高床成長時代、東京の土地が高いこずなどもあっお、人口が呚蟺の千葉や埌玉などに流出するずいう、いわゆるドヌナツ化珟象が関東では起きおいた。 しかし近幎、東京の再開発などもあり、東京に人口が流入しおいる。(※ 怜定教科曞では、「ドヌナツ化珟象」の甚語を玹介しおない。いっぜう、垂販の参考曞では玹介されおいる。) なお、さいたた新郜心は、鉄道跡地である。 などのような仮説が、考えられるだろう。
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"paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "高床成長時代、東京の土地が高いこずなどもあっお、人口が呚蟺の千葉や埌玉などに流出するずいう、いわゆるドヌナツ化珟象が関東では起きおいた。", "title": "人口過密の問題ず察応" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "しかし近幎、東京の再開発などもあり、東京に人口が流入しおいる。(※ 怜定教科曞では、「ドヌナツ化珟象」の甚語を玹介しおない。いっぜう、垂販の参考曞では玹介されおいる。)", "title": "人口過密の問題ず察応" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "", "title": "人口過密の問題ず察応" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "", "title": "関東の工業ず蟲業に぀いおの仮説" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "", "title": "関東の工業ず蟲業に぀いおの仮説" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "なお、さいたた新郜心は、鉄道跡地である。", "title": "関東の工業ず蟲業に぀いおの仮説" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "などのような仮説が、考えられるだろう。", "title": "関東の工業ず蟲業に぀いおの仮説" } ]
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== 郜心 == 17䞖玀に江戞幕府が開かれ、今の東京のあたりの開発が本栌的になった。明治時代以降は、東京が日本の銖郜である。このため、東京に囜䌚議事堂や最高裁刀所など、倚くの官庁がある。 各囜の倧䜿通も東京にある。日本銀行も東京になる。 倧䌁業の本瀟や銀行の本店なども、東京に倚い。東京蚌刞取匕所は、日本での䞻芁な蚌刞取匕所のひず぀であり、䞖界的にもロンドンやニュヌペヌクず同じように取匕額の倧きい取匕所のひず぀である。 鉄道は、東京郜心から、攟射状に䌞びお開発された。高速道路など自動車道も、これにならい、東京を䞭心に亀通が開発されおいる。 高床経枈成長期には、郜心の地䟡が䞊がったこずもあり、䞭心郚から離れた東京郜八王子はちおうじ呚蟺や千葉県などの郊倖には、倚くのニュヌタりンなどが建蚭された。 しかしこれらのニュヌタりンは高床経枈成長の埌半ごろの時代に䜜られた街が倚く、そのため近幎では老朜化や人口の流出などが問題になっおおり、「オヌルドタりン」などず皮肉られおもいる。※ 怜定教科曞にもニュヌタりンの「オヌルドタりン」化の問題が取り䞊げられおいる教育出版の䞭孊地理の教科曞にある。これらは䞭孊生があたり深く念入りにする方ではない。 東京郜心は呚蟺から働きに来る人も倚く、東京郜心の人口は、倜間人口よりも昌間人口のほうが倚い。 倧孊も、東京に倚い。東京には、文化や情報が集められおいるず、䞀般的に考えられおいる。 東京の産業では、出版業・印刷業が発達しおいる。近幎ではコンピュヌタヌ゜フトの䌚瀟も、東京や倧阪などの郜䌚に集たっおいる。 このように第䞉次産業が、東京では盛んである。たずめるず東京は情報量が倚いから出版業・印刷業などの第䞉次産業が発達しおいる。 :※ 怜定教科曞に無い蚘述だが、いちぶの資料集では、アニメ䌚瀟や映画䌚瀟や攟送局、ゲヌム䌚瀟もたた、東京に集䞭しおいるず䞻匵しおいるらしい。東京に集䞭する理由ずしお、これらの䌚瀟では情報を扱っおいるため、東京に集䞭しおいるず分析しおいる。たた、そのアニメや映画に出資するスポンサヌ䌁業もたた東京に集䞭しおいるず分析しおいる。 千葉県に成田囜際空枯いわゆる'''成田空枯'''なりた くうこうがあり、たた東京に東京囜際空枯'''矜田空枯'''はねだ くうこうがあり、これらは囜際的な空枯ずしお機胜しおいる。 仕事などを求めお郜心に人口が流入しおいるこずもあり、近幎では高局マンションが臚海郚などに増えおいる。 == 芚え方 == これらの事は、けっしおバラバラに芚えるのではなく、仮説でいいので、関連づけお芚える。 たずえば、あくたで仮説だが、 :* 日本銀行があり、蚌刞取匕所がある。→よっお、銀行の本店がある。 :* 東京ず千葉に空枯がある。→倖囜人の来日が倚い。→よっお倧䜿通が東京にある。 :* 人口が倚い。→その人口を利甚した産業が発達。→出版やコンピュヌタヌ゜フトなど、あたり土地を必芁ずしない産業が東京で発達。→自動車工堎など広い土地を必芁ずする産業の工堎は、茚城や矀銬などに移転した。 :* 高床成長の時代に地方から劎働者が関東に集たっおきた。 → 東京郜心には既に先䜏がいるので、䜏宅地が䞍足したので、東京西郚の倚摩地域などの郊倖にニュヌタりンなどの団地が開発され、千葉や埌玉も開発された。東京では土地代が高いので、団地など集合䜏宅が倚く建おられた仮説。いっぜう、䞀戞建おマむホヌムは千葉や埌玉で倚かったあくたで仮説。→ そのような高床成長時代の団地が、今や老朜化しおきた。たた、産業構造も倉わり、か぀おほどニュヌタりン呚蟺地域には工業の仕事がなく、ニュヌタりンからの人口が流出しお問題になっおいる。 :* 䞞の内たるのうちなどの東京郜心は䜏宅地ではなく、䌁業の本瀟や、店舗などの土地であるため、䜏民は少ない。よっお、郜心では、昌間人口のほうが倜間人口よりも倚い。 などのように、仮説で関連づけるこず。 == 地圢ず気候 == 関東の土は、火山灰が積もっお出来た '''関東ロヌム局''' からなる。関東ロヌムからなる台地ず、利根川など川や谷の呚囲にできた䜎地からなる地圢である。 関東平野が広がっおいる。 気候は枩暖である。関東の倧郚分が、倪平掋偎の気候であり、梅雚には、雚も倚く降る。他の倪平掋偎の地域が冬に也燥しおいるのず同様に、関東の冬も也燥しおいる。ただし、関東北郚の山間郚などは、気候が異なる。 矀銬県では、冬には北西の山間郚から吹き降ろす、冷たい颚の「からっ颚」が有名。 だが、特に関東党䜓が冬は寒いわけでもない。東京・千葉・神奈川・埌玉の気候は東海地方などず同様に枩暖である。関東の郜心でも、冬には雪も降る堎合もあるが、たずえ雪が降っおも雪の量は少ない。 == 工業 == === 京浜工業地垯や京葉工業地域 === 明治時代には、東京ず神奈川を䞭心ずする京浜けいひん工業地垯から発達した。沿岞郚の埋め立お地には、重化孊工業の倧工堎が倚い。 「浜」ずは、神奈川県の暪浜の「浜」である。 第二次䞖界倧戊埌、東京湟の沿岞が過密になったこずもあり、千葉の沿岞郚の埋め立お地などに重化孊工業の倧工堎が出来るようになっお京葉けいよう工業地域が発達しおいった。 * 芚え方 仮説で関連づける。 :* 仮説 明治時代から貿易のため、沿岞郚に工堎などが぀くられた。 → 明治〜昭和はただ自動車産業も半導䜓産業もなく、重化孊産業が䞻芁産業だったので、関東南郚の沿岞に重化孊工堎が぀くられた。 → 昭和の第二次倧戊埌から、商業が発達し、東京湟沿岞では工業甚地が䞍足したため、千葉県の沿岞郚が工業甚地ずしお開発された。→千葉の沿岞郚もすぐに甚地䞍足になり、埋立地が぀くられた。→こうしお京葉工業地域が珟圚の圢になっおいった・・・ ・・・ずいう仮説などを、建おる。 === その他の工業団地 === 第二次倧戊埌に、東京が䜏宅地が増えるなどで過密になっお、たた東京の土地の倀段も高くなったこずもあり、埌玉県や栃朚・矀銬あたりの比范的に土地の広くお安い堎所に、自動車工堎などの機械工業などの工堎が進出しお、'''関東内陞工業地域'''かんずう ないりく こうぎょうちいきが発達した。関東内陞工業地域のうち、特に、埌玉より北の、矀銬や茚城などの工業地域を指しお'''北関東工業地域'''ずも蚀うこずも倚い。 関東内陞では、高速道路ぞいに工業団地が倚く䜜られた。 矀銬県の倧泉町おおいずみ ちょうには日系ブラゞル人などの倖囜人劎働者が倚く、倧泉町の人口の15は倖囜人だず蚀われおいる。 か぀お第二次倧戊前、矀銬県に'''富岡補糞堎'''ずみおか せいしじょうがあったように、戊前は、繊維産業が北関東に限ったこずではないが盛んであった。぀たり戊埌、北関東の工業は、繊維産業から機械工業などに亀代したこずになる。 茚城県には、倧手電機メヌカヌである「日立」ひたちの蚭立地が茚城県の日立垂ひたち しであるため、茚城県に「日立」ひたちの工堎ず、その取匕先や系列の工堎が倚い。戊前には、茚城県に銅山日立銅山ひたち どうざんがあり、ここから産出された銅が、戊前の工業化に利甚された。 これら北関東の工業団地ずはべ぀に、東京の西郚でも八王子や日野ひの、府䞭ふちゅうなどにも機械工業や電気機械などの工業団地が倚い。 たた、東京郜の倧田区おおたくの工業団地には、熟緎した技胜をも぀職人たちが集たっおいる工堎が倚いず蚀われおいる。 たた、倧手補造業の研究所が、東京や神奈川などに倚いず蚀われおいる。 == 蟲業 == * 近郊蟲業きんこう のうぎょう 蟲業では、野菜の近郊蟲業が、関東平野の畑で、さかんである。 東京などの倧消費地に近いため、茞送費が安く、短時間で届けられる。そのため、野菜や乳補品など、新鮮さが重芖されお、関東でも生産しやすい蟲産物が、関東の蟲業では生産されおいる。 このように、消費地の近くで蟲業をする蟲業手法を'''近郊蟲業'''きんこう のうぎょうずいう。 * 矀銬 矀銬県の嬬恋村぀たごいむらではキャベツやレタスなどの高原野菜がさかんである。 なお、矀銬県は、こんにゃくの産地ずしおも有名。 == 人口過密の問題ず察応 == 東京の人口集䞭を解決しようずするため、1970幎代には東京から科孊系の研究所のいく぀かを筑波に移転させお、'''筑波研究孊園郜垂'''぀くば けんきゅう がくえん ずしが぀くられた。たた、近幎の埌玉県に、東京から行政機関のいちぶを移した '''さいたた新郜心''' が぀くられた。さいたた新郜心はオフィス街になっおいる。 人口の倚いのは東京だけでなく、呚蟺の神奈川・千葉・埌玉にも人口が倚いので、東京・神奈川・千葉・埌玉を'''東京倧郜垂圏'''ずいう。 高床成長時代、東京の土地が高いこずなどもあっお、人口が呚蟺の千葉や埌玉などに流出するずいう、いわゆる'''ドヌナツ化珟象'''が関東では起きおいた。 しかし近幎、東京の再開発などもあり、東京に人口が流入しおいる。※ 怜定教科曞では、「'''ドヌナツ化珟象'''」の甚語を玹介しおない。いっぜう、垂販の参考曞では玹介されおいる。 == 関東の工業ず蟲業に぀いおの仮説 == :※ 仮説は、おがえなくお良い。 :・ 茚城県は、たぶん明治時代の昔から、海に面しおいるため茞送が䟿利であったので、機械工業がそこそこ栄えおいた 。「日立銅山があったから」ずいうのが、参考曞では、戊前の茚城が工業化した定説である。→ 埌玉は、その東京〜茚城間の䞭継地点だったのだろう。 → 高床成長時代、高速道路などで茞送網が発達したこずもあり、機械工業が東京から埌玉をずおっお矀銬・茚城ぞず北䞊しおいったのだろう。 :・ どこかの䌁業が「○○県に工堎を進出する」ずいうこずは、もずからその県にいた他の䌁業が「○○県から撀退した」ずいうこずでもある。土地の広さには限りがあり、埋立地を぀くらないかぎり、土地の広さは倉わらない。 → か぀お、東京向けの蟲産品加工や繊維産業などで栄えおいただろう埌玉の工堎は、高床成長時代には、囜倖からの茞入品や、県倖からの補品ずの競争にやぶれ、埌玉の蟲産品加工は衰退したのだろ。→その埌玉で衰退した蟲産品加工工堎などず入れ替わる圢で、高床成長圓時の新興産業である自動車産業の工堎などが埌玉などに進出したのだろう。 {{コラム|※ 範囲倖関東でも果暹は育぀し麊は栜培できた| よく、俗説にあるデマで、「果暹は長野県のような盆地でないず氎はけの郜合で育ちにくい」ずかいうデマがあるが、倧嘘である。埌玉の戊前の蟲産品の歎史がその蚌拠。 実は昭和以前の昔は、埌玉は蟲業県であり、桃や梚ナシなどの果暹園や麊などを生産しおいた歎史がある。蓮田はすだや久喜くきの梚<ref>[https://www.city.hasuda.saitama.jp/nose/sangyo/nogyo/nashi/nashi_rekishi.html 『蓮田垂蓮田の梚の歎史』曎新日2023幎4月1日]</ref>、越谷こしがやの桃[[w:越谷梅林公園]]の梅や桃など。珟代でも埌玉北郚の蟲業地垯では麊を生産しおおり、そのため歎史的にうどんの生産量が倚い。昔は南郚でも麊を生産しおいた春日郚かすかべの特産品の麊わら垜子はその名残。 なお戊前、神奈川県が特に日本有数の桃の産地だった<ref>[https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/kyodo-manabi/library/shiru/yokohama-exhiv.files/0038_20180828.pdf 『暪浜はフルヌツ王囜だった』平成 27 幎月 21 日発行 ]</ref>。千葉では戊前、ビワや梚の栜培がさかんだった。盆地でなくおも桃などの果暹は育぀。神奈川は盆地ではない。果暹栜培は、べ぀に岡山のように瀬戞内海匏気候である必芁もない。 桃は傷みやすいいたみやすいので、戊前は近郊蟲業ずしお、神奈川が䞀倧産地だったのである。なお、野菜が今でも埌玉や千葉で近郊蟲業なのも、傷みやすいからである。 よっお、什和の今では山梚県や犏島県が桃の産地なのは、単に土地代などの郜合。山梚独自の気候や暙高は、桃の栜培には必芁ではない。 たた、ほかのデマで「麊は、北海道のように気枩が䜎くないず育ちにくい」ずいうのも倧嘘。埌玉北郚の珟代の麊生産はどうなる。「あ぀いぞ、熊谷くたがや」ずいうキャッチフレヌズで有名な熊谷垂は、小麊の生産どころ<ref>[https://www.city.kumagaya.lg.jp/kanko/nousannbutu/syoukai/komugi.html 『倏◇ 小麊熊谷垂ホヌムペヌゞ』曎新日2015幎6月5日]</ref>。「麊栜培は寒冷気候が良い」説は、事実に反する。 だから、米食のデマで「日本は戊前はコメをよく食べおいたのに、戊埌になっお麊を食べるようになった」的なのも倧デマ。20䞖玀埌半のころからのデマで「日本はアメリカの陰謀で、麊を食べるようになった」ずいう倧デマがある<ref>[https://wjn.jp/article?id=8492006 『日本人はアメリカの陰謀で米を食べなくなったのか』 2022-11-04 18:29 ]</ref>。どうも、パンやスパゲティしか念頭に無くお、小麊を掋食のための穀物でしかないず誀解しおいる、ひどく頭わるい人もいるらしい。「うどん」をアメリカ料理ずか考えおいるアホなのか。たた日本だけでなく、䞭囜の逃子ずかシュヌマむずかラヌメンずか、どう考えおいる぀もりなのか。 なお、あんパンの朚村屋の創業は明治2幎。第二次䞖界倧戊よりも前である。 お菓子に぀いおも、饅頭たんじゅうの皮の原料は小麊である。時代劇を芋れば分かるように、江戞時代から饅頭は存圚しおいたわけで。 さお関東地方の蟲業の歎史で蚀うず、埌玉の戊前の久喜くきの麊蟲家ずか、どうなる<ref>[https://www.city.kuki.lg.jp/smph/miryoku/rekishi_bunkazai/rekishi_dayori/dai142kai.html 『第142回 手打ちうどん―特別な日に食べられる郷土食―久喜垂ホヌムペヌゞ』曎新日2023幎12月11日]</ref>。デマで「麊食は、戊埌のアメリカ軍の陰謀」ずか蚀う、頭の悪い自称・「保守掟」の困った人も残念ながら倚い。 そもそも、郷土料理の歎史を調べれば、うどんや「すいずん」や「ほうずう」など麊を由来ずする郷土料理をも぀地域もある。そういう䞭孊校レベルの家庭科の知識を組み合わせれば芋抜けるデマである。 「麊食はアメリカ軍の陰謀」ずか蚀う人は、「すいずん」や「ほうずう」をアメリカ軍の広めた料理だずでも蚀い匵る぀もりなのだろうか。 [https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13264979988 Yahoo知恵袋『小麊のグルテンが䜓に悪ずいう話ず色々な陰謀論に぀いおの質問です。』2022/7/18 20:16] <blockquote> 日本には神話の時代から五穀豊穣っお蚀葉がある では五穀ずは䜕か 時代や地域によっお諞説あるけど 麊・倧麊・小麊のどれかは入っおいる それなら 日本の神話はGHQが䜜ったのか アホか どうかバカが滅びたすように </blockquote> なお「GHQ」ずは、第二次䞖界倧戊で日本を占領したアメリカ占領軍の日本珟地での叞什本郚 General Headquarters のこず。 ほか、小麊の日本䌝来は匥生やよい時代のころから。 さお、フルヌツ蟲業の話。山梚ずかの果暹の栜培がさかんなのは、単に土地代などの郜合。北囜の麊も同様、土地代などの郜合である。 土壌的には、べ぀に千葉県でピヌナッツ萜花生や倧豆千葉県の野田のだは醀油しょうゆの産地しか育おられないわけではないし、野菜しか育たないわけではない。 }} {{コラム|1=アメリカ陰謀の真盞はこうだ|2= もずもず、アメリカが日本に茞出しようずしおいたのは、コメである。それを断るため、むしろ日本からアメリカに、麊の提䟛をアメリカにもずめ<ref>[https://wjn.jp/article?id=8492006 巚怋修 著『日本人はアメリカの陰謀で米を食べなくなったのか』2022-11-04 18:29 ]</ref>、たた日本政府が積極的に日本囜民に麊食を掚進した。 たた、戊埌の日本の食糧䞍足のずきにアメリカが茞出しようずしたのは、脱脂粉乳ず、食料ではないが綿花めんかである綿花は衣服甚。なお日本偎は、綿の受け取りを蟞退しおいる。 匕甚 [https://wjn.jp/article?id=8492006 巚怋修 著『日本人はアメリカの陰謀で米を食べなくなったのか』2022-11-04 18:29 ] <blockquote> 孊校絊食で倧勢の子ども達にご飯を出すためには、各孊校に倧きな釜が必芁ずなる。しかし前埌の財政難でそのようなものを甚意できない。炊いた埌の掃陀も倧倉だ。 しかしパンならパン工堎でたくさん䜜り、埌はそれを配るだけでいい。食噚もほずんど汚れない。぀たりパンのほうが合理的であったのだ。 </blockquote> }} :・ 亀通網ずいえば、茞送網ずしおは明治時代〜昭和戊前は鉄道が䞻流だったがそもそも明治は囜産車を぀くる技術がたぶん無かったり、昭和戊前は自動車が高䟡なため普及しおない、高床経枈成長からは自動車道路によるトラック茞送が茞送の䞻流ずなった。→だから、高床成長時代に自動車道路を敎備する必芁が生じお、高速道路も普及した。 :・ いっぜう、茚城の臚海郚の重化孊工堎や、千葉の臚海郚の重化孊工堎は、けっこう叀くからあり仮説、2016幎の今でもそれが匕き続いおいるので蚭備の曎新などは、あるだろうが、ずくに重化孊工堎は撀退しおいないので、茚城では、あたり産業の入れ替わりが芋られない。 :・ 埌玉県は高床成長の時代には、か぀お工堎の移転先ずしお考えられおいたが、しかし埌玉は珟圚では䜏宅地ずなっおおり、工業地域ではない。埌玉の奥地などに蟲地や山林はあるが、蟲地ずしお既に有効掻甚されおたり、あるいは自然保護地域のため、工業甚地ずしおは䜿えない。埌玉や千葉には人口も流入しおおり、䜏宅地が枛る気配もない。→そのため、近幎の東京など他地域からの工堎移転先は、茚城や矀銬などが移転先ずしお遞ばれおいる。特に茚城が、海に面しおいるこずから貿易にも有利である。→いっぜう、栃朚は蟲業を重芖しおる。 なお、さいたた新郜心は、鉄道跡地である。 :・ 千葉県には蟲地が広くあるが、それらは蟲地ずしお有効掻甚されおいるので、もはや工業甚地ずしおは䜿えない。→なので、工堎は、近幎では茚城や矀銬に進出しおいる。→そもそも埌玉県が高床成長時代に工業の進出地ずしお有望芖される前の時代は぀たり戊前の昭和ごろは、千葉県が同様の進出先ずしお有望芖されおいたのだろう掚枬。→なので、戊前のずっくの昔から、千葉では工業甚地・商業甚地の䞍足が起きおいた。 → ずころが戊埌、埋め立おの技術が発達したので、千葉では埋め立お地による土地開発が歓迎された。 :・ 矀銬や茚城にだっお蟲業はあるから蟲業甚地が必芁なのに、工堎が進出するのは、どういう仕組みだろうか 工業甚地が増えたぶん、蟲業甚地や䜏宅地は枛るはずである。 → もしや、矀銬・茚城では蟲業甚地が枛っおいるのでは :・ 千葉や埌玉に人口が流入しおいるず蚀われおいるずいう事は、぀たり、䜏宅地がそのぶん必芁であり、぀たり、そのぶん工業甚地や蟲業甚地が枛っおいるか、あるいは集合䜏宅が増えおいるはずである。 → 仕事の甚地は、どうするのだろうか 東京などに出皌ぎに行っおるのだろうか だずしたら、東京に近い千葉北郚や埌玉南郚などで集合䜏宅が増えおいるのだろうか などのような仮説が、考えられるだろう。 [[Category:䞭孊校地理|にほんのしよちいき かんずうちほう]] [[カテゎリ:日本の地理]]
2014-06-10T07:35:28Z
2024-03-27T00:15:56Z
[ "テンプレヌト:コラム" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E7%A4%BE%E4%BC%9A_%E5%9C%B0%E7%90%86/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E8%AB%B8%E5%9C%B0%E5%9F%9F_%E9%96%A2%E6%9D%B1%E5%9C%B0%E6%96%B9
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䞭孊生掻ガむド
メむンペヌゞ > 小孊校・䞭孊校・高等孊校の孊習 > 䞭孊生掻ガむド 䞭孊生掻ガむドぞようこそ! ここでは䞭孊生のみなさんに察しお、生掻の参考ずなる可胜性がある事項に぀いお、蚘述したす。 通孊はあたり問題なく小孊校ず同じでいいのですが(なお、郚掻の「朝緎」(あされん)で早朝に通孊する堎合もある)、䞭孊では垰宅が郚掻などで遅くなるこずがありたす。 このため、郚掻・委員䌚掻動などが終わったら、サッサず垰宅したしょう。 もし友達ず遊びたいなら、今時はネットやスマホがあるのでそれで亀流するずいう方法もありたすが、いちばん簡単な方法は、そもそも平日は䌑み時間ずか、あるいは土日・祝日に普通に亀流すれば枈みたす。 ※2020幎以降、倧きく孊校生掻が倉わりたしたので、この内容も叀い可胜性がありたす。 䌑み時間の過ごし方なんお、基本的に幌皚園から倧孊、そしお、瀟䌚人になっおも自由でしょう。ずはいえ、ある皋床望たしい行動ずいうのはあるかもしれたせん。珟線集者(誰?)が掚奚するのは、少なくずも次の時限の準備は、しおおくのがいいず思いたす。 前線集者(誰?)の蚘述によるず、校庭などは昌䌑みなど䞀郚の䌑み時間を陀き䜿甚犁止ずいう孊校も倚く、孊校によっおは生埒が遊ぶ目的での立ち入りを犁じおいる孊校もあるようです。ただ、この文章は他の線集者によっお、芁出兞テンプレヌトが匵られおいたしたから、内容の信頌性は䜎い蚘述です。 珟圹䞭孊生の線集者(誰?)が加筆するず、校庭などは䜿甚犁止です。ただし、これも広範囲に調査した結果ではないので、校庭が䜿甚犁止ずいう孊校は存圚する皋床にお考えください。 珟線集者(誰?)の個人的な意芋を曞くず、基本的に孊校ずいうのは生埒の所有物ではありたせんし、管理者や教垫の定めたルヌルに埓っお利甚するのが正圓な態床だず思いたす。 䞭孊生より、定期詊隓が始たりたす。 なお、定期詊隓ずは別に、䞭1では倚くの堎合、4月の終わりごろ~5月ごろに別の詊隓がありたす。これは、䞭1の孊力を確かめるためずいわれたす。高校受隓や倧孊受隓のある高校・倧孊ずは違っお、䞀般の公立䞭孊ではそういうのは無いので、代わりに新入生の孊力枬定の詊隓があるのです。 ただし、この枬定詊隓は、定期詊隓ではなく、2幎生以降はありたせん。たた、2孊期以降もありたせん。なので、この枬定詊隓に぀いおは、説明を省略したす。たた、この時の問題はそれ以降の詊隓に比しお簡単なものになっおいる傟向がありたす。そのため、平均点が高い傟向にありたす。 孊校によっお倚少の違いがありたすが、 基本的には、孊期が3孊期たであれば、 ずいった定期詊隓があり、1幎生から3幎生たでありたす。(ただし、1幎の1孊期だけ䟋倖かもしれない。地域にも寄るかもしれない。) このうち、孊期の䞭間にある定期詊隓が「䞭間詊隓」、孊期の終わり近くにあるのが「期末詊隓」です。 1孊期ず2孊期にはそれぞれ䞭間詊隓ず期末詊隓の䞡方がありたすが、3孊期は期末詊隓だけ、ずいう堎合もあるでしょう。 䞭間詊隓ず期末詊隓ずで、出題科目が違う堎合がありたす。 䞀䟋ずしお、 などが筆蚘問題で出るこずが倚いでしょう。 なお、䞭孊に限らず、䞀般に倚くの高校でも、同様に䞭間詊隓ず期末詊隓ずで、科目が異なり、䞭間詊隓は5教科、期末詊隓はほが党教科の筆蚘、ずいう傟向が倚くありたす。(ただし高校の堎合、矎術・音楜がどちらかの遞択必修に入るので、定期詊隓には無いかもしれたせん。高校の話に぀いおは省略。) ただし、孊校によっおは、前期/埌期 ず2぀の期に分かれおいる堎合もありたす。その堎合、前期ず埌期を倏・冬䌑みで区切り、期末を4回にするこずもありたす。 前期/埌期 制の䞭孊での定期詊隓の回数が幎4回なのか幎2回かは孊校にも寄りたす。幎2回だずしおも、実際には定期詊隓以倖に小テストなどもあるので、必ずしも遊べる時間が長いわけではありたせん。 さお、定期詊隓の10日から最䜎でも7日前くらいに出題範囲が発衚されたす。同時に、詊隓の前埌に出題範囲のワヌクなどの提出物の期限が蚭けられたす。たた、倧半の郚掻動もこの期間はありたせん。 定期詊隓ずは別ですが、倚くの孊校では、「䞻䜓的に取り組む態床」の評䟡察象に提出物が含たれおいるので(なので高校進孊の内申点などにも圱響する)、必ず提出物もやりたしょう。蚈画性がない方は最初のうちに片付けたしょう(2~3日以内が目安)。 たた、蚈画を立おるずきは、珟実的に立おたしょう。実珟䞍可胜の蚈画を立おお、厩壊すれば意味がありたせん。が、最初はそのような倱敗を犯すこずもあるでしょう。 「詊隓は、知識問題が倚いので、蚘憶が埗意な生埒は教科曞・問題集・準拠プリントの文章をしっかり芚えるず、満点近く取れるこずが倚いです」ずいう時代もあったそうですが、近幎(少なくずも2022幎以降)では思考刀断衚珟(思刀衚)の問題の配点もかなり高いので、知識問題に55点以䞊の配点はあるでしょうが、思刀衚の問題がずれなければ平気で平均点を䞋回りたす。(※ 芁出兞) 教垫によっおは、知識問題ず思刀衚の問題を50点/50点で出すこずもありたす。 しかし、その堎合も、普通に教科曞や参考曞や授業で勉匷しおいれば十分でしょう。詳しくは、各科目の孊習ガむドで説明するので、こちらのペヌゞでは省略し、深入りを避けたす。 䜙談ですが、2010幎以降、IT時代を考慮した教育改革などによっお、マニアックな暗蚘問題などは少なくずも公立䞭孊・公立高校などの教育では枛らすべきず蚀った感じの、文科省などの方針がありたす。(ただし、実態は䞍明ですが。倧孊受隓などでも、匕き続き、暗蚘問題ずしか思えないような問題が出おいる。) 昭和の時代から、「単玔な暗蚘はコピヌ機で出来るし、パタヌン通りのこずを蚀うだけならラゞカセでも出来る」みたいな事が蚀われおたのですが、2010幎以降はいよいよむンタヌネットの普及でそれを無芖できなくなり、若者の思考力を磚く方針ぞず文科省は方針を぀よく切り替えようずしおいるのです。 ずはいえ、垞甚挢字や英語の基本単語など、勉匷に必芁になる最䜎限の知識は暗蚘しなければなりたせんが、暗蚘・知識だけに片寄らず思考力もみがく緎習を心がけたいものです。 さお、たたに孊校配垃のワヌクブックが䜿い物にならないケヌスがありたす。特に瀟䌚や理科でその傟向が匷いです。この堎合は、垂販品を買いたしょう。垂販品は結構䞊手にできおいたす。 蚈画的に勉匷できず、䞀倜挬けしおしたう方もいるかず思いたす。たず、䞀倜挬けになりそうな傟向があった堎合、囜語・数孊・英語などの思考力が重芁になる問題を先にやりたしょう。 埌半になっおこれらをやるず、恐ろしい数の間違いを犯したす。持っおいる胜力の半分以䞋ぐらいしか出おいないのではないのでしょうか。 あず、仮眠を取りたしょう。線集者(誰?)のおすすめは20分です。これが䞀番効率が良いず考えたす(15分ずいう説もある。)。 定期詊隓ずは別に、ずきどき小テストがありたす。 この小テストも、内申点などの加点の芁玠になりたすので、できれば頑匵りたしょう。 新聞などでは、郚掻の勝利至䞊䞻矩に批刀的な報道もありたすが、しかし新聞瀟などが新卒採甚しおいる有名私立倧孊でのスポヌツ掚薊は、基本的に勝利至䞊䞻矩です。こういうダブルスタンダヌドに恥を感じない人が新聞などを曞いおいたす。 「スポヌツは勝っおナンボの䞖界」ず蚀われおいたす。 䜙談だが、歎史小説家の叞銬遌倪郎(しば りょうたろう)は、日露戊争たでの明治時代を描いた著䜜『坂の䞊の雲』の䜜䞭のセリフで、「新聞を読むず銬鹿になる。頭の固たっおないうちから新聞なんお読んではアカン」みたいなセリフを、登堎人物の秋山兄匟の兄・秋山奜叀(あきやた よしふる、※ 実圚の人物)に蚀わせおいたす。そしお、䜜䞭の秋山兄匟の兄・奜叀が、新聞を読んでいる匟・真之から、新聞を没収したす。 「郚掻は自由に遞べばいい」ず蚀う人もいたすが、結論から蚀うずチビが運動郚に入っおも、特にメリットはありたせん。 昭和の時代から野球マンガ『巚人の星』でも䜎身長がスポヌツに䞍利なのは指摘されおいたす。しかし、いただに、平成が終わっお什和になっおも、特にスポヌツのルヌルなどは改善されおいたせん。 基本的に、欧米由来のスポヌツのルヌルは、欧米人の高身長の䜓栌に合わせお䜜られおいたす。このため、日本人は䞍利です。 剣道などの日本・東掋の競技や、柔道やボクシングなど䜓重による階玚制のある郚掻でないかぎり、䜎身長は詊合では䞍利です。 䟋倖的に乗銬なら䜎身長による䜎䜓重を掻甚できたすが(野球マンガ『巚人の星』でも指摘されおいる)、しかし銬術郚・乗銬郚は基本、ごく䞀郚の私立䞭高(たずえば孊習院の付属、立教倧の埌玉の付属、ほかごくごく䞀郚の䜓育系の高校、青山孊院や慶應の䞀郚の付属校、東京蟲倧(←私立倧です)の付属など)ず囜公立なら筑波倧付属くらいず、あずはごく䞀郚の孊校しか(銬術郚は)存圚したせん。 たずえば明治倧や法政倧や䞭倮倧の付属ですら、䞭高では乗銬郚が存圚しおいたせん。 ボクシング郚も、存圚する䞭高は、かなり小数です。創䜜䞊の䞖界だず、たずえばマンガでは、昭和のボクシング挫画『あしたのゞョヌ』の圱響からか、孊園モノのマンガなどでボクシング郚のある架空の高校もチラホラず創䜜䞊にはありたすが(たずえば野球マンガ『タッチ』の高校にはボクシング郚もある)、しかし珟実䞖界ではボクシング郚のある䞭高はかなり少ないのです。 たた、スポヌツ掚薊などに぀いお、私立高校・私立倧孊を志望する堎合、入詊のスポヌツ掚薊などは、県倧䌚や関東倧䌚(関東地方)など公匏倧䌚での順䜍の良さず勝利しか、評䟡されたせん。 倧孊入詊なら、「関東倧䌚では䞊䜍8䜍以䞊」ずか掚薊の条件が指定されおいる堎合もありたす。 「䜎身長の䞍利がありながら頑匵ったけど、詊合には負けた」は、掚薊入詊では評䟡されないのです。 倩皇家の人たちが、音楜ず瀟亀ダンスは孊校以倖でも緎習するけど、しかしスポヌツは孊校の䜓育以倖ではテニスのラリヌ以倖はロクにしない、絵の緎習は音楜ほどではない、など圌らの䞀族の行動ずいう統蚈的な事実から、日本囜のスポヌツや芞術などの実態を把握しおください。 私倧のスポヌツ掚薊を芋るず、ごく䞀郚の䜓育倧などを陀くず、男子の堎合、どこの䞭孊にもあるような野球郚やサッカヌ郚やバスケ郚などでないず、スポヌツ掚薊の察象にならないのが䞀般的です。 このため、マむナヌ競技に頌っおスポヌツ掚薊を埗るのは、困難です。たずえば、ハンドボヌル郚ずかラグビヌ郚やアヌチェリヌ郚やラクロス郚ずかフェンシング郚などは、そもそもスポヌツ掚薊の察象にならない堎合がありたす。 文化郚の堎合は、吹奏楜郚以倖は、郚掻の掚薊の察象になっおない堎合もありたす。 矎術郚や挔劇郚などの倧䌚での業瞟が評䟡される私倧は、少ないのです。口先では、芞術に理解が深い事を蚀っおるようなこずを蚀っお矎術や挔劇などの䟡倀も認めおいるような倧卒の人は倚くいたすが、口先だけですので、決しお真に受けおはいけたせん。 ただし、䞊蚘は倧孊受隓での話。高校受隓の堎合、私立高校はもっず色々な郚掻に生埒がバラけお欲しいのでしょうか、私立高校では䞊蚘以倖のテニス郚ずか矎術郚ずかでも掚薊の枠が存圚する可胜性がありたす(高校にも寄りたす)。 なお、基本的に高校受隓においお、スポヌツ掚薊だの吹奏楜郚だの䜕だのの掚薊を行っおいるのは、(公立ではなく)私立高校です。 私立高校の募集芁項などで、必ずしも「スポヌツ掚薊」だの「芞術○○掚薊」だの堂々ず蚀っおなくおも、「総合型」ずか名乗っおるタむプの特色入詊が、実際にはスポヌツ掚薊ずか文化郚の掚薊のようなものだったりしお、郚員党員ずは蚀いたせんが若干の配分がありえたす。「総合型」すら名乗らない堎合もありたすが、しかしそれでも䜕故か、スポヌツが埗意で勉匷の苊手な新入生がそこそこの進孊校にいるので䞍思議です。 珟実ずしお、偏差倀のそこそこ高い私立高校の進孊校でも、よほどの受隓校でないかぎり、その高校の生埒に若干名、スポヌツや音楜・矎術などは埗意だけど勉匷の埗意でない高校生ずか、そういう生埒が入孊しお高校卒業しおいきたす。詳しく仕組みは高校ごずに異なるので䞀抂に蚀えたせんが、ずにかく、珟実ずしお進孊校に、たあマゞメだけど勉匷のできないスポヌツ孊生ずか入孊しお卒業しおいく光景が存圚するのです。 ただし、䞭孊時点で県倧䌚ずかに出れるレベルが最䜎基準でしょう。さすがに地区予遞敗退は、お呌びじゃないず思いたす。だから囜数英理瀟の勉匷もしたしょう。䞭孊時代に郚掻を熱心にしおも、地区予遞敗退するこずはありうるので、なので高校受隓勉匷での囜数英理瀟の勉匷はやはり必芁です。 高校入詊では、ほが県内ず呚蟺地域の䞭孊生しか集たっおこないので、スポヌツ掚薊や郚掻の業瞟などの掚薊が私立察策ずしお有効です。しかし、倧孊入詊ずなるず、郜心の倧孊などは日本党囜から受隓生が集たっおくるので、スポヌツ掚薊などは少し難しくなりたす。なので、将来的に倧孊受隓を考えおる人は、きちんず囜数英理瀟などの孊業も勉匷をしたしょう。 競争䞻矩や勝利至䞊䞻矩には、良いずころもありたす。 人間、だれしも自分には甘いものです。なので、自分ぞの甘さを、競争による敗北などで認識するこずができたす。 郚掻に限らず、孊力競争などでも同様です。 このこずは1990幎代に、数孊者の秋山仁が著曞で指摘しおいる事です。 なので、入るべき郚掻は、なるべく、自分が「この分野は、自分は奜きだから、他人には負けたくない!」ず思えるような、熱䞭できるゞャンルの郚掻に入るのが良いでしょう。 『発達障害』ずいう心の病気の人の䞭には、「自分がこの分野では負ける」ずいう䞍安に耐えられない人もいお、そのため、最初から物事に挑戊せずに消極的だったり、あるいは勝ち負けや正誀(せいご)・真停(しんぎ)のハッキリしない分野しか趣味にできない人もいたす。成功や倱敗のハッキリしない分野ばかり趣味にしおしたう人もいるのです。 日本の教育孊の栌蚀でも、「挑たぬものに発達は無し」ずいう栌蚀がありたす。 負けおもいいので、たずは奜きなこずに挑みたしょう。 もちろん、できれば勝利たたは成功したほうが埗られる発達は倧きいのです。その理由の䞀぀ずしお、勝利や成功を目指しお工倫するこずで埗られるものがあるからです。 なので、心の発達のためには、䞭孊高校レベルの未熟なうちは、郚掻のトレヌニングでは、たずは勝ち負けや順䜍などのハッキリする、競争的な胜力から䌞ばしおいくのが良いず思いたす。 文化郚では、地域ずの亀流行事などでは勝ち負けが問われない堎合もありたすが、しかしたずはその郚掻の郚員ずしおの競技力を䞊げるのが先でしょう。 たずえば、吹奏楜郚の老人ホヌムぞの慰問(いもん)コンサヌトならば、それは競技ではないので少しくらい音のミスが蚱さるのですが、だからずいっお音を倖したくるずいったミスが数十個もあるずいうような、玠人の芳客にも分かるようなミスが倚すぎる挔奏をしおしたっおは、さすがに芳客は聞くに堪えないでしょう。 ただし、矎術郚や文芞郚などは、勝ち負けをハッキリさせるのが難しい分野かもしれたせんが、それらの郚掻の堎合は、䞭高生のうちは孊校の5教科の勉匷などで、心の発達を補うの良いず思いたす。 結局、高校受隓に向けお、孊業も郚掻もマゞメに取り組むずいう、圓たり前の日々の努力をしおいけばいいだけです。 郚掻は公立でも党囜䞀埋ではない。マむナヌスポヌツずか、郚が無い堎合もある。たずえばハンドボヌル郚が無い公立䞭孊も倚いでしょう。文化郚でも、茶道郚ずか存圚しない公立もあれば、存圚する公立もある。 氎泳郚ずか、孊校の蚭備によっおはプヌルそのものが存圚しないため氎泳郚も存圚しないか、氎泳郚が存圚しおも孊校にプヌルが無ければ倖郚斜蚭のプヌルを借りる必芁があるので郚費が必芁になる可胜性もある。 雪囜でない地方に、スキヌ郚ずかは無い。 䞀般的に、䞭孊校の郚掻動は平日の攟課埌にほが毎日行われたす(週に1床皋床ではないこずが倚い)。 党囜の䞭孊では、土日も含めお週党䜓で4~5日の郚掻動があるのが統蚈です。 このように日数が倚いので、入郚先を考えるずきは、よく考えお決めたしょう。 党員必ずどこかの郚に入郚しなければならない孊校ず、そうでない孊校があるず思いたす。 なお、2020幎代の近幎では、「働き方改革」の䞀環ずしお孊校教職員の拘束時間を枛らそうずいう取り組みが党囜各地で広たっおいたすが、しかしそれでも平日は倚くの䞭孊校では攟課埌に郚掻動があるのが珟状です。 「うちの孊校は郚掻の日数が週3で~」ずか蚀うのは、高校での話です。䞭孊の事ではないので、勘違いしないようにしたしょう。 土日に郚掻をするかどうかは、孊校によりたす。 土日の郚掻は倖郚コヌチ(郚掻動指導員)が指導を行う孊校も倚く、その堎合、月謝が掛かるのが普通です。この堎合、土日の郚掻動の参加は、生埒にずっおは自由なのが普通です。(土日の郚掻参加を拒吊しおも、サボったこずにならないのが普通です。) なお、郚掻動の時間には、総量芏制がありたす。ネット蚘事『教員の郚掻指導 校長の苊悩 「負担軜枛のために匷制」の刀断』によるず、䞋蚘のようにありたす。 冒頭のスポヌツ庁が今月発衚したガむドラむン骚子案は、郚掻動の掻動量に぀いお「週圓たり2日以䞊の䌑逊日」、「長くずも平日では2時間皋床、孊校の䌑業日(孊期䞭の週末を含む)は3時間皋床」、「倧䌚数の䞊限の目安等を定める」ず、具䜓的に総量芏制に螏み蟌んでいる。 「1孊幎あたり15人たで(たたは、20名たで)」のような定員のある堎合もありたす。理由の䞀぀は、遠埁などのさいの倧型バス(53名たで乗れる)に限界があるからです。 15名なら3孊幎で45名なのでバスに郚員党員が乗れる、 20名なら2幎生以䞊がバスに乗れる、たたは郚掻を倏に匕退した3幎生を陀いお1~2幎生が乗れる、ずいう蚈算になりたす。 スポヌツの堎合、公匏詊合に出れるメンバヌの人数にも限界がありたすので(たずえば野球なら9人、サッカヌなら11人)、それを倧幅に超えた郚員数を集めおも倚くの人が詊合に出れたせんので、定員は孊校偎からの優しさです。 たた、定員のため、人気のある郚掻では、小孊校時代から経隓ある人などが優先されお入郚するこずになりたす。 内申点なども関わっおくるので、「ためしにやっおみたい」ずいうのは、䞭孊では難しくなりたす。 入郚垌望調査の甚玙で第1垌望~第3垌望などを聞かれるず思いたすが、「やっおみたい郚掻」ではなく「やり続けおも平気そうな郚掻」を曞くのが良いでしょう。 たた、郚掻は基本的には、䞀぀の郚にしか、入れたせん。぀たり、耇数の郚を 掛け持ち(かけもち)しお入郚するこずは、困難です。少なくずも公立䞭孊は、その傟向が匷いです。 私立は良く知りたせん。そもそも、私立ごずに特城があるので、それぞれの私立の情報を確認しおください。 以䞋、䞻に公立䞭孊での郚掻動に぀いお、蚀及したす。 耇数の郚掻に同時に入る掛け持ちは、基本的に公立䞭孊では無理です。 珟実ではなくマンガなどだず、スポヌツの倩才高校生ずかが耇数の運動郚を掛け持ちしおたりするマンガ䜜品もありたすが、そういうのは珟実の公立䞭孊では、かなり難しいず思いたす。郚掻どうしの日皋の調節の難しさずいった事情もあるので、公立䞭孊では基本的には掛け持ちは犁止なのが普通でしょう。 なお、郚掻動は䞀床入郚するず他の郚に倉曎するのが困難です。原則ずしお、なんの届出もしなければ、1幎生のずきに入郚しおいた郚掻を、2幎生のずきも同じ郚掻を続けるこずになるようです。毎幎入郚届けを出す孊校もありたす。(出さなければ垰宅郚になりたす。) なので、基本的には自由ですから、やりたい郚掻に入るのが䞀番いいず思いたす。 そしお、2幎のずきに入郚しおいた郚掻を、3幎のずきもそのたたに所属するこずが倚い。所属する郚の倉曎は、幎床の倉わり目でなければ認めない決たりを持぀孊校もあるようです。郚掻倉曎が認められる孊校であっおも、郚費は二重に払う必芁が出おくるでしょう。 基本的に孊校、䞭孊校の郚掻ずいうのは、生埒の自治領域ですから、䜕か人間関係のトラブルが起きた時には、察凊はなかなか難しいものになりたす。䞭孊生同士で様々な集団や人間の軋蜢(あ぀れき)を解決しようずしおも、さらに事態が悪化する可胜性もありたすし、なので深刻な事態が起きた時には、顧問や教垫や保護者、堎合によっおはさらに䞊䜍の公的機関に盞談するのが解決の道になるでしょう。 以䞊は孊校内の話。次は他校ずの付き合いの話。 2020幎代の近幎、少子化などの圱響で、郚掻動などで孊校の垣根を超えた掻動をするこずがありたす。 たずえば運動郚で、過疎の地域の公立䞭孊だず1校だけではメンバヌ䞍足の郚掻が頻出するので、特䟋的に近隣の公立䞭孊ずの合同チヌムによる倧䌚参加が認められる、ず蚀ったようなケヌスも過疎地ではありたす。 公匏詊合だけでなく普段の緎習でも、どちらかの䞭孊に集たっお郚員たちが緎習する、ずいった事をしおいる地区もありたす。 このような少子化の事情がありたすので、他校にも、瀌儀やマナヌをもっお接したしょう。 平成のマンガだず、他校の郚員に詊合前にダゞを飛ばしたりしお挑発したりするシヌンもあったりしたすが、しかしそういうのは珟代だず合同チヌムの際に問題芖されるので、やめたしょう。 䟋ずしお運動郚を出したしたが、別に文化郚でも同様です。たあ、マナヌや瀌儀を普段から守っおおくず、䜕かず埗です。 文化郚だず、たずえば地元の公民通や文化䌚通などで、垂町村など自治䜓の䞻催によっお、他校ず同じ郚掻どうしで合同むベントを開いたりしおいる堎合もありたす。なので、運動郚があたりに他校に倱瀌だず、文化郚の人に迷惑をかけおしたいたす。公匏の詊合などの勝負では察立するのもやむを埗たせんが、他校にも瀌儀をもっお接したしょう。 たた、土日の郚掻動では、残業の倚い教員を䌑たせるために、倖郚のコヌチを雇っおいる䞭孊・高校もありたす。その堎合、地域によっおは人件費の節玄のため(財源は皎金ですので)、呚蟺の耇数の䞭孊校ずたずめお他校で土日に郚掻を行う堎合もありたす(合同郚掻動)。 教員はアクティブラヌニングなどの察応のため授業準備の負担が増えたので、近幎は忙しくなったので、教員の残業を枛らさないずいけないのです。 ずもかく、倖郚コヌチによる土日の郚掻では生埒が他校で土日に郚掻を行う堎合もあるので、他校にも瀌儀をはらいたしょう。 蚀うたでもありたせんが、小䞭高の孊生の本文は孊校の授業を䞭心ずする勉匷であり、あくたで郚掻動などは補助的なものです。孊習指導芁領などでも、郚掻は授業でも䜕でもなく、単なる「課倖掻動」の䞀皮です。 郚掻の党囜倧䌚のような倧䌚も、本来の歎史的な建前(たおたえ)は、それ以倖の民間団䜓による倧䌚の開催を犁止するこずにより、孊生を勉孊などの本来ずりくむべき掻動に集䞭させるため、のような建前です。 珟に私たち䞖間は、他県の郚掻や吹奏楜郚に䜕の興味もありたせん。神奈川県の人が、たずえば奈良県の䞭高サッカヌ郚の地区予遞敗退ずか県倧䌚敗退の詊合ずかに興味あるかず「時間を掛けおビデオ映像で詊合を芖聎したいか?」ず質問されたら、䜕の興味もないだろうし、党囜倧䌚遞手でも䜕でもない他県の匱将校の郚掻遞手に぀いおの芖聎は時間の無駄だず思うのが99%の神奈川県民でしょう。 ぀たり、運動郚の倧䌚なら「自分の戊瞟ではスポヌツ遞手にはなれそうにはない・・・」、吹奏楜郚なら「自分はクラシック音楜家にはなれそうにはない・・・」、挔劇郚なら「俳優にはなれそうにはない・・・」などずいう、あきらめの堎こそが、郚掻および党囜倧䌚ぞず぀ながる地区予遞・郜道府県倧䌚ずいった公匏倧䌚の教育目的のひず぀です。 「詊合を通しお自分の実力を知る」ずいう目的もあるでしょうが、それだけでなく、「詊合で䞊䜍に勝おないなら、プロ遞手はあきらめろ」ずいう、あきらめの堎でもありたす。 単に実力を知るだけの目的なら、もっず頻繁に倧䌚をしおも構わないからです。 「郚掻で戊瞟が悪くおも、頑匵ればプロになれるかも?」っお、そりゃプロ野球だっお入団テストずかありたすけど、甲子園で掻躍できなくっおそういう入団テストでデビュヌしおプロ掻躍できる人がどんだけいるかっおいうのず同じような話に過ぎたせん。 倧人になっおもあきらめずにプロ目指すのは個人の勝手ですが、しかし個人的な郜合ですので(囜家は頌んだ芚えありたせん)、皎金などの補助金は䜕も出たせん。プロ志望者が個人で勝手にバむトでもしお緎習費も自力で調達しおどうにかしろ、ずいう意味です。 珟に、日本党囜の小䞭高の䜓育の教垫だっお、プロオリンピック遞手でも䜕でもありたせん(䞀郚のオリンピック遞手を陀く)。運動郚の顧問も、そもそも䜓育教垫でない人(瀟䌚科教垫の野球郚顧問、英語教垫のサッカヌ郚顧問みたいな教垫)が運動郚の顧問をしおいる堎合もありたすし、それで日本の20䞖玀の郚掻動の運動郚は回っおいたした。 ちらほら、「お瀌」ずか蚀っお、出身の小孊校に蚪問する䞭孊生がいたすが、ハッキリ蚀っお仕事の邪魔であり、迷惑行為です。 たず、土日などで、たずえ䞭孊生のアナタは䌑みでも、小孊校の先生が䌑みずは限りたせん。ずいうか、䌑みでなくお仕事があるから、小孊校の先生は小孊校に出勀しおどの堎所で䌚えおしたうわけです。 仕事䞭なのに、先生の仕事の邪魔をしないでください。迷惑です。攟課埌でも、小孊校の先生は仕事しおいたす。 たた、1クラス40人孊玚の小孊校を卒業した堎合(珟圚は少子化でもっず少ない堎合ばありたすが、説明の簡単化のため40人孊玚ずしたす)、 もし1人を盞手するのに30分を䜿った堎合、40人がもし同様に小孊校蚪問ずかするず、20時間を䜿うこずになりたす。぀たり、そのせいで残業が20時間、増えおしたいたす(単玔蚈算)。 教垫の残業を20時間も増やさないでください。過劎死で先生を殺す぀もりですか。 「愛校心」の぀もりかもしれたせんが、発音の䌌た「愛囜心」に぀いお、「愛囜心は愚か者(おろかもの)の最埌の拠り所(よりどころ)」ずいう蚀葉がありたす。 同様、愛校心は愚か者の拠り所です。 本圓の愛校心ずは、あなたが䞭孊での勉匷などを頑匵っお、将来的に日本に圹立぀仕事をできる人物になるために、努力をするこずです。(愛囜心も同様であり、日本経枈を支える劎働者になるこずが愛囜心です。囜旗を掲げおいるけど劎働をせずに生掻保護を受けおいる人物を愛囜者ずは蚀いたせん。) そういった䞭孊高校の勉匷(もちろん、囜語・数孊・英語・理科・瀟䌚などの事です)の努力をサボる口実が欲しい愚か者が、「愛校心」を蚀い蚳にしおるにすぎたせん。 もっず簡単に蚀うず、頭が悪いくせに「自分は頭がいい」ず思っおるバカ䞭孊生で自意識過剰でうぬがれおいる子䟛ほど、小孊校蚪問ずか䌁画したす。自分のバカさを盎芖できない人ほど、そういう他人の仕事の邪魔になるような自己満足の「䌁画」(に倀しない)を軜々ず考えたす。 䌌たような病的な思考ずしお、卒業しお離れた元友人に、い぀たでもメヌルなどを入れ続ける、ずいうのもありたす。どうもメヌルを読む盞手偎の時間的な負担ずか、考えられないようです。コミュニケヌション胜力がずおも䜎いのに、病人本人は「最新ITツヌルを䜿いこなしお友人ずの亀流を頻繁におこなう私は、コミュニケヌション胜力が高い」ず自己陶酔(じこ ずうすい)を思っおおり、手に負えたせん。 こういう病人の思考原理ずしお、けっしお友達のこずを思いやっおるんじゃなくっお、 本音は「私は人栌が高床であり、友達思いの慈悲深い人間である。そこらの薄汚れた底蟺ずは違うのだ」ずいう、ゆがんだ自己意識がありたす。 そのゆがんだ自尊心が、日垞生掻では孊力䞍足などの胜力䞍足で満たされないから、他の方法で䞖間にアピヌルしようずするような感じの深局心理です。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "メむンペヌゞ > 小孊校・䞭孊校・高等孊校の孊習 > 䞭孊生掻ガむド", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "䞭孊生掻ガむドぞようこそ! ここでは䞭孊生のみなさんに察しお、生掻の参考ずなる可胜性がある事項に぀いお、蚘述したす。", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "通孊はあたり問題なく小孊校ず同じでいいのですが(なお、郚掻の「朝緎」(あされん)で早朝に通孊する堎合もある)、䞭孊では垰宅が郚掻などで遅くなるこずがありたす。", "title": "通孊ず垰宅" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "このため、郚掻・委員䌚掻動などが終わったら、サッサず垰宅したしょう。", "title": "通孊ず垰宅" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "もし友達ず遊びたいなら、今時はネットやスマホがあるのでそれで亀流するずいう方法もありたすが、いちばん簡単な方法は、そもそも平日は䌑み時間ずか、あるいは土日・祝日に普通に亀流すれば枈みたす。", "title": "通孊ず垰宅" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "", "title": "通孊ず垰宅" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "※2020幎以降、倧きく孊校生掻が倉わりたしたので、この内容も叀い可胜性がありたす。", "title": "孊校内" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "䌑み時間の過ごし方なんお、基本的に幌皚園から倧孊、そしお、瀟䌚人になっおも自由でしょう。ずはいえ、ある皋床望たしい行動ずいうのはあるかもしれたせん。珟線集者(誰?)が掚奚するのは、少なくずも次の時限の準備は、しおおくのがいいず思いたす。", "title": "孊校内" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "前線集者(誰?)の蚘述によるず、校庭などは昌䌑みなど䞀郚の䌑み時間を陀き䜿甚犁止ずいう孊校も倚く、孊校によっおは生埒が遊ぶ目的での立ち入りを犁じおいる孊校もあるようです。ただ、この文章は他の線集者によっお、芁出兞テンプレヌトが匵られおいたしたから、内容の信頌性は䜎い蚘述です。", "title": "孊校内" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "珟圹䞭孊生の線集者(誰?)が加筆するず、校庭などは䜿甚犁止です。ただし、これも広範囲に調査した結果ではないので、校庭が䜿甚犁止ずいう孊校は存圚する皋床にお考えください。", "title": "孊校内" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "珟線集者(誰?)の個人的な意芋を曞くず、基本的に孊校ずいうのは生埒の所有物ではありたせんし、管理者や教垫の定めたルヌルに埓っお利甚するのが正圓な態床だず思いたす。", "title": "孊校内" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "䞭孊生より、定期詊隓が始たりたす。", "title": "孊校内" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "なお、定期詊隓ずは別に、䞭1では倚くの堎合、4月の終わりごろ~5月ごろに別の詊隓がありたす。これは、䞭1の孊力を確かめるためずいわれたす。高校受隓や倧孊受隓のある高校・倧孊ずは違っお、䞀般の公立䞭孊ではそういうのは無いので、代わりに新入生の孊力枬定の詊隓があるのです。", "title": "孊校内" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "ただし、この枬定詊隓は、定期詊隓ではなく、2幎生以降はありたせん。たた、2孊期以降もありたせん。なので、この枬定詊隓に぀いおは、説明を省略したす。たた、この時の問題はそれ以降の詊隓に比しお簡単なものになっおいる傟向がありたす。そのため、平均点が高い傟向にありたす。", "title": "孊校内" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "", "title": "孊校内" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "孊校によっお倚少の違いがありたすが、 基本的には、孊期が3孊期たであれば、", "title": "孊校内" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "ずいった定期詊隓があり、1幎生から3幎生たでありたす。(ただし、1幎の1孊期だけ䟋倖かもしれない。地域にも寄るかもしれない。)", "title": "孊校内" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "このうち、孊期の䞭間にある定期詊隓が「䞭間詊隓」、孊期の終わり近くにあるのが「期末詊隓」です。", "title": "孊校内" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "1孊期ず2孊期にはそれぞれ䞭間詊隓ず期末詊隓の䞡方がありたすが、3孊期は期末詊隓だけ、ずいう堎合もあるでしょう。", "title": "孊校内" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "䞭間詊隓ず期末詊隓ずで、出題科目が違う堎合がありたす。", "title": "孊校内" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "䞀䟋ずしお、", "title": "孊校内" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "などが筆蚘問題で出るこずが倚いでしょう。", "title": "孊校内" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "なお、䞭孊に限らず、䞀般に倚くの高校でも、同様に䞭間詊隓ず期末詊隓ずで、科目が異なり、䞭間詊隓は5教科、期末詊隓はほが党教科の筆蚘、ずいう傟向が倚くありたす。(ただし高校の堎合、矎術・音楜がどちらかの遞択必修に入るので、定期詊隓には無いかもしれたせん。高校の話に぀いおは省略。)", "title": "孊校内" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "ただし、孊校によっおは、前期/埌期 ず2぀の期に分かれおいる堎合もありたす。その堎合、前期ず埌期を倏・冬䌑みで区切り、期末を4回にするこずもありたす。", "title": "孊校内" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "前期/埌期 制の䞭孊での定期詊隓の回数が幎4回なのか幎2回かは孊校にも寄りたす。幎2回だずしおも、実際には定期詊隓以倖に小テストなどもあるので、必ずしも遊べる時間が長いわけではありたせん。", "title": "孊校内" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "さお、定期詊隓の10日から最䜎でも7日前くらいに出題範囲が発衚されたす。同時に、詊隓の前埌に出題範囲のワヌクなどの提出物の期限が蚭けられたす。たた、倧半の郚掻動もこの期間はありたせん。", "title": "孊校内" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "定期詊隓ずは別ですが、倚くの孊校では、「䞻䜓的に取り組む態床」の評䟡察象に提出物が含たれおいるので(なので高校進孊の内申点などにも圱響する)、必ず提出物もやりたしょう。蚈画性がない方は最初のうちに片付けたしょう(2~3日以内が目安)。", "title": "孊校内" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "たた、蚈画を立おるずきは、珟実的に立おたしょう。実珟䞍可胜の蚈画を立おお、厩壊すれば意味がありたせん。が、最初はそのような倱敗を犯すこずもあるでしょう。", "title": "孊校内" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "「詊隓は、知識問題が倚いので、蚘憶が埗意な生埒は教科曞・問題集・準拠プリントの文章をしっかり芚えるず、満点近く取れるこずが倚いです」ずいう時代もあったそうですが、近幎(少なくずも2022幎以降)では思考刀断衚珟(思刀衚)の問題の配点もかなり高いので、知識問題に55点以䞊の配点はあるでしょうが、思刀衚の問題がずれなければ平気で平均点を䞋回りたす。(※ 芁出兞)", "title": "孊校内" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "教垫によっおは、知識問題ず思刀衚の問題を50点/50点で出すこずもありたす。", "title": "孊校内" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "しかし、その堎合も、普通に教科曞や参考曞や授業で勉匷しおいれば十分でしょう。詳しくは、各科目の孊習ガむドで説明するので、こちらのペヌゞでは省略し、深入りを避けたす。", "title": "孊校内" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "䜙談ですが、2010幎以降、IT時代を考慮した教育改革などによっお、マニアックな暗蚘問題などは少なくずも公立䞭孊・公立高校などの教育では枛らすべきず蚀った感じの、文科省などの方針がありたす。(ただし、実態は䞍明ですが。倧孊受隓などでも、匕き続き、暗蚘問題ずしか思えないような問題が出おいる。) 昭和の時代から、「単玔な暗蚘はコピヌ機で出来るし、パタヌン通りのこずを蚀うだけならラゞカセでも出来る」みたいな事が蚀われおたのですが、2010幎以降はいよいよむンタヌネットの普及でそれを無芖できなくなり、若者の思考力を磚く方針ぞず文科省は方針を぀よく切り替えようずしおいるのです。", "title": "孊校内" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "ずはいえ、垞甚挢字や英語の基本単語など、勉匷に必芁になる最䜎限の知識は暗蚘しなければなりたせんが、暗蚘・知識だけに片寄らず思考力もみがく緎習を心がけたいものです。", "title": "孊校内" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "さお、たたに孊校配垃のワヌクブックが䜿い物にならないケヌスがありたす。特に瀟䌚や理科でその傟向が匷いです。この堎合は、垂販品を買いたしょう。垂販品は結構䞊手にできおいたす。", "title": "孊校内" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "蚈画的に勉匷できず、䞀倜挬けしおしたう方もいるかず思いたす。たず、䞀倜挬けになりそうな傟向があった堎合、囜語・数孊・英語などの思考力が重芁になる問題を先にやりたしょう。", "title": "孊校内" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "埌半になっおこれらをやるず、恐ろしい数の間違いを犯したす。持っおいる胜力の半分以䞋ぐらいしか出おいないのではないのでしょうか。", "title": "孊校内" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "あず、仮眠を取りたしょう。線集者(誰?)のおすすめは20分です。これが䞀番効率が良いず考えたす(15分ずいう説もある。)。", "title": "孊校内" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "", "title": "孊校内" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "定期詊隓ずは別に、ずきどき小テストがありたす。", "title": "孊校内" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "この小テストも、内申点などの加点の芁玠になりたすので、できれば頑匵りたしょう。", "title": "孊校内" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "新聞などでは、郚掻の勝利至䞊䞻矩に批刀的な報道もありたすが、しかし新聞瀟などが新卒採甚しおいる有名私立倧孊でのスポヌツ掚薊は、基本的に勝利至䞊䞻矩です。こういうダブルスタンダヌドに恥を感じない人が新聞などを曞いおいたす。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "「スポヌツは勝っおナンボの䞖界」ず蚀われおいたす。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "䜙談だが、歎史小説家の叞銬遌倪郎(しば りょうたろう)は、日露戊争たでの明治時代を描いた著䜜『坂の䞊の雲』の䜜䞭のセリフで、「新聞を読むず銬鹿になる。頭の固たっおないうちから新聞なんお読んではアカン」みたいなセリフを、登堎人物の秋山兄匟の兄・秋山奜叀(あきやた よしふる、※ 実圚の人物)に蚀わせおいたす。そしお、䜜䞭の秋山兄匟の兄・奜叀が、新聞を読んでいる匟・真之から、新聞を没収したす。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "「郚掻は自由に遞べばいい」ず蚀う人もいたすが、結論から蚀うずチビが運動郚に入っおも、特にメリットはありたせん。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "昭和の時代から野球マンガ『巚人の星』でも䜎身長がスポヌツに䞍利なのは指摘されおいたす。しかし、いただに、平成が終わっお什和になっおも、特にスポヌツのルヌルなどは改善されおいたせん。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "基本的に、欧米由来のスポヌツのルヌルは、欧米人の高身長の䜓栌に合わせお䜜られおいたす。このため、日本人は䞍利です。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "剣道などの日本・東掋の競技や、柔道やボクシングなど䜓重による階玚制のある郚掻でないかぎり、䜎身長は詊合では䞍利です。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "䟋倖的に乗銬なら䜎身長による䜎䜓重を掻甚できたすが(野球マンガ『巚人の星』でも指摘されおいる)、しかし銬術郚・乗銬郚は基本、ごく䞀郚の私立䞭高(たずえば孊習院の付属、立教倧の埌玉の付属、ほかごくごく䞀郚の䜓育系の高校、青山孊院や慶應の䞀郚の付属校、東京蟲倧(←私立倧です)の付属など)ず囜公立なら筑波倧付属くらいず、あずはごく䞀郚の孊校しか(銬術郚は)存圚したせん。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "たずえば明治倧や法政倧や䞭倮倧の付属ですら、䞭高では乗銬郚が存圚しおいたせん。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "ボクシング郚も、存圚する䞭高は、かなり小数です。創䜜䞊の䞖界だず、たずえばマンガでは、昭和のボクシング挫画『あしたのゞョヌ』の圱響からか、孊園モノのマンガなどでボクシング郚のある架空の高校もチラホラず創䜜䞊にはありたすが(たずえば野球マンガ『タッチ』の高校にはボクシング郚もある)、しかし珟実䞖界ではボクシング郚のある䞭高はかなり少ないのです。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "たた、スポヌツ掚薊などに぀いお、私立高校・私立倧孊を志望する堎合、入詊のスポヌツ掚薊などは、県倧䌚や関東倧䌚(関東地方)など公匏倧䌚での順䜍の良さず勝利しか、評䟡されたせん。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "倧孊入詊なら、「関東倧䌚では䞊䜍8䜍以䞊」ずか掚薊の条件が指定されおいる堎合もありたす。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "「䜎身長の䞍利がありながら頑匵ったけど、詊合には負けた」は、掚薊入詊では評䟡されないのです。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "倩皇家の人たちが、音楜ず瀟亀ダンスは孊校以倖でも緎習するけど、しかしスポヌツは孊校の䜓育以倖ではテニスのラリヌ以倖はロクにしない、絵の緎習は音楜ほどではない、など圌らの䞀族の行動ずいう統蚈的な事実から、日本囜のスポヌツや芞術などの実態を把握しおください。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "私倧のスポヌツ掚薊を芋るず、ごく䞀郚の䜓育倧などを陀くず、男子の堎合、どこの䞭孊にもあるような野球郚やサッカヌ郚やバスケ郚などでないず、スポヌツ掚薊の察象にならないのが䞀般的です。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "このため、マむナヌ競技に頌っおスポヌツ掚薊を埗るのは、困難です。たずえば、ハンドボヌル郚ずかラグビヌ郚やアヌチェリヌ郚やラクロス郚ずかフェンシング郚などは、そもそもスポヌツ掚薊の察象にならない堎合がありたす。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "文化郚の堎合は、吹奏楜郚以倖は、郚掻の掚薊の察象になっおない堎合もありたす。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "矎術郚や挔劇郚などの倧䌚での業瞟が評䟡される私倧は、少ないのです。口先では、芞術に理解が深い事を蚀っおるようなこずを蚀っお矎術や挔劇などの䟡倀も認めおいるような倧卒の人は倚くいたすが、口先だけですので、決しお真に受けおはいけたせん。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "ただし、䞊蚘は倧孊受隓での話。高校受隓の堎合、私立高校はもっず色々な郚掻に生埒がバラけお欲しいのでしょうか、私立高校では䞊蚘以倖のテニス郚ずか矎術郚ずかでも掚薊の枠が存圚する可胜性がありたす(高校にも寄りたす)。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "なお、基本的に高校受隓においお、スポヌツ掚薊だの吹奏楜郚だの䜕だのの掚薊を行っおいるのは、(公立ではなく)私立高校です。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "私立高校の募集芁項などで、必ずしも「スポヌツ掚薊」だの「芞術○○掚薊」だの堂々ず蚀っおなくおも、「総合型」ずか名乗っおるタむプの特色入詊が、実際にはスポヌツ掚薊ずか文化郚の掚薊のようなものだったりしお、郚員党員ずは蚀いたせんが若干の配分がありえたす。「総合型」すら名乗らない堎合もありたすが、しかしそれでも䜕故か、スポヌツが埗意で勉匷の苊手な新入生がそこそこの進孊校にいるので䞍思議です。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "珟実ずしお、偏差倀のそこそこ高い私立高校の進孊校でも、よほどの受隓校でないかぎり、その高校の生埒に若干名、スポヌツや音楜・矎術などは埗意だけど勉匷の埗意でない高校生ずか、そういう生埒が入孊しお高校卒業しおいきたす。詳しく仕組みは高校ごずに異なるので䞀抂に蚀えたせんが、ずにかく、珟実ずしお進孊校に、たあマゞメだけど勉匷のできないスポヌツ孊生ずか入孊しお卒業しおいく光景が存圚するのです。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "ただし、䞭孊時点で県倧䌚ずかに出れるレベルが最䜎基準でしょう。さすがに地区予遞敗退は、お呌びじゃないず思いたす。だから囜数英理瀟の勉匷もしたしょう。䞭孊時代に郚掻を熱心にしおも、地区予遞敗退するこずはありうるので、なので高校受隓勉匷での囜数英理瀟の勉匷はやはり必芁です。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "高校入詊では、ほが県内ず呚蟺地域の䞭孊生しか集たっおこないので、スポヌツ掚薊や郚掻の業瞟などの掚薊が私立察策ずしお有効です。しかし、倧孊入詊ずなるず、郜心の倧孊などは日本党囜から受隓生が集たっおくるので、スポヌツ掚薊などは少し難しくなりたす。なので、将来的に倧孊受隓を考えおる人は、きちんず囜数英理瀟などの孊業も勉匷をしたしょう。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "競争䞻矩や勝利至䞊䞻矩には、良いずころもありたす。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "人間、だれしも自分には甘いものです。なので、自分ぞの甘さを、競争による敗北などで認識するこずができたす。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "郚掻に限らず、孊力競争などでも同様です。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "このこずは1990幎代に、数孊者の秋山仁が著曞で指摘しおいる事です。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "なので、入るべき郚掻は、なるべく、自分が「この分野は、自分は奜きだから、他人には負けたくない!」ず思えるような、熱䞭できるゞャンルの郚掻に入るのが良いでしょう。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "『発達障害』ずいう心の病気の人の䞭には、「自分がこの分野では負ける」ずいう䞍安に耐えられない人もいお、そのため、最初から物事に挑戊せずに消極的だったり、あるいは勝ち負けや正誀(せいご)・真停(しんぎ)のハッキリしない分野しか趣味にできない人もいたす。成功や倱敗のハッキリしない分野ばかり趣味にしおしたう人もいるのです。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "日本の教育孊の栌蚀でも、「挑たぬものに発達は無し」ずいう栌蚀がありたす。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "負けおもいいので、たずは奜きなこずに挑みたしょう。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "もちろん、できれば勝利たたは成功したほうが埗られる発達は倧きいのです。その理由の䞀぀ずしお、勝利や成功を目指しお工倫するこずで埗られるものがあるからです。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "なので、心の発達のためには、䞭孊高校レベルの未熟なうちは、郚掻のトレヌニングでは、たずは勝ち負けや順䜍などのハッキリする、競争的な胜力から䌞ばしおいくのが良いず思いたす。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "文化郚では、地域ずの亀流行事などでは勝ち負けが問われない堎合もありたすが、しかしたずはその郚掻の郚員ずしおの競技力を䞊げるのが先でしょう。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "たずえば、吹奏楜郚の老人ホヌムぞの慰問(いもん)コンサヌトならば、それは競技ではないので少しくらい音のミスが蚱さるのですが、だからずいっお音を倖したくるずいったミスが数十個もあるずいうような、玠人の芳客にも分かるようなミスが倚すぎる挔奏をしおしたっおは、さすがに芳客は聞くに堪えないでしょう。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "ただし、矎術郚や文芞郚などは、勝ち負けをハッキリさせるのが難しい分野かもしれたせんが、それらの郚掻の堎合は、䞭高生のうちは孊校の5教科の勉匷などで、心の発達を補うの良いず思いたす。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "結局、高校受隓に向けお、孊業も郚掻もマゞメに取り組むずいう、圓たり前の日々の努力をしおいけばいいだけです。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "郚掻は公立でも党囜䞀埋ではない。マむナヌスポヌツずか、郚が無い堎合もある。たずえばハンドボヌル郚が無い公立䞭孊も倚いでしょう。文化郚でも、茶道郚ずか存圚しない公立もあれば、存圚する公立もある。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "氎泳郚ずか、孊校の蚭備によっおはプヌルそのものが存圚しないため氎泳郚も存圚しないか、氎泳郚が存圚しおも孊校にプヌルが無ければ倖郚斜蚭のプヌルを借りる必芁があるので郚費が必芁になる可胜性もある。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "雪囜でない地方に、スキヌ郚ずかは無い。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "䞀般的に、䞭孊校の郚掻動は平日の攟課埌にほが毎日行われたす(週に1床皋床ではないこずが倚い)。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "党囜の䞭孊では、土日も含めお週党䜓で4~5日の郚掻動があるのが統蚈です。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "このように日数が倚いので、入郚先を考えるずきは、よく考えお決めたしょう。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 89, "tag": "p", "text": "党員必ずどこかの郚に入郚しなければならない孊校ず、そうでない孊校があるず思いたす。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 90, "tag": "p", "text": "なお、2020幎代の近幎では、「働き方改革」の䞀環ずしお孊校教職員の拘束時間を枛らそうずいう取り組みが党囜各地で広たっおいたすが、しかしそれでも平日は倚くの䞭孊校では攟課埌に郚掻動があるのが珟状です。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 91, "tag": "p", "text": "「うちの孊校は郚掻の日数が週3で~」ずか蚀うのは、高校での話です。䞭孊の事ではないので、勘違いしないようにしたしょう。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 92, "tag": "p", "text": "土日に郚掻をするかどうかは、孊校によりたす。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 93, "tag": "p", "text": "土日の郚掻は倖郚コヌチ(郚掻動指導員)が指導を行う孊校も倚く、その堎合、月謝が掛かるのが普通です。この堎合、土日の郚掻動の参加は、生埒にずっおは自由なのが普通です。(土日の郚掻参加を拒吊しおも、サボったこずにならないのが普通です。)", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 94, "tag": "p", "text": "なお、郚掻動の時間には、総量芏制がありたす。ネット蚘事『教員の郚掻指導 校長の苊悩 「負担軜枛のために匷制」の刀断』によるず、䞋蚘のようにありたす。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 95, "tag": "p", "text": "冒頭のスポヌツ庁が今月発衚したガむドラむン骚子案は、郚掻動の掻動量に぀いお「週圓たり2日以䞊の䌑逊日」、「長くずも平日では2時間皋床、孊校の䌑業日(孊期䞭の週末を含む)は3時間皋床」、「倧䌚数の䞊限の目安等を定める」ず、具䜓的に総量芏制に螏み蟌んでいる。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 96, "tag": "p", "text": "", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 97, "tag": "p", "text": "「1孊幎あたり15人たで(たたは、20名たで)」のような定員のある堎合もありたす。理由の䞀぀は、遠埁などのさいの倧型バス(53名たで乗れる)に限界があるからです。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 98, "tag": "p", "text": "15名なら3孊幎で45名なのでバスに郚員党員が乗れる、", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 99, "tag": "p", "text": "20名なら2幎生以䞊がバスに乗れる、たたは郚掻を倏に匕退した3幎生を陀いお1~2幎生が乗れる、ずいう蚈算になりたす。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 100, "tag": "p", "text": "スポヌツの堎合、公匏詊合に出れるメンバヌの人数にも限界がありたすので(たずえば野球なら9人、サッカヌなら11人)、それを倧幅に超えた郚員数を集めおも倚くの人が詊合に出れたせんので、定員は孊校偎からの優しさです。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 101, "tag": "p", "text": "たた、定員のため、人気のある郚掻では、小孊校時代から経隓ある人などが優先されお入郚するこずになりたす。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 102, "tag": "p", "text": "内申点なども関わっおくるので、「ためしにやっおみたい」ずいうのは、䞭孊では難しくなりたす。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 103, "tag": "p", "text": "入郚垌望調査の甚玙で第1垌望~第3垌望などを聞かれるず思いたすが、「やっおみたい郚掻」ではなく「やり続けおも平気そうな郚掻」を曞くのが良いでしょう。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 104, "tag": "p", "text": "", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 105, "tag": "p", "text": "たた、郚掻は基本的には、䞀぀の郚にしか、入れたせん。぀たり、耇数の郚を 掛け持ち(かけもち)しお入郚するこずは、困難です。少なくずも公立䞭孊は、その傟向が匷いです。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 106, "tag": "p", "text": "私立は良く知りたせん。そもそも、私立ごずに特城があるので、それぞれの私立の情報を確認しおください。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 107, "tag": "p", "text": "以䞋、䞻に公立䞭孊での郚掻動に぀いお、蚀及したす。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 108, "tag": "p", "text": "耇数の郚掻に同時に入る掛け持ちは、基本的に公立䞭孊では無理です。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 109, "tag": "p", "text": "珟実ではなくマンガなどだず、スポヌツの倩才高校生ずかが耇数の運動郚を掛け持ちしおたりするマンガ䜜品もありたすが、そういうのは珟実の公立䞭孊では、かなり難しいず思いたす。郚掻どうしの日皋の調節の難しさずいった事情もあるので、公立䞭孊では基本的には掛け持ちは犁止なのが普通でしょう。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 110, "tag": "p", "text": "なお、郚掻動は䞀床入郚するず他の郚に倉曎するのが困難です。原則ずしお、なんの届出もしなければ、1幎生のずきに入郚しおいた郚掻を、2幎生のずきも同じ郚掻を続けるこずになるようです。毎幎入郚届けを出す孊校もありたす。(出さなければ垰宅郚になりたす。)", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 111, "tag": "p", "text": "なので、基本的には自由ですから、やりたい郚掻に入るのが䞀番いいず思いたす。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 112, "tag": "p", "text": "そしお、2幎のずきに入郚しおいた郚掻を、3幎のずきもそのたたに所属するこずが倚い。所属する郚の倉曎は、幎床の倉わり目でなければ認めない決たりを持぀孊校もあるようです。郚掻倉曎が認められる孊校であっおも、郚費は二重に払う必芁が出おくるでしょう。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 113, "tag": "p", "text": "基本的に孊校、䞭孊校の郚掻ずいうのは、生埒の自治領域ですから、䜕か人間関係のトラブルが起きた時には、察凊はなかなか難しいものになりたす。䞭孊生同士で様々な集団や人間の軋蜢(あ぀れき)を解決しようずしおも、さらに事態が悪化する可胜性もありたすし、なので深刻な事態が起きた時には、顧問や教垫や保護者、堎合によっおはさらに䞊䜍の公的機関に盞談するのが解決の道になるでしょう。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 114, "tag": "p", "text": "以䞊は孊校内の話。次は他校ずの付き合いの話。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 115, "tag": "p", "text": "2020幎代の近幎、少子化などの圱響で、郚掻動などで孊校の垣根を超えた掻動をするこずがありたす。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 116, "tag": "p", "text": "たずえば運動郚で、過疎の地域の公立䞭孊だず1校だけではメンバヌ䞍足の郚掻が頻出するので、特䟋的に近隣の公立䞭孊ずの合同チヌムによる倧䌚参加が認められる、ず蚀ったようなケヌスも過疎地ではありたす。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 117, "tag": "p", "text": "公匏詊合だけでなく普段の緎習でも、どちらかの䞭孊に集たっお郚員たちが緎習する、ずいった事をしおいる地区もありたす。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 118, "tag": "p", "text": "このような少子化の事情がありたすので、他校にも、瀌儀やマナヌをもっお接したしょう。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 119, "tag": "p", "text": "平成のマンガだず、他校の郚員に詊合前にダゞを飛ばしたりしお挑発したりするシヌンもあったりしたすが、しかしそういうのは珟代だず合同チヌムの際に問題芖されるので、やめたしょう。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 120, "tag": "p", "text": "䟋ずしお運動郚を出したしたが、別に文化郚でも同様です。たあ、マナヌや瀌儀を普段から守っおおくず、䜕かず埗です。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 121, "tag": "p", "text": "文化郚だず、たずえば地元の公民通や文化䌚通などで、垂町村など自治䜓の䞻催によっお、他校ず同じ郚掻どうしで合同むベントを開いたりしおいる堎合もありたす。なので、運動郚があたりに他校に倱瀌だず、文化郚の人に迷惑をかけおしたいたす。公匏の詊合などの勝負では察立するのもやむを埗たせんが、他校にも瀌儀をもっお接したしょう。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 122, "tag": "p", "text": "たた、土日の郚掻動では、残業の倚い教員を䌑たせるために、倖郚のコヌチを雇っおいる䞭孊・高校もありたす。その堎合、地域によっおは人件費の節玄のため(財源は皎金ですので)、呚蟺の耇数の䞭孊校ずたずめお他校で土日に郚掻を行う堎合もありたす(合同郚掻動)。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 123, "tag": "p", "text": "教員はアクティブラヌニングなどの察応のため授業準備の負担が増えたので、近幎は忙しくなったので、教員の残業を枛らさないずいけないのです。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 124, "tag": "p", "text": "ずもかく、倖郚コヌチによる土日の郚掻では生埒が他校で土日に郚掻を行う堎合もあるので、他校にも瀌儀をはらいたしょう。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 125, "tag": "p", "text": "", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 126, "tag": "p", "text": "蚀うたでもありたせんが、小䞭高の孊生の本文は孊校の授業を䞭心ずする勉匷であり、あくたで郚掻動などは補助的なものです。孊習指導芁領などでも、郚掻は授業でも䜕でもなく、単なる「課倖掻動」の䞀皮です。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 127, "tag": "p", "text": "郚掻の党囜倧䌚のような倧䌚も、本来の歎史的な建前(たおたえ)は、それ以倖の民間団䜓による倧䌚の開催を犁止するこずにより、孊生を勉孊などの本来ずりくむべき掻動に集䞭させるため、のような建前です。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 128, "tag": "p", "text": "珟に私たち䞖間は、他県の郚掻や吹奏楜郚に䜕の興味もありたせん。神奈川県の人が、たずえば奈良県の䞭高サッカヌ郚の地区予遞敗退ずか県倧䌚敗退の詊合ずかに興味あるかず「時間を掛けおビデオ映像で詊合を芖聎したいか?」ず質問されたら、䜕の興味もないだろうし、党囜倧䌚遞手でも䜕でもない他県の匱将校の郚掻遞手に぀いおの芖聎は時間の無駄だず思うのが99%の神奈川県民でしょう。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 129, "tag": "p", "text": "぀たり、運動郚の倧䌚なら「自分の戊瞟ではスポヌツ遞手にはなれそうにはない・・・」、吹奏楜郚なら「自分はクラシック音楜家にはなれそうにはない・・・」、挔劇郚なら「俳優にはなれそうにはない・・・」などずいう、あきらめの堎こそが、郚掻および党囜倧䌚ぞず぀ながる地区予遞・郜道府県倧䌚ずいった公匏倧䌚の教育目的のひず぀です。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 130, "tag": "p", "text": "「詊合を通しお自分の実力を知る」ずいう目的もあるでしょうが、それだけでなく、「詊合で䞊䜍に勝おないなら、プロ遞手はあきらめろ」ずいう、あきらめの堎でもありたす。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 131, "tag": "p", "text": "単に実力を知るだけの目的なら、もっず頻繁に倧䌚をしおも構わないからです。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 132, "tag": "p", "text": "「郚掻で戊瞟が悪くおも、頑匵ればプロになれるかも?」っお、そりゃプロ野球だっお入団テストずかありたすけど、甲子園で掻躍できなくっおそういう入団テストでデビュヌしおプロ掻躍できる人がどんだけいるかっおいうのず同じような話に過ぎたせん。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 133, "tag": "p", "text": "倧人になっおもあきらめずにプロ目指すのは個人の勝手ですが、しかし個人的な郜合ですので(囜家は頌んだ芚えありたせん)、皎金などの補助金は䜕も出たせん。プロ志望者が個人で勝手にバむトでもしお緎習費も自力で調達しおどうにかしろ、ずいう意味です。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 134, "tag": "p", "text": "珟に、日本党囜の小䞭高の䜓育の教垫だっお、プロオリンピック遞手でも䜕でもありたせん(䞀郚のオリンピック遞手を陀く)。運動郚の顧問も、そもそも䜓育教垫でない人(瀟䌚科教垫の野球郚顧問、英語教垫のサッカヌ郚顧問みたいな教垫)が運動郚の顧問をしおいる堎合もありたすし、それで日本の20䞖玀の郚掻動の運動郚は回っおいたした。", "title": "郚掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 135, "tag": "p", "text": "ちらほら、「お瀌」ずか蚀っお、出身の小孊校に蚪問する䞭孊生がいたすが、ハッキリ蚀っお仕事の邪魔であり、迷惑行為です。", "title": "「母校の小孊校に蚪問」ずか迷惑" }, { "paragraph_id": 136, "tag": "p", "text": "たず、土日などで、たずえ䞭孊生のアナタは䌑みでも、小孊校の先生が䌑みずは限りたせん。ずいうか、䌑みでなくお仕事があるから、小孊校の先生は小孊校に出勀しおどの堎所で䌚えおしたうわけです。", "title": "「母校の小孊校に蚪問」ずか迷惑" }, { "paragraph_id": 137, "tag": "p", "text": "仕事䞭なのに、先生の仕事の邪魔をしないでください。迷惑です。攟課埌でも、小孊校の先生は仕事しおいたす。", "title": "「母校の小孊校に蚪問」ずか迷惑" }, { "paragraph_id": 138, "tag": "p", "text": "たた、1クラス40人孊玚の小孊校を卒業した堎合(珟圚は少子化でもっず少ない堎合ばありたすが、説明の簡単化のため40人孊玚ずしたす)、", "title": "「母校の小孊校に蚪問」ずか迷惑" }, { "paragraph_id": 139, "tag": "p", "text": "もし1人を盞手するのに30分を䜿った堎合、40人がもし同様に小孊校蚪問ずかするず、20時間を䜿うこずになりたす。぀たり、そのせいで残業が20時間、増えおしたいたす(単玔蚈算)。", "title": "「母校の小孊校に蚪問」ずか迷惑" }, { "paragraph_id": 140, "tag": "p", "text": "教垫の残業を20時間も増やさないでください。過劎死で先生を殺す぀もりですか。", "title": "「母校の小孊校に蚪問」ずか迷惑" }, { "paragraph_id": 141, "tag": "p", "text": "「愛校心」の぀もりかもしれたせんが、発音の䌌た「愛囜心」に぀いお、「愛囜心は愚か者(おろかもの)の最埌の拠り所(よりどころ)」ずいう蚀葉がありたす。", "title": "「母校の小孊校に蚪問」ずか迷惑" }, { "paragraph_id": 142, "tag": "p", "text": "同様、愛校心は愚か者の拠り所です。", "title": "「母校の小孊校に蚪問」ずか迷惑" }, { "paragraph_id": 143, "tag": "p", "text": "本圓の愛校心ずは、あなたが䞭孊での勉匷などを頑匵っお、将来的に日本に圹立぀仕事をできる人物になるために、努力をするこずです。(愛囜心も同様であり、日本経枈を支える劎働者になるこずが愛囜心です。囜旗を掲げおいるけど劎働をせずに生掻保護を受けおいる人物を愛囜者ずは蚀いたせん。)", "title": "「母校の小孊校に蚪問」ずか迷惑" }, { "paragraph_id": 144, "tag": "p", "text": "そういった䞭孊高校の勉匷(もちろん、囜語・数孊・英語・理科・瀟䌚などの事です)の努力をサボる口実が欲しい愚か者が、「愛校心」を蚀い蚳にしおるにすぎたせん。", "title": "「母校の小孊校に蚪問」ずか迷惑" }, { "paragraph_id": 145, "tag": "p", "text": "もっず簡単に蚀うず、頭が悪いくせに「自分は頭がいい」ず思っおるバカ䞭孊生で自意識過剰でうぬがれおいる子䟛ほど、小孊校蚪問ずか䌁画したす。自分のバカさを盎芖できない人ほど、そういう他人の仕事の邪魔になるような自己満足の「䌁画」(に倀しない)を軜々ず考えたす。", "title": "「母校の小孊校に蚪問」ずか迷惑" }, { "paragraph_id": 146, "tag": "p", "text": "", "title": "「母校の小孊校に蚪問」ずか迷惑" }, { "paragraph_id": 147, "tag": "p", "text": "䌌たような病的な思考ずしお、卒業しお離れた元友人に、い぀たでもメヌルなどを入れ続ける、ずいうのもありたす。どうもメヌルを読む盞手偎の時間的な負担ずか、考えられないようです。コミュニケヌション胜力がずおも䜎いのに、病人本人は「最新ITツヌルを䜿いこなしお友人ずの亀流を頻繁におこなう私は、コミュニケヌション胜力が高い」ず自己陶酔(じこ ずうすい)を思っおおり、手に負えたせん。", "title": "「母校の小孊校に蚪問」ずか迷惑" }, { "paragraph_id": 148, "tag": "p", "text": "こういう病人の思考原理ずしお、けっしお友達のこずを思いやっおるんじゃなくっお、", "title": "「母校の小孊校に蚪問」ずか迷惑" }, { "paragraph_id": 149, "tag": "p", "text": "本音は「私は人栌が高床であり、友達思いの慈悲深い人間である。そこらの薄汚れた底蟺ずは違うのだ」ずいう、ゆがんだ自己意識がありたす。", "title": "「母校の小孊校に蚪問」ずか迷惑" }, { "paragraph_id": 150, "tag": "p", "text": "そのゆがんだ自尊心が、日垞生掻では孊力䞍足などの胜力䞍足で満たされないから、他の方法で䞖間にアピヌルしようずするような感じの深局心理です。", "title": "「母校の小孊校に蚪問」ずか迷惑" } ]
メむンペヌゞ > 小孊校・䞭孊校・高等孊校の孊習 > 䞭孊生掻ガむド 䞭孊生掻ガむドぞようこそ! ここでは䞭孊生のみなさんに察しお、生掻の参考ずなる可胜性がある事項に぀いお、蚘述したす。
{{Pathnav|メむンペヌゞ|小孊校・䞭孊校・高等孊校の孊習}} [[{{PAGENAME}}]]ぞようこそ! ここでは䞭孊生のみなさんに察しお、生掻の参考ずなる可胜性がある事項に぀いお、蚘述したす。 {{独自研究の可胜性}} == 通孊ず垰宅 == 通孊はあたり問題なく小孊校ず同じでいいのですがなお、郚掻の「朝緎」あされんで早朝に通孊する堎合もある、䞭孊では垰宅が郚掻などで遅くなるこずがありたす。 このため、郚掻・委員䌚掻動などが終わったら、サッサず垰宅したしょう。 もし友達ず遊びたいなら、今時はネットやスマホがあるのでそれで亀流するずいう方法もありたすが、いちばん簡単な方法は、そもそも平日は䌑み時間ずか、あるいは土日・祝日に普通に亀流すれば枈みたす。 == 孊校内 == === 䌑み時間 === '''※幎以降、倧きく孊校生掻が倉わりたしたので、この内容も叀い可胜性がありたす。''' 䌑み時間の過ごし方なんお、基本的に幌皚園から倧孊、そしお、瀟䌚人になっおも自由でしょう。ずはいえ、ある皋床望たしい行動ずいうのはあるかもしれたせん。珟線集者誰が掚奚するのは、少なくずも次の時限の準備は、しおおくのがいいず思いたす。 前線集者誰の蚘述によるず、校庭などは昌䌑みなど䞀郚の䌑み時間を陀き䜿甚犁止ずいう孊校も倚く、孊校によっおは生埒が遊ぶ目的での立ち入りを犁じおいる孊校もあるようです。ただ、この文章は他の線集者によっお、芁出兞テンプレヌトが匵られおいたしたから、内容の信頌性は䜎い蚘述です。 珟圹䞭孊生の線集者誰が加筆するず、校庭などは䜿甚犁止です。ただし、これも広範囲に調査した結果ではないので、校庭が䜿甚犁止ずいう孊校は存圚する皋床にお考えください。 珟線集者誰の個人的な意芋を曞くず、基本的に孊校ずいうのは生埒の所有物ではありたせんし、管理者や教垫の定めたルヌルに埓っお利甚するのが正圓な態床だず思いたす。 === 定期詊隓 === ;入孊盎埌の詊隓ずは別 䞭孊生より、定期詊隓が始たりたす。 なお、定期詊隓ずは別に、䞭1では倚くの堎合、4月の終わりごろ5月ごろに別の詊隓がありたす。これは、䞭1の孊力を確かめるためずいわれたす。高校受隓や倧孊受隓のある高校・倧孊ずは違っお、䞀般の公立䞭孊ではそういうのは無いので、代わりに新入生の孊力枬定の詊隓があるのです。 ただし、この枬定詊隓は、定期詊隓ではなく、2幎生以降はありたせん。たた、2孊期以降もありたせん。なので、この枬定詊隓に぀いおは、説明を省略したす。たた、この時の問題はそれ以降の詊隓に比しお簡単なものになっおいる傟向がありたす。そのため、平均点が高い傟向にありたす。 ;定期詊隓ずは 孊校によっお倚少の違いがありたすが、 基本的には、孊期が3孊期たであれば、 :1孊期に2回、 :2孊期に2回、 :3孊期に1回、 ずいった定期詊隓があり、1幎生から3幎生たでありたす。ただし、1幎の1孊期だけ䟋倖かもしれない。地域にも寄るかもしれない。 このうち、孊期の䞭間にある定期詊隓が「䞭間詊隓」、孊期の終わり近くにあるのが「期末詊隓」です。 1孊期ず2孊期にはそれぞれ䞭間詊隓ず期末詊隓の䞡方がありたすが、3孊期は期末詊隓だけ、ずいう堎合もあるでしょう。 䞭間詊隓ず期末詊隓ずで、出題科目が違う堎合がありたす。 䞀䟋ずしお、 :䞭間詊隓は、囜語・数孊・英語・理科・瀟䌚の教科だけ、 :期末詊隓は、囜数英理瀟に加えお、さらに保健䜓育筆蚘問題のみ、技術家庭科筆蚘のみ、矎術筆蚘および鉛筆画、音楜筆蚘 などが筆蚘問題で出るこずが倚いでしょう。 なお、䞭孊に限らず、䞀般に倚くの高校でも、同様に䞭間詊隓ず期末詊隓ずで、科目が異なり、䞭間詊隓は教科、期末詊隓はほが党教科の筆蚘、ずいう傟向が倚くありたす。ただし高校の堎合、矎術・音楜がどちらかの遞択必修に入るので、定期詊隓には無いかもしれたせん。高校の話に぀いおは省略。 ただし、孊校によっおは、前期埌期 ず2぀の期に分かれおいる堎合もありたす。その堎合、前期ず埌期を倏・冬䌑みで区切り、期末を4回にするこずもありたす。 前期埌期 制の䞭孊での定期詊隓の回数が幎4回なのか幎2回かは孊校にも寄りたす。幎2回だずしおも、実際には定期詊隓以倖に小テストなどもあるので、必ずしも遊べる時間が長いわけではありたせん。 さお、定期詊隓の10日から最䜎でも7日前くらいに出題範囲が発衚されたす。同時に、詊隓の前埌に出題範囲のワヌクなどの提出物の期限が蚭けられたす。たた、倧半の郚掻動もこの期間はありたせん。 定期詊隓ずは別ですが、倚くの孊校では、「䞻䜓的に取り組む態床」の評䟡察象に提出物が含たれおいるのでなので高校進孊の内申点などにも圱響する、必ず提出物もやりたしょう。蚈画性がない方は最初のうちに片付けたしょう23日以内が目安。 たた、蚈画を立おるずきは、珟実的に立おたしょう。実珟䞍可胜の蚈画を立おお、厩壊すれば意味がありたせん。が、最初はそのような倱敗を犯すこずもあるでしょう。 <!--右の文章は事実でしようか事実だず確認出来たら、再線集しおください「詊隓の日前たでに察策課題が出されたす」←衚珟を倉えたした--> 「詊隓は、知識問題が倚いので、蚘憶が埗意な生埒は教科曞・問題集・準拠プリントの文章をしっかり芚えるず、満点近く取れるこずが倚いです」ずいう時代もあったそうですが、近幎少なくずも2022幎以降では思考刀断衚珟思刀衚の問題の配点もかなり高いので、知識問題に55点以䞊の配点はあるでしょうが、思刀衚の問題がずれなければ平気で平均点を䞋回りたす。※ 芁出兞 {{コラム|| :※ 䞊蚘の䞻匵ずは反察の出兞が芋぀かりたした。曞籍『よくわかる教育心理孊 第2版』では、䞋蚘のように䞻匵されおいたす<ref>䞭柀最 線著『よくわかる教育心理孊 第2版』、ミネルノァ曞房、2022幎3月31日 第2版 第1刷 発行、P71</ref>。 <blockquote> 詊隓に出そうなずころをあらかじめ調べ、その郚分の定着䜜業だけを行い、詊隓が終わったら内容を忘れおしたうような質の䜎い孊習を「ごたかし孊習」ず蚀いたす。 </blockquote> <blockquote> ごたかし勉匷では深化孊習や発展孊習をあたり行わないため、孊習から楜しい芁玠が激枛し、孊習が孊習者に劎圹ずしお認知されおしたいたす。しかし詊隓の範囲の狭い定期詊隓ではこの劎圹でもある皋床の成瞟が取れるため、ごたかし勉匷こそが正しい孊習法であるずいう誀解もでおきたす。少子化により受隓圧力が枛り、定期詊隓さえ乗り切れればよいずいう珟状で、ごたかし勉匷をする孊習者が増加しおいたす。 </blockquote> ずありたす。 }} 教垫によっおは、知識問題ず思刀衚の問題を50点/50点で出すこずもありたす。 しかし、その堎合も、普通に教科曞や参考曞や授業で勉匷しおいれば十分でしょう。詳しくは、各科目の孊習ガむドで説明するので、こちらのペヌゞでは省略し、深入りを避けたす。 䜙談ですが、2010幎以降、IT時代を考慮した教育改革などによっお、マニアックな暗蚘問題などは少なくずも公立䞭孊・公立高校などの教育では枛らすべきず蚀った感じの、文科省などの方針がありたす。ただし、実態は䞍明ですが。倧孊受隓などでも、匕き続き、暗蚘問題ずしか思えないような問題が出おいる。 昭和の時代から、「単玔な暗蚘はコピヌ機で出来るし、パタヌン通りのこずを蚀うだけならラゞカセでも出来る」みたいな事が蚀われおたのですが、2010幎以降はいよいよむンタヌネットの普及でそれを無芖できなくなり、若者の思考力を磚く方針ぞず文科省は方針を぀よく切り替えようずしおいるのです。 ずはいえ、垞甚挢字や英語の基本単語など、勉匷に必芁になる最䜎限の知識は暗蚘しなければなりたせんが、暗蚘・知識だけに片寄らず思考力もみがく緎習を心がけたいものです。 さお、たたに孊校配垃のワヌクブックが䜿い物にならないケヌスがありたす。特に瀟䌚や理科でその傟向が匷いです。この堎合は、垂販品を買いたしょう。垂販品は結構䞊手にできおいたす。 ==== それでも䞀倜挬けしおしたう諞君ぞ ==== 蚈画的に勉匷できず、䞀倜挬けしおしたう方もいるかず思いたす。たず、䞀倜挬けになりそうな傟向があった堎合、囜語・数孊・英語などの思考力が重芁になる問題を先にやりたしょう。 埌半になっおこれらをやるず、恐ろしい数の間違いを犯したす。持っおいる胜力の半分以䞋ぐらいしか出おいないのではないのでしょうか。 あず、仮眠を取りたしょう。線集者誰のおすすめは20分です。これが䞀番効率が良いず考えたす15分ずいう説もある。。 ==== 小テスト ==== 定期詊隓ずは別に、ずきどき小テストがありたす。 この小テストも、内申点などの加点の芁玠になりたすので、できれば頑匵りたしょう。 == 郚掻動に぀いお == === 入詊での勝利至䞊䞻矩の珟実 === 新聞などでは、郚掻の勝利至䞊䞻矩に批刀的な報道もありたすが<ref>[https://www.yomiuri.co.jp/national/20230218-OYT1T50076/ 『勝利至䞊䞻矩ず䞀線「ゆる郚掻」広がる 䞊䞋関係や理䞍尜な慣行から決別、匷豪校でも 』 2023/02/18 15:08 ]</ref><ref>[https://mainichi.jp/premier/health/articles/20220928/med/00m/100/004000c 勝利至䞊䞻矩の郚掻動 なにがいけない] 2023幎12月8日に閲芧. 、※ 有料蚘事</ref>、しかし新聞瀟などが新卒採甚しおいる有名私立倧孊でのスポヌツ掚薊は、基本的に勝利至䞊䞻矩です。こういうダブルスタンダヌドに恥を感じない人が新聞などを曞いおいたす。 「スポヌツは勝っおナンボの䞖界」<ref>[https://mainichi.jp/premier/health/articles/20220928/med/00m/100/004000c 勝利至䞊䞻矩の郚掻動 なにがいけない] 2023幎12月8日に閲芧. 、※ 有料蚘事</ref>ず蚀われおいたす。 䜙談だが、<!-- 「䜙談だが、」は叞銬遌倪郎によくある蚀い回しなので、このたたで -->歎史小説家の叞銬遌倪郎しば りょうたろうは、日露戊争たでの明治時代を描いた著䜜『坂の䞊の雲』の䜜䞭のセリフで、「新聞を読むず銬鹿になる。頭の固たっおないうちから新聞なんお読んではアカン」みたいなセリフを、登堎人物の秋山兄匟の兄・秋山奜叀あきやた よしふる、※ 実圚の人物に蚀わせおいたす。そしお、䜜䞭の秋山兄匟の兄・奜叀が、新聞を読んでいる匟・真之から、新聞を没収したす。 暗黙の前提ずしお、ほずんどの郚掻は競技を目指しおおり<ref>浅芋和寿 著『Z䞖代の生埒ず぀くるはじめおの郚掻動』、明治図曞出版、2023幎10月初版 第1刷 刊、P.57</ref>、特に運動郚はその傟向が匷いでしょう。぀たり、たずえばスキヌ郚があるずしたら、目指しおいるのは競技スキヌなのが暗黙の前提です<ref>浅芋和寿 著『Z䞖代の生埒ず぀くるはじめおの郚掻動』、明治図曞出版、2023幎10月初版 第1刷 刊、P.57</ref>。「競技」ずは、郜道府県などの開催する県倧䌚ずか地区倧䌚ずか、ああいう公匏倧䌚での勝利を目指すこずです。 䟋倖ずしお、近幎の郚の方針ずしお「競技以倖を目指しおいる」ずでも蚀われおないかぎりは、競技を目指しおいる郚であるのが慣習です。 ;チビは運動郚に䞍利 「郚掻は自由に遞べばいい」ず蚀う人もいたすが、結論から蚀うずチビが運動郚に入っおも、特にメリットはありたせん。 昭和の時代から野球マンガ『巚人の星』でも䜎身長がスポヌツに䞍利なのは指摘されおいたす。しかし、いただに、平成が終わっお什和になっおも、特にスポヌツのルヌルなどは改善されおいたせん。 基本的に、欧米由来のスポヌツのルヌルは、欧米人の高身長の䜓栌に合わせお䜜られおいたす。このため、日本人は䞍利です。 剣道などの日本・東掋の競技や、柔道やボクシングなど䜓重による階玚制のある郚掻でないかぎり、䜎身長は詊合では䞍利です。 䟋倖的に乗銬なら䜎身長による䜎䜓重を掻甚できたすが野球マンガ『巚人の星』でも指摘されおいる、しかし銬術郚・乗銬郚は基本、ごく䞀郚の私立䞭高たずえば孊習院の付属、立教倧の埌玉の付属、ほかごくごく䞀郚の䜓育系の高校、青山孊院や慶應の䞀郚の付属校、東京蟲倧←私立倧ですの付属などず囜公立なら筑波倧付属くらいず、あずはごく䞀郚の孊校しか銬術郚は存圚したせん<ref>[https://www.studyh.jp/kanto/special/club/sports/club.html?c=bajutu 『郚掻に「銬術郚」のある高校』 ]</ref>。 たずえば明治倧や法政倧や䞭倮倧の付属ですら、䞭高では乗銬郚が存圚しおいたせん。 ボクシング郚も、存圚する䞭高は、かなり小数です。創䜜䞊の䞖界だず、たずえばマンガでは、昭和のボクシング挫画『あしたのゞョヌ』の圱響からか、孊園モノのマンガなどでボクシング郚のある架空の高校もチラホラず創䜜䞊にはありたすがたずえば野球マンガ『タッチ』の高校にはボクシング郚もある、しかし珟実䞖界ではボクシング郚のある䞭高はかなり少ないのです。 たた、スポヌツ掚薊などに぀いお、私立高校・私立倧孊を志望する堎合、入詊のスポヌツ掚薊などは、県倧䌚や関東倧䌚関東地方など公匏倧䌚での順䜍の良さず勝利しか、評䟡されたせん。 倧孊入詊なら、「関東倧䌚では䞊䜍䜍以䞊」ずか掚薊の条件が指定されおいる堎合もありたす。 「䜎身長の䞍利がありながら頑匵ったけど、詊合には負けた」は、掚薊入詊では評䟡されないのです。 倩皇家の人たちが、音楜ず瀟亀ダンスは孊校以倖でも緎習するけど、しかしスポヌツは孊校の䜓育以倖ではテニスのラリヌ以倖はロクにしない、絵の緎習は音楜ほどではない、など圌らの䞀族の行動ずいう統蚈的な事実から、日本囜のスポヌツや芞術などの実態を把握しおください。 ;私倧スポヌツ掚薊ではメゞャヌスポヌツが問われる。 私倧のスポヌツ掚薊を芋るず、ごく䞀郚の䜓育倧などを陀くず、男子の堎合、どこの䞭孊にもあるような野球郚やサッカヌ郚やバスケ郚などでないず、スポヌツ掚薊の察象にならないのが䞀般的です。 このため、マむナヌ競技に頌っおスポヌツ掚薊を埗るのは、困難です。たずえば、ハンドボヌル郚ずかラグビヌ郚やアヌチェリヌ郚やラクロス郚ずかフェンシング郚などは、そもそもスポヌツ掚薊の察象にならない堎合がありたす。 文化郚の堎合は、吹奏楜郚以倖は、郚掻の掚薊の察象になっおない堎合もありたす<ref>[https://www.meisei-u.ac.jp/admission/outline/imsbav00000x8hwj-att/imsbav00000x8hzr.pdf ※明星倧は吹奏楜郚ず囲碁郚のみ ]</ref><ref>[https://www.asia-u.ac.jp/admissions/exam/comprehensive/sports.html ※亜现亜倧は吹奏楜郚ず応揎郚のみ ]</ref>。 矎術郚や挔劇郚などの倧䌚での業瞟が評䟡される私倧は、少ないのです。口先では、芞術に理解が深い事を蚀っおるようなこずを蚀っお矎術や挔劇などの䟡倀も認めおいるような倧卒の人は倚くいたすが、口先だけですので、決しお真に受けおはいけたせん。 ;高校入詊での私立の実質的なスポヌツ掚薊 ただし、䞊蚘は倧孊受隓での話。高校受隓の堎合、私立高校はもっず色々な郚掻に生埒がバラけお欲しいのでしょうか、私立高校では䞊蚘以倖のテニス郚ずか矎術郚ずかでも掚薊の枠が存圚する可胜性がありたす高校にも寄りたす。 なお、基本的に高校受隓においお、スポヌツ掚薊だの吹奏楜郚だの䜕だのの掚薊を行っおいるのは、公立ではなく私立高校です。 私立高校の募集芁項などで、必ずしも「スポヌツ掚薊」だの「芞術○○掚薊」だの堂々ず蚀っおなくおも、「総合型」ずか名乗っおるタむプの特色入詊が、実際にはスポヌツ掚薊ずか文化郚の掚薊のようなものだったりしお、郚員党員ずは蚀いたせんが若干の配分がありえたす。「総合型」すら名乗らない堎合もありたすが、しかしそれでも䜕故か、スポヌツが埗意で勉匷の苊手な新入生がそこそこの進孊校にいるので䞍思議です。 珟実ずしお、偏差倀のそこそこ高い私立高校の進孊校でも、よほどの受隓校でないかぎり、その高校の生埒に若干名、スポヌツや音楜・矎術などは埗意だけど勉匷の埗意でない高校生ずか、そういう生埒が入孊しお高校卒業しおいきたす。詳しく仕組みは高校ごずに異なるので䞀抂に蚀えたせんが、ずにかく、珟実ずしお進孊校に、たあマゞメだけど勉匷のできないスポヌツ孊生ずか入孊しお卒業しおいく光景が存圚するのです。 ただし、䞭孊時点で県倧䌚ずかに出れるレベルが最䜎基準でしょう。さすがに地区予遞敗退は、お呌びじゃないず思いたす。だから囜数英理瀟の勉匷もしたしょう。䞭孊時代に郚掻を熱心にしおも、地区予遞敗退するこずはありうるので、なので高校受隓勉匷での囜数英理瀟の勉匷はやはり必芁です。 高校入詊では、ほが県内ず呚蟺地域の䞭孊生しか集たっおこないので、スポヌツ掚薊や郚掻の業瞟などの掚薊が私立察策ずしお有効です。しかし、倧孊入詊ずなるず、郜心の倧孊などは日本党囜から受隓生が集たっおくるので、スポヌツ掚薊などは少し難しくなりたす。なので、将来的に倧孊受隓を考えおる人は、きちんず囜数英理瀟などの孊業も勉匷をしたしょう。 === 競争の良さ === 競争䞻矩や勝利至䞊䞻矩には、良いずころもありたす。 人間、だれしも自分には甘いものです。なので、自分ぞの甘さを、競争による敗北などで認識するこずができたす。 郚掻に限らず、孊力競争などでも同様です。 このこずは1990幎代に、数孊者の秋山仁が著曞で指摘しおいる事です。 なので、入るべき郚掻は、なるべく、自分が「この分野は、自分は奜きだから、他人には負けたくない」ず思えるような、熱䞭できるゞャンルの郚掻に入るのが良いでしょう。 『発達障害』ずいう心の病気の人の䞭には、「自分がこの分野では負ける」ずいう䞍安に耐えられない人もいお、そのため、最初から物事に挑戊せずに消極的だったり、あるいは勝ち負けや正誀せいご・真停しんぎのハッキリしない分野しか趣味にできない人もいたす。成功や倱敗のハッキリしない分野ばかり趣味にしおしたう人もいるのです。 日本の教育孊の栌蚀でも、「{{ruby|挑|いど}}たぬものに発達は無し」ずいう栌蚀がありたす<ref>[https://www.amazon.co.jp/%E6%8C%91%E3%81%BE%E3%81%AC%E3%82%82%E3%81%AE%E3%81%AB%E7%99%BA%E9%81%94%E3%81%AA%E3%81%97%E2%80%95%E8%BF%91%E3%81%97%E3%81%92%E5%85%88%E7%94%9F%E3%81%AE%E5%AD%90%E8%82%B2%E3%81%A6%E4%BA%BA%E9%96%93%E8%AB%96-%E8%BF%91%E8%97%A4-%E8%96%AB%E6%A8%B9/dp/4780306469 『挑たぬものに発達なし―近しげ先生の子育お人間論』、2013/10/1 ] 2023幎12月10日に閲芧. </ref>。 負けおもいいので、たずは奜きなこずに挑みたしょう。 もちろん、できれば勝利たたは成功したほうが埗られる発達は倧きいのです。その理由の䞀぀ずしお、勝利や成功を目指しお工倫するこずで埗られるものがあるからです。 なので、心の発達のためには、䞭孊高校レベルの未熟なうちは、郚掻のトレヌニングでは、たずは勝ち負けや順䜍などのハッキリする、競争的な胜力から䌞ばしおいくのが良いず思いたす。 文化郚では、地域ずの亀流行事などでは勝ち負けが問われない堎合もありたすが、しかしたずはその郚掻の郚員ずしおの競技力を䞊げるのが先でしょう。 たずえば、吹奏楜郚の老人ホヌムぞの慰問いもんコンサヌトならば、それは競技ではないので少しくらい音のミスが蚱さるのですが、だからずいっお音を倖したくるずいったミスが数十個もあるずいうような、玠人の芳客にも分かるようなミスが倚すぎる挔奏をしおしたっおは、さすがに芳客は聞くに堪えないでしょう。 ただし、矎術郚や文芞郚などは、勝ち負けをハッキリさせるのが難しい分野かもしれたせんが、それらの郚掻の堎合は、䞭高生のうちは孊校の5教科の勉匷などで、心の発達を補うの良いず思いたす。 結局、高校受隓に向けお、孊業も郚掻もマゞメに取り組むずいう、圓たり前の日々の努力をしおいけばいいだけです。 === 地域差がある === 郚掻は公立でも党囜䞀埋ではない。マむナヌスポヌツずか、郚が無い堎合もある。たずえばハンドボヌル郚が無い公立䞭孊も倚いでしょう。文化郚でも、茶道郚ずか存圚しない公立もあれば、存圚する公立もある。 氎泳郚ずか、孊校の蚭備によっおはプヌルそのものが存圚しないため氎泳郚も存圚しないか、氎泳郚が存圚しおも孊校にプヌルが無ければ倖郚斜蚭のプヌルを借りる必芁があるので郚費が必芁になる可胜性もある。 雪囜でない地方に、スキヌ郚ずかは無い。 === 日数 === 䞀般的に、䞭孊校の郚掻動は平日の攟課埌にほが毎日行われたす(週に1床皋床ではないこずが倚い)。 党囜の䞭孊では、土日も含めお週党䜓で45日の郚掻動があるのが統蚈です<ref>[https://www.asahi.com/asagakuplus/article/asachuko/14954873 朝日䞭高生新聞 『郚掻ず勉匷、䞡立できおいるの 䞭孊校の郚掻動の日数「週6日以䞊」が激枛』2023.08.01 ]</ref><ref>[https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000913.000049291.html 増進䌚ホヌルディングス䌚グルヌプ『 保護者の7割「子どもは郚掻動ず勉匷を䞡立できおいる」 郚掻動の日数は週6日以䞊が激枛、週4・5日が6割に 䞭孊校の郚掻動ず勉匷に関する実態調査』2023幎6月22日 12時00分 ]</ref>。 このように日数が倚いので、入郚先を考えるずきは、よく考えお決めたしょう。 党員必ずどこかの郚に入郚しなければならない孊校ず、そうでない孊校があるず思いたす。 なお、2020幎代の近幎では、「働き方改革」の䞀環ずしお孊校教職員の拘束時間を枛らそうずいう取り組みが党囜各地で広たっおいたすが、しかしそれでも平日は倚くの䞭孊校では攟課埌に郚掻動があるのが珟状です<ref>[https://reseed.resemom.jp/article/2021/07/16/1944.html 『運動郚掻動の䌑逊日「週2日未満」䞭孊2割、高校6割』2021.7.16 Fri 10:50]</ref>。 「うちの孊校は郚掻の日数が週3で」ずか蚀うのは、高校での話です。䞭孊の事ではないので、勘違いしないようにしたしょう。 土日に郚掻をするかどうかは、孊校によりたす。 土日の郚掻は倖郚コヌチ郚掻動指導員が指導を行う孊校も倚く、その堎合、月謝が掛かるのが普通です。この堎合、土日の郚掻動の参加は、生埒にずっおは自由なのが普通です。土日の郚掻参加を拒吊しおも、サボったこずにならないのが普通です。 なお、郚掻動の時間には、総量芏制がありたす<ref>[https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/c594f10ed49de491c7cd4fc1532ad407ca3be9f8 内田良 著『教員の郚掻指導 校長の苊悩 「負担軜枛のために匷制」の刀断』2018/1/31(æ°Ž) 7:20 ]</ref>。ネット蚘事『教員の郚掻指導 校長の苊悩 「負担軜枛のために匷制」の刀断』によるず、䞋蚘のようにありたす。 <blockquote> 冒頭のスポヌツ庁が今月発衚したガむドラむン骚子案は、郚掻動の掻動量に぀いお「週圓たり2日以䞊の䌑逊日」、「長くずも平日では2時間皋床、孊校の䌑業日孊期䞭の週末を含むは3時間皋床」、「倧䌚数の䞊限の目安等を定める」ず、具䜓的に総量芏制に螏み蟌んでいる。 </blockquote> === 定員 === 「1孊幎あたり15人たでたたは、20名たで」のような定員のある堎合もありたす。理由の䞀぀は、遠埁などのさいの倧型バス53名たで乗れるに限界があるからです。 15名なら3孊幎で45名なのでバスに郚員党員が乗れる、 20名なら2幎生以䞊がバスに乗れる、たたは郚掻を倏に匕退した3幎生を陀いお12幎生が乗れる、ずいう蚈算になりたす。 スポヌツの堎合、公匏詊合に出れるメンバヌの人数にも限界がありたすのでたずえば野球なら9人、サッカヌなら11人、それを倧幅に超えた郚員数を集めおも倚くの人が詊合に出れたせんので、定員は孊校偎からの優しさです。 たた、定員のため、人気のある郚掻では、小孊校時代から経隓ある人などが優先されお入郚するこずになりたす。 内申点なども関わっおくるので、「ためしにやっおみたい」ずいうのは、䞭孊では難しくなりたす。 入郚垌望調査の甚玙で第1垌望第3垌望などを聞かれるず思いたすが、「やっおみたい郚掻」ではなく「やり続けおも平気そうな郚掻」を曞くのが良いでしょう。 === 掛け持ちの有無 === たた、郚掻は基本的には、䞀぀の郚にしか、入れたせん。぀たり、耇数の郚を 掛け持ちかけもちしお入郚するこずは、困難です。少なくずも公立䞭孊は、その傟向が匷いです。 私立は良く知りたせん。そもそも、私立ごずに特城があるので、それぞれの私立の情報を確認しおください。 以䞋、䞻に公立䞭孊での郚掻動に぀いお、蚀及したす。 耇数の郚掻に同時に入る掛け持ちは、基本的に公立䞭孊では無理です。 珟実ではなくマンガなどだず、スポヌツの倩才高校生ずかが耇数の運動郚を掛け持ちしおたりするマンガ䜜品もありたすが、そういうのは珟実の公立䞭孊では、かなり難しいず思いたす。郚掻どうしの日皋の調節の難しさずいった事情もあるので、公立䞭孊では基本的には掛け持ちは犁止なのが普通でしょう。 === 郚の倉曎に぀いお === なお、郚掻動は䞀床入郚するず他の郚に倉曎するのが困難です。原則ずしお、なんの届出もしなければ、1幎生のずきに入郚しおいた郚掻を、2幎生のずきも同じ郚掻を続けるこずになるようです。毎幎入郚届けを出す孊校もありたす。出さなければ垰宅郚になりたす。 なので、基本的には自由ですから、やりたい郚掻に入るのが䞀番いいず思いたす。 そしお、2幎のずきに入郚しおいた郚掻を、3幎のずきもそのたたに所属するこずが倚い。所属する郚の倉曎は、幎床の倉わり目でなければ認めない決たりを持぀孊校もあるようです。郚掻倉曎が認められる孊校であっおも、郚費は二重に払う必芁が出おくるでしょう。 {{コラム|日本の郚掻| 「もう少し気軜にいろいろな郚掻を䜓隓できるような圢態で行われおいる方がいいのではないか」ずいう意芋も90幎代からありたすが、基本的には日本の郚掻では、同じこずを継続的に掻動しおいくのを矎埳ずするずいう発想のもず、郚掻の制床が運営されおいたす。 1990幎代ごろから日本の郚掻圢態の問題点が議論されおおり、その幎代の高校の英語教科曞などでも「日本の孊校ずアメリカの孊校ずの文化のちがい」などを説明した英文などで、孊校における郚掻の圢態や意識の違いが玹介されおいたした。 ごく䞀郚の䞭孊高校では、「総合スポヌツ同奜䌚」ずいう耇数のスポヌツ競技をする同奜䌚がありたすが<ref>安圊忠圊・藀井千春・田䞭博之 共著『よくわかる教育孊原論』、ミネルノァ曞房、2020幎5月20日 初版 第1刷 発行、P.143</ref>、しかし日本の倚くの䞭孊高校ではたったく普及しおいたせん。 }} 基本的に孊校、䞭孊校の郚掻ずいうのは、生埒の自治領域ですから、䜕か人間関係のトラブルが起きた時には、察凊はなかなか難しいものになりたす。䞭孊生同士で様々な集団や人間の軋蜢あ぀れきを解決しようずしおも、さらに事態が悪化する可胜性もありたすし、なので深刻な事態が起きた時には、顧問や教垫や保護者、堎合によっおはさらに䞊䜍の公的機関に盞談するのが解決の道になるでしょう。 === 他校ずの付き合い === 以䞊は孊校内の話。次は他校ずの付き合いの話。 2020幎代の近幎、少子化などの圱響で、郚掻動などで孊校の垣根を超えた掻動をするこずがありたす。 たずえば運動郚で、過疎の地域の公立䞭孊だず校だけではメンバヌ䞍足の郚掻が頻出するので、特䟋的に近隣の公立䞭孊ずの合同チヌムによる倧䌚参加が認められる、ず蚀ったようなケヌスも過疎地ではありたす。 公匏詊合だけでなく普段の緎習でも、どちらかの䞭孊に集たっお郚員たちが緎習する、ずいった事をしおいる地区もありたす。 このような少子化の事情がありたすので、他校にも、瀌儀やマナヌをもっお接したしょう。 平成のマンガだず、他校の郚員に詊合前にダゞを飛ばしたりしお挑発したりするシヌンもあったりしたすが、しかしそういうのは珟代だず合同チヌムの際に問題芖されるので、やめたしょう。 䟋ずしお運動郚を出したしたが、別に文化郚でも同様です。たあ、マナヌや瀌儀を普段から守っおおくず、䜕かず埗です。 文化郚だず、たずえば地元の公民通や文化䌚通などで、垂町村など自治䜓の䞻催によっお、他校ず同じ郚掻どうしで合同むベントを開いたりしおいる堎合もありたす。なので、運動郚があたりに他校に倱瀌だず、文化郚の人に迷惑をかけおしたいたす。公匏の詊合などの勝負では察立するのもやむを埗たせんが、他校にも瀌儀をもっお接したしょう。 たた、土日の郚掻動では、残業の倚い教員を䌑たせるために、倖郚のコヌチを雇っおいる䞭孊・高校もありたす。その堎合、地域によっおは人件費の節玄のため財源は皎金ですので、呚蟺の耇数の䞭孊校ずたずめお他校で土日に郚掻を行う堎合もありたす合同郚掻動。 教員はアクティブラヌニングなどの察応のため授業準備の負担が増えたので、近幎は忙しくなったので、教員の残業を枛らさないずいけないのです。 ずもかく、倖郚コヌチによる土日の郚掻では生埒が他校で土日に郚掻を行う堎合もあるので、他校にも瀌儀をはらいたしょう。 === 郚掻は孊力䞍足者の垌望の堎ではなく匕導の堎である === 蚀うたでもありたせんが、小䞭高の孊生の本文は孊校の授業を䞭心ずする勉匷であり、あくたで郚掻動などは補助的なものです。孊習指導芁領などでも、郚掻は授業でも䜕でもなく、単なる「課倖掻動」の䞀皮です。 郚掻の党囜倧䌚のような倧䌚も、本来の歎史的な建前たおたえは、それ以倖の民間団䜓による倧䌚の開催を犁止するこずにより<ref>[https://toyokeizai.net/articles/-/640255 東掋経枈education × ICT線集郚『郚掻動改革で知っおおくべき䞭䜓連の真の理想ず蚭立で目指したもの 過熱化に立ち向かうのは自由ず本圓の自䞻性』 2023/01/08]</ref>、孊生を勉孊などの本来ずりくむべき掻動に集䞭させるため、のような建前です。 珟に私たち䞖間は、他県の郚掻や吹奏楜郚に䜕の興味もありたせん。神奈川県の人が、たずえば奈良県の䞭高サッカヌ郚の地区予遞敗退ずか県倧䌚敗退の詊合ずかに興味あるかず「時間を掛けおビデオ映像で詊合を芖聎したいか」ず質問されたら、䜕の興味もないだろうし、党囜倧䌚遞手でも䜕でもない他県の匱将校の郚掻遞手に぀いおの芖聎は時間の無駄だず思うのが99の神奈川県民でしょう。 ぀たり、運動郚の倧䌚なら「自分の戊瞟ではスポヌツ遞手にはなれそうにはない・・・」、吹奏楜郚なら「自分はクラシック音楜家にはなれそうにはない・・・」、挔劇郚なら「俳優にはなれそうにはない・・・」などずいう、あきらめの堎こそが、郚掻および党囜倧䌚ぞず぀ながる地区予遞・郜道府県倧䌚ずいった公匏倧䌚の教育目的のひず぀です。 「詊合を通しお自分の実力を知る」ずいう目的もあるでしょうが、それだけでなく、「詊合で䞊䜍に勝おないなら、プロ遞手はあきらめろ」ずいう、あきらめの堎でもありたす。 単に実力を知るだけの目的なら、もっず頻繁に倧䌚をしおも構わないからです。 「郚掻で戊瞟が悪くおも、頑匵ればプロになれるかも」っお、そりゃプロ野球だっお入団テストずかありたすけど、甲子園で掻躍できなくっおそういう入団テストでデビュヌしおプロ掻躍できる人がどんだけいるかっおいうのず同じような話に過ぎたせん。 倧人になっおもあきらめずにプロ目指すのは個人の勝手ですが、しかし個人的な郜合ですので囜家は頌んだ芚えありたせん、皎金などの補助金は䜕も出たせん。プロ志望者が個人で勝手にバむトでもしお緎習費も自力で調達しおどうにかしろ、ずいう意味です。 珟に、日本党囜の小䞭高の䜓育の教垫だっお、プロオリンピック遞手でも䜕でもありたせん䞀郚のオリンピック遞手を陀く。運動郚の顧問も、そもそも䜓育教垫でない人瀟䌚科教垫の野球郚顧問、英語教垫のサッカヌ郚顧問みたいな教垫が運動郚の顧問をしおいる堎合もありたすし、それで日本の20䞖玀の郚掻動の運動郚は回っおいたした。 == 「母校の小孊校に蚪問」ずか迷惑 == ちらほら、「お瀌」ずか蚀っお、出身の小孊校に蚪問する䞭孊生がいたすが、ハッキリ蚀っお仕事の邪魔であり、迷惑行為です。 たず、土日などで、たずえ䞭孊生のアナタは䌑みでも、小孊校の先生が䌑みずは限りたせん。ずいうか、䌑みでなくお仕事があるから、小孊校の先生は小孊校に出勀しおどの堎所で䌚えおしたうわけです。 仕事䞭なのに、先生の仕事の邪魔をしないでください。迷惑です。攟課埌でも、小孊校の先生は仕事しおいたす。 たた、1クラス40人孊玚の小孊校を卒業した堎合珟圚は少子化でもっず少ない堎合ばありたすが、説明の簡単化のため40人孊玚ずしたす、 もし1人を盞手するのに30分を䜿った堎合、40人がもし同様に小孊校蚪問ずかするず、20時間を䜿うこずになりたす。぀たり、そのせいで残業が20時間、増えおしたいたす単玔蚈算。 教垫の残業を20時間も増やさないでください。過劎死で先生を殺す぀もりですか。 「愛校心」の぀もりかもしれたせんが、発音の䌌た「愛囜心」に぀いお、「愛囜心は愚か者おろかものの最埌の拠り所よりどころ」ずいう蚀葉がありたす。 同様、愛校心は愚か者の拠り所です。 本圓の愛校心ずは、あなたが䞭孊での勉匷などを頑匵っお、将来的に日本に圹立぀仕事をできる人物になるために、努力をするこずです。愛囜心も同様であり、日本経枈を支える劎働者になるこずが愛囜心です。囜旗を掲げおいるけど劎働をせずに生掻保護を受けおいる人物を愛囜者ずは蚀いたせん。 そういった䞭孊高校の勉匷もちろん、囜語・数孊・英語・理科・瀟䌚などの事ですの努力をサボる口実が欲しい愚か者が、「愛校心」を蚀い蚳にしおるにすぎたせん。 もっず簡単に蚀うず、頭が悪いくせに「自分は頭がいい」ず思っおるバカ䞭孊生で自意識過剰でうぬがれおいる子䟛ほど、小孊校蚪問ずか䌁画したす。自分のバカさを盎芖できない人ほど、そういう他人の仕事の邪魔になるような自己満足の「䌁画」に倀しないを軜々ず考えたす。 ;い぀たでも同窓生にメヌルを送る迷惑 䌌たような病的な思考ずしお、卒業しお離れた元友人に、い぀たでもメヌルなどを入れ続ける、ずいうのもありたす。どうもメヌルを読む盞手偎の時間的な負担ずか、考えられないようです。コミュニケヌション胜力がずおも䜎いのに、病人本人は「最新ITツヌルを䜿いこなしお友人ずの亀流を頻繁におこなう私は、コミュニケヌション胜力が高い」ず自己陶酔じこ ずうすいを思っおおり、手に負えたせん。 こういう病人の思考原理ずしお、けっしお友達のこずを思いやっおるんじゃなくっお、 本音は「私は人栌が高床であり、友達思いの慈悲深い人間である。そこらの薄汚れた底蟺ずは違うのだ」ずいう、ゆがんだ自己意識がありたす。 そのゆがんだ自尊心が、日垞生掻では孊力䞍足などの胜力䞍足で満たされないから、他の方法で䞖間にアピヌルしようずするような感じの深局心理です。 == 脚泚 == {{Reflist}} == 関連項目 == * [[䞭高䞀貫校生掻ガむド]] * [[Wikijunior:挢字怜定のコツ]] * [[日本挢字胜力怜定]] == 倖郚リンク == * [https://www.kanken.or.jp/ 公益財団法人 日本挢字胜力怜定協䌚] * [https://www.kanken.or.jp/kanken/ 日本挢字胜力怜定]
2014-06-14T09:56:22Z
2024-02-26T11:55:37Z
[ "テンプレヌト:独自研究の可胜性", "テンプレヌト:コラム", "テンプレヌト:Ruby", "テンプレヌト:Reflist", "テンプレヌト:Pathnav" ]
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孊習方法/䞭孊校党般
䞭孊校の孊習党般に぀いお、雑感ずしお曞きたした。 今日、オヌディオブックや動画コンテンツなど音声で情報を埗る手段が増えおきたした。勉匷の分野においおも同じで、電車やバスの移動時間ずいったテキストでの孊習が難しい堎合でも音声を聞いお勉匷が出来たす。特に、蚈算分野以倖の暗蚘科目で効果を発揮したす。 倚くの暗蚘科目に぀いお、有志による音声孊習コンテンツがYoutubeにアップロヌドされおいたす。怜玢ワヌドを「䞀問䞀答」ずしお自身の孊習分野に合わせお探しおみおください。 たた、自分の勉匷したい分野に合わせお音声を自䜜するこずも取りえる手段の䞀぀です。個人でも、音声合成゜フトによっお文章の朗読音声を䜜るこずが可胜で、前述したコンテンツの䞭にもこれを甚いお䜜られたものが倚く存圚しおいたす。 音声合成゜フトにはAi voiceやcevio aiずいった有料のものから、棒読みちゃんやSofTalkずいった䜿甚無料のものたで幅広くありたす。䜿い方に関しおは公匏ペヌゞや有志の情報をGoogle怜玢などで調べおみおください。 たた、音声でなく動画をもちいお勉匷したい堎合にはゆっくりムヌビヌメヌカヌ4をおすすめしたす。理由ずしお、音声合成ず動画線集がこの゜フト䞀぀で完結するこずが挙げられたす。 なお、ここで䜜った音声や動画をむンタヌネットなどで公開する際は各゜フトの利甚芏玄・ラむセンス情報を確認しおください。䟋えば、Aques Talkずいう音声合成゚ンゞンでは個人利甚範囲は無料、商甚利甚の堎合はラむセンス賌入が必芁ずなりたす。 äž­å­Š3幎くらいになったら、高校の範囲に぀いおは、先取り孊習するのも手です。高校生になるず、数孊・物理に非垞に倚くの予習・埩習の時間を費やすようになり、暗蚘科目たでは孊習できないためです。高校受隓においお、マニアックな難問や参考曞の现郚を完璧にするくらいなら、高校範囲の暗蚘科目を先取り孊習しおしたう方が埌に圹立぀こずもありたす。 もちろん単語を䞭孊段階で党郚芚えるのは無理ですが、代衚的なのをいく぀か芚えるのなら、時間のあるずきに可胜だず思いたす。 ただし、1~2幎のうちは郚掻動や委員䌚掻動などもありたすので、無理に先取り孊習をしろずは蚀いたせん。内申点にも関係したすので、郚掻・委員䌚なども頑匵っおください。 䞭孊校の孊習内容は、小孊校ず比べお、より難解で理屈っぜい課題になっおいくず思いたす。 䞭孊校の孊習範囲が広すぎるず感じるようなら、孊習する範囲をやや遞択しお、方針を決めたうえで優先順䜍が高いず思われる内容を重点的に孊習しおいくのがよいかもしれたせん。 䟋えば䞀番わかりやすい目暙ずしお,孊校での成瞟を䞊げたいずいう事であれば、テストに出題される内容を重点的に孊習する、ずいう事になりたす。 あるいはそれ以倖の芖点をもっお、勉匷に取り組んでももちろんいいのですが、孊校で授業を受ける際に、あらかじめ予習をしおいくず、孊習効果が高い。その堎合、孊校配垃の教科曞だけではなく、垂販の参考曞を甚意しお読んでおくず課題ず授業の理解に有甚です。 垂販の参考曞は、初めお読んでも理解できるように分かりやすく説明されおいたすが、やはり授業ではただ習っおいない事なので、予習ずしおは倧雑把に抂芁を぀かむ皋床の孊習でもいいでしょう。 参考曞の孊習は、埩習も効果的です。埩習6:予習4 みたいに、埩習をやや倚めにするのが定番です。 授業でノヌトをきれいにずる事ができれば、もうそのノヌトが有甚な参考曞になりたすが、しかし実際には授業を聞きながらノヌトもきれいにずるずいうのは、かなり難しい課題でもありたす。 䟋えば囜語科では教科曞では、読解する本文ず、その文章に関する問いかけだけが曞かれおいるこずが倚いです。いっぜう、䞭孊囜語の教科曞ガむドには、読解のための具䜓的な解説を䞭心に、様々な有益な蚘述がありたす。 たた、英語でも、䟋えば教科曞には日本語が党く曞かれおいないものもありたすし、ガむドでは理解や蚘憶のための有甚な情報が倚く掲茉されおいるのは事実だず思いたす。 さお、䞭孊校には内申点ずいうちょっず面倒な成瞟、評䟡があるのですが、芁するにこれは孊期末の成瞟衚に準ずる圢で䜜られる成瞟評䟡で、基本的に高校入詊の時に盞手高校に送られ、遞考の参考にされるものです。早い話この点数が高く぀けられるず、高校入詊に有利ずいう事で、高校入詊を非垞に重芖しお目的化しお生掻するなら、この点数は䞊げたいものだ、ず、いう事になりたす。 ですから、この内申曞の成瞟を䞊げたいず思うなら、提出物や授業態床、意欲などが良いこずもいい評䟡に぀ながりたすが、䞀番重芁なのは、定期テストの成瞟、ずいう事になりたす。 そしお、孊校の定期テストは、授業を理解しおいるこずが䞀番重芁でしょう。 そしお、教科曞ガむドを䜿うこずで、授業の範囲を効率的に孊習できたす。 なお、公立高校の入詊では、前述した内申点を遞考結果に反映させる比率が高い。 ただし、䞊述の教科曞ガむドの有甚性の話は、あくたで䞭孊レベルでの話です。高校では事情が異なりたすので、高校生むけの勉匷法の曞籍を参考にしおください。 音楜科や保健䜓育科などの実技系の教科に぀いおの参考曞は、科目ごずでは販売しおいない。 比范的に入手しやすいものずしお、党教科をたずめお、「芁点集」「単語集」みたいな、小さい曞籍(ポケットサむズ)が曞店に売っおるので、教科曞に加えお参考曞が欲しいなら、それを買うこずになる。 そしお実技系だけではないのですが、そこで䜿われる甚語などは、ちゃんず挢字で芚えるこず。実際、詊隓では挢字で曞かないず枛点されるこずも倚いですし、もっず普遍的に日本人ずしお、ある皋床の挢字を自由自圚に䜿いこなしお䜿甚するこずは、瀟䌚的に求められおいたす。 䞭孊の甚語では、そんなに難しい挢字は甚いおないはずです。ただし、これら実技の科目は、芁点集を芚えるこずよりも、日々の授業で成果を出すこずのほうが重芁かもしれたせん。 芁点集などは、授業を欠垭しおしたったり、あるいは高校受隓盎前の埩習などのために、そういう曞籍の存圚を知っおおくだけで、ずりあえずは問題ないかもしれたせん。 なお、垂販のワヌクブックが、科目ごずに売っおいるず䞻匵する曞籍もありたす。ですが、入手が困難かもしれたせん。線集者Sの地元曞店ではそのようなワヌクは芋぀かりたせんでした。 孊校の教科曞は、出版瀟によっお蚘述内容には倚少の盞違がありたす。䟋えば具䜓䟋ずしお、瀟䌚科の地理では、ある教科曞䌚瀟の教科曞では、䞭囜以倖のアゞアの囜ずしおタむを取り䞊げお玹介しおいおも、他瀟の教科曞では䞭囜以倖の囜ではむンドを取り䞊げお玹介しおいる、ずいう事が事実ずしおありたす。 しかしこれっお逆に蚀えば、䞭孊生にずっおは、䞭囜以倖のアゞアの囜に぀いおは、タむを知っおいおもいいし、むンドを知っおいおもいい、ずいう事です。 事実䞊、ふ぀うの参考曞は教科曞より蚘述は詳しい。今の䟋でいえば、タむに぀いおも、むンドに぀いおも参考曞では説明されおいる可胜性が高い。 たた、孊校の教科曞は、授業で䜿うこずが前提なので、教科曞は授業の導入に過ぎず、詳しい説明は授業に任せられおいる。 ですから、解説が完結しおいる参考曞は、予習の教材ずしお、有益でしょう。たた、分からない事があった時に、蟞曞的にも䜿えお䟿利である。 参考曞ずいうのは受隓察策ずしお受隓時に買うもの、ずいう意芋も䞖間にはあるかもしれたせんが、実際には入孊時や孊幎はじめに甚意しお倧いに掻甚するのもいいず思いたす。 いく぀かの科目で、資料集が配垃されたす(「䟿芧」などず名付けられおいるものもありたす)。䞭孊の堎合、資料集は、その孊科に関する参考資料を提瀺し぀぀倚くの堎合、孊習内容に関する解説も豊富です(科目にも寄る)。 䞭孊では、孊校にも寄りたすが、孊校配垃の資料集からも定期テストの問題が出題されるので、資料集は読むのが圓然です。たずえ授業で習っおなくおも、「テストに出るので、このペヌゞを読んでおいおね」ず教垫が蚀ったら、そこは出題範囲です。 数孊ず英語は、孊習に時間が掛かりたす。䞀方、時間を掛ければ、数孊ず英語は、基本的には成瞟が䞊がりやすい科目でもありたす。 このため、なるべく平垞の孊習では、数孊ず英語を優先するのが効率的です。 特に数孊は、蚈算緎習で時間が掛かるので、優先すべきです。英語よりも数孊をやや重芖するず良いでしょう。 理科や瀟䌚科やその他の副教科(家庭科や保健䜓育など)は、䞭間・期末テスト前などに送る、たたは土日などに送るのが効率的です。 孊習塟などのカリキュラムも、普段は英語・数孊・囜語の3科目だけです(なおこの3科目は、私立高校入詊の兞型的な入詊科目でもある)。 ほか、䞊蚘ずは別の流儀で、埗意科目を先に勉匷するずいう流儀もありたす。埗意なこずを先に勉匷しお、そこで培った勉匷法や勉匷意欲を苊手科目にも転甚するずいう流儀です。 特にそういった勉匷法(埗意科目優先型)が必芁でないなら、特にこだわりがないなら、数孊・英語を先にやるず効率的でしょう。 ただし、数孊は埩習を䞭心にすべきです。数孊は予習が困難な科目です。 䞀方、英語・囜語は予習をしやすい科目です。 ただし、数孊は授業での理解を確実にするために、短時間でも良いので授業前の前日などに予習をするず良いでしょう。 たた、なるべく理解重芖の科目から勉匷したほうが効率的ですので、瀟䌚科ず理科だったら、理科のほうを優先しお勉匷するなど、テクニックがありたす。 基本的に、予習ず埩習のどちらを重点的に時間を配分すべきかず蚀えば、埩習のほうを䞭心に勉匷すべきです。 予習は、どうせ授業であずで習うので、予習の段階では授業の理解床を䞊げる・確保するためのザックリずした予習でも十分です。 それ以䞊の予習をするよりも、埩習のほうを重芖したほうが効率的でしょう。 進玚したり、自宅の掃陀をするずきなど、か぀お䜿った教科曞や資料集、そのほかの教材を捚おおしたおうず思うこずがあるかもしれたせん。しかしこれらの曞籍、資料は残しおおくこずを掚奚したす。 䞀時期䞖の䞭では「断捚離」(だんしゃり)などずいう造語(ぞうご)がはやっお、いらないものはどんどん捚おお、身のたわりにものを眮かない生掻が理想だなんお蚀われたりしたすが、これはどうなんでしょうね。 「断捚離」などずいう珍劙な蚀葉を䜿っおいる人は぀たり、「私は埩習もろくにしない銬鹿でヌす」ず自己玹介をしおいるような愚か者です。銬鹿向けに䜜られた流行語なんかに、おどらされないようにしたしょう。「断捚離」なんお、䞖のむンチキな人間達が考え生み出した、むンチキ思想商売です。 ずはいえ、家の本棚には限床があるので、䞀般的な家庭では、䞭孊卒業時に䞭孊教材を廃棄凊分するか、あるいは様子芋で高校1幎の秋くらいに䞭孊教材を捚おるこずになるかもしれたせん。 ですが、そうするよりも、高校で䞊䜍の科目が出おくるたでは、残しおおくほうが良いかもしれたせん。 たずえば、高校1幎でただ䞖界史を習っおないなら、䞭孊の歎史の教科曞・参考曞はしばらく残しおおく、・・・みたいなのです。 䞭孊校で䜿った教材は内容もすぐれおいお参考になるので、䞭孊卒業埌もしばらくは残しおおいた方がいいでしょう。 䟋えば䞭孊の瀟䌚科なんお、教科曞、地図垳、資料集、どれも有甚な曞物です。なお、高校では瀟䌚科は、地理、歎史、公民、ず科目が分かれたすが、しかし「別の科目の情報を参照したい、した方が理解が深たる」ずいう堎合に䞭孊生向けの教材は有益です。 なお、䞭孊校で配垃される資料集は、䞊の孊幎に進玚した埌も䜿い道は倚いはずです。このこずに぀いおはもう少し埌の項目でも、解説するかもしれたせん。 ずはいえ、いちいち過去の孊幎の教材を家の倉庫などから出すのは面倒でしょう。そこで察策ずしお、それぞれの孊幎の終わりたでに、授業での未習範囲も含めお、孊校配垃の教科曞・資料集を読了しおおくこずを掚奚したす。 こうすれば、倉庫から過去の孊幎の教材を匕っ匵り出す機䌚が倧幅に枛り、珟孊幎の勉匷に集䞭できたす。 裏を返すず、䞭孊卒業埌も、読み終わるたでは䞭孊教材は捚おないほうが良いでしょう。䞭孊レベルの教材の堎合なら、文字数もそんなに倚くなく、空き時間ずかに読める短めの量の文章量です。その割に、内容が粟遞されおいたす。読たずに捚おるなんお、もったいない。 甚語を芚えるずきは、教科曞で挢字で玹介されるものは、基本的に挢字で芚えるこずを掚奚したす。詊隓では、挢字で曞かないず枛点されたり䞍可になる事もありたす。たた、挢字で答えなさいず、問題で指定される堎合もありたす。 なお、 䟋えば、キリシタンなんかは、江戞時代埌期から明治にかけお、日本語で「切支䞹」ず曞きたしたが、我々はどうしたしょうかね。やはりカタカナですよね。基本的には教科曞の衚蚘に埓っおおけば倧䞈倫でしょう。 やみくもに暗蚘するのではなく、物事を筋道立おお理解するこずによっお、蚘憶が定着しやすくなりたす。 無理やり蚀葉や事実だけを芚えるよりは、物事の背景や理解に基づいお芚える方が、勉匷ずしお正攻法です。 蚀葉で衚珟できる蚘憶を、陳述蚘憶ずいうのですが、陳述蚘憶には蚀葉の意味の蚘憶、意味蚘憶ず個人的䜓隓や出来事に関する蚘憶、゚ピ゜ヌド蚘憶の2皮類があるず考えられおいたす。理解するこずによっお物事を芚えるのは、意味蚘憶が働いおいるず蚀えたす。 䞭孊校の定期テストの出題範囲はほずんどが授業で習ったずころから出題されたす。 しかし、出題範囲は正確に蚀うず、授業で習ったずころだけでなく、孊校にも寄りたすが、教科曞ず孊校配垃の資料集のうち、教垫が「このペヌゞたでテストに出すよ」ず蚀った範囲です。ずくに暗蚘系の科目で、このような傟向がありたす。 生埒のよくあるミスずしお、教垫のテスト出題範囲の予告の話を聞いおおらず、授業で習ったずころしか勉匷しない、ずいうミスもありたす。「こんなの習っおないよ!」ず解けなかった生埒がテスト埌に文句を蚀っおも、資料集のテスト範囲ず宣蚀したずころに茉っおいお、解ける生埒は解けおいるずいう結果になるので、そういう文句は通じないのが普通です。 䞭孊のテストは、内申点などの制床の郜合もあっおテストでは生埒間に点差を぀けないずいけないので、䜕割かは難しい問題も出す必芁があるので、なので資料集など少しマニアックなずころからも出題されるのです。だから資料集は読むのが圓然です。 数問は授業以倖からも出るこずがあるかもしれたせん。しかし少なくずも教科曞・資料集の内容(もっず蚀えば範囲のペヌゞ)を理解しおいれば解けるはずなので倧䞈倫です。教科曞ず授業以倖の理解が問われるこずは、たずありたせん。 やはり孊校に通っお教育を受ける以䞊、授業の内容が䞀番の孊習課題です。 挢字や英単語、化孊蚘号などは、意識的に芚える必芁がありたす。なんずなくで頭に入っおいるこずもありたすが、あいたいな蚘憶では思い出すのに時間がかかるこずも倚いでしょう。 授業のノヌトをきれいにずるこずができれば、あずから芋盎しお圹立おるこずもできたすが、しかし、ノヌトを綺麗にずっおいるずいう事は、逆の芋方をするず、授業䞭話の理解やそれに基づいた考えはあたり発展しおいない、ず、みなすこずも、芋方ずしおは出来るず思いたす。ですから、必ずしもノヌトを綺麗にずるこずが、絶倧に玠晎らしい事ではない、ず考えるwikibooks線集者たちもいたす。 ノヌトを取るずきは、なるべく考えお理解しながら取れるこずを目指したしょう。䜕も考えずにただ写すだけではただの玙くず同然です。提出点ずいう意味はあるかも知れたせんが。 そういう意味で教科曞ガむドは授業の内容が本ずしお曞かれおいお有甚ですが、もちろん必ずしもそれぞれの授業で話されたこずが党お、蚘述されおいるわけではありたせん。 あるいは教科曞ガむドより、教科曞準拠ワヌクブックのほうが有甚だずいう意芋もありたす。 これは「勉匷」、「孊習」、「孊問」ずは䜕かずいう話になっおしたいたすが、倚くの堎合の䞀般通念ずしお、勉匷するこずは蚘憶する事だずいう考えがありたす。 しかしwikibooks線集者たちの共通的な䞻匵ずしおは、勉匷ずは蚘憶する事ではなく、物事を理解しお掻甚するためのノりハりを知るこずだず思っおいたす。蚘憶はそのための手段のひず぀に過ぎたせん。 䞭孊教育の目暙も、理解や掻甚力を念頭にしおいるはずです(そもそも、文科省の指導芁領の内容が、おおむねそのような方針です)。じっさい、䞭孊校の教科曞も、蚘憶する事よりも、物事や理を、読者に理解させたいずいう方針で曞かれおいるはずです。 ただし、蚘憶をしなかったからずいっお思考力が䞊がるわけでもありたせん。なお、資栌詊隓なども、蚘憶を問う問題が倚くありたす。 そういうツッコミず関係するかどうか知りたせんが、事実䞊は高校入詊(そのあずの倧孊入詊も)でも知識を問う問題もありたす。 䞭孊校の詊隓では、物事を蚘憶できおいるかを求める問題の出題も倚い傟向がありたす。 䞭孊高校の定期テストでも、蚘述匏の理解や発想、考えを問う問題は少ないでしょう。もっずも、昭和から平成になっお蚘述問題などは増えたしたが、しかし䟝然(いぜん)ずしお蚘憶や知識を問う問題も倚くありたす。 詊隓の察策を䞭心に孊習を考えるずきには、やはり、物事を蚘憶するずいう芖点は倖すこずができないようです。 テストが終わっお返华されたら、解きっぱなしにするのではなく、分からなかったずころを埩習する必芁がありたす。ただし、自分から埩習しなくおも、返华日の授業では、テストで間違いの倚かったずころを授業䞭に埩習および解説するだろうず思いたすので、家庭などでの埩習はそのあずからでも良いでしょう。 䞀般に、䞭孊高校のテストの目的ずは本来、分からないずころを芋぀け出すためのものです。(本来は内申点のためではありたせん。内申点なんお1980幎代たでは無かったくらいです。) 授業ですべお解説されおいれば、あずは習埗しおいなかった単語の曞き取り緎習ずか、公匏の蚈算緎習などを家庭ですれば、十分だず思いたす。 ただし、テスト期間終了日ず返华日のあいだに1週間ほどの日数が空くかず思いたす。 せっかくテストで勉匷脳になっお集䞭力が高たっおいるのに、返华日たで遊んではもったいないので、テスト埌にある皋床は軜めに埩習をしたしょう。テストで苊手だった分野の教科曞や参考曞を読みなおす、くらいで倧䞈倫でしょうか。 問題緎習などは、テスト返华埌にしたほうが効率的だず思いたす。なぜならテストで正解した問題は緎習する必芁が無いので。 どうしおも問題緎習をするなら、教科曞の埩習はどうせ返华日に行うだろうし(孊校にも寄る)、なら返华前の自䞻的な埩習では参考曞を䞭心に緎習するほうが効率的かもしれたせん。 孊校で埌日に問題緎習の時間が確保されおるものを、いちいち家庭で緎習しおも手間が重耇しおしたい、時間がもったいないからです。 テスト期間終了埌に埩習をしお理解しおも、もはやテストの点数は䞊がらないのですが、しかしそれでもテスト期間盎埌から埩習をするべきなのです。 孊校のテストに限らず、䞭3ころの暡詊(もし)などでも同様、期間終了の盎埌に埩習をはじめるず良いでしょう。暡詊の成瞟は䞊がりたせんが、それでも埩習をすべきです。 孊校の勉匷に限らず、長期的な自習のスタむルを確立する際のコツなのですが、家庭孊習などの自習では、キリの良いずころで終わらせない、ずいうのがコツです。 なぜなら、翌日などに再開するずき、時間がたっおるので蚘憶が少しうすれおいる状況ですが、しかし途䞭たで出来䞊がっおるので思い出しやすく、再開しやすいからです。 5教科の勉匷に限らず、趣味で絵の緎習をするずきなどにも䜿える勉匷テクニックです。 仕事のしかたずは違いたす。(仕事はキリのいいずころで終わらせたほうが、他人ず共同䜜業をしやすい。) 音楜を䜿っお興奮させる勉匷法などを提唱する人もいたすが、代わりに集䞭力が䞋がりたすので、特に理系科目や予習など思考力を䜿う勉匷には向きたせん。特に歌詞が぀いおいるず、歌詞の内容に気を取られおしたうので、集䞭力が倧きく䞋がりたす。 このように音楜の勉匷ぞの掻甚は難しいので、基本的には音楜は勉匷では避けるのが安党です。 どうしおも音楜を勉匷に掻甚するなら、挢字や英単語の曞き取りや甚語の曞き取りなどの暗蚘科目で頭を䜿わない郚分で、歌詞なしの音楜を䜿いたしょう。 ほか、音楜を䜿っおいい堎合ずは、たずえば、別の音楜を消す堎合などです。たずえば家族のテレビの音がうるさくお気が散るので、自分の携垯音楜プレヌダヌで、聎きなれた曲を聎くずかの堎合です。 実技教科の定期テストでは、発想力や蚘述力が問われるこずはほずんどないので、甚語をしっかり暗蚘しお挢字などで正確に曞けるようになればOKです。 䞊蚘はあくたで定期テストだけの話ですので、テストずは別に、提出物などの課題なども頑匵っおください。 競争詊隓は、人を蹎萜ずすこずが䞍可胜です。たずえば、Aさんがクラスで1䜍をずっおも、Aさんは別にほかの生埒の邪魔をしおいたせん。 読者は「圓たり前じゃん?」ず思うかもしれたせんが、しかし教育孊者のなかには、このような圓たり前のこずすら理解できない人も実圚しお、そのような教育孊者でも倧孊教科曞を執筆しおいたす。そのような教育孊者の珍説を決しお読者の䞭孊生は盞手にしないようにしたしょう。 䞭孊生掻ずは関係ないのですが、高校受隓のさい、䞭1~äž­2のうちにある皋床の高校芋孊をしずかないず、人によっおは高校進孊埌にむメヌゞず違っおいたりしお䞍本意な結果になりかねたせん。 なので、志望校の倚い人は、地元や近隣の高校の孊校説明䌚や文化祭などの芋孊を、䞭1~äž­2のうちに開始したほうが良いず思いたす。孊校説明䌚は受隓を意識し始める䞭2が良いでしょうか。文化祭は䞭1から行っおも倧䞈倫だず思いたす。 äž­3ではなく、なぜ䞭2の終わる前たでかずいうず、もし3幎生になっおからだずスケゞュヌル的に受隓勉匷などず重なっお、行きづらいからです。 いっぜう、2幎生はただ受隓勉匷が本栌化しおいないので、そのうちに、志望校のうち近所にある高校の文化祭などは芋孊しおしたうず良いでしょう。(小孊校の高孊幎で文化祭の芋孊を枈たすずいう手もありたす。実際、文化祭を芋孊するず、来客に小孊生くらいの子どももいたりする) ただし、あたり倚くの高校に芋孊するのは、いくら䞭1~äž­2ずいえでもスケゞュヌル的に無理なので、ある皋床は数を絞りたしょう。 気になっおる高校が倚い人は、2幎生が終わる前に孊校説明䌚や文化祭を芋孊しおおくのが良いです。 䞭孊の郚掻で文化郚に入っおいお、高校でも文化郚を続けたい人などは、2幎終了よりも前のうちに文化祭を芋孊するず効率的かもしれたせん。 なお、高校の䜓育祭は、䞭孊生は芋孊できない高校が倧半です(その高校の生埒の保護者くらいしか芋孊できないのが普通です)。 なお、䞭3では、本呜䞊䜍のずころだけむベントに芋孊に行くのが良いでしょう。 ただし、高校によっおは文化祭を生埒の保護者・家族以倖に公開しおいない堎合もありたすので、その堎合は文化祭はあきらめお、孊校説明䌚などで情報収集をしたしょう。 もっずも、文化祭は䜓隓しなくおも、孊校説明䌚で、倧䜓は解決したす。 テスト前などに培倜をする人がいたすが、しかし翌日(倜明け埌)の集䞭力が䞋がっお非効率になるだけなので、培倜せずに倜は寝おください。 ふだんも、真倜䞭になる前に寝たしょう。 食事も同様、取りたしょう。食事を抜いお空腹になるず、集䞭力が䞋がりたす。ダむ゚ットもやめたしょう。 なお、テスト前は、おなかを壊さないように、刺身(さしみ)や冷たいものは、さけたしょう。 曞籍『䞭孊生のためのすごい勉匷法』が蚀うには、勉匷ず郚掻を䞡立するためには、無駄なこずをする時間を枛らす必芁がありたす なにが「無駄」かは参考文献には曞かれおいないですが、たずえばテレビのスポヌツ番組を芋おもスポヌツは基本、䞊達しないのが垞識です。自分で䜓を動かしおスポヌツの緎習をしない限り、倚くのスポヌツは䞊達はしたせん。芋るだけで䞊達するなら、いたごろテレビ芖聎者の倚くはプロスポヌツ遞手ですが、珟実はそうなっおいたせん。 アニメや挫画やそのほかのむラストを芋おも、芋るだけでは䞭孊以降は画力はあたり䞊達しないでしょう。ストヌリヌづくりはどうか知りたせん。 楜噚の挔奏も同様で、いくら音楜を聎こうが、音楜番組で新曲を知ろうが、楜噚の緎習をしないかぎりは挔奏は䞊達しないでしょう。䜜曲はどうか知りたせん。 たあ、料理を食べるだけでは、料理を぀くるのは䞊手くならないのが普通なのず同様です。人生で初めお食べる料理なら別かもしれたせんが。 人間は新しい人ず出䌚ったこずをきっかけに成長したすが(孊友ずの出䌚いを思い出しおください)、だからず蚀っお、やみくもに郜䌚で人通りの倚いずころを通行しおいおも、あなたは䜕も成長しないのず同じこずです。 それず同様、テレビやら雑誌で、やみくもに新しいだけの情報を仕入れおも、それはたずえば混雑した街䞭で通行人をたくさん芋たからずいっおコミュニケヌション胜力も磚かれおなければ人脈が増えおもいないのず䌌たこずでしかなく、あなたの成長には圹立たない堎合が倚いでしょう。 睡眠䞭に人䜓はホルモン分泌(ぶんぎ぀)をしお成長するからずいっお、朝から晩たでずっず寝転がっおばかりで䜕も勉匷の本を読たずにスポヌツの緎習もしなければ絵や楜噚や歌の緎習もしない人は、なにも成長しないのず同様でしょう。 嚯楜を消費しおるだけで成長するずいう勘違いを蟞めたしょう。 ひずくちに「塟」(じゅく)、「孊習塟」ずいっおも、じ぀は皮類がありたす。 孊校の定期テスト察策や、習った範囲で分からないずころや身に぀いおないずころを重点的に孊ぶ「補習塟」ず、 䞻に入詊察策を行う「進孊塟」がありたす。 孊力を぀ける勉匷の目的では、䞭孊の図曞宀は、特に必芁は無いです。孊力を぀けるには、怜定教科曞に加えお垂販の参考曞を読んで、問題集をこなさなければなりたせん。 䞭孊の堎合、図曞宀を䜿うずしたら、調べ孊習で必芁なずきか、なにか気になったこずがあっお調べたいずきだけ、図曞宀で本を借りれば十分でしょう。 よく、「囜語の孊習のために名䜜の小説を読め」ずか蚀う倧人がいたすが、しかし、ずりあえず幎に1~2冊の短線でも読めば、囜語の受隓勉匷のための読曞ずしおは十分です。高校受隓は、近代小説ずか読たなくおも突砎できたす。そもそも、そういうのを読たないで枈たすために䞭高の囜語の教科曞や参考曞があるのです。なので、小説を読み持っおるヒマがあるなら参考曞を読んでください。 授業の小説ず、読曞感想文の宿題以倖、小説を読む必芁はありたせん。 理科や瀟䌚科なども同様、図曞宀は普段は䜿う必芁がありたせん。そもそも図曞宀の本は内容の叀いものも倚いので、瀟䌚科の地理や公民の孊習には適さないです。 怜定教科曞や資料集は、内容が毎幎、曎新され、その幎の孊生に新芏に賌入されたす。しかし図曞宀の本は、そんなに頻繁には買い替えをされたせん。たた、本の内容自䜓が、十数幎ものあいだ曎新されないのが普通です。堎合によっおは、䞀床も曎新されない曞籍も䞀般曞にはありたす。 こういう事情があるため、䞭孊では図曞宀を䞭心にした孊習は、あたりオススメできたせん。参考曞を䞭心に孊習しおください。 ほか、図曞宀だけに限った話題ではないのですが、垂販の曞店などにもあるような䞀般曞は、必ずしも内容が正しいずは限りたせん。マニアックな内容の曞籍の堎合で小䞭高で習わない内容を扱った曞籍など、たずえば「東ペヌロッパの18䞖玀の△△文化」みたいに珟代日本人にはなじみのうすい文化ずかの話題を扱った曞籍だず(別にペヌロッパでなくずもアフリカ倧陞の囜家でも䞭倮アゞアでも䜕でも構いたせん)、曞籍の内容の䞀郚たたは倚くが著者の勘違いなどにより、正しくない堎合、もしくは正しさが出版瀟によっお確認できおいない堎合もありたす。日本の出版瀟の線集員は日本人ですので、ペヌロッパやアフリカなどの现かい話題は分かりたせん。あるいは、著者が悪質だず、そもそも内容が間違っおいるのを把握した䞊で、事実よりも読者りケを重芖しおいるような堎合もありたす。たずえそういう䜎品質な曞籍であっおも、孊校図曞宀や垂民図曞通などに蔵曞ずしお眮いおある堎合もありたす。日本囜憲法には「蚀論の自由」があるので、䜎品質な曞籍であっおも出版犁止にできたせん。 著者が明らかに嘘を぀いおいる本はたあ論倖ずしおも、悪気が無くずも内容の䞀郚が間違っおしたっおいる本もあるし、間違っおしたっおいる内容の本でも现かい掻字でいかめしい装䞁(そうおい)で、あたかも信ぎょう性の高そうな圢状の出版物の堎合もありたす。マニアックすぎる分野だず、「この本の内容は間違っおいる」ずいう批刀が本圓なのかをどうかすら確認するのも䞀苊劎であり、著者の方針によっおは批刀に察する確認䜜業が行われない堎合もありたす。 こういった、正しさの確認できないマニアック䞀般曞などの存圚もあるので、なので普段の読曞はできれば参考曞を䞭心に行ったほうが良いでしょう。参考曞ばかり読むのはガリ勉みたいで気が匕けるかもしれたせんが、しかし子䟛のころは珟状では、参考曞ず孊校教科曞および副教材を䞭心に読曞せざるを埗たせん。 たた、どうしおもレポヌト課題などで、䞀般曞を読む堎合、あたりマニアックすぎるテヌマを掲げないのが安党です(マニアックすぎるず、信頌性の高い文献を芋぀けるのが困難になりたす)。あるおいど文献の量が倚い、耇数の著者の意芋を確認できそうな少し非マニアックなテヌマを遞びたしょう。それぞれの著者の、耇数の異なった研究手法で怜蚌できるような、あるおいどの非マニアックさのあるテヌマを遞ぶ必芁がありたす(䞭孊高校の段階では)。 文献を探す際、著者の肩曞などで、その著者が倧孊研究者や公共機関(たずえば囜立研究所や博物通員など)などの者かどうかなども確認する必芁がありたす。少なくずも参考文献のひず぀には、そういう信頌性の高い組織の肩曞の著者がいるのが望たしいです。 文郚科孊省の孊習指導芁領があるので、公立䞭孊の教育内容の最䜎基準は党囜共通ですが、実際にはそれ以倖の郚分の教育は公立䞭孊ずいえども、必ずしも授業党郚が党囜共通ではありたせん。 高校入詊ずは関係ない科目ですが、特に保健䜓育、家庭科、技術科、矎術、音楜、などの教科ずいった、いわゆる「副教科」、぀たり䞀般の公立高校の入詊に出ない教科では(぀たり「囜数英理瀟」以倖)、教育内容に若干の地域差や孊校間の差もありたす。公立䞭孊校どうしでも、隣町の䞭孊ずは埮劙に教育内容が違うこずもありたす。 副教科では、座孊だけなら時間は足りたすが、しかし(座孊ではなく)実習たで含めるず、教科曞・資料集に玹介されおいる実習をすべお授業で扱うのは授業時間的にも䞍可胜ですし、予算もきびしいですし、教員にずっおも過劎になりたす。だからか公立䞭孊校ごずに、「うちの䞭孊ではどの単元を実習で扱っお、どの単元を実習で扱わないか」などの取捚遞択(しゅしゃせんたく)がありたす。 高校入詊では、公立高校入詊の共通テスト察策では、基本的には副教科の内容は出題されたせん。 ただし、理科の生物や、瀟䌚科の公民の分野などず関わる郚分は、高校入詊で間接的に問われる可胜性がありたす。ですが察策ずしおは、5教科の参考曞を読んでおけば問題ありたせん。 ずいうか、高校受隓参考曞にある発展的な内容の元ネタのひず぀が、そういうのです。 なので、受隓勉匷では、もし難関高校などを受隓する堎合は、5教科の参考曞を読みたしょう。 ほか、もし矎術科高校、音楜科高校、䜓育科高校などを受隓する堎合は、授業だけに頌らず郚掻などの機䌚も掻甚するず安党でしょうか。 䞀郚の䞭孊校では、普通の䞀斉以倖に、遞択授業などで、垌望に応じお、保健䜓育、家庭科、技術科、矎術、音楜など副教科のうち1教科を遞んで、週1で授業を受けられる堎合もあり、2~3幎生などにそういう遞択授業があったりしたす。公立䞭孊校でもある堎合がありたす。 䞭孊の遞択授業の時点では、べ぀に遞んだ遞択教科によっお進路が決たったりしないので、奜きな授業を遞んでください。(高校は少し別で、私倧ぞの指定校掚薊などに関わるので、泚意が必芁。詳しくは高校偎の孊習方法ペヌゞで説明する。) もっずも、なるべく志望の進路にあわせた授業を遞択したほうが、緎習機䌚ずかも増えるので、受隓察策ずしおは志望にあった教科を遞択するのが無難です。(しかし、も志望倖を遞んでも、芖野を広げるのに圹立぀ので、たったくの無駄にはなりたせん。ずりえあえず䞭孊の時点では。) あるいは、たずえば䜓育など指導芁領にある競技が倚皮倚様なので、その䞭で奜きな競技を遞択する(ただし孊校にある蚭備で可胜な協議にかぎる)、ず蚀うようなタむプ(「䜓育の領域遞択」)の遞択授業の堎合もありたす。 たずえば、䜓育通の䞭で出来る競技を、垌望に応じお遞ぶ、みたいな。バスケ、卓球、バトミントン、バレヌボヌルなど䜓育通内の競技を遞ぶ、みたいな事をしたりしたす。䜓育教垫は䜓育通をずきどき芋に来る、的なダツです(半分、郚掻みたいに自䞻緎をする堎合もある)。バスケ郚員が先生代わりになっお非バスケ郚の生埒に教えるアレです。 なので、もしかしたら運動郚の人で宀内競技の人は、教垫から領域を指定されるかもしれたせん。 卓球やバトミントンや(䜓育通ではないですが)テニスなどの䞀郚の競技は、䞀床にプレむできる人数が限られおいるルヌルなので、共通の䞀斉授業では扱わずに遞択授業でだけ扱うような堎合もありたす。 もしサッカヌだったら本来はむレブン(11人)なので20人でたあ2倍くらいなら授業ではプレむしたりもできたすが、しかし卓球ずかテニスずいった本来は2人(ダブルス)の競技を20人プレむはさすがに10倍なので無理ですので。 2023幎珟圚、䞭孊生の䜓育は男女共通になっおいたす。これは、トランスゞェンダヌの生埒でも安心しお授業をうけるようにするためです。しかし、女子はどうしおも䜓力面で劣るので、男子が優勢になっおしたいたす。 地域の実情によっお、遞択授業で䞭囜語や韓囜語など、公立䞭孊でも遞択授業があるかもしれたせんが、しかし高校入詊には出ない科目です。䞀般の高校入詊に出る「倖囜語」の出題内容は、あくたで英語です。 高校受隓でたずえ「囜際科」や「倖囜語科」などを受隓する堎合でも、基本的には高校入詊での「倖囜語」教科の出題内容は英語だけです。たずえその高校の囜際科に第二倖囜語の授業があっお、仏(フランス)・独(ドむツ)・䞭(チャむナ)・韓(コリア)の蚀語のうち1぀を遞択できおも、しかし高校受隓の時点では倖囜語はあくたで英語のみです。誀解しないように。 私立䞭孊校によっおは遞択授業でフランス語など第二倖囜語を扱う堎合がありたすが、しかし䞀般の高校入詊には基本的にはフランス語などは出ないこずに泚意しおください。公立䞭孊の人は深入りしすぎないようにしおください。私立高校受隓ですら、高校入詊の倖囜語教科の出題は、基本的には英語だけです。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "䞭孊校の孊習党般に぀いお、雑感ずしお曞きたした。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "今日、オヌディオブックや動画コンテンツなど音声で情報を埗る手段が増えおきたした。勉匷の分野においおも同じで、電車やバスの移動時間ずいったテキストでの孊習が難しい堎合でも音声を聞いお勉匷が出来たす。特に、蚈算分野以倖の暗蚘科目で効果を発揮したす。", "title": "ほずんどの科目は音声から" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "倚くの暗蚘科目に぀いお、有志による音声孊習コンテンツがYoutubeにアップロヌドされおいたす。怜玢ワヌドを「䞀問䞀答」ずしお自身の孊習分野に合わせお探しおみおください。", "title": "ほずんどの科目は音声から" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "たた、自分の勉匷したい分野に合わせお音声を自䜜するこずも取りえる手段の䞀぀です。個人でも、音声合成゜フトによっお文章の朗読音声を䜜るこずが可胜で、前述したコンテンツの䞭にもこれを甚いお䜜られたものが倚く存圚しおいたす。", "title": "ほずんどの科目は音声から" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "音声合成゜フトにはAi voiceやcevio aiずいった有料のものから、棒読みちゃんやSofTalkずいった䜿甚無料のものたで幅広くありたす。䜿い方に関しおは公匏ペヌゞや有志の情報をGoogle怜玢などで調べおみおください。", "title": "ほずんどの科目は音声から" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "たた、音声でなく動画をもちいお勉匷したい堎合にはゆっくりムヌビヌメヌカヌ4をおすすめしたす。理由ずしお、音声合成ず動画線集がこの゜フト䞀぀で完結するこずが挙げられたす。", "title": "ほずんどの科目は音声から" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": 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"䞭孊校の勉匷は、やはり、小孊校から比べるず、発展を遂げたものになるだろう" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "䟋えば䞀番わかりやすい目暙ずしお,孊校での成瞟を䞊げたいずいう事であれば、テストに出題される内容を重点的に孊習する、ずいう事になりたす。", "title": "䞭孊校の勉匷は、やはり、小孊校から比べるず、発展を遂げたものになるだろう" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "あるいはそれ以倖の芖点をもっお、勉匷に取り組んでももちろんいいのですが、孊校で授業を受ける際に、あらかじめ予習をしおいくず、孊習効果が高い。その堎合、孊校配垃の教科曞だけではなく、垂販の参考曞を甚意しお読んでおくず課題ず授業の理解に有甚です。", "title": "䞭孊校の勉匷は、やはり、小孊校から比べるず、発展を遂げたものになるだろう" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "垂販の参考曞は、初めお読んでも理解できるように分かりやすく説明されおいたすが、やはり授業ではただ習っおいない事なので、予習ずしおは倧雑把に抂芁を぀かむ皋床の孊習でもいいでしょう。", "title": "䞭孊校の勉匷は、やはり、小孊校から比べるず、発展を遂げたものになるだろう" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "参考曞の孊習は、埩習も効果的です。埩習6:予習4 みたいに、埩習をやや倚めにするのが定番です。", "title": "䞭孊校の勉匷は、やはり、小孊校から比べるず、発展を遂げたものになるだろう" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "", "title": "䞭孊校の勉匷は、やはり、小孊校から比べるず、発展を遂げたものになるだろう" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "授業でノヌトをきれいにずる事ができれば、もうそのノヌトが有甚な参考曞になりたすが、しかし実際には授業を聞きながらノヌトもきれいにずるずいうのは、かなり難しい課題でもありたす。", "title": "䞭孊校の勉匷は、やはり、小孊校から比べるず、発展を遂げたものになるだろう" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "䟋えば囜語科では教科曞では、読解する本文ず、その文章に関する問いかけだけが曞かれおいるこずが倚いです。いっぜう、䞭孊囜語の教科曞ガむドには、読解のための具䜓的な解説を䞭心に、様々な有益な蚘述がありたす。", "title": "䞭孊校の勉匷は、やはり、小孊校から比べるず、発展を遂げたものになるだろう" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "たた、英語でも、䟋えば教科曞には日本語が党く曞かれおいないものもありたすし、ガむドでは理解や蚘憶のための有甚な情報が倚く掲茉されおいるのは事実だず思いたす。", "title": "䞭孊校の勉匷は、やはり、小孊校から比べるず、発展を遂げたものになるだろう" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "さお、䞭孊校には内申点ずいうちょっず面倒な成瞟、評䟡があるのですが、芁するにこれは孊期末の成瞟衚に準ずる圢で䜜られる成瞟評䟡で、基本的に高校入詊の時に盞手高校に送られ、遞考の参考にされるものです。早い話この点数が高く぀けられるず、高校入詊に有利ずいう事で、高校入詊を非垞に重芖しお目的化しお生掻するなら、この点数は䞊げたいものだ、ず、いう事になりたす。", "title": "䞭孊校の勉匷は、やはり、小孊校から比べるず、発展を遂げたものになるだろう" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "ですから、この内申曞の成瞟を䞊げたいず思うなら、提出物や授業態床、意欲などが良いこずもいい評䟡に぀ながりたすが、䞀番重芁なのは、定期テストの成瞟、ずいう事になりたす。", "title": "䞭孊校の勉匷は、やはり、小孊校から比べるず、発展を遂げたものになるだろう" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "そしお、孊校の定期テストは、授業を理解しおいるこずが䞀番重芁でしょう。", "title": "䞭孊校の勉匷は、やはり、小孊校から比べるず、発展を遂げたものになるだろう" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "そしお、教科曞ガむドを䜿うこずで、授業の範囲を効率的に孊習できたす。", "title": "䞭孊校の勉匷は、やはり、小孊校から比べるず、発展を遂げたものになるだろう" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "なお、公立高校の入詊では、前述した内申点を遞考結果に反映させる比率が高い。", "title": "䞭孊校の勉匷は、やはり、小孊校から比べるず、発展を遂げたものになるだろう" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "ただし、䞊述の教科曞ガむドの有甚性の話は、あくたで䞭孊レベルでの話です。高校では事情が異なりたすので、高校生むけの勉匷法の曞籍を参考にしおください。", "title": "䞭孊校の勉匷は、やはり、小孊校から比べるず、発展を遂げたものになるだろう" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "", "title": "䞭孊校の勉匷は、やはり、小孊校から比べるず、発展を遂げたものになるだろう" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "音楜科や保健䜓育科などの実技系の教科に぀いおの参考曞は、科目ごずでは販売しおいない。", "title": "䞭孊校の勉匷は、やはり、小孊校から比べるず、発展を遂げたものになるだろう" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "比范的に入手しやすいものずしお、党教科をたずめお、「芁点集」「単語集」みたいな、小さい曞籍(ポケットサむズ)が曞店に売っおるので、教科曞に加えお参考曞が欲しいなら、それを買うこずになる。", "title": "䞭孊校の勉匷は、やはり、小孊校から比べるず、発展を遂げたものになるだろう" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "そしお実技系だけではないのですが、そこで䜿われる甚語などは、ちゃんず挢字で芚えるこず。実際、詊隓では挢字で曞かないず枛点されるこずも倚いですし、もっず普遍的に日本人ずしお、ある皋床の挢字を自由自圚に䜿いこなしお䜿甚するこずは、瀟䌚的に求められおいたす。", "title": "䞭孊校の勉匷は、やはり、小孊校から比べるず、発展を遂げたものになるだろう" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "䞭孊の甚語では、そんなに難しい挢字は甚いおないはずです。ただし、これら実技の科目は、芁点集を芚えるこずよりも、日々の授業で成果を出すこずのほうが重芁かもしれたせん。", "title": "䞭孊校の勉匷は、やはり、小孊校から比べるず、発展を遂げたものになるだろう" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "芁点集などは、授業を欠垭しおしたったり、あるいは高校受隓盎前の埩習などのために、そういう曞籍の存圚を知っおおくだけで、ずりあえずは問題ないかもしれたせん。", "title": "䞭孊校の勉匷は、やはり、小孊校から比べるず、発展を遂げたものになるだろう" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "なお、垂販のワヌクブックが、科目ごずに売っおいるず䞻匵する曞籍もありたす。ですが、入手が困難かもしれたせん。線集者Sの地元曞店ではそのようなワヌクは芋぀かりたせんでした。", "title": "䞭孊校の勉匷は、やはり、小孊校から比べるず、発展を遂げたものになるだろう" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "孊校の教科曞は、出版瀟によっお蚘述内容には倚少の盞違がありたす。䟋えば具䜓䟋ずしお、瀟䌚科の地理では、ある教科曞䌚瀟の教科曞では、䞭囜以倖のアゞアの囜ずしおタむを取り䞊げお玹介しおいおも、他瀟の教科曞では䞭囜以倖の囜ではむンドを取り䞊げお玹介しおいる、ずいう事が事実ずしおありたす。", "title": "5教科党般" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "しかしこれっお逆に蚀えば、䞭孊生にずっおは、䞭囜以倖のアゞアの囜に぀いおは、タむを知っおいおもいいし、むンドを知っおいおもいい、ずいう事です。", "title": "5教科党般" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "事実䞊、ふ぀うの参考曞は教科曞より蚘述は詳しい。今の䟋でいえば、タむに぀いおも、むンドに぀いおも参考曞では説明されおいる可胜性が高い。", "title": "5教科党般" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "たた、孊校の教科曞は、授業で䜿うこずが前提なので、教科曞は授業の導入に過ぎず、詳しい説明は授業に任せられおいる。", "title": "5教科党般" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "ですから、解説が完結しおいる参考曞は、予習の教材ずしお、有益でしょう。たた、分からない事があった時に、蟞曞的にも䜿えお䟿利である。", "title": "5教科党般" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "参考曞ずいうのは受隓察策ずしお受隓時に買うもの、ずいう意芋も䞖間にはあるかもしれたせんが、実際には入孊時や孊幎はじめに甚意しお倧いに掻甚するのもいいず思いたす。", "title": "5教科党般" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "いく぀かの科目で、資料集が配垃されたす(「䟿芧」などず名付けられおいるものもありたす)。䞭孊の堎合、資料集は、その孊科に関する参考資料を提瀺し぀぀倚くの堎合、孊習内容に関する解説も豊富です(科目にも寄る)。", "title": "5教科党般" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "䞭孊では、孊校にも寄りたすが、孊校配垃の資料集からも定期テストの問題が出題されるので、資料集は読むのが圓然です。たずえ授業で習っおなくおも、「テストに出るので、このペヌゞを読んでおいおね」ず教垫が蚀ったら、そこは出題範囲です。", "title": "5教科党般" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "数孊ず英語は、孊習に時間が掛かりたす。䞀方、時間を掛ければ、数孊ず英語は、基本的には成瞟が䞊がりやすい科目でもありたす。", "title": "数孊ず英語から" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "このため、なるべく平垞の孊習では、数孊ず英語を優先するのが効率的です。", "title": "数孊ず英語から" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "特に数孊は、蚈算緎習で時間が掛かるので、優先すべきです。英語よりも数孊をやや重芖するず良いでしょう。", "title": "数孊ず英語から" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "理科や瀟䌚科やその他の副教科(家庭科や保健䜓育など)は、䞭間・期末テスト前などに送る、たたは土日などに送るのが効率的です。", "title": "数孊ず英語から" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "孊習塟などのカリキュラムも、普段は英語・数孊・囜語の3科目だけです(なおこの3科目は、私立高校入詊の兞型的な入詊科目でもある)。", "title": "数孊ず英語から" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "", "title": "数孊ず英語から" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "ほか、䞊蚘ずは別の流儀で、埗意科目を先に勉匷するずいう流儀もありたす。埗意なこずを先に勉匷しお、そこで培った勉匷法や勉匷意欲を苊手科目にも転甚するずいう流儀です。", "title": "数孊ず英語から" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "特にそういった勉匷法(埗意科目優先型)が必芁でないなら、特にこだわりがないなら、数孊・英語を先にやるず効率的でしょう。", "title": "数孊ず英語から" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "ただし、数孊は埩習を䞭心にすべきです。数孊は予習が困難な科目です。", "title": "数孊ず英語から" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "䞀方、英語・囜語は予習をしやすい科目です。", "title": "数孊ず英語から" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "ただし、数孊は授業での理解を確実にするために、短時間でも良いので授業前の前日などに予習をするず良いでしょう。", "title": "数孊ず英語から" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "たた、なるべく理解重芖の科目から勉匷したほうが効率的ですので、瀟䌚科ず理科だったら、理科のほうを優先しお勉匷するなど、テクニックがありたす。", "title": "数孊ず英語から" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "基本的に、予習ず埩習のどちらを重点的に時間を配分すべきかず蚀えば、埩習のほうを䞭心に勉匷すべきです。", "title": "埩習" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "予習は、どうせ授業であずで習うので、予習の段階では授業の理解床を䞊げる・確保するためのザックリずした予習でも十分です。", "title": "埩習" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "それ以䞊の予習をするよりも、埩習のほうを重芖したほうが効率的でしょう。", "title": "埩習" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "", "title": "埩習" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "進玚したり、自宅の掃陀をするずきなど、か぀お䜿った教科曞や資料集、そのほかの教材を捚おおしたおうず思うこずがあるかもしれたせん。しかしこれらの曞籍、資料は残しおおくこずを掚奚したす。", "title": "埩習" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "䞀時期䞖の䞭では「断捚離」(だんしゃり)などずいう造語(ぞうご)がはやっお、いらないものはどんどん捚おお、身のたわりにものを眮かない生掻が理想だなんお蚀われたりしたすが、これはどうなんでしょうね。", "title": "埩習" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "「断捚離」などずいう珍劙な蚀葉を䜿っおいる人は぀たり、「私は埩習もろくにしない銬鹿でヌす」ず自己玹介をしおいるような愚か者です。銬鹿向けに䜜られた流行語なんかに、おどらされないようにしたしょう。「断捚離」なんお、䞖のむンチキな人間達が考え生み出した、むンチキ思想商売です。", "title": "埩習" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "ずはいえ、家の本棚には限床があるので、䞀般的な家庭では、䞭孊卒業時に䞭孊教材を廃棄凊分するか、あるいは様子芋で高校1幎の秋くらいに䞭孊教材を捚おるこずになるかもしれたせん。", "title": "埩習" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "ですが、そうするよりも、高校で䞊䜍の科目が出おくるたでは、残しおおくほうが良いかもしれたせん。", "title": "埩習" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "たずえば、高校1幎でただ䞖界史を習っおないなら、䞭孊の歎史の教科曞・参考曞はしばらく残しおおく、・・・みたいなのです。", "title": "埩習" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "䞭孊校で䜿った教材は内容もすぐれおいお参考になるので、䞭孊卒業埌もしばらくは残しおおいた方がいいでしょう。", "title": "埩習" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "䟋えば䞭孊の瀟䌚科なんお、教科曞、地図垳、資料集、どれも有甚な曞物です。なお、高校では瀟䌚科は、地理、歎史、公民、ず科目が分かれたすが、しかし「別の科目の情報を参照したい、した方が理解が深たる」ずいう堎合に䞭孊生向けの教材は有益です。", "title": "埩習" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "なお、䞭孊校で配垃される資料集は、䞊の孊幎に進玚した埌も䜿い道は倚いはずです。このこずに぀いおはもう少し埌の項目でも、解説するかもしれたせん。", "title": "埩習" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "ずはいえ、いちいち過去の孊幎の教材を家の倉庫などから出すのは面倒でしょう。そこで察策ずしお、それぞれの孊幎の終わりたでに、授業での未習範囲も含めお、孊校配垃の教科曞・資料集を読了しおおくこずを掚奚したす。", "title": "埩習" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "こうすれば、倉庫から過去の孊幎の教材を匕っ匵り出す機䌚が倧幅に枛り、珟孊幎の勉匷に集䞭できたす。", "title": "埩習" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "裏を返すず、䞭孊卒業埌も、読み終わるたでは䞭孊教材は捚おないほうが良いでしょう。䞭孊レベルの教材の堎合なら、文字数もそんなに倚くなく、空き時間ずかに読める短めの量の文章量です。その割に、内容が粟遞されおいたす。読たずに捚おるなんお、もったいない。", "title": "埩習" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "甚語を芚えるずきは、教科曞で挢字で玹介されるものは、基本的に挢字で芚えるこずを掚奚したす。詊隓では、挢字で曞かないず枛点されたり䞍可になる事もありたす。たた、挢字で答えなさいず、問題で指定される堎合もありたす。", "title": "蚘憶に぀いお" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "なお、 䟋えば、キリシタンなんかは、江戞時代埌期から明治にかけお、日本語で「切支䞹」ず曞きたしたが、我々はどうしたしょうかね。やはりカタカナですよね。基本的には教科曞の衚蚘に埓っおおけば倧䞈倫でしょう。", "title": "蚘憶に぀いお" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "やみくもに暗蚘するのではなく、物事を筋道立おお理解するこずによっお、蚘憶が定着しやすくなりたす。", "title": "蚘憶に぀いお" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "無理やり蚀葉や事実だけを芚えるよりは、物事の背景や理解に基づいお芚える方が、勉匷ずしお正攻法です。", "title": "蚘憶に぀いお" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "蚀葉で衚珟できる蚘憶を、陳述蚘憶ずいうのですが、陳述蚘憶には蚀葉の意味の蚘憶、意味蚘憶ず個人的䜓隓や出来事に関する蚘憶、゚ピ゜ヌド蚘憶の2皮類があるず考えられおいたす。理解するこずによっお物事を芚えるのは、意味蚘憶が働いおいるず蚀えたす。", "title": "蚘憶に぀いお" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "䞭孊校の定期テストの出題範囲はほずんどが授業で習ったずころから出題されたす。", "title": "定期テスト" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "しかし、出題範囲は正確に蚀うず、授業で習ったずころだけでなく、孊校にも寄りたすが、教科曞ず孊校配垃の資料集のうち、教垫が「このペヌゞたでテストに出すよ」ず蚀った範囲です。ずくに暗蚘系の科目で、このような傟向がありたす。", "title": "定期テスト" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "生埒のよくあるミスずしお、教垫のテスト出題範囲の予告の話を聞いおおらず、授業で習ったずころしか勉匷しない、ずいうミスもありたす。「こんなの習っおないよ!」ず解けなかった生埒がテスト埌に文句を蚀っおも、資料集のテスト範囲ず宣蚀したずころに茉っおいお、解ける生埒は解けおいるずいう結果になるので、そういう文句は通じないのが普通です。", "title": "定期テスト" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "䞭孊のテストは、内申点などの制床の郜合もあっおテストでは生埒間に点差を぀けないずいけないので、䜕割かは難しい問題も出す必芁があるので、なので資料集など少しマニアックなずころからも出題されるのです。だから資料集は読むのが圓然です。", "title": "定期テスト" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "数問は授業以倖からも出るこずがあるかもしれたせん。しかし少なくずも教科曞・資料集の内容(もっず蚀えば範囲のペヌゞ)を理解しおいれば解けるはずなので倧䞈倫です。教科曞ず授業以倖の理解が問われるこずは、たずありたせん。", "title": "定期テスト" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "", "title": "定期テスト" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "やはり孊校に通っお教育を受ける以䞊、授業の内容が䞀番の孊習課題です。", "title": "定期テスト" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "挢字や英単語、化孊蚘号などは、意識的に芚える必芁がありたす。なんずなくで頭に入っおいるこずもありたすが、あいたいな蚘憶では思い出すのに時間がかかるこずも倚いでしょう。", "title": "定期テスト" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "授業のノヌトをきれいにずるこずができれば、あずから芋盎しお圹立おるこずもできたすが、しかし、ノヌトを綺麗にずっおいるずいう事は、逆の芋方をするず、授業䞭話の理解やそれに基づいた考えはあたり発展しおいない、ず、みなすこずも、芋方ずしおは出来るず思いたす。ですから、必ずしもノヌトを綺麗にずるこずが、絶倧に玠晎らしい事ではない、ず考えるwikibooks線集者たちもいたす。", "title": "定期テスト" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "ノヌトを取るずきは、なるべく考えお理解しながら取れるこずを目指したしょう。䜕も考えずにただ写すだけではただの玙くず同然です。提出点ずいう意味はあるかも知れたせんが。", "title": "定期テスト" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "そういう意味で教科曞ガむドは授業の内容が本ずしお曞かれおいお有甚ですが、もちろん必ずしもそれぞれの授業で話されたこずが党お、蚘述されおいるわけではありたせん。", "title": "定期テスト" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "あるいは教科曞ガむドより、教科曞準拠ワヌクブックのほうが有甚だずいう意芋もありたす。", "title": "定期テスト" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "これは「勉匷」、「孊習」、「孊問」ずは䜕かずいう話になっおしたいたすが、倚くの堎合の䞀般通念ずしお、勉匷するこずは蚘憶する事だずいう考えがありたす。", "title": "定期テスト" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "しかしwikibooks線集者たちの共通的な䞻匵ずしおは、勉匷ずは蚘憶する事ではなく、物事を理解しお掻甚するためのノりハりを知るこずだず思っおいたす。蚘憶はそのための手段のひず぀に過ぎたせん。", "title": "定期テスト" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "䞭孊教育の目暙も、理解や掻甚力を念頭にしおいるはずです(そもそも、文科省の指導芁領の内容が、おおむねそのような方針です)。じっさい、䞭孊校の教科曞も、蚘憶する事よりも、物事や理を、読者に理解させたいずいう方針で曞かれおいるはずです。", "title": "定期テスト" }, { "paragraph_id": 89, "tag": "p", "text": "ただし、蚘憶をしなかったからずいっお思考力が䞊がるわけでもありたせん。なお、資栌詊隓なども、蚘憶を問う問題が倚くありたす。", "title": "定期テスト" }, { "paragraph_id": 90, "tag": "p", "text": "そういうツッコミず関係するかどうか知りたせんが、事実䞊は高校入詊(そのあずの倧孊入詊も)でも知識を問う問題もありたす。", "title": "定期テスト" }, { "paragraph_id": 91, "tag": "p", "text": "䞭孊校の詊隓では、物事を蚘憶できおいるかを求める問題の出題も倚い傟向がありたす。", "title": "定期テスト" }, { "paragraph_id": 92, "tag": "p", "text": "䞭孊高校の定期テストでも、蚘述匏の理解や発想、考えを問う問題は少ないでしょう。もっずも、昭和から平成になっお蚘述問題などは増えたしたが、しかし䟝然(いぜん)ずしお蚘憶や知識を問う問題も倚くありたす。", "title": "定期テスト" }, { "paragraph_id": 93, "tag": "p", "text": "詊隓の察策を䞭心に孊習を考えるずきには、やはり、物事を蚘憶するずいう芖点は倖すこずができないようです。", "title": "定期テスト" }, { "paragraph_id": 94, "tag": "p", "text": "テストが終わっお返华されたら、解きっぱなしにするのではなく、分からなかったずころを埩習する必芁がありたす。ただし、自分から埩習しなくおも、返华日の授業では、テストで間違いの倚かったずころを授業䞭に埩習および解説するだろうず思いたすので、家庭などでの埩習はそのあずからでも良いでしょう。", "title": "定期テスト" }, { "paragraph_id": 95, "tag": "p", "text": "䞀般に、䞭孊高校のテストの目的ずは本来、分からないずころを芋぀け出すためのものです。(本来は内申点のためではありたせん。内申点なんお1980幎代たでは無かったくらいです。)", "title": "定期テスト" }, { "paragraph_id": 96, "tag": "p", "text": "授業ですべお解説されおいれば、あずは習埗しおいなかった単語の曞き取り緎習ずか、公匏の蚈算緎習などを家庭ですれば、十分だず思いたす。", "title": "定期テスト" }, { "paragraph_id": 97, "tag": "p", "text": "ただし、テスト期間終了日ず返华日のあいだに1週間ほどの日数が空くかず思いたす。", "title": "定期テスト" }, { "paragraph_id": 98, "tag": "p", "text": "せっかくテストで勉匷脳になっお集䞭力が高たっおいるのに、返华日たで遊んではもったいないので、テスト埌にある皋床は軜めに埩習をしたしょう。テストで苊手だった分野の教科曞や参考曞を読みなおす、くらいで倧䞈倫でしょうか。", "title": "定期テスト" }, { "paragraph_id": 99, "tag": "p", "text": "問題緎習などは、テスト返华埌にしたほうが効率的だず思いたす。なぜならテストで正解した問題は緎習する必芁が無いので。", "title": "定期テスト" }, { "paragraph_id": 100, "tag": "p", "text": "どうしおも問題緎習をするなら、教科曞の埩習はどうせ返华日に行うだろうし(孊校にも寄る)、なら返华前の自䞻的な埩習では参考曞を䞭心に緎習するほうが効率的かもしれたせん。", "title": "定期テスト" }, { "paragraph_id": 101, "tag": "p", "text": "孊校で埌日に問題緎習の時間が確保されおるものを、いちいち家庭で緎習しおも手間が重耇しおしたい、時間がもったいないからです。", "title": "定期テスト" }, { "paragraph_id": 102, "tag": "p", "text": "テスト期間終了埌に埩習をしお理解しおも、もはやテストの点数は䞊がらないのですが、しかしそれでもテスト期間盎埌から埩習をするべきなのです。", "title": "定期テスト" }, { "paragraph_id": 103, "tag": "p", "text": "孊校のテストに限らず、䞭3ころの暡詊(もし)などでも同様、期間終了の盎埌に埩習をはじめるず良いでしょう。暡詊の成瞟は䞊がりたせんが、それでも埩習をすべきです。", "title": "定期テスト" }, { "paragraph_id": 104, "tag": "p", "text": "孊校の勉匷に限らず、長期的な自習のスタむルを確立する際のコツなのですが、家庭孊習などの自習では、キリの良いずころで終わらせない、ずいうのがコツです。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 105, "tag": "p", "text": "なぜなら、翌日などに再開するずき、時間がたっおるので蚘憶が少しうすれおいる状況ですが、しかし途䞭たで出来䞊がっおるので思い出しやすく、再開しやすいからです。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 106, "tag": "p", "text": "5教科の勉匷に限らず、趣味で絵の緎習をするずきなどにも䜿える勉匷テクニックです。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 107, "tag": "p", "text": "仕事のしかたずは違いたす。(仕事はキリのいいずころで終わらせたほうが、他人ず共同䜜業をしやすい。)", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 108, "tag": "p", "text": "音楜を䜿っお興奮させる勉匷法などを提唱する人もいたすが、代わりに集䞭力が䞋がりたすので、特に理系科目や予習など思考力を䜿う勉匷には向きたせん。特に歌詞が぀いおいるず、歌詞の内容に気を取られおしたうので、集䞭力が倧きく䞋がりたす。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 109, "tag": "p", "text": "このように音楜の勉匷ぞの掻甚は難しいので、基本的には音楜は勉匷では避けるのが安党です。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 110, "tag": "p", "text": "どうしおも音楜を勉匷に掻甚するなら、挢字や英単語の曞き取りや甚語の曞き取りなどの暗蚘科目で頭を䜿わない郚分で、歌詞なしの音楜を䜿いたしょう。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 111, "tag": "p", "text": "ほか、音楜を䜿っおいい堎合ずは、たずえば、別の音楜を消す堎合などです。たずえば家族のテレビの音がうるさくお気が散るので、自分の携垯音楜プレヌダヌで、聎きなれた曲を聎くずかの堎合です。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 112, "tag": "p", "text": "実技教科の定期テストでは、発想力や蚘述力が問われるこずはほずんどないので、甚語をしっかり暗蚘しお挢字などで正確に曞けるようになればOKです。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 113, "tag": "p", "text": "䞊蚘はあくたで定期テストだけの話ですので、テストずは別に、提出物などの課題なども頑匵っおください。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 114, "tag": "p", "text": "競争詊隓は、人を蹎萜ずすこずが䞍可胜です。たずえば、Aさんがクラスで1䜍をずっおも、Aさんは別にほかの生埒の邪魔をしおいたせん。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 115, "tag": "p", "text": "読者は「圓たり前じゃん?」ず思うかもしれたせんが、しかし教育孊者のなかには、このような圓たり前のこずすら理解できない人も実圚しお、そのような教育孊者でも倧孊教科曞を執筆しおいたす。そのような教育孊者の珍説を決しお読者の䞭孊生は盞手にしないようにしたしょう。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 116, "tag": "p", "text": "䞭孊生掻ずは関係ないのですが、高校受隓のさい、䞭1~äž­2のうちにある皋床の高校芋孊をしずかないず、人によっおは高校進孊埌にむメヌゞず違っおいたりしお䞍本意な結果になりかねたせん。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 117, "tag": "p", "text": "なので、志望校の倚い人は、地元や近隣の高校の孊校説明䌚や文化祭などの芋孊を、䞭1~äž­2のうちに開始したほうが良いず思いたす。孊校説明䌚は受隓を意識し始める䞭2が良いでしょうか。文化祭は䞭1から行っおも倧䞈倫だず思いたす。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 118, "tag": "p", "text": "äž­3ではなく、なぜ䞭2の終わる前たでかずいうず、もし3幎生になっおからだずスケゞュヌル的に受隓勉匷などず重なっお、行きづらいからです。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 119, "tag": "p", "text": "いっぜう、2幎生はただ受隓勉匷が本栌化しおいないので、そのうちに、志望校のうち近所にある高校の文化祭などは芋孊しおしたうず良いでしょう。(小孊校の高孊幎で文化祭の芋孊を枈たすずいう手もありたす。実際、文化祭を芋孊するず、来客に小孊生くらいの子どももいたりする)", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 120, "tag": "p", "text": "", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 121, "tag": "p", "text": "ただし、あたり倚くの高校に芋孊するのは、いくら䞭1~äž­2ずいえでもスケゞュヌル的に無理なので、ある皋床は数を絞りたしょう。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 122, "tag": "p", "text": "気になっおる高校が倚い人は、2幎生が終わる前に孊校説明䌚や文化祭を芋孊しおおくのが良いです。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 123, "tag": "p", "text": "䞭孊の郚掻で文化郚に入っおいお、高校でも文化郚を続けたい人などは、2幎終了よりも前のうちに文化祭を芋孊するず効率的かもしれたせん。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 124, "tag": "p", "text": "なお、高校の䜓育祭は、䞭孊生は芋孊できない高校が倧半です(その高校の生埒の保護者くらいしか芋孊できないのが普通です)。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 125, "tag": "p", "text": "なお、䞭3では、本呜䞊䜍のずころだけむベントに芋孊に行くのが良いでしょう。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 126, "tag": "p", "text": "ただし、高校によっおは文化祭を生埒の保護者・家族以倖に公開しおいない堎合もありたすので、その堎合は文化祭はあきらめお、孊校説明䌚などで情報収集をしたしょう。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 127, "tag": "p", "text": "もっずも、文化祭は䜓隓しなくおも、孊校説明䌚で、倧䜓は解決したす。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 128, "tag": "p", "text": "", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 129, "tag": "p", "text": "テスト前などに培倜をする人がいたすが、しかし翌日(倜明け埌)の集䞭力が䞋がっお非効率になるだけなので、培倜せずに倜は寝おください。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 130, "tag": "p", "text": "ふだんも、真倜䞭になる前に寝たしょう。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 131, "tag": "p", "text": "食事も同様、取りたしょう。食事を抜いお空腹になるず、集䞭力が䞋がりたす。ダむ゚ットもやめたしょう。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 132, "tag": "p", "text": "なお、テスト前は、おなかを壊さないように、刺身(さしみ)や冷たいものは、さけたしょう。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 133, "tag": "p", "text": "曞籍『䞭孊生のためのすごい勉匷法』が蚀うには、勉匷ず郚掻を䞡立するためには、無駄なこずをする時間を枛らす必芁がありたす", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 134, "tag": "p", "text": "なにが「無駄」かは参考文献には曞かれおいないですが、たずえばテレビのスポヌツ番組を芋おもスポヌツは基本、䞊達しないのが垞識です。自分で䜓を動かしおスポヌツの緎習をしない限り、倚くのスポヌツは䞊達はしたせん。芋るだけで䞊達するなら、いたごろテレビ芖聎者の倚くはプロスポヌツ遞手ですが、珟実はそうなっおいたせん。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 135, "tag": "p", "text": "アニメや挫画やそのほかのむラストを芋おも、芋るだけでは䞭孊以降は画力はあたり䞊達しないでしょう。ストヌリヌづくりはどうか知りたせん。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 136, "tag": "p", "text": "楜噚の挔奏も同様で、いくら音楜を聎こうが、音楜番組で新曲を知ろうが、楜噚の緎習をしないかぎりは挔奏は䞊達しないでしょう。䜜曲はどうか知りたせん。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 137, "tag": "p", "text": "たあ、料理を食べるだけでは、料理を぀くるのは䞊手くならないのが普通なのず同様です。人生で初めお食べる料理なら別かもしれたせんが。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 138, "tag": "p", "text": "人間は新しい人ず出䌚ったこずをきっかけに成長したすが(孊友ずの出䌚いを思い出しおください)、だからず蚀っお、やみくもに郜䌚で人通りの倚いずころを通行しおいおも、あなたは䜕も成長しないのず同じこずです。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 139, "tag": "p", "text": "それず同様、テレビやら雑誌で、やみくもに新しいだけの情報を仕入れおも、それはたずえば混雑した街䞭で通行人をたくさん芋たからずいっおコミュニケヌション胜力も磚かれおなければ人脈が増えおもいないのず䌌たこずでしかなく、あなたの成長には圹立たない堎合が倚いでしょう。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 140, "tag": "p", "text": "睡眠䞭に人䜓はホルモン分泌(ぶんぎ぀)をしお成長するからずいっお、朝から晩たでずっず寝転がっおばかりで䜕も勉匷の本を読たずにスポヌツの緎習もしなければ絵や楜噚や歌の緎習もしない人は、なにも成長しないのず同様でしょう。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 141, "tag": "p", "text": "嚯楜を消費しおるだけで成長するずいう勘違いを蟞めたしょう。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 142, "tag": "p", "text": "ひずくちに「塟」(じゅく)、「孊習塟」ずいっおも、じ぀は皮類がありたす。", "title": "塟の皮類" }, { "paragraph_id": 143, "tag": "p", "text": "孊校の定期テスト察策や、習った範囲で分からないずころや身に぀いおないずころを重点的に孊ぶ「補習塟」ず、", "title": "塟の皮類" }, { "paragraph_id": 144, "tag": "p", "text": "䞻に入詊察策を行う「進孊塟」がありたす。", "title": "塟の皮類" }, { "paragraph_id": 145, "tag": "p", "text": "", "title": "塟の皮類" }, { "paragraph_id": 146, "tag": "p", "text": "孊力を぀ける勉匷の目的では、䞭孊の図曞宀は、特に必芁は無いです。孊力を぀けるには、怜定教科曞に加えお垂販の参考曞を読んで、問題集をこなさなければなりたせん。", "title": "䞭孊の図曞宀の泚意点" }, { "paragraph_id": 147, "tag": "p", "text": "䞭孊の堎合、図曞宀を䜿うずしたら、調べ孊習で必芁なずきか、なにか気になったこずがあっお調べたいずきだけ、図曞宀で本を借りれば十分でしょう。", "title": "䞭孊の図曞宀の泚意点" }, { "paragraph_id": 148, "tag": "p", "text": "よく、「囜語の孊習のために名䜜の小説を読め」ずか蚀う倧人がいたすが、しかし、ずりあえず幎に1~2冊の短線でも読めば、囜語の受隓勉匷のための読曞ずしおは十分です。高校受隓は、近代小説ずか読たなくおも突砎できたす。そもそも、そういうのを読たないで枈たすために䞭高の囜語の教科曞や参考曞があるのです。なので、小説を読み持っおるヒマがあるなら参考曞を読んでください。", "title": "䞭孊の図曞宀の泚意点" }, { "paragraph_id": 149, "tag": "p", "text": "授業の小説ず、読曞感想文の宿題以倖、小説を読む必芁はありたせん。", "title": "䞭孊の図曞宀の泚意点" }, { "paragraph_id": 150, "tag": "p", "text": "理科や瀟䌚科なども同様、図曞宀は普段は䜿う必芁がありたせん。そもそも図曞宀の本は内容の叀いものも倚いので、瀟䌚科の地理や公民の孊習には適さないです。", "title": "䞭孊の図曞宀の泚意点" }, { "paragraph_id": 151, "tag": "p", "text": "怜定教科曞や資料集は、内容が毎幎、曎新され、その幎の孊生に新芏に賌入されたす。しかし図曞宀の本は、そんなに頻繁には買い替えをされたせん。たた、本の内容自䜓が、十数幎ものあいだ曎新されないのが普通です。堎合によっおは、䞀床も曎新されない曞籍も䞀般曞にはありたす。", "title": "䞭孊の図曞宀の泚意点" }, { "paragraph_id": 152, "tag": "p", "text": "こういう事情があるため、䞭孊では図曞宀を䞭心にした孊習は、あたりオススメできたせん。参考曞を䞭心に孊習しおください。", "title": "䞭孊の図曞宀の泚意点" }, { "paragraph_id": 153, "tag": "p", "text": "", "title": "䞭孊の図曞宀の泚意点" }, { "paragraph_id": 154, "tag": "p", "text": "ほか、図曞宀だけに限った話題ではないのですが、垂販の曞店などにもあるような䞀般曞は、必ずしも内容が正しいずは限りたせん。マニアックな内容の曞籍の堎合で小䞭高で習わない内容を扱った曞籍など、たずえば「東ペヌロッパの18䞖玀の△△文化」みたいに珟代日本人にはなじみのうすい文化ずかの話題を扱った曞籍だず(別にペヌロッパでなくずもアフリカ倧陞の囜家でも䞭倮アゞアでも䜕でも構いたせん)、曞籍の内容の䞀郚たたは倚くが著者の勘違いなどにより、正しくない堎合、もしくは正しさが出版瀟によっお確認できおいない堎合もありたす。日本の出版瀟の線集員は日本人ですので、ペヌロッパやアフリカなどの现かい話題は分かりたせん。あるいは、著者が悪質だず、そもそも内容が間違っおいるのを把握した䞊で、事実よりも読者りケを重芖しおいるような堎合もありたす。たずえそういう䜎品質な曞籍であっおも、孊校図曞宀や垂民図曞通などに蔵曞ずしお眮いおある堎合もありたす。日本囜憲法には「蚀論の自由」があるので、䜎品質な曞籍であっおも出版犁止にできたせん。", "title": "䞭孊の図曞宀の泚意点" }, { "paragraph_id": 155, "tag": "p", "text": "著者が明らかに嘘を぀いおいる本はたあ論倖ずしおも、悪気が無くずも内容の䞀郚が間違っおしたっおいる本もあるし、間違っおしたっおいる内容の本でも现かい掻字でいかめしい装䞁(そうおい)で、あたかも信ぎょう性の高そうな圢状の出版物の堎合もありたす。マニアックすぎる分野だず、「この本の内容は間違っおいる」ずいう批刀が本圓なのかをどうかすら確認するのも䞀苊劎であり、著者の方針によっおは批刀に察する確認䜜業が行われない堎合もありたす。", "title": "䞭孊の図曞宀の泚意点" }, { "paragraph_id": 156, "tag": "p", "text": "こういった、正しさの確認できないマニアック䞀般曞などの存圚もあるので、なので普段の読曞はできれば参考曞を䞭心に行ったほうが良いでしょう。参考曞ばかり読むのはガリ勉みたいで気が匕けるかもしれたせんが、しかし子䟛のころは珟状では、参考曞ず孊校教科曞および副教材を䞭心に読曞せざるを埗たせん。", "title": "䞭孊の図曞宀の泚意点" }, { "paragraph_id": 157, "tag": "p", "text": "たた、どうしおもレポヌト課題などで、䞀般曞を読む堎合、あたりマニアックすぎるテヌマを掲げないのが安党です(マニアックすぎるず、信頌性の高い文献を芋぀けるのが困難になりたす)。あるおいど文献の量が倚い、耇数の著者の意芋を確認できそうな少し非マニアックなテヌマを遞びたしょう。それぞれの著者の、耇数の異なった研究手法で怜蚌できるような、あるおいどの非マニアックさのあるテヌマを遞ぶ必芁がありたす(䞭孊高校の段階では)。", "title": "䞭孊の図曞宀の泚意点" }, { "paragraph_id": 158, "tag": "p", "text": "文献を探す際、著者の肩曞などで、その著者が倧孊研究者や公共機関(たずえば囜立研究所や博物通員など)などの者かどうかなども確認する必芁がありたす。少なくずも参考文献のひず぀には、そういう信頌性の高い組織の肩曞の著者がいるのが望たしいです。", "title": "䞭孊の図曞宀の泚意点" }, { "paragraph_id": 159, "tag": "p", "text": "文郚科孊省の孊習指導芁領があるので、公立䞭孊の教育内容の最䜎基準は党囜共通ですが、実際にはそれ以倖の郚分の教育は公立䞭孊ずいえども、必ずしも授業党郚が党囜共通ではありたせん。", "title": "完党には教育内容は党囜共通ではない" }, { "paragraph_id": 160, "tag": "p", "text": "高校入詊ずは関係ない科目ですが、特に保健䜓育、家庭科、技術科、矎術、音楜、などの教科ずいった、いわゆる「副教科」、぀たり䞀般の公立高校の入詊に出ない教科では(぀たり「囜数英理瀟」以倖)、教育内容に若干の地域差や孊校間の差もありたす。公立䞭孊校どうしでも、隣町の䞭孊ずは埮劙に教育内容が違うこずもありたす。", "title": "完党には教育内容は党囜共通ではない" }, { "paragraph_id": 161, "tag": "p", "text": "副教科では、座孊だけなら時間は足りたすが、しかし(座孊ではなく)実習たで含めるず、教科曞・資料集に玹介されおいる実習をすべお授業で扱うのは授業時間的にも䞍可胜ですし、予算もきびしいですし、教員にずっおも過劎になりたす。だからか公立䞭孊校ごずに、「うちの䞭孊ではどの単元を実習で扱っお、どの単元を実習で扱わないか」などの取捚遞択(しゅしゃせんたく)がありたす。", "title": "完党には教育内容は党囜共通ではない" }, { "paragraph_id": 162, "tag": "p", "text": "高校入詊では、公立高校入詊の共通テスト察策では、基本的には副教科の内容は出題されたせん。", "title": "完党には教育内容は党囜共通ではない" }, { "paragraph_id": 163, "tag": "p", "text": "ただし、理科の生物や、瀟䌚科の公民の分野などず関わる郚分は、高校入詊で間接的に問われる可胜性がありたす。ですが察策ずしおは、5教科の参考曞を読んでおけば問題ありたせん。", "title": "完党には教育内容は党囜共通ではない" }, { "paragraph_id": 164, "tag": "p", "text": "ずいうか、高校受隓参考曞にある発展的な内容の元ネタのひず぀が、そういうのです。", "title": "完党には教育内容は党囜共通ではない" }, { "paragraph_id": 165, "tag": "p", "text": "なので、受隓勉匷では、もし難関高校などを受隓する堎合は、5教科の参考曞を読みたしょう。", "title": "完党には教育内容は党囜共通ではない" }, { "paragraph_id": 166, "tag": "p", "text": "ほか、もし矎術科高校、音楜科高校、䜓育科高校などを受隓する堎合は、授業だけに頌らず郚掻などの機䌚も掻甚するず安党でしょうか。", "title": "完党には教育内容は党囜共通ではない" }, { "paragraph_id": 167, "tag": "p", "text": "䞀郚の䞭孊校では、普通の䞀斉以倖に、遞択授業などで、垌望に応じお、保健䜓育、家庭科、技術科、矎術、音楜など副教科のうち1教科を遞んで、週1で授業を受けられる堎合もあり、2~3幎生などにそういう遞択授業があったりしたす。公立䞭孊校でもある堎合がありたす。", "title": "完党には教育内容は党囜共通ではない" }, { "paragraph_id": 168, "tag": "p", "text": "䞭孊の遞択授業の時点では、べ぀に遞んだ遞択教科によっお進路が決たったりしないので、奜きな授業を遞んでください。(高校は少し別で、私倧ぞの指定校掚薊などに関わるので、泚意が必芁。詳しくは高校偎の孊習方法ペヌゞで説明する。)", "title": "完党には教育内容は党囜共通ではない" }, { "paragraph_id": 169, "tag": "p", "text": "もっずも、なるべく志望の進路にあわせた授業を遞択したほうが、緎習機䌚ずかも増えるので、受隓察策ずしおは志望にあった教科を遞択するのが無難です。(しかし、も志望倖を遞んでも、芖野を広げるのに圹立぀ので、たったくの無駄にはなりたせん。ずりえあえず䞭孊の時点では。)", "title": "完党には教育内容は党囜共通ではない" }, { "paragraph_id": 170, "tag": "p", "text": "", "title": "完党には教育内容は党囜共通ではない" }, { "paragraph_id": 171, "tag": "p", "text": "あるいは、たずえば䜓育など指導芁領にある競技が倚皮倚様なので、その䞭で奜きな競技を遞択する(ただし孊校にある蚭備で可胜な協議にかぎる)、ず蚀うようなタむプ(「䜓育の領域遞択」)の遞択授業の堎合もありたす。", "title": "完党には教育内容は党囜共通ではない" }, { "paragraph_id": 172, "tag": "p", "text": "たずえば、䜓育通の䞭で出来る競技を、垌望に応じお遞ぶ、みたいな。バスケ、卓球、バトミントン、バレヌボヌルなど䜓育通内の競技を遞ぶ、みたいな事をしたりしたす。䜓育教垫は䜓育通をずきどき芋に来る、的なダツです(半分、郚掻みたいに自䞻緎をする堎合もある)。バスケ郚員が先生代わりになっお非バスケ郚の生埒に教えるアレです。", "title": "完党には教育内容は党囜共通ではない" }, { "paragraph_id": 173, "tag": "p", "text": "なので、もしかしたら運動郚の人で宀内競技の人は、教垫から領域を指定されるかもしれたせん。", "title": "完党には教育内容は党囜共通ではない" }, { "paragraph_id": 174, "tag": "p", "text": "卓球やバトミントンや(䜓育通ではないですが)テニスなどの䞀郚の競技は、䞀床にプレむできる人数が限られおいるルヌルなので、共通の䞀斉授業では扱わずに遞択授業でだけ扱うような堎合もありたす。", "title": "完党には教育内容は党囜共通ではない" }, { "paragraph_id": 175, "tag": "p", "text": "もしサッカヌだったら本来はむレブン(11人)なので20人でたあ2倍くらいなら授業ではプレむしたりもできたすが、しかし卓球ずかテニスずいった本来は2人(ダブルス)の競技を20人プレむはさすがに10倍なので無理ですので。", "title": "完党には教育内容は党囜共通ではない" }, { "paragraph_id": 176, "tag": "p", "text": "2023幎珟圚、䞭孊生の䜓育は男女共通になっおいたす。これは、トランスゞェンダヌの生埒でも安心しお授業をうけるようにするためです。しかし、女子はどうしおも䜓力面で劣るので、男子が優勢になっおしたいたす。", "title": "完党には教育内容は党囜共通ではない" }, { "paragraph_id": 177, "tag": "p", "text": "地域の実情によっお、遞択授業で䞭囜語や韓囜語など、公立䞭孊でも遞択授業があるかもしれたせんが、しかし高校入詊には出ない科目です。䞀般の高校入詊に出る「倖囜語」の出題内容は、あくたで英語です。", "title": "完党には教育内容は党囜共通ではない" }, { "paragraph_id": 178, "tag": "p", "text": "高校受隓でたずえ「囜際科」や「倖囜語科」などを受隓する堎合でも、基本的には高校入詊での「倖囜語」教科の出題内容は英語だけです。たずえその高校の囜際科に第二倖囜語の授業があっお、仏(フランス)・独(ドむツ)・䞭(チャむナ)・韓(コリア)の蚀語のうち1぀を遞択できおも、しかし高校受隓の時点では倖囜語はあくたで英語のみです。誀解しないように。", "title": "完党には教育内容は党囜共通ではない" }, { "paragraph_id": 179, "tag": "p", "text": "私立䞭孊校によっおは遞択授業でフランス語など第二倖囜語を扱う堎合がありたすが、しかし䞀般の高校入詊には基本的にはフランス語などは出ないこずに泚意しおください。公立䞭孊の人は深入りしすぎないようにしおください。私立高校受隓ですら、高校入詊の倖囜語教科の出題は、基本的には英語だけです。", "title": "完党には教育内容は党囜共通ではない" } ]
䞭孊校の孊習党般に぀いお、雑感ずしお曞きたした。
{{独自研究の可胜性}} {{Pathnav|メむンペヌゞ|小孊校・䞭孊校・高等孊校の孊習|孊習方法|frame=1}} 䞭孊校の孊習党般に぀いお、雑感ずしお曞きたした。 == ほずんどの科目は音声から == 今日、オヌディオブックや動画コンテンツなど音声で情報を埗る手段が増えおきたした。勉匷の分野においおも同じで、電車やバスの移動時間ずいったテキストでの孊習が難しい堎合でも'''音声を聞いお勉匷が出来たす'''。特に、蚈算分野以倖の暗蚘科目で効果を発揮したす。 倚くの暗蚘科目に぀いお、有志による音声孊習コンテンツがYoutubeにアップロヌドされおいたす。怜玢ワヌドを「䞀問䞀答」ずしお自身の孊習分野に合わせお探しおみおください。 <!--既補品の音声孊習教材に぀いお加筆をおねがいしたい--> たた、自分の勉匷したい分野に合わせお'''音声を自䜜する'''こずも取りえる手段の䞀぀です。個人でも、音声合成゜フトによっお文章の朗読音声を䜜るこずが可胜で、前述したコンテンツの䞭にもこれを甚いお䜜られたものが倚く存圚しおいたす。 音声合成゜フトにはAi voiceやcevio aiずいった有料のものから、棒読みちゃんやSofTalkずいった䜿甚無料のものたで幅広くありたす。䜿い方に関しおは公匏ペヌゞや有志の情報をGoogle怜玢などで調べおみおください。 たた、音声でなく動画をもちいお勉匷したい堎合にはゆっくりムヌビヌメヌカヌ4をおすすめしたす<ref>前線集者によるずゆっくりムヌビヌメヌカヌ3以前は動画線集䜜業に関しおは他゜フトを䜿甚しなければならず、こちらのバヌゞョンのほうが䟿利であるずのこず。</ref>。理由ずしお、音声合成ず動画線集がこの゜フト䞀぀で完結するこずが挙げられたす。 なお、ここで䜜った音声や動画をむンタヌネットなどで公開する際は各゜フトの利甚芏玄・ラむセンス情報を確認しおください。䟋えば、Aques Talkずいう音声合成゚ンゞンでは個人利甚範囲は無料、商甚利甚の堎合はラむセンス賌入が必芁ずなりたす。 <!--商甚利甚は軜くふれる皋床でいいかな ゆっくりムヌビヌメヌカヌの話なので棒読みちゃんやSofTalkでは違ったような気もしたすが、商甚利甚する際には、ラむセンスを賌入しおください。詳しくは、Googleなどで「AquesTalk ラむセンス 賌入」で調べれば出おくるはずです。 ただ、たしか、商甚利甚する盎前でなくずも、埌に賌入すれば倧䞈倫だったはずです。ちょっず2019幎初頭ぐらいの情報なので、䞍確かです。 商甚利甚ずは、䟋えば、You TubeなどでAquesTalkを䜿ったコンテンツをアップロヌドした堎合に、その動画に広告を付けるなどの行為です。個人的に䜿っおいる分には、商甚利甚に圓たらないはずです。 --> == äž­å­Š3幎間で、暗蚘科目は高校分野たで手を出すのも手 == äž­å­Š3幎くらいになったら、高校の範囲に぀いおは、先取り孊習するのも手です。'''高校生になるず、数孊・物理に非垞に倚くの予習・埩習の時間を費やすようになり、暗蚘科目たでは孊習できないためです。'''高校受隓においお、マニアックな難問や参考曞の现郚を完璧にするくらいなら、高校範囲の暗蚘科目を先取り孊習しおしたう方が埌に圹立぀こずもありたす。 <!-- <ref>https://benkyosukisuki.com/language/lang-engl-ei-bumpou-gohou/</ref>'''したがっお、''' :※ 出兞リンクが぀いおいたが、リンク先の内容がwiki本文ず異なっおいるので、リンク陀去。該圓郚の䞻匵をする線集者は、正しい出兞を貌りなおしおください。 --> *瀟䌚: '''党般'''。歎史総合・日本史探究・䞖界史探究・地理探究・公共・政治経枈・倫理など *理科: '''生物・地孊・化孊'''など暗蚘分野 *囜語: '''叀文・挢文''' *英語: '''単語・むディオム''' もちろん単語を䞭孊段階で党郚芚えるのは無理ですが、代衚的なのをいく぀か芚えるのなら、時間のあるずきに可胜だず思いたす。 ただし、12幎のうちは郚掻動や委員䌚掻動などもありたすので、無理に先取り孊習をしろずは蚀いたせん。内申点にも関係したすので、郚掻・委員䌚なども頑匵っおください。 == 䞭孊校の勉匷は、やはり、小孊校から比べるず、発展を遂げたものになるだろう == === 䞭孊生になったら === 䞭孊校の孊習内容は、小孊校ず比べお、より難解で理屈っぜい課題になっおいくず思いたす。 䞭孊校の孊習範囲が広すぎるず感じるようなら、孊習する範囲をやや遞択しお、方針を決めたうえで優先順䜍が高いず思われる内容を重点的に孊習しおいくのがよいかもしれたせん。 䟋えば䞀番わかりやすい目暙ずしお孊校での成瞟を䞊げたいずいう事であれば、テストに出題される内容を重点的に孊習する、ずいう事になりたす。 あるいはそれ以倖の芖点をもっお、勉匷に取り組んでももちろんいいのですが、孊校で授業を受ける際に、あらかじめ予習をしおいくず、孊習効果が高い。その堎合、孊校配垃の教科曞だけではなく、垂販の参考曞を甚意しお読んでおくず課題ず授業の理解に有甚です。<ref name="ik32">『行きたい高校に行くための勉匷法がわかる 䞭孊䞀冊目の参考曞』、2020幎3月21日 初版発行、KADOKAWA、たぶん32ペヌゞペヌゞ数が曞いおないペヌゞなので、</ref><ref name="yst44">『やる気を出したい人 成瞟を䞊げたい人のための 䞭孊の勉匷のトリセツ』、GAKKEN、2020幎2月10日 第8版発行、44ペヌゞ、</ref> 垂販の参考曞は、初めお読んでも理解できるように分かりやすく説明されおいたすが、やはり授業ではただ習っおいない事なので、予習ずしおは倧雑把に抂芁を぀かむ皋床の孊習でもいいでしょう。<ref name="ik32" /><ref name="yst44" /> 参考曞の孊習は、埩習も効果的です。埩習予習 みたいに、埩習をやや倚めにするのが定番です。 ===教科曞ガむドは囜語ず英語で有甚=== 授業でノヌトをきれいにずる事ができれば、もうそのノヌトが有甚な参考曞になりたすが、しかし実際には授業を聞きながらノヌトもきれいにずるずいうのは、かなり難しい課題でもありたす。 䟋えば囜語科では教科曞では、読解する本文ず、その文章に関する問いかけだけが曞かれおいるこずが倚いです。いっぜう、䞭孊囜語の教科曞ガむドには、読解のための具䜓的な解説を䞭心に、様々な有益な蚘述がありたす。 たた、英語でも、䟋えば教科曞には日本語が党く曞かれおいないものもありたすし、ガむドでは理解や蚘憶のための有甚な情報が倚く掲茉されおいるのは事実だず思いたす。 さお、䞭孊校には内申点ずいうちょっず面倒な成瞟、評䟡があるのですが、芁するにこれは孊期末の成瞟衚に準ずる圢で䜜られる成瞟評䟡で、基本的に高校入詊の時に盞手高校に送られ、遞考の参考にされるものです。早い話この点数が高く぀けられるず、高校入詊に有利ずいう事で、高校入詊を非垞に重芖しお目的化しお生掻するなら、この点数は䞊げたいものだ、ず、いう事になりたす。 ですから、この内申曞の成瞟を䞊げたいず思うなら、提出物や授業態床、意欲などが良いこずもいい評䟡に぀ながりたすが、䞀番重芁なのは、定期テストの成瞟、ずいう事になりたす<ref name="ykds2229">『やる気を出したい人 成瞟を䞊げたい人のための 䞭孊の勉匷のトリセツ』、GAKKEN、2020幎2月10日 第8版発行、28ペヌゞおよび29ペヌゞ、</ref>。 そしお、孊校の定期テストは、授業を理解しおいるこずが䞀番重芁でしょう。 そしお、教科曞ガむドを䜿うこずで、授業の範囲を効率的に孊習できたす。 なお、公立高校の入詊では、前述した内申点を遞考結果に反映させる比率が高い<ref name="ykds2229" />。 ただし、䞊述の教科曞ガむドの有甚性の話は、あくたで䞭孊レベルでの話です。高校では事情が異なりたすので、高校生むけの勉匷法の曞籍を参考にしおください。 === 実技教科に぀いお === 音楜科や保健䜓育科などの実技系の教科に぀いおの参考曞は、科目ごずでは販売しおいない。 比范的に入手しやすいものずしお、党教科をたずめお、「芁点集」「単語集」みたいな、小さい曞籍ポケットサむズが曞店に売っおるので、教科曞に加えお参考曞が欲しいなら、それを買うこずになる。 そしお実技系だけではないのですが、そこで䜿われる甚語などは、ちゃんず挢字で芚えるこず<ref>みおりん 著『やる気も成瞟もぐんぐんアップ 䞭孊生のおうち勉匷法入門』、2022幎2月15日 初版 第1刷 発行、P166</ref>。実際、詊隓では挢字で曞かないず枛点されるこずも倚いですし、もっず普遍的に日本人ずしお、ある皋床の挢字を自由自圚に䜿いこなしお䜿甚するこずは、瀟䌚的に求められおいたす。 䞭孊の甚語では、そんなに難しい挢字は甚いおないはずです。ただし、これら実技の科目は、芁点集を芚えるこずよりも、日々の授業で成果を出すこずのほうが重芁かもしれたせん。 芁点集などは、授業を欠垭しおしたったり、あるいは高校受隓盎前の埩習などのために、そういう曞籍の存圚を知っおおくだけで、ずりあえずは問題ないかもしれたせん。 なお、垂販のワヌクブックが、科目ごずに売っおいる<ref>みおりん 著『やる気も成瞟もぐんぐんアップ 䞭孊生のおうち勉匷法入門』、2022幎2月15日 初版 第1刷 発行、P166</ref>ず䞻匵する曞籍もありたす。ですが、入手が困難かもしれたせん。線集者Sの地元曞店ではそのようなワヌクは芋぀かりたせんでした。 == 5教科党般 == === 参考曞に぀いお === 孊校の教科曞は、出版瀟によっお蚘述内容には倚少の盞違がありたす。䟋えば具䜓䟋ずしお、瀟䌚科の地理では、ある教科曞䌚瀟の教科曞では、䞭囜以倖のアゞアの囜ずしおタむを取り䞊げお玹介しおいおも、他瀟の教科曞では䞭囜以倖の囜ではむンドを取り䞊げお玹介しおいる、ずいう事が事実ずしおありたす。 しかしこれっお逆に蚀えば、䞭孊生にずっおは、䞭囜以倖のアゞアの囜に぀いおは、タむを知っおいおもいいし、むンドを知っおいおもいい、ずいう事です。 事実䞊、ふ぀うの参考曞は教科曞より蚘述は詳しい。今の䟋でいえば、タむに぀いおも、むンドに぀いおも参考曞では説明されおいる可胜性が高い。 たた、孊校の教科曞は、授業で䜿うこずが前提なので、教科曞は授業の導入に過ぎず、詳しい説明は授業に任せられおいる。 ですから、解説が完結しおいる参考曞は、予習の教材ずしお、有益でしょう<ref name="ik32" />。たた、分からない事があった時に、蟞曞的にも䜿えお䟿利である<ref name="ik33">『行きたい高校に行くための勉匷法がわかる 䞭孊䞀冊目の参考曞』、2020幎3月21日 初版発行、KADOKAWA、たぶん33ペヌゞ</ref>。 参考曞ずいうのは受隓察策ずしお受隓時に買うもの、ずいう意芋も䞖間にはあるかもしれたせんが、実際には入孊時や孊幎はじめに甚意しお倧いに掻甚するのもいいず思いたす<ref name="ik33" />。 === 資料集 === いく぀かの科目で、資料集が配垃されたす「䟿芧」などず名付けられおいるものもありたす。䞭孊の堎合、資料集は、その孊科に関する参考資料を提瀺し぀぀倚くの堎合、孊習内容に関する解説も豊富です科目にも寄る。 䞭孊では、孊校にも寄りたすが、孊校配垃の資料集からも定期テストの問題が出題されるので、資料集は読むのが圓然です<ref>ラオ 著『䞭孊生のためのすごい勉匷法』、2023幎3月25日 初版 第1刷発行、P82</ref>。たずえ授業で習っおなくおも、「テストに出るので、このペヌゞを読んでおいおね」ず教垫が蚀ったら、そこは出題範囲です<ref>ラオ 著『䞭孊生のためのすごい勉匷法』、2023幎3月25日 初版 第1刷発行、P82</ref>。 {{コラム|高校での資料集|高校の資料集は、より資料の収集ずいう偎面が匷くなっお、あたり分かりやすい説明を曞いおくれる事は無くなっおきたす。そのため、高校の資料集にはあたり参考曞のような圹割はありたせん。教科にもよりたすが、高校の資料集は理科や瀟䌚科高校では「地歎公民」ずいうの堎合、説明画像の写真集、図版集のような内容です。}} == 数孊ず英語から == 数孊ず英語は、孊習に時間が掛かりたす。䞀方、時間を掛ければ、数孊ず英語は、基本的には成瞟が䞊がりやすい科目でもありたす。 このため、なるべく平垞の孊習では、数孊ず英語を優先するのが効率的です<ref>國立拓治 著『くにたお匏 䞭孊勉匷法』、倧和出版、2023幎4月28日 11刷発行、P102、</ref><ref>坂本䞃郎 著『マンガでわかる 䞭孊生からの最匷の勉匷法』、ナツメ瀟、2023幎5月10日 第9刷発行、P53</ref>。 特に数孊は、蚈算緎習で時間が掛かるので、優先すべきです<ref>石田勝玀 著『䞭孊生の勉匷法 ver2.0』、新興出版瀟、2023幎2月1日 初版発行、P69</ref><ref>國立拓治 著『くにたお匏 䞭孊勉匷法』、倧和出版、2023幎4月28日 11刷発行、P102、</ref><ref>坂本䞃郎 著『マンガでわかる 䞭孊生からの最匷の勉匷法』、ナツメ瀟、2023幎5月10日 第9刷発行、P53</ref>。英語よりも数孊をやや重芖するず良いでしょう。 理科や瀟䌚科やその他の副教科家庭科や保健䜓育などは、䞭間・期末テスト前などに送る、たたは土日など<ref>坂本䞃郎 著『マンガでわかる 䞭孊生からの最匷の勉匷法』、ナツメ瀟、2023幎5月10日 第9刷発行、P53</ref>に送るのが効率的です。 孊習塟などのカリキュラムも、普段は英語・数孊・囜語の3科目だけですなおこの3科目は、私立高校入詊の兞型的な入詊科目でもある。 ほか、䞊蚘ずは別の流儀で、埗意科目を先に勉匷するずいう流儀もありたす。埗意なこずを先に勉匷しお、そこで培った勉匷法や勉匷意欲を苊手科目にも転甚するずいう流儀です。 特にそういった勉匷法埗意科目優先型が必芁でないなら、特にこだわりがないなら、数孊・英語を先にやるず効率的でしょう。 ただし、数孊は埩習を䞭心にすべきです<ref>國立拓治 著『くにたお匏 䞭孊勉匷法』、倧和出版、2023幎4月28日 11刷発行、P59、</ref>。数孊は予習が困難な科目です。 䞀方、英語・囜語は予習をしやすい科目です<ref>國立拓治 著『くにたお匏 䞭孊勉匷法』、倧和出版、2023幎4月28日 11刷発行、P61</ref>。 ただし、数孊は授業での理解を確実にするために、短時間でも良いので授業前の前日などに予習をするず良いでしょう<ref>坂本䞃郎 著『マンガでわかる 䞭孊生からの最匷の勉匷法』、ナツメ瀟、2023幎5月10日 第9刷発行、P77</ref>。 たた、なるべく理解重芖の科目から勉匷したほうが効率的ですので、瀟䌚科ず理科だったら、理科のほうを優先しお勉匷するなど、テクニックがありたす<ref>國立拓治 著『くにたお匏 䞭孊勉匷法』、倧和出版、2023幎4月28日 11刷発行、P103、</ref>。 == 埩習 == 基本的に、予習ず埩習のどちらを重点的に時間を配分すべきかず蚀えば、埩習のほうを䞭心に勉匷すべきです<ref>梁川由銙 著『勉匷のトリセツ』、GAKKEN、2022幎3月8日 改蚂版 第1刷発行、P46</ref><ref>國立拓治 著『くにたお匏 䞭孊勉匷法』、倧和出版、2023幎4月28日 11刷発行、P5</ref>。 予習は、どうせ授業であずで習うので、予習の段階では授業の理解床を䞊げる・確保するためのザックリずした予習でも十分です<ref>梁川由銙 著『勉匷のトリセツ』、GAKKEN、2022幎3月8日 改蚂版 第1刷発行、P46</ref>。 それ以䞊の予習をするよりも、埩習のほうを重芖したほうが効率的でしょう。 === 以前䜿った教科曞や資料集 === 進玚したり、自宅の掃陀をするずきなど、か぀お䜿った教科曞や資料集、そのほかの教材を捚おおしたおうず思うこずがあるかもしれたせん。しかしこれらの曞籍、資料は残しおおくこずを掚奚したす。 䞀時期䞖の䞭では「断捚離」だんしゃりなどずいう造語ぞうごがはやっお、いらないものはどんどん捚おお、身のたわりにものを眮かない生掻が理想だなんお蚀われたりしたすが、これはどうなんでしょうね。 「断捚離」などずいう珍劙な蚀葉を䜿っおいる人は぀たり、「私は埩習もろくにしない銬鹿でヌす」ず自己玹介をしおいるような愚か者です。銬鹿向けに䜜られた流行語なんかに、おどらされないようにしたしょう。「断捚離」なんお、䞖のむンチキな人間達が考え生み出した、むンチキ思想商売です。 ずはいえ、家の本棚には限床があるので、䞀般的な家庭では、䞭孊卒業時に䞭孊教材を廃棄凊分するか、あるいは様子芋で高校1幎の秋くらいに䞭孊教材を捚おるこずになるかもしれたせん。 ですが、そうするよりも、高校で䞊䜍の科目が出おくるたでは、残しおおくほうが良いかもしれたせん。 たずえば、高校1幎でただ䞖界史を習っおないなら、䞭孊の歎史の教科曞・参考曞はしばらく残しおおく、・・・みたいなのです。 :※ なお、高校の普通科では、技術家庭科の技術分野が無くなるので、それだけは保管しおおくずトクかもしれたせん。 :※ ほか、進孊先の高校で1幎生で、ただ習わない科目に぀いおは、参考曞くらいは残しおおくのも手です。 䞭孊校で䜿った教材は内容もすぐれおいお参考になるので、䞭孊卒業埌もしばらくは残しおおいた方がいいでしょう。 䟋えば䞭孊の瀟䌚科なんお、教科曞、地図垳、資料集、どれも有甚な曞物です。なお、高校では瀟䌚科は、地理、歎史、公民、ず科目が分かれたすが、しかし「別の科目の情報を参照したい、した方が理解が深たる」ずいう堎合に䞭孊生向けの教材は有益です。 なお、䞭孊校で配垃される資料集は、䞊の孊幎に進玚した埌も䜿い道は倚いはずです。このこずに぀いおはもう少し埌の項目でも、解説するかもしれたせん。 {{コラム|孊校教科曞に぀いお| 慣習的に、䞀般の曞店の店頭には怜定教科曞が䞊びたせん。(実際は各地域の教科曞取扱店で小䞭高の怜定教科曞を泚文しお買える<ref>[https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kyoukasho/010301.htm 『教科曞Q&A文郚科孊省』] 2020幎8月22日に閲芧しお確認.</ref>)。 法埋的には、特に法芏制はされおないようですが、実際は教科曞䌚瀟などが自䞻芏制をしおおり、各地の䞀郚の取扱店などでしか泚文・賌入できたせん。資料集はさらに芏制が厳しく、孊校教員の蚱可が無いず泚文・賌入できない資料集も倚くあるようです。 }} ずはいえ、いちいち過去の孊幎の教材を家の倉庫などから出すのは面倒でしょう。そこで察策ずしお、それぞれの孊幎の終わりたでに、授業での未習範囲も含めお、孊校配垃の教科曞・資料集を読了しおおくこずを掚奚したす。 こうすれば、倉庫から過去の孊幎の教材を匕っ匵り出す機䌚が倧幅に枛り、珟孊幎の勉匷に集䞭できたす。 裏を返すず、䞭孊卒業埌も、読み終わるたでは䞭孊教材は捚おないほうが良いでしょう。䞭孊レベルの教材の堎合なら、文字数もそんなに倚くなく、空き時間ずかに読める短めの量の文章量です。その割に、内容が粟遞されおいたす。読たずに捚おるなんお、もったいない。 == 蚘憶に぀いお == === 甚語を芚える事 === 甚語を芚えるずきは、教科曞で挢字で玹介されるものは、基本的に挢字で芚えるこずを掚奚したす。詊隓では、挢字で曞かないず枛点されたり䞍可になる事もありたす。たた、挢字で答えなさいず、問題で指定される堎合もありたす。 なお、 䟋えば、[[w:キリシタン|キリシタン]]なんかは、江戞時代埌期から明治にかけお、日本語で「切支䞹」ず曞きたしたが、我々はどうしたしょうかね。やはりカタカナですよね。基本的には教科曞の衚蚘に埓っおおけば倧䞈倫でしょう。 === 意味蚘憶 === やみくもに暗蚘するのではなく、物事を筋道立おお理解するこずによっお、蚘憶が定着しやすくなりたす。 無理やり蚀葉や事実だけを芚えるよりは、物事の背景や理解に基づいお芚える方が、勉匷ずしお正攻法です。 蚀葉で衚珟できる蚘憶を、陳述蚘憶ずいうのですが、陳述蚘憶には蚀葉の意味の蚘憶、意味蚘憶ず個人的䜓隓や出来事に関する蚘憶、゚ピ゜ヌド蚘憶の2皮類があるず考えられおいたす。理解するこずによっお物事を芚えるのは、意味蚘憶が働いおいるず蚀えたす。 == 定期テスト == 䞭孊校の定期テストの出題範囲はほずんどが授業で習ったずころから出題されたす。 しかし、出題範囲は正確に蚀うず、授業で習ったずころだけでなく、孊校にも寄りたすが、教科曞ず孊校配垃の資料集のうち、教垫が「このペヌゞたでテストに出すよ」ず蚀った範囲です<ref>ラオ 著『䞭孊生のためのすごい勉匷法』、2023幎3月25日 初版 第1刷発行、P82</ref>。ずくに暗蚘系の科目で、このような傟向がありたす<ref>ラオ 著『䞭孊生のためのすごい勉匷法』、2023幎3月25日 初版 第1刷発行、P83</ref>。 生埒のよくあるミスずしお、教垫のテスト出題範囲の予告の話を聞いおおらず、授業で習ったずころしか勉匷しない、ずいうミスもありたす。「こんなの習っおないよ」ず解けなかった生埒がテスト埌に文句を蚀っおも、資料集のテスト範囲ず宣蚀したずころに茉っおいお、解ける生埒は解けおいるずいう結果になるので、そういう文句は通じないのが普通です<ref>ラオ 著『䞭孊生のためのすごい勉匷法』、2023幎3月25日 初版 第1刷発行、P83</ref>。 䞭孊のテストは、内申点などの制床の郜合もあっおテストでは生埒間に点差を぀けないずいけないので<ref>ラオ 著『䞭孊生のためのすごい勉匷法』、2023幎3月25日 初版 第1刷発行、P83</ref>、䜕割かは難しい問題も出す必芁があるので、なので資料集など少しマニアックなずころからも出題されるのです。だから資料集は読むのが圓然です。 数問は授業以倖からも出るこずがあるかもしれたせん。しかし少なくずも教科曞・資料集の内容もっず蚀えば範囲のペヌゞを理解しおいれば解けるはずなので倧䞈倫です。教科曞ず授業以倖の理解が問われるこずは、たずありたせん。 やはり孊校に通っお教育を受ける以䞊、授業の内容が䞀番の孊習課題です。 挢字や英単語、化孊蚘号などは、意識的に芚える必芁がありたす。なんずなくで頭に入っおいるこずもありたすが、あいたいな蚘憶では思い出すのに時間がかかるこずも倚いでしょう。 授業のノヌトをきれいにずるこずができれば、あずから芋盎しお圹立おるこずもできたすが、しかし、ノヌトを綺麗にずっおいるずいう事は、逆の芋方をするず、授業䞭話の理解やそれに基づいた考えはあたり発展しおいない、ず、みなすこずも、芋方ずしおは出来るず思いたす。ですから、必ずしもノヌトを綺麗にずるこずが、絶倧に玠晎らしい事ではない、ず考えるwikibooks線集者たちもいたす。 ノヌトを取るずきは、なるべく考えお理解しながら取れるこずを目指したしょう。䜕も考えずにただ写すだけではただの玙くず同然です。提出点ずいう意味はあるかも知れたせんが。 そういう意味で教科曞ガむドは授業の内容が本ずしお曞かれおいお有甚ですが、もちろん必ずしもそれぞれの授業で話されたこずが党お、蚘述されおいるわけではありたせん。 あるいは教科曞ガむドより、教科曞準拠ワヌクブックのほうが有甚だずいう意芋もありたす。 === 孊習ず詊隓 === これは「勉匷」、「孊習」、「孊問」ずは䜕かずいう話になっおしたいたすが、倚くの堎合の䞀般通念ずしお、勉匷するこずは蚘憶する事だずいう考えがありたす。 しかしwikibooks線集者たちの共通的な䞻匵ずしおは、勉匷ずは蚘憶する事ではなく、物事を理解しお掻甚するためのノりハりを知るこずだず思っおいたす。蚘憶はそのための手段のひず぀に過ぎたせん。 䞭孊教育の目暙も、理解や掻甚力を念頭にしおいるはずですそもそも、文科省の指導芁領の内容が、おおむねそのような方針です。じっさい、䞭孊校の教科曞も、蚘憶する事よりも、物事や理を、読者に理解させたいずいう方針で曞かれおいるはずです。 ただし、蚘憶をしなかったからずいっお思考力が䞊がるわけでもありたせん。なお、資栌詊隓なども、蚘憶を問う問題が倚くありたす。 そういうツッコミず関係するかどうか知りたせんが、事実䞊は高校入詊そのあずの倧孊入詊もでも知識を問う問題もありたす。 䞭孊校の詊隓では、物事を蚘憶できおいるかを求める問題の出題も倚い傟向がありたす。 䞭孊高校の定期テストでも、蚘述匏の理解や発想、考えを問う問題は少ないでしょう。もっずも、昭和から平成になっお蚘述問題などは増えたしたが、しかし䟝然いぜんずしお蚘憶や知識を問う問題も倚くありたす。 詊隓の察策を䞭心に孊習を考えるずきには、やはり、物事を蚘憶するずいう芖点は倖すこずができないようです。 === テスト埌の埩習 === テストが終わっお返华されたら、解きっぱなしにするのではなく、分からなかったずころを埩習する必芁がありたす<ref>みおりん 著『やる気も成瞟もぐんぐんアップ 䞭孊生のおうち勉匷法入門』、2022幎2月15日 初版 第1刷 発行、P176</ref>。ただし、自分から埩習しなくおも、返华日の授業では、テストで間違いの倚かったずころを授業䞭に埩習および解説するだろうず思いたすので、家庭などでの埩習はそのあずからでも良いでしょう。 䞀般に、䞭孊高校のテストの目的ずは本来、分からないずころを芋぀け出すためのものです<ref>みおりん 著『やる気も成瞟もぐんぐんアップ 䞭孊生のおうち勉匷法入門』、2022幎2月15日 初版 第1刷 発行、P180</ref>。本来は内申点のためではありたせん。内申点なんお1980幎代たでは無かったくらいです。 授業ですべお解説されおいれば、あずは習埗しおいなかった単語の曞き取り緎習ずか、公匏の蚈算緎習などを家庭ですれば、十分だず思いたす。 ただし、テスト期間終了日ず返华日のあいだに1週間ほどの日数が空くかず思いたす<ref>葉䞀はいち 著『自宅孊習の教科曞』、2021幎3月16日 8刷発行、P.78</ref>。 せっかくテストで勉匷脳になっお集䞭力が高たっおいるのに、返华日たで遊んではもったいないので、テスト埌にある皋床は軜めに埩習をしたしょう。テストで苊手だった分野の教科曞や参考曞を読みなおす、くらいで倧䞈倫でしょうか。 問題緎習などは、テスト返华埌にしたほうが効率的だず思いたす。なぜならテストで正解した問題は緎習する必芁が無いので。 どうしおも問題緎習をするなら、教科曞の埩習はどうせ返华日に行うだろうし孊校にも寄る、なら返华前の自䞻的な埩習では参考曞を䞭心に緎習するほうが効率的かもしれたせん。 孊校で埌日に問題緎習の時間が確保されおるものを、いちいち家庭で緎習しおも手間が重耇しおしたい、時間がもったいないからです。 テスト期間終了埌に埩習をしお理解しおも、もはやテストの点数は䞊がらないのですが、しかしそれでもテスト期間盎埌から埩習をするべきなのです。 孊校のテストに限らず、䞭3ころの暡詊もしなどでも同様、期間終了の盎埌に埩習をはじめるず良いでしょう。暡詊の成瞟は䞊がりたせんが、それでも埩習をすべきです。 == その他 == === 自習はキリのいい所で終わらせない === 孊校の勉匷に限らず、長期的な自習のスタむルを確立する際のコツなのですが、家庭孊習などの自習では、キリの良いずころで終わらせない、ずいうのがコツです<ref>みおりん 著『やる気も成瞟もぐんぐんアップ 䞭孊生のおうち勉匷法入門』、2022幎2月15日 初版 第1刷 発行、P82</ref>。 なぜなら、翌日などに再開するずき、時間がたっおるので蚘憶が少しうすれおいる状況ですが、しかし途䞭たで出来䞊がっおるので思い出しやすく、再開しやすいからです。 5教科の勉匷に限らず、趣味で絵の緎習をするずきなどにも䜿える勉匷テクニックです。 仕事のしかたずは違いたす。仕事はキリのいいずころで終わらせたほうが、他人ず共同䜜業をしやすい。 === 音楜は聎かないのが基本 === 音楜を䜿っお興奮させる勉匷法などを提唱する人もいたすが、代わりに集䞭力が䞋がりたすので<ref>ラオ 著『䞭孊生のためのすごい勉匷法』、2023幎3月25日 初版 第1刷発行、P88</ref><ref>葉䞀はいち 著『自宅孊習の教科曞』、2021幎3月16日 8刷発行、P.134</ref>、特に理系科目や予習など思考力を䜿う勉匷には向きたせん。特に歌詞が぀いおいるず、歌詞の内容に気を取られおしたうので、集䞭力が倧きく䞋がりたす<ref>ラオ 著『䞭孊生のためのすごい勉匷法』、2023幎3月25日 初版 第1刷発行、P88</ref><ref>葉䞀はいち 著『自宅孊習の教科曞』、2021幎3月16日 8刷発行、P.134</ref>。 このように音楜の勉匷ぞの掻甚は難しいので、基本的には音楜は勉匷では避けるのが安党です<ref>ラオ 著『䞭孊生のためのすごい勉匷法』、2023幎3月25日 初版 第1刷発行、P88</ref><ref>葉䞀はいち 著『自宅孊習の教科曞』、2021幎3月16日 8刷発行、P.134</ref>。 どうしおも音楜を勉匷に掻甚するなら、挢字や英単語の曞き取りや甚語の曞き取りなどの暗蚘科目で頭を䜿わない郚分で、歌詞なしの音楜を䜿いたしょう<ref>みおりん 著『やる気も成瞟もぐんぐんアップ 䞭孊生のおうち勉匷法入門』、2022幎2月15日 初版 第1刷 発行、P86</ref><ref>ラオ 著『䞭孊生のためのすごい勉匷法』、2023幎3月25日 初版 第1刷発行、P88</ref>。 ほか、音楜を䜿っおいい堎合ずは、たずえば、別の音楜を消す堎合などです。たずえば家族のテレビの音がうるさくお気が散るので、自分の携垯音楜プレヌダヌで、聎きなれた曲を聎くずかの堎合です。 === 実技教科の定期テスト === 実技教科の定期テストでは、発想力や蚘述力が問われるこずはほずんどないので、甚語をしっかり暗蚘しお挢字などで正確に曞けるようになればです<ref>みおりん 著『やる気も成瞟もぐんぐんアップ 䞭孊生のおうち勉匷法入門』、2022幎2月15日 初版 第1刷 発行、P167</ref>。 䞊蚘はあくたで定期テストだけの話ですので、テストずは別に、提出物などの課題なども頑匵っおください。 === 勉匷は自分の努力が問われる === 競争詊隓は、人を蹎萜ずすこずが䞍可胜です<ref>みおりん 著『やる気も成瞟もぐんぐんアップ 䞭孊生のおうち勉匷法入門』、2022幎2月15日 初版 第1刷 発行、P188</ref>。たずえば、Aさんがクラスで1䜍をずっおも、Aさんは別にほかの生埒の邪魔をしおいたせん<ref>みおりん 著『やる気も成瞟もぐんぐんアップ 䞭孊生のおうち勉匷法入門』、2022幎2月15日 初版 第1刷 発行、P188</ref>。 読者は「圓たり前じゃん」ず思うかもしれたせんが、しかし教育孊者のなかには、このような圓たり前のこずすら理解できない人も実圚しお、そのような教育孊者でも倧孊教科曞を執筆しおいたす。そのような教育孊者の珍説を決しお読者の䞭孊生は盞手にしないようにしたしょう。 === 2幎終了前に地元の高校むベントの芋孊を開始しよう === 䞭孊生掻ずは関係ないのですが、高校受隓のさい、䞭1䞭2のうちにある皋床の高校芋孊をしずかないず、人によっおは高校進孊埌にむメヌゞず違っおいたりしお䞍本意な結果になりかねたせん。 なので、志望校の倚い人は、地元や近隣の高校の孊校説明䌚や文化祭などの芋孊を、䞭1䞭2のうちに開始したほうが良いず思いたす。孊校説明䌚は受隓を意識し始める䞭2が良いでしょうか。文化祭は䞭1から行っおも倧䞈倫だず思いたす。 äž­3ではなく、なぜ䞭2の終わる前たでかずいうず、もし3幎生になっおからだずスケゞュヌル的に受隓勉匷などず重なっお、行きづらいからです<ref>ラオ 著『䞭孊生のためのすごい勉匷法』、2023幎3月25日 初版 第1刷発行、P42</ref>。 いっぜう、2幎生はただ受隓勉匷が本栌化しおいないので、そのうちに、志望校のうち近所にある高校の文化祭などは芋孊しおしたうず良いでしょう。小孊校の高孊幎で文化祭の芋孊を枈たすずいう手もありたす。実際、文化祭を芋孊するず、来客に小孊生くらいの子どももいたりする ただし、あたり倚くの高校に芋孊するのは、いくら䞭1䞭2ずいえでもスケゞュヌル的に無理なので、ある皋床は数を絞りたしょう。 気になっおる高校が倚い人は、2幎生が終わる前に孊校説明䌚や文化祭を芋孊しおおくのが良いです<ref>ラオ 著『䞭孊生のためのすごい勉匷法』、2023幎3月25日 初版 第1刷発行、P43</ref>。 䞭孊の郚掻で文化郚に入っおいお、高校でも文化郚を続けたい人などは、2幎終了よりも前のうちに文化祭を芋孊するず効率的かもしれたせん。 なお、高校の䜓育祭は、䞭孊生は芋孊できない高校が倧半ですその高校の生埒の保護者くらいしか芋孊できないのが普通です。 なお、䞭3では、本呜䞊䜍のずころだけむベントに芋孊に行くのが良いでしょう<ref>ラオ 著『䞭孊生のためのすごい勉匷法』、2023幎3月25日 初版 第1刷発行、P43</ref>。 ただし、高校によっおは文化祭を生埒の保護者・家族以倖に公開しおいない堎合もありたすので、その堎合は文化祭はあきらめお、孊校説明䌚などで情報収集をしたしょう。 もっずも、文化祭は䜓隓しなくおも、孊校説明䌚で、倧䜓は解決したす。 === 睡眠ず食事はずる === テスト前などに培倜をする人がいたすが、しかし翌日倜明け埌の集䞭力が䞋がっお非効率になるだけなので、培倜せずに倜は寝おください<ref>ラオ 著『䞭孊生のためのすごい勉匷法』、2023幎3月25日 初版 第1刷発行、P94</ref>。 ふだんも、真倜䞭になる前に寝たしょう<ref>ラオ 著『䞭孊生のためのすごい勉匷法』、2023幎3月25日 初版 第1刷発行、P94</ref>。 食事も同様、取りたしょう。食事を抜いお空腹になるず、集䞭力が䞋がりたす<ref>葉䞀はいち 著『自宅孊習の教科曞』、2021幎3月16日 8刷発行、P.134</ref>。ダむ゚ットもやめたしょう<ref>葉䞀はいち 著『自宅孊習の教科曞』、2021幎3月16日 8刷発行、P.137</ref>。 なお、テスト前は、おなかを壊さないように、刺身さしみ<ref>葉䞀はいち 著『自宅孊習の教科曞』、2021幎3月16日 8刷発行、P.134</ref>や冷たいもの<ref>みおりん 著『䞭孊生のおうち高校受隓勉匷法』、2023幎2月25日 初版 第1刷 発行、P172</ref>は、さけたしょう。 === 無駄な時間を枛らす === 曞籍『䞭孊生のためのすごい勉匷法』が蚀うには、勉匷ず郚掻を䞡立するためには、無駄なこずをする時間を枛らす必芁がありたす<ref>ラオ 著『䞭孊生のためのすごい勉匷法』、2023幎3月25日 初版 第1刷発行、P116</ref> なにが「無駄」かは参考文献には曞かれおいないですが、たずえばテレビのスポヌツ番組を芋おもスポヌツは基本、䞊達しないのが垞識です。自分で䜓を動かしおスポヌツの緎習をしない限り、倚くのスポヌツは䞊達はしたせん。芋るだけで䞊達するなら、いたごろテレビ芖聎者の倚くはプロスポヌツ遞手ですが、珟実はそうなっおいたせん。 アニメや挫画やそのほかのむラストを芋おも、芋るだけでは䞭孊以降は画力はあたり䞊達しないでしょう。ストヌリヌづくりはどうか知りたせん。 楜噚の挔奏も同様で、いくら音楜を聎こうが、音楜番組で新曲を知ろうが、楜噚の緎習をしないかぎりは挔奏は䞊達しないでしょう。䜜曲はどうか知りたせん。 たあ、料理を食べるだけでは、料理を぀くるのは䞊手くならないのが普通なのず同様です。人生で初めお食べる料理なら別かもしれたせんが。 人間は新しい人ず出䌚ったこずをきっかけに成長したすが孊友ずの出䌚いを思い出しおください、だからず蚀っお、やみくもに郜䌚で人通りの倚いずころを通行しおいおも、あなたは䜕も成長しないのず同じこずです。 それず同様、テレビやら雑誌で、やみくもに新しいだけの情報を仕入れおも、それはたずえば混雑した街䞭で通行人をたくさん芋たからずいっおコミュニケヌション胜力も磚かれおなければ人脈が増えおもいないのず䌌たこずでしかなく、あなたの成長には圹立たない堎合が倚いでしょう。 睡眠䞭に人䜓はホルモン分泌ぶんぎ぀をしお成長するからずいっお、朝から晩たでずっず寝転がっおばかりで䜕も勉匷の本を読たずにスポヌツの緎習もしなければ絵や楜噚や歌の緎習もしない人は、なにも成長しないのず同様でしょう。 嚯楜を消費しおるだけで成長するずいう勘違いを蟞めたしょう。 == 塟の皮類 == ひずくちに「塟」じゅく、「孊習塟」ずいっおも、じ぀は皮類がありたす。 孊校の定期テスト察策や、習った範囲で分からないずころや身に぀いおないずころを重点的に孊ぶ「補習塟」ず、 䞻に入詊察策を行う「進孊塟」がありたす<ref>みおりん 著『䞭孊生のおうち高校受隓勉匷法』、2023幎2月25日 初版 第1刷 発行、P70</ref>。 == 䞭孊の図曞宀の泚意点 == === 基本 === 孊力を぀ける勉匷の目的では、䞭孊の図曞宀は、特に必芁は無いです。孊力を぀けるには、怜定教科曞に加えお垂販の参考曞を読んで、問題集をこなさなければなりたせん。 䞭孊の堎合、図曞宀を䜿うずしたら、調べ孊習で必芁なずきか、なにか気になったこずがあっお調べたいずきだけ、図曞宀で本を借りれば十分でしょう。 よく、「囜語の孊習のために名䜜の小説を読め」ずか蚀う倧人がいたすが、しかし、ずりあえず幎に12冊の短線でも読めば、囜語の受隓勉匷のための読曞ずしおは十分です。高校受隓は、近代小説ずか読たなくおも突砎できたす。そもそも、そういうのを読たないで枈たすために䞭高の囜語の教科曞や参考曞があるのです。なので、小説を読み持っおるヒマがあるなら参考曞を読んでください。 授業の小説ず、読曞感想文の宿題以倖、小説を読む必芁はありたせん。 理科や瀟䌚科なども同様、図曞宀は普段は䜿う必芁がありたせん。そもそも図曞宀の本は内容の叀いものも倚いので、瀟䌚科の地理や公民の孊習には適さないです。 怜定教科曞や資料集は、内容が毎幎、曎新され、その幎の孊生に新芏に賌入されたす。しかし図曞宀の本は、そんなに頻繁には買い替えをされたせん。たた、本の内容自䜓が、十数幎ものあいだ曎新されないのが普通です。堎合によっおは、䞀床も曎新されない曞籍も䞀般曞にはありたす。 こういう事情があるため、䞭孊では図曞宀を䞭心にした孊習は、あたりオススメできたせん。参考曞を䞭心に孊習しおください。 === 䜎品質な䞀般曞のたぎれる問題 === ほか、図曞宀だけに限った話題ではないのですが、垂販の曞店などにもあるような䞀般曞は、必ずしも内容が正しいずは限りたせん。マニアックな内容の曞籍の堎合で小䞭高で習わない内容を扱った曞籍など、たずえば「東ペヌロッパの䞖玀の△△文化」みたいに珟代日本人にはなじみのうすい文化ずかの話題を扱った曞籍だず別にペヌロッパでなくずもアフリカ倧陞の囜家でも䞭倮アゞアでも䜕でも構いたせん、曞籍の内容の䞀郚たたは倚くが著者の勘違いなどにより、正しくない堎合、もしくは正しさが出版瀟によっお確認できおいない堎合もありたす。日本の出版瀟の線集員は日本人ですので、ペヌロッパやアフリカなどの现かい話題は分かりたせん。あるいは、著者が悪質だず、そもそも内容が間違っおいるのを把握した䞊で、事実よりも読者りケを重芖しおいるような堎合もありたす。たずえそういう䜎品質な曞籍であっおも、孊校図曞宀や垂民図曞通などに蔵曞ずしお眮いおある堎合もありたす。日本囜憲法には「蚀論の自由」があるので、䜎品質な曞籍であっおも出版犁止にできたせん。 著者が明らかに嘘を぀いおいる本はたあ論倖ずしおも、悪気が無くずも内容の䞀郚が間違っおしたっおいる本もあるし、間違っおしたっおいる内容の本でも现かい掻字でいかめしい装䞁そうおいで、あたかも信ぎょう性の高そうな圢状の出版物の堎合もありたす。マニアックすぎる分野だず、「この本の内容は間違っおいる」ずいう批刀が本圓なのかをどうかすら確認するのも䞀苊劎であり、著者の方針によっおは批刀に察する確認䜜業が行われない堎合もありたす。 こういった、正しさの確認できないマニアック䞀般曞などの存圚もあるので、なので普段の読曞はできれば参考曞を䞭心に行ったほうが良いでしょう。参考曞ばかり読むのはガリ勉みたいで気が匕けるかもしれたせんが、しかし子䟛のころは珟状では、参考曞ず孊校教科曞および副教材を䞭心に読曞せざるを埗たせん。 たた、どうしおもレポヌト課題などで、䞀般曞を読む堎合、あたりマニアックすぎるテヌマを掲げないのが安党ですマニアックすぎるず、信頌性の高い文献を芋぀けるのが困難になりたす。あるおいど文献の量が倚い、耇数の著者の意芋を確認できそうな少し非マニアックなテヌマを遞びたしょう。それぞれの著者の、耇数の異なった研究手法で怜蚌できるような、あるおいどの非マニアックさのあるテヌマを遞ぶ必芁がありたす䞭孊高校の段階では。 文献を探す際、著者の肩曞などで、その著者が倧孊研究者や公共機関たずえば囜立研究所や博物通員などなどの者かどうかなども確認する必芁がありたす。少なくずも参考文献のひず぀には、そういう信頌性の高い組織の肩曞の著者がいるのが望たしいです。 == 完党には教育内容は党囜共通ではない == === 副教科の地域差や男女差など === 文郚科孊省の孊習指導芁領があるので、公立䞭孊の教育内容の最䜎基準は党囜共通ですが、実際にはそれ以倖の郚分の教育は公立䞭孊ずいえども、必ずしも授業党郚が党囜共通ではありたせん。 高校入詊ずは関係ない科目ですが、特に保健䜓育、家庭科、技術科、矎術、音楜、などの教科ずいった、いわゆる「副教科」、぀たり䞀般の公立高校の入詊に出ない教科では぀たり「囜数英理瀟」以倖、教育内容に若干の地域差や孊校間の差もありたす。公立䞭孊校どうしでも、隣町の䞭孊ずは埮劙に教育内容が違うこずもありたす。 副教科では、座孊だけなら時間は足りたすが、しかし座孊ではなく実習たで含めるず、教科曞・資料集に玹介されおいる実習をすべお授業で扱うのは授業時間的にも䞍可胜ですし、予算もきびしいですし、教員にずっおも過劎になりたす。だからか公立䞭孊校ごずに、「うちの䞭孊ではどの単元を実習で扱っお、どの単元を実習で扱わないか」などの取捚遞択しゅしゃせんたくがありたす。 高校入詊では、公立高校入詊の共通テスト察策では、基本的には副教科の内容は出題されたせん。 ただし、理科の生物や、瀟䌚科の公民の分野などず関わる郚分は、高校入詊で間接的に問われる可胜性がありたす。ですが察策ずしおは、5教科の参考曞を読んでおけば問題ありたせん。 ずいうか、高校受隓参考曞にある発展的な内容の元ネタのひず぀が、そういうのです。 なので、受隓勉匷では、もし難関高校などを受隓する堎合は、5教科の参考曞を読みたしょう。 ほか、もし矎術科高校、音楜科高校、䜓育科高校などを受隓する堎合は、授業だけに頌らず郚掻などの機䌚も掻甚するず安党でしょうか。 === 遞択授業 === 䞀郚の䞭孊校では、普通の䞀斉以倖に、遞択授業などで、垌望に応じお、保健䜓育、家庭科、技術科、矎術、音楜など副教科のうち教科を遞んで、週1で授業を受けられる堎合もあり、23幎生などにそういう遞択授業があったりしたす。公立䞭孊校でもある堎合がありたす。 䞭孊の遞択授業の時点では、べ぀に遞んだ遞択教科によっお進路が決たったりしないので、奜きな授業を遞んでください。高校は少し別で、私倧ぞの指定校掚薊などに関わるので、泚意が必芁。詳しくは高校偎の孊習方法ペヌゞで説明する。 もっずも、なるべく志望の進路にあわせた授業を遞択したほうが、緎習機䌚ずかも増えるので、受隓察策ずしおは志望にあった教科を遞択するのが無難です。しかし、も志望倖を遞んでも、芖野を広げるのに圹立぀ので、たったくの無駄にはなりたせん。ずりえあえず䞭孊の時点では。 ;䜓育の領域遞択 あるいは、たずえば䜓育など指導芁領にある競技が倚皮倚様なので、その䞭で奜きな競技を遞択するただし孊校にある蚭備で可胜な協議にかぎる、ず蚀うようなタむプ「䜓育の領域遞択」<ref>[https://doshikai-osaka.org/wp-content/uploads/2020/05/s-199203.pdf 『䞭孊校「遞択教科」拡倧を考える (205 号 1992.3)』 ]</ref>の遞択授業の堎合もありたす。 たずえば、䜓育通の䞭で出来る競技を、垌望に応じお遞ぶ、みたいな。バスケ、卓球、バトミントン、バレヌボヌルなど䜓育通内の競技を遞ぶ、みたいな事をしたりしたす。䜓育教垫は䜓育通をずきどき芋に来る、的なダツです半分、郚掻みたいに自䞻緎をする堎合もある。バスケ郚員が先生代わりになっお非バスケ郚の生埒に教えるアレです。 なので、もしかしたら運動郚の人で宀内競技の人は、教垫から領域を指定されるかもしれたせん。 卓球やバトミントンや䜓育通ではないですがテニスなどの䞀郚の競技は、䞀床にプレむできる人数が限られおいるルヌルなので、共通の䞀斉授業では扱わずに遞択授業でだけ扱うような堎合もありたす。 もしサッカヌだったら本来はむレブン11人なので20人でたあ2倍くらいなら授業ではプレむしたりもできたすが、しかし卓球ずかテニスずいった本来は2人ダブルスの競技を20人プレむはさすがに10倍なので無理ですので。 2023幎珟圚、䞭孊生の䜓育は男女共通になっおいたす。これは、トランスゞェンダヌの生埒でも安心しお授業をうけるようにするためです。しかし、女子はどうしおも䜓力面で劣るので、男子が優勢になっおしたいたす<ref>朝日新聞「[https://www.asahi.com/articles/ASS1G7TDPS1BUJHB003.html 䞭孊䜓育の「男女共習」から3幎目 7割の孊校が「党皮目で実斜」]」より</ref>。 ;語孊 地域の実情によっお、遞択授業で䞭囜語や韓囜語など、公立䞭孊でも遞択授業があるかもしれたせんが、しかし高校入詊には出ない科目です。䞀般の高校入詊に出る「倖囜語」の出題内容は、あくたで英語です。 高校受隓でたずえ「囜際科」や「倖囜語科」などを受隓する堎合でも、基本的には高校入詊での「倖囜語」教科の出題内容は英語だけです。たずえその高校の囜際科に第二倖囜語の授業があっお、仏フランス・独ドむツ・䞭チャむナ・韓コリアの蚀語のうち぀を遞択できおも、しかし高校受隓の時点では倖囜語はあくたで英語のみです。誀解しないように。 私立䞭孊校によっおは遞択授業でフランス語など第二倖囜語を扱う堎合がありたすが<ref>[https://www.kgc.keio.ac.jp/sp/sentaku.html 慶應矩塟䞭等郚]</ref>、しかし䞀般の高校入詊には基本的にはフランス語などは出ないこずに泚意しおください。公立䞭孊の人は深入りしすぎないようにしおください。私立高校受隓ですら、高校入詊の倖囜語教科の出題は、基本的には英語だけです。 == 脚泚 == === 泚釈 === {{Reflist|group=''泚''}} === 参考文献のうち曞籍 === *『行きたい高校に行くための勉匷法がわかる 䞭孊䞀冊目の参考曞』、2020幎3月21日 初版発行、KADOKAWA、 *『やる気を出したい人 成瞟を䞊げたい人のための 䞭孊の勉匷のトリセツ』、GAKKEN、2020幎2月10日 第8版発行、 * みおりん 著『やる気も成瞟もぐんぐんアップ 䞭孊生のおうち勉匷法入門』、2022幎2月15日 初版 第1刷 発行、 * ラオ 著『䞭孊生のためのすごい勉匷法』、2023幎3月25日 初版 第1刷発行、 * 國立拓治 著『くにたお匏 䞭孊勉匷法』、倧和出版、2023幎4月28日 11刷発行、 * 坂本䞃郎 著『マンガでわかる 䞭孊生からの最匷の勉匷法』、ナツメ瀟、2023幎5月10日 第9刷発行、 * 石田勝玀 著『䞭孊生の勉匷法 ver2.0』、新興出版瀟、2023幎2月1日 初版発行、 * 梁川由銙 著『勉匷のトリセツ』、GAKKEN、2022幎3月8日 改蚂版 第1刷発行、 * 葉䞀はいち 著『自宅孊習の教科曞』、2021幎3月16日 8刷発行、 === 出兞 === {{Reflist}} == 関連項目 == * 他䞭孊校の孊習方法 ** [[孊習方法/䞭孊校英語|英語]] ** [[孊習方法/äž­å­Šæ ¡æ•°å­Š|æ•°å­Š]] ** [[孊習方法/䞭孊校囜語|囜語]] ** [[孊習方法/䞭孊校理科|理科]] ** [[孊習方法/䞭孊校瀟䌚党般|瀟䌚]] *** [[孊習方法/䞭孊校地理|地理]] *** [[孊習方法/䞭孊校歎史|歎史]] *** [[孊習方法/䞭孊校公民|公民]] [[Category:䞭孊校教育|かくしゆうほうほうちゆうか぀こう]] [[Category:孊習方法|ちゆうか぀こう]]
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2024-03-16T05:20:32Z
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䞭孊校瀟䌚 公民/珟代瀟䌚をずらえる芋方や考え方
次の甚語が、重芁語句である。 文郚科孊省の指導芁領には ず曞いおある。 そのためだろうか怜定教科曞の倚くは、これら指導芁領で玹介された ずいった甚語を、教科曞で倪字で玹介しおいる教科曞䌚瀟が倚い。 孊習者である䞭孊生にずっおは、これらの甚語がテストに出る可胜性があるので、重点的に暗蚘する必芁がある。 文科省の甚意した甚語どうしの組み合わせは無芖しお、いったん、もずになった考え方を考察しおみよう。 組み合わせは、以䞋のずおりだった。 さお、「察立」は、人間瀟䌚のいたるずころで生じる。たずえば資源の分配をめぐっおの察立、報酬の分配の察立、・・・さたざたなこずで察立は生じるだろう。だれだっお、倚くの資源や倚くの報酬が欲しい。 しかし「そんなこずは無い! わたしはそんなに物が欲しくない!」ずいう人がいるかもしれない。 だが、本圓に、そうだろうか。どんな人でも、食べ物が必芁である。食べ物だっお、お金が無いず買えない。ならば、お金の確保をめぐっお察立が起きるだろう。たずえ、円やドルなどの貚幣を廃止したずころで、食べ物の問題が無くなるわけではない。食べ物を䜜るには蟲地などの土地が必芁だ。蟲業を行うなら、甚氎などの氎も必芁だ。氎の確保をめぐっおの察立も起きる。 人間がいるかぎり、人間は自身のための資源をめぐっお、他人ずの察立を起こすだろう。 しかし、珟実ずしお日本では、蟲業甚氎をめぐる内戊は起きおいない。食べ物を奪い合っおの戊争も起きおいない。䜕故だろうか? 君たちの回答の䞭には、「他人の物を奪うず、ドロボりずしお凊眰されお譊察に逮捕されるから。」ず回答するかもしれない。 なるほど、たしかにそうだ。そういうルヌルがある。「ルヌル」は、文科省の指導芁領での甚語で蚀う「合意」に圓たるだろう。なお、前提ずしお、「ルヌルに基づいお行動しよう。」「ルヌルを守らない人は、凊眰(しょば぀)しよう。」ずいうルヌルを蚭ける必芁もあるだろう。そうやっおルヌルずいう合意に基づいお、みんなが平等に埓うずいうのが、「公平」だろう。 しかし、公平(こうぞい、equity)ず公正(こうせい、fair)は意味が違う。 たずえば、具䜓的な人名を挙げるが、芞胜人のビヌトたけしの川柳で「赀信号、みんなで枡れば 怖くない」ずいう、日本人の習性を皮肉った川柳があった。 ぀たり、みんなで悪いこずをすれば、それは平等かもしれないが、しかし正矩ではない。 ぀たり、平等なだけではダメなんだ。さらに、正しいかどうかも考慮する必芁がある。 だから、がくたちは「公正」を考えよう。「効率」ず「公正」のバランスを考えよう。 実教出版の教科曞では、たずえば䞀郚のスポヌツ遞手が高額の幎俞をもらっおいるこずを、「効率」重芖だが䞍「平等」の䟋ずしお取り䞊げおいたす。 さお、別に実教の芋解ではないのですが、䞖間ではよく、䌁業の瀟長が高額な報酬を埗おいるのを「劎働者ぞの差別」だず文句を蚀う人がいたす。そういう文句を蚀う人は、じゃあスポヌツ遞手には文句を蚀わないのでしょうか。「スポヌツ遞手は高額の報酬ではいいけど、そこらの䞭小䌁業の瀟長はダメ」なんおのは、それこそ䞭小䌁業ぞの単なる差別です。なんずいうか、差別を批刀する人ほど自身の差別性に気づけないようで滑皜(こっけい)です。 高校範囲で、かなり発展的な話題なのですが、東京曞籍「公共」および枅氎曞院「私たちの公共」の怜定教科曞が、ベンサムの栌蚀「最倧倚数の最倧幞犏」を玹介し぀぀、同じペヌゞで「トロッコ問題」ずいうトレヌドオフの兞型のような哲孊的問題を玹介しおいたす。なおそのペヌゞでは「トレヌドオフ」の甚語は玹介しおいたせん。 なぜで倧人たちは、そういうルヌル(「他人の物を奪うず、ドロボりずしお凊眰されお譊察に逮捕される。」)を決めたのだろう。 君たちの回答の䞭には、「自分の物が盗たれたら困るから。だから、みんなでルヌルを䜜っお、他人の物を盗めないようにした。」ず回答するかもしれない。 ならば、どうしお他人の物を盗んでもいい代わりに、自分の物を盗たれおも文句を蚀わない。」ずいうルヌルを䜜らなかったのだろう。あるいは、「匷いや぀が力ずくでいくらでも他人の物を盗んでもいい。」ずいうルヌルを䜜らなかったのだろう。 ひょっずしたら、いたの各囜での法埋ずか道埳などのルヌルも、もずをただせば、匷いや぀が力ずくで決めさせたルヌルなのかもしれない。 「僕たちは、匱いんだ。」「匱いから、みんなで力を合わせないずいけない。」「だから、みんなで助け合おう。」 では、「他人に自分の盗たせおあげる」ずいう行為は、貧しい人ぞの "助け" には ならないのか? 他人に物を盗たれおも、「盗たれた」ず思うのではなく、「プレれントした。」「寄付しおあげた。」ず思うのはダメなのか? 「みんなが物を盗むず、物を "自分で䜜ろう" ずする人がいなくなる。」ず反論するかもしれない。 なるほど、ドロボりにだっお、物は必芁だ。ドロボりにだっお、食べ物も必芁だ。ドロボりにだっお、衣服も必芁だ。ドロボりにだっお、䜏居は必芁だ。 "物を䜜る人" を盗んでくれば良いではないか? 人を誘拐しお、奎隷にすれば良いではないか? 「それは犯眪だ。」「奎隷にされた人が、かわいそうだ。」「歎史的にも、奎隷制は倱敗しおいる。」 では、どうしお他人を奎隷のように無理やり働かすのがいけないのか。 「歎史的にも奎隷制は倱敗しおいる蚌拠を教えよう。たずえば昔のアメリカの黒人奎隷。あるいは叀代・䞭䞖での䞖界各地での奎隷制。これらは結局、倱敗し、いたではアメリカもペヌロッパも、奎隷制を吊定しおいる。」 では、どうしお奎隷制は倱敗したのだろう? あるいは、もし奎隷制が歎史的に倱敗しおいなかったら、奎隷制を始める぀もりなのか? あるいは、囜は皎金を囜民から取っおるいるが、これは「囜が無理やり金を囜民に払わせる」ずいう、囜民を奎隷のように扱う行為にはならないのだろうか? なぜ皎金を払うのだろう? 自分で䜜った物を売っお埗た富を、どうしお他人に分けないずいけないのか。皎務眲は匷盗じゃないのか? なぜ皎金を払うのだろう? 君たちの回答の䞭には、「日本に䜏んでる以䞊は、日本の公共サヌビスを䜿っおいるのだから、日本の圹所にお金を払う必芁がある。」ず回答するかもしれない。 では、なぜ䜏んでる堎所の持ち䞻に、お金を払わないずいけないのだろう? そもそも、日本囜の土地の持ち䞻は誰なのか? 地䞻か? そうだずすれば地䞻は、どうしお皎金を払うのか? 倩皇が持ち䞻か? じゃあ、囜民は倩皇の所有物に過ぎないのか? あなた個人だけでなく、あなたの倧切な家族も友人も、倩皇の所有物の䞀぀に過ぎないっお蚀うのか? 囜の持ち䞻は誰だろうか? 日本囜民だろうか? では、もし倖囜人が日本に垰化しお日本囜籍を取埗したら、圌/圌女は日本囜の持ち䞻の䞀人か? ・・・・・・ず、疑問はいくらでも考えようず思えば考え぀く。しかし、日垞生掻では、このような疑問を考えなくおも生掻は回っおいる。べ぀に家庭生掻だけでなく、䌁業での劎働などでもこのような疑問を考える必芁も無い。 なぜ、「囜の持ち䞻が誰か?」ずかを考えなくおも、瀟䌚が円滑に動くのだろう。 ・・・・・・ず、たあ、疑問は぀きないが、深入りしすぎるず、ほかの単元を勉匷する時間がなくなるので、ずりあえず、このくらいにしよう。 理科でいう「効率」(こうり぀)ずは、「少ない時間で、たくさんの仕事をする胜力」のこずである。 しかし、瀟䌚科のこの単元では、「効率」ずは「少ない劎力ず費甚ず時間で、成果を出すこず」ずいう意味だずしよう。 たた、そのために(少ない劎力などで成果を出すために)「無駄を省く(はぶく)」ずいうような意味だずしよう。 ある囜のある幎床の政治に぀いおなら、皎金や人手にも限りがあるので、「効率」も必芁である。 公立䞭孊校の授業ずかだっお、限りある時間ず予算のなかで、効率よく行われなければならない。なので、そういう理由もあっお「授業䞭には、生埒は私語をしない」ずかのルヌルもあるわけだ。 授業にかぎらず、郚掻ずかだっお、校庭や䜓育通などの限られたスペヌスを、みんなで䞊手く掻甚するわけだ。 ここで重芁なのは、よほど䜓育通の広い䞭孊(䟋えばスポヌツ名門校の私孊ずか)でないかぎり、けっしお皆が同時に、䜓育通を䜿うわけではない。 ぀たり、䜓育通が普通の広さの公立䞭孊では、けっしお宀内スポヌツをしおる運動郚の皆(男子バスケ郚、女子バスケ郚、男子卓球郚、女子卓球郚、男子バトミントン郚、女子バトミントン郚・・・)の党郚員(1幎生から3幎生たで党員)が、けっしお同時に、䜓育通を䜿うわけではない。 では、どうやっお䜿っおいるかずいうず、かわりばんこ に、䞀定の時間ごずに亀代しお、䜓育通の宀内スペヌスを䜿っおるわけだ。 こういうルヌルを぀くるこずで、䜓育通の限られたスペヌスを、うたく䜿っおるわけだ。ルヌルを䜜るこずで、効率を䞊げおるよね。 で、䜓育通で緎習できないあいだは、筋トレなどの他の緎習をしお、うたく時間を有効掻甚しおるわけだよね。 (※ 怜定教科曞では、運動郚どうしの校庭の䜿い方の事䟋であったが、りィキブックスでは䜓育通にアレンゞした。) 仮に、校庭が、校舎の耐震補匷(たいしんほきょう)工事のため、校庭の3分の1の面積が、䜿えなくなったずしよう。 このため、校庭で緎習しなければならない運動郚である、サッカヌ郚、野球郚、゜フトボヌル郚、陞䞊郚、・・・などが、緎習堎所が足りなくなりそうだずしよう。 屋倖競技のどの郚掻も、倧䌚前の盎前の期間であるずしお、倧䌚の詊合にそなえお校庭で実践的な緎習をしたいず思っおるずしよう。 私たち䞭孊生は、どうすべきでしょうか? ・・・ずいうのが、怜定教科曞に曞かれおいる事䟋である。 なにも公共的な機関にかぎらず、日垞生掻でも、時間に限り(かぎり)があり、土地の広さにも限り(かぎり)がある。 倜間のピアノ緎習によっお、隣人トラブルが起きたずいう、そういう事件がある。(ここりィキブックスでは、この事件に぀いお深入りしない。怜定教科曞でも、そもそも事件が実圚した事自䜓、教科曞は玹介しおない。) さお、倜䞭に眠ろうずしおる隣人からすれば、ピアノの音を聞かされお眠れないのは、すごく䞍満であるし、睡眠䞍足になりかねず、健康を害しかねないだろう。(別に、事件の隣人がそうだったずか蚀っおるわけではない。) だから、たあ、このピアノ事件に関しお蚀えば、倜䞭に楜噚の緎習をする行為は、マナヌ違反だろう。 ピアノの緎習時間を限定する法埋なんお、普段の生掻では聞いた事ないが(ひょっずしたら、今の時代なら、どこかの法埋にあるかもしれないが)、だからっお、けっしお、ある行為の芏制が法埋に無いからっお、なんでもやっおむむわけではない。 倜䞭にピアノの音を聞かされる隣人にだっお、倜䞭ぐらいは静かに眠らえおもらうっおいう、圓たり前の暩利がある、・・・っお考えるのが公正だろう。 だからずいっお、いちいち法埋で、「倜䞭の◯時から翌朝△時たでは、音を出す楜噚の緎習をしおいけたせん。」ずか曞くのも、非効率である。だっお、「楜噚」が駄目でも、じゃあ、「倜䞭にトむレに行っおオナラの音が出るのはむむのか駄目なのか?」ずか、あるいは「倜䞭に郚屋で勉匷するために明かりが぀くのは、明かりが窓から挏れるから、通行人はたぶしくお、通行人に迷惑ではないか?」ずか、「最近の電子楜噚では、むダホンをしお挔奏者にしか音が聞こえない楜噚もあるんだが?」ずか、いちいち、そういった现かいこずの想定を、法埋は曞ききれない。 法埋は、なるべく簡単なほうが、理解しやすいし、芚えやすく、効率的である。もし法埋が効率的でないず、ずおも運甚しきれない。 このように、「効率」ずか「公正」っおのは、けっしお、抜象的な議論ではなく、そういう事をきちんず考えお察策しおおかないず、いろいろず隣人トラブルや、぀いには事件になりかねない。 もし倜䞭、街灯が適床に明るければ、防犯などにも圹立぀かもしれないし、暗いこずなどによる事故も枛る。 でも、街灯を点灯するためには電気゚ネルギヌが必芁である。 街灯をいく぀か消灯すれば、省゚ネになる。 さお、倜䞭に出歩くこずの倚い人にずっおは、街灯が倚く点灯するほうが、䟿利である。 いっぜう、倜䞭に出歩かないこずの倚い人にずっおは、なるべく街灯をいく぀か消灯するほうが、省゚ネになっお有利である。 街灯を倚く点灯しおも、それずも少なく点灯しおも、どちらかの人々に有利になっおしたい、もういっぜうの人々に䞍利になっおしたう。 どうすればいいか、読者の䞭孊生は、生埒どうしで話しあっおみよう、・・・ ・・・ず教科曞は課題を出しおいる。 どんなに効率の良くお公正なルヌルでも、倚くの人々が合意しおなければ、そのルヌルは守られない。 だから、なるべく倚くの人が合意するルヌルを䜜る必芁がある。 でも、けっしお怜定教科曞は、「すべおの人」が合意すべきルヌルを䜜るべきなんお、蚀っおない。あくたで、「倚く」の人が合意すべきである、ず教科曞は蚀っおるわけだ。 もう䞀方で、ただ生たれおない䞖代にも、政治や法埋などのルヌルは配慮する必芁である・・・ず、ある怜定教科曞は蚀っおいる。 そしお、瀟䌚の倉化によっお、どんなルヌルが効率的で公正かは、倉わっおいく。 たた、ルヌルには、必芁に応じお䟋倖的に、少しだけ倉曎しなければならない堎合がある。たずえば、スポヌツしお遊がうずしお、野球や゜フトボヌルなどの集団球技のスポヌツで察戊しようず思ったずき、ルヌルどおりの人数がそろわず、人数が足りない堎合がある。そのような堎合、少ない人数でも遊べるようにルヌルを倉曎する必芁があるだろう。 いく぀かの怜定教科曞で、「少数意芋の尊重」ずいう蚀葉がありたす。(※ 垝囜曞院や日本文教出版(ただし瀟䌚保障の単元)など。) もちろん、けっしお少数掟の意芋が議䌚などで可決しお通るわけではありたせん。(もし少数掟だから意芋が可決するず仮定しおしたうず、たずえば、たるで第二次䞖界倧戊前の日本での軍郚倧臣珟圹歊官制のような、䞀郚の人間によっお囜䌚など議䌚が巊右される䞍合理な状況になっおしたいたす。) 「小数意芋の尊重」ずは、けっしお「少数意芋に埓う」ずいう意味ではありたせん(※ 日本文教出版が玹介)。 ですが、良い議論をするためには、色々な立堎などからの倚様な意芋をあ぀める必芁がありたす。だから少数意芋であっおも、その意芋が存圚するこず自䜓は尊重しなければなりたせん。 䞭孊の範囲を超えたすが(たぶん教垫などが口頭で説明するでしょうが)、近代フランスにおける哲孊の栌蚀で「私はあなたの意芋には反察だ、だがあなたがそれを䞻匵する暩利は呜をかけお守る」ずいう、民䞻䞻矩的な態床を瀺したような名蚀がありたす。(※ なお、この栌蚀は、よくノォルテヌルの発蚀ず玹介されおきたが、実際にはノォルテヌルを研究した哲孊者゚ルベシりスによる芁玄であるらしく、ノォルテヌル自身は発蚀しおないらしい。) (※ 高校の範囲:) 民䞻䞻矩は、けっしお䞇党の政治䜓制ではありたせん。しかし、ほかのどの政治䜓制よりもマシです。20䞖玀のむギリスで銖盞を勀めたチャヌチルは、「民䞻䞻意矩は最悪の政治圢態である。ただし、(民䞻䞻矩以倖の)他の政治圢態を陀いおのこずだが...」ず述べおいたす(高校の東京曞籍『公共』教科曞の芋解)。 けっしお圢匏的に「民䞻䞻矩」ず蚀われるものを劄信するのではなく、実際に少数意芋の存圚の暩利が守られおいるかずか、倚様な知芋を政策などに取り入れおいるかずか、そういったこずに気を配っおいきたいものです(高校の東京曞籍『公共』教科曞の芋解)。
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"text": "たずえば、具䜓的な人名を挙げるが、芞胜人のビヌトたけしの川柳で「赀信号、みんなで枡れば 怖くない」ずいう、日本人の習性を皮肉った川柳があった。", "title": "ずりあえず説明" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "぀たり、みんなで悪いこずをすれば、それは平等かもしれないが、しかし正矩ではない。", "title": "ずりあえず説明" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "぀たり、平等なだけではダメなんだ。さらに、正しいかどうかも考慮する必芁がある。", "title": "ずりあえず説明" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "だから、がくたちは「公正」を考えよう。「効率」ず「公正」のバランスを考えよう。", "title": "ずりあえず説明" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "", "title": "ずりあえず説明" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "実教出版の教科曞では、たずえば䞀郚のスポヌツ遞手が高額の幎俞をもらっおいるこずを、「効率」重芖だが䞍「平等」の䟋ずしお取り䞊げおいたす。", "title": "ずりあえず説明" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "さお、別に実教の芋解ではないのですが、䞖間ではよく、䌁業の瀟長が高額な報酬を埗おいるのを「劎働者ぞの差別」だず文句を蚀う人がいたす。そういう文句を蚀う人は、じゃあスポヌツ遞手には文句を蚀わないのでしょうか。「スポヌツ遞手は高額の報酬ではいいけど、そこらの䞭小䌁業の瀟長はダメ」なんおのは、それこそ䞭小䌁業ぞの単なる差別です。なんずいうか、差別を批刀する人ほど自身の差別性に気づけないようで滑皜(こっけい)です。", "title": "ずりあえず説明" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "高校範囲で、かなり発展的な話題なのですが、東京曞籍「公共」および枅氎曞院「私たちの公共」の怜定教科曞が、ベンサムの栌蚀「最倧倚数の最倧幞犏」を玹介し぀぀、同じペヌゞで「トロッコ問題」ずいうトレヌドオフの兞型のような哲孊的問題を玹介しおいたす。なおそのペヌゞでは「トレヌドオフ」の甚語は玹介しおいたせん。", "title": "ずりあえず説明" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "なぜで倧人たちは、そういうルヌル(「他人の物を奪うず、ドロボりずしお凊眰されお譊察に逮捕される。」)を決めたのだろう。 君たちの回答の䞭には、「自分の物が盗たれたら困るから。だから、みんなでルヌルを䜜っお、他人の物を盗めないようにした。」ず回答するかもしれない。", "title": "ずりあえず説明" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "ならば、どうしお他人の物を盗んでもいい代わりに、自分の物を盗たれおも文句を蚀わない。」ずいうルヌルを䜜らなかったのだろう。あるいは、「匷いや぀が力ずくでいくらでも他人の物を盗んでもいい。」ずいうルヌルを䜜らなかったのだろう。", "title": "ずりあえず説明" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "ひょっずしたら、いたの各囜での法埋ずか道埳などのルヌルも、もずをただせば、匷いや぀が力ずくで決めさせたルヌルなのかもしれない。", "title": "ずりあえず説明" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "「僕たちは、匱いんだ。」「匱いから、みんなで力を合わせないずいけない。」「だから、みんなで助け合おう。」", "title": "ずりあえず説明" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "では、「他人に自分の盗たせおあげる」ずいう行為は、貧しい人ぞの \"助け\" には ならないのか? 他人に物を盗たれおも、「盗たれた」ず思うのではなく、「プレれントした。」「寄付しおあげた。」ず思うのはダメなのか?", "title": "ずりあえず説明" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "「みんなが物を盗むず、物を \"自分で䜜ろう\" ずする人がいなくなる。」ず反論するかもしれない。", "title": "ずりあえず説明" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "なるほど、ドロボりにだっお、物は必芁だ。ドロボりにだっお、食べ物も必芁だ。ドロボりにだっお、衣服も必芁だ。ドロボりにだっお、䜏居は必芁だ。", "title": "ずりあえず説明" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "\"物を䜜る人\" を盗んでくれば良いではないか? 人を誘拐しお、奎隷にすれば良いではないか?", "title": "ずりあえず説明" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "「それは犯眪だ。」「奎隷にされた人が、かわいそうだ。」「歎史的にも、奎隷制は倱敗しおいる。」", "title": "ずりあえず説明" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "では、どうしお他人を奎隷のように無理やり働かすのがいけないのか。", "title": "ずりあえず説明" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "「歎史的にも奎隷制は倱敗しおいる蚌拠を教えよう。たずえば昔のアメリカの黒人奎隷。あるいは叀代・䞭䞖での䞖界各地での奎隷制。これらは結局、倱敗し、いたではアメリカもペヌロッパも、奎隷制を吊定しおいる。」", "title": "ずりあえず説明" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "では、どうしお奎隷制は倱敗したのだろう? あるいは、もし奎隷制が歎史的に倱敗しおいなかったら、奎隷制を始める぀もりなのか?", "title": "ずりあえず説明" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "あるいは、囜は皎金を囜民から取っおるいるが、これは「囜が無理やり金を囜民に払わせる」ずいう、囜民を奎隷のように扱う行為にはならないのだろうか? なぜ皎金を払うのだろう? 自分で䜜った物を売っお埗た富を、どうしお他人に分けないずいけないのか。皎務眲は匷盗じゃないのか?", "title": "ずりあえず説明" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "なぜ皎金を払うのだろう?", "title": "ずりあえず説明" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "君たちの回答の䞭には、「日本に䜏んでる以䞊は、日本の公共サヌビスを䜿っおいるのだから、日本の圹所にお金を払う必芁がある。」ず回答するかもしれない。", "title": "ずりあえず説明" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "では、なぜ䜏んでる堎所の持ち䞻に、お金を払わないずいけないのだろう? そもそも、日本囜の土地の持ち䞻は誰なのか? 地䞻か? そうだずすれば地䞻は、どうしお皎金を払うのか?", "title": "ずりあえず説明" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "倩皇が持ち䞻か? じゃあ、囜民は倩皇の所有物に過ぎないのか? あなた個人だけでなく、あなたの倧切な家族も友人も、倩皇の所有物の䞀぀に過ぎないっお蚀うのか?", "title": "ずりあえず説明" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "囜の持ち䞻は誰だろうか? 日本囜民だろうか? では、もし倖囜人が日本に垰化しお日本囜籍を取埗したら、圌/圌女は日本囜の持ち䞻の䞀人か?", "title": "ずりあえず説明" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "・・・・・・ず、疑問はいくらでも考えようず思えば考え぀く。しかし、日垞生掻では、このような疑問を考えなくおも生掻は回っおいる。べ぀に家庭生掻だけでなく、䌁業での劎働などでもこのような疑問を考える必芁も無い。", "title": "ずりあえず説明" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "なぜ、「囜の持ち䞻が誰か?」ずかを考えなくおも、瀟䌚が円滑に動くのだろう。", "title": "ずりあえず説明" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "・・・・・・ず、たあ、疑問は぀きないが、深入りしすぎるず、ほかの単元を勉匷する時間がなくなるので、ずりあえず、このくらいにしよう。", "title": "ずりあえず説明" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "", "title": "ずりあえず説明" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "理科でいう「効率」(こうり぀)ずは、「少ない時間で、たくさんの仕事をする胜力」のこずである。", "title": "怜定教科曞での説明をもずに" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "しかし、瀟䌚科のこの単元では、「効率」ずは「少ない劎力ず費甚ず時間で、成果を出すこず」ずいう意味だずしよう。 たた、そのために(少ない劎力などで成果を出すために)「無駄を省く(はぶく)」ずいうような意味だずしよう。", "title": "怜定教科曞での説明をもずに" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "ある囜のある幎床の政治に぀いおなら、皎金や人手にも限りがあるので、「効率」も必芁である。", "title": "怜定教科曞での説明をもずに" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "公立䞭孊校の授業ずかだっお、限りある時間ず予算のなかで、効率よく行われなければならない。なので、そういう理由もあっお「授業䞭には、生埒は私語をしない」ずかのルヌルもあるわけだ。", "title": "怜定教科曞での説明をもずに" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "授業にかぎらず、郚掻ずかだっお、校庭や䜓育通などの限られたスペヌスを、みんなで䞊手く掻甚するわけだ。", "title": "怜定教科曞での説明をもずに" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "ここで重芁なのは、よほど䜓育通の広い䞭孊(䟋えばスポヌツ名門校の私孊ずか)でないかぎり、けっしお皆が同時に、䜓育通を䜿うわけではない。", "title": "怜定教科曞での説明をもずに" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "぀たり、䜓育通が普通の広さの公立䞭孊では、けっしお宀内スポヌツをしおる運動郚の皆(男子バスケ郚、女子バスケ郚、男子卓球郚、女子卓球郚、男子バトミントン郚、女子バトミントン郚・・・)の党郚員(1幎生から3幎生たで党員)が、けっしお同時に、䜓育通を䜿うわけではない。", "title": "怜定教科曞での説明をもずに" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "では、どうやっお䜿っおいるかずいうず、かわりばんこ に、䞀定の時間ごずに亀代しお、䜓育通の宀内スペヌスを䜿っおるわけだ。", "title": "怜定教科曞での説明をもずに" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "こういうルヌルを぀くるこずで、䜓育通の限られたスペヌスを、うたく䜿っおるわけだ。ルヌルを䜜るこずで、効率を䞊げおるよね。", "title": "怜定教科曞での説明をもずに" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "で、䜓育通で緎習できないあいだは、筋トレなどの他の緎習をしお、うたく時間を有効掻甚しおるわけだよね。", "title": "怜定教科曞での説明をもずに" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "(※ 怜定教科曞では、運動郚どうしの校庭の䜿い方の事䟋であったが、りィキブックスでは䜓育通にアレンゞした。)", "title": "怜定教科曞での説明をもずに" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "", "title": "怜定教科曞での説明をもずに" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "仮に、校庭が、校舎の耐震補匷(たいしんほきょう)工事のため、校庭の3分の1の面積が、䜿えなくなったずしよう。", "title": "怜定教科曞での説明をもずに" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "このため、校庭で緎習しなければならない運動郚である、サッカヌ郚、野球郚、゜フトボヌル郚、陞䞊郚、・・・などが、緎習堎所が足りなくなりそうだずしよう。", "title": "怜定教科曞での説明をもずに" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "屋倖競技のどの郚掻も、倧䌚前の盎前の期間であるずしお、倧䌚の詊合にそなえお校庭で実践的な緎習をしたいず思っおるずしよう。", "title": "怜定教科曞での説明をもずに" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "私たち䞭孊生は、どうすべきでしょうか?", "title": "怜定教科曞での説明をもずに" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "・・・ずいうのが、怜定教科曞に曞かれおいる事䟋である。", "title": "怜定教科曞での説明をもずに" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "", "title": "怜定教科曞での説明をもずに" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "なにも公共的な機関にかぎらず、日垞生掻でも、時間に限り(かぎり)があり、土地の広さにも限り(かぎり)がある。", "title": "怜定教科曞での説明をもずに" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "倜間のピアノ緎習によっお、隣人トラブルが起きたずいう、そういう事件がある。(ここりィキブックスでは、この事件に぀いお深入りしない。怜定教科曞でも、そもそも事件が実圚した事自䜓、教科曞は玹介しおない。)", "title": "怜定教科曞での説明をもずに" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "さお、倜䞭に眠ろうずしおる隣人からすれば、ピアノの音を聞かされお眠れないのは、すごく䞍満であるし、睡眠䞍足になりかねず、健康を害しかねないだろう。(別に、事件の隣人がそうだったずか蚀っおるわけではない。)", "title": "怜定教科曞での説明をもずに" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "だから、たあ、このピアノ事件に関しお蚀えば、倜䞭に楜噚の緎習をする行為は、マナヌ違反だろう。", "title": "怜定教科曞での説明をもずに" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "ピアノの緎習時間を限定する法埋なんお、普段の生掻では聞いた事ないが(ひょっずしたら、今の時代なら、どこかの法埋にあるかもしれないが)、だからっお、けっしお、ある行為の芏制が法埋に無いからっお、なんでもやっおむむわけではない。", "title": "怜定教科曞での説明をもずに" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "倜䞭にピアノの音を聞かされる隣人にだっお、倜䞭ぐらいは静かに眠らえおもらうっおいう、圓たり前の暩利がある、・・・っお考えるのが公正だろう。", "title": "怜定教科曞での説明をもずに" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "だからずいっお、いちいち法埋で、「倜䞭の◯時から翌朝△時たでは、音を出す楜噚の緎習をしおいけたせん。」ずか曞くのも、非効率である。だっお、「楜噚」が駄目でも、じゃあ、「倜䞭にトむレに行っおオナラの音が出るのはむむのか駄目なのか?」ずか、あるいは「倜䞭に郚屋で勉匷するために明かりが぀くのは、明かりが窓から挏れるから、通行人はたぶしくお、通行人に迷惑ではないか?」ずか、「最近の電子楜噚では、むダホンをしお挔奏者にしか音が聞こえない楜噚もあるんだが?」ずか、いちいち、そういった现かいこずの想定を、法埋は曞ききれない。", "title": "怜定教科曞での説明をもずに" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "法埋は、なるべく簡単なほうが、理解しやすいし、芚えやすく、効率的である。もし法埋が効率的でないず、ずおも運甚しきれない。", "title": "怜定教科曞での説明をもずに" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "このように、「効率」ずか「公正」っおのは、けっしお、抜象的な議論ではなく、そういう事をきちんず考えお察策しおおかないず、いろいろず隣人トラブルや、぀いには事件になりかねない。", "title": "怜定教科曞での説明をもずに" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "", "title": "怜定教科曞での説明をもずに" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "もし倜䞭、街灯が適床に明るければ、防犯などにも圹立぀かもしれないし、暗いこずなどによる事故も枛る。", "title": "怜定教科曞での説明をもずに" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "でも、街灯を点灯するためには電気゚ネルギヌが必芁である。", "title": "怜定教科曞での説明をもずに" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "街灯をいく぀か消灯すれば、省゚ネになる。", "title": "怜定教科曞での説明をもずに" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "さお、倜䞭に出歩くこずの倚い人にずっおは、街灯が倚く点灯するほうが、䟿利である。", "title": "怜定教科曞での説明をもずに" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "いっぜう、倜䞭に出歩かないこずの倚い人にずっおは、なるべく街灯をいく぀か消灯するほうが、省゚ネになっお有利である。", "title": "怜定教科曞での説明をもずに" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "街灯を倚く点灯しおも、それずも少なく点灯しおも、どちらかの人々に有利になっおしたい、もういっぜうの人々に䞍利になっおしたう。", "title": "怜定教科曞での説明をもずに" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "どうすればいいか、読者の䞭孊生は、生埒どうしで話しあっおみよう、・・・", "title": "怜定教科曞での説明をもずに" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "・・・ず教科曞は課題を出しおいる。", "title": "怜定教科曞での説明をもずに" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "", "title": "怜定教科曞での説明をもずに" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "どんなに効率の良くお公正なルヌルでも、倚くの人々が合意しおなければ、そのルヌルは守られない。", "title": "怜定教科曞での説明をもずに" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "だから、なるべく倚くの人が合意するルヌルを䜜る必芁がある。", "title": "怜定教科曞での説明をもずに" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "でも、けっしお怜定教科曞は、「すべおの人」が合意すべきルヌルを䜜るべきなんお、蚀っおない。あくたで、「倚く」の人が合意すべきである、ず教科曞は蚀っおるわけだ。", "title": "怜定教科曞での説明をもずに" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "もう䞀方で、ただ生たれおない䞖代にも、政治や法埋などのルヌルは配慮する必芁である・・・ず、ある怜定教科曞は蚀っおいる。", "title": "怜定教科曞での説明をもずに" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "そしお、瀟䌚の倉化によっお、どんなルヌルが効率的で公正かは、倉わっおいく。", "title": "怜定教科曞での説明をもずに" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "たた、ルヌルには、必芁に応じお䟋倖的に、少しだけ倉曎しなければならない堎合がある。たずえば、スポヌツしお遊がうずしお、野球や゜フトボヌルなどの集団球技のスポヌツで察戊しようず思ったずき、ルヌルどおりの人数がそろわず、人数が足りない堎合がある。そのような堎合、少ない人数でも遊べるようにルヌルを倉曎する必芁があるだろう。", "title": "怜定教科曞での説明をもずに" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "いく぀かの怜定教科曞で、「少数意芋の尊重」ずいう蚀葉がありたす。(※ 垝囜曞院や日本文教出版(ただし瀟䌚保障の単元)など。)", "title": "「少数意芋の尊重」" }, { "paragraph_id": 89, "tag": "p", "text": "もちろん、けっしお少数掟の意芋が議䌚などで可決しお通るわけではありたせん。(もし少数掟だから意芋が可決するず仮定しおしたうず、たずえば、たるで第二次䞖界倧戊前の日本での軍郚倧臣珟圹歊官制のような、䞀郚の人間によっお囜䌚など議䌚が巊右される䞍合理な状況になっおしたいたす。)", "title": "「少数意芋の尊重」" }, { "paragraph_id": 90, "tag": "p", "text": "「小数意芋の尊重」ずは、けっしお「少数意芋に埓う」ずいう意味ではありたせん(※ 日本文教出版が玹介)。", "title": "「少数意芋の尊重」" }, { "paragraph_id": 91, "tag": "p", "text": "ですが、良い議論をするためには、色々な立堎などからの倚様な意芋をあ぀める必芁がありたす。だから少数意芋であっおも、その意芋が存圚するこず自䜓は尊重しなければなりたせん。", "title": "「少数意芋の尊重」" }, { "paragraph_id": 92, "tag": "p", "text": "䞭孊の範囲を超えたすが(たぶん教垫などが口頭で説明するでしょうが)、近代フランスにおける哲孊の栌蚀で「私はあなたの意芋には反察だ、だがあなたがそれを䞻匵する暩利は呜をかけお守る」ずいう、民䞻䞻矩的な態床を瀺したような名蚀がありたす。(※ なお、この栌蚀は、よくノォルテヌルの発蚀ず玹介されおきたが、実際にはノォルテヌルを研究した哲孊者゚ルベシりスによる芁玄であるらしく、ノォルテヌル自身は発蚀しおないらしい。)", "title": "「少数意芋の尊重」" }, { "paragraph_id": 93, "tag": "p", "text": "(※ 高校の範囲:) 民䞻䞻矩は、けっしお䞇党の政治䜓制ではありたせん。しかし、ほかのどの政治䜓制よりもマシです。20䞖玀のむギリスで銖盞を勀めたチャヌチルは、「民䞻䞻意矩は最悪の政治圢態である。ただし、(民䞻䞻矩以倖の)他の政治圢態を陀いおのこずだが...」ず述べおいたす(高校の東京曞籍『公共』教科曞の芋解)。", "title": "「少数意芋の尊重」" }, { "paragraph_id": 94, "tag": "p", "text": "けっしお圢匏的に「民䞻䞻矩」ず蚀われるものを劄信するのではなく、実際に少数意芋の存圚の暩利が守られおいるかずか、倚様な知芋を政策などに取り入れおいるかずか、そういったこずに気を配っおいきたいものです(高校の東京曞籍『公共』教科曞の芋解)。", "title": "「少数意芋の尊重」" }, { "paragraph_id": 95, "tag": "p", "text": "", "title": "「少数意芋の尊重」" } ]
null
== 怜定教科曞での蚘述の傟向 == 次の甚語が、重芁語句である。 :*<span style="font-size: large;">察立</span>たいり぀、<span style="font-size: large;">合意</span>ごうい :*<span style="font-size: large;">効率</span>こうり぀、<span style="font-size: large;">公正</span>こうせい :*<span style="font-size: large;">個人の尊厳</span>そんげん、䞡性りょうせいの<span style="font-size: large;">本質的平等</span>ほんし぀おき びょうどう 文郚科孊省の指導芁領には :「人間は本来瀟䌚的存圚であるこずに着目させ瀟䌚生掻における物事の決定の仕方きたりの意矩に぀いお考えさせ珟代瀟䌚をずらえる芋方や考え方の基瀎ずしお察立ず合意効率ず公正などに぀いお理解させる。その際個人の尊厳ず䞡性の本質的平等契玄の重芁性やそれを守るこずの意矩及び個人の責任などに気付かせる。」 ず曞いおある。 そのためだろうか怜定教科曞の倚くは、これら指導芁領で玹介された :「<span style="font-size: large;">察立</span>」ず「<span style="font-size: large;">合意</span>」、 「<span style="font-size: large;">効率</span>」ず「<span style="font-size: large;">公正</span>」 ずいった甚語を、教科曞で倪字で玹介しおいる教科曞䌚瀟が倚い。 孊習者である䞭孊生にずっおは、これらの甚語がテストに出る可胜性があるので、重点的に'''暗蚘する必芁がある。''' == ずりあえず説明 == 文科省の甚意した甚語どうしの組み合わせは無芖しお、いったん、もずになった考え方を考察しおみよう。 組み合わせは、以䞋のずおりだった。 :*<span style="font-size: large;">察立</span>たいり぀、<span style="font-size: large;">合意</span>ごうい :*<span style="font-size: large;">効率</span>こうり぀、<span style="font-size: large;">公正</span>こうせい :*<span style="font-size: large;">個人の尊厳</span>そんげん、䞡性りょうせいの<span style="font-size: large;">本質的平等</span>ほんし぀おき びょうどう === 察立 === さお、「'''察立'''」は、人間瀟䌚のいたるずころで生じる。たずえば資源の分配をめぐっおの察立、報酬の分配の察立、・・・さたざたなこずで察立は生じるだろう。だれだっお、倚くの資源や倚くの報酬が欲しい。 しかし「そんなこずは無い わたしはそんなに物が欲しくない」ずいう人がいるかもしれない。 だが、本圓に、そうだろうか。どんな人でも、食べ物が必芁である。食べ物だっお、お金が無いず買えない。ならば、お金の確保をめぐっお察立が起きるだろう。たずえ、円やドルなどの{{ruby|貚幣|かぞい}}を廃止したずころで、食べ物の問題が無くなるわけではない。食べ物を䜜るには蟲地などの土地が必芁だ。蟲業を行うなら、甚氎などの氎も必芁だ。氎の確保をめぐっおの察立も起きる。 人間がいるかぎり、人間は自身のための資源をめぐっお、他人ずの察立を起こすだろう。 === ルヌルがあるから察立がおさたる === しかし、珟実ずしお日本では、蟲業甚氎をめぐる内戊は起きおいない。食べ物を奪い合っおの戊争も起きおいない。䜕故だろうか  君たちの回答の䞭には、「他人の物を奪うず、ドロボりずしお凊眰されお譊察に逮捕されるから。」ず回答するかもしれない。 なるほど、たしかにそうだ。そういうルヌルがある。「ルヌル」は、文科省の指導芁領での甚語で蚀う「合意」に圓たるだろう。なお、前提ずしお、「ルヌルに基づいお行動しよう。」「ルヌルを守らない人は、凊眰しょば぀しよう。」ずいうルヌルを蚭ける必芁もあるだろう。そうやっおルヌルずいう'''合意'''に基づいお、みんなが'''平等'''に埓うずいうのが、「公平」だろう。 しかし、公平こうぞい、equityず公正こうせい、fairは意味が違う。 たずえば、具䜓的な人名を挙げるが、芞胜人のビヌトたけしの川柳で「赀信号、みんなで枡れば 怖くない」ずいう、日本人の習性を皮肉った川柳があった。 ぀たり、みんなで悪いこずをすれば、それは平等かもしれないが、しかし正矩ではない。 ぀たり、平等なだけではダメなんだ。さらに、正しいかどうかも考慮する必芁がある。 だから、がくたちは「公正」を考えよう。「効率」ず「公正」のバランスを考えよう。 :※ 範囲倖: なお、よくアメリカの倧孊の経枈孊の入門曞などで、「効率」efficiencyず「公平」equityのバランス正確には「トレヌドオフ」の倧切さが「効率」「公平」の語句がセットで教育されるたぶん指導芁領の「効率ず公正」の元ネタ。「トレヌドオフ」ずは䞀般的には、1぀以䞊のあるものが「䞡立できない」堎合、それらのものの関係がトレヌドオフであるずいいたす。䟋えば『クルヌグマン ミクロ経枈孊[第2版]』ポヌルクルヌグマン原著、倧山道匘ほか蚳、東掋経枈、2017幎4月11日 発行、20ペヌゞや『マンキュヌ入門経枈孊[第二版]』グレゎリヌ・マンキュヌ原著、足立英之ほか蚳、東掋経枈、2014幎3月6日 発行、6ペヌゞなど。<!-- なお、什和3幎床から技術家庭科の技術分野のほうでトレヌド・オフが蚭蚈時の考慮事項ずしお玹介される予定です。開隆堂の公匏サむトでの技術科の怜定教科曞玹介の動画でトレヌド・オフに蚀及あり。 --> :クルヌグマンの本のほうには、さらに和蚳だが「公平ずか公正」ずたで曞いおあり、぀たり「公正」ずいう語句が蚘茉されおいる。 :※ 「トレヌドオフ」ずいう蚀葉に぀いおは、高校のどこかで習うので、䞭孊の今は芚えなくおいい。 :さお、クルヌグマンやマンキュヌなどのこれらのアメリカ経枈孊の参考文献には、残念ながら「公正」の英蚳が芋぀からなかった。仕方ないので英和蟞兞(1997幎版のゞヌニアス英和蟞兞倧修通曞店)で調べるず、たずえば英単語 fair の蚳が「公正な、公平な」ずかである。 : なお、「トレヌド・オフ」は英語で trade-offs である<ref>『ビゞネス基瀎』、実教出版、什和2幎12月25日怜定、什和4幎1月25日発行、P62</ref>。 :※ このクルヌグマンの経枈孊の教科曞のように、べ぀に、けっしお日本の䞭孊瀟䌚科の教育だけが「効率」ず「公平、公正」のバランスを教えおるわけではない。 :※ 高校の範囲ですが、「効率」ず「平等」にはトレヌドオフの関係がありたす。※ 実教出版の『公共』高校の公民の科目名の芋解<ref>[https://www.jikkyo.co.jp/material/dbook/R5_koukyou1_20220404/?pNo=38 詳述公共ダむゞェスト版 ]</ref>。 たずえば平等を重芖しすぎお倚く働いおも、少なく働いた人ず報酬が同じなら、人々は倚く働く意欲を倱っおしたうでしょう。かずいっお効率を重芖しすぎお報酬を無芏制に野攟しにするのも、貧富の差が開いたりしお瀟䌚䞍安になりかねたせん。皎金の問題だっお、そうです※ 実教出版の芋解。いちおう所埗皎の环進課皎ずかありたすが、そう簡単に环進の皋床を理屈で決められるものではありたせん。 実教出版の教科曞では、たずえば䞀郚のスポヌツ遞手が高額の幎俞をもらっおいるこずを、「効率」重芖だが䞍「平等」の䟋ずしお取り䞊げおいたす。 さお、別に実教の芋解ではないのですが、䞖間ではよく、䌁業の瀟長が高額な報酬を埗おいるのを「劎働者ぞの差別」だず文句を蚀う人がいたす。そういう文句を蚀う人は、じゃあスポヌツ遞手には文句を蚀わないのでしょうか。「スポヌツ遞手は高額の報酬ではいいけど、そこらの䞭小䌁業の瀟長はダメ」なんおのは、それこそ䞭小䌁業ぞの単なる差別です。なんずいうか、差別を批刀する人ほど自身の差別性に気づけないようで滑皜こっけいです。 :※ 䞭孊生や高校生はそろそろ倧人になるんですから「○○さえすればいい」みたいな単玔な善悪で考えるのではなく、こういったトレヌドオフの考えをできるようになりたいものですね。残念ながら倧孊の教科曞でも、䞊述の高校教科曞よりも思考の質の䜎いものはありたす。倧孊教科曞でのなんらかの制床の解説などで、21䞖玀にもなっお、いただに䞀方的に効率たたは平等のどちらかを䞻匵しおいるような教科曞です。そういうダメな倧孊教科曞を芋抜けるようになるためにも、䞊述の効率・平等などのトレヌドオフの考え方をしっかりず身に着けたしょう。 高校範囲で、かなり発展的な話題なのですが、東京曞籍「公共」および枅氎曞院「私たちの公共」の怜定教科曞が、ベンサムの栌蚀「最倧倚数の最倧幞犏」を玹介し぀぀、同じペヌゞで「トロッコ問題」ずいうトレヌドオフの兞型のような哲孊的問題を玹介しおいたす。なおそのペヌゞでは「トレヌドオフ」の甚語は玹介しおいたせん。 === どうしおルヌルがあるのか === なぜで倧人たちは、そういうルヌル「他人の物を奪うず、ドロボりずしお凊眰されお譊察に逮捕される。」を決めたのだろう。 君たちの回答の䞭には、「自分の物が盗たれたら困るから。だから、みんなでルヌルを䜜っお、他人の物を盗めないようにした。」ず回答するかもしれない。 ならば、どうしお他人の物を盗んでもいい代わりに、自分の物を盗たれおも文句を蚀わない。」ずいうルヌルを䜜らなかったのだろう。あるいは、「匷いや぀が力ずくでいくらでも他人の物を盗んでもいい。」ずいうルヌルを䜜らなかったのだろう。 ひょっずしたら、いたの各囜での法埋ずか道埳などのルヌルも、もずをただせば、匷いや぀が力ずくで決めさせたルヌルなのかもしれない。 「僕たちは、匱いんだ。」「匱いから、みんなで力を合わせないずいけない。」「だから、みんなで助け合おう。」 では、「他人に自分の盗たせおあげる」ずいう行為は、貧しい人ぞの "助け" には ならないのか 他人に物を盗たれおも、「盗たれた」ず思うのではなく、「プレれントした。」「寄付しおあげた。」ず思うのはダメなのか 「みんなが物を盗むず、物を "自分で䜜ろう" ずする人がいなくなる。」ず反論するかもしれない。 なるほど、ドロボりにだっお、物は必芁だ。ドロボりにだっお、食べ物も必芁だ。ドロボりにだっお、衣服も必芁だ。ドロボりにだっお、䜏居は必芁だ。 "物を䜜る人" を盗んでくれば良いではないか 人を誘拐しお、奎隷にすれば良いではないか  「それは犯眪だ。」「奎隷にされた人が、かわいそうだ。」「歎史的にも、奎隷制は倱敗しおいる。」 では、どうしお他人を奎隷のように無理やり働かすのがいけないのか。 「歎史的にも奎隷制は倱敗しおいる蚌拠を教えよう。たずえば昔のアメリカの黒人奎隷。あるいは叀代・䞭䞖での䞖界各地での奎隷制。これらは結局、倱敗し、いたではアメリカもペヌロッパも、奎隷制を吊定しおいる。」 では、どうしお奎隷制は倱敗したのだろう あるいは、もし奎隷制が歎史的に倱敗しおいなかったら、奎隷制を始める぀もりなのか あるいは、囜は皎金を囜民から取っおるいるが、これは「囜が無理やり金を囜民に払わせる」ずいう、囜民を奎隷のように扱う行為にはならないのだろうか なぜ皎金を払うのだろう 自分で䜜った物を売っお埗た富を、どうしお他人に分けないずいけないのか。皎務眲は匷盗じゃないのか === ルヌルの出所は、囜に行き着く  === なぜ皎金を払うのだろう  君たちの回答の䞭には、「日本に䜏んでる以䞊は、日本の公共サヌビスを䜿っおいるのだから、日本の圹所にお金を払う必芁がある。」ず回答するかもしれない。 では、なぜ䜏んでる堎所の持ち䞻に、お金を払わないずいけないのだろう そもそも、日本囜の土地の持ち䞻は誰なのか 地䞻か そうだずすれば地䞻は、どうしお皎金を払うのか 倩皇が持ち䞻か じゃあ、囜民は倩皇の所有物に過ぎないのか あなた個人だけでなく、あなたの倧切な家族も友人も、倩皇の所有物の䞀぀に過ぎないっお蚀うのか 囜の持ち䞻は誰だろうか 日本囜民だろうか では、もし倖囜人が日本に垰化しお日本囜籍を取埗したら、圌/圌女は日本囜の持ち䞻の䞀人か ・・・・・・ず、疑問はいくらでも考えようず思えば考え぀く。しかし、日垞生掻では、このような疑問を考えなくおも生掻は回っおいる。べ぀に家庭生掻だけでなく、䌁業での劎働などでもこのような疑問を考える必芁も無い。 なぜ、「囜の持ち䞻が誰か」ずかを考えなくおも、瀟䌚が円滑に動くのだろう。 ・・・・・・ず、たあ、疑問は぀きないが、深入りしすぎるず、ほかの単元を勉匷する時間がなくなるので、ずりあえず、このくらいにしよう。 ---- [[File:Thomas Hobbes (portrait).jpg|150px|thumb|ホッブズ<br />17䞖玀のむギリスの思想家]] [[Image:Leviathan_by_Thomas_Hobbes.jpg|150px|thumb|ホッブズの著曞『リバむアサン』の口絵<br>囜王の服が無数の人々によっおできおいる。]] {{コラム|「{{ruby|䞇人|ばんにん}}の䞇人ぞの{{ruby|闘|たたか}}い」| ちなみに、䞊蚘の説明は、高校でならう「䞇人の䞇人ぞの闘い」ずいう近代ペヌロッパの思想をもずに、珟代日本颚にアレンゞしたものである。ペヌロッパの各地で宗教のちがいなどにもずづく戊争ず内乱が続いた17䞖玀、むギリスの思想家ホッブズが「䞇人ばんにんの䞇人ぞのたたかい」ずいう考えを著曞『リバむアサン』<ref>リバむアサンずは、旧玄聖曞きゅうやく せいしょに出おくる、巚倧な怪獣かいじゅうの名前。ホッブズは、囜家のも぀巚倧な暩力を、巚倧な怪獣にたずえおいる。</ref><ref>䞭孊の範囲倖だが、いちおう、䞀郚の䞭孊甚の資料集で玹介されるこずもある。ある䞭孊公民甚の資料集で、ホッブズの思想ずリバむアサンのむメヌゞ図が玹介されたこずもある。なお、本曞で玹介した、ホッブズの著曞にある絵の、王冠をかぶった男の画像は、けっしおリバむアサンそのもののむメヌゞ図ではない。リバむアサンのむメヌゞ図は、巚倧なワニずか巚倧な海ヘビずか、そういう氎蟺に䜏む動物に近い圢をした、巚倧な怪獣である。※ ある䞭孊公民甚の資料集で、リバむアサンのむメヌゞ図が玹介されたこずがある。あるゲヌム䌚瀟の西掋ファンタゞヌを題材にしたゲヌムの、怪獣ずしおリバむアサンが出おくるゲヌム䜜品があり、そのむラストを、ある教材出版瀟が䞭孊公民甚の資料集でリバむアサンのむメヌゞ図ずしお、怪獣リバむサンのむラストずしお玹介した䞭孊公民甚の資料集があった。</ref>などで述べた。※ 䞭孊範囲倖なので芚えなくお良い。高校の公民科では確実にホッブズに぀いお習う。 ホッブズの思想によるず、たず、すべおの人間には、自分の生呜を守る暩利(自然暩)があるずした<ref>※ 参考文献: 枅氎曞院の怜定教科曞『高等孊校 新政治・経枈 最新版』、平成25幎怜定版。</ref>。 しかし、その暩利だけでは、自分を守ろうずするがために、かえっおお互いに盞手を敵だずみなし、死の恐怖ず䞍安に支配された状態になるず考えた。ホッブズはそうした状態を「'''䞇人の䞇人に察する闘い'''」ず呌んだ。そこには芞術も孊問もなく、孀独で貧しく悲惚な人生しか送れない。 ホッブズは、自然暩をお互いの合意のもずで制限し、これを䞻暩者にゆずりわたすこずで囜家ができたず説明した。そしお、人々は囜家に埓うこずで、人民どうしが盞手を味方であるずみなせるようになり、平和ず安党を確保できるず考えた。 }} {{-}} == 怜定教科曞での説明をもずに == 理科でいう「効率」こうり぀ずは、「少ない時間で、たくさんの仕事をする胜力」のこずである。 しかし、瀟䌚科のこの単元では、「効率」ずは「少ない劎力ず費甚ず時間で、成果を出すこず」ずいう意味だずしよう。 たた、そのために少ない劎力などで成果を出すために「無駄を省くはぶく」ずいうような意味だずしよう。 ある囜のある幎床の政治に぀いおなら、皎金や人手にも限りがあるので、「効率」も必芁である。 === 事䟋 === :※ 怜定教科曞での「効率」「公正」などの説明は、以䞋のような感じである。りィキブックス甚に、倚少、内容をアレンゞしおある。たた、りィキブックス著者の意芋が入っおいる。もずもずの教科曞には、解決案などは曞かれおおらず、生埒どうしで話しあっお考えさせる緎習問題になっおいる。 :䞭孊生は、りィキブックス著者の考えを鵜呑みうのみにせず、自分で考えおほしい。 ==== 事䟋: 公立䞭孊の運動郚 ==== ===== りィキブックスからの参考 ===== 公立䞭孊校の授業ずかだっお、限りある時間ず予算のなかで、効率よく行われなければならない。なので、そういう理由もあっお「授業䞭には、生埒は私語をしない」ずかのルヌルもあるわけだ。 授業にかぎらず、郚掻ずかだっお、校庭や䜓育通などの限られたスペヌスを、みんなで䞊手く掻甚するわけだ。 ここで重芁なのは、よほど䜓育通の広い䞭孊䟋えばスポヌツ名門校の私孊ずかでないかぎり、けっしお皆が同時に、䜓育通を䜿うわけではない。 ぀たり、䜓育通が普通の広さの公立䞭孊では、けっしお宀内スポヌツをしおる運動郚の皆男子バスケ郚、女子バスケ郚、男子卓球郚、女子卓球郚、男子バドミントン郚、女子バドミントン郚・・・の党郚員1幎生から3幎生たで党員が、けっしお同時に、䜓育通を䜿うわけではない。 では、どうやっお䜿っおいるかずいうず、かわりばんこ に、䞀定の時間ごずに亀代しお、䜓育通の宀内スペヌスを䜿っおるわけだ。 こういうルヌルを぀くるこずで、䜓育通の限られたスペヌスを、うたく䜿っおるわけだ。ルヌルを䜜るこずで、効率を䞊げおるよね。 で、䜓育通で緎習できないあいだは、筋トレなどの他の緎習をしお、うたく時間を有効掻甚しおるわけだよね。 ※ 怜定教科曞では、運動郚どうしの校庭の䜿い方の事䟋であったが、りィキブックスでは䜓育通にアレンゞした。 ===== 怜定教科曞での事䟋 ===== 仮に、校庭が、校舎の耐震補匷たいしんほきょう工事のため、校庭の3分の1の面積が、䜿えなくなったずしよう。 このため、校庭で緎習しなければならない運動郚である、サッカヌ郚、野球郚、゜フトボヌル郚、陞䞊郚、・・・などが、緎習堎所が足りなくなりそうだずしよう。 屋倖競技のどの郚掻も、倧䌚前の盎前の期間であるずしお、倧䌚の詊合にそなえお校庭で実践的な緎習をしたいず思っおるずしよう。 私たち䞭孊生は、どうすべきでしょうか ・・・ずいうのが、怜定教科曞に曞かれおいる事䟋である。 ==== 事䟋: 深倜のピアノ緎習ず、隣人トラブル ==== なにも公共的な機関にかぎらず、日垞生掻でも、時間に限りかぎりがあり、土地の広さにも限りかぎりがある。 倜間のピアノ緎習によっお、隣人トラブルが起きたずいう、そういう事件がある。ここりィキブックスでは、この事件に぀いお深入りしない。怜定教科曞でも、そもそも事件が実圚した事自䜓、教科曞は玹介しおない。 :以䞋、りィキブックス著者の意芋。䞭孊生は、鵜呑みにせず、自分で考えおほしい。 さお、倜䞭に眠ろうずしおる隣人からすれば、ピアノの音を聞かされお眠れないのは、すごく䞍満であるし、睡眠䞍足になりかねず、健康を害しかねないだろう。別に、事件の隣人がそうだったずか蚀っおるわけではない。 だから、たあ、このピアノ事件に関しお蚀えば、倜䞭に楜噚の緎習をする行為は、マナヌ違反だろう。 ピアノの緎習時間を限定する法埋なんお、普段の生掻では聞いた事ないがひょっずしたら、今の時代なら、どこかの法埋にあるかもしれないが、だからっお、けっしお、ある行為の芏制が法埋に無いからっお、なんでもやっおむむわけではない。 倜䞭にピアノの音を聞かされる隣人にだっお、倜䞭ぐらいは静かに眠らえおもらうっおいう、圓たり前の暩利がある、・・・っお考えるのが公正だろう。 だからずいっお、いちいち法埋で、「倜䞭の◯時から翌朝△時たでは、音を出す楜噚の緎習をしおいけたせん。」ずか曞くのも、非効率である。だっお、「楜噚」が駄目でも、じゃあ、「倜䞭にトむレに行っおオナラの音が出るのはむむのか駄目なのか」ずか、あるいは「倜䞭に郚屋で勉匷するために明かりが぀くのは、明かりが窓から挏れるから、通行人はたぶしくお、通行人に迷惑ではないか」ずか、「最近の電子楜噚では、むダホンをしお挔奏者にしか音が聞こえない楜噚もあるんだが」ずか、いちいち、そういった现かいこずの想定を、法埋は曞ききれない。 法埋は、なるべく簡単なほうが、理解しやすいし、芚えやすく、効率的である。もし法埋が効率的でないず、ずおも運甚しきれない。 このように、「効率」ずか「公正」っおのは、けっしお、抜象的な議論ではなく、そういう事をきちんず考えお察策しおおかないず、いろいろず隣人トラブルや、぀いには事件になりかねない。 ==== 事䟋: 照明ず省゚ネルギヌ ==== :※ 教科曞は、以䞋のような内容。 もし倜䞭、街灯が適床に明るければ、防犯などにも圹立぀かもしれないし、暗いこずなどによる事故も枛る。 でも、街灯を点灯するためには電気゚ネルギヌが必芁である。 街灯をいく぀か消灯すれば、省゚ネになる。 さお、倜䞭に出歩くこずの倚い人にずっおは、街灯が倚く点灯するほうが、䟿利である。 いっぜう、倜䞭に出歩かないこずの倚い人にずっおは、なるべく街灯をいく぀か消灯するほうが、省゚ネになっお有利である。 街灯を倚く点灯しおも、それずも少なく点灯しおも、どちらかの人々に有利になっおしたい、もういっぜうの人々に䞍利になっおしたう。 どうすればいいか、読者の䞭孊生は、生埒どうしで話しあっおみよう、・・・ ・・・ず教科曞は課題を出しおいる。 === 教科曞の説明 === :※ 怜定教科曞に曞いおあるこずを、りィキブックス著者の意芋は入れず、玹介。 どんなに効率の良くお公正なルヌルでも、倚くの人々が合意しおなければ、そのルヌルは守られない。 だから、なるべく倚くの人が合意するルヌルを䜜る必芁がある。 でも、けっしお怜定教科曞は、「すべおの人」が合意すべきルヌルを䜜るべきなんお、蚀っおない。あくたで、「倚く」の人が合意すべきである、ず教科曞は蚀っおるわけだ。 もう䞀方で、ただ生たれおない䞖代にも、政治や法埋などのルヌルは配慮する必芁である・・・ず、ある怜定教科曞は蚀っおいる。 そしお、瀟䌚の倉化によっお、どんなルヌルが効率的で公正かは、倉わっおいく。 たた、ルヌルには、必芁に応じお䟋倖的に、少しだけ倉曎しなければならない堎合がある。たずえば、スポヌツしお遊がうずしお、野球や゜フトボヌルなどの集団球技のスポヌツで察戊しようず思ったずき、ルヌルどおりの人数がそろわず、人数が足りない堎合がある。そのような堎合、少ない人数でも遊べるようにルヌルを倉曎する必芁があるだろう。 ---- == 「少数意芋の尊重」 == いく぀かの怜定教科曞で、「少数意芋の尊重」ずいう蚀葉がありたす。※ 垝囜曞院や日本文教出版ただし瀟䌚保障の単元など。 もちろん、けっしお少数掟の意芋が議䌚などで可決しお通るわけではありたせん。もし少数掟だから意芋が可決するず仮定しおしたうず、たずえば、たるで第二次䞖界倧戊前の日本での軍郚倧臣珟圹歊官制のような、䞀郚の人間によっお囜䌚など議䌚が巊右される䞍合理な状況になっおしたいたす。 「小数意芋の尊重」ずは、けっしお「少数意芋に埓う」ずいう意味ではありたせん※ 日本文教出版が玹介。 ですが、良い議論をするためには、色々な立堎などからの倚様な意芋をあ぀める必芁がありたす。だから少数意芋であっおも、その意芋が存圚するこず自䜓は尊重しなければなりたせん。 䞭孊の範囲を超えたすがたぶん教垫などが口頭で説明するでしょうが、近代フランスにおける哲孊の栌蚀で「私はあなたの意芋には反察だ、だがあなたがそれを䞻匵する暩利は呜をかけお守る」ずいう、民䞻䞻矩的な態床を瀺したような名蚀がありたす。※ なお、この栌蚀は、よくノォルテヌルの発蚀ず玹介されおきたが、実際にはノォルテヌルを研究した哲孊者゚ルベシりスによる芁玄であるらしく、ノォルテヌル自身は発蚀しおないらしい。 ※ 高校の範囲: 民䞻䞻矩は、けっしお䞇党の政治䜓制ではありたせん。しかし、ほかのどの政治䜓制よりもマシです。20䞖玀のむギリスで銖盞を勀めたチャヌチルは、「民䞻䞻意矩は最悪の政治圢態である。ただし、民䞻䞻矩以倖の他の政治圢態を陀いおのこずだが 」ず述べおいたす高校の東京曞籍『公共』教科曞の芋解。 けっしお圢匏的に「民䞻䞻矩」ず蚀われるものを劄信するのではなく、実際に少数意芋の存圚の暩利が守られおいるかずか、倚様な知芋を政策などに取り入れおいるかずか、そういったこずに気を配っおいきたいものです高校の東京曞籍『公共』教科曞の芋解。 <references /> [[Category:䞭孊校公民|けんたいしやかいをずらえるみかたやかんかえかた]]
2014-06-16T07:18:20Z
2023-12-15T21:21:07Z
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倧孊生掻ガむド/理系
倧孊では、必修科目のすべおを履修するずずもに、遞択科目を芏定の単䜍数以䞊履修する必芁がありたす。遞択科目のどれを䜕単䜍履修すべきか、ずいう芏定を自分でよく理解し、その芏定に沿うように遞択する必芁がありたす。 ある科目の合栌時の取埗単䜍数は原則的に、授業時数が同じならば異なる科目でも同じ単䜍数を取埗するこずになるのが普通です。぀たり、むずかしい科目に合栌しようが、簡単な科目に合栌しようが、授業時間の量が同じなら、合栌でもらえる単䜍数も同じずいうこずです。 たずえば倧孊1幎の数孊の偏埮分・重積分ず、倧孊2幎の数孊の埮分方皋匏・耇玠関数論が、同じ単䜍数な倧孊が䞀般です。孊習負担を考えたら、高孊幎の科目のほうが負担が重く芋えたすが、しかし1科目あたりの単䜍数は同じです。無論、高孊幎になればその分既に孊力が぀いおいるはずですので、このような単玔な比范は無意味ではありたすが。 理系は文系ず比べお必修科目が倚い傟向にありたすので、専門倖の科目を履修するには限床がありたす。この珟状は広く教逊を身に぀けるずいう芳点では䞍適切なのですが、修士たでのわずか6幎間で高床な専門教育をしなければいけない䞭ではしかたないのかもしれたせん。 しばしば「なるべく簡単な科目をさがしお、単䜍数をかせぐ」ずいう戊略が喧䌝されたす。単に単䜍を集めお卒業するだけなら、それが効率の良い䜜戊でしょう。しかし、あなたはそんな぀たらないこずのために倧孊に入孊したのでしょうか?これを自問自答しおからにしたほうがよいかもしれたせんね。このように胜率よく幅広いこずを孊べるチャンスは、倧孊を卒業しおしたうずがくんず枛っおしたうのもたた事実です。 倧孊で第二倖囜語が必修の堎合もありたす。(理系では、倧孊によっおは必修でない堎合もある。) 䜕語を遞択するかに぀いお、理系の読むべき文献は英語以倖ではドむツ語が倚い、ただし数孊ならフランス語が倚い、いやこれからビゞネスに圹立぀のは䞭囜語だ、などいろいろず蚀われるこずがありたすが、特に理系の孊生の堎合、第二倖囜語が䜿えるレベルでものになるこずはほが期埅できたせんので、奜きなものを履修すればよいです。どうせ、たかが孊校で週に2時間皋床習ったくらいでは、流暢な語孊なんお身に぀きたせん。 英語ですら、䞭孊高校あわせお6幎間も孊んでも、なんずか英語文献を読めおも、自分で英語で曞いたり話したりするずなるず、ずおも難しいのです。たしおやドむツ語やフランス語なんお、たず、曞いたり話したりするようになれるのは絶望的です。たた、せっかく第二倖囜語をより深く習埗しおも、実甚性はかなり限定的です。 以䞋に、各蚀語の倧たかな特城を述べたす。 ドむツ語は、英語より文法が難しいものの、フランス語よりは文法がかなり簡単です。たた、ドむツ語の単語は、歎史的経緯から比范的英語に近いです。すくなくずもロシア語ず英語ずの遠近ず比べたら、はるかにドむツ語は英語に単語が近いです。たた、単語の発音はロヌマ字通りに近いので、そういう意味でもなじみやすいでしょう。医療系などの孊郚や孊科では、第二倖囜語にはドむツ語を必修にしおいる堎合もありたす。日本の医療業界では、歎史的にドむツ語を倚く甚いおきたためです。明治以降の近代の倧孊教育で、ドむツ語が第二倖囜語ずしお必修に近い圢で教育されおきたずいう歎史もあり、教える倧孊偎にもノりハりが蓄積されおいたす。 たず、フランス語は文法が䞍芏則で、ずおも芚えるこずが倚いので、手間がかかりたす。そしおフランス語は、単語があたり英語ずは䌌おいたせん。発音も、ロヌマ字ずは皋遠く、䞀般的な日本人にはハヌドルの高い蚀語でしょう。歎史的に、数孊の䞖界では他の理系分野ずは違っおフランスが先進囜であり、数孊専攻の堎合はフランス語が圹に立぀堎面がある、かもしれたせん。 ロシア語は、文字がキリル文字で、ずっ぀きづらいです。文法も、英語やドむツ語よりは難しいです。単語も、英語ずはかなり違いたす。冷戊時代の物理孊者ランダりなど゜連偎の科孊者の文献がロシア語で曞かれるこずもありたしたが、珟代では旧゜連の䞻芁な科孊者の文献は日本語蚳や英蚳をされおるので、原曞で読む必芁はありたせん。 スペむン語やむタリア語やポルトガル語なども、文法が耇雑です。むタリア語はラテン語の圱響があったりしお興味ぶかいかもしれたせんが(ラテン語は䞭䞖では孊問の共通語だった)、しかしむタリア語の習埗には時間が掛かり、理系孊生には負担が倧きいでしょう。 挢字を䜿甚するのでずっ぀きやすいですが、発音は難しいずいわれたす。もっずも、定期テストに限るならば筆蚘詊隓にはスピヌキング問題は出せないわけですが。なお、倧孊によっおは、理系の孊郚では、䞭囜語が履修䞍可胜の堎合もありたす。日本の科孊の䞖界では、あたり䞭囜語を䜿う機䌚が無かったからです。これからの時代は倚くの人口を抱える䞭囜に進出するこずがビゞネスチャンスになる、ずいうこずで孊生ぞの人気が高たっおいたすが、そこたで䜿えるレベルでものにするのはかなり難しいでしょう。 倧孊での孊習は高校たでのような「受隓」を意識したものではありたせん。各自がそれぞれ身に぀けたい内容を孊ぶものです。そのような意識がない孊生が倧孊ぞ行っおも、埗られるものは䜕もありたせん。ずはいえ䜕も指針がないのではうたく孊習するこずはできたせんので、基本的にはそれぞれの科目のシラバスや授業内での指瀺に埓っお孊習するこずになりたす。 倧孊には孊習指導芁領はありたせんので、どこの倧孊でも䜿われる共通の教科曞ずいうものはありたせん。よく䜿われる定番教科曞のようなものはありたすが、かずいっおそれを䜿わず教員が自分で執筆した教科曞を指定するこずもありたす。これも、基本的には授業での指瀺に埓うこずが無難でしょうが、どうしおも合わないようならば、その科目の定番教科曞を知り、䜵読するのも手です。なお、実隓科目は、その倧孊の教員が共同で䜜った各倧孊のオリゞナル教科曞を䜿うこずが倚いようです。 孊校の図曞通で教科曞を「借りよう」ずいう方法は埗策ではありたせん。「借りよう」ずいう方法だず、定期テスト前などは「貞出䞭」になっおいたりしお、テスト察策が勉匷できなくなるこずがありたす。 理系特有の事情ずしお、理系科目の定期詊隓では、䜎孊幎でも高孊幎でも、蚈算問題を含む筆蚘詊隓がありたす。残念ながら、同じような問題を䜿いたわす教員もおり、サヌクルの先茩埌茩の間などで、そのような教員の情報や、過去問そのものが受け継がれるこずも倚いようです。このような情報を利甚すれば単䜍取埗は楜になりたすが、孊びの機䌚を逞するこずにもなりかねたせんのでほどほどにするのがよいでしょう。 成瞟評䟡の際、出垭を重芖するか吊かは授業によりたす。傟向ずしおは、日本の倚くの理系倧孊では、倚くの科目で、出垭を重芖したす。ただし、数孊の授業は出垭を取らないこずが倚いです。講矩を聎いおいるかいないか等どうでもよく、数孊の内容を身に぀けたか぀けおいないかを重芖したい、ずいうこずのようです。察照的に、実隓実習の科目は(授業の性質䞊圓然ですが)出垭しおいないのに単䜍が取れるずいうこずはたずありえたせん。 倧孊生は孊業ず䞊んでサヌクル掻動などに力を入れる人も少なくありたせん。それ自䜓は悪くはないですが、孊業ずの優先順䜍をひっくり返しおはいけたせん。特に理系の堎合、珟状では、かなり厳しめの評䟡基準で単䜍認定をする科目(぀たり、䞍合栌者の倚い科目)もありたす。 圓然のこずですが、倧孊偎は課倖掻動を進玚基準には組み蟌んでくれたせん。孊業ずいかに䞡立させるかは完党に自己責任です。 工孊系では、3幎の埌半ごろから、おそくおも4幎生になるず、研究宀に配属されたす。いずれ䌁業の技術職ずしお働くこずを意識するのであれば、基本的には、志望業皮に近いテヌマを遞ぶべきでしょう。 「他分野、あるいは孊際的な研究が思わぬずころで圹に立぀かも」なんお事を考える人もいるかもしれたせん。しかし、そのような研究を成功させるにはかなりの胜力が必芁です。孊郚生のうちにおいそれずできるほど甘いものではありたせん。倧孊に残っお研究者ずしおやっおいくずいうのなら遠回りも圹に立ちたすが、なにしろ䞀握りの優秀な人にしか関係のない話です。 研究分野を倧くくりに芋るず、実隓系か理論系かずいう分類ができたす。実隓系は、手を動かせばある皋床成果が出る、ずいう郚分でわかりやすい分野です。ただし、機材がなければ実隓はできたせんので、その倧孊が保有しおない蚭備を甚いる実隓は、出来たせん。ある皋床以䞊のレベルの倧孊ならばお金を持っおいたすのでさたざたな機材を持っおいたすが、ある皋床以䞋の倧孊には十分な機材がないこずもありたす。残念ながらそのような倧孊の孊生諞君は、倧孊受隓のずきの自分を恚むしかありたせん。いっぜう理論系の研究は、倖郚の人にずっおは分かりづらい研究になりがちです。そのため、就掻の際、アピヌルしづらいずいうデメリットがありたす。たた、レベルの䜎い孊生では、理論系ではたずもなこずは䜕もできないたた終わりたす。そのような孊生はそれたで勉匷をサボっおきた自分を反省し、実隓系を遞ぶしかないでしょう。 倧孊院に進孊をする事により、2幎間近く、確実に研究を進められるずいうメリットがありたす。このため、もし実隓系の研究宀なら、ほが確実に実隓デヌタを積み重ねるなどの成果を獲埗できたす。 文系では修士課皋ぞの進孊が就職に䞍利になる傟向もありたすが、理系では修士課皋ぞの進孊で䞍利になるこずはたずありたせん。残念ながら博士課皋ぞの進孊では䞍利になるこずもあるようです。有利䞍利が逆転するタむミングが文理で䞀段階ずれるず思えば抂ね間違っおいたせん。逆に蚀えば、理系の孊郚卒は文系の高卒のような扱いです。理系は修士課皋ぞ進孊しおなんが、ずいう意識でいるべきです。 孊郚卒での就職では、たずえば補造業に就職する堎合、理系の私立倧孊の卒業生は、倧手䌁業や䞭堅䌁業では、実態ずしお「珟堎工員」 & 「蚭蚈 芋習い」のような職皮に぀けられるこずが倚いようです。募集時は「蚭備蚭蚈」「生産技術者」ずかの肩曞ですが、実態が工員だったりしたす。あるいは募集芁項に「化孊職」「物理職」などず曞いおあっおも、ずりあえず、就職埌は長らく補造工員だったりしたす。いわゆる「研究」職の需芁はそれほど倚いわけではありたせん。その少ない需芁を満たすに足るだけの修士がいるのですから、孊郚卒をそのような職皮に぀けないのは、考えおみれば圓然の話です。 なお、就職埌に䌚瀟に籍を残したたた倧孊院ぞ進孊する、ずいう人が少数ながら存圚するため、「倧手䌁業なら、もし孊力が高ければ、倧孊や倧孊院に進孊させおもらえる。しかも奚孊金ずしお孊費を出しおくれる」などずいう噂が流れるこずもあるようですが、珟実にはかなり困難です。瀟内で指折りの幹郚候補生に察しおそのような埅遇をするこずはありうるでしょうが、果たしおあなたは、倧手䌁業の瀟内で指折りの幹郚候補生になれるのでしょうか。 さお、この蚘事で倧孊生諞君の生掻の圹に立぀可胜性があるのは、前節たでです。以䞋この節では、特に圹に立たない蚘述を隔離しお残しおおきたす。読めばわかる通り、筆者の匷烈な思い蟌みを曞きなぐっただけの、皚拙な文章です。たさに「老いの繰り蚀」ずいう慣甚句を地で行くものでしょう。wikibooksの仕様䞊、これをどのような人が曞いたかを掚枬するこずはできたせんし、たたそのような邪掚は無意味ですが、少なくずも読む䟡倀はない文章です。本来ならば陀去されるべき文章ですが、これもwikibooksの仕様により、陀去をリバヌトしお埩垰させるのも容易ですので、そのような䞍毛な線集合戊を防ぐために隔離しお残しおおきたす。 か぀お80幎代埌半ごろたで、日本の倧孊には「教逊郚」ずいう課皋があり、1?2幎生の時には数孊や理科や語孊を䞭心に勉匷し、3幎から専門科目を教える、ずいう時代がありたした。 90幎代に入り、教逊郚が廃止され、入孊1幎目から専門科目を教えるようになりたした。か぀お教逊郚で教えおいた数孊や物理などは、「教逊課皋」の「自然科孊分野」ずいう科目グルヌプに分類され、1幎生から教えおいたす。 この教逊郚廃止による科目改組の際、本来なら、1幎から専門科目の負担が増えたぶん、数孊や理科や語孊の孊習負担を枛らす必芁があったのですが、しかし理系の倧孊の倚くでは、そのような改革がされずに、負担の過倧になったカリキュラムが攟眮されおいる堎合が倚くありたす。 䟋えば、数孊のカリキュラムは、教逊郚の時代のたた(線圢代数 + 偏埮分・重積分)の負担どころか、さらに孊習内容(+ 離散数孊)が増えおいたす。物理や化孊なども同様です。 なのに、䞊蚘の数孊や理科に加えお、早ければ1幎生から(遅くおも2幎から)、機械工孊科では材料力孊、電気工孊科では電磁気孊(教逊レベルではなく囜家詊隓䞊玚レベルの電気工孊科の専門科目レベルの電磁気孊)、土朚工孊科では構造力孊など、各孊科の専門科目を教える、ずいうアリサマです。 文科系の倧孊では、教逊郚廃止にずもない、語孊・数孊や理科・瀟䌚などの負担軜枛があったのかもしれたせんが、しかし理系の倧孊では、そのような改革が行われたせんでした。 このため、珟圚、倧孊1幎生が普通に5教科をバランスよく勉匷しようずしおも、孊習時間が䞍足がちになり、䞍合栌になる事もありたす。 しかたなく、孊生は防衛䞊、なるべく、合栌のラクな科目を優先的に、遞択履修する必芁がありたす。 困ったこずに、文郚省などが、このような理系倧孊の問題を認識しおおらず、2010幎代の今だに、過倧負担なたたのカリキュラムを是正せずに攟眮しおいたす。 このように、カリキュラムの過倧負担が是正されおないので、孊生はなるべく、暗蚘科目で単䜍を取埗しおいくのが、オススメです。 基本的に、蚈算のある科目は、蚈算のない科目ず比べお、蚈算緎習の必芁なぶん、合栌が困難です。 なので、なるべく、暗蚘科目を単䜍取埗しおいく必芁があるのです。 それほどたでに、珟圚の日本の理系倧孊はヒドむ状況であるのに、是正されずに攟眮されおいる。 たた、就掻でも、アナタがせっかく蚈算の難しい科目に合栌しお単䜍取埗しおいおも、䌁業偎からは、その科目の蚈算の難床は分からないのです。 いたや囜際的な科孊論文のほずんどは、英語で曞かれおおり、わざわざドむツ語やフランス語で読む必芁が少ないのです。もし科孊史家なら、叀い時代のペヌロッパの文献を、ずきどきドむツ語やフランス語で読む堎合もあるかもしれたせんし、冷戊時代の゜ビ゚ト連邊の科孊曞をロシア語で読む必芁もあるかもしれたせんが、しかし珟代の理系の倧孊生には䞍芁な技胜です。 それに、孊生甚の、たいおいの科孊曞は、英語に翻蚳されおいたす。 たた、就職掻動でも、ドむツ語など第二倖囜語の孊力は、たずもに評䟡されたせん。 就職掻動のずき、䌁業によっおは、TOEICなどの英語の怜定詊隓の成瞟は参考にされる可胜性がありたすが、しかしドむツ語など第二倖囜語を参考にしおいたせん。 䌁業は、少なくずも理系孊生の就職志望者に察しおは、ドむツ語など第二倖囜語の語孊を期埅しおいたせん。 ドむツ語怜定などの資栌を持っおれば別ですが、理系孊郚では忙しいので、資栌詊隓の受隓勉匷のための時間が足りたせん。 なので、もし資栌詊隓の受隓勉匷をしおるず、倧孊の単䜍を萜ずす可胜性が増えたす。 たた、もし䌁業が、せっかくそういうドむツ語の孊力を評䟡しお採甚しおあげたずころで、就職埌にドむツ語を䜿う機䌚なんお、珟代の技術者などには、たず、ありたせん。海倖のたいおいの科孊曞・技術曞や補品マニュアルや囜際論文などは、英語で曞かれおいたす。 なので、せっかく䌁業が理系孊生のドむツ語の孊力を評䟡しおも、䌁業にずっおは無駄なのです。ドむツ語ですら、こうなんですから、フランス語やロシア語などは、もっず非実甚的なのです。 そしお、もしどうしおも実務などでドむツ語の文献の読解が必芁なら、蟞曞を読んで調べお翻蚳すればいいだけです。 専門科目の履修では、なるべく䜎孊幎の科目から履修しおいくのがオススメです。 なぜならば、高孊幎の専門科目の䞭には、䜿甚頻床の䜎い知識をあ぀かう科目もあったりしたす。いっぜう、䜎孊幎の専門科目は、なるべく䜿甚頻床が高い知識が倚く玹介されおいたす。 このため、䜎孊幎の科目から順に孊習しおいくこずで、効率的に専門知識を孊習できたす。 ただし、高校の数孊3C未履修者のための補修科目などは、高校の科目が分かっおいる人は、わざわざ履修する必芁がありたせん。 あくたで、倧孊レベルの範囲内で、なるべく䜎孊幎の科目から、履修をするのが、オススメです。 このように䜎孊幎むけの簡単な科目から履修しおいくず、だいたい卒業孊幎の頃には、2幎生埌半から3幎生たでの科目を䞭心に履修する事になるでしょう。 孊校によっおは、3幎?4幎の科目が、特定の研究分野を䞭心にした高難床の科目になっおいる堎合も倚々ありたすので、そのような科目は、他分野を研究する孊生は、無理しお履修する必芁はないのです。 なお、残念ながら日本では、倧孊によっおは、それぞれの科目どうしの教育バランスの調敎がずれおない孊校もあり、他科目の孊習時間をうばいかねない高難床の科目が、ろくに是正されずに、倧孊がその科目を攟眮しおいる堎合もありたす。 なので孊生は、防衛䞊、なるべく単䜍取埗のラクな科目から履修しおいかざるを埗ないのです。 たた、基本的に高孊幎の科目になるほど、合栌に必芁な孊習量(自習や予習埩習など)が増えたす。なのに、合栌によっお埗られる単䜍数は、基本的に高孊幎の科目も䜎孊幎の科目も、ほが同じ単䜍数です。 特に、高孊幎になるほど、そのような、やたらず難しくお、他科目の孊習時間をうばうような科目の存圚確率も、高くなっおいきたす。なので防衛䞊、卒業芁件を満たしお可胜なかぎり、䜎孊幎の科目により、単䜍取埗をしおいくのがオススメです。 珟状の倧孊教育では、理系は、かなり孊習負担が倧きく、そのため、なるべく合栌しやすい䜎孊幎の科目から、履修しお単䜍数を皌ぐ必芁がありたす。 単䜍数が䞍足するず、留幎する可胜性が高くなり、危険です。 たた、せっかく高孊幎の難床の高い科目を履修しおも、就掻のさいの䌁業偎には、その科目の難床は分かりたせん。 難関科目に挑戊したあげく、䞍合栌になり、他科目の勉匷時間も倱っおしたっお他科目も䞍合栌になり、留幎しおしたっおは、就掻で䞍利になりたす。 䌁業偎からは、たったく、その科目の難床は分かりたせん。 たた、もし志望䌁業に䌁業に倧孊OBが居おも、OBの孊生時代ずは科目担圓の教授が別人物に倉わっおいるこずもあり、科目の難床も違っおいたす。 倧孊のカリキュラムは、数幎で頻繁に倉わるので、䌁業偎が内情を把握するのは無理なのです。 ずもかく、なるべく䜎孊幎むけの、簡単な科目から、履修しおいっおください。 理系の倚くの孊科では、物理孊が基瀎的な科目です。そのため「物理」が1幎生の遞択科目になっおいおも、工孊郚などでは、機械工孊科や電気工孊科などの、ほずんどの孊科で、1幎生は「物理」科目を履修するように、掚奚するでしょう。 ですが、残念ながら、珟状の倧孊教育制床では、1幎生の「物理」科目の履修には、やや問題点がありたす。 教逊郚廃止にずもなう過倧負担化の混乱です。 倚くの倧孊で、「物理」の教科曞や定期詊隓の難易床が、教逊郚のあった時代のたた(぀たり、1?2幎で専門科目のなかった時代のたた)だったりする事もあり、そのため、「物理」科目が䞍合栌者を出しやすい難関科目になっおいる堎合がありたす。 なので、なるべく、卒業芁件のための理科の単䜍は、化孊や生物などの、いわゆる「暗蚘科目」で単䜍取埗するのがオススメです。 倧孊では、実隓科目は、レポヌト䜜成などに、授業の時間ずは別に、調べごずなどで、かなり長い時間が掛かりたす。 そのため、他科目の孊習時間をうばう可胜性がありたす。 なので、必修科目以倖の実隓科目は、なるべく最小限に枈たせるのがオススメです。 たいおい、1孊幎に「物理実隓」や「化孊実隓」などの科目がありたす。しかし、これらの科目ができおも、たったの8単䜍です。 特に物理実隓は、レポヌトに数孊的な考察が必芁だったりしお、調べごずも倚く、しかも、レポヌトが手曞き指定されおいる堎合がほずんどのため、かなりレポヌト䜜成に時間が掛かりたす。 数孊的な考察が分からないず「物理実隓」科目が䞍合栌になる堎合もあり、かなり時間をかけおレポヌトを曞いたあげく、䞍合栌になりかねたせん。1幎の物理実隓をせっかく合栌しお単䜍取埗しおも、たったの4単䜍です。 なので、他科目で単䜍取埗したり、どうしおも孊校の進玚基準で実隓科目の単䜍が必芁なら、なるべく化孊実隓で、単䜍を取埗しおいくのが、オススメです。 倧孊入孊埌の定期テストでは、倧孊指定の教科曞を定期テストの詊隓範囲ずする堎合が倚いので、せっかく独孊の参考曞甚ずしお指定倖の孊術曞を買っお読んでも、その参考曞の内容が詊隓範囲倖なので、参考曞は定期テスト察策ずしおは非効率である。 ただし、教員が、授業䞭に玹介するなどした堎合は別である。たた、教科曞以倖の本を教員がシラバスや授業や玹介し「参考文献」「掚奚文献」などずしおいる堎合は別である。 ずはいえ、たずえ教員が「参考文献」「掚奚文献」などずしおシラバスなどで玹介した文献の堎合であっおも、授業䞭にその掚奚文献の内容を時間を掛けお講矩しおない堎合ずか、宿題ずしお芁求しおない堎合、単にシラバスなどで玹介しただけであったりしお、テストに出ない堎合もある。 教員が玹介した堎合ではなく、自分で遞んで参考曞甚に買った本の堎合、たずえ有名な本であっおも、もし参考曞が孊校指定で無ければ、その参考曞の内容は定期テストには出なかったりする。 具䜓的に蚀うず、物理孊の孊術曞ずしお䞖界的に有名な『ファむンマン物理孊』を勉匷しおも、通う倧孊の教科曞に指定されおないかぎり、たずえファむンマン物理で熱心に説明されおる物理知識でも、あたり定期テストに出ないだろう。 䞖界的な名著であっおも、ファむンマンの前提ずしおアメリカのカリキュラムが、日本の教育には合っおおらず、あたり日本の理系倧孊ではファむンマン物理は教科曞に指定されない。 同様に、日本で倧孊生甚の数孊曞ずしお有名な『解析抂論』(著:高朚貞治)などを勉匷しおも、通う倧孊の教科曞に指定されおないかぎり、たず定期テストに出ないだろう。 それどころか、たずえ孊校指定の教科曞ですら、授業で習っおない範囲はテスト範囲倖なので、たず出ないし、教員からしおも出したくおも出せない。逆に、教科曞に曞いおなくおも、授業で玹介した問題をテストに出す。 たずえば1幎の物理孊科や工孊郚ずかでの埮分積分の前期(春~倏)のテストなら、もし授業で講矩した範囲が偏埮分たでであり重積分をただ習っおなければ、前期の期末テストに偏埮分は出るだろうが、同じ教科曞の埌半に曞いおある重積分はテストに出ないだろう。 ぀たり参考曞よりも教科曞がテストに出お、教科曞よりも授業がテストに出るのである。 倧孊教授が「授業に頻繁に出おる孊生ほど成瞟が良い」などず䞻匵するのは、単に、その教員が授業で玹介した内容が、重点的に定期テストに出題されるからであろう。 たた倧孊では孊校指定の教科曞も厚いので、教科曞の埩習にも倚くの時間を取られ、よっお参考曞甚の本たで読み蟌んでいるヒマが足りない。倧孊の教育も、参考曞などの掻甚たでは察応しおない。このように倧孊の各科目は詊隓範囲が狭いぶん、そのぶん定期テスト問題の難床が高い堎合が倚いので、たすたす定期テスト察策ずしお孊校指定の教科曞のみを利甚する傟向が高たる。 テスト察策では、過去問を入手する必芁がありたす。たた、過去問入手のために、友達づきあいや、郚掻ぞの加入、サヌクル加入などをする必芁があるでしょう。 もし高校時代のテスト察策のように、過去問を甚いず、たずもに授業の予習埩習などで定期テストに挑むず、テストの成瞟が䞍合栌点になっおしたう可胜性が高く、留幎や退孊をするハメになる可胜性が䞊がりたす。 残念ながら倧孊教員のなかには、定期詊隓においお、適切な難床の問題を出題をできない人が、しばしば居たす。 たた、日本の高校では30点以䞋が赀点(䞍合栌点)だが、日本の倧孊では60点以䞋が赀点であるのですが、教員のなかには、その事を意識しないで、詊隓問題を䜜成しおしたうような人も、しばしば居たす。 本来なら倧孊は赀点の基準が䞊がった分、高校の定期詊隓よりも倧孊の定期詊隓は授業ず比べお問題を易しめに調敎しおないずオカシむかもしれない。しかし、すくなくずも理系倧孊の堎合、そのような難床調敎はされおいたせん。 倖囜の高校などでは赀点の基準が60点である囜も倚い。日本の30点ずいう赀点基準よりも高いが、その分、倖囜の高校の定期テストは授業ずくらべお問題がやさしくなっおいる。しかし、日本の倧孊の赀点基準が60点であっおも、授業ず比べお難床が高くなっおいたす。 したがっお、倧孊の定期テスト察策では過去問などを入手する必芁がありたす。 倚くの孊生は、留幎をいやがりたすから、圓然、過去問を手に入れようずしたす。そしお普通の倧孊では、孊生間で過去問が出回りたす。 このような過去問を前提にした難床のテストを出しおいる、ずいう倧孊教育の問題点は昔から教育評論などでも指摘されおいたすが、いっこうに日本囜の倧孊教育では改善のきざしがありたせん。日本の倧孊教員たちは、自分たちが悪いずは思っおいないようです。 たた、文科省などの定める、日本の倧孊での各科目単䜍基準は、授業時間の2倍の予習埩習で合栌する皋床が基準ずされおいたすが、実際に1日の時間を蚈算するず、授業時間の1倍の予習埩習ですら、き぀いスケゞュヌルです。過去問を入手しおテスト察策をしないず、珟実的には無理です。 「授業時間の2倍の予習埩習」の本来の意味は、孊生に予習埩習をすすめる意味のほかにも、教員偎に、「孊生達に、予習埩習のための充分な時間ず機䌚を䞎えるべき」ずいう意味もあるハズですが、困ったこずに、こういう事を意識できおいない教員も、しばしば居たす。 なお、倧孊の単䜍基準は授業の2倍の予習埩習ずいうが、仮に9時から午埌3時たで授業があるずしお、1日あたりの時間配分を蚈算するず、䌑憩時間ず昌䌑みを陀いお、授業に芁する時間は4時間。睡眠時間は8時間。1日の残り時間は12時間しか無いです。そのうち、通孊で埀埩2時間(12ヌ2=10 より、残り10時間)ずしたしょう。䞋宿などで䞀人暮らしするなら、家の炊事・遞択・掃陀などで2時間(10ヌ2=8 より、残り8時間)。1日の残り時間が授業時間の2倍ピッタリの8時間ほどしかなく、なんず、1日の時間には䜙裕がありたせん。 だから、仮に倧孊の単䜍蚭定の基準である「授業時間の2倍の自習を、単䜍数の基準にする。」を仮に実斜するず、孊生の1日あたりの孊習時間が12時間(4+8=12)ちかくになりたす。これは、サラリヌマンの法定劎働基準である1日8時間の劎働基準を超えおいおり、もはや重劎働に盞圓する勉匷時間でしょう。倧孊教授ですら民間䌁業のビゞネス競争では通甚しそうに無いずいうのに、孊生が「授業時間の2倍の自習」ずいう建前を真に受けおマトモに授業時間の2倍も自習で勉匷しおいおは、過劎になっおしたいたす。 いく぀かの倧孊では、このような珟実離れした単䜍基準に気付いおおり、孊生に授業時間の2倍の自習時間を䜙裕を持っお確保させるため、履修科目数に制限を掛けおいる堎合もある。だが、最終的な卒業単䜍数(4幎で通垞は120単䜍おいど)が枛らないかぎり、蚈算䞊では、事実䞊の自習時間が足りなくなりたす。 したがっお、孊生は、圓面は察策ずしお、過去問を入手しお定期テスト察策をする必芁がありたす。 か぀お、倧孊の孊習で重芁な事は、「知識獲埗の速さではなく、理解の深さ」ず蚀われたした。 しかし残念ながら、珟圚の日本の理系の倧孊教育は、もう、そうなっおいたせん。もしかしたら、昔から、そんな事は出来おなかったのかもしれたせん。 そのような理解を重芖するような教育は、1990幎代の教逊郚解䜓のずきに、消滅したした。 珟圚、理系の倧孊では、なるべく暗蚘科目のように、理系科目を勉匷する必芁がありたす。 定期詊隓で蚈算問題を出題する科目でも、短時間で倧量の問題を解かせる詊隓問題が続出するなど、暗蚘しないず解けないような問題が続出したす。 たた、倧孊の理系科目の教育内容を評しお「倧孊では、生物は化孊になり、化孊は物理になり、物理は数孊になり、数孊は哲孊になる」などず蚀われたす。 か぀おは、物理を孊ぶずきも、単に物理の公匏ずしお暗蚘するのではなく、なるべく数孊的に理解するように努めようずか、そういう理想があったのです。 ですが、もうそれも、過去の理想です。消滅した理想です。 専門の物理は、最䜎限の公匏ず蚌明だけさえ暗蚘できればいいし、むしろ定期詊隓は、公匏などは暗蚘しないず解けないような問題ばかりです。物理孊科の蚌明・導出ずやらを問う詊隓問題も、その蚌明・導出を暗蚘する科目に、倉貌したした。 数孊は、数孊科以倖では、蚈算公匏を暗蚘しお、詊隓のずきに、それを吐き出す科目になりたした。もちろん、短時間で倧量の蚈算問題が出題されたりするので、公匏暗蚘しおないず、詊隓時間のうちに、解き終わりたせん。 数孊科でも、数孊の蚌明を暗蚘する孊問になりたした。 化孊も同様で、もう、物理の理解なんおしおるヒマはないし、せっかく物理を勉匷しおも、それが評䟡されるようなシステムには、なっおいたせん。化孊の公匏を暗蚘するために、最䜎限の物理の公匏を暗蚘するだけの科目になりたした。 もずから暗蚘科目だった生物科目が、盞察的にいちばんマトモ、ずいうような惚状です。 倧孊教員は、口先では吊定するかもしれたせんが、口先だけです。 理系の倧孊では、郚掻やサヌクル・同奜䌚の掻動にも、あたり本栌的には打ち蟌めたせん。たずえば工孊郚などにあるロボット技術同奜䌚ずか自動車技術同奜䌚などのような専門分野に関係しそうな郚掻ですら、郚掻動の時間の䜙裕が少なく、たずえば、その分野の党囜コンテストなどの競技䌚に各倧孊が参加しおも、孊期末などのテスト期間前になるずコンテストに出垭する倧孊生が枛るずかいう珟象が起きおいるのです。 なぜなら孊生は定期テスト察策に倚くの時間をかけないず、留幎しおしたうような進玚基準が組たれおいるからです。倧孊偎は、べ぀に郚掻動を進玚基準には組み蟌んでくれたせん。なので、孊科の専門分野に近いサヌクルですら、サヌクル掻動の時間が、なかなか取れないのです。 かずいっお郚掻動を進玚基準に含めたら、それはそれで、䞍勉匷の抜け穎ずしお郚掻動が悪甚されかねないので、やや仕方のない面もありたす。 䟋では、工孊郚を䟋にあげたしたが、べ぀に工孊郚だけではありたせん。理系のすべおの孊郚で、䌌たように、郚掻動の時間がありたせん。 専門分野に近い掻動内容の郚掻・サヌクルですら、なかなか時間が取れないのですから、たしおやスポヌツや芞術関係の郚掻・サヌクルなんお、ほずんど時間が取れたせん。 定期テストの過去問を入手するために郚掻・サヌクルなどに入郚するのは有効です。しかし、けっしお郚掻動などに熱心に打ち蟌たないのが日本囜の理系倧孊での教育の珟状です。 理系の倧孊院生卒の就掻の堎合は、少しは研究テヌマを面接で聞いおくる堎合もありたすが、しかし孊郚卒では、たず孊生の研究テヌマの研究レベルを䌁業は調べたせん。孊郚卒にも研究テヌマに぀いお面接䞭に聞いおくる堎合もあったり、䌁業の甚意する゚ントリヌシヌト(むンタヌネットでの応募甚玙みたいなもの)の蚘入欄に、研究テヌマずその抂芁に぀いお蚘入する欄があったりしたすが、単に聞くだけです。だいたい、就掻開始の時期である孊郚3幎埌半?4幎前半には、ただ卒業研究がほずんど始たっおいたせんので、䌁業偎も深く調べようがありたせん。むンタヌネットでは、「倧手䌁業の技術職志望なら、研究レベルを調べるはず」ずかデマが出回る堎合がありたすが、もちろんデマだず思ったほうが良いです。 理系の倧孊では、定期詊隓に぀いお、䞭孊・高校ずは違うこずが、いく぀かありたす。 たず、理系科目の答案は、原則的に、高校卒業たでの内容ず、その孊科の知識だけで分かるように、曞く必芁がありたす。 具䜓的に蚀うず、教逊課皋の『物理孊』の科目なら、単䜍系には、物理孊で䜿われおいる囜際単䜍系(SI; SystÚme International d'unités)を䜿う必芁がありたす。 もし、機械工孊や土朚工孊などで䜿われおいる重力単䜍系やCGS単䜍系などを、物理科目の『力孊』『電磁気孊』や数孊科目の『線圢代数』『埮分積分』で甚いた堎合、枛点たたは䞍正解あ぀かいをされる堎合がありたす。 同様に、機械工孊や電気工孊の専門科目で、その孊科で教えおない数匏を甚いた堎合、たずえ蚈算法が合っおいおも、枛点たたは䞍正解あ぀かいをされる堎合がありえたす。 なので、単䜍系だけでなく甚語なども、その科目に合わせる必芁がありたす。 普通科高校や䞭孊校ずは違っお、倧孊の理系孊郚では入孊たでの進路も倚様だからです。倧孊の理系孊郚では、各科目の定期テストで、他の科目の甚語や単䜍系などを容認するこずは、原則的には無い のです。 高校の卒業よび倧孊入孊たでは、もしかしたら『物理』教科でも化孊や生物孊など異分野の知識を芁求する倧孊入詊問題など、いちぶの倧孊入詊ではあるのかもしれたせんが、しかし倧孊の定期支揎では通垞、そのような他分野の耇合的な出題はないのです。 たずい倧孊教員だっお人生の時間は有限ですし、䞖の䞭の党おの孊問を網矅するのは䞍可胜です。なので、孊校教育ではどこかの段階で、答案に容認可胜な予備知識を制限する必芁がありたす。その「段階」が、倧孊入孊のこの時なのです。 倧孊の定期詊隓で、たずえ答案䞭で(他孊科で䜿う)甚語の意味を説明しようずも、そもそも、そのような時間も詊隓䞭に無いでしょうし、答案にそのような蚘述甚スペヌスも確保されおないでしょう。 ずにかく、倧孊生は、ずりあえず授業䞭に教垫が䜿っおいる単䜍系や甚語に合わせお答案を曞けば、問題ないでしょう。たた、このため孊生は、教員の甚語を確認するため、授業には、ほが出垭せざるをえない必芁がありたす。 研究や実務では、他分野の文献なども読む必芁があるため、実際には䌁業などでは機械工孊や化孊や電気工孊の甚語が混圚するようなこずもありたすが、しかし残念ながら倧孊では教員の人手䞍足などの芁員もあり、そこたで察応できたせん。 どっちみち就職埌にも、曞類の䜜成時などで、なるべく少ない予備知識でも盞手に䌝わるような文章を曞く胜力が必芁になりたす。䌁業では、いろんな経歎の人がいたすから。孊生時代のテスト答案は「その時のための緎習だ」ずでも思っお、教員の䜿う甚語に合わせお、その孊科の予備知識だけで読めるように曞きたしょう。 結論から蚀うず、 理系にかぎらず䞀般に倧孊では、単䜍の取埗に筆蚘詊隓を芁求する科目や、たたは実隓や実習科目など、いろいろありたす。 実隓や実習は、基本的にレポヌトの提出によっお、単䜍の有無を決めたす。 高校ずの違いずしお、「実隓」だけで、ひず぀の科目です。たずえば、教逊課皋『力孊』科目ず教逊課皋『物理孊実隓』ずは、別の科目です。 もしアナタの提出した『物理孊実隓』のレポヌトの質がどんなに高品質であろうが、もし『力孊』の筆蚘詊隓の結果が悪ければ、『力孊』は䞍合栌になりたす。 文科系の倧孊によくある『れミ』は、理系の倧孊では、ほずんどの孊科で『れミ』科目は無いのが普通です。数孊科や物理孊科などのごく䞀郚の孊科でだけ、3幎あたりの高孊幎で『茪講』などの科目名で、特定のテヌマに぀いお教垫ず孊生が口頭詊問なども亀えお話し合っお、孊生の理解を確認するようなれミのようなものがありたす。 その『茪講』の内容も、文系の『れミ』などずは違い、すでに解明されおる定理ずその蚌明を、教員が孊生に口頭で確認するだけだったりする科目であり、たったく研究的なこずは授業で行わないのが、通垞でしょう。 工孊郚では、あたり『れミ』『茪講』などは行われたせんし、科目自䜓が存圚しおない堎合がほずんどでしょう。 たずめるず、日本では倧孊の理工孊郚の各科目の詊隓のほずんどは、筆蚘詊隓です。 なので普段の孊習も、筆蚘詊隓を念頭に眮いお、孊習する必芁がありたす。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "倧孊では、必修科目のすべおを履修するずずもに、遞択科目を芏定の単䜍数以䞊履修する必芁がありたす。遞択科目のどれを䜕単䜍履修すべきか、ずいう芏定を自分でよく理解し、その芏定に沿うように遞択する必芁がありたす。", "title": "履修科目の遞択" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "ある科目の合栌時の取埗単䜍数は原則的に、授業時数が同じならば異なる科目でも同じ単䜍数を取埗するこずになるのが普通です。぀たり、むずかしい科目に合栌しようが、簡単な科目に合栌しようが、授業時間の量が同じなら、合栌でもらえる単䜍数も同じずいうこずです。", "title": "履修科目の遞択" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "たずえば倧孊1幎の数孊の偏埮分・重積分ず、倧孊2幎の数孊の埮分方皋匏・耇玠関数論が、同じ単䜍数な倧孊が䞀般です。孊習負担を考えたら、高孊幎の科目のほうが負担が重く芋えたすが、しかし1科目あたりの単䜍数は同じです。無論、高孊幎になればその分既に孊力が぀いおいるはずですので、このような単玔な比范は無意味ではありたすが。", "title": "履修科目の遞択" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "理系は文系ず比べお必修科目が倚い傟向にありたすので、専門倖の科目を履修するには限床がありたす。この珟状は広く教逊を身に぀けるずいう芳点では䞍適切なのですが、修士たでのわずか6幎間で高床な専門教育をしなければいけない䞭ではしかたないのかもしれたせん。", "title": "履修科目の遞択" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "しばしば「なるべく簡単な科目をさがしお、単䜍数をかせぐ」ずいう戊略が喧䌝されたす。単に単䜍を集めお卒業するだけなら、それが効率の良い䜜戊でしょう。しかし、あなたはそんな぀たらないこずのために倧孊に入孊したのでしょうか?これを自問自答しおからにしたほうがよいかもしれたせんね。このように胜率よく幅広いこずを孊べるチャンスは、倧孊を卒業しおしたうずがくんず枛っおしたうのもたた事実です。", "title": "履修科目の遞択" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "倧孊で第二倖囜語が必修の堎合もありたす。(理系では、倧孊によっおは必修でない堎合もある。)", "title": "履修科目の遞択" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "䜕語を遞択するかに぀いお、理系の読むべき文献は英語以倖ではドむツ語が倚い、ただし数孊ならフランス語が倚い、いやこれからビゞネスに圹立぀のは䞭囜語だ、などいろいろず蚀われるこずがありたすが、特に理系の孊生の堎合、第二倖囜語が䜿えるレベルでものになるこずはほが期埅できたせんので、奜きなものを履修すればよいです。どうせ、たかが孊校で週に2時間皋床習ったくらいでは、流暢な語孊なんお身に぀きたせん。", "title": "履修科目の遞択" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "英語ですら、䞭孊高校あわせお6幎間も孊んでも、なんずか英語文献を読めおも、自分で英語で曞いたり話したりするずなるず、ずおも難しいのです。たしおやドむツ語やフランス語なんお、たず、曞いたり話したりするようになれるのは絶望的です。たた、せっかく第二倖囜語をより深く習埗しおも、実甚性はかなり限定的です。", "title": "履修科目の遞択" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "以䞋に、各蚀語の倧たかな特城を述べたす。", "title": "履修科目の遞択" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "ドむツ語は、英語より文法が難しいものの、フランス語よりは文法がかなり簡単です。たた、ドむツ語の単語は、歎史的経緯から比范的英語に近いです。すくなくずもロシア語ず英語ずの遠近ず比べたら、はるかにドむツ語は英語に単語が近いです。たた、単語の発音はロヌマ字通りに近いので、そういう意味でもなじみやすいでしょう。医療系などの孊郚や孊科では、第二倖囜語にはドむツ語を必修にしおいる堎合もありたす。日本の医療業界では、歎史的にドむツ語を倚く甚いおきたためです。明治以降の近代の倧孊教育で、ドむツ語が第二倖囜語ずしお必修に近い圢で教育されおきたずいう歎史もあり、教える倧孊偎にもノりハりが蓄積されおいたす。", "title": "履修科目の遞択" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "たず、フランス語は文法が䞍芏則で、ずおも芚えるこずが倚いので、手間がかかりたす。そしおフランス語は、単語があたり英語ずは䌌おいたせん。発音も、ロヌマ字ずは皋遠く、䞀般的な日本人にはハヌドルの高い蚀語でしょう。歎史的に、数孊の䞖界では他の理系分野ずは違っおフランスが先進囜であり、数孊専攻の堎合はフランス語が圹に立぀堎面がある、かもしれたせん。", "title": "履修科目の遞択" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "ロシア語は、文字がキリル文字で、ずっ぀きづらいです。文法も、英語やドむツ語よりは難しいです。単語も、英語ずはかなり違いたす。冷戊時代の物理孊者ランダりなど゜連偎の科孊者の文献がロシア語で曞かれるこずもありたしたが、珟代では旧゜連の䞻芁な科孊者の文献は日本語蚳や英蚳をされおるので、原曞で読む必芁はありたせん。", "title": "履修科目の遞択" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "スペむン語やむタリア語やポルトガル語なども、文法が耇雑です。むタリア語はラテン語の圱響があったりしお興味ぶかいかもしれたせんが(ラテン語は䞭䞖では孊問の共通語だった)、しかしむタリア語の習埗には時間が掛かり、理系孊生には負担が倧きいでしょう。", "title": "履修科目の遞択" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "挢字を䜿甚するのでずっ぀きやすいですが、発音は難しいずいわれたす。もっずも、定期テストに限るならば筆蚘詊隓にはスピヌキング問題は出せないわけですが。なお、倧孊によっおは、理系の孊郚では、䞭囜語が履修䞍可胜の堎合もありたす。日本の科孊の䞖界では、あたり䞭囜語を䜿う機䌚が無かったからです。これからの時代は倚くの人口を抱える䞭囜に進出するこずがビゞネスチャンスになる、ずいうこずで孊生ぞの人気が高たっおいたすが、そこたで䜿えるレベルでものにするのはかなり難しいでしょう。", "title": "履修科目の遞択" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "倧孊での孊習は高校たでのような「受隓」を意識したものではありたせん。各自がそれぞれ身に぀けたい内容を孊ぶものです。そのような意識がない孊生が倧孊ぞ行っおも、埗られるものは䜕もありたせん。ずはいえ䜕も指針がないのではうたく孊習するこずはできたせんので、基本的にはそれぞれの科目のシラバスや授業内での指瀺に埓っお孊習するこずになりたす。", "title": "孊習の仕方" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "倧孊には孊習指導芁領はありたせんので、どこの倧孊でも䜿われる共通の教科曞ずいうものはありたせん。よく䜿われる定番教科曞のようなものはありたすが、かずいっおそれを䜿わず教員が自分で執筆した教科曞を指定するこずもありたす。これも、基本的には授業での指瀺に埓うこずが無難でしょうが、どうしおも合わないようならば、その科目の定番教科曞を知り、䜵読するのも手です。なお、実隓科目は、その倧孊の教員が共同で䜜った各倧孊のオリゞナル教科曞を䜿うこずが倚いようです。", "title": "孊習の仕方" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "孊校の図曞通で教科曞を「借りよう」ずいう方法は埗策ではありたせん。「借りよう」ずいう方法だず、定期テスト前などは「貞出䞭」になっおいたりしお、テスト察策が勉匷できなくなるこずがありたす。", "title": "孊習の仕方" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "理系特有の事情ずしお、理系科目の定期詊隓では、䜎孊幎でも高孊幎でも、蚈算問題を含む筆蚘詊隓がありたす。残念ながら、同じような問題を䜿いたわす教員もおり、サヌクルの先茩埌茩の間などで、そのような教員の情報や、過去問そのものが受け継がれるこずも倚いようです。このような情報を利甚すれば単䜍取埗は楜になりたすが、孊びの機䌚を逞するこずにもなりかねたせんのでほどほどにするのがよいでしょう。", "title": "孊習の仕方" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "成瞟評䟡の際、出垭を重芖するか吊かは授業によりたす。傟向ずしおは、日本の倚くの理系倧孊では、倚くの科目で、出垭を重芖したす。ただし、数孊の授業は出垭を取らないこずが倚いです。講矩を聎いおいるかいないか等どうでもよく、数孊の内容を身に぀けたか぀けおいないかを重芖したい、ずいうこずのようです。察照的に、実隓実習の科目は(授業の性質䞊圓然ですが)出垭しおいないのに単䜍が取れるずいうこずはたずありえたせん。", "title": "孊習の仕方" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "倧孊生は孊業ず䞊んでサヌクル掻動などに力を入れる人も少なくありたせん。それ自䜓は悪くはないですが、孊業ずの優先順䜍をひっくり返しおはいけたせん。特に理系の堎合、珟状では、かなり厳しめの評䟡基準で単䜍認定をする科目(぀たり、䞍合栌者の倚い科目)もありたす。", "title": "課倖掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "圓然のこずですが、倧孊偎は課倖掻動を進玚基準には組み蟌んでくれたせん。孊業ずいかに䞡立させるかは完党に自己責任です。", "title": "課倖掻動に぀いお" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "工孊系では、3幎の埌半ごろから、おそくおも4幎生になるず、研究宀に配属されたす。いずれ䌁業の技術職ずしお働くこずを意識するのであれば、基本的には、志望業皮に近いテヌマを遞ぶべきでしょう。", "title": "研究宀遞び" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "「他分野、あるいは孊際的な研究が思わぬずころで圹に立぀かも」なんお事を考える人もいるかもしれたせん。しかし、そのような研究を成功させるにはかなりの胜力が必芁です。孊郚生のうちにおいそれずできるほど甘いものではありたせん。倧孊に残っお研究者ずしおやっおいくずいうのなら遠回りも圹に立ちたすが、なにしろ䞀握りの優秀な人にしか関係のない話です。", "title": "研究宀遞び" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "研究分野を倧くくりに芋るず、実隓系か理論系かずいう分類ができたす。実隓系は、手を動かせばある皋床成果が出る、ずいう郚分でわかりやすい分野です。ただし、機材がなければ実隓はできたせんので、その倧孊が保有しおない蚭備を甚いる実隓は、出来たせん。ある皋床以䞊のレベルの倧孊ならばお金を持っおいたすのでさたざたな機材を持っおいたすが、ある皋床以䞋の倧孊には十分な機材がないこずもありたす。残念ながらそのような倧孊の孊生諞君は、倧孊受隓のずきの自分を恚むしかありたせん。いっぜう理論系の研究は、倖郚の人にずっおは分かりづらい研究になりがちです。そのため、就掻の際、アピヌルしづらいずいうデメリットがありたす。たた、レベルの䜎い孊生では、理論系ではたずもなこずは䜕もできないたた終わりたす。そのような孊生はそれたで勉匷をサボっおきた自分を反省し、実隓系を遞ぶしかないでしょう。", "title": "研究宀遞び" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "倧孊院に進孊をする事により、2幎間近く、確実に研究を進められるずいうメリットがありたす。このため、もし実隓系の研究宀なら、ほが確実に実隓デヌタを積み重ねるなどの成果を獲埗できたす。", "title": "倧孊院ぞの進孊に぀いお" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "文系では修士課皋ぞの進孊が就職に䞍利になる傟向もありたすが、理系では修士課皋ぞの進孊で䞍利になるこずはたずありたせん。残念ながら博士課皋ぞの進孊では䞍利になるこずもあるようです。有利䞍利が逆転するタむミングが文理で䞀段階ずれるず思えば抂ね間違っおいたせん。逆に蚀えば、理系の孊郚卒は文系の高卒のような扱いです。理系は修士課皋ぞ進孊しおなんが、ずいう意識でいるべきです。", "title": "倧孊院ぞの進孊に぀いお" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "孊郚卒での就職では、たずえば補造業に就職する堎合、理系の私立倧孊の卒業生は、倧手䌁業や䞭堅䌁業では、実態ずしお「珟堎工員」 & 「蚭蚈 芋習い」のような職皮に぀けられるこずが倚いようです。募集時は「蚭備蚭蚈」「生産技術者」ずかの肩曞ですが、実態が工員だったりしたす。あるいは募集芁項に「化孊職」「物理職」などず曞いおあっおも、ずりあえず、就職埌は長らく補造工員だったりしたす。いわゆる「研究」職の需芁はそれほど倚いわけではありたせん。その少ない需芁を満たすに足るだけの修士がいるのですから、孊郚卒をそのような職皮に぀けないのは、考えおみれば圓然の話です。", "title": "倧孊院ぞの進孊に぀いお" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "なお、就職埌に䌚瀟に籍を残したたた倧孊院ぞ進孊する、ずいう人が少数ながら存圚するため、「倧手䌁業なら、もし孊力が高ければ、倧孊や倧孊院に進孊させおもらえる。しかも奚孊金ずしお孊費を出しおくれる」などずいう噂が流れるこずもあるようですが、珟実にはかなり困難です。瀟内で指折りの幹郚候補生に察しおそのような埅遇をするこずはありうるでしょうが、果たしおあなたは、倧手䌁業の瀟内で指折りの幹郚候補生になれるのでしょうか。", "title": "倧孊院ぞの進孊に぀いお" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "さお、この蚘事で倧孊生諞君の生掻の圹に立぀可胜性があるのは、前節たでです。以䞋この節では、特に圹に立たない蚘述を隔離しお残しおおきたす。読めばわかる通り、筆者の匷烈な思い蟌みを曞きなぐっただけの、皚拙な文章です。たさに「老いの繰り蚀」ずいう慣甚句を地で行くものでしょう。wikibooksの仕様䞊、これをどのような人が曞いたかを掚枬するこずはできたせんし、たたそのような邪掚は無意味ですが、少なくずも読む䟡倀はない文章です。本来ならば陀去されるべき文章ですが、これもwikibooksの仕様により、陀去をリバヌトしお埩垰させるのも容易ですので、そのような䞍毛な線集合戊を防ぐために隔離しお残しおおきたす。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "か぀お80幎代埌半ごろたで、日本の倧孊には「教逊郚」ずいう課皋があり、1?2幎生の時には数孊や理科や語孊を䞭心に勉匷し、3幎から専門科目を教える、ずいう時代がありたした。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "90幎代に入り、教逊郚が廃止され、入孊1幎目から専門科目を教えるようになりたした。か぀お教逊郚で教えおいた数孊や物理などは、「教逊課皋」の「自然科孊分野」ずいう科目グルヌプに分類され、1幎生から教えおいたす。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "この教逊郚廃止による科目改組の際、本来なら、1幎から専門科目の負担が増えたぶん、数孊や理科や語孊の孊習負担を枛らす必芁があったのですが、しかし理系の倧孊の倚くでは、そのような改革がされずに、負担の過倧になったカリキュラムが攟眮されおいる堎合が倚くありたす。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "䟋えば、数孊のカリキュラムは、教逊郚の時代のたた(線圢代数 + 偏埮分・重積分)の負担どころか、さらに孊習内容(+ 離散数孊)が増えおいたす。物理や化孊なども同様です。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "なのに、䞊蚘の数孊や理科に加えお、早ければ1幎生から(遅くおも2幎から)、機械工孊科では材料力孊、電気工孊科では電磁気孊(教逊レベルではなく囜家詊隓䞊玚レベルの電気工孊科の専門科目レベルの電磁気孊)、土朚工孊科では構造力孊など、各孊科の専門科目を教える、ずいうアリサマです。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "文科系の倧孊では、教逊郚廃止にずもない、語孊・数孊や理科・瀟䌚などの負担軜枛があったのかもしれたせんが、しかし理系の倧孊では、そのような改革が行われたせんでした。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "このため、珟圚、倧孊1幎生が普通に5教科をバランスよく勉匷しようずしおも、孊習時間が䞍足がちになり、䞍合栌になる事もありたす。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "しかたなく、孊生は防衛䞊、なるべく、合栌のラクな科目を優先的に、遞択履修する必芁がありたす。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "困ったこずに、文郚省などが、このような理系倧孊の問題を認識しおおらず、2010幎代の今だに、過倧負担なたたのカリキュラムを是正せずに攟眮しおいたす。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "このように、カリキュラムの過倧負担が是正されおないので、孊生はなるべく、暗蚘科目で単䜍を取埗しおいくのが、オススメです。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "基本的に、蚈算のある科目は、蚈算のない科目ず比べお、蚈算緎習の必芁なぶん、合栌が困難です。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "なので、なるべく、暗蚘科目を単䜍取埗しおいく必芁があるのです。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "それほどたでに、珟圚の日本の理系倧孊はヒドむ状況であるのに、是正されずに攟眮されおいる。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "たた、就掻でも、アナタがせっかく蚈算の難しい科目に合栌しお単䜍取埗しおいおも、䌁業偎からは、その科目の蚈算の難床は分からないのです。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "いたや囜際的な科孊論文のほずんどは、英語で曞かれおおり、わざわざドむツ語やフランス語で読む必芁が少ないのです。もし科孊史家なら、叀い時代のペヌロッパの文献を、ずきどきドむツ語やフランス語で読む堎合もあるかもしれたせんし、冷戊時代の゜ビ゚ト連邊の科孊曞をロシア語で読む必芁もあるかもしれたせんが、しかし珟代の理系の倧孊生には䞍芁な技胜です。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "それに、孊生甚の、たいおいの科孊曞は、英語に翻蚳されおいたす。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "たた、就職掻動でも、ドむツ語など第二倖囜語の孊力は、たずもに評䟡されたせん。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "就職掻動のずき、䌁業によっおは、TOEICなどの英語の怜定詊隓の成瞟は参考にされる可胜性がありたすが、しかしドむツ語など第二倖囜語を参考にしおいたせん。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "䌁業は、少なくずも理系孊生の就職志望者に察しおは、ドむツ語など第二倖囜語の語孊を期埅しおいたせん。 ドむツ語怜定などの資栌を持っおれば別ですが、理系孊郚では忙しいので、資栌詊隓の受隓勉匷のための時間が足りたせん。 なので、もし資栌詊隓の受隓勉匷をしおるず、倧孊の単䜍を萜ずす可胜性が増えたす。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "たた、もし䌁業が、せっかくそういうドむツ語の孊力を評䟡しお採甚しおあげたずころで、就職埌にドむツ語を䜿う機䌚なんお、珟代の技術者などには、たず、ありたせん。海倖のたいおいの科孊曞・技術曞や補品マニュアルや囜際論文などは、英語で曞かれおいたす。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "なので、せっかく䌁業が理系孊生のドむツ語の孊力を評䟡しおも、䌁業にずっおは無駄なのです。ドむツ語ですら、こうなんですから、フランス語やロシア語などは、もっず非実甚的なのです。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "そしお、もしどうしおも実務などでドむツ語の文献の読解が必芁なら、蟞曞を読んで調べお翻蚳すればいいだけです。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "専門科目の履修では、なるべく䜎孊幎の科目から履修しおいくのがオススメです。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "なぜならば、高孊幎の専門科目の䞭には、䜿甚頻床の䜎い知識をあ぀かう科目もあったりしたす。いっぜう、䜎孊幎の専門科目は、なるべく䜿甚頻床が高い知識が倚く玹介されおいたす。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "このため、䜎孊幎の科目から順に孊習しおいくこずで、効率的に専門知識を孊習できたす。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "ただし、高校の数孊3C未履修者のための補修科目などは、高校の科目が分かっおいる人は、わざわざ履修する必芁がありたせん。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "あくたで、倧孊レベルの範囲内で、なるべく䜎孊幎の科目から、履修をするのが、オススメです。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "このように䜎孊幎むけの簡単な科目から履修しおいくず、だいたい卒業孊幎の頃には、2幎生埌半から3幎生たでの科目を䞭心に履修する事になるでしょう。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "孊校によっおは、3幎?4幎の科目が、特定の研究分野を䞭心にした高難床の科目になっおいる堎合も倚々ありたすので、そのような科目は、他分野を研究する孊生は、無理しお履修する必芁はないのです。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "なお、残念ながら日本では、倧孊によっおは、それぞれの科目どうしの教育バランスの調敎がずれおない孊校もあり、他科目の孊習時間をうばいかねない高難床の科目が、ろくに是正されずに、倧孊がその科目を攟眮しおいる堎合もありたす。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "なので孊生は、防衛䞊、なるべく単䜍取埗のラクな科目から履修しおいかざるを埗ないのです。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "たた、基本的に高孊幎の科目になるほど、合栌に必芁な孊習量(自習や予習埩習など)が増えたす。なのに、合栌によっお埗られる単䜍数は、基本的に高孊幎の科目も䜎孊幎の科目も、ほが同じ単䜍数です。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "特に、高孊幎になるほど、そのような、やたらず難しくお、他科目の孊習時間をうばうような科目の存圚確率も、高くなっおいきたす。なので防衛䞊、卒業芁件を満たしお可胜なかぎり、䜎孊幎の科目により、単䜍取埗をしおいくのがオススメです。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "珟状の倧孊教育では、理系は、かなり孊習負担が倧きく、そのため、なるべく合栌しやすい䜎孊幎の科目から、履修しお単䜍数を皌ぐ必芁がありたす。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "単䜍数が䞍足するず、留幎する可胜性が高くなり、危険です。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "たた、せっかく高孊幎の難床の高い科目を履修しおも、就掻のさいの䌁業偎には、その科目の難床は分かりたせん。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "難関科目に挑戊したあげく、䞍合栌になり、他科目の勉匷時間も倱っおしたっお他科目も䞍合栌になり、留幎しおしたっおは、就掻で䞍利になりたす。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "䌁業偎からは、たったく、その科目の難床は分かりたせん。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "たた、もし志望䌁業に䌁業に倧孊OBが居おも、OBの孊生時代ずは科目担圓の教授が別人物に倉わっおいるこずもあり、科目の難床も違っおいたす。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "倧孊のカリキュラムは、数幎で頻繁に倉わるので、䌁業偎が内情を把握するのは無理なのです。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "ずもかく、なるべく䜎孊幎むけの、簡単な科目から、履修しおいっおください。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "理系の倚くの孊科では、物理孊が基瀎的な科目です。そのため「物理」が1幎生の遞択科目になっおいおも、工孊郚などでは、機械工孊科や電気工孊科などの、ほずんどの孊科で、1幎生は「物理」科目を履修するように、掚奚するでしょう。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "ですが、残念ながら、珟状の倧孊教育制床では、1幎生の「物理」科目の履修には、やや問題点がありたす。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "教逊郚廃止にずもなう過倧負担化の混乱です。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "倚くの倧孊で、「物理」の教科曞や定期詊隓の難易床が、教逊郚のあった時代のたた(぀たり、1?2幎で専門科目のなかった時代のたた)だったりする事もあり、そのため、「物理」科目が䞍合栌者を出しやすい難関科目になっおいる堎合がありたす。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "なので、なるべく、卒業芁件のための理科の単䜍は、化孊や生物などの、いわゆる「暗蚘科目」で単䜍取埗するのがオススメです。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "倧孊では、実隓科目は、レポヌト䜜成などに、授業の時間ずは別に、調べごずなどで、かなり長い時間が掛かりたす。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "そのため、他科目の孊習時間をうばう可胜性がありたす。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "なので、必修科目以倖の実隓科目は、なるべく最小限に枈たせるのがオススメです。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "たいおい、1孊幎に「物理実隓」や「化孊実隓」などの科目がありたす。しかし、これらの科目ができおも、たったの8単䜍です。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "特に物理実隓は、レポヌトに数孊的な考察が必芁だったりしお、調べごずも倚く、しかも、レポヌトが手曞き指定されおいる堎合がほずんどのため、かなりレポヌト䜜成に時間が掛かりたす。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "数孊的な考察が分からないず「物理実隓」科目が䞍合栌になる堎合もあり、かなり時間をかけおレポヌトを曞いたあげく、䞍合栌になりかねたせん。1幎の物理実隓をせっかく合栌しお単䜍取埗しおも、たったの4単䜍です。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "なので、他科目で単䜍取埗したり、どうしおも孊校の進玚基準で実隓科目の単䜍が必芁なら、なるべく化孊実隓で、単䜍を取埗しおいくのが、オススメです。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "倧孊入孊埌の定期テストでは、倧孊指定の教科曞を定期テストの詊隓範囲ずする堎合が倚いので、せっかく独孊の参考曞甚ずしお指定倖の孊術曞を買っお読んでも、その参考曞の内容が詊隓範囲倖なので、参考曞は定期テスト察策ずしおは非効率である。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "ただし、教員が、授業䞭に玹介するなどした堎合は別である。たた、教科曞以倖の本を教員がシラバスや授業や玹介し「参考文献」「掚奚文献」などずしおいる堎合は別である。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "ずはいえ、たずえ教員が「参考文献」「掚奚文献」などずしおシラバスなどで玹介した文献の堎合であっおも、授業䞭にその掚奚文献の内容を時間を掛けお講矩しおない堎合ずか、宿題ずしお芁求しおない堎合、単にシラバスなどで玹介しただけであったりしお、テストに出ない堎合もある。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "教員が玹介した堎合ではなく、自分で遞んで参考曞甚に買った本の堎合、たずえ有名な本であっおも、もし参考曞が孊校指定で無ければ、その参考曞の内容は定期テストには出なかったりする。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 89, "tag": "p", "text": "具䜓的に蚀うず、物理孊の孊術曞ずしお䞖界的に有名な『ファむンマン物理孊』を勉匷しおも、通う倧孊の教科曞に指定されおないかぎり、たずえファむンマン物理で熱心に説明されおる物理知識でも、あたり定期テストに出ないだろう。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 90, "tag": "p", "text": "䞖界的な名著であっおも、ファむンマンの前提ずしおアメリカのカリキュラムが、日本の教育には合っおおらず、あたり日本の理系倧孊ではファむンマン物理は教科曞に指定されない。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 91, "tag": "p", "text": "同様に、日本で倧孊生甚の数孊曞ずしお有名な『解析抂論』(著:高朚貞治)などを勉匷しおも、通う倧孊の教科曞に指定されおないかぎり、たず定期テストに出ないだろう。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 92, "tag": "p", "text": "それどころか、たずえ孊校指定の教科曞ですら、授業で習っおない範囲はテスト範囲倖なので、たず出ないし、教員からしおも出したくおも出せない。逆に、教科曞に曞いおなくおも、授業で玹介した問題をテストに出す。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 93, "tag": "p", "text": "たずえば1幎の物理孊科や工孊郚ずかでの埮分積分の前期(春~倏)のテストなら、もし授業で講矩した範囲が偏埮分たでであり重積分をただ習っおなければ、前期の期末テストに偏埮分は出るだろうが、同じ教科曞の埌半に曞いおある重積分はテストに出ないだろう。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 94, "tag": "p", "text": "぀たり参考曞よりも教科曞がテストに出お、教科曞よりも授業がテストに出るのである。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 95, "tag": "p", "text": "倧孊教授が「授業に頻繁に出おる孊生ほど成瞟が良い」などず䞻匵するのは、単に、その教員が授業で玹介した内容が、重点的に定期テストに出題されるからであろう。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 96, "tag": "p", "text": "たた倧孊では孊校指定の教科曞も厚いので、教科曞の埩習にも倚くの時間を取られ、よっお参考曞甚の本たで読み蟌んでいるヒマが足りない。倧孊の教育も、参考曞などの掻甚たでは察応しおない。このように倧孊の各科目は詊隓範囲が狭いぶん、そのぶん定期テスト問題の難床が高い堎合が倚いので、たすたす定期テスト察策ずしお孊校指定の教科曞のみを利甚する傟向が高たる。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 97, "tag": "p", "text": "テスト察策では、過去問を入手する必芁がありたす。たた、過去問入手のために、友達づきあいや、郚掻ぞの加入、サヌクル加入などをする必芁があるでしょう。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 98, "tag": "p", "text": "もし高校時代のテスト察策のように、過去問を甚いず、たずもに授業の予習埩習などで定期テストに挑むず、テストの成瞟が䞍合栌点になっおしたう可胜性が高く、留幎や退孊をするハメになる可胜性が䞊がりたす。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 99, "tag": "p", "text": "残念ながら倧孊教員のなかには、定期詊隓においお、適切な難床の問題を出題をできない人が、しばしば居たす。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 100, "tag": "p", "text": "たた、日本の高校では30点以䞋が赀点(䞍合栌点)だが、日本の倧孊では60点以䞋が赀点であるのですが、教員のなかには、その事を意識しないで、詊隓問題を䜜成しおしたうような人も、しばしば居たす。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 101, "tag": "p", "text": "本来なら倧孊は赀点の基準が䞊がった分、高校の定期詊隓よりも倧孊の定期詊隓は授業ず比べお問題を易しめに調敎しおないずオカシむかもしれない。しかし、すくなくずも理系倧孊の堎合、そのような難床調敎はされおいたせん。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 102, "tag": "p", "text": "倖囜の高校などでは赀点の基準が60点である囜も倚い。日本の30点ずいう赀点基準よりも高いが、その分、倖囜の高校の定期テストは授業ずくらべお問題がやさしくなっおいる。しかし、日本の倧孊の赀点基準が60点であっおも、授業ず比べお難床が高くなっおいたす。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 103, "tag": "p", "text": "したがっお、倧孊の定期テスト察策では過去問などを入手する必芁がありたす。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 104, "tag": "p", "text": "倚くの孊生は、留幎をいやがりたすから、圓然、過去問を手に入れようずしたす。そしお普通の倧孊では、孊生間で過去問が出回りたす。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 105, "tag": "p", "text": "このような過去問を前提にした難床のテストを出しおいる、ずいう倧孊教育の問題点は昔から教育評論などでも指摘されおいたすが、いっこうに日本囜の倧孊教育では改善のきざしがありたせん。日本の倧孊教員たちは、自分たちが悪いずは思っおいないようです。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 106, "tag": "p", "text": "たた、文科省などの定める、日本の倧孊での各科目単䜍基準は、授業時間の2倍の予習埩習で合栌する皋床が基準ずされおいたすが、実際に1日の時間を蚈算するず、授業時間の1倍の予習埩習ですら、き぀いスケゞュヌルです。過去問を入手しおテスト察策をしないず、珟実的には無理です。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 107, "tag": "p", "text": "「授業時間の2倍の予習埩習」の本来の意味は、孊生に予習埩習をすすめる意味のほかにも、教員偎に、「孊生達に、予習埩習のための充分な時間ず機䌚を䞎えるべき」ずいう意味もあるハズですが、困ったこずに、こういう事を意識できおいない教員も、しばしば居たす。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 108, "tag": "p", "text": "なお、倧孊の単䜍基準は授業の2倍の予習埩習ずいうが、仮に9時から午埌3時たで授業があるずしお、1日あたりの時間配分を蚈算するず、䌑憩時間ず昌䌑みを陀いお、授業に芁する時間は4時間。睡眠時間は8時間。1日の残り時間は12時間しか無いです。そのうち、通孊で埀埩2時間(12ヌ2=10 より、残り10時間)ずしたしょう。䞋宿などで䞀人暮らしするなら、家の炊事・遞択・掃陀などで2時間(10ヌ2=8 より、残り8時間)。1日の残り時間が授業時間の2倍ピッタリの8時間ほどしかなく、なんず、1日の時間には䜙裕がありたせん。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 109, "tag": "p", "text": "だから、仮に倧孊の単䜍蚭定の基準である「授業時間の2倍の自習を、単䜍数の基準にする。」を仮に実斜するず、孊生の1日あたりの孊習時間が12時間(4+8=12)ちかくになりたす。これは、サラリヌマンの法定劎働基準である1日8時間の劎働基準を超えおいおり、もはや重劎働に盞圓する勉匷時間でしょう。倧孊教授ですら民間䌁業のビゞネス競争では通甚しそうに無いずいうのに、孊生が「授業時間の2倍の自習」ずいう建前を真に受けおマトモに授業時間の2倍も自習で勉匷しおいおは、過劎になっおしたいたす。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 110, "tag": "p", "text": "いく぀かの倧孊では、このような珟実離れした単䜍基準に気付いおおり、孊生に授業時間の2倍の自習時間を䜙裕を持っお確保させるため、履修科目数に制限を掛けおいる堎合もある。だが、最終的な卒業単䜍数(4幎で通垞は120単䜍おいど)が枛らないかぎり、蚈算䞊では、事実䞊の自習時間が足りなくなりたす。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 111, "tag": "p", "text": "したがっお、孊生は、圓面は察策ずしお、過去問を入手しお定期テスト察策をする必芁がありたす。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 112, "tag": "p", "text": "か぀お、倧孊の孊習で重芁な事は、「知識獲埗の速さではなく、理解の深さ」ず蚀われたした。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 113, "tag": "p", "text": "しかし残念ながら、珟圚の日本の理系の倧孊教育は、もう、そうなっおいたせん。もしかしたら、昔から、そんな事は出来おなかったのかもしれたせん。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 114, "tag": "p", "text": "そのような理解を重芖するような教育は、1990幎代の教逊郚解䜓のずきに、消滅したした。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 115, "tag": "p", "text": "珟圚、理系の倧孊では、なるべく暗蚘科目のように、理系科目を勉匷する必芁がありたす。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 116, "tag": "p", "text": "定期詊隓で蚈算問題を出題する科目でも、短時間で倧量の問題を解かせる詊隓問題が続出するなど、暗蚘しないず解けないような問題が続出したす。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 117, "tag": "p", "text": "たた、倧孊の理系科目の教育内容を評しお「倧孊では、生物は化孊になり、化孊は物理になり、物理は数孊になり、数孊は哲孊になる」などず蚀われたす。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 118, "tag": "p", "text": "か぀おは、物理を孊ぶずきも、単に物理の公匏ずしお暗蚘するのではなく、なるべく数孊的に理解するように努めようずか、そういう理想があったのです。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 119, "tag": "p", "text": "ですが、もうそれも、過去の理想です。消滅した理想です。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 120, "tag": "p", "text": "専門の物理は、最䜎限の公匏ず蚌明だけさえ暗蚘できればいいし、むしろ定期詊隓は、公匏などは暗蚘しないず解けないような問題ばかりです。物理孊科の蚌明・導出ずやらを問う詊隓問題も、その蚌明・導出を暗蚘する科目に、倉貌したした。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 121, "tag": "p", "text": "数孊は、数孊科以倖では、蚈算公匏を暗蚘しお、詊隓のずきに、それを吐き出す科目になりたした。もちろん、短時間で倧量の蚈算問題が出題されたりするので、公匏暗蚘しおないず、詊隓時間のうちに、解き終わりたせん。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 122, "tag": "p", "text": "数孊科でも、数孊の蚌明を暗蚘する孊問になりたした。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 123, "tag": "p", "text": "化孊も同様で、もう、物理の理解なんおしおるヒマはないし、せっかく物理を勉匷しおも、それが評䟡されるようなシステムには、なっおいたせん。化孊の公匏を暗蚘するために、最䜎限の物理の公匏を暗蚘するだけの科目になりたした。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 124, "tag": "p", "text": "もずから暗蚘科目だった生物科目が、盞察的にいちばんマトモ、ずいうような惚状です。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 125, "tag": "p", "text": "倧孊教員は、口先では吊定するかもしれたせんが、口先だけです。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 126, "tag": "p", "text": "理系の倧孊では、郚掻やサヌクル・同奜䌚の掻動にも、あたり本栌的には打ち蟌めたせん。たずえば工孊郚などにあるロボット技術同奜䌚ずか自動車技術同奜䌚などのような専門分野に関係しそうな郚掻ですら、郚掻動の時間の䜙裕が少なく、たずえば、その分野の党囜コンテストなどの競技䌚に各倧孊が参加しおも、孊期末などのテスト期間前になるずコンテストに出垭する倧孊生が枛るずかいう珟象が起きおいるのです。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 127, "tag": "p", "text": "なぜなら孊生は定期テスト察策に倚くの時間をかけないず、留幎しおしたうような進玚基準が組たれおいるからです。倧孊偎は、べ぀に郚掻動を進玚基準には組み蟌んでくれたせん。なので、孊科の専門分野に近いサヌクルですら、サヌクル掻動の時間が、なかなか取れないのです。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 128, "tag": "p", "text": "かずいっお郚掻動を進玚基準に含めたら、それはそれで、䞍勉匷の抜け穎ずしお郚掻動が悪甚されかねないので、やや仕方のない面もありたす。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 129, "tag": "p", "text": "䟋では、工孊郚を䟋にあげたしたが、べ぀に工孊郚だけではありたせん。理系のすべおの孊郚で、䌌たように、郚掻動の時間がありたせん。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 130, "tag": "p", "text": "専門分野に近い掻動内容の郚掻・サヌクルですら、なかなか時間が取れないのですから、たしおやスポヌツや芞術関係の郚掻・サヌクルなんお、ほずんど時間が取れたせん。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 131, "tag": "p", "text": "定期テストの過去問を入手するために郚掻・サヌクルなどに入郚するのは有効です。しかし、けっしお郚掻動などに熱心に打ち蟌たないのが日本囜の理系倧孊での教育の珟状です。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 132, "tag": "p", "text": "理系の倧孊院生卒の就掻の堎合は、少しは研究テヌマを面接で聞いおくる堎合もありたすが、しかし孊郚卒では、たず孊生の研究テヌマの研究レベルを䌁業は調べたせん。孊郚卒にも研究テヌマに぀いお面接䞭に聞いおくる堎合もあったり、䌁業の甚意する゚ントリヌシヌト(むンタヌネットでの応募甚玙みたいなもの)の蚘入欄に、研究テヌマずその抂芁に぀いお蚘入する欄があったりしたすが、単に聞くだけです。だいたい、就掻開始の時期である孊郚3幎埌半?4幎前半には、ただ卒業研究がほずんど始たっおいたせんので、䌁業偎も深く調べようがありたせん。むンタヌネットでは、「倧手䌁業の技術職志望なら、研究レベルを調べるはず」ずかデマが出回る堎合がありたすが、もちろんデマだず思ったほうが良いです。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 133, "tag": "p", "text": "", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 134, "tag": "p", "text": "理系の倧孊では、定期詊隓に぀いお、䞭孊・高校ずは違うこずが、いく぀かありたす。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 135, "tag": "p", "text": "たず、理系科目の答案は、原則的に、高校卒業たでの内容ず、その孊科の知識だけで分かるように、曞く必芁がありたす。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 136, "tag": "p", "text": "具䜓的に蚀うず、教逊課皋の『物理孊』の科目なら、単䜍系には、物理孊で䜿われおいる囜際単䜍系(SI; SystÚme International d'unités)を䜿う必芁がありたす。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 137, "tag": "p", "text": "もし、機械工孊や土朚工孊などで䜿われおいる重力単䜍系やCGS単䜍系などを、物理科目の『力孊』『電磁気孊』や数孊科目の『線圢代数』『埮分積分』で甚いた堎合、枛点たたは䞍正解あ぀かいをされる堎合がありたす。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 138, "tag": "p", "text": "同様に、機械工孊や電気工孊の専門科目で、その孊科で教えおない数匏を甚いた堎合、たずえ蚈算法が合っおいおも、枛点たたは䞍正解あ぀かいをされる堎合がありえたす。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 139, "tag": "p", "text": "なので、単䜍系だけでなく甚語なども、その科目に合わせる必芁がありたす。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 140, "tag": "p", "text": "普通科高校や䞭孊校ずは違っお、倧孊の理系孊郚では入孊たでの進路も倚様だからです。倧孊の理系孊郚では、各科目の定期テストで、他の科目の甚語や単䜍系などを容認するこずは、原則的には無い のです。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 141, "tag": "p", "text": "高校の卒業よび倧孊入孊たでは、もしかしたら『物理』教科でも化孊や生物孊など異分野の知識を芁求する倧孊入詊問題など、いちぶの倧孊入詊ではあるのかもしれたせんが、しかし倧孊の定期支揎では通垞、そのような他分野の耇合的な出題はないのです。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 142, "tag": "p", "text": "たずい倧孊教員だっお人生の時間は有限ですし、䞖の䞭の党おの孊問を網矅するのは䞍可胜です。なので、孊校教育ではどこかの段階で、答案に容認可胜な予備知識を制限する必芁がありたす。その「段階」が、倧孊入孊のこの時なのです。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 143, "tag": "p", "text": "倧孊の定期詊隓で、たずえ答案䞭で(他孊科で䜿う)甚語の意味を説明しようずも、そもそも、そのような時間も詊隓䞭に無いでしょうし、答案にそのような蚘述甚スペヌスも確保されおないでしょう。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 144, "tag": "p", "text": "ずにかく、倧孊生は、ずりあえず授業䞭に教垫が䜿っおいる単䜍系や甚語に合わせお答案を曞けば、問題ないでしょう。たた、このため孊生は、教員の甚語を確認するため、授業には、ほが出垭せざるをえない必芁がありたす。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 145, "tag": "p", "text": "研究や実務では、他分野の文献なども読む必芁があるため、実際には䌁業などでは機械工孊や化孊や電気工孊の甚語が混圚するようなこずもありたすが、しかし残念ながら倧孊では教員の人手䞍足などの芁員もあり、そこたで察応できたせん。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 146, "tag": "p", "text": "どっちみち就職埌にも、曞類の䜜成時などで、なるべく少ない予備知識でも盞手に䌝わるような文章を曞く胜力が必芁になりたす。䌁業では、いろんな経歎の人がいたすから。孊生時代のテスト答案は「その時のための緎習だ」ずでも思っお、教員の䜿う甚語に合わせお、その孊科の予備知識だけで読めるように曞きたしょう。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 147, "tag": "p", "text": "結論から蚀うず、", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 148, "tag": "p", "text": "理系にかぎらず䞀般に倧孊では、単䜍の取埗に筆蚘詊隓を芁求する科目や、たたは実隓や実習科目など、いろいろありたす。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 149, "tag": "p", "text": "実隓や実習は、基本的にレポヌトの提出によっお、単䜍の有無を決めたす。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 150, "tag": "p", "text": "高校ずの違いずしお、「実隓」だけで、ひず぀の科目です。たずえば、教逊課皋『力孊』科目ず教逊課皋『物理孊実隓』ずは、別の科目です。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 151, "tag": "p", "text": "もしアナタの提出した『物理孊実隓』のレポヌトの質がどんなに高品質であろうが、もし『力孊』の筆蚘詊隓の結果が悪ければ、『力孊』は䞍合栌になりたす。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 152, "tag": "p", "text": "文科系の倧孊によくある『れミ』は、理系の倧孊では、ほずんどの孊科で『れミ』科目は無いのが普通です。数孊科や物理孊科などのごく䞀郚の孊科でだけ、3幎あたりの高孊幎で『茪講』などの科目名で、特定のテヌマに぀いお教垫ず孊生が口頭詊問なども亀えお話し合っお、孊生の理解を確認するようなれミのようなものがありたす。 その『茪講』の内容も、文系の『れミ』などずは違い、すでに解明されおる定理ずその蚌明を、教員が孊生に口頭で確認するだけだったりする科目であり、たったく研究的なこずは授業で行わないのが、通垞でしょう。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 153, "tag": "p", "text": "工孊郚では、あたり『れミ』『茪講』などは行われたせんし、科目自䜓が存圚しおない堎合がほずんどでしょう。", "title": "老いの繰り蚀" }, { "paragraph_id": 154, "tag": "p", "text": "たずめるず、日本では倧孊の理工孊郚の各科目の詊隓のほずんどは、筆蚘詊隓です。 なので普段の孊習も、筆蚘詊隓を念頭に眮いお、孊習する必芁がありたす。", "title": "老いの繰り蚀" } ]
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{{半保護S}} == 履修科目の遞択 == 倧孊では、必修科目のすべおを履修するずずもに、遞択科目を芏定の単䜍数以䞊履修する必芁がありたす。遞択科目のどれを䜕単䜍履修すべきか、ずいう芏定を自分でよく理解し、その芏定に沿うように遞択する必芁がありたす。 ある科目の合栌時の取埗単䜍数は原則的に、授業時数が同じならば異なる科目でも同じ単䜍数を取埗するこずになるのが普通です。぀たり、むずかしい科目に合栌しようが、簡単な科目に合栌しようが、授業時間の量が同じなら、合栌でもらえる単䜍数も同じずいうこずです。 たずえば倧孊1幎の数孊の偏埮分・重積分ず、倧孊2幎の数孊の埮分方皋匏・耇玠関数論が、同じ単䜍数な倧孊が䞀般です。孊習負担を考えたら、高孊幎の科目のほうが負担が重く芋えたすが、しかし1科目あたりの単䜍数は同じです。無論、高孊幎になればその分既に孊力が぀いおいるはずですので、このような単玔な比范は無意味ではありたすが。 理系は文系ず比べお必修科目が倚い傟向にありたすので、専門倖の科目を履修するには限床がありたす。この珟状は広く教逊を身に぀けるずいう芳点では䞍適切なのですが、修士たでのわずか6幎間で高床な専門教育をしなければいけない䞭ではしかたないのかもしれたせん。 しばしば「なるべく簡単な科目をさがしお、単䜍数をかせぐ」ずいう戊略が喧䌝されたす。単に単䜍を集めお卒業するだけなら、それが効率の良い䜜戊でしょう。しかし、あなたはそんな぀たらないこずのために倧孊に入孊したのでしょうかこれを自問自答しおからにしたほうがよいかもしれたせんね。このように胜率よく幅広いこずを孊べるチャンスは、倧孊を卒業しおしたうずがくんず枛っおしたうのもたた事実です。 === 第二倖囜語に぀いお === 倧孊で第二倖囜語が必修の堎合もありたす。理系では、倧孊によっおは必修でない堎合もある。 䜕語を遞択するかに぀いお、理系の読むべき文献は英語以倖ではドむツ語が倚い、ただし数孊ならフランス語が倚い、いやこれからビゞネスに圹立぀のは䞭囜語だ、などいろいろず蚀われるこずがありたすが、特に理系の孊生の堎合、第二倖囜語が䜿えるレベルでものになるこずはほが期埅できたせんので、奜きなものを履修すればよいです。どうせ、たかが孊校で週に2時間皋床習ったくらいでは、流暢な語孊なんお身に぀きたせん。 英語ですら、䞭孊高校あわせお6幎間も孊んでも、なんずか英語文献を読めおも、自分で英語で曞いたり話したりするずなるず、ずおも難しいのです。たしおやドむツ語やフランス語なんお、たず、曞いたり話したりするようになれるのは絶望的です。たた、せっかく第二倖囜語をより深く習埗しおも、実甚性はかなり限定的です。 以䞋に、各蚀語の倧たかな特城を述べたす。 * ドむツ語 ドむツ語は、英語より文法が難しいものの、フランス語よりは文法がかなり簡単です。たた、ドむツ語の単語は、歎史的経緯から比范的英語に近いです。すくなくずもロシア語ず英語ずの遠近ず比べたら、はるかにドむツ語は英語に単語が近いです。たた、単語の発音はロヌマ字通りに近いので、そういう意味でもなじみやすいでしょう。医療系などの孊郚や孊科では、第二倖囜語にはドむツ語を必修にしおいる堎合もありたす。日本の医療業界では、歎史的にドむツ語を倚く甚いおきたためです。明治以降の近代の倧孊教育で、ドむツ語が第二倖囜語ずしお必修に近い圢で教育されおきたずいう歎史もあり、教える倧孊偎にもノりハりが蓄積されおいたす。 * フランス語 たず、フランス語は文法が䞍芏則で、ずおも芚えるこずが倚いので、手間がかかりたす。そしおフランス語は、単語があたり英語ずは䌌おいたせん。発音も、ロヌマ字ずは皋遠く、䞀般的な日本人にはハヌドルの高い蚀語でしょう。歎史的に、数孊の䞖界では他の理系分野ずは違っおフランスが先進囜であり、数孊専攻の堎合はフランス語が圹に立぀堎面がある、かもしれたせん。 * ロシア語 ロシア語は、文字がキリル文字で、ずっ぀きづらいです。文法も、英語やドむツ語よりは難しいです。単語も、英語ずはかなり違いたす。冷戊時代の物理孊者ランダりなど゜連偎の科孊者の文献がロシア語で曞かれるこずもありたしたが、珟代では旧゜連の䞻芁な科孊者の文献は日本語蚳や英蚳をされおるので、原曞で読む必芁はありたせん。 * スペむン語やむタリア語やポルトガル語など スペむン語やむタリア語やポルトガル語なども、文法が耇雑です。むタリア語はラテン語の圱響があったりしお興味ぶかいかもしれたせんがラテン語は䞭䞖では孊問の共通語だった、しかしむタリア語の習埗には時間が掛かり、理系孊生には負担が倧きいでしょう。 * 䞭囜語 挢字を䜿甚するのでずっ぀きやすいですが、発音は難しいずいわれたす。もっずも、定期テストに限るならば筆蚘詊隓にはスピヌキング問題は出せないわけですが。なお、倧孊によっおは、理系の孊郚では、䞭囜語が履修䞍可胜の堎合もありたす。日本の科孊の䞖界では、あたり䞭囜語を䜿う機䌚が無かったからです。これからの時代は倚くの人口を抱える䞭囜に進出するこずがビゞネスチャンスになる、ずいうこずで孊生ぞの人気が高たっおいたすが、そこたで䜿えるレベルでものにするのはかなり難しいでしょう。 == 孊習の仕方 == === 日々の孊習 === 倧孊での孊習は高校たでのような「受隓」を意識したものではありたせん。各自がそれぞれ身に぀けたい内容を孊ぶものです。そのような意識がない孊生が倧孊ぞ行っおも、埗られるものは䜕もありたせん。ずはいえ䜕も指針がないのではうたく孊習するこずはできたせんので、基本的にはそれぞれの科目のシラバスや授業内での指瀺に埓っお孊習するこずになりたす。 倧孊には孊習指導芁領はありたせんので、どこの倧孊でも䜿われる共通の教科曞ずいうものはありたせん。よく䜿われる定番教科曞のようなものはありたすが、かずいっおそれを䜿わず教員が自分で執筆した教科曞を指定するこずもありたす。これも、基本的には授業での指瀺に埓うこずが無難でしょうが、どうしおも合わないようならば、その科目の定番教科曞を知り、䜵読するのも手です。なお、実隓科目は、その倧孊の教員が共同で䜜った各倧孊のオリゞナル教科曞を䜿うこずが倚いようです。 孊校の図曞通で教科曞を「借りよう」ずいう方法は埗策ではありたせん。「借りよう」ずいう方法だず、定期テスト前などは「貞出䞭」になっおいたりしお、テスト察策が勉匷できなくなるこずがありたす。 === 成瞟評䟡ぞの察応 === 理系特有の事情ずしお、理系科目の定期詊隓では、䜎孊幎でも高孊幎でも、蚈算問題を含む筆蚘詊隓がありたす。残念ながら、同じような問題を䜿いたわす教員もおり、サヌクルの先茩埌茩の間などで、そのような教員の情報や、過去問そのものが受け継がれるこずも倚いようです。このような情報を利甚すれば単䜍取埗は楜になりたすが、孊びの機䌚を逞するこずにもなりかねたせんのでほどほどにするのがよいでしょう。 成瞟評䟡の際、出垭を重芖するか吊かは授業によりたす。傟向ずしおは、日本の倚くの理系倧孊では、倚くの科目で、出垭を重芖したす。ただし、数孊の授業は出垭を取らないこずが倚いです。講矩を聎いおいるかいないか等どうでもよく、数孊の内容を身に぀けたか぀けおいないかを重芖したい、ずいうこずのようです。察照的に、実隓実習の科目は授業の性質䞊圓然ですが出垭しおいないのに単䜍が取れるずいうこずはたずありえたせん。 == 課倖掻動に぀いお == 倧孊生は孊業ず䞊んでサヌクル掻動などに力を入れる人も少なくありたせん。それ自䜓は悪くはないですが、孊業ずの優先順䜍をひっくり返しおはいけたせん。特に理系の堎合、珟状では、かなり厳しめの評䟡基準で単䜍認定をする科目぀たり、䞍合栌者の倚い科目もありたす。 圓然のこずですが、倧孊偎は課倖掻動を進玚基準には組み蟌んでくれたせん。孊業ずいかに䞡立させるかは完党に自己責任です。 == 研究宀遞び == 工孊系では、3幎の埌半ごろから、おそくおも4幎生になるず、研究宀に配属されたす。いずれ䌁業の技術職ずしお働くこずを意識するのであれば、基本的には、志望業皮に近いテヌマを遞ぶべきでしょう。 「他分野、あるいは孊際的な研究が思わぬずころで圹に立぀かも」なんお事を考える人もいるかもしれたせん。しかし、そのような研究を成功させるにはかなりの胜力が必芁です。孊郚生のうちにおいそれずできるほど甘いものではありたせん。倧孊に残っお研究者ずしおやっおいくずいうのなら遠回りも圹に立ちたすが、なにしろ䞀握りの優秀な人にしか関係のない話です。 研究分野を倧くくりに芋るず、実隓系か理論系かずいう分類ができたす。実隓系は、手を動かせばある皋床成果が出る、ずいう郚分でわかりやすい分野です。ただし、機材がなければ実隓はできたせんので、その倧孊が保有しおない蚭備を甚いる実隓は、出来たせん。ある皋床以䞊のレベルの倧孊ならばお金を持っおいたすのでさたざたな機材を持っおいたすが、ある皋床以䞋の倧孊には十分な機材がないこずもありたす。残念ながらそのような倧孊の孊生諞君は、倧孊受隓のずきの自分を恚むしかありたせん。いっぜう理論系の研究は、倖郚の人にずっおは分かりづらい研究になりがちです。そのため、就掻の際、アピヌルしづらいずいうデメリットがありたす。たた、レベルの䜎い孊生では、理論系ではたずもなこずは䜕もできないたた終わりたす。そのような孊生はそれたで勉匷をサボっおきた自分を反省し、実隓系を遞ぶしかないでしょう。 == 倧孊院ぞの進孊に぀いお == 倧孊院に進孊をする事により、2幎間近く、確実に研究を進められるずいうメリットがありたす。このため、もし実隓系の研究宀なら、ほが確実に実隓デヌタを積み重ねるなどの成果を獲埗できたす。 文系では修士課皋ぞの進孊が就職に䞍利になる傟向もありたすが、理系では修士課皋ぞの進孊で䞍利になるこずはたずありたせん。残念ながら博士課皋ぞの進孊では䞍利になるこずもあるようです。有利䞍利が逆転するタむミングが文理で䞀段階ずれるず思えば抂ね間違っおいたせん。逆に蚀えば、理系の孊郚卒は文系の高卒のような扱いです。理系は修士課皋ぞ進孊しおなんが、ずいう意識でいるべきです。 孊郚卒での就職では、たずえば補造業に就職する堎合、理系の私立倧孊の卒業生は、倧手䌁業や䞭堅䌁業では、実態ずしお「珟堎工員」  「蚭蚈 芋習い」のような職皮に぀けられるこずが倚いようです。募集時は「蚭備蚭蚈」「生産技術者」ずかの肩曞ですが、実態が工員だったりしたす。あるいは募集芁項に「化孊職」「物理職」などず曞いおあっおも、ずりあえず、就職埌は長らく補造工員だったりしたす。いわゆる「研究」職の需芁はそれほど倚いわけではありたせん。その少ない需芁を満たすに足るだけの修士がいるのですから、孊郚卒をそのような職皮に぀けないのは、考えおみれば圓然の話です。 なお、就職埌に䌚瀟に籍を残したたた倧孊院ぞ進孊する、ずいう人が少数ながら存圚するため、「倧手䌁業なら、もし孊力が高ければ、倧孊や倧孊院に進孊させおもらえる。しかも奚孊金ずしお孊費を出しおくれる」などずいう噂が流れるこずもあるようですが、珟実にはかなり困難です。瀟内で指折りの幹郚候補生に察しおそのような埅遇をするこずはありうるでしょうが、果たしおあなたは、倧手䌁業の瀟内で指折りの幹郚候補生になれるのでしょうか。 == 老いの繰り蚀 == さお、この蚘事で倧孊生諞君の生掻の圹に立぀可胜性があるのは、前節たでです。以䞋この節では、特に圹に立たない蚘述を隔離しお残しおおきたす。読めばわかる通り、筆者の匷烈な思い蟌みを曞きなぐっただけの、皚拙な文章です。たさに「老いの繰り蚀」ずいう慣甚句を地で行くものでしょう。wikibooksの仕様䞊、これをどのような人が曞いたかを掚枬するこずはできたせんし、たたそのような邪掚は無意味ですが、少なくずも読む䟡倀はない文章です。本来ならば陀去されるべき文章ですが、これもwikibooksの仕様により、陀去をリバヌトしお埩垰させるのも容易ですので、そのような䞍毛な線集合戊を防ぐために隔離しお残しおおきたす。 === 教逊郚廃止の混乱 === か぀お80幎代埌半ごろたで、日本の倧孊には「教逊郚」ずいう課皋があり、1?2幎生の時には数孊や理科や語孊を䞭心に勉匷し、3幎から専門科目を教える、ずいう時代がありたした。 90幎代に入り、教逊郚が廃止され、入孊1幎目から専門科目を教えるようになりたした。か぀お教逊郚で教えおいた数孊や物理などは、「教逊課皋」の「自然科孊分野」ずいう科目グルヌプに分類され、1幎生から教えおいたす。 この教逊郚廃止による科目改組の際、本来なら、1幎から専門科目の負担が増えたぶん、数孊や理科や語孊の孊習負担を枛らす必芁があったのですが、しかし理系の倧孊の倚くでは、そのような改革がされずに、負担の過倧になったカリキュラムが攟眮されおいる堎合が倚くありたす。 䟋えば、数孊のカリキュラムは、教逊郚の時代のたた線圢代数  偏埮分・重積分の負担どころか、さらに孊習内容 離散数孊が増えおいたす。物理や化孊なども同様です。 なのに、䞊蚘の数孊や理科に加えお、早ければ1幎生から遅くおも2幎から、機械工孊科では材料力孊、電気工孊科では電磁気孊教逊レベルではなく囜家詊隓䞊玚レベルの電気工孊科の専門科目レベルの電磁気孊、土朚工孊科では構造力孊など、各孊科の専門科目を教える、ずいうアリサマです。 文科系の倧孊では、教逊郚廃止にずもない、語孊・数孊や理科・瀟䌚などの負担軜枛があったのかもしれたせんが、しかし理系の倧孊では、そのような改革が行われたせんでした。 このため、珟圚、倧孊1幎生が普通に5教科をバランスよく勉匷しようずしおも、孊習時間が䞍足がちになり、䞍合栌になる事もありたす。 しかたなく、孊生は防衛䞊、なるべく、合栌のラクな科目を優先的に、遞択履修する必芁がありたす。 困ったこずに、文郚省などが、このような理系倧孊の問題を認識しおおらず、2010幎代の今だに、過倧負担なたたのカリキュラムを是正せずに攟眮しおいたす。 このように、カリキュラムの過倧負担が是正されおないので、孊生はなるべく、暗蚘科目で単䜍を取埗しおいくのが、オススメです。 基本的に、蚈算のある科目は、蚈算のない科目ず比べお、蚈算緎習の必芁なぶん、合栌が困難です。 なので、なるべく、暗蚘科目を単䜍取埗しおいく必芁があるのです。 それほどたでに、珟圚の日本の理系倧孊はヒドむ状況であるのに、是正されずに攟眮されおいる。 たた、就掻でも、アナタがせっかく蚈算の難しい科目に合栌しお単䜍取埗しおいおも、䌁業偎からは、その科目の蚈算の難床は分からないのです。 === 倖囜語の科孊論文の珟状 === いたや囜際的な科孊論文のほずんどは、英語で曞かれおおり、わざわざドむツ語やフランス語で読む必芁が少ないのです。もし科孊史家なら、叀い時代のペヌロッパの文献を、ずきどきドむツ語やフランス語で読む堎合もあるかもしれたせんし、冷戊時代の゜ビ゚ト連邊の科孊曞をロシア語で読む必芁もあるかもしれたせんが、しかし珟代の理系の倧孊生には䞍芁な技胜です。 それに、孊生甚の、たいおいの科孊曞は、英語に翻蚳されおいたす。 === 就職掻動でも第二倖囜語があたり評䟡されない === たた、就職掻動でも、ドむツ語など第二倖囜語の孊力は、たずもに評䟡されたせん。 就職掻動のずき、䌁業によっおは、TOEICなどの'''英語'''の怜定詊隓の成瞟は参考にされる可胜性がありたすが、しかしドむツ語など第二倖囜語を参考にしおいたせん。 䌁業は、少なくずも理系孊生の就職志望者に察しおは、ドむツ語など第二倖囜語の語孊を期埅しおいたせん。 ドむツ語怜定などの資栌を持っおれば別ですが、理系孊郚では忙しいので、資栌詊隓の受隓勉匷のための時間が足りたせん。 なので、もし資栌詊隓の受隓勉匷をしおるず、倧孊の単䜍を萜ずす可胜性が増えたす。 たた、もし䌁業が、せっかくそういうドむツ語の孊力を評䟡しお採甚しおあげたずころで、就職埌にドむツ語を䜿う機䌚なんお、珟代の技術者などには、たず、ありたせん。海倖のたいおいの科孊曞・技術曞や補品マニュアルや囜際論文などは、英語で曞かれおいたす。 なので、せっかく䌁業が理系孊生のドむツ語の孊力を評䟡しおも、䌁業にずっおは無駄なのです。ドむツ語ですら、こうなんですから、フランス語やロシア語などは、もっず非実甚的なのです。 そしお、もしどうしおも実務などでドむツ語の文献の読解が必芁なら、蟞曞を読んで調べお翻蚳すればいいだけです。 === 履修の順序 === 専門科目の履修では、なるべく䜎孊幎の科目から履修しおいくのがオススメです。 なぜならば、高孊幎の専門科目の䞭には、䜿甚頻床の䜎い知識をあ぀かう科目もあったりしたす。いっぜう、䜎孊幎の専門科目は、なるべく䜿甚頻床が高い知識が倚く玹介されおいたす。 このため、䜎孊幎の科目から順に孊習しおいくこずで、効率的に専門知識を孊習できたす。 ただし、高校の数孊3C未履修者のための補修科目などは、高校の科目が分かっおいる人は、わざわざ履修する必芁がありたせん。 あくたで、倧孊レベルの範囲内で、なるべく䜎孊幎の科目から、履修をするのが、オススメです。 このように䜎孊幎むけの簡単な科目から履修しおいくず、だいたい卒業孊幎の頃には、2幎生埌半から3幎生たでの科目を䞭心に履修する事になるでしょう。 孊校によっおは、3幎?4幎の科目が、特定の研究分野を䞭心にした高難床の科目になっおいる堎合も倚々ありたすので、そのような科目は、他分野を研究する孊生は、無理しお履修する必芁はないのです。 なお、残念ながら日本では、倧孊によっおは、それぞれの科目どうしの教育バランスの調敎がずれおない孊校もあり、他科目の孊習時間をうばいかねない高難床の科目が、ろくに是正されずに、倧孊がその科目を攟眮しおいる堎合もありたす。 なので孊生は、防衛䞊、なるべく単䜍取埗のラクな科目から履修しおいかざるを埗ないのです。 たた、基本的に高孊幎の科目になるほど、合栌に必芁な孊習量自習や予習埩習などが増えたす。なのに、合栌によっお埗られる単䜍数は、基本的に高孊幎の科目も䜎孊幎の科目も、ほが同じ単䜍数です。 特に、高孊幎になるほど、そのような、やたらず難しくお、他科目の孊習時間をうばうような科目の存圚確率も、高くなっおいきたす。なので防衛䞊、卒業芁件を満たしお可胜なかぎり、䜎孊幎の科目により、単䜍取埗をしおいくのがオススメです。 珟状の倧孊教育では、理系は、かなり孊習負担が倧きく、そのため、なるべく合栌しやすい䜎孊幎の科目から、履修しお単䜍数を皌ぐ必芁がありたす。 単䜍数が䞍足するず、留幎する可胜性が高くなり、危険です。 たた、せっかく高孊幎の難床の高い科目を履修しおも、就掻のさいの䌁業偎には、その科目の難床は分かりたせん。 難関科目に挑戊したあげく、䞍合栌になり、他科目の勉匷時間も倱っおしたっお他科目も䞍合栌になり、留幎しおしたっおは、就掻で䞍利になりたす。 䌁業偎からは、たったく、その科目の難床は分かりたせん。 たた、もし志望䌁業に䌁業に倧孊OBが居おも、OBの孊生時代ずは科目担圓の教授が別人物に倉わっおいるこずもあり、科目の難床も違っおいたす。 倧孊のカリキュラムは、数幎で頻繁に倉わるので、䌁業偎が内情を把握するのは無理なのです。 ずもかく、なるべく䜎孊幎むけの、簡単な科目から、履修しおいっおください。 === 物理孊の履修に泚意 === 理系の倚くの孊科では、物理孊が基瀎的な科目です。そのため「物理」が1幎生の遞択科目になっおいおも、工孊郚などでは、機械工孊科や電気工孊科などの、ほずんどの孊科で、1幎生は「物理」科目を履修するように、掚奚するでしょう。 ですが、残念ながら、珟状の倧孊教育制床では、1幎生の「物理」科目の履修には、やや問題点がありたす。 教逊郚廃止にずもなう過倧負担化の混乱です。 倚くの倧孊で、「物理」の教科曞や定期詊隓の難易床が、教逊郚のあった時代のたた぀たり、1?2幎で専門科目のなかった時代のたただったりする事もあり、そのため、「物理」科目が䞍合栌者を出しやすい難関科目になっおいる堎合がありたす。 なので、なるべく、卒業芁件のための理科の単䜍は、化孊や生物などの、いわゆる「暗蚘科目」で単䜍取埗するのがオススメです。 === 実隓科目に぀いお === 倧孊では、実隓科目は、レポヌト䜜成などに、授業の時間ずは別に、調べごずなどで、かなり長い時間が掛かりたす。 そのため、他科目の孊習時間をうばう可胜性がありたす。 なので、必修科目以倖の実隓科目は、なるべく最小限に枈たせるのがオススメです。 たいおい、1孊幎に「物理実隓」や「化孊実隓」などの科目がありたす。しかし、これらの科目ができおも、たったの8単䜍です。 特に物理実隓は、レポヌトに数孊的な考察が必芁だったりしお、調べごずも倚く、しかも、レポヌトが手曞き指定されおいる堎合がほずんどのため、かなりレポヌト䜜成に時間が掛かりたす。 数孊的な考察が分からないず「物理実隓」科目が䞍合栌になる堎合もあり、かなり時間をかけおレポヌトを曞いたあげく、䞍合栌になりかねたせん。1幎の物理実隓をせっかく合栌しお単䜍取埗しおも、たったの4単䜍です。 なので、他科目で単䜍取埗したり、どうしおも孊校の進玚基準で実隓科目の単䜍が必芁なら、なるべく化孊実隓で、単䜍を取埗しおいくのが、オススメです。 === 珟状の解説 === 倧孊入孊埌の定期テストでは、倧孊指定の教科曞を定期テストの詊隓範囲ずする堎合が倚いので、せっかく独孊の参考曞甚ずしお指定倖の孊術曞を買っお読んでも、その参考曞の内容が詊隓範囲倖なので、参考曞は定期テスト察策ずしおは非効率である。 ただし、教員が、授業䞭に玹介するなどした堎合は別である。たた、教科曞以倖の本を教員がシラバスや授業や玹介し「参考文献」「掚奚文献」などずしおいる堎合は別である。 ずはいえ、たずえ教員が「参考文献」「掚奚文献」などずしおシラバスなどで玹介した文献の堎合であっおも、授業䞭にその掚奚文献の内容を時間を掛けお講矩しおない堎合ずか、宿題ずしお芁求しおない堎合、単にシラバスなどで玹介しただけであったりしお、テストに出ない堎合もある。 教員が玹介した堎合ではなく、自分で遞んで参考曞甚に買った本の堎合、たずえ有名な本であっおも、もし参考曞が孊校指定で無ければ、その参考曞の内容は定期テストには出なかったりする。 具䜓的に蚀うず、物理孊の孊術曞ずしお䞖界的に有名な『ファむンマン物理孊』を勉匷しおも、通う倧孊の教科曞に指定されおないかぎり、たずえファむンマン物理で熱心に説明されおる物理知識でも、あたり定期テストに出ないだろう。 䞖界的な名著であっおも、ファむンマンの前提ずしおアメリカのカリキュラムが、日本の教育には合っおおらず、あたり日本の理系倧孊ではファむンマン物理は教科曞に指定されない。 同様に、日本で倧孊生甚の数孊曞ずしお有名な『解析抂論』著高朚貞治などを勉匷しおも、通う倧孊の教科曞に指定されおないかぎり、たず定期テストに出ないだろう。 それどころか、たずえ孊校指定の教科曞ですら、授業で習っおない範囲はテスト範囲倖なので、たず出ないし、教員からしおも出したくおも出せない。逆に、教科曞に曞いおなくおも、授業で玹介した問題をテストに出す。 たずえば1幎の物理孊科や工孊郚ずかでの埮分積分の前期春倏のテストなら、もし授業で講矩した範囲が偏埮分たでであり重積分をただ習っおなければ、前期の期末テストに偏埮分は出るだろうが、同じ教科曞の埌半に曞いおある重積分はテストに出ないだろう。 ぀たり参考曞よりも教科曞がテストに出お、教科曞よりも授業がテストに出るのである。 倧孊教授が「授業に頻繁に出おる孊生ほど成瞟が良い」などず䞻匵するのは、単に、その教員が授業で玹介した内容が、重点的に定期テストに出題されるからであろう。 たた倧孊では孊校指定の教科曞も厚いので、教科曞の埩習にも倚くの時間を取られ、よっお参考曞甚の本たで読み蟌んでいるヒマが足りない。倧孊の教育も、参考曞などの掻甚たでは察応しおない。このように倧孊の各科目は詊隓範囲が狭いぶん、そのぶん定期テスト問題の難床が高い堎合が倚いので、たすたす定期テスト察策ずしお孊校指定の教科曞のみを利甚する傟向が高たる。 === 過去問の必芁性 === テスト察策では、過去問を入手する必芁がありたす。たた、過去問入手のために、友達づきあいや、郚掻ぞの加入、サヌクル加入などをする必芁があるでしょう。 もし高校時代のテスト察策のように、過去問を甚いず、たずもに授業の予習埩習などで定期テストに挑むず、テストの成瞟が䞍合栌点になっおしたう可胜性が高く、留幎や退孊をするハメになる可胜性が䞊がりたす。 残念ながら倧孊教員のなかには、定期詊隓においお、適切な難床の問題を出題をできない人が、しばしば居たす。 たた、日本の高校では30点以䞋が赀点䞍合栌点だが、日本の倧孊では60点以䞋が赀点であるのですが、教員のなかには、その事を意識しないで、詊隓問題を䜜成しおしたうような人も、しばしば居たす。 本来なら倧孊は赀点の基準が䞊がった分、高校の定期詊隓よりも倧孊の定期詊隓は授業ず比べお問題を易しめに調敎しおないずオカシむかもしれない。しかし、すくなくずも理系倧孊の堎合、そのような難床調敎はされおいたせん。 倖囜の高校などでは赀点の基準が60点である囜も倚い。日本の30点ずいう赀点基準よりも高いが、その分、倖囜の高校の定期テストは授業ずくらべお問題がやさしくなっおいる。しかし、日本の倧孊の赀点基準が60点であっおも、授業ず比べお難床が高くなっおいたす。 したがっお、倧孊の定期テスト察策では過去問などを入手する必芁がありたす。 倚くの孊生は、留幎をいやがりたすから、圓然、過去問を手に入れようずしたす。そしお普通の倧孊では、孊生間で過去問が出回りたす。 このような過去問を前提にした難床のテストを出しおいる、ずいう倧孊教育の問題点は昔から教育評論などでも指摘されおいたすが、いっこうに日本囜の倧孊教育では改善のきざしがありたせん。日本の倧孊教員たちは、自分たちが悪いずは思っおいないようです。 たた、文科省などの定める、日本の倧孊での各科目単䜍基準は、授業時間の2倍の予習埩習で合栌する皋床が基準ずされおいたすが、実際に1日の時間を蚈算するず、授業時間の1倍の予習埩習ですら、き぀いスケゞュヌルです。過去問を入手しおテスト察策をしないず、珟実的には無理です。 「授業時間の2倍の予習埩習」の本来の意味は、孊生に予習埩習をすすめる意味のほかにも、教員偎に、「孊生達に、予習埩習のための充分な時間ず機䌚を䞎えるべき」ずいう意味もあるハズですが、困ったこずに、こういう事を意識できおいない教員も、しばしば居たす。 なお、倧孊の単䜍基準は授業の2倍の予習埩習ずいうが、仮に9時から午埌3時たで授業があるずしお、1日あたりの時間配分を蚈算するず、䌑憩時間ず昌䌑みを陀いお、授業に芁する時間は4時間。睡眠時間は8時間。1日の残り時間は12時間しか無いです。そのうち、通孊で埀埩2時間12ヌ210 より、残り10時間ずしたしょう。䞋宿などで䞀人暮らしするなら、家の炊事・遞択・掃陀などで2時間10ヌ28 より、残り8時間。日の残り時間が授業時間の2倍ピッタリの8時間ほどしかなく、なんず、1日の時間には䜙裕がありたせん。 だから、仮に倧孊の単䜍蚭定の基準である「授業時間の2倍の自習を、単䜍数の基準にする。」を仮に実斜するず、孊生の1日あたりの孊習時間が12時間4812ちかくになりたす。これは、サラリヌマンの法定劎働基準である1日8時間の劎働基準を超えおいおり、もはや重劎働に盞圓する勉匷時間でしょう。倧孊教授ですら民間䌁業のビゞネス競争では通甚しそうに無いずいうのに、孊生が「授業時間の2倍の自習」ずいう建前を真に受けおマトモに授業時間の2倍も自習で勉匷しおいおは、過劎になっおしたいたす。 いく぀かの倧孊では、このような珟実離れした単䜍基準に気付いおおり、孊生に授業時間の2倍の自習時間を䜙裕を持っお確保させるため、履修科目数に制限を掛けおいる堎合もある。だが、最終的な卒業単䜍数4幎で通垞は120単䜍おいどが枛らないかぎり、蚈算䞊では、事実䞊の自習時間が足りなくなりたす。 したがっお、孊生は、圓面は察策ずしお、過去問を入手しお定期テスト察策をする必芁がありたす。 === 倧孊教育の理想は1990幎代前半に砎綻したした === か぀お、倧孊の孊習で重芁な事は、「知識獲埗の速さではなく、理解の深さ」ず蚀われたした。 しかし残念ながら、珟圚の日本の理系の倧孊教育は、もう、そうなっおいたせん。もしかしたら、昔から、そんな事は出来おなかったのかもしれたせん。 そのような理解を重芖するような教育は、1990幎代の教逊郚解䜓のずきに、消滅したした。 珟圚、理系の倧孊では、なるべく暗蚘科目のように、理系科目を勉匷する必芁がありたす。 定期詊隓で蚈算問題を出題する科目でも、短時間で倧量の問題を解かせる詊隓問題が続出するなど、暗蚘しないず解けないような問題が続出したす。 たた、倧孊の理系科目の教育内容を評しお「倧孊では、生物は化孊になり、化孊は物理になり、物理は数孊になり、数孊は哲孊になる」などず蚀われたす。 か぀おは、物理を孊ぶずきも、単に物理の公匏ずしお暗蚘するのではなく、なるべく数孊的に理解するように努めようずか、そういう理想があったのです。 ですが、もうそれも、過去の理想です。消滅した理想です。 専門の物理は、最䜎限の公匏ず蚌明だけさえ暗蚘できればいいし、むしろ定期詊隓は、公匏などは暗蚘しないず解けないような問題ばかりです。物理孊科の蚌明・導出ずやらを問う詊隓問題も、その蚌明・導出を暗蚘する科目に、倉貌したした。 数孊は、数孊科以倖では、蚈算公匏を暗蚘しお、詊隓のずきに、それを吐き出す科目になりたした。もちろん、短時間で倧量の蚈算問題が出題されたりするので、公匏暗蚘しおないず、詊隓時間のうちに、解き終わりたせん。 数孊科でも、数孊の蚌明を暗蚘する孊問になりたした。 化孊も同様で、もう、物理の理解なんおしおるヒマはないし、せっかく物理を勉匷しおも、それが評䟡されるようなシステムには、なっおいたせん。化孊の公匏を暗蚘するために、最䜎限の物理の公匏を暗蚘するだけの科目になりたした。 もずから暗蚘科目だった生物科目が、盞察的にいちばんマトモ、ずいうような惚状です。 倧孊教員は、口先では吊定するかもしれたせんが、口先だけです。 === 郚掻に打ち蟌めるだけの時間がない === 理系の倧孊では、郚掻やサヌクル・同奜䌚の掻動にも、あたり本栌的には打ち蟌めたせん。たずえば工孊郚などにあるロボット技術同奜䌚ずか自動車技術同奜䌚などのような専門分野に関係しそうな郚掻ですら、郚掻動の時間の䜙裕が少なく、たずえば、その分野の党囜コンテストなどの競技䌚に各倧孊が参加しおも、孊期末などのテスト期間前になるずコンテストに出垭する倧孊生が枛るずかいう珟象が起きおいるのです。 なぜなら孊生は定期テスト察策に倚くの時間をかけないず、留幎しおしたうような進玚基準が組たれおいるからです。倧孊偎は、べ぀に郚掻動を進玚基準には組み蟌んでくれたせん。なので、孊科の専門分野に近いサヌクルですら、サヌクル掻動の時間が、なかなか取れないのです。 かずいっお郚掻動を進玚基準に含めたら、それはそれで、䞍勉匷の抜け穎ずしお郚掻動が悪甚されかねないので、やや仕方のない面もありたす。 䟋では、工孊郚を䟋にあげたしたが、べ぀に工孊郚だけではありたせん。理系のすべおの孊郚で、䌌たように、郚掻動の時間がありたせん。 専門分野に近い掻動内容の郚掻・サヌクルですら、なかなか時間が取れないのですから、たしおやスポヌツや芞術関係の郚掻・サヌクルなんお、ほずんど時間が取れたせん。 定期テストの過去問を入手するために郚掻・サヌクルなどに入郚するのは有効です。しかし、けっしお郚掻動などに熱心に打ち蟌たないのが日本囜の理系倧孊での教育の珟状です。 === 孊郚卒の就職掻動では、研究テヌマの詳现を評䟡されないのが䞀般 === 理系の倧孊院生卒の就掻の堎合は、少しは研究テヌマを面接で聞いおくる堎合もありたすが、しかし孊郚卒では、たず孊生の研究テヌマの研究レベルを䌁業は調べたせん。孊郚卒にも研究テヌマに぀いお面接䞭に聞いおくる堎合もあったり、䌁業の甚意する゚ントリヌシヌトむンタヌネットでの応募甚玙みたいなものの蚘入欄に、研究テヌマずその抂芁に぀いお蚘入する欄があったりしたすが、'''単に聞くだけ'''です。だいたい、就掻開始の時期である孊郚3幎埌半?4幎前半には、ただ卒業研究がほずんど始たっおいたせんので、䌁業偎も深く調べようがありたせん。むンタヌネットでは、「倧手䌁業の技術職志望なら、研究レベルを調べるはず」ずかデマが出回る堎合がありたすが、もちろんデマだず思ったほうが良いです。 :なので、孊郚生の3幎生が卒業研究の研究宀を決める時は、志望業皮に近い研究宀を遞ぶのが安党です。せいぜい、その皋床しか、䌁業には卒業研究を評䟡されないのです。 === 定期詊隓の孊科ごずの「予備知識」の違いに぀いお === 理系の倧孊では、定期詊隓に぀いお、䞭孊・高校ずは違うこずが、いく぀かありたす。 たず、理系科目の答案は、原則的に、高校卒業たでの内容ず、その孊科の知識だけで分かるように、曞く必芁がありたす。 具䜓的に蚀うず、教逊課皋の『物理孊』の科目なら、単䜍系には、物理孊で䜿われおいる囜際単䜍系SI; SystÚme International d'unitésを䜿う必芁がありたす。 もし、機械工孊や土朚工孊などで䜿われおいる重力単䜍系やCGS単䜍系などを、物理科目の『力孊』『電磁気孊』や数孊科目の『線圢代数』『埮分積分』で甚いた堎合、枛点たたは䞍正解あ぀かいをされる堎合がありたす。 同様に、機械工孊や電気工孊の専門科目で、その孊科で教えおない数匏を甚いた堎合、たずえ蚈算法が合っおいおも、枛点たたは䞍正解あ぀かいをされる堎合がありえたす。 なので、単䜍系だけでなく甚語なども、その科目に合わせる必芁がありたす。 普通科高校や䞭孊校ずは違っお、倧孊の理系孊郚では入孊たでの進路も倚様だからです。倧孊の理系孊郚では、各科目の定期テストで、他の科目の甚語や単䜍系などを容認するこずは、原則的には無い のです。 高校の卒業よび倧孊入孊たでは、もしかしたら『物理』教科でも化孊や生物孊など異分野の知識を芁求する倧孊入詊問題など、いちぶの倧孊入詊ではあるのかもしれたせんが、しかし倧孊の定期支揎では通垞、そのような他分野の耇合的な出題はないのです。 たずい倧孊教員だっお人生の時間は有限ですし、䞖の䞭の党おの孊問を網矅するのは䞍可胜です。なので、孊校教育ではどこかの段階で、答案に容認可胜な予備知識を制限する必芁がありたす。その「段階」が、倧孊入孊のこの時なのです。 倧孊の定期詊隓で、たずえ答案䞭で他孊科で䜿う甚語の意味を説明しようずも、そもそも、そのような時間も詊隓䞭に無いでしょうし、答案にそのような蚘述甚スペヌスも確保されおないでしょう。 ずにかく、倧孊生は、ずりあえず授業䞭に教垫が䜿っおいる単䜍系や甚語に合わせお答案を曞けば、問題ないでしょう。たた、このため孊生は、教員の甚語を確認するため、授業には、ほが出垭せざるをえない必芁がありたす。 研究や実務では、他分野の文献なども読む必芁があるため、実際には䌁業などでは機械工孊や化孊や電気工孊の甚語が混圚するようなこずもありたすが、しかし残念ながら倧孊では教員の人手䞍足などの芁員もあり、そこたで察応できたせん。 どっちみち就職埌にも、曞類の䜜成時などで、なるべく少ない予備知識でも盞手に䌝わるような文章を曞く胜力が必芁になりたす。䌁業では、いろんな経歎の人がいたすから。孊生時代のテスト答案は「その時のための緎習だ」ずでも思っお、教員の䜿う甚語に合わせお、その孊科の予備知識だけで読めるように曞きたしょう。 === どのような詊隓の科目が倚いか === 結論から蚀うず、 :* 筆蚘詊隓による科目がほずんど。このような筆蚘詊隓を䞭心ずする科目は、いわゆる『講矩』などに分類される。 :* 筆蚘詊隓による科目講矩ず、実隓科目ずは、別科目である。 :* いわゆる『れミ』は、理系孊郚では孊科によっおは、ほずんど行わない。 ;解説 理系にかぎらず䞀般に倧孊では、単䜍の取埗に筆蚘詊隓を芁求する科目や、たたは実隓や実習科目など、いろいろありたす。 実隓や実習は、基本的にレポヌトの提出によっお、単䜍の有無を決めたす。 高校ずの違いずしお、「実隓」だけで、ひず぀の科目です。たずえば、教逊課皋『力孊』科目ず教逊課皋『物理孊実隓』ずは、別の科目です。 もしアナタの提出した『物理孊実隓』のレポヌトの質がどんなに高品質であろうが、もし『力孊』の筆蚘詊隓の結果が悪ければ、『力孊』は䞍合栌になりたす。 文科系の倧孊によくある『れミ』は、'''理系の倧孊では、ほずんどの孊科で『れミ』科目は無い'''のが普通です。数孊科や物理孊科などのごく䞀郚の孊科でだけ、3幎あたりの高孊幎で『茪講』などの科目名で、特定のテヌマに぀いお教垫ず孊生が口頭詊問なども亀えお話し合っお、孊生の理解を確認するようなれミのようなものがありたす。 その『茪講』の内容も、文系の『れミ』などずは違い、すでに解明されおる定理ずその蚌明を、教員が孊生に口頭で確認するだけだったりする科目であり、たったく研究的なこずは授業で行わないのが、通垞でしょう。 工孊郚では、あたり『れミ』『茪講』などは行われたせんし、科目自䜓が存圚しおない堎合がほずんどでしょう。 たずめるず、'''日本では倧孊の理工孊郚の各科目の詊隓のほずんどは、筆蚘詊隓'''です。 なので普段の孊習も、筆蚘詊隓を念頭に眮いお、孊習する必芁がありたす。 [[カテゎリ:倧孊|理]]
2014-06-16T12:41:05Z
2024-03-25T10:46:05Z
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聖曞ヘブラむ語入門/ダゲシュ・母音蚘号/母音字
2.1で述べたように, י , ו , ה , א の 4 文字は子音ずしおだけでなく,母音字ずしおも甚いられる.その刀別の方法は,母音笊号の付いたテキストでは容易である.すなわち, 1. 語頭では垞に子音をあらわす(3.1 音節構造 参照).䟋: א־ח āឥ, הַך har, י־ד yād ו־ו wāw 2-1. 語䞭では ה は子音字, 2-2. י, ו, א は自らの母音蚘号を䌎っおいないずきは母音字だが,その音䟡はすでにその右の母音笊号によっお瀺されおいるから,事実䞊は無芖しおよい. 2-3. ただしこの母音笊号がヒヌレク(ÖŽ)の時は長母音の Ä« ずなる.䟋: ד֎֌ין dÄ«n, ך֎אשׁוֹן rīšōn, 2-4a. たたホヌレム Ö¹ は,次に ו,א がくるずきには,これらの右肩に付く.䟋: ךאׁשׁ rōš, ב֌וֹך bōr, 2-4b. だから וֹ は衚面䞊 ō および wō (ו w + Ö¹ ō) を衚すわけだが,ō ず読たれるのは,その前に母音蚘号がないずきであるから,混同のおそれはない.䟋: עוֹד ˁōd ['ōd], עׇוֹן ˁāwōn ['āwōn], 2-5c. Å« を衚す ו֌ (シュヌレク)ず ww を衚す ו֌ (匷ダゲシュの付いた ו)ずの区別に぀いおも同様である.䟋: עו֌ל ˁūl ['Å«l], עַוׇ֌ל ˁawwāl ['awwāl] 3-1. 語末では,א ず(マッピヌクのない)ה は垞に母音字で,無芖しおよい. 3-2. ו は点が無い堎合は子音 w. 3-3. י は Ä«, e, ē 以倖の母音の埌では子音 y.䟋: לוֹ lō, קׇו qāw, ב֎֌י bÄ«, ג֌וֹי gōy, חַי ឥay[xay] 3-4. カヌメツに続く語末の יו は āw ず読む.䟋: ב֞֌נ֞יו bānāw.
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2017-12-27T03:41:28Z
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䞭孊校瀟䌚 歎史/䞭囜文明
倧陞の文明にはどのような特城があるのだろか 文明は時代によっおどのように倉化したのだろうか 東アゞアでは、䞭囜にある黄河や長江の流域で蟲業などの原始的な文明が玀元前4000幎〜玀元前3000幎ごろから始たっおいお、土噚なども䜜っおいたした。これらの䞭囜文明は、東アゞアでは、叀くから発達した文明の代衚䟋ずしお扱われるこずも倚いずされおいたす。 黄河の流域では、氎や肥えた土などを元に畑䜜が行われ、アワやキビ、ピなどの蟲産物が䜜られたした。同じころ、長江の流域でも、皲䜜が行われ始めたした。 蟲業により、食料が増えたこずで、人口も増えた。磚補石噚などの石噚や、土噚なども生産されおいたした。 玀元前1600幎ごろから、黄河や長江の流域の土地には、郜垂や囜家も圢成されおいきたした。 䞭囜で青銅噚を生産しだしたのは、玀元前1600幎より以降だず考えられおいたす。䞭囜でも玀元前3000幎ごろのものず思われる青銅噚も芋぀かっおいたすが、これらはメ゜ポタミアなどの先進文明の地域から亀易などによっお䞭囜に持ち蟌たれたものだろうず考えられおいたす。 玀元前1600幎ごろに、いく぀もの囜をたずめた 殷ずいう王朝が成立したした。殷のこずを「商」ずもいいたす。 この殷は占いを重んじる政治を行いたした。亀の甲などを焌くず、ひび割れができたすが、このヒビ割れの方向をもずに、殷は政治の占いをしおいたこずが分かっおいたす。 そしお、占いの結果を亀の甲や牛の骚にきざんだものが甲骚文字です。この甲骚文字が埌の時代の挢字のもずになっおいたす。 この時代に青銅噚も䜿われおいたした。 青銅噚は貎重品なので、王族や宗教的な儀匏などで䜿われたした。 殷は、玀元前1100幎ごろに、呚に、ほろがされたす。 こうしお、呚ずいう王朝が出来たした。呚の時代に、青銅補の貚幣が䜜られ、商業が発達しおいきたした。 呚の力は玀元前8䞖玀ごろから匱たり、䞭囜党土が倚くの囜に分かれお争うようになりたす。 玀元前8侖简~玀元前3䞖玀ごろたで続いた争いの時代を春秋・戊囜時代ずいいたす。 玀元前8䞖玀ごろから、鉄補の道具が普及しはじめ、やがお蟲具や歊噚などに鉄が䜿われるようになりたす。鉄補の蟲具が普及したこずで、蟲業は発達したした。 戊乱が長く続いたこずやそれぞれの囜が匷力な囜ずなるために、理想的な政治のありかたを考える思想家が倚くあらわれたした。 孔子は、この春秋戊囜時代の思想家です。 孔子は、芪子などの家族関係をもずに、君臣の間の䞊䞋関係などの瀌儀や、葬儀などの儀匏などを重んじる思想を唱えたした。孔子は、思いやりの倧切さを説き、その思いやりの心を「仁」ずいう蚀葉で衚したした。 このような思想が受け入れられた背景ずしお、この春秋・戊囜時代は、反逆や戊乱などが絶えない時代でもありたした。 孔子の教えを儒教ずいいたす。孔子の教えを匟子たちがたずめた曞物を『論語』ずいいたす。のちの時代に、儒教の教えは我が囜や朝鮮にも䌝わり、その政治などに倧きな圱響を䞎えたす。 玀元前3䞖玀である玀元前221幎に、秊が䞭囜を統䞀したした。そしお、秊王は、これたで぀かわれおいた「王」よりも䞊䜍の称号ずしお「皇垝」ずいう称号を぀くりたした。そしお、秊王が最初の皇垝ずなり、自らを始皇垝ず名乗りたした。 秊は、北方の異民族の䟵入を防ぐため、䞇里の長城を䜜らせたした。 たた、それたで䞭囜の各地方によっお異なっおいた貚幣や文字、長さ・重さ・䜓積 などの制床も統䞀したした。 しかし、始皇垝の死埌、各地で反乱があい぀ぎ、秊の統䞀埌から、わずか15幎ばかりで、秊は滅びたす。 玀元前202幎、秊にかわっお、挢ずいう王朝が䞭囜を統䞀したした。挢は玄400幎ほど続きたした。 挢は勢力を広げ、歊垝(皇垝の人名)の時代には朝鮮半島にも勢力を広げ、朝鮮半島に楜浪郡を起きたした。たた、䞭倮アゞアにも支配を広げたした。 挢の時代に、玙の発明があり、歎史曞なども倚く曞かれたした。 商業では、西アゞアず䞭囜の亀易もさかんになった。のちの時代に、この貿易の経路がシルクロヌド(英語:Silk Road)ずいわれるようになりたす。「シルクロヌド」の意味は「絹の道」ずいう意味です。ロヌマ垝囜などのペヌロッパの生産物も、このシルクロヌドを䌝っお、䞭囜に䌝わっおいったず考えられおいたす。 䞭囜からは、絹織物などが茞出されたした。挢では工芞も発達し絹織物などが生産されおいたした。䞀方、西方から䞭囜には仏教やブドりなどが䌝わっおきたした。
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䞭孊校瀟䌚 歎史/䞉倧宗教の始たり
むンドで玀元前5~6䞖玀頃に釈迊(ゎヌダマ=シッダヌルタ)ずいう人物が、それたでの身分制床(カヌスト)を批刀し、及び、バラモンの教えを批刀した。 釈迊は苊しみずその原因に぀いお説き、正しい道をおこなっお心の迷いを捚お、悟りをひらくこずで、身分によらず救われるず唱えた。 このようにしお、 仏教が出来た。 その埌、仏教は、囜家にも保護される。 仏教は、その埌、東南アゞアにも広がり、さらに䞭囜や朝鮮半島、日本にも䌝わる。 オリ゚ントのパレスチナ地方ではナダダ教が信じられおいた。玀元前のころ、ロヌマ垝囜にパレスチナは支配された。 西暊1幎より少し前ごろに、パレスチナの地に、む゚スずいう人物が珟れた。(西暊ずは、か぀おむ゚スの生幎ず考えられた幎を西暊1幎ずした、キリスト教の暊である) 圓時、極端に现かいおきおや圢匏を重んじお信仰や愛を軜んずるナダダ教の宗掟が人々を苊しめおいたが、む゚スはこれを批刀し、人々に分かりやすいたずえで眪のゆるしず救いを説いた。愛あふれる父である神を愛し、兄匟や仲間、隣人を愛し、敵をも愛するこず、真の平和ず幞犏、神の囜、䞖の終わり、さばきに぀いお教え、本圓のおきおを瀺し、倚くの人々が信じお匟子ずなっおいった。 む゚スはキリストず信じられるようになったが、(「キリスト」ずは、ナダダ教の「メシダ」からきたこずばで、救䞖䞻をさす)む゚スに停善をあばかれた宗掟やロヌマ垝囜は、かれらを迫害した。 む゚スは、倧きな十字架にはり぀けにされお、ロヌマ垝囜に凊刑されたずいう。しかし、む゚スの匟子たちはのちにクリスチャン(キリスト者)ずよばれるようになり、やがおかれらの信仰はキリスト教ずしお今日たでに䞖界でもっずも倚くの人々に広たるこずになる。 ナダダ教はナダダ人のための民族宗教であっお、ナダダ民族ずそれ以倖の民族には栌差があり、人は平等ではなかったが、む゚スの匟子たちは、ナダダ人も、ナダダ人からみた異邊人も、みなキリストを信じお救われたずいう。そうしおキリスト教は、ロヌマ垝囜の領内で広たっおいった。4䞖玀になるず、ロヌマ垝囜が方針をあらため、キリスト教を囜教ずしお保護する。 1䞖玀ごろから匟子たちは、む゚スやその教えに関する文曞・手玙類(新玄聖曞)を曞き写し、ナダダ教の聖曞(旧玄聖曞)ずずもに信仰のみちびきずしおいた。こんにち、その日本語蚳はりィキ゜ヌスの聖曞からも読むこずができる。なお、「新玄」「旧玄」の「玄」ずいうのは、神ずの契玄、玄束ずいう意味で、翻蚳の「蚳」ずは別の字である。たた、『旧玄聖曞』の「旧玄」ずいうのはキリスト教埒から芋たいいかたである。ナダダ教埒は、『新玄聖曞』を経兞ずは認めおいない。ナダダ教の経兞はもずもず、日本語で『旧玄聖曞』ず呌ぶものだけであり、ナダダ人たちは旧も新もなく単に『タナッハ』ず呌ぶ。 キリスト教は、ナダダ教を完成させたものであるずいい、ナダダ教ず䌌おいる郚分もある。ナダダ教は聖曞にある唯䞀の神ダハりェ(か぀おはヱホバず呌ばれた)を信じる䞀神教であり、キリスト教は同じく聖曞の神を䞉䜍䞀䜓ず信じる䞀神教である。 のちの時代にできるむスラム教も、ナダダ教やキリスト教を参考にしおいる。 パレスチナの゚ルサレムは、ナダダ教、キリスト教、むスラム教、いづれにずっおも聖地である。 7䞖玀の始めごろ、アラビア半島では、商業がさかんであり、商人が力を持っおいた。アラビア半島の郜垂メッカでは、商業が発達しおいた。 7䞖玀はじめごろに、メッカの地に、商人の家に生たれたムハンマドが珟れ、40歳の頃にムハンマドは神の啓瀺を受けたずしお、40歳の頃からメッカの地で、むスラム教を唱えた。 むスラムの教えでは、神は唯䞀アッラヌのみであるずしおおり、偶像厇拝を犁止した。 このため、むスラム教では、神の像は無い。 たた、神の前に、人々は平等であるず説いた。むスラム教の経兞は『コヌラン』ず蚀う。 ムハンマドの教えは、迫害された。ムハンマドは、迫害を逃れるため、メディナに移䜏した。ムハンマドは、教えを広めるため、軍を組織した。そしお、ムハンマドは軍事力でメッカを奪い返した。 その埌、ムハンマドず匟子たちの埁服掻動によっお、アラビア半島の諞囜は統䞀されおいき、むスラム教はアラビア半島ず北アフリカなどの呚蟺の地に広たっおいった。 コヌランは、生掻を厳しく埋しおおり、豚肉を食べるこずの犁止や、飲酒の犁止、1日5回の瀌拝や、断食や巡瀌など、日垞生掻の倚くの決たり事を蚘しおいる。 「むスラヌム」ずいう語は、自身の重芁な所有物を他者の手に匕き枡すずいう意味を持぀aslamaずいう動詞の名詞圢であり、ムハンマド以前のゞャヌヒリヌダ時代には宗教的な意味合いのない人ず人ずの取匕関係を瀺す蚀葉ずしお甚いられおいた。ムハンマドはこのむスラヌムずいう語を、唯䞀神であるアッラヌに察しお己の党おを匕き枡しお絶察的に服埓するずいう姿勢に圓おはめお甚い、そのように己の党おを神に委ねた状態にある人をムスリムず呌んだ。 䞭東のパレスチナずいう地方にある ゚ルサレム ずいう堎所に、キリスト教、むスラム教、ナダダ教の聖地がある。 珟代(西暊2014に蚘述。)の話になるが、 この゚ルサレムず呚蟺の地域で、第二次倧戊埌にむスラ゚ルが建囜を匷行した。このこずにより、以前にこれらの地に䜏んでいたパレスチナ人たちが䜏む堎所をうしない、パレスチナ人が難民になった。 パレスチナ人はむスラム教の倚い民族であり、むスラ゚ル人はナダダ教の民族である。 このこずが、アラブ諞囜のあいだで、むスラ゚ルに察しおの反発の理由の䞀぀になっおいる。 むスラ゚ルがナダダ教の囜なので、アラブ諞囜ではナダダ教ぞの反発が匷い。 たた、アメリカ合衆囜がむスラ゚ルず同盟を結んでおり、アメリカはキリスト教の倚い囜なので、そのようなこずもあり、アラブ諞囜ではキリスト教ぞの反発に぀ながっおいる。 このようなパレスチナ呚蟺の政治問題をパレスチナ問題ず蚀う。 ヒンドゥヌ教は、珟代ではカヌスト制などで批刀があるが、このカヌスト制はバラモン教が手本になっおいる。 ヒンドゥヌ教よりも昔の時代に(珟代人の蚀う方では)「バラモン教」ずいう宗教があり、このバラモン教でカヌストの教えがあった。 仏教がむンドで出来たこずもあっおか、仏教の䌝説䞊の仏(ほずけ)は、じ぀はヒンドゥヌ教の神が由来であったりする堎合も倚い。 ずころで、たぶんアナタは「ヒンドゥヌずむンドの発音が䌌おる」ず思うだろうが、その通りで、ヒンドゥヌずはペルシャ語で「むンド人」ずいう意味である。
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{{半保護S}} == 仏教 == [[ファむル:Gandhara Buddha (tnm).jpeg|214px|thumb|left|シャカの像]] むンドで玀元前56䞖玀頃に{{Ruby|'''釈迊'''|シャカ}}ゎヌダマシッダヌルタずいう人物が、それたでの身分制床カヌストを批刀し、及び、バラモンの教えを批刀した。 {{Ruby|釈迊|シャカ}}は苊しみずその原因に぀いお説き、正しい道をおこなっお心の迷いを捚お、{{Ruby|悟|さず}}りをひらくこずで、身分によらず救われるず唱えた。 このようにしお、 {{Ruby|'''''仏教'''''|ぶっきょう}}が出来た。 その埌、仏教は、囜家にも保護される。 仏教は、その埌、東南アゞアにも広がり、さらに䞭囜や朝鮮半島、日本にも䌝わる。 ;{{Ruby|釈迊|シャカ}} :生幎に぀いおは玀元前の463幎頃、560幎頃、565幎頃、624幎頃などの説がある。 :ルンビニヌ珟圚のネパヌルに、王族のシャカ族の王子ずしお生たれる。 :29歳の時から修行を始め、地䜍を捚おる。80歳で亡くなる。 {{clear}} == キリスト教 == [[File:Christ Icon Sinai 6th century.jpg|thumb|150px|left|む゚ス・キリストを埌䞖の6䞖玀ごろに描いた画画は聖カタリナ修道院に所蔵]] [[ファむル:Mantegna, Andrea - crucifixion - Louvre from Predella San Zeno Altarpiece Verona.jpg|thumb|240px|『キリストの{{Ruby|磔刑|たっけい}}』。アンドレア・マンテヌニャ画。埌䞖の1456幎ごろから1459幎ごろの䜜。ルヌブル矎術通に収蔵。䞭倮の十字架にむ゚スが、巊右に匷盗が぀けられおいる。匷盗たちはいづれもむ゚スをののしったが、む゚スから芋お右の匷盗は、くいあらためお信仰を告癜し、すくわれたずいう。{{Ruby|磔刑|たっけい}}ずは、ロヌマ垝囜の死刑のやり方の䞀぀で、はり぀けのこず。]] オリ゚ントの'''パレスチナ'''地方ではナダダ教が信じられおいた。玀元前のころ、ロヌマ垝囜にパレスチナは支配された。 西暊幎より少し前ごろに、パレスチナの地に、'''む゚ス'''ずいう人物が珟れた。西暊ずは、か぀おむ゚スの生幎ず考えられた幎を西暊1幎ずした、キリスト教の暊である 圓時、極端に现かいおきおや圢匏を重んじお信仰や愛を軜んずるナダダ教の宗掟が人々を苊しめおいたが、む゚スはこれを批刀し、人々に分かりやすいたずえで眪のゆるしず救いを説いた。愛あふれる父である神を愛し、兄匟や仲間、隣人を愛し、敵をも愛するこず、真の平和ず幞犏、神の囜、䞖の終わり、さばきに぀いお教え、本圓のおきおを瀺し、倚くの人々が信じお匟子ずなっおいった。 む゚スはキリストず信じられるようになったが、「キリスト」ずは、ナダダ教の「メシダ」からきたこずばで、{{Ruby|æ•‘äž–äž»|きゅうせいしゅ}}をさすむ゚スに停善をあばかれた宗掟やロヌマ垝囜は、かれらを迫害した。 む゚スは、倧きな{{Ruby|十字架|じゅうじか}}にはり぀けにされお、ロヌマ垝囜に凊刑されたずいう。しかし、む゚スの匟子たちはのちにクリスチャンキリスト{{Ruby|者|しゃ}}ずよばれるようになり、やがおかれらの信仰は'''キリスト教'''ずしお今日たでに䞖界でもっずも倚くの人々に広たるこずになる。 ナダダ教はナダダ人のための民族宗教であっお、ナダダ民族ずそれ以倖の民族には栌差があり、人は平等ではなかったが、む゚スの匟子たちは、ナダダ人も、ナダダ人からみた異邊人も、みなキリストを信じお救われたずいう。そうしおキリスト教は、ロヌマ垝囜の領内で広たっおいった。4䞖玀になるず、ロヌマ垝囜が方針をあらため、キリスト教を囜教ずしお保護する。 1䞖玀ごろから匟子たちは、む゚スやその教えに関する文曞・手玙類{{Ruby|'''新玄聖曞'''|しんやくせいしょ}}を曞き写し、ナダダ教の聖曞{{Ruby|旧玄聖曞|きゅうやくせいしょ}}ずずもに信仰のみちびきずしおいた。こんにち、その日本語蚳は[[s:聖曞|りィキ゜ヌスの聖曞]]からも読むこずができる。なお、「新玄」「旧玄」の「玄」ずいうのは、神ずの{{Ruby|契玄|けいやく}}、{{Ruby|玄束|やくそく}}ずいう意味で、{{Ruby|翻蚳|ほんやく}}の「蚳」ずは別の字である。たた、『旧玄聖曞』の「旧玄」ずいうのはキリスト教埒から芋たいいかたである。ナダダ教埒は、『新玄聖曞』を経兞ずは認めおいない。ナダダ教の経兞はもずもず、日本語で『旧玄聖曞』ず呌ぶものだけであり、ナダダ人たちは旧も新もなく単に『タナッハ』ず呌ぶ。 キリスト教は、ナダダ教を完成させたものであるずいい、ナダダ教ず䌌おいる郚分もある。ナダダ教は聖曞にある唯䞀の神ダハりェか぀おはヱホバず呌ばれたを信じる䞀神教であり、キリスト教は同じく聖曞の神を{{Ruby|䞉䜍䞀䜓|さんみいったい}}ず信じる䞀神教である。 のちの時代にできるむスラム教も、ナダダ教やキリスト教を参考にしおいる。 パレスチナの'''゚ルサレム'''は、ナダダ教、キリスト教、むスラム教、いづれにずっおも聖地である。 == むスラム教 == [[File:Kaaba mirror edit jj.jpg|thumb|300px|メッカのカヌバ神殿。むスラム教の聖地ずされおいる。神殿の䞭倮には、写真のように四角い黒石がある。むスラム教埒は、このカヌバ神殿に向かっお瀌拝をする。 サりゞアラビア]] 7䞖玀の始めごろ、アラビア半島では、商業がさかんであり、商人が力を持っおいた。アラビア半島の郜垂'''メッカ'''では、商業が発達しおいた。 7䞖玀はじめごろに、メッカの地に、商人の家に生たれた'''ムハンマド'''が珟れ、40歳の頃にムハンマドは神の啓瀺を受けたずしお、40歳の頃からメッカの地で、むスラム教を唱えた。 むスラムの教えでは、神は唯䞀'''アッラヌ'''のみであるずしおおり、{{Ruby|偶像厇拝|ぐうぞうすうはい}}を犁止した。 このため、むスラム教では、神の像は無い。 たた、神の前に、人々は平等であるず説いた。むスラム教の経兞は『'''コヌラン'''』ず蚀う。 ムハンマドの教えは、迫害された。ムハンマドは、迫害を逃れるため、メディナに移䜏した。ムハンマドは、教えを広めるため、軍を組織した。そしお、ムハンマドは軍事力でメッカを奪い返した。 その埌、ムハンマドず匟子たちの埁服掻動によっお、アラビア半島の諞囜は統䞀されおいき、むスラム教はアラビア半島ず北アフリカなどの呚蟺の地に広たっおいった。 コヌランは、生掻を厳しく埋しおおり、豚肉を食べるこずの犁止や、飲酒の犁止、1日5回の瀌拝や、断食や巡瀌など、日垞生掻の倚くの決たり事を蚘しおいる。 「むスラヌム」ずいう語は、自身の重芁な所有物を他者の手に匕き枡すずいう意味を持぀{{Ruby|aslama|アスラマ}}ずいう動詞の名詞圢であり、ムハンマド以前のゞャヌヒリヌダ時代には宗教的な意味合いのない人ず人ずの取匕関係を瀺す蚀葉ずしお甚いられおいた。ムハンマドはこのむスラヌムずいう語を、唯䞀神であるアッラヌに察しお己の党おを匕き枡しお絶察的に服埓するずいう姿勢に圓おはめお甚い、そのように己の党おを神に委ねた状態にある人をムスリムず呌んだ。 == 珟代の゚ルサレムずパレスチナ問題 == [[ファむル:Israel-Western Wall.jpg|thumb|left|200px|ナダダ教の聖地の䞀぀、嘆きの壁なげき の かべ。むスラ゚ルにある。]] [[ファむル:Palestine-2013(2)-Jerusalem-Temple Mount-Dome of the Rock (SE exposure).jpg|300px|right|thumb|゚ルサレムの「岩のドヌム」。むスラム教の聖地になっおいる。]] 䞭東の'''パレスチナ'''ずいう地方にある '''゚ルサレム''' ずいう堎所に、キリスト教、むスラム教、ナダダ教の聖地がある。 珟代西暊2014に蚘述。の話になるが、 この゚ルサレムず呚蟺の地域で、第二次倧戊埌にむスラ゚ルが建囜を匷行した。このこずにより、以前にこれらの地に䜏んでいたパレスチナ人たちが䜏む堎所をうしない、パレスチナ人が難民になった。 パレスチナ人はむスラム教の倚い民族であり、むスラ゚ル人はナダダ教の民族である。 このこずが、アラブ諞囜のあいだで、むスラ゚ルに察しおの反発の理由の䞀぀になっおいる。 むスラ゚ルがナダダ教の囜なので、アラブ諞囜ではナダダ教ぞの反発が匷い。 たた、アメリカ合衆囜がむスラ゚ルず同盟を結んでおり、アメリカはキリスト教の倚い囜なので、そのようなこずもあり、アラブ諞囜ではキリスト教ぞの反発に぀ながっおいる。 このようなパレスチナ呚蟺の政治問題を'''パレスチナ問題'''ず蚀う。 == ※ 範囲倖: ヒンドゥヌ教 == :※ 資料集で、ヒンドゥヌ教に぀いお、補足しおいるらしい。 :※ ヒンドゥヌ教は、むンドずその呚蟺でしか流行しおないので、䞉倧宗教ではない。 ヒンドゥヌ教は、珟代ではカヌスト制などで批刀があるが、このカヌスト制はバラモン教が手本になっおいる。 ヒンドゥヌ教よりも昔の時代に珟代人の蚀う方では「バラモン教」ずいう宗教があり、このバラモン教でカヌストの教えがあった。 仏教がむンドで出来たこずもあっおか、仏教の䌝説䞊の仏ほずけは、じ぀はヒンドゥヌ教の神が由来であったりする堎合も倚い。 ずころで、たぶんアナタは「ヒンドゥヌずむンドの発音が䌌おる」ず思うだろうが、その通りで、ヒンドゥヌずはペルシャ語で「むンド人」ずいう意味である。 [[Category:䞭孊校歎史|さんたいしゆうきようのはしたり]] [[カテゎリ:宗教の歎史]]
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2023-01-10T13:11:23Z
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䞭孊校瀟䌚 歎史/叀代のギリシャ文明ずロヌマ文明
ギリシャやロヌマの文明はどのように発達し、どのような特城をもっおいるのだろう。 ギリシャやロヌマの文明は䞖界にどのような圱響を䞎えたのだろう。 四倧河文明(メ゜ポタミア文明など)からしばらく遅れお、玀元前8䞖玀頃から地䞭海近くにあるギリシャ・ロヌマで文明が発達しおくる。 ギリシャでは玀元前8䞖玀頃から、ギリシャ各地に、いく぀もの独立した郜垂囜家(ポリス)が出来た。なかでも、アテネずいう郜垂囜家 ず、 スパルタ ずいう郜垂囜家の、この2぀の郜垂囜家(ポリス)が、ずおも有力であった。 ギリシャでは商工業が発達しお、平民や兵士の力が匷くなった。 郜垂囜家(ポリス)のうちの䞀぀であるアテネでは、18歳以䞊の男子の垂民による盎接民䞻政治(デモクラチア)が行われた。 いっぜう、ギリシャには、奎隷が倚くいた。奎隷は、民䞻政治には参加できなかった。奎隷は人口の3分の1もいた。民䞻政治に参加できたのは、垂民や兵士などの特暩階玚だけであった。 スパルタなどの、他のポリスでも、䌌たような垂民や兵士ずいう特暩階玚による民䞻政治が行われた。 スパルタは、呚蟺のポリスを䟵略したりするので、スパルタでは兵士を育おるための軍事蚓緎がきびしい。スパルタではスパルタ人の男子は、少幎期から兵士ずしお育おられ、少幎の受ける軍事蚓緎(ぐんじ くんれん)では、きびしい芏埋(きり぀)によっお集団蚓緎をさせられた。珟圚の「極めお厳栌な様子」を衚すスパルタの語源ずなっおいる。 なお、スパルタ人以倖の埁服された地域の人は、軍事や政治からは切り離されお、蟲業や商工業などをさせられた。スパルタ人は、埁服された人々の反乱をおそれお、埁服された人々が歊噚を手にしないよう、埁服された人々を軍事や政治の仕事には関わらせなかったのである。 たた、スパルタは、鎖囜的な政策をずり、スパルタは、ほかのポリスずの貿易(がうえき)を犁止したので、スパルタでは商工業はあたり発達しなかった。 ギリシャでは、ギリシャ文字が䜿われおいた。ギリシャ文字は、フェニキア文字(オリ゚ント地方で䜿われおた文字の䞀぀)が元になっおいる。 ギリシャでは、挔劇や建築、物語などが発達した。ギリシャ神話も぀くられた。議論もさかんになり、哲孊や数孊などの孊問もさかんになった。哲孊者の アリストテレス や ゜クラテス 、 歎史孊者の ヘロドトス など、倚くの孊者がギリシャ文明から出おきた。 玀元前4䞖玀ごろにギリシャ各地のポリスが統䞀される。北方のマケドニアの アレクサンドロス倧王 によっお、ギリシャは統䞀され支配された。 アレクサンドロスは、さらに領土を拡倧しようずし、゚ゞプト、ペルシャなどオリ゚ント各地にも遠埁した。 同じころ、オリ゚ントの文化が、ギリシャにも䌝わっおきた。これによっお、ギリシャでは、オリ゚ントの文化ずギリシャの文化がたじわった新しい文化のヘレニズム文化が生たれおきた。ヘレニズムの語源になった「ヘレネス」ずは、「ギリシャ人」ずいう意味。 ギリシャの孊問では、科孊がさかんになり、数孊者の ゚りクレむデス(ナヌクリッドのこず) や、 物理孊者・機械工孊者の アルキメデスが出た。 アレクサンドロス自身は、ペルシャ埁服埌のむンドぞの遠埁からの、バビロンぞの垰還䞭に病没し、満32歳で死亡した。アレクサンドロスの死埌、圌の垝囜は分裂した。 玀元前6䞖玀ごろには、むタリア半島でいく぀かの郜垂囜家ができおいた。玀元前1䞖玀ごろに、郜垂囜家の䞀぀のロヌマは呚蟺の郜垂囜家を埁服し、ロヌマ垝囜ができた。さらに、玀元前30幎ごろにはロヌマ垝囜が地䞭海を囲む、ペヌロッパ南郚および䞭倮郚、西アゞアの地䞭海沿岞郚、アフリカの地䞭海沿岞分の䞀垯たで、支配を広げた。 ロヌマによるペヌロッパの支配は、今で蚀うフランス(圓時はガリア)の地をほが党お支配し、今で蚀うスペむン(圓時はむスパニア)の地たで、ほが党土を支配した。 ギリシャ文字のアルファベットをもずにした、ロヌマ独自の文字のラテン文字(ロヌマ字)を持っおいた。 ロヌマには、奎隷がいた。 広い領土をおさめる必芁性から、実甚的な文化が発達した。 暊(こよみ)では、゚ゞプトの倪陜暊をもずに、ナリりス暊(ナリりスれき)を䜜った。道路を敎備した。法埋も敎備された。氎道も敎備された。
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{{半保護S}} === 課題 === ギリシャやロヌマの文明はどのように発達し、どのような特城をもっおいるのだろう。 ギリシャやロヌマの文明は䞖界にどのような圱響を䞎えたのだろう。 == ギリシャずロヌマの叀代文明 == 四倧河文明メ゜ポタミア文明などからしばらく遅れお、玀元前8䞖玀頃から地䞭海近くにあるギリシャ・ロヌマで文明が発達しおくる。 === ギリシャ === [[File:Venus_de_Milo_Louvre_Ma399-02b.jpg|thumb|100px|left|'''ミロのビヌナス'''。ギリシャの文化。 ヘレニズム文化の圱響を受けおいる。]] [[File:The Parthenon in Athens.jpg|thumb|300px|ギリシャの<span style="font-size: large;">パルテノン神殿</span>。䞖界遺産。]] ギリシャでは玀元前8䞖玀頃から、ギリシャ各地に、いく぀もの独立した郜垂囜家'''ポリス'''が出来た。なかでも、'''アテネ'''ずいう郜垂囜家 ず、 '''スパルタ''' ずいう郜垂囜家の、この2぀の郜垂囜家ポリスが、ずおも有力であった。 ギリシャでは商工業が発達しお、平民や兵士の力が匷くなった。 * アテネに぀いお [[画像:Phalanx.png|thumb|440px|right|叀代ギリシアでの重装歩兵じゅうそうほぞいによる戊闘の想像図]] 郜垂囜家ポリスのうちの䞀぀である'''アテネ'''では、18歳以䞊の男子の垂民による盎接民䞻政治デモクラチアが行われた。 いっぜう、ギリシャには、奎隷が倚くいた。奎隷は、民䞻政治には参加できなかった。奎隷は人口の分のもいた。民䞻政治に参加できたのは、垂民や兵士などの特暩階玚だけであった。 スパルタなどの、他のポリスでも、䌌たような垂民や兵士ずいう特暩階玚による民䞻政治が行われた。 * 発展項目: スパルタに぀いお スパルタは、呚蟺のポリスを䟵略したりするので、スパルタでは兵士を育おるための軍事蚓緎がきびしい。スパルタではスパルタ人の男子は、少幎期から兵士ずしお育おられ、少幎の受ける軍事蚓緎ぐんじ くんれんでは、きびしい芏埋きり぀によっお集団蚓緎をさせられた。珟圚の「極めお厳栌な様子」を衚すスパルタの語源ずなっおいる。 なお、スパルタ人以倖の埁服された地域の人は、軍事や政治からは切り離されお、蟲業や商工業などをさせられた。スパルタ人は、埁服された人々の反乱をおそれお、埁服された人々が歊噚を手にしないよう、埁服された人々を軍事や政治の仕事には関わらせなかったのである。 たた、スパルタは、鎖囜的な政策をずり、スパルタは、ほかのポリスずの貿易がうえきを犁止したので、スパルタでは商工業はあたり発達しなかった。 * 文化に぀いお ギリシャでは、ギリシャ文字が䜿われおいた。ギリシャ文字は、フェニキア文字オリ゚ント地方で䜿われおた文字の䞀぀が元になっおいる。 ギリシャでは、挔劇や建築、物語などが発達した。ギリシャ神話も぀くられた。議論もさかんになり、哲孊や数孊などの孊問もさかんになった。哲孊者の '''アリストテレス''' や ゜クラテス 、 歎史孊者の ヘロドトス など、倚くの孊者がギリシャ文明から出おきた。 ==== ヘレニズム文化 ==== [[ファむル:Napoli BW 2013-05-16 16-24-01.jpg|thumb|愛銬ブケパロスに階乗したアレクサンドロス (拡倧図)。 生 玀元前356幎  没 323幎。]] [[ファむル:Alexander and Aristotle.jpg|250px|thumb|アリストテレスの講矩を受けるアレクサンドロス]] 玀元前4䞖玀ごろにギリシャ各地のポリスが統䞀される。北方のマケドニアの '''アレクサンドロス'''倧王 によっお、ギリシャは統䞀され支配された。 アレクサンドロスは、さらに領土を拡倧しようずし、゚ゞプト、ペルシャなどオリ゚ント各地にも遠埁した。 [[画像:Greek Phalanx.jpg|thumb|left|340px|マケドニア囜の重装歩兵じゅうそう ほぞいによる陣圢じんけいの想像図。]] {{-}} 同じころ、オリ゚ントの文化が、ギリシャにも䌝わっおきた。これによっお、ギリシャでは、オリ゚ントの文化ずギリシャの文化がたじわった新しい文化の'''ヘレニズム文化'''が生たれおきた。ヘレニズムの語源になった「ヘレネス」ずは、「ギリシャ人」ずいう意味。 ギリシャの孊問では、科孊がさかんになり、数孊者の ゚りクレむデスナヌクリッドのこず や、 物理孊者・機械工孊者の アルキメデスが出た。 アレクサンドロス自身は、ペルシャ埁服埌のむンドぞの遠埁からの、バビロンぞの垰還䞭に病没し、満32歳で死亡した。アレクサンドロスの死埌、圌の垝囜は分裂した。 {{コラム|※ たぶん範囲倖:  ゎルディオンの結び目| :※ むかし、䞭孊䞖界史の資料集で、この話を玹介しおたらしい。 䌝説では、アレクサンドロスが東方ぞの遠埁䞭、ゎルディオンずいう地方に立ち寄ったずき、ゎルディオンのれりス神殿には、絶察にほどくこずのできない結び目があるず蚀われおいたした。その神殿にある、䌝説の車にずり぀けられた結び目です。 そしお、その結び目をほどいたものは、䞖界の王になれるずいう蚀い䌝えがありたした。 アレクサンドロスが立ち寄るずっず前にも、倚くのものが、この結び目をほどいおやろうず挑戊したしたが、誰䞀人ずしお、ほどけたせんでした。 アレクサンドロスは、自分こそ結び目をほどいお王になっおやろうず挑戊したしたが、それでも結び目はほどけたせんでした。 そこでアレクサンドロスは剣を持ち出しお、結び目を䞀刀䞡断に切っお、無理矢理、ほどいおしたしたした。 結び目の蚀い䌝えが圱響したのかどうか知りたせんが、アレクサンドロスは東方の遠埁に成功し、倧きな領土を獲埗したした。 }} {{clear}} === ロヌマ === [[ファむル:Panoramic photograph of interior of Colosseum.jpg|thumb|left|ロヌマの'''コロッセオ'''闘技堎の内郚。コロッセりムずもいう。地䞋にあった斜蚭が珟圚ではむき出しになっおいる。䞖界遺産。]] [[Image:Pont du gard.jpg|right|thumb|250px|ロヌマ時代の氎道。この氎道は珟圚のフランスにある。圓時のロヌマ垝囜は、今で蚀うフランス圓時は「ガリア」ずいう囜名あたりの地にたで支配を広げおいた。この氎道建造物はポン・デュ・ガヌルずフランスでは呌ばれおいる。䞖界遺産。]] 玀元前6䞖玀ごろには、むタリア半島でいく぀かの郜垂囜家ができおいた。玀元前1䞖玀ごろに、郜垂囜家の䞀぀の'''ロヌマ'''は呚蟺の郜垂囜家を埁服し、ロヌマ垝囜ができた。さらに、玀元前30幎ごろにはロヌマ垝囜が地䞭海を囲む、ペヌロッパ南郚および䞭倮郚、西アゞアの地䞭海沿岞郚、アフリカの地䞭海沿岞分の䞀垯たで、支配を広げた。 ロヌマによるペヌロッパの支配は、今で蚀うフランス圓時はガリアの地をほが党お支配し、今で蚀うスペむン圓時はむスパニアの地たで、ほが党土を支配した。 ギリシャ文字のアルファベットをもずにした、ロヌマ独自の文字のラテン文字ロヌマ字を持っおいた。 ロヌマには、奎隷がいた。 広い領土をおさめる必芁性から、実甚的な文化が発達した。 暊こよみでは、゚ゞプトの倪陜暊をもずに、ナリりス暊ナリりスれきを䜜った。道路を敎備した。法埋も敎備された。氎道も敎備された。 [[Category:䞭孊校歎史|叀代のギリシャ文明]] [[カテゎリ:ペヌロッパ史]] [[カテゎリ:文明]]
2014-06-18T21:06:47Z
2024-02-06T02:30:20Z
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䞭孊校瀟䌚 歎史/幎代枬定法
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{{Pathnav|Main Page|小孊校・䞭孊校・高等孊校の孊習|䞭孊校の孊習|䞭孊校瀟䌚|䞭孊校瀟䌚/歎史}} === 課題 === どのような幎代枬定法があり、その幎代枬定法にはどのような特城があるのだろう。 幎代枬定法は、どのような時代の調査に䜿甚されるのだろう。 == 幎茪幎代枬定 == 玀元前1000幎頃たでであれば、朚材の幎代及び朚の[[w:幎茪|幎茪]]から幎代を枬定するこずもできる。なぜなら、倚くの堎合朚の幎茪<!-- の、それぞれの茪の幅 -->は毎幎1本ず぀増加しおいく<!-- その幎の気候によっお倉わる -->からである。 == 攟射性幎代枬定 == 炭玠の原子は3皮類の同䜍䜓がある<ref>"[[䞭孊校理科_第1分野/化孊倉化ずむオン#原子の成り立ちずむオン]]"参照</ref>。それらは安定で量の倚い[[w:炭箠12|{{sup|12}}C]]炭玠12ず、ごく僅かで䞍安定な[[w:炭箠13|{{sup|13}}C]]炭玠13ず、極めお僅かで䞍安定な[[w:炭箠14|{{sup|14}}C]]炭玠14である。自然界の炭玠のほずんどは、{{sup|12}}Cである。 この{{sup|14}}Cは、攟射線を出しながら 壊れ続け、玄5700幎ごずに半分になっおいく。この玄5700幎を{{Ruby|半枛期|はんげんき}}ずいう。{{sup|14}}Cは、倧気䞊局で高゚ネルギヌの䞀次宇宙線によっお生成される。 生䜓は光合成や呌吞をしおいるため、生きおいる間に関しお蚀えば、生䜓内の{{sup|14}}Cの割合ず倧気䞭の{{sup|14}}Cの割合はほが同じになる(厳密には、「速床論的同䜍䜓効果」があるためか、生物皮ごずに埮劙に{{sup|13}}Cや{{sup|14}}Cの割合が異なる<ref>奥山栌『有機反応論』、東京化孊同人、2013幎1月15日 第1版 第1刷、104ペヌゞ</ref>。倧孊レベルなので、気にしなくおいい)。しかし、死埌は呌吞も光合成もしなくなるため、倧気䞭の{{sup|14}}Cの割合ず死䜓内の{{sup|14}}Cの割合がずれおいく。空気䞭の炭玠は、倧気圏などから宇宙線によっお生成された{{sup|14}}Cが䟛絊されるいっぜう、死䜓の{{sup|14}}Cは枛り続けおいく。この、空気䞭の{{sup|14}}Cの割合ず、死䜓内の{{sup|14}}Cずのズレの割合を調べるこずで幎代を算出する。 動物だけでなく、怍物でも炭玠をふくむので、この方法で枬定が可胜である。いっぜう、金属など炭玠をふくたない物は炭玠の方法では幎代を枬定できない。 過去数癟幎〜3000幎おいどのものに぀いおは、歎史曞などから幎代の分かっおいる同時代の実物の枬定により、この枬定に必芁な関連デヌタを埗られる。 しかし、数千幎〜数䞇幎以䞊も前のものは、ほずんどの地域で歎史曞などが残っおいなく、関連デヌタを埗られない。したがっお、科孊の進歩により、それ以前の幎代枬定が蚂正されお、枬定倀が倉わるこずがある。 したがっお、なるべく他の枬定方法ずも組み合わせお確認する必芁がある。 考叀孊では、攟射幎代の他にも、地局の調査など、さたざたな芳察や枬定を組み合わせお、より信頌性の高い幎代を調べるこずが行われおいる。 数䞇幎おいどよりも前になるず、もはや、攟射性幎代枬定以倖に、確認のしようがなく、はたしお本圓に攟射幎代の数倀が正確なのかどうかは確認のしようがない。たずえば、倪陜から、地球䞊に降り泚ぐ攟射線の量が、もしかしたら珟圚ず倧幅に違っおいる可胜性もありうるし、もし、そうだずするず、幎代枬定の数倀の前提がくずれる。 だが他に幎代の枬定方法が、数䞇幎おいどよりも叀い時代では、無い。なので仕方なく、もっずも確からしい幎代枬定法ずしお攟射幎代枬定が䜿われおいる。 === 化石の幎代枬定 === 猿人や原人、旧人、新人などの幎代枬定も、攟射性カリりム40など通垞のカリりムはカリりム39である。、さたざたな元玠の攟射性幎代枬定によっお化石などを調べお幎代を掚定しおいる。 「猿人がアフリカで440䞇幎以䞊前に発生しおいた」ずいうこずも攟射性幎代枬定によっお知り埗る。 人間以倖の動怍物も、化石を攟射性幎代枬定によっお調べお幎代を掚定しおいる。 == 地球の幎霢ず宇宙の幎霢 == 地球の歎史が46億幎おいど だずいう事も、地球や隕石などのりランによる攟射性幎代枬定での幎代比范による。 半枛期は䞀定だろう、ず仮定しおいる。なお、りラン238の半枛期は玄44億幎であり、 今のずころ、科孊者たちは、「攟射性物質の半枛期の倧きさは、時間がたっおも、垞に倉わらず䞀定だろう。」ず、さたざたな実隓結果にもずづいお、刀定しおいる。 炭玠以倖にも、りランなど、さたざたな攟射性原子があり、枬定察象の叀さや、枬定物質の皮類にあわせお、䜿い分けられる。 ちなみに宇宙の幎霢の玄137億幎ずいうのは、倩䜓芳枬で、倩䜓の出す光の波長を分析しお調べおいる。詳しい解説には、高校レベルの物理や地孊の知識が必芁なので、䞭孊の瀟䌚科での説明は省略する。 == 脚泚 == {{Reflist}} [[Category:䞭孊校歎史|ねんたいそくおいほう]]
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2022-12-29T23:04:09Z
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䞭孊校瀟䌚 歎史/飛鳥時代
なぜ倧化の改新などの改革が起こったのだろう。 この時代の文化にはどのような特色があるのだろう。 6䞖玀はじめ、九州北郚で、朝鮮半島での癟枈をすくうための出兵の負担ぞの反発がきっかけで、倧和朝廷に察する倧芏暡な反乱が527幎に起きる。豪族の磐井(いわい)氏が反乱を指揮したためこの名が぀いた。磐井氏の圹職は囜造(くにのみや぀こ)ずいう。埌の囜叞(こくし)ず間違えやすいので、泚意が必芁である。叀墳時代のペヌゞで説明した氏姓制床にのっずり、筑玫囜造磐井(぀くしのくにのみや぀このいわい)ずいう呌称が䞀般的である[叀墳時代参照]。 朝鮮半島での、癟枈をすくうための出兵の負担ぞの反発がきっかけである。 ダマト王暩は、反乱をおさえるのに、1幎䜙り芁した。この 磐井の乱(いわい の らん) を、豪族の物郚氏(もののべし)の 物郚麁鹿火(もののべの あらかみ) が しずめたので、物郚氏(もののべし)の倧和朝廷での圱響力が匷くなる。 ※磐井の乱は、超䞭孊の範囲なので、超難関校受隓を垌望しないのであれば、芚える必芁はない。 䞀方朝鮮半島では、か぀お半島がいく぀かの囜に分かれおいたが、5䞖玀䞭頃には新矅(しらぎ、シルラ)による統䞀が進み、日本が協力しおいた䌜耶(カダ)諞囜は領土を倱い、滅んだため、朝鮮半島での日本の勢力は倱われた。 (なお、朝鮮半島の囜々は、䞭囜・唐に匷く圱響を受けるずいうこずも頭に入れおおいお欲しい。新矅は、唐ずの結び぀きが匷かったため、唐ずほが同時期に栄え、そしお滅びた。) 倧和朝廷の䞭では、豪族どうしが、暩力をめぐっお争っおいた。 䞭でも豪族の蘇我氏(そがし)が、力をのばした。蘇我氏は、枡来人ず協力しおいた。そのため、倧和(ダマト)王暩では倖亀の担圓しおおり、たた䞭囜の宗教である仏教を日本に取り入れようずしおいた。 蘇我氏は、自分の嚘である堅塩媛や小姉君を欜明倩皇の 劃 にするなどもしお、勢力を匷めおいった。しかし、もずもず力を぀けおいた物郚氏ず察立を深めおいくこずずなる。 甚明倩皇の跡継ぎをめぐっお、぀いに、察立は極限たで来おしたう。蘇我銬子は泊瀬郚皇子(のちの厇峻倩皇)、物郚守屋は穎穂郚皇子を挙げたのだ。そしお蘇我銬子は穎穂郚皇子を殺害した。これに物郚守屋は怒り、挙兵をする。しかし蘇我氏には、倧䌎氏や平矀氏、厩戞皇子が味方に付いたため、優勢になった。そしお蘇我銬子(そがの うたこ)は、物郚守屋(もののべの もりや)を倒す。これが䞁未の乱である。 そしお蘇我氏は、倧王ずならぶほどの、倧きな暩力を手に入れた。 このころ、倧陞では、南北朝に分かれおいた䞭囜を、隋(ずい)が統䞀しお、589幎に隋は垝囜になった。 しかし618幎に、わずか29幎で、隋は唐(ずう)にほろがされおしたう。 これから説明する叀代日本の時代は、䞭囜では、ちょうど隋が掻躍しおいたころず同じころの時代である。 蘇我氏が物郚氏を倒しおから、しばらくしお、蘇我氏は、蘇我の血を匕く額田郚王女(ぬかたべのおうじょ、 「掚叀倩皇」ずもいう。)を倧王(おおきみ)にした。(この時代には、ただ「倩皇」ずいう呌び名がなかったずいわれおいる。「倩皇」ずいう名称は、あずの時代の倩歊倩皇のころから甚いられるようになったずいう説がある。) たた、倧王が女性なので(掚叀は女性)、政治を助けるために、掚叀倩皇の 甥 であり、蘇我氏の血を匕く厩戞皇子(うたやどのおうじ)、 のちの聖埳倪子(しょうずくたいし)が摂政(せっしょう)ずしお593幎に任呜された。聖埳倪子は、蘇我銬子の嚘の å©¿ であり、たた、穎穂郚間人皇女の子である。たた聖埳倪子の祖母が蘇我氏の䞀族である。 この時代に、ただ「摂政」ずいう正匏な呌び名や制床は無く、したがっお聖埳倪子は、将来的な倩皇の候補ずしおも立おられおいる。 こうしお、蘇我の䞀族の者たちが、政治の実暩をにぎった。この時代を、今で蚀う奈良県の奈良盆地南郚の飛鳥地方に政治の䞭心地があったので、飛鳥時代(あすか じだい)ずいう。 聖埳倪子は、蘇我氏ず協力しお、倩皇を䞭心ずする囜家を䜜り䞊げたした。聖埳倪子は、そのための改革を、いく぀も行いたした。 603幎には、冠䜍十二階(かんい じゅうにかい)の制により、家がらにずらわれずに、才胜の有る人物を圹人などに取り立おるようにしたした。それたでは、氏姓(うじ・かばね)の制床のように、家がら ばかりで、仕事や地䜍が決たっおいたした。䜍(くらい)が12の階玚に分かれおいるので、冠䜍十二階ずいう。䜍により、冠(かんむり、かん)の色が違う。「冠」ずいっおも、垃補の垜子のような冠であり、べ぀に金属冠では無い。 たた604幎には、十䞃条の憲法(じゅうななじょう の けんぜう)を定め、圹人の心がたえずしお、倩皇の呜什にしたがうべきこずや、仏教をうやたうべきこず等を定めたした。豪族などに察しお、圹人ずしおの心がたえを述べたものでしょう。 内容を珟代颚に蚳す(やくす)ず、およそ、次のようなこずが曞かれおいたす。 十䞃条の憲法(抜粋) その他にも、いろんなこずが曞かれおいお、党郚で17条あるので、十䞃条の憲法(じゅうしちじょう の けんぜう)ず蚀いたす(憲法十䞃条ずもいうが、少し叀臭い)。 もずもずの文は挢文で曞かれおいたす。この聖埳倪子の時代には、ただ、ひらがなが、ありたせん。のちの歎史曞の『日本曞玀』(にほんしょき)に、十䞃条の憲法の原文がありたす。 原文は、ずおも長いので読みやすいように送り仮名を぀け、蚘述の䞀郚を抜粋するず、 十䞃条の憲法(抜粋) ずいったふうに、曞かれおいたす。 十䞃条の憲法は、「憲法」ず蚀っおも、珟代の日本の「日本囜憲法」のような、他の法埋の基本ずなる民䞻䞻矩の理念や、日本囜の囜家理念がふくたれたものずはちがうので、混同しないでください。 「和をもっお尊しずなす」ず、「節く䞉宝を敬え」は、有名な蚀葉なので、知っおおいおください。 「詔(みこずのり)を承り(うけたたわり)おは必ず謹(぀぀し)め」も、けっこう有名です。意味は「倩皇からの呜什(=詔)を受けたら、かならず、したがいなさい。」ずいう意味です。 これらの改革は、䞭囜の制床を参考にしたず思われおいたす。隋でも、科挙(かきょ)ずいう詊隓の成瞟で、成瞟優秀な人を、圹人に取り立おおいたした。 日本では、囜内の政治が敎うず、日本は倖亀を掻発化させ、隋ずの正匏な囜亀を目指したした。そのために、日本は、隋ぞの倖亀の䜿者ずしお、日本から小野効子(おのの いもこ)を随に607幎に掟遣させたした。 隋も、隋は朝鮮半島北郚の高句麗(こうくり、コグリョ)ず察立しおいたので、日本ずの関係を重芖したした。 小野効子が隋に送られ時、聖埳倪子らは、隋ず日本を察等の立堎で囜亀を結ばせようずしたので、効子には、そのような内容の手玙を、隋の皇垝ぞず届けさせたした。隋の皇垝の煬垝(ようだい)は、その察等になろうずする日本の手玙の内容を無瀌だずしお、たいそう腹をたおたず蚀いたすが、隋は高句麗ずの争いをひかえおいたので、敵を増やすのは奜たしくないず刀断し、隋は日本ずの囜亀を重芖したした。 隋の歎史曞である『隋曞』(ずいしょ)に、この効子ずの倖亀に関する蚘述がありたす。 隋の皇垝ぞず、小野効子が差し出した囜曞(こくしょ)には、 「日出ずる凊(ひ いずるずころ)の倩子(おんし)、曞(しょ)を日(ひ)没する凊(がっするずころ)の倩子に臎す(いたす)。恙無きや(぀぀がなきや)」 ずありたす。䞡囜ずも「倩子」(おんし)ずいう衚珟を甚いおいるこずに泚目しおください。぀たり、日本の倩皇ず、䞭囜倧陞の皇垝を、同じ地䜍(ちい)ず芋おいるわけです。 ほかにも、日本のこずを「日出ずる凊」ず曞いお、隋(ずい)を「日没する凊」ず曞いおありたす。日本がこれから栄え、隋は滅びるずいう颚に芋えおしたいたす。 圓初、この日本からの囜曞を読んだ隋の皇垝の煬垝(ようだい)は、日本を無瀌(ぶれい)な囜ず思い怒ったずいいたす。 煬垝を怒らせた「日出ずる凊」ですが、地球䞊では、䞭囜倧陞の東偎に日本があるので、日本のほうが、倜明けが早いです。隋から芋るず、日本のある方角から倪陜が登っおきたす。このこずを蚀ったのです。 それから、数回にわたっお、日本から隋に䜿者が枡った( 遣隋䜿(けんずいし) )。 たた隋の進んだ文化を孊がうず、倚くの日本の留孊生や僧などが同行し、隋の進んだ政治制床や仏教を孊んで、日本に持ちかえりたした。 隋も、これら日本からの留孊生や僧を受け入れたした。 聖埳倪子が政治をおこなっおいた時期でもある7䞖玀ごろ、今でいう奈良県である飛鳥地方に郜が眮かれおいたした。この時代のこずを 飛鳥時代(あすかじだい) ずいい、この時代の文化を 飛鳥文化(あすかぶんか) ずいいたす。 蘇我氏や聖埳倪子らが、仏教を保護したため、この飛鳥文化は仏教を䞭心ずした文化であった。蘇我銬子は飛鳥寺(あすかでら)を、(堎所は今で蚀う奈良県に)建おさせたす。聖埳倪子は、法隆寺(ほうりゅうじ)を607幎に建おさせたす。法隆寺の堎所は、今でいう奈良県の斑鳩(いかるが)地方(奈良盆地の西郚)にありたす。 法隆寺は、珟存する朚造建築の䞭では、 䞖界最叀の朚造建築 です。法隆寺は、䞖界文化遺産に1993幎に登録されたした。法隆寺は、のちの7䞖玀埌半に火灜にあっお消倱しおしたい再建されるが、それでも䞖界最叀の朚造建築である。 法隆寺には、 釈迊䞉尊像(しゃか さんぞんぞう) や 癟枈芳音像(くだらかんのんぞう) 、おさめられおいる。釈迊䞉尊像を䜜ったのは、枡来人の子孫である 鞍䜜止利(くら぀くりのずり) が䜜ったずされる。鞍䜜止利のこずを、止利仏垫(ずりぶっし)ずも蚀う。 そのほか、法隆寺には絵画の玉虫厚子(たたむしのずし)など、倚くの矎術品が、おさめられおいる。 この飛鳥文化には、䞭囜や朝鮮半島の圱響が匷く珟れおいたす。 さらに、間接的であるが、ギリシアや䞭東の矎術文化が、䞭囜や朝鮮半島を通しお、日本に入っお来おいる。 たずえば法隆寺の柱は、円柱の䞭倮が、ふくらんでいる。これはギリシャのパルテノン神殿などギリシャ建築に倚く芋られる特城であり ゚ンタシス ずいう特城である。その他、唐草文様などが矎術品に芋られるが、唐草文様の発祥はギリシアである。 さお、聖埳倪子は、四倩王寺(しおんのうじ)も、建おさせたす。堎所は、今でいう倧阪府の難波(なにわ)です。 飛鳥時代の、ほかの寺では、広隆寺(こうりゅうじ)の匥勒菩薩像(みろく がさ぀ぞう)も、飛鳥時代の仏像ずしお有名である。 䞭囜倧陞では、すでに618幎に隋(ずい)が滅んでおり、唐(ずう)ずいう垝囜になっおいた。唐は、隋の制床を匕き継いだ。 622幎に、聖埳倪子が、死去したす。 聖埳倪子の死埌は、蘇我氏が暩力が匷たりたす。 蘇我銬子(そがのうたこ)も、626幎に、なくなりたす。 たず、蘇我銬子の子である蘇我蝊倷(そがの えみし)の暩力が、匷たりたす。さらに、銬子の孫であり、蝊倷の子である蘇我入鹿(そがのいるか)の暩力が匷たりたす。 643幎に、蘇我入鹿は、山背倧兄王(やたしろのおおえのおう)ずいう聖埳倪子の子である人物ず、山背倧兄王 の䞀族を滅がしたす。 このような匷暩的な蘇我氏に察しお、豪族たちからの䞍満が高たりたす。 645幎に、぀いに、皇族の䞭倧兄皇子(なかのおおえの おうじ)ず、豪族の䞭臣鎌足(なかずみの かたたり)ずの協力により、蘇我入鹿は殺害されたす。蝊倷は、この事件を知り、自殺したす。 これを 乙巳の倉(いっしのぞん) ずいいたす。(※ 「乙巳の倉」の甚語は高校の範囲なので、䞀般の䞭孊生は芚えなくおいい。) 倧化の改新ず混合しやすいので、泚意したしょう。 この殺害事件が乙巳の倉、それを含めた政治改革が倧化の改新です。 このあず、䞭倧兄皇子らが暩力を取り、政治改革を色々ず行なう。この皇子らの改革を 倧化の改新(たいか の かいしん) ずいう。蚀い䌝えでは、645幎に幎号(ねんごう)を「倧化」(たいか)に定めたず蚀われたすが、確認されおいたせん。 もし、この幎に「倧化」の幎号を定めたなら、この「倧化」ずいう幎号により、日本では始めお幎号が定められたこずになりたす。なお、幎号をさだめるこずは、䞭囜倧陞の垝囜を参考にしたのだろうず思われたす。 645幎の䞀連の事件により、皇極倩皇(こうぎょくおんのう)は退䜍しお、皇極元・倩皇の匟の孝埳倩皇(こうずく おんのう)が645幎に倩皇になりたす。䞭倧兄皇子は、のちに倩皇( 倩智倩皇(おんじ おんのう) )に即䜍するこずになるが、この倧化の改新のずきには、ただ䞭倧兄皇子は倩皇では無い。孝埳倩皇は難波宮(なにわのみや)に郜を移したす。難波宮は倧阪府にありたす。 䞭囜倧陞では、すでに618幎に隋(ずい)が滅んでおり、唐(ずう)ずいう垝囜になっおいた。日本も、これに察しお、政治改革をする必芁があった。 さお、改革の内容はず蚀うず・・・ 乙巳の倉(いっしのぞん)の翌幎646幎(倧化2幎)に改新の詔(かいしん の みこずのり)が出されたす。これは改革内容の方針や目暙を衚したものです。この詔の発芋は『日本曞玀』で発芋されおいたす。 改革の内容は、以䞋の、公地公民(こうちこうみん)、班田収授(はんでんしゅうじゅ)、租(そ)・庞(よう)・調(ちょう)、囜叞(こくし)の蚭眮(せっち)、です。 次に述べる䞀連の制床改革は、唐の法埋を参考にしおいたす。 これたでは豪族や皇族たちが持っおいた土地は、すべお朝廷のものになりたす。豪族や皇族が持っおいた人民も、朝廷が持぀こずになりたす。この呜什が公地公民(こうちこうみん)です。朝廷が管理できない土地の存圚を犁止したす。同様に、朝廷が管理できない䜏民の存圚も犁止したす。 7䞖玀のなかばになるず、朝鮮半島で戊乱が起きたす。 朝鮮半島では、新矅(しらぎ、シルラ)が唐(ずう)ず連合しお、癟枈(くだら、ペクチェ)を攻めた。 660幎に癟枈(くだら、ペクチェ)が、 新矅(しらぎ、シルラ)に滅がされたす。 癟枈は、日本ず芪しかった癟枈が滅んだこずで、日本は、朝鮮半島での勢力を倱いたす。 日本は癟枈を埩掻(ふっか぀)させるため、新矅ず戊争をしたす。663幎に、䞭倧兄皇子の指導により朝鮮半島に軍を送り、日本 察 新矅の戊争が起きたす。これが癜村江の戊い(はくすきのえ の たたかい、はくそうこう の たたかい) ず蚀いたす。日本は負けたす。新矅ず唐の連合軍に、日本は負けたした。 なお、埌に新矅は676幎に高句麗(こうくり)も滅がし、新矅が朝鮮半島を統䞀するこずになりたす。先ほども述べたように、唐ずの結び぀きがずおも匷いです。唐が滅びるたで、新矅の時代が続きたす。 癜村江の戊い にやぶれた日本は、囜内の政治に集䞭したす。䞭倧兄皇子は、唐ず新矅の攻撃にそなえるため、九州の防備を匷化したす。九州北郚に 防人(さきもり) ずいう防衛(がうえい)のための兵士たちを眮き、氎城(みずき)ずいう氎の満たされた濠(ほり)を持った土塁(どるい)が築かれた防埡地点をいく぀も䜜りたす。 667幎に、䞭倧兄皇子は郜を 倧接宮(おお぀のみや) に移したす。倧接宮の堎所は、今でいう滋賀県の近江(おうみ)です。それ以前の郜は、奈良の飛鳥(あすか)地方にありたした。 この郜を近江の倧接宮にう぀したこずも、攻撃に備えおなのかもしれたせん。近江は、飛鳥よりも内陞にありたす。 668幎に䞭倧兄皇子は倩皇ずしお倧接宮で即䜍し、䞭倧兄皇子は倩智倩皇(おんじ おんのう)になりたす。 668幎に、法兞である 近江什(おうみりょう) が出来たす。倩智倩皇(=䞭倧兄皇子)が䞭臣鎌足に呜じ、圹人たちに線纂(ぞんさん)させたものです。たた倩智は、党囜的な戞籍である 庚午幎籍(こうごねんじゃく) を䜜成されたす。これが、日本最初の戞籍です。よく聞かれるのは、倩智倩皇なのか、埌に出おくる倩歊倩皇(おんむおんのう)なのかです。泚意したしょう。 倩智倩皇が亡くなる(なくなる)ず、倩皇の皇䜍をめぐり、皇族どうしの争いが起きたす。倩智の匟の倧海人皇子(おおあたのおうじ)ず、 倩智の子の倧友皇子(おおずものおうじ)ずが、672幎に争い戊争になる。これを 壬申の乱(じんしんの らん) ずいう。倧海人皇子が勝ち、倧海人皇子が 倩歊倩皇(おんむおんのう)ずしお飛鳥浄埡原宮(あすかのきよみはらのみや)で即䜍する。 「日本」ずいう囜号や、「倩皇」ずいう称号は、倩歊倩皇の時には、䜿われおいただろうず考えられおいたす。 倩歊倩皇の死埌、その皇后が持統倩皇(じずうおんのう)ずしお即䜍したす。持統倩皇は、郜を奈良に移しお藀原京(ふじわらきょう)を建蚭させたす。藀原京は、道路が碁盀(ごばん)の目のように、栌子(こうし)状に区画されおいたす。この郜の碁盀目のような区画は、唐の郜を参考にしおいたす。 701幎(倧宝元幎)の文歊倩皇(もんむおんのう)のずきに、 倧宝埋什(たいほうり぀りょう) ずいう法兞が完成する。倧宝埋什は、唐の埋什(り぀りょう)ずいう法埋を参考にしおいたす。 「埋」は眪人をさばくための刑法で、「什」(りょう)は圹所や圹人などに察する法埋です。 埋什にもずづいお政治を行う囜家のこずを、歎史孊の甚語で 埋什囜家(り぀りょう こっか) ず蚀いたす。 この倧宝埋什を線纂(ぞんさん)した人物は、藀原䞍比等(ふじわらの ふひず) らが䞭心に線纂(ぞんさん)した。藀原䞍比等は、䞭臣鎌足(なかずみのかたたり)の子である。 政府の䞭倮組織には 二官八省(にかんはっしょう) が眮かれた。二官には、神々をた぀る宗教を行なう 神祇官(じんぎかん)ず、䞀般の政務をおこなう 倪政官(だじょうかん)がおかれた。 倪政官には、 右倧臣、 巊倧臣、 倪政倧臣が眮かれた。 倪政官の䞋に、倧蔵省などの八省が眮かれた。 八省は、宮内省(くないしょう)、倧蔵省(おおくらしょう)、刑郚省(ぎょうぶしょう)、兵郚省(ひょうぶしょう)、民郚省(みんぶしょう)、治郚省(じぶしょう)、匏郚省(しきぶしょう)、䞭務省(なか぀かさしょう)である。 このようにしお、䞭倮の地䜍の高い圹職に぀いた者たちが元になっお、貎族(きぞく)の階玚が出来䞊がっおいった。 班田収授や、租庞調(そようちょう)も定められた。 たた、九州には、防衛のための圹所ずしお、倪宰府(だざいふ)が眮かれた。 政府の組織や、地方行政の組織にも、改革が加わりたす。 たず、日本党囜をいく぀かの 囜(くに) に分けお管理し、囜は郡(こおり)に分けられ、郡は里(さず)に分けられたす。 囜には、䞭倮の朝廷から、囜叞(こくし)ずいう圹人が掟遣され、この囜叞によっお、それぞれの囜が管理されたす。 郡を管理する圹職は、郡叞(ぐんじ)ずいう圹職の圹人に管理させたす。たいおい、その地方の豪族が郡叞です。 䞭倮ず地方の圹所を図にたずめるず、次のようになる。
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"(なお、朝鮮半島の囜々は、䞭囜・唐に匷く圱響を受けるずいうこずも頭に入れおおいお欲しい。新矅は、唐ずの結び぀きが匷かったため、唐ずほが同時期に栄え、そしお滅びた。)", "title": "朝鮮半島" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "倧和朝廷の䞭では、豪族どうしが、暩力をめぐっお争っおいた。 䞭でも豪族の蘇我氏(そがし)が、力をのばした。蘇我氏は、枡来人ず協力しおいた。そのため、倧和(ダマト)王暩では倖亀の担圓しおおり、たた䞭囜の宗教である仏教を日本に取り入れようずしおいた。 蘇我氏は、自分の嚘である堅塩媛や小姉君を欜明倩皇の 劃 にするなどもしお、勢力を匷めおいった。しかし、もずもず力を぀けおいた物郚氏ず察立を深めおいくこずずなる。", "title": "日本のようす" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "甚明倩皇の跡継ぎをめぐっお、぀いに、察立は極限たで来おしたう。蘇我銬子は泊瀬郚皇子(のちの厇峻倩皇)、物郚守屋は穎穂郚皇子を挙げたのだ。そしお蘇我銬子は穎穂郚皇子を殺害した。これに物郚守屋は怒り、挙兵をする。しかし蘇我氏には、倧䌎氏や平矀氏、厩戞皇子が味方に付いたため、優勢になった。そしお蘇我銬子(そがの うたこ)は、物郚守屋(もののべの もりや)を倒す。これが䞁未の乱である。", "title": "日本のようす" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "そしお蘇我氏は、倧王ずならぶほどの、倧きな暩力を手に入れた。", "title": "日本のようす" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "このころ、倧陞では、南北朝に分かれおいた䞭囜を、隋(ずい)が統䞀しお、589幎に隋は垝囜になった。 しかし618幎に、わずか29幎で、隋は唐(ずう)にほろがされおしたう。", "title": "倧陞の䞭囜のようす" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "これから説明する叀代日本の時代は、䞭囜では、ちょうど隋が掻躍しおいたころず同じころの時代である。", "title": "倧陞の䞭囜のようす" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "蘇我氏が物郚氏を倒しおから、しばらくしお、蘇我氏は、蘇我の血を匕く額田郚王女(ぬかたべのおうじょ、 「掚叀倩皇」ずもいう。)を倧王(おおきみ)にした。(この時代には、ただ「倩皇」ずいう呌び名がなかったずいわれおいる。「倩皇」ずいう名称は、あずの時代の倩歊倩皇のころから甚いられるようになったずいう説がある。)", "title": "蘇我氏の支配" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "たた、倧王が女性なので(掚叀は女性)、政治を助けるために、掚叀倩皇の 甥 であり、蘇我氏の血を匕く厩戞皇子(うたやどのおうじ)、 のちの聖埳倪子(しょうずくたいし)が摂政(せっしょう)ずしお593幎に任呜された。聖埳倪子は、蘇我銬子の嚘の å©¿ であり、たた、穎穂郚間人皇女の子である。たた聖埳倪子の祖母が蘇我氏の䞀族である。 この時代に、ただ「摂政」ずいう正匏な呌び名や制床は無く、したがっお聖埳倪子は、将来的な倩皇の候補ずしおも立おられおいる。", "title": "蘇我氏の支配" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "こうしお、蘇我の䞀族の者たちが、政治の実暩をにぎった。この時代を、今で蚀う奈良県の奈良盆地南郚の飛鳥地方に政治の䞭心地があったので、飛鳥時代(あすか じだい)ずいう。", "title": "蘇我氏の支配" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "聖埳倪子は、蘇我氏ず協力しお、倩皇を䞭心ずする囜家を䜜り䞊げたした。聖埳倪子は、そのための改革を、いく぀も行いたした。", "title": "蘇我氏の支配" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "603幎には、冠䜍十二階(かんい じゅうにかい)の制により、家がらにずらわれずに、才胜の有る人物を圹人などに取り立おるようにしたした。それたでは、氏姓(うじ・かばね)の制床のように、家がら ばかりで、仕事や地䜍が決たっおいたした。䜍(くらい)が12の階玚に分かれおいるので、冠䜍十二階ずいう。䜍により、冠(かんむり、かん)の色が違う。「冠」ずいっおも、垃補の垜子のような冠であり、べ぀に金属冠では無い。", "title": "蘇我氏の支配" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "たた604幎には、十䞃条の憲法(じゅうななじょう の けんぜう)を定め、圹人の心がたえずしお、倩皇の呜什にしたがうべきこずや、仏教をうやたうべきこず等を定めたした。豪族などに察しお、圹人ずしおの心がたえを述べたものでしょう。", "title": "蘇我氏の支配" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "内容を珟代颚に蚳す(やくす)ず、およそ、次のようなこずが曞かれおいたす。", "title": "蘇我氏の支配" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "十䞃条の憲法(抜粋)", "title": "蘇我氏の支配" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "その他にも、いろんなこずが曞かれおいお、党郚で17条あるので、十䞃条の憲法(じゅうしちじょう の けんぜう)ず蚀いたす(憲法十䞃条ずもいうが、少し叀臭い)。 もずもずの文は挢文で曞かれおいたす。この聖埳倪子の時代には、ただ、ひらがなが、ありたせん。のちの歎史曞の『日本曞玀』(にほんしょき)に、十䞃条の憲法の原文がありたす。", "title": "蘇我氏の支配" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "原文は、ずおも長いので読みやすいように送り仮名を぀け、蚘述の䞀郚を抜粋するず、", "title": "蘇我氏の支配" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "十䞃条の憲法(抜粋)", "title": "蘇我氏の支配" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "ずいったふうに、曞かれおいたす。", "title": "蘇我氏の支配" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "十䞃条の憲法は、「憲法」ず蚀っおも、珟代の日本の「日本囜憲法」のような、他の法埋の基本ずなる民䞻䞻矩の理念や、日本囜の囜家理念がふくたれたものずはちがうので、混同しないでください。", "title": "蘇我氏の支配" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "「和をもっお尊しずなす」ず、「節く䞉宝を敬え」は、有名な蚀葉なので、知っおおいおください。", "title": "蘇我氏の支配" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "「詔(みこずのり)を承り(うけたたわり)おは必ず謹(぀぀し)め」も、けっこう有名です。意味は「倩皇からの呜什(=詔)を受けたら、かならず、したがいなさい。」ずいう意味です。", "title": "蘇我氏の支配" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "", "title": "蘇我氏の支配" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "これらの改革は、䞭囜の制床を参考にしたず思われおいたす。隋でも、科挙(かきょ)ずいう詊隓の成瞟で、成瞟優秀な人を、圹人に取り立おおいたした。", "title": "蘇我氏の支配" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "日本では、囜内の政治が敎うず、日本は倖亀を掻発化させ、隋ずの正匏な囜亀を目指したした。そのために、日本は、隋ぞの倖亀の䜿者ずしお、日本から小野効子(おのの いもこ)を随に607幎に掟遣させたした。", "title": "蘇我氏の支配" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "隋も、隋は朝鮮半島北郚の高句麗(こうくり、コグリョ)ず察立しおいたので、日本ずの関係を重芖したした。", "title": "蘇我氏の支配" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "小野効子が隋に送られ時、聖埳倪子らは、隋ず日本を察等の立堎で囜亀を結ばせようずしたので、効子には、そのような内容の手玙を、隋の皇垝ぞず届けさせたした。隋の皇垝の煬垝(ようだい)は、その察等になろうずする日本の手玙の内容を無瀌だずしお、たいそう腹をたおたず蚀いたすが、隋は高句麗ずの争いをひかえおいたので、敵を増やすのは奜たしくないず刀断し、隋は日本ずの囜亀を重芖したした。", "title": "蘇我氏の支配" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "隋の歎史曞である『隋曞』(ずいしょ)に、この効子ずの倖亀に関する蚘述がありたす。", "title": "蘇我氏の支配" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "隋の皇垝ぞず、小野効子が差し出した囜曞(こくしょ)には、", "title": "蘇我氏の支配" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "「日出ずる凊(ひ いずるずころ)の倩子(おんし)、曞(しょ)を日(ひ)没する凊(がっするずころ)の倩子に臎す(いたす)。恙無きや(぀぀がなきや)」", "title": "蘇我氏の支配" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "ずありたす。䞡囜ずも「倩子」(おんし)ずいう衚珟を甚いおいるこずに泚目しおください。぀たり、日本の倩皇ず、䞭囜倧陞の皇垝を、同じ地䜍(ちい)ず芋おいるわけです。", "title": "蘇我氏の支配" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "ほかにも、日本のこずを「日出ずる凊」ず曞いお、隋(ずい)を「日没する凊」ず曞いおありたす。日本がこれから栄え、隋は滅びるずいう颚に芋えおしたいたす。", "title": "蘇我氏の支配" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "圓初、この日本からの囜曞を読んだ隋の皇垝の煬垝(ようだい)は、日本を無瀌(ぶれい)な囜ず思い怒ったずいいたす。", "title": "蘇我氏の支配" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "煬垝を怒らせた「日出ずる凊」ですが、地球䞊では、䞭囜倧陞の東偎に日本があるので、日本のほうが、倜明けが早いです。隋から芋るず、日本のある方角から倪陜が登っおきたす。このこずを蚀ったのです。", "title": "蘇我氏の支配" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "それから、数回にわたっお、日本から隋に䜿者が枡った( 遣隋䜿(けんずいし) )。 たた隋の進んだ文化を孊がうず、倚くの日本の留孊生や僧などが同行し、隋の進んだ政治制床や仏教を孊んで、日本に持ちかえりたした。 隋も、これら日本からの留孊生や僧を受け入れたした。", "title": "蘇我氏の支配" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "聖埳倪子が政治をおこなっおいた時期でもある7䞖玀ごろ、今でいう奈良県である飛鳥地方に郜が眮かれおいたした。この時代のこずを 飛鳥時代(あすかじだい) ずいい、この時代の文化を 飛鳥文化(あすかぶんか) ずいいたす。", "title": "飛鳥文化" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "蘇我氏や聖埳倪子らが、仏教を保護したため、この飛鳥文化は仏教を䞭心ずした文化であった。蘇我銬子は飛鳥寺(あすかでら)を、(堎所は今で蚀う奈良県に)建おさせたす。聖埳倪子は、法隆寺(ほうりゅうじ)を607幎に建おさせたす。法隆寺の堎所は、今でいう奈良県の斑鳩(いかるが)地方(奈良盆地の西郚)にありたす。", "title": "飛鳥文化" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "法隆寺は、珟存する朚造建築の䞭では、 䞖界最叀の朚造建築 です。法隆寺は、䞖界文化遺産に1993幎に登録されたした。法隆寺は、のちの7䞖玀埌半に火灜にあっお消倱しおしたい再建されるが、それでも䞖界最叀の朚造建築である。", "title": "飛鳥文化" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "法隆寺には、 釈迊䞉尊像(しゃか さんぞんぞう) や 癟枈芳音像(くだらかんのんぞう) 、おさめられおいる。釈迊䞉尊像を䜜ったのは、枡来人の子孫である 鞍䜜止利(くら぀くりのずり) が䜜ったずされる。鞍䜜止利のこずを、止利仏垫(ずりぶっし)ずも蚀う。", "title": "飛鳥文化" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "そのほか、法隆寺には絵画の玉虫厚子(たたむしのずし)など、倚くの矎術品が、おさめられおいる。", "title": "飛鳥文化" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "この飛鳥文化には、䞭囜や朝鮮半島の圱響が匷く珟れおいたす。 さらに、間接的であるが、ギリシアや䞭東の矎術文化が、䞭囜や朝鮮半島を通しお、日本に入っお来おいる。 たずえば法隆寺の柱は、円柱の䞭倮が、ふくらんでいる。これはギリシャのパルテノン神殿などギリシャ建築に倚く芋られる特城であり ゚ンタシス ずいう特城である。その他、唐草文様などが矎術品に芋られるが、唐草文様の発祥はギリシアである。", "title": "飛鳥文化" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "", "title": "飛鳥文化" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "さお、聖埳倪子は、四倩王寺(しおんのうじ)も、建おさせたす。堎所は、今でいう倧阪府の難波(なにわ)です。 飛鳥時代の、ほかの寺では、広隆寺(こうりゅうじ)の匥勒菩薩像(みろく がさ぀ぞう)も、飛鳥時代の仏像ずしお有名である。", "title": "飛鳥文化" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "", "title": "飛鳥文化" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "䞭囜倧陞では、すでに618幎に隋(ずい)が滅んでおり、唐(ずう)ずいう垝囜になっおいた。唐は、隋の制床を匕き継いだ。", "title": "倧化の改新" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "", "title": "倧化の改新" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "622幎に、聖埳倪子が、死去したす。 聖埳倪子の死埌は、蘇我氏が暩力が匷たりたす。 蘇我銬子(そがのうたこ)も、626幎に、なくなりたす。", "title": "倧化の改新" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "たず、蘇我銬子の子である蘇我蝊倷(そがの えみし)の暩力が、匷たりたす。さらに、銬子の孫であり、蝊倷の子である蘇我入鹿(そがのいるか)の暩力が匷たりたす。", "title": "倧化の改新" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "643幎に、蘇我入鹿は、山背倧兄王(やたしろのおおえのおう)ずいう聖埳倪子の子である人物ず、山背倧兄王 の䞀族を滅がしたす。", "title": "倧化の改新" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "このような匷暩的な蘇我氏に察しお、豪族たちからの䞍満が高たりたす。", "title": "倧化の改新" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "", "title": "倧化の改新" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "645幎に、぀いに、皇族の䞭倧兄皇子(なかのおおえの おうじ)ず、豪族の䞭臣鎌足(なかずみの かたたり)ずの協力により、蘇我入鹿は殺害されたす。蝊倷は、この事件を知り、自殺したす。", "title": "倧化の改新" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "これを 乙巳の倉(いっしのぞん) ずいいたす。(※ 「乙巳の倉」の甚語は高校の範囲なので、䞀般の䞭孊生は芚えなくおいい。)", "title": "倧化の改新" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "倧化の改新ず混合しやすいので、泚意したしょう。", "title": "倧化の改新" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "この殺害事件が乙巳の倉、それを含めた政治改革が倧化の改新です。", "title": "倧化の改新" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "このあず、䞭倧兄皇子らが暩力を取り、政治改革を色々ず行なう。この皇子らの改革を 倧化の改新(たいか の かいしん) ずいう。蚀い䌝えでは、645幎に幎号(ねんごう)を「倧化」(たいか)に定めたず蚀われたすが、確認されおいたせん。 もし、この幎に「倧化」の幎号を定めたなら、この「倧化」ずいう幎号により、日本では始めお幎号が定められたこずになりたす。なお、幎号をさだめるこずは、䞭囜倧陞の垝囜を参考にしたのだろうず思われたす。", "title": "倧化の改新" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "645幎の䞀連の事件により、皇極倩皇(こうぎょくおんのう)は退䜍しお、皇極元・倩皇の匟の孝埳倩皇(こうずく おんのう)が645幎に倩皇になりたす。䞭倧兄皇子は、のちに倩皇( 倩智倩皇(おんじ おんのう) )に即䜍するこずになるが、この倧化の改新のずきには、ただ䞭倧兄皇子は倩皇では無い。孝埳倩皇は難波宮(なにわのみや)に郜を移したす。難波宮は倧阪府にありたす。", "title": "倧化の改新" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "䞭囜倧陞では、すでに618幎に隋(ずい)が滅んでおり、唐(ずう)ずいう垝囜になっおいた。日本も、これに察しお、政治改革をする必芁があった。", "title": "倧化の改新" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "さお、改革の内容はず蚀うず・・・", "title": "倧化の改新" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "乙巳の倉(いっしのぞん)の翌幎646幎(倧化2幎)に改新の詔(かいしん の みこずのり)が出されたす。これは改革内容の方針や目暙を衚したものです。この詔の発芋は『日本曞玀』で発芋されおいたす。", "title": "倧化の改新" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "改革の内容は、以䞋の、公地公民(こうちこうみん)、班田収授(はんでんしゅうじゅ)、租(そ)・庞(よう)・調(ちょう)、囜叞(こくし)の蚭眮(せっち)、です。", "title": "倧化の改新" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "次に述べる䞀連の制床改革は、唐の法埋を参考にしおいたす。", "title": "倧化の改新" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "", "title": "倧化の改新" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "これたでは豪族や皇族たちが持っおいた土地は、すべお朝廷のものになりたす。豪族や皇族が持っおいた人民も、朝廷が持぀こずになりたす。この呜什が公地公民(こうちこうみん)です。朝廷が管理できない土地の存圚を犁止したす。同様に、朝廷が管理できない䜏民の存圚も犁止したす。", "title": "倧化の改新" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "", "title": "倧化の改新" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "7䞖玀のなかばになるず、朝鮮半島で戊乱が起きたす。 朝鮮半島では、新矅(しらぎ、シルラ)が唐(ずう)ず連合しお、癟枈(くだら、ペクチェ)を攻めた。 660幎に癟枈(くだら、ペクチェ)が、 新矅(しらぎ、シルラ)に滅がされたす。 癟枈は、日本ず芪しかった癟枈が滅んだこずで、日本は、朝鮮半島での勢力を倱いたす。", "title": "囜際情勢" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "日本は癟枈を埩掻(ふっか぀)させるため、新矅ず戊争をしたす。663幎に、䞭倧兄皇子の指導により朝鮮半島に軍を送り、日本 察 新矅の戊争が起きたす。これが癜村江の戊い(はくすきのえ の たたかい、はくそうこう の たたかい) ず蚀いたす。日本は負けたす。新矅ず唐の連合軍に、日本は負けたした。", "title": "囜際情勢" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "なお、埌に新矅は676幎に高句麗(こうくり)も滅がし、新矅が朝鮮半島を統䞀するこずになりたす。先ほども述べたように、唐ずの結び぀きがずおも匷いです。唐が滅びるたで、新矅の時代が続きたす。", "title": "囜際情勢" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "", "title": "囜際情勢" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "癜村江の戊い にやぶれた日本は、囜内の政治に集䞭したす。䞭倧兄皇子は、唐ず新矅の攻撃にそなえるため、九州の防備を匷化したす。九州北郚に 防人(さきもり) ずいう防衛(がうえい)のための兵士たちを眮き、氎城(みずき)ずいう氎の満たされた濠(ほり)を持った土塁(どるい)が築かれた防埡地点をいく぀も䜜りたす。", "title": "囜際情勢" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "667幎に、䞭倧兄皇子は郜を 倧接宮(おお぀のみや) に移したす。倧接宮の堎所は、今でいう滋賀県の近江(おうみ)です。それ以前の郜は、奈良の飛鳥(あすか)地方にありたした。 この郜を近江の倧接宮にう぀したこずも、攻撃に備えおなのかもしれたせん。近江は、飛鳥よりも内陞にありたす。", "title": "囜際情勢" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "668幎に䞭倧兄皇子は倩皇ずしお倧接宮で即䜍し、䞭倧兄皇子は倩智倩皇(おんじ おんのう)になりたす。", "title": "囜際情勢" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "668幎に、法兞である 近江什(おうみりょう) が出来たす。倩智倩皇(=䞭倧兄皇子)が䞭臣鎌足に呜じ、圹人たちに線纂(ぞんさん)させたものです。たた倩智は、党囜的な戞籍である 庚午幎籍(こうごねんじゃく) を䜜成されたす。これが、日本最初の戞籍です。よく聞かれるのは、倩智倩皇なのか、埌に出おくる倩歊倩皇(おんむおんのう)なのかです。泚意したしょう。", "title": "囜際情勢" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "倩智倩皇が亡くなる(なくなる)ず、倩皇の皇䜍をめぐり、皇族どうしの争いが起きたす。倩智の匟の倧海人皇子(おおあたのおうじ)ず、 倩智の子の倧友皇子(おおずものおうじ)ずが、672幎に争い戊争になる。これを 壬申の乱(じんしんの らん) ずいう。倧海人皇子が勝ち、倧海人皇子が 倩歊倩皇(おんむおんのう)ずしお飛鳥浄埡原宮(あすかのきよみはらのみや)で即䜍する。", "title": "壬申の乱" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "「日本」ずいう囜号や、「倩皇」ずいう称号は、倩歊倩皇の時には、䜿われおいただろうず考えられおいたす。", "title": "壬申の乱" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "倩歊倩皇の死埌、その皇后が持統倩皇(じずうおんのう)ずしお即䜍したす。持統倩皇は、郜を奈良に移しお藀原京(ふじわらきょう)を建蚭させたす。藀原京は、道路が碁盀(ごばん)の目のように、栌子(こうし)状に区画されおいたす。この郜の碁盀目のような区画は、唐の郜を参考にしおいたす。", "title": "壬申の乱" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "701幎(倧宝元幎)の文歊倩皇(もんむおんのう)のずきに、 倧宝埋什(たいほうり぀りょう) ずいう法兞が完成する。倧宝埋什は、唐の埋什(り぀りょう)ずいう法埋を参考にしおいたす。 「埋」は眪人をさばくための刑法で、「什」(りょう)は圹所や圹人などに察する法埋です。", "title": "倧宝埋什" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "埋什にもずづいお政治を行う囜家のこずを、歎史孊の甚語で 埋什囜家(り぀りょう こっか) ず蚀いたす。", "title": "倧宝埋什" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "この倧宝埋什を線纂(ぞんさん)した人物は、藀原䞍比等(ふじわらの ふひず) らが䞭心に線纂(ぞんさん)した。藀原䞍比等は、䞭臣鎌足(なかずみのかたたり)の子である。", "title": "倧宝埋什" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "政府の䞭倮組織には 二官八省(にかんはっしょう) が眮かれた。二官には、神々をた぀る宗教を行なう 神祇官(じんぎかん)ず、䞀般の政務をおこなう 倪政官(だじょうかん)がおかれた。", "title": "倧宝埋什" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "倪政官には、 右倧臣、 巊倧臣、 倪政倧臣が眮かれた。", "title": "倧宝埋什" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "倪政官の䞋に、倧蔵省などの八省が眮かれた。 八省は、宮内省(くないしょう)、倧蔵省(おおくらしょう)、刑郚省(ぎょうぶしょう)、兵郚省(ひょうぶしょう)、民郚省(みんぶしょう)、治郚省(じぶしょう)、匏郚省(しきぶしょう)、䞭務省(なか぀かさしょう)である。", "title": "倧宝埋什" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "このようにしお、䞭倮の地䜍の高い圹職に぀いた者たちが元になっお、貎族(きぞく)の階玚が出来䞊がっおいった。", "title": "倧宝埋什" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "班田収授や、租庞調(そようちょう)も定められた。 たた、九州には、防衛のための圹所ずしお、倪宰府(だざいふ)が眮かれた。", "title": "倧宝埋什" }, { "paragraph_id": 89, "tag": "p", "text": "政府の組織や、地方行政の組織にも、改革が加わりたす。 たず、日本党囜をいく぀かの 囜(くに) に分けお管理し、囜は郡(こおり)に分けられ、郡は里(さず)に分けられたす。", "title": "倧宝埋什" }, { "paragraph_id": 90, "tag": "p", "text": "囜には、䞭倮の朝廷から、囜叞(こくし)ずいう圹人が掟遣され、この囜叞によっお、それぞれの囜が管理されたす。", "title": "倧宝埋什" }, { "paragraph_id": 91, "tag": "p", "text": "郡を管理する圹職は、郡叞(ぐんじ)ずいう圹職の圹人に管理させたす。たいおい、その地方の豪族が郡叞です。", "title": "倧宝埋什" }, { "paragraph_id": 92, "tag": "p", "text": "䞭倮ず地方の圹所を図にたずめるず、次のようになる。", "title": "倧宝埋什" } ]
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=== 課題 === なぜ倧化の改新などの改革が起こったのだろう。 この時代の文化にはどのような特色があるのだろう。 == 磐井の乱いわいのらん == 6䞖玀はじめ、九州北郚で、朝鮮半島での癟枈をすくうための出兵の負担ぞの反発がきっかけで、倧和朝廷に察する倧芏暡な反乱が527幎に起きる。豪族の磐井いわい氏が反乱を指揮したためこの名が぀いた。磐井氏の圹職は'''囜造'''くにのみや぀こずいう。埌の'''囜叞'''こくしず間違えやすいので、泚意が必芁である。叀墳時代のペヌゞで説明した氏姓制床にのっずり、筑玫囜造磐井぀くしのくにのみや぀このいわいずいう呌称が䞀般的である[叀墳時代参照]。 朝鮮半島での、癟枈をすくうための出兵の負担ぞの反発がきっかけである。 ダマト王暩は、反乱をおさえるのに、1幎䜙り芁した。この 磐井の乱いわい の らん を、豪族の物郚氏もののべしの 物郚麁鹿火もののべの あらかみ が しずめたので、<span style="color:red"><big>物郚氏</big></span>(もののべし)の倧和朝廷での圱響力が匷くなる。 ※磐井の乱は、超䞭孊の範囲なので、超難関校受隓を垌望しないのであれば、芚える必芁はない。 == 朝鮮半島 == 䞀方朝鮮半島では、か぀お半島がいく぀かの囜に分かれおいたが、5䞖玀䞭頃には新矅しらぎ、シルラによる統䞀が進み、日本が協力しおいた䌜耶カダ諞囜は領土を倱い、滅んだため、朝鮮半島での日本の勢力は倱われた。 なお、朝鮮半島の囜々は、䞭囜・唐に匷く圱響を受けるずいうこずも頭に入れおおいお欲しい。新矅は、唐ずの結び぀きが匷かったため、唐ずほが同時期に栄え、そしお滅びた。 == 日本のようす == 倧和朝廷の䞭では、豪族どうしが、暩力をめぐっお争っおいた。 䞭でも豪族の<span style="color:red"><big>蘇我氏</big></span>そがしが、力をのばした。蘇我氏は、枡来人ず協力しおいた。そのため、倧和(ダマト)王暩では倖亀の担圓しおおり、たた䞭囜の宗教である仏教を日本に取り入れようずしおいた。 蘇我氏は、自分の嚘である堅塩媛や小姉君を欜明倩皇の 劃 にするなどもしお、勢力を匷めおいった。しかし、もずもず力を぀けおいた物郚氏ず察立を深めおいくこずずなる。 甚明倩皇の跡継ぎをめぐっお、぀いに、察立は極限たで来おしたう。蘇我銬子は泊瀬郚皇子のちの厇峻倩皇、物郚守屋は穎穂郚皇子を挙げたのだ。そしお蘇我銬子は穎穂郚皇子を殺害した。これに物郚守屋は怒り、挙兵をする。しかし蘇我氏には、倧䌎氏や平矀氏、厩戞皇子が味方に付いたため、優勢になった。そしお<span style="color:red"><big>蘇我銬子</big></span>そがの うたこは、物郚守屋もののべの もりやを倒す。これが䞁未の乱である。 そしお蘇我氏は、倧王ずならぶほどの、倧きな暩力を手に入れた。 == 倧陞の䞭囜のようす == このころ、倧陞では、南北朝に分かれおいた䞭囜を、隋ずいが統䞀しお、589幎に<span style="color:red"><big>隋</big></span>は垝囜になった。 しかし618幎に、わずか29幎で、隋は唐ずうにほろがされおしたう。 これから説明する叀代日本の時代は、䞭囜では、ちょうど隋が掻躍しおいたころず同じころの時代である。 == 蘇我氏の支配 == [[ファむル:Prince Shotoku with Two Princes by Kano Osanobu 1842.png|180px|thumb|left|聖埳倪子が描かれたず思われおいる肖像画。真ん䞭の人物が聖埳倪子ず思われおいる。]] [[File:聖埳倪子の系図.svg|thumb|400px|聖埳倪子の系図<br />四角で青く塗ったのが倩皇。掚叀倩皇は女性。䞞数字は即䜍した順。]] 蘇我氏が物郚氏を倒しおから、しばらくしお、蘇我氏は、蘇我の血を匕く<span style="color:red"><big>額田郚王女</big></span>ぬかたべのおうじょ、 「<span style="color:red"><big>掚叀倩皇</big></span>」ずもいう。を倧王おおきみにした。この時代には、ただ「倩皇」ずいう呌び名がなかったずいわれおいる。「倩皇」ずいう名称は、あずの時代の倩歊倩皇のころから甚いられるようになったずいう説がある。 たた、倧王が女性なので掚叀は女性、政治を助けるために、掚叀倩皇の 甥 であり、蘇我氏の血を匕く<span style="color:red"><big>厩戞皇子</big></span>うたやどのおうじ、 のちの<span style="color:red"><big>聖埳倪子</big></span>しょうずくたいしが<span style="color:red"><big>摂政</big></span>せっしょうずしお593幎に任呜された。聖埳倪子は、蘇我銬子の嚘の å©¿ であり、たた、穎穂郚間人皇女の子である。たた聖埳倪子の祖母が蘇我氏の䞀族である。 この時代に、ただ「摂政」ずいう正匏な呌び名や制床は無く、したがっお聖埳倪子は、将来的な倩皇の候補ずしおも立おられおいる。 こうしお、蘇我の䞀族の者たちが、政治の実暩をにぎった。この時代を、今で蚀う奈良県の奈良盆地南郚の飛鳥地方に政治の䞭心地があったので、<span style="color:red"><big>飛鳥時代</big></span>あすか じだいずいう。 聖埳倪子は、蘇我氏ず協力しお、倩皇を䞭心ずする囜家を䜜り䞊げたした。聖埳倪子は、そのための改革を、いく぀も行いたした。 603幎には、<span style="color:red"><big>冠䜍十二階</big></span>かんい じゅうにかいの制により、家がらにずらわれずに、才胜の有る人物を圹人などに取り立おるようにしたした。それたでは、氏姓うじ・かばねの制床のように、家がら ばかりで、仕事や地䜍が決たっおいたした。䜍くらいが12の階玚に分かれおいるので、冠䜍十二階ずいう。䜍により、冠かんむり、かんの色が違う。「冠」ずいっおも、垃補の垜子のような冠であり、べ぀に金属冠では無い。 たた604幎には、<span style="color:red"><big>十䞃条の憲法</big></span>じゅうななじょう の けんぜうを定め、圹人の心がたえずしお、倩皇の呜什にしたがうべきこずや、仏教をうやたうべきこず等を定めたした。豪族などに察しお、'''圹人ずしおの心がたえ'''を述べたものでしょう。 :※ 十䞃条の憲法は、21䞖玀の珟代の日本の「憲法」ずは違っおちがっお、囜家ず囜民ずのあいだの玄束事ではない事に気を぀けよう。政府ず圹人ずの間の関係性に぀いお、圹人のありかたを既定したものが、十䞃条の憲法です。 * 十䞃条の憲法じゅうななじょう の けんぜう 内容を珟代颚に蚳すやくすず、およそ、次のようなこずが曞かれおいたす。 <div style="border:1px solid #000000;">  '''十䞃条の憲法'''抜粋 :1条 争いあらそいをやめ、なかよくしなさい。 :2条 仏教を保護しなさい。 :3条 倩皇の呜什には、したがいなさい。 :12条 癟姓ひゃくしょうなどの民たみから、かっおに皎ぜいや貢物み぀ぎものをずっおは、いけたせん。 :17条 重芁なこずを決めるずきには、かならず話し合いで決めなさい。 </div> その他にも、いろんなこずが曞かれおいお、党郚で17条あるので、十䞃条の憲法じゅうしちじょう の けんぜうず蚀いたす憲法十䞃条ずもいうが、少し叀臭い。 もずもずの文は挢文で曞かれおいたす。この聖埳倪子の時代には、ただ、ひらがなが、ありたせん。のちの歎史曞の『日本曞玀』にほんしょきに、十䞃条の憲法の原文がありたす。 原文は、ずおも長いので読みやすいように送り仮名を぀け、蚘述の䞀郚を抜粋するず、 <div style="border:1px solid #000000;">  '''十䞃条の憲法'''抜粋 :䞀いちに曰くいわく、和わを以お貎しずうずしず為しなし、忀さかふるこず無きを宗むねずせよ。埌略<br/> :二に曰く、節くあ぀く䞉宝さんぜうを敬ぞうやたえ。䞉宝ずは仏ほずけ・法のり・僧ほうしなり。埌略<br/> :䞉に曰く、詔みこずのりを承りうけたたわりおは必ず謹め぀぀しめ、君をば倩あめずす、臣をば地぀ちずす。略<br/> ::䞭略 :十二に曰く、囜叞くにのみこずもち・囜造くにのみや぀こ、癟姓おおみたからに斂るおさめるこずなかれ。囜に二君ふたりのきみ非なく、民に䞡䞻ふたりのあるじ無し、率土くにのうちの兆民(おおみたから、王きみをもっお䞻ずなす。略<br/> ::䞭略 :十䞃に曰く、倫れそれ事は独りひずり断むさだむべからず。必ず衆もろもろずずもに宜しくよろしく論ふあげ぀らうべし。埌略 </div> ずいったふうに、曞かれおいたす。 十䞃条の憲法は、「憲法」ず蚀っおも、珟代の日本の「日本囜憲法」のような、他の法埋の基本ずなる民䞻䞻矩の理念や、日本囜の囜家理念がふくたれたものずはちがうので、混同しないでください。 <big>「和をもっお尊しずなす」</big>ず、<big>「節く䞉宝を敬え」</big>は、有名な蚀葉なので、知っおおいおください。 「詔みこずのりを承りうけたたわりおは必ず謹぀぀しめ」も、けっこう有名です。意味は「倩皇からの呜什詔を受けたら、かならず、したがいなさい。」ずいう意味です。 === 隋ずの倖亀 === これらの改革は、䞭囜の制床を参考にしたず思われおいたす。隋でも、科挙かきょずいう詊隓の成瞟で、成瞟優秀な人を、圹人に取り立おおいたした。 日本では、囜内の政治が敎うず、日本は倖亀を掻発化させ、隋ずの正匏な囜亀を目指したした。そのために、日本は、隋ぞの倖亀の䜿者ずしお、日本から<span style="color:red"><big>小野効子</big></span>おのの いもこを随に607幎に掟遣させたした。 隋も、隋は朝鮮半島北郚の高句麗こうくり、コグリョず察立しおいたので、日本ずの関係を重芖したした。 小野効子が隋に送られ時、聖埳倪子らは、隋ず日本を察等の立堎で囜亀を結ばせようずしたので、効子には、そのような内容の手玙を、隋の皇垝ぞず届けさせたした。隋の皇垝の<span style="color:red"><big>煬垝</big></span>ようだいは、その察等になろうずする日本の手玙の内容を無瀌だずしお、たいそう腹をたおたず蚀いたすが、隋は高句麗ずの争いをひかえおいたので、敵を増やすのは奜たしくないず刀断し、隋は日本ずの囜亀を重芖したした。 隋の歎史曞である『<span style="color:red"><big>隋曞</big></span>』ずいしょに、この効子ずの倖亀に関する蚘述がありたす。 :䞭孊生は原文を芚えなくおもいいです。 [[ファむル:Sui-yangdi.jpg|thumb|隋の皇垝である煬垝ようだい。真ん䞭の人物が煬垝。]] 隋の皇垝ぞず、小野効子が差し出した囜曞こくしょには、 「日出ずる凊ひ いずるずころの倩子おんし、曞しょを日ひ没する凊がっするずころの倩子に臎すいたす。恙無きや぀぀がなきや」  ずありたす。䞡囜ずも「倩子」おんしずいう衚珟を甚いおいるこずに泚目しおください。぀たり、日本の倩皇ず、䞭囜倧陞の皇垝を、同じ地䜍ちいず芋おいるわけです。 ほかにも、日本のこずを「日出ずる凊」ず曞いお、隋ずいを「日没する凊」ず曞いおありたす。日本がこれから栄え、隋は滅びるずいう颚に芋えおしたいたす。 圓初、この日本からの囜曞を読んだ隋の皇垝の煬垝ようだいは、日本を無瀌ぶれいな囜ず思い怒ったずいいたす。 煬垝を怒らせた「日出ずる凊」ですが、地球䞊では、䞭囜倧陞の東偎に日本があるので、日本のほうが、倜明けが早いです。隋から芋るず、日本のある方角から倪陜が登っおきたす。このこずを蚀ったのです。 それから、数回にわたっお、日本から隋に䜿者が枡った <span style="color:red"><big>遣隋䜿</big></span>けんずいし 。 たた隋の進んだ文化を孊がうず、倚くの日本の留孊生や僧などが同行し、隋の進んだ政治制床や仏教を孊んで、日本に持ちかえりたした。 隋も、これら日本からの留孊生や僧を受け入れたした。 == 飛鳥文化 == 聖埳倪子が政治をおこなっおいた時期でもある7䞖玀ごろ、今でいう奈良県である飛鳥地方に郜が眮かれおいたした。この時代のこずを <big>飛鳥時代</big>あすかじだい ずいい、この時代の文化を <big>飛鳥文化</big>あすかぶんか ずいいたす。 蘇我氏や聖埳倪子らが、仏教を保護したため、この飛鳥文化は仏教を䞭心ずした文化であった。蘇我銬子は飛鳥寺あすかでらを、堎所は今で蚀う奈良県に建おさせたす。聖埳倪子は、<span style="color:red"><big>法隆寺</big></span>ほうりゅうじを607幎に建おさせたす。法隆寺の堎所は、今でいう奈良県の斑鳩いかるが地方(奈良盆地の西郚)にありたす。 * 法隆寺 [[ファむル:Horyu-ji08s3200.jpg|thumb|法隆寺。金堂ず五重塔]] [[File:Shakyamuni Triad Horyuji2.JPG|thumb|left|法隆寺の釈迊䞉尊像金堂。囜宝。]] 法隆寺は、珟存する朚造建築の䞭では、 <big>䞖界最叀の朚造建築</big> です。法隆寺は、䞖界文化遺産に1993幎に登録されたした。法隆寺は、のちの7䞖玀埌半に火灜にあっお消倱しおしたい再建されるが、<big>それでも䞖界最叀の朚造建築</big>である。 [[Image:Geishaboy500.jpg|thumb|250px|right|法隆寺の癟枈芳音像ず同じ圢の暡造諞般の事情により原䜜のカラヌ画像を掲茉できないため、暡造の画像を掲茉する。]] 法隆寺には、 <span style="color:red"><big>釈迊䞉尊像</big></span>しゃか さんぞんぞう や <big>癟枈芳音像</big>くだらかんのんぞう 、おさめられおいる。釈迊䞉尊像を䜜ったのは、枡来人の子孫である <big>鞍䜜止利</big>くら぀くりのずり が䜜ったずされる。鞍䜜止利のこずを、<big>止利仏垫</big>ずりぶっしずも蚀う。 [[ファむル:Tamamushi Shrine.JPG|thumb|left|200px|玉虫厚子。囜宝。]] そのほか、法隆寺には絵画の<big>玉虫厚子</big>たたむしのずしなど、倚くの矎術品が、おさめられおいる。 この飛鳥文化には、䞭囜や朝鮮半島の圱響が匷く珟れおいたす。 さらに、間接的であるが、ギリシアや䞭東の矎術文化が、䞭囜や朝鮮半島を通しお、日本に入っお来おいる。 たずえば法隆寺の柱は、円柱の䞭倮が、ふくらんでいる。これはギリシャのパルテノン神殿などギリシャ建築に倚く芋られる特城であり '''゚ンタシス''' ずいう特城である。その他、唐草文様などが矎術品に芋られるが、唐草文様の発祥はギリシアである。 {{clear}} さお、聖埳倪子は、<big>四倩王寺</big>しおんのうじも、建おさせたす。堎所は、今でいう倧阪府の難波なにわです。 飛鳥時代の、ほかの寺では、広隆寺こうりゅうじの<big>匥勒菩薩像</big>みろく がさ぀ぞうも、飛鳥時代の仏像ずしお有名である。 {{clear}} == 倧化の改新 == === 7䞖玀の東アゞア === 䞭囜倧陞では、すでに618幎に隋ずいが滅んでおり、<big>唐</big>ずうずいう垝囜になっおいた。唐は、隋の制床を匕き継いだ。 === 聖埳倪子の死埌 === [[File:飛鳥時代の倩皇の系図.svg|thumb|500px|飛鳥時代の倩皇の系図<br />四角で青く塗ったのが倩皇。赀字の人物は女性。数字は即䜍した順。]] 622幎に、聖埳倪子が、死去したす。 聖埳倪子の死埌は、蘇我氏が暩力が匷たりたす。 蘇我銬子そがのうたこも、626幎に、なくなりたす。 たず、蘇我銬子の子である<big>蘇我蝊倷</big>そがの えみしの暩力が、匷たりたす。さらに、銬子の孫であり、蝊倷の子である<big>蘇我入鹿</big>そがのいるかの暩力が匷たりたす。 643幎に、蘇我入鹿は、山背倧兄王やたしろのおおえのおうずいう聖埳倪子の子である人物ず、山背倧兄王 の䞀族を滅がしたす。 このような匷暩的な蘇我氏に察しお、豪族たちからの䞍満が高たりたす。 * 乙巳の倉いっしのぞん   <big>645幎</big>に、぀いに、皇族の<span style="color:red"><big>䞭倧兄皇子</big></span>なかのおおえの おうじず、豪族の<span style="color:red"><big>䞭臣鎌足</big></span>なかずみの かたたりずの協力により、蘇我入鹿は殺害されたす。蝊倷は、この事件を知り、自殺したす。 これを 乙巳の倉いっしのぞん ずいいたす。※ 「乙巳の倉」の甚語は高校の範囲なので、䞀般の䞭孊生は芚えなくおいい。 倧化の改新ず混合しやすいので、泚意したしょう。 この殺害事件が乙巳の倉、それを含めた政治改革が倧化の改新です。 * 倧化の改新たいか の かいしん このあず、䞭倧兄皇子らが暩力を取り、政治改革を色々ず行なう。この皇子らの改革を <span style="color:red"><big>倧化の改新</big></span>たいか の かいしん ずいう。蚀い䌝えでは、645幎に幎号ねんごうを「倧化」たいかに定めたず蚀われたすが、確認されおいたせん。 もし、この幎に「倧化」の幎号を定めたなら、この「倧化」ずいう幎号により、日本では始めお幎号が定められたこずになりたす。なお、幎号をさだめるこずは、䞭囜倧陞の垝囜を参考にしたのだろうず思われたす。 [[ファむル:Preceding naniwanomiya.jpg|thumb|300px|難波宮なにわのみやの埩元暡型倧阪歎史博物通]] 645幎の䞀連の事件により、皇極倩皇こうぎょくおんのうは退䜍しお、皇極元・倩皇の匟の孝埳倩皇こうずく おんのうが645幎に倩皇になりたす。䞭倧兄皇子は、のちに倩皇 倩智倩皇おんじ おんのう に即䜍するこずになるが、この倧化の改新のずきには、ただ䞭倧兄皇子は倩皇では無い。孝埳倩皇は難波宮なにわのみやに郜を移したす。難波宮は倧阪府にありたす。 === 改新の詔 === :かいしん の みこずのり 䞭囜倧陞では、すでに618幎に隋ずいが滅んでおり、<big>唐</big>ずうずいう垝囜になっおいた。日本も、これに察しお、政治改革をする必芁があった。 さお、改革の内容はず蚀うず・・・ 乙巳の倉いっしのぞんの翌幎646幎{{Ruby|倧化|たいか}}幎に<big>改新の詔</big>かいしん の みこずのりが出されたす。これは改革内容の方針や目暙を衚したものです。この詔の発芋は『日本曞玀』で発芋されおいたす。 改革の内容は、以䞋の、<span style="color:red"><big>公地公民</big></span>こうちこうみん、<span style="color:red"><big>班田収授</big></span>はんでんしゅうじゅ、<span style="color:red"><big>租</big></span>そ・<span style="color:red"><big>庞</big></span>よう・<span style="color:red"><big>調</big></span>ちょう、<span style="color:red"><big>囜叞</big></span>こくしの蚭眮せっち、です。 次に述べる䞀連の制床改革は、唐の法埋を参考にしおいたす。 * <big>公地公民</big>こうちこうみん これたでは豪族や皇族たちが持っおいた土地は、すべお朝廷のものになりたす。豪族や皇族が持っおいた人民も、朝廷が持぀こずになりたす。この呜什が<span style="color:red"><big>公地公民</big></span>こうちこうみんです。朝廷が管理できない土地の存圚を犁止したす。同様に、朝廷が管理できない䜏民の存圚も犁止したす。 == 囜際情勢 == 䞖玀のなかばになるず、朝鮮半島で戊乱が起きたす。 朝鮮半島では、<big>新矅</big>しらぎ、シルラが<big>唐</big>ずうず連合しお、<big>癟枈</big>くだら、ペクチェを攻めた。 660幎に癟枈くだら、ペクチェが、 新矅しらぎ、シルラに滅がされたす。 癟枈は、日本ず芪しかった癟枈が滅んだこずで、日本は、朝鮮半島での勢力を倱いたす。 * 癜村江の戊いはくすきのえ の たたかい 日本は癟枈を埩掻ふっか぀させるため、新矅ず戊争をしたす。663幎に、䞭倧兄皇子の指導により朝鮮半島に軍を送り、日本 察 新矅の戊争が起きたす。これが<span style="color:red"><big>癜村江の戊い</big></span>はくすきのえ の たたかい、はくそうこう の たたかい ず蚀いたす。日本は負けたす。新矅ず唐の連合軍に、日本は負けたした。 なお、埌に新矅は676幎に高句麗こうくりも滅がし、新矅が朝鮮半島を統䞀するこずになりたす。先ほども述べたように、唐ずの結び぀きがずおも匷いです。唐が滅びるたで、新矅の時代が続きたす。 === 日本囜内の匷化 === 癜村江の戊い にやぶれた日本は、囜内の政治に集䞭したす。䞭倧兄皇子は、唐ず新矅の攻撃にそなえるため、九州の防備を匷化したす。九州北郚に <span style="color:red"><big>防人</big></span>さきもり ずいう防衛がうえいのための兵士たちを眮き、<big>氎城</big>みずきずいう氎の満たされた濠ほりを持った土塁どるいが築かれた防埡地点をいく぀も䜜りたす。 667幎に、䞭倧兄皇子は郜を 倧接宮おお぀のみや に移したす。倧接宮の堎所は、今でいう滋賀県の近江おうみです。それ以前の郜は、奈良の飛鳥あすか地方にありたした。 この郜を近江の倧接宮にう぀したこずも、攻撃に備えおなのかもしれたせん。近江は、飛鳥よりも内陞にありたす。 668幎に䞭倧兄皇子は倩皇ずしお倧接宮で即䜍し、䞭倧兄皇子は倩智倩皇おんじ おんのうになりたす。 668幎に、法兞である 近江什おうみりょう が出来たす。倩智倩皇䞭倧兄皇子が䞭臣鎌足に呜じ、圹人たちに線纂ぞんさんさせたものです。たた倩智は、党囜的な戞籍である <big>庚午幎籍</big>こうごねんじゃく を䜜成されたす。これが、'''日本最初の戞籍'''です。よく聞かれるのは、倩智倩皇なのか、埌に出おくる'''倩歊倩皇'''(おんむおんのう)なのかです。泚意したしょう。 == 壬申の乱 == [[画像:uhon-sen.JPG|thumb|180px|right|富本銭耇補品。 倩歊倩皇のころに䜜られた日本で最初の銅の貚幣。]] [[File:Fuhonsen Asukaike end of 7th century copper and antimony.jpg|thumb|180px|right|富本銭ふほんせん。耇補品]] 倩智倩皇が亡くなるなくなるず、倩皇の皇䜍をめぐり、皇族どうしの争いが起きたす。倩智の匟の<big>倧海人皇子</big>おおあたのおうじず、 倩智の子の倧友皇子おおずものおうじずが、672幎に争い戊争になる。これを <span style="color:red"><big>壬申の乱</big></span>じんしんの らん ずいう。倧海人皇子が勝ち、倧海人皇子が <span style="color:red"><big>倩歊倩皇</big></span>おんむおんのうずしお飛鳥浄埡原宮あすかのきよみはらのみやで即䜍する。 「日本」ずいう囜号や、「倩皇」ずいう称号は、倩歊倩皇の時には、䜿われおいただろうず考えられおいたす。 倩歊倩皇の死埌、その皇后が持統倩皇じずうおんのうずしお即䜍したす。持統倩皇は、郜を奈良に移しお<big>藀原京</big>ふじわらきょうを建蚭させたす。藀原京は、道路が碁盀ごばんの目のように、栌子こうし状に区画されおいたす。この郜の碁盀目のような区画は、唐の郜を参考にしおいたす。 == 倧宝埋什 == :たいほう り぀りょう 701幎{{Ruby|倧宝|たいほう}}元幎の文歊倩皇もんむおんのうのずきに、 <span style="color:red"><big>倧宝埋什</big></span>たいほうり぀りょう ずいう法兞が完成する。倧宝埋什は、唐の<span style="color:red"><big>埋什</big></span>り぀りょうずいう法埋を参考にしおいたす。 「埋」は眪人をさばくための刑法で、「什」りょうは圹所や圹人などに察する法埋です。 埋什にもずづいお政治を行う囜家のこずを、歎史孊の甚語で <big>埋什囜家</big>り぀りょう こっか ず蚀いたす。 この倧宝埋什を線纂ぞんさんした人物は、<big>藀原䞍比等</big>ふじわらの ふひず らが䞭心に線纂ぞんさんした。藀原䞍比等は、䞭臣鎌足なかずみのかたたりの子である。 政府の䞭倮組織には 二官八省にかんはっしょう が眮かれた。二官には、神々をた぀る宗教を行なう <big>神祇官</big>じんぎかんず、䞀般の政務をおこなう <big>倪政官</big>だじょうかんがおかれた。 倪政官には、 <big>右倧臣</big>、 <big>巊倧臣</big>、 <big>倪政倧臣</big>が眮かれた。 倪政官の䞋に、倧蔵省などの八省が眮かれた。 八省は、宮内省くないしょう、倧蔵省おおくらしょう、刑郚省ぎょうぶしょう、兵郚省ひょうぶしょう、民郚省みんぶしょう、治郚省じぶしょう、匏郚省しきぶしょう、䞭務省なか぀かさしょうである。 :䞭務省なか぀かさしょうの仕事は、詔みこずのりや勅ちょくの䜜成。 :匏郚省しきぶしょうの仕事は、圹人の人事や教育。 :民郚省みんぶしょうの仕事は、戞籍や租皎。 :兵郚省ひょうぶしょうの仕事は、軍事や譊備。 :刑郚省ぎょうぶしょうの仕事は、刑眰や裁刀。 :倧蔵省おおくらしょうの仕事は、物資の管理や財政。 :宮内省くないしょうの仕事は、宮䞭の事務や庶務。 :治郚省じぶしょうの仕事は、儀匏や倖亀。 <div style="font-size:120%;"> <pre>                      ┏━━䞭務省    ┏━倪政官━━━╋━━匏郚省    ┃       ┣━━民郚省 倩皇━┫       ┣━━兵郚省    ┃       ┣━━刑郚省    ┃       ┣━━倧蔵省    ┗━神祇官   ┣━━宮内省            ┗━━治郚省 </pre> </div> このようにしお、䞭倮の地䜍の高い圹職に぀いた者たちが元になっお、<big>貎族</big>きぞくの階玚が出来䞊がっおいった。 班田収授や、租庞調そようちょうも定められた。 たた、九州には、防衛のための圹所ずしお、<span style="color:red"><big>倪宰府</big></span>だざいふが眮かれた。 政府の組織や、地方行政の組織にも、改革が加わりたす。 たず、日本党囜をいく぀かの 囜くに に分けお管理し、囜は郡こおりに分けられ、郡は里さずに分けられたす。 囜には、䞭倮の朝廷から、<span style="color:red"><big>囜叞</big></span>こくしずいう圹人が掟遣され、この囜叞によっお、それぞれの囜が管理されたす。 郡を管理する圹職は、<span style="color:red"><big>郡叞</big></span>ぐんじずいう圹職の圹人に管理させたす。たいおい、その地方の豪族が郡叞です。 <div style="font-size:120%;"> <pre>       囜 囜叞       ┃       郡 郡叞       ┃       里 里長 </pre> </div> 䞭倮ず地方の圹所を図にたずめるず、次のようになる。 <div style="font-size:120%;"> <pre>                        ┏━━䞭務省      ┏━倪政官━━━╋━━匏郚省      ┃       ┣━━民郚省 䞭倮 ┃       ┣━━兵郚省      ┃       ┣━━刑郚省      ┃       ┣━━倧蔵省      ┗━神祇官   ┣━━宮内省              ┗━━治郚賞 地方         囜叞━━郡叞━━里長        倪宰府 </pre> </div> [[Category:䞭孊校歎史|あすかしたい]]
2014-06-22T09:14:46Z
2024-03-27T07:05:50Z
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䞭孊校瀟䌚 歎史/奈良時代
奈良時代の日本の人口は、時期にもよりたすが、日本党囜で600䞇人ほどです。 埋什囜家はどのようにしお完成し、どのような特色を持っおいるのだろう。 埋什囜家ずは、どのようなものなのだろう。 この時代の文化はどのような特色があるのだろう。 この時代の倖囜ずの亀流にはどのような特城があったのだろう。 文歊倩皇(もんむおんのう、倧宝埋什を䜜らせた)の、぀ぎの倩皇である元明倩皇(げんめいおんのう)の時代に、郜(みやこ)が移りたした。藀原京(ふじわらきょう)から710幎(和銅3幎)に奈良の 平城京(ぞいじょうきょう) ぞず郜が移りたした。この710幎から、794幎(延暊13幎)に京郜の平安京(ぞいあんきょう)に倉わるたでの、奈良(なら)に郜がある玄80幎間の時代を 奈良時代(なら じだい) ずいいたす。幎号をおがえる語呂合わせ(ごろあわせ)は「なんず(710)、芋事な平城京」。 平城京は、唐(ずう)の郜の長安(ちょうあん)を参考に䜜られたした。道の通りが碁盀目(ごばんめ)のように、区画(くかく)が敎理(せいり)されおいたす。このような、碁盀目のような区画の぀くりを 条坊制(じょうがうせい) ずいいたす。 郜ず党囜を結ぶ幹線道路も敎備されたした。(五畿䞃道、ごき しちどう) 五畿ずは畿内の5぀の囜である倧和(やたず)、山城(やたしろ)、河内(かわち)、摂接(せっ぀)、和泉(いずみ)のこずです。 䞃道ずは、東山道(ずうざんどう)、東海道(ずうかいどう)、北陞道(ほくりくどう)、南海道(なんかいどう)、山陜道(さんようどう)、山陰道(さんいんどう)、西海道(さいかいどう)のこずです。 道路には、圹人が銬を乗り継ぐための 駅(うたや) が眮かれたした。「駅」ず蚀っおも、珟圚の鉄道の駅(えき)ずは、ちがいたす。 たた朝廷(ちょうおい)は、東北地方の人々を蝊倷(えみし)ず呌び、蝊倷を支配(しはい)するための拠点(きょおん)ずしお倚賀城(たがじょう)が、今で蚀う宮城県(みやぎけん)の䜍眮に眮かれたした。 奈良時代の文化は、仏教の圱響ず唐ずの亀流の圱響で、平城京を䞭心に貎族の文化が栄えたした。 ずくに、聖歊倩皇(しょうむ おんのう)の治めた 倩平(おんぎょう) の幎号の時代に、この傟向が匷いので、この奈良時代の文化を 倩平文化(おんぎょうぶんか) ず蚀いたす。 聖歊倩皇のころ、飢饉(ききん)が぀づいたり、貎族の反乱が起きたりしたす。 737幎(倩平9幎)には病気の倩然痘(おんねんずう)が流行り、倚くの死者が出る。 740幎(倩平12幎)には、九州で、貎族の藀原広嗣(ふじわらのひろ぀ぐ)による反乱も起きた。 政治が䞍安定になる。 たた、人口が増えお公地公民が䞊手くいかなくなっおきた。 聖歊倩皇は、仏教の力に、すがる。 たず聖歊倩皇は741幎(倩平13幎)に、囜ごずに 囜分寺 (こくぶんじ)ず 囜分尌寺 (こくぶんにじ)を建おさせる。郜には 東倧寺 (ずうだいじ)を建おさせた。 743幎(倩平15幎)に、東倧寺の本尊(ほんぞん)ずしお倧仏を䜜らせる。 東倧寺の倧仏は、盧遮那仏(るしゃなぶ぀)ずいう仏です。 行基(ぎょうき)ずいう僧(そう)がいたした。圌は、民衆のために甚氎の池や橋を぀くったりしながら、諞囜をたわっお教えをずいおいたので、民衆に、したわれおいたした。 しかし、朝廷は、はじめは、行基の行動をずりしたりたす。圓時は、民衆ぞの仏教の垃教が犁止されおいたし、寺の倖での掻動も犁止されおいたす。 朝廷からは、おそらく行基は、民衆をそそのかす危険人物(きけんじんぶ぀)だろう、ず思われおいたのです。 さお、倧仏を䜜るのは、ずおも倚くの劎働力を必芁ずするので、朝廷には、民衆の支持が必芁でした。このため、民衆に慕われおいた僧の行基(ぎょうき)の掻動を認めたす。 䞭囜倧陞の垝囜が唐にかわっおも、か぀おの遣隋䜿(けんずいし)ず同様に、日本から䞭囜の唐に、倖亀の䜿者の 遣唐䜿(けんずうし) を送りたす。 遣唐䜿は、奈良時代のあいだに6床ほど、掟遣(はけん)されたす。 のちの平安時代には遣唐䜿は廃止(はいし)されたすが、奈良時代には、ただ遣唐䜿は廃止されおたせん。 717幎に唐にわたった 阿倍仲麻呂(あべの なかたろ) や、仲麻呂ず䟛に唐にわたったこずもある 吉備真備(きびのたきび) が遣唐䜿ずしお有名です。阿倍仲麻呂は、唐からの垰りの船で遭難(そうなん)しおしたい、日本に垰れず、唐の圹所に仕えるこずになっお䞀生を終えたした。 なお、最初の遣唐䜿ずしお630幎に唐に掟遣された犬䞊埡田鍬(いぬがみ の みたすき)は、最埌の遣隋䜿(けんずいし)でもありたす。 阿倍仲麻呂は、日本に垰ろうずしお乗った船が難砎(なんぱ)し、日本に垰れず、最終的に唐の皇垝(こうおい)に仕えるこずになりたす。 吉備真備は2回も唐にわたり、日本に垰れたす。 日本の朝廷らは、唐の有名な僧(そう)の 鑑真(がんじん) に、日本でも仏教(ぶっきょう)をひろめおほしいず、鑑真を日本ぞ招き(たねき)たす。この招きを受け、鑑真は日本ぞの枡航をおこないたすが、5回も倱敗し、6回目で日本に着きたす。6回目で日本に぀いたころには、鑑真は倱明しおいたす。 鑑真は、奈良に 唐招提寺(ずうしょうだいじ) を開きたした。 東倧寺にある 正倉院(しょうそういん) には、奈良時代の矎術品や、聖歊倩皇が日甚した道具などが収められおいたす。 宝物には、ギリシャやペルシャ、むンドなどから運ばれおきたものもある。シルクロヌドずいう䞭囜倧陞からペヌロッパたでの貿易の通路を通っおきた宝物である。埌䞖の蚀い方だが正倉院のこずを「シルクロヌドの終着駅」ずも䟋える。 (※ 赀挆文欟朚埡厚子〜蘇芳地金銀絵箱蓋は、おがえなくお良い。) 712幎(和銅5幎)に『叀事蚘』(こじき)ずいう倩皇家や貎族などに぀たわる神話の時代をたずめた曞が、できたす。この『叀事蚘』は、倩歊倩皇により線纂が呜じられ、712幎に完成したした。 『叀事蚘』は、皗田阿瀌(ひえだのあれ)が、暗蚘しおいた神話や歎史を、倪安䞇䟶(おおの やすたろ)が3巻の曞にたずめた曞です。 神話の時代から掚叀倩皇にいたるたでの出来事が叀事蚘に曞かれおいたす。 たた、日本の歎史曞および神話の『日本曞玀』(にほん しょき)が720幎(逊老4幎)に完成したす。神話の時代の䌝説から、7䞖玀末ごろの持統倩皇にいたるたでの囜家ず倩皇の歎史を曞いた、歎史曞ず神話の混ざったような曞です。 日本曞玀の線纂は、時代順に出来事を曞く線幎䜓(ぞんねんたい)で蚘述しおいたす。日本曞玀は、舎人芪王(ずねり しんのう)らが、党30巻にたずめおいたす。 叀事蚘ず日本曞玀を合わせお、「蚘玀」(きき)ず蚀いたす。この他、地方の産物や地理・䌝説などをたずめた『颚土蚘』(ふどき)も䜜られた。 文孊では、和歌(わか)をたずめた『䞇葉集』(たんようしゅう)が759幎(倩平宝字3幎)ごろから線纂(ぞんさん)されたす。貎族の䜜った和歌だけでなく、蟲民や防人などの様々な身分の者が䜜ったず思われる和歌も収録されおいたす。䞇葉集には党郚で4500銖あたりの歌が収録されおいたす。 貎族の歌人では、飛鳥時代の柿本人麻呂(かきのもずの ひずたろ)や、奈良時代の倧䌎家持(おおずもの やかもち)ず同じく奈良時代の山䞊憶良(やたのうえの おくら)、奈良時代の山郚赀人(やたべの あかひず)などが有名です。 䞇葉集の文字の読みは、䞇葉仮名(たんようがな)ずいう、挢字の音で日本語を衚す読みです。たずえば、次のような句を次のように読みたす。 (珟代語蚳) さあ、みんな 早くダマトぞ垰ろう 倧䌎の埡接(み぀)の浜の束のように (家族も)垰りを埅ち(=束ずのシャレ)こがれおいるだろうよ (珟代語蚳) 唐衣の 裟に、すがっお 泣き぀く子どもたちを (防人に出るため)眮いおきおしたったなあ、 母もいないのに
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"郜ず党囜を結ぶ幹線道路も敎備されたした。(五畿䞃道、ごき しちどう)", "title": "政治" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "五畿ずは畿内の5぀の囜である倧和(やたず)、山城(やたしろ)、河内(かわち)、摂接(せっ぀)、和泉(いずみ)のこずです。 䞃道ずは、東山道(ずうざんどう)、東海道(ずうかいどう)、北陞道(ほくりくどう)、南海道(なんかいどう)、山陜道(さんようどう)、山陰道(さんいんどう)、西海道(さいかいどう)のこずです。", "title": "政治" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "道路には、圹人が銬を乗り継ぐための 駅(うたや) が眮かれたした。「駅」ず蚀っおも、珟圚の鉄道の駅(えき)ずは、ちがいたす。", "title": "政治" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "たた朝廷(ちょうおい)は、東北地方の人々を蝊倷(えみし)ず呌び、蝊倷を支配(しはい)するための拠点(きょおん)ずしお倚賀城(たがじょう)が、今で蚀う宮城県(みやぎけん)の䜍眮に眮かれたした。", "title": "政治" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "", "title": "政治" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "奈良時代の文化は、仏教の圱響ず唐ずの亀流の圱響で、平城京を䞭心に貎族の文化が栄えたした。 ずくに、聖歊倩皇(しょうむ おんのう)の治めた 倩平(おんぎょう) の幎号の時代に、この傟向が匷いので、この奈良時代の文化を 倩平文化(おんぎょうぶんか) ず蚀いたす。", "title": "倩平文化" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "聖歊倩皇のころ、飢饉(ききん)が぀づいたり、貎族の反乱が起きたりしたす。", "title": "倩平文化" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "737幎(倩平9幎)には病気の倩然痘(おんねんずう)が流行り、倚くの死者が出る。 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"paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "䞭囜倧陞の垝囜が唐にかわっおも、か぀おの遣隋䜿(けんずいし)ず同様に、日本から䞭囜の唐に、倖亀の䜿者の 遣唐䜿(けんずうし) を送りたす。", "title": "倩平文化" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "遣唐䜿は、奈良時代のあいだに6床ほど、掟遣(はけん)されたす。", "title": "倩平文化" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "のちの平安時代には遣唐䜿は廃止(はいし)されたすが、奈良時代には、ただ遣唐䜿は廃止されおたせん。", "title": "倩平文化" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "717幎に唐にわたった 阿倍仲麻呂(あべの なかたろ) や、仲麻呂ず䟛に唐にわたったこずもある 吉備真備(きびのたきび) が遣唐䜿ずしお有名です。阿倍仲麻呂は、唐からの垰りの船で遭難(そうなん)しおしたい、日本に垰れず、唐の圹所に仕えるこずになっお䞀生を終えたした。", "title": "倩平文化" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "なお、最初の遣唐䜿ずしお630幎に唐に掟遣された犬䞊埡田鍬(いぬがみ の みたすき)は、最埌の遣隋䜿(けんずいし)でもありたす。", "title": "倩平文化" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "阿倍仲麻呂は、日本に垰ろうずしお乗った船が難砎(なんぱ)し、日本に垰れず、最終的に唐の皇垝(こうおい)に仕えるこずになりたす。", "title": "倩平文化" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "吉備真備は2回も唐にわたり、日本に垰れたす。", "title": "倩平文化" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "日本の朝廷らは、唐の有名な僧(そう)の 鑑真(がんじん) に、日本でも仏教(ぶっきょう)をひろめおほしいず、鑑真を日本ぞ招き(たねき)たす。この招きを受け、鑑真は日本ぞの枡航をおこないたすが、5回も倱敗し、6回目で日本に着きたす。6回目で日本に぀いたころには、鑑真は倱明しおいたす。", "title": "倩平文化" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "鑑真は、奈良に 唐招提寺(ずうしょうだいじ) を開きたした。", "title": "倩平文化" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "東倧寺にある 正倉院(しょうそういん) には、奈良時代の矎術品や、聖歊倩皇が日甚した道具などが収められおいたす。", "title": "倩平文化" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "宝物には、ギリシャやペルシャ、むンドなどから運ばれおきたものもある。シルクロヌドずいう䞭囜倧陞からペヌロッパたでの貿易の通路を通っおきた宝物である。埌䞖の蚀い方だが正倉院のこずを「シルクロヌドの終着駅」ずも䟋える。", "title": "倩平文化" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "(※ 赀挆文欟朚埡厚子〜蘇芳地金銀絵箱蓋は、おがえなくお良い。)", "title": "倩平文化" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "712幎(和銅5幎)に『叀事蚘』(こじき)ずいう倩皇家や貎族などに぀たわる神話の時代をたずめた曞が、できたす。この『叀事蚘』は、倩歊倩皇により線纂が呜じられ、712幎に完成したした。", "title": "倩平文化" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "『叀事蚘』は、皗田阿瀌(ひえだのあれ)が、暗蚘しおいた神話や歎史を、倪安䞇䟶(おおの やすたろ)が3巻の曞にたずめた曞です。", "title": "倩平文化" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "神話の時代から掚叀倩皇にいたるたでの出来事が叀事蚘に曞かれおいたす。", "title": "倩平文化" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "たた、日本の歎史曞および神話の『日本曞玀』(にほん しょき)が720幎(逊老4幎)に完成したす。神話の時代の䌝説から、7䞖玀末ごろの持統倩皇にいたるたでの囜家ず倩皇の歎史を曞いた、歎史曞ず神話の混ざったような曞です。", "title": "倩平文化" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "日本曞玀の線纂は、時代順に出来事を曞く線幎䜓(ぞんねんたい)で蚘述しおいたす。日本曞玀は、舎人芪王(ずねり しんのう)らが、党30巻にたずめおいたす。", "title": "倩平文化" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "叀事蚘ず日本曞玀を合わせお、「蚘玀」(きき)ず蚀いたす。この他、地方の産物や地理・䌝説などをたずめた『颚土蚘』(ふどき)も䜜られた。", "title": "倩平文化" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "文孊では、和歌(わか)をたずめた『䞇葉集』(たんようしゅう)が759幎(倩平宝字3幎)ごろから線纂(ぞんさん)されたす。貎族の䜜った和歌だけでなく、蟲民や防人などの様々な身分の者が䜜ったず思われる和歌も収録されおいたす。䞇葉集には党郚で4500銖あたりの歌が収録されおいたす。", "title": "倩平文化" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "貎族の歌人では、飛鳥時代の柿本人麻呂(かきのもずの ひずたろ)や、奈良時代の倧䌎家持(おおずもの やかもち)ず同じく奈良時代の山䞊憶良(やたのうえの おくら)、奈良時代の山郚赀人(やたべの あかひず)などが有名です。", "title": "倩平文化" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "䞇葉集の文字の読みは、䞇葉仮名(たんようがな)ずいう、挢字の音で日本語を衚す読みです。たずえば、次のような句を次のように読みたす。", "title": "倩平文化" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "", "title": "倩平文化" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "(珟代語蚳) さあ、みんな 早くダマトぞ垰ろう 倧䌎の埡接(み぀)の浜の束のように (家族も)垰りを埅ち(=束ずのシャレ)こがれおいるだろうよ", "title": "倩平文化" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "(珟代語蚳) 唐衣の 裟に、すがっお 泣き぀く子どもたちを (防人に出るため)眮いおきおしたったなあ、 母もいないのに", "title": "倩平文化" } ]
奈良時代の日本の人口は、時期にもよりたすが、日本党囜で600䞇人ほどです。
奈良時代の日本の人口は、時期にもよりたすが、日本党囜で600䞇人ほどです。 == 課題 == 埋什囜家はどのようにしお完成し、どのような特色を持っおいるのだろう。 埋什囜家ずは、どのようなものなのだろう。 この時代の文化はどのような特色があるのだろう。 この時代の倖囜ずの亀流にはどのような特城があったのだろう。 == 政治 == [[File:Heijokyo.jpg|right|600px|thumb|平城京 条坊図。<br />䞭倮の南北の道は朱雀倧路すざく おおじです。そしお、倧路の東偎が巊京さきょう、西偎が右京うきょうです。平城京(ぞいじょうきょう)は、東西(ずうざい)およそ6km、南北(なんがく)およそ5km、朱雀倧路の幅は玄80m、北の平城宮ぞいじょうきゅうが䞭心地で、倩皇(おんのう)の䜏たいの内裏だいりなどが平城宮にありたす。]] 文歊倩皇もんむおんのう、倧宝埋什を䜜らせたの、぀ぎの倩皇である元明倩皇げんめいおんのうの時代に、郜(みやこ)が移りたした。藀原京(ふじわらきょう)から710幎{{Ruby|和銅|わどう}}3幎に奈良の <span style="color:red"><big>平城京</big></span>ぞいじょうきょう ぞず郜が移りたした。この710幎から、794幎{{Ruby|延暊|えんりゃく}}13幎に京郜の平安京(ぞいあんきょう)に倉わるたでの、奈良(なら)に郜がある玄80幎間の時代を <span style="color:red"><big>奈良時代</big></span>なら じだい ずいいたす。幎号をおがえる語呂合わせ(ごろあわせ)は「なんず710、芋事な平城京」。 平城京は、唐(ずう)の郜の長安ちょうあんを参考に䜜られたした。道の通りが碁盀目ごばんめのように、区画くかくが敎理(せいり)されおいたす。このような、碁盀目のような区画の぀くりを 条坊制じょうがうせい ずいいたす。 {{clear}} <gallery widths=200px heights=200px> Image:Suzakumon nara.jpg|珟地に埩元された朱雀門すざくもん ファむル:Daigokuden 16-9.jpg|珟地に埩元された平城宮 第䞀次(だいいちじ)倧極殿院(だいごくでんいん) File:Nagaya nara.jpg|長屋王邞ながやおう おい跡地あずちのパネル ファむル:Toin_Teien.jpg|珟地に埩元された東院庭園(ずういんおいえん) </gallery> {{clear}} [[ファむル:Gokishichido.svg|thumb|300px| <div style="background:#FFC109; border:1px solid #000000; float: left;"> </div> 畿内<br><br> <div style="background:#FF9D9D; border:1px solid #000000; float: left;"> </div> 東海道<br><br> <div style="background:#FFDDBB; border:1px solid #000000; float: left;"> </div> 東山道<br><br> <div style="background:#EAEAEA; border:1px solid #000000; float: left;"> </div> 北陞道<br><br> <div style="background:#DFDFFF; border:1px solid #000000; float: left;"> </div> 山陰道<br><br> <div style="background:#F5FD95; border:1px solid #000000; float: left;"> </div> 山陜道<br><br> <div style="background:#DCE0C0; border:1px solid #000000; float: left;"> </div> 南海道<br><br> <div style="background:#F0E1E1; border:1px solid #000000; float: left;"> </div> 西海道<br><br> ]] 郜ず党囜を結ぶ幹線道路も敎備されたした。五畿䞃道、ごき しちどう 五畿ずは畿内の぀の囜である倧和やたず、山城やたしろ、河内かわち、摂接せっ぀、和泉いずみのこずです。 䞃道ずは、東山道ずうざんどう、東海道ずうかいどう、北陞道ほくりくどう、南海道なんかいどう、山陜道さんようどう、山陰道さんいんどう、西海道さいかいどうのこずです。 道路には、圹人が銬を乗り継ぐための 駅うたや が眮かれたした。「駅」ず蚀っおも、珟圚の鉄道の駅えきずは、ちがいたす。 たた朝廷(ちょうおい)は、東北地方の人々を<big>蝊倷</big>えみしず呌び、蝊倷を支配(しはい)するための拠点(きょおん)ずしお<big>倚賀城</big>たがじょうが、今で蚀う宮城県(みやぎけん)の䜍眮に眮かれたした。 {{-}} == 倩平文化 == === 倧仏づくり === 奈良時代の文化は、仏教の圱響ず唐ずの亀流の圱響で、平城京を䞭心に貎族の文化が栄えたした。 ずくに、<span style="color:red"><big>聖歊倩皇</big></span>しょうむ おんのうの治めた 倩平おんぎょう の幎号の時代に、この傟向が匷いので、この奈良時代の文化を <span style="color:red"><big>倩平文化</big></span>おんぎょうぶんか ず蚀いたす。 聖歊倩皇のころ、飢饉ききんが぀づいたり、貎族の反乱が起きたりしたす。 [[File:Daibutsu of Todaiji 3.jpg|thumb|right|300px|東倧寺 盧舎那仏るしゃなぶ぀像。囜宝。䞖界遺産。]] [[File:ASURA Kohfukuji.jpg|thumb|right|200px|興犏寺の阿修矅あしゅら像。囜宝。]] 737幎{{Ruby|倩平|おんぎょう}}9幎には病気の倩然痘おんねんずうが流行り、倚くの死者が出る。 740幎倩平12幎には、九州で、貎族の藀原広嗣ふじわらのひろ぀ぐによる反乱も起きた。 政治が䞍安定になる。 たた、人口が増えお公地公民が䞊手くいかなくなっおきた。 聖歊倩皇は、仏教の力に、すがる。 たず<span style="color:red"><big>聖歊倩皇</big></span>は741幎倩平13幎に、囜ごずに <big>囜分寺</big> こくぶんじず <big>囜分尌寺</big> こくぶんにじを建おさせる。郜には <span style="color:red"><big>東倧寺</big></span> ずうだいじを建おさせた。 743幎倩平15幎に、東倧寺の本尊ほんぞんずしお倧仏を䜜らせる。 東倧寺の倧仏は、盧遮那仏るしゃなぶ぀ずいう仏です。 <big>行基</big>ぎょうきずいう僧そうがいたした。圌は、民衆のために甚氎の池や橋を぀くったりしながら、諞囜をたわっお教えをずいおいたので、民衆に、したわれおいたした。 しかし、朝廷は、はじめは、行基の行動をずりしたりたす。圓時は、民衆ぞの仏教の垃教が犁止されおいたし、寺の倖での掻動も犁止されおいたす。 朝廷からは、おそらく行基は、民衆をそそのかす危険人物きけんじんぶ぀だろう、ず思われおいたのです。 さお、倧仏を䜜るのは、ずおも倚くの劎働力を必芁ずするので、朝廷には、民衆の支持が必芁でした。このため、民衆に慕われおいた僧の行基ぎょうきの掻動を認めたす。 === 遣唐䜿ず鑑真 === :けんずうしずがんじん [[File:Japanese embassy to the Tang court.jpg|thumb|left|250px|遣唐䜿船]] [[画像:Kentoshi route.png|300px|right|thumb|遣唐䜿の航路。]] 䞭囜倧陞の垝囜が唐にかわっおも、か぀おの遣隋䜿けんずいしず同様に、日本から䞭囜の唐に、倖亀の䜿者の <span style="color:red"><big>遣唐䜿</big></span>けんずうし を送りたす。 遣唐䜿は、奈良時代のあいだに6床ほど、掟遣(はけん)されたす。 のちの平安時代には遣唐䜿は廃止(はいし)されたすが、奈良時代には、ただ遣唐䜿は廃止されおたせん。 717幎に唐にわたった <span style="color:red"><big>阿倍仲麻呂</big></span>あべの なかたろ や、仲麻呂ず䟛に唐にわたったこずもある 吉備真備きびのたきび が遣唐䜿ずしお有名です。阿倍仲麻呂は、唐からの垰りの船で遭難(そうなん)しおしたい、日本に垰れず、唐の圹所に仕えるこずになっお䞀生を終えたした。 なお、最初の遣唐䜿ずしお630幎に唐に掟遣された犬䞊埡田鍬いぬがみ の みたすきは、最埌の遣隋䜿(けんずいし)でもありたす。 阿倍仲麻呂は、日本に垰ろうずしお乗った船が難砎なんぱし、日本に垰れず、最終的に唐の皇垝(こうおい)に仕えるこずになりたす。 吉備真備は2回も唐にわたり、日本に垰れたす。 * 鑑真がんじん [[ファむル:Ganjin wajyo portrait.JPG |thumb|left|鑑真 像。唐招提寺。奈良県 囜宝。]] 日本の朝廷らは、唐の有名な僧(そう)の <span style="color:red"><big>鑑真</big></span>がんじん に、日本でも仏教(ぶっきょう)をひろめおほしいず、鑑真を日本ぞ招きたねきたす。この招きを受け、鑑真は日本ぞの枡航をおこないたすが、5回も倱敗し、6回目で日本に着きたす。6回目で日本に぀いたころには、鑑真は倱明しおいたす。 鑑真は、奈良に <big>唐招提寺</big>ずうしょうだいじ を開きたした。 {{clear}} === 正倉院 === :しょうそういん [[Image:Shoso-in.jpg|thumb|300px|正倉院 正倉。 囜宝。䞖界遺産。]] [[Image:Azekura-dukuri JPN.JPG|thumb|right|230px|<span style="color:red"><big>校倉造</big></span>あぜくら぀くり。正倉院の宝物庫は、柱を甚いずに、䞉角圢の断面の朚を組み合わせた぀くりの校倉造あぜくら぀くりで、぀くられおいる。]] 東倧寺にある <span style="color:red"><big>正倉院</big></span>しょうそういん には、奈良時代の矎術品や、聖歊倩皇が日甚した道具などが収められおいたす。 :※ 有名な宝物で「螺鈿玫檀五絃琵琶」らでんしたんごげんのびわ、図参照や「瑠璃杯」るりの぀きが保存されおいるのですが、りィキペディアに画像がありたせん。倖郚サむトや参考曞で、画像をお探しください。 宝物には、ギリシャやペルシャ、むンドなどから運ばれおきたものもある。シルクロヌドずいう䞭囜倧陞からペヌロッパたでの貿易の通路を通っおきた宝物である。埌䞖の蚀い方だが正倉院のこずを「シルクロヌドの終着駅」ずも䟋える。 <gallery widths=250px> Image:RED LACQUERED CABINET Shosoin N2.JPG|赀挆文欟朚埡厚子 Image:8Lobed Mirror Inlay Shosoin.jpg|平螺鈿背八角鏡 Image:Silver Backed Bronze Mirror Shosoin.JPG|金銀山氎八半背八角鏡 Image:LADIES UNDER TREES SCREEN4th Shosoin.JPG|鳥毛立女屏颚ずりげだ぀じょの びょうぶ第4 郚分 Image:ROCHECHI Screen Panel Shosoin NH44.JPG|矊朚臈纈屏颚 Image:Silver Incense Burner Shosoin.JPG|銀薫炉 Image:Gold Silver Painted BOX Shosoin.JPG|蘇芳地金銀絵箱蓋 </gallery> ※ 赀挆文欟朚埡厚子〜蘇芳地金銀絵箱蓋は、おがえなくお良い。 === 曞籍 === * 叀事蚘、日本曞玀 712幎{{Ruby|和銅|わどう}}5幎に<span style="color:red"><big>『叀事蚘』</big></span>こじきずいう倩皇家や貎族などに぀たわる神話の時代をたずめた曞が、できたす。この『叀事蚘』は、倩歊倩皇により線纂が呜じられ、712幎に完成したした。 [[File:Susanoo-Orochi.jpg|thumb|right|300px|石芋神楜いわみ かぐら スサノオがダマタノオロチを退治しおいるずころ。島根県。]] 『叀事蚘』は、皗田阿瀌ひえだのあれが、暗蚘しおいた神話や歎史を、倪安䞇䟶おおの やすたろが巻の曞にたずめた曞です。 神話の時代から掚叀倩皇にいたるたでの出来事が叀事蚘に曞かれおいたす。 たた、日本の歎史曞および神話の<span style="color:red"><big>『日本曞玀』</big></span>にほん しょきが720幎{{Ruby|逊老|ようろう}}4幎に完成したす。神話の時代の䌝説から、䞖玀末ごろの持統倩皇にいたるたでの囜家ず倩皇の歎史を曞いた、歎史曞ず神話の混ざったような曞です。 日本曞玀の線纂は、時代順に出来事を曞く線幎䜓ぞんねんたいで蚘述しおいたす。日本曞玀は、舎人芪王ずねり しんのうらが、党30巻にたずめおいたす。 叀事蚘ず日本曞玀を合わせお、「蚘玀」ききず蚀いたす。この他、地方の産物や地理・䌝説などをたずめた『<span style="color:red"><big>颚土蚘</big></span>』ふどきも䜜られた。 文孊では、和歌わかをたずめた『<span style="color:red"><big>䞇葉集</big></span>』たんようしゅうが759幎倩平宝字3幎ごろから線纂ぞんさんされたす。貎族の䜜った和歌だけでなく、蟲民や防人などの様々な身分の者が䜜ったず思われる和歌も収録されおいたす。䞇葉集には党郚で4500銖あたりの歌が収録されおいたす。 貎族の歌人では、飛鳥時代の<big>柿本人麻呂</big>かきのもずの ひずたろや、奈良時代の<big>倧䌎家持</big>おおずもの やかもちず同じく奈良時代の山䞊憶良やたのうえの おくら、奈良時代の山郚赀人やたべの あかひずなどが有名です。 䞇葉集の文字の読みは、䞇葉仮名たんようがなずいう、挢字の音で日本語を衚す読みです。たずえば、次のような句を次のように読みたす。 :*䞇葉仮名文去䟆子等いざこども 早日本邊はやくやたずぞ 倧䌎乃おおずもの 埡接乃濱束み぀のはたた぀ 埅戀奎良歊たちこいぬらん ※ おがえなくお良い。 : 蚓いざ子ども 早く日本やたずぞ 倧䌎おおずもの 埡接み぀の浜束はたた぀ 埅ち恋ひぬらむたちこいぬらん  (珟代語蚳) さあ、みんな 早くダマトぞ垰ろう 倧䌎の埡接み぀の浜の束のように 家族も垰りを埅ち束ずのシャレこがれおいるだろうよ :*䞇葉仮名文可良己呂歊からころも 須宗尓等里郜䌎すそにずり぀き 奈苊叀良乎なくこらを 意䌎化曜䌎怒也おきおそきぬや 意母奈之尓志化おもなしにしお : 蚓唐衣からころも 裟すそに取り぀き 泣く子らを 眮きおそ来ぬや 母おもなしにしお (珟代語蚳) 唐衣の 裟に、すがっお 泣き぀く子どもたちを (防人に出るため)眮いおきおしたったなあ、 母もいないのに {{clear}} [[Category:䞭孊校歎史|ならしたい]] [[カテゎリ:奈良時代]]
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叀事蚘/䞊卷
叀事蚘 侊(かみ)぀卷 序并はせたり 〔序文〕 〔過去の時代[侀]〕 臣(や぀こ)安萬䟶(やすたろ)[二]蚀(たを)さく、それ混元既に凝りしかども、氣象いただ敊(あ぀)からざりしずき、名も無く爲(わざ)も無く、誰かその圢を知らむ[侉]。然(しか)ありお也ず址ず初めお分れお、參神造化の銖(はじめ)ず䜜(な)り[四]、陰ず陜ずここに開けお、二靈矀品の祖ずなりたたひき[五]。所以(このゆゑ)に幜ず顯ず[六]に出で入りお、日ず月ず目を掗ふに地(あらは)れたたひ、海氎(うしほ)に浮き沈みお、神ず祇ず身を滌ぐに呈(あらは)れたたひき。故(かれ)、倪玠は杳冥(えうめい)たれども、本぀教に因りお土(くに)を孕(はら)み島を産みたたひし時を識(し)り、元始は綿(めんばく)たれども、先の聖に頌(よ)りお神を生み人を立おたたひし䞖を察(あきらか)にす。寔(たこず)に知る、鏡を懞け珠を吐きたたひお、癟の王盞續き、劒を喫(か)み蛇(をろち)を切りたたひお、萬の神蕃息(はんそく)せしこずを[䞃]。安(やす)の河(かは)に議(はか)りお倩の䞋を平(こずむ)け、小濱(をばた)に論(あげ぀ら)ひお國土を枅めたたひき。ここを以ちお番(ほ)の仁岐(ににぎ)の呜、初めお高千(たかち)の巓(たけ)に降(あも)り[八]、神倭(かむやたず)の倩皇(すめらみこず)[九]、秋接島に經歎したたひき。化熊川より出でお、倩の劒を高倉に獲、生尟埑(こみち)を遮(さぞ)きりお、倧き烏吉野に導きき。を列ねお賊(あた)を攘(はら)ひ、歌を聞きお仇を䌏しき。すなはち倢に芺(さず)りお神祇を敬(ゐやた)ひたたひき、所以(このゆゑ)に賢后ず皱(たを)す[䞀〇]。烟を望みお黎元を撫でたたひき、今に聖垝ず傳ふ[侀侀]。境を定め邊を開きお、近(ちか)぀淡海(あふみ)に制したたひ[䞀二]、姓(かばね)を正し氏を撰みお、遠(ずほ)぀飛鳥(あすか)に勒(しる)したたひき[侀侉]。歩ず驟ず、おのもおのも異に、文ず質ず同じからずずいぞども、叀を皜(かむが)ぞお颚猷(ふういう)を既に頜(すた)れたるに繩(ただ)したたひ、今を照しお兞教を絶えなむずするに補ひたたはずずいふこず無かりき。 侀 過ぎし時代のこずを傳え、歎代の倩皇これによ぀お埳教を正しくしたこずを説く。 二 この序文は、倩皇に奏䞊する文ずしお曞かれおいるので、この句をはじめすべおその詞づかいがなされる。安萬䟶は、倪の安麻呂、叀事蚘の撰者、逊老䞃幎(䞃二䞉)歿。 侉 混元以䞋、䞭國の宇宙創生説によ぀お曞いおいる。萬物は圢ず氣ずから成る。圢は倩地に分かれ、氣は陰陜に分かれる。 四 アメノミナカヌシの神、タカミムスビの神、カムムスビの神の䞉神が、物を造り出す最初の神ずな぀た。 五 むザナギ、むザナミの二神が、萬物を生み出す芪ずな぀た。 六 幜ず顯ずに以䞋、むザナギ、むザナミ二神の事蹟。 䞃 鏡を懞け以䞋、倩照らす倧神ずスサノヲの呜ずの事蹟。 八 安の河に以䞋、ニニギの呜の事蹟。 九 神歊倩皇。 䞀〇 厇神倩皇。 侀侀 仁埳倩皇。 䞀二 成務倩皇。 侀侉 允恭倩皇。 〔叀事蚘の䌁畫[侀]〕 飛鳥(あすか)の枅原(きよみはら)の倧宮に倪八掲(おほやした)しらしめしし倩皇[二]の埡䞖に曁(およ)びお、望韍元を體し、雷期に應(こた)ぞき。倢の歌を聞きお業を纂(぀)がむこずをおもほし、倜の氎に投(いた)りお基を承けむこずを知らしたたひき。然れども倩の時いただ臻(いた)らざりしかば、南の山に蝉のごずく蛻(もぬ)け、人ず事(こず)ず共に絊(た)りお、東の國に虎のごずく歩みたたひき。皇茿たちたちに駕しお、山川を凌ぎ床り、六垫雷のごずく震ひ、䞉軍電のごずく逝きき。杖矛(ぢやうがう)嚁を擧げお、猛士烟のごずく起り、絳旗(かうき)兵を耀かしお、凶埒瓊のごずく解けぬ。いただ浹蟰(せふしん)を移さずしお、氣※(きれい)[#「さんずい+珍の぀くり」、U+6CB4、15-本文-17]おのづから枅たりぬ。すなはち牛を攟ち銬を息(いこ)ぞ、しお華倏に歞り、旌(はた)を卷き戈(ほこ)をめ、しお郜邑に停たりたたひき。歳(ほし)は倧糜に次(やど)り、月は借鐘に螵(あた)り[侉]、枅原の倧宮にしお、昇りお倩䜍に即(぀)きたたひき。道は軒后に軌(す)ぎ、埳は呚王に跚(こ)えたたぞり。也笊を握(ず)りお六合をべ、倩統を埗お八荒を包(か)ねたたひき。二氣の正しきに乘り、五行の序(぀ぎお)を霊(ずずの)ぞ、神(あや)しき理を蚭(た)けお俗(ひず)を奬(すす)め、英(すぐ)れたる颚(のり)を敷きお國を匘めたたひき。重加(しかのみにあらず)智の海は浩汗ずしお、札(ふか)く䞊叀を探り、心の鏡は煌ずしお、あきらかに先の代を芩たたふ。ここに倩皇詔したたひしく、「朕聞かくは、諞家の※(も)[#「喪」の「畏-田」に代えお「冖/貝」、U+8CF7、16-本文-7]たる垝玀ず本蟭[四]ず既に正寊に違ひ、倚く虚僞を加ふずいぞり。今の時に當りお、その倱を改めずは、いただ幟幎(いくずせ)を經ずしお、その旚滅びなむずす。こはすなはち邊家の經緯、王化の鎻基(こうき)なり。故(かれ)ここに垝玀を撰録し、舊蟭(くじ)を蚎芈(たうかく)しお、僞を削り寊を定め、埌葉(のちのよ)に流(぀た)ぞむず欲(おも)ふ」ず宣りたたひき。時に舍人(ずねり)あり、姓は皗田(ひえだ)、名は阿犮(あれ)[五]、幎は二十八。人ずなり聰明にしお、目に床(わた)れば口に誊(よ)み、耳に拂(ふ)るれば心に勒(しる)す。すなはち阿犮に勅語しお、垝皇の日繌(ひ぀ぎ)ず先代の舊蟭ずを誊み習はしめたたひき。然れども運(ずき)移り䞖異にしお、いただその事を行ひたたはざりき。 侀 倩歊倩皇が垝玀ず本蟭ずを正しお皗田の阿犮に授けたこずを説く。 二 倩歊倩皇。 侉 酉の幎の二月に。 四 垝玀は歎代倩皇の事を蚘した曞、本蟭は前の䞖の傳えごず。この二皮が叀事蚘の材料ずな぀おいる。 五 アメノりズメの呜の子孫。男子説ず女子説ずがある。 〔叀事蚘の成立[侀]〕 䌏しお惟(おも)ふに皇垝陛䞋[二]、䞀を埗お光宅(くわうたく)し、䞉に通じお亭育(おいいく)したたふ。玫实に埡(いた)しお埳は銬の蹄(぀め)の極たるずころに被(かがふ)り、玄扈(げんこ)に坐(いた)しお化は船の頭(ぞ)の逮(いた)るずころを照したたふ。日浮びお暉(ひかり)を重ね、雲散りお烟(かす)たず。柯(えだ)を連ね穗を并(あ)はす瑞(しるし)、史(ふみひず)は曞(しる)すこずを絶たず、烜(ずぶひ)を列ね、譯(をさ)を重ぬる貢(み぀き)、府(みくら)に空しき月無し。名は文呜よりも高く、埳は倩乙に冠(たさ)れりず謂ひ぀べし。ここに舊蟭の誀り忀(たが)ぞるを惜しみ、先玀の謬(あやた)り錯(あやた)れるを正さたくしお、和銅四幎䞉九月十八日を以ちお、臣安萬䟶に詔しお、皗田の阿犮が誊める勅語の舊蟭を撰録しお、獻䞊せよず宣りたたぞば、謹みお詔の旚に隚ひ、子现に採りひぬ。然れども䞊叀の時、蚀ず意ず䞊(みな)朎(すなほ)にしお、文を敷き句を構ふるこず、字にはすなはち難し。已(すで)に蚓に因りお述ぶれば、詞は心に逮(いた)らず。党く音を以ちお連ぬれば、事の趣曎に長し。ここを以ちお今或るは䞀句の䞭に、音ず蚓ずを亀ぞ甚ゐ、或るは䞀事の内に、党く蚓を以ちお録(しる)しぬ[四]。すなはち蟭理の芋えきは、泚を以ちお明にし、意況の解き易きは曎に泚(しる)さず[五]。たた姓の日䞋(くさか)に、玖沙蚶(くさか)ず謂ひ、名の垶の字に倚矅斯(たらし)ずいふ。かくの劂き類は、本に隚ひお改めず[六]。倧抵蚘す所は、倩地の開闢よりしお、小治田(をはりだ)の埡䞖[䞃]に蚖(を)ふ。故(かれ)倩(あめ)の埡䞭䞻(みなかぬし)の神より以䞋(しも)、日子波限建鵜草葺䞍合(ひこなぎさたけうがやふきあぞず)の尊(みこず)より前(さき)を䞊぀卷ずし、神倭䌊波犮毘叀(かむやたずいはれびこ)の倩皇より以䞋、品陀(ほむだ)の埡䞖より前[八]を䞭぀卷ずし、倧雀(おほさざき)の皇垝(すめらみこず)[九]より以䞋、小治田の倧宮より前を䞋぀卷ずし、并はせお䞉぀の卷に録(しる)し、謹みお獻䞊(たおた぀)る。臣安萬䟶、誠惶誠恐(かしこみかしこみ)、頓銖頓銖(のみたを)す。 和銅五幎正月二十八日 正五䜍の䞊勳五等 倪(おほ)の朝臣(あそみ)安萬䟶(やすたろ) 侀 叀事蚘成立の過皋、文章の甚意方針。内容の區分を説く。 二 元明倩皇、女垝。奈良時代の最初の倩皇。 侉 䞃䞀䞀幎。 四 挢字の衚瀺する意矩によ぀お曞くのが、蚓によるものであり、挢字の衚瀺する音韻によ぀お曞くのが、音によるものである。歌謠および特殊の詞句は音を甚い、地名神名人名も音によるものが倚い。倖に挢字の蚓を蚓假字ずしお䜿぀たものが倚少ある。 五 讀み方の泚意、および内容に關しお蚻が加えられおいる。 六 固有名詞の類に䜿甚される特殊の文字は、もずのたたで改めない。これは材料ずしお文字にな぀おいたものをも䜿぀たこずを語る。 䞃 掚叀倩皇の時代(‐六二八) 八 神歊倩皇から應神倩皇たで。 九 仁埳倩皇。 〔䞀、䌊耶那岐の呜ず䌊耶那矎の呜〕 〔倩地のはじめ〕 倩地(あめ぀ち)の初癌(はじめ)の時、高倩(たかた)の原(はら)に成りたせる神の名(みな)は、倩(あめ)の埡䞭䞻(みなかぬし)の神[侀]。次に高埡産巣日(たかみむすび)の神。次に神産巣日(かむむすび)の神[二]。この䞉柱(みはしら)の神は、みな獚神(ひずりがみ)[侉]に成りたしお、身(みみ)を隱したたひき[四]。 次に國皚(わか)く、浮(う)かべる脂(あぶら)の劂くしお氎母(くらげ)なす挂(ただよ)ぞる時に、葊牙(あしかび)[五]のごず萠(も)え隰(あが)る物に因りお成りたせる神の名は、宇摩志阿斯蚶備比叀遲(うたしあしかびひこぢ)の神[六]。次に倩(あめ)の垞立(ずこたち)の神[䞃]。この二柱(ふたはしら)の神もみな獚神(ひずりがみ)に成りたしお、身(みみ)を隱したたひき。 䞊の件(くだり)、五柱の神は別(こず)倩(あた)぀神(かみ)。 次に成りたせる神の名は、國の垞立(ずこたち)の神。次に豐雲野(ずよくもの)の神[八]。この二柱の神も、獚神に成りたしお、身を隱したたひき。次に成りたせる神の名は、宇比地邇(うひぢに)の神。次に効須比智邇(いもすひぢに)の神。次に角杙(぀のぐひ)の神。次に効掻杙(いもいくぐひ)の神二柱。次に意富斗胜地(おほずのぢ)の神。次に効倧斗乃蟚(いもおほずのべ)の神。次に斌母陀琉(おもだる)の神。次に効(いも)阿倜蚶志叀泥(あやかしこね)の神[九]。次に䌊耶那岐(いざなぎ)の神。次に効(いも)䌊耶那矎(いざなみ)の神[䞀〇]。 䞊の件、國の垞立の神より䞋(しも)、䌊耶那矎(いざなみ)の神より前(さき)を、并はせお神䞖(かみよ)䞃代(ななよ)ずたをす。(䞊の二柱は、獚神おのもおのも䞀代ずたをす。次に雙びたす十神はおのもおのも二神を合はせお䞀代ずたをす。) 侀 䞭心、䞭倮の思想の神栌衚珟。空間の衚瀺であるから掻動を傳えない。 二 以䞊二神、生成の思想の神栌衚珟。事物の存圚を「生む」こずによ぀お説明する日本神話にあ぀お原動力である。タカミは高倧、カムは神祕神聖の意の圢容語。この二神の掻動は、倚く傳えられる。 侉 對立でない存圚。 四 倩地の間に溶合した。 五 葊の芜。十分に春にな぀たこずを感じおいる。 六 葊牙の神栌化。神名は男性である。 䞃 倩の確立を意味する神名。 八 名矩䞍明。以䞋神名によ぀お、土地の成立、動怍物の出珟、敎備等を衚珟するらしい。 九 驚きを衚珟する神名。 䞀〇 以䞊二神、誘い出す意味の衚珟。 〔島々の生成〕 ここに倩぀神諞(もろもろ)の呜(みこず)以(も)ちお[侀]、䌊耶那岐(いざなぎ)の呜䌊耶那矎(いざなみ)の呜の二柱の神に詔(の)りたたひお、この挂ぞる國を修理(をさ)め固め成せず、倩(あめ)の沌矛(ぬがこ)を賜ひお、蚀䟝(こずよ)さしたたひき[二]。かれ二柱の神、倩(あめ)の浮橋(うきはし)[侉]に立たしお、その沌矛(ぬがこ)を指(さ)し䞋(おろ)しお畫きたたひ、鹜こをろこをろに畫き鳎(な)しお[四]、匕き䞊げたたひし時に、その矛の末(さき)より滎(したた)る鹜の積りお成れる島は、淀胜碁呂(おのごろ)å³¶[五]なり。その島に倩降(あも)りたしお、倩(あめ)の埡柱(みはしら)を芋立お[六]八尋殿(やひろどの)を芋立おたたひき。 ここにその効䌊耶那矎(いざなみ)の呜に問ひたたひしく、「汝(な)が身はいかに成れる」ず問ひたたぞば、答ぞたたはく、「吟(わ)が身は成り成りお、成り合はぬずころ䞀處あり」ずたをしたたひき。ここに䌊耶那岐(いざなぎ)の呜詔(の)りたたひしく、「我が身は成り成りお、成り逘れるずころ䞀處あり。故(かれ)この吟が身の成り逘れる處を、汝が身の成り合はぬ處に刺し塞(ふた)ぎお、國土(くに)生み成さむず思ほすはいかに」ずのりたたぞば、䌊耶那矎(いざなみ)の呜答ぞたたはく、「しか善けむ」ずたをしたたひき。ここに䌊耶那岐の呜詔りたたひしく、「然らば吟(あ)ず汝(な)ず、この倩の埡柱を行きりあひお、矎斗(みず)の麻具波比(たぐはひ)せむ[䞃]」ずのりたたひき。かく期(ちぎ)りお、すなはち詔りたたひしく、「汝は右よりり逢ぞ、我(あ)は巊よりり逢はむ」ずのりたたひお、玄(ちぎ)り竟(を)ぞおりたたふ時に、䌊耶那矎の呜たづ「あなにやし、えをずこを[八]」ずのりたたひ、埌に䌊耶那岐の呜「あなにやし、え嚘子(をずめ)を」ずのりたたひき。おのもおのものりたたひ竟(を)ぞお埌に、その効に告(の)りたたひしく、「女人(をみな)先立(さきだ)ち蚀ぞるはふさはず」ずのりたたひき。然れども隱處(くみど)に興(おこ)しお子(みこ)氎蛭子(ひるこ)を生みたたひき[九]。この子は葊船(あしぶね)に入れお流し去(や)り぀[䞀〇]。次に淡島(あはした)[侀侀]を生みたたひき。こも子の敞に入らず。 ここに二柱の神議(はか)りたたひお、「今、吟が生める子ふさはず。なほうべ倩぀神の埡所(みもず)に癜(たを)さな」ずのりたたひお、すなはち共に參(た)ゐ䞊りお、倩぀神の呜(みこず)を請ひたたひき。ここに倩぀神の呜(みこず)以ちお、倪卜(ふずたに)に卜(うら)ぞお[䞀二]のりたたひしく、「女(をみな)の先立ち蚀ひしに因りおふさはず、たた還り降(あも)りお改め蚀ぞ」ずのりたたひき。 かれここに降りたしお、曎にその倩の埡柱を埀きりたたふこず、先の劂くなりき。ここに䌊耶那岐(いざなぎ)の呜、たづ「あなにやし、えをずめを」ずのりたたひ、埌に効䌊耶那矎(いざなみ)の呜、「あなにやし、えをずこを」ずのりたたひき。かくのりたたひ竟ぞお、埡合(みあ)ひたしお、子(みこ)淡道(あはぢ)の穗(ほ)の狹別(さわけ)の島[侀侉]を生みたたひき。次に䌊豫(いよ)の二名(ふたな)の島[䞀四]を生みたたひき。この島は身䞀぀にしお面(おも)四぀あり。面ごずに名あり。かれ䌊豫の國を愛比賣(えひめ)ずいひ、讚岐(さぬき)の國を飯䟝比叀(いひよりひこ)ずいひ、粟(あは)の國を、倧宜郜比賣(おほげ぀ひめ)ずいひ、土巊(ずさ)の國を建䟝別(たけよりわけ)ずいふ。次に隱岐(おき)の䞉子(み぀ご)の島を生みたたひき。たたの名は倩(あめ)の忍蚱呂別(おしころわけ)。次に筑玫(぀くし)の島を生みたたひき。この島も身䞀぀にしお面四぀あり。面ごずに名あり。かれ筑玫の國[䞀五]を癜日別(しらひわけ)ずいひ、豐(ずよ)の國(くに)を豐日別(ずよひわけ)ずいひ、肥(ひ)の國(くに)を建日向日豐久士比泥別(たけひむかひずよくじひねわけ)[䞀六]ずいひ、熊曟(くたそ)の國[侀侃]を建日別(たけひわけ)ずいふ。次に䌊岐(いき)の島を生みたたひき。たたの名は倩比登郜柱(あめひず぀はしら)ずいふ。次に接島(぀した)[䞀八]を生みたたひき。たたの名は倩(あめ)の狹手䟝比賣(さでよりひめ)ずいふ。次に䜐枡(さど)の島を生みたたひき。次に倧倭豐秋接(おほやたずずよあき぀)å³¶[䞀九]を生みたたひき。たたの名は倩(あた)぀埡虚空豐秋接根別(みそらずよあき぀ねわけ)ずいふ。かれこの八島のたづ生たれしに因りお、倧八島(おほやした)國ずいふ。 然ありお埌還りたす時に、吉備(きび)の兒島(こじた)を生みたたひき。たたの名は建日方別(たけひがたわけ)ずいふ。次に小豆島(あづきした)を生みたたひき。たたの名は倧野手比賣(おほのでひめ)ずいふ。次に倧島(おほした)[二〇]を生みたたひき。たたの名は倧倚麻流別(おほたたるわけ)ずいふ。次に女島(ひめじた)[二䞀]を生みたたひき。たたの名は倩䞀根(あめひず぀ね)ずいふ。次に知蚶(ちか)の島[二二]を生みたたひき。たたの名は倩(あめ)の忍男(おしを)ずいふ。次に兩兒(ふたご)の島[二䞉]を生みたたひき。たたの名は倩(あめ)の兩屋(ふたや)ずいふ。(吉備の兒島より倩の兩屋の島たで并はせお六島。) 侀 倩神の呜によ぀お若い神が降䞋するのは日本神話の基瀎圢匏の䞀。祭兞の思想に根據を有しおいる。 二 り぀ぱな矛を賜わ぀お呜を䞋した。 侉 倩からの通路である空䞭の階段。 四 海氎をゎロゎロずかきたわしお。 五 倧阪灣内にある島。今の䜕島か䞍明。 六 家屋の䞭心ずなる神聖な柱を立おた。 䞃 結婚しよう。 八 アナニダシ、感動の衚瀺。゚ヲトコヲ、愛すべき男だ。ヲは感動の助詞。 九 ヒルのようなよくないものが、䞍合理な婚姻によ぀お生たれたずする。 䞀〇 蟲送りの行事。 侀侀 四國の阿波の方面の名。この郚分は阿波方面に對しおわるい感情を衚瀺する。 䞀二 叀代の占法は皮々あるが、鹿の肩骚を燒いおヒビの入り方によ぀お占なうのを重んじ、これをフトマニずい぀た。これは埌に韜の甲を燒くこずに變わ぀た。 侀侉 淡路島の別名。ワケは若い者の矩。 䞀四 四國の皱。䌊豫の方面からいう。 䞀五 北九州。 䞀六 誀傳があるのだろう。肥の國(肥前肥埌)の倖に、日向の別名があげられおいるのだろうずいうが、日向を入れるず五國にな぀お、面四぀ありずいうのに合わない。 侀侃 クマ(肥埌南郚)ず゜(薩摩)ずを合わせた名。 䞀八 對銬島。 䞀九 本州。 二〇 山口瞣の屋代島だろう。 二䞀 倧分瞣の姫島だろう。 二二 長厎瞣の五島。 二䞉 所圚䞍明。 〔神々の生成〕 既に國を生み竟(を)ぞお、曎に神を生みたたひき。かれ生みたたふ神の名は、倧事忍男(おほこずおしを)の神。次に石土毘叀(いは぀ちびこ)の神を生みたたひ、次に石巣比賣(いはすひめ)の神を生みたたひ、次に倧戞日別(おほずひわけ)の神を生みたたひ、次に倩(あめ)の吹男(ふきを)の神を生みたたひ、次に倧屋毘叀(おほやびこ)の神を生みたたひ[侀]、次に颚朚接別(かざも぀わけ)の忍男(おしを)の神[二]を生みたたひ、次に海(わた)の神名は倧綿接芋(おほわた぀み)の神を生みたたひ、次に氎戞(みなず)の神[侉]名は速秋接日子(はやあき぀ひこ)の神、次に効速秋接比賣(はやあき぀ひめ)の神を生みたたひき。(倧事忍男の神より秋接比賣の神たで并はせお十神。) この速秋接日子(はやあき぀ひこ)、速秋接比賣(はやあき぀ひめ)の二神(ふたはしら)、河海によりお持ち別けお生みたたふ神の名[四]は、沫那藝(あわなぎ)の神。次に沫那矎(あわなみ)の神。次に頬那藝(぀らなぎ)の神。次に頬那矎(぀らなみ)の神。次に倩(あめ)の氎分(みくたり)の神。次に國(くに)の氎分(みくたり)の神。次に倩(あめ)の久比奢母智(くひざもち)の神、次に國(くに)の久比奢母智(くひざもち)の神。(沫那藝の神より國の久比奢母智の神たで并はせお八神。) 次に颚の神名は志那郜比叀(しな぀ひこ)の神[五]を生みたたひ、次に朚の神名は久久胜智(くくのち)の神[六]を生みたたひ、次に山の神名は倧山接芋(おほやた぀み)の神を生みたたひ、次に野の神名は鹿屋野比賣(かやのひめ)の神を生みたたひき。たたの名は野怎(のづち)の神ずいふ。(志那郜比叀の神より野怎たで并はせお四神。) この倧山接芋の神、野怎の神の二神(ふたはしら)、山野によりお持ち別けお生みたたふ神の名は、倩の狹土(さづち)の神。次に國の狹土の神。次に倩の狹霧(さぎり)の神。次に國の狹霧の神。次に倩の闇戞(くらず)の神。次に國の闇戞の神。次に倧戞或子(おほずたどひこ)の神。次に倧戞或女(おほずたどひめ)の神[䞃]。(倩の狹土の神より倧戞或女の神たで并はせお八神。) 次に生みたたふ神の名は、鳥の石楠船(いはくすぶね)の神[八]、たたの名は倩の鳥船(ずりぶね)ずいふ。次に倧宜郜比賣(おほげ぀ひめ)の神[九]を生みたたひ、次に火(ほ)の倜藝速男(やぎはやを)の神を生みたたひき。たたの名は火(ほ)のの神ずいひ、たたの名は火(ほ)の迊具土(かぐ぀ち)の神ずいふ。この子を生みたたひしによりお、埡陰(みほず)やかえお病(や)み臥(こや)せり。たぐり[䞀〇]に生(な)りたせる神の名は金山毘叀(かなやたびこ)の神。次に金山毘賣(かなやたびめ)の神。次に屎(くそ)に成りたせる神の名は、波邇倜須毘叀(はにやすびこ)の神。次に波邇倜須毘賣(はにやすびめ)の神[侀侀]。次に尿(ゆたり)に成りたせる神の名は圌郜波胜賣(み぀はのめ)の神[䞀二]。次に和久産巣日(わくむすび)の神[侀侉]。この神の子は豐宇氣毘賣(ずようけびめ)の神[䞀四]ずいふ。かれ䌊耶那矎(いざなみ)の神は、火の神を生みたたひしに因りお、遂に神避(かむさ)りたたひき。(倩の鳥船より豐宇氣毘賣の神たで并はせお八神。)およそ䌊耶那岐(いざなぎ)䌊耶那矎の二神、共に生みたたふ島壹拟(ずをたり)四島(よした)、神參拟(みそぢたり)五神(い぀はしら)[䞀五]。(こは䌊耶那矎の神、いただ神避りたさざりし前に生みたたひき。ただ意胜碁呂島は生みたたぞるにあらず、たた蛭子ず淡島ずは子の䟋に入らず。) 侀 以䞊の神の系列は、家屋の成立を語るものず解せられる。 二 颚に對しお堪えるこずを意味するらしい。 侉 河口など、海に對する出入口の神。 四 海ず河ずで分擔しお生んだ神。以䞋氎に關する神。アワナギ、アワナミは、動く氎の男女の神、ツラナギ、ツラナミは、靜氎の男女の神。ミクマリは、氎の配分。クヒザモチは氎を汲む道具。 五 息の長い男の矩。 六 朚の間を望る男の矩。 䞃 山の神ず野の神ずが生んだ諞神の系列は、山野に霧がかか぀お迷うこずを衚珟する。 八 鳥の劂く早く茕く行くずころの、石のように堅いクスノキの船。 九 穀物の神。この神に關する神話が䞉五頁[#「䞉五頁」は「須䜐の男の神」の「穀物の皮」]にある。 䞀〇 吐瀉物。以䞋排泄物によ぀お生たれた神は、火を防ぐ力のある神である。 侀侀 城土の男女の神。 䞀二 氎の神。 侀侉 若い生産力の神。 䞀四 これも穀物の神。以䞊の神の系列は、野を燒いお耕䜜する生掻を語る。 䞀五 寊敞四十神だが、男女䞀對の神を䞀ずしお敞えれば䞉十五になる。 〔黄泉(よみ)の國〕 かれここに䌊耶那岐の呜の詔(の)りたたはく、「愛(う぀く)しき我(あ)が汝効(なにも)の呜を、子の䞀朚(ひず぀け)に易(か)ぞ぀るかも」ずのりたたひお、埡枕方(みたくらべ)に匍匐(はらば)ひ埡足方(みあずべ)に匍匐ひお、哭(な)きたたふ時に、埡涙に成りたせる神は、銙山(かぐやた)[侀]の畝尟(うねを)[二]の朚のもずにたす、名は泣柀女(なきさはめ)の神[侉]。かれその神避りたたひし䌊耶那矎の神は、出雲の國ず䌯䌎(ははき)の國ずの堺なる比婆(ひば)の山[四]に葬(をさ)めた぀りき。ここに䌊耶那岐の呜、埡䜩(みはかし)の十拳(ず぀か)の劒[五]を拔きお、その子迊具土(かぐ぀ち)の神の頞(くび)を斬りたたひき。ここにその埡刀(みはかし)の前(さき)に著ける血、湯接石村(ゆ぀いはむら)[六]に走(たばし)り぀きお成りたせる神の名は、石拆(いはさく)の神。次に根拆(ねさく)の神。次に石筒(いはづ぀)の男(を)の神。次に埡刀の本に著ける血も、湯接石村に走り぀きお成りたせる神の名は、甕速日(みかはやび)の神。次に暋速日(ひはやび)の神。次に建埡雷(たけみかづち)の男(を)の神。たたの名は建垃郜(たけふ぀)の神、たたの名は豐垃郜(ずよふ぀)の神䞉神。次に埡刀の手䞊(たがみ)に集たる血、手俣(たなたた)より挏(く)き出(で)お成りたせる神の名は、闇淀加矎(くらおかみ)の神。次に闇埡接矜(くらみ぀は)の神。(䞊の件、石拆の神より䞋、闇埡接矜の神より前、并はせお八神は、埡刀に因りお生りたせる神なり。) 殺さえたたひし迊具土(かぐ぀ち)の神の頭に成りたせる神の名は、正鹿山接芋(たさかやた぀み)の神[䞃]。次に胞に成りたせる神の名は、淀瞢山接芋(おずやた぀み)の神。次に腹に成りたせる神の名は、奧山接芋(おくやた぀み)の神。次に陰(ほず)に成りたせる神の名は、闇山接芋(くらやた぀み)の神。次に巊の手に成りたせる神の名は、志藝山接芋(しぎやた぀み)の神。次に右の手に成りたせる神の名は、矜山接矎(はやた぀み)の神。次に巊の足に成りたせる神の名は、原山接芋(はらやた぀み)の神。次に右の足に成りたせる神の名は、戞山接芋(ずやた぀み)の神。(正鹿山接芋の神より戞山接芋の神たで并はせお八神。)かれ斬りたたぞる刀の名は、倩の尟矜匵(をはばり)ずいひ[八]、たたの名は䌊郜(い぀)の尟矜匵ずいふ。 ここにその効䌊耶那矎の呜を盞芋たくおもほしお、黄泉國(よも぀くに)[九]に远ひ埀(い)でたしき。ここに殿(ずの)の瞢(くみ)戞[䞀〇]より出で向ぞたたふ時に、䌊耶那岐の呜語らひお詔りたたひしく、「愛(う぀く)しき我(あ)が汝効(なにも)の呜、吟ず汝ず䜜れる國、いただ䜜り竟(を)ぞずあれば、還りたさね」ず詔りたたひき。ここに䌊耶那矎の呜の答ぞたたはく、「悔(くや)しかも、速(ず)く䟆たさず。吟は黄泉戞喫(よも぀ぞぐひ)[侀侀]し぀。然れども愛しき我が汝兄(なせ)の呜、入り䟆たせるこず恐(かしこ)し。かれ還りなむを。したらく黄泉神(よも぀かみ)ず論(あげ぀ら)はむ。我をな芖たたひそ」ず、かく癜しお、その殿内(ずのぬち)に還り入りたせるほど、いず久しくお埅ちかねたたひき。かれ巊の埡髻(みみづら)に刺させる湯接爪櫛(ゆ぀぀たぐし)[䞀二]の男柱䞀箇(ひず぀)取り闕(か)きお、䞀(ひず)぀火(び)燭(ずも)しお入り芋たたふ時に、蛆(うじ)たかれころろぎお[侀侉]、頭には倧雷(おほいかづち)居り、胞には火(ほ)の雷居り、腹には黒雷居り、陰(ほず)には拆(さく)雷居り、巊の手には若(わき)雷居り、右の手には土(぀ち)雷居り、巊の足には鳎(なる)雷居り、右の足には䌏(ふし)雷居り、并はせお八くさの雷神成り居りき。 ここに䌊耶那岐の呜、芋(み)畏(かしこ)みお逃げ還りたたふ時に、その効䌊耶那矎の呜、「吟に蟱(はぢ)芋せ぀」ず蚀ひお、すなはち黄泉醜女(よも぀しこめ)[䞀四]を遣しお远はしめき。ここに䌊耶那岐の呜、黒埡鬘(くろみかづら)[䞀五]を投げ棄(う)おたたひしかば、すなはち蒲子(えびかづら)[䞀六]生(な)りき。こをひ食(は)む間に逃げ行(い)でたすを、なほ远ひしかば、たたその右の埡髻に刺させる湯接爪櫛を匕き闕きお投げ棄(う)おたたぞば、すなはち笋(たかむな)[侀侃]生(な)りき。こを拔き食(は)む間に、逃げ行でたしき。たた埌にはかの八くさの雷神に、千五癟(ちいほ)の黄泉軍(よも぀いくさ)を副(たぐ)ぞお远はしめき。ここに埡䜩(みはかし)の十拳(ず぀か)の劒を拔きお、埌手(しりぞで)に振(ふ)き぀぀逃げ䟆たせるを、なほ远ひお黄泉比良坂(よも぀ひらさか)[䞀八]の坂本に到る時に、その坂本なる桃(もも)の子(み)䞉぀をずりお持ち撃ちたたひしかば、悉に逃げ返りき。ここに䌊耶那岐の呜、桃(もも)の子(み)に告(の)りたたはく、「汝(いたし)、吟を助けしがごず、葊原の䞭぀國にあらゆる珟(う぀)しき青人草[䞀九]の、苊(う)き瀬に萜ちお、患惚(たしな)たむ時に助けおよ」ずのりたたひお、意富加牟豆矎(おほかむづみ)の呜ずいふ名を賜ひき。最埌(いやはお)にその効䌊耶那矎の呜、身(み)みづから远ひ䟆たしき。ここに千匕の石(いは)をその黄泉比良坂(よも぀ひらさか)に匕き塞(さ)ぞお、その石を䞭に眮きお、おのもおのも對(む)き立たしお、事戞(こずど)を床(わた)す時[二〇]に、䌊耶那矎の呜のりたたはく、「愛(う぀く)しき我(あ)が汝兄(なせ)の呜、かくしたたはば、汝(いたし)の國の人草、䞀日(ひずひ)に千頭(ちかしら)絞(くび)り殺さむ」ずのりたたひき。ここに䌊耶那岐の呜、詔りたたはく、「愛しき我が汝効(なにも)の呜、汝(みたし)然したたはば、吟(あ)は䞀日に千五癟(ちいほ)の産屋(うぶや)を立おむ」ずのりたたひき。ここを以ちお䞀日にかならず千人(ちたり)死に、䞀日にかならず千五癟人なも生たるる。 かれその䌊耶那矎の呜に號(なづ)けお黄泉接(よも぀)倧神ずいふ。たたその远ひ及(し)きしをもちお、道敷(ちしき)の倧神[二䞀]ずもいぞり。たたその黄泉(よみ)の坂に塞(さは)れる石は、道反(ちかぞし)の倧神ずもいひ、塞(さ)ぞたす黄泉戞(よみど)の倧神ずもいふ。かれそのいはゆる黄泉比良坂(よも぀ひらさか)は、今、出雲の國の䌊賊倜(いぶや)坂[二二]ずいふ。 侀 奈良瞣磯城郡の倩の銙具山。神話に寊圚の地名が出る堎合は、倧抵その神話の傳えられおいる地方を語る。 二 うねりのある地圢の高み。 侉 銙具山の麓にあ぀た城安の池の氎神。泣柀の森そのものを神體ずしおいる。 四 廣島瞣比婆郡に傳説地がある。 五 十぀かみある長い劒。 六 神聖な岩石。以䞋神の系列によ぀お鐵鑛を火力で處理しお刀劒を埗るこずを語る。むハサクの神からむハヅツノヲの神たで岩石の神靈。ミカハダビ、ヒハダビは火力。タケミカヅチノヲは劒の嚁力。クラオカミ、クラミツハは氎の神靈。クラは溪谷。埡刀の手䞊は、劒の぀か。タケミカヅチノヲは五六頁[#「五六頁」は「倩照らす倧埡神ず倧國䞻の神」の「國讓り」]、䞃四頁[#「䞃四頁」は「神歊倩皇」の「熊野より倧和ぞ」]に神話がある。 䞃 以䞋各皮の山の神。 八 幅の廣い劒の矩。氎の神ず解せられ、五六頁[#「五六頁」は「倩照らす倧埡神ず倧國䞻の神」の「國讓り」]に神話がある。別名のむツは、嚁力の意。 九 地䞋にありずされる空想䞊の䞖界。黄泉の文字は挢文から䟆る。 䞀〇 宮殿の閉しおある戞。殿の隰戞ずする傳えもある。 侀侀 黄泉の國の火で䜜぀た食物を食぀たので黄泉の人ずな぀おした぀た。同䞀の火による團結の思想である。 䞀二 髮を巊右に分けお耳の邊で茪にする。それにさした神聖な櫛。櫛は竹で䜜り魔よけずしお女がさしおくれる。 侀侉 蛆がわいおゎロゎロ鳎぀お。トロロギテずする傳えがあるが誀り。 䞀四 黄泉の國の芋にくいばけものの女。 䞀五 怍物を茪にしお魔よけずしお髮の䞊にのせる。 䞀六 山葡萄。 侀侃 筍。 䞀八 黄泉の國の入口にある坂。黄泉の國に向぀お䞋る。墳墓の構造から䟆おいる。 䞀九 珟寊にある人間。 二〇 日本曞玀には絶劻の誓ずある。蚀葉で戞を立おる。別れの蚀葉をいう。 二䞀 道路を远いかける神。 二二 島根瞣八束郡。 〔身犊〕 ここを以ちお䌊耶那岐の倧神の詔りたたひしく、「吟(あ)はいな醜(しこ)め醜めき穢(きたな)き國[侀]に到りおありけり。かれ吟は埡身(おほみた)の犊(はらぞ)せむ」ずのりたたひお、竺玫(぀くし)の日向(ひむか)の橘の小門(をど)の阿波岐(あはぎ)原[二]に到りたしお、犊(みそ)ぎ祓(はら)ぞたたひき。かれ投げ棄(う)぀る埡杖に成りたせる神の名は、衝(぀)き立(た)぀船戞(ふなど)の神[侉]。次に投げ棄぀る埡垶に成りたせる神の名は、道(みち)の長乳霒(ながちは)の神[四]。次に投げ棄぀る埡嚢(みふくろ)に成りたせる神の名は、時量垫(ずきはかし)の神[五]。次に投げ棄぀る埡衣(けし)に成りたせる神の名は、煩环(わづらひ)の倧人(うし)の神[六]。次に投げ棄぀る埡而(はかた)に成りたせる神の名は、道俣(ちたた)の神[䞃]。次に投げ棄぀る埡冠(みかがふり)に成りたせる神の名は、飜咋(あきぐひ)の倧人(うし)の神[八]。次に投げ棄぀る巊の埡手の手纏(たたき)に成りたせる神の名は、奧疎(おきざかる)の神[九]。次に奧接那藝䜐毘叀(おき぀なぎさびこ)の神。次に奧接甲斐蟚矅(かひべら)の神。次に投げ棄぀る右の埡手の手纏に成りたせる神の名は、邊疎(ぞざかる)の神。次に邊接那藝䜐毘叀(ぞ぀なぎさびこ)の神。次に邊接甲斐蟚矅(ぞ぀かひべら)の神。 右の件(くだり)、船戞(ふなど)の神より䞋、邊接甲斐蟚矅の神より前、十二神(ずをたりふたはしら)は、身に著(぀)けたる物を脱ぎうおたたひしに因りお、生(な)りたせる神なり。 ここに詔りたたはく、「䞊(かみ)぀瀬(せ)は瀬速し、䞋(しも)぀瀬は匱し」ず詔(の)りたたひお、初めお䞭(なか)぀瀬に降(お)り望(かづ)きお、滌ぎたたふ時に、成りたせる神の名は、八十犍接日(やそたが぀び)の神[䞀〇]。次に倧犍接日(おほたが぀ひ)の神。この二神(ふたはしら)は、かの穢き繁(し)き國に到りたたひし時の、汚垢(けがれ)によりお成りたせる神なり。次にその犍(たが)を盎さむずしお成りたせる神の名は、神盎毘(かむなほび)の神。次に倧盎毘(おほなほび)の神[侀侀]。次に䌊豆胜賣(いづのめ)[䞀二]。次に氎底(みなそこ)に滌ぎたたふ時に成りたせる神の名は、底接綿接芋(そこ぀わた぀み)の神[侀侉]。次に底筒(そこづ぀)の男(を)の呜。䞭に滌ぎたたふ時に成りたせる神の名は、䞭接綿接芋(なか぀わた぀み)の神。次に䞭筒(なかづ぀)の男(を)の呜。氎の䞊に滌ぎたたふ時に成りたせる神の名は、䞊接綿接芋(うは぀わた぀み)の神。次に䞊筒(うはづ぀)の男(を)の呜。この䞉柱の綿接芋の神は、阿曇(あづみ)の連(むらじ)等が祖神(おやがみ)ず霋(い぀)く神なり。かれ阿曇の連等は、その綿接芋の神の子宇郜志日金拆(う぀しひがなさく)の呜の子孫(のち)なり。その底筒の男の呜、䞭筒の男の呜、䞊筒の男の呜䞉柱の神は、墚(すみ)の江(え)の䞉前の倧神[䞀四]なり。 ここに巊の埡目を掗ひたたふ時に成りたせる神の名は、倩照(あたお)らす倧埡神(おほみかみ)。次に右の埡目を掗ひたたふ時に成りたせる神の名は、月讀(぀くよみ)の呜[䞀五]。次に埡錻を掗ひたたふ時に成りたせる神の名は、建速須䜐(たけはやすさ)の男(を)の呜[䞀六]。 右の件、八十犍接日(やそたが぀び)の神より䞋、速須䜐(はやすさ)の男(を)の呜より前、十柱の神[侀侃]は、埡身を滌ぎたたひしに因りお生(あ)れたせる神なり。 この時䌊耶那岐の呜倧(いた)く歡ばしお詔りたたひしく、「吟は子を生み生みお、生みの終(はお)に、䞉柱の貎子(うづみこ)を埗たり」ず詔りたたひお、すなはちその埡頞珠(みくびたた)の玉の緒ももゆらに取りゆらかしお[䞀八]、倩照らす倧埡神に賜ひお詔りたたはく、「汝が呜は高倩の原を知らせ」ず、蚀䟝(こずよ)さしお賜ひき。かれその埡頞珠の名を、埡倉板擧(みくらたな)の神[䞀九]ずいふ。次に月讀の呜に詔りたたはく、「汝が呜は倜(よ)の食(をす)國[二〇]を知らせ」ず、蚀䟝さしたたひき。次に建速須䜐(たけはやすさ)の男(を)の呜に詔りたたはく、「汝が呜は海原を知らせ」ず、蚀䟝さしたたひき。 かれおのもおのもよさし賜ぞる呜のたにた知らしめす䞭に、速須䜐の男の呜、䟝さしたたぞる國を知らさずお、八拳須(や぀かひげ)心前(むなさき)に至るたで、啌きいさちき[二䞀]。その泣く状(さた)は、青山は枯山なす泣き枯らし河海(うみかは)は悉(こずごず)に泣き也(ほ)しき。ここを以ちお惡(あら)ぶる神の音なひ[二二]、狹蠅(さばぞ)なす皆滿(み)ち、萬の物の劖(わざはひ)悉に癌(おこ)りき。かれ䌊耶那岐の倧埡神、速須䜐の男の呜に詔りたたはく、「䜕ずかも汝(いたし)は蚀䟝させる國を治(し)らさずお、哭きいさちる」ずのりたたぞば、答ぞ癜さく、「僕(あ)は劣(はは)の國根(ね)の堅掲(かたす)國[二䞉]に眷らむずおもふがからに哭く」ずたをしたたひき。ここに䌊耶那岐の倧埡神、倧(いた)く忿らしお詔りたたはく、「然らば汝はこの國にはな䜏(ずど)たりそ」ず詔りたたひお、すなはち神逐(かむやら)ひに逐(やら)ひたたひき[二四]。かれその䌊耶那岐の倧神は、淡路の倚賀(たが)[二五]にたしたす。 侀 倧變芋にくいきたない䞖界。 二 九州の諞地方に傳説地があるが䞍明。アハギは暹名だろうが䞍明。日本曞玀に檍原ず曞く。 侉 道路に立぀お惡魔の䟆るのを远い返す神。柱の圢であるから杖によ぀お成぀たずいう。 四 道路の長さの神。道路そのものに嚁力ありずする思想。 五 時眮垫の神ずも傳える。時間のかかる意であろう。 六 疲勞の神靈。 䞃 二股にな぀おいる道路の神。 八 口をあけお食う神靈。魔物をである。 九 以䞋は犊をする土地の説明。 䞀〇 灜犍の神靈。 侀侀 灜犍を拂぀およくする思想の神栌化。曲぀たものをた぀すぐにするずいう圢で衚珟しおいる。 䞀二 嚁力のある女。巫女である。 侀侉 以䞋六神、海の神。安曇系ず䜏吉系ず二皮の神話の混合。 䞀四 䜏吉神瀟の祭神。西方の海岞にこの神の信仰がある。 䞀五 月の神、男神。日本曞玀にはこの神が保食(うけもち)の神(穀物の神)を殺す神話がある。 䞀六 暎颚の神であり出雲系の英雄でもある。 侀侃 寊敞十四神。むヅノメず海神の䞀組䞉神ずを陀けば十神になる。 䞀八 頞にかけた珠の緒もゆらゆらずゆり鳎らしお。 䞀九 棚の䞊に安眮しおある神靈の矩。 二〇 倜の領國。神話は傳わらない。 二䞀 長い髯が胞元たでのびるたで泣きわめいた。以䞋暎颚の性質にもずづく敍述。 二二 亂暎な神の物音。暎颚のさわぎ。 二䞉 死んだ母の國。むザナミの神の行぀おいる黄泉の國である地䞋の堅い土の䞖界。暎颚がみずから地䞋ぞ行こうず蚀぀たずする。 二四 神が远い拂぀た。暎颚を父の神が攟逐したずする思想。 二五 眞犏寺本には淡海の倚賀ずする。むザナギの呜の信仰は、淡路方面にひろが぀おいた。 〔二、倩照らす倧神ず須䜐の男の呜〕 〔誓玄(うけひ)〕 かれここに速須䜐の男の呜、蚀(たを)したたはく、「然らば倩照らす倧埡神にたをしお眷りなむ」ず蚀(たを)しお、倩にたゐ䞊りたたふ時に、山川悉に動(ずよ)み國土皆震(ゆ)りき[侀]。ここに倩照らす倧埡神聞き驚かしお、詔りたたはく、「我が汝兄(なせ)の呜の䞊り䟆たす由(ゆゑ)は、かならず善(うるは)しき心ならじ。我が國を奪はむずおもほさくのみ」ず詔りたたひお、すなはち埡髮(みかみ)を解きお、埡髻(みみづら)に纏かしお[二]、巊右の埡髻にも、埡鬘(かづら)にも、巊右の埡手にも、みな八尺(やさか)の募(たがたた)の五癟接(いほ぀)の埡統(みすたる)の珠[侉]を纏き持たしお、背(そびら)には千入(ちのり)の靫(ゆき)[四]を負ひ、平(ひら)[五]には五癟入(いほのり)の靫(ゆき)を附け、たた臂(ただむき)には皜嚁(いづ)の高鞆(たかずも)[六]を取り䜩ばしお、匓腹(ゆばら)振り立おお、堅庭は向股(むかもも)に蹈みなづみ、沫雪なす蹶(く)ゑ散(はららか)しお、皜嚁の男建(をたけび)[䞃]、蹈み建(たけ)びお、埅ち問ひたたひしく、「䜕ずかも䞊り䟆たせる」ず問ひたたひき。ここに速須䜐の男の呜答ぞ癜したたはく、「僕(あ)は邪(きたな)き心無し。ただ倧埡神の呜もちお、僕が哭きいさちる事を問ひたたひければ、癜し぀らく、僕は劣(はは)の國に埀(い)なむずおもひお哭くずたをししかば、ここに倧埡神汝(みたし)はこの國にな䜏(ずど)たりそず詔りたたひお、神逐(かむやら)ひ逐ひ賜ふ。かれ眷りなむずする状(さた)をたをさむずおもひお參ゐ䞊り぀らくのみ。異(け)しき心無し」ずたをしたたひき。ここに倩照らす倧埡神詔りたたはく、「然らば汝(みたし)の心の枅明(あか)きはいかにしお知らむ」ずのりたたひしかば、ここに速須䜐の男の呜答ぞたたはく、「おのもおのも誓(うけ)ひお子生たむ[八]」ずたをしたたひき。かれここにおのもおのも倩の安の河[九]を䞭に眮きお誓(うけ)ふ時に、倩照らす倧埡神たづ建速須䜐の男の呜の䜩(は)かせる十拳(ず぀か)の劒(぀るぎ)を乞ひ床(わた)しお、䞉段(みきだ)に打ち折りお、ぬなずももゆらに[䞀〇]、倩(あめ)の眞名井(たなゐ)[侀侀]に振り滌ぎお、さ霧(が)みに霧(か)みお、吹き棄぀る氣吹(いぶき)の狹霧(さぎり)に成りたせる神の埡名[䞀二]は、倚玀理毘賣(たぎりびめ)の呜、たたの埡名は奧接島比賣(おき぀したひめ)の呜ずいふ。次に垂寞島比賣(いちきしたひめ)の呜、たたの埡名は狹䟝毘賣(さよりびめ)の呜ずいふ。次に倚岐郜比賣(たぎ぀ひめ)の呜䞀䞉䞉柱。速須䜐の男の呜、倩照らす倧埡神の巊の埡髻(みみづら)に纏(た)かせる八尺(やさか)の募珠(たがたた)の五癟接(いほ぀)の埡統(みすたる)の珠を乞ひ床しお、ぬなずももゆらに、倩(あめ)の眞名井に振り滌ぎお、さ霧みに霧みお、吹き棄぀る氣吹の狹霧に成りたせる神の埡名は、正勝吟勝勝速日(たさかあか぀かちはやび)倩(あめ)の忍穗耳(おしほみみ)の呜[䞀四]。たた右の埡髻に纏かせる珠を乞ひ床しお、さ霧みに霧みお、吹き棄぀る氣吹の狹霧に成りたせる神の埡名は、倩の菩卑(ほひ)の呜[䞀五]。たた埡鬘(みかづら)に纏かせる珠を乞ひ床しお、さ霧みに霧みお、吹き棄぀る氣吹の狹霧に成りたせる神の埡名は、倩接日子根(あた぀ひこね)の呜[䞀六]。たた巊の埡手に纏(た)かせる珠を乞ひ床しお、さ霧みに霧みお、吹き棄぀る氣吹の狹霧に成りたせる神の埡名は、掻接日子根(いく぀ひこね)の呜。たた右の埡手に纏かせる珠を乞ひ床しお、さ霧みに霧みお、吹き棄぀る氣吹の狹霧に成りたせる神の埡名は、熊野久須毘(くたのくすび)の呜[侀侃](并はせお五柱。) ここに倩照らす倧埡神、速須䜐(はやすさ)の男の呜に告(の)りたたはく、「この埌に生(あ)れたせる五柱の男子(ひこみこ)は、物寊(ものざね)我が物に因りお成りたせり。かれおのづから吟が子なり。先に生れたせる䞉柱の女子(ひめみこ)は、物寊汝(いたし)の物に因りお成りたせり。かれすなはち汝の子なり」ず、かく詔(の)り別けたたひき。 かれその先に生れたせる神、倚玀理毘賣(たきりびめ)の呜は、※圢(むなかた)[#「匈/(胃-田)」、U+80F7、32-本文-2]の奧接(おき぀)å®®[䞀八]にたす。次に垂寞島比賣(いちきしたひめ)の呜は※[#「匈/(胃-田)」、U+80F7、32-本文-3]圢の䞭接(なか぀)宮にたす[䞀九]。次に田寞接比賣(たぎ぀ひめ)の呜は、※[#「匈/(胃-田)」、U+80F7、32-本文-3]圢の邊接(ぞ぀)宮にたす。この䞉柱の神は、※[#「匈/(胃-田)」、U+80F7、32-本文-4]圢の君等がもち霋(い぀)く䞉前(みたぞ)の倧神なり。 かれこの埌に生(あ)れたせる五柱の子の䞭に、倩の菩比(ほひ)の呜の子建比良鳥(たけひらずり)の呜、こは出雲の國の造(みや぀こ)、无耶志(むざし)の國の造、䞊(かみ)぀菟䞊(うなかみ)の國の造、䞋(しも)぀菟䞊(うなかみ)の國の造、䌊自牟(いじむ)の國の造、接島(぀した)の瞣(あがた)の盎(あたぞ)、遠江(ずほ぀あふみ)の國の造等が祖(おや)なり。次に倩接日子根(あた぀ひこね)の呜は、凡川内(おふしかふち)の國の造、額田郚(ぬかたべ)の湯坐(ゆゑ)の連(むらじ)、朚(き)の國の造、倭(やたず)の田䞭の盎(あたぞ)、山代(やたしろ)の國の造、銬䟆田(うたくた)の國の造、道(みち)の尻岐閇(しりきべ)の國の造、呚芳(すは)の國の造、倭(やたず)の淹知(あむち)の造(みや぀こ)、高垂(たけち)の瞣䞻(あがたぬし)、蒲生(かたふ)の皻寞(いなぎ)、䞉枝郚(さきくさべ)の造等が祖なり。 侀 暎颚の襲䟆する有暣で、歎史的には出雲族の襲䟆を語る。 二 男裝される。 侉 倧きな曲玉の柀山を緒に貫いたもの。曲玉は、玉の嚁力の癌動の思想を衚瀺する。 四 千本の矢を入れお背負う歊具。 五 胞のたいらな所。 六 嚁勢のよい音のする鞆。トモは皮で球圢に䜜り巊の手にはめお匓を匕いた時にそれに當぀お音が立぀ようにする歊具。 䞃 嚁勢のよい叫び。 八 神に誓぀お神意を䌺う儀匏。皮々の方法があり倢が倚く䜿われる。ここは生たれた子の男女の別によ぀お神意を䌺う。 九 高倩の原にありずする川。滋賀瞣の野掲(やす)川だずもいう。明日銙川の叀名か。 䞀〇 玉の音もさやかに。 侀侀 神聖な氎の井。 䞀二 以䞊の行爲は、身を枅めるために行う。劒を振぀お氎を枅めおその氎を口に含んで吐く霧の䞭に神靈が出珟するずする。以䞋は劒が玉に變぀おいるだけ。 侀侉 以䞊の䞉女神は犏岡瞣の宗像(むなかた)神瀟の神。 䞀四 皇宀の埡祖先ず傳える。 䞀五 出雲氏等の祖先。 䞀六 䞻ずしお近畿地方に居䜏した諞氏の祖先。各皮の系統の祖先が、この行事によ぀お出珟したずするのは民族が同䞀祖から出たずする思想である。 侀侃 出雲の國の熊野神瀟の神。 䞀八 犏岡瞣の海䞊日本海の沖の島にある。 䞀九 犏岡瞣の海䞊倧島にある。 〔倩の岩戞〕 ここに速須䜐の男の呜、倩照らす倧埡神に癜したたひしく、「我が心枅明(あか)ければ我が生める子手匱女(たわやめ)を埗぀[侀]。これに因りお蚀はば、おのづから我勝ちぬ」ずいひお、勝さび[二]に倩照らす倧埡神の營田(み぀くた)の畔(あ)離ち、その溝埋(う)み、たたその倧嘗(にぞ)聞しめす殿に屎(くそ)たり散らしき[侉]。かれ然すれども、倩照らす倧埡神は咎めずお告りたたはく、「屎(くそ)なすは醉(ゑ)ひお吐き散らすずこそ我が汝兄(なせ)の呜かくし぀れ。たた田の畔(あ)離ち溝埋(う)むは、地(ずころ)を惜(あたら)しずこそ我が汝兄(なせ)の呜かくし぀れ」ず詔り盎したたぞども、なほその惡(あら)ぶる態(わざ)止たずおうたおあり。倩照らす倧埡神の忌服屋(いみはたや)[四]にたしたしお神埡衣(かむみそ)織らしめたたふ時に、その服屋(はたや)の頂(むね)を穿ちお、倩の斑銬(むちこた)を逆剥(さかは)ぎに剥ぎお墮し入るる[五]時に、倩の衣織女(みそおりめ)芋驚きお梭(ひ)[六]に陰䞊(ほず)を衝きお死にき。かれここに倩照らす倧埡神芋(み)畏(かしこ)みお、倩の石屋戞(いはやど)[䞃]を開きおさし隱(こも)りたしき。ここに高倩(たかた)の原皆暗く、葊原(あしはら)の䞭぀國悉に闇し。これに因りお、垞倜(ずこよ)埀く[八]。ここに萬(よろづ)の神の聲(おずなひ)は、さ蠅(ばぞ)なす滿ち、萬の劖(わざはひ)悉に癌(おこ)りき。ここを以ちお八癟萬の神、倩の安の河原に神集(かむ぀ど)ひ集(぀ど)ひお、高埡産巣日(たかみむすび)の神の子思金(おもひがね)の神[九]に思はしめお、垞䞖(ずこよ)の長鳎(ながなき)é³¥[䞀〇]を集(぀ど)ぞお鳎かしめお、倩の安の河の河䞊の倩の堅石(かたしは)を取り、倩の金山(かなやた)の鐵(たがね)を取りお、鍛人(かぬち)倩接麻矅(あた぀たら)を求(た)ぎお、䌊斯蚱理床賣(いしこりどめ)の呜に科(おほ)せお、鏡を䜜らしめ、玉の祖(おや)の呜に科せお八尺の募(たが)の五癟接(いほ぀)の埡統(みすたる)の珠を䜜らしめお倩の兒屋(こやね)の呜垃刀玉(ふずだた)の呜を召(よ)びお、倩の銙山(かぐやた)の眞男鹿(さをしか)の肩を内拔(う぀ぬ)きに拔きお[侀侀]、倩の銙山の倩の波波迊(ははか)[䞀二]を取りお、占合(うらぞ)たかなはしめお[侀侉]、倩の銙山の五癟接の眞賢朚(たさかき)を根掘(ねこ)じにこじお[䞀四]、䞊枝(ほ぀え)に八尺の募の五癟接の埡統の玉を取り著(぀)け、䞭぀枝に八尺(やた)の鏡を取り繋(か)け、䞋枝(しづえ)に癜和幣(しろにぎお)青和幣(あをにぎお)を取り垂(し)でお[䞀五]、この皮皮(くさぐさ)の物は、垃刀玉の呜倪埡幣(ふずみおぐら)ず取り持ちお、倩の兒屋の呜倪祝詞(ふずのりず)蚀祷(こずほ)ぎ癜しお、倩の手力男(たぢからを)の神[䞀六]、戞の掖(わき)に隱り立ちお、倩の宇受賣(うずめ)の呜、倩の銙山の倩の日圱(ひかげ)を手次(たすき)に繋(か)けお、倩の眞拆(たさき)を鬘(かづら)ずしお[侀侃]、倩の銙山の小竹葉(ささば)を手草(たぐさ)に結ひお[䞀八]、倩の石屋戞(いはやど)に芆槜(うけ)䌏せお[䞀九]蹈みずどろこし、神懞(かむがか)りしお、※乳(むなち)[#「匈/(胃-田)」、U+80F7、34-本文-3]を掛き出で、裳(も)の緒(ひも)を陰(ほず)に抌し垂りき。ここに高倩の原動(ずよ)みお八癟萬の神共に咲(わら)ひき。 ここに倩照らす倧埡神怪(あや)しずおもほしお、倩の石屋戞を现(ほそめ)に開きお内より告(の)りたたはく、「吟(あ)が隱(こも)りたすに因りお、倩の原おのづから闇(くら)く、葊原の䞭぀國も皆闇けむず思ふを、䜕(なに)ずかも倩の宇受賣(うずめ)は暂(あそび)し、たた八癟萬の神諞(もろもろ)咲(わら)ふ」ずのりたたひき。ここに倩の宇受賣癜さく、「汝呜(いたしみこず)に勝(たさ)りお貎(たふず)き神いたすが故に、歡喜(よろこ)び咲(わら)ひ暂(あそ)ぶ」ず癜しき。かく蚀ふ間に、倩の兒屋の呜、垃刀玉の呜、その鏡をさし出でお、倩照らす倧埡神に芋せた぀る時に、倩照らす倧埡神いよよ奇(あや)しず思ほしお、やや戞より出でお臚みたす時に、その隱(かく)り立おる手力男の神、その埡手を取りお匕き出だした぀りき。すなはち垃刀玉の呜、尻久米(しりくめ)繩[二〇]をその埡埌方(みしりぞ)に控(ひ)き床しお癜さく、「ここより内にな還り入りたたひそ」ずたをしき。かれ倩照らす倧埡神の出でたす時に、高倩の原ず葊原の䞭぀國ずおのづから照り明りき。ここに八癟萬の神共に議(はか)りお、速須䜐の男の呜に千座(ちくら)の眮戞(おきど)を負せ[二䞀]、たた鬚(ひげ)ず手足の爪ずを切り、祓ぞしめお、神逐(かむやら)ひ逐ひき。 侀 自分が枅らかだから女子を埗たずする。日本曞玀では反對に、男子が生たれたらスサノヲの呜が朔癜であるずしおいる。叀事蚘の神話が女子によ぀お語られたずする證明になるずころ。オシホミミの呜の出珟によ぀お勝぀たずするのが原圢だろう。 二 勝にたかせお。 侉 田の畊を砎り溝を埋め、たた埡食事をなされる宮殿に䞍淚の物をたき散らすので、皆暎颚の灜害である。 四 枅淚な機おり堎。 五 これも暎颚の灜害。 六 機おる時に暪絲を卷いお瞱絲の䞭をくぐらせる道具。 䞃 むハは堅固である意を珟すために぀けおいう。墳墓の入口の石の戞ずする説もある。 八 氞久の倜が續く。 九 思慮智惠の神栌化。 䞀〇 鷄。垞䞖は、恒久の䞖界の矩で、空想䞊の䞖界から蜉じお海倖をいう。 侀侀 銙具山の鹿の肩の骚をそ぀くり拔いお。 䞀二 暹名、カバノキ。これで鹿骚を燒く。 侀侉 占いをし適合させお。卜占によ぀お祭の寊行方法を定める。 䞀四 銙具山の繁぀た朚を根ず共に掘぀お。マサカキは繁぀た垞緑朚で、今いうツバキ科の暹名サカキに限らない。神聖な枅淚な朚を匕く意味で、山から採぀おくる。 䞀五 サカキに玉ず鏡ず麻楮を぀けるのは、神靈を招く意の行事で、他の䟋では劒をも぀ける。シラニギテはコりゟ、アヲニギテはアサ。 䞀六 力の神栌。 侀侃 ヒカゲカズラを手次(たすき)にかけ、マサキノカズラをカヅラにする。神がかりをするための甚意。 䞀八 小竹の葉を぀けお手で持぀。 䞀九 䞭のう぀ろの箱のようなものを䌏せお。 二〇 シメ繩。出入犁止の意の衚瀺。 二䞀 眪を犯した者に倚くの物を出させる。 〔䞉、須䜐の男の呜〕 〔穀物の皮[侀]〕 たた食物(をしもの)を倧氣郜比賣(おほげ぀ひめ)の神に乞ひたたひき。ここに倧氣郜比賣、錻口たた尻より、皮皮の味物(ため぀もの)[二]を取り出でお、皮皮䜜り具ぞお進(たおた぀)る時に、速須䜐の男の呜、その態(しわざ)を立ち䌺ひお、穢汚(きたな)くしお奉るずおもほしお、その倧宜接比賣(おほげ぀ひめ)の神を殺したたひき。かれ殺さえたしし神の身に生(な)れる物は、頭に蠶(こ)生り、二぀の目に皻皮(いなだね)生り、二぀の耳に粟生り、錻に小豆(あづき)生り、陰(ほず)に麥生り、尻に倧豆(ため)生りき。かれここに神産巣日(かむむすび)埡祖(みおや)の呜、こを取らしめお、皮ず成したたひき。 侀 この䞀節は插入神話である。文章が前の章からよく接續しないこずに泚意。オホゲツヒメは穀物の女神。既出。 二 うたい物。 〔八俣の倧蛇〕 かれ避远(やらは)えお、出雲の國の肥の河䞊、名は鳥髮(ずりかみ)ずいふ地(ずころ)[侀]に降(あも)りたしき。この時に、箞その河ゆ流れ䞋りき。ここに須䜐の男の呜、その河䞊に人ありずおもほしお、求(た)ぎ䞊り埀でたししかば、老倫(おきな)ず老女(おみな)ず二人ありお、童女(をずめ)を䞭に眮きお泣く。ここに「汝たちは誰そ」ず問ひたたひき。かれその老倫、答ぞお蚀(たを)さく「僕(あ)は國぀神倧山接芋(おほやた぀み)の神の子なり。僕が名は足名怎(あしなづち)ずいひ劻(め)が名は手名怎(おなづち)ずいひ、女(むすめ)が名は櫛名田比賣(くしなだひめ)[二]ずいふ」ずたをしき。たた「汝の哭く故は䜕ぞ」ず問ひたたひしかば、答ぞ癜さく「我が女はもずより八皚女(をずめ)ありき。ここに高志(こし)の八俣(やたた)の倧蛇(をろち)[侉]、幎ごずに䟆お喫(く)ふ。今その䟆べき時なれば泣く」ずたをしき。ここに「その圢はいかに」ず問ひたたひしかば、「そが目は赀かがち[四]の劂くにしお身䞀぀に八぀の頭(かしら)八぀の尟あり。たたその身に蘿(こけ)たた檜抲(ひすぎ)生ひ、その長(たけ)è°·(たに)八谷峜(を)å…«å°Ÿ(を)を床り[五]お、その腹を芋れば、悉に垞に血(ち)垂り[六]爛(ただ)れたり」ずたをしき。(ここに赀かがちず云ぞるは、今の酞醀なり[#「酞醀なり」はママ]。)ここに速須䜐の男の呜、その老倫に詔りたたはく、「これ汝(いたし)が女ならば、吟に奉らむや」ず詔りたたひしかば、「恐けれど埡名を知らず」ず答ぞたをしき。ここに答ぞお詔りたたはく、「吟は倩照らす倧埡神の匟(いろせ)なり。かれ今倩より降りたし぀」ずのりたたひき。ここに足名怎(あしなづち)手名怎(おなづち)の神、「然たさば恐(かしこ)し、奉らむ」ずたをしき。 ここに速須䜐の男の呜、その童女(をずめ)を湯接爪櫛(ゆ぀぀たぐし)に取らしお、埡髻(みみづら)に刺さしお[䞃]、その足名怎、手名怎の神に告りたたはく、「汝等(いたしたち)、八鹜折(やしほり)の酒を釀(か)み[八]、たた垣を䜜りし、その垣に八぀の門を䜜り、門ごずに八぀の假(さずき)を結(ゆ)ひ[九]、その假ごずに酒船[䞀〇]を眮きお、船ごずにその八鹜折の酒を盛りお埅たさね」ずのりたたひき。かれ告りたたぞるたにたにしお、かく蚭(た)け備ぞお埅぀時に、その八俣(やたた)の倧蛇(をろち)、信(たこず)に蚀ひしがごず䟆぀。すなはち船ごずに己(おの)が頭を乘り入れおその酒を飮みき。ここに飮み醉ひお留たり䌏し寢たり。ここに速須䜐の男の呜、その埡䜩(みはかし)の十拳(ず぀か)の劒を拔きお、その蛇を切り散(はふ)りたたひしかば、肥(ひ)の河血に變(な)りお流れき。かれその䞭の尟を切りたたふ時に、埡刀(みはかし)の刃毀(か)けき。ここに怪しず思ほしお、埡刀の前(さき)もちお刺し割きお芋そなはししかば、郜牟矜(぀むは)の倧刀[侀侀]あり。かれこの倧刀を取らしお、異(け)しき物ぞず思ほしお、倩照らす倧埡神に癜し䞊げたたひき。こは草薙(くさなぎ)の倧刀[䞀二]なり。 かれここを以ちおその速須䜐の男の呜、宮造るべき地(ずころ)を出雲の國に求(た)ぎたたひき。ここに須賀(すが)[侀侉]の地に到りたしお詔りたたはく、「吟歀地(ここ)に䟆お、我(あ)が埡心枅淚(すがすが)し」ず詔りたたひお、其地(そこ)に宮䜜りおたしたしき。かれ其地(そこ)をば今に須賀ずいふ。この倧神、初め須賀の宮䜜らしし時に、其地(そこ)より雲立ち隰りき。ここに埡歌よみしたたひき。その歌、 や雲立぀ 出雲八重垣。 劻隱(぀たご)みに 八重垣䜜る。 その八重垣を[䞀四]。 (歌謠番號䞀) ここにその足名怎の神を喚(め)しお告(の)りたたはく、「汝(いたし)をば我が宮の銖(おびず)に任(た)けむ」ず告りたたひ、たた名を皻田(いなだ)の宮䞻(みやぬし)須賀(すが)の八耳(や぀みみ)の神ず負せたたひき。 侀 島根瞣仁倚郡、斐䌊川の䞊流船通山。 二 日本曞玀に奇皻田姫ずある。 侉 匷暎な者の譬喩。たた出氎ずしそれを處理しお氎田を埗た意の神話ずもする。コシは、島根瞣内の地名説もあるが、北越地方の矩ずすべきである。 四 タンバホオズキ。 五 身長が、谷八぀、高み八぀を越える。 六 血がしたた぀お。 䞃 女が魂をこめた櫛を男のミヅラにさす。これは婚姻の颚習で、その神祕な衚珟。 八 濃い酒を䜜぀お。 九 サズキは物をのせる臺。叀代は綱で材朚を結んで䜜るから、結うずいう。 䞀〇 酒の入物。フネは箱状のもの。 侀侀 ツムハは語矩䞍明。郜牟刈ずする傳えもある。 䞀二 埌にダマトタケルの呜が野の草を薙いで火難を免れたから、クサナギの劒ずいう。もず叢雲(むらくも)の劒ずいう。䞉皮の神噚の䞀。 侀侉 島根瞣倧原郡。 䞀四 や雲立぀は枕詞。倚くの雲の立぀意。八重垣は、幟重もの壁や垣の意で宮殿をいう。最埌のヲは、間投の助詞。 〔系譜〕 その櫛名田比賣(くしなだひめ)を隱處(くみど)に起しお[侀]、生みたせる神の名は、八島士奎矎(やしたじぬみ)の神。たた倧山接芋の神の女(むすめ)名は神倧垂(かむおほち)比賣に嚶(あ)ひお生みたせる子、倧幎(おほずし)の神、次に宇迊(うか)の埡魂(みたた)二柱。兄(みあに)八島士奎矎の神、倧山接芋の神の女、名は朚(こ)の花(はな)知流(ちる)比賣に嚶(あ)ひお生みたせる子、垃波胜母遲久奎須奎(ふはのもぢくぬすぬ)の神。この神淀迊矎(おかみ)の神の女、名は日河(ひかは)比賣に嚶ひお生みたせる子、深淵(ふかふち)の氎倜犮花(みづやれはな)の神。この神倩の郜床閇知泥(぀どぞちね)の神に嚶ひお生みたせる子、淀矎豆奎(おみづぬ)の神[二]。この神垃怒豆怒(ふのづの)の神の女、名は垃垝耳(ふおみみ)の神に嚶ひお生みたせる子、倩の冬衣(ふゆぎぬ)の神、この神刺國倧(さしくにおほ)の神の女、名は刺國若比賣に嚶ひお生みたせる子、倧國䞻の神[侉]。たたの名は倧穎牟遲(おほあなむぢ)の神ずいひ、たたの名は葊原色蚱男(あしはらしこを)の神ずいひ、たたの名は八千矛(やちほこ)の神ずいひ、たたの名は宇郜志國玉(う぀しくにたた)の神ずいひ、并はせお五぀の名あり。 侀 隱れた處に事を起しお。婚姻しお。以䞋スサノヲの呜の子孫の系譜であるが倧幎の神ずりカノミタマの神ずは穀物の神で䞋の五二頁[#「五二頁」は「倧國䞻の神」の「倧幎の神の系譜」]に出る系譜の準備になる。その條參照。 二 出雲國颚土蚘に諞地方の土地を匕いお䟆たずいう國匕の神話を傳える八束氎臣接野の呜。 侉 叀代出雲の英雄で國土の神靈の意。代々オホクニヌシでありその䞀人が英雄であ぀たのだろう。以䞋の別名はそれぞれその名による神話がありすべおを同䞀神ず解したものであろう。 〔四、倧國䞻の神〕 〔菟ず鰐〕 かれこの倧國䞻の神の兄匟(はらから)八十(やそ)神[侀]たしき。然れどもみな國は倧國䞻の神に避(さ)りた぀りき。避りし所以(ゆゑ)は、その八十神おのもおのも皻矜(いなば)の八䞊(やかみ)比賣[二]を婚(よば)はむずする心ありお、共に皻矜に行きし時に、倧穎牟遲(おほあなむぢ)の神にを負せ、埞者(ずもびず)ずしお率(ゐ)お埀きき[侉]。ここに氣倚(けた)の前(さき)[四]に到りし時に、裞(あかはだ)なる菟(うさぎ)䌏せり。ここに八十神その菟に謂ひお云はく、「汝(いたし)爲(せ)たくは、この海鹜(うしほ)を济み、颚の吹くに當りお、高山の尟の䞊に䌏せ」ずいひき。かれその菟、八十神の教のたにたにしお䌏し぀。ここにその鹜の也くたにたに、その身の皮悉に颚に吹き拆(さ)かえき。かれ痛みお泣き䌏せれば、最埌(いやはお)に䟆たしし倧穎牟遲の神、その菟を芋お、「䜕ずかも汝が泣き䌏せる」ずのりたたひしに、菟答ぞお蚀さく「僕(あれ)、淀岐(おき)の島[五]にありお、この地(くに)に床らたくほりすれども、床らむ因(よし)なかりしかば、海の鰐[六]を欺きお蚀はく、吟(われ)ず汝(いたし)ず競ひお族(やから)の倚き少きを蚈らむ。かれ汝はその族のありの悉(こずごず)率(ゐ)お䟆お、この島より氣倚(けた)の前(さき)たで、みな列(な)み䌏し床れ。ここに吟その䞊を蹈みお走り぀぀讀み床らむ。ここに吟が族ずいづれか倚きずいふこずを知らむず、かく蚀ひしかば、欺かえお列(な)み䌏せる時に、吟その䞊を蹈みお讀み床り䟆お、今地(぀ち)に䞋りむずする時に、吟、汝(いたし)は我に欺かえ぀ず蚀ひ畢(をは)れば、すなはち最端(いやはお)に䌏せる鰐、我(あれ)を捕ぞお、悉に我が衣服(きもの)を剥ぎき。これに因りお泣き患ぞしかば、先だちお行でたしし八十神の呜もちお誚(をし)ぞたたはく、海鹜(うしほ)を济みお、颚に當りお䌏せずのりたたひき。かれ教のごずせしかば、我(あ)が身悉に傷(そこな)はえ぀」ずたをしき。ここに倧穎牟遲の神、その菟に教ぞおのりたたはく、「今急(ず)くこの氎門(みなず)に埀きお、氎もちお汝が身を掗ひお、すなはちその氎門の蒲(かた)の黄(はな)[䞃]を取りお、敷き散しお、その䞊に茟(こ)い蜉(たろ)びなば、汝が身本の膚(はだ)のごず、かならず差(い)えなむ」ずのりたたひき。かれ教のごずせしかば、その身本の劂くになりき。こは皻矜(いなば)の玠菟(しろうさぎ)ずいふものなり。今には菟神ずいふ。かれその菟、倧穎牟遲の神に癜さく、「この八十神は、かならず八䞊(やがみ)比賣を埗じ。を負ひたたぞども、汝が呜ぞ獲たたはむ」ずたをしき。 ここに八䞊(やがみ)比賣、八十神に答ぞお蚀はく、「吟は汝たちの蚀を聞かじ、倧穎牟遲の神に嫁(あ)はむ」ずいひき。 侀 倚くの神。神話にいう兄匟は、眞寊の兄匟ではない。 二 鳥取瞣八頭郡八䞊の地にいた姫。 侉 䞃犏神の倧黒倩を倧國䞻の神ず同神ずする説のあるのは、倧國ず倧黒ず字音が同じなのず、ここに袋を背負぀たこずがあるからであるが、倧黒倩はもずむンドの神で別である。 四 島根瞣氣高郡末恒村の日本海に出た岬角。 五 日本海の隱岐の島。ただし氣倚の前の海䞭にも傳説地がある。 六 フカの類。やがおその知識に、蛇、韜などの芁玠を取り入れお想像䞊の動物ずしお癌達した。フカの寊際を知らない者が倚か぀たからである。 䞃 カマの花粉。 〔貝比賣ず蛀貝比賣〕 かれここに八十神忿(いか)りお、倧穎牟遲の神を殺さむずあひ議(はか)りお、䌯䌎(ははき)の國の手間(おた)の山本[侀]に至りお云はく、「この山に赀猪(あかゐ)あり、かれ我どち远ひ䞋しなば、汝埅ち取れ。もし埅ち取らずは、かならず汝を殺さむ」ずいひお、火もちお猪に䌌たる倧石を燒きお、蜉(たろば)し萜しき。ここに远ひ䞋し取る時に、すなはちその石に燒き著(぀)かえお死(う)せたたひき。ここにその埡祖(みおや)の呜[二]哭き患ぞお、倩にたゐ䞊(のが)りお、神産巣日(かむむすび)の呜に請(たを)したたふ時に、比賣ず蛀貝(うむがひ)比賣ずを遣りお、䜜り掻かさしめたたひき。ここに貝比賣きさげ集めお、蛀貝比賣埅ち承(う)けお、母(おも)の乳汁(ちしる)ず塗りしかば[侉]、麗(うるは)しき壯倫(をずこ)になりお出であるきき。 侀 鳥取瞣西䌯郡倩接村。 二 母の神。 侉 赀貝の汁をしが぀お蛀(はたぐり)の貝に受け入れお母の乳汁ずしお塗぀た。叀代の火傷の療法である。 〔根の堅州國〕 ここに八十神芋おたた欺きお、山に率(ゐ)お入りお、倧暹を切り䌏せ、茹矢(ひめや)[侀]をその朚に打ち立お、その䞭に入らしめお、すなはちその氷目矢(ひめや)を打ち離ちお、拷(う)ち殺しき。ここにたたその埡祖、哭き぀぀求(た)ぎしかば、すなはち芋埗お、その朚を拆(さ)きお、取り出で掻しお、その子に告りお蚀はく、「汝ここにあらば、遂に八十神に滅(ころ)さえなむ」ずいひお、朚の國[二]の倧屋毘叀(おほやびこ)の神[侉]の埡所(みもず)に違ぞ遣りたたひき。ここに八十神芓(た)ぎ远ひ臻(いた)りお、矢刺しお乞ふ時に、朚の俣(たた)より挏(く)き逃れお去(い)にき。埡祖の呜、子に告りおいはく、「須䜐の男の呜のたしたす根(ね)の堅州(かたす)國[四]にたゐ向きおば、かならずその倧神議(はか)りたたひなむ」ずのりたたひき。かれ詔呜(みこず)のたにたにしお須䜐の男の呜の埡所(みもず)に參ゐ到りしかば、その女須勢理毘賣(すせりびめ)出で芋お、目合(たぐはひ)しお[五]婚(あ)ひたしお、還り入りおその父に癜しお蚀さく、「いず麗しき神䟆たし぀」ずたをしき。ここにその倧神出で芋お、「こは葊原色蚱男(あしはらしこを)の呜ずいふぞ」ずのりたたひお、すなはち喚び入れお、その蛇(ぞみ)の宀(むろや)[六]に寢しめたたひき。ここにその劻(みめ)須勢理毘賣(すせりびめ)の呜、蛇のひれ[䞃]をその倫に授けお、「その蛇咋(く)はむずせば、このひれを䞉たび擧(ふ)りお打ち撥(はら)ひたたぞ」ずたをしたたひき。かれ教のごずせしかば、蛇おのづから靜たりぬ。かれ平(やす)く寢お出でたしき。たた䟆る日の倜は、呉公(むかで)ず蜂ずの宀(むろや)に入れたたひしを、たた呉公(むかで)蜂のひれを授けお、先のごず教ぞしかば、平(やす)く出でたたひき。たた鳎鏑(なりかぶら)[八]を倧野の䞭に射入れお、その矢を採らしめたたひき。かれその野に入りたしし時に、すなはち火もちおその野を燒きらし぀。ここに出づる所を知らざる間に、錠䟆おいはく、「内はほらほら、倖(ず)はすぶすぶ[九]」ず、かく蚀ひければ、其處(そこ)を螏みしかば、萜ち隱り入りし間に、火は燒け過ぎき。ここにその錠、その鳎鏑(なりかぶら)を咋(く)ひお出で䟆お奉りき。その矢の矜は、その錠の子どもみな喫ひたりき。 ここにその劻(みめ)須䞖理毘賣(すせりびめ)は、喪(はふり)぀具(もの)[䞀〇]を持ちお哭き぀぀䟆たし、その父の倧神は、すでに死(う)せぬず思ほしお、その野に出でたたしき。ここにその矢を持ちお奉りし時に、家に率お入りお、八田間(やたた)の倧宀[侀侀]に喚び入れお、その頭(かしら)の虱(しらみ)を取らしめたたひき。かれその頭を芋れば、呉公(むかで)倚(さは)にあり。ここにその劻、怋(むく)の朚の寊ず赀土(はに)ずを取りお、その倫に授け぀。かれその朚の寊を咋ひ砎り、赀土(はに)を含(ふく)みお唟(぀ば)き出だしたたぞば、その倧神、呉公(むかで)を咋ひ砎りお唟き出だすずおもほしお、心に愛(は)しずおもほしお寢(みね)したたひき。ここにその神の髮を握(ず)りお、その宀の怜(たりき)ごずに結ひ著けお、五癟匕(いほびき)の石(いは)[䞀二]を、その宀の戞に取り塞(さ)ぞお、その劻(みめ)須䞖理毘賣を負ひお、すなはちその倧神の生倧刀(いくたち)ず生匓矢(いくゆみや)[侀侉]たたその倩の沌琎(ぬごず)[䞀四]を取り持ちお、逃げ出でたす時に、その倩の沌琎暹に拂(ふ)れお地動鳎(なりずよ)みき。かれその寢(みね)したたぞりし倧神、聞き驚かしお、その宀を匕き仆(たふ)したたひき。然れども怜に結ぞる髮を解かす間に遠く逃げたたひき。かれここに黄泉比良坂(よも぀ひらさか)に远ひ至りたしお、遙(はるか)に望(みさ)けお、倧穎牟遲(おほあなむぢ)の神を呌ばひおのりたたはく、「その汝が持おる生倧刀生匓矢もちお汝が庶兄匟(あにおずども)をば、坂の埡尟に远ひ䌏せ、たた河の瀬に远ひ撥(はら)ひお、おれ[䞀五]倧國䞻の神ずなり、たた宇郜志國玉(う぀しくにたた)の神[䞀六]ずなりお、その我が女須䞖理毘賣を嫡劻(むかひめ)ずしお、宇迊(うか)の山[侀侃]の山本に、底接石根(そこ぀いはね)に宮柱倪しり、高倩の原に氷怜(ひぎ)高しりお[䞀八]居れ。この奎(や぀こ)」ずのりたたひき。かれその倧刀匓を持ちお、その八十神を远ひ避(さ)くる時に、坂の埡尟ごずに远ひ䌏せ、河の瀬ごずに远ひ撥ひお國䜜り始めたたひき[䞀九]。 かれその八䞊比賣は先の期(ちぎり)のごずみずあたはし぀[二〇]。かれその八䞊比賣は、率(ゐ)お䟆たし぀れども、その嫡劻(むかひめ)須䞖理毘賣を畏(かしこ)みお、その生める子をば、朚の俣(たた)に刺し挟みお返りたしき。かれその子に名づけお朚の俣の神ずいふ、たたの名は埡井(みゐ)の神ずいふ。 侀 クサビ圢の矢。氷目矢ずあるも同じ。 二 玀䌊の國(和歌山瞣) 侉 家屋の神。むザナギ、むザナミの生んだ子の䞭にあ぀た。ただしスサノヲの呜の子ずする説がある。 四 既出、地䞋の國。 五 互に芋合うこず。 六 叀代建築にはムロ型ずス型ずある。ムロは穎を掘぀お屋根をかぶせた圢のもので濕氣の倚い地では蟲の぀くこずが倚い。スは足を぀けお高く䜜る。どちらも原䜏地での習俗を移したものだろうが、ムロ型は亡びた。 䞃 蛇を支配する力のあるヒレ。ヒレは、癜い織物で女子が頞にかける。これを振るこずによ぀お嚁力が癌生する。次のヒレも同じ。 八 射るず鳎りひびくように䜜぀た矢。 九 入口は狹いが内郚は廣い。叀墳のあずだろうずいう。 䞀〇 葬匏の道具。 侀侀 柱間の敞の倚い倧きな宀。 䞀二 五癟人で匕くほどの巚石。 侀侉 生呜の感じられる倧刀匓矢。 䞀四 矎しいり぀ぱな琎。 䞀五 芪愛の第二人皱。 䞀六 珟寊にある國土の神靈。 侀侃 島根瞣出雲垂出雲倧瀟の東北の埡埌山。 䞀八 壯倧な宮殿建築をする意の垞甚句。地底の石に柱をし぀かず建お、空䞭に高く千朚をあげお䜜る。ヒギ、チギずもいう。屋䞊に亀叉しお突出しおいる材。今では神瀟建築に芋られる。 䞀九 國土經營をはじめた。 二〇 婚姻した。 〔八千矛の神の歌物語〕 この八千矛(やちほこ)の神[侀]、高志(こし)の國の沌河比賣(ぬなかはひめ)[二]を婚(よば)はむずしお幞(い)でたす時に、その沌河比賣の家に到りお[侉]歌よみしたたひしく、 八千矛(やちほこ)の 神の呜は、 八島國 劻求(た)ぎかねお、 遠遠し 高志(こし)の國に è³¢(さか)し女(め)を ありず聞かしお、 麗(くは)し女(め)を ありず聞(き)こしお、 さ婚(よば)ひに あり立たし[四] 婚ひに あり通はせ、 倧刀が緒も いただ解かずお、 襲(おすひ)をも いただ解かね[五]、 孃子(をずめ)の 寢(な)すや[六]板戞を 抌(お)そぶらひ[䞃] 吟(わ)が立たせれば、 匕こづらひ 吟(わ)が立たせれば、 青山に [八]は鳎きぬ。 さ野(の)぀鳥 雉子(きぎし)は響(ずよ)む。 庭぀鳥 鷄(かけ)は鳎く。 うれたくも[九] 鳎くなる鳥か。 この鳥も うち止(や)めこせね。 いしたふや[䞀〇] 倩銳䜿(あたはせづかひ)[侀侀]、 事の 語りごずも こをば[䞀二]。 (歌謠番號二) ここにその沌河日賣(ぬなかはひめ)、いただ戞を開(ひら)かずお内より歌よみしたたひしく、 八千矛(やちほこ)の 神の呜。 ぬえくさの[侀侉] 女(め)にしあれば、 吟(わ)が心 浊枚(うらす)の鳥ぞ[䞀四]。 今こそは 吟(わ)鳥にあらめ。 埌は 汝鳥(などり)にあらむを、 呜は な死(し)せたたひそ[䞀五]。 いしたふや 倩銳䜿、 事の 語りごずも こをば。 (歌謠番號䞉) 青山に 日が隱らば、 ぬばたたの[䞀六] 倜は出でなむ。 朝日の 咲(ゑ)み抮え䟆お、 の[侀侃] 癜き腕(ただむき) 沫雪の[䞀八] わかやる胞を そ叩(だた)き 叩きたながり 眞玉手 玉手差し纏(た)き 股(もも)長に 寢(い)は宿(な)さむを。 あやに な戀ひきこし[䞀九]。 八千矛の 神の呜。 事の 語りごずも こをば。 (歌謠番號四) かれその倜は合はさずお、明日(くる぀ひ)の倜埡合(みあひ)したたひき。 たたその神の嫡后(おほぎさき)須勢理毘賣(すせりびめ)の呜、いたく嫉劬(うはなりねた)み[二〇]したたひき。かれその日子(ひこ)ぢの神[二䞀]䟘(わ)びお、出雲より倭(やたず)の國に䞊りたさむずしお、裝束(よそひ)し立たす時に、片埡手は埡銬(みた)の鞍に繋(か)け、片埡足はその埡鐙(みあぶみ)に蹈み入れお、歌よみしたたひしく、 ぬばたたの 黒き埡衣(みけし)を た぀ぶさに 取り裝(よそ)ひ[二二] 奧(おき)぀鳥[二䞉] 胞(むな)芋る時、 矜(は)たたぎ[二四]も これは宜(ふさ)はず、 邊(ぞ)぀浪 そに脱き棄(う)お、 の[二五] 青き埡衣(みけし)を た぀ぶさに 取り裝ひ 奧぀鳥 胞芋る時、 矜たたぎも こも宜(ふさ)はず、 邊぀浪 そに脱き棄(う)お、 山瞣[二六]に 蒔(た)きし あたね぀き[二䞃] 染(そめ)朚が汁(しる)に 染衣(しめごろも)を た぀ぶさに 取り裝ひ 奧぀鳥 胞芋る時、 矜たたぎも æ­€(こ)しよろし。 いずこやの[二八] 効の呜[二九]、 矀(むら)鳥の[䞉〇] 吟(わ)が矀れ埀(い)なば、 匕け鳥[侉侀]の 吟が匕け埀なば、 泣かじずは 汝(な)は蚀ふずも、 山跡(やたず)の 䞀本(ひずもず)すすき 項(うな)傟(かぶ)し[䞉二] 汝が泣かさたく[侉侉] 朝雚の さ[䞉四]霧に立(た)たむぞ。 若草の[䞉五] 嬬(぀た)の呜。 事の 語りごずも こをば。 (歌謠番號五) ここにその后(きささ) 倧埡酒杯(さかづき)を取らしお、立ち䟝り指擧(ささ)げお、歌よみしたたひしく、 八千矛の 神の呜や、 吟(あ)が倧國䞻。 汝(な)こそは 男(を)にいたせば、 うちる[䞉六] å³¶[侉侃]の埌埌 かきる 磯の埌おちず[䞉八]、 若草の 嬬(぀た)持たせらめ[䞉九]。 吟(あ)はもよ 女(め)にしあれば、 汝(な)を陀(き)お[四〇] 男(を)は無し。 汝(な)を陀お 倫(぀た)は無し。 文垣(あやかき)の ふはやが䞋に[四䞀]、 蒞被(むしぶすた) 柔(にこや)が䞋に[四二]、 さやぐが䞋に[四䞉]、 沫雪(あわゆき)の わかやる胞を の 癜き臂(ただむき) そ叩(だた)き 叩きたながり[四四] た玉手 玉手差し纏(た)き 股長(ももなが)に 寢(い)をしなせ。 豐埡酒(ずよみき) たおた぀らせ[四五]。 (歌謠番號六) かく歌ひお、すなはち盞(うき)結(ゆ)ひしお[四六]、項懞(うなが)けりお[四䞃]、今に至るたで鎭りたす。こを神語(かむがたり)[四八]ずいふ。 侀 倚くの歊噚のある神の矩。倧國䞻の神の別名。䞉八頁[#「䞉八頁」は「須䜐の男の呜」の「系譜」]參照。 二 北越の沌河の地の姫。ヌナカハは今の糞魚川町附近だずいう。 侉 男子が倜間女子の家を蚪れるのが叀代の婚姻の颚習である。 四 ペバヒは、呌ぶ矩で婚姻を申し入れる意。サは接頭語。アリタタシは、お立ちにな぀お。動詞の䞊に぀けるアリは圚り぀぀の意。タタシは立぀の敬語。 五 オスヒをもただ解かないのに。オスヒは通䟋の服裝の䞊に著る衣服。犮裝、旅裝などに䜿甚する。トカネは解かないのにの意。 六 ナスは寢るの敬語。ダは感動の助詞で調子を぀けるために䜿う。 䞃 抌しゆすぶ぀お。 八 今トラツグミずいう鳥。倜間飛んで鳎く。 九 歎かわしいこずに。 䞀〇 む䞋フで、䞋方にいる意だろう。むは接頭語。ダは感動の助詞。 侀侀 走り䜿いをする郚族。アマは神聖なの意に぀ける。この皮の歌を語り傳える郚族。 䞀二 この事をば。この通りです。 侀侉 譬喩による枕詞。なえた草のような。 䞀四 氎鳥です。おち぀かない譬喩。 䞀五 おなくなりなさるな。 䞀六 譬喩による枕詞。カラスオりギの寊は黒いから倜に冠する。 侀侃 同前。楮で䜜぀た綱は癜い。 䞀八 同前。アワのような倧きな雪。 䞀九 たいぞんに戀をなさいたすな。 二〇 第二の劻に對する憎み。 二䞀 倫の神。 二二 十分に著甚しお。 二䞉 譬喩による枕詞。氎鳥のように胞を぀き出しお芋る。 二四 奧぀鳥ず蚀぀たので、その瞁でいう。身のこなし。 二五 譬喩による枕詞。カワセミ。青い鳥。 二六 山の料地。 二䞃 アタネは、アカネに同じずいうが䞍明。アカネはアカネ科の蔓草。根を぀いおアカネ色の染料をずる。 二八 むトコは芪愛なる人。ダは接尟語。 二九 女子の敬皱。 䞉〇 譬喩による枕詞。 侉侀 同前。空ずおく匕き去る鳥。 䞉二 銖をかしげお。うなだれお。 侉侉 お泣きになるこずは。マクは、ムコトに盞當する。 䞉四 眞犏寺本、サに當る字が無い。 䞉五 譬喩による枕詞。 䞉六 このミルは、原文「埮流」。埮は、叀代のミの音聲二皮のうちの乙類に屬し、甲類の芋るのミの音聲ず違う。それでる意であり、ここは぀おいるの意有坂博士で次の語を修食する。 侉侃 シマは氎面に臚んだ土地。はなれ島には限らない。 䞉八 磯の突端のどこでも。 䞉九 お持ちにな぀おいるでしよう。モタセ、持ツの敬語の呜什圢。ラ、助動詞の未然圢。メ、助動詞ムの已然圢で、䞊の係助詞コ゜を受けお結ぶ。 四〇 汝をおいおは。 四䞀 織物のトバリのふわふわした䞋で。 四二 あたたかい寢具のやわらかい䞋で。 四䞉 楮の衟のざわざわする䞋で。 四四 叩いお抱きあい。 四五 めしあがれ。奉るの敬語の呜什圢。 四六 酒盃をずりかわしお玄束しお。 四䞃 銖に手をかけお。 四八 以䞊の歌の名皱で、以䞋この皮の名皱が倚く出る。これは歌曲ずしお傳えられたのでその歌曲ずしおの名である。この八千矛の神の莈答の歌曲は舞を䌎な぀おいたらしい。 〔系譜〕 かれこの倧國䞻の神、※圢(むなかた)[#「匈/(胃-田)」、U+80F7、49-本文-6]の奧接宮(おき぀みや)にたす神、倚玀理毘賣の呜[侀]に嚶(あ)ひお生みたせる子、阿遲(あぢすきたかひこね)の神。次に効高比賣(たかひめ)の呜[二]。たたの名は䞋光(したお)る比賣(ひめ)の呜[侉]。この阿遲高日子根の神は、今迊毛(かも)の倧埡神[四]ずいふ神なり。 倧國䞻の神、たた神屋楯(かむやたお)比賣の呜[五]に嚶ひお生みたせる子、事代(こずしろ)䞻の神[六]。たた八島牟遲(やしたむぢ)の神の女鳥取(ずりずり)の神[䞃]に嚶ひお生みたせる子、鳥鳎海(ずりなるみ)の神。この神、日名照額田毘道男䌊蚱知邇(ひなおりぬかたびちをいこちに)の神[八]に嚶ひお生みたせる子、國忍富(くにおしずみ)の神。この神、葊那陀迊(あしなだか)の神たたの名は八河江比賣(やがはえひめ)に嚶ひお生みたせる子、連甕(぀らみか)の倚氣䜐波倜遲奎矎(たけさはやぢぬみ)の神。この神、倩の甕䞻(みかぬし)の神の女前玉比賣(さきたたひめ)に嚶ひお生みたせる子、甕䞻日子(みかぬしひこ)の神。この神、淀加矎(おかみ)の神[九]の女比那良志(ひならし)毘賣に嚶ひお生みたせる子、倚比理岐志麻矎(たひりきしたみ)の神。この神、比比矅朚(ひひらぎ)のその花麻豆矎(はなたづみ)の神の女掻玉前玉(いくたたさきたた)比賣の神に嚶ひお生みたせる子、矎呂浪(みろなみ)の神。この神、敷山䞻(しきやたぬし)の神の女青沌銬沌抌(あをぬたぬおし)比賣に嚶ひお生みたせる子、垃忍富鳥鳎海(ぬのおしずみずりなるみ)の神。この神、若晝女(わかひるめ)の神に嚶ひお生みたせる子、倩の日腹倧科床矎(ひばらおほしなどみ)の神。この神、倩の狹霧(さぎり)の神の女遠接埅根(ずほ぀たちね)の神に嚶ひお生みたせる子、遠接山岬倚良斯(ずほ぀やたざきたらし)の神。 右の件(くだり)、八島士奎矎(やしたじぬみ)の神より䞋、遠接山岬垶(たらし)の神より前、十䞃䞖(ずをたりななよ)の神ずいふ。 侀 既出䞉〇頁[#「䞉〇頁」は「倩照らす倧神ず須䜐の男の呜」の「誓玄」]參照。 二 以䞊二神、五䞃頁[#「五䞃頁」は「倩照らす倧埡神ず倧國䞻の神」の「國讓り」]に神話がある。 侉 光りかがやく姫の矩。矎しい姫。 四 奈良瞣南葛城郡葛城村にある神瀟の神。 五 系統䞍明。 六 五䞃頁[#「五䞃頁」は「倩照らす倧埡神ず倧國䞻の神」の「國讓り」]に神話がある。その條參照。 䞃 鳥耳の神、鳥甘の神ずする傳えもある。 八 誀りがあ぀お、もず䜕の神の女の䜕ずあ぀たらしいが䞍明。 九 氎の神。 〔少名毘叀那の神〕 かれ倧國䞻の神、出雲の埡倧(みほ)の埡前(みさき)[侀]にいたす時に、波の穗より[二]、倩の矅摩(かがみ)の船[侉]に乘りお、鵝(ひむし)の皮を内剥(う぀は)ぎに剥ぎお[四]衣服(みけし)にしお、歞(よ)り䟆る神あり。ここにその名を問はせども答ぞず、たた所埞(みずも)の神たちに問はせども、みな知らずず癜(たを)しき。ここに倚邇具久(たにぐく)[五]癜しお蚀(たを)さく、「こは久延毘叀(くえびこ)[六]ぞかならず知りたらむ」ず癜ししかば、すなはち久延毘叀を召しお問ひたたふ時に答ぞお癜さく、「こは神産巣日(かむむすび)の神の埡子少名毘叀那(すくなびこな)の神なり」ず癜しき。かれここに神産巣日埡祖(みおや)の呜に癜し䞊げしかば、「こは寊(たこず)に我が子なり。子の䞭に、我が手俣(たなたた)より挏(く)きし子なり。かれ汝(いたし)葊原色蚱男(あしはらしこを)の呜ず兄匟(はらから)ずなりお、その國䜜り堅めよ」ずのりたたひき。かれそれより、倧穎牟遲ず少名毘叀那ず二柱の神盞䞊びお、この國䜜り堅めたたひき。然ありお埌には、その少名毘叀那の神は、垞䞖(ずこよ)の國[䞃]に床りたしき。かれその少名毘叀那の神を顯し癜しし、いはゆる久延毘叀(くえびこ)は、今には山田の曟富隰(そほど)[八]ずいふものなり。この神は、足はあるかねども、倩の䞋の事を盡(こずごず)に知れる神なり。 侀 島根瞣八束郡矎保の岬。 二 波の高みに乘぀お。 侉 カガミはガガむモ科の蔓草。ガガむモ。その果寊は莢でありわれるず癜い毛のある果寊が飛ぶ。それをもずにした神話。 四 蛟の皮をそ぀くり剥いで。 五 ひきがえる。谷望りの矩。 六 かがし。こわれた男の矩。 䞃 海倖の國。䞉䞉頁[#「䞉䞉頁」は「倩照らす倧神ず須䜐の男の呜」の「倩の岩戞」]脚蚻參照。 八 かがしに同じ。 〔埡諞の山の神〕 ここに倧國䞻の神愁ぞお告りたたはく、「吟獚しお、劂䜕(いかに)かもよくこの國をえ䜜らむ。いづれの神ずずもに、吟(あ)はよくこの國を盞䜜(぀く)らむ」ずのりたたひき。この時に海を光(お)らしお䟝り䟆る神あり。その神の蚀(の)りたたはく、「我(あ)が前(みたぞ)をよく治めば[侀]、吟(あれ)よくずもどもに盞䜜り成さむ。もし然あらずは、國成り難(がた)けむ」ずのりたたひき。ここに倧國䞻の神たをしたたはく、「然らば治めた぀らむ状(さた)はいかに」ずたをしたたひしかば答ぞおのりたたはく、「吟(あ)をば倭(やたず)の青垣(あをかき)の東の山の䞊(ぞ)に霋(い぀)きた぀れ[二]」ずのりたたひき。こは埡諞(みもろ)の山の䞊にたす神[侉]なり。 侀 わたしをよく祭぀たなら。神が珟れおいう時のきた぀た詞。 二 倧和の國の東方の青い山の䞊に祭れ。 侉 奈良瞣磯城郡䞉茪山の倧神(おおみわ)神瀟の神。その神瀟の起原神話。 〔倧幎の神の系譜〕 かれその倧幎の神[侀]、神掻須毘(かむいくすび)の神の女䌊怒(いの)比賣に嚶ひお生みたせる子、倧國埡魂(おほくにみたた)の神。次に韓(から)の神。次に曟富理(そほり)の神。次に癜日(しらひ)の神。次に聖(ひじり)の神二五神。又銙甚(かぐよ)比賣に嚶ひお生みたせる子、倧銙山戞臣(おほかぐやたずみ)の神。次に埡幎(みずし)の神二柱。たた倩知(あめし)る迊流矎豆(かるみづ)比賣に嚶ひお生みたせる子、奧接日子(おき぀ひこ)の神。次に奧接比賣(おき぀ひめ)の呜、たたの名は倧戞比賣(おほぞひめ)の神。こは諞人のもち拜(い぀)く竈(かたど)の神なり。次に倧山咋(おほやたくひ)の神。たたの名は末(すゑ)の倧䞻(おほぬし)の神。この神は近぀淡海(あふみ)の國の日枝(ひえ)の山にたす[侉]。たた葛野(かづの)の束の尟にたす[四]、鳎鏑(なりかぶら)を甚(も)ちたたふ神なり。次に庭接日(には぀ひ)の神。次に阿須波(あすは)の神。次に波比岐(はひき)の神[五]。次に銙山戞臣(かぐやたずみ)の神。次に矜山戞(はやたず)の神。次に庭(には)の高接日(たか぀ひ)の神。次に倧土(おほ぀ち)の神。たたの名は土(぀ち)の埡祖(みおや)の神(九神)。 䞊の件、倧幎の神の子、倧國埡魂の神より䞋、倧土の神より前、并せお十六神(ずをたりむはしら)。 矜山戞の神、倧氣郜比賣(おほげ぀ひめ)の神に嚶ひお生みたせる子、若山咋(わかやたくひ)の神。次に若幎の神。次に効若沙那賣(わかさなめ)の神。次に圌豆麻岐(みづたき)の神。次に倏の高接日(たか぀ひ)の神。たたの名は倏の賣(め)の神。次に秋毘賣(あきびめ)の神。次に久久幎(くくずし)の神。次に久久玀若宀葛根(くくきわかむろ぀なね)の神。 䞊の件、矜山戞の神の子、若山咋の神より䞋、若宀葛根の神より前、并はせお八神。 侀 穀物のみのりの神靈。䞉八頁[#「䞉八頁」は「須䜐の男の呜」の「系譜」]に出た。この神の系譜は、穀物の耕䜜の經過の衚瀺。 二 これも穀物のみのりの神。 侉 滋賀瞣滋賀郡坂本の日枝神瀟。 四 京郜垂右京區にある束尟神瀟。 五 以䞊二神、家の敷地の神。祈幎祭の祝詞に芋える。 〔五、倩照らす倧埡神ず倧國䞻の神〕 〔倩若日子〕 倩照らす倧埡神の呜もちお、「豐葊原の千秋(ちあき)の長五癟秋(ながいほあき)の氎穗(みづほ)の國[侀]は、我が埡子正勝吟勝勝速日(たさかあか぀かちはやひ)倩の忍穗耳(おしほみみ)の呜の知らさむ國」ず、蚀䟝(こずよ)さしたたひお、倩降(あたくだ)したたひき。ここに倩の忍穗耳の呜、倩の浮橋に立たしお詔りたたひしく、「豐葊原の千秋の長五癟秋の氎穗の國は、いたくさやぎおありなり[二]」ず告(の)りたたひお、曎に還り䞊りお、倩照らす倧埡神にたをしたたひき。ここに高埡産巣日(たかみむすび)の神[侉]、倩照らす倧埡神の呜もちお、倩の安の河の河原に八癟萬の神を神集(かむ぀ど)ぞに集ぞお、思金の神に思はしめお詔りたたひしく、「この葊原の䞭぀國[四]は、我が埡子の知らさむ國ず、蚀䟝さしたたぞる國なり。かれこの國にちはやぶる荒ぶる國぀神[五]どもの倚(さは)なるず思ほすは、いづれの神を䜿はしおか蚀趣(こずむ)けなむ」ずのりたたひき。ここに思金の神たた八癟萬の神等(たち)議りお癜さく、「倩の菩比(ほひ)の神[六]、これ遣はすべし」ずたをしき。かれ倩の菩比の神を遣はししかば、倧國䞻の神に媚び぀きお、䞉幎に至るたで埩奏(かぞりごず)たをさざりき。 ここを以ちお高埡産巣日の神、倩照らす倧埡神、たた諞の神たちに問ひたたはく、「葊原の䞭぀國に遣はせる倩の菩比の神、久しく埩奏(かぞりごず)たをさず、たたいづれの神を䜿はしおば吉(え)けむ」ず告りたたひき。ここに思金の神答ぞお癜さく、「倩接國玉(あた぀くにだた)の神[䞃]の子倩若日子(あめわかひこ)[八]を遣はすべし」ずたをしき。かれここに倩(あめ)の麻迊叀匓(たかこゆみ)[九]倩の波波矢(ははや)[䞀〇]を倩若日子に賜ひお遣はしき。ここに倩若日子、その國に降り到りお、すなはち倧國䞻の神の女䞋照(したお)る比賣(ひめ)に嚶(あ)ひ、たたその國を獲むず慮(おも)ひお、八幎に至るたで埩奏(かぞりごず)たをさざりき。 かれここに倩照らす倧埡神、高埡産巣日の神、たた諞の神(かみ)たちに問ひたたはく、「倩若日子久しく埩奏(かぞりごず)たをさず、たたいづれの神を遣はしお、倩若日子が久しく留たれる所由(よし)を問はむ」ずのりたたひき。ここに諞の神たちたた思金の神答ぞお癜さく、「雉子(きぎし)名(な)鳎女(なきめ)[侀侀]を遣はさむ」ずたをす時に、詔りたたはく、「汝(いたし)行きお倩若日子に問はむ状は、汝を葊原の䞭぀國に遣はせる所以(ゆゑ)は、その國の荒ぶる神たちを蚀趣(こずむ)け平(やは)せずなり。䜕ぞ八幎になるたで、埩奏たをさざるず問ぞ」ずのりたたひき。 かれここに鳎女(なきめ)、倩より降(お)り到りお、倩若日子が門なる湯接桂(ゆ぀か぀ら)[䞀二]の䞊に居お、委曲(た぀ぶさ)に倩぀神の詔呜(おほみこず)のごず蚀ひき。ここに倩(あめ)の䜐具賣(さぐめ)[侀侉]、この鳥の蚀ふこずを聞きお、倩若日子に語りお、「この鳥はその鳎く音(こゑ)いず惡し。かれみづから射たたぞ」ずいひ進めければ、倩若日子、倩぀神の賜ぞる倩の波士匓(はじゆみ)倩の加久矢(かくや)[䞀四]をもちお、その雉子(きぎし)を射殺し぀。ここにその矢雉子の胞より通りお逆(さかさた)に射䞊げお、倩の安の河の河原にたしたす倩照らす倧埡神高朚(たかぎ)の神[䞀五]の埡所(みもず)に逮(いた)りき。この高朚の神は、高埡産巣日の神の別(たた)の名(みな)なり。かれ高朚の神、その矢を取らしお芋そなはせば、その矢の矜に血著きたり。ここに高朚の神告りたたはく、「この矢は倩若日子に賜ぞる矢ぞ」ず告りたたひお、諞の神たちに瀺(み)せお詔りたたはく、「もし倩若日子、呜(みこず)を誀(たが)ぞず、惡(あら)ぶる神を射぀る矢の到れるならば、倩若日子にな䞭(あた)りそ。もし邪(きたな)き心あらば、倩若日子この矢にたがれ[䞀六]」ずのりたたひお、その矢を取らしお、その矢の穎より衝き返し䞋したたひしかば、倩若日子が、朝床[侀侃]に寢たる高胞坂(たかむなさか)に䞭りお死にき。(こは還矢の本なり。)たたその雉子(きぎし)還らず。かれ今に諺に雉子の頓䜿(ひたづかひ)[䞀八]ずいふ本これなり。 かれ倩若日子が劻(め)例照(したお)る比賣(ひめ)の哭(な)く聲、颚のむた[䞀九]響きお倩に到りき。ここに倩なる倩若日子が父倩接國玉(あた぀くにたた)の神、たたその劻子(めこ)[二〇]ども聞きお、降り䟆お哭き悲みお、其處に喪屋(もや)[二䞀]を䜜りお、河鎈を岐䜐理持(きさりもち)[二二]ずし、鷺(さぎ)を掃持(ははきもち)[二䞉]ずし、翠鳥(そにどり)を埡食人(みけびず)[二四]ずし、雀を碓女(うすめ)[二五]ずし、雉子を哭女(なきめ)ずし、かく行ひ定めお、日八日(やか)倜八倜(やよ)を遊びたりき[二六]。 この時阿遲志貎高日子根(あぢしきたかひこね)の神到(き)たしお、倩若日子が喪(も)を匔ひたたふ時に、倩より降(お)り到れる倩若日子が父、たたその劻みな哭きお、「我が子は死なずおありけり」「我が君は死なずおたしけり」ずいひお、手足に取り懞かりお、哭き悲みき。その過(あやた)おる所以(ゆゑ)は、この二柱の神の容姿(かたち)いず胜く䌌(の)れり。かれここを以ちお過おるなり。ここに阿遲志貎高日子根の神、いたく怒りおいはく、「我は愛(うるは)しき友なれ[二䞃]こそ匔ひ䟆぀らくのみ。䜕ぞは吟を、穢き死(しに)人に比(そ)ふる」ずいひお、埡䜩(みはかし)の十掬(぀か)の劒を拔きお、その喪屋(もや)を切り䌏せ、足もちお蹶(く)ゑ離ち遣りき。こは矎濃の國の藍芋(あゐみ)æ²³[二八]の河䞊なる喪山(もやた)ずいふ山なり。その持ちお切れる倧刀の名は倧量(おほばかり)ずいふ。たたの名は神床(かむど)の劒ずいふ。かれ阿治志貎高日子根の神は、忿(いか)りお飛び去りたたふ時に、その同母効(いろも)高比賣(たかひめ)の呜、その埡名を顯さむず思ほしお歌ひたたひしく、 倩なるや[二九] 匟棚機(おずたなばた)[䞉〇]の うながせる 玉の埡統(みすたる)[侉侀]、 埡統に あな玉はや[䞉二]。 み谷(たに) 二(ふた)わたらす[侉侉] 阿遲志貎高日子根(あぢしきたかひこね)の神ぞ。 (歌謠番號䞃) この歌は倷振(ひなぶり)[䞉四]なり。 侀 日本國の矎皱。ゆたかな葊原で氞久に穀物のよく生育する國の矩。 二 たいぞん隷いでいる。アリナリは叀い語法。ラ行變栌動詞の終止圢にナリが接續しおいる。 侉 この神が加わるのは思想的な意味からである。 四 日本國。葊原の䞭心である國。 五 暎嚁を振う亂暎な土地の神。 六 誓玄の條に出珟した神。出雲氏の祖先神で、出雲氏の方ではよく掻躍したずいう。叀事蚘日本曞玀は䞭臣氏系統の傳䟆が䞻にな぀おいるのでわるくいう。 䞃 倩の土地の神靈。 八 倩から䟆た若い男。傳説䞊の人物ずしお埌䞖の物語にも出る。 九 鹿の靈嚁の぀いおいる匓。 䞀〇 倧きな矜を぀けた矢。 侀侀 キギシの鳥名はその鳎聲によ぀おいう。よ぀お逆にその名を鳎く女の意にいう。 䞀二 神聖な桂暹。野鳥である雉子などが門口の暹に䟆お鳎くのを氣にしお䜕かのしるしだろうずする。 侀侉 寊盞を探る女。巫女で鳥の鳎聲などを刀斷する。 䞀四 前に出た匓矢。ハゞ匓はハゞの朚の匓。カク矢は鹿兒矢で鹿の靈嚁の぀いおいる矢。 䞀五 タカミムスビの神の神靈の宿る所に぀いおいうのだろう。 䞀六 曲れで、灜難あれの意になる。 侀侃 胡床(あぐら)ずする傳えもある。 䞀八 ひたすらの䜿、行぀たきりの䜿。 䞀九 颚ず共に。 二〇 倩における倩若日子の劻子。 二䞀 葬匏は別に家を䜜぀お行う颚習である。 二二 食物を入れた噚を持぀お行く者。 二䞉 ホりキで穢を拂う意である。 二四 食物を䜜る人。 二五 臌で぀く女。 二六 葬匏の時に連日連倜歌舞しおけがれを拂う颚習である。 二䞃 友だちだから。 二八 岐阜瞣長良川の䞊流。 二九 ダは間投の助詞。 䞉〇 若い機おり姫。機おりは女子の技藝ずしお尊ばれおいた。 侉侀 頞にかけおいる緒に貫いた玉。 䞉二 倧きな珠。ハダは感動を瀺す。 侉侉 谷を二぀同時に枡る。ミは矎皱。 䞉四 歌曲の名。 〔國讓り〕 ここに倩照らす倧埡神の詔りたたはく、「たたいづれの神を遣はしお吉(え)けむ」ずのりたたひき。ここに思金の神たた諞の神たち癜さく、「倩の安の河の河䞊の倩の石屋(いはや)にたす、名は䌊郜(い぀)の尟矜匵(をはばり)の神[侀]、これ遣はすべし。もしたたこの神ならずは、その神の子建埡雷(たけみかづち)の男(を)の神、これ遣はすべし。たたその倩の尟矜匵の神は、倩の安の河の氎を逆(さかさた)に塞(せ)きあげお、道を塞き居れば、他(あだ)し神はえ行かじ。かれ別(こず)に倩の迊久(かく)の神[二]を遣はしお問ふべし」ずたをしき。 かれここに倩の迊久の神を䜿はしお、倩の尟矜匵の神に問ひたたふ時に答ぞ癜さく、「恐(かしこ)し、仕ぞた぀らむ。然れどもこの道には、僕(あ)が子建埡雷の神[侉]を遣はすべし」ずたをしお、貢進(たおた぀)りき。 ここに倩の鳥船の神[四]を建埡雷の神に副ぞお遣はす。ここを以ちおこの二神(ふたはしらのかみ)、出雲の國の䌊耶䜐(いざさ)の小濱(をはた)[五]に降り到りお、十掬(ず぀か)の劒を拔きお浪の穗に逆に刺し立おお[六]、その劒の前(さき)に趺(あぐ)み坐(ゐ)お、その倧國䞻の神に問ひたたひしく、「倩照らす倧埡神高朚の神の呜もちお問の䜿せり。汝(な)が領(うしは)ける葊原の䞭぀國に、我(あ)が埡子の知らさむ國ず蚀よさしたたぞり。かれ汝が心いかに」ず問ひたたひき。ここに答ぞ癜さく、「僕(あ)はえ癜さじ。我が子八重蚀代䞻(やぞこずしろぬし)の神[䞃]これ癜すべし。然れども鳥の遊持(あそびすなどり)[八]しお、埡倧(みほ)の前(さき)に埀きお、いただ還り䟆ず」ずたをしき。かれここに倩の鳥船の神を遣はしお、八重事代䞻の神を城(め)し䟆お、問ひたたふ時に、その父の倧神に語りお、「恐(かしこ)し。この國は倩぀神の埡子に獻(たおた぀)りたたぞ」ずいひお、その船を蹈み傟けお、倩の逆手(さかお)を青柎垣(あをふしがき)にうち成しお、隱りたたひき[九]。 かれここにその倧國䞻の神に問ひたたはく、「今汝が子事代䞻の神かく癜しぬ。たた癜すべき子ありや」ずずひたたひき。ここにたた癜さく、「たた我が子建埡名方(たけみなかた)の神[䞀〇]あり。これを陀(お)きおは無し」ず、かく癜したたふほどに、その建埡名方の神、千匕の石[侀侀]を手末(たなすゑ)にげお䟆お、「誰(た)そ我が國に䟆お、忍(しの)び忍びかく物蚀ふ。然らば力競べせむ。かれ我(あれ)たづその埡手を取らむ[䞀二]」ずいひき。かれその埡手を取らしむれば、すなはち立氷(たちび)に取り成し[侀侉]、たた劒刃(぀るぎは)に取り成し぀。かれここに懌(おそ)りお退(そ)き居り。ここにその建埡名方の神の手を取らむず乞ひ歞(わた)しお取れば、若葊を取るがごず、※(぀か)[#「おぞん+瞊の぀くり」、U+6424、58-本文-5]み批(ひし)ぎお、投げ離ちたたひしかば、すなはち逃げ去(い)にき。かれ远ひ埀きお、科野(しなの)の國の掲矜(すは)の海[䞀四]に迫(せ)め到りお、殺さむずしたたふ時に、建埡名方の神癜さく、「恐(かしこ)し、我(あ)をな殺したたひそ。この地(ずころ)を陀(お)きおは、他(あだ)し處(ずころ)に行かじ。たた我が父倧國䞻の神の呜に違はじ。八重事代䞻の神の蚀(みこず)に違はじ。この葊原の䞭぀國は、倩぀神の埡子の呜のたにたに獻らむ」ずたをしき。 かれ曎にたた還り䟆お、その倧國䞻の神に問ひたたひしく、「汝が子ども事代䞻の神、建埡名方の神二神(ふたはしら)は、倩぀神の埡子の呜のたにたに違はじず癜しぬ。かれ汝(な)が心いかに」ず問ひたたひき。ここに答ぞ癜さく、「僕(あ)が子ども二神の癜せるたにたに、僕(あ)も違はじ。この葊原の䞭぀國は、呜のたにたに既に獻りぬ。ただ僕が䜏所(すみか)は、倩぀神の埡子の倩぀日繌知らしめさむ、富足(ずだ)る倩の埡巣(みす)の劂[䞀五]、底぀石根に宮柱倪しり、高倩の原に氷朚(ひぎ)高しりお治めたたはば、僕(あ)は癟(もも)足らず[䞀六]八十(やそくたで)に隱りお䟍(さもら)はむ[侀侃]。たた僕が子ども癟八十神(ももやそがみ)は八重事代䞻の神を埡尟前(さき)[䞀八]ずしお仕ぞた぀らば、違ふ神はあらじ」ず、かく癜しお出雲の國の倚藝志(たぎし)の小濱(をばた)[䞀九]に、倩の埡舍(みあらか)[二〇]を造りお、氎戞(みなず)の神の孫(ひこ)櫛八玉(くしやたた)の神膳倫(かしはで)[二䞀]ずなりお、倩぀埡饗(みあぞ)[二二]獻る時に、祷(ほ)ぎ癜しお、櫛八玉の神鵜に化(な)りお、海(わた)の底に入りお、底の城(はこ)[#ルビの「はこ」はママ]を咋(く)ひあがり出でお[二䞉]、倩の八十平瓮(びらか)[二四]を䜜りお、海垃(め)の柄(から)を鎌(か)りお燧臌(ひきりうす)に䜜り、海※(こも)[#「くさかんむり/溥の぀くり」、U+84AA、59-本文-4]の柄を燧杵(ひきりぎね)に䜜りお、火を鑜(き)り出でお[二五]たをさく、「この我が燧(き)れる火は、高倩の原には、神産巣日埡祖(かむむすびみおや)の呜の富足(ずだ)る倩の新巣(にひす)の凝烟(すす)の八拳(や぀か)垂るたで燒(た)き擧げ[二六]、地(぀ち)の䞋は、底぀石根に燒き凝(こら)しお、の千尋繩うち延(は)ぞ[二䞃]、釣する海人(あた)が、口倧の尟翌鱞(をはたすずき)[二八]さわさわに控(ひ)きよせ隰(あ)げお、拆(さき)竹のずををずををに[二九]、倩の眞魚咋(たなぐひ)[䞉〇]獻る」ずたをしき。かれ建埡雷の神返りたゐ䞊りお、葊原の䞭぀國を蚀向(こずむ)け平(やは)しし状をたをしき。 侀 むザナギの呜の劒の神靈。氎神。二四頁[#「二四頁」は「䌊耶那岐の呜ず䌊耶那矎の呜」の「黄泉の國」]參照。 二 鹿の神靈。 侉 二四頁[#「二四頁」は「䌊耶那岐の呜ず䌊耶那矎の呜」の「黄泉の國」]參照。 四 二二頁[#「二二頁」は「䌊耶那岐の呜ず䌊耶那矎の呜」の「神々の生成」]參照。 五 島根瞣出雲垂附近の海岞。䌊那䜐の小濱ずする傳えもある。日本曞玀に五十田狹之小汀(いたさのをばた)。 六 波の高みに劒先を䞊にしお立おお。 䞃 蚀語に珟れる神靈。倧事を決するのに神意を䌺い、その神意が蚀語によ぀お珟れたこずをこの神の蚀ずしお傳える。八重は抮える意に冠する。 八 鳥を狩するこず。 九 神意を述べ終぀お、海を枡぀お䟆た乘物を傟けお、逆手を打぀お青い暹枝の垣に隱れた。逆手を打぀は、手を䞋方に向けお打぀こずで呪術を行う時にする。青柎垣は神靈の座所。神靈が蚗宣をしおもずの神座に歞぀たのである。 䞀〇 長野瞣諏蚪郡諏蚪神瀟䞊瀟の祭神。この神に關するこずは日本曞玀に無い。插入説話である。 侀侀 千人で匕くような巚岩。 䞀二 手の぀かみ合いをするのである。 侀侉 立぀おいる氷のように感ずる。 䞀四 長野瞣の諏蚪湖。 䞀五 倩皇がその䜍にお぀きになる尊い宮殿のように。神が宮殿造營を請求するのは蚗宣の定型の䞀である。 䞀六 枕詞。 侀侃 倚くある物のすみに隱れおおりたしよう。 䞀八 指導者。 䞀九 島根瞣出雲垂の海岞。 二〇 宮殿。出雲倧瀟のこず。その鎭座瞁起。 二䞀 料理人。 二二 尊い埡食事。 二䞉 海底の土を枅淚ずしそれを取぀お祭具を䜜る。 二四 倚敞の平たい皿。 二五 海藻の堅い郚分を臌ず杵ずにしお摩擊しお火を䜜぀お。 二六 富み抮える新築の家の煀のように長く垂れるほどに火をたき。 二䞃 楮の長い繩を延ばしお。 二八 口の倧きく、尟ひれの倧きい鱞。 二九 魚のたわむ圢容。さき竹のは枕詞。 䞉〇 尊い埡銳走。 〔六、邇邇藝の呜〕 〔倩降〕 ここに倩照らす倧埡神高朚の神の呜もちお、倪子(ひ぀ぎのみこ)正勝吟勝勝速日(たさかあか぀かちはやび)倩の忍穗耳(おしほみみ)の呜に詔(の)りたたはく、「今葊原の䞭぀國を平(こずむ)け蚖(を)ぞぬず癜す。かれ蚀よさし賜ぞるたにたに、降りたしお知らしめせ」ずのりたたひき。ここにその倪子正勝吟勝勝速日倩の忍穗耳の呜答ぞ癜さく、「僕(あ)は、降りなむ裝束(よそひ)せし間(ほど)に、子生(あ)れたし぀。名は倩邇岐志國邇岐志(あめにぎしくににぎし)倩(あた)぀日高日子番(ひこひこほ)の邇邇藝(ににぎ)の呜、この子を降すべし」ずたをしたたひき。この埡子は、高朚の神の女萬幡豐秋接垫比賣(よろづはたずよあき぀しひめ)の呜に嚶(あ)ひお生みたせる子、倩の火明(ほあかり)の呜、次に日子番(ひこほ)の邇邇藝(ににぎ)の呜二柱にたす。ここを以ちお癜したたふたにたに、日子番の邇邇藝の呜に詔(みこず)科(おほ)せお、「この豐葊原の氎穗の國は、汝(いたし)の知(し)らさむ國なりずこずよさしたたふ。かれ呜のたにたに倩降(あも)りたすべし」ずのりたたひき。 ここに日子番の邇邇藝の呜、倩降(あも)りたさむずする時に、倩の八衢(やちたた)[侀]に居お、䞊は高倩の原を光(お)らし䞋は葊原の䞭぀國を光らす神ここにあり。かれここに倩照らす倧埡神高朚の神の呜もちお、倩の宇受賣(うずめ)の神に詔りたたはく、「汝(いたし)は手匱女人(たわやめ)なれども、い向(むか)ふ神ず面勝(おもか)぀神なり[二]。かれもはら汝埀きお問はたくは、吟(あ)が埡子の倩降(あも)りたさむずする道に、誰そかくお居るず問ぞ」ずのりたたひき。かれ問ひたたふ時に、答ぞ癜さく、「僕は國぀神、名は猿田(さるだ)毘叀の神なり。出で居る所以(ゆゑ)は、倩぀神の埡子倩降りたすず聞きしかば、埡前(みさき)に仕ぞた぀らむずしお、たゐ向ひ䟍(さもら)ふ」ずたをしき。 ここに倩(あめ)の兒屋(こやね)の呜、垃刀玉(ふずだた)の呜、倩の宇受賣の呜、䌊斯蚱理床賣(いしこりどめ)の呜、玉(たた)の祖(おや)の呜、并せお五䌎(い぀ずも)の緒(を)[侉]を支(あか)ち加ぞお、倩降(あも)らしめたたひき。 ここにその招(を)ぎし[四]八尺(やさか)の募(たがたた)、鏡、たた草薙(くさなぎ)の劒、たた垞䞖(ずこよ)の思金の神、手力男(たぢからを)の神、倩の石門別(いはずわけ)の神[五]を副ぞ賜ひお詔(の)りたたはくは、「これの鏡は、もはら我(あ)が埡魂ずしお、吟が埡前を拜(い぀)くがごず、霋(い぀)きた぀れ。次に思金の神は、前(みたぞ)の事(こず)を取り持ちお、政(た぀りごず)たをしたたぞ[六]」ずのりたたひき。 この二柱の神は、拆く釧(くしろ)五十鈎(いすず)の宮[䞃]に拜(い぀)き祭る。次に登由宇氣(ずゆうけ)の神、こは倖(ず)぀宮の床盞(わたらひ)にたす神[八]なり。次に倩の石戞別(いはずわけ)の神、たたの名は櫛石(くしいはたど)の神ずいひ、たたの名は豐(ずよ)石の神[九]ずいふ。この神は埡門(みかど)の神なり。次に手力男の神は、䜐那(さな)の瞣(あがた)にたせり。 かれその倩の兒屋の呜は、䞭臣の連等が祖。垃刀玉の呜は、忌郚の銖等(おびずら)が祖。倩の宇受賣の呜は猿女(さるめ)の君等が祖。䌊斯蚱理床賣の呜は、鏡䜜の連等が祖。玉の祖の呜は、玉の祖の連等が祖なり。 かれここに倩の日子番の邇邇藝の呜、倩の石䜍(いはくら)を離れ、倩の八重倚那雲(やぞたなぐも)を抌し分けお、皜嚁(い぀)の道(ち)別き道別きお[䞀〇]、倩の浮橋に、浮きじたり、そりたたしお[侀侀]、竺玫(぀くし)の日向(ひむか)の高千穗の靈(く)じふる峰(たけ)[䞀二]に倩降(あも)りたしき。 かれここに倩の忍日(おしひ)の呜倩(あた)぀久米(くめ)の呜二人(ふたり)、倩の石靫(いはゆき)[侀侉]を取り負ひ、頭怎(くぶ぀ち)の倧刀[䞀四]を取り䜩き、倩の波士匓(はじゆみ)を取り持ち、倩の眞鹿兒矢(たかごや)を手挟(たばさ)み、埡前(みさき)に立ちお仕ぞた぀りき。かれその倩の忍日の呜、こは倧䌎(おほずも)の連(むらじ)等が祖。倩぀久米の呜、こは久米の盎等が祖なり。 ここに詔りたたはく、「歀地(ここ)は韓國に向ひ笠玗(かささ)の埡前(みさき)にた䟆通りお[䞀五]、朝日の盎(ただ)刺(さ)す國、倕日の日照(ひで)る國なり。かれ歀地(ここ)ぞいず吉き地(ずころ)」ず詔りたたひお、底぀石根に宮柱倪しり、高倩の原に氷怜(ひぎ)高しりおたしたしき。 侀 倩䞊のわかれ道。 二 盞對する神に顏で勝぀神だ。 侉 五぀の郚族。トモノヲは人々の團體。この五神以䞋倚くは皆倩の岩戞の神話に出お、兩者の密接な關係にあるこずを瀺す。 四 岩戞の神話で倩照らす倧神を招いだ。 五 岩戞の神話における岩屋戞の神栌。 六 倩皇の埡前にあ぀お政治をせよ。智惠思慮の神靈だからこのようにいう。 䞃 䌊勢神宮の内宮。サククシロは、口のわれた腕茪の意で枕詞。 八 䌊勢神宮の倖宮。トナりケの神は豐受の神ずも曞き穀物の神。この神が埞぀お䞋぀たずもなく出たのは突然であるが豐葊原の氎穗の神靈だから出したのである。倖宮の鎭座は、雄略倩皇の時代の事ず傳える。 九 この二぀の別名は、埡門祭の祝詞に芋える名で、門戞の神靈ずしお尊んでいる。 䞀〇 倩から埡座を離れ雲をおし分け嚁勢よく道を別けお。 侀侀 倩の階段から䞋に浮枚があ぀おそれにお立ちにな぀たず解されおいる。叀語を語り傳えたもの。 䞀二 鹿兒島瞣の霧島山の䞀峰、宮厎瞣西臌杵郡など傳説地がある。思想的には倧嘗祭の皻穗の䞊に䞋぀たこずである。 侀侉 堅固な靫。矢を入れお背負う。 䞀四 柄の頭がコブにな぀おいる倧刀。寊は石噚だろう。 䞀五 倖國に向぀お笠玗の埡前ぞ筋が通぀お。カササの埡前は、鹿兒島瞣川邊郡の岬。高千穗の嶜の所圚をその方面にありずする傳えから䟆たのであろう。 〔猿女の君〕 かれここに倩の宇受賣の呜に詔りたたはく、「この埡前に立ちお仕ぞた぀れる猿田(さるた)毘叀の倧神は、もはら顯し申せる汝(いたし)送りた぀れ。たたその神の埡名は、汝(いたし)負ひお仕ぞた぀れ」ずのりたたひき。ここを以ちお猿女(さるめ)の君等、その猿田毘叀の男神の名を負ひお、女(をみな)を猿女の君[侀]ず呌ぶ事これなり。かれその猿田毘叀の神、阿耶蚶(あざか)[二]に坐しし時に、持(すなどり)しお、比良倫(ひらぶ)貝[侉]にその手を咋ひ合はさえお海氎(うしほ)に溺れたたひき。かれその底に沈み居たたふ時の名を、底(そこ)どく埡魂(みたた)[四]ずいひ、その海氎の぀ぶた぀時の名を、぀ぶ立぀埡魂(みたた)ずいひ、その沫(あわ)咲く時の名を、あわ咲く埡魂(みたた)ずいふ。 ここに猿田毘叀の神を送りお、還り到りお、すなはち悉に鰭(はた)の廣物鰭の狹(さ)物[五]を远ひ聚めお問ひお曰はく、「汝(いたし)は倩぀神の埡子に仕ぞた぀らむや」ず問ふ時に、諞の魚どもみな「仕ぞた぀らむ」ずたをす䞭に、海錠(こ)癜さず。ここに倩の宇受賣の呜、海錠(こ)に謂ひお、「この口や答ぞせぬ口」ずいひお、玐小刀(ひもがたな)以ちおその口を拆(さ)きき。かれ今に海錠の口拆(さ)けたり。ここを以ちお、埡䞖(みよみよ)、島の速莄(はやにぞ)[六]獻る時に、猿女の君等に絊ふなり。 侀 猿女の君は朝廷にあ぀お神事その他に奉仕した。 二 䞉重瞣壹志郡。 侉 䞍明。月日貝だずもいう。 四 海底に぀く神靈。 五 倧小の魚。 六 志摩の國から奉る海産のたおた぀り物。 〔朚の花の䜐久倜毘賣〕 ここに倩(あた)぀日高日子番(ひこひこほ)の邇邇藝(ににぎ)の呜、笠玗(かささ)の埡前(みさき)に、麗(かほよ)き矎人(をずめ)に遇ひたたひき。ここに、「誰が女ぞ」ず問ひたたぞば、答ぞ癜さく、「倧山接芋(おほやた぀み)の神の女、名は神阿倚郜(かむあた぀)比賣[侀]。たたの名は朚(こ)の花(はな)の䜐久倜(さくや)毘賣ずたをす」ずたをしたたひき。たた「汝が兄匟(はらから)ありや」ず問ひたたぞば答ぞ癜さく、「我が姉石長(いはなが)比賣あり」ずたをしたたひき。ここに詔りたたはく、「吟、汝に目合(たぐはひ)せむず思ふはいかに」ずのりたたぞば答ぞ癜さく、「僕(あ)はえ癜さじ。僕が父倧山接芋の神ぞ癜さむ」ずたをしたたひき。かれその父倧山接芋の神に乞ひに遣はしし時に、いたく歡喜(よろこ)びお、その姉石長(いはなが)比賣を副ぞお、癟取(ももずり)の机代(぀くゑしろ)の物[二]を持たしめお奉り出(だ)しき。かれここにその姉は、いず醜(みにく)きに因りお、芋畏(かしこ)みお、返し送りたたひお、ただその匟(おず)朚(こ)の花(はな)の䜐久倜(さくや)賣毘を[#「朚(こ)の花(はな)の䜐久倜(さくや)賣毘を」はママ]留めお、䞀宿(ひずよ)婚(みずあたは)し぀。ここに倧山接芋の神、石長(いはなが)比賣を返したたぞるに因りお、いたく恥ぢお、癜し送りお蚀(たを)さく、「我(あ)が女二人(ふたり)竝べたおた぀れる由(ゆゑ)は、石長比賣を䜿はしおは、倩぀神の埡子の呜(みいのち)は、雪零(ふ)り颚吹くずも、恆に石(いは)の劂く、垞磐(ずきは)に堅磐(かきは)に動きなくたしたさむ。たた朚(こ)の花(はな)の䜐久倜(さくや)毘賣を䜿はしおは、朚の花の抮ゆるがごず抮えたさむず、誓(うけ)ひお貢進(たおた぀)りき。ここに今石長(いはなが)比賣を返さしめお、朚(こ)の花(はな)の䜐久倜(さくや)毘賣をひずり留めたたひ぀れば、倩぀神の埡子の埡壜(みいのち)は、朚の花のあたひのみたしたさむずす」ずたをしき。かれここを以ちお今に至るたで、倩皇(すめらみこず)たちの埡呜長くたさざるなり。 かれ埌に朚(こ)の花(はな)の䜐久倜(さくや)毘賣、たゐ出お癜さく、「功(あ)は劊(はら)みお、今産(こう)む時になりぬ。こは倩぀神の埡子、私(ひそか)に産みた぀るべきにあらず。かれ請(たを)す」ずたをしたたひき。ここに詔りたたはく、「䜐久倜毘賣、䞀宿(ひずよ)にや劊める。こは我が子にあらじ。かならず國぀神の子にあらむ」ずのりたたひき。ここに答ぞ癜さく、「吟が劊める子、もし國぀神の子ならば、産(こう)む時幞(さき)くあらじ。もし倩぀神の埡子にたさば、幞くあらむ」ずたをしお、すなはち戞無し八尋殿[侉]を䜜りお、その殿内(ずのぬち)に入りお、土(はに)もちお塗り塞(ふた)ぎお、産む時にあたりお、その殿に火を著けお[四]産みたたひき。かれその火の盛りに燃(も)ゆる時に、生(あ)れたせる子の名は、火照(ほでり)の呜(こは隌人阿倚の君の祖なり。)次に生れたせる子の名は火須勢理(ほすせり)の呜[五]、次に生れたせる子の埡名は火遠理(ほをり)の呜[六]、たたの名は倩(あた)぀日高日子穗穗出芋(ひこひこほほでみ)の呜䞉柱。 侀 アタは地名。鹿兒島瞣日眮郡。 二 倚敞の机䞊に乘せる物。 侉 戞の無い倧きな家屋。分嚩のために特に家を䜜りその䞭に入぀お呚圍を塗り塞ぐ。 四 出産埌にその産屋を燒く颚習のあるのを、このように衚珟しおいる。 五 火の衰える意の名。 六 火の靜たる意の名。 〔䞃、日子穗穗出芋の呜〕 〔海幞ず山幞〕 かれ火照(ほでり)の呜は、海䜐知(うみさち)毘叀[侀]ずしお、鰭(はた)の廣物鰭の狹(さ)物を取り、火遠理(ほをり)の呜は山䜐知(やたさち)毘叀ずしお、毛の物毛の柔(にこ)物[二]を取りたたひき。ここに火遠理(ほをり)の呜、その兄(いろせ)火照(ほでり)の呜に、「おのもおのも幞易(か)ぞお甚ゐむ」ず謂(い)ひお、䞉床乞はししかども、蚱さざりき。然れども遂にわづかにえ易ぞたたひき。ここに火遠理(ほをり)の呜、海幞[侉]をもちお魚(な)釣らすに、ふ぀に䞀぀の魚だに埗ず、たたその鉀(぀りばり)をも海に倱ひたたひき。ここにその兄(いろせ)火照の呜その鉀を乞ひお、「山幞もおのが幞幞。海幞もおのが幞幞。今はおのもおのも幞返さむ」ずいふ時に、その匟(いろず)火遠理の呜答ぞお曰はく、「汝(みたし)の鉀は、魚釣りしに䞀぀の魚だに埗ずお、遂に海に倱ひ぀」ずたをしたたぞども、その兄匷(あながち)に乞ひ城(はた)りき。かれその匟、埡䜩しの十拳の劒を砎りお、五癟鉀(いほはり)を䜜りお、償(぀ぐの)ひたたぞども、取らず、たた䞀千鉀(ちはり)を䜜りお、償ひたたぞども、受けずしお、「なほその本の鉀を埗む」ずいひき。 ここにその匟、泣き患ぞお海邊(うみべた)にいたしし時に、鹜怎(しほ぀ち)の神[四]䟆お問ひお曰はく、「䜕(いか)にぞ虚空接日高(そら぀ひこ)[五]の泣き患ぞたたふ所由(ゆゑ)は」ず問ぞば、答ぞたたはく、「我、兄ず鉀(぀りばり)を易ぞお、その鉀を倱ひ぀。ここにその鉀を乞ぞば、倚(あたた)の鉀を償ぞども、受けずお、なほその本の鉀を埗むずいふ。かれ泣き患ふ」ずのりたたひき。ここに鹜怎の神、「我、汝が呜のために、善き議(たばかり)せむ」ずいひお、すなはち間(た)なし勝間(か぀た)の小船[六]を造りお、その船に茉せた぀りお、教ぞおたをさく、「我、この船を抌し流さば、やや暫(したし)いでたさば、埡路(みち)あらむ。すなはちその道に乘りおいでたしなば、魚鱗(いろこ)のごず造れる宮宀(みや)[䞃]、それ綿接芋(わた぀み)の神の宮なり。その神の埡門に到りたたはば、傍の井の䞊に湯接銙朚(ゆ぀か぀ら)[八]あらむ。かれその朚の䞊にたしたさば、その海(わた)の神の女、芋お議(はか)らむものぞ」ず教ぞた぀りき。 かれ教ぞしたにたに、少し行(い)でたしけるに、぀ぶさにその蚀の劂くなりき。すなはちその銙朚に登りおたしたす。ここに海(わた)の神の女豐玉毘賣(ずよたたびめ)の埞婢(たかだち)、玉(たたもひ)[九]を持ちお、氎酌たむずする時に、井に光(かげ)あり。仰ぎ芋れば、麗(うるは)しき壯倫(をずこ)あり。いず奇(あや)しずおもひき。ここに火遠理の呜、その婢(たかだち)を芋お、「氎をたたぞ」ず乞ひたたふ。婢すなはち氎を酌みお、玉に入れお貢進(たおた぀)る。ここに氎をば飮たさずしお、埡頞のを解かしお、口に含(ふふ)みおその玉に唟(぀ば)き入(い)れたたひき。ここにその、噚(もひ)に著きお[䞀〇]、婢をえ離たず、かれ著きながらにしお豐玉毘賣の呜に進りき。ここにそのを芋お、婢に問ひお曰く、「もし門(かど)の倖(ず)に人ありや」ず問ひしかば、答ぞお曰はく、「我が井の䞊の銙朚の䞊に人いたす。いず麗しき壯倫なり。我が王にも益りおいず貎し。かれその人氎を乞はし぀。かれ氎を奉りしかば、氎を飮たさずお、このを唟き入れ぀。これえ離たざれば、入れしたにた將(も)ち䟆お獻る」ずたをしき。ここに豐玉毘賣の呜、奇しず思ほしお、出で芋お芋感(め)でお、目合(たぐはひ)しお、その父に、癜しお曰はく、「吟が門に麗しき人あり」ずたをしたたひき。ここに海(わた)の神みづから出で芋お、「この人は、倩぀日高の埡子、虚空぀日高なり」ずいひお、すなはち内に率お入れた぀りお、海驢(みち)の皮の疊八重[侀侀]を敷き、たた疊八重[䞀二]をその䞊に敷きお、その䞊に坐(た)せた぀りお、癟取の机代(぀くゑしろ)の物を具ぞお、埡饗(みあぞ)しお、その女豐玉(ずよたた)毘賣に婚(あ)はせた぀りき。かれ䞉幎[侀侉]に至るたで、その國に䜏みたたひき。 ここに火遠理の呜、その初めの事を思ほしお、倧きなる歎(なげき)䞀぀したたひき。かれ豐玉(ずよたた)毘賣の呜、その歎を聞かしお、その父に癜しお蚀はく、「䞉幎䜏みたたぞども、恆は歎かすこずも無かりしに、今倜(こよひ)倧きなる歎䞀぀したたひ぀るは、けだしいかなる由かあらむ」ずたをしき。かれ、その父の倧神、その聟の倫に問ひお曰はく、「今旊(けさ)我が女の語るを聞けば、䞉幎坐したせども、恆は歎かすこずも無かりしに、今倜倧きなる歎したたひ぀ずたをす。けだし故ありや。たた歀間(ここ)に䟆たせる由はいかに」ず問ひた぀りき。ここにその倧神に語りお、぀ぶさにその兄の倱せにし鉀を城(はた)れる状の劂語りたたひき。ここを以ちお海の神、悉に鰭の廣物鰭の狹物を召び集ぞお問ひお曰はく、「もしこの鉀を取れる魚ありや」ず問ひき。かれ諞の魚ども癜さく、「このごろ赀海(たひ)ぞ、喉(のみず)に[䞀四]ありお、物え食はずず愁ぞ蚀ぞる。かれかならずこれが取り぀らむ」ずたをしき。ここに赀海魚の喉を探りしかば、鉀あり。すなはち取り出でお枅掗(すす)ぎお、火遠理の呜に奉る時に、その綿接芋の倧神誚(をし)ぞお曰さく、「この鉀をその兄に絊ふ時に、のりたたはむ状は、この鉀は、淀煩鉀(おばち)[#ルビの「おばち」はママ]、須須鉀(すすち)、貧鉀(たぢち)、宇流鉀(うるち)ずいひお[䞀五]、埌手(しりぞで)[䞀六]に賜ぞ。然しおその兄高田(あげだ)を䜜らば、汝が呜は䞋田(くがだ)を營(぀く)りたたぞ。その兄䞋田を䜜らば、汝が呜は高田を營りたたぞ[侀侃]。然したたはば、吟氎を掌(し)れば、䞉幎の間にかならずその兄貧しくなりなむ。もしそれ然したたふ事を恚みお攻め戰はば、鹜(しほ)盈(み)぀珠(たた)[䞀八]を出しお溺らし、もしそれ愁ぞたをさば、鹜(しほ)也(ふ)る珠(たた)を出しお掻(いか)し、かく惚苊(たしな)めたたぞ」ずたをしお、鹜盈぀珠鹜也る珠并せお兩箇(ふた぀)を授けた぀りお、すなはち悉に鰐どもをよび集ぞお、問ひお曰はく、「今倩぀日高の埡子虚空぀日高、䞊(うは)぀國(くに)[䞀九]に幞(い)でたさむずす。誰は幟日に送りた぀りお、芆(かぞりごず)奏(たを)さむ」ず問ひき。かれおのもおのもおのが身の尋長(たけ)のたにたに、日を限りお癜す䞭に、䞀尋鰐[二〇]癜さく、「僕(あ)は䞀日に送りた぀りお、やがお還り䟆なむ」ずたをしき。かれここにその䞀尋鰐に告りたたはく、「然らば汝送りた぀れ。もし海(わた)䞭を枡る時に、な惶畏(かしこた)せた぀りそ」ずのりお、すなはちその鰐の頞に茉せた぀りお、送り出した぀りき。かれ期(ちぎ)りしがごず䞀日の内に送りた぀りき。その鰐返りなむずする時に、䜩かせる玐小刀[二䞀]を解かしお、その頞に著けお返したたひき。かれその䞀尋鰐は、今に䜐比持(さひもち)の神[二二]ずいふ。 ここを以ちお぀ぶさに海(わた)の神の教ぞし蚀の劂、その鉀を與ぞたたひき。かれそれより埌、いよよ貧しくなりお、曎に荒き心を起しお迫め䟆(く)。攻めむずする時は、鹜盈぀珠を出しお溺らし、それ愁ぞたをせば、鹜也る珠を出しお救ひ、かく惚苊(たしな)めたたひし時に、皜銖(のみ)癜さく、「僕(あ)は今よ以埌(のち)、汝が呜の晝倜(よるひる)の守護人(たもりびず)ずなりお仕ぞた぀らむ」ずたをしき。かれ今に至るたで、その溺れし時の皮皮の態(わざ)、絶えず仕ぞた぀るなり[二䞉]。 侀 海の幞のある男。サチは嚁力で、道具に宿぀おおりサチを有する者が獲物が倚いのである。 二 獞類ず鳥類。 侉 海のサチの宿぀おいる釣針。 四 海氎の神靈。諞國の海岞にうち寄せるので物知りだずする。 五 日子穗穗出芋の呜。 六 すきたの無い籠の船。寊際的には竹の類で線んで暹脂を塗぀お䜜぀た船であり、思想的には神の乘物である。 䞃 魚のうろこのように䜜぀た宮殿。瓊ぶきの家で倧陞の建築が想像されおいる。 八 井の傍の暹朚に神が降るのは、信仰にもずづくきた぀た型である。 九 矎しい怀。 䞀〇 氎を汲んだ怀に暹䞊にいた神の靈が぀いたのである。 侀侀 海獞アシカの皮の敷物を八重にかさねお。 䞀二 織぀たたたの絹の敷物八重をかさねお。 侀侉 この皮の説話に出るきた぀た幎敞。浊島も韍宮に䞉幎いたずいう。 䞀四 のどにささ぀た骚があ぀お。 䞀五 鉀をわるく蚀぀おサチを離れさせるのである。がんやり鉀、すさみ鉀、貧乏鉀、愁苊の鉀。 䞀六 手をうしろにしおあげなさい。呪術の意味である。 侀侃 毎幎土地を遞定しお耕䜜するので、氎の倚い幎には高田を䜜るに利あり、氎の無い幎はその反對である。 䞀八 海は朮が滿ち干するので、海の神は氎のさしひきを぀かさどるずし、それはその力を有する玉を持぀おいるからず考えた。動詞也るは叀くは䞊二段掻で、連體圢はフル。 䞀九 人間の䞖界。䞊方にあるず考えた。 二〇 人が巊右に手をひろげた長さのワニ。ワニは䞉九頁[#「䞉九頁」は「倧國䞻の神」の「菟ず鰐」]參照。 二䞀 玐の぀いおいる小刀。 二二 鋀を持぀おいる神。サヒは鋀であり歊噚でもある。 二䞉 隌人が亂舞をしお宮廷に仕えるこずの起原説明。隌人舞はその皮族の獚自の舞であるのを溺れるさたのたねずしお説明した。 〔豐玉毘賣の呜〕 ここに海(わた)の神の女豐玉(ずよたた)毘賣の呜、みづからたゐ出お癜さく、「功(あれ)すでに劊めるを、今産(こう)む時になりぬ。こを念ふに、倩぀神の埡子、海原に生みた぀るべきにあらず、かれたゐ出き぀」ずたをしき。ここにすなはちその海邊の波限(なぎさ)に、鵜の矜を葺草(かや)にしお、産殿(うぶや)を造りき。ここにその産殿(うぶや)、いただ葺き合ぞねば、埡腹の急(ず)きに忍(あ)ぞざりければ、産殿に入りたしき。ここに産みたす時にあたりお、その日子(ひこ)[侀]ぢに癜しお蚀はく、「およそ他(あだ)し國の人は、産(こう)む時になりおは、本(もず)぀國の圢になりお生むなり。かれ、功も今本(もず)の身になりお産たむずす。願はくは功をな芋たたひそ」ずたをしたたひき[二]。ここにその蚀を奇しず思ほしお、そのたさに産みたすを䌺芋(かきたみ)たたぞば、八尋鰐になりお、匍匐(は)ひもこよひき[侉]。すなはち芋驚き畏みお、遁げ退(そ)きたたひき。ここに豐玉(ずよたた)毘賣の呜、その䌺芋(かきたみ)たたひし事を知りお、うら恥(やさ)しずおもほしお、その埡子を生み眮きお癜さく、「功(あれ)、恆は海道(うみ぀ぢ)を通しお、通はむず思ひき。然れども吟が圢を䌺芋(かきたみ)たたひしが、いずしきこず」ずたをしお、すなはち海坂(うなさか)を塞(せ)きお、返り入りたたひき。ここを以ちおその産(う)みたせる埡子に名づけお、倩(あた)぀日高日子波限建鵜葺草葺合(ひこひこなぎさたけうがやふきあ)ぞずの呜ずたをす。然れども埌には、その䌺芋(かきたみ)たたひし埡心を恚み぀぀も、戀(こ)ふる心にえ忍(あ)ぞずしお、その埡子を逊(ひた)した぀る瞁(よし)に因りお、その匟(いろず)玉䟝毘賣に附けお、歌獻りたたひき。その歌、 赀玉は 緒さぞ光(ひか)れど、 癜玉の 君が裝(よそひ)し[四] 貎くありけり。 (歌謠番號八) かれその日子(ひこぢ)答ぞ歌よみしたたひしく、 奧(おき)぀鳥[五] 鎚著(ど)く島に 我が率寢(ゐね)し 効は忘れじ。 䞖の盡(こずごず)に。 (歌謠番號九) かれ日子穗穗出芋の呜は、高千穗の宮に五癟八拟歳(いほちたりやそずせ)たしたしき。埡陵(はか)はその高千穗の山の西にあり。 侀 ヒコホホデミの呜。 二 この皮の説話の芁玠の䞀である女子の呜ずる犁止であり、男子がその犁を砎るこずによ぀お別離になる。むザナミの呜の黄泉蚪問の神話にもこれがあ぀た。 侉 倧きなワニにな぀お這いたわ぀た。 四 癜玉のような君の容儀。䞋のシは匷意の助詞。 五 説明による枕詞。 〔八、鵜葺草葺合ぞずの呜〕 この倩぀日高日子波限建鵜葺草葺合ぞずの呜、その姚(みをば)玉䟝毘賣の呜に嚶ひお、生みたせる埡子の名は、五瀬の呜、次に皻氷(いなひ)の呜、次に埡毛沌(みけぬ)の呜、次に若埡毛沌(わかみけぬ)の呜[侀]、たたの名は豐埡毛沌(ずよみけぬ)の呜、たたの名は神倭䌊波犮毘叀(かむやたずいはれびこ)の呜二四柱。かれ埡毛沌の呜は、波の穗を跳(ふ)みお、垞䞖の國に枡りたし、皻氷の呜は、劣(はは)の國[侉]ずしお、海原に入りたしき。 侀 神歊倩皇。神歊倩皇の皱は挢颚の諡號ずいい奈良時代に奉぀たもの。 二 倧和の國の磐䜙の地においでにな぀た埡方の意。 侉 亡き母豐玉毘賣の國。 叀事蚘 䞊぀卷
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "叀事蚘 侊(かみ)぀卷 序并はせたり", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "〔序文〕", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "〔過去の時代[侀]〕", "title": "" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "臣(や぀こ)安萬䟶(やすたろ)[二]蚀(たを)さく、それ混元既に凝りしかども、氣象いただ敊(あ぀)からざりしずき、名も無く爲(わざ)も無く、誰かその圢を知らむ[侉]。然(しか)ありお也ず址ず初めお分れお、參神造化の銖(はじめ)ず䜜(な)り[四]、陰ず陜ずここに開けお、二靈矀品の祖ずなりたたひき[五]。所以(このゆゑ)に幜ず顯ず[六]に出で入りお、日ず月ず目を掗ふに地(あらは)れたたひ、海氎(うしほ)に浮き沈みお、神ず祇ず身を滌ぐに呈(あらは)れたたひき。故(かれ)、倪玠は杳冥(えうめい)たれども、本぀教に因りお土(くに)を孕(はら)み島を産みたたひし時を識(し)り、元始は綿(めんばく)たれども、先の聖に頌(よ)りお神を生み人を立おたたひし䞖を察(あきらか)にす。寔(たこず)に知る、鏡を懞け珠を吐きたたひお、癟の王盞續き、劒を喫(か)み蛇(をろち)を切りたたひお、萬の神蕃息(はんそく)せしこずを[䞃]。安(やす)の河(かは)に議(はか)りお倩の䞋を平(こずむ)け、小濱(をばた)に論(あげ぀ら)ひお國土を枅めたたひき。ここを以ちお番(ほ)の仁岐(ににぎ)の呜、初めお高千(たかち)の巓(たけ)に降(あも)り[八]、神倭(かむやたず)の倩皇(すめらみこず)[九]、秋接島に經歎したたひき。化熊川より出でお、倩の劒を高倉に獲、生尟埑(こみち)を遮(さぞ)きりお、倧き烏吉野に導きき。を列ねお賊(あた)を攘(はら)ひ、歌を聞きお仇を䌏しき。すなはち倢に芺(さず)りお神祇を敬(ゐやた)ひたたひき、所以(このゆゑ)に賢后ず皱(たを)す[䞀〇]。烟を望みお黎元を撫でたたひき、今に聖垝ず傳ふ[侀侀]。境を定め邊を開きお、近(ちか)぀淡海(あふみ)に制したたひ[䞀二]、姓(かばね)を正し氏を撰みお、遠(ずほ)぀飛鳥(あすか)に勒(しる)したたひき[侀侉]。歩ず驟ず、おのもおのも異に、文ず質ず同じからずずいぞども、叀を皜(かむが)ぞお颚猷(ふういう)を既に頜(すた)れたるに繩(ただ)したたひ、今を照しお兞教を絶えなむずするに補ひたたはずずいふこず無かりき。", "title": "" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "侀 過ぎし時代のこずを傳え、歎代の倩皇これによ぀お埳教を正しくしたこずを説く。", "title": "" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "二 この序文は、倩皇に奏䞊する文ずしお曞かれおいるので、この句をはじめすべおその詞づかいがなされる。安萬䟶は、倪の安麻呂、叀事蚘の撰者、逊老䞃幎(䞃二䞉)歿。", "title": "" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "侉 混元以䞋、䞭國の宇宙創生説によ぀お曞いおいる。萬物は圢ず氣ずから成る。圢は倩地に分かれ、氣は陰陜に分かれる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "四 アメノミナカヌシの神、タカミムスビの神、カムムスビの神の䞉神が、物を造り出す最初の神ずな぀た。", "title": "" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "五 むザナギ、むザナミの二神が、萬物を生み出す芪ずな぀た。", "title": "" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "六 幜ず顯ずに以䞋、むザナギ、むザナミ二神の事蹟。", "title": "" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "䞃 鏡を懞け以䞋、倩照らす倧神ずスサノヲの呜ずの事蹟。", "title": "" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "八 安の河に以䞋、ニニギの呜の事蹟。", "title": "" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "九 神歊倩皇。", "title": "" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "䞀〇 厇神倩皇。", "title": "" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "侀侀 仁埳倩皇。", "title": "" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "䞀二 成務倩皇。", "title": "" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "侀侉 允恭倩皇。", "title": "" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "〔叀事蚘の䌁畫[侀]〕", "title": "" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "飛鳥(あすか)の枅原(きよみはら)の倧宮に倪八掲(おほやした)しらしめしし倩皇[二]の埡䞖に曁(およ)びお、望韍元を體し、雷期に應(こた)ぞき。倢の歌を聞きお業を纂(぀)がむこずをおもほし、倜の氎に投(いた)りお基を承けむこずを知らしたたひき。然れども倩の時いただ臻(いた)らざりしかば、南の山に蝉のごずく蛻(もぬ)け、人ず事(こず)ず共に絊(た)りお、東の國に虎のごずく歩みたたひき。皇茿たちたちに駕しお、山川を凌ぎ床り、六垫雷のごずく震ひ、䞉軍電のごずく逝きき。杖矛(ぢやうがう)嚁を擧げお、猛士烟のごずく起り、絳旗(かうき)兵を耀かしお、凶埒瓊のごずく解けぬ。いただ浹蟰(せふしん)を移さずしお、氣※(きれい)[#「さんずい+珍の぀くり」、U+6CB4、15-本文-17]おのづから枅たりぬ。すなはち牛を攟ち銬を息(いこ)ぞ、しお華倏に歞り、旌(はた)を卷き戈(ほこ)をめ、しお郜邑に停たりたたひき。歳(ほし)は倧糜に次(やど)り、月は借鐘に螵(あた)り[侉]、枅原の倧宮にしお、昇りお倩䜍に即(぀)きたたひき。道は軒后に軌(す)ぎ、埳は呚王に跚(こ)えたたぞり。也笊を握(ず)りお六合をべ、倩統を埗お八荒を包(か)ねたたひき。二氣の正しきに乘り、五行の序(぀ぎお)を霊(ずずの)ぞ、神(あや)しき理を蚭(た)けお俗(ひず)を奬(すす)め、英(すぐ)れたる颚(のり)を敷きお國を匘めたたひき。重加(しかのみにあらず)智の海は浩汗ずしお、札(ふか)く䞊叀を探り、心の鏡は煌ずしお、あきらかに先の代を芩たたふ。ここに倩皇詔したたひしく、「朕聞かくは、諞家の※(も)[#「喪」の「畏-田」に代えお「冖/貝」、U+8CF7、16-本文-7]たる垝玀ず本蟭[四]ず既に正寊に違ひ、倚く虚僞を加ふずいぞり。今の時に當りお、その倱を改めずは、いただ幟幎(いくずせ)を經ずしお、その旚滅びなむずす。こはすなはち邊家の經緯、王化の鎻基(こうき)なり。故(かれ)ここに垝玀を撰録し、舊蟭(くじ)を蚎芈(たうかく)しお、僞を削り寊を定め、埌葉(のちのよ)に流(぀た)ぞむず欲(おも)ふ」ず宣りたたひき。時に舍人(ずねり)あり、姓は皗田(ひえだ)、名は阿犮(あれ)[五]、幎は二十八。人ずなり聰明にしお、目に床(わた)れば口に誊(よ)み、耳に拂(ふ)るれば心に勒(しる)す。すなはち阿犮に勅語しお、垝皇の日繌(ひ぀ぎ)ず先代の舊蟭ずを誊み習はしめたたひき。然れども運(ずき)移り䞖異にしお、いただその事を行ひたたはざりき。", "title": "" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "侀 倩歊倩皇が垝玀ず本蟭ずを正しお皗田の阿犮に授けたこずを説く。", "title": "" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "二 倩歊倩皇。", "title": "" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "侉 酉の幎の二月に。", "title": "" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "四 垝玀は歎代倩皇の事を蚘した曞、本蟭は前の䞖の傳えごず。この二皮が叀事蚘の材料ずな぀おいる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "五 アメノりズメの呜の子孫。男子説ず女子説ずがある。", "title": "" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "〔叀事蚘の成立[侀]〕", "title": "" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "䌏しお惟(おも)ふに皇垝陛䞋[二]、䞀を埗お光宅(くわうたく)し、䞉に通じお亭育(おいいく)したたふ。玫实に埡(いた)しお埳は銬の蹄(぀め)の極たるずころに被(かがふ)り、玄扈(げんこ)に坐(いた)しお化は船の頭(ぞ)の逮(いた)るずころを照したたふ。日浮びお暉(ひかり)を重ね、雲散りお烟(かす)たず。柯(えだ)を連ね穗を并(あ)はす瑞(しるし)、史(ふみひず)は曞(しる)すこずを絶たず、烜(ずぶひ)を列ね、譯(をさ)を重ぬる貢(み぀き)、府(みくら)に空しき月無し。名は文呜よりも高く、埳は倩乙に冠(たさ)れりず謂ひ぀べし。ここに舊蟭の誀り忀(たが)ぞるを惜しみ、先玀の謬(あやた)り錯(あやた)れるを正さたくしお、和銅四幎䞉九月十八日を以ちお、臣安萬䟶に詔しお、皗田の阿犮が誊める勅語の舊蟭を撰録しお、獻䞊せよず宣りたたぞば、謹みお詔の旚に隚ひ、子现に採りひぬ。然れども䞊叀の時、蚀ず意ず䞊(みな)朎(すなほ)にしお、文を敷き句を構ふるこず、字にはすなはち難し。已(すで)に蚓に因りお述ぶれば、詞は心に逮(いた)らず。党く音を以ちお連ぬれば、事の趣曎に長し。ここを以ちお今或るは䞀句の䞭に、音ず蚓ずを亀ぞ甚ゐ、或るは䞀事の内に、党く蚓を以ちお録(しる)しぬ[四]。すなはち蟭理の芋えきは、泚を以ちお明にし、意況の解き易きは曎に泚(しる)さず[五]。たた姓の日䞋(くさか)に、玖沙蚶(くさか)ず謂ひ、名の垶の字に倚矅斯(たらし)ずいふ。かくの劂き類は、本に隚ひお改めず[六]。倧抵蚘す所は、倩地の開闢よりしお、小治田(をはりだ)の埡䞖[䞃]に蚖(を)ふ。故(かれ)倩(あめ)の埡䞭䞻(みなかぬし)の神より以䞋(しも)、日子波限建鵜草葺䞍合(ひこなぎさたけうがやふきあぞず)の尊(みこず)より前(さき)を䞊぀卷ずし、神倭䌊波犮毘叀(かむやたずいはれびこ)の倩皇より以䞋、品陀(ほむだ)の埡䞖より前[八]を䞭぀卷ずし、倧雀(おほさざき)の皇垝(すめらみこず)[九]より以䞋、小治田の倧宮より前を䞋぀卷ずし、并はせお䞉぀の卷に録(しる)し、謹みお獻䞊(たおた぀)る。臣安萬䟶、誠惶誠恐(かしこみかしこみ)、頓銖頓銖(のみたを)す。", "title": "" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "和銅五幎正月二十八日", "title": "" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "正五䜍の䞊勳五等 倪(おほ)の朝臣(あそみ)安萬䟶(やすたろ)", "title": "" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "侀 叀事蚘成立の過皋、文章の甚意方針。内容の區分を説く。", "title": "" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "二 元明倩皇、女垝。奈良時代の最初の倩皇。", "title": "" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "侉 䞃䞀䞀幎。", "title": "" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "四 挢字の衚瀺する意矩によ぀お曞くのが、蚓によるものであり、挢字の衚瀺する音韻によ぀お曞くのが、音によるものである。歌謠および特殊の詞句は音を甚い、地名神名人名も音によるものが倚い。倖に挢字の蚓を蚓假字ずしお䜿぀たものが倚少ある。", "title": "" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "五 讀み方の泚意、および内容に關しお蚻が加えられおいる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "六 固有名詞の類に䜿甚される特殊の文字は、もずのたたで改めない。これは材料ずしお文字にな぀おいたものをも䜿぀たこずを語る。", "title": "" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "䞃 掚叀倩皇の時代(‐六二八)", "title": "" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "八 神歊倩皇から應神倩皇たで。", "title": "" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "九 仁埳倩皇。", "title": "" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "〔䞀、䌊耶那岐の呜ず䌊耶那矎の呜〕", "title": "" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "〔倩地のはじめ〕", "title": "" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "倩地(あめ぀ち)の初癌(はじめ)の時、高倩(たかた)の原(はら)に成りたせる神の名(みな)は、倩(あめ)の埡䞭䞻(みなかぬし)の神[侀]。次に高埡産巣日(たかみむすび)の神。次に神産巣日(かむむすび)の神[二]。この䞉柱(みはしら)の神は、みな獚神(ひずりがみ)[侉]に成りたしお、身(みみ)を隱したたひき[四]。", "title": "" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "次に國皚(わか)く、浮(う)かべる脂(あぶら)の劂くしお氎母(くらげ)なす挂(ただよ)ぞる時に、葊牙(あしかび)[五]のごず萠(も)え隰(あが)る物に因りお成りたせる神の名は、宇摩志阿斯蚶備比叀遲(うたしあしかびひこぢ)の神[六]。次に倩(あめ)の垞立(ずこたち)の神[䞃]。この二柱(ふたはしら)の神もみな獚神(ひずりがみ)に成りたしお、身(みみ)を隱したたひき。", "title": "" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "䞊の件(くだり)、五柱の神は別(こず)倩(あた)぀神(かみ)。", "title": "" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "次に成りたせる神の名は、國の垞立(ずこたち)の神。次に豐雲野(ずよくもの)の神[八]。この二柱の神も、獚神に成りたしお、身を隱したたひき。次に成りたせる神の名は、宇比地邇(うひぢに)の神。次に効須比智邇(いもすひぢに)の神。次に角杙(぀のぐひ)の神。次に効掻杙(いもいくぐひ)の神二柱。次に意富斗胜地(おほずのぢ)の神。次に効倧斗乃蟚(いもおほずのべ)の神。次に斌母陀琉(おもだる)の神。次に効(いも)阿倜蚶志叀泥(あやかしこね)の神[九]。次に䌊耶那岐(いざなぎ)の神。次に効(いも)䌊耶那矎(いざなみ)の神[䞀〇]。", "title": "" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "䞊の件、國の垞立の神より䞋(しも)、䌊耶那矎(いざなみ)の神より前(さき)を、并はせお神䞖(かみよ)䞃代(ななよ)ずたをす。(䞊の二柱は、獚神おのもおのも䞀代ずたをす。次に雙びたす十神はおのもおのも二神を合はせお䞀代ずたをす。)", "title": "" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "侀 䞭心、䞭倮の思想の神栌衚珟。空間の衚瀺であるから掻動を傳えない。", "title": "" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "二 以䞊二神、生成の思想の神栌衚珟。事物の存圚を「生む」こずによ぀お説明する日本神話にあ぀お原動力である。タカミは高倧、カムは神祕神聖の意の圢容語。この二神の掻動は、倚く傳えられる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "侉 對立でない存圚。", "title": "" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "四 倩地の間に溶合した。", "title": "" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "五 葊の芜。十分に春にな぀たこずを感じおいる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "六 葊牙の神栌化。神名は男性である。", "title": "" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "䞃 倩の確立を意味する神名。", "title": "" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "八 名矩䞍明。以䞋神名によ぀お、土地の成立、動怍物の出珟、敎備等を衚珟するらしい。", "title": "" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "九 驚きを衚珟する神名。", "title": "" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "䞀〇 以䞊二神、誘い出す意味の衚珟。", "title": "" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "〔島々の生成〕", "title": "" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "ここに倩぀神諞(もろもろ)の呜(みこず)以(も)ちお[侀]、䌊耶那岐(いざなぎ)の呜䌊耶那矎(いざなみ)の呜の二柱の神に詔(の)りたたひお、この挂ぞる國を修理(をさ)め固め成せず、倩(あめ)の沌矛(ぬがこ)を賜ひお、蚀䟝(こずよ)さしたたひき[二]。かれ二柱の神、倩(あめ)の浮橋(うきはし)[侉]に立たしお、その沌矛(ぬがこ)を指(さ)し䞋(おろ)しお畫きたたひ、鹜こをろこをろに畫き鳎(な)しお[四]、匕き䞊げたたひし時に、その矛の末(さき)より滎(したた)る鹜の積りお成れる島は、淀胜碁呂(おのごろ)å³¶[五]なり。その島に倩降(あも)りたしお、倩(あめ)の埡柱(みはしら)を芋立お[六]八尋殿(やひろどの)を芋立おたたひき。", "title": "" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "ここにその効䌊耶那矎(いざなみ)の呜に問ひたたひしく、「汝(な)が身はいかに成れる」ず問ひたたぞば、答ぞたたはく、「吟(わ)が身は成り成りお、成り合はぬずころ䞀處あり」ずたをしたたひき。ここに䌊耶那岐(いざなぎ)の呜詔(の)りたたひしく、「我が身は成り成りお、成り逘れるずころ䞀處あり。故(かれ)この吟が身の成り逘れる處を、汝が身の成り合はぬ處に刺し塞(ふた)ぎお、國土(くに)生み成さむず思ほすはいかに」ずのりたたぞば、䌊耶那矎(いざなみ)の呜答ぞたたはく、「しか善けむ」ずたをしたたひき。ここに䌊耶那岐の呜詔りたたひしく、「然らば吟(あ)ず汝(な)ず、この倩の埡柱を行きりあひお、矎斗(みず)の麻具波比(たぐはひ)せむ[䞃]」ずのりたたひき。かく期(ちぎ)りお、すなはち詔りたたひしく、「汝は右よりり逢ぞ、我(あ)は巊よりり逢はむ」ずのりたたひお、玄(ちぎ)り竟(を)ぞおりたたふ時に、䌊耶那矎の呜たづ「あなにやし、えをずこを[八]」ずのりたたひ、埌に䌊耶那岐の呜「あなにやし、え嚘子(をずめ)を」ずのりたたひき。おのもおのものりたたひ竟(を)ぞお埌に、その効に告(の)りたたひしく、「女人(をみな)先立(さきだ)ち蚀ぞるはふさはず」ずのりたたひき。然れども隱處(くみど)に興(おこ)しお子(みこ)氎蛭子(ひるこ)を生みたたひき[九]。この子は葊船(あしぶね)に入れお流し去(や)り぀[䞀〇]。次に淡島(あはした)[侀侀]を生みたたひき。こも子の敞に入らず。", "title": "" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "ここに二柱の神議(はか)りたたひお、「今、吟が生める子ふさはず。なほうべ倩぀神の埡所(みもず)に癜(たを)さな」ずのりたたひお、すなはち共に參(た)ゐ䞊りお、倩぀神の呜(みこず)を請ひたたひき。ここに倩぀神の呜(みこず)以ちお、倪卜(ふずたに)に卜(うら)ぞお[䞀二]のりたたひしく、「女(をみな)の先立ち蚀ひしに因りおふさはず、たた還り降(あも)りお改め蚀ぞ」ずのりたたひき。", "title": "" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "かれここに降りたしお、曎にその倩の埡柱を埀きりたたふこず、先の劂くなりき。ここに䌊耶那岐(いざなぎ)の呜、たづ「あなにやし、えをずめを」ずのりたたひ、埌に効䌊耶那矎(いざなみ)の呜、「あなにやし、えをずこを」ずのりたたひき。かくのりたたひ竟ぞお、埡合(みあ)ひたしお、子(みこ)淡道(あはぢ)の穗(ほ)の狹別(さわけ)の島[侀侉]を生みたたひき。次に䌊豫(いよ)の二名(ふたな)の島[䞀四]を生みたたひき。この島は身䞀぀にしお面(おも)四぀あり。面ごずに名あり。かれ䌊豫の國を愛比賣(えひめ)ずいひ、讚岐(さぬき)の國を飯䟝比叀(いひよりひこ)ずいひ、粟(あは)の國を、倧宜郜比賣(おほげ぀ひめ)ずいひ、土巊(ずさ)の國を建䟝別(たけよりわけ)ずいふ。次に隱岐(おき)の䞉子(み぀ご)の島を生みたたひき。たたの名は倩(あめ)の忍蚱呂別(おしころわけ)。次に筑玫(぀くし)の島を生みたたひき。この島も身䞀぀にしお面四぀あり。面ごずに名あり。かれ筑玫の國[䞀五]を癜日別(しらひわけ)ずいひ、豐(ずよ)の國(くに)を豐日別(ずよひわけ)ずいひ、肥(ひ)の國(くに)を建日向日豐久士比泥別(たけひむかひずよくじひねわけ)[䞀六]ずいひ、熊曟(くたそ)の國[侀侃]を建日別(たけひわけ)ずいふ。次に䌊岐(いき)の島を生みたたひき。たたの名は倩比登郜柱(あめひず぀はしら)ずいふ。次に接島(぀した)[䞀八]を生みたたひき。たたの名は倩(あめ)の狹手䟝比賣(さでよりひめ)ずいふ。次に䜐枡(さど)の島を生みたたひき。次に倧倭豐秋接(おほやたずずよあき぀)å³¶[䞀九]を生みたたひき。たたの名は倩(あた)぀埡虚空豐秋接根別(みそらずよあき぀ねわけ)ずいふ。かれこの八島のたづ生たれしに因りお、倧八島(おほやした)國ずいふ。", "title": "" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "然ありお埌還りたす時に、吉備(きび)の兒島(こじた)を生みたたひき。たたの名は建日方別(たけひがたわけ)ずいふ。次に小豆島(あづきした)を生みたたひき。たたの名は倧野手比賣(おほのでひめ)ずいふ。次に倧島(おほした)[二〇]を生みたたひき。たたの名は倧倚麻流別(おほたたるわけ)ずいふ。次に女島(ひめじた)[二䞀]を生みたたひき。たたの名は倩䞀根(あめひず぀ね)ずいふ。次に知蚶(ちか)の島[二二]を生みたたひき。たたの名は倩(あめ)の忍男(おしを)ずいふ。次に兩兒(ふたご)の島[二䞉]を生みたたひき。たたの名は倩(あめ)の兩屋(ふたや)ずいふ。(吉備の兒島より倩の兩屋の島たで并はせお六島。)", "title": "" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "侀 倩神の呜によ぀お若い神が降䞋するのは日本神話の基瀎圢匏の䞀。祭兞の思想に根據を有しおいる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "二 り぀ぱな矛を賜わ぀お呜を䞋した。", "title": "" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "侉 倩からの通路である空䞭の階段。", "title": "" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "四 海氎をゎロゎロずかきたわしお。", "title": "" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "五 倧阪灣内にある島。今の䜕島か䞍明。", "title": "" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "六 家屋の䞭心ずなる神聖な柱を立おた。", "title": "" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "䞃 結婚しよう。", "title": "" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "八 アナニダシ、感動の衚瀺。゚ヲトコヲ、愛すべき男だ。ヲは感動の助詞。", "title": "" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "九 ヒルのようなよくないものが、䞍合理な婚姻によ぀お生たれたずする。", "title": "" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "䞀〇 蟲送りの行事。", "title": "" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "侀侀 四國の阿波の方面の名。この郚分は阿波方面に對しおわるい感情を衚瀺する。", "title": "" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "䞀二 叀代の占法は皮々あるが、鹿の肩骚を燒いおヒビの入り方によ぀お占なうのを重んじ、これをフトマニずい぀た。これは埌に韜の甲を燒くこずに變わ぀た。", "title": "" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "侀侉 淡路島の別名。ワケは若い者の矩。", "title": "" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "䞀四 四國の皱。䌊豫の方面からいう。", "title": "" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "䞀五 北九州。", "title": "" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "䞀六 誀傳があるのだろう。肥の國(肥前肥埌)の倖に、日向の別名があげられおいるのだろうずいうが、日向を入れるず五國にな぀お、面四぀ありずいうのに合わない。", "title": "" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "侀侃 クマ(肥埌南郚)ず゜(薩摩)ずを合わせた名。", "title": "" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "䞀八 對銬島。", "title": "" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "䞀九 本州。", "title": "" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "二〇 山口瞣の屋代島だろう。", "title": "" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "二䞀 倧分瞣の姫島だろう。", "title": "" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "二二 長厎瞣の五島。", "title": "" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "二䞉 所圚䞍明。", "title": "" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "〔神々の生成〕", "title": "" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "既に國を生み竟(を)ぞお、曎に神を生みたたひき。かれ生みたたふ神の名は、倧事忍男(おほこずおしを)の神。次に石土毘叀(いは぀ちびこ)の神を生みたたひ、次に石巣比賣(いはすひめ)の神を生みたたひ、次に倧戞日別(おほずひわけ)の神を生みたたひ、次に倩(あめ)の吹男(ふきを)の神を生みたたひ、次に倧屋毘叀(おほやびこ)の神を生みたたひ[侀]、次に颚朚接別(かざも぀わけ)の忍男(おしを)の神[二]を生みたたひ、次に海(わた)の神名は倧綿接芋(おほわた぀み)の神を生みたたひ、次に氎戞(みなず)の神[侉]名は速秋接日子(はやあき぀ひこ)の神、次に効速秋接比賣(はやあき぀ひめ)の神を生みたたひき。(倧事忍男の神より秋接比賣の神たで并はせお十神。)", "title": "" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "この速秋接日子(はやあき぀ひこ)、速秋接比賣(はやあき぀ひめ)の二神(ふたはしら)、河海によりお持ち別けお生みたたふ神の名[四]は、沫那藝(あわなぎ)の神。次に沫那矎(あわなみ)の神。次に頬那藝(぀らなぎ)の神。次に頬那矎(぀らなみ)の神。次に倩(あめ)の氎分(みくたり)の神。次に國(くに)の氎分(みくたり)の神。次に倩(あめ)の久比奢母智(くひざもち)の神、次に國(くに)の久比奢母智(くひざもち)の神。(沫那藝の神より國の久比奢母智の神たで并はせお八神。)", "title": "" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "次に颚の神名は志那郜比叀(しな぀ひこ)の神[五]を生みたたひ、次に朚の神名は久久胜智(くくのち)の神[六]を生みたたひ、次に山の神名は倧山接芋(おほやた぀み)の神を生みたたひ、次に野の神名は鹿屋野比賣(かやのひめ)の神を生みたたひき。たたの名は野怎(のづち)の神ずいふ。(志那郜比叀の神より野怎たで并はせお四神。)", "title": "" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "この倧山接芋の神、野怎の神の二神(ふたはしら)、山野によりお持ち別けお生みたたふ神の名は、倩の狹土(さづち)の神。次に國の狹土の神。次に倩の狹霧(さぎり)の神。次に國の狹霧の神。次に倩の闇戞(くらず)の神。次に國の闇戞の神。次に倧戞或子(おほずたどひこ)の神。次に倧戞或女(おほずたどひめ)の神[䞃]。(倩の狹土の神より倧戞或女の神たで并はせお八神。)", "title": "" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "次に生みたたふ神の名は、鳥の石楠船(いはくすぶね)の神[八]、たたの名は倩の鳥船(ずりぶね)ずいふ。次に倧宜郜比賣(おほげ぀ひめ)の神[九]を生みたたひ、次に火(ほ)の倜藝速男(やぎはやを)の神を生みたたひき。たたの名は火(ほ)のの神ずいひ、たたの名は火(ほ)の迊具土(かぐ぀ち)の神ずいふ。この子を生みたたひしによりお、埡陰(みほず)やかえお病(や)み臥(こや)せり。たぐり[䞀〇]に生(な)りたせる神の名は金山毘叀(かなやたびこ)の神。次に金山毘賣(かなやたびめ)の神。次に屎(くそ)に成りたせる神の名は、波邇倜須毘叀(はにやすびこ)の神。次に波邇倜須毘賣(はにやすびめ)の神[侀侀]。次に尿(ゆたり)に成りたせる神の名は圌郜波胜賣(み぀はのめ)の神[䞀二]。次に和久産巣日(わくむすび)の神[侀侉]。この神の子は豐宇氣毘賣(ずようけびめ)の神[䞀四]ずいふ。かれ䌊耶那矎(いざなみ)の神は、火の神を生みたたひしに因りお、遂に神避(かむさ)りたたひき。(倩の鳥船より豐宇氣毘賣の神たで并はせお八神。)およそ䌊耶那岐(いざなぎ)䌊耶那矎の二神、共に生みたたふ島壹拟(ずをたり)四島(よした)、神參拟(みそぢたり)五神(い぀はしら)[䞀五]。(こは䌊耶那矎の神、いただ神避りたさざりし前に生みたたひき。ただ意胜碁呂島は生みたたぞるにあらず、たた蛭子ず淡島ずは子の䟋に入らず。)", "title": "" }, { "paragraph_id": 89, "tag": "p", "text": "侀 以䞊の神の系列は、家屋の成立を語るものず解せられる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 90, "tag": "p", "text": "二 颚に對しお堪えるこずを意味するらしい。", "title": "" }, { "paragraph_id": 91, "tag": "p", "text": "侉 河口など、海に對する出入口の神。", "title": "" }, { "paragraph_id": 92, "tag": "p", "text": "四 海ず河ずで分擔しお生んだ神。以䞋氎に關する神。アワナギ、アワナミは、動く氎の男女の神、ツラナギ、ツラナミは、靜氎の男女の神。ミクマリは、氎の配分。クヒザモチは氎を汲む道具。", "title": "" }, { "paragraph_id": 93, "tag": "p", "text": "五 息の長い男の矩。", "title": "" }, { "paragraph_id": 94, "tag": "p", "text": "六 朚の間を望る男の矩。", "title": "" }, { "paragraph_id": 95, "tag": "p", "text": "䞃 山の神ず野の神ずが生んだ諞神の系列は、山野に霧がかか぀お迷うこずを衚珟する。", "title": "" }, { "paragraph_id": 96, "tag": "p", "text": "八 鳥の劂く早く茕く行くずころの、石のように堅いクスノキの船。", "title": "" }, { "paragraph_id": 97, "tag": "p", "text": "九 穀物の神。この神に關する神話が䞉五頁[#「䞉五頁」は「須䜐の男の神」の「穀物の皮」]にある。", "title": "" }, { "paragraph_id": 98, "tag": "p", "text": "䞀〇 吐瀉物。以䞋排泄物によ぀お生たれた神は、火を防ぐ力のある神である。", "title": "" }, { "paragraph_id": 99, "tag": "p", "text": "侀侀 城土の男女の神。", "title": "" }, { "paragraph_id": 100, "tag": "p", "text": "䞀二 氎の神。", "title": "" }, { "paragraph_id": 101, "tag": "p", "text": "侀侉 若い生産力の神。", "title": "" }, { "paragraph_id": 102, "tag": "p", "text": "䞀四 これも穀物の神。以䞊の神の系列は、野を燒いお耕䜜する生掻を語る。", "title": "" }, { "paragraph_id": 103, "tag": "p", "text": "䞀五 寊敞四十神だが、男女䞀對の神を䞀ずしお敞えれば䞉十五になる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 104, "tag": "p", "text": "〔黄泉(よみ)の國〕", "title": "" }, { "paragraph_id": 105, "tag": "p", "text": "かれここに䌊耶那岐の呜の詔(の)りたたはく、「愛(う぀く)しき我(あ)が汝効(なにも)の呜を、子の䞀朚(ひず぀け)に易(か)ぞ぀るかも」ずのりたたひお、埡枕方(みたくらべ)に匍匐(はらば)ひ埡足方(みあずべ)に匍匐ひお、哭(な)きたたふ時に、埡涙に成りたせる神は、銙山(かぐやた)[侀]の畝尟(うねを)[二]の朚のもずにたす、名は泣柀女(なきさはめ)の神[侉]。かれその神避りたたひし䌊耶那矎の神は、出雲の國ず䌯䌎(ははき)の國ずの堺なる比婆(ひば)の山[四]に葬(をさ)めた぀りき。ここに䌊耶那岐の呜、埡䜩(みはかし)の十拳(ず぀か)の劒[五]を拔きお、その子迊具土(かぐ぀ち)の神の頞(くび)を斬りたたひき。ここにその埡刀(みはかし)の前(さき)に著ける血、湯接石村(ゆ぀いはむら)[六]に走(たばし)り぀きお成りたせる神の名は、石拆(いはさく)の神。次に根拆(ねさく)の神。次に石筒(いはづ぀)の男(を)の神。次に埡刀の本に著ける血も、湯接石村に走り぀きお成りたせる神の名は、甕速日(みかはやび)の神。次に暋速日(ひはやび)の神。次に建埡雷(たけみかづち)の男(を)の神。たたの名は建垃郜(たけふ぀)の神、たたの名は豐垃郜(ずよふ぀)の神䞉神。次に埡刀の手䞊(たがみ)に集たる血、手俣(たなたた)より挏(く)き出(で)お成りたせる神の名は、闇淀加矎(くらおかみ)の神。次に闇埡接矜(くらみ぀は)の神。(䞊の件、石拆の神より䞋、闇埡接矜の神より前、并はせお八神は、埡刀に因りお生りたせる神なり。)", "title": "" }, { "paragraph_id": 106, "tag": "p", "text": "殺さえたたひし迊具土(かぐ぀ち)の神の頭に成りたせる神の名は、正鹿山接芋(たさかやた぀み)の神[䞃]。次に胞に成りたせる神の名は、淀瞢山接芋(おずやた぀み)の神。次に腹に成りたせる神の名は、奧山接芋(おくやた぀み)の神。次に陰(ほず)に成りたせる神の名は、闇山接芋(くらやた぀み)の神。次に巊の手に成りたせる神の名は、志藝山接芋(しぎやた぀み)の神。次に右の手に成りたせる神の名は、矜山接矎(はやた぀み)の神。次に巊の足に成りたせる神の名は、原山接芋(はらやた぀み)の神。次に右の足に成りたせる神の名は、戞山接芋(ずやた぀み)の神。(正鹿山接芋の神より戞山接芋の神たで并はせお八神。)かれ斬りたたぞる刀の名は、倩の尟矜匵(をはばり)ずいひ[八]、たたの名は䌊郜(い぀)の尟矜匵ずいふ。", "title": "" }, { "paragraph_id": 107, "tag": "p", "text": "ここにその効䌊耶那矎の呜を盞芋たくおもほしお、黄泉國(よも぀くに)[九]に远ひ埀(い)でたしき。ここに殿(ずの)の瞢(くみ)戞[䞀〇]より出で向ぞたたふ時に、䌊耶那岐の呜語らひお詔りたたひしく、「愛(う぀く)しき我(あ)が汝効(なにも)の呜、吟ず汝ず䜜れる國、いただ䜜り竟(を)ぞずあれば、還りたさね」ず詔りたたひき。ここに䌊耶那矎の呜の答ぞたたはく、「悔(くや)しかも、速(ず)く䟆たさず。吟は黄泉戞喫(よも぀ぞぐひ)[侀侀]し぀。然れども愛しき我が汝兄(なせ)の呜、入り䟆たせるこず恐(かしこ)し。かれ還りなむを。したらく黄泉神(よも぀かみ)ず論(あげ぀ら)はむ。我をな芖たたひそ」ず、かく癜しお、その殿内(ずのぬち)に還り入りたせるほど、いず久しくお埅ちかねたたひき。かれ巊の埡髻(みみづら)に刺させる湯接爪櫛(ゆ぀぀たぐし)[䞀二]の男柱䞀箇(ひず぀)取り闕(か)きお、䞀(ひず)぀火(び)燭(ずも)しお入り芋たたふ時に、蛆(うじ)たかれころろぎお[侀侉]、頭には倧雷(おほいかづち)居り、胞には火(ほ)の雷居り、腹には黒雷居り、陰(ほず)には拆(さく)雷居り、巊の手には若(わき)雷居り、右の手には土(぀ち)雷居り、巊の足には鳎(なる)雷居り、右の足には䌏(ふし)雷居り、并はせお八くさの雷神成り居りき。", "title": "" }, { "paragraph_id": 108, "tag": "p", "text": "ここに䌊耶那岐の呜、芋(み)畏(かしこ)みお逃げ還りたたふ時に、その効䌊耶那矎の呜、「吟に蟱(はぢ)芋せ぀」ず蚀ひお、すなはち黄泉醜女(よも぀しこめ)[䞀四]を遣しお远はしめき。ここに䌊耶那岐の呜、黒埡鬘(くろみかづら)[䞀五]を投げ棄(う)おたたひしかば、すなはち蒲子(えびかづら)[䞀六]生(な)りき。こをひ食(は)む間に逃げ行(い)でたすを、なほ远ひしかば、たたその右の埡髻に刺させる湯接爪櫛を匕き闕きお投げ棄(う)おたたぞば、すなはち笋(たかむな)[侀侃]生(な)りき。こを拔き食(は)む間に、逃げ行でたしき。たた埌にはかの八くさの雷神に、千五癟(ちいほ)の黄泉軍(よも぀いくさ)を副(たぐ)ぞお远はしめき。ここに埡䜩(みはかし)の十拳(ず぀か)の劒を拔きお、埌手(しりぞで)に振(ふ)き぀぀逃げ䟆たせるを、なほ远ひお黄泉比良坂(よも぀ひらさか)[䞀八]の坂本に到る時に、その坂本なる桃(もも)の子(み)䞉぀をずりお持ち撃ちたたひしかば、悉に逃げ返りき。ここに䌊耶那岐の呜、桃(もも)の子(み)に告(の)りたたはく、「汝(いたし)、吟を助けしがごず、葊原の䞭぀國にあらゆる珟(う぀)しき青人草[䞀九]の、苊(う)き瀬に萜ちお、患惚(たしな)たむ時に助けおよ」ずのりたたひお、意富加牟豆矎(おほかむづみ)の呜ずいふ名を賜ひき。最埌(いやはお)にその効䌊耶那矎の呜、身(み)みづから远ひ䟆たしき。ここに千匕の石(いは)をその黄泉比良坂(よも぀ひらさか)に匕き塞(さ)ぞお、その石を䞭に眮きお、おのもおのも對(む)き立たしお、事戞(こずど)を床(わた)す時[二〇]に、䌊耶那矎の呜のりたたはく、「愛(う぀く)しき我(あ)が汝兄(なせ)の呜、かくしたたはば、汝(いたし)の國の人草、䞀日(ひずひ)に千頭(ちかしら)絞(くび)り殺さむ」ずのりたたひき。ここに䌊耶那岐の呜、詔りたたはく、「愛しき我が汝効(なにも)の呜、汝(みたし)然したたはば、吟(あ)は䞀日に千五癟(ちいほ)の産屋(うぶや)を立おむ」ずのりたたひき。ここを以ちお䞀日にかならず千人(ちたり)死に、䞀日にかならず千五癟人なも生たるる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 109, "tag": "p", "text": "かれその䌊耶那矎の呜に號(なづ)けお黄泉接(よも぀)倧神ずいふ。たたその远ひ及(し)きしをもちお、道敷(ちしき)の倧神[二䞀]ずもいぞり。たたその黄泉(よみ)の坂に塞(さは)れる石は、道反(ちかぞし)の倧神ずもいひ、塞(さ)ぞたす黄泉戞(よみど)の倧神ずもいふ。かれそのいはゆる黄泉比良坂(よも぀ひらさか)は、今、出雲の國の䌊賊倜(いぶや)坂[二二]ずいふ。", "title": "" }, { "paragraph_id": 110, "tag": "p", "text": "侀 奈良瞣磯城郡の倩の銙具山。神話に寊圚の地名が出る堎合は、倧抵その神話の傳えられおいる地方を語る。", "title": "" }, { "paragraph_id": 111, "tag": "p", "text": "二 うねりのある地圢の高み。", "title": "" }, { "paragraph_id": 112, "tag": "p", "text": "侉 銙具山の麓にあ぀た城安の池の氎神。泣柀の森そのものを神體ずしおいる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 113, "tag": "p", "text": "四 廣島瞣比婆郡に傳説地がある。", "title": "" }, { "paragraph_id": 114, "tag": "p", "text": "五 十぀かみある長い劒。", "title": "" }, { "paragraph_id": 115, "tag": "p", "text": "六 神聖な岩石。以䞋神の系列によ぀お鐵鑛を火力で處理しお刀劒を埗るこずを語る。むハサクの神からむハヅツノヲの神たで岩石の神靈。ミカハダビ、ヒハダビは火力。タケミカヅチノヲは劒の嚁力。クラオカミ、クラミツハは氎の神靈。クラは溪谷。埡刀の手䞊は、劒の぀か。タケミカヅチノヲは五六頁[#「五六頁」は「倩照らす倧埡神ず倧國䞻の神」の「國讓り」]、䞃四頁[#「䞃四頁」は「神歊倩皇」の「熊野より倧和ぞ」]に神話がある。", "title": "" }, { "paragraph_id": 116, "tag": "p", "text": "䞃 以䞋各皮の山の神。", "title": "" }, { "paragraph_id": 117, "tag": "p", "text": "八 幅の廣い劒の矩。氎の神ず解せられ、五六頁[#「五六頁」は「倩照らす倧埡神ず倧國䞻の神」の「國讓り」]に神話がある。別名のむツは、嚁力の意。", "title": "" }, { "paragraph_id": 118, "tag": "p", "text": "九 地䞋にありずされる空想䞊の䞖界。黄泉の文字は挢文から䟆る。", "title": "" }, { "paragraph_id": 119, "tag": "p", "text": "䞀〇 宮殿の閉しおある戞。殿の隰戞ずする傳えもある。", "title": "" }, { "paragraph_id": 120, "tag": "p", "text": "侀侀 黄泉の國の火で䜜぀た食物を食぀たので黄泉の人ずな぀おした぀た。同䞀の火による團結の思想である。", "title": "" }, { "paragraph_id": 121, "tag": "p", "text": "䞀二 髮を巊右に分けお耳の邊で茪にする。それにさした神聖な櫛。櫛は竹で䜜り魔よけずしお女がさしおくれる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 122, "tag": "p", "text": "侀侉 蛆がわいおゎロゎロ鳎぀お。トロロギテずする傳えがあるが誀り。", "title": "" }, { "paragraph_id": 123, "tag": "p", "text": "䞀四 黄泉の國の芋にくいばけものの女。", "title": "" }, { "paragraph_id": 124, "tag": "p", "text": "䞀五 怍物を茪にしお魔よけずしお髮の䞊にのせる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 125, "tag": "p", "text": "䞀六 山葡萄。", "title": "" }, { "paragraph_id": 126, "tag": "p", "text": "侀侃 筍。", "title": "" }, { "paragraph_id": 127, "tag": "p", "text": "䞀八 黄泉の國の入口にある坂。黄泉の國に向぀お䞋る。墳墓の構造から䟆おいる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 128, "tag": "p", "text": "䞀九 珟寊にある人間。", "title": "" }, { "paragraph_id": 129, "tag": "p", "text": "二〇 日本曞玀には絶劻の誓ずある。蚀葉で戞を立おる。別れの蚀葉をいう。", "title": "" }, { "paragraph_id": 130, "tag": "p", "text": "二䞀 道路を远いかける神。", "title": "" }, { "paragraph_id": 131, "tag": "p", "text": "二二 島根瞣八束郡。", "title": "" }, { "paragraph_id": 132, "tag": "p", "text": "〔身犊〕", "title": "" }, { "paragraph_id": 133, "tag": "p", "text": "ここを以ちお䌊耶那岐の倧神の詔りたたひしく、「吟(あ)はいな醜(しこ)め醜めき穢(きたな)き國[侀]に到りおありけり。かれ吟は埡身(おほみた)の犊(はらぞ)せむ」ずのりたたひお、竺玫(぀くし)の日向(ひむか)の橘の小門(をど)の阿波岐(あはぎ)原[二]に到りたしお、犊(みそ)ぎ祓(はら)ぞたたひき。かれ投げ棄(う)぀る埡杖に成りたせる神の名は、衝(぀)き立(た)぀船戞(ふなど)の神[侉]。次に投げ棄぀る埡垶に成りたせる神の名は、道(みち)の長乳霒(ながちは)の神[四]。次に投げ棄぀る埡嚢(みふくろ)に成りたせる神の名は、時量垫(ずきはかし)の神[五]。次に投げ棄぀る埡衣(けし)に成りたせる神の名は、煩环(わづらひ)の倧人(うし)の神[六]。次に投げ棄぀る埡而(はかた)に成りたせる神の名は、道俣(ちたた)の神[䞃]。次に投げ棄぀る埡冠(みかがふり)に成りたせる神の名は、飜咋(あきぐひ)の倧人(うし)の神[八]。次に投げ棄぀る巊の埡手の手纏(たたき)に成りたせる神の名は、奧疎(おきざかる)の神[九]。次に奧接那藝䜐毘叀(おき぀なぎさびこ)の神。次に奧接甲斐蟚矅(かひべら)の神。次に投げ棄぀る右の埡手の手纏に成りたせる神の名は、邊疎(ぞざかる)の神。次に邊接那藝䜐毘叀(ぞ぀なぎさびこ)の神。次に邊接甲斐蟚矅(ぞ぀かひべら)の神。", "title": "" }, { "paragraph_id": 134, "tag": "p", "text": "右の件(くだり)、船戞(ふなど)の神より䞋、邊接甲斐蟚矅の神より前、十二神(ずをたりふたはしら)は、身に著(぀)けたる物を脱ぎうおたたひしに因りお、生(な)りたせる神なり。", "title": "" }, { "paragraph_id": 135, "tag": "p", "text": "ここに詔りたたはく、「䞊(かみ)぀瀬(せ)は瀬速し、䞋(しも)぀瀬は匱し」ず詔(の)りたたひお、初めお䞭(なか)぀瀬に降(お)り望(かづ)きお、滌ぎたたふ時に、成りたせる神の名は、八十犍接日(やそたが぀び)の神[䞀〇]。次に倧犍接日(おほたが぀ひ)の神。この二神(ふたはしら)は、かの穢き繁(し)き國に到りたたひし時の、汚垢(けがれ)によりお成りたせる神なり。次にその犍(たが)を盎さむずしお成りたせる神の名は、神盎毘(かむなほび)の神。次に倧盎毘(おほなほび)の神[侀侀]。次に䌊豆胜賣(いづのめ)[䞀二]。次に氎底(みなそこ)に滌ぎたたふ時に成りたせる神の名は、底接綿接芋(そこ぀わた぀み)の神[侀侉]。次に底筒(そこづ぀)の男(を)の呜。䞭に滌ぎたたふ時に成りたせる神の名は、䞭接綿接芋(なか぀わた぀み)の神。次に䞭筒(なかづ぀)の男(を)の呜。氎の䞊に滌ぎたたふ時に成りたせる神の名は、䞊接綿接芋(うは぀わた぀み)の神。次に䞊筒(うはづ぀)の男(を)の呜。この䞉柱の綿接芋の神は、阿曇(あづみ)の連(むらじ)等が祖神(おやがみ)ず霋(い぀)く神なり。かれ阿曇の連等は、その綿接芋の神の子宇郜志日金拆(う぀しひがなさく)の呜の子孫(のち)なり。その底筒の男の呜、䞭筒の男の呜、䞊筒の男の呜䞉柱の神は、墚(すみ)の江(え)の䞉前の倧神[䞀四]なり。", "title": "" }, { "paragraph_id": 136, "tag": "p", "text": "ここに巊の埡目を掗ひたたふ時に成りたせる神の名は、倩照(あたお)らす倧埡神(おほみかみ)。次に右の埡目を掗ひたたふ時に成りたせる神の名は、月讀(぀くよみ)の呜[䞀五]。次に埡錻を掗ひたたふ時に成りたせる神の名は、建速須䜐(たけはやすさ)の男(を)の呜[䞀六]。", "title": "" }, { "paragraph_id": 137, "tag": "p", "text": "右の件、八十犍接日(やそたが぀び)の神より䞋、速須䜐(はやすさ)の男(を)の呜より前、十柱の神[侀侃]は、埡身を滌ぎたたひしに因りお生(あ)れたせる神なり。", "title": "" }, { "paragraph_id": 138, "tag": "p", "text": "この時䌊耶那岐の呜倧(いた)く歡ばしお詔りたたひしく、「吟は子を生み生みお、生みの終(はお)に、䞉柱の貎子(うづみこ)を埗たり」ず詔りたたひお、すなはちその埡頞珠(みくびたた)の玉の緒ももゆらに取りゆらかしお[䞀八]、倩照らす倧埡神に賜ひお詔りたたはく、「汝が呜は高倩の原を知らせ」ず、蚀䟝(こずよ)さしお賜ひき。かれその埡頞珠の名を、埡倉板擧(みくらたな)の神[䞀九]ずいふ。次に月讀の呜に詔りたたはく、「汝が呜は倜(よ)の食(をす)國[二〇]を知らせ」ず、蚀䟝さしたたひき。次に建速須䜐(たけはやすさ)の男(を)の呜に詔りたたはく、「汝が呜は海原を知らせ」ず、蚀䟝さしたたひき。", "title": "" }, { "paragraph_id": 139, "tag": "p", "text": "かれおのもおのもよさし賜ぞる呜のたにた知らしめす䞭に、速須䜐の男の呜、䟝さしたたぞる國を知らさずお、八拳須(や぀かひげ)心前(むなさき)に至るたで、啌きいさちき[二䞀]。その泣く状(さた)は、青山は枯山なす泣き枯らし河海(うみかは)は悉(こずごず)に泣き也(ほ)しき。ここを以ちお惡(あら)ぶる神の音なひ[二二]、狹蠅(さばぞ)なす皆滿(み)ち、萬の物の劖(わざはひ)悉に癌(おこ)りき。かれ䌊耶那岐の倧埡神、速須䜐の男の呜に詔りたたはく、「䜕ずかも汝(いたし)は蚀䟝させる國を治(し)らさずお、哭きいさちる」ずのりたたぞば、答ぞ癜さく、「僕(あ)は劣(はは)の國根(ね)の堅掲(かたす)國[二䞉]に眷らむずおもふがからに哭く」ずたをしたたひき。ここに䌊耶那岐の倧埡神、倧(いた)く忿らしお詔りたたはく、「然らば汝はこの國にはな䜏(ずど)たりそ」ず詔りたたひお、すなはち神逐(かむやら)ひに逐(やら)ひたたひき[二四]。かれその䌊耶那岐の倧神は、淡路の倚賀(たが)[二五]にたしたす。", "title": "" }, { "paragraph_id": 140, "tag": "p", "text": "侀 倧變芋にくいきたない䞖界。", "title": "" }, { "paragraph_id": 141, "tag": "p", "text": "二 九州の諞地方に傳説地があるが䞍明。アハギは暹名だろうが䞍明。日本曞玀に檍原ず曞く。", "title": "" }, { "paragraph_id": 142, "tag": "p", "text": "侉 道路に立぀お惡魔の䟆るのを远い返す神。柱の圢であるから杖によ぀お成぀たずいう。", "title": "" }, { "paragraph_id": 143, "tag": "p", "text": "四 道路の長さの神。道路そのものに嚁力ありずする思想。", "title": "" }, { "paragraph_id": 144, "tag": "p", "text": "五 時眮垫の神ずも傳える。時間のかかる意であろう。", "title": "" }, { "paragraph_id": 145, "tag": "p", "text": "六 疲勞の神靈。", "title": "" }, { "paragraph_id": 146, "tag": "p", "text": "䞃 二股にな぀おいる道路の神。", "title": "" }, { "paragraph_id": 147, "tag": "p", "text": "八 口をあけお食う神靈。魔物をである。", "title": "" }, { "paragraph_id": 148, "tag": "p", "text": "九 以䞋は犊をする土地の説明。", "title": "" }, { "paragraph_id": 149, "tag": "p", "text": "䞀〇 灜犍の神靈。", "title": "" }, { "paragraph_id": 150, "tag": "p", "text": "侀侀 灜犍を拂぀およくする思想の神栌化。曲぀たものをた぀すぐにするずいう圢で衚珟しおいる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 151, "tag": "p", "text": "䞀二 嚁力のある女。巫女である。", "title": "" }, { "paragraph_id": 152, "tag": "p", "text": "侀侉 以䞋六神、海の神。安曇系ず䜏吉系ず二皮の神話の混合。", "title": "" }, { "paragraph_id": 153, "tag": "p", "text": "䞀四 䜏吉神瀟の祭神。西方の海岞にこの神の信仰がある。", "title": "" }, { "paragraph_id": 154, "tag": "p", "text": "䞀五 月の神、男神。日本曞玀にはこの神が保食(うけもち)の神(穀物の神)を殺す神話がある。", "title": "" }, { "paragraph_id": 155, "tag": "p", "text": "䞀六 暎颚の神であり出雲系の英雄でもある。", "title": "" }, { "paragraph_id": 156, "tag": "p", "text": "侀侃 寊敞十四神。むヅノメず海神の䞀組䞉神ずを陀けば十神になる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 157, "tag": "p", "text": "䞀八 頞にかけた珠の緒もゆらゆらずゆり鳎らしお。", "title": "" }, { "paragraph_id": 158, "tag": "p", "text": "䞀九 棚の䞊に安眮しおある神靈の矩。", "title": "" }, { "paragraph_id": 159, "tag": "p", "text": "二〇 倜の領國。神話は傳わらない。", "title": "" }, { "paragraph_id": 160, "tag": "p", "text": "二䞀 長い髯が胞元たでのびるたで泣きわめいた。以䞋暎颚の性質にもずづく敍述。", "title": "" }, { "paragraph_id": 161, "tag": "p", "text": "二二 亂暎な神の物音。暎颚のさわぎ。", "title": "" }, { "paragraph_id": 162, "tag": "p", "text": "二䞉 死んだ母の國。むザナミの神の行぀おいる黄泉の國である地䞋の堅い土の䞖界。暎颚がみずから地䞋ぞ行こうず蚀぀たずする。", "title": "" }, { "paragraph_id": 163, "tag": "p", "text": "二四 神が远い拂぀た。暎颚を父の神が攟逐したずする思想。", "title": "" }, { "paragraph_id": 164, "tag": "p", "text": "二五 眞犏寺本には淡海の倚賀ずする。むザナギの呜の信仰は、淡路方面にひろが぀おいた。", "title": "" }, { "paragraph_id": 165, "tag": "p", "text": "〔二、倩照らす倧神ず須䜐の男の呜〕", "title": "" }, { "paragraph_id": 166, "tag": "p", "text": "〔誓玄(うけひ)〕", "title": "" }, { "paragraph_id": 167, "tag": "p", "text": "かれここに速須䜐の男の呜、蚀(たを)したたはく、「然らば倩照らす倧埡神にたをしお眷りなむ」ず蚀(たを)しお、倩にたゐ䞊りたたふ時に、山川悉に動(ずよ)み國土皆震(ゆ)りき[侀]。ここに倩照らす倧埡神聞き驚かしお、詔りたたはく、「我が汝兄(なせ)の呜の䞊り䟆たす由(ゆゑ)は、かならず善(うるは)しき心ならじ。我が國を奪はむずおもほさくのみ」ず詔りたたひお、すなはち埡髮(みかみ)を解きお、埡髻(みみづら)に纏かしお[二]、巊右の埡髻にも、埡鬘(かづら)にも、巊右の埡手にも、みな八尺(やさか)の募(たがたた)の五癟接(いほ぀)の埡統(みすたる)の珠[侉]を纏き持たしお、背(そびら)には千入(ちのり)の靫(ゆき)[四]を負ひ、平(ひら)[五]には五癟入(いほのり)の靫(ゆき)を附け、たた臂(ただむき)には皜嚁(いづ)の高鞆(たかずも)[六]を取り䜩ばしお、匓腹(ゆばら)振り立おお、堅庭は向股(むかもも)に蹈みなづみ、沫雪なす蹶(く)ゑ散(はららか)しお、皜嚁の男建(をたけび)[䞃]、蹈み建(たけ)びお、埅ち問ひたたひしく、「䜕ずかも䞊り䟆たせる」ず問ひたたひき。ここに速須䜐の男の呜答ぞ癜したたはく、「僕(あ)は邪(きたな)き心無し。ただ倧埡神の呜もちお、僕が哭きいさちる事を問ひたたひければ、癜し぀らく、僕は劣(はは)の國に埀(い)なむずおもひお哭くずたをししかば、ここに倧埡神汝(みたし)はこの國にな䜏(ずど)たりそず詔りたたひお、神逐(かむやら)ひ逐ひ賜ふ。かれ眷りなむずする状(さた)をたをさむずおもひお參ゐ䞊り぀らくのみ。異(け)しき心無し」ずたをしたたひき。ここに倩照らす倧埡神詔りたたはく、「然らば汝(みたし)の心の枅明(あか)きはいかにしお知らむ」ずのりたたひしかば、ここに速須䜐の男の呜答ぞたたはく、「おのもおのも誓(うけ)ひお子生たむ[八]」ずたをしたたひき。かれここにおのもおのも倩の安の河[九]を䞭に眮きお誓(うけ)ふ時に、倩照らす倧埡神たづ建速須䜐の男の呜の䜩(は)かせる十拳(ず぀か)の劒(぀るぎ)を乞ひ床(わた)しお、䞉段(みきだ)に打ち折りお、ぬなずももゆらに[䞀〇]、倩(あめ)の眞名井(たなゐ)[侀侀]に振り滌ぎお、さ霧(が)みに霧(か)みお、吹き棄぀る氣吹(いぶき)の狹霧(さぎり)に成りたせる神の埡名[䞀二]は、倚玀理毘賣(たぎりびめ)の呜、たたの埡名は奧接島比賣(おき぀したひめ)の呜ずいふ。次に垂寞島比賣(いちきしたひめ)の呜、たたの埡名は狹䟝毘賣(さよりびめ)の呜ずいふ。次に倚岐郜比賣(たぎ぀ひめ)の呜䞀䞉䞉柱。速須䜐の男の呜、倩照らす倧埡神の巊の埡髻(みみづら)に纏(た)かせる八尺(やさか)の募珠(たがたた)の五癟接(いほ぀)の埡統(みすたる)の珠を乞ひ床しお、ぬなずももゆらに、倩(あめ)の眞名井に振り滌ぎお、さ霧みに霧みお、吹き棄぀る氣吹の狹霧に成りたせる神の埡名は、正勝吟勝勝速日(たさかあか぀かちはやび)倩(あめ)の忍穗耳(おしほみみ)の呜[䞀四]。たた右の埡髻に纏かせる珠を乞ひ床しお、さ霧みに霧みお、吹き棄぀る氣吹の狹霧に成りたせる神の埡名は、倩の菩卑(ほひ)の呜[䞀五]。たた埡鬘(みかづら)に纏かせる珠を乞ひ床しお、さ霧みに霧みお、吹き棄぀る氣吹の狹霧に成りたせる神の埡名は、倩接日子根(あた぀ひこね)の呜[䞀六]。たた巊の埡手に纏(た)かせる珠を乞ひ床しお、さ霧みに霧みお、吹き棄぀る氣吹の狹霧に成りたせる神の埡名は、掻接日子根(いく぀ひこね)の呜。たた右の埡手に纏かせる珠を乞ひ床しお、さ霧みに霧みお、吹き棄぀る氣吹の狹霧に成りたせる神の埡名は、熊野久須毘(くたのくすび)の呜[侀侃](并はせお五柱。)", "title": "" }, { "paragraph_id": 168, "tag": "p", "text": "ここに倩照らす倧埡神、速須䜐(はやすさ)の男の呜に告(の)りたたはく、「この埌に生(あ)れたせる五柱の男子(ひこみこ)は、物寊(ものざね)我が物に因りお成りたせり。かれおのづから吟が子なり。先に生れたせる䞉柱の女子(ひめみこ)は、物寊汝(いたし)の物に因りお成りたせり。かれすなはち汝の子なり」ず、かく詔(の)り別けたたひき。", "title": "" }, { "paragraph_id": 169, "tag": "p", "text": "かれその先に生れたせる神、倚玀理毘賣(たきりびめ)の呜は、※圢(むなかた)[#「匈/(胃-田)」、U+80F7、32-本文-2]の奧接(おき぀)å®®[䞀八]にたす。次に垂寞島比賣(いちきしたひめ)の呜は※[#「匈/(胃-田)」、U+80F7、32-本文-3]圢の䞭接(なか぀)宮にたす[䞀九]。次に田寞接比賣(たぎ぀ひめ)の呜は、※[#「匈/(胃-田)」、U+80F7、32-本文-3]圢の邊接(ぞ぀)宮にたす。この䞉柱の神は、※[#「匈/(胃-田)」、U+80F7、32-本文-4]圢の君等がもち霋(い぀)く䞉前(みたぞ)の倧神なり。", "title": "" }, { "paragraph_id": 170, "tag": "p", "text": "かれこの埌に生(あ)れたせる五柱の子の䞭に、倩の菩比(ほひ)の呜の子建比良鳥(たけひらずり)の呜、こは出雲の國の造(みや぀こ)、无耶志(むざし)の國の造、䞊(かみ)぀菟䞊(うなかみ)の國の造、䞋(しも)぀菟䞊(うなかみ)の國の造、䌊自牟(いじむ)の國の造、接島(぀した)の瞣(あがた)の盎(あたぞ)、遠江(ずほ぀あふみ)の國の造等が祖(おや)なり。次に倩接日子根(あた぀ひこね)の呜は、凡川内(おふしかふち)の國の造、額田郚(ぬかたべ)の湯坐(ゆゑ)の連(むらじ)、朚(き)の國の造、倭(やたず)の田䞭の盎(あたぞ)、山代(やたしろ)の國の造、銬䟆田(うたくた)の國の造、道(みち)の尻岐閇(しりきべ)の國の造、呚芳(すは)の國の造、倭(やたず)の淹知(あむち)の造(みや぀こ)、高垂(たけち)の瞣䞻(あがたぬし)、蒲生(かたふ)の皻寞(いなぎ)、䞉枝郚(さきくさべ)の造等が祖なり。", "title": "" }, { "paragraph_id": 171, "tag": "p", "text": "侀 暎颚の襲䟆する有暣で、歎史的には出雲族の襲䟆を語る。", "title": "" }, { "paragraph_id": 172, "tag": "p", "text": "二 男裝される。", "title": "" }, { "paragraph_id": 173, "tag": "p", "text": "侉 倧きな曲玉の柀山を緒に貫いたもの。曲玉は、玉の嚁力の癌動の思想を衚瀺する。", "title": "" }, { "paragraph_id": 174, "tag": "p", "text": "四 千本の矢を入れお背負う歊具。", "title": "" }, { "paragraph_id": 175, "tag": "p", "text": "五 胞のたいらな所。", "title": "" }, { "paragraph_id": 176, "tag": "p", "text": "六 嚁勢のよい音のする鞆。トモは皮で球圢に䜜り巊の手にはめお匓を匕いた時にそれに當぀お音が立぀ようにする歊具。", "title": "" }, { "paragraph_id": 177, "tag": "p", "text": "䞃 嚁勢のよい叫び。", "title": "" }, { "paragraph_id": 178, "tag": "p", "text": "八 神に誓぀お神意を䌺う儀匏。皮々の方法があり倢が倚く䜿われる。ここは生たれた子の男女の別によ぀お神意を䌺う。", "title": "" }, { "paragraph_id": 179, "tag": "p", "text": "九 高倩の原にありずする川。滋賀瞣の野掲(やす)川だずもいう。明日銙川の叀名か。", "title": "" }, { "paragraph_id": 180, "tag": "p", "text": "䞀〇 玉の音もさやかに。", "title": "" }, { "paragraph_id": 181, "tag": "p", "text": "侀侀 神聖な氎の井。", "title": "" }, { "paragraph_id": 182, "tag": "p", "text": "䞀二 以䞊の行爲は、身を枅めるために行う。劒を振぀お氎を枅めおその氎を口に含んで吐く霧の䞭に神靈が出珟するずする。以䞋は劒が玉に變぀おいるだけ。", "title": "" }, { "paragraph_id": 183, "tag": "p", "text": "侀侉 以䞊の䞉女神は犏岡瞣の宗像(むなかた)神瀟の神。", "title": "" }, { "paragraph_id": 184, "tag": "p", "text": "䞀四 皇宀の埡祖先ず傳える。", "title": "" }, { "paragraph_id": 185, "tag": "p", "text": "䞀五 出雲氏等の祖先。", "title": "" }, { "paragraph_id": 186, "tag": "p", "text": "䞀六 䞻ずしお近畿地方に居䜏した諞氏の祖先。各皮の系統の祖先が、この行事によ぀お出珟したずするのは民族が同䞀祖から出たずする思想である。", "title": "" }, { "paragraph_id": 187, "tag": "p", "text": "侀侃 出雲の國の熊野神瀟の神。", "title": "" }, { "paragraph_id": 188, "tag": "p", "text": "䞀八 犏岡瞣の海䞊日本海の沖の島にある。", "title": "" }, { "paragraph_id": 189, "tag": "p", "text": "䞀九 犏岡瞣の海䞊倧島にある。", "title": "" }, { "paragraph_id": 190, "tag": "p", "text": "〔倩の岩戞〕", "title": "" }, { "paragraph_id": 191, "tag": "p", "text": "ここに速須䜐の男の呜、倩照らす倧埡神に癜したたひしく、「我が心枅明(あか)ければ我が生める子手匱女(たわやめ)を埗぀[侀]。これに因りお蚀はば、おのづから我勝ちぬ」ずいひお、勝さび[二]に倩照らす倧埡神の營田(み぀くた)の畔(あ)離ち、その溝埋(う)み、たたその倧嘗(にぞ)聞しめす殿に屎(くそ)たり散らしき[侉]。かれ然すれども、倩照らす倧埡神は咎めずお告りたたはく、「屎(くそ)なすは醉(ゑ)ひお吐き散らすずこそ我が汝兄(なせ)の呜かくし぀れ。たた田の畔(あ)離ち溝埋(う)むは、地(ずころ)を惜(あたら)しずこそ我が汝兄(なせ)の呜かくし぀れ」ず詔り盎したたぞども、なほその惡(あら)ぶる態(わざ)止たずおうたおあり。倩照らす倧埡神の忌服屋(いみはたや)[四]にたしたしお神埡衣(かむみそ)織らしめたたふ時に、その服屋(はたや)の頂(むね)を穿ちお、倩の斑銬(むちこた)を逆剥(さかは)ぎに剥ぎお墮し入るる[五]時に、倩の衣織女(みそおりめ)芋驚きお梭(ひ)[六]に陰䞊(ほず)を衝きお死にき。かれここに倩照らす倧埡神芋(み)畏(かしこ)みお、倩の石屋戞(いはやど)[䞃]を開きおさし隱(こも)りたしき。ここに高倩(たかた)の原皆暗く、葊原(あしはら)の䞭぀國悉に闇し。これに因りお、垞倜(ずこよ)埀く[八]。ここに萬(よろづ)の神の聲(おずなひ)は、さ蠅(ばぞ)なす滿ち、萬の劖(わざはひ)悉に癌(おこ)りき。ここを以ちお八癟萬の神、倩の安の河原に神集(かむ぀ど)ひ集(぀ど)ひお、高埡産巣日(たかみむすび)の神の子思金(おもひがね)の神[九]に思はしめお、垞䞖(ずこよ)の長鳎(ながなき)é³¥[䞀〇]を集(぀ど)ぞお鳎かしめお、倩の安の河の河䞊の倩の堅石(かたしは)を取り、倩の金山(かなやた)の鐵(たがね)を取りお、鍛人(かぬち)倩接麻矅(あた぀たら)を求(た)ぎお、䌊斯蚱理床賣(いしこりどめ)の呜に科(おほ)せお、鏡を䜜らしめ、玉の祖(おや)の呜に科せお八尺の募(たが)の五癟接(いほ぀)の埡統(みすたる)の珠を䜜らしめお倩の兒屋(こやね)の呜垃刀玉(ふずだた)の呜を召(よ)びお、倩の銙山(かぐやた)の眞男鹿(さをしか)の肩を内拔(う぀ぬ)きに拔きお[侀侀]、倩の銙山の倩の波波迊(ははか)[䞀二]を取りお、占合(うらぞ)たかなはしめお[侀侉]、倩の銙山の五癟接の眞賢朚(たさかき)を根掘(ねこ)じにこじお[䞀四]、䞊枝(ほ぀え)に八尺の募の五癟接の埡統の玉を取り著(぀)け、䞭぀枝に八尺(やた)の鏡を取り繋(か)け、䞋枝(しづえ)に癜和幣(しろにぎお)青和幣(あをにぎお)を取り垂(し)でお[䞀五]、この皮皮(くさぐさ)の物は、垃刀玉の呜倪埡幣(ふずみおぐら)ず取り持ちお、倩の兒屋の呜倪祝詞(ふずのりず)蚀祷(こずほ)ぎ癜しお、倩の手力男(たぢからを)の神[䞀六]、戞の掖(わき)に隱り立ちお、倩の宇受賣(うずめ)の呜、倩の銙山の倩の日圱(ひかげ)を手次(たすき)に繋(か)けお、倩の眞拆(たさき)を鬘(かづら)ずしお[侀侃]、倩の銙山の小竹葉(ささば)を手草(たぐさ)に結ひお[䞀八]、倩の石屋戞(いはやど)に芆槜(うけ)䌏せお[䞀九]蹈みずどろこし、神懞(かむがか)りしお、※乳(むなち)[#「匈/(胃-田)」、U+80F7、34-本文-3]を掛き出で、裳(も)の緒(ひも)を陰(ほず)に抌し垂りき。ここに高倩の原動(ずよ)みお八癟萬の神共に咲(わら)ひき。", "title": "" }, { "paragraph_id": 192, "tag": "p", "text": "ここに倩照らす倧埡神怪(あや)しずおもほしお、倩の石屋戞を现(ほそめ)に開きお内より告(の)りたたはく、「吟(あ)が隱(こも)りたすに因りお、倩の原おのづから闇(くら)く、葊原の䞭぀國も皆闇けむず思ふを、䜕(なに)ずかも倩の宇受賣(うずめ)は暂(あそび)し、たた八癟萬の神諞(もろもろ)咲(わら)ふ」ずのりたたひき。ここに倩の宇受賣癜さく、「汝呜(いたしみこず)に勝(たさ)りお貎(たふず)き神いたすが故に、歡喜(よろこ)び咲(わら)ひ暂(あそ)ぶ」ず癜しき。かく蚀ふ間に、倩の兒屋の呜、垃刀玉の呜、その鏡をさし出でお、倩照らす倧埡神に芋せた぀る時に、倩照らす倧埡神いよよ奇(あや)しず思ほしお、やや戞より出でお臚みたす時に、その隱(かく)り立おる手力男の神、その埡手を取りお匕き出だした぀りき。すなはち垃刀玉の呜、尻久米(しりくめ)繩[二〇]をその埡埌方(みしりぞ)に控(ひ)き床しお癜さく、「ここより内にな還り入りたたひそ」ずたをしき。かれ倩照らす倧埡神の出でたす時に、高倩の原ず葊原の䞭぀國ずおのづから照り明りき。ここに八癟萬の神共に議(はか)りお、速須䜐の男の呜に千座(ちくら)の眮戞(おきど)を負せ[二䞀]、たた鬚(ひげ)ず手足の爪ずを切り、祓ぞしめお、神逐(かむやら)ひ逐ひき。", "title": "" }, { "paragraph_id": 193, "tag": "p", "text": "侀 自分が枅らかだから女子を埗たずする。日本曞玀では反對に、男子が生たれたらスサノヲの呜が朔癜であるずしおいる。叀事蚘の神話が女子によ぀お語られたずする證明になるずころ。オシホミミの呜の出珟によ぀お勝぀たずするのが原圢だろう。", "title": "" }, { "paragraph_id": 194, "tag": "p", "text": "二 勝にたかせお。", "title": "" }, { "paragraph_id": 195, "tag": "p", "text": "侉 田の畊を砎り溝を埋め、たた埡食事をなされる宮殿に䞍淚の物をたき散らすので、皆暎颚の灜害である。", "title": "" }, { "paragraph_id": 196, "tag": "p", "text": "四 枅淚な機おり堎。", "title": "" }, { "paragraph_id": 197, "tag": "p", "text": "五 これも暎颚の灜害。", "title": "" }, { "paragraph_id": 198, "tag": "p", "text": "六 機おる時に暪絲を卷いお瞱絲の䞭をくぐらせる道具。", "title": "" }, { "paragraph_id": 199, "tag": "p", "text": "䞃 むハは堅固である意を珟すために぀けおいう。墳墓の入口の石の戞ずする説もある。", "title": "" }, { "paragraph_id": 200, "tag": "p", "text": "八 氞久の倜が續く。", "title": "" }, { "paragraph_id": 201, "tag": "p", "text": "九 思慮智惠の神栌化。", "title": "" }, { "paragraph_id": 202, "tag": "p", "text": "䞀〇 鷄。垞䞖は、恒久の䞖界の矩で、空想䞊の䞖界から蜉じお海倖をいう。", "title": "" }, { "paragraph_id": 203, "tag": "p", "text": "侀侀 銙具山の鹿の肩の骚をそ぀くり拔いお。", "title": "" }, { "paragraph_id": 204, "tag": "p", "text": "䞀二 暹名、カバノキ。これで鹿骚を燒く。", "title": "" }, { "paragraph_id": 205, "tag": "p", "text": "侀侉 占いをし適合させお。卜占によ぀お祭の寊行方法を定める。", "title": "" }, { "paragraph_id": 206, "tag": "p", "text": "䞀四 銙具山の繁぀た朚を根ず共に掘぀お。マサカキは繁぀た垞緑朚で、今いうツバキ科の暹名サカキに限らない。神聖な枅淚な朚を匕く意味で、山から採぀おくる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 207, "tag": "p", "text": "䞀五 サカキに玉ず鏡ず麻楮を぀けるのは、神靈を招く意の行事で、他の䟋では劒をも぀ける。シラニギテはコりゟ、アヲニギテはアサ。", "title": "" }, { "paragraph_id": 208, "tag": "p", "text": "䞀六 力の神栌。", "title": "" }, { "paragraph_id": 209, "tag": "p", "text": "侀侃 ヒカゲカズラを手次(たすき)にかけ、マサキノカズラをカヅラにする。神がかりをするための甚意。", "title": "" }, { "paragraph_id": 210, "tag": "p", "text": "䞀八 小竹の葉を぀けお手で持぀。", "title": "" }, { "paragraph_id": 211, "tag": "p", "text": "䞀九 䞭のう぀ろの箱のようなものを䌏せお。", "title": "" }, { "paragraph_id": 212, "tag": "p", "text": "二〇 シメ繩。出入犁止の意の衚瀺。", "title": "" }, { "paragraph_id": 213, "tag": "p", "text": "二䞀 眪を犯した者に倚くの物を出させる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 214, "tag": "p", "text": "〔䞉、須䜐の男の呜〕", "title": "" }, { "paragraph_id": 215, "tag": "p", "text": "〔穀物の皮[侀]〕", "title": "" }, { "paragraph_id": 216, "tag": "p", "text": "たた食物(をしもの)を倧氣郜比賣(おほげ぀ひめ)の神に乞ひたたひき。ここに倧氣郜比賣、錻口たた尻より、皮皮の味物(ため぀もの)[二]を取り出でお、皮皮䜜り具ぞお進(たおた぀)る時に、速須䜐の男の呜、その態(しわざ)を立ち䌺ひお、穢汚(きたな)くしお奉るずおもほしお、その倧宜接比賣(おほげ぀ひめ)の神を殺したたひき。かれ殺さえたしし神の身に生(な)れる物は、頭に蠶(こ)生り、二぀の目に皻皮(いなだね)生り、二぀の耳に粟生り、錻に小豆(あづき)生り、陰(ほず)に麥生り、尻に倧豆(ため)生りき。かれここに神産巣日(かむむすび)埡祖(みおや)の呜、こを取らしめお、皮ず成したたひき。", "title": "" }, { "paragraph_id": 217, "tag": "p", "text": "侀 この䞀節は插入神話である。文章が前の章からよく接續しないこずに泚意。オホゲツヒメは穀物の女神。既出。", "title": "" }, { "paragraph_id": 218, "tag": "p", "text": "二 うたい物。", "title": "" }, { "paragraph_id": 219, "tag": "p", "text": "〔八俣の倧蛇〕", "title": "" }, { "paragraph_id": 220, "tag": "p", "text": "かれ避远(やらは)えお、出雲の國の肥の河䞊、名は鳥髮(ずりかみ)ずいふ地(ずころ)[侀]に降(あも)りたしき。この時に、箞その河ゆ流れ䞋りき。ここに須䜐の男の呜、その河䞊に人ありずおもほしお、求(た)ぎ䞊り埀でたししかば、老倫(おきな)ず老女(おみな)ず二人ありお、童女(をずめ)を䞭に眮きお泣く。ここに「汝たちは誰そ」ず問ひたたひき。かれその老倫、答ぞお蚀(たを)さく「僕(あ)は國぀神倧山接芋(おほやた぀み)の神の子なり。僕が名は足名怎(あしなづち)ずいひ劻(め)が名は手名怎(おなづち)ずいひ、女(むすめ)が名は櫛名田比賣(くしなだひめ)[二]ずいふ」ずたをしき。たた「汝の哭く故は䜕ぞ」ず問ひたたひしかば、答ぞ癜さく「我が女はもずより八皚女(をずめ)ありき。ここに高志(こし)の八俣(やたた)の倧蛇(をろち)[侉]、幎ごずに䟆お喫(く)ふ。今その䟆べき時なれば泣く」ずたをしき。ここに「その圢はいかに」ず問ひたたひしかば、「そが目は赀かがち[四]の劂くにしお身䞀぀に八぀の頭(かしら)八぀の尟あり。たたその身に蘿(こけ)たた檜抲(ひすぎ)生ひ、その長(たけ)è°·(たに)八谷峜(を)å…«å°Ÿ(を)を床り[五]お、その腹を芋れば、悉に垞に血(ち)垂り[六]爛(ただ)れたり」ずたをしき。(ここに赀かがちず云ぞるは、今の酞醀なり[#「酞醀なり」はママ]。)ここに速須䜐の男の呜、その老倫に詔りたたはく、「これ汝(いたし)が女ならば、吟に奉らむや」ず詔りたたひしかば、「恐けれど埡名を知らず」ず答ぞたをしき。ここに答ぞお詔りたたはく、「吟は倩照らす倧埡神の匟(いろせ)なり。かれ今倩より降りたし぀」ずのりたたひき。ここに足名怎(あしなづち)手名怎(おなづち)の神、「然たさば恐(かしこ)し、奉らむ」ずたをしき。", "title": "" }, { "paragraph_id": 221, "tag": "p", "text": "ここに速須䜐の男の呜、その童女(をずめ)を湯接爪櫛(ゆ぀぀たぐし)に取らしお、埡髻(みみづら)に刺さしお[䞃]、その足名怎、手名怎の神に告りたたはく、「汝等(いたしたち)、八鹜折(やしほり)の酒を釀(か)み[八]、たた垣を䜜りし、その垣に八぀の門を䜜り、門ごずに八぀の假(さずき)を結(ゆ)ひ[九]、その假ごずに酒船[䞀〇]を眮きお、船ごずにその八鹜折の酒を盛りお埅たさね」ずのりたたひき。かれ告りたたぞるたにたにしお、かく蚭(た)け備ぞお埅぀時に、その八俣(やたた)の倧蛇(をろち)、信(たこず)に蚀ひしがごず䟆぀。すなはち船ごずに己(おの)が頭を乘り入れおその酒を飮みき。ここに飮み醉ひお留たり䌏し寢たり。ここに速須䜐の男の呜、その埡䜩(みはかし)の十拳(ず぀か)の劒を拔きお、その蛇を切り散(はふ)りたたひしかば、肥(ひ)の河血に變(な)りお流れき。かれその䞭の尟を切りたたふ時に、埡刀(みはかし)の刃毀(か)けき。ここに怪しず思ほしお、埡刀の前(さき)もちお刺し割きお芋そなはししかば、郜牟矜(぀むは)の倧刀[侀侀]あり。かれこの倧刀を取らしお、異(け)しき物ぞず思ほしお、倩照らす倧埡神に癜し䞊げたたひき。こは草薙(くさなぎ)の倧刀[䞀二]なり。", "title": "" }, { "paragraph_id": 222, "tag": "p", "text": "かれここを以ちおその速須䜐の男の呜、宮造るべき地(ずころ)を出雲の國に求(た)ぎたたひき。ここに須賀(すが)[侀侉]の地に到りたしお詔りたたはく、「吟歀地(ここ)に䟆お、我(あ)が埡心枅淚(すがすが)し」ず詔りたたひお、其地(そこ)に宮䜜りおたしたしき。かれ其地(そこ)をば今に須賀ずいふ。この倧神、初め須賀の宮䜜らしし時に、其地(そこ)より雲立ち隰りき。ここに埡歌よみしたたひき。その歌、", "title": "" }, { "paragraph_id": 223, "tag": "p", "text": "や雲立぀ 出雲八重垣。", "title": "" }, { "paragraph_id": 224, "tag": "p", "text": "劻隱(぀たご)みに 八重垣䜜る。", "title": "" }, { "paragraph_id": 225, "tag": "p", "text": "その八重垣を[䞀四]。 (歌謠番號䞀)", "title": "" }, { "paragraph_id": 226, "tag": "p", "text": "ここにその足名怎の神を喚(め)しお告(の)りたたはく、「汝(いたし)をば我が宮の銖(おびず)に任(た)けむ」ず告りたたひ、たた名を皻田(いなだ)の宮䞻(みやぬし)須賀(すが)の八耳(や぀みみ)の神ず負せたたひき。", "title": "" }, { "paragraph_id": 227, "tag": "p", "text": "侀 島根瞣仁倚郡、斐䌊川の䞊流船通山。", "title": "" }, { "paragraph_id": 228, "tag": "p", "text": "二 日本曞玀に奇皻田姫ずある。", "title": "" }, { "paragraph_id": 229, "tag": "p", "text": "侉 匷暎な者の譬喩。たた出氎ずしそれを處理しお氎田を埗た意の神話ずもする。コシは、島根瞣内の地名説もあるが、北越地方の矩ずすべきである。", "title": "" }, { "paragraph_id": 230, "tag": "p", "text": "四 タンバホオズキ。", "title": "" }, { "paragraph_id": 231, "tag": "p", "text": "五 身長が、谷八぀、高み八぀を越える。", "title": "" }, { "paragraph_id": 232, "tag": "p", "text": "六 血がしたた぀お。", "title": "" }, { "paragraph_id": 233, "tag": "p", "text": "䞃 女が魂をこめた櫛を男のミヅラにさす。これは婚姻の颚習で、その神祕な衚珟。", "title": "" }, { "paragraph_id": 234, "tag": "p", "text": "八 濃い酒を䜜぀お。", "title": "" }, { "paragraph_id": 235, "tag": "p", "text": "九 サズキは物をのせる臺。叀代は綱で材朚を結んで䜜るから、結うずいう。", "title": "" }, { "paragraph_id": 236, "tag": "p", "text": "䞀〇 酒の入物。フネは箱状のもの。", "title": "" }, { "paragraph_id": 237, "tag": "p", "text": "侀侀 ツムハは語矩䞍明。郜牟刈ずする傳えもある。", "title": "" }, { "paragraph_id": 238, "tag": "p", "text": "䞀二 埌にダマトタケルの呜が野の草を薙いで火難を免れたから、クサナギの劒ずいう。もず叢雲(むらくも)の劒ずいう。䞉皮の神噚の䞀。", "title": "" }, { "paragraph_id": 239, "tag": "p", "text": "侀侉 島根瞣倧原郡。", "title": "" }, { "paragraph_id": 240, "tag": "p", "text": "䞀四 や雲立぀は枕詞。倚くの雲の立぀意。八重垣は、幟重もの壁や垣の意で宮殿をいう。最埌のヲは、間投の助詞。", "title": "" }, { "paragraph_id": 241, "tag": "p", "text": "〔系譜〕", "title": "" }, { "paragraph_id": 242, "tag": "p", "text": "その櫛名田比賣(くしなだひめ)を隱處(くみど)に起しお[侀]、生みたせる神の名は、八島士奎矎(やしたじぬみ)の神。たた倧山接芋の神の女(むすめ)名は神倧垂(かむおほち)比賣に嚶(あ)ひお生みたせる子、倧幎(おほずし)の神、次に宇迊(うか)の埡魂(みたた)二柱。兄(みあに)八島士奎矎の神、倧山接芋の神の女、名は朚(こ)の花(はな)知流(ちる)比賣に嚶(あ)ひお生みたせる子、垃波胜母遲久奎須奎(ふはのもぢくぬすぬ)の神。この神淀迊矎(おかみ)の神の女、名は日河(ひかは)比賣に嚶ひお生みたせる子、深淵(ふかふち)の氎倜犮花(みづやれはな)の神。この神倩の郜床閇知泥(぀どぞちね)の神に嚶ひお生みたせる子、淀矎豆奎(おみづぬ)の神[二]。この神垃怒豆怒(ふのづの)の神の女、名は垃垝耳(ふおみみ)の神に嚶ひお生みたせる子、倩の冬衣(ふゆぎぬ)の神、この神刺國倧(さしくにおほ)の神の女、名は刺國若比賣に嚶ひお生みたせる子、倧國䞻の神[侉]。たたの名は倧穎牟遲(おほあなむぢ)の神ずいひ、たたの名は葊原色蚱男(あしはらしこを)の神ずいひ、たたの名は八千矛(やちほこ)の神ずいひ、たたの名は宇郜志國玉(う぀しくにたた)の神ずいひ、并はせお五぀の名あり。", "title": "" }, { "paragraph_id": 243, "tag": "p", "text": "侀 隱れた處に事を起しお。婚姻しお。以䞋スサノヲの呜の子孫の系譜であるが倧幎の神ずりカノミタマの神ずは穀物の神で䞋の五二頁[#「五二頁」は「倧國䞻の神」の「倧幎の神の系譜」]に出る系譜の準備になる。その條參照。", "title": "" }, { "paragraph_id": 244, "tag": "p", "text": "二 出雲國颚土蚘に諞地方の土地を匕いお䟆たずいう國匕の神話を傳える八束氎臣接野の呜。", "title": "" }, { "paragraph_id": 245, "tag": "p", "text": "侉 叀代出雲の英雄で國土の神靈の意。代々オホクニヌシでありその䞀人が英雄であ぀たのだろう。以䞋の別名はそれぞれその名による神話がありすべおを同䞀神ず解したものであろう。", "title": "" }, { "paragraph_id": 246, "tag": "p", "text": "〔四、倧國䞻の神〕", "title": "" }, { "paragraph_id": 247, "tag": "p", "text": "〔菟ず鰐〕", "title": "" }, { "paragraph_id": 248, "tag": "p", "text": "かれこの倧國䞻の神の兄匟(はらから)八十(やそ)神[侀]たしき。然れどもみな國は倧國䞻の神に避(さ)りた぀りき。避りし所以(ゆゑ)は、その八十神おのもおのも皻矜(いなば)の八䞊(やかみ)比賣[二]を婚(よば)はむずする心ありお、共に皻矜に行きし時に、倧穎牟遲(おほあなむぢ)の神にを負せ、埞者(ずもびず)ずしお率(ゐ)お埀きき[侉]。ここに氣倚(けた)の前(さき)[四]に到りし時に、裞(あかはだ)なる菟(うさぎ)䌏せり。ここに八十神その菟に謂ひお云はく、「汝(いたし)爲(せ)たくは、この海鹜(うしほ)を济み、颚の吹くに當りお、高山の尟の䞊に䌏せ」ずいひき。かれその菟、八十神の教のたにたにしお䌏し぀。ここにその鹜の也くたにたに、その身の皮悉に颚に吹き拆(さ)かえき。かれ痛みお泣き䌏せれば、最埌(いやはお)に䟆たしし倧穎牟遲の神、その菟を芋お、「䜕ずかも汝が泣き䌏せる」ずのりたたひしに、菟答ぞお蚀さく「僕(あれ)、淀岐(おき)の島[五]にありお、この地(くに)に床らたくほりすれども、床らむ因(よし)なかりしかば、海の鰐[六]を欺きお蚀はく、吟(われ)ず汝(いたし)ず競ひお族(やから)の倚き少きを蚈らむ。かれ汝はその族のありの悉(こずごず)率(ゐ)お䟆お、この島より氣倚(けた)の前(さき)たで、みな列(な)み䌏し床れ。ここに吟その䞊を蹈みお走り぀぀讀み床らむ。ここに吟が族ずいづれか倚きずいふこずを知らむず、かく蚀ひしかば、欺かえお列(な)み䌏せる時に、吟その䞊を蹈みお讀み床り䟆お、今地(぀ち)に䞋りむずする時に、吟、汝(いたし)は我に欺かえ぀ず蚀ひ畢(をは)れば、すなはち最端(いやはお)に䌏せる鰐、我(あれ)を捕ぞお、悉に我が衣服(きもの)を剥ぎき。これに因りお泣き患ぞしかば、先だちお行でたしし八十神の呜もちお誚(をし)ぞたたはく、海鹜(うしほ)を济みお、颚に當りお䌏せずのりたたひき。かれ教のごずせしかば、我(あ)が身悉に傷(そこな)はえ぀」ずたをしき。ここに倧穎牟遲の神、その菟に教ぞおのりたたはく、「今急(ず)くこの氎門(みなず)に埀きお、氎もちお汝が身を掗ひお、すなはちその氎門の蒲(かた)の黄(はな)[䞃]を取りお、敷き散しお、その䞊に茟(こ)い蜉(たろ)びなば、汝が身本の膚(はだ)のごず、かならず差(い)えなむ」ずのりたたひき。かれ教のごずせしかば、その身本の劂くになりき。こは皻矜(いなば)の玠菟(しろうさぎ)ずいふものなり。今には菟神ずいふ。かれその菟、倧穎牟遲の神に癜さく、「この八十神は、かならず八䞊(やがみ)比賣を埗じ。を負ひたたぞども、汝が呜ぞ獲たたはむ」ずたをしき。", "title": "" }, { "paragraph_id": 249, "tag": "p", "text": "ここに八䞊(やがみ)比賣、八十神に答ぞお蚀はく、「吟は汝たちの蚀を聞かじ、倧穎牟遲の神に嫁(あ)はむ」ずいひき。", "title": "" }, { "paragraph_id": 250, "tag": "p", "text": "侀 倚くの神。神話にいう兄匟は、眞寊の兄匟ではない。", "title": "" }, { "paragraph_id": 251, "tag": "p", "text": "二 鳥取瞣八頭郡八䞊の地にいた姫。", "title": "" }, { "paragraph_id": 252, "tag": "p", "text": "侉 䞃犏神の倧黒倩を倧國䞻の神ず同神ずする説のあるのは、倧國ず倧黒ず字音が同じなのず、ここに袋を背負぀たこずがあるからであるが、倧黒倩はもずむンドの神で別である。", "title": "" }, { "paragraph_id": 253, "tag": "p", "text": "四 島根瞣氣高郡末恒村の日本海に出た岬角。", "title": "" }, { "paragraph_id": 254, "tag": "p", "text": "五 日本海の隱岐の島。ただし氣倚の前の海䞭にも傳説地がある。", "title": "" }, { "paragraph_id": 255, "tag": "p", "text": "六 フカの類。やがおその知識に、蛇、韜などの芁玠を取り入れお想像䞊の動物ずしお癌達した。フカの寊際を知らない者が倚か぀たからである。", "title": "" }, { "paragraph_id": 256, "tag": "p", "text": "䞃 カマの花粉。", "title": "" }, { "paragraph_id": 257, "tag": "p", "text": "〔貝比賣ず蛀貝比賣〕", "title": "" }, { "paragraph_id": 258, "tag": "p", "text": "かれここに八十神忿(いか)りお、倧穎牟遲の神を殺さむずあひ議(はか)りお、䌯䌎(ははき)の國の手間(おた)の山本[侀]に至りお云はく、「この山に赀猪(あかゐ)あり、かれ我どち远ひ䞋しなば、汝埅ち取れ。もし埅ち取らずは、かならず汝を殺さむ」ずいひお、火もちお猪に䌌たる倧石を燒きお、蜉(たろば)し萜しき。ここに远ひ䞋し取る時に、すなはちその石に燒き著(぀)かえお死(う)せたたひき。ここにその埡祖(みおや)の呜[二]哭き患ぞお、倩にたゐ䞊(のが)りお、神産巣日(かむむすび)の呜に請(たを)したたふ時に、比賣ず蛀貝(うむがひ)比賣ずを遣りお、䜜り掻かさしめたたひき。ここに貝比賣きさげ集めお、蛀貝比賣埅ち承(う)けお、母(おも)の乳汁(ちしる)ず塗りしかば[侉]、麗(うるは)しき壯倫(をずこ)になりお出であるきき。", "title": "" }, { "paragraph_id": 259, "tag": "p", "text": "侀 鳥取瞣西䌯郡倩接村。", "title": "" }, { "paragraph_id": 260, "tag": "p", "text": "二 母の神。", "title": "" }, { "paragraph_id": 261, "tag": "p", "text": "侉 赀貝の汁をしが぀お蛀(はたぐり)の貝に受け入れお母の乳汁ずしお塗぀た。叀代の火傷の療法である。", "title": "" }, { "paragraph_id": 262, "tag": "p", "text": "〔根の堅州國〕", "title": "" }, { "paragraph_id": 263, "tag": "p", "text": "ここに八十神芋おたた欺きお、山に率(ゐ)お入りお、倧暹を切り䌏せ、茹矢(ひめや)[侀]をその朚に打ち立お、その䞭に入らしめお、すなはちその氷目矢(ひめや)を打ち離ちお、拷(う)ち殺しき。ここにたたその埡祖、哭き぀぀求(た)ぎしかば、すなはち芋埗お、その朚を拆(さ)きお、取り出で掻しお、その子に告りお蚀はく、「汝ここにあらば、遂に八十神に滅(ころ)さえなむ」ずいひお、朚の國[二]の倧屋毘叀(おほやびこ)の神[侉]の埡所(みもず)に違ぞ遣りたたひき。ここに八十神芓(た)ぎ远ひ臻(いた)りお、矢刺しお乞ふ時に、朚の俣(たた)より挏(く)き逃れお去(い)にき。埡祖の呜、子に告りおいはく、「須䜐の男の呜のたしたす根(ね)の堅州(かたす)國[四]にたゐ向きおば、かならずその倧神議(はか)りたたひなむ」ずのりたたひき。かれ詔呜(みこず)のたにたにしお須䜐の男の呜の埡所(みもず)に參ゐ到りしかば、その女須勢理毘賣(すせりびめ)出で芋お、目合(たぐはひ)しお[五]婚(あ)ひたしお、還り入りおその父に癜しお蚀さく、「いず麗しき神䟆たし぀」ずたをしき。ここにその倧神出で芋お、「こは葊原色蚱男(あしはらしこを)の呜ずいふぞ」ずのりたたひお、すなはち喚び入れお、その蛇(ぞみ)の宀(むろや)[六]に寢しめたたひき。ここにその劻(みめ)須勢理毘賣(すせりびめ)の呜、蛇のひれ[䞃]をその倫に授けお、「その蛇咋(く)はむずせば、このひれを䞉たび擧(ふ)りお打ち撥(はら)ひたたぞ」ずたをしたたひき。かれ教のごずせしかば、蛇おのづから靜たりぬ。かれ平(やす)く寢お出でたしき。たた䟆る日の倜は、呉公(むかで)ず蜂ずの宀(むろや)に入れたたひしを、たた呉公(むかで)蜂のひれを授けお、先のごず教ぞしかば、平(やす)く出でたたひき。たた鳎鏑(なりかぶら)[八]を倧野の䞭に射入れお、その矢を採らしめたたひき。かれその野に入りたしし時に、すなはち火もちおその野を燒きらし぀。ここに出づる所を知らざる間に、錠䟆おいはく、「内はほらほら、倖(ず)はすぶすぶ[九]」ず、かく蚀ひければ、其處(そこ)を螏みしかば、萜ち隱り入りし間に、火は燒け過ぎき。ここにその錠、その鳎鏑(なりかぶら)を咋(く)ひお出で䟆お奉りき。その矢の矜は、その錠の子どもみな喫ひたりき。", "title": "" }, { "paragraph_id": 264, "tag": "p", "text": "ここにその劻(みめ)須䞖理毘賣(すせりびめ)は、喪(はふり)぀具(もの)[䞀〇]を持ちお哭き぀぀䟆たし、その父の倧神は、すでに死(う)せぬず思ほしお、その野に出でたたしき。ここにその矢を持ちお奉りし時に、家に率お入りお、八田間(やたた)の倧宀[侀侀]に喚び入れお、その頭(かしら)の虱(しらみ)を取らしめたたひき。かれその頭を芋れば、呉公(むかで)倚(さは)にあり。ここにその劻、怋(むく)の朚の寊ず赀土(はに)ずを取りお、その倫に授け぀。かれその朚の寊を咋ひ砎り、赀土(はに)を含(ふく)みお唟(぀ば)き出だしたたぞば、その倧神、呉公(むかで)を咋ひ砎りお唟き出だすずおもほしお、心に愛(は)しずおもほしお寢(みね)したたひき。ここにその神の髮を握(ず)りお、その宀の怜(たりき)ごずに結ひ著けお、五癟匕(いほびき)の石(いは)[䞀二]を、その宀の戞に取り塞(さ)ぞお、その劻(みめ)須䞖理毘賣を負ひお、すなはちその倧神の生倧刀(いくたち)ず生匓矢(いくゆみや)[侀侉]たたその倩の沌琎(ぬごず)[䞀四]を取り持ちお、逃げ出でたす時に、その倩の沌琎暹に拂(ふ)れお地動鳎(なりずよ)みき。かれその寢(みね)したたぞりし倧神、聞き驚かしお、その宀を匕き仆(たふ)したたひき。然れども怜に結ぞる髮を解かす間に遠く逃げたたひき。かれここに黄泉比良坂(よも぀ひらさか)に远ひ至りたしお、遙(はるか)に望(みさ)けお、倧穎牟遲(おほあなむぢ)の神を呌ばひおのりたたはく、「その汝が持おる生倧刀生匓矢もちお汝が庶兄匟(あにおずども)をば、坂の埡尟に远ひ䌏せ、たた河の瀬に远ひ撥(はら)ひお、おれ[䞀五]倧國䞻の神ずなり、たた宇郜志國玉(う぀しくにたた)の神[䞀六]ずなりお、その我が女須䞖理毘賣を嫡劻(むかひめ)ずしお、宇迊(うか)の山[侀侃]の山本に、底接石根(そこ぀いはね)に宮柱倪しり、高倩の原に氷怜(ひぎ)高しりお[䞀八]居れ。この奎(や぀こ)」ずのりたたひき。かれその倧刀匓を持ちお、その八十神を远ひ避(さ)くる時に、坂の埡尟ごずに远ひ䌏せ、河の瀬ごずに远ひ撥ひお國䜜り始めたたひき[䞀九]。", "title": "" }, { "paragraph_id": 265, "tag": "p", "text": "かれその八䞊比賣は先の期(ちぎり)のごずみずあたはし぀[二〇]。かれその八䞊比賣は、率(ゐ)お䟆たし぀れども、その嫡劻(むかひめ)須䞖理毘賣を畏(かしこ)みお、その生める子をば、朚の俣(たた)に刺し挟みお返りたしき。かれその子に名づけお朚の俣の神ずいふ、たたの名は埡井(みゐ)の神ずいふ。", "title": "" }, { "paragraph_id": 266, "tag": "p", "text": "侀 クサビ圢の矢。氷目矢ずあるも同じ。", "title": "" }, { "paragraph_id": 267, "tag": "p", "text": "二 玀䌊の國(和歌山瞣)", "title": "" }, { "paragraph_id": 268, "tag": "p", "text": "侉 家屋の神。むザナギ、むザナミの生んだ子の䞭にあ぀た。ただしスサノヲの呜の子ずする説がある。", "title": "" }, { "paragraph_id": 269, "tag": "p", "text": "四 既出、地䞋の國。", "title": "" }, { "paragraph_id": 270, "tag": "p", "text": "五 互に芋合うこず。", "title": "" }, { "paragraph_id": 271, "tag": "p", "text": "六 叀代建築にはムロ型ずス型ずある。ムロは穎を掘぀お屋根をかぶせた圢のもので濕氣の倚い地では蟲の぀くこずが倚い。スは足を぀けお高く䜜る。どちらも原䜏地での習俗を移したものだろうが、ムロ型は亡びた。", "title": "" }, { "paragraph_id": 272, "tag": "p", "text": "䞃 蛇を支配する力のあるヒレ。ヒレは、癜い織物で女子が頞にかける。これを振るこずによ぀お嚁力が癌生する。次のヒレも同じ。", "title": "" }, { "paragraph_id": 273, "tag": "p", "text": "八 射るず鳎りひびくように䜜぀た矢。", "title": "" }, { "paragraph_id": 274, "tag": "p", "text": "九 入口は狹いが内郚は廣い。叀墳のあずだろうずいう。", "title": "" }, { "paragraph_id": 275, "tag": "p", "text": "䞀〇 葬匏の道具。", "title": "" }, { "paragraph_id": 276, "tag": "p", "text": "侀侀 柱間の敞の倚い倧きな宀。", "title": "" }, { "paragraph_id": 277, "tag": "p", "text": "䞀二 五癟人で匕くほどの巚石。", "title": "" }, { "paragraph_id": 278, "tag": "p", "text": "侀侉 生呜の感じられる倧刀匓矢。", "title": "" }, { "paragraph_id": 279, "tag": "p", "text": "䞀四 矎しいり぀ぱな琎。", "title": "" }, { "paragraph_id": 280, "tag": "p", "text": "䞀五 芪愛の第二人皱。", "title": "" }, { "paragraph_id": 281, "tag": "p", "text": "䞀六 珟寊にある國土の神靈。", "title": "" }, { "paragraph_id": 282, "tag": "p", "text": "侀侃 島根瞣出雲垂出雲倧瀟の東北の埡埌山。", "title": "" }, { "paragraph_id": 283, "tag": "p", "text": "䞀八 壯倧な宮殿建築をする意の垞甚句。地底の石に柱をし぀かず建お、空䞭に高く千朚をあげお䜜る。ヒギ、チギずもいう。屋䞊に亀叉しお突出しおいる材。今では神瀟建築に芋られる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 284, "tag": "p", "text": "䞀九 國土經營をはじめた。", "title": "" }, { "paragraph_id": 285, "tag": "p", "text": "二〇 婚姻した。", "title": "" }, { "paragraph_id": 286, "tag": "p", "text": "〔八千矛の神の歌物語〕", "title": "" }, { "paragraph_id": 287, "tag": "p", "text": "この八千矛(やちほこ)の神[侀]、高志(こし)の國の沌河比賣(ぬなかはひめ)[二]を婚(よば)はむずしお幞(い)でたす時に、その沌河比賣の家に到りお[侉]歌よみしたたひしく、", "title": "" }, { "paragraph_id": 288, "tag": "p", "text": "八千矛(やちほこ)の 神の呜は、", "title": "" }, { "paragraph_id": 289, "tag": "p", "text": "八島國 劻求(た)ぎかねお、", "title": "" }, { "paragraph_id": 290, "tag": "p", "text": "遠遠し 高志(こし)の國に", "title": "" }, { "paragraph_id": 291, "tag": "p", "text": "è³¢(さか)し女(め)を ありず聞かしお、", "title": "" }, { "paragraph_id": 292, "tag": "p", "text": "麗(くは)し女(め)を ありず聞(き)こしお、", "title": "" }, { "paragraph_id": 293, "tag": "p", "text": "さ婚(よば)ひに あり立たし[四]", "title": "" }, { "paragraph_id": 294, "tag": "p", "text": "婚ひに あり通はせ、", "title": "" }, { "paragraph_id": 295, "tag": "p", "text": "倧刀が緒も いただ解かずお、", "title": "" }, { "paragraph_id": 296, "tag": "p", "text": "襲(おすひ)をも いただ解かね[五]、", "title": "" }, { "paragraph_id": 297, "tag": "p", "text": "孃子(をずめ)の 寢(な)すや[六]板戞を", "title": "" }, { "paragraph_id": 298, "tag": "p", "text": "抌(お)そぶらひ[䞃] 吟(わ)が立たせれば、", "title": "" }, { "paragraph_id": 299, "tag": "p", "text": "匕こづらひ 吟(わ)が立たせれば、", "title": "" }, { "paragraph_id": 300, "tag": "p", "text": "青山に [八]は鳎きぬ。", "title": "" }, { "paragraph_id": 301, "tag": "p", "text": "さ野(の)぀鳥 雉子(きぎし)は響(ずよ)む。", "title": "" }, { "paragraph_id": 302, "tag": "p", "text": "庭぀鳥 鷄(かけ)は鳎く。", "title": "" }, { "paragraph_id": 303, "tag": "p", "text": "うれたくも[九] 鳎くなる鳥か。", "title": "" }, { "paragraph_id": 304, "tag": "p", "text": "この鳥も うち止(や)めこせね。", "title": "" }, { "paragraph_id": 305, "tag": "p", "text": "いしたふや[䞀〇] 倩銳䜿(あたはせづかひ)[侀侀]、", "title": "" }, { "paragraph_id": 306, "tag": "p", "text": "事の 語りごずも こをば[䞀二]。 (歌謠番號二)", "title": "" }, { "paragraph_id": 307, "tag": "p", "text": "ここにその沌河日賣(ぬなかはひめ)、いただ戞を開(ひら)かずお内より歌よみしたたひしく、", "title": "" }, { "paragraph_id": 308, "tag": "p", "text": "八千矛(やちほこ)の 神の呜。", "title": "" }, { "paragraph_id": 309, "tag": "p", "text": "ぬえくさの[侀侉] 女(め)にしあれば、", "title": "" }, { "paragraph_id": 310, "tag": "p", "text": "吟(わ)が心 浊枚(うらす)の鳥ぞ[䞀四]。", "title": "" }, { "paragraph_id": 311, "tag": "p", "text": "今こそは 吟(わ)鳥にあらめ。", "title": "" }, { "paragraph_id": 312, "tag": "p", "text": "埌は 汝鳥(などり)にあらむを、", "title": "" }, { "paragraph_id": 313, "tag": "p", "text": "呜は な死(し)せたたひそ[䞀五]。", "title": "" }, { "paragraph_id": 314, "tag": "p", "text": "いしたふや 倩銳䜿、", "title": "" }, { "paragraph_id": 315, "tag": "p", "text": "事の 語りごずも こをば。 (歌謠番號䞉)", "title": "" }, { "paragraph_id": 316, "tag": "p", "text": "青山に 日が隱らば、", "title": "" }, { "paragraph_id": 317, "tag": "p", "text": "ぬばたたの[䞀六] 倜は出でなむ。", "title": "" }, { "paragraph_id": 318, "tag": "p", "text": "朝日の 咲(ゑ)み抮え䟆お、", "title": "" }, { "paragraph_id": 319, "tag": "p", "text": "の[侀侃] 癜き腕(ただむき)", "title": "" }, { "paragraph_id": 320, "tag": "p", "text": "沫雪の[䞀八] わかやる胞を", "title": "" }, { "paragraph_id": 321, "tag": "p", "text": "そ叩(だた)き 叩きたながり", "title": "" }, { "paragraph_id": 322, "tag": "p", "text": "眞玉手 玉手差し纏(た)き", "title": "" }, { "paragraph_id": 323, "tag": "p", "text": "股(もも)長に 寢(い)は宿(な)さむを。", "title": "" }, { "paragraph_id": 324, "tag": "p", "text": "あやに な戀ひきこし[䞀九]。", "title": "" }, { "paragraph_id": 325, "tag": "p", "text": "八千矛の 神の呜。", "title": "" }, { "paragraph_id": 326, "tag": "p", "text": "事の 語りごずも こをば。 (歌謠番號四)", "title": "" }, { "paragraph_id": 327, "tag": "p", "text": "かれその倜は合はさずお、明日(くる぀ひ)の倜埡合(みあひ)したたひき。", "title": "" }, { "paragraph_id": 328, "tag": "p", "text": "たたその神の嫡后(おほぎさき)須勢理毘賣(すせりびめ)の呜、いたく嫉劬(うはなりねた)み[二〇]したたひき。かれその日子(ひこ)ぢの神[二䞀]䟘(わ)びお、出雲より倭(やたず)の國に䞊りたさむずしお、裝束(よそひ)し立たす時に、片埡手は埡銬(みた)の鞍に繋(か)け、片埡足はその埡鐙(みあぶみ)に蹈み入れお、歌よみしたたひしく、", "title": "" }, { "paragraph_id": 329, "tag": "p", "text": "ぬばたたの 黒き埡衣(みけし)を", "title": "" }, { "paragraph_id": 330, "tag": "p", "text": "た぀ぶさに 取り裝(よそ)ひ[二二]", "title": "" }, { "paragraph_id": 331, "tag": "p", "text": "奧(おき)぀鳥[二䞉] 胞(むな)芋る時、", "title": "" }, { "paragraph_id": 332, "tag": "p", "text": "矜(は)たたぎ[二四]も これは宜(ふさ)はず、", "title": "" }, { "paragraph_id": 333, "tag": "p", "text": "邊(ぞ)぀浪 そに脱き棄(う)お、", 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"匕け鳥[侉侀]の 吟が匕け埀なば、", "title": "" }, { "paragraph_id": 347, "tag": "p", "text": "泣かじずは 汝(な)は蚀ふずも、", "title": "" }, { "paragraph_id": 348, "tag": "p", "text": "山跡(やたず)の 䞀本(ひずもず)すすき", "title": "" }, { "paragraph_id": 349, "tag": "p", "text": "項(うな)傟(かぶ)し[䞉二] 汝が泣かさたく[侉侉]", "title": "" }, { "paragraph_id": 350, "tag": "p", "text": "朝雚の さ[䞉四]霧に立(た)たむぞ。", "title": "" }, { "paragraph_id": 351, "tag": "p", "text": "若草の[䞉五] 嬬(぀た)の呜。", "title": "" }, { "paragraph_id": 352, "tag": "p", "text": "事の 語りごずも こをば。 (歌謠番號五)", "title": "" }, { "paragraph_id": 353, "tag": "p", "text": "ここにその后(きささ) 倧埡酒杯(さかづき)を取らしお、立ち䟝り指擧(ささ)げお、歌よみしたたひしく、", "title": "" }, { "paragraph_id": 354, "tag": "p", "text": "八千矛の 神の呜や、", "title": "" }, { "paragraph_id": 355, "tag": "p", "text": "吟(あ)が倧國䞻。", "title": "" }, { "paragraph_id": 356, "tag": "p", "text": "汝(な)こそは 男(を)にいたせば、", "title": "" }, { "paragraph_id": 357, "tag": "p", "text": "うちる[䞉六] å³¶[侉侃]の埌埌", "title": "" }, { "paragraph_id": 358, "tag": "p", "text": "かきる 磯の埌おちず[䞉八]、", "title": "" }, { "paragraph_id": 359, "tag": "p", "text": "若草の 嬬(぀た)持たせらめ[䞉九]。", "title": "" }, { "paragraph_id": 360, "tag": "p", "text": "吟(あ)はもよ 女(め)にしあれば、", "title": "" }, { "paragraph_id": 361, "tag": "p", "text": "汝(な)を陀(き)お[四〇] 男(を)は無し。", "title": "" }, { "paragraph_id": 362, "tag": "p", "text": "汝(な)を陀お 倫(぀た)は無し。", "title": "" }, { "paragraph_id": 363, "tag": "p", "text": "文垣(あやかき)の ふはやが䞋に[四䞀]、", "title": "" }, { "paragraph_id": 364, "tag": "p", "text": "蒞被(むしぶすた) 柔(にこや)が䞋に[四二]、", "title": "" }, { "paragraph_id": 365, "tag": "p", "text": "さやぐが䞋に[四䞉]、", "title": "" }, { "paragraph_id": 366, "tag": "p", "text": "沫雪(あわゆき)の わかやる胞を", "title": "" }, { "paragraph_id": 367, "tag": "p", "text": "の 癜き臂(ただむき)", "title": "" }, { "paragraph_id": 368, "tag": "p", "text": "そ叩(だた)き 叩きたながり[四四]", "title": "" }, { "paragraph_id": 369, "tag": "p", "text": "た玉手 玉手差し纏(た)き", "title": "" }, { "paragraph_id": 370, "tag": "p", "text": "股長(ももなが)に 寢(い)をしなせ。", "title": "" }, { "paragraph_id": 371, "tag": "p", "text": "豐埡酒(ずよみき) たおた぀らせ[四五]。 (歌謠番號六)", "title": "" }, { "paragraph_id": 372, "tag": "p", "text": "かく歌ひお、すなはち盞(うき)結(ゆ)ひしお[四六]、項懞(うなが)けりお[四䞃]、今に至るたで鎭りたす。こを神語(かむがたり)[四八]ずいふ。", "title": "" }, { "paragraph_id": 373, "tag": "p", "text": "侀 倚くの歊噚のある神の矩。倧國䞻の神の別名。䞉八頁[#「䞉八頁」は「須䜐の男の呜」の「系譜」]參照。", "title": "" }, { "paragraph_id": 374, "tag": "p", "text": "二 北越の沌河の地の姫。ヌナカハは今の糞魚川町附近だずいう。", "title": "" }, { "paragraph_id": 375, "tag": "p", "text": "侉 男子が倜間女子の家を蚪れるのが叀代の婚姻の颚習である。", "title": "" }, { "paragraph_id": 376, "tag": "p", "text": "四 ペバヒは、呌ぶ矩で婚姻を申し入れる意。サは接頭語。アリタタシは、お立ちにな぀お。動詞の䞊に぀けるアリは圚り぀぀の意。タタシは立぀の敬語。", "title": "" }, { "paragraph_id": 377, "tag": "p", "text": "五 オスヒをもただ解かないのに。オスヒは通䟋の服裝の䞊に著る衣服。犮裝、旅裝などに䜿甚する。トカネは解かないのにの意。", "title": "" }, { "paragraph_id": 378, "tag": "p", "text": "六 ナスは寢るの敬語。ダは感動の助詞で調子を぀けるために䜿う。", "title": "" }, { "paragraph_id": 379, "tag": "p", "text": "䞃 抌しゆすぶ぀お。", "title": "" }, { "paragraph_id": 380, "tag": "p", "text": "八 今トラツグミずいう鳥。倜間飛んで鳎く。", "title": "" }, { "paragraph_id": 381, "tag": "p", "text": "九 歎かわしいこずに。", "title": "" }, { "paragraph_id": 382, "tag": "p", "text": "䞀〇 む䞋フで、䞋方にいる意だろう。むは接頭語。ダは感動の助詞。", "title": "" }, { "paragraph_id": 383, "tag": "p", "text": "侀侀 走り䜿いをする郚族。アマは神聖なの意に぀ける。この皮の歌を語り傳える郚族。", "title": "" }, { "paragraph_id": 384, "tag": "p", "text": "䞀二 この事をば。この通りです。", "title": "" }, { "paragraph_id": 385, "tag": "p", "text": "侀侉 譬喩による枕詞。なえた草のような。", "title": "" }, { "paragraph_id": 386, "tag": "p", "text": "䞀四 氎鳥です。おち぀かない譬喩。", "title": "" }, { "paragraph_id": 387, "tag": "p", "text": "䞀五 おなくなりなさるな。", "title": "" }, { "paragraph_id": 388, "tag": "p", "text": "䞀六 譬喩による枕詞。カラスオりギの寊は黒いから倜に冠する。", "title": "" }, { "paragraph_id": 389, "tag": "p", "text": "侀侃 同前。楮で䜜぀た綱は癜い。", "title": "" }, { "paragraph_id": 390, "tag": "p", "text": "䞀八 同前。アワのような倧きな雪。", "title": "" }, { "paragraph_id": 391, "tag": "p", "text": "䞀九 たいぞんに戀をなさいたすな。", "title": "" }, { "paragraph_id": 392, "tag": "p", "text": "二〇 第二の劻に對する憎み。", "title": "" }, { "paragraph_id": 393, "tag": "p", "text": "二䞀 倫の神。", "title": "" }, { "paragraph_id": 394, "tag": "p", "text": "二二 十分に著甚しお。", "title": "" }, { "paragraph_id": 395, "tag": "p", "text": "二䞉 譬喩による枕詞。氎鳥のように胞を぀き出しお芋る。", "title": "" }, { "paragraph_id": 396, "tag": "p", "text": "二四 奧぀鳥ず蚀぀たので、その瞁でいう。身のこなし。", "title": "" }, { "paragraph_id": 397, "tag": "p", "text": "二五 譬喩による枕詞。カワセミ。青い鳥。", "title": "" }, { "paragraph_id": 398, "tag": "p", "text": "二六 山の料地。", "title": "" }, { "paragraph_id": 399, "tag": "p", "text": "二䞃 アタネは、アカネに同じずいうが䞍明。アカネはアカネ科の蔓草。根を぀いおアカネ色の染料をずる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 400, "tag": "p", "text": "二八 むトコは芪愛なる人。ダは接尟語。", "title": "" }, { "paragraph_id": 401, "tag": "p", "text": "二九 女子の敬皱。", "title": "" }, { "paragraph_id": 402, "tag": "p", "text": "䞉〇 譬喩による枕詞。", "title": "" }, { "paragraph_id": 403, "tag": "p", "text": "侉侀 同前。空ずおく匕き去る鳥。", "title": "" }, { "paragraph_id": 404, "tag": "p", "text": "䞉二 銖をかしげお。うなだれお。", "title": "" }, { "paragraph_id": 405, "tag": "p", "text": "侉侉 お泣きになるこずは。マクは、ムコトに盞當する。", "title": "" }, { "paragraph_id": 406, "tag": "p", "text": "䞉四 眞犏寺本、サに當る字が無い。", "title": "" }, { "paragraph_id": 407, "tag": "p", "text": "䞉五 譬喩による枕詞。", "title": "" }, { "paragraph_id": 408, "tag": "p", "text": "䞉六 このミルは、原文「埮流」。埮は、叀代のミの音聲二皮のうちの乙類に屬し、甲類の芋るのミの音聲ず違う。それでる意であり、ここは぀おいるの意有坂博士で次の語を修食する。", "title": "" }, { "paragraph_id": 409, "tag": "p", "text": "侉侃 シマは氎面に臚んだ土地。はなれ島には限らない。", "title": "" }, { "paragraph_id": 410, "tag": "p", "text": "䞉八 磯の突端のどこでも。", "title": "" }, { "paragraph_id": 411, "tag": "p", "text": "䞉九 お持ちにな぀おいるでしよう。モタセ、持ツの敬語の呜什圢。ラ、助動詞の未然圢。メ、助動詞ムの已然圢で、䞊の係助詞コ゜を受けお結ぶ。", "title": "" }, { "paragraph_id": 412, "tag": "p", "text": "四〇 汝をおいおは。", "title": "" }, { "paragraph_id": 413, "tag": "p", "text": "四䞀 織物のトバリのふわふわした䞋で。", "title": "" }, { "paragraph_id": 414, "tag": "p", "text": "四二 あたたかい寢具のやわらかい䞋で。", "title": "" }, { "paragraph_id": 415, "tag": "p", "text": "四䞉 楮の衟のざわざわする䞋で。", "title": "" }, { "paragraph_id": 416, "tag": "p", "text": "四四 叩いお抱きあい。", "title": "" }, { "paragraph_id": 417, "tag": "p", "text": "四五 めしあがれ。奉るの敬語の呜什圢。", "title": "" }, { "paragraph_id": 418, "tag": "p", "text": "四六 酒盃をずりかわしお玄束しお。", "title": "" }, { "paragraph_id": 419, "tag": "p", "text": "四䞃 銖に手をかけお。", "title": "" }, { "paragraph_id": 420, "tag": "p", "text": "四八 以䞊の歌の名皱で、以䞋この皮の名皱が倚く出る。これは歌曲ずしお傳えられたのでその歌曲ずしおの名である。この八千矛の神の莈答の歌曲は舞を䌎な぀おいたらしい。", "title": "" }, { "paragraph_id": 421, "tag": "p", "text": "〔系譜〕", "title": "" }, { "paragraph_id": 422, "tag": "p", "text": "かれこの倧國䞻の神、※圢(むなかた)[#「匈/(胃-田)」、U+80F7、49-本文-6]の奧接宮(おき぀みや)にたす神、倚玀理毘賣の呜[侀]に嚶(あ)ひお生みたせる子、阿遲(あぢすきたかひこね)の神。次に効高比賣(たかひめ)の呜[二]。たたの名は䞋光(したお)る比賣(ひめ)の呜[侉]。この阿遲高日子根の神は、今迊毛(かも)の倧埡神[四]ずいふ神なり。", "title": "" }, { "paragraph_id": 423, "tag": "p", "text": "倧國䞻の神、たた神屋楯(かむやたお)比賣の呜[五]に嚶ひお生みたせる子、事代(こずしろ)䞻の神[六]。たた八島牟遲(やしたむぢ)の神の女鳥取(ずりずり)の神[䞃]に嚶ひお生みたせる子、鳥鳎海(ずりなるみ)の神。この神、日名照額田毘道男䌊蚱知邇(ひなおりぬかたびちをいこちに)の神[八]に嚶ひお生みたせる子、國忍富(くにおしずみ)の神。この神、葊那陀迊(あしなだか)の神たたの名は八河江比賣(やがはえひめ)に嚶ひお生みたせる子、連甕(぀らみか)の倚氣䜐波倜遲奎矎(たけさはやぢぬみ)の神。この神、倩の甕䞻(みかぬし)の神の女前玉比賣(さきたたひめ)に嚶ひお生みたせる子、甕䞻日子(みかぬしひこ)の神。この神、淀加矎(おかみ)の神[九]の女比那良志(ひならし)毘賣に嚶ひお生みたせる子、倚比理岐志麻矎(たひりきしたみ)の神。この神、比比矅朚(ひひらぎ)のその花麻豆矎(はなたづみ)の神の女掻玉前玉(いくたたさきたた)比賣の神に嚶ひお生みたせる子、矎呂浪(みろなみ)の神。この神、敷山䞻(しきやたぬし)の神の女青沌銬沌抌(あをぬたぬおし)比賣に嚶ひお生みたせる子、垃忍富鳥鳎海(ぬのおしずみずりなるみ)の神。この神、若晝女(わかひるめ)の神に嚶ひお生みたせる子、倩の日腹倧科床矎(ひばらおほしなどみ)の神。この神、倩の狹霧(さぎり)の神の女遠接埅根(ずほ぀たちね)の神に嚶ひお生みたせる子、遠接山岬倚良斯(ずほ぀やたざきたらし)の神。", "title": "" }, { "paragraph_id": 424, "tag": "p", "text": "右の件(くだり)、八島士奎矎(やしたじぬみ)の神より䞋、遠接山岬垶(たらし)の神より前、十䞃䞖(ずをたりななよ)の神ずいふ。", "title": "" }, { "paragraph_id": 425, "tag": "p", "text": "侀 既出䞉〇頁[#「䞉〇頁」は「倩照らす倧神ず須䜐の男の呜」の「誓玄」]參照。", "title": "" }, { "paragraph_id": 426, "tag": "p", "text": "二 以䞊二神、五䞃頁[#「五䞃頁」は「倩照らす倧埡神ず倧國䞻の神」の「國讓り」]に神話がある。", "title": "" }, { "paragraph_id": 427, "tag": "p", "text": "侉 光りかがやく姫の矩。矎しい姫。", "title": "" }, { "paragraph_id": 428, "tag": "p", "text": "四 奈良瞣南葛城郡葛城村にある神瀟の神。", "title": "" }, { "paragraph_id": 429, "tag": "p", "text": "五 系統䞍明。", "title": "" }, { "paragraph_id": 430, "tag": "p", "text": "六 五䞃頁[#「五䞃頁」は「倩照らす倧埡神ず倧國䞻の神」の「國讓り」]に神話がある。その條參照。", "title": "" }, { "paragraph_id": 431, "tag": "p", "text": "䞃 鳥耳の神、鳥甘の神ずする傳えもある。", "title": "" }, { "paragraph_id": 432, "tag": "p", "text": "八 誀りがあ぀お、もず䜕の神の女の䜕ずあ぀たらしいが䞍明。", "title": "" }, { "paragraph_id": 433, "tag": "p", "text": "九 氎の神。", "title": "" }, { "paragraph_id": 434, "tag": "p", "text": "〔少名毘叀那の神〕", "title": "" }, { "paragraph_id": 435, "tag": "p", "text": "かれ倧國䞻の神、出雲の埡倧(みほ)の埡前(みさき)[侀]にいたす時に、波の穗より[二]、倩の矅摩(かがみ)の船[侉]に乘りお、鵝(ひむし)の皮を内剥(う぀は)ぎに剥ぎお[四]衣服(みけし)にしお、歞(よ)り䟆る神あり。ここにその名を問はせども答ぞず、たた所埞(みずも)の神たちに問はせども、みな知らずず癜(たを)しき。ここに倚邇具久(たにぐく)[五]癜しお蚀(たを)さく、「こは久延毘叀(くえびこ)[六]ぞかならず知りたらむ」ず癜ししかば、すなはち久延毘叀を召しお問ひたたふ時に答ぞお癜さく、「こは神産巣日(かむむすび)の神の埡子少名毘叀那(すくなびこな)の神なり」ず癜しき。かれここに神産巣日埡祖(みおや)の呜に癜し䞊げしかば、「こは寊(たこず)に我が子なり。子の䞭に、我が手俣(たなたた)より挏(く)きし子なり。かれ汝(いたし)葊原色蚱男(あしはらしこを)の呜ず兄匟(はらから)ずなりお、その國䜜り堅めよ」ずのりたたひき。かれそれより、倧穎牟遲ず少名毘叀那ず二柱の神盞䞊びお、この國䜜り堅めたたひき。然ありお埌には、その少名毘叀那の神は、垞䞖(ずこよ)の國[䞃]に床りたしき。かれその少名毘叀那の神を顯し癜しし、いはゆる久延毘叀(くえびこ)は、今には山田の曟富隰(そほど)[八]ずいふものなり。この神は、足はあるかねども、倩の䞋の事を盡(こずごず)に知れる神なり。", "title": "" }, { "paragraph_id": 436, "tag": "p", "text": "侀 島根瞣八束郡矎保の岬。", "title": "" }, { "paragraph_id": 437, "tag": "p", "text": "二 波の高みに乘぀お。", "title": "" }, { "paragraph_id": 438, "tag": "p", "text": "侉 カガミはガガむモ科の蔓草。ガガむモ。その果寊は莢でありわれるず癜い毛のある果寊が飛ぶ。それをもずにした神話。", "title": "" }, { "paragraph_id": 439, "tag": "p", "text": "四 蛟の皮をそ぀くり剥いで。", "title": "" }, { "paragraph_id": 440, "tag": "p", "text": "五 ひきがえる。谷望りの矩。", "title": "" }, { "paragraph_id": 441, "tag": "p", "text": "六 かがし。こわれた男の矩。", "title": "" }, { "paragraph_id": 442, "tag": "p", "text": "䞃 海倖の國。䞉䞉頁[#「䞉䞉頁」は「倩照らす倧神ず須䜐の男の呜」の「倩の岩戞」]脚蚻參照。", "title": "" }, { "paragraph_id": 443, "tag": "p", "text": "八 かがしに同じ。", "title": "" }, { "paragraph_id": 444, "tag": "p", "text": "〔埡諞の山の神〕", "title": "" }, { "paragraph_id": 445, "tag": "p", "text": "ここに倧國䞻の神愁ぞお告りたたはく、「吟獚しお、劂䜕(いかに)かもよくこの國をえ䜜らむ。いづれの神ずずもに、吟(あ)はよくこの國を盞䜜(぀く)らむ」ずのりたたひき。この時に海を光(お)らしお䟝り䟆る神あり。その神の蚀(の)りたたはく、「我(あ)が前(みたぞ)をよく治めば[侀]、吟(あれ)よくずもどもに盞䜜り成さむ。もし然あらずは、國成り難(がた)けむ」ずのりたたひき。ここに倧國䞻の神たをしたたはく、「然らば治めた぀らむ状(さた)はいかに」ずたをしたたひしかば答ぞおのりたたはく、「吟(あ)をば倭(やたず)の青垣(あをかき)の東の山の䞊(ぞ)に霋(い぀)きた぀れ[二]」ずのりたたひき。こは埡諞(みもろ)の山の䞊にたす神[侉]なり。", "title": "" }, { "paragraph_id": 446, "tag": "p", "text": "侀 わたしをよく祭぀たなら。神が珟れおいう時のきた぀た詞。", "title": "" }, { "paragraph_id": 447, "tag": "p", "text": "二 倧和の國の東方の青い山の䞊に祭れ。", "title": "" }, { "paragraph_id": 448, "tag": "p", "text": "侉 奈良瞣磯城郡䞉茪山の倧神(おおみわ)神瀟の神。その神瀟の起原神話。", "title": "" }, { "paragraph_id": 449, "tag": "p", "text": "〔倧幎の神の系譜〕", "title": "" }, { "paragraph_id": 450, "tag": "p", "text": "かれその倧幎の神[侀]、神掻須毘(かむいくすび)の神の女䌊怒(いの)比賣に嚶ひお生みたせる子、倧國埡魂(おほくにみたた)の神。次に韓(から)の神。次に曟富理(そほり)の神。次に癜日(しらひ)の神。次に聖(ひじり)の神二五神。又銙甚(かぐよ)比賣に嚶ひお生みたせる子、倧銙山戞臣(おほかぐやたずみ)の神。次に埡幎(みずし)の神二柱。たた倩知(あめし)る迊流矎豆(かるみづ)比賣に嚶ひお生みたせる子、奧接日子(おき぀ひこ)の神。次に奧接比賣(おき぀ひめ)の呜、たたの名は倧戞比賣(おほぞひめ)の神。こは諞人のもち拜(い぀)く竈(かたど)の神なり。次に倧山咋(おほやたくひ)の神。たたの名は末(すゑ)の倧䞻(おほぬし)の神。この神は近぀淡海(あふみ)の國の日枝(ひえ)の山にたす[侉]。たた葛野(かづの)の束の尟にたす[四]、鳎鏑(なりかぶら)を甚(も)ちたたふ神なり。次に庭接日(には぀ひ)の神。次に阿須波(あすは)の神。次に波比岐(はひき)の神[五]。次に銙山戞臣(かぐやたずみ)の神。次に矜山戞(はやたず)の神。次に庭(には)の高接日(たか぀ひ)の神。次に倧土(おほ぀ち)の神。たたの名は土(぀ち)の埡祖(みおや)の神(九神)。", "title": "" }, { "paragraph_id": 451, "tag": "p", "text": "䞊の件、倧幎の神の子、倧國埡魂の神より䞋、倧土の神より前、并せお十六神(ずをたりむはしら)。", "title": "" }, { "paragraph_id": 452, "tag": "p", "text": "矜山戞の神、倧氣郜比賣(おほげ぀ひめ)の神に嚶ひお生みたせる子、若山咋(わかやたくひ)の神。次に若幎の神。次に効若沙那賣(わかさなめ)の神。次に圌豆麻岐(みづたき)の神。次に倏の高接日(たか぀ひ)の神。たたの名は倏の賣(め)の神。次に秋毘賣(あきびめ)の神。次に久久幎(くくずし)の神。次に久久玀若宀葛根(くくきわかむろ぀なね)の神。", "title": "" }, { "paragraph_id": 453, "tag": "p", "text": "䞊の件、矜山戞の神の子、若山咋の神より䞋、若宀葛根の神より前、并はせお八神。", "title": "" }, { "paragraph_id": 454, "tag": "p", "text": "侀 穀物のみのりの神靈。䞉八頁[#「䞉八頁」は「須䜐の男の呜」の「系譜」]に出た。この神の系譜は、穀物の耕䜜の經過の衚瀺。", "title": "" }, { "paragraph_id": 455, "tag": "p", "text": "二 これも穀物のみのりの神。", "title": "" }, { "paragraph_id": 456, "tag": "p", "text": "侉 滋賀瞣滋賀郡坂本の日枝神瀟。", "title": "" }, { "paragraph_id": 457, "tag": "p", "text": "四 京郜垂右京區にある束尟神瀟。", "title": "" }, { "paragraph_id": 458, "tag": "p", "text": "五 以䞊二神、家の敷地の神。祈幎祭の祝詞に芋える。", "title": "" }, { "paragraph_id": 459, "tag": "p", "text": "〔五、倩照らす倧埡神ず倧國䞻の神〕", "title": "" }, { "paragraph_id": 460, "tag": "p", "text": "〔倩若日子〕", "title": "" }, { "paragraph_id": 461, "tag": "p", "text": "倩照らす倧埡神の呜もちお、「豐葊原の千秋(ちあき)の長五癟秋(ながいほあき)の氎穗(みづほ)の國[侀]は、我が埡子正勝吟勝勝速日(たさかあか぀かちはやひ)倩の忍穗耳(おしほみみ)の呜の知らさむ國」ず、蚀䟝(こずよ)さしたたひお、倩降(あたくだ)したたひき。ここに倩の忍穗耳の呜、倩の浮橋に立たしお詔りたたひしく、「豐葊原の千秋の長五癟秋の氎穗の國は、いたくさやぎおありなり[二]」ず告(の)りたたひお、曎に還り䞊りお、倩照らす倧埡神にたをしたたひき。ここに高埡産巣日(たかみむすび)の神[侉]、倩照らす倧埡神の呜もちお、倩の安の河の河原に八癟萬の神を神集(かむ぀ど)ぞに集ぞお、思金の神に思はしめお詔りたたひしく、「この葊原の䞭぀國[四]は、我が埡子の知らさむ國ず、蚀䟝さしたたぞる國なり。かれこの國にちはやぶる荒ぶる國぀神[五]どもの倚(さは)なるず思ほすは、いづれの神を䜿はしおか蚀趣(こずむ)けなむ」ずのりたたひき。ここに思金の神たた八癟萬の神等(たち)議りお癜さく、「倩の菩比(ほひ)の神[六]、これ遣はすべし」ずたをしき。かれ倩の菩比の神を遣はししかば、倧國䞻の神に媚び぀きお、䞉幎に至るたで埩奏(かぞりごず)たをさざりき。", "title": "" }, { "paragraph_id": 462, "tag": "p", "text": "ここを以ちお高埡産巣日の神、倩照らす倧埡神、たた諞の神たちに問ひたたはく、「葊原の䞭぀國に遣はせる倩の菩比の神、久しく埩奏(かぞりごず)たをさず、たたいづれの神を䜿はしおば吉(え)けむ」ず告りたたひき。ここに思金の神答ぞお癜さく、「倩接國玉(あた぀くにだた)の神[䞃]の子倩若日子(あめわかひこ)[八]を遣はすべし」ずたをしき。かれここに倩(あめ)の麻迊叀匓(たかこゆみ)[九]倩の波波矢(ははや)[䞀〇]を倩若日子に賜ひお遣はしき。ここに倩若日子、その國に降り到りお、すなはち倧國䞻の神の女䞋照(したお)る比賣(ひめ)に嚶(あ)ひ、たたその國を獲むず慮(おも)ひお、八幎に至るたで埩奏(かぞりごず)たをさざりき。", "title": "" }, { "paragraph_id": 463, "tag": "p", "text": "かれここに倩照らす倧埡神、高埡産巣日の神、たた諞の神(かみ)たちに問ひたたはく、「倩若日子久しく埩奏(かぞりごず)たをさず、たたいづれの神を遣はしお、倩若日子が久しく留たれる所由(よし)を問はむ」ずのりたたひき。ここに諞の神たちたた思金の神答ぞお癜さく、「雉子(きぎし)名(な)鳎女(なきめ)[侀侀]を遣はさむ」ずたをす時に、詔りたたはく、「汝(いたし)行きお倩若日子に問はむ状は、汝を葊原の䞭぀國に遣はせる所以(ゆゑ)は、その國の荒ぶる神たちを蚀趣(こずむ)け平(やは)せずなり。䜕ぞ八幎になるたで、埩奏たをさざるず問ぞ」ずのりたたひき。", "title": "" }, { "paragraph_id": 464, "tag": "p", "text": "かれここに鳎女(なきめ)、倩より降(お)り到りお、倩若日子が門なる湯接桂(ゆ぀か぀ら)[䞀二]の䞊に居お、委曲(た぀ぶさ)に倩぀神の詔呜(おほみこず)のごず蚀ひき。ここに倩(あめ)の䜐具賣(さぐめ)[侀侉]、この鳥の蚀ふこずを聞きお、倩若日子に語りお、「この鳥はその鳎く音(こゑ)いず惡し。かれみづから射たたぞ」ずいひ進めければ、倩若日子、倩぀神の賜ぞる倩の波士匓(はじゆみ)倩の加久矢(かくや)[䞀四]をもちお、その雉子(きぎし)を射殺し぀。ここにその矢雉子の胞より通りお逆(さかさた)に射䞊げお、倩の安の河の河原にたしたす倩照らす倧埡神高朚(たかぎ)の神[䞀五]の埡所(みもず)に逮(いた)りき。この高朚の神は、高埡産巣日の神の別(たた)の名(みな)なり。かれ高朚の神、その矢を取らしお芋そなはせば、その矢の矜に血著きたり。ここに高朚の神告りたたはく、「この矢は倩若日子に賜ぞる矢ぞ」ず告りたたひお、諞の神たちに瀺(み)せお詔りたたはく、「もし倩若日子、呜(みこず)を誀(たが)ぞず、惡(あら)ぶる神を射぀る矢の到れるならば、倩若日子にな䞭(あた)りそ。もし邪(きたな)き心あらば、倩若日子この矢にたがれ[䞀六]」ずのりたたひお、その矢を取らしお、その矢の穎より衝き返し䞋したたひしかば、倩若日子が、朝床[侀侃]に寢たる高胞坂(たかむなさか)に䞭りお死にき。(こは還矢の本なり。)たたその雉子(きぎし)還らず。かれ今に諺に雉子の頓䜿(ひたづかひ)[䞀八]ずいふ本これなり。", "title": "" }, { "paragraph_id": 465, "tag": "p", "text": "かれ倩若日子が劻(め)例照(したお)る比賣(ひめ)の哭(な)く聲、颚のむた[䞀九]響きお倩に到りき。ここに倩なる倩若日子が父倩接國玉(あた぀くにたた)の神、たたその劻子(めこ)[二〇]ども聞きお、降り䟆お哭き悲みお、其處に喪屋(もや)[二䞀]を䜜りお、河鎈を岐䜐理持(きさりもち)[二二]ずし、鷺(さぎ)を掃持(ははきもち)[二䞉]ずし、翠鳥(そにどり)を埡食人(みけびず)[二四]ずし、雀を碓女(うすめ)[二五]ずし、雉子を哭女(なきめ)ずし、かく行ひ定めお、日八日(やか)倜八倜(やよ)を遊びたりき[二六]。", "title": "" }, { "paragraph_id": 466, "tag": "p", "text": "この時阿遲志貎高日子根(あぢしきたかひこね)の神到(き)たしお、倩若日子が喪(も)を匔ひたたふ時に、倩より降(お)り到れる倩若日子が父、たたその劻みな哭きお、「我が子は死なずおありけり」「我が君は死なずおたしけり」ずいひお、手足に取り懞かりお、哭き悲みき。その過(あやた)おる所以(ゆゑ)は、この二柱の神の容姿(かたち)いず胜く䌌(の)れり。かれここを以ちお過おるなり。ここに阿遲志貎高日子根の神、いたく怒りおいはく、「我は愛(うるは)しき友なれ[二䞃]こそ匔ひ䟆぀らくのみ。䜕ぞは吟を、穢き死(しに)人に比(そ)ふる」ずいひお、埡䜩(みはかし)の十掬(぀か)の劒を拔きお、その喪屋(もや)を切り䌏せ、足もちお蹶(く)ゑ離ち遣りき。こは矎濃の國の藍芋(あゐみ)æ²³[二八]の河䞊なる喪山(もやた)ずいふ山なり。その持ちお切れる倧刀の名は倧量(おほばかり)ずいふ。たたの名は神床(かむど)の劒ずいふ。かれ阿治志貎高日子根の神は、忿(いか)りお飛び去りたたふ時に、その同母効(いろも)高比賣(たかひめ)の呜、その埡名を顯さむず思ほしお歌ひたたひしく、", "title": "" }, { "paragraph_id": 467, "tag": "p", "text": "倩なるや[二九] 匟棚機(おずたなばた)[䞉〇]の", "title": "" }, { "paragraph_id": 468, "tag": "p", "text": "うながせる 玉の埡統(みすたる)[侉侀]、", "title": "" }, { "paragraph_id": 469, "tag": "p", "text": "埡統に あな玉はや[䞉二]。", "title": "" }, { "paragraph_id": 470, "tag": "p", "text": "み谷(たに) 二(ふた)わたらす[侉侉]", "title": "" }, { "paragraph_id": 471, "tag": "p", "text": "阿遲志貎高日子根(あぢしきたかひこね)の神ぞ。 (歌謠番號䞃)", "title": "" }, { "paragraph_id": 472, "tag": "p", "text": "この歌は倷振(ひなぶり)[䞉四]なり。", "title": "" }, { "paragraph_id": 473, "tag": "p", "text": "侀 日本國の矎皱。ゆたかな葊原で氞久に穀物のよく生育する國の矩。", "title": "" }, { "paragraph_id": 474, "tag": "p", "text": "二 たいぞん隷いでいる。アリナリは叀い語法。ラ行變栌動詞の終止圢にナリが接續しおいる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 475, "tag": "p", "text": "侉 この神が加わるのは思想的な意味からである。", "title": "" }, { "paragraph_id": 476, "tag": "p", "text": "四 日本國。葊原の䞭心である國。", "title": "" }, { "paragraph_id": 477, "tag": "p", "text": "五 暎嚁を振う亂暎な土地の神。", "title": "" }, { "paragraph_id": 478, "tag": "p", "text": "六 誓玄の條に出珟した神。出雲氏の祖先神で、出雲氏の方ではよく掻躍したずいう。叀事蚘日本曞玀は䞭臣氏系統の傳䟆が䞻にな぀おいるのでわるくいう。", "title": "" }, { "paragraph_id": 479, "tag": "p", "text": "䞃 倩の土地の神靈。", "title": "" }, { "paragraph_id": 480, "tag": "p", "text": "八 倩から䟆た若い男。傳説䞊の人物ずしお埌䞖の物語にも出る。", "title": "" }, { "paragraph_id": 481, "tag": "p", "text": "九 鹿の靈嚁の぀いおいる匓。", "title": "" }, { "paragraph_id": 482, "tag": "p", "text": "䞀〇 倧きな矜を぀けた矢。", "title": "" }, { "paragraph_id": 483, "tag": "p", "text": "侀侀 キギシの鳥名はその鳎聲によ぀おいう。よ぀お逆にその名を鳎く女の意にいう。", "title": "" }, { "paragraph_id": 484, "tag": "p", "text": "䞀二 神聖な桂暹。野鳥である雉子などが門口の暹に䟆お鳎くのを氣にしお䜕かのしるしだろうずする。", "title": "" }, { "paragraph_id": 485, "tag": "p", "text": "侀侉 寊盞を探る女。巫女で鳥の鳎聲などを刀斷する。", "title": "" }, { "paragraph_id": 486, "tag": "p", "text": "䞀四 前に出た匓矢。ハゞ匓はハゞの朚の匓。カク矢は鹿兒矢で鹿の靈嚁の぀いおいる矢。", "title": "" }, { "paragraph_id": 487, "tag": "p", "text": "䞀五 タカミムスビの神の神靈の宿る所に぀いおいうのだろう。", "title": "" }, { "paragraph_id": 488, "tag": "p", "text": "䞀六 曲れで、灜難あれの意になる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 489, "tag": "p", "text": "侀侃 胡床(あぐら)ずする傳えもある。", "title": "" }, { "paragraph_id": 490, "tag": "p", "text": "䞀八 ひたすらの䜿、行぀たきりの䜿。", "title": "" }, { "paragraph_id": 491, "tag": "p", "text": "䞀九 颚ず共に。", "title": "" }, { "paragraph_id": 492, "tag": "p", "text": "二〇 倩における倩若日子の劻子。", "title": "" }, { "paragraph_id": 493, "tag": "p", "text": "二䞀 葬匏は別に家を䜜぀お行う颚習である。", "title": "" }, { "paragraph_id": 494, "tag": "p", "text": "二二 食物を入れた噚を持぀お行く者。", "title": "" }, { "paragraph_id": 495, "tag": "p", "text": "二䞉 ホりキで穢を拂う意である。", "title": "" }, { "paragraph_id": 496, "tag": "p", "text": "二四 食物を䜜る人。", "title": "" }, { "paragraph_id": 497, "tag": "p", "text": "二五 臌で぀く女。", "title": "" }, { "paragraph_id": 498, "tag": "p", "text": "二六 葬匏の時に連日連倜歌舞しおけがれを拂う颚習である。", "title": "" }, { "paragraph_id": 499, "tag": "p", "text": "二䞃 友だちだから。", "title": "" }, { "paragraph_id": 500, "tag": "p", "text": "二八 岐阜瞣長良川の䞊流。", "title": "" }, { "paragraph_id": 501, "tag": "p", "text": "二九 ダは間投の助詞。", "title": "" }, { "paragraph_id": 502, "tag": "p", "text": "䞉〇 若い機おり姫。機おりは女子の技藝ずしお尊ばれおいた。", "title": "" }, { "paragraph_id": 503, "tag": "p", "text": "侉侀 頞にかけおいる緒に貫いた玉。", "title": "" }, { "paragraph_id": 504, "tag": "p", "text": "䞉二 倧きな珠。ハダは感動を瀺す。", "title": "" }, { "paragraph_id": 505, "tag": "p", "text": "侉侉 谷を二぀同時に枡る。ミは矎皱。", "title": "" }, { "paragraph_id": 506, "tag": "p", "text": "䞉四 歌曲の名。", "title": "" }, { "paragraph_id": 507, "tag": "p", "text": "〔國讓り〕", "title": "" }, { "paragraph_id": 508, "tag": "p", "text": "ここに倩照らす倧埡神の詔りたたはく、「たたいづれの神を遣はしお吉(え)けむ」ずのりたたひき。ここに思金の神たた諞の神たち癜さく、「倩の安の河の河䞊の倩の石屋(いはや)にたす、名は䌊郜(い぀)の尟矜匵(をはばり)の神[侀]、これ遣はすべし。もしたたこの神ならずは、その神の子建埡雷(たけみかづち)の男(を)の神、これ遣はすべし。たたその倩の尟矜匵の神は、倩の安の河の氎を逆(さかさた)に塞(せ)きあげお、道を塞き居れば、他(あだ)し神はえ行かじ。かれ別(こず)に倩の迊久(かく)の神[二]を遣はしお問ふべし」ずたをしき。", "title": "" }, { "paragraph_id": 509, "tag": "p", "text": "かれここに倩の迊久の神を䜿はしお、倩の尟矜匵の神に問ひたたふ時に答ぞ癜さく、「恐(かしこ)し、仕ぞた぀らむ。然れどもこの道には、僕(あ)が子建埡雷の神[侉]を遣はすべし」ずたをしお、貢進(たおた぀)りき。", "title": "" }, { "paragraph_id": 510, "tag": "p", "text": "ここに倩の鳥船の神[四]を建埡雷の神に副ぞお遣はす。ここを以ちおこの二神(ふたはしらのかみ)、出雲の國の䌊耶䜐(いざさ)の小濱(をはた)[五]に降り到りお、十掬(ず぀か)の劒を拔きお浪の穗に逆に刺し立おお[六]、その劒の前(さき)に趺(あぐ)み坐(ゐ)お、その倧國䞻の神に問ひたたひしく、「倩照らす倧埡神高朚の神の呜もちお問の䜿せり。汝(な)が領(うしは)ける葊原の䞭぀國に、我(あ)が埡子の知らさむ國ず蚀よさしたたぞり。かれ汝が心いかに」ず問ひたたひき。ここに答ぞ癜さく、「僕(あ)はえ癜さじ。我が子八重蚀代䞻(やぞこずしろぬし)の神[䞃]これ癜すべし。然れども鳥の遊持(あそびすなどり)[八]しお、埡倧(みほ)の前(さき)に埀きお、いただ還り䟆ず」ずたをしき。かれここに倩の鳥船の神を遣はしお、八重事代䞻の神を城(め)し䟆お、問ひたたふ時に、その父の倧神に語りお、「恐(かしこ)し。この國は倩぀神の埡子に獻(たおた぀)りたたぞ」ずいひお、その船を蹈み傟けお、倩の逆手(さかお)を青柎垣(あをふしがき)にうち成しお、隱りたたひき[九]。", "title": "" }, { "paragraph_id": 511, "tag": "p", "text": "かれここにその倧國䞻の神に問ひたたはく、「今汝が子事代䞻の神かく癜しぬ。たた癜すべき子ありや」ずずひたたひき。ここにたた癜さく、「たた我が子建埡名方(たけみなかた)の神[䞀〇]あり。これを陀(お)きおは無し」ず、かく癜したたふほどに、その建埡名方の神、千匕の石[侀侀]を手末(たなすゑ)にげお䟆お、「誰(た)そ我が國に䟆お、忍(しの)び忍びかく物蚀ふ。然らば力競べせむ。かれ我(あれ)たづその埡手を取らむ[䞀二]」ずいひき。かれその埡手を取らしむれば、すなはち立氷(たちび)に取り成し[侀侉]、たた劒刃(぀るぎは)に取り成し぀。かれここに懌(おそ)りお退(そ)き居り。ここにその建埡名方の神の手を取らむず乞ひ歞(わた)しお取れば、若葊を取るがごず、※(぀か)[#「おぞん+瞊の぀くり」、U+6424、58-本文-5]み批(ひし)ぎお、投げ離ちたたひしかば、すなはち逃げ去(い)にき。かれ远ひ埀きお、科野(しなの)の國の掲矜(すは)の海[䞀四]に迫(せ)め到りお、殺さむずしたたふ時に、建埡名方の神癜さく、「恐(かしこ)し、我(あ)をな殺したたひそ。この地(ずころ)を陀(お)きおは、他(あだ)し處(ずころ)に行かじ。たた我が父倧國䞻の神の呜に違はじ。八重事代䞻の神の蚀(みこず)に違はじ。この葊原の䞭぀國は、倩぀神の埡子の呜のたにたに獻らむ」ずたをしき。", "title": "" }, { "paragraph_id": 512, "tag": "p", "text": "かれ曎にたた還り䟆お、その倧國䞻の神に問ひたたひしく、「汝が子ども事代䞻の神、建埡名方の神二神(ふたはしら)は、倩぀神の埡子の呜のたにたに違はじず癜しぬ。かれ汝(な)が心いかに」ず問ひたたひき。ここに答ぞ癜さく、「僕(あ)が子ども二神の癜せるたにたに、僕(あ)も違はじ。この葊原の䞭぀國は、呜のたにたに既に獻りぬ。ただ僕が䜏所(すみか)は、倩぀神の埡子の倩぀日繌知らしめさむ、富足(ずだ)る倩の埡巣(みす)の劂[䞀五]、底぀石根に宮柱倪しり、高倩の原に氷朚(ひぎ)高しりお治めたたはば、僕(あ)は癟(もも)足らず[䞀六]八十(やそくたで)に隱りお䟍(さもら)はむ[侀侃]。たた僕が子ども癟八十神(ももやそがみ)は八重事代䞻の神を埡尟前(さき)[䞀八]ずしお仕ぞた぀らば、違ふ神はあらじ」ず、かく癜しお出雲の國の倚藝志(たぎし)の小濱(をばた)[䞀九]に、倩の埡舍(みあらか)[二〇]を造りお、氎戞(みなず)の神の孫(ひこ)櫛八玉(くしやたた)の神膳倫(かしはで)[二䞀]ずなりお、倩぀埡饗(みあぞ)[二二]獻る時に、祷(ほ)ぎ癜しお、櫛八玉の神鵜に化(な)りお、海(わた)の底に入りお、底の城(はこ)[#ルビの「はこ」はママ]を咋(く)ひあがり出でお[二䞉]、倩の八十平瓮(びらか)[二四]を䜜りお、海垃(め)の柄(から)を鎌(か)りお燧臌(ひきりうす)に䜜り、海※(こも)[#「くさかんむり/溥の぀くり」、U+84AA、59-本文-4]の柄を燧杵(ひきりぎね)に䜜りお、火を鑜(き)り出でお[二五]たをさく、「この我が燧(き)れる火は、高倩の原には、神産巣日埡祖(かむむすびみおや)の呜の富足(ずだ)る倩の新巣(にひす)の凝烟(すす)の八拳(や぀か)垂るたで燒(た)き擧げ[二六]、地(぀ち)の䞋は、底぀石根に燒き凝(こら)しお、の千尋繩うち延(は)ぞ[二䞃]、釣する海人(あた)が、口倧の尟翌鱞(をはたすずき)[二八]さわさわに控(ひ)きよせ隰(あ)げお、拆(さき)竹のずををずををに[二九]、倩の眞魚咋(たなぐひ)[䞉〇]獻る」ずたをしき。かれ建埡雷の神返りたゐ䞊りお、葊原の䞭぀國を蚀向(こずむ)け平(やは)しし状をたをしき。", "title": "" }, { "paragraph_id": 513, "tag": "p", "text": "侀 むザナギの呜の劒の神靈。氎神。二四頁[#「二四頁」は「䌊耶那岐の呜ず䌊耶那矎の呜」の「黄泉の國」]參照。", "title": "" }, { "paragraph_id": 514, "tag": "p", "text": "二 鹿の神靈。", "title": "" }, { "paragraph_id": 515, "tag": "p", "text": "侉 二四頁[#「二四頁」は「䌊耶那岐の呜ず䌊耶那矎の呜」の「黄泉の國」]參照。", "title": "" }, { "paragraph_id": 516, "tag": "p", "text": "四 二二頁[#「二二頁」は「䌊耶那岐の呜ず䌊耶那矎の呜」の「神々の生成」]參照。", "title": "" }, { "paragraph_id": 517, "tag": "p", "text": "五 島根瞣出雲垂附近の海岞。䌊那䜐の小濱ずする傳えもある。日本曞玀に五十田狹之小汀(いたさのをばた)。", "title": "" }, { "paragraph_id": 518, "tag": "p", "text": "六 波の高みに劒先を䞊にしお立おお。", "title": "" }, { "paragraph_id": 519, "tag": "p", "text": "䞃 蚀語に珟れる神靈。倧事を決するのに神意を䌺い、その神意が蚀語によ぀お珟れたこずをこの神の蚀ずしお傳える。八重は抮える意に冠する。", "title": "" }, { "paragraph_id": 520, "tag": "p", "text": "八 鳥を狩するこず。", "title": "" }, { "paragraph_id": 521, "tag": "p", "text": "九 神意を述べ終぀お、海を枡぀お䟆た乘物を傟けお、逆手を打぀お青い暹枝の垣に隱れた。逆手を打぀は、手を䞋方に向けお打぀こずで呪術を行う時にする。青柎垣は神靈の座所。神靈が蚗宣をしおもずの神座に歞぀たのである。", "title": "" }, { "paragraph_id": 522, "tag": "p", "text": "䞀〇 長野瞣諏蚪郡諏蚪神瀟䞊瀟の祭神。この神に關するこずは日本曞玀に無い。插入説話である。", "title": "" }, { "paragraph_id": 523, "tag": "p", "text": "侀侀 千人で匕くような巚岩。", "title": "" }, { "paragraph_id": 524, "tag": "p", "text": "䞀二 手の぀かみ合いをするのである。", "title": "" }, { "paragraph_id": 525, "tag": "p", "text": "侀侉 立぀おいる氷のように感ずる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 526, "tag": "p", "text": "䞀四 長野瞣の諏蚪湖。", "title": "" }, { "paragraph_id": 527, "tag": "p", "text": "䞀五 倩皇がその䜍にお぀きになる尊い宮殿のように。神が宮殿造營を請求するのは蚗宣の定型の䞀である。", "title": "" }, { "paragraph_id": 528, "tag": "p", "text": "䞀六 枕詞。", "title": "" }, { "paragraph_id": 529, "tag": "p", "text": "侀侃 倚くある物のすみに隱れおおりたしよう。", "title": "" }, { "paragraph_id": 530, "tag": "p", "text": "䞀八 指導者。", "title": "" }, { "paragraph_id": 531, "tag": "p", "text": "䞀九 島根瞣出雲垂の海岞。", "title": "" }, { "paragraph_id": 532, "tag": "p", "text": "二〇 宮殿。出雲倧瀟のこず。その鎭座瞁起。", "title": "" }, { "paragraph_id": 533, "tag": "p", "text": "二䞀 料理人。", "title": "" }, { "paragraph_id": 534, "tag": "p", "text": "二二 尊い埡食事。", "title": "" }, { "paragraph_id": 535, "tag": "p", "text": "二䞉 海底の土を枅淚ずしそれを取぀お祭具を䜜る。", "title": "" }, { "paragraph_id": 536, "tag": "p", "text": "二四 倚敞の平たい皿。", "title": "" }, { "paragraph_id": 537, "tag": "p", "text": "二五 海藻の堅い郚分を臌ず杵ずにしお摩擊しお火を䜜぀お。", "title": "" }, { "paragraph_id": 538, "tag": "p", "text": "二六 富み抮える新築の家の煀のように長く垂れるほどに火をたき。", "title": "" }, { "paragraph_id": 539, "tag": "p", "text": "二䞃 楮の長い繩を延ばしお。", "title": "" }, { "paragraph_id": 540, "tag": "p", "text": "二八 口の倧きく、尟ひれの倧きい鱞。", "title": "" }, { "paragraph_id": 541, "tag": "p", "text": "二九 魚のたわむ圢容。さき竹のは枕詞。", "title": "" }, { "paragraph_id": 542, "tag": "p", "text": "䞉〇 尊い埡銳走。", "title": "" }, { "paragraph_id": 543, "tag": "p", "text": "〔六、邇邇藝の呜〕", "title": "" }, { "paragraph_id": 544, "tag": "p", "text": "〔倩降〕", "title": "" }, { "paragraph_id": 545, "tag": "p", "text": "ここに倩照らす倧埡神高朚の神の呜もちお、倪子(ひ぀ぎのみこ)正勝吟勝勝速日(たさかあか぀かちはやび)倩の忍穗耳(おしほみみ)の呜に詔(の)りたたはく、「今葊原の䞭぀國を平(こずむ)け蚖(を)ぞぬず癜す。かれ蚀よさし賜ぞるたにたに、降りたしお知らしめせ」ずのりたたひき。ここにその倪子正勝吟勝勝速日倩の忍穗耳の呜答ぞ癜さく、「僕(あ)は、降りなむ裝束(よそひ)せし間(ほど)に、子生(あ)れたし぀。名は倩邇岐志國邇岐志(あめにぎしくににぎし)倩(あた)぀日高日子番(ひこひこほ)の邇邇藝(ににぎ)の呜、この子を降すべし」ずたをしたたひき。この埡子は、高朚の神の女萬幡豐秋接垫比賣(よろづはたずよあき぀しひめ)の呜に嚶(あ)ひお生みたせる子、倩の火明(ほあかり)の呜、次に日子番(ひこほ)の邇邇藝(ににぎ)の呜二柱にたす。ここを以ちお癜したたふたにたに、日子番の邇邇藝の呜に詔(みこず)科(おほ)せお、「この豐葊原の氎穗の國は、汝(いたし)の知(し)らさむ國なりずこずよさしたたふ。かれ呜のたにたに倩降(あも)りたすべし」ずのりたたひき。", "title": "" }, { "paragraph_id": 546, "tag": "p", "text": "ここに日子番の邇邇藝の呜、倩降(あも)りたさむずする時に、倩の八衢(やちたた)[侀]に居お、䞊は高倩の原を光(お)らし䞋は葊原の䞭぀國を光らす神ここにあり。かれここに倩照らす倧埡神高朚の神の呜もちお、倩の宇受賣(うずめ)の神に詔りたたはく、「汝(いたし)は手匱女人(たわやめ)なれども、い向(むか)ふ神ず面勝(おもか)぀神なり[二]。かれもはら汝埀きお問はたくは、吟(あ)が埡子の倩降(あも)りたさむずする道に、誰そかくお居るず問ぞ」ずのりたたひき。かれ問ひたたふ時に、答ぞ癜さく、「僕は國぀神、名は猿田(さるだ)毘叀の神なり。出で居る所以(ゆゑ)は、倩぀神の埡子倩降りたすず聞きしかば、埡前(みさき)に仕ぞた぀らむずしお、たゐ向ひ䟍(さもら)ふ」ずたをしき。", "title": "" }, { "paragraph_id": 547, "tag": "p", "text": "ここに倩(あめ)の兒屋(こやね)の呜、垃刀玉(ふずだた)の呜、倩の宇受賣の呜、䌊斯蚱理床賣(いしこりどめ)の呜、玉(たた)の祖(おや)の呜、并せお五䌎(い぀ずも)の緒(を)[侉]を支(あか)ち加ぞお、倩降(あも)らしめたたひき。", "title": "" }, { "paragraph_id": 548, "tag": "p", "text": "ここにその招(を)ぎし[四]八尺(やさか)の募(たがたた)、鏡、たた草薙(くさなぎ)の劒、たた垞䞖(ずこよ)の思金の神、手力男(たぢからを)の神、倩の石門別(いはずわけ)の神[五]を副ぞ賜ひお詔(の)りたたはくは、「これの鏡は、もはら我(あ)が埡魂ずしお、吟が埡前を拜(い぀)くがごず、霋(い぀)きた぀れ。次に思金の神は、前(みたぞ)の事(こず)を取り持ちお、政(た぀りごず)たをしたたぞ[六]」ずのりたたひき。", "title": "" }, { "paragraph_id": 549, "tag": "p", "text": "この二柱の神は、拆く釧(くしろ)五十鈎(いすず)の宮[䞃]に拜(い぀)き祭る。次に登由宇氣(ずゆうけ)の神、こは倖(ず)぀宮の床盞(わたらひ)にたす神[八]なり。次に倩の石戞別(いはずわけ)の神、たたの名は櫛石(くしいはたど)の神ずいひ、たたの名は豐(ずよ)石の神[九]ずいふ。この神は埡門(みかど)の神なり。次に手力男の神は、䜐那(さな)の瞣(あがた)にたせり。", "title": "" }, { "paragraph_id": 550, "tag": "p", "text": "かれその倩の兒屋の呜は、䞭臣の連等が祖。垃刀玉の呜は、忌郚の銖等(おびずら)が祖。倩の宇受賣の呜は猿女(さるめ)の君等が祖。䌊斯蚱理床賣の呜は、鏡䜜の連等が祖。玉の祖の呜は、玉の祖の連等が祖なり。", "title": "" }, { "paragraph_id": 551, "tag": "p", "text": "かれここに倩の日子番の邇邇藝の呜、倩の石䜍(いはくら)を離れ、倩の八重倚那雲(やぞたなぐも)を抌し分けお、皜嚁(い぀)の道(ち)別き道別きお[䞀〇]、倩の浮橋に、浮きじたり、そりたたしお[侀侀]、竺玫(぀くし)の日向(ひむか)の高千穗の靈(く)じふる峰(たけ)[䞀二]に倩降(あも)りたしき。", "title": "" }, { "paragraph_id": 552, "tag": "p", "text": "かれここに倩の忍日(おしひ)の呜倩(あた)぀久米(くめ)の呜二人(ふたり)、倩の石靫(いはゆき)[侀侉]を取り負ひ、頭怎(くぶ぀ち)の倧刀[䞀四]を取り䜩き、倩の波士匓(はじゆみ)を取り持ち、倩の眞鹿兒矢(たかごや)を手挟(たばさ)み、埡前(みさき)に立ちお仕ぞた぀りき。かれその倩の忍日の呜、こは倧䌎(おほずも)の連(むらじ)等が祖。倩぀久米の呜、こは久米の盎等が祖なり。", "title": "" }, { "paragraph_id": 553, "tag": "p", "text": "ここに詔りたたはく、「歀地(ここ)は韓國に向ひ笠玗(かささ)の埡前(みさき)にた䟆通りお[䞀五]、朝日の盎(ただ)刺(さ)す國、倕日の日照(ひで)る國なり。かれ歀地(ここ)ぞいず吉き地(ずころ)」ず詔りたたひお、底぀石根に宮柱倪しり、高倩の原に氷怜(ひぎ)高しりおたしたしき。", "title": "" }, { "paragraph_id": 554, "tag": "p", "text": "侀 倩䞊のわかれ道。", "title": "" }, { "paragraph_id": 555, "tag": "p", "text": "二 盞對する神に顏で勝぀神だ。", "title": "" }, { "paragraph_id": 556, "tag": "p", "text": "侉 五぀の郚族。トモノヲは人々の團體。この五神以䞋倚くは皆倩の岩戞の神話に出お、兩者の密接な關係にあるこずを瀺す。", "title": "" }, { "paragraph_id": 557, "tag": "p", "text": "四 岩戞の神話で倩照らす倧神を招いだ。", "title": "" }, { "paragraph_id": 558, "tag": "p", "text": "五 岩戞の神話における岩屋戞の神栌。", "title": "" }, { "paragraph_id": 559, "tag": "p", "text": "六 倩皇の埡前にあ぀お政治をせよ。智惠思慮の神靈だからこのようにいう。", "title": "" }, { "paragraph_id": 560, "tag": "p", "text": "䞃 䌊勢神宮の内宮。サククシロは、口のわれた腕茪の意で枕詞。", "title": "" }, { "paragraph_id": 561, "tag": "p", "text": "八 䌊勢神宮の倖宮。トナりケの神は豐受の神ずも曞き穀物の神。この神が埞぀お䞋぀たずもなく出たのは突然であるが豐葊原の氎穗の神靈だから出したのである。倖宮の鎭座は、雄略倩皇の時代の事ず傳える。", "title": "" }, { "paragraph_id": 562, "tag": "p", "text": "九 この二぀の別名は、埡門祭の祝詞に芋える名で、門戞の神靈ずしお尊んでいる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 563, "tag": "p", "text": "䞀〇 倩から埡座を離れ雲をおし分け嚁勢よく道を別けお。", "title": "" }, { "paragraph_id": 564, "tag": "p", "text": "侀侀 倩の階段から䞋に浮枚があ぀おそれにお立ちにな぀たず解されおいる。叀語を語り傳えたもの。", "title": "" }, { "paragraph_id": 565, "tag": "p", "text": "䞀二 鹿兒島瞣の霧島山の䞀峰、宮厎瞣西臌杵郡など傳説地がある。思想的には倧嘗祭の皻穗の䞊に䞋぀たこずである。", "title": "" }, { "paragraph_id": 566, "tag": "p", "text": "侀侉 堅固な靫。矢を入れお背負う。", "title": "" }, { "paragraph_id": 567, "tag": "p", "text": "䞀四 柄の頭がコブにな぀おいる倧刀。寊は石噚だろう。", "title": "" }, { "paragraph_id": 568, "tag": "p", "text": "䞀五 倖國に向぀お笠玗の埡前ぞ筋が通぀お。カササの埡前は、鹿兒島瞣川邊郡の岬。高千穗の嶜の所圚をその方面にありずする傳えから䟆たのであろう。", "title": "" }, { "paragraph_id": 569, "tag": "p", "text": "〔猿女の君〕", "title": "" }, { "paragraph_id": 570, "tag": "p", "text": "かれここに倩の宇受賣の呜に詔りたたはく、「この埡前に立ちお仕ぞた぀れる猿田(さるた)毘叀の倧神は、もはら顯し申せる汝(いたし)送りた぀れ。たたその神の埡名は、汝(いたし)負ひお仕ぞた぀れ」ずのりたたひき。ここを以ちお猿女(さるめ)の君等、その猿田毘叀の男神の名を負ひお、女(をみな)を猿女の君[侀]ず呌ぶ事これなり。かれその猿田毘叀の神、阿耶蚶(あざか)[二]に坐しし時に、持(すなどり)しお、比良倫(ひらぶ)貝[侉]にその手を咋ひ合はさえお海氎(うしほ)に溺れたたひき。かれその底に沈み居たたふ時の名を、底(そこ)どく埡魂(みたた)[四]ずいひ、その海氎の぀ぶた぀時の名を、぀ぶ立぀埡魂(みたた)ずいひ、その沫(あわ)咲く時の名を、あわ咲く埡魂(みたた)ずいふ。", "title": "" }, { "paragraph_id": 571, "tag": "p", "text": "ここに猿田毘叀の神を送りお、還り到りお、すなはち悉に鰭(はた)の廣物鰭の狹(さ)物[五]を远ひ聚めお問ひお曰はく、「汝(いたし)は倩぀神の埡子に仕ぞた぀らむや」ず問ふ時に、諞の魚どもみな「仕ぞた぀らむ」ずたをす䞭に、海錠(こ)癜さず。ここに倩の宇受賣の呜、海錠(こ)に謂ひお、「この口や答ぞせぬ口」ずいひお、玐小刀(ひもがたな)以ちおその口を拆(さ)きき。かれ今に海錠の口拆(さ)けたり。ここを以ちお、埡䞖(みよみよ)、島の速莄(はやにぞ)[六]獻る時に、猿女の君等に絊ふなり。", "title": "" }, { "paragraph_id": 572, "tag": "p", "text": "侀 猿女の君は朝廷にあ぀お神事その他に奉仕した。", "title": "" }, { "paragraph_id": 573, "tag": "p", "text": "二 䞉重瞣壹志郡。", "title": "" }, { "paragraph_id": 574, "tag": "p", "text": "侉 䞍明。月日貝だずもいう。", "title": "" }, { "paragraph_id": 575, "tag": "p", "text": "四 海底に぀く神靈。", "title": "" }, { "paragraph_id": 576, "tag": "p", "text": "五 倧小の魚。", "title": "" }, { "paragraph_id": 577, "tag": "p", "text": "六 志摩の國から奉る海産のたおた぀り物。", "title": "" }, { "paragraph_id": 578, "tag": "p", "text": "〔朚の花の䜐久倜毘賣〕", "title": "" }, { "paragraph_id": 579, "tag": "p", "text": "ここに倩(あた)぀日高日子番(ひこひこほ)の邇邇藝(ににぎ)の呜、笠玗(かささ)の埡前(みさき)に、麗(かほよ)き矎人(をずめ)に遇ひたたひき。ここに、「誰が女ぞ」ず問ひたたぞば、答ぞ癜さく、「倧山接芋(おほやた぀み)の神の女、名は神阿倚郜(かむあた぀)比賣[侀]。たたの名は朚(こ)の花(はな)の䜐久倜(さくや)毘賣ずたをす」ずたをしたたひき。たた「汝が兄匟(はらから)ありや」ず問ひたたぞば答ぞ癜さく、「我が姉石長(いはなが)比賣あり」ずたをしたたひき。ここに詔りたたはく、「吟、汝に目合(たぐはひ)せむず思ふはいかに」ずのりたたぞば答ぞ癜さく、「僕(あ)はえ癜さじ。僕が父倧山接芋の神ぞ癜さむ」ずたをしたたひき。かれその父倧山接芋の神に乞ひに遣はしし時に、いたく歡喜(よろこ)びお、その姉石長(いはなが)比賣を副ぞお、癟取(ももずり)の机代(぀くゑしろ)の物[二]を持たしめお奉り出(だ)しき。かれここにその姉は、いず醜(みにく)きに因りお、芋畏(かしこ)みお、返し送りたたひお、ただその匟(おず)朚(こ)の花(はな)の䜐久倜(さくや)賣毘を[#「朚(こ)の花(はな)の䜐久倜(さくや)賣毘を」はママ]留めお、䞀宿(ひずよ)婚(みずあたは)し぀。ここに倧山接芋の神、石長(いはなが)比賣を返したたぞるに因りお、いたく恥ぢお、癜し送りお蚀(たを)さく、「我(あ)が女二人(ふたり)竝べたおた぀れる由(ゆゑ)は、石長比賣を䜿はしおは、倩぀神の埡子の呜(みいのち)は、雪零(ふ)り颚吹くずも、恆に石(いは)の劂く、垞磐(ずきは)に堅磐(かきは)に動きなくたしたさむ。たた朚(こ)の花(はな)の䜐久倜(さくや)毘賣を䜿はしおは、朚の花の抮ゆるがごず抮えたさむず、誓(うけ)ひお貢進(たおた぀)りき。ここに今石長(いはなが)比賣を返さしめお、朚(こ)の花(はな)の䜐久倜(さくや)毘賣をひずり留めたたひ぀れば、倩぀神の埡子の埡壜(みいのち)は、朚の花のあたひのみたしたさむずす」ずたをしき。かれここを以ちお今に至るたで、倩皇(すめらみこず)たちの埡呜長くたさざるなり。", "title": "" }, { "paragraph_id": 580, "tag": "p", "text": "かれ埌に朚(こ)の花(はな)の䜐久倜(さくや)毘賣、たゐ出お癜さく、「功(あ)は劊(はら)みお、今産(こう)む時になりぬ。こは倩぀神の埡子、私(ひそか)に産みた぀るべきにあらず。かれ請(たを)す」ずたをしたたひき。ここに詔りたたはく、「䜐久倜毘賣、䞀宿(ひずよ)にや劊める。こは我が子にあらじ。かならず國぀神の子にあらむ」ずのりたたひき。ここに答ぞ癜さく、「吟が劊める子、もし國぀神の子ならば、産(こう)む時幞(さき)くあらじ。もし倩぀神の埡子にたさば、幞くあらむ」ずたをしお、すなはち戞無し八尋殿[侉]を䜜りお、その殿内(ずのぬち)に入りお、土(はに)もちお塗り塞(ふた)ぎお、産む時にあたりお、その殿に火を著けお[四]産みたたひき。かれその火の盛りに燃(も)ゆる時に、生(あ)れたせる子の名は、火照(ほでり)の呜(こは隌人阿倚の君の祖なり。)次に生れたせる子の名は火須勢理(ほすせり)の呜[五]、次に生れたせる子の埡名は火遠理(ほをり)の呜[六]、たたの名は倩(あた)぀日高日子穗穗出芋(ひこひこほほでみ)の呜䞉柱。", "title": "" }, { "paragraph_id": 581, "tag": "p", "text": "侀 アタは地名。鹿兒島瞣日眮郡。", "title": "" }, { "paragraph_id": 582, "tag": "p", "text": "二 倚敞の机䞊に乘せる物。", "title": "" }, { "paragraph_id": 583, "tag": "p", "text": "侉 戞の無い倧きな家屋。分嚩のために特に家を䜜りその䞭に入぀お呚圍を塗り塞ぐ。", "title": "" }, { "paragraph_id": 584, "tag": "p", "text": "四 出産埌にその産屋を燒く颚習のあるのを、このように衚珟しおいる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 585, "tag": "p", "text": "五 火の衰える意の名。", "title": "" }, { "paragraph_id": 586, "tag": "p", "text": "六 火の靜たる意の名。", "title": "" }, { "paragraph_id": 587, "tag": "p", "text": "〔䞃、日子穗穗出芋の呜〕", "title": "" }, { "paragraph_id": 588, "tag": "p", "text": "〔海幞ず山幞〕", "title": "" }, { "paragraph_id": 589, "tag": "p", "text": "かれ火照(ほでり)の呜は、海䜐知(うみさち)毘叀[侀]ずしお、鰭(はた)の廣物鰭の狹(さ)物を取り、火遠理(ほをり)の呜は山䜐知(やたさち)毘叀ずしお、毛の物毛の柔(にこ)物[二]を取りたたひき。ここに火遠理(ほをり)の呜、その兄(いろせ)火照(ほでり)の呜に、「おのもおのも幞易(か)ぞお甚ゐむ」ず謂(い)ひお、䞉床乞はししかども、蚱さざりき。然れども遂にわづかにえ易ぞたたひき。ここに火遠理(ほをり)の呜、海幞[侉]をもちお魚(な)釣らすに、ふ぀に䞀぀の魚だに埗ず、たたその鉀(぀りばり)をも海に倱ひたたひき。ここにその兄(いろせ)火照の呜その鉀を乞ひお、「山幞もおのが幞幞。海幞もおのが幞幞。今はおのもおのも幞返さむ」ずいふ時に、その匟(いろず)火遠理の呜答ぞお曰はく、「汝(みたし)の鉀は、魚釣りしに䞀぀の魚だに埗ずお、遂に海に倱ひ぀」ずたをしたたぞども、その兄匷(あながち)に乞ひ城(はた)りき。かれその匟、埡䜩しの十拳の劒を砎りお、五癟鉀(いほはり)を䜜りお、償(぀ぐの)ひたたぞども、取らず、たた䞀千鉀(ちはり)を䜜りお、償ひたたぞども、受けずしお、「なほその本の鉀を埗む」ずいひき。", "title": "" }, { "paragraph_id": 590, "tag": "p", "text": "ここにその匟、泣き患ぞお海邊(うみべた)にいたしし時に、鹜怎(しほ぀ち)の神[四]䟆お問ひお曰はく、「䜕(いか)にぞ虚空接日高(そら぀ひこ)[五]の泣き患ぞたたふ所由(ゆゑ)は」ず問ぞば、答ぞたたはく、「我、兄ず鉀(぀りばり)を易ぞお、その鉀を倱ひ぀。ここにその鉀を乞ぞば、倚(あたた)の鉀を償ぞども、受けずお、なほその本の鉀を埗むずいふ。かれ泣き患ふ」ずのりたたひき。ここに鹜怎の神、「我、汝が呜のために、善き議(たばかり)せむ」ずいひお、すなはち間(た)なし勝間(か぀た)の小船[六]を造りお、その船に茉せた぀りお、教ぞおたをさく、「我、この船を抌し流さば、やや暫(したし)いでたさば、埡路(みち)あらむ。すなはちその道に乘りおいでたしなば、魚鱗(いろこ)のごず造れる宮宀(みや)[䞃]、それ綿接芋(わた぀み)の神の宮なり。その神の埡門に到りたたはば、傍の井の䞊に湯接銙朚(ゆ぀か぀ら)[八]あらむ。かれその朚の䞊にたしたさば、その海(わた)の神の女、芋お議(はか)らむものぞ」ず教ぞた぀りき。", "title": "" }, { "paragraph_id": 591, "tag": "p", "text": "かれ教ぞしたにたに、少し行(い)でたしけるに、぀ぶさにその蚀の劂くなりき。すなはちその銙朚に登りおたしたす。ここに海(わた)の神の女豐玉毘賣(ずよたたびめ)の埞婢(たかだち)、玉(たたもひ)[九]を持ちお、氎酌たむずする時に、井に光(かげ)あり。仰ぎ芋れば、麗(うるは)しき壯倫(をずこ)あり。いず奇(あや)しずおもひき。ここに火遠理の呜、その婢(たかだち)を芋お、「氎をたたぞ」ず乞ひたたふ。婢すなはち氎を酌みお、玉に入れお貢進(たおた぀)る。ここに氎をば飮たさずしお、埡頞のを解かしお、口に含(ふふ)みおその玉に唟(぀ば)き入(い)れたたひき。ここにその、噚(もひ)に著きお[䞀〇]、婢をえ離たず、かれ著きながらにしお豐玉毘賣の呜に進りき。ここにそのを芋お、婢に問ひお曰く、「もし門(かど)の倖(ず)に人ありや」ず問ひしかば、答ぞお曰はく、「我が井の䞊の銙朚の䞊に人いたす。いず麗しき壯倫なり。我が王にも益りおいず貎し。かれその人氎を乞はし぀。かれ氎を奉りしかば、氎を飮たさずお、このを唟き入れ぀。これえ離たざれば、入れしたにた將(も)ち䟆お獻る」ずたをしき。ここに豐玉毘賣の呜、奇しず思ほしお、出で芋お芋感(め)でお、目合(たぐはひ)しお、その父に、癜しお曰はく、「吟が門に麗しき人あり」ずたをしたたひき。ここに海(わた)の神みづから出で芋お、「この人は、倩぀日高の埡子、虚空぀日高なり」ずいひお、すなはち内に率お入れた぀りお、海驢(みち)の皮の疊八重[侀侀]を敷き、たた疊八重[䞀二]をその䞊に敷きお、その䞊に坐(た)せた぀りお、癟取の机代(぀くゑしろ)の物を具ぞお、埡饗(みあぞ)しお、その女豐玉(ずよたた)毘賣に婚(あ)はせた぀りき。かれ䞉幎[侀侉]に至るたで、その國に䜏みたたひき。", "title": "" }, { "paragraph_id": 592, "tag": "p", "text": "ここに火遠理の呜、その初めの事を思ほしお、倧きなる歎(なげき)䞀぀したたひき。かれ豐玉(ずよたた)毘賣の呜、その歎を聞かしお、その父に癜しお蚀はく、「䞉幎䜏みたたぞども、恆は歎かすこずも無かりしに、今倜(こよひ)倧きなる歎䞀぀したたひ぀るは、けだしいかなる由かあらむ」ずたをしき。かれ、その父の倧神、その聟の倫に問ひお曰はく、「今旊(けさ)我が女の語るを聞けば、䞉幎坐したせども、恆は歎かすこずも無かりしに、今倜倧きなる歎したたひ぀ずたをす。けだし故ありや。たた歀間(ここ)に䟆たせる由はいかに」ず問ひた぀りき。ここにその倧神に語りお、぀ぶさにその兄の倱せにし鉀を城(はた)れる状の劂語りたたひき。ここを以ちお海の神、悉に鰭の廣物鰭の狹物を召び集ぞお問ひお曰はく、「もしこの鉀を取れる魚ありや」ず問ひき。かれ諞の魚ども癜さく、「このごろ赀海(たひ)ぞ、喉(のみず)に[䞀四]ありお、物え食はずず愁ぞ蚀ぞる。かれかならずこれが取り぀らむ」ずたをしき。ここに赀海魚の喉を探りしかば、鉀あり。すなはち取り出でお枅掗(すす)ぎお、火遠理の呜に奉る時に、その綿接芋の倧神誚(をし)ぞお曰さく、「この鉀をその兄に絊ふ時に、のりたたはむ状は、この鉀は、淀煩鉀(おばち)[#ルビの「おばち」はママ]、須須鉀(すすち)、貧鉀(たぢち)、宇流鉀(うるち)ずいひお[䞀五]、埌手(しりぞで)[䞀六]に賜ぞ。然しおその兄高田(あげだ)を䜜らば、汝が呜は䞋田(くがだ)を營(぀く)りたたぞ。その兄䞋田を䜜らば、汝が呜は高田を營りたたぞ[侀侃]。然したたはば、吟氎を掌(し)れば、䞉幎の間にかならずその兄貧しくなりなむ。もしそれ然したたふ事を恚みお攻め戰はば、鹜(しほ)盈(み)぀珠(たた)[䞀八]を出しお溺らし、もしそれ愁ぞたをさば、鹜(しほ)也(ふ)る珠(たた)を出しお掻(いか)し、かく惚苊(たしな)めたたぞ」ずたをしお、鹜盈぀珠鹜也る珠并せお兩箇(ふた぀)を授けた぀りお、すなはち悉に鰐どもをよび集ぞお、問ひお曰はく、「今倩぀日高の埡子虚空぀日高、䞊(うは)぀國(くに)[䞀九]に幞(い)でたさむずす。誰は幟日に送りた぀りお、芆(かぞりごず)奏(たを)さむ」ず問ひき。かれおのもおのもおのが身の尋長(たけ)のたにたに、日を限りお癜す䞭に、䞀尋鰐[二〇]癜さく、「僕(あ)は䞀日に送りた぀りお、やがお還り䟆なむ」ずたをしき。かれここにその䞀尋鰐に告りたたはく、「然らば汝送りた぀れ。もし海(わた)䞭を枡る時に、な惶畏(かしこた)せた぀りそ」ずのりお、すなはちその鰐の頞に茉せた぀りお、送り出した぀りき。かれ期(ちぎ)りしがごず䞀日の内に送りた぀りき。その鰐返りなむずする時に、䜩かせる玐小刀[二䞀]を解かしお、その頞に著けお返したたひき。かれその䞀尋鰐は、今に䜐比持(さひもち)の神[二二]ずいふ。", "title": "" }, { "paragraph_id": 593, "tag": "p", "text": "ここを以ちお぀ぶさに海(わた)の神の教ぞし蚀の劂、その鉀を與ぞたたひき。かれそれより埌、いよよ貧しくなりお、曎に荒き心を起しお迫め䟆(く)。攻めむずする時は、鹜盈぀珠を出しお溺らし、それ愁ぞたをせば、鹜也る珠を出しお救ひ、かく惚苊(たしな)めたたひし時に、皜銖(のみ)癜さく、「僕(あ)は今よ以埌(のち)、汝が呜の晝倜(よるひる)の守護人(たもりびず)ずなりお仕ぞた぀らむ」ずたをしき。かれ今に至るたで、その溺れし時の皮皮の態(わざ)、絶えず仕ぞた぀るなり[二䞉]。", "title": "" }, { "paragraph_id": 594, "tag": "p", "text": "侀 海の幞のある男。サチは嚁力で、道具に宿぀おおりサチを有する者が獲物が倚いのである。", "title": "" }, { "paragraph_id": 595, "tag": "p", "text": "二 獞類ず鳥類。", "title": "" }, { "paragraph_id": 596, "tag": "p", "text": "侉 海のサチの宿぀おいる釣針。", "title": "" }, { "paragraph_id": 597, "tag": "p", "text": "四 海氎の神靈。諞國の海岞にうち寄せるので物知りだずする。", "title": "" }, { "paragraph_id": 598, "tag": "p", "text": "五 日子穗穗出芋の呜。", "title": "" }, { "paragraph_id": 599, "tag": "p", "text": "六 すきたの無い籠の船。寊際的には竹の類で線んで暹脂を塗぀お䜜぀た船であり、思想的には神の乘物である。", "title": "" }, { "paragraph_id": 600, "tag": "p", "text": "䞃 魚のうろこのように䜜぀た宮殿。瓊ぶきの家で倧陞の建築が想像されおいる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 601, "tag": "p", "text": "八 井の傍の暹朚に神が降るのは、信仰にもずづくきた぀た型である。", "title": "" }, { "paragraph_id": 602, "tag": "p", "text": "九 矎しい怀。", "title": "" }, { "paragraph_id": 603, "tag": "p", "text": "䞀〇 氎を汲んだ怀に暹䞊にいた神の靈が぀いたのである。", "title": "" }, { "paragraph_id": 604, "tag": "p", "text": "侀侀 海獞アシカの皮の敷物を八重にかさねお。", "title": "" }, { "paragraph_id": 605, "tag": "p", "text": "䞀二 織぀たたたの絹の敷物八重をかさねお。", "title": "" }, { "paragraph_id": 606, "tag": "p", "text": "侀侉 この皮の説話に出るきた぀た幎敞。浊島も韍宮に䞉幎いたずいう。", "title": "" }, { "paragraph_id": 607, "tag": "p", "text": "䞀四 のどにささ぀た骚があ぀お。", "title": "" }, { "paragraph_id": 608, "tag": "p", "text": "䞀五 鉀をわるく蚀぀おサチを離れさせるのである。がんやり鉀、すさみ鉀、貧乏鉀、愁苊の鉀。", "title": "" }, { "paragraph_id": 609, "tag": "p", "text": "䞀六 手をうしろにしおあげなさい。呪術の意味である。", "title": "" }, { "paragraph_id": 610, "tag": "p", "text": "侀侃 毎幎土地を遞定しお耕䜜するので、氎の倚い幎には高田を䜜るに利あり、氎の無い幎はその反對である。", "title": "" }, { "paragraph_id": 611, "tag": "p", "text": "䞀八 海は朮が滿ち干するので、海の神は氎のさしひきを぀かさどるずし、それはその力を有する玉を持぀おいるからず考えた。動詞也るは叀くは䞊二段掻で、連體圢はフル。", "title": "" }, { "paragraph_id": 612, "tag": "p", "text": "䞀九 人間の䞖界。䞊方にあるず考えた。", "title": "" }, { "paragraph_id": 613, "tag": "p", "text": "二〇 人が巊右に手をひろげた長さのワニ。ワニは䞉九頁[#「䞉九頁」は「倧國䞻の神」の「菟ず鰐」]參照。", "title": "" }, { "paragraph_id": 614, "tag": "p", "text": "二䞀 玐の぀いおいる小刀。", "title": "" }, { "paragraph_id": 615, "tag": "p", "text": "二二 鋀を持぀おいる神。サヒは鋀であり歊噚でもある。", "title": "" }, { "paragraph_id": 616, "tag": "p", "text": "二䞉 隌人が亂舞をしお宮廷に仕えるこずの起原説明。隌人舞はその皮族の獚自の舞であるのを溺れるさたのたねずしお説明した。", "title": "" }, { "paragraph_id": 617, "tag": "p", "text": "〔豐玉毘賣の呜〕", "title": "" }, { "paragraph_id": 618, "tag": "p", "text": "ここに海(わた)の神の女豐玉(ずよたた)毘賣の呜、みづからたゐ出お癜さく、「功(あれ)すでに劊めるを、今産(こう)む時になりぬ。こを念ふに、倩぀神の埡子、海原に生みた぀るべきにあらず、かれたゐ出き぀」ずたをしき。ここにすなはちその海邊の波限(なぎさ)に、鵜の矜を葺草(かや)にしお、産殿(うぶや)を造りき。ここにその産殿(うぶや)、いただ葺き合ぞねば、埡腹の急(ず)きに忍(あ)ぞざりければ、産殿に入りたしき。ここに産みたす時にあたりお、その日子(ひこ)[侀]ぢに癜しお蚀はく、「およそ他(あだ)し國の人は、産(こう)む時になりおは、本(もず)぀國の圢になりお生むなり。かれ、功も今本(もず)の身になりお産たむずす。願はくは功をな芋たたひそ」ずたをしたたひき[二]。ここにその蚀を奇しず思ほしお、そのたさに産みたすを䌺芋(かきたみ)たたぞば、八尋鰐になりお、匍匐(は)ひもこよひき[侉]。すなはち芋驚き畏みお、遁げ退(そ)きたたひき。ここに豐玉(ずよたた)毘賣の呜、その䌺芋(かきたみ)たたひし事を知りお、うら恥(やさ)しずおもほしお、その埡子を生み眮きお癜さく、「功(あれ)、恆は海道(うみ぀ぢ)を通しお、通はむず思ひき。然れども吟が圢を䌺芋(かきたみ)たたひしが、いずしきこず」ずたをしお、すなはち海坂(うなさか)を塞(せ)きお、返り入りたたひき。ここを以ちおその産(う)みたせる埡子に名づけお、倩(あた)぀日高日子波限建鵜葺草葺合(ひこひこなぎさたけうがやふきあ)ぞずの呜ずたをす。然れども埌には、その䌺芋(かきたみ)たたひし埡心を恚み぀぀も、戀(こ)ふる心にえ忍(あ)ぞずしお、その埡子を逊(ひた)した぀る瞁(よし)に因りお、その匟(いろず)玉䟝毘賣に附けお、歌獻りたたひき。その歌、", "title": "" }, { "paragraph_id": 619, "tag": "p", "text": "赀玉は 緒さぞ光(ひか)れど、", "title": "" }, { "paragraph_id": 620, "tag": "p", "text": "癜玉の 君が裝(よそひ)し[四]", "title": "" }, { "paragraph_id": 621, "tag": "p", "text": "貎くありけり。 (歌謠番號八)", "title": "" }, { "paragraph_id": 622, "tag": "p", "text": "かれその日子(ひこぢ)答ぞ歌よみしたたひしく、", "title": "" }, { "paragraph_id": 623, "tag": "p", "text": "奧(おき)぀鳥[五] 鎚著(ど)く島に", "title": "" }, { "paragraph_id": 624, "tag": "p", "text": "我が率寢(ゐね)し 効は忘れじ。", "title": "" }, { "paragraph_id": 625, "tag": "p", "text": "䞖の盡(こずごず)に。 (歌謠番號九)", "title": "" }, { "paragraph_id": 626, "tag": "p", "text": "かれ日子穗穗出芋の呜は、高千穗の宮に五癟八拟歳(いほちたりやそずせ)たしたしき。埡陵(はか)はその高千穗の山の西にあり。", "title": "" }, { "paragraph_id": 627, "tag": "p", "text": "侀 ヒコホホデミの呜。", "title": "" }, { "paragraph_id": 628, "tag": "p", "text": "二 この皮の説話の芁玠の䞀である女子の呜ずる犁止であり、男子がその犁を砎るこずによ぀お別離になる。むザナミの呜の黄泉蚪問の神話にもこれがあ぀た。", "title": "" }, { "paragraph_id": 629, "tag": "p", "text": "侉 倧きなワニにな぀お這いたわ぀た。", "title": "" }, { "paragraph_id": 630, "tag": "p", "text": "四 癜玉のような君の容儀。䞋のシは匷意の助詞。", "title": "" }, { "paragraph_id": 631, "tag": "p", "text": "五 説明による枕詞。", "title": "" }, { "paragraph_id": 632, "tag": "p", "text": "〔八、鵜葺草葺合ぞずの呜〕", "title": "" }, { "paragraph_id": 633, "tag": "p", "text": "この倩぀日高日子波限建鵜葺草葺合ぞずの呜、その姚(みをば)玉䟝毘賣の呜に嚶ひお、生みたせる埡子の名は、五瀬の呜、次に皻氷(いなひ)の呜、次に埡毛沌(みけぬ)の呜、次に若埡毛沌(わかみけぬ)の呜[侀]、たたの名は豐埡毛沌(ずよみけぬ)の呜、たたの名は神倭䌊波犮毘叀(かむやたずいはれびこ)の呜二四柱。かれ埡毛沌の呜は、波の穗を跳(ふ)みお、垞䞖の國に枡りたし、皻氷の呜は、劣(はは)の國[侉]ずしお、海原に入りたしき。", "title": "" }, { "paragraph_id": 634, "tag": "p", "text": "侀 神歊倩皇。神歊倩皇の皱は挢颚の諡號ずいい奈良時代に奉぀たもの。", "title": "" }, { "paragraph_id": 635, "tag": "p", "text": "二 倧和の國の磐䜙の地においでにな぀た埡方の意。", "title": "" }, { "paragraph_id": 636, "tag": "p", "text": "侉 亡き母豐玉毘賣の國。", "title": "" }, { "paragraph_id": 637, "tag": "p", "text": "", "title": "" }, { "paragraph_id": 638, "tag": "p", "text": "叀事蚘 䞊぀卷", "title": "" } ]
叀事蚘 䞊(かみ)぀卷 序并はせたり 〔序文〕 〔過去の時代[侀]〕  臣(や぀こ)安萬䟶(やすたろ)[二]蚀(たを)さく、それ混元既に凝りしかども、氣象いただ敊(あ぀)からざりしずき、名も無く爲(わざ)も無く、誰かその圢を知らむ[侉]。然(しか)ありお也ず址ず初めお分れお、參神造化の銖(はじめ)ず䜜(な)り[四]、陰ず陜ずここに開けお、二靈矀品の祖ずなりたたひき[五]。所以(このゆゑ)に幜ず顯ず[六]に出で入りお、日ず月ず目を掗ふに地(あらは)れたたひ、海氎(うしほ)に浮き沈みお、神ず祇ず身を滌ぐに呈(あらは)れたたひき。故(かれ)、倪玠は杳冥(えうめい)たれども、本぀教に因りお土(くに)を孕(はら)み島を産みたたひし時を識(し)り、元始は綿(めんばく)たれども、先の聖に頌(よ)りお神を生み人を立おたたひし䞖を察(あきらか)にす。寔(たこず)に知る、鏡を懞け珠を吐きたたひお、癟の王盞續き、劒を喫(か)み蛇(をろち)を切りたたひお、萬の神蕃息(はんそく)せしこずを[䞃]。安(やす)の河(かは)に議(はか)りお倩の䞋を平(こずむ)け、小濱(をばた)に論(あげ぀ら)ひお國土を枅めたたひき。ここを以ちお番(ほ)の仁岐(ににぎ)の呜、初めお高千(たかち)の巓(たけ)に降(あも)り[八]、神倭(かむやたず)の倩皇(すめらみこず)[九]、秋接島に經歎したたひき。化熊川より出でお、倩の劒を高倉に獲、生尟埑(こみち)を遮(さぞ)きりお、倧き烏吉野に導きき。を列ねお賊(あた)を攘(はら)ひ、歌を聞きお仇を䌏しき。すなはち倢に芺(さず)りお神祇を敬(ゐやた)ひたたひき、所以(このゆゑ)に賢后ず皱(たを)す[䞀〇]。烟を望みお黎元を撫でたたひき、今に聖垝ず傳ふ[侀侀]。境を定め邊を開きお、近(ちか)぀淡海(あふみ)に制したたひ[䞀二]、姓(かばね)を正し氏を撰みお、遠(ずほ)぀飛鳥(あすか)に勒(しる)したたひき[侀侉]。歩ず驟ず、おのもおのも異に、文ず質ず同じからずずいぞども、叀を皜(かむが)ぞお颚猷(ふういう)を既に頜(すた)れたるに繩(ただ)したたひ、今を照しお兞教を絶えなむずするに補ひたたはずずいふこず無かりき。 䞀 過ぎし時代のこずを傳え、歎代の倩皇これによ぀お埳教を正しくしたこずを説く。 二 この序文は、倩皇に奏䞊する文ずしお曞かれおいるので、この句をはじめすべおその詞づかいがなされる。安萬䟶は、倪の安麻呂、叀事蚘の撰者、逊老䞃幎䞃二䞉歿。 䞉 混元以䞋、䞭國の宇宙創生説によ぀お曞いおいる。萬物は圢ず氣ずから成る。圢は倩地に分かれ、氣は陰陜に分かれる。 四 アメノミナカヌシの神、タカミムスビの神、カムムスビの神の䞉神が、物を造り出す最初の神ずな぀た。 五 むザナギ、むザナミの二神が、萬物を生み出す芪ずな぀た。 六 幜ず顯ずに以䞋、むザナギ、むザナミ二神の事蹟。 䞃 鏡を懞け以䞋、倩照らす倧神ずスサノヲの呜ずの事蹟。 八 安の河に以䞋、ニニギの呜の事蹟。 九 神歊倩皇。 䞀〇 厇神倩皇。 䞀䞀 仁埳倩皇。 䞀二 成務倩皇。 䞀䞉 允恭倩皇。 〔叀事蚘の䌁畫[侀]〕  飛鳥(あすか)の枅原(きよみはら)の倧宮に倪八掲(おほやした)しらしめしし倩皇[二]の埡䞖に曁(およ)びお、望韍元を體し、雷期に應(こた)ぞき。倢の歌を聞きお業を纂(぀)がむこずをおもほし、倜の氎に投(いた)りお基を承けむこずを知らしたたひき。然れども倩の時いただ臻(いた)らざりしかば、南の山に蝉のごずく蛻(もぬ)け、人ず事(こず)ず共に絊(た)りお、東の國に虎のごずく歩みたたひき。皇茿たちたちに駕しお、山川を凌ぎ床り、六垫雷のごずく震ひ、䞉軍電のごずく逝きき。杖矛(ぢやうがう)嚁を擧げお、猛士烟のごずく起り、絳旗(かうき)兵を耀かしお、凶埒瓊のごずく解けぬ。いただ浹蟰(せふしん)を移さずしお、氣※(きれい)「さんずい珍の぀くり」、U+6CB4、15-本文-17おのづから枅たりぬ。すなはち牛を攟ち銬を息(いこ)ぞ、しお華倏に歞り、旌(はた)を卷き戈(ほこ)をめ、しお郜邑に停たりたたひき。歳(ほし)は倧糜に次(やど)り、月は借鐘に螵(あた)り[侉]、枅原の倧宮にしお、昇りお倩䜍に即(぀)きたたひき。道は軒后に軌(す)ぎ、埳は呚王に跚(こ)えたたぞり。也笊を握(ず)りお六合をべ、倩統を埗お八荒を包(か)ねたたひき。二氣の正しきに乘り、五行の序(぀ぎお)を霊(ずずの)ぞ、神(あや)しき理を蚭(た)けお俗(ひず)を奬(すす)め、英(すぐ)れたる颚(のり)を敷きお國を匘めたたひき。重加(しかのみにあらず)智の海は浩汗ずしお、札(ふか)く䞊叀を探り、心の鏡は煌ずしお、あきらかに先の代を芩たたふ。ここに倩皇詔したたひしく、「朕聞かくは、諞家の※(も)「喪」の「畏田」に代えお「冖貝」、U+8CF7、16-本文-7たる垝玀ず本蟭[四]ず既に正寊に違ひ、倚く虚僞を加ふずいぞり。今の時に當りお、その倱を改めずは、いただ幟幎(いくずせ)を經ずしお、その旚滅びなむずす。こはすなはち邊家の經緯、王化の鎻基(こうき)なり。故(かれ)ここに垝玀を撰録し、舊蟭(くじ)を蚎芈(たうかく)しお、僞を削り寊を定め、埌葉(のちのよ)に流(぀た)ぞむず欲(おも)ふ」ず宣りたたひき。時に舍人(ずねり)あり、姓は皗田(ひえだ)、名は阿犮(あれ)[五]、幎は二十八。人ずなり聰明にしお、目に床(わた)れば口に誊(よ)み、耳に拂(ふ)るれば心に勒(しる)す。すなはち阿犮に勅語しお、垝皇の日繌(ひ぀ぎ)ず先代の舊蟭ずを誊み習はしめたたひき。然れども運(ずき)移り䞖異にしお、いただその事を行ひたたはざりき。 䞀 倩歊倩皇が垝玀ず本蟭ずを正しお皗田の阿犮に授けたこずを説く。 二 倩歊倩皇。 䞉 酉の幎の二月に。 四 垝玀は歎代倩皇の事を蚘した曞、本蟭は前の䞖の傳えごず。この二皮が叀事蚘の材料ずな぀おいる。 五 アメノりズメの呜の子孫。男子説ず女子説ずがある。 〔叀事蚘の成立[侀]〕  䌏しお惟(おも)ふに皇垝陛䞋[二]、䞀を埗お光宅(くわうたく)し、䞉に通じお亭育(おいいく)したたふ。玫实に埡(いた)しお埳は銬の蹄(぀め)の極たるずころに被(かがふ)り、玄扈(げんこ)に坐(いた)しお化は船の頭(ぞ)の逮(いた)るずころを照したたふ。日浮びお暉(ひかり)を重ね、雲散りお烟(かす)たず。柯(えだ)を連ね穗を并(あ)はす瑞(しるし)、史(ふみひず)は曞(しる)すこずを絶たず、烜(ずぶひ)を列ね、譯(をさ)を重ぬる貢(み぀き)、府(みくら)に空しき月無し。名は文呜よりも高く、埳は倩乙に冠(たさ)れりず謂ひ぀べし。ここに舊蟭の誀り忀(たが)ぞるを惜しみ、先玀の謬(あやた)り錯(あやた)れるを正さたくしお、和銅四幎䞉九月十八日を以ちお、臣安萬䟶に詔しお、皗田の阿犮が誊める勅語の舊蟭を撰録しお、獻䞊せよず宣りたたぞば、謹みお詔の旚に隚ひ、子现に採りひぬ。然れども䞊叀の時、蚀ず意ず䞊(みな)朎(すなほ)にしお、文を敷き句を構ふるこず、字にはすなはち難し。已(すで)に蚓に因りお述ぶれば、詞は心に逮(いた)らず。党く音を以ちお連ぬれば、事の趣曎に長し。ここを以ちお今或るは䞀句の䞭に、音ず蚓ずを亀ぞ甚ゐ、或るは䞀事の内に、党く蚓を以ちお録(しる)しぬ[四]。すなはち蟭理の芋えきは、泚を以ちお明にし、意況の解き易きは曎に泚(しる)さず[五]。たた姓の日䞋(くさか)に、玖沙蚶(くさか)ず謂ひ、名の垶の字に倚矅斯(たらし)ずいふ。かくの劂き類は、本に隚ひお改めず[六]。倧抵蚘す所は、倩地の開闢よりしお、小治田(をはりだ)の埡䞖[䞃]に蚖(を)ふ。故(かれ)倩(あめ)の埡䞭䞻(みなかぬし)の神より以䞋(しも)、日子波限建鵜草葺䞍合(ひこなぎさたけうがやふきあぞず)の尊(みこず)より前(さき)を䞊぀卷ずし、神倭䌊波犮毘叀(かむやたずいはれびこ)の倩皇より以䞋、品陀(ほむだ)の埡䞖より前[八]を䞭぀卷ずし、倧雀(おほさざき)の皇垝(すめらみこず)[九]より以䞋、小治田の倧宮より前を䞋぀卷ずし、并はせお䞉぀の卷に録(しる)し、謹みお獻䞊(たおた぀)る。臣安萬䟶、誠惶誠恐(かしこみかしこみ)、頓銖頓銖(のみたを)す。 和銅五幎正月二十八日 正五䜍の䞊勳五等 倪(おほ)の朝臣(あそみ)安萬䟶(やすたろ) 䞀 叀事蚘成立の過皋、文章の甚意方針。内容の區分を説く。 二 元明倩皇、女垝。奈良時代の最初の倩皇。 䞉 䞃䞀䞀幎。 四 挢字の衚瀺する意矩によ぀お曞くのが、蚓によるものであり、挢字の衚瀺する音韻によ぀お曞くのが、音によるものである。歌謠および特殊の詞句は音を甚い、地名神名人名も音によるものが倚い。倖に挢字の蚓を蚓假字ずしお䜿぀たものが倚少ある。 五 讀み方の泚意、および内容に關しお蚻が加えられおいる。 六 固有名詞の類に䜿甚される特殊の文字は、もずのたたで改めない。これは材料ずしお文字にな぀おいたものをも䜿぀たこずを語る。 䞃 掚叀倩皇の時代‐六二八 八 神歊倩皇から應神倩皇たで。 九 仁埳倩皇。 〔䞀、䌊耶那岐の呜ず䌊耶那矎の呜〕 〔倩地のはじめ〕  倩地(あめ぀ち)の初癌(はじめ)の時、高倩(たかた)の原(はら)に成りたせる神の名(みな)は、倩(あめ)の埡䞭䞻(みなかぬし)の神[侀]。次に高埡産巣日(たかみむすび)の神。次に神産巣日(かむむすび)の神[二]。この䞉柱(みはしら)の神は、みな獚神(ひずりがみ)[侉]に成りたしお、身(みみ)を隱したたひき[四]。  次に國皚(わか)く、浮(う)かべる脂(あぶら)の劂くしお氎母(くらげ)なす挂(ただよ)ぞる時に、葊牙(あしかび)[五]のごず萠(も)え隰(あが)る物に因りお成りたせる神の名は、宇摩志阿斯蚶備比叀遲(うたしあしかびひこぢ)の神[六]。次に倩(あめ)の垞立(ずこたち)の神[䞃]。この二柱(ふたはしら)の神もみな獚神(ひずりがみ)に成りたしお、身(みみ)を隱したたひき。 䞊の件(くだり)、五柱の神は別(こず)倩(あた)぀神(かみ)。  次に成りたせる神の名は、國の垞立(ずこたち)の神。次に豐雲野(ずよくもの)の神[八]。この二柱の神も、獚神に成りたしお、身を隱したたひき。次に成りたせる神の名は、宇比地邇(うひぢに)の神。次に効須比智邇(いもすひぢに)の神。次に角杙(぀のぐひ)の神。次に効掻杙(いもいくぐひ)の神二柱。次に意富斗胜地(おほずのぢ)の神。次に効倧斗乃蟚(いもおほずのべ)の神。次に斌母陀琉(おもだる)の神。次に効(いも)阿倜蚶志叀泥(あやかしこね)の神[九]。次に䌊耶那岐(いざなぎ)の神。次に効(いも)䌊耶那矎(いざなみ)の神[䞀〇]。 䞊の件、國の垞立の神より䞋(しも)、䌊耶那矎(いざなみ)の神より前(さき)を、并はせお神䞖(かみよ)䞃代(ななよ)ずたをす。䞊の二柱は、獚神おのもおのも䞀代ずたをす。次に雙びたす十神はおのもおのも二神を合はせお䞀代ずたをす。 䞀 䞭心、䞭倮の思想の神栌衚珟。空間の衚瀺であるから掻動を傳えない。 二 以䞊二神、生成の思想の神栌衚珟。事物の存圚を「生む」こずによ぀お説明する日本神話にあ぀お原動力である。タカミは高倧、カムは神祕神聖の意の圢容語。この二神の掻動は、倚く傳えられる。 䞉 對立でない存圚。 四 倩地の間に溶合した。 五 葊の芜。十分に春にな぀たこずを感じおいる。 六 葊牙の神栌化。神名は男性である。 䞃 倩の確立を意味する神名。 八 名矩䞍明。以䞋神名によ぀お、土地の成立、動怍物の出珟、敎備等を衚珟するらしい。 九 驚きを衚珟する神名。 䞀〇 以䞊二神、誘い出す意味の衚珟。 〔島々の生成〕  ここに倩぀神諞(もろもろ)の呜(みこず)以(も)ちお[侀]、䌊耶那岐(いざなぎ)の呜䌊耶那矎(いざなみ)の呜の二柱の神に詔(の)りたたひお、この挂ぞる國を修理(をさ)め固め成せず、倩(あめ)の沌矛(ぬがこ)を賜ひお、蚀䟝(こずよ)さしたたひき[二]。かれ二柱の神、倩(あめ)の浮橋(うきはし)[侉]に立たしお、その沌矛(ぬがこ)を指(さ)し䞋(おろ)しお畫きたたひ、鹜こをろこをろに畫き鳎(な)しお[四]、匕き䞊げたたひし時に、その矛の末(さき)より滎(したた)る鹜の積りお成れる島は、淀胜碁呂(おのごろ)å³¶[五]なり。その島に倩降(あも)りたしお、倩(あめ)の埡柱(みはしら)を芋立お[六]八尋殿(やひろどの)を芋立おたたひき。  ここにその効䌊耶那矎(いざなみ)の呜に問ひたたひしく、「汝(な)が身はいかに成れる」ず問ひたたぞば、答ぞたたはく、「吟(わ)が身は成り成りお、成り合はぬずころ䞀處あり」ずたをしたたひき。ここに䌊耶那岐(いざなぎ)の呜詔(の)りたたひしく、「我が身は成り成りお、成り逘れるずころ䞀處あり。故(かれ)この吟が身の成り逘れる處を、汝が身の成り合はぬ處に刺し塞(ふた)ぎお、國土(くに)生み成さむず思ほすはいかに」ずのりたたぞば、䌊耶那矎(いざなみ)の呜答ぞたたはく、「しか善けむ」ずたをしたたひき。ここに䌊耶那岐の呜詔りたたひしく、「然らば吟(あ)ず汝(な)ず、この倩の埡柱を行きりあひお、矎斗(みず)の麻具波比(たぐはひ)せむ[䞃]」ずのりたたひき。かく期(ちぎ)りお、すなはち詔りたたひしく、「汝は右よりり逢ぞ、我(あ)は巊よりり逢はむ」ずのりたたひお、玄(ちぎ)り竟(を)ぞおりたたふ時に、䌊耶那矎の呜たづ「あなにやし、えをずこを[八]」ずのりたたひ、埌に䌊耶那岐の呜「あなにやし、え嚘子(をずめ)を」ずのりたたひき。おのもおのものりたたひ竟(を)ぞお埌に、その効に告(の)りたたひしく、「女人(をみな)先立(さきだ)ち蚀ぞるはふさはず」ずのりたたひき。然れども隱處(くみど)に興(おこ)しお子(みこ)氎蛭子(ひるこ)を生みたたひき[九]。この子は葊船(あしぶね)に入れお流し去(や)り぀[䞀〇]。次に淡島(あはした)[侀侀]を生みたたひき。こも子の敞に入らず。  ここに二柱の神議(はか)りたたひお、「今、吟が生める子ふさはず。なほうべ倩぀神の埡所(みもず)に癜(たを)さな」ずのりたたひお、すなはち共に參(た)ゐ䞊りお、倩぀神の呜(みこず)を請ひたたひき。ここに倩぀神の呜(みこず)以ちお、倪卜(ふずたに)に卜(うら)ぞお[䞀二]のりたたひしく、「女(をみな)の先立ち蚀ひしに因りおふさはず、たた還り降(あも)りお改め蚀ぞ」ずのりたたひき。  かれここに降りたしお、曎にその倩の埡柱を埀きりたたふこず、先の劂くなりき。ここに䌊耶那岐(いざなぎ)の呜、たづ「あなにやし、えをずめを」ずのりたたひ、埌に効䌊耶那矎(いざなみ)の呜、「あなにやし、えをずこを」ずのりたたひき。かくのりたたひ竟ぞお、埡合(みあ)ひたしお、子(みこ)淡道(あはぢ)の穗(ほ)の狹別(さわけ)の島[侀侉]を生みたたひき。次に䌊豫(いよ)の二名(ふたな)の島[䞀四]を生みたたひき。この島は身䞀぀にしお面(おも)四぀あり。面ごずに名あり。かれ䌊豫の國を愛比賣(えひめ)ずいひ、讚岐(さぬき)の國を飯䟝比叀(いひよりひこ)ずいひ、粟(あは)の國を、倧宜郜比賣(おほげ぀ひめ)ずいひ、土巊(ずさ)の國を建䟝別(たけよりわけ)ずいふ。次に隱岐(おき)の䞉子(み぀ご)の島を生みたたひき。たたの名は倩(あめ)の忍蚱呂別(おしころわけ)。次に筑玫(぀くし)の島を生みたたひき。この島も身䞀぀にしお面四぀あり。面ごずに名あり。かれ筑玫の國[䞀五]を癜日別(しらひわけ)ずいひ、豐(ずよ)の國(くに)を豐日別(ずよひわけ)ずいひ、肥(ひ)の國(くに)を建日向日豐久士比泥別(たけひむかひずよくじひねわけ)[䞀六]ずいひ、熊曟(くたそ)の國[侀侃]を建日別(たけひわけ)ずいふ。次に䌊岐(いき)の島を生みたたひき。たたの名は倩比登郜柱(あめひず぀はしら)ずいふ。次に接島(぀した)[䞀八]を生みたたひき。たたの名は倩(あめ)の狹手䟝比賣(さでよりひめ)ずいふ。次に䜐枡(さど)の島を生みたたひき。次に倧倭豐秋接(おほやたずずよあき぀)å³¶[䞀九]を生みたたひき。たたの名は倩(あた)぀埡虚空豐秋接根別(みそらずよあき぀ねわけ)ずいふ。かれこの八島のたづ生たれしに因りお、倧八島(おほやした)國ずいふ。  然ありお埌還りたす時に、吉備(きび)の兒島(こじた)を生みたたひき。たたの名は建日方別(たけひがたわけ)ずいふ。次に小豆島(あづきした)を生みたたひき。たたの名は倧野手比賣(おほのでひめ)ずいふ。次に倧島(おほした)[二〇]を生みたたひき。たたの名は倧倚麻流別(おほたたるわけ)ずいふ。次に女島(ひめじた)[二䞀]を生みたたひき。たたの名は倩䞀根(あめひず぀ね)ずいふ。次に知蚶(ちか)の島[二二]を生みたたひき。たたの名は倩(あめ)の忍男(おしを)ずいふ。次に兩兒(ふたご)の島[二䞉]を生みたたひき。たたの名は倩(あめ)の兩屋(ふたや)ずいふ。吉備の兒島より倩の兩屋の島たで并はせお六島。 䞀 倩神の呜によ぀お若い神が降䞋するのは日本神話の基瀎圢匏の䞀。祭兞の思想に根據を有しおいる。 二 り぀ぱな矛を賜わ぀お呜を䞋した。 䞉 倩からの通路である空䞭の階段。 四 海氎をゎロゎロずかきたわしお。 五 倧阪灣内にある島。今の䜕島か䞍明。 六 家屋の䞭心ずなる神聖な柱を立おた。 䞃 結婚しよう。 八 アナニダシ、感動の衚瀺。゚ヲトコヲ、愛すべき男だ。ヲは感動の助詞。 九 ヒルのようなよくないものが、䞍合理な婚姻によ぀お生たれたずする。 䞀〇 蟲送りの行事。 䞀䞀 四國の阿波の方面の名。この郚分は阿波方面に對しおわるい感情を衚瀺する。 䞀二 叀代の占法は皮々あるが、鹿の肩骚を燒いおヒビの入り方によ぀お占なうのを重んじ、これをフトマニずい぀た。これは埌に韜の甲を燒くこずに變わ぀た。 䞀䞉 淡路島の別名。ワケは若い者の矩。 䞀四 四國の皱。䌊豫の方面からいう。 䞀五 北九州。 䞀六 誀傳があるのだろう。肥の國肥前肥埌の倖に、日向の別名があげられおいるのだろうずいうが、日向を入れるず五國にな぀お、面四぀ありずいうのに合わない。 䞀䞃 クマ肥埌南郚ず゜薩摩ずを合わせた名。 䞀八 對銬島。 䞀九 本州。 二〇 山口瞣の屋代島だろう。 二䞀 倧分瞣の姫島だろう。 二二 長厎瞣の五島。 二䞉 所圚䞍明。 〔神々の生成〕  既に國を生み竟(を)ぞお、曎に神を生みたたひき。かれ生みたたふ神の名は、倧事忍男(おほこずおしを)の神。次に石土毘叀(いは぀ちびこ)の神を生みたたひ、次に石巣比賣(いはすひめ)の神を生みたたひ、次に倧戞日別(おほずひわけ)の神を生みたたひ、次に倩(あめ)の吹男(ふきを)の神を生みたたひ、次に倧屋毘叀(おほやびこ)の神を生みたたひ[侀]、次に颚朚接別(かざも぀わけ)の忍男(おしを)の神[二]を生みたたひ、次に海(わた)の神名は倧綿接芋(おほわた぀み)の神を生みたたひ、次に氎戞(みなず)の神[侉]名は速秋接日子(はやあき぀ひこ)の神、次に効速秋接比賣(はやあき぀ひめ)の神を生みたたひき。倧事忍男の神より秋接比賣の神たで并はせお十神。  この速秋接日子(はやあき぀ひこ)、速秋接比賣(はやあき぀ひめ)の二神(ふたはしら)、河海によりお持ち別けお生みたたふ神の名[四]は、沫那藝(あわなぎ)の神。次に沫那矎(あわなみ)の神。次に頬那藝(぀らなぎ)の神。次に頬那矎(぀らなみ)の神。次に倩(あめ)の氎分(みくたり)の神。次に國(くに)の氎分(みくたり)の神。次に倩(あめ)の久比奢母智(くひざもち)の神、次に國(くに)の久比奢母智(くひざもち)の神。沫那藝の神より國の久比奢母智の神たで并はせお八神。  次に颚の神名は志那郜比叀(しな぀ひこ)の神[五]を生みたたひ、次に朚の神名は久久胜智(くくのち)の神[六]を生みたたひ、次に山の神名は倧山接芋(おほやた぀み)の神を生みたたひ、次に野の神名は鹿屋野比賣(かやのひめ)の神を生みたたひき。たたの名は野怎(のづち)の神ずいふ。志那郜比叀の神より野怎たで并はせお四神。  この倧山接芋の神、野怎の神の二神(ふたはしら)、山野によりお持ち別けお生みたたふ神の名は、倩の狹土(さづち)の神。次に國の狹土の神。次に倩の狹霧(さぎり)の神。次に國の狹霧の神。次に倩の闇戞(くらず)の神。次に國の闇戞の神。次に倧戞或子(おほずたどひこ)の神。次に倧戞或女(おほずたどひめ)の神[䞃]。倩の狹土の神より倧戞或女の神たで并はせお八神。  次に生みたたふ神の名は、鳥の石楠船(いはくすぶね)の神[八]、たたの名は倩の鳥船(ずりぶね)ずいふ。次に倧宜郜比賣(おほげ぀ひめ)の神[九]を生みたたひ、次に火(ほ)の倜藝速男(やぎはやを)の神を生みたたひき。たたの名は火(ほ)のの神ずいひ、たたの名は火(ほ)の迊具土(かぐ぀ち)の神ずいふ。この子を生みたたひしによりお、埡陰(みほず)やかえお病(や)み臥(こや)せり。たぐり[䞀〇]に生(な)りたせる神の名は金山毘叀(かなやたびこ)の神。次に金山毘賣(かなやたびめ)の神。次に屎(くそ)に成りたせる神の名は、波邇倜須毘叀(はにやすびこ)の神。次に波邇倜須毘賣(はにやすびめ)の神[侀侀]。次に尿(ゆたり)に成りたせる神の名は圌郜波胜賣(み぀はのめ)の神[䞀二]。次に和久産巣日(わくむすび)の神[侀侉]。この神の子は豐宇氣毘賣(ずようけびめ)の神[䞀四]ずいふ。かれ䌊耶那矎(いざなみ)の神は、火の神を生みたたひしに因りお、遂に神避(かむさ)りたたひき。倩の鳥船より豐宇氣毘賣の神たで并はせお八神。およそ䌊耶那岐(いざなぎ)䌊耶那矎の二神、共に生みたたふ島壹拟(ずをたり)四島(よした)、神參拟(みそぢたり)五神(い぀はしら)[䞀五]。こは䌊耶那矎の神、いただ神避りたさざりし前に生みたたひき。ただ意胜碁呂島は生みたたぞるにあらず、たた蛭子ず淡島ずは子の䟋に入らず。 䞀 以䞊の神の系列は、家屋の成立を語るものず解せられる。 二 颚に對しお堪えるこずを意味するらしい。 䞉 河口など、海に對する出入口の神。 四 海ず河ずで分擔しお生んだ神。以䞋氎に關する神。アワナギ、アワナミは、動く氎の男女の神、ツラナギ、ツラナミは、靜氎の男女の神。ミクマリは、氎の配分。クヒザモチは氎を汲む道具。 五 息の長い男の矩。 六 朚の間を望る男の矩。 䞃 山の神ず野の神ずが生んだ諞神の系列は、山野に霧がかか぀お迷うこずを衚珟する。 八 鳥の劂く早く茕く行くずころの、石のように堅いクスノキの船。 九 穀物の神。この神に關する神話が䞉五頁「䞉五頁」は「須䜐の男の神」の「穀物の皮」にある。 䞀〇 吐瀉物。以䞋排泄物によ぀お生たれた神は、火を防ぐ力のある神である。 䞀䞀 城土の男女の神。 䞀二 氎の神。 䞀䞉 若い生産力の神。 䞀四 これも穀物の神。以䞊の神の系列は、野を燒いお耕䜜する生掻を語る。 䞀五 寊敞四十神だが、男女䞀對の神を䞀ずしお敞えれば䞉十五になる。 〔黄泉(よみ)の國〕  かれここに䌊耶那岐の呜の詔(の)りたたはく、「愛(う぀く)しき我(あ)が汝効(なにも)の呜を、子の䞀朚(ひず぀け)に易(か)ぞ぀るかも」ずのりたたひお、埡枕方(みたくらべ)に匍匐(はらば)ひ埡足方(みあずべ)に匍匐ひお、哭(な)きたたふ時に、埡涙に成りたせる神は、銙山(かぐやた)[侀]の畝尟(うねを)[二]の朚のもずにたす、名は泣柀女(なきさはめ)の神[侉]。かれその神避りたたひし䌊耶那矎の神は、出雲の國ず䌯䌎(ははき)の國ずの堺なる比婆(ひば)の山[四]に葬(をさ)めた぀りき。ここに䌊耶那岐の呜、埡䜩(みはかし)の十拳(ず぀か)の劒[五]を拔きお、その子迊具土(かぐ぀ち)の神の頞(くび)を斬りたたひき。ここにその埡刀(みはかし)の前(さき)に著ける血、湯接石村(ゆ぀いはむら)[六]に走(たばし)り぀きお成りたせる神の名は、石拆(いはさく)の神。次に根拆(ねさく)の神。次に石筒(いはづ぀)の男(を)の神。次に埡刀の本に著ける血も、湯接石村に走り぀きお成りたせる神の名は、甕速日(みかはやび)の神。次に暋速日(ひはやび)の神。次に建埡雷(たけみかづち)の男(を)の神。たたの名は建垃郜(たけふ぀)の神、たたの名は豐垃郜(ずよふ぀)の神䞉神。次に埡刀の手䞊(たがみ)に集たる血、手俣(たなたた)より挏(く)き出(で)お成りたせる神の名は、闇淀加矎(くらおかみ)の神。次に闇埡接矜(くらみ぀は)の神。䞊の件、石拆の神より䞋、闇埡接矜の神より前、并はせお八神は、埡刀に因りお生りたせる神なり。  殺さえたたひし迊具土(かぐ぀ち)の神の頭に成りたせる神の名は、正鹿山接芋(たさかやた぀み)の神[䞃]。次に胞に成りたせる神の名は、淀瞢山接芋(おずやた぀み)の神。次に腹に成りたせる神の名は、奧山接芋(おくやた぀み)の神。次に陰(ほず)に成りたせる神の名は、闇山接芋(くらやた぀み)の神。次に巊の手に成りたせる神の名は、志藝山接芋(しぎやた぀み)の神。次に右の手に成りたせる神の名は、矜山接矎(はやた぀み)の神。次に巊の足に成りたせる神の名は、原山接芋(はらやた぀み)の神。次に右の足に成りたせる神の名は、戞山接芋(ずやた぀み)の神。正鹿山接芋の神より戞山接芋の神たで并はせお八神。かれ斬りたたぞる刀の名は、倩の尟矜匵(をはばり)ずいひ[八]、たたの名は䌊郜(い぀)の尟矜匵ずいふ。  ここにその効䌊耶那矎の呜を盞芋たくおもほしお、黄泉國(よも぀くに)[九]に远ひ埀(い)でたしき。ここに殿(ずの)の瞢(くみ)戞[䞀〇]より出で向ぞたたふ時に、䌊耶那岐の呜語らひお詔りたたひしく、「愛(う぀く)しき我(あ)が汝効(なにも)の呜、吟ず汝ず䜜れる國、いただ䜜り竟(を)ぞずあれば、還りたさね」ず詔りたたひき。ここに䌊耶那矎の呜の答ぞたたはく、「悔(くや)しかも、速(ず)く䟆たさず。吟は黄泉戞喫(よも぀ぞぐひ)[侀侀]し぀。然れども愛しき我が汝兄(なせ)の呜、入り䟆たせるこず恐(かしこ)し。かれ還りなむを。したらく黄泉神(よも぀かみ)ず論(あげ぀ら)はむ。我をな芖たたひそ」ず、かく癜しお、その殿内(ずのぬち)に還り入りたせるほど、いず久しくお埅ちかねたたひき。かれ巊の埡髻(みみづら)に刺させる湯接爪櫛(ゆ぀぀たぐし)[䞀二]の男柱䞀箇(ひず぀)取り闕(か)きお、䞀(ひず)぀火(び)燭(ずも)しお入り芋たたふ時に、蛆(うじ)たかれころろぎお[侀侉]、頭には倧雷(おほいかづち)居り、胞には火(ほ)の雷居り、腹には黒雷居り、陰(ほず)には拆(さく)雷居り、巊の手には若(わき)雷居り、右の手には土(぀ち)雷居り、巊の足には鳎(なる)雷居り、右の足には䌏(ふし)雷居り、并はせお八くさの雷神成り居りき。  ここに䌊耶那岐の呜、芋(み)畏(かしこ)みお逃げ還りたたふ時に、その効䌊耶那矎の呜、「吟に蟱(はぢ)芋せ぀」ず蚀ひお、すなはち黄泉醜女(よも぀しこめ)[䞀四]を遣しお远はしめき。ここに䌊耶那岐の呜、黒埡鬘(くろみかづら)[䞀五]を投げ棄(う)おたたひしかば、すなはち蒲子(えびかづら)[䞀六]生(な)りき。こをひ食(は)む間に逃げ行(い)でたすを、なほ远ひしかば、たたその右の埡髻に刺させる湯接爪櫛を匕き闕きお投げ棄(う)おたたぞば、すなはち笋(たかむな)[侀侃]生(な)りき。こを拔き食(は)む間に、逃げ行でたしき。たた埌にはかの八くさの雷神に、千五癟(ちいほ)の黄泉軍(よも぀いくさ)を副(たぐ)ぞお远はしめき。ここに埡䜩(みはかし)の十拳(ず぀か)の劒を拔きお、埌手(しりぞで)に振(ふ)き぀぀逃げ䟆たせるを、なほ远ひお黄泉比良坂(よも぀ひらさか)[䞀八]の坂本に到る時に、その坂本なる桃(もも)の子(み)䞉぀をずりお持ち撃ちたたひしかば、悉に逃げ返りき。ここに䌊耶那岐の呜、桃(もも)の子(み)に告(の)りたたはく、「汝(いたし)、吟を助けしがごず、葊原の䞭぀國にあらゆる珟(う぀)しき青人草[䞀九]の、苊(う)き瀬に萜ちお、患惚(たしな)たむ時に助けおよ」ずのりたたひお、意富加牟豆矎(おほかむづみ)の呜ずいふ名を賜ひき。最埌(いやはお)にその効䌊耶那矎の呜、身(み)みづから远ひ䟆たしき。ここに千匕の石(いは)をその黄泉比良坂(よも぀ひらさか)に匕き塞(さ)ぞお、その石を䞭に眮きお、おのもおのも對(む)き立たしお、事戞(こずど)を床(わた)す時[二〇]に、䌊耶那矎の呜のりたたはく、「愛(う぀く)しき我(あ)が汝兄(なせ)の呜、かくしたたはば、汝(いたし)の國の人草、䞀日(ひずひ)に千頭(ちかしら)絞(くび)り殺さむ」ずのりたたひき。ここに䌊耶那岐の呜、詔りたたはく、「愛しき我が汝効(なにも)の呜、汝(みたし)然したたはば、吟(あ)は䞀日に千五癟(ちいほ)の産屋(うぶや)を立おむ」ずのりたたひき。ここを以ちお䞀日にかならず千人(ちたり)死に、䞀日にかならず千五癟人なも生たるる。  かれその䌊耶那矎の呜に號(なづ)けお黄泉接(よも぀)倧神ずいふ。たたその远ひ及(し)きしをもちお、道敷(ちしき)の倧神[二䞀]ずもいぞり。たたその黄泉(よみ)の坂に塞(さは)れる石は、道反(ちかぞし)の倧神ずもいひ、塞(さ)ぞたす黄泉戞(よみど)の倧神ずもいふ。かれそのいはゆる黄泉比良坂(よも぀ひらさか)は、今、出雲の國の䌊賊倜(いぶや)坂[二二]ずいふ。 䞀 奈良瞣磯城郡の倩の銙具山。神話に寊圚の地名が出る堎合は、倧抵その神話の傳えられおいる地方を語る。 二 うねりのある地圢の高み。 䞉 銙具山の麓にあ぀た城安の池の氎神。泣柀の森そのものを神體ずしおいる。 四 廣島瞣比婆郡に傳説地がある。 五 十぀かみある長い劒。 六 神聖な岩石。以䞋神の系列によ぀お鐵鑛を火力で處理しお刀劒を埗るこずを語る。むハサクの神からむハヅツノヲの神たで岩石の神靈。ミカハダビ、ヒハダビは火力。タケミカヅチノヲは劒の嚁力。クラオカミ、クラミツハは氎の神靈。クラは溪谷。埡刀の手䞊は、劒の぀か。タケミカヅチノヲは五六頁「五六頁」は「倩照らす倧埡神ず倧國䞻の神」の「國讓り」、䞃四頁「䞃四頁」は「神歊倩皇」の「熊野より倧和ぞ」に神話がある。 䞃 以䞋各皮の山の神。 八 幅の廣い劒の矩。氎の神ず解せられ、五六頁「五六頁」は「倩照らす倧埡神ず倧國䞻の神」の「國讓り」に神話がある。別名のむツは、嚁力の意。 九 地䞋にありずされる空想䞊の䞖界。黄泉の文字は挢文から䟆る。 䞀〇 宮殿の閉しおある戞。殿の隰戞ずする傳えもある。 䞀䞀 黄泉の國の火で䜜぀た食物を食぀たので黄泉の人ずな぀おした぀た。同䞀の火による團結の思想である。 䞀二 髮を巊右に分けお耳の邊で茪にする。それにさした神聖な櫛。櫛は竹で䜜り魔よけずしお女がさしおくれる。 䞀䞉 蛆がわいおゎロゎロ鳎぀お。トロロギテずする傳えがあるが誀り。 䞀四 黄泉の國の芋にくいばけものの女。 䞀五 怍物を茪にしお魔よけずしお髮の䞊にのせる。 䞀六 山葡萄。 䞀䞃 筍。 䞀八 黄泉の國の入口にある坂。黄泉の國に向぀お䞋る。墳墓の構造から䟆おいる。 䞀九 珟寊にある人間。 二〇 日本曞玀には絶劻の誓ずある。蚀葉で戞を立おる。別れの蚀葉をいう。 二䞀 道路を远いかける神。 二二 島根瞣八束郡。 〔身犊〕  ここを以ちお䌊耶那岐の倧神の詔りたたひしく、「吟(あ)はいな醜(しこ)め醜めき穢(きたな)き國[侀]に到りおありけり。かれ吟は埡身(おほみた)の犊(はらぞ)せむ」ずのりたたひお、竺玫(぀くし)の日向(ひむか)の橘の小門(をど)の阿波岐(あはぎ)原[二]に到りたしお、犊(みそ)ぎ祓(はら)ぞたたひき。かれ投げ棄(う)぀る埡杖に成りたせる神の名は、衝(぀)き立(た)぀船戞(ふなど)の神[侉]。次に投げ棄぀る埡垶に成りたせる神の名は、道(みち)の長乳霒(ながちは)の神[四]。次に投げ棄぀る埡嚢(みふくろ)に成りたせる神の名は、時量垫(ずきはかし)の神[五]。次に投げ棄぀る埡衣(けし)に成りたせる神の名は、煩环(わづらひ)の倧人(うし)の神[六]。次に投げ棄぀る埡而(はかた)に成りたせる神の名は、道俣(ちたた)の神[䞃]。次に投げ棄぀る埡冠(みかがふり)に成りたせる神の名は、飜咋(あきぐひ)の倧人(うし)の神[八]。次に投げ棄぀る巊の埡手の手纏(たたき)に成りたせる神の名は、奧疎(おきざかる)の神[九]。次に奧接那藝䜐毘叀(おき぀なぎさびこ)の神。次に奧接甲斐蟚矅(かひべら)の神。次に投げ棄぀る右の埡手の手纏に成りたせる神の名は、邊疎(ぞざかる)の神。次に邊接那藝䜐毘叀(ぞ぀なぎさびこ)の神。次に邊接甲斐蟚矅(ぞ぀かひべら)の神。 右の件(くだり)、船戞(ふなど)の神より䞋、邊接甲斐蟚矅の神より前、十二神(ずをたりふたはしら)は、身に著(぀)けたる物を脱ぎうおたたひしに因りお、生(な)りたせる神なり。  ここに詔りたたはく、「䞊(かみ)぀瀬(せ)は瀬速し、䞋(しも)぀瀬は匱し」ず詔(の)りたたひお、初めお䞭(なか)぀瀬に降(お)り望(かづ)きお、滌ぎたたふ時に、成りたせる神の名は、八十犍接日(やそたが぀び)の神[䞀〇]。次に倧犍接日(おほたが぀ひ)の神。この二神(ふたはしら)は、かの穢き繁(し)き國に到りたたひし時の、汚垢(けがれ)によりお成りたせる神なり。次にその犍(たが)を盎さむずしお成りたせる神の名は、神盎毘(かむなほび)の神。次に倧盎毘(おほなほび)の神[侀侀]。次に䌊豆胜賣(いづのめ)[䞀二]。次に氎底(みなそこ)に滌ぎたたふ時に成りたせる神の名は、底接綿接芋(そこ぀わた぀み)の神[侀侉]。次に底筒(そこづ぀)の男(を)の呜。䞭に滌ぎたたふ時に成りたせる神の名は、䞭接綿接芋(なか぀わた぀み)の神。次に䞭筒(なかづ぀)の男(を)の呜。氎の䞊に滌ぎたたふ時に成りたせる神の名は、䞊接綿接芋(うは぀わた぀み)の神。次に䞊筒(うはづ぀)の男(を)の呜。この䞉柱の綿接芋の神は、阿曇(あづみ)の連(むらじ)等が祖神(おやがみ)ず霋(い぀)く神なり。かれ阿曇の連等は、その綿接芋の神の子宇郜志日金拆(う぀しひがなさく)の呜の子孫(のち)なり。その底筒の男の呜、䞭筒の男の呜、䞊筒の男の呜䞉柱の神は、墚(すみ)の江(え)の䞉前の倧神[䞀四]なり。  ここに巊の埡目を掗ひたたふ時に成りたせる神の名は、倩照(あたお)らす倧埡神(おほみかみ)。次に右の埡目を掗ひたたふ時に成りたせる神の名は、月讀(぀くよみ)の呜[䞀五]。次に埡錻を掗ひたたふ時に成りたせる神の名は、建速須䜐(たけはやすさ)の男(を)の呜[䞀六]。 右の件、八十犍接日(やそたが぀び)の神より䞋、速須䜐(はやすさ)の男(を)の呜より前、十柱の神[侀侃]は、埡身を滌ぎたたひしに因りお生(あ)れたせる神なり。  この時䌊耶那岐の呜倧(いた)く歡ばしお詔りたたひしく、「吟は子を生み生みお、生みの終(はお)に、䞉柱の貎子(うづみこ)を埗たり」ず詔りたたひお、すなはちその埡頞珠(みくびたた)の玉の緒ももゆらに取りゆらかしお[䞀八]、倩照らす倧埡神に賜ひお詔りたたはく、「汝が呜は高倩の原を知らせ」ず、蚀䟝(こずよ)さしお賜ひき。かれその埡頞珠の名を、埡倉板擧(みくらたな)の神[䞀九]ずいふ。次に月讀の呜に詔りたたはく、「汝が呜は倜(よ)の食(をす)國[二〇]を知らせ」ず、蚀䟝さしたたひき。次に建速須䜐(たけはやすさ)の男(を)の呜に詔りたたはく、「汝が呜は海原を知らせ」ず、蚀䟝さしたたひき。  かれおのもおのもよさし賜ぞる呜のたにた知らしめす䞭に、速須䜐の男の呜、䟝さしたたぞる國を知らさずお、八拳須(や぀かひげ)心前(むなさき)に至るたで、啌きいさちき[二䞀]。その泣く状(さた)は、青山は枯山なす泣き枯らし河海(うみかは)は悉(こずごず)に泣き也(ほ)しき。ここを以ちお惡(あら)ぶる神の音なひ[二二]、狹蠅(さばぞ)なす皆滿(み)ち、萬の物の劖(わざはひ)悉に癌(おこ)りき。かれ䌊耶那岐の倧埡神、速須䜐の男の呜に詔りたたはく、「䜕ずかも汝(いたし)は蚀䟝させる國を治(し)らさずお、哭きいさちる」ずのりたたぞば、答ぞ癜さく、「僕(あ)は劣(はは)の國根(ね)の堅掲(かたす)國[二䞉]に眷らむずおもふがからに哭く」ずたをしたたひき。ここに䌊耶那岐の倧埡神、倧(いた)く忿らしお詔りたたはく、「然らば汝はこの國にはな䜏(ずど)たりそ」ず詔りたたひお、すなはち神逐(かむやら)ひに逐(やら)ひたたひき[二四]。かれその䌊耶那岐の倧神は、淡路の倚賀(たが)[二五]にたしたす。 䞀 倧變芋にくいきたない䞖界。 二 九州の諞地方に傳説地があるが䞍明。アハギは暹名だろうが䞍明。日本曞玀に檍原ず曞く。 䞉 道路に立぀お惡魔の䟆るのを远い返す神。柱の圢であるから杖によ぀お成぀たずいう。 四 道路の長さの神。道路そのものに嚁力ありずする思想。 五 時眮垫の神ずも傳える。時間のかかる意であろう。 六 疲勞の神靈。 䞃 二股にな぀おいる道路の神。 八 口をあけお食う神靈。魔物をである。 九 以䞋は犊をする土地の説明。 䞀〇 灜犍の神靈。 䞀䞀 灜犍を拂぀およくする思想の神栌化。曲぀たものをた぀すぐにするずいう圢で衚珟しおいる。 䞀二 嚁力のある女。巫女である。 䞀䞉 以䞋六神、海の神。安曇系ず䜏吉系ず二皮の神話の混合。 䞀四 䜏吉神瀟の祭神。西方の海岞にこの神の信仰がある。 䞀五 月の神、男神。日本曞玀にはこの神が保食(うけもち)の神穀物の神を殺す神話がある。 䞀六 暎颚の神であり出雲系の英雄でもある。 䞀䞃 寊敞十四神。むヅノメず海神の䞀組䞉神ずを陀けば十神になる。 䞀八 頞にかけた珠の緒もゆらゆらずゆり鳎らしお。 䞀九 棚の䞊に安眮しおある神靈の矩。 二〇 倜の領國。神話は傳わらない。 二䞀 長い髯が胞元たでのびるたで泣きわめいた。以䞋暎颚の性質にもずづく敍述。 二二 亂暎な神の物音。暎颚のさわぎ。 二䞉 死んだ母の國。むザナミの神の行぀おいる黄泉の國である地䞋の堅い土の䞖界。暎颚がみずから地䞋ぞ行こうず蚀぀たずする。 二四 神が远い拂぀た。暎颚を父の神が攟逐したずする思想。 二五 眞犏寺本には淡海の倚賀ずする。むザナギの呜の信仰は、淡路方面にひろが぀おいた。 〔二、倩照らす倧神ず須䜐の男の呜〕 〔誓玄(うけひ)〕  かれここに速須䜐の男の呜、蚀(たを)したたはく、「然らば倩照らす倧埡神にたをしお眷りなむ」ず蚀(たを)しお、倩にたゐ䞊りたたふ時に、山川悉に動(ずよ)み國土皆震(ゆ)りき[侀]。ここに倩照らす倧埡神聞き驚かしお、詔りたたはく、「我が汝兄(なせ)の呜の䞊り䟆たす由(ゆゑ)は、かならず善(うるは)しき心ならじ。我が國を奪はむずおもほさくのみ」ず詔りたたひお、すなはち埡髮(みかみ)を解きお、埡髻(みみづら)に纏かしお[二]、巊右の埡髻にも、埡鬘(かづら)にも、巊右の埡手にも、みな八尺(やさか)の募(たがたた)の五癟接(いほ぀)の埡統(みすたる)の珠[侉]を纏き持たしお、背(そびら)には千入(ちのり)の靫(ゆき)[四]を負ひ、平(ひら)[五]には五癟入(いほのり)の靫(ゆき)を附け、たた臂(ただむき)には皜嚁(いづ)の高鞆(たかずも)[六]を取り䜩ばしお、匓腹(ゆばら)振り立おお、堅庭は向股(むかもも)に蹈みなづみ、沫雪なす蹶(く)ゑ散(はららか)しお、皜嚁の男建(をたけび)[䞃]、蹈み建(たけ)びお、埅ち問ひたたひしく、「䜕ずかも䞊り䟆たせる」ず問ひたたひき。ここに速須䜐の男の呜答ぞ癜したたはく、「僕(あ)は邪(きたな)き心無し。ただ倧埡神の呜もちお、僕が哭きいさちる事を問ひたたひければ、癜し぀らく、僕は劣(はは)の國に埀(い)なむずおもひお哭くずたをししかば、ここに倧埡神汝(みたし)はこの國にな䜏(ずど)たりそず詔りたたひお、神逐(かむやら)ひ逐ひ賜ふ。かれ眷りなむずする状(さた)をたをさむずおもひお參ゐ䞊り぀らくのみ。異(け)しき心無し」ずたをしたたひき。ここに倩照らす倧埡神詔りたたはく、「然らば汝(みたし)の心の枅明(あか)きはいかにしお知らむ」ずのりたたひしかば、ここに速須䜐の男の呜答ぞたたはく、「おのもおのも誓(うけ)ひお子生たむ[八]」ずたをしたたひき。かれここにおのもおのも倩の安の河[九]を䞭に眮きお誓(うけ)ふ時に、倩照らす倧埡神たづ建速須䜐の男の呜の䜩(は)かせる十拳(ず぀か)の劒(぀るぎ)を乞ひ床(わた)しお、䞉段(みきだ)に打ち折りお、ぬなずももゆらに[䞀〇]、倩(あめ)の眞名井(たなゐ)[侀侀]に振り滌ぎお、さ霧(が)みに霧(か)みお、吹き棄぀る氣吹(いぶき)の狹霧(さぎり)に成りたせる神の埡名[䞀二]は、倚玀理毘賣(たぎりびめ)の呜、たたの埡名は奧接島比賣(おき぀したひめ)の呜ずいふ。次に垂寞島比賣(いちきしたひめ)の呜、たたの埡名は狹䟝毘賣(さよりびめ)の呜ずいふ。次に倚岐郜比賣(たぎ぀ひめ)の呜䞀䞉䞉柱。速須䜐の男の呜、倩照らす倧埡神の巊の埡髻(みみづら)に纏(た)かせる八尺(やさか)の募珠(たがたた)の五癟接(いほ぀)の埡統(みすたる)の珠を乞ひ床しお、ぬなずももゆらに、倩(あめ)の眞名井に振り滌ぎお、さ霧みに霧みお、吹き棄぀る氣吹の狹霧に成りたせる神の埡名は、正勝吟勝勝速日(たさかあか぀かちはやび)倩(あめ)の忍穗耳(おしほみみ)の呜[䞀四]。たた右の埡髻に纏かせる珠を乞ひ床しお、さ霧みに霧みお、吹き棄぀る氣吹の狹霧に成りたせる神の埡名は、倩の菩卑(ほひ)の呜[䞀五]。たた埡鬘(みかづら)に纏かせる珠を乞ひ床しお、さ霧みに霧みお、吹き棄぀る氣吹の狹霧に成りたせる神の埡名は、倩接日子根(あた぀ひこね)の呜[䞀六]。たた巊の埡手に纏(た)かせる珠を乞ひ床しお、さ霧みに霧みお、吹き棄぀る氣吹の狹霧に成りたせる神の埡名は、掻接日子根(いく぀ひこね)の呜。たた右の埡手に纏かせる珠を乞ひ床しお、さ霧みに霧みお、吹き棄぀る氣吹の狹霧に成りたせる神の埡名は、熊野久須毘(くたのくすび)の呜[侀侃]并はせお五柱。  ここに倩照らす倧埡神、速須䜐(はやすさ)の男の呜に告(の)りたたはく、「この埌に生(あ)れたせる五柱の男子(ひこみこ)は、物寊(ものざね)我が物に因りお成りたせり。かれおのづから吟が子なり。先に生れたせる䞉柱の女子(ひめみこ)は、物寊汝(いたし)の物に因りお成りたせり。かれすなはち汝の子なり」ず、かく詔(の)り別けたたひき。  かれその先に生れたせる神、倚玀理毘賣(たきりびめ)の呜は、※圢(むなかた)「匈胃田」、U+80F7、32-本文-2の奧接(おき぀)å®®[䞀八]にたす。次に垂寞島比賣(いちきしたひめ)の呜は※「匈胃田」、U+80F7、32-本文-3圢の䞭接(なか぀)宮にたす[䞀九]。次に田寞接比賣(たぎ぀ひめ)の呜は、※「匈胃田」、U+80F7、32-本文-3圢の邊接(ぞ぀)宮にたす。この䞉柱の神は、※「匈胃田」、U+80F7、32-本文-4圢の君等がもち霋(い぀)く䞉前(みたぞ)の倧神なり。  かれこの埌に生(あ)れたせる五柱の子の䞭に、倩の菩比(ほひ)の呜の子建比良鳥(たけひらずり)の呜、こは出雲の國の造(みや぀こ)、无耶志(むざし)の國の造、䞊(かみ)぀菟䞊(うなかみ)の國の造、䞋(しも)぀菟䞊(うなかみ)の國の造、䌊自牟(いじむ)の國の造、接島(぀した)の瞣(あがた)の盎(あたぞ)、遠江(ずほ぀あふみ)の國の造等が祖(おや)なり。次に倩接日子根(あた぀ひこね)の呜は、凡川内(おふしかふち)の國の造、額田郚(ぬかたべ)の湯坐(ゆゑ)の連(むらじ)、朚(き)の國の造、倭(やたず)の田䞭の盎(あたぞ)、山代(やたしろ)の國の造、銬䟆田(うたくた)の國の造、道(みち)の尻岐閇(しりきべ)の國の造、呚芳(すは)の國の造、倭(やたず)の淹知(あむち)の造(みや぀こ)、高垂(たけち)の瞣䞻(あがたぬし)、蒲生(かたふ)の皻寞(いなぎ)、䞉枝郚(さきくさべ)の造等が祖なり。 䞀 暎颚の襲䟆する有暣で、歎史的には出雲族の襲䟆を語る。 二 男裝される。 䞉 倧きな曲玉の柀山を緒に貫いたもの。曲玉は、玉の嚁力の癌動の思想を衚瀺する。 四 千本の矢を入れお背負う歊具。 五 胞のたいらな所。 六 嚁勢のよい音のする鞆。トモは皮で球圢に䜜り巊の手にはめお匓を匕いた時にそれに當぀お音が立぀ようにする歊具。 䞃 嚁勢のよい叫び。 八 神に誓぀お神意を䌺う儀匏。皮々の方法があり倢が倚く䜿われる。ここは生たれた子の男女の別によ぀お神意を䌺う。 九 高倩の原にありずする川。滋賀瞣の野掲(やす)川だずもいう。明日銙川の叀名か。 䞀〇 玉の音もさやかに。 䞀䞀 神聖な氎の井。 䞀二 以䞊の行爲は、身を枅めるために行う。劒を振぀お氎を枅めおその氎を口に含んで吐く霧の䞭に神靈が出珟するずする。以䞋は劒が玉に變぀おいるだけ。 䞀䞉 以䞊の䞉女神は犏岡瞣の宗像(むなかた)神瀟の神。 䞀四 皇宀の埡祖先ず傳える。 䞀五 出雲氏等の祖先。 䞀六 䞻ずしお近畿地方に居䜏した諞氏の祖先。各皮の系統の祖先が、この行事によ぀お出珟したずするのは民族が同䞀祖から出たずする思想である。 䞀䞃 出雲の國の熊野神瀟の神。 䞀八 犏岡瞣の海䞊日本海の沖の島にある。 䞀九 犏岡瞣の海䞊倧島にある。 〔倩の岩戞〕  ここに速須䜐の男の呜、倩照らす倧埡神に癜したたひしく、「我が心枅明(あか)ければ我が生める子手匱女(たわやめ)を埗぀[侀]。これに因りお蚀はば、おのづから我勝ちぬ」ずいひお、勝さび[二]に倩照らす倧埡神の營田(み぀くた)の畔(あ)離ち、その溝埋(う)み、たたその倧嘗(にぞ)聞しめす殿に屎(くそ)たり散らしき[侉]。かれ然すれども、倩照らす倧埡神は咎めずお告りたたはく、「屎(くそ)なすは醉(ゑ)ひお吐き散らすずこそ我が汝兄(なせ)の呜かくし぀れ。たた田の畔(あ)離ち溝埋(う)むは、地(ずころ)を惜(あたら)しずこそ我が汝兄(なせ)の呜かくし぀れ」ず詔り盎したたぞども、なほその惡(あら)ぶる態(わざ)止たずおうたおあり。倩照らす倧埡神の忌服屋(いみはたや)[四]にたしたしお神埡衣(かむみそ)織らしめたたふ時に、その服屋(はたや)の頂(むね)を穿ちお、倩の斑銬(むちこた)を逆剥(さかは)ぎに剥ぎお墮し入るる[五]時に、倩の衣織女(みそおりめ)芋驚きお梭(ひ)[六]に陰䞊(ほず)を衝きお死にき。かれここに倩照らす倧埡神芋(み)畏(かしこ)みお、倩の石屋戞(いはやど)[䞃]を開きおさし隱(こも)りたしき。ここに高倩(たかた)の原皆暗く、葊原(あしはら)の䞭぀國悉に闇し。これに因りお、垞倜(ずこよ)埀く[八]。ここに萬(よろづ)の神の聲(おずなひ)は、さ蠅(ばぞ)なす滿ち、萬の劖(わざはひ)悉に癌(おこ)りき。ここを以ちお八癟萬の神、倩の安の河原に神集(かむ぀ど)ひ集(぀ど)ひお、高埡産巣日(たかみむすび)の神の子思金(おもひがね)の神[九]に思はしめお、垞䞖(ずこよ)の長鳎(ながなき)é³¥[䞀〇]を集(぀ど)ぞお鳎かしめお、倩の安の河の河䞊の倩の堅石(かたしは)を取り、倩の金山(かなやた)の鐵(たがね)を取りお、鍛人(かぬち)倩接麻矅(あた぀たら)を求(た)ぎお、䌊斯蚱理床賣(いしこりどめ)の呜に科(おほ)せお、鏡を䜜らしめ、玉の祖(おや)の呜に科せお八尺の募(たが)の五癟接(いほ぀)の埡統(みすたる)の珠を䜜らしめお倩の兒屋(こやね)の呜垃刀玉(ふずだた)の呜を召(よ)びお、倩の銙山(かぐやた)の眞男鹿(さをしか)の肩を内拔(う぀ぬ)きに拔きお[侀侀]、倩の銙山の倩の波波迊(ははか)[䞀二]を取りお、占合(うらぞ)たかなはしめお[侀侉]、倩の銙山の五癟接の眞賢朚(たさかき)を根掘(ねこ)じにこじお[䞀四]、䞊枝(ほ぀え)に八尺の募の五癟接の埡統の玉を取り著(぀)け、䞭぀枝に八尺(やた)の鏡を取り繋(か)け、䞋枝(しづえ)に癜和幣(しろにぎお)青和幣(あをにぎお)を取り垂(し)でお[䞀五]、この皮皮(くさぐさ)の物は、垃刀玉の呜倪埡幣(ふずみおぐら)ず取り持ちお、倩の兒屋の呜倪祝詞(ふずのりず)蚀祷(こずほ)ぎ癜しお、倩の手力男(たぢからを)の神[䞀六]、戞の掖(わき)に隱り立ちお、倩の宇受賣(うずめ)の呜、倩の銙山の倩の日圱(ひかげ)を手次(たすき)に繋(か)けお、倩の眞拆(たさき)を鬘(かづら)ずしお[侀侃]、倩の銙山の小竹葉(ささば)を手草(たぐさ)に結ひお[䞀八]、倩の石屋戞(いはやど)に芆槜(うけ)䌏せお[䞀九]蹈みずどろこし、神懞(かむがか)りしお、※乳(むなち)「匈胃田」、U+80F7、34-本文-3を掛き出で、裳(も)の緒(ひも)を陰(ほず)に抌し垂りき。ここに高倩の原動(ずよ)みお八癟萬の神共に咲(わら)ひき。  ここに倩照らす倧埡神怪(あや)しずおもほしお、倩の石屋戞を现(ほそめ)に開きお内より告(の)りたたはく、「吟(あ)が隱(こも)りたすに因りお、倩の原おのづから闇(くら)く、葊原の䞭぀國も皆闇けむず思ふを、䜕(なに)ずかも倩の宇受賣(うずめ)は暂(あそび)し、たた八癟萬の神諞(もろもろ)咲(わら)ふ」ずのりたたひき。ここに倩の宇受賣癜さく、「汝呜(いたしみこず)に勝(たさ)りお貎(たふず)き神いたすが故に、歡喜(よろこ)び咲(わら)ひ暂(あそ)ぶ」ず癜しき。かく蚀ふ間に、倩の兒屋の呜、垃刀玉の呜、その鏡をさし出でお、倩照らす倧埡神に芋せた぀る時に、倩照らす倧埡神いよよ奇(あや)しず思ほしお、やや戞より出でお臚みたす時に、その隱(かく)り立おる手力男の神、その埡手を取りお匕き出だした぀りき。すなはち垃刀玉の呜、尻久米(しりくめ)繩[二〇]をその埡埌方(みしりぞ)に控(ひ)き床しお癜さく、「ここより内にな還り入りたたひそ」ずたをしき。かれ倩照らす倧埡神の出でたす時に、高倩の原ず葊原の䞭぀國ずおのづから照り明りき。ここに八癟萬の神共に議(はか)りお、速須䜐の男の呜に千座(ちくら)の眮戞(おきど)を負せ[二䞀]、たた鬚(ひげ)ず手足の爪ずを切り、祓ぞしめお、神逐(かむやら)ひ逐ひき。 䞀 自分が枅らかだから女子を埗たずする。日本曞玀では反對に、男子が生たれたらスサノヲの呜が朔癜であるずしおいる。叀事蚘の神話が女子によ぀お語られたずする證明になるずころ。オシホミミの呜の出珟によ぀お勝぀たずするのが原圢だろう。 二 勝にたかせお。 䞉 田の畊を砎り溝を埋め、たた埡食事をなされる宮殿に䞍淚の物をたき散らすので、皆暎颚の灜害である。 四 枅淚な機おり堎。 五 これも暎颚の灜害。 六 機おる時に暪絲を卷いお瞱絲の䞭をくぐらせる道具。 䞃 むハは堅固である意を珟すために぀けおいう。墳墓の入口の石の戞ずする説もある。 八 氞久の倜が續く。 九 思慮智惠の神栌化。 䞀〇 鷄。垞䞖は、恒久の䞖界の矩で、空想䞊の䞖界から蜉じお海倖をいう。 䞀䞀 銙具山の鹿の肩の骚をそ぀くり拔いお。 䞀二 暹名、カバノキ。これで鹿骚を燒く。 䞀䞉 占いをし適合させお。卜占によ぀お祭の寊行方法を定める。 䞀四 銙具山の繁぀た朚を根ず共に掘぀お。マサカキは繁぀た垞緑朚で、今いうツバキ科の暹名サカキに限らない。神聖な枅淚な朚を匕く意味で、山から採぀おくる。 䞀五 サカキに玉ず鏡ず麻楮を぀けるのは、神靈を招く意の行事で、他の䟋では劒をも぀ける。シラニギテはコりゟ、アヲニギテはアサ。 䞀六 力の神栌。 䞀䞃 ヒカゲカズラを手次(たすき)にかけ、マサキノカズラをカヅラにする。神がかりをするための甚意。 䞀八 小竹の葉を぀けお手で持぀。 䞀九 䞭のう぀ろの箱のようなものを䌏せお。 二〇 シメ繩。出入犁止の意の衚瀺。 二䞀 眪を犯した者に倚くの物を出させる。 〔䞉、須䜐の男の呜〕 〔穀物の皮[侀]〕  たた食物(をしもの)を倧氣郜比賣(おほげ぀ひめ)の神に乞ひたたひき。ここに倧氣郜比賣、錻口たた尻より、皮皮の味物(ため぀もの)[二]を取り出でお、皮皮䜜り具ぞお進(たおた぀)る時に、速須䜐の男の呜、その態(しわざ)を立ち䌺ひお、穢汚(きたな)くしお奉るずおもほしお、その倧宜接比賣(おほげ぀ひめ)の神を殺したたひき。かれ殺さえたしし神の身に生(な)れる物は、頭に蠶(こ)生り、二぀の目に皻皮(いなだね)生り、二぀の耳に粟生り、錻に小豆(あづき)生り、陰(ほず)に麥生り、尻に倧豆(ため)生りき。かれここに神産巣日(かむむすび)埡祖(みおや)の呜、こを取らしめお、皮ず成したたひき。 䞀 この䞀節は插入神話である。文章が前の章からよく接續しないこずに泚意。オホゲツヒメは穀物の女神。既出。 二 うたい物。 〔八俣の倧蛇〕  かれ避远(やらは)えお、出雲の國の肥の河䞊、名は鳥髮(ずりかみ)ずいふ地(ずころ)[侀]に降(あも)りたしき。この時に、箞その河ゆ流れ䞋りき。ここに須䜐の男の呜、その河䞊に人ありずおもほしお、求(た)ぎ䞊り埀でたししかば、老倫(おきな)ず老女(おみな)ず二人ありお、童女(をずめ)を䞭に眮きお泣く。ここに「汝たちは誰そ」ず問ひたたひき。かれその老倫、答ぞお蚀(たを)さく「僕(あ)は國぀神倧山接芋(おほやた぀み)の神の子なり。僕が名は足名怎(あしなづち)ずいひ劻(め)が名は手名怎(おなづち)ずいひ、女(むすめ)が名は櫛名田比賣(くしなだひめ)[二]ずいふ」ずたをしき。たた「汝の哭く故は䜕ぞ」ず問ひたたひしかば、答ぞ癜さく「我が女はもずより八皚女(をずめ)ありき。ここに高志(こし)の八俣(やたた)の倧蛇(をろち)[侉]、幎ごずに䟆お喫(く)ふ。今その䟆べき時なれば泣く」ずたをしき。ここに「その圢はいかに」ず問ひたたひしかば、「そが目は赀かがち[四]の劂くにしお身䞀぀に八぀の頭(かしら)八぀の尟あり。たたその身に蘿(こけ)たた檜抲(ひすぎ)生ひ、その長(たけ)è°·(たに)八谷峜(を)å…«å°Ÿ(を)を床り[五]お、その腹を芋れば、悉に垞に血(ち)垂り[六]爛(ただ)れたり」ずたをしき。ここに赀かがちず云ぞるは、今の酞醀なり「酞醀なり」はママ。ここに速須䜐の男の呜、その老倫に詔りたたはく、「これ汝(いたし)が女ならば、吟に奉らむや」ず詔りたたひしかば、「恐けれど埡名を知らず」ず答ぞたをしき。ここに答ぞお詔りたたはく、「吟は倩照らす倧埡神の匟(いろせ)なり。かれ今倩より降りたし぀」ずのりたたひき。ここに足名怎(あしなづち)手名怎(おなづち)の神、「然たさば恐(かしこ)し、奉らむ」ずたをしき。  ここに速須䜐の男の呜、その童女(をずめ)を湯接爪櫛(ゆ぀぀たぐし)に取らしお、埡髻(みみづら)に刺さしお[䞃]、その足名怎、手名怎の神に告りたたはく、「汝等(いたしたち)、八鹜折(やしほり)の酒を釀(か)み[八]、たた垣を䜜りし、その垣に八぀の門を䜜り、門ごずに八぀の假(さずき)を結(ゆ)ひ[九]、その假ごずに酒船[䞀〇]を眮きお、船ごずにその八鹜折の酒を盛りお埅たさね」ずのりたたひき。かれ告りたたぞるたにたにしお、かく蚭(た)け備ぞお埅぀時に、その八俣(やたた)の倧蛇(をろち)、信(たこず)に蚀ひしがごず䟆぀。すなはち船ごずに己(おの)が頭を乘り入れおその酒を飮みき。ここに飮み醉ひお留たり䌏し寢たり。ここに速須䜐の男の呜、その埡䜩(みはかし)の十拳(ず぀か)の劒を拔きお、その蛇を切り散(はふ)りたたひしかば、肥(ひ)の河血に變(な)りお流れき。かれその䞭の尟を切りたたふ時に、埡刀(みはかし)の刃毀(か)けき。ここに怪しず思ほしお、埡刀の前(さき)もちお刺し割きお芋そなはししかば、郜牟矜(぀むは)の倧刀[侀侀]あり。かれこの倧刀を取らしお、異(け)しき物ぞず思ほしお、倩照らす倧埡神に癜し䞊げたたひき。こは草薙(くさなぎ)の倧刀[䞀二]なり。  かれここを以ちおその速須䜐の男の呜、宮造るべき地(ずころ)を出雲の國に求(た)ぎたたひき。ここに須賀(すが)[侀侉]の地に到りたしお詔りたたはく、「吟歀地(ここ)に䟆お、我(あ)が埡心枅淚(すがすが)し」ず詔りたたひお、其地(そこ)に宮䜜りおたしたしき。かれ其地(そこ)をば今に須賀ずいふ。この倧神、初め須賀の宮䜜らしし時に、其地(そこ)より雲立ち隰りき。ここに埡歌よみしたたひき。その歌、 や雲立぀  出雲八重垣。 劻隱(぀たご)みに  八重垣䜜る。 その八重垣を[䞀四]。  歌謠番號䞀  ここにその足名怎の神を喚(め)しお告(の)りたたはく、「汝(いたし)をば我が宮の銖(おびず)に任(た)けむ」ず告りたたひ、たた名を皻田(いなだ)の宮䞻(みやぬし)須賀(すが)の八耳(や぀みみ)の神ず負せたたひき。 䞀 島根瞣仁倚郡、斐䌊川の䞊流船通山。 二 日本曞玀に奇皻田姫ずある。 䞉 匷暎な者の譬喩。たた出氎ずしそれを處理しお氎田を埗た意の神話ずもする。コシは、島根瞣内の地名説もあるが、北越地方の矩ずすべきである。 四 タンバホオズキ。 五 身長が、谷八぀、高み八぀を越える。 六 血がしたた぀お。 䞃 女が魂をこめた櫛を男のミヅラにさす。これは婚姻の颚習で、その神祕な衚珟。 八 濃い酒を䜜぀お。 九 サズキは物をのせる臺。叀代は綱で材朚を結んで䜜るから、結うずいう。 䞀〇 酒の入物。フネは箱状のもの。 䞀䞀 ツムハは語矩䞍明。郜牟刈ずする傳えもある。 䞀二 埌にダマトタケルの呜が野の草を薙いで火難を免れたから、クサナギの劒ずいう。もず叢雲(むらくも)の劒ずいう。䞉皮の神噚の䞀。 䞀䞉 島根瞣倧原郡。 䞀四 や雲立぀は枕詞。倚くの雲の立぀意。八重垣は、幟重もの壁や垣の意で宮殿をいう。最埌のヲは、間投の助詞。 〔系譜〕  その櫛名田比賣(くしなだひめ)を隱處(くみど)に起しお[侀]、生みたせる神の名は、八島士奎矎(やしたじぬみ)の神。たた倧山接芋の神の女(むすめ)名は神倧垂(かむおほち)比賣に嚶(あ)ひお生みたせる子、倧幎(おほずし)の神、次に宇迊(うか)の埡魂(みたた)二柱。兄(みあに)八島士奎矎の神、倧山接芋の神の女、名は朚(こ)の花(はな)知流(ちる)比賣に嚶(あ)ひお生みたせる子、垃波胜母遲久奎須奎(ふはのもぢくぬすぬ)の神。この神淀迊矎(おかみ)の神の女、名は日河(ひかは)比賣に嚶ひお生みたせる子、深淵(ふかふち)の氎倜犮花(みづやれはな)の神。この神倩の郜床閇知泥(぀どぞちね)の神に嚶ひお生みたせる子、淀矎豆奎(おみづぬ)の神[二]。この神垃怒豆怒(ふのづの)の神の女、名は垃垝耳(ふおみみ)の神に嚶ひお生みたせる子、倩の冬衣(ふゆぎぬ)の神、この神刺國倧(さしくにおほ)の神の女、名は刺國若比賣に嚶ひお生みたせる子、倧國䞻の神[侉]。たたの名は倧穎牟遲(おほあなむぢ)の神ずいひ、たたの名は葊原色蚱男(あしはらしこを)の神ずいひ、たたの名は八千矛(やちほこ)の神ずいひ、たたの名は宇郜志國玉(う぀しくにたた)の神ずいひ、并はせお五぀の名あり。 䞀 隱れた處に事を起しお。婚姻しお。以䞋スサノヲの呜の子孫の系譜であるが倧幎の神ずりカノミタマの神ずは穀物の神で䞋の五二頁「五二頁」は「倧國䞻の神」の「倧幎の神の系譜」に出る系譜の準備になる。その條參照。 二 出雲國颚土蚘に諞地方の土地を匕いお䟆たずいう國匕の神話を傳える八束氎臣接野の呜。 䞉 叀代出雲の英雄で國土の神靈の意。代々オホクニヌシでありその䞀人が英雄であ぀たのだろう。以䞋の別名はそれぞれその名による神話がありすべおを同䞀神ず解したものであろう。 〔四、倧國䞻の神〕 〔菟ず鰐〕  かれこの倧國䞻の神の兄匟(はらから)八十(やそ)神[侀]たしき。然れどもみな國は倧國䞻の神に避(さ)りた぀りき。避りし所以(ゆゑ)は、その八十神おのもおのも皻矜(いなば)の八䞊(やかみ)比賣[二]を婚(よば)はむずする心ありお、共に皻矜に行きし時に、倧穎牟遲(おほあなむぢ)の神にを負せ、埞者(ずもびず)ずしお率(ゐ)お埀きき[侉]。ここに氣倚(けた)の前(さき)[四]に到りし時に、裞(あかはだ)なる菟(うさぎ)䌏せり。ここに八十神その菟に謂ひお云はく、「汝(いたし)爲(せ)たくは、この海鹜(うしほ)を济み、颚の吹くに當りお、高山の尟の䞊に䌏せ」ずいひき。かれその菟、八十神の教のたにたにしお䌏し぀。ここにその鹜の也くたにたに、その身の皮悉に颚に吹き拆(さ)かえき。かれ痛みお泣き䌏せれば、最埌(いやはお)に䟆たしし倧穎牟遲の神、その菟を芋お、「䜕ずかも汝が泣き䌏せる」ずのりたたひしに、菟答ぞお蚀さく「僕(あれ)、淀岐(おき)の島[五]にありお、この地(くに)に床らたくほりすれども、床らむ因(よし)なかりしかば、海の鰐[六]を欺きお蚀はく、吟(われ)ず汝(いたし)ず競ひお族(やから)の倚き少きを蚈らむ。かれ汝はその族のありの悉(こずごず)率(ゐ)お䟆お、この島より氣倚(けた)の前(さき)たで、みな列(な)み䌏し床れ。ここに吟その䞊を蹈みお走り぀぀讀み床らむ。ここに吟が族ずいづれか倚きずいふこずを知らむず、かく蚀ひしかば、欺かえお列(な)み䌏せる時に、吟その䞊を蹈みお讀み床り䟆お、今地(぀ち)に䞋りむずする時に、吟、汝(いたし)は我に欺かえ぀ず蚀ひ畢(をは)れば、すなはち最端(いやはお)に䌏せる鰐、我(あれ)を捕ぞお、悉に我が衣服(きもの)を剥ぎき。これに因りお泣き患ぞしかば、先だちお行でたしし八十神の呜もちお誚(をし)ぞたたはく、海鹜(うしほ)を济みお、颚に當りお䌏せずのりたたひき。かれ教のごずせしかば、我(あ)が身悉に傷(そこな)はえ぀」ずたをしき。ここに倧穎牟遲の神、その菟に教ぞおのりたたはく、「今急(ず)くこの氎門(みなず)に埀きお、氎もちお汝が身を掗ひお、すなはちその氎門の蒲(かた)の黄(はな)[䞃]を取りお、敷き散しお、その䞊に茟(こ)い蜉(たろ)びなば、汝が身本の膚(はだ)のごず、かならず差(い)えなむ」ずのりたたひき。かれ教のごずせしかば、その身本の劂くになりき。こは皻矜(いなば)の玠菟(しろうさぎ)ずいふものなり。今には菟神ずいふ。かれその菟、倧穎牟遲の神に癜さく、「この八十神は、かならず八䞊(やがみ)比賣を埗じ。を負ひたたぞども、汝が呜ぞ獲たたはむ」ずたをしき。  ここに八䞊(やがみ)比賣、八十神に答ぞお蚀はく、「吟は汝たちの蚀を聞かじ、倧穎牟遲の神に嫁(あ)はむ」ずいひき。 䞀 倚くの神。神話にいう兄匟は、眞寊の兄匟ではない。 二 鳥取瞣八頭郡八䞊の地にいた姫。 䞉 䞃犏神の倧黒倩を倧國䞻の神ず同神ずする説のあるのは、倧國ず倧黒ず字音が同じなのず、ここに袋を背負぀たこずがあるからであるが、倧黒倩はもずむンドの神で別である。 四 島根瞣氣高郡末恒村の日本海に出た岬角。 五 日本海の隱岐の島。ただし氣倚の前の海䞭にも傳説地がある。 六 フカの類。やがおその知識に、蛇、韜などの芁玠を取り入れお想像䞊の動物ずしお癌達した。フカの寊際を知らない者が倚か぀たからである。 䞃 カマの花粉。 〔貝比賣ず蛀貝比賣〕  かれここに八十神忿(いか)りお、倧穎牟遲の神を殺さむずあひ議(はか)りお、䌯䌎(ははき)の國の手間(おた)の山本[侀]に至りお云はく、「この山に赀猪(あかゐ)あり、かれ我どち远ひ䞋しなば、汝埅ち取れ。もし埅ち取らずは、かならず汝を殺さむ」ずいひお、火もちお猪に䌌たる倧石を燒きお、蜉(たろば)し萜しき。ここに远ひ䞋し取る時に、すなはちその石に燒き著(぀)かえお死(う)せたたひき。ここにその埡祖(みおや)の呜[二]哭き患ぞお、倩にたゐ䞊(のが)りお、神産巣日(かむむすび)の呜に請(たを)したたふ時に、比賣ず蛀貝(うむがひ)比賣ずを遣りお、䜜り掻かさしめたたひき。ここに貝比賣きさげ集めお、蛀貝比賣埅ち承(う)けお、母(おも)の乳汁(ちしる)ず塗りしかば[侉]、麗(うるは)しき壯倫(をずこ)になりお出であるきき。 䞀 鳥取瞣西䌯郡倩接村。 二 母の神。 䞉 赀貝の汁をしが぀お蛀(はたぐり)の貝に受け入れお母の乳汁ずしお塗぀た。叀代の火傷の療法である。 〔根の堅州國〕  ここに八十神芋おたた欺きお、山に率(ゐ)お入りお、倧暹を切り䌏せ、茹矢(ひめや)[侀]をその朚に打ち立お、その䞭に入らしめお、すなはちその氷目矢(ひめや)を打ち離ちお、拷(う)ち殺しき。ここにたたその埡祖、哭き぀぀求(た)ぎしかば、すなはち芋埗お、その朚を拆(さ)きお、取り出で掻しお、その子に告りお蚀はく、「汝ここにあらば、遂に八十神に滅(ころ)さえなむ」ずいひお、朚の國[二]の倧屋毘叀(おほやびこ)の神[侉]の埡所(みもず)に違ぞ遣りたたひき。ここに八十神芓(た)ぎ远ひ臻(いた)りお、矢刺しお乞ふ時に、朚の俣(たた)より挏(く)き逃れお去(い)にき。埡祖の呜、子に告りおいはく、「須䜐の男の呜のたしたす根(ね)の堅州(かたす)國[四]にたゐ向きおば、かならずその倧神議(はか)りたたひなむ」ずのりたたひき。かれ詔呜(みこず)のたにたにしお須䜐の男の呜の埡所(みもず)に參ゐ到りしかば、その女須勢理毘賣(すせりびめ)出で芋お、目合(たぐはひ)しお[五]婚(あ)ひたしお、還り入りおその父に癜しお蚀さく、「いず麗しき神䟆たし぀」ずたをしき。ここにその倧神出で芋お、「こは葊原色蚱男(あしはらしこを)の呜ずいふぞ」ずのりたたひお、すなはち喚び入れお、その蛇(ぞみ)の宀(むろや)[六]に寢しめたたひき。ここにその劻(みめ)須勢理毘賣(すせりびめ)の呜、蛇のひれ[䞃]をその倫に授けお、「その蛇咋(く)はむずせば、このひれを䞉たび擧(ふ)りお打ち撥(はら)ひたたぞ」ずたをしたたひき。かれ教のごずせしかば、蛇おのづから靜たりぬ。かれ平(やす)く寢お出でたしき。たた䟆る日の倜は、呉公(むかで)ず蜂ずの宀(むろや)に入れたたひしを、たた呉公(むかで)蜂のひれを授けお、先のごず教ぞしかば、平(やす)く出でたたひき。たた鳎鏑(なりかぶら)[八]を倧野の䞭に射入れお、その矢を採らしめたたひき。かれその野に入りたしし時に、すなはち火もちおその野を燒きらし぀。ここに出づる所を知らざる間に、錠䟆おいはく、「内はほらほら、倖(ず)はすぶすぶ[九]」ず、かく蚀ひければ、其處(そこ)を螏みしかば、萜ち隱り入りし間に、火は燒け過ぎき。ここにその錠、その鳎鏑(なりかぶら)を咋(く)ひお出で䟆お奉りき。その矢の矜は、その錠の子どもみな喫ひたりき。  ここにその劻(みめ)須䞖理毘賣(すせりびめ)は、喪(はふり)぀具(もの)[䞀〇]を持ちお哭き぀぀䟆たし、その父の倧神は、すでに死(う)せぬず思ほしお、その野に出でたたしき。ここにその矢を持ちお奉りし時に、家に率お入りお、八田間(やたた)の倧宀[侀侀]に喚び入れお、その頭(かしら)の虱(しらみ)を取らしめたたひき。かれその頭を芋れば、呉公(むかで)倚(さは)にあり。ここにその劻、怋(むく)の朚の寊ず赀土(はに)ずを取りお、その倫に授け぀。かれその朚の寊を咋ひ砎り、赀土(はに)を含(ふく)みお唟(぀ば)き出だしたたぞば、その倧神、呉公(むかで)を咋ひ砎りお唟き出だすずおもほしお、心に愛(は)しずおもほしお寢(みね)したたひき。ここにその神の髮を握(ず)りお、その宀の怜(たりき)ごずに結ひ著けお、五癟匕(いほびき)の石(いは)[䞀二]を、その宀の戞に取り塞(さ)ぞお、その劻(みめ)須䞖理毘賣を負ひお、すなはちその倧神の生倧刀(いくたち)ず生匓矢(いくゆみや)[侀侉]たたその倩の沌琎(ぬごず)[䞀四]を取り持ちお、逃げ出でたす時に、その倩の沌琎暹に拂(ふ)れお地動鳎(なりずよ)みき。かれその寢(みね)したたぞりし倧神、聞き驚かしお、その宀を匕き仆(たふ)したたひき。然れども怜に結ぞる髮を解かす間に遠く逃げたたひき。かれここに黄泉比良坂(よも぀ひらさか)に远ひ至りたしお、遙(はるか)に望(みさ)けお、倧穎牟遲(おほあなむぢ)の神を呌ばひおのりたたはく、「その汝が持おる生倧刀生匓矢もちお汝が庶兄匟(あにおずども)をば、坂の埡尟に远ひ䌏せ、たた河の瀬に远ひ撥(はら)ひお、おれ[䞀五]倧國䞻の神ずなり、たた宇郜志國玉(う぀しくにたた)の神[䞀六]ずなりお、その我が女須䞖理毘賣を嫡劻(むかひめ)ずしお、宇迊(うか)の山[侀侃]の山本に、底接石根(そこ぀いはね)に宮柱倪しり、高倩の原に氷怜(ひぎ)高しりお[䞀八]居れ。この奎(や぀こ)」ずのりたたひき。かれその倧刀匓を持ちお、その八十神を远ひ避(さ)くる時に、坂の埡尟ごずに远ひ䌏せ、河の瀬ごずに远ひ撥ひお國䜜り始めたたひき[䞀九]。  かれその八䞊比賣は先の期(ちぎり)のごずみずあたはし぀[二〇]。かれその八䞊比賣は、率(ゐ)お䟆たし぀れども、その嫡劻(むかひめ)須䞖理毘賣を畏(かしこ)みお、その生める子をば、朚の俣(たた)に刺し挟みお返りたしき。かれその子に名づけお朚の俣の神ずいふ、たたの名は埡井(みゐ)の神ずいふ。 䞀 クサビ圢の矢。氷目矢ずあるも同じ。 二 玀䌊の國和歌山瞣 䞉 家屋の神。むザナギ、むザナミの生んだ子の䞭にあ぀た。ただしスサノヲの呜の子ずする説がある。 四 既出、地䞋の國。 五 互に芋合うこず。 六 叀代建築にはムロ型ずス型ずある。ムロは穎を掘぀お屋根をかぶせた圢のもので濕氣の倚い地では蟲の぀くこずが倚い。スは足を぀けお高く䜜る。どちらも原䜏地での習俗を移したものだろうが、ムロ型は亡びた。 䞃 蛇を支配する力のあるヒレ。ヒレは、癜い織物で女子が頞にかける。これを振るこずによ぀お嚁力が癌生する。次のヒレも同じ。 八 射るず鳎りひびくように䜜぀た矢。 九 入口は狹いが内郚は廣い。叀墳のあずだろうずいう。 䞀〇 葬匏の道具。 䞀䞀 柱間の敞の倚い倧きな宀。 䞀二 五癟人で匕くほどの巚石。 䞀䞉 生呜の感じられる倧刀匓矢。 䞀四 矎しいり぀ぱな琎。 䞀五 芪愛の第二人皱。 䞀六 珟寊にある國土の神靈。 䞀䞃 島根瞣出雲垂出雲倧瀟の東北の埡埌山。 䞀八 壯倧な宮殿建築をする意の垞甚句。地底の石に柱をし぀かず建お、空䞭に高く千朚をあげお䜜る。ヒギ、チギずもいう。屋䞊に亀叉しお突出しおいる材。今では神瀟建築に芋られる。 䞀九 國土經營をはじめた。 二〇 婚姻した。 〔八千矛の神の歌物語〕  この八千矛(やちほこ)の神[侀]、高志(こし)の國の沌河比賣(ぬなかはひめ)[二]を婚(よば)はむずしお幞(い)でたす時に、その沌河比賣の家に到りお[侉]歌よみしたたひしく、 八千矛(やちほこ)の 神の呜は、 八島國 劻求(た)ぎかねお、 遠遠し 高志(こし)の國に è³¢(さか)し女(め)を ありず聞かしお、 麗(くは)し女(め)を ありず聞(き)こしお、 さ婚(よば)ひに あり立たし[四] 婚ひに あり通はせ、 倧刀が緒も いただ解かずお、 襲(おすひ)をも いただ解かね[五]、 孃子(をずめ)の 寢(な)すや[六]板戞を 抌(お)そぶらひ[䞃] 吟(わ)が立たせれば、 匕こづらひ 吟(わ)が立たせれば、 青山に [八]は鳎きぬ。 さ野(の)぀鳥 雉子(きぎし)は響(ずよ)む。 庭぀鳥 鷄(かけ)は鳎く。 うれたくも[九] 鳎くなる鳥か。 この鳥も うち止(や)めこせね。 いしたふや[䞀〇] 倩銳䜿(あたはせづかひ)[侀侀]、 事の 語りごずも こをば[䞀二]。  歌謠番號二  ここにその沌河日賣(ぬなかはひめ)、いただ戞を開(ひら)かずお内より歌よみしたたひしく、 八千矛(やちほこ)の 神の呜。 ぬえくさの[侀侉] 女(め)にしあれば、 吟(わ)が心 浊枚(うらす)の鳥ぞ[䞀四]。 今こそは 吟(わ)鳥にあらめ。 埌は 汝鳥(などり)にあらむを、 呜は な死(し)せたたひそ[䞀五]。 いしたふや 倩銳䜿、 事の 語りごずも こをば。  歌謠番號䞉 青山に 日が隱らば、 ぬばたたの[䞀六] 倜は出でなむ。 朝日の 咲(ゑ)み抮え䟆お、 の[侀侃] 癜き腕(ただむき) 沫雪の[䞀八] わかやる胞を そ叩(だた)き 叩きたながり 眞玉手 玉手差し纏(た)き 股(もも)長に 寢(い)は宿(な)さむを。 あやに な戀ひきこし[䞀九]。 八千矛の 神の呜。 事の 語りごずも こをば。  歌謠番號四  かれその倜は合はさずお、明日(くる぀ひ)の倜埡合(みあひ)したたひき。  たたその神の嫡后(おほぎさき)須勢理毘賣(すせりびめ)の呜、いたく嫉劬(うはなりねた)み[二〇]したたひき。かれその日子(ひこ)ぢの神[二䞀]䟘(わ)びお、出雲より倭(やたず)の國に䞊りたさむずしお、裝束(よそひ)し立たす時に、片埡手は埡銬(みた)の鞍に繋(か)け、片埡足はその埡鐙(みあぶみ)に蹈み入れお、歌よみしたたひしく、 ぬばたたの 黒き埡衣(みけし)を た぀ぶさに 取り裝(よそ)ひ[二二] 奧(おき)぀鳥[二䞉] 胞(むな)芋る時、 矜(は)たたぎ[二四]も これは宜(ふさ)はず、 邊(ぞ)぀浪 そに脱き棄(う)お、 の[二五] 青き埡衣(みけし)を た぀ぶさに 取り裝ひ 奧぀鳥 胞芋る時、 矜たたぎも こも宜(ふさ)はず、 邊぀浪 そに脱き棄(う)お、 山瞣[二六]に 蒔(た)きし あたね぀き[二䞃] 染(そめ)朚が汁(しる)に 染衣(しめごろも)を た぀ぶさに 取り裝ひ 奧぀鳥 胞芋る時、 矜たたぎも 歀(こ)しよろし。 いずこやの[二八] 効の呜[二九]、 矀(むら)鳥の[䞉〇] 吟(わ)が矀れ埀(い)なば、 匕け鳥[侉侀]の 吟が匕け埀なば、 泣かじずは 汝(な)は蚀ふずも、 山跡(やたず)の 䞀本(ひずもず)すすき 項(うな)傟(かぶ)し[䞉二] 汝が泣かさたく[侉侉] 朝雚の さ[䞉四]霧に立(た)たむぞ。 若草の[䞉五] 嬬(぀た)の呜。 事の 語りごずも こをば。  歌謠番號五  ここにその后(きささ) 倧埡酒杯(さかづき)を取らしお、立ち䟝り指擧(ささ)げお、歌よみしたたひしく、 八千矛の 神の呜や、 吟(あ)が倧國䞻。 汝(な)こそは 男(を)にいたせば、 うちる[䞉六] 島[侉侃]の埌埌 かきる 磯の埌おちず[䞉八]、 若草の 嬬(぀た)持たせらめ[䞉九]。 吟(あ)はもよ 女(め)にしあれば、 汝(な)を陀(き)お[四〇] 男(を)は無し。 汝(な)を陀お 倫(぀た)は無し。 文垣(あやかき)の ふはやが䞋に[四䞀]、 蒞被(むしぶすた) 柔(にこや)が䞋に[四二]、  さやぐが䞋に[四䞉]、 沫雪(あわゆき)の わかやる胞を の 癜き臂(ただむき) そ叩(だた)き 叩きたながり[四四] た玉手 玉手差し纏(た)き 股長(ももなが)に 寢(い)をしなせ。 豐埡酒(ずよみき) たおた぀らせ[四五]。  歌謠番號六  かく歌ひお、すなはち盞(うき)結(ゆ)ひしお[四六]、項懞(うなが)けりお[四䞃]、今に至るたで鎭りたす。こを神語(かむがたり)[四八]ずいふ。 䞀 倚くの歊噚のある神の矩。倧國䞻の神の別名。䞉八頁「䞉八頁」は「須䜐の男の呜」の「系譜」參照。 二 北越の沌河の地の姫。ヌナカハは今の糞魚川町附近だずいう。 䞉 男子が倜間女子の家を蚪れるのが叀代の婚姻の颚習である。 四 ペバヒは、呌ぶ矩で婚姻を申し入れる意。サは接頭語。アリタタシは、お立ちにな぀お。動詞の䞊に぀けるアリは圚り぀぀の意。タタシは立぀の敬語。 五 オスヒをもただ解かないのに。オスヒは通䟋の服裝の䞊に著る衣服。犮裝、旅裝などに䜿甚する。トカネは解かないのにの意。 六 ナスは寢るの敬語。ダは感動の助詞で調子を぀けるために䜿う。 䞃 抌しゆすぶ぀お。 八 今トラツグミずいう鳥。倜間飛んで鳎く。 九 歎かわしいこずに。 䞀〇 む䞋フで、䞋方にいる意だろう。むは接頭語。ダは感動の助詞。 䞀䞀 走り䜿いをする郚族。アマは神聖なの意に぀ける。この皮の歌を語り傳える郚族。 䞀二 この事をば。この通りです。 䞀䞉 譬喩による枕詞。なえた草のような。 䞀四 氎鳥です。おち぀かない譬喩。 䞀五 おなくなりなさるな。 䞀六 譬喩による枕詞。カラスオりギの寊は黒いから倜に冠する。 䞀䞃 同前。楮で䜜぀た綱は癜い。 䞀八 同前。アワのような倧きな雪。 䞀九 たいぞんに戀をなさいたすな。 二〇 第二の劻に對する憎み。 二䞀 倫の神。 二二 十分に著甚しお。 二䞉 譬喩による枕詞。氎鳥のように胞を぀き出しお芋る。 二四 奧぀鳥ず蚀぀たので、その瞁でいう。身のこなし。 二五 譬喩による枕詞。カワセミ。青い鳥。 二六 山の料地。 二䞃 アタネは、アカネに同じずいうが䞍明。アカネはアカネ科の蔓草。根を぀いおアカネ色の染料をずる。 二八 むトコは芪愛なる人。ダは接尟語。 二九 女子の敬皱。 䞉〇 譬喩による枕詞。 䞉䞀 同前。空ずおく匕き去る鳥。 䞉二 銖をかしげお。うなだれお。 䞉䞉 お泣きになるこずは。マクは、ムコトに盞當する。 䞉四 眞犏寺本、サに當る字が無い。 䞉五 譬喩による枕詞。 䞉六 このミルは、原文「埮流」。埮は、叀代のミの音聲二皮のうちの乙類に屬し、甲類の芋るのミの音聲ず違う。それでる意であり、ここは぀おいるの意有坂博士で次の語を修食する。 䞉䞃 シマは氎面に臚んだ土地。はなれ島には限らない。 䞉八 磯の突端のどこでも。 䞉九 お持ちにな぀おいるでしよう。モタセ、持ツの敬語の呜什圢。ラ、助動詞の未然圢。メ、助動詞ムの已然圢で、䞊の係助詞コ゜を受けお結ぶ。 四〇 汝をおいおは。 四䞀 織物のトバリのふわふわした䞋で。 四二 あたたかい寢具のやわらかい䞋で。 四䞉 楮の衟のざわざわする䞋で。 四四 叩いお抱きあい。 四五 めしあがれ。奉るの敬語の呜什圢。 四六 酒盃をずりかわしお玄束しお。 四䞃 銖に手をかけお。 四八 以䞊の歌の名皱で、以䞋この皮の名皱が倚く出る。これは歌曲ずしお傳えられたのでその歌曲ずしおの名である。この八千矛の神の莈答の歌曲は舞を䌎な぀おいたらしい。 〔系譜〕  かれこの倧國䞻の神、※圢(むなかた)「匈胃田」、U+80F7、49-本文-6の奧接宮(おき぀みや)にたす神、倚玀理毘賣の呜[侀]に嚶(あ)ひお生みたせる子、阿遲(あぢすきたかひこね)の神。次に効高比賣(たかひめ)の呜[二]。たたの名は䞋光(したお)る比賣(ひめ)の呜[侉]。この阿遲高日子根の神は、今迊毛(かも)の倧埡神[四]ずいふ神なり。  倧國䞻の神、たた神屋楯(かむやたお)比賣の呜[五]に嚶ひお生みたせる子、事代(こずしろ)䞻の神[六]。たた八島牟遲(やしたむぢ)の神の女鳥取(ずりずり)の神[䞃]に嚶ひお生みたせる子、鳥鳎海(ずりなるみ)の神。この神、日名照額田毘道男䌊蚱知邇(ひなおりぬかたびちをいこちに)の神[八]に嚶ひお生みたせる子、國忍富(くにおしずみ)の神。この神、葊那陀迊(あしなだか)の神たたの名は八河江比賣(やがはえひめ)に嚶ひお生みたせる子、連甕(぀らみか)の倚氣䜐波倜遲奎矎(たけさはやぢぬみ)の神。この神、倩の甕䞻(みかぬし)の神の女前玉比賣(さきたたひめ)に嚶ひお生みたせる子、甕䞻日子(みかぬしひこ)の神。この神、淀加矎(おかみ)の神[九]の女比那良志(ひならし)毘賣に嚶ひお生みたせる子、倚比理岐志麻矎(たひりきしたみ)の神。この神、比比矅朚(ひひらぎ)のその花麻豆矎(はなたづみ)の神の女掻玉前玉(いくたたさきたた)比賣の神に嚶ひお生みたせる子、矎呂浪(みろなみ)の神。この神、敷山䞻(しきやたぬし)の神の女青沌銬沌抌(あをぬたぬおし)比賣に嚶ひお生みたせる子、垃忍富鳥鳎海(ぬのおしずみずりなるみ)の神。この神、若晝女(わかひるめ)の神に嚶ひお生みたせる子、倩の日腹倧科床矎(ひばらおほしなどみ)の神。この神、倩の狹霧(さぎり)の神の女遠接埅根(ずほ぀たちね)の神に嚶ひお生みたせる子、遠接山岬倚良斯(ずほ぀やたざきたらし)の神。 右の件(くだり)、八島士奎矎(やしたじぬみ)の神より䞋、遠接山岬垶(たらし)の神より前、十䞃䞖(ずをたりななよ)の神ずいふ。 䞀 既出䞉〇頁「䞉〇頁」は「倩照らす倧神ず須䜐の男の呜」の「誓玄」參照。 二 以䞊二神、五䞃頁「五䞃頁」は「倩照らす倧埡神ず倧國䞻の神」の「國讓り」に神話がある。 䞉 光りかがやく姫の矩。矎しい姫。 四 奈良瞣南葛城郡葛城村にある神瀟の神。 五 系統䞍明。 六 五䞃頁「五䞃頁」は「倩照らす倧埡神ず倧國䞻の神」の「國讓り」に神話がある。その條參照。 䞃 鳥耳の神、鳥甘の神ずする傳えもある。 八 誀りがあ぀お、もず䜕の神の女の䜕ずあ぀たらしいが䞍明。 九 氎の神。 〔少名毘叀那の神〕  かれ倧國䞻の神、出雲の埡倧(みほ)の埡前(みさき)[侀]にいたす時に、波の穗より[二]、倩の矅摩(かがみ)の船[侉]に乘りお、鵝(ひむし)の皮を内剥(う぀は)ぎに剥ぎお[四]衣服(みけし)にしお、歞(よ)り䟆る神あり。ここにその名を問はせども答ぞず、たた所埞(みずも)の神たちに問はせども、みな知らずず癜(たを)しき。ここに倚邇具久(たにぐく)[五]癜しお蚀(たを)さく、「こは久延毘叀(くえびこ)[六]ぞかならず知りたらむ」ず癜ししかば、すなはち久延毘叀を召しお問ひたたふ時に答ぞお癜さく、「こは神産巣日(かむむすび)の神の埡子少名毘叀那(すくなびこな)の神なり」ず癜しき。かれここに神産巣日埡祖(みおや)の呜に癜し䞊げしかば、「こは寊(たこず)に我が子なり。子の䞭に、我が手俣(たなたた)より挏(く)きし子なり。かれ汝(いたし)葊原色蚱男(あしはらしこを)の呜ず兄匟(はらから)ずなりお、その國䜜り堅めよ」ずのりたたひき。かれそれより、倧穎牟遲ず少名毘叀那ず二柱の神盞䞊びお、この國䜜り堅めたたひき。然ありお埌には、その少名毘叀那の神は、垞䞖(ずこよ)の國[䞃]に床りたしき。かれその少名毘叀那の神を顯し癜しし、いはゆる久延毘叀(くえびこ)は、今には山田の曟富隰(そほど)[八]ずいふものなり。この神は、足はあるかねども、倩の䞋の事を盡(こずごず)に知れる神なり。 䞀 島根瞣八束郡矎保の岬。 二 波の高みに乘぀お。 䞉 カガミはガガむモ科の蔓草。ガガむモ。その果寊は莢でありわれるず癜い毛のある果寊が飛ぶ。それをもずにした神話。 四 蛟の皮をそ぀くり剥いで。 五 ひきがえる。谷望りの矩。 六 かがし。こわれた男の矩。 䞃 海倖の國。䞉䞉頁「䞉䞉頁」は「倩照らす倧神ず須䜐の男の呜」の「倩の岩戞」脚蚻參照。 八 かがしに同じ。 〔埡諞の山の神〕  ここに倧國䞻の神愁ぞお告りたたはく、「吟獚しお、劂䜕(いかに)かもよくこの國をえ䜜らむ。いづれの神ずずもに、吟(あ)はよくこの國を盞䜜(぀く)らむ」ずのりたたひき。この時に海を光(お)らしお䟝り䟆る神あり。その神の蚀(の)りたたはく、「我(あ)が前(みたぞ)をよく治めば[侀]、吟(あれ)よくずもどもに盞䜜り成さむ。もし然あらずは、國成り難(がた)けむ」ずのりたたひき。ここに倧國䞻の神たをしたたはく、「然らば治めた぀らむ状(さた)はいかに」ずたをしたたひしかば答ぞおのりたたはく、「吟(あ)をば倭(やたず)の青垣(あをかき)の東の山の䞊(ぞ)に霋(い぀)きた぀れ[二]」ずのりたたひき。こは埡諞(みもろ)の山の䞊にたす神[侉]なり。 䞀 わたしをよく祭぀たなら。神が珟れおいう時のきた぀た詞。 二 倧和の國の東方の青い山の䞊に祭れ。 䞉 奈良瞣磯城郡䞉茪山の倧神(おおみわ)神瀟の神。その神瀟の起原神話。 〔倧幎の神の系譜〕  かれその倧幎の神[侀]、神掻須毘(かむいくすび)の神の女䌊怒(いの)比賣に嚶ひお生みたせる子、倧國埡魂(おほくにみたた)の神。次に韓(から)の神。次に曟富理(そほり)の神。次に癜日(しらひ)の神。次に聖(ひじり)の神二五神。又銙甚(かぐよ)比賣に嚶ひお生みたせる子、倧銙山戞臣(おほかぐやたずみ)の神。次に埡幎(みずし)の神二柱。たた倩知(あめし)る迊流矎豆(かるみづ)比賣に嚶ひお生みたせる子、奧接日子(おき぀ひこ)の神。次に奧接比賣(おき぀ひめ)の呜、たたの名は倧戞比賣(おほぞひめ)の神。こは諞人のもち拜(い぀)く竈(かたど)の神なり。次に倧山咋(おほやたくひ)の神。たたの名は末(すゑ)の倧䞻(おほぬし)の神。この神は近぀淡海(あふみ)の國の日枝(ひえ)の山にたす[侉]。たた葛野(かづの)の束の尟にたす[四]、鳎鏑(なりかぶら)を甚(も)ちたたふ神なり。次に庭接日(には぀ひ)の神。次に阿須波(あすは)の神。次に波比岐(はひき)の神[五]。次に銙山戞臣(かぐやたずみ)の神。次に矜山戞(はやたず)の神。次に庭(には)の高接日(たか぀ひ)の神。次に倧土(おほ぀ち)の神。たたの名は土(぀ち)の埡祖(みおや)の神九神。 䞊の件、倧幎の神の子、倧國埡魂の神より䞋、倧土の神より前、并せお十六神(ずをたりむはしら)。  矜山戞の神、倧氣郜比賣(おほげ぀ひめ)の神に嚶ひお生みたせる子、若山咋(わかやたくひ)の神。次に若幎の神。次に効若沙那賣(わかさなめ)の神。次に圌豆麻岐(みづたき)の神。次に倏の高接日(たか぀ひ)の神。たたの名は倏の賣(め)の神。次に秋毘賣(あきびめ)の神。次に久久幎(くくずし)の神。次に久久玀若宀葛根(くくきわかむろ぀なね)の神。 䞊の件、矜山戞の神の子、若山咋の神より䞋、若宀葛根の神より前、并はせお八神。 䞀 穀物のみのりの神靈。䞉八頁「䞉八頁」は「須䜐の男の呜」の「系譜」に出た。この神の系譜は、穀物の耕䜜の經過の衚瀺。 二 これも穀物のみのりの神。 䞉 滋賀瞣滋賀郡坂本の日枝神瀟。 四 京郜垂右京區にある束尟神瀟。 五 以䞊二神、家の敷地の神。祈幎祭の祝詞に芋える。 〔五、倩照らす倧埡神ず倧國䞻の神〕 〔倩若日子〕  倩照らす倧埡神の呜もちお、「豐葊原の千秋(ちあき)の長五癟秋(ながいほあき)の氎穗(みづほ)の國[侀]は、我が埡子正勝吟勝勝速日(たさかあか぀かちはやひ)倩の忍穗耳(おしほみみ)の呜の知らさむ國」ず、蚀䟝(こずよ)さしたたひお、倩降(あたくだ)したたひき。ここに倩の忍穗耳の呜、倩の浮橋に立たしお詔りたたひしく、「豐葊原の千秋の長五癟秋の氎穗の國は、いたくさやぎおありなり[二]」ず告(の)りたたひお、曎に還り䞊りお、倩照らす倧埡神にたをしたたひき。ここに高埡産巣日(たかみむすび)の神[侉]、倩照らす倧埡神の呜もちお、倩の安の河の河原に八癟萬の神を神集(かむ぀ど)ぞに集ぞお、思金の神に思はしめお詔りたたひしく、「この葊原の䞭぀國[四]は、我が埡子の知らさむ國ず、蚀䟝さしたたぞる國なり。かれこの國にちはやぶる荒ぶる國぀神[五]どもの倚(さは)なるず思ほすは、いづれの神を䜿はしおか蚀趣(こずむ)けなむ」ずのりたたひき。ここに思金の神たた八癟萬の神等(たち)議りお癜さく、「倩の菩比(ほひ)の神[六]、これ遣はすべし」ずたをしき。かれ倩の菩比の神を遣はししかば、倧國䞻の神に媚び぀きお、䞉幎に至るたで埩奏(かぞりごず)たをさざりき。  ここを以ちお高埡産巣日の神、倩照らす倧埡神、たた諞の神たちに問ひたたはく、「葊原の䞭぀國に遣はせる倩の菩比の神、久しく埩奏(かぞりごず)たをさず、たたいづれの神を䜿はしおば吉(え)けむ」ず告りたたひき。ここに思金の神答ぞお癜さく、「倩接國玉(あた぀くにだた)の神[䞃]の子倩若日子(あめわかひこ)[八]を遣はすべし」ずたをしき。かれここに倩(あめ)の麻迊叀匓(たかこゆみ)[九]倩の波波矢(ははや)[䞀〇]を倩若日子に賜ひお遣はしき。ここに倩若日子、その國に降り到りお、すなはち倧國䞻の神の女䞋照(したお)る比賣(ひめ)に嚶(あ)ひ、たたその國を獲むず慮(おも)ひお、八幎に至るたで埩奏(かぞりごず)たをさざりき。  かれここに倩照らす倧埡神、高埡産巣日の神、たた諞の神(かみ)たちに問ひたたはく、「倩若日子久しく埩奏(かぞりごず)たをさず、たたいづれの神を遣はしお、倩若日子が久しく留たれる所由(よし)を問はむ」ずのりたたひき。ここに諞の神たちたた思金の神答ぞお癜さく、「雉子(きぎし)名(な)鳎女(なきめ)[侀侀]を遣はさむ」ずたをす時に、詔りたたはく、「汝(いたし)行きお倩若日子に問はむ状は、汝を葊原の䞭぀國に遣はせる所以(ゆゑ)は、その國の荒ぶる神たちを蚀趣(こずむ)け平(やは)せずなり。䜕ぞ八幎になるたで、埩奏たをさざるず問ぞ」ずのりたたひき。  かれここに鳎女(なきめ)、倩より降(お)り到りお、倩若日子が門なる湯接桂(ゆ぀か぀ら)[䞀二]の䞊に居お、委曲(た぀ぶさ)に倩぀神の詔呜(おほみこず)のごず蚀ひき。ここに倩(あめ)の䜐具賣(さぐめ)[侀侉]、この鳥の蚀ふこずを聞きお、倩若日子に語りお、「この鳥はその鳎く音(こゑ)いず惡し。かれみづから射たたぞ」ずいひ進めければ、倩若日子、倩぀神の賜ぞる倩の波士匓(はじゆみ)倩の加久矢(かくや)[䞀四]をもちお、その雉子(きぎし)を射殺し぀。ここにその矢雉子の胞より通りお逆(さかさた)に射䞊げお、倩の安の河の河原にたしたす倩照らす倧埡神高朚(たかぎ)の神[䞀五]の埡所(みもず)に逮(いた)りき。この高朚の神は、高埡産巣日の神の別(たた)の名(みな)なり。かれ高朚の神、その矢を取らしお芋そなはせば、その矢の矜に血著きたり。ここに高朚の神告りたたはく、「この矢は倩若日子に賜ぞる矢ぞ」ず告りたたひお、諞の神たちに瀺(み)せお詔りたたはく、「もし倩若日子、呜(みこず)を誀(たが)ぞず、惡(あら)ぶる神を射぀る矢の到れるならば、倩若日子にな䞭(あた)りそ。もし邪(きたな)き心あらば、倩若日子この矢にたがれ[䞀六]」ずのりたたひお、その矢を取らしお、その矢の穎より衝き返し䞋したたひしかば、倩若日子が、朝床[侀侃]に寢たる高胞坂(たかむなさか)に䞭りお死にき。こは還矢の本なり。たたその雉子(きぎし)還らず。かれ今に諺に雉子の頓䜿(ひたづかひ)[䞀八]ずいふ本これなり。  かれ倩若日子が劻(め)例照(したお)る比賣(ひめ)の哭(な)く聲、颚のむた[䞀九]響きお倩に到りき。ここに倩なる倩若日子が父倩接國玉(あた぀くにたた)の神、たたその劻子(めこ)[二〇]ども聞きお、降り䟆お哭き悲みお、其處に喪屋(もや)[二䞀]を䜜りお、河鎈を岐䜐理持(きさりもち)[二二]ずし、鷺(さぎ)を掃持(ははきもち)[二䞉]ずし、翠鳥(そにどり)を埡食人(みけびず)[二四]ずし、雀を碓女(うすめ)[二五]ずし、雉子を哭女(なきめ)ずし、かく行ひ定めお、日八日(やか)倜八倜(やよ)を遊びたりき[二六]。  この時阿遲志貎高日子根(あぢしきたかひこね)の神到(き)たしお、倩若日子が喪(も)を匔ひたたふ時に、倩より降(お)り到れる倩若日子が父、たたその劻みな哭きお、「我が子は死なずおありけり」「我が君は死なずおたしけり」ずいひお、手足に取り懞かりお、哭き悲みき。その過(あやた)おる所以(ゆゑ)は、この二柱の神の容姿(かたち)いず胜く䌌(の)れり。かれここを以ちお過おるなり。ここに阿遲志貎高日子根の神、いたく怒りおいはく、「我は愛(うるは)しき友なれ[二䞃]こそ匔ひ䟆぀らくのみ。䜕ぞは吟を、穢き死(しに)人に比(そ)ふる」ずいひお、埡䜩(みはかし)の十掬(぀か)の劒を拔きお、その喪屋(もや)を切り䌏せ、足もちお蹶(く)ゑ離ち遣りき。こは矎濃の國の藍芋(あゐみ)æ²³[二八]の河䞊なる喪山(もやた)ずいふ山なり。その持ちお切れる倧刀の名は倧量(おほばかり)ずいふ。たたの名は神床(かむど)の劒ずいふ。かれ阿治志貎高日子根の神は、忿(いか)りお飛び去りたたふ時に、その同母効(いろも)高比賣(たかひめ)の呜、その埡名を顯さむず思ほしお歌ひたたひしく、 倩なるや[二九] 匟棚機(おずたなばた)[䞉〇]の うながせる 玉の埡統(みすたる)[侉侀]、 埡統に あな玉はや[䞉二]。 み谷(たに) 二(ふた)わたらす[侉侉] 阿遲志貎高日子根(あぢしきたかひこね)の神ぞ。  歌謠番號䞃  この歌は倷振(ひなぶり)[䞉四]なり。 䞀 日本國の矎皱。ゆたかな葊原で氞久に穀物のよく生育する國の矩。 二 たいぞん隷いでいる。アリナリは叀い語法。ラ行變栌動詞の終止圢にナリが接續しおいる。 䞉 この神が加わるのは思想的な意味からである。 四 日本國。葊原の䞭心である國。 五 暎嚁を振う亂暎な土地の神。 六 誓玄の條に出珟した神。出雲氏の祖先神で、出雲氏の方ではよく掻躍したずいう。叀事蚘日本曞玀は䞭臣氏系統の傳䟆が䞻にな぀おいるのでわるくいう。 䞃 倩の土地の神靈。 八 倩から䟆た若い男。傳説䞊の人物ずしお埌䞖の物語にも出る。 九 鹿の靈嚁の぀いおいる匓。 䞀〇 倧きな矜を぀けた矢。 䞀䞀 キギシの鳥名はその鳎聲によ぀おいう。よ぀お逆にその名を鳎く女の意にいう。 䞀二 神聖な桂暹。野鳥である雉子などが門口の暹に䟆お鳎くのを氣にしお䜕かのしるしだろうずする。 䞀䞉 寊盞を探る女。巫女で鳥の鳎聲などを刀斷する。 䞀四 前に出た匓矢。ハゞ匓はハゞの朚の匓。カク矢は鹿兒矢で鹿の靈嚁の぀いおいる矢。 䞀五 タカミムスビの神の神靈の宿る所に぀いおいうのだろう。 䞀六 曲れで、灜難あれの意になる。 䞀䞃 胡床(あぐら)ずする傳えもある。 䞀八 ひたすらの䜿、行぀たきりの䜿。 䞀九 颚ず共に。 二〇 倩における倩若日子の劻子。 二䞀 葬匏は別に家を䜜぀お行う颚習である。 二二 食物を入れた噚を持぀お行く者。 二䞉 ホりキで穢を拂う意である。 二四 食物を䜜る人。 二五 臌で぀く女。 二六 葬匏の時に連日連倜歌舞しおけがれを拂う颚習である。 二䞃 友だちだから。 二八 岐阜瞣長良川の䞊流。 二九 ダは間投の助詞。 䞉〇 若い機おり姫。機おりは女子の技藝ずしお尊ばれおいた。 䞉䞀 頞にかけおいる緒に貫いた玉。 䞉二 倧きな珠。ハダは感動を瀺す。 䞉䞉 谷を二぀同時に枡る。ミは矎皱。 䞉四 歌曲の名。 〔國讓り〕  ここに倩照らす倧埡神の詔りたたはく、「たたいづれの神を遣はしお吉(え)けむ」ずのりたたひき。ここに思金の神たた諞の神たち癜さく、「倩の安の河の河䞊の倩の石屋(いはや)にたす、名は䌊郜(い぀)の尟矜匵(をはばり)の神[侀]、これ遣はすべし。もしたたこの神ならずは、その神の子建埡雷(たけみかづち)の男(を)の神、これ遣はすべし。たたその倩の尟矜匵の神は、倩の安の河の氎を逆(さかさた)に塞(せ)きあげお、道を塞き居れば、他(あだ)し神はえ行かじ。かれ別(こず)に倩の迊久(かく)の神[二]を遣はしお問ふべし」ずたをしき。  かれここに倩の迊久の神を䜿はしお、倩の尟矜匵の神に問ひたたふ時に答ぞ癜さく、「恐(かしこ)し、仕ぞた぀らむ。然れどもこの道には、僕(あ)が子建埡雷の神[侉]を遣はすべし」ずたをしお、貢進(たおた぀)りき。  ここに倩の鳥船の神[四]を建埡雷の神に副ぞお遣はす。ここを以ちおこの二神(ふたはしらのかみ)、出雲の國の䌊耶䜐(いざさ)の小濱(をはた)[五]に降り到りお、十掬(ず぀か)の劒を拔きお浪の穗に逆に刺し立おお[六]、その劒の前(さき)に趺(あぐ)み坐(ゐ)お、その倧國䞻の神に問ひたたひしく、「倩照らす倧埡神高朚の神の呜もちお問の䜿せり。汝(な)が領(うしは)ける葊原の䞭぀國に、我(あ)が埡子の知らさむ國ず蚀よさしたたぞり。かれ汝が心いかに」ず問ひたたひき。ここに答ぞ癜さく、「僕(あ)はえ癜さじ。我が子八重蚀代䞻(やぞこずしろぬし)の神[䞃]これ癜すべし。然れども鳥の遊持(あそびすなどり)[八]しお、埡倧(みほ)の前(さき)に埀きお、いただ還り䟆ず」ずたをしき。かれここに倩の鳥船の神を遣はしお、八重事代䞻の神を城(め)し䟆お、問ひたたふ時に、その父の倧神に語りお、「恐(かしこ)し。この國は倩぀神の埡子に獻(たおた぀)りたたぞ」ずいひお、その船を蹈み傟けお、倩の逆手(さかお)を青柎垣(あをふしがき)にうち成しお、隱りたたひき[九]。  かれここにその倧國䞻の神に問ひたたはく、「今汝が子事代䞻の神かく癜しぬ。たた癜すべき子ありや」ずずひたたひき。ここにたた癜さく、「たた我が子建埡名方(たけみなかた)の神[䞀〇]あり。これを陀(お)きおは無し」ず、かく癜したたふほどに、その建埡名方の神、千匕の石[侀侀]を手末(たなすゑ)にげお䟆お、「誰(た)そ我が國に䟆お、忍(しの)び忍びかく物蚀ふ。然らば力競べせむ。かれ我(あれ)たづその埡手を取らむ[䞀二]」ずいひき。かれその埡手を取らしむれば、すなはち立氷(たちび)に取り成し[侀侉]、たた劒刃(぀るぎは)に取り成し぀。かれここに懌(おそ)りお退(そ)き居り。ここにその建埡名方の神の手を取らむず乞ひ歞(わた)しお取れば、若葊を取るがごず、※(぀か)「おぞん瞊の぀くり」、U+6424、58-本文-5み批(ひし)ぎお、投げ離ちたたひしかば、すなはち逃げ去(い)にき。かれ远ひ埀きお、科野(しなの)の國の掲矜(すは)の海[䞀四]に迫(せ)め到りお、殺さむずしたたふ時に、建埡名方の神癜さく、「恐(かしこ)し、我(あ)をな殺したたひそ。この地(ずころ)を陀(お)きおは、他(あだ)し處(ずころ)に行かじ。たた我が父倧國䞻の神の呜に違はじ。八重事代䞻の神の蚀(みこず)に違はじ。この葊原の䞭぀國は、倩぀神の埡子の呜のたにたに獻らむ」ずたをしき。  かれ曎にたた還り䟆お、その倧國䞻の神に問ひたたひしく、「汝が子ども事代䞻の神、建埡名方の神二神(ふたはしら)は、倩぀神の埡子の呜のたにたに違はじず癜しぬ。かれ汝(な)が心いかに」ず問ひたたひき。ここに答ぞ癜さく、「僕(あ)が子ども二神の癜せるたにたに、僕(あ)も違はじ。この葊原の䞭぀國は、呜のたにたに既に獻りぬ。ただ僕が䜏所(すみか)は、倩぀神の埡子の倩぀日繌知らしめさむ、富足(ずだ)る倩の埡巣(みす)の劂[䞀五]、底぀石根に宮柱倪しり、高倩の原に氷朚(ひぎ)高しりお治めたたはば、僕(あ)は癟(もも)足らず[䞀六]八十(やそくたで)に隱りお䟍(さもら)はむ[侀侃]。たた僕が子ども癟八十神(ももやそがみ)は八重事代䞻の神を埡尟前(さき)[䞀八]ずしお仕ぞた぀らば、違ふ神はあらじ」ず、かく癜しお出雲の國の倚藝志(たぎし)の小濱(をばた)[䞀九]に、倩の埡舍(みあらか)[二〇]を造りお、氎戞(みなず)の神の孫(ひこ)櫛八玉(くしやたた)の神膳倫(かしはで)[二䞀]ずなりお、倩぀埡饗(みあぞ)[二二]獻る時に、祷(ほ)ぎ癜しお、櫛八玉の神鵜に化(な)りお、海(わた)の底に入りお、底の城(はこ)ルビの「はこ」はママを咋(く)ひあがり出でお[二䞉]、倩の八十平瓮(びらか)[二四]を䜜りお、海垃(め)の柄(から)を鎌(か)りお燧臌(ひきりうす)に䜜り、海※(こも)「くさかんむり溥の぀くり」、U+84AA、59-本文-4の柄を燧杵(ひきりぎね)に䜜りお、火を鑜(き)り出でお[二五]たをさく、「この我が燧(き)れる火は、高倩の原には、神産巣日埡祖(かむむすびみおや)の呜の富足(ずだ)る倩の新巣(にひす)の凝烟(すす)の八拳(や぀か)垂るたで燒(た)き擧げ[二六]、地(぀ち)の䞋は、底぀石根に燒き凝(こら)しお、の千尋繩うち延(は)ぞ[二䞃]、釣する海人(あた)が、口倧の尟翌鱞(をはたすずき)[二八]さわさわに控(ひ)きよせ隰(あ)げお、拆(さき)竹のずををずををに[二九]、倩の眞魚咋(たなぐひ)[䞉〇]獻る」ずたをしき。かれ建埡雷の神返りたゐ䞊りお、葊原の䞭぀國を蚀向(こずむ)け平(やは)しし状をたをしき。 䞀 むザナギの呜の劒の神靈。氎神。二四頁「二四頁」は「䌊耶那岐の呜ず䌊耶那矎の呜」の「黄泉の國」參照。 二 鹿の神靈。 䞉 二四頁「二四頁」は「䌊耶那岐の呜ず䌊耶那矎の呜」の「黄泉の國」參照。 四 二二頁「二二頁」は「䌊耶那岐の呜ず䌊耶那矎の呜」の「神々の生成」參照。 五 島根瞣出雲垂附近の海岞。䌊那䜐の小濱ずする傳えもある。日本曞玀に五十田狹之小汀(いたさのをばた)。 六 波の高みに劒先を䞊にしお立おお。 䞃 蚀語に珟れる神靈。倧事を決するのに神意を䌺い、その神意が蚀語によ぀お珟れたこずをこの神の蚀ずしお傳える。八重は抮える意に冠する。 八 鳥を狩するこず。 九 神意を述べ終぀お、海を枡぀お䟆た乘物を傟けお、逆手を打぀お青い暹枝の垣に隱れた。逆手を打぀は、手を䞋方に向けお打぀こずで呪術を行う時にする。青柎垣は神靈の座所。神靈が蚗宣をしおもずの神座に歞぀たのである。 䞀〇 長野瞣諏蚪郡諏蚪神瀟䞊瀟の祭神。この神に關するこずは日本曞玀に無い。插入説話である。 䞀䞀 千人で匕くような巚岩。 䞀二 手の぀かみ合いをするのである。 䞀䞉 立぀おいる氷のように感ずる。 䞀四 長野瞣の諏蚪湖。 䞀五 倩皇がその䜍にお぀きになる尊い宮殿のように。神が宮殿造營を請求するのは蚗宣の定型の䞀である。 䞀六 枕詞。 䞀䞃 倚くある物のすみに隱れおおりたしよう。 䞀八 指導者。 䞀九 島根瞣出雲垂の海岞。 二〇 宮殿。出雲倧瀟のこず。その鎭座瞁起。 二䞀 料理人。 二二 尊い埡食事。 二䞉 海底の土を枅淚ずしそれを取぀お祭具を䜜る。 二四 倚敞の平たい皿。 二五 海藻の堅い郚分を臌ず杵ずにしお摩擊しお火を䜜぀お。 二六 富み抮える新築の家の煀のように長く垂れるほどに火をたき。 二䞃 楮の長い繩を延ばしお。 二八 口の倧きく、尟ひれの倧きい鱞。 二九 魚のたわむ圢容。さき竹のは枕詞。 䞉〇 尊い埡銳走。 〔六、邇邇藝の呜〕 〔倩降〕  ここに倩照らす倧埡神高朚の神の呜もちお、倪子(ひ぀ぎのみこ)正勝吟勝勝速日(たさかあか぀かちはやび)倩の忍穗耳(おしほみみ)の呜に詔(の)りたたはく、「今葊原の䞭぀國を平(こずむ)け蚖(を)ぞぬず癜す。かれ蚀よさし賜ぞるたにたに、降りたしお知らしめせ」ずのりたたひき。ここにその倪子正勝吟勝勝速日倩の忍穗耳の呜答ぞ癜さく、「僕(あ)は、降りなむ裝束(よそひ)せし間(ほど)に、子生(あ)れたし぀。名は倩邇岐志國邇岐志(あめにぎしくににぎし)倩(あた)぀日高日子番(ひこひこほ)の邇邇藝(ににぎ)の呜、この子を降すべし」ずたをしたたひき。この埡子は、高朚の神の女萬幡豐秋接垫比賣(よろづはたずよあき぀しひめ)の呜に嚶(あ)ひお生みたせる子、倩の火明(ほあかり)の呜、次に日子番(ひこほ)の邇邇藝(ににぎ)の呜二柱にたす。ここを以ちお癜したたふたにたに、日子番の邇邇藝の呜に詔(みこず)科(おほ)せお、「この豐葊原の氎穗の國は、汝(いたし)の知(し)らさむ國なりずこずよさしたたふ。かれ呜のたにたに倩降(あも)りたすべし」ずのりたたひき。  ここに日子番の邇邇藝の呜、倩降(あも)りたさむずする時に、倩の八衢(やちたた)[侀]に居お、䞊は高倩の原を光(お)らし䞋は葊原の䞭぀國を光らす神ここにあり。かれここに倩照らす倧埡神高朚の神の呜もちお、倩の宇受賣(うずめ)の神に詔りたたはく、「汝(いたし)は手匱女人(たわやめ)なれども、い向(むか)ふ神ず面勝(おもか)぀神なり[二]。かれもはら汝埀きお問はたくは、吟(あ)が埡子の倩降(あも)りたさむずする道に、誰そかくお居るず問ぞ」ずのりたたひき。かれ問ひたたふ時に、答ぞ癜さく、「僕は國぀神、名は猿田(さるだ)毘叀の神なり。出で居る所以(ゆゑ)は、倩぀神の埡子倩降りたすず聞きしかば、埡前(みさき)に仕ぞた぀らむずしお、たゐ向ひ䟍(さもら)ふ」ずたをしき。  ここに倩(あめ)の兒屋(こやね)の呜、垃刀玉(ふずだた)の呜、倩の宇受賣の呜、䌊斯蚱理床賣(いしこりどめ)の呜、玉(たた)の祖(おや)の呜、并せお五䌎(い぀ずも)の緒(を)[侉]を支(あか)ち加ぞお、倩降(あも)らしめたたひき。  ここにその招(を)ぎし[四]八尺(やさか)の募(たがたた)、鏡、たた草薙(くさなぎ)の劒、たた垞䞖(ずこよ)の思金の神、手力男(たぢからを)の神、倩の石門別(いはずわけ)の神[五]を副ぞ賜ひお詔(の)りたたはくは、「これの鏡は、もはら我(あ)が埡魂ずしお、吟が埡前を拜(い぀)くがごず、霋(い぀)きた぀れ。次に思金の神は、前(みたぞ)の事(こず)を取り持ちお、政(た぀りごず)たをしたたぞ[六]」ずのりたたひき。  この二柱の神は、拆く釧(くしろ)五十鈎(いすず)の宮[䞃]に拜(い぀)き祭る。次に登由宇氣(ずゆうけ)の神、こは倖(ず)぀宮の床盞(わたらひ)にたす神[八]なり。次に倩の石戞別(いはずわけ)の神、たたの名は櫛石(くしいはたど)の神ずいひ、たたの名は豐(ずよ)石の神[九]ずいふ。この神は埡門(みかど)の神なり。次に手力男の神は、䜐那(さな)の瞣(あがた)にたせり。  かれその倩の兒屋の呜は、䞭臣の連等が祖。垃刀玉の呜は、忌郚の銖等(おびずら)が祖。倩の宇受賣の呜は猿女(さるめ)の君等が祖。䌊斯蚱理床賣の呜は、鏡䜜の連等が祖。玉の祖の呜は、玉の祖の連等が祖なり。  かれここに倩の日子番の邇邇藝の呜、倩の石䜍(いはくら)を離れ、倩の八重倚那雲(やぞたなぐも)を抌し分けお、皜嚁(い぀)の道(ち)別き道別きお[䞀〇]、倩の浮橋に、浮きじたり、そりたたしお[侀侀]、竺玫(぀くし)の日向(ひむか)の高千穗の靈(く)じふる峰(たけ)[䞀二]に倩降(あも)りたしき。  かれここに倩の忍日(おしひ)の呜倩(あた)぀久米(くめ)の呜二人(ふたり)、倩の石靫(いはゆき)[侀侉]を取り負ひ、頭怎(くぶ぀ち)の倧刀[䞀四]を取り䜩き、倩の波士匓(はじゆみ)を取り持ち、倩の眞鹿兒矢(たかごや)を手挟(たばさ)み、埡前(みさき)に立ちお仕ぞた぀りき。かれその倩の忍日の呜、こは倧䌎(おほずも)の連(むらじ)等が祖。倩぀久米の呜、こは久米の盎等が祖なり。  ここに詔りたたはく、「歀地(ここ)は韓國に向ひ笠玗(かささ)の埡前(みさき)にた䟆通りお[䞀五]、朝日の盎(ただ)刺(さ)す國、倕日の日照(ひで)る國なり。かれ歀地(ここ)ぞいず吉き地(ずころ)」ず詔りたたひお、底぀石根に宮柱倪しり、高倩の原に氷怜(ひぎ)高しりおたしたしき。 䞀 倩䞊のわかれ道。 二 盞對する神に顏で勝぀神だ。 䞉 五぀の郚族。トモノヲは人々の團體。この五神以䞋倚くは皆倩の岩戞の神話に出お、兩者の密接な關係にあるこずを瀺す。 四 岩戞の神話で倩照らす倧神を招いだ。 五 岩戞の神話における岩屋戞の神栌。 六 倩皇の埡前にあ぀お政治をせよ。智惠思慮の神靈だからこのようにいう。 䞃 䌊勢神宮の内宮。サククシロは、口のわれた腕茪の意で枕詞。 八 䌊勢神宮の倖宮。トナりケの神は豐受の神ずも曞き穀物の神。この神が埞぀お䞋぀たずもなく出たのは突然であるが豐葊原の氎穗の神靈だから出したのである。倖宮の鎭座は、雄略倩皇の時代の事ず傳える。 九 この二぀の別名は、埡門祭の祝詞に芋える名で、門戞の神靈ずしお尊んでいる。 䞀〇 倩から埡座を離れ雲をおし分け嚁勢よく道を別けお。 䞀䞀 倩の階段から䞋に浮枚があ぀おそれにお立ちにな぀たず解されおいる。叀語を語り傳えたもの。 䞀二 鹿兒島瞣の霧島山の䞀峰、宮厎瞣西臌杵郡など傳説地がある。思想的には倧嘗祭の皻穗の䞊に䞋぀たこずである。 䞀䞉 堅固な靫。矢を入れお背負う。 䞀四 柄の頭がコブにな぀おいる倧刀。寊は石噚だろう。 䞀五 倖國に向぀お笠玗の埡前ぞ筋が通぀お。カササの埡前は、鹿兒島瞣川邊郡の岬。高千穗の嶜の所圚をその方面にありずする傳えから䟆たのであろう。 〔猿女の君〕  かれここに倩の宇受賣の呜に詔りたたはく、「この埡前に立ちお仕ぞた぀れる猿田(さるた)毘叀の倧神は、もはら顯し申せる汝(いたし)送りた぀れ。たたその神の埡名は、汝(いたし)負ひお仕ぞた぀れ」ずのりたたひき。ここを以ちお猿女(さるめ)の君等、その猿田毘叀の男神の名を負ひお、女(をみな)を猿女の君[侀]ず呌ぶ事これなり。かれその猿田毘叀の神、阿耶蚶(あざか)[二]に坐しし時に、持(すなどり)しお、比良倫(ひらぶ)貝[侉]にその手を咋ひ合はさえお海氎(うしほ)に溺れたたひき。かれその底に沈み居たたふ時の名を、底(そこ)どく埡魂(みたた)[四]ずいひ、その海氎の぀ぶた぀時の名を、぀ぶ立぀埡魂(みたた)ずいひ、その沫(あわ)咲く時の名を、あわ咲く埡魂(みたた)ずいふ。  ここに猿田毘叀の神を送りお、還り到りお、すなはち悉に鰭(はた)の廣物鰭の狹(さ)物[五]を远ひ聚めお問ひお曰はく、「汝(いたし)は倩぀神の埡子に仕ぞた぀らむや」ず問ふ時に、諞の魚どもみな「仕ぞた぀らむ」ずたをす䞭に、海錠(こ)癜さず。ここに倩の宇受賣の呜、海錠(こ)に謂ひお、「この口や答ぞせぬ口」ずいひお、玐小刀(ひもがたな)以ちおその口を拆(さ)きき。かれ今に海錠の口拆(さ)けたり。ここを以ちお、埡䞖(みよみよ)、島の速莄(はやにぞ)[六]獻る時に、猿女の君等に絊ふなり。 䞀 猿女の君は朝廷にあ぀お神事その他に奉仕した。 二 䞉重瞣壹志郡。 䞉 䞍明。月日貝だずもいう。 四 海底に぀く神靈。 五 倧小の魚。 六 志摩の國から奉る海産のたおた぀り物。 〔朚の花の䜐久倜毘賣〕  ここに倩(あた)぀日高日子番(ひこひこほ)の邇邇藝(ににぎ)の呜、笠玗(かささ)の埡前(みさき)に、麗(かほよ)き矎人(をずめ)に遇ひたたひき。ここに、「誰が女ぞ」ず問ひたたぞば、答ぞ癜さく、「倧山接芋(おほやた぀み)の神の女、名は神阿倚郜(かむあた぀)比賣[侀]。たたの名は朚(こ)の花(はな)の䜐久倜(さくや)毘賣ずたをす」ずたをしたたひき。たた「汝が兄匟(はらから)ありや」ず問ひたたぞば答ぞ癜さく、「我が姉石長(いはなが)比賣あり」ずたをしたたひき。ここに詔りたたはく、「吟、汝に目合(たぐはひ)せむず思ふはいかに」ずのりたたぞば答ぞ癜さく、「僕(あ)はえ癜さじ。僕が父倧山接芋の神ぞ癜さむ」ずたをしたたひき。かれその父倧山接芋の神に乞ひに遣はしし時に、いたく歡喜(よろこ)びお、その姉石長(いはなが)比賣を副ぞお、癟取(ももずり)の机代(぀くゑしろ)の物[二]を持たしめお奉り出(だ)しき。かれここにその姉は、いず醜(みにく)きに因りお、芋畏(かしこ)みお、返し送りたたひお、ただその匟(おず)朚(こ)の花(はな)の䜐久倜(さくや)賣毘を「朚(こ)の花(はな)の䜐久倜(さくや)賣毘を」はママ留めお、䞀宿(ひずよ)婚(みずあたは)し぀。ここに倧山接芋の神、石長(いはなが)比賣を返したたぞるに因りお、いたく恥ぢお、癜し送りお蚀(たを)さく、「我(あ)が女二人(ふたり)竝べたおた぀れる由(ゆゑ)は、石長比賣を䜿はしおは、倩぀神の埡子の呜(みいのち)は、雪零(ふ)り颚吹くずも、恆に石(いは)の劂く、垞磐(ずきは)に堅磐(かきは)に動きなくたしたさむ。たた朚(こ)の花(はな)の䜐久倜(さくや)毘賣を䜿はしおは、朚の花の抮ゆるがごず抮えたさむず、誓(うけ)ひお貢進(たおた぀)りき。ここに今石長(いはなが)比賣を返さしめお、朚(こ)の花(はな)の䜐久倜(さくや)毘賣をひずり留めたたひ぀れば、倩぀神の埡子の埡壜(みいのち)は、朚の花のあたひのみたしたさむずす」ずたをしき。かれここを以ちお今に至るたで、倩皇(すめらみこず)たちの埡呜長くたさざるなり。  かれ埌に朚(こ)の花(はな)の䜐久倜(さくや)毘賣、たゐ出お癜さく、「功(あ)は劊(はら)みお、今産(こう)む時になりぬ。こは倩぀神の埡子、私(ひそか)に産みた぀るべきにあらず。かれ請(たを)す」ずたをしたたひき。ここに詔りたたはく、「䜐久倜毘賣、䞀宿(ひずよ)にや劊める。こは我が子にあらじ。かならず國぀神の子にあらむ」ずのりたたひき。ここに答ぞ癜さく、「吟が劊める子、もし國぀神の子ならば、産(こう)む時幞(さき)くあらじ。もし倩぀神の埡子にたさば、幞くあらむ」ずたをしお、すなはち戞無し八尋殿[侉]を䜜りお、その殿内(ずのぬち)に入りお、土(はに)もちお塗り塞(ふた)ぎお、産む時にあたりお、その殿に火を著けお[四]産みたたひき。かれその火の盛りに燃(も)ゆる時に、生(あ)れたせる子の名は、火照(ほでり)の呜こは隌人阿倚の君の祖なり。次に生れたせる子の名は火須勢理(ほすせり)の呜[五]、次に生れたせる子の埡名は火遠理(ほをり)の呜[六]、たたの名は倩(あた)぀日高日子穗穗出芋(ひこひこほほでみ)の呜䞉柱。 䞀 アタは地名。鹿兒島瞣日眮郡。 二 倚敞の机䞊に乘せる物。 䞉 戞の無い倧きな家屋。分嚩のために特に家を䜜りその䞭に入぀お呚圍を塗り塞ぐ。 四 出産埌にその産屋を燒く颚習のあるのを、このように衚珟しおいる。 五 火の衰える意の名。 六 火の靜たる意の名。 〔䞃、日子穗穗出芋の呜〕 〔海幞ず山幞〕  かれ火照(ほでり)の呜は、海䜐知(うみさち)毘叀[侀]ずしお、鰭(はた)の廣物鰭の狹(さ)物を取り、火遠理(ほをり)の呜は山䜐知(やたさち)毘叀ずしお、毛の物毛の柔(にこ)物[二]を取りたたひき。ここに火遠理(ほをり)の呜、その兄(いろせ)火照(ほでり)の呜に、「おのもおのも幞易(か)ぞお甚ゐむ」ず謂(い)ひお、䞉床乞はししかども、蚱さざりき。然れども遂にわづかにえ易ぞたたひき。ここに火遠理(ほをり)の呜、海幞[侉]をもちお魚(な)釣らすに、ふ぀に䞀぀の魚だに埗ず、たたその鉀(぀りばり)をも海に倱ひたたひき。ここにその兄(いろせ)火照の呜その鉀を乞ひお、「山幞もおのが幞幞。海幞もおのが幞幞。今はおのもおのも幞返さむ」ずいふ時に、その匟(いろず)火遠理の呜答ぞお曰はく、「汝(みたし)の鉀は、魚釣りしに䞀぀の魚だに埗ずお、遂に海に倱ひ぀」ずたをしたたぞども、その兄匷(あながち)に乞ひ城(はた)りき。かれその匟、埡䜩しの十拳の劒を砎りお、五癟鉀(いほはり)を䜜りお、償(぀ぐの)ひたたぞども、取らず、たた䞀千鉀(ちはり)を䜜りお、償ひたたぞども、受けずしお、「なほその本の鉀を埗む」ずいひき。  ここにその匟、泣き患ぞお海邊(うみべた)にいたしし時に、鹜怎(しほ぀ち)の神[四]䟆お問ひお曰はく、「䜕(いか)にぞ虚空接日高(そら぀ひこ)[五]の泣き患ぞたたふ所由(ゆゑ)は」ず問ぞば、答ぞたたはく、「我、兄ず鉀(぀りばり)を易ぞお、その鉀を倱ひ぀。ここにその鉀を乞ぞば、倚(あたた)の鉀を償ぞども、受けずお、なほその本の鉀を埗むずいふ。かれ泣き患ふ」ずのりたたひき。ここに鹜怎の神、「我、汝が呜のために、善き議(たばかり)せむ」ずいひお、すなはち間(た)なし勝間(か぀た)の小船[六]を造りお、その船に茉せた぀りお、教ぞおたをさく、「我、この船を抌し流さば、やや暫(したし)いでたさば、埡路(みち)あらむ。すなはちその道に乘りおいでたしなば、魚鱗(いろこ)のごず造れる宮宀(みや)[䞃]、それ綿接芋(わた぀み)の神の宮なり。その神の埡門に到りたたはば、傍の井の䞊に湯接銙朚(ゆ぀か぀ら)[八]あらむ。かれその朚の䞊にたしたさば、その海(わた)の神の女、芋お議(はか)らむものぞ」ず教ぞた぀りき。  かれ教ぞしたにたに、少し行(い)でたしけるに、぀ぶさにその蚀の劂くなりき。すなはちその銙朚に登りおたしたす。ここに海(わた)の神の女豐玉毘賣(ずよたたびめ)の埞婢(たかだち)、玉(たたもひ)[九]を持ちお、氎酌たむずする時に、井に光(かげ)あり。仰ぎ芋れば、麗(うるは)しき壯倫(をずこ)あり。いず奇(あや)しずおもひき。ここに火遠理の呜、その婢(たかだち)を芋お、「氎をたたぞ」ず乞ひたたふ。婢すなはち氎を酌みお、玉に入れお貢進(たおた぀)る。ここに氎をば飮たさずしお、埡頞のを解かしお、口に含(ふふ)みおその玉に唟(぀ば)き入(い)れたたひき。ここにその、噚(もひ)に著きお[䞀〇]、婢をえ離たず、かれ著きながらにしお豐玉毘賣の呜に進りき。ここにそのを芋お、婢に問ひお曰く、「もし門(かど)の倖(ず)に人ありや」ず問ひしかば、答ぞお曰はく、「我が井の䞊の銙朚の䞊に人いたす。いず麗しき壯倫なり。我が王にも益りおいず貎し。かれその人氎を乞はし぀。かれ氎を奉りしかば、氎を飮たさずお、このを唟き入れ぀。これえ離たざれば、入れしたにた將(も)ち䟆お獻る」ずたをしき。ここに豐玉毘賣の呜、奇しず思ほしお、出で芋お芋感(め)でお、目合(たぐはひ)しお、その父に、癜しお曰はく、「吟が門に麗しき人あり」ずたをしたたひき。ここに海(わた)の神みづから出で芋お、「この人は、倩぀日高の埡子、虚空぀日高なり」ずいひお、すなはち内に率お入れた぀りお、海驢(みち)の皮の疊八重[侀侀]を敷き、たた疊八重[䞀二]をその䞊に敷きお、その䞊に坐(た)せた぀りお、癟取の机代(぀くゑしろ)の物を具ぞお、埡饗(みあぞ)しお、その女豐玉(ずよたた)毘賣に婚(あ)はせた぀りき。かれ䞉幎[侀侉]に至るたで、その國に䜏みたたひき。  ここに火遠理の呜、その初めの事を思ほしお、倧きなる歎(なげき)䞀぀したたひき。かれ豐玉(ずよたた)毘賣の呜、その歎を聞かしお、その父に癜しお蚀はく、「䞉幎䜏みたたぞども、恆は歎かすこずも無かりしに、今倜(こよひ)倧きなる歎䞀぀したたひ぀るは、けだしいかなる由かあらむ」ずたをしき。かれ、その父の倧神、その聟の倫に問ひお曰はく、「今旊(けさ)我が女の語るを聞けば、䞉幎坐したせども、恆は歎かすこずも無かりしに、今倜倧きなる歎したたひ぀ずたをす。けだし故ありや。たた歀間(ここ)に䟆たせる由はいかに」ず問ひた぀りき。ここにその倧神に語りお、぀ぶさにその兄の倱せにし鉀を城(はた)れる状の劂語りたたひき。ここを以ちお海の神、悉に鰭の廣物鰭の狹物を召び集ぞお問ひお曰はく、「もしこの鉀を取れる魚ありや」ず問ひき。かれ諞の魚ども癜さく、「このごろ赀海(たひ)ぞ、喉(のみず)に[䞀四]ありお、物え食はずず愁ぞ蚀ぞる。かれかならずこれが取り぀らむ」ずたをしき。ここに赀海魚の喉を探りしかば、鉀あり。すなはち取り出でお枅掗(すす)ぎお、火遠理の呜に奉る時に、その綿接芋の倧神誚(をし)ぞお曰さく、「この鉀をその兄に絊ふ時に、のりたたはむ状は、この鉀は、淀煩鉀(おばち)ルビの「おばち」はママ、須須鉀(すすち)、貧鉀(たぢち)、宇流鉀(うるち)ずいひお[䞀五]、埌手(しりぞで)[䞀六]に賜ぞ。然しおその兄高田(あげだ)を䜜らば、汝が呜は䞋田(くがだ)を營(぀く)りたたぞ。その兄䞋田を䜜らば、汝が呜は高田を營りたたぞ[侀侃]。然したたはば、吟氎を掌(し)れば、䞉幎の間にかならずその兄貧しくなりなむ。もしそれ然したたふ事を恚みお攻め戰はば、鹜(しほ)盈(み)぀珠(たた)[䞀八]を出しお溺らし、もしそれ愁ぞたをさば、鹜(しほ)也(ふ)る珠(たた)を出しお掻(いか)し、かく惚苊(たしな)めたたぞ」ずたをしお、鹜盈぀珠鹜也る珠并せお兩箇(ふた぀)を授けた぀りお、すなはち悉に鰐どもをよび集ぞお、問ひお曰はく、「今倩぀日高の埡子虚空぀日高、䞊(うは)぀國(くに)[䞀九]に幞(い)でたさむずす。誰は幟日に送りた぀りお、芆(かぞりごず)奏(たを)さむ」ず問ひき。かれおのもおのもおのが身の尋長(たけ)のたにたに、日を限りお癜す䞭に、䞀尋鰐[二〇]癜さく、「僕(あ)は䞀日に送りた぀りお、やがお還り䟆なむ」ずたをしき。かれここにその䞀尋鰐に告りたたはく、「然らば汝送りた぀れ。もし海(わた)䞭を枡る時に、な惶畏(かしこた)せた぀りそ」ずのりお、すなはちその鰐の頞に茉せた぀りお、送り出した぀りき。かれ期(ちぎ)りしがごず䞀日の内に送りた぀りき。その鰐返りなむずする時に、䜩かせる玐小刀[二䞀]を解かしお、その頞に著けお返したたひき。かれその䞀尋鰐は、今に䜐比持(さひもち)の神[二二]ずいふ。  ここを以ちお぀ぶさに海(わた)の神の教ぞし蚀の劂、その鉀を與ぞたたひき。かれそれより埌、いよよ貧しくなりお、曎に荒き心を起しお迫め䟆(く)。攻めむずする時は、鹜盈぀珠を出しお溺らし、それ愁ぞたをせば、鹜也る珠を出しお救ひ、かく惚苊(たしな)めたたひし時に、皜銖(のみ)癜さく、「僕(あ)は今よ以埌(のち)、汝が呜の晝倜(よるひる)の守護人(たもりびず)ずなりお仕ぞた぀らむ」ずたをしき。かれ今に至るたで、その溺れし時の皮皮の態(わざ)、絶えず仕ぞた぀るなり[二䞉]。 䞀 海の幞のある男。サチは嚁力で、道具に宿぀おおりサチを有する者が獲物が倚いのである。 二 獞類ず鳥類。 䞉 海のサチの宿぀おいる釣針。 四 海氎の神靈。諞國の海岞にうち寄せるので物知りだずする。 五 日子穗穗出芋の呜。 六 すきたの無い籠の船。寊際的には竹の類で線んで暹脂を塗぀お䜜぀た船であり、思想的には神の乘物である。 䞃 魚のうろこのように䜜぀た宮殿。瓊ぶきの家で倧陞の建築が想像されおいる。 八 井の傍の暹朚に神が降るのは、信仰にもずづくきた぀た型である。 九 矎しい怀。 䞀〇 氎を汲んだ怀に暹䞊にいた神の靈が぀いたのである。 䞀䞀 海獞アシカの皮の敷物を八重にかさねお。 䞀二 織぀たたたの絹の敷物八重をかさねお。 䞀䞉 この皮の説話に出るきた぀た幎敞。浊島も韍宮に䞉幎いたずいう。 䞀四 のどにささ぀た骚があ぀お。 䞀五 鉀をわるく蚀぀おサチを離れさせるのである。がんやり鉀、すさみ鉀、貧乏鉀、愁苊の鉀。 䞀六 手をうしろにしおあげなさい。呪術の意味である。 䞀䞃 毎幎土地を遞定しお耕䜜するので、氎の倚い幎には高田を䜜るに利あり、氎の無い幎はその反對である。 䞀八 海は朮が滿ち干するので、海の神は氎のさしひきを぀かさどるずし、それはその力を有する玉を持぀おいるからず考えた。動詞也るは叀くは䞊二段掻で、連體圢はフル。 䞀九 人間の䞖界。䞊方にあるず考えた。 二〇 人が巊右に手をひろげた長さのワニ。ワニは䞉九頁「䞉九頁」は「倧國䞻の神」の「菟ず鰐」參照。 二䞀 玐の぀いおいる小刀。 二二 鋀を持぀おいる神。サヒは鋀であり歊噚でもある。 二䞉 隌人が亂舞をしお宮廷に仕えるこずの起原説明。隌人舞はその皮族の獚自の舞であるのを溺れるさたのたねずしお説明した。 〔豐玉毘賣の呜〕  ここに海(わた)の神の女豐玉(ずよたた)毘賣の呜、みづからたゐ出お癜さく、「功(あれ)すでに劊めるを、今産(こう)む時になりぬ。こを念ふに、倩぀神の埡子、海原に生みた぀るべきにあらず、かれたゐ出き぀」ずたをしき。ここにすなはちその海邊の波限(なぎさ)に、鵜の矜を葺草(かや)にしお、産殿(うぶや)を造りき。ここにその産殿(うぶや)、いただ葺き合ぞねば、埡腹の急(ず)きに忍(あ)ぞざりければ、産殿に入りたしき。ここに産みたす時にあたりお、その日子(ひこ)[侀]ぢに癜しお蚀はく、「およそ他(あだ)し國の人は、産(こう)む時になりおは、本(もず)぀國の圢になりお生むなり。かれ、功も今本(もず)の身になりお産たむずす。願はくは功をな芋たたひそ」ずたをしたたひき[二]。ここにその蚀を奇しず思ほしお、そのたさに産みたすを䌺芋(かきたみ)たたぞば、八尋鰐になりお、匍匐(は)ひもこよひき[侉]。すなはち芋驚き畏みお、遁げ退(そ)きたたひき。ここに豐玉(ずよたた)毘賣の呜、その䌺芋(かきたみ)たたひし事を知りお、うら恥(やさ)しずおもほしお、その埡子を生み眮きお癜さく、「功(あれ)、恆は海道(うみ぀ぢ)を通しお、通はむず思ひき。然れども吟が圢を䌺芋(かきたみ)たたひしが、いずしきこず」ずたをしお、すなはち海坂(うなさか)を塞(せ)きお、返り入りたたひき。ここを以ちおその産(う)みたせる埡子に名づけお、倩(あた)぀日高日子波限建鵜葺草葺合(ひこひこなぎさたけうがやふきあ)ぞずの呜ずたをす。然れども埌には、その䌺芋(かきたみ)たたひし埡心を恚み぀぀も、戀(こ)ふる心にえ忍(あ)ぞずしお、その埡子を逊(ひた)した぀る瞁(よし)に因りお、その匟(いろず)玉䟝毘賣に附けお、歌獻りたたひき。その歌、 赀玉は 緒さぞ光(ひか)れど、 癜玉の 君が裝(よそひ)し[四] 貎くありけり。  歌謠番號八  かれその日子(ひこぢ)答ぞ歌よみしたたひしく、 奧(おき)぀鳥[五] 鎚著(ど)く島に 我が率寢(ゐね)し 効は忘れじ。 䞖の盡(こずごず)に。  歌謠番號九  かれ日子穗穗出芋の呜は、高千穗の宮に五癟八拟歳(いほちたりやそずせ)たしたしき。埡陵(はか)はその高千穗の山の西にあり。 䞀 ヒコホホデミの呜。 二 この皮の説話の芁玠の䞀である女子の呜ずる犁止であり、男子がその犁を砎るこずによ぀お別離になる。むザナミの呜の黄泉蚪問の神話にもこれがあ぀た。 䞉 倧きなワニにな぀お這いたわ぀た。 四 癜玉のような君の容儀。䞋のシは匷意の助詞。 五 説明による枕詞。 〔八、鵜葺草葺合ぞずの呜〕  この倩぀日高日子波限建鵜葺草葺合ぞずの呜、その姚(みをば)玉䟝毘賣の呜に嚶ひお、生みたせる埡子の名は、五瀬の呜、次に皻氷(いなひ)の呜、次に埡毛沌(みけぬ)の呜、次に若埡毛沌(わかみけぬ)の呜[侀]、たたの名は豐埡毛沌(ずよみけぬ)の呜、たたの名は神倭䌊波犮毘叀(かむやたずいはれびこ)の呜二四柱。かれ埡毛沌の呜は、波の穗を跳(ふ)みお、垞䞖の國に枡りたし、皻氷の呜は、劣(はは)の國[侉]ずしお、海原に入りたしき。 䞀 神歊倩皇。神歊倩皇の皱は挢颚の諡號ずいい奈良時代に奉぀たもの。 二 倧和の國の磐䜙の地においでにな぀た埡方の意。 䞉 亡き母豐玉毘賣の國。 叀事蚘 䞊぀卷
叀事蚘 䞊(かみ)぀卷 序并はせたり 〔序文〕 〔過去の時代[侀]〕  臣(や぀こ)安萬䟶(やすたろ)[二]蚀(たを)さく、それ混元既に凝りしかども、氣象いただ敊(あ぀)からざりしずき、名も無く爲(わざ)も無く、誰かその圢を知らむ[侉]。然(しか)ありお也ず址ず初めお分れお、參神造化の銖(はじめ)ず䜜(な)り[四]、陰ず陜ずここに開けお、二靈矀品の祖ずなりたたひき[五]。所以(このゆゑ)に幜ず顯ず[六]に出で入りお、日ず月ず目を掗ふに地(あらは)れたたひ、海氎(うしほ)に浮き沈みお、神ず祇ず身を滌ぐに呈(あらは)れたたひき。故(かれ)、倪玠は杳冥(えうめい)たれども、本぀教に因りお土(くに)を孕(はら)み島を産みたたひし時を識(し)り、元始は綿(めんばく)たれども、先の聖に頌(よ)りお神を生み人を立おたたひし䞖を察(あきらか)にす。寔(たこず)に知る、鏡を懞け珠を吐きたたひお、癟の王盞續き、劒を喫(か)み蛇(をろち)を切りたたひお、萬の神蕃息(はんそく)せしこずを[䞃]。安(やす)の河(かは)に議(はか)りお倩の䞋を平(こずむ)け、小濱(をばた)に論(あげ぀ら)ひお國土を枅めたたひき。ここを以ちお番(ほ)の仁岐(ににぎ)の呜、初めお高千(たかち)の巓(たけ)に降(あも)り[八]、神倭(かむやたず)の倩皇(すめらみこず)[九]、秋接島に經歎したたひき。化熊川より出でお、倩の劒を高倉に獲、生尟埑(こみち)を遮(さぞ)きりお、倧き烏吉野に導きき。を列ねお賊(あた)を攘(はら)ひ、歌を聞きお仇を䌏しき。すなはち倢に芺(さず)りお神祇を敬(ゐやた)ひたたひき、所以(このゆゑ)に賢后ず皱(たを)す[䞀〇]。烟を望みお黎元を撫でたたひき、今に聖垝ず傳ふ[侀侀]。境を定め邊を開きお、近(ちか)぀淡海(あふみ)に制したたひ[䞀二]、姓(かばね)を正し氏を撰みお、遠(ずほ)぀飛鳥(あすか)に勒(しる)したたひき[侀侉]。歩ず驟ず、おのもおのも異に、文ず質ず同じからずずいぞども、叀を皜(かむが)ぞお颚猷(ふういう)を既に頜(すた)れたるに繩(ただ)したたひ、今を照しお兞教を絶えなむずするに補ひたたはずずいふこず無かりき。 䞀 過ぎし時代のこずを傳え、歎代の倩皇これによ぀お埳教を正しくしたこずを説く。 二 この序文は、倩皇に奏䞊する文ずしお曞かれおいるので、この句をはじめすべおその詞づかいがなされる。安萬䟶は、倪の安麻呂、叀事蚘の撰者、逊老䞃幎䞃二䞉歿。 䞉 混元以䞋、䞭國の宇宙創生説によ぀お曞いおいる。萬物は圢ず氣ずから成る。圢は倩地に分かれ、氣は陰陜に分かれる。 四 アメノミナカヌシの神、タカミムスビの神、カムムスビの神の䞉神が、物を造り出す最初の神ずな぀た。 五 むザナギ、むザナミの二神が、萬物を生み出す芪ずな぀た。 六 幜ず顯ずに以䞋、むザナギ、むザナミ二神の事蹟。 䞃 鏡を懞け以䞋、倩照らす倧神ずスサノヲの呜ずの事蹟。 八 安の河に以䞋、ニニギの呜の事蹟。 九 神歊倩皇。 䞀〇 厇神倩皇。 䞀䞀 仁埳倩皇。 䞀二 成務倩皇。 䞀䞉 允恭倩皇。 〔叀事蚘の䌁畫[侀]〕  飛鳥(あすか)の枅原(きよみはら)の倧宮に倪八掲(おほやした)しらしめしし倩皇[二]の埡䞖に曁(およ)びお、望韍元を體し、雷期に應(こた)ぞき。倢の歌を聞きお業を纂(぀)がむこずをおもほし、倜の氎に投(いた)りお基を承けむこずを知らしたたひき。然れども倩の時いただ臻(いた)らざりしかば、南の山に蝉のごずく蛻(もぬ)け、人ず事(こず)ず共に絊(た)りお、東の國に虎のごずく歩みたたひき。皇茿たちたちに駕しお、山川を凌ぎ床り、六垫雷のごずく震ひ、䞉軍電のごずく逝きき。杖矛(ぢやうがう)嚁を擧げお、猛士烟のごずく起り、絳旗(かうき)兵を耀かしお、凶埒瓊のごずく解けぬ。いただ浹蟰(せふしん)を移さずしお、氣※(きれい)「さんずい珍の぀くり」、U+6CB4、15-本文-17おのづから枅たりぬ。すなはち牛を攟ち銬を息(いこ)ぞ、しお華倏に歞り、旌(はた)を卷き戈(ほこ)をめ、しお郜邑に停たりたたひき。歳(ほし)は倧糜に次(やど)り、月は借鐘に螵(あた)り[侉]、枅原の倧宮にしお、昇りお倩䜍に即(぀)きたたひき。道は軒后に軌(す)ぎ、埳は呚王に跚(こ)えたたぞり。也笊を握(ず)りお六合をべ、倩統を埗お八荒を包(か)ねたたひき。二氣の正しきに乘り、五行の序(぀ぎお)を霊(ずずの)ぞ、神(あや)しき理を蚭(た)けお俗(ひず)を奬(すす)め、英(すぐ)れたる颚(のり)を敷きお國を匘めたたひき。重加(しかのみにあらず)智の海は浩汗ずしお、札(ふか)く䞊叀を探り、心の鏡は煌ずしお、あきらかに先の代を芩たたふ。ここに倩皇詔したたひしく、「朕聞かくは、諞家の※(も)「喪」の「畏田」に代えお「冖貝」、U+8CF7、16-本文-7たる垝玀ず本蟭[四]ず既に正寊に違ひ、倚く虚僞を加ふずいぞり。今の時に當りお、その倱を改めずは、いただ幟幎(いくずせ)を經ずしお、その旚滅びなむずす。こはすなはち邊家の經緯、王化の鎻基(こうき)なり。故(かれ)ここに垝玀を撰録し、舊蟭(くじ)を蚎芈(たうかく)しお、僞を削り寊を定め、埌葉(のちのよ)に流(぀た)ぞむず欲(おも)ふ」ず宣りたたひき。時に舍人(ずねり)あり、姓は皗田(ひえだ)、名は阿犮(あれ)[五]、幎は二十八。人ずなり聰明にしお、目に床(わた)れば口に誊(よ)み、耳に拂(ふ)るれば心に勒(しる)す。すなはち阿犮に勅語しお、垝皇の日繌(ひ぀ぎ)ず先代の舊蟭ずを誊み習はしめたたひき。然れども運(ずき)移り䞖異にしお、いただその事を行ひたたはざりき。 䞀 倩歊倩皇が垝玀ず本蟭ずを正しお皗田の阿犮に授けたこずを説く。 二 倩歊倩皇。 䞉 酉の幎の二月に。 四 垝玀は歎代倩皇の事を蚘した曞、本蟭は前の䞖の傳えごず。この二皮が叀事蚘の材料ずな぀おいる。 五 アメノりズメの呜の子孫。男子説ず女子説ずがある。 〔叀事蚘の成立[侀]〕  䌏しお惟(おも)ふに皇垝陛䞋[二]、䞀を埗お光宅(くわうたく)し、䞉に通じお亭育(おいいく)したたふ。玫实に埡(いた)しお埳は銬の蹄(぀め)の極たるずころに被(かがふ)り、玄扈(げんこ)に坐(いた)しお化は船の頭(ぞ)の逮(いた)るずころを照したたふ。日浮びお暉(ひかり)を重ね、雲散りお烟(かす)たず。柯(えだ)を連ね穗を并(あ)はす瑞(しるし)、史(ふみひず)は曞(しる)すこずを絶たず、烜(ずぶひ)を列ね、譯(をさ)を重ぬる貢(み぀き)、府(みくら)に空しき月無し。名は文呜よりも高く、埳は倩乙に冠(たさ)れりず謂ひ぀べし。ここに舊蟭の誀り忀(たが)ぞるを惜しみ、先玀の謬(あやた)り錯(あやた)れるを正さたくしお、和銅四幎䞉九月十八日を以ちお、臣安萬䟶に詔しお、皗田の阿犮が誊める勅語の舊蟭を撰録しお、獻䞊せよず宣りたたぞば、謹みお詔の旚に隚ひ、子现に採りひぬ。然れども䞊叀の時、蚀ず意ず䞊(みな)朎(すなほ)にしお、文を敷き句を構ふるこず、字にはすなはち難し。已(すで)に蚓に因りお述ぶれば、詞は心に逮(いた)らず。党く音を以ちお連ぬれば、事の趣曎に長し。ここを以ちお今或るは䞀句の䞭に、音ず蚓ずを亀ぞ甚ゐ、或るは䞀事の内に、党く蚓を以ちお録(しる)しぬ[四]。すなはち蟭理の芋えきは、泚を以ちお明にし、意況の解き易きは曎に泚(しる)さず[五]。たた姓の日䞋(くさか)に、玖沙蚶(くさか)ず謂ひ、名の垶の字に倚矅斯(たらし)ずいふ。かくの劂き類は、本に隚ひお改めず[六]。倧抵蚘す所は、倩地の開闢よりしお、小治田(をはりだ)の埡䞖[䞃]に蚖(を)ふ。故(かれ)倩(あめ)の埡䞭䞻(みなかぬし)の神より以䞋(しも)、日子波限建鵜草葺䞍合(ひこなぎさたけうがやふきあぞず)の尊(みこず)より前(さき)を䞊぀卷ずし、神倭䌊波犮毘叀(かむやたずいはれびこ)の倩皇より以䞋、品陀(ほむだ)の埡䞖より前[八]を䞭぀卷ずし、倧雀(おほさざき)の皇垝(すめらみこず)[九]より以䞋、小治田の倧宮より前を䞋぀卷ずし、并はせお䞉぀の卷に録(しる)し、謹みお獻䞊(たおた぀)る。臣安萬䟶、誠惶誠恐(かしこみかしこみ)、頓銖頓銖(のみたを)す。 和銅五幎正月二十八日 正五䜍の䞊勳五等 倪(おほ)の朝臣(あそみ)安萬䟶(やすたろ) 䞀 叀事蚘成立の過皋、文章の甚意方針。内容の區分を説く。 二 元明倩皇、女垝。奈良時代の最初の倩皇。 䞉 䞃䞀䞀幎。 四 挢字の衚瀺する意矩によ぀お曞くのが、蚓によるものであり、挢字の衚瀺する音韻によ぀お曞くのが、音によるものである。歌謠および特殊の詞句は音を甚い、地名神名人名も音によるものが倚い。倖に挢字の蚓を蚓假字ずしお䜿぀たものが倚少ある。 五 讀み方の泚意、および内容に關しお蚻が加えられおいる。 六 固有名詞の類に䜿甚される特殊の文字は、もずのたたで改めない。これは材料ずしお文字にな぀おいたものをも䜿぀たこずを語る。 䞃 掚叀倩皇の時代‐六二八 八 神歊倩皇から應神倩皇たで。 九 仁埳倩皇。 〔䞀、䌊耶那岐の呜ず䌊耶那矎の呜〕 〔倩地のはじめ〕  倩地(あめ぀ち)の初癌(はじめ)の時、高倩(たかた)の原(はら)に成りたせる神の名(みな)は、倩(あめ)の埡䞭䞻(みなかぬし)の神[侀]。次に高埡産巣日(たかみむすび)の神。次に神産巣日(かむむすび)の神[二]。この䞉柱(みはしら)の神は、みな獚神(ひずりがみ)[侉]に成りたしお、身(みみ)を隱したたひき[四]。  次に國皚(わか)く、浮(う)かべる脂(あぶら)の劂くしお氎母(くらげ)なす挂(ただよ)ぞる時に、葊牙(あしかび)[五]のごず萠(も)え隰(あが)る物に因りお成りたせる神の名は、宇摩志阿斯蚶備比叀遲(うたしあしかびひこぢ)の神[六]。次に倩(あめ)の垞立(ずこたち)の神[䞃]。この二柱(ふたはしら)の神もみな獚神(ひずりがみ)に成りたしお、身(みみ)を隱したたひき。 䞊の件(くだり)、五柱の神は別(こず)倩(あた)぀神(かみ)。  次に成りたせる神の名は、國の垞立(ずこたち)の神。次に豐雲野(ずよくもの)の神[八]。この二柱の神も、獚神に成りたしお、身を隱したたひき。次に成りたせる神の名は、宇比地邇(うひぢに)の神。次に効須比智邇(いもすひぢに)の神。次に角杙(぀のぐひ)の神。次に効掻杙(いもいくぐひ)の神二柱。次に意富斗胜地(おほずのぢ)の神。次に効倧斗乃蟚(いもおほずのべ)の神。次に斌母陀琉(おもだる)の神。次に効(いも)阿倜蚶志叀泥(あやかしこね)の神[九]。次に䌊耶那岐(いざなぎ)の神。次に効(いも)䌊耶那矎(いざなみ)の神[䞀〇]。 䞊の件、國の垞立の神より䞋(しも)、䌊耶那矎(いざなみ)の神より前(さき)を、并はせお神䞖(かみよ)䞃代(ななよ)ずたをす。䞊の二柱は、獚神おのもおのも䞀代ずたをす。次に雙びたす十神はおのもおのも二神を合はせお䞀代ずたをす。 䞀 䞭心、䞭倮の思想の神栌衚珟。空間の衚瀺であるから掻動を傳えない。 二 以䞊二神、生成の思想の神栌衚珟。事物の存圚を「生む」こずによ぀お説明する日本神話にあ぀お原動力である。タカミは高倧、カムは神祕神聖の意の圢容語。この二神の掻動は、倚く傳えられる。 䞉 對立でない存圚。 四 倩地の間に溶合した。 五 葊の芜。十分に春にな぀たこずを感じおいる。 六 葊牙の神栌化。神名は男性である。 䞃 倩の確立を意味する神名。 八 名矩䞍明。以䞋神名によ぀お、土地の成立、動怍物の出珟、敎備等を衚珟するらしい。 九 驚きを衚珟する神名。 䞀〇 以䞊二神、誘い出す意味の衚珟。 〔島々の生成〕  ここに倩぀神諞(もろもろ)の呜(みこず)以(も)ちお[侀]、䌊耶那岐(いざなぎ)の呜䌊耶那矎(いざなみ)の呜の二柱の神に詔(の)りたたひお、この挂ぞる國を修理(をさ)め固め成せず、倩(あめ)の沌矛(ぬがこ)を賜ひお、蚀䟝(こずよ)さしたたひき[二]。かれ二柱の神、倩(あめ)の浮橋(うきはし)[侉]に立たしお、その沌矛(ぬがこ)を指(さ)し䞋(おろ)しお畫きたたひ、鹜こをろこをろに畫き鳎(な)しお[四]、匕き䞊げたたひし時に、その矛の末(さき)より滎(したた)る鹜の積りお成れる島は、淀胜碁呂(おのごろ)å³¶[五]なり。その島に倩降(あも)りたしお、倩(あめ)の埡柱(みはしら)を芋立お[六]八尋殿(やひろどの)を芋立おたたひき。  ここにその効䌊耶那矎(いざなみ)の呜に問ひたたひしく、「汝(な)が身はいかに成れる」ず問ひたたぞば、答ぞたたはく、「吟(わ)が身は成り成りお、成り合はぬずころ䞀處あり」ずたをしたたひき。ここに䌊耶那岐(いざなぎ)の呜詔(の)りたたひしく、「我が身は成り成りお、成り逘れるずころ䞀處あり。故(かれ)この吟が身の成り逘れる處を、汝が身の成り合はぬ處に刺し塞(ふた)ぎお、國土(くに)生み成さむず思ほすはいかに」ずのりたたぞば、䌊耶那矎(いざなみ)の呜答ぞたたはく、「しか善けむ」ずたをしたたひき。ここに䌊耶那岐の呜詔りたたひしく、「然らば吟(あ)ず汝(な)ず、この倩の埡柱を行きりあひお、矎斗(みず)の麻具波比(たぐはひ)せむ[䞃]」ずのりたたひき。かく期(ちぎ)りお、すなはち詔りたたひしく、「汝は右よりり逢ぞ、我(あ)は巊よりり逢はむ」ずのりたたひお、玄(ちぎ)り竟(を)ぞおりたたふ時に、䌊耶那矎の呜たづ「あなにやし、えをずこを[八]」ずのりたたひ、埌に䌊耶那岐の呜「あなにやし、え嚘子(をずめ)を」ずのりたたひき。おのもおのものりたたひ竟(を)ぞお埌に、その効に告(の)りたたひしく、「女人(をみな)先立(さきだ)ち蚀ぞるはふさはず」ずのりたたひき。然れども隱處(くみど)に興(おこ)しお子(みこ)氎蛭子(ひるこ)を生みたたひき[九]。この子は葊船(あしぶね)に入れお流し去(や)り぀[䞀〇]。次に淡島(あはした)[侀侀]を生みたたひき。こも子の敞に入らず。  ここに二柱の神議(はか)りたたひお、「今、吟が生める子ふさはず。なほうべ倩぀神の埡所(みもず)に癜(たを)さな」ずのりたたひお、すなはち共に參(た)ゐ䞊りお、倩぀神の呜(みこず)を請ひたたひき。ここに倩぀神の呜(みこず)以ちお、倪卜(ふずたに)に卜(うら)ぞお[䞀二]のりたたひしく、「女(をみな)の先立ち蚀ひしに因りおふさはず、たた還り降(あも)りお改め蚀ぞ」ずのりたたひき。  かれここに降りたしお、曎にその倩の埡柱を埀きりたたふこず、先の劂くなりき。ここに䌊耶那岐(いざなぎ)の呜、たづ「あなにやし、えをずめを」ずのりたたひ、埌に効䌊耶那矎(いざなみ)の呜、「あなにやし、えをずこを」ずのりたたひき。かくのりたたひ竟ぞお、埡合(みあ)ひたしお、子(みこ)淡道(あはぢ)の穗(ほ)の狹別(さわけ)の島[侀侉]を生みたたひき。次に䌊豫(いよ)の二名(ふたな)の島[䞀四]を生みたたひき。この島は身䞀぀にしお面(おも)四぀あり。面ごずに名あり。かれ䌊豫の國を愛比賣(えひめ)ずいひ、讚岐(さぬき)の國を飯䟝比叀(いひよりひこ)ずいひ、粟(あは)の國を、倧宜郜比賣(おほげ぀ひめ)ずいひ、土巊(ずさ)の國を建䟝別(たけよりわけ)ずいふ。次に隱岐(おき)の䞉子(み぀ご)の島を生みたたひき。たたの名は倩(あめ)の忍蚱呂別(おしころわけ)。次に筑玫(぀くし)の島を生みたたひき。この島も身䞀぀にしお面四぀あり。面ごずに名あり。かれ筑玫の國[䞀五]を癜日別(しらひわけ)ずいひ、豐(ずよ)の國(くに)を豐日別(ずよひわけ)ずいひ、肥(ひ)の國(くに)を建日向日豐久士比泥別(たけひむかひずよくじひねわけ)[䞀六]ずいひ、熊曟(くたそ)の國[侀侃]を建日別(たけひわけ)ずいふ。次に䌊岐(いき)の島を生みたたひき。たたの名は倩比登郜柱(あめひず぀はしら)ずいふ。次に接島(぀した)[䞀八]を生みたたひき。たたの名は倩(あめ)の狹手䟝比賣(さでよりひめ)ずいふ。次に䜐枡(さど)の島を生みたたひき。次に倧倭豐秋接(おほやたずずよあき぀)å³¶[䞀九]を生みたたひき。たたの名は倩(あた)぀埡虚空豐秋接根別(みそらずよあき぀ねわけ)ずいふ。かれこの八島のたづ生たれしに因りお、倧八島(おほやした)國ずいふ。  然ありお埌還りたす時に、吉備(きび)の兒島(こじた)を生みたたひき。たたの名は建日方別(たけひがたわけ)ずいふ。次に小豆島(あづきした)を生みたたひき。たたの名は倧野手比賣(おほのでひめ)ずいふ。次に倧島(おほした)[二〇]を生みたたひき。たたの名は倧倚麻流別(おほたたるわけ)ずいふ。次に女島(ひめじた)[二䞀]を生みたたひき。たたの名は倩䞀根(あめひず぀ね)ずいふ。次に知蚶(ちか)の島[二二]を生みたたひき。たたの名は倩(あめ)の忍男(おしを)ずいふ。次に兩兒(ふたご)の島[二䞉]を生みたたひき。たたの名は倩(あめ)の兩屋(ふたや)ずいふ。吉備の兒島より倩の兩屋の島たで并はせお六島。 䞀 倩神の呜によ぀お若い神が降䞋するのは日本神話の基瀎圢匏の䞀。祭兞の思想に根據を有しおいる。 二 り぀ぱな矛を賜わ぀お呜を䞋した。 䞉 倩からの通路である空䞭の階段。 四 海氎をゎロゎロずかきたわしお。 五 倧阪灣内にある島。今の䜕島か䞍明。 六 家屋の䞭心ずなる神聖な柱を立おた。 䞃 結婚しよう。 八 アナニダシ、感動の衚瀺。゚ヲトコヲ、愛すべき男だ。ヲは感動の助詞。 九 ヒルのようなよくないものが、䞍合理な婚姻によ぀お生たれたずする。 䞀〇 蟲送りの行事。 䞀䞀 四國の阿波の方面の名。この郚分は阿波方面に對しおわるい感情を衚瀺する。 䞀二 叀代の占法は皮々あるが、鹿の肩骚を燒いおヒビの入り方によ぀お占なうのを重んじ、これをフトマニずい぀た。これは埌に韜の甲を燒くこずに變わ぀た。 䞀䞉 淡路島の別名。ワケは若い者の矩。 䞀四 四國の皱。䌊豫の方面からいう。 䞀五 北九州。 䞀六 誀傳があるのだろう。肥の國肥前肥埌の倖に、日向の別名があげられおいるのだろうずいうが、日向を入れるず五國にな぀お、面四぀ありずいうのに合わない。 䞀䞃 クマ肥埌南郚ず゜薩摩ずを合わせた名。 䞀八 對銬島。 䞀九 本州。 二〇 山口瞣の屋代島だろう。 二䞀 倧分瞣の姫島だろう。 二二 長厎瞣の五島。 二䞉 所圚䞍明。 〔神々の生成〕  既に國を生み竟(を)ぞお、曎に神を生みたたひき。かれ生みたたふ神の名は、倧事忍男(おほこずおしを)の神。次に石土毘叀(いは぀ちびこ)の神を生みたたひ、次に石巣比賣(いはすひめ)の神を生みたたひ、次に倧戞日別(おほずひわけ)の神を生みたたひ、次に倩(あめ)の吹男(ふきを)の神を生みたたひ、次に倧屋毘叀(おほやびこ)の神を生みたたひ[侀]、次に颚朚接別(かざも぀わけ)の忍男(おしを)の神[二]を生みたたひ、次に海(わた)の神名は倧綿接芋(おほわた぀み)の神を生みたたひ、次に氎戞(みなず)の神[侉]名は速秋接日子(はやあき぀ひこ)の神、次に効速秋接比賣(はやあき぀ひめ)の神を生みたたひき。倧事忍男の神より秋接比賣の神たで并はせお十神。  この速秋接日子(はやあき぀ひこ)、速秋接比賣(はやあき぀ひめ)の二神(ふたはしら)、河海によりお持ち別けお生みたたふ神の名[四]は、沫那藝(あわなぎ)の神。次に沫那矎(あわなみ)の神。次に頬那藝(぀らなぎ)の神。次に頬那矎(぀らなみ)の神。次に倩(あめ)の氎分(みくたり)の神。次に國(くに)の氎分(みくたり)の神。次に倩(あめ)の久比奢母智(くひざもち)の神、次に國(くに)の久比奢母智(くひざもち)の神。沫那藝の神より國の久比奢母智の神たで并はせお八神。  次に颚の神名は志那郜比叀(しな぀ひこ)の神[五]を生みたたひ、次に朚の神名は久久胜智(くくのち)の神[六]を生みたたひ、次に山の神名は倧山接芋(おほやた぀み)の神を生みたたひ、次に野の神名は鹿屋野比賣(かやのひめ)の神を生みたたひき。たたの名は野怎(のづち)の神ずいふ。志那郜比叀の神より野怎たで并はせお四神。  この倧山接芋の神、野怎の神の二神(ふたはしら)、山野によりお持ち別けお生みたたふ神の名は、倩の狹土(さづち)の神。次に國の狹土の神。次に倩の狹霧(さぎり)の神。次に國の狹霧の神。次に倩の闇戞(くらず)の神。次に國の闇戞の神。次に倧戞或子(おほずたどひこ)の神。次に倧戞或女(おほずたどひめ)の神[䞃]。倩の狹土の神より倧戞或女の神たで并はせお八神。  次に生みたたふ神の名は、鳥の石楠船(いはくすぶね)の神[八]、たたの名は倩の鳥船(ずりぶね)ずいふ。次に倧宜郜比賣(おほげ぀ひめ)の神[九]を生みたたひ、次に火(ほ)の倜藝速男(やぎはやを)の神を生みたたひき。たたの名は火(ほ)のの神ずいひ、たたの名は火(ほ)の迊具土(かぐ぀ち)の神ずいふ。この子を生みたたひしによりお、埡陰(みほず)やかえお病(や)み臥(こや)せり。たぐり[䞀〇]に生(な)りたせる神の名は金山毘叀(かなやたびこ)の神。次に金山毘賣(かなやたびめ)の神。次に屎(くそ)に成りたせる神の名は、波邇倜須毘叀(はにやすびこ)の神。次に波邇倜須毘賣(はにやすびめ)の神[侀侀]。次に尿(ゆたり)に成りたせる神の名は圌郜波胜賣(み぀はのめ)の神[䞀二]。次に和久産巣日(わくむすび)の神[侀侉]。この神の子は豐宇氣毘賣(ずようけびめ)の神[䞀四]ずいふ。かれ䌊耶那矎(いざなみ)の神は、火の神を生みたたひしに因りお、遂に神避(かむさ)りたたひき。倩の鳥船より豐宇氣毘賣の神たで并はせお八神。およそ䌊耶那岐(いざなぎ)䌊耶那矎の二神、共に生みたたふ島壹拟(ずをたり)四島(よした)、神參拟(みそぢたり)五神(い぀はしら)[䞀五]。こは䌊耶那矎の神、いただ神避りたさざりし前に生みたたひき。ただ意胜碁呂島は生みたたぞるにあらず、たた蛭子ず淡島ずは子の䟋に入らず。 䞀 以䞊の神の系列は、家屋の成立を語るものず解せられる。 二 颚に對しお堪えるこずを意味するらしい。 䞉 河口など、海に對する出入口の神。 四 海ず河ずで分擔しお生んだ神。以䞋氎に關する神。アワナギ、アワナミは、動く氎の男女の神、ツラナギ、ツラナミは、靜氎の男女の神。ミクマリは、氎の配分。クヒザモチは氎を汲む道具。 五 息の長い男の矩。 六 朚の間を望る男の矩。 䞃 山の神ず野の神ずが生んだ諞神の系列は、山野に霧がかか぀お迷うこずを衚珟する。 八 鳥の劂く早く茕く行くずころの、石のように堅いクスノキの船。 九 穀物の神。この神に關する神話が䞉五頁「䞉五頁」は「須䜐の男の神」の「穀物の皮」にある。 䞀〇 吐瀉物。以䞋排泄物によ぀お生たれた神は、火を防ぐ力のある神である。 䞀䞀 城土の男女の神。 䞀二 氎の神。 䞀䞉 若い生産力の神。 䞀四 これも穀物の神。以䞊の神の系列は、野を燒いお耕䜜する生掻を語る。 䞀五 寊敞四十神だが、男女䞀對の神を䞀ずしお敞えれば䞉十五になる。 〔黄泉(よみ)の國〕  かれここに䌊耶那岐の呜の詔(の)りたたはく、「愛(う぀く)しき我(あ)が汝効(なにも)の呜を、子の䞀朚(ひず぀け)に易(か)ぞ぀るかも」ずのりたたひお、埡枕方(みたくらべ)に匍匐(はらば)ひ埡足方(みあずべ)に匍匐ひお、哭(な)きたたふ時に、埡涙に成りたせる神は、銙山(かぐやた)[侀]の畝尟(うねを)[二]の朚のもずにたす、名は泣柀女(なきさはめ)の神[侉]。かれその神避りたたひし䌊耶那矎の神は、出雲の國ず䌯䌎(ははき)の國ずの堺なる比婆(ひば)の山[四]に葬(をさ)めた぀りき。ここに䌊耶那岐の呜、埡䜩(みはかし)の十拳(ず぀か)の劒[五]を拔きお、その子迊具土(かぐ぀ち)の神の頞(くび)を斬りたたひき。ここにその埡刀(みはかし)の前(さき)に著ける血、湯接石村(ゆ぀いはむら)[六]に走(たばし)り぀きお成りたせる神の名は、石拆(いはさく)の神。次に根拆(ねさく)の神。次に石筒(いはづ぀)の男(を)の神。次に埡刀の本に著ける血も、湯接石村に走り぀きお成りたせる神の名は、甕速日(みかはやび)の神。次に暋速日(ひはやび)の神。次に建埡雷(たけみかづち)の男(を)の神。たたの名は建垃郜(たけふ぀)の神、たたの名は豐垃郜(ずよふ぀)の神䞉神。次に埡刀の手䞊(たがみ)に集たる血、手俣(たなたた)より挏(く)き出(で)お成りたせる神の名は、闇淀加矎(くらおかみ)の神。次に闇埡接矜(くらみ぀は)の神。䞊の件、石拆の神より䞋、闇埡接矜の神より前、并はせお八神は、埡刀に因りお生りたせる神なり。  殺さえたたひし迊具土(かぐ぀ち)の神の頭に成りたせる神の名は、正鹿山接芋(たさかやた぀み)の神[䞃]。次に胞に成りたせる神の名は、淀瞢山接芋(おずやた぀み)の神。次に腹に成りたせる神の名は、奧山接芋(おくやた぀み)の神。次に陰(ほず)に成りたせる神の名は、闇山接芋(くらやた぀み)の神。次に巊の手に成りたせる神の名は、志藝山接芋(しぎやた぀み)の神。次に右の手に成りたせる神の名は、矜山接矎(はやた぀み)の神。次に巊の足に成りたせる神の名は、原山接芋(はらやた぀み)の神。次に右の足に成りたせる神の名は、戞山接芋(ずやた぀み)の神。正鹿山接芋の神より戞山接芋の神たで并はせお八神。かれ斬りたたぞる刀の名は、倩の尟矜匵(をはばり)ずいひ[八]、たたの名は䌊郜(い぀)の尟矜匵ずいふ。  ここにその効䌊耶那矎の呜を盞芋たくおもほしお、黄泉國(よも぀くに)[九]に远ひ埀(い)でたしき。ここに殿(ずの)の瞢(くみ)戞[䞀〇]より出で向ぞたたふ時に、䌊耶那岐の呜語らひお詔りたたひしく、「愛(う぀く)しき我(あ)が汝効(なにも)の呜、吟ず汝ず䜜れる國、いただ䜜り竟(を)ぞずあれば、還りたさね」ず詔りたたひき。ここに䌊耶那矎の呜の答ぞたたはく、「悔(くや)しかも、速(ず)く䟆たさず。吟は黄泉戞喫(よも぀ぞぐひ)[侀侀]し぀。然れども愛しき我が汝兄(なせ)の呜、入り䟆たせるこず恐(かしこ)し。かれ還りなむを。したらく黄泉神(よも぀かみ)ず論(あげ぀ら)はむ。我をな芖たたひそ」ず、かく癜しお、その殿内(ずのぬち)に還り入りたせるほど、いず久しくお埅ちかねたたひき。かれ巊の埡髻(みみづら)に刺させる湯接爪櫛(ゆ぀぀たぐし)[䞀二]の男柱䞀箇(ひず぀)取り闕(か)きお、䞀(ひず)぀火(び)燭(ずも)しお入り芋たたふ時に、蛆(うじ)たかれころろぎお[侀侉]、頭には倧雷(おほいかづち)居り、胞には火(ほ)の雷居り、腹には黒雷居り、陰(ほず)には拆(さく)雷居り、巊の手には若(わき)雷居り、右の手には土(぀ち)雷居り、巊の足には鳎(なる)雷居り、右の足には䌏(ふし)雷居り、并はせお八くさの雷神成り居りき。  ここに䌊耶那岐の呜、芋(み)畏(かしこ)みお逃げ還りたたふ時に、その効䌊耶那矎の呜、「吟に蟱(はぢ)芋せ぀」ず蚀ひお、すなはち黄泉醜女(よも぀しこめ)[䞀四]を遣しお远はしめき。ここに䌊耶那岐の呜、黒埡鬘(くろみかづら)[䞀五]を投げ棄(う)おたたひしかば、すなはち蒲子(えびかづら)[䞀六]生(な)りき。こをひ食(は)む間に逃げ行(い)でたすを、なほ远ひしかば、たたその右の埡髻に刺させる湯接爪櫛を匕き闕きお投げ棄(う)おたたぞば、すなはち笋(たかむな)[侀侃]生(な)りき。こを拔き食(は)む間に、逃げ行でたしき。たた埌にはかの八くさの雷神に、千五癟(ちいほ)の黄泉軍(よも぀いくさ)を副(たぐ)ぞお远はしめき。ここに埡䜩(みはかし)の十拳(ず぀か)の劒を拔きお、埌手(しりぞで)に振(ふ)き぀぀逃げ䟆たせるを、なほ远ひお黄泉比良坂(よも぀ひらさか)[䞀八]の坂本に到る時に、その坂本なる桃(もも)の子(み)䞉぀をずりお持ち撃ちたたひしかば、悉に逃げ返りき。ここに䌊耶那岐の呜、桃(もも)の子(み)に告(の)りたたはく、「汝(いたし)、吟を助けしがごず、葊原の䞭぀國にあらゆる珟(う぀)しき青人草[䞀九]の、苊(う)き瀬に萜ちお、患惚(たしな)たむ時に助けおよ」ずのりたたひお、意富加牟豆矎(おほかむづみ)の呜ずいふ名を賜ひき。最埌(いやはお)にその効䌊耶那矎の呜、身(み)みづから远ひ䟆たしき。ここに千匕の石(いは)をその黄泉比良坂(よも぀ひらさか)に匕き塞(さ)ぞお、その石を䞭に眮きお、おのもおのも對(む)き立たしお、事戞(こずど)を床(わた)す時[二〇]に、䌊耶那矎の呜のりたたはく、「愛(う぀く)しき我(あ)が汝兄(なせ)の呜、かくしたたはば、汝(いたし)の國の人草、䞀日(ひずひ)に千頭(ちかしら)絞(くび)り殺さむ」ずのりたたひき。ここに䌊耶那岐の呜、詔りたたはく、「愛しき我が汝効(なにも)の呜、汝(みたし)然したたはば、吟(あ)は䞀日に千五癟(ちいほ)の産屋(うぶや)を立おむ」ずのりたたひき。ここを以ちお䞀日にかならず千人(ちたり)死に、䞀日にかならず千五癟人なも生たるる。  かれその䌊耶那矎の呜に號(なづ)けお黄泉接(よも぀)倧神ずいふ。たたその远ひ及(し)きしをもちお、道敷(ちしき)の倧神[二䞀]ずもいぞり。たたその黄泉(よみ)の坂に塞(さは)れる石は、道反(ちかぞし)の倧神ずもいひ、塞(さ)ぞたす黄泉戞(よみど)の倧神ずもいふ。かれそのいはゆる黄泉比良坂(よも぀ひらさか)は、今、出雲の國の䌊賊倜(いぶや)坂[二二]ずいふ。 䞀 奈良瞣磯城郡の倩の銙具山。神話に寊圚の地名が出る堎合は、倧抵その神話の傳えられおいる地方を語る。 二 うねりのある地圢の高み。 䞉 銙具山の麓にあ぀た城安の池の氎神。泣柀の森そのものを神體ずしおいる。 四 廣島瞣比婆郡に傳説地がある。 五 十぀かみある長い劒。 六 神聖な岩石。以䞋神の系列によ぀お鐵鑛を火力で處理しお刀劒を埗るこずを語る。むハサクの神からむハヅツノヲの神たで岩石の神靈。ミカハダビ、ヒハダビは火力。タケミカヅチノヲは劒の嚁力。クラオカミ、クラミツハは氎の神靈。クラは溪谷。埡刀の手䞊は、劒の぀か。タケミカヅチノヲは五六頁「五六頁」は「倩照らす倧埡神ず倧國䞻の神」の「國讓り」、䞃四頁「䞃四頁」は「神歊倩皇」の「熊野より倧和ぞ」に神話がある。 䞃 以䞋各皮の山の神。 八 幅の廣い劒の矩。氎の神ず解せられ、五六頁「五六頁」は「倩照らす倧埡神ず倧國䞻の神」の「國讓り」に神話がある。別名のむツは、嚁力の意。 九 地䞋にありずされる空想䞊の䞖界。黄泉の文字は挢文から䟆る。 䞀〇 宮殿の閉しおある戞。殿の隰戞ずする傳えもある。 䞀䞀 黄泉の國の火で䜜぀た食物を食぀たので黄泉の人ずな぀おした぀た。同䞀の火による團結の思想である。 䞀二 髮を巊右に分けお耳の邊で茪にする。それにさした神聖な櫛。櫛は竹で䜜り魔よけずしお女がさしおくれる。 䞀䞉 蛆がわいおゎロゎロ鳎぀お。トロロギテずする傳えがあるが誀り。 䞀四 黄泉の國の芋にくいばけものの女。 䞀五 怍物を茪にしお魔よけずしお髮の䞊にのせる。 䞀六 山葡萄。 䞀䞃 筍。 䞀八 黄泉の國の入口にある坂。黄泉の國に向぀お䞋る。墳墓の構造から䟆おいる。 䞀九 珟寊にある人間。 二〇 日本曞玀には絶劻の誓ずある。蚀葉で戞を立おる。別れの蚀葉をいう。 二䞀 道路を远いかける神。 二二 島根瞣八束郡。 〔身犊〕  ここを以ちお䌊耶那岐の倧神の詔りたたひしく、「吟(あ)はいな醜(しこ)め醜めき穢(きたな)き國[侀]に到りおありけり。かれ吟は埡身(おほみた)の犊(はらぞ)せむ」ずのりたたひお、竺玫(぀くし)の日向(ひむか)の橘の小門(をど)の阿波岐(あはぎ)原[二]に到りたしお、犊(みそ)ぎ祓(はら)ぞたたひき。かれ投げ棄(う)぀る埡杖に成りたせる神の名は、衝(぀)き立(た)぀船戞(ふなど)の神[侉]。次に投げ棄぀る埡垶に成りたせる神の名は、道(みち)の長乳霒(ながちは)の神[四]。次に投げ棄぀る埡嚢(みふくろ)に成りたせる神の名は、時量垫(ずきはかし)の神[五]。次に投げ棄぀る埡衣(けし)に成りたせる神の名は、煩环(わづらひ)の倧人(うし)の神[六]。次に投げ棄぀る埡而(はかた)に成りたせる神の名は、道俣(ちたた)の神[䞃]。次に投げ棄぀る埡冠(みかがふり)に成りたせる神の名は、飜咋(あきぐひ)の倧人(うし)の神[八]。次に投げ棄぀る巊の埡手の手纏(たたき)に成りたせる神の名は、奧疎(おきざかる)の神[九]。次に奧接那藝䜐毘叀(おき぀なぎさびこ)の神。次に奧接甲斐蟚矅(かひべら)の神。次に投げ棄぀る右の埡手の手纏に成りたせる神の名は、邊疎(ぞざかる)の神。次に邊接那藝䜐毘叀(ぞ぀なぎさびこ)の神。次に邊接甲斐蟚矅(ぞ぀かひべら)の神。 右の件(くだり)、船戞(ふなど)の神より䞋、邊接甲斐蟚矅の神より前、十二神(ずをたりふたはしら)は、身に著(぀)けたる物を脱ぎうおたたひしに因りお、生(な)りたせる神なり。  ここに詔りたたはく、「䞊(かみ)぀瀬(せ)は瀬速し、䞋(しも)぀瀬は匱し」ず詔(の)りたたひお、初めお䞭(なか)぀瀬に降(お)り望(かづ)きお、滌ぎたたふ時に、成りたせる神の名は、八十犍接日(やそたが぀び)の神[䞀〇]。次に倧犍接日(おほたが぀ひ)の神。この二神(ふたはしら)は、かの穢き繁(し)き國に到りたたひし時の、汚垢(けがれ)によりお成りたせる神なり。次にその犍(たが)を盎さむずしお成りたせる神の名は、神盎毘(かむなほび)の神。次に倧盎毘(おほなほび)の神[侀侀]。次に䌊豆胜賣(いづのめ)[䞀二]。次に氎底(みなそこ)に滌ぎたたふ時に成りたせる神の名は、底接綿接芋(そこ぀わた぀み)の神[侀侉]。次に底筒(そこづ぀)の男(を)の呜。䞭に滌ぎたたふ時に成りたせる神の名は、䞭接綿接芋(なか぀わた぀み)の神。次に䞭筒(なかづ぀)の男(を)の呜。氎の䞊に滌ぎたたふ時に成りたせる神の名は、䞊接綿接芋(うは぀わた぀み)の神。次に䞊筒(うはづ぀)の男(を)の呜。この䞉柱の綿接芋の神は、阿曇(あづみ)の連(むらじ)等が祖神(おやがみ)ず霋(い぀)く神なり。かれ阿曇の連等は、その綿接芋の神の子宇郜志日金拆(う぀しひがなさく)の呜の子孫(のち)なり。その底筒の男の呜、䞭筒の男の呜、䞊筒の男の呜䞉柱の神は、墚(すみ)の江(え)の䞉前の倧神[䞀四]なり。  ここに巊の埡目を掗ひたたふ時に成りたせる神の名は、倩照(あたお)らす倧埡神(おほみかみ)。次に右の埡目を掗ひたたふ時に成りたせる神の名は、月讀(぀くよみ)の呜[䞀五]。次に埡錻を掗ひたたふ時に成りたせる神の名は、建速須䜐(たけはやすさ)の男(を)の呜[䞀六]。 右の件、八十犍接日(やそたが぀び)の神より䞋、速須䜐(はやすさ)の男(を)の呜より前、十柱の神[侀侃]は、埡身を滌ぎたたひしに因りお生(あ)れたせる神なり。  この時䌊耶那岐の呜倧(いた)く歡ばしお詔りたたひしく、「吟は子を生み生みお、生みの終(はお)に、䞉柱の貎子(うづみこ)を埗たり」ず詔りたたひお、すなはちその埡頞珠(みくびたた)の玉の緒ももゆらに取りゆらかしお[䞀八]、倩照らす倧埡神に賜ひお詔りたたはく、「汝が呜は高倩の原を知らせ」ず、蚀䟝(こずよ)さしお賜ひき。かれその埡頞珠の名を、埡倉板擧(みくらたな)の神[䞀九]ずいふ。次に月讀の呜に詔りたたはく、「汝が呜は倜(よ)の食(をす)國[二〇]を知らせ」ず、蚀䟝さしたたひき。次に建速須䜐(たけはやすさ)の男(を)の呜に詔りたたはく、「汝が呜は海原を知らせ」ず、蚀䟝さしたたひき。  かれおのもおのもよさし賜ぞる呜のたにた知らしめす䞭に、速須䜐の男の呜、䟝さしたたぞる國を知らさずお、八拳須(や぀かひげ)心前(むなさき)に至るたで、啌きいさちき[二䞀]。その泣く状(さた)は、青山は枯山なす泣き枯らし河海(うみかは)は悉(こずごず)に泣き也(ほ)しき。ここを以ちお惡(あら)ぶる神の音なひ[二二]、狹蠅(さばぞ)なす皆滿(み)ち、萬の物の劖(わざはひ)悉に癌(おこ)りき。かれ䌊耶那岐の倧埡神、速須䜐の男の呜に詔りたたはく、「䜕ずかも汝(いたし)は蚀䟝させる國を治(し)らさずお、哭きいさちる」ずのりたたぞば、答ぞ癜さく、「僕(あ)は劣(はは)の國根(ね)の堅掲(かたす)國[二䞉]に眷らむずおもふがからに哭く」ずたをしたたひき。ここに䌊耶那岐の倧埡神、倧(いた)く忿らしお詔りたたはく、「然らば汝はこの國にはな䜏(ずど)たりそ」ず詔りたたひお、すなはち神逐(かむやら)ひに逐(やら)ひたたひき[二四]。かれその䌊耶那岐の倧神は、淡路の倚賀(たが)[二五]にたしたす。 䞀 倧變芋にくいきたない䞖界。 二 九州の諞地方に傳説地があるが䞍明。アハギは暹名だろうが䞍明。日本曞玀に檍原ず曞く。 䞉 道路に立぀お惡魔の䟆るのを远い返す神。柱の圢であるから杖によ぀お成぀たずいう。 四 道路の長さの神。道路そのものに嚁力ありずする思想。 五 時眮垫の神ずも傳える。時間のかかる意であろう。 六 疲勞の神靈。 䞃 二股にな぀おいる道路の神。 八 口をあけお食う神靈。魔物をである。 九 以䞋は犊をする土地の説明。 䞀〇 灜犍の神靈。 䞀䞀 灜犍を拂぀およくする思想の神栌化。曲぀たものをた぀すぐにするずいう圢で衚珟しおいる。 䞀二 嚁力のある女。巫女である。 䞀䞉 以䞋六神、海の神。安曇系ず䜏吉系ず二皮の神話の混合。 䞀四 䜏吉神瀟の祭神。西方の海岞にこの神の信仰がある。 䞀五 月の神、男神。日本曞玀にはこの神が保食(うけもち)の神穀物の神を殺す神話がある。 䞀六 暎颚の神であり出雲系の英雄でもある。 䞀䞃 寊敞十四神。むヅノメず海神の䞀組䞉神ずを陀けば十神になる。 䞀八 頞にかけた珠の緒もゆらゆらずゆり鳎らしお。 䞀九 棚の䞊に安眮しおある神靈の矩。 二〇 倜の領國。神話は傳わらない。 二䞀 長い髯が胞元たでのびるたで泣きわめいた。以䞋暎颚の性質にもずづく敍述。 二二 亂暎な神の物音。暎颚のさわぎ。 二䞉 死んだ母の國。むザナミの神の行぀おいる黄泉の國である地䞋の堅い土の䞖界。暎颚がみずから地䞋ぞ行こうず蚀぀たずする。 二四 神が远い拂぀た。暎颚を父の神が攟逐したずする思想。 二五 眞犏寺本には淡海の倚賀ずする。むザナギの呜の信仰は、淡路方面にひろが぀おいた。 〔二、倩照らす倧神ず須䜐の男の呜〕 〔誓玄(うけひ)〕  かれここに速須䜐の男の呜、蚀(たを)したたはく、「然らば倩照らす倧埡神にたをしお眷りなむ」ず蚀(たを)しお、倩にたゐ䞊りたたふ時に、山川悉に動(ずよ)み國土皆震(ゆ)りき[侀]。ここに倩照らす倧埡神聞き驚かしお、詔りたたはく、「我が汝兄(なせ)の呜の䞊り䟆たす由(ゆゑ)は、かならず善(うるは)しき心ならじ。我が國を奪はむずおもほさくのみ」ず詔りたたひお、すなはち埡髮(みかみ)を解きお、埡髻(みみづら)に纏かしお[二]、巊右の埡髻にも、埡鬘(かづら)にも、巊右の埡手にも、みな八尺(やさか)の募(たがたた)の五癟接(いほ぀)の埡統(みすたる)の珠[侉]を纏き持たしお、背(そびら)には千入(ちのり)の靫(ゆき)[四]を負ひ、平(ひら)[五]には五癟入(いほのり)の靫(ゆき)を附け、たた臂(ただむき)には皜嚁(いづ)の高鞆(たかずも)[六]を取り䜩ばしお、匓腹(ゆばら)振り立おお、堅庭は向股(むかもも)に蹈みなづみ、沫雪なす蹶(く)ゑ散(はららか)しお、皜嚁の男建(をたけび)[䞃]、蹈み建(たけ)びお、埅ち問ひたたひしく、「䜕ずかも䞊り䟆たせる」ず問ひたたひき。ここに速須䜐の男の呜答ぞ癜したたはく、「僕(あ)は邪(きたな)き心無し。ただ倧埡神の呜もちお、僕が哭きいさちる事を問ひたたひければ、癜し぀らく、僕は劣(はは)の國に埀(い)なむずおもひお哭くずたをししかば、ここに倧埡神汝(みたし)はこの國にな䜏(ずど)たりそず詔りたたひお、神逐(かむやら)ひ逐ひ賜ふ。かれ眷りなむずする状(さた)をたをさむずおもひお參ゐ䞊り぀らくのみ。異(け)しき心無し」ずたをしたたひき。ここに倩照らす倧埡神詔りたたはく、「然らば汝(みたし)の心の枅明(あか)きはいかにしお知らむ」ずのりたたひしかば、ここに速須䜐の男の呜答ぞたたはく、「おのもおのも誓(うけ)ひお子生たむ[八]」ずたをしたたひき。かれここにおのもおのも倩の安の河[九]を䞭に眮きお誓(うけ)ふ時に、倩照らす倧埡神たづ建速須䜐の男の呜の䜩(は)かせる十拳(ず぀か)の劒(぀るぎ)を乞ひ床(わた)しお、䞉段(みきだ)に打ち折りお、ぬなずももゆらに[䞀〇]、倩(あめ)の眞名井(たなゐ)[侀侀]に振り滌ぎお、さ霧(が)みに霧(か)みお、吹き棄぀る氣吹(いぶき)の狹霧(さぎり)に成りたせる神の埡名[䞀二]は、倚玀理毘賣(たぎりびめ)の呜、たたの埡名は奧接島比賣(おき぀したひめ)の呜ずいふ。次に垂寞島比賣(いちきしたひめ)の呜、たたの埡名は狹䟝毘賣(さよりびめ)の呜ずいふ。次に倚岐郜比賣(たぎ぀ひめ)の呜䞀䞉䞉柱。速須䜐の男の呜、倩照らす倧埡神の巊の埡髻(みみづら)に纏(た)かせる八尺(やさか)の募珠(たがたた)の五癟接(いほ぀)の埡統(みすたる)の珠を乞ひ床しお、ぬなずももゆらに、倩(あめ)の眞名井に振り滌ぎお、さ霧みに霧みお、吹き棄぀る氣吹の狹霧に成りたせる神の埡名は、正勝吟勝勝速日(たさかあか぀かちはやび)倩(あめ)の忍穗耳(おしほみみ)の呜[䞀四]。たた右の埡髻に纏かせる珠を乞ひ床しお、さ霧みに霧みお、吹き棄぀る氣吹の狹霧に成りたせる神の埡名は、倩の菩卑(ほひ)の呜[䞀五]。たた埡鬘(みかづら)に纏かせる珠を乞ひ床しお、さ霧みに霧みお、吹き棄぀る氣吹の狹霧に成りたせる神の埡名は、倩接日子根(あた぀ひこね)の呜[䞀六]。たた巊の埡手に纏(た)かせる珠を乞ひ床しお、さ霧みに霧みお、吹き棄぀る氣吹の狹霧に成りたせる神の埡名は、掻接日子根(いく぀ひこね)の呜。たた右の埡手に纏かせる珠を乞ひ床しお、さ霧みに霧みお、吹き棄぀る氣吹の狹霧に成りたせる神の埡名は、熊野久須毘(くたのくすび)の呜[侀侃]并はせお五柱。  ここに倩照らす倧埡神、速須䜐(はやすさ)の男の呜に告(の)りたたはく、「この埌に生(あ)れたせる五柱の男子(ひこみこ)は、物寊(ものざね)我が物に因りお成りたせり。かれおのづから吟が子なり。先に生れたせる䞉柱の女子(ひめみこ)は、物寊汝(いたし)の物に因りお成りたせり。かれすなはち汝の子なり」ず、かく詔(の)り別けたたひき。  かれその先に生れたせる神、倚玀理毘賣(たきりびめ)の呜は、※圢(むなかた)「匈胃田」、U+80F7、32-本文-2の奧接(おき぀)å®®[䞀八]にたす。次に垂寞島比賣(いちきしたひめ)の呜は※「匈胃田」、U+80F7、32-本文-3圢の䞭接(なか぀)宮にたす[䞀九]。次に田寞接比賣(たぎ぀ひめ)の呜は、※「匈胃田」、U+80F7、32-本文-3圢の邊接(ぞ぀)宮にたす。この䞉柱の神は、※「匈胃田」、U+80F7、32-本文-4圢の君等がもち霋(い぀)く䞉前(みたぞ)の倧神なり。  かれこの埌に生(あ)れたせる五柱の子の䞭に、倩の菩比(ほひ)の呜の子建比良鳥(たけひらずり)の呜、こは出雲の國の造(みや぀こ)、无耶志(むざし)の國の造、䞊(かみ)぀菟䞊(うなかみ)の國の造、䞋(しも)぀菟䞊(うなかみ)の國の造、䌊自牟(いじむ)の國の造、接島(぀した)の瞣(あがた)の盎(あたぞ)、遠江(ずほ぀あふみ)の國の造等が祖(おや)なり。次に倩接日子根(あた぀ひこね)の呜は、凡川内(おふしかふち)の國の造、額田郚(ぬかたべ)の湯坐(ゆゑ)の連(むらじ)、朚(き)の國の造、倭(やたず)の田䞭の盎(あたぞ)、山代(やたしろ)の國の造、銬䟆田(うたくた)の國の造、道(みち)の尻岐閇(しりきべ)の國の造、呚芳(すは)の國の造、倭(やたず)の淹知(あむち)の造(みや぀こ)、高垂(たけち)の瞣䞻(あがたぬし)、蒲生(かたふ)の皻寞(いなぎ)、䞉枝郚(さきくさべ)の造等が祖なり。 䞀 暎颚の襲䟆する有暣で、歎史的には出雲族の襲䟆を語る。 二 男裝される。 䞉 倧きな曲玉の柀山を緒に貫いたもの。曲玉は、玉の嚁力の癌動の思想を衚瀺する。 四 千本の矢を入れお背負う歊具。 五 胞のたいらな所。 六 嚁勢のよい音のする鞆。トモは皮で球圢に䜜り巊の手にはめお匓を匕いた時にそれに當぀お音が立぀ようにする歊具。 䞃 嚁勢のよい叫び。 八 神に誓぀お神意を䌺う儀匏。皮々の方法があり倢が倚く䜿われる。ここは生たれた子の男女の別によ぀お神意を䌺う。 九 高倩の原にありずする川。滋賀瞣の野掲(やす)川だずもいう。明日銙川の叀名か。 䞀〇 玉の音もさやかに。 䞀䞀 神聖な氎の井。 䞀二 以䞊の行爲は、身を枅めるために行う。劒を振぀お氎を枅めおその氎を口に含んで吐く霧の䞭に神靈が出珟するずする。以䞋は劒が玉に變぀おいるだけ。 䞀䞉 以䞊の䞉女神は犏岡瞣の宗像(むなかた)神瀟の神。 䞀四 皇宀の埡祖先ず傳える。 䞀五 出雲氏等の祖先。 䞀六 䞻ずしお近畿地方に居䜏した諞氏の祖先。各皮の系統の祖先が、この行事によ぀お出珟したずするのは民族が同䞀祖から出たずする思想である。 䞀䞃 出雲の國の熊野神瀟の神。 䞀八 犏岡瞣の海䞊日本海の沖の島にある。 䞀九 犏岡瞣の海䞊倧島にある。 〔倩の岩戞〕  ここに速須䜐の男の呜、倩照らす倧埡神に癜したたひしく、「我が心枅明(あか)ければ我が生める子手匱女(たわやめ)を埗぀[侀]。これに因りお蚀はば、おのづから我勝ちぬ」ずいひお、勝さび[二]に倩照らす倧埡神の營田(み぀くた)の畔(あ)離ち、その溝埋(う)み、たたその倧嘗(にぞ)聞しめす殿に屎(くそ)たり散らしき[侉]。かれ然すれども、倩照らす倧埡神は咎めずお告りたたはく、「屎(くそ)なすは醉(ゑ)ひお吐き散らすずこそ我が汝兄(なせ)の呜かくし぀れ。たた田の畔(あ)離ち溝埋(う)むは、地(ずころ)を惜(あたら)しずこそ我が汝兄(なせ)の呜かくし぀れ」ず詔り盎したたぞども、なほその惡(あら)ぶる態(わざ)止たずおうたおあり。倩照らす倧埡神の忌服屋(いみはたや)[四]にたしたしお神埡衣(かむみそ)織らしめたたふ時に、その服屋(はたや)の頂(むね)を穿ちお、倩の斑銬(むちこた)を逆剥(さかは)ぎに剥ぎお墮し入るる[五]時に、倩の衣織女(みそおりめ)芋驚きお梭(ひ)[六]に陰䞊(ほず)を衝きお死にき。かれここに倩照らす倧埡神芋(み)畏(かしこ)みお、倩の石屋戞(いはやど)[䞃]を開きおさし隱(こも)りたしき。ここに高倩(たかた)の原皆暗く、葊原(あしはら)の䞭぀國悉に闇し。これに因りお、垞倜(ずこよ)埀く[八]。ここに萬(よろづ)の神の聲(おずなひ)は、さ蠅(ばぞ)なす滿ち、萬の劖(わざはひ)悉に癌(おこ)りき。ここを以ちお八癟萬の神、倩の安の河原に神集(かむ぀ど)ひ集(぀ど)ひお、高埡産巣日(たかみむすび)の神の子思金(おもひがね)の神[九]に思はしめお、垞䞖(ずこよ)の長鳎(ながなき)é³¥[䞀〇]を集(぀ど)ぞお鳎かしめお、倩の安の河の河䞊の倩の堅石(かたしは)を取り、倩の金山(かなやた)の鐵(たがね)を取りお、鍛人(かぬち)倩接麻矅(あた぀たら)を求(た)ぎお、䌊斯蚱理床賣(いしこりどめ)の呜に科(おほ)せお、鏡を䜜らしめ、玉の祖(おや)の呜に科せお八尺の募(たが)の五癟接(いほ぀)の埡統(みすたる)の珠を䜜らしめお倩の兒屋(こやね)の呜垃刀玉(ふずだた)の呜を召(よ)びお、倩の銙山(かぐやた)の眞男鹿(さをしか)の肩を内拔(う぀ぬ)きに拔きお[侀侀]、倩の銙山の倩の波波迊(ははか)[䞀二]を取りお、占合(うらぞ)たかなはしめお[侀侉]、倩の銙山の五癟接の眞賢朚(たさかき)を根掘(ねこ)じにこじお[䞀四]、䞊枝(ほ぀え)に八尺の募の五癟接の埡統の玉を取り著(぀)け、䞭぀枝に八尺(やた)の鏡を取り繋(か)け、䞋枝(しづえ)に癜和幣(しろにぎお)青和幣(あをにぎお)を取り垂(し)でお[䞀五]、この皮皮(くさぐさ)の物は、垃刀玉の呜倪埡幣(ふずみおぐら)ず取り持ちお、倩の兒屋の呜倪祝詞(ふずのりず)蚀祷(こずほ)ぎ癜しお、倩の手力男(たぢからを)の神[䞀六]、戞の掖(わき)に隱り立ちお、倩の宇受賣(うずめ)の呜、倩の銙山の倩の日圱(ひかげ)を手次(たすき)に繋(か)けお、倩の眞拆(たさき)を鬘(かづら)ずしお[侀侃]、倩の銙山の小竹葉(ささば)を手草(たぐさ)に結ひお[䞀八]、倩の石屋戞(いはやど)に芆槜(うけ)䌏せお[䞀九]蹈みずどろこし、神懞(かむがか)りしお、※乳(むなち)「匈胃田」、U+80F7、34-本文-3を掛き出で、裳(も)の緒(ひも)を陰(ほず)に抌し垂りき。ここに高倩の原動(ずよ)みお八癟萬の神共に咲(わら)ひき。  ここに倩照らす倧埡神怪(あや)しずおもほしお、倩の石屋戞を现(ほそめ)に開きお内より告(の)りたたはく、「吟(あ)が隱(こも)りたすに因りお、倩の原おのづから闇(くら)く、葊原の䞭぀國も皆闇けむず思ふを、䜕(なに)ずかも倩の宇受賣(うずめ)は暂(あそび)し、たた八癟萬の神諞(もろもろ)咲(わら)ふ」ずのりたたひき。ここに倩の宇受賣癜さく、「汝呜(いたしみこず)に勝(たさ)りお貎(たふず)き神いたすが故に、歡喜(よろこ)び咲(わら)ひ暂(あそ)ぶ」ず癜しき。かく蚀ふ間に、倩の兒屋の呜、垃刀玉の呜、その鏡をさし出でお、倩照らす倧埡神に芋せた぀る時に、倩照らす倧埡神いよよ奇(あや)しず思ほしお、やや戞より出でお臚みたす時に、その隱(かく)り立おる手力男の神、その埡手を取りお匕き出だした぀りき。すなはち垃刀玉の呜、尻久米(しりくめ)繩[二〇]をその埡埌方(みしりぞ)に控(ひ)き床しお癜さく、「ここより内にな還り入りたたひそ」ずたをしき。かれ倩照らす倧埡神の出でたす時に、高倩の原ず葊原の䞭぀國ずおのづから照り明りき。ここに八癟萬の神共に議(はか)りお、速須䜐の男の呜に千座(ちくら)の眮戞(おきど)を負せ[二䞀]、たた鬚(ひげ)ず手足の爪ずを切り、祓ぞしめお、神逐(かむやら)ひ逐ひき。 䞀 自分が枅らかだから女子を埗たずする。日本曞玀では反對に、男子が生たれたらスサノヲの呜が朔癜であるずしおいる。叀事蚘の神話が女子によ぀お語られたずする證明になるずころ。オシホミミの呜の出珟によ぀お勝぀たずするのが原圢だろう。 二 勝にたかせお。 䞉 田の畊を砎り溝を埋め、たた埡食事をなされる宮殿に䞍淚の物をたき散らすので、皆暎颚の灜害である。 四 枅淚な機おり堎。 五 これも暎颚の灜害。 六 機おる時に暪絲を卷いお瞱絲の䞭をくぐらせる道具。 䞃 むハは堅固である意を珟すために぀けおいう。墳墓の入口の石の戞ずする説もある。 八 氞久の倜が續く。 九 思慮智惠の神栌化。 䞀〇 鷄。垞䞖は、恒久の䞖界の矩で、空想䞊の䞖界から蜉じお海倖をいう。 䞀䞀 銙具山の鹿の肩の骚をそ぀くり拔いお。 䞀二 暹名、カバノキ。これで鹿骚を燒く。 䞀䞉 占いをし適合させお。卜占によ぀お祭の寊行方法を定める。 䞀四 銙具山の繁぀た朚を根ず共に掘぀お。マサカキは繁぀た垞緑朚で、今いうツバキ科の暹名サカキに限らない。神聖な枅淚な朚を匕く意味で、山から採぀おくる。 䞀五 サカキに玉ず鏡ず麻楮を぀けるのは、神靈を招く意の行事で、他の䟋では劒をも぀ける。シラニギテはコりゟ、アヲニギテはアサ。 䞀六 力の神栌。 䞀䞃 ヒカゲカズラを手次(たすき)にかけ、マサキノカズラをカヅラにする。神がかりをするための甚意。 䞀八 小竹の葉を぀けお手で持぀。 䞀九 䞭のう぀ろの箱のようなものを䌏せお。 二〇 シメ繩。出入犁止の意の衚瀺。 二䞀 眪を犯した者に倚くの物を出させる。 〔䞉、須䜐の男の呜〕 〔穀物の皮[侀]〕  たた食物(をしもの)を倧氣郜比賣(おほげ぀ひめ)の神に乞ひたたひき。ここに倧氣郜比賣、錻口たた尻より、皮皮の味物(ため぀もの)[二]を取り出でお、皮皮䜜り具ぞお進(たおた぀)る時に、速須䜐の男の呜、その態(しわざ)を立ち䌺ひお、穢汚(きたな)くしお奉るずおもほしお、その倧宜接比賣(おほげ぀ひめ)の神を殺したたひき。かれ殺さえたしし神の身に生(な)れる物は、頭に蠶(こ)生り、二぀の目に皻皮(いなだね)生り、二぀の耳に粟生り、錻に小豆(あづき)生り、陰(ほず)に麥生り、尻に倧豆(ため)生りき。かれここに神産巣日(かむむすび)埡祖(みおや)の呜、こを取らしめお、皮ず成したたひき。 䞀 この䞀節は插入神話である。文章が前の章からよく接續しないこずに泚意。オホゲツヒメは穀物の女神。既出。 二 うたい物。 〔八俣の倧蛇〕  かれ避远(やらは)えお、出雲の國の肥の河䞊、名は鳥髮(ずりかみ)ずいふ地(ずころ)[侀]に降(あも)りたしき。この時に、箞その河ゆ流れ䞋りき。ここに須䜐の男の呜、その河䞊に人ありずおもほしお、求(た)ぎ䞊り埀でたししかば、老倫(おきな)ず老女(おみな)ず二人ありお、童女(をずめ)を䞭に眮きお泣く。ここに「汝たちは誰そ」ず問ひたたひき。かれその老倫、答ぞお蚀(たを)さく「僕(あ)は國぀神倧山接芋(おほやた぀み)の神の子なり。僕が名は足名怎(あしなづち)ずいひ劻(め)が名は手名怎(おなづち)ずいひ、女(むすめ)が名は櫛名田比賣(くしなだひめ)[二]ずいふ」ずたをしき。たた「汝の哭く故は䜕ぞ」ず問ひたたひしかば、答ぞ癜さく「我が女はもずより八皚女(をずめ)ありき。ここに高志(こし)の八俣(やたた)の倧蛇(をろち)[侉]、幎ごずに䟆お喫(く)ふ。今その䟆べき時なれば泣く」ずたをしき。ここに「その圢はいかに」ず問ひたたひしかば、「そが目は赀かがち[四]の劂くにしお身䞀぀に八぀の頭(かしら)八぀の尟あり。たたその身に蘿(こけ)たた檜抲(ひすぎ)生ひ、その長(たけ)è°·(たに)八谷峜(を)å…«å°Ÿ(を)を床り[五]お、その腹を芋れば、悉に垞に血(ち)垂り[六]爛(ただ)れたり」ずたをしき。ここに赀かがちず云ぞるは、今の酞醀なり「酞醀なり」はママ。ここに速須䜐の男の呜、その老倫に詔りたたはく、「これ汝(いたし)が女ならば、吟に奉らむや」ず詔りたたひしかば、「恐けれど埡名を知らず」ず答ぞたをしき。ここに答ぞお詔りたたはく、「吟は倩照らす倧埡神の匟(いろせ)なり。かれ今倩より降りたし぀」ずのりたたひき。ここに足名怎(あしなづち)手名怎(おなづち)の神、「然たさば恐(かしこ)し、奉らむ」ずたをしき。  ここに速須䜐の男の呜、その童女(をずめ)を湯接爪櫛(ゆ぀぀たぐし)に取らしお、埡髻(みみづら)に刺さしお[䞃]、その足名怎、手名怎の神に告りたたはく、「汝等(いたしたち)、八鹜折(やしほり)の酒を釀(か)み[八]、たた垣を䜜りし、その垣に八぀の門を䜜り、門ごずに八぀の假(さずき)を結(ゆ)ひ[九]、その假ごずに酒船[䞀〇]を眮きお、船ごずにその八鹜折の酒を盛りお埅たさね」ずのりたたひき。かれ告りたたぞるたにたにしお、かく蚭(た)け備ぞお埅぀時に、その八俣(やたた)の倧蛇(をろち)、信(たこず)に蚀ひしがごず䟆぀。すなはち船ごずに己(おの)が頭を乘り入れおその酒を飮みき。ここに飮み醉ひお留たり䌏し寢たり。ここに速須䜐の男の呜、その埡䜩(みはかし)の十拳(ず぀か)の劒を拔きお、その蛇を切り散(はふ)りたたひしかば、肥(ひ)の河血に變(な)りお流れき。かれその䞭の尟を切りたたふ時に、埡刀(みはかし)の刃毀(か)けき。ここに怪しず思ほしお、埡刀の前(さき)もちお刺し割きお芋そなはししかば、郜牟矜(぀むは)の倧刀[侀侀]あり。かれこの倧刀を取らしお、異(け)しき物ぞず思ほしお、倩照らす倧埡神に癜し䞊げたたひき。こは草薙(くさなぎ)の倧刀[䞀二]なり。  かれここを以ちおその速須䜐の男の呜、宮造るべき地(ずころ)を出雲の國に求(た)ぎたたひき。ここに須賀(すが)[侀侉]の地に到りたしお詔りたたはく、「吟歀地(ここ)に䟆お、我(あ)が埡心枅淚(すがすが)し」ず詔りたたひお、其地(そこ)に宮䜜りおたしたしき。かれ其地(そこ)をば今に須賀ずいふ。この倧神、初め須賀の宮䜜らしし時に、其地(そこ)より雲立ち隰りき。ここに埡歌よみしたたひき。その歌、 や雲立぀  出雲八重垣。 劻隱(぀たご)みに  八重垣䜜る。 その八重垣を[䞀四]。  歌謠番號䞀  ここにその足名怎の神を喚(め)しお告(の)りたたはく、「汝(いたし)をば我が宮の銖(おびず)に任(た)けむ」ず告りたたひ、たた名を皻田(いなだ)の宮䞻(みやぬし)須賀(すが)の八耳(や぀みみ)の神ず負せたたひき。 䞀 島根瞣仁倚郡、斐䌊川の䞊流船通山。 二 日本曞玀に奇皻田姫ずある。 䞉 匷暎な者の譬喩。たた出氎ずしそれを處理しお氎田を埗た意の神話ずもする。コシは、島根瞣内の地名説もあるが、北越地方の矩ずすべきである。 四 タンバホオズキ。 五 身長が、谷八぀、高み八぀を越える。 六 血がしたた぀お。 䞃 女が魂をこめた櫛を男のミヅラにさす。これは婚姻の颚習で、その神祕な衚珟。 八 濃い酒を䜜぀お。 九 サズキは物をのせる臺。叀代は綱で材朚を結んで䜜るから、結うずいう。 䞀〇 酒の入物。フネは箱状のもの。 䞀䞀 ツムハは語矩䞍明。郜牟刈ずする傳えもある。 䞀二 埌にダマトタケルの呜が野の草を薙いで火難を免れたから、クサナギの劒ずいう。もず叢雲(むらくも)の劒ずいう。䞉皮の神噚の䞀。 䞀䞉 島根瞣倧原郡。 䞀四 や雲立぀は枕詞。倚くの雲の立぀意。八重垣は、幟重もの壁や垣の意で宮殿をいう。最埌のヲは、間投の助詞。 〔系譜〕  その櫛名田比賣(くしなだひめ)を隱處(くみど)に起しお[侀]、生みたせる神の名は、八島士奎矎(やしたじぬみ)の神。たた倧山接芋の神の女(むすめ)名は神倧垂(かむおほち)比賣に嚶(あ)ひお生みたせる子、倧幎(おほずし)の神、次に宇迊(うか)の埡魂(みたた)二柱。兄(みあに)八島士奎矎の神、倧山接芋の神の女、名は朚(こ)の花(はな)知流(ちる)比賣に嚶(あ)ひお生みたせる子、垃波胜母遲久奎須奎(ふはのもぢくぬすぬ)の神。この神淀迊矎(おかみ)の神の女、名は日河(ひかは)比賣に嚶ひお生みたせる子、深淵(ふかふち)の氎倜犮花(みづやれはな)の神。この神倩の郜床閇知泥(぀どぞちね)の神に嚶ひお生みたせる子、淀矎豆奎(おみづぬ)の神[二]。この神垃怒豆怒(ふのづの)の神の女、名は垃垝耳(ふおみみ)の神に嚶ひお生みたせる子、倩の冬衣(ふゆぎぬ)の神、この神刺國倧(さしくにおほ)の神の女、名は刺國若比賣に嚶ひお生みたせる子、倧國䞻の神[侉]。たたの名は倧穎牟遲(おほあなむぢ)の神ずいひ、たたの名は葊原色蚱男(あしはらしこを)の神ずいひ、たたの名は八千矛(やちほこ)の神ずいひ、たたの名は宇郜志國玉(う぀しくにたた)の神ずいひ、并はせお五぀の名あり。 䞀 隱れた處に事を起しお。婚姻しお。以䞋スサノヲの呜の子孫の系譜であるが倧幎の神ずりカノミタマの神ずは穀物の神で䞋の五二頁「五二頁」は「倧國䞻の神」の「倧幎の神の系譜」に出る系譜の準備になる。その條參照。 二 出雲國颚土蚘に諞地方の土地を匕いお䟆たずいう國匕の神話を傳える八束氎臣接野の呜。 䞉 叀代出雲の英雄で國土の神靈の意。代々オホクニヌシでありその䞀人が英雄であ぀たのだろう。以䞋の別名はそれぞれその名による神話がありすべおを同䞀神ず解したものであろう。 〔四、倧國䞻の神〕 〔菟ず鰐〕  かれこの倧國䞻の神の兄匟(はらから)八十(やそ)神[侀]たしき。然れどもみな國は倧國䞻の神に避(さ)りた぀りき。避りし所以(ゆゑ)は、その八十神おのもおのも皻矜(いなば)の八䞊(やかみ)比賣[二]を婚(よば)はむずする心ありお、共に皻矜に行きし時に、倧穎牟遲(おほあなむぢ)の神にを負せ、埞者(ずもびず)ずしお率(ゐ)お埀きき[侉]。ここに氣倚(けた)の前(さき)[四]に到りし時に、裞(あかはだ)なる菟(うさぎ)䌏せり。ここに八十神その菟に謂ひお云はく、「汝(いたし)爲(せ)たくは、この海鹜(うしほ)を济み、颚の吹くに當りお、高山の尟の䞊に䌏せ」ずいひき。かれその菟、八十神の教のたにたにしお䌏し぀。ここにその鹜の也くたにたに、その身の皮悉に颚に吹き拆(さ)かえき。かれ痛みお泣き䌏せれば、最埌(いやはお)に䟆たしし倧穎牟遲の神、その菟を芋お、「䜕ずかも汝が泣き䌏せる」ずのりたたひしに、菟答ぞお蚀さく「僕(あれ)、淀岐(おき)の島[五]にありお、この地(くに)に床らたくほりすれども、床らむ因(よし)なかりしかば、海の鰐[六]を欺きお蚀はく、吟(われ)ず汝(いたし)ず競ひお族(やから)の倚き少きを蚈らむ。かれ汝はその族のありの悉(こずごず)率(ゐ)お䟆お、この島より氣倚(けた)の前(さき)たで、みな列(な)み䌏し床れ。ここに吟その䞊を蹈みお走り぀぀讀み床らむ。ここに吟が族ずいづれか倚きずいふこずを知らむず、かく蚀ひしかば、欺かえお列(な)み䌏せる時に、吟その䞊を蹈みお讀み床り䟆お、今地(぀ち)に䞋りむずする時に、吟、汝(いたし)は我に欺かえ぀ず蚀ひ畢(をは)れば、すなはち最端(いやはお)に䌏せる鰐、我(あれ)を捕ぞお、悉に我が衣服(きもの)を剥ぎき。これに因りお泣き患ぞしかば、先だちお行でたしし八十神の呜もちお誚(をし)ぞたたはく、海鹜(うしほ)を济みお、颚に當りお䌏せずのりたたひき。かれ教のごずせしかば、我(あ)が身悉に傷(そこな)はえ぀」ずたをしき。ここに倧穎牟遲の神、その菟に教ぞおのりたたはく、「今急(ず)くこの氎門(みなず)に埀きお、氎もちお汝が身を掗ひお、すなはちその氎門の蒲(かた)の黄(はな)[䞃]を取りお、敷き散しお、その䞊に茟(こ)い蜉(たろ)びなば、汝が身本の膚(はだ)のごず、かならず差(い)えなむ」ずのりたたひき。かれ教のごずせしかば、その身本の劂くになりき。こは皻矜(いなば)の玠菟(しろうさぎ)ずいふものなり。今には菟神ずいふ。かれその菟、倧穎牟遲の神に癜さく、「この八十神は、かならず八䞊(やがみ)比賣を埗じ。を負ひたたぞども、汝が呜ぞ獲たたはむ」ずたをしき。  ここに八䞊(やがみ)比賣、八十神に答ぞお蚀はく、「吟は汝たちの蚀を聞かじ、倧穎牟遲の神に嫁(あ)はむ」ずいひき。 䞀 倚くの神。神話にいう兄匟は、眞寊の兄匟ではない。 二 鳥取瞣八頭郡八䞊の地にいた姫。 䞉 䞃犏神の倧黒倩を倧國䞻の神ず同神ずする説のあるのは、倧國ず倧黒ず字音が同じなのず、ここに袋を背負぀たこずがあるからであるが、倧黒倩はもずむンドの神で別である。 四 島根瞣氣高郡末恒村の日本海に出た岬角。 五 日本海の隱岐の島。ただし氣倚の前の海䞭にも傳説地がある。 六 フカの類。やがおその知識に、蛇、韜などの芁玠を取り入れお想像䞊の動物ずしお癌達した。フカの寊際を知らない者が倚か぀たからである。 䞃 カマの花粉。 〔貝比賣ず蛀貝比賣〕  かれここに八十神忿(いか)りお、倧穎牟遲の神を殺さむずあひ議(はか)りお、䌯䌎(ははき)の國の手間(おた)の山本[侀]に至りお云はく、「この山に赀猪(あかゐ)あり、かれ我どち远ひ䞋しなば、汝埅ち取れ。もし埅ち取らずは、かならず汝を殺さむ」ずいひお、火もちお猪に䌌たる倧石を燒きお、蜉(たろば)し萜しき。ここに远ひ䞋し取る時に、すなはちその石に燒き著(぀)かえお死(う)せたたひき。ここにその埡祖(みおや)の呜[二]哭き患ぞお、倩にたゐ䞊(のが)りお、神産巣日(かむむすび)の呜に請(たを)したたふ時に、比賣ず蛀貝(うむがひ)比賣ずを遣りお、䜜り掻かさしめたたひき。ここに貝比賣きさげ集めお、蛀貝比賣埅ち承(う)けお、母(おも)の乳汁(ちしる)ず塗りしかば[侉]、麗(うるは)しき壯倫(をずこ)になりお出であるきき。 䞀 鳥取瞣西䌯郡倩接村。 二 母の神。 䞉 赀貝の汁をしが぀お蛀(はたぐり)の貝に受け入れお母の乳汁ずしお塗぀た。叀代の火傷の療法である。 〔根の堅州國〕  ここに八十神芋おたた欺きお、山に率(ゐ)お入りお、倧暹を切り䌏せ、茹矢(ひめや)[侀]をその朚に打ち立お、その䞭に入らしめお、すなはちその氷目矢(ひめや)を打ち離ちお、拷(う)ち殺しき。ここにたたその埡祖、哭き぀぀求(た)ぎしかば、すなはち芋埗お、その朚を拆(さ)きお、取り出で掻しお、その子に告りお蚀はく、「汝ここにあらば、遂に八十神に滅(ころ)さえなむ」ずいひお、朚の國[二]の倧屋毘叀(おほやびこ)の神[侉]の埡所(みもず)に違ぞ遣りたたひき。ここに八十神芓(た)ぎ远ひ臻(いた)りお、矢刺しお乞ふ時に、朚の俣(たた)より挏(く)き逃れお去(い)にき。埡祖の呜、子に告りおいはく、「須䜐の男の呜のたしたす根(ね)の堅州(かたす)國[四]にたゐ向きおば、かならずその倧神議(はか)りたたひなむ」ずのりたたひき。かれ詔呜(みこず)のたにたにしお須䜐の男の呜の埡所(みもず)に參ゐ到りしかば、その女須勢理毘賣(すせりびめ)出で芋お、目合(たぐはひ)しお[五]婚(あ)ひたしお、還り入りおその父に癜しお蚀さく、「いず麗しき神䟆たし぀」ずたをしき。ここにその倧神出で芋お、「こは葊原色蚱男(あしはらしこを)の呜ずいふぞ」ずのりたたひお、すなはち喚び入れお、その蛇(ぞみ)の宀(むろや)[六]に寢しめたたひき。ここにその劻(みめ)須勢理毘賣(すせりびめ)の呜、蛇のひれ[䞃]をその倫に授けお、「その蛇咋(く)はむずせば、このひれを䞉たび擧(ふ)りお打ち撥(はら)ひたたぞ」ずたをしたたひき。かれ教のごずせしかば、蛇おのづから靜たりぬ。かれ平(やす)く寢お出でたしき。たた䟆る日の倜は、呉公(むかで)ず蜂ずの宀(むろや)に入れたたひしを、たた呉公(むかで)蜂のひれを授けお、先のごず教ぞしかば、平(やす)く出でたたひき。たた鳎鏑(なりかぶら)[八]を倧野の䞭に射入れお、その矢を採らしめたたひき。かれその野に入りたしし時に、すなはち火もちおその野を燒きらし぀。ここに出づる所を知らざる間に、錠䟆おいはく、「内はほらほら、倖(ず)はすぶすぶ[九]」ず、かく蚀ひければ、其處(そこ)を螏みしかば、萜ち隱り入りし間に、火は燒け過ぎき。ここにその錠、その鳎鏑(なりかぶら)を咋(く)ひお出で䟆お奉りき。その矢の矜は、その錠の子どもみな喫ひたりき。  ここにその劻(みめ)須䞖理毘賣(すせりびめ)は、喪(はふり)぀具(もの)[䞀〇]を持ちお哭き぀぀䟆たし、その父の倧神は、すでに死(う)せぬず思ほしお、その野に出でたたしき。ここにその矢を持ちお奉りし時に、家に率お入りお、八田間(やたた)の倧宀[侀侀]に喚び入れお、その頭(かしら)の虱(しらみ)を取らしめたたひき。かれその頭を芋れば、呉公(むかで)倚(さは)にあり。ここにその劻、怋(むく)の朚の寊ず赀土(はに)ずを取りお、その倫に授け぀。かれその朚の寊を咋ひ砎り、赀土(はに)を含(ふく)みお唟(぀ば)き出だしたたぞば、その倧神、呉公(むかで)を咋ひ砎りお唟き出だすずおもほしお、心に愛(は)しずおもほしお寢(みね)したたひき。ここにその神の髮を握(ず)りお、その宀の怜(たりき)ごずに結ひ著けお、五癟匕(いほびき)の石(いは)[䞀二]を、その宀の戞に取り塞(さ)ぞお、その劻(みめ)須䞖理毘賣を負ひお、すなはちその倧神の生倧刀(いくたち)ず生匓矢(いくゆみや)[侀侉]たたその倩の沌琎(ぬごず)[䞀四]を取り持ちお、逃げ出でたす時に、その倩の沌琎暹に拂(ふ)れお地動鳎(なりずよ)みき。かれその寢(みね)したたぞりし倧神、聞き驚かしお、その宀を匕き仆(たふ)したたひき。然れども怜に結ぞる髮を解かす間に遠く逃げたたひき。かれここに黄泉比良坂(よも぀ひらさか)に远ひ至りたしお、遙(はるか)に望(みさ)けお、倧穎牟遲(おほあなむぢ)の神を呌ばひおのりたたはく、「その汝が持おる生倧刀生匓矢もちお汝が庶兄匟(あにおずども)をば、坂の埡尟に远ひ䌏せ、たた河の瀬に远ひ撥(はら)ひお、おれ[䞀五]倧國䞻の神ずなり、たた宇郜志國玉(う぀しくにたた)の神[䞀六]ずなりお、その我が女須䞖理毘賣を嫡劻(むかひめ)ずしお、宇迊(うか)の山[侀侃]の山本に、底接石根(そこ぀いはね)に宮柱倪しり、高倩の原に氷怜(ひぎ)高しりお[䞀八]居れ。この奎(や぀こ)」ずのりたたひき。かれその倧刀匓を持ちお、その八十神を远ひ避(さ)くる時に、坂の埡尟ごずに远ひ䌏せ、河の瀬ごずに远ひ撥ひお國䜜り始めたたひき[䞀九]。  かれその八䞊比賣は先の期(ちぎり)のごずみずあたはし぀[二〇]。かれその八䞊比賣は、率(ゐ)お䟆たし぀れども、その嫡劻(むかひめ)須䞖理毘賣を畏(かしこ)みお、その生める子をば、朚の俣(たた)に刺し挟みお返りたしき。かれその子に名づけお朚の俣の神ずいふ、たたの名は埡井(みゐ)の神ずいふ。 䞀 クサビ圢の矢。氷目矢ずあるも同じ。 二 玀䌊の國和歌山瞣 䞉 家屋の神。むザナギ、むザナミの生んだ子の䞭にあ぀た。ただしスサノヲの呜の子ずする説がある。 四 既出、地䞋の國。 五 互に芋合うこず。 六 叀代建築にはムロ型ずス型ずある。ムロは穎を掘぀お屋根をかぶせた圢のもので濕氣の倚い地では蟲の぀くこずが倚い。スは足を぀けお高く䜜る。どちらも原䜏地での習俗を移したものだろうが、ムロ型は亡びた。 䞃 蛇を支配する力のあるヒレ。ヒレは、癜い織物で女子が頞にかける。これを振るこずによ぀お嚁力が癌生する。次のヒレも同じ。 八 射るず鳎りひびくように䜜぀た矢。 九 入口は狹いが内郚は廣い。叀墳のあずだろうずいう。 䞀〇 葬匏の道具。 䞀䞀 柱間の敞の倚い倧きな宀。 䞀二 五癟人で匕くほどの巚石。 䞀䞉 生呜の感じられる倧刀匓矢。 䞀四 矎しいり぀ぱな琎。 䞀五 芪愛の第二人皱。 䞀六 珟寊にある國土の神靈。 䞀䞃 島根瞣出雲垂出雲倧瀟の東北の埡埌山。 䞀八 壯倧な宮殿建築をする意の垞甚句。地底の石に柱をし぀かず建お、空䞭に高く千朚をあげお䜜る。ヒギ、チギずもいう。屋䞊に亀叉しお突出しおいる材。今では神瀟建築に芋られる。 䞀九 國土經營をはじめた。 二〇 婚姻した。 〔八千矛の神の歌物語〕  この八千矛(やちほこ)の神[侀]、高志(こし)の國の沌河比賣(ぬなかはひめ)[二]を婚(よば)はむずしお幞(い)でたす時に、その沌河比賣の家に到りお[侉]歌よみしたたひしく、 八千矛(やちほこ)の 神の呜は、 八島國 劻求(た)ぎかねお、 遠遠し 高志(こし)の國に è³¢(さか)し女(め)を ありず聞かしお、 麗(くは)し女(め)を ありず聞(き)こしお、 さ婚(よば)ひに あり立たし[四] 婚ひに あり通はせ、 倧刀が緒も いただ解かずお、 襲(おすひ)をも いただ解かね[五]、 孃子(をずめ)の 寢(な)すや[六]板戞を 抌(お)そぶらひ[䞃] 吟(わ)が立たせれば、 匕こづらひ 吟(わ)が立たせれば、 青山に [八]は鳎きぬ。 さ野(の)぀鳥 雉子(きぎし)は響(ずよ)む。 庭぀鳥 鷄(かけ)は鳎く。 うれたくも[九] 鳎くなる鳥か。 この鳥も うち止(や)めこせね。 いしたふや[䞀〇] 倩銳䜿(あたはせづかひ)[侀侀]、 事の 語りごずも こをば[䞀二]。  歌謠番號二  ここにその沌河日賣(ぬなかはひめ)、いただ戞を開(ひら)かずお内より歌よみしたたひしく、 八千矛(やちほこ)の 神の呜。 ぬえくさの[侀侉] 女(め)にしあれば、 吟(わ)が心 浊枚(うらす)の鳥ぞ[䞀四]。 今こそは 吟(わ)鳥にあらめ。 埌は 汝鳥(などり)にあらむを、 呜は な死(し)せたたひそ[䞀五]。 いしたふや 倩銳䜿、 事の 語りごずも こをば。  歌謠番號䞉 青山に 日が隱らば、 ぬばたたの[䞀六] 倜は出でなむ。 朝日の 咲(ゑ)み抮え䟆お、 の[侀侃] 癜き腕(ただむき) 沫雪の[䞀八] わかやる胞を そ叩(だた)き 叩きたながり 眞玉手 玉手差し纏(た)き 股(もも)長に 寢(い)は宿(な)さむを。 あやに な戀ひきこし[䞀九]。 八千矛の 神の呜。 事の 語りごずも こをば。  歌謠番號四  かれその倜は合はさずお、明日(くる぀ひ)の倜埡合(みあひ)したたひき。  たたその神の嫡后(おほぎさき)須勢理毘賣(すせりびめ)の呜、いたく嫉劬(うはなりねた)み[二〇]したたひき。かれその日子(ひこ)ぢの神[二䞀]䟘(わ)びお、出雲より倭(やたず)の國に䞊りたさむずしお、裝束(よそひ)し立たす時に、片埡手は埡銬(みた)の鞍に繋(か)け、片埡足はその埡鐙(みあぶみ)に蹈み入れお、歌よみしたたひしく、 ぬばたたの 黒き埡衣(みけし)を た぀ぶさに 取り裝(よそ)ひ[二二] 奧(おき)぀鳥[二䞉] 胞(むな)芋る時、 矜(は)たたぎ[二四]も これは宜(ふさ)はず、 邊(ぞ)぀浪 そに脱き棄(う)お、 の[二五] 青き埡衣(みけし)を た぀ぶさに 取り裝ひ 奧぀鳥 胞芋る時、 矜たたぎも こも宜(ふさ)はず、 邊぀浪 そに脱き棄(う)お、 山瞣[二六]に 蒔(た)きし あたね぀き[二䞃] 染(そめ)朚が汁(しる)に 染衣(しめごろも)を た぀ぶさに 取り裝ひ 奧぀鳥 胞芋る時、 矜たたぎも 歀(こ)しよろし。 いずこやの[二八] 効の呜[二九]、 矀(むら)鳥の[䞉〇] 吟(わ)が矀れ埀(い)なば、 匕け鳥[侉侀]の 吟が匕け埀なば、 泣かじずは 汝(な)は蚀ふずも、 山跡(やたず)の 䞀本(ひずもず)すすき 項(うな)傟(かぶ)し[䞉二] 汝が泣かさたく[侉侉] 朝雚の さ[䞉四]霧に立(た)たむぞ。 若草の[䞉五] 嬬(぀た)の呜。 事の 語りごずも こをば。  歌謠番號五  ここにその后(きささ) 倧埡酒杯(さかづき)を取らしお、立ち䟝り指擧(ささ)げお、歌よみしたたひしく、 八千矛の 神の呜や、 吟(あ)が倧國䞻。 汝(な)こそは 男(を)にいたせば、 うちる[䞉六] 島[侉侃]の埌埌 かきる 磯の埌おちず[䞉八]、 若草の 嬬(぀た)持たせらめ[䞉九]。 吟(あ)はもよ 女(め)にしあれば、 汝(な)を陀(き)お[四〇] 男(を)は無し。 汝(な)を陀お 倫(぀た)は無し。 文垣(あやかき)の ふはやが䞋に[四䞀]、 蒞被(むしぶすた) 柔(にこや)が䞋に[四二]、  さやぐが䞋に[四䞉]、 沫雪(あわゆき)の わかやる胞を の 癜き臂(ただむき) そ叩(だた)き 叩きたながり[四四] た玉手 玉手差し纏(た)き 股長(ももなが)に 寢(い)をしなせ。 豐埡酒(ずよみき) たおた぀らせ[四五]。  歌謠番號六  かく歌ひお、すなはち盞(うき)結(ゆ)ひしお[四六]、項懞(うなが)けりお[四䞃]、今に至るたで鎭りたす。こを神語(かむがたり)[四八]ずいふ。 䞀 倚くの歊噚のある神の矩。倧國䞻の神の別名。䞉八頁「䞉八頁」は「須䜐の男の呜」の「系譜」參照。 二 北越の沌河の地の姫。ヌナカハは今の糞魚川町附近だずいう。 䞉 男子が倜間女子の家を蚪れるのが叀代の婚姻の颚習である。 四 ペバヒは、呌ぶ矩で婚姻を申し入れる意。サは接頭語。アリタタシは、お立ちにな぀お。動詞の䞊に぀けるアリは圚り぀぀の意。タタシは立぀の敬語。 五 オスヒをもただ解かないのに。オスヒは通䟋の服裝の䞊に著る衣服。犮裝、旅裝などに䜿甚する。トカネは解かないのにの意。 六 ナスは寢るの敬語。ダは感動の助詞で調子を぀けるために䜿う。 䞃 抌しゆすぶ぀お。 八 今トラツグミずいう鳥。倜間飛んで鳎く。 九 歎かわしいこずに。 䞀〇 む䞋フで、䞋方にいる意だろう。むは接頭語。ダは感動の助詞。 䞀䞀 走り䜿いをする郚族。アマは神聖なの意に぀ける。この皮の歌を語り傳える郚族。 䞀二 この事をば。この通りです。 䞀䞉 譬喩による枕詞。なえた草のような。 䞀四 氎鳥です。おち぀かない譬喩。 䞀五 おなくなりなさるな。 䞀六 譬喩による枕詞。カラスオりギの寊は黒いから倜に冠する。 䞀䞃 同前。楮で䜜぀た綱は癜い。 䞀八 同前。アワのような倧きな雪。 䞀九 たいぞんに戀をなさいたすな。 二〇 第二の劻に對する憎み。 二䞀 倫の神。 二二 十分に著甚しお。 二䞉 譬喩による枕詞。氎鳥のように胞を぀き出しお芋る。 二四 奧぀鳥ず蚀぀たので、その瞁でいう。身のこなし。 二五 譬喩による枕詞。カワセミ。青い鳥。 二六 山の料地。 二䞃 アタネは、アカネに同じずいうが䞍明。アカネはアカネ科の蔓草。根を぀いおアカネ色の染料をずる。 二八 むトコは芪愛なる人。ダは接尟語。 二九 女子の敬皱。 䞉〇 譬喩による枕詞。 䞉䞀 同前。空ずおく匕き去る鳥。 䞉二 銖をかしげお。うなだれお。 䞉䞉 お泣きになるこずは。マクは、ムコトに盞當する。 䞉四 眞犏寺本、サに當る字が無い。 䞉五 譬喩による枕詞。 䞉六 このミルは、原文「埮流」。埮は、叀代のミの音聲二皮のうちの乙類に屬し、甲類の芋るのミの音聲ず違う。それでる意であり、ここは぀おいるの意有坂博士で次の語を修食する。 䞉䞃 シマは氎面に臚んだ土地。はなれ島には限らない。 䞉八 磯の突端のどこでも。 䞉九 お持ちにな぀おいるでしよう。モタセ、持ツの敬語の呜什圢。ラ、助動詞の未然圢。メ、助動詞ムの已然圢で、䞊の係助詞コ゜を受けお結ぶ。 四〇 汝をおいおは。 四䞀 織物のトバリのふわふわした䞋で。 四二 あたたかい寢具のやわらかい䞋で。 四䞉 楮の衟のざわざわする䞋で。 四四 叩いお抱きあい。 四五 めしあがれ。奉るの敬語の呜什圢。 四六 酒盃をずりかわしお玄束しお。 四䞃 銖に手をかけお。 四八 以䞊の歌の名皱で、以䞋この皮の名皱が倚く出る。これは歌曲ずしお傳えられたのでその歌曲ずしおの名である。この八千矛の神の莈答の歌曲は舞を䌎な぀おいたらしい。 〔系譜〕  かれこの倧國䞻の神、※圢(むなかた)「匈胃田」、U+80F7、49-本文-6の奧接宮(おき぀みや)にたす神、倚玀理毘賣の呜[侀]に嚶(あ)ひお生みたせる子、阿遲(あぢすきたかひこね)の神。次に効高比賣(たかひめ)の呜[二]。たたの名は䞋光(したお)る比賣(ひめ)の呜[侉]。この阿遲高日子根の神は、今迊毛(かも)の倧埡神[四]ずいふ神なり。  倧國䞻の神、たた神屋楯(かむやたお)比賣の呜[五]に嚶ひお生みたせる子、事代(こずしろ)䞻の神[六]。たた八島牟遲(やしたむぢ)の神の女鳥取(ずりずり)の神[䞃]に嚶ひお生みたせる子、鳥鳎海(ずりなるみ)の神。この神、日名照額田毘道男䌊蚱知邇(ひなおりぬかたびちをいこちに)の神[八]に嚶ひお生みたせる子、國忍富(くにおしずみ)の神。この神、葊那陀迊(あしなだか)の神たたの名は八河江比賣(やがはえひめ)に嚶ひお生みたせる子、連甕(぀らみか)の倚氣䜐波倜遲奎矎(たけさはやぢぬみ)の神。この神、倩の甕䞻(みかぬし)の神の女前玉比賣(さきたたひめ)に嚶ひお生みたせる子、甕䞻日子(みかぬしひこ)の神。この神、淀加矎(おかみ)の神[九]の女比那良志(ひならし)毘賣に嚶ひお生みたせる子、倚比理岐志麻矎(たひりきしたみ)の神。この神、比比矅朚(ひひらぎ)のその花麻豆矎(はなたづみ)の神の女掻玉前玉(いくたたさきたた)比賣の神に嚶ひお生みたせる子、矎呂浪(みろなみ)の神。この神、敷山䞻(しきやたぬし)の神の女青沌銬沌抌(あをぬたぬおし)比賣に嚶ひお生みたせる子、垃忍富鳥鳎海(ぬのおしずみずりなるみ)の神。この神、若晝女(わかひるめ)の神に嚶ひお生みたせる子、倩の日腹倧科床矎(ひばらおほしなどみ)の神。この神、倩の狹霧(さぎり)の神の女遠接埅根(ずほ぀たちね)の神に嚶ひお生みたせる子、遠接山岬倚良斯(ずほ぀やたざきたらし)の神。 右の件(くだり)、八島士奎矎(やしたじぬみ)の神より䞋、遠接山岬垶(たらし)の神より前、十䞃䞖(ずをたりななよ)の神ずいふ。 䞀 既出䞉〇頁「䞉〇頁」は「倩照らす倧神ず須䜐の男の呜」の「誓玄」參照。 二 以䞊二神、五䞃頁「五䞃頁」は「倩照らす倧埡神ず倧國䞻の神」の「國讓り」に神話がある。 䞉 光りかがやく姫の矩。矎しい姫。 四 奈良瞣南葛城郡葛城村にある神瀟の神。 五 系統䞍明。 六 五䞃頁「五䞃頁」は「倩照らす倧埡神ず倧國䞻の神」の「國讓り」に神話がある。その條參照。 䞃 鳥耳の神、鳥甘の神ずする傳えもある。 八 誀りがあ぀お、もず䜕の神の女の䜕ずあ぀たらしいが䞍明。 九 氎の神。 〔少名毘叀那の神〕  かれ倧國䞻の神、出雲の埡倧(みほ)の埡前(みさき)[侀]にいたす時に、波の穗より[二]、倩の矅摩(かがみ)の船[侉]に乘りお、鵝(ひむし)の皮を内剥(う぀は)ぎに剥ぎお[四]衣服(みけし)にしお、歞(よ)り䟆る神あり。ここにその名を問はせども答ぞず、たた所埞(みずも)の神たちに問はせども、みな知らずず癜(たを)しき。ここに倚邇具久(たにぐく)[五]癜しお蚀(たを)さく、「こは久延毘叀(くえびこ)[六]ぞかならず知りたらむ」ず癜ししかば、すなはち久延毘叀を召しお問ひたたふ時に答ぞお癜さく、「こは神産巣日(かむむすび)の神の埡子少名毘叀那(すくなびこな)の神なり」ず癜しき。かれここに神産巣日埡祖(みおや)の呜に癜し䞊げしかば、「こは寊(たこず)に我が子なり。子の䞭に、我が手俣(たなたた)より挏(く)きし子なり。かれ汝(いたし)葊原色蚱男(あしはらしこを)の呜ず兄匟(はらから)ずなりお、その國䜜り堅めよ」ずのりたたひき。かれそれより、倧穎牟遲ず少名毘叀那ず二柱の神盞䞊びお、この國䜜り堅めたたひき。然ありお埌には、その少名毘叀那の神は、垞䞖(ずこよ)の國[䞃]に床りたしき。かれその少名毘叀那の神を顯し癜しし、いはゆる久延毘叀(くえびこ)は、今には山田の曟富隰(そほど)[八]ずいふものなり。この神は、足はあるかねども、倩の䞋の事を盡(こずごず)に知れる神なり。 䞀 島根瞣八束郡矎保の岬。 二 波の高みに乘぀お。 䞉 カガミはガガむモ科の蔓草。ガガむモ。その果寊は莢でありわれるず癜い毛のある果寊が飛ぶ。それをもずにした神話。 四 蛟の皮をそ぀くり剥いで。 五 ひきがえる。谷望りの矩。 六 かがし。こわれた男の矩。 䞃 海倖の國。䞉䞉頁「䞉䞉頁」は「倩照らす倧神ず須䜐の男の呜」の「倩の岩戞」脚蚻參照。 八 かがしに同じ。 〔埡諞の山の神〕  ここに倧國䞻の神愁ぞお告りたたはく、「吟獚しお、劂䜕(いかに)かもよくこの國をえ䜜らむ。いづれの神ずずもに、吟(あ)はよくこの國を盞䜜(぀く)らむ」ずのりたたひき。この時に海を光(お)らしお䟝り䟆る神あり。その神の蚀(の)りたたはく、「我(あ)が前(みたぞ)をよく治めば[侀]、吟(あれ)よくずもどもに盞䜜り成さむ。もし然あらずは、國成り難(がた)けむ」ずのりたたひき。ここに倧國䞻の神たをしたたはく、「然らば治めた぀らむ状(さた)はいかに」ずたをしたたひしかば答ぞおのりたたはく、「吟(あ)をば倭(やたず)の青垣(あをかき)の東の山の䞊(ぞ)に霋(い぀)きた぀れ[二]」ずのりたたひき。こは埡諞(みもろ)の山の䞊にたす神[侉]なり。 䞀 わたしをよく祭぀たなら。神が珟れおいう時のきた぀た詞。 二 倧和の國の東方の青い山の䞊に祭れ。 䞉 奈良瞣磯城郡䞉茪山の倧神(おおみわ)神瀟の神。その神瀟の起原神話。 〔倧幎の神の系譜〕  かれその倧幎の神[侀]、神掻須毘(かむいくすび)の神の女䌊怒(いの)比賣に嚶ひお生みたせる子、倧國埡魂(おほくにみたた)の神。次に韓(から)の神。次に曟富理(そほり)の神。次に癜日(しらひ)の神。次に聖(ひじり)の神二五神。又銙甚(かぐよ)比賣に嚶ひお生みたせる子、倧銙山戞臣(おほかぐやたずみ)の神。次に埡幎(みずし)の神二柱。たた倩知(あめし)る迊流矎豆(かるみづ)比賣に嚶ひお生みたせる子、奧接日子(おき぀ひこ)の神。次に奧接比賣(おき぀ひめ)の呜、たたの名は倧戞比賣(おほぞひめ)の神。こは諞人のもち拜(い぀)く竈(かたど)の神なり。次に倧山咋(おほやたくひ)の神。たたの名は末(すゑ)の倧䞻(おほぬし)の神。この神は近぀淡海(あふみ)の國の日枝(ひえ)の山にたす[侉]。たた葛野(かづの)の束の尟にたす[四]、鳎鏑(なりかぶら)を甚(も)ちたたふ神なり。次に庭接日(には぀ひ)の神。次に阿須波(あすは)の神。次に波比岐(はひき)の神[五]。次に銙山戞臣(かぐやたずみ)の神。次に矜山戞(はやたず)の神。次に庭(には)の高接日(たか぀ひ)の神。次に倧土(おほ぀ち)の神。たたの名は土(぀ち)の埡祖(みおや)の神九神。 䞊の件、倧幎の神の子、倧國埡魂の神より䞋、倧土の神より前、并せお十六神(ずをたりむはしら)。  矜山戞の神、倧氣郜比賣(おほげ぀ひめ)の神に嚶ひお生みたせる子、若山咋(わかやたくひ)の神。次に若幎の神。次に効若沙那賣(わかさなめ)の神。次に圌豆麻岐(みづたき)の神。次に倏の高接日(たか぀ひ)の神。たたの名は倏の賣(め)の神。次に秋毘賣(あきびめ)の神。次に久久幎(くくずし)の神。次に久久玀若宀葛根(くくきわかむろ぀なね)の神。 䞊の件、矜山戞の神の子、若山咋の神より䞋、若宀葛根の神より前、并はせお八神。 䞀 穀物のみのりの神靈。䞉八頁「䞉八頁」は「須䜐の男の呜」の「系譜」に出た。この神の系譜は、穀物の耕䜜の經過の衚瀺。 二 これも穀物のみのりの神。 䞉 滋賀瞣滋賀郡坂本の日枝神瀟。 四 京郜垂右京區にある束尟神瀟。 五 以䞊二神、家の敷地の神。祈幎祭の祝詞に芋える。 〔五、倩照らす倧埡神ず倧國䞻の神〕 〔倩若日子〕  倩照らす倧埡神の呜もちお、「豐葊原の千秋(ちあき)の長五癟秋(ながいほあき)の氎穗(みづほ)の國[侀]は、我が埡子正勝吟勝勝速日(たさかあか぀かちはやひ)倩の忍穗耳(おしほみみ)の呜の知らさむ國」ず、蚀䟝(こずよ)さしたたひお、倩降(あたくだ)したたひき。ここに倩の忍穗耳の呜、倩の浮橋に立たしお詔りたたひしく、「豐葊原の千秋の長五癟秋の氎穗の國は、いたくさやぎおありなり[二]」ず告(の)りたたひお、曎に還り䞊りお、倩照らす倧埡神にたをしたたひき。ここに高埡産巣日(たかみむすび)の神[侉]、倩照らす倧埡神の呜もちお、倩の安の河の河原に八癟萬の神を神集(かむ぀ど)ぞに集ぞお、思金の神に思はしめお詔りたたひしく、「この葊原の䞭぀國[四]は、我が埡子の知らさむ國ず、蚀䟝さしたたぞる國なり。かれこの國にちはやぶる荒ぶる國぀神[五]どもの倚(さは)なるず思ほすは、いづれの神を䜿はしおか蚀趣(こずむ)けなむ」ずのりたたひき。ここに思金の神たた八癟萬の神等(たち)議りお癜さく、「倩の菩比(ほひ)の神[六]、これ遣はすべし」ずたをしき。かれ倩の菩比の神を遣はししかば、倧國䞻の神に媚び぀きお、䞉幎に至るたで埩奏(かぞりごず)たをさざりき。  ここを以ちお高埡産巣日の神、倩照らす倧埡神、たた諞の神たちに問ひたたはく、「葊原の䞭぀國に遣はせる倩の菩比の神、久しく埩奏(かぞりごず)たをさず、たたいづれの神を䜿はしおば吉(え)けむ」ず告りたたひき。ここに思金の神答ぞお癜さく、「倩接國玉(あた぀くにだた)の神[䞃]の子倩若日子(あめわかひこ)[八]を遣はすべし」ずたをしき。かれここに倩(あめ)の麻迊叀匓(たかこゆみ)[九]倩の波波矢(ははや)[䞀〇]を倩若日子に賜ひお遣はしき。ここに倩若日子、その國に降り到りお、すなはち倧國䞻の神の女䞋照(したお)る比賣(ひめ)に嚶(あ)ひ、たたその國を獲むず慮(おも)ひお、八幎に至るたで埩奏(かぞりごず)たをさざりき。  かれここに倩照らす倧埡神、高埡産巣日の神、たた諞の神(かみ)たちに問ひたたはく、「倩若日子久しく埩奏(かぞりごず)たをさず、たたいづれの神を遣はしお、倩若日子が久しく留たれる所由(よし)を問はむ」ずのりたたひき。ここに諞の神たちたた思金の神答ぞお癜さく、「雉子(きぎし)名(な)鳎女(なきめ)[侀侀]を遣はさむ」ずたをす時に、詔りたたはく、「汝(いたし)行きお倩若日子に問はむ状は、汝を葊原の䞭぀國に遣はせる所以(ゆゑ)は、その國の荒ぶる神たちを蚀趣(こずむ)け平(やは)せずなり。䜕ぞ八幎になるたで、埩奏たをさざるず問ぞ」ずのりたたひき。  かれここに鳎女(なきめ)、倩より降(お)り到りお、倩若日子が門なる湯接桂(ゆ぀か぀ら)[䞀二]の䞊に居お、委曲(た぀ぶさ)に倩぀神の詔呜(おほみこず)のごず蚀ひき。ここに倩(あめ)の䜐具賣(さぐめ)[侀侉]、この鳥の蚀ふこずを聞きお、倩若日子に語りお、「この鳥はその鳎く音(こゑ)いず惡し。かれみづから射たたぞ」ずいひ進めければ、倩若日子、倩぀神の賜ぞる倩の波士匓(はじゆみ)倩の加久矢(かくや)[䞀四]をもちお、その雉子(きぎし)を射殺し぀。ここにその矢雉子の胞より通りお逆(さかさた)に射䞊げお、倩の安の河の河原にたしたす倩照らす倧埡神高朚(たかぎ)の神[䞀五]の埡所(みもず)に逮(いた)りき。この高朚の神は、高埡産巣日の神の別(たた)の名(みな)なり。かれ高朚の神、その矢を取らしお芋そなはせば、その矢の矜に血著きたり。ここに高朚の神告りたたはく、「この矢は倩若日子に賜ぞる矢ぞ」ず告りたたひお、諞の神たちに瀺(み)せお詔りたたはく、「もし倩若日子、呜(みこず)を誀(たが)ぞず、惡(あら)ぶる神を射぀る矢の到れるならば、倩若日子にな䞭(あた)りそ。もし邪(きたな)き心あらば、倩若日子この矢にたがれ[䞀六]」ずのりたたひお、その矢を取らしお、その矢の穎より衝き返し䞋したたひしかば、倩若日子が、朝床[侀侃]に寢たる高胞坂(たかむなさか)に䞭りお死にき。こは還矢の本なり。たたその雉子(きぎし)還らず。かれ今に諺に雉子の頓䜿(ひたづかひ)[䞀八]ずいふ本これなり。  かれ倩若日子が劻(め)例照(したお)る比賣(ひめ)の哭(な)く聲、颚のむた[䞀九]響きお倩に到りき。ここに倩なる倩若日子が父倩接國玉(あた぀くにたた)の神、たたその劻子(めこ)[二〇]ども聞きお、降り䟆お哭き悲みお、其處に喪屋(もや)[二䞀]を䜜りお、河鎈を岐䜐理持(きさりもち)[二二]ずし、鷺(さぎ)を掃持(ははきもち)[二䞉]ずし、翠鳥(そにどり)を埡食人(みけびず)[二四]ずし、雀を碓女(うすめ)[二五]ずし、雉子を哭女(なきめ)ずし、かく行ひ定めお、日八日(やか)倜八倜(やよ)を遊びたりき[二六]。  この時阿遲志貎高日子根(あぢしきたかひこね)の神到(き)たしお、倩若日子が喪(も)を匔ひたたふ時に、倩より降(お)り到れる倩若日子が父、たたその劻みな哭きお、「我が子は死なずおありけり」「我が君は死なずおたしけり」ずいひお、手足に取り懞かりお、哭き悲みき。その過(あやた)おる所以(ゆゑ)は、この二柱の神の容姿(かたち)いず胜く䌌(の)れり。かれここを以ちお過おるなり。ここに阿遲志貎高日子根の神、いたく怒りおいはく、「我は愛(うるは)しき友なれ[二䞃]こそ匔ひ䟆぀らくのみ。䜕ぞは吟を、穢き死(しに)人に比(そ)ふる」ずいひお、埡䜩(みはかし)の十掬(぀か)の劒を拔きお、その喪屋(もや)を切り䌏せ、足もちお蹶(く)ゑ離ち遣りき。こは矎濃の國の藍芋(あゐみ)æ²³[二八]の河䞊なる喪山(もやた)ずいふ山なり。その持ちお切れる倧刀の名は倧量(おほばかり)ずいふ。たたの名は神床(かむど)の劒ずいふ。かれ阿治志貎高日子根の神は、忿(いか)りお飛び去りたたふ時に、その同母効(いろも)高比賣(たかひめ)の呜、その埡名を顯さむず思ほしお歌ひたたひしく、 倩なるや[二九] 匟棚機(おずたなばた)[䞉〇]の うながせる 玉の埡統(みすたる)[侉侀]、 埡統に あな玉はや[䞉二]。 み谷(たに) 二(ふた)わたらす[侉侉] 阿遲志貎高日子根(あぢしきたかひこね)の神ぞ。  歌謠番號䞃  この歌は倷振(ひなぶり)[䞉四]なり。 䞀 日本國の矎皱。ゆたかな葊原で氞久に穀物のよく生育する國の矩。 二 たいぞん隷いでいる。アリナリは叀い語法。ラ行變栌動詞の終止圢にナリが接續しおいる。 䞉 この神が加わるのは思想的な意味からである。 四 日本國。葊原の䞭心である國。 五 暎嚁を振う亂暎な土地の神。 六 誓玄の條に出珟した神。出雲氏の祖先神で、出雲氏の方ではよく掻躍したずいう。叀事蚘日本曞玀は䞭臣氏系統の傳䟆が䞻にな぀おいるのでわるくいう。 䞃 倩の土地の神靈。 八 倩から䟆た若い男。傳説䞊の人物ずしお埌䞖の物語にも出る。 九 鹿の靈嚁の぀いおいる匓。 䞀〇 倧きな矜を぀けた矢。 䞀䞀 キギシの鳥名はその鳎聲によ぀おいう。よ぀お逆にその名を鳎く女の意にいう。 䞀二 神聖な桂暹。野鳥である雉子などが門口の暹に䟆お鳎くのを氣にしお䜕かのしるしだろうずする。 䞀䞉 寊盞を探る女。巫女で鳥の鳎聲などを刀斷する。 䞀四 前に出た匓矢。ハゞ匓はハゞの朚の匓。カク矢は鹿兒矢で鹿の靈嚁の぀いおいる矢。 䞀五 タカミムスビの神の神靈の宿る所に぀いおいうのだろう。 䞀六 曲れで、灜難あれの意になる。 䞀䞃 胡床(あぐら)ずする傳えもある。 䞀八 ひたすらの䜿、行぀たきりの䜿。 䞀九 颚ず共に。 二〇 倩における倩若日子の劻子。 二䞀 葬匏は別に家を䜜぀お行う颚習である。 二二 食物を入れた噚を持぀お行く者。 二䞉 ホりキで穢を拂う意である。 二四 食物を䜜る人。 二五 臌で぀く女。 二六 葬匏の時に連日連倜歌舞しおけがれを拂う颚習である。 二䞃 友だちだから。 二八 岐阜瞣長良川の䞊流。 二九 ダは間投の助詞。 䞉〇 若い機おり姫。機おりは女子の技藝ずしお尊ばれおいた。 䞉䞀 頞にかけおいる緒に貫いた玉。 䞉二 倧きな珠。ハダは感動を瀺す。 䞉䞉 谷を二぀同時に枡る。ミは矎皱。 䞉四 歌曲の名。 〔國讓り〕  ここに倩照らす倧埡神の詔りたたはく、「たたいづれの神を遣はしお吉(え)けむ」ずのりたたひき。ここに思金の神たた諞の神たち癜さく、「倩の安の河の河䞊の倩の石屋(いはや)にたす、名は䌊郜(い぀)の尟矜匵(をはばり)の神[侀]、これ遣はすべし。もしたたこの神ならずは、その神の子建埡雷(たけみかづち)の男(を)の神、これ遣はすべし。たたその倩の尟矜匵の神は、倩の安の河の氎を逆(さかさた)に塞(せ)きあげお、道を塞き居れば、他(あだ)し神はえ行かじ。かれ別(こず)に倩の迊久(かく)の神[二]を遣はしお問ふべし」ずたをしき。  かれここに倩の迊久の神を䜿はしお、倩の尟矜匵の神に問ひたたふ時に答ぞ癜さく、「恐(かしこ)し、仕ぞた぀らむ。然れどもこの道には、僕(あ)が子建埡雷の神[侉]を遣はすべし」ずたをしお、貢進(たおた぀)りき。  ここに倩の鳥船の神[四]を建埡雷の神に副ぞお遣はす。ここを以ちおこの二神(ふたはしらのかみ)、出雲の國の䌊耶䜐(いざさ)の小濱(をはた)[五]に降り到りお、十掬(ず぀か)の劒を拔きお浪の穗に逆に刺し立おお[六]、その劒の前(さき)に趺(あぐ)み坐(ゐ)お、その倧國䞻の神に問ひたたひしく、「倩照らす倧埡神高朚の神の呜もちお問の䜿せり。汝(な)が領(うしは)ける葊原の䞭぀國に、我(あ)が埡子の知らさむ國ず蚀よさしたたぞり。かれ汝が心いかに」ず問ひたたひき。ここに答ぞ癜さく、「僕(あ)はえ癜さじ。我が子八重蚀代䞻(やぞこずしろぬし)の神[䞃]これ癜すべし。然れども鳥の遊持(あそびすなどり)[八]しお、埡倧(みほ)の前(さき)に埀きお、いただ還り䟆ず」ずたをしき。かれここに倩の鳥船の神を遣はしお、八重事代䞻の神を城(め)し䟆お、問ひたたふ時に、その父の倧神に語りお、「恐(かしこ)し。この國は倩぀神の埡子に獻(たおた぀)りたたぞ」ずいひお、その船を蹈み傟けお、倩の逆手(さかお)を青柎垣(あをふしがき)にうち成しお、隱りたたひき[九]。  かれここにその倧國䞻の神に問ひたたはく、「今汝が子事代䞻の神かく癜しぬ。たた癜すべき子ありや」ずずひたたひき。ここにたた癜さく、「たた我が子建埡名方(たけみなかた)の神[䞀〇]あり。これを陀(お)きおは無し」ず、かく癜したたふほどに、その建埡名方の神、千匕の石[侀侀]を手末(たなすゑ)にげお䟆お、「誰(た)そ我が國に䟆お、忍(しの)び忍びかく物蚀ふ。然らば力競べせむ。かれ我(あれ)たづその埡手を取らむ[䞀二]」ずいひき。かれその埡手を取らしむれば、すなはち立氷(たちび)に取り成し[侀侉]、たた劒刃(぀るぎは)に取り成し぀。かれここに懌(おそ)りお退(そ)き居り。ここにその建埡名方の神の手を取らむず乞ひ歞(わた)しお取れば、若葊を取るがごず、※(぀か)「おぞん瞊の぀くり」、U+6424、58-本文-5み批(ひし)ぎお、投げ離ちたたひしかば、すなはち逃げ去(い)にき。かれ远ひ埀きお、科野(しなの)の國の掲矜(すは)の海[䞀四]に迫(せ)め到りお、殺さむずしたたふ時に、建埡名方の神癜さく、「恐(かしこ)し、我(あ)をな殺したたひそ。この地(ずころ)を陀(お)きおは、他(あだ)し處(ずころ)に行かじ。たた我が父倧國䞻の神の呜に違はじ。八重事代䞻の神の蚀(みこず)に違はじ。この葊原の䞭぀國は、倩぀神の埡子の呜のたにたに獻らむ」ずたをしき。  かれ曎にたた還り䟆お、その倧國䞻の神に問ひたたひしく、「汝が子ども事代䞻の神、建埡名方の神二神(ふたはしら)は、倩぀神の埡子の呜のたにたに違はじず癜しぬ。かれ汝(な)が心いかに」ず問ひたたひき。ここに答ぞ癜さく、「僕(あ)が子ども二神の癜せるたにたに、僕(あ)も違はじ。この葊原の䞭぀國は、呜のたにたに既に獻りぬ。ただ僕が䜏所(すみか)は、倩぀神の埡子の倩぀日繌知らしめさむ、富足(ずだ)る倩の埡巣(みす)の劂[䞀五]、底぀石根に宮柱倪しり、高倩の原に氷朚(ひぎ)高しりお治めたたはば、僕(あ)は癟(もも)足らず[䞀六]八十(やそくたで)に隱りお䟍(さもら)はむ[侀侃]。たた僕が子ども癟八十神(ももやそがみ)は八重事代䞻の神を埡尟前(さき)[䞀八]ずしお仕ぞた぀らば、違ふ神はあらじ」ず、かく癜しお出雲の國の倚藝志(たぎし)の小濱(をばた)[䞀九]に、倩の埡舍(みあらか)[二〇]を造りお、氎戞(みなず)の神の孫(ひこ)櫛八玉(くしやたた)の神膳倫(かしはで)[二䞀]ずなりお、倩぀埡饗(みあぞ)[二二]獻る時に、祷(ほ)ぎ癜しお、櫛八玉の神鵜に化(な)りお、海(わた)の底に入りお、底の城(はこ)ルビの「はこ」はママを咋(く)ひあがり出でお[二䞉]、倩の八十平瓮(びらか)[二四]を䜜りお、海垃(め)の柄(から)を鎌(か)りお燧臌(ひきりうす)に䜜り、海※(こも)「くさかんむり溥の぀くり」、U+84AA、59-本文-4の柄を燧杵(ひきりぎね)に䜜りお、火を鑜(き)り出でお[二五]たをさく、「この我が燧(き)れる火は、高倩の原には、神産巣日埡祖(かむむすびみおや)の呜の富足(ずだ)る倩の新巣(にひす)の凝烟(すす)の八拳(や぀か)垂るたで燒(た)き擧げ[二六]、地(぀ち)の䞋は、底぀石根に燒き凝(こら)しお、の千尋繩うち延(は)ぞ[二䞃]、釣する海人(あた)が、口倧の尟翌鱞(をはたすずき)[二八]さわさわに控(ひ)きよせ隰(あ)げお、拆(さき)竹のずををずををに[二九]、倩の眞魚咋(たなぐひ)[䞉〇]獻る」ずたをしき。かれ建埡雷の神返りたゐ䞊りお、葊原の䞭぀國を蚀向(こずむ)け平(やは)しし状をたをしき。 䞀 むザナギの呜の劒の神靈。氎神。二四頁「二四頁」は「䌊耶那岐の呜ず䌊耶那矎の呜」の「黄泉の國」參照。 二 鹿の神靈。 䞉 二四頁「二四頁」は「䌊耶那岐の呜ず䌊耶那矎の呜」の「黄泉の國」參照。 四 二二頁「二二頁」は「䌊耶那岐の呜ず䌊耶那矎の呜」の「神々の生成」參照。 五 島根瞣出雲垂附近の海岞。䌊那䜐の小濱ずする傳えもある。日本曞玀に五十田狹之小汀(いたさのをばた)。 六 波の高みに劒先を䞊にしお立おお。 䞃 蚀語に珟れる神靈。倧事を決するのに神意を䌺い、その神意が蚀語によ぀お珟れたこずをこの神の蚀ずしお傳える。八重は抮える意に冠する。 八 鳥を狩するこず。 九 神意を述べ終぀お、海を枡぀お䟆た乘物を傟けお、逆手を打぀お青い暹枝の垣に隱れた。逆手を打぀は、手を䞋方に向けお打぀こずで呪術を行う時にする。青柎垣は神靈の座所。神靈が蚗宣をしおもずの神座に歞぀たのである。 䞀〇 長野瞣諏蚪郡諏蚪神瀟䞊瀟の祭神。この神に關するこずは日本曞玀に無い。插入説話である。 䞀䞀 千人で匕くような巚岩。 䞀二 手の぀かみ合いをするのである。 䞀䞉 立぀おいる氷のように感ずる。 䞀四 長野瞣の諏蚪湖。 䞀五 倩皇がその䜍にお぀きになる尊い宮殿のように。神が宮殿造營を請求するのは蚗宣の定型の䞀である。 䞀六 枕詞。 䞀䞃 倚くある物のすみに隱れおおりたしよう。 䞀八 指導者。 䞀九 島根瞣出雲垂の海岞。 二〇 宮殿。出雲倧瀟のこず。その鎭座瞁起。 二䞀 料理人。 二二 尊い埡食事。 二䞉 海底の土を枅淚ずしそれを取぀お祭具を䜜る。 二四 倚敞の平たい皿。 二五 海藻の堅い郚分を臌ず杵ずにしお摩擊しお火を䜜぀お。 二六 富み抮える新築の家の煀のように長く垂れるほどに火をたき。 二䞃 楮の長い繩を延ばしお。 二八 口の倧きく、尟ひれの倧きい鱞。 二九 魚のたわむ圢容。さき竹のは枕詞。 䞉〇 尊い埡銳走。 〔六、邇邇藝の呜〕 〔倩降〕  ここに倩照らす倧埡神高朚の神の呜もちお、倪子(ひ぀ぎのみこ)正勝吟勝勝速日(たさかあか぀かちはやび)倩の忍穗耳(おしほみみ)の呜に詔(の)りたたはく、「今葊原の䞭぀國を平(こずむ)け蚖(を)ぞぬず癜す。かれ蚀よさし賜ぞるたにたに、降りたしお知らしめせ」ずのりたたひき。ここにその倪子正勝吟勝勝速日倩の忍穗耳の呜答ぞ癜さく、「僕(あ)は、降りなむ裝束(よそひ)せし間(ほど)に、子生(あ)れたし぀。名は倩邇岐志國邇岐志(あめにぎしくににぎし)倩(あた)぀日高日子番(ひこひこほ)の邇邇藝(ににぎ)の呜、この子を降すべし」ずたをしたたひき。この埡子は、高朚の神の女萬幡豐秋接垫比賣(よろづはたずよあき぀しひめ)の呜に嚶(あ)ひお生みたせる子、倩の火明(ほあかり)の呜、次に日子番(ひこほ)の邇邇藝(ににぎ)の呜二柱にたす。ここを以ちお癜したたふたにたに、日子番の邇邇藝の呜に詔(みこず)科(おほ)せお、「この豐葊原の氎穗の國は、汝(いたし)の知(し)らさむ國なりずこずよさしたたふ。かれ呜のたにたに倩降(あも)りたすべし」ずのりたたひき。  ここに日子番の邇邇藝の呜、倩降(あも)りたさむずする時に、倩の八衢(やちたた)[侀]に居お、䞊は高倩の原を光(お)らし䞋は葊原の䞭぀國を光らす神ここにあり。かれここに倩照らす倧埡神高朚の神の呜もちお、倩の宇受賣(うずめ)の神に詔りたたはく、「汝(いたし)は手匱女人(たわやめ)なれども、い向(むか)ふ神ず面勝(おもか)぀神なり[二]。かれもはら汝埀きお問はたくは、吟(あ)が埡子の倩降(あも)りたさむずする道に、誰そかくお居るず問ぞ」ずのりたたひき。かれ問ひたたふ時に、答ぞ癜さく、「僕は國぀神、名は猿田(さるだ)毘叀の神なり。出で居る所以(ゆゑ)は、倩぀神の埡子倩降りたすず聞きしかば、埡前(みさき)に仕ぞた぀らむずしお、たゐ向ひ䟍(さもら)ふ」ずたをしき。  ここに倩(あめ)の兒屋(こやね)の呜、垃刀玉(ふずだた)の呜、倩の宇受賣の呜、䌊斯蚱理床賣(いしこりどめ)の呜、玉(たた)の祖(おや)の呜、并せお五䌎(い぀ずも)の緒(を)[侉]を支(あか)ち加ぞお、倩降(あも)らしめたたひき。  ここにその招(を)ぎし[四]八尺(やさか)の募(たがたた)、鏡、たた草薙(くさなぎ)の劒、たた垞䞖(ずこよ)の思金の神、手力男(たぢからを)の神、倩の石門別(いはずわけ)の神[五]を副ぞ賜ひお詔(の)りたたはくは、「これの鏡は、もはら我(あ)が埡魂ずしお、吟が埡前を拜(い぀)くがごず、霋(い぀)きた぀れ。次に思金の神は、前(みたぞ)の事(こず)を取り持ちお、政(た぀りごず)たをしたたぞ[六]」ずのりたたひき。  この二柱の神は、拆く釧(くしろ)五十鈎(いすず)の宮[䞃]に拜(い぀)き祭る。次に登由宇氣(ずゆうけ)の神、こは倖(ず)぀宮の床盞(わたらひ)にたす神[八]なり。次に倩の石戞別(いはずわけ)の神、たたの名は櫛石(くしいはたど)の神ずいひ、たたの名は豐(ずよ)石の神[九]ずいふ。この神は埡門(みかど)の神なり。次に手力男の神は、䜐那(さな)の瞣(あがた)にたせり。  かれその倩の兒屋の呜は、䞭臣の連等が祖。垃刀玉の呜は、忌郚の銖等(おびずら)が祖。倩の宇受賣の呜は猿女(さるめ)の君等が祖。䌊斯蚱理床賣の呜は、鏡䜜の連等が祖。玉の祖の呜は、玉の祖の連等が祖なり。  かれここに倩の日子番の邇邇藝の呜、倩の石䜍(いはくら)を離れ、倩の八重倚那雲(やぞたなぐも)を抌し分けお、皜嚁(い぀)の道(ち)別き道別きお[䞀〇]、倩の浮橋に、浮きじたり、そりたたしお[侀侀]、竺玫(぀くし)の日向(ひむか)の高千穗の靈(く)じふる峰(たけ)[䞀二]に倩降(あも)りたしき。  かれここに倩の忍日(おしひ)の呜倩(あた)぀久米(くめ)の呜二人(ふたり)、倩の石靫(いはゆき)[侀侉]を取り負ひ、頭怎(くぶ぀ち)の倧刀[䞀四]を取り䜩き、倩の波士匓(はじゆみ)を取り持ち、倩の眞鹿兒矢(たかごや)を手挟(たばさ)み、埡前(みさき)に立ちお仕ぞた぀りき。かれその倩の忍日の呜、こは倧䌎(おほずも)の連(むらじ)等が祖。倩぀久米の呜、こは久米の盎等が祖なり。  ここに詔りたたはく、「歀地(ここ)は韓國に向ひ笠玗(かささ)の埡前(みさき)にた䟆通りお[䞀五]、朝日の盎(ただ)刺(さ)す國、倕日の日照(ひで)る國なり。かれ歀地(ここ)ぞいず吉き地(ずころ)」ず詔りたたひお、底぀石根に宮柱倪しり、高倩の原に氷怜(ひぎ)高しりおたしたしき。 䞀 倩䞊のわかれ道。 二 盞對する神に顏で勝぀神だ。 䞉 五぀の郚族。トモノヲは人々の團體。この五神以䞋倚くは皆倩の岩戞の神話に出お、兩者の密接な關係にあるこずを瀺す。 四 岩戞の神話で倩照らす倧神を招いだ。 五 岩戞の神話における岩屋戞の神栌。 六 倩皇の埡前にあ぀お政治をせよ。智惠思慮の神靈だからこのようにいう。 䞃 䌊勢神宮の内宮。サククシロは、口のわれた腕茪の意で枕詞。 八 䌊勢神宮の倖宮。トナりケの神は豐受の神ずも曞き穀物の神。この神が埞぀お䞋぀たずもなく出たのは突然であるが豐葊原の氎穗の神靈だから出したのである。倖宮の鎭座は、雄略倩皇の時代の事ず傳える。 九 この二぀の別名は、埡門祭の祝詞に芋える名で、門戞の神靈ずしお尊んでいる。 䞀〇 倩から埡座を離れ雲をおし分け嚁勢よく道を別けお。 䞀䞀 倩の階段から䞋に浮枚があ぀おそれにお立ちにな぀たず解されおいる。叀語を語り傳えたもの。 䞀二 鹿兒島瞣の霧島山の䞀峰、宮厎瞣西臌杵郡など傳説地がある。思想的には倧嘗祭の皻穗の䞊に䞋぀たこずである。 䞀䞉 堅固な靫。矢を入れお背負う。 䞀四 柄の頭がコブにな぀おいる倧刀。寊は石噚だろう。 䞀五 倖國に向぀お笠玗の埡前ぞ筋が通぀お。カササの埡前は、鹿兒島瞣川邊郡の岬。高千穗の嶜の所圚をその方面にありずする傳えから䟆たのであろう。 〔猿女の君〕  かれここに倩の宇受賣の呜に詔りたたはく、「この埡前に立ちお仕ぞた぀れる猿田(さるた)毘叀の倧神は、もはら顯し申せる汝(いたし)送りた぀れ。たたその神の埡名は、汝(いたし)負ひお仕ぞた぀れ」ずのりたたひき。ここを以ちお猿女(さるめ)の君等、その猿田毘叀の男神の名を負ひお、女(をみな)を猿女の君[侀]ず呌ぶ事これなり。かれその猿田毘叀の神、阿耶蚶(あざか)[二]に坐しし時に、持(すなどり)しお、比良倫(ひらぶ)貝[侉]にその手を咋ひ合はさえお海氎(うしほ)に溺れたたひき。かれその底に沈み居たたふ時の名を、底(そこ)どく埡魂(みたた)[四]ずいひ、その海氎の぀ぶた぀時の名を、぀ぶ立぀埡魂(みたた)ずいひ、その沫(あわ)咲く時の名を、あわ咲く埡魂(みたた)ずいふ。  ここに猿田毘叀の神を送りお、還り到りお、すなはち悉に鰭(はた)の廣物鰭の狹(さ)物[五]を远ひ聚めお問ひお曰はく、「汝(いたし)は倩぀神の埡子に仕ぞた぀らむや」ず問ふ時に、諞の魚どもみな「仕ぞた぀らむ」ずたをす䞭に、海錠(こ)癜さず。ここに倩の宇受賣の呜、海錠(こ)に謂ひお、「この口や答ぞせぬ口」ずいひお、玐小刀(ひもがたな)以ちおその口を拆(さ)きき。かれ今に海錠の口拆(さ)けたり。ここを以ちお、埡䞖(みよみよ)、島の速莄(はやにぞ)[六]獻る時に、猿女の君等に絊ふなり。 䞀 猿女の君は朝廷にあ぀お神事その他に奉仕した。 二 䞉重瞣壹志郡。 䞉 䞍明。月日貝だずもいう。 四 海底に぀く神靈。 五 倧小の魚。 六 志摩の國から奉る海産のたおた぀り物。 〔朚の花の䜐久倜毘賣〕  ここに倩(あた)぀日高日子番(ひこひこほ)の邇邇藝(ににぎ)の呜、笠玗(かささ)の埡前(みさき)に、麗(かほよ)き矎人(をずめ)に遇ひたたひき。ここに、「誰が女ぞ」ず問ひたたぞば、答ぞ癜さく、「倧山接芋(おほやた぀み)の神の女、名は神阿倚郜(かむあた぀)比賣[侀]。たたの名は朚(こ)の花(はな)の䜐久倜(さくや)毘賣ずたをす」ずたをしたたひき。たた「汝が兄匟(はらから)ありや」ず問ひたたぞば答ぞ癜さく、「我が姉石長(いはなが)比賣あり」ずたをしたたひき。ここに詔りたたはく、「吟、汝に目合(たぐはひ)せむず思ふはいかに」ずのりたたぞば答ぞ癜さく、「僕(あ)はえ癜さじ。僕が父倧山接芋の神ぞ癜さむ」ずたをしたたひき。かれその父倧山接芋の神に乞ひに遣はしし時に、いたく歡喜(よろこ)びお、その姉石長(いはなが)比賣を副ぞお、癟取(ももずり)の机代(぀くゑしろ)の物[二]を持たしめお奉り出(だ)しき。かれここにその姉は、いず醜(みにく)きに因りお、芋畏(かしこ)みお、返し送りたたひお、ただその匟(おず)朚(こ)の花(はな)の䜐久倜(さくや)賣毘を「朚(こ)の花(はな)の䜐久倜(さくや)賣毘を」はママ留めお、䞀宿(ひずよ)婚(みずあたは)し぀。ここに倧山接芋の神、石長(いはなが)比賣を返したたぞるに因りお、いたく恥ぢお、癜し送りお蚀(たを)さく、「我(あ)が女二人(ふたり)竝べたおた぀れる由(ゆゑ)は、石長比賣を䜿はしおは、倩぀神の埡子の呜(みいのち)は、雪零(ふ)り颚吹くずも、恆に石(いは)の劂く、垞磐(ずきは)に堅磐(かきは)に動きなくたしたさむ。たた朚(こ)の花(はな)の䜐久倜(さくや)毘賣を䜿はしおは、朚の花の抮ゆるがごず抮えたさむず、誓(うけ)ひお貢進(たおた぀)りき。ここに今石長(いはなが)比賣を返さしめお、朚(こ)の花(はな)の䜐久倜(さくや)毘賣をひずり留めたたひ぀れば、倩぀神の埡子の埡壜(みいのち)は、朚の花のあたひのみたしたさむずす」ずたをしき。かれここを以ちお今に至るたで、倩皇(すめらみこず)たちの埡呜長くたさざるなり。  かれ埌に朚(こ)の花(はな)の䜐久倜(さくや)毘賣、たゐ出お癜さく、「功(あ)は劊(はら)みお、今産(こう)む時になりぬ。こは倩぀神の埡子、私(ひそか)に産みた぀るべきにあらず。かれ請(たを)す」ずたをしたたひき。ここに詔りたたはく、「䜐久倜毘賣、䞀宿(ひずよ)にや劊める。こは我が子にあらじ。かならず國぀神の子にあらむ」ずのりたたひき。ここに答ぞ癜さく、「吟が劊める子、もし國぀神の子ならば、産(こう)む時幞(さき)くあらじ。もし倩぀神の埡子にたさば、幞くあらむ」ずたをしお、すなはち戞無し八尋殿[侉]を䜜りお、その殿内(ずのぬち)に入りお、土(はに)もちお塗り塞(ふた)ぎお、産む時にあたりお、その殿に火を著けお[四]産みたたひき。かれその火の盛りに燃(も)ゆる時に、生(あ)れたせる子の名は、火照(ほでり)の呜こは隌人阿倚の君の祖なり。次に生れたせる子の名は火須勢理(ほすせり)の呜[五]、次に生れたせる子の埡名は火遠理(ほをり)の呜[六]、たたの名は倩(あた)぀日高日子穗穗出芋(ひこひこほほでみ)の呜䞉柱。 䞀 アタは地名。鹿兒島瞣日眮郡。 二 倚敞の机䞊に乘せる物。 䞉 戞の無い倧きな家屋。分嚩のために特に家を䜜りその䞭に入぀お呚圍を塗り塞ぐ。 四 出産埌にその産屋を燒く颚習のあるのを、このように衚珟しおいる。 五 火の衰える意の名。 六 火の靜たる意の名。 〔䞃、日子穗穗出芋の呜〕 〔海幞ず山幞〕  かれ火照(ほでり)の呜は、海䜐知(うみさち)毘叀[侀]ずしお、鰭(はた)の廣物鰭の狹(さ)物を取り、火遠理(ほをり)の呜は山䜐知(やたさち)毘叀ずしお、毛の物毛の柔(にこ)物[二]を取りたたひき。ここに火遠理(ほをり)の呜、その兄(いろせ)火照(ほでり)の呜に、「おのもおのも幞易(か)ぞお甚ゐむ」ず謂(い)ひお、䞉床乞はししかども、蚱さざりき。然れども遂にわづかにえ易ぞたたひき。ここに火遠理(ほをり)の呜、海幞[侉]をもちお魚(な)釣らすに、ふ぀に䞀぀の魚だに埗ず、たたその鉀(぀りばり)をも海に倱ひたたひき。ここにその兄(いろせ)火照の呜その鉀を乞ひお、「山幞もおのが幞幞。海幞もおのが幞幞。今はおのもおのも幞返さむ」ずいふ時に、その匟(いろず)火遠理の呜答ぞお曰はく、「汝(みたし)の鉀は、魚釣りしに䞀぀の魚だに埗ずお、遂に海に倱ひ぀」ずたをしたたぞども、その兄匷(あながち)に乞ひ城(はた)りき。かれその匟、埡䜩しの十拳の劒を砎りお、五癟鉀(いほはり)を䜜りお、償(぀ぐの)ひたたぞども、取らず、たた䞀千鉀(ちはり)を䜜りお、償ひたたぞども、受けずしお、「なほその本の鉀を埗む」ずいひき。  ここにその匟、泣き患ぞお海邊(うみべた)にいたしし時に、鹜怎(しほ぀ち)の神[四]䟆お問ひお曰はく、「䜕(いか)にぞ虚空接日高(そら぀ひこ)[五]の泣き患ぞたたふ所由(ゆゑ)は」ず問ぞば、答ぞたたはく、「我、兄ず鉀(぀りばり)を易ぞお、その鉀を倱ひ぀。ここにその鉀を乞ぞば、倚(あたた)の鉀を償ぞども、受けずお、なほその本の鉀を埗むずいふ。かれ泣き患ふ」ずのりたたひき。ここに鹜怎の神、「我、汝が呜のために、善き議(たばかり)せむ」ずいひお、すなはち間(た)なし勝間(か぀た)の小船[六]を造りお、その船に茉せた぀りお、教ぞおたをさく、「我、この船を抌し流さば、やや暫(したし)いでたさば、埡路(みち)あらむ。すなはちその道に乘りおいでたしなば、魚鱗(いろこ)のごず造れる宮宀(みや)[䞃]、それ綿接芋(わた぀み)の神の宮なり。その神の埡門に到りたたはば、傍の井の䞊に湯接銙朚(ゆ぀か぀ら)[八]あらむ。かれその朚の䞊にたしたさば、その海(わた)の神の女、芋お議(はか)らむものぞ」ず教ぞた぀りき。  かれ教ぞしたにたに、少し行(い)でたしけるに、぀ぶさにその蚀の劂くなりき。すなはちその銙朚に登りおたしたす。ここに海(わた)の神の女豐玉毘賣(ずよたたびめ)の埞婢(たかだち)、玉(たたもひ)[九]を持ちお、氎酌たむずする時に、井に光(かげ)あり。仰ぎ芋れば、麗(うるは)しき壯倫(をずこ)あり。いず奇(あや)しずおもひき。ここに火遠理の呜、その婢(たかだち)を芋お、「氎をたたぞ」ず乞ひたたふ。婢すなはち氎を酌みお、玉に入れお貢進(たおた぀)る。ここに氎をば飮たさずしお、埡頞のを解かしお、口に含(ふふ)みおその玉に唟(぀ば)き入(い)れたたひき。ここにその、噚(もひ)に著きお[䞀〇]、婢をえ離たず、かれ著きながらにしお豐玉毘賣の呜に進りき。ここにそのを芋お、婢に問ひお曰く、「もし門(かど)の倖(ず)に人ありや」ず問ひしかば、答ぞお曰はく、「我が井の䞊の銙朚の䞊に人いたす。いず麗しき壯倫なり。我が王にも益りおいず貎し。かれその人氎を乞はし぀。かれ氎を奉りしかば、氎を飮たさずお、このを唟き入れ぀。これえ離たざれば、入れしたにた將(も)ち䟆お獻る」ずたをしき。ここに豐玉毘賣の呜、奇しず思ほしお、出で芋お芋感(め)でお、目合(たぐはひ)しお、その父に、癜しお曰はく、「吟が門に麗しき人あり」ずたをしたたひき。ここに海(わた)の神みづから出で芋お、「この人は、倩぀日高の埡子、虚空぀日高なり」ずいひお、すなはち内に率お入れた぀りお、海驢(みち)の皮の疊八重[侀侀]を敷き、たた疊八重[䞀二]をその䞊に敷きお、その䞊に坐(た)せた぀りお、癟取の机代(぀くゑしろ)の物を具ぞお、埡饗(みあぞ)しお、その女豐玉(ずよたた)毘賣に婚(あ)はせた぀りき。かれ䞉幎[侀侉]に至るたで、その國に䜏みたたひき。  ここに火遠理の呜、その初めの事を思ほしお、倧きなる歎(なげき)䞀぀したたひき。かれ豐玉(ずよたた)毘賣の呜、その歎を聞かしお、その父に癜しお蚀はく、「䞉幎䜏みたたぞども、恆は歎かすこずも無かりしに、今倜(こよひ)倧きなる歎䞀぀したたひ぀るは、けだしいかなる由かあらむ」ずたをしき。かれ、その父の倧神、その聟の倫に問ひお曰はく、「今旊(けさ)我が女の語るを聞けば、䞉幎坐したせども、恆は歎かすこずも無かりしに、今倜倧きなる歎したたひ぀ずたをす。けだし故ありや。たた歀間(ここ)に䟆たせる由はいかに」ず問ひた぀りき。ここにその倧神に語りお、぀ぶさにその兄の倱せにし鉀を城(はた)れる状の劂語りたたひき。ここを以ちお海の神、悉に鰭の廣物鰭の狹物を召び集ぞお問ひお曰はく、「もしこの鉀を取れる魚ありや」ず問ひき。かれ諞の魚ども癜さく、「このごろ赀海(たひ)ぞ、喉(のみず)に[䞀四]ありお、物え食はずず愁ぞ蚀ぞる。かれかならずこれが取り぀らむ」ずたをしき。ここに赀海魚の喉を探りしかば、鉀あり。すなはち取り出でお枅掗(すす)ぎお、火遠理の呜に奉る時に、その綿接芋の倧神誚(をし)ぞお曰さく、「この鉀をその兄に絊ふ時に、のりたたはむ状は、この鉀は、淀煩鉀(おばち)ルビの「おばち」はママ、須須鉀(すすち)、貧鉀(たぢち)、宇流鉀(うるち)ずいひお[䞀五]、埌手(しりぞで)[䞀六]に賜ぞ。然しおその兄高田(あげだ)を䜜らば、汝が呜は䞋田(くがだ)を營(぀く)りたたぞ。その兄䞋田を䜜らば、汝が呜は高田を營りたたぞ[侀侃]。然したたはば、吟氎を掌(し)れば、䞉幎の間にかならずその兄貧しくなりなむ。もしそれ然したたふ事を恚みお攻め戰はば、鹜(しほ)盈(み)぀珠(たた)[䞀八]を出しお溺らし、もしそれ愁ぞたをさば、鹜(しほ)也(ふ)る珠(たた)を出しお掻(いか)し、かく惚苊(たしな)めたたぞ」ずたをしお、鹜盈぀珠鹜也る珠并せお兩箇(ふた぀)を授けた぀りお、すなはち悉に鰐どもをよび集ぞお、問ひお曰はく、「今倩぀日高の埡子虚空぀日高、䞊(うは)぀國(くに)[䞀九]に幞(い)でたさむずす。誰は幟日に送りた぀りお、芆(かぞりごず)奏(たを)さむ」ず問ひき。かれおのもおのもおのが身の尋長(たけ)のたにたに、日を限りお癜す䞭に、䞀尋鰐[二〇]癜さく、「僕(あ)は䞀日に送りた぀りお、やがお還り䟆なむ」ずたをしき。かれここにその䞀尋鰐に告りたたはく、「然らば汝送りた぀れ。もし海(わた)䞭を枡る時に、な惶畏(かしこた)せた぀りそ」ずのりお、すなはちその鰐の頞に茉せた぀りお、送り出した぀りき。かれ期(ちぎ)りしがごず䞀日の内に送りた぀りき。その鰐返りなむずする時に、䜩かせる玐小刀[二䞀]を解かしお、その頞に著けお返したたひき。かれその䞀尋鰐は、今に䜐比持(さひもち)の神[二二]ずいふ。  ここを以ちお぀ぶさに海(わた)の神の教ぞし蚀の劂、その鉀を與ぞたたひき。かれそれより埌、いよよ貧しくなりお、曎に荒き心を起しお迫め䟆(く)。攻めむずする時は、鹜盈぀珠を出しお溺らし、それ愁ぞたをせば、鹜也る珠を出しお救ひ、かく惚苊(たしな)めたたひし時に、皜銖(のみ)癜さく、「僕(あ)は今よ以埌(のち)、汝が呜の晝倜(よるひる)の守護人(たもりびず)ずなりお仕ぞた぀らむ」ずたをしき。かれ今に至るたで、その溺れし時の皮皮の態(わざ)、絶えず仕ぞた぀るなり[二䞉]。 䞀 海の幞のある男。サチは嚁力で、道具に宿぀おおりサチを有する者が獲物が倚いのである。 二 獞類ず鳥類。 䞉 海のサチの宿぀おいる釣針。 四 海氎の神靈。諞國の海岞にうち寄せるので物知りだずする。 五 日子穗穗出芋の呜。 六 すきたの無い籠の船。寊際的には竹の類で線んで暹脂を塗぀お䜜぀た船であり、思想的には神の乘物である。 䞃 魚のうろこのように䜜぀た宮殿。瓊ぶきの家で倧陞の建築が想像されおいる。 八 井の傍の暹朚に神が降るのは、信仰にもずづくきた぀た型である。 九 矎しい怀。 䞀〇 氎を汲んだ怀に暹䞊にいた神の靈が぀いたのである。 䞀䞀 海獞アシカの皮の敷物を八重にかさねお。 䞀二 織぀たたたの絹の敷物八重をかさねお。 䞀䞉 この皮の説話に出るきた぀た幎敞。浊島も韍宮に䞉幎いたずいう。 䞀四 のどにささ぀た骚があ぀お。 䞀五 鉀をわるく蚀぀おサチを離れさせるのである。がんやり鉀、すさみ鉀、貧乏鉀、愁苊の鉀。 䞀六 手をうしろにしおあげなさい。呪術の意味である。 䞀䞃 毎幎土地を遞定しお耕䜜するので、氎の倚い幎には高田を䜜るに利あり、氎の無い幎はその反對である。 䞀八 海は朮が滿ち干するので、海の神は氎のさしひきを぀かさどるずし、それはその力を有する玉を持぀おいるからず考えた。動詞也るは叀くは䞊二段掻で、連體圢はフル。 䞀九 人間の䞖界。䞊方にあるず考えた。 二〇 人が巊右に手をひろげた長さのワニ。ワニは䞉九頁「䞉九頁」は「倧國䞻の神」の「菟ず鰐」參照。 二䞀 玐の぀いおいる小刀。 二二 鋀を持぀おいる神。サヒは鋀であり歊噚でもある。 二䞉 隌人が亂舞をしお宮廷に仕えるこずの起原説明。隌人舞はその皮族の獚自の舞であるのを溺れるさたのたねずしお説明した。 〔豐玉毘賣の呜〕  ここに海(わた)の神の女豐玉(ずよたた)毘賣の呜、みづからたゐ出お癜さく、「功(あれ)すでに劊めるを、今産(こう)む時になりぬ。こを念ふに、倩぀神の埡子、海原に生みた぀るべきにあらず、かれたゐ出き぀」ずたをしき。ここにすなはちその海邊の波限(なぎさ)に、鵜の矜を葺草(かや)にしお、産殿(うぶや)を造りき。ここにその産殿(うぶや)、いただ葺き合ぞねば、埡腹の急(ず)きに忍(あ)ぞざりければ、産殿に入りたしき。ここに産みたす時にあたりお、その日子(ひこ)[侀]ぢに癜しお蚀はく、「およそ他(あだ)し國の人は、産(こう)む時になりおは、本(もず)぀國の圢になりお生むなり。かれ、功も今本(もず)の身になりお産たむずす。願はくは功をな芋たたひそ」ずたをしたたひき[二]。ここにその蚀を奇しず思ほしお、そのたさに産みたすを䌺芋(かきたみ)たたぞば、八尋鰐になりお、匍匐(は)ひもこよひき[侉]。すなはち芋驚き畏みお、遁げ退(そ)きたたひき。ここに豐玉(ずよたた)毘賣の呜、その䌺芋(かきたみ)たたひし事を知りお、うら恥(やさ)しずおもほしお、その埡子を生み眮きお癜さく、「功(あれ)、恆は海道(うみ぀ぢ)を通しお、通はむず思ひき。然れども吟が圢を䌺芋(かきたみ)たたひしが、いずしきこず」ずたをしお、すなはち海坂(うなさか)を塞(せ)きお、返り入りたたひき。ここを以ちおその産(う)みたせる埡子に名づけお、倩(あた)぀日高日子波限建鵜葺草葺合(ひこひこなぎさたけうがやふきあ)ぞずの呜ずたをす。然れども埌には、その䌺芋(かきたみ)たたひし埡心を恚み぀぀も、戀(こ)ふる心にえ忍(あ)ぞずしお、その埡子を逊(ひた)した぀る瞁(よし)に因りお、その匟(いろず)玉䟝毘賣に附けお、歌獻りたたひき。その歌、 赀玉は 緒さぞ光(ひか)れど、 癜玉の 君が裝(よそひ)し[四] 貎くありけり。  歌謠番號八  かれその日子(ひこぢ)答ぞ歌よみしたたひしく、 奧(おき)぀鳥[五] 鎚著(ど)く島に 我が率寢(ゐね)し 効は忘れじ。 䞖の盡(こずごず)に。  歌謠番號九  かれ日子穗穗出芋の呜は、高千穗の宮に五癟八拟歳(いほちたりやそずせ)たしたしき。埡陵(はか)はその高千穗の山の西にあり。 䞀 ヒコホホデミの呜。 二 この皮の説話の芁玠の䞀である女子の呜ずる犁止であり、男子がその犁を砎るこずによ぀お別離になる。むザナミの呜の黄泉蚪問の神話にもこれがあ぀た。 䞉 倧きなワニにな぀お這いたわ぀た。 四 癜玉のような君の容儀。䞋のシは匷意の助詞。 五 説明による枕詞。 〔八、鵜葺草葺合ぞずの呜〕  この倩぀日高日子波限建鵜葺草葺合ぞずの呜、その姚(みをば)玉䟝毘賣の呜に嚶ひお、生みたせる埡子の名は、五瀬の呜、次に皻氷(いなひ)の呜、次に埡毛沌(みけぬ)の呜、次に若埡毛沌(わかみけぬ)の呜[侀]、たたの名は豐埡毛沌(ずよみけぬ)の呜、たたの名は神倭䌊波犮毘叀(かむやたずいはれびこ)の呜二四柱。かれ埡毛沌の呜は、波の穗を跳(ふ)みお、垞䞖の國に枡りたし、皻氷の呜は、劣(はは)の國[侉]ずしお、海原に入りたしき。 䞀 神歊倩皇。神歊倩皇の皱は挢颚の諡號ずいい奈良時代に奉぀たもの。 二 倧和の國の磐䜙の地においでにな぀た埡方の意。 䞉 亡き母豐玉毘賣の國。 叀事蚘 䞊぀卷 {{デフォルト゜ヌト:こしき しようかん}} [[Category:日本の歎史]]
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2015-10-19T06:46:45Z
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高等孊校日本史B/史料集
蚘事を曞くずきは、高校生向けだずいうこずを意識しお曞いおください。原文が挢文の史料は、挢文よりも曞き䞋し文で説明したほうが良いでしょう。 特に説明のない限り、各蚘事での史料の本文は、抜粋です。蚘事タむトルの呜名は、時代や出来事が分かるように呜名しおください。(たずえば『日本曞玀』は解説察象の時代が長いので、そういうタむトルは付けないでください。) この蚘事での各単元の項目および項目名は、暫定的なものです。
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蚘事を曞くずきは、高校生向けだずいうこずを意識しお曞いおください。原文が挢文の史料は、挢文よりも曞き䞋し文で説明したほうが良いでしょう。 特に説明のない限り、各蚘事での史料の本文は、抜粋です。蚘事タむトルの呜名は、時代や出来事が分かるように呜名しおください。たずえば『日本曞玀』は解説察象の時代が長いので、そういうタむトルは付けないでください。 この蚘事での各単元の項目および項目名は、暫定的なものです。
蚘事を曞くずきは、'''高校生向け'''だずいうこずを意識しお曞いおください。原文が挢文の史料は、挢文よりも曞き䞋し文で説明したほうが良いでしょう。 特に説明のない限り、各蚘事での史料の本文は、抜粋です。蚘事タむトルの呜名は、時代や出来事が分かるように呜名しおください。たずえば『日本曞玀』は解説察象の時代が長いので、そういうタむトルは付けないでください。 この蚘事での各単元の項目および項目名は、暫定的なものです。 == 倪叀 == === 匥生時代 === *[[高等孊校日本史B/史料集/匥生時代の倭囜]]挢曞地理誌、埌挢曞東倷䌝 *[[高等孊校日本史B/史料集/邪銬台囜|邪銬台囜]]魏志倭人䌝 == 叀代 == === 叀墳時代 === *[[高等孊校日本史B/史料集/宋ず倭ずの倖亀|宋ず倭ずの倖亀]]宋曞倭囜䌝 :*[[高等孊校日本史B/史料集/倭王歊の䞊奏文|倭王歊の䞊奏文]]宋曞倭囜䌝 *[[高等孊校日本史B/史料集/皲荷山叀墳 鉄剣銘文|皲荷山叀墳 鉄剣銘文]] *[[高等孊校日本史B/史料集/朝鮮半島ぞの出兵|朝鮮半島ぞの出兵]]高句麗奜倪王碑 === 飛鳥時代 === *[[高等孊校日本史B/史料集/十䞃条の憲法|十䞃条の憲法]]日本曞玀 *[[高等孊校日本史B/史料集/遣隋䜿|遣隋䜿]]隋曞倭囜䌝・日本曞玀 *[[高等孊校日本史B/史料集/仏教|仏教]]日本曞玀 ==== 倧化の改新 ==== *[[高等孊校日本史B/史料集/倧化の改新の前|倧化の改新の前]]日本曞玀 *[[高等孊校日本史B/史料集/改新の詔|改新の詔]]日本曞玀 === 奈良時代 === *[[高等孊校日本史B/史料集/貧窮問答歌|貧窮問答歌]]䞇葉集 *[[高等孊校日本史B/史料集/埋什|埋什]] 什矩解りょうのぎげ  === 平安時代 === *[[高等孊校日本史B/史料集/遣唐䜿|遣唐䜿]] *[[高等孊校日本史B/史料集/平安文孊集|叀今和歌集仮名序]] *[[高等孊校日本史B/史料集/平安文孊集|枕草子]] *[[高等孊校日本史B/史料集/平安文孊集|源氏物語]] *[[高等孊校日本史B/史料集/藀原氏の栄華|小右蚘]] *[[高等孊校日本史B/史料集/藀原氏の栄華|栄花物語]] *[[高等孊校日本史B/史料集/浄土教|埀生芁集]] *[[高等孊校日本史B/史料集/浄土教|扶桑略蚘]] *[[高等孊校日本史B/史料集/浄土教|梁塵秘抄]] == 侭侖 == === 鎌倉時代 === *[[高等孊校日本史B/史料集/吟劻鏡|北条政子の挔説]](吟劻鏡) *[[高等孊校日本史B/史料集/埡成敗匏目]] *[[高等孊校日本史B/史料集/地頭の非法]](高野山文曞) === 宀町時代 === *[[高等孊校日本史B/史料集/埡䌜草玙]] *[[高等孊校日本史B/史料集/宀町時代の倖亀|善隣囜宝蚘]] *[[高等孊校日本史B/史料集/宀町時代の倖亀|倭寇]](明史・日本䌝) === 戊囜時代 === *[[高等孊校日本史B/史料集/分囜法]] == è¿‘äž– == === 安土桃山時代 === *[[高等孊校日本史B/史料集/秀吉の政策|倪門怜地]](浅野家文曞) *[[高等孊校日本史B/史料集/秀吉の政策|刀狩什]](小早川家文曞) === 江戞時代 === ==== 初期 ==== *[[高等孊校日本史B/史料集/歊家諞法床]] *[[高等孊校日本史B/史料集/犁䞭䞊公家諞法床]] ==== 䞭期埌期 ==== *[[高等孊校日本史B/史料集/川柳・狂句集]] ==== 幕末 ==== *[[高等孊校日本史B/史料集/蚎幕の密勅]] == 近代 == === 明治 === ==== 自由民暩運動ず倧日本囜憲法の成立 ==== *[[高等孊校日本史B/史料集/私擬憲法]] *[[高等孊校日本史B/史料集/倧日本垝囜憲法]] === 倧正 === === 昭和 === ==== 戊前 ==== *[[高等孊校日本史B/史料集/倪平掋戊争宣戊の詔曞]] *[[高等孊校日本史B/史料集/ポツダム宣蚀]] *[[高等孊校日本史B/史料集/倪平掋戊争終戊の詔曞]] ==== 戊埌 ==== *[[高等孊校日本史B/史料集/日本囜憲法]] *[[高等孊校日本史B/史料集/戊埌の瀟䌚・経枈]] *[[高等孊校日本史B/史料集/戊埌の囜際関係|サンフランシスコ講和条玄]] *[[高等孊校日本史B/史料集/戊埌の囜際関係|日米安党保障条玄]] *[[高等孊校日本史B/史料集/戊埌の囜際関係|日゜共同宣蚀]] *[[高等孊校日本史B/史料集/戊埌の囜際関係|日韓基本条玄]] *[[高等孊校日本史B/史料集/戊埌の囜際関係|日䞭共同宣蚀]] *[[高等孊校日本史B/史料集/戊埌の囜際関係|日䞭友奜条玄]] == 珟代 == === 平成 === *[[高等孊校日本史B/史料集/戊埌の囜際関係|日朝平壌宣蚀]] [[カテゎリ:高等孊校日本史]]
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2022-11-25T05:23:19Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/%E9%AB%98%E7%AD%89%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8F%B2B/%E5%8F%B2%E6%96%99%E9%9B%86
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䞭孊校瀟䌚 歎史/平安時代
この時代の政治にはどのような特城があるのだろう。 この時代の文化にはどのような特色があるのだろう。 この時代の人々の考え方はどのようなものだろう。 ~貎族がさかえた時代~ か぀おの倩平文化の仏教保護の政策などにより、仏教の僧や寺院の圱響力が匷くなる。 のちの倩皇や朝廷は、これらの仏教勢力を嫌がり、そのため、桓歊倩皇(かんむ おんのう)により、寺院の倚い珟圚でいう奈良県から京郜府ぞず郜をう぀す。たず784幎(延暊3幎)に京郜府の 長岡京(ながおかきょう) にう぀す。さらに794幎(延暊13幎)に京郜府の 平安京(ぞいあんきょう) にう぀す。 奈良から平安京ぞの寺院の移転は犁止されたす。 他にも、瀟䌚の倉化で、もはや、公地公民による昔(むかし)の政治が䞊手くいかなくなり、政治のしかたを改める必芁もあったのだろう。 平安京に郜を移しおから玄400幎間は、政治の䞭心地は平安京だったので、この時代を 平安時代(ぞいあんじだい) ずいう。 くわしくいうず、埌に1192幎(建久3幎)に歊士である源頌朝が暩力をにぎる鎌倉幕府(かたくら ばくふ)ができたすが、794幎から1192幎たでを平安時代ず蚀うこずが倚い。 なお、平安時代より、あずの歊士による政治の時代になっおも、郜は平安京のたたです。明治時代に東京に郜が移るたでは、平安京が日本の郜でした。平安京の぀くりは、唐の郜である 長安(ちょうあん) を、参考(さんこう)にしおいたす。 桓歊倩皇は、公地公民が䞊手くいかない理由の䞀぀である、皎負担の重さに改革の手を぀けたす。 皎負担の重さを枛らしたした。雑埭(ぞうよう)の日数を60日から30日に枛らしたす。6幎ごずに芋盎しおた区分田に支絊を、12幎ごずに倉えたした。 (※ 䞭孊の範囲倖:) たた、囜叞に察する監督をきびしくするため、勘解由䜿(かげゆし)ずいう圹人を眮きたした。(※ 怜定教科曞では、単に「囜叞に察する監督をきびしくさせたした」的なこずだけが曞いおあり、「勘解由䜿」(かげゆし)の甚語は玹介しおない。 ただし、自由瀟の教科曞では、勘解由䜿(かげゆし)を玹介しおいる。) このころ、奎婢(ぬひ)の制床も、無くなっおいきたした。 たた、蟲民を兵士にするこずをやめ、郡叞の子匟(しおい)などから健児(こんでい)ずいう兵士を遞ぶようにしたした。 平安時代に入り、奈良時代の仏教ずは倉化した。倩台宗(おんだいしゅう)や真蚀宗(しんごんしゅう)ずいう新しい宗掟(しゅうは)ができ、それが広たった。奈良時代の仏教ずはちがい、新しい平安時代の宗掟は、山奥(やたおく)で修行(しゅぎょう)をしたりする仏教である。 僧の最柄(さいちょう)ず僧の空海(くうかい)による、新しい仏教の考え方が広たった。おそらくは朝廷が、奈良時代の政治に深く介入した埓来の仏教勢力をきらい、かわりに新しい宗掟を保護したのだろう。 最柄も空海も、遣唐䜿ず共に唐にわたり留孊し、唐の新しい仏教の教えを孊んできた僧である。 最柄は805幎(延暊24幎)に日本に垰囜し、比叡山(ひえいざん、滋賀県にある。)に 延暊寺(えんりゃくじ) を建お、倩台宗 (おんだいしゅう)をひろめた。最柄は䌝教倧垫(でんきょうだいし)ずも蚀われたす。 空海は806幎に垰囜し、高野山(こうやさん、和歌山県にある。)に 金剛峯寺(こんごうぶじ) を建お、真蚀宗(しんごんしゅう)を広めた。 こずわざの「匘法も筆のあやたり(こうがうも ふでのあやたり)」の匘法倧垫は空海のこずだ。 比叡山ず蚀い、高野山ず蚀い、ずもに山であるこずに泚目もしよう。朝廷が仏教の政治介入を嫌う事ずも、぀じ぀たがあう。 奈良時代に墟田氞幎私財法により、開墟した土地の所有が認められるようになったので、貎族たちや寺瀟は蟲民らに開墟をさせ、貎族の所有する土地を広げおいった。この貎族の所有する私有地が 荘園(しょうえん) である。 たた、平安時代に、貎族や寺瀟の所有する荘園には皎をおさめなくおもよいずいう、貎族に぀ごうのいい暩利が出来た。 皎を収めない暩利を䞍茞の暩(ふゆのけん)ず蚀い、荘園ぞの圹人の立ち入りを拒吊(きょひ)できる暩利を䞍入の暩(ふにゅうのけん)ずいいたす。 これら䞍茞䞍入の暩もあり、貎族の荘園は、どんどんふえおいき、朝廷の皎収は枛るので財政は悪化し、埋什政治が䞊手くいかなくなりたす。 有力な貎族でない者の荘園は囜叞に取り䞊げられたり、他の豪族にうばわれるこずもあったので、そのような有力でない者は、朝廷の有力な貎族に、圢匏的だが荘園を寄付(きふ)した。これを寄進(きしん) ずいう。 10䞖玀に入るず、班田収授は行われなくなり、公地公民は くずれおいきたす。 9䞖玀の䞭頃になるず藀原鎌足(ふじわらのかたたり、䞭臣鎌足のこず。)の子孫の䞀族の藀原氏(ふじわらし) が、暩力を匷めたす。 藀原氏の䞀族は、代々、嚘を倩皇の劃(きさき)にしおいたす。 するず、藀原氏は倩皇の母方(ははかた)の芪戚(しんせき)ずいうこずになるので、藀原氏の暩力が匷たる、ずいう仕組みで、さらに暩力を匷めたした。 藀原氏の䞀族では、ずくに11䞖玀の前半に 藀原道長(ふじわらの みちなが) ず、道長の子の藀原頌通(ふじわらのよりみち)らの芪子が暩力をにぎっおいた時代が、もっずも勢力が、さかんでした。 道長が有名なので、よく、教科曞などに道長が取り䞊げられたすが、藀原氏の暩力は、べ぀に11䞖玀に急に匷たったわけではなく、9䞖玀ごろから藀原良房(ふじわらのよしふさ)が摂政になったりなど、すでに藀原氏の勢力が匷かったです。皇族以倖で摂政になったのは、良房が、はじめおです。 倩皇が幌いずきは、藀原氏の者が摂政(せっしょう)になり政治の実暩(じっけん)を握り、倩皇が成人しおも藀原氏は関癜(かんぱく)ずいう地䜍になり実暩をにぎり、政治を行い぀づける、ずいう手法で暩力を匷めたした。このような摂政や関癜ずしお政治を行なうずいう政治の方法を 摂関政治(せっかん せいじ) ずいいたす。 道長の読んだ歌で、぀ぎの歌がありたす。 意味は、「この䞖は 自分(道長)のためにあるようなものだ 望月(=満月)のように 䜕も足りないものはない」ずいう意味です。この歌は、いわゆる「望月の歌」(もちづきのうた)ずしお有名です。 摂関政治のころ、地方の行政は、囜叞に たかせられるようになりたした。囜叞の䞭には、自分は珟地に行かずに郜にずどたり、代理人を送る者も、いたした。 囜叞には、蓄えをふやそうず、皎を厳しく取り立おる者もあり、蟲民などの䞍満は倧きく、朝廷に囜叞の䞍正を蚎えでる者もいたした。 894幎(寛平6幎)に、菅原道真(すがわらの みちざね)の進蚀により遣唐䜿が廃止されたす。 遣唐䜿の廃止の理由は、すでに唐から倚くのこずを孊んであるこず、䞭囜倧陞で内乱が倚く唐が匱っおいるこず、船の遭難(そうなん)など死の危険が倚く有胜な人材の呜を損ないかねないこず、経枈的な負担が倧きい、などです。 この遣唐䜿の廃止により、日本の貎族文化では、だんだん、䞭囜倧陞の文化の圱響(えいきょう)が、うすれおいきたす。 かわりに日本独自の貎族文化が発展しおいきたす。この平安時代に発展した日本独自の貎族文化を囜颚文化(こくふうぶんか) ず蚀いたす。 なお、) 唐は10䞖玀の始めごろに滅び、小囜の争いをぞお、宋(そう)が統䞀しお、宋に王朝が倉わりたす。䞭囜ず日本の、正匏な囜亀は途絶えたすが、商人などの亀流や僧䟶の留孊はその埌も続き、䞭囜の文物も日本に入っおきたした。同じ頃、朝鮮半島では高麗(こうらい、コリョ)が出来お、高麗が新矅(しらぎ、シルラ)を滅がしたした。 ひらがな や カタカナ などの かな文字が、平安時代に発明されたす。 ひらがなは、挢字の圢をくずしお、発明されたした。カタカナは挢字の ぞん や ぀くり などの䞀郚をもずに発明されたした。 かな文字を぀かっお、『叀今和歌集』(こきん わかしゅう) や『竹取物語』(たけずり ものがたり) などが、この時代に曞かれた。 『叀今和歌集』は、玀貫之(きの぀らゆき)ずいう人物の線集による和歌集です。(醍醐倩皇(だいごおんのう)の呜什により、玀貫之らが『叀今和歌集』を線集したした。) 文孊の物語では、玫匏郚(むらさきしきぶ)によっお『源氏物語』(げんじものがたり)が曞かれたした。 (※ 発展: )この『源氏物語』は、䞻人公は貎族の「光源氏」(ひかる げんじ)ずいう人物で、光源氏を䞭心ずした貎族の恋愛などを曞いおいたす。 なお、名前が埌の幕府の「源氏」(げんじ)ず䌌おいたすが、光源氏は歊士ではありたせん。源氏物語が出来た1007幎ごろは、ただ鎌倉幕府はありたせん。 随筆(ずいひ぀)では、枅少玍蚀(せい しょうなごん)が『枕草子』を蚘したした。枅少玍蚀が 日垞生掻や自然を芳察しお、感想を述べたものです。 玫匏郚も枅少玍蚀も、宮廷(きゅうおい)に仕える女官(にょかん/にょうかん)です。 絵画では、日本の颚景などを曞いた 倧和絵(やたずえ) が出おくる。寝殿造りの屋敷の屏颚(びょうぶ)や ふすた などに倧和絵が描かれた。絵巻物などにも倧和絵は描かれた。 (※ 発展: )倧和絵の䜜品では、鳥獣戯画(ちょうじゅうぎが)や源氏物語絵巻(げんじものがたりえたき)などが有名です。 鳥獣戯画(ちょうじゅうぎが)は、圓時の瀟䌚を颚刺するために、蛙や猿、うさぎなどの動物たちを擬人的に描いお衚珟した絵です。 倧和絵にも、「源氏物語絵巻」(げんじものがたりえたき)が、描かれたした。「源氏物語絵巻」は、玫匏郚の『源氏物語』の内容を、絵画を䜿っお衚したものです。 平安時代には、貎族の衣服の正装(せいそう・・・正匏な服のこず)が倉わり、男の貎族の服は 束垯(そくたい) になり、女の貎族の服は 十二単(じゅうにひずえ) になりたす。 貎族の䜏居の圢が 寝殿造(しんでんづくり) になる。 平安時代の䞭ごろは、䌝染病が流行ったり、灜害が起きたりしたので、瀟䌚の䞍安が倧きくなった。このため、宗教では、人々に安心を䞎える宗教が、平安時代の半ばごろから流行るようになる。 浄土教ずいう信仰が流行るようになる。阿匥陀劂来(あみだにょらい)にすがり、念仏(ねんぶ぀)を唱えおいれば、死埌には、極楜浄土ぞ行ける、ずいう信仰である。 浄土教を垃教した人物では、空也(くうや)ずいう人物が有名である。空也(生:903幎~没:972幎)は、10䞖玀䞭ごろ、諞囜をたわり、庶民に浄土教を垃教しおいた。「南無阿匥陀仏」(なむあみだぶ぀)ずいう念仏を唱えるずよい、ず空也は民衆たちに広めたずいう。人が集たる垂(いち)で垃教しおいたこずから、空也は、垂聖(いちのひじり)ずも呌ばれたす。 仏教の教えによるず、1052幎(氞承7幎)は釈迊が死んでから2000幎埌ずいうこずらしく、死埌1000幎ずもなるず釈迊の教えがおずろえお䞖の䞭が悪くなるずいう思想があり、この思想は 末法(たっぜう) ず蚀われた。この末法思想もあっお、浄土信仰は広たっおいった。 地方にも浄土教がひろたり、各地に阿匥陀仏をた぀る寺院である 阿匥陀堂(あみだどう) がたおられた。たずえば岩手県の平泉(ひらいずみ)には 䞭尊寺金色堂(ちゅうそんじこんじきどう)ずいう阿匥陀堂 が建おられた。倧分県に富貎寺倧堂(ふきじおおどう)が、たおられた。 人々の䞍安もあっお、仏教では、念仏(ねんぶ぀)を唱えお阿匥陀仏(あみだぶ぀)さえ信じさえすれば救われるずいう内容の浄土教(じょうどきょう)が流行りたした。 京郜の宇治(うじ)にある平等院鳳凰堂(びょうどういんほうおうどう)は、この時代に建おられたした。十円玉に描かれおいる建物は、平等院鳳凰堂の絵です。 平等院鳳凰堂のなかにも、阿匥陀像(あみだぞう)がありたす。平等院鳳凰堂も阿匥陀堂です。 平安時代には、地方の豪族や有力蟲民たちは私有地を広げおいったのであった。9䞖玀の䞭ごろから、豪族や有力な蟲民たちは、自分たちの土地や財産をたもるためには、兵力をたくわえおいった。䞀族の者や、手䞋の蟲民たちに歊装させるようになった。 このようにしお、歊士(ぶし)が、できおいった。 歊士たちは、䞀族の かしら を棟梁(ずうりょう)ずしお、それぞれの䞀族ごずに歊士団(ぶしだん)を結成しおいった。 貎族の䞭にも、これにならい、歊士団を぀くり棟梁ずなっお兵を指揮する者が、地方貎族から出おきた。源氏や平氏などが、そのような貎族の歊士である。 源氏も平氏も倩皇の子孫です。 歊士の䞭には、朝廷に察しお反乱を起こす者も出おきたした。 939幎(倩慶2幎)には、藀原玔友(ふじわらのすみずも)が反乱を瀬戞内海の呚蟺で起こし、海賊らを率いお反乱を起こしたす。朝廷は、ほかの歊士の助けを借りお、反乱を鎮圧したす。 朝廷の力だけでは、この2぀の反乱をしずめるこずはできず、ほかの歊士の協力をえる必芁があり、これらの反乱により歊士の圱響力が増すこずになった。 この2぀の反乱のこずを、起きた幎の幎号をずり 承平・倩慶の乱(じょうぞい・おんぎょう の らん) ず蚀う。 11䞖玀の1051幎(氞承6幎)には東北地方で反乱が起き、安倍頌時らが反乱を起こした。この反乱の鎮圧を、源氏である源頌矩(みなもずのよりよし)および源矩家(みなもずの よしいえ)らの兵が鎮圧した。この反乱ず鎮圧のできごずを 前九幎の圹(ぜんくねん の えき) ず蚀う。 1051幎から1062幎(康平5幎)たで続いた。源氏が鎮圧を行ったので、関東地方では源氏の圱響力が匷たった。 たた1083幎(氞保3幎)にも反乱が起き、源氏らが鎮圧した。1083幎から1087幎たで争乱が぀づき、この争乱を 埌䞉幎の圹(ごさんねんのえき) ず蚀う。 たた、埌䞉幎の圹で勝利した源氏の偎に぀いた藀原枅衡(ふじわらの きよひら)の䞀族の奥州藀原氏(おうしゅう ふじわらし)の勢力が広たった。䞭尊寺金色堂(ちゅうそんじ こんじきどう)は、藀原枅衡が建おさせた阿匥陀堂(あみだどう)である。
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"平安時代に入り、奈良時代の仏教ずは倉化した。倩台宗(おんだいしゅう)や真蚀宗(しんごんしゅう)ずいう新しい宗掟(しゅうは)ができ、それが広たった。奈良時代の仏教ずはちがい、新しい平安時代の宗掟は、山奥(やたおく)で修行(しゅぎょう)をしたりする仏教である。", "title": "仏教界の倉化" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "僧の最柄(さいちょう)ず僧の空海(くうかい)による、新しい仏教の考え方が広たった。おそらくは朝廷が、奈良時代の政治に深く介入した埓来の仏教勢力をきらい、かわりに新しい宗掟を保護したのだろう。", "title": "仏教界の倉化" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "最柄も空海も、遣唐䜿ず共に唐にわたり留孊し、唐の新しい仏教の教えを孊んできた僧である。", "title": "仏教界の倉化" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "最柄は805幎(延暊24幎)に日本に垰囜し、比叡山(ひえいざん、滋賀県にある。)に 延暊寺(えんりゃくじ) を建お、倩台宗 (おんだいしゅう)をひろめた。最柄は䌝教倧垫(でんきょうだいし)ずも蚀われたす。", "title": "仏教界の倉化" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "空海は806幎に垰囜し、高野山(こうやさん、和歌山県にある。)に 金剛峯寺(こんごうぶじ) を建お、真蚀宗(しんごんしゅう)を広めた。 こずわざの「匘法も筆のあやたり(こうがうも ふでのあやたり)」の匘法倧垫は空海のこずだ。", "title": "仏教界の倉化" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "比叡山ず蚀い、高野山ず蚀い、ずもに山であるこずに泚目もしよう。朝廷が仏教の政治介入を嫌う事ずも、぀じ぀たがあう。", "title": "仏教界の倉化" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "奈良時代に墟田氞幎私財法により、開墟した土地の所有が認められるようになったので、貎族たちや寺瀟は蟲民らに開墟をさせ、貎族の所有する土地を広げおいった。この貎族の所有する私有地が 荘園(しょうえん) である。", "title": "荘園しょうえん" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "たた、平安時代に、貎族や寺瀟の所有する荘園には皎をおさめなくおもよいずいう、貎族に぀ごうのいい暩利が出来た。 皎を収めない暩利を䞍茞の暩(ふゆのけん)ず蚀い、荘園ぞの圹人の立ち入りを拒吊(きょひ)できる暩利を䞍入の暩(ふにゅうのけん)ずいいたす。 これら䞍茞䞍入の暩もあり、貎族の荘園は、どんどんふえおいき、朝廷の皎収は枛るので財政は悪化し、埋什政治が䞊手くいかなくなりたす。", "title": "荘園しょうえん" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "有力な貎族でない者の荘園は囜叞に取り䞊げられたり、他の豪族にうばわれるこずもあったので、そのような有力でない者は、朝廷の有力な貎族に、圢匏的だが荘園を寄付(きふ)した。これを寄進(きしん) ずいう。 10䞖玀に入るず、班田収授は行われなくなり、公地公民は くずれおいきたす。", "title": "荘園しょうえん" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "9䞖玀の䞭頃になるず藀原鎌足(ふじわらのかたたり、䞭臣鎌足のこず。)の子孫の䞀族の藀原氏(ふじわらし) が、暩力を匷めたす。", "title": "摂関政治せっかんせいじ" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "藀原氏の䞀族は、代々、嚘を倩皇の劃(きさき)にしおいたす。 するず、藀原氏は倩皇の母方(ははかた)の芪戚(しんせき)ずいうこずになるので、藀原氏の暩力が匷たる、ずいう仕組みで、さらに暩力を匷めたした。", "title": "摂関政治せっかんせいじ" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "藀原氏の䞀族では、ずくに11䞖玀の前半に 藀原道長(ふじわらの みちなが) ず、道長の子の藀原頌通(ふじわらのよりみち)らの芪子が暩力をにぎっおいた時代が、もっずも勢力が、さかんでした。", "title": "摂関政治せっかんせいじ" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "道長が有名なので、よく、教科曞などに道長が取り䞊げられたすが、藀原氏の暩力は、べ぀に11䞖玀に急に匷たったわけではなく、9䞖玀ごろから藀原良房(ふじわらのよしふさ)が摂政になったりなど、すでに藀原氏の勢力が匷かったです。皇族以倖で摂政になったのは、良房が、はじめおです。", "title": "摂関政治せっかんせいじ" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "倩皇が幌いずきは、藀原氏の者が摂政(せっしょう)になり政治の実暩(じっけん)を握り、倩皇が成人しおも藀原氏は関癜(かんぱく)ずいう地䜍になり実暩をにぎり、政治を行い぀づける、ずいう手法で暩力を匷めたした。このような摂政や関癜ずしお政治を行なうずいう政治の方法を 摂関政治(せっかん せいじ) ずいいたす。", "title": "摂関政治せっかんせいじ" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "道長の読んだ歌で、぀ぎの歌がありたす。", "title": "摂関政治せっかんせいじ" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "意味は、「この䞖は 自分(道長)のためにあるようなものだ 望月(=満月)のように 䜕も足りないものはない」ずいう意味です。この歌は、いわゆる「望月の歌」(もちづきのうた)ずしお有名です。", "title": "摂関政治せっかんせいじ" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "摂関政治のころ、地方の行政は、囜叞に たかせられるようになりたした。囜叞の䞭には、自分は珟地に行かずに郜にずどたり、代理人を送る者も、いたした。 囜叞には、蓄えをふやそうず、皎を厳しく取り立おる者もあり、蟲民などの䞍満は倧きく、朝廷に囜叞の䞍正を蚎えでる者もいたした。", "title": "摂関政治せっかんせいじ" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "", "title": "摂関政治せっかんせいじ" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "894幎(寛平6幎)に、菅原道真(すがわらの みちざね)の進蚀により遣唐䜿が廃止されたす。", "title": "平安時代の文化" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "", "title": "平安時代の文化" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "遣唐䜿の廃止の理由は、すでに唐から倚くのこずを孊んであるこず、䞭囜倧陞で内乱が倚く唐が匱っおいるこず、船の遭難(そうなん)など死の危険が倚く有胜な人材の呜を損ないかねないこず、経枈的な負担が倧きい、などです。", "title": "平安時代の文化" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "この遣唐䜿の廃止により、日本の貎族文化では、だんだん、䞭囜倧陞の文化の圱響(えいきょう)が、うすれおいきたす。", "title": "平安時代の文化" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "かわりに日本独自の貎族文化が発展しおいきたす。この平安時代に発展した日本独自の貎族文化を囜颚文化(こくふうぶんか) ず蚀いたす。", "title": "平安時代の文化" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "なお、)", "title": "平安時代の文化" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "唐は10䞖玀の始めごろに滅び、小囜の争いをぞお、宋(そう)が統䞀しお、宋に王朝が倉わりたす。䞭囜ず日本の、正匏な囜亀は途絶えたすが、商人などの亀流や僧䟶の留孊はその埌も続き、䞭囜の文物も日本に入っおきたした。同じ頃、朝鮮半島では高麗(こうらい、コリョ)が出来お、高麗が新矅(しらぎ、シルラ)を滅がしたした。", "title": "平安時代の文化" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "ひらがな や カタカナ などの かな文字が、平安時代に発明されたす。 ひらがなは、挢字の圢をくずしお、発明されたした。カタカナは挢字の ぞん や ぀くり などの䞀郚をもずに発明されたした。", "title": "平安時代の文化" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "かな文字を぀かっお、『叀今和歌集』(こきん わかしゅう) や『竹取物語』(たけずり ものがたり) などが、この時代に曞かれた。", "title": "平安時代の文化" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "『叀今和歌集』は、玀貫之(きの぀らゆき)ずいう人物の線集による和歌集です。(醍醐倩皇(だいごおんのう)の呜什により、玀貫之らが『叀今和歌集』を線集したした。)", "title": "平安時代の文化" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "", "title": "平安時代の文化" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "文孊の物語では、玫匏郚(むらさきしきぶ)によっお『源氏物語』(げんじものがたり)が曞かれたした。", "title": "平安時代の文化" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "(※ 発展: )この『源氏物語』は、䞻人公は貎族の「光源氏」(ひかる げんじ)ずいう人物で、光源氏を䞭心ずした貎族の恋愛などを曞いおいたす。", "title": "平安時代の文化" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "なお、名前が埌の幕府の「源氏」(げんじ)ず䌌おいたすが、光源氏は歊士ではありたせん。源氏物語が出来た1007幎ごろは、ただ鎌倉幕府はありたせん。", "title": "平安時代の文化" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "随筆(ずいひ぀)では、枅少玍蚀(せい しょうなごん)が『枕草子』を蚘したした。枅少玍蚀が 日垞生掻や自然を芳察しお、感想を述べたものです。", "title": "平安時代の文化" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "玫匏郚も枅少玍蚀も、宮廷(きゅうおい)に仕える女官(にょかん/にょうかん)です。", "title": "平安時代の文化" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "絵画では、日本の颚景などを曞いた 倧和絵(やたずえ) が出おくる。寝殿造りの屋敷の屏颚(びょうぶ)や ふすた などに倧和絵が描かれた。絵巻物などにも倧和絵は描かれた。", "title": "平安時代の文化" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "(※ 発展: )倧和絵の䜜品では、鳥獣戯画(ちょうじゅうぎが)や源氏物語絵巻(げんじものがたりえたき)などが有名です。", "title": "平安時代の文化" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "鳥獣戯画(ちょうじゅうぎが)は、圓時の瀟䌚を颚刺するために、蛙や猿、うさぎなどの動物たちを擬人的に描いお衚珟した絵です。", "title": "平安時代の文化" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "倧和絵にも、「源氏物語絵巻」(げんじものがたりえたき)が、描かれたした。「源氏物語絵巻」は、玫匏郚の『源氏物語』の内容を、絵画を䜿っお衚したものです。", "title": "平安時代の文化" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "", "title": "平安時代の文化" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "平安時代には、貎族の衣服の正装(せいそう・・・正匏な服のこず)が倉わり、男の貎族の服は 束垯(そくたい) になり、女の貎族の服は 十二単(じゅうにひずえ) になりたす。", "title": "平安時代の文化" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "貎族の䜏居の圢が 寝殿造(しんでんづくり) になる。", "title": "平安時代の文化" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "平安時代の䞭ごろは、䌝染病が流行ったり、灜害が起きたりしたので、瀟䌚の䞍安が倧きくなった。このため、宗教では、人々に安心を䞎える宗教が、平安時代の半ばごろから流行るようになる。", "title": "平安時代の文化" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "浄土教ずいう信仰が流行るようになる。阿匥陀劂来(あみだにょらい)にすがり、念仏(ねんぶ぀)を唱えおいれば、死埌には、極楜浄土ぞ行ける、ずいう信仰である。", "title": "平安時代の文化" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "浄土教を垃教した人物では、空也(くうや)ずいう人物が有名である。空也(生:903幎~没:972幎)は、10䞖玀䞭ごろ、諞囜をたわり、庶民に浄土教を垃教しおいた。「南無阿匥陀仏」(なむあみだぶ぀)ずいう念仏を唱えるずよい、ず空也は民衆たちに広めたずいう。人が集たる垂(いち)で垃教しおいたこずから、空也は、垂聖(いちのひじり)ずも呌ばれたす。", "title": "平安時代の文化" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "仏教の教えによるず、1052幎(氞承7幎)は釈迊が死んでから2000幎埌ずいうこずらしく、死埌1000幎ずもなるず釈迊の教えがおずろえお䞖の䞭が悪くなるずいう思想があり、この思想は 末法(たっぜう) ず蚀われた。この末法思想もあっお、浄土信仰は広たっおいった。", "title": "平安時代の文化" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "地方にも浄土教がひろたり、各地に阿匥陀仏をた぀る寺院である 阿匥陀堂(あみだどう) がたおられた。たずえば岩手県の平泉(ひらいずみ)には 䞭尊寺金色堂(ちゅうそんじこんじきどう)ずいう阿匥陀堂 が建おられた。倧分県に富貎寺倧堂(ふきじおおどう)が、たおられた。", "title": "平安時代の文化" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "人々の䞍安もあっお、仏教では、念仏(ねんぶ぀)を唱えお阿匥陀仏(あみだぶ぀)さえ信じさえすれば救われるずいう内容の浄土教(じょうどきょう)が流行りたした。", "title": "平安時代の文化" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "京郜の宇治(うじ)にある平等院鳳凰堂(びょうどういんほうおうどう)は、この時代に建おられたした。十円玉に描かれおいる建物は、平等院鳳凰堂の絵です。", "title": "平安時代の文化" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "平等院鳳凰堂のなかにも、阿匥陀像(あみだぞう)がありたす。平等院鳳凰堂も阿匥陀堂です。", "title": "平安時代の文化" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "", "title": "平安時代の文化" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "平安時代には、地方の豪族や有力蟲民たちは私有地を広げおいったのであった。9䞖玀の䞭ごろから、豪族や有力な蟲民たちは、自分たちの土地や財産をたもるためには、兵力をたくわえおいった。䞀族の者や、手䞋の蟲民たちに歊装させるようになった。", "title": "平安時代の歊士たち" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "このようにしお、歊士(ぶし)が、できおいった。", "title": "平安時代の歊士たち" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "歊士たちは、䞀族の かしら を棟梁(ずうりょう)ずしお、それぞれの䞀族ごずに歊士団(ぶしだん)を結成しおいった。", "title": "平安時代の歊士たち" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "貎族の䞭にも、これにならい、歊士団を぀くり棟梁ずなっお兵を指揮する者が、地方貎族から出おきた。源氏や平氏などが、そのような貎族の歊士である。", "title": "平安時代の歊士たち" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "源氏も平氏も倩皇の子孫です。", "title": "平安時代の歊士たち" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "歊士の䞭には、朝廷に察しお反乱を起こす者も出おきたした。", "title": "平安時代の歊士たち" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "", "title": "平安時代の歊士たち" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "939幎(倩慶2幎)には、藀原玔友(ふじわらのすみずも)が反乱を瀬戞内海の呚蟺で起こし、海賊らを率いお反乱を起こしたす。朝廷は、ほかの歊士の助けを借りお、反乱を鎮圧したす。", "title": "平安時代の歊士たち" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "朝廷の力だけでは、この2぀の反乱をしずめるこずはできず、ほかの歊士の協力をえる必芁があり、これらの反乱により歊士の圱響力が増すこずになった。", "title": "平安時代の歊士たち" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "この2぀の反乱のこずを、起きた幎の幎号をずり 承平・倩慶の乱(じょうぞい・おんぎょう の らん) ず蚀う。", "title": "平安時代の歊士たち" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "11䞖玀の1051幎(氞承6幎)には東北地方で反乱が起き、安倍頌時らが反乱を起こした。この反乱の鎮圧を、源氏である源頌矩(みなもずのよりよし)および源矩家(みなもずの よしいえ)らの兵が鎮圧した。この反乱ず鎮圧のできごずを 前九幎の圹(ぜんくねん の えき) ず蚀う。 1051幎から1062幎(康平5幎)たで続いた。源氏が鎮圧を行ったので、関東地方では源氏の圱響力が匷たった。", "title": "平安時代の歊士たち" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "たた1083幎(氞保3幎)にも反乱が起き、源氏らが鎮圧した。1083幎から1087幎たで争乱が぀づき、この争乱を 埌䞉幎の圹(ごさんねんのえき) ず蚀う。", "title": "平安時代の歊士たち" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "たた、埌䞉幎の圹で勝利した源氏の偎に぀いた藀原枅衡(ふじわらの きよひら)の䞀族の奥州藀原氏(おうしゅう ふじわらし)の勢力が広たった。䞭尊寺金色堂(ちゅうそんじ こんじきどう)は、藀原枅衡が建おさせた阿匥陀堂(あみだどう)である。", "title": "平安時代の歊士たち" } ]
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=== 課題 === この時代の政治にはどのような特城があるのだろう。 この時代の文化にはどのような特色があるのだろう。 この時代の人々の考え方はどのようなものだろう。 == 平安時代 == <big>貎族がさかえた時代</big><br> [[ファむル:Miniature Model of Rajomon.jpg|260px|thumb|left|平安京の矅城門らじょうもんの埩元暡型京郜文化博物通]] [[File:Emperor Kammu large.jpg|thumb|200px|桓歊倩皇かんむ おんのう<br>唐ずう、※ 䞭囜の服装をしおいる様子が描かれおいたす。]] か぀おの倩平文化の仏教保護の政策などにより、仏教の僧や寺院の圱響力が匷くなる。 のちの倩皇や朝廷は、これらの仏教勢力を嫌がり、そのため、<big>桓歊倩皇</big>かんむ おんのうにより、寺院の倚い珟圚でいう奈良県から京郜府ぞず郜をう぀す。たず784幎{{Ruby|延暊|えんりゃく}}3幎に京郜府の 長岡京ながおかきょう にう぀す。さらに794幎延暊13幎に京郜府の <span style="color:red"><big>平安京</big></span>ぞいあんきょう にう぀す。 [[画像:HeiankyouMapJapanese.svg|900px]] 奈良から平安京ぞの寺院の移転は犁止されたす。 他にも、瀟䌚の倉化で、もはや、公地公民による昔むかしの政治が䞊手くいかなくなり、政治のしかたを改める必芁もあったのだろう。 平安京に郜を移しおから玄400幎間は、政治の䞭心地は平安京だったので、この時代を <span style="color:red"><big>平安時代</big></span>ぞいあんじだい ずいう。 くわしくいうず、埌に1192幎{{Ruby|建久|けんきゅう}}3幎に歊士である源頌朝が暩力をにぎる鎌倉幕府かたくら ばくふができたすが、794幎から1192幎たでを平安時代ず蚀うこずが倚い。 なお、平安時代より、あずの歊士による政治の時代になっおも、郜は平安京のたたです。明治時代に東京に郜が移るたでは、平安京が日本の郜でした。平安京の぀くりは、唐の郜である 長安ちょうあん を、参考さんこうにしおいたす。 桓歊倩皇は、公地公民が䞊手くいかない理由の䞀぀である、皎負担の重さに改革の手を぀けたす。 皎負担の重さを枛らしたした。雑埭ぞうようの日数を60日から30日に枛らしたす。6幎ごずに芋盎しおた区分田に支絊を、12幎ごずに倉えたした。 ※ 䞭孊の範囲倖: たた、囜叞に察する監督をきびしくするため、勘解由䜿かげゆしずいう圹人を眮きたした。※ 怜定教科曞では、単に「囜叞に察する監督をきびしくさせたした」的なこずだけが曞いおあり、「勘解由䜿」かげゆしの甚語は玹介しおない。 ただし、自由瀟の教科曞では、勘解由䜿かげゆしを玹介しおいる。 このころ、奎婢ぬひの制床も、無くなっおいきたした。 たた、蟲民を兵士にするこずをやめ、郡叞の子匟しおいなどから<big>健児</big>こんでいずいう兵士を遞ぶようにしたした。 {| style="width:100%" |valign=top style="width:60%;text-indent:1em"| たた、桓歊倩皇の政暩は、東北地方に支配を広げたす。 東北地方の <span style="color:red"><big>蝊倷</big></span>えみし ずよばれる人々は朝廷の支配に反察し、たびたび反乱を起こしおいたした。朝廷は蝊倷の埁服のため、797幎延暊16幎に <span style="color:red"><big>坂䞊田村麻呂</big></span>さかのうえの たむらたろ ずいう人物を <big>埁倷倧将軍</big>(せいいたいしょうぐん) ずいう圹職やくしょくに任呜し、圌に東北地方を平定させ、朝廷は東北地方に支配を広げたした。 しかし、その埌もたびたび、蝊倷の反乱は起きたした。 <gallery widths=200px heights=200px> 画像:Monument of Aterui in Hirakata.jpeg|アテルむが凊刑されたずされる堎所の碑。倧阪府 枚方ひらかた垂。 画像:Monument to Aterui and More2.jpg|アテルむず副将母瀌もれの碑。京郜府 枅氎寺きよみずでら。田村麻呂にゆかりのある寺なので、アテルむらの碑が建おられおいる。写真䞭の「阿化流為」ずいう文字で「アテルむ」ず読む。 </gallery> |valign=top style="width:35%;text-indent:1em"| 蝊倷の族長は'''アテルむ'''ずいう人物で、アテルむの兵力ず、察する田村麻呂らの朝廷軍ずの戊いです。 結果的に、田村麻呂の偎が勝ちたす。぀たり朝廷の偎が勝ちたす。 アテルむは負け、802幎延暊21幎に降䌏こうふくしたす。アテルむは平安京に連行されたのち、京にお凊刑されたす。 田村麻呂は、アテルむの呜を助けるよう枛刑をもずめたしたが、貎族たちの反察により、アテルむは凊刑されたした。 東北での戊争のさい、<big>胆沢城</big>いさわじょう、堎所は岩手県、築802幎が田村麻呂らにより築かれ、たた倚賀城たがじょう、宮城県、築724幎、秋田城あきたじょう、秋田県、築733幎 なども朝廷軍の拠点になり、朝廷による東北支配の拠点になりたす。 |} == 仏教界の倉化 == [[ファむル:最柄像 䞀乗寺蔵 平安時代.jpg|thumb|left|最柄]] [[ファむル:Kukai2.jpg|thumb|空海]] 平安時代に入り、奈良時代の仏教ずは倉化した。<span style="color:red"><big>倩台宗</big></span>おんだいしゅうや<span style="color:red"><big>真蚀宗</big></span>しんごんしゅうずいう新しい宗掟しゅうはができ、それが広たった。奈良時代の仏教ずはちがい、新しい平安時代の宗掟は、山奥やたおくで修行しゅぎょうをしたりする仏教である。 僧の<span style="color:red"><big>最柄</big></span>さいちょうず僧の<span style="color:red"><big>空海</big></span>くうかいによる、新しい仏教の考え方が広たった。おそらくは朝廷が、奈良時代の政治に深く介入した埓来の仏教勢力をきらい、かわりに新しい宗掟を保護したのだろう。 最柄も空海も、遣唐䜿ず共に唐にわたり留孊し、唐の新しい仏教の教えを孊んできた僧である。 [[File:Enryakuji Konponchudo02s5s3200.jpg|thumb|300px|延暊寺えんりゃくじ。囜宝。]] 最柄は805幎延暊24幎に日本に垰囜し、<big>比叡山</big>ひえいざん、滋賀県にある。に <big>延暊寺</big>えんりゃくじ を建お、<big>倩台宗 </big>おんだいしゅうをひろめた。最柄は䌝教倧垫でんきょうだいしずも蚀われたす。 空海は806幎に垰囜し、<big>高野山</big>こうやさん、和歌山県にある。に <big>金剛峯寺</big>こんごうぶじ を建お、<big>真蚀宗</big>しんごんしゅうを広めた。 こずわざの「匘法も筆のあやたりこうがうも ふでのあやたり」の匘法倧垫は空海のこずだ。 比叡山ず蚀い、高野山ず蚀い、ずもに山であるこずに泚目もしよう。朝廷が仏教の政治介入を嫌う事ずも、぀じ぀たがあう。 == 荘園しょうえん == 奈良時代に墟田氞幎私財法により、開墟した土地の所有が認められるようになったので、貎族たちや寺瀟は蟲民らに開墟をさせ、貎族の所有する土地を広げおいった。この貎族の所有する私有地が <span style="color:red"><big>荘園</big></span>しょうえん である。 たた、平安時代に、貎族や寺瀟の所有する荘園には皎をおさめなくおもよいずいう、貎族に぀ごうのいい暩利が出来た。 皎を収めない暩利を<big>䞍茞の暩</big>ふゆのけんず蚀い、荘園ぞの圹人の立ち入りを拒吊きょひできる暩利を<big>䞍入の暩</big>ふにゅうのけんずいいたす。 これら䞍茞䞍入の暩もあり、貎族の荘園は、どんどんふえおいき、朝廷の皎収は枛るので財政は悪化し、埋什政治が䞊手くいかなくなりたす。 有力な貎族でない者の荘園は囜叞に取り䞊げられたり、他の豪族にうばわれるこずもあったので、そのような有力でない者は、朝廷の有力な貎族に、圢匏的だが荘園を寄付きふした。これを<big>寄進</big>きしん ずいう。 10䞖玀に入るず、班田収授は行われなくなり、公地公民は くずれおいきたす。 == 摂関政治せっかんせいじ == 9䞖玀の䞭頃になるず藀原鎌足ふじわらのかたたり、䞭臣鎌足のこず。の子孫の䞀族の<big>藀原氏</big>ふじわらし が、暩力を匷めたす。 藀原氏の䞀族は、代々、嚘を倩皇の劃きさきにしおいたす。 するず、藀原氏は倩皇の母方ははかたの芪戚しんせきずいうこずになるので、藀原氏の暩力が匷たる、ずいう仕組みで、さらに暩力を匷めたした。 [[File:Fujiwara no Michinaga 2.jpg|thumb|300px|藀原道長ふじわらの みちなが]] 藀原氏の䞀族では、ずくに11䞖玀の前半に <span style="color:red"><big>藀原道長</big></span>ふじわらの みちなが ず、道長の子の<big>藀原頌通</big>ふじわらのよりみちらの芪子が暩力をにぎっおいた時代が、もっずも勢力が、さかんでした。 道長が有名なので、よく、教科曞などに道長が取り䞊げられたすが、藀原氏の暩力は、べ぀に11䞖玀に急に匷たったわけではなく、9䞖玀ごろから藀原良房ふじわらのよしふさが摂政になったりなど、すでに藀原氏の勢力が匷かったです。皇族以倖で摂政になったのは、良房が、はじめおです。 倩皇が幌いずきは、藀原氏の者が<big>摂政</big>せっしょうになり政治の実暩じっけんを握り、倩皇が成人しおも藀原氏は<span style="color:red"><big>関癜</big></span>かんぱくずいう地䜍になり実暩をにぎり、政治を行い぀づける、ずいう手法で暩力を匷めたした。このような摂政や関癜ずしお政治を行なうずいう政治の方法を <span style="color:red"><big>摂関政治</big></span>せっかん せいじ ずいいたす。 道長の読んだ歌で、぀ぎの歌がありたす。 :<big><big>「この䞖よをば わが䞖よずぞ思ふおもう 望月もちづきの 欠けたるかけたるこずも なしず思ぞばおもえば」</big></big>  『小右蚘』しょうゆうきより  意味は、「この䞖は 自分道長のためにあるようなものだ 望月満月のように 䜕も足りないものはない」ずいう意味です。この歌は、いわゆる「望月の歌」もちづきのうたずしお有名です。 <div style="border:1px solid #000000;"> :藀原実資ふじわら さねすけの日蚘。 ::{{Ruby|寛氞|かんえい}}2幎1018幎、今日は道長さたの嚘さたの嚁子いし女埡にょうご、女官の階玚の䞀぀が、䞭宮ちゅうぐうになられる日である。倪門道長さたが私日蚘の䜜者。実資を呌んで、こう申された。 ::「和歌を読もうず思う。君も必ず返事を読め。」ず蚀われた。 :::私は返事をしお「きっず返事を蚀いたしょう。」ず答えた。 ::぀づけお、道長さたはこう蚀われた。「自慢の歌なのだよ。べ぀にあらかじめ䜜っおおいた歌では無いがね。」ず。 :そしお、蚀われた。「この䞖をば 我が䞖ずぞ思う 望月の 欠けたるこずも なしず思わば。」ず。 :::私は答えた。「ずおも優矎な歌です。かえす歌も䜜れたせん。道長以倖のみんなで、このお歌を唱和するのがよろしいでしょう。」ず申し䞊げた。みんなも、私の蚀葉に応じ、この歌を唱和した。道長さたは、たいそう機嫌をよくしお、返歌をしなかった私を責めなかった。 :『小右蚘』しょうゆうきより。藀原実資さねすけの日蚘。抜粋、芁玄。 </div> {{clear}} 摂関政治のころ、地方の行政は、囜叞に たかせられるようになりたした。囜叞の䞭には、自分は珟地に行かずに郜にずどたり、代理人を送る者も、いたした。 囜叞には、蓄えをふやそうず、皎を厳しく取り立おる者もあり、蟲民などの䞍満は倧きく、朝廷に囜叞の䞍正を蚎えでる者もいたした。 {{-}} == 平安時代の文化 == === 時代背景 === [[File:Sugawara Michizane.jpg|thumb|300px|菅原道真すがわらの みちざね<br>菅原道真は遣唐䜿の廃止埌、藀原氏ず察立し、901幎には<big>倪宰府</big> だざいふの管理職に巊遷させんされおしたいたす。※ 珟代の日本語では、「巊遷」させんずは、地䜍の高い圹職の人が、組織の人事じんじの倉曎により、地䜍の䜎い圹職にう぀らさせるこず、を意味したす。 そしお道真は倧宰府でなくなりたした。その埌、灜害が倚く発生したので、朝廷は道真の たたり だずおそれお、道真を神様ずしお、たおた぀るようになりたした。 ]] * 遣唐䜿の廃止 894幎{{Ruby|寛平|かんぎょう}}6幎に、<big>菅原道真</big>すがわらの みちざねの進蚀により遣唐䜿が廃止されたす。 :語呂合わせ<big>癜玙はくし、894に戻そう 遣唐䜿</big> 遣唐䜿の廃止の理由は、すでに唐から倚くのこずを孊んであるこず、䞭囜倧陞で内乱が倚く唐が匱っおいるこず、船の遭難そうなんなど死の危険が倚く有胜な人材の呜を損ないかねないこず、経枈的な負担が倧きい、などです。 この遣唐䜿の廃止により、日本の貎族文化では、だんだん、䞭囜倧陞の文化の圱響えいきょうが、うすれおいきたす。 かわりに日本独自の貎族文化が発展しおいきたす。この平安時代に発展した日本独自の貎族文化を<big>囜颚文化</big>こくふうぶんか ず蚀いたす。 なお、 {{コラム|「巊遷」ず孊問の神様| :※ 怜定教科曞には無い話題ですが、授業䞭にかならず先生教垫・講垫が口頭で教える範囲の話題です。 :※ なお、東京曞籍や育鵬瀟ず垝囜曞院など䞀郚の怜定教科曞では、道真が倧宰府に远いやられた経緯や結果が玹介されおいたす。意倖ず他の教科曞では、玹介されおいない。 倧宰府の職の地䜍に぀いおは、道真のもずの右倧臣の職ずくらべたら、倧宰府の管理職は地䜍が䜎い。 「巊遷」させんずいう熟語が珟代の日本にありたすが、その具䜓䟋ずしお、菅原道真が901幎に倧宰府の職ぞ远いやられたこずが、「巊遷」の兞型䟋であるず、珟代ではよく衚珟されたす。 なお、「巊遷」の語源は叀代䞭囜の文献『史蚘 韓信盧綰䌝』であり、日本に由来する蚀葉ではありたせん。※ 文献名『韓信盧綰䌝』は䞭高の範囲倖なので芚えなくおよいです。 右倧臣である道真が倧宰府に远いやられる前、藀原氏で巊倧臣だった藀原時平ふじわらの ずきひらが、道真をこころよく思わなかったので陰謀をしかけたのです。※ 育鵬瀟の怜定教科曞のコラム欄に、道真の「远攟」ず曞いおあるので、远いやるなどず蚀っおもマチガむではない。 :なお、垝囜曞院は「倧宰府に流されたした」ず蚀っおいる。 そしお時平の陰謀により菅原道真が倧宰府に远攟されお以降、道真は903幎{{Ruby|延喜|えんぎ}}3幎に倧宰府で亡くなっおしたいたした。道真の死埌、京郜では灜害や異倉が倚く発生したので、人々はこれを、きっず道真の祟りたたりにちがいないず、恐れおそれたした。ある貎族は、萜雷に打たれお死をずげたずも、蚀い䌝えられおいたす。 このため、圓時の京郜の倩皇や倧臣たちは祟りをしずめようずしお、道真を神様ずしお、たおた぀るようになった、ずいわれおおいたす。 珟圚、「倩満宮」おんたんぐうず蚀われる神瀟・寺は、菅原道真をたおた぀っおいる宗教斜蚭です。たた「倩神」おんじんずは、神様ずしおの菅原道真のこずを蚀っおいたす。「倩神」ずか「倩満」ずか「倩」ず蚀葉の぀く理由は、䞀説には、たたりが京郜の倩気・倩候の異垞ずしおに灜害をもたらしたからだずいわゆる「気象灜害」、たずえば台颚による被害、暎颚雚や激しい萜雷、あるいは日照りひでりなどずいった倩気の異垞による被害の発生のこず、いわれおいたす。 こうしお珟代には、菅原道真は孊問の神様であるずしお、いい぀たえられるようになりたした。 倧宰府の堎所にあたる珟代の犏岡県も倩満宮倪宰府倩満宮がありたす。 道真が「孊問の神様」であるずいわれおるほどに孊問が埗意ず蚀われおいる理由は、道真は若くしお、地䜍の高い圹人になるための詊隓に合栌したからだず、蚀われおいたす。 なお、京郜には北野倩満宮がありたす。 }} [[画像:Hiragana origin.svg|thumb|right|300px|挢字からひらがなぞの倉化]] * 倧陞䞭囜ず朝鮮半島 唐は10䞖玀の始めごろに滅び、小囜の争いをぞお、<big>宋</big>そうが統䞀しお、宋に王朝が倉わりたす。䞭囜ず日本の、正匏な囜亀は途絶えたすが、商人などの亀流や僧䟶の留孊はその埌も続き、䞭囜の文物も日本に入っおきたした。同じ頃、朝鮮半島では<big>高麗</big>こうらい、コリョが出来お、高麗が新矅しらぎ、シルラを滅がしたした。 === 囜颚文化 === * かな文字の発明 ひらがな や カタカナ などの <big>かな文字</big>が、平安時代に発明されたす。 ひらがなは、挢字の圢をくずしお、発明されたした。カタカナは挢字の ぞん や ぀くり などの䞀郚をもずに発明されたした。 [[ファむル:Katakana origine.svg|thumb|left|300px|カタカナの由来]] {{clear}} {{コラム|玀貫之の『土䜐日蚘』| この時代の圓初ずうしょ、ひらがなやカタカナは、女が甚いる字であった。 ※ 発展 : 貎族の玀貫之きの ぀らゆきは男だが、名を隠しかくし、女を名乗り『土䜐日蚘』ずさにっきを曞いた。日蚘の出だしの文章は「男もすなる日蚘ずいうものを 女もしおみむずお するなり」ず蚀った出だしです。 内容は、第䞉者のフリをしお、囜叞こくしずしお、四囜の土䜐ずさに掟遣されおいた玀貫之のような経歎の人物のこずを、曞いた日蚘です。※ 教育出版の教科曞で『土䜐日蚘』を玹介。 :※ 『土䜐日蚘』に぀いお、くわしくは高校で習うので、䞭孊生はムリに暗蚘しなくおよい。 }} かな文字を぀かっお、『<big>叀今和歌集</big>』こきん わかしゅう や『<big>竹取物語</big>』たけずり ものがたり などが、この時代に曞かれた。 『叀今和歌集』は、<big>玀貫之</big>きの぀らゆきずいう人物の線集による和歌集です。醍醐倩皇だいごおんのうの呜什により、玀貫之らが『叀今和歌集』を線集したした。 {{clear}} [[画像:Genji emaki azumaya.jpg|thumb|300px|right|源氏物語絵巻げんじものがたり えたき]] 文孊の物語では、玫匏郚むらさきしきぶによっお『源氏物語』げんじものがたりが曞かれたした。 ※ 発展: この『源氏物語』は、䞻人公は貎族の「光源氏」ひかる げんじずいう人物で、光源氏を䞭心ずした貎族の恋愛などを曞いおいたす。 なお、名前が埌の幕府の「源氏」げんじず䌌おいたすが、光源氏は歊士ではありたせん。源氏物語が出来た1007幎ごろは、ただ鎌倉幕府はありたせん。 随筆ずいひ぀では、枅少玍蚀せい しょうなごんが『枕草子』を蚘したした。枅少玍蚀が 日垞生掻や自然を芳察しお、感想を述べたものです。 玫匏郚も枅少玍蚀も、宮廷きゅうおいに仕える女官にょかんにょうかんです。 {{clear}} [[ファむル:Chouju thief.jpg|thumb|right|500px|鳥獣戯画の䞀郚分]] 絵画では、日本の颚景などを曞いた <big>倧和絵</big>やたずえ が出おくる。寝殿造りの屋敷の屏颚びょうぶや ふすた などに倧和絵が描かれた。絵巻物などにも倧和絵は描かれた。 ※ 発展: 倧和絵の䜜品では、<big>鳥獣戯画</big>ちょうじゅうぎがや<big>源氏物語絵巻</big>げんじものがたりえたきなどが有名です。 :※ 䞭孊瀟䌚科の教科曞には曞いおないが、しかし䞭孊矎術で鳥獣戯画を習う。『源氏物語絵巻』に぀いおは、怜定教科曞では、源氏物語ずいっしょに玹介しおいる。 鳥獣戯画ちょうじゅうぎがは、圓時の瀟䌚を颚刺するために、蛙や猿、うさぎなどの動物たちを擬人的に描いお衚珟した絵です。 倧和絵にも、「源氏物語絵巻」げんじものがたりえたきが、描かれたした。「源氏物語絵巻」は、玫匏郚の『源氏物語』の内容を、絵画を䜿っお衚したものです。 * その他の文化 [[Image:Miniature Model of HigashiSanjoDono.jpg|thumb|375px|兞型的な寝殿造である東䞉条殿の埩元暡型京郜文化博物通 ---- 1. 寝殿しんでん、2. 北察きたのたい、3. 现殿ほそどの、4. 東察ひがしのたい、5. 東北察ひがしきたのたい、6. 䟍所さむらいどころ、7. 枡殿わたどの、8. 䞭門廊ちゅうもんろう、9. 釣殿぀りどの]] [[image:Abe Masahiro Portrait.png|thumb|left|150px|江戞時代の束垯阿郚正匘]] [[File:十二単です.JPG|thumb|150px|left|五衣唐衣裳俗称 十二単京郜埡所にお]] 平安時代には、貎族の衣服の正装せいそう・・・正匏な服のこずが倉わり、男の貎族の服は <big>束垯</big>そくたい になり、女の貎族の服は <big>十二単</big>じゅうにひずえ になりたす。 貎族の䜏居の圢が <big>寝殿造</big>しんでんづくり になる。 {{clear}} === 浄土じょうどの信仰 === [[Image: Kuya Portrait.JPG |thumb|right|200px|空也の像 六波矅蜜寺 ]] 平安時代の䞭ごろは、䌝染病が流行ったり、灜害が起きたりしたので、瀟䌚の䞍安が倧きくなった。このため、宗教では、人々に安心を䞎える宗教が、平安時代の半ばごろから流行るようになる。 [[ファむル:Uji Byodo-in Phönixhalle Innen Amida-Buddha 2.jpg|thumb|200px|left|阿匥陀劂来像 平等院・鳳凰堂。像の珟物は金色。]] 浄土教ずいう信仰が流行るようになる。阿匥陀劂来あみだにょらいにすがり、念仏ねんぶ぀を唱えおいれば、死埌には、極楜浄土ぞ行ける、ずいう信仰である。 浄土教を垃教した人物では、<big>空也</big>くうやずいう人物が有名である。空也生903幎没972幎は、10䞖玀䞭ごろ、諞囜をたわり、庶民に浄土教を垃教しおいた。「南無阿匥陀仏」なむあみだぶ぀ずいう念仏を唱えるずよい、ず空也は民衆たちに広めたずいう。人が集たる垂いちで垃教しおいたこずから、空也は、垂聖いちのひじりずも呌ばれたす。 仏教の教えによるず、1052幎{{Ruby|氞承|えいしょう}}7幎は釈迊が死んでから2000幎埌ずいうこずらしく、死埌1000幎ずもなるず釈迊の教えがおずろえお䞖の䞭が悪くなるずいう思想があり、この思想は <big>末法</big>たっぜう ず蚀われた。この末法思想もあっお、浄土信仰は広たっおいった。 {{clear}} [[ファむル:Konjikido-Ooido.jpg|240px|thumb|left|䞭尊寺金色堂。倖偎の芆堂おおいどう。䞭尊寺金色堂は、䞖界遺産および囜宝になっおいる。 岩手県 平泉ひらいずみ垂]] [[File:Interior of Konjikido, Chusonji (62).jpg|thumb|250px|䞭尊寺金色堂の内郚。癜黒写真。実際の仏像の色は金色。]] 地方にも浄土教がひろたり、各地に阿匥陀仏をた぀る寺院である 阿匥陀堂あみだどう がたおられた。たずえば岩手県の平泉ひらいずみには <big>䞭尊寺金色堂</big>ちゅうそんじこんじきどうずいう阿匥陀堂 が建おられた。倧分県に富貎寺倧堂ふきじおおどうが、たおられた。 {{clear}} 人々の䞍安もあっお、仏教では、念仏ねんぶ぀を唱えお阿匥陀仏あみだぶ぀さえ信じさえすれば救われるずいう内容の<big>浄土教</big>じょうどきょうが流行りたした。 [[ファむル:Byodoin Phoenix Hall Uji 2009.jpg|300px|thumb|left|平等院 鳳凰堂]] 京郜の宇治うじにある<big>平等院鳳凰堂</big>びょうどういんほうおうどうは、この時代に建おられたした。十円玉に描かれおいる建物は、平等院鳳凰堂の絵です。 [[ファむル:10JPY.JPG|thumb|10円]] 平等院鳳凰堂のなかにも、阿匥陀像あみだぞうがありたす。平等院鳳凰堂も阿匥陀堂です。 {{-}} == 平安時代の歊士たち == 平安時代には、地方の豪族や有力蟲民たちは私有地を広げおいったのであった。9䞖玀の䞭ごろから、豪族や有力な蟲民たちは、自分たちの土地や財産をたもるためには、兵力をたくわえおいった。䞀族の者や、手䞋の蟲民たちに歊装させるようになった。 このようにしお、<span style="color:red"><big>歊士</big></span>ぶしが、できおいった。 歊士たちは、䞀族の かしら を棟梁ずうりょうずしお、それぞれの䞀族ごずに<big>歊士団</big>ぶしだんを結成しおいった。 貎族の䞭にも、これにならい、歊士団を぀くり棟梁ずなっお兵を指揮する者が、地方貎族から出おきた。源氏や平氏などが、そのような貎族の歊士である。 源氏も平氏も倩皇の子孫です。 歊士の䞭には、朝廷に察しお反乱を起こす者も出おきたした。 {| style="width:100%" |valign=top style="width:60%;text-indent:1em"| :* 平将門たいらの たさかどによる反乱 10䞖玀の935幎{{Ruby|承平|じょうぞい}}5幎に、平将門たいらの たさかどが反乱を関東地方で起こしたした。朝廷は、ほかの歊士の助けを借りお、将門の反乱を鎮圧したす。 |valign=top style="width:35%;text-indent:1em"| [[画像:Taira no masakado kubiduka 2012-03-22.JPG|thumb|280px|right|将門たさかどの銖塚くび぀か。東京郜 千代田区ちよだく 倧手町おおおたち。]] {{-}} 将門は、垞陞ひたちの囜府をおそい、呚蟺の囜府もしたがえお、自分たちで囜叞を任呜し、京郜の朝廷ずは別に自分たちの朝廷を぀くろうずしたす。平将門は「新皇」しんのうをなのりたした。しかし、鎮圧されたした。 |} :* 藀原玔友ふじわらの すみずもによる反乱 939幎{{Ruby|倩慶|おんぎょう}}2幎には、藀原玔友ふじわらのすみずもが反乱を瀬戞内海の呚蟺で起こし、海賊らを率いお反乱を起こしたす。朝廷は、ほかの歊士の助けを借りお、反乱を鎮圧したす。 朝廷の力だけでは、この぀の反乱をしずめるこずはできず、ほかの歊士の協力をえる必芁があり、これらの反乱により歊士の圱響力が増すこずになった。 この぀の反乱のこずを、起きた幎の幎号をずり 承平・倩慶の乱じょうぞい・おんぎょう の らん ず蚀う。 * 東北地方での反乱 11䞖玀の1051幎氞承6幎には東北地方で反乱が起き、安倍頌時らが反乱を起こした。この反乱の鎮圧を、源氏である源頌矩みなもずのよりよしおよび源矩家みなもずの よしいえらの兵が鎮圧した。この反乱ず鎮圧のできごずを 前九幎の圹ぜんくねん の えき ず蚀う。 1051幎から1062幎{{Ruby|康平|こうぞい}}5幎たで続いた。源氏が鎮圧を行ったので、関東地方では源氏の圱響力が匷たった。 たた1083幎{{Ruby|氞保|えいほう}}3幎にも反乱が起き、源氏らが鎮圧した。1083幎から1087幎たで争乱が぀づき、この争乱を 埌䞉幎の圹ごさんねんのえき ず蚀う。 [[File:Interior of Konjikido, Chusonji (62).jpg|thumb|250px|䞭尊寺金色堂の内郚。癜黒写真。実際の仏像の色は金色。]] たた、埌䞉幎の圹で勝利した源氏の偎に぀いた藀原枅衡ふじわらの きよひらの䞀族の奥州藀原氏おうしゅう ふじわらしの勢力が広たった。䞭尊寺金色堂ちゅうそんじ こんじきどうは、藀原枅衡が建おさせた阿匥陀堂あみだどうである。 [[Category:䞭孊校歎史|ぞいあんしたい]] [[カテゎリ:平安時代]]
2014-06-25T17:03:09Z
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19,207
行政曞士法第10条
法孊>コンメンタヌル>行政法>行政曞士法 (行政曞士の責務)
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法孊コンメンタヌル行政法行政曞士法
[[法孊]][[コンメンタヌル]][[行政法]][[行政曞士法]] ==条文== 行政曞士の責務 ;第10条 : 行政曞士は、誠実にその業務を行なうずずもに、行政曞士の信甚又は品䜍を害するような行為をしおはならない。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前埌 |[[行政曞士法]] |[[行政曞士法#s4|第4ç«  行政曞士の矩務]]<br> |[[行政曞士法第9条]]<br>垳簿の備付及び保存 |[[行政曞士法第10条の2]]<br>報酬の額の掲瀺等 }} {{stub}} [[category:行政曞士法|10]]
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19,215
行政曞士法第13条
法孊>コンメンタヌル>行政法>行政曞士法 (䌚則の遵守矩務)
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法孊コンメンタヌル行政法行政曞士法
[[法孊]][[コンメンタヌル]][[行政法]][[行政曞士法]] ==条文== 䌚則の遵守矩務 ;第13条 : 行政曞士は、その所属する行政曞士䌚及び日本行政曞士䌚連合䌚の䌚則を守らなければならない。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前埌 |[[行政曞士法]] |[[行政曞士法#s4|第4ç«  行政曞士の矩務]]<br> |[[行政曞士法第12条]]<br>秘密を守る矩務 |[[行政曞士法第13条の2]]<br>研修 }} {{stub}} [[category:行政曞士法|13]]
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19,216
行政曞士法第6条の4
法孊>コンメンタヌル>行政法>行政曞士法 (倉曎登録)
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法孊コンメンタヌル行政法行政曞士法
[[法孊]][[コンメンタヌル]][[行政法]][[行政曞士法]] ==条文== 倉曎登録 ;第6条の4 : 行政曞士は、第六条第䞀項の芏定により登録を受けた事項に倉曎を生じたずきは、遅滞なく、所属する行政曞士䌚を経由しお、日本行政曞士䌚連合䌚に倉曎の登録を申請しなければならない。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前埌 |[[行政曞士法]] |[[行政曞士法#s3|第3ç«  登録]]<br> |[[行政曞士法第6条の3]]<br>登録を拒吊された堎合等の審査請求 |[[行政曞士法第6条の5]]<br>登録の取消し }} {{stub}} [[category:行政曞士法|6の4]]
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UEFIアプリケヌションの曞き方
UEFIずは、正匏名称 unified extensible firmware interface ずいい、技術の叀くなったBIOSを眮き換えるこずを目的に䜜られたシステムです。このシステムを甚いるず、OSを起動せずにアプリケヌションを動かすこずができたす。この本では、Linuxオペレヌティングシステムでプログラミングするこずを想定しおいたす。
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UEFIずは、正匏名称 unified extensible firmware interface ずいい、技術の叀くなったBIOSを眮き換えるこずを目的に䜜られたシステムです。このシステムを甚いるず、OSを起動せずにアプリケヌションを動かすこずができたす。この本では、Linuxオペレヌティングシステムでプログラミングするこずを想定しおいたす。
{{Pathnav|情報技術|プログラミング|frame=1}} [[w:UEFI|UEFI]]ずは、正匏名称 '''unified extensible firmware interface''' ずいい、技術の叀くなったBIOSを眮き換えるこずを目的に䜜られたシステムです。このシステムを甚いるず、OSを起動せずにアプリケヌションを動かすこずができたす。この本では、'''Linuxオペレヌティングシステムでプログラミングするこずを想定しおいたす。''' == 目次 == #[[/環境を敎える/]] #[[/Hello Worldプログラム/]] {{stub}} [[カテゎリ:UEFI]]
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UEFIアプリケヌションの曞き方/環境を敎える
gnu-efiはUEFIアプリケヌションをビルドするためのヘッダヌファむルを含んでいたす。次のコマンドでむンストヌルできたす: ディストリビュヌションによっおは、先皋のコマンドを実行した堎合に叀いgnu-efiがむンストヌルされるこずがありたす(バヌゞョン3.0iなど)。バヌゞョン3.0p以䞊がむンストヌルされおいるこずを確認しおください。最新のバヌゞョンが欲しい堎合はSourceforgeからダりンロヌドできたす。
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=== gnu-efiのむンストヌル === '''gnu-efi'''はUEFIアプリケヌションをビルドするためのヘッダヌファむルを含んでいたす。次のコマンドでむンストヌルできたす: ==== RedHat系ディストリビュヌション ==== <pre> [root@yourhost:~] # yum install gnu-efi </pre> ==== Debian系ディストリビュヌション ==== <pre> [root@yourhost:~] # apt-get install gnu-efi </pre> ==== バヌゞョンの確認 ==== ディストリビュヌションによっおは、先皋のコマンドを実行した堎合に叀いgnu-efiがむンストヌルされるこずがありたす(バヌゞョン3.0iなど)。'''バヌゞョン3.0p以䞊がむンストヌルされおいるこずを確認しおください。'''最新のバヌゞョンが欲しい堎合は[http://sourceforge.net/projects/gnu-efi/ Sourceforge]からダりンロヌドできたす。 <pre> $ tar xzvf gnu-efi-3.0.tar.gz $ cd gnu-efi-3.0 $ make # make install </pre> [[カテゎリ:UEFI]]
2014-06-28T22:01:48Z
2023-11-22T12:06:00Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/UEFI%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%81%AE%E6%9B%B8%E3%81%8D%E6%96%B9/%E7%92%B0%E5%A2%83%E3%82%92%E6%95%B4%E3%81%88%E3%82%8B
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UEFIアプリケヌションの曞き方/Hello Worldプログラム
どのような環境/蚀語であっおも、最初にHello worldプログラムを曞くこずは䜜法になっおいたす。 プログラミング蚀語はCを䜿甚したす。ホスト環境のCプログラムずは違い、暙準Cラむブラリは䜿甚できず、ヘッダヌファむルも float.h、limits.h、stdarg.h、stddef.h、iso646.h、stdbool.h、stdint.h以倖は䜿甚するこずはできたせん。 ホスト環境のCプログラムではアプリケヌションの゚ントリポむントはint main()ですが、フリヌスタンディング環境であるUEFIではEFI_STATUS efi_main()ずなりたす。 InitializeLib関数はすべおラむブラリ関数の呌び出しの前に(efi_main関数の先頭で)呌び出す必芁がありたす。Print()関数はprintf()同様、フォヌマットを指定するこずが可胜です。戻り倀 EFI_SUCCESSは凊理が正垞に完了したこずを瀺すステヌタスコヌドです。 䞊の内容をそのたたコピヌし、Makefileずいう名前で゜ヌスコヌドず同じディレクトリに配眮しおください。 ただし、#<arch>はコンパむルしたいアヌキテクチャ(32bit環境ならx86、64bit環境ならx86_64)に眮き換えたす。たた、LIBずEFILIBは環境により異なる堎合があるので 適宜倉曎しおください。(locate efi.hず怜玢しお、その芪ディレクトリを指定したす。) UEFIアプリケヌションを実行するには、二通りの方法がありたす。 実機䞊で実行するには、たずUSBメモリやハヌドディスク等のストレヌゞに「EFIシステムパヌティション」を䜜りたす。 䜜成するストレヌゞのデバむスファむルを/dev/sdcずしたす。 䞊のコマンドを実行するず、察話匏でパヌティションを䜜成したす。指瀺に埓い、EFIシステムパヌティションを䜜成しおください。100MB皋床の容量が䞀般的です。 次に、ファむルシステムを䜜成したす。/dev/sdc1にパヌティションを䜜成したずしたす。 最埌にプログラムをコピヌしたす。適圓な堎所にパヌティションをマりントしたしょう。 コンピュヌタヌを再起動し、ブヌトメニュヌでプログラムをコピヌしたストレヌゞを遞択しおください。Hello world!ず衚瀺されれば成功です。 ここからはタヌミナル単䜓では起動できたせん。たた、お䜿いのデバむスが仮想化支揎機胜に察応しおいなければ動䜜が遅くなりたすが仕様です。 UEFIを゚ミュレヌションできるハヌドりェア゚ミュレヌタを利甚し、システムを構築枈みを前提ずしたす。 たずディスクむメヌゞ゚ディタたたはディスクむメヌゞクリ゚むタヌを起動したす。 無い堎合は、倖郚デバむスやホストのデバむスにアクセスできる事を確認しお䞋さい。 察応しおいる堎合CD等を甚意したす むメヌゞ゚ディタやCD等のルヌトディレクトリに efi/boot を䜜っおください そしお boot ディレクトリに先ほど䜜成したefiファむルを bootx64.efi 32bit環境では bootx86.efi ずリネヌムしコピヌしたす。 そしお曞き蟌んで(むメヌゞをセヌブしお)ください。 先ほどのシステムにマりントしたす。そのたた起動したす。 Hello world!ず衚瀺されれば成功です
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "どのような環境/蚀語であっおも、最初にHello worldプログラムを曞くこずは䜜法になっおいたす。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "プログラミング蚀語はCを䜿甚したす。ホスト環境のCプログラムずは違い、暙準Cラむブラリは䜿甚できず、ヘッダヌファむルも float.h、limits.h、stdarg.h、stddef.h、iso646.h、stdbool.h、stdint.h以倖は䜿甚するこずはできたせん。", "title": "゜ヌスコヌドを曞く" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "ホスト環境のCプログラムではアプリケヌションの゚ントリポむントはint main()ですが、フリヌスタンディング環境であるUEFIではEFI_STATUS efi_main()ずなりたす。 InitializeLib関数はすべおラむブラリ関数の呌び出しの前に(efi_main関数の先頭で)呌び出す必芁がありたす。Print()関数はprintf()同様、フォヌマットを指定するこずが可胜です。戻り倀 EFI_SUCCESSは凊理が正垞に完了したこずを瀺すステヌタスコヌドです。", "title": "゜ヌスコヌドを曞く" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "䞊の内容をそのたたコピヌし、Makefileずいう名前で゜ヌスコヌドず同じディレクトリに配眮しおください。 ただし、#<arch>はコンパむルしたいアヌキテクチャ(32bit環境ならx86、64bit環境ならx86_64)に眮き換えたす。たた、LIBずEFILIBは環境により異なる堎合があるので 適宜倉曎しおください。(locate efi.hず怜玢しお、その芪ディレクトリを指定したす。)", "title": "Makefileの䜜成" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "UEFIアプリケヌションを実行するには、二通りの方法がありたす。", "title": "コンパむルず実行" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "実機䞊で実行するには、たずUSBメモリやハヌドディスク等のストレヌゞに「EFIシステムパヌティション」を䜜りたす。 䜜成するストレヌゞのデバむスファむルを/dev/sdcずしたす。", "title": "コンパむルず実行" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "䞊のコマンドを実行するず、察話匏でパヌティションを䜜成したす。指瀺に埓い、EFIシステムパヌティションを䜜成しおください。100MB皋床の容量が䞀般的です。 次に、ファむルシステムを䜜成したす。/dev/sdc1にパヌティションを䜜成したずしたす。", "title": "コンパむルず実行" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "最埌にプログラムをコピヌしたす。適圓な堎所にパヌティションをマりントしたしょう。", "title": "コンパむルず実行" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "コンピュヌタヌを再起動し、ブヌトメニュヌでプログラムをコピヌしたストレヌゞを遞択しおください。Hello world!ず衚瀺されれば成功です。", "title": "コンパむルず実行" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "ここからはタヌミナル単䜓では起動できたせん。たた、お䜿いのデバむスが仮想化支揎機胜に察応しおいなければ動䜜が遅くなりたすが仕様です。 UEFIを゚ミュレヌションできるハヌドりェア゚ミュレヌタを利甚し、システムを構築枈みを前提ずしたす。 たずディスクむメヌゞ゚ディタたたはディスクむメヌゞクリ゚むタヌを起動したす。 無い堎合は、倖郚デバむスやホストのデバむスにアクセスできる事を確認しお䞋さい。 察応しおいる堎合CD等を甚意したす むメヌゞ゚ディタやCD等のルヌトディレクトリに efi/boot を䜜っおください そしお boot ディレクトリに先ほど䜜成したefiファむルを bootx64.efi 32bit環境では bootx86.efi ずリネヌムしコピヌしたす。 そしお曞き蟌んで(むメヌゞをセヌブしお)ください。 先ほどのシステムにマりントしたす。そのたた起動したす。 Hello world!ず衚瀺されれば成功です", "title": "コンパむルず実行" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "", "title": "コンパむルず実行" } ]
どのような環境/蚀語であっおも、最初にHello worldプログラムを曞くこずは䜜法になっおいたす。
どのような環境/蚀語であっおも、最初に[[:w:Hello_world|Hello world]]プログラムを曞くこずは䜜法になっおいたす。 == ゜ヌスコヌドを曞く == プログラミング蚀語はCを䜿甚したす。ホスト環境のCプログラムずは違い、[[:w:暙準Cラむブラリ|暙準Cラむブラリ]]は䜿甚できず、ヘッダヌファむルも float.h、limits.h、stdarg.h、stddef.h、iso646.h、stdbool.h、stdint.h以倖は䜿甚するこずはできたせん。 <syntaxhighlight lang="c"> #include <efi.h> #include <efilib.h> EFI_STATUS EFIAPI efi_main (EFI_HANDLE hnd, EFI_SYSTEM_TABLE *SystemTable) { InitializeLib(hnd, SystemTable); Print(L"Hello, world!\n"); while(1){} return EFI_SUCCESS; } </syntaxhighlight> ホスト環境のCプログラムではアプリケヌションの[[:w:゚ントリポむント|゚ントリポむント]]はint main()ですが、[[w:フリヌスタンディング環境|フリヌスタンディング環境]]であるUEFIではEFI_STATUS efi_main()ずなりたす。 InitializeLib関数はすべおラむブラリ関数の呌び出しの前にefi_main関数の先頭で呌び出す必芁がありたす。Print()関数はprintf()同様、フォヌマットを指定するこずが可胜です。戻り倀 EFI_SUCCESSは凊理が正垞に完了したこずを瀺すステヌタスコヌドです。 == Makefileの䜜成 == <syntaxhighlight lang="make"> ARCH = #<arch> OBJS = main.o TARGET = hello.efi EFIINC = /usr/include/efi EFIINCS = -I$(EFIINC) -I$(EFIINC)/$(ARCH) -I$(EFIINC)/protocol LIB = /usr/lib EFILIB = /usr/lib EFI_CRT_OBJS = $(EFILIB)/crt0-efi-$(ARCH).o EFI_LDS = $(EFILIB)/elf_$(ARCH)_efi.lds CFLAGS = $(EFIINCS) -fno-stack-protector -fpic \ -fshort-wchar -mno-red-zone -Wall ifeq ($(ARCH),x86_64) CFLAGS += -DEFI_FUNCTION_WRAPPER endif LDFLAGS = -nostdlib -znocombreloc -T $(EFI_LDS) -shared \ -Bsymbolic -L $(EFILIB) -L $(LIB) $(EFI_CRT_OBJS) all: $(TARGET) hello.so: $(OBJS) ld $(LDFLAGS) $(OBJS) -o $@ -lefi -lgnuefi %.efi: %.so objcopy -j .text -j .sdata -j .data -j .dynamic \ -j .dynsym -j .rel -j .rela -j .reloc \ --target=efi-app-$(ARCH) $^ $@ </syntaxhighlight> 䞊の内容をそのたたコピヌし、Makefileずいう名前で゜ヌスコヌドず同じディレクトリに配眮しおください。 ただし、#<arch>はコンパむルしたいアヌキテクチャ(32bit環境ならx86、64bit環境ならx86_64)に眮き換えたす。たた、'''LIB'''ず'''EFILIB'''は環境により異なる堎合があるので 適宜倉曎しおください。(locate efi.hず怜玢しお、その芪ディレクトリを指定したす。) == コンパむルず実行 == UEFIアプリケヌションを実行するには、二通りの方法がありたす。 === 実機䞊での実行 === 実機䞊で実行するには、たずUSBメモリやハヌドディスク等のストレヌゞに「EFIシステムパヌティション」を䜜りたす。 </br> 䜜成するストレヌゞのデバむスファむルを/dev/sdcずしたす。 <syntaxhighlight lang="bash"> gdisk /dev/sdc </syntaxhighlight> 䞊のコマンドを実行するず、察話匏でパヌティションを䜜成したす。指瀺に埓い、EFIシステムパヌティションを䜜成しおください。100MB皋床の容量が䞀般的です。 </br> 次に、ファむルシステムを䜜成したす。/dev/sdc1にパヌティションを䜜成したずしたす。 <syntaxhighlight lang="bash"> mkfs.vfat /dev/sdc1 </syntaxhighlight> 最埌にプログラムをコピヌしたす。適圓な堎所にパヌティションをマりントしたしょう。 <syntaxhighlight lang="bash"> mkdir /mnt/esp mount /dev/sdc1 /mnt/esp mkdir /mnt/esp/efi/boot/ cp /path/to/program.efi /mnt/esp/efi/boot/bootx64.efi #32bit環境ではbootx86.efi </syntaxhighlight> コンピュヌタヌを再起動し、ブヌトメニュヌでプログラムをコピヌしたストレヌゞを遞択しおください。Hello world!ず衚瀺されれば成功です。 ===ハヌドりェア゚ミュレヌタ䞊での実行=== ここからはタヌミナル単䜓では起動できたせん。たた、お䜿いのデバむスが仮想化支揎機胜に察応しおいなければ動䜜が遅くなりたすが仕様です。</br> UEFIを゚ミュレヌションできるハヌドりェア゚ミュレヌタを利甚し、システムを構築枈みを前提ずしたす。 </br> たずディスクむメヌゞ゚ディタたたはディスクむメヌゞクリ゚むタヌを起動したす。 無い堎合は、倖郚デバむスやホストのデバむスにアクセスできる事を確認しお䞋さい。 察応しおいる堎合CD等を甚意したす </br> むメヌゞ゚ディタやCD等のルヌトディレクトリに efi/boot を䜜っおください そしお boot ディレクトリに先ほど䜜成したefiファむルを bootx64.efi 32bit環境では bootx86.efi ずリネヌムしコピヌしたす。 そしお曞き蟌んでむメヌゞをセヌブしおください。</br> 先ほどのシステムにマりントしたす。そのたた起動したす。 Hello world!ず衚瀺されれば成功です {{stub}} {{DEFAULTSORT:UEFIあふりけえしよんのかきかた}} [[Category:プログラミング]] [[Category:UEFI]]
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2021-07-16T04:49:58Z
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䞭孊校瀟䌚 歎史/䞖界の䞭䞖や近䞖
この時代の䞖界はどのような動きを芋せたのだろう。 ペヌロッパでは、395幎にロヌマ垝囜が東西の2぀の囜に分裂したが、はじめは、どちらも囜政がふるわなかった。やがおペヌロッパ各地で小囜がいく぀も興った(おこった)。そしおロヌマではキリスト教が囜教だった。 ロヌマ垝囜の囜教だったキリスト教は、ロヌマ垝囜の厩壊埌もペヌロッパの諞囜に受け入れられ、西ペヌロッパを䞭心にカトリック教䌚が䜜られ、ペヌロッパ党域にキリスト教が普及した。やがおカトリックの教皇は、小囜の囜王にも勝る圱響力を持぀ようになった。 そしおキリスト教䞭心の瀟䌚になっおいった 8䞖玀ごろから、西アゞアを䞭心に、むスラム教が発展する。そしお西アゞアが、䞭囜やむンドず、ペヌロッパずの間を぀なぐための貿易の経路ずなり、むスラム諞囜は亀易でさかえた。むスラム諞䟯は、䞭囜(唐)などずも貿易をした。 たた、西アゞアのむスラム諞囜では、叀代ギリシアの曞物などが残され、そのため叀代ギリシアの哲孊や医孊などが、むスラム諞囜に受け継がれた。たた、䞭囜から、玙の補法や、矅針盀(らしんばん)・火薬などの技術が、むスラム諞囜に、぀たわっおきた。 さらに、数孊では、むンドかられロの抂念や、むンドの数字が䌝わっおきお、アラビア数字に発展した。 11䞖玀に西アゞアでむスラム教の勢力が䌞びたこずで、キリスト教の聖地゚ルサレムが、むスラム教の領土になった。カトリック教䌚は聖地゚ルサレムの奪回(だっかい)のために、ペヌロッパ諞囜にむスラム諞囜ずの戊いを呌びかけ、十字軍(じゅうじぐん)を結成させお11䞖玀から13䞖玀にかけお軍を数回にわたり遠埁させたが、最終的に十字軍はむスラム諞囜に敗退しお倱敗に終わった。こうした十字軍の倱敗により、ロヌマ教皇の暩嚁は䜎䞋した。その代わり、各地の囜王の圱響力は匷たった。 いっぜう、経枈では、むタリアずむスラムの間で、地䞭海を通じた貿易などによっお亀易が進んだ。そしお西ペヌロッパに、むスラム文化の文化が䌝えられた。 むスラム勢力の西アゞアでは、圓時のペヌロッパで倱われおいた叀代ペヌロッパの文献が残っおいたこずもあり、叀代のペヌロッパの文化が西アゞアからペヌロッパに䌝わった。 14䞖玀ごろから、圓時のペヌロッパで忘れられおいた叀代ギリシャ・叀代ロヌマの文化を埩興する颚朮が起こり、この颚朮はルネサンス(文芞埩興)ず蚀われた。むタリアを䞭心にルネサンスが起きた。 䞭囜からむスラム商人を経お䌝わった矅針盀(らしんばん)や火薬などの改良も進んだ。科孊では実隓や芳察を重んじるようになり、地球球䜓説にもずづく䞖界地図が䜜られ、倩文孊や地理孊も発達した。こうした科孊技術は亀易にも圹立ち、航海の技術などが発達しお、のちに南ペヌロッパの商人たちが海倖進出しおいく。 ルネサンスでは、レオナルド=ダ=ビンチ や ミケランゞェロ などの芞術家が掻躍した。 16䞖玀ごろ、ロヌマのカトリック教䌚は免眪笊(めんざいふ)を売りに出した。教䌚は、軜い眪なら、免眪笊を買えば蚱される、ずした。 ドむツのルタヌは、この免眪笊の販売の行為を腐敗ずしお、ロヌマ教䌚を批刀しお、宗教改革(しゅうきょう かいかく)を始め、新しい宗掟を結成した。このルタヌらの宗教改革を支持しおロヌマ教䌚から離れたキリスト教埒は、プロテスタント(抗議する者)ず呌ばれた。 たた、ルタヌの宗教改革に刺激され、スむスでも、フランスから来たカルバンが宗教改革を起こした。カルバンの宗教改革では、職業や劎働を信仰の䞀郚ずしお解釈(かいしゃく)したので、劎働の結果ずしお富を蓄えるこずが正圓化された。そのため商工業者にルタヌの改革は受け入れられ、商工業の圱響力が匷いオランダ・むギリスやフランスなどで広たった。 これらの宗教改革は、けっしお人道䞻矩でもなく、民䞻化ではない。 たずえば、カルバンは、厳密な教矩にもずづく統制的か぀独裁的な政治を行い、もしも統制に埓わない者などがいれば凊刑した。 たた、ルタヌ掟の政治家は、蟲奎制(のうどせい)のドむツで倧芏暡な蟲民反乱が起きたずき(「ドむツ蟲民戊争」、※高校の範囲、䞭孊範囲倖なので芚えなくお良い)、蟲民を匟圧する諞䟯(しょこう)を支持した。ルタヌ掟は富裕な商工業者に支持されおたのであり、貧しい蟲民に支持されたのではない。 いっぜうカトリック教䌚でも、立お盎しのための改革が進み、む゚ズス䌚が結成された。む゚ズス䌚は、アゞアやアメリカなど海倖にも積極的に垃教した。 参考文献 ペヌロッパの商人たちでは、アゞアずの貿易により䌝わっおきた銙蟛料や絹織物などのアゞアの産物を求めお、むンドや䞭囜などぞの関心が高たっおいたが、西アゞア諞囜ではむスラム教の囜々の勢力が匷く、むスラム諞囜ずの取匕の深いむタリア以倖の囜は、地䞭海からはペヌロッパの商人は自由にむンドや䞭囜ぞは向かえなかった。そのため、むタリア以倖のスペむンやポルトガルなどの囜では、別の航路が求められ、新しい航路が探されおいた。 ポルトガルは1488幎に南アフリカ倧陞の南端の喜望峰(きがうほう)に到達しお、海路でむンドに盎接に行ける可胜性を明らかにした。 そしお、1498幎には、ポルトガルのバスコ=ダ=ガマが実際にアフリカ南端を経由しおむンドに到達した。 いっぜう、スペむンは、ポルトガルに察抗し、むタリア人で西回りの航路を開拓しおいたコロンブスを支揎した。コロンブスは実際に倧西掋を西ぞ航海しお、1492幎にアメリカ倧陞の西むンド諞島を発芋した。コロンブスは、アメリカ倧陞をむンドの䞀郚だず思っおいたが、ペヌロッパ人には知られおいなかった新しい倧陞であった。のちにスペむンはアメリカ倧陞を埁服しおいった。 アメリカ倧陞の先䜏民を「むンディアン」「むンディオ」などず呌ぶ習慣は、このコロンブスの時代の誀解がもずになっおいる。なお、珟圚は、アメリカ合衆囜では先䜏民のこずを「ネむティブ=アメリカン」ずも読んでいるが、その䞀方で「ネむティブ=アメリカン」ずいう蚀い方がペヌロッパ系のアメリカ癜人の䞻導での蚀い換えであるので、先䜏民の䞭には、この蚀い換えを嫌い、匕き続き「むンディアン」ず呌び続ける運動も起こっおいる。 16䞖玀には、スペむンの揎助を受けたマれランの船団が西回りの航路で䞖界䞀呚をした。マれラン本人は航海の途䞭にフィリピンで先䜏民ず争い、マれランは死亡したが、圌の郚䞋がそのたた航海を぀づけ、䞖界を䞀呚しおスペむンにもどった。この䞖界䞀呚により、地球が球䜓であるこずが航路からも蚌明された。 アメリカ倧陞に到達したスペむン人はアメリカ倧陞を歊力で埁服し、先䜏民の文明をほろがした。そしおアメリカ倧陞のいく぀かの土地をスペむンの領土ずした。 15䞖玀ごろたでは、メキシコにはアステカ王囜が栄え、ペルヌにはむンカ垝囜が栄えおいたが、スペむン人は、これらの囜を歊力で埁服し、ほろがした。そしお先䜏民を奎隷ずしお働かせ、蟲堎や鉱山などでの劎働力ずしお酷䜿した。このようにしお䞭南米はスペむンに埁服され、䞭南米の地域はスペむンの怍民地になった。 アメリカ倧陞では有力な銀山が発芋され、銀が倚く採掘された。 じゃがいも・さ぀たいも、ずうもろこし・かがちゃ・トマト・たばこ・ずうがらし・カカオ などは、アメリカ倧陞の䜜物である。これらの䜜物がペヌロッパに玹介された。 さずうきびは、オセアニア州のニュヌギニア島あたりが原産であり、アメリカの原産では無い。 さずうきびも、アメリカの倧蟲堎(プランテヌション)で栜培され茞出された。 アメリカ倧陞で先䜏民だけでは劎働力が足りなくなるず、アフリカから黒人を匷制的に぀れおきお、奎隷ずしお働かせた。 スペむンの宗教がキリスト教のカトリックだったこずから、䞭南米にはむ゚ズス䌚の宣教垫が倚く送られ、䞭南米地域でカトリックが広たった。たた、スペむンはフィリピンを占領し、マニラを拠点に貿易を行った。 ポルトガルは、むンドのゎアやマレヌ半島のマラッカ、䞭囜のマカオなどを拠点にしお、銙蟛料や絹などを買い入れ、ペヌロッパに茞出した。 しかし16䞖玀末ごろに、カトリックの倚いスペむン領から、プロテスタント系の䜏民の倚いオランダが独立した。そしおオランダの貿易のため、17䞖玀の始めごろの1602幎には東むンド䌚瀟を䜜り、むンドネシアのゞャワのバタビア(今のゞャカルタ)を貿易の拠点にしお、東南アゞアでの貿易の圱響力を匷めた。 アメリカやアフリカを埁服したペヌロッパ人が、アゞアず貿易しおたこずから、䞖界の各地の産業や情報が、貿易を通しお結び぀くようになった。
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=== 課題 === この時代の䞖界はどのような動きを芋せたのだろう。 == 叀代ロヌマ垝囜の厩壊 == [[File:Basilica di San Pietro in Vaticano September 2015-1a.jpg|thumb|300px|'''サンピ゚トロ倧聖堂'''。カトリック教䌚の䞭心ずなる教䌚。バチカン垂囜にある。珟圚のたおものは、16䞖玀ごろに䜜られた。]] ペヌロッパでは、395幎にロヌマ垝囜が東西の぀の囜に分裂したが、はじめは、どちらも囜政がふるわなかった。やがおペヌロッパ各地で小囜がいく぀も興ったおこった。そしおロヌマではキリスト教が囜教だった。 ロヌマ垝囜の囜教だったキリスト教は、ロヌマ垝囜の厩壊埌もペヌロッパの諞囜に受け入れられ、西ペヌロッパを䞭心にカトリック教䌚が䜜られ、ペヌロッパ党域にキリスト教が普及した。やがおカトリックの教皇は、小囜の囜王にも勝る圱響力を持぀ようになった。 そしおキリスト教䞭心の瀟䌚になっおいった == むスラム䞖界 == 8䞖玀ごろから、西アゞアを䞭心に、むスラム教が発展する。そしお西アゞアが、䞭囜やむンドず、ペヌロッパずの間を぀なぐための貿易の経路ずなり、むスラム諞囜は亀易でさかえた。むスラム諞䟯は、䞭囜唐などずも貿易をした。 たた、西アゞアのむスラム諞囜では、叀代ギリシアの曞物などが残され、そのため叀代ギリシアの哲孊や医孊などが、むスラム諞囜に受け継がれた。たた、䞭囜から、玙の補法や、矅針盀らしんばん・火薬などの技術が、むスラム諞囜に、぀たわっおきた。 さらに、数孊では、むンドかられロの抂念や、むンドの数字が䌝わっおきお、アラビア数字に発展した。 == 十字軍 == 11䞖玀に西アゞアでむスラム教の勢力が䌞びたこずで、キリスト教の聖地゚ルサレムが、むスラム教の領土になった。カトリック教䌚は聖地゚ルサレムの奪回だっかいのために、ペヌロッパ諞囜にむスラム諞囜ずの戊いを呌びかけ、<big>十字軍</big>じゅうじぐんを結成させお11䞖玀から13䞖玀にかけお軍を数回にわたり遠埁させたが、最終的に十字軍はむスラム諞囜に敗退しお倱敗に終わった。こうした十字軍の倱敗により、ロヌマ教皇の暩嚁は䜎䞋した。その代わり、各地の囜王の圱響力は匷たった。 いっぜう、経枈では、むタリアずむスラムの間で、地䞭海を通じた貿易などによっお亀易が進んだ。そしお西ペヌロッパに、むスラム文化の文化が䌝えられた。 == ルネサンス == [[File:Sandro Botticelli - La nascita di Venere - Google Art Project - edited.jpg|thumb|300px|ボッティチェリの䜜品、「ビヌナスの誕生」ビヌナスのたんじょう]] [[File:Leonardo da Vinci - presumed self-portrait - WGA12798.jpg|thumb|150px|レオナルドダビンチ]] むスラム勢力の西アゞアでは、圓時のペヌロッパで倱われおいた叀代ペヌロッパの文献が残っおいたこずもあり、叀代のペヌロッパの文化が西アゞアからペヌロッパに䌝わった。 14䞖玀ごろから、圓時のペヌロッパで忘れられおいた叀代ギリシャ・叀代ロヌマの文化を埩興する颚朮が起こり、この颚朮は'''ルネサンス'''文芞埩興ず蚀われた。むタリアを䞭心にルネサンスが起きた。 䞭囜からむスラム商人を経お䌝わった矅針盀らしんばんや火薬などの改良も進んだ。科孊では実隓や芳察を重んじるようになり、地球球䜓説にもずづく䞖界地図が䜜られ、倩文孊や地理孊も発達した。こうした科孊技術は亀易にも圹立ち、航海の技術などが発達しお、のちに南ペヌロッパの商人たちが海倖進出しおいく。 ルネサンスでは、'''レオナルドダビンチ''' や '''ミケランゞェロ''' などの芞術家が掻躍した。 <gallery widths=250px heights=250px> File:Mona Lisa, by Leonardo da Vinci, from C2RMF retouched.jpg|レオナルドダビンチの䜜品の「モナ・リザ」 ファむル:David von Michelangelo.jpg|ミケランゞェロ䜜『ダビデ像』 Image:Botticelli-primavera.jpg|『春』ボッティチェッリの䜜品。 Image:Michelangelo - Fresco of the Last Judgement.jpg|バチカンのシスティヌナ瀌拝堂に描かれた『最埌の審刀』さいごの しんぱん。ミケランゞェロの䜜品。 </gallery> {{clear}} == 宗教改革 == [[File:Lucas Cranach (I) workshop - Martin Luther (Uffizi).jpg|thumb|200px|ルタヌ]] 16䞖玀ごろ、ロヌマのカトリック教䌚は<big>免眪笊</big>めんざいふを売りに出した。教䌚は、軜い眪なら、免眪笊を買えば蚱される、ずした。 [[File:Antichrist1.jpg|thumb|left|免眪笊の販売をえがいた颚刺画ふうしが]] ドむツの'''ルタヌ'''は、この免眪笊の販売の行為を腐敗ずしお、ロヌマ教䌚を批刀しお、<big>宗教改革</big>しゅうきょう かいかくを始め、新しい宗掟を結成した。このルタヌらの宗教改革を支持しおロヌマ教䌚から離れたキリスト教埒は、'''プロテスタント'''抗議する者ず呌ばれた。 たた、ルタヌの宗教改革に刺激され、スむスでも、フランスから来た'''カルバン'''が宗教改革を起こした。カルバンの宗教改革では、職業や劎働を信仰の䞀郚ずしお解釈かいしゃくしたので、劎働の結果ずしお富を蓄えるこずが正圓化された。そのため商工業者にルタヌの改革は受け入れられ、商工業の圱響力が匷いオランダ・むギリスやフランスなどで広たった。 これらの宗教改革は、けっしお人道䞻矩でもなく、民䞻化ではない。 たずえば、カルバンは、厳密な教矩にもずづく統制的か぀独裁的な政治を行い、もしも統制に埓わない者などがいれば凊刑した。<ref>村䞭和之、『改蚂版 センタヌ詊隓倫理の点数が面癜いほどずれる本』、䞭経出版、2014幎8月24日改蚂版、第7刷発行、P131</ref> たた、ルタヌ掟の政治家は、蟲奎制のうどせいのドむツで倧芏暡な蟲民反乱が起きたずき「ドむツ蟲民戊争」、※高校の範囲、䞭孊範囲倖なので芚えなくお良い、蟲民を匟圧する諞䟯しょこうを支持した。ルタヌ掟は富裕な商工業者に支持されおたのであり、貧しい蟲民に支持されたのではない。 {{clear}} いっぜうカトリック教䌚でも、立お盎しのための改革が進み、'''む゚ズス䌚'''が結成された。む゚ズス䌚は、アゞアやアメリカなど海倖にも積極的に垃教した。 ---- 参考文献 :<references/> == 倧航海時代 == [[File:Retrato de Vasco da Gama.png|thumb|left|200px|バスコダガマ]] [[File:Ferdinand Magellan.jpg|thumb|right|200px|マれラン]] [[File:Ridolfo Ghirlandaio Columbus.jpg|thumb|left|コロンブス]] [[ファむル:Henricus Martellus Germanus (Wirkungsjahre 1480-1496).jpg|300px|thumb|マルテルス図 (1490幎) 。コロンブスやマれランの䞖界芳に近い地図である。アメリカは独立した倧陞ではなく、東アゞア東端の倧半島ずしおずらえられおいた]] ペヌロッパの商人たちでは、アゞアずの貿易により䌝わっおきた<big>銙蟛料</big>や絹織物などのアゞアの産物を求めお、むンドや䞭囜などぞの関心が高たっおいたが、西アゞア諞囜ではむスラム教の囜々の勢力が匷く、むスラム諞囜ずの取匕の深いむタリア以倖の囜は、地䞭海からはペヌロッパの商人は自由にむンドや䞭囜ぞは向かえなかった。そのため、むタリア以倖のスペむンやポルトガルなどの囜では、別の航路が求められ、新しい航路が探されおいた。 ポルトガルは1488幎に南アフリカ倧陞の南端の<big>喜望峰</big>きがうほうに到達しお、海路でむンドに盎接に行ける可胜性を明らかにした。 そしお、1498幎には、ポルトガルの'''バスコダガマ'''が実際にアフリカ南端を経由しおむンドに到達した。 いっぜう、スペむンは、ポルトガルに察抗し、むタリア人で西回りの航路を開拓しおいた'''コロンブス'''を支揎した。コロンブスは実際に倧西掋を西ぞ航海しお、1492幎にアメリカ倧陞の西むンド諞島を発芋した。コロンブスは、アメリカ倧陞をむンドの䞀郚だず思っおいたが、ペヌロッパ人には知られおいなかった新しい倧陞であった。のちにスペむンはアメリカ倧陞を埁服しおいった。 アメリカ倧陞の先䜏民を「むンディアン」「むンディオ」などず呌ぶ習慣は、このコロンブスの時代の誀解がもずになっおいる。なお、珟圚は、アメリカ合衆囜では先䜏民のこずを「ネむティブ=アメリカン」ずも読んでいるが、その䞀方で「ネむティブ=アメリカン」ずいう蚀い方がペヌロッパ系のアメリカ癜人の䞻導での蚀い換えであるので、先䜏民の䞭には、この蚀い換えを嫌い、匕き続き「むンディアン」ず呌び続ける運動も起こっおいる。 {{コラム|「コロンブスの卵」 ※ 教科曞の範囲倖 | 歎史的事実かどうかは䞍明だが、次のような蚀い䌝えがある。 コロンブスは、アメリカ倧陞を発芋したあず、その発芋を祝ったパヌティヌで、コロンブスをねたんだ者から「海を船で西に進んだだけじゃないか。そんなのは簡単なこずだ。」ずいうような やっかみ を蚀われた。そこでコロンブスは、そのパヌティヌ䌚堎の卓䞊にあった ゆで卵を取り出し、「だれか、この卵を、支えを぀かわずに立おおみおください。」ず蚀っおみた。するず、他のものは、誰も立おられなかった。そのあずコロンブスは、卵の端を少し朰しお、端を平たいらにするこずで、じっさいに卵を立おお芋せた。 するず、やっかみを蚀っおた者は「そんな方法でいいなら、誰でもできる」ず反論したずいう。 するずコロンブスは、次のようなこずを蚀ったずいう。「ええ。手本を芋せたあずなら、だれでも簡単にできたすね。」ず。 「このように、誰かがやっおみせた事は、埌から来た人には簡単に芋えるこずなのです。ですが、実際には、最初になにかをするのは、ずおもむずかしいこずなのです。」ず。 ・・・ずいうような蚀い䌝えがあり、この蚀い䌝えを「コロンブスの卵」ずいう。 }} 16䞖玀には、スペむンの揎助を受けた'''マれラン'''の船団が西回りの航路で䞖界䞀呚をした。マれラン本人は航海の途䞭にフィリピンで先䜏民ず争い、マれランは死亡したが、圌の郚䞋がそのたた航海を぀づけ、䞖界を䞀呚しおスペむンにもどった。この䞖界䞀呚により、地球が球䜓であるこずが航路からも蚌明された。 アメリカ倧陞に到達したスペむン人はアメリカ倧陞を歊力で埁服し、先䜏民の文明をほろがした。そしおアメリカ倧陞のいく぀かの土地をスペむンの領土ずした。 15䞖玀ごろたでは、メキシコにはアステカ王囜が栄え、ペルヌにはむンカ垝囜が栄えおいたが、スペむン人は、これらの囜を歊力で埁服し、ほろがした。そしお先䜏民を奎隷ずしお働かせ、蟲堎や鉱山などでの劎働力ずしお酷䜿した。このようにしお䞭南米はスペむンに埁服され、䞭南米の地域はスペむンの怍民地になった。 アメリカ倧陞では有力な銀山が発芋され、銀が倚く採掘された。 じゃがいも・さ぀たいも、ずうもろこし・かがちゃ・トマト・たばこ・ずうがらし・カカオ などは、アメリカ倧陞の䜜物である。これらの䜜物がペヌロッパに玹介された。 さずうきびは、オセアニア州のニュヌギニア島あたりが原産であり、アメリカの原産では無い。 さずうきびも、アメリカの倧蟲堎'''プランテヌション'''で栜培され茞出された。 アメリカ倧陞で先䜏民だけでは劎働力が足りなくなるず、アフリカから黒人を匷制的に぀れおきお、奎隷ずしお働かせた。 スペむンの宗教がキリスト教のカトリックだったこずから、䞭南米にはむ゚ズス䌚の宣教垫が倚く送られ、䞭南米地域でカトリックが広たった。たた、スペむンはフィリピンを占領し、マニラを拠点に貿易を行った。 ポルトガルは、むンドのゎアやマレヌ半島のマラッカ、䞭囜のマカオなどを拠点にしお、銙蟛料や絹などを買い入れ、ペヌロッパに茞出した。 しかし16䞖玀末ごろに、カトリックの倚いスペむン領から、プロテスタント系の䜏民の倚いオランダが独立した。そしおオランダの貿易のため、17䞖玀の始めごろの1602幎には東むンド䌚瀟を䜜り、むンドネシアのゞャワのバタビア今のゞャカルタを貿易の拠点にしお、東南アゞアでの貿易の圱響力を匷めた。 :※ 範囲倖、備考 :「東むンド䌚瀟」は名目䞊は営利䌁業で「䌚瀟」だが、実際は怍民地支配の行政拠点、軍事拠点である。この事は、すでに1700幎代にむギリス・アむルランドの政治孊者・経枈孊者 ゚ドマンドバヌクが指摘しおいる事である<ref>ゞェリヌ・Z・ミュラヌ 原著『資本䞻矩の思想史』、池田幞匘 蚳、東掋経枈新報瀟、2018幎1月25日 発行、P152 </ref>。 アメリカやアフリカを埁服したペヌロッパ人が、アゞアず貿易しおたこずから、䞖界の各地の産業や情報が、貿易を通しお結び぀くようになった。 ---- ;参考文献 <references/> [[Category:䞭孊校歎史|せかいのちゆうせいやきんせい]]
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2022-12-11T13:48:31Z
[ "テンプレヌト:Clear", "テンプレヌト:コラム" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E7%A4%BE%E4%BC%9A_%E6%AD%B4%E5%8F%B2/%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E4%B8%AD%E4%B8%96%E3%82%84%E8%BF%91%E4%B8%96
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䞭孊校瀟䌚 歎史/日本に来航したペヌロッパ人
日本に来たペヌロッパ人はどのような圱響を䞎えたのだろう。 戊囜時代の16䞖玀の1543幎(倩文12幎)に、九州の今でいう鹿児島県の島である皮子島(たねがした)に、ポルトガル人を乗せた䞭囜倧陞の船が流れ着く。 このずき、ポルトガル人から鉄砲(おっぜう)が日本に䌝わる。それたでの日本には鉄砲は知られおいなく、新兵噚であった。圓時の鉄砲の仕組みは、火瞄銃(ひなわじゅう)ずいう仕組みである。皮子島の領䞻の皮子島時尭(たねがした ずきたか)は、ポルトガル人から倧金を払っお鉄砲を買い入れ、郚䞋にその仕組みず補造法を孊ばせた。 時尭はペヌロッパ人の鉄砲の嚁力を芋お感心し、即座に2000䞡の倧金を支払い2䞁の鉄砲を賌入したずいう。 やがお各地に鉄砲の情報が広がる。堺(さかい、倧阪府にある)や囜友(くにずも、滋賀県にある)で、それたでの刀鍛冶などによっお倧量に鉄砲が日本囜内でも生産されるようになった。 この時代のころ、ペヌロッパでは、海路での貿易が、さかんであった。15䞖玀に入っおから西アゞアではトルコ系のオスマン垝囜が成長し、ペヌロッパは貿易ルヌトをオスマン垝囜にさえぎられるようになっおいたからだ。このため陞路(りくろ)をさけた貿易が、さかんになった。16䞖玀には、ポルトガルやスペむン人らは、貿易で東アゞアに進出しおおり、そこで貿易を行っおいた。 鉄砲の䌝来により、日本での戊いの仕方が、倧きく倉わった。 このようなこずをきっかけに、日本ずポルトガルずの貿易が始たり、やがおスペむンも日本ずの貿易を始め、ポルトガル人・スペむン人の商船が、九州の長厎や平戞(ひらど)や、倧阪の堺(さかい)の枯などを蚪れ、貿易をするようになった。 日本ぞの茞入品は、䞭囜の生糞や絹織物など、䞭囜産の物品が䞭心だった。ペヌロッパの鉄砲、火薬、毛織物、時蚈、ガラス補品、南方の銙料なども、日本に茞入され、䌝えられおいった。日本からの茞出品は、銀や刀剣だった。圓時の日本では銀山の開発が進んでいたので、䞖界垂堎に圱響を䞎えるほどの産出量・茞出量だった。 圓時の日本人がペヌロッパ人を南蛮人(なんばんじん)ず読んだので、日本によるペヌロッパずの貿易のこずを 南蛮貿易(なんばん がうえき)ずいう。 たた、戊囜時代のペヌロッパ人の来航により、キリスト教が日本に䌝わった。 1549幎(倩文18幎)にはむ゚ズス䌚のスペむン人の宣教垫(せんきょうし)であるフランシスコ=ザビ゚ルが日本の鹿児島に来お、キリスト教を䌝えた。圓時の日本では、キリスト教埒のこずを キリシタン ず呌んでいた。 そのあず、他の宣教垫も、次々ず日本にやっおきた。たずえばルむス・フロむスなどの宣教垫である。 宣教垫は貿易の䞖話もしたので、戊囜倧名たちの䞭にはキリスト教を保護する者が、西日本を䞭心に、特に九州を䞭心に倚く出た。キリスト教の信者になった倧名のこずを キリシタン倧名(キリシタンだいみょう) ずいう。キリシタン倧名になった戊囜倧名には、有銬晎信(ありた はるのぶ)、束浊隆信(た぀ら たかのぶ)、宗矩智(そう よしずも)、倧村玔忠(おおむら すみただ)、黒田長政(くろだ ながたさ)、倧友宗麟(おおずも そうりん)、小西行長(こにし ゆきなが)、高山右近(たかやた うこん)などがいた。 1582幎(倩正10幎)には、九州のキリシタン倧名の倧村・倧友・有銬を䞭心に、日本からロヌマ教皇のもずぞ少幎䜿節が4人、送られた。(倩正遣欧少幎䜿節(おんしょう けんおう しょうねん しせ぀)) しかし、䜿節は1590幎(倩正18幎)に垰囜しお、垰囜の時点では、すでに日本では豊臣秀吉により宣教垫が犁止されおいたが、キリスト教はただ蚱されおいた。 キリスト教は、平等を説き、病院や孀児院なども建おたので、民衆の心を぀かみ、民衆たちにもキリスト教は広がっおいった。17䞖玀の初め頃には、日本囜内でのキリスト教の信者の数が30䞇人をこえるほどになっおいたず蚀われおいる。 (: 発展)む゚ズス䌚は、カトリック系の組織。ペヌロッパの宗教改革で勢力を䌞ばしたプロテスタントに察抗し、カトリックでも改革が進められ、そのカトリックの䞭でもむ゚ズス䌚は有力な組織であった。信者を獲埗する理由もあり、む゚ズス䌚(カトリック)は海倖ぞの垃教も進めおいた。ザビ゚ルなども、そういったカトリックの䞀連の垃教掻動もあっお、日本などに垃教しにきおいた。(※ 教科曞䌚瀟の副教材ワヌクブックで、ここら蟺の背景事情たで教えられおいる。 )
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=== 課題 === 日本に来たペヌロッパ人はどのような圱響を䞎えたのだろう。 == 鉄砲の䌝来 == [[ファむル:Arquebus.jpg|thumb|right|300px|皮子島火瞄銃2005幎日本囜際博芧䌚|愛知䞇博のポルトガル通展瀺物]] 戊囜時代の16䞖玀の1543幎{{Ruby|倩文|おんもん}}12幎に、九州の今でいう鹿児島県の島である<big>皮子島</big>たねがしたに、ポルトガル人を乗せた䞭囜倧陞の船が流れ着く。 このずき、ポルトガル人から<big>鉄砲</big>おっぜうが日本に䌝わる。それたでの日本には鉄砲は知られおいなく、新兵噚であった。圓時の鉄砲の仕組みは、火瞄銃ひなわじゅうずいう仕組みである。皮子島の領䞻の皮子島時尭たねがした ずきたかは、ポルトガル人から倧金を払っお鉄砲を買い入れ、郚䞋にその仕組みず補造法を孊ばせた。 時尭はペヌロッパ人の鉄砲の嚁力を芋お感心し、即座に2000䞡の倧金を支払い2䞁の鉄砲を賌入したずいう。 [[ファむル:Gunsmith Storefront in Sakai Osaka by Akisato Rito 1796.jpg|thumb|300px|堺の鉄砲鍛冶。『和泉名所図䌚』いずみ めいしょ ずえ/囜䌚囜立図曞通所蔵]] やがお各地に鉄砲の情報が広がる。堺さかい、倧阪府にあるや囜友くにずも、滋賀県にあるで、それたでの刀鍛冶などによっお倧量に鉄砲が日本囜内でも生産されるようになった。 この時代のころ、ペヌロッパでは、海路での貿易が、さかんであった。15䞖玀に入っおから西アゞアではトルコ系のオスマン垝囜が成長し、ペヌロッパは貿易ルヌトをオスマン垝囜にさえぎられるようになっおいたからだ。このため陞路りくろをさけた貿易が、さかんになった。16䞖玀には、ポルトガルやスペむン人らは、貿易で東アゞアに進出しおおり、そこで貿易を行っおいた。 鉄砲の䌝来により、日本での戊いの仕方が、倧きく倉わった。 :*銬にのっお戊う階兵きぞいの戊闘から、足軜あしがるなどの歩兵の集団に鉄砲を持たせお鉄砲隊を組織しお戊う集団戊法に倉わった。 :*城の城壁は、鉄砲の匟たたを防ぐため、どんどん匷固になっおいった。 :*戊争の勝負が、早く決たるようになった。 == 南蛮貿易 == [[画像:Nanbansen Carrack by Kano Naizen.jpg|340px|thumb|南蛮貿易16-17䞖玀、狩野内膳画の『南蛮屏颚』より]] このようなこずをきっかけに、日本ずポルトガルずの貿易が始たり、やがおスペむンも日本ずの貿易を始め、ポルトガル人・スペむン人の商船が、九州の長厎や平戞ひらどや、倧阪の堺さかいの枯などを蚪れ、貿易をするようになった。 日本ぞの茞入品は、䞭囜の生糞や絹織物など、䞭囜産の物品が䞭心だった。ペヌロッパの鉄砲、火薬、毛織物、時蚈、ガラス補品、南方の銙料なども、日本に茞入され、䌝えられおいった。日本からの茞出品は、銀や刀剣だった。圓時の日本では銀山の開発が進んでいたので、䞖界垂堎に圱響を䞎えるほどの産出量・茞出量だった。 圓時の日本人がペヌロッパ人を<big>南蛮人</big>なんばんじんず読んだので、日本によるペヌロッパずの貿易のこずを <big>南蛮貿易</big>なんばん がうえきずいう。 == キリスト教の䌝来 == たた、戊囜時代のペヌロッパ人の来航により、キリスト教が日本に䌝わった。 [[ファむル:Franciscus de Xabier.jpg|thumb|250px|left|フランシスコ・ザビ゚ル。(生1506幎 - 没1552幎) アゞア地域での垃教䞭に「アンゞロり」ずいう日本人ず知り合ったのをきっかけに、日本ぞの枡航ず垃教を決意しお、1549幎倩文18幎に鹿児島に䞊陞しお島接氏に垃教の蚱可を埗た。その埌、各地に垃教のためにたわり、呚防すおう、山口県の倧内氏の保護を受け、たた豊埌ぶんごの倧友宗麟の保護を受け、それぞれの地で垃教した。 この絵は江戞時代に日本人が曞いた物ず考えられおおり、䜜者は䞍明。重芁文化財。]] 1549幎{{Ruby|倩文|おんもん}}18幎にはむ゚ズス䌚のスペむン人の宣教垫せんきょうしである'''フランシスコ=ザビ゚ル'''が日本の鹿児島に来お、<big>キリスト教</big>を䌝えた。圓時の日本では、キリスト教埒のこずを '''キリシタン''' ず呌んでいた。 そのあず、他の宣教垫も、次々ず日本にやっおきた。たずえばルむス・フロむスなどの宣教垫である。 宣教垫は貿易の䞖話もしたので、戊囜倧名たちの䞭にはキリスト教を保護する者が、西日本を䞭心に、特に九州を䞭心に倚く出た。キリスト教の信者になった倧名のこずを <big>キリシタン倧名</big>キリシタンだいみょう ずいう。キリシタン倧名になった戊囜倧名には、有銬晎信ありた はるのぶ、束浊隆信た぀ら たかのぶ、宗矩智そう よしずも、倧村玔忠おおむら すみただ、黒田長政くろだ ながたさ、倧友宗麟おおずも そうりん、小西行長こにし ゆきなが、高山右近たかやた うこんなどがいた。 [[Image:First_Japanese_Embassy_to_Europe_1586.png|thumb|300px|倩正遣欧少幎䜿節の来蚪を䌝える、圓時のドむツの新聞の版画、1586幎{{Ruby|倩正|おんしょう}}14幎。 右䞊は䌊東マンショ、右䞋は千々石ミゲル、巊䞊は䞭浊ゞュリアン、巊䞋は原マルチノ。䞭倮はむ゚ズス䌚の宣教垫であるメスキヌタ。 京郜倧孊 附属図曞通 蔵 ]] 1582幎{{Ruby|倩正|おんしょう}}10幎には、九州のキリシタン倧名の倧村・倧友・有銬を䞭心に、日本からロヌマ教皇のもずぞ少幎䜿節が4人、送られた。<big>倩正遣欧少幎䜿節</big>おんしょう けんおう しょうねん しせ぀ しかし、䜿節は1590幎{{Ruby|倩正|おんしょう}}18幎に垰囜しお、垰囜の時点では、すでに日本では豊臣秀吉により宣教垫が犁止されおいたが、キリスト教はただ蚱されおいた。 キリスト教は、平等を説き、病院や孀児院なども建おたので、民衆の心を぀かみ、民衆たちにもキリスト教は広がっおいった。17䞖玀の初め頃には、日本囜内でのキリスト教の信者の数が30䞇人をこえるほどになっおいたず蚀われおいる。 : 発展む゚ズス䌚は、カトリック系の組織。ペヌロッパの宗教改革で勢力を䌞ばしたプロテスタントに察抗し、カトリックでも改革が進められ、そのカトリックの䞭でもむ゚ズス䌚は有力な組織であった。信者を獲埗する理由もあり、む゚ズス䌚カトリックは海倖ぞの垃教も進めおいた。ザビ゚ルなども、そういったカトリックの䞀連の垃教掻動もあっお、日本などに垃教しにきおいた。※ 教科曞䌚瀟の副教材ワヌクブックで、ここら蟺の背景事情たで教えられおいる。  [[Category:䞭孊校歎史|にほんにらいこうしたよおろ぀はしん]]
2014-07-04T15:12:33Z
2023-09-28T02:49:15Z
[ "テンプレヌト:Ruby" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E7%A4%BE%E4%BC%9A_%E6%AD%B4%E5%8F%B2/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AB%E6%9D%A5%E8%88%AA%E3%81%97%E3%81%9F%E3%83%A8%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%83%E3%83%91%E4%BA%BA
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聖曞ヘブラむ語入門/ダゲシュ・母音蚘号/ç·Žç¿’2
ç·Žç¿’ ロヌマ字に転写し、声を出しお読め。 א א־ב ב֞֌א ב֞֌או֌ גֹ֌אֵל שאׁן שׂא־ה מ֞לֵא ה֮יא הו֌א נׇק֮יא י֞ךֵא לֵאמׂך אׂיֵב בֵ֌ין אֵיד ךׂאֵה ב֞֌נֶיך֞ י֞ךֶיה֞ כ֌וֹל קו֌ם מ֞וֶת א֞וֶן אֵ׀וֹד אוֹך֎ים ת֎֌יךוֹשׁ נ֞וֶה גַ֌ו חַי אֵי ׀ֶ֌ה זֶה ׀ֹ֌ה ׀֎֌יו זַי֎ת יַי֎ן מַי֎ם יוֹמַי֎ם ך֎אשׁוֹנ֎ית נ֎יחֹהֵיהֶם כֵ֌ינֵיכֶם הַב֎יאו֌ בֵ֌יתׇה בֵ֌יתׇה֌ אוֹי סו֌ס֞יו יׇדׇיו גׇ֌לו֌י
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "ç·Žç¿’ ロヌマ字に転写し、声を出しお読め。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "א", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "א־ב ב֞֌א ב֞֌או֌ גֹ֌אֵל שאׁן", "title": "" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "שׂא־ה מ֞לֵא ה֮יא הו֌א נׇק֮יא", "title": "" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "י֞ךֵא לֵאמׂך אׂיֵב בֵ֌ין אֵיד", "title": "" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "ךׂאֵה ב֞֌נֶיך֞ י֞ךֶיה֞ כ֌וֹל קו֌ם", "title": "" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "מ֞וֶת א֞וֶן אֵ׀וֹד אוֹך֎ים ת֎֌יךוֹשׁ", "title": "" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "נ֞וֶה גַ֌ו חַי אֵי ׀ֶ֌ה", "title": "" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "זֶה ׀ֹ֌ה ׀֎֌יו זַי֎ת יַי֎ן", "title": "" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "מַי֎ם יוֹמַי֎ם ך֎אשׁוֹנ֎ית נ֎יחֹהֵיהֶם כֵ֌ינֵיכֶם", "title": "" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "הַב֎יאו֌ בֵ֌יתׇה בֵ֌יתׇה֌ אוֹי סו֌ס֞יו", "title": "" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "יׇדׇיו גׇ֌לו֌י", "title": "" } ]
緎習 ロヌマ字に転写し、声を出しお読め。 א א־ב ב֞֌א ב֞֌או֌ גֹ֌אֵל שאׁן שׂא־ה מ֞לֵא ה֮יא הו֌א נׇק֮יא י֞ךֵא לֵאמׂך אׂיֵב בֵ֌ין אֵיד ךׂאֵה ב֞֌נֶיך֞ י֞ךֶיה֞ כ֌וֹל קו֌ם מ֞וֶת א֞וֶן אֵ׀וֹד אוֹך֎ים ת֎֌יךוֹשׁ נ֞וֶה גַ֌ו חַי אֵי ׀ֶ֌ה זֶה ׀ֹ֌ה ׀֎֌יו זַי֎ת יַי֎ן מַי֎ם יוֹמַי֎ם ך֎אשׁוֹנ֎ית נ֎יחֹהֵיהֶם כֵ֌ינֵיכֶם הַב֎יאו֌ בֵ֌יתׇה בֵ֌יתׇה֌ אוֹי סו֌ס֞יו יׇדׇיו גׇ֌לו֌י
緎習 ロヌマ字に転写し、声を出しお読め。 [[聖曞ヘブラむ語入門/ダゲシュ・母音蚘号/ç·Žç¿’2/回答|א]] א־ב ב֞֌א ב֞֌או֌ גֹ֌אֵל שאׁן שׂא־ה מ֞לֵא ה֮יא הו֌א נׇק֮יא י֞ךֵא לֵאמׂך אׂיֵב בֵ֌ין אֵיד ךׂאֵה ב֞֌נֶיך֞ י֞ךֶיה֞ כ֌וֹל קו֌ם מ֞וֶת א֞וֶן אֵ׀וֹד אוֹך֎ים ת֎֌יךוֹשׁ נ֞וֶה גַ֌ו חַי אֵי ׀ֶ֌ה זֶה ׀ֹ֌ה ׀֎֌יו זַי֎ת יַי֎ן מַי֎ם יוֹמַי֎ם ך֎אשׁוֹנ֎ית נ֎יחֹהֵיהֶם כֵ֌ינֵיכֶם הַב֎יאו֌ בֵ֌יתׇה בֵ֌יתׇה֌ אוֹי סו֌ס֞יו יׇדׇיו גׇ֌לו֌י [[Category:聖曞ヘブラむ語|だけしゆ ほいんきこう れんしゆう3]]
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2017-12-27T03:45:48Z
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聖曞ヘブラむ語入門/ダゲシュ・母音蚘号/ç·Žç¿’2/回答
א־ב 'āᾇ ['āv] ב֞֌א bā ב֞֌או֌ bā'Å« גֹ֌אֵל gō'ēl ׊ֹאן ṣōn [tsōn] ׊ֹא֞ה ṣō'ā [tsō'ā] מ֞לֵא mālē ה֮יא hÄ« הו֌א hÅ« נׇק֮יא nāqÄ« [nākÄ«] י֞ךֵא yārē לֵאמֹך lēmōr אֹיֵב 'ōyēᾇ ['ōyēv] בֵ֌ין bēn אֵיד 'ēd ךֹאֵה rō'ē ב֞֌נֶיך֞ bānekā י֞ךֶיה֞ yārehā כ֌וֹל kōl קו֌ם qÅ«m [kÅ«m] מ֞וֶת māwet א֞וֶן 'āwen אֵ׀וֹד 'ēp̄ōd ['ēfōd] אוֹך֎ים 'ōrÄ«m ת֎֌יךוֹשׁ tÄ«rōš [tÄ«rōsh] נ֞וֶה nāwe גַ֌ו ga חַי ឥay [xay] אֵי 'ē ׀ֶ֌ה pe זֶה ze ׀ֹ֌ה pō ׀֎֌יו pÄ«w זַי֎ת zayit יַי֎ן yayin מַי֎ם mayim יוֹמַי֎ם yōmayim ך֎אשׁוֹנ֎ית rīšōnÄ«t [rÄ«shōnÄ«t] נ֎יחֹהֵיהֶם nīឥōhēhem[nÄ«xōhēhem] כֵ֌ינֵיכֶם kēnē឵em [kēnēxem] הַב֎יאו֌ haជī'Å« [havÄ«'Å«] בֵ֌יתׇה bētā בֵ֌יתׇה֌ bētāh אוֹי 'ōy סו֌ס֞יו sÅ«sāw יׇדׇיו yādāw גׇ֌לו֌י gālÅ«y
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א־ב 'āᾇ ['āv] ב֞֌א bā ב֞֌או֌ bā'Å« גֹ֌אֵל gō'ēl ׊ֹאן ṣōn [tsōn] ׊ֹא֞ה ṣō'ā [tsō'ā] מ֞לֵא mālē ה֮יא hÄ« הו֌א hÅ« נׇק֮יא nāqÄ« [nākÄ«] י֞ךֵא yārē לֵאמֹך lēmōr אֹיֵב 'ōyēᾇ ['ōyēv] בֵ֌ין bēn אֵיד 'ēd ךֹאֵה rō'ē ב֞֌נֶיך֞ bānekā י֞ךֶיה֞ yārehā כ֌וֹל kōl קו֌ם qÅ«m [kÅ«m] מ֞וֶת māwet א֞וֶן 'āwen אֵ׀וֹד 'ē<span class="Unicode">p̄</span>ōd ['ēfōd] אוֹך֎ים 'ōrÄ«m ת֎֌יךוֹשׁ tÄ«rōš [tÄ«rōsh] נ֞וֶה nāwe גַ֌ו ga חַי ឥay [xay] אֵי 'ē ׀ֶ֌ה pe זֶה ze ׀ֹ֌ה pō ׀֎֌יו pÄ«w זַי֎ת zayit יַי֎ן yayin מַי֎ם mayim יוֹמַי֎ם yōmayim ך֎אשׁוֹנ֎ית rīšōnÄ«t [rÄ«shōnÄ«t] נ֎יחֹהֵיהֶם nīឥōhēhem[nÄ«xōhēhem] כֵ֌ינֵיכֶם kēnē឵em [kēnēxem] הַב֎יאו֌ haជī'Å« [havÄ«'Å«] בֵ֌יתׇה bētā בֵ֌יתׇה֌ bētāh אוֹי 'ōy סו֌ס֞יו sÅ«sāw יׇדׇיו yādāw גׇ֌לו֌י gālÅ«y [[Category:聖曞ヘブラむ語|だけしゆ ほいんきこう れんしゆう2 かいずう]]
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2015-09-13T06:11:20Z
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䞭孊校瀟䌚 歎史/戊囜時代ず安土桃山時代
䞭孊校瀟䌚 歎史/戊囜時代ず安土桃山時代では、戊囜時代ず安土桃山時代に぀いお解説したす。 戊囜時代ずはどのようなものだったのだろう。 この時代の察倖政策はどのようなものだったのだろう。 この時代の文化にはどのような特色があるのだろう。 宀町時代の埌半は、応仁の乱がきっかけで各地に領土獲埗のための争いが広がった。この宀町時代埌期の日本各地で戊乱があった時代を 戊囜時代ず蚀い、戊乱が続いた。応仁の乱で、守護倧名が京郜に出向いお兵を指揮しおいたころ、囜もずに残っおいた家臣らが実暩をにぎるずいうずいうこずが起きた。他にも、各地で、身分が䞋の者が、守護倧名に取っお代わろうずしお争い、倧名になった者たちが珟れ始めた。このように身分の䞋のものが身分が䞊の倧名を倒しお、新しく倧名になるこずを䞋克䞊ずいう。 そしお、戊囜時代の倧名を戊囜倧名ずいう。戊囜倧名の倚くは、䞋克䞊によっお、倧名に成り䞊がった。 無論、すべおの守護倧名が䞋克䞊で倒されたわけでなく、守護倧名のたた、時代が戊囜時代になり、守護倧名から戊囜倧名になった者もいる。守護倧名出身の戊囜倧名には、歊田氏、今川氏、䜐竹氏、山名氏、倧友氏、島接氏などがある。 その他の戊囜倧名は、ほずんどが䞋剋䞊によっお戊囜倧名に成り䞊がった者である。 戊囜倧名どうしが戊うこずから、領地内での統制も匷める必芁があった。戊乱の時代に察応した、領地を管理するための法埋を、新たに䜜る必芁がある。 それぞれの戊囜倧名が領地内でしか通甚しない法埋を勝手に䜜った。これが 分囜法 である。戊囜倧名の領地を分囜ず呌んでいた。その分囜の䞭で通甚する法埋だから分囜法ずいうわけである。 たずえば甲斐 (山梚県) の戊囜倧名である歊田信玄は『甲州法床次第』ずいう分囜法を1547幎(倩文16幎)に䜜った。 甲州法床次第のように、郚䞋どうしの争いを䞡方ずも凊眰するこずを 喧嘩䞡成敗 ずいう。 他にも今川氏の『今川仮名目録』などの分囜法がある。 分囜法の内容は倧名によっお違うが、倚くの倧名の分囜法では、勝手に他囜ず連絡をずるこずを犁止するなど、家臣の裏切りを防ぐための決たりや、家臣同志が争った堎合は䞡方ずも眰するこずで領内を団結させるなどの決たりであるこずが倚い。 倧名の倚くは家来を自分の城の近くに䜏たわせた。このため、城の近くに街が出来た。これが 城䞋町 がである。朝倉氏の䞀乗谷 (珟圚は犏井県内) や、北条氏の小田原 (珟圚は神奈川県内) などが城䞋町である。 戊囜倧名たちは、荘園領䞻の支配を認めず、荘園だった土地を自囜の領土ずした。 倚くの倧名がおり、各地で争いがおきおいるので、その党おを解説する時間はない。なので、代衚的な人物を䞭心に取り䞊げる。 戊囜時代には各地に倧名がおり、倚くの倧名どうしが争っおいた。1560幎(氞犄13幎)以降から、たず、尟匵 (珟圚の愛知県西郚) の 織田信長 が勢力を䌞ばし始める。きっかけは、1560幎(氞犄3幎)に、尟匵が桶狭間の戊いで駿河 (珟圚の静岡県) の倧名である今川矩元の軍に攻めこたれたが、今川矩元を織田らの軍が蚎ち取り、今川矩元は死亡する。このため、今川軍は負ける。 今川蚎ち死にのいきさ぀は、信長軍の兵が少数の軍勢で今川の本陣を攻撃し、今川矩元を蚎ち取った。 (発展的事項、おわり。) なお、豊臣秀吉(ずよずみひでよし)は、桶狭間の圓時は織田信長の家臣であり、圓時の名は 朚䞋藀吉郎(きのした ずうきちろう) ず名乗っおいたした。のちの1570幎のころに名を倉え、朚䞋藀吉郎から矜柎秀吉(はしば ひでよし)に名前を倉えおいたす。 桶狭間の戊い以降、信長は西ぞず勢力を䌞ばしおいく。1568幎(氞犄11幎)には、足利矩昭(あしかが よしあき)を支揎しお京郜に入った。矩昭が、宀町幕府の第15代将軍になる。 1569幎(氞犄12幎)、キリスト教の宣教垫のルむス・フロむスず初めお出䌚い、圌にキリスト教の垃教を蚱可したす。(※ ルむス=フロむスに぀いおは、䞭孊の範囲倖。枅氎曞院など䞀郚の教科曞ではコラムなどで玹介されおいる。) 信長本人はキリスト教の信者ではなく、信長の狙いは宣教垫のもたらす情報などが狙いだずか、あるいは圓時に信長ず敵察しおいた仏教勢力ぞの察策などず、䞀般に蚀われおいたす。 (発展的事項「信長包囲網」、おわり。) たた、仏教勢力にも容赊は無く、䞀向䞀揆の根拠地である倧阪の石山本願寺を1580幎(倩正8幎)には屈服させた。 矩昭は1573幎に京郜の槇島城(たきしたじょう)で挙兵したが倱敗し、織田によっお矩昭は京郜から远攟された。 (※「槇島城」に぀いおは、おがえなくおよい。) これによっお、宀町幕府は、ほろんだ。 1575幎(倩正3幎)に織田・埳川の同盟ず、察する敵は、甲斐(かい)の倧名の歊田勝頌(たけだ か぀より)らの戊争である 長篠の戊い(ながしのの たたかい) が䞉河(みかわ)で起きる。この戊いでは、織田・埳川らの鉄砲隊の掻躍により、織田が勝ち、歊田は負ける。 歊田の戊法は階銬兵による埓来の戊法であった。 1576幎(倩正4幎)、近江(おうみ、滋賀県)に城を築かせ(きずかせ)、5局の倩守閣(おんしゅかく)を持぀ 安土城(あづちじょう) を築かせる。 安土城の城䞋町では、次に説明する楜垂楜座(らくいち らくざ)などの新しい政策が行われた。 商業をさかんにするため、関所(せきしょ)で通行皎(぀うこうぜい)を取るこずを廃止(はいし)する政策を、岐阜や安土で行った。 䞀般に商人は、利益をだすために、費甚をあたり払いたくないので、そのため皎のひくい堎所で商売をしたがりたす。 たた、各産業の同業者組合である座(ざ)の独占暩を廃止し、だれでも商売が始められるようにしたす。このように座の独占暩を廃止したこずを 「楜座」(らくざ) ず蚀いたす。 そしお、商業を掻発にするための信長による䞀連の芏制(きせい)の撀廃(おっぱい)などの商業の振興策(しんこうさく)を、楜垂楜座(らくいち らくざ)ずいいたす。 商業郜垂の堺は自治郜垂だったが、信長は堺を支配䞋に眮き、自治の暩利をうばい、盎蜄領にした。 1582幎(倩正10幎)、䞭囜地方ぞず勢力をひろめるため、織田軍は家臣の秀吉(ひでよし)などに呜じお、䞭囜地方の倧名の毛利ず戊争をしおいたした。信長はこれを支揎するため䞭囜地方に向かう途䞭、京郜の本胜寺に泊たっお(ずたっお)たした。 このずき、家臣の明智光秀(あけち み぀ひで)が反逆をしお、この本胜寺で信長および信長の子の織田信忠(おだ のぶただ)たちは死亡したす。 信長は圓初は応戊しおいたずいいたすが、やがお敵の兵数を知るずけを芚悟し、家臣の森蘭䞞(もり らんたる)らに寺に火を攟たせ、信長は自刃(じじん)したず 蚀いたす。 この1582幎(倩正10幎)の本胜寺での䞀連の事件が本胜寺の倉(ほんのうじのぞん) です。 信長は、倩䞋統䞀をしおいたせん。 倩䞋統䞀ならず、信長は死亡したす。 のちに、戊囜時代の倩䞋統䞀をした人は、矜柎秀吉です。 織田信長の時代のころ、秀吉は、信長に仕えおいた有力な歊将であった。そのころは、矜柎秀吉(はしば ひでよし)などず名乗っおいた。 本胜寺の倉のずき、秀吉は、信長の呜什により、毛利軍ず戊争をしおいる時期だった。信長の死の報告を聞いた矜柎秀吉は、ただちに毛利ずの停戊をし、そしお京郜・倧阪に向かい 山厎の戊い(やたざき の たたかい) で明智光秀を倒す。 その埌、信長の家来だった柎田勝家ず戊い、賀ヶ岳の戊い(しずがたけのたたかい)で秀吉軍は柎田軍を倒す。 このようにしお、信長の支配暩の争いに秀吉は勝っお行き、信長の領地を受け継いでいく。 1583幎(倩正11幎)に秀吉は、倧阪にあった石山本願寺(いしやたほんがんじ)の跡地(あずち)に倧阪城(おおさかじょう)を築かせ、この倧阪城を本拠地(ほんきょち)にした。 そのあず、秀吉は各地の倧名たちを平定し埓えおいきたす。埳川家康も、秀吉は埓えさせた。 1585幎(倩正13幎)、矜柎秀吉は朝廷から 関癜(かんぱく) の称号を、もらう。 1586幎(倩正14幎)、矜柎秀吉は朝廷から豊臣(ずよずみ)の姓(せい)をもらい、豊臣秀吉(ずよずみ ひでよし)ず名乗る蚱可を埗たす。秀吉は、関癜ず倪政倧臣(だいじょうだいじん)の朝廷の地䜍を手に入れる。 そしお秀吉は、各地の倧名どうしに争いをやめるように停戊呜什ずしお惣無事什(そうぶじれい)を1585幎(倩正13幎)に出す。停戊呜什に埓わなかった九州の島接(したづ)氏は、1587幎(倩正15幎)に埁䌐され屈服させられた。 そしお1590幎(倩正18幎)には、秀吉に埓わなかった北条(ほうじょう)氏の治める関東の小田原(おだわら)を攻め、北条氏政(ほうじょう うじたさ)を滅がしたす。同1590幎(倩正18幎)、秀吉に埓っおいなかった東北の奥矜(おうう)の䌊達(だお)氏など東北の倧名は、秀吉にしたがい、これで秀吉が倩䞋統䞀をなした。 秀吉は支配䞋に倧坂、堺、京郜、などの重芁郜垂を盎接支配䞋に眮いた。䜐枡(さど)金山、生野(いくの)銀山、石芋銀山(いわみぎんざん)なども盎接支配䞋に眮いた。 蟲民から幎貢を取るための土地の調査を怜地(けんち)ずいう。 怜知そのものは信長の時代からも行われおいたが(※ 教育出版などの怜定教科曞に蚘述がある)、さらに秀吉は各地でちがっおいた物さし(ものさし)の長さや たす の容積などを統䞀し、たた、党囜の田畑の面積や土地のよしあしを調べた。(※ 信長はそもそも党囜統䞀しおないので、物差し などの党囜統䞀のやりようがない。日本を党囜統䞀したのは秀吉である。) マスの基準(きじゅん)は、京郜で䜿われおいた京枡(きょうたす)が党囜の基準の枡になった。このような、秀吉が行った怜知の改革のこずを倪門怜地(たいこう けんち)ずいう。「倪門」(たいこう)ずは「関癜をやめた人」ずいう意味であり、秀吉のこずである。秀吉は関癜をやめた埌には「倪門」(たいこう)ず名乗っおいたした。 そしお怜知の蚘録によっお、田畑の面積や、田の収穫高である石高(こくだか)、その田畑を耕す蟲民の名前などが蚘録される 怜地垳(けんちちょう) が䜜られた。 怜地垳によっお耕䜜者が、はっきりしたので、蟲民は田畑を持぀暩利を認められたが、同時に幎貢(ねんぐ)をおさめる矩務をおうこずになり、土地を勝手に離れる(はなれる)こずができなくなった。 たた、これで、か぀おの荘園のように土地の暩利がはっきりしない土地がなくなった。そしお公家や寺瀟などの荘園領䞻ずしの暩利は完党に吊定され、公家などの勢力は衰えた。 1588幎(倩正16幎)に蟲民から刀や鉄砲などの歊噚を没収する呜什の刀狩什(かたながりれい)をだしたす。名目は倧仏を京郜の方広寺(ほうこうじ)に䜜るので材料の鉄が必芁なため、ずいう名目です。秀吉の狙いは、䞀揆(いっき)を防ぐため、ずいうのが珟代(2014幎に蚘述)での䞀般的な考えです。 このような怜地や刀狩の結果、蟲民ず歊士ずの䞭間的な立堎の人間がいなくなり、蟲民ず歊士ずの身分のちがいが、はっきりずしたした。このようなこずを珟代の甚語で兵蟲分離(ぞいのう ぶんり)ずいいたす。 さらに秀吉は1592幎(倩正20幎)に、人々が身分を勝手に倉えるこずを蚱さなくした。これを人掃什(ひずばらい れい)ずいう。 豊臣秀吉は、キリスト教を犁止する。いっぜう、信長はキリスト教を優遇しお保護しおいたした。信長がキリスト教の垃教を認めた理由は、信長に敵察する仏教勢力ず察抗する目的だず思われおいる。秀吉も、最初のほうはキリスト教を蚱可しおいた。 秀吉がキリスト教を犁止した理由ずしお䞀般に蚀われおいるのは、䞀般に、 キリシタン倧名の倧村玔正が長厎をキリスト教に寄付し、長厎がキリスト教の領地になっおいるこずを、九州の平定の際に知った秀吉が、キリスト教は倩䞋統䞀のさたたげになるだろうず考えたから、ず蚀われおいたす。 1587幎(倩正15幎)にキリスト教の宣教垫(せんきょうし)を日本の倖ぞ远攟(぀いほう)するバテレン远攟什(バテレン぀いほうれい) を出したす。バテレンずは、ポルトガル語で神父を意味する パヌドレ padre が由来の蚀葉。 (※ ポルトガル語衚蚘「padre」は、おがえなくおよい。) しかし南蛮貿易は蚱可しおいたこずもあり、取り締たりの効果は䞍十分だった。 倩䞋統䞀を果たした秀吉は、明を埁服しようずいう倢を抱(いだ)くようになりたした。秀吉は明を統治する蚈画を持っおいたした。しかし、日本から䞭囜倧陞の明ぞ向かっお盎接軍隊を掟遣(はけん)するのは困難です。 そこで、秀吉は、朝鮮に、明ぞ行く道の通行蚱可を求めたしたが、朝鮮はその芁求を拒みたした。これにより、秀吉は明を埁服する前に、朝鮮に出兵する必芁があるず考え、朝鮮に軍隊を送っお朝鮮ず戊いたした(文犄の圹)。 文犄の圹で出兵した軍隊は、朝鮮の地域を次々に陥萜(かんらく)させ、぀いには挢城(かんじょう、珟圚の゜りル)にたで達したした。明は、朝鮮に軍を掟遣し、日本ず明の戊いになりたした。さらに、日本軍は補絊を断たれ、明ずの間で苊戊したした。 するず、明ずの間で和平亀枉が行わrたしたが、さたざたな事情により、砎局したした。秀吉を「日本囜王に呜じる」などの文曞を秀吉が䞍満に思ったこずも原因の䞀぀ずされたす。 明ずの亀枉が砎局するず、再び、開戊です。日本は朝鮮ぞ軍を掟遣(はけん)したした(慶長の圹)。このずき、秀吉自身も朝鮮に赎(おもむ)こうずしたしたが、第107代埌陜成倩皇によっお止められたした。 秀吉が没するず、朝鮮ぞの出兵は終わりたした。 信長が生きおお圱響力の匷かったころの安土文化(あづち ぶんか)ず蚀いたす。信長が安土城(あづちじょう)を建おさせたころの文化だからです。秀吉の時代の文化を桃山文化(ももやた ぶんか)ず蚀いたす。「桃山」ずは、秀吉が築いた䌏芋城(ふしみじょう)の、のちの時代の地名です。安土文化ず桃山文化を合わせお安土桃山文化(あづちももやた ぶんか)ず蚀いたす。 宀町時代に生たれた茶の湯は、千利䌑(せんの りきゅう)により、質玠さや簡玠さなどの「わび」(䟘び)を重んじる、「䟘び茶」(わびちゃ)ずよばれる茶道(さどう)ぞず発展した。 織田信長のころから、めずらしい茶噚(ちゃき)が奜たれるようになった。朝鮮出兵のずきに陶工を捕虜ずしお連行した理由の䞀぀には、このようなこずがある。 千利䌑により、劙喜庵埅庵(みょうぎあん たいあん)などの茶宀が造られた。(※ りィキペディアに茶宀内郚の画像が無いので、倖郚で探しおください。)劙喜庵埅庵は囜宝になっおる。劙喜庵埅庵の茶宀の広さは、わずか二畳しかない。 ふすた絵や屏颚絵(びょうぶえ)が発達した。狩野氞埳(かのう えいずく) や 匟子の狩野山楜(かのう さんらく) などの 狩野掟(かのうは) の画家が掻躍した。ふすた絵や屏颚絵(びょうぶえ)を合わせお障壁画(しょうぞきが)ずいう。 狩野氞埳の䜜品の『唐獅子図屏颚』(からじし ずびょうぶ)が有名。 ほかの掟の画家では、長谷川等䌯(はせがわ ずうはく)が有名。 南蛮貿易により、ペヌロッパの医孊・倩文孊・印刷技術が日本に䌝わる。 パン(pão)やカステラ(pão de castela)、カボチャ、カッパ、カルタ(carta)、テンプラ(Temporas)、たばこ(tabaco)、ボタン(Botão)が日本に䌝わる。 (※ ポルトガル語衚蚘は、おがえなくおよい。「pão」や「carta」などは、おがえなくおよい。) 「カステラ」の由来は、有力な説はポルトガル語でCastelaがスペむンのカスティヌリャ地方のこずだが、カスティヌリャ地方のパンケヌキずいう意味でカステラが日本に䌝わっお、日本語の「カステラ」になったずいう。 (※ ポルトガル語衚蚘は、おがえなくおよい。) 逆に日本からの茞出では、銀や刀や茶などが茞出され、catana(「カタナ」、刀のこず)などのポルトガル語の由来になった。屏颚がbiomboに、坊䞻がbonzoに、䌝わった。 浄瑠璃(じょうるり)ず歌舞䌎(かぶき) 琉球から 䞉味線(しゃみせん)のもずになる䞉線(さんしん)が日本に䌝わった。日本で 䞉味線(しゃみせん)ずしお発展した。民衆のあいだでは、䞉味線の音色に合わせお、人が物語をかたるのを芋お楜しむ浄瑠璃(じょうるり)が流行る。この浄瑠璃は、さらに発展し、人の代わりに人圢を䜿う人圢浄瑠璃(にんぎょうじょうるり)ぞず発展した。 のちの江戞時代には歌舞䌎は挔劇ずなっおいき男だけが歌舞䌎を行うこずになるが、この安土桃山時代には女が歌舞䌎螊りをしおいた。 衣服では、小袖(こそで)が普及しおいった。朚綿(もめん)の衣服が、麻にかわっお䞀般的になった。民家の屋根には瓊屋根(かわら やね)の様匏が京郜などでは増えおいった。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "䞭孊校瀟䌚 歎史/戊囜時代ず安土桃山時代では、戊囜時代ず安土桃山時代に぀いお解説したす。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "戊囜時代ずはどのようなものだったのだろう。", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "この時代の察倖政策はどのようなものだったのだろう。", "title": "" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "この時代の文化にはどのような特色があるのだろう。", "title": "" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "宀町時代の埌半は、応仁の乱がきっかけで各地に領土獲埗のための争いが広がった。この宀町時代埌期の日本各地で戊乱があった時代を 戊囜時代ず蚀い、戊乱が続いた。応仁の乱で、守護倧名が京郜に出向いお兵を指揮しおいたころ、囜もずに残っおいた家臣らが実暩をにぎるずいうずいうこずが起きた。他にも、各地で、身分が䞋の者が、守護倧名に取っお代わろうずしお争い、倧名になった者たちが珟れ始めた。このように身分の䞋のものが身分が䞊の倧名を倒しお、新しく倧名になるこずを䞋克䞊ずいう。", "title": "戊囜時代の到来" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "そしお、戊囜時代の倧名を戊囜倧名ずいう。戊囜倧名の倚くは、䞋克䞊によっお、倧名に成り䞊がった。", "title": "戊囜時代の到来" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "無論、すべおの守護倧名が䞋克䞊で倒されたわけでなく、守護倧名のたた、時代が戊囜時代になり、守護倧名から戊囜倧名になった者もいる。守護倧名出身の戊囜倧名には、歊田氏、今川氏、䜐竹氏、山名氏、倧友氏、島接氏などがある。", "title": "戊囜時代の到来" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "その他の戊囜倧名は、ほずんどが䞋剋䞊によっお戊囜倧名に成り䞊がった者である。", "title": "戊囜時代の到来" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "戊囜倧名どうしが戊うこずから、領地内での統制も匷める必芁があった。戊乱の時代に察応した、領地を管理するための法埋を、新たに䜜る必芁がある。 それぞれの戊囜倧名が領地内でしか通甚しない法埋を勝手に䜜った。これが 分囜法 である。戊囜倧名の領地を分囜ず呌んでいた。その分囜の䞭で通甚する法埋だから分囜法ずいうわけである。", "title": "戊囜時代の到来" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "たずえば甲斐 (山梚県) の戊囜倧名である歊田信玄は『甲州法床次第』ずいう分囜法を1547幎(倩文16幎)に䜜った。", "title": "戊囜時代の到来" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "甲州法床次第のように、郚䞋どうしの争いを䞡方ずも凊眰するこずを 喧嘩䞡成敗 ずいう。", "title": "戊囜時代の到来" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "他にも今川氏の『今川仮名目録』などの分囜法がある。", "title": "戊囜時代の到来" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "分囜法の内容は倧名によっお違うが、倚くの倧名の分囜法では、勝手に他囜ず連絡をずるこずを犁止するなど、家臣の裏切りを防ぐための決たりや、家臣同志が争った堎合は䞡方ずも眰するこずで領内を団結させるなどの決たりであるこずが倚い。", "title": "戊囜時代の到来" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "倧名の倚くは家来を自分の城の近くに䜏たわせた。このため、城の近くに街が出来た。これが 城䞋町 がである。朝倉氏の䞀乗谷 (珟圚は犏井県内) や、北条氏の小田原 (珟圚は神奈川県内) などが城䞋町である。", "title": "戊囜時代の到来" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "戊囜倧名たちは、荘園領䞻の支配を認めず、荘園だった土地を自囜の領土ずした。", "title": "戊囜時代の到来" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "倚くの倧名がおり、各地で争いがおきおいるので、その党おを解説する時間はない。なので、代衚的な人物を䞭心に取り䞊げる。", "title": "信長の台頭" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "戊囜時代には各地に倧名がおり、倚くの倧名どうしが争っおいた。1560幎(氞犄13幎)以降から、たず、尟匵 (珟圚の愛知県西郚) の 織田信長 が勢力を䌞ばし始める。きっかけは、1560幎(氞犄3幎)に、尟匵が桶狭間の戊いで駿河 (珟圚の静岡県) の倧名である今川矩元の軍に攻めこたれたが、今川矩元を織田らの軍が蚎ち取り、今川矩元は死亡する。このため、今川軍は負ける。", "title": "信長の台頭" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "今川蚎ち死にのいきさ぀は、信長軍の兵が少数の軍勢で今川の本陣を攻撃し、今川矩元を蚎ち取った。", "title": "信長の台頭" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "", "title": "信長の台頭" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "(発展的事項、おわり。)", "title": "信長の台頭" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "なお、豊臣秀吉(ずよずみひでよし)は、桶狭間の圓時は織田信長の家臣であり、圓時の名は 朚䞋藀吉郎(きのした ずうきちろう) ず名乗っおいたした。のちの1570幎のころに名を倉え、朚䞋藀吉郎から矜柎秀吉(はしば ひでよし)に名前を倉えおいたす。", "title": "信長の台頭" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "桶狭間の戊い以降、信長は西ぞず勢力を䌞ばしおいく。1568幎(氞犄11幎)には、足利矩昭(あしかが よしあき)を支揎しお京郜に入った。矩昭が、宀町幕府の第15代将軍になる。", "title": "信長の台頭" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "1569幎(氞犄12幎)、キリスト教の宣教垫のルむス・フロむスず初めお出䌚い、圌にキリスト教の垃教を蚱可したす。(※ ルむス=フロむスに぀いおは、䞭孊の範囲倖。枅氎曞院など䞀郚の教科曞ではコラムなどで玹介されおいる。)", "title": "信長の台頭" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "信長本人はキリスト教の信者ではなく、信長の狙いは宣教垫のもたらす情報などが狙いだずか、あるいは圓時に信長ず敵察しおいた仏教勢力ぞの察策などず、䞀般に蚀われおいたす。", "title": "信長の台頭" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "(発展的事項「信長包囲網」、おわり。)", "title": "信長の台頭" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "たた、仏教勢力にも容赊は無く、䞀向䞀揆の根拠地である倧阪の石山本願寺を1580幎(倩正8幎)には屈服させた。", "title": "信長の台頭" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "矩昭は1573幎に京郜の槇島城(たきしたじょう)で挙兵したが倱敗し、織田によっお矩昭は京郜から远攟された。 (※「槇島城」に぀いおは、おがえなくおよい。)", "title": "信長の台頭" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "これによっお、宀町幕府は、ほろんだ。", "title": "信長の台頭" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "1575幎(倩正3幎)に織田・埳川の同盟ず、察する敵は、甲斐(かい)の倧名の歊田勝頌(たけだ か぀より)らの戊争である 長篠の戊い(ながしのの たたかい) が䞉河(みかわ)で起きる。この戊いでは、織田・埳川らの鉄砲隊の掻躍により、織田が勝ち、歊田は負ける。 歊田の戊法は階銬兵による埓来の戊法であった。", "title": "信長の台頭" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "", "title": "信長の台頭" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "1576幎(倩正4幎)、近江(おうみ、滋賀県)に城を築かせ(きずかせ)、5局の倩守閣(おんしゅかく)を持぀ 安土城(あづちじょう) を築かせる。", "title": "信長の台頭" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "安土城の城䞋町では、次に説明する楜垂楜座(らくいち らくざ)などの新しい政策が行われた。", "title": "信長の台頭" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "商業をさかんにするため、関所(せきしょ)で通行皎(぀うこうぜい)を取るこずを廃止(はいし)する政策を、岐阜や安土で行った。 䞀般に商人は、利益をだすために、費甚をあたり払いたくないので、そのため皎のひくい堎所で商売をしたがりたす。", "title": "信長の台頭" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "たた、各産業の同業者組合である座(ざ)の独占暩を廃止し、だれでも商売が始められるようにしたす。このように座の独占暩を廃止したこずを 「楜座」(らくざ) ず蚀いたす。", "title": "信長の台頭" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "そしお、商業を掻発にするための信長による䞀連の芏制(きせい)の撀廃(おっぱい)などの商業の振興策(しんこうさく)を、楜垂楜座(らくいち らくざ)ずいいたす。", "title": "信長の台頭" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "商業郜垂の堺は自治郜垂だったが、信長は堺を支配䞋に眮き、自治の暩利をうばい、盎蜄領にした。", "title": "信長の台頭" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "1582幎(倩正10幎)、䞭囜地方ぞず勢力をひろめるため、織田軍は家臣の秀吉(ひでよし)などに呜じお、䞭囜地方の倧名の毛利ず戊争をしおいたした。信長はこれを支揎するため䞭囜地方に向かう途䞭、京郜の本胜寺に泊たっお(ずたっお)たした。", "title": "信長の台頭" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "このずき、家臣の明智光秀(あけち み぀ひで)が反逆をしお、この本胜寺で信長および信長の子の織田信忠(おだ のぶただ)たちは死亡したす。 信長は圓初は応戊しおいたずいいたすが、やがお敵の兵数を知るずけを芚悟し、家臣の森蘭䞞(もり らんたる)らに寺に火を攟たせ、信長は自刃(じじん)したず 蚀いたす。", "title": "信長の台頭" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "この1582幎(倩正10幎)の本胜寺での䞀連の事件が本胜寺の倉(ほんのうじのぞん) です。", "title": "信長の台頭" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "信長は、倩䞋統䞀をしおいたせん。 倩䞋統䞀ならず、信長は死亡したす。 のちに、戊囜時代の倩䞋統䞀をした人は、矜柎秀吉です。", "title": "信長の台頭" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "織田信長の時代のころ、秀吉は、信長に仕えおいた有力な歊将であった。そのころは、矜柎秀吉(はしば ひでよし)などず名乗っおいた。", "title": "豊臣秀吉の倩䞋統䞀" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "本胜寺の倉のずき、秀吉は、信長の呜什により、毛利軍ず戊争をしおいる時期だった。信長の死の報告を聞いた矜柎秀吉は、ただちに毛利ずの停戊をし、そしお京郜・倧阪に向かい 山厎の戊い(やたざき の たたかい) で明智光秀を倒す。", "title": "豊臣秀吉の倩䞋統䞀" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "その埌、信長の家来だった柎田勝家ず戊い、賀ヶ岳の戊い(しずがたけのたたかい)で秀吉軍は柎田軍を倒す。", "title": "豊臣秀吉の倩䞋統䞀" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "このようにしお、信長の支配暩の争いに秀吉は勝っお行き、信長の領地を受け継いでいく。", "title": "豊臣秀吉の倩䞋統䞀" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "1583幎(倩正11幎)に秀吉は、倧阪にあった石山本願寺(いしやたほんがんじ)の跡地(あずち)に倧阪城(おおさかじょう)を築かせ、この倧阪城を本拠地(ほんきょち)にした。", "title": "豊臣秀吉の倩䞋統䞀" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "そのあず、秀吉は各地の倧名たちを平定し埓えおいきたす。埳川家康も、秀吉は埓えさせた。", "title": "豊臣秀吉の倩䞋統䞀" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "1585幎(倩正13幎)、矜柎秀吉は朝廷から 関癜(かんぱく) の称号を、もらう。 1586幎(倩正14幎)、矜柎秀吉は朝廷から豊臣(ずよずみ)の姓(せい)をもらい、豊臣秀吉(ずよずみ ひでよし)ず名乗る蚱可を埗たす。秀吉は、関癜ず倪政倧臣(だいじょうだいじん)の朝廷の地䜍を手に入れる。", "title": "豊臣秀吉の倩䞋統䞀" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "そしお秀吉は、各地の倧名どうしに争いをやめるように停戊呜什ずしお惣無事什(そうぶじれい)を1585幎(倩正13幎)に出す。停戊呜什に埓わなかった九州の島接(したづ)氏は、1587幎(倩正15幎)に埁䌐され屈服させられた。", "title": "豊臣秀吉の倩䞋統䞀" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "そしお1590幎(倩正18幎)には、秀吉に埓わなかった北条(ほうじょう)氏の治める関東の小田原(おだわら)を攻め、北条氏政(ほうじょう うじたさ)を滅がしたす。同1590幎(倩正18幎)、秀吉に埓っおいなかった東北の奥矜(おうう)の䌊達(だお)氏など東北の倧名は、秀吉にしたがい、これで秀吉が倩䞋統䞀をなした。", "title": "豊臣秀吉の倩䞋統䞀" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "秀吉は支配䞋に倧坂、堺、京郜、などの重芁郜垂を盎接支配䞋に眮いた。䜐枡(さど)金山、生野(いくの)銀山、石芋銀山(いわみぎんざん)なども盎接支配䞋に眮いた。", "title": "豊臣秀吉の倩䞋統䞀" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "蟲民から幎貢を取るための土地の調査を怜地(けんち)ずいう。", "title": "豊臣秀吉の倩䞋統䞀" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "怜知そのものは信長の時代からも行われおいたが(※ 教育出版などの怜定教科曞に蚘述がある)、さらに秀吉は各地でちがっおいた物さし(ものさし)の長さや たす の容積などを統䞀し、たた、党囜の田畑の面積や土地のよしあしを調べた。(※ 信長はそもそも党囜統䞀しおないので、物差し などの党囜統䞀のやりようがない。日本を党囜統䞀したのは秀吉である。)", "title": "豊臣秀吉の倩䞋統䞀" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "マスの基準(きじゅん)は、京郜で䜿われおいた京枡(きょうたす)が党囜の基準の枡になった。このような、秀吉が行った怜知の改革のこずを倪門怜地(たいこう けんち)ずいう。「倪門」(たいこう)ずは「関癜をやめた人」ずいう意味であり、秀吉のこずである。秀吉は関癜をやめた埌には「倪門」(たいこう)ず名乗っおいたした。", "title": "豊臣秀吉の倩䞋統䞀" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "そしお怜知の蚘録によっお、田畑の面積や、田の収穫高である石高(こくだか)、その田畑を耕す蟲民の名前などが蚘録される 怜地垳(けんちちょう) が䜜られた。", "title": "豊臣秀吉の倩䞋統䞀" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "怜地垳によっお耕䜜者が、はっきりしたので、蟲民は田畑を持぀暩利を認められたが、同時に幎貢(ねんぐ)をおさめる矩務をおうこずになり、土地を勝手に離れる(はなれる)こずができなくなった。 たた、これで、か぀おの荘園のように土地の暩利がはっきりしない土地がなくなった。そしお公家や寺瀟などの荘園領䞻ずしの暩利は完党に吊定され、公家などの勢力は衰えた。", "title": "豊臣秀吉の倩䞋統䞀" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "", "title": "豊臣秀吉の倩䞋統䞀" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "1588幎(倩正16幎)に蟲民から刀や鉄砲などの歊噚を没収する呜什の刀狩什(かたながりれい)をだしたす。名目は倧仏を京郜の方広寺(ほうこうじ)に䜜るので材料の鉄が必芁なため、ずいう名目です。秀吉の狙いは、䞀揆(いっき)を防ぐため、ずいうのが珟代(2014幎に蚘述)での䞀般的な考えです。", "title": "豊臣秀吉の倩䞋統䞀" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "このような怜地や刀狩の結果、蟲民ず歊士ずの䞭間的な立堎の人間がいなくなり、蟲民ず歊士ずの身分のちがいが、はっきりずしたした。このようなこずを珟代の甚語で兵蟲分離(ぞいのう ぶんり)ずいいたす。", "title": "豊臣秀吉の倩䞋統䞀" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "さらに秀吉は1592幎(倩正20幎)に、人々が身分を勝手に倉えるこずを蚱さなくした。これを人掃什(ひずばらい れい)ずいう。", "title": "豊臣秀吉の倩䞋統䞀" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "豊臣秀吉は、キリスト教を犁止する。いっぜう、信長はキリスト教を優遇しお保護しおいたした。信長がキリスト教の垃教を認めた理由は、信長に敵察する仏教勢力ず察抗する目的だず思われおいる。秀吉も、最初のほうはキリスト教を蚱可しおいた。", "title": "豊臣秀吉の倩䞋統䞀" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "秀吉がキリスト教を犁止した理由ずしお䞀般に蚀われおいるのは、䞀般に、 キリシタン倧名の倧村玔正が長厎をキリスト教に寄付し、長厎がキリスト教の領地になっおいるこずを、九州の平定の際に知った秀吉が、キリスト教は倩䞋統䞀のさたたげになるだろうず考えたから、ず蚀われおいたす。", "title": "豊臣秀吉の倩䞋統䞀" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "1587幎(倩正15幎)にキリスト教の宣教垫(せんきょうし)を日本の倖ぞ远攟(぀いほう)するバテレン远攟什(バテレン぀いほうれい) を出したす。バテレンずは、ポルトガル語で神父を意味する パヌドレ padre が由来の蚀葉。 (※ ポルトガル語衚蚘「padre」は、おがえなくおよい。) しかし南蛮貿易は蚱可しおいたこずもあり、取り締たりの効果は䞍十分だった。", "title": "豊臣秀吉の倩䞋統䞀" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "倩䞋統䞀を果たした秀吉は、明を埁服しようずいう倢を抱(いだ)くようになりたした。秀吉は明を統治する蚈画を持っおいたした。しかし、日本から䞭囜倧陞の明ぞ向かっお盎接軍隊を掟遣(はけん)するのは困難です。", "title": "豊臣秀吉の倩䞋統䞀" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "そこで、秀吉は、朝鮮に、明ぞ行く道の通行蚱可を求めたしたが、朝鮮はその芁求を拒みたした。これにより、秀吉は明を埁服する前に、朝鮮に出兵する必芁があるず考え、朝鮮に軍隊を送っお朝鮮ず戊いたした(文犄の圹)。", "title": "豊臣秀吉の倩䞋統䞀" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "文犄の圹で出兵した軍隊は、朝鮮の地域を次々に陥萜(かんらく)させ、぀いには挢城(かんじょう、珟圚の゜りル)にたで達したした。明は、朝鮮に軍を掟遣し、日本ず明の戊いになりたした。さらに、日本軍は補絊を断たれ、明ずの間で苊戊したした。", "title": "豊臣秀吉の倩䞋統䞀" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "するず、明ずの間で和平亀枉が行わrたしたが、さたざたな事情により、砎局したした。秀吉を「日本囜王に呜じる」などの文曞を秀吉が䞍満に思ったこずも原因の䞀぀ずされたす。", "title": "豊臣秀吉の倩䞋統䞀" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "明ずの亀枉が砎局するず、再び、開戊です。日本は朝鮮ぞ軍を掟遣(はけん)したした(慶長の圹)。このずき、秀吉自身も朝鮮に赎(おもむ)こうずしたしたが、第107代埌陜成倩皇によっお止められたした。", "title": "豊臣秀吉の倩䞋統䞀" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "秀吉が没するず、朝鮮ぞの出兵は終わりたした。", "title": "豊臣秀吉の倩䞋統䞀" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "信長が生きおお圱響力の匷かったころの安土文化(あづち ぶんか)ず蚀いたす。信長が安土城(あづちじょう)を建おさせたころの文化だからです。秀吉の時代の文化を桃山文化(ももやた ぶんか)ず蚀いたす。「桃山」ずは、秀吉が築いた䌏芋城(ふしみじょう)の、のちの時代の地名です。安土文化ず桃山文化を合わせお安土桃山文化(あづちももやた ぶんか)ず蚀いたす。", "title": "安土・桃山文化" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "宀町時代に生たれた茶の湯は、千利䌑(せんの りきゅう)により、質玠さや簡玠さなどの「わび」(䟘び)を重んじる、「䟘び茶」(わびちゃ)ずよばれる茶道(さどう)ぞず発展した。 織田信長のころから、めずらしい茶噚(ちゃき)が奜たれるようになった。朝鮮出兵のずきに陶工を捕虜ずしお連行した理由の䞀぀には、このようなこずがある。", "title": "安土・桃山文化" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "千利䌑により、劙喜庵埅庵(みょうぎあん たいあん)などの茶宀が造られた。(※ りィキペディアに茶宀内郚の画像が無いので、倖郚で探しおください。)劙喜庵埅庵は囜宝になっおる。劙喜庵埅庵の茶宀の広さは、わずか二畳しかない。", "title": "安土・桃山文化" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "ふすた絵や屏颚絵(びょうぶえ)が発達した。狩野氞埳(かのう えいずく) や 匟子の狩野山楜(かのう さんらく) などの 狩野掟(かのうは) の画家が掻躍した。ふすた絵や屏颚絵(びょうぶえ)を合わせお障壁画(しょうぞきが)ずいう。", "title": "安土・桃山文化" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "狩野氞埳の䜜品の『唐獅子図屏颚』(からじし ずびょうぶ)が有名。", "title": "安土・桃山文化" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "ほかの掟の画家では、長谷川等䌯(はせがわ ずうはく)が有名。", "title": "安土・桃山文化" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "南蛮貿易により、ペヌロッパの医孊・倩文孊・印刷技術が日本に䌝わる。", "title": "安土・桃山文化" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "パン(pão)やカステラ(pão de castela)、カボチャ、カッパ、カルタ(carta)、テンプラ(Temporas)、たばこ(tabaco)、ボタン(Botão)が日本に䌝わる。 (※ ポルトガル語衚蚘は、おがえなくおよい。「pão」や「carta」などは、おがえなくおよい。)", "title": "安土・桃山文化" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "「カステラ」の由来は、有力な説はポルトガル語でCastelaがスペむンのカスティヌリャ地方のこずだが、カスティヌリャ地方のパンケヌキずいう意味でカステラが日本に䌝わっお、日本語の「カステラ」になったずいう。 (※ ポルトガル語衚蚘は、おがえなくおよい。)", "title": "安土・桃山文化" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "逆に日本からの茞出では、銀や刀や茶などが茞出され、catana(「カタナ」、刀のこず)などのポルトガル語の由来になった。屏颚がbiomboに、坊䞻がbonzoに、䌝わった。", "title": "安土・桃山文化" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "浄瑠璃(じょうるり)ず歌舞䌎(かぶき)", "title": "安土・桃山文化" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "琉球から 䞉味線(しゃみせん)のもずになる䞉線(さんしん)が日本に䌝わった。日本で 䞉味線(しゃみせん)ずしお発展した。民衆のあいだでは、䞉味線の音色に合わせお、人が物語をかたるのを芋お楜しむ浄瑠璃(じょうるり)が流行る。この浄瑠璃は、さらに発展し、人の代わりに人圢を䜿う人圢浄瑠璃(にんぎょうじょうるり)ぞず発展した。", "title": "安土・桃山文化" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "のちの江戞時代には歌舞䌎は挔劇ずなっおいき男だけが歌舞䌎を行うこずになるが、この安土桃山時代には女が歌舞䌎螊りをしおいた。", "title": "安土・桃山文化" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "衣服では、小袖(こそで)が普及しおいった。朚綿(もめん)の衣服が、麻にかわっお䞀般的になった。民家の屋根には瓊屋根(かわら やね)の様匏が京郜などでは増えおいった。", "title": "安土・桃山文化" } ]
䞭孊校瀟䌚 歎史/戊囜時代ず安土桃山時代では、戊囜時代ず安土桃山時代に぀いお解説したす。
[[{{PAGENAME}}]]では、戊囜時代ず安土桃山時代に぀いお解説したす。 === 課題 === 戊囜時代ずはどのようなものだったのだろう。 この時代の察倖政策はどのようなものだったのだろう。 この時代の文化にはどのような特色があるのだろう。 == 戊囜時代の到来 == === 䞋剋䞊ず戊囜倧名 === 宀町時代の埌半は、応仁の乱がきっかけで各地に領土獲埗のための争いが広がった。この宀町時代埌期の日本各地で戊乱があった時代を {{䞭付きルビ|2|戊囜|せんごく|時代|じだい}}ず蚀い、戊乱が続いた。応仁の乱で、守護倧名が京郜に出向いお兵を指揮しおいたころ、囜もずに残っおいた家臣らが実暩をにぎるずいうずいうこずが起きた。他にも、各地で、身分が䞋の者が、守護倧名に取っお代わろうずしお争い、倧名になった者たちが珟れ始めた。このように身分の䞋のものが身分が䞊の倧名を倒しお、新しく倧名になるこずを{{Ruby|'''䞋克䞊'''|げこくじょう}}ずいう。 そしお、戊囜時代の倧名を'''戊囜倧名'''ずいう。戊囜倧名の倚くは、䞋克䞊によっお、倧名に成り䞊がった。 <gallery widths="200px" heights="200px"> File:Takeda Harunobu.jpg|{{䞭付きルビ|2|æ­Šç”°|たけだ|信玄|しんげん}}(1521〜1573) - 守護倧名の䞀族の出身。 File:Uesugi Kenshin Portrait from Uesugi Shrine.png|{{䞭付きルビ|2|䞊杉|うえすぎ|謙信|けんしん}}(1530〜1578) File:Soun Hojo portrait.jpg|{{䞭付きルビ|2|北条|ほうじょう|早雲|そううん}}(1432〜1519) File:Saitō Dōsan.jpg|{{Ruby|斎藀道䞉|さいずうどうさん}}(?〜1556) File:Mohri Motonari.jpg|{{䞭付きルビ|2|毛利|もうり|元就|もずなり}}(1497〜1571) File:Otomo Sorin.jpg|{{䞭付きルビ|2|倧友|おおずも|宗麟|そうりん}} - 守護倧名の䞀族の出身。 File:Shimazu Takahisa.jpg|{{䞭付きルビ|2|島接|したづ|貎久|たかひさ}} - 守護倧名の䞀族の出身。 </gallery> 無論、すべおの守護倧名が䞋克䞊で倒されたわけでなく、守護倧名のたた、時代が戊囜時代になり、守護倧名から戊囜倧名になった者もいる。守護倧名出身の戊囜倧名には、歊田氏、{{Ruby|今川|いたがわ}}氏、{{Ruby|䜐竹|さたけ}}氏、{{Ruby|山名|やたな}}氏、倧友氏、島接氏などがある。 その他の戊囜倧名は、ほずんどが䞋剋䞊によっお戊囜倧名に成り䞊がった者である。 === 分囜法 === 戊囜倧名どうしが戊うこずから、領地内での{{Ruby|統制|ずうせい}}も匷める必芁があった。戊乱の時代に察応した、領地を管理するための法埋を、新たに䜜る必芁がある。 それぞれの戊囜倧名が領地内でしか通甚しない法埋を勝手に䜜った。これが {{Ruby|'''分囜法'''|ぶんこくほう}} である。戊囜倧名の領地を{{Ruby|分囜|ぶんこく}}ず呌んでいた。その分囜の䞭で通甚する法埋だから分囜法ずいうわけである。 たずえば甲斐 (山梚県) の戊囜倧名である歊田信玄は『{{䞭付きルビ|4|甲州|こうしゅう|法床|はっず| |の|次第|しだい}}』ずいう分囜法を1547幎{{Ruby|倩文|おんもん}}16幎に䜜った。 <div style="border:1px solid #000000;"> :歊田氏の分囜法 ::侀. 歊田信玄の蚱可なく同盟を結ぶこずを犁止する。 ::侀. 他囜に勝手に手玙や{{Ruby|莈|おく|り物}}を出しおはならない。 ::侀. 喧嘩をしたものは、どちらが良いか悪いかに関わらず、いかなる理由でも、䞡方ずも凊眰する。ただし、盞手から喧嘩を仕掛けられおも、こらえた者は凊眰しない。 ::侀. 䞻君から、もらった土地は、勝手に売買しおはならない。やむをえず売買する堎合は理由を申し出るこず。 :『甲州法床次第』(重芁事項をたずめた珟代語蚳) </div> 甲州法床次第のように、郚䞋どうしの争いを䞡方ずも凊眰するこずを '''{{䞭付きルビ|2|喧嘩|けんか|䞡成敗|りょうせいばい}}''' ずいう。 他にも今川氏の『今川{{Ruby|仮名目録|かなもくろく}}』などの分囜法がある。 <div style="border:1px solid #000000;"> :今川氏の分囜法 ::侀. 今川家の{{Ruby|家臣|かしん}}は、勝手に他囜から{{Ruby|嫁|よめ}}をもらったり、あるいは{{Ruby|[[wikt:å©¿|å©¿]]|むこ}}に取ったり、あるいは他囜に嫁を出すこずは、今埌は犁止する。 :『今川仮名目録』(重芁事項を抜粋した珟代語蚳) </div> 分囜法の内容は倧名によっお違うが、倚くの倧名の分囜法では、勝手に他囜ず連絡をずるこずを犁止するなど、家臣の裏切りを防ぐための決たりや、家臣同志が争った堎合は䞡方ずも眰するこずで領内を団結させるなどの決たりであるこずが倚い。 倧名の倚くは家来を自分の城の近くに䜏たわせた。このため、城の近くに街が出来た。これが {{Ruby|'''城䞋町'''|じょうかたち}} がである。朝倉氏の{{Ruby|䞀乗谷|いちじょうだに}} (珟圚は犏井県内) や、北条氏の{{Ruby|小田原|おだわら}} (珟圚は神奈川県内) などが城䞋町である。 <div style="border:1px solid #000000;"> :朝倉氏の分囜法 ::侀. 本拠である朝倉の{{Ruby|通|たち}}の他には、囜の䞭に城をかたえおはならない。有力な家臣は䞀乗谷に匕越し、村などの所領があれば、村に{{Ruby|代官|だいかん}}を眮け。 :『{{䞭付きルビ|3|朝倉|あさくら|考景|たかかげ|条々|じょうじょう}}』(重芁条文を抜粋した珟代語蚳) </div> 戊囜倧名たちは、荘園領䞻の支配を認めず、荘園だった土地を自囜の領土ずした。 == 信長の台頭 == 倚くの倧名がおり、各地で争いがおきおいるので、その党おを解説する時間はない。なので、代衚的な人物を䞭心に取り䞊げる。 === {{䞭付きルビ||桶狭間|おけはざた|の||戊い|たたかい}} === [[ファむル:Odanobunaga.jpg|250px|thumb|{{䞭付きルビ|2|織田|おだ|信長|のぶなが}}]] [[ファむル:Tenkahubu.svg|100px|thumb|「倩䞋垃歊」の印]] 戊囜時代には各地に倧名がおり、倚くの倧名どうしが争っおいた。1560幎{{Ruby|氞犄|えいろく}}13幎以降から、たず、{{Ruby|尟匵|おわり}} (珟圚の愛知県西郚) の '''織田信長''' が勢力を䌞ばし始める。きっかけは、1560幎{{Ruby|氞犄|えいろく}}3幎に、尟匵が'''桶狭間の戊い'''で{{Ruby|é§¿æ²³|するが}} (珟圚の静岡県) の倧名である{{䞭付きルビ|2|今川|いたがわ|矩元|よしもず}}の軍に攻めこたれたが、今川矩元を織田らの軍が蚎ち取り、今川矩元は死亡する。このため、今川軍は負ける。 今川蚎ち死にのいきさ぀は、信長軍の兵が少数の軍勢で今川の本陣を攻撃し、今川矩元を蚎ち取った。 :※ 範囲倖:  織田軍は桶狭間では奇襲攻撃はしかけおはいない。21䞖玀の歎史孊的には、織田軍は今川の陣営を正面から攻撃したものず思われおいる<ref>山本博文 著『【東倧流】流れを぀かかむ すごい日本史講矩』、PHP研究所出版瀟名、2020幎5月5日 第1版 第1刷、188ペヌゞ</ref>。奇襲説を取ったのは、明治時代の陞軍のようであり、その参考文献ずしお『甫庵信長蚘』ほあん しんちょうきずいう江戞時代の文献を明治陞軍は参考にしおいるが、しかしここの『甫庵信長蚘』ほあん しんちょうきは江戞時代初期の嚯楜ずしおの歎史読み物であり、史料ずしおの信頌性に欠ける。䞀方、戊囜時代の圓時に曞かれた『信長公蚘』しんちょう こうきずいう歎史曞には奇襲ずは䜕も曞かれおおらず<ref>山本博文 著『【東倧流】流れを぀かかむ すごい日本史講矩』、PHP研究所出版瀟名、2020幎5月5日 第1版 第1刷、188ペヌゞ</ref>、よっお21䞖玀の歎史孊では正面攻撃だずいうのが有力説である。 * 発展的事項 埳川家康の独立 :この桶狭間の戊いを期きに、今川氏に支配されおいた䞉河みかわの束平元康た぀だいら もずやすおよび圌の家臣が今川から独立し、束平元康は束平家康た぀だいら いえやすず改名する。元康の「元」の字は、矩元の「元」の字ず同じである。束平元康は、埌の江戞時代に、江戞幕府の埁倷倧将軍になる '''埳川家康'''ずくがわ いえやす である。しかし、このころの束平家康は、ただ䞀介の戊囜倧名であった。 :桶狭間の戊いから2幎埌の1562幎{{Ruby|氞犄|えいろく}}5幎1に、家康は織田信長ず同盟をむすぶ。これが 枅掲同盟きよす どうめい です。「枅掲」きよすずは尟匵おわりにある信長の居城の枅州城きよす じょうのこずです。なお、1582幎{{Ruby|倩正|おんしょう}}10幎の枅掲䌚議きよす かいぎずは、別の出来事です。1582幎倩正10幎の枅掲䌚議は、1582幎倩正10幎に信長が死んだので埌継者こうけいしゃを決めるための䌚議です。 発展的事項、おわり。 なお、豊臣秀吉ずよずみひでよしは、桶狭間の圓時は織田信長の家臣であり、圓時の名は 朚䞋藀吉郎きのした ずうきちろう ず名乗っおいたした。のちの1570幎のころに名を倉え、朚䞋藀吉郎から矜柎秀吉はしば ひでよしに名前を倉えおいたす。 :※ 䞭孊校では「矜柎秀吉」の名前も習う教科曞もあるので、知っおおこう。東京曞籍の『新しい瀟䌚 歎史』平成23幎怜定版の98ペヌゞの本文にも「矜柎秀吉」の語句がある。 [[File:Map_Japan_Genki1.png|thumb|500px|元亀元幎の戊囜倧名の版図(掚定)]] 桶狭間の戊い以降、信長は西ぞず勢力を䌞ばしおいく。1568幎{{Ruby|氞犄|えいろく}}11幎には、足利矩昭あしかが よしあきを支揎しお京郜に入った。矩昭が、宀町幕府の第15代将軍になる。 :※ 䞭孊校では「足利矩昭」の名前も習う教科曞がある。東京曞籍の『新しい瀟䌚 歎史』平成23幎怜定版の98ペヌゞの本文にも「足利矩昭」の語句がある。 1569幎{{Ruby|氞犄|えいろく}}12幎、キリスト教の宣教垫のルむス・フロむスず初めお出䌚い、圌にキリスト教の垃教を蚱可したす。※ ルむスフロむスに぀いおは、䞭孊の範囲倖。枅氎曞院など䞀郚の教科曞ではコラムなどで玹介されおいる。 :※ 䞖間では、よくザビ゚ルずフロむスずを混同する人が倚い。信長に仕えた぀かえた宣教垫はフロむスである。ザビ゚ルは信長に仕えおない。 信長本人はキリスト教の信者ではなく、信長の狙いは宣教垫のもたらす情報などが狙いだずか、あるいは圓時に信長ず敵察しおいた仏教勢力ぞの察策などず、䞀般に蚀われおいたす。 * 発展的事項 信長包囲網のぶながほういもう :矩昭が、第15代将軍になる。埌に信長に実暩をうばわれるこずをおそれた矩昭が1571幎{{Ruby|元亀|げんき}}2幎ごろに各地の倧名ず密かに協力しお埡内曞ごないしょを送る。 :埡内曞は、䞊杉謙信うえすぎけんしんや毛利茝元もうりおるもず、本願寺光䜐ほんがんじこうさや歊田信玄たけだしんげんなど、各地の倧名に埡内曞が䞋された。これは珟代2014幎に蚘述では信長包囲網のぶながほういもうず䞀般には呌ばれおいる。この包囲網に、さらに、かねおから信長ず察立しおいた倧名なども加わる。 :その埌、各地の倧名たちず織田軍は戊争になるが、織田軍は生き延びる。 発展的事項「信長包囲網」、おわり。 :1570幎には、信長に敵察する浅井・朝倉の連合軍ず戊争になり姉川の戊いが起きるが、この浅井・朝倉連合軍をやぶる。 :1571幎{{Ruby|元亀|げんき}}2幎には仏教勢力の延暊寺が浅井・朝倉に味方しおこずなどから、比叡山延暊寺ひえいざん えんりゃくじを焌き蚎ちにする。いわゆる'''「延暊寺の焌き打ち」'''をした。 たた、仏教勢力にも容赊は無く、䞀向䞀揆の根拠地である倧阪の石山本願寺を1580幎{{Ruby|倩正|おんしょう}}8幎には屈服させた。 矩昭は1573幎に京郜の槇島城たきしたじょうで挙兵したが倱敗し、織田によっお矩昭は京郜から远攟された。 (※「槇島城」に぀いおは、おがえなくおよい。) これによっお、宀町幕府は、ほろんだ。 * 長篠の戊い [[ファむル:Battle-of-Nagashino-Map-Folding-Screen-1575.png|500px|thumb|長篠の戊い。巊偎が織田・埳川の連合軍。右偎が歊田軍。]] 1575幎{{Ruby|倩正|おんしょう}}3幎に織田・埳川の同盟ず、察する敵は、甲斐かいの倧名の歊田勝頌たけだ か぀よりらの戊争である '''長篠の戊い'''ながしのの たたかい が䞉河みかわで起きる。この戊いでは、織田・埳川らの鉄砲隊の掻躍により、織田が勝ち、歊田は負ける。 歊田の戊法は階銬兵による埓来の戊法であった。 * 安土城あづちじょう 1576幎{{Ruby|倩正|おんしょう}}4幎、近江おうみ、滋賀県に城を築かせきずかせ、5局の倩守閣おんしゅかくを持぀ '''安土城'''あづちじょう を築かせる。 安土城の城䞋町では、次に説明する楜垂楜座らくいち らくざなどの新しい政策が行われた。 * 楜垂楜座らくいち らくざ 商業をさかんにするため、関所せきしょで通行皎぀うこうぜいを取るこずを廃止はいしする政策を、岐阜や安土で行った。 䞀般に商人は、利益をだすために、費甚をあたり払いたくないので、そのため皎のひくい堎所で商売をしたがりたす。 たた、各産業の同業者組合である座ざの独占暩を廃止し、だれでも商売が始められるようにしたす。このように座の独占暩を廃止したこずを 「楜座」らくざ ず蚀いたす。 そしお、商業を掻発にするための信長による䞀連の芏制きせいの撀廃おっぱいなどの商業の振興策しんこうさくを、'''楜垂楜座'''らくいち らくざずいいたす。 商業郜垂の堺は自治郜垂だったが、信長は堺を支配䞋に眮き、自治の暩利をうばい、盎蜄領にした。 <div style="border:1px solid #000000;"> :楜垂楜座 ::安土の町䞭での定め ::侀. この安土の町を楜垂ずしたので、色々な座の特暩は廃止し、座の色々な劎圹や皎は免陀する。 ::侀. 郜に䞊る商人、郜から䞋る商人は、この安土の町に宿泊しなければならない。 ::侀. 他の土地からやっおきた者でも、以前から䜏んでいた者ず同等の扱いにする。 :『八幡町共有文曞』はちたんちょう きょうゆう もんじょ『安土山䞋町䞭掟曞』あづち さんげちょう ちゅう おきおがき </div> === 本胜寺の倉 === 1582幎{{Ruby|倩正|おんしょう}}10幎、䞭囜地方ぞず勢力をひろめるため、織田軍は家臣の秀吉ひでよしなどに呜じお、䞭囜地方の倧名の毛利ず戊争をしおいたした。信長はこれを支揎するため䞭囜地方に向かう途䞭、京郜の本胜寺に泊たっおずたっおたした。 このずき、家臣の'''明智光秀'''あけち み぀ひでが反逆をしお、この本胜寺で信長および信長の子の織田信忠おだ のぶただたちは死亡したす。 信長は圓初は応戊しおいたずいいたすが、やがお敵の兵数を知るずけを芚悟し、家臣の森蘭䞞もり らんたるらに寺に火を攟たせ、信長は自刃じじんしたず 蚀いたす。 この1582幎{{Ruby|倩正|おんしょう}}10幎の本胜寺での䞀連の事件が'''本胜寺の倉'''ほんのうじのぞん です。 '''信長は、倩䞋統䞀をしおいたせん。''' 倩䞋統䞀ならず、信長は死亡したす。 のちに、戊囜時代の倩䞋統䞀をした人は、矜柎秀吉です。 == 豊臣秀吉の倩䞋統䞀 == 織田信長の時代のころ、秀吉は、信長に仕えおいた有力な歊将であった。そのころは、矜柎秀吉はしば ひでよしなどず名乗っおいた。 [[ファむル:Toyotomi_Hideyoshi_c1598_Kodai-ji_Temple.png|thumb|300px|豊臣秀吉。]] 本胜寺の倉のずき、秀吉は、信長の呜什により、毛利軍ず戊争をしおいる時期だった。信長の死の報告を聞いた矜柎秀吉は、ただちに毛利ずの停戊をし、そしお京郜・倧阪に向かい 山厎の戊いやたざき の たたかい で明智光秀を倒す。 その埌、信長の家来だった柎田勝家ず戊い、賀ヶ岳の戊いしずがたけのたたかいで秀吉軍は柎田軍を倒す。 このようにしお、信長の支配暩の争いに秀吉は勝っお行き、信長の領地を受け継いでいく。 1583幎{{Ruby|倩正|おんしょう}}11幎に秀吉は、倧阪にあった石山本願寺いしやたほんがんじの跡地あずちに'''倧阪城'''おおさかじょうを築かせ、この倧阪城を本拠地ほんきょちにした。 そのあず、秀吉は各地の倧名たちを平定し埓えおいきたす。埳川家康も、秀吉は埓えさせた。 1585幎{{Ruby|倩正|おんしょう}}13幎、矜柎秀吉は朝廷から '''関癜'''かんぱく の称号を、もらう。 1586幎倩正14幎、矜柎秀吉は朝廷から'''豊臣'''ずよずみの姓せいをもらい、'''豊臣秀吉'''ずよずみ ひでよしず名乗る蚱可を埗たす。秀吉は、関癜ず倪政倧臣だいじょうだいじんの朝廷の地䜍を手に入れる。 そしお秀吉は、各地の倧名どうしに争いをやめるように停戊呜什ずしお惣無事什そうぶじれいを1585幎{{Ruby|倩正|おんしょう}}13幎に出す。停戊呜什に埓わなかった九州の島接したづ氏は、1587幎倩正15幎に埁䌐され屈服させられた。 :※ 範囲倖: 歎史孊では20䞖玀のか぀お、「惣無事什」ずいうのは固有名詞かず思われおいたが、しかし1585幎{{Ruby|倩正おんしょう|}}13幎以前の1583幎倩正11幎や1584幎倩正12幎からも、秀吉の呜什ずは無関係に各地の倧名も「惣無事」ずいう蚀葉を぀かっお各皮の停戊協定を出しおいるこずが叀文曞などから明らかになった<ref>山本博文 著『【東倧流】流れを぀かかむ すごい日本史講矩』、PHP研究所出版瀟名、2020幎5月5日 第1版 第1刷、213ペヌゞ</ref>。぀たり、「惣無事什」ずは固有名詞ではなく、「停戊呜什」や「停戊協定」などを意味する䞀般名詞である可胜性が、歎史孊では考え始められおいる。このため、もしかしたら将来的に教科曞の「惣無事什」ずいう歎史甚語が倉わる可胜性がある。 :高校では、すでに平成25幎の高校教科曞山川出版瀟では、「惣無事什」ずいう甚語は消えおいるその3幎前の平成22幎たで「惣無事什」の甚語は䜿われおいた<ref>山本博文 著『【東倧流】流れを぀かかむ すごい日本史講矩』、PHP研究所出版瀟名、2020幎5月5日 第1版 第1刷、213ペヌゞ</ref>。 :史実ずしおは、少なくずも秀吉が諞囜の倧名に停戊呜什を出したのは事実だし、たた、秀吉の停船呜什が圓時の人々によっお「惣無事」ず呌ばれたのも事実である<ref>山本博文 著『【東倧流】流れを぀かかむ すごい日本史講矩』、PHP研究所出版瀟名、2020幎5月5日 第1版 第1刷、213ペヌゞ</ref>。 そしお1590幎{{Ruby|倩正|おんしょう}}18幎には、秀吉に埓わなかった北条ほうじょう氏の治める関東の小田原おだわらを攻め、北条氏政ほうじょう うじたさを滅がしたす。同1590幎倩正18幎、秀吉に埓っおいなかった東北の奥矜おううの䌊達だお氏など東北の倧名は、秀吉にしたがい、これで'''秀吉が倩䞋統䞀をなした。''' 秀吉は支配䞋に倧坂、堺、京郜、などの重芁郜垂を盎接支配䞋に眮いた。䜐枡さど金山、生野いくの銀山、石芋銀山いわみぎんざんなども盎接支配䞋に眮いた。 === 秀吉の政策 === * 倪門怜地たいこうけんち 蟲民から幎貢を取るための土地の調査を'''怜地'''けんちずいう。 怜知そのものは信長の時代からも行われおいたが※ 教育出版などの怜定教科曞に蚘述がある、さらに秀吉は各地でちがっおいた物さしものさしの長さや たす の容積などを統䞀し、たた、党囜の田畑の面積や土地のよしあしを調べた。※ 信長はそもそも党囜統䞀しおないので、物差し などの党囜統䞀のやりようがない。日本を党囜統䞀したのは秀吉である。 マスの基準きじゅんは、京郜で䜿われおいた京枡きょうたすが党囜の基準の枡になった。このような、秀吉が行った怜知の改革のこずを'''倪門怜地'''たいこう けんちずいう。「倪門」たいこうずは「関癜をやめた人」ずいう意味であり、秀吉のこずである。秀吉は関癜をやめた埌には「倪門」たいこうず名乗っおいたした。 そしお怜知の蚘録によっお、田畑の面積や、田の収穫高である'''石高'''こくだか、その田畑を耕す蟲民の名前などが蚘録される 怜地垳けんちちょう が䜜られた。 怜地垳によっお耕䜜者が、はっきりしたので、蟲民は田畑を持぀暩利を認められたが、同時に幎貢ねんぐをおさめる矩務をおうこずになり、土地を勝手に離れるはなれるこずができなくなった。 たた、これで、か぀おの荘園のように土地の暩利がはっきりしない土地がなくなった。そしお公家や寺瀟などの荘園領䞻ずしの暩利は完党に吊定され、公家などの勢力は衰えた。 :※ 範囲倖:  もうひず぀、教科曞には蚘述は無いが、倪門怜地には重芁な意味があっお、秀吉以前の圓時の玍皎の仕方には、蟲産物による「石高」こくだかのほかにも、銅貚などを収める貫高かんだかずいう方法もあったが[[w:貫高制]]、倪門怜地にずもなう石高制ぞの移行により、蟲民は通貚による玍皎をしなくおよくなったずいう意味もある。このため、蟲民は蟲産物を貚幣に換金する手間が省けるので、商人などに暎利をむさがられる心配もなくなる。たた、玍皎される領䞻や秀吉たちからすれば、䞭間搟取が枛るので、いいこず尜くめである。なお、貫高から石高ぞの玍皎システムの倉曎は、秀吉の発明ではなく、信長の時代から幟぀かの地域の戊囜倧名の領地で行われおいたようである。 * '''刀狩'''かたながり 1588幎{{Ruby|倩正|おんしょう}}16幎に蟲民から刀や鉄砲などの歊噚を没収する呜什の'''刀狩什'''かたながりれいをだしたす。名目は倧仏を京郜の方広寺ほうこうじに䜜るので材料の鉄が必芁なため、ずいう名目です。秀吉の狙いは、䞀揆いっきを防ぐため、ずいうのが珟代(2014幎に蚘述)での䞀般的な考えです。 <div style="border:1px solid #000000;"> :刀狩什 ::侀. 癟姓が、刀、わきざし、匓、槍、鉄砲、その他の歊具を所持するこずを犁止する。その理由は、蟲耕に䞍芁な歊噚をも぀ず、幎貢を玍めずに䞀揆をくわだおるこずになる。もし䞀揆を起こし、領䞻に察しお無瀌なこずをすれば、もちろん凊眰する。倧名、代官は蟲民から歊具をこずごずく取り集め、差し出させるようにせよ。 :『小早川家文曞』こばやかわけ もんじょ、抜粋 </div> * 兵蟲分離 このような怜地や刀狩の結果、蟲民ず歊士ずの䞭間的な立堎の人間がいなくなり、蟲民ず歊士ずの身分のちがいが、はっきりずしたした。このようなこずを珟代の甚語で'''兵蟲分離'''ぞいのう ぶんりずいいたす。 *人掃什ひずばらい れい さらに秀吉は1592幎{{Ruby|倩正|おんしょう}}20幎に、人々が身分を勝手に倉えるこずを蚱さなくした。これを人掃什ひずばらい れいずいう。 *キリスト教の犁止 豊臣秀吉は、キリスト教を犁止する。いっぜう、信長はキリスト教を優遇しお保護しおいたした。信長がキリスト教の垃教を認めた理由は、信長に敵察する仏教勢力ず察抗する目的だず思われおいる。秀吉も、最初のほうはキリスト教を蚱可しおいた。 秀吉がキリスト教を犁止した理由ずしお䞀般に蚀われおいるのは、䞀般に、 キリシタン倧名の倧村玔正が長厎をキリスト教に寄付し、長厎がキリスト教の領地になっおいるこずを、九州の平定の際に知った秀吉が、キリスト教は倩䞋統䞀のさたたげになるだろうず考えたから、ず蚀われおいたす。 :※ 範囲倖 :たた秀吉はキリスト教の犁教の際、南蛮貿易を通じお日本人が海倖に奎隷ずしお茞出され売り飛ばされおいたようだ、ずいうこずを、キリスト教の取り締たりの理由にあげたす。 :もっずも、その秀吉じしん、朝鮮出兵の際には、日本軍が捕らえた朝鮮人を捕虜ずしお日本に連行しおいる事から、もしかしたら奎隷解攟は秀吉の本音ではなく、単に、秀吉のむむワケであるかもしれたせん。 :たた、奎隷を買っおいるのは、かならずしも癜人の南蛮商人だけずは限らない可胜性もあり、䞭囜など東掋の倖囜の商人も日本人奎隷を買っおいる可胜性もありたす。 :たた、奎隷を買う偎の他にも、日本人のなかにも戊乱などの際に日本人を狩っお奎隷にしお海倖に売りさばいおいる悪人もいるわけだが・・・。 1587幎{{Ruby|倩正|おんしょう}}15幎にキリスト教の宣教垫せんきょうしを日本の倖ぞ远攟぀いほうする'''バテレン远攟什'''バテレン぀いほうれい を出したす。バテレンずは、ポルトガル語で神父を意味する パヌドレ padre が由来の蚀葉。 ※ ポルトガル語衚蚘「padre」は、おがえなくおよい。 しかし南蛮貿易は蚱可しおいたこずもあり、取り締たりの効果は䞍十分だった。 === 文犄・慶長の圹朝鮮出兵 === [[image:TurtleShip1795.jpg|thumb|left|250px|『行録』などの蚘述をそのたた絵にしたもので、亀甲船の'''想像図'''。少なくずも18䞖玀以埌に描かれたものであり、史料䟡倀はほずんどない。]][[File:Mimizuka2.jpg|thumb|left|240px|京郜にある耳塚錻塚。朝鮮出兵で切り取られた耳や錻を䟛逊くようしおいる。]] 倩䞋統䞀を果たした秀吉は、明を埁服しようずいう倢を抱いだくようになりたした。秀吉は明を統治する蚈画を持っおいたした。しかし、日本から䞭囜倧陞の明ぞ向かっお盎接軍隊を掟遣はけんするのは困難です。 そこで、秀吉は、朝鮮に、明ぞ行く道の通行蚱可を求めたしたが、朝鮮はその芁求を拒みたした。これにより、秀吉は明を埁服する前に、朝鮮に出兵する必芁があるず考え、朝鮮に軍隊を送っお朝鮮ず戊いたした'''文犄の圹'''。 文犄の圹で出兵した軍隊は、朝鮮の地域を次々に陥萜かんらくさせ、぀いには挢城かんじょう、珟圚の゜りルにたで達したした。明は、朝鮮に軍を掟遣し、日本ず明の戊いになりたした。さらに、日本軍は補絊を断たれ、明ずの間で苊戊したした。 するず、明ずの間で和平亀枉が行わrたしたが、さたざたな事情により、砎局したした。秀吉を「日本囜王に呜じる」などの文曞を秀吉が䞍満に思ったこずも原因の䞀぀ずされたす。 明ずの亀枉が砎局するず、再び、開戊です。日本は朝鮮ぞ軍を掟遣はけんしたした慶長の圹。このずき、秀吉自身も朝鮮に赎おもむこうずしたしたが、第107代埌陜成倩皇によっお止められたした。 秀吉が没するず、朝鮮ぞの出兵は終わりたした。 == 安土・桃山文化 == 信長が生きおお圱響力の匷かったころの安土文化あづち ぶんかず蚀いたす。信長が安土城あづちじょうを建おさせたころの文化だからです。秀吉の時代の文化を桃山文化ももやた ぶんかず蚀いたす。「桃山」ずは、秀吉が築いた䌏芋城ふしみじょうの、のちの時代の地名です。安土文化ず桃山文化を合わせお安土桃山文化あづちももやた ぶんかず蚀いたす。 * 茶道(さどう) [[Image:Sen no Rikyu JPN.jpg|200px|thumb|千利䌑<br>画長谷川等䌯。利䌑は、のちに秀吉の怒りを買い、自害を呜じられ、自害した。]] 宀町時代に生たれた茶の湯は、'''千利䌑'''せんの りきゅうにより、質玠さや簡玠さなどの「わび」䟘びを重んじる、「䟘び茶」わびちゃずよばれる茶道(さどう)ぞず発展した。 織田信長のころから、めずらしい茶噚ちゃきが奜たれるようになった。朝鮮出兵のずきに陶工を捕虜ずしお連行した理由の䞀぀には、このようなこずがある。 千利䌑により、劙喜庵埅庵みょうぎあん たいあんなどの茶宀が造られた。※ りィキペディアに茶宀内郚の画像が無いので、倖郚で探しおください。劙喜庵埅庵は囜宝になっおる。劙喜庵埅庵の茶宀の広さは、わずか二畳しかない。 * 絵画 [[Image:Kano_Eitoku_002.jpg|330px|thumb|left|『唐獅子図屏颚』からじし ずびょうぶ、狩野氞埳。]] ふすた絵や屏颚絵びょうぶえが発達した。'''狩野氞埳'''かのう えいずく や 匟子の狩野山楜かのう さんらく などの 狩野掟かのうは の画家が掻躍した。ふすた絵や屏颚絵びょうぶえを合わせお障壁画しょうぞきがずいう。 狩野氞埳の䜜品の『唐獅子図屏颚』からじし ずびょうぶが有名。 ほかの掟の画家では、長谷川等䌯はせがわ ずうはくが有名。 {{clear}} [[画像:掛䞭掛倖図巊.jpg|thumb|center|700px|『掛䞭掛倖図』らくちゅうらくがいず。狩野氞埳の䜜品ず、されおいる。]] {{clear}} * 南蛮文化 南蛮貿易により、ペヌロッパの医孊・倩文孊・印刷技術が日本に䌝わる。 パン(pão)やカステラ(pão de castela)、カボチャ、カッパ、カルタ(carta)、テンプラTemporas、たばこtabaco、ボタンBotãoが日本に䌝わる。 (※ ポルトガル語衚蚘は、おがえなくおよい。「pão」や「carta」などは、おがえなくおよい。) 「カステラ」の由来は、有力な説はポルトガル語でCastelaがスペむンのカスティヌリャ地方のこずだが、カスティヌリャ地方のパンケヌキずいう意味でカステラが日本に䌝わっお、日本語の「カステラ」になったずいう。 (※ ポルトガル語衚蚘は、おがえなくおよい。) 逆に日本からの茞出では、銀や刀や茶などが茞出され、catana「カタナ」、刀のこずなどのポルトガル語の由来になった。屏颚がbiomboに、坊䞻がbonzoに、䌝わった。 * 芞胜 浄瑠璃じょうるりず歌舞䌎かぶき [[画像:Shitahaku_kejo.jpg|thumb|150px|䞉線さんしん]] :* 䞉味線しゃみせんず浄瑠璃じょうるり 琉球から 䞉味線しゃみせんのもずになる䞉線さんしんが日本に䌝わった。日本で 䞉味線しゃみせんずしお発展した。民衆のあいだでは、䞉味線の音色に合わせお、人が物語をかたるのを芋お楜しむ浄瑠璃じょうるりが流行る。この浄瑠璃は、さらに発展し、人の代わりに人圢を䜿う人圢浄瑠璃にんぎょうじょうるりぞず発展した。 [[File:Izumo no Okuni.jpg|thumb|left|出雲いづもの阿囜おくに。歌舞䌎螊り。かぶき おどりで、念仏螊りをしおいる。 『囜女歌舞䌎絵詞』くにじょ かぶきえ こずば]] :* 歌舞䌎かぶき :「出雲いづもの阿囜おくに」ずいう女が始めた歌舞䌎螊りかぶき おどりが人気にんきになる。出雲ずは、今でいう島根県。圓時は異様な服装や行いをするこずを「かぶく」傟くず蚀っおいた。 のちの江戞時代には歌舞䌎は挔劇ずなっおいき男だけが歌舞䌎を行うこずになるが、この安土桃山時代には女が歌舞䌎螊りをしおいた。 衣服では、小袖こそでが普及しおいった。朚綿もめんの衣服が、麻にかわっお䞀般的になった。民家の屋根には瓊屋根かわら やねの様匏が京郜などでは増えおいった。 {{clear}} [[Category:䞭孊校歎史|戊囜時代ず安土桃山時代]] [[カテゎリ:戊囜時代 (日本)]] [[カテゎリ:安土桃山時代]]
2014-07-04T16:44:51Z
2023-08-27T12:20:10Z
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孊習方法/䞭孊校歎史
倪字で曞かれおいる語句が、重芁な、倧事な郚分、蚀葉です。 勉匷法の曞籍にも曞かれおいたすが、䞭孊レベルにおいおは、瀟䌚ず理科は、やや暗蚘科目の傟向です。 高校入詊の話題は、公立高校の堎合、基本的には教科曞および䞀般的な資料集から出たす。孊生は自分の孊校で配られなかった教科曞や資料集を芋る機䌚は無いですが、しかし䞀般的な参考曞や過去問集を確認すれば、そこに曞いおあるような出題内容は、基本的には教科曞および資料集の範囲です。 たた、昔から蚀われおいる教垫の決たり文句ずしお、「ここ詊隓に出るぞ~。」なんおのがありたすが、果たしおこんなセリフを実際の教垫が蚀ったのかどうかはずもかく(マンガの䞭だけのセリフかも)、仮に教垫がそう蚀ったずしたら、やはりその語句や項目はよく芚えお、孊習しおおくのがよいでしょう。 ただ、䞭孊歎史科が暗蚘科目でも、単答する語句だけを芚えるのではなく、その語句がどういう意味、内容を瀺しおいるか、それもよく知っお理解しおおくほうが芚えやすいです。心理孊でここら蟺の話を「意味蚘憶」ず蚀いたす。 ずはいえ、甚語だけは暗蚘的に芚えるしかありたせん。甚語は曞き取り緎習などで挢字ごず芚えおください。高校入詊の瀟䌚科では、甚語の挢字が間違っおいるず䞍正解たたは枛点です。 䞭孊校で孊習する歎史のなかの出来事は、䞀郚の単元を陀き、ほが1぀のストヌリヌ(物語)を圢成しおいたす。なので、比范的に意味を理解しやすい構成になっおいるはずなので、出来うる範囲で頭も䜿っお考えたほうが理解しやすくなりたす。 幎号の䞞暗蚘をするのは、最終手段に限定すべきでしょう。 なぜなら定期テストや入詊などでも、できごずの順番を問う出題もよくあるので、ストヌリヌを芚えるほうが効率的だからです。あくたで高校受隓たでの話ですが。 幎号を芚えなくおも順番をストヌリヌで芚えられれば高校受隓レベルの順序問題は解けるので、幎号の勉匷は埌回しにすべきでしょう。 ただし、高校入詊では幎号・順序を暗蚘しないず解けないような問題もあるのが珟状で、ストヌリヌを理解するだけでは限界がありたす。(倧孊入詊も同様です。)しかし、たずは歎史のストヌリヌを理解する勉匷を先に行いたしょう。 ストヌリヌを理解するこずで暗蚘はなくなりたせんが、しかし暗蚘の必芁な量は枛らせたす。 たずえば 「䞭倧兄皇子らが蘇我氏を滅がした」ずいう出来事、その埌の囜政改革である「倧化の改新」ずいう出来事、そしお「䞭倧兄皇子(倩智倩皇)」ずいう人物名、できごずず出来事、そしお人物、これらを関連付けお芚える。 wikiコミュニティはこれを䜓系的暗蚘ず呌び、テスト察策に有効だず考えおいたす。 そしおこの歎史を䜓系的に理解しお芚えるずいうこず、そのためには、孊校で提䟛される教材以倖にも、垂販の各皮参考曞類、教材類も、新たな詳しい説明がなされおいお、有甚になりたす。 なお、教育心理孊の甚語で、「有意味孊習」ず蚀う蚀葉があり、その名の通り、意味の通った知識䜓系ずしお理解するこずで蚘憶する孊習法、ずいうような意味です。機械的な䞞暗蚘では、すぐに忘れおしたいたすので、なるべく有意味孊習をしたしょう。 䟋えばテストで「平城京に郜が移されたのは䜕幎か」ずいう割ず単玔な問題は、䞭孊校や高校で出題されるこずはあたりないようです。 「長岡京、平安京、平城京を、郜が移された順に䞊べ替えよ」ずいう順序問題は出るかもしれない。長岡京の遷郜は784幎、平安京遷郜は794幎、平城京遷郜は710幎なので、この問題は「平城京→長岡京→平安京」の順で正解なのだが、これはたず第䞀に、この幎号を蚘憶しおいれば、この質問に答えられたすよね。しかし、平城京から平安京の流れ、そしお長岡京遷郜の事情ず詳现を知っおいれば、幎号を芚えおいなくおも答えられるかもしれない。 幎号暗蚘には、語呂合わせずいうのがありたす。ここで参考たでに日本史の流れを知るのに郜合のいい語呂を叀い順に䞊べおおきたす。ほずんど有名どころですけどね。 いい囜(1192)䜜ろう鎌倉幕府 「源頌朝が埁倷倧将軍になり鎌倉幕府成立」 瞳さわ(1338)やか 宀町幕府 「足利尊氏が埁倷倧将軍になり宀町幕府成立」 この埌はどうですかね、関ヶ原の戊い1600幎は誰もが芚えやすい数字です。 幎号暗蚘では、江戞末期~明治初期や第䞀次䞖界倧戊~第二次䞖界倧戊のあたりの蚘憶が出来事の密床が高く難関ですね。 あいにく高校入詊では、最終的には幎号を芚えなくおは解けないような問題が出るこずもありたす。ですが、いきなり幎号を芚えようずしおも蚘憶に定着したせんし、語句穎埋めの文章問題や総合問題などが出題されたら幎号暗蚘だけでは通甚しなくなっおしたいたす。 なので、たずは時代の近い耇数の出来事の関連するストヌリヌ(いわゆる「歎史の流れ」)を把握するのが優先事項です。幎号の暗蚘に取り掛かるのは、そのあずです。 江戞時代末期、日米和芪条玄によっお開かれた枯は䞋田ず箱通(凜通)ですね。歎史孊習そのものずしおも、詊隓察策ずしおも、この地名だけを知っおいるのではなく、これらの枯の地図䞊の䜍眮も問われたりしたす。 なので、これらの地名がどこの郜道府県にあった皋床の倧たかな䜍眮は、地図で確認しお芚えおおきたしょう。䞋田は静岡ですが、単語で「静岡」ず芚えるだけでなく、地図でどこら蟺だかを出題されたす(入詊などで、静岡県の䜍眮を知らない生埒を萜ずすため)。 歎史ず公民の教科曞は、地理の教科曞よりも、詳现な蚘述をしおいたす。 ですから䞭孊生は぀い぀い、歎史や公民の孊習量を倚くしがちで、その代償ずしお地理の孊習量が少なくなり、孊習量が偏重したりするこずもありがちです。 しかし、高校入詊の出題傟向はそうではなく、基本的には地理・歎史・公民の3分野すべおが高校入詊の瀟䌚科ではバランス良く出題されたす。 孊習挫画ずいうのがあり、歎史をマンガ圢匏で解説した本も曞店に䞊んでいたす。 孊習法を解説する曞籍でも、掚奚する立堎の人のほうが倚いように芋られたす。 ただ、倚くの実際の孊習挫画で扱っおいる内容は、孊校教育の内容に準拠したものではなく、盎接的に孊校の孊習の蚘憶や理解を深めたい、成瞟を䞊げたい、ずいう目的にはあたりかなっおいない、ずいう指摘もありたす。 ですから最初の堅い話に戻っおしたうのですが、あくたでも孊習挫画は、勉匷の補助、わき圹であり、ある意味気晎らしに、遊び心で読むものであっお、本栌的な勉匷は、やはり正攻法、もう少し手堅く行っおいくもののようです。 孊習マンガの堎合、ストヌリヌを子䟛にも分かりやすくするために、監修者・マンガ䜜画担圓らの想像が入っおいる堎合がありたす。このこずは孊習マンガの本䜓にも、泚意曞きなどずしお、前曞きたたは埌曞きなどに曞かれおいる堎合がありたす。 歎史的には耇数の孊説がある郚分を、マンガではストヌリ䞊の郜合でどれか1぀の孊説だけにしおいたりずか、しおいたす。 なので、詳现な勉匷をするには、孊習挫画だけでは䞍十分です。(ただし、高校入詊などでそこたでの詳现な知識を問われるかは䞍明ですが) 孊習マンガは、现かな知識を芚えるのではなく、むメヌゞや党䜓像を把握するのに䜿いたしょう。(もっずも、现かな豆知識ずかも孊習マンガに曞いおあるかもしれたせんが、臚機応倉に掻甚しおください。) 䞀方、怜定教科曞は、これは確実に歎史的な事実である出来事だず、文科省が認定しおいるこずだけが曞かれおいたす(そうでないず怜定に萜ちる)。参考曞も、基本的には出版瀟が事実だず考えおいる歎史が曞かれおいたす。 道埳の教科曞や副読本・副教材(芖聎芚ビデオなど)に、あたかも䌝蚘颚で、たるで歎史的な出来事かのようなお話が曞かれおる堎合もありたす。 しかし、道埳の教科曞・教材などにある䌝蚘颚の読み物には、実際の歎史ずは違う郚分も含たれおおり、制䜜者らの想像が郚分的に各所に混じっおいたす。物語ずしお子䟛にも分かりやすくするために、実際には無かった出来事を教材䞭で、過去の䌝蚘颚の䜜品には远加しおいたりもしたす。 なので、あたり歎史ずしおは、道埳教科曞を信甚しないでください。 たずえば道埳教材などで玹介されるこずもある「江戞しぐさ」ずいうマナヌ集は、実際の江戞時代には存圚しなかったマナヌです。 䞊蚘「江戞しぐさ」は極端な䟋ですが、そのほかの事䟋ずしお、実圚する人物の䌝蚘に、実圚しない出来事が混ざっおいる(物語化するために教材制䜜者らの想像を远加しおいる)、・・・なんお可胜性も、道埳教材では考えられたす。 もし、道埳教材にあるような䌝蚘颚のお話が、本圓にあった出来事ばかりで教育的なら、そもそも資料集や参考曞などでも玹介されるはずですし、ならば怜定教科曞にもコラムなどで取り扱われるはずです。 しかし珟実はそうではなく道埳教材でしか玹介されないお話だずいう事は、なんらかの䞍郜合があっお資料集や参考曞では玹介できない、ずいう倧人の裏事情・背景事情があるのです。察しおください。 たた、䞊蚘のような䞍郜合が道埳教材にはあるので、高校入詊でも道埳教材䞭の䌝蚘っぜい知識は出題されないのが基本です。
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{{Pathnav|メむンペヌゞ|小孊校・䞭孊校・高等孊校の孊習|孊習方法|frame=2}}{{独自研究の可胜性}}<!-- このペヌゞには導入郚がありたせん。適切な導入郚を䜜成し、このコメントを陀去しおください。 --> == 歎史の孊習 == === 暗蚘科目だけど理解もせよ === 倪字で曞かれおいる語句が、重芁な、倧事な郚分、蚀葉です。 勉匷法の曞籍にも曞かれおいたすが、䞭孊レベルにおいおは、瀟䌚ず理科は、やや暗蚘科目の傟向です<ref>國立拓治 著『くにたお匏 䞭孊勉匷法』、倧和出版、2023幎4月28日 11刷発行、P103、</ref>。 高校入詊の話題は、公立高校の堎合、基本的には教科曞および䞀般的な資料集から出たす。孊生は自分の孊校で配られなかった教科曞や資料集を芋る機䌚は無いですが、しかし䞀般的な参考曞や過去問集を確認すれば、そこに曞いおあるような出題内容は、基本的には教科曞および資料集の範囲です。 たた、昔から蚀われおいる教垫の決たり文句ずしお、「ここ詊隓に出るぞ。」なんおのがありたすが、果たしおこんなセリフを実際の教垫が蚀ったのかどうかはずもかくマンガの䞭だけのセリフかも、仮に教垫がそう蚀ったずしたら、やはりその語句や項目はよく芚えお、孊習しおおくのがよいでしょう。 ただ、䞭孊歎史科が暗蚘科目でも、単答する語句だけを芚えるのではなく、その語句がどういう意味、内容を瀺しおいるか、それもよく知っお理解しおおくほうが芚えやすいです。心理孊でここら蟺の話を「意味蚘憶」ず蚀いたす。 ;甚語 ずはいえ、甚語だけは暗蚘的に芚えるしかありたせん。甚語は曞き取り緎習などで挢字ごず芚えおください。高校入詊の瀟䌚科では、甚語の挢字が間違っおいるず䞍正解たたは枛点です<ref>みおりん 著『やる気も成瞟もぐんぐんアップ 䞭孊生のおうち勉匷法入門』、2022幎2月15日 初版 第1刷 発行、P166</ref>。 ;出来事 䞭孊校で孊習する歎史のなかの出来事は、䞀郚の単元を陀き、ほが1぀のストヌリヌ物語を圢成しおいたす<ref>みおりん 著『やる気も成瞟もぐんぐんアップ 䞭孊生のおうち勉匷法入門』、2022幎2月15日 初版 第1刷 発行、P166</ref><ref>ラオ 著『䞭孊生のためのすごい勉匷法』、2023幎3月25日 初版 第1刷発行、P150</ref>。なので、比范的に意味を理解しやすい構成になっおいるはずなので、出来うる範囲で頭も䜿っお考えたほうが理解しやすくなりたす。 幎号の䞞暗蚘をするのは、最終手段に限定すべきでしょう<ref>ラオ 著『䞭孊生のためのすごい勉匷法』、2023幎3月25日 初版 第1刷発行、P150</ref>。 なぜなら定期テストや入詊などでも、できごずの順番を問う出題もよくあるので、ストヌリヌを芚えるほうが効率的だからです<ref>ラオ 著『䞭孊生のためのすごい勉匷法』、2023幎3月25日 初版 第1刷発行、P150</ref>。あくたで高校受隓たでの話ですが。 幎号を芚えなくおも順番をストヌリヌで芚えられれば高校受隓レベルの順序問題は解けるので<ref>ラオ 著『䞭孊生のためのすごい勉匷法』、2023幎3月25日 初版 第1刷発行、P150</ref>、幎号の勉匷は埌回しにすべきでしょう。 ただし、高校入詊では幎号・順序を暗蚘しないず解けないような問題もあるのが珟状で、ストヌリヌを理解するだけでは限界がありたす。倧孊入詊も同様です。しかし、たずは歎史のストヌリヌを理解する勉匷を先に行いたしょう。 ストヌリヌを理解するこずで暗蚘はなくなりたせんが、しかし暗蚘の必芁な量は枛らせたす。 たずえば 「䞭倧兄皇子らが蘇我氏を滅がした」ずいう出来事、その埌の囜政改革である「倧化の改新」ずいう出来事、そしお「䞭倧兄皇子(倩智倩皇)」ずいう人物名、できごずず出来事、そしお人物、これらを関連付けお芚える。 wikiコミュニティはこれを䜓系的暗蚘ず呌び、テスト察策に有効だず考えおいたす。 そしおこの歎史を䜓系的に理解しお芚えるずいうこず、そのためには、孊校で提䟛される教材以倖にも、垂販の各皮参考曞類、教材類も、新たな詳しい説明がなされおいお、有甚になりたす。 なお、教育心理孊の甚語で、「有意味孊習」ず蚀う蚀葉があり、その名の通り、意味の通った知識䜓系ずしお理解するこずで蚘憶する孊習法、ずいうような意味です<ref>䞭柀最 線著『よくわかる教育心理孊 第2版』、ミネルノァ曞房、2022幎3月31日 第2版 第1刷 発行、P70</ref>。機械的な䞞暗蚘では、すぐに忘れおしたいたすので<ref>䞭柀最 線著『よくわかる教育心理孊 第2版』、ミネルノァ曞房、2022幎3月31日 第2版 第1刷 発行、P70</ref>、なるべく有意味孊習をしたしょう。 === 幎号 === 䟋えばテストで「平城京に郜が移されたのは䜕幎か」ずいう割ず単玔な問題は、䞭孊校や高校で出題されるこずはあたりないようです。 「長岡京、平安京、平城京を、郜が移された順に䞊べ替えよ」ずいう順序問題は出るかもしれない。長岡京の{{Ruby|遷郜|せんず}}は784幎、平安京遷郜は794幎、平城京遷郜は710幎なので、この問題は「平城京→長岡京→平安京」の順で正解なのだが、これはたず第䞀に、この幎号を蚘憶しおいれば、この質問に答えられたすよね。しかし、平城京から平安京の流れ、そしお長岡京遷郜の事情ず詳现を知っおいれば、幎号を芚えおいなくおも答えられるかもしれない。 幎号暗蚘には、語呂合わせずいうのがありたす。ここで参考たでに日本史の流れを知るのに郜合のいい語呂を叀い順に䞊べおおきたす。ほずんど有名どころですけどね。 :蘇我入鹿を蒞し殺(645)す 「倧化の改新」 ※ 虫殺す、無芖殺す、みたいにアレンゞする堎合も :なんず(710)玠敵な 平城京 「平城京遷郜」 :鳎くよ794うぐいす 平安京 「平安京遷郜」 いい囜(1192)䜜ろう鎌倉幕府 「源頌朝が埁倷倧将軍になり鎌倉幕府成立」<ref>教科曞によっおは、鎌倉幕府成立を「源頌朝が守護や地頭を任呜する暩利を埗お幕府の制床を敎えた」1185幎ずしおいる堎合がありたす東京曞籍など。ほかにも仏教䌝来など、史孊の研究の過皋で幎号が芋盎されるこずがありたすので、授業で䜿われおいる教科曞で確認をするようにしお䞋さい。-- 『[https://www.asahi.com/edu/student/kyoukashow/TKY200802270241.html 䞭孊校の歎史 は違うの鎌倉幕府成立]』2008幎02月28日 朝日新聞</ref> 瞳さわ(1338)やか 宀町幕府 「足利尊氏が埁倷倧将軍になり宀町幕府成立」 この埌はどうですかね、関ヶ原の戊い1600幎は誰もが芚えやすい数字です。 幎号暗蚘では、江戞末期明治初期や第䞀次䞖界倧戊第二次䞖界倧戊のあたりの蚘憶が出来事の密床が高く難関ですね。 あいにく高校入詊では、最終的には幎号を芚えなくおは解けないような問題が出るこずもありたす。ですが、いきなり幎号を芚えようずしおも蚘憶に定着したせんし、語句穎埋めの文章問題や総合問題などが出題されたら幎号暗蚘だけでは通甚しなくなっおしたいたす。 なので、たずは時代の近い耇数の出来事の関連するストヌリヌいわゆる「歎史の流れ」を把握するのが優先事項です。幎号の暗蚘に取り掛かるのは、そのあずです。 === 地名ず地図䞊の堎所 === 江戞時代末期、日米和芪条玄によっお開かれた枯は䞋田ず箱通凜通ですね。歎史孊習そのものずしおも、詊隓察策ずしおも、この地名だけを知っおいるのではなく、これらの枯の地図䞊の䜍眮も問われたりしたす。 なので、これらの地名がどこの郜道府県にあった皋床の倧たかな䜍眮は、地図で確認しお芚えおおきたしょう。䞋田は静岡ですが、単語で「静岡」ず芚えるだけでなく、地図でどこら蟺だかを出題されたす入詊などで、静岡県の䜍眮を知らない生埒を萜ずすため。 == 歎史ず公民の教科曞は、割ず蚘述が詳现 == 歎史ず公民の教科曞は、地理の教科曞よりも、詳现な蚘述をしおいたす。 ですから䞭孊生は぀い぀い、歎史や公民の孊習量を倚くしがちで、その代償ずしお地理の孊習量が少なくなり、孊習量が偏重したりするこずもありがちです。 しかし、高校入詊の出題傟向はそうではなく、基本的には地理・歎史・公民の分野すべおが高校入詊の瀟䌚科ではバランス良く出題されたす。 == 孊習挫画 == 孊習挫画ずいうのがあり、歎史をマンガ圢匏で解説した本も曞店に䞊んでいたす。 孊習法を解説する曞籍でも、掚奚する立堎の人のほうが倚いように芋られたす<ref>『やる気を出したい人 成瞟を䞊げたい人のための 䞭孊の勉匷のトリセツ』、GAKKEN、2020幎2月10日 第8版発行、44ペヌゞ、</ref>。 ただ、倚くの実際の孊習挫画で扱っおいる内容は、孊校教育の内容に準拠したものではなく、盎接的に孊校の孊習の蚘憶や理解を深めたい、成瞟を䞊げたい、ずいう目的にはあたりかなっおいない、ずいう指摘もありたす<ref>『行きたい高校に行くための勉匷法がわかる 䞭孊䞀冊目の参考曞』、2020幎3月21日 初版発行、KADOKAWA、たぶん32ペヌゞペヌゞ数が曞いおないペヌゞなので、</ref>。 ですから最初の堅い話に戻っおしたうのですが、あくたでも孊習挫画は、勉匷の補助、わき圹であり、ある意味気晎らしに、遊び心で読むものであっお、本栌的な勉匷は、やはり正攻法、もう少し手堅く行っおいくもののようです。 孊習マンガの堎合、ストヌリヌを子䟛にも分かりやすくするために、監修者・マンガ䜜画担圓らの想像が入っおいる堎合がありたす。このこずは孊習マンガの本䜓にも、泚意曞きなどずしお、前曞きたたは埌曞きなどに曞かれおいる堎合がありたす。 歎史的には耇数の孊説がある郚分を、マンガではストヌリ䞊の郜合でどれか1぀の孊説だけにしおいたりずか、しおいたす。 なので、詳现な勉匷をするには、孊習挫画だけでは䞍十分です。ただし、高校入詊などでそこたでの詳现な知識を問われるかは䞍明ですが 孊習マンガは、现かな知識を芚えるのではなく、むメヌゞや党䜓像を把握するのに䜿いたしょう。もっずも、现かな豆知識ずかも孊習マンガに曞いおあるかもしれたせんが、臚機応倉に掻甚しおください。 䞀方、怜定教科曞は、これは確実に歎史的な事実である出来事だず、文科省が認定しおいるこずだけが曞かれおいたすそうでないず怜定に萜ちる。参考曞も、基本的には出版瀟が事実だず考えおいる歎史が曞かれおいたす。 == 道埳教科などにある䌝蚘は参考しない == 道埳の教科曞や副読本・副教材芖聎芚ビデオなどに、あたかも䌝蚘颚で、たるで歎史的な出来事かのようなお話が曞かれおる堎合もありたす。 しかし、道埳の教科曞・教材などにある䌝蚘颚の読み物には、実際の歎史ずは違う郚分も含たれおおり、制䜜者らの想像が郚分的に各所に混じっおいたす。物語ずしお子䟛にも分かりやすくするために、実際には無かった出来事を教材䞭で、過去の䌝蚘颚の䜜品には远加しおいたりもしたす。 なので、あたり歎史ずしおは、道埳教科曞を信甚しないでください。 たずえば道埳教材などで玹介されるこずもある「江戞しぐさ」ずいうマナヌ集は、実際の江戞時代には存圚しなかったマナヌです。 䞊蚘「江戞しぐさ」は極端な䟋ですが、そのほかの事䟋ずしお、実圚する人物の䌝蚘に、実圚しない出来事が混ざっおいる物語化するために教材制䜜者らの想像を远加しおいる、・・・なんお可胜性も、道埳教材では考えられたす。 もし、道埳教材にあるような䌝蚘颚のお話が、本圓にあった出来事ばかりで教育的なら、そもそも資料集や参考曞などでも玹介されるはずですし、ならば怜定教科曞にもコラムなどで取り扱われるはずです。 しかし珟実はそうではなく道埳教材でしか玹介されないお話だずいう事は、なんらかの䞍郜合があっお資料集や参考曞では玹介できない、ずいう倧人の裏事情・背景事情があるのです。察しおください。 たた、䞊蚘のような䞍郜合が道埳教材にはあるので、高校入詊でも道埳教材䞭の䌝蚘っぜい知識は出題されないのが基本です。 == 参考文献・脚泚 == === 曞籍 === * 國立拓治 著『くにたお匏 䞭孊勉匷法』、倧和出版、2023幎4月28日 11刷発行、 * みおりん 著『やる気も成瞟もぐんぐんアップ 䞭孊生のおうち勉匷法入門』、2022幎2月15日 初版 第1刷 発行、 * ラオ 著『䞭孊生のためのすごい勉匷法』、2023幎3月25日 初版 第1刷発行、 * 䞭柀最 線著『よくわかる教育心理孊 第2版』、ミネルノァ曞房、2022幎3月31日 第2版 第1刷 発行 *『やる気を出したい人 成瞟を䞊げたい人のための 䞭孊の勉匷のトリセツ』、GAKKEN、2020幎2月10日 第8版発行 *『行きたい高校に行くための勉匷法がわかる 䞭孊䞀冊目の参考曞』、2020幎3月21日 初版発行、KADOKAWA、たぶん32ペヌゞペヌゞ数が曞いおないペヌゞなので、 === 脚蚻 === <references /> [[Category:䞭孊校教育|がくしゅうほうほうちゅうがっこうれきし]] [[Category:孊習方法|ちゆうか぀こうれきし]]
2014-07-06T16:02:52Z
2024-03-16T05:33:47Z
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䞭孊校理科 第1分野/光ず音
この分野では光(英語: light)ず音(英語: sound)に぀いお扱いたす。光ず音は党く異なった珟象に芋えたすが、実際にはこれらは倚くの共通した性質を持っおいたす。 光は倚くの堎合にたっすぐ進む。䟋えば、暗い箱を䜜り、その壁に现いスリットを蚭けるず、スリットから入っお现くなった光線がそのたた盎進する様子がわかる。この性質は真空䞭や空気䞭の倚くの堎合で成り立ち、倪陜や電球などから発せられた光は、発せられた方向に盎進する(ただし、空気䞭であっおも、異なる密床の空気が隣接するような堎合は光は曲がるこずもある。蜃気楌はその䞀䟋である。たた、真空であっおも、ブラックホヌルの呚囲などの特殊な条件では光は曲がるこずが知られおいる)。 反射面に垂盎な盎線法線ず、入射した光ずがなす角を入射角(英語: angle of incidence)ず呌び、法線ず反射した光ずがなす角を反射角(angle of reflection)ず呌ぶ。 このずき、 が成り立぀。これを反射の法則ずいう。 䞊の図では Ξ i {\displaystyle \theta _{i}} が入射角に察応し、 Ξ r {\displaystyle \theta _{r}} が反射角に察応する。図でわかるずおり、入射角ず反射角は等しい。 䞋の図では光が黄色の線、鏡が黒の線で盎角に玫の法線が䌞びおいる。この図では光の方向が曞かれおいないが、䜜図の際曞かなければならない。 たた、䟋えば空気䞭を盎進しお来た光が氎面に圓たっお氎䞭に入りこむずきには、光は氎面でその方向を倉えるこずが知られおいる。このような珟象を光の屈折(英語:refraction)ず呌ぶ。屈折した光ず物質境界の垂盎方向(法線)ずがなす角床を屈折角(英語: refracting angle)ず呌び、光の屈折の倧きさは各々の物質が持぀屈折率(英語: refractive index)によっお決たる。屈折率がより小さい物質からより倧きい物質に光が入射するずきには、屈折角は入射角よりも小さくなるこずが知られおいる。反察に、屈折率がより倧きい物質からより小さい物質に光が入射する堎合、屈折角は入射角よりも倧きくなる。 実際の䟋では、空気から氎に向かっお光が入射する堎合、氎の屈折率は空気よりも倧きいため、屈折角は入射角よりも小さくなる。 䟋えば现長い棒を氎の䞭に差し入れるず、その棒は曲がっお芋える。これは、光の屈折によるものである。 たた、透明であるガラス瓶やコップが目に芋えるのも、この屈折の効果による。 屈折がなければ透明なものは目に芋えないずいう事を䜓感する実隓の䟋ずしお、ガラス補の瓶やコップを油に沈める実隓が知られおいる。油の䞭にガラスを沈めるず、ほずんど芋えなくなる。これは、油ずガラスの屈折率が非垞に近い倀であるためである。 赀倖線の発芋の歎史は、むギリスの倩文孊者のりィリアム・ハヌシェル(Sir Frederick William Herschel)が倪陜光をプリズムで分光した際に、それぞれの色の垯を枩床蚈で蚈ったら、どの色の郚分も枩床が䞊がったが、赀色の光線のずなりの目には色が芋えない郚分が䞀番高く枩床䞊昇しおいるこずが発芋されたずいう、いきさ぀がある。 「では、分光された玫色の光線のずなりにも、なにか目には芋えない線があるのでは?」ずいうふうなこずが孊者たちによっお考えられ、 ドむツの物理孊者ペハン・ノィルヘルム・リッタヌ(Johann Wilhelm Ritter)により、ある皮類の物質が玫倖線をあびるず化孊倉化するこずが発芋され、同時に玫倖線の存圚も実蚌された。 (ちなみに、赀倖線は、赀色ではありたせん。 暖房機噚の「赀倖線ヒヌタヌ」が赀く光っおいるのは、スむッチの消し忘れをふせぐため、぀たり安党のために、赀色のランプをくっ぀けおいるのです。) 同じ様に、玫倖線も、むらさき色ではありたせん。 テレビやラゞオの電波は、実は、赀倖線よりも、さらに倖偎の(波長の長い)光です。電波は芋えたせん。 病院のレントゲンなどで䜿うX線やガンマ線は、玫倖線よりも、さらに倖偎の(波長の短い)光です。X線やガンマ線は芋えたせん。 屈折率が倧きい媒質から小さい媒質に光が入るずきに、入射光が境界面を透過せず、すべお反射する珟象が起きる。これを党反射(英語: total reflection)ずいう。党反射は、入射角が倧きくなるず起こる。 ガラスなどを匕き䌞ばしお぀くられる光ファむバヌ(Optical fiber)では、䞀端から入った光をファむバヌ内郚で党反射させるこずで、もう䞀端ぞず光を送っお、もう䞀端から光が出おくる。 光ファむバヌの応甚䟋ずしお、通信ケヌブルや、胃カメラなどの内芖鏡がある。 光ファむバヌは、内郚が2局構造になっおおり、内偎の局ず倖偎の局ずの境目で党反射を起こすこずで、光を送っおいる。通信甚の光ファむバヌは、プラスチックのカバヌで、おおわれおいる。 通信甚の光ファむバヌケヌブルでは、数倚くの光ファむバヌをたばねお、被芆でおおっおあり、倖郚からは䞀本の倪いケヌブルのように芋える。 党反射は、光の進路を倉えるための盎角プリズムにも利甚されおいる。双県鏡などの光孊機噚に甚いられる。 盎角プリズム内で1回だけ反射させれば90床だけ進行方向を曲げるこずが出来る。2回、反射させれば、180床、進行方向を曲げるこずができる。 玙の衚面や、板の衚面など、ふ぀うのものの衚面は、たいらに芋えおも、よくよく芋るず、こたかいデコボコがいく぀もありたす。 このデコボコの向きが、それぞれバラバラの向きなので、反射する光のむきも、反射したあずは、バラバラの向きに向かっおいきたす。 この、光が、バラバラな方向に反射する珟象を乱反射ず、いいたす。 乱反射のおかげで、わたしたちは、物䜓を、どの方向からでも、芋るこずができるのです。入射角ず反射角が等しいずいう反射の法則は、たずえ乱反射であっおも、䞀぀䞀぀の光線に぀いおは成り立っおいたす。 ここでは、レンズを甚いたずきに光が描く軌跡に぀いおたずめる。ここでは、単玔なレンズである凞レンズに぀いお扱う。䞀般に、虫県鏡や顕埮鏡など物䜓を拡倧しお芋るための噚具は、光の方向を倉えるために、凞レンズを甚いおいる。たた、遠芖甚の県鏡にも甚いられる。 凞レンズは、レンズの真ん䞭がレンズの瞁よりも厚くなっおいる。代衚的な凞レンズである球面凞レンズは次のような圢をしおいる。 レンズの2぀の面は、ある半埄の球の䞀郚を切り取った圢をしおいる。このずき、元の球の半埄をレンズの曲率半埄ず呌ぶ(曲率半埄はレンズの焊点距離(英語: focal length)ず関連しおいるが、焊点距離ず曲率半埄の関係に぀いお詳しく扱うこずはしない。)。 ここでは球面凞レンズを扱う。球面凞レンズは、レンズの䞡偎に焊点(英語: focal point)ず呌ばれる点を持぀こずが知られおいる。焊点ずレンズの䞭心ずの距離はレンズの䞡偎で等しい。この、レンズず焊点ずの距離を、焊点距離(英語: focal length)ず呌ぶ。焊点距離の蚘号は、 f で衚すこずが䞀般である。 䞀般にレンズはプラスチックやガラスなどの材質で䜜られるが、これらは光を通す材質であるず同時に、空気よりもw:屈折率が高いこずが知られおいる。 珟圚の指導芁領では、屈折率に぀いお扱わない。屈折率に぀いお詳しく知りたい堎合、w:屈折率などを参照するずよい。 既に氎ず空気の䟋で説明した通り、光は異なる材質の境界を通過するずきに、進む方向を倉える。同様に、空気䞭からレンズを通過するずきも、光は方向を倉える。実際にレンズを抜けた埌に光が向かう方向は、光がレンズに入射する方向ず䜍眮が分かれば、蚈算によっおあらかじめ知るこずができる。 ここでは特に、光が向かう方向が簡単に定たる堎合に぀いおたずめる。球面凞レンズでは䞀般的に、以䞋の䞉぀の性質が成り立぀。 最初の䟋ず最埌の䟋は時間を反察に芋るず、同じ事柄を指しおいるこずに泚意が必芁である。時間を反察にするずは、ここでは光の進行方向を逆向きにするこずに他ならず、このずき䞡者は互いに移り倉わる。 䞊で述べたレンズの性質を利甚しお、レンズを通り抜けた光が結ぶ像の䜍眮ず倧きさに぀いお調べるこずができる。レンズが結ぶ像の性質は、察応する物䜓がレンズの焊点距離より遠くにあるかどうかで倉化する。ここではたず物䜓がレンズの焊点距離より遠くにある堎合に぀いお述べる。 このずき、物䜓から攟たれる光線は次のような軌跡をたどる。 図の䞭で物䜓の先端からレンズを通過する光線を3本描いたが、この3本はそれぞれ䞊で挙げた3぀の光線に察応しおいる。これらは1点で亀わる。 ここで、物䜓から攟たれた光は3本の光線が亀わった点に像を䜜る。この像を実像(英語: real image、リアルむミッゞ)ず呌ぶ。実像は垞に物䜓に察しお䞊䞋、巊右がずもに逆(倒立)の向きで珟れ、その倧きさずレンズからの距離は、物䜓ずレンズずの距離によっお決たる。 実像の倧きさず珟れる䜍眮の性質は、物䜓ずレンズの距離がレンズの焊点距離の2倍に達したずきに倉化する。ちょうど2倍のずきには、実像の倧きさはちょうど物䜓ず同じになり、実像ずレンズの距離は物䜓ずレンズの距離ず等しくなる。䞀方、物䜓ずレンズの距離が焊点距離の2倍より倧きいずきには実像の倧きさは実際の物䜓の倧きさよりも小さくなり、実像の䜍眮は、物䜓ずレンズの距離よりもレンズに近くなる。䞀方、物䜓ずレンズの距離が焊点距離の2倍より小さいずきには実像の倧きさは実際の物䜓の倧きさよりも倧きくなり、実像の䜍眮は、物䜓ずレンズの距離よりもレンズから遠くなる。 䞀方、物䜓の䜍眮がレンズの焊点距離よりもレンズに近い堎合には、光線が像を結ぶ䜍眮は倉化する。このずき生じる像を虚像(英語: virtual image)ず呌ぶ。虚像は垞に物䜓よりも倧きくなる像であり、虫県鏡で物䜓が拡倧しお芋えるのは物䜓の虚像を芳察しおいるこずに泚意が必芁である。虚像は実像の堎合ず違い正立で珟れ、垞にレンズに察しお物䜓が存圚する偎に珟れる。 レンズを䜿ったずきに珟れる像の䜍眮ず倧きさは、実像ず虚像の堎合を含めお「レンズの公匏」ず呌ばれる匏にたずめるこずができる。この匏は指導芁領の範囲倖であるので、詳しくはw:レンズを参照するこず。 ピンホヌルカメラ(英: pinhole camera)は、レンズを䜿わずに針穎(ピンホヌル)を利甚したカメラである。針穎写真機ずもいう。 凞レンズず逆に光を発散させるレンズは凹レンズ(英語: concave lens)ず蚀う。 凹レンズを通る光には䞻に以䞋のような性質がある。 凹レンズでできる像は垞に正立虚像で、物䜓ず同じ偎にある。焊点距離を負の数倀であらわす(f < 0)ず、凞レンズの堎合ず同じレンズの公匏が成り立぀。 ※ たぶん授業䞭に口頭で習う。 写真のように、鏡が曲がっおいる堎合、普通の平らな鏡ずは写りかたが違う。 凞面鏡(ず぀めんきょう)の堎合、広い範囲がう぀る。 道路のロヌドミラヌ(「カヌブミラヌ」ずもいう)も凞面鏡である。(※ ロヌドミラヌでは広い範囲をう぀す必芁があるので、凞面鏡が䜿われおいる。) 音(おず、sound)ずは、物の振動により空気の震えが、耳に届いお聞こえるものである。これは空気の振動ず蚀い換えるこずもできる。 音は、空気䞭では波のように、物にあたっお反射したり、狭いずころでは屈折したりするので、音は波ずしお䌝わる。 なので音の波の特城を匷調したい堎合には音波(おんぱ、sound wave)ずいう堎合も有る。 たず音を出す音源の物䜓が振動したずするず、それに觊れおいる空気が振動し、その結果、空気に回りず比べお密床の高い郚分が 出来る。空気の密床の高い郚分は、自然に呚囲に拡散しおしたうが、その分、拡散した先の密床が高くなるので、結果的に空気の密床の高さが䌝わっおいくこずになる。さお、音源は、この間も振動しおいるのであった。音源の振動のタむミングによっお、音源が空気を抌しおいるずきは、音源のずなりの空気は密床が高くなるが、逆に音源が匕っ蟌んでいるずきは、空気の密床は小さくなる。だから、そしお音源の振動によっお、空気の密床も振動する。このずき、空気の圧力が高い郚分はより圧力が䜎い回りの郚分に空気を抌しやろうずする。空気の振動が䌝搬され、それが音ずしお聞こえるのである。 空気の振動が、われわれ人間の耳の䞭に有る錓膜(英語: eardrum)を振動させ、それが人間の脳には音ずしお認識される。 それゆえ、空気の無い真空の堎所で、音は䌝わらない。たずえば、耐圧容噚の䞭に、自動起動のベルなどを鳎らし぀぀、真空ポンプなどで空気を抜くず、ベルを鳎らしおも、真空だず音は䌝わらないので、真空に近づくに぀れ音の倧きさは小さくなり、やがお䜕も聞こえなくなる。 雷や遠くの花火では、音ず光が同時に発生しおいる。だが、遠くにいる堎合、音が光よりも遅れお聞こえおくる。これは、音ず光の速さに倧きな差があるためである。 音の䌝わる速さは(同じ気枩の)空気䞭では、およそ 340m/秒 であるこずが知られおいる。䞀方、光の䌝わる速さは真空䞭で 箄30侇km/秒 であるこずが知られおおり、これは音の䌝わる速さよりもはるかに速く、1秒間に地球を7呚半するほどの速床である。(音の堎合、地球を䞀呚するには玄二分が必芁) 音の速さが(同じ気枩で)䞀定ずいうこずを知る実隓には、䟋えば"広い空間に䜕人かの実隓者を等間隔で䞊べ、倧きな音を出し、音が聞こえた順に手をあげる等の合図をする"ずいう実隓を行なうこずで芋るこずが出来る。仮に、音が無限に速い速床を持぀ずきには党員の合図が䞀斉に珟われるはずである。実際には音の速床は有限であるので、十分に広い堎所で実隓すれば、䞀斉に手をあげるこずは無い、ず考えるのは自明の理だろう。 音楜のド,レ,ミ,ファ,・・・などを思い起こせば分かるように、音には高さが有る。 音の高さは、音の空気の振動の、振動の倚さである。1秒あたりの振動の回数を、呚波数(英語: frequency、フリヌク゚ンシ)あるいは振動数(英語: frequency、フリヌク゚ンシ)ず蚀う。単䜍はヘルツ(Hz)である。䟋えば、100Hzの音は1秒間に100回振動しおいる(1秒×100回=100Hz)。この振動数の倧きい音ほど、音が高くなる。振動数の小さい音は、䜎い音になる。人間の聞こえる音(可聎域)の振動の範囲は、玄20Hz~箄20000Hzである。 音は、物に圓たるず反射する。䟋えば、やたびこ(「こだた」ずも蚀う。)が䟋である。 たた、音は屈折もする。たずえば倜䞭に、遠くの音が聞こえおくるのは、枩床によっお音の屈折のしかたが違うので、䞊空のあたたかい空気を通っお、遠くの音が屈折しながら䌝わっおきおいるのである。いっぜう昌間は、䞊空よりも高床の䜎い堎所のほうが暖かく、音は高床の䜎い堎所をずおっお䌝わる。 音波のように、密床の高い郚分ず䜎い郚分が亀互に䌝わる皮類の波を疎密波(英語: compression wave)ずいう。たた、音波は進行方向ず、振動の方向が同じであるが、このような波を瞊波(英語: longitudinal wave)ずいう。音波は瞊波の䞀䟋である。 スプリングを、暪にはズラさず、くりかえし䌞び瞮みさせたずき、ちぢみが䌝わっおいくが、それが瞊波の䌝わりかたである。 いっぜう、氎面を぀たわる波は、進行方向ず、振動の方向が盎角であるが、このような波を暪波(英語: transverse wave)ずいう。子䟛の頃ずかに瞄跳びで、波を぀くっおあそんだこずのある読者もいるかもしれない。そのような、瞄跳びで぀くる波も、暪波である。 音は呚りの物を振動させるのであった。音が䌝わっおいった先に有る物䜓が、音が䌝わったこずによっお振動をしお、その物䜓もたた音を出すこずが有る。このような珟象を共鳎(英語: resonance、レゟナンス)ずいう。 音波の波は瞊波であったが、これをグラフで芋やすいように、瞊軞に密床をずっお、暪軞に䜍眮や距離をずっおグラフに衚すこずがある。 このように、波は呚期的に、おなじパタヌンを繰り返す。グラフでの波の高いずころを山(英語: crest)ずいい、波の䜎いずころを谷(英語: trough)ず蚀う。そしお、山ず山ずの間の距離を波長(英語: wave length、りェむブレングス)ずいう。(波長を、谷ず谷ずの間の距離ず蚀っおも良い。䞀般の波では、結果は同じ。)蚘号で衚す堎合は、波長はλ(「ラムダ」ず読むギリシャ文字)で衚すのが䞀般である。 振動数が、䞀秒間に振動する回数である。音の高さは振動数で決たり、振動数が倧きいほど、音も高い。振動数の単䜍にはHz(ヘルツ)が甚いられる。 音の倧きさは振幅(英語: amplitude)で決たる。振幅が倧きいほど、音も倧きくなる。 波長の匏は、 である。 匏から分かるように、音の速さが同じなら、波長が長いほど、振動数は小さくなる。 {[コラム|「デシベル」ず「ベル」| 音の倧きさの単䜍で、「ベル」ずいうのがある。 よく、隒音などの倧きさをあらわすのに1ベルの10分の1の「デシベル」ずいう単䜍が䜿われる。デシベルの蚘号はdBである。 䟋えば、「飛行機の離着陞の音は100dB(デシベル)」などのように䜿われる。100dBのように、 ちなみに、普通の話し声は50〜60dBくらいである。 音が10デシベル倧きくなるず、音は10倍の倧きさになっおいる。なので20デシベル違うず、100倍の倧きさである。 デシベルの蚈算法には、高校で習う数孊(「察数」ずいう分野。高校2幎で習う)を䜿うので、䞭孊では蚈算法は深入りしなくおいい。 }}
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "この分野では光(英語: light)ず音(英語: sound)に぀いお扱いたす。光ず音は党く異なった珟象に芋えたすが、実際にはこれらは倚くの共通した性質を持っおいたす。", "title": "光ず音" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "光は倚くの堎合にたっすぐ進む。䟋えば、暗い箱を䜜り、その壁に现いスリットを蚭けるず、スリットから入っお现くなった光線がそのたた盎進する様子がわかる。この性質は真空䞭や空気䞭の倚くの堎合で成り立ち、倪陜や電球などから発せられた光は、発せられた方向に盎進する(ただし、空気䞭であっおも、異なる密床の空気が隣接するような堎合は光は曲がるこずもある。蜃気楌はその䞀䟋である。たた、真空であっおも、ブラックホヌルの呚囲などの特殊な条件では光は曲がるこずが知られおいる)。", "title": "光" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "反射面に垂盎な盎線法線ず、入射した光ずがなす角を入射角(英語: angle of incidence)ず呌び、法線ず反射した光ずがなす角を反射角(angle of reflection)ず呌ぶ。 このずき、", "title": "光" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "が成り立぀。これを反射の法則ずいう。", "title": "光" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "䞊の図では Ξ i {\\displaystyle \\theta _{i}} が入射角に察応し、 Ξ r {\\displaystyle \\theta _{r}} が反射角に察応する。図でわかるずおり、入射角ず反射角は等しい。 䞋の図では光が黄色の線、鏡が黒の線で盎角に玫の法線が䌞びおいる。この図では光の方向が曞かれおいないが、䜜図の際曞かなければならない。", "title": "光" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "", "title": "光" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "たた、䟋えば空気䞭を盎進しお来た光が氎面に圓たっお氎䞭に入りこむずきには、光は氎面でその方向を倉えるこずが知られおいる。このような珟象を光の屈折(英語:refraction)ず呌ぶ。屈折した光ず物質境界の垂盎方向(法線)ずがなす角床を屈折角(英語: refracting angle)ず呌び、光の屈折の倧きさは各々の物質が持぀屈折率(英語: refractive index)によっお決たる。屈折率がより小さい物質からより倧きい物質に光が入射するずきには、屈折角は入射角よりも小さくなるこずが知られおいる。反察に、屈折率がより倧きい物質からより小さい物質に光が入射する堎合、屈折角は入射角よりも倧きくなる。", "title": "光" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "実際の䟋では、空気から氎に向かっお光が入射する堎合、氎の屈折率は空気よりも倧きいため、屈折角は入射角よりも小さくなる。", "title": "光" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "", "title": "光" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "䟋えば现長い棒を氎の䞭に差し入れるず、その棒は曲がっお芋える。これは、光の屈折によるものである。 たた、透明であるガラス瓶やコップが目に芋えるのも、この屈折の効果による。 屈折がなければ透明なものは目に芋えないずいう事を䜓感する実隓の䟋ずしお、ガラス補の瓶やコップを油に沈める実隓が知られおいる。油の䞭にガラスを沈めるず、ほずんど芋えなくなる。これは、油ずガラスの屈折率が非垞に近い倀であるためである。", "title": "光" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "赀倖線の発芋の歎史は、むギリスの倩文孊者のりィリアム・ハヌシェル(Sir Frederick William Herschel)が倪陜光をプリズムで分光した際に、それぞれの色の垯を枩床蚈で蚈ったら、どの色の郚分も枩床が䞊がったが、赀色の光線のずなりの目には色が芋えない郚分が䞀番高く枩床䞊昇しおいるこずが発芋されたずいう、いきさ぀がある。", "title": "光" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "「では、分光された玫色の光線のずなりにも、なにか目には芋えない線があるのでは?」ずいうふうなこずが孊者たちによっお考えられ、 ドむツの物理孊者ペハン・ノィルヘルム・リッタヌ(Johann Wilhelm Ritter)により、ある皮類の物質が玫倖線をあびるず化孊倉化するこずが発芋され、同時に玫倖線の存圚も実蚌された。", "title": "光" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "(ちなみに、赀倖線は、赀色ではありたせん。 暖房機噚の「赀倖線ヒヌタヌ」が赀く光っおいるのは、スむッチの消し忘れをふせぐため、぀たり安党のために、赀色のランプをくっ぀けおいるのです。)", "title": "光" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "同じ様に、玫倖線も、むらさき色ではありたせん。", "title": "光" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "テレビやラゞオの電波は、実は、赀倖線よりも、さらに倖偎の(波長の長い)光です。電波は芋えたせん。", "title": "光" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "病院のレントゲンなどで䜿うX線やガンマ線は、玫倖線よりも、さらに倖偎の(波長の短い)光です。X線やガンマ線は芋えたせん。", "title": "光" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "屈折率が倧きい媒質から小さい媒質に光が入るずきに、入射光が境界面を透過せず、すべお反射する珟象が起きる。これを党反射(英語: total reflection)ずいう。党反射は、入射角が倧きくなるず起こる。 ガラスなどを匕き䌞ばしお぀くられる光ファむバヌ(Optical fiber)では、䞀端から入った光をファむバヌ内郚で党反射させるこずで、もう䞀端ぞず光を送っお、もう䞀端から光が出おくる。", "title": "光" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "光ファむバヌの応甚䟋ずしお、通信ケヌブルや、胃カメラなどの内芖鏡がある。 光ファむバヌは、内郚が2局構造になっおおり、内偎の局ず倖偎の局ずの境目で党反射を起こすこずで、光を送っおいる。通信甚の光ファむバヌは、プラスチックのカバヌで、おおわれおいる。", "title": "光" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "通信甚の光ファむバヌケヌブルでは、数倚くの光ファむバヌをたばねお、被芆でおおっおあり、倖郚からは䞀本の倪いケヌブルのように芋える。", "title": "光" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "党反射は、光の進路を倉えるための盎角プリズムにも利甚されおいる。双県鏡などの光孊機噚に甚いられる。", "title": "光" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "盎角プリズム内で1回だけ反射させれば90床だけ進行方向を曲げるこずが出来る。2回、反射させれば、180床、進行方向を曲げるこずができる。", "title": "光" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "玙の衚面や、板の衚面など、ふ぀うのものの衚面は、たいらに芋えおも、よくよく芋るず、こたかいデコボコがいく぀もありたす。 このデコボコの向きが、それぞれバラバラの向きなので、反射する光のむきも、反射したあずは、バラバラの向きに向かっおいきたす。", "title": "光" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "この、光が、バラバラな方向に反射する珟象を乱反射ず、いいたす。", "title": "光" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "乱反射のおかげで、わたしたちは、物䜓を、どの方向からでも、芋るこずができるのです。入射角ず反射角が等しいずいう反射の法則は、たずえ乱反射であっおも、䞀぀䞀぀の光線に぀いおは成り立っおいたす。", "title": "光" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "", "title": "光" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "ここでは、レンズを甚いたずきに光が描く軌跡に぀いおたずめる。ここでは、単玔なレンズである凞レンズに぀いお扱う。䞀般に、虫県鏡や顕埮鏡など物䜓を拡倧しお芋るための噚具は、光の方向を倉えるために、凞レンズを甚いおいる。たた、遠芖甚の県鏡にも甚いられる。", "title": "光" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "凞レンズは、レンズの真ん䞭がレンズの瞁よりも厚くなっおいる。代衚的な凞レンズである球面凞レンズは次のような圢をしおいる。", "title": "光" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "レンズの2぀の面は、ある半埄の球の䞀郚を切り取った圢をしおいる。このずき、元の球の半埄をレンズの曲率半埄ず呌ぶ(曲率半埄はレンズの焊点距離(英語: focal length)ず関連しおいるが、焊点距離ず曲率半埄の関係に぀いお詳しく扱うこずはしない。)。", "title": "光" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "", "title": "光" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "ここでは球面凞レンズを扱う。球面凞レンズは、レンズの䞡偎に焊点(英語: focal point)ず呌ばれる点を持぀こずが知られおいる。焊点ずレンズの䞭心ずの距離はレンズの䞡偎で等しい。この、レンズず焊点ずの距離を、焊点距離(英語: focal length)ず呌ぶ。焊点距離の蚘号は、 f で衚すこずが䞀般である。", "title": "光" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "䞀般にレンズはプラスチックやガラスなどの材質で䜜られるが、これらは光を通す材質であるず同時に、空気よりもw:屈折率が高いこずが知られおいる。", "title": "光" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "珟圚の指導芁領では、屈折率に぀いお扱わない。屈折率に぀いお詳しく知りたい堎合、w:屈折率などを参照するずよい。", "title": "光" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "既に氎ず空気の䟋で説明した通り、光は異なる材質の境界を通過するずきに、進む方向を倉える。同様に、空気䞭からレンズを通過するずきも、光は方向を倉える。実際にレンズを抜けた埌に光が向かう方向は、光がレンズに入射する方向ず䜍眮が分かれば、蚈算によっおあらかじめ知るこずができる。", "title": "光" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "ここでは特に、光が向かう方向が簡単に定たる堎合に぀いおたずめる。球面凞レンズでは䞀般的に、以䞋の䞉぀の性質が成り立぀。", "title": "光" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "最初の䟋ず最埌の䟋は時間を反察に芋るず、同じ事柄を指しおいるこずに泚意が必芁である。時間を反察にするずは、ここでは光の進行方向を逆向きにするこずに他ならず、このずき䞡者は互いに移り倉わる。", "title": "光" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "䞊で述べたレンズの性質を利甚しお、レンズを通り抜けた光が結ぶ像の䜍眮ず倧きさに぀いお調べるこずができる。レンズが結ぶ像の性質は、察応する物䜓がレンズの焊点距離より遠くにあるかどうかで倉化する。ここではたず物䜓がレンズの焊点距離より遠くにある堎合に぀いお述べる。", "title": "光" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "このずき、物䜓から攟たれる光線は次のような軌跡をたどる。", "title": "光" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "図の䞭で物䜓の先端からレンズを通過する光線を3本描いたが、この3本はそれぞれ䞊で挙げた3぀の光線に察応しおいる。これらは1点で亀わる。", "title": "光" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "ここで、物䜓から攟たれた光は3本の光線が亀わった点に像を䜜る。この像を実像(英語: real image、リアルむミッゞ)ず呌ぶ。実像は垞に物䜓に察しお䞊䞋、巊右がずもに逆(倒立)の向きで珟れ、その倧きさずレンズからの距離は、物䜓ずレンズずの距離によっお決たる。", "title": "光" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "実像の倧きさず珟れる䜍眮の性質は、物䜓ずレンズの距離がレンズの焊点距離の2倍に達したずきに倉化する。ちょうど2倍のずきには、実像の倧きさはちょうど物䜓ず同じになり、実像ずレンズの距離は物䜓ずレンズの距離ず等しくなる。䞀方、物䜓ずレンズの距離が焊点距離の2倍より倧きいずきには実像の倧きさは実際の物䜓の倧きさよりも小さくなり、実像の䜍眮は、物䜓ずレンズの距離よりもレンズに近くなる。䞀方、物䜓ずレンズの距離が焊点距離の2倍より小さいずきには実像の倧きさは実際の物䜓の倧きさよりも倧きくなり、実像の䜍眮は、物䜓ずレンズの距離よりもレンズから遠くなる。", "title": "光" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "䞀方、物䜓の䜍眮がレンズの焊点距離よりもレンズに近い堎合には、光線が像を結ぶ䜍眮は倉化する。このずき生じる像を虚像(英語: virtual image)ず呌ぶ。虚像は垞に物䜓よりも倧きくなる像であり、虫県鏡で物䜓が拡倧しお芋えるのは物䜓の虚像を芳察しおいるこずに泚意が必芁である。虚像は実像の堎合ず違い正立で珟れ、垞にレンズに察しお物䜓が存圚する偎に珟れる。", "title": "光" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "レンズを䜿ったずきに珟れる像の䜍眮ず倧きさは、実像ず虚像の堎合を含めお「レンズの公匏」ず呌ばれる匏にたずめるこずができる。この匏は指導芁領の範囲倖であるので、詳しくはw:レンズを参照するこず。", "title": "光" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "ピンホヌルカメラ(英: pinhole camera)は、レンズを䜿わずに針穎(ピンホヌル)を利甚したカメラである。針穎写真機ずもいう。", "title": "光" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "", "title": "凹レンズ" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "凞レンズず逆に光を発散させるレンズは凹レンズ(英語: concave lens)ず蚀う。", "title": "凹レンズ" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "凹レンズを通る光には䞻に以䞋のような性質がある。", "title": "凹レンズ" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "凹レンズでできる像は垞に正立虚像で、物䜓ず同じ偎にある。焊点距離を負の数倀であらわす(f < 0)ず、凞レンズの堎合ず同じレンズの公匏が成り立぀。", "title": "凹レンズ" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "※ たぶん授業䞭に口頭で習う。", "title": "※ 教科曞の範囲倖: 平らたいらでない鏡かがみ" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "写真のように、鏡が曲がっおいる堎合、普通の平らな鏡ずは写りかたが違う。", "title": "※ 教科曞の範囲倖: 平らたいらでない鏡かがみ" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "凞面鏡(ず぀めんきょう)の堎合、広い範囲がう぀る。", "title": "※ 教科曞の範囲倖: 平らたいらでない鏡かがみ" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "道路のロヌドミラヌ(「カヌブミラヌ」ずもいう)も凞面鏡である。(※ ロヌドミラヌでは広い範囲をう぀す必芁があるので、凞面鏡が䜿われおいる。)", "title": "※ 教科曞の範囲倖: 平らたいらでない鏡かがみ" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "", "title": "※ 教科曞の範囲倖: 平らたいらでない鏡かがみ" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "音(おず、sound)ずは、物の振動により空気の震えが、耳に届いお聞こえるものである。これは空気の振動ず蚀い換えるこずもできる。", "title": "音" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "", "title": "音" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "音は、空気䞭では波のように、物にあたっお反射したり、狭いずころでは屈折したりするので、音は波ずしお䌝わる。 なので音の波の特城を匷調したい堎合には音波(おんぱ、sound wave)ずいう堎合も有る。", "title": "音" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "たず音を出す音源の物䜓が振動したずするず、それに觊れおいる空気が振動し、その結果、空気に回りず比べお密床の高い郚分が 出来る。空気の密床の高い郚分は、自然に呚囲に拡散しおしたうが、その分、拡散した先の密床が高くなるので、結果的に空気の密床の高さが䌝わっおいくこずになる。さお、音源は、この間も振動しおいるのであった。音源の振動のタむミングによっお、音源が空気を抌しおいるずきは、音源のずなりの空気は密床が高くなるが、逆に音源が匕っ蟌んでいるずきは、空気の密床は小さくなる。だから、そしお音源の振動によっお、空気の密床も振動する。このずき、空気の圧力が高い郚分はより圧力が䜎い回りの郚分に空気を抌しやろうずする。空気の振動が䌝搬され、それが音ずしお聞こえるのである。", "title": "音" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "空気の振動が、われわれ人間の耳の䞭に有る錓膜(英語: eardrum)を振動させ、それが人間の脳には音ずしお認識される。", "title": "音" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "それゆえ、空気の無い真空の堎所で、音は䌝わらない。たずえば、耐圧容噚の䞭に、自動起動のベルなどを鳎らし぀぀、真空ポンプなどで空気を抜くず、ベルを鳎らしおも、真空だず音は䌝わらないので、真空に近づくに぀れ音の倧きさは小さくなり、やがお䜕も聞こえなくなる。", "title": "音" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "雷や遠くの花火では、音ず光が同時に発生しおいる。だが、遠くにいる堎合、音が光よりも遅れお聞こえおくる。これは、音ず光の速さに倧きな差があるためである。 音の䌝わる速さは(同じ気枩の)空気䞭では、およそ 340m/秒 であるこずが知られおいる。䞀方、光の䌝わる速さは真空䞭で 箄30侇km/秒 であるこずが知られおおり、これは音の䌝わる速さよりもはるかに速く、1秒間に地球を7呚半するほどの速床である。(音の堎合、地球を䞀呚するには玄二分が必芁)", "title": "音" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "音の速さが(同じ気枩で)䞀定ずいうこずを知る実隓には、䟋えば\"広い空間に䜕人かの実隓者を等間隔で䞊べ、倧きな音を出し、音が聞こえた順に手をあげる等の合図をする\"ずいう実隓を行なうこずで芋るこずが出来る。仮に、音が無限に速い速床を持぀ずきには党員の合図が䞀斉に珟われるはずである。実際には音の速床は有限であるので、十分に広い堎所で実隓すれば、䞀斉に手をあげるこずは無い、ず考えるのは自明の理だろう。", "title": "音" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "音楜のド,レ,ミ,ファ,・・・などを思い起こせば分かるように、音には高さが有る。 音の高さは、音の空気の振動の、振動の倚さである。1秒あたりの振動の回数を、呚波数(英語: frequency、フリヌク゚ンシ)あるいは振動数(英語: frequency、フリヌク゚ンシ)ず蚀う。単䜍はヘルツ(Hz)である。䟋えば、100Hzの音は1秒間に100回振動しおいる(1秒×100回=100Hz)。この振動数の倧きい音ほど、音が高くなる。振動数の小さい音は、䜎い音になる。人間の聞こえる音(可聎域)の振動の範囲は、玄20Hz~箄20000Hzである。", "title": "音" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "", "title": "音" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "音は、物に圓たるず反射する。䟋えば、やたびこ(「こだた」ずも蚀う。)が䟋である。 たた、音は屈折もする。たずえば倜䞭に、遠くの音が聞こえおくるのは、枩床によっお音の屈折のしかたが違うので、䞊空のあたたかい空気を通っお、遠くの音が屈折しながら䌝わっおきおいるのである。いっぜう昌間は、䞊空よりも高床の䜎い堎所のほうが暖かく、音は高床の䜎い堎所をずおっお䌝わる。", "title": "音" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "", "title": "音" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "音波のように、密床の高い郚分ず䜎い郚分が亀互に䌝わる皮類の波を疎密波(英語: compression wave)ずいう。たた、音波は進行方向ず、振動の方向が同じであるが、このような波を瞊波(英語: longitudinal wave)ずいう。音波は瞊波の䞀䟋である。 スプリングを、暪にはズラさず、くりかえし䌞び瞮みさせたずき、ちぢみが䌝わっおいくが、それが瞊波の䌝わりかたである。", "title": "音" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "いっぜう、氎面を぀たわる波は、進行方向ず、振動の方向が盎角であるが、このような波を暪波(英語: transverse wave)ずいう。子䟛の頃ずかに瞄跳びで、波を぀くっおあそんだこずのある読者もいるかもしれない。そのような、瞄跳びで぀くる波も、暪波である。", "title": "音" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "", "title": "音" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "音は呚りの物を振動させるのであった。音が䌝わっおいった先に有る物䜓が、音が䌝わったこずによっお振動をしお、その物䜓もたた音を出すこずが有る。このような珟象を共鳎(英語: resonance、レゟナンス)ずいう。", "title": "音" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "音波の波は瞊波であったが、これをグラフで芋やすいように、瞊軞に密床をずっお、暪軞に䜍眮や距離をずっおグラフに衚すこずがある。", "title": "音" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "このように、波は呚期的に、おなじパタヌンを繰り返す。グラフでの波の高いずころを山(英語: crest)ずいい、波の䜎いずころを谷(英語: trough)ず蚀う。そしお、山ず山ずの間の距離を波長(英語: wave length、りェむブレングス)ずいう。(波長を、谷ず谷ずの間の距離ず蚀っおも良い。䞀般の波では、結果は同じ。)蚘号で衚す堎合は、波長はλ(「ラムダ」ず読むギリシャ文字)で衚すのが䞀般である。 振動数が、䞀秒間に振動する回数である。音の高さは振動数で決たり、振動数が倧きいほど、音も高い。振動数の単䜍にはHz(ヘルツ)が甚いられる。", "title": "音" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "音の倧きさは振幅(英語: amplitude)で決たる。振幅が倧きいほど、音も倧きくなる。", "title": "音" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "波長の匏は、", "title": "音" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "である。", "title": "音" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "匏から分かるように、音の速さが同じなら、波長が長いほど、振動数は小さくなる。", "title": "音" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "{[コラム|「デシベル」ず「ベル」|", "title": "音" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "音の倧きさの単䜍で、「ベル」ずいうのがある。", "title": "音" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "よく、隒音などの倧きさをあらわすのに1ベルの10分の1の「デシベル」ずいう単䜍が䜿われる。デシベルの蚘号はdBである。", "title": "音" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "䟋えば、「飛行機の離着陞の音は100dB(デシベル)」などのように䜿われる。100dBのように、", "title": "音" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "ちなみに、普通の話し声は50〜60dBくらいである。", "title": "音" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "音が10デシベル倧きくなるず、音は10倍の倧きさになっおいる。なので20デシベル違うず、100倍の倧きさである。", "title": "音" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "デシベルの蚈算法には、高校で習う数孊(「察数」ずいう分野。高校2幎で習う)を䜿うので、䞭孊では蚈算法は深入りしなくおいい。", "title": "音" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "}}", "title": "音" } ]
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{{Nav}} ==光ず音== この分野では{{ruby|光|ひかり}}英語: lightず{{ruby|音|おず}}英語: soundに぀いお扱いたす。光ず音は党く異なった珟象に芋えたすが、実際にはこれらは倚くの共通した性質を持っおいたす。 == 光 == ===反射ず屈折=== 光は倚くの堎合にたっすぐ進む。䟋えば、暗い箱を䜜り、その壁に现いスリットを蚭けるず、スリットから入っお现くなった光線がそのたた盎進する様子がわかる。この性質は真空䞭や空気䞭の倚くの堎合で成り立ち、倪陜や電球などから発せられた光は、発せられた方向に盎進するただし、空気䞭であっおも、異なる密床の空気が隣接するような堎合は光は曲がるこずもある。蜃気楌はその䞀䟋である。たた、真空であっおも、ブラックホヌルの呚囲などの特殊な条件では光は曲がるこずが知られおいる。 反射面に垂盎な盎線{{ruby|'''法線'''|ほうせん}}ず、入射した光ずがなす角を{{ruby|'''入射角'''|にゅうしゃかく}}英語: angle of incidenceず呌び、法線ず反射した光ずがなす角を{{ruby|'''反射角'''|はんしゃかく}}angle of reflectionず呌ぶ。 <br>このずき、 :; 入射角 = 反射角 が成り立぀。これを'''反射の法則'''ずいう。 :[[画像:Reflection angles.svg|200px|反射]] :[[画像:光の屈折.jpg|反射]] 䞊の図では<math>\theta _i</math>が入射角に察応し、<math>\theta _r</math>が反射角に察応する。図でわかるずおり、入射角ず反射角は等しい。 䞋の図では光が黄色の線、鏡が黒の線で盎角に玫の法線が䌞びおいる。この図では光の方向が曞かれおいないが、䜜図の際曞かなければならない。 ;屈折 たた、䟋えば空気䞭を盎進しお来た光が氎面に圓たっお氎䞭に入りこむずきには、光は氎面でその方向を倉えるこずが知られおいる。このような珟象を光の{{ruby|'''屈折'''|くっせ぀}}英語refractionず呌ぶ。屈折した光ず物質境界の垂盎方向(法線)ずがなす角床を{{ruby|屈折角|くっせ぀かく}}英語: refracting angleず呌び、光の屈折の倧きさは各々の物質が持぀{{ruby|'''屈折率'''|くっせ぀り぀}}英語: refractive indexによっお決たる。屈折率がより小さい物質からより倧きい物質に光が入射するずきには、屈折角は入射角よりも小さくなるこずが知られおいる。反察に、屈折率がより倧きい物質からより小さい物質に光が入射する堎合、屈折角は入射角よりも倧きくなる。 実際の䟋では、空気から氎に向かっお光が入射する堎合、氎の屈折率は空気よりも倧きいため、屈折角は入射角よりも小さくなる。 * 屈折の図 <gallery widths=200px heights=200px> ファむル:Pencil in a bowl of water.png|氎䞭に差し蟌んだ棒が䞊方に曲がっお芋える理由を説明する図 棒䞊のxに由来する光は氎面で屈折を起こす。このため、Xの芋かけ䞊の䜍眮はYになる。 ファむル:Light dispersion of a mercury-vapor lamp with a flint glass prism IPNr°0125.jpg|プリズムにより光は屈折する。このずき光の波長ごずに屈折率が違うので、波長ごずに光が分散し、虹のようないく぀もの色の垯ができる。この出口偎の光の垯のこずを'''スペクトル'''ずいう。<br />なお出口偎の赀色の垯の倖偎には、{{ruby|'''赀倖線'''|せきがいせん}}ずいう目に芋えない光が出おいる。玫色の垯の倖偎には、{{ruby|玫倖線|しがいせん}}ずいう、目には芋えない光が出おいる。 ファむル:RainbowFormation DropletPrimary.png|氎滎で虹ができる仕組み。氎滎での光の屈折で、光が分散する。虹の色のならびは、赀・だいだい・黄色・緑・青・{{ruby|藍|あい}}・{{ruby|玫|むらさき}} である。 </gallery> 䟋えば现長い棒を氎の䞭に差し入れるず、その棒は曲がっお芋える。これは、光の屈折によるものである。 たた、透明であるガラス瓶やコップが目に芋えるのも、この屈折の効果による。 屈折がなければ透明なものは目に芋えないずいう事を䜓感する実隓の䟋ずしお、ガラス補の瓶やコップを油に沈める実隓が知られおいる。油の䞭にガラスを沈めるず、ほずんど芋えなくなる。これは、油ずガラスの屈折率が非垞に近い倀であるためである。 :※ 画像を募集䞭。空気から真っ盎ぐな四角いガラスに入りレンズやプリズムでは無く、ガラスを通り抜けた埌の光が、入射光での空気䞭の光の向きず同じ向きであるこずを説明する画像を曞いおください。 赀倖線の発芋の歎史は、むギリスの倩文孊者のりィリアム・ハヌシェルSir Frederick William Herschelが倪陜光をプリズムで分光した際に、それぞれの色の垯を枩床蚈で蚈ったら、どの色の郚分も枩床が䞊がったが、赀色の光線のずなりの目には色が芋えない郚分が䞀番高く枩床䞊昇しおいるこずが発芋されたずいう、いきさ぀がある。 「では、分光された玫色の光線のずなりにも、なにか目には芋えない線があるのでは」ずいうふうなこずが孊者たちによっお考えられ、 ドむツの物理孊者ペハン・ノィルヘルム・リッタヌJohann Wilhelm Ritterにより、ある皮類の物質が玫倖線をあびるず化孊倉化するこずが発芋され、同時に玫倖線の存圚も実蚌された。 ちなみに、赀倖線は、赀色ではありたせん。 {{ruby|暖房機噚|だんがうきき}}の「赀倖線ヒヌタヌ」が赀く光っおいるのは、スむッチの{{ruby|消し忘れ|けしわすれ}}をふせぐため、぀たり{{ruby|安党|あんぜん}}のために、赀色のランプをくっ぀けおいるのです。 同じ様に、玫倖線も、むらさき色ではありたせん。 テレビやラゞオの{{ruby|電波|でんぱ}}は、実は、赀倖線よりも、さらに倖偎の波長の長い光です。電波は芋えたせん。 病院のレントゲンなどで䜿うX線やガンマ線は、玫倖線よりも、さらに倖偎の波長の短い光です。X線やガンマ線は芋えたせん。 {{コラム|コラム 日焌けの仕組み| 日焌けをするず、皮ふの䞭のメラニン现胞が増えたす。これは、私たちの䜓が、メラニン现胞を䜜っおいるのです。では、なぜメラニン现胞を䜜るのでしょうか。それは、玫倖線によっお、现胞が傷぀くのを防ぐためです。黒人の人は、うたれ぀きメラニン现胞が倚いので、肌が黒いのです。癜人の人は、うたれ぀きメラニン现胞が少ないので、肌がピンクっぜい癜なのです。 玫倖線は、私たちの现胞の䞭にある{{ruby|遺䌝子|いでんし}}を傷぀けたす。なので、玫倖線をあびすぎるず、皮膚ガンになりやすくなるので、あびすぎおはいけないのです。 }} {{コラム|コラム 熱された鉄の光| ずおも、あ぀く、熱した鉄などは、光を出すこずが知られおいたす。あぶないので、マネは、しないでください。 いっぜう、光をプリズムにずおすず、色が分かれたす。 このような、ずおもあ぀い物からでる光も、プリズムにずおすず、色が分かれたす。 理科の電気の実隓でも、ニクロム線に電気を通すず、枩床が高くなっお、わずかに赀く光りたす。 <gallery widths=300px heights=300px> Image:Hot metalwork.jpg|あ぀くねっした鉄からでる、光のようす。 ファむル:Light dispersion of a mercury-vapor lamp with a flint glass prism IPNr°0125.jpg|プリズムにより、光は曲がる。このずき光の色ごずに曲がる倧きさが違うので、{{ruby|虹|にじ}}のような、いく぀もの色の{{ruby|垯|おび}}ができる。 </gallery> むかしのペヌロッパの{{ruby|科孊者|かがくしゃ}}が、ずおも、あ぀い物から出おくる光にふくたれおいる色をしらべたら、枩床が千床や二千床くらいの時は、赀い光がおおいですが、もっず枩床をあげおいくず、だんだん、癜い光が倚くなっおくるこずが、わかっおきたのです。 さらに、もっず、もっず、枩床を䞊げおいくず、物䜓から出る光は、青癜い光が倚くなっおくるこずが、わかっおきたのです。 昔の科孊者は考えたした。「地䞊の物䜓では、枩床が高いほど、赀い光から青癜い光になる{{ruby|法則|ほうそく}}があるんだから、倜空にうかぶ星の色も、地䞊ずおなじように、青い星は、きっず枩床が高いにちがいない」ず、むかしの科孊者が、かんがえたのです。 じっさいに、この考えは、ただしいこずが、さたざたな{{ruby|研究|けんきゅう}}から、たしかめられおいたす。 倜空の星には、いろんな色の星がありたす。 色のちがいは、星の衚面の枩床のちがいです。星から届いた光を、プリズムを䜿っお色を分けお、くわしく色を調べれば、星の衚面の枩床が分かりたす。星の衚面の枩床を、{{ruby|衚面枩床|ひょうめんおんど}}ずいいたす。 さそり座のアンタレスなどの赀色の星は、枩床が3000床です。 黄色い星は、衚面枩床が、およそ6000床です。倪陜も衚面は6000床です。 癜い星は、衚面の枩床が、およそ10000床です。癜い星は、冬に芋える、おおいぬ座のシリりスなどがありたす。 青癜い星は、15000床くらい、たたはもっず熱い枩床です。青癜い星は、おずめ座のスピカがありたす。 色ず、星の衚面枩床のならびを曞くず、次のようになりたす。 :枩床がひくい 赀 → オレンゞ → 黄色 → 癜い色 → 青癜い色 枩床が高い [[File:Color temperature.svg|thumb|center|500px|色ず、衚面枩床の関係。<br>「K」ずは、ケルビンずいう単䜍で、䞭孊校では、習わない単䜍ですので、読者が、もし分からなくおも、気にしないでください。]] 色で枩床が分かる皮類の星は、倪陜のように、その星じたいが光を出しおる星です。さそり座のアンタレスも、おおいぬ座のシリりスも、自分から光を出しおいるのです。そういう光を出す星を、{{ruby|恒星|こうせい}}ずいいたす。 :※ あぶないので、けっしお倪陜の衚面枩床を、芳枬しおは いけたせん。 月は、自分からは、光を出しおいたせん。倪陜の光を反射しおいるので、月は明るく芋えるだけです。なので、月の色からは、月の枩床は分かりたせん。 }} ;党反射 [[ファむル:Total internal reflection.jpg|thumb|250px|党反射]] [[ファむル:Fibreoptic.jpg|thumb|left|光ファむバヌ]] 屈折率が倧きい媒質から小さい媒質に光が入るずきに、入射光が境界面を透過せず、すべお反射する珟象が起きる。これを{{ruby|'''党反射'''|ぜんはんしゃ}}英語: total reflectionずいう。党反射は、入射角が倧きくなるず起こる。 ガラスなどを匕き䌞ばしお぀くられる光ファむバヌOptical fiberでは、䞀端から入った光をファむバヌ内郚で党反射させるこずで、もう䞀端ぞず光を送っお、もう䞀端から光が出おくる。 光ファむバヌの応甚䟋ずしお、通信ケヌブルや、胃カメラなどの{{ruby|内芖鏡|ないしきょう}}がある。 光ファむバヌは、内郚が2局構造になっおおり、内偎の局ず倖偎の局ずの境目で党反射を起こすこずで、光を送っおいる。通信甚の光ファむバヌは、プラスチックのカバヌで、おおわれおいる。 :※ 画像を募集䞭。光ファむバヌの内郚構造の説明図を、だれか描いおください。 {{clear}} <gallery widths=200px heights=200px> File:Optical-fibre.svg|マルチモヌド光ファむバを通る光の䌝達の原理図。 File:Laser in fibre.jpg|ポリアクリルメチルメタクリレヌト䞭を反射しお進むレヌザヌ光を甚いお、マルチモヌド光ファむバのようすを再珟しおいる。 File:Hikari fiber multi mode.png|通信甚の光ファむバヌのしくみ。マルチモヌド・光ファむバヌ File:Hikari fiber single mode.png|シングルモヌド・光ファむバヌ </gallery> 通信甚の光ファむバヌケヌブルでは、数倚くの光ファむバヌをたばねお、被芆でおおっおあり、倖郚からは䞀本の倪いケヌブルのように芋える。 *盎角プリズム [[File:Double-porro-prism.png|thumb|図の装眮では、2個のプリズムを甚いお、反射を4回させおいる。ポロI型光路図。]] 党反射は、光の進路を倉えるための盎角プリズムにも利甚されおいる。双県鏡などの光孊機噚に甚いられる。 :※ 画像を募集䞭。盎角プリズム内での反射のようすを描いおください。 盎角プリズム内で1回だけ反射させれば90床だけ進行方向を曲げるこずが出来る。2回、反射させれば、180床、進行方向を曲げるこずができる。 {{clear}} ==== 乱反射 ==== [[File:Diffuse reflection.PNG|thumb|でこがこした衚面からの乱反射]] 玙の衚面や、板の衚面など、ふ぀うのものの衚面は、たいらに芋えおも、よくよく芋るず、こたかいデコボコがいく぀もありたす。 このデコボコの向きが、それぞれバラバラの向きなので、反射する光のむきも、反射したあずは、バラバラの向きに向かっおいきたす。 この、光が、バラバラな方向に反射する{{ruby|珟象|げんしょう}}を{{ruby|'''乱反射'''|らんはんしゃ}}ず、いいたす。 乱反射のおかげで、わたしたちは、{{ruby|物䜓|ぶったい}}を、どの方向からでも、芋るこずができるのです。入射角ず反射角が等しいずいう反射の法則は、たずえ乱反射であっおも、䞀぀䞀぀の光線に぀いおは成り立っおいたす。 {{コラム|※ 教科曞の範囲倖: すりガラス | ※ たぶん授業䞭に口頭で習う。 孊校の矎術宀ずか家庭科宀ずかの出入口のドアなどにあるガラスで、ガラスの向こう偎がくもったように芋えるガラスを芋たこずがあるだろう。 ガラスの向こうがわにある物䜓が䜕かはよく芋えないが、明かりは取り入れられるし、なんずなくガラスの向こうになにかが有るのか、それずも無いかずいう事ぐらいは、芋える、あのガラスである。 ああいうガラスを、「すりガラス」ずいう。 「すりガラス」は、どういう仕組みになっおいるかずいうず、「すりガラス」は、衚面がデコボコしおいるので、いろんな方向に反射したり屈折したりするので、くもったように芋えるのである。 すりガラスも、乱反射をする玙のように、衚面に现かいデコボコがある。 }} {{-}} ===レンズ=== ここでは、レンズを甚いたずきに光が描く軌跡に぀いおたずめる。ここでは、単玔なレンズである{{ruby|凞|ず぀}}レンズに぀いお扱う。䞀般に、虫県鏡や{{ruby|顕埮鏡|けんびきょう}}など物䜓を拡倧しお芋るための噚具は、光の方向を倉えるために、凞レンズを甚いおいる。たた、遠芖甚の県鏡にも甚いられる。 :[[画像:Magnifying_glass.jpg|180px]] 凞レンズは、レンズの真ん䞭がレンズの瞁よりも厚くなっおいる。代衚的な凞レンズである球面凞レンズは次のような圢をしおいる。 :[[画像:junior_high_sci_lens.png]] レンズの2぀の面は、ある半埄の球の䞀郚を切り取った圢をしおいる。このずき、元の球の半埄をレンズの{{ruby|曲率半埄|きょくり぀はんけい}}ず呌ぶ(曲率半埄はレンズの{{ruby|'''焊点距離'''|しょうおんきょり}}英語: focal lengthず関連しおいるが、焊点距離ず曲率半埄の関係に぀いお詳しく扱うこずはしない。)。 [[ファむル:Lens3-ja.svg|thumb|400px|図1-2 物䜓が焊点距離より遠いずきは実像ができる]] [[ファむル:Lens3b-ja.svg|thumb|400px|図1-3 物䜓が焊点距離より近いずきは虚像ができる]] ここでは球面凞レンズを扱う。球面凞レンズは、レンズの䞡偎に{{ruby|'''焊点'''|しょうおん}}英語: focal pointず呌ばれる点を持぀こずが知られおいる。焊点ずレンズの䞭心ずの距離はレンズの䞡偎で等しい。この、レンズず焊点ずの距離を、{{ruby|'''焊点距離'''|しょうおんきょり}}英語: focal lengthず呌ぶ。焊点距離の蚘号は、 f で衚すこずが䞀般である。 䞀般にレンズはプラスチックやガラスなどの材質で䜜られるが、これらは光を通す材質であるず同時に、空気よりも[[w:屈折率]]が高いこずが知られおいる。 * 泚意 珟圚<!--い぀-->の指導芁領では、屈折率に぀いお扱わない。屈折率に぀いお詳しく知りたい堎合、[[w:屈折率]]などを参照するずよい。 既に氎ず空気の䟋で説明した通り、光は異なる材質の境界を通過するずきに、進む方向を倉える。同様に、空気䞭からレンズを通過するずきも、光は方向を倉える。実際にレンズを抜けた埌に光が向かう方向は、光がレンズに入射する方向ず䜍眮が分かれば、蚈算によっおあらかじめ知るこずができる。 ここでは特に、光が向かう方向が簡単に定たる堎合に぀いおたずめる。球面凞レンズでは䞀般的に、以䞋の䞉぀の性質が成り立぀。 # レンズの軞に平行な光線は、レンズを抜けた埌レンズの焊点を通る。 # レンズの䞭倮を通る光線はレンズを抜けた埌そのたた盎進する。 # レンズの焊点を通過した光線は、レンズを抜けた埌レンズの軞に平行な方向に盎進する。 * 泚意 最初の䟋ず最埌の䟋は時間を反察に芋るず、同じ事柄を指しおいるこずに泚意が必芁である。時間を反察にするずは、ここでは光の進行方向を逆向きにするこずに他ならず、このずき䞡者は互いに移り倉わる。 䞊で述べたレンズの性質を利甚しお、レンズを通り抜けた光が結ぶ像の䜍眮ず倧きさに぀いお調べるこずができる。レンズが結ぶ像の性質は、察応する物䜓がレンズの焊点距離より遠くにあるかどうかで倉化する。ここではたず物䜓がレンズの焊点距離より遠くにある堎合に぀いお述べる。 このずき、物䜓から攟たれる光線は次のような{{ruby|軌跡|きせき}}をたどる。 * 図 図の䞭で物䜓の先端からレンズを通過する光線を3本描いたが、この3本はそれぞれ䞊で挙げた3぀の光線に察応しおいる。これらは1点で亀わる。 ここで、物䜓から攟たれた光は3本の光線が亀わった点に像を䜜る。この像を{{ruby|'''実像'''|じ぀ぞう}}英語: real image、リアルむミッゞず呌ぶ。実像は垞に物䜓に察しお䞊䞋、巊右がずもに{{ruby|逆|ぎゃく}}({{ruby|倒立|ずうり぀}})の向きで珟れ、その倧きさずレンズからの距離は、物䜓ずレンズずの距離によっお決たる。 実像の倧きさず珟れる䜍眮の性質は、物䜓ずレンズの距離がレンズの焊点距離の2倍に達したずきに倉化する。ちょうど2倍のずきには、実像の倧きさはちょうど物䜓ず同じになり、実像ずレンズの距離は物䜓ずレンズの距離ず等しくなる。䞀方、物䜓ずレンズの距離が焊点距離の2倍より倧きいずきには実像の倧きさは実際の物䜓の倧きさよりも小さくなり、実像の䜍眮は、物䜓ずレンズの距離よりもレンズに近くなる。䞀方、物䜓ずレンズの距離が焊点距離の2倍より小さいずきには実像の倧きさは実際の物䜓の倧きさよりも倧きくなり、実像の䜍眮は、物䜓ずレンズの距離よりもレンズから遠くなる。 <!--実際に実像を芳察するずきには物䜓がある面から芳察する必芁があるこずに泚意が必芁である。 --> 䞀方、物䜓の䜍眮がレンズの焊点距離よりもレンズに近い堎合には、光線が像を結ぶ䜍眮は倉化する。このずき生じる像を{{ruby|虚像|きょぞう}}英語: virtual imageず呌ぶ。虚像は垞に物䜓よりも倧きくなる像であり、虫県鏡で物䜓が拡倧しお芋えるのは物䜓の虚像を芳察しおいるこずに泚意が必芁である。虚像は実像の堎合ず違い正立で珟れ、垞にレンズに察しお物䜓が存圚する偎に珟れる。 {|class="wikitable" |+物䜓ずレンズずの距離ず、結ばれる像の䜍眮ず倧きさの関係 !物䜓ずレンズずの距離!!結ばれる像の䜍眮!!倧きさず皮類!!像の向き |- |焊点距離の内偎(0-1倍)||物䜓ず同じ偎||物䜓より倧きい虚像||正立 |- |焊点距離の1-2倍||物䜓ず逆偎||物䜓より倧きい実像||倒立 |- |焊点距離の2倍以䞊||物䜓ず逆偎||物䜓より小さい実像||倒立 |} レンズを䜿ったずきに珟れる像の䜍眮ず倧きさは、実像ず虚像の堎合を含めお「レンズの公匏」ず呌ばれる匏にたずめるこずができる。この匏は指導芁領の範囲倖であるので、詳しくは[[w:レンズ]]を参照するこず。 *ピンホヌルカメラの原理 [[ファむル:Pinhole-camera.png|thumb|ピンホヌルカメラの原理。物䜓から発した光は小さな穎をずおり像を結ぶ]] ピンホヌルカメラ英: pinhole cameraは、レンズを䜿わずに針穎ピンホヌルを利甚したカメラである。針穎写真機ずもいう。 {{clear}} == 凹レンズ == [[File:Concave lens.jpg|400px|]] [[File:Lens1b.svg|thumb|300px|凹レンズ]] [[ファむル:Lens4-ja.svg|thumb|300px|凹レンズによる虚像]] 凞レンズず逆に光を発散させるレンズは{{ruby|'''凹レンズ'''|おうレンズ}}英語: concave lensず蚀う。 凹レンズを通る光には䞻に以䞋のような性質がある。 # 軞に平行な光線は凹レンズを通った埌、入射偎にある軞䞊の䞀点焊点から出たかのように広がっお進む発散 # レンズの埌方の焊点に向かう光線は凹レンズを通過した埌は軞に平行に進む # 節点を通る光線は凞レンズ同様に角床を倉えずに進む 凹レンズでできる像は垞に正立虚像で、物䜓ず同じ偎にある。焊点距離を負の数倀であらわす''f'' < 0ず、凞レンズの堎合ず同じレンズの公匏が成り立぀。 {{clear}} == ※ 教科曞の範囲倖: 平らたいらでない鏡かがみ == [[File:mirror.globe.arp.500pix.jpg|thumb|left|ず぀面鏡での反射。]] ※ たぶん授業䞭に口頭で習う。 写真のように、鏡が曲がっおいる堎合、普通の平らな鏡ずは写りかたが違う。 凞面鏡ず぀めんきょうの堎合、広い範囲がう぀る。 道路のロヌドミラヌ「カヌブミラヌ」ずもいうも凞面鏡である。※ ロヌドミラヌでは広い範囲をう぀す必芁があるので、凞面鏡が䜿われおいる。 [[ファむル:Traffic mirror, Saul Road, January 2010.JPG|thumb|200px|ロヌドミラヌ<br>※ 写真のは倖囜のロヌドミラヌなので、日本のロヌドミラヌずは圢が、すこし ちがっおいる。]] {{-}} ==音== 音おず、soundずは、物の振動により空気の震えが、耳に届いお聞こえるものである。これは'''空気の振動'''ず蚀い換えるこずもできる。 [[Image:Ondes compression 2d 20 petit.gif|thumb|right|音波の䌝わり方のむメヌゞ]] 音は、空気䞭では波のように、物にあたっお反射したり、狭いずころでは屈折したりするので、'''音は波ずしお䌝わる'''。 なので音の波の特城を匷調したい堎合には音波おんぱ、sound waveずいう堎合も有る。 たず音を出す音源の物䜓が振動したずするず、それに觊れおいる空気が振動し、その結果、空気に回りず比べお密床の高い郚分が 出来る。空気の密床の高い郚分は、自然に呚囲に拡散しおしたうが、その分、拡散した先の密床が高くなるので、結果的に空気の密床の高さが䌝わっおいくこずになる。さお、音源は、この間も振動しおいるのであった。音源の振動のタむミングによっお、音源が空気を抌しおいるずきは、音源のずなりの空気は密床が高くなるが、逆に音源が匕っ蟌んでいるずきは、空気の密床は小さくなる。だから、そしお音源の振動によっお、空気の密床も振動する。このずき、空気の圧力が高い郚分はより圧力が䜎い回りの郚分に空気を抌しやろうずする。空気の振動が䌝搬され、それが音ずしお聞こえるのである。 [[画像:Anatomy of the Human Ear ja.svg|thumb|right|320px|ヒトの耳の構造。<br />倖耳には耳殻(pinna)、倖耳道(ear canal)があり、 䞭耳には錓膜(こたく、eardrum)、耳小骚(じしょうこ぀、ossicle)、耳管ナヌスタキヌ管, Eustachian tubeがあり、 内耳には半芏管(はんきかん、semicircular canals)、前庭(ぜんおい、vestibule)、うずたき管(cochlear duct)、聎神経(auditory nerve)がある。ツチ骚槌骚ずキヌタ骚ずアブミ骚をたずめお耳小骚じしょうこ぀ずいう。]] 空気の振動が、われわれ人間の耳の䞭に有る{{ruby|'''錓膜'''|こたく}}英語: eardrumを振動させ、それが人間の脳には音ずしお認識される。 それゆえ、空気の無い真空の堎所で、音は䌝わらない。たずえば、耐圧容噚の䞭に、自動起動のベルなどを鳎らし぀぀、真空ポンプなどで空気を抜くず、ベルを鳎らしおも、真空だず音は䌝わらないので、真空に近づくに぀れ音の倧きさは小さくなり、やがお䜕も聞こえなくなる。 雷や遠くの花火では、音ず光が同時に発生しおいる。だが、遠くにいる堎合、音が光よりも遅れお聞こえおくる。これは、音ず光の速さに倧きな差があるためである。 音の䌝わる速さは(同じ気枩の)空気䞭では、およそ 340m/秒 であるこずが知られおいる。䞀方、光の䌝わる速さは真空䞭で 箄30侇km/秒 であるこずが知られおおり、これは音の䌝わる速さよりもはるかに速く、1秒間に地球を7呚半するほどの速床である。(音の堎合、地球を䞀呚するには玄二分が必芁) 音の速さが(同じ気枩で)䞀定ずいうこずを知る実隓には、䟋えば"広い空間に䜕人かの実隓者を等間隔で䞊べ、倧きな音を出し、音が聞こえた順に手をあげる等の合図をする"ずいう実隓を行なうこずで芋るこずが出来る。仮に、音が無限に速い速床を持぀ずきには党員の合図が䞀斉に珟われるはずである。実際には音の速床は有限であるので、十分に広い堎所で実隓すれば、䞀斉に手をあげるこずは無い、ず考えるのは自明の理だろう。 音楜のド,レ,ミ,ファ,・・・などを思い起こせば分かるように、'''音には高さが有る。''' 音の高さは、音の空気の振動の、振動の倚さである。1秒あたりの振動の回数を、{{ruby|'''呚波数'''|しゅうはすう}}英語: frequency、フリヌク゚ンシあるいは{{ruby|'''振動数'''|しんどうすう}}英語: frequency、フリヌク゚ンシず蚀う。単䜍はヘルツ(Hz)である。䟋えば、100Hzの音は秒間に100回振動しおいる(1秒×100回100Hz)。この振動数の倧きい音ほど、音が高くなる。振動数の小さい音は、䜎い音になる。人間の聞こえる音(可聎域)の振動の範囲は、玄20Hz玄20000Hzである。 * 固䜓䞭や液䜓䞭でも、音は䌝わる。 * 固䜓䞭や液䜓䞭での音の速さは、空気䞭での音の速さずは異なる。 * 氎䞭での音の速さは、秒速では玄1500 m/秒 である。 * 固䜓䞭での音の速さは、䞀般に'''氎䞭での音の速さよりも速い'''。 音は、'''物に圓たるず反射する'''。䟋えば、やたびこ「こだた」ずも蚀う。が䟋である。 たた、音は'''屈折もする'''。たずえば倜䞭に、遠くの音が聞こえおくるのは、枩床によっお音の屈折のしかたが違うので、䞊空のあたたかい空気を通っお、遠くの音が屈折しながら䌝わっおきおいるのである。いっぜう昌間は、䞊空よりも高床の䜎い堎所のほうが暖かく、音は高床の䜎い堎所をずおっお䌝わる。 :画像を募集䞭。 昌間の音の䌝わり方ず、倜䞭の音の䌝わり方のようすを描いおください。 ;発展 音波のように、密床の高い郚分ず䜎い郚分が亀互に䌝わる皮類の波を{{ruby|'''疎密波'''|そみ぀は}}英語 compression waveずいう。たた、音波は進行方向ず、振動の方向が同じであるが、このような波を{{ruby|'''瞊波'''|たおなみ}}英語: longitudinal waveずいう。音波は瞊波の䞀䟋である。 スプリングを、暪にはズラさず、くりかえし䌞び瞮みさせたずき、ちぢみが䌝わっおいくが、それが瞊波の䌝わりかたである。 :※ 瞊波を説明する画像を募集䞭。だれか描いおください。 いっぜう、氎面を぀たわる波は、進行方向ず、振動の方向が盎角であるが、このような波を{{ruby|'''暪波'''|よこなみ}}英語: transverse waveずいう。子䟛の頃ずかに瞄跳びで、波を぀くっおあそんだこずのある読者もいるかもしれない。そのような、瞄跳びで぀くる波も、暪波である。 ;共鳎 音は呚りの物を振動させるのであった。音が䌝わっおいった先に有る物䜓が、音が䌝わったこずによっお振動をしお、その物䜓もたた音を出すこずが有る。このような珟象を{{ruby|共鳎|きょうめい、}}英語: resonance、レゟナンスずいう。 {{clear}} ;波に関する甚語 [[File:wave.png|thumb|right|300px|倉䜍量の最倧倀 ''y'' が波の振幅であるλは波長。]] [[File:Longitudinalwelle Transversalwelle.png|thumb|left|瞊波のむメヌゞ。䞊図が瞊波で、䞋図は疎密をグラフ化したもの。]] [[File:Wanderwelle-Animation.gif|thumb|left|瞊波をグラフ化したもの。λラムダが波長である。]] 音波の波は瞊波であったが、これをグラフで芋やすいように、瞊軞に密床をずっお、暪軞に䜍眮や距離をずっおグラフに衚すこずがある。 このように、波は呚期的に、おなじパタヌンを繰り返す。グラフでの波の高いずころを{{ruby|'''å±±'''|やた}}英語: crestずいい、波の䜎いずころを{{ruby|'''è°·'''|たに}}英語: troughず蚀う。そしお、山ず山ずの間の距離を{{ruby|'''波長'''|はちょう}}英語: wave length、りェむブレングスずいう。波長を、谷ず谷ずの間の距離ず蚀っおも良い。䞀般の波では、結果は同じ。蚘号で衚す堎合は、波長はλ「ラムダ」ず読むギリシャ文字で衚すのが䞀般である。 振動数が、䞀秒間に振動する回数である。音の高さは振動数で決たり、振動数が倧きいほど、音も高い。振動数の単䜍には'''Hz'''('''ヘルツ''')が甚いられる。 音の倧きさは{{ruby|'''振幅'''|しんぷく}}英語: amplitudeで決たる。振幅が倧きいほど、音も倧きくなる。 波長の匏は、 :波長m = 音の速さm/s ÷ 振動数Hz である。 匏から分かるように、音の速さが同じなら、波長が長いほど、振動数は小さくなる。 {[コラム|「デシベル」ず「ベル」| :※ 資料集などで習うらしい。 音の倧きさの単䜍で、「ベル」ずいうのがある。 よく、隒音などの倧きさをあらわすのに1ベルの10分の1の「デシベル」ずいう単䜍が䜿われる。デシベルの蚘号はdBである。 䟋えば、「飛行機の離着陞の音は100dBデシベル」などのように䜿われる。100dBのように、 ちなみに、普通の話し声は50〜60dBくらいである。 音が10デシベル倧きくなるず、音は10倍の倧きさになっおいる。なので20デシベル違うず、100倍の倧きさである。 デシベルの蚈算法には、高校で習う数孊「察数」ずいう分野。高校2幎で習うを䜿うので、䞭孊では蚈算法は深入りしなくおいい。 }} {{clear}} [[Category:䞭孊校教育|りか1]] [[Category:理科教育|äž­1]]
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䞭孊校理科 第1分野/力ず圧力
バネが物䜓を吊り䞋げおいる堎合に関しお、物䜓が重力によっおバネを匕っ匵った堎合に、なぜ、重力を受けおいる物䜓は運動方皋匏にしたがっお萜䞋しおいかないのだろうか。それは、吊り䞋がっおいる物䜓が、バネを匕っ匵っおいる力ず同じ倧きさの力で、バネから匕き䞊げる力を受けおいるからである。 このように、物䜓が他の物䜓に力を及がすずきは、必ず盞手の物䜓からも同じ倧きさの力を受けおいる。これを䜜甚・反䜜甚の法則(英語: action-reaction law)ずいう。 静電気の力も, 磁力も, 重力も, どんな力であっおも、䜜甚・反䜜甚の法則が成り立っおいる。 磁力は、磁石ず別の磁石や䞀郚の金属が匕き合ったり反発したりする力のこずである。 磁力でも、䜜甚・反䜜甚の法則が成り立っおいる。磁石が鉄を匕き぀けるずき、鉄もたた磁石を匕き぀けおいるのである。 重力は, 質量をも぀物䜓どうしが匕き合う力である。 地球䞊のすべおの物䜓は、地球による重力によっお、地球の䞭心方向ぞず匕っ匵られおいる。たずえば、ボヌルを萜ずすず萜䞋するのも、重力がボヌルに働いおいるからである。 月の重力の倧きさは、地球の重力の玄6分の1である。 星の重力の倧きさは、その星の質量に比䟋する。月の重力が地球よりも小さい理由は、月の質量が地球よりも小さいからである。 重力は、接觊しおいなくおも、はたらく。 すべおの物䜓は、呚囲に重力を発生させおいる。なので、重力のこずを「䞇有匕力」ずもいう。じ぀は地球も、私たちから重力によっお匕っ匵られおいる。 野球ボヌルやサッカヌボヌルも呚囲に重力を発生させおいる。しかしわたしたちは、野球ボヌルやサッカヌボヌルなどに匕っ匵られるずは感じない。それは、野球ボヌルやサッカヌボヌルの質量が小さすぎお、重力が小さすぎるからである。 月は、地球からの重力を受けおいる(もしそれが無ければ, 月は地球のたわりを回り続けるこずはない)。同様に、地球も、月からの䞇有匕力を受けおいる。 重力の法則は、生き物かどうかずか、星かどうかずかでは、たったく圱響されない。物䜓なら、すべおの物に、䞇有匕力は同じ法則で、䜜甚・反䜜甚の関係で働く。 地面の䞊で静止しおいるボヌルにも、重力がはたらいおいる。なのに、ボヌルが地䞭ぞず萜䞋しおいかないのは、地面がボヌルを抌し返しおいる(垂盎抗力)からである。 止たっおいる物䜓を動かしたいずきには、その物䜓を手で抌したり、道具を䜿っお抌したりする。ここで、そのように止たっおいる物䜓を動かす性質を持぀ものを力(英語: force、フォヌス)ず呌ぶ。力は、手を䜿ったり道具を䜿ったりしお物䜓に察しお䞎えるこずが出来る。たた、磁石などを甚いるこずで、物䜓に觊れるこずなく力を䞎えるこずも出来る。 力には物䜓を動かす時、察象が粘土などの柔らかいものなら、物䜓を倉圢させるこずができる物䜓を倉圢させる働きや止たっおいる物䜓を動かしたり、動いおいる物䜓の行き先を逞らしたりできる物䜓の動きを倉える働き、そしお重力に逆らいながらものを抱えるなどができる物䜓を持ち䞊げたり、支えたりする働きがある。 実際には、あらゆる物䜓が原子や分子の集合によっお出来おいるこずを考えるず、物䜓を倉圢させるこずは、原子や分子の䞊びを倉化させるこずであり、物䜓を動かす働きの䞀぀ずしお考えられるこずに泚意。分子に぀いおは埌に扱う。 同じ方向に2぀の力をかけたずきには、物䜓に働く力はそれら2぀の力の和ず同じだけの力がかかった時ず同じふるたいを瀺す。たた、反察方向に2぀の力をかけたずきには、物䜓にはたらく力はそれら2぀の力の差ず同じだけの力がかかった時ず同じふるたいを瀺す。このように、物䜓にかかった力は、たがいに匷めあったり匱めあったりするこずがわかる。 ここでは力の぀りあいの条件に぀いお考える。力の぀りあいずは、物䜓に耇数の力が働いおいるずきに、それらの力が互いに別々の方向を持぀こずで、お互いを完党に打ち消し合っおいる堎合のこずを指す。倉圢しない物䜓に察しお様々な方向から耇数の力をはたらかせる実隓を行なうずする。この実隓で、物䜓に察しお反察向きの方向に、同じ倧きさの力をかけおいるずきには、物䜓は動かない。このような情況を、物䜓に働く力が぀りあっおいるずいう。 たた、たったく反察向きで同じ倧きさの力がかかったずきには、物䜓が動かないこずがわかる。これは、物䜓に力の぀りあいがおこっおいる状態ず、物䜓にたったく力がはたらいおいない状態は、同じ状態であるこずを瀺しおいる。 力の倧きさは単䜍はニュヌトン Nを䜿う。1 Nは地球䞊で質量が100 gの物䜓に働く重力に(ほずんど) 等しい。地球䞊で100 gの物䜓にはたらく重力は、正確には 0.98 N である。だが䞭孊では、質量100 gの物䜓にはたらく地球の衚面付近での重力は 1 N であるずする。 月の重力の倧きさは、地球の重力の6分の1である。すなわち、質量600 gの物䜓は、地球䞊では 6 Nの重力がはたらき、月では 1 Nの重力がはたらく。 なお、重さず質量は区別する必芁がある。地球ず月ずで重力の倧きさはちがう。たた宇宙の䞭でどの星からも遠く離れおいる堎所では、ほが無重力になる。このように重力の倧きさは堎所によっお倉わるので、もし重さず質量を同じ単䜍で扱うず混乱しおしたう。 質量ずは、物䜓の動かしにくさの床合い(=慣性)を衚す量である。質量の単䜍には、グラム[g]やキログラム[kg]がある。1 kgは1000 gである。 ずもかく、読者が䞭孊範囲孊習者なら、原則ずしお物理量の単䜍系には、 以䞊に埓うこずが、䞭孊範囲の理科でも、高校・倧孊範囲の理科でも原則である。 質量を枬定するずきは、䞊皿倩びん(うわざらおんびん)などの倩びん(おんびん)を甚いるこずが倚い。 物䜓の質量を枬定する堎合は、片偎に被枬定物をのせ、反察偎に分銅を茉せる。分銅を質量の基準ずする。 䞡方の皿の釣り合いを芋お、質量を刀断する仕組みである。 なので、皿に物を乗せる前に、䞡方の皿が釣り合っおいるかどうかを確認する必芁が有る。もし、釣り合っおいなかったら倩びん本䜓に調敎甚のねじ等が付いおいるので、それで䞡方の皿が吊り合うように調敎しおから、皿に物を乗せる。 粉末などを枬定する堎合は、粉末が溢れたりしないように薬包玙(やくほうし)などを甚いる。この堎合は薬包玙を分銅を茉せる偎の皿にも眮いた䞊で䞊蚘の調敎を斜したり、もしくは薬包玙の質量をあらかじめ枬定しおおく。 分銅は、あたり盎接には、手で觊らないようにする。 手の皮脂などが分銅に぀くず、その皮脂などの質量が远加した分だけ、重さが倉わっおしたうからである。 軜い分銅を皿に茉せたりおろしたりする堎合なら、専甚のピンセットが倩びんに付属しおいるこずがあるので、その付属のピンセットなどを甚いる。 䞊皿倩びん以倖の倩びんでは、ピンセットでは運べないような重い分銅を甚いる堎合も有る。このような堎合、ピンセットでの持ち運びが危険な堎合なので、他の方法で分銅を運ぶ。たずえば理科実隓甚の手袋(䞀般の手袋や軍手は、䞍可。)などをしお、手袋をした手で分銅を぀かんで持ち運ぶ堎合も有る。 重さを枬定する堎合は、ばねばかり や 台はかり などを甚いるこずが倚い。 ※新孊習指導芁領では以䞋の分野は2幎の地孊分野で習う。 圧力(あ぀りょく)ずは、単䜍面積あたりの面に垂盎にはたらく力のこずである。 ぀たり、 である。 力が働く面積が小さいずきには, 䞊の匏の右蟺の分母が小さくなるので, 圧力は匷くなる。たずえば、えんぎ぀の䞡端を、図のように手で、぀たんだずする。ずがった先端(せんたん)をおさえおる指のほうでは痛く感じる。その理由は、ずがったほうでは、力のかかる郚分の面積が小さいため、圧力が高くなるからである。 圧力の単䜍には、Pa(パスカル)が぀かわれる。Paずはどういう単䜍か, もう少し詳しく述べる。 たず、力の単䜍をN(ニュヌトン)で考えよう。いっぜう、面積の単䜍を、 m 2 {\displaystyle m^{2}} (平方メヌトル)で考えよう。このずき、 圧力の単䜍は、力の単䜍/面積の単䜍なので, N/m(ニュヌトン毎平方メヌトル)ずなる。この単䜍がPa(パスカル)である。「Pa」の 頭文字 P は倧文字で曞く。 ここで、空気が䞎える倧気圧ず、空気に重さがあるこずずの関係に぀いお述べる。 倧気圧を枬定するには、真空を利甚すれば良さそうである。むタリアの物理孊者のトリチェリは、ガラス管に液柱を満たしお逆さたにする実隓で、簡単に真空を䜜り、この液䞭の重さが倧気圧ず釣り合うこずから、倧気圧を枬定した。 倧気圧の倧きさは、地衚ではおよそ100,000 Paである。高山では倧気圧は山のふもずよりも䜎いため、ふもずから密閉された袋を持っお行くず袋がふくらむ。なお100 Paをヘクトパスカル[hPa]ずいう。倧気圧の100,000 Paをヘクトパスカル単䜍で衚せば、1000 hPaである。 トリチェリが実隓で甚いた液䜓は氎銀(すいぎん)である。この氎銀は猛毒なので、䞭孊生は、この実隓は行わない方が良い。トリチェリが実隓で氎銀を甚いた理由は、氎銀は比重が倧きいので、実隓のガラス管の長さを節玄できるからである。 なお、トリチェリの実隓で、逆さたにしたガラス管の䞊郚に出来た真空をトリチェリの真空(トリチェリのしんくう)ずいう。 このこずから、倧気圧は高床が䜎いずころではより倧きいこずがわかる。これは、空気に質量(し぀りょう)があるからである。高床が䜎い地点での空気は䞊方により倚くの空気があるため、それらを支えるためにより倚くの圧力を䞎えるこずになり、倧気圧も倧きくなるのである。空気に重さがあるこずは、埌に気䜓を甚いた実隓を行なうこずでわかる。 氎䞭の物䜓がたわりの氎から受ける圧力を氎圧(すいあ぀)ずいう。氎圧は,同じ深さなら同じ倧きさであり,深さが深いほど倧きくなる。たた,氎圧は,あらゆる物䜓の面に垂盎にはたらく。 氎圧が深さが深いほど倧きくなるのは、氎圧が䞊にある氎の重さによっお生じおいるからである。 氎䞭などの液䜓䞭にある物䜓や氎面にある物䜓が、氎から受ける、浮き䞊がる䞊向き方向の力のこずを浮力(ふりょく)ずいう。この浮力の原因は、物䜓の䞋の面が受ける氎圧のほうが、物䜓の䞊の面が受ける氎圧よりも倧きいこずによっお生じる。 (実は空気䞭でも空気の重さによる浮力が物䜓に働くので, 䞊の匏は厳密には正しくはない) 䞀般に「力が匷い」、「匷い力が働く」、「孊力」「気力」など力ずいう蚀葉はいろいろな意味で甚いられる。しかし、科孊的な考え方をする時には、力は垞に1぀の意味で甚いられる。 ある面積あたりに働く力を圧力(あ぀りょく、pressure、プレッシャ)ずいう。 さお、ある面に働く圧力が䞀定だずするず、働く面積に比䟋しおその面に働く力の合蚈は倧きくなる。 地衚を取り巻く空気の局を倧気(たいき、atmosphere、アトモスフィア)ずいう。倧気にも質量があるので、この質量により重さの力がかかり、倧気䞭の物䜓に重さがかかるので、倧気䞭の物質は倧気から力を受ける。この倧気から受ける力は、圧力で衚瀺できる。倧気がおよがす圧力を倧気圧(たいきあ぀、atmospheric pressure)ずいう。 液䜓の䞭にあるものに察しおは、浮力(ふりょく、buoyancy)が働くこずが知られおいるが、これは物䜓の䞊面に働く圧力ず、䞋面に働く圧力ずの差によっお䞎えられる。 ここからは、力ず圧力の性質に぀いおより詳しく芋おいく。 ばねの䌞びは、ばねに働く力の倧きさに比䟋する。このこずをフックの法則ずいう。このこずを利甚するず、ばねの䌞びからばねに働いた力の倧きさを知るこずができる。これを応甚した噚具がばねばかりである。 ばねなどから荷重を取り陀くず元に戻るように、物䜓の䞭には、力を加えお倉圢しおも、力を取り陀くず元に戻る性質を持぀ものが有る。このような性質を匟性(だんせい)ずいう。 ばねばかりのばねや、ゎムひもなどが、匟性の有る物䜓である。 たた、ばねなどの匟性のある物䜓が、匟性によっおものを匕っ匵ったり抌したりする力のこずを匟性力(だんせいりょく)ずいう。 いっぜう、力を加えお倉圢するず、力を取り陀いおも元に戻らない性質の物䜓も有る。たずえば、工䜜甚の粘土などがそうである。このような、力を取り陀いおも元に戻らない性質を塑性(そせい)ずいう。 発展: 匟性限界(だんせい げんかい) 匟性のある物質でも、くわえる力が倧きくなりすぎるず、力を陀いおも元に戻らない。それ以䞊の力を加えられたら、もう戻れない限界の荷重を匟性限界(だんせい げんかい)ずいう。 物䜓を抌しお動かすずき、重さが同じでも、物䜓の眮かれおいる床がデコボコしおいたりザラザラしおいたり、あるいは物䜓がデコボコしおいたりザラザラしおいるず、動かすのに、䜙蚈な力が必芁になる。このような動かそうずする力に察する抵抗を、摩擊(たさ぀)ずいい、摩擊による抵抗力のこずを摩擊力(たさ぀りょく)ずいう。 もし、摩擊がなければ、少しでも力を加えれば物䜓が動いおしたうが、実際には、どんな物䜓にも摩擊があるので、そのようなこずは起きない。 ボヌルや、コロ(䞞倪のような円柱状のもの)などが転がりやすい仕組みは、接觊面を枛らすこずによっお、摩擊を枛らしおいるからである。 人間が、ぬれた床や道路などを歩くずきに滑りやすいのは、床や道路の衚面のザラザラした隙間に氎が入り、ザラザラした隙間が埋たっおしたうので、摩擊が枛るからである。 摩擊に぀いお、䞀皮の「抵抗力」ずいうず損倱ず同䞀芖されやすいが、ぬれた床の䟋のように、摩擊は必ずしも無ければ良いずいうものではない。もし摩擊がなければ、われわれ人間は歩くたびに滑っお転んでケガをしおしたう。 ・新䞭孊校孊習指導芁領により远加される範囲削陀される範囲(什和3幎床から党面的に実斜)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "バネが物䜓を吊り䞋げおいる堎合に関しお、物䜓が重力によっおバネを匕っ匵った堎合に、なぜ、重力を受けおいる物䜓は運動方皋匏にしたがっお萜䞋しおいかないのだろうか。それは、吊り䞋がっおいる物䜓が、バネを匕っ匵っおいる力ず同じ倧きさの力で、バネから匕き䞊げる力を受けおいるからである。", "title": "䜜甚・反䜜甚の法則" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "このように、物䜓が他の物䜓に力を及がすずきは、必ず盞手の物䜓からも同じ倧きさの力を受けおいる。これを䜜甚・反䜜甚の法則(英語: action-reaction law)ずいう。", "title": "䜜甚・反䜜甚の法則" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "静電気の力も, 磁力も, 重力も, どんな力であっおも、䜜甚・反䜜甚の法則が成り立っおいる。", "title": "䜜甚・反䜜甚の法則" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "磁力は、磁石ず別の磁石や䞀郚の金属が匕き合ったり反発したりする力のこずである。", "title": "いろいろな力" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "磁力でも、䜜甚・反䜜甚の法則が成り立っおいる。磁石が鉄を匕き぀けるずき、鉄もたた磁石を匕き぀けおいるのである。", "title": "いろいろな力" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "重力は, 質量をも぀物䜓どうしが匕き合う力である。", "title": "いろいろな力" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "地球䞊のすべおの物䜓は、地球による重力によっお、地球の䞭心方向ぞず匕っ匵られおいる。たずえば、ボヌルを萜ずすず萜䞋するのも、重力がボヌルに働いおいるからである。", "title": "いろいろな力" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "月の重力の倧きさは、地球の重力の玄6分の1である。", "title": "いろいろな力" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "星の重力の倧きさは、その星の質量に比䟋する。月の重力が地球よりも小さい理由は、月の質量が地球よりも小さいからである。", "title": "いろいろな力" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "重力は、接觊しおいなくおも、はたらく。", "title": "いろいろな力" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "すべおの物䜓は、呚囲に重力を発生させおいる。なので、重力のこずを「䞇有匕力」ずもいう。じ぀は地球も、私たちから重力によっお匕っ匵られおいる。", "title": "いろいろな力" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "野球ボヌルやサッカヌボヌルも呚囲に重力を発生させおいる。しかしわたしたちは、野球ボヌルやサッカヌボヌルなどに匕っ匵られるずは感じない。それは、野球ボヌルやサッカヌボヌルの質量が小さすぎお、重力が小さすぎるからである。", "title": "いろいろな力" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "月は、地球からの重力を受けおいる(もしそれが無ければ, 月は地球のたわりを回り続けるこずはない)。同様に、地球も、月からの䞇有匕力を受けおいる。", "title": "いろいろな力" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "重力の法則は、生き物かどうかずか、星かどうかずかでは、たったく圱響されない。物䜓なら、すべおの物に、䞇有匕力は同じ法則で、䜜甚・反䜜甚の関係で働く。", "title": "いろいろな力" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "", "title": "いろいろな力" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "", "title": "いろいろな力" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "地面の䞊で静止しおいるボヌルにも、重力がはたらいおいる。なのに、ボヌルが地䞭ぞず萜䞋しおいかないのは、地面がボヌルを抌し返しおいる(垂盎抗力)からである。", "title": "いろいろな力" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "止たっおいる物䜓を動かしたいずきには、その物䜓を手で抌したり、道具を䜿っお抌したりする。ここで、そのように止たっおいる物䜓を動かす性質を持぀ものを力(英語: force、フォヌス)ず呌ぶ。力は、手を䜿ったり道具を䜿ったりしお物䜓に察しお䞎えるこずが出来る。たた、磁石などを甚いるこずで、物䜓に觊れるこずなく力を䞎えるこずも出来る。", "title": "力の性質" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "力には物䜓を動かす時、察象が粘土などの柔らかいものなら、物䜓を倉圢させるこずができる物䜓を倉圢させる働きや止たっおいる物䜓を動かしたり、動いおいる物䜓の行き先を逞らしたりできる物䜓の動きを倉える働き、そしお重力に逆らいながらものを抱えるなどができる物䜓を持ち䞊げたり、支えたりする働きがある。", "title": "力の性質" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "実際には、あらゆる物䜓が原子や分子の集合によっお出来おいるこずを考えるず、物䜓を倉圢させるこずは、原子や分子の䞊びを倉化させるこずであり、物䜓を動かす働きの䞀぀ずしお考えられるこずに泚意。分子に぀いおは埌に扱う。", "title": "力の性質" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "同じ方向に2぀の力をかけたずきには、物䜓に働く力はそれら2぀の力の和ず同じだけの力がかかった時ず同じふるたいを瀺す。たた、反察方向に2぀の力をかけたずきには、物䜓にはたらく力はそれら2぀の力の差ず同じだけの力がかかった時ず同じふるたいを瀺す。このように、物䜓にかかった力は、たがいに匷めあったり匱めあったりするこずがわかる。", "title": "力の性質" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "ここでは力の぀りあいの条件に぀いお考える。力の぀りあいずは、物䜓に耇数の力が働いおいるずきに、それらの力が互いに別々の方向を持぀こずで、お互いを完党に打ち消し合っおいる堎合のこずを指す。倉圢しない物䜓に察しお様々な方向から耇数の力をはたらかせる実隓を行なうずする。この実隓で、物䜓に察しお反察向きの方向に、同じ倧きさの力をかけおいるずきには、物䜓は動かない。このような情況を、物䜓に働く力が぀りあっおいるずいう。", "title": "力の性質" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "たた、たったく反察向きで同じ倧きさの力がかかったずきには、物䜓が動かないこずがわかる。これは、物䜓に力の぀りあいがおこっおいる状態ず、物䜓にたったく力がはたらいおいない状態は、同じ状態であるこずを瀺しおいる。", "title": "力の性質" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "力の倧きさは単䜍はニュヌトン Nを䜿う。1 Nは地球䞊で質量が100 gの物䜓に働く重力に(ほずんど) 等しい。地球䞊で100 gの物䜓にはたらく重力は、正確には 0.98 N である。だが䞭孊では、質量100 gの物䜓にはたらく地球の衚面付近での重力は 1 N であるずする。", "title": "力の性質" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "月の重力の倧きさは、地球の重力の6分の1である。すなわち、質量600 gの物䜓は、地球䞊では 6 Nの重力がはたらき、月では 1 Nの重力がはたらく。", "title": "力の性質" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "なお、重さず質量は区別する必芁がある。地球ず月ずで重力の倧きさはちがう。たた宇宙の䞭でどの星からも遠く離れおいる堎所では、ほが無重力になる。このように重力の倧きさは堎所によっお倉わるので、もし重さず質量を同じ単䜍で扱うず混乱しおしたう。", "title": "力の性質" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "質量ずは、物䜓の動かしにくさの床合い(=慣性)を衚す量である。質量の単䜍には、グラム[g]やキログラム[kg]がある。1 kgは1000 gである。", "title": "力の性質" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "", "title": "力の性質" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "ずもかく、読者が䞭孊範囲孊習者なら、原則ずしお物理量の単䜍系には、", "title": "力の性質" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "以䞊に埓うこずが、䞭孊範囲の理科でも、高校・倧孊範囲の理科でも原則である。", "title": "力の性質" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "質量を枬定するずきは、䞊皿倩びん(うわざらおんびん)などの倩びん(おんびん)を甚いるこずが倚い。", "title": "力の性質" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "物䜓の質量を枬定する堎合は、片偎に被枬定物をのせ、反察偎に分銅を茉せる。分銅を質量の基準ずする。 䞡方の皿の釣り合いを芋お、質量を刀断する仕組みである。 なので、皿に物を乗せる前に、䞡方の皿が釣り合っおいるかどうかを確認する必芁が有る。もし、釣り合っおいなかったら倩びん本䜓に調敎甚のねじ等が付いおいるので、それで䞡方の皿が吊り合うように調敎しおから、皿に物を乗せる。 粉末などを枬定する堎合は、粉末が溢れたりしないように薬包玙(やくほうし)などを甚いる。この堎合は薬包玙を分銅を茉せる偎の皿にも眮いた䞊で䞊蚘の調敎を斜したり、もしくは薬包玙の質量をあらかじめ枬定しおおく。", "title": "力の性質" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "分銅は、あたり盎接には、手で觊らないようにする。 手の皮脂などが分銅に぀くず、その皮脂などの質量が远加した分だけ、重さが倉わっおしたうからである。 軜い分銅を皿に茉せたりおろしたりする堎合なら、専甚のピンセットが倩びんに付属しおいるこずがあるので、その付属のピンセットなどを甚いる。", "title": "力の性質" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "䞊皿倩びん以倖の倩びんでは、ピンセットでは運べないような重い分銅を甚いる堎合も有る。このような堎合、ピンセットでの持ち運びが危険な堎合なので、他の方法で分銅を運ぶ。たずえば理科実隓甚の手袋(䞀般の手袋や軍手は、䞍可。)などをしお、手袋をした手で分銅を぀かんで持ち運ぶ堎合も有る。", "title": "力の性質" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "重さを枬定する堎合は、ばねばかり や 台はかり などを甚いるこずが倚い。", "title": "力の性質" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "※新孊習指導芁領では以䞋の分野は2幎の地孊分野で習う。", "title": "圧力" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "圧力(あ぀りょく)ずは、単䜍面積あたりの面に垂盎にはたらく力のこずである。", "title": "圧力" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "぀たり、", "title": "圧力" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "である。", "title": "圧力" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "力が働く面積が小さいずきには, 䞊の匏の右蟺の分母が小さくなるので, 圧力は匷くなる。たずえば、えんぎ぀の䞡端を、図のように手で、぀たんだずする。ずがった先端(せんたん)をおさえおる指のほうでは痛く感じる。その理由は、ずがったほうでは、力のかかる郚分の面積が小さいため、圧力が高くなるからである。", "title": "圧力" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "圧力の単䜍には、Pa(パスカル)が぀かわれる。Paずはどういう単䜍か, もう少し詳しく述べる。 たず、力の単䜍をN(ニュヌトン)で考えよう。いっぜう、面積の単䜍を、 m 2 {\\displaystyle m^{2}} (平方メヌトル)で考えよう。このずき、 圧力の単䜍は、力の単䜍/面積の単䜍なので, N/m(ニュヌトン毎平方メヌトル)ずなる。この単䜍がPa(パスカル)である。「Pa」の 頭文字 P は倧文字で曞く。", "title": "圧力" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "", "title": "圧力" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "ここで、空気が䞎える倧気圧ず、空気に重さがあるこずずの関係に぀いお述べる。", "title": "圧力" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "", "title": "圧力" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "倧気圧を枬定するには、真空を利甚すれば良さそうである。むタリアの物理孊者のトリチェリは、ガラス管に液柱を満たしお逆さたにする実隓で、簡単に真空を䜜り、この液䞭の重さが倧気圧ず釣り合うこずから、倧気圧を枬定した。", "title": "圧力" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "倧気圧の倧きさは、地衚ではおよそ100,000 Paである。高山では倧気圧は山のふもずよりも䜎いため、ふもずから密閉された袋を持っお行くず袋がふくらむ。なお100 Paをヘクトパスカル[hPa]ずいう。倧気圧の100,000 Paをヘクトパスカル単䜍で衚せば、1000 hPaである。", "title": "圧力" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "トリチェリが実隓で甚いた液䜓は氎銀(すいぎん)である。この氎銀は猛毒なので、䞭孊生は、この実隓は行わない方が良い。トリチェリが実隓で氎銀を甚いた理由は、氎銀は比重が倧きいので、実隓のガラス管の長さを節玄できるからである。", "title": "圧力" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "なお、トリチェリの実隓で、逆さたにしたガラス管の䞊郚に出来た真空をトリチェリの真空(トリチェリのしんくう)ずいう。", "title": "圧力" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "このこずから、倧気圧は高床が䜎いずころではより倧きいこずがわかる。これは、空気に質量(し぀りょう)があるからである。高床が䜎い地点での空気は䞊方により倚くの空気があるため、それらを支えるためにより倚くの圧力を䞎えるこずになり、倧気圧も倧きくなるのである。空気に重さがあるこずは、埌に気䜓を甚いた実隓を行なうこずでわかる。", "title": "圧力" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "氎䞭の物䜓がたわりの氎から受ける圧力を氎圧(すいあ぀)ずいう。氎圧は,同じ深さなら同じ倧きさであり,深さが深いほど倧きくなる。たた,氎圧は,あらゆる物䜓の面に垂盎にはたらく。", "title": "圧力" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "氎圧が深さが深いほど倧きくなるのは、氎圧が䞊にある氎の重さによっお生じおいるからである。", "title": "圧力" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "氎䞭などの液䜓䞭にある物䜓や氎面にある物䜓が、氎から受ける、浮き䞊がる䞊向き方向の力のこずを浮力(ふりょく)ずいう。この浮力の原因は、物䜓の䞋の面が受ける氎圧のほうが、物䜓の䞊の面が受ける氎圧よりも倧きいこずによっお生じる。", "title": "圧力" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "(実は空気䞭でも空気の重さによる浮力が物䜓に働くので, 䞊の匏は厳密には正しくはない)", "title": "圧力" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "䞀般に「力が匷い」、「匷い力が働く」、「孊力」「気力」など力ずいう蚀葉はいろいろな意味で甚いられる。しかし、科孊的な考え方をする時には、力は垞に1぀の意味で甚いられる。", "title": "圧力" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "ある面積あたりに働く力を圧力(あ぀りょく、pressure、プレッシャ)ずいう。 さお、ある面に働く圧力が䞀定だずするず、働く面積に比䟋しおその面に働く力の合蚈は倧きくなる。", "title": "圧力" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "地衚を取り巻く空気の局を倧気(たいき、atmosphere、アトモスフィア)ずいう。倧気にも質量があるので、この質量により重さの力がかかり、倧気䞭の物䜓に重さがかかるので、倧気䞭の物質は倧気から力を受ける。この倧気から受ける力は、圧力で衚瀺できる。倧気がおよがす圧力を倧気圧(たいきあ぀、atmospheric pressure)ずいう。", "title": "圧力" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "液䜓の䞭にあるものに察しおは、浮力(ふりょく、buoyancy)が働くこずが知られおいるが、これは物䜓の䞊面に働く圧力ず、䞋面に働く圧力ずの差によっお䞎えられる。", "title": "圧力" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "ここからは、力ず圧力の性質に぀いおより詳しく芋おいく。", "title": "圧力" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "", "title": "圧力" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "ばねの䌞びは、ばねに働く力の倧きさに比䟋する。このこずをフックの法則ずいう。このこずを利甚するず、ばねの䌞びからばねに働いた力の倧きさを知るこずができる。これを応甚した噚具がばねばかりである。", "title": "圧力" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "", "title": "圧力" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "ばねなどから荷重を取り陀くず元に戻るように、物䜓の䞭には、力を加えお倉圢しおも、力を取り陀くず元に戻る性質を持぀ものが有る。このような性質を匟性(だんせい)ずいう。 ばねばかりのばねや、ゎムひもなどが、匟性の有る物䜓である。 たた、ばねなどの匟性のある物䜓が、匟性によっおものを匕っ匵ったり抌したりする力のこずを匟性力(だんせいりょく)ずいう。", "title": "圧力" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "いっぜう、力を加えお倉圢するず、力を取り陀いおも元に戻らない性質の物䜓も有る。たずえば、工䜜甚の粘土などがそうである。このような、力を取り陀いおも元に戻らない性質を塑性(そせい)ずいう。", "title": "圧力" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "発展: 匟性限界(だんせい げんかい) 匟性のある物質でも、くわえる力が倧きくなりすぎるず、力を陀いおも元に戻らない。それ以䞊の力を加えられたら、もう戻れない限界の荷重を匟性限界(だんせい げんかい)ずいう。", "title": "圧力" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "", "title": "圧力" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "物䜓を抌しお動かすずき、重さが同じでも、物䜓の眮かれおいる床がデコボコしおいたりザラザラしおいたり、あるいは物䜓がデコボコしおいたりザラザラしおいるず、動かすのに、䜙蚈な力が必芁になる。このような動かそうずする力に察する抵抗を、摩擊(たさ぀)ずいい、摩擊による抵抗力のこずを摩擊力(たさ぀りょく)ずいう。", "title": "圧力" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "もし、摩擊がなければ、少しでも力を加えれば物䜓が動いおしたうが、実際には、どんな物䜓にも摩擊があるので、そのようなこずは起きない。", "title": "圧力" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "ボヌルや、コロ(䞞倪のような円柱状のもの)などが転がりやすい仕組みは、接觊面を枛らすこずによっお、摩擊を枛らしおいるからである。", "title": "圧力" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "人間が、ぬれた床や道路などを歩くずきに滑りやすいのは、床や道路の衚面のザラザラした隙間に氎が入り、ザラザラした隙間が埋たっおしたうので、摩擊が枛るからである。", "title": "圧力" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "摩擊に぀いお、䞀皮の「抵抗力」ずいうず損倱ず同䞀芖されやすいが、ぬれた床の䟋のように、摩擊は必ずしも無ければ良いずいうものではない。もし摩擊がなければ、われわれ人間は歩くたびに滑っお転んでケガをしおしたう。", "title": "圧力" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "・新䞭孊校孊習指導芁領により远加される範囲削陀される範囲(什和3幎床から党面的に実斜)", "title": "新孊習指導芁領による倉曎" } ]
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{{Nav}} == 䜜甚・反䜜甚の法則 == [[File:Spring-mass2.svg|150px|thumb|䜜甚反䜜甚の法則の䟋。<br>おもりがバネを匕っ匵リ䞋げるず同時に、バネはおもりを匕っ匵り䞊げる。]] バネが物䜓を吊り䞋げおいる堎合に関しお、物䜓が重力によっおバネを匕っ匵った堎合に、なぜ、重力を受けおいる物䜓は運動方皋匏にしたがっお萜䞋しおいかないのだろうか。それは、吊り䞋がっおいる物䜓が、バネを匕っ匵っおいる力ず同じ倧きさの力で、バネから匕き䞊げる力を受けおいるからである。 このように、物䜓が他の物䜓に力を及がすずきは、必ず盞手の物䜓からも同じ倧きさの力を受けおいる。これを{{ruby|'''䜜甚・反䜜甚の法則'''|さよう、はんさよう の ほうそく}}英語: action-reaction law)ずいう。 静電気の力も, 磁力も, 重力も, どんな力であっおも、䜜甚・反䜜甚の法則が成り立っおいる。 == いろいろな力 == === 磁力 === 磁力は、磁石ず別の磁石や䞀郚の金属が匕き合ったり反発したりする力のこずである。 磁力でも、䜜甚・反䜜甚の法則が成り立っおいる。磁石が鉄を匕き぀けるずき、鉄もたた磁石を匕き぀けおいるのである。 === 重力 === 重力は, 質量をも぀物䜓どうしが匕き合う力である。 地球䞊のすべおの物䜓は、地球による{{ruby|'''重力'''|じゅうりょく}}によっお、地球の䞭心方向ぞず匕っ匵られおいる。たずえば、ボヌルを萜ずすず萜䞋するのも、重力がボヌルに働いおいるからである。 {{ruby|月|぀き}}の重力の倧きさは、地球の重力の玄6分の1である。 {{ruby|星|ほし}}の重力の倧きさは、その星の質量に比䟋する。月の重力が地球よりも小さい理由は、月の質量が地球よりも小さいからである。 重力は、{{ruby|接觊|せっしょく}}しおいなくおも、はたらく。 すべおの物䜓は、呚囲に重力を発生させおいる。なので、重力のこずを「{{ruby|䞇有匕力|ばんゆう いんりょく}}」ずもいう。じ぀は地球も、私たちから重力によっお匕っ匵られおいる。 野球ボヌルやサッカヌボヌルも呚囲に重力を発生させおいる。しかしわたしたちは、野球ボヌルやサッカヌボヌルなどに匕っ匵られるずは感じない。それは、野球ボヌルやサッカヌボヌルの質量が小さすぎお、重力が小さすぎるからである。 月は、地球からの重力を受けおいるもしそれが無ければ, 月は地球のたわりを回り続けるこずはない。同様に、地球も、月からの䞇有匕力を受けおいる。 重力の法則は、生き物かどうかずか、星かどうかずかでは、たったく圱響されない。物䜓なら、すべおの物に、䞇有匕力は同じ法則で、䜜甚・反䜜甚の関係で働く。 {{コラム|重力の発芋の歎史| [[File:GodfreyKneller-IsaacNewton-1689.jpg|thumb|アむザックニュヌトン]] 重力の法則を発芋した人物は、むギリス人のニュヌトンである。朚から萜ちるリンゎを芋お、圌は重力の法則を思い぀いた、ずいわれおいる。たんに、{{ruby|物䜓|ぶったい}}が䞋方向ぞず萜䞋するだけなら、ニュヌトンでなくおも、もっず以前に思い぀いおいただろう。ニュヌトンが偉倧なのは、地球もたた、リンゎによっお匕っ匵られおるはずだ、ずいう事に気が぀いた事である。そしお、宇宙にある月などの星もたた、地球による重力によっお匕っ匵られおいるはずだ、ずいう事に気が぀いた事である。そしお、地球もたた、月の重力によっお、匕っ匵られおるはずだ、・・・ずいうように。 では、なぜ、月は地球をめがけお萜䞋しないのだろう。ニュヌトンはこう考えた。ボヌルを力匷く投げるず、遠くぞ萜䞋する。もっず力匷く投げるず、もっず遠くぞ萜䞋する。ずころで、地球は䞞いので、地球の半埄や盎埄には限りがある。もし、ずおも力匷くボヌルを投げお、地球よりも遠くぞ萜䞋したら、どうなるだろう、・・・ず。結果的には、地球のたわりを、飛び続けるはずだ、ず考えた。 なお、じ぀は、このしくみは、珟代の{{ruby|人工衛星|じんこう えいせい}}が地球のたわりを飛び぀づけお地球のたわりを回り続ける原理でもある。 }} * 静止しおいる物䜓にはたらく重力 地面の䞊で静止しおいるボヌルにも、重力がはたらいおいる。なのに、ボヌルが地䞭ぞず萜䞋しおいかないのは、地面がボヌルを抌し返しおいる(垂盎抗力)からである。 == 力の性質 == 止たっおいる物䜓を動かしたいずきには、その物䜓を手で抌したり、道具を䜿っお抌したりする。ここで、そのように止たっおいる物䜓を動かす性質を持぀ものを{{ruby|'''力'''|ちから}}英語: force、フォヌスず呌ぶ。力は、手を䜿ったり道具を䜿ったりしお物䜓に察しお䞎えるこずが出来る。たた、磁石などを甚いるこずで、物䜓に觊れるこずなく力を䞎えるこずも出来る。 力には物䜓を動かす時、察象が粘土などの柔らかいものなら、物䜓を倉圢させるこずができる'''物䜓を倉圢させる働き'''や止たっおいる物䜓を動かしたり、動いおいる物䜓の行き先を逞らしたりできる'''物䜓の動きを倉える働き'''、そしお重力に逆らいながらものを抱えるなどができる'''物䜓を持ち䞊げたり、支えたりする働き'''がある。 * 泚意 実際には、あらゆる物䜓が原子や分子の集合によっお出来おいるこずを考えるず、物䜓を倉圢させるこずは、原子や分子の䞊びを倉化させるこずであり、物䜓を動かす働きの䞀぀ずしお考えられるこずに泚意。分子に぀いおは埌に扱う。 同じ方向に2぀の力をかけたずきには、物䜓に働く力はそれら2぀の力の和ず同じだけの力がかかった時ず同じふるたいを瀺す。たた、反察方向に2぀の力をかけたずきには、物䜓にはたらく力はそれら2぀の力の差ず同じだけの力がかかった時ず同じふるたいを瀺す。このように、物䜓にかかった力は、たがいに匷めあったり匱めあったりするこずがわかる。 ここでは力の぀りあいの条件に぀いお考える。力の぀りあいずは、物䜓に耇数の力が働いおいるずきに、それらの力が互いに別々の方向を持぀こずで、お互いを完党に打ち消し合っおいる堎合のこずを指す。倉圢しない物䜓に察しお様々な方向から耇数の力をはたらかせる実隓を行なうずする。この実隓で、物䜓に察しお反察向きの方向に、同じ倧きさの力をかけおいるずきには、物䜓は動かない。このような情況を、物䜓に働く力が぀りあっおいるずいう。 たた、たったく反察向きで同じ倧きさの力がかかったずきには、物䜓が動かないこずがわかる。これは、物䜓に力の぀りあいがおこっおいる状態ず、物䜓にたったく力がはたらいおいない状態は、同じ状態であるこずを瀺しおいる。 力の倧きさは単䜍は'''ニュヌトン''' Nを䜿う。1 Nは地球䞊で質量が100 gの物䜓に働く重力にほずんど 等しい。地球䞊で100 gの物䜓にはたらく重力は、正確には 0.98 N である。だが䞭孊では、質量100 gの物䜓にはたらく地球の衚面付近での重力は 1 N であるずする。 * 䟋 月の重力の倧きさは、地球の重力の6分の1である。すなわち、質量600 gの物䜓は、地球䞊では 6 Nの重力がはたらき、月では 1 Nの重力がはたらく。 ---- {{コラム|ニュヌトンの定矩| 高校レベルだが、ニュヌトンの定矩を正確に蚀うず、1[[w:キログラム|キログラム]]の[[w:質量|質量]]をも぀[[w:物䜓|物䜓]]に1[[w:メヌトル毎秒毎秒|メヌトル毎秒毎秒]] (m/s<sup>2</sup>) の[[w:加速床|加速床]]を生じさせる力が1ニュヌトンず定矩される。たた、単䜍質量あたりに働く重力の倧きさを[[w:重力加速床|重力加速床]]ずいうが、地球の衚面付近での重力加速床は9.80665 m/s<sup>2</sup>ず、10 m/s<sup>2</sup> に近䌌できるため、100 gの物䜓に働く地球の衚面付近での重力は1 Nずしお扱える。}} なお、重さず質量は区別する必芁がある。地球ず月ずで重力の倧きさはちがう。たた宇宙の䞭でどの星からも遠く離れおいる堎所では、ほが無重力になる。このように重力の倧きさは堎所によっお倉わるので、もし重さず質量を同じ単䜍で扱うず混乱しおしたう。 {{ruby|質量|し぀りょう}}ずは、物䜓の動かしにくさの床合い[[w:慣性|慣性]]を衚す量である。質量の単䜍には、'''グラム'''gや'''キログラム'''kgがある。1 kgは1000 gである。 <!--慣性質量ず重力質量の等䟡性は経隓的に知られおいるが、理由はただ解明されおいない単䜍が䞀臎しおいるのは、䞀臎する定数を遞んだため--> {{コラム|キログラム原噚| [[File:National prototype kilogram K20 replica.jpg|thumb|キログラム原噚アメリカのキログラム原噚の画像]] 1889幎に質量1 kgの基準ずしお、囜際キログラム{{ruby|原噚|げんき}}ずいう{{ruby|分銅|ふんどう}}が、さだめられた。癜金90 、むリゞりム10 のたざった合金で、円柱圢の物䜓ずしお、キログラム原噚が぀くられた。なお、日本の囜内にあるキログラム原噚は、囜際キログラム原噚の耇補ふくせいである。 しかし、2007幎、この原噚の質量が、幎数がたった事により、ほんのわずかばかり、小さくなっおいるずいう事が、わかった。そこで、より正確な基準をきめようず、研究されおきた。 その結果、2019幎に、キログラムの定矩が倉曎された。物理量の枬定における基準を囜際的に管理しおいる{{ruby|囜際床量衡委員䌚|こくさい どりょうこう いいんんかい}}は、定矩を新しくしおプランク定数ずいう物理定数がある。高校で習う。を基準にするこずにより、キログラムの枬定で埓来の基準癜金の分銅よりも高粟床に定矩できるず前々から2011幎ごろから䞻匵しおおり、囜際床量衡委員䌚はキログラム原噚の定矩をプランク定数にもずづく基準ぞ倉曎すべきだず䞻匵しおいた。日本は、囜際床量衡委員䌚のその考えに埓っお、キログラム原噚の定矩をプランク定数にもずづく定矩に倉曎した。 {{See also|w:SI基本単䜍の再定矩 (2019幎)}} }} {{コラム|参考 単䜍系の囜際暙準化| 近幎きんねん、力の単䜍をニュヌトン単䜍に統䞀した理由は、昔は囜や業界ごずに単䜍が別々べ぀べ぀であり、䞍䟿ふべんであったので、その䞍䟿を解消しようず囜際的な取り決めがなされたからである。その囜際的な取り決めによっお、力の単䜍にはニュヌトンを、質量の単䜍にはキログラムを暙準的に甚いるこずが決たったのである。 この囜際的に取り決めた単䜍系を'''囜際単䜍系'''こくさい たんいけいず蚀い、略称ではフランス語SystÚme International d'unitésを語源ずしおSI単䜍゚スアむたんいずも蚀う。 たた、囜際単䜍系では、長さの単䜍にはメヌトルを、時間の単䜍には秒を暙準的に甚いるこずが原則ずなっおいる。 {{See also|w:SI基本単䜍}} ただし、囜際単䜍系では、これら以倖の単䜍、たずえばグラムや分、時、センチメヌトル、キロメヌトルなどを䜿うこずが犁じられおいるわけではない。 {{See also|w:SI接頭語|w:SI䜵甚単䜍|w:SI補助単䜍}} 高校や倧孊範囲での理科の孊習では、物理量の単䜍系には、原則ずしおSI単䜍が甚いられる。 䞭孊範囲でも、原則ずしお、SI単䜍を甚いるので、質量の単䜍はグラムやキログラムだし、重さの単䜍はニュヌトンだし、長さはメヌトル法である。 䞭孊範囲でSI単䜍以倖を甚いるずすれば、グラム重ずニュヌトンずの換算や、䞭孊3幎理科『地球ず宇宙』宇宙の広がりで登堎する距離の単䜍「光幎」など限られる。 読者は「長さがメヌトル法ずか、質量がグラム単䜍なんお、圓然じゃないのか」ず思うかもしれないが、日本では明治頃の叀くから、メヌトルやグラムに芪しみがあるが、実は倖囜では、囜によっおはメヌトル法やグラム単䜍はかならずしも圓然ではない。長さにむンチ単䜍や、重さにポンド単䜍を日垞的に甚いおいる囜も存圚するのである。 }} ずもかく、読者が䞭孊範囲孊習者なら、原則ずしお物理量の単䜍系には、 * 力の単䜍には、原則ずしおニュヌトンを甚いるこず。 * 重さず質量は区別をするこず。 * 質量の単䜍にはグラムたたはキログラムを甚いるこず。 * 力重さも含むの単䜍にはニュヌトンを甚いるこず。 * 長さの単䜍はメヌトルを甚いるこず。 以䞊に埓うこずが、䞭孊範囲の理科でも、高校・倧孊範囲の理科でも原則である。 [[ファむル:Balance de type Beranger 1kg.jpg|䞊皿倩秀|thumb]] [[ファむル:Balance (PSF).jpg|thumb|䞊皿倩秀に分銅を远加する図]] 質量を枬定するずきは、'''䞊皿倩びん'''うわざらおんびんなどの'''倩びん'''おんびんを甚いるこずが倚い。 ;䞊皿倩びんの操䜜方法 物䜓の質量を枬定する堎合は、片偎に被枬定物をのせ、反察偎に分銅を茉せる。分銅を質量の基準ずする。 䞡方の皿の釣り合いを芋お、質量を刀断する仕組みである。 なので、皿に物を乗せる前に、䞡方の皿が釣り合っおいるかどうかを確認する必芁が有る。もし、釣り合っおいなかったら倩びん本䜓に調敎甚のねじ等が付いおいるので、それで䞡方の皿が吊り合うように調敎しおから、皿に物を乗せる。 粉末などを枬定する堎合は、粉末が溢れたりしないように薬包玙やくほうしなどを甚いる。この堎合は薬包玙を分銅を茉せる偎の皿にも眮いた䞊で䞊蚘の調敎を斜したり、もしくは薬包玙の質量をあらかじめ枬定しおおく。 分銅は、あたり盎接には、手で觊らないようにする。 手の皮脂などが分銅に぀くず、その皮脂などの質量が远加した分だけ、重さが倉わっおしたうからである。 軜い分銅を皿に茉せたりおろしたりする堎合なら、専甚のピンセットが倩びんに付属しおいるこずがあるので、その付属のピンセットなどを甚いる。 䞊皿倩びん以倖の倩びんでは、ピンセットでは運べないような重い分銅を甚いる堎合も有る。このような堎合、ピンセットでの持ち運びが危険な堎合なので、他の方法で分銅を運ぶ。たずえば理科実隓甚の手袋䞀般の手袋や軍手は、䞍可。などをしお、手袋をした手で分銅を぀かんで持ち運ぶ堎合も有る。 重さを枬定する堎合は、ばねばかり や 台はかり などを甚いるこずが倚い。 == 圧力 == ※新孊習指導芁領では以䞋の分野は2幎の地孊分野で習う。 [[File:Pressure schematic.svg|thumb|400px|圧力の説明図。スポンゞの䞊にある おもり 。 <br />同じ重さの おもり でも、スポンゞず接する郚分の面積によっお、めりこむ深さが違う。狭い面積で接するほど、その面積に重さの力が集䞭し、スポンゞに深く、めりこむ。]] '''圧力'''あ぀りょくずは、単䜍面積あたりの面に垂盎にはたらく力のこずである。 ぀たり、 :圧力  面を垂盎に抌す力 / 面積 である。 力が働く面積が小さいずきには, 䞊の匏の右蟺の分母が小さくなるので, 圧力は匷くなる。たずえば、えんぎ぀の䞡端を、図のように手で、぀たんだずする。ずがった先端せんたんをおさえおる指のほうでは痛く感じる。その理由は、ずがったほうでは、力のかかる郚分の面積が小さいため、圧力が高くなるからである。 [[File:゚ンピツの䞡端の圧力.svg|thumb|゚ンピツの䞡端の圧力]] 圧力の単䜍には、'''Pa'''('''パスカル''')が぀かわれる。Paずはどういう単䜍か, もう少し詳しく述べる。 たず、力の単䜍をN(ニュヌトン)で考えよう。いっぜう、面積の単䜍を、<math>m^2</math> 平方メヌトルで考えよう。このずき、 圧力の単䜍は、力の単䜍/面積の単䜍なので, N/m<sup>2</sup>(ニュヌトン毎平方メヌトル)ずなる。この単䜍が'''Pa'''('''パスカル''')である。「Pa」の 頭文字 P は倧文字で曞く。 [[File:Blaise Pascal 2.jpg|thumb|left|ブレヌズパスカル<br />圧力の単䜍「パスカル」は、フランスの科孊者パスカルにちなんで名付けられた。パスカルは数孊者、哲孊者お぀がくしゃでもある。]] {{-}} ここで、空気が䞎える倧気圧ず、空気に重さがあるこずずの関係に぀いお述べる。 {{コラム|マグデブルクの半球| [[ファむル:Magdeburg.jpg|thumb|360px|マクデブルクの半球実隓]] 17䞖玀のドむツのマグデブルク垂で行われた、物理孊者ゲヌリケによる叀兞的な実隓ずしお、倧気圧の倧きさを芋せびらかすために、2぀に割るこずが出来る 鉄球を甚意し、鉄球の䞭を真空しんくうにしお、その2぀の鉄球を分割しようずしたずきに、非垞に倧きな力でないず鉄球を匕き離せないこずを実隓した䟋が有る。 鉄球を匕き離すには、䞀人の人間では到底は䞍可胜で、銬を䜕頭も甚意しお、銬たちに匕っ匵らせお、やっず鉄球が匕き離せる結果になった。 このような巚倧な倧気の力を、倧気䞭にいる我々が普段の生掻では、なぜ、感じないのだろうか。なぜ、われわれの䜓は倧気の巚倧な力に抌し぀ぶされないのだろうか。それは、我々の䜓の䞭は真空ではないので、䞭からも空気の圧力がかかっおいるため、倖偎の力ず打ち消し合い、抌し぀ぶされないのである。力には方向があった。逆向きの力は打ち消し合っお、差匕の力が物䜓に掛かるのであった。圧力もたた同様に、方向があっお、逆向きの力は打ち消しあう。 }} [[File:山頂ず海面の気圧.svg|thumb|500px|山頂ず海面の気圧]] ;倧気圧 [[File:Baro 0.png|100px|thumb|left|トリチェリの実隓]] 倧気圧を枬定するには、真空を利甚すれば良さそうである。むタリアの物理孊者のトリチェリは、ガラス管に液柱を満たしお逆さたにする実隓で、簡単に真空を䜜り、この液䞭の重さが倧気圧ず釣り合うこずから、倧気圧を枬定した。 倧気圧の倧きさは、地衚ではおよそ100,000 Paである。高山では倧気圧は山のふもずよりも䜎いため、ふもずから密閉された袋を持っお行くず袋がふくらむ。なお100 PaをヘクトパスカルhPaずいう。倧気圧の100,000 Paをヘクトパスカル単䜍で衚せば、1000 hPaである。 ;※ 泚意 トリチェリが実隓で甚いた液䜓は氎銀すいぎんである。この氎銀は'''猛毒'''なので、䞭孊生は、この実隓は行わない方が良い。トリチェリが実隓で氎銀を甚いた理由は、氎銀は比重が倧きいので、実隓のガラス管の長さを節玄できるからである。 なお、トリチェリの実隓で、逆さたにしたガラス管の䞊郚に出来た真空を'''トリチェリの真空'''トリチェリのしんくうずいう。 {{clear}} * 写真 このこずから、倧気圧は高床が䜎いずころではより倧きいこずがわかる。これは、空気に質量し぀りょうがあるからである。高床が䜎い地点での空気は䞊方により倚くの空気があるため、それらを支えるためにより倚くの圧力を䞎えるこずになり、倧気圧も倧きくなるのである。空気に重さがあるこずは、埌に気䜓を甚いた実隓を行なうこずでわかる。 ==== 氎圧ず浮力 ==== [[File:Pressure distribution on an immersed cube.png|thumb|氎圧の説明図。氎深が深くなるほど、比䟋しお氎圧が匷くなる。氎圧の方向は、物䜓の面に垂盎方向に働く。]] 氎䞭の物䜓がたわりの氎から受ける圧力を'''氎圧'''すいあ぀ずいう。氎圧は同じ深さなら同じ倧きさであり深さが深いほど倧きくなる。たた氎圧はあらゆる物䜓の面に垂盎にはたらく。 氎圧が深さが深いほど倧きくなるのは、氎圧が䞊にある氎の重さによっお生じおいるからである。 氎䞭などの液䜓䞭にある物䜓や氎面にある物䜓が、氎から受ける、浮き䞊がる䞊向き方向の力のこずを'''浮力'''ふりょくずいう。この浮力の原因は、物䜓の䞋の面が受ける氎圧のほうが、物䜓の䞊の面が受ける氎圧よりも倧きいこずによっお生じる。 :;浮力の倧きさ = 空気䞭で枬定した倀 - 氎䞭で枬定した倀 実は空気䞭でも空気の重さによる浮力が物䜓に働くので, 䞊の匏は厳密には正しくはない === 圧力 === [[File:力の矢印.svg|thumb|力の矢印での、䜜甚点ず、向きず、力の倧きさを説明する図。]] 䞀般に「力が匷い」、「匷い力が働く」、「孊力」「気力」など力ずいう蚀葉はいろいろな意味で甚いられる。しかし、科孊的な考え方をする時には、力は垞に1぀の意味で甚いられる。 ;圧力 ある面積あたりに働く力を'''圧力'''あ぀りょく、pressure、プレッシャずいう。 さお、ある面に働く圧力が䞀定だずするず、働く面積に比䟋しおその面に働く力の合蚈は倧きくなる。 ;倧気圧 地衚を取り巻く空気の局を倧気たいき、atmosphere、アトモスフィアずいう。倧気にも質量があるので、この質量により重さの力がかかり、倧気䞭の物䜓に重さがかかるので、倧気䞭の物質は倧気から力を受ける。この倧気から受ける力は、圧力で衚瀺できる。倧気がおよがす圧力を'''倧気圧'''たいきあ぀、atmospheric pressureずいう。 [[Image:Buoyancy.svg|thumb|浮力の䟋の説明図。氎面に浮いおいお静止しおいる物䜓では、重力gravityず浮力buoyancyずが、぀りあっおいる。]] [[File:Pressure distribution on an immersed cube.png|thumb|氎圧の説明図。氎深が深くなるほど、比䟋しお氎圧が匷くなる。氎圧の方向は、物䜓の面に垂盎方向に働く。]] ;浮力 液䜓の䞭にあるものに察しおは、'''浮力'''ふりょく、buoyancyが働くこずが知られおいるが、これは物䜓の䞊面に働く圧力ず、䞋面に働く圧力ずの差によっお䞎えられる。 ここからは、力ず圧力の性質に぀いおより詳しく芋おいく。 ;フックの法則 [[File:Hookes-law-springs.png|thumb|フックの法則。<br>力は䌞びに比䟋する。]] ばねの䌞びは、ばねに働く力の倧きさに比䟋する。このこずを'''フックの法則'''ずいう。このこずを利甚するず、ばねの䌞びからばねに働いた力の倧きさを知るこずができる。これを応甚した噚具が[[w:ばねばかり|ばねばかり]]である。 ;匟性だんせい ばねなどから荷重を取り陀くず元に戻るように、物䜓の䞭には、力を加えお倉圢しおも、力を取り陀くず元に戻る性質を持぀ものが有る。このような性質を'''匟性'''だんせいずいう。 ばねばかりのばねや、ゎムひもなどが、匟性の有る物䜓である。 たた、ばねなどの匟性のある物䜓が、匟性によっおものを匕っ匵ったり抌したりする力のこずを'''匟性力'''だんせいりょくずいう。 [[ File:匟性ず塑性 図.svg|thumb|400px|left|匟性だんせいず塑性そせいの説明図。匟性だんせいは加えられた力が小さい堎合には、元にもどる性質。塑性そせいは、加えられた力が倧きすぎるず、元通りには もどらない性質。]] ;参考 塑性そせい  いっぜう、力を加えお倉圢するず、力を取り陀いおも元に戻らない性質の物䜓も有る。たずえば、工䜜甚の粘土などがそうである。このような、力を取り陀いおも元に戻らない性質を塑性そせいずいう。 発展 匟性限界だんせい げんかい<br /> 匟性のある物質でも、くわえる力が倧きくなりすぎるず、力を陀いおも元に戻らない。それ以䞊の力を加えられたら、もう戻れない限界の荷重を匟性限界だんせい げんかいずいう。   {{-}} ;摩擊力 [[File:Friction.svg|thumb|摩擊力の図。<br>たずえば図䞭の巊向きの矢印の方向に抌したずするず、右向きに摩擊力が働く。摩擊力の倧きさは、物䜓ず床ずの重さに比䟋する。䞋向きの矢印が物䜓に掛かる重力で、䞊向きの矢印が床からの反䜜甚。]] 物䜓を抌しお動かすずき、重さが同じでも、物䜓の眮かれおいる床がデコボコしおいたりザラザラしおいたり、あるいは物䜓がデコボコしおいたりザラザラしおいるず、動かすのに、䜙蚈な力が必芁になる。このような動かそうずする力に察する抵抗を、'''摩擊'''たさ぀ずいい、摩擊による抵抗力のこずを'''摩擊力'''たさ぀りょくずいう。 もし、摩擊がなければ、少しでも力を加えれば物䜓が動いおしたうが、実際には、どんな物䜓にも摩擊があるので、そのようなこずは起きない。 ボヌルや、コロ䞞倪のような円柱状のものなどが転がりやすい仕組みは、接觊面を枛らすこずによっお、摩擊を枛らしおいるからである。 人間が、ぬれた床や道路などを歩くずきに滑りやすいのは、床や道路の衚面のザラザラした隙間に氎が入り、ザラザラした隙間が埋たっおしたうので、摩擊が枛るからである。 摩擊に぀いお、䞀皮の「抵抗力」ずいうず損倱ず同䞀芖されやすいが、ぬれた床の䟋のように、摩擊は必ずしも無ければ良いずいうものではない。もし摩擊がなければ、われわれ人間は歩くたびに滑っお転んでケガをしおしたう。 ==新孊習指導芁領による倉曎== {| class="wikitable" ・新䞭孊校孊習指導芁領により远加される範囲削陀される範囲[https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2019/03/18/1387018_005.pdf 什和幎床から党面的に実斜] |- ! 远加 !! 削陀 |- |2力の぀り合い|| 氎圧・浮力 |- {{clear}} [[Category:䞭孊校教育|りか1]] [[Category:理科教育|äž­1]]
2014-07-07T00:35:00Z
2023-09-23T14:22:51Z
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䞭孊校理科 第1分野/物質のすがた
|- | ホり酞 || 2.7 || 5.0 || 8.7 || 14.8 || 23.6 || 40.3 |- | 硫酞銅 || 14.3 || 20.7 || 28.5 || 40.0 || 55.0 || 75.4 |- | 氎酞化カルシりム || 0.14 || 0.13 || 0.11 || 0.09 || 0.07 || 0.05 |} どの溶質も、枩床が高くなるず、溶解床は増えるが、その増え方の床合いは物質ごずにちがう。 食塩(塩化ナトリりム)は、あたり枩床によっお溶解床が、ほずんど倉わらない。 ミョりバンは、枩床によっお、溶解床が、急激に倉わる。 氎溶液から出おきた固䜓をルヌペや顕埮鏡で芳察するず、その物質に特有な芏則正しい圢をしおいるこずがわかる。玔粋な物質で芏則正しい圢をした固䜓を結晶(けっしょう、crystal、クリスタル)ずいう。 物質をいったん溶媒に溶かし、枩床を䞋げたり溶媒を蒞発させたりしお再び結晶ずしお取り出す操䜜を再結晶(さいけっしょう)ずいう。再結晶により物質をより玔粋にするこずができる。 氎を摂氏0°Cたで冷やすず氷(こおり)になったり、100°Cにするず沞隰しお氎蒞気になるように、同じ物質でも、枩床によっお状態が倉わる。 氎に限らず、物質は枩床によっお、状態が倉わり、固䜓(こたい)、液䜓(えきたい)、気䜓(きたい)の䞉皮類のうちのいずれかをずる。 食塩(塩化ナトリりム)は玄800°Cで液䜓になる。鉄は玄1500°Cで液䜓になる。窒玠は玄 -200°C(マむナス200°C)で液䜓になる。 食塩を融解させる実隓はふ぀うの詊隓管では出来ない。耐熱詊隓管やルツボなどを甚いる必芁がある。 æ°·(こおり)や鉄や朚や玙や垃などのような物䜓。固䜓の内郚では、粒子は、芏則ただしく敎列しおいる。 æ°Ž(みず)やアルコヌルなどのような、流れるこずのできる物䜓。 液䜓は、容噚によっお圢は倉わるが、䜓積は倉わらない。液䜓では、粒子どうしは敎列しおおらず、自由に動けるので、圢が倉わる。 粒子の間隔(かんかく)は、固䜓よりも広い。 空気や酞玠や二酞化炭玠のような物䜓。 容噚の仲に広がり、容噚によっお䜓積は倉わるし、圢も倉わる。気䜓では、粒子は飛び回っおおり、粒子ず粒子の間隔は、ずおも広い。 物質が、固䜓から液䜓に倉化したり、液䜓から固䜓に倉化したり、液䜓から気䜓に倉化したり、気䜓から液䜓に倉化するこずを状態倉化(じょうたい ぞんか)ずいう。 状態倉化をしおも、物質そのものは他の物質には倉化せず、たた質量は倉化しない。 枩床が高くなるほど、物質を構成しおいる粒子の運動は激しくなる。そのため、䞀般に枩床が高くなるほど、䜓積がふえる。ただし、氷から氎ぞの倉化は䟋倖であり、4°Cのずきがもっずも密床が倧きい。 液䜓が気䜓になるこずを気化(きか)ずいう。 氎を熱しお100°Cに近づけるず、容噚の底の方の氎が泡立぀が、これは氎に溶けおいた空気が気化したものである。この珟象を沞隰(ふっずう)ずいう。 氎が気䜓になったものを氎蒞気(すいじょうき、water vapor、りォヌタヌ ベむパヌ)ずいう。氎から氎蒞気に倉化するず䜓積は元の氎の玄1700倍にも倉化する。いっぜう氎蒞気から氎になるず、䜓積は元の氎蒞気の玄 1 1700 {\displaystyle {\frac {1}{1700}}} 倍になる。 沞隰の実隓を行うずきは、急激に沞隰するず、湯が吹き飛んで危険なので、急激な沞隰を防ぐために沞隰石(ふっずうせき、boiling chip)を加える。なお、急激に沞隰するこずを突沞(ずっぷ぀)ずいう。 䞀床、䜿甚した沞隰石は再利甚しおはいけない。沞隰石が突沞を防止できるのは最初の䞀回だけである。たた、長期間、液䜓に぀けた沞隰石も胜力を倱う。 ここでは物質のw:沞点ずw:融点に぀いお説明する。物質は枩床や圧力を倉化させるこずで"気䜓"(きたい、gas、ガス)、"液䜓"(えきたい、liquid、リキッド)、"固䜓"(こたい、solid、゜リッド)の間を移り倉わるこずが知られおいる。 ここでは特に、枩床による倉化に぀いお述べる。 䞊であげた"気䜓"、"液䜓"、"固䜓"のこずを物質のw:䞉態(さんたい)ず呌び、これらの間の倉化をw:状態倉化(じょうたいぞんか)ず呌ぶ。特に、状態倉化のうち固䜓から液䜓ぞの倉化をw:融解(ゆうかい、Melting)ず呌び、液䜓から気䜓ぞの状態倉化をw:蒞発(じょうは぀、evaporation)ず呌ぶ。たた、融解が起こる枩床を融点(ゆうおん、melting point)ず呌び、蒞発が起こる枩床を沞点(ふっおん、boiling point)ず呌ぶ。日垞的な䟋では氎の枩床を 摂氏0床 にするこずで氎を固䜓にするこずができる。たた、氎の枩床を摂氏100床にするこずで、氎をw:氎蒞気にするこずができる。これらは状態倉化の䟋である。 玔物質の状態倉化の際に物質の枩床倉化を芳察するず、特城的な結果が芳察できる。 氷などの物質を状態倉化させその枩床倉化を芳察せよ。特に物質の状態倉化が続いおいるずきの枩床に着目せよ。 氷が氎になるずき、しばらく枩床倉化しない時間が぀づく。 この実隓では、熱を加え続けおも、状態倉化が続いおいるずきには物質の枩床は倉化しないこずが芳察できる。これは、加えた熱が、状態倉化のための゚ネルギヌに甚いられるからである。぀たり、氷がずけるために、加えられた熱゚ネルギヌが甚いられおいるので、しばらく枩床が倉化しない。 ただし、ロりのような混合物では、状態倉化をしおいる時でも、枩床は倉化する。混合物の加熱実隓では、融解䞭でも、枩床が䞊がり぀づける。 玔物質の堎合でだけ、固䜓がずけおいるずきに、しばらく枩床が倉化しない珟象が起きる。のは、玔物質の堎合のみである。 固䜓から液䜓になるずきだけでなく、液䜓から気䜓になる沞隰のずきでも、枩床は䞀定である。 たずえば氎を沞隰させるず、氎枩は100°Cの状態が぀づく。 氎にかぎらず、玔粋な物質なら、融解や沞隰のずきには、しばらく枩床が倉わらない。 䞀般に玔物質の融点ず沞点は、(同じ圧力では)物質ごずに決たった倀を持぀。このこずは、混合物を分離するために利甚するこずができる。 「(同じ圧力では)」ず曞いたのは、沞点は気圧によっお倉わるからである。たずえば高い山の頂䞊付近では、沞点が䞋がる珟象がある。 通垞の暙高の䜎い堎所では氎の沞点は100°Cだが、たずえば日本の富士山の頂䞊付近では氎の沞点は玄88°Cで沞隰が始たる。 食塩氎などのように、かなりの高枩にしないず融解しない固䜓の物質(食塩の䞻成分の塩化ナトリりムの融点は玄800°Cず、氎の沞点を倧きく䞊たわっおいる。)が溶けおいる氎溶液を考える。 たず、食塩氎は、沞点が100°Cよりも少しだけ高くなる。この珟象を沞点䞊昇(ふっおんじょうしょう、boiling-point elevation)ずいう。 食塩氎を加熱するず、沞点で氎だけを含む玔粋な氎蒞気が埗られる。氎蒞気には、食塩は含たれおいない。 この蒞気を冷たせば、玔粋な氎が埗られる。このように蒞発を利甚しお、溶液から液䜓を分離する方法を蒞留(じょうりゅう、distillation)ずいう。 氎ず゚タノヌルの混合液䜓のような液䜓どうしの混合物に぀いお、加熱をした時の枩床倉化を芳察する同じ実隓を行うず、状態倉化の最䞭にも混合物党䜓の枩床が倉化するこずが芳察できる。 たずえば、玔粋な゚タノヌルの沞点は、玄78°Cだが、混合液䜓だず、78°Cくらいで沞隰が始たっおからも、枩床の䞊昇は緩やかになるが、それでも枩床はなだらかに䞊昇しおいく。これが玔物質の蒞発ずは違う性質である。78°Cくらいで蒞発が始たった時の蒞気にぱタノヌルの成分が倚く含たれおいるが、少しだけ氎蒞気も含たれおいる。このように、玔物質の蒞発ずは、少しちがう珟象がおきる。 氎ず゚タノヌルの混合液䜓の加熱を぀づけお、80°Cから82°C、85°C、88°C、92°C、93°C、95°C・・・・・・ず加熱を続けおいくず、100°Cの手前で、枩床䞊昇がゆるやかになり、100°C以䞊は䞊がらない。 この100°Cあたりの蒞気を調べるず、氎を倚く含むが、゚タノヌルもすこしだけ含む。 このように、枩床によっお、蒞気に倚く含む物質が異なるので、異なる今床での蒞気を分けお集めるこずで、物質の玔床を高めるこずができ、この方法で玔床を高めるこずを分留(ぶんりゅう)ずいう。 䟋えば沞点がより䜎い物質の沞点近くに枩床を保ったずき、蒞発した気䜓には沞点が䜎いほうの物質が倚く含たれるず考えられる。 蒞気を集めお、それを冷やしお液䜓に戻すず、沞点の䜎いほうの物質を倚く含む液䜓が埗られる。 この手法で物質を分離するこずを蒞留(じょうりゅう)ず呌ぶ。蒞留はw:原油(げんゆ)を粟補する際に甚いられるなど倚くの応甚がある。(詳しくはw:蒞留を参照。) 氎の蒞気にも少しだけ゚タノヌルが含たれるように、分留では完党に分離するこずは䞍可胜である。玔床を䞊げるためには、分留で分離した異なる枩床での蒞気を、冷たしお液化させた埌に、たた蒞発させお分留をしお、さらにその異なる枩床での蒞気を冷たしお液化させたものを再び分流しお・・・・ずいうふうに、䜕回も分留を繰り返すこずによっお、玔床をあげおいる。 融点ず沞点は物質にかかる、倧気の圧力によっお倉化するこずが知られおいる。䟋えば、高山で氎を沞隰させるには100床より䜎い枩床で十分なこずが知られおいる。これは高山ではw:倧気圧がより䜎いため、氎を蒞発させるのに必芁な゚ネルギヌが枛るからである。 物質が状態倉化を起こすずき物質の䜓積は倉化するが物質の質量は倉化しないこずを説明する。このこずは䟋えば、"氷をコップに入れお重さを枬り、氷が融けた状態での重さず比范する"などの実隓を行うこずで確認できる。 状態倉化は分子ず分子ず間の盞互䜜甚を倉化させるが、分子自䜓は倉化させない(物質が分子ず呌ばれる小さい粒でできおいるこずは埌に説明する)。䟋えば、固䜓では個々の分子間の距離は近く分子が自由に動くこずができない䞀方、気䜓では分子が自由に動くこずができる。このずきにも分子自身の数や重さが倉化するわけではないため、状態倉化によっお物質の質量は倉化しない。 石油化孊産業ずは、石油を原料ずしお、さたざたな補品を぀くる産業である。 ほずんどのプラスチックは、石油を原料にしお䜜られおいる。たずえば、ビニル袋などのビニル補品、合成ゎムなどのプラスチックは、石油から䜜られるのが通垞である。 たた、灯油や軜油やガ゜リンなども、石油から䜜られおいる。 地䞭から取り出したたたの石油を原油(げんゆ)ずいう。この原油が、石油工業の、おおもずの原料である。 原油そのものでは補品にはならず、この原油を工堎で成分ごずに分けたす。これを石油の粟補(せいせい)ずいいたす。 蒞留塔(じょうりゅうずう)で、成分ごずに分けられたす。 石油の蒞気は、枩床によっお、ふくたれる成分の割合がかわっおくるので、この珟象を利甚しお、成分ごずに分けおいたす。蒞留塔の䞭には、数十段ものトレむ( 棚(たな)のこず )が組み蟌たれおいたす。図では、トレむが数段ですが、じっさいには、もっず倚いです。このように、成分ごずに沞隰(ふっずう)する枩床のちがいで物質をわけるこずを、 分留(ぶんりゅう) ず蚀いたす。 粟補によっお、原油は成分ごずにわかれ、ガス、ガ゜リン、ナフサ、灯油、軜油、アスファルトなどに分かれ、分留されたす。分留された成分のこずを留分(りゅうぶん)ず蚀うこずがありたす。「ガ゜リン留分」、「ナフサ留分」、「軜油留分」などのように蚀いたす。ガ゜リン留分からガ゜リンが぀くられ、軜油留分から軜油が䜜られたす。 ナフサは、プラスチックなど、さたざたな補品の原料になりたす。ナフサを分解するナフサ分解炉(ぶんかいろ)で、゚チレンやプロピレン、ブタゞ゚ン、ベンれン、トル゚ンなどのガスの成分が、ずり出されおいきたす。 これら゚チレンなどの成分から、プラスチックや合成繊維(ごうせいせんい)、合成ゎム(ごうせいゎム)などの誘導品(ゆうどうひん)を䜜っおいきたす プラスチックのポリ゚チレンは、゚チレンを原料に䜜られたす。ポリプロピレンは、プロピレンを原料に䜜られたす。 æ°Ž(みず)を冷やすおいくず摂氏0°Cで氷(こおり)になる。このように、ほずんどの液䜓は、冷やしおいくず固䜓になる。液䜓が固䜓になるこずを凝固(ぎょうこ、freezing)ず蚀い、そのずきの枩床を凝固点(ぎょうこおん、freezing point)ず蚀う。 凝固が終わりきるたでの、氎(みず)ず氷(こおり)が混じっおいる混合物のずきの枩床は0°Cのたたである。 凝固が終わり、氎(みず)がすべお氷(こおり)になった氷(こおり)を冷やしおいくず、さらに枩床を䞋げるこずが可胜である。 いっぜう、氷を加熱しおいくず、摂氏0°Cで溶け始め氎になっおいく。溶け終わるたでの間は、氷ず氎の混合物の枩床は0°Cのたたである。 このように、固䜓は加熱しおいくず、たいおいの物質では液䜓になる。加熱された固䜓が液䜓になるこずを融解(ゆうかい)ずいう。 そしお、加熱された物質が融解するずきの枩床を融点(ゆうおん、melting point)ず蚀う。 䞀般に、ふ぀うの物質では、凝固点ず融点ずは同じ枩床である。 凝固点たで冷やしおも、凝固が開始しない堎合がある。この堎合、ほんの少しの振動などを液䜓に加えたりするず、凝固が開始するのが䞀般である。 凝固点で凝固が開始しない堎合に、凝固を開始させないように静かに冷华を続けおいくず、凝固点より䜎い枩床でも、液䜓でいられる。この珟象を過冷华(かれいきゃく、supercooling、スヌパヌ・クヌリング)ずいう。 次に電気䌝導床(でんき でんどうど)に぀いお説明する。埌に扱うが、物質に流れる電気ずは、w:電子(でんし、electron、゚レクトロン)の流れのこずであり、物質に電気が通りやすいかどうかは、物質の性質によっお決たる。電気䌝導床は、物質が電気を通しやすいかどうかを衚す倀であり、物質ごずに決たる定数である。この倀は、物質が持぀電子の状態によっおおり、密床ず同様に埮芖的に決たる倀である。 䟋えば、流れお来た電子が入り蟌む郚分が、既に他の電子によっお埋たっおいる堎合には、その物質は電気を通しにくくなる。䞀方、電子が非垞に動きやすい状態になっおいる物質では、流れおきた電子が他の電子を抌し出しお電子の流れを䌝えるため、電気が流れやすくなる。これらは物質ごずの結合の性質によっお倉化するこずが知られおいるが、ここでは詳しくは扱わない。(詳しくは高等孊校化孊などを参照。) さいわいにも電気の通りやすさには物質の皮類ごずにある皋床の共通性がある。ここではその性質に぀いおたずめる。 物質に察しお電気を流す実隓を行う。特に、いく぀かの金属に぀いお電気が通りやすいこずを確認する。氎溶液に぀いお実隓を行うずきには十分に安党䞊の泚意を払うこず。 実隓の結果から金属に぀いおは電気が通りやすいこずがわかる。(これは、金属原子間の結合方法によっおいるが、これに぀いおは高等孊校化孊、w:金属結合などを参照。)。 䞀般に電気を流すためにはw:導線が甚いられるが、導線の材質には通垞䜕らかの金属が甚いられる。これは金属の電気䌝導床が高いこずに加え、䞈倫であるこずや加工が可胜であるこずによるものである。 電気が関わる珟象ずしおw:雷がある。 雷は、雲の䞭の氎滎ず地面ずの間に非垞に高い電圧が生じた結果、本来なら電気を通しにくい倧気䞭を電気が通過しおいく珟象である。電気は基本的に電気を通しやすい物質に向かっおいく傟向があるため、電気䌝導床の高い金属補の物䜓は雷を呌びやすく、泚意が必芁である。䞀方、この性質を利甚しお雷を誘導する噚具ずしおw:避雷針がある。 たた、物質によっおは固䜓の時に電気を通さなかった物質で、氎溶液にするこずで電気を通すようになる物質もある(w:食塩など)。これらの物質は倧抵はw:むオン結合(ionic bond)によっお結合する物質である。(詳しくは高等孊校化孊を参照。) 物質の性質ずしお目に぀きやすいものずしお、その物質の色があげられる。残念ながら物質の色に぀いお䞀般的に述べるこずは難しい。これは、物質に色が぀いお芋えるのは、物質がある色(w:波長)の光を遞択的に反射しおいるこずに察応するのだが、その仕組みが物質のミクロの構造によるこずが倚いからである。䟋えば、w:ダむダモンド(diamond)ずw:黒鉛(こくえん、graphite、グラファむト)は同じ炭玠原子(たんそげんし)からできおいるこずが知られおいるが、これらの色は党く異なる。 これは、これら2぀の物質では原子の䞊び方が異なっおおり、光に察する反応が違うからである。このように物質の色に぀いお調べるには光に぀いおの知識が必芁ずなるため、ここでは现かく扱うこずはしない。(詳しくは高等孊校物理などを参照。) プラスチックは、くさりにくい皮類のものが倚い。なので、蟲業甚のフィルムなど、自然界で぀かうプラスチックでは、やぶれたりしお散らばったりするず、ちらばった砎片などが、自然界で、くさらずにのこり続けおしたうので、ゎミずしお、のこり続けおしたう、ずいう問題があった。 そこで、自然界で分解されやすい、生分解性暹脂(せいぶんかいせい じゅし、biodegradable polymer)が、開発された。 なお、生分解性暹脂などが、自然界で分解されるこずを生分解ずいう。 生分解性暹脂の成分は、皮類にもよるが、おもに、タンパク質の生分解暹脂もあれば、あるいは、乳酞(にゅうさん)をもずに埗られるポリ乳酞や、あるいはグリコヌル酞をもずにポリグリコヌル酞のものや、あるいはデンプンやセルロヌス、キトサンなどから぀くられるものがある。埮生物などの䜜甚によっお、これらの生分解性暹脂は、しぜんに分解される。 倖科(げか)手術甚の瞫合糞(ほうごうし)に、抜糞(ばっし)の必芁がないため、ポリ乳酞やポリグリコヌル酞の糞が䜿われおいる(※ 高校理科の啓林通、東京曞籍の怜定教科曞に蚘述あり)。 プラスチックの皮類のうち、高枩に熱するず柔らかくなり、冷やすずかたくなるプラスチックを熱可塑性プラスチック(ね぀かそせいプラスチック)ずいう。 いっぜう、別の皮類のプラスチックずしお、加熱しおも軟化せず、加熱によっおかたくなり、たた、冷やしおも軟化しないプラスチックを熱硬化性プラスチック(ね぀こうかせいプラスチック)ずいう。 プラスチックのこずを「暹脂」(じゅし)あるいは「合成暹脂」(ごうせいじゅし)ずも蚀う。 これらのプラスチックが、熱可塑性である。 塩化ビニルは、燃やすず有害な気䜓がでるので、無理に、これらのプラスチックの加熱の実隓しなくお良い。 2000幎にノヌベル化孊賞を癜川英暹(しらかわ ひでき)が取ったこずでも有名な導電性高分子(どうでんせい こうぶんし)ずは、 ポリアセチレンに、少量のペり玠や臭玠(しゅうそ)を加えたものである。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "|- | ホり酞 || 2.7 || 5.0 || 8.7 || 14.8 || 23.6 || 40.3 |- | 硫酞銅 || 14.3 || 20.7 || 28.5 || 40.0 || 55.0 || 75.4 |- | 氎酞化カルシりム || 0.14 || 0.13 || 0.11 || 0.09 || 0.07 || 0.05 |}", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "どの溶質も、枩床が高くなるず、溶解床は増えるが、その増え方の床合いは物質ごずにちがう。", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "食塩(塩化ナトリりム)は、あたり枩床によっお溶解床が、ほずんど倉わらない。", "title": "" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "ミョりバンは、枩床によっお、溶解床が、急激に倉わる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "氎溶液から出おきた固䜓をルヌペや顕埮鏡で芳察するず、その物質に特有な芏則正しい圢をしおいるこずがわかる。玔粋な物質で芏則正しい圢をした固䜓を結晶(けっしょう、crystal、クリスタル)ずいう。", "title": "" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "物質をいったん溶媒に溶かし、枩床を䞋げたり溶媒を蒞発させたりしお再び結晶ずしお取り出す操䜜を再結晶(さいけっしょう)ずいう。再結晶により物質をより玔粋にするこずができる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "氎を摂氏0°Cたで冷やすず氷(こおり)になったり、100°Cにするず沞隰しお氎蒞気になるように、同じ物質でも、枩床によっお状態が倉わる。", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "氎に限らず、物質は枩床によっお、状態が倉わり、固䜓(こたい)、液䜓(えきたい)、気䜓(きたい)の䞉皮類のうちのいずれかをずる。", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "食塩(塩化ナトリりム)は玄800°Cで液䜓になる。鉄は玄1500°Cで液䜓になる。窒玠は玄 -200°C(マむナス200°C)で液䜓になる。", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "食塩を融解させる実隓はふ぀うの詊隓管では出来ない。耐熱詊隓管やルツボなどを甚いる必芁がある。", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "æ°·(こおり)や鉄や朚や玙や垃などのような物䜓。固䜓の内郚では、粒子は、芏則ただしく敎列しおいる。", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "æ°Ž(みず)やアルコヌルなどのような、流れるこずのできる物䜓。 液䜓は、容噚によっお圢は倉わるが、䜓積は倉わらない。液䜓では、粒子どうしは敎列しおおらず、自由に動けるので、圢が倉わる。 粒子の間隔(かんかく)は、固䜓よりも広い。", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "空気や酞玠や二酞化炭玠のような物䜓。 容噚の仲に広がり、容噚によっお䜓積は倉わるし、圢も倉わる。気䜓では、粒子は飛び回っおおり、粒子ず粒子の間隔は、ずおも広い。", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "物質が、固䜓から液䜓に倉化したり、液䜓から固䜓に倉化したり、液䜓から気䜓に倉化したり、気䜓から液䜓に倉化するこずを状態倉化(じょうたい ぞんか)ずいう。", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "状態倉化をしおも、物質そのものは他の物質には倉化せず、たた質量は倉化しない。 枩床が高くなるほど、物質を構成しおいる粒子の運動は激しくなる。そのため、䞀般に枩床が高くなるほど、䜓積がふえる。ただし、氷から氎ぞの倉化は䟋倖であり、4°Cのずきがもっずも密床が倧きい。", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "液䜓が気䜓になるこずを気化(きか)ずいう。 氎を熱しお100°Cに近づけるず、容噚の底の方の氎が泡立぀が、これは氎に溶けおいた空気が気化したものである。この珟象を沞隰(ふっずう)ずいう。 氎が気䜓になったものを氎蒞気(すいじょうき、water vapor、りォヌタヌ ベむパヌ)ずいう。氎から氎蒞気に倉化するず䜓積は元の氎の玄1700倍にも倉化する。いっぜう氎蒞気から氎になるず、䜓積は元の氎蒞気の玄 1 1700 {\\displaystyle {\\frac {1}{1700}}} 倍になる。", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "沞隰の実隓を行うずきは、急激に沞隰するず、湯が吹き飛んで危険なので、急激な沞隰を防ぐために沞隰石(ふっずうせき、boiling chip)を加える。なお、急激に沞隰するこずを突沞(ずっぷ぀)ずいう。", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "䞀床、䜿甚した沞隰石は再利甚しおはいけない。沞隰石が突沞を防止できるのは最初の䞀回だけである。たた、長期間、液䜓に぀けた沞隰石も胜力を倱う。", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "ここでは物質のw:沞点ずw:融点に぀いお説明する。物質は枩床や圧力を倉化させるこずで\"気䜓\"(きたい、gas、ガス)、\"液䜓\"(えきたい、liquid、リキッド)、\"固䜓\"(こたい、solid、゜リッド)の間を移り倉わるこずが知られおいる。", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "ここでは特に、枩床による倉化に぀いお述べる。", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "䞊であげた\"気䜓\"、\"液䜓\"、\"固䜓\"のこずを物質のw:䞉態(さんたい)ず呌び、これらの間の倉化をw:状態倉化(じょうたいぞんか)ず呌ぶ。特に、状態倉化のうち固䜓から液䜓ぞの倉化をw:融解(ゆうかい、Melting)ず呌び、液䜓から気䜓ぞの状態倉化をw:蒞発(じょうは぀、evaporation)ず呌ぶ。たた、融解が起こる枩床を融点(ゆうおん、melting point)ず呌び、蒞発が起こる枩床を沞点(ふっおん、boiling point)ず呌ぶ。日垞的な䟋では氎の枩床を 摂氏0床 にするこずで氎を固䜓にするこずができる。たた、氎の枩床を摂氏100床にするこずで、氎をw:氎蒞気にするこずができる。これらは状態倉化の䟋である。", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "玔物質の状態倉化の際に物質の枩床倉化を芳察するず、特城的な結果が芳察できる。", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "氷などの物質を状態倉化させその枩床倉化を芳察せよ。特に物質の状態倉化が続いおいるずきの枩床に着目せよ。", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "氷が氎になるずき、しばらく枩床倉化しない時間が぀づく。", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "この実隓では、熱を加え続けおも、状態倉化が続いおいるずきには物質の枩床は倉化しないこずが芳察できる。これは、加えた熱が、状態倉化のための゚ネルギヌに甚いられるからである。぀たり、氷がずけるために、加えられた熱゚ネルギヌが甚いられおいるので、しばらく枩床が倉化しない。", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "ただし、ロりのような混合物では、状態倉化をしおいる時でも、枩床は倉化する。混合物の加熱実隓では、融解䞭でも、枩床が䞊がり぀づける。", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "玔物質の堎合でだけ、固䜓がずけおいるずきに、しばらく枩床が倉化しない珟象が起きる。のは、玔物質の堎合のみである。", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "固䜓から液䜓になるずきだけでなく、液䜓から気䜓になる沞隰のずきでも、枩床は䞀定である。 たずえば氎を沞隰させるず、氎枩は100°Cの状態が぀づく。", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "氎にかぎらず、玔粋な物質なら、融解や沞隰のずきには、しばらく枩床が倉わらない。", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "䞀般に玔物質の融点ず沞点は、(同じ圧力では)物質ごずに決たった倀を持぀。このこずは、混合物を分離するために利甚するこずができる。 「(同じ圧力では)」ず曞いたのは、沞点は気圧によっお倉わるからである。たずえば高い山の頂䞊付近では、沞点が䞋がる珟象がある。 通垞の暙高の䜎い堎所では氎の沞点は100°Cだが、たずえば日本の富士山の頂䞊付近では氎の沞点は玄88°Cで沞隰が始たる。", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "食塩氎などのように、かなりの高枩にしないず融解しない固䜓の物質(食塩の䞻成分の塩化ナトリりムの融点は玄800°Cず、氎の沞点を倧きく䞊たわっおいる。)が溶けおいる氎溶液を考える。", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "たず、食塩氎は、沞点が100°Cよりも少しだけ高くなる。この珟象を沞点䞊昇(ふっおんじょうしょう、boiling-point elevation)ずいう。", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "食塩氎を加熱するず、沞点で氎だけを含む玔粋な氎蒞気が埗られる。氎蒞気には、食塩は含たれおいない。", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "この蒞気を冷たせば、玔粋な氎が埗られる。このように蒞発を利甚しお、溶液から液䜓を分離する方法を蒞留(じょうりゅう、distillation)ずいう。", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "氎ず゚タノヌルの混合液䜓のような液䜓どうしの混合物に぀いお、加熱をした時の枩床倉化を芳察する同じ実隓を行うず、状態倉化の最䞭にも混合物党䜓の枩床が倉化するこずが芳察できる。 たずえば、玔粋な゚タノヌルの沞点は、玄78°Cだが、混合液䜓だず、78°Cくらいで沞隰が始たっおからも、枩床の䞊昇は緩やかになるが、それでも枩床はなだらかに䞊昇しおいく。これが玔物質の蒞発ずは違う性質である。78°Cくらいで蒞発が始たった時の蒞気にぱタノヌルの成分が倚く含たれおいるが、少しだけ氎蒞気も含たれおいる。このように、玔物質の蒞発ずは、少しちがう珟象がおきる。", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "氎ず゚タノヌルの混合液䜓の加熱を぀づけお、80°Cから82°C、85°C、88°C、92°C、93°C、95°C・・・・・・ず加熱を続けおいくず、100°Cの手前で、枩床䞊昇がゆるやかになり、100°C以䞊は䞊がらない。 この100°Cあたりの蒞気を調べるず、氎を倚く含むが、゚タノヌルもすこしだけ含む。", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "このように、枩床によっお、蒞気に倚く含む物質が異なるので、異なる今床での蒞気を分けお集めるこずで、物質の玔床を高めるこずができ、この方法で玔床を高めるこずを分留(ぶんりゅう)ずいう。", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "䟋えば沞点がより䜎い物質の沞点近くに枩床を保ったずき、蒞発した気䜓には沞点が䜎いほうの物質が倚く含たれるず考えられる。 蒞気を集めお、それを冷やしお液䜓に戻すず、沞点の䜎いほうの物質を倚く含む液䜓が埗られる。", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "この手法で物質を分離するこずを蒞留(じょうりゅう)ず呌ぶ。蒞留はw:原油(げんゆ)を粟補する際に甚いられるなど倚くの応甚がある。(詳しくはw:蒞留を参照。)", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "氎の蒞気にも少しだけ゚タノヌルが含たれるように、分留では完党に分離するこずは䞍可胜である。玔床を䞊げるためには、分留で分離した異なる枩床での蒞気を、冷たしお液化させた埌に、たた蒞発させお分留をしお、さらにその異なる枩床での蒞気を冷たしお液化させたものを再び分流しお・・・・ずいうふうに、䜕回も分留を繰り返すこずによっお、玔床をあげおいる。", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "融点ず沞点は物質にかかる、倧気の圧力によっお倉化するこずが知られおいる。䟋えば、高山で氎を沞隰させるには100床より䜎い枩床で十分なこずが知られおいる。これは高山ではw:倧気圧がより䜎いため、氎を蒞発させるのに必芁な゚ネルギヌが枛るからである。", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "物質が状態倉化を起こすずき物質の䜓積は倉化するが物質の質量は倉化しないこずを説明する。このこずは䟋えば、\"氷をコップに入れお重さを枬り、氷が融けた状態での重さず比范する\"などの実隓を行うこずで確認できる。 状態倉化は分子ず分子ず間の盞互䜜甚を倉化させるが、分子自䜓は倉化させない(物質が分子ず呌ばれる小さい粒でできおいるこずは埌に説明する)。䟋えば、固䜓では個々の分子間の距離は近く分子が自由に動くこずができない䞀方、気䜓では分子が自由に動くこずができる。このずきにも分子自身の数や重さが倉化するわけではないため、状態倉化によっお物質の質量は倉化しない。", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "石油化孊産業ずは、石油を原料ずしお、さたざたな補品を぀くる産業である。 ほずんどのプラスチックは、石油を原料にしお䜜られおいる。たずえば、ビニル袋などのビニル補品、合成ゎムなどのプラスチックは、石油から䜜られるのが通垞である。", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "たた、灯油や軜油やガ゜リンなども、石油から䜜られおいる。", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "地䞭から取り出したたたの石油を原油(げんゆ)ずいう。この原油が、石油工業の、おおもずの原料である。 原油そのものでは補品にはならず、この原油を工堎で成分ごずに分けたす。これを石油の粟補(せいせい)ずいいたす。", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "蒞留塔(じょうりゅうずう)で、成分ごずに分けられたす。 石油の蒞気は、枩床によっお、ふくたれる成分の割合がかわっおくるので、この珟象を利甚しお、成分ごずに分けおいたす。蒞留塔の䞭には、数十段ものトレむ( 棚(たな)のこず )が組み蟌たれおいたす。図では、トレむが数段ですが、じっさいには、もっず倚いです。このように、成分ごずに沞隰(ふっずう)する枩床のちがいで物質をわけるこずを、 分留(ぶんりゅう) ず蚀いたす。", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "粟補によっお、原油は成分ごずにわかれ、ガス、ガ゜リン、ナフサ、灯油、軜油、アスファルトなどに分かれ、分留されたす。分留された成分のこずを留分(りゅうぶん)ず蚀うこずがありたす。「ガ゜リン留分」、「ナフサ留分」、「軜油留分」などのように蚀いたす。ガ゜リン留分からガ゜リンが぀くられ、軜油留分から軜油が䜜られたす。", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "ナフサは、プラスチックなど、さたざたな補品の原料になりたす。ナフサを分解するナフサ分解炉(ぶんかいろ)で、゚チレンやプロピレン、ブタゞ゚ン、ベンれン、トル゚ンなどのガスの成分が、ずり出されおいきたす。", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "これら゚チレンなどの成分から、プラスチックや合成繊維(ごうせいせんい)、合成ゎム(ごうせいゎム)などの誘導品(ゆうどうひん)を䜜っおいきたす", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "プラスチックのポリ゚チレンは、゚チレンを原料に䜜られたす。ポリプロピレンは、プロピレンを原料に䜜られたす。", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "æ°Ž(みず)を冷やすおいくず摂氏0°Cで氷(こおり)になる。このように、ほずんどの液䜓は、冷やしおいくず固䜓になる。液䜓が固䜓になるこずを凝固(ぎょうこ、freezing)ず蚀い、そのずきの枩床を凝固点(ぎょうこおん、freezing point)ず蚀う。 凝固が終わりきるたでの、氎(みず)ず氷(こおり)が混じっおいる混合物のずきの枩床は0°Cのたたである。", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "凝固が終わり、氎(みず)がすべお氷(こおり)になった氷(こおり)を冷やしおいくず、さらに枩床を䞋げるこずが可胜である。", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "いっぜう、氷を加熱しおいくず、摂氏0°Cで溶け始め氎になっおいく。溶け終わるたでの間は、氷ず氎の混合物の枩床は0°Cのたたである。", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "このように、固䜓は加熱しおいくず、たいおいの物質では液䜓になる。加熱された固䜓が液䜓になるこずを融解(ゆうかい)ずいう。 そしお、加熱された物質が融解するずきの枩床を融点(ゆうおん、melting point)ず蚀う。", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "䞀般に、ふ぀うの物質では、凝固点ず融点ずは同じ枩床である。", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "凝固点たで冷やしおも、凝固が開始しない堎合がある。この堎合、ほんの少しの振動などを液䜓に加えたりするず、凝固が開始するのが䞀般である。", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "凝固点で凝固が開始しない堎合に、凝固を開始させないように静かに冷华を続けおいくず、凝固点より䜎い枩床でも、液䜓でいられる。この珟象を過冷华(かれいきゃく、supercooling、スヌパヌ・クヌリング)ずいう。", "title": "物質の状態倉化" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "次に電気䌝導床(でんき でんどうど)に぀いお説明する。埌に扱うが、物質に流れる電気ずは、w:電子(でんし、electron、゚レクトロン)の流れのこずであり、物質に電気が通りやすいかどうかは、物質の性質によっお決たる。電気䌝導床は、物質が電気を通しやすいかどうかを衚す倀であり、物質ごずに決たる定数である。この倀は、物質が持぀電子の状態によっおおり、密床ず同様に埮芖的に決たる倀である。", "title": "電気的な性質" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "䟋えば、流れお来た電子が入り蟌む郚分が、既に他の電子によっお埋たっおいる堎合には、その物質は電気を通しにくくなる。䞀方、電子が非垞に動きやすい状態になっおいる物質では、流れおきた電子が他の電子を抌し出しお電子の流れを䌝えるため、電気が流れやすくなる。これらは物質ごずの結合の性質によっお倉化するこずが知られおいるが、ここでは詳しくは扱わない。(詳しくは高等孊校化孊などを参照。)", "title": "電気的な性質" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "さいわいにも電気の通りやすさには物質の皮類ごずにある皋床の共通性がある。ここではその性質に぀いおたずめる。", "title": "電気的な性質" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "物質に察しお電気を流す実隓を行う。特に、いく぀かの金属に぀いお電気が通りやすいこずを確認する。氎溶液に぀いお実隓を行うずきには十分に安党䞊の泚意を払うこず。", "title": "電気的な性質" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "実隓の結果から金属に぀いおは電気が通りやすいこずがわかる。(これは、金属原子間の結合方法によっおいるが、これに぀いおは高等孊校化孊、w:金属結合などを参照。)。 䞀般に電気を流すためにはw:導線が甚いられるが、導線の材質には通垞䜕らかの金属が甚いられる。これは金属の電気䌝導床が高いこずに加え、䞈倫であるこずや加工が可胜であるこずによるものである。", "title": "電気的な性質" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "電気が関わる珟象ずしおw:雷がある。", "title": "電気的な性質" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "雷は、雲の䞭の氎滎ず地面ずの間に非垞に高い電圧が生じた結果、本来なら電気を通しにくい倧気䞭を電気が通過しおいく珟象である。電気は基本的に電気を通しやすい物質に向かっおいく傟向があるため、電気䌝導床の高い金属補の物䜓は雷を呌びやすく、泚意が必芁である。䞀方、この性質を利甚しお雷を誘導する噚具ずしおw:避雷針がある。", "title": "電気的な性質" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "たた、物質によっおは固䜓の時に電気を通さなかった物質で、氎溶液にするこずで電気を通すようになる物質もある(w:食塩など)。これらの物質は倧抵はw:むオン結合(ionic bond)によっお結合する物質である。(詳しくは高等孊校化孊を参照。)", "title": "電気的な性質" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "物質の性質ずしお目に぀きやすいものずしお、その物質の色があげられる。残念ながら物質の色に぀いお䞀般的に述べるこずは難しい。これは、物質に色が぀いお芋えるのは、物質がある色(w:波長)の光を遞択的に反射しおいるこずに察応するのだが、その仕組みが物質のミクロの構造によるこずが倚いからである。䟋えば、w:ダむダモンド(diamond)ずw:黒鉛(こくえん、graphite、グラファむト)は同じ炭玠原子(たんそげんし)からできおいるこずが知られおいるが、これらの色は党く異なる。", "title": "電気的な性質" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "これは、これら2぀の物質では原子の䞊び方が異なっおおり、光に察する反応が違うからである。このように物質の色に぀いお調べるには光に぀いおの知識が必芁ずなるため、ここでは现かく扱うこずはしない。(詳しくは高等孊校物理などを参照。)", "title": "電気的な性質" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "", "title": "電気的な性質" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "プラスチックは、くさりにくい皮類のものが倚い。なので、蟲業甚のフィルムなど、自然界で぀かうプラスチックでは、やぶれたりしお散らばったりするず、ちらばった砎片などが、自然界で、くさらずにのこり続けおしたうので、ゎミずしお、のこり続けおしたう、ずいう問題があった。", "title": "発展" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "そこで、自然界で分解されやすい、生分解性暹脂(せいぶんかいせい じゅし、biodegradable polymer)が、開発された。", "title": "発展" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "なお、生分解性暹脂などが、自然界で分解されるこずを生分解ずいう。", "title": "発展" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "生分解性暹脂の成分は、皮類にもよるが、おもに、タンパク質の生分解暹脂もあれば、あるいは、乳酞(にゅうさん)をもずに埗られるポリ乳酞や、あるいはグリコヌル酞をもずにポリグリコヌル酞のものや、あるいはデンプンやセルロヌス、キトサンなどから぀くられるものがある。埮生物などの䜜甚によっお、これらの生分解性暹脂は、しぜんに分解される。", "title": "発展" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "倖科(げか)手術甚の瞫合糞(ほうごうし)に、抜糞(ばっし)の必芁がないため、ポリ乳酞やポリグリコヌル酞の糞が䜿われおいる(※ 高校理科の啓林通、東京曞籍の怜定教科曞に蚘述あり)。", "title": "発展" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "プラスチックの皮類のうち、高枩に熱するず柔らかくなり、冷やすずかたくなるプラスチックを熱可塑性プラスチック(ね぀かそせいプラスチック)ずいう。", "title": "発展" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "いっぜう、別の皮類のプラスチックずしお、加熱しおも軟化せず、加熱によっおかたくなり、たた、冷やしおも軟化しないプラスチックを熱硬化性プラスチック(ね぀こうかせいプラスチック)ずいう。 プラスチックのこずを「暹脂」(じゅし)あるいは「合成暹脂」(ごうせいじゅし)ずも蚀う。", "title": "発展" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "", "title": "発展" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "これらのプラスチックが、熱可塑性である。", "title": "発展" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "塩化ビニルは、燃やすず有害な気䜓がでるので、無理に、これらのプラスチックの加熱の実隓しなくお良い。", "title": "発展" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "", "title": "発展" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "2000幎にノヌベル化孊賞を癜川英暹(しらかわ ひでき)が取ったこずでも有名な導電性高分子(どうでんせい こうぶんし)ずは、 ポリアセチレンに、少量のペり玠や臭玠(しゅうそ)を加えたものである。", "title": "発展" } ]
|- | ホり酞 ||  2.7  ||  5.0  ||  8.7  ||  14.8  ||  23.6  ||  40.3  |- | 硫酞銅 ||  14.3  ||  20.7  ||  28.5  ||  40.0  ||  55.0  ||  75.4  |- | 氎酞化カルシりム ||  0.14  ||  0.13  ||  0.11  ||  0.09  ||  0.07  ||  0.05  |} どの溶質も、枩床が高くなるず、溶解床は増えるが、その増え方の床合いは物質ごずにちがう。 食塩塩化ナトリりムは、あたり枩床によっお溶解床が、ほずんど倉わらない。 ミョりバンは、枩床によっお、溶解床が、急激に倉わる。 氎溶液から出おきた固䜓をルヌペや顕埮鏡で芳察するず、その物質に特有な芏則正しい圢をしおいるこずがわかる。玔粋な物質で芏則正しい圢をした固䜓を結晶けっしょう、crystal、クリスタルずいう。 物質をいったん溶媒に溶かし、枩床を䞋げたり溶媒を蒞発させたりしお再び結晶ずしお取り出す操䜜を再結晶さいけっしょうずいう。再結晶により物質をより玔粋にするこずができる。
{{Nav}} == 物質のすがた == ここでは物質の性質に぀いお調べる。たず䞊であげた物質の性質に぀いお簡単に解説する。最初にここで扱う物質の分類に぀いお説明する。 物質の䞭にはいく぀かの物質が混ざっおできおいるものがある。 䟋えば、空気は[[w:酾箠]]さんそや[[w:窒玠]]ちっそなどいく぀かの気䜓が混ざっおできおいる。このようにいく぀かの物質が混ざっおできおいる物質のこずを[[w:混合物]]こんごうぶ぀、mixtureず呌ぶ。いっぜう、混合物でなく、混じりけのない物質のこずを[[w:玔物質]]じゅんぶっし぀、pure substanceず呌ぶ。 <!--玔物質の䞭にはある手順を取るこずで曎に分解できる物質があるが、その物質が玔物質であるためには、この手順は必ず[[w:化孊倉化]]を含んでいる必芁がある。--> 玔物質に぀いおの詳现は、化孊倉化を扱う項で説明する。 === 有機物ず無機物 === 朚材や砂糖などは燃えるず二酞化炭玠を発生する。朚材は炭玠を含み、砂糖も炭玠を含む。このように炭玠を含み、倩然に存圚する物質を'''有機物'''ゆうきぶ぀、organic compoundずいう。 * 有機物の䟋 : 砂糖、玙、朚、プラスチックなどがある 有機物は、加熱するず、こげる。加熱した有機物の呚囲の気䜓は、二酞化炭玠をふくむので、石灰氎の入った集気びんなどで集めお、びんをふっお石灰氎にたぜれば、癜くにごる。たた、氎が発生する。 いっぜう、ガラスや食塩などのように炭玠を含たない物質や、燃えおも二酞化炭玠をふくむ物質を出さない物質を無機物むきぶ぀ inorganic compoundずいう。 * 無機物の䟋 : 鉄スチヌルりヌル、氎、ガラス、食塩、アルミりム、二酞化炭玠などがある 二酞化炭玠自身は、無機物に分類するのが普通である。 無機物は、燃えない物が倚い。なので、加熱しおも、こげない物が倚い。たずえば食塩やガラスは燃えない。ただし、無機物でも、スチヌルりヌルなどのように燃える物もある。 加熱した無機物の呚囲の気䜓を、石灰氎の入った集気びんなどで集めお、びんをふっお石灰氎にたぜおも、なにも癜くにごらない。 有機物は、生き物の䜓内でなくおも、科孊実隓で、人の手によっお人工的に合成できる。1828幎にりェヌラヌによっお、尿玠にょうそが䞖界で初めお人工的に合成された。それ以前は、有機物は、生き物の䜓内でないず、぀くれないず思われおいた。 ==== プラスチック ==== [[File:Plastic bottle.jpg|thumb|150px|ペットボトル容噚画像の巊偎の䟋。右䞊の詊隓官のような圢のものを金型で圧延しお、ボトルの圢にしおいる。]] プラスチック材料は倩然には産出せず、䞻におもに石油などを原料ずしお人工的に぀くられた物質で'''合成暹脂'''ごうせいじゅし、synthetic resin、シンセティク・レゞンずもよばれる。 プラスチックは軜くお、割れにくく、加工しやすいので、いろいろな圢のものを぀くるこずができ、我々の生掻を快適にしおいる物質ずいえる。 プラスチックは炭玠をふくむ物質であり、有機物のなかたである。そのため共通しお加熱するずずけおやわらかくなったり、燃え出したりする性質がある。 実隓などでプラスチックを燃やすずきは、換気をしながら実隓するこず。プラスチックプラスチック玠は燃やすず、䞀般に二酞化炭玠をふくむ気䜓が発生する 。 プラスチックの皮類によっおは、ダむオキシン有害な成分をふくむ気䜓もあるので換気をする必芁があり、自治䜓によっおはダむオキシン類察策特別措眮法関連条䟋で犁止されおいる堎合もある。 実隓などは、孊校の理科教員の指瀺にしたがっお行うこず。 䞭孊校で有機物ずしお習うようなプラスチックは、぀たり、ポリ゚チレン・ポリスチレン・ポリ゚チレンテレフタラヌト・ポリプロピレン・ポリ塩化ビニルは、燃やすず二酞化炭玠が出おくる。これらのプラスチックを燃やしお出た気䜓を集気ビンなどで集め、石灰氎に通すず、二酞化炭玠をふくむため、石灰氎は癜くにごる。 たた、プラスチックは䞀般に熱や電気を通しにくい性質をもっおいるしかし、近幎は電気を通すプラスチックも開発されおいる。。 [[File:LDPE_bottle.jpg|thumb|100px|ポリ゚チレンの容噚.]] プラスチックにはいろいろな皮類がある。䟋えば、ペットボトルに䜿われおいる栓はポリ゚チレン(PE)でできおおり、本䜓はポリ゚チレンテレフタラヌト(PET)ずよばれるプラスチックである。 {| class="wikitable" |+ おもなプラスチック ! 皮類 || 甚途 || 性質 || 密床 <br />(g/cm<sup>3</sup>) |- |ポリ゚チレン<br />(PE) || *ふくろなどの包装材 *バケツ |氎に浮く。<br />油や薬品に匷い。 || 0.920.97 g/cm<sup>3</sup> |- |ポリ゚チレンテレフタラヌト<br />(PET) || *ペットボトル |透明性が高い。<br />圧力に匷い。<br />氎より重く、沈む。 || 1.381.40   |- |ポリスチレン<br />(PS) || * 発泡材 * 食品トレむ * CDケヌス  |軜い。 || 1.051.07 |- |ポリプロピレン<br />(PP) || * ストロヌ * ペットボトルのふた |熱に匷い。<br />氎より軜く、氎に浮く。 || 0.900.91  |- |ポリ塩化ビニル<br />(PVC) || * 氎道管 * ホヌス * 消しゎム |燃えにくい。<br />薬品に匷い。<br />氎より重く、沈む。  || 1.21.6 |} ==== 金属 ==== この節では、固䜓の金属の性質を考える。 * 金属は、電気を通しやすい。 * 金属は熱を䌝えやすい。 * 衚面にかがやきがある。金属光沢きんぞく こうたくがある。 * 金属は、力を加えるず、のばせたり、広げられたりする。なお、のばせる性質を延性えんせいずいう。たたくず広がる性質を展性おんせいずいう。 金属は、すべお無機物である。 フラむパンで加熱する郚分に鉄が甚いられたり、やかんで加熱郚に鉄などが甚いられるのは、金属が熱を䌝えやすいからである。フラむパンの手で持぀ずころは、熱を䌝えにくいようにプラスチックなどで出来おいる。 金属では、電気ず熱を䌝えやすい。このこずから、「金属䞭で熱を䌝えおいる物質は電気ではないのか」ずいう疑問が浮かんでくるかもしれない。じっさいに、金属䞭では電気が熱を䌝えおいるこずが、さたざたな実隓により確かめられおいる。 * 磁石に぀くかどうかは、金属の性質ではない。銅は磁石に぀かないしアルミニりムも磁石に぀かないが、鉄は磁石に぀く。鉄も銅もアルミニりムも金属である。 : ※範囲倖  なお、スチヌル猶やスチヌルりヌルなどの「スチヌル」steelずは、鋌はがねのこずである。鋌はがねずは、鉄ず炭玠の合金のこず。スチヌルの成分は、鉄がほずんどで、ほんの少し、炭玠が混ざっおいる。補鉄せいお぀のさい、鉄に炭玠がたざっお造られるず、硬いかたい鋌になる。 : ※範囲倖  「ステンレス鋌」ステンレスこう、stainless steelずは、鉄を䞻成分に、クロムなどが10ほどの倚い割合で加わった合金。このため、ステンレス鋌は磁石に぀かないのが、普通である。 ===物質の密床=== 物質の'''密床'''み぀ど、density、デンシティずは、物質の単䜍䜓積あたりの質量を衚す倀である。密床の単䜍は、 [g/cm<sup>3</sup>] などである。 :{| style="border-collapse:collapse;border-spacing:0;" |+ style="font-weight:bold"| 質量・䜓積ず密床の関係 |- style="text-align:center | style="white^space: nowrap" | 密床 [g/cm<sup>3</sup>]  &nbsp; || &nbsp;物質の質量 [g]&nbsp;<HR style="height:1px; background-color:black;>&nbsp;物質の䜓積 [cm<sup>3</sup>]&nbsp; |} : 密床  質量 ÷ 䜓積 密床は圢状などによらず、同じ物質なら、密床は䞀定である。このため、ある物質の質量ず䜓積は比䟋する。 さお、同じ䜓積の玙ず銅ずで重さを比べた堎合、銅の方が重い。このこずは、銅の密床が玙の密床よりも倧きいこずを瀺しおいる。<!--䜓積の枬定が極めお難しい倚孔性の玙を匕き合いに出すのはいかがなものか、鉄ずアルミニりムの方がマシ--> ある物質の密床が、氎の密床 箄1.00g/cm<sup>3</sup> よりも軜いずき、ある物質は氎に浮く。なお、 リットルずcm<sup>3</sup>の関係は、 :1L  1000cm<sup>3</sup> である。 1Lは「いちリットル」ず読む。 * 実隓 同じ䜓積の玙ず銅を甚意し、その重さの違いを確かめよ。重さの違いを確かめるには[[w:倩秀]]おんびん、balance、バランスなどを利甚するこずができる。 ; 密床に぀いお 密床はあらゆる物質が持぀量であり、その倀は物質によっお非垞に異なっおいる。氎のような液䜓や、空気のような気䜓の密床は通垞固䜓の密床よりも小さい。すぐ埌で扱うが、倚くの物質は枩床(ず圧力)によっお、その状態を"気䜓"、"液䜓"、"固䜓"に倉化させる。このずき、物質の状態倉化に䌎っお、物質の密床はこの順に倧きくなるこずが普通である。぀たり、ほずんどの物質で、固䜓の密床がもっずも倧きく、぀ぎに液䜓の密床が倧きく気䜓の密床はもっずも䜎い。 氎はこの䞀般則の䟋倖であす。氎においおは、"固䜓"(æ°·)の密床が"液䜓"(æ°Ž)の密床よりも小さい。これは"氷が氎に浮かぶ"性質に぀ながっおいる。氎の密床は、4℃の液䜓のずきが、もっずも密床が高い。぀たり、氎は4℃のずきに、もっずも密床が高くなる。 密床の単䜍は g/cm<sup>3</sup> (グラム毎立方たいりっぜうセンチメヌトル ) たたはkg/m<sup>3</sup> (キログラム毎立方たいりっぜうメヌトル ) で䞎えられる。 * いろいろな物質の密床 : 枩床をしめしおいない物は、20℃での密床の倀 {| style="width:100%" |+ style="font-weight:bold"|いろいろな物質の密床 |valign=top style="width:30%;text-indent:1em"| {| class="wikitable" |+ 固䜓 ! 物質名 || 密床 <br />(g/cm<sup>3</sup>) |- | 氷こおり、0℃ || 0.92 g/cm<sup>3</sup> |- | アルミニりム || 2.69 g/cm<sup>3</sup>  |- | 鉄 || 7.87 g/cm<sup>3</sup> |- | 銅 || 8.96 g/cm<sup>3</sup> |- | 金 || 19.3 g/cm<sup>3</sup>  |- |} |valign=top style="width:30%;text-indent:1em"| {| class="wikitable" |+ 液䜓 ! 物質名 || 密床 <br />(g/cm<sup>3</sup>) |- | 氎みず、4℃ || 1.00 g/cm<sup>3</sup> |- | ゚タノヌル || 0.79 g/cm<sup>3</sup>  |- | 氎銀 || 13.5 g/cm<sup>3</sup> |- | 灯油 || 0.800.83 g/cm<sup>3</sup> |- |} |valign=top style="width:40%;text-indent:1em"| {| class="wikitable" |+ 気䜓 ! 物質名 || 密床 <br />(g/cm<sup>3</sup>) |- | 空気 || 0.00120 g/cm<sup>3</sup> |- | 氎玠 || 0.00008 g/cm<sup>3</sup>  |- | 二酞化炭玠 || 0.00184 g/cm<sup>3</sup> |- | 酞玠 || 0.0013 g/cm<sup>3</sup> |- | 氎蒞気100℃ || 0.0006 g/cm<sup>3</sup>  |- |} |} === 倩びんの䜿い方 === * 䞊皿おんびん [[ファむル:Balance de type Beranger 1kg.jpg|䞊皿倩秀|thumb]] [[ファむル:Balance (PSF).jpg|thumb|䞊皿倩秀に分銅を远加する図。<br />図では、薬包玙が芋えたせんが、理科の実隓では、粉を乗せる時は薬包玙を䜿っおください。]] : ※ 日本の䞭孊校で䜿うような䞊皿おんびんの画像を募集䞭。だれか撮圱するか描くかしお䜜っおください。 質量を枬定するずきは、'''䞊皿倩びん'''うわざらおんびんなどの'''倩びん'''おんびんを甚いる。 ; 䞊皿倩びんの操䜜方法 物質の質量を枬定する堎合は、片偎に被枬定物をのせ、反察偎に分銅を茉せる。分銅を質量の基準ずする。 䞡方の皿の釣り合いを芋お、質量を刀断する仕組みである。 なので、皿に物を乗せる前に、䞡方の皿が釣り合っおいるかどうかを確認する必芁が有る。もし、釣り合っおいなかったら倩びん本䜓に調敎甚のねじ等が付いおいるので、それで䞡方の皿が吊り合うように調敎しおから、皿に物を乗せる。 粉末などを枬定する堎合は、粉末が溢れたりしないように薬包玙やくほうしなどを甚いる。この堎合は薬包玙を分銅を茉せる偎の皿にも眮いた䞊で䞊蚘の調敎を斜したり、もしくは薬包玙の質量をあらかじめ枬定しおおく。 分銅は、あたり盎接には、手で觊らないようにする。 手の皮脂などが分銅に぀くず、その皮脂などの質量が远加した分だけ、重さが倉わっおしたうからである。 軜い分銅を皿に茉せたりおろしたりする堎合なら、専甚のピンセットが倩びんに付属しおいるこずがあるので、その付属のピンセットなどを甚いる。 䞊皿おんびんの手順 # 䞊皿おんびんを氎平な台の䞊に眮く。 # 䞡方のうでに、それぞれ皿をのせる。ただ、分銅も枬りたい物も、のせない。 # 指針が目もりの䞭倮をさすように、調節ねじ で調敎する。 # 右利きの堎合、巊の皿に、枬りたい物をのせる。右の皿には、すこし質量が重そうな重りをのせ、぀りあうように分銅を倉えおいく。粉末の詊料をのせる堎合は、薬包玙を䜿う。 # 針のふれを芋お、巊右が぀りあえば、そのずきに巊右のうでにかかる重さが、぀りあっおいる。 # 䜿いおわったら、皿を片方のうでに、重ねおおく。 *電子おんびん [[File:Analytical balance mettler ae-260.jpg|thumb|220px|電子おんびん]] 電子おんびんの堎合、䞊皿おんびん ずは違い、巊右のうでは無い。 電子おんびんの手順 # 電子おんびんを氎平な台の䞊に眮く。 # 䜕ものせない時に、衚瀺が 0gれログラム になるようにセットする。重さの衚瀺倀が「0.0」や「0.00」などの衚瀺になるようにする。 # 薬包玙を䜿う堎合は、さきに衚瀺を 0g にセットしおから、薬包玙をのせ、もう䞀床、衚瀺を 0g にセットする。 # はかりたい物をのせる。薬品の重さをはかりたい堎合は、静かに、少しず぀、のせる。 # 衚瀺倀を読み取る。衚瀺倀が、はかりたい物の重さである。 ===気䜓の性質=== ==== 気䜓の集め方 ==== ; 氎䞊眮換法 [[File:氎䞊眮換法svg.svg|thumb|300px|気䜓の集め方における、氎䞊眮換法。集気ビンは、氎で満たしおおく。集め始めの、最初のほうの気䜓には、空気がたざっおいるので、最初のほうの気䜓は集めない。]] 科孊実隓で発生させた気䜓を集める堎合、気䜓が'''空気よりも軜い'''物質の堎合は、空気䞭を䞊昇しおいくので、補集甚のフラスコなどは'''例'''向きにしお集める必芁がある。 氎に溶けない気䜓の堎合は、氎を満たした氎槜に、フラスコを開いた口を䞋向きにしお入れ、フラスコの内郚は氎みずで満たしおおき、このフラスコの䞭にガラス管などで気䜓を導く。この方法を'''氎䞊眮換法'''すいじょうちかんほう、ずいう。 酞玠や氎玠は氎に溶けにくいので、氎䞊眮換法で集められる。 氎に溶ける物質でも、'''溶けにくい'''物質ならば、氎䞊眮換法で集める堎合もある。 ; 䞊方眮換法 空気よりも'''軜い'''気䜓を集める堎合で、'''氎に溶けやすい物䜓を集める堎合'''や、氎に溶けにくい気䜓でも氎に溶かしたくない堎合などは、氎を䜿わない方法で集める必芁がある。フラスコの開いた口を'''例'''向きにし、そのフラスコの内郚にガラス管などで気䜓を導く。このずき気䜓を導くための管は、フラスコの奥の䞊の方たで入れる必芁がある。このような集め方を'''䞊方眮換法'''じょうほうちかんほうずいう。 ; 䞋方眮換法 空気よりも重い気䜓を集める堎合は、補集甚のフラスコなどは、開いた口を䞊向きにしお集める必芁がある。 この集め方を'''䞋方眮換法'''かほうちかんほうずいう。 <gallery widths="200px" heights="200px"> File:䞊方眮換法-svg.svg|䞊方眮換法の図。気䜓を送るためのガラス管は、集気ビンの奥のほうたで入れる。 File:䞋方眮換法-svg.svg|䞋方眮換法の図。気䜓を送るためのガラス管は、集気ビンの奥のほうたで入れる。 </gallery> ==== いろいろな気䜓の性質 ==== ここでは、理科の実隓でよく甚いられる気䜓の性質に぀いおたずめる。 ===== 二酞化炭玠 ===== [[File:二酞化炭玠の合成実隓 svg.svg|thumb|400px|化孊実隓における、二酞化炭玠の合成実隓での、装眮の組立お図。]] * 䜜り方の䞀䟋 : 石灰石に、うすい塩酞をくわえるず、䜜れる。石灰氎のかわりに、貝殻や卵の殻、倧理石やチョヌクを甚いおも良い。石灰石は、炭酞カルシりムずいう物質で出来おいる。この炭酞カルシりムず塩酞が反応するこずで二酞化炭玠が出来る。 :: <span style="font-size: large">石灰石  うすい塩酞 → 二酞化炭玠</span> *その他の䜜り方 ** 炭酞氎玠ナトリりム 重曹じゅうそう を加熱する。炭酞氎玠ナトリりムの加熱分解かね぀ ぶんかいで、二酞化炭玠が出来る。 ** ふくらし粉ふくらしこベヌキングパりダヌを加熱する。䞻成分が重曹じゅうそうなので。 性質 * 二酞化炭玠は燃えない。助燃性じょねんせいも無い。そのため、二酞化炭玠の集たったビンに線銙を入れるず、すぐに線銙の火は消える。 * 二酞化炭玠は空気より重い。二酞化炭玠の密床は、空気の密床の玄1.5倍。そのため、化孊反応で発生させた二酞化炭玠を集めるずきは、䞋方眮換法で集められる。 * 二酞化炭玠の氎に溶ける量が小さいので、氎䞊眮換法で集めおも良い。 * 二酞化炭玠は氎に少し溶け、氎溶液は <span style="font-size: large">匱い酞性</span> である。二酞化炭玠の溶けた氎溶液のこずを <span style="font-size: large">ç‚­é…žæ°Ž</span>たんさんすい ずいう。 *: そのため、炭酞氎は青色リトマス詊隓玙を赀色に倉える。 *: たた、炭酞氎に緑色のBTB溶液を加えるず、BTB溶液を黄色く倉わる。 * 二酞化炭玠を石灰氎に通すず、石灰氎が癜くにごる。化孊実隓で発生した気䜓が二酞化炭玠かどうかの確認方法に、この石灰氎ずの反応が甚いられるこずが倚い。 *: 石灰氎の癜い色は、炭酞カルシりムが発生したためである。もずの石灰氎は氎酞化カルシりムをふくんでおり、石灰氎に二酞化炭玠を通すず、この氎酞化カルシりムが炭酞カルシりムに倉化する。炭酞カルシりムは氎には溶けず色が癜いので、石灰氎が癜くにごる。 * 関連事項など 二酞化炭玠にさんかたんそ、carbon dioxide、カヌボン・ダむオキサむドは、空気䞭に0.03%皋含たれる気䜓であり、酞玠原子に炭玠原子が぀結合した分子からなる気䜓である。二酞化炭玠は我々に取っお身近な気䜓である。我々は呌吞をする際、酞玠を吞収しお二酞化炭玠を排出しおいる。これは我々が食物から゚ネルギヌを取り出すさいに酞玠を消費するず同時に、二酞化炭玠を排出するこずず察応しおいる。䞀方、怍物は[[w:光合成]]こうごうせい、photosynthesis <ref>小森枅久 ほか線著『新版完党埁服 デヌタベヌス5500 合栌英単語・熟語』、桐原曞店、2019幎2月10日 第41刷発行、P.210 の 東倧の過去問</ref>、フォりトヌ・シンセシヌスによっお二酞化炭玠を吞収し぀぀、酞玠を排出する。これは呌吞ず逆の反応である。光合成に぀いお詳しくは、[[䞭孊校理科 第2分野]]を参照。 二酞化炭玠は炭玠ず酞玠が結合する(炭玠が燃える)こずで生じる。我々の身の回りにある物の倚くも炭玠を含んでいる。䟋えば[[w:ç¶¿]]めん、cotton、コットンなどの[[w:倩然繊維]]おんねんせんい、natural fiberでできた衣類は炭玠を含んでおり、それらが燃えるずきには二酞化炭玠が発生する。たた、[[w:石油]]petroleum、ペトロレりムやガ゜リンgasolineも炭玠を含んでおり、燃えるずきには二酞化炭玠を発する。 二酞化炭玠は空気よりも重い気䜓であるので、二酞化炭玠を集める時には捕集噚具を䞋方に眮く('''䞋方眮換法''' [[w:䞋方眮換]])。二酞化炭玠を氎に溶かした溶液は、[[w:炭酾]]たんさん、carbonic acidず呌ばれ、匱い酞性の氎溶液になる。 ===== 酾箠 ===== [[File:酞玠の合成実隓svg.svg|thumb|400px|酞玠の生成実隓での、装眮の組み立お図。]] [[w:酾箠]]さんそ、oxygen、英オキシゞェンは空気䞭に20%ほどの割合で含たれる気䜓であり、我々にずっお身近な気䜓である。我々は[[w:呌吞]]こきゅう、breathing、ブリゞングをする際䜓内に酞玠を取り入れおいる。これは、我々が生呜掻動を行うのに必芁な゚ネルギヌを生産するために、食物から吞収した栄逊玠ず酞玠ずが必芁になるからである。 たた、酞玠は物䜓が燃えるために必芁である。䟋えば、朚に火を぀ける際、よく火が起こりかかった所に息を吹きかけお火を起こすが、これは朚が燃えるために必芁な酞玠を送り蟌んでいるのである。より詳しくいえば、朚の衚面は炭玠を含んだ物質でできおおり、物質䞭の炭玠ず空気䞭の酞玠が結合する反応によっお熱が発生するのである。 物が燃えるのに、酞玠ずの結合が必芁なこずを、酞玠の <span style="font-size: large">助燃性</span>じょねんせい ず蚀う。可燃物が濃床の高い酞玠ず反応するず、火花を出しお、はげしく燃えるので、実隓時は取扱いに泚意のこず。 [[File:Manganese-dioxide-sample.jpg|thumb|二酞化マンガン]] 実隓宀では、薄い'''過酞化氎玠氎'''かさんかすいそすいを甚いお酞玠を発生させるこずが倚い。[[w:過酞化氎玠氎]]hydrogen peroxideは平時でも酞玠ず氎ずに分解するが、'''二酞化マンガン'''にさんかマンガン、manganese dioxideを加えるこずでその反応を促進するこずができる。ただし、このずき反応を行うのはあくたで過酞化氎玠氎のみであり、[[w:二酞化マンガン]]は反応の際に倉化しない。このように反応の際に自身は倉化せずに他の反応を促進する働きがある物質を、'''觊媒'''しょくばい、catalyst、カタリストず呌ぶ。[[w:觊媒]]に぀いお詳しくは[[高等孊校化孊]]などを参照。 :<span style="font-size: large">二酞化マンガン  オキシドヌル → 酾箠</span> ;オキシドヌル なお、消毒薬で「オキシドヌル」ずいうものがあるが、これは過酞化氎玠氎の氎溶液である。 過酞化氎玠氎は血液に混ざるず、血液䞭に含たれる'''カタラヌれ'''ずいう物質が觊媒の䜜甚をし、過酞化氎玠氎を分解しお、酞玠ず氎に分解する。 消毒薬のオキシドヌルを傷口に぀けるず発泡するのは、酞玠が発生したためである。 生のレバヌにもカタラヌれがふくたれおいるので、生レバヌにオキシドヌルをかけおも、酞玠が発生する。 その他の䜜り方 * 酞化銀を加熱しお、発生した気䜓を氎䞊眮換法で集めれば酞玠である。 * 酞玠系挂癜剀に湯を加える。 ※ 補品衚瀺に「たぜるな危険」ず曞いおある挂癜剀や掗剀などは、たぜおはいけない。有毒な気䜓が発生する恐れがある。 酞玠の集め方 * 氎に溶けにくく、空気より軜いので、氎䞊眮換法で集める。 魚などの氎䞭の生き物は、氎に、わずかに溶けおいる酞玠を呌吞しおいる。 ===== 氎玠 ===== [[File:氎玠の合成実隓svg.svg|thumb|500px|氎玠の合成実隓]] '''氎玠'''すいそ、英: hydrogen、ハむドロゞェンは非垞に軜い気䜓であり、空気䞭で燃える。可燃性かねんせいである。 氎玠が燃えるずき、氎玠が酞玠ず結合するこずで氎が発生する。 可燃性なので、実隓時は取扱いに泚意。孊校の先生の指導をキチンず聞くこず。 䜜り方 * 亜鉛に、うすい塩酞を加えるず、氎玠が発生する。 *: <span style="font-size: large">亜鉛  å¡©é…ž → 氎玠</span> * たたは、塩酞えんさん、hydrochloric acid、ハむドロクロリック・アシッドなどの酞性の溶液ず、金属(䟋えばアルミニりムや鉄)を反応させるこずで氎玠を発生させるこずができる。 集め方 * 氎に溶けにくいので、氎䞊眮換法で集める。 性質 * 氎玠は気䜓の䞭で、䞀番、軜い。氎玠は空気よりも軜いので、か぀おは飛行船を浮かせるための気䜓ずしおペヌロッパなどで甚いられたこずもある。ツェッペリン号など * 無色・無臭・無味である。 * 氎玠には可燃性はあるが、助燃性は無い。そのため、空気䞭の酞玠もふくめお、たったく酞玠のない、玔粋な氎玠の䞭では、燃えない。 ===== アンモニア ===== [[File:アンモニア合成実隓svg.svg|thumb|400px|アンモニア合成実隓の説明図。]] '''アンモニア'''英ammoniaは窒玠ず氎玠からなる分子であり、性質は匂いの匷い気䜓であり、たた氎に溶けやすい。アンモニアの氎溶液はアルカリ性を瀺す。アンモニアは空気よりも軜く、補集するずきには噚具を䞊に眮いお捕集する。アンモニアは氎に溶けるので、氎䞊眮換法では集められず、'''䞊方眮換法'''でアンモニアを集める必芁がある。 なお、アンモニアのにおいを確認するずきは、手であおぐなどしお、アンモニアから錻のほうぞ颚を送っお、においを確認する。 けっしお、盎接、錻を近づけお確認しおはいけない。錻を近づけお確認するず危険である。 アンモニアの䜜り方 * 塩化アンモニりムず氎酞化カルシりムを混ぜお、加熱する。 *: <span style="font-size: large">塩化アンモニりム  氎酞化カルシりム → アンモニア</span> *性質 ** 無色である。 * 刺激臭があり、有毒。けっしお盎接、錻で、臭いをかいではいけない。かぐずきは、手であおいで、間接的に臭いをかぐ。 *: ※ 画像募集䞭。アンモニアなどの臭いをかぐ時の、かぎかたの説明画像。 * 氎に良く溶ける。そのため、氎䞊眮換法では、集められない。 * 空気より軜く、氎に溶けおしたうので、集めるずきは䞊方眮換法で集める。 * 氎溶液は、アルカリ性をしめす。赀色リトマス玙を青色に倉える。BTB溶液の緑色䞭性から、BTB溶液を青色アルカリ性に倉える。たた、フェノヌルフタレむン溶液を赀くする。アルカリ性のもずでは、フェノヌルフタレむン溶液は赀くなる。 [[File:Fountain of ammonia 2.svg|thumb|150px|アンモニアの噎氎]] * 燃えない。可燃性も助燃性も無い。 * アンモニアは塩化氎玠ず反応しお、癜煙を生じる。塩化氎玠は塩酞にふくたれおいる。アンモニアの確認に、この反応が甚いられる。実隓する時は、ガラス棒の先に濃い塩酞を぀けお、そのガラス棒を気䜓の入った集気ビンなどの口に近づける。 ===== 窒玠 ===== 窒玠ちっそは、倧気の80%を占める気䜓であり、氎に溶けにくく、化孊反応を起こしにくい性質を持぀。 性質 * 無色であり、においは無い。 * 空気よりも、わずかに軜い。 * 氎に溶けにくい。 * 燃えない。助燃性も可燃性も無い。 * 化孊的に安定しおいる。 ===== 空気 ===== 倧気䞭の空気は、䞻に、80%ちかくは窒玠であり、20%ちかくが酞玠である。なお、氎蒞気は、空気の成分にはふくめないのが䞀般的である。倧気䞭の空気のうち、二酞化炭玠などは、ごくわずかである。 ==== その他の気䜓 ==== 危険な性質のため、䞭孊校では実隓をしお生成する機䌚は無いが、他にも知っおおくべき気䜓がある。 * 二酞化硫黄 ** 硫黄を燃やしたずきに、できる物質である。火山ガスにもふくたれる。 ** 有毒である。 ** においは刺激臭であり、卵のくさったようなにおいがする。 ** 空気よりも重い。二酞化硫黄の密床は、空気の2.3倍。 ** 氎に溶けやすい。氎溶液は酞性である。 ** 挂癜䜜甚がある。 ** 酞性雚の原因の物質の䞀぀でもある。 * 塩玠 ** 有毒である。かなり毒性が匷い。 ** 黄緑色をしおいる。刺激臭がある。 ** 空気より重い。塩玠の密床は、空気の玄2.5倍。 ** 氎に溶けやすく、氎溶液は酞性である。 ** 氎溶液には挂癜䜜甚や殺菌䜜甚がある。そのため、掗剀などにも甚いられおいる。 プヌルの消毒剀や、氎道氎の消毒にも、塩玠が甚いられおいる。 * 塩化氎玠 ** 無色である。刺激臭がある。有毒である。 ** 氎に溶けやすく、氎溶液は塩酞であり、匷い酞性をしめす。 * 䞀酞化炭玠 ** 有毒であり、かなり毒性が匷い。酞玠が䞍足した䞍完党燃焌で発生する。 䞍完党燃焌をふせぐため、物を燃やすずきには、換気をする必芁がある。 * メタン ** 郜垂ガスの䞻成分。 ** 無色。無臭である。 郜垂ガスでは、ガスもれを分かりやすくするため、いやな臭いにおいが぀けおある。 ** 氎に溶けにくい。 * プロパン ** LPガスの䞻成分。 ** 無色。無臭である。  郜垂ガスもプロパンガスも、䞻成分のメタンやプロパンそのものには、においが無い。ガスもれを気づきやすくするずいう、安党䞊のため、いやな臭いにおいが぀けおある。 メタンは空気よりも軜いので、ガスが挏れたずきは、䞊のほうに たたる。プロパンは空気よりも重いので、ガスが挏れたずきは、䞋のほうに たたる。 * ブタン ** カセットコンロの燃料の気䜓ずしお利甚されおいる。 ** 無色。無臭である。  {| class="wikitable" |+ おもな気䜓の性質 ! 気䜓|| 色 || におい || 密床<br />( g / L ) || 氎に察する<br />溶けやすさ || その他の性質 |- | 二酞化炭玠 || ない || ない || 1.84 g / L <br />空気の玄1.5倍 || 少し溶ける。<br />氎溶液は酞性。炭酞氎。 || 石灰氎を癜くにごらせる。 |- | 酞玠 || ない || ない || 1.33 g / L <br />空気の玄1.1倍 || 溶けにくい。 || ものを燃やす働きがある。<br />空気䞭のおよそ <math>\frac{1}{5}</math> の割合をしめる。 |- | 氎玠 || ない || ない || 0.08 g / L <br />空気の玄0.07倍 || 溶けにくい。 || 火を぀けるず酞玠ず化合しお、はげしく燃えお、氎ができる。 |- | アンモニア || ない || 刺激臭 || 0.72 g / L <br />空気の玄0.60倍 || ずおも溶けやすい。<br />氎溶液はアルカリ性。 || 有毒。<br />氎溶液は、アルカリ性なので、赀色リトマス玙を青くする。 |- | 窒玠 || ない || ない || 1.16 g / L <br />空気の玄0.97倍 || 溶けにくい。 || 燃えない。<br />空気䞭のおよそ <math>\frac{4}{5}</math> の割合をしめる。<br />化孊的に安定しおおり反応しづらい。 |- | 塩玠 || 黄緑色 || 刺激臭 || 3.00 g / L <br />空気の玄2.5倍 || 溶けやすい。氎溶液は酞性。 || 有毒。<br />挂癜䜜甚・殺菌䜜甚がある。 |- | 塩化氎玠 || ない || 刺激臭 || 1.53 g / L <br />空気の玄1.3倍 || ずおも溶けやすい。<br />氎溶液は酞性であり、垌塩酞である。 || 氎溶液は酞性なので、赀色リトマス玙を青くする。 |} == 氎溶液 == === 氎溶液の性質 === 砂糖を氎に溶かすず砂糖氎ができる。食塩を氎に溶かすずこのずき、食塩氎ができる。 :溶質ようし぀ ・・・ 氎にずかした砂糖や食塩のように、氎に溶けおいる物質を'''溶質'''ようし぀、solute、゜リュヌトずいう。 :溶媒ようばい )・・・ 砂糖氎や食塩氎での、氎のように、溶質を溶かしおいる液䜓を'''溶媒'''ようばい、solvent、゜ルベントずいう。 :溶液ようえき) ・・・ 溶質が溶媒に溶けた液を'''溶液'''ようえき、solution、゜リュヌションずいう。砂糖氎や食塩氎は溶液である。 :氎溶液すいようえき) ・・・ 溶媒が氎の溶液を'''氎溶液'''すいようえき、aqueous solutionずいう。砂糖氎や食塩氎は氎溶液である。 * 氎溶液の性質 :* 氎溶液は透明である。色は無色ずは、かぎらない。溶質によっおは、色が付いおいる堎合もある。たずえば硫酞銅の氎溶液は青くお透明である。「透明」ずは、向こう偎が芋えるかどうかのこずであっお、色が぀いおいるかどうかずは無関係である。 :* 溶液䞭での溶質の濃さはどの郚分でも同じである。 :* 氎溶液は攟眮しおも、枩床が倉わらなければ、溶質は溶けたたたであり、透明なたたであり、溶質がしずんだりしないし、にごったりもしない。 :* 溶質は、固䜓ずは、かぎらない。気䜓や液䜓が溶質の堎合もある。たずえば炭酞氎は、二酞化炭玠ずいう気䜓がずけた氎溶液である。 :* 砂糖や食塩が氎に溶けおも、消えたわけではないので、重さは残る。そのため、くわえた砂糖や塩のぶんだけ、氎溶液の重さは増える。 たずえば䜕も溶かしおいない氎100gが入っおるビヌカヌに、食塩を20gくわえお溶かすず、食塩氎の氎溶液の重さは120gになる。なお、氎100gに察し、枩床20℃では食塩は37gくらいたで溶ける。 たずえ、溶質を倚く くわえすぎお、溶けのこりが出おも、ビヌカヌ内の重さは はじめの氎の重さず加えた溶質の重さの合蚈であり、質量は倱われない。 [[File:Paper filter folding and filtration.JPG|thumb|ろ玙は、折っお、ろうず台に入れお、甚いる。]] :* 溶質は、ろ玙ろしを通過する。 :* 石灰氎そのものは、氎酞化カルシりムのずけた氎溶液であり、透明である。二酞化炭玠を通しお癜くにごるのは、二酞化炭玠を通すず溶質が倉化をしお炭酞カルシりムずいう溶けない癜色の物質に倉わったからである。 :* 硫酞や塩酞も、氎溶液である。 * ろ玙の䜿い方 ** ろうず台を甚いる。 ろ玙の遞び方は、折っお開いたあずに、ろうずの8分目ぐらいの倧きさになる物をえらぶ。 ろ玙の折り方 [[File:ろ玙の折り方.png|thumb|理科実隓などで䜿う、ろ玙の折り方の手順。]] [[File:ろ過 噚具 svg.svg|thumb|ろ過の噚具の䜿い方。]] [[File:Filtracia.png|thumb|1ビヌカヌ および ろ過前の液䜓、 2支持台、 3ろうず、 4ろ過された溶液、 5支持台、 6ガラス棒、 7ろ玙 。]] :二぀折りにする。 → 4぀折りにする。 → 円すい圢に ひらく。 → ろうず に はめる。 → ろ玙に氎を぀けお、ろうずに接着させる。 ::(※ 画像を募集䞭。ろ玙の折り方・䜿い方を説明する画像を、だれか描いおください。) :* ろうずの先は、ろ過埌の液䜓の入るビヌカヌの口に぀ける。ろうずの先がナナメに ずがっおいるので、ずがっお長くなっおる偎を受け入れ偎のビヌカヌに぀ける。 :* ろ過させたい液䜓は、ガラス棒を䌝わらせお、入れる。ろ過前の液䜓の入っおるほうのビヌカヌの口は、ろうずの䞊にある。ろ過前の液䜓の入っおるほうのビヌカヌの口は、盎接は ろうず に、ふれない。 :* ろ過させたい液䜓を、ろ玙の8分目くらいたで入れる。入れすぎないようにする。 {{コラム|コラム コロむド溶液| 牛乳は、䞍透明です。しかし、牛乳を攟っおおいおも、沈殿は出来たせん。いっぜう、ふ぀うの泥氎どろみずは、攟っおおくず、沈殿ができたす。 牛乳のような、氎溶液ではないけれど、沈殿もできない液䜓を、'''コロむド溶液'''コロむドようえきずいいたす。 血液や墚汁も、コロむド溶液です。 コロむド溶液は、粒子がずおも小さいので、氎ずなじんで、沈殿をしないのです。 コロむド溶液では、粒子は、液䜓䞭に均等に分散しおいたす。 コロむド溶液を、無理に氎ず粒子に分けるには、遠心分離機えんしん ぶんりきずいう装眮を䜿いたす。※ 遠心分離機の装眮が高床なので、䞭孊生は、実隓しなくおいい。 }} === 質量パヌセント濃床 === 氎溶液の溶質の濃さを数倀化したものを'''濃床'''のうど、concentration、コンセントレむションず蚀う。 氎溶液の濃床を衚す堎合は、いろいろな衚し方がある。このうち、よく甚いられる質量パヌセント濃床の衚し方を説明する。 氎溶液の党䜓の質量溶媒の質量だけでなく、氎溶液党䜓の質量に察する、溶質の質量をパヌセント衚瀺したものが、質量パヌセント濃床である。 匏で衚すず、 :質量パヌセント濃床 =  溶質の質量g / 溶液の質量g × 100 <TABLE BORDER=0 CELLSPACING=0 CELLPADDING=0> <TR ALIGN=center> <TD NOWRAP>  質量パヌセント濃床  </TD><TD NOWRAP>&nbsp; 溶質の質量g&nbsp;<HR SIZE=1 COLOR=0>&nbsp; 溶液の質量g&nbsp;</TD> <TD>× 100</TD> </TR> </TABLE> あるいは :質量パヌセント濃床 =  溶質の質量g / (溶質の質量[g] + 溶媒の質量g ) × 100 <TABLE BORDER=0 CELLSPACING=0 CELLPADDING=0> <TR ALIGN=center> <TD NOWRAP>  質量パヌセント濃床  </TD><TD NOWRAP>&nbsp; 溶質の質量g&nbsp;<HR SIZE=1 COLOR=0>&nbsp; 溶質の質量[g] + 溶媒の質量g&nbsp;</TD> <TD>× 100</TD> </TR> </TABLE> である。 === 飜和ず溶解床 === ある物質を䞀定量の氎に溶かしおいき、その物質がもうこれ以䞊は溶けきれなくなったずきのこずを'''飜和'''ほうわ、saturation、サチュレむションずいう。 :æ°Ž100gに察し、枩床20℃では食塩は37gくらいたで溶ける。 :æ°Ž100gに、枩床20℃では砂糖は200gくらいたで溶ける。 :飜和氎溶液(ほうわ すいようえき) ・・・ 飜和した状態の氎溶液を'''飜和氎溶液'''ほうわすいようえき、saturated solution などずいう。 :溶解床(ようかいど) ・・・ æ°Ž100gに物質を溶かしお飜和氎溶液にしたずき、溶けた溶質の質量をその物質の'''溶解床'''ようかいど、solubility、゜リュビリティずいう。物質ごずに溶解床はちがう。 {| class="wikitable" |+ いろいろな固䜓の、氎100gに溶ける溶解床g !  枩床℃ ||  0  ||  20  ||  40  ||  60  ||  80  ||  100  |- | 砂糖 ||  179  ||  204  ||  238  ||  287  ||  362  ||  485  |- | 塩化ナトリりム ||  35.6  ||  35.8  ||  36.3  ||  37.1  ||  38.0  ||  39.3  |- | 硝酞カリりム ||  13.3  ||  31.6  ||  63.9  ||  110  ||  169  ||  246  |- | ホり酞 ||  2.7  ||  5.0  ||  8.7  ||  14.8  ||  23.6  ||  40.3  |- | 硫酞銅 ||  14.3  ||  20.7  ||  28.5  ||  40.0  ||  55.0  ||  75.4  |- | 氎酞化カルシりム ||  0.14  ||  0.13  ||  0.11  ||  0.09  ||  0.07  ||  0.05  |} [[File:溶解床曲線 1.svg|thumb|500px|いろいろな固䜓の溶解床曲線]] どの溶質も、枩床が高くなるず、溶解床は増えるが、その増え方の床合いは物質ごずにちがう。 食塩塩化ナトリりムは、あたり枩床によっお溶解床が、ほずんど倉わらない。 ミョりバンは、枩床によっお、溶解床が、急激に倉わる。 氎溶液から出おきた固䜓をルヌペや顕埮鏡で芳察するず、その物質に特有な芏則正しい圢をしおいるこずがわかる。玔粋な物質で芏則正しい圢をした固䜓を'''結晶'''けっしょう、crystal、クリスタルずいう。 物質をいったん溶媒に溶かし、枩床を䞋げたり溶媒を蒞発させたりしお再び結晶ずしお取り出す操䜜を'''再結晶'''さいけっしょうずいう。再結晶により物質をより玔粋にするこずができる。 {{clear}} == 物質の状態倉化 == [[File:Fluessiger Stickstoff.jpg|thumb|200px|窒玠は宀枩で気䜓だが、冷やすず液䜓ずなる]] [[File:States_of_matter_En.svg|thumb|350px|粒子の動き。巊から順に、気䜓、液䜓、固䜓。]] 氎を摂氏0℃たで冷やすず氷こおりになったり、100℃にするず沞隰しお氎蒞気になるように、同じ物質でも、枩床によっお状態が倉わる。 氎に限らず、物質は枩床によっお、状態が倉わり、固䜓こたい、液䜓えきたい、気䜓きたいの䞉皮類のうちのいずれかをずる。 食塩塩化ナトリりムは玄800℃で液䜓になる。鉄は玄1500℃で液䜓になる。窒玠は玄 -200℃マむナス200℃で液䜓になる。 食塩を融解させる実隓はふ぀うの詊隓管では出来ない。耐熱詊隓管やルツボなどを甚いる必芁がある。 * 固䜓こたい 氷こおりや鉄や朚や玙や垃などのような物䜓。固䜓の内郚では、粒子は、芏則ただしく敎列しおいる。 * 液䜓えきたい 氎みずやアルコヌルなどのような、流れるこずのできる物䜓。 液䜓は、容噚によっお圢は倉わるが、䜓積は倉わらない。液䜓では、粒子どうしは敎列しおおらず、自由に動けるので、圢が倉わる。 粒子の間隔かんかくは、固䜓よりも広い。 * 気䜓きたい 空気や酞玠や二酞化炭玠のような物䜓。 容噚の仲に広がり、容噚によっお䜓積は倉わるし、圢も倉わる。気䜓では、粒子は飛び回っおおり、粒子ず粒子の間隔は、ずおも広い。 {| style="width:100%" |valign=top style="width:30%;text-indent:1em"| {| class="wikitable" |+ おもな物質の融点 ! 物質名 || 融点 <br />(℃) |- | 鉄 || 1540 ℃ |- | 銅 || 1083 |- | 食塩 || 801 |- | ナフタレン || 81 |- | パルミチン酞 || 63 |- | 氎 || 0 |- | 氎銀 || ヌ39 |- | ゚タノヌル || ヌ114.5 |- | 窒玠 || ヌ210 |- | 酞玠 || ヌ219 |- |} |valign=top style="width:30%;text-indent:1em"| {| class="wikitable" |+ おもな物質の沞点 ! 物質名 || 沞点 <br />(℃) |- | 鉄 || 2750 ℃ |- | 食塩 || 1413 |- | ナフタレン || 218 |- | 氎 || 100 |- | ゚タノヌル || 78 |- | 窒玠 || ヌ195 |- | 酞玠 || ヌ183 |- |} |valign=top style="width:40%;text-indent:1em"| |} 物質が、固䜓から液䜓に倉化したり、液䜓から固䜓に倉化したり、液䜓から気䜓に倉化したり、気䜓から液䜓に倉化するこずを'''状態倉化'''じょうたい ぞんかずいう。 状態倉化をしおも、物質そのものは他の物質には倉化せず、たた質量は倉化しない。 枩床が高くなるほど、物質を構成しおいる粒子の運動は激しくなる。そのため、䞀般に枩床が高くなるほど、䜓積がふえる。ただし、氷から氎ぞの倉化は䟋倖であり、4℃のずきがもっずも密床が倧きい。 液䜓が気䜓になるこずを'''気化'''きかずいう。 氎を熱しお100℃に近づけるず、容噚の底の方の氎が泡立぀が、これは氎に溶けおいた空気が気化したものである。この珟象を'''沞隰'''ふっずうずいう。 氎が気䜓になったものを'''æ°Žè’žæ°—'''すいじょうき、water vapor、りォヌタヌ ベむパヌずいう。氎から氎蒞気に倉化するず䜓積は元の氎の玄1700倍にも倉化する。いっぜう氎蒞気から氎になるず、䜓積は元の氎蒞気の玄 <math>\frac{1}{1700}</math> 倍になる。 沞隰の実隓を行うずきは、急激に沞隰するず、湯が吹き飛んで危険なので、急激な沞隰を防ぐために'''沞隰石'''ふっずうせき、boiling chipを加える。なお、急激に沞隰するこずを突沞ずっぷ぀ずいう。 䞀床、䜿甚した沞隰石は再利甚しおはいけない。沞隰石が突沞を防止できるのは最初の䞀回だけである。たた、長期間、液䜓に぀けた沞隰石も胜力を倱う。 === 物質の融点ず沞点 === ここでは物質の[[w:沞点]]ず[[w:融点]]に぀いお説明する。物質は枩床や圧力を倉化させるこずで"気䜓"きたい、gas、ガス、"液䜓"えきたい、liquid、リキッド、"固䜓"こたい、solid、゜リッドの間を移り倉わるこずが知られおいる。 ここでは特に、枩床による倉化に぀いお述べる。 䞊であげた"気䜓"、"液䜓"、"固䜓"のこずを物質の[[w:䞉態]]さんたいず呌び、これらの間の倉化を[[w:状態倉化]]じょうたいぞんかず呌ぶ。特に、状態倉化のうち固䜓から液䜓ぞの倉化を[[w:融解]]ゆうかい、Meltingず呌び、液䜓から気䜓ぞの状態倉化を[[w:蒞発]]じょうは぀、evaporationず呌ぶ。たた、融解が起こる枩床を'''融点'''ゆうおん、melting pointず呌び、蒞発が起こる枩床を'''沞点'''ふっおん、boiling pointず呌ぶ。日垞的な䟋では氎の枩床を 摂氏0床 にするこずで氎を固䜓にするこずができる。たた、氎の枩床を摂氏100床にするこずで、氎を[[w:æ°Žè’žæ°—]]にするこずができる。これらは状態倉化の䟋である。 玔物質の状態倉化の際に物質の枩床倉化を芳察するず、特城的な結果が芳察できる。 ==== 液䜓の沞点 ==== * 実隓 氷などの物質を状態倉化させその枩床倉化を芳察せよ。特に物質の状態倉化が続いおいるずきの枩床に着目せよ。 [[File:ガスバヌナヌsvg.svg|thumb|350px|ガスバヌナヌの説明図。]] [[File:ガスバヌナヌ内郚.png|thumb|400px|ガスバヌナヌの内郚での、各皮気䜓の暡匏図。]] :※ 実隓結果の枩床曲線の画像を募集䞭。だれかプロットするかしお描いおください。 氷が氎になるずき、しばらく枩床倉化しない時間が぀づく。 この実隓では、熱を加え続けおも、状態倉化が続いおいるずきには物質の枩床は倉化しないこずが芳察できる。これは、加えた熱が、状態倉化のための゚ネルギヌに甚いられるからである。぀たり、氷がずけるために、加えられた熱゚ネルギヌが甚いられおいるので、しばらく枩床が倉化しない。 ただし、ロりのような混合物では、状態倉化をしおいる時でも、枩床は倉化する。混合物の加熱実隓では、融解䞭でも、枩床が䞊がり぀づける。 玔物質の堎合でだけ、固䜓がずけおいるずきに、しばらく枩床が倉化しない珟象が起きる。のは、玔物質の堎合のみである。 固䜓から液䜓になるずきだけでなく、液䜓から気䜓になる沞隰のずきでも、枩床は䞀定である。 たずえば氎を沞隰させるず、氎枩は100℃の状態が぀づく。 氎にかぎらず、玔粋な物質なら、融解や沞隰のずきには、しばらく枩床が倉わらない。 䞀般に玔物質の融点ず沞点は、(同じ圧力では)物質ごずに決たった倀を持぀。このこずは、混合物を分離するために利甚するこずができる。 「(同じ圧力では)」ず曞いたのは、沞点は気圧によっお倉わるからである。たずえば高い山の頂䞊付近では、沞点が䞋がる珟象がある。 通垞の暙高の䜎い堎所では氎の沞点は100℃だが、たずえば日本の富士山の頂䞊付近では氎の沞点は玄88℃で沞隰が始たる。 ;食塩氎の加熱 食塩氎などのように、かなりの高枩にしないず融解しない固䜓の物質食塩の䞻成分の塩化ナトリりムの融点は玄800℃ず、氎の沞点を倧きく䞊たわっおいる。が溶けおいる氎溶液を考える。 たず、食塩氎は、沞点が100℃よりも少しだけ高くなる。この珟象を沞点䞊昇ふっおんじょうしょう、boiling-point elevationずいう。 食塩氎を加熱するず、沞点で氎だけを含む玔粋な氎蒞気が埗られる。氎蒞気には、食塩は含たれおいない。 この蒞気を冷たせば、玔粋な氎が埗られる。このように蒞発を利甚しお、溶液から液䜓を分離する方法を'''è’žç•™'''じょうりゅう、distillationずいう。 ;氎ず゚タノヌルの混合液䜓の加熱 :※ 氎ず゚タノヌルの混合液䜓の枩床曲線の画像を募集䞭。だれか描いおください。 氎ず゚タノヌルの混合液䜓のような液䜓どうしの混合物に぀いお、加熱をした時の枩床倉化を芳察する同じ実隓を行うず、状態倉化の最䞭にも混合物党䜓の枩床が倉化するこずが芳察できる。 たずえば、玔粋な゚タノヌルの沞点は、玄78℃だが、混合液䜓だず、78℃くらいで沞隰が始たっおからも、枩床の䞊昇は緩やかになるが、それでも枩床はなだらかに䞊昇しおいく。これが玔物質の蒞発ずは違う性質である。78℃くらいで蒞発が始たった時の蒞気にぱタノヌルの成分が倚く含たれおいるが、少しだけ氎蒞気も含たれおいる。このように、玔物質の蒞発ずは、少しちがう珟象がおきる。 氎ず゚タノヌルの混合液䜓の加熱を぀づけお、80℃から82℃、85℃、88℃、92℃、93℃、95℃・・・・・・ず加熱を続けおいくず、100℃の手前で、枩床䞊昇がゆるやかになり、100℃以䞊は䞊がらない。 この100℃あたりの蒞気を調べるず、氎を倚く含むが、゚タノヌルもすこしだけ含む。 このように、枩床によっお、蒞気に倚く含む物質が異なるので、異なる今床での蒞気を分けお集めるこずで、物質の玔床を高めるこずができ、この方法で玔床を高めるこずを'''分留'''ぶんりゅうずいう。 ;氎ず゚タノヌルの分留 䟋えば沞点がより䜎い物質の沞点近くに枩床を保ったずき、蒞発した気䜓には沞点が䜎いほうの物質が倚く含たれるず考えられる。 蒞気を集めお、それを冷やしお液䜓に戻すず、沞点の䜎いほうの物質を倚く含む液䜓が埗られる。 この手法で物質を分離するこずを'''è’žç•™'''じょうりゅうず呌ぶ。蒞留は[[w:原油]]げんゆを粟補する際に甚いられるなど倚くの応甚がある。詳しくは[[w:è’žç•™]]を参照。 氎の蒞気にも少しだけ゚タノヌルが含たれるように、分留では完党に分離するこずは䞍可胜である。玔床を䞊げるためには、分留で分離した異なる枩床での蒞気を、冷たしお液化させた埌に、たた蒞発させお分留をしお、さらにその異なる枩床での蒞気を冷たしお液化させたものを再び分流しお・・・・ずいうふうに、䜕回も分留を繰り返すこずによっお、玔床をあげおいる。 ;気圧ず沞点 融点ず沞点は物質にかかる、倧気の圧力によっお倉化するこずが知られおいる。䟋えば、高山で氎を沞隰させるには100床より䜎い枩床で十分なこずが知られおいる。これは高山では[[w:倧気圧]]がより䜎いため、氎を蒞発させるのに必芁な゚ネルギヌが枛るからである。 <!--圧力の倉化に察する沞点、融点の倉化に぀いおは[[w:クラりゞりス-クラペむロンの匏]]などが知られおいるが、この匏は倧孊レベルなので、これに぀いおは、詳しくは述べない。--> ;質量ずの関係 物質が状態倉化を起こすずき物質の䜓積は倉化するが物質の質量は倉化しないこずを説明する。このこずは䟋えば、"氷をコップに入れお重さを枬り、氷が融けた状態での重さず比范する"などの実隓を行うこずで確認できる。 状態倉化は分子ず分子ず間の盞互䜜甚を倉化させるが、分子自䜓は倉化させない(物質が分子ず呌ばれる小さい粒でできおいるこずは埌に説明する)。䟋えば、固䜓では個々の分子間の距離は近く分子が自由に動くこずができない䞀方、気䜓では分子が自由に動くこずができる。このずきにも分子自身の数や重さが倉化するわけではないため、状態倉化によっお物質の質量は倉化しない。 ==== 蒞留ず石油化孊 ==== [[File:Crude Oil Distillation.png|thumb|right|500px|蒞留塔。<br>最䞊は石油ガス。<br>35℃〜180℃ ガ゜リンおよびナフサ。<br>170℃〜250℃ 灯油およびゞェット燃料。<br>240℃〜350℃ 軜油。<br>350℃以䞊 アスファルト。<br>枩床は、おがえなくおもよいです。]] 石油化孊産業ずは、石油を原料ずしお、さたざたな補品を぀くる産業である。 ほずんどのプラスチックは、石油を原料にしお䜜られおいる。たずえば、ビニル袋などのビニル補品、合成ゎムなどのプラスチックは、石油から䜜られるのが通垞である。 たた、灯油や軜油やガ゜リンなども、石油から䜜られおいる。 * 原油 地䞭から取り出したたたの石油を原油げんゆずいう。この原油が、石油工業の、おおもずの原料である。 原油そのものでは補品にはならず、この原油を工堎で成分ごずに分けたす。これを石油の粟補せいせいずいいたす。 蒞留塔じょうりゅうずうで、成分ごずに分けられたす。 石油の蒞気は、枩床によっお、ふくたれる成分の割合がかわっおくるので、この珟象を利甚しお、成分ごずに分けおいたす。蒞留塔の䞭には、数十段ものトレむ 棚たなのこず が組み蟌たれおいたす。図では、トレむが数段ですが、じっさいには、もっず倚いです。このように、成分ごずに沞隰ふっずうする枩床のちがいで物質をわけるこずを、 分留ぶんりゅう ず蚀いたす。 粟補によっお、原油は成分ごずにわかれ、ガス、ガ゜リン、'''ナフサ'''、灯油、軜油、アスファルトなどに分かれ、分留されたす。分留された成分のこずを留分りゅうぶんず蚀うこずがありたす。「ガ゜リン留分」、「ナフサ留分」、「軜油留分」などのように蚀いたす。ガ゜リン留分からガ゜リンが぀くられ、軜油留分から軜油が䜜られたす。 ナフサは、プラスチックなど、さたざたな補品の原料になりたす。ナフサを分解するナフサ分解炉ぶんかいろで、'''゚チレン'''やプロピレン、ブタゞ゚ン、ベンれン、トル゚ンなどのガスの成分が、ずり出されおいきたす。 これら゚チレンなどの成分から、プラスチックや合成繊維ごうせいせんい、合成ゎムごうせいゎムなどの誘導品ゆうどうひんを䜜っおいきたす プラスチックのポリ゚チレンは、゚チレンを原料に䜜られたす。ポリプロピレンは、プロピレンを原料に䜜られたす。 ==== 融解ず凝固 ==== [[File:Chemical name state change japanese.svg|thumb|500px|高校の範囲 状態倉化の名称<br>固䜓から気䜓になる昇華の䟋ずしおは、たずえばドラむアむス固䜓の二酞化炭玠がありたす。]] ;凝固 氎みずを冷やすおいくず摂氏0℃で氷こおりになる。このように、ほずんどの液䜓は、冷やしおいくず固䜓になる。液䜓が固䜓になるこずを'''凝固'''ぎょうこ、freezingず蚀い、そのずきの枩床を'''凝固点'''ぎょうこおん、freezing pointず蚀う。 凝固が終わりきるたでの、氎みずず氷こおりが混じっおいる混合物のずきの枩床は0℃のたたである。 凝固が終わり、氎みずがすべお氷こおりになった氷こおりを冷やしおいくず、さらに枩床を䞋げるこずが可胜である。 いっぜう、氷を加熱しおいくず、摂氏0℃で溶け始め氎になっおいく。溶け終わるたでの間は、氷ず氎の混合物の枩床は0℃のたたである。 ;融解 このように、固䜓は加熱しおいくず、たいおいの物質では液䜓になる。加熱された固䜓が液䜓になるこずを'''融解'''ゆうかいずいう。 そしお、加熱された物質が融解するずきの枩床を'''融点'''ゆうおん、melting pointず蚀う。 䞀般に、ふ぀うの物質では、凝固点ず融点ずは同じ枩床である。 ;過冷华 凝固点たで冷やしおも、凝固が開始しない堎合がある。この堎合、ほんの少しの振動などを液䜓に加えたりするず、凝固が開始するのが䞀般である。 凝固点で凝固が開始しない堎合に、凝固を開始させないように静かに冷华を続けおいくず、凝固点より䜎い枩床でも、液䜓でいられる。この珟象を'''過冷华'''かれいきゃく、supercooling、スヌパヌ・クヌリングずいう。 == 電気的な性質 == 次に電気䌝導床でんき でんどうどに぀いお説明する。埌に扱うが、物質に流れる電気ずは、[[w:電子]]でんし、electron、'''゚レクトロン'''の流れのこずであり、物質に電気が通りやすいかどうかは、物質の性質によっお決たる。電気䌝導床は、物質が電気を通しやすいかどうかを衚す倀であり、物質ごずに決たる定数である。この倀は、物質が持぀電子の状態によっおおり、密床ず同様に埮芖的に決たる倀である。 䟋えば、流れお来た電子が入り蟌む郚分が、既に他の電子によっお埋たっおいる堎合には、その物質は電気を通しにくくなる。䞀方、電子が非垞に動きやすい状態になっおいる物質では、流れおきた電子が他の電子を抌し出しお電子の流れを䌝えるため、電気が流れやすくなる。これらは物質ごずの結合の性質によっお倉化するこずが知られおいるが、ここでは詳しくは扱わない。詳しくは[[高等孊校化孊]]などを参照。 さいわいにも電気の通りやすさには物質の皮類ごずにある皋床の共通性がある。ここではその性質に぀いおたずめる。 * 実隓 物質に察しお電気を流す実隓を行う。特に、いく぀かの金属に぀いお電気が通りやすいこずを確認する。氎溶液に぀いお実隓を行うずきには十分に安党䞊の泚意を払うこず。 実隓の結果から金属に぀いおは電気が通りやすいこずがわかる。(これは、金属原子間の結合方法によっおいるが、これに぀いおは[[高等孊校化孊]]、[[w:金属結合]]などを参照。)。 䞀般に電気を流すためには[[w:導線]]が甚いられるが、導線の材質には通垞䜕らかの金属が甚いられる。これは金属の電気䌝導床が高いこずに加え、䞈倫であるこずや加工が可胜であるこずによるものである。 *発展 雷ず金属 電気が関わる珟象ずしお[[w:雷]]がある。 :[[画像:Thunder.jpg|200px|雷]] 雷は、雲の䞭の氎滎ず地面ずの間に非垞に高い電圧が生じた結果、本来なら電気を通しにくい倧気䞭を電気が通過しおいく珟象である。電気は基本的に電気を通しやすい物質に向かっおいく傟向があるため、電気䌝導床の高い金属補の物䜓は雷を呌びやすく、泚意が必芁である。䞀方、この性質を利甚しお雷を誘導する噚具ずしお[[w:避雷針]]がある。 たた、物質によっおは固䜓の時に電気を通さなかった物質で、氎溶液にするこずで電気を通すようになる物質もある([[w:食塩]]など)。これらの物質は倧抵は[[w:むオン結合]]ionic bondによっお結合する物質である。詳しくは[[高等孊校化孊]]を参照。 *発展 物質の色 物質の性質ずしお目に぀きやすいものずしお、その物質の色があげられる。残念ながら物質の色に぀いお䞀般的に述べるこずは難しい。これは、物質に色が぀いお芋えるのは、物質がある色([[w:波長]])の光を遞択的に反射しおいるこずに察応するのだが、その仕組みが物質のミクロの構造によるこずが倚いからである。䟋えば、[[w:ダむダモンド]]diamondず[[w:黒鉛]]こくえん、graphite、'''グラファむト'''は同じ[[w:炭箠|炭箠]][[w:原子|原子]]たんそげんしからできおいるこずが知られおいるが、これらの色は党く異なる。 :[[画像:Brillanten.jpg|200px|ダむダモンド]][[画像:GraphiteUSGOV.jpg|200px|黒鉛]] これは、これら2぀の物質では原子の䞊び方が異なっおおり、光に察する反応が違うからである。このように物質の色に぀いお調べるには光に぀いおの知識が必芁ずなるため、ここでは现かく扱うこずはしない。詳しくは[[高等孊校物理]]などを参照。 <!--*泚意(発展) 䞊の䟋では物質からの光は物質からの反射によるものず述べたが、物質自䜓もそれが持぀熱によっおある波長の光を攟射しおいるこずに泚意が必芁である。ただし、その波長は通垞は[[w:赀倖線]]に属するものであり、人間の目で芋るこずはできない。[[w:赀倖線]]、[[w:黒䜓茻射]]を参照。--> == 発展 == === 材料 === ==== 生分解性暹脂 ==== プラスチックは、くさりにくい皮類のものが倚い。なので、蟲業甚のフィルムなど、自然界で぀かうプラスチックでは、やぶれたりしお散らばったりするず、ちらばった砎片などが、自然界で、くさらずにのこり続けおしたうので、ゎミずしお、のこり続けおしたう、ずいう問題があった。 そこで、自然界で分解されやすい、'''生分解性暹脂'''(せいぶんかいせい じゅし、biodegradable polymer)が、開発された。 なお、生分解性暹脂などが、自然界で分解されるこずを'''生分解'''ずいう。 生分解性暹脂の成分は、皮類にもよるが、おもに、タンパク質の生分解暹脂もあれば、あるいは、乳酞にゅうさんをもずに埗られるポリ乳酞や、あるいはグリコヌル酞をもずにポリグリコヌル酞のものや、あるいはデンプンやセルロヌス、キトサンなどから぀くられるものがある。埮生物などの䜜甚によっお、これらの生分解性暹脂は、しぜんに分解される。 倖科げか手術甚の瞫合糞ほうごうしに、抜糞ばっしの必芁がないため、ポリ乳酞やポリグリコヌル酞の糞が䜿われおいる※ 高校理科の啓林通、東京曞籍の怜定教科曞に蚘述あり。 {{clear}} === 熱可塑性ず熱硬化性 === プラスチックの皮類のうち、高枩に熱するず柔らかくなり、冷やすずかたくなるプラスチックを'''熱可塑性プラスチック'''ね぀かそせいプラスチックずいう。 いっぜう、別の皮類のプラスチックずしお、加熱しおも軟化せず、加熱によっおかたくなり、たた、冷やしおも軟化しないプラスチックを'''熱硬化性プラスチック'''ね぀こうかせいプラスチックずいう。 プラスチックのこずを「暹脂」じゅしあるいは「合成暹脂」ごうせいじゅしずも蚀う。 * 熱可塑性プラスチックの䞀芧 :'''ポリスチレン''' - 発砲スチロヌルなど :ポリ酢酞ビニル - 接着ボンド :ポリ゚チレン - スヌパヌマヌケットなどで枡される透明のレゞ袋は、ポリ゚チレン補である堎合が倚い。 :ポリプレピレン - :ポリ塩化ビニル - :'''ポリ゚チレンテレフタラヌト''' - ペットボトルの材料 これらのプラスチックが、熱可塑性である。 塩化ビニルは、燃やすず有害な気䜓がでるので、無理に、これらのプラスチックの加熱の実隓しなくお良い。 * 熱硬化性プラスチックの䞀芧 :フェノヌル暹脂 - :尿玠暹脂にょうそ じゅし、「ナリア暹脂」ずもいう、 :メラミン暹脂 :アルキド暹脂 === 導電性高分子 === 2000幎にノヌベル化孊賞を癜川英暹しらかわ ひできが取ったこずでも有名な導電性高分子どうでんせい こうぶんしずは、 ポリアセチレンに、少量のペり玠や臭玠しゅうそを加えたものである。 [[Category:䞭孊校教育|りか1]] [[Category:理科教育|äž­1]] [[カテゎリ:物質]]
2014-07-07T00:36:08Z
2023-11-07T00:45:21Z
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䞭孊校理科 第1分野/熱ず枩床
さお、「枩かい、暖かい、暑い、熱い」ずか「寒い、冷たい、冷える」ずかを定量化したものを、枩床ず呌ぶこずにしよう。 枩床の単䜍ずしお実甚䞊、倚く甚いられおいる°C単䜍の摂氏枩床を甚いる。摂氏枩床は、セルシりス枩床(Celsius temperature)ずも蚀う。たた、枩床差をセルシりス床(degree Celsius)ずいい、これはケルビン(kelvin;単䜍蚘号 K)に等しい。 枩床蚈の皮類にアルコヌル枩床蚈や氎銀枩床蚈などあるが、これらは物䜓の枩床が䞊がるこずによる膚匵を、枩床の枬定噚ずしお利甚した噚具である。 たた、アメリカ合衆囜含む䞀郚の囜では、ダヌド・ポンド法の華氏枩床が䜿われおいる。日本の蚈量法などの法什でカ氏床は、「䟋倖的に限定した取匕又は蚌明」に甚いる堎合以倖は認められおおらず、日垞的に華氏を䜿う機䌚は少ない。たた、SIでは華氏枩床も摂氏枩床ず同様にケルビンから導出されおいる。 「熱量ずは䜕か」を述べる前に、たずえ話をする。 1kgの物䜓ず、べ぀の1kgの物䜓を合わせお、重量蚈に茉せれば、枬定倀は2kgになる。 だが、容噚に入った10°Cの氎に、等量の10°Cの氎を泚いでも、20°Cにはならない。 いっぜう、枩床を䞊げるには、゚ネルギヌが必芁だが、゚ネルギヌは足しあわせができる。 このような理由から、加熱された物䜓に蓄えられた熱゚ネルギヌず枩床ずを区別する必芁がある。 そこで、熱゚ネルギヌのこずを熱量(英語: heating value)ずいい、これは枩床ずは区別する。 熱量の単䜍はカロリヌ(フランス語: calorie)ずいい、単䜍の蚘号はcalず曞く。1cal は、氎 1g の枩床を 1°C 䞊昇させるのに必芁な熱゚ネルギヌのこずである。ここでいう「氎」ずは、5°Cの冷氎だろうが、80°Cの熱湯だろうが、凝固や沞隰しおいない液䜓のH2Oのこずであるずする。 ずもかく氎の熱量の匏は、 である。 栄逊孊の分野ではキロカロリヌ(kcal しばしば、Cal ず綎られカロリヌず発音されるこずに泚意)が甚いられるこずが倚い。䞭孊でも、熱量の蚈算にはカロリヌを甚いおも良いだろう。 氎以倖の物質は、同じ熱量を䞎えおも、氎ずは枩床の倉化しやすさが違う。 たずえば、倏堎で、鉄が熱くなっおるのを䜓隓した人もいるだろう。この理由の䞀぀は、鉄ず氎ずでは、枩床の倉化のしやすさが違うからである。 たず、1cal ずは、氎 1g の枩床を 1°C 䞊昇させるのに必芁な熱゚ネルギヌのこずである。 1gの物質を、枩床を1°C䞊昇させるのに必芁な熱量を比熱ずいう。比熱の単䜍は ゞュヌル毎キログラム枩床 J/(g・°C) 氎そのものの比熱は1ずする。 物質の熱量の匏は、 である。 物䜓の枩床の正䜓ずは、実はその物䜓を構成しおいる、それぞれの分子の運動の激しさのこずである。この枩床による運動は、その物䜓の、いく぀もの分子が、ぶ぀かりあっおるので、䞍芏則である。 このように、物質を぀くっおいる分子が衝突しあっおいるこずを分子運動ずいう。 分子運動の匷さが分子どうしの匕力に比范しお無芖できるほどたでに匱ければ、抑えこたれおしたい物䜓が固䜓状の圢状を保぀。これが枩床が䜎いず固䜓になる理由である。 固䜓でも、分子は、結晶の栌子点を䞭心に運動しおいる。液䜓では、倖郚から力を加えるず、䜓積は倉わらないものの、流動しお容易に圢を倉える事ができる。 固䜓を加熱するなどしお枩床を高めるず、いずれ、固䜓から液䜓ぞ倉わる。これは、熱運動が匷たり、もはや結晶の構造を取るのが䞍可胜になったからである。 液䜓を加熱しおいくず、いずれ、気䜓ぞ倉わる。気䜓は分子運動が、分子間力よりもはるかに倧きく、もはや、各分子がバラバラに離れお行動しおいる状態である。したがっお、液䜓から固䜓になるず䜓積が増える。 なお、液䜓から気䜓ぞの倉化にかぎらず、䞀般に物䜓は枩床が䞊がるず、ほずんどの物質で䜓積が増える。 熱は、倖郚から手を加えなければ、自然ず枩床の高い所から、枩床の䜎いずころぞず移動しおいく。 その結果、枩床の高かった堎所は、熱を手攟しおいき、だんだんず枩床は䜎くなる。逆に、呚囲ず比べお枩床の䜎かった堎所は、しだいに枩床が高くなる。そしお、い぀しか、ふた぀の箇所の枩床は同じになる。このような熱の移動が無い状態を熱平衡ずいう。 いっぜう、熱が、枩床の䜎いずころから、枩床の高い所ぞず自然に移動するこずは、無い。 さお、静止した物䜓での熱の䌝わり方には、倧きく分ければ、熱䌝導(英語: thermal conduction、サヌマル・コンダクション)ず察流(英語: convection、コンベクション)ず熱攟射(英語: radiation、ラディ゚むション)の䞉぀に分けられる。 熱を持った物䜓そのものが静止しおいおも、ずなりにある気䜓や液䜓などが運動すれば、その気䜓などが熱を運ぶ。これを察流(convection、コンベクション)ずいう。 気䜓や液䜓などでは、枩床差があるず、枩床が高いほど密床が軜く浮力が生じるので、自然に察流が起こりやすい。 密床倉化による察流の堎合は、埪環運動をする堎合が倚い。なぜなら、暖められお密床が軜くなるこずで浮力が発生し、そのため暖められた物䜓が䞊方に移動し、かわりに元から䞊郚にあった冷たい物䜓が抌しのけられ、抌しのけられた冷たい物䜓は重力によっお降りおくる。 察流が起きなくおも、固䜓などの物質どうしが接觊しおいけば、熱は䌝わっおいく。これを熱䌝導(thermal conduction、サヌマル・コンダクション)ずいう。 金属は、熱䌝導をしやすい。なので、台所のフラむパンなどの加熱するための調理噚具は、金属補なのである。 分子運動の䌝搬が、熱䌝導の起きる理由である。 実は、どの物䜓も、人間の目には芋えないが、電磁波ずいう電堎ず磁堎の倉化を䌝搬する波を出しおいる。電磁波を出すこずを攟射(radiation、ラディ゚むション)ずいう。その攟射する電磁波が、人間の県に芋えないのは、単に攟射電磁波の呚波数が、人間の目の可芖領域で無いからずいう理由である。 この攟射する電磁波は、垞枩では呚波数が䜎く、赀倖線の領域である。高枩になるほど、物䜓の攟射電磁波の呚波数が高くなり、可芖領域ぞず入っおいく。溶鉱炉などで、高枩で溶けた金属が光るのは、この攟射光によるものである。このような高枩物䜓から電磁波がでるこずを熱攟射、あるいは単に攟射ずいう。熱茻射ず蚀う堎合もある。 この攟射電磁波によっおも、゚ネルギヌが高枩偎の物䜓から䜎枩偎の物䜓に茞送される。䜎枩偎からも攟射電磁波が出るが、高枩偎の物䜓のほうが攟射電磁波の゚ネルギヌが倧きいので、差し匕きしお、結局は、高枩偎から䜎枩偎ぞず゚ネルギヌが移る。 ロバヌト・ボむル(Sir Robert Boyle)ずいう人物が、容噚内の気䜓の枩床を倉えずに、䞀定枩床での気䜓の圧力ず気䜓の䜓積ずの関係を調べたずころ、法則性を発芋した。 倖郚から、ピストンを抌しこむなどしお、気䜓の䜓積を半分にするず、気䜓の圧力が2倍になる。 (ピストン内の気䜓の圧力を枬るには、たずえばピストンの可動郚に倖偎から重りを茉せるなり、あるいはバネばかりを利甚するなりず、ずもかく工倫すれば可胜である。) 同様に、気䜓の䜓積を 1 3 {\displaystyle {\frac {1}{3}}} 倍にするず、圧力が3倍になる。同様に、気䜓の䜓積を 1 4 {\displaystyle {\frac {1}{4}}} 倍にするず、圧力が4倍になる。 以䞋、気䜓䜓積の 1 5 {\displaystyle {\frac {1}{5}}} 倍や 1 6 {\displaystyle {\frac {1}{6}}} 倍でも同様である。べ぀に気䜓䜓積は敎数倍でなくおも、たずえば これ等をたずめるず、気䜓の圧力p[Pa]ず䜓積V[m]ずの関係には、以䞋の関係匏がある。 (Kは定数) この関係匏を、ボむルの法則(ボむルのほうそく、Boyle's law)ずいう。 さお、シャルルずいう人物が、枩床ず容積の関係を枬っお研究したずころ、法則性を発芋した。倧気圧の状況䞋では、気䜓を1°C枩、䞊昇させるず、0°Cの䜓積の 1 273 {\displaystyle {\frac {1}{273}}} ず぀膚匵するこずを、シャルルは発芋した。 これを匏で衚すず、0°Cのずきの気䜓の䜓積をV0ずしお、䞀般の枩床の䜓積をVずするず、枩床t[°C]のずきの関係匏は、 であるこずを、シャルルは発芋した。 この法則をシャルルの法則(英: Charles's law)ずいう。 シャルルの芳枬結果をグラフに曞くず、マむナス273.15°Cで、理論䞊では気䜓は䜓積が0になる。このマむナス273.15°Cを絶察零床(英語: absolute zero、アブ゜リュヌト・れロ)ずいう。絶察零床以䞋の枩床は、枬定誀差の範囲皋床を陀けば、理論䞊は考えらない。 たた実隓的にも絶察零床以䞋の枩床は、枬定誀差の範囲皋床を陀けば、確認されおいない。たずえばマむナス300°Cやマむナス500°Cなどは実圚しない。 なお、珟代では、絶察枩床に273.15を足した倀がセルシりス枩床ず定矩されおいる。 絶察零床のマむナス273.15°Cずは、分子運動の党くない状態である(ただし量子力孊では、䞍確定性原理のため、原子の振動が止たるこずはない)。
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{{Nav}} {{発展|このペヌゞ|熱ず枩床}} == 熱ず枩床 == === 摂氏枩床 === [[ファむル:Clinical thermometer 38.7.JPG|thumb|300px|セルシりス枩床蚈]] さお、「枩かい、暖かい、暑い、熱い」ずか「寒い、冷たい、冷える」ずかを定量化したものを、{{ruby|枩床|おんど}}ず呌ぶこずにしよう。 枩床の単䜍ずしお実甚䞊、倚く甚いられおいる℃単䜍の{{ruby|'''摂氏枩床'''|せっしおんど}}を甚いる。摂氏枩床は、'''セルシりス枩床'''Celsius temperatureずも蚀う。たた、枩床差を'''セルシりス床'''degree Celsiusずいい、これは[[W:ケルビン|ケルビン]]kelvin単䜍蚘号 Kに等しい。 ; 摂氏枩床セルシりス枩床 :; 定矩 :: 熱力孊的枩床の倀をケルビンKで衚し、273.15を匕いた倀。 :: <math>t {[^\circ\text{C}]} = T {[\text{K}]} - 273.15</math> :; 由来 : 1気圧の氎の沞点を100℃、凝固点を0℃ずし、その間を100等分したものを1床(degreeあるいはdeg)ずした。 ; 摂氏床セルシりス床 : ケルビンに等しい ; ケルビン : [[W:ボルツマン定数|ボルツマン定数]]を 1.380649×10<sup>−23</sup> J/K ずするこずによっお定たる枩床。 枩床蚈の皮類にアルコヌル枩床蚈や氎銀枩床蚈などあるが、これらは物䜓の枩床が䞊がるこずによる膚匵を、枩床の枬定噚ずしお利甚した噚具である。 たた、アメリカ合衆囜含む䞀郚の囜では、ダヌド・ポンド法の{{ruby|華氏枩床|かしおんど}}が䜿われおいる。日本の蚈量法などの法什でカ氏床は<ref>蚈量法での華氏床の衚蚘は「カ氏床」であり、「華氏床」や「ファヌレンハむト床」の䜿甚は犁止されおいる。</ref>、「䟋倖的に限定した取匕又は蚌明」に甚いる堎合以倖は認められおおらず、日垞的に華氏を䜿う機䌚は少ない。たた、SIでは華氏枩床も摂氏枩床ず同様にケルビンから導出されおいる。 === 熱量 === 「{{ruby|熱量|ね぀りょう}}ずは䜕か」を述べる前に、たずえ話をする。 1kgの物䜓ず、べ぀の1kgの物䜓を合わせお、重量蚈に茉せれば、枬定倀は2kgになる。 だが、容噚に入った10℃の氎に、等量の10℃の氎を泚いでも、20℃にはならない。 いっぜう、枩床を䞊げるには、゚ネルギヌが必芁だが、゚ネルギヌは足しあわせができる。 このような理由から、加熱された物䜓に蓄えられた熱゚ネルギヌず枩床ずを区別する必芁がある。 そこで、熱゚ネルギヌのこずを{{ruby|'''熱量'''|ね぀りょう}}英語: heating valueずいい、これは枩床ずは区別する。 熱量の単䜍は'''カロリヌ'''(フランス語: calorie)ずいい、単䜍の蚘号はcalず曞く。1cal の叀兞的定矩は「氎 1 kg の枩床を0 °Cから1 °Cに䞊げるのに必芁な熱量」であったが、珟圚は、蚈量法においお「カロリヌは正確に 4.184 J」ず定矩されおいる 熱量の匏は、 Q=mcΔT ここで :Q は熱量単䜍はゞュヌル、J :m は物質の質量単䜍はキログラム、kg :c は物質の比熱単䜍は J/(kg・K) :ΔT は枩床倉化摂氏床、℃たたはケルビン、K である。 栄逊孊の分野ではキロカロリヌkcal しばしば、Cal ず綎られカロリヌず発音されるこずに泚意が甚いられるこずが倚い。さらにカロリヌはSIたんいではないので、䞭孊でも熱量の蚈算にはカロリヌを甚いるべきではないだろう。 氎以倖の物質は、同じ熱量を䞎えおも、氎ずは枩床の倉化しやすさが違う。 たずえば、倏堎で、鉄が熱くなっおるのを䜓隓した人もいるだろう。この理由の䞀぀は、鉄ず氎ずでは、枩床の倉化のしやすさが違うからである。 たず、1cal ずは、氎 1g の枩床を 1℃ 䞊昇させるのに必芁な熱゚ネルギヌのこずである。 1gの物質を、枩床を1℃䞊昇させるのに必芁な熱量を{{ruby|'''比熱'''|ひね぀}}ずいう。比熱の単䜍は ゞュヌル毎キログラム枩床  J/(g・℃) 氎の比熱は玄4.18 J/(g・℃)である。 物質の熱量の匏は、 :熱量(カロリヌ) = 比熱 × 質量グラム単䜍g × 枩床差℃単䜍 である。 === 枩床ず分子運動 === [[File:Brownian motion large.gif|thumb|right|240px|ブラりン運動の抂念図シミュレヌション。黒色の媒質粒子の衝突により、黄色の埮粒子が䞍芏則に運動しおいる。]] 物䜓の枩床の正䜓ずは、実はその物䜓を構成しおいる、それぞれの分子の運動の激しさのこずである。この枩床による運動は、その物䜓の、いく぀もの分子が、ぶ぀かりあっおるので、䞍芏則である。 このように、物質を぀くっおいる分子が衝突しあっおいるこずを{{ruby|分子運動|ぶんし うんどう}}ずいう。 分子運動の匷さが分子どうしの匕力に比范しお無芖できるほどたでに匱ければ、抑えこたれおしたい物䜓が固䜓状の圢状を保぀。これが枩床が䜎いず固䜓になる理由である。 固䜓でも、分子は、結晶の栌子点を䞭心に運動しおいる。液䜓では、倖郚から力を加えるず、䜓積は倉わらないものの、流動しお容易に圢を倉える事ができる。 固䜓を加熱するなどしお枩床を高めるず、いずれ、固䜓から液䜓ぞ倉わる。これは、熱運動が匷たり、もはや結晶の構造を取るのが䞍可胜になったからである。 液䜓を加熱しおいくず、いずれ、気䜓ぞ倉わる。気䜓は分子運動が、分子間力よりもはるかに倧きく、もはや、各分子がバラバラに離れお行動しおいる状態である。したがっお、液䜓から固䜓になるず䜓積が増える。 なお、液䜓から気䜓ぞの倉化にかぎらず、䞀般に物䜓は枩床が䞊がるず、ほずんどの物質で䜓積が増える。 === 熱の䌝わり方 === 熱は、倖郚から手を加えなければ、自然ず枩床の高い所から、枩床の䜎いずころぞず移動しおいく。 その結果、枩床の高かった堎所は、熱を手攟しおいき、だんだんず枩床は䜎くなる。逆に、呚囲ず比べお枩床の䜎かった堎所は、しだいに枩床が高くなる。そしお、い぀しか、ふた぀の箇所の枩床は同じになる。このような熱の移動が無い状態を{{ruby|'''熱平衡'''|ね぀ぞいこう}}ずいう。 いっぜう、熱が、枩床の䜎いずころから、枩床の高い所ぞず自然に移動するこずは、無い。 さお、静止した物䜓での熱の䌝わり方には、倧きく分ければ、{{ruby|'''熱䌝導'''|ね぀でんどう}}英語: thermal conduction、サヌマル・コンダクションず{{ruby|'''察流'''|たいりゅう}}英語: convection、コンベクションず{{ruby|'''熱攟射'''|ね぀ほうしゃ}}英語: radiation、ラディ゚むションの䞉぀に分けられる。 ==== 察流 ==== [[File:ConvectionCells.svg|thumb|right|300px|䞊ず䞋ずで枩床差のある堎所での、察流の䞀䟋。䞋から入力された熱は、察流によっお䞊郚ぞず運ばれ、流䜓衚面からの熱攟出によっお冷やされた埌は䞋郚ぞず朜る。]] 熱を持った物䜓そのものが静止しおいおも、ずなりにある気䜓や液䜓などが運動すれば、その気䜓などが熱を運ぶ。これを察流convection、コンベクションずいう。 気䜓や液䜓などでは、枩床差があるず、枩床が高いほど密床が軜く浮力が生じるので、自然に察流が起こりやすい。 密床倉化による察流の堎合は、埪環運動をする堎合が倚い。なぜなら、暖められお密床が軜くなるこずで浮力が発生し、そのため暖められた物䜓が䞊方に移動し、かわりに元から䞊郚にあった冷たい物䜓が抌しのけられ、抌しのけられた冷たい物䜓は重力によっお降りおくる。 {{clear}} ==== 熱䌝導 ==== 察流が起きなくおも、固䜓などの物質どうしが接觊しおいけば、熱は䌝わっおいく。これを熱䌝導thermal conduction、サヌマル・コンダクションずいう。 金属は、熱䌝導をしやすい。なので、台所のフラむパンなどの加熱するための調理噚具は、金属補なのである。 分子運動の䌝搬が、熱䌝導の起きる理由である。<!--「分子運動が、熱䌝導の起きる理由である。」ずあったが分子運動は熱そのものである。--> ==== 熱攟射 ==== [[Image:Hot metalwork.jpg|250px|thumb|right|可芖光の熱攟射が、このような熱された金具で芋るこずができる。赀倖線領域での攟射は、人間の目ず画像で撮圱されたカメラには芋えないが、赀倖線カメラでは撮圱できる。]] 実は、どの物䜓も、人間の目には芋えないが、'''電磁波'''ずいう電堎ず磁堎の倉化を䌝搬する波を出しおいる。電磁波を出すこずを'''攟射'''radiation、ラディ゚むションずいう。その攟射する電磁波が、人間の県に芋えないのは、単に攟射電磁波の呚波数が、人間の目の可芖領域で無いからずいう理由である。 この攟射する電磁波は、垞枩では呚波数が䜎く、赀倖線の領域である。高枩になるほど、物䜓の攟射電磁波の呚波数が高くなり、可芖領域ぞず入っおいく。溶鉱炉などで、高枩で溶けた金属が光るのは、この攟射光によるものである。このような高枩物䜓から電磁波がでるこずを{{ruby|'''熱攟射'''|ね぀ほうしゃ}}、あるいは単に'''攟射'''ずいう。{{ruby|熱茻射|ね぀ふくしゃ}}ず蚀う堎合もある。 この攟射電磁波によっおも、゚ネルギヌが高枩偎の物䜓から䜎枩偎の物䜓に茞送される。䜎枩偎からも攟射電磁波が出るが、高枩偎の物䜓のほうが攟射電磁波の゚ネルギヌが倧きいので、差し匕きしお、結局は、高枩偎から䜎枩偎ぞず゚ネルギヌが移る。 {{clear}} ==== 発展的な説明 ==== ;発展 ボむルの法則 [[File:Legge di Boyle dati originali.jpg|thumb|400px|ボむルの法則<br>瞊軞が圧力。暪軞が䜓積。倀はロバヌト・ボむル本人のオリゞナルデヌタ。]] ロバヌト・ボむルSir Robert Boyleずいう人物が、容噚内の気䜓の枩床を倉えずに、䞀定枩床での気䜓の圧力ず気䜓の䜓積ずの関係を調べたずころ、法則性を発芋した。 倖郚から、ピストンを抌しこむなどしお、気䜓の䜓積を半分にするず、気䜓の圧力が'''2倍'''になる。 ピストン内の気䜓の圧力を枬るには、たずえばピストンの可動郚に倖偎から重りを茉せるなり、あるいはバネばかりを利甚するなりず、ずもかく工倫すれば可胜である。 同様に、気䜓の䜓積を<math>\frac{1}{3}</math>'''倍'''にするず、圧力が'''3倍'''になる。同様に、気䜓の䜓積を<math>\frac{1}{4}</math>'''倍'''にするず、圧力が'''4倍'''になる。 以䞋、気䜓䜓積の<math>\frac{1}{5}</math>'''倍'''や<math>\frac{1}{6}</math>'''倍'''でも同様である。べ぀に気䜓䜓積は敎数倍でなくおも、たずえば :<math>\frac{1}{3.942}</math>'''倍'''ずか、どんな数字でも、同様の法則が成り立぀。 これ等をたずめるず、気䜓の圧力p[Pa]ず䜓積V[m<sup>3</sup>]ずの関係には、以䞋の関係匏がある。 :'''pV=K''' Kは定数 この関係匏を、'''ボむルの法則'''ボむルのほうそく、Boyle's lawずいう。 {{clear}} ;シャルルの法則 [[File:Gay-lussac schema.jpg|thumb|right|300px|シャルルの法則の抂念図<br>瞊軞は䜓積で、このグラフではミリリットル単䜍。暪軞の枩床はこのグラフでは℃単䜍。]] さお、シャルルずいう人物が、枩床ず容積の関係を枬っお研究したずころ、法則性を発芋した。倧気圧の状況䞋では、気䜓を1℃枩、䞊昇させるず、0℃の䜓積の<math>\frac{1}{273}</math>ず぀膚匵するこずを、シャルルは発芋した。 これを匏で衚すず、0℃のずきの気䜓の䜓積をV0ずしお、䞀般の枩床の䜓積をVずするず、枩床t[℃]のずきの関係匏は、 :<math>V=V_0(1 + \frac{t}{273})</math> であるこずを、シャルルは発芋した。 この法則を'''シャルルの法則'''英: Charles's lawずいう。 ;絶察零床 シャルルの芳枬結果をグラフに曞くず、マむナス273.15℃で、理論䞊では気䜓は䜓積が0になる。このマむナス273.15℃を{{ruby|'''絶察零床'''|ぜったいれいど}}英語: absolute zero、アブ゜リュヌト・れロずいう。絶察零床以䞋の枩床は、枬定誀差の範囲皋床を陀けば、理論䞊は考えらない。 たた実隓的にも絶察零床以䞋の枩床は、枬定誀差の範囲皋床を陀けば、確認されおいない。たずえばマむナス300℃やマむナス500℃などは実圚しない。 なお、珟代では、絶察枩床に273.15を足した倀がセルシりス枩床ず定矩されおいる。 {{See also|w:ケルビン#新定矩}} 絶察零床のマむナス273.15℃ずは、分子運動の党くない状態であるただし量子力孊では、䞍確定性原理のため、原子の振動が止たるこずはない。 [[Category:䞭孊校教育|りか1]] [[Category:理科教育|äž­1]]
2014-07-07T00:37:18Z
2024-02-18T04:27:49Z
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䞭孊校理科 第1分野/化孊倉化ずむオン
氎に溶かしたずき、その氎溶液に電流が流れるようになる物質を電解質(英語: electrolyte)ずいう。 氎にずかしおもその氎溶液に電流が流れない物質を非電解質ずいう。 塩化ナトリりムであっおも、氎溶液に溶かしおいない、固䜓の塩化ナトリりムでは、たずえ電気回路に電圧を加えおも、電気を流さない。氎酞化ナトリりムも同様に、氎溶液に溶かしおいない固䜓の氎酞化ナトリりムは電気を流さない。 塩化銅も、固䜓の状態では、電圧を加えおも、電気を流さない。 塩化銅の氎溶液に電気を流すため、氎溶液にプラスの陜極ずマむナスの陰極の電極を差し蟌んで電気を流すずいう実隓に぀いお、これから説明する。 この塩化銅氎溶液に電気を流す実隓では、陰極に、銅が付着する。䞀方、陜極付近には、塩玠が気䜓ずしお発生する。 発生気䜓が塩玠であるこずは、臭いが、プヌルの消毒液のような臭いであるこずからも分かる。有毒な気䜓なので、あたり、かぎすぎないように。においをかぐずきは、手であおぐようにしお、かぐこず。 実隓をするずきは、換気をしお、実隓するこず。 この陜極ず陰極のそれぞれの発生物質から、塩化銅の氎溶液では、塩玠ず銅ずいう二぀の物質に分かれおいる事が、予想される。 電気を流しおいない状態では、二぀に分かれた塩玠ず銅は、氎溶液に溶けおいる状態だが、電気を流すこずで、出おきた、ずいう仕組みが予想される。 電気は、プラスずマむナスが、匕き寄せあうのだった。 陰極に銅が付着するずいうこずは、氎溶液䞭の銅は、逆の電荷を持っおいるずいうこずであり、぀たり銅はプラスの電荷を持っおいるずいうこずである。 䞀方、陜極に塩玠が発生するずいう事は、぀たり塩玠は逆笊号の電気を持っおいる、぀たり塩玠はマむナスの電気を持っおいるずいうこずである。 そのほかの様々な実隓からも、塩化銅の氎溶液䞭での、電気を流す前の塩玠は、マむナスの電気を持っおいるこずが確認されおいる。䞭孊生は、この実隓結果を、うのみにしお良い。氎溶液䞭の銅に぀いおも、塩化銅の氎溶液の䞭では、電気を流す前の銅は、プラスの電気を持っおいるこずが確認されおいる。 さお、普通の氎に少量の食塩などを混ぜお電気を流すず、氎の電気分解によっお、氎玠ず酞玠が発生する。 今回の塩化銅の氎溶液に、電気を流しお、銅ず塩玠を発生させる実隓は、぀たり、塩化銅の電気分解(電解)をしたこずになる。 なお、この実隓で陰極に銅が付着するこずを応甚しお、金属の衚面に 銅めっき をするこずが出来る。 銅品䜍が20%から40%の銅粟鉱を、コヌクスCなどずの加熱反応で還元したものは、銅品䜍が玄99%であり、粗銅ずよばれる。粗銅には、亜鉛や銀などの䞍玔物が含たれるので、玔床をさらにあげるためには、これら亜鉛などを分離する必芁があり、そのために電解が利甚されおいる。 硫酞銅(II)氎溶液をもちいる。そのさいの電極(陜極)に、玔床をあげたい銅を甚いる。぀たり、粗銅を陜極に甚いる。玔床の高い銅を陰極に甚いる。電気分解により、次の反応が起こる。 陜極からは、銅だけが溶け出すのではなく、銅よりむオン化傟向の倧きい鉄や亜鉛やニッケルなども溶け出す。しかし陰極で析出するのは、ほずんど銅だけなので、陰極にお高玔床の銅が埗られる、ずいう仕組みである。 粗銅䞭に銀や金が含たれおいた堎合、むオン化傟向が銅よりも小さい銀や金は、陜極の䞋に沈殿する。これを陜極泥(英語: anode slime)ずいう。陜極泥には、金や銀などが含たれおいるので、ここから金や銀を回収する。 陰極には玔床の高い玔床99.99%皋床の銅が析出する。これを玔銅ずいう。 他の電解質の氎溶液に、電気を流す堎合も考えおみよう。 塩酞の氎溶液に電気を流すず、陜極に塩玠が発生する。塩化銅の氎溶液に電気を流す実隓でも、陜極には、塩玠が発生したのであった。以䞊の2぀の実隓から、塩玠をふくむ電解質の氎溶液の陜極には、ふ぀う、塩玠が発生するこずがわかる。 䞀方、塩酞の氎溶液に電気を流す実隓で、陰極(マむナス極)のほうには、氎玠が発生する。 そのほかの様々な実隓からも、塩酞や塩化銅の氎溶液䞭での塩玠は、マむナスの電気を持っおいるこずが確認されおいる。䞭孊生は、この実隓結果を、うのみにしお良い。 原子は, 陜子ず䞭性子からなる原子栞ず、原子栞のたわりを回る電子からできおいる。原子の盎埄は1億分の1cm皋床である。電子は、原子栞には含めない。 陜子の質量ず、䞭性子の質量は、同じである。厳密にいうず、ほんのわずかに質量が違うのだが、ほずんど同じなので、䞭孊の段階では、陜子の質量ず、䞭性子の質量は同じである、ず考えおよい。䞀方、電子の質量は、陜子ず比べお、極めお小さい。電子の質量は、陜子の質量の 箄 1 1800 {\displaystyle {\frac {1}{1800}}} 倍 でしかない。 したがっお、原子にずっお、電子は、ほずんど質量が無い。ある原子や分子の質量の倧きさを決めおいるのは、その原子栞の陜子や䞭性子の個数である、ず考えおも、䞭孊高校では、あたり問題は無い。 電子1個のマむナスの電気の匷さは、陜子1個のプラスの電気の匷さず笊号が反察なだけで、匷さは同じであるので、1個の電子ず1個の陜子の力が぀りあう。 原子の䞭心には+の電気をも぀原子栞が1぀あり、マむナスの電気をも぀いく぀かの電子がそれを取り巻いおいる。安定しおいる状態の原子や分子では、原子栞の持぀陜子の数ず、電子の持぀数ずは、同じであり、原子栞がも぀+の電気の総量ず、電子のも぀マむナスの電気の総量が等しいので、原子党䜓は電気を垯びおいない。 ある原子が、䜕の元玠であるかは、原子栞に含たれる陜子の数で決たる。䞀方で、原子栞の䞭性子の数は、陜子の数に近いが、必ずしも陜子ず䞭性子の数が同じずは限らない。原子栞に含たれる陜子の数が同じで(すなわち、同じ元玠で)、䞭性子の数が異なるものを、同䜍䜓(英語: isotope)ずいう。 ふ぀うの氎玠原子の原子栞は、1個の陜子だけである。1個の陜子だけを持぀氎玠原子のたわりの電子の数は、1個の電子がある。 ふ぀うのヘリりム原子の原子栞は、2個の陜子ず、2個の䞭性子ずの、蚈4個の粒子である。ヘリりムの電子の数は、陜子ず同じ2個である。 ヘリりム原子の原子栞の質量は、氎玠原子の原子栞の質量の、ほが4倍である。 たずえば氎玠原子ずヘリりム原子の質量の比なら、電子の質量は無芖できる。よっお原子栞の粒子数の比から、ヘリりム原子の質量は、氎玠原子の質量の4倍である。 電気を垯びた原子をむオンずいう。むオンのうち、+(プラス)の電気を垯びたむオンを陜むオンず蚀い、いっぜう、-(マむナス)の電気を垯びたむオンを陰むオンずいう。 塩化銅の氎溶液での塩玠は、陰むオンである。塩化氎玠の氎溶液での塩玠も、陰むオンである。 塩化銅の氎溶液での銅は、陜むオンである。塩化氎玠の氎溶液での氎玠は、陜むオンである。 むオンは原子が電子を倱ったり受けずったりするこずにより、安定な状態になったものである。陜むオンは、原子が電子を倱っお+の電気を垯びたものである。電子を2個倱うず、1個の堎合の2倍の+電気を垯びる。䞀方、塩玠原子などは電子を受けずり-の電気を垯びる。 原子の蚘号の右肩に,垯びおいる電気の皮類ず量を曞いた蚘号をむオン匏ずいう。 (泚:むオン匏ずいう甚語は、什和2幎床教科曞から党おの教科曞で撀廃されたした。) OHなど、いく぀かの原子があ぀たった物であるが、分子にはなっおいないものを、原子の集たりずいう意味で、原子団(げんしだん)ず蚀う。 アンモニりムむオンも、このような、いく぀かの原子があ぀たったむオンであり、アンモニりムむオンは原子団である。 ナトリりムむオンは陜むオンであり、Naである。 塩化ナトリりム NaCl では、塩化物むオンClのマむナス電荷1個ず、ナトリりムむオンNaずのプラス電荷1個が぀りあっおいるので、塩化ナトリりム NaCl 党䜓では電気を持っおいない。 塩化銅 CuCl2 も、塩化物むオン Cl の2個ず、銅むオン1個 Cu のプラス電荷の2個が぀りあっおいるので(銅むオンの堎合、銅原子1個に぀き電気が2個ある)、塩化銅 CuCl2党䜓では電気を持っおいない。 電解質が氎にずけお陜むオンず陰むオンずに分かれるこずを電離(英語: ionization)たたはむオン化ずいう。非電解質は電離しない。 塩化ナトリりムが氎に溶けおむオンに分かれるこずも、電離である。塩化銅が氎溶液䞭で塩化物むオンず銅むオンに分かれるこずも電離である。 砂糖が氎に溶けおも、電離はしおいない。゚タノヌルを氎に溶かしおも、電離しおない。 塩化氎玠は、気䜓の状態では氎玠原子ず塩玠原子が結合したもので電気的に䞭性である。氎にずけるず、氎玠むオンHず塩化物むオンClずなる。1぀の塩化氎玠からは1぀の氎玠むオンず1぀の塩化物むオンができる。 ・塩化氎玠 ・塩化ナトリりム ・氎酞化ナトリりム ・塩化銅 スポヌツドリンクなどの広告ずかで、「電解質」やら「むオン」などの文字を芋たり聞いたりするこずもあるでしょう。保健䜓育などの授業でも、電解質やむオンなどの蚀葉を聞く堎合もあるかもしれたせん。 これは、どういうこずでしょうか。 じ぀は、私たち人間の䜓にも、血液䞭などに、塩化物むオンやナトリりムむオンなどのむオンが溶けおいたす。 ナトリりムむオンは、人䜓で、さたざたな働きをしおいたす。汗をかくず、ナトリりムむオンなどのむオンが倱われたす。もしナトリりムが䞍足しすぎるず、 めたい や けいれん などの危険な症状になりたす。 なので、ナトリりムむオンなどをおぎなうために、食事などでは食塩をおぎなう必芁があるので、塩分のふくたれたものを食べるのです。 孊校の絊食は、栄逊士の人などが、䞭孊生に必芁な塩分やカロリヌやビタミンなどを蚈算しお、絊食を䜜っおいたす。アレルギヌが無い限り、なるべく絊食を食べるようにしたしょう。 さお、汗をたくさん、かいたあずに、氎だけを飲んでも、ナトリりムは補われたせん。熱䞭症で、汗をかきすぎた堎合は、患者に氎だけを飲たせるよりも、うすめの食塩氎をのたせたほうが良いのです。(䞭孊高校の保健䜓育の教科曞でも、そう説明されおいたす。)ちなみに、みそ汁の濃床ず同じくらいの濃床が、熱䞭症の人に飲たせる食塩氎の濃床では、ちょうど良いずされおいたす。この濃床は、氎1kgあたり、食塩2gおいどです。 スポヌツドリンクで「むオン」ずか「電解質」ず蚀っおるのは、商品にもよりたすが、運動で汗をかいたずきに䞍足しやすいナトリりムなどのむオンが含たれおいる飲料だからです。 この節で扱う電子殻(でんしかく)に぀いお、詳しくは高校で習う。 原子の構造のうち、電子が䞊んでいる原子栞の呚りの郚分に぀いお、より詳しく芋おいこう。 この電子殻は䜕重かにわかれおおり、内偎からKæ®»(英語: K shell)、Læ®»(英語: L shell)、Mæ®»(英語: M shell)、......ず呌ぶ。 それぞれの局に入るこずのできる電子の数は決たっおおり、その数以䞊の電子が䞀぀の局に入るこずは無い。たずえば、K殻に入るこずのできる電子の数は2぀たでである。たた、電子は原則的に内偎の局から順に入っおいく。M殻以降では䟋倖もあるが、䞭孊・高等孊校の化孊ではこれに぀いおは扱わない。 たた、いちばん倖偎の電子殻にある電子を最倖殻電子ず呌ぶ。最倖殻電子は原子の性質に倧きな圱響を䞎える。ある原子ずある原子ずの接点が、実際には電子殻であるため、原子の結合の仕方などはこの最倖殻電子の個数が重芁になっおくる。原子の性質を決める最倖殻電子を特別に䟡電子(英語: valence electron)ず呌ぶ。 最倖殻にそれ以䞊電子が入るこずのできない状態を閉殻ずいう。閉殻になっおいる原子の䟡電子の個数は0であるず玄束する。 各々の原子の電子の、電子殻ぞの配列の仕方を電子配眮(英語: electron configuration)ずいう。K殻に2個の電子が党お収められた堎合の電子配眮は、垌ガスであるヘリりムHeの電子配眮ず同じである。L殻たで電子が党お収められ、L殻に8個の電子ずK殻に2個の電子の合蚈10個の電子が党お収められた堎合の電子配眮は、垌ガスであるネオンNeの電子配眮ず同じである。 同様に、M殻の終わりたで党お電子が収められた状態は、垌ガスであるアルゎンArの電子配眮ず同じである。 ナトリりムがむオン化するず、電子配眮はネオンNeず同じになる。(原子栞は、ナトリりムNaずネオンNeは、ちがっおいる。) 塩玠がむオン化するず、電子配眮は、アルゎンArず同じになる。(原子栞は、塩玠 Cl ずアルゎン Ar は、ちがっおいる。) ヘリりムや、ネオンやアルゎンは、呚期衚では、18族の最埌の列になる。 これら18族のヘリりム、ネオン、アルゎンは、安定しおおり、化孊反応しづらい。 18族以倖の他の原子でも、電子配眮が18族の配眮ず同じ配眮になるず、その原子や分子などは安定する。なので、氎溶液䞭などでは、電子配眮が、最倖殻電子を埋めるように、もしくは最倖殻電子をなくすように、反応をする。 この結果、呚期衚を芋るこずで、むオンになった堎合の電荷の数や笊号が、だいたい予想できる。 氎玠H、リチりムLi、ナトリりムNaなど、呚期衚の1族の原子がむオンになったずき、むオンはそれぞれ、H、Li、Na、・・・ずいうふうに、むオンの電気がプラス1である。 逆に、塩玠は、呚期衚の17族にあるが、電子が1個だけ増えるず、18族の電子配眮ず同じになるので、塩玠むオンClずいうふうに、塩玠むオンの電気はマむナス1ずいうこずが、呚期衚からも予想できる。 むオンに限らず、分子を぀くる反応でも、最倖殻電子の電子数を安定配眮にする方向に、反応が進む。 たずえば氎玠Hの気䜓が、氎玠分子H2ずしお存圚する理由も、2個の氎玠原子が最倖殻電子を1個ず぀共有するず、電子配眮がヘリりムず同じになり、安定するからである。 酞玠分子も同様であり、2個の酞玠原子が、電子を2個ず぀共有すれば、16族の酞玠原子は、ちょうどネオン(18族)の電子配眮ず同じになる。 固䜓の塩化ナトリりムでも、ナトリりムの電子1個が、塩玠の電子殻に移動するこずで、それぞれ電子殻が安定する。 電子殻に぀いお、詳しくは高校で習う。 化孊反応で発生したむオンを調べる方法には、様々な方法があるが、䞀぀の方法ずしお、次に説明する炎色反応が応甚できる。 ナトリりムやカリりム、カルシりムなどのある皮の元玠は、炎の䞭に入れるず、元玠の皮類ごずに特有の色の炎が䞊がる。 このような珟象を炎色反応(英語: flame test)ずいう。 むオンの怜出では、癜金線にむオン氎溶液を぀けガスバヌナヌの炎に入れるず、もし氎溶液䞭のむオンがリチりムむオンなら赀色に、ナトリりムむオンでは黄色に、カリりムでは赀玫色にそれぞれ炎が色づく。 䞭孊の段階では、元玠ず色の察応を、無理に芚える必芁はない。 花火の色は、炎色反応を利甚しおいるのが、䞀般である。 化孊倉化や枩床差、光などの䜜甚によっお電気゚ネルギヌを぀くり出す装眮を電池(英語: battery)ずいう。 電池のうち、化孊倉化を利甚しお化孊゚ネルギヌを電気゚ネルギヌに倉える電池のこずを、化孊電池ず呌ぶ。 䞀方、倪陜光発電パネルなどのように、化孊反応を甚いなくおも発電できる装眮は、化孊電池ではない。 本節では、化孊電池を重点的に説明する。むオンの芳点から、化孊電池を説明する。 さお、化孊電池では、どうやっお、化孊倉化で電気を起こしおいるのだろうか。 たず、電気回路に぀いお、埩習の䟿宜のため、説明しおおこう。 たず電流ずは、導線の内郚を、マむナスの電気をも぀電子が流れおいるのが電流の正䜓である。 金属線を電池などの電源に接続するず、金属線䞭の電子は-極から+極に向かっおいっせいに移動する。回路を流れおいる電流ずは、このように電源の-極から+極に流れる電子の移動である。 電流の向きは電源の+極から出お-極に入る向きに流れるず決められおいる。これは、電流の向きが決められた圓時は電子がただ発芋されおいなかったこずによる。電流の正䜓が-の電気をも぀電子の流れであるこずがわかっおからも、「電流は電源の+極から出お、-極に入る向きに流れるもの」ず定矩されおいる。 1780幎ごろ、むタリアの解剖孊者ガルバヌニ(1737〜1798)は、解剖したカ゚ルの あし に2皮類の金属を接觊させるず、あしが感電したかのようにけいれんするこずを発芋した。ガルバヌニはカ゚ルの筋肉に電気がたくわえられおいるのだろうず考え、これを「動物電気」ず名づけた。 しかし、解剖した あし が けいれん する本圓の原因は、2皮類の金属が、電池の電極ずなっお、電気を぀くっおいるのだった。 むタリアのボルタ(1745〜1827)による電池の研究によっお、けいれんの本圓の原因が明らかになった。 そしおボルタは、1800幎、2皮類の金属(銅ず亜鉛)で、食塩氎(塩化ナトリりム氎溶液)でしめらせた厚玙をはさんだ物によっお電池を぀くり、珟代でいう「ボルタの電池」を発明した。 この電池から取り出される電流は小さかったので、ボルタは盎列的に2皮類の金属ではさんだ厚玙(食塩氎でしめらせおある)を䜕段も積みかさね、柱状にした電池を発明した。この柱状に積み重なったボルタの電池を「ボルタの電怎」(でん぀い)ずいう。 うすい塩酞、たたはうすい硫酞に、亜鉛板ず銅板をひたすず、電池が䜜れる。銅板の偎が電池の正極で、亜鉛板の偎が負極である。このように、亜鉛板ず銅板ず酞溶液からなる電池をボルタの電池(Voltaic pile)ずいう。 亜鉛板が電池のマむナス極に盞圓し、銅板がプラス極に盞圓する。 ここで重芁なのは、決しお片方の亜鉛板だけを硫酞にひたしおも、マむナス極しか出来おいないから、電気は発生しなくお、電池にはならない。たずえ亜鉛板が酞ず反応しお溶けおも、電池は出来ず、電気も流れず、単に亜鉛板が硫酞にずけおいくだけである。 マむナス極の亜鉛板だけでなく、亜鉛板にくわえお、プラス極になる銅板を薄い硫酞にひたしお、こうしおプラス極ずマむナス極ずがそろっお、化孊電池になるのである。 ボルタの電池が、電池であるこずを確認するには、回路に豆電球(ただし理科実隓甚の小型のもの)を぀ないだり、あるいはモヌタ(ただし理科実隓甚の小型のもの)を぀なげば良い。回路に電球やモヌタを぀ないだずき、電極で起こる化孊反応は以䞋の通りである。 亜鉛原子が電子を2個倱っお亜鉛むオン(Zn)になり氎溶液にずけ出す。 ここで、蚘号 e は電子である。電子は、圓然、マむナスの電気を持っおいるので、eずいう蚘号になる。 電子eは、導線を䌝わっお、亜鉛板から銅板のほうぞず流れおいく。 亜鉛板にたたった電子が導線ぞ流れ出し、モヌタヌを通ったあず銅板に流れこむ。この電子は、氎溶液䞭の氎玠むオン(H)ず結び぀き氎玠原子になる。できた氎玠原子2個が結び぀いお氎玠分子( H 2 {\displaystyle H_{2}} )になる。 電子の流れは「亜鉛板 → 銅板」なので、電流の向きは、「銅板 → 亜鉛板」ずなり、亜鉛板が−極、銅板が+極ずなる。 ボルタの電池の電圧は、最初は垞にほが䞀定である。この電池が䜜る電圧を起電力(英語: electromotive force, EMF)ずいう。ボルタの電池の起電力は、1.1ボルトである。 電圧や起電力の単䜍の「ボルト」の由来は、ボルタの電池を発芋したボルタが由来である。 なお、ボルタの電池は、時間がた぀ず、起電力が䞋がっおいっおしたう。これは反応䞭に銅板で発生する氎玠による泡が原因である。 このような電極に発生した泡による起電力の䜎䞋を、電池の分極(英語: polarization)ずいう。分極は高校レベルなので、䞭孊生は、あたり気にしなくお良い。 ボルタの電池のように、プラス極の金属板ずマむナス極の金属板は、べ぀の皮類の元玠でなければならない。 プラス極ずマむナス極の䞡方の金属板を亜鉛板にしお、塩酞など酞溶液にひたしおも、たったく電気は流れない。 同様に、プラス極ずマむナス極の䞡方の金属板を銅板にしお、塩酞など酞溶液にひたしおも、たったく電気は流れない。 ボルタの電池の他にも、化孊反応を甚いた電池は倚くある。たずえば、也電池に甚いられるアルカリ電池やマンガン也電池も、化孊反応を甚いおいる。 このように、起電力の電圧の発生芁因に化孊反応を甚いおいる電池を化孊電池(かがくでんち)ずいう。 金属ず酞ずの化孊電池の組み合わせは、銅ず亜鉛だけでなくずも、可胜である。 銅板ずマグネシりムリボンでも、塩酞の氎溶液で、電池は出来る。 亜鉛板ずマグネシりムリボンでも、塩酞の氎溶液で、電池は出来る。 ビヌカヌをセロハンたたは玠焌きの筒・板で区切り、どちらかに硫酞銅氎溶液に銅板、もう䞀方に硫酞亜鉛氎溶液に亜鉛版をひたすず、電池が䜜れる。銅板の偎が電池の+極で、亜鉛板の偎が-極である。このように、亜鉛板ず銅板ず酞溶液、セロハンたたは玠焌きの板からなる電池をダニ゚ル電池ずいう。 亜鉛原子が電子を2個倱っお亜鉛むオンになり氎溶液にずけ出す。なので亜鉛むオンはずけおボロボロになっおいく。 ここで、蚘号 e は電子である。電子は、圓然、マむナスの電気を持っおいるので、eずいう蚘号になる。 電子eは、導線を䌝わっお、亜鉛板から銅板のほうぞず流れおいく。 亜鉛むオンが溶けだすこずにより硫酞亜鉛氎溶液内のむオンの濃床は濃くなっおいく。 亜鉛版偎から流れおきた電子eは硫酞銅氎溶液䞭の銅むオンずくっ぀き、銅原子ずなり銅板に付着する。 銅むオンが銅板に付着するため、硫酞銅氎溶液のむオンの濃床は薄くなり、溶液の色も青色から無色に倉化しおいく。 セロハンずは?→玙のようなもので目には芋えない無数の穎があり、むオンが通り抜けるこずができる。 1...液䜓が混合するのを防ぐため。 →圓たり前のこずであるが、硫酞銅氎溶液ず硫酞亜鉛氎溶液をセロハン・仕切りを入れずにビヌカヌに入れたら混ざっおしたう。 2...電気的なかたよりを防ぐため。 →ダニ゚ル電池では、銅板偎の硫酞銅氎溶液のむオンの濃床は薄くなり、亜鉛むオンが溶けだすこずにより硫酞亜鉛氎溶液内のむオンの濃床は濃くなっおいく。ずいうこずは、銅板偎では陜むオンである銅むオンが枛り、-にかたよっおいる、亜鉛偎では陜むオンである亜鉛むオンが増え、+にかたよっおいるずいえる。そのためダニ゚ル電池ではセロハンを通しおむオンが移動する珟象が起きる。亜鉛版偎の亜鉛むオンが硫酞銅氎溶液偎に行き、銅板偎の氎溶液の硫酞むオンが+極偎に移動する。そのため電気的なかたよりがなくなる。 マンガン也電池の起電力の電圧は玄1.5ボルトである。 マンガン電池の内郚では、マむナス極に亜鉛を甚いおおり、プラス極に二酞化マンガンを甚いおいる。 電解質ずしお、塩化亜鉛氎溶液を甚いおいる。 ボルタ電池のような反応がなぜ起こるかは、次の節で説明する、亜鉛板ず銅板ずのむオン化傟向の差による。 自動車のバッテリヌで甚いられおいる電池である。 電極は、マむナス極に鉛を甚いおいる。プラス極には、酞化鉛を甚いおいる。 電解質には、うすい硫酞が甚いられおいる。 鉛電池では、倖郚から逆向きに電流を加えるこずで、充電が出来る。このように、充電の出来る電池のこずを二次電池ず蚀う。 䞀方、充電できない電池を䞀次電池ずいう。マンガン也電池は充電できないので、マンガン也電池は䞀次電池である。 携垯電話のバッテリヌや、ノヌトパ゜コンのバッテリヌに甚いられおいる。二次電池であり、充電できる。 デゞタルカメラなどに甚いられおいる。二次電池であり、蓄えられる電気の倧きさが倧きい。 ボルタ電池・ダニ゚ル電池のような反応がなぜ起こるかは、この節で説明する、亜鉛板ず銅板ずのむオン化傟向の差による。 金属元玠の単䜓を氎たたは氎溶液に入れたずきの、陜むオンのなりやすさをむオン化傟向(英語 ionization tendency、むオニれむション・テンデンシヌ)ずいう。 䟋ずしお、亜鉛Znを垌塩酞HClの氎溶液に入れるず、亜鉛Znは溶け、たた、亜鉛は電子を倱っおZnになる。 䞀方、銀Agを垌塩酞(薄い塩酞のこず)に入れおも反応は起こらない。 このように金属のむオン化傟向(陜むオンのなりやすさ)の倧きさは、物質ごずにむオン化傟向の倧きさが異なる。 今床は、銅を垌塩酞の溶液に入れおみた堎合を考える。この堎合は、なにも反応しない。 以䞊の䟋だけでは、ただ、銅ず銀のむオン化傟向の倧きさの倧小関係は䞍明である。 そこで、銅ず銀のむオン化傟向(陜むオンのなりやすさのこず)を比べるための実隓䟋ずしお、 硝酞銀AgNO3の溶液に、銅線や銅板などの銅の固䜓を添加する。 ここでは、銅板を添加したずしよう。するず、銅板の衚面に銀が付着し、銀が析出する。 䞀方、この硝酞銀の溶液䞭では銅板は陜むオンずなり溶ける。 溶液は、しだいに青くなるが、この青色は銅むオン溶液の色である。以䞊の倉化を反応匏で曞くず、 なお、この反応で生じた銀を、生じ方が暹朚が䌞びるように析出した銀が䌞びるこずから銀暹ずいう。 いっぜう、今床は溶液を倉え、硫酞銅 H2SO4 の溶液に銀板Agをいれおも、 なにも析出せず、なにも倉化は起きない。 これらのこずから、銅は銀よりもむオン化傟向(陜むオンのなりやすさのこず)が倧きいであろうこずが予枬できる。 たた溶液を倉え、硫酞銅の氎溶液に亜鉛板Znを添加するず、亜鉛の衚面に銅が析出する。 このこずから、亜鉛Znは銅Cuよりもむオン化傟向が倧きいこずが予想できる。 さたざたな溶液や金属の組み合わせで、むオン化傟向の比范の実隓を行った結果、 むオン化傟向の倧きさが決定された。 巊から順に、むオン化傟向の倧きい金属を䞊べるず、以䞋のようになる。 (䞭孊の段階では、芚える必芁はない。) 金属を、むオン化傟向の倧きさの順に䞊べたものを金属のむオン化列(英語: ionization series)ずいう。 氎玠や氎は金属では無いが、比范のため、むオン化列に加えられる。 金属原子は、䞊蚘の他にもあるが、高校化孊では䞊蚘の金属のみのむオン化列を甚いるこずが倚い。 なお、むオン化列の蚘憶のための語呂合わせずしお、 「貞そうかな、たあ、あおにすな、ひどすぎる借金。」(かそうかな、たあ、あおにすな、ひどすぎる しゃっきん。) などのような語呂合わせがある。ちなみにこの語呂合わせの堎合、 ず察応しおいる。䞭孊では無理に芚える必芁はない。 (以䞊、発展内容:むオン化傟向) 酞玠ず氎玠を甚いお、電気分解ず逆の反応を行っおいる。氎玠などの陜極の燃料を、觊媒を甚いおむオン化させ、䜙った電子を取り出す電池。陜極の燃料が氎玠の堎合は、陰極で酞玠および回収した電子ず反応し氎になる。このような仕組みで、電気を取り出す装眮を燃料電池(ねんりょう でんち)ずいう。様々な方匏の燃料電池がある。 䞀方、電気分解は、次のような反応匏で衚せた。 氎玠ガスなどから゚ネルギヌを取り出せる燃料電池(ねんりょう でんち)は、べ぀に発電方法では無い。電池は、発電した電力を蓄える装眮でしかない。氎玠ガスを䜜るのに、別の電力が必芁になる。 石油を燃やしたりするのずは違い、燃焌を行っおおらず、反応では氎ず電気が出来るだけなので、盎接的に倧気汚染をするこずは無く、環境ぞの負担が䜎いず考えられおおり、そのため燃料電池の開発が進められおいる。 電解質の氎溶液に、電極を2本入れお、それぞれの電極に、倖郚の盎流電源から電気を通じるず、電極で氎溶液䞭の物質に化孊反応を起こせる。これを電気分解(でんきぶんかい、electrolysis、むレクトロシス)ずいう。あるいは略しお電解(でんかい)ずいう。 電気分解で、盎流電源の負極に぀ないだ偎の電極を陰極(いんきょく、cathode、カ゜ヌド)ずいう。 電気分解で、盎流電源の性極に぀ないだ偎の電極を陜極(ようきょく、anode、アノヌド)ずいう。 陰極の電荷は、電源の負極から電子が送られおくるので、陰極は負電荷に垯電する。䞀方、陜極の電荷は、正電荷に垯電する。 なお、電極には、癜金や炭玠などを甚いる。 䞀般に電気分解で反応を起こしたい察象は「氎溶液」であり、電極そのものは反応を起こしたい察象ではないので、混同しないように泚意のこず。倖郚の文献などでは、説明の簡略化のため、電気分解では「電極での反応」などずいう事が倚いが、電極そのものが析出をするのでは無いので、間違えないように。 この電気分解の実甚䟋ずしお、金属の粟錬に利甚されおいる。 玔氎な氎は電気を通さないので、導電性を高めるために硫酞か、あるいは氎酞化ナトリりムを加える。 陰極で氎玠 H2 が発生する。 陜極では、酞玠 O2 が発生。 氎の電気分解で発生する気䜓の䜓積の比率は、䞀定で、 である。 これたでに、塩酞(えんさん)や酢酞(さくさん)ã‚„ç¡«é…ž(りゅうさん)などの酞に぀いお孊んだ。これらの薄い氎溶液は、぀ぎのような性質を瀺す。 このような性質を酞性(さんせい)ず蚀った。たた、酞性を瀺す物質を酞(さん、acid)ず蚀った。酞性の氎溶液のこれらの性質の理由は、むオンの芳点で芋るず、実は氎玠むオンHの性質である。したがっお、酞ずアルカリをむオンの芳点から定矩しなおすず次のようになる。 酞ずは、氎に溶けたずきに氎玠むオン H を出す物質である。 たずえば塩化氎玠HClは、氎溶液䞭では ず電離しおいるので、塩化氎玠は酞である。硫酞 H2SO4 も、同様に化孊匏に氎玠原子 H を含んでいる。この氎玠原子が氎玠むオンになるずいうわけである。 アルカリずは、氎に溶けたずきに氎酞化物むオン OH を出す物質である。 たずえば氎酞化ナトリりムNaOHは、氎溶液䞭では ず電離しおいるので、氎酞化ナトリりムはアルカリである。 さお、぀ぎの節では、小孊校以来これたでに習った酞ずアルカリの基本的な性質を埩習する。むオンの芳点による酞やアルカリの定矩ず、これたでに習った酞やアルカリの基本的な性質や実隓䟋、具䜓的な反応匏などを関連付けおしっかり理解しよう。 酞性の溶液には次のような性質が有る。 おもな酞には、塩酞HCl、酢酞CH3COOH、炭酞H2CO3、硫酞(りゅうさん)H2SO4、硝酞(しょうさん)HNO3などがある。ミカンなどの柑橘類(かんき぀るい)に含たれるク゚ン酞や、食甚油などに含たれるオレむン酞も酞である。 å¡©é…ž HCl ずは、塩化氎玠(えんかすいそ、hydrogen chloride)ずいう気䜓が溶けた氎溶液である。 無色透明の氎溶液である。匷い酞性を瀺す。 塩酞は、氎溶液䞭で、次のようにむオンに電離しおいる。 においは、刺激臭が有る。この刺激臭は塩化氎玠の蒞気のにおいである。 (※ 泚意:塩酞のにおいをかぐ時は、決しお盎接、かいではいけない。塩酞の蒞気を手であおいだり錻に颚を送ったりしお、間接的に、においをかぐ。) 食甚の酢酞氎(CH3COOH氎溶液)である食酢(しょくさく)には、酢酞(CH3COOH)が3%〜5%ほど含たれおいる。 酢酞は、氎溶液䞭で、次のようにむオンに電離しおいる。 においは、すっぱい刺激臭が有る。 濃い酢酞は、寒くなるず凍る。凍った酢酞を氷酢酞(ひょうさくさん)ずいう。 二酞化炭玠CO2の溶けた氎溶液である。 氎溶液䞭では、぀ぎのように電離しおいる。 匷い酞である。 氎溶液䞭では ず電離し、匷い酞性を瀺す。 塩酞や硫酞などの匷い酞のこずを、たずめお、匷酞(きょうさん)ずいう。 䞀方、炭酞や酢酞などの、匱い酞を、匱酞(じゃくさん)ず蚀う。 塩酞や硫酞、硝酞などの匷い酞は、危険であり、取り扱いには泚意を芁する。皮膚などに぀かないように泚意する。 もし、実隓の倱敗などで、これらの酞の濃い酞が䜓にかかったり、倧量の酞がかかったら、実隓を䞭断し、すぐに倧量の玔氎で掗い、先生や倧人に盞談するこず。 泚意するのは、酞の液䜓だけでなく、酞の液䜓から発する蒞気なども、泚意するこず。蒞気を、かぎすぎないようにするこず。たた、目に入らないようにするこず。 たず、埩習をしよう。 氎酞化ナトリりム氎溶液や氎酞化カルシりム氎溶液やアンモニア氎溶液は、぀ぎのような性質を瀺す。 このような性質をアルカリ性ず蚀う。(たたは塩基性(えんきせい)ず蚀う。䞭孊の段階では、アルカリ性で呌び方を統䞀しおよい。)たた、氎溶液がアルカリ性を瀺す物質のこずをアルカリ(alkali、発音:アルカラむ)ずいう。 アルカリの䞭にはタンパク質や脂肪などを溶かすものもあり、皮膚などを溶かし、匷いアルカリや濃いアルカリの䞭には危険な物もある。取り扱いには泚意するこず。皮膚などにアルカリを぀けないようにする。もしアルカリが目に入った堎合は、即座に倧量の玔氎で掗い流し、先生や倧人に盞談および連絡をしお、必芁に応じお保険医などに蚺察しおもらうこず。 泚意するのは、アルカリの液䜓だけでなく、アルカリの液䜓から発する蒞気なども、泚意するこず。蒞気を、かぎすぎないようにするこず。たた、目に入らないようにするこず。 こういう目にアルカリの入る事故が起きないように、あらかじめ、安党メガネなどを掛けおおくなど、必芁に応じお準備するこず。 氎酞化ナトリりム(すいさんかナトリりム、sodium hydroxide、゜りディアム・ハむドロオキサむド)は、匷いアルカリ性を瀺す。なので取り扱いには気を぀けるこず。 消石灰のこずである。 アンモニアの氎溶液をアンモニア氎(アンモニアすい)ずいう。 氎酞化カリりムは、次のように電離する。 酞性でもなく、アルカリ性でもない性質を䞭性(ちゅうせい)ずいう。玔氎(じゅんすい)は、䞭性である。 氎溶液が䞭性をしめす物質は倚くあるが、䟋を䞊げるず、食塩氎や砂糖氎は䞭性である。リトマス玙に䞭性の氎溶液を぀けおも、色は倉わらない。 むオンの芳点から芋れば、氎溶液が䞭性の物質は、たずえば、 などがある。 酞性の溶液ずアルカリ性の溶液を混ぜた氎溶液を䜜るず、酞の氎玠むオン H + {\displaystyle \mathrm {H^{+}} } ず、アルカリの氎酞化物むオン O H − {\displaystyle \mathrm {OH^{-}} } が結合し、氎分子H2Oが出来る。 この反応を䞭和(ちゅうわ)ず呌ぶ。 酞ずアルカリが䞭和した際には氎が生じる。 たた、䞭和の結果、その氎溶液は䞭性に近づく。䞭和ずは、酞ずアルカリが反応しお氎を生じるこずを蚀うので、必ずしも氎溶液は䞭性ではない。 具䜓䟋ずしお、塩酞 HCl ず氎酞化ナトリりム NaOH ずの、䞭和を考える。 のような反応が起こる。 (巊蟺前半の H +Cl はHClに由来。巊蟺埌半の Na + OH は NaOH に由来。) 䞭和をしただけだず、氎溶液にNaClが溶けお電離したたたなので、塩化ナトリりム NaCl は 出来ない。 塩化ナトリりム NaCl のように、分子匏が、酞ずアルカリの䞭和で䜜れる分子になっおる化合物を、塩(えん)ず蚀う。 ぀たり、 である。 たずえ塩化ナトリりムや塩化物で無くずも、もし酞ずアルカリの䞭和反応で出来る化合物なら、その化合物は塩(えん)ず蚀う。 塩の定矩を、より詳しく蚀うず、䞭和反応での、酞の陰むオンず、アルカリの陜むオンずが結び぀いた化合物を、塩(えん)ずいう。 詳しい定矩で、たずえばNaClを説明するず、 ずいうふうに、確かに、塩(えん)に なっおいる。 塩酞の氎溶液に、氎酞化ナトリりムを加えおいくず、䞭和によっお、だんだん䞭性に氎溶液は近づいおいく。そのたた、さらに氎酞化ナトリりムを加えるず、完党に塩酞の氎玠むオンを打ち消した時点では、氎溶液は䞭性になる。さらに氎溶液に氎酞化ナトリりムを加えおいくず、アルカリ性になる。 塩酞に氎酞化ナトリりムを加えお䞭性になった氎溶液に、さらに氎酞化ナトリりムを加えおも、䞭和は起こらない。なぜなら、䞭性の氎溶液には、あたっおいる氎玠むオンが無いからである。なので、完党に䞭和しお䞭性になった氎溶液に、氎酞化ナトリりムを加えるず、そのたたアルカリ性になっおいく。 䞭和で生じる塩の皮類に぀いおは、反応に甚いた酞ずアルカリによっお生じる塩が決たる。䟋えば、塩酞ずアンモニア氎が反応した時には氎ず塩化アンモニりム(えんかアンモニりム、ammonium chloride)が生じる。この反応は次の化孊反応匏で曞かれる。 以䞊の䟋のように、酞ずアルカリを混合するず、䞭和によっお、氎ず塩(えん)が生じる。 ・塩化ナトリりム(食塩) NaCl 䞭和によっお塩化ナトリりムを生じさせたい堎合は、塩酞HClず氎酞化ナトリりムNaOHの䞭和で、塩化ナトリりムNaClを生じさせる事が出来る。 ・硫酞バリりム BaSO4 ç¡«é…ž H2SO4 ず氎酞化バリりム Ba(OH)2 の䞭和によっお、塩(えん)ずしお、硫酞バリりム BaSO4 が生じる。 硫酞バリりムは癜色であり、たた、沈殿(ちんでん)を生じる。぀たり、硫酞バリりムは癜色の沈殿になる。 したがっお、硫酞ず氎酞化バリりムの䞭和で、癜色の沈殿が生じる。この、硫酞ず氎酞化バリりムの䞭和で生じた癜色の沈殿が、硫酞バリりムである。 反応匏を曞くずきは、塩だけでなく、氎も生じるこずを忘れないように。 なお、硫酞バリりムは、医療甚の攟射線怜査でもちいる造圱剀(ぞうえいざい)である。 ・炭酞カルシりム CaCO3 癜色の沈殿である。石灰氎を癜く濁らせるのは、この炭酞カルシりム である。 炭酞ず、氎酞化カルシりム氎溶液ずの、䞭和で炭酞カルシりム CaCO3 が生じる。 ・塩化カルシりム CaCl2 å¡©é…ž HCl ず 氎酞化カルシりム Ca(OH)2 の䞭和で、塩化カルシりム CaCl2 が生じる。 ・硝酞カルシりム Ca(NO3)2 硝酞 HNO3 ず 氎酞化カルシりム Ca(OH)2 の䞭和で生じる。 沈殿は生じない。氎溶液から硝酞カルシりムを取り出す堎合は、蒞発や再結晶などによっお取り出す。 以䞊の塩の䟋のように、塩には、NaClのように氎に溶けやすい塩ず、硫酞バリりム BaSO4のように氎に溶けにくい塩ずの、2皮類がある。 氎溶液䞭での酞性やアルカリ性には匷さがある。酞性やアルカリ性の匷さを決める芁因は、おもに、その酞の皮類たたはアルカリの皮類ず、氎溶液䞭での酞たたはアルカリの濃床で決たる。 氎溶液の酞性やアルカリ性の匷さを衚す倀を pH(ピヌ゚むチ、もしくはペヌハヌ) ず呌ぶ。pH が、 pH=7のずき、その溶液は䞭性である。 pHが7未満が酞性である。pHが小さくなるほど、溶液は酞性に近づく。 䞀般に、pH=0で最も匷い酞性である。 たたpHが7より倧きいず、アルカリ性である。pHが倧きくなるほど、溶液はアルカリ性に近づく。䞀般に、pH=14が最も匷いアルカリ性である。 pHは普通、0から14の範囲内である。 私たち䞭孊3幎以䞊の読者は、むオンを知っおいるし、酞は氎玠むオン H によっお出来るこずも知っおいるし、アルカリは氎酞化物むオン OH などによっお出来るこずも知っおいる。 ぀たり、PHの匷さは、氎溶液䞭の氎玠むオンや氎酞化物むオンの数や濃床から、蚈算するこずができる。( PHずむオンの数の蚈算は、くわしくは、高校で習う。 ) 物質の䞭には、氎溶液に接觊させた時に、氎溶液のpHの倀によっお色が倉化するものがある。このような物質はpHを調べるのに甚いるこずができるので、これらの物質のうちpHを調べる物質ずしお実甚化されおいる物質をpH指瀺薬(pH indicator、ピヌ゚むチ・むンディケむタヌ)ずいう。いわゆるリトマス詊隓玙もpH指瀺薬に含たれる。たたリトマス詊隓玙のように、pH指瀺薬を詊隓甚の玙に染み蟌たせお甚いる事が倚い。このようなpH指瀺薬を染み蟌たせおある玙をpH詊隓玙(pH indicator paper)ずいう。 リトマス玙やBTB溶液やフェノヌルフタレむン溶液は、pH指瀺薬である。pH指瀺薬には、他にもメチルオレンゞなどがある。 pH指瀺薬は、その物質によっお、色を倉えるpHの範囲が限られおいる。たずえば、メチルオレンゞはpH=3.1以䞋では赀色で、そこからpHが高くなるず黄色味を増しおいき、pH=4.4では橙黄色である。pH=4.4より高いpHでは橙黄色のたた、ほずんど色が同じなので、このpHの範囲では指瀺薬ずしお甚いられない。 なお、このように指瀺薬の色が倉わるpHの範囲を倉色域(ぞんしょくいき、indicator range など)ずいう。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "氎に溶かしたずき、その氎溶液に電流が流れるようになる物質を電解質(英語: electrolyte)ずいう。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "氎にずかしおもその氎溶液に電流が流れない物質を非電解質ずいう。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "塩化ナトリりムであっおも、氎溶液に溶かしおいない、固䜓の塩化ナトリりムでは、たずえ電気回路に電圧を加えおも、電気を流さない。氎酞化ナトリりムも同様に、氎溶液に溶かしおいない固䜓の氎酞化ナトリりムは電気を流さない。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "塩化銅も、固䜓の状態では、電圧を加えおも、電気を流さない。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "塩化銅の氎溶液に電気を流すため、氎溶液にプラスの陜極ずマむナスの陰極の電極を差し蟌んで電気を流すずいう実隓に぀いお、これから説明する。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "この塩化銅氎溶液に電気を流す実隓では、陰極に、銅が付着する。䞀方、陜極付近には、塩玠が気䜓ずしお発生する。 発生気䜓が塩玠であるこずは、臭いが、プヌルの消毒液のような臭いであるこずからも分かる。有毒な気䜓なので、あたり、かぎすぎないように。においをかぐずきは、手であおぐようにしお、かぐこず。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "実隓をするずきは、換気をしお、実隓するこず。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "この陜極ず陰極のそれぞれの発生物質から、塩化銅の氎溶液では、塩玠ず銅ずいう二぀の物質に分かれおいる事が、予想される。 電気を流しおいない状態では、二぀に分かれた塩玠ず銅は、氎溶液に溶けおいる状態だが、電気を流すこずで、出おきた、ずいう仕組みが予想される。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "電気は、プラスずマむナスが、匕き寄せあうのだった。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "陰極に銅が付着するずいうこずは、氎溶液䞭の銅は、逆の電荷を持っおいるずいうこずであり、぀たり銅はプラスの電荷を持っおいるずいうこずである。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "䞀方、陜極に塩玠が発生するずいう事は、぀たり塩玠は逆笊号の電気を持っおいる、぀たり塩玠はマむナスの電気を持っおいるずいうこずである。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "そのほかの様々な実隓からも、塩化銅の氎溶液䞭での、電気を流す前の塩玠は、マむナスの電気を持っおいるこずが確認されおいる。䞭孊生は、この実隓結果を、うのみにしお良い。氎溶液䞭の銅に぀いおも、塩化銅の氎溶液の䞭では、電気を流す前の銅は、プラスの電気を持っおいるこずが確認されおいる。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "さお、普通の氎に少量の食塩などを混ぜお電気を流すず、氎の電気分解によっお、氎玠ず酞玠が発生する。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "今回の塩化銅の氎溶液に、電気を流しお、銅ず塩玠を発生させる実隓は、぀たり、塩化銅の電気分解(電解)をしたこずになる。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "なお、この実隓で陰極に銅が付着するこずを応甚しお、金属の衚面に 銅めっき をするこずが出来る。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "銅品䜍が20%から40%の銅粟鉱を、コヌクスCなどずの加熱反応で還元したものは、銅品䜍が玄99%であり、粗銅ずよばれる。粗銅には、亜鉛や銀などの䞍玔物が含たれるので、玔床をさらにあげるためには、これら亜鉛などを分離する必芁があり、そのために電解が利甚されおいる。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "硫酞銅(II)氎溶液をもちいる。そのさいの電極(陜極)に、玔床をあげたい銅を甚いる。぀たり、粗銅を陜極に甚いる。玔床の高い銅を陰極に甚いる。電気分解により、次の反応が起こる。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "陜極からは、銅だけが溶け出すのではなく、銅よりむオン化傟向の倧きい鉄や亜鉛やニッケルなども溶け出す。しかし陰極で析出するのは、ほずんど銅だけなので、陰極にお高玔床の銅が埗られる、ずいう仕組みである。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "粗銅䞭に銀や金が含たれおいた堎合、むオン化傟向が銅よりも小さい銀や金は、陜極の䞋に沈殿する。これを陜極泥(英語: anode slime)ずいう。陜極泥には、金や銀などが含たれおいるので、ここから金や銀を回収する。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "陰極には玔床の高い玔床99.99%皋床の銅が析出する。これを玔銅ずいう。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "他の電解質の氎溶液に、電気を流す堎合も考えおみよう。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "塩酞の氎溶液に電気を流すず、陜極に塩玠が発生する。塩化銅の氎溶液に電気を流す実隓でも、陜極には、塩玠が発生したのであった。以䞊の2぀の実隓から、塩玠をふくむ電解質の氎溶液の陜極には、ふ぀う、塩玠が発生するこずがわかる。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "䞀方、塩酞の氎溶液に電気を流す実隓で、陰極(マむナス極)のほうには、氎玠が発生する。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "そのほかの様々な実隓からも、塩酞や塩化銅の氎溶液䞭での塩玠は、マむナスの電気を持っおいるこずが確認されおいる。䞭孊生は、この実隓結果を、うのみにしお良い。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "原子は, 陜子ず䞭性子からなる原子栞ず、原子栞のたわりを回る電子からできおいる。原子の盎埄は1億分の1cm皋床である。電子は、原子栞には含めない。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "陜子の質量ず、䞭性子の質量は、同じである。厳密にいうず、ほんのわずかに質量が違うのだが、ほずんど同じなので、䞭孊の段階では、陜子の質量ず、䞭性子の質量は同じである、ず考えおよい。䞀方、電子の質量は、陜子ず比べお、極めお小さい。電子の質量は、陜子の質量の 箄 1 1800 {\\displaystyle {\\frac {1}{1800}}} 倍 でしかない。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "したがっお、原子にずっお、電子は、ほずんど質量が無い。ある原子や分子の質量の倧きさを決めおいるのは、その原子栞の陜子や䞭性子の個数である、ず考えおも、䞭孊高校では、あたり問題は無い。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "電子1個のマむナスの電気の匷さは、陜子1個のプラスの電気の匷さず笊号が反察なだけで、匷さは同じであるので、1個の電子ず1個の陜子の力が぀りあう。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "原子の䞭心には+の電気をも぀原子栞が1぀あり、マむナスの電気をも぀いく぀かの電子がそれを取り巻いおいる。安定しおいる状態の原子や分子では、原子栞の持぀陜子の数ず、電子の持぀数ずは、同じであり、原子栞がも぀+の電気の総量ず、電子のも぀マむナスの電気の総量が等しいので、原子党䜓は電気を垯びおいない。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "ある原子が、䜕の元玠であるかは、原子栞に含たれる陜子の数で決たる。䞀方で、原子栞の䞭性子の数は、陜子の数に近いが、必ずしも陜子ず䞭性子の数が同じずは限らない。原子栞に含たれる陜子の数が同じで(すなわち、同じ元玠で)、䞭性子の数が異なるものを、同䜍䜓(英語: isotope)ずいう。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "ふ぀うの氎玠原子の原子栞は、1個の陜子だけである。1個の陜子だけを持぀氎玠原子のたわりの電子の数は、1個の電子がある。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "ふ぀うのヘリりム原子の原子栞は、2個の陜子ず、2個の䞭性子ずの、蚈4個の粒子である。ヘリりムの電子の数は、陜子ず同じ2個である。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "ヘリりム原子の原子栞の質量は、氎玠原子の原子栞の質量の、ほが4倍である。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "たずえば氎玠原子ずヘリりム原子の質量の比なら、電子の質量は無芖できる。よっお原子栞の粒子数の比から、ヘリりム原子の質量は、氎玠原子の質量の4倍である。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "電気を垯びた原子をむオンずいう。むオンのうち、+(プラス)の電気を垯びたむオンを陜むオンず蚀い、いっぜう、-(マむナス)の電気を垯びたむオンを陰むオンずいう。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "塩化銅の氎溶液での塩玠は、陰むオンである。塩化氎玠の氎溶液での塩玠も、陰むオンである。 塩化銅の氎溶液での銅は、陜むオンである。塩化氎玠の氎溶液での氎玠は、陜むオンである。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "むオンは原子が電子を倱ったり受けずったりするこずにより、安定な状態になったものである。陜むオンは、原子が電子を倱っお+の電気を垯びたものである。電子を2個倱うず、1個の堎合の2倍の+電気を垯びる。䞀方、塩玠原子などは電子を受けずり-の電気を垯びる。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "原子の蚘号の右肩に,垯びおいる電気の皮類ず量を曞いた蚘号をむオン匏ずいう。 (泚:むオン匏ずいう甚語は、什和2幎床教科曞から党おの教科曞で撀廃されたした。)", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "OHなど、いく぀かの原子があ぀たった物であるが、分子にはなっおいないものを、原子の集たりずいう意味で、原子団(げんしだん)ず蚀う。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "アンモニりムむオンも、このような、いく぀かの原子があ぀たったむオンであり、アンモニりムむオンは原子団である。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "ナトリりムむオンは陜むオンであり、Naである。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "塩化ナトリりム NaCl では、塩化物むオンClのマむナス電荷1個ず、ナトリりムむオンNaずのプラス電荷1個が぀りあっおいるので、塩化ナトリりム NaCl 党䜓では電気を持っおいない。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "塩化銅 CuCl2 も、塩化物むオン Cl の2個ず、銅むオン1個 Cu のプラス電荷の2個が぀りあっおいるので(銅むオンの堎合、銅原子1個に぀き電気が2個ある)、塩化銅 CuCl2党䜓では電気を持っおいない。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "電解質が氎にずけお陜むオンず陰むオンずに分かれるこずを電離(英語: ionization)たたはむオン化ずいう。非電解質は電離しない。 塩化ナトリりムが氎に溶けおむオンに分かれるこずも、電離である。塩化銅が氎溶液䞭で塩化物むオンず銅むオンに分かれるこずも電離である。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "砂糖が氎に溶けおも、電離はしおいない。゚タノヌルを氎に溶かしおも、電離しおない。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "塩化氎玠は、気䜓の状態では氎玠原子ず塩玠原子が結合したもので電気的に䞭性である。氎にずけるず、氎玠むオンHず塩化物むオンClずなる。1぀の塩化氎玠からは1぀の氎玠むオンず1぀の塩化物むオンができる。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "・塩化氎玠", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "・塩化ナトリりム", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "・氎酞化ナトリりム", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "・塩化銅", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "スポヌツドリンクなどの広告ずかで、「電解質」やら「むオン」などの文字を芋たり聞いたりするこずもあるでしょう。保健䜓育などの授業でも、電解質やむオンなどの蚀葉を聞く堎合もあるかもしれたせん。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "これは、どういうこずでしょうか。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "じ぀は、私たち人間の䜓にも、血液䞭などに、塩化物むオンやナトリりムむオンなどのむオンが溶けおいたす。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "ナトリりムむオンは、人䜓で、さたざたな働きをしおいたす。汗をかくず、ナトリりムむオンなどのむオンが倱われたす。もしナトリりムが䞍足しすぎるず、 めたい や けいれん などの危険な症状になりたす。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "なので、ナトリりムむオンなどをおぎなうために、食事などでは食塩をおぎなう必芁があるので、塩分のふくたれたものを食べるのです。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "孊校の絊食は、栄逊士の人などが、䞭孊生に必芁な塩分やカロリヌやビタミンなどを蚈算しお、絊食を䜜っおいたす。アレルギヌが無い限り、なるべく絊食を食べるようにしたしょう。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "さお、汗をたくさん、かいたあずに、氎だけを飲んでも、ナトリりムは補われたせん。熱䞭症で、汗をかきすぎた堎合は、患者に氎だけを飲たせるよりも、うすめの食塩氎をのたせたほうが良いのです。(䞭孊高校の保健䜓育の教科曞でも、そう説明されおいたす。)ちなみに、みそ汁の濃床ず同じくらいの濃床が、熱䞭症の人に飲たせる食塩氎の濃床では、ちょうど良いずされおいたす。この濃床は、氎1kgあたり、食塩2gおいどです。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "スポヌツドリンクで「むオン」ずか「電解質」ず蚀っおるのは、商品にもよりたすが、運動で汗をかいたずきに䞍足しやすいナトリりムなどのむオンが含たれおいる飲料だからです。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "この節で扱う電子殻(でんしかく)に぀いお、詳しくは高校で習う。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "原子の構造のうち、電子が䞊んでいる原子栞の呚りの郚分に぀いお、より詳しく芋おいこう。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "この電子殻は䜕重かにわかれおおり、内偎からKæ®»(英語: K shell)、Læ®»(英語: L shell)、Mæ®»(英語: M shell)、......ず呌ぶ。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "それぞれの局に入るこずのできる電子の数は決たっおおり、その数以䞊の電子が䞀぀の局に入るこずは無い。たずえば、K殻に入るこずのできる電子の数は2぀たでである。たた、電子は原則的に内偎の局から順に入っおいく。M殻以降では䟋倖もあるが、䞭孊・高等孊校の化孊ではこれに぀いおは扱わない。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "たた、いちばん倖偎の電子殻にある電子を最倖殻電子ず呌ぶ。最倖殻電子は原子の性質に倧きな圱響を䞎える。ある原子ずある原子ずの接点が、実際には電子殻であるため、原子の結合の仕方などはこの最倖殻電子の個数が重芁になっおくる。原子の性質を決める最倖殻電子を特別に䟡電子(英語: valence electron)ず呌ぶ。 最倖殻にそれ以䞊電子が入るこずのできない状態を閉殻ずいう。閉殻になっおいる原子の䟡電子の個数は0であるず玄束する。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "各々の原子の電子の、電子殻ぞの配列の仕方を電子配眮(英語: electron configuration)ずいう。K殻に2個の電子が党お収められた堎合の電子配眮は、垌ガスであるヘリりムHeの電子配眮ず同じである。L殻たで電子が党お収められ、L殻に8個の電子ずK殻に2個の電子の合蚈10個の電子が党お収められた堎合の電子配眮は、垌ガスであるネオンNeの電子配眮ず同じである。 同様に、M殻の終わりたで党お電子が収められた状態は、垌ガスであるアルゎンArの電子配眮ず同じである。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "ナトリりムがむオン化するず、電子配眮はネオンNeず同じになる。(原子栞は、ナトリりムNaずネオンNeは、ちがっおいる。) 塩玠がむオン化するず、電子配眮は、アルゎンArず同じになる。(原子栞は、塩玠 Cl ずアルゎン Ar は、ちがっおいる。)", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "ヘリりムや、ネオンやアルゎンは、呚期衚では、18族の最埌の列になる。 これら18族のヘリりム、ネオン、アルゎンは、安定しおおり、化孊反応しづらい。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "18族以倖の他の原子でも、電子配眮が18族の配眮ず同じ配眮になるず、その原子や分子などは安定する。なので、氎溶液䞭などでは、電子配眮が、最倖殻電子を埋めるように、もしくは最倖殻電子をなくすように、反応をする。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "この結果、呚期衚を芋るこずで、むオンになった堎合の電荷の数や笊号が、だいたい予想できる。 氎玠H、リチりムLi、ナトリりムNaなど、呚期衚の1族の原子がむオンになったずき、むオンはそれぞれ、H、Li、Na、・・・ずいうふうに、むオンの電気がプラス1である。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "逆に、塩玠は、呚期衚の17族にあるが、電子が1個だけ増えるず、18族の電子配眮ず同じになるので、塩玠むオンClずいうふうに、塩玠むオンの電気はマむナス1ずいうこずが、呚期衚からも予想できる。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "むオンに限らず、分子を぀くる反応でも、最倖殻電子の電子数を安定配眮にする方向に、反応が進む。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "たずえば氎玠Hの気䜓が、氎玠分子H2ずしお存圚する理由も、2個の氎玠原子が最倖殻電子を1個ず぀共有するず、電子配眮がヘリりムず同じになり、安定するからである。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "酞玠分子も同様であり、2個の酞玠原子が、電子を2個ず぀共有すれば、16族の酞玠原子は、ちょうどネオン(18族)の電子配眮ず同じになる。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "固䜓の塩化ナトリりムでも、ナトリりムの電子1個が、塩玠の電子殻に移動するこずで、それぞれ電子殻が安定する。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "電子殻に぀いお、詳しくは高校で習う。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "化孊反応で発生したむオンを調べる方法には、様々な方法があるが、䞀぀の方法ずしお、次に説明する炎色反応が応甚できる。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "ナトリりムやカリりム、カルシりムなどのある皮の元玠は、炎の䞭に入れるず、元玠の皮類ごずに特有の色の炎が䞊がる。 このような珟象を炎色反応(英語: flame test)ずいう。 むオンの怜出では、癜金線にむオン氎溶液を぀けガスバヌナヌの炎に入れるず、もし氎溶液䞭のむオンがリチりムむオンなら赀色に、ナトリりムむオンでは黄色に、カリりムでは赀玫色にそれぞれ炎が色づく。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "䞭孊の段階では、元玠ず色の察応を、無理に芚える必芁はない。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "花火の色は、炎色反応を利甚しおいるのが、䞀般である。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "化孊倉化や枩床差、光などの䜜甚によっお電気゚ネルギヌを぀くり出す装眮を電池(英語: battery)ずいう。 電池のうち、化孊倉化を利甚しお化孊゚ネルギヌを電気゚ネルギヌに倉える電池のこずを、化孊電池ず呌ぶ。 䞀方、倪陜光発電パネルなどのように、化孊反応を甚いなくおも発電できる装眮は、化孊電池ではない。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "本節では、化孊電池を重点的に説明する。むオンの芳点から、化孊電池を説明する。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "さお、化孊電池では、どうやっお、化孊倉化で電気を起こしおいるのだろうか。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "たず、電気回路に぀いお、埩習の䟿宜のため、説明しおおこう。 たず電流ずは、導線の内郚を、マむナスの電気をも぀電子が流れおいるのが電流の正䜓である。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "金属線を電池などの電源に接続するず、金属線䞭の電子は-極から+極に向かっおいっせいに移動する。回路を流れおいる電流ずは、このように電源の-極から+極に流れる電子の移動である。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "電流の向きは電源の+極から出お-極に入る向きに流れるず決められおいる。これは、電流の向きが決められた圓時は電子がただ発芋されおいなかったこずによる。電流の正䜓が-の電気をも぀電子の流れであるこずがわかっおからも、「電流は電源の+極から出お、-極に入る向きに流れるもの」ず定矩されおいる。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "1780幎ごろ、むタリアの解剖孊者ガルバヌニ(1737〜1798)は、解剖したカ゚ルの あし に2皮類の金属を接觊させるず、あしが感電したかのようにけいれんするこずを発芋した。ガルバヌニはカ゚ルの筋肉に電気がたくわえられおいるのだろうず考え、これを「動物電気」ず名づけた。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "しかし、解剖した あし が けいれん する本圓の原因は、2皮類の金属が、電池の電極ずなっお、電気を぀くっおいるのだった。 むタリアのボルタ(1745〜1827)による電池の研究によっお、けいれんの本圓の原因が明らかになった。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 89, "tag": "p", "text": "そしおボルタは、1800幎、2皮類の金属(銅ず亜鉛)で、食塩氎(塩化ナトリりム氎溶液)でしめらせた厚玙をはさんだ物によっお電池を぀くり、珟代でいう「ボルタの電池」を発明した。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 90, "tag": "p", "text": "この電池から取り出される電流は小さかったので、ボルタは盎列的に2皮類の金属ではさんだ厚玙(食塩氎でしめらせおある)を䜕段も積みかさね、柱状にした電池を発明した。この柱状に積み重なったボルタの電池を「ボルタの電怎」(でん぀い)ずいう。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 91, "tag": "p", "text": "", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 92, "tag": "p", "text": "うすい塩酞、たたはうすい硫酞に、亜鉛板ず銅板をひたすず、電池が䜜れる。銅板の偎が電池の正極で、亜鉛板の偎が負極である。このように、亜鉛板ず銅板ず酞溶液からなる電池をボルタの電池(Voltaic pile)ずいう。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 93, "tag": "p", "text": "亜鉛板が電池のマむナス極に盞圓し、銅板がプラス極に盞圓する。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 94, "tag": "p", "text": "ここで重芁なのは、決しお片方の亜鉛板だけを硫酞にひたしおも、マむナス極しか出来おいないから、電気は発生しなくお、電池にはならない。たずえ亜鉛板が酞ず反応しお溶けおも、電池は出来ず、電気も流れず、単に亜鉛板が硫酞にずけおいくだけである。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 95, "tag": "p", "text": "マむナス極の亜鉛板だけでなく、亜鉛板にくわえお、プラス極になる銅板を薄い硫酞にひたしお、こうしおプラス極ずマむナス極ずがそろっお、化孊電池になるのである。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 96, "tag": "p", "text": "ボルタの電池が、電池であるこずを確認するには、回路に豆電球(ただし理科実隓甚の小型のもの)を぀ないだり、あるいはモヌタ(ただし理科実隓甚の小型のもの)を぀なげば良い。回路に電球やモヌタを぀ないだずき、電極で起こる化孊反応は以䞋の通りである。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 97, "tag": "p", "text": "亜鉛原子が電子を2個倱っお亜鉛むオン(Zn)になり氎溶液にずけ出す。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 98, "tag": "p", "text": "ここで、蚘号 e は電子である。電子は、圓然、マむナスの電気を持っおいるので、eずいう蚘号になる。 電子eは、導線を䌝わっお、亜鉛板から銅板のほうぞず流れおいく。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 99, "tag": "p", "text": "", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 100, "tag": "p", "text": "亜鉛板にたたった電子が導線ぞ流れ出し、モヌタヌを通ったあず銅板に流れこむ。この電子は、氎溶液䞭の氎玠むオン(H)ず結び぀き氎玠原子になる。できた氎玠原子2個が結び぀いお氎玠分子( H 2 {\\displaystyle H_{2}} )になる。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 101, "tag": "p", "text": "電子の流れは「亜鉛板 → 銅板」なので、電流の向きは、「銅板 → 亜鉛板」ずなり、亜鉛板が−極、銅板が+極ずなる。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 102, "tag": "p", "text": "ボルタの電池の電圧は、最初は垞にほが䞀定である。この電池が䜜る電圧を起電力(英語: electromotive force, EMF)ずいう。ボルタの電池の起電力は、1.1ボルトである。 電圧や起電力の単䜍の「ボルト」の由来は、ボルタの電池を発芋したボルタが由来である。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 103, "tag": "p", "text": "", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 104, "tag": "p", "text": "なお、ボルタの電池は、時間がた぀ず、起電力が䞋がっおいっおしたう。これは反応䞭に銅板で発生する氎玠による泡が原因である。 このような電極に発生した泡による起電力の䜎䞋を、電池の分極(英語: polarization)ずいう。分極は高校レベルなので、䞭孊生は、あたり気にしなくお良い。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 105, "tag": "p", "text": "ボルタの電池のように、プラス極の金属板ずマむナス極の金属板は、べ぀の皮類の元玠でなければならない。 プラス極ずマむナス極の䞡方の金属板を亜鉛板にしお、塩酞など酞溶液にひたしおも、たったく電気は流れない。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 106, "tag": "p", "text": "同様に、プラス極ずマむナス極の䞡方の金属板を銅板にしお、塩酞など酞溶液にひたしおも、たったく電気は流れない。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 107, "tag": "p", "text": "ボルタの電池の他にも、化孊反応を甚いた電池は倚くある。たずえば、也電池に甚いられるアルカリ電池やマンガン也電池も、化孊反応を甚いおいる。 このように、起電力の電圧の発生芁因に化孊反応を甚いおいる電池を化孊電池(かがくでんち)ずいう。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 108, "tag": "p", "text": "金属ず酞ずの化孊電池の組み合わせは、銅ず亜鉛だけでなくずも、可胜である。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 109, "tag": "p", "text": "銅板ずマグネシりムリボンでも、塩酞の氎溶液で、電池は出来る。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 110, "tag": "p", "text": "亜鉛板ずマグネシりムリボンでも、塩酞の氎溶液で、電池は出来る。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 111, "tag": "p", "text": "ビヌカヌをセロハンたたは玠焌きの筒・板で区切り、どちらかに硫酞銅氎溶液に銅板、もう䞀方に硫酞亜鉛氎溶液に亜鉛版をひたすず、電池が䜜れる。銅板の偎が電池の+極で、亜鉛板の偎が-極である。このように、亜鉛板ず銅板ず酞溶液、セロハンたたは玠焌きの板からなる電池をダニ゚ル電池ずいう。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 112, "tag": "p", "text": "亜鉛原子が電子を2個倱っお亜鉛むオンになり氎溶液にずけ出す。なので亜鉛むオンはずけおボロボロになっおいく。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 113, "tag": "p", "text": "ここで、蚘号 e は電子である。電子は、圓然、マむナスの電気を持っおいるので、eずいう蚘号になる。 電子eは、導線を䌝わっお、亜鉛板から銅板のほうぞず流れおいく。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 114, "tag": "p", "text": "亜鉛むオンが溶けだすこずにより硫酞亜鉛氎溶液内のむオンの濃床は濃くなっおいく。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 115, "tag": "p", "text": "亜鉛版偎から流れおきた電子eは硫酞銅氎溶液䞭の銅むオンずくっ぀き、銅原子ずなり銅板に付着する。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 116, "tag": "p", "text": "銅むオンが銅板に付着するため、硫酞銅氎溶液のむオンの濃床は薄くなり、溶液の色も青色から無色に倉化しおいく。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 117, "tag": "p", "text": "セロハンずは?→玙のようなもので目には芋えない無数の穎があり、むオンが通り抜けるこずができる。 1...液䜓が混合するのを防ぐため。 →圓たり前のこずであるが、硫酞銅氎溶液ず硫酞亜鉛氎溶液をセロハン・仕切りを入れずにビヌカヌに入れたら混ざっおしたう。 2...電気的なかたよりを防ぐため。 →ダニ゚ル電池では、銅板偎の硫酞銅氎溶液のむオンの濃床は薄くなり、亜鉛むオンが溶けだすこずにより硫酞亜鉛氎溶液内のむオンの濃床は濃くなっおいく。ずいうこずは、銅板偎では陜むオンである銅むオンが枛り、-にかたよっおいる、亜鉛偎では陜むオンである亜鉛むオンが増え、+にかたよっおいるずいえる。そのためダニ゚ル電池ではセロハンを通しおむオンが移動する珟象が起きる。亜鉛版偎の亜鉛むオンが硫酞銅氎溶液偎に行き、銅板偎の氎溶液の硫酞むオンが+極偎に移動する。そのため電気的なかたよりがなくなる。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 118, "tag": "p", "text": "", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 119, "tag": "p", "text": "マンガン也電池の起電力の電圧は玄1.5ボルトである。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 120, "tag": "p", "text": "マンガン電池の内郚では、マむナス極に亜鉛を甚いおおり、プラス極に二酞化マンガンを甚いおいる。 電解質ずしお、塩化亜鉛氎溶液を甚いおいる。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 121, "tag": "p", "text": "ボルタ電池のような反応がなぜ起こるかは、次の節で説明する、亜鉛板ず銅板ずのむオン化傟向の差による。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 122, "tag": "p", "text": "", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 123, "tag": "p", "text": "自動車のバッテリヌで甚いられおいる電池である。 電極は、マむナス極に鉛を甚いおいる。プラス極には、酞化鉛を甚いおいる。 電解質には、うすい硫酞が甚いられおいる。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 124, "tag": "p", "text": "鉛電池では、倖郚から逆向きに電流を加えるこずで、充電が出来る。このように、充電の出来る電池のこずを二次電池ず蚀う。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 125, "tag": "p", "text": "䞀方、充電できない電池を䞀次電池ずいう。マンガン也電池は充電できないので、マンガン也電池は䞀次電池である。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 126, "tag": "p", "text": "", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 127, "tag": "p", "text": "携垯電話のバッテリヌや、ノヌトパ゜コンのバッテリヌに甚いられおいる。二次電池であり、充電できる。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 128, "tag": "p", "text": "", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 129, "tag": "p", "text": "デゞタルカメラなどに甚いられおいる。二次電池であり、蓄えられる電気の倧きさが倧きい。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 130, "tag": "p", "text": "ボルタ電池・ダニ゚ル電池のような反応がなぜ起こるかは、この節で説明する、亜鉛板ず銅板ずのむオン化傟向の差による。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 131, "tag": "p", "text": "金属元玠の単䜓を氎たたは氎溶液に入れたずきの、陜むオンのなりやすさをむオン化傟向(英語 ionization tendency、むオニれむション・テンデンシヌ)ずいう。 䟋ずしお、亜鉛Znを垌塩酞HClの氎溶液に入れるず、亜鉛Znは溶け、たた、亜鉛は電子を倱っおZnになる。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 132, "tag": "p", "text": "䞀方、銀Agを垌塩酞(薄い塩酞のこず)に入れおも反応は起こらない。 このように金属のむオン化傟向(陜むオンのなりやすさ)の倧きさは、物質ごずにむオン化傟向の倧きさが異なる。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 133, "tag": "p", "text": "今床は、銅を垌塩酞の溶液に入れおみた堎合を考える。この堎合は、なにも反応しない。 以䞊の䟋だけでは、ただ、銅ず銀のむオン化傟向の倧きさの倧小関係は䞍明である。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 134, "tag": "p", "text": "", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 135, "tag": "p", "text": "そこで、銅ず銀のむオン化傟向(陜むオンのなりやすさのこず)を比べるための実隓䟋ずしお、", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 136, "tag": "p", "text": "硝酞銀AgNO3の溶液に、銅線や銅板などの銅の固䜓を添加する。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 137, "tag": "p", "text": "ここでは、銅板を添加したずしよう。するず、銅板の衚面に銀が付着し、銀が析出する。 䞀方、この硝酞銀の溶液䞭では銅板は陜むオンずなり溶ける。 溶液は、しだいに青くなるが、この青色は銅むオン溶液の色である。以䞊の倉化を反応匏で曞くず、", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 138, "tag": "p", "text": "なお、この反応で生じた銀を、生じ方が暹朚が䌞びるように析出した銀が䌞びるこずから銀暹ずいう。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 139, "tag": "p", "text": "いっぜう、今床は溶液を倉え、硫酞銅 H2SO4 の溶液に銀板Agをいれおも、 なにも析出せず、なにも倉化は起きない。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 140, "tag": "p", "text": "これらのこずから、銅は銀よりもむオン化傟向(陜むオンのなりやすさのこず)が倧きいであろうこずが予枬できる。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 141, "tag": "p", "text": "たた溶液を倉え、硫酞銅の氎溶液に亜鉛板Znを添加するず、亜鉛の衚面に銅が析出する。 このこずから、亜鉛Znは銅Cuよりもむオン化傟向が倧きいこずが予想できる。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 142, "tag": "p", "text": "さたざたな溶液や金属の組み合わせで、むオン化傟向の比范の実隓を行った結果、 むオン化傟向の倧きさが決定された。 巊から順に、むオン化傟向の倧きい金属を䞊べるず、以䞋のようになる。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 143, "tag": "p", "text": "(䞭孊の段階では、芚える必芁はない。) 金属を、むオン化傟向の倧きさの順に䞊べたものを金属のむオン化列(英語: ionization series)ずいう。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 144, "tag": "p", "text": "氎玠や氎は金属では無いが、比范のため、むオン化列に加えられる。 金属原子は、䞊蚘の他にもあるが、高校化孊では䞊蚘の金属のみのむオン化列を甚いるこずが倚い。 なお、むオン化列の蚘憶のための語呂合わせずしお、", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 145, "tag": "p", "text": "「貞そうかな、たあ、あおにすな、ひどすぎる借金。」(かそうかな、たあ、あおにすな、ひどすぎる しゃっきん。)", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 146, "tag": "p", "text": "などのような語呂合わせがある。ちなみにこの語呂合わせの堎合、", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 147, "tag": "p", "text": "ず察応しおいる。䞭孊では無理に芚える必芁はない。 (以䞊、発展内容:むオン化傟向)", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 148, "tag": "p", "text": "", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 149, "tag": "p", "text": "酞玠ず氎玠を甚いお、電気分解ず逆の反応を行っおいる。氎玠などの陜極の燃料を、觊媒を甚いおむオン化させ、䜙った電子を取り出す電池。陜極の燃料が氎玠の堎合は、陰極で酞玠および回収した電子ず反応し氎になる。このような仕組みで、電気を取り出す装眮を燃料電池(ねんりょう でんち)ずいう。様々な方匏の燃料電池がある。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 150, "tag": "p", "text": "䞀方、電気分解は、次のような反応匏で衚せた。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 151, "tag": "p", "text": "氎玠ガスなどから゚ネルギヌを取り出せる燃料電池(ねんりょう でんち)は、べ぀に発電方法では無い。電池は、発電した電力を蓄える装眮でしかない。氎玠ガスを䜜るのに、別の電力が必芁になる。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 152, "tag": "p", "text": "石油を燃やしたりするのずは違い、燃焌を行っおおらず、反応では氎ず電気が出来るだけなので、盎接的に倧気汚染をするこずは無く、環境ぞの負担が䜎いず考えられおおり、そのため燃料電池の開発が進められおいる。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 153, "tag": "p", "text": "電解質の氎溶液に、電極を2本入れお、それぞれの電極に、倖郚の盎流電源から電気を通じるず、電極で氎溶液䞭の物質に化孊反応を起こせる。これを電気分解(でんきぶんかい、electrolysis、むレクトロシス)ずいう。あるいは略しお電解(でんかい)ずいう。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 154, "tag": "p", "text": "電気分解で、盎流電源の負極に぀ないだ偎の電極を陰極(いんきょく、cathode、カ゜ヌド)ずいう。 電気分解で、盎流電源の性極に぀ないだ偎の電極を陜極(ようきょく、anode、アノヌド)ずいう。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 155, "tag": "p", "text": "陰極の電荷は、電源の負極から電子が送られおくるので、陰極は負電荷に垯電する。䞀方、陜極の電荷は、正電荷に垯電する。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 156, "tag": "p", "text": "なお、電極には、癜金や炭玠などを甚いる。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 157, "tag": "p", "text": "䞀般に電気分解で反応を起こしたい察象は「氎溶液」であり、電極そのものは反応を起こしたい察象ではないので、混同しないように泚意のこず。倖郚の文献などでは、説明の簡略化のため、電気分解では「電極での反応」などずいう事が倚いが、電極そのものが析出をするのでは無いので、間違えないように。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 158, "tag": "p", "text": "この電気分解の実甚䟋ずしお、金属の粟錬に利甚されおいる。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 159, "tag": "p", "text": "玔氎な氎は電気を通さないので、導電性を高めるために硫酞か、あるいは氎酞化ナトリりムを加える。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 160, "tag": "p", "text": "陰極で氎玠 H2 が発生する。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 161, "tag": "p", "text": "陜極では、酞玠 O2 が発生。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 162, "tag": "p", "text": "氎の電気分解で発生する気䜓の䜓積の比率は、䞀定で、", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 163, "tag": "p", "text": "である。", "title": "氎溶液ずむオン" }, { "paragraph_id": 164, "tag": "p", "text": "これたでに、塩酞(えんさん)や酢酞(さくさん)ã‚„ç¡«é…ž(りゅうさん)などの酞に぀いお孊んだ。これらの薄い氎溶液は、぀ぎのような性質を瀺す。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 165, "tag": "p", "text": "このような性質を酞性(さんせい)ず蚀った。たた、酞性を瀺す物質を酞(さん、acid)ず蚀った。酞性の氎溶液のこれらの性質の理由は、むオンの芳点で芋るず、実は氎玠むオンHの性質である。したがっお、酞ずアルカリをむオンの芳点から定矩しなおすず次のようになる。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 166, "tag": "p", "text": "酞ずは、氎に溶けたずきに氎玠むオン H を出す物質である。 たずえば塩化氎玠HClは、氎溶液䞭では", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 167, "tag": "p", "text": "ず電離しおいるので、塩化氎玠は酞である。硫酞 H2SO4 も、同様に化孊匏に氎玠原子 H を含んでいる。この氎玠原子が氎玠むオンになるずいうわけである。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 168, "tag": "p", "text": "アルカリずは、氎に溶けたずきに氎酞化物むオン OH を出す物質である。 たずえば氎酞化ナトリりムNaOHは、氎溶液䞭では", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 169, "tag": "p", "text": "ず電離しおいるので、氎酞化ナトリりムはアルカリである。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 170, "tag": "p", "text": "さお、぀ぎの節では、小孊校以来これたでに習った酞ずアルカリの基本的な性質を埩習する。むオンの芳点による酞やアルカリの定矩ず、これたでに習った酞やアルカリの基本的な性質や実隓䟋、具䜓的な反応匏などを関連付けおしっかり理解しよう。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 171, "tag": "p", "text": "酞性の溶液には次のような性質が有る。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 172, "tag": "p", "text": "", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 173, "tag": "p", "text": "おもな酞には、塩酞HCl、酢酞CH3COOH、炭酞H2CO3、硫酞(りゅうさん)H2SO4、硝酞(しょうさん)HNO3などがある。ミカンなどの柑橘類(かんき぀るい)に含たれるク゚ン酞や、食甚油などに含たれるオレむン酞も酞である。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 174, "tag": "p", "text": "å¡©é…ž HCl ずは、塩化氎玠(えんかすいそ、hydrogen chloride)ずいう気䜓が溶けた氎溶液である。 無色透明の氎溶液である。匷い酞性を瀺す。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 175, "tag": "p", "text": "塩酞は、氎溶液䞭で、次のようにむオンに電離しおいる。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 176, "tag": "p", "text": "においは、刺激臭が有る。この刺激臭は塩化氎玠の蒞気のにおいである。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 177, "tag": "p", "text": "(※ 泚意:塩酞のにおいをかぐ時は、決しお盎接、かいではいけない。塩酞の蒞気を手であおいだり錻に颚を送ったりしお、間接的に、においをかぐ。)", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 178, "tag": "p", "text": "食甚の酢酞氎(CH3COOH氎溶液)である食酢(しょくさく)には、酢酞(CH3COOH)が3%〜5%ほど含たれおいる。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 179, "tag": "p", "text": "酢酞は、氎溶液䞭で、次のようにむオンに電離しおいる。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 180, "tag": "p", "text": "においは、すっぱい刺激臭が有る。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 181, "tag": "p", "text": "濃い酢酞は、寒くなるず凍る。凍った酢酞を氷酢酞(ひょうさくさん)ずいう。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 182, "tag": "p", "text": "二酞化炭玠CO2の溶けた氎溶液である。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 183, "tag": "p", "text": "", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 184, "tag": "p", "text": "氎溶液䞭では、぀ぎのように電離しおいる。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 185, "tag": "p", "text": "匷い酞である。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 186, "tag": "p", "text": "氎溶液䞭では", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 187, "tag": "p", "text": "ず電離し、匷い酞性を瀺す。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 188, "tag": "p", "text": "塩酞や硫酞などの匷い酞のこずを、たずめお、匷酞(きょうさん)ずいう。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 189, "tag": "p", "text": "䞀方、炭酞や酢酞などの、匱い酞を、匱酞(じゃくさん)ず蚀う。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 190, "tag": "p", "text": "", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 191, "tag": "p", "text": "塩酞や硫酞、硝酞などの匷い酞は、危険であり、取り扱いには泚意を芁する。皮膚などに぀かないように泚意する。 もし、実隓の倱敗などで、これらの酞の濃い酞が䜓にかかったり、倧量の酞がかかったら、実隓を䞭断し、すぐに倧量の玔氎で掗い、先生や倧人に盞談するこず。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 192, "tag": "p", "text": "泚意するのは、酞の液䜓だけでなく、酞の液䜓から発する蒞気なども、泚意するこず。蒞気を、かぎすぎないようにするこず。たた、目に入らないようにするこず。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 193, "tag": "p", "text": "", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 194, "tag": "p", "text": "たず、埩習をしよう。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 195, "tag": "p", "text": "氎酞化ナトリりム氎溶液や氎酞化カルシりム氎溶液やアンモニア氎溶液は、぀ぎのような性質を瀺す。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 196, "tag": "p", "text": "このような性質をアルカリ性ず蚀う。(たたは塩基性(えんきせい)ず蚀う。䞭孊の段階では、アルカリ性で呌び方を統䞀しおよい。)たた、氎溶液がアルカリ性を瀺す物質のこずをアルカリ(alkali、発音:アルカラむ)ずいう。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 197, "tag": "p", "text": "アルカリの䞭にはタンパク質や脂肪などを溶かすものもあり、皮膚などを溶かし、匷いアルカリや濃いアルカリの䞭には危険な物もある。取り扱いには泚意するこず。皮膚などにアルカリを぀けないようにする。もしアルカリが目に入った堎合は、即座に倧量の玔氎で掗い流し、先生や倧人に盞談および連絡をしお、必芁に応じお保険医などに蚺察しおもらうこず。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 198, "tag": "p", "text": "泚意するのは、アルカリの液䜓だけでなく、アルカリの液䜓から発する蒞気なども、泚意するこず。蒞気を、かぎすぎないようにするこず。たた、目に入らないようにするこず。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 199, "tag": "p", "text": "こういう目にアルカリの入る事故が起きないように、あらかじめ、安党メガネなどを掛けおおくなど、必芁に応じお準備するこず。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 200, "tag": "p", "text": "", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 201, "tag": "p", "text": "氎酞化ナトリりム(すいさんかナトリりム、sodium hydroxide、゜りディアム・ハむドロオキサむド)は、匷いアルカリ性を瀺す。なので取り扱いには気を぀けるこず。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 202, "tag": "p", "text": "消石灰のこずである。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 203, "tag": "p", "text": "アンモニアの氎溶液をアンモニア氎(アンモニアすい)ずいう。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 204, "tag": "p", "text": "氎酞化カリりムは、次のように電離する。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 205, "tag": "p", "text": "酞性でもなく、アルカリ性でもない性質を䞭性(ちゅうせい)ずいう。玔氎(じゅんすい)は、䞭性である。 氎溶液が䞭性をしめす物質は倚くあるが、䟋を䞊げるず、食塩氎や砂糖氎は䞭性である。リトマス玙に䞭性の氎溶液を぀けおも、色は倉わらない。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 206, "tag": "p", "text": "むオンの芳点から芋れば、氎溶液が䞭性の物質は、たずえば、", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 207, "tag": "p", "text": "などがある。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 208, "tag": "p", "text": "", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 209, "tag": "p", "text": "酞性の溶液ずアルカリ性の溶液を混ぜた氎溶液を䜜るず、酞の氎玠むオン H + {\\displaystyle \\mathrm {H^{+}} } ず、アルカリの氎酞化物むオン O H − {\\displaystyle \\mathrm {OH^{-}} } が結合し、氎分子H2Oが出来る。 この反応を䞭和(ちゅうわ)ず呌ぶ。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 210, "tag": "p", "text": "酞ずアルカリが䞭和した際には氎が生じる。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 211, "tag": "p", "text": "たた、䞭和の結果、その氎溶液は䞭性に近づく。䞭和ずは、酞ずアルカリが反応しお氎を生じるこずを蚀うので、必ずしも氎溶液は䞭性ではない。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 212, "tag": "p", "text": "具䜓䟋ずしお、塩酞 HCl ず氎酞化ナトリりム NaOH ずの、䞭和を考える。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 213, "tag": "p", "text": "のような反応が起こる。 (巊蟺前半の H +Cl はHClに由来。巊蟺埌半の Na + OH は NaOH に由来。)", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 214, "tag": "p", "text": "䞭和をしただけだず、氎溶液にNaClが溶けお電離したたたなので、塩化ナトリりム NaCl は 出来ない。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 215, "tag": "p", "text": "塩化ナトリりム NaCl のように、分子匏が、酞ずアルカリの䞭和で䜜れる分子になっおる化合物を、塩(えん)ず蚀う。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 216, "tag": "p", "text": "぀たり、", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 217, "tag": "p", "text": "である。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 218, "tag": "p", "text": "たずえ塩化ナトリりムや塩化物で無くずも、もし酞ずアルカリの䞭和反応で出来る化合物なら、その化合物は塩(えん)ず蚀う。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 219, "tag": "p", "text": "塩の定矩を、より詳しく蚀うず、䞭和反応での、酞の陰むオンず、アルカリの陜むオンずが結び぀いた化合物を、塩(えん)ずいう。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 220, "tag": "p", "text": "詳しい定矩で、たずえばNaClを説明するず、", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 221, "tag": "p", "text": "ずいうふうに、確かに、塩(えん)に なっおいる。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 222, "tag": "p", "text": "塩酞の氎溶液に、氎酞化ナトリりムを加えおいくず、䞭和によっお、だんだん䞭性に氎溶液は近づいおいく。そのたた、さらに氎酞化ナトリりムを加えるず、完党に塩酞の氎玠むオンを打ち消した時点では、氎溶液は䞭性になる。さらに氎溶液に氎酞化ナトリりムを加えおいくず、アルカリ性になる。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 223, "tag": "p", "text": "塩酞に氎酞化ナトリりムを加えお䞭性になった氎溶液に、さらに氎酞化ナトリりムを加えおも、䞭和は起こらない。なぜなら、䞭性の氎溶液には、あたっおいる氎玠むオンが無いからである。なので、完党に䞭和しお䞭性になった氎溶液に、氎酞化ナトリりムを加えるず、そのたたアルカリ性になっおいく。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 224, "tag": "p", "text": "䞭和で生じる塩の皮類に぀いおは、反応に甚いた酞ずアルカリによっお生じる塩が決たる。䟋えば、塩酞ずアンモニア氎が反応した時には氎ず塩化アンモニりム(えんかアンモニりム、ammonium chloride)が生じる。この反応は次の化孊反応匏で曞かれる。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 225, "tag": "p", "text": "以䞊の䟋のように、酞ずアルカリを混合するず、䞭和によっお、氎ず塩(えん)が生じる。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 226, "tag": "p", "text": "", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 227, "tag": "p", "text": "・塩化ナトリりム(食塩) NaCl 䞭和によっお塩化ナトリりムを生じさせたい堎合は、塩酞HClず氎酞化ナトリりムNaOHの䞭和で、塩化ナトリりムNaClを生じさせる事が出来る。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 228, "tag": "p", "text": "・硫酞バリりム BaSO4 ç¡«é…ž H2SO4 ず氎酞化バリりム Ba(OH)2 の䞭和によっお、塩(えん)ずしお、硫酞バリりム BaSO4 が生じる。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 229, "tag": "p", "text": "硫酞バリりムは癜色であり、たた、沈殿(ちんでん)を生じる。぀たり、硫酞バリりムは癜色の沈殿になる。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 230, "tag": "p", "text": "したがっお、硫酞ず氎酞化バリりムの䞭和で、癜色の沈殿が生じる。この、硫酞ず氎酞化バリりムの䞭和で生じた癜色の沈殿が、硫酞バリりムである。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 231, "tag": "p", "text": "反応匏を曞くずきは、塩だけでなく、氎も生じるこずを忘れないように。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 232, "tag": "p", "text": "なお、硫酞バリりムは、医療甚の攟射線怜査でもちいる造圱剀(ぞうえいざい)である。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 233, "tag": "p", "text": "・炭酞カルシりム CaCO3 癜色の沈殿である。石灰氎を癜く濁らせるのは、この炭酞カルシりム である。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 234, "tag": "p", "text": "炭酞ず、氎酞化カルシりム氎溶液ずの、䞭和で炭酞カルシりム CaCO3 が生じる。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 235, "tag": "p", "text": "・塩化カルシりム CaCl2 å¡©é…ž HCl ず 氎酞化カルシりム Ca(OH)2 の䞭和で、塩化カルシりム CaCl2 が生じる。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 236, "tag": "p", "text": "・硝酞カルシりム Ca(NO3)2 硝酞 HNO3 ず 氎酞化カルシりム Ca(OH)2 の䞭和で生じる。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 237, "tag": "p", "text": "沈殿は生じない。氎溶液から硝酞カルシりムを取り出す堎合は、蒞発や再結晶などによっお取り出す。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 238, "tag": "p", "text": "以䞊の塩の䟋のように、塩には、NaClのように氎に溶けやすい塩ず、硫酞バリりム BaSO4のように氎に溶けにくい塩ずの、2皮類がある。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 239, "tag": "p", "text": "氎溶液䞭での酞性やアルカリ性には匷さがある。酞性やアルカリ性の匷さを決める芁因は、おもに、その酞の皮類たたはアルカリの皮類ず、氎溶液䞭での酞たたはアルカリの濃床で決たる。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 240, "tag": "p", "text": "氎溶液の酞性やアルカリ性の匷さを衚す倀を pH(ピヌ゚むチ、もしくはペヌハヌ) ず呌ぶ。pH が、 pH=7のずき、その溶液は䞭性である。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 241, "tag": "p", "text": "pHが7未満が酞性である。pHが小さくなるほど、溶液は酞性に近づく。 䞀般に、pH=0で最も匷い酞性である。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 242, "tag": "p", "text": "たたpHが7より倧きいず、アルカリ性である。pHが倧きくなるほど、溶液はアルカリ性に近づく。䞀般に、pH=14が最も匷いアルカリ性である。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 243, "tag": "p", "text": "pHは普通、0から14の範囲内である。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 244, "tag": "p", "text": "私たち䞭孊3幎以䞊の読者は、むオンを知っおいるし、酞は氎玠むオン H によっお出来るこずも知っおいるし、アルカリは氎酞化物むオン OH などによっお出来るこずも知っおいる。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 245, "tag": "p", "text": "぀たり、PHの匷さは、氎溶液䞭の氎玠むオンや氎酞化物むオンの数や濃床から、蚈算するこずができる。( PHずむオンの数の蚈算は、くわしくは、高校で習う。 )", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 246, "tag": "p", "text": "物質の䞭には、氎溶液に接觊させた時に、氎溶液のpHの倀によっお色が倉化するものがある。このような物質はpHを調べるのに甚いるこずができるので、これらの物質のうちpHを調べる物質ずしお実甚化されおいる物質をpH指瀺薬(pH indicator、ピヌ゚むチ・むンディケむタヌ)ずいう。いわゆるリトマス詊隓玙もpH指瀺薬に含たれる。たたリトマス詊隓玙のように、pH指瀺薬を詊隓甚の玙に染み蟌たせお甚いる事が倚い。このようなpH指瀺薬を染み蟌たせおある玙をpH詊隓玙(pH indicator paper)ずいう。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 247, "tag": "p", "text": "リトマス玙やBTB溶液やフェノヌルフタレむン溶液は、pH指瀺薬である。pH指瀺薬には、他にもメチルオレンゞなどがある。", "title": "酞性ずアルカリ性" }, { "paragraph_id": 248, "tag": "p", "text": "pH指瀺薬は、その物質によっお、色を倉えるpHの範囲が限られおいる。たずえば、メチルオレンゞはpH=3.1以䞋では赀色で、そこからpHが高くなるず黄色味を増しおいき、pH=4.4では橙黄色である。pH=4.4より高いpHでは橙黄色のたた、ほずんど色が同じなので、このpHの範囲では指瀺薬ずしお甚いられない。 なお、このように指瀺薬の色が倉わるpHの範囲を倉色域(ぞんしょくいき、indicator range など)ずいう。", "title": "酞性ずアルカリ性" } ]
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{{Nav}} ==氎溶液ずむオン== === 氎溶液の電気䌝導性 === === 電解質 === 氎に溶かしたずき、その氎溶液に電流が流れるようになる物質を{{ruby|'''電解質'''|でんかいし぀}}英語: electrolyteずいう。 :䟋 塩化ナトリりム食塩、氎酞化ナトリりム、塩化銅、硫酞、塩化氎玠塩酞 など。 氎にずかしおもその氎溶液に電流が流れない物質を{{ruby|'''非電解質'''|ひでんかいし぀}}ずいう。 :䟋 ゚タノヌル氎溶液、砂糖氎、メタノヌル氎溶液 など。 塩化ナトリりムであっおも、氎溶液に溶かしおいない、固䜓の塩化ナトリりムでは、たずえ電気回路に電圧を加えおも、電気を流さない。氎酞化ナトリりムも同様に、氎溶液に溶かしおいない固䜓の氎酞化ナトリりムは電気を流さない。 塩化銅も、固䜓の状態では、電圧を加えおも、電気を流さない。 === 塩化銅の氎溶液に電気を流す実隓 === 塩化銅の氎溶液に電気を流すため、氎溶液にプラスの陜極ずマむナスの陰極の電極を差し蟌んで電気を流すずいう実隓に぀いお、これから説明する。 この塩化銅氎溶液に電気を流す実隓では、陰極に、銅が付着する。䞀方、陜極付近には、塩玠が気䜓ずしお発生する。 発生気䜓が塩玠であるこずは、{{ruby|臭い|におい}}が、プヌルの消毒液のような臭いであるこずからも分かる。有毒な気䜓なので、あたり、かぎすぎないように。においをかぐずきは、手であおぐようにしお、かぐこず。 実隓をするずきは、換気をしお、実隓するこず。 この陜極ず陰極のそれぞれの発生物質から、塩化銅の氎溶液では、塩玠ず銅ずいう二぀の物質に分かれおいる事が、予想される。 電気を流しおいない状態では、二぀に分かれた塩玠ず銅は、氎溶液に溶けおいる状態だが、電気を流すこずで、出おきた、ずいう仕組みが予想される。 電気は、プラスずマむナスが、匕き寄せあうのだった。 陰極に銅が付着するずいうこずは、氎溶液䞭の銅は、逆の電荷を持っおいるずいうこずであり、぀たり銅はプラスの電荷を持っおいるずいうこずである。 䞀方、陜極に塩玠が発生するずいう事は、぀たり塩玠は逆笊号の電気を持っおいる、぀たり塩玠はマむナスの電気を持っおいるずいうこずである。 そのほかの様々な実隓からも、塩化銅の氎溶液䞭での、電気を流す前の塩玠は、マむナスの電気を持っおいるこずが確認されおいる。䞭孊生は、この実隓結果を、うのみにしお良い。氎溶液䞭の銅に぀いおも、塩化銅の氎溶液の䞭では、電気を流す前の銅は、プラスの電気を持っおいるこずが確認されおいる。 さお、普通の氎に少量の食塩などを混ぜお電気を流すず、氎の電気分解によっお、氎玠ず酞玠が発生する。 今回の塩化銅の氎溶液に、電気を流しお、銅ず塩玠を発生させる実隓は、぀たり、塩化銅の電気分解電解をしたこずになる。 なお、この実隓で陰極に銅が付着するこずを応甚しお、金属の衚面に 銅めっき をするこずが出来る。 === 銅の電解粟錬 === [[File:Electrorefining copper jp.svg|thumb|400px|銅の電気粟錬]] 銅品䜍が20%から40%の銅粟鉱を、コヌクスCなどずの加熱反応で還元したものは、銅品䜍が玄99であり、{{ruby|粗銅|そどう}}ずよばれる。粗銅には、亜鉛や銀などの䞍玔物が含たれるので、玔床をさらにあげるためには、これら亜鉛などを分離する必芁があり、そのために電解が利甚されおいる。 硫酞銅II氎溶液をもちいる。そのさいの電極陜極に、玔床をあげたい銅を甚いる。぀たり、粗銅を陜極に甚いる。玔床の高い銅を陰極に甚いる。電気分解により、次の反応が起こる。 :陰極 Cu<sup>2+</sup> + 2e<sup>-</sup> → Cu :陜極 Cu → Cu<sup>2+</sup> + 2e<sup>-</sup> 陜極からは、銅だけが溶け出すのではなく、銅よりむオン化傟向の倧きい鉄や亜鉛やニッケルなども溶け出す。しかし陰極で析出するのは、ほずんど銅だけなので、陰極にお高玔床の銅が埗られる、ずいう仕組みである。 粗銅䞭に銀や金が含たれおいた堎合、むオン化傟向が銅よりも小さい銀や金は、陜極の䞋に沈殿する。これを{{ruby|'''陜極泥'''|ようきょくでい}}英語: anode slimeずいう。陜極泥には、金や銀などが含たれおいるので、ここから金や銀を回収する。 陰極には玔床の高い玔床99.99%皋床の銅が析出する。これを{{ruby|箔銅|じゅんどう}}ずいう。 === 塩化氎玠の氎溶液に電気を流す堎合 === 他の電解質の氎溶液に、電気を流す堎合も考えおみよう。 塩酞の氎溶液に電気を流すず、陜極に塩玠が発生する。塩化銅の氎溶液に電気を流す実隓でも、陜極には、塩玠が発生したのであった。以䞊の぀の実隓から、塩玠をふくむ電解質の氎溶液の陜極には、ふ぀う、塩玠が発生するこずがわかる。 䞀方、塩酞の氎溶液に電気を流す実隓で、陰極マむナス極のほうには、氎玠が発生する。 :氎玠が陰極に匕かれるこずから、氎玠は逆の電気を持っおいる、぀たり氎玠はプラスの電気を持っおいる。 :塩玠が陜極に匕かれるこずから、぀たり塩玠の電気は逆笊号の電気であり、塩玠はマむナスの電気を持っおいる。 そのほかの様々な実隓からも、塩酞や塩化銅の氎溶液䞭での塩玠は、マむナスの電気を持っおいるこずが確認されおいる。䞭孊生は、この実隓結果を、うのみにしお良い。 === 原子の成り立ちずむオン === 原子は {{ruby|'''陜子'''|ようし}}ず{{ruby|'''䞭性子'''|ちゅうせいし}}からなる{{ruby|'''原子栞'''|げんしかく}}ず、原子栞のたわりを回る'''電子'''からできおいる。原子の盎埄は1億分の1cm皋床である。電子は、原子栞には含めない。 陜子の質量ず、䞭性子の質量は、同じである。厳密にいうず、ほんのわずかに質量が違うのだが、ほずんど同じなので、䞭孊の段階では、陜子の質量ず、䞭性子の質量は同じである、ず考えおよい。䞀方、電子の質量は、陜子ず比べお、極めお小さい。電子の質量は、陜子の質量の 箄 <math>\frac{1}{1800}</math> 倍 でしかない。 したがっお、原子にずっお、電子は、ほずんど質量が無い。ある原子や分子の質量の倧きさを決めおいるのは、その原子栞の陜子や䞭性子の個数である、ず考えおも、䞭孊高校では、あたり問題は無い。 電子1個のマむナスの電気の匷さは、陜子1個のプラスの電気の匷さず笊号が反察なだけで、匷さは同じであるので、1個の電子ず1個の陜子の力が぀りあう。 原子の䞭心にはの電気をも぀原子栞が1぀あり、マむナスの電気をも぀いく぀かの電子がそれを取り巻いおいる。安定しおいる状態の原子や分子では、原子栞の持぀陜子の数ず、電子の持぀数ずは、同じであり、原子栞がも぀の電気の総量ず、電子のも぀マむナスの電気の総量が等しいので、原子党䜓は電気を垯びおいない。 ある原子が、䜕の'''元玠'''であるかは、原子栞に含たれる陜子の数で決たる。䞀方で、原子栞の䞭性子の数は、陜子の数に近いが、必ずしも陜子ず䞭性子の数が同じずは限らない。原子栞に含たれる陜子の数が同じですなわち、同じ元玠で、䞭性子の数が異なるものを、{{ruby|'''同䜍䜓'''|どういたい}}英語: isotopeずいう。 ふ぀うの氎玠原子の原子栞は、1個の陜子だけである。1個の陜子だけを持぀氎玠原子のたわりの電子の数は、1個の電子がある。 [[File:Helium Atom jp.svg|frame|right|ヘリりム原子のモデル。図での緑色で衚された粒が、䞭性子。ヘリりムの原子栞は2個の陜子ず、2個の䞭性祖を持぀。ヘリりムの電子は2個である。]] ふ぀うのヘリりム原子の原子栞は、2個の陜子ず、2個の䞭性子ずの、蚈4個の粒子である。ヘリりムの電子の数は、陜子ず同じ2個である。 ヘリりム原子の原子栞の質量は、氎玠原子の原子栞の質量の、ほが4倍である。 たずえば氎玠原子ずヘリりム原子の質量の比なら、電子の質量は無芖できる。よっお原子栞の粒子数の比から、ヘリりム原子の質量は、氎玠原子の質量の4倍である。 電気を垯びた原子を'''むオン'''ずいう。むオンのうち、プラスの電気を垯びたむオンを'''陜むオン'''ず蚀い、いっぜう、マむナスの電気を垯びたむオンを'''陰むオン'''ずいう。 塩化銅の氎溶液での塩玠は、陰むオンである。塩化氎玠の氎溶液での塩玠も、陰むオンである。<br> 塩化銅の氎溶液での銅は、陜むオンである。塩化氎玠の氎溶液での氎玠は、陜むオンである。 むオンは原子が電子を倱ったり受けずったりするこずにより、安定な状態になったものである。陜むオンは、原子が電子を倱っお+の電気を垯びたものである。電子を2個倱うず、1個の堎合の2倍の+電気を垯びる。䞀方、塩玠原子などは電子を受けずり-の電気を垯びる。 原子の蚘号の右肩に垯びおいる電気の皮類ず量を曞いた蚘号を'''むオン匏'''ずいう。 泚:むオン匏ずいう甚語は、什和2幎床教科曞から党おの教科曞で撀廃されたした。 :氎玠むオン(H<sup>+</sup>) 

 氎玠原子が電子を1個倱った陜むオン :銅むオン(Cu<sup>2+</sup>) 

 銅原子が電子2個を倱った陜むオン :カリりム むオン K<sup>+</sup> :亜鉛むオンZn<sup>2+</sup> :ナトリりムむオンNa<sup>+</sup> :塩化物むオン(Cl<sup>-</sup>) 

 塩玠原子が電子1個を取りこんだ陰むオン :氎酞化物むオン(OH<sup>-</sup>)のように、むオンには原子がいく぀か集たったもので電気を垯びたものもある。 :硫酞むオン(SO<sub>4</sub><sup>2-</sup>) :硝酞むオン(NO<sub>3</sub><sup>-</sup>) OHなど、いく぀かの原子があ぀たった物であるが、分子にはなっおいないものを、原子の集たりずいう意味で、原子団げんしだんず蚀う。 アンモニりムむオンも、このような、いく぀かの原子があ぀たったむオンであり、アンモニりムむオンは原子団である。 ナトリりムむオンは陜むオンであり、Na<sup>+</sup>である。 塩化ナトリりム NaCl では、塩化物むオンCl<sup>-</sup>のマむナス電荷1個ず、ナトリりムむオンNa<sup>+</sup>ずのプラス電荷1個が぀りあっおいるので、塩化ナトリりム NaCl 党䜓では電気を持っおいない。 : NaCl &rarr; Na<sup>+</sup> + Cl<sup>-</sup> 塩化銅 CuCl<sub>2</sub> も、塩化物むオン Cl<sup>-</sup> の2個ず、銅むオン1個 Cu<sup>2+</sup> のプラス電荷の2個が぀りあっおいるので銅むオンの堎合、銅原子1個に぀き電気が2個ある、塩化銅 CuCl<sub>2</sub>党䜓では電気を持っおいない。 : CuCl &rarr; Cu<sup>2+</sup> + 2Cl<sup>-</sup> 電解質が氎にずけお陜むオンず陰むオンずに分かれるこずを{{ruby|'''電離'''|でんり}}英語: ionization)たたはむオン化ずいう。非電解質は電離しない。 塩化ナトリりムが氎に溶けおむオンに分かれるこずも、電離である。塩化銅が氎溶液䞭で塩化物むオンず銅むオンに分かれるこずも電離である。 砂糖が氎に溶けおも、電離はしおいない。゚タノヌルを氎に溶かしおも、電離しおない。 塩化氎玠は、気䜓の状態では氎玠原子ず塩玠原子が結合したもので電気的に䞭性である。氎にずけるず、氎玠むオンH<sup>+</sup>ず塩化物むオンCl<sup>-</sup>ずなる。1぀の塩化氎玠からは1぀の氎玠むオンず1぀の塩化物むオンができる。 : HCl &rarr; H<sup>+</sup> + Cl<sup>-</sup> *さたざたな電解質の電離の䟋 ・塩化氎玠 : HCl &rarr; H<sup>+</sup> + Cl<sup>-</sup> ・塩化ナトリりム : NaCl &rarr; Na<sup>+</sup> + Cl<sup>-</sup> ・氎酞化ナトリりム : NaOH &rarr; Na<sup>+</sup> + OH<sup>-</sup> ・塩化銅 : CuCl<sub>2</sub> &rarr; Cu<sup>2+</sup> + 2Cl<sup>-</sup> === 参考 人䜓ずむオン === スポヌツドリンクなどの広告ずかで、「電解質」やら「むオン」などの文字を芋たり聞いたりするこずもあるでしょう。保健䜓育などの授業でも、電解質やむオンなどの蚀葉を聞く堎合もあるかもしれたせん。 これは、どういうこずでしょうか。 じ぀は、私たち人間の䜓にも、血液䞭などに、塩化物むオンやナトリりムむオンなどのむオンが溶けおいたす。 ナトリりムむオンは、人䜓で、さたざたな働きをしおいたす。汗をかくず、ナトリりムむオンなどのむオンが倱われたす。もしナトリりムが䞍足しすぎるず、 めたい や けいれん などの危険な症状になりたす。 なので、ナトリりムむオンなどをおぎなうために、食事などでは{{ruby|食塩|しょくえん}}をおぎなう必芁があるので、塩分のふくたれたものを食べるのです。 孊校の絊食は、栄逊士の人などが、䞭孊生に必芁な塩分やカロリヌやビタミンなどを蚈算しお、絊食を䜜っおいたす。アレルギヌが無い限り、なるべく絊食を食べるようにしたしょう。 さお、汗をたくさん、かいたあずに、氎だけを飲んでも、ナトリりムは補われたせん。熱䞭症で、汗をかきすぎた堎合は、患者に氎だけを飲たせるよりも、うすめの食塩氎をのたせたほうが良いのです。䞭孊高校の保健䜓育の教科曞でも、そう説明されおいたす。ちなみに、みそ汁の濃床ず同じくらいの濃床が、熱䞭症の人に飲たせる食塩氎の濃床では、ちょうど良いずされおいたす。この濃床は、氎1kgあたり、食塩2gおいどです。 スポヌツドリンクで「むオン」ずか「電解質」ず蚀っおるのは、商品にもよりたすが、運動で汗をかいたずきに䞍足しやすいナトリりムなどのむオンが含たれおいる飲料だからです。 === 発展 電子殻 === この節で扱う電子殻でんしかくに぀いお、詳しくは高校で習う。 [[Image:Electron shell 008 Oxygen (diatomic nonmetal) - no label.svg| thumb |200px| 酞玠原子Oの電子は、K殻に2個の電子。L殻に6個の䟡電子を持぀。]] [[File:Electron shell 001 Hydrogen (diatomic nonmetal) - no label.svg|thumb|200px| 氎玠原子Hの電子は、K殻に1個の䟡電子を持぀。]] 原子の構造のうち、電子が䞊んでいる原子栞の呚りの郚分に぀いお、より詳しく芋おいこう。 ; 電子殻(でんしかく、electron shell) : 電子が飛び回っおいる郚分党䜓を指す。階局構造になっおいる。 この電子殻は䜕重かにわかれおおり、内偎から{{ruby|'''Kæ®»'''|ケヌかく}}英語: K shell)、{{ruby|'''Læ®»'''|゚ルかく}}英語: L shell)、{{ruby|'''Mæ®»'''|゚ムかく}}英語: M shell)、  ず呌ぶ。 それぞれの局に入るこずのできる電子の数は決たっおおり、その数以䞊の電子が䞀぀の局に入るこずは無い。たずえば、K殻に入るこずのできる電子の数は2぀たでである。たた、電子は原則的に内偎の局から順に入っおいく。M殻以降では䟋倖もあるが、䞭孊・高等孊校の化孊ではこれに぀いおは扱わない。 たた、いちばん倖偎の電子殻にある電子を{{ruby|'''最倖殻電子'''|さいがい でんしかく}}ず呌ぶ。最倖殻電子は原子の性質に倧きな圱響を䞎える。ある原子ずある原子ずの接点が、実際には電子殻であるため、原子の結合の仕方などはこの最倖殻電子の個数が重芁になっおくる。原子の性質を決める最倖殻電子を特別に{{ruby|'''䟡電子'''|かでんし}}英語: valence electron)ず呌ぶ。 最倖殻にそれ以䞊電子が入るこずのできない状態を{{ruby|'''閉殻'''|ぞいかく}}ずいう。閉殻になっおいる原子の䟡電子の個数は'''0'''であるず玄束する。 [[File:Electron shell 002 Helium - no label.svg|thumb|left|200px| ヘリりム原子Heの電子は、K殻に2個の電子を持぀。ヘリりムは閉殻構造である。閉殻なのでヘリりムの䟡電子は0ず数える。]] 各々の原子の電子の、電子殻ぞの配列の仕方を{{ruby|'''電子配眮'''|でんしはいち}}英語: electron configuration)ずいう。K殻に個の電子が党お収められた堎合の電子配眮は、垌ガスであるヘリりムHeの電子配眮ず同じである。L殻たで電子が党お収められ、L殻に8個の電子ずK殻に2個の電子の合蚈10個の電子が党お収められた堎合の電子配眮は、垌ガスであるネオンNeの電子配眮ず同じである。 同様に、M殻の終わりたで党お電子が収められた状態は、垌ガスであるアルゎンArの電子配眮ず同じである。 <gallery widths=250px heights=250px> File:Electron shell 011 Sodium.svg |ナトリりム原子Naの電子は、K殻に2個の電子。L殻に8個の電子。M殻に1個の䟡電子を持぀。むオンNa<sup>+</sup>になったずきは、最倖殻の電子1個が攟出されおいる。<br />電解質の堎合、ナトリりムの電子殻が攟出した電子の行き先は、電解質の、もう䞀方の原子の電気殻である。たずえば塩化ナトリりムNaClの堎合、ナトリりムNaの攟出した電子の行き先は、塩玠原子Clの電子殻である。 File:Electron shell 017 Chlorine.svg| 塩玠原子Clの電子は、K殻に2個の電子。L殻に8個の電子。M殻に7個の䟡電子を持぀。むオンCl<sup>-</sup>になったずきは、最倖殻に電子が1個入っおいる。<br />電解質の堎合、塩玠の電子殻に、やっおきた電子の出所は、ほかの原子である。たずえば塩化ナトリりムNaClの堎合、塩玠原子Clの電子殻にやっおきた電子の出所でどころは、ナトリりムNaから攟出されおいる。 </gallery> <gallery widths=250px heights=250px> File:Electron shell 010 Neon.svg|ネオンの電子配眮。 File:Electron shell 018 Argon.svg|アルゎンの電子配眮。 </gallery> ナトリりムがむオン化するず、電子配眮はネオンNeず同じになる。原子栞は、ナトリりムNaずネオンNeは、ちがっおいる。 塩玠がむオン化するず、電子配眮は、アルゎンArず同じになる。原子栞は、塩玠 Cl ずアルゎン Ar は、ちがっおいる。 ヘリりムや、ネオンやアルゎンは、呚期衚では、18族の最埌の列になる。 これら18族のヘリりム、ネオン、アルゎンは、安定しおおり、化孊反応しづらい。 18族以倖の他の原子でも、電子配眮が18族の配眮ず同じ配眮になるず、その原子や分子などは安定する。なので、氎溶液䞭などでは、電子配眮が、最倖殻電子を埋めるように、もしくは最倖殻電子をなくすように、反応をする。 この結果、呚期衚を芋るこずで、むオンになった堎合の電荷の数や笊号が、だいたい予想できる。 氎玠H、リチりムLi、ナトリりムNaなど、呚期衚の1族の原子がむオンになったずき、むオンはそれぞれ、H<sup>+</sup>、Li<sup>+</sup>、Na<sup>+</sup>、ずいうふうに、むオンの電気がプラス1である。 逆に、塩玠は、呚期衚の17族にあるが、電子が1個だけ増えるず、18族の電子配眮ず同じになるので、塩玠むオンCl<sup>-</sup>ずいうふうに、塩玠むオンの電気はマむナス1ずいうこずが、呚期衚からも予想できる。 むオンに限らず、分子を぀くる反応でも、最倖殻電子の電子数を安定配眮にする方向に、反応が進む。 たずえば氎玠Hの気䜓が、氎玠分子H<sub>2</sub>ずしお存圚する理由も、2個の氎玠原子が最倖殻電子を1個ず぀共有するず、電子配眮がヘリりムず同じになり、安定するからである。 酞玠分子も同様であり、2個の酞玠原子が、電子を2個ず぀共有すれば、16族の酞玠原子は、ちょうどネオン18族の電子配眮ず同じになる。 固䜓の塩化ナトリりムでも、ナトリりムの電子1個が、塩玠の電子殻に移動するこずで、それぞれ電子殻が安定する。 電子殻に぀いお、詳しくは高校で習う。 {{コラム|電子殻はナれK殻から始たるか|電子殻のアルファベットがKから始たるのは、発芋圓初にはK殻より内偎にも殻があるこずもないこずも瀺す論蚌も理論もなく、未知の殻は倚くおも10個を超えないだろうずいうこずでK殻から順に名付けるこずになりたした。 しかし、K殻よりも小さい殻は発芋されたせんでした。 }} {{clear}} ---- === 参考 炎色反応 === :※ 炎色反応は、2014幎の珟圚では、䞭孊校では、扱わない。もし読者に時間に䜙裕があれば、読んでもらいたい。 化孊反応で発生したむオンを調べる方法には、様々な方法があるが、䞀぀の方法ずしお、次に説明する炎色反応が応甚できる。 ナトリりムやカリりム、カルシりムなどのある皮の元玠は、炎の䞭に入れるず、元玠の皮類ごずに特有の色の炎が䞊がる。 このような珟象を{{ruby|'''炎色反応'''|えんしょくはんのう}}英語: flame testずいう。 むオンの怜出では、癜金線にむオン氎溶液を぀けガスバヌナヌの炎に入れるず、もし氎溶液䞭のむオンがリチりムむオンなら赀色に、ナトリりムむオンでは黄色に、カリりムでは赀玫色にそれぞれ炎が色づく。 {|align="center" style="border:solid #aaffaa 1px; text-align:center;" |[[File:FlammenfÀrbungLi.png|52px|リチりムの炎色反応]]||[[File:FlammenfÀrbungNa.png|50px|ナトリりムの炎色反応]]||[[File:FlammenfÀrbungK.png|50px|カリりムの炎色反応]] |- |Li||Na||K |} * 炎色反応の元玠ず色の䞀芧 :リチりム 赀 :カリりム 赀玫 :ナトリりム 黄色 :カルシりム 橙オレンゞ色っぜい色のこず :銅 青緑 :バリりム 緑 䞭孊の段階では、元玠ず色の察応を、無理に芚える必芁はない。<!--たた、色枩床ず混同しないように--> <gallery> Image:Flametest--.swn.jpg|詊料を加えない堎合のガスバヌナヌの色 Image:Flametest--Na.swn.jpg|ナトリりム Image:Flametest-Co-Na.swn.jpg|ナトリりムコバルトガラスを通した堎合 Image:FlammenfÀrbungK.png|カリりム Image:FlammenfÀrbungCa.png|カルシりム Image:FlammenfÀrbungLi.png|リチりム Image:Flametest--Cu.swn.jpg|銅 Image:Boratflamme.jpg|ホり玠 Image:FlammenfÀrbungSb.png|アンチモン </gallery> 花火の色は、炎色反応を利甚しおいるのが、䞀般である。 === 電池のしくみ === 化孊倉化や枩床差、光などの䜜甚によっお電気゚ネルギヌを぀くり出す装眮を{{ruby|'''電池'''|でんち}}英語: batteryずいう。 電池のうち、化孊倉化を利甚しお化孊゚ネルギヌを電気゚ネルギヌに倉える電池のこずを、{{ruby|'''化孊電池'''|かがく でんち}}ず呌ぶ。 䞀方、倪陜光発電パネルなどのように、化孊反応を甚いなくおも発電できる装眮は、化孊電池ではない。 本節では、化孊電池を重点的に説明する。むオンの芳点から、化孊電池を説明する。 さお、化孊電池では、どうやっお、化孊倉化で電気を起こしおいるのだろうか。 * 埩習電気回路ずは たず、電気回路に぀いお、埩習の䟿宜のため、説明しおおこう。 たず電流ずは、導線の内郚を、マむナスの電気をも぀電子が流れおいるのが電流の正䜓である。 金属線を電池などの電源に接続するず、金属線䞭の電子は-極から+極に向かっおいっせいに移動する。回路を流れおいる電流ずは、このように電源の-極から+極に流れる電子の移動である。 '''電流の向きは電源の+極から出お-極に入る向きに流れる'''ず決められおいる。これは、電流の向きが決められた圓時は電子がただ発芋されおいなかったこずによる。電流の正䜓が-の電気をも぀電子の流れであるこずがわかっおからも、「電流は電源の極から出お、極に入る向きに流れるもの」ず定矩されおいる。 ==== 参考:電池の発芋の歎史 ==== [[File:VoltaBattery.JPG|thumb|200px|ボルタの電怎でん぀いずほが同じ構造の電池。]] 1780幎ごろ、むタリアの解剖孊者ガルバヌニ(1737〜1798)は、解剖したカ゚ルの あし に2皮類の金属を接觊させるず、あしが感電したかのようにけいれんするこずを発芋した。ガルバヌニはカ゚ルの筋肉に電気がたくわえられおいるのだろうず考え、これを「動物電気」ず名づけた。 しかし、解剖した あし が けいれん する本圓の原因は、2皮類の金属が、電池の電極ずなっお、電気を぀くっおいるのだった。 むタリアのボルタ(1745〜1827)による電池の研究によっお、けいれんの本圓の原因が明らかになった。 そしおボルタは、1800幎、2皮類の金属銅ず亜鉛で、食塩氎塩化ナトリりム氎溶液でしめらせた厚玙をはさんだ物によっお電池を぀くり、珟代でいう「ボルタの電池」を発明した。 [[File:ボルタの電怎のしくみ.svg|thumb|350px|left|ボルタの電怎のしくみ]] この電池から取り出される電流は小さかったので、ボルタは盎列的に2皮類の金属ではさんだ厚玙食塩氎でしめらせおあるを䜕段も積みかさね、柱状にした電池を発明した。この柱状に積み重なったボルタの電池を「ボルタの電怎」でん぀いずいう。 {{-}} ==== ボルタの電池 ==== [[File:ボルタの電池.svg|thumb|400px|ボルタの電池]] うすい塩酞、たたはうすい硫酞に、亜鉛板ず銅板をひたすず、電池が䜜れる。銅板の偎が電池の正極で、亜鉛板の偎が負極である。このように、亜鉛板ず銅板ず酞溶液からなる電池を'''ボルタの電池'''Voltaic pileずいう。 亜鉛板が電池のマむナス極に盞圓し、銅板がプラス極に盞圓する。 ここで重芁なのは、決しお片方の亜鉛板だけを硫酞にひたしおも、マむナス極しか出来おいないから、電気は発生しなくお、電池にはならない。たずえ亜鉛板が酞ず反応しお溶けおも、電池は出来ず、電気も流れず、単に亜鉛板が硫酞にずけおいくだけである。 マむナス極の亜鉛板だけでなく、亜鉛板にくわえお、プラス極になる銅板を薄い硫酞にひたしお、こうしおプラス極ずマむナス極ずがそろっお、化孊電池になるのである。 ボルタの電池が、電池であるこずを確認するには、回路に豆電球ただし理科実隓甚の小型のものを぀ないだり、あるいはモヌタただし理科実隓甚の小型のものを぀なげば良い。回路に電球やモヌタを぀ないだずき、電極で起こる化孊反応は以䞋の通りである。 * 亜鉛板 亜鉛原子が電子を2個倱っお亜鉛むオン(Zn<sup>2+</sup>)になり氎溶液にずけ出す。 : Zn &rarr; Zn<sup>2+</sup> + 2e<sup>-</sup> ここで、蚘号 e は電子である。電子は、圓然、マむナスの電気を持っおいるので、e<sup>-</sup>ずいう蚘号になる。 電子e<sup>-</sup>は、導線を䌝わっお、亜鉛板から銅板のほうぞず流れおいく。 * 銅板 亜鉛板にたたった電子が導線ぞ流れ出し、モヌタヌを通ったあず銅板に流れこむ。この電子は、氎溶液䞭の氎玠むオン(H<sup>+</sup>)ず結び぀き氎玠原子になる。できた氎玠原子2個が結び぀いお氎玠分子(<math>H_2</math>)になる。 電子の流れは「亜鉛板 &rarr; 銅板」なので、電流の向きは、「銅板 &rarr; 亜鉛板」ずなり、亜鉛板が−極、銅板が+極ずなる。 ボルタの電池の電圧は、最初は垞にほが䞀定である。この電池が䜜る電圧を{{ruby|'''起電力'''|きでんりょく}}英語: electromotive force, EMFずいう。ボルタの電池の起電力は、1.1ボルトである。 電圧や起電力の単䜍の「ボルト」の由来は、ボルタの電池を発芋したボルタが由来である。 なお、ボルタの電池は、時間がた぀ず、起電力が䞋がっおいっおしたう。これは反応䞭に銅板で発生する氎玠による泡が原因である。 このような電極に発生した泡による起電力の䜎䞋を、電池の{{ruby|分極|ぶんきょく}}英語: polarizationずいう。分極は高校レベルなので、䞭孊生は、あたり気にしなくお良い。 ボルタの電池のように、プラス極の金属板ずマむナス極の金属板は、べ぀の皮類の元玠でなければならない。 プラス極ずマむナス極の䞡方の金属板を亜鉛板にしお、塩酞など酞溶液にひたしおも、たったく電気は流れない。 同様に、プラス極ずマむナス極の䞡方の金属板を銅板にしお、塩酞など酞溶液にひたしおも、たったく電気は流れない。 ボルタの電池の他にも、化孊反応を甚いた電池は倚くある。たずえば、也電池に甚いられるアルカリ電池やマンガン也電池も、化孊反応を甚いおいる。 このように、起電力の電圧の発生芁因に化孊反応を甚いおいる電池を化孊電池かがくでんちずいう。 金属ず酞ずの化孊電池の組み合わせは、銅ず亜鉛だけでなくずも、可胜である。 銅板ずマグネシりムリボンでも、塩酞の氎溶液で、電池は出来る。 亜鉛板ずマグネシりムリボンでも、塩酞の氎溶液で、電池は出来る。 ==== ダニ゚ル電池 ==== ビヌカヌをセロハンたたは玠焌きの筒・板で区切り、どちらかに硫酞銅氎溶液に銅板、もう䞀方に硫酞亜鉛氎溶液に亜鉛版をひたすず、電池が䜜れる。銅板の偎が電池の+極で、亜鉛板の偎が-極である。このように、亜鉛板ず銅板ず酞溶液、セロハンたたは玠焌きの板からなる電池を'''ダニ゚ル電池'''ずいう。 * 亜鉛板偎 亜鉛原子が電子を2個倱っお亜鉛むオンになり氎溶液にずけ出す。なので亜鉛むオンはずけおボロボロになっおいく。 : Zn &rarr; Zn<sup>2+</sup> + 2e<sup>-</sup> : 亜鉛(原子) → 亜鉛むオン + 電子(2個) ここで、蚘号 e は電子である。電子は、圓然、マむナスの電気を持っおいるので、e<sup>-</sup>ずいう蚘号になる。 電子e<sup>-</sup>は、導線を䌝わっお、亜鉛板から銅板のほうぞず流れおいく。 亜鉛むオンが溶けだすこずにより硫酞亜鉛氎溶液内のむオンの濃床は濃くなっおいく。 *銅板偎 亜鉛版偎から流れおきた電子e<sup>-</sup>は硫酞銅氎溶液䞭の銅むオンずくっ぀き、銅原子ずなり銅板に付着する。 : Cu<sup>2+</sup> + 2e<sup>-</sup> &rarr; Cu : 銅むオン + 電子(2個) → 銅(原子) 銅むオンが銅板に付着するため、硫酞銅氎溶液のむオンの濃床は薄くなり、溶液の色も青色から無色に倉化しおいく。 *セロハンを䜿う理由 セロハンずは→玙のようなもので目には芋えない無数の穎があり、むオンが通り抜けるこずができる。 ①...液䜓が混合するのを防ぐため。 →圓たり前のこずであるが、硫酞銅氎溶液ず硫酞亜鉛氎溶液をセロハン・仕切りを入れずにビヌカヌに入れたら混ざっおしたう。 ②...電気的なかたよりを防ぐため。 →ダニ゚ル電池では、銅板偎の硫酞銅氎溶液のむオンの濃床は薄くなり、亜鉛むオンが溶けだすこずにより硫酞亜鉛氎溶液内のむオンの濃床は濃くなっおいく。ずいうこずは、銅板偎では陜むオンである銅むオンが枛り、-にかたよっおいる、亜鉛偎では陜むオンである亜鉛むオンが増え、+にかたよっおいるずいえる。そのためダニ゚ル電池ではセロハンを通しおむオンが移動する珟象が起きる。亜鉛版偎の亜鉛むオンが硫酞銅氎溶液偎に行き、銅板偎の氎溶液の硫酞むオンが+極偎に移動する。そのため電気的なかたよりがなくなる。 ==== 身の回りの化孊電池 ==== *マンガン也電池 マンガン也電池の起電力の電圧は玄1.5ボルトである。 マンガン電池の内郚では、マむナス極に亜鉛を甚いおおり、プラス極に二酞化マンガンを甚いおいる。 電解質ずしお、塩化亜鉛氎溶液を甚いおいる。 ボルタ電池のような反応がなぜ起こるかは、次の節で説明する、亜鉛板ず銅板ずのむオン化傟向の差による。 ===== 二次電池 ===== * 鉛電池なたり でんち 自動車のバッテリヌで甚いられおいる電池である。 電極は、マむナス極に{{ruby|鉛|なたり}}を甚いおいる。プラス極には、酞化鉛を甚いおいる。 電解質には、うすい硫酞が甚いられおいる。 鉛電池では、倖郚から逆向きに電流を加えるこずで、{{ruby|'''充電'''|じゅうでん}}が出来る。このように、充電の出来る電池のこずを{{ruby|二次電池|にじでんち}}ず蚀う。 䞀方、充電できない電池を{{ruby|䞀次電池|いちじ でんち}}ずいう。マンガン也電池は充電できないので、マンガン也電池は䞀次電池である。 * リチりムむオン電池 携垯電話のバッテリヌや、ノヌトパ゜コンのバッテリヌに甚いられおいる。二次電池であり、充電できる。 * ニッケル氎玠電池 デゞタルカメラなどに甚いられおいる。二次電池であり、蓄えられる電気の倧きさが倧きい。 === 金属のむオンぞのなりやすさ・(発展:むオン化傟向) === :※くわしくは高校でむオン化傟向を習うが、䞭孊の怜定教科曞ず参考曞などに曞かれおいるので、䜙裕があれば孊んで頂きたい。 ボルタ電池・ダニ゚ル電池のような反応がなぜ起こるかは、この節で説明する、亜鉛板ず銅板ずのむオン化傟向の差による。 金属元玠の単䜓を氎たたは氎溶液に入れたずきの、陜むオンのなりやすさを{{ruby|'''むオン化傟向'''|むオンか けいこう}}英語 ionization tendency、むオニれむション・テンデンシヌずいう。 䟋ずしお、亜鉛Znを{{ruby|垌塩酞|きえんさん}}HClの氎溶液に入れるず、亜鉛Znは溶け、たた、亜鉛は電子を倱っおZn<sup>2+</sup>になる。 :Zn + 2H<sup>+</sup> → Zn<sup>2+</sup> + H<sub>2</sub> 䞀方、銀Agを垌塩酞薄い塩酞のこずに入れおも反応は起こらない。 このように金属のむオン化傟向陜むオンのなりやすさの倧きさは、物質ごずにむオン化傟向の倧きさが異なる。 今床は、銅を垌塩酞の溶液に入れおみた堎合を考える。この堎合は、なにも反応しない。 以䞊の䟋だけでは、ただ、銅ず銀のむオン化傟向の倧きさの倧小関係は䞍明である。 * 銅ず銀のむオン化傟向 ;硝酞銀溶液ず銅の堎合 そこで、銅ず銀のむオン化傟向陜むオンのなりやすさのこずを比べるための実隓䟋ずしお、 硝酞銀AgNO<sub>3</sub>の溶液に、銅線や銅板などの銅の固䜓を添加する。 ここでは、銅板を添加したずしよう。するず、銅板の衚面に銀が付着し、銀が析出する。 䞀方、この硝酞銀の溶液䞭では銅板は陜むオンずなり溶ける。 溶液は、しだいに青くなるが、この青色は銅むオン溶液の色である。以䞊の倉化を反応匏で曞くず、 :Cu + 2Ag<sup>+</sup> → Cu <sup>2+</sup> + 2Ag なお、この反応で生じた銀を、生じ方が暹朚が䌞びるように析出した銀が䌞びるこずから{{ruby|'''銀暹'''|ぎんじゅ}}ずいう。 ;硫酞銅溶液ず銀の堎合 いっぜう、今床は溶液を倉え、硫酞銅 H<sub>2</sub>SO<sub>4</sub> の溶液に銀板Agをいれおも、 なにも析出せず、なにも倉化は起きない。 これらのこずから、銅は銀よりもむオン化傟向陜むオンのなりやすさのこずが倧きいであろうこずが予枬できる。 ;亜鉛ず銅のむオン化傟向 たた溶液を倉え、硫酞銅の氎溶液に亜鉛板Znを添加するず、亜鉛の衚面に銅が析出する。 このこずから、亜鉛Znは銅Cuよりもむオン化傟向が倧きいこずが予想できる。 * むオン化列むオンか れ぀ さたざたな溶液や金属の組み合わせで、むオン化傟向の比范の実隓を行った結果、 むオン化傟向の倧きさが決定された。 巊から順に、むオン化傟向の倧きい金属を䞊べるず、以䞋のようになる。 : K > Ca > Na > Mg > Al > Zn > Fe > Ni > Sn > Pb > (H<sub>2</sub>) > Cu > Hg > Ag > Pt > Au :巊偎ほど、陜むオンになりやすい。                     右偎ほど、むオン化しづらい。 䞭孊の段階では、芚える必芁はない。 金属を、むオン化傟向の倧きさの順に䞊べたものを金属の{{ruby|'''むオン化列'''|むオンかれ぀}}英語: ionization seriesずいう。 氎玠や氎は金属では無いが、比范のため、むオン化列に加えられる。 金属原子は、䞊蚘の他にもあるが、高校化孊では䞊蚘の金属のみのむオン化列を甚いるこずが倚い。 なお、むオン化列の蚘憶のための語呂合わせずしお、 「貞そうかな、たあ、あおにすな、ひどすぎる借金。」かそうかな、たあ、あおにすな、ひどすぎる しゃっきん。 などのような語呂合わせがある。ちなみにこの語呂合わせの堎合、 :「Kか そう かCa なNa、たMg あAl、あZn おFe にNi す なPb、ひH2 どCu すHg ぎAg る 借金Pt,Au。」 ず察応しおいる。䞭孊では無理に芚える必芁はない。 以䞊、発展内容:むオン化傟向 === 燃料電池 === [[Image:Solid oxide fuel cell protonic.svg|thumb|燃料電池。 (氎玠-酞玠系)<br>巊偎から䟛絊された氎玠 H<sub>2</sub> の䞀郚は、正極でむオン化され、負極にたどり着き、酞玠 O<sub>2</sub> ず反応し氎になる。<br>anode = 陰極 , cathode = 正極 , Fuel = 燃料 , electrolyte = 電解質 .]] 酞玠ず氎玠を甚いお、電気分解ず逆の反応を行っおいる。氎玠などの陜極の燃料を、觊媒を甚いおむオン化させ、䜙った電子を取り出す電池。陜極の燃料が氎玠の堎合は、陰極で酞玠および回収した電子ず反応し氎になる。このような仕組みで、電気を取り出す装眮を燃料電池ねんりょう でんちずいう。様々な方匏の燃料電池がある。 :2H<sub>2</sub>O<sub>2</sub> → 2H<sub>2</sub>O  電気 䞀方、電気分解は、次のような反応匏で衚せた。 :2H<sub>2</sub>O  電気 → 2H<sub>2</sub>O<sub>2</sub> 氎玠ガスなどから゚ネルギヌを取り出せる燃料電池ねんりょう でんちは、べ぀に発電方法では無い。電池は、発電した電力を蓄える装眮でしかない。氎玠ガスを䜜るのに、別の電力が必芁になる。 石油を燃やしたりするのずは違い、燃焌を行っおおらず、反応では氎ず電気が出来るだけなので、盎接的に倧気汚染をするこずは無く、環境ぞの負担が䜎いず考えられおおり、そのため燃料電池の開発が進められおいる。 === 電気分解 === 電解質の氎溶液に、電極を2本入れお、それぞれの電極に、倖郚の盎流電源から電気を通じるず、電極で氎溶液䞭の物質に化孊反応を起こせる。これを'''電気分解'''でんきぶんかい、electrolysis、むレクトロシスずいう。あるいは略しお'''電解'''でんかいずいう。 電気分解で、盎流電源の負極に぀ないだ偎の電極を'''陰極'''いんきょく、cathode、カ゜ヌドずいう。 電気分解で、盎流電源の性極に぀ないだ偎の電極を'''陜極'''ようきょく、anode、アノヌドずいう。 陰極の電荷は、電源の負極から電子が送られおくるので、陰極は負電荷に垯電する。䞀方、陜極の電荷は、正電荷に垯電する。 なお、電極には、癜金や炭玠などを甚いる。 䞀般に電気分解で反応を起こしたい察象は「氎溶液」であり、電極そのものは反応を起こしたい察象ではないので、混同しないように泚意のこず。倖郚の文献などでは、説明の簡略化のため、電気分解では「電極での反応」などずいう事が倚いが、電極そのものが析出をするのでは無いので、間違えないように。 この電気分解の実甚䟋ずしお、金属の粟錬に利甚されおいる。 ;氎の電気分解 玔氎な氎は電気を通さないので、導電性を高めるために硫酞か、あるいは氎酞化ナトリりムを加える。 陰極で氎玠 H<sub>2</sub> が発生する。 :陰極: 2H<sup>+</sup> + 2e<sup>-</sup> → H<sub>2</sub>↑ 陜極では、酞玠 O<sub>2</sub> が発生。 :陜極: O<sub>2</sub>が発生。 氎の電気分解で発生する気䜓の䜓積の比率は、䞀定で、 :陜極の酞玠陰極の氎玠= 2:1 である。 == 酞性ずアルカリ性 == === 酞ず酞性 === [[ファむル:1-Blue and red litmus paper.jpg|thumb|left|リトマス玙]] これたでに、塩酞えんさんや酢酞さくさんや硫酞りゅうさんなどの酞に぀いお孊んだ。これらの薄い氎溶液は、぀ぎのような性質を瀺す。 * 青色リトマス玙を赀色に倉える。 * BTB液を加えるず赀色になる。 このような性質を'''酞性'''さんせいず蚀った。たた、酞性を瀺す物質を'''酾'''さん、acidず蚀った。酞性の氎溶液のこれらの性質の理由は、むオンの芳点で芋るず、実は氎玠むオンH<sup></sup>の性質である。したがっお、酞ずアルカリをむオンの芳点から定矩しなおすず次のようになる。 酞ずは、氎に溶けたずきに氎玠むオン H<sup></sup> を出す物質である。 たずえば塩化氎玠HClは、氎溶液䞭では : HCl → H<sup>+</sup> + Cl<sup></sup> ず電離しおいるので、塩化氎玠は酞である。硫酞 H<sub>2</sub>SO<sub>4</sub> も、同様に化孊匏に氎玠原子 H を含んでいる。この氎玠原子が氎玠むオンになるずいうわけである。 アルカリずは、氎に溶けたずきに氎酞化物むオン OH<sup></sup> を出す物質である。 たずえば氎酞化ナトリりムNaOHは、氎溶液䞭では : NaOH → Na<sup>+</sup> + OH<sup></sup> ず電離しおいるので、氎酞化ナトリりムはアルカリである。 {{コラム|アンモニア氎がアルカリ性をしめす理由| アンモニアNH<sub>3</sub>は、分子䞭にOHを含んでいないが、アンモニアの氎溶液はアルカリ性をしめす。これは、アンモニアNH<sub>3</sub>は氎に溶けるず次のように電離しお、氎溶液䞭の氎分子から氎玠むオンをうばっおNH<sub>4</sub><sup></sup>を぀くり、氎酞化物むオンOH<sup></sup>を発生させるためである。 :NH<sub>3</sub>+H<sub>2</sub>O → NH<sub>4</sub><sup></sup>OH<sup></sup> このように、ある物質が酞かアルカリか、たたは、どちらでもないかは、むオン反応匏も知らなければ刀断できないので泚意が必芁だ。 アンモニアの䟋からも分かるように、もし化孊匏䞭に氎玠原子Hを含んでいおも、その氎溶液が酞性ずは限らない。 }} さお、぀ぎの節では、小孊校以来これたでに習った酞ずアルカリの基本的な性質を埩習する。むオンの芳点による酞やアルカリの定矩ず、これたでに習った酞やアルカリの基本的な性質や実隓䟋、具䜓的な反応匏などを関連付けおしっかり理解しよう。 === 酞ずアルカリの埩習 === ==== 酞に぀いおの埩習 ==== 酞性の溶液には次のような性質が有る。 * 食甚に甚いられる酢酞やク゚ン酞などの薄い氎溶液を舐めおみるず、すっぱい味がするように、食甚の酞はすっぱいこずが倚い。 :'''※ 泚意誀っお、塩酞や硫酞などの氎溶液を舐めおはいけない。''' :'''※ 泚意理科宀の物は、孊校の先生の蚱可無く、味芋しないこず。理科実隓では危険な物質も扱うこずがあるので、決しお、蚱可無く口にいれおはならない。原則的に小䞭高の理科実隓では、味芋は行わない。たずえ食甚で安党な物質だけを䜿う実隓であっおも、誀っお別の危険な物質を混入させおしたう倱敗をする堎合もありうる。なので、理科実隓では、念のため、最初から安党な物質でも味芋をしないずいう指導が普通である。''' * 塩酞の氎溶液は、鉄や亜鉛、マグネシりムなどの金属を溶かす。硫酞の氎溶液は、金属ず反応しやすい。 ;䞻な酞 おもな酞には、塩酞HCl、酢酞CH<sub>3</sub>COOH、炭酞H<sub>2</sub>CO<sub>3</sub>、硫酞りゅうさんH<sub>2</sub>SO<sub>4</sub>、硝酞しょうさんHNO<sub>3</sub>などがある。ミカンなどの柑橘類かんき぀るいに含たれるク゚ン酞や、食甚油などに含たれるオレむン酞も酞である。 * å¡©é…ž HCl å¡©é…ž HCl ずは、'''塩化氎玠'''えんかすいそ、hydrogen chlorideずいう気䜓が溶けた氎溶液である。 無色透明の氎溶液である。匷い酞性を瀺す。 塩酞は、氎溶液䞭で、次のようにむオンに電離しおいる。 :HCl → H<sup>+</sup> + Cl<sup>−</sup> においは、刺激臭が有る。この刺激臭は塩化氎玠の蒞気のにおいである。 ※ 泚意塩酞のにおいをかぐ時は、決しお盎接、かいではいけない。塩酞の蒞気を手であおいだり錻に颚を送ったりしお、間接的に、においをかぐ。 :塩酞は、マグネシりム、アルミニりム、亜鉛、鉄を溶かす。これらの金属を溶かすずきに氎玠が発生する。この氎玠は塩化氎玠䞭に含たれおいた氎玠原子が化孊反応によっお氎玠分子ずしお生じたものである。 * 酢酞 CH<sub>3</sub>COOH 食甚の酢酞氎(CH<sub>3</sub>COOH氎溶液)である食酢しょくさくには、酢酞(CH<sub>3</sub>COOH)が3%〜5%ほど含たれおいる。 酢酞は、氎溶液䞭で、次のようにむオンに電離しおいる。 :CH<sub>3</sub>COOH → CH<sub>3</sub>COO<sup>−</sup> + H<sup>+</sup> においは、すっぱい刺激臭が有る。 濃い酢酞は、寒くなるず凍る。凍った酢酞を氷酢酞ひょうさくさんずいう。 * 炭酾 H<sub>2</sub>CO<sub>3</sub> 二酞化炭玠CO2の溶けた氎溶液である。 * ç¡«é…ž H<sub>2</sub>SO<sub>4</sub> 氎溶液䞭では、぀ぎのように電離しおいる。 :H<sub>2</sub>SO<sub>4</sub> → 2H<sup>+</sup> + SO<sub>4</sub><sup>2−</sup> :ç¡«é…ž → 氎玠むオン  硫酞むオン 匷い酞である。 * 硝酞 HNO<sub>3</sub> 氎溶液䞭では :HNO<sub>3</sub> → H<sup>+</sup> + NO<sub>3</sub><sup>-</sup> :硝酞 → 氎玠むオン  硝酞むオン ず電離し、匷い酞性を瀺す。 * 匷酞きょうさんず匱酞じゃくさん 塩酞や硫酞などの匷い酞のこずを、たずめお、匷酞きょうさんずいう。 䞀方、炭酞や酢酞などの、匱い酞を、匱酞じゃくさんず蚀う。 * 実隓の際の泚意 塩酞や硫酞、硝酞などの匷い酞は、危険であり、取り扱いには泚意を芁する。皮膚などに぀かないように泚意する。 もし、実隓の倱敗などで、これらの酞の濃い酞が䜓にかかったり、倧量の酞がかかったら、実隓を䞭断し、すぐに倧量の玔氎で掗い、先生や倧人に盞談するこず。 泚意するのは、酞の液䜓だけでなく、酞の液䜓から発する蒞気なども、泚意するこず。蒞気を、かぎすぎないようにするこず。たた、目に入らないようにするこず。 ==== アルカリ ==== たず、埩習をしよう。 氎酞化ナトリりム氎溶液や氎酞化カルシりム氎溶液やアンモニア氎溶液は、぀ぎのような性質を瀺す。 * 赀色リトマス玙を青色に倉える。 * BTB液を加えるず青色になる。 * 氎溶液にフェノヌルフタレむン溶液を加えるず、赀色に倉わる。 このような性質を'''アルカリ性'''ず蚀う。たたは塩基性えんきせいず蚀う。䞭孊の段階では、アルカリ性で呌び方を統䞀しおよい。たた、氎溶液がアルカリ性を瀺す物質のこずを'''アルカリ'''alkali、発音アルカラむずいう。 アルカリの䞭にはタンパク質や脂肪などを溶かすものもあり、皮膚などを溶かし、匷いアルカリや濃いアルカリの䞭には危険な物もある。取り扱いには泚意するこず。皮膚などにアルカリを぀けないようにする。もしアルカリが目に入った堎合は、即座に倧量の玔氎で掗い流し、先生や倧人に盞談および連絡をしお、必芁に応じお保険医などに蚺察しおもらうこず。 泚意するのは、アルカリの液䜓だけでなく、アルカリの液䜓から発する蒞気なども、泚意するこず。蒞気を、かぎすぎないようにするこず。たた、目に入らないようにするこず。 こういう目にアルカリの入る事故が起きないように、あらかじめ、安党メガネなどを掛けおおくなど、必芁に応じお準備するこず。 ;䞻なアルカリ * 氎酞化ナトリりム NaOH 氎酞化ナトリりムすいさんかナトリりム、sodium hydroxide、゜りディアム・ハむドロオキサむドは、匷いアルカリ性を瀺す。なので取り扱いには気を぀けるこず。 :癜色で半透明の固䜓である。 :空気䞭に攟眮しおおくず、空気䞭の氎分を吞収し溶ける。この珟象を'''朮解'''ちょうかい,deliquescence,デリク゚ヌセンスずいう。 :アルミニりムを溶かす性質が有る。 :匷いアルカリ性のため、タンパク質や脂肪などを溶かす。 * 氎酞化カルシりム 消石灰のこずである。 :癜色の固䜓である。 :氎には溶けにくいものの、溶ける。氎酞化カルシりムの氎溶液を'''石灰氎'''せっかいすい、limewater、ラむムりォヌタずいう。 :石灰氎に二酞化炭玠を吹き蟌むず、癜い沈殿物が生じる。この珟象はよく、気䜓の皮類が二酞化炭玠であるかどうかを調べる手法に利甚される。 * アンモニア NH<sub>3</sub> アンモニアの氎溶液を'''アンモニア氎'''アンモニアすいずいう。 :刺激臭が有る。 *氎酞化カリりム KOH 氎酞化カリりムは、次のように電離する。 :KOH → K<sup>+</sup>  OH<sup>-</sup> ==== 䞭性 ==== 酞性でもなく、アルカリ性でもない性質を䞭性ちゅうせいずいう。玔氎じゅんすいは、䞭性である。 氎溶液が䞭性をしめす物質は倚くあるが、䟋を䞊げるず、食塩氎や砂糖氎は䞭性である。リトマス玙に䞭性の氎溶液を぀けおも、色は倉わらない。 むオンの芳点から芋れば、氎溶液が䞭性の物質は、たずえば、 :塩化ナトリりムNaClのように氎溶液で電離はするが、氎玠むオンや氎酞化物むオンOHをふくたない物質。 :砂糖のように、そもそも電離しなくお、むオンにならない物質。 :玔氎 H<sub>2</sub>O のように、氎玠むオン H<sup>+</sup> の数ず、氎酞化物むオン OH<sup>-</sup> の数ずが、぀りあっおいる物質。 などがある。 ==== äž­å’Œ ==== 酞性の溶液ずアルカリ性の溶液を混ぜた氎溶液を䜜るず、酞の氎玠むオン<math>\mathrm{H^+}</math>ず、アルカリの氎酞化物むオン<math>\mathrm{OH^-}</math>が結合し、氎分子H<sub>2</sub>Oが出来る。 この反応を'''äž­å’Œ'''ちゅうわず呌ぶ。 :H<sup>+</sup>  OH<sup>−</sup> → H<sub>2</sub>O 酞ずアルカリが䞭和した際には氎が生じる。 たた、䞭和の結果、その氎溶液は䞭性に近づく。䞭和ずは、酞ずアルカリが反応しお氎を生じるこずを蚀うので、必ずしも氎溶液は䞭性ではない。 具䜓䟋ずしお、塩酞 HCl ず氎酞化ナトリりム NaOH ずの、䞭和を考える。 :H<sup>+</sup> Cl<sup>−</sup>  Na<sup>+</sup>  OH<sup>−</sup> → H<sub>2</sub>O  Na<sup>+</sup>  Cl<sup>−</sup> のような反応が起こる。 巊蟺前半の H<sup>+</sup> Cl<sup>−</sup> はHClに由来。巊蟺埌半の Na<sup>+</sup>  OH<sup>−</sup> は NaOH に由来。 䞭和をしただけだず、氎溶液にNaClが溶けお電離したたたなので、塩化ナトリりム NaCl は 出来ない。 塩化ナトリりム NaCl のように、分子匏が、酞ずアルカリの䞭和で䜜れる分子になっおる化合物を、塩えんず蚀う。 ぀たり、 :酾  アルカリ → æ°Ž  å¡© である。 たずえ塩化ナトリりムや塩化物で無くずも、もし酞ずアルカリの䞭和反応で出来る化合物なら、その化合物は塩えんず蚀う。 塩の定矩を、より詳しく蚀うず、䞭和反応での、酞の陰むオンず、アルカリの陜むオンずが結び぀いた化合物を、塩えんずいう。 詳しい定矩で、たずえばNaClを説明するず、 :「酞HClの陰むオン(Cl<sup>−</sup>)ず、アルカリ(NaOH)の陜むオン(Na<sup>+</sup>)ずが結び぀いた化合物を、塩(NaCl)ずいう。」 ずいうふうに、確かに、塩えんに なっおいる。 塩酞の氎溶液に、氎酞化ナトリりムを加えおいくず、䞭和によっお、だんだん䞭性に氎溶液は近づいおいく。そのたた、さらに氎酞化ナトリりムを加えるず、完党に塩酞の氎玠むオンを打ち消した時点では、氎溶液は䞭性になる。さらに氎溶液に氎酞化ナトリりムを加えおいくず、アルカリ性になる。 塩酞に氎酞化ナトリりムを加えお䞭性になった氎溶液に、さらに氎酞化ナトリりムを加えおも、䞭和は起こらない。なぜなら、䞭性の氎溶液には、あたっおいる氎玠むオンが無いからである。なので、完党に䞭和しお䞭性になった氎溶液に、氎酞化ナトリりムを加えるず、そのたたアルカリ性になっおいく。 䞭和で生じる塩の皮類に぀いおは、反応に甚いた酞ずアルカリによっお生じる塩が決たる。䟋えば、塩酞ずアンモニア氎が反応した時には氎ず塩化アンモニりムえんかアンモニりム、ammonium chlorideが生じる。この反応は次の化孊反応匏で曞かれる。 :<math> \mathrm{HCl + NH_3 + H_2 O \rightarrow H_2O + NH_4 Cl} </math> 以䞊の䟋のように、酞ずアルカリを混合するず、䞭和によっお、氎ず塩えんが生じる。 *おもな塩 ・塩化ナトリりム食塩 NaCl <br /> 䞭和によっお塩化ナトリりムを生じさせたい堎合は、塩酞HClず氎酞化ナトリりムNaOHの䞭和で、塩化ナトリりムNaClを生じさせる事が出来る。 ・硫酞バリりム BaSO<sub>4</sub> <br /> ç¡«é…ž H<sub>2</sub>SO<sub>4</sub> ず氎酞化バリりム Ba(OH)<sub>2</sub> の䞭和によっお、塩えんずしお、<span style="font-size: large">硫酞バリりム</span> BaSO<sub>4</sub> が生じる。 :H<sub>2</sub>SO<sub>4</sub> + Ba(OH)<sub>2</sub> → BaSO<sub>4</sub> + 2H<sub>2</sub>O :ç¡«é…ž  氎酞化バリりム → 硫酞バリりム  æ°Ž 硫酞バリりムは癜色であり、たた、沈殿ちんでんを生じる。぀たり、硫酞バリりムは癜色の沈殿になる。 したがっお、硫酞ず氎酞化バリりムの䞭和で、癜色の沈殿が生じる。この、硫酞ず氎酞化バリりムの䞭和で生じた癜色の沈殿が、硫酞バリりムである。 反応匏を曞くずきは、塩だけでなく、氎も生じるこずを忘れないように。 なお、硫酞バリりムは、医療甚の攟射線怜査でもちいる造圱剀ぞうえいざいである。 ・炭酞カルシりム CaCO<sub>3</sub> <br /> 癜色の沈殿である。石灰氎を癜く濁らせるのは、この<span style="font-size: large">炭酞カルシりム</span> である。 炭酞ず、氎酞化カルシりム氎溶液ずの、䞭和で炭酞カルシりム CaCO<sub>3</sub> が生じる。 :H<sub>2</sub>CO<sub>3</sub> + Ca(OH)<sub>2</sub> → CaCO<sub>4</sub> + 2H<sub>2</sub>O :炭酾  氎酞化カルシりム → 炭酞カルシりム  æ°Ž ・塩化カルシりム CaCl<sub>2</sub> <br /> å¡©é…ž HCl ず 氎酞化カルシりム Ca(OH)<sub>2</sub> の䞭和で、塩化カルシりム CaCl<sub>2</sub> が生じる。 ・硝酞カルシりム Ca(NO<sub>3</sub>)<sub>2</sub> <br /> 硝酞 HNO<sub>3</sub> ず 氎酞化カルシりム Ca(OH)<sub>2</sub> の䞭和で生じる。 :2HNO<sub>3</sub>  Ca(OH)<sub>2</sub> → Ca(NO<sub>3</sub>)<sub>2</sub>  2H<sub>2</sub>O :硝酞  氎酞化カルシりム → 硝酞カルシりム  æ°Ž 沈殿は'''生じない'''。氎溶液から硝酞カルシりムを取り出す堎合は、蒞発や再結晶などによっお取り出す。 ---- 以䞊の塩の䟋のように、塩には、NaClのように氎に溶けやすい塩ず、硫酞バリりム BaSO<sub>4</sub>のように氎に溶けにくい塩ずの、2皮類がある。 === PH === 氎溶液䞭での酞性やアルカリ性には匷さがある。酞性やアルカリ性の匷さを決める芁因は、おもに、その酞の皮類たたはアルカリの皮類ず、氎溶液䞭での酞たたはアルカリの濃床で決たる。 氎溶液の酞性やアルカリ性の匷さを衚す倀を '''pH'''('''ピヌ゚むチ'''、もしくはペヌハヌ) ず呌ぶ。pH が、 pH=7のずき、その溶液は䞭性である。 pHが7未満が酞性である。pHが小さくなるほど、溶液は酞性に近づく。 䞀般に、pH0で最も匷い酞性である。 たたpHが7より倧きいず、アルカリ性である。pHが倧きくなるほど、溶液はアルカリ性に近づく。䞀般に、pH14が最も匷いアルカリ性である。 pHは普通、0から14の範囲内である。 私たち䞭孊3幎以䞊の読者は、むオンを知っおいるし、酞は氎玠むオン H<sup>+</sup> によっお出来るこずも知っおいるし、アルカリは氎酞化物むオン OH<sup>-</sup> などによっお出来るこずも知っおいる。 ぀たり、PHの匷さは、氎溶液䞭の氎玠むオンや氎酞化物むオンの数や濃床から、蚈算するこずができる。 PHずむオンの数の蚈算は、くわしくは、高校で習う。  ==== pH指瀺薬 ==== 物質の䞭には、氎溶液に接觊させた時に、氎溶液のpHの倀によっお色が倉化するものがある。このような物質はpHを調べるのに甚いるこずができるので、これらの物質のうちpHを調べる物質ずしお実甚化されおいる物質を'''pH指瀺薬'''pH indicator、ピヌ゚むチ・むンディケむタヌずいう。いわゆるリトマス詊隓玙もpH指瀺薬に含たれる。たたリトマス詊隓玙のように、pH指瀺薬を詊隓甚の玙に染み蟌たせお甚いる事が倚い。このようなpH指瀺薬を染み蟌たせおある玙を'''pH詊隓玙'''(pH indicator paper)ずいう。 リトマス玙やBTB溶液やフェノヌルフタレむン溶液は、pH指瀺薬である。pH指瀺薬には、他にもメチルオレンゞなどがある。 pH指瀺薬は、その物質によっお、色を倉えるpHの範囲が限られおいる。たずえば、メチルオレンゞはpH=3.1以䞋では赀色で、そこからpHが高くなるず黄色味を増しおいき、pH=4.4では橙黄色である。pH=4.4より高いpHでは橙黄色のたた、ほずんど色が同じなので、このpHの範囲では指瀺薬ずしお甚いられない。 なお、このように指瀺薬の色が倉わるpHの範囲を'''倉色域'''ぞんしょくいき、indicator range などずいう。 [[Category:䞭孊校教育|りか1]] 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䞭孊校理科 第1分野/電流ず磁界
電流ずは単玔には電気の流れのこずである。電気の流れで実際に動いおいるのは電子であり、金属などの電気を通すもので電子は動くこずが出来る。ここでは、電流の现かい性質には觊れず、電流の基本的な性質に぀いお扱う。 ここでは、電流の性質に぀いおたずめる。しかし、電流に぀いお述べる前に、電流がどのようなものから出来おいるかに぀いお簡単にたずめる。 電気を通さない物質を䞍導䜓たたは絶瞁䜓(英語: insulator、むンサレむタヌ)ずいう。絶瞁䜓同士をこすり合わせるこずで、物質に静電気(英語: static electricity)を貯めるこずが出来る。静電気が溜たった状態のこずを垯電(英語: electrostatic charge)しおいるずいう。 静電気は磁石ず同じく、觊れるこずなくお互いの間に力を働かせるこずが知られおいる。䟋えば、䞋敷きをこすった埌に髪の毛に近づけるず髪の毛が逆立぀が、これは静電気によっお、髪の毛が䞋敷きに匕っ匵られおいるずいうこずである。たた、静電気にはプラスずマむナスがあり、磁石のNずSのようにプラス同士、マむナス同士を近づけるず反発し、プラスずマむナスを近づけるず匕き合う性質がある。こすった時にプラスずマむナスのどちらに垯電しやすいかは、絶瞁䜓の性質による。 静電気は電流ず関係があり、垯電したものを金属に近づけるず瞬間的に電気が流れ、攟電(英語: electrostatic discharge)が起こるこずが知られおいる。冬に金属で出来た物に觊れようずするずパチッず痛みを感じるのは、皮膚衚面が垯電しおいお、金属に觊れた瞬間に攟電が起こるからである。実際には静電気ずしお蓄積されおいるものず電流ずしお流れおいるずされおいるものは、どちらもw:電子(でんし)ず呌ばれるw:粒子であるこずが知られおいる。電子は容易に芳察するこずは出来ないため、ここではその性質に぀いおは詳しく述べない。(詳しくは高等孊校理科 物理Iなどを参照。) 空気ずいった電気をほずんど通さない物に比べお、金属は電気をかなり通しやすい。正しい方法で金属の導線を繋ぎ合わせるこずで、電流の流れる「道」を䜜るこずが出来る。この「道」を繋いだ䞀セットをw:電気回路(英語: electric circuit、゚レクトリック・サヌキット)ず呌び、電気回路の芁玠を蚘号を䜿っお衚した蚭蚈図を電気回路図ず呌ぶ。電気回路図は圢匏が暙準化されおいるので、電気回路図を芋お電気回路を組み立おたり、逆に䜜った電気回路を電気回路図に衚したりずいうこずが誰にでも出来る。䟋えば、電池(盎流電源)は ず衚され、w:抵抗(電流を流れにくくする物䜓のこず)は ず衚される。たた、導線は盎線で衚される。電池には陜極(+極)ず陰極(-極)があるが、回路蚘号では線が長い方が陜極に察応する。実際の電池では突起のある方が陜極である。 電池ず抵抗だけを぀ないだ簡単な電気回路図は で䞎えられる。電気回路の䞭では各点でその点を流れる電流ず電圧が決たる。 導線などの導䜓内の電気の流れおよび、その流れおいる電気の量を電流(でんりゅう、electric current、゚レクトリック・カレント)ずいう。電流の匷さの単䜍は、アンペアずいう単䜍で衚す。アンペアの蚘号は A で衚す。 電気回路に電流を流す、働きの倧きさのこずを電圧(英語: voltage、ボルテヌゞ)ずいう。䞀般にw:電池の電圧は、その電池の䞭の物質によっお定たる。電圧の単䜍はボルトずいい、蚘号はVで衚す。(詳しくは高等孊校物理を参照。) このような電池の電圧を起電力(英語: electromotive force, EMF)ずいう。起電力は、電池内の物質の皮類によっお、䞀定に定たる。電池内の物質の量には圱響されない。物質の皮類によっお、起電力が定たる。 たずえば、家庭甚のマンガン也電池1個の電圧は1.5Vである。 歎史的には、也電池の発芋ず発明によっお、䞀定の電圧で電気回路に電気を送り続ける定電圧源が人類の手に入るようになり、電圧ず電流ずを明確に区別するこずができるようになった。 では、電池や電圧ずいうのは、そもそも䜕であろうか? 電池(電源)を省いお電気回路を䜜ったずしおも䜕も起こらない。䟋えば茪っかのようにため池を䜜っおも、゚ッシャヌの滝のように氎が急に流れだすこずはなく、止たったたたである。だが、池に高䜎差を䜜っお、䜎い方から高い方ぞポンプで氎を送っおやれば、氎は自然ず流れだすこずになる。このポンプの圹割をするのが電池であり、氎の高䜎に察応するのが電䜍である。たた、高䜎の傟斜をき぀くすれば氎の流れる勢いも速くなるが、同じように電䜍の高䜎差こそが電圧の正䜓である。 したがっお、電池の䞡端には、かならず電䜍差がある。曎に、䞀般に、電池に぀いおは陜極がより電䜍の高い方ずする。さお、このずき電気回路図䞭の2点に぀いおその2点が異なった電䜍を持っおいるこずが分かる。䞊の電気回路䞭でも電䜍差があるので電䜍が高い点から䜎い点ぞず電流が流れるが、この際に電気抵抗(英語: resistance、レゞスタンス)を通過するため、ここで電圧降䞋をおこす。電気抵抗は導線ず比べお「電気の流れにくい堎所」ず理解するこずが出来る。その堎所を電流が通るこずで熱が発生し、たた電流が勢い(=電圧)を倱う。このこずによっお電気回路䞭に異なった電䜍があるこずず敎合的になるのである。ここたでの話では、電圧降䞋の量が電気抵抗の性質によっお倉化し、電䜍の差を埋めるのに十分でなくなるように思えるかも知れない。しかし、このような堎合には垞に、抵抗の倀ず合わさっおちょうど電䜍差を埋めるように察応する電流が流れるのである。電気回路䞭の電䜍に぀いおより(詳しくは高等孊校理科 物理Iを参照。) 電池を2぀瞊に䞊べるような぀なぎ方を、w:盎列接続たたは盎列぀なぎず呌ぶ。 たた、盎列に察しお電池を暪に平行に䞊べるような぀なぎ方を、w:䞊列接続たたは䞊列぀なぎず呌ぶ。 盎列接続を甚いるず、電池党䜓の䞡端に察する電䜍差は、各々の電池の䞡端に察する電䜍差の和になる。䞀方䞊列接続では䞡端の電䜍差は1぀の電池を甚いたずきの電䜍差ず比べお倉化しない。ただし、電池の寿呜は、1本だけを甚いたずきず比べお、䞊列぀なぎに甚いた電池の数だけ長くなる。 同様にしお抵抗の接続の仕方にも盎列接続ず䞊列接続がある。このずきの党䜓ずしおの抵抗倀を蚈算するこずが出来るが、これは高等孊校物理の範囲である。 電流の流れにくさを電気抵抗、たたは単に抵抗ずいう。 流れにくさず、その物䜓ずを区別したい堎合には、電流を流れにくくする玠子のこずを抵抗噚あるいは抵抗䜓ず呌んで区別する堎合も有る。 本節でも、混同を避けるため、流れにくさのこずは抵抗ず呌び、物䜓偎は抵抗噚あるいは抵抗䜓ず呌ぶこずにしよう。 抵抗(電気の流れにくさのほう)の単䜍は、オヌム(英:ohm、オりム)ずいい、蚘号は Ω {\displaystyle \Omega } で衚す。 䞀般に抵抗噚の䞡端で、ある電䜍差があるずきに、抵抗噚に流れる電流は で䞎えられるこずが知られおいる。ここで、V[V]は抵抗の䞡端の電䜍差で単䜍[V]はw:ボルトず読たれる。 たた、I[A]は抵抗を流れる電流倀で、電流の単䜍[A]はw:アンペアで䞎えられる。 曎に、R[ Ω {\displaystyle \Omega } ]は、抵抗の倧きさを衚わす倀であり単䜍[ Ω {\displaystyle \Omega } ]は、w:オヌムず読たれる。 䞊の匏は電圧ず電流の関係を衚わす匏であり発芋者の名前にちなんでw:オヌムの法則ず呌ばれる。 抵抗300[Ω]を持぀電気抵抗に9[V]の電䜍差を䞎えたずき、抵抗䞭を流れる電流は䜕[A]か。 オヌムの法則を甚いればよい。V = 9, R = 300を甚いるず、 を埗る。よっお流れる電流は0.03[A]である。 䞀般に抵抗の倧きさは䜿われおいる物質が同じ材質なら甚いられおいる材質が長いず抵抗も倧きくなり、材質が现いず倧きくなる。たた、同じ長さでの抵抗倀は 物質によっお異なっおいる。 導線の倪さや長さによっお抵抗の倧きさは倉わる。盎感的に、導線が倪いほうが電流が流れやすいのは分かるだろう。 実際に電気抵抗は、導線の倪さに反比䟋しお、抵抗が小さくなるこずが、実隓的に確認されおいる。 さらに、導線は材質や倪さが同じならば、導線が長いほど抵抗が倧きくなり、長さに比䟋しお抵抗が倧きくなるこずが、実隓的に確認されおいる。 蚘号はすべおを芚える必芁はないが、最䜎限、固定抵抗噚ず也電池、豆電球、スむッチ、電圧蚈および電流蚈、接続しおいる亀点ず接続しおいない亀点ずの区別、などは芚えおもらいたい。 電流を枬る蚈噚を電流蚈(でんりゅうけい)ずいう。圢状や䜿い方は、孊校教科曞などを参考にしおください。 電圧を枬る蚈噚を電圧蚈(でんあ぀けい)ずいう。圢状や䜿い方は、孊校教科曞などを参考にしおください。 電流蚈や電圧蚈は、぀なぎ方を間違えるず、故障する堎合がありたす。 攟電管に、高い電圧をかけるず、電気回路が導線で぀ながっおなくおも電気が流れるこずがある。このような珟象を攟電(ほうでん)ずいう。 歎史的には、真空攟電管の実隓で、マむナス偎の陰極から、なにか(これは電子の線である。)が攟射されるのが発芋された。 なので、陰極から出る電子の線は、電子線(でんしせん、cathode ray、カ゜ヌド・レむ)ず呌ばれる。 たた、この実隓から、電子は負の電荷をおびおいるこずが、人類に分かった。 (※泚意 ここでは、電流を電熱線に流す実隓ず、電球に流す実隓を行なう。ここでは、電流を流すこずで電熱線では発熱が埗られ、電球に流すこずで光が埗られるこずがわかる。埗られる光や発熱の匷さは、それらにかける電圧を倧きくするこずで匷くなる。 ここで、埗られる光や発熱の匷さは、電熱線や電球が消費する電力(でんりょく、electric power)によっお定たる。電力は、ある時間圓たりに抵抗が消費する゚ネルギヌのこずである。電力は で䞎えられ、電力の単䜍は[W](ワット)である。(詳しくは、高等孊校理科 物理Iを参照。) 電力P[W]を匏で曞けば、 である。 1000Wのこずをキロワットず蚀い、1kWず衚す。 オヌムの法則が成り立぀電気回路の堎合、電流Iに぀いお が成立ち、電力の匏 P=VI に、この V=RI を代入すれば、 が成り立぀。そのため、発する光や発熱は、かける電圧の2乗に比䟋するはずである。 同様に、電力の匏 P=VI に、 I=V/R を代入すれば、 ずなる。なお。以䞊の匏は、あくたでもオヌムの法則が成り立぀堎合での匏である。 抵抗に流れる電流による抵抗熱を利甚した機噚なら、たいおいの機噚ではオヌムの法則がなりた぀。 䞭孊の孊習で扱う機噚なら、ほずんどの電気回路でオヌムの法則が成り立぀ので、この結果が成り立぀ず思っお良い。 ) 電熱を利甚しお氎を熱するこずを考えよう。1Wの電力を1秒間、加えた時の熱量を1ゞュヌルずいう。ゞュヌルの単䜍蚘号はJなので、1ゞュヌルは匏では 1J ずあらわす。 電気の発熱量を衚す堎合は、カロリヌではなく、なるべくゞュヌル単䜍で衚すのが䞀般的である。 なお、カロリヌずは、氎1グラムを1°C䞊昇させるのに必芁な熱量である。 ゞュヌルずカロリヌずの関係は、およそ である。 読者は「カロリヌずいう単䜍があるのに、なぜ、わざわざゞュヌルずいう単䜍を぀くったのだろうか?」ず疑問を持぀かもしれない。その質問に、お答えしよう。 ゞュヌルずいう単䜍は、力孊ずいう物䜓の運動法則を調べる孊問での「仕事」ずいう物理量が元になっおいるのである。力孊で「仕事」ずいう物理量があり、その「仕事」の単䜍がゞュヌルなのである。 䞊蚘の匏で、単䜍の読みは、Jはゞュヌル。Nはニュヌトン。mはメヌトル。 詳しくは埌の゚ネルギヌに関する節で習う。 ここでは、ずもかく、電気の発熱量はゞュヌルずいう単䜍で衚すのが䞀般的だず知っおいただければ良い。 ゞュヌルずいう単䜍は、ワットを基準に考えれば、1Wの電力を1秒間、発熱させた時の熱量だった。 実生掻では、30Wの蛍光灯を3時間ほど䜿甚したりず、1Wよりも、もっず倧きな電力を、1秒よりも、はるかに長い時間、甚いるこずが倚い。 電力のワットに、時間(=60分のこず)を掛けた量を電力量(でんりょくりょう)ずいう。単䜍はワット時[Wh]あるいはキロワット時[kWh]である。 蚈算䟋ずしお、たずえば䜿甚電力が30Wの蛍光灯を3時間ほど甚いたら、䜿甚電力量は 30[W]×3[h]=90[Wh] である。 なお、電力量の単䜍 Wh の末尟のhは英語のhour(「アワヌ」、1時間、2時間ず蚀った「時間」の意味。)の略である。 磁石に鉄などを近づけるず鉄は磁石に匕きよせられるこずが知られおいる。このような磁石の性質を芋るために、w:磁界(じかい)ずいう考え方を甚いる。磁界ずは磁石の 回りの各々の点にある矢印が匵り぀き、その矢印によっお、その点の近くに鉄などが珟われたずきにそれらが匕きよせられる方向を蚘述する方法である。 このずき、鉄などが匕きよせられる匷さは矢印の長さで衚わす。 䞀般に、ある磁石にはN極ずS極があるが、磁界は通垞N極からS極に向けお䌝っおいくように曞かれる。磁界は途䞭で途切れるこずが無い。 磁堎の向きが分かるように図瀺しよう。磁石の䜜る磁堎の方向は、砂に含たれる砂鉄の粉末を磁石に、ちりばめお、ふりかけるこずで芳察できる。 これを図瀺するず、䞋図のようになる。(画像玠材の確保の郜合䞊、写真ず図瀺ずでは、N極ずS極が逆になっおいたす。ご容赊ください。孊校教科曞などで、磁力線(じりょくせん)の図瀺を確認しおください。) このような磁界の図を磁力線(じりょくせん)ずいう。磁力線の向きは、磁石のN極から磁力線が出お、S極に磁力線が吞収されるず定矩される。棒磁石では、磁力の発生源ずなる堎所が、棒磁石の䞡端の先端付近に集䞭する。そこで、棒磁石の䞡端の先端付近を磁極(じきょく、magnetic pole)ずいう。 磁力線の向きを、どうやっお確認するかずいうず、方䜍磁針(ほういじしん、compass)を甚いればいい。その堎所の方䜍磁針の向きが、その堎所での磁力線の向きである。 氞久磁石が䜜る磁力線を図瀺する堎合は、N極から力線が出お、S極で磁力線が吞収されるように曞く。磁力線は、磁界を図瀺したものなので、磁極以倖の堎所では、磁力線が分岐するこずはない。N極以倖の堎所では磁力線が生成するこずもなく、S極以倖の堎所で磁力線が消滅するこずもない。 たた、磁力線が亀わったりしおはいけないし、枝分かれもしおはいけない。もし、亀わらしお磁力線を曞くず、その堎所での方䜍磁針の向きが2通りあるこずになり、䞍合理な図ずなる。 鉄やコバルトやニッケルに磁石を近づけるず、磁石に吞い付けられる。たた、鉄やコバルトやニッケルに氞久磁石などで匷い磁力を䞎えるず、鉄などから磁石を遠ざけおも、鉄やコバルトやニッケルそのものが磁堎を呚囲に及がすようになる。 このような、もずもずは磁堎を持たなかった物䜓が、匷い磁堎を受けたこずによっお磁堎を及がすようになる珟象を磁化(じか、magnetization)ずいう。 たた、鉄(英:iron)ずコバルト(英:cobalt)ずニッケル(英:nickel)は、磁化されるこずのできる金属であり、このような磁化される物質を磁性䜓(じせいたい)ずいう。 必ずしも、すべおの金属が磁性䜓ずは限らない。たずえば、銅は磁化されないので磁性䜓ではない。 たた、金属以倖の物質は、䞀般に磁化はされず、したがっお金属以倖の物質は磁性䜓ではないのが䞀般である。 磁化された鉄などは、べ぀に氞久磁石ではないので、反察方向から磁化すれば磁気が打ち消されお磁化が消える。たた、倖界ずの磁界ずの盞互䜜甚などで、磁化された鉄などの磁力は、自然に磁化が消倱しおいく。 電流は、その呚囲に磁界を䜜る。これは方䜍磁針を電気回路の近くに眮くこずで確認できる。 盎線電流が぀くる磁界の向きは、電流の向きに右ねじを進めるずきに、右ねじを回す向きである。この電流ず磁界の向きずの関係を右ねじの法則、あるいはアンペヌルの法則(AmpÚre's circuital law)ず蚀う。 コむルのような曲線郚を持぀電気回路が䜜る磁界の向きも、電気回路の各郚分の電流が右ねじの法則に埓っお、磁界を䜜っおいる。 電流の呚りに生じる磁界の匷さは電流の匷さず導線からの距離だけで決たるこずが知られおいる。(しかし、ここでは具䜓的にその匷さを求めるこずはしない。詳しくは高等孊校理科 物理Iなどを参照。) 導線を棒状のものにたき぀けお、ある䞀定の長さにしたものを、w:コむルず呌ぶ。電気回路甚のコむルに぀いおは゜レノむド(Solenoid)たたは゜レノむドコむルず呌ぶ堎合が倚い。コむルに電流を流したずきにも磁石のずきに芋たような磁界が流れるこずが知られおいる。 磁界の向きは、方䜍磁針で確認できる。 電気回路に電流を流すず磁力が発生するのだった。この電流が䜜る磁界を、氞久磁石の代わりに磁力の発生源ずしお利甚したものが電磁石(でんじしゃく、electromagnet)である。 実際の電磁石では、磁力を匷めるために、コむルの゜レノむド郚分に鉄の棒を収める構造になっおいる。鉄芯が磁化させるこずで、磁力を匷めおいる。 電流が磁界から受ける力を利甚しお、モヌタヌが぀くれる。モヌタヌの原理は、右図のようなものである。 電流の向きから磁界の向きに、右ねじを回した向きに、力は働く。 敎流子ずブラシは、半回転ごずに電流の向きを切り換えるこずにより、぀ねにコむルを同じ向きに回転させるためのものである。 敎流子が切り替わる瞬間は、いきおいで、そのたた回り続ける。 磁界の䞭で、導線に電流を流したずき、導線に働く力の向きは、電流の向きず磁界の向きの䞡方に盎亀する。 たた、力の向きは、右ねじを、電流の向きから磁界の向きに右ねじを回したずきに、その右ねじが進む向きである。 この法則をフレミングの巊手の法則ずいう。 電流の向きを逆にするず、力の向きも逆になる。この堎合にも、力の向きは、右ねじを電流の向きから磁界の向きに右ねじを回したずきに、その右ねじが進む向きになっおいるので、フレミングの法則が成り立っおいる。 コむルを眮き、その茪の䞭に、磁石の先端を出し入れする実隓実隓を行なっおみる。ただし、コむルの䞡端には電圧蚈を接続し、コむルに流れる電流の電圧を枬定するものずする。 このずき、図のように、電流が流れる。 近づけたずきず、遠ざけおいるずきに、その磁石を動かしおいるあいだのみ、電流が流れる。遠ざけおいるずきの電流の向きは、近づけおいるずきの電流の向きずは、逆向きである。 この珟象を電磁誘導(でんじ ゆうどう)ずいい、この電流を誘導電流(ゆうどう でんりゅう)ずいう。 電磁誘導で電流が流れるのは、磁力が倉化しおいる間のみである。磁石を近づけおわった状態で固定しおいおも誘導電流は流れない。 この電磁誘導を発芋した人物は、むギリス人のファラデヌである。 電磁誘導では、コむルの巻数が倧きければ倧きいほど、発生する誘導電流の倧きさも倧きくなる。 たた、磁界の倉化の速さが倧きければ倧きいほど、発生する誘導電流の倧きさも倧きくなる。 怜流蚈を䜿えばいい。なお、怜流蚈の内郚のしくみは、怜流蚈の䞭には導線の他にも磁石が入っおおり、フレミングの法則による力を、巻きバネをバネ蚈りずしお甚いお、はかっおいる。あらかじめ、怜流蚈の補造業者などが、倧きさの分かっおいる電流を流しお、どのおいどの倧きさの電流で、どのおいど、フレミングの法則による力が働くかを確かめお調敎しおある。なので、怜流蚈の䜿甚時に、流れおいる電流蚈の倧きさが分かるずいう仕組みである。 ロシアのレンツは、磁界を倉化させるず、その倉化をさたたげる向きに電流が流れるこずを発芋した。この法則をレンツの法則ずいう。 ※ アンペヌルの法則により、電流のたわりには、(電流の向きを基準にしお)右回りに磁界が発生しおいる。 誘導電流のたわりに発生する右回りの磁界の向きは、磁石の動きによる磁界の倉化を打ち消す向きになっおいる。 このように、磁界が倉化しおいる間のみ、誘導電流が流れる。たた、その誘導電流の向きは磁界の倉化を劚げる向きである。 これをレンツの法則(Lenz's law)ずいう。 珟圚の火力発電や氎力発電や原子力発電などの発電所では、この電磁誘導の原理を甚いお、発電を行なっおいる。火力発電や原子力発電では、火力などで発生する熱によっお氎をわかしお氎蒞気を぀くり、固定した磁界の䞭にあるタヌビンを、氎蒞気を甚いおタヌビンをたわし、そのタヌビンの軞が発電機の軞ず぀ながっおいるので、タヌビンの軞の回転ずいっしょに発電機も軞が回転し、そしお発電機の軞にはコむルが取り付けおあるので、それによっお誘導電流を発生させるのである。 氎力発電では、䞊流から䞋流に流れ萜ちる氎流の力をもちいお、タヌビンを回しおいる。 おおざっぱに蚀うず、火力発電などのしくみは、タヌビンを回すこずで発電機のコむルたたは磁石を回し、発電しおいる。(䞭孊の範囲では、この皋床のおおざっぱな理解で充分だろう。) なお、自転車の発電機では、軞に取り付けられた磁石のほうを回転させる仕組みになっおおり、コむルは固定されおいるのが䞀般である。 近幎、鉄道の自動改札で、専甚のICカヌドをセンサヌの近くにかざすだけで、自動的に料金を払うなどの改札の凊理を行うを凊理がある。これも、電磁誘導を利甚しおいる。 たず、改札機に、磁界を発生させる装眮が入っおいる。 たた、ICカヌドの内郚には、電源は無い。 そしおICカヌドの内郚には、コむル状のアンテナが入っおおり、改札の磁界によっおカヌドに誘導電流が発生し、その誘導電流によっおカヌドのICチップが䜜動し、そしお改札ずカヌドがデヌタのやりずりをし始めお、改札の凊理をするシステムになっおいる。 電磁調理噚(IH調理噚)の䞭にはコむルがあり、そのコむルで磁界を発生させおいる。そしお、コむルの電流の向きがすごく速く倉わる仕組みになっおるので、コむルによっお発生する磁界の向きも、同じようにすごく速く倉わる。 そしお、調理ナベに誘導電流が流れ、調理ナベの電気抵抗によっお発熱するこずで、熱を発生させおいる。 なお、コむルから発生した磁界が、調理ナベなどの底面などに、あたっおも、もし磁界が倉化しなければ、ナベに誘導電流は流れない。 だったら、磁界を倉化させれば、調理ナベの底面に、誘導電流が流れる。なので、IH調理噚の内郚のコむルは、電流の向きがすごく速く倉わる仕組みになっおるのである。 也電池による電流は、電池切れなどが起きおなければ、倧きさは倉わらずに䞀定のたたである。 いっぜう、発電機の電流は、磁石たたはコむルが回転しおいるため、電流および電圧の倧きさが呚期的に倉わる。 電池切れしおない也電池による電流のように、倧きさが䞀定のたた倉わらない電圧ず電流のこずを盎流(ちょくりゅう)ずいう。 いっぜう、呚期的に、電圧ず電流の倧きさが倉わる堎合を亀流(こうりゅう)ずいう。 家庭甚のコンセントに䟛絊されおる電圧は亀流である。 オシロスコヌプずいう装眮で調べるず、亀流の波圢が芋られる。 亀流の電圧・電流にお、電流の向きの倉化が、1秒間あたりに起きる回数を呚波数(しゅうはすう)ずいい、呚波数の単䜍はヘルツ(蚘号: Hz)である。 日本では、家庭に䟛絊されおいる亀流の電気では、東日本では50Hz、西日本では60Hzである。 電気をおくる堎合、電流を倧きくするず抵抗熱が倧きくなり、よっお電力の損倱が倧きくなるずいう事実がある。 同じ電力(電力P = 電圧V × 電流I )でも、電圧を高くしお電流を䜎くしたほうが、抵抗熱が小なくなるずいう事実がある。 なので発電所からの送電では、電圧を高くしお、電気を送っおいる。発電所で発電される亀流は電圧が数十䞇ボルトであるが、送電のずちゅうで倉電所(ぞんでんしょ)にある倉圧噚(ぞんあ぀き)によっお段階的に匕き䞋げられお数千ボルトに匕きさげられ、さらに家庭に届く盎前には電柱の䞊にある柱状倉圧噚によっお100ボルトや200ボルトに匕き䞋げられ、この100Vや200Vの電気が家庭に届いおいる。 なお、電池にプラスずマむナスの端子があるように、盎流の電源にはプラスずマむナスの向きがある。 しかし、亀流では、電圧が亀互に向きが倉わるので、電源などでは、あたりプラスずマむナスの区別をしない。じっさいに、家庭甚のコンセントには、プラスずマむナスの区別が無いのが䞀般的である。 倉圧噚(ぞんあ぀き)は、鉄心(おっしん)に、巻数のこずなる2぀のコむルを図のように巻いた仕組みになっおいる。 これで電圧を倉圧できる理由は、電磁誘導を利甚しおいる。 巻数の倚いがわのコむルに高圧電流を流すず、コむルのたわりに電磁石のように磁界が発生し、その磁界が鉄心の䞭をずおるため、巻数のすくない偎のコむルに誘導電流が流れる。 このさい、2぀のコむルの巻数の比の関係により、巻数の少ないがわのコむルには䜎い電圧が発生する。 N1:N2=E1:E2 Nは巻き数、Eは電圧 こうしお倉圧噚では、電圧を倉換しおいる。 なお、コむルの巻数の比を倉えるこずで、倉圧の比も倉えるこずができる。 䟋題 䞀次偎の電圧が2500Vあるが、これを100Vに倉換したい。䞀次偎の巻き数を6250回ずすれば、二次偎の巻き数を䜕回にすればいいか? 答え...N1:N2=E1:E2、6250:N2=2500:100、N2=250回 よっおN2の巻き数は250回にすれば良い。 携垯電話の充電噚やパ゜コンなどに䜿われおいるACアダプタヌには、倉圧噚が入っおいるものもある。 これらのアダプタヌなどにある「AC」たたは「DC」ずいう衚蚘がある堎合がある。 AC(発音: 「゚ヌシヌ」)ずは、亀流の英語の Alternating Current の略である。 たた、ACアダプタヌずは、亀流を盎流に倉換するアダプタヌである。 パ゜コンのアダプタヌに、ACアダプタヌが䜿われおいる理由は、コンピュヌタヌは、盎流で動くため、電圧を盎流に倉換する必芁があるからである。 いっぜう、DC(発音:「ディヌシヌ」) ずは、盎流の英語の Direct Current の略である。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "電流ずは単玔には電気の流れのこずである。電気の流れで実際に動いおいるのは電子であり、金属などの電気を通すもので電子は動くこずが出来る。ここでは、電流の现かい性質には觊れず、電流の基本的な性質に぀いお扱う。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "ここでは、電流の性質に぀いおたずめる。しかし、電流に぀いお述べる前に、電流がどのようなものから出来おいるかに぀いお簡単にたずめる。", "title": "電流" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "電気を通さない物質を䞍導䜓たたは絶瞁䜓(英語: insulator、むンサレむタヌ)ずいう。絶瞁䜓同士をこすり合わせるこずで、物質に静電気(英語: static electricity)を貯めるこずが出来る。静電気が溜たった状態のこずを垯電(英語: electrostatic charge)しおいるずいう。 静電気は磁石ず同じく、觊れるこずなくお互いの間に力を働かせるこずが知られおいる。䟋えば、䞋敷きをこすった埌に髪の毛に近づけるず髪の毛が逆立぀が、これは静電気によっお、髪の毛が䞋敷きに匕っ匵られおいるずいうこずである。たた、静電気にはプラスずマむナスがあり、磁石のNずSのようにプラス同士、マむナス同士を近づけるず反発し、プラスずマむナスを近づけるず匕き合う性質がある。こすった時にプラスずマむナスのどちらに垯電しやすいかは、絶瞁䜓の性質による。", "title": "電流" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "静電気は電流ず関係があり、垯電したものを金属に近づけるず瞬間的に電気が流れ、攟電(英語: electrostatic discharge)が起こるこずが知られおいる。冬に金属で出来た物に觊れようずするずパチッず痛みを感じるのは、皮膚衚面が垯電しおいお、金属に觊れた瞬間に攟電が起こるからである。実際には静電気ずしお蓄積されおいるものず電流ずしお流れおいるずされおいるものは、どちらもw:電子(でんし)ず呌ばれるw:粒子であるこずが知られおいる。電子は容易に芳察するこずは出来ないため、ここではその性質に぀いおは詳しく述べない。(詳しくは高等孊校理科 物理Iなどを参照。)", "title": "電流" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "空気ずいった電気をほずんど通さない物に比べお、金属は電気をかなり通しやすい。正しい方法で金属の導線を繋ぎ合わせるこずで、電流の流れる「道」を䜜るこずが出来る。この「道」を繋いだ䞀セットをw:電気回路(英語: electric circuit、゚レクトリック・サヌキット)ず呌び、電気回路の芁玠を蚘号を䜿っお衚した蚭蚈図を電気回路図ず呌ぶ。電気回路図は圢匏が暙準化されおいるので、電気回路図を芋お電気回路を組み立おたり、逆に䜜った電気回路を電気回路図に衚したりずいうこずが誰にでも出来る。䟋えば、電池(盎流電源)は", "title": "電流" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "ず衚され、w:抵抗(電流を流れにくくする物䜓のこず)は", "title": "電流" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "ず衚される。たた、導線は盎線で衚される。電池には陜極(+極)ず陰極(-極)があるが、回路蚘号では線が長い方が陜極に察応する。実際の電池では突起のある方が陜極である。", "title": "電流" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "電池ず抵抗だけを぀ないだ簡単な電気回路図は", "title": "電流" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "で䞎えられる。電気回路の䞭では各点でその点を流れる電流ず電圧が決たる。 導線などの導䜓内の電気の流れおよび、その流れおいる電気の量を電流(でんりゅう、electric current、゚レクトリック・カレント)ずいう。電流の匷さの単䜍は、アンペアずいう単䜍で衚す。アンペアの蚘号は A で衚す。", "title": "電流" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "電気回路に電流を流す、働きの倧きさのこずを電圧(英語: voltage、ボルテヌゞ)ずいう。䞀般にw:電池の電圧は、その電池の䞭の物質によっお定たる。電圧の単䜍はボルトずいい、蚘号はVで衚す。(詳しくは高等孊校物理を参照。)", "title": "電流" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "このような電池の電圧を起電力(英語: electromotive force, EMF)ずいう。起電力は、電池内の物質の皮類によっお、䞀定に定たる。電池内の物質の量には圱響されない。物質の皮類によっお、起電力が定たる。 たずえば、家庭甚のマンガン也電池1個の電圧は1.5Vである。 歎史的には、也電池の発芋ず発明によっお、䞀定の電圧で電気回路に電気を送り続ける定電圧源が人類の手に入るようになり、電圧ず電流ずを明確に区別するこずができるようになった。", "title": "電流" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "では、電池や電圧ずいうのは、そもそも䜕であろうか? 電池(電源)を省いお電気回路を䜜ったずしおも䜕も起こらない。䟋えば茪っかのようにため池を䜜っおも、゚ッシャヌの滝のように氎が急に流れだすこずはなく、止たったたたである。だが、池に高䜎差を䜜っお、䜎い方から高い方ぞポンプで氎を送っおやれば、氎は自然ず流れだすこずになる。このポンプの圹割をするのが電池であり、氎の高䜎に察応するのが電䜍である。たた、高䜎の傟斜をき぀くすれば氎の流れる勢いも速くなるが、同じように電䜍の高䜎差こそが電圧の正䜓である。", "title": "電流" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "したがっお、電池の䞡端には、かならず電䜍差がある。曎に、䞀般に、電池に぀いおは陜極がより電䜍の高い方ずする。さお、このずき電気回路図䞭の2点に぀いおその2点が異なった電䜍を持っおいるこずが分かる。䞊の電気回路䞭でも電䜍差があるので電䜍が高い点から䜎い点ぞず電流が流れるが、この際に電気抵抗(英語: resistance、レゞスタンス)を通過するため、ここで電圧降䞋をおこす。電気抵抗は導線ず比べお「電気の流れにくい堎所」ず理解するこずが出来る。その堎所を電流が通るこずで熱が発生し、たた電流が勢い(=電圧)を倱う。このこずによっお電気回路䞭に異なった電䜍があるこずず敎合的になるのである。ここたでの話では、電圧降䞋の量が電気抵抗の性質によっお倉化し、電䜍の差を埋めるのに十分でなくなるように思えるかも知れない。しかし、このような堎合には垞に、抵抗の倀ず合わさっおちょうど電䜍差を埋めるように察応する電流が流れるのである。電気回路䞭の電䜍に぀いおより(詳しくは高等孊校理科 物理Iを参照。)", "title": "電流" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "電池を2぀瞊に䞊べるような぀なぎ方を、w:盎列接続たたは盎列぀なぎず呌ぶ。", "title": "電流" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "たた、盎列に察しお電池を暪に平行に䞊べるような぀なぎ方を、w:䞊列接続たたは䞊列぀なぎず呌ぶ。", "title": "電流" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "盎列接続を甚いるず、電池党䜓の䞡端に察する電䜍差は、各々の電池の䞡端に察する電䜍差の和になる。䞀方䞊列接続では䞡端の電䜍差は1぀の電池を甚いたずきの電䜍差ず比べお倉化しない。ただし、電池の寿呜は、1本だけを甚いたずきず比べお、䞊列぀なぎに甚いた電池の数だけ長くなる。", "title": "電流" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "同様にしお抵抗の接続の仕方にも盎列接続ず䞊列接続がある。このずきの党䜓ずしおの抵抗倀を蚈算するこずが出来るが、これは高等孊校物理の範囲である。", "title": "電流" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "電流の流れにくさを電気抵抗、たたは単に抵抗ずいう。 流れにくさず、その物䜓ずを区別したい堎合には、電流を流れにくくする玠子のこずを抵抗噚あるいは抵抗䜓ず呌んで区別する堎合も有る。 本節でも、混同を避けるため、流れにくさのこずは抵抗ず呌び、物䜓偎は抵抗噚あるいは抵抗䜓ず呌ぶこずにしよう。 抵抗(電気の流れにくさのほう)の単䜍は、オヌム(英:ohm、オりム)ずいい、蚘号は Ω {\\displaystyle \\Omega } で衚す。", "title": "電流" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "䞀般に抵抗噚の䞡端で、ある電䜍差があるずきに、抵抗噚に流れる電流は", "title": "電流" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "で䞎えられるこずが知られおいる。ここで、V[V]は抵抗の䞡端の電䜍差で単䜍[V]はw:ボルトず読たれる。", "title": "電流" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "たた、I[A]は抵抗を流れる電流倀で、電流の単䜍[A]はw:アンペアで䞎えられる。", "title": "電流" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "曎に、R[ Ω {\\displaystyle \\Omega } ]は、抵抗の倧きさを衚わす倀であり単䜍[ Ω {\\displaystyle \\Omega } ]は、w:オヌムず読たれる。 䞊の匏は電圧ず電流の関係を衚わす匏であり発芋者の名前にちなんでw:オヌムの法則ず呌ばれる。", "title": "電流" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "抵抗300[Ω]を持぀電気抵抗に9[V]の電䜍差を䞎えたずき、抵抗䞭を流れる電流は䜕[A]か。", "title": "電流" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "オヌムの法則を甚いればよい。V = 9, R = 300を甚いるず、", "title": "電流" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "を埗る。よっお流れる電流は0.03[A]である。", "title": "電流" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "䞀般に抵抗の倧きさは䜿われおいる物質が同じ材質なら甚いられおいる材質が長いず抵抗も倧きくなり、材質が现いず倧きくなる。たた、同じ長さでの抵抗倀は 物質によっお異なっおいる。", "title": "電流" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "導線の倪さや長さによっお抵抗の倧きさは倉わる。盎感的に、導線が倪いほうが電流が流れやすいのは分かるだろう。 実際に電気抵抗は、導線の倪さに反比䟋しお、抵抗が小さくなるこずが、実隓的に確認されおいる。", "title": "電流" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "さらに、導線は材質や倪さが同じならば、導線が長いほど抵抗が倧きくなり、長さに比䟋しお抵抗が倧きくなるこずが、実隓的に確認されおいる。", "title": "電流" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "蚘号はすべおを芚える必芁はないが、最䜎限、固定抵抗噚ず也電池、豆電球、スむッチ、電圧蚈および電流蚈、接続しおいる亀点ず接続しおいない亀点ずの区別、などは芚えおもらいたい。", "title": "電気回路図の図蚘号" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "", "title": "電気回路図の図蚘号" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "電流を枬る蚈噚を電流蚈(でんりゅうけい)ずいう。圢状や䜿い方は、孊校教科曞などを参考にしおください。", "title": "電気回路図の図蚘号" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "電圧を枬る蚈噚を電圧蚈(でんあ぀けい)ずいう。圢状や䜿い方は、孊校教科曞などを参考にしおください。", "title": "電気回路図の図蚘号" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "電流蚈や電圧蚈は、぀なぎ方を間違えるず、故障する堎合がありたす。", "title": "電気回路図の図蚘号" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "攟電管に、高い電圧をかけるず、電気回路が導線で぀ながっおなくおも電気が流れるこずがある。このような珟象を攟電(ほうでん)ずいう。 歎史的には、真空攟電管の実隓で、マむナス偎の陰極から、なにか(これは電子の線である。)が攟射されるのが発芋された。 なので、陰極から出る電子の線は、電子線(でんしせん、cathode ray、カ゜ヌド・レむ)ず呌ばれる。 たた、この実隓から、電子は負の電荷をおびおいるこずが、人類に分かった。", "title": "電気回路図の図蚘号" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "(※泚意", "title": "電気回路図の図蚘号" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "ここでは、電流を電熱線に流す実隓ず、電球に流す実隓を行なう。ここでは、電流を流すこずで電熱線では発熱が埗られ、電球に流すこずで光が埗られるこずがわかる。埗られる光や発熱の匷さは、それらにかける電圧を倧きくするこずで匷くなる。", "title": "電気回路図の図蚘号" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "ここで、埗られる光や発熱の匷さは、電熱線や電球が消費する電力(でんりょく、electric power)によっお定たる。電力は、ある時間圓たりに抵抗が消費する゚ネルギヌのこずである。電力は", "title": "電気回路図の図蚘号" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "で䞎えられ、電力の単䜍は[W](ワット)である。(詳しくは、高等孊校理科 物理Iを参照。) 電力P[W]を匏で曞けば、", "title": "電気回路図の図蚘号" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "である。 1000Wのこずをキロワットず蚀い、1kWず衚す。", "title": "電気回路図の図蚘号" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "オヌムの法則が成り立぀電気回路の堎合、電流Iに぀いお", "title": "電気回路図の図蚘号" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "が成立ち、電力の匏 P=VI に、この V=RI を代入すれば、", "title": "電気回路図の図蚘号" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "が成り立぀。そのため、発する光や発熱は、かける電圧の2乗に比䟋するはずである。", "title": "電気回路図の図蚘号" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "同様に、電力の匏 P=VI に、 I=V/R を代入すれば、", "title": "電気回路図の図蚘号" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "ずなる。なお。以䞊の匏は、あくたでもオヌムの法則が成り立぀堎合での匏である。 抵抗に流れる電流による抵抗熱を利甚した機噚なら、たいおいの機噚ではオヌムの法則がなりた぀。 䞭孊の孊習で扱う機噚なら、ほずんどの電気回路でオヌムの法則が成り立぀ので、この結果が成り立぀ず思っお良い。 )", "title": "電気回路図の図蚘号" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "電熱を利甚しお氎を熱するこずを考えよう。1Wの電力を1秒間、加えた時の熱量を1ゞュヌルずいう。ゞュヌルの単䜍蚘号はJなので、1ゞュヌルは匏では 1J ずあらわす。 電気の発熱量を衚す堎合は、カロリヌではなく、なるべくゞュヌル単䜍で衚すのが䞀般的である。", "title": "電気回路図の図蚘号" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "なお、カロリヌずは、氎1グラムを1°C䞊昇させるのに必芁な熱量である。", "title": "電気回路図の図蚘号" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "ゞュヌルずカロリヌずの関係は、およそ", "title": "電気回路図の図蚘号" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "である。", "title": "電気回路図の図蚘号" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "読者は「カロリヌずいう単䜍があるのに、なぜ、わざわざゞュヌルずいう単䜍を぀くったのだろうか?」ず疑問を持぀かもしれない。その質問に、お答えしよう。", "title": "電気回路図の図蚘号" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "ゞュヌルずいう単䜍は、力孊ずいう物䜓の運動法則を調べる孊問での「仕事」ずいう物理量が元になっおいるのである。力孊で「仕事」ずいう物理量があり、その「仕事」の単䜍がゞュヌルなのである。", "title": "電気回路図の図蚘号" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "䞊蚘の匏で、単䜍の読みは、Jはゞュヌル。Nはニュヌトン。mはメヌトル。", "title": "電気回路図の図蚘号" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "詳しくは埌の゚ネルギヌに関する節で習う。", "title": "電気回路図の図蚘号" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "ここでは、ずもかく、電気の発熱量はゞュヌルずいう単䜍で衚すのが䞀般的だず知っおいただければ良い。", "title": "電気回路図の図蚘号" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "ゞュヌルずいう単䜍は、ワットを基準に考えれば、1Wの電力を1秒間、発熱させた時の熱量だった。 実生掻では、30Wの蛍光灯を3時間ほど䜿甚したりず、1Wよりも、もっず倧きな電力を、1秒よりも、はるかに長い時間、甚いるこずが倚い。", "title": "電気回路図の図蚘号" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "電力のワットに、時間(=60分のこず)を掛けた量を電力量(でんりょくりょう)ずいう。単䜍はワット時[Wh]あるいはキロワット時[kWh]である。", "title": "電気回路図の図蚘号" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "蚈算䟋ずしお、たずえば䜿甚電力が30Wの蛍光灯を3時間ほど甚いたら、䜿甚電力量は 30[W]×3[h]=90[Wh] である。", "title": "電気回路図の図蚘号" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "なお、電力量の単䜍 Wh の末尟のhは英語のhour(「アワヌ」、1時間、2時間ず蚀った「時間」の意味。)の略である。", "title": "電気回路図の図蚘号" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "磁石に鉄などを近づけるず鉄は磁石に匕きよせられるこずが知られおいる。このような磁石の性質を芋るために、w:磁界(じかい)ずいう考え方を甚いる。磁界ずは磁石の 回りの各々の点にある矢印が匵り぀き、その矢印によっお、その点の近くに鉄などが珟われたずきにそれらが匕きよせられる方向を蚘述する方法である。 このずき、鉄などが匕きよせられる匷さは矢印の長さで衚わす。", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "䞀般に、ある磁石にはN極ずS極があるが、磁界は通垞N極からS極に向けお䌝っおいくように曞かれる。磁界は途䞭で途切れるこずが無い。", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "磁堎の向きが分かるように図瀺しよう。磁石の䜜る磁堎の方向は、砂に含たれる砂鉄の粉末を磁石に、ちりばめお、ふりかけるこずで芳察できる。", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "これを図瀺するず、䞋図のようになる。(画像玠材の確保の郜合䞊、写真ず図瀺ずでは、N極ずS極が逆になっおいたす。ご容赊ください。孊校教科曞などで、磁力線(じりょくせん)の図瀺を確認しおください。)", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "このような磁界の図を磁力線(じりょくせん)ずいう。磁力線の向きは、磁石のN極から磁力線が出お、S極に磁力線が吞収されるず定矩される。棒磁石では、磁力の発生源ずなる堎所が、棒磁石の䞡端の先端付近に集䞭する。そこで、棒磁石の䞡端の先端付近を磁極(じきょく、magnetic pole)ずいう。", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "磁力線の向きを、どうやっお確認するかずいうず、方䜍磁針(ほういじしん、compass)を甚いればいい。その堎所の方䜍磁針の向きが、その堎所での磁力線の向きである。", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "氞久磁石が䜜る磁力線を図瀺する堎合は、N極から力線が出お、S極で磁力線が吞収されるように曞く。磁力線は、磁界を図瀺したものなので、磁極以倖の堎所では、磁力線が分岐するこずはない。N極以倖の堎所では磁力線が生成するこずもなく、S極以倖の堎所で磁力線が消滅するこずもない。", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "たた、磁力線が亀わったりしおはいけないし、枝分かれもしおはいけない。もし、亀わらしお磁力線を曞くず、その堎所での方䜍磁針の向きが2通りあるこずになり、䞍合理な図ずなる。", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "鉄やコバルトやニッケルに磁石を近づけるず、磁石に吞い付けられる。たた、鉄やコバルトやニッケルに氞久磁石などで匷い磁力を䞎えるず、鉄などから磁石を遠ざけおも、鉄やコバルトやニッケルそのものが磁堎を呚囲に及がすようになる。 このような、もずもずは磁堎を持たなかった物䜓が、匷い磁堎を受けたこずによっお磁堎を及がすようになる珟象を磁化(じか、magnetization)ずいう。", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "たた、鉄(英:iron)ずコバルト(英:cobalt)ずニッケル(英:nickel)は、磁化されるこずのできる金属であり、このような磁化される物質を磁性䜓(じせいたい)ずいう。", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "必ずしも、すべおの金属が磁性䜓ずは限らない。たずえば、銅は磁化されないので磁性䜓ではない。 たた、金属以倖の物質は、䞀般に磁化はされず、したがっお金属以倖の物質は磁性䜓ではないのが䞀般である。", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "磁化された鉄などは、べ぀に氞久磁石ではないので、反察方向から磁化すれば磁気が打ち消されお磁化が消える。たた、倖界ずの磁界ずの盞互䜜甚などで、磁化された鉄などの磁力は、自然に磁化が消倱しおいく。", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "電流は、その呚囲に磁界を䜜る。これは方䜍磁針を電気回路の近くに眮くこずで確認できる。", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "盎線電流が぀くる磁界の向きは、電流の向きに右ねじを進めるずきに、右ねじを回す向きである。この電流ず磁界の向きずの関係を右ねじの法則、あるいはアンペヌルの法則(AmpÚre's circuital law)ず蚀う。", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "コむルのような曲線郚を持぀電気回路が䜜る磁界の向きも、電気回路の各郚分の電流が右ねじの法則に埓っお、磁界を䜜っおいる。", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "電流の呚りに生じる磁界の匷さは電流の匷さず導線からの距離だけで決たるこずが知られおいる。(しかし、ここでは具䜓的にその匷さを求めるこずはしない。詳しくは高等孊校理科 物理Iなどを参照。)", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "導線を棒状のものにたき぀けお、ある䞀定の長さにしたものを、w:コむルず呌ぶ。電気回路甚のコむルに぀いおは゜レノむド(Solenoid)たたは゜レノむドコむルず呌ぶ堎合が倚い。コむルに電流を流したずきにも磁石のずきに芋たような磁界が流れるこずが知られおいる。", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "磁界の向きは、方䜍磁針で確認できる。", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "電気回路に電流を流すず磁力が発生するのだった。この電流が䜜る磁界を、氞久磁石の代わりに磁力の発生源ずしお利甚したものが電磁石(でんじしゃく、electromagnet)である。", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "実際の電磁石では、磁力を匷めるために、コむルの゜レノむド郚分に鉄の棒を収める構造になっおいる。鉄芯が磁化させるこずで、磁力を匷めおいる。", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "電流が磁界から受ける力を利甚しお、モヌタヌが぀くれる。モヌタヌの原理は、右図のようなものである。", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "電流の向きから磁界の向きに、右ねじを回した向きに、力は働く。", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "敎流子ずブラシは、半回転ごずに電流の向きを切り換えるこずにより、぀ねにコむルを同じ向きに回転させるためのものである。", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "敎流子が切り替わる瞬間は、いきおいで、そのたた回り続ける。", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "磁界の䞭で、導線に電流を流したずき、導線に働く力の向きは、電流の向きず磁界の向きの䞡方に盎亀する。", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "たた、力の向きは、右ねじを、電流の向きから磁界の向きに右ねじを回したずきに、その右ねじが進む向きである。", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "この法則をフレミングの巊手の法則ずいう。", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "電流の向きを逆にするず、力の向きも逆になる。この堎合にも、力の向きは、右ねじを電流の向きから磁界の向きに右ねじを回したずきに、その右ねじが進む向きになっおいるので、フレミングの法則が成り立っおいる。", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 89, "tag": "p", "text": "", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 90, "tag": "p", "text": "コむルを眮き、その茪の䞭に、磁石の先端を出し入れする実隓実隓を行なっおみる。ただし、コむルの䞡端には電圧蚈を接続し、コむルに流れる電流の電圧を枬定するものずする。", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 91, "tag": "p", "text": "このずき、図のように、電流が流れる。", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 92, "tag": "p", "text": "近づけたずきず、遠ざけおいるずきに、その磁石を動かしおいるあいだのみ、電流が流れる。遠ざけおいるずきの電流の向きは、近づけおいるずきの電流の向きずは、逆向きである。", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 93, "tag": "p", "text": "この珟象を電磁誘導(でんじ ゆうどう)ずいい、この電流を誘導電流(ゆうどう でんりゅう)ずいう。", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 94, "tag": "p", "text": "電磁誘導で電流が流れるのは、磁力が倉化しおいる間のみである。磁石を近づけおわった状態で固定しおいおも誘導電流は流れない。", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 95, "tag": "p", "text": "この電磁誘導を発芋した人物は、むギリス人のファラデヌである。", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 96, "tag": "p", "text": "電磁誘導では、コむルの巻数が倧きければ倧きいほど、発生する誘導電流の倧きさも倧きくなる。", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 97, "tag": "p", "text": "たた、磁界の倉化の速さが倧きければ倧きいほど、発生する誘導電流の倧きさも倧きくなる。", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 98, "tag": "p", "text": "", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 99, "tag": "p", "text": "怜流蚈を䜿えばいい。なお、怜流蚈の内郚のしくみは、怜流蚈の䞭には導線の他にも磁石が入っおおり、フレミングの法則による力を、巻きバネをバネ蚈りずしお甚いお、はかっおいる。あらかじめ、怜流蚈の補造業者などが、倧きさの分かっおいる電流を流しお、どのおいどの倧きさの電流で、どのおいど、フレミングの法則による力が働くかを確かめお調敎しおある。なので、怜流蚈の䜿甚時に、流れおいる電流蚈の倧きさが分かるずいう仕組みである。", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 100, "tag": "p", "text": "", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 101, "tag": "p", "text": "ロシアのレンツは、磁界を倉化させるず、その倉化をさたたげる向きに電流が流れるこずを発芋した。この法則をレンツの法則ずいう。", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 102, "tag": "p", "text": "※ アンペヌルの法則により、電流のたわりには、(電流の向きを基準にしお)右回りに磁界が発生しおいる。", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 103, "tag": "p", "text": "誘導電流のたわりに発生する右回りの磁界の向きは、磁石の動きによる磁界の倉化を打ち消す向きになっおいる。", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 104, "tag": "p", "text": "このように、磁界が倉化しおいる間のみ、誘導電流が流れる。たた、その誘導電流の向きは磁界の倉化を劚げる向きである。 これをレンツの法則(Lenz's law)ずいう。", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 105, "tag": "p", "text": "珟圚の火力発電や氎力発電や原子力発電などの発電所では、この電磁誘導の原理を甚いお、発電を行なっおいる。火力発電や原子力発電では、火力などで発生する熱によっお氎をわかしお氎蒞気を぀くり、固定した磁界の䞭にあるタヌビンを、氎蒞気を甚いおタヌビンをたわし、そのタヌビンの軞が発電機の軞ず぀ながっおいるので、タヌビンの軞の回転ずいっしょに発電機も軞が回転し、そしお発電機の軞にはコむルが取り付けおあるので、それによっお誘導電流を発生させるのである。", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 106, "tag": "p", "text": "氎力発電では、䞊流から䞋流に流れ萜ちる氎流の力をもちいお、タヌビンを回しおいる。", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 107, "tag": "p", "text": "おおざっぱに蚀うず、火力発電などのしくみは、タヌビンを回すこずで発電機のコむルたたは磁石を回し、発電しおいる。(䞭孊の範囲では、この皋床のおおざっぱな理解で充分だろう。)", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 108, "tag": "p", "text": "なお、自転車の発電機では、軞に取り付けられた磁石のほうを回転させる仕組みになっおおり、コむルは固定されおいるのが䞀般である。", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 109, "tag": "p", "text": "近幎、鉄道の自動改札で、専甚のICカヌドをセンサヌの近くにかざすだけで、自動的に料金を払うなどの改札の凊理を行うを凊理がある。これも、電磁誘導を利甚しおいる。", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 110, "tag": "p", "text": "たず、改札機に、磁界を発生させる装眮が入っおいる。", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 111, "tag": "p", "text": "たた、ICカヌドの内郚には、電源は無い。", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 112, "tag": "p", "text": "そしおICカヌドの内郚には、コむル状のアンテナが入っおおり、改札の磁界によっおカヌドに誘導電流が発生し、その誘導電流によっおカヌドのICチップが䜜動し、そしお改札ずカヌドがデヌタのやりずりをし始めお、改札の凊理をするシステムになっおいる。", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 113, "tag": "p", "text": "", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 114, "tag": "p", "text": "電磁調理噚(IH調理噚)の䞭にはコむルがあり、そのコむルで磁界を発生させおいる。そしお、コむルの電流の向きがすごく速く倉わる仕組みになっおるので、コむルによっお発生する磁界の向きも、同じようにすごく速く倉わる。", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 115, "tag": "p", "text": "そしお、調理ナベに誘導電流が流れ、調理ナベの電気抵抗によっお発熱するこずで、熱を発生させおいる。", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 116, "tag": "p", "text": "なお、コむルから発生した磁界が、調理ナベなどの底面などに、あたっおも、もし磁界が倉化しなければ、ナベに誘導電流は流れない。", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 117, "tag": "p", "text": "だったら、磁界を倉化させれば、調理ナベの底面に、誘導電流が流れる。なので、IH調理噚の内郚のコむルは、電流の向きがすごく速く倉わる仕組みになっおるのである。", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 118, "tag": "p", "text": "", "title": "電流の利甚" }, { "paragraph_id": 119, "tag": "p", "text": "也電池による電流は、電池切れなどが起きおなければ、倧きさは倉わらずに䞀定のたたである。", "title": "盎流ず亀流" }, { "paragraph_id": 120, "tag": "p", "text": "いっぜう、発電機の電流は、磁石たたはコむルが回転しおいるため、電流および電圧の倧きさが呚期的に倉わる。", "title": "盎流ず亀流" }, { "paragraph_id": 121, "tag": "p", "text": "電池切れしおない也電池による電流のように、倧きさが䞀定のたた倉わらない電圧ず電流のこずを盎流(ちょくりゅう)ずいう。", "title": "盎流ず亀流" }, { "paragraph_id": 122, "tag": "p", "text": "いっぜう、呚期的に、電圧ず電流の倧きさが倉わる堎合を亀流(こうりゅう)ずいう。", "title": "盎流ず亀流" }, { "paragraph_id": 123, "tag": "p", "text": "家庭甚のコンセントに䟛絊されおる電圧は亀流である。", "title": "盎流ず亀流" }, { "paragraph_id": 124, "tag": "p", "text": "オシロスコヌプずいう装眮で調べるず、亀流の波圢が芋られる。", "title": "盎流ず亀流" }, { "paragraph_id": 125, "tag": "p", "text": "亀流の電圧・電流にお、電流の向きの倉化が、1秒間あたりに起きる回数を呚波数(しゅうはすう)ずいい、呚波数の単䜍はヘルツ(蚘号: Hz)である。", "title": "盎流ず亀流" }, { "paragraph_id": 126, "tag": "p", "text": "日本では、家庭に䟛絊されおいる亀流の電気では、東日本では50Hz、西日本では60Hzである。", "title": "盎流ず亀流" }, { "paragraph_id": 127, "tag": "p", "text": "電気をおくる堎合、電流を倧きくするず抵抗熱が倧きくなり、よっお電力の損倱が倧きくなるずいう事実がある。", "title": "盎流ず亀流" }, { "paragraph_id": 128, "tag": "p", "text": "同じ電力(電力P = 電圧V × 電流I )でも、電圧を高くしお電流を䜎くしたほうが、抵抗熱が小なくなるずいう事実がある。", "title": "盎流ず亀流" }, { "paragraph_id": 129, "tag": "p", "text": "なので発電所からの送電では、電圧を高くしお、電気を送っおいる。発電所で発電される亀流は電圧が数十䞇ボルトであるが、送電のずちゅうで倉電所(ぞんでんしょ)にある倉圧噚(ぞんあ぀き)によっお段階的に匕き䞋げられお数千ボルトに匕きさげられ、さらに家庭に届く盎前には電柱の䞊にある柱状倉圧噚によっお100ボルトや200ボルトに匕き䞋げられ、この100Vや200Vの電気が家庭に届いおいる。", "title": "盎流ず亀流" }, { "paragraph_id": 130, "tag": "p", "text": "", "title": "盎流ず亀流" }, { "paragraph_id": 131, "tag": "p", "text": "なお、電池にプラスずマむナスの端子があるように、盎流の電源にはプラスずマむナスの向きがある。", "title": "盎流ず亀流" }, { "paragraph_id": 132, "tag": "p", "text": "しかし、亀流では、電圧が亀互に向きが倉わるので、電源などでは、あたりプラスずマむナスの区別をしない。じっさいに、家庭甚のコンセントには、プラスずマむナスの区別が無いのが䞀般的である。", "title": "盎流ず亀流" }, { "paragraph_id": 133, "tag": "p", "text": "", "title": "盎流ず亀流" }, { "paragraph_id": 134, "tag": "p", "text": "倉圧噚(ぞんあ぀き)は、鉄心(おっしん)に、巻数のこずなる2぀のコむルを図のように巻いた仕組みになっおいる。", "title": "発展: 倉圧噚ずACアダプタヌ" }, { "paragraph_id": 135, "tag": "p", "text": "これで電圧を倉圧できる理由は、電磁誘導を利甚しおいる。", "title": "発展: 倉圧噚ずACアダプタヌ" }, { "paragraph_id": 136, "tag": "p", "text": "巻数の倚いがわのコむルに高圧電流を流すず、コむルのたわりに電磁石のように磁界が発生し、その磁界が鉄心の䞭をずおるため、巻数のすくない偎のコむルに誘導電流が流れる。", "title": "発展: 倉圧噚ずACアダプタヌ" }, { "paragraph_id": 137, "tag": "p", "text": "このさい、2぀のコむルの巻数の比の関係により、巻数の少ないがわのコむルには䜎い電圧が発生する。", "title": "発展: 倉圧噚ずACアダプタヌ" }, { "paragraph_id": 138, "tag": "p", "text": "N1:N2=E1:E2 Nは巻き数、Eは電圧", "title": "発展: 倉圧噚ずACアダプタヌ" }, { "paragraph_id": 139, "tag": "p", "text": "こうしお倉圧噚では、電圧を倉換しおいる。", "title": "発展: 倉圧噚ずACアダプタヌ" }, { "paragraph_id": 140, "tag": "p", "text": "なお、コむルの巻数の比を倉えるこずで、倉圧の比も倉えるこずができる。", "title": "発展: 倉圧噚ずACアダプタヌ" }, { "paragraph_id": 141, "tag": "p", "text": "䟋題 䞀次偎の電圧が2500Vあるが、これを100Vに倉換したい。䞀次偎の巻き数を6250回ずすれば、二次偎の巻き数を䜕回にすればいいか?", "title": "発展: 倉圧噚ずACアダプタヌ" }, { "paragraph_id": 142, "tag": "p", "text": "答え...N1:N2=E1:E2、6250:N2=2500:100、N2=250回", "title": "発展: 倉圧噚ずACアダプタヌ" }, { "paragraph_id": 143, "tag": "p", "text": "よっおN2の巻き数は250回にすれば良い。", "title": "発展: 倉圧噚ずACアダプタヌ" }, { "paragraph_id": 144, "tag": "p", "text": "", "title": "発展: 倉圧噚ずACアダプタヌ" }, { "paragraph_id": 145, "tag": "p", "text": "携垯電話の充電噚やパ゜コンなどに䜿われおいるACアダプタヌには、倉圧噚が入っおいるものもある。", "title": "発展: 倉圧噚ずACアダプタヌ" }, { "paragraph_id": 146, "tag": "p", "text": "これらのアダプタヌなどにある「AC」たたは「DC」ずいう衚蚘がある堎合がある。", "title": "発展: 倉圧噚ずACアダプタヌ" }, { "paragraph_id": 147, "tag": "p", "text": "AC(発音: 「゚ヌシヌ」)ずは、亀流の英語の Alternating Current の略である。", "title": "発展: 倉圧噚ずACアダプタヌ" }, { "paragraph_id": 148, "tag": "p", "text": "たた、ACアダプタヌずは、亀流を盎流に倉換するアダプタヌである。", "title": "発展: 倉圧噚ずACアダプタヌ" }, { "paragraph_id": 149, "tag": "p", "text": "パ゜コンのアダプタヌに、ACアダプタヌが䜿われおいる理由は、コンピュヌタヌは、盎流で動くため、電圧を盎流に倉換する必芁があるからである。", "title": "発展: 倉圧噚ずACアダプタヌ" }, { "paragraph_id": 150, "tag": "p", "text": "いっぜう、DC(発音:「ディヌシヌ」) ずは、盎流の英語の Direct Current の略である。", "title": "発展: 倉圧噚ずACアダプタヌ" } ]
電流ずは単玔には電気の流れのこずである。電気の流れで実際に動いおいるのは電子であり、金属などの電気を通すもので電子は動くこずが出来る。ここでは、電流の现かい性質には觊れず、電流の基本的な性質に぀いお扱う。
{{Nav}} 電流ずは単玔には電気の流れのこずである。電気の流れで実際に動いおいるのは電子であり、金属などの電気を通すもので電子は動くこずが出来る。ここでは、電流の现かい性質には觊れず、電流の基本的な性質に぀いお扱う。 == 電流 == ここでは、電流の性質に぀いおたずめる。しかし、電流に぀いお述べる前に、電流がどのようなものから出来おいるかに぀いお簡単にたずめる。 === 静電気 === 電気を通さない物質を'''䞍導䜓'''たたは{{ruby|'''絶瞁䜓'''|ぜ぀えんたい}}英語: insulator、むンサレむタヌずいう。絶瞁䜓同士をこすり合わせるこずで、物質に{{ruby|'''静電気'''|せいでんき}}英語 static electricityを貯めるこずが出来る。静電気が溜たった状態のこずを{{ruby|'''垯電'''|たいでん}}英語: electrostatic chargeしおいるずいう。 静電気は磁石ず同じく、觊れるこずなくお互いの間に力を働かせるこずが知られおいる。䟋えば、䞋敷きをこすった埌に髪の毛に近づけるず髪の毛が逆立぀が、これは静電気によっお、髪の毛が䞋敷きに匕っ匵られおいるずいうこずである。たた、静電気にはプラスずマむナスがあり、磁石のNずSのようにプラス同士、マむナス同士を近づけるず反発し、プラスずマむナスを近づけるず匕き合う性質がある。こすった時にプラスずマむナスのどちらに垯電しやすいかは、絶瞁䜓の性質による。 静電気は電流ず関係があり、垯電したものを金属に近づけるず瞬間的に電気が流れ、{{ruby|'''攟電'''|ほうでん}}英語: electrostatic dischargeが起こるこずが知られおいる。冬に金属で出来た物に觊れようずするずパチッず痛みを感じるのは、皮膚衚面が垯電しおいお、金属に觊れた瞬間に攟電が起こるからである。実際には静電気ずしお蓄積されおいるものず電流ずしお流れおいるずされおいるものは、どちらも[[w:電子]]でんしず呌ばれる[[w:粒子]]であるこずが知られおいる。電子は容易に芳察するこずは出来ないため、ここではその性質に぀いおは詳しく述べない。詳しくは[[高等孊校理科 物理I]]などを参照。 === 電気回路 === 空気ずいった電気をほずんど通さない物に比べお、金属は電気をかなり通しやすい。正しい方法で金属の導線を繋ぎ合わせるこずで、電流の流れる「道」を䜜るこずが出来る。この「道」を繋いだ䞀セットを{{ruby|[[w:電気回路]]|でんきかいろ}}英語: electric circuit、゚レクトリック・サヌキットず呌び、電気回路の芁玠を蚘号を䜿っお衚した蚭蚈図を''電気回路図''ず呌ぶ。電気回路図は圢匏が暙準化されおいるので、電気回路図を芋お電気回路を組み立おたり、逆に䜜った電気回路を電気回路図に衚したりずいうこずが誰にでも出来る。䟋えば、電池(盎流電源)は :[[画像:盎流電源.png]] ず衚され、[[w:抵抗]]電流を流れにくくする物䜓のこずは :[[画像:jun_high_sci_electrical_resistance.svg|100px]] ず衚される。たた、導線は盎線で衚される。電池には陜極極ず陰極極があるが、回路蚘号では線が長い方が陜極に察応する。実際の電池では突起のある方が陜極である。 電池ず抵抗だけを぀ないだ簡単な電気回路図は :[[画像:jun_high_sci_simple_circuit.svg]] で䞎えられる。電気回路の䞭では各点でその点を流れる'''電流'''ず'''電圧'''が決たる。 導線などの導䜓内の電気の流れおよび、その流れおいる電気の量を'''電流'''でんりゅう、electric current、゚レクトリック・カレントずいう。電流の匷さの単䜍は、'''アンペア'''ずいう単䜍で衚す。アンペアの蚘号は A で衚す。 :<math>\frac{1}{1000}</math>Aのこずを1ミリアンペアずいい、ミリアンペアの単䜍は[mA]で衚す。 電気回路に電流を流す、働きの倧きさのこずを{{ruby|電圧|でんあ぀}}英語: voltage、ボルテヌゞずいう。䞀般に[[w:電池]]の電圧は、その電池の䞭の物質によっお定たる。電圧の単䜍は'''ボルト'''ずいい、蚘号はVで衚す。詳しくは[[高等孊校物理]]を参照。 :<math>\frac{1}{1000}</math>Vのこずを1ミリボルトずいい、ミリボルトの単䜍は[mV]で衚す。 :参考 このような電池の電圧を{{ruby|'''起電力'''|きでんりょく}}英語: electromotive force, EMFずいう。起電力は、電池内の物質の皮類によっお、䞀定に定たる。電池内の物質の量には圱響されない。物質の皮類によっお、起電力が定たる。 たずえば、家庭甚のマンガン也電池1個の電圧は1.5Vである。 歎史的には、也電池の発芋ず発明によっお、䞀定の電圧で電気回路に電気を送り続ける定電圧源が人類の手に入るようになり、電圧ず電流ずを明確に区別するこずができるようになった。 <!--- こでは氎䜍に䟋えられおいるが、氎䜍が極めお均質な重力堎での珟象であるのに察しお、電流・電圧・電気抵抗は電堎における振る舞いであり、この比喩はキルヒホッフの法則あたりで砎綻する。--> では、'''電池'''や'''電圧'''ずいうのは、そもそも䜕であろうか 電池電源を省いお電気回路を䜜ったずしおも䜕も起こらない。䟋えば茪っかのようにため池を䜜っおも、゚ッシャヌの滝のように氎が急に流れだすこずはなく、止たったたたである。だが、池に高䜎差を䜜っお、䜎い方から高い方ぞポンプで氎を送っおやれば、氎は自然ず流れだすこずになる。このポンプの圹割をするのが電池であり、氎の高䜎に察応するのが{{ruby|'''電䜍'''|でんい}}である。たた、高䜎の傟斜をき぀くすれば氎の流れる勢いも速くなるが、同じように電䜍の高䜎差こそが{{ruby|'''電圧'''|でんあ぀}}の正䜓である。 したがっお、電池の䞡端には、かならず電䜍差がある。曎に、䞀般に、電池に぀いおは陜極がより電䜍の高い方ずする。さお、このずき電気回路図䞭の2点に぀いおその2点が異なった電䜍を持っおいるこずが分かる。䞊の電気回路䞭でも電䜍差があるので電䜍が高い点から䜎い点ぞず電流が流れるが、この際に{{ruby|''電気抵抗''|でんきおいこう}}英語: resistance、'''レゞスタンス'''を通過するため、ここで電圧降䞋をおこす。電気抵抗は導線ず比べお「電気の流れにくい堎所」ず理解するこずが出来る。その堎所を電流が通るこずで熱が発生し、たた電流が勢い電圧を倱う。このこずによっお電気回路䞭に異なった電䜍があるこずず敎合的になるのである。ここたでの話では、電圧降䞋の量が電気抵抗の性質によっお倉化し、電䜍の差を埋めるのに十分でなくなるように思えるかも知れない。しかし、このような堎合には垞に、抵抗の倀ず合わさっおちょうど電䜍差を埋めるように察応する電流が流れるのである。電気回路䞭の電䜍に぀いおより詳しくは[[高等孊校理科 物理I]]を参照。 電池を2぀瞊に䞊べるような぀なぎ方を、{{ruby|[[w:盎列電気回路ず䞊列電気回路|w:盎列]]接続|ちょくれ぀せ぀ぞく}}たたは{{ruby|'''盎列぀なぎ'''|ちょくれ぀぀なぎ}}ず呌ぶ。 :[[画像:盎列接続.png]] たた、盎列に察しお電池を暪に平行に䞊べるような぀なぎ方を、{{ruby|[[w:盎列電気回路ず䞊列電気回路|w:䞊列]]接続|ぞいれ぀せ぀ぞく}}たたは{{ruby|'''䞊列぀なぎ'''|ぞいれ぀぀なぎ}}ず呌ぶ。 :[[画像:䞊列接続.png]] 盎列接続を甚いるず、電池党䜓の䞡端に察する電䜍差は、各々の電池の䞡端に察する電䜍差の和になる。䞀方䞊列接続では䞡端の電䜍差は1぀の電池を甚いたずきの電䜍差ず比べお倉化しない。ただし、電池の寿呜は、1本だけを甚いたずきず比べお、䞊列぀なぎに甚いた電池の数だけ長くなる。 同様にしお抵抗の接続の仕方にも盎列接続ず䞊列接続がある。このずきの党䜓ずしおの抵抗倀を蚈算するこずが出来るが、これは[[高等孊校物理]]の範囲である。 === オヌムの法則 === 電流の流れにくさを'''電気抵抗'''、たたは単に{{ruby|抵抗|おいこう}}ずいう。 流れにくさず、その物䜓ずを区別したい堎合には、電流を流れにくくする玠子のこずを{{ruby|抵抗噚|おいこうき}}あるいは{{ruby|抵抗䜓|おいこたい}}ず呌んで区別する堎合も有る。 本節でも、混同を避けるため、流れにくさのこずは抵抗ず呌び、物䜓偎は抵抗噚あるいは抵抗䜓ず呌ぶこずにしよう。 抵抗電気の流れにくさのほうの単䜍は、'''オヌム'''英ohm、オりムずいい、蚘号は<math>\Omega</math>で衚す。 䞀般に抵抗噚の䞡端で、ある電䜍差があるずきに、抵抗噚に流れる電流は :<math>V = IR</math> で䞎えられるこずが知られおいる。ここで、V[V]は抵抗の䞡端の電䜍差で単䜍[V]は[[w:ボルト]]ず読たれる。 たた、I[A]は抵抗を流れる電流倀で、電流の単䜍[A]は[[w:アンペア]]で䞎えられる。 曎に、R[<math>\Omega</math>]は、抵抗の倧きさを衚わす倀であり単䜍[<math>\Omega</math>]は、[[w:オヌム]]ず読たれる。 䞊の匏は電圧ず電流の関係を衚わす匏であり発芋者の名前にちなんで[[w:オヌムの法則]]ず呌ばれる。 * 問題䟋 ** 問題 抵抗300[Ω]を持぀電気抵抗に9[V]の電䜍差を䞎えたずき、抵抗䞭を流れる電流は䜕[A]か。 ** 解答 オヌムの法則を甚いればよい。V = 9, R = 300を甚いるず、 :<math> I = 9 / 300 = 0.03 </math> を埗る。よっお流れる電流は0.03[A]である。 䞀般に抵抗の倧きさは䜿われおいる物質が同じ材質なら甚いられおいる材質が長いず抵抗も倧きくなり、材質が现いず倧きくなる。たた、同じ長さでの抵抗倀は 物質によっお異なっおいる。 === 導線の長さず、抵抗の倧きさに぀いお === 導線の倪さや長さによっお抵抗の倧きさは倉わる。盎感的に、導線が倪いほうが電流が流れやすいのは分かるだろう。 実際に電気抵抗は、導線の倪さに反比䟋しお、抵抗が小さくなるこずが、実隓的に確認されおいる。 さらに、導線は材質や倪さが同じならば、導線が長いほど抵抗が倧きくなり、長さに比䟋しお抵抗が倧きくなるこずが、実隓的に確認されおいる。 == 電気回路図の図蚘号 == 蚘号はすべおを芚える必芁はないが、最䜎限、固定抵抗噚ず也電池、豆電球、スむッチ、電圧蚈および電流蚈、接続しおいる亀点ず接続しおいない亀点ずの区別、などは芚えおもらいたい。 <gallery> ファむル:固定抵抗噚.svg|固定抵抗噚 File:Variable resistor as rheostat symbol GOST.svg|可倉抵抗噚 ファむル:電池.svg|電池、盎流電源長い方が正極 File:Voltage Source (AC).svg|亀流電源 ファむル:SPST-Switch.svg|スむッチ ファむル:コンデンサ.svg|コンデンサ File:Inductor h wikisch.svg|コむル File:Symbole amperemetre.png|電流蚈 File:Symbole voltmetre.png|電圧蚈 File:Earth Ground.svg|接地 File:3wayswitch.svg|3極スむッチ File:Symbole moteur.png|モヌタ File:Wire Junction.svg|接続しおいる亀点 File:Wire Cross.svg|配線が接続せず、十字状に重なっおいるだけの堎合。 File:Symbol Visual indicator1.svg|電球 ファむル:Fuse.svg|ヒュヌズ </gallery> ;電流蚈や電圧蚈 電流を枬る蚈噚を電流蚈でんりゅうけいずいう。圢状や䜿い方は、孊校教科曞などを参考にしおください。 電圧を枬る蚈噚を電圧蚈でんあ぀けいずいう。圢状や䜿い方は、孊校教科曞などを参考にしおください。 電流蚈や電圧蚈は、぀なぎ方を間違えるず、故障する堎合がありたす。 ;電子線 [[Image:Crookes tube two views.jpg|thumb|300px|陰極線管䞊ず、攟電のようす]] 攟電管に、高い電圧をかけるず、電気回路が導線で぀ながっおなくおも電気が流れるこずがある。このような珟象を攟電ほうでんずいう。 歎史的には、真空攟電管の実隓で、マむナス偎の陰極から、なにかこれは電子の線である。が攟射されるのが発芋された。 なので、陰極から出る電子の線は、'''電子線'''でんしせん、cathode ray、カ゜ヌド・レむず呌ばれる。 たた、この実隓から、電子は負の電荷をおびおいるこずが、人類に分かった。 ※泚意 :電子線の実隓は、高い電圧を甚いるので、危険な実隓です。なので、孊生のかたは、実隓をしないほうが良いず思いたす。 === 電流による発熱 === ここでは、電流を電熱線に流す実隓ず、電球に流す実隓を行なう。ここでは、電流を流すこずで電熱線では発熱が埗られ、電球に流すこずで光が埗られるこずがわかる。埗られる光や発熱の匷さは、それらにかける電圧を倧きくするこずで匷くなる。 ここで、埗られる光や発熱の匷さは、電熱線や電球が消費する'''電力'''でんりょく、electric powerによっお定たる。電力は、ある時間圓たりに抵抗が消費する゚ネルギヌのこずである。電力は : 電力 = 電圧 * 電流 で䞎えられ、電力の単䜍は[W](ワット)である。詳しくは、[[高等孊校理科 物理I]]を参照。 電力PWを匏で曞けば、 : P[W] = V[V] × I[A] である。 1000Wのこずをキロワットず蚀い、1kWず衚す。 :*参考 オヌムの法則が成り立぀電気回路の堎合、電流Iに぀いお :V = RI が成立ち、電力の匏 P=VI に、この V=RI を代入すれば、 : 電力P = VI = <math>I^2 R</math> が成り立぀。そのため、発する光や発熱は、かける電圧の2乗に比䟋するはずである。 同様に、電力の匏 P=VI に、 I=V/R を代入すれば、 : 電力P = VI = <math>\frac{V^2}{R}</math> ずなる。なお。以䞊の匏は、あくたでもオヌムの法則が成り立぀堎合での匏である。 抵抗に流れる電流による抵抗熱を利甚した機噚なら、たいおいの機噚ではオヌムの法則がなりた぀。 䞭孊の孊習で扱う機噚なら、ほずんどの電気回路でオヌムの法則が成り立぀ので、この結果が成り立぀ず思っお良い。  ;熱量 電熱を利甚しお氎を熱するこずを考えよう。1Wの電力を1秒間、加えた時の熱量を1ゞュヌルずいう。ゞュヌルの単䜍蚘号はJなので、1ゞュヌルは匏では 1J ずあらわす。 電気の発熱量を衚す堎合は、カロリヌではなく、なるべくゞュヌル単䜍で衚すのが䞀般的である。 なお、カロリヌずは、氎1グラムを1℃䞊昇させるのに必芁な熱量である。 ゞュヌルずカロリヌずの関係は、およそ :1cal = 4.184J である。 読者は「カロリヌずいう単䜍があるのに、なぜ、わざわざゞュヌルずいう単䜍を぀くったのだろうか」ず疑問を持぀かもしれない。その質問に、お答えしよう。 ゞュヌルずいう単䜍は、力孊ずいう物䜓の運動法則を調べる孊問での「仕事」ずいう物理量が元になっおいるのである。力孊で「仕事」ずいう物理量があり、その「仕事」の単䜍がゞュヌルなのである。 :仕事の倧きさW(J)力の倧きさF(N) × 力の向きに動いた距離S(m) 䞊蚘の匏で、単䜍の読みは、Jはゞュヌル。Nはニュヌトン。mはメヌトル。 詳しくは埌の゚ネルギヌに関する節で習う。 ここでは、ずもかく、電気の発熱量はゞュヌルずいう単䜍で衚すのが䞀般的だず知っおいただければ良い。 ;電力量 ゞュヌルずいう単䜍は、ワットを基準に考えれば、1Wの電力を1秒間、発熱させた時の熱量だった。 実生掻では、30Wの蛍光灯を3時間ほど䜿甚したりず、1Wよりも、もっず倧きな電力を、1秒よりも、はるかに長い時間、甚いるこずが倚い。 電力のワットに、時間=60分のこずを掛けた量を'''電力量'''でんりょくりょうずいう。単䜍はワット時[Wh]あるいはキロワット時[kWh]である。 蚈算䟋ずしお、たずえば䜿甚電力が30Wの蛍光灯を3時間ほど甚いたら、䜿甚電力量は 30[W]×3[h]=90[Wh] である。 なお、電力量の単䜍 Wh の末尟のhは英語のhour「アワヌ」、1時間、時間ず蚀った「時間」の意味。の略である。 == 電流の利甚 == === 磁界 === 磁石に鉄などを近づけるず鉄は磁石に匕きよせられるこずが知られおいる。このような磁石の性質を芋るために、[[w:磁界]]じかいずいう考え方を甚いる。磁界ずは磁石の 回りの各々の点にある矢印が匵り぀き、その矢印によっお、その点の近くに鉄などが珟われたずきにそれらが匕きよせられる方向を蚘述する方法である。 このずき、鉄などが匕きよせられる匷さは矢印の長さで衚わす。 䞀般に、ある磁石にはN極ずS極があるが、磁界は通垞N極からS極に向けお䌝っおいくように曞かれる。磁界は途䞭で途切れるこずが無い。 : [[画像:Magnet0873.png|200px|磁界]] ;磁力線 磁堎の向きが分かるように図瀺しよう。磁石の䜜る磁堎の方向は、砂に含たれる砂鉄の粉末を磁石に、ちりばめお、ふりかけるこずで芳察できる。 {{clear}} これを図瀺するず、䞋図のようになる。画像玠材の確保の郜合䞊、写真ず図瀺ずでは、N極ずS極が逆になっおいたす。ご容赊ください。孊校教科曞などで、磁力線じりょくせんの図瀺を確認しおください。 [[File:VFPt cylindrical magnet.svg|thumb|left|300px|磁力線の図瀺]] このような磁界の図を'''磁力線'''じりょくせんずいう。磁力線の向きは、磁石のN極から磁力線が出お、S極に磁力線が吞収されるず定矩される。棒磁石では、磁力の発生源ずなる堎所が、棒磁石の䞡端の先端付近に集䞭する。そこで、棒磁石の䞡端の先端付近を'''磁極'''じきょく、magnetic poleずいう。 磁力線の向きを、どうやっお確認するかずいうず、方䜍磁針ほういじしん、compassを甚いればいい。その堎所の方䜍磁針の向きが、その堎所での磁力線の向きである。 氞久磁石が䜜る磁力線を図瀺する堎合は、N極から力線が出お、S極で磁力線が吞収されるように曞く。磁力線は、磁界を図瀺したものなので、磁極以倖の堎所では、磁力線が分岐するこずはない。N極以倖の堎所では磁力線が生成するこずもなく、S極以倖の堎所で磁力線が消滅するこずもない。 たた、磁力線が亀わったりしおはいけないし、枝分かれもしおはいけない。もし、亀わらしお磁力線を曞くず、その堎所での方䜍磁針の向きが通りあるこずになり、䞍合理な図ずなる。 {{clear}} === 磁化 === 鉄やコバルトやニッケルに磁石を近づけるず、磁石に吞い付けられる。たた、鉄やコバルトやニッケルに氞久磁石などで匷い磁力を䞎えるず、鉄などから磁石を遠ざけおも、鉄やコバルトやニッケルそのものが磁堎を呚囲に及がすようになる。 このような、もずもずは磁堎を持たなかった物䜓が、匷い磁堎を受けたこずによっお磁堎を及がすようになる珟象を'''磁化'''じか、magnetizationずいう。 たた、'''鉄'''英ironず'''コバルト'''英cobaltず'''ニッケル'''英nickelは、磁化されるこずのできる金属であり、このような磁化される物質を'''磁性䜓'''じせいたいずいう。 必ずしも、すべおの金属が磁性䜓ずは限らない。たずえば、銅は磁化されないので磁性䜓ではない。 たた、金属以倖の物質は、䞀般に磁化はされず、したがっお金属以倖の物質は磁性䜓ではないのが䞀般である。 <!-- 銅は、正確に蚀うず、反磁性䜓であっお非磁性䜓ずは違うが、初めお磁化を習うかもしれない䞭孊生に、そこたで教えるのは困難だず思うので、銅を非磁性䜓ずしお扱いたした。 --> 磁化された鉄などは、べ぀に氞久磁石ではないので、反察方向から磁化すれば磁気が打ち消されお磁化が消える。たた、倖界ずの磁界ずの盞互䜜甚などで、磁化された鉄などの磁力は、自然に磁化が消倱しおいく。 ==== 電流の䜜る磁界 ==== : [[File:junior_high_sci_magnetic_field.png|junior_high_sci_magnetic_field.png]] 電流は、その呚囲に磁界を䜜る。これは方䜍磁針を電気回路の近くに眮くこずで確認できる。 ;右ねじの法則 盎線電流が぀くる磁界の向きは、電流の向きに右ねじを進めるずきに、右ねじを回す向きである。この電流ず磁界の向きずの関係を'''右ねじの法則'''、あるいは'''アンペヌルの法則'''AmpÚre's circuital lawず蚀う。 コむルのような曲線郚を持぀電気回路が䜜る磁界の向きも、電気回路の各郚分の電流が右ねじの法則に埓っお、磁界を䜜っおいる。 電流の呚りに生じる磁界の匷さは電流の匷さず導線からの距離だけで決たるこずが知られおいる。しかし、ここでは具䜓的にその匷さを求めるこずはしない。詳しくは[[高等孊校理科 物理I]]などを参照。 ::※ 範囲倖: 日本にかぎらず、䞖界に存圚する ねじ の倚くは 右ねじ であり 巊ねじ は、特殊な堎合にだけ甚いられる。身近な実䟋ずしお、自転車の巊ペダルをクランクに取り付ける郚分のネゞがあげられる。もし、巊ペダルが右ねじで取り付けられおいるず、緩める方向に力を受け続けおしたうからである。 ;゜レノむドコむルの磁界 導線を棒状のものにたき぀けお、ある䞀定の長さにしたものを、[[w:コむル]]ず呌ぶ。電気回路甚のコむルに぀いおは゜レノむドSolenoidたたは゜レノむドコむルず呌ぶ堎合が倚い。コむルに電流を流したずきにも磁石のずきに芋たような磁界が流れるこずが知られおいる。 : [[画像:Basic Inductor with B-field.svg|200px|コむル内の磁界]] 磁界の向きは、方䜍磁針で確認できる。 <!-- *発展 磁界は目に芋えず、手に觊れるこずも出来ないため、どのような性質のものなのか理解しづらい。実際には磁界は[[w:光]]が磁石の間を飛び回るような理由で磁石の間に力を働かせおいる。ここではそれらの詳现に぀いおは述べない。[[電磁気孊]]などを参照。 ( *泚意 磁石から生じる磁界ず電流を流した導線の回りの磁界ずは関連しあっおいるが、その関係はそれ皋簡単ではない。[[電磁気孊]]などを参照。 ) --> ==== 電磁石 ==== 電気回路に電流を流すず磁力が発生するのだった。この電流が䜜る磁界を、氞久磁石の代わりに磁力の発生源ずしお利甚したものが'''電磁石'''でんじしゃく、electromagnetである。 実際の電磁石では、磁力を匷めるために、コむルの゜レノむド郚分に鉄の棒を収める構造になっおいる。鉄芯が磁化させるこずで、磁力を匷めおいる。 === モヌタヌのしくみ === [[File:モヌタヌのしくみ.svg|thumb|300px|モヌタヌのしくみ]] 電流が磁界から受ける力を利甚しお、モヌタヌが぀くれる。モヌタヌの原理は、右図のようなものである。 電流の向きから磁界の向きに、右ねじを回した向きに、力は働く。 敎流子ずブラシは、半回転ごずに電流の向きを切り換えるこずにより、぀ねにコむルを同じ向きに回転させるためのものである。 敎流子が切り替わる瞬間は、いきおいで、そのたた回り続ける。 {{-}} ---- === フレミングの巊手の法則 === [[File:Lorentzkraft-graphic-part2.PNG|thumb|磁界䞭で導線に働く力の向き。<br>電流の向きIから磁力線の向きBに右ねじを回した向きが、導線に働く力Fの向き。]] 磁界の䞭で、導線に電流を流したずき、導線に働く力の向きは、電流の向きず磁界の向きの䞡方に盎亀する。 たた、力の向きは、右ねじを、電流の向きから磁界の向きに右ねじを回したずきに、その右ねじが進む向きである。 この法則を'''フレミングの巊手の法則'''ずいう。 電流の向きを逆にするず、力の向きも逆になる。この堎合にも、力の向きは、右ねじを電流の向きから磁界の向きに右ねじを回したずきに、その右ねじが進む向きになっおいるので、フレミングの法則が成り立っおいる。 ::※ 範囲倖: フレミングの巊手の法則ずは逆に、フレミングの右手の法則ずいうものもある。これは、フレミングの巊手の法則はモヌタヌなどの動き、すなわち電気゚ネルギヌから運動゚ネルギヌに倉換するために甚いるため、その逆のフレミングの法則は、運動゚ネルギヌから電気゚ネルギヌの倉換のために甚いられる。 {{-}} === 電磁誘導ず誘導電流 === [[File:電磁誘導のしくみ.svg|thumb|400px|電磁誘導のしくみ]] コむルを眮き、その茪の䞭に、磁石の先端を出し入れする実隓実隓を行なっおみる。ただし、コむルの䞡端には電圧蚈を接続し、コむルに流れる電流の電圧を枬定するものずする。 このずき、図のように、電流が流れる。 近づけたずきず、遠ざけおいるずきに、その磁石を動かしおいるあいだのみ、電流が流れる。遠ざけおいるずきの電流の向きは、近づけおいるずきの電流の向きずは、逆向きである。 この珟象を'''電磁誘導'''でんじ ゆうどうずいい、この電流を'''誘導電流'''ゆうどう でんりゅうずいう。 電磁誘導で電流が流れるのは、磁力が倉化しおいる間のみである。磁石を近づけおわった状態で固定しおいおも誘導電流は流れない。 この電磁誘導を発芋した人物は、むギリス人のファラデヌである。 電磁誘導では、コむルの巻数が倧きければ倧きいほど、発生する誘導電流の倧きさも倧きくなる。 たた、磁界の倉化の速さが倧きければ倧きいほど、発生する誘導電流の倧きさも倧きくなる。 * 参考: 誘導電流をはかる実隓 :※ 䞭孊の範囲倖。 怜流蚈を䜿えばいい。なお、怜流蚈の内郚のしくみは、怜流蚈の䞭には導線の他にも磁石が入っおおり、フレミングの法則による力を、巻きバネをバネ蚈りずしお甚いお、はかっおいる。あらかじめ、怜流蚈の補造業者などが、倧きさの分かっおいる電流を流しお、どのおいどの倧きさの電流で、どのおいど、フレミングの法則による力が働くかを確かめお調敎しおある。なので、怜流蚈の䜿甚時に、流れおいる電流蚈の倧きさが分かるずいう仕組みである。 * レンツの法則 ロシアのレンツは、磁界を倉化させるず、その倉化をさたたげる向きに電流が流れるこずを発芋した。この法則を'''レンツの法則'''ずいう。 ※ アンペヌルの法則により、電流のたわりには、電流の向きを基準にしお右回りに磁界が発生しおいる。 誘導電流のたわりに発生する右回りの磁界の向きは、磁石の動きによる磁界の倉化を打ち消す向きになっおいる。 このように、磁界が倉化しおいる間のみ、誘導電流が流れる。たた、その誘導電流の向きは磁界の倉化を劚げる向きである。 これを'''レンツの法則'''Lenz's lawずいう。 :※ なお、コむルを固定しお磁石を動かすかわりに、磁石を固定しおコむルを動かしおも、同様の珟象が起きる。䞭孊範囲倖か ==== 電磁誘導の応甚 ==== * 発電機 珟圚の火力発電や氎力発電や原子力発電などの発電所では、この電磁誘導の原理を甚いお、発電を行なっおいる。火力発電や原子力発電では、火力などで発生する熱によっお氎をわかしお氎蒞気を぀くり、固定した磁界の䞭にあるタヌビンを、氎蒞気を甚いおタヌビンをたわし、そのタヌビンの軞が発電機の軞ず぀ながっおいるので、タヌビンの軞の回転ずいっしょに発電機も軞が回転し、そしお発電機の軞にはコむルが取り付けおあるので、それによっお誘導電流を発生させるのである。 :※ 発電機ぞのコむルの巻き付け方法は、専門的であり、䞭孊範囲を倧幅にこえるので、説明を省略する。工業高校の電気孊科や、倧孊の電気工孊科などの範囲である。 氎力発電では、䞊流から䞋流に流れ萜ちる氎流の力をもちいお、タヌビンを回しおいる。 おおざっぱに蚀うず、火力発電などのしくみは、タヌビンを回すこずで発電機のコむルたたは磁石を回し、発電しおいる。䞭孊の範囲では、この皋床のおおざっぱな理解で充分だろう。 なお、自転車の発電機では、軞に取り付けられた磁石のほうを回転させる仕組みになっおおり、コむルは固定されおいるのが䞀般である。 * 鉄道の自動改札の非接觊匏ICカヌド :※ Suicaスむカなど 近幎、鉄道の自動改札で、専甚のICカヌドをセンサヌの近くにかざすだけで、自動的に料金を払うなどの改札の凊理を行うを凊理がある。これも、電磁誘導を利甚しおいる。 たず、改札機に、磁界を発生させる装眮が入っおいる。 たた、ICカヌドの内郚には、電源は無い。 そしおICカヌドの内郚には、コむル状のアンテナが入っおおり、改札の磁界によっおカヌドに誘導電流が発生し、その誘導電流によっおカヌドのICチップが䜜動し、そしお改札ずカヌドがデヌタのやりずりをし始めお、改札の凊理をするシステムになっおいる。 * 電磁調理噚 電磁調理噚IH調理噚の䞭にはコむルがあり、そのコむルで磁界を発生させおいる。そしお、コむルの電流の向きがすごく速く倉わる仕組みになっおるので、コむルによっお発生する磁界の向きも、同じようにすごく速く倉わる。 そしお、調理ナベに誘導電流が流れ、調理ナベの電気抵抗によっお発熱するこずで、熱を発生させおいる。 なお、コむルから発生した磁界が、調理ナベなどの底面などに、あたっおも、もし磁界が倉化しなければ、ナベに誘導電流は流れない。 だったら、磁界を倉化させれば、調理ナベの底面に、誘導電流が流れる。なので、IH調理噚の内郚のコむルは、電流の向きがすごく速く倉わる仕組みになっおるのである。 == 盎流ず亀流 == 也電池による電流は、電池切れなどが起きおなければ、倧きさは倉わらずに䞀定のたたである。 いっぜう、発電機の電流は、磁石たたはコむルが回転しおいるため、電流および電圧の倧きさが呚期的に倉わる。 電池切れしおない也電池による電流のように、倧きさが䞀定のたた倉わらない電圧ず電流のこずを'''盎流'''ちょくりゅうずいう。 [[Image:RAV4 Tach 750rpm.JPG|thumb|300px|right|オシロスコヌプ.<br />亀流のばあい、図のように、電圧・電流が波の圢になる。]] いっぜう、呚期的に、電圧ず電流の倧きさが倉わる堎合を'''亀流'''こうりゅうずいう。 家庭甚のコンセントに䟛絊されおる電圧は亀流である。 オシロスコヌプずいう装眮で調べるず、亀流の波圢が芋られる。 亀流の電圧・電流にお、電流の向きの倉化が、1秒間あたりに起きる回数を'''呚波数'''しゅうはすうずいい、呚波数の単䜍は'''ヘルツ'''蚘号: '''Hz'''である。 :(亀流の呚波数の単䜍のヘルツは、音の振動数の単䜍のヘルツず同じ単䜍。) 日本では、家庭に䟛絊されおいる亀流の電気では、東日本では50Hz、西日本では60Hzである。 :※参考ちなみに、日本の東西で、呚波数のこずなる理由は、明治時代ごろ1889幎ごろに日本が海倖から発電機を茞入したずきにアメリカから60Hz甚の発電機を茞入したのが西日本倧坂などで、ドむツから50Hz甚の発電機を茞入したのが東日本東京などだから。参考曞などに蚘述あり。 電気をおくる堎合、電流を倧きくするず抵抗熱が倧きくなり、よっお電力の損倱が倧きくなるずいう事実がある。 同じ電力電力P  電圧V × 電流I でも、電圧を高くしお電流を䜎くしたほうが、抵抗熱が小なくなるずいう事実がある。 なので発電所からの送電では、電圧を高くしお、電気を送っおいる。発電所で発電される亀流は電圧が数十䞇ボルトであるが、送電のずちゅうで倉電所ぞんでんしょにある倉圧噚ぞんあ぀きによっお段階的に匕き䞋げられお数千ボルトに匕きさげられ、さらに家庭に届く盎前には電柱の䞊にある柱状倉圧噚によっお100ボルトや200ボルトに匕き䞋げられ、この100Vや200Vの電気が家庭に届いおいる。 なお、電池にプラスずマむナスの端子があるように、盎流の電源にはプラスずマむナスの向きがある。 しかし、亀流では、電圧が亀互に向きが倉わるので、電源などでは、あたりプラスずマむナスの区別をしない。じっさいに、家庭甚のコンセントには、プラスずマむナスの区別が無いのが䞀般的である。 == 発展: 倉圧噚ずACアダプタヌ == === 倉圧噚 === [[File:Transform grafik.jpg|thumb|倉圧噚のしくみ]] 倉圧噚ぞんあ぀きは、鉄心おっしんに、巻数のこずなる2぀のコむルを図のように巻いた仕組みになっおいる。 これで電圧を倉圧できる理由は、電磁誘導を利甚しおいる。 巻数の倚いがわのコむルに高圧電流を流すず、コむルのたわりに電磁石のように磁界が発生し、その磁界が鉄心の䞭をずおるため、巻数のすくない偎のコむルに誘導電流が流れる。 このさい、2぀のコむルの巻数の比の関係により、巻数の少ないがわのコむルには䜎い電圧が発生する。 N1:N2E1:E2 Nは巻き数、Eは電圧 こうしお倉圧噚では、電圧を倉換しおいる。 なお、コむルの巻数の比を倉えるこずで、倉圧の比も倉えるこずができる。 䟋題 䞀次偎の電圧が2500Vあるが、これを100Vに倉換したい。䞀次偎の巻き数を6250回ずすれば、二次偎の巻き数を䜕回にすればいいか 答え N1:N2E1:E2、6250:N22500:100、N2250回 よっおN2の巻き数は250回にすれば良い。 === ACアダプタヌ === 携垯電話の充電噚やパ゜コンなどに䜿われおいるACアダプタヌには、倉圧噚が入っおいるものもある。 これらのアダプタヌなどにある「AC」たたは「DC」ずいう衚蚘がある堎合がある。 AC発音: 「゚ヌシヌ」ずは、亀流の英語の Alternating Current の略である。 たた、ACアダプタヌずは、亀流を盎流に倉換するアダプタヌである。 パ゜コンのアダプタヌに、ACアダプタヌが䜿われおいる理由は、コンピュヌタヌは、盎流で動くため、電圧を盎流に倉換する必芁があるからである。 いっぜう、DC発音:「ディヌシヌ」 ずは、盎流の英語の Direct Current の略である。 [[Category:䞭孊校教育|りか1]] [[Category:理科教育|äž­1]] [[カテゎリ:電流]]
2014-07-07T00:42:33Z
2023-07-21T06:56:31Z
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䞭孊校理科 第1分野/化孊倉化ず原子・分子
ここでは物質の性質が保たれる最小の単䜍がw:分子であるこずを説明し、それらは個々の分子の性質をうたく扱うこずで他の分子に倉化させられるこずを説明する。たた、具䜓的に分子の組成やw:化孊倉化の過皋を蚘述する方法ずしお、w:化孊匏(chemical formula)ずw:化孊反応匏(chemical equation)を導入する。 炭酞氎玠ナトリりムを加熱するず二酞化炭玠ず氎が発生し、加熱埌の物質は炭酞ナトリりムになる。たた、酞化銀を加熱するず酞玠が発生し、加熱埌の物質は銀になる。 1皮類の物質から2皮類以䞊の物質に分かれる化孊倉化を分解ずいう。 也電池を甚いた電気回路で、酞化銀に電気が通るか調べおも、酞化銀は電気を通さない。䞀方、銀は電気をよく通す。なので、分解しお別の物質に倉わったこずが分かる。 もずの物質ずは異なる性質を持った物質ができる倉化を化孊倉化(かがくぞんか、chemical change)たたは化孊反応(かがくはんのう、chemical reaction)ずいう。分解も、化孊倉化である。 ・分解の䟋 物質の分解のやり方は、加熱の他にもある。電気を通しおも、分解する。 電気を通すこずによっお物質を分解するこずを電気分解(でんきぶんかい、electrolysis、゚レクトロシス)たたは略しお電解(でんかい)ずいう。 氎を電気分解するず、+極には酞玠、-極には氎玠が発生する。発生した氎玠の䜓積は酞玠の2倍である。氎は氎玠ず酞玠に分解できる。 ・氎の電気分解 ・発生気䜓の䜓積比 塩化銅氎溶液を電気分解するず、+極には塩玠が発生し、-極には銅が付着する。塩化銅は塩玠ず銅に分解できる。 実隓では、うすい氎酞化ナトリりムを溶かしたあずに、電流を流す。氎酞化ナトリりムをたぜるのは、電気を通りやすくするため。 (※ 氎酞化ナトリりムを扱うずきはゎム手袋をする。たた、液が目に入らないように安党メガネをする。もし、目に入ったら、すぐに氎道氎であらい、先生に報告しお凊眮をあおぐ。) 発生する気䜓に぀いお 気䜓の皮類の確認方法 このように、氎の電気分解では、氎玠ず酞玠が、䜓積比でかならず の割合で気䜓が発生する。 物質の分解が起きる珟象は、いたたでに玹介した、熱による分解 や 電気による分解の他にも、光による分解や化孊倉化がある。 理科宀で䜿う薬品の液䜓でも、光によっお化孊倉化しやすい物質は、保管䞭の化孊倉化をふせぐために、耐色(かっしょく)の容噚に入れられお保管されおいるのが普通(ふ぀う)である。 たた、さらに棚(たな)の䞭などの、棚を閉じた状態では光の圓たらない堎所に保管する事により、保管䞭の化孊倉化を防ぐ必芁がある。 (※ 参考:) 理科宀以倖の物質でも光によっお分解するものは、ある。よくポスタヌなどの印刷物の色が䜕幎も経過するず消えるこずがある理由は、光によっお、塗料が分解したこずが、色の消える原因である。 すべおの物質は、ずおも小さな粒子が組み合わさっお出来おいる。 原子の衚蚘には、蚘号が぀けられおいる。アルファベット1文字か2文字で曞ける蚘号が぀けられおおり、分子の構成を蚘述するためにはその蚘号を甚いる。この蚘号はw:元玠蚘号ず呌ばれる。ここで、よく知られおいる原子の元玠蚘号を列蚘しおおく。 など。 曞き方の決たりは、 読み方の決たり 他にも様々な元玠があり、それらはw:呚期衚などにたずめられおいる。呚期衚はそれぞれの元玠を、ある順序に埓っお䞊べたものである。呚期衚の仕組みに぀いお、あずの節で説明する。 ロシアのメンデレヌ゚フによっお、1869幎に、呚期衚は䜜られはじめた。メンデレヌ゚フは、たず原子質量の順に原子を衚に䞊べた。するず、呚期的に、化孊反応などの性質の䌌た元玠が衚にあらわれる事を発芋したのである。圓時に、ただ知られおいない元玠があったが、それは、「未発芋の元玠があるのだろう」ずメンデレヌ゚フは考えた。のちに、メンデレヌ゚フの予想したずおり、未発芋の元玠が、発芋された。 原子の質量は、皮類によっおちがう。もっずも軜い原子は、氎玠原子である。 氎玠原子の堎合、原子1個の質量は である。(17の前に、0が25個぀いおいる。) 氎玠元玠を集めお1gにするのに䜕個の原子が必芁かずいうず、 (䞭孊では、語源たでは暗蚘する必芁はない。) なお、元玠蚘号の文字の由来は、おもにラテン語あるいはラテン語由来の英語やフランス語、ドむツ語などで衚した堎合の頭文字である。たずえば氎玠はラテン語で「hydrogenium」(ヒュドロゲニりム)ず蚀い、英語では「hydrogen」(ハむドロゞェン)ず蚀い、それらの頭文字の h を倧文字にしお、Hずいう元玠蚘号が氎玠に付けられた。 (氎玠「hydrogenium」などのラテン語の衚蚘に関しおは、䞭孊では芚える必芁はない。) 酞玠の元玠蚘号Oも、ラテン語の酞玠 oxygenium(オキシゲニりム) などが語源である。英語では酞玠は、 ラテン語由来の元玠蚘号は、ナトリりムが分かりやすい䟋で、ラテン語ではnatrium(発音もナトリりム)ずいい、ラテン語の発音が、日本での発音ずほずんど同じである。いっぜう英語ではナトリりムのこずをsodium(゜りディりム)ず蚀い、たったく違う発音である。なお、英語での衚蚘は、ナトリりム化合物を日本語で゜ヌダ(飲料氎の「゜ヌダ氎」ずは別物。)ず蚀うこずなどに圱響を残しおる。 カリりムKも、英語ではpotassium(ポタシりム)ず、たったく元玠蚘号ずは別の発音である。ラテン語ではカリりムはkalium(カリりム)ず、元玠名そのたたである。 このように、必ずしも英語の発音に元玠蚘号が近いずは限らない。原則的に、元玠蚘号の衚蚘ず、元玠名の発音は、ラテン語を語源ずしおいる。 銀のAgもラテン語の銀 argentum(アルゲントゥム) が語源である。英語の銀のsilverずは、たったく぀づりも発音も異なる。 金のAuもラテン語の金 aurum(アりラム)が語源である。 ずもかく、元玠蚘号には、きちんずした根拠があるので、安心しお元玠蚘号を芚えおもらいたい。 たた、化孊の元玠蚘号は䞖界共通である。たずえば氎玠だったら、どこの囜でも氎玠の元玠蚘号は H である。 倚くの物質では、原子がバラバラに存圚しおいるこずは無く、いく぀かの原子が結び぀いおおり、これが集たっお物質になっおいる。 ある物質の分子は、その物質ずしおの性質を持぀最小単䜍である。分子自身もいく぀かの原子が組み合わさるこずで構成されおいる。 たた、同じ原子からできおいおも、原子の配眮によっお異なった性質を瀺す分子ができる堎合もある。そのため、ある分子がどの原子で構成されおいるかを知るだけでは、物質の性質を予枬するこずはできない。たた、反察にある分子がどのような原子でできおいるかを調べるには、物質ごずの特別な手段を甚いる必芁がある。ここでは既に性質がよく知られおいる分子だけを扱うが、分子の性質を調べる手法を知るこずが重芁である。 分子は、原子の組み合わせでできおいる。分子が1皮類の原子だけで構成されおいる堎合、その分子の呌び名で、原子の名称を流甚しお甚いる堎合が倚い。 たずえば、氎玠は、氎玠原子2぀が結び぀いお氎玠分子を䜜る。氎玠の気䜓ずは、氎玠分子が、いく぀も集たった気䜓である。 酞玠は、酞玠原子2぀が結び぀いお酞玠分子を䜜る。酞玠の気䜓ずは、酞玠分子が、いく぀も集たった気䜓である。 䟋えば、気䜓の実隓で甚いる氎玠(氎玠分子)は、2぀の氎玠原子からなっおいる。この分子の化孊匏は、 䞊の䟋は氎玠分子である。 酞玠分子を元玠蚘号で曞くずき、酞玠の元玠蚘号Oを甚いお、 ず曞く。 このような、元玠蚘号を甚いた分子の蚘述法をw:化孊匏ず呌ぶ。ある分子の化孊匏を曞くためには、その分子がどのような原子から構成されおいるかを把握しおいる必芁がある。たた、化孊匏から分子の構成を読み取るこずもできる。ただし、化孊匏からは分子の構成以䞊の情報は読み取れない。 ここで、Hは氎玠原子の元玠蚘号であり、Hの右䞋に曞かれた添字の2はそれが2぀あるこずを衚す。たた、氎玠分子の䟋にあるように、分子䞭の原子の数は察応する元玠蚘号の右䞋に小さい文字で぀けるのが曞き方である。 氎分子(みずぶんし)は、氎玠原子2個ず酞玠原子1個が結び぀いおいる。 H2Oの読み方は「゚むチ・ツヌ・オヌ」ず読む。 次に、よく知られた代衚的な物質の化孊匏を曞き蚘す。 読み方 ここで、他の気䜓に぀いおも化孊匏をたずめおおく。 ここで、氎玠や酞玠のように単䞀の原子でできおいる分子をw:単䜓(たんたい)ず呌ぶ。たた、氎分子やアンモニアや二酞化炭玠のように耇数の原子からできおいる分子を、w:化合物(かごうぶ぀)ず呌ぶ。 いっぜう、耇数の物質が混ざっおいるものを混合物(こんごうぶ぀)ずいう。食塩氎は混合物である。砂糖氎も混合物である。空気は混合物である。 塩化ナトリりムそのものは、塩玠ずナトリりムずが化合しおいるので化合物である。食塩氎で、氎に塩化ナトリりムが溶けおいおも、氎分子ず塩化ナトリりムは化合しおはいないので、食塩氎は混合物である。 塩化ナトリりムは結晶を぀くっおおり、分子ずいうたずたりを持たないが、原子数の比が、ナトリりム原子ず塩玠原子の比率は、かならず1:1なので、化孊匏を曞くずきは NaCl ず曞く。 鉄は結晶構造をずり、分子ずいうたずたりを持たない。鉄では鉄原子Feが芏則正しく䞊んでいるので、化孊匏では Fe で衚す。 銅など、他の金属も同様で、結晶構造をずり、分子構造をずらないが、元玠蚘号で分子を衚す。 (* 発展 呚期衚の順序 各々の原子は実は物の最小単䜍では無く、原子はそれぞれw:原子栞(げんしかく)ずw:電子(でんし)から構成されおいる。実際には原子栞もいく぀かのw:䞭性子(ちゅうせいし)ずw:陜子(ようし)から構成されおいるのである。個々の原子の違いはその原子の原子栞が含む陜子の数ず䞭性子の数によっお決たるが、このうち原子の電気的な性質は陜子の数で決たる。呚期衚はその原子の原子栞䞭の陜子の数によっお元玠を䞊べおいる。䟋えば、氎玠原子は陜子を1぀含むので1番目であり、酞玠は8個含むので8番目である。たた、呚期衚には各行で原子の数がたちたちだが、これにも理由がある。(これに぀いおは高等孊校化孊、w:遷移元玠などを参照。) 䞭孊の範囲においお、この衚の党おを蚘憶する必芁はないが、原子番号1番から20番たでの20個を最䜎限は芚えおおくずよい。 たた、カリりムK、カルシりムCa、マンガンMn、鉄Fe、銅Cu、銀Ag、ペり玠I(倧文字のアむ)、金Au、などを芚えおおくず良いだろう。 曞籍などでの実際の呚期衚には、぀ぎのように、原子番号や質量が、元玠蚘号のずなりに曞かれる。 巊䞊の数字は原子番号で、巊䞋の数字は炭玠原子Cの質量を12ずしたずきの、その原子のおよその質量である。 曞籍によっおは、曞く䜍眮が違う堎合もあるので、その曞籍ごずに確認のこず。 それぞれの原子を矅列しおいくず、 ずいうようになる。 このような、氎玠原子Hの質量を1ずしたずきの、ヘリりム原子Heの質量比4や、リチりム原子Liの質量比7、ベリリりム原子の質量比9など、氎玠原子の質量を1ずしたずきの原子の質量比のこずを原子量ず蚀う。 より詳しく蚀うず、珟圚では、原子量の基準には、炭玠原子Cの質量を12ずしお、原子量の基準にしおいる。原子量は、䞀般の䞭孊・高校の理科参考曞の呚期衚を芋れば、普通は蚘茉されおいる。 原子番号ず原子量を芋るず分かるように、原子量は、元玠番号のほが2倍だが、しかしピッタリ2倍ずは、限らない。 元玠蚘号のずなりに原子番号や原子量を曞くずきは、呚期衚を曞くずきなどに限る。ふ぀うの化孊反応匏では、反応匏䞭に原子番号や原子量を曞かないのが、普通である。 鉄(お぀)の粉末ず硫黄(いおう)の粉末の混合物を加熱するず、硫化鉄(りゅうかお぀)ずいう黒色の粉末ができる。 加熱する前の、鉄ず硫黄がたざっただけの粉末は、黄色がかった灰色である。 硫化鉄の化孊匏は FeS である。 加熱する前の鉄の粉末ず硫黄の粉末の混合物は、磁石に぀く。(鉄粉が磁石に぀くため) しかし、加熱したあずに出来る硫化鉄の混合物は、磁石に぀かない。 このように、化孊倉化をするず、物理的な性質が倉わる。 硫化鉄の化孊匏 FeS もテストに出るので、芚えおおこう。このFeSのできる反応は、どの怜定教科曞にも曞いおある代衚的な反応なので、おがえおおくこず。 たた、銅ず硫黄の混合物を加熱するず硫化銅ができる。 このように、2皮類以䞊の物質が結び぀いおもずの物質ず違う別の1皮類の物質ができる化孊倉化を化合(かごう)ずいう。化合した物質を 化合物(かごうぶ぀、chemical compound) ずいう。 銅の粉末を加熱するず、銅が空気䞭の酞玠ず化合しお酞化銅(さんかどう)ができる。酞化銅は、銅ず酞玠の化合物である。たた、炭玠を加熱するず、炭玠が空気䞭の酞玠ず化合しお酞化銅ができる。 既にいく぀かの堎合に、耇数の物質が反応し別の物質を䜜る過皋を芋おきた。ただし、䞀口に反応ずいっおもその皮類は様々であり、熱を発する物や、耇数の物質を生じる物があるこずには泚意が必芁である。扱った過皋の䞭には、いく぀かの分子から別の分子を生じる過皋もあった。䟋えば、過酞化氎玠氎から氎ず酞玠が生じる反応はこの䟋である。これらの反応は、どれも分子ず分子の反応であり、反応の䞭で個々の原子が倉化するこずはない。この理由に぀いおは䞋の発展を参照。 䞀般に、通垞では原子栞は倉化しないが、ずおも倧きな゚ネルギヌを加えた堎合には倉化させるこずも可胜である。このような原子が他の原子に倉化する反応はw:栞反応(かくはんのう)ず呌ばれ、䞀般にここで扱う反応より高い゚ネルギヌが必芁になる。ただし、元々䞍安定な元玠は、勝手に原子栞䞭の䞭性子が厩壊し、他の元玠に倉化する堎合がある。(詳しくは、w:ベヌタ厩壊などを参照。) 次に述べる化孊反応は、栞反応ずは異なるので混同しないように泚意のこず。 それぞれの分子を化孊匏で蚘述する方法を既に孊んだ。同じように反応の過皋も化孊匏ず䌌た蚘号で蚘述できるず䟿利である。このような蚘述法をw:化孊反応匏(かがくはんのうしき、chemical equation)ず呌ぶ。化孊反応匏は化孊反応を蚘述するための䞀般的な方法だが、反応の詳现(䟋えば、熱を発するかどうかや反応が進む速床)に぀いおは蚘述できないこずに泚意が必芁である。 化孊反応匏を曞くずきには真ん䞭に矢印を曞き、巊偎に反応前の物質の化孊匏を曞き、右偎に反応埌の物質の化孊匏を曞く。たた、耇数の物質があるずきにはその間に+蚘号を眮く。䟋えば、䞊であげた過酞化氎玠氎が氎ず酞玠に分解する反応は次のようになる。 2 H 2 O 2 ⟶ 2 H 2 O + O 2 {\displaystyle {\ce {2H2O2 -> 2H2O + O2}}} ここで、それぞれの分子の化孊匏の前の数字は、反応に関わる分子の数を衚す。䞊の反応では2぀の過酞化氎玠氎分子に察しお2぀の氎分子ず1぀の酞玠分子が生じる。このずき党䜓に定数をかけおも関係は倉わらないが、それぞれの定数が公玄数1を持぀敎数に取る必芁がある。 反応䞭で原子が倉化しないこずから、匏の巊蟺ず右蟺で分子の数は倉化しない。䞊の䟋では、巊蟺でも右蟺でもHが4぀ず、Oが2぀存圚する。 氎玠ず酞玠から、氎を合成する反応は、぀ぎの反応匏になる。 図瀺するず、぀ぎのような図になる。 この氎の合成実隓は、けっこう危険なので、教員の指瀺がない限りしなくおよい。 図を芋るず分かるように、反応の前埌で、原子の個数は倉化しおいない。 鉄を熱したずき、鉄に酞玠が結合しお酞化鉄になるが、その化合した酞玠の分だけ質量が増える。 化孊倉化の前埌で、その倉化に関係しおいる物質党䜓の質量は倉わらない。これを質量保存の法則(し぀りょうほぞんのほうそく、law of conservation of mass)ずいう。 炭酞氎玠ナトリりム(NaHCO3)ず塩酞(HCl)を反応させるず、二酞化炭玠が発生する。 密閉されおいない容噚の䞭でこの反応をさせるず、発生した二酞化炭玠は空気䞭に逃げおいくので、反応前埌の質量を比べるず、反応埌は質量が枛少しおいる。 いっぜう、密閉された容噚の䞭で反応させるず、発生した二酞化炭玠は空気䞭に逃げおいかないため、反応前埌の質量は倉化しない。 このように、気䜓が発生する反応でも、質量保存の法則は成り立぀。 なお、この炭酞氎玠ナトリりムず塩酞の反応でできた液䜓は、塩化ナトリりムず氎の混ざったものである。 化孊匏も芚えよう。 ※ 炭酞氎玠ナトリりムそのものは、あたり質量保存の法則では重芁ではないのだが、この炭酞氎玠ナトリりムの実隓はどの教科曞にも曞かれる有名な実隓なので、テストにも入詊にも出るだろうから、芚えおおこう。 氎溶液䞭の反応で、沈殿ができおも、質量保存の法則は成り立぀。 塩化バリりム氎溶液(BaCl2 ) に、硫酞(H2SO4)をくわえるず、硫酞バリりム(りゅうさんバリりム)(化孊匏: BaSO4)の癜い沈殿ができる。 おんびんなどで、重さを実際に枬っおみるず分かるのだが、化孊反応の前埌で、重さは倉わらない。 このように、沈殿が生じたずころで、合蚈の質量は倉わらず、よっお質量保存の法則は成り立぀。 なお、反応埌には、塩酞も出来る。 化孊匏も芚えよう。 ※ 硫酞バリりムそのものは、あたり質量保存の法則では重芁ではないのだが、この硫酞バリりムの実隓はどの教科曞にも曞かれる有名な実隓なので、テストにも入詊にも出るだろうから、芚えおおこう。 金属を熱したずき、化合した酞玠の分だけ質量が増える。しかし、たずえ酞玠がじゅうぶんに存圚しおも、䞀定量の金属に化合する酞玠の質量には限界がある。たた、金属の質量ず化合した酞玠の量の質量の間には比䟋の関係がある。 化合する物質の質量の比は䞀定である。これを定比䟋の法則(おいひれいのほうそく、law of definite proportions)ずいう。䟋えば、銅の質量ず酞玠の質量ずの比は぀ねに 4 : 1 {\displaystyle 4:1} であり、マグネシりムの質量ず酞玠の質量ずの比は぀ねに 3 : 2 {\displaystyle 3:2} である。 物質が酞玠ず化合するこずを酞化(さんか、oxidation、オキシデむション)ずいう。 たずえば、銅(Cu)が酞化しお酞化銅(CuO)ができる反応がある。 燃焌(ねんしょう、combustion、コンバスチョン)ずは、化孊反応により発熱珟象が激しく進行するこずである。発熱の際に発光を䌎うこずも倚い。 可燃物は、酞玠ずの反応で燃焌をする。 (燃焌ずは、必ずしも酞玠ずの反応だけでなく、フッ玠ず反応しお燃焌するこずもある。䞭孊レベルでの燃焌は、酞玠ずの化合による燃焌を扱う。) 酞化は必ずしも燃焌反応ずは限らず、ゆっくり進む堎合もある。金属のサビなどは、酞化がゆっくり進んだ珟象である。 繊維䞊の鉄を スチヌルりヌル(steel wool) ずいう。色は銀癜色である。スチヌルりヌルは衚面積が倧きいので、火であぶるず燃焌しやすい。 スチヌルりヌルを酞玠䞭で熱するず、激しく反応し、酞玠ず化合し燃焌する。スチヌルりヌルを燃やすず、酞化鉄(さんかお぀、iron oxides)になる。 燃焌前のスチヌルりヌルは鉄なので磁石に぀くが、酞化鉄は磁石に぀かなくなる。 この酞化鉄の重さは、スチヌルりヌルよりも重い。この重さの増加は、酞玠が化合しお質量が増加したためである。質量を枬るには、倩びんを甚いれば良い。反応前に、あらかじめスチヌルりヌルの質量を枬定しおおいお、反応埌の酞化鉄の質量も同様に枬定すれば良い。 酞化鉄にはいく぀かの皮類があり Fe3O4 や Fe2O3 や FeO などがある。スチヌルりヌルの燃焌実隓ではこれらの物が混圚する。 スチヌルりヌルの燃焌実隓での、燃焌埌のスチヌルりヌルの倖偎の衚面成分は Fe3O4 が倚い事が倚いので、これをスチヌルりヌルの燃焌反応における酞化鉄の化孊匏ずしお採甚するこずが倚い。 燃焌前のスチヌルりヌルは、薄い塩酞にいれるず、泡が発生し、たた、スチヌルりヌルが溶ける。このずきの発生した泡は氎玠である。 鉄 + å¡©é…ž → 塩化鉄 + 氎玠 いっぜう、燃焌埌の酞化鉄を薄い塩酞に入れおも、泡は発生せず、氎玠は発生しない。ただし、塩酞ず反応しないわけではなく、塩化鉄が生成する。 酞化鉄 + å¡©é…ž → 塩化鉄 + æ°Ž このように、酞化鉄は、鉄ずはちがう化孊的性質を持぀。これらの実隓からも鉄ず酞化鉄ずは、べ぀の物質であるこずが分かる。 朚炭など炭玠は、酞玠ず反応するず、二酞化炭玠になる。 図にするず、぀ぎのようになる。 発生埌の気䜓が二酞化炭玠であるこずを確かめる方法には、石灰氎に気䜓を通せば癜くにごるこずから、発生した気䜓が二酞化炭玠であるこずが分かる。 もし、ある物質を燃やした時に二酞化炭玠が生成すれば、その物質は炭玠を含んでいたこずになる。 朚材や玙などを燃やした時に、反応埌の燃えカスの質量が、反応前よりも軜くなったりするのは、反応によっお生じた二酞化炭玠や氎蒞気などが空気䞭に散っおいったからである。 ロり゜クを燃やした時にロりが枛っおいくのも、反応によっお生じた二酞化炭玠や氎蒞気が空気䞭に散逞しおいくからである。 炭玠を含む化合物には、朚材の他にも、砂糖や゚タノヌルやロりなどがある。 朚材などの炭玠を含む有機物は、空気䞭で燃やすず、朚材䞭の炭玠ず空気䞭の酞玠ずが反応しお二酞化炭玠ができる。 マグネシりムをリボン状の圢にしたものを マグネシりムリボン ずいう。マグネシりムリボンに火を぀けお空気䞭で燃焌させるず、酞玠ず反応し、明るい炎をあげお燃え、酞化マグネシりムになる。 酞化マグネシりムの化孊匏は MgO である。 マグネシりムには光沢があるが、酞化マグネシりムには光沢はない。 䞀般に酞化物は、光沢を持たない。酞化マグネシりムの色は癜色である。 反応埌の物質が、反応前のマグネシりムずは別の物質であるこずは、次のようにしお確かめられる。 反応前ず埌のマグネシりムのどちらずも、塩酞に入れるず溶ける。燃焌前のマグネシりムは、うすい塩酞にいれるず泡(氎玠)が発生する。だが、燃焌埌の物質(酞化マグネシりム)をうすい塩酞に入れおも反応せず、たた、泡も発生しない。 燃焌埌の物質(実は酞化マグネシりム)の質量を枬定するず、反応前のマグネシりムよりも、反応埌は質量が倧きくなっおいる。これは酞玠がマグネシりムに化合したため、そのぶんの質量が増えたかあである。 酞化マグネシりムの化孊匏 MgO は簡単な化孊匏なので、テストに出やすいので、芚えおおこう。 氎玠(すいそ)は、酞玠ず反応するず、氎になる。 したがっお、もし、ある物質を燃やした時に氎が生成すれば、その物質は氎玠を含んでいたこずになる。 空気䞭で銅粉(どうふん)を熱するず、酞化銅(さんかどう、copper oxide、カッパヌオキサむド)になる。酞化銅の質量は、酞玠が化合したぶんだけ、反応前よりも質量が増えおいる。 なお、酞化銅には CuO ず Cu2O ずがある。色はCuOが黒色で、Cu2Oが赀色だが、どちらずも、もずの銅の光沢を倱っおいる。 たずえば、銅(Cu)が酞化しお酞化銅(CuO)ができる反応の堎合、化孊反応匏は ずなる。 黒色の酞化銅である 酞化銅CuO ず、 炭箠C を混ぜたものを熱するず、赀耐色の粉末になる。 これは、酞化銅が銅に戻った反応である。 化孊反応匏は以䞋の匏になる。 酞化銅ず化合しおいた酞玠は、炭玠ず反応しお二酞化炭玠ずなり、その二酞化炭玠は散っおいったからである。 炭玠は銅から酞玠を奪う反応をしたこずになる。 このように酞化の逆である、酞玠を奪う反応を反応を還元(かんげん、reduction)ずいう。酞化銅ず炭玠ずの反応で、酞化銅は還元されたこずになる。(還元: 酞化銅→銅) たた炭玠は、酞化銅を還元したこずになる。 いっぜう、炭玠自身は酞玠ず化合しお二酞化炭玠になったのだから、炭玠は酞化したこずになる。(酞化: 炭玠→二酞化炭玠) このように、ある物質が還元する時は、かならず、同時に別の物質が酞化をしおいるこずになる。 酞化銅の還元は炭玠でも可胜だが、氎玠を甚いおも酞化銅を還元するこずができる。 ガラス管に぀めた酞化銅に氎玠を通しお熱するず、還元できる。還元をするず、氎玠ず酞玠が化合しお氎ができるので、ガラス管の内偎が氎蒞気でくもる。 酞化銅の還元で甚いた氎玠や炭玠のように、酞化物から酞玠を奪う働きのある物質を還元剀(かんげんざい)ずいう。 酞化されたのは、氎玠。(H→H2O) 還元されたのは、酞化銅。(CuO →Cu) ・鉄(スチヌルりヌル)の燃焌。(酞化) ・マグネシりムの燃焌 ・銅の酞化 ・炭玠の酞化(燃焌) ・過酞化氎玠氎の分解 ・炭酞氎玠ナトリりムの分解 ・酞化銀の分解 ・氎の分解(電気分解) ・塩酞(HCl)ず氎酞化ナトリりム(NaOH)の䞭和反応 ・石灰氎(氎酞化カルシりム氎溶液)ず二酞化炭玠ずで、石灰氎の癜くにごる反応 ・塩酞(HCl)ず亜鉛(あえん、Zn)の反応 ・銅ず硫黄の化合 ・鉄ず硫黄の化合 ・硫化鉄ず塩酞の反応 化孊反応や状態倉化に䌎っお熱゚ネルギヌの出入りが起こる時の熱のこずを反応熱(heat of reaction)ずいう。反応熱には燃焌熱、溶解熱(heat of dissolution)、䞭和熱(heat of neutralization )、生成熱、融解熱、蒞発熱(heat of evaporation)、昇華熱などがある。熱量の単䜍にはJ(ゞュヌル)を䜿う。1cal=4.184Jである。反応熱の衚蚘は、物質量1molあたりの熱量(単䜍は[kJ/mol] 。1kJ=1000J である )で珟すこずが倚い。1ゞュヌルずは、力の倧きさ1ニュヌトンで移動距離1メヌトルの仕事をするこずである。぀たり、1J=1N・mである。 化孊反応匏の右蟺に反応熱を蚘し、䞡蟺を等号で結んだ匏を熱化孊方皋匏(thermochemical equation)たたは熱化孊反応匏ずいう。 たずえば、炭玠(黒鉛)の1molを燃焌させた堎合の熱化孊方皋匏は以䞋のようになる。 反応熱は、䞊の匏のように右蟺に衚す。 プラスチックは、数癟個や数千個などの、いく぀もの原子が぀ながった、巚倧な分子である。 デンプンは、炭玠Cや氎玠Hや酞玠Oをふくむ分子が、数癟個や数千個などの、いく぀も぀ながっお䜜られた、巚倧な分子である。 怍物が光合成をしお二酞化炭玠を吞いこむのは、このデンプンを぀くるための炭玠Cを、怍物が手に入れるためである。 デンプンを燃やすず、炭になる。なので、デンプンが炭玠をふくんでいるこずが分かる。 たた、砂糖を燃やすず炭になる。なので、砂糖が炭玠をふくんでいるこずが分かる。 補鉄所(せいお぀じょ)での、鉄の補鉄は、以䞋のずおり。 鉄の原料は鉄鉱石(おっこうせき、iron ores)です。 この鉄鉱石に、酞化鉄(さんかお぀)がふくたれおいる。 補鉄䌚瀟では、高炉で鉄鉱石を溶かすさい、酞化鉄を還元するため、「コヌクス」ずいわれる炭玠をくわえお、最終的に鉄や鋌が䜜られたす。 なお、鉄鉱石の還元のさい、酞玠ず炭玠が反応するため、二酞化炭玠が発生したす。 なお、コヌクスは、石炭をむし焌きにしたもの。コヌクスの䞻成分は炭玠である。 鉄を぀くるには、鉄鉱石から、補鉄所にある高炉(こうろ)で鉄を溶かしたす。高炉の高さは100m(メヌトル)以䞊もありたす。高炉で溶かした鉄が、銑鉄(せんお぀、pig iron)です。 なお、高炉の内偎には、耐火性のレンガが内貌り(うちばり)しおある。このレンガによっお、高炉は、溶けた熱の高枩に耐えられるようになっおいる。 鉄鉱石は、酞化しおいお、さびおいたす。鉄鉱石を溶かす時に、さびをずるため、炭玠をふくんでいる石炭をむしやきにしたコヌクス (ドむツ語:Koks) を加えおいたす。コヌクス䞭の炭玠ず、鉄鉱石ずが反応したす。぀たり還元(かんげん)反応です。酞化の反察の反応を、぀たり酞化した物質から酞玠が倱われる反応を還元(かんげん、reduction)ず蚀いたす。 反応熱で、高炉䞭は高枩になり、鉄が溶けたす。 銑鉄は、高炉の䞭で䞋に液状になっお、たたり、炉の䞋のほうから取り出されたす。 この炭玠が鉄に倚くたざるず、鉄はかたくなり、もろくなる。銑鉄には炭玠が倚くあるので、銑鉄は、かたくおもろいです。銑鉄に、ふくたれる炭玠の濃床は、だいたい4%から5%たで、です。この炭玠の濃床だず、銑鉄が、やや䜎い枩床で溶けやすくなるので、結果的に、銑鉄の濃床が、こうなりたす。 䞍玔物は、酞玠の他にも、ふくたれおるので、コヌクスの他に、石灰石(せっかいせき)を加えおいたす。 鋌(はがね)ずは、銑鉄を転炉(おんろ)ずいう炉に送り、転炉で酞玠(さんそ)を吹き蟌むこずで、炭玠を燃焌(ねんしょう)させお枛らし(ぞらし)、ちょうどいいぐあいにたで炭玠を枛らすこずで、䞈倫(じょうぶ)な鋌(はがね)に、なりたす。ねばりが ありながら、しかも かたくなるように、炭玠の量を調節した鉄です。鋌にふくたれる炭玠の量が、どのくらいかず蚀うず、0.02% から 2.1%たでの炭玠濃床です。 転炉のあず、さらに圧延機におくられ、板のかたちの鋌板(こうばん)や、棒のかたちの棒材(がうざい)などぞず、加工されたす。 鉄や鋌をあわせお、鉄鋌(おっこう)ず、よびたす。 鉄鋌を生産しおいる産業を鉄鋌業(おっこうぎょう)ず蚀いたす。 なお、ステンレス鋌(ステンレスこう、Stainless steel)ずは、鋌(はがね)にニッケルやクロムを加えた合金です。 アルミニりムを぀くったり、銅を぀くったりなど、鉄鋌以倖の金属を生産するのは、金属工業ず蚀いたす。アルミや銅の生産は、鉄鋌業ずは蚀いたせん。 ステンレスは、鉄(お぀)Feをおもな成分ずしお、鉄に、クロム(元玠蚘号: Cr)やニッケル(元玠蚘号: Ni)が加わった合金である。 「ステンレス」の語源は、「stain less」であり、さび(stain) が ない(less)、ずいう意味。 鉄の合金のこずを鋌(はがね、英:steel)ずいうので、正確には「ステンレス鋌」(ステンレスこう、stainless steel)ずいう。 建築物などに䜿われおいる鉄を、衚面をペンキなどの塗料(ずりょう)で、塗装(ずそう)する理由のひず぀は、酞化をふせぐため である。 鉄が空気ず觊れ合わなければ、空気䞭の酞玠ずも觊れ合わないので、その鉄に酞化が起きなくなる。 しかし、塗料そのものが、しだいに空気䞭の酞玠や雚氎などず反応しお分解したりしおいくので、建築物などでは数幎ごずなど、定期的にペンキを塗り盎す必芁がある。 なお、アルミニりムの建築材には、ペンキを塗らないのが普通である。 アルミニりムは、酞化しおも、酞化が衚面で止たり、その衚面の酞化膜が保護膜になるこずにより、アルミ内郚たで酞化がすすみづらいので、ペンキを塗る必芁が無い。 アルミニりムは、酞玠ずむすび぀きやすい。 アルミニりムの原料であるボヌキサむトの䞻成分は、酞化アルミニりムである。 (※ 参考 :)アルミニりムは酞玠ずの結び぀きが匷いこずもあり、人類がアルミニりムを発芋したのは歎史でも遅くお(おそくお)、1800幎ごろに人類はアルミニりムの物質を発芋した。そしお1850幎のナポレオン3䞖のフランスではアルミニりム補の食噚が生産されおいた。 さお、ルビヌは、酞化アルミニりムの結晶に、クロムがすこし混ざったものである。 サファむアは、酞化アルミニりムの結晶に、鉄ずチタンがすこし混ざったものである。 ルビヌもサファむアも、酞化アルミニりムの結晶に、䞍玔物がたざったものである。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "ここでは物質の性質が保たれる最小の単䜍がw:分子であるこずを説明し、それらは個々の分子の性質をうたく扱うこずで他の分子に倉化させられるこずを説明する。たた、具䜓的に分子の組成やw:化孊倉化の過皋を蚘述する方法ずしお、w:化孊匏(chemical formula)ずw:化孊反応匏(chemical equation)を導入する。", "title": "化孊倉化ず原子、分子" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "炭酞氎玠ナトリりムを加熱するず二酞化炭玠ず氎が発生し、加熱埌の物質は炭酞ナトリりムになる。たた、酞化銀を加熱するず酞玠が発生し、加熱埌の物質は銀になる。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "1皮類の物質から2皮類以䞊の物質に分かれる化孊倉化を分解ずいう。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "也電池を甚いた電気回路で、酞化銀に電気が通るか調べおも、酞化銀は電気を通さない。䞀方、銀は電気をよく通す。なので、分解しお別の物質に倉わったこずが分かる。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "もずの物質ずは異なる性質を持った物質ができる倉化を化孊倉化(かがくぞんか、chemical change)たたは化孊反応(かがくはんのう、chemical reaction)ずいう。分解も、化孊倉化である。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "・分解の䟋", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "物質の分解のやり方は、加熱の他にもある。電気を通しおも、分解する。 電気を通すこずによっお物質を分解するこずを電気分解(でんきぶんかい、electrolysis、゚レクトロシス)たたは略しお電解(でんかい)ずいう。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "氎を電気分解するず、+極には酞玠、-極には氎玠が発生する。発生した氎玠の䜓積は酞玠の2倍である。氎は氎玠ず酞玠に分解できる。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "・氎の電気分解", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "・発生気䜓の䜓積比", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "塩化銅氎溶液を電気分解するず、+極には塩玠が発生し、-極には銅が付着する。塩化銅は塩玠ず銅に分解できる。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "実隓では、うすい氎酞化ナトリりムを溶かしたあずに、電流を流す。氎酞化ナトリりムをたぜるのは、電気を通りやすくするため。 (※ 氎酞化ナトリりムを扱うずきはゎム手袋をする。たた、液が目に入らないように安党メガネをする。もし、目に入ったら、すぐに氎道氎であらい、先生に報告しお凊眮をあおぐ。)", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "発生する気䜓に぀いお", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "気䜓の皮類の確認方法", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "このように、氎の電気分解では、氎玠ず酞玠が、䜓積比でかならず", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "の割合で気䜓が発生する。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "物質の分解が起きる珟象は、いたたでに玹介した、熱による分解 や 電気による分解の他にも、光による分解や化孊倉化がある。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "理科宀で䜿う薬品の液䜓でも、光によっお化孊倉化しやすい物質は、保管䞭の化孊倉化をふせぐために、耐色(かっしょく)の容噚に入れられお保管されおいるのが普通(ふ぀う)である。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "たた、さらに棚(たな)の䞭などの、棚を閉じた状態では光の圓たらない堎所に保管する事により、保管䞭の化孊倉化を防ぐ必芁がある。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "(※ 参考:) 理科宀以倖の物質でも光によっお分解するものは、ある。よくポスタヌなどの印刷物の色が䜕幎も経過するず消えるこずがある理由は、光によっお、塗料が分解したこずが、色の消える原因である。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "すべおの物質は、ずおも小さな粒子が組み合わさっお出来おいる。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "原子の衚蚘には、蚘号が぀けられおいる。アルファベット1文字か2文字で曞ける蚘号が぀けられおおり、分子の構成を蚘述するためにはその蚘号を甚いる。この蚘号はw:元玠蚘号ず呌ばれる。ここで、よく知られおいる原子の元玠蚘号を列蚘しおおく。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "など。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "曞き方の決たりは、", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "読み方の決たり", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "他にも様々な元玠があり、それらはw:呚期衚などにたずめられおいる。呚期衚はそれぞれの元玠を、ある順序に埓っお䞊べたものである。呚期衚の仕組みに぀いお、あずの節で説明する。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "ロシアのメンデレヌ゚フによっお、1869幎に、呚期衚は䜜られはじめた。メンデレヌ゚フは、たず原子質量の順に原子を衚に䞊べた。するず、呚期的に、化孊反応などの性質の䌌た元玠が衚にあらわれる事を発芋したのである。圓時に、ただ知られおいない元玠があったが、それは、「未発芋の元玠があるのだろう」ずメンデレヌ゚フは考えた。のちに、メンデレヌ゚フの予想したずおり、未発芋の元玠が、発芋された。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "原子の質量は、皮類によっおちがう。もっずも軜い原子は、氎玠原子である。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "氎玠原子の堎合、原子1個の質量は", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "である。(17の前に、0が25個぀いおいる。)", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "氎玠元玠を集めお1gにするのに䜕個の原子が必芁かずいうず、", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "(䞭孊では、語源たでは暗蚘する必芁はない。) なお、元玠蚘号の文字の由来は、おもにラテン語あるいはラテン語由来の英語やフランス語、ドむツ語などで衚した堎合の頭文字である。たずえば氎玠はラテン語で「hydrogenium」(ヒュドロゲニりム)ず蚀い、英語では「hydrogen」(ハむドロゞェン)ず蚀い、それらの頭文字の h を倧文字にしお、Hずいう元玠蚘号が氎玠に付けられた。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "(氎玠「hydrogenium」などのラテン語の衚蚘に関しおは、䞭孊では芚える必芁はない。)", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "酞玠の元玠蚘号Oも、ラテン語の酞玠 oxygenium(オキシゲニりム) などが語源である。英語では酞玠は、", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "ラテン語由来の元玠蚘号は、ナトリりムが分かりやすい䟋で、ラテン語ではnatrium(発音もナトリりム)ずいい、ラテン語の発音が、日本での発音ずほずんど同じである。いっぜう英語ではナトリりムのこずをsodium(゜りディりム)ず蚀い、たったく違う発音である。なお、英語での衚蚘は、ナトリりム化合物を日本語で゜ヌダ(飲料氎の「゜ヌダ氎」ずは別物。)ず蚀うこずなどに圱響を残しおる。 カリりムKも、英語ではpotassium(ポタシりム)ず、たったく元玠蚘号ずは別の発音である。ラテン語ではカリりムはkalium(カリりム)ず、元玠名そのたたである。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "このように、必ずしも英語の発音に元玠蚘号が近いずは限らない。原則的に、元玠蚘号の衚蚘ず、元玠名の発音は、ラテン語を語源ずしおいる。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "銀のAgもラテン語の銀 argentum(アルゲントゥム) が語源である。英語の銀のsilverずは、たったく぀づりも発音も異なる。 金のAuもラテン語の金 aurum(アりラム)が語源である。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "ずもかく、元玠蚘号には、きちんずした根拠があるので、安心しお元玠蚘号を芚えおもらいたい。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "たた、化孊の元玠蚘号は䞖界共通である。たずえば氎玠だったら、どこの囜でも氎玠の元玠蚘号は H である。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "倚くの物質では、原子がバラバラに存圚しおいるこずは無く、いく぀かの原子が結び぀いおおり、これが集たっお物質になっおいる。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "ある物質の分子は、その物質ずしおの性質を持぀最小単䜍である。分子自身もいく぀かの原子が組み合わさるこずで構成されおいる。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "たた、同じ原子からできおいおも、原子の配眮によっお異なった性質を瀺す分子ができる堎合もある。そのため、ある分子がどの原子で構成されおいるかを知るだけでは、物質の性質を予枬するこずはできない。たた、反察にある分子がどのような原子でできおいるかを調べるには、物質ごずの特別な手段を甚いる必芁がある。ここでは既に性質がよく知られおいる分子だけを扱うが、分子の性質を調べる手法を知るこずが重芁である。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "分子は、原子の組み合わせでできおいる。分子が1皮類の原子だけで構成されおいる堎合、その分子の呌び名で、原子の名称を流甚しお甚いる堎合が倚い。 たずえば、氎玠は、氎玠原子2぀が結び぀いお氎玠分子を䜜る。氎玠の気䜓ずは、氎玠分子が、いく぀も集たった気䜓である。 酞玠は、酞玠原子2぀が結び぀いお酞玠分子を䜜る。酞玠の気䜓ずは、酞玠分子が、いく぀も集たった気䜓である。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "䟋えば、気䜓の実隓で甚いる氎玠(氎玠分子)は、2぀の氎玠原子からなっおいる。この分子の化孊匏は、", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "䞊の䟋は氎玠分子である。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "酞玠分子を元玠蚘号で曞くずき、酞玠の元玠蚘号Oを甚いお、", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "ず曞く。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "このような、元玠蚘号を甚いた分子の蚘述法をw:化孊匏ず呌ぶ。ある分子の化孊匏を曞くためには、その分子がどのような原子から構成されおいるかを把握しおいる必芁がある。たた、化孊匏から分子の構成を読み取るこずもできる。ただし、化孊匏からは分子の構成以䞊の情報は読み取れない。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "ここで、Hは氎玠原子の元玠蚘号であり、Hの右䞋に曞かれた添字の2はそれが2぀あるこずを衚す。たた、氎玠分子の䟋にあるように、分子䞭の原子の数は察応する元玠蚘号の右䞋に小さい文字で぀けるのが曞き方である。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "氎分子(みずぶんし)は、氎玠原子2個ず酞玠原子1個が結び぀いおいる。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "H2Oの読み方は「゚むチ・ツヌ・オヌ」ず読む。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "次に、よく知られた代衚的な物質の化孊匏を曞き蚘す。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "読み方", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "ここで、他の気䜓に぀いおも化孊匏をたずめおおく。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "ここで、氎玠や酞玠のように単䞀の原子でできおいる分子をw:単䜓(たんたい)ず呌ぶ。たた、氎分子やアンモニアや二酞化炭玠のように耇数の原子からできおいる分子を、w:化合物(かごうぶ぀)ず呌ぶ。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "いっぜう、耇数の物質が混ざっおいるものを混合物(こんごうぶ぀)ずいう。食塩氎は混合物である。砂糖氎も混合物である。空気は混合物である。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "塩化ナトリりムそのものは、塩玠ずナトリりムずが化合しおいるので化合物である。食塩氎で、氎に塩化ナトリりムが溶けおいおも、氎分子ず塩化ナトリりムは化合しおはいないので、食塩氎は混合物である。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "塩化ナトリりムは結晶を぀くっおおり、分子ずいうたずたりを持たないが、原子数の比が、ナトリりム原子ず塩玠原子の比率は、かならず1:1なので、化孊匏を曞くずきは NaCl ず曞く。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "鉄は結晶構造をずり、分子ずいうたずたりを持たない。鉄では鉄原子Feが芏則正しく䞊んでいるので、化孊匏では Fe で衚す。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "銅など、他の金属も同様で、結晶構造をずり、分子構造をずらないが、元玠蚘号で分子を衚す。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "(* 発展 呚期衚の順序 各々の原子は実は物の最小単䜍では無く、原子はそれぞれw:原子栞(げんしかく)ずw:電子(でんし)から構成されおいる。実際には原子栞もいく぀かのw:䞭性子(ちゅうせいし)ずw:陜子(ようし)から構成されおいるのである。個々の原子の違いはその原子の原子栞が含む陜子の数ず䞭性子の数によっお決たるが、このうち原子の電気的な性質は陜子の数で決たる。呚期衚はその原子の原子栞䞭の陜子の数によっお元玠を䞊べおいる。䟋えば、氎玠原子は陜子を1぀含むので1番目であり、酞玠は8個含むので8番目である。たた、呚期衚には各行で原子の数がたちたちだが、これにも理由がある。(これに぀いおは高等孊校化孊、w:遷移元玠などを参照。)", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "䞭孊の範囲においお、この衚の党おを蚘憶する必芁はないが、原子番号1番から20番たでの20個を最䜎限は芚えおおくずよい。 たた、カリりムK、カルシりムCa、マンガンMn、鉄Fe、銅Cu、銀Ag、ペり玠I(倧文字のアむ)、金Au、などを芚えおおくず良いだろう。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "曞籍などでの実際の呚期衚には、぀ぎのように、原子番号や質量が、元玠蚘号のずなりに曞かれる。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "巊䞊の数字は原子番号で、巊䞋の数字は炭玠原子Cの質量を12ずしたずきの、その原子のおよその質量である。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "曞籍によっおは、曞く䜍眮が違う堎合もあるので、その曞籍ごずに確認のこず。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "それぞれの原子を矅列しおいくず、", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "ずいうようになる。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "このような、氎玠原子Hの質量を1ずしたずきの、ヘリりム原子Heの質量比4や、リチりム原子Liの質量比7、ベリリりム原子の質量比9など、氎玠原子の質量を1ずしたずきの原子の質量比のこずを原子量ず蚀う。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "より詳しく蚀うず、珟圚では、原子量の基準には、炭玠原子Cの質量を12ずしお、原子量の基準にしおいる。原子量は、䞀般の䞭孊・高校の理科参考曞の呚期衚を芋れば、普通は蚘茉されおいる。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "原子番号ず原子量を芋るず分かるように、原子量は、元玠番号のほが2倍だが、しかしピッタリ2倍ずは、限らない。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "元玠蚘号のずなりに原子番号や原子量を曞くずきは、呚期衚を曞くずきなどに限る。ふ぀うの化孊反応匏では、反応匏䞭に原子番号や原子量を曞かないのが、普通である。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "鉄(お぀)の粉末ず硫黄(いおう)の粉末の混合物を加熱するず、硫化鉄(りゅうかお぀)ずいう黒色の粉末ができる。 加熱する前の、鉄ず硫黄がたざっただけの粉末は、黄色がかった灰色である。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "硫化鉄の化孊匏は FeS である。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "加熱する前の鉄の粉末ず硫黄の粉末の混合物は、磁石に぀く。(鉄粉が磁石に぀くため) しかし、加熱したあずに出来る硫化鉄の混合物は、磁石に぀かない。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "このように、化孊倉化をするず、物理的な性質が倉わる。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "硫化鉄の化孊匏 FeS もテストに出るので、芚えおおこう。このFeSのできる反応は、どの怜定教科曞にも曞いおある代衚的な反応なので、おがえおおくこず。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "たた、銅ず硫黄の混合物を加熱するず硫化銅ができる。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "このように、2皮類以䞊の物質が結び぀いおもずの物質ず違う別の1皮類の物質ができる化孊倉化を化合(かごう)ずいう。化合した物質を 化合物(かごうぶ぀、chemical compound) ずいう。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "銅の粉末を加熱するず、銅が空気䞭の酞玠ず化合しお酞化銅(さんかどう)ができる。酞化銅は、銅ず酞玠の化合物である。たた、炭玠を加熱するず、炭玠が空気䞭の酞玠ず化合しお酞化銅ができる。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "既にいく぀かの堎合に、耇数の物質が反応し別の物質を䜜る過皋を芋おきた。ただし、䞀口に反応ずいっおもその皮類は様々であり、熱を発する物や、耇数の物質を生じる物があるこずには泚意が必芁である。扱った過皋の䞭には、いく぀かの分子から別の分子を生じる過皋もあった。䟋えば、過酞化氎玠氎から氎ず酞玠が生じる反応はこの䟋である。これらの反応は、どれも分子ず分子の反応であり、反応の䞭で個々の原子が倉化するこずはない。この理由に぀いおは䞋の発展を参照。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "䞀般に、通垞では原子栞は倉化しないが、ずおも倧きな゚ネルギヌを加えた堎合には倉化させるこずも可胜である。このような原子が他の原子に倉化する反応はw:栞反応(かくはんのう)ず呌ばれ、䞀般にここで扱う反応より高い゚ネルギヌが必芁になる。ただし、元々䞍安定な元玠は、勝手に原子栞䞭の䞭性子が厩壊し、他の元玠に倉化する堎合がある。(詳しくは、w:ベヌタ厩壊などを参照。) 次に述べる化孊反応は、栞反応ずは異なるので混同しないように泚意のこず。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "それぞれの分子を化孊匏で蚘述する方法を既に孊んだ。同じように反応の過皋も化孊匏ず䌌た蚘号で蚘述できるず䟿利である。このような蚘述法をw:化孊反応匏(かがくはんのうしき、chemical equation)ず呌ぶ。化孊反応匏は化孊反応を蚘述するための䞀般的な方法だが、反応の詳现(䟋えば、熱を発するかどうかや反応が進む速床)に぀いおは蚘述できないこずに泚意が必芁である。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "化孊反応匏を曞くずきには真ん䞭に矢印を曞き、巊偎に反応前の物質の化孊匏を曞き、右偎に反応埌の物質の化孊匏を曞く。たた、耇数の物質があるずきにはその間に+蚘号を眮く。䟋えば、䞊であげた過酞化氎玠氎が氎ず酞玠に分解する反応は次のようになる。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 89, "tag": "p", "text": "2 H 2 O 2 ⟶ 2 H 2 O + O 2 {\\displaystyle {\\ce {2H2O2 -> 2H2O + O2}}}", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 90, "tag": "p", "text": "ここで、それぞれの分子の化孊匏の前の数字は、反応に関わる分子の数を衚す。䞊の反応では2぀の過酞化氎玠氎分子に察しお2぀の氎分子ず1぀の酞玠分子が生じる。このずき党䜓に定数をかけおも関係は倉わらないが、それぞれの定数が公玄数1を持぀敎数に取る必芁がある。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 91, "tag": "p", "text": "反応䞭で原子が倉化しないこずから、匏の巊蟺ず右蟺で分子の数は倉化しない。䞊の䟋では、巊蟺でも右蟺でもHが4぀ず、Oが2぀存圚する。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 92, "tag": "p", "text": "氎玠ず酞玠から、氎を合成する反応は、぀ぎの反応匏になる。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 93, "tag": "p", "text": "図瀺するず、぀ぎのような図になる。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 94, "tag": "p", "text": "この氎の合成実隓は、けっこう危険なので、教員の指瀺がない限りしなくおよい。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 95, "tag": "p", "text": "図を芋るず分かるように、反応の前埌で、原子の個数は倉化しおいない。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 96, "tag": "p", "text": "鉄を熱したずき、鉄に酞玠が結合しお酞化鉄になるが、その化合した酞玠の分だけ質量が増える。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 97, "tag": "p", "text": "化孊倉化の前埌で、その倉化に関係しおいる物質党䜓の質量は倉わらない。これを質量保存の法則(し぀りょうほぞんのほうそく、law of conservation of mass)ずいう。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 98, "tag": "p", "text": "炭酞氎玠ナトリりム(NaHCO3)ず塩酞(HCl)を反応させるず、二酞化炭玠が発生する。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 99, "tag": "p", "text": "密閉されおいない容噚の䞭でこの反応をさせるず、発生した二酞化炭玠は空気䞭に逃げおいくので、反応前埌の質量を比べるず、反応埌は質量が枛少しおいる。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 100, "tag": "p", "text": "いっぜう、密閉された容噚の䞭で反応させるず、発生した二酞化炭玠は空気䞭に逃げおいかないため、反応前埌の質量は倉化しない。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 101, "tag": "p", "text": "このように、気䜓が発生する反応でも、質量保存の法則は成り立぀。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 102, "tag": "p", "text": "なお、この炭酞氎玠ナトリりムず塩酞の反応でできた液䜓は、塩化ナトリりムず氎の混ざったものである。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 103, "tag": "p", "text": "化孊匏も芚えよう。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 104, "tag": "p", "text": "※ 炭酞氎玠ナトリりムそのものは、あたり質量保存の法則では重芁ではないのだが、この炭酞氎玠ナトリりムの実隓はどの教科曞にも曞かれる有名な実隓なので、テストにも入詊にも出るだろうから、芚えおおこう。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 105, "tag": "p", "text": "氎溶液䞭の反応で、沈殿ができおも、質量保存の法則は成り立぀。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 106, "tag": "p", "text": "塩化バリりム氎溶液(BaCl2 ) に、硫酞(H2SO4)をくわえるず、硫酞バリりム(りゅうさんバリりム)(化孊匏: BaSO4)の癜い沈殿ができる。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 107, "tag": "p", "text": "おんびんなどで、重さを実際に枬っおみるず分かるのだが、化孊反応の前埌で、重さは倉わらない。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 108, "tag": "p", "text": "このように、沈殿が生じたずころで、合蚈の質量は倉わらず、よっお質量保存の法則は成り立぀。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 109, "tag": "p", "text": "なお、反応埌には、塩酞も出来る。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 110, "tag": "p", "text": "化孊匏も芚えよう。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 111, "tag": "p", "text": "※ 硫酞バリりムそのものは、あたり質量保存の法則では重芁ではないのだが、この硫酞バリりムの実隓はどの教科曞にも曞かれる有名な実隓なので、テストにも入詊にも出るだろうから、芚えおおこう。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 112, "tag": "p", "text": "金属を熱したずき、化合した酞玠の分だけ質量が増える。しかし、たずえ酞玠がじゅうぶんに存圚しおも、䞀定量の金属に化合する酞玠の質量には限界がある。たた、金属の質量ず化合した酞玠の量の質量の間には比䟋の関係がある。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 113, "tag": "p", "text": "化合する物質の質量の比は䞀定である。これを定比䟋の法則(おいひれいのほうそく、law of definite proportions)ずいう。䟋えば、銅の質量ず酞玠の質量ずの比は぀ねに 4 : 1 {\\displaystyle 4:1} であり、マグネシりムの質量ず酞玠の質量ずの比は぀ねに 3 : 2 {\\displaystyle 3:2} である。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 114, "tag": "p", "text": "", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 115, "tag": "p", "text": "物質が酞玠ず化合するこずを酞化(さんか、oxidation、オキシデむション)ずいう。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 116, "tag": "p", "text": "たずえば、銅(Cu)が酞化しお酞化銅(CuO)ができる反応がある。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 117, "tag": "p", "text": "燃焌(ねんしょう、combustion、コンバスチョン)ずは、化孊反応により発熱珟象が激しく進行するこずである。発熱の際に発光を䌎うこずも倚い。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 118, "tag": "p", "text": "可燃物は、酞玠ずの反応で燃焌をする。 (燃焌ずは、必ずしも酞玠ずの反応だけでなく、フッ玠ず反応しお燃焌するこずもある。䞭孊レベルでの燃焌は、酞玠ずの化合による燃焌を扱う。)", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 119, "tag": "p", "text": "酞化は必ずしも燃焌反応ずは限らず、ゆっくり進む堎合もある。金属のサビなどは、酞化がゆっくり進んだ珟象である。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 120, "tag": "p", "text": "", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 121, "tag": "p", "text": "繊維䞊の鉄を スチヌルりヌル(steel wool) ずいう。色は銀癜色である。スチヌルりヌルは衚面積が倧きいので、火であぶるず燃焌しやすい。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 122, "tag": "p", "text": "スチヌルりヌルを酞玠䞭で熱するず、激しく反応し、酞玠ず化合し燃焌する。スチヌルりヌルを燃やすず、酞化鉄(さんかお぀、iron oxides)になる。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 123, "tag": "p", "text": "燃焌前のスチヌルりヌルは鉄なので磁石に぀くが、酞化鉄は磁石に぀かなくなる。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 124, "tag": "p", "text": "この酞化鉄の重さは、スチヌルりヌルよりも重い。この重さの増加は、酞玠が化合しお質量が増加したためである。質量を枬るには、倩びんを甚いれば良い。反応前に、あらかじめスチヌルりヌルの質量を枬定しおおいお、反応埌の酞化鉄の質量も同様に枬定すれば良い。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 125, "tag": "p", "text": "酞化鉄にはいく぀かの皮類があり Fe3O4 や Fe2O3 や FeO などがある。スチヌルりヌルの燃焌実隓ではこれらの物が混圚する。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 126, "tag": "p", "text": "スチヌルりヌルの燃焌実隓での、燃焌埌のスチヌルりヌルの倖偎の衚面成分は Fe3O4 が倚い事が倚いので、これをスチヌルりヌルの燃焌反応における酞化鉄の化孊匏ずしお採甚するこずが倚い。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 127, "tag": "p", "text": "燃焌前のスチヌルりヌルは、薄い塩酞にいれるず、泡が発生し、たた、スチヌルりヌルが溶ける。このずきの発生した泡は氎玠である。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 128, "tag": "p", "text": "鉄 + å¡©é…ž → 塩化鉄 + 氎玠", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 129, "tag": "p", "text": "いっぜう、燃焌埌の酞化鉄を薄い塩酞に入れおも、泡は発生せず、氎玠は発生しない。ただし、塩酞ず反応しないわけではなく、塩化鉄が生成する。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 130, "tag": "p", "text": "酞化鉄 + å¡©é…ž → 塩化鉄 + æ°Ž", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 131, "tag": "p", "text": "このように、酞化鉄は、鉄ずはちがう化孊的性質を持぀。これらの実隓からも鉄ず酞化鉄ずは、べ぀の物質であるこずが分かる。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 132, "tag": "p", "text": "", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 133, "tag": "p", "text": "朚炭など炭玠は、酞玠ず反応するず、二酞化炭玠になる。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 134, "tag": "p", "text": "図にするず、぀ぎのようになる。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 135, "tag": "p", "text": "発生埌の気䜓が二酞化炭玠であるこずを確かめる方法には、石灰氎に気䜓を通せば癜くにごるこずから、発生した気䜓が二酞化炭玠であるこずが分かる。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 136, "tag": "p", "text": "もし、ある物質を燃やした時に二酞化炭玠が生成すれば、その物質は炭玠を含んでいたこずになる。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 137, "tag": "p", "text": "朚材や玙などを燃やした時に、反応埌の燃えカスの質量が、反応前よりも軜くなったりするのは、反応によっお生じた二酞化炭玠や氎蒞気などが空気䞭に散っおいったからである。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 138, "tag": "p", "text": "ロり゜クを燃やした時にロりが枛っおいくのも、反応によっお生じた二酞化炭玠や氎蒞気が空気䞭に散逞しおいくからである。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 139, "tag": "p", "text": "炭玠を含む化合物には、朚材の他にも、砂糖や゚タノヌルやロりなどがある。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 140, "tag": "p", "text": "朚材などの炭玠を含む有機物は、空気䞭で燃やすず、朚材䞭の炭玠ず空気䞭の酞玠ずが反応しお二酞化炭玠ができる。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 141, "tag": "p", "text": "", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 142, "tag": "p", "text": "マグネシりムをリボン状の圢にしたものを マグネシりムリボン ずいう。マグネシりムリボンに火を぀けお空気䞭で燃焌させるず、酞玠ず反応し、明るい炎をあげお燃え、酞化マグネシりムになる。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 143, "tag": "p", "text": "酞化マグネシりムの化孊匏は MgO である。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 144, "tag": "p", "text": "マグネシりムには光沢があるが、酞化マグネシりムには光沢はない。 䞀般に酞化物は、光沢を持たない。酞化マグネシりムの色は癜色である。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 145, "tag": "p", "text": "反応埌の物質が、反応前のマグネシりムずは別の物質であるこずは、次のようにしお確かめられる。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 146, "tag": "p", "text": "反応前ず埌のマグネシりムのどちらずも、塩酞に入れるず溶ける。燃焌前のマグネシりムは、うすい塩酞にいれるず泡(氎玠)が発生する。だが、燃焌埌の物質(酞化マグネシりム)をうすい塩酞に入れおも反応せず、たた、泡も発生しない。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 147, "tag": "p", "text": "燃焌埌の物質(実は酞化マグネシりム)の質量を枬定するず、反応前のマグネシりムよりも、反応埌は質量が倧きくなっおいる。これは酞玠がマグネシりムに化合したため、そのぶんの質量が増えたかあである。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 148, "tag": "p", "text": "酞化マグネシりムの化孊匏 MgO は簡単な化孊匏なので、テストに出やすいので、芚えおおこう。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 149, "tag": "p", "text": "氎玠(すいそ)は、酞玠ず反応するず、氎になる。 したがっお、もし、ある物質を燃やした時に氎が生成すれば、その物質は氎玠を含んでいたこずになる。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 150, "tag": "p", "text": "空気䞭で銅粉(どうふん)を熱するず、酞化銅(さんかどう、copper oxide、カッパヌオキサむド)になる。酞化銅の質量は、酞玠が化合したぶんだけ、反応前よりも質量が増えおいる。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 151, "tag": "p", "text": "なお、酞化銅には CuO ず Cu2O ずがある。色はCuOが黒色で、Cu2Oが赀色だが、どちらずも、もずの銅の光沢を倱っおいる。 たずえば、銅(Cu)が酞化しお酞化銅(CuO)ができる反応の堎合、化孊反応匏は", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 152, "tag": "p", "text": "ずなる。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 153, "tag": "p", "text": "黒色の酞化銅である 酞化銅CuO ず、 炭箠C を混ぜたものを熱するず、赀耐色の粉末になる。 これは、酞化銅が銅に戻った反応である。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 154, "tag": "p", "text": "化孊反応匏は以䞋の匏になる。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 155, "tag": "p", "text": "酞化銅ず化合しおいた酞玠は、炭玠ず反応しお二酞化炭玠ずなり、その二酞化炭玠は散っおいったからである。 炭玠は銅から酞玠を奪う反応をしたこずになる。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 156, "tag": "p", "text": "このように酞化の逆である、酞玠を奪う反応を反応を還元(かんげん、reduction)ずいう。酞化銅ず炭玠ずの反応で、酞化銅は還元されたこずになる。(還元: 酞化銅→銅) たた炭玠は、酞化銅を還元したこずになる。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 157, "tag": "p", "text": "いっぜう、炭玠自身は酞玠ず化合しお二酞化炭玠になったのだから、炭玠は酞化したこずになる。(酞化: 炭玠→二酞化炭玠)", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 158, "tag": "p", "text": "このように、ある物質が還元する時は、かならず、同時に別の物質が酞化をしおいるこずになる。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 159, "tag": "p", "text": "", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 160, "tag": "p", "text": "酞化銅の還元は炭玠でも可胜だが、氎玠を甚いおも酞化銅を還元するこずができる。 ガラス管に぀めた酞化銅に氎玠を通しお熱するず、還元できる。還元をするず、氎玠ず酞玠が化合しお氎ができるので、ガラス管の内偎が氎蒞気でくもる。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 161, "tag": "p", "text": "酞化銅の還元で甚いた氎玠や炭玠のように、酞化物から酞玠を奪う働きのある物質を還元剀(かんげんざい)ずいう。", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 162, "tag": "p", "text": "酞化されたのは、氎玠。(H→H2O) 還元されたのは、酞化銅。(CuO →Cu)", "title": "物質の成り立ち" }, { "paragraph_id": 163, "tag": "p", "text": "・鉄(スチヌルりヌル)の燃焌。(酞化)", "title": "おもな化孊反応匏" }, { "paragraph_id": 164, "tag": "p", "text": "・マグネシりムの燃焌", "title": "おもな化孊反応匏" }, { "paragraph_id": 165, "tag": "p", "text": "・銅の酞化", "title": "おもな化孊反応匏" }, { "paragraph_id": 166, "tag": "p", "text": "・炭玠の酞化(燃焌)", "title": "おもな化孊反応匏" }, { "paragraph_id": 167, "tag": "p", "text": "", "title": "おもな化孊反応匏" }, { "paragraph_id": 168, "tag": "p", "text": "・過酞化氎玠氎の分解", "title": "おもな化孊反応匏" }, { "paragraph_id": 169, "tag": "p", "text": "・炭酞氎玠ナトリりムの分解", "title": "おもな化孊反応匏" }, { "paragraph_id": 170, "tag": "p", "text": "・酞化銀の分解", "title": "おもな化孊反応匏" }, { "paragraph_id": 171, "tag": "p", "text": "・氎の分解(電気分解)", "title": "おもな化孊反応匏" }, { "paragraph_id": 172, "tag": "p", "text": "", "title": "おもな化孊反応匏" }, { "paragraph_id": 173, "tag": "p", "text": "・塩酞(HCl)ず氎酞化ナトリりム(NaOH)の䞭和反応", "title": "おもな化孊反応匏" }, { "paragraph_id": 174, "tag": "p", "text": "・石灰氎(氎酞化カルシりム氎溶液)ず二酞化炭玠ずで、石灰氎の癜くにごる反応", "title": "おもな化孊反応匏" }, { "paragraph_id": 175, "tag": "p", "text": "・塩酞(HCl)ず亜鉛(あえん、Zn)の反応", "title": "おもな化孊反応匏" }, { "paragraph_id": 176, "tag": "p", "text": "・銅ず硫黄の化合", "title": "おもな化孊反応匏" }, { "paragraph_id": 177, "tag": "p", "text": "・鉄ず硫黄の化合", "title": "おもな化孊反応匏" }, { "paragraph_id": 178, "tag": "p", "text": "・硫化鉄ず塩酞の反応", "title": "おもな化孊反応匏" }, { "paragraph_id": 179, "tag": "p", "text": "化孊反応や状態倉化に䌎っお熱゚ネルギヌの出入りが起こる時の熱のこずを反応熱(heat of reaction)ずいう。反応熱には燃焌熱、溶解熱(heat of dissolution)、䞭和熱(heat of neutralization )、生成熱、融解熱、蒞発熱(heat of evaporation)、昇華熱などがある。熱量の単䜍にはJ(ゞュヌル)を䜿う。1cal=4.184Jである。反応熱の衚蚘は、物質量1molあたりの熱量(単䜍は[kJ/mol] 。1kJ=1000J である )で珟すこずが倚い。1ゞュヌルずは、力の倧きさ1ニュヌトンで移動距離1メヌトルの仕事をするこずである。぀たり、1J=1N・mである。", "title": "反応熱" }, { "paragraph_id": 180, "tag": "p", "text": "化孊反応匏の右蟺に反応熱を蚘し、䞡蟺を等号で結んだ匏を熱化孊方皋匏(thermochemical equation)たたは熱化孊反応匏ずいう。 たずえば、炭玠(黒鉛)の1molを燃焌させた堎合の熱化孊方皋匏は以䞋のようになる。", "title": "反応熱" }, { "paragraph_id": 181, "tag": "p", "text": "反応熱は、䞊の匏のように右蟺に衚す。", "title": "反応熱" }, { "paragraph_id": 182, "tag": "p", "text": "プラスチックは、数癟個や数千個などの、いく぀もの原子が぀ながった、巚倧な分子である。", "title": "備考" }, { "paragraph_id": 183, "tag": "p", "text": "デンプンは、炭玠Cや氎玠Hや酞玠Oをふくむ分子が、数癟個や数千個などの、いく぀も぀ながっお䜜られた、巚倧な分子である。 怍物が光合成をしお二酞化炭玠を吞いこむのは、このデンプンを぀くるための炭玠Cを、怍物が手に入れるためである。", "title": "備考" }, { "paragraph_id": 184, "tag": "p", "text": "デンプンを燃やすず、炭になる。なので、デンプンが炭玠をふくんでいるこずが分かる。", "title": "備考" }, { "paragraph_id": 185, "tag": "p", "text": "たた、砂糖を燃やすず炭になる。なので、砂糖が炭玠をふくんでいるこずが分かる。", "title": "備考" }, { "paragraph_id": 186, "tag": "p", "text": "補鉄所(せいお぀じょ)での、鉄の補鉄は、以䞋のずおり。", "title": "金属材料" }, { "paragraph_id": 187, "tag": "p", "text": "鉄の原料は鉄鉱石(おっこうせき、iron ores)です。", "title": "金属材料" }, { "paragraph_id": 188, "tag": "p", "text": "この鉄鉱石に、酞化鉄(さんかお぀)がふくたれおいる。", "title": "金属材料" }, { "paragraph_id": 189, "tag": "p", "text": "補鉄䌚瀟では、高炉で鉄鉱石を溶かすさい、酞化鉄を還元するため、「コヌクス」ずいわれる炭玠をくわえお、最終的に鉄や鋌が䜜られたす。", "title": "金属材料" }, { "paragraph_id": 190, "tag": "p", "text": "なお、鉄鉱石の還元のさい、酞玠ず炭玠が反応するため、二酞化炭玠が発生したす。", "title": "金属材料" }, { "paragraph_id": 191, "tag": "p", "text": "", "title": "金属材料" }, { "paragraph_id": 192, "tag": "p", "text": "なお、コヌクスは、石炭をむし焌きにしたもの。コヌクスの䞻成分は炭玠である。", "title": "金属材料" }, { "paragraph_id": 193, "tag": "p", "text": "鉄を぀くるには、鉄鉱石から、補鉄所にある高炉(こうろ)で鉄を溶かしたす。高炉の高さは100m(メヌトル)以䞊もありたす。高炉で溶かした鉄が、銑鉄(せんお぀、pig iron)です。", "title": "金属材料" }, { "paragraph_id": 194, "tag": "p", "text": "なお、高炉の内偎には、耐火性のレンガが内貌り(うちばり)しおある。このレンガによっお、高炉は、溶けた熱の高枩に耐えられるようになっおいる。", "title": "金属材料" }, { "paragraph_id": 195, "tag": "p", "text": "鉄鉱石は、酞化しおいお、さびおいたす。鉄鉱石を溶かす時に、さびをずるため、炭玠をふくんでいる石炭をむしやきにしたコヌクス (ドむツ語:Koks) を加えおいたす。コヌクス䞭の炭玠ず、鉄鉱石ずが反応したす。぀たり還元(かんげん)反応です。酞化の反察の反応を、぀たり酞化した物質から酞玠が倱われる反応を還元(かんげん、reduction)ず蚀いたす。", "title": "金属材料" }, { "paragraph_id": 196, "tag": "p", "text": "反応熱で、高炉䞭は高枩になり、鉄が溶けたす。", "title": "金属材料" }, { "paragraph_id": 197, "tag": "p", "text": "銑鉄は、高炉の䞭で䞋に液状になっお、たたり、炉の䞋のほうから取り出されたす。", "title": "金属材料" }, { "paragraph_id": 198, "tag": "p", "text": "この炭玠が鉄に倚くたざるず、鉄はかたくなり、もろくなる。銑鉄には炭玠が倚くあるので、銑鉄は、かたくおもろいです。銑鉄に、ふくたれる炭玠の濃床は、だいたい4%から5%たで、です。この炭玠の濃床だず、銑鉄が、やや䜎い枩床で溶けやすくなるので、結果的に、銑鉄の濃床が、こうなりたす。", "title": "金属材料" }, { "paragraph_id": 199, "tag": "p", "text": "䞍玔物は、酞玠の他にも、ふくたれおるので、コヌクスの他に、石灰石(せっかいせき)を加えおいたす。", "title": "金属材料" }, { "paragraph_id": 200, "tag": "p", "text": "", "title": "金属材料" }, { "paragraph_id": 201, "tag": "p", "text": "鋌(はがね)ずは、銑鉄を転炉(おんろ)ずいう炉に送り、転炉で酞玠(さんそ)を吹き蟌むこずで、炭玠を燃焌(ねんしょう)させお枛らし(ぞらし)、ちょうどいいぐあいにたで炭玠を枛らすこずで、䞈倫(じょうぶ)な鋌(はがね)に、なりたす。ねばりが ありながら、しかも かたくなるように、炭玠の量を調節した鉄です。鋌にふくたれる炭玠の量が、どのくらいかず蚀うず、0.02% から 2.1%たでの炭玠濃床です。", "title": "金属材料" }, { "paragraph_id": 202, "tag": "p", "text": "転炉のあず、さらに圧延機におくられ、板のかたちの鋌板(こうばん)や、棒のかたちの棒材(がうざい)などぞず、加工されたす。", "title": "金属材料" }, { "paragraph_id": 203, "tag": "p", "text": "鉄や鋌をあわせお、鉄鋌(おっこう)ず、よびたす。 鉄鋌を生産しおいる産業を鉄鋌業(おっこうぎょう)ず蚀いたす。", "title": "金属材料" }, { "paragraph_id": 204, "tag": "p", "text": "なお、ステンレス鋌(ステンレスこう、Stainless steel)ずは、鋌(はがね)にニッケルやクロムを加えた合金です。", "title": "金属材料" }, { "paragraph_id": 205, "tag": "p", "text": "アルミニりムを぀くったり、銅を぀くったりなど、鉄鋌以倖の金属を生産するのは、金属工業ず蚀いたす。アルミや銅の生産は、鉄鋌業ずは蚀いたせん。", "title": "金属材料" }, { "paragraph_id": 206, "tag": "p", "text": "ステンレスは、鉄(お぀)Feをおもな成分ずしお、鉄に、クロム(元玠蚘号: Cr)やニッケル(元玠蚘号: Ni)が加わった合金である。", "title": "ステンレス" }, { "paragraph_id": 207, "tag": "p", "text": "「ステンレス」の語源は、「stain less」であり、さび(stain) が ない(less)、ずいう意味。", "title": "ステンレス" }, { "paragraph_id": 208, "tag": "p", "text": "鉄の合金のこずを鋌(はがね、英:steel)ずいうので、正確には「ステンレス鋌」(ステンレスこう、stainless steel)ずいう。", "title": "ステンレス" }, { "paragraph_id": 209, "tag": "p", "text": "", "title": "ステンレス" }, { "paragraph_id": 210, "tag": "p", "text": "建築物などに䜿われおいる鉄を、衚面をペンキなどの塗料(ずりょう)で、塗装(ずそう)する理由のひず぀は、酞化をふせぐため である。", "title": "※ 参考: 塗装" }, { "paragraph_id": 211, "tag": "p", "text": "鉄が空気ず觊れ合わなければ、空気䞭の酞玠ずも觊れ合わないので、その鉄に酞化が起きなくなる。", "title": "※ 参考: 塗装" }, { "paragraph_id": 212, "tag": "p", "text": "しかし、塗料そのものが、しだいに空気䞭の酞玠や雚氎などず反応しお分解したりしおいくので、建築物などでは数幎ごずなど、定期的にペンキを塗り盎す必芁がある。", "title": "※ 参考: 塗装" }, { "paragraph_id": 213, "tag": "p", "text": "なお、アルミニりムの建築材には、ペンキを塗らないのが普通である。", "title": "※ 参考: 塗装" }, { "paragraph_id": 214, "tag": "p", "text": "アルミニりムは、酞化しおも、酞化が衚面で止たり、その衚面の酞化膜が保護膜になるこずにより、アルミ内郚たで酞化がすすみづらいので、ペンキを塗る必芁が無い。", "title": "※ 参考: 塗装" }, { "paragraph_id": 215, "tag": "p", "text": "アルミニりムは、酞玠ずむすび぀きやすい。 アルミニりムの原料であるボヌキサむトの䞻成分は、酞化アルミニりムである。", "title": "アルミニりムず鉱物" }, { "paragraph_id": 216, "tag": "p", "text": "(※ 参考 :)アルミニりムは酞玠ずの結び぀きが匷いこずもあり、人類がアルミニりムを発芋したのは歎史でも遅くお(おそくお)、1800幎ごろに人類はアルミニりムの物質を発芋した。そしお1850幎のナポレオン3䞖のフランスではアルミニりム補の食噚が生産されおいた。", "title": "アルミニりムず鉱物" }, { "paragraph_id": 217, "tag": "p", "text": "さお、ルビヌは、酞化アルミニりムの結晶に、クロムがすこし混ざったものである。", "title": "アルミニりムず鉱物" }, { "paragraph_id": 218, "tag": "p", "text": "サファむアは、酞化アルミニりムの結晶に、鉄ずチタンがすこし混ざったものである。", "title": "アルミニりムず鉱物" }, { "paragraph_id": 219, "tag": "p", "text": "ルビヌもサファむアも、酞化アルミニりムの結晶に、䞍玔物がたざったものである。", "title": "アルミニりムず鉱物" } ]
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{{Nav}} == 化孊倉化ず原子、分子 == ここでは物質の性質が保たれる最小の単䜍が[[w:分子]]であるこずを説明し、それらは個々の分子の性質をうたく扱うこずで他の分子に倉化させられるこずを説明する。たた、具䜓的に分子の組成や[[w:化孊倉化]]の過皋を蚘述する方法ずしお、[[w:化孊匏]]chemical formulaず[[w:化孊反応匏]]chemical equationを導入する。 == 物質の成り立ち == === 物質の分解 === 炭酞氎玠ナトリりムを加熱するず二酞化炭玠ず氎が発生し、加熱埌の物質は炭酞ナトリりムになる。たた、酞化銀を加熱するず酞玠が発生し、加熱埌の物質は銀になる。 :炭酞氎玠ナトリりム → 二酞化炭玠  æ°Ž  炭酞ナトリりム :酞化銀 → 酾箠  銀 1皮類の物質から2皮類以䞊の物質に分かれる化孊倉化を'''分解'''ずいう。 也電池を甚いた電気回路で、酞化銀に電気が通るか調べおも、酞化銀は電気を通さない。䞀方、銀は電気をよく通す。なので、分解しお別の物質に倉わったこずが分かる。 もずの物質ずは異なる性質を持った物質ができる倉化を'''化孊倉化'''かがくぞんか、chemical changeたたは'''化孊反応'''かがくはんのう、chemical reactionずいう。分解も、化孊倉化である。 ・分解の䟋 :物質A → 物質B  物質C  ・・・ 物質の分解のやり方は、加熱の他にもある。電気を通しおも、分解する。 電気を通すこずによっお物質を分解するこずを'''電気分解'''でんきぶんかい、electrolysis、゚レクトロシスたたは略しお電解でんかいずいう。 氎を電気分解するず、+極には酞玠、-極には氎玠が発生する。発生した氎玠の䜓積は酞玠の2倍である。氎は氎玠ず酞玠に分解できる。 ・氎の電気分解 :æ°Ž → 氎玠  酾箠 ・発生気䜓の䜓積比 :氎玠酞玠21 塩化銅氎溶液を電気分解するず、+極には塩玠が発生し、-極には銅が付着する。塩化銅は塩玠ず銅に分解できる。 === 炭酞氎玠ナトリりムの分解実隓 === [[File:Pyrolysis of Sodium hydrogen carbonate.svg|thumb|250px|炭酞氎玠ナトリりムの熱分解]] * 炭酞氎玠ナトリりム ・・・ <big>重そう</big>じゅうそう、重曹ずもいう。 癜色の粉末。 :炭酞氎玠ナトリりム → 二酞化炭玠  æ°Ž  炭酞ナトリりム * 二酞化炭玠 ・・・ 加熱しお発生した気䜓を石灰氎にずおすず癜くにごるので、二酞化炭玠が発生したこずが分かる。 * æ°Ž ・・・ 塩化コバルト玙を、うすい赀色に倉えるので、氎が出来おいるこずが分かる。 * 炭酞ナトリりム ・・・ 氎によく溶ける。氎溶液はアルカリ性を瀺す。炭酞ナトリりムの氎溶液にフェノヌルフタレむン溶液を入れるず、アルカリ性なので赀色を瀺す。 === 酞化銀の分解実隓 === :酞化銀 → 酾箠  銀 ::※ 画像を募集䞭です。酞化銀の加熱分解実隓の仕方の装眮の組み立お図を描いおください。 * 酞化銀 ・・・ 黒色の粉末。電気を通さない。 * 銀 ・・・ 癜っぜい金属。電気を通す。(電気䌝導性) * 酞玠 ・・・ 火の぀いた線銙を入れるず、線銙が炎をあげお、はげしく燃える。(助燃性) === 氎の電気分解 === <gallery widths=250px heights=250px> File:H字管 暡匏図.svg| 氎の電気分解の実隓甚のH字管の説明図。 File:H字管 氎入れ.svg| ピンチコックを閉めた埌、字管の䞊郚から氎酞化ナトリりム氎溶液を入れる。氎を入れた埌、気泡が管内に残らないように䞊郚のゎム栓をのせる。そしおピンチコックを開いお、ゎム栓をしっかりず抌し蟌む。 File:H字管 気䜓発生埌.svg| 氎の電気分解をするず、気泡が発生する。 </gallery> <gallery caption="電気分解装眮による氎の電気分解" widths="250px" heights="250px"> ファむル:電気分解装眮.png|1.電気分解装眮を暪から芋た図。赀色の䞉角圢がゎム栓、灰色のボルトのようなものが電極。 File:電気分解装眮_液䜓泚入.png|2.挏斗を䜿甚しお倒した装眮に液䜓(この堎合は氎酞化ナトリりムを溶かした氎)を泚入しおいる様子。 ファむル:電気分解装眮_液䜓泚入埌.png|3.液䜓を泚入した装眮を戻した図。補䜜者が手を抜いたため氎の容積が倉わっおいる。 ファむル:電気分解装眮_分解準備.png|4.ようやく前面から芋た図。赀色がゎム栓であるこずおよび灰色のボルトのようなものが電極であるこずなどは倉わりなし。 File:電気分解装眮_分解.png|5.分解䞭の様子。気泡が出おいるほか、出た気泡により䞊郚に気䜓が䜓積しおいる。 </gallery> 実隓では、うすい氎酞化ナトリりムを溶かしたあずに、電流を流す。氎酞化ナトリりムをたぜるのは、電気を通りやすくするため。 ※ 氎酞化ナトリりムを扱うずきはゎム手袋をする。たた、液が目に入らないように安党メガネをする。もし、目に入ったら、すぐに氎道氎であらい、先生に報告しお凊眮をあおぐ。 発生する気䜓に぀いお :陜極極偎 ・・・ 酞玠、 䜓積比1 :陰極ヌ極偎 ・・・ 氎玠、 䜓積比2 気䜓の皮類の確認方法 * 陰極の気䜓氎玠 ・・・ 火の぀いたマッチを近づけるず、気䜓がボッず音をたおお燃える。氎玠の可燃性 * 陜極の気䜓酞玠 ・・・ 火の぀いた線銙を近づけるず、線銙が激しく燃える。酞玠の助燃性 このように、氎の電気分解では、氎玠ず酞玠が、䜓積比でかならず :氎玠酞玠2:1 の割合で気䜓が発生する。 === ※ 発展 光による化孊倉化 === :※ 教育出版や倧日本図曞などの怜定教科曞で玹介されおいる。 物質の分解が起きる珟象は、いたたでに玹介した、熱による分解 や 電気による分解の他にも、光による分解や化孊倉化がある。 理科宀で䜿う薬品の液䜓でも、光によっお化孊倉化しやすい物質は、保管䞭の化孊倉化をふせぐために、耐色かっしょくの容噚に入れられお保管されおいるのが普通ふ぀うである。 たた、さらに棚たなの䞭などの、棚を閉じた状態では光の圓たらない堎所に保管する事により、保管䞭の化孊倉化を防ぐ必芁がある。 ※ 参考: 理科宀以倖の物質でも光によっお分解するものは、ある。よくポスタヌなどの印刷物の色が䜕幎も経過するず消えるこずがある理由は、光によっお、塗料が分解したこずが、色の消える原因である。 === 原子ず分子の蚘述 === ==== 原子 ==== すべおの物質は、ずおも小さな粒子が組み合わさっお出来おいる。 :・ 原子は、それよりも现かくは分解できない。 :・ 原子は、皮類によっお、その原子の質量や倧きさが決たっおいる。 :・ 原子は、倉化しない。化孊倉化をしおも、無くなったりしないし、発生したりもしない。化孊倉化をしおも、原子は他の皮類の原子に倉化しない。 原子の衚蚘には、蚘号が぀けられおいる。アルファベット1文字か2文字で曞ける蚘号が぀けられおおり、分子の構成を蚘述するためにはその蚘号を甚いる。この蚘号は[[w:元玠蚘号]]ず呌ばれる。ここで、よく知られおいる原子の元玠蚘号を列蚘しおおく。 ;元玠蚘号 * 氎玠 H * 酾箠 O * 窒玠(ちっそ) N * 炭箠 C * 塩玠 Cl * 鉄 Fe * マグネシりム Mg * ナトリりム Na * 銅 Cu * 銀 Ag * 金 Au など。 曞き方の決たりは、 :・ 1文字目は倧文字で曞く。 :・ 2文字の堎合、2文字目は小文字で曞く。 ::たずえば銅の堎合、 <big>Cu</big> ず曞く。 CU ずか cu ずは、曞かない。 読み方の決たり :・ 英語のアルファベットどおりに読む。 ::䟋 ・・・ H「゚むチ」、Cu「シヌナヌ」、Fe「゚フむヌ」 ;元玠蚘号の読みかた * 氎玠 H 「゚むチ」 * 酾箠 O 「オヌ」 * 窒玠(ちっそ) N 「゚ヌ」 * 炭箠 C 「シヌ」 * 塩玠 Cl 「シヌ゚ル」 * 鉄 Fe 「゚フむヌ」 * マグネシりム Mg 「゚ムゞヌ」 * ナトリりム Na 「゚ヌ゚ヌ」 * 銅 Cu 「シヌナヌ」 * 銀 Ag 「゚ヌゞヌ」 * 銀 Au 「゚ヌナヌ」 他にも様々な元玠があり、それらは[[w:呚期衚]]などにたずめられおいる。呚期衚はそれぞれの元玠を、ある順序に埓っお䞊べたものである。呚期衚の仕組みに぀いお、あずの節で説明する。 ロシアのメンデレヌ゚フによっお、1869幎に、呚期衚は䜜られはじめた。メンデレヌ゚フは、たず原子質量の順に原子を衚に䞊べた。するず、呚期的に、化孊反応などの性質の䌌た元玠が衚にあらわれる事を発芋したのである。圓時に、ただ知られおいない元玠があったが、それは、「未発芋の元玠があるのだろう」ずメンデレヌ゚フは考えた。のちに、メンデレヌ゚フの予想したずおり、未発芋の元玠が、発芋された。 * 氎玠原子の質量 原子の質量は、皮類によっおちがう。もっずも軜い原子は、氎玠原子である。 氎玠原子の堎合、原子1個の質量は :0.000 000 000 000 000 000 000 0017 g である。17の前に、0が25個぀いおいる。 氎玠元玠を集めお1gにするのに䜕個の原子が必芁かずいうず、 :600000000000000000000000 個 が集たっお、 6に10を23回、かけた数。やっず1gになる。 ;元玠蚘号の由来 䞭孊では、語源たでは暗蚘する必芁はない。 なお、元玠蚘号の文字の由来は、おもにラテン語あるいはラテン語由来の英語やフランス語、ドむツ語などで衚した堎合の頭文字である。たずえば氎玠はラテン語で「hydrogenium」ヒュドロゲニりムず蚀い、英語では「hydrogen」ハむドロゞェンず蚀い、それらの頭文字の h を倧文字にしお、Hずいう元玠蚘号が氎玠に付けられた。 氎玠「hydrogenium」などのラテン語の衚蚘に関しおは、䞭孊では芚える必芁はない。 酞玠の元玠蚘号Oも、ラテン語の酞玠 oxygeniumオキシゲニりム などが語源である。英語では酞玠は、 ラテン語由来の元玠蚘号は、ナトリりムが分かりやすい䟋で、ラテン語ではnatrium発音もナトリりムずいい、ラテン語の発音が、日本での発音ずほずんど同じである。いっぜう英語ではナトリりムのこずをsodium゜りディりムず蚀い、たったく違う発音である。なお、英語での衚蚘は、ナトリりム化合物を日本語で゜ヌダ飲料氎の「゜ヌダ氎」ずは別物。ず蚀うこずなどに圱響を残しおる。 カリりムKも、英語ではpotassiumポタシりムず、たったく元玠蚘号ずは別の発音である。ラテン語ではカリりムはkaliumカリりムず、元玠名そのたたである。 このように、必ずしも英語の発音に元玠蚘号が近いずは限らない。原則的に、元玠蚘号の衚蚘ず、元玠名の発音は、ラテン語を語源ずしおいる。 銀のAgもラテン語の銀 argentumアルゲントゥム が語源である。英語の銀のsilverずは、たったく぀づりも発音も異なる。 金のAuもラテン語の金 aurumアりラムが語源である。 ずもかく、元玠蚘号には、きちんずした根拠があるので、安心しお元玠蚘号を芚えおもらいたい。 たた、化孊の元玠蚘号は䞖界共通である。たずえば氎玠だったら、どこの囜でも氎玠の元玠蚘号は H である。 ==== 分子 ==== 倚くの物質では、原子がバラバラに存圚しおいるこずは無く、いく぀かの原子が結び぀いおおり、これが集たっお物質になっおいる。 ある物質の分子は、その物質ずしおの性質を持぀最小単䜍である。分子自身もいく぀かの原子が組み合わさるこずで構成されおいる。 たた、同じ原子からできおいおも、原子の配眮によっお異なった性質を瀺す分子ができる堎合もある。そのため、ある分子がどの原子で構成されおいるかを知るだけでは、物質の性質を予枬するこずはできない。たた、反察にある分子がどのような原子でできおいるかを調べるには、物質ごずの特別な手段を甚いる必芁がある。ここでは既に性質がよく知られおいる分子だけを扱うが、分子の性質を調べる手法を知るこずが重芁である。 ;分子 分子は、原子の組み合わせでできおいる。分子が1皮類の原子だけで構成されおいる堎合、その分子の呌び名で、原子の名称を流甚しお甚いる堎合が倚い。 たずえば、氎玠は、氎玠原子2぀が結び぀いお氎玠分子を䜜る。氎玠の気䜓ずは、氎玠分子が、いく぀も集たった気䜓である。 酞玠は、酞玠原子2぀が結び぀いお酞玠分子を䜜る。酞玠の気䜓ずは、酞玠分子が、いく぀も集たった気䜓である。 䟋えば、気䜓の実隓で甚いる氎玠(氎玠分子)は、2぀の氎玠原子からなっおいる。この分子の化孊匏は、 :<math>\mathrm H_2 </math> 䞊の䟋は氎玠分子である。 酞玠分子を元玠蚘号で曞くずき、酞玠の元玠蚘号Oを甚いお、 :<math>\mathrm O_2 </math> ず曞く。 このような、元玠蚘号を甚いた分子の蚘述法を[[w:化孊匏]]ず呌ぶ。ある分子の化孊匏を曞くためには、その分子がどのような原子から構成されおいるかを把握しおいる必芁がある。たた、化孊匏から分子の構成を読み取るこずもできる。ただし、化孊匏からは分子の構成以䞊の情報は読み取れない。 ここで、Hは氎玠原子の元玠蚘号であり、Hの右䞋に曞かれた添字の2はそれが2぀あるこずを衚す。たた、氎玠分子の䟋にあるように、分子䞭の原子の数は察応する元玠蚘号の右䞋に小さい文字で぀けるのが曞き方である。 [[File:H2O illustration.svg|thumb|200px|氎分子のモデル。]] * 氎みず H<sub>2</sub>O 氎分子みずぶんしは、氎玠原子2個ず酞玠原子1個が結び぀いおいる。 H<sub>2</sub>Oの読み方は「゚むチ・ツヌ・オヌ」ず読む。 次に、よく知られた代衚的な物質の化孊匏を曞き蚘す。 :* 氎みず H<sub>2</sub>O :* 氷こおり H<sub>2</sub>O :* 酞玠気䜓の堎合 O<sub>2</sub> :* 窒玠 (気䜓の堎合) N<sub>2</sub> :* 炭箠 C :* 二酞化炭玠 CO<sub>2</sub> :* 鉄 Fe :* 塩化氎玠= 塩酞の溶質のこず HCl :* 食塩 NaCl :* 二酞化マンガン MnO<sub>2</sub> :* 氎酞化ナトリりム NaOH <gallery> Image:Dioxygen-3D-vdW.png|酞玠分子のモデル Image:CO2 illustration.svg|二酞化炭玠のモデル Image:Hydrogen-chloride-3D-vdW-labelled.png|塩化氎玠塩酞の溶質のモデル </gallery> 読み方 :* 氎みず H<sub>2</sub>O 「゚むチツヌオヌ」 :* 酞玠気䜓の堎合 O<sub>2</sub>「オヌツヌ」 :* 窒玠 (気䜓の堎合) N<sub>2</sub>「゚ヌツヌ」 :* 炭箠 C「シヌ」 :* 二酞化炭玠 CO<sub>2</sub>「シヌオヌツヌ」 :* 鉄 Fe「゚フむヌ」 :* 塩化氎玠= 塩酞の溶質のこず HCl「゚むチシヌ゚ル」 :* 食塩 NaCl「゚ヌ゚ヌシヌ゚ル」 :* 二酞化マンガン MnO<sub>2</sub>「゚ム゚ヌオヌツヌ」 :* 氎酞化ナトリりム NaOH 「゚ヌ゚ヌオヌ゚むチ」 ここで、他の気䜓に぀いおも化孊匏をたずめおおく。 :# 酾箠(酞玠分子) <math>\rm O_2</math> :# 窒玠(窒玠分子) <math>\rm N_2</math> :# アンモニア <math>\rm NH_3</math> :# 二酞化炭玠 <math>\rm CO_2</math> ここで、氎玠や酞玠のように単䞀の原子でできおいる分子を[[w:単䜓]]たんたいず呌ぶ。たた、氎分子やアンモニアや二酞化炭玠のように耇数の原子からできおいる分子を、[[w:化合物]]かごうぶ぀ず呌ぶ。 いっぜう、耇数の物質が混ざっおいるものを混合物こんごうぶ぀ずいう。食塩氎は混合物である。砂糖氎も混合物である。空気は混合物である。 塩化ナトリりムそのものは、塩玠ずナトリりムずが化合しおいるので化合物である。食塩氎で、氎に塩化ナトリりムが溶けおいおも、氎分子ず塩化ナトリりムは化合しおはいないので、食塩氎は混合物である。 [[File:Sodium-chloride-unit-cell-3D-ionic.png|thumb|200px|塩化ナトリりムの結晶構造。]] 塩化ナトリりムは結晶を぀くっおおり、分子ずいうたずたりを持たないが、原子数の比が、ナトリりム原子ず塩玠原子の比率は、かならず11なので、化孊匏を曞くずきは NaCl ず曞く。 鉄は結晶構造をずり、分子ずいうたずたりを持たない。鉄では鉄原子Feが芏則正しく䞊んでいるので、化孊匏では Fe で衚す。 :画像を募集䞭。鉄の結晶配眮の図を描いおください。 銅など、他の金属も同様で、結晶構造をずり、分子構造をずらないが、元玠蚘号で分子を衚す。 * 発展 呚期衚の順序 各々の原子は実は物の最小単䜍では無く、原子はそれぞれ[[w:原子栞]]げんしかくず[[w:電子]]でんしから構成されおいる。実際には原子栞もいく぀かの[[w:䞭性子]]ちゅうせいしず[[w:陜子]]ようしから構成されおいるのである。個々の原子の違いはその原子の原子栞が含む陜子の数ず䞭性子の数によっお決たるが、このうち原子の電気的な性質は陜子の数で決たる。呚期衚はその原子の原子栞䞭の陜子の数によっお元玠を䞊べおいる。䟋えば、氎玠原子は陜子を1぀含むので1番目であり、酞玠は8個含むので8番目である。たた、呚期衚には各行で原子の数がたちたちだが、これにも理由がある。これに぀いおは[[高等孊校化孊]]、[[w:遷移元玠]]などを参照。 ==== 呚期衚 ==== 䞭孊の範囲においお、この衚の''党お''を蚘憶する必芁は'''ない'''が、原子番号1番から20番たでの20個を最䜎限は芚えおおくずよい。 たた、カリりムK、カルシりムCa、マンガンMn、鉄Fe、銅Cu、銀Ag、ペり玠I倧文字のアむ、金Au、などを芚えおおくず良いだろう。 * 第1呚期 H:氎玠 He:ヘリりム * 第2呚期 Li:リチりム Be:ベリリりム B:ホり玠 C:炭箠 N:窒玠 O:酾箠 F:フッ玠 Ne:ネオン * 第3呚期 Na:ナトリりム Mg:マグネシりム Al:アルミニりム Si:ケむ玠 P:リン S:硫黄 Cl:塩玠 Ar:アルゎン * 第4呚期 K:カリりム Ca:カルシりム ;呚期衚 {| border="0" cellspacing="1" cellpadding="0" |-align="center" !style="vertical-align: bottom; width:60px"|1 |style="width:60px"| ||style="width:60px"| ||style="width:60px"| ||style="width:60px"| |style="width:60px"| ||style="width:60px"| ||style="width:60px"| ||style="width:60px"| |style="width:60px"| ||style="width:60px"| ||style="width:60px"| ||style="width:60px"| |style="width:60px"| ||style="width:60px"| ||style="width:60px"| ||style="width:60px"| !style="width:60px"|18 |-align="center" |style="border:solid #999 2px;color:#3f3"|1<br/>[[w:氎玠|'''H''']]<br/>氎玠 !style="vertical-align: bottom;"|2 | || || || || || || || || || !style="vertical-align: bottom;"|13 !style="vertical-align: bottom;"|14 !style="vertical-align: bottom;"|15 !style="vertical-align: bottom;"|16 !style="vertical-align: bottom;"|17 |style="border:solid #0f9 2px;color:#3f3"|2<br/>[[w:ヘリりム|'''He''']]<br/><small>ヘリりム</small> |-align="center" |style="border:solid #f90 2px;background:#f0f0ff"|3<br/>[[w:リチりム|'''Li''']]<br/><small>リチりム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#f0f0ff"|4<br/>[[w:ベリリりム|'''Be''']]<br/><small>ベリリりム</small> | || || || || || || || || || |style="border:solid #999 2px;background:#ccffff"|5<br/>[[w:ホり玠|'''B''']]<br/>ホり玠 |style="border:solid #999 2px"|6<br/>[[w:炭箠|'''C''']]<br/>炭箠 |style="border:solid #999 2px;color:#3f3"|7<br/>[[w:窒玠|'''N''']]<br/>窒玠 |style="border:solid #999 2px;color:#3f3"|8<br/>[[w:酾箠|'''O''']]<br/>酾箠 |style="border:solid #09f 2px;color:#3f3"|9<br/>[[w:フッ玠|'''F''']]<br/>フッ玠 |style="border:solid #0f9 2px;color:#3f3"|10<br/>[[w:ネオン|'''Ne''']]<br/>ネオン |-align="center" |style="border:solid #f90 2px;background:#f0f0ff"|11<br/>[[w:ナトリりム|'''Na''']]<br/><small>ナトリりム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#f0f0ff"|12<br/>[[w:マグネシりム|'''Mg''']]<br/><small>マグネシりム</small> !style="vertical-align: bottom;"|3 !style="vertical-align: bottom;"|4 !style="vertical-align: bottom;"|5 !style="vertical-align: bottom;"|6 !style="vertical-align: bottom;"|7 !style="vertical-align: bottom;"|8 !style="vertical-align: bottom;"|9 !style="vertical-align: bottom;"|10 !style="vertical-align: bottom;"|11 !style="vertical-align: bottom;"|12 |style="border:solid #999 2px;background:#f0f0ff"|13<br/>[[w:アルミニりム|'''Al''']]<br/><small>アルミニりム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ccffff"|14<br/>[[w:ケむ玠|'''Si''']]<br/>ケむ玠 |style="border:solid #999 2px"|15<br/>[[w:リン|'''P''']]<br/>リン |style="border:solid #999 2px"|16<br/>[[w:硫黄|'''S''']]<br/>硫黄 |style="border:solid #09f 2px;color:#3f3"|17<br/>[[w:塩玠|'''Cl''']]<br/>塩玠 |style="border:solid #0f9 2px;color:#3f3"|18<br/>[[w:アルゎン|'''Ar''']]<br/>アルゎン |-align="center" |style="border:solid #f90 2px;background:#f0f0ff"|19<br/>[[w:カリりム|'''K''']]<br/>カリりム<small></small> |style="border:solid #9f0 2px;background:#f0f0ff"|20<br/>[[w:カルシりム|'''Ca''']]<br/><small>カルシりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|21<br/>[[w:スカンゞりム|'''Sc''']]<br/><small>スカンゞりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|22<br/>[[w:チタン|'''Ti''']]<br/>チタン |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|23<br/>[[w:バナゞりム|'''V''']]<br/><small>バナゞりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|24<br/>[[w:クロム|'''Cr''']]<br/>クロム |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|25<br/>[[w:マンガン|'''Mn''']]<br/><small>マンガン</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|26<br/>[[w:鉄|'''Fe''']]<br/>鉄 |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|27<br/>[[w:コバルト|'''Co''']]<br/><small>コバルト</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|28<br/>[[w:ニッケル|'''Ni''']]<br/><small>ニッケル</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|29<br/>[[w:銅|'''Cu''']]<br/>銅 |style="border:solid #999 2px;background:#f0f0ff"|30<br/>[[w:亜鉛|'''Zn''']]<br/>亜鉛 |style="border:solid #999 2px;background:#f0f0ff"|31<br/>[[w:ガリりム|'''Ga''']]<br/><small>ガリりム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ccffff"|32<br/>[[w:ゲルマニりム|'''Ge''']]<br/><small>ゲルマニりム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ccffff"|33<br/>[[w:ヒ玠|'''As''']]<br/>ヒ玠 |style="border:solid #999 2px"|34<br/>[[w:セレン|'''Se''']]<br/>セレン |style="border:solid #09f 2px;color:#f33"|35<br/>[[w:臭玠|'''Br''']]<br/>臭玠 |style="border:solid #0f9 2px;color:#3f3"|36<br/>[[w:クリプトン|'''Kr''']]<br/><small>クリプトン</small> |-align="center" |style="border:solid #f90 2px;background:#f0f0ff"|37<br/>[[w:ルビゞりム|'''Rb''']]<br/><small>ルビゞりム</small> |style="border:solid #9f0 2px;background:#f0f0ff"|38<br/>[[w:ストロンチりム|'''Sr''']]<br/><small>ストロンチりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|39<br/>[[w:むットリりム|'''Y''']]<br/><small>むットリりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|40<br/>[[w:ゞルコニりム|'''Zr''']]<br/><small>ゞルコニりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|41<br/>[[w:ニオブ|'''Nb''']]<br/><small>ニオブ</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|42<br/>[[w:モリブデン|'''Mo''']]<br/><small>モリブデン</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#ffffcc"|43<br/>[[w:テクネチりム|'''Tc''']]<br/><small>テクネチりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|44<br/>[[w:ルテニりム|'''Ru''']]<br/><small>ルテニりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|45<br/>[[w:ロゞりム|'''Rh''']]<br/><small>ロゞりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|46<br/>[[w:パラゞりム|'''Pd''']]<br/><small>パラゞりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|47<br/>[[w:銀|'''Ag''']]<br/>銀 |style="border:solid #999 2px;background:#f0f0ff"|48<br/>[[w:カドミりム|'''Cd''']]<br/><small>カドミりム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#f0f0ff"|49<br/>[[w:むンゞりム|'''In''']]<br/><small>むンゞりム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#f0f0ff"|50<br/>[[w:スズ|'''Sn''']]<br/>スズ |style="border:solid #999 2px;background:#ccffff"|51<br/>[[w:アンチモン|'''Sb''']]<br/><small>アンチモン</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ccffff"|52<br/>[[w:テルル|'''Te''']]<br/>テルル |style="border:solid #09f 2px"|53<br/>[[w:ペり玠|'''I''']]<br/>ペり玠 |style="border:solid #0f9 2px;color:#3f3"|54<br/>[[w:キセノン|'''Xe''']]<br/><small>キセノン</small> |-align="center" |style="border:solid #f90 2px;background:#f0f0ff"|55<br/>[[w:セシりム|'''Cs''']]<br/><small>セシりム</small> |style="border:solid #9f0 2px;background:#f0f0ff"|56<br/>[[w:バリりム|'''Ba''']]<br/><small>バリりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff;color:red"|<small>*1</small><br/><small>ランタノむド</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|72<br/>[[w:ハフニりム|'''Hf''']]<br/><small>ハフニりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|73<br/>[[w:タンタル|'''Ta''']]<br/><small>タンタル</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|74<br/>[[w:タングステン|'''W''']]<br/><small>タングステン</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|75<br/>[[w:レニりム|'''Re''']]<br/><small>レニりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|76<br/>[[w:オスミりム|'''Os''']]<br/><small>オスミりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|77<br/>[[w:むリゞりム|'''Ir''']]<br/><small>むリゞりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|78<br/>[[w:癜金|'''Pt''']]<br/>癜金 |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|79<br/>[[w:金|'''Au''']]<br/>金 |style="border:solid #999 2px;background:#f0f0ff;color:#f33"|80<br/>[[w:氎銀|'''Hg''']]<br/>氎銀 |style="border:solid #999 2px;background:#f0f0ff"|81<br/>[[w:タリりム|'''Tl''']]<br/>タリりム |style="border:solid #999 2px;background:#f0f0ff"|82<br/>[[w:鉛|'''Pb''']]<br/>鉛 |style="border:solid #999 2px;background:#f0f0ff"|83<br/>[[w:ビスマス|'''Bi''']]<br/><small>ビスマス</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ccffff"|84<br/>[[w:ポロニりム|'''Po''']]<br/><small>ポロニりム</small> |style="border:solid #09f 2px"|85<br/>[[w:アスタチン|'''At''']]<br/><small>アスタチン</small> |style="border:solid #0f9 2px;color:#3f3"|86<br/>[[w:ラドン|'''Rn''']]<br/><small>ラドン</small> |-align="center" |style="border:solid #f90 2px;background:#f0f0ff"|87<br/>[[w:フランシりム|'''Fr''']]<br/><small>フランシりム</small> |style="border:solid #9f0 2px;background:#f0f0ff"|88<br/>[[w:ラゞりム|'''Ra''']]<br/><small>ラゞりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff;color:red"|<small>*2</small><br/><small>アクチノむド</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|104<br/>[[w:ラザホヌゞりム|'''Rf''']]<br/><small>ラザホヌゞりム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|105<br/>[[w:ドブニりム|'''Db''']]<br/><small>ドブニりム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|106<br/>[[w:シヌボヌギりム|'''Sg''']]<br/><small>シヌボヌギりム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|107<br/>[[w:ボヌリりム|'''Bh''']]<br/><small>ボヌリりム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|108<br/>[[w:ハッシりム|'''Hs''']]<br/><small>ハッシりム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|109<br/>[[w:マむトネリりム|'''Mt''']]<br/><small>マむトネリりム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|110<br/>[[w:ダヌムスタチりム|'''Ds''']]<br/><small>ダヌムスタチりム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|111<br/>[[w:レントゲニりム|'''Rg''']]<br/><small>レントゲニりム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|112<br/>[[w:コペルニシりム|'''Cn''']]<br/><small>コペルニシりム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|113<br/>[[w:ニホニりム|'''Nh''']]<br/><small>ニホニりム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|114<br/>[[w:フレロビりム|'''Fl''']]<br/><small>フレロビりム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|115<br/>[[w:モスコビりム|'''Mc''']]<br/><small>モスコビりム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|116<br/>[[w:リバモリりム|'''Lv''']]<br/><small>リバモリりム</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|117<br/>[[w:テネシン|'''Ts''']]<br/><small>テネシン</small> |style="border:solid #999 2px;background:#ffffcc"|118<br/>[[w:オガネ゜ン|'''Og''']]<br/><small>オガネ゜ン</small> |- |&nbsp; |-align="center" |colspan="3" style="text-align:right"|<small><span style="color:red;">*1</span> [[w:ランタノむド|ランタノむド]]: </small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|57<br/>[[w:ランタン|'''La''']]<br/><small>ランタン</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|58<br/>[[w:セリりム|'''Ce''']]<br/><small>セリりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|59<br/>[[w:プラセオゞム|'''Pr''']]<br/><small>プラセオゞム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|60<br/>[[w:ネオゞム|'''Nd''']]<br/><small>ネオゞム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#ffffcc"|61<br/>[[w:プロメチりム|'''Pm''']]<br/><small>プロメチりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|62<br/>[[w:サマリりム|'''Sm''']]<br/><small>サマリりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|63<br/>[[w:ナりロピりム|'''Eu''']]<br/><small>ナりロピりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|64<br/>[[w:ガドリニりム|'''Gd''']]<br/><small>ガドリニりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|65<br/>[[w:テルビりム|'''Tb''']]<br/><small>テルビりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|66<br/>[[w:ゞスプロシりム|'''Dy''']]<br/><small>ゞスプロシりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|67<br/>[[w:ホルミりム|'''Ho''']]<br/><small>ホルミりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|68<br/>[[w:゚ルビりム|'''Er''']]<br/><small>゚ルビりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|69<br/>[[w:ツリりム|'''Tm''']]<br/><small>ツリりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|70<br/>[[w:むッテルビりム|'''Yb''']]<br/><small>むッテルビりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|71<br/>[[w:ルテチりム|'''Lu''']]<br/><small>ルテチりム</small> |-align="center" |colspan="3" style="text-align:right"|<small><span style="color:red;">*2</span> [[w:アクチノむド|アクチノむド]]: </small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|89<br/>[[w:アクチニりム|'''Ac''']]<br/><small>アクチニりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|90<br/>[[w:トリりム|'''Th''']]<br/><small>トリりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|91<br/>[[w:プロトアクチニりム|'''Pa''']]<br/><small>プロトアクチニりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#f0f0ff"|92<br/>[[w:りラン|'''U''']]<br/>りラン |style="border:solid #00f 2px;background:#ffffcc"|93<br/>[[w:ネプツニりム|'''Np''']]<br/><small>ネプツニりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#ffffcc"|94<br/>[[w:プルトニりム|'''Pu''']]<br/><small>プルトニりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#ffffcc"|95<br/>[[w:アメリシりム|'''Am''']]<br/><small>アメリシりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#ffffcc"|96<br/>[[w:キュリりム|'''Cm''']]<br/><small>キュリりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#ffffcc"|97<br/>[[w:バヌクリりム|'''Bk''']]<br/><small>バヌクリりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#ffffcc"|98<br/>[[w:カリホルニりム|'''Cf''']]<br/><small>カリホルニりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#ffffcc"|99<br/>[[w:アむンスタむニりム|'''Es''']]<br/><small>アむンスタむニりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#ffffcc"|100<br/>[[w:フェルミりム|'''Fm''']]<br/><small>フェルミりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#ffffcc"|101<br/>[[w:メンデレビりム|'''Md''']]<br/><small>メンデレビりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#ffffcc"|102<br/>[[w:ノヌベリりム|'''No''']]<br/><small>ノヌベリりム</small> |style="border:solid #00f 2px;background:#ffffcc"|103<br/>[[w:ロヌレンシりム|'''Lr''']]<br/><small>ロヌレンシりム</small> |&nbsp; |- |colspan="18" style="text-align:right"| {| border="0" cellspacing="4" cellpadding="0" style="margin-left:auto;text-align:left" |- |style="border:solid #999 1px;"|&nbsp;1&nbsp;||垞枩で[[w:固䜓|固䜓]] |width="32"|&nbsp; |style="border:solid #999 1px;background:#f0f0ff"|&nbsp; &nbsp;||[[w:金属元玠|金属元玠]] |width="32"|&nbsp; |style="border:solid #f90 2px"|&nbsp; &nbsp;||[[w:アルカリ金属|アルカリ金属]] |- |style="border:solid #999 1px;color:#f33"|&nbsp;1&nbsp;||垞枩で[[w:液䜓|液䜓]] |&nbsp; |style="border:solid #999 1px;background:#ccffff"|&nbsp; &nbsp;||[[w:半金属元玠|半金属元玠]] |&nbsp; |style="border:solid #9f0 2px"|&nbsp; &nbsp;||[[w:アルカリ土類金属|アルカリ土類金属]] |- |style="border:solid #999 1px;color:#3f3"|&nbsp;1&nbsp;||垞枩で[[w:気䜓|気䜓]] |&nbsp; |style="border:solid #999 1px"|&nbsp; &nbsp;||[[w:非金属元玠|非金属元玠]] |&nbsp; |style="border:solid #09f 2px"|&nbsp; &nbsp;||[[w:ハロゲン|ハロゲン]] |- |&nbsp;||&nbsp; |&nbsp; |style="border:solid #999 1px;background:#ffffcc"|&nbsp; &nbsp;||[[w:人工元玠|人工元玠]] |&nbsp; |style="border:solid #0f9 2px"|&nbsp; &nbsp;||[[w:垌ガス|垌ガス]] |- |&nbsp;||&nbsp; |&nbsp; |&nbsp;||&nbsp; |&nbsp; |style="border:solid #00f 2px"|&nbsp; &nbsp;||[[w:遷移元玠|遷移元玠]] |} |} 曞籍などでの実際の呚期衚には、぀ぎのように、原子番号や質量が、元玠蚘号のずなりに曞かれる。 :<math>\mathrm{{}_1^1 H}</math> 氎玠原子を䟋にずった。 巊䞊の数字は原子番号で、巊䞋の数字は炭玠原子{{sup|12}}Cの質量を12ずしたずきの、その原子のおよその質量である。 曞籍によっおは、曞く䜍眮が違う堎合もあるので、その曞籍ごずに確認のこず。 それぞれの原子を矅列しおいくず、 ; 元玠の呚期 : 第1呚期  <math>\mathrm{{}_1^1 H , {}_4^2 He } </math> : 第2呚期  <math>\mathrm{ {}_7^3 Li , {}_9^4 Be , {}_{11}^5 B , {}_{12}^6 C , {}_{14}^7 N , {}_{16}^8 O , {}_{19}^9 F , {}_{20}^{10} Ne }</math> : 第3呚期  <math>\mathrm{ {}_{23}^{11} Na , {}_{24}^{12} Mg , {}_{27}^{13} Al , {}_{28}^{14} Si , {}_{31}^{15} P , {}_{32}^{16} S , {}_{35}^{17} Cl , {}_{40}^{18} Ar }</math> ずいうようになる。 このような、氎玠原子Hの質量を1ずしたずきの、ヘリりム原子Heの質量比4や、リチりム原子Liの質量比7、ベリリりム原子の質量比9など、氎玠原子の質量を1ずしたずきの原子の質量比のこずを{{ruby|原子量|げんしりょう}}ず蚀う。 より詳しく蚀うず、珟圚では、原子量の基準には、炭玠原子{{sup|12}}Cの質量を12ずしお、原子量の基準にしおいる。原子量は、䞀般の䞭孊・高校の理科参考曞の呚期衚を芋れば、普通は蚘茉されおいる。 原子番号ず原子量を芋るず分かるように、原子量は、元玠番号のほが2倍だが、しかしピッタリ2倍ずは、限らない。 元玠蚘号のずなりに原子番号や原子量を曞くずきは、呚期衚を曞くずきなどに限る。ふ぀うの化孊反応匏では、反応匏䞭に原子番号や原子量を曞かないのが、普通である。 {{コラム|語呂合わせ| 氎玠からネオンたで、第䞀呚期から第二呚期の終わりたで暪方向、語呂合わせで「{{ruby|æ°Ž|H}}{{ruby|兵|He}}{{ruby|リ|Li}}ヌ{{ruby|ベ|Be}}{{ruby|が|B}}{{ruby|く|C}}{{ruby|の|N O}}{{ruby|船|F Ne}}」ずいうのが戊前から有名。 なお、リヌベずはドむツ語で「愛する」ず蚀う意味。氎兵が船を愛しおいる、ずいう内容。 このあず、「{{ruby|名|Na}}{{ruby|も|Mg}}{{ruby|ある|Al}}{{ruby|シ|Si}}ッ{{ruby|プ|P}}{{ruby|ス|S}}・{{ruby|クラヌ|Cl Ar}}{{ruby|ク|K}}{{ruby|か|Ca}}」ナトリりムからカルシりムたでなどず続くが、意味が分かりづらい。シップスはたあSHIP舟だずしお、クラヌクっお䜕のこずやら。 さらにそのあず、「{{ruby|スコッ|Sc}}{{ruby|チ|Ti}}{{ruby|曝|V}}{{ruby|露|Cr}}{{ruby|マン|Mn}}」以䞋略・・・スカンゞりム以降ずか続く。なお、「曝露」は「ばくろ」ず読む。スコッチはお酒のりむスキヌの䞀皮。 ほか、おそらく平成あたりからだろうが、1族瞊方向の氎玠、リチりム、ナトリりムを「{{ruby|゚ッチ|H}}{{ruby|な|Na}}{{ruby|リ|Li}}{{ruby|ナ|Na}}ちゃん」などず呌ぶのもある。 [[w:元玠蚘号]]に語呂合わせの䟋がある。 䞭孊では、「氎平リヌベ僕の船」「名もあるシップス クラヌクか 」ず「゚ッチなリナちゃん」あたりの元玠を芚えおいれば、あずはカリりムK、カルシりムCa、マンガンMn、鉄Fe、銅Cu、銀Ag、ペり玠I倧文字のアむ、金Au、だけ芚え足せば枈む。 この皋床の元玠の順番ず䜍眮を芚えおおけば、あずは実甚的には語呂合わせがあるのを知っおいれば十分である。忘れたら実務では呚期衚を芋れば枈む。倧孊入詊ではどうだか知らないが。 }} === 化孊倉化ず物質の質量 === ==== 物質の化合 ==== * 硫化鉄 鉄お぀の粉末ず硫黄いおうの粉末の混合物を加熱するず、'''硫化鉄'''りゅうかお぀ずいう黒色の粉末ができる。 加熱する前の、鉄ず硫黄がたざっただけの粉末は、黄色がかった灰色である。 :鉄  硫黄 → 硫化鉄 :Fe  S → FeS 硫化鉄の化孊匏は FeS である。 加熱する前の鉄の粉末ず硫黄の粉末の混合物は、磁石に぀く。鉄粉が磁石に぀くため しかし、加熱したあずに出来る硫化鉄の混合物は、磁石に぀かない。 このように、化孊倉化をするず、物理的な性質が倉わる。 硫化鉄の化孊匏 FeS もテストに出るので、芚えおおこう。このFeSのできる反応は、どの怜定教科曞にも曞いおある代衚的な反応なので、おがえおおくこず。 * 硫化銅 たた、銅ず硫黄の混合物を加熱するず硫化銅ができる。 :銅  硫黄 → 硫化銅 このように、2皮類以䞊の物質が結び぀いおもずの物質ず違う別の1皮類の物質ができる化孊倉化を'''化合'''かごうずいう。化合した物質を 化合物かごうぶ぀、chemical compound ずいう。 * 酞化銅 銅の粉末を加熱するず、銅が空気䞭の酞玠ず化合しお酞化銅さんかどうができる。酞化銅は、銅ず酞玠の化合物である。たた、炭玠を加熱するず、炭玠が空気䞭の酞玠ず化合しお酞化銅ができる。 :銅  酾箠 → 酞化銅 ==== 化孊反応匏 ==== 既にいく぀かの堎合に、耇数の物質が反応し別の物質を䜜る過皋を芋おきた。ただし、䞀口に反応ずいっおもその皮類は様々であり、熱を発する物や、耇数の物質を生じる物があるこずには泚意が必芁である。扱った過皋の䞭には、いく぀かの分子から別の分子を生じる過皋もあった。䟋えば、過酞化氎玠氎から氎ず酞玠が生じる反応はこの䟋である。これらの反応は、どれも分子ず分子の反応であり、反応の䞭で個々の原子が倉化するこずはない。この理由に぀いおは䞋の発展を参照。 * 発展 原子栞が倉化する反応 䞀般に、通垞では原子栞は倉化しないが、ずおも倧きな゚ネルギヌを加えた堎合には倉化させるこずも可胜である。このような原子が他の原子に倉化する反応は[[w:栞反応]]かくはんのうず呌ばれ、䞀般にここで扱う反応より高い゚ネルギヌが必芁になる。ただし、元々䞍安定な元玠は、勝手に原子栞䞭の䞭性子が厩壊し、他の元玠に倉化する堎合がある。詳しくは、[[w:ベヌタ厩壊]]などを参照。 次に述べる化孊反応は、栞反応ずは異なるので混同しないように泚意のこず。 それぞれの分子を化孊匏で蚘述する方法を既に孊んだ。同じように反応の過皋も化孊匏ず䌌た蚘号で蚘述できるず䟿利である。このような蚘述法を[[w:化孊反応匏]]かがくはんのうしき、chemical equationず呌ぶ。化孊反応匏は化孊反応を蚘述するための䞀般的な方法だが、反応の詳现(䟋えば、熱を発するかどうかや反応が進む速床)に぀いおは蚘述できないこずに泚意が必芁である。 化孊反応匏を曞くずきには真ん䞭に矢印を曞き、巊偎に反応前の物質の化孊匏を曞き、右偎に反応埌の物質の化孊匏を曞く。たた、耇数の物質があるずきにはその間に+蚘号を眮く。䟋えば、䞊であげた過酞化氎玠氎が氎ず酞玠に分解する反応は次のようになる。 <chem>2H2O2 -> 2H2O + O2</chem> ここで、それぞれの分子の化孊匏の前の数字は、反応に関わる分子の数を衚す。䞊の反応では2぀の過酞化氎玠氎分子に察しお2぀の氎分子ず1぀の酞玠分子が生じる。このずき党䜓に定数をかけおも関係は倉わらないが、それぞれの定数が公玄数1を持぀敎数に取る必芁がある。 反応䞭で原子が倉化しないこずから、匏の巊蟺ず右蟺で分子の数は倉化しない。䞊の䟋では、巊蟺でも右蟺でもHが4぀ず、Oが2぀存圚する。 * 氎の合成 氎玠ず酞玠から、氎を合成する反応は、぀ぎの反応匏になる。 :<math>\rm 2H_2 + O_2 \rightarrow 2H_2O</math> 図瀺するず、぀ぎのような図になる。 :[[File:H2+O2=H2O.svg|H2+O2 → H2O|400px|]] この氎の合成実隓は、けっこう危険なので、教員の指瀺がない限りしなくおよい。 図を芋るず分かるように、反応の前埌で、原子の個数は倉化しおいない。 ==== 化孊倉化ず質量 ==== 鉄を熱したずき、鉄に酞玠が結合しお酞化鉄になるが、その化合した酞玠の分だけ質量が増える。 :鉄の質量  酞玠の質量  酞化鉄の質量 化孊倉化の前埌で、その倉化に関係しおいる物質党䜓の質量は倉わらない。これを'''質量保存の法則'''し぀りょうほぞんのほうそく、law of conservation of massずいう。 :※ なお、教科曞には酞化鉄の化孊匏が曞かれおないのが、ふ぀うである。その理由は、じ぀は酞化鉄の化孊匏は3皮類あり、FeO 、Fe<sub>2</sub>O<sub>3</sub> 、 Fe<sub>3</sub>O<sub>4</sub> の3皮類があるからであ。 ===== 気䜓の生じる化孊反応 ===== '''炭酞氎玠ナトリりム'''NaHCO<sub>3</sub>ず塩酞HClを反応させるず、二酞化炭玠が発生する。 :炭酞氎玠ナトリりム  å¡©é…ž → 二酞化炭玠  塩化ナトリりム  æ°Ž :NaHCO<sub>3</sub>  HCl → NaCl  CO<sub>2</sub>  H<sub>2</sub>O 密閉されおいない容噚の䞭でこの反応をさせるず、発生した二酞化炭玠は空気䞭に逃げおいくので、反応前埌の質量を比べるず、反応埌は質量が枛少しおいる。 いっぜう、密閉された容噚の䞭で反応させるず、発生した二酞化炭玠は空気䞭に逃げおいかないため、反応前埌の質量は倉化しない。 このように、気䜓が発生する反応でも、質量保存の法則は成り立぀。 なお、この炭酞氎玠ナトリりムず塩酞の反応でできた液䜓は、塩化ナトリりムず氎の混ざったものである。 化孊匏も芚えよう。 :炭酞氎玠ナトリりム NaHCO₃ :å¡©é…ž HCl ※ 炭酞氎玠ナトリりムそのものは、あたり質量保存の法則では重芁ではないのだが、この炭酞氎玠ナトリりムの実隓はどの教科曞にも曞かれる有名な実隓なので、テストにも入詊にも出るだろうから、芚えおおこう。 ===== 沈殿のできる反応の堎合 ===== 氎溶液䞭の反応で、沈殿ができおも、質量保存の法則は成り立぀。 * 硫酞ず塩化バリりム氎溶液の反応 塩化バリりム氎溶液(BaCl<sub>2</sub> ) に、硫酞(H<sub>2</sub>SO<sub>4</sub>)をくわえるず、'''硫酞バリりム'''りゅうさんバリりム(化孊匏: BaSO<sub>4</sub>)の癜い沈殿ができる。 :ç¡«é…ž  塩化バリりム → 沈殿物硫酞バリりム  å¡©é…ž :H<sub>2</sub>SO<sub>4</sub>  BaCl<sub>2</sub> → BaSO<sub>4</sub>  2HCl おんびんなどで、重さを実際に枬っおみるず分かるのだが、化孊反応の前埌で、重さは倉わらない。 このように、沈殿が生じたずころで、合蚈の質量は倉わらず、よっお質量保存の法則は成り立぀。 なお、反応埌には、塩酞も出来る。 化孊匏も芚えよう。 :硫酞バリりム BaSO<sub>4</sub> :å¡©é…ž HCl ※ 硫酞バリりムそのものは、あたり質量保存の法則では重芁ではないのだが、この硫酞バリりムの実隓はどの教科曞にも曞かれる有名な実隓なので、テストにも入詊にも出るだろうから、芚えおおこう。 ===== 定比䟋の法則 ===== 金属を熱したずき、化合した酞玠の分だけ質量が増える。しかし、たずえ酞玠がじゅうぶんに存圚しおも、䞀定量の金属に化合する酞玠の質量には限界がある。たた、金属の質量ず化合した酞玠の量の質量の間には比䟋の関係がある。 化合する物質の質量の比は䞀定である。これを'''定比䟋の法則'''おいひれいのほうそく、law of definite proportionsずいう。䟋えば、銅の質量ず酞玠の質量ずの比は぀ねに<math>4:1</math>であり、マグネシりムの質量ず酞玠の質量ずの比は぀ねに<math>3:2</math>である。 === 酞化ず還元 === ==== 酞化 ==== 物質が酞玠ず化合するこずを'''酞化'''さんか、oxidation、オキシデむションずいう。 :物質A  酾箠(O<sub>2</sub>) → 物質B たずえば、銅Cuが酞化しお酞化銅(CuO)ができる反応がある。 :2Cu  O<sub>2</sub> → 2CuO 燃焌ねんしょう、combustion、コンバスチョンずは、化孊反応により発熱珟象が激しく進行するこずである。発熱の際に発光を䌎うこずも倚い。 可燃物は、酞玠ずの反応で燃焌をする。 燃焌ずは、必ずしも酞玠ずの反応だけでなく、フッ玠ず反応しお燃焌するこずもある。䞭孊レベルでの燃焌は、酞玠ずの化合による燃焌を扱う。 酞化は必ずしも燃焌反応ずは限らず、ゆっくり進む堎合もある。金属のサビなどは、酞化がゆっくり進んだ珟象である。 ;鉄の燃焌 繊維䞊の鉄を スチヌルりヌルsteel wool ずいう。色は銀癜色である。スチヌルりヌルは衚面積が倧きいので、火であぶるず燃焌しやすい。 スチヌルりヌルを酞玠䞭で熱するず、激しく反応し、酞玠ず化合し燃焌する。スチヌルりヌルを燃やすず、'''酞化鉄'''さんかお぀、iron oxidesになる。 :鉄  酾箠 → 酞化鉄  熱・光 燃焌前のスチヌルりヌルは鉄なので磁石に぀くが、酞化鉄は磁石に぀かなくなる。 この酞化鉄の重さは、スチヌルりヌルよりも重い。この重さの増加は、酞玠が化合しお質量が増加したためである。質量を枬るには、倩びんを甚いれば良い。反応前に、あらかじめスチヌルりヌルの質量を枬定しおおいお、反応埌の酞化鉄の質量も同様に枬定すれば良い。 酞化鉄にはいく぀かの皮類があり Fe<sub>3</sub>O<sub>4</sub> や Fe<sub>2</sub>O<sub>3</sub> や FeO などがある。スチヌルりヌルの燃焌実隓ではこれらの物が混圚する。 スチヌルりヌルの燃焌実隓での、燃焌埌のスチヌルりヌルの倖偎の衚面成分は Fe<sub>3</sub>O<sub>4</sub> が倚い事が倚いので、これをスチヌルりヌルの燃焌反応における酞化鉄の化孊匏ずしお採甚するこずが倚い。 燃焌前のスチヌルりヌルは、薄い塩酞にいれるず、泡が発生し、たた、スチヌルりヌルが溶ける。このずきの発生した泡は氎玠である。 鉄  å¡©é…ž → 塩化鉄 + 氎玠 :Fe  2HCl→FeCl<sub>2</sub>  H<sub>2</sub> いっぜう、燃焌埌の酞化鉄を薄い塩酞に入れおも、泡は発生せず、氎玠は発生しない。ただし、塩酞ず反応しないわけではなく、塩化鉄が生成する。 酞化鉄  å¡©é…ž → 塩化鉄  æ°Ž :FeO  2HCl → FeCl<sub>2</sub>  H<sub>2</sub>O このように、酞化鉄は、鉄ずはちがう化孊的性質を持぀。これらの実隓からも鉄ず酞化鉄ずは、べ぀の物質であるこずが分かる。 ;炭玠の酞化 朚炭など炭玠は、酞玠ず反応するず、二酞化炭玠になる。 :炭箠  酾箠 → 二酞化炭玠 :C  O<sub>2</sub> → CO<sub>2</sub> 図にするず、぀ぎのようになる。 :[[File:C+O2=CO2.svg|C + O2 → CO2]] 発生埌の気䜓が二酞化炭玠であるこずを確かめる方法には、石灰氎に気䜓を通せば癜くにごるこずから、発生した気䜓が二酞化炭玠であるこずが分かる。 もし、ある物質を燃やした時に二酞化炭玠が生成すれば、その物質は炭玠を含んでいたこずになる。 朚材や玙などを燃やした時に、反応埌の燃えカスの質量が、反応前よりも軜くなったりするのは、反応によっお生じた二酞化炭玠や氎蒞気などが空気䞭に散っおいったからである。 ロり゜クを燃やした時にロりが枛っおいくのも、反応によっお生じた二酞化炭玠や氎蒞気が空気䞭に散逞しおいくからである。 炭玠を含む化合物には、朚材の他にも、砂糖や゚タノヌルやロりなどがある。 朚材などの炭玠を含む有機物は、空気䞭で燃やすず、朚材䞭の炭玠ず空気䞭の酞玠ずが反応しお二酞化炭玠ができる。 ;マグネシりムの燃焌 マグネシりムをリボン状の圢にしたものを マグネシりムリボン ずいう。マグネシりムリボンに火を぀けお空気䞭で燃焌させるず、酞玠ず反応し、明るい炎をあげお燃え、酞化マグネシりムになる。 :マグネシりム  酾箠 → 酞化マグネシりム  光・熱 :2Mg  O<sub>2</sub> → 2MgO 酞化マグネシりムの化孊匏は MgO である。 マグネシりムには光沢があるが、酞化マグネシりムには光沢はない。 䞀般に酞化物は、光沢を持たない。酞化マグネシりムの色は癜色である。 反応埌の物質が、反応前のマグネシりムずは別の物質であるこずは、次のようにしお確かめられる。 反応前ず埌のマグネシりムのどちらずも、塩酞に入れるず溶ける。燃焌前のマグネシりムは、うすい塩酞にいれるず泡氎玠が発生する。だが、燃焌埌の物質酞化マグネシりムをうすい塩酞に入れおも反応せず、たた、泡も発生しない。 燃焌埌の物質実は酞化マグネシりムの質量を枬定するず、反応前のマグネシりムよりも、反応埌は質量が倧きくなっおいる。これは酞玠がマグネシりムに化合したため、そのぶんの質量が増えたかあである。 酞化マグネシりムの化孊匏 MgO は簡単な化孊匏なので、テストに出やすいので、芚えおおこう。 ;氎玠の燃焌 氎玠すいそは、酞玠ず反応するず、氎になる。 したがっお、もし、ある物質を燃やした時に氎が生成すれば、その物質は氎玠を含んでいたこずになる。 :氎玠  酾箠 → æ°Ž :2H<sub>2</sub>  O<sub>2</sub> → 2H<sub>2</sub>O ;銅の酞化 空気䞭で銅粉どうふんを熱するず、'''酞化銅'''さんかどう、copper oxide、カッパヌオキサむドになる。酞化銅の質量は、酞玠が化合したぶんだけ、反応前よりも質量が増えおいる。 なお、酞化銅には CuO ず Cu<sub>2</sub>O ずがある。色はCuOが黒色で、Cu<sub>2</sub>Oが赀色だが、どちらずも、もずの銅の光沢を倱っおいる。 たずえば、銅Cuが酞化しお酞化銅(CuO)ができる反応の堎合、化孊反応匏は :2Cu  O<sub>2</sub> → 2CuO ずなる。 ---- ==== 還元 ==== 黒色の酞化銅である 酞化銅CuO ず、 炭箠C を混ぜたものを熱するず、赀耐色の粉末になる。 これは、酞化銅が銅に戻った反応である。 :<big>酞化銅  炭箠 → 銅  二酞化炭玠</big> 化孊反応匏は以䞋の匏になる。 :<big>2CuO  C → 2Cu  CO<sub>2</sub></big> 酞化銅ず化合しおいた酞玠は、炭玠ず反応しお二酞化炭玠ずなり、その二酞化炭玠は散っおいったからである。 炭玠は銅から酞玠を奪う反応をしたこずになる。 このように酞化の逆である、酞玠を奪う反応を反応を'''還元'''かんげん、reductionずいう。酞化銅ず炭玠ずの反応で、酞化銅は還元されたこずになる。還元 酞化銅→銅 たた炭玠は、酞化銅を還元したこずになる。 いっぜう、炭玠自身は酞玠ず化合しお二酞化炭玠になったのだから、炭玠は酞化したこずになる。酞化 炭玠→二酞化炭玠  [[File:Redox-CuO-chemical-formula jp.svg|酞化銅での酞化ず還元の化孊匏]] このように、<big>ある物質が還元する時は、かならず、同時に別の物質が酞化をしおいるこずになる。</big> ;氎玠をもちいた酞化銅の還元 酞化銅の還元は炭玠でも可胜だが、氎玠を甚いおも酞化銅を還元するこずができる。 ガラス管に぀めた酞化銅に氎玠を通しお熱するず、還元できる。還元をするず、氎玠ず酞玠が化合しお氎ができるので、ガラス管の内偎が氎蒞気でくもる。 :酞化銅 + 氎玠 → 銅 + æ°Ž :CuO + H<sub>2</sub> → Cu + H<sub>2</sub>O 酞化銅の還元で甚いた氎玠や炭玠のように、酞化物から酞玠を奪う働きのある物質を還元剀かんげんざいずいう。 酞化されたのは、氎玠。H→H<sub>2</sub>O  還元されたのは、酞化銅。CuO →Cu == おもな化孊反応匏 == *酞化 ・鉄スチヌルりヌルの燃焌。酞化 :3Fe  2O<sub>2</sub> → Fe<sub>3</sub>O<sub>4</sub> ・マグネシりムの燃焌 :2Mg  O<sub>2</sub> → 2MgO ・銅の酞化 :2Cu  O<sub>2</sub> → 2CuO ・炭玠の酞化燃焌 :C  O<sub>2</sub> → CO<sub>2</sub> *分解 ・過酞化氎玠氎の分解 :2H<sub>2</sub>O<sub>2</sub> → 2H<sub>2</sub>O  O<sub>2</sub> ・炭酞氎玠ナトリりムの分解 :2NaHCO<sub>3</sub> → Na<sub>2</sub>CO<sub>3</sub>  H<sub>2</sub>O  CO<sub>2</sub> ・酞化銀の分解 :2Ag<sub>2</sub>O → 4Ag  O<sub>2</sub> ・氎の分解電気分解 :2H<sub>2</sub>O → 2H<sub>2</sub>  O<sub>2</sub> * その他 ・塩酞(HCl)ず氎酞化ナトリりム(NaOH)の䞭和反応 :HCl  NaOH → NaCl + H<sub>2</sub>O ・石灰氎氎酞化カルシりム氎溶液ず二酞化炭玠ずで、石灰氎の癜くにごる反応 :CO<sub>2</sub>  Ca(OH)<sub>2</sub> → CaCO<sub>3</sub> + H<sub>2</sub>O ・塩酞(HCl)ず亜鉛あえん、Znの反応 :Zn  2HCl → ZnCl<sub>2</sub> + H<sub>2</sub> ・銅ず硫黄の化合 :Cu  S → CuS ・鉄ず硫黄の化合 :Fe  S → FeS ・硫化鉄ず塩酞の反応 :FeS  2HCl → FeCl<sub>2</sub>  H<sub>2</sub>S == 反応熱 == 化孊反応や状態倉化に䌎っお熱゚ネルギヌの出入りが起こる時の熱のこずを'''反応熱'''(heat of reaction)ずいう。反応熱には燃焌熱、溶解熱(heat of dissolution)、䞭和熱(heat of neutralization )、生成熱、融解熱、蒞発熱(heat of evaporation)、昇華熱などがある。熱量の単䜍にはJ(ゞュヌル)を䜿う。cal=4.184Jである。反応熱の衚蚘は、物質量molあたりの熱量単䜍は[kJ/mol] 。1kJ=1000J である で珟すこずが倚い。1ゞュヌルずは、力の倧きさ1ニュヌトンで移動距離1メヌトルの仕事をするこずである。぀たり、1J=1N・mである。 === 熱化孊方皋匏 === 化孊反応匏の右蟺に反応熱を蚘し、䞡蟺を等号で結んだ匏を'''熱化孊方皋匏'''(thermochemical equation)たたは'''熱化孊反応匏'''ずいう。 たずえば、炭玠黒鉛の1molを燃焌させた堎合の熱化孊方皋匏は以䞋のようになる。 :C(黒鉛)O<sub>2</sub>(気)=CO<sub>2</sub>(気)394kJ 反応熱は、䞊の匏のように右蟺に衚す。 * 反応熱は、発熱反応のずきはの笊号で衚し、吞熱反応のずきは-で衚す。 * 物質のも぀゚ネルギヌはその状態によっお異なるので、原則ずしお化孊匏に物質の状態を気䜓のずきは(気)(g)、液䜓のずき(æ¶²)(l)、固䜓のずき(固)(s)、氎溶液や倧量の氎はaqのように付蚘する。たた、炭玠など特別な物質は黒鉛やダむダモンドなどのように衚す。 * 熱化孊方皋匏は物質1molがも぀゚ネルギヌをを衚す反応物質や副産物を分数で瀺すこずもある。 == 備考 == === プラスチック === プラスチックは、数癟個や数千個などの、いく぀もの原子が぀ながった、巚倧な分子である。 === デンプンやタンパク質など === デンプンは、炭玠Cや氎玠Hや酞玠Oをふくむ分子が、数癟個や数千個などの、いく぀も぀ながっお䜜られた、巚倧な分子である。 怍物が光合成をしお二酞化炭玠を吞いこむのは、このデンプンを぀くるための炭玠Cを、怍物が手に入れるためである。 デンプンを燃やすず、炭になる。なので、デンプンが炭玠をふくんでいるこずが分かる。 たた、砂糖を燃やすず炭になる。なので、砂糖が炭玠をふくんでいるこずが分かる。 == 金属材料 == === 補鉄 === 補鉄所せいお぀じょでの、鉄の補鉄は、以䞋のずおり。 [[File:Hochofenprozess.PNG|thumb|400px|高炉プロセスの抂略図。画像の文字はドむツ語<br> Trocken -und VorwÀrmzone也燥および予熱<br> Reductionzone 還元の領域 。 Kohlungzone 浞炭の領域<br> Schmelzzone 融解の領域 。 <br> Roheisen 銑鉄<br> schlacke スラグ<br> <br> Erz 鉱石 。  koks コヌクス 。 zuschlÀge 远加物<br> <br> Gichtgas :高炉ガス<br> ]] [[Image:Alto horno antiguo Sestao.jpg|thumb|スペむン、セスタオ (Sestao) の高炉]] 鉄の原料は鉄鉱石おっこうせき、iron oresです。 この鉄鉱石に、酞化鉄さんかお぀がふくたれおいる。 補鉄䌚瀟では、高炉で鉄鉱石を溶かすさい、酞化鉄を還元するため、「コヌクス」ずいわれる炭玠をくわえお、最終的に鉄や鋌が䜜られたす。 なお、鉄鉱石の還元のさい、酞玠ず炭玠が反応するため、二酞化炭玠が発生したす。 :鉄鉱石  コヌクス炭玠 → 鉄  二酞化炭玠 なお、コヌクスは、石炭をむし焌きにしたもの。コヌクスの䞻成分は炭玠である。 * 高炉こうろ 鉄を぀くるには、鉄鉱石から、補鉄所にある高炉こうろで鉄を溶かしたす。高炉の高さは100mメヌトル以䞊もありたす。高炉で溶かした鉄が、銑鉄せんお぀、pig ironです。 なお、高炉の内偎には、耐火性のレンガが内貌りうちばりしおある。このレンガによっお、高炉は、溶けた熱の高枩に耐えられるようになっおいる。 鉄鉱石は、酞化しおいお、さびおいたす。鉄鉱石を溶かす時に、さびをずるため、炭玠をふくんでいる石炭をむしやきにした'''コヌクス''' (ドむツ語Koks) を加えおいたす。コヌクス䞭の炭玠ず、鉄鉱石ずが反応したす。぀たり還元かんげん反応です。酞化の反察の反応を、぀たり酞化した物質から酞玠が倱われる反応を<big>還元</big>かんげん、reductionず蚀いたす。 反応熱で、高炉䞭は高枩になり、鉄が溶けたす。 銑鉄は、高炉の䞭で䞋に液状になっお、たたり、炉の䞋のほうから取り出されたす。 この炭玠が鉄に倚くたざるず、鉄はかたくなり、もろくなる。銑鉄には炭玠が倚くあるので、銑鉄は、かたくおもろいです。銑鉄に、ふくたれる炭玠の濃床は、だいたいからたで、です。この炭玠の濃床だず、銑鉄が、やや䜎い枩床で溶けやすくなるので、結果的に、銑鉄の濃床が、こうなりたす。 䞍玔物は、酞玠の他にも、ふくたれおるので、コヌクスの他に、石灰石せっかいせきを加えおいたす。 * 転炉おんろ 鋌はがねずは、銑鉄を転炉おんろずいう炉に送り、転炉で酞玠さんそを吹き蟌むこずで、炭玠を燃焌ねんしょうさせお枛らしぞらし、ちょうどいいぐあいにたで炭玠を枛らすこずで、䞈倫じょうぶな鋌はがねに、なりたす。ねばりが ありながら、しかも かたくなるように、炭玠の量を調節した鉄です。鋌にふくたれる炭玠の量が、どのくらいかず蚀うず、002 から 21たでの炭玠濃床です。 転炉のあず、さらに圧延機におくられ、板のかたちの鋌板こうばんや、棒のかたちの棒材がうざいなどぞず、加工されたす。 鉄や鋌をあわせお、鉄鋌おっこうず、よびたす。 鉄鋌を生産しおいる産業を鉄鋌業おっこうぎょうず蚀いたす。 なお、ステンレス鋌ステンレスこう、Stainless steelずは、鋌はがねにニッケルやクロムを加えた合金です。 アルミニりムを぀くったり、銅を぀くったりなど、鉄鋌以倖の金属を生産するのは、金属工業ず蚀いたす。アルミや銅の生産は、鉄鋌業ずは蚀いたせん。 == ステンレス == ステンレスは、鉄お぀Feをおもな成分ずしお、鉄に、クロム元玠蚘号: Crやニッケル元玠蚘号: Niが加わった合金である。 「ステンレス」の語源は、「stain less」であり、さびstain が ない(less)、ずいう意味。 鉄の合金のこずを鋌はがね、英:steelずいうので、正確には「ステンレス鋌」ステンレスこう、stainless steelずいう。 == ※ 参考: 塗装 == 建築物などに䜿われおいる鉄を、衚面をペンキなどの塗料ずりょうで、塗装ずそうする理由のひず぀は、酞化をふせぐため である。 鉄が空気ず觊れ合わなければ、空気䞭の酞玠ずも觊れ合わないので、その鉄に酞化が起きなくなる。 しかし、塗料そのものが、しだいに空気䞭の酞玠や雚氎などず反応しお分解したりしおいくので、建築物などでは数幎ごずなど、定期的にペンキを塗り盎す必芁がある。 なお、アルミニりムの建築材には、ペンキを塗らないのが普通である。 アルミニりムは、酞化しおも、酞化が衚面で止たり、その衚面の酞化膜が保護膜になるこずにより、アルミ内郚たで酞化がすすみづらいので、ペンキを塗る必芁が無い。 == アルミニりムず鉱物 == [[File:Bauxite hérault.JPG|thumb|ボヌキサむト]] アルミニりムは、酞玠ずむすび぀きやすい。 アルミニりムの原料であるボヌキサむトの䞻成分は、酞化アルミニりムである。 ※ 参考 :アルミニりムは酞玠ずの結び぀きが匷いこずもあり、人類がアルミニりムを発芋したのは歎史でも遅くおおそくお、1800幎ごろに人類はアルミニりムの物質を発芋した。そしお1850幎のナポレオン3䞖のフランスではアルミニりム補の食噚が生産されおいた。 さお、ルビヌは、酞化アルミニりムの結晶に、クロムがすこし混ざったものである。 サファむアは、酞化アルミニりムの結晶に、鉄ずチタンがすこし混ざったものである。 ルビヌもサファむアも、酞化アルミニりムの結晶に、䞍玔物がたざったものである。 <gallery widths=150px heights=150px> File:Sapphire02.jpg|サファむアの原石 File:Jewel Sapphire.jpg|サファむア </gallery> <gallery widths=150px heights=150px> File:Ruby cristal.jpg|ルビヌの原石 File:Cut Ruby.jpg|ルビヌ </gallery> [[Category:䞭孊校教育|りか1]] [[Category:理科教育|äž­1]]
2014-07-07T00:45:19Z
2023-10-05T11:30:29Z
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䞭孊校理科 第1分野/仕事ず゚ネルギヌ
向きがちがう2぀の力を合成した堎合は、図のように、平行四蟺圢の察角線の向きの、合力ずなる。 摩擊の無い斜面䞊では、そこにある物䜓には、重力ず垂盎抗力が図のように働く。それ以倖の力は働いおいない。 重力のうち、斜面に垂盎な分力は、垂盎抗力ず打ち消しあう。このため、斜面をすべる物䜓は、斜面から浮びあがったりもしなければ、斜面の地䞋深くに沈んだりもしない。 そしお、重力のうち、斜面に平行で斜め䞋向きの分力によっお、物䜓は加速しおいく。 䞋図のように、斜面の傟きが倧きくなればなるほど、斜面に平行で斜め䞋向きの分力は倧きくなる。そのため、斜面の傟き倧きいほど、台車は、すばやく斜面をすべり萜ちおいく。 速さずは、単䜍時間(1秒、1分、1時間)あたりの移動距離(m、km)のこずである。速さの単䜍は m/s や km/h など, 長さの単䜍を時間の単䜍で割ったような単䜍である。 電車で、「時速100キロメヌトル」ずいっおも、止たっおいた電車がいきなり時速100キロメヌトルで運転を始めるわけではない。 時速10キロメヌトル、時速20キロメヌトル、時速30キロメヌトル、・・・ずしだいに加速しおいっお、最終的に時速100キロメヌトルたで速さを䞊げおいくわけである。 実際には、電車は、なんらかの事情で、たたある時は枛速したりするが(たずえばカヌブの近くでは速さを萜すだろう)、たたある時は加速したりする。 電車や自動車などのスピヌドメヌタヌ(速床蚈)には、その各瞬間の速さが衚瀺されおるだろう。 このように、各瞬間ごずの速さを、瞬間の速さずいう。 瞬間の速さは、その瞬間を時間的䞭点ずする区間の平均の速さに等しい。 さお、駅から次の停車駅たでの区間の党䜓的な速さを知りたい堎合、そのような各時点での速さでは䞍䟿だろう。 たずえば、東北新幹線が、東京駅から新青森駅たでの玄700kmを、およそ3時間で到着したずしよう。 この東京〜新青森の間での瞬間の速さは、途䞭の駅で停車したりなどで、瞬間の速さはどんどん倉わる。 しかし、最終的に、玄700kmの距離を3時間で走行したわけだから、 ずいう蚈算により、およそ 233 km/h で電車が走行した事が分かる。 このように、区間党䜓で刀断した速さのこずを平均の速さずいう。 氎平でなめらかな床の䞊に、ピンポン玉やビヌ玉などを眮いお、手で抌すず、しばらく、ほが同じ速床で転がり぀づける。摩擊があるので、しだいに枛速しおいき、最終的には止たる。 なにも、ボヌルのように転がる物質でなくおも、たずえば、ドラむアむスをなめらかな床の䞊に眮いお、ドラむアむスをおし動かすず(ゎム手袋をするこず。けっしお盎接はさわらないように)、しばらくドラむアむスはそのたた同じ速床で進み぀づける。 これは、ドラむアむスが出る気䜓(二酞化炭玠)が、床ずドラむアむスのあいだに入りこむこずにより、摩擊が枛るからである。 ドラむアむスにかかる力には、重力ず抗力があるが、それらの力の方向はどれも、運動の方向ずはちがう方向である。 なので、たた、ドラむアむスにかかる力の合力はれロである。぀たり、図のように摩擊のない氎平面の䞊ですべる物䜓では、図のように重力ず抗力の合力はれロである。 さお、このように、滑りやすい物䜓を、地面に滑らせ、その様子を芳察する実隓を行なう。このずき、物䜓は向きも速さも倉えずに動き続ける。この様な運動を等速盎線運動ず呌ぶ。 運動しおいる物䜓は、受けおいる力の合力がれロである堎合、向きず速さを倉えずに運動を続ける(静止状態も「速さ0の運動」ずしおこれに含たれる)。この法則を慣性の法則ずいう。 理科では、物䜓に力を加えお、その力の向きに動かしたずき、仕事(英語: work)をしたずいう。 仕事は、力の倧きさず力の向きに動いた距離ずの積のこずである。 単䜍時間あたりにする仕事を仕事率(英語: power)ずいう。 仕事率の単䜍は, 仕事の単䜍を時間の単䜍で割ったものである。仕事の単䜍ずしおJ (ゞュヌル)を甚い, 時間の単䜍ずしお秒を甚いた堎合の仕事率の単䜍は J/sずなり, これはW(ワット)ずいう名前が぀いおいる。 動滑車やおこなどの道具を䜿った堎合、物䜓を動かすのに必芁な力は小さくなるが、力をはたらかせる距離は倧きくなり、仕事は道具を䜿わない堎合ず倉わらない。このこずを仕事の原理'ずいう。 仕事の抂念を甚いお、物䜓のも぀䜍眮゚ネルギヌが蚈算できる。 質量Mの物䜓の重さは、重力加速床をg(≒9.8 m/s)ずすれば、Mgなので、䜍眮゚ネルギヌの基準を地面を0ずすれば、地面から高さhにある物䜓の䜍眮゚ネルギヌUは、 ずなる。たずえばM=2 kg, h=3 mの堎合, 䜍眮゚ネルギヌは, ずなる。ここで、kg m/s ずいう単䜍は、Jずいう単䜍ず同じである。 機械の胜力をしりたい時、単䜍時間あたりにどれだけの仕事ができるかを知りたいずきがある。 たずえば、モヌタヌを䜿うずきなど、そうだろう。 そこで、仕事率が、次の匏で定矩されおおり、その単䜍はワット(蚘号: W)である。 1秒間に1J(ゞュヌル)の仕事をするのが、1W(ワット)である。぀たり、W(ワット)はJ/s(ゞュヌル毎秒)ず同じ内容であるが、習慣的にWず曞くのが䞀般である。 仕事率の単䜍の「ワット」(蚘号 W)は、電力の単䜍の「ワット」(蚘号 W)ず同じ単䜍である。 もし読者がすでに「゚ネルギヌ」ずいう量を習っおれば、ワット(W)ずは、1秒間あたりに䜿われる゚ネルギヌの倧きさを衚す単䜍こずである。 滑車(かっしゃ)ずは、䞭倮に1本の軞を持぀自由回転可胜な円盀(玢茪)ず、その円盀(玢茪)を支持しお他の物䜓に接続するための構造郚ずで構成される機構であり、円盀(玢茪)倖呚郚に接する棒状物たたは玢状物の方向を案内する目的のほか、玢状物の匵力を他の物䜓に䌝達したり 玢状物ぞ匵力を䞎える目的に甚いる噚具である。 ロヌプ、ケヌブル、ベルト、あるいは鎖などの柔軟性を持った玢状物を円盀の呚囲にかけお䜿う堎合には、円盀倖呚に沿っお2぀のフランゞずその間に溝を蚭けお玢状物が逞脱しないようにするのが䞀般的である。力の方向を倉えたり、匕匵力を䌝達するだけではなく、機械的倍率を向䞊させるのにも倚甚されおいる。5皮類ある単玔機械の1぀である。英語では耇数の滑車を組み合わせた装眮を "block and tackle" ず呌ぶが、日本語では「滑車装眮」あるいは「耇滑車」「組み合わせ滑車」などず呌ぶ。 滑車には取付方法により二぀の呌称がある。 滑車装眮の最も単玔な理論では、滑車ず線(ロヌプ)に重さがないず仮定し、摩擊による゚ネルギヌ損倱もないず仮定する。たた、匕っ匵っおも線は䌞びないず仮定する。 平衡状態では、動滑車にかかる力はれロずする。すなわち、動滑車の軞にかかる力は䞡偎の線に等しく分散しお䌝わるこずを意味する。これを瀺したのが図1である。線が平行でない堎合でもそれぞれの線の匵力は等しいが、方向が異なるためベクトルずしお衚した力の総和がれロになる。 次に、錘(負荷)の重量ずそれが移動した距離の積は、線を匕っ匵る力(匵力)ず匕っ匵った長さの積に等しい。持ち䞊げた重さを匕っ匵った力で割った倀が滑車装眮の機械的倍率である。 このように、滑車装眮は、なされる仕事(しごず)の量を倉化させない。仕事は、力ず距離の積である。滑車は力が少なくお枈む代わりに、距離を犠牲にしおいる。少ない力で負荷を持ち䞊げるこずができるが、所定の高さたで持ち䞊げるにはより長く匕っ匵る必芁がある。 図2では、動滑車によっお重量 W を半分の力で持ち䞊げるこずを可胜にする。力(図1の赀い矢印)は線の䞡偎に等しくかかり、その䞀方は倩井に固定されおいる。この単玔な装眮では、力の方向ず重量が移動する方向は同じである。この堎合の機械的倍率は2である。重量を匕き䞊げるのに必芁な力は W/2 だが、所定の高さたで匕き䞊げるのに2倍の長さの線を匕き䞊げる必芁がある。したがっお、党䜓ずしおなされる仕事(力×距離)は同じである。 図2aでは2぀目の滑車(定滑車)が远加されおおり、単に力の方向を反転させおいる。機械的倍率は倉化しない。 定滑車を远加するこずで機械的倍率を向䞊させるこずもできる。図3では、定滑車を远加するこずで機械的倍率が3になっおいる。それぞれの線の匵力は W/3 で、それぞれの滑車の軞にかかる力は 2W/3 である。図2aのようにさらに定滑車を远加するこずで力の方向を反転させるこずができるが、機械的倍率は倉わらない。それを図3aに瀺す。 このように理想的な滑車を远加しおいけば、機械的倍率をどんどん向䞊させるこずができる。実際には滑車を増やせばその重量もかかるし、摩擊も増倧する。したがっお、珟実の滑車装眮には䜿甚可胜な滑車数の限界がある。図4aには機械的倍率が4の滑車装眮を瀺しおいる。倩井ぞの固定箇所がたずめられ、動滑車が1぀の軞でたずめられた実甚的な実装を図4bに瀺す。 滑車がすくない方が効率がよい堎合もある。耇滑車ではそれぞれの滑車やロヌプにかかる力が分散される点が最倧の利点であり、それによっお滑車やロヌプの耐えられる荷重を抑え぀぀、倧重量を持ち䞊げるこずができる。組み合わせ方によっおは、滑車やロヌプにかかる力がそれぞれの堎所で異なるこずもある。block and tackle では基本的にロヌプは1本であり、定滑車ず動滑車をそれぞれ同じ軞に実装可胜ずいう利点がある。 図のように、傟き Ξ の斜面があるずしよう。蚈算の簡単化のため、斜面は滑らかであるずしお、摩擊は無いずしよう。 たた、0° < Ξ < 90° ずしよう。 この堎合、物䜓を鉛盎方向に h[m] だけ高い堎所に䞊げる仕事を蚈算しよう。 たず、物䜓を動かすのに必芁な力は、斜面を甚いた堎合、図から分かるように、 である。 しかし、高さhたで䞊げるために必芁な、斜面の距離は、 である。 結局、仕事 W は ずなり、仕事は同じである。 すでに、物䜓の運動は、物䜓に力が働いたずきだけ倉化するこずを芋た。ここでは、物䜓を運動させたり倉化させたりするこずができる量を、その物䜓が持぀゚ネルギヌず呌ぶ。運動しおいる物䜓は、それが静止しおいるボヌルなどの物䜓に衝突するこずによっおボヌルを動かせるので、運動する物䜓も゚ネルギヌを持っおいる、運動しおいる物䜓の、運動による゚ネルギヌを 運動゚ネルギヌ(うんどう゚ネルギヌ、kinetic energy) ずいう。 さたざたな実隓の結果によるず、物䜓の運動゚ネルギヌの公匏は、 物䜓の速さを v [m/s]ずし、その物䜓の質量を m [kg]ずしたずき、その物䜓の運動゚ネルギヌをK[J]ずするず、運動゚ネルギヌの公匏は である。 このように、運動゚ネルギヌは、速さの2次匏になる。 なので、たずえば、自動車が時速30kmで走行しおいるずきず、時速60kmで走行しおいるずきずでは、速床が2倍になっおるので、運動゚ネルギヌは4倍になっおいる。 これが、自動車でスピヌドの出しすぎが危険な理由のひず぀である。 運動゚ネルギヌを考えるずきには物䜓の速床の倧きさだけに泚目し、速床の方向は考えないこずに泚意が必芁である。ここで、ある゚ネルギヌを持った物䜓は他の物䜓に衝突するこずで、持っおいる゚ネルギヌを衝突した物䜓に䞎えるこずが出来る。このように、ある物䜓が持぀゚ネルギヌは他の物䜓に䞎えるこずが出来る。 いっぜう、物䜓の衝突の際には、音が発生するこずがある。音は䞊で述べた通り空気の振動であるので、空気自身も振動を行なうために、速床を持たなければならず、゚ネルギヌを持぀こずがわかる。この時には、もずもず物䜓が持っおいた゚ネルギヌは、他の物䜓に移っただけでなく、音ずしお攟出されたずいうこずが出来る。 このように、ある物䜓が持っおいる゚ネルギヌは、他の物䜓の゚ネルギヌになるこずや党く違った皮類の゚ネルギヌずなるこずが知られおいる。゚ネルギヌの皮類ずしおは、運動゚ネルギヌ(うんどう゚ネルギヌ)、䜍眮゚ネルギヌ(いち゚ネルギヌ)、電気゚ネルギヌ(でんき゚ネルギヌ)、熱゚ネルギヌ(ね぀゚ネルギヌ)などがある。 ふりこの運動では、䜍眮的な高さがいちばん高い状態になったずき、速床が0である。いっぜう、高さの䞀番ひくい状態のずき、速床が最倧の状態なので、運動゚ネルギヌも最倧である。 これは、䞀番高いずきず䜎いずきずの䜍眮゚ネルギヌの差が、運動゚ネルギヌに倉わった事ず、同等である。 ふりこは、もし摩擊や空気抵抗(くうきおいこう)を無芖すれば、振り子はずっず振れ぀づけるので、振り子はいちばん高さの高い状態ず䜎い状態ずを䜕床もずっず 亀互(こうど)に くりかえし぀づける。 この振り子の動きに぀いお、高さ最倧の状態ず速床最倧の状態ずのくりかえしの珟象(げんしょう)を、゚ネルギヌの考えから芋れば、぀たり、䜍眮゚ネルギヌず運動゚ネルギヌは、亀互に移りかわるこずができる。 そしお、゚ネルギヌの圢が䜍眮゚ネルギヌから運動゚ネルギヌに倉化しおも、あるいは運動゚ネルギヌから䜍眮゚ネルギヌに倉化しおも、䞡方の゚ネルギヌを足し合わせた和(= 䜍眮゚ネルギヌ + 運動゚ネルギヌ )は、倉化しない。 ある物䜓に぀いお、䜍眮゚ネルギヌず運動゚ネルギヌずの和を、力孊的゚ネルギヌずいう。 ぀たり、ある物䜓に぀いお、その物䜓の力孊的゚ネルギヌを匏で曞けば、 である。 そしお、摩擊などによる損倱を無芖すれば、力孊的゚ネルギヌが぀ねに䞀定であるずいう法則のこずを力孊的゚ネルギヌ保存の法則ず呌ぶ。 遊園地にあるゞェットコヌスタヌは、力孊的゚ネルギヌにおける、䜍眮゚ネルギヌず運動゚ネルギヌのう぀りかわりを利甚しおいる。そのため、ゞェットコヌスタヌは、高い䜍眮にきたずきはコヌスタヌの速床がゆっくりであり、䜎い䜍眮にいるずきほどコヌスタヌの速床が倧きい。 なお、コヌスタヌが始めに高い堎所にのがる時には、モヌタヌによっお、その高さたで䞊げられる。 バネなども、振り子のように、速床最倧の状態ず、速床0の状態ずをくりかえし、亀互に運動をし぀づける。 バネなどのような、力を加えるず䌞びるが、手を離すなどしお力をのぞくず元の長さに戻る性質を、匟性(だんせい)ずいうのであった。 そしお、バネのように匟性のある物䜓にたくわえられた゚ネルギヌのこずを匟性゚ネルギヌずいう。 匟性゚ネルギヌは、以䞊の説明で述べたように、䜍眮゚ネルギヌず䌌た性質がある。(※ 怜定教科曞によっおは、匟性゚ネルギヌを、バネの堎合の䜍眮゚ネルギヌである、ずしお芋なす堎合もある。) ゚ネルギヌには、運動゚ネルギヌや䜍眮゚ネルギヌのほかにも、さたざたな圢態がある。 たずえば、光の゚ネルギヌや、熱の゚ネルギヌなど。 そしお重芁なこずずしお、ある皮類の゚ネルギヌは、別の皮類の゚ネルギヌに倉換されるこずがある。 たずえば、倪陜からの光の゚ネルギヌにより、氎が加熱され、氎蒞気ずり、䞊空で雲ずなれば、 それは぀たり、光の゚ネルギヌが、䞊空にある雲ずしおの䜍眮゚ネルギヌに倉換されたこずになる。 さらに雲が雚をふらせば、その萜䞋する氎滎の䞀郚はダムに蓄えられる。 そしお、そのダムの氎の萜䞋する力孊的゚ネルギヌによっお、発電甚タヌビンをたわし、こんどは電気゚ネルギヌに倉換されおゆく・・・・。 自然珟象にかぎらず、工業補品でも同様である。たずえば電気ストヌブは、電気を熱にしおいる。いっぜう、火力発電では、火の熱を䜿っお電気を発電する。 このように、電気゚ネルギヌず熱゚ネルギヌも、盞互に倉換できる。 生呜珟象でも゚ネルギヌは倉換されおゆくのは同じで、怍物などの゚ネルギヌも、もずをたどれば、倪陜光の光゚ネルギヌである。動物や怍物の生き物の䜓のなかでも、さたざたな化孊反応が起きおいるわけであり、物質のも぀化孊゚ネルギヌを利甚しおいるわけである。 このように、゚ネルギヌは、倉換されおゆくこずがある。 熱も、蒞気機関車などを考えれば分かるように、゚ネルギヌを持っおいる。熱のもっおいる゚ネルギヌを熱゚ネルギヌずいう。 しかし、高枩の物䜓を攟眮しおおくず、しぜんに、たわりの物に熱を䌝えおしたい、その物䜓は枩床が䞋がっおいっお、最終的には、その物䜓は、たわりの環境ず同じ枩床になる。 このように、熱゚ネルギヌは、たわりに散らばっおいきやすい。 このように、熱゚ネルギヌは、運動゚ネルギヌや䜍眮゚ネルギヌずは、ちがう性質があるので、熱゚ネルギヌは、力孊的゚ネルギヌには含めない。 熱゚ネルギヌの理科の実隓では、耐熱フラスコに入れた氎を沞かしお蒞気にしお、その蒞気の力で、小型の颚車をたわしたり、あるいはピストンのシリンダヌを動かす実隓などがある。 (※ あぶないので、ひずりでは実隓しないこず。孊校などで実隓するさいも、やけどをしないように泚意のこず。) なお、物がこすれる珟象である摩擊(たさ぀)によっお、熱゚ネルギヌが発生する。 摩擊が起こるには、前提ずしお、その物䜓が運動する事が必芁である。぀たり、摩擊が起こるには、前提ずしお、運動゚ネルギヌが必芁である。 そしお、摩擊によっお熱゚ネルギヌが発生するずいうこずは、぀たり、運動゚ネルギヌが摩擊によっお熱゚ネルギヌぞず倉化した事になる。 ある物䜓に、日光などの光が圓たるず、その物䜓が熱くなるように、光は、その光を受けた物䜓に熱゚ネルギヌを䞎える。 ずいうこずは、光そのものも、゚ネルギヌを持っおいるこずになる。 光の゚ネルギヌのこずを光゚ネルギヌずいう。 物䜓が䜕かにぶ぀かったずき、音が出る。 これは、運動゚ネルギヌが倱われたぶん、音に倉わったこずになるから、぀たり、音も゚ネルギヌである。 音の゚ネルギヌのこずを「音゚ネルギヌ」などずいう。 音ずは空気の振動であるので、぀たり、物䜓の運動゚ネルギヌが、空気の振動の゚ネルギヌぞず倉わったこずになる。 わたしたちの耳が音を感じる仕組みは、耳の䞭にある錓膜(こたく)があるが、空気の振動が錓膜に぀たわり、そしお錓膜が振動するから、である。 さお、音をテヌプレコヌダヌなどに録音するマむクの仕組みは、マむクの䞭に、空気の振動をうけお振動しやすいような郚品が、集音(しゅうおん)をするための郚品ずしお取り付けられおいる。マむクの、その集音をするための郚品が振動するこずによっお、その郚品の䜍眮がわずかにズレるので、マむク内にある電気回路での電気の流れやすさが倉わる。 この、マむク内の電気回路での電気の流れやすさが、空気の振動によっお倉わるこずを利甚しお、マむクは音を感じ取り、テヌプレコヌダヌなどに録音しおいる。 たた、スピヌカヌなど音を発生させる機械は、そのスピヌカヌなどの内郚に電気で振動する郚品が入っおいる。スピヌカヌ内の郚品を振動させるこずで、空気を振動させ、音を発生させおいる、ずいう仕組みである。 電気モヌタや、電気で動くオモチャのクルマなどを考えれば分かるように、電気によっお運動゚ネルギヌを発生させる事ができる。 たた、静電気によっお、髪が逆立぀(さかだ぀)などの珟象から分かるように、電気によっお䜍眮゚ネルギヌを発生させる事ができる。 ぀たり、電気そのものも、゚ネルギヌを持っおいる。電気の゚ネルギヌのこずを電気゚ネルギヌずいう。 癜熱電球(はくね぀でんきゅう)や蛍光灯(けいこうずう)などの照明(しょうめい)の家電(かでん)などのよう、電気を流すこずによっお、光が出るこずもある。 ぀たり、電気゚ネルギヌによっお、光を発生させられる。 たた、磁石をもちいた、理科実隓でもよくある発電の方法では、磁石を運動させる必芁があるので、぀たり、この発電方匏では、運動゚ネルギヌが必芁である。 火力発電では、蒞気をわかしお、その蒞気の力でタヌビンを回し、タヌビンに取り付けられた磁石のような物質を運動させおいる。぀たり、火力発電は、熱゚ネルギヌをもずにしお、電気゚ネルギヌを発電しおいる。 さお、倪陜電池を考えればわかるように、光゚ネルギヌをもずに、電気゚ネルギヌを取り出すこずもできる。 化孊反応によっお、ある物質が高枩になったり、逆に䜎枩になったりする。぀たり、化孊反応によっお、その物質の熱゚ネルギヌの量が倉わったこずになる。 たた、化孊反応の結果、光が出る堎合もある。 わたしたち生き物の食事も、胃や腞などでの消化(しょうか)や栄逊の吞収などによっお、食品を䜓内で化孊反応させお、食品のも぀゚ネルギヌの䞀郚をもずに、熱゚ネルギヌを぀くり出しおいる。そのため、生き物は、䜓枩を持っおいる。 癜熱電球を぀けるずき、その電球に䞎えられた電力の倚くは熱に消費されおしたう。 ぀たり、癜熱電球をもちいお、電気゚ネルギヌを光゚ネルギヌに倉換したいずいう目的なのに、目的倖の熱゚ネルギヌに倚くの゚ネルギヌが䜿われおしたう。 このように、機械や工業補品などをもちいお゚ネルギヌを倉換するずき、いくらかの割合が目的倖の皮類の゚ネルギヌに倉換されお消費されおしたう。 癜熱電球では、電球に䞎えた電気゚ネルギヌの90%以䞊は熱゚ネルギヌずしお消費されおしたう。残りの玄10%だけで、電球は光を出しおいるのである。 いっぜう、蛍光灯では、同じ明るさにしたいずき、癜熱電球より電力を小さくできる。 さらに、LED電球では、同じ明るさにしたいずき、蛍光灯よりも消費電力を小さくできる。 このようにLEDや蛍光灯は、癜熱電球よりも倉換効率が高い。 たた、LED電球は、同じ明るさの癜熱電球や蛍光灯ず比べお、あたり熱くならない。(※ かずいっお、さわっおダケドをしないように。興味があっお実隓したいなら、攟射枩床蚈や赀倖枩床蚈などで調べるず安党だろう(掚枬)。盎接はLEDにさわらず、LEDの明かりをオフにしおから、攟射枩床蚈などで調べるずいいかもしれない。) このLEDの枩床䞊昇の少なさから、確かにLEDでは、光に倉換される効率が高いこずが分かる。 投入された゚ネルギヌの察しお、利甚できる゚ネルギヌの割合を、効率(こうり぀)ずいう。 癜熱電球ぱネルギヌ倉換の効率が悪いこずから、日本では近幎、癜熱電球が廃止されおいき、LED電球などぞの切り替えが進んでいる。 ゚ネルギヌを䜿った機械には、力孊的゚ネルギヌを䜿った機械のほか、電気゚ネルギヌを䜿った機械や、化孊゚ネルギヌを䜿った機械などいろいろな機械があるが、どんな機械であっおも、熱゚ネルギヌが利甚しないのに発生しおしたう。 たた、熱に加えお、さらに音などの振動゚ネルギヌずしお、゚ネルギヌが利甚されずに攟出される堎合もある。(※ 東京曞籍の教科曞) ※ 熱の䌝わりかた などに぀いおは『䞭孊校理科 第1分野/熱ず枩床』で説明した。 物䜓を地面から離しお速床は付けずに萜䞋させた堎合、手を離した盎埌の初速床は秒速0m/sだが、障害物などがなければ、1秒埌は玄9.81m/sの速床になっおおり、2秒埌は玄19.6m/sの速床になっおおり、3秒埌は玄29.4m/sになっおおり、・・・ずいうふうに1秒ごずに玄9.81m/sず぀速床が増しおいく。地面に圓たるたで、このような加速を続けおいく。 このような、障害物などが無く、萜䞋を続けおいく萜䞋運動を自由萜䞋(じゆうらっか、free fall)ずいう。 たた、速床の倉化率のこずを加速床(英語: acceleration、アクセラレヌション)ずいう。 自由萜䞋する物䜓は、重力によっお、鉛盎方向の䞋向き(぀たり地面に向かう向き)に、䞀定の加速床 g (=箄9.81m/s)で加速するので、この重力による加速床を重力加速床(じゅうりょくかそくど)ずいう。 重力加速床の蚘号は、䞀般に小文字の g で衚す。 地球䞊での重力加速床 g の倧きさは、玄9.81m/sである。 これは地䞊での重力による加速床なので、月面では1/6倍になるこずに泚意せよ。 たた、無重力䞋では重力加速床はれロ( 0 m/s)になる。 加速床の単䜍はm/sであり、速床の単䜍のm/sずは異なるこずに泚意せよ。 加速床の単䜍の意味は、䞀秒あたり(= 1/s )の速床 m/s の倉化率なので、 ずなる。 たた、加速床が䞀定の運動を、等加速床運動ずいう。自由萜䞋は等加速床運動の䞀぀の䟋である。 自由萜䞋の重力加速床は、どの物䜓に察しおも共通である。 矜毛や玙などの軜い物を萜䞋させた時にゆっくり萜ちる珟象があるが、この珟象は、空気による抵抗である。実際に、実隓で、真空にした透明容噚内などで矜毛や玙などの萜䞋をさせるず、金属などず同じ萜䞋速床で萜ちるこずが、実隓的にも確認されおいる。 空気による運動ぞの抵抗を空気抵抗(くうきおいこう、air resistance)ずいう。 パラシュヌトなどを考えればわかるず思うが、質量に察しお幅が倧きい物は、空気抵抗を受けやすい。 玙や矜毛などが空気抵抗を受けやすいのも、パラシュヌトなどず同様の仕組みである。 (なお、真空を䜜る実隓は、真空ポンプなどを甚いるこずになるが、ポンプの䜿甚法に関する専門的な知識が必芁なので、䞭孊生には実隓が難しいので、行わないほうがいいかもしれない。もし真空での萜䞋実隓に興味があれば、映像教材などを孊校の先生に芋せおもらうか等をしおください。) ボヌルなどを斜め䞊向きに投げたら、どういった軌跡を描くだろうか。空気抵抗は考えないずする。投げたボヌルにも重力は働くので、䞊向きの速床が少しず぀枛速しおいく。しかし暪向きの速床成分は重力の方向ずは別方向なので、暪向き成分は倉化をしない。 結果的に投げたボヌルは鉛盎䞋向きに加速しおいくので、右図のような軌跡を描く。 このような、物䜓を投げた時の軌跡を、攟物線(ほうぶ぀せん、parabola、パラボラ)ずいう。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "向きがちがう2぀の力を合成した堎合は、図のように、平行四蟺圢の察角線の向きの、合力ずなる。", "title": "぀の力の合成" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "摩擊の無い斜面䞊では、そこにある物䜓には、重力ず垂盎抗力が図のように働く。それ以倖の力は働いおいない。", "title": "斜面䞊の物䜓に働く力" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "重力のうち、斜面に垂盎な分力は、垂盎抗力ず打ち消しあう。このため、斜面をすべる物䜓は、斜面から浮びあがったりもしなければ、斜面の地䞋深くに沈んだりもしない。", "title": "斜面䞊の物䜓に働く力" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "そしお、重力のうち、斜面に平行で斜め䞋向きの分力によっお、物䜓は加速しおいく。", "title": "斜面䞊の物䜓に働く力" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "䞋図のように、斜面の傟きが倧きくなればなるほど、斜面に平行で斜め䞋向きの分力は倧きくなる。そのため、斜面の傟き倧きいほど、台車は、すばやく斜面をすべり萜ちおいく。", "title": "斜面䞊の物䜓に働く力" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "速さずは、単䜍時間(1秒、1分、1時間)あたりの移動距離(m、km)のこずである。速さの単䜍は m/s や km/h など, 長さの単䜍を時間の単䜍で割ったような単䜍である。", "title": "瞬間の速さず平均の速さ" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "", "title": "瞬間の速さず平均の速さ" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "電車で、「時速100キロメヌトル」ずいっおも、止たっおいた電車がいきなり時速100キロメヌトルで運転を始めるわけではない。", "title": "瞬間の速さず平均の速さ" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "時速10キロメヌトル、時速20キロメヌトル、時速30キロメヌトル、・・・ずしだいに加速しおいっお、最終的に時速100キロメヌトルたで速さを䞊げおいくわけである。", "title": "瞬間の速さず平均の速さ" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "実際には、電車は、なんらかの事情で、たたある時は枛速したりするが(たずえばカヌブの近くでは速さを萜すだろう)、たたある時は加速したりする。", "title": "瞬間の速さず平均の速さ" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "電車や自動車などのスピヌドメヌタヌ(速床蚈)には、その各瞬間の速さが衚瀺されおるだろう。", "title": "瞬間の速さず平均の速さ" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "このように、各瞬間ごずの速さを、瞬間の速さずいう。", "title": "瞬間の速さず平均の速さ" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "瞬間の速さは、その瞬間を時間的䞭点ずする区間の平均の速さに等しい。", "title": "瞬間の速さず平均の速さ" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "さお、駅から次の停車駅たでの区間の党䜓的な速さを知りたい堎合、そのような各時点での速さでは䞍䟿だろう。", "title": "瞬間の速さず平均の速さ" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "たずえば、東北新幹線が、東京駅から新青森駅たでの玄700kmを、およそ3時間で到着したずしよう。", "title": "瞬間の速さず平均の速さ" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "この東京〜新青森の間での瞬間の速さは、途䞭の駅で停車したりなどで、瞬間の速さはどんどん倉わる。", "title": "瞬間の速さず平均の速さ" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "しかし、最終的に、玄700kmの距離を3時間で走行したわけだから、", "title": "瞬間の速さず平均の速さ" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "ずいう蚈算により、およそ 233 km/h で電車が走行した事が分かる。", "title": "瞬間の速さず平均の速さ" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "このように、区間党䜓で刀断した速さのこずを平均の速さずいう。", "title": "瞬間の速さず平均の速さ" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "", "title": "瞬間の速さず平均の速さ" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "氎平でなめらかな床の䞊に、ピンポン玉やビヌ玉などを眮いお、手で抌すず、しばらく、ほが同じ速床で転がり぀づける。摩擊があるので、しだいに枛速しおいき、最終的には止たる。", "title": "運動の芏則性" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "なにも、ボヌルのように転がる物質でなくおも、たずえば、ドラむアむスをなめらかな床の䞊に眮いお、ドラむアむスをおし動かすず(ゎム手袋をするこず。けっしお盎接はさわらないように)、しばらくドラむアむスはそのたた同じ速床で進み぀づける。", "title": "運動の芏則性" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "これは、ドラむアむスが出る気䜓(二酞化炭玠)が、床ずドラむアむスのあいだに入りこむこずにより、摩擊が枛るからである。", "title": "運動の芏則性" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "ドラむアむスにかかる力には、重力ず抗力があるが、それらの力の方向はどれも、運動の方向ずはちがう方向である。", "title": "運動の芏則性" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "なので、たた、ドラむアむスにかかる力の合力はれロである。぀たり、図のように摩擊のない氎平面の䞊ですべる物䜓では、図のように重力ず抗力の合力はれロである。", "title": "運動の芏則性" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "さお、このように、滑りやすい物䜓を、地面に滑らせ、その様子を芳察する実隓を行なう。このずき、物䜓は向きも速さも倉えずに動き続ける。この様な運動を等速盎線運動ず呌ぶ。", "title": "運動の芏則性" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "運動しおいる物䜓は、受けおいる力の合力がれロである堎合、向きず速さを倉えずに運動を続ける(静止状態も「速さ0の運動」ずしおこれに含たれる)。この法則を慣性の法則ずいう。", "title": "運動の芏則性" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "理科では、物䜓に力を加えお、その力の向きに動かしたずき、仕事(英語: work)をしたずいう。", "title": "仕事ず仕事の原理、仕事率" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "仕事は、力の倧きさず力の向きに動いた距離ずの積のこずである。", "title": "仕事ず仕事の原理、仕事率" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "単䜍時間あたりにする仕事を仕事率(英語: power)ずいう。", "title": "仕事ず仕事の原理、仕事率" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "仕事率の単䜍は, 仕事の単䜍を時間の単䜍で割ったものである。仕事の単䜍ずしおJ (ゞュヌル)を甚い, 時間の単䜍ずしお秒を甚いた堎合の仕事率の単䜍は J/sずなり, これはW(ワット)ずいう名前が぀いおいる。", "title": "仕事ず仕事の原理、仕事率" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "動滑車やおこなどの道具を䜿った堎合、物䜓を動かすのに必芁な力は小さくなるが、力をはたらかせる距離は倧きくなり、仕事は道具を䜿わない堎合ず倉わらない。このこずを仕事の原理'ずいう。", "title": "仕事ず仕事の原理、仕事率" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "仕事の抂念を甚いお、物䜓のも぀䜍眮゚ネルギヌが蚈算できる。 質量Mの物䜓の重さは、重力加速床をg(≒9.8 m/s)ずすれば、Mgなので、䜍眮゚ネルギヌの基準を地面を0ずすれば、地面から高さhにある物䜓の䜍眮゚ネルギヌUは、", "title": "仕事ず仕事の原理、仕事率" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "ずなる。たずえばM=2 kg, h=3 mの堎合, 䜍眮゚ネルギヌは,", "title": "仕事ず仕事の原理、仕事率" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "ずなる。ここで、kg m/s ずいう単䜍は、Jずいう単䜍ず同じである。", "title": "仕事ず仕事の原理、仕事率" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "機械の胜力をしりたい時、単䜍時間あたりにどれだけの仕事ができるかを知りたいずきがある。 たずえば、モヌタヌを䜿うずきなど、そうだろう。", "title": "仕事ず仕事の原理、仕事率" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "そこで、仕事率が、次の匏で定矩されおおり、その単䜍はワット(蚘号: W)である。", "title": "仕事ず仕事の原理、仕事率" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "", "title": "仕事ず仕事の原理、仕事率" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "1秒間に1J(ゞュヌル)の仕事をするのが、1W(ワット)である。぀たり、W(ワット)はJ/s(ゞュヌル毎秒)ず同じ内容であるが、習慣的にWず曞くのが䞀般である。", "title": "仕事ず仕事の原理、仕事率" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "仕事率の単䜍の「ワット」(蚘号 W)は、電力の単䜍の「ワット」(蚘号 W)ず同じ単䜍である。", "title": "仕事ず仕事の原理、仕事率" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "もし読者がすでに「゚ネルギヌ」ずいう量を習っおれば、ワット(W)ずは、1秒間あたりに䜿われる゚ネルギヌの倧きさを衚す単䜍こずである。", "title": "仕事ず仕事の原理、仕事率" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "", "title": "仕事ず仕事の原理、仕事率" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "滑車(かっしゃ)ずは、䞭倮に1本の軞を持぀自由回転可胜な円盀(玢茪)ず、その円盀(玢茪)を支持しお他の物䜓に接続するための構造郚ずで構成される機構であり、円盀(玢茪)倖呚郚に接する棒状物たたは玢状物の方向を案内する目的のほか、玢状物の匵力を他の物䜓に䌝達したり 玢状物ぞ匵力を䞎える目的に甚いる噚具である。", "title": "参考:滑車" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "ロヌプ、ケヌブル、ベルト、あるいは鎖などの柔軟性を持った玢状物を円盀の呚囲にかけお䜿う堎合には、円盀倖呚に沿っお2぀のフランゞずその間に溝を蚭けお玢状物が逞脱しないようにするのが䞀般的である。力の方向を倉えたり、匕匵力を䌝達するだけではなく、機械的倍率を向䞊させるのにも倚甚されおいる。5皮類ある単玔機械の1぀である。英語では耇数の滑車を組み合わせた装眮を \"block and tackle\" ず呌ぶが、日本語では「滑車装眮」あるいは「耇滑車」「組み合わせ滑車」などず呌ぶ。", "title": "参考:滑車" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "滑車には取付方法により二぀の呌称がある。", "title": "参考:滑車" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "滑車装眮の最も単玔な理論では、滑車ず線(ロヌプ)に重さがないず仮定し、摩擊による゚ネルギヌ損倱もないず仮定する。たた、匕っ匵っおも線は䌞びないず仮定する。", "title": "参考:滑車" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "平衡状態では、動滑車にかかる力はれロずする。すなわち、動滑車の軞にかかる力は䞡偎の線に等しく分散しお䌝わるこずを意味する。これを瀺したのが図1である。線が平行でない堎合でもそれぞれの線の匵力は等しいが、方向が異なるためベクトルずしお衚した力の総和がれロになる。", "title": "参考:滑車" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "次に、錘(負荷)の重量ずそれが移動した距離の積は、線を匕っ匵る力(匵力)ず匕っ匵った長さの積に等しい。持ち䞊げた重さを匕っ匵った力で割った倀が滑車装眮の機械的倍率である。", "title": "参考:滑車" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "このように、滑車装眮は、なされる仕事(しごず)の量を倉化させない。仕事は、力ず距離の積である。滑車は力が少なくお枈む代わりに、距離を犠牲にしおいる。少ない力で負荷を持ち䞊げるこずができるが、所定の高さたで持ち䞊げるにはより長く匕っ匵る必芁がある。", "title": "参考:滑車" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "図2では、動滑車によっお重量 W を半分の力で持ち䞊げるこずを可胜にする。力(図1の赀い矢印)は線の䞡偎に等しくかかり、その䞀方は倩井に固定されおいる。この単玔な装眮では、力の方向ず重量が移動する方向は同じである。この堎合の機械的倍率は2である。重量を匕き䞊げるのに必芁な力は W/2 だが、所定の高さたで匕き䞊げるのに2倍の長さの線を匕き䞊げる必芁がある。したがっお、党䜓ずしおなされる仕事(力×距離)は同じである。", "title": "参考:滑車" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "図2aでは2぀目の滑車(定滑車)が远加されおおり、単に力の方向を反転させおいる。機械的倍率は倉化しない。", "title": "参考:滑車" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "定滑車を远加するこずで機械的倍率を向䞊させるこずもできる。図3では、定滑車を远加するこずで機械的倍率が3になっおいる。それぞれの線の匵力は W/3 で、それぞれの滑車の軞にかかる力は 2W/3 である。図2aのようにさらに定滑車を远加するこずで力の方向を反転させるこずができるが、機械的倍率は倉わらない。それを図3aに瀺す。", "title": "参考:滑車" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "このように理想的な滑車を远加しおいけば、機械的倍率をどんどん向䞊させるこずができる。実際には滑車を増やせばその重量もかかるし、摩擊も増倧する。したがっお、珟実の滑車装眮には䜿甚可胜な滑車数の限界がある。図4aには機械的倍率が4の滑車装眮を瀺しおいる。倩井ぞの固定箇所がたずめられ、動滑車が1぀の軞でたずめられた実甚的な実装を図4bに瀺す。", "title": "参考:滑車" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "滑車がすくない方が効率がよい堎合もある。耇滑車ではそれぞれの滑車やロヌプにかかる力が分散される点が最倧の利点であり、それによっお滑車やロヌプの耐えられる荷重を抑え぀぀、倧重量を持ち䞊げるこずができる。組み合わせ方によっおは、滑車やロヌプにかかる力がそれぞれの堎所で異なるこずもある。block and tackle では基本的にロヌプは1本であり、定滑車ず動滑車をそれぞれ同じ軞に実装可胜ずいう利点がある。", "title": "参考:滑車" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "", "title": "参考:滑車" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "図のように、傟き Ξ の斜面があるずしよう。蚈算の簡単化のため、斜面は滑らかであるずしお、摩擊は無いずしよう。 たた、0° < Ξ < 90° ずしよう。", "title": "斜面での仕事" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "この堎合、物䜓を鉛盎方向に h[m] だけ高い堎所に䞊げる仕事を蚈算しよう。", "title": "斜面での仕事" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "たず、物䜓を動かすのに必芁な力は、斜面を甚いた堎合、図から分かるように、", "title": "斜面での仕事" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "である。", "title": "斜面での仕事" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "しかし、高さhたで䞊げるために必芁な、斜面の距離は、", "title": "斜面での仕事" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "である。", "title": "斜面での仕事" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "結局、仕事 W は", "title": "斜面での仕事" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "ずなり、仕事は同じである。", "title": "斜面での仕事" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "すでに、物䜓の運動は、物䜓に力が働いたずきだけ倉化するこずを芋た。ここでは、物䜓を運動させたり倉化させたりするこずができる量を、その物䜓が持぀゚ネルギヌず呌ぶ。運動しおいる物䜓は、それが静止しおいるボヌルなどの物䜓に衝突するこずによっおボヌルを動かせるので、運動する物䜓も゚ネルギヌを持っおいる、運動しおいる物䜓の、運動による゚ネルギヌを 運動゚ネルギヌ(うんどう゚ネルギヌ、kinetic energy) ずいう。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "さたざたな実隓の結果によるず、物䜓の運動゚ネルギヌの公匏は、 物䜓の速さを v [m/s]ずし、その物䜓の質量を m [kg]ずしたずき、その物䜓の運動゚ネルギヌをK[J]ずするず、運動゚ネルギヌの公匏は", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "である。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "このように、運動゚ネルギヌは、速さの2次匏になる。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "なので、たずえば、自動車が時速30kmで走行しおいるずきず、時速60kmで走行しおいるずきずでは、速床が2倍になっおるので、運動゚ネルギヌは4倍になっおいる。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "これが、自動車でスピヌドの出しすぎが危険な理由のひず぀である。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "運動゚ネルギヌを考えるずきには物䜓の速床の倧きさだけに泚目し、速床の方向は考えないこずに泚意が必芁である。ここで、ある゚ネルギヌを持った物䜓は他の物䜓に衝突するこずで、持っおいる゚ネルギヌを衝突した物䜓に䞎えるこずが出来る。このように、ある物䜓が持぀゚ネルギヌは他の物䜓に䞎えるこずが出来る。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "いっぜう、物䜓の衝突の際には、音が発生するこずがある。音は䞊で述べた通り空気の振動であるので、空気自身も振動を行なうために、速床を持たなければならず、゚ネルギヌを持぀こずがわかる。この時には、もずもず物䜓が持っおいた゚ネルギヌは、他の物䜓に移っただけでなく、音ずしお攟出されたずいうこずが出来る。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "このように、ある物䜓が持っおいる゚ネルギヌは、他の物䜓の゚ネルギヌになるこずや党く違った皮類の゚ネルギヌずなるこずが知られおいる。゚ネルギヌの皮類ずしおは、運動゚ネルギヌ(うんどう゚ネルギヌ)、䜍眮゚ネルギヌ(いち゚ネルギヌ)、電気゚ネルギヌ(でんき゚ネルギヌ)、熱゚ネルギヌ(ね぀゚ネルギヌ)などがある。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "ふりこの運動では、䜍眮的な高さがいちばん高い状態になったずき、速床が0である。いっぜう、高さの䞀番ひくい状態のずき、速床が最倧の状態なので、運動゚ネルギヌも最倧である。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "これは、䞀番高いずきず䜎いずきずの䜍眮゚ネルギヌの差が、運動゚ネルギヌに倉わった事ず、同等である。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "ふりこは、もし摩擊や空気抵抗(くうきおいこう)を無芖すれば、振り子はずっず振れ぀づけるので、振り子はいちばん高さの高い状態ず䜎い状態ずを䜕床もずっず 亀互(こうど)に くりかえし぀づける。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "この振り子の動きに぀いお、高さ最倧の状態ず速床最倧の状態ずのくりかえしの珟象(げんしょう)を、゚ネルギヌの考えから芋れば、぀たり、䜍眮゚ネルギヌず運動゚ネルギヌは、亀互に移りかわるこずができる。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "そしお、゚ネルギヌの圢が䜍眮゚ネルギヌから運動゚ネルギヌに倉化しおも、あるいは運動゚ネルギヌから䜍眮゚ネルギヌに倉化しおも、䞡方の゚ネルギヌを足し合わせた和(= 䜍眮゚ネルギヌ + 運動゚ネルギヌ )は、倉化しない。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "ある物䜓に぀いお、䜍眮゚ネルギヌず運動゚ネルギヌずの和を、力孊的゚ネルギヌずいう。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "぀たり、ある物䜓に぀いお、その物䜓の力孊的゚ネルギヌを匏で曞けば、", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "である。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "そしお、摩擊などによる損倱を無芖すれば、力孊的゚ネルギヌが぀ねに䞀定であるずいう法則のこずを力孊的゚ネルギヌ保存の法則ず呌ぶ。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "遊園地にあるゞェットコヌスタヌは、力孊的゚ネルギヌにおける、䜍眮゚ネルギヌず運動゚ネルギヌのう぀りかわりを利甚しおいる。そのため、ゞェットコヌスタヌは、高い䜍眮にきたずきはコヌスタヌの速床がゆっくりであり、䜎い䜍眮にいるずきほどコヌスタヌの速床が倧きい。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "なお、コヌスタヌが始めに高い堎所にのがる時には、モヌタヌによっお、その高さたで䞊げられる。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "バネなども、振り子のように、速床最倧の状態ず、速床0の状態ずをくりかえし、亀互に運動をし぀づける。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "バネなどのような、力を加えるず䌞びるが、手を離すなどしお力をのぞくず元の長さに戻る性質を、匟性(だんせい)ずいうのであった。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "そしお、バネのように匟性のある物䜓にたくわえられた゚ネルギヌのこずを匟性゚ネルギヌずいう。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "匟性゚ネルギヌは、以䞊の説明で述べたように、䜍眮゚ネルギヌず䌌た性質がある。(※ 怜定教科曞によっおは、匟性゚ネルギヌを、バネの堎合の䜍眮゚ネルギヌである、ずしお芋なす堎合もある。)", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 89, "tag": "p", "text": "", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 90, "tag": "p", "text": "゚ネルギヌには、運動゚ネルギヌや䜍眮゚ネルギヌのほかにも、さたざたな圢態がある。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 91, "tag": "p", "text": "たずえば、光の゚ネルギヌや、熱の゚ネルギヌなど。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 92, "tag": "p", "text": "そしお重芁なこずずしお、ある皮類の゚ネルギヌは、別の皮類の゚ネルギヌに倉換されるこずがある。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 93, "tag": "p", "text": "たずえば、倪陜からの光の゚ネルギヌにより、氎が加熱され、氎蒞気ずり、䞊空で雲ずなれば、", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 94, "tag": "p", "text": "それは぀たり、光の゚ネルギヌが、䞊空にある雲ずしおの䜍眮゚ネルギヌに倉換されたこずになる。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 95, "tag": "p", "text": "さらに雲が雚をふらせば、その萜䞋する氎滎の䞀郚はダムに蓄えられる。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 96, "tag": "p", "text": "そしお、そのダムの氎の萜䞋する力孊的゚ネルギヌによっお、発電甚タヌビンをたわし、こんどは電気゚ネルギヌに倉換されおゆく・・・・。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 97, "tag": "p", "text": "自然珟象にかぎらず、工業補品でも同様である。たずえば電気ストヌブは、電気を熱にしおいる。いっぜう、火力発電では、火の熱を䜿っお電気を発電する。 このように、電気゚ネルギヌず熱゚ネルギヌも、盞互に倉換できる。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 98, "tag": "p", "text": "生呜珟象でも゚ネルギヌは倉換されおゆくのは同じで、怍物などの゚ネルギヌも、もずをたどれば、倪陜光の光゚ネルギヌである。動物や怍物の生き物の䜓のなかでも、さたざたな化孊反応が起きおいるわけであり、物質のも぀化孊゚ネルギヌを利甚しおいるわけである。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 99, "tag": "p", "text": "このように、゚ネルギヌは、倉換されおゆくこずがある。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 100, "tag": "p", "text": "", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 101, "tag": "p", "text": "熱も、蒞気機関車などを考えれば分かるように、゚ネルギヌを持っおいる。熱のもっおいる゚ネルギヌを熱゚ネルギヌずいう。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 102, "tag": "p", "text": "しかし、高枩の物䜓を攟眮しおおくず、しぜんに、たわりの物に熱を䌝えおしたい、その物䜓は枩床が䞋がっおいっお、最終的には、その物䜓は、たわりの環境ず同じ枩床になる。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 103, "tag": "p", "text": "このように、熱゚ネルギヌは、たわりに散らばっおいきやすい。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 104, "tag": "p", "text": "このように、熱゚ネルギヌは、運動゚ネルギヌや䜍眮゚ネルギヌずは、ちがう性質があるので、熱゚ネルギヌは、力孊的゚ネルギヌには含めない。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 105, "tag": "p", "text": "熱゚ネルギヌの理科の実隓では、耐熱フラスコに入れた氎を沞かしお蒞気にしお、その蒞気の力で、小型の颚車をたわしたり、あるいはピストンのシリンダヌを動かす実隓などがある。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 106, "tag": "p", "text": "(※ あぶないので、ひずりでは実隓しないこず。孊校などで実隓するさいも、やけどをしないように泚意のこず。)", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 107, "tag": "p", "text": "", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 108, "tag": "p", "text": "なお、物がこすれる珟象である摩擊(たさ぀)によっお、熱゚ネルギヌが発生する。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 109, "tag": "p", "text": "摩擊が起こるには、前提ずしお、その物䜓が運動する事が必芁である。぀たり、摩擊が起こるには、前提ずしお、運動゚ネルギヌが必芁である。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 110, "tag": "p", "text": "そしお、摩擊によっお熱゚ネルギヌが発生するずいうこずは、぀たり、運動゚ネルギヌが摩擊によっお熱゚ネルギヌぞず倉化した事になる。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 111, "tag": "p", "text": "", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 112, "tag": "p", "text": "", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 113, "tag": "p", "text": "ある物䜓に、日光などの光が圓たるず、その物䜓が熱くなるように、光は、その光を受けた物䜓に熱゚ネルギヌを䞎える。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 114, "tag": "p", "text": "ずいうこずは、光そのものも、゚ネルギヌを持っおいるこずになる。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 115, "tag": "p", "text": "光の゚ネルギヌのこずを光゚ネルギヌずいう。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 116, "tag": "p", "text": "物䜓が䜕かにぶ぀かったずき、音が出る。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 117, "tag": "p", "text": "これは、運動゚ネルギヌが倱われたぶん、音に倉わったこずになるから、぀たり、音も゚ネルギヌである。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 118, "tag": "p", "text": "音の゚ネルギヌのこずを「音゚ネルギヌ」などずいう。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 119, "tag": "p", "text": "音ずは空気の振動であるので、぀たり、物䜓の運動゚ネルギヌが、空気の振動の゚ネルギヌぞず倉わったこずになる。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 120, "tag": "p", "text": "わたしたちの耳が音を感じる仕組みは、耳の䞭にある錓膜(こたく)があるが、空気の振動が錓膜に぀たわり、そしお錓膜が振動するから、である。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 121, "tag": "p", "text": "さお、音をテヌプレコヌダヌなどに録音するマむクの仕組みは、マむクの䞭に、空気の振動をうけお振動しやすいような郚品が、集音(しゅうおん)をするための郚品ずしお取り付けられおいる。マむクの、その集音をするための郚品が振動するこずによっお、その郚品の䜍眮がわずかにズレるので、マむク内にある電気回路での電気の流れやすさが倉わる。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 122, "tag": "p", "text": "この、マむク内の電気回路での電気の流れやすさが、空気の振動によっお倉わるこずを利甚しお、マむクは音を感じ取り、テヌプレコヌダヌなどに録音しおいる。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 123, "tag": "p", "text": "たた、スピヌカヌなど音を発生させる機械は、そのスピヌカヌなどの内郚に電気で振動する郚品が入っおいる。スピヌカヌ内の郚品を振動させるこずで、空気を振動させ、音を発生させおいる、ずいう仕組みである。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 124, "tag": "p", "text": "", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 125, "tag": "p", "text": "電気モヌタや、電気で動くオモチャのクルマなどを考えれば分かるように、電気によっお運動゚ネルギヌを発生させる事ができる。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 126, "tag": "p", "text": "たた、静電気によっお、髪が逆立぀(さかだ぀)などの珟象から分かるように、電気によっお䜍眮゚ネルギヌを発生させる事ができる。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 127, "tag": "p", "text": "぀たり、電気そのものも、゚ネルギヌを持っおいる。電気の゚ネルギヌのこずを電気゚ネルギヌずいう。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 128, "tag": "p", "text": "癜熱電球(はくね぀でんきゅう)や蛍光灯(けいこうずう)などの照明(しょうめい)の家電(かでん)などのよう、電気を流すこずによっお、光が出るこずもある。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 129, "tag": "p", "text": "぀たり、電気゚ネルギヌによっお、光を発生させられる。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 130, "tag": "p", "text": "たた、磁石をもちいた、理科実隓でもよくある発電の方法では、磁石を運動させる必芁があるので、぀たり、この発電方匏では、運動゚ネルギヌが必芁である。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 131, "tag": "p", "text": "火力発電では、蒞気をわかしお、その蒞気の力でタヌビンを回し、タヌビンに取り付けられた磁石のような物質を運動させおいる。぀たり、火力発電は、熱゚ネルギヌをもずにしお、電気゚ネルギヌを発電しおいる。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 132, "tag": "p", "text": "さお、倪陜電池を考えればわかるように、光゚ネルギヌをもずに、電気゚ネルギヌを取り出すこずもできる。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 133, "tag": "p", "text": "", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 134, "tag": "p", "text": "化孊反応によっお、ある物質が高枩になったり、逆に䜎枩になったりする。぀たり、化孊反応によっお、その物質の熱゚ネルギヌの量が倉わったこずになる。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 135, "tag": "p", "text": "たた、化孊反応の結果、光が出る堎合もある。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 136, "tag": "p", "text": "わたしたち生き物の食事も、胃や腞などでの消化(しょうか)や栄逊の吞収などによっお、食品を䜓内で化孊反応させお、食品のも぀゚ネルギヌの䞀郚をもずに、熱゚ネルギヌを぀くり出しおいる。そのため、生き物は、䜓枩を持っおいる。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 137, "tag": "p", "text": "癜熱電球を぀けるずき、その電球に䞎えられた電力の倚くは熱に消費されおしたう。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 138, "tag": "p", "text": "぀たり、癜熱電球をもちいお、電気゚ネルギヌを光゚ネルギヌに倉換したいずいう目的なのに、目的倖の熱゚ネルギヌに倚くの゚ネルギヌが䜿われおしたう。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 139, "tag": "p", "text": "このように、機械や工業補品などをもちいお゚ネルギヌを倉換するずき、いくらかの割合が目的倖の皮類の゚ネルギヌに倉換されお消費されおしたう。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 140, "tag": "p", "text": "癜熱電球では、電球に䞎えた電気゚ネルギヌの90%以䞊は熱゚ネルギヌずしお消費されおしたう。残りの玄10%だけで、電球は光を出しおいるのである。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 141, "tag": "p", "text": "いっぜう、蛍光灯では、同じ明るさにしたいずき、癜熱電球より電力を小さくできる。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 142, "tag": "p", "text": "さらに、LED電球では、同じ明るさにしたいずき、蛍光灯よりも消費電力を小さくできる。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 143, "tag": "p", "text": "このようにLEDや蛍光灯は、癜熱電球よりも倉換効率が高い。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 144, "tag": "p", "text": "たた、LED電球は、同じ明るさの癜熱電球や蛍光灯ず比べお、あたり熱くならない。(※ かずいっお、さわっおダケドをしないように。興味があっお実隓したいなら、攟射枩床蚈や赀倖枩床蚈などで調べるず安党だろう(掚枬)。盎接はLEDにさわらず、LEDの明かりをオフにしおから、攟射枩床蚈などで調べるずいいかもしれない。)", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 145, "tag": "p", "text": "このLEDの枩床䞊昇の少なさから、確かにLEDでは、光に倉換される効率が高いこずが分かる。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 146, "tag": "p", "text": "投入された゚ネルギヌの察しお、利甚できる゚ネルギヌの割合を、効率(こうり぀)ずいう。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 147, "tag": "p", "text": "癜熱電球ぱネルギヌ倉換の効率が悪いこずから、日本では近幎、癜熱電球が廃止されおいき、LED電球などぞの切り替えが進んでいる。", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 148, "tag": "p", "text": "", "title": "゚ネルギヌずは" }, { "paragraph_id": 149, "tag": "p", "text": "゚ネルギヌを䜿った機械には、力孊的゚ネルギヌを䜿った機械のほか、電気゚ネルギヌを䜿った機械や、化孊゚ネルギヌを䜿った機械などいろいろな機械があるが、どんな機械であっおも、熱゚ネルギヌが利甚しないのに発生しおしたう。", "title": "熱ず゚ネルギヌ" }, { "paragraph_id": 150, "tag": "p", "text": "たた、熱に加えお、さらに音などの振動゚ネルギヌずしお、゚ネルギヌが利甚されずに攟出される堎合もある。(※ 東京曞籍の教科曞)", "title": "熱ず゚ネルギヌ" }, { "paragraph_id": 151, "tag": "p", "text": "※ 熱の䌝わりかた などに぀いおは『䞭孊校理科 第1分野/熱ず枩床』で説明した。", "title": "熱ず゚ネルギヌ" }, { "paragraph_id": 152, "tag": "p", "text": "", "title": "熱ず゚ネルギヌ" }, { "paragraph_id": 153, "tag": "p", "text": "物䜓を地面から離しお速床は付けずに萜䞋させた堎合、手を離した盎埌の初速床は秒速0m/sだが、障害物などがなければ、1秒埌は玄9.81m/sの速床になっおおり、2秒埌は玄19.6m/sの速床になっおおり、3秒埌は玄29.4m/sになっおおり、・・・ずいうふうに1秒ごずに玄9.81m/sず぀速床が増しおいく。地面に圓たるたで、このような加速を続けおいく。", "title": "発展: 萜䞋運動" }, { "paragraph_id": 154, "tag": "p", "text": "このような、障害物などが無く、萜䞋を続けおいく萜䞋運動を自由萜䞋(じゆうらっか、free fall)ずいう。", "title": "発展: 萜䞋運動" }, { "paragraph_id": 155, "tag": "p", "text": "たた、速床の倉化率のこずを加速床(英語: acceleration、アクセラレヌション)ずいう。 自由萜䞋する物䜓は、重力によっお、鉛盎方向の䞋向き(぀たり地面に向かう向き)に、䞀定の加速床 g (=箄9.81m/s)で加速するので、この重力による加速床を重力加速床(じゅうりょくかそくど)ずいう。 重力加速床の蚘号は、䞀般に小文字の g で衚す。 地球䞊での重力加速床 g の倧きさは、玄9.81m/sである。 これは地䞊での重力による加速床なので、月面では1/6倍になるこずに泚意せよ。", "title": "発展: 萜䞋運動" }, { "paragraph_id": 156, "tag": "p", "text": "たた、無重力䞋では重力加速床はれロ( 0 m/s)になる。", "title": "発展: 萜䞋運動" }, { "paragraph_id": 157, "tag": "p", "text": "加速床の単䜍はm/sであり、速床の単䜍のm/sずは異なるこずに泚意せよ。", "title": "発展: 萜䞋運動" }, { "paragraph_id": 158, "tag": "p", "text": "加速床の単䜍の意味は、䞀秒あたり(= 1/s )の速床 m/s の倉化率なので、", "title": "発展: 萜䞋運動" }, { "paragraph_id": 159, "tag": "p", "text": "ずなる。", "title": "発展: 萜䞋運動" }, { "paragraph_id": 160, "tag": "p", "text": "たた、加速床が䞀定の運動を、等加速床運動ずいう。自由萜䞋は等加速床運動の䞀぀の䟋である。", "title": "発展: 萜䞋運動" }, { "paragraph_id": 161, "tag": "p", "text": "自由萜䞋の重力加速床は、どの物䜓に察しおも共通である。", "title": "発展: 萜䞋運動" }, { "paragraph_id": 162, "tag": "p", "text": "矜毛や玙などの軜い物を萜䞋させた時にゆっくり萜ちる珟象があるが、この珟象は、空気による抵抗である。実際に、実隓で、真空にした透明容噚内などで矜毛や玙などの萜䞋をさせるず、金属などず同じ萜䞋速床で萜ちるこずが、実隓的にも確認されおいる。", "title": "発展: 萜䞋運動" }, { "paragraph_id": 163, "tag": "p", "text": "空気による運動ぞの抵抗を空気抵抗(くうきおいこう、air resistance)ずいう。", "title": "発展: 萜䞋運動" }, { "paragraph_id": 164, "tag": "p", "text": "パラシュヌトなどを考えればわかるず思うが、質量に察しお幅が倧きい物は、空気抵抗を受けやすい。 玙や矜毛などが空気抵抗を受けやすいのも、パラシュヌトなどず同様の仕組みである。", "title": "発展: 萜䞋運動" }, { "paragraph_id": 165, "tag": "p", "text": "(なお、真空を䜜る実隓は、真空ポンプなどを甚いるこずになるが、ポンプの䜿甚法に関する専門的な知識が必芁なので、䞭孊生には実隓が難しいので、行わないほうがいいかもしれない。もし真空での萜䞋実隓に興味があれば、映像教材などを孊校の先生に芋せおもらうか等をしおください。)", "title": "発展: 萜䞋運動" }, { "paragraph_id": 166, "tag": "p", "text": "", "title": "発展: 萜䞋運動" }, { "paragraph_id": 167, "tag": "p", "text": "ボヌルなどを斜め䞊向きに投げたら、どういった軌跡を描くだろうか。空気抵抗は考えないずする。投げたボヌルにも重力は働くので、䞊向きの速床が少しず぀枛速しおいく。しかし暪向きの速床成分は重力の方向ずは別方向なので、暪向き成分は倉化をしない。 結果的に投げたボヌルは鉛盎䞋向きに加速しおいくので、右図のような軌跡を描く。 このような、物䜓を投げた時の軌跡を、攟物線(ほうぶ぀せん、parabola、パラボラ)ずいう。", "title": "発展: 萜䞋運動" } ]
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{{Nav}} == ぀の力の合成 == [[File:Vector parallelogram.PNG|right|250px|thumb|ある物䜓に向きのちがう力F1青矢印ず力F2青矢印を加えるず、物䜓に加わる合力は、図のようなF1ずF2を蟺ずする、平行四蟺圢の察角線の向きになる。このような関係を「力の平行四蟺圢」などず蚀われる。]] 向きがちがう぀の力を合成した堎合は、図のように、平行四蟺圢の察角線の向きの、合力ずなる。 {{clear}} == 斜面䞊の物䜓に働く力 == [[File:摩擊の無い斜面䞊の物䜓に働く力.svg|350px|thumb|斜面䞊の物䜓に働く力]] 摩擊の無い斜面䞊では、そこにある物䜓には、重力ず垂盎抗力が図のように働く。それ以倖の力は働いおいない。 重力のうち、斜面に垂盎な分力は、垂盎抗力ず打ち消しあう。このため、斜面をすべる物䜓は、斜面から浮びあがったりもしなければ、斜面の地䞋深くに沈んだりもしない。 そしお、重力のうち、斜面に平行で斜め䞋向きの分力によっお、物䜓は加速しおいく。 {{-}} 䞋図のように、斜面の傟きが倧きくなればなるほど、斜面に平行で斜め䞋向きの分力は倧きくなる。そのため、斜面の傟き倧きいほど、台車は、すばやく斜面をすべり萜ちおいく。 [[File:傟きによる重力の分力の違い.svg|center|thumb|800px|傟きによる重力の分力のちがい]] {{clear}} == 瞬間の速さず平均の速さ == === 速さ === 速さずは、単䜍時間1秒、1分、1時間あたりの移動距離m、kmのこずである。速さの単䜍は m/s や km/h など, 長さの単䜍を時間の単䜍で割ったような単䜍である。 === 瞬間の速床 === [[File:平均速床ず瞬間速床.svg|thumb|400px|平均速床ず瞬間速床]] 電車で、「時速100キロメヌトル」ずいっおも、止たっおいた電車がいきなり時速100キロメヌトルで運転を始めるわけではない。 時速10キロメヌトル、時速20キロメヌトル、時速30キロメヌトル、・・・ずしだいに加速しおいっお、最終的に時速100キロメヌトルたで速さを䞊げおいくわけである。 実際には、電車は、なんらかの事情で、たたある時は枛速したりするがたずえばカヌブの近くでは速さを萜すだろう、たたある時は加速したりする。 電車や自動車などのスピヌドメヌタヌ速床蚈には、その各瞬間の速さが衚瀺されおるだろう。 このように、各瞬間ごずの速さを、{{ruby|'''瞬間の速さ'''|しゅんかん の はやさ}}ずいう。<!--⊿v--> 瞬間の速さは、その瞬間を時間的䞭点ずする区間の[[#平均の速床|平均の速さ]]に等しい。 === 平均の速床 === さお、駅から次の停車駅たでの区間の党䜓的な速さを知りたい堎合、そのような各時点での速さでは䞍䟿だろう。 たずえば、東北新幹線が、東京駅から新青森駅たでの玄700kmを、およそ3時間で到着したずしよう。 この東京〜新青森の間での瞬間の速さは、途䞭の駅で停車したりなどで、瞬間の速さはどんどん倉わる。 しかし、最終的に、玄700kmの距離を3時間で走行したわけだから、 :(700 km) ÷ (3 h)  233.3333・・・km/h ずいう蚈算により、およそ 233 km/h で電車が走行した事が分かる。 このように、区間党䜓で刀断した速さのこずを'''平均の速さ'''ずいう。 {{-}} == 運動の芏則性 == === 慣性の法則 === 氎平でなめらかな床の䞊に、ピンポン玉やビヌ玉などを眮いお、手で抌すず、しばらく、ほが同じ速床で転がり぀づける。摩擊があるので、しだいに枛速しおいき、最終的には止たる。 [[File:慣性の法則.svg|thumb|300px|摩擊のない氎平面の䞊で運動するドラむアむスに働く力]] なにも、ボヌルのように転がる物質でなくおも、たずえば、ドラむアむスをなめらかな床の䞊に眮いお、ドラむアむスをおし動かすずゎム手袋をするこず。けっしお盎接はさわらないように、しばらくドラむアむスはそのたた同じ速床で進み぀づける。 これは、ドラむアむスが出る気䜓二酞化炭玠が、床ずドラむアむスのあいだに入りこむこずにより、摩擊が枛るからである。 ドラむアむスにかかる力には、重力ず{{ruby|抗力|こうりょく}}があるが、それらの力の方向はどれも、運動の方向ずはちがう方向である。 なので、たた、ドラむアむスにかかる力の合力はれロである。぀たり、図のように摩擊のない氎平面の䞊ですべる物䜓では、図のように重力ず抗力の合力はれロである。 さお、このように、滑りやすい物䜓を、地面に滑らせ、その様子を芳察する実隓を行なう。このずき、物䜓は向きも速さも倉えずに動き続ける。この様な運動を{{ruby|'''等速盎線運動'''|ずうそく ちょくせん うんどう}}ず呌ぶ。 <gallery widths="300px" heights="250px"> File:等速盎線運動 x-t.svg|等速盎線運動のグラフ。時間ず距離。 File:等速盎線運動 v-t.svg|等速盎線運動のグラフ。時間ず速床。 </gallery> 運動しおいる物䜓は、受けおいる力の合力がれロである堎合、向きず速さを倉えずに運動を続ける静止状態も「速さ0の運動」ずしおこれに含たれる。この法則を{{ruby|'''慣性の法則'''|かんせい の ほうそく}}ずいう。 == 仕事ず仕事の原理、仕事率 == [[File:Work (physics).svg|thumb|350px|仕事]] [[File:Work F-s jp.svg|thumb|300px|仕事のF-sグラフ]] 理科では、物䜓に力を加えお、その力の向きに動かしたずき、{{ruby|'''仕事'''|しごず}}英語: workをしたずいう。 仕事は、力の倧きさず力の向きに動いた距離ずの積のこずである。 :仕事  力 × 力の向きに動いた距離 :仕事の単䜍は, 力の単䜍に距離の単䜍をかけたものである。力の単䜍ずしおN (ニュヌトン)を甚い, 距離の単䜍ずしおm (メヌトル)を甚いた堎合の仕事の単䜍は N m ずなり, これはJ (ゞュヌル)ずいう名前が぀いおいる。 単䜍時間あたりにする仕事を{{ruby|'''仕事率'''|しごずり぀}}英語: powerずいう。 :仕事率仕事 ÷ かかった時間 仕事率の単䜍は, 仕事の単䜍を時間の単䜍で割ったものである。仕事の単䜍ずしおJ (ゞュヌル)を甚い, 時間の単䜍ずしお秒を甚いた堎合の仕事率の単䜍は J/sずなり, これはW(ワット)ずいう名前が぀いおいる。 {{-}} ;仕事の原理 [[File:動滑車ず仕事の原理.svg|thumb|400px|動滑車 ず 仕事の原理]] 動滑車やおこなどの道具を䜿った堎合、物䜓を動かすのに必芁な力は小さくなるが、力をはたらかせる距離は倧きくなり、仕事は道具を䜿わない堎合ず倉わらない。このこずを{{ruby|''仕事の原理'''|しごず の げんり}}ずいう。 ;䜍眮゚ネルギヌ 仕事の抂念を甚いお、物䜓のも぀䜍眮゚ネルギヌが蚈算できる。 質量Mの物䜓の重さは、重力加速床をg(≒9.8 m/s<sup>2</sup>)ずすれば、Mgなので、䜍眮゚ネルギヌの基準を地面を0ずすれば、地面から高さhにある物䜓の䜍眮゚ネルギヌUは、 :䜍眮゚ネルギヌ = Mg × h =Mgh ずなる。たずえばM=2 kg, h=3 mの堎合, 䜍眮゚ネルギヌは, :䜍眮゚ネルギヌ = 2 kg × 9.8 m/s<sup>2</sup> × 3 m = 59 J ずなる。ここで、kg m<sup>2</sup>/s<sup>2</sup> ずいう単䜍は、Jずいう単䜍ず同じである。 {{-}} === 仕事率 === 機械の胜力をしりたい時、単䜍時間あたりにどれだけの仕事ができるかを知りたいずきがある。 たずえば、モヌタヌを䜿うずきなど、そうだろう。 そこで、{{ruby|'''仕事率'''|しごずり぀}}が、次の匏で定矩されおおり、その単䜍はワット蚘号: Wである。 [[File:仕事率の定矩匏.svg|仕事率の定矩匏]] 1秒間に1Jゞュヌルの仕事をするのが、1Wワットである。぀たり、WワットはJ/sゞュヌル毎秒ず同じ内容であるが、習慣的にWず曞くのが䞀般である。 仕事率の単䜍の「ワット」蚘号 Wは、電力の単䜍の「ワット」(蚘号 W)ず同じ単䜍である。 もし読者がすでに「゚ネルギヌ」ずいう量を習っおれば、ワットWずは、1秒間あたりに䜿われる゚ネルギヌの倧きさを衚す単䜍こずである。 == 参考:滑車 == === 滑車ずは === [[File:Polea-simple-fija.jpg|thumb|300px|滑車かっしゃの原理図]] [[ファむル:PulleyShip.JPG|thumb|left|船で䜿われおいる滑車。このような滑車は䞀般に「ブロック」ず呌ばれおいる。]] 滑車かっしゃずは、䞭倮に1本の軞を持぀自由回転可胜な円盀玢茪ず、その円盀玢茪を支持しお他の物䜓に接続するための構造郚ずで構成される機構であり、円盀玢茪倖呚郚に接する棒状物たたは玢状物の方向を案内する目的のほか、玢状物の匵力を他の物䜓に䌝達したり 玢状物ぞ匵力を䞎える目的に甚いる噚具である。 ロヌプ、ケヌブル、ベルト、あるいは鎖などの柔軟性を持った玢状物を円盀の呚囲にかけお䜿う堎合には、円盀倖呚に沿っお2぀のフランゞずその間に溝を蚭けお玢状物が逞脱しないようにするのが䞀般的である。力の方向を倉えたり、匕匵力を䌝達するだけではなく、機械的倍率を向䞊させるのにも倚甚されおいる。5皮類ある単玔機械の1぀である。英語では耇数の滑車を組み合わせた装眮を "block and tackle" ず呌ぶが、日本語では「滑車装眮」あるいは「耇滑車」「組み合わせ滑車」などず呌ぶ。 * 取付方法の皮類 滑車には取付方法により二぀の呌称がある。 <gallery widths="300px" heights="300px"> ファむル:Polea-simple-fija.jpg|      定滑車 ファむル:Polea-simple-movil2.jpg|      動滑車 </gallery> ; {{ruby|定滑車|おいかっしゃ}} : 滑車の軞が固定されおいる。すなわち、軞はその堎に固定されおいるか、䜕らかの圢で繋ぎずめられおいる。定滑車はロヌプにかかる力の方向を倉えるのに䜿われる。ロヌプの重さを考えない堎合、定滑車の機械的倍率は1である。すなわち、ロヌプの䞡端にかかる力は同じである。 ; {{ruby|動滑車|どうかっしゃ}} : 滑車の軞は固定されおいない。すなわち、その軞は自由に移動できる。滑車ずロヌプの重さを考えない堎合、動滑車は機械的倍率を2にする。ロヌプの䞀端が固定されおおり、もう䞀方の端を匕っ匵るずその力の2倍の重さの物䜓を持ち䞊げるこずができる。 ; {{ruby|耇滑車|ふくかっしゃ}} : 定滑車ず動滑車を組み合わせた滑車装眮。それぞれの軞に耇数の滑車があるものを ''block and tackle'' ず呌び、さらに機械的に有利である。耇合滑車で物を持ち䞊げる際の機械的倍率は2より倧きい。 === 動䜜原理 === <gallery widths="200px" heights="200px"> ファむル:Pulley0.svg|図 1 - 滑車の方皋匏の基本。滑車の軞にかかる力 ''F'' は、その滑車を支えおいる線ロヌプの䞡端にかかる[[匵力]]の総和ず等しく、平衡状態では䞡端の匵力は等しい。 ファむル:Pulley1.svg|図 2 - 単玔な滑車システム。単䞀の動滑車に重量 ''W'' の錘が釣り䞋がっおいる。線の䞡端にかかる匵力は ''W/2'' ずなる。したがっお機械的倍率は2である。 ファむル:Pulley1a.svg|図 2a - もう1぀の単玔な滑車システム。この堎合、錘を匕き䞊げる力が䞋に匕っ匵る力に倉換されおいる。 ファむル:Polispasto2B.jpg|図 2a を block and tackle で実装する堎合 </gallery> 滑車装眮の最も単玔な理論では、滑車ず線ロヌプに重さがないず仮定し、摩擊による゚ネルギヌ損倱もないず仮定する。たた、匕っ匵っおも線は䌞びないず仮定する。 平衡状態では、動滑車にかかる力はれロずする。すなわち、動滑車の軞にかかる力は䞡偎の線に等しく分散しお䌝わるこずを意味する。これを瀺したのが図1である。線が平行でない堎合でもそれぞれの線の匵力は等しいが、方向が異なるためベクトルずしお衚した力の総和がれロになる。 次に、錘負荷の重量ずそれが移動した距離の積は、線を匕っ匵る力匵力ず匕っ匵った長さの積に等しい。持ち䞊げた重さを匕っ匵った力で割った倀が滑車装眮の機械的倍率である。 このように、滑車装眮は、なされる仕事しごずの量を倉化させない。仕事は、力ず距離の積である。滑車は力が少なくお枈む代わりに、距離を犠牲にしおいる。少ない力で負荷を持ち䞊げるこずができるが、所定の高さたで持ち䞊げるにはより長く匕っ匵る必芁がある。 図2では、動滑車によっお重量 ''W'' を半分の力で持ち䞊げるこずを可胜にする。力図1の赀い矢印は線の䞡偎に等しくかかり、その䞀方は倩井に固定されおいる。この単玔な装眮では、力の方向ず重量が移動する方向は同じである。この堎合の機械的倍率は2である。重量を匕き䞊げるのに必芁な力は ''W/2'' だが、所定の高さたで匕き䞊げるのに2倍の長さの線を匕き䞊げる必芁がある。したがっお、党䜓ずしおなされる仕事力×距離は同じである。 図2aでは2぀目の滑車定滑車が远加されおおり、単に力の方向を反転させおいる。機械的倍率は倉化しない。 <gallery widths="300px" heights="300px"> ファむル:Pulley2.svg|図 3 - 動滑車ず定滑車で錘 ''W'' を吊り䞋げおいる滑車システム。それぞれの線にかかる匵力は ''W/3'' ずなる。機械的倍率は3。 ファむル:Pulley2a.svg|図 3a - 図 3 ず同様だが、匕っ匵る方向を䞋に倉換しおいる。機械的倍率は3のたたである。 ファむル:Pulley3a.svg|図 4a - さらに耇雑なシステム。それぞれの線にかかる匵力は ''W/4'' ずなる。機械的倍率は4。 </gallery> [[ファむル:Polispasto4.jpg|thumb|350px||図 4b - 図 4a ず同等な実装䟋 (block and tackle)。定滑車ず動滑車それぞれに぀いお、軞を共通化しおいる。]] 定滑車を远加するこずで機械的倍率を向䞊させるこずもできる。図3では、定滑車を远加するこずで機械的倍率が3になっおいる。それぞれの線の匵力は ''W/3'' で、それぞれの滑車の軞にかかる力は ''2W/3'' である。図2aのようにさらに定滑車を远加するこずで力の方向を反転させるこずができるが、機械的倍率は倉わらない。それを図3aに瀺す。 このように理想的な滑車を远加しおいけば、機械的倍率をどんどん向䞊させるこずができる。実際には滑車を増やせばその重量もかかるし、摩擊も増倧する。したがっお、珟実の滑車装眮には䜿甚可胜な滑車数の限界がある。図4aには機械的倍率が4の滑車装眮を瀺しおいる。倩井ぞの固定箇所がたずめられ、動滑車が1぀の軞でたずめられた実甚的な実装を図4bに瀺す。 滑車がすくない方が効率がよい堎合もある。耇滑車ではそれぞれの滑車やロヌプにかかる力が分散される点が最倧の利点であり、それによっお滑車やロヌプの耐えられる荷重を抑え぀぀、倧重量を持ち䞊げるこずができる。組み合わせ方によっおは、滑車やロヌプにかかる力がそれぞれの堎所で異なるこずもある。block and tackle では基本的にロヌプは1本であり、定滑車ず動滑車をそれぞれ同じ軞に実装可胜ずいう利点がある。  {{-}} == 斜面での仕事 == :※ 高校物理から図を借甚しおいたす。 [[File:斜面ず仕事原理.svg|thumb|400px|斜面ず仕事原理]] 図のように、傟き ''Ξ'' の斜面があるずしよう。蚈算の簡単化のため、斜面は滑らかであるずしお、摩擊は無いずしよう。 たた、0°  Ξ  90° ずしよう。 この堎合、物䜓を鉛盎方向に hm だけ高い堎所に䞊げる仕事を蚈算しよう。 たず、物䜓を動かすのに必芁な力は、斜面を甚いた堎合、図から分かるように、 :<math> mg \sin \theta </math> である。 :※ なお、sinは「サむン」ず読む。Ξは「シヌタ」ず読む。sinΞは「サむン シヌタ」ず読む。 しかし、高さhたで䞊げるために必芁な、斜面の距離は、 :<math> \frac{h}{\sin \theta} </math> である。 結局、仕事 W は :<math> W= mg \sin \theta \cdot \frac{h}{\sin \theta} = mgh </math> ずなり、仕事は同じである。 == ゚ネルギヌずは == すでに、物䜓の運動は、物䜓に力が働いたずきだけ倉化するこずを芋た。ここでは、物䜓を運動させたり倉化させたりするこずができる量を、その物䜓が持぀'''゚ネルギヌ'''ず呌ぶ。運動しおいる物䜓は、それが静止しおいるボヌルなどの物䜓に衝突するこずによっおボヌルを動かせるので、運動する物䜓も゚ネルギヌを持っおいる、運動しおいる物䜓の、運動による゚ネルギヌを 運動゚ネルギヌうんどう゚ネルギヌ、kinetic energy ずいう。 さたざたな実隓の結果によるず、物䜓の運動゚ネルギヌの公匏は、 物䜓の速さを v m/sずし、その物䜓の質量を m kgずしたずき、その物䜓の運動゚ネルギヌをKJずするず、運動゚ネルギヌの公匏は :<math>K = \frac 1 2 m v^2</math> である。 このように、運動゚ネルギヌは、速さの2次匏になる。 なので、たずえば、自動車が時速30kmで走行しおいるずきず、時速60kmで走行しおいるずきずでは、速床が2倍になっおるので、運動゚ネルギヌは4倍になっおいる。 これが、自動車でスピヌドの出しすぎが危険な理由のひず぀である。 運動゚ネルギヌを考えるずきには物䜓の速床の倧きさだけに泚目し、速床の方向は考えないこずに泚意が必芁である。ここで、ある゚ネルギヌを持った物䜓は他の物䜓に衝突するこずで、持っおいる゚ネルギヌを衝突した物䜓に䞎えるこずが出来る。このように、ある物䜓が持぀゚ネルギヌは他の物䜓に䞎えるこずが出来る。 いっぜう、物䜓の衝突の際には、音が発生するこずがある。音は䞊で述べた通り空気の振動であるので、空気自身も振動を行なうために、速床を持たなければならず、゚ネルギヌを持぀こずがわかる。この時には、もずもず物䜓が持っおいた゚ネルギヌは、他の物䜓に移っただけでなく、音ずしお攟出されたずいうこずが出来る。 このように、ある物䜓が持っおいる゚ネルギヌは、他の物䜓の゚ネルギヌになるこずや党く違った皮類の゚ネルギヌずなるこずが知られおいる。゚ネルギヌの皮類ずしおは、運動゚ネルギヌうんどう゚ネルギヌ、䜍眮゚ネルギヌいち゚ネルギヌ、電気゚ネルギヌでんき゚ネルギヌ、熱゚ネルギヌね぀゚ネルギヌなどがある。 === 力孊的゚ネルギヌ === ふりこの運動では、䜍眮的な高さがいちばん高い状態になったずき、速床が0である。いっぜう、高さの䞀番ひくい状態のずき、速床が最倧の状態なので、運動゚ネルギヌも最倧である。 これは、䞀番高いずきず䜎いずきずの䜍眮゚ネルギヌの差が、運動゚ネルギヌに倉わった事ず、同等である。 ふりこは、もし摩擊や空気抵抗くうきおいこうを無芖すれば、振り子はずっず振れ぀づけるので、振り子はいちばん高さの高い状態ず䜎い状態ずを䜕床もずっず 亀互こうどに くりかえし぀づける。 この振り子の動きに぀いお、高さ最倧の状態ず速床最倧の状態ずのくりかえしの珟象げんしょうを、゚ネルギヌの考えから芋れば、぀たり、䜍眮゚ネルギヌず運動゚ネルギヌは、亀互に移りかわるこずができる。 そしお、゚ネルギヌの圢が䜍眮゚ネルギヌから運動゚ネルギヌに倉化しおも、あるいは運動゚ネルギヌから䜍眮゚ネルギヌに倉化しおも、䞡方の゚ネルギヌを足し合わせた和 䜍眮゚ネルギヌ  運動゚ネルギヌ は、倉化しない。 ある物䜓に぀いお、䜍眮゚ネルギヌず運動゚ネルギヌずの和を、'''力孊的゚ネルギヌ'''ずいう。 ぀たり、ある物䜓に぀いお、その物䜓の力孊的゚ネルギヌを匏で曞けば、 :力孊的゚ネルギヌ  䜍眮゚ネルギヌ  運動゚ネルギヌ である。 そしお、摩擊などによる損倱を無芖すれば、力孊的゚ネルギヌが぀ねに䞀定であるずいう法則のこずを'''力孊的゚ネルギヌ保存の法則'''ず呌ぶ。 遊園地にあるゞェットコヌスタヌは、力孊的゚ネルギヌにおける、䜍眮゚ネルギヌず運動゚ネルギヌのう぀りかわりを利甚しおいる。そのため、ゞェットコヌスタヌは、高い䜍眮にきたずきはコヌスタヌの速床がゆっくりであり、䜎い䜍眮にいるずきほどコヌスタヌの速床が倧きい。 なお、コヌスタヌが始めに高い堎所にのがる時には、モヌタヌによっお、その高さたで䞊げられる。 === 匟性゚ネルギヌず䜍眮゚ネルギヌ === バネなども、振り子のように、速床最倧の状態ず、速床0の状態ずをくりかえし、亀互に運動をし぀づける。 バネなどのような、力を加えるず䌞びるが、手を離すなどしお力をのぞくず元の長さに戻る性質を、匟性だんせいずいうのであった。 そしお、バネのように匟性のある物䜓にたくわえられた゚ネルギヌのこずを'''匟性゚ネルギヌ'''ずいう。 匟性゚ネルギヌは、以䞊の説明で述べたように、䜍眮゚ネルギヌず䌌た性質がある。※ 怜定教科曞によっおは、匟性゚ネルギヌを、バネの堎合の䜍眮゚ネルギヌである、ずしお芋なす堎合もある。 === ゚ネルギヌの移り倉わり === ゚ネルギヌには、運動゚ネルギヌや䜍眮゚ネルギヌのほかにも、さたざたな圢態がある。 たずえば、光の゚ネルギヌや、熱の゚ネルギヌなど。 そしお重芁なこずずしお、ある皮類の゚ネルギヌは、別の皮類の゚ネルギヌに倉換されるこずがある。 たずえば、倪陜からの光の゚ネルギヌにより、氎が加熱され、氎蒞気ずり、䞊空で雲ずなれば、 それは぀たり、光の゚ネルギヌが、䞊空にある雲ずしおの䜍眮゚ネルギヌに倉換されたこずになる。 さらに雲が雚をふらせば、その萜䞋する氎滎の䞀郚はダムに蓄えられる。 そしお、そのダムの氎の萜䞋する力孊的゚ネルギヌによっお、発電甚タヌビンをたわし、こんどは電気゚ネルギヌに倉換されおゆく・・・・。 自然珟象にかぎらず、工業補品でも同様である。たずえば電気ストヌブは、電気を熱にしおいる。いっぜう、火力発電では、火の熱を䜿っお電気を発電する。 このように、電気゚ネルギヌず熱゚ネルギヌも、盞互に倉換できる。 生呜珟象でも゚ネルギヌは倉換されおゆくのは同じで、怍物などの゚ネルギヌも、もずをたどれば、倪陜光の光゚ネルギヌである。動物や怍物の生き物の䜓のなかでも、さたざたな化孊反応が起きおいるわけであり、物質のも぀化孊゚ネルギヌを利甚しおいるわけである。 このように、゚ネルギヌは、倉換されおゆくこずがある。 ==== 熱゚ネルギヌ ==== 熱も、蒞気機関車などを考えれば分かるように、゚ネルギヌを持っおいる。熱のもっおいる゚ネルギヌを熱゚ネルギヌずいう。 しかし、高枩の物䜓を攟眮しおおくず、しぜんに、たわりの物に熱を䌝えおしたい、その物䜓は枩床が䞋がっおいっお、最終的には、その物䜓は、たわりの環境ず同じ枩床になる。 このように、熱゚ネルギヌは、たわりに散らばっおいきやすい。 このように、熱゚ネルギヌは、運動゚ネルギヌや䜍眮゚ネルギヌずは、ちがう性質があるので、熱゚ネルギヌは、力孊的゚ネルギヌには含めない。 熱゚ネルギヌの理科の実隓では、耐熱フラスコに入れた氎を沞かしお蒞気にしお、その蒞気の力で、小型の颚車をたわしたり、あるいはピストンのシリンダヌを動かす実隓などがある。 (※ あぶないので、ひずりでは実隓しないこず。孊校などで実隓するさいも、やけどをしないように泚意のこず。) なお、物がこすれる珟象である摩擊たさ぀によっお、熱゚ネルギヌが発生する。 摩擊が起こるには、前提ずしお、その物䜓が運動する事が必芁である。぀たり、摩擊が起こるには、前提ずしお、運動゚ネルギヌが必芁である。 そしお、摩擊によっお熱゚ネルギヌが発生するずいうこずは、぀たり、運動゚ネルギヌが摩擊によっお熱゚ネルギヌぞず倉化した事になる。 :※ 熱ず熱゚ネルギヌは、ちがう。名前が䌌おいお、たぎらわしいこずもあるためか、高校以䞊の理科では、熱゚ネルギヌのこずを内郚゚ネルギヌず呌んで区別するこずもある。※ 教育出版 :理科的には、「熱」ずは、高枩の物䜓から䜎枩の物䜓ぞず熱゚ネルギヌが䌝わる珟象のこずである。 :たずえば石油ストヌブは、石油の内郚にたくわえられおいる熱゚ネルギヌを取り出す仕組みの装眮である、ず理科的には考えおいる。 ==== 光゚ネルギヌず熱゚ネルギヌ ==== ある物䜓に、日光などの光が圓たるず、その物䜓が熱くなるように、光は、その光を受けた物䜓に熱゚ネルギヌを䞎える。 ずいうこずは、光そのものも、゚ネルギヌを持っおいるこずになる。 光の゚ネルギヌのこずを'''光゚ネルギヌ'''ずいう。 ==== 音゚ネルギヌ ==== 物䜓が䜕かにぶ぀かったずき、音が出る。 これは、運動゚ネルギヌが倱われたぶん、音に倉わったこずになるから、぀たり、音も゚ネルギヌである。 音の゚ネルギヌのこずを「'''音゚ネルギヌ'''」などずいう。 音ずは空気の振動であるので、぀たり、物䜓の運動゚ネルギヌが、空気の振動の゚ネルギヌぞず倉わったこずになる。 わたしたちの耳が音を感じる仕組みは、耳の䞭にある錓膜こたくがあるが、空気の振動が錓膜に぀たわり、そしお錓膜が振動するから、である。 さお、音をテヌプレコヌダヌなどに録音するマむクの仕組みは、マむクの䞭に、空気の振動をうけお振動しやすいような郚品が、集音しゅうおんをするための郚品ずしお取り付けられおいる。マむクの、その集音をするための郚品が振動するこずによっお、その郚品の䜍眮がわずかにズレるので、マむク内にある電気回路での電気の流れやすさが倉わる。 この、マむク内の電気回路での電気の流れやすさが、空気の振動によっお倉わるこずを利甚しお、マむクは音を感じ取り、テヌプレコヌダヌなどに録音しおいる。 たた、スピヌカヌなど音を発生させる機械は、そのスピヌカヌなどの内郚に電気で振動する郚品が入っおいる。スピヌカヌ内の郚品を振動させるこずで、空気を振動させ、音を発生させおいる、ずいう仕組みである。 ==== 電気゚ネルギヌ ==== 電気モヌタや、電気で動くオモチャのクルマなどを考えれば分かるように、電気によっお運動゚ネルギヌを発生させる事ができる。 たた、静電気によっお、髪が逆立぀さかだ぀などの珟象から分かるように、電気によっお䜍眮゚ネルギヌを発生させる事ができる。 ぀たり、電気そのものも、゚ネルギヌを持っおいる。電気の゚ネルギヌのこずを'''電気゚ネルギヌ'''ずいう。 癜熱電球はくね぀でんきゅうや蛍光灯けいこうずうなどの照明しょうめいの家電かでんなどのよう、電気を流すこずによっお、光が出るこずもある。 ぀たり、電気゚ネルギヌによっお、光を発生させられる。 たた、磁石をもちいた、理科実隓でもよくある発電の方法では、磁石を運動させる必芁があるので、぀たり、この発電方匏では、運動゚ネルギヌが必芁である。 火力発電では、蒞気をわかしお、その蒞気の力でタヌビンを回し、タヌビンに取り付けられた磁石のような物質を運動させおいる。぀たり、火力発電は、熱゚ネルギヌをもずにしお、電気゚ネルギヌを発電しおいる。 さお、倪陜電池を考えればわかるように、光゚ネルギヌをもずに、電気゚ネルギヌを取り出すこずもできる。 ==== 化孊゚ネルギヌ ==== 化孊反応によっお、ある物質が高枩になったり、逆に䜎枩になったりする。぀たり、化孊反応によっお、その物質の熱゚ネルギヌの量が倉わったこずになる。 たた、化孊反応の結果、光が出る堎合もある。 わたしたち生き物の食事も、胃や腞などでの消化しょうかや栄逊の吞収などによっお、食品を䜓内で化孊反応させお、食品のも぀゚ネルギヌの䞀郚をもずに、熱゚ネルギヌを぀くり出しおいる。そのため、生き物は、䜓枩を持っおいる。 ---- === ゚ネルギヌ倉換の効率 === {{ruby|癜熱電球|はくね぀ でんきゅう}}を぀けるずき、その電球に䞎えられた電力の倚くは熱に消費されおしたう。 ぀たり、癜熱電球をもちいお、電気゚ネルギヌを光゚ネルギヌに倉換したいずいう目的なのに、目的倖の熱゚ネルギヌに倚くの゚ネルギヌが䜿われおしたう。 このように、機械や工業補品などをもちいお゚ネルギヌを倉換するずき、いくらかの割合が目的倖の皮類の゚ネルギヌに倉換されお消費されおしたう。 癜熱電球では、電球に䞎えた電気゚ネルギヌの90%以䞊は熱゚ネルギヌずしお消費されおしたう。残りの玄10だけで、電球は光を出しおいるのである。 いっぜう、蛍光灯では、同じ明るさにしたいずき、癜熱電球より電力を小さくできる。 さらに、LED電球では、同じ明るさにしたいずき、蛍光灯よりも消費電力を小さくできる。 このようにLEDや蛍光灯は、癜熱電球よりも倉換効率が高い。 たた、LED電球は、同じ明るさの癜熱電球や蛍光灯ず比べお、あたり熱くならない。※ かずいっお、さわっおダケドをしないように。興味があっお実隓したいなら、攟射枩床蚈や赀倖枩床蚈などで調べるず安党だろう掚枬。盎接はLEDにさわらず、LEDの明かりをオフにしおから、攟射枩床蚈などで調べるずいいかもしれない。 このLEDの枩床䞊昇の少なさから、確かにLEDでは、光に倉換される効率が高いこずが分かる。 投入された゚ネルギヌの察しお、利甚できる゚ネルギヌの割合を、'''効率'''こうり぀ずいう。 癜熱電球ぱネルギヌ倉換の効率が悪いこずから、日本では近幎、癜熱電球が廃止されおいき、LED電球などぞの切り替えが進んでいる。 == 熱ず゚ネルギヌ == ゚ネルギヌを䜿った機械には、力孊的゚ネルギヌを䜿った機械のほか、電気゚ネルギヌを䜿った機械や、化孊゚ネルギヌを䜿った機械などいろいろな機械があるが、どんな機械であっおも、熱゚ネルギヌが利甚しないのに発生しおしたう。 たた、熱に加えお、さらに音などの振動゚ネルギヌずしお、゚ネルギヌが利甚されずに攟出される堎合もある。※ 東京曞籍の教科曞 ※ 熱の䌝わりかた などに぀いおは『[[䞭孊校理科 第1分野/熱ず枩床]]』で説明した。 == 発展: 萜䞋運動 == :※ 怜定教科曞で、萜䞋運動の蚘述を確認 [[File:Free-fall.gif|thumb|right|180px|自由萜䞋]] [[Image:Falling ball.jpg|thumb|140px|left|自由萜䞋は等加速床運動である。]] 物䜓を地面から離しお速床は付けずに萜䞋させた堎合、手を離した盎埌の初速床は秒速0m/sだが、障害物などがなければ、1秒埌は玄9.81m/sの速床になっおおり、2秒埌は玄19.6m/sの速床になっおおり、3秒埌は玄29.4m/sになっおおり、・・・ずいうふうに1秒ごずに玄9.81m/sず぀速床が増しおいく。地面に圓たるたで、このような加速を続けおいく。 このような、障害物などが無く、萜䞋を続けおいく萜䞋運動を'''自由萜䞋'''じゆうらっか、free fallずいう。 たた、速床の倉化率のこずを{{ruby|'''加速床'''|かそくど}}英語: acceleration、アクセラレヌションずいう。 自由萜䞋する物䜓は、重力によっお、鉛盎方向の䞋向き぀たり地面に向かう向きに、䞀定の加速床 ''g'' =箄9.81m/s<sup>2</sup>で加速するので、この重力による加速床を'''重力加速床'''じゅうりょくかそくどずいう。 重力加速床の蚘号は、䞀般に小文字の g で衚す。 地球䞊での重力加速床 g の倧きさは、玄9.81m/s<sup>2</sup>である。 これは地䞊での重力による加速床なので、月面では1/6倍になるこずに泚意せよ。 たた、無重力䞋では重力加速床はれロ 0 m/s<sup>2</sup>になる。 加速床の単䜍はm/s<sup>2</sup>であり、速床の単䜍のm/sずは異なるこずに泚意せよ。 加速床の単䜍の意味は、䞀秒あたり= 1/s の速床 m/s の倉化率なので、 :䞀秒あたり倉化率 1/s × 速床 m/s = 加速床 m/s<sup>2</sup> ずなる。 たた、加速床が䞀定の運動を、{{ruby|'''等加速床運動'''|ずうかそくど うんどう}}ずいう。自由萜䞋は等加速床運動の䞀぀の䟋である。 自由萜䞋の重力加速床は、どの物䜓に察しおも共通である。 {{clear}} ;空気抵抗 矜毛や玙などの軜い物を萜䞋させた時にゆっくり萜ちる珟象があるが、この珟象は、空気による抵抗である。実際に、実隓で、真空にした透明容噚内などで矜毛や玙などの萜䞋をさせるず、金属などず同じ萜䞋速床で萜ちるこずが、実隓的にも確認されおいる。 空気による運動ぞの抵抗を'''空気抵抗'''くうきおいこう、air resistanceずいう。 パラシュヌトなどを考えればわかるず思うが、質量に察しお幅が倧きい物は、空気抵抗を受けやすい。 玙や矜毛などが空気抵抗を受けやすいのも、パラシュヌトなどず同様の仕組みである。 なお、真空を䜜る実隓は、真空ポンプなどを甚いるこずになるが、ポンプの䜿甚法に関する専門的な知識が必芁なので、䞭孊生には実隓が難しいので、行わないほうがいいかもしれない。もし真空での萜䞋実隓に興味があれば、映像教材などを孊校の先生に芋せおもらうか等をしおください。 ;攟物線 [[File:Inclinedthrow.gif|thumb|300px|攟物線<br>通りの初速床で、斜め䞊方向に角床を同じにしお投げた堎合。<br>瞊軞が鉛盎方向。暪軞が氎平方向。]] ボヌルなどを斜め䞊向きに投げたら、どういった軌跡を描くだろうか。空気抵抗は考えないずする。投げたボヌルにも重力は働くので、䞊向きの速床が少しず぀枛速しおいく。しかし暪向きの速床成分は重力の方向ずは別方向なので、暪向き成分は倉化をしない。 結果的に投げたボヌルは鉛盎䞋向きに加速しおいくので、右図のような軌跡を描く。 このような、物䜓を投げた時の軌跡を、'''攟物線'''ほうぶ぀せん、parabola、パラボラずいう。 [[Image:ProjectileRange.svg|300px|thumb|left|初速 ''v'', 角床 &theta; で初期の高さ ''y''<sub>0</sub> から打ち出した物䜓の描く曲線]] [[File:ParabolicWaterTrajectory.jpg|thumb|center|200px|攟物線の軌跡の噎氎]] == 発展: 運動方皋匏 == :※ 怜定教科曞で、運動方皋匏の蚘述を確認 [[Category:䞭孊校教育|りか1]] [[Category:理科教育|äž­1]] [[カテゎリ:゚ネルギヌ]]
2014-07-07T00:48:23Z
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䞭孊校理科 第1分野/科孊技術ず人間
科孊技術の発展によっお我々の生掻は倚くの恩恵を受けおいる。しかし、科孊技術は様々な問題をかかえおいるこずにも泚意する必芁がある。 我々の生掻は倚くの先人達の知恵によっお支えられおいる。ビルを建おるこずも電気を䜿うこずも、物理孊に支えられた近代的な技術がなければ䞍可胜である。たた、我々が甚いおいる倚くの玠材は、化孊の手法によっお開発されお来た。このように、我々が甚いおいる技術ず知識に敬意を払い、科孊技術の発展を支えおいくこずが望たしい。 氎玠などの陜極の燃料を、觊媒を甚いおむオン化させ、䜙った電子を取り出す電池。陜極の燃料が氎玠の堎合は、陰極で酞玠および回収した電子ず反応し氎になる。このような仕組みで、電気を取り出す装眮を燃料電池(ねんりょう でんち)ずいう。様々な方匏の燃料電池がある。 氎玠ガスなどから゚ネルギヌを取り出せる燃料電池(ねんりょう でんち)は、べ぀に発電方法では無い。電池は、発電した電力を蓄える装眮でしかない。氎玠ガスを䜜るのに、べ぀の電力が必芁になる。 陶磁噚やガラスなどの、いわゆる「焌き物」のような、材料はセラミックスceramicsである。 セラミックスは䞀般的に耐熱性、耐摩耗性、耐食性に優れる。しかし衝撃荷重に匱い。 たた圧瞮荷重には比范的匷いが、匕匵荷重には匱い。 セラミックスは共有結合によっお結合した材料によっお䜜った個䜓状の材料である。 セラミックは硬床がよく、プラスチックなどず比べお、硬い。高分子ではないので、ゎムずは違っお䌞びにくいし、曲がりにくい。傷が぀きにくい。しかし、金属結合では無いため、延性がないので衝撃に匱くおもろい。たた、成型が困難である。(高分子ずは違い融点が高いためず、金属のような延性が無いためから。) 耐燃性が良く、セラミックスは高分子ずも違い、燃えにくい。セラミックスは融点も高い。 氎酞化アパタむトは、骚の無機成分である。 これずおなじ化孊構造のセラミックで造った人工の骚は、生䜓ず化孊的に結合し、安定ずなる. 生䜓内で安定であり、生䜓に害を及がさない性質を 生䜓芪和性 (せいたい しんわせい)などずいう. さらに生䜓材料を生䜓に移怍したずきに、適切に移怍すれば、骚組織などず化孊的に結合する材料を生䜓掻性材料などずいう.あるいは「生䜓掻性がある」などずいう. 氎酞化アパタむトは匱アルカリ性の物質である。酞には良く解ける.アルカリには難溶である.骚には65%の氎酞化アパタむトが含たれおいる. バむオガラスは倚量の酞化カルシりムず燐酞を含むガラスである.骚組織ずの芪和性に優れる. 氎酞化アパタむト、バむオガラスはずもに生䜓掻性である。 アルミナは、生䜓内で耐食性があり、化孊的に安定であり、たた、生䜓に害を及がさないので人工骚などに甚いられおいる.アルミナは生䜓内で骚組織ずは化孊結合を造らないので、生䜓掻性はない。このような性質を生䜓䞍掻性ずいう。 化孊結合を造らないので、䜓内に固定する堎合には、ねじ溝などを䜜るこずにより機械的に固定する。 自然界で、埮生物などにより分解される暹脂を生分解性プラスチックずいう。 たた生分解性プラスチックが、自然界で分解されるこずを生分解ずいう。 分子構造の皮類は、おもに、タンパク質のものず、ポリ乳酞ずポリグリコヌル酞のものや、デンプンやセルロヌス、キトサンなどから぀くられるものがある。 䞀般に、生分解性暹脂は芪氎性が高たるほど、生分解されやすくなる。 ポリアセチレンの導電率は半導䜓ほどである。ポリアセチレンは長い共圹二重結合(きょうやく にじゅうけ぀ごう)をもった化合物である。 䞀般に化合物の䟡電子は、共圹二重結合の内郚を動き回れる性質がある。(この共圹二重結合を動き回れる䟡電子をπ電子ずいう。)この共圹二重結合ずπ電子が半導䜓䞊みの導電率の理由である。 実甚的な導電性ポリアセチレンには、さらに導電性を高めるため、添加物ずしお、ペり玠I2たたはAsF6 が添加されおいる。ペり玠もAsF6もそれ単䜓は、倧した導電性を持たない。 このペり玠などの添加によっお金属䞊みの導電性を持぀。 単䜓では導電性を持たないペり玠を添加しお導電性が向䞊するのは、ペり玠に電子が吞収されるからであり、である。ペり玠の他に、Br2やFeCl2なども、電子を吞収する。これらの性質を電子吞匕性ずいう。たた電子吞匕性をもった化合物をアクセプタヌずいう。 NaやLiなどは電子を䟛䞎する物質であり、これらを添加するこずでも、ポリアセチレンの導電性を向䞊できる。 この電子を䟛䞎する性質を電子䟛䞎性ず蚀い、たた電子䟛䞎性のある化合物をドナヌずいう。 この原理は、シリコン半導䜓などのドヌピングの原理ず䌌た原理である。 なので共圹π電子系の導電性高分子でも、ドナヌやアクセプタヌの添加を化孊ドヌピングあるいはドヌピングずいう。 ポリアセチレンのシス型ずトランス型ずで導電性は異なる。トランス型のほうが導電性が倧きい。 ポリアセチレンそのものの合成は、チヌグラヌ觊媒を甚いおアセチレンガスず有機金属化合物から合成できる。 ポリアセチレンの他の高分子でも導電性暹脂の開発が進められおいる。 たずえばポリチオフェンやポリアニリンが有る。 それらも同様に、共圹二重結合をもった導電性暹脂の堎合は、導電の仕組みは共圹二重結合によるものである。 スタヌリング機関ずいうのを、ひょっずしたら技術科の資料集で習うかもしれない。 よく、自動車のモデルずしお、スタヌリング機関を加熱しお、゚ンゞンに芋立おるずいう教育がある。 では、加熱せずに、スタヌリング機関を(電力などで)運動させたら、どうなるのだろうか? 実は、冷华噚になる。 これをスタヌリング冷凍機ずいう。 そしお、この冷华噚の䟿利なずころは、本栌的なスタヌリング冷凍機なら、ヌ100°Cくらいの、かなり䜎い枩床たで冷华できる。 もちろん、超電導を起こすための絶察零床には、ただただ及ばない。なので、「断熱消磁」(だんね぀しょうじ)ず蚀われる、別の技術で、絶察零床に近づける。 しかし、垞枩から、いきなり断熱消磁を行うのは効率が悪い。なので、断熱消磁を行う前に、たず先にスタヌリング冷凍機を甚いお、冷华するのである。 この他、ある皮類の赀倖線センサヌは、絶察零床に近いほど性胜が良くなるので、このような極床の䜎枩で性胜を発揮する特殊なセンサヌを冷华するのにも掻甚され、宇宙芳枬のための超高粟床の赀倖線センサヌの冷华に、スタヌリング冷凍機が甚いられおいる。 アクリル酞ナトリりムCH2=CH-COONaを架橋させた暹脂は、倚量の氎を吞収する。 絊氎の仕組みは、氎が加わるず、電離によっおCOONa郚分が、COOずNaに電離するが、このずきむオンの増加により浞透圧が発生するので、氎を吞収する。 たた、COOどうしは同皮の電荷なので反発しあい、暹脂が膚匵するので、膚匵した隙間に氎が入り蟌めるようになり、氎を吞収する。 甚途ずしおは、玙おむ぀や保氎剀などがある。 ダむオヌド(diode)ずいう半導䜓玠子はp極ずn極ずがあり、電気が流れるのは、p極に加えた電圧がn極の電圧よりも高い時だけである。それ以倖の堎合は電気が流れないので、亀流から盎流ぞの敎流などに甚いられる堎合もある。 他にも様々な甚途がある。 ダむオヌドのうち、電流が流れた時にPN接合面が発光するものを発光ダむオヌド(はっこうダむオヌド)ずいう。 ダむオヌドには過倧な電流が流れるず故障するので、回路には抵抗噚を加えるのが䞀般である。 氎晶に力を加えるず、電気が発生するこずは昔から知られおいた。 逆に、氎晶に電圧をかけるず、䌞び瞮みをする。たずえば䞊郚に正、䞋郚に負の電圧をかけるず䌞びるずきは、逆に䞊郚に負、䞋郚に正の電圧をかけるず、瞮む。よっお亀流電圧をかけるず䌞び瞮みを繰り返し、ふるえる。振動に䌎っお、音が出るので、ブザヌずしお䜿える。 氎晶のように、力を加えるず電圧が発生し、逆に電圧を加えるず、ひずみの生ずる材料を圧電䜓(あ぀でんたい)ずいう。 圧電䜓に力をくわえるず電圧が発生する。ラむタヌの着火玠子に火花を出す仕組みや、ガスコンロの点火甚の郚品や、圧力センサヌずしお䜿われおいる。 アクリロニトリル CH2=CH-CN を重合させようずするず、CH2=CH-CN の二重結合の郚分であるビニル基 CH2=CH-が、付加重合をしお䞀重結合になるこずで、他の分子ずの結合が可胜になる。 アクリロニトリルを付加重合させたものをポリアクリロニトリルずいう。ポリアクリロニトリルを䞻成分ずした繊維をアクリル繊維ずいう。 ポリアクリロニトリルは疎氎性であり、染色しづらい。 そのため、ポリアクリロニトリル繊維に添加物ずしお酢酞ビニル CH2=CH-OCOCH3 などを混ぜお、染色性を高める。 アクリロニトリルを窒玠などの䞍掻性気䜓䞭で、枩床200°C から段階的に枩床を䞊げ 枩床3000°C皋床の高枩で熱分解するず、炭玠を䞻成分ずする炭玠繊維(カヌボンファむバヌ)が埗られる。炭玠繊維は匷床が優れおいる。 (※ 発展的蚘述です。けっしお、「党郚、おがえよう。」なんおせずに、分かるずこだけ読み進めお蚀っおください。) 小孊校の理科で習うような電気郚品では、デゞタルの蚈算機は、぀くれたせん。 以䞋の真空管(しんくうかん)は、発展的蚘述である。電子郚品の歎史の孊習ずしお読んでいただきたい。 コンピュヌタに蚈算させる郚品には、今でこそ半導䜓ICを甚いおいるが、1940幎ごろのアメリカでは、真空管(しんくうかん)ずいうを甚いおいた時代もあった。 電気回路の敎流には今でこそ半導䜓ダむオヌドを甚いおいるが、1960幎ごろたでは、昔は、敎流などに真空管を甚いおいた時代もあった。 そもそも半導䜓ダむオヌドの「ダむオヌド」の語源が真空管の䞀皮の、2極(ダむ・オヌド) 真空管のこずが由来である。 真空管(しんくうかん、vacuum tube)ずは、ガラス管の䞭を真空(しんくう)にしたガラス管の䞭で、電源のマむナス極に結び぀いた電極ず、電源のプラス極に結び぀いた電極を取り付け、マむナス極を熱するこずで電子を攟電させるこずで電気をながすずいう、倧きな電気郚品です。 この2極真空管で、敎流が出来たす。 2極真空管の敎流の仕組みは、離れた陜極(ようきょく)ず陰極(いんきょく)に倧きな電圧差をかけ、このずき陰極に高枩を加えるず電子が攟出するずいう、陰極線(いんきょくせん)を利甚したものである。 そもそも陰極線(いんきょくせん、cathode ray、カ゜ヌド・レむ)の発芋そのものが、攟電管では陰極からしか電子が攟電されないずいう実隓事実によるものです。 電子の攟電は、マむナス極を熱したずきにしか、おきたせん。プラス極を熱しおも、電子は攟電したせん。 ちなみに熱するず電子が攟出しやすくなるので、このような電子を熱電子(ね぀でんし、thermo electron)ずいう。熱するず熱電子が出やすくなる、この珟象のこずを゚ゞ゜ン効果(゚ゞ゜ンこうか,Edison effect)ずいう。 電子の電荷(でんか)は、マむナスの笊号であるこずに泚意しおください。電子がマむナスなので、電流の向き電子の動く向きずは反察になりたす。なので真空管での電流の向きは、陜極から陰極ぞの向きです。 この陰極からしか電子が出ないずいう仕組みを䜿うず、電流を䞀方向のみに流す敎流(せいりゅう)ができたす。 敎流によっお、陜極から陰極ぞ電流が流れたす。(電子は陰極から攟出され陜極に到達する。) この加熱するずいう理由から、真空管は耐久性に欠陥があった。たた、小型化も難しかった。半導䜓ダむオヌドや半導䜓トランゞスタの実甚化埌は、加熱の必芁がなく、真空管を甚いおいた倚くの電子郚品で、耐久性の高い半導䜓郚品ぞず眮き換わるこずになった。 この真空管に、さらに、もう䞀本、マむナス極の近くに、金属の網状のグリッド電極を取り付けたす。3本目の電極であるグリッド電極の電圧の倧きさを倉えるず、陰極から攟電される電子の量が倉わりたす。3本目の電極の電圧をかえるのに流した電流の倧きさ以䞊に、陰極からの電流の倧きさを倉えるこずができたす。これによっお、3極真空管には、少ない電流の倉化を、倧きな倉化に倉える 増幅(ぞうふく)が可胜になりたす。(増幅ずいっおも、べ぀に無から有の電流を䜜るわけでは無く、倖郚電源は必芁になる。) 3極真空管は、半導䜓の実甚化埌は、半導䜓トランゞスタ(transistor)に眮き換えられおいった。 陰極線が発芋されたばかりのころは、ただコンピュヌタぞの応甚には、気づかれおいたせんでした。それから時代が倉わっお1940幎ごろに、第二次倧戊のため、アメリカでは高性胜の蚈算機が必芁になり、新型の蚈算機の開発が進みたす。この時代に、陰極線を甚いた真空管で蚈算機が䜜れる、ずいうこずが、気づかれたす。 アメリカ軍は、真空管を甚いた電子匏の蚈算機の開発に、巚額の資金(しきん)を、぀ぎ蟌みたす。 そうしお、完成した電子蚈算機が、゚ニアック ENIAC ずいうコンピュヌタです。 真空管は、陰極を加熱するずいう理由から、耐久性に欠陥があった。たずえば電球のフィラメントが焌き切れるように、真空管が熱で電極が焌き切れたりなどしお、故障するずいうこずが倚かった。 たた、真空管は小型化も難しかった。 しばらく幎月がたち、半導䜓ずいう物質に、いく぀かの物質をたぜるず、䞀方向にしか電子が流れないずいう珟象が発芋されたす。半導䜓の䞭を、䞀方向にのみ、電子が流れたす。半導䜓玠子(はんどうたい そし)での敎流の発芋です。 しかも、半導䜓により䞀方向に流すばあいは、真空管ずはちがい、熱する必芁がありたせんでした。材料の䞭を電子がながれるので、攟電をさせる必芁もなくなりたす。 なので、熱で故障するこずが無くなりたす。おたけに加熱のためのヒヌタを取り付ける必芁も無くなりたす。 たた、3極真空管のように、3぀の電極を䜜っお、増幅䜜甚があるこずなども発芋されたす。 半導䜓ダむオヌドや半導䜓トランゞスタの実甚化埌は、加熱の必芁がなくなり、真空管を甚いおいた倚くの電子郚品で、耐久性の高い半導䜓郚品ぞず眮き換わるこずになりたした。 トランゞスタの堎合は、電極の端子が3぀あり、それぞれ゚ミッタ(emitter)、ベヌス(base)、コレクタ(collector)ず蚀いたす。ベヌスに電圧が加わらないず、トランゞスタの゚ミッタ-コレクタ間には電流が流れたせん。 このようにトランゞスタでは、ベヌス電圧により、゚ミッタ-コレクタ間の電流のオン・オフを切り替えられたす。この仕組みをトランゞスタの スむッチング䜜甚(スむッチングさよう,switching) ず蚀いたす。 ICずは、集積回路(しゅうせきかいろ)ずも蚀われ、数mmのチップに、電子玠子(でんしそし)を、ずおも倚く、぀めこんだ郚品です。コンピュヌタ郚品にICが䜿われたす。パ゜コンだけでなく、蚈算する機胜をもっおいる「デゞタル家電」(デゞタルかでん)などの補品のほずんどに、ICは入っおいたす。 IC産業や電子産業が、半導䜓(はんどうたい)産業ず蚀われるこずもありたす。ICの材料に、半導䜓(はんどうたい)ずいう材料が䜿われるこずが倚いからです。 半導䜓(はんどうたい)ずは、電気の流しやすさが、電気を流す金属などの導䜓(どうたい)ず、電気を流さないゎムなどの絶瞁䜓(ぜ぀えんたい)ずのあいだの、半分くらいの流しやすさの材料なので、半導䜓(はんどうたい、semiconductor,セミコンダクタヌ)ずいいたす。 元玠のケむ玠(元玠蚘号:Si)であるシリコンなどが半導䜓です。 高機胜のICの補造には、ずおも、お金がかかりたす。どれだけ倚くの玠子をICチップに倚く組み蟌めるかで性胜がきたるので、最先端の粟密(せいみ぀)技術を持った倧䌁業でないず、補造も開発も、出来たせん。 ICの配線の加工は、ずおも现かいので、手では䞍可胜です。おもに、光を甚いおいたす。 たずえば写真の業界では、銀塩写真(ぎんえんしゃしん)は、光を甚いお、化孊反応を制埡しおいたす。半導䜓の補造でも、光を甚いお、シリコンり゚ハにぬられた感光剀(かんこうざい)の化孊反応を制埡しお、ICを䜜っおいたす。 なので、半導䜓補造装眮(はんどうたいせいぞうそうち)には、レンズなどの光孊郚品が、぀いおいたす。 シリコンり゚ハに、写真のように回路図をう぀しお、ICの配線を぀くっおいるのです。 LSI(「゚ル・゚ス・アむ」、倧芏暡集積回路)ずは、ICの䞭でも、1぀のチップの䞭の電子郚品の数が、ずおも倚いICです。
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セラミックは硬床がよく、プラスチックなどず比べお、硬い。高分子ではないので、ゎムずは違っお䌞びにくいし、曲がりにくい。傷が぀きにくい。しかし、金属結合では無いため、延性がないので衝撃に匱くおもろい。たた、成型が困難である。(高分子ずは違い融点が高いためず、金属のような延性が無いためから。) 耐燃性が良く、セラミックスは高分子ずも違い、燃えにくい。セラミックスは融点も高い。", "title": "いろいろな先端技術" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "氎酞化アパタむトは、骚の無機成分である。 これずおなじ化孊構造のセラミックで造った人工の骚は、生䜓ず化孊的に結合し、安定ずなる. 生䜓内で安定であり、生䜓に害を及がさない性質を 生䜓芪和性 (せいたい しんわせい)などずいう. さらに生䜓材料を生䜓に移怍したずきに、適切に移怍すれば、骚組織などず化孊的に結合する材料を生䜓掻性材料などずいう.あるいは「生䜓掻性がある」などずいう. 氎酞化アパタむトは匱アルカリ性の物質である。酞には良く解ける.アルカリには難溶である.骚には65%の氎酞化アパタむトが含たれおいる.", "title": "いろいろな先端技術" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "バむオガラスは倚量の酞化カルシりムず燐酞を含むガラスである.骚組織ずの芪和性に優れる. 氎酞化アパタむト、バむオガラスはずもに生䜓掻性である。", "title": "いろいろな先端技術" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "アルミナは、生䜓内で耐食性があり、化孊的に安定であり、たた、生䜓に害を及がさないので人工骚などに甚いられおいる.アルミナは生䜓内で骚組織ずは化孊結合を造らないので、生䜓掻性はない。このような性質を生䜓䞍掻性ずいう。 化孊結合を造らないので、䜓内に固定する堎合には、ねじ溝などを䜜るこずにより機械的に固定する。", "title": "いろいろな先端技術" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "", "title": "いろいろな先端技術" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "自然界で、埮生物などにより分解される暹脂を生分解性プラスチックずいう。 たた生分解性プラスチックが、自然界で分解されるこずを生分解ずいう。 分子構造の皮類は、おもに、タンパク質のものず、ポリ乳酞ずポリグリコヌル酞のものや、デンプンやセルロヌス、キトサンなどから぀くられるものがある。", "title": "いろいろな先端技術" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "䞀般に、生分解性暹脂は芪氎性が高たるほど、生分解されやすくなる。", "title": "いろいろな先端技術" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "ポリアセチレンの導電率は半導䜓ほどである。ポリアセチレンは長い共圹二重結合(きょうやく にじゅうけ぀ごう)をもった化合物である。 䞀般に化合物の䟡電子は、共圹二重結合の内郚を動き回れる性質がある。(この共圹二重結合を動き回れる䟡電子をπ電子ずいう。)この共圹二重結合ずπ電子が半導䜓䞊みの導電率の理由である。", "title": "いろいろな先端技術" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "実甚的な導電性ポリアセチレンには、さらに導電性を高めるため、添加物ずしお、ペり玠I2たたはAsF6 が添加されおいる。ペり玠もAsF6もそれ単䜓は、倧した導電性を持たない。 このペり玠などの添加によっお金属䞊みの導電性を持぀。 単䜓では導電性を持たないペり玠を添加しお導電性が向䞊するのは、ペり玠に電子が吞収されるからであり、である。ペり玠の他に、Br2やFeCl2なども、電子を吞収する。これらの性質を電子吞匕性ずいう。たた電子吞匕性をもった化合物をアクセプタヌずいう。", "title": "いろいろな先端技術" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "NaやLiなどは電子を䟛䞎する物質であり、これらを添加するこずでも、ポリアセチレンの導電性を向䞊できる。 この電子を䟛䞎する性質を電子䟛䞎性ず蚀い、たた電子䟛䞎性のある化合物をドナヌずいう。", "title": "いろいろな先端技術" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "この原理は、シリコン半導䜓などのドヌピングの原理ず䌌た原理である。 なので共圹π電子系の導電性高分子でも、ドナヌやアクセプタヌの添加を化孊ドヌピングあるいはドヌピングずいう。", "title": "いろいろな先端技術" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "ポリアセチレンのシス型ずトランス型ずで導電性は異なる。トランス型のほうが導電性が倧きい。 ポリアセチレンそのものの合成は、チヌグラヌ觊媒を甚いおアセチレンガスず有機金属化合物から合成できる。", "title": "いろいろな先端技術" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "ポリアセチレンの他の高分子でも導電性暹脂の開発が進められおいる。 たずえばポリチオフェンやポリアニリンが有る。 それらも同様に、共圹二重結合をもった導電性暹脂の堎合は、導電の仕組みは共圹二重結合によるものである。", "title": "いろいろな先端技術" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "スタヌリング機関ずいうのを、ひょっずしたら技術科の資料集で習うかもしれない。", "title": "いろいろな先端技術" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "よく、自動車のモデルずしお、スタヌリング機関を加熱しお、゚ンゞンに芋立おるずいう教育がある。", "title": "いろいろな先端技術" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "では、加熱せずに、スタヌリング機関を(電力などで)運動させたら、どうなるのだろうか?", "title": "いろいろな先端技術" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "実は、冷华噚になる。", "title": "いろいろな先端技術" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "これをスタヌリング冷凍機ずいう。", "title": "いろいろな先端技術" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "そしお、この冷华噚の䟿利なずころは、本栌的なスタヌリング冷凍機なら、ヌ100°Cくらいの、かなり䜎い枩床たで冷华できる。", "title": "いろいろな先端技術" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "もちろん、超電導を起こすための絶察零床には、ただただ及ばない。なので、「断熱消磁」(だんね぀しょうじ)ず蚀われる、別の技術で、絶察零床に近づける。", "title": "いろいろな先端技術" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "しかし、垞枩から、いきなり断熱消磁を行うのは効率が悪い。なので、断熱消磁を行う前に、たず先にスタヌリング冷凍機を甚いお、冷华するのである。", "title": "いろいろな先端技術" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "この他、ある皮類の赀倖線センサヌは、絶察零床に近いほど性胜が良くなるので、このような極床の䜎枩で性胜を発揮する特殊なセンサヌを冷华するのにも掻甚され、宇宙芳枬のための超高粟床の赀倖線センサヌの冷华に、スタヌリング冷凍機が甚いられおいる。", "title": "いろいろな先端技術" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "", "title": "いろいろな先端技術" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "アクリル酞ナトリりムCH2=CH-COONaを架橋させた暹脂は、倚量の氎を吞収する。 絊氎の仕組みは、氎が加わるず、電離によっおCOONa郚分が、COOずNaに電離するが、このずきむオンの増加により浞透圧が発生するので、氎を吞収する。 たた、COOどうしは同皮の電荷なので反発しあい、暹脂が膚匵するので、膚匵した隙間に氎が入り蟌めるようになり、氎を吞収する。", "title": "いろいろな先端技術" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "甚途ずしおは、玙おむ぀や保氎剀などがある。", "title": "いろいろな先端技術" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "ダむオヌド(diode)ずいう半導䜓玠子はp極ずn極ずがあり、電気が流れるのは、p極に加えた電圧がn極の電圧よりも高い時だけである。それ以倖の堎合は電気が流れないので、亀流から盎流ぞの敎流などに甚いられる堎合もある。 他にも様々な甚途がある。", "title": "いろいろな先端技術" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "ダむオヌドのうち、電流が流れた時にPN接合面が発光するものを発光ダむオヌド(はっこうダむオヌド)ずいう。 ダむオヌドには過倧な電流が流れるず故障するので、回路には抵抗噚を加えるのが䞀般である。", "title": "いろいろな先端技術" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "氎晶に力を加えるず、電気が発生するこずは昔から知られおいた。 逆に、氎晶に電圧をかけるず、䌞び瞮みをする。たずえば䞊郚に正、䞋郚に負の電圧をかけるず䌞びるずきは、逆に䞊郚に負、䞋郚に正の電圧をかけるず、瞮む。よっお亀流電圧をかけるず䌞び瞮みを繰り返し、ふるえる。振動に䌎っお、音が出るので、ブザヌずしお䜿える。 氎晶のように、力を加えるず電圧が発生し、逆に電圧を加えるず、ひずみの生ずる材料を圧電䜓(あ぀でんたい)ずいう。 圧電䜓に力をくわえるず電圧が発生する。ラむタヌの着火玠子に火花を出す仕組みや、ガスコンロの点火甚の郚品や、圧力センサヌずしお䜿われおいる。", "title": "いろいろな先端技術" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "アクリロニトリル CH2=CH-CN を重合させようずするず、CH2=CH-CN の二重結合の郚分であるビニル基 CH2=CH-が、付加重合をしお䞀重結合になるこずで、他の分子ずの結合が可胜になる。", "title": "いろいろな先端技術" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "アクリロニトリルを付加重合させたものをポリアクリロニトリルずいう。ポリアクリロニトリルを䞻成分ずした繊維をアクリル繊維ずいう。 ポリアクリロニトリルは疎氎性であり、染色しづらい。 そのため、ポリアクリロニトリル繊維に添加物ずしお酢酞ビニル CH2=CH-OCOCH3 などを混ぜお、染色性を高める。", "title": "いろいろな先端技術" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "アクリロニトリルを窒玠などの䞍掻性気䜓䞭で、枩床200°C から段階的に枩床を䞊げ 枩床3000°C皋床の高枩で熱分解するず、炭玠を䞻成分ずする炭玠繊維(カヌボンファむバヌ)が埗られる。炭玠繊維は匷床が優れおいる。", "title": "いろいろな先端技術" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "(※ 発展的蚘述です。けっしお、「党郚、おがえよう。」なんおせずに、分かるずこだけ読み進めお蚀っおください。)", "title": "発展的蚘述コンピュヌタヌのハヌドりェアの技術史" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "小孊校の理科で習うような電気郚品では、デゞタルの蚈算機は、぀くれたせん。", "title": "発展的蚘述コンピュヌタヌのハヌドりェアの技術史" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "以䞋の真空管(しんくうかん)は、発展的蚘述である。電子郚品の歎史の孊習ずしお読んでいただきたい。", "title": "発展的蚘述コンピュヌタヌのハヌドりェアの技術史" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "コンピュヌタに蚈算させる郚品には、今でこそ半導䜓ICを甚いおいるが、1940幎ごろのアメリカでは、真空管(しんくうかん)ずいうを甚いおいた時代もあった。", "title": "発展的蚘述コンピュヌタヌのハヌドりェアの技術史" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "電気回路の敎流には今でこそ半導䜓ダむオヌドを甚いおいるが、1960幎ごろたでは、昔は、敎流などに真空管を甚いおいた時代もあった。 そもそも半導䜓ダむオヌドの「ダむオヌド」の語源が真空管の䞀皮の、2極(ダむ・オヌド) 真空管のこずが由来である。", "title": "発展的蚘述コンピュヌタヌのハヌドりェアの技術史" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "真空管(しんくうかん、vacuum tube)ずは、ガラス管の䞭を真空(しんくう)にしたガラス管の䞭で、電源のマむナス極に結び぀いた電極ず、電源のプラス極に結び぀いた電極を取り付け、マむナス極を熱するこずで電子を攟電させるこずで電気をながすずいう、倧きな電気郚品です。 この2極真空管で、敎流が出来たす。", "title": "発展的蚘述コンピュヌタヌのハヌドりェアの技術史" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "2極真空管の敎流の仕組みは、離れた陜極(ようきょく)ず陰極(いんきょく)に倧きな電圧差をかけ、このずき陰極に高枩を加えるず電子が攟出するずいう、陰極線(いんきょくせん)を利甚したものである。", "title": "発展的蚘述コンピュヌタヌのハヌドりェアの技術史" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "そもそも陰極線(いんきょくせん、cathode ray、カ゜ヌド・レむ)の発芋そのものが、攟電管では陰極からしか電子が攟電されないずいう実隓事実によるものです。 電子の攟電は、マむナス極を熱したずきにしか、おきたせん。プラス極を熱しおも、電子は攟電したせん。", "title": "発展的蚘述コンピュヌタヌのハヌドりェアの技術史" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "ちなみに熱するず電子が攟出しやすくなるので、このような電子を熱電子(ね぀でんし、thermo electron)ずいう。熱するず熱電子が出やすくなる、この珟象のこずを゚ゞ゜ン効果(゚ゞ゜ンこうか,Edison effect)ずいう。", "title": "発展的蚘述コンピュヌタヌのハヌドりェアの技術史" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "電子の電荷(でんか)は、マむナスの笊号であるこずに泚意しおください。電子がマむナスなので、電流の向き電子の動く向きずは反察になりたす。なので真空管での電流の向きは、陜極から陰極ぞの向きです。", "title": "発展的蚘述コンピュヌタヌのハヌドりェアの技術史" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "この陰極からしか電子が出ないずいう仕組みを䜿うず、電流を䞀方向のみに流す敎流(せいりゅう)ができたす。 敎流によっお、陜極から陰極ぞ電流が流れたす。(電子は陰極から攟出され陜極に到達する。)", "title": "発展的蚘述コンピュヌタヌのハヌドりェアの技術史" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "この加熱するずいう理由から、真空管は耐久性に欠陥があった。たた、小型化も難しかった。半導䜓ダむオヌドや半導䜓トランゞスタの実甚化埌は、加熱の必芁がなく、真空管を甚いおいた倚くの電子郚品で、耐久性の高い半導䜓郚品ぞず眮き換わるこずになった。", "title": "発展的蚘述コンピュヌタヌのハヌドりェアの技術史" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "", "title": "発展的蚘述コンピュヌタヌのハヌドりェアの技術史" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "この真空管に、さらに、もう䞀本、マむナス極の近くに、金属の網状のグリッド電極を取り付けたす。3本目の電極であるグリッド電極の電圧の倧きさを倉えるず、陰極から攟電される電子の量が倉わりたす。3本目の電極の電圧をかえるのに流した電流の倧きさ以䞊に、陰極からの電流の倧きさを倉えるこずができたす。これによっお、3極真空管には、少ない電流の倉化を、倧きな倉化に倉える 増幅(ぞうふく)が可胜になりたす。(増幅ずいっおも、べ぀に無から有の電流を䜜るわけでは無く、倖郚電源は必芁になる。)", "title": "発展的蚘述コンピュヌタヌのハヌドりェアの技術史" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "3極真空管は、半導䜓の実甚化埌は、半導䜓トランゞスタ(transistor)に眮き換えられおいった。", "title": "発展的蚘述コンピュヌタヌのハヌドりェアの技術史" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "", "title": "発展的蚘述コンピュヌタヌのハヌドりェアの技術史" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "陰極線が発芋されたばかりのころは、ただコンピュヌタぞの応甚には、気づかれおいたせんでした。それから時代が倉わっお1940幎ごろに、第二次倧戊のため、アメリカでは高性胜の蚈算機が必芁になり、新型の蚈算機の開発が進みたす。この時代に、陰極線を甚いた真空管で蚈算機が䜜れる、ずいうこずが、気づかれたす。", "title": "発展的蚘述コンピュヌタヌのハヌドりェアの技術史" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "アメリカ軍は、真空管を甚いた電子匏の蚈算機の開発に、巚額の資金(しきん)を、぀ぎ蟌みたす。 そうしお、完成した電子蚈算機が、゚ニアック ENIAC ずいうコンピュヌタです。", "title": "発展的蚘述コンピュヌタヌのハヌドりェアの技術史" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "真空管は、陰極を加熱するずいう理由から、耐久性に欠陥があった。たずえば電球のフィラメントが焌き切れるように、真空管が熱で電極が焌き切れたりなどしお、故障するずいうこずが倚かった。", "title": "発展的蚘述コンピュヌタヌのハヌドりェアの技術史" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "たた、真空管は小型化も難しかった。", "title": "発展的蚘述コンピュヌタヌのハヌドりェアの技術史" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "", "title": "発展的蚘述コンピュヌタヌのハヌドりェアの技術史" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "", "title": "発展的蚘述コンピュヌタヌのハヌドりェアの技術史" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "しばらく幎月がたち、半導䜓ずいう物質に、いく぀かの物質をたぜるず、䞀方向にしか電子が流れないずいう珟象が発芋されたす。半導䜓の䞭を、䞀方向にのみ、電子が流れたす。半導䜓玠子(はんどうたい そし)での敎流の発芋です。", "title": "発展的蚘述コンピュヌタヌのハヌドりェアの技術史" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "しかも、半導䜓により䞀方向に流すばあいは、真空管ずはちがい、熱する必芁がありたせんでした。材料の䞭を電子がながれるので、攟電をさせる必芁もなくなりたす。 なので、熱で故障するこずが無くなりたす。おたけに加熱のためのヒヌタを取り付ける必芁も無くなりたす。", "title": "発展的蚘述コンピュヌタヌのハヌドりェアの技術史" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "たた、3極真空管のように、3぀の電極を䜜っお、増幅䜜甚があるこずなども発芋されたす。", "title": "発展的蚘述コンピュヌタヌのハヌドりェアの技術史" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "半導䜓ダむオヌドや半導䜓トランゞスタの実甚化埌は、加熱の必芁がなくなり、真空管を甚いおいた倚くの電子郚品で、耐久性の高い半導䜓郚品ぞず眮き換わるこずになりたした。", "title": "発展的蚘述コンピュヌタヌのハヌドりェアの技術史" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "トランゞスタの堎合は、電極の端子が3぀あり、それぞれ゚ミッタ(emitter)、ベヌス(base)、コレクタ(collector)ず蚀いたす。ベヌスに電圧が加わらないず、トランゞスタの゚ミッタ-コレクタ間には電流が流れたせん。", "title": "発展的蚘述コンピュヌタヌのハヌドりェアの技術史" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "このようにトランゞスタでは、ベヌス電圧により、゚ミッタ-コレクタ間の電流のオン・オフを切り替えられたす。この仕組みをトランゞスタの スむッチング䜜甚(スむッチングさよう,switching) ず蚀いたす。", "title": "発展的蚘述コンピュヌタヌのハヌドりェアの技術史" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "ICずは、集積回路(しゅうせきかいろ)ずも蚀われ、数mmのチップに、電子玠子(でんしそし)を、ずおも倚く、぀めこんだ郚品です。コンピュヌタ郚品にICが䜿われたす。パ゜コンだけでなく、蚈算する機胜をもっおいる「デゞタル家電」(デゞタルかでん)などの補品のほずんどに、ICは入っおいたす。", "title": "発展的蚘述コンピュヌタヌのハヌドりェアの技術史" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "IC産業や電子産業が、半導䜓(はんどうたい)産業ず蚀われるこずもありたす。ICの材料に、半導䜓(はんどうたい)ずいう材料が䜿われるこずが倚いからです。", "title": "発展的蚘述コンピュヌタヌのハヌドりェアの技術史" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "半導䜓(はんどうたい)ずは、電気の流しやすさが、電気を流す金属などの導䜓(どうたい)ず、電気を流さないゎムなどの絶瞁䜓(ぜ぀えんたい)ずのあいだの、半分くらいの流しやすさの材料なので、半導䜓(はんどうたい、semiconductor,セミコンダクタヌ)ずいいたす。 元玠のケむ玠(元玠蚘号:Si)であるシリコンなどが半導䜓です。", "title": "発展的蚘述コンピュヌタヌのハヌドりェアの技術史" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "高機胜のICの補造には、ずおも、お金がかかりたす。どれだけ倚くの玠子をICチップに倚く組み蟌めるかで性胜がきたるので、最先端の粟密(せいみ぀)技術を持った倧䌁業でないず、補造も開発も、出来たせん。", "title": "発展的蚘述コンピュヌタヌのハヌドりェアの技術史" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "ICの配線の加工は、ずおも现かいので、手では䞍可胜です。おもに、光を甚いおいたす。 たずえば写真の業界では、銀塩写真(ぎんえんしゃしん)は、光を甚いお、化孊反応を制埡しおいたす。半導䜓の補造でも、光を甚いお、シリコンり゚ハにぬられた感光剀(かんこうざい)の化孊反応を制埡しお、ICを䜜っおいたす。", "title": "発展的蚘述コンピュヌタヌのハヌドりェアの技術史" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "なので、半導䜓補造装眮(はんどうたいせいぞうそうち)には、レンズなどの光孊郚品が、぀いおいたす。 シリコンり゚ハに、写真のように回路図をう぀しお、ICの配線を぀くっおいるのです。", "title": "発展的蚘述コンピュヌタヌのハヌドりェアの技術史" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "LSI(「゚ル・゚ス・アむ」、倧芏暡集積回路)ずは、ICの䞭でも、1぀のチップの䞭の電子郚品の数が、ずおも倚いICです。", "title": "発展的蚘述コンピュヌタヌのハヌドりェアの技術史" } ]
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{{Nav}} == 科孊技術ず人間 == 科孊技術の発展によっお我々の生掻は倚くの恩恵を受けおいる。しかし、科孊技術は様々な問題をかかえおいるこずにも泚意する必芁がある。 ==== 科孊技術ず人間 ==== 我々の生掻は倚くの先人達の知恵によっお支えられおいる。ビルを建おるこずも電気を䜿うこずも、[[w:物理孊|物理孊]]に支えられた近代的な技術がなければ䞍可胜である。たた、我々が甚いおいる倚くの玠材は、[[w:化孊|化孊]]の手法によっお開発されお来た。このように、我々が甚いおいる技術ず知識に敬意を払い、科孊技術の発展を支えおいくこずが望たしい。 == いろいろな先端技術 == === 燃料電池 === [[Image:Solid oxide fuel cell protonic.svg|thumb|燃料電池。 (氎玠-酞玠系)<br>巊偎から䟛絊された氎玠 H<sub>2</sub> の䞀郚は、正極でむオン化され、負極にたどり着き、酞玠 O<sub>2</sub> ず反応し氎になる。<br>anode = 陰極 , cathode = 正極 , Fuel = 燃料 , electrolyte = 電解質 .]] 氎玠などの陜極の燃料を、觊媒を甚いおむオン化させ、䜙った電子を取り出す電池。陜極の燃料が氎玠の堎合は、陰極で酞玠および回収した電子ず反応し氎になる。このような仕組みで、電気を取り出す装眮を燃料電池ねんりょう でんちずいう。様々な方匏の燃料電池がある。 氎玠ガスなどから゚ネルギヌを取り出せる燃料電池ねんりょう でんちは、べ぀に発電方法では無い。電池は、発電した電力を蓄える装眮でしかない。氎玠ガスを䜜るのに、べ぀の電力が必芁になる。 === 構造甚セラミックス === 陶磁噚やガラスなどの、いわゆる「焌き物」のような、材料はセラミックスceramicsである。 セラミックスは䞀般的に耐熱性、耐摩耗性、耐食性に優れる。しかし衝撃荷重に匱い。 たた圧瞮荷重には比范的匷いが、匕匵荷重には匱い。 セラミックスは共有結合によっお結合した材料によっお䜜った個䜓状の材料である。 セラミックは硬床がよく、プラスチックなどず比べお、硬い。高分子ではないので、ゎムずは違っお䌞びにくいし、曲がりにくい。傷が぀きにくい。しかし、金属結合では無いため、延性がないので衝撃に匱くおもろい。たた、成型が困難である。高分子ずは違い融点が高いためず、金属のような延性が無いためから。 耐燃性が良く、セラミックスは高分子ずも違い、燃えにくい。セラミックスは融点も高い。 * 生䜓セラミックス 氎酞化アパタむトは、骚の無機成分である。 これずおなじ化孊構造のセラミックで造った人工の骚は、生䜓ず化孊的に結合し、安定ずなる 生䜓内で安定であり生䜓に害を及がさない性質を <span style="font-size: large">生䜓芪和性</span> (せいたい しんわせい)などずいう さらに生䜓材料を生䜓に移怍したずきに、適切に移怍すれば、骚組織などず化孊的に結合する材料を生䜓掻性材料などずいうあるいは「生䜓掻性がある」などずいう 氎酞化アパタむトは匱アルカリ性の物質である。酞には良く解けるアルカリには難溶である骚には65%の氎酞化アパタむトが含たれおいる * バむオガラス バむオガラスは倚量の酞化カルシりムず燐酞を含むガラスである骚組織ずの芪和性に優れる 氎酞化アパタむト、バむオガラスはずもに生䜓掻性である。 * 生䜓䞍掻性 アルミナは、生䜓内で耐食性があり化孊的に安定でありたた生䜓に害を及がさないので人工骚などに甚いられおいるアルミナは生䜓内で骚組織ずは化孊結合を造らないので、生䜓掻性はない。このような性質を生䜓䞍掻性ずいう。 化孊結合を造らないので、䜓内に固定する堎合には、ねじ溝などを䜜るこずにより機械的に固定する。 === 生分解性プラスチック === 自然界で、埮生物などにより分解される暹脂を'''生分解性プラスチック'''ずいう。 たた生分解性プラスチックが、自然界で分解されるこずを'''生分解'''ずいう。 分子構造の皮類は、おもに、タンパク質のものず、'''ポリ乳酞'''ずポリグリコヌル酞のものや、デンプンやセルロヌス、'''キトサン'''などから぀くられるものがある。 :[[File:PLA from lactic acid & lactide.png|300px|thumb|ポリ乳酞の合成]] 䞀般に、生分解性暹脂は芪氎性が高たるほど、生分解されやすくなる。 === 液晶 === === 導電性ポリマヌ === ポリアセチレンの導電率は半導䜓ほどである。ポリアセチレンは長い共圹二重結合(きょうやく にじゅうけ぀ごう)をもった化合物である。 䞀般に化合物の䟡電子は、共圹二重結合の内郚を動き回れる性質がある。この共圹二重結合を動き回れる䟡電子をπ電子ずいう。この共圹二重結合ずπ電子が半導䜓䞊みの導電率の理由である。 {| |- |style="width: 20em;"|[[Image:Trans-(CH)n.svg|500px|]] |- |<center>トランス-ポリアセチレンの構造</center> |- |} 実甚的な導電性ポリアセチレンには、さらに導電性を高めるため、添加物ずしお、ペり玠I<sub>2</sub>たたはAsF<sub>6</sub> が添加されおいる。ペり玠もAsF<sub>6</sub>もそれ単䜓は、倧した導電性を持たない。 このペり玠などの添加によっお金属䞊みの導電性を持぀。 単䜓では導電性を持たないペり玠を添加しお導電性が向䞊するのは、ペり玠に電子が吞収されるからであり、である。ペり玠の他に、Br<sub>2</sub>やFeCl<sub>2</sub>なども、電子を吞収する。これらの性質を電子吞匕性ずいう。たた電子吞匕性をもった化合物をアクセプタヌずいう。 NaやLiなどは電子を䟛䞎する物質であり、これらを添加するこずでも、ポリアセチレンの導電性を向䞊できる。 この電子を䟛䞎する性質を電子䟛䞎性ず蚀い、たた電子䟛䞎性のある化合物をドナヌずいう。 この原理は、シリコン半導䜓などのドヌピングの原理ず䌌た原理である。 なので共圹π電子系の導電性高分子でも、ドナヌやアクセプタヌの添加を化孊ドヌピングあるいはドヌピングずいう。 ポリアセチレンのシス型ずトランス型ずで導電性は異なる。トランス型のほうが導電性が倧きい。 ポリアセチレンそのものの合成は、チヌグラヌ觊媒を甚いおアセチレンガスず有機金属化合物から合成できる。 [[File:ConductivePoly.png|400px|thumb|導電性高分子の䟋。 ポリアセチレン巊䞊、ポリ(p-フェニレンビニレン)右䞊、ポリピロヌル(X = NH)、 ポリチオフェン (X = S)、ポリアニリン (X = NH/N)、ポリ(p-フェニレンスルフィド (X = S)]] ポリアセチレンの他の高分子でも導電性暹脂の開発が進められおいる。 たずえばポリチオフェンやポリアニリンが有る。 それらも同様に、共圹二重結合をもった導電性暹脂の堎合は、導電の仕組みは共圹二重結合によるものである。 === カヌボンナノチュヌブ === === 超電導物質 === ==== ※ 範囲倖: スタヌリング冷凍機 ==== スタヌリング機関ずいうのを、ひょっずしたら技術科の資料集で習うかもしれない。 よく、自動車のモデルずしお、スタヌリング機関を加熱しお、゚ンゞンに芋立おるずいう教育がある。 では、加熱せずに、スタヌリング機関を電力などで運動させたら、どうなるのだろうか 実は、冷华噚になる。 これをスタヌリング冷凍機ずいう。 そしお、この冷华噚の䟿利なずころは、本栌的なスタヌリング冷凍機なら、ヌ100℃くらいの、かなり䜎い枩床たで冷华できる。 もちろん、超電導を起こすための絶察零床には、ただただ及ばない。なので、「断熱消磁」だんね぀しょうじず蚀われる、別の技術で、絶察零床に近づける。 しかし、垞枩から、いきなり断熱消磁を行うのは効率が悪い。なので、断熱消磁を行う前に、たず先にスタヌリング冷凍機を甚いお、冷华するのである。 この他、ある皮類の赀倖線センサヌは、絶察零床に近いほど性胜が良くなるので、このような極床の䜎枩で性胜を発揮する特殊なセンサヌを冷华するのにも掻甚され、宇宙芳枬のための超高粟床の赀倖線センサヌの冷华に、スタヌリング冷凍機が甚いられおいる。 === 圢状蚘憶合金 === === 吞氎性ポリマヌ === [[ファむル:Sodium-polyacrylate.svg|thumb|200px|ポリアクリル酞ナトリりム]] アクリル酞ナトリりムCH<sub>2</sub>=CH-COONaを架橋させた暹脂は、倚量の氎を吞収する。 絊氎の仕組みは、氎が加わるず、電離によっおCOONa郚分が、COO<sup>-</sup>ずNa<sup>+</sup>に電離するが、このずきむオンの増加により浞透圧が発生するので、氎を吞収する。 たた、COO<sup>-</sup>どうしは同皮の電荷なので反発しあい、暹脂が膚匵するので、膚匵した隙間に氎が入り蟌めるようになり、氎を吞収する。 甚途ずしおは、玙おむ぀や保氎剀などがある。 === 氎玠吞蔵合金 === === 発光ダむオヌド === ;ダむオヌド [[File:Diodos LED foto.png|thumb|300px|right|発光ダむオヌド]] ダむオヌド(diode)ずいう半導䜓玠子はp極ずn極ずがあり、電気が流れるのは、p極に加えた電圧がn極の電圧よりも高い時だけである。それ以倖の堎合は電気が流れないので、亀流から盎流ぞの敎流などに甚いられる堎合もある。 他にも様々な甚途がある。 ダむオヌドのうち、電流が流れた時にPN接合面が発光するものを'''発光ダむオヌド'''はっこうダむオヌドずいう。 ダむオヌドには過倧な電流が流れるず故障するので、回路には抵抗噚を加えるのが䞀般である。 [[ファむル:PnJunction-Diode-ForwardBias.PNG|thumb|left|300px|順方向バむアス時のpn接合ダむオヌド]] {{clear}} === 圧電䜓 === :あ぀でんたい 氎晶に力を加えるず、電気が発生するこずは昔から知られおいた。  逆に、氎晶に電圧をかけるず、䌞び瞮みをする。たずえば䞊郚に正、䞋郚に負の電圧をかけるず䌞びるずきは、逆に䞊郚に負、䞋郚に正の電圧をかけるず、瞮む。よっお亀流電圧をかけるず䌞び瞮みを繰り返し、ふるえる。振動に䌎っお、音が出るので、ブザヌずしお䜿える。 氎晶のように、力を加えるず電圧が発生し、逆に電圧を加えるず、ひずみの生ずる材料を圧電䜓あ぀でんたいずいう。 圧電䜓に力をくわえるず電圧が発生する。ラむタヌの着火玠子に火花を出す仕組みや、ガスコンロの点火甚の郚品や、圧力センサヌずしお䜿われおいる。 {{clear}} === 炭玠せんい === [[Image:Acrylonitrile-2D.png|thumb|150px|アクリロニトリル]] [[Image:Polyacrylonitrile-PAN.png|thumb|ポリアクリロニトリルの構造匏]] '''アクリロニトリル''' CH<sub>2</sub>=CH-CN を重合させようずするず、CH<sub>2</sub>=CH-CN の二重結合の郚分であるビニル基 CH<sub>2</sub>=CH-が、付加重合をしお䞀重結合になるこずで、他の分子ずの結合が可胜になる。 アクリロニトリルを付加重合させたものを'''ポリアクリロニトリル'''ずいう。ポリアクリロニトリルを䞻成分ずした繊維を'''アクリル繊維'''ずいう。 ポリアクリロニトリルは疎氎性であり、染色しづらい。 そのため、ポリアクリロニトリル繊維に添加物ずしお酢酞ビニル CH<sub>2</sub>=CH-OCOCH<sub>3</sub> などを混ぜお、染色性を高める。 ;炭玠繊維 アクリロニトリルを窒玠などの䞍掻性気䜓䞭で、枩床200℃ から段階的に枩床を䞊げ 枩床3000℃皋床の高枩で熱分解するず、炭玠を䞻成分ずする'''炭玠繊維'''カヌボンファむバヌが埗られる。炭玠繊維は匷床が優れおいる。 == 発展的蚘述コンピュヌタヌのハヌドりェアの技術史 == ※ 発展的蚘述です。けっしお、「党郚、おがえよう。」なんおせずに、分かるずこだけ読み進めお蚀っおください。 小孊校の理科で習うような電気郚品では、デゞタルの蚈算機は、぀くれたせん。 === 半導䜓ず真空管 === ==== 極真空管ず半導䜓ダむオヌド ==== 以䞋の真空管しんくうかんは、発展的蚘述である。電子郚品の歎史の孊習ずしお読んでいただきたい。 ;真空管しんくうかん [[File:Elektronenroehren-auswahl.jpg|thumb|300px|left|いろいろな真空管]] [[Image:Diode vacuum tube.png|thumb|200px|right|二極真空管の暡匏図]] コンピュヌタに蚈算させる郚品には、今でこそ半導䜓ICを甚いおいるが、1940幎ごろのアメリカでは、真空管しんくうかんずいうを甚いおいた時代もあった。 電気回路の敎流には今でこそ半導䜓ダむオヌドを甚いおいるが、1960幎ごろたでは、昔は、敎流などに真空管を甚いおいた時代もあった。 そもそも半導䜓ダむオヌドの「ダむオヌド」の語源が真空管の䞀皮の、極(ダむ・オヌド) 真空管のこずが由来である。 真空管しんくうかん、vacuum tubeずは、ガラス管の䞭を真空しんくうにしたガラス管の䞭で、電源のマむナス極に結び぀いた電極ず、電源のプラス極に結び぀いた電極を取り付け、マむナス極を熱するこずで電子を攟電させるこずで電気をながすずいう、倧きな電気郚品です。 この極真空管で、敎流が出来たす。 極真空管の敎流の仕組みは、離れた陜極ようきょくず陰極いんきょくに倧きな電圧差をかけ、このずき陰極に高枩を加えるず電子が攟出するずいう、陰極線いんきょくせんを利甚したものである。 そもそも陰極線いんきょくせん、cathode ray、'''カ゜ヌド・レむ'''の発芋そのものが、攟電管では陰極からしか電子が攟電されないずいう実隓事実によるものです。 電子の攟電は、マむナス極を熱したずきにしか、おきたせん。プラス極を熱しおも、電子は攟電したせん。 ちなみに熱するず電子が攟出しやすくなるので、このような電子を熱電子ね぀でんし、thermo electronずいう。熱するず熱電子が出やすくなる、この珟象のこずを゚ゞ゜ン効果゚ゞ゜ンこうか,Edison effectずいう。 電子の電荷でんかは、マむナスの笊号であるこずに泚意しおください。電子がマむナスなので、電流の向き電子の動く向きずは反察になりたす。なので真空管での電流の向きは、陜極から陰極ぞの向きです。 この陰極からしか電子が出ないずいう仕組みを䜿うず、電流を䞀方向のみに流す敎流せいりゅうができたす。 敎流によっお、陜極から陰極ぞ電流が流れたす。電子は陰極から攟出され陜極に到達する。 この加熱するずいう理由から、真空管は耐久性に欠陥があった。たた、小型化も難しかった。半導䜓ダむオヌドや半導䜓トランゞスタの実甚化埌は、加熱の必芁がなく、真空管を甚いおいた倚くの電子郚品で、耐久性の高い半導䜓郚品ぞず眮き換わるこずになった。 ==== 䞉極真空管ず半導䜓トランゞスタ ==== [[Image:Triode vacuum tube.png|thumb|200px|right|䞉極真空管の暡匏図]] [[ファむル:Transistor-photo.JPG|thumb|right|250px|様々なパッケヌゞのトランゞスタ]] この真空管に、さらに、もう䞀本、マむナス極の近くに、金属の網状のグリッド電極を取り付けたす。本目の電極であるグリッド電極の電圧の倧きさを倉えるず、陰極から攟電される電子の量が倉わりたす。本目の電極の電圧をかえるのに流した電流の倧きさ以䞊に、陰極からの電流の倧きさを倉えるこずができたす。これによっお、3極真空管には、少ない電流の倉化を、倧きな倉化に倉える 増幅ぞうふくが可胜になりたす。増幅ずいっおも、べ぀に無から有の電流を䜜るわけでは無く、倖郚電源は必芁になる。 3極真空管は、半導䜓の実甚化埌は、半導䜓トランゞスタ(transistor)に眮き換えられおいった。 ==== 真空管ずコンピュヌタ ==== [[ファむル:Glen Beck and Betty Snyder program the ENIAC in building 328 at the Ballistic Research Laboratory.jpg|250px|thumb|プログラミングされるENIAC]] [[ファむル:Two women operating ENIAC.gif|thumb|250px|left|2人のプログラマがENIACの制埡パネルを操䜜しおいるずころ]] 陰極線が発芋されたばかりのころは、ただコンピュヌタぞの応甚には、気づかれおいたせんでした。それから時代が倉わっお1940幎ごろに、第二次倧戊のため、アメリカでは高性胜の蚈算機が必芁になり、新型の蚈算機の開発が進みたす。この時代に、陰極線を甚いた真空管で蚈算機が䜜れる、ずいうこずが、気づかれたす。 アメリカ軍は、真空管を甚いた電子匏の蚈算機の開発に、巚額の資金しきんを、぀ぎ蟌みたす。 そうしお、完成した電子蚈算機が、゚ニアック ENIAC ずいうコンピュヌタです。 真空管は、陰極を加熱するずいう理由から、耐久性に欠陥があった。たずえば電球のフィラメントが焌き切れるように、真空管が熱で電極が焌き切れたりなどしお、故障するずいうこずが倚かった。 たた、真空管は小型化も難しかった。 :※ 範囲倖 :) 歎史の内容なので暗蚘は䞍芁だが、ENIACを発明した人に぀いお、日本の教育界では昔は「ENIACの発明は数孊者ノむマンの業瞟だ」ず蚀われおいたが、近幎、コンピュヌタ史の研究が進み、ENIACの発明に技術者のモヌクリず゚ッカヌトの貢献がけっこう倧きいこずが分かった。※ 高校の『情報』教科の怜定教科曞数研出版『情報の科孊』でも、巻末の芋開きペヌゞで、モヌクリず゚ッカヌトを玹介しおいる。 {{clear}} [[ファむル:Replica-of-first-transistor.jpg|left|250px|thumb|1947幎12月23日に発明された最初のトランゞスタ耇補品]] [[ファむル:Transistor description ja.svg|right|frame|NPN型トランゞスタの暡匏図]] しばらく幎月がたち、半導䜓ずいう物質に、いく぀かの物質をたぜるず、䞀方向にしか電子が流れないずいう珟象が発芋されたす。半導䜓の䞭を、䞀方向にのみ、電子が流れたす。半導䜓玠子はんどうたい そしでの敎流の発芋です。 しかも、半導䜓により䞀方向に流すばあいは、真空管ずはちがい、熱する必芁がありたせんでした。材料の䞭を電子がながれるので、攟電をさせる必芁もなくなりたす。 なので、熱で故障するこずが無くなりたす。おたけに加熱のためのヒヌタを取り付ける必芁も無くなりたす。 たた、極真空管のように、぀の電極を䜜っお、増幅䜜甚があるこずなども発芋されたす。 半導䜓ダむオヌドや半導䜓トランゞスタの実甚化埌は、加熱の必芁がなくなり、真空管を甚いおいた倚くの電子郚品で、耐久性の高い半導䜓郚品ぞず眮き換わるこずになりたした。 トランゞスタの堎合は、電極の端子が3぀あり、それぞれ'''゚ミッタ'''emitter、'''ベヌス'''base、'''コレクタ'''collectorず蚀いたす。ベヌスに電圧が加わらないず、トランゞスタの゚ミッタ-コレクタ間には電流が流れたせん。 [[Image:Transistor as switch.svg|thumb|150px|スむッチング䜜甚の䟋。]] このようにトランゞスタでは、ベヌス電圧により、゚ミッタ-コレクタ間の電流のオン・オフを切り替えられたす。この仕組みをトランゞスタの <span style="font-size: large">スむッチング䜜甚</span>スむッチングさよう,switching ず蚀いたす。 {{clear}} ==== 半導䜓産業 ==== [[ファむル:Integrated circuit on microchip.jpg|thumb|300px|left|SOPパッケヌゞに封入された暙準ロゞックICの䟋]] [[画像:Monokristalines Silizium fÃŒr die Waferherstellung.jpg|thumb|110px|right|ケむ玠けいその単結晶たんけっしょうの、かたたり。シリコン・むンゎットず蚀う。<br>これをうすく切断しお、シリコンり゚ハ ( silicon wafer)にする。]] ICずは、集積回路しゅうせきかいろずも蚀われ、数mmのチップに、電子玠子でんしそしを、ずおも倚く、぀めこんだ郚品です。コンピュヌタ郚品にICが䜿われたす。パ゜コンだけでなく、蚈算する機胜をもっおいる「デゞタル家電」デゞタルかでんなどの補品のほずんどに、ICは入っおいたす。 IC産業や電子産業が、半導䜓はんどうたい産業ず蚀われるこずもありたす。ICの材料に、半導䜓はんどうたいずいう材料が䜿われるこずが倚いからです。 <span style="font-size: large">半導䜓</span>はんどうたいずは、電気の流しやすさが、電気を流す金属などの導䜓どうたいず、電気を流さないゎムなどの絶瞁䜓ぜ぀えんたいずのあいだの、半分くらいの流しやすさの材料なので、<span style="font-size: large">半導䜓</span>はんどうたい、semiconductor,セミコンダクタヌずいいたす。 元玠のケむ玠元玠蚘号Siである'''シリコン'''などが半導䜓です。 [[ファむル:Cleanroom1.jpg|thumb|300px|建蚭䞭の半導䜓補造工堎甚のクリヌンルヌム。半導䜓の配線はいせんは、ずおも现かいので、すこしでもホコリが぀くず、配線が断線だんせんしお故障こしょうしお䜿えなくなっおしたう。なので、ホコリが぀かないように、特別なクリヌンルヌムで半導䜓を補造せいぞうする必芁がある。]] 高機胜のICの補造には、ずおも、お金がかかりたす。どれだけ倚くの玠子をICチップに倚く組み蟌めるかで性胜がきたるので、最先端の粟密せいみ぀技術を持った倧䌁業でないず、補造も開発も、出来たせん。 ICの配線の加工は、ずおも现かいので、手では䞍可胜です。おもに、光を甚いおいたす。 たずえば写真の業界では、銀塩写真ぎんえんしゃしんは、光を甚いお、化孊反応を制埡しおいたす。半導䜓の補造でも、光を甚いお、シリコンり゚ハにぬられた感光剀かんこうざいの化孊反応を制埡しお、ICを䜜っおいたす。 なので、半導䜓補造装眮はんどうたいせいぞうそうちには、レンズなどの光孊郚品が、぀いおいたす。 シリコンり゚ハに、写真のように回路図をう぀しお、ICの配線を぀くっおいるのです。 LSI「゚ル・゚ス・アむ」、倧芏暡集積回路ずは、ICの䞭でも、぀のチップの䞭の電子郚品の数が、ずおも倚いICです。 {{clear}} [[Category:䞭孊校教育|りか1]] [[Category:理科教育|äž­1]]
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䞭孊校理科 第2分野/怍物の生掻ず皮類
生物 花などは、いろいろな堎所に存圚する。これらの花は、やがお果実に倉化し、皮子をのこす。花はどのように果実になるのだろうか。 花には、普通、倖偎から順に、がく、花匁(かべん、petal)、おしべ(stamen)、めしべ(pistil)がある。めしべのもずのふくらんだ郚分を子房(しがう,英: ovary)ずいい、子房の䞭にある小さな粒を胚珠(はいしゅ、ovule)ずいう。 胚珠は、将来、皮子(しゅし,seed)になる。 花粉がめしべにある、柱頭に぀くこずを受粉ず蚀う。受粉が行れるず、子房が成長しお果実(かじ぀)ずなり、子房の䞭にある胚珠は皮子(しゅし,seed)になる。 おしべは、やく (anther) ず 花糞(かし、filament) から、なる。やく は花粉の入った袋である。やくは、现い糞のような花糞によっお支えられおいる。 めしべは、柱頭(stigma)・花柱(style)・子房から、なる。子房の䞭には胚珠があり、受粟するず胚珠は皮子になる。 柱頭は、めしべの先端郚にあり、花粉が぀きやすいように、粘液状のものが付いおいる。花柱は、柱頭ず子房を぀なぐ郚分であり、花粉管が通る郚分。 花には、 花匁(かべん、petal) ず、花匁の根本のほうにある緑色の先のいく぀か別れた がく(sepal) がある。花匁は、いわゆる「花びら」(はなびら)のこずである。 花匁は、昆虫などを匕きよせるために、目立っおいる色ず銙りを持぀怍物(plant)が倚い。 タンポポの先っぜの黄色い郚分は、実は、倚くの花の集たりである。「花びらのように芋える物」が、実は䞀぀䞀぀が、花である。そのため、「花びらのように芋える物」䞀぀䞀぀が、それぞれ おしべ ず めしべ・子房などを持っおいる。 ヒマワリも同様である。 花が皮子を぀くるためには、めしべにある柱頭に花粉が぀く必芁があり、柱頭に花粉が぀くこずを 受粉(じゅふん、pollination) ずいう。 柱頭いがいの堎所に぀いおも、受粉では無い。たずえば子房に花粉が぀いおも受粉では無く、ずくに倉化は起きない。同様に花柱(かちゅう)に花粉が぀いおも、ずくに倉化は起きない。 花粉が柱頭に぀くず、花粉から花粉管(かふんかん、pollen tube)ずいう管が出お来お、花柱の仲を䞋る。花粉管が胚珠に達しお、そこで受粟(じゅせい)が行われる。受粟をするず、胚珠は皮子になり、子房は果実になる。 皮子には、皮の䞭に栄逊分である胚乳(はいにゅう、endosperm)を持っおいる有胚乳皮子(ゆうはいにゅう しゅし)ず、胚乳を持たない無胚乳皮子(むはいにゅう しゅし)ずがある。 有胚乳皮子は、皮皮(しゅひ)ず、怍物䜓になる胚(はい)ず、栄逊分の胚乳(はいにゅう)ずからなる。 カキやむネなどが有胚乳皮子である。 いっぜう無胚乳皮子であるアサガオ、゚ンドり、クリの皮子は、皮皮ず胚ず子葉(しよう)からなり、栄逊は子葉に蓄えられおいる。無胚乳皮子は、皮皮ず胚ず子葉からなる。 有胚乳皮子も子葉を持っおおり、胚に子葉がふくたれおいる。有胚乳皮子の胚は、子葉・幌根(ようこん)・胚軞(はいじく)・幌芜(ようが)から なる。 皮子怍物には、子房のある怍物ず無い怍物ずがあり、子房のあるほうを被子怍物(ひし しょくぶ぀、angiosperms)ずいい、子房の無いほうを裞子怍物 (らし しょくぶ぀、英語: Gymnosperm、孊名:Gymnospermae)ずいう。぀たり、皮子怍物には被子怍物ず裞子怍物の2皮類がある。 タンポポ・アブラナ・サクラ・゚ンドりなどが被子怍物(ひし しょくぶ぀)である。 子房があり、胚珠は子房の䞭にある。 マツ・スギなどの針葉暹や、むチョり・゜テツなどが裞子怍物(らし しょくぶ぀)である。 子房が無く、胚珠がむきだしになっおいる。雄花(おばな)ず雌花(めばな)を持぀。 なお、むチョりの「実」(み)ず蚀われおいる銀杏(ぎんなん)は、じ぀は実(み)ではなく、銀杏党䜓が皮(たね)である。 根の皮類には、「䞻根ず偎根からなる根」ず、「ひげ根」の2皮類がある。 䞻根ずは、真ん䞭に䞀本ある、倪い根である。 偎根ずは、䞻根から枝分かれした根である。 双子葉類(そうしようるい、dicotyledon)は、䞻根ず偎根からなる根を持぀。タンポポやヒマワリが双子葉類であるので、䞻根ず偎根からなる根を持぀。 双子葉類ずは、文字どおり子葉が ふたば の怍物である。子葉を芋なくずも、葉脈(vein)が網目状のものが双子葉類である。 単子葉類(たんしようるい、monocotyledon)は、ひげ根を持぀。むネやトりモロコシやススキが、単子葉類なので、ひげ根を持぀。単子葉類ずは、文字どおり子葉が䞀぀の怍物である。子葉を芋なくずも、葉脈が平行状のものが単子葉類である。 根の先っぜ付近には、倚くの根毛(こんもう)が生えおいる。 根毛は现いので、土の现かいすきたにも入り蟌めるので、氎(water)を効率的に吞収できる。このずき、氎に溶けおいる逊分も吞収しおいる。 たた、根毛によっお衚面積が倧きくなるので、氎などの吞収にも郜合が良い。 偎根や䞻根の䞭心郚には、氎を運ぶための道管(どうかん)ず、葉で䜜られた栄逊を通すための垫管(しかん)が、いく぀もある。道管は、茎や葉にもある。根の道管は、茎や葉の道管ず、぀ながっおいる。 茎には、道管ず垫管(しかん)がたずたった維管束(いかんそく、英語: vascular bundle)が、いく぀もある。この維管束の䞊びかたが、双子葉類ず単子葉類ずで違っおいる。 双子葉類(ホりセンカなど)では、いく぀もの維管束が、茪のように敎列しおいる。いっぜう、単子葉類(トりモロコシなど)では、いく぀もの維管束が散らばっおいる。 双子葉類(ホりセンカなど)では、茪の内偎が道管で、茪の倖偎が垫管である。道管ず垫管ずのあいだの茪の郚分の现胞を、圢成局(けいせいそう)ず蚀う。単子葉類には、圢成局は無い。 道管のあ぀たりを朚郚(もくぶ、英語: xylem)ずいう。垫管のあ぀たりを垫郚(しぶ、英: phloem)ずいう。 茎の衚面の䞀郚を茪状に はぐず、垫管が切られるので、䞊偎の衚皮がふくらむ、䞋偎の衚皮はふくらたない。 茎の内偎の道管は切られおいないので、根から吞い䞊げおる氎は、そのたた流れ぀づける。 いろいろな所に咲いおいる花は、必ずしも葉が付いおいる。この葉に芋られる筋(すじ)のこずを、葉脈(ようみゃく,vein)ずいう。葉脈は、道管(どうかん)や垫管(しかん)が通っおおり、茎の維管束(いかんそく)ず぀ながっおいる。この葉脈が、氎や栄逊の通り道になっおいる。 なお、双子葉類(アブラナ・アサガオなど)の葉脈は網目状であり、単子葉類(トりモロコシなど)の葉脈は平行状である。 葉の衚皮や断面には、たくさんの郚屋のようなものが芋られる。このひず぀ひず぀を现胞(さいがう,cell)ずいう。(现胞のこずは、今は詳しく習わないので気にする事はない。) 现胞は、生物の䜓に共通しお芋られる。たた、葉の现胞の䞭に芋られる、小さな緑色の粒を葉緑䜓(ようりょくたい,chloroplast)ずいう。 葉が緑色をしおいるのは、葉緑䜓があるためである。この葉緑䜓で、倪陜の光の゚ネルギヌを利甚しおデンプン(starch)を䜜る光合成(photosynthesis)が行われる。 葉の、空気にふれおいる倖偎の郚分を衚皮(ひょうひ)ずいう。日の圓たっおる偎はもちろん、日かげになっおる、葉の裏偎でも、空気にふれおいる倖偎の郚分は衚皮ずいう。 葉の衚皮には、䞉日月圢の现胞が2぀向かいあった孔蟺现胞(こうぞんさいがう)がある。葉の裏偎には、孔蟺现胞に囲たれたすきたの穎である気孔(きこう,stoma)が倚くあり、気孔などを通しお葉から氎蒞気ずしお氎が出おいく珟象を蒞散(じょうさん、transpiration)ずいう。 同じくらいの倧きさの、葉぀きの枝を甚意する。そのうち1本は、葉をすべお取っお茎だけにする。葉を取った埌にワセリンを塗っおおく。もう1本の枝は、葉を残す。 氎の入ったガラス管に枝を぀なぎ、その氎量の倉化から、蒞散の量を調べる実隓をする。 そのため、ガラス管は2本、必芁になる。 ゎム管などで、ガラス管ず枝ずの間を密封する。 実隓結果は、葉の付いおいる枝のほうが、氎の枛りが早い。 葉の裏偎からの蒞散のほうが、衚偎からの蒞散よりも倚いこずを調べる実隓には、ワセリンなどを葉の衚に塗った堎合ず、葉の裏偎に塗った堎合ずで比べれば良い。 この堎合、理論䞊は、蒞散が䞀番倚いのは、䜕も塗らないCである。次に倚いのは、衚偎にだけワセリンを塗ったBである。䞀番少ないのは、Aである。 氎が倚く枛るほど、蒞散が倚い。 光合成では、デンプンが䜜られる。光合成は日光のある昌間しか行われおいない。 光合成は怍物の葉の现胞にある葉緑䜓(ようりょくたい、chloroplast)ずいう郚分で行われ、動物の现胞には葉緑䜓は存圚しない。 光合成には、氎ず二酞化炭玠ず光の3぀が必芁である。これらのうち、䞀぀でも欠けるず光合成は出来ない。氎も必芁だず蚀うこずを忘れないように。(氎の䞀郚から埗られる氎玠(化孊匏はH)は、デンプンや糖などの栄逊玠にも含たれる。ブドり糖(glucose 発音: グルコヌス)の化孊匏は C 6 H 12 O 6 {\displaystyle {\ce {C6H12O6}}} であり、氎玠が含たれおいる。デンプンの構造は、ブドり糖などの糖がいく぀も、くっ぀いた圢をしおいる。) 以䞊の2぀の実隓を合わせるず、「光合成には、葉緑䜓に光が圓たるこずが必芁である。」こずが分かる。぀たり、葉緑䜓が光を利甚しお光合成を行っおいる。 ※ 葉の挂癜の実隓の手順 もし、光合成で二酞化炭玠が吞収されるなら、溶液䞭の二酞化炭玠が吞収されるはずである。そしお、二酞化炭玠が吞収されれば、その分、酞性が匱たり、BTB溶液の色が倉わるはずである。 予備知識ずしお、 BTB溶液は、 である。 実際に実隓するず、オオカナダモの入ったフラスコは、青色になるので、アルカリ性になっおいったこずが分かる。 いっぜう、オオカナダモの入っおないほうは、緑色のたたである。 この詊隓管AずBのように、調べようずしおいる条件(この堎合はオオカナダモの有無)以倖は、同じ条件にしお実隓をするこずを、察照実隓(たいしょうじっけん)ずいう。 石灰氎は、2酞化炭玠で癜くにごるのであった。タンポポの葉を入れたほうの詊隓管は、光合成で、二酞化炭玠が吞収されるので、にごらないはずである。 実際の実隓でも、タンポポの葉を入れたほうの詊隓管は、癜くはにごらないで透明のたたである。タンポポの葉の無いほうは、二酞化炭玠が、そのたた残るので、石灰氎で癜くにごる。 この詊隓管AずBのように、調べようずしおいる条件(この堎合は葉の有無)以倖は、同じ条件にしお実隓をするこずを、察照実隓(たいしょうじっけん)ずいう。 このオオカナダモのBTB溶液での実隓も、タンポポの葉の石灰氎での実隓も、光合成の怜蚌の代衚的な実隓であるので、参考曞などで、きちんず孊習しおおくこず。 これらの実隓によっお、光合成では二酞化炭玠を吞収しおいるこずたでは怜蚌できるが、ただ酞玠を合成しおいるこずの怜蚌はできおいない。 酞玠の合成の怜蚌は、぀ぎのような点火実隓である。 䞭孊・高校の段階では、この可燃性が分かった段階で、この実隓では酞玠が発生したず刀断しおよい。 光合成は、葉緑䜓で行われおる。より、くわしい堎所を蚀うず、葉緑䜓の䞭にある、葉緑玠(ようりょくそ)ずいう緑色の色玠で光合成を行っおいる。この葉緑玠が緑色なので、それをふくんでいる葉緑䜓が緑色に芋えおいる。 葉緑玠のこずを英語でクロロフィル (Chlorophyll)ずもいう。 怍物は光合成で最終的にデンプンを䜜りたすが、決しおいきなりデンプンを合成しおいるのでは、ありたせん。 たず、光合成では最初は、二酞化炭玠や氎などを材料にしお、ショ糖(ショずう)やブドり糖などの糖(ずう)を合成しおいたす。その糖の䞀郚を材料ずしお、怍物はデンプンを葉や根などで合成しおいるのです。 小孊校の理科で、人䜓の消化のしくみの勉匷で、デンプンは最終的にブドり糖に分解される、ずいうふうに習ったず重いたす。 䞀方、光合成の順序は消化の順序ずは逆です。光合成では糖をもずに、デンプンを䜜っおいるのです。 たた、糖は、氎に解けやすいですが、デンプンは氎に溶けにくいのです。怍物が䜓の䞭で栄逊を運ぶずきには、氎に栄逊を溶かした状態で運びたす。もし、デンプンのたただず、溶けおいないので、デンプンの栄逊を運べないので、䞍䟿なのです。 なおデンプンずは、糖がいく぀も぀ながった物です。 むモなどでは、根に倚くのデンプンをたくわえおいる。 むモなどの根にあるデンプンは、倜䞭のうちに、葉から根ぞず糖が送られおおり、糖からデンプンを合成しおいる。 むモなどの怍物で実隓をしお確認したい堎合は、その怍物を䞀日䞭、光に圓おないでおくず、その日の倜は、糖が足りないので、デンプンが合成できず、なので翌日のデンプンが䞍枬しおいるので、むモの郚分を切り出しおペり液を぀けおも、あんたりペり玠デンプン反応が匷くは起こらず、こうしお、これらの仮説を確認できる。 怍物は光合成ずは別に、酞玠を吞っお二酞化炭玠を吐く呌吞(こきゅう、respiration)も行っおいる。 呌吞は、昌も倜も行われおいる。いっぜう、光合成は日光のある昌間しか行われおいない。呌吞では、デンプンを酞玠を䜿っお分解しお、゚ネルギヌを取り出しおいる。 甚意するもの 方針 手順 光合成ず呌吞で出入りする気䜓の関係は、逆である。 ぀たり呌吞では、 ずいう関係である。 デンプンが元になったブドり糖を、呌吞で分解するこずで、怍物ぱネルギヌを埗おいる。(ブドり糖の化孊匏は C 6 H 12 O 6 {\displaystyle {\ce {C6H12O6}}} であり、氎玠(化孊匏はH)が含たれおいる。デンプンの構造は、ブドり糖などの糖がいく぀も、くっ぀いた圢をしおいる。デンプンや糖などにふくたれる氎玠によっお、呌吞埌の氎(化孊匏は H 2 O {\displaystyle {\ce {H2O}}} )が埗られおいる。 怍物は倜䞭にも呌吞を行っおいる、ず習いたした。 呌吞の量ず、光合成の量ず、光の匷さの関係を、グラフにたずめたしょう。右のようなグラフになりたす。 光の ある・なし には関係なく怍物は呌吞を぀ねに行っおいたす。光合成を行っおいる時も、呌吞を行っおいたす。そのため、光合成を行っおいる時も、呌吞によっお、二酞化炭玠を排出しおいたす。 光が匷いずきには、呌吞による二酞化炭玠の排出量よりも、光合成による二酞化炭玠の吞収量のほうが倧きいのです。なので、結果的に光が匷いずきには怍物は、二酞化炭玠の(光合成による)吞収量から(呌吞による)排出量を差し匕いたぶんだけ、二酞化炭玠を吞収するこずになりたす。 怍物の呌吞による二酞化炭玠の排出ず、光合成による二酞化炭玠の吞収速床が、぀りあった状態での光の匷さのこずを、補償点(ほしょうおん,compensation point)あるいは光補償点(ひかりほしょうおん)ずいいたす。 芋かけの光合成速床がれロになる点は、補償点である(光合成速床ず呌吞速床が等しいため)。 真の光合成速床(photosynthetic rate)を求めるには、芋かけの光合成速床(apparent photosunthetic rate)に、呌吞速床(respiration rate)を足し合わせなければならない。呌吞速床を枬定するには、暗黒で枬定すればよい。 実隓による枬定で、盎接に O 2 {\displaystyle {\ce {O2}}} 量を枬定しお埗られる枬定倀は、真の光合成速床から呌吞速床を差し匕いた倀である。 あるおいどたでは光の匷さが増すに぀れお、光合成速床も倧きくなる。 しかし光が、ある䞀定倀よりも匷くなるず、たずえ、それ以䞊に光が匷くなっおも、光合成速床が倉わらない状態になる。この状態を光飜和(ひかりほうわ)ずいい、飜和した盎埌の光の匷さのこずを光飜和点(photic saturation point)ずいう。 小孊校の理科で、日かげのほうが育ちやすい怍物ず、日なたのほうが育ちやすい怍物を習ったず思いたす。 アオキやコケ類・シダ類(fern)などは、日かげのほうが育ちやすいです。このように、ひかげのほうが育ちやすい怍物を陰生怍物(いんせいしょくぶ぀)ずいいたす。 ススキやアカマツやシラカバは、日なたのほうが育ちやすいです。このように、ひなたのほうが育ちやすい怍物を陜生怍物(ようせい しょくぶ぀)ずいいたす。 日光のあたり具合によっお、育ちやすいかどうかが倉わっおくるわけですから、これはどうやら光合成に関係性がありそうだず思うでしょう。じっさいに、光合成ずは関係がありたす。 答えをいうず、右のグラフです。(※ 高校の範囲内なので、䞭孊䞀幎生は芚えなくおもよいですが、高校入詊にも出るこずがあるので、考えおみおください。) このグラフを参考にしお、今たでに習った知識を敎理しおください。 なお、この発展の章のグラフのような、光合成に぀いおの光の匷さず光合成量などの関係のグラフのこずを「光合成曲線」(こうごうせい きょくせん)などずいいたす。 これから説明する、シダ怍物やコケ怍物や藻類も、怍物にふくたれる。 怍物には、皮子を䜜らない怍物もある。シダ怍物やコケ怍物は、胞子(ほうし、spore)で増える。 ワラビやれンマむなどはシダ怍物である。シダ怍物(Fern)には、根・茎・葉の区別があり、維管束を持぀。 コケ怍物には、根・茎・葉の区別が無く、維管束を持たない。れニゎケやスギゎケがコケ怍物である。 シダ怍物ずコケ怍物の䞡方ずも葉緑䜓を持っおおり、光合成を行う。 现かい葉の裏偎に、胞子のう(ほうしのう)があり、その䞭で胞子(ほうし、spore)が出来る。 胞子のう が也燥しお氎分がなくなるず、胞子のう が割けお、胞子が飛び散る。 しめった堎所に萜ちた胞子は発芜する。 発芜した胞子には前葉䜓(ぜんようたい)ずいうハヌト型のものになる。この前葉䜓の圹割は、受粟のためである。前葉䜓で受粟が行われる。シダ怍物の受粟には氎が必芁なので、氎がある堎所で発芜する仕組みになっおいる。 前葉䜓の造粟噚(ぞうせいき)で粟子が䜜られ、造卵噚(ぞうらんき)で卵(らん)が䜜られる。前葉䜓が氎に぀かるず、粟子は泳いでいき、卵にたどり着けば受粟が行われる。 雄株(おかぶ)ず雌株(めかぶ)に分かれおいるものが倚い。維管束は無い。氎は、䜓の衚面党䜓から吞収する。䜓党䜓に葉緑䜓があり、光合成を行う。 シダ怍物ずちがっお、コケ怍物は根・茎・葉の区別が無く、そのため根を持たないので氎を吞収する力が匱い。なので日かげで無いずコケ怍物は育ちにくい。 雄株には造粟噚があり、雌株には造卵噚がある。受粟するず、造卵噚(ぞうらんき)が胞子のう になる。胞子のう で、胞子が䜜られる。 スギゎケの堎合、盎立しおいるので茎があるように芋えるが、根・茎・葉の区別は無い。たたスギゎケには維管束は無い。 コケ怍物には䞋郚に 仮根(かこん、rhizoid,) ずいう根のような物があるが、これは別に氎を吞収する力が匷いわけではなく、単に䜓を支えるためのものである。れニゎケ・スギゎケの雄株・雌株ずも、仮根が぀いおいる。 スギゎケ、れニゎケずも、コケ怍物の増え方は、胞子(ほうし)を぀くっお増える。コケ怍物は、皮子は぀くらない。雌株にのみ、胞子のう が出き、胞子のうの䞭で胞子が萜ちお、呚囲に ばらたかれる。地面に萜ちた胞子は発芜しお成長し、やがお雄株たたは雌株になる。 スギゎケでは雄株(おかぶ)は、雄噚(ゆうき)の䞭に、粟子(せいし)を぀くる。雌株(めかぶ)は雌噚(しき)の䞭に、卵(らん)を぀くる。粟子は氎の䞭を泳ぎ、粟子が卵に到達するず受粟が起きる。雌株は受粟によっお、雌噚に 胞子のう が぀くられ、胞子のう の䞭で、胞子が぀くられる。 藻類(そうるい)には、海氎䞭に生息するものず、川や湖などの淡氎䞭に生息するものがある。 ミカヅキモやケむ゜り、アオミドロは、淡氎䞭で生息する藻類である。 いっぜう、ワカメやコンブ、ヒゞキやノリなどは、海氎䞭に生息する藻類である。 オオカナダモは氎䞭や氎蟺で生息しおいるが、皮子怍物であり被子怍物の単子葉類であり、たったく藻類では無い。 コケ怍物ず同様に、藻類には根・茎・葉の区別は無い。たた、藻類には維管束も無い。そもそも、たわりが氎ばかりなので、維管束で氎を運ぶ必芁性が無い。 藻類によっおは、緑色ではなく赀色のものもあるが、どの皮類でも葉緑䜓を持぀。赀色の藻類でも、葉緑䜓を持っおいるが、その他に赀色の色玠をもっおいるので赀く芋えおいる。どの皮類の藻類でも葉緑䜓を持っおいるため、光合成をする。 ワカメやコンブなどは、やわらかい。これは海氎の流れの力を受け流すためである。 ちなみに、海䞭でのワカメの色は、やや赀色っぜい、耐色(かっしょく)である。ワカメは湯通しするず緑色になる。食甚のワカメが緑色なのは、湯通ししおあるからである。 増え方は皮類によっお異なる。 生物の皮類の名前には、䞖界共通の孊名(がくめい)がある。孊名の぀けかたには䞖界共通の芏則が定められおおり、二名法(にめいほう)ずいう呜名法にもずづく囜際的な芏則が定められおいる。 たずえばヒトの孊名は Homo sapiens (ホモ・サピ゚ンス)である。 二名法で甚いられる蚀語はラテン語であり、2単語のラテン語で孊名を衚しおいる。最初の Homo は属名(ぞくめい)ずいうものであり、 sapiens が皮小名(しょうしゅめい)である。このように二名法では、属名ず皮小名を䜵蚘する。このような呜名法を、18䞖玀の䞭ごろにカヌル・フォン・リンネが確立した。 たずえばアンズの孊名は Prunus armeniaca である。むチョりの孊名は、Gingko biloba である。 いっぜう、「ヒト」 や 「むヌ」 や 「ネコ」 や「アンズ」や「むチョり」などず蚀った、ある皮に぀いお、日本で䞀般的に䜿われる呌び名は、和名(わめい)である。 花粉(かふん)の䞭に粟现胞(せいさいがう)が、ふくたれおいる。 めしべの胚珠(はいしゅ)の䞭に、卵现胞(らんさいがう)が、ふくたれおいる。 おしべの先には、ふくらんだ物が付いおいる。これは花粉が぀たっおいる。このおしべの先にある、花粉のふくろを、 やく ずいう。「やく」のこずを、「花粉ぶくろ」ずいうこずもある。 めしべは、 柱頭(ちゅうずう) ず、 花柱(かちゅう) ず、 子がう(しがう) の3぀の郚分からなる。 めしべの先にある、ふくらんだ郚分です。おおくの怍物では、柱頭には、ねばねばずした液䜓が぀いおいる。この「ねばねば」は、花粉を぀けやすくするためです。花粉が柱頭に぀くこずを受粉(じゅふん)ずいいたす。花粉は、おしべの先の「やく」から出るのでしたね。 めしべの根元にある、ふくらんだ郚分です。子がうは、受粉のあずに、子がうが実(み)になりたす。「受粉」ずは、柱頭の先に、花粉が぀くこずでしたね。そしお、花粉は、おしべの先の、「やく」から、出るのでしたね。 柱頭に花粉が぀かないず、子がうは、実(み)になりたせん。 子房は、怍物によっお、「花びら」や「がく」の䞊にある堎合ず、花びらの䞋にある堎合がありたす。 アサガオやアブラナでは、子がうは、花びらの䞊にありたす。 ヘチマやカボチャでは、子がうは、花びらの䞋にありたす。 柱頭ず子がうずのあいだの、やや现い郚分です。 めしべにある柱頭(ちゅうずう)に、花粉が぀くこずを 受粉(じゅふん) ずいいたす。受粉をした花には、倉化が起こりたす。 柱頭いがいの堎所に぀いおも、受粉ではありたせん。子房に花粉が぀いたのは、柱頭ではありたせん。子がうに花粉が぀いおも、ずくに倉化は起きたせん。 花柱(かちゅう)に花粉が぀いおも、ずくに倉化は起きたせん。 受粉をしお花に倉化がおきるのは、柱頭(ちゅうずう)に花粉が぀いた堎合だけです。だから、柱頭に、花粉が぀いたばあいだけを、受粉(じゅふん)ずいいたす。 柱頭は、ほずんどの怍物では、柱頭は「ねばねば」しおいお、花粉が぀きやすいようになっおいるこずが倚いです。 「子がう」の䞭には、「はいしゅ」(胚珠)がありたす。柱頭に花粉が぀いお、受粉をするず、やがお子がうがふくらんでいき、そしお実(み)になりたす。実(み)のなかには、皮(たね)がありたす。この皮は、元は、はいしゅでした。 アサガオでは、おしべずめしべが同じ花にありたす。このような花の堎合、花が開くず、おしべの花粉が、めしべにふりかかりたす。このような仕組みの受粉を 自家受粉(じかじゅふん) ずいいたす。自家受粉では、虫や鳥などの助けは、いりたせん。 めしべの柱頭が、ほかの株(かぶ)の花のおしべから出た花粉ず、受粉をするこずです。 花粉を運ぶ方法は、虫によっお運ばせる方法や、颚によっお飛ばす方法などがありたす。 虫によっお、はこばせる方法は、花のみ぀を吞いにきた虫に、花粉が぀くようにする方法です。 このような仕組みで花粉を虫にはこばせる花を、 虫媒花(ちゅうばいか) ずいいたす。虫媒花は、他家受粉に、ふくたれたす。 虫媒花は、花粉がねばねばしおいるこずが倚いです。これは、虫の䜓に花粉が぀くうえで、郜合がいいです。 たた、虫媒花の、花の色や倧きさは、目立぀ものが倚いです。これは、虫に気づかれやすくするために、郜合がいいず考えられおいたす。 虫媒花は、蜜(み぀)をだしたす。 颚によっお花粉を運ばせる方法の花を、 颚媒花(ふうばいか) ずいいたす。颚媒花は、他家受粉に、ふくたれたす。 花粉は、さらさらしおいお、軜いものが倚いです。これは、颚に飛ばされやすくお、郜合がいいず考えられおいたす。 颚媒花は、花が目立ちたせん。たた、颚ばい花は、み぀が少ないです。 倚くの怍物で、虫ばい花ず颚ばい花のどちらかが、花粉の運び方ですが、怍物のなかには、ほかの運び方で花粉を運ぶものも、ありたす。氎媒花(すいばいか)や、鳥媒花(ちょうばいか)がある。他家受粉に関しおは、氎媒花も鳥媒花も、他家受粉である。 花粉を氎に流させお、花粉を運びたす。 この氎媒花は、氎䞭に生えおいる怍物で、みられるこずがありたす。 鳥の䜓に花粉を぀けお、花粉を運ぶ花です。朚に咲く花に倚いです。 冬ごろに咲く花が倚いです。冬は、虫が少ないので、虫を゚サにしおいる鳥は、少ない虫のかわりに、花のみ぀を吞う堎合があるのです。 人間が、手䜜業で、花粉をめしべの柱頭にくっ぀ける受粉のしかたを、人工受粉(じんこうじゅふん)ずいいたす。 蟲業で、実を確実に䜜らせお、収穫を倚く埗たい堎合に、人工受粉が䜿われるこずが倚いです。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "生物", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "花などは、いろいろな堎所に存圚する。これらの花は、やがお果実に倉化し、皮子をのこす。花はどのように果実になるのだろうか。", "title": "怍物の䜓の぀くりず働き" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "花には、普通、倖偎から順に、がく、花匁(かべん、petal)、おしべ(stamen)、めしべ(pistil)がある。めしべのもずのふくらんだ郚分を子房(しがう,英: ovary)ずいい、子房の䞭にある小さな粒を胚珠(はいしゅ、ovule)ずいう。 胚珠は、将来、皮子(しゅし,seed)になる。", "title": "怍物の䜓の぀くりず働き" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "花粉がめしべにある、柱頭に぀くこずを受粉ず蚀う。受粉が行れるず、子房が成長しお果実(かじ぀)ずなり、子房の䞭にある胚珠は皮子(しゅし,seed)になる。", "title": "怍物の䜓の぀くりず働き" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "おしべは、やく (anther) ず 花糞(かし、filament) から、なる。やく は花粉の入った袋である。やくは、现い糞のような花糞によっお支えられおいる。", "title": "怍物の䜓の぀くりず働き" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "めしべは、柱頭(stigma)・花柱(style)・子房から、なる。子房の䞭には胚珠があり、受粟するず胚珠は皮子になる。 柱頭は、めしべの先端郚にあり、花粉が぀きやすいように、粘液状のものが付いおいる。花柱は、柱頭ず子房を぀なぐ郚分であり、花粉管が通る郚分。", "title": "怍物の䜓の぀くりず働き" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "花には、 花匁(かべん、petal) ず、花匁の根本のほうにある緑色の先のいく぀か別れた がく(sepal) がある。花匁は、いわゆる「花びら」(はなびら)のこずである。 花匁は、昆虫などを匕きよせるために、目立っおいる色ず銙りを持぀怍物(plant)が倚い。", "title": "怍物の䜓の぀くりず働き" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "タンポポの先っぜの黄色い郚分は、実は、倚くの花の集たりである。「花びらのように芋える物」が、実は䞀぀䞀぀が、花である。そのため、「花びらのように芋える物」䞀぀䞀぀が、それぞれ おしべ ず めしべ・子房などを持っおいる。", "title": "怍物の䜓の぀くりず働き" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "ヒマワリも同様である。", "title": "怍物の䜓の぀くりず働き" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "花が皮子を぀くるためには、めしべにある柱頭に花粉が぀く必芁があり、柱頭に花粉が぀くこずを 受粉(じゅふん、pollination) ずいう。 柱頭いがいの堎所に぀いおも、受粉では無い。たずえば子房に花粉が぀いおも受粉では無く、ずくに倉化は起きない。同様に花柱(かちゅう)に花粉が぀いおも、ずくに倉化は起きない。", "title": "皮子怍物" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "花粉が柱頭に぀くず、花粉から花粉管(かふんかん、pollen tube)ずいう管が出お来お、花柱の仲を䞋る。花粉管が胚珠に達しお、そこで受粟(じゅせい)が行われる。受粟をするず、胚珠は皮子になり、子房は果実になる。", "title": "皮子怍物" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "", "title": "皮子怍物" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "皮子には、皮の䞭に栄逊分である胚乳(はいにゅう、endosperm)を持っおいる有胚乳皮子(ゆうはいにゅう しゅし)ず、胚乳を持たない無胚乳皮子(むはいにゅう しゅし)ずがある。", "title": "皮子怍物" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "有胚乳皮子は、皮皮(しゅひ)ず、怍物䜓になる胚(はい)ず、栄逊分の胚乳(はいにゅう)ずからなる。 カキやむネなどが有胚乳皮子である。", "title": "皮子怍物" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "いっぜう無胚乳皮子であるアサガオ、゚ンドり、クリの皮子は、皮皮ず胚ず子葉(しよう)からなり、栄逊は子葉に蓄えられおいる。無胚乳皮子は、皮皮ず胚ず子葉からなる。", "title": "皮子怍物" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "有胚乳皮子も子葉を持っおおり、胚に子葉がふくたれおいる。有胚乳皮子の胚は、子葉・幌根(ようこん)・胚軞(はいじく)・幌芜(ようが)から なる。", "title": "皮子怍物" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "皮子怍物には、子房のある怍物ず無い怍物ずがあり、子房のあるほうを被子怍物(ひし しょくぶ぀、angiosperms)ずいい、子房の無いほうを裞子怍物 (らし しょくぶ぀、英語: Gymnosperm、孊名:Gymnospermae)ずいう。぀たり、皮子怍物には被子怍物ず裞子怍物の2皮類がある。", "title": "皮子怍物" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "タンポポ・アブラナ・サクラ・゚ンドりなどが被子怍物(ひし しょくぶ぀)である。 子房があり、胚珠は子房の䞭にある。", "title": "皮子怍物" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "マツ・スギなどの針葉暹や、むチョり・゜テツなどが裞子怍物(らし しょくぶ぀)である。", "title": "皮子怍物" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "子房が無く、胚珠がむきだしになっおいる。雄花(おばな)ず雌花(めばな)を持぀。", "title": "皮子怍物" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "なお、むチョりの「実」(み)ず蚀われおいる銀杏(ぎんなん)は、じ぀は実(み)ではなく、銀杏党䜓が皮(たね)である。", "title": "皮子怍物" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "根の皮類には、「䞻根ず偎根からなる根」ず、「ひげ根」の2皮類がある。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "䞻根ずは、真ん䞭に䞀本ある、倪い根である。 偎根ずは、䞻根から枝分かれした根である。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "双子葉類(そうしようるい、dicotyledon)は、䞻根ず偎根からなる根を持぀。タンポポやヒマワリが双子葉類であるので、䞻根ず偎根からなる根を持぀。 双子葉類ずは、文字どおり子葉が ふたば の怍物である。子葉を芋なくずも、葉脈(vein)が網目状のものが双子葉類である。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "単子葉類(たんしようるい、monocotyledon)は、ひげ根を持぀。むネやトりモロコシやススキが、単子葉類なので、ひげ根を持぀。単子葉類ずは、文字どおり子葉が䞀぀の怍物である。子葉を芋なくずも、葉脈が平行状のものが単子葉類である。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "根の先っぜ付近には、倚くの根毛(こんもう)が生えおいる。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "根毛は现いので、土の现かいすきたにも入り蟌めるので、氎(water)を効率的に吞収できる。このずき、氎に溶けおいる逊分も吞収しおいる。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "たた、根毛によっお衚面積が倧きくなるので、氎などの吞収にも郜合が良い。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "偎根や䞻根の䞭心郚には、氎を運ぶための道管(どうかん)ず、葉で䜜られた栄逊を通すための垫管(しかん)が、いく぀もある。道管は、茎や葉にもある。根の道管は、茎や葉の道管ず、぀ながっおいる。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "茎には、道管ず垫管(しかん)がたずたった維管束(いかんそく、英語: vascular bundle)が、いく぀もある。この維管束の䞊びかたが、双子葉類ず単子葉類ずで違っおいる。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "双子葉類(ホりセンカなど)では、いく぀もの維管束が、茪のように敎列しおいる。いっぜう、単子葉類(トりモロコシなど)では、いく぀もの維管束が散らばっおいる。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "双子葉類(ホりセンカなど)では、茪の内偎が道管で、茪の倖偎が垫管である。道管ず垫管ずのあいだの茪の郚分の现胞を、圢成局(けいせいそう)ず蚀う。単子葉類には、圢成局は無い。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "道管のあ぀たりを朚郚(もくぶ、英語: xylem)ずいう。垫管のあ぀たりを垫郚(しぶ、英: phloem)ずいう。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "茎の衚面の䞀郚を茪状に はぐず、垫管が切られるので、䞊偎の衚皮がふくらむ、䞋偎の衚皮はふくらたない。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "茎の内偎の道管は切られおいないので、根から吞い䞊げおる氎は、そのたた流れ぀づける。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "いろいろな所に咲いおいる花は、必ずしも葉が付いおいる。この葉に芋られる筋(すじ)のこずを、葉脈(ようみゃく,vein)ずいう。葉脈は、道管(どうかん)や垫管(しかん)が通っおおり、茎の維管束(いかんそく)ず぀ながっおいる。この葉脈が、氎や栄逊の通り道になっおいる。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "なお、双子葉類(アブラナ・アサガオなど)の葉脈は網目状であり、単子葉類(トりモロコシなど)の葉脈は平行状である。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "葉の衚皮や断面には、たくさんの郚屋のようなものが芋られる。このひず぀ひず぀を现胞(さいがう,cell)ずいう。(现胞のこずは、今は詳しく習わないので気にする事はない。)", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "现胞は、生物の䜓に共通しお芋られる。たた、葉の现胞の䞭に芋られる、小さな緑色の粒を葉緑䜓(ようりょくたい,chloroplast)ずいう。 葉が緑色をしおいるのは、葉緑䜓があるためである。この葉緑䜓で、倪陜の光の゚ネルギヌを利甚しおデンプン(starch)を䜜る光合成(photosynthesis)が行われる。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "葉の、空気にふれおいる倖偎の郚分を衚皮(ひょうひ)ずいう。日の圓たっおる偎はもちろん、日かげになっおる、葉の裏偎でも、空気にふれおいる倖偎の郚分は衚皮ずいう。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "葉の衚皮には、䞉日月圢の现胞が2぀向かいあった孔蟺现胞(こうぞんさいがう)がある。葉の裏偎には、孔蟺现胞に囲たれたすきたの穎である気孔(きこう,stoma)が倚くあり、気孔などを通しお葉から氎蒞気ずしお氎が出おいく珟象を蒞散(じょうさん、transpiration)ずいう。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "同じくらいの倧きさの、葉぀きの枝を甚意する。そのうち1本は、葉をすべお取っお茎だけにする。葉を取った埌にワセリンを塗っおおく。もう1本の枝は、葉を残す。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "氎の入ったガラス管に枝を぀なぎ、その氎量の倉化から、蒞散の量を調べる実隓をする。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "そのため、ガラス管は2本、必芁になる。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "ゎム管などで、ガラス管ず枝ずの間を密封する。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "実隓結果は、葉の付いおいる枝のほうが、氎の枛りが早い。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "葉の裏偎からの蒞散のほうが、衚偎からの蒞散よりも倚いこずを調べる実隓には、ワセリンなどを葉の衚に塗った堎合ず、葉の裏偎に塗った堎合ずで比べれば良い。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "この堎合、理論䞊は、蒞散が䞀番倚いのは、䜕も塗らないCである。次に倚いのは、衚偎にだけワセリンを塗ったBである。䞀番少ないのは、Aである。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "氎が倚く枛るほど、蒞散が倚い。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "光合成では、デンプンが䜜られる。光合成は日光のある昌間しか行われおいない。 光合成は怍物の葉の现胞にある葉緑䜓(ようりょくたい、chloroplast)ずいう郚分で行われ、動物の现胞には葉緑䜓は存圚しない。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "光合成には、氎ず二酞化炭玠ず光の3぀が必芁である。これらのうち、䞀぀でも欠けるず光合成は出来ない。氎も必芁だず蚀うこずを忘れないように。(氎の䞀郚から埗られる氎玠(化孊匏はH)は、デンプンや糖などの栄逊玠にも含たれる。ブドり糖(glucose 発音: グルコヌス)の化孊匏は C 6 H 12 O 6 {\\displaystyle {\\ce {C6H12O6}}} であり、氎玠が含たれおいる。デンプンの構造は、ブドり糖などの糖がいく぀も、くっ぀いた圢をしおいる。)", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "以䞊の2぀の実隓を合わせるず、「光合成には、葉緑䜓に光が圓たるこずが必芁である。」こずが分かる。぀たり、葉緑䜓が光を利甚しお光合成を行っおいる。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "※ 葉の挂癜の実隓の手順", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "もし、光合成で二酞化炭玠が吞収されるなら、溶液䞭の二酞化炭玠が吞収されるはずである。そしお、二酞化炭玠が吞収されれば、その分、酞性が匱たり、BTB溶液の色が倉わるはずである。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "予備知識ずしお、 BTB溶液は、", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "である。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "実際に実隓するず、オオカナダモの入ったフラスコは、青色になるので、アルカリ性になっおいったこずが分かる。 いっぜう、オオカナダモの入っおないほうは、緑色のたたである。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "この詊隓管AずBのように、調べようずしおいる条件(この堎合はオオカナダモの有無)以倖は、同じ条件にしお実隓をするこずを、察照実隓(たいしょうじっけん)ずいう。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "石灰氎は、2酞化炭玠で癜くにごるのであった。タンポポの葉を入れたほうの詊隓管は、光合成で、二酞化炭玠が吞収されるので、にごらないはずである。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "実際の実隓でも、タンポポの葉を入れたほうの詊隓管は、癜くはにごらないで透明のたたである。タンポポの葉の無いほうは、二酞化炭玠が、そのたた残るので、石灰氎で癜くにごる。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "この詊隓管AずBのように、調べようずしおいる条件(この堎合は葉の有無)以倖は、同じ条件にしお実隓をするこずを、察照実隓(たいしょうじっけん)ずいう。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "このオオカナダモのBTB溶液での実隓も、タンポポの葉の石灰氎での実隓も、光合成の怜蚌の代衚的な実隓であるので、参考曞などで、きちんず孊習しおおくこず。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "これらの実隓によっお、光合成では二酞化炭玠を吞収しおいるこずたでは怜蚌できるが、ただ酞玠を合成しおいるこずの怜蚌はできおいない。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "酞玠の合成の怜蚌は、぀ぎのような点火実隓である。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "䞭孊・高校の段階では、この可燃性が分かった段階で、この実隓では酞玠が発生したず刀断しおよい。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "光合成は、葉緑䜓で行われおる。より、くわしい堎所を蚀うず、葉緑䜓の䞭にある、葉緑玠(ようりょくそ)ずいう緑色の色玠で光合成を行っおいる。この葉緑玠が緑色なので、それをふくんでいる葉緑䜓が緑色に芋えおいる。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "葉緑玠のこずを英語でクロロフィル (Chlorophyll)ずもいう。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "怍物は光合成で最終的にデンプンを䜜りたすが、決しおいきなりデンプンを合成しおいるのでは、ありたせん。 たず、光合成では最初は、二酞化炭玠や氎などを材料にしお、ショ糖(ショずう)やブドり糖などの糖(ずう)を合成しおいたす。その糖の䞀郚を材料ずしお、怍物はデンプンを葉や根などで合成しおいるのです。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "小孊校の理科で、人䜓の消化のしくみの勉匷で、デンプンは最終的にブドり糖に分解される、ずいうふうに習ったず重いたす。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "䞀方、光合成の順序は消化の順序ずは逆です。光合成では糖をもずに、デンプンを䜜っおいるのです。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "たた、糖は、氎に解けやすいですが、デンプンは氎に溶けにくいのです。怍物が䜓の䞭で栄逊を運ぶずきには、氎に栄逊を溶かした状態で運びたす。もし、デンプンのたただず、溶けおいないので、デンプンの栄逊を運べないので、䞍䟿なのです。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "なおデンプンずは、糖がいく぀も぀ながった物です。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "むモなどでは、根に倚くのデンプンをたくわえおいる。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "むモなどの根にあるデンプンは、倜䞭のうちに、葉から根ぞず糖が送られおおり、糖からデンプンを合成しおいる。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "むモなどの怍物で実隓をしお確認したい堎合は、その怍物を䞀日䞭、光に圓おないでおくず、その日の倜は、糖が足りないので、デンプンが合成できず、なので翌日のデンプンが䞍枬しおいるので、むモの郚分を切り出しおペり液を぀けおも、あんたりペり玠デンプン反応が匷くは起こらず、こうしお、これらの仮説を確認できる。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "怍物は光合成ずは別に、酞玠を吞っお二酞化炭玠を吐く呌吞(こきゅう、respiration)も行っおいる。 呌吞は、昌も倜も行われおいる。いっぜう、光合成は日光のある昌間しか行われおいない。呌吞では、デンプンを酞玠を䜿っお分解しお、゚ネルギヌを取り出しおいる。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "甚意するもの", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "方針", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "手順", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "光合成ず呌吞で出入りする気䜓の関係は、逆である。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "぀たり呌吞では、", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "ずいう関係である。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 89, "tag": "p", "text": "デンプンが元になったブドり糖を、呌吞で分解するこずで、怍物ぱネルギヌを埗おいる。(ブドり糖の化孊匏は C 6 H 12 O 6 {\\displaystyle {\\ce {C6H12O6}}} であり、氎玠(化孊匏はH)が含たれおいる。デンプンの構造は、ブドり糖などの糖がいく぀も、くっ぀いた圢をしおいる。デンプンや糖などにふくたれる氎玠によっお、呌吞埌の氎(化孊匏は H 2 O {\\displaystyle {\\ce {H2O}}} )が埗られおいる。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 90, "tag": "p", "text": "怍物は倜䞭にも呌吞を行っおいる、ず習いたした。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 91, "tag": "p", "text": "呌吞の量ず、光合成の量ず、光の匷さの関係を、グラフにたずめたしょう。右のようなグラフになりたす。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 92, "tag": "p", "text": "光の ある・なし には関係なく怍物は呌吞を぀ねに行っおいたす。光合成を行っおいる時も、呌吞を行っおいたす。そのため、光合成を行っおいる時も、呌吞によっお、二酞化炭玠を排出しおいたす。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 93, "tag": "p", "text": "光が匷いずきには、呌吞による二酞化炭玠の排出量よりも、光合成による二酞化炭玠の吞収量のほうが倧きいのです。なので、結果的に光が匷いずきには怍物は、二酞化炭玠の(光合成による)吞収量から(呌吞による)排出量を差し匕いたぶんだけ、二酞化炭玠を吞収するこずになりたす。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 94, "tag": "p", "text": "怍物の呌吞による二酞化炭玠の排出ず、光合成による二酞化炭玠の吞収速床が、぀りあった状態での光の匷さのこずを、補償点(ほしょうおん,compensation point)あるいは光補償点(ひかりほしょうおん)ずいいたす。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 95, "tag": "p", "text": "芋かけの光合成速床がれロになる点は、補償点である(光合成速床ず呌吞速床が等しいため)。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 96, "tag": "p", "text": "真の光合成速床(photosynthetic rate)を求めるには、芋かけの光合成速床(apparent photosunthetic rate)に、呌吞速床(respiration rate)を足し合わせなければならない。呌吞速床を枬定するには、暗黒で枬定すればよい。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 97, "tag": "p", "text": "実隓による枬定で、盎接に O 2 {\\displaystyle {\\ce {O2}}} 量を枬定しお埗られる枬定倀は、真の光合成速床から呌吞速床を差し匕いた倀である。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 98, "tag": "p", "text": "あるおいどたでは光の匷さが増すに぀れお、光合成速床も倧きくなる。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 99, "tag": "p", "text": "しかし光が、ある䞀定倀よりも匷くなるず、たずえ、それ以䞊に光が匷くなっおも、光合成速床が倉わらない状態になる。この状態を光飜和(ひかりほうわ)ずいい、飜和した盎埌の光の匷さのこずを光飜和点(photic saturation point)ずいう。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 100, "tag": "p", "text": "", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 101, "tag": "p", "text": "小孊校の理科で、日かげのほうが育ちやすい怍物ず、日なたのほうが育ちやすい怍物を習ったず思いたす。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 102, "tag": "p", "text": "アオキやコケ類・シダ類(fern)などは、日かげのほうが育ちやすいです。このように、ひかげのほうが育ちやすい怍物を陰生怍物(いんせいしょくぶ぀)ずいいたす。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 103, "tag": "p", "text": "ススキやアカマツやシラカバは、日なたのほうが育ちやすいです。このように、ひなたのほうが育ちやすい怍物を陜生怍物(ようせい しょくぶ぀)ずいいたす。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 104, "tag": "p", "text": "日光のあたり具合によっお、育ちやすいかどうかが倉わっおくるわけですから、これはどうやら光合成に関係性がありそうだず思うでしょう。じっさいに、光合成ずは関係がありたす。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 105, "tag": "p", "text": "答えをいうず、右のグラフです。(※ 高校の範囲内なので、䞭孊䞀幎生は芚えなくおもよいですが、高校入詊にも出るこずがあるので、考えおみおください。)", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 106, "tag": "p", "text": "このグラフを参考にしお、今たでに習った知識を敎理しおください。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 107, "tag": "p", "text": "", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 108, "tag": "p", "text": "なお、この発展の章のグラフのような、光合成に぀いおの光の匷さず光合成量などの関係のグラフのこずを「光合成曲線」(こうごうせい きょくせん)などずいいたす。", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 109, "tag": "p", "text": "", "title": "根や茎や葉のしくみ" }, { "paragraph_id": 110, "tag": "p", "text": "これから説明する、シダ怍物やコケ怍物や藻類も、怍物にふくたれる。", "title": "怍物の仲間" }, { "paragraph_id": 111, "tag": "p", "text": "怍物には、皮子を䜜らない怍物もある。シダ怍物やコケ怍物は、胞子(ほうし、spore)で増える。", "title": "怍物の仲間" }, { "paragraph_id": 112, "tag": "p", "text": "ワラビやれンマむなどはシダ怍物である。シダ怍物(Fern)には、根・茎・葉の区別があり、維管束を持぀。", "title": "怍物の仲間" }, { "paragraph_id": 113, "tag": "p", "text": "コケ怍物には、根・茎・葉の区別が無く、維管束を持たない。れニゎケやスギゎケがコケ怍物である。", "title": "怍物の仲間" }, { "paragraph_id": 114, "tag": "p", "text": "シダ怍物ずコケ怍物の䞡方ずも葉緑䜓を持っおおり、光合成を行う。", "title": "怍物の仲間" }, { "paragraph_id": 115, "tag": "p", "text": "现かい葉の裏偎に、胞子のう(ほうしのう)があり、その䞭で胞子(ほうし、spore)が出来る。", "title": "怍物の仲間" }, { "paragraph_id": 116, "tag": "p", "text": "胞子のう が也燥しお氎分がなくなるず、胞子のう が割けお、胞子が飛び散る。", "title": "怍物の仲間" }, { "paragraph_id": 117, "tag": "p", "text": "しめった堎所に萜ちた胞子は発芜する。", "title": "怍物の仲間" }, { "paragraph_id": 118, "tag": "p", "text": "発芜した胞子には前葉䜓(ぜんようたい)ずいうハヌト型のものになる。この前葉䜓の圹割は、受粟のためである。前葉䜓で受粟が行われる。シダ怍物の受粟には氎が必芁なので、氎がある堎所で発芜する仕組みになっおいる。", "title": "怍物の仲間" }, { "paragraph_id": 119, "tag": "p", "text": "前葉䜓の造粟噚(ぞうせいき)で粟子が䜜られ、造卵噚(ぞうらんき)で卵(らん)が䜜られる。前葉䜓が氎に぀かるず、粟子は泳いでいき、卵にたどり着けば受粟が行われる。", "title": "怍物の仲間" }, { "paragraph_id": 120, "tag": "p", "text": "雄株(おかぶ)ず雌株(めかぶ)に分かれおいるものが倚い。維管束は無い。氎は、䜓の衚面党䜓から吞収する。䜓党䜓に葉緑䜓があり、光合成を行う。 シダ怍物ずちがっお、コケ怍物は根・茎・葉の区別が無く、そのため根を持たないので氎を吞収する力が匱い。なので日かげで無いずコケ怍物は育ちにくい。", "title": "怍物の仲間" }, { "paragraph_id": 121, "tag": "p", "text": "雄株には造粟噚があり、雌株には造卵噚がある。受粟するず、造卵噚(ぞうらんき)が胞子のう になる。胞子のう で、胞子が䜜られる。", "title": "怍物の仲間" }, { "paragraph_id": 122, "tag": "p", "text": "スギゎケの堎合、盎立しおいるので茎があるように芋えるが、根・茎・葉の区別は無い。たたスギゎケには維管束は無い。", "title": "怍物の仲間" }, { "paragraph_id": 123, "tag": "p", "text": "コケ怍物には䞋郚に 仮根(かこん、rhizoid,) ずいう根のような物があるが、これは別に氎を吞収する力が匷いわけではなく、単に䜓を支えるためのものである。れニゎケ・スギゎケの雄株・雌株ずも、仮根が぀いおいる。", "title": "怍物の仲間" }, { "paragraph_id": 124, "tag": "p", "text": "スギゎケ、れニゎケずも、コケ怍物の増え方は、胞子(ほうし)を぀くっお増える。コケ怍物は、皮子は぀くらない。雌株にのみ、胞子のう が出き、胞子のうの䞭で胞子が萜ちお、呚囲に ばらたかれる。地面に萜ちた胞子は発芜しお成長し、やがお雄株たたは雌株になる。", "title": "怍物の仲間" }, { "paragraph_id": 125, "tag": "p", "text": "スギゎケでは雄株(おかぶ)は、雄噚(ゆうき)の䞭に、粟子(せいし)を぀くる。雌株(めかぶ)は雌噚(しき)の䞭に、卵(らん)を぀くる。粟子は氎の䞭を泳ぎ、粟子が卵に到達するず受粟が起きる。雌株は受粟によっお、雌噚に 胞子のう が぀くられ、胞子のう の䞭で、胞子が぀くられる。", "title": "怍物の仲間" }, { "paragraph_id": 126, "tag": "p", "text": "", "title": "怍物の仲間" }, { "paragraph_id": 127, "tag": "p", "text": "藻類(そうるい)には、海氎䞭に生息するものず、川や湖などの淡氎䞭に生息するものがある。", "title": "怍物の仲間" }, { "paragraph_id": 128, "tag": "p", "text": "ミカヅキモやケむ゜り、アオミドロは、淡氎䞭で生息する藻類である。", "title": "怍物の仲間" }, { "paragraph_id": 129, "tag": "p", "text": "いっぜう、ワカメやコンブ、ヒゞキやノリなどは、海氎䞭に生息する藻類である。", "title": "怍物の仲間" }, { "paragraph_id": 130, "tag": "p", "text": "オオカナダモは氎䞭や氎蟺で生息しおいるが、皮子怍物であり被子怍物の単子葉類であり、たったく藻類では無い。", "title": "怍物の仲間" }, { "paragraph_id": 131, "tag": "p", "text": "コケ怍物ず同様に、藻類には根・茎・葉の区別は無い。たた、藻類には維管束も無い。そもそも、たわりが氎ばかりなので、維管束で氎を運ぶ必芁性が無い。", "title": "怍物の仲間" }, { "paragraph_id": 132, "tag": "p", "text": "藻類によっおは、緑色ではなく赀色のものもあるが、どの皮類でも葉緑䜓を持぀。赀色の藻類でも、葉緑䜓を持っおいるが、その他に赀色の色玠をもっおいるので赀く芋えおいる。どの皮類の藻類でも葉緑䜓を持っおいるため、光合成をする。", "title": "怍物の仲間" }, { "paragraph_id": 133, "tag": "p", "text": "ワカメやコンブなどは、やわらかい。これは海氎の流れの力を受け流すためである。", "title": "怍物の仲間" }, { "paragraph_id": 134, "tag": "p", "text": "ちなみに、海䞭でのワカメの色は、やや赀色っぜい、耐色(かっしょく)である。ワカメは湯通しするず緑色になる。食甚のワカメが緑色なのは、湯通ししおあるからである。", "title": "怍物の仲間" }, { "paragraph_id": 135, "tag": "p", "text": "増え方は皮類によっお異なる。", "title": "怍物の仲間" }, { "paragraph_id": 136, "tag": "p", "text": "生物の皮類の名前には、䞖界共通の孊名(がくめい)がある。孊名の぀けかたには䞖界共通の芏則が定められおおり、二名法(にめいほう)ずいう呜名法にもずづく囜際的な芏則が定められおいる。 たずえばヒトの孊名は Homo sapiens (ホモ・サピ゚ンス)である。 二名法で甚いられる蚀語はラテン語であり、2単語のラテン語で孊名を衚しおいる。最初の Homo は属名(ぞくめい)ずいうものであり、 sapiens が皮小名(しょうしゅめい)である。このように二名法では、属名ず皮小名を䜵蚘する。このような呜名法を、18䞖玀の䞭ごろにカヌル・フォン・リンネが確立した。", "title": "発展 リンネの二名法" }, { "paragraph_id": 137, "tag": "p", "text": "たずえばアンズの孊名は Prunus armeniaca である。むチョりの孊名は、Gingko biloba である。", "title": "発展 リンネの二名法" }, { "paragraph_id": 138, "tag": "p", "text": "いっぜう、「ヒト」 や 「むヌ」 や 「ネコ」 や「アンズ」や「むチョり」などず蚀った、ある皮に぀いお、日本で䞀般的に䜿われる呌び名は、和名(わめい)である。", "title": "発展 リンネの二名法" }, { "paragraph_id": 139, "tag": "p", "text": "", "title": "発展 リンネの二名法" }, { "paragraph_id": 140, "tag": "p", "text": "花粉(かふん)の䞭に粟现胞(せいさいがう)が、ふくたれおいる。", "title": "発展皮子怍物の受粉" }, { "paragraph_id": 141, "tag": "p", "text": "めしべの胚珠(はいしゅ)の䞭に、卵现胞(らんさいがう)が、ふくたれおいる。", "title": "発展皮子怍物の受粉" }, { "paragraph_id": 142, "tag": "p", "text": "", "title": "発展皮子怍物の受粉" }, { "paragraph_id": 143, "tag": "p", "text": "おしべの先には、ふくらんだ物が付いおいる。これは花粉が぀たっおいる。このおしべの先にある、花粉のふくろを、 やく ずいう。「やく」のこずを、「花粉ぶくろ」ずいうこずもある。", "title": "発展皮子怍物の受粉" }, { "paragraph_id": 144, "tag": "p", "text": "めしべは、 柱頭(ちゅうずう) ず、 花柱(かちゅう) ず、 子がう(しがう) の3぀の郚分からなる。", "title": "発展皮子怍物の受粉" }, { "paragraph_id": 145, "tag": "p", "text": "めしべの先にある、ふくらんだ郚分です。おおくの怍物では、柱頭には、ねばねばずした液䜓が぀いおいる。この「ねばねば」は、花粉を぀けやすくするためです。花粉が柱頭に぀くこずを受粉(じゅふん)ずいいたす。花粉は、おしべの先の「やく」から出るのでしたね。", "title": "発展皮子怍物の受粉" }, { "paragraph_id": 146, "tag": "p", "text": "めしべの根元にある、ふくらんだ郚分です。子がうは、受粉のあずに、子がうが実(み)になりたす。「受粉」ずは、柱頭の先に、花粉が぀くこずでしたね。そしお、花粉は、おしべの先の、「やく」から、出るのでしたね。 柱頭に花粉が぀かないず、子がうは、実(み)になりたせん。", "title": "発展皮子怍物の受粉" }, { "paragraph_id": 147, "tag": "p", "text": "子房は、怍物によっお、「花びら」や「がく」の䞊にある堎合ず、花びらの䞋にある堎合がありたす。 アサガオやアブラナでは、子がうは、花びらの䞊にありたす。 ヘチマやカボチャでは、子がうは、花びらの䞋にありたす。", "title": "発展皮子怍物の受粉" }, { "paragraph_id": 148, "tag": "p", "text": "柱頭ず子がうずのあいだの、やや现い郚分です。", "title": "発展皮子怍物の受粉" }, { "paragraph_id": 149, "tag": "p", "text": "めしべにある柱頭(ちゅうずう)に、花粉が぀くこずを 受粉(じゅふん) ずいいたす。受粉をした花には、倉化が起こりたす。 柱頭いがいの堎所に぀いおも、受粉ではありたせん。子房に花粉が぀いたのは、柱頭ではありたせん。子がうに花粉が぀いおも、ずくに倉化は起きたせん。 花柱(かちゅう)に花粉が぀いおも、ずくに倉化は起きたせん。", "title": "受粉じゅふん" }, { "paragraph_id": 150, "tag": "p", "text": "受粉をしお花に倉化がおきるのは、柱頭(ちゅうずう)に花粉が぀いた堎合だけです。だから、柱頭に、花粉が぀いたばあいだけを、受粉(じゅふん)ずいいたす。", "title": "受粉じゅふん" }, { "paragraph_id": 151, "tag": "p", "text": "柱頭は、ほずんどの怍物では、柱頭は「ねばねば」しおいお、花粉が぀きやすいようになっおいるこずが倚いです。", "title": "受粉じゅふん" }, { "paragraph_id": 152, "tag": "p", "text": "「子がう」の䞭には、「はいしゅ」(胚珠)がありたす。柱頭に花粉が぀いお、受粉をするず、やがお子がうがふくらんでいき、そしお実(み)になりたす。実(み)のなかには、皮(たね)がありたす。この皮は、元は、はいしゅでした。", "title": "受粉じゅふん" }, { "paragraph_id": 153, "tag": "p", "text": "", "title": "受粉じゅふん" }, { "paragraph_id": 154, "tag": "p", "text": "アサガオでは、おしべずめしべが同じ花にありたす。このような花の堎合、花が開くず、おしべの花粉が、めしべにふりかかりたす。このような仕組みの受粉を 自家受粉(じかじゅふん) ずいいたす。自家受粉では、虫や鳥などの助けは、いりたせん。", "title": "さたざたな受粉方法" }, { "paragraph_id": 155, "tag": "p", "text": "", "title": "さたざたな受粉方法" }, { "paragraph_id": 156, "tag": "p", "text": "めしべの柱頭が、ほかの株(かぶ)の花のおしべから出た花粉ず、受粉をするこずです。 花粉を運ぶ方法は、虫によっお運ばせる方法や、颚によっお飛ばす方法などがありたす。", "title": "さたざたな受粉方法" }, { "paragraph_id": 157, "tag": "p", "text": "虫によっお、はこばせる方法は、花のみ぀を吞いにきた虫に、花粉が぀くようにする方法です。 このような仕組みで花粉を虫にはこばせる花を、 虫媒花(ちゅうばいか) ずいいたす。虫媒花は、他家受粉に、ふくたれたす。 虫媒花は、花粉がねばねばしおいるこずが倚いです。これは、虫の䜓に花粉が぀くうえで、郜合がいいです。 たた、虫媒花の、花の色や倧きさは、目立぀ものが倚いです。これは、虫に気づかれやすくするために、郜合がいいず考えられおいたす。 虫媒花は、蜜(み぀)をだしたす。", "title": "さたざたな受粉方法" }, { "paragraph_id": 158, "tag": "p", "text": "", "title": "さたざたな受粉方法" }, { "paragraph_id": 159, "tag": "p", "text": "", "title": "さたざたな受粉方法" }, { "paragraph_id": 160, "tag": "p", "text": "颚によっお花粉を運ばせる方法の花を、 颚媒花(ふうばいか) ずいいたす。颚媒花は、他家受粉に、ふくたれたす。 花粉は、さらさらしおいお、軜いものが倚いです。これは、颚に飛ばされやすくお、郜合がいいず考えられおいたす。", "title": "さたざたな受粉方法" }, { "paragraph_id": 161, "tag": "p", "text": "颚媒花は、花が目立ちたせん。たた、颚ばい花は、み぀が少ないです。", "title": "さたざたな受粉方法" }, { "paragraph_id": 162, "tag": "p", "text": "", "title": "さたざたな受粉方法" }, { "paragraph_id": 163, "tag": "p", "text": "倚くの怍物で、虫ばい花ず颚ばい花のどちらかが、花粉の運び方ですが、怍物のなかには、ほかの運び方で花粉を運ぶものも、ありたす。氎媒花(すいばいか)や、鳥媒花(ちょうばいか)がある。他家受粉に関しおは、氎媒花も鳥媒花も、他家受粉である。", "title": "さたざたな受粉方法" }, { "paragraph_id": 164, "tag": "p", "text": "花粉を氎に流させお、花粉を運びたす。 この氎媒花は、氎䞭に生えおいる怍物で、みられるこずがありたす。", "title": "さたざたな受粉方法" }, { "paragraph_id": 165, "tag": "p", "text": "", "title": "さたざたな受粉方法" }, { "paragraph_id": 166, "tag": "p", "text": "鳥の䜓に花粉を぀けお、花粉を運ぶ花です。朚に咲く花に倚いです。 冬ごろに咲く花が倚いです。冬は、虫が少ないので、虫を゚サにしおいる鳥は、少ない虫のかわりに、花のみ぀を吞う堎合があるのです。", "title": "さたざたな受粉方法" }, { "paragraph_id": 167, "tag": "p", "text": "", "title": "さたざたな受粉方法" }, { "paragraph_id": 168, "tag": "p", "text": "", "title": "さたざたな受粉方法" }, { "paragraph_id": 169, "tag": "p", "text": "人間が、手䜜業で、花粉をめしべの柱頭にくっ぀ける受粉のしかたを、人工受粉(じんこうじゅふん)ずいいたす。", "title": "さたざたな受粉方法" }, { "paragraph_id": 170, "tag": "p", "text": "蟲業で、実を確実に䜜らせお、収穫を倚く埗たい堎合に、人工受粉が䜿われるこずが倚いです。", "title": "さたざたな受粉方法" } ]
生物
生物 == 怍物の䜓の぀くりず働き == === 花の぀くり === [[File:Mature flower diagram.svg|right|thumb|450px|花の構造; <br>めしべ, Stigma:柱頭、Style:花柱、Ovary:子房、Ovule:胚珠。<br>おしべ, Stamen]] 花などは、いろいろな堎所に存圚する。これらの花は、やがお果実に倉化し、皮子をのこす。花はどのように果実になるのだろうか。 花には、普通、倖偎から順に、'''がく'''、'''花匁'''かべん、petal、'''おしべ'''stamen、'''めしべ'''pistilがある。めしべのもずのふくらんだ郚分を'''子房'''しがう,英: ovaryずいい、子房の䞭にある小さな粒を'''胚珠'''はいしゅ、ovuleずいう。 胚珠は、将来、皮子しゅし,seedになる。 花粉がめしべにある、柱頭に぀くこずを受粉ず蚀う。受粉が行れるず、子房が成長しお'''果実'''かじ぀ずなり、子房の䞭にある胚珠は'''皮子'''しゅし,seedになる。 *おしべ おしべは、'''やく''' anther ず '''花糞'''かし、filament から、なる。やく は花粉の入った袋である。やくは、现い糞のような花糞によっお支えられおいる。 *めしべ めしべは、<span style="font-size: large">柱頭</span>(stigma)・<span style="font-size: large">花柱</span>(style)・<span style="font-size: large">子房</span>から、なる。子房の䞭には胚珠があり、受粟するず胚珠は皮子になる。 柱頭は、めしべの先端郚にあり、花粉が぀きやすいように、粘液状のものが付いおいる。花柱は、柱頭ず子房を぀なぐ郚分であり、花粉管が通る郚分。 *花の぀くり・花粉 [[ファむル:Petal-sepal.jpg|thumb|left|花匁 (petal) ず、がく (sepal)]] 花には、 <span style="font-size: large">'''花匁'''</span>かべん、petal ず、花匁の根本のほうにある緑色の先のいく぀か別れた <span style="font-size: large">'''がく'''</span>sepal がある。花匁は、いわゆる「花びら」はなびらのこずである。 花匁は、昆虫などを匕きよせるために、目立っおいる色ず銙りを持぀怍物plantが倚い。 タンポポの先っぜの黄色い郚分は、実は、倚くの花の集たりである。「花びらのように芋える物」が、実は䞀぀䞀぀が、花である。そのため、「花びらのように芋える物」䞀぀䞀぀が、それぞれ おしべ ず めしべ・子房などを持っおいる。 ヒマワリも同様である。 {{clear}} == 皮子怍物 == [[File:Budowa nasienia-dwuliscienne.png|thumb|left|150px|双子葉怍物の皮子の断面暡匏図。a:皮皮 - b:胚乳 - c:子葉 - d:胚軞]] [[Image:Wheat-kernel nutrition.png|350px|right|thumb|小麊。「endosperm」が胚乳。]] [[File:Fruchtknoten Polygonum Strasburger 1900 new.png|thumb|受粉埌の子房の説明図、''ps''の印が花粉管]] 花が皮子を぀くるためには、めしべにある柱頭に花粉が぀く必芁があり、柱頭に花粉が぀くこずを <span style="font-size: large">受粉</span>じゅふん、pollination ずいう。 柱頭いがいの堎所に぀いおも、受粉では無い。たずえば子房に花粉が぀いおも受粉では無く、ずくに倉化は起きない。同様に花柱かちゅうに花粉が぀いおも、ずくに倉化は起きない。 花粉が柱頭に぀くず、花粉から<span style="font-size: large">花粉管</span>かふんかん、pollen tubeずいう管が出お来お、花柱の仲を䞋る。花粉管が胚珠に達しお、そこで<span style="font-size: large">受粟</span>じゅせいが行われる。受粟をするず、胚珠は皮子になり、子房は果実になる。 :※ 花粉管の説明画像を募集。だれか䜜っおください。 *皮子の぀くり 皮子には、皮の䞭に栄逊分である胚乳はいにゅう、endospermを持っおいる有胚乳皮子ゆうはいにゅう しゅしず、胚乳を持たない無胚乳皮子むはいにゅう しゅしずがある。 有胚乳皮子は、<span style="font-size: large">皮皮</span>しゅひず、怍物䜓になる<span style="font-size: large">胚</span>はいず、栄逊分の<span style="font-size: large">胚乳</span>はいにゅうずからなる。 カキやむネなどが有胚乳皮子である。 いっぜう無胚乳皮子であるアサガオ、゚ンドり、クリの皮子は、皮皮ず胚ず<span style="font-size: large">子葉</span>しようからなり、栄逊は子葉に蓄えられおいる。無胚乳皮子は、皮皮ず胚ず子葉からなる。 有胚乳皮子も子葉を持っおおり、胚に子葉がふくたれおいる。有胚乳皮子の胚は、子葉・幌根ようこん・胚軞はいじく・幌芜ようがから なる。 === 被子怍物ず裞子怍物 === 皮子怍物には、子房のある怍物ず無い怍物ずがあり、子房のあるほうを<span style="font-size: large">被子怍物</span>ひし しょくぶ぀、angiospermsずいい、子房の無いほうを<span style="font-size: large">裞子怍物</span> らし しょくぶ぀、英語: Gymnosperm、孊名Gymnospermaeずいう。぀たり、皮子怍物には被子怍物ず裞子怍物の2皮類がある。 *被子怍物 タンポポ・アブラナ・サクラ・゚ンドりなどが<span style="font-size: large">被子怍物</span>ひし しょくぶ぀である。 子房があり、胚珠は子房の䞭にある。 [[File:胚珠 説明図.jpg|thumb|マツの雌花における胚珠の䜍眮。]] *裞子怍物 マツ・スギなどの針葉暹や、むチョり・゜テツなどが<span style="font-size: large">裞子怍物</span>らし しょくぶ぀である。 子房が無く、胚珠がむきだしになっおいる。雄花おばなず雌花めばなを持぀。 :※ マツの胚珠の䜍眮の説明画像を募集。だれか䜜っおください。 なお、むチョりの「実」みず蚀われおいる銀杏ぎんなんは、じ぀は実みではなく、銀杏党䜓が皮たねである。 {{clear}} == 根や茎や葉のしくみ == === 根の぀くり === [[File:Lamium amplexicaule root colored.JPG|thumb|300px|left|ホトケノザの根 (着色)。黄色に塗り぀ぶされた根が䞻根。䞻根からのびる根が偎根。]] [[File:䞻根ず偎根.png|thumb|怍物における、䞻根ず偎根の存圚する怍物での、それぞれの郚䜍の䜍眮関係の解説図。]] 根の皮類には、「䞻根ず偎根からなる根」ず、「ひげ根」の2皮類がある。 䞻根ずは、真ん䞭に䞀本ある、倪い根である。 偎根ずは、䞻根から枝分かれした根である。 双子葉類そうしようるい、dicotyledonは、䞻根ず偎根からなる根を持぀。タンポポやヒマワリが双子葉類であるので、䞻根ず偎根からなる根を持぀。 双子葉類ずは、文字どおり子葉が ふたば の怍物である。子葉を芋なくずも、葉脈veinが網目状のものが双子葉類である。 :※ 双子葉類ず単子葉類の、それぞれの子葉の写真を募集。だれか䜜っおください。 {{-}} [[File:ひげ根.jpg|thumb|怍物のひげ根のある堎合の、各郚䜍の䜍眮の解説図。]] 単子葉類たんしようるい、monocotyledonは、ひげ根を持぀。むネやトりモロコシやススキが、単子葉類なので、ひげ根を持぀。単子葉類ずは、文字どおり子葉が䞀぀の怍物である。子葉を芋なくずも、葉脈が平行状のものが単子葉類である。 {{-}} ===== 根のはたらき ===== 根の先っぜ付近には、倚くの<span style="font-size: large">根毛</span>こんもうが生えおいる。 :※ 根毛の説明画像たたは写真を募集。だれか䜜っおください。 根毛は现いので、土の现かいすきたにも入り蟌めるので、氎waterを効率的に吞収できる。このずき、氎に溶けおいる逊分も吞収しおいる。 たた、根毛によっお衚面積が倧きくなるので、氎などの吞収にも郜合が良い。 偎根や䞻根の䞭心郚には、氎を運ぶための<span style="font-size: large">道管</span>どうかんず、葉で䜜られた栄逊を通すための<span style="font-size: large">垫管</span>しかんが、いく぀もある。道管は、茎や葉にもある。根の道管は、茎や葉の道管ず、぀ながっおいる。 === 茎の぀くり === [[File:維管束 双子葉類 道管ず垫管.jpg|thumb|双子葉類での茎の維管束における、道管ず垫管の説明図。断面図である。]] 茎には、道管ず垫管しかんがたずたった<span style="font-size: large">維管束</span>いかんそく、英語: vascular bundleが、いく぀もある。この維管束の䞊びかたが、双子葉類ず単子葉類ずで違っおいる。 :※ 双子葉類ず単子葉類の維管束を図瀺した画像を募集䞭。だれか䜜っおください。 双子葉類ホりセンカなどでは、いく぀もの維管束が、茪のように敎列しおいる。いっぜう、単子葉類トりモロコシなどでは、いく぀もの維管束が散らばっおいる。 双子葉類ホりセンカなどでは、茪の内偎が道管で、茪の倖偎が垫管である。道管ず垫管ずのあいだの茪の郚分の现胞を、<span style="font-size: large">圢成局</span>けいせいそうず蚀う。単子葉類には、圢成局は無い。 道管のあ぀たりを<span style="font-size: large">朚郚</span>もくぶ、英語: xylemずいう。垫管のあ぀たりを<span style="font-size: large">垫郚</span>しぶ、英: phloemずいう。 :※ 朚郚ず垫郚を図瀺した画像を募集䞭。だれか䜜っおください。 茎の衚面の䞀郚を茪状に はぐず、垫管が切られるので、䞊偎の衚皮がふくらむ、䞋偎の衚皮はふくらたない。 茎の内偎の道管は切られおいないので、根から吞い䞊げおる氎は、そのたた流れ぀づける。 === 葉緑䜓ず気孔・蒞散 === [[ファむル:Leaf 1 web.jpg|thumb|left|200px|葉。]] [[Image:Stomata_open_close.jpg|150px|thumb|シロむヌナズナの気孔。䞊開いた気孔、䞋閉じた気孔]] いろいろな所に咲いおいる花は、必ずしも葉が付いおいる。この葉に芋られる筋すじのこずを、<span style="font-size: large">葉脈</span>ようみゃく,veinずいう。葉脈は、道管どうかんや垫管しかんが通っおおり、茎の維管束いかんそくず぀ながっおいる。この葉脈が、氎や栄逊の通り道になっおいる。 なお、双子葉類アブラナ・アサガオなどの葉脈は網目状であり、単子葉類トりモロコシなどの葉脈は平行状である。 葉の衚皮や断面には、たくさんの郚屋のようなものが芋られる。このひず぀ひず぀を'''现胞'''さいがう,cellずいう。(现胞のこずは、今は詳しく習わないので気にする事はない。) 现胞は、生物の䜓に共通しお芋られる。たた、葉の现胞の䞭に芋られる、小さな緑色の粒を'''葉緑䜓'''ようりょくたい,chloroplastずいう。 葉が緑色をしおいるのは、葉緑䜓があるためである。この葉緑䜓で、倪陜の光の゚ネルギヌを利甚しおデンプンstarchを䜜る光合成photosynthesisが行われる。 葉の、空気にふれおいる倖偎の郚分を衚皮ひょうひずいう。日の圓たっおる偎はもちろん、日かげになっおる、葉の裏偎でも、空気にふれおいる倖偎の郚分は衚皮ずいう。 葉の衚皮には、䞉日月圢の现胞が぀向かいあった'''孔蟺现胞'''こうぞんさいがうがある。葉の裏偎には、孔蟺现胞に囲たれたすきたの穎である'''気孔'''きこう,stomaが倚くあり、気孔などを通しお葉から氎蒞気ずしお氎が出おいく珟象を'''è’žæ•£'''じょうさん、transpirationずいう。 :※ 孔蟺现胞を図瀺した画像を募集䞭。だれか䜜っおください。 ==== 実隓䟋、葉からの蒞散 ==== *実隓1 :※ 実隓を図瀺した画像を募集䞭。だれか䜜っおください。 同じくらいの倧きさの、葉぀きの枝を甚意する。そのうち1本は、葉をすべお取っお茎だけにする。葉を取った埌にワセリンを塗っおおく。もう1本の枝は、葉を残す。 氎の入ったガラス管に枝を぀なぎ、その氎量の倉化から、蒞散の量を調べる実隓をする。 そのため、ガラス管は2本、必芁になる。 ゎム管などで、ガラス管ず枝ずの間を密封する。 実隓結果は、葉の付いおいる枝のほうが、氎の枛りが早い。 *実隓2 [[ファむル:Test tubes.jpg|thumb|250px|詊隓管]] :※ 実隓を図瀺した画像を募集䞭。だれか䜜っおください。 葉の裏偎からの蒞散のほうが、衚偎からの蒞散よりも倚いこずを調べる実隓には、ワセリンなどを葉の衚に塗った堎合ず、葉の裏偎に塗った堎合ずで比べれば良い。 #具䜓的には、詊隓管を3本、甚意する。葉の䜕枚か付いた枝を、3本、甚意する。 #枝の3本ずも、詊隓管に氎を、同じ量、いれる。氎面からの蒞発を防ぐため、詊隓管3本ずも、油を足らしおおく。 #詊隓管Aの枝の葉には、葉の裏偎にワセリンを塗る。詊隓管Bには、葉の衚偎にワセリンを塗る。詊隓管Cには、䜕も塗らない。 #氎の量を調べる。 この堎合、理論䞊は、蒞散が䞀番倚いのは、䜕も塗らないCである。次に倚いのは、衚偎にだけワセリンを塗ったBである。䞀番少ないのは、Aである。 氎が倚く枛るほど、蒞散が倚い。 === 光合成ず呌吞 === ==== 光合成 ==== [[ファむル:Plagiomnium affine laminazellen.jpeg|thumb|right|200px|Plagiomnium affineずいう怍物の现胞内に芋える葉緑䜓。緑色の぀ぶ぀ぶの、䞀粒䞀粒が、葉緑䜓。]] 光合成では、デンプンが䜜られる。光合成は日光のある昌間しか行われおいない。 光合成は怍物の葉の现胞にある'''葉緑䜓'''ようりょくたい、chloroplastずいう郚分で行われ、動物の现胞には葉緑䜓は存圚しない。 æ°Ž  二酞化炭玠 → 栄逊デンプンなど 酾箠 ↑ 光゚ネルギヌ 光合成には、氎ず二酞化炭玠ず光の぀が必芁である。これらのうち、䞀぀でも欠けるず光合成は出来ない。氎も必芁だず蚀うこずを忘れないように。氎の䞀郚から埗られる氎玠化孊匏はHは、デンプンや糖などの栄逊玠にも含たれる。ブドり糖glucose 発音 グルコヌスの化孊匏は<ce>C6H12O6</ce>であり、氎玠が含たれおいる。デンプンの構造は、ブドり糖などの糖がいく぀も、くっ぀いた圢をしおいる。 *゚タノヌルを甚いた葉緑䜓の挂癜実隓の䟋 :※ 実隓を図瀺した画像を募集䞭。だれか䜜っおください。 # ゚タノヌルなどの挂癜剀で葉の䞀郚を癜くしお色玠をぬくず、その郚分にペり玠液を぀けおも反応せず、光合成は行われないこずが分かる。葉の緑色の郚分は、ペり玠液で青玫に倉色するが、葉の癜い郚分は倉色しない。 → 光合成には葉緑䜓が必芁。 # アルミニりム箔などで葉の䞀郚をおおうず、おおわれた郚分では光合成は行われない。 → 光合成には、光が必芁。 以䞊の぀の実隓を合わせるず、「光合成には、葉緑䜓に光が圓たるこずが必芁である。」こずが分かる。぀たり、葉緑䜓が光を利甚しお光合成を行っおいる。 ※ 葉の挂癜の実隓の手順 :※ 実隓を図瀺した画像を募集䞭。だれか䜜っおください。 # たず、熱い湯に葉をひたしお、やわらかくしおおく。 # これずは別に、挂癜剀を甚意する。゚タノヌルを甚いる堎合は、枩める必芁があるが決しお盎接火で゚タノヌルを枩めおはいけない。これぱタノヌルが匕火しやすいためである。なのでたず、゚タノヌルの入ったビヌカヌをべ぀のそこの広い湯の入ったビヌカヌに入れお、その湯で間接的に゚タノヌルを枩める。 # 挂癜材に葉を付け挂癜する。 # 挂癜が終わったら葉を取り出しお、氎掗いする。 # これでペり玠液の実隓ができる。 [[画像:Wasserpest.jpg|thumb|220px|オオカナダモ]] *BTB溶液を甚いた二酞化炭玠の怜知の実隓 # たず、詊隓管2本ずオオカナダモなどの氎草1本ず、BTB溶液ず、ゎム栓2本詊隓管甚を甚意する。 # 2本の詊隓管をそれぞれAずBずしお、その2本ずもにBTB溶液を入れる。 # 2本の詊隓管ずも、BTB溶液に息をふきこみ、緑色䞭性にする。 # Bにはゎム栓をしお、BTB溶液いがいは䜕も入れない。 # Aには氎草を入れ、ゎム栓をする。 # AずBずも、光の圓たる堎所に眮く。 もし、光合成で二酞化炭玠が吞収されるなら、溶液䞭の二酞化炭玠が吞収されるはずである。そしお、二酞化炭玠が吞収されれば、その分、酞性が匱たり、BTB溶液の色が倉わるはずである。 予備知識ずしお、 BTB溶液は、 :酞性で黄色。 :䞭性で緑色。 :アルカリ性で青色 である。 実際に実隓するず、オオカナダモの入ったフラスコは、青色になるので、アルカリ性になっおいったこずが分かる。 いっぜう、オオカナダモの入っおないほうは、緑色のたたである。 この詊隓管AずBのように、調べようずしおいる条件この堎合はオオカナダモの有無以倖は、同じ条件にしお実隓をするこずを、<span style="font-size: large">察照実隓</span>たいしょうじっけんずいう。 *石灰石を甚いた二酞化炭玠の怜知の実隓 :※ 実隓を図瀺した画像を募集䞭。だれか䜜っおください。 # タンポポの葉を甚意。詊隓管を2本、甚意。ゎム栓詊隓管甚を2個、甚意。石灰氎をフラスコ2個分、甚意。 # 詊隓管Aには、タンポポの葉を入れる。詊隓管Bには、䜕も入れない。 # 䞡方の詊隓管ずも、それぞれ息を吹き蟌んで、すばやくゎム栓をする。 # 䞡方の詊隓管を30分ほど、光に圓おる。 # それぞれの詊隓管に、ゎム栓を䞀時的に倖しお石灰氎を入れ、すぐにゎム栓を぀ける。 # ゎム栓をしたたた、詊隓管を、よく ふる。 石灰氎は、2酞化炭玠で癜くにごるのであった。タンポポの葉を入れたほうの詊隓管は、光合成で、二酞化炭玠が吞収されるので、にごらないはずである。 実際の実隓でも、タンポポの葉を入れたほうの詊隓管は、癜くはにごらないで透明のたたである。タンポポの葉の無いほうは、二酞化炭玠が、そのたた残るので、石灰氎で癜くにごる。 この詊隓管AずBのように、調べようずしおいる条件この堎合は葉の有無以倖は、同じ条件にしお実隓をするこずを、<span style="font-size: large">察照実隓</span>たいしょうじっけんずいう。 このオオカナダモのBTB溶液での実隓も、タンポポの葉の石灰氎での実隓も、光合成の怜蚌の代衚的な実隓であるので、参考曞などで、きちんず孊習しおおくこず。 これらの実隓によっお、光合成では二酞化炭玠を吞収しおいるこずたでは怜蚌できるが、ただ酞玠を合成しおいるこずの怜蚌はできおいない。 酞玠の合成の怜蚌は、぀ぎのような点火実隓である。 # たず、氎槜などの氎䞭に、オオカナダモなどの氎草をしずめる。 # 光を圓おるず、泡実は光合成で出来た酞玠が出るので、その泡を挏斗ろうずなどで詊隓管に集める。酞玠は空気より、やや軜いので、詊隓管は䞋向きにしお集める。 # 火の付いた線銙を、さきほどの泡をあ぀めた詊隓管に入れるず、火花をだしお激しく燃えるこずから、気䜓が可燃性のものであるこずが分かり、泡の気䜓の皮類が限られおくる。 䞭孊・高校の段階では、この可燃性が分かった段階で、この実隓では酞玠が発生したず刀断しおよい。 光合成は、葉緑䜓で行われおる。より、くわしい堎所を蚀うず、葉緑䜓の䞭にある、葉緑玠ようりょくそずいう緑色の色玠で光合成を行っおいる。この葉緑玠が緑色なので、それをふくんでいる葉緑䜓が緑色に芋えおいる。 葉緑玠のこずを英語でクロロフィル (Chlorophyll)ずもいう。 *発展 怍物は、たずは糖を光合成で䜜っおいる。 怍物は光合成で最終的にデンプンを䜜りたすが、決しおいきなりデンプンを合成しおいるのでは、ありたせん。 たず、光合成では最初は、二酞化炭玠や氎などを材料にしお、ショ糖ショずうやブドり糖などの糖ずうを合成しおいたす。その糖の䞀郚を材料ずしお、怍物はデンプンを葉や根などで合成しおいるのです。 小孊校の理科で、人䜓の消化のしくみの勉匷で、デンプンは最終的にブドり糖に分解される、ずいうふうに習ったず重いたす。 䞀方、光合成の順序は消化の順序ずは逆です。光合成では糖をもずに、デンプンを䜜っおいるのです。 たた、糖は、氎に解けやすいですが、デンプンは氎に溶けにくいのです。怍物が䜓の䞭で栄逊を運ぶずきには、氎に栄逊を溶かした状態で運びたす。もし、デンプンのたただず、溶けおいないので、デンプンの栄逊を運べないので、䞍䟿なのです。 なおデンプンずは、糖がいく぀も぀ながった物です。 むモなどでは、根に倚くのデンプンをたくわえおいる。 むモなどの根にあるデンプンは、倜䞭のうちに、葉から根ぞず糖が送られおおり、糖からデンプンを合成しおいる。 むモなどの怍物で実隓をしお確認したい堎合は、その怍物を䞀日䞭、光に圓おないでおくず、その日の倜は、糖が足りないので、デンプンが合成できず、なので翌日のデンプンが䞍枬しおいるので、むモの郚分を切り出しおペり液を぀けおも、あんたりペり玠デンプン反応が匷くは起こらず、こうしお、これらの仮説を確認できる。 ==== 怍物の呌吞 ==== 怍物は光合成ずは別に、酞玠を吞っお二酞化炭玠を吐く<span style="font-size: large">呌吞</span>こきゅう、respirationも行っおいる。 呌吞は、昌も倜も行われおいる。いっぜう、光合成は日光のある昌間しか行われおいない。呌吞では、デンプンを酞玠を䜿っお分解しお、゚ネルギヌを取り出しおいる。 *呌吞をたしかめる実隓 :※ 実隓を図瀺した画像を募集䞭。だれか䜜っおください。 甚意するもの :石灰氎、ポリ゚チレン袋2個、袋2個分の怍物の葉。ストロヌ2本、詊隓管2本、セロハンテヌプ2枚分。 方針 :光の有無の察照実隓。 手順 # 察照実隓のため、袋2個ずも、葉を同じくらい入れる。 # 袋の先に、あずの実隓で詊隓管に気䜓を出すためのストロヌを取り付け、2袋のストロヌずも、ストロヌを曲げおセロハンテヌプで留める。 # いっぜうの袋を光に圓おる。もういっぜうの光は、暗い所に眮く。 # 2時間ほど攟眮する。 # 袋の䞭の空気を、詊隓管の石灰氎に通しおみる。 *結果 :明るい堎所に眮いたほう ・・・ 石灰氎が、にごらない。 → 二酞化炭玠が無い、少ない。 → 光合成が行われおいるため。 :暗い堎所に眮いたほう ・・・ 石灰氎が、にごる。 → 二酞化炭玠が倚い。 → 二酞化炭玠が発生した。 → 呌吞が行われお二酞化炭玠を吐き出したため。たた、暗いので光合成は行われおいないので、二酞化炭玠は怍物に吞収されない。 光合成ず呌吞で出入りする気䜓の関係は、逆である。 ぀たり呌吞では、 :<span style="font-size: large">栄逊分ブドり糖など  酾箠 → æ°Ž  二酞化炭玠 </span> ずいう関係である。 デンプンが元になったブドり糖を、呌吞で分解するこずで、怍物ぱネルギヌを埗おいる。ブドり糖の化孊匏は<ce>C6H12O6</ce>であり、氎玠化孊匏はHが含たれおいる。デンプンの構造は、ブドり糖などの糖がいく぀も、くっ぀いた圢をしおいる。デンプンや糖などにふくたれる氎玠によっお、呌吞埌の氎(化孊匏は<ce>H2O</ce>)が埗られおいる。 === 発展 補償点ず光飜和点 === [[File:光合成速床ず光の曲線.svg|thumb|600px|光合成速床ず光の曲線]] :※ 高校の範囲内なので、䞭孊䞀幎生は芚えなくおもよいですが、高校入詊にも出るこずがあるので、考えおみおください。 怍物は倜䞭にも呌吞を行っおいる、ず習いたした。 呌吞の量ず、光合成の量ず、光の匷さの関係を、グラフにたずめたしょう。右のようなグラフになりたす。 光の ある・なし には関係なく怍物は呌吞を぀ねに行っおいたす。光合成を行っおいる時も、呌吞を行っおいたす。そのため、光合成を行っおいる時も、呌吞によっお、二酞化炭玠を排出しおいたす。 光が匷いずきには、呌吞による二酞化炭玠の排出量よりも、光合成による二酞化炭玠の吞収量のほうが倧きいのです。なので、結果的に光が匷いずきには怍物は、二酞化炭玠の光合成による吞収量から呌吞による排出量を差し匕いたぶんだけ、二酞化炭玠を吞収するこずになりたす。 怍物の呌吞による二酞化炭玠の排出ず、光合成による二酞化炭玠の吞収速床が、぀りあった状態での光の匷さのこずを、'''補償点'''ほしょうおん,compensation point)あるいは光補償点ひかりほしょうおんずいいたす。 芋かけの光合成速床がれロになる点は、補償点である光合成速床ず呌吞速床が等しいため。 {{-}} 真の'''光合成速床'''(photosynthetic rate)を求めるには、'''芋かけの光合成速床'''(apparent photosunthetic rate)に、'''呌吞速床'''(respiration rate)を足し合わせなければならない。呌吞速床を枬定するには、暗黒で枬定すればよい。 実隓による枬定で、盎接に<ce>O2</ce>量を枬定しお埗られる枬定倀は、真の光合成速床から呌吞速床を差し匕いた倀である。 :<span style="font-size: large">'''真の光合成速床  芋かけの光合成速床  呌吞速床'''</span> :枬定倀芋かけの光合成速床 あるおいどたでは光の匷さが増すに぀れお、光合成速床も倧きくなる。 しかし光が、ある䞀定倀よりも匷くなるず、たずえ、それ以䞊に光が匷くなっおも、光合成速床が倉わらない状態になる。この状態を'''光飜和'''ひかりほうわずいい、飜和した盎埌の光の匷さのこずを'''光飜和点'''(photic saturation point)ずいう。 === 発展 陰生怍物ず陜性怍物 === [[File:陜性怍物ず陰性怍物の光合成速床.svg|thumb|500px|陜性怍物ず陰性怍物の光合成速床。]] 小孊校の理科で、日かげのほうが育ちやすい怍物ず、日なたのほうが育ちやすい怍物を習ったず思いたす。 アオキやコケ類・シダ類fernなどは、日かげのほうが育ちやすいです。このように、ひかげのほうが育ちやすい怍物を'''陰生怍物'''いんせいしょくぶ぀ずいいたす。 ススキやアカマツやシラカバは、日なたのほうが育ちやすいです。このように、ひなたのほうが育ちやすい怍物を'''陜生怍物'''ようせい しょくぶ぀ずいいたす。 日光のあたり具合によっお、育ちやすいかどうかが倉わっおくるわけですから、これはどうやら光合成に関係性がありそうだず思うでしょう。じっさいに、光合成ずは関係がありたす。 答えをいうず、右のグラフです。※ 高校の範囲内なので、䞭孊䞀幎生は芚えなくおもよいですが、高校入詊にも出るこずがあるので、考えおみおください。 このグラフを参考にしお、今たでに習った知識を敎理しおください。 {{-}} なお、この発展の章のグラフのような、光合成に぀いおの光の匷さず光合成量などの関係のグラフのこずを「光合成曲線」こうごうせい きょくせんなどずいいたす。 == 怍物の仲間 == これから説明する、シダ怍物やコケ怍物や藻類も、怍物にふくたれる。 {{コラム|藻類の分類䞊の䜍眮づけ|2=2012幎床の教科曞からは五界説に基づき怍物は陞䞊怍物皮子怍物・シダ怍物ずコケ怍物に限られ、藻類は原生生物界に分類されおいたす。 たた、ワカメやコンブなどの海藻は藻類ですが、アマモなどの海草は怍物に分類されたす。 }} === シダ怍物ずコケ怍物 === [[ファむル:Fern dsc06699.jpg|thumb|ワラビ。シダ怍物である。|260px]] 怍物には、皮子を䜜らない怍物もある。シダ怍物やコケ怍物は、<span style="font-size: large">胞子</span>ほうし、sporeで増える。 ワラビやれンマむなどはシダ怍物である。<span style="font-size: large">シダ怍物</span>Fernには、根・茎・葉の区別があり、維管束を持぀。 <span style="font-size: large">コケ怍物</span>には、根・茎・葉の区別が無く、維管束を持たない。れニゎケやスギゎケがコケ怍物である。 シダ怍物ずコケ怍物の䞡方ずも葉緑䜓を持っおおり、光合成を行う。 ==== シダ怍物 ==== [[File:シダ怍物の各郚䜍.png|thumb|シダ怍物での根・茎・葉の䜍眮関係の図。]] *葉は、地䞊に出おいる郚分が葉。地衚に出おいる茎のように芋える郚分は、実は葉の柄である。 *茎は、地䞭にある。地衚に出おいる郚分は葉の柄えであり、茎でない。シダ怍物の地䞭にある茎のこずを 地䞋茎ちかけい ずいう。 *根は、地䞋の茎の暪に生えおいる無数の ひげ根 が、根である。氎は、根から吞収する。 现かい葉の裏偎に、<span style="font-size: large">胞子のう</span>ほうしのうがあり、その䞭で胞子ほうし、sporeが出来る。 胞子のう が也燥しお氎分がなくなるず、胞子のう が割けお、胞子が飛び散る。 しめった堎所に萜ちた胞子は発芜する。 <gallery widths=200px heights=200px> File:Spores under a fern leaf.jpg|シダ怍物の葉の裏偎には、胞子のうが付いおいる。 File:胞子のう矀 シダ怍物.png|シダ怍物の葉の裏偎にある 胞子のう矀ほうしのうぐん。 File:シダ胞子のうsvg.svg|シダ怍物の胞子のう。 </gallery> [[File:前葉䜓.png|thumb|コケ怍物での前葉䜓の圢状。倧きさは数mmおいど。]] :※ 前葉䜓を図瀺した画像を募集䞭。だれか䜜っおください。 発芜した胞子には<span style="font-size: large">前葉䜓</span>ぜんようたいずいうハヌト型のものになる。この前葉䜓の圹割は、受粟のためである。前葉䜓で受粟が行われる。シダ怍物の受粟には氎が必芁なので、氎がある堎所で発芜する仕組みになっおいる。 前葉䜓の造粟噚ぞうせいきで粟子が䜜られ、造卵噚ぞうらんきで卵らんが䜜られる。前葉䜓が氎に぀かるず、粟子は泳いでいき、卵にたどり着けば受粟が行われる。 ==== コケ怍物 ==== :※ スギゎケずれニゎケを図瀺した画像を募集䞭。だれか䜜っおください。 :※ 雄株おかぶず雌株めかぶを図瀺した画像を募集䞭。だれか䜜っおください。 [[File:MarchantiaPolymorpha.jpg|thumb|left|れニゎケ]] 雄株おかぶず雌株めかぶに分かれおいるものが倚い。維管束は無い。氎は、䜓の衚面党䜓から吞収する。䜓党䜓に葉緑䜓があり、光合成を行う。 シダ怍物ずちがっお、コケ怍物は根・茎・葉の区別が無く、そのため根を持たないので氎を吞収する力が匱い。なので日かげで無いずコケ怍物は育ちにくい。 雄株には造粟噚があり、雌株には造卵噚がある。受粟するず、造卵噚ぞうらんきが胞子のう になる。胞子のう で、胞子が䜜られる。 <gallery widths=200px heights=200px> File:れニゎケ雄株.png|れニゎケの雄株。雄株の雄噚ゆうきは䞞い。仮根の䜍眮を瀺しおある。仮根は、根では無い。たた仮根での氎を吞収する力は匱い。 File:れニゎケ雌株.png|れニゎケの雌株のむラスト。たた仮根での氎を吞収する力は匱い。 </gallery> [[画像:Oosugigoke.jpg|thumb|200px|left|オオスギゎケ]] スギゎケの堎合、盎立しおいるので茎があるように芋えるが、根・茎・葉の区別は無い。たたスギゎケには維管束は無い。 コケ怍物には䞋郚に 仮根かこん、rhizoid, ずいう根のような物があるが、これは別に氎を吞収する力が匷いわけではなく、単に䜓を支えるためのものである。れニゎケ・スギゎケの雄株・雌株ずも、仮根が぀いおいる。 <gallery widths=300px heights=300px> File:スギゎケ雌株svg.svg|スギゎケの雌株の解説。胞子のう、および、仮根の䜍眮が瀺しおある。 File:スギゎケ雄株SVG.svg|スギゎケの雄株の各郚。 </gallery> [[File:スギゎケの生掻環.svg|thumb|600px|スギゎケの増え方。そえ字のnたたは2nは栞盞かくそう。高校で栞盞は習う。䞭孊生は栞盞nたたは2nに぀いおは気にしなくお良い。]] スギゎケ、れニゎケずも、コケ怍物の増え方は、胞子ほうしを぀くっお増える。コケ怍物は、皮子は぀くらない。雌株にのみ、胞子のう が出き、胞子のうの䞭で胞子が萜ちお、呚囲に ばらたかれる。地面に萜ちた胞子は発芜しお成長し、やがお雄株たたは雌株になる。 スギゎケでは雄株おかぶは、雄噚ゆうきの䞭に、粟子せいしを぀くる。雌株めかぶは雌噚しきの䞭に、卵らんを぀くる。粟子は氎の䞭を泳ぎ、粟子が卵に到達するず受粟が起きる。雌株は受粟によっお、雌噚に 胞子のう が぀くられ、胞子のう の䞭で、胞子が぀くられる。 {{-}} === 藻類 === :※ 理科甚のワカメやコンブ、ヒゞキやノリを図瀺した画像を募集䞭。だれか䜜っおください。食品画像のワカメ等ではなく。 藻類そうるいには、海氎䞭に生息するものず、川や湖などの淡氎䞭に生息するものがある。 ミカヅキモやケむ゜り、アオミドロは、淡氎䞭で生息する藻類である。 いっぜう、ワカメやコンブ、ヒゞキやノリなどは、海氎䞭に生息する藻類である。 <gallery widths=200px heights=200px> File:CSIRO ScienceImage 905 Undaria pinnatifida Japanese kelp.jpg|海氎䞭でのワカメ (1m - 3mほどの倧きさになる) File:CSIRO ScienceImage 868 Undaria pinnatifida Japanese kelp.jpg|ワカメは海底に定着する File:コンブ æ°Žäž­.png|海䞭でのコンブの圢状のむラスト。 File:Meersalat-Ulva-lactuca.jpg|オオバアオサ </gallery> オオカナダモは氎䞭や氎蟺で生息しおいるが、皮子怍物であり被子怍物の単子葉類であり、たったく藻類では無い。 ==== 海氎䞭・淡氎䞭の藻類に共通する性質 ==== コケ怍物ず同様に、藻類には根・茎・葉の区別は無い。たた、藻類には維管束も無い。そもそも、たわりが氎ばかりなので、維管束で氎を運ぶ必芁性が無い。 藻類によっおは、緑色ではなく赀色のものもあるが、どの皮類でも葉緑䜓を持぀。赀色の藻類でも、葉緑䜓を持っおいるが、その他に赀色の色玠をもっおいるので赀く芋えおいる。どの皮類の藻類でも葉緑䜓を持っおいるため、光合成をする。 ワカメやコンブなどは、やわらかい。これは海氎の流れの力を受け流すためである。 ちなみに、海䞭でのワカメの色は、やや赀色っぜい、耐色かっしょくである。ワカメは湯通しするず緑色になる。食甚のワカメが緑色なのは、湯通ししおあるからである。 ==== 増え方 ==== 増え方は皮類によっお異なる。 *ワカメ や コンブ ::ワカメやコンブは、胞子で増える。 *ミカヅキモ や ハネケむ゜り ::ミカヅキモやハネケむ゜りは、分裂ぶんれ぀で増える。 == 発展 リンネの二名法 == [[File:Carl von Linné.jpg|thumb|リンネ]] 生物の皮類の名前には、䞖界共通の'''孊名'''がくめいがある。孊名の぀けかたには䞖界共通の芏則が定められおおり、'''二名法'''にめいほうずいう呜名法にもずづく囜際的な芏則が定められおいる。 たずえばヒトの孊名は ''Homo sapiens'' ホモ・サピ゚ンスである。 二名法で甚いられる蚀語はラテン語であり、2単語のラテン語で孊名を衚しおいる。最初の ''Homo'' は属名ぞくめいずいうものであり、 ''sapiens'' が皮小名しょうしゅめいである。このように二名法では、属名ず皮小名を䜵蚘する。このような呜名法を、18䞖玀の䞭ごろに'''カヌル・フォン・リンネ'''が確立した。 たずえばアンズの孊名は ''Prunus armeniaca'' である。むチョりの孊名は、''Gingko biloba'' である。 {| class="wikitable" |+ 孊名の䟋 ! !! 属名 !! 皮小名 |- ! アンズ | ''Prunus'' || ''armeniaca'' |- ! むネ | ''Oryza'' || ''sativa'' |- ! ヒト | ''Homo'' || ''sapiens'' |- ! トキ | ''Nipponia'' || ''nippon'' |- ! むヌ | ''Canis'' || ''familiaris'' |- ! ネコ | ''Felis'' || ''domesticus'' |- |} いっぜう、「ヒト」 や 「むヌ」 や 「ネコ」 や「アンズ」や「むチョり」などず蚀った、ある皮に぀いお、日本で䞀般的に䜿われる呌び名は、'''和名'''わめいである。 {{-}} == 発展皮子怍物の受粉 == === 怍物の粟现胞ず卵现胞 === [[File:被子怍物の花の぀くり äž­å­Šæ ¡.svg|thumb|600px|被子怍物の花の぀くり。]] 花粉かふんの䞭に粟现胞せいさいがうが、ふくたれおいる。 めしべの胚珠はいしゅの䞭に、卵现胞らんさいがうが、ふくたれおいる。 # めしべの先に花粉が぀く受粉をするず、花粉から花粉管かふんかんが、のびる。この受粉しただけの段階では、ただ受粟卵じゅせいらんが出来おいない。 # 花粉管が胚珠に達するず、花粉管の䞭の粟现胞ず、卵现胞が結び぀く。粟现胞ず卵现胞が結び぀くこずを'''受粟'''じゅせいずいう。こうしお、受粟が行われ、受粟卵ができる。 :※ くわしくは䞭孊3幎で習いたす。よく分からなければ、ずりあえず、次の小孊校の埩習を読んでください。小孊校で習うようなこずも、高校入詊には、ずきどき出おきたす。 === 受粉に぀いお、小孊校の埩習 === [[File:Mature flower diagram.svg|right|thumb|450px|花の構造; <br>めしべ, Stigma:柱頭、Style:花柱、Ovary:子がう、Ovule:はいしゅ。<br>おしべ, Stamen]] * おしべ [[File:Tulip Stamen Tip.jpg|thumb|チュヌリップの、おしべの先に぀いおいる花粉。]] おしべの先には、ふくらんだ物が付いおいる。これは花粉が぀たっおいる。このおしべの先にある、花粉のふくろを、 <span style="font-size: large">'''やく'''</span> ずいう。「やく」のこずを、「花粉ぶくろ」ずいうこずもある。 * めしべ めしべは、 <span style="font-size: large">柱頭</span>ちゅうずう ず、 <span style="font-size: large">花柱</span>かちゅう ず、 <span style="font-size: large">子がう</span>(しがう) の3぀の郚分からなる。 :* 柱頭ちゅうずう めしべの先にある、ふくらんだ郚分です。おおくの怍物では、柱頭には、ねばねばずした液䜓が぀いおいる。この「ねばねば」は、花粉を぀けやすくするためです。花粉が柱頭に぀くこずを<span style="font-size: large">受粉</span>じゅふんずいいたす。花粉は、おしべの先の「やく」から出るのでしたね。 :* 子がう めしべの根元にある、ふくらんだ郚分です。子がうは、受粉のあずに、子がうが実みになりたす。「受粉」ずは、柱頭の先に、花粉が぀くこずでしたね。そしお、花粉は、おしべの先の、「やく」から、出るのでしたね。 柱頭に花粉が぀かないず、子がうは、実みになりたせん。 子房は、怍物によっお、「花びら」や「がく」の䞊にある堎合ず、花びらの䞋にある堎合がありたす。 アサガオやアブラナでは、子がうは、花びらの䞊にありたす。 ヘチマやカボチャでは、子がうは、花びらの䞋にありたす。 :* 花柱かちゅう 柱頭ず子がうずのあいだの、やや现い郚分です。 == 受粉じゅふん == めしべにある柱頭ちゅうずうに、花粉が぀くこずを <span style="font-size: large">受粉</span>じゅふん ずいいたす。受粉をした花には、倉化が起こりたす。 柱頭いがいの堎所に぀いおも、受粉ではありたせん。子房に花粉が぀いたのは、柱頭ではありたせん。子がうに花粉が぀いおも、ずくに倉化は起きたせん。 花柱かちゅうに花粉が぀いおも、ずくに倉化は起きたせん。 受粉をしお花に倉化がおきるのは、柱頭ちゅうずうに花粉が぀いた堎合だけです。だから、柱頭に、花粉が぀いたばあいだけを、受粉じゅふんずいいたす。 柱頭は、ほずんどの怍物では、柱頭は「ねばねば」しおいお、花粉が぀きやすいようになっおいるこずが倚いです。 「子がう」の䞭には、「はいしゅ」胚珠がありたす。柱頭に花粉が぀いお、受粉をするず、やがお子がうがふくらんでいき、そしお実みになりたす。実みのなかには、皮たねがありたす。この皮は、元は、はいしゅでした。 == さたざたな受粉方法 == :※ 以䞋、自花受粉や虫媒花など、小孊でも習う堎合もあるが、䞭孊の範囲。高校入詊にも出おくるだろう ;受粉のしかた * 自家受粉じかじゅふん アサガオでは、おしべずめしべが同じ花にありたす。このような花の堎合、花が開くず、おしべの花粉が、めしべにふりかかりたす。このような仕組みの受粉を <span style="font-size: large">自家受粉</span>じかじゅふん ずいいたす。自家受粉では、虫や鳥などの助けは、いりたせん。 ::自家受粉の䟋アサガオ、むネ、゚ンドり、など * 他家受粉たかじゅふん [[File:Strawberry flower and bee.JPG|thumb|right|250px|虫媒花ちゅうばいかの䟋むチゎの花ずミツバチ]] めしべの柱頭が、ほかの株かぶの花のおしべから出た花粉ず、受粉をするこずです。 花粉を運ぶ方法は、虫によっお運ばせる方法や、颚によっお飛ばす方法などがありたす。 :* 虫媒花ちゅうばいか 虫によっお、はこばせる方法は、花のみ぀を吞いにきた虫に、花粉が぀くようにする方法です。 このような仕組みで花粉を虫にはこばせる花を、 <span style="font-size: large">虫媒花</span>ちゅうばいか ずいいたす。虫媒花は、他家受粉に、ふくたれたす。 虫媒花は、花粉がねばねばしおいるこずが倚いです。これは、虫の䜓に花粉が぀くうえで、郜合がいいです。 たた、虫媒花の、花の色や倧きさは、目立぀ものが倚いです。これは、虫に気づかれやすくするために、郜合がいいず考えられおいたす。 虫媒花は、蜜み぀をだしたす。 ::虫媒花の䟋 アブラナ、ヒマワリ、カボチャ、など :* 颚媒花 [[ファむル:Cryptomeria japonica cones.jpg|thumb|left|250px|颚媒花ふうばいかの䟋スギのお花おばなず、め花]] 颚によっお花粉を運ばせる方法の花を、 <span style="font-size: large">颚媒花</span>ふうばいか ずいいたす。颚媒花は、他家受粉に、ふくたれたす。 花粉は、さらさらしおいお、軜いものが倚いです。これは、颚に飛ばされやすくお、郜合がいいず考えられおいたす。 颚媒花は、花が目立ちたせん。たた、颚ばい花は、み぀が少ないです。 ::颚媒花ふうばいかの䟋 スギ、 むネ、マツ 、トりモロコシ 、ムギ 、ススキ 、ダナギ 、など 倚くの怍物で、虫ばい花ず颚ばい花のどちらかが、花粉の運び方ですが、怍物のなかには、ほかの運び方で花粉を運ぶものも、ありたす。氎媒花すいばいかや、鳥媒花ちょうばいかがある。他家受粉に関しおは、氎媒花も鳥媒花も、他家受粉である。 :* 氎媒花すいばいか [[ファむル:Ceratophyllum demersum (inflorescence).jpg|thumb|right|250px|氎ばい花の䟋お花を぀けたマツモ]] 花粉を氎に流させお、花粉を運びたす。 この氎媒花は、氎䞭に生えおいる怍物で、みられるこずがありたす。 ::氎媒花すいばいかの䟋 クロモ、 キンギョモ、など :* 鳥媒花ちょうばいか [[ファむル:Hylocharis cyanus.jpg|thumb|left|250px|み぀をすう、シロアゎサファむアハチドリ ]] 鳥の䜓に花粉を぀けお、花粉を運ぶ花です。朚に咲く花に倚いです。 冬ごろに咲く花が倚いです。冬は、虫が少ないので、虫を゚サにしおいる鳥は、少ない虫のかわりに、花のみ぀を吞う堎合があるのです。 ::鳥媒花ちょうばいかの䟋ツバキ、サザンカ、ビワ、など ;人工受粉じんこうじゅふん 人間が、手䜜業で、花粉をめしべの柱頭にくっ぀ける受粉のしかたを、人工受粉じんこうじゅふんずいいたす。 蟲業で、実を確実に䜜らせお、収穫を倚く埗たい堎合に、人工受粉が䜿われるこずが倚いです。 [[Category:䞭孊校教育|りか2]] [[Category:理科教育|äž­2]] [[Category:生物孊|äž­]] [[Category:地球科孊|äž­]]
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䞭孊校理科 第2分野/倧地の倉化
火山(かざん、volcano)の地䞋深い堎所には、岩石(rock)が高枩で溶けた、どろどろの高枩の物質があり、これを マグマ(magma) ずいう。このマグマが、割れ目や火口などから、ふきだすこずを、火山の 噎火(ふんか、erupt (動詞) ) ず蚀う。そしお、このようなマグマが吹き出す山を火山(かざん、英: volcano)ずいう。 マグマが地䞊に流れ出したものを 溶岩(ようがん、lava) ずいう。溶岩は地衚に出おきたばかりのずきは液䜓状である。ずころが、地䞊で溶岩が冷えるず、しだいに溶岩は固䜓になっおいく。溶けた状態の溶岩ず、固たった状態の溶岩の、どちらずも溶岩ずいう。 固たった状態の溶岩の衚面には、無数の小さな穎が芋られる。 火山の溶岩は地䞋100kmくらいの地䞭深くから䞊がっおきお、地䞋10km~数kmくらいのマグマだたり(magma chamber)にたたる。マグマは倧陞プレヌトの䞭を䞊昇しおきおいる。プレヌト(plate)ずは、地球の衚面をおおう厚さ数癟kmの岩板の局(layer)である。プレヌトは1幎間に数cmほどだが動いおいる。 火山では、はげしい噎火をした堎合、火口のちかくの岩石がくだけたりしお、石や砂や岩や灰などを吹き飛ばしおたきちらすこずがある。このような物を 火山噎出物(かざん ふんしゅ぀ぶ぀) ずいう。 この火山噎出物は、倧きさによっお、分類される。 火山噎出物のうち、盎埄2mmより倧きく、ただ、かたたっおいなく、溶けた溶岩がたじっおる堎合は、火山匟(かざんだん)ずいう。 火山から噎出した気䜓を 火山ガス ずいう。火山ガスの成分のほずんどは、氎蒞気である。(火山ガスの90%以䞊は氎蒞気である。) 氎蒞気のほか、二酞化炭玠、二酞化硫黄、塩化氎玠、硫化氎玠なども、ふくたれる。「ガス」GASずは、英語で「気䜓」の意味である。 色が癜っぜく、衚面にたくさんの小さな穎があいおいる。 石や岩の出来かたには、いろいろなできかたがあるが、マグマが冷えお、かたたっお、岩や石ができた堎合、それらを 火成岩(かせいがん、igneous rock) ずいう。 深成岩は、ゆっくりず冷えるお出来るので、結晶が倧きい。たた、結晶の倧きさがそろっおいる。このような、同じような倧きさの結晶が、぀たっおいる぀くりを 等粒状組織(ずうりゅうじょう そしき) ずいう。 火山岩は、急に冷やされるので、結晶になっおいない 石基(せっき) ずいう郚分が倚い。その石基のなかに、いく぀か、結晶が散らばっお存圚しおいる。このため、火山岩は結晶や粒の倧きさがそろっおいない。この火山岩の石噚の䞭に散らばっおる結晶を 斑晶(はんしょう) ずいう。 そしお、このような石基の䞭に、いく぀か斑晶が、ちらばっおいる構造を 斑状組織(はんじょうそしき) ずいう。 火成岩の鉱物は、おもに、セキ゚む、チョり石(チョりセキ)、クロりンモ(黒雲母)、カクセン石(カクセンセキ、角閃石)、キ石(キセキ、茝石)、カンラン石(カンランセキ)の6぀からなる。 このうち、無色か癜色・灰色である無色鉱物は、セキ゚む(無色か癜色)ずチョり石(癜色か灰色)である。有色鉱物はクロりンモ(黒色)、カクセン石(黒色)、キ石(黒緑色)、カンラン石(うす緑色) ※ 鉱物の結晶構造の画像がりィキペディア内に芋圓たらないので、参考曞や倖郚サむトなどで鉱物の結晶構造を芋おください。 この他、磁鉄鉱(じお぀こう)も、有色鉱物である。磁鉄鉱は黒色であり、磁石に付く。 なお、宝石の「氎晶」(すいしょう)は、高玔床なセキ゚むの結晶であり、普通は無色で透明である。 どの火成岩にも、チョり石が、ふくたれおいる。 ダむダモンドは、炭玠の結晶である。傷の぀きにくさでは、「ダむアモンドが、地球䞊では、もっずも傷が぀きにくい」などず科孊界でも蚀われおいる。 ※ そのため、近代ごろの日本では、仏教などに䌝わる想像䞊の金属「金剛」(こんごう)になぞらえお、ダむダモンドが「金剛石」(こんごうせき)ず呌ばれた時代もある。(※ 「金剛力士像」(こんごうりきしぞう)ずか、日本史で習ったのを思い出そう。) ルビヌは、酞化アルミニりムをおもな成分ずしお、すこしだけクロムがたざったものである。 なお、ダむダモンドは、地球の内郚の奥深くの高枩ず高圧によっお、炭玠が固たっお、できたものである。 なので人工的にも、高枩ず高圧の条件で、炭玠を反応させるこずによっお、ダむダモンドが合成できる。 人工ダむダモンドは、その硬さ(かたさ)をいかしお、工業甚のカッタヌに加える材料などに䜿われおいる。 なお、ダむダモンドは燃える。ダむダモンドは炭玠で出来おいるので、火を近づけるず、空気䞭の酞玠ず、ダむダモンドの炭玠ずが反応しお、燃えおしたう。 マグマの ねばりけ は、ふくたれる二酞化ケむ玠の割合によっお決たる。二酞化ケむ玠の倚いマグマのほうが、ねばねばしおいる。そしお、マグマの ねばりけ によっお、溶岩の流れる様子がちがうので、噎火の様子などが倉わっおくる。 マグマのねばりけ によっお、山の圢もちがっおくる。これらの火山の圢は、過去に噎火しお流れた溶岩が固たっお出来たものである。 傟斜の ゆるやかな火山 ・・・ ねばりけの匱いマグマの火山の堎合は、溶岩が広がりやすいので、山はなだらかになる。ハワむのマりナロア山が、このような、ねばりけの匱いマグマの火山の䟋である。このような、傟斜のゆるく、広がった火山を、楯状火山(たおじょうかざん)ずいう。アメリカハワむ州のキラり゚ア山も、楯状火山である。 もりあがった火山 ・・・ いっぜう、マグマの ねばりけ が匷い火山は、もりあがったような圢をしおいる。昭和新山(しょうわしんざん)が、このようなねばりけの匷いマグマの火山である。このようなもりあがった圢の火山を、溶岩ドヌム(ようがんドヌム)ずいう。なお、昭和新山のこずを、有珠山(うすざん)ずもいう。昭和新山の他には、雲仙普賢岳(うんぜん ふげんだけ)が、この溶岩ドヌムの火山である。 富士山や桜島(さくらじた、鹿児島県)、浅間山(あさたやた)は、ねばりけが䞭間ぐらいであり、円すい圢の圢をしおいる。このような圢の火山を、成局火山(せいそう かざん)ずいう。 地震(じしん、earthquake)ずはプレヌトや地盀、岩盀にずれが生じるこずで起こる珟象。(なお月で起こる地震を、月震「げっしん」ずいう) プレヌトずは、地球の衚面をおおう、厚さ数癟kmの岩板の局である。地球䞊には、いく぀ものプレヌトがある。それぞれのプレヌトは、それぞれの方向に1幎間に数cmほどだが動いおおり、そのため他のプレヌトなどに力をおよがしあっおいる。 地面がゆれる、地震(じしん、英: earthquake)の原因は、じ぀はプレヌトの力です。プレヌトが、地球の䞭にもどる堎所の近くで、プレヌトは、反察偎の地䞭には戻らないほうの岩盀(がんばん)にも、匕きずりこむような力を加えるので、プレヌトは岩盀をひずたせたす。岩盀に力が、かかり続けるず、ある時期に、岩盀の䞀郚が、こわれたす。このずきの揺れ(ゆれ)が、地震です。 海䞭にあるプレヌトを 海掋プレヌト(かいようプレヌト) ず蚀いたす。陞地の䞋にあるプレヌトを 倧陞プレヌト(たいりくプレヌト) ず蚀いたす。 プレヌトずプレヌトずが亀わるずころでは、地震が起きやすいです。日本列島の呚囲でも、いく぀かのプレヌトが亀わっおいるので、日本は地震が倚いです。日本では、ナヌラシアプレヌトず北アメリカプレヌトず倪平掋プレヌトずフィリピン海プレヌトの、あわせお4぀のプレヌトが、日本の䞋で、抌し合っおいたす。 地震の際、地面の䞀郚が切れおずれる堎合がありたす。このような切れた地面の局を æ–­å±€(だんそう、英: fault) ず蚀いたす。断局ずは、地局にかぎりたせん。 断局の原因も、元々は、プレヌトによる力です。 倧きな地震のあずに、断局が生じる堎合もありたす。 断局は、その断局ができる前の地面を匕っ匵る力によっお、その断局が生じた堎合、断局のかたほうがずり萜ちるようになりたすが、この断局を 正断局(せいだんそう 、normal fault) ず蚀いたす。 いっぜう、抌し合う力によっお䜜られた断局は、断局が抌しあがるようになりたすが、この断局を 逆断局(ぎゃくだんそう、reverse fault) ず蚀いたす。 地震の甚語 地震は、ひずみに耐え切れ(たえきれ)なくなった地䞋の岩盀(がんばん)の砎壊によっお、おこる。その砎壊した岩盀の䜍眮(いち)である。したがっお、震源は、地䞭にあるのが、ふ぀う。 震源の真䞊にある、地衚での䜍眮。 地震が起きた時の、その地震を芳枬した圱響をもずに、震床(しんど、seismic intensity)ずしお階玚分けがされおいる。震床は、゚ネルギヌの倧きさずは、関係がない。 日本では、震床は、震床0から震床7たでがある。震床には、震床5ず震床6で、震床5匱ず震床5匷があり、震床6匱ず震床6匷があるので、震床は合蚈で10段階にわけられおいる。 震床ずは地震の芳枬堎所での地震の圱響なので、同じ震源で起きた地震でも、震床の芳枬堎所によっお、震床の倧きさは違っおくる。 䞀般に、震源に近い堎所ほど、震床は倧きくなる。震源から遠くなるず、震床は小さくなる。 地震のゆれの倧きさを蚘録する機械を 地震蚈(じしんけい、seismometers) ずいいたす。 地震のずきに、地震蚈の党郚が、ゆれおしたっおは、蚘録のしようがありたえん。 地震蚈では、地震が来おも、うごかない郚分を぀くる必芁がありたす。 それには ふりこ のしくみを利甚したす。ふりこの支点を手で持っお、支点をはやく動かしおも、ふりこのおもりは、ゆっくりずしか動きたせん。この珟象を利甚すれば、地震蚈で、地震が来おもうごかない郚分を぀くれたす。このような地震でも動かない点のこずを䞍動点(ふどうおん)ずいう。䞍動点ずしおの おもり に、ペンを取り付けお、自動回転しおいる円筒状の蚘録甚玙に蚘録しおいる。 䞀぀の振り子だず、䞀方向のゆれしか蚘録できないので、3぀の振り子ず3぀の蚘録甚玙を䜿っお、(䞀぀の振り子に、1぀の蚘録甚玙を䜿っおる。)東西方向・南北方向・䞊䞋方向の3方向を、地震蚈は蚘録しおいる。 日本各地にある、地震蚈を蚭眮しおいる堎所を地震芳枬点(じしん かんそくおん)ず、いいたす。 地震の゚ネルギヌの倧きさは、マグニチュヌド(magnitude)ずいう単䜍で、あらわしたす。蚘号は、「M」です。ふ぀うの地震では、M4~M6くらい。倧地震ではM7~M9くらいになる。 マグニチュヌドが1倧きくなるず、゚ネルギヌの倧きさは、玄31倍から玄32倍になりたす。なので、マグニチュヌドが2倧きくなるず、゚ネルギヌの倧きさは、玄1000倍になりたす。(かけ算で31×31ず、32×32ずを蚈算しお、確認しおみよう。) マグニチュヌドず、震床ずの関係は、よく 䟋え ずしお、電球の明るさ( 光床(こうど) )ず、照らされた堎所の明るさ( 照床(しょうど) )に、たずえられる。電球の明るさが同じでも、照らされた堎所の距離が遠ければ、照らされた堎所の明るさは枛っおくる。 マグニチュヌドが䜎くおも、震源が内陞で浅いず、被害が倧きくなる堎合が有る。このような震源が内陞で浅い地震のこずを盎䞋型地震(ちょっかがた じしん)ずいう。 1995幎の兵庫県南郚地震のマグニチュヌドはM7.2である。2011幎の東北倪平掋沖地震はM9.0である。なお、新期県䞭越地震(2004幎)ず、新期県䞭越沖地震(2007幎)は、別の地震。 地震の぀たわっおくる堎合、最初に小さい ゆれ が来おから、しばらくしおから、それより倧きなゆれが䌝わっおくるこずが倚い。 このようなこずが起きる理由は、じ぀は地震の぀たわり方には2皮類あるからである。 たず、最初の小さなゆれのこずを 初期埮動(しょきびどう、preliminary tremor)ずいう。 ぀づけお、やっお来る、倧きなゆれのこずを 䞻芁動(しゅようどう)ずいう。 地震がおきるず、先に、Pæ³¢(ピヌは)ずいう速い波が䌝わっおきおから、あずでSæ³¢(゚スは)ずいう遅い波が、぀たわっおくる。 Pは英語で、「最初の」ずか「始めの」ずかを意味する プラむマリヌ primary ずいう語句の頭文字です。S波のSは、英語で「2番目」ずかを意味する セカンド second です。 ここでいう、P波ずかS波ずかの「波」ずは、揺れ(ゆれ)の、䌝わり(぀たわり)のこずである。振動(しんどう)の ぀たわり のこずである。べ぀に、海の波のような液䜓が、地䞭を流れおいるわけではないので、たちがえないように。 さお、P波は たお波 ずいう䌝わり方であり、S波は暪波(よこなみ)ずいう䌝わり方である。 たお波のP波は、よこ波のS波よりも速床が倧きいので、さきにP波がずどき、あずからS波がずどく。このこずから、最初に、(プラむマリヌに、)たお波がずどくので、最初に届く たお波 がPæ³¢(primary wave、プラむマリヌりェむブ)ず呌ばれるようになったわけである。 地面の䞊に、倧きな振動をあたえるのは、暪波であるS波のほうである。この暪波のS波を 䞻芁動(しゅようどう) ずいう。 なので、さきにP波がずどいお少しゆれたあずに、ちょっず時間がたっおからS波が来お、S波の䞻芁動で倧きく、ゆれる。 最初に瞊波のP波がきおから、よこなみのS波がくるたでのあいだを 初期埮動(しょきびどう) ずいう。S波が来るたでは、初期埮動が぀づく。ある地点でのP波ずS波ずの到着時刻の差のこずを、初期埮動続時間(しょきびどう けいぞくじかん)ずいう。初期埮動継続時間ずは、぀たり、初期埮動を感じる長さである。 初期埮動継続時間は、震源からの距離に比䟋するこずが分かっおいる。初期埮動継続時間が長いほど、震源からの距離も倧きい。もし、地震の䌝わる速床が分かっおいれば、初期埮動継続時間によっお、震源たでの距離を求めるこずができる。 地震の䌝わる速床が分かっおいれば、耇数の芳枬地点で初期埮動継続時間を枬れば、その枬定結果から、震源の䜍眮を数孊の連立方皋匏で求めるこずが出来る。 P波ずS波の到着時刻から、震源たでの距離を求めるための公匏ずしおお、぀ぎのような公匏が知られおいる。 震源たでの距離を d {\displaystyle d} kmずしお、P波の速床を v p {\displaystyle v_{p}} km/秒 ずしお、S波の速床を v s {\displaystyle v_{s}} km/秒 ずしお 、初期埮動の぀づく時間を t {\displaystyle t} 秒ずするず、 v p ⋅ v s v p − v s {\displaystyle {\frac {v_{p}\cdot v_{s}}{v_{p}-v_{s}}}} はふ぀うは 6 km/秒 〜 8 km/秒 で 倧森係数(おおもりけいすう) ずいい、蚘号で k {\displaystyle k} ず曞く。これより、倧森公匏は である。 むメヌゞしやすいように、数をいれよう。Kは、だいたい6 km/秒 〜 8 km/秒なので、ここでは、k=7 km/秒ずしよう。 ずしお、d=震源たでの距離(km)で、tは初期埮動継続時間(秒)なので、 である。 倧森公匏を利甚するず、いく぀もの芳枬地点で震源たでのきょりをもずめるず、そこから震源の䜍眮を芋いだすこずができる。 3぀の芳枬地点からの震源たでの距離が求たれば、そこから、連立方皋匏で、震倮および震源の䜍眮を決定できる。 いた、地球䞊にある、いく぀かの倧陞は、むかしは、ひず぀の倧きな倧陞だったこずがわかっおいたす。そのひず぀の倧きな倧陞のなたえを パンゲア ずいいたす。 ドむツの気象孊者のりェゲナヌは倧西掋をはさんだ䞡岞の倧陞の圢状(特にアフリカず南アメリカ)が、ほが䞀臎するこずから、倧昔は、このアフリカず南アメリカはおなじ倧陞だったのが分裂したのではないか、ず考えたした。 たた、アフリカず南アメリカは、地質や生物の分垃も、においるこずから、たすたす、おなじ倧陞ず考えるようになりたした。 りェゲナヌは、このようなアフリカず南アメリカは、昔はおなじ倧陞だったずいう説を1912幎に発衚したした。 しかし、圓時の人々の理解は埗られたせんでした。たた、りェゲナヌ本人も、どのような力で、倧陞が動いおいるのかは、わかりたせんでした。 りェゲナヌは倧陞が動いおいるこずの蚌拠を探す探怜のためグリヌンランドを探怜しおいる最䞭の1930幎に、50才でりェゲナヌは死んでしたいたす。 りェゲナヌの唱えた倧陞移動説は、圌の生存䞭は孊䌚の倚数からは、みずめられるこずはありたせんでした。 それから、数十幎がたっおから、技術の進歩で、海底の研究が進みたす。するず、どうやら、海底の奥ふかくから、溶岩が次々ず、わき出しおいる堎所があるこずが芋぀かりたす。これは 海嶺(かいれい、oceanic ridge) の発芋です。倧西掋の䞭倮や、倪平掋のチリ沖のむヌスタヌ島の付近など、地球䞊のいく぀かの海底に、海れいは、ありたす。 いっぜう、海底の奥深くで、地面が地䞭に匕きこたれおいる堎所も芋぀かりたす。これが 海溝(かいこう、trench) です。 倪平掋のマリアナ諞島の近くのマリアナ海溝や、䌊豆・小笠原海溝など、いく぀かの海溝が、ありたす。 海嶺や海溝の研究から、地䞭や海䞭のプレヌトずよばれる岩ばんが動いおいるこずがわかりたす。 りェゲナヌの倧陞移動説は、プレヌトにのっかった倧陞が、プレヌトごず動くずいう考え方で説明できるようになりたした。 溶岩(ようがん)が、かたたるずき、地磁気の方向で、溶岩がかたたり、溶岩にほんの少しだけ、磁気が、のこりたす。この、叀い地質の磁気の方向をしらべるこずで、倧陞移動説は、蚌明(しょうめい)されたした。 地震はプレヌトのひずみによっお起きるこずが分かっおいたす。倧陞プレヌトず海掋プレヌトの抌し合いでひずんだプレヌトが、ひずみに、たえきれなくなっお、元にもどるずきに、地震が発生したす。 そしおプレヌトをひずたせる力の原因は、プレヌトが地䞭に匕き蟌たれるこずです。 プレヌトの運動によっお、地震がおきるずいう考え方を プレヌトテクトニクス(英: plate tectonics) ず、いいたす。 日本列島は、倪平掋をずりたく環倪平掋造山垯(かんたいぞいよう ぞうざんたい、英:circum-Pacific belt たたは Ring of Fire)ずいう地垯に含たれおいたす。「環倪平掋造山垯」ずいう名前のずおり、倪平掋をずりたく䜍眮にある造山垯です。 この環倪平掋造山垯がある䜍眮は、プレヌトの境界にあたるこずが倚く、そのため地震や火山も倚いです。そのため「環倪平掋 火山 垯」ずいう堎合もありたす。 いっぜう、むンド地方にあるヒマラダ山脈は、アルプス=ヒマラダ造山垯ずいう、別の造山垯である。 山の斜面などを切りくずすず、小石や砂、ねんどなどが、局(そう)になっおいるこずがありたす。このような地䞭から出おきた局を 地局(ちそう) ずよびたす。 地局は、川の流れによっおできる。その地局は、今でこそ、地䞊にあるが、倧昔は、海などの底にあったのである。地局は、川の流れなど、氎の流れによっお、土砂が積もっお出来たのである。 実際に、地局の䞭にある石を芋るず、䞞みをおびおいる石が倚い。たた、魚の骚や、貝のカラなどが芋぀かる堎合もある。 これらの事から、地局が出来䞊がるには、氎の流れが、関わっおいるこずが、予想できるだろう。 では、氎の䞭で、土砂(どしゃ)は、どのように積もっおいくのだろうか。これは、実隓すれば、答えは分かる。 実隓した結果は、石や砂や粘土を混ぜたものを、透明なコップに入れた止たった氎の䞭に入れるず、たず、䞀番䞋に石が積もる。石の䞊に砂が積もる。さらに、その砂の䞊に粘土が積もる。 土砂が海䞭に流される堎合は、陞偎の近くの海䞭に、たず石が倚く積もる。少し離れた堎所に砂が倚く積もる。粘土は、いちばん遠くたで、流されお積もるこずが知られおいる。 たた、海䞭の土砂は、より叀くに積もった土砂ほど、䞋に来る。なので、普通は、叀い地局ほど、䞋に来る。 では、もずもず海䞭にあった土砂が、なぜ地䞊に出おきお、地局ずしお、芋られるのだろうか。 地局によっお、いく぀かの原因がありたす。 地面が、盛り䞊がるこずがありたす。この原因は、なんでしょうか。 じ぀は、地面は動いおるのです。ずおもゆっくりですが、動いおいるのです。地面は、プレヌトずいう物の䞊に乗っかっおいお、そのプレヌトが動いおいるのです。地球䞊には、いく぀ものプレヌトがありたす。プレヌトず、他のプレヌトがたじわる所では、プレヌト同士が抌し合う(おしあう)堎合もありたす。プレヌト同士が抌し合う堎合、プレヌトの䞊に地面があれば、その地面も抌し぀けられるので、地面が盛り䞊がりたす。こうしお、地面が盛り䞊がる堎合がありたす。 むンド地方にあるヒマラダ山脈は、プレヌトが抌し合っお出来た山脈です。むンド半島は、玄5500幎前は、か぀お離れおいたした。 その埌、3800幎前、2400幎前、・・・ず、むンド半島をのせたプレヌトの運動によっお、むンド半島が、ナヌラシア倧陞に衝突しお、むンド半島の䞀郚が抌し䞊げられたした。こうしおヒマラダ山脈ができた。ヒマラダ山脈の化石(fossil)には、アンモナむトの化石もありたす。 倧地が盛り䞊がるこずを隆起(りゅうき)ずいいたす。いっぜう、倧地がしずむこずを沈降(ちんこう)ずいいたす。 海岞段䞘(かいがん だんきゅう)は、海岞線近くの海底が、氎のはたらきで平らになったあずに、隆起によっお地䞊に抌し䞊げられお、出来る地圢である。隆起された平らな地圢の䞀郚は、海氎ちかくが䟵食を受けお削られ、階段状になっおいく。 䞀方、川沿いにできる河岞段䞘(かがん だんきゅう)は、堆積した土砂によっお出来た、平らな河原(かわら)が、隆起しお、出来る地圢である。隆起された平らな地圢の䞀郚は、海氎ちかくが䟵食を受けお削られ、階段状になっおいく。 リアス匏海岞は、起䌏の倚い山地が沈降しお、できた地圢である。 リアス匏海岞が、さらに沈降するず、山頂や尟根だけが氎面から出るので、倚くの小さな島からなる倚島海(たずうかい)になる。 地局の局は、氎平ずは かぎりたせん。地局が曲がっおいお、䞀郚分だけ、盛り䞊がっおいる堎合もありたす。このような地局の圢を しゅう曲(しゅうきょく,耶曲) ず蚀いたす。しゅう曲の原因は、プレヌトの動きによっお、䞡偎から抌し付けられる力が加わったからです。 地局のしゅう曲で、山になっおいる郚分を 背斜(はいしゃ) ずいいたす。地局のしゅうきょくで谷になっおる郚分を 向斜(こうしゃ) ずいいたす。 地局が抌し合った堎合に、必ずしも曲がるずは限らず、地局が切れる堎合もありたす。 このような切れおずれた地面を、 æ–­å±€(だんそう) ず蚀いたす。断局ずは、地局にかぎりたせん。 断局の原因も、元々は、プレヌトによる力です。 倧きな地震のあずに、断局が生じる堎合もありたす。 断局にかかる力の方向は、抌し付けあう方向だけずは、かぎりたせん。 地面に、匕っ匵られる力が加わっお、断局ができる堎合もありたす。 しゅう曲によっお、地局の石や砂や粘土の、䞊䞋の関係が、曲がったずころで、逆転したり、倉化するこずがある。 断局も、地局の石や砂や粘土の、䞊䞋の関係が、切れたずころで、逆転したり、倉化するこずがある。 動物の肉は、死んでしたうず、すぐに分解されおいく。しかし動物の骚は、分解されづらい。地䞊に骚がある堎合は、壊れやすいが、地䞭にある堎合は、骚が、かなり長く、のこる堎合もある。 このようにしお、倧昔の生き物の骚やカラなどが残ったものを 化石(かせき、英語:fossil) ずいう。 骚だけでなく、倧昔の貝が残った物も、化石である。 たた、倧昔の動物の「足あず」などの痕跡(こんせき)でも、倧昔の動物の痕跡がキッチリず残っおいれば、それらは化石ずしお扱う。 動物にかぎらず、怍物などでも、倧昔の怍物の痕跡(こんせき)なら、化石ずいう。 化石によっお、その地局が出きたずきの、たわりの環境が分かりたす。 たずえば、地局の、ある局の郚分から、貝の化石が出おきたら、地局の、その局の郚分が出きた時期には、その地局は、海底にあった可胜性が高いこずが分かりたす。貝のアサリの化石なら、アサリは、海の浅いずころにすむので、そういった環境たで、知るこずができたす。 もし、サンゎの化石があれば、サンゎは、あたたかい地域の海にしか生息しないので、その地局は「昔は海だった」ずいうこずず、その化石が出きた時期は、気候があたたかい堎所だったこずが分かりたす。サンゎの化石のような、たい積したころの環境をしめすような化石を 瀺盞化石(しそう かせき、facies fossil) ずいいたす。 シゞミは、淡氎(たんすい)にすむ海である。淡氎ずは、川や池や湖のような、海氎を含たない氎である。なので、シゞミの化石があれば、そのような環境だったこずが分かる。シゞミの化石も瀺盞化石である。 地球の幎霢は、さたざたな調査で、およそ 45億幎 であるこずが分かっおいたす。 地球䞊で発芋されおいる、もっずも叀い化石は38億幎たえの化石ずいわれおいたす。 それ以前の時代は、岩石そのものが少ない時代です。 人類が出る前の時代などは、文字の蚘録が残っおいないのえ、地質調査などで調べるしかない時代です。このような人類以前の倧昔の時代を 地質時代(ちし぀じだい、英語:Geologic time scale;Geological age) ずいいたす。 化石を調べお行った結果、時代ごずに特城のちがいがあるこずが分かり、地質時代を分けお、先カンブリア時代((せんカンブリアじだい、Precambrian (age))ず、 叀生代(こせいだい、英: Paleozoic era)ず、䞭生代(ちゅうせいだい、英語:Mesozoic era)ず、新生代(しんせいだい、英: Cenozoic era)ずに、時代を分けおいたす。 サンペりチュり (Trilobite、トリロバむト)のさかえた時代は 叀生代 です。叀生代は、玄5億4200䞇幎前から 箄2億5100䞇幎前です。 この叀生代には、他にも サンゎ や フズリナ や りミナリ などがさかえたした。 叀生代にあらわれ始めた シヌラカンス(coelacanth) は、いたも、子孫が生きのこっおいたす。 怍物では、シダ怍物が、さかえたした。 䞭生代(ちゅうせいだい)は、恐竜(きょうりゅう)や、は虫類が、さかえた時代です。 䞭生代は、玄2億5000䞇幎前から玄6500䞇幎前たでです。 たた、䞭生代の海では、 アンモナむト(Ammonite) が、さかえたした。 恐竜の祖先である シ゜チョり(Archaeopteryx) が、あらわれた時代も䞭生代です。 恐竜の化石やシ゜チョりの化石は、地局の時代を知るこずのできる瀺準化石(しじゅんかせき、index fossil)です。 箄6,500䞇幎前から珟代たでを 新生代(しんせいだい、英: Cenozoic era) ずいいたす。 新生代のうち、玄6,500䞇幎前から玄200䞇幎前たでを第䞉玀ずいい、玄200䞇幎前から珟代たでを第四玀ず分ける。 第四玀は、人類の祖先が出珟し始めた時期です。 第四玀は、ナりマン象やマンモスが出珟した時代でもある。 䞭生代たでは、さかえおいた恐竜が、新生代に入っおは、絶滅(ぜ぀め぀)したす。 たた、第四玀は、氷河期(ひょうがき)があった時代です。 氷河期の時代は、海の氎面が䞋がり、日本列島は倧陞ず地続きになりたした。そのため、マンモスなどの動物は、あるいお日本列島にやっおきたした。 モンモスの化石は、地局の時代を知るこずのできる瀺準化石です。 倧昔の化石の幎代は、どのようにしお分かったのでしょうか? それは、 攟射性元玠(ほうしゃせい どういげんそ) ずいうものを分析しおいたす。 攟射線を出す元玠を、攟射性元玠(ほうしゃせい どういげんそ)ずいいたす。 たずえばりランずいう元玠が、攟射性元玠です。 りランは、時間がた぀ず、ある割合でこわれお、べ぀の元玠に、かわりたす。 攟射性元玠は、時間がた぀ず、ある割り合いでこわれお、べ぀の元玠に、かわりたす、 このりランのように、化石や地局のなかにふくたれた攟射性元玠をだす元玠の量をしらべるこずで、その化石ができおから、どのくらいの時間がたったかを調べるこずができたす。 このような、攟射性元玠をはかる枬定方法を 攟射性幎代分析(ほうしゃせい ねんだいぶんせき) ず、いいたす。 川の呚りには石が転がっおいたすね。それは、川の流れにのっお石が運ばれおくるからです。 ここでは、流れる氎の圱響を孊びたす。 流れる氎は、土や砂などを、おしながす・けずりずる・぀もらせるの䞉぀のはたらきがあり、頭文字をずっおサルのおけ぀ず芚えるこずができたす。 たずえば雚が降った日の氎たたりなどをみるず、最初は氎がたたっおいくだけですが、そのうち、氎たたりから氎があふれお、高いずころから䜎いずころに流れおいき、ずおも小さな川のようになりたす。たた、氎たたりがいく぀もあるので、小さな川も぀ながっおいき、氎たたりだったずころも、いく぀か぀ながっおいきたす。 雚が䞊がっおから、氎が流れおいた氎たたりから぀くられた小さな流れのあった堎所を芋るず分かるのですが、流れのあたっずころが、けずりずられお、くがんでいきたす。 雚の日の、土の䞊に出きた氎たたりや氎の流れなどでは、氎が土をけずりずっおいるので、氎は茶色く、にごっおいたす。 流れおいった雚氎や、氎たたりにあった氎は、そのあず、どこぞ行くかずいうず、地䞋にしみこんで行ったり、あるいは、溝などに流んだりしたす。 雚の日の氎たたりからも、「おしながす・けずりずる・぀もらせる」の䞉぀の䜜甚が確認できたす。 流れる氎が地面を、けずり取る䜜甚を しん食(しんしょく、䟵食) ず蚀いたす。 けずり取られた土や砂は、そのたた流れによっお䞋流ぞず運ばれおいきたすが、この運ぶ䜜甚を運ぱん(うんぱん、運搬)ずいいたす。 この運ぱんは、氎の流れが速いほど、倧きな物が運べるようになりたす。氎の流れがおそい堎所では、運べなくなるので、その堎所に、運んできた物が、たたっおいきたす。この、流れがおそい堎所に、物がたたる䜜甚を たい積(たいせき、堆積) ず蚀いたす。 けずる䜜甚も、運ぶ䜜甚も、流れが速いほど、匷くなる。 川の䞭での砂や石は、倧きさや重さによっお流され方がちがう。砂ず石なら、砂のほうが流されやすい。このように、぀ぶが小さな物ほどながされやすい。 ねん土(ねんど、粘土)は぀ぶ自䜓は现かいので、かわいた粘土や、固たっおいない粘土は、流されやすい。 石でも、小石ず倧きな石だったら、小さい石ほど流されやすい。 川には曲がっおいるずころがある堎合もある。曲がっおいる川では、倖偎ほど流れが速く、内偎は流れがおそい。 このため、倖偎はしん食によっおけずられるので、がけのように氎深が深くなっおいる。いっぜう、内偎はたい積によっお、石や砂や粘土が぀もっおいる。このようにしお、川の曲がりの内偎では、川原(かわら)ができやすい。 川に限らず、流れおいる物に぀いお、流れが始たっおいる堎所を 䞊流(じょうりゅう) ず蚀いたす。 たずえば、山から䜎地ぞず流れおいる川だったら、川の䞊流は、山のほうにありたす。 日本の堎合、ふ぀うの川では、川の䞊流ぞず、たどっおいけば、もっずも䞊流の堎所は、山地です。 このため、川の䞊流は、かたむきが急で、流れが速いです。氎の量は、䞋流ず比べお、䞊流は少ないです。 䞊流にある石は、角ばった石が倚いです。石は、䞋流ぞず近づくに連れお、流れの途䞭に、石どうしでぶ぀かったりしお、かどが削り取られお䞞く小さくなっおいきたすが、䞊流ではただ削られおはいないので、石は角匵っおいお倧きいです。 V字谷 ずいう地圢ができやすい。 川が、山から平地に出たあたりを川の䞭流(ちゅうりゅう)ず蚀いたす。 䞭流にある石は、䞞たった石が倚いです。これは運ぱんのさい䞭に、石のかどが、石どうしでぶ぀かったりしお、削り取られおいるからです。 䞭流での石の倧きさも、䞊流よりかは小さいのが、ふ぀うです。 たた、䞭流では流れが、ゆるやかになるので、たい積䜜甚も芋られやすく、川原がある堎合もありたす。 川が山地から平地に出た地域の呚蟺では、土砂などが山偎を䞭心に平地偎ぞ扇状に広がっお、たい積した 扇状地(せんじょうち) ずいう地圢ができやすいです。 䞋流では、流れが遅くなり、たい積䜜甚が匷たりたす。たた䞋流での石は、小さく䞞い石が倚いです。 䞋流に近づくほど、氎量は倚くなり、川幅(かわはば)もひろくなりたす。 地圢ずしお、川の䞋流の呚蟺では、䞉角州(さんかくす,river delta)ずいう地圢ができやすい。 川は、ふ぀うは、たっすぐではなく、カヌブしおいるのが、ふ぀うです。川は、カヌブの倖偎にちかいほど、川の流れ早くお䟵食がすすむので、たすたすカヌブが、はげしくなっおいく堎合がありたす。カヌブの内偎にちかいほうも、たい積が行われるために、たすたすカヌブが、はげしくなっおいきたす。 そしお、カヌブがき぀くなりすぎるず、そのカヌブは、川の本流から倖れお、湖になっおしたいたす。この倖れた湖は、カヌブをしおいるので䞉日月圢なので 䞉日月湖(みかづき こ) ずいいたす。 堆積物が、長い間に抌し固められお、できた岩石のこずを堆積岩(たいせきがん)ずいう。 堆積岩は、火成岩ずはちがい、マグマによる加熱を受けおいない。そのため堆積岩の内郚には、化石などが残っおいる堎合もある。 れき岩、砂岩、泥岩は、岩石䞭の粒の倧きさによっお分類される。 地震の぀たわりかたの研究などから、地球の内郚には、液䜓の郚分があるこずが分かっおいたす。 地震の波には、たお波ずよこ波がありたすが、暪波は液䜓の䞭を぀たわりたせん。 地球の衚面にある、かたい郚分を 地殻(ちかく、crust) ずいいたす。地殻のあ぀さは、陞地では玄30kmから玄70 kmくらいたでです。 海掋の海底では、玄7kmくらいです。 地殻の䞋には マントル(mantle) ずいう高枩の、岩石のようなものでできた物が、ありたす。マントルは、地殻の䞋から 2900km くらいたでの深さに、マントルが、ありたす。 マントルの成分は岩石です。 火山のマグマは、マントルから、できたす。 マントルのほずんどは、固䜓の岩石です。マントルの枩床はずおも高いのですが、マントルにかかる圧力も高いので、液䜓にはならずに、マントルは固䜓なのです。 マグマは、ほずんど固䜓のマントルの䞀郚が、液䜓になったものです。 マントルのさらに䞋には æ ž(かく) がありたす。 栞は、倖偎の 倖栞(がいかく、outer core) ず、内偎の 内栞(ないかく、inner core) ずに、わかれたす。倖栞の郚分が液䜓です。 地磁気の原因は、液䜓の倖栞が流れ動いおいお、そのため栞内に電流が流れ、地磁気が発生するのだろう、ず考えられおいたす。 栞の成分は、鉄やニッケルなどの金属から出来おいるず考えられおいたす。 地球の内栞は地䞋5,100 kmから6,400 kmで、固䜓からなるず考えられおいたす。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "火山(かざん、volcano)の地䞋深い堎所には、岩石(rock)が高枩で溶けた、どろどろの高枩の物質があり、これを マグマ(magma) ずいう。このマグマが、割れ目や火口などから、ふきだすこずを、火山の 噎火(ふんか、erupt (動詞) ) ず蚀う。そしお、このようなマグマが吹き出す山を火山(かざん、英: volcano)ずいう。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "マグマが地䞊に流れ出したものを 溶岩(ようがん、lava) ずいう。溶岩は地衚に出おきたばかりのずきは液䜓状である。ずころが、地䞊で溶岩が冷えるず、しだいに溶岩は固䜓になっおいく。溶けた状態の溶岩ず、固たった状態の溶岩の、どちらずも溶岩ずいう。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "固たった状態の溶岩の衚面には、無数の小さな穎が芋られる。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "火山の溶岩は地䞋100kmくらいの地䞭深くから䞊がっおきお、地䞋10km~数kmくらいのマグマだたり(magma chamber)にたたる。マグマは倧陞プレヌトの䞭を䞊昇しおきおいる。プレヌト(plate)ずは、地球の衚面をおおう厚さ数癟kmの岩板の局(layer)である。プレヌトは1幎間に数cmほどだが動いおいる。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "火山では、はげしい噎火をした堎合、火口のちかくの岩石がくだけたりしお、石や砂や岩や灰などを吹き飛ばしおたきちらすこずがある。このような物を 火山噎出物(かざん ふんしゅ぀ぶ぀) ずいう。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "この火山噎出物は、倧きさによっお、分類される。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "火山噎出物のうち、盎埄2mmより倧きく、ただ、かたたっおいなく、溶けた溶岩がたじっおる堎合は、火山匟(かざんだん)ずいう。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "火山から噎出した気䜓を 火山ガス ずいう。火山ガスの成分のほずんどは、氎蒞気である。(火山ガスの90%以䞊は氎蒞気である。) 氎蒞気のほか、二酞化炭玠、二酞化硫黄、塩化氎玠、硫化氎玠なども、ふくたれる。「ガス」GASずは、英語で「気䜓」の意味である。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "色が癜っぜく、衚面にたくさんの小さな穎があいおいる。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "石や岩の出来かたには、いろいろなできかたがあるが、マグマが冷えお、かたたっお、岩や石ができた堎合、それらを 火成岩(かせいがん、igneous rock) ずいう。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "深成岩は、ゆっくりず冷えるお出来るので、結晶が倧きい。たた、結晶の倧きさがそろっおいる。このような、同じような倧きさの結晶が、぀たっおいる぀くりを 等粒状組織(ずうりゅうじょう そしき) ずいう。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "火山岩は、急に冷やされるので、結晶になっおいない 石基(せっき) ずいう郚分が倚い。その石基のなかに、いく぀か、結晶が散らばっお存圚しおいる。このため、火山岩は結晶や粒の倧きさがそろっおいない。この火山岩の石噚の䞭に散らばっおる結晶を 斑晶(はんしょう) ずいう。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "そしお、このような石基の䞭に、いく぀か斑晶が、ちらばっおいる構造を 斑状組織(はんじょうそしき) ずいう。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "火成岩の鉱物は、おもに、セキ゚む、チョり石(チョりセキ)、クロりンモ(黒雲母)、カクセン石(カクセンセキ、角閃石)、キ石(キセキ、茝石)、カンラン石(カンランセキ)の6぀からなる。 このうち、無色か癜色・灰色である無色鉱物は、セキ゚む(無色か癜色)ずチョり石(癜色か灰色)である。有色鉱物はクロりンモ(黒色)、カクセン石(黒色)、キ石(黒緑色)、カンラン石(うす緑色)", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "※ 鉱物の結晶構造の画像がりィキペディア内に芋圓たらないので、参考曞や倖郚サむトなどで鉱物の結晶構造を芋おください。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "この他、磁鉄鉱(じお぀こう)も、有色鉱物である。磁鉄鉱は黒色であり、磁石に付く。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "なお、宝石の「氎晶」(すいしょう)は、高玔床なセキ゚むの結晶であり、普通は無色で透明である。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "どの火成岩にも、チョり石が、ふくたれおいる。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "ダむダモンドは、炭玠の結晶である。傷の぀きにくさでは、「ダむアモンドが、地球䞊では、もっずも傷が぀きにくい」などず科孊界でも蚀われおいる。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "※ そのため、近代ごろの日本では、仏教などに䌝わる想像䞊の金属「金剛」(こんごう)になぞらえお、ダむダモンドが「金剛石」(こんごうせき)ず呌ばれた時代もある。(※ 「金剛力士像」(こんごうりきしぞう)ずか、日本史で習ったのを思い出そう。)", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "ルビヌは、酞化アルミニりムをおもな成分ずしお、すこしだけクロムがたざったものである。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "なお、ダむダモンドは、地球の内郚の奥深くの高枩ず高圧によっお、炭玠が固たっお、できたものである。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "なので人工的にも、高枩ず高圧の条件で、炭玠を反応させるこずによっお、ダむダモンドが合成できる。 人工ダむダモンドは、その硬さ(かたさ)をいかしお、工業甚のカッタヌに加える材料などに䜿われおいる。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "なお、ダむダモンドは燃える。ダむダモンドは炭玠で出来おいるので、火を近づけるず、空気䞭の酞玠ず、ダむダモンドの炭玠ずが反応しお、燃えおしたう。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "マグマの ねばりけ は、ふくたれる二酞化ケむ玠の割合によっお決たる。二酞化ケむ玠の倚いマグマのほうが、ねばねばしおいる。そしお、マグマの ねばりけ によっお、溶岩の流れる様子がちがうので、噎火の様子などが倉わっおくる。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "マグマのねばりけ によっお、山の圢もちがっおくる。これらの火山の圢は、過去に噎火しお流れた溶岩が固たっお出来たものである。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "傟斜の ゆるやかな火山 ・・・ ねばりけの匱いマグマの火山の堎合は、溶岩が広がりやすいので、山はなだらかになる。ハワむのマりナロア山が、このような、ねばりけの匱いマグマの火山の䟋である。このような、傟斜のゆるく、広がった火山を、楯状火山(たおじょうかざん)ずいう。アメリカハワむ州のキラり゚ア山も、楯状火山である。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "もりあがった火山 ・・・ いっぜう、マグマの ねばりけ が匷い火山は、もりあがったような圢をしおいる。昭和新山(しょうわしんざん)が、このようなねばりけの匷いマグマの火山である。このようなもりあがった圢の火山を、溶岩ドヌム(ようがんドヌム)ずいう。なお、昭和新山のこずを、有珠山(うすざん)ずもいう。昭和新山の他には、雲仙普賢岳(うんぜん ふげんだけ)が、この溶岩ドヌムの火山である。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "富士山や桜島(さくらじた、鹿児島県)、浅間山(あさたやた)は、ねばりけが䞭間ぐらいであり、円すい圢の圢をしおいる。このような圢の火山を、成局火山(せいそう かざん)ずいう。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "地震(じしん、earthquake)ずはプレヌトや地盀、岩盀にずれが生じるこずで起こる珟象。(なお月で起こる地震を、月震「げっしん」ずいう) プレヌトずは、地球の衚面をおおう、厚さ数癟kmの岩板の局である。地球䞊には、いく぀ものプレヌトがある。それぞれのプレヌトは、それぞれの方向に1幎間に数cmほどだが動いおおり、そのため他のプレヌトなどに力をおよがしあっおいる。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "地面がゆれる、地震(じしん、英: earthquake)の原因は、じ぀はプレヌトの力です。プレヌトが、地球の䞭にもどる堎所の近くで、プレヌトは、反察偎の地䞭には戻らないほうの岩盀(がんばん)にも、匕きずりこむような力を加えるので、プレヌトは岩盀をひずたせたす。岩盀に力が、かかり続けるず、ある時期に、岩盀の䞀郚が、こわれたす。このずきの揺れ(ゆれ)が、地震です。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "海䞭にあるプレヌトを 海掋プレヌト(かいようプレヌト) ず蚀いたす。陞地の䞋にあるプレヌトを 倧陞プレヌト(たいりくプレヌト) ず蚀いたす。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "プレヌトずプレヌトずが亀わるずころでは、地震が起きやすいです。日本列島の呚囲でも、いく぀かのプレヌトが亀わっおいるので、日本は地震が倚いです。日本では、ナヌラシアプレヌトず北アメリカプレヌトず倪平掋プレヌトずフィリピン海プレヌトの、あわせお4぀のプレヌトが、日本の䞋で、抌し合っおいたす。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "地震の際、地面の䞀郚が切れおずれる堎合がありたす。このような切れた地面の局を æ–­å±€(だんそう、英: fault) ず蚀いたす。断局ずは、地局にかぎりたせん。 断局の原因も、元々は、プレヌトによる力です。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "倧きな地震のあずに、断局が生じる堎合もありたす。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "断局は、その断局ができる前の地面を匕っ匵る力によっお、その断局が生じた堎合、断局のかたほうがずり萜ちるようになりたすが、この断局を 正断局(せいだんそう 、normal fault) ず蚀いたす。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "いっぜう、抌し合う力によっお䜜られた断局は、断局が抌しあがるようになりたすが、この断局を 逆断局(ぎゃくだんそう、reverse fault) ず蚀いたす。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "地震の甚語", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "地震は、ひずみに耐え切れ(たえきれ)なくなった地䞋の岩盀(がんばん)の砎壊によっお、おこる。その砎壊した岩盀の䜍眮(いち)である。したがっお、震源は、地䞭にあるのが、ふ぀う。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "震源の真䞊にある、地衚での䜍眮。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "地震が起きた時の、その地震を芳枬した圱響をもずに、震床(しんど、seismic intensity)ずしお階玚分けがされおいる。震床は、゚ネルギヌの倧きさずは、関係がない。 日本では、震床は、震床0から震床7たでがある。震床には、震床5ず震床6で、震床5匱ず震床5匷があり、震床6匱ず震床6匷があるので、震床は合蚈で10段階にわけられおいる。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "震床ずは地震の芳枬堎所での地震の圱響なので、同じ震源で起きた地震でも、震床の芳枬堎所によっお、震床の倧きさは違っおくる。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "䞀般に、震源に近い堎所ほど、震床は倧きくなる。震源から遠くなるず、震床は小さくなる。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "地震のゆれの倧きさを蚘録する機械を 地震蚈(じしんけい、seismometers) ずいいたす。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "地震のずきに、地震蚈の党郚が、ゆれおしたっおは、蚘録のしようがありたえん。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "地震蚈では、地震が来おも、うごかない郚分を぀くる必芁がありたす。 それには ふりこ のしくみを利甚したす。ふりこの支点を手で持っお、支点をはやく動かしおも、ふりこのおもりは、ゆっくりずしか動きたせん。この珟象を利甚すれば、地震蚈で、地震が来おもうごかない郚分を぀くれたす。このような地震でも動かない点のこずを䞍動点(ふどうおん)ずいう。䞍動点ずしおの おもり に、ペンを取り付けお、自動回転しおいる円筒状の蚘録甚玙に蚘録しおいる。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "䞀぀の振り子だず、䞀方向のゆれしか蚘録できないので、3぀の振り子ず3぀の蚘録甚玙を䜿っお、(䞀぀の振り子に、1぀の蚘録甚玙を䜿っおる。)東西方向・南北方向・䞊䞋方向の3方向を、地震蚈は蚘録しおいる。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "日本各地にある、地震蚈を蚭眮しおいる堎所を地震芳枬点(じしん かんそくおん)ず、いいたす。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "地震の゚ネルギヌの倧きさは、マグニチュヌド(magnitude)ずいう単䜍で、あらわしたす。蚘号は、「M」です。ふ぀うの地震では、M4~M6くらい。倧地震ではM7~M9くらいになる。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "マグニチュヌドが1倧きくなるず、゚ネルギヌの倧きさは、玄31倍から玄32倍になりたす。なので、マグニチュヌドが2倧きくなるず、゚ネルギヌの倧きさは、玄1000倍になりたす。(かけ算で31×31ず、32×32ずを蚈算しお、確認しおみよう。)", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "マグニチュヌドず、震床ずの関係は、よく 䟋え ずしお、電球の明るさ( 光床(こうど) )ず、照らされた堎所の明るさ( 照床(しょうど) )に、たずえられる。電球の明るさが同じでも、照らされた堎所の距離が遠ければ、照らされた堎所の明るさは枛っおくる。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "マグニチュヌドが䜎くおも、震源が内陞で浅いず、被害が倧きくなる堎合が有る。このような震源が内陞で浅い地震のこずを盎䞋型地震(ちょっかがた じしん)ずいう。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "1995幎の兵庫県南郚地震のマグニチュヌドはM7.2である。2011幎の東北倪平掋沖地震はM9.0である。なお、新期県䞭越地震(2004幎)ず、新期県䞭越沖地震(2007幎)は、別の地震。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "地震の぀たわっおくる堎合、最初に小さい ゆれ が来おから、しばらくしおから、それより倧きなゆれが䌝わっおくるこずが倚い。 このようなこずが起きる理由は、じ぀は地震の぀たわり方には2皮類あるからである。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "たず、最初の小さなゆれのこずを 初期埮動(しょきびどう、preliminary tremor)ずいう。 ぀づけお、やっお来る、倧きなゆれのこずを 䞻芁動(しゅようどう)ずいう。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "地震がおきるず、先に、Pæ³¢(ピヌは)ずいう速い波が䌝わっおきおから、あずでSæ³¢(゚スは)ずいう遅い波が、぀たわっおくる。 Pは英語で、「最初の」ずか「始めの」ずかを意味する プラむマリヌ primary ずいう語句の頭文字です。S波のSは、英語で「2番目」ずかを意味する セカンド second です。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "ここでいう、P波ずかS波ずかの「波」ずは、揺れ(ゆれ)の、䌝わり(぀たわり)のこずである。振動(しんどう)の ぀たわり のこずである。べ぀に、海の波のような液䜓が、地䞭を流れおいるわけではないので、たちがえないように。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "さお、P波は たお波 ずいう䌝わり方であり、S波は暪波(よこなみ)ずいう䌝わり方である。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "たお波のP波は、よこ波のS波よりも速床が倧きいので、さきにP波がずどき、あずからS波がずどく。このこずから、最初に、(プラむマリヌに、)たお波がずどくので、最初に届く たお波 がPæ³¢(primary wave、プラむマリヌりェむブ)ず呌ばれるようになったわけである。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "地面の䞊に、倧きな振動をあたえるのは、暪波であるS波のほうである。この暪波のS波を 䞻芁動(しゅようどう) ずいう。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "なので、さきにP波がずどいお少しゆれたあずに、ちょっず時間がたっおからS波が来お、S波の䞻芁動で倧きく、ゆれる。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "最初に瞊波のP波がきおから、よこなみのS波がくるたでのあいだを 初期埮動(しょきびどう) ずいう。S波が来るたでは、初期埮動が぀づく。ある地点でのP波ずS波ずの到着時刻の差のこずを、初期埮動続時間(しょきびどう けいぞくじかん)ずいう。初期埮動継続時間ずは、぀たり、初期埮動を感じる長さである。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "初期埮動継続時間は、震源からの距離に比䟋するこずが分かっおいる。初期埮動継続時間が長いほど、震源からの距離も倧きい。もし、地震の䌝わる速床が分かっおいれば、初期埮動継続時間によっお、震源たでの距離を求めるこずができる。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "地震の䌝わる速床が分かっおいれば、耇数の芳枬地点で初期埮動継続時間を枬れば、その枬定結果から、震源の䜍眮を数孊の連立方皋匏で求めるこずが出来る。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "P波ずS波の到着時刻から、震源たでの距離を求めるための公匏ずしおお、぀ぎのような公匏が知られおいる。 震源たでの距離を d {\\displaystyle d} kmずしお、P波の速床を v p {\\displaystyle v_{p}} km/秒 ずしお、S波の速床を v s {\\displaystyle v_{s}} km/秒 ずしお 、初期埮動の぀づく時間を t {\\displaystyle t} 秒ずするず、", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "v p ⋅ v s v p − v s {\\displaystyle {\\frac {v_{p}\\cdot v_{s}}{v_{p}-v_{s}}}} はふ぀うは 6 km/秒 〜 8 km/秒 で 倧森係数(おおもりけいすう) ずいい、蚘号で k {\\displaystyle k} ず曞く。これより、倧森公匏は", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "である。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "むメヌゞしやすいように、数をいれよう。Kは、だいたい6 km/秒 〜 8 km/秒なので、ここでは、k=7 km/秒ずしよう。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "ずしお、d=震源たでの距離(km)で、tは初期埮動継続時間(秒)なので、", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "である。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "倧森公匏を利甚するず、いく぀もの芳枬地点で震源たでのきょりをもずめるず、そこから震源の䜍眮を芋いだすこずができる。 3぀の芳枬地点からの震源たでの距離が求たれば、そこから、連立方皋匏で、震倮および震源の䜍眮を決定できる。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "いた、地球䞊にある、いく぀かの倧陞は、むかしは、ひず぀の倧きな倧陞だったこずがわかっおいたす。そのひず぀の倧きな倧陞のなたえを パンゲア ずいいたす。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "ドむツの気象孊者のりェゲナヌは倧西掋をはさんだ䞡岞の倧陞の圢状(特にアフリカず南アメリカ)が、ほが䞀臎するこずから、倧昔は、このアフリカず南アメリカはおなじ倧陞だったのが分裂したのではないか、ず考えたした。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "たた、アフリカず南アメリカは、地質や生物の分垃も、においるこずから、たすたす、おなじ倧陞ず考えるようになりたした。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "りェゲナヌは、このようなアフリカず南アメリカは、昔はおなじ倧陞だったずいう説を1912幎に発衚したした。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "しかし、圓時の人々の理解は埗られたせんでした。たた、りェゲナヌ本人も、どのような力で、倧陞が動いおいるのかは、わかりたせんでした。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "りェゲナヌは倧陞が動いおいるこずの蚌拠を探す探怜のためグリヌンランドを探怜しおいる最䞭の1930幎に、50才でりェゲナヌは死んでしたいたす。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "りェゲナヌの唱えた倧陞移動説は、圌の生存䞭は孊䌚の倚数からは、みずめられるこずはありたせんでした。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 89, "tag": "p", "text": "それから、数十幎がたっおから、技術の進歩で、海底の研究が進みたす。するず、どうやら、海底の奥ふかくから、溶岩が次々ず、わき出しおいる堎所があるこずが芋぀かりたす。これは 海嶺(かいれい、oceanic ridge) の発芋です。倧西掋の䞭倮や、倪平掋のチリ沖のむヌスタヌ島の付近など、地球䞊のいく぀かの海底に、海れいは、ありたす。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 90, "tag": "p", "text": "", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 91, "tag": "p", "text": "いっぜう、海底の奥深くで、地面が地䞭に匕きこたれおいる堎所も芋぀かりたす。これが 海溝(かいこう、trench) です。 倪平掋のマリアナ諞島の近くのマリアナ海溝や、䌊豆・小笠原海溝など、いく぀かの海溝が、ありたす。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 92, "tag": "p", "text": "海嶺や海溝の研究から、地䞭や海䞭のプレヌトずよばれる岩ばんが動いおいるこずがわかりたす。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 93, "tag": "p", "text": "りェゲナヌの倧陞移動説は、プレヌトにのっかった倧陞が、プレヌトごず動くずいう考え方で説明できるようになりたした。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 94, "tag": "p", "text": "溶岩(ようがん)が、かたたるずき、地磁気の方向で、溶岩がかたたり、溶岩にほんの少しだけ、磁気が、のこりたす。この、叀い地質の磁気の方向をしらべるこずで、倧陞移動説は、蚌明(しょうめい)されたした。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 95, "tag": "p", "text": "地震はプレヌトのひずみによっお起きるこずが分かっおいたす。倧陞プレヌトず海掋プレヌトの抌し合いでひずんだプレヌトが、ひずみに、たえきれなくなっお、元にもどるずきに、地震が発生したす。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 96, "tag": "p", "text": "そしおプレヌトをひずたせる力の原因は、プレヌトが地䞭に匕き蟌たれるこずです。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 97, "tag": "p", "text": "プレヌトの運動によっお、地震がおきるずいう考え方を プレヌトテクトニクス(英: plate tectonics) ず、いいたす。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 98, "tag": "p", "text": "日本列島は、倪平掋をずりたく環倪平掋造山垯(かんたいぞいよう ぞうざんたい、英:circum-Pacific belt たたは Ring of Fire)ずいう地垯に含たれおいたす。「環倪平掋造山垯」ずいう名前のずおり、倪平掋をずりたく䜍眮にある造山垯です。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 99, "tag": "p", "text": "この環倪平掋造山垯がある䜍眮は、プレヌトの境界にあたるこずが倚く、そのため地震や火山も倚いです。そのため「環倪平掋 火山 垯」ずいう堎合もありたす。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 100, "tag": "p", "text": "いっぜう、むンド地方にあるヒマラダ山脈は、アルプス=ヒマラダ造山垯ずいう、別の造山垯である。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 101, "tag": "p", "text": "山の斜面などを切りくずすず、小石や砂、ねんどなどが、局(そう)になっおいるこずがありたす。このような地䞭から出おきた局を 地局(ちそう) ずよびたす。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 102, "tag": "p", "text": "地局は、川の流れによっおできる。その地局は、今でこそ、地䞊にあるが、倧昔は、海などの底にあったのである。地局は、川の流れなど、氎の流れによっお、土砂が積もっお出来たのである。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 103, "tag": "p", "text": "実際に、地局の䞭にある石を芋るず、䞞みをおびおいる石が倚い。たた、魚の骚や、貝のカラなどが芋぀かる堎合もある。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 104, "tag": "p", "text": "これらの事から、地局が出来䞊がるには、氎の流れが、関わっおいるこずが、予想できるだろう。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 105, "tag": "p", "text": "では、氎の䞭で、土砂(どしゃ)は、どのように積もっおいくのだろうか。これは、実隓すれば、答えは分かる。 実隓した結果は、石や砂や粘土を混ぜたものを、透明なコップに入れた止たった氎の䞭に入れるず、たず、䞀番䞋に石が積もる。石の䞊に砂が積もる。さらに、その砂の䞊に粘土が積もる。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 106, "tag": "p", "text": "土砂が海䞭に流される堎合は、陞偎の近くの海䞭に、たず石が倚く積もる。少し離れた堎所に砂が倚く積もる。粘土は、いちばん遠くたで、流されお積もるこずが知られおいる。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 107, "tag": "p", "text": "たた、海䞭の土砂は、より叀くに積もった土砂ほど、䞋に来る。なので、普通は、叀い地局ほど、䞋に来る。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 108, "tag": "p", "text": "", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 109, "tag": "p", "text": "では、もずもず海䞭にあった土砂が、なぜ地䞊に出おきお、地局ずしお、芋られるのだろうか。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 110, "tag": "p", "text": "地局によっお、いく぀かの原因がありたす。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 111, "tag": "p", "text": "地面が、盛り䞊がるこずがありたす。この原因は、なんでしょうか。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 112, "tag": "p", "text": "じ぀は、地面は動いおるのです。ずおもゆっくりですが、動いおいるのです。地面は、プレヌトずいう物の䞊に乗っかっおいお、そのプレヌトが動いおいるのです。地球䞊には、いく぀ものプレヌトがありたす。プレヌトず、他のプレヌトがたじわる所では、プレヌト同士が抌し合う(おしあう)堎合もありたす。プレヌト同士が抌し合う堎合、プレヌトの䞊に地面があれば、その地面も抌し぀けられるので、地面が盛り䞊がりたす。こうしお、地面が盛り䞊がる堎合がありたす。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 113, "tag": "p", "text": "むンド地方にあるヒマラダ山脈は、プレヌトが抌し合っお出来た山脈です。むンド半島は、玄5500幎前は、か぀お離れおいたした。 その埌、3800幎前、2400幎前、・・・ず、むンド半島をのせたプレヌトの運動によっお、むンド半島が、ナヌラシア倧陞に衝突しお、むンド半島の䞀郚が抌し䞊げられたした。こうしおヒマラダ山脈ができた。ヒマラダ山脈の化石(fossil)には、アンモナむトの化石もありたす。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 114, "tag": "p", "text": "倧地が盛り䞊がるこずを隆起(りゅうき)ずいいたす。いっぜう、倧地がしずむこずを沈降(ちんこう)ずいいたす。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 115, "tag": "p", "text": "海岞段䞘(かいがん だんきゅう)は、海岞線近くの海底が、氎のはたらきで平らになったあずに、隆起によっお地䞊に抌し䞊げられお、出来る地圢である。隆起された平らな地圢の䞀郚は、海氎ちかくが䟵食を受けお削られ、階段状になっおいく。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 116, "tag": "p", "text": "䞀方、川沿いにできる河岞段䞘(かがん だんきゅう)は、堆積した土砂によっお出来た、平らな河原(かわら)が、隆起しお、出来る地圢である。隆起された平らな地圢の䞀郚は、海氎ちかくが䟵食を受けお削られ、階段状になっおいく。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 117, "tag": "p", "text": "リアス匏海岞は、起䌏の倚い山地が沈降しお、できた地圢である。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 118, "tag": "p", "text": "リアス匏海岞が、さらに沈降するず、山頂や尟根だけが氎面から出るので、倚くの小さな島からなる倚島海(たずうかい)になる。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 119, "tag": "p", "text": "地局の局は、氎平ずは かぎりたせん。地局が曲がっおいお、䞀郚分だけ、盛り䞊がっおいる堎合もありたす。このような地局の圢を しゅう曲(しゅうきょく,耶曲) ず蚀いたす。しゅう曲の原因は、プレヌトの動きによっお、䞡偎から抌し付けられる力が加わったからです。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 120, "tag": "p", "text": "地局のしゅう曲で、山になっおいる郚分を 背斜(はいしゃ) ずいいたす。地局のしゅうきょくで谷になっおる郚分を 向斜(こうしゃ) ずいいたす。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 121, "tag": "p", "text": "", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 122, "tag": "p", "text": "地局が抌し合った堎合に、必ずしも曲がるずは限らず、地局が切れる堎合もありたす。 このような切れおずれた地面を、 æ–­å±€(だんそう) ず蚀いたす。断局ずは、地局にかぎりたせん。 断局の原因も、元々は、プレヌトによる力です。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 123, "tag": "p", "text": "倧きな地震のあずに、断局が生じる堎合もありたす。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 124, "tag": "p", "text": "断局にかかる力の方向は、抌し付けあう方向だけずは、かぎりたせん。 地面に、匕っ匵られる力が加わっお、断局ができる堎合もありたす。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 125, "tag": "p", "text": "しゅう曲によっお、地局の石や砂や粘土の、䞊䞋の関係が、曲がったずころで、逆転したり、倉化するこずがある。 断局も、地局の石や砂や粘土の、䞊䞋の関係が、切れたずころで、逆転したり、倉化するこずがある。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 126, "tag": "p", "text": "動物の肉は、死んでしたうず、すぐに分解されおいく。しかし動物の骚は、分解されづらい。地䞊に骚がある堎合は、壊れやすいが、地䞭にある堎合は、骚が、かなり長く、のこる堎合もある。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 127, "tag": "p", "text": "このようにしお、倧昔の生き物の骚やカラなどが残ったものを 化石(かせき、英語:fossil) ずいう。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 128, "tag": "p", "text": "骚だけでなく、倧昔の貝が残った物も、化石である。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 129, "tag": "p", "text": "たた、倧昔の動物の「足あず」などの痕跡(こんせき)でも、倧昔の動物の痕跡がキッチリず残っおいれば、それらは化石ずしお扱う。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 130, "tag": "p", "text": "動物にかぎらず、怍物などでも、倧昔の怍物の痕跡(こんせき)なら、化石ずいう。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 131, "tag": "p", "text": "化石によっお、その地局が出きたずきの、たわりの環境が分かりたす。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 132, "tag": "p", "text": "たずえば、地局の、ある局の郚分から、貝の化石が出おきたら、地局の、その局の郚分が出きた時期には、その地局は、海底にあった可胜性が高いこずが分かりたす。貝のアサリの化石なら、アサリは、海の浅いずころにすむので、そういった環境たで、知るこずができたす。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 133, "tag": "p", "text": "もし、サンゎの化石があれば、サンゎは、あたたかい地域の海にしか生息しないので、その地局は「昔は海だった」ずいうこずず、その化石が出きた時期は、気候があたたかい堎所だったこずが分かりたす。サンゎの化石のような、たい積したころの環境をしめすような化石を 瀺盞化石(しそう かせき、facies fossil) ずいいたす。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 134, "tag": "p", "text": "シゞミは、淡氎(たんすい)にすむ海である。淡氎ずは、川や池や湖のような、海氎を含たない氎である。なので、シゞミの化石があれば、そのような環境だったこずが分かる。シゞミの化石も瀺盞化石である。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 135, "tag": "p", "text": "地球の幎霢は、さたざたな調査で、およそ 45億幎 であるこずが分かっおいたす。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 136, "tag": "p", "text": "地球䞊で発芋されおいる、もっずも叀い化石は38億幎たえの化石ずいわれおいたす。 それ以前の時代は、岩石そのものが少ない時代です。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 137, "tag": "p", "text": "人類が出る前の時代などは、文字の蚘録が残っおいないのえ、地質調査などで調べるしかない時代です。このような人類以前の倧昔の時代を 地質時代(ちし぀じだい、英語:Geologic time scale;Geological age) ずいいたす。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 138, "tag": "p", "text": "化石を調べお行った結果、時代ごずに特城のちがいがあるこずが分かり、地質時代を分けお、先カンブリア時代((せんカンブリアじだい、Precambrian (age))ず、 叀生代(こせいだい、英: Paleozoic era)ず、䞭生代(ちゅうせいだい、英語:Mesozoic era)ず、新生代(しんせいだい、英: Cenozoic era)ずに、時代を分けおいたす。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 139, "tag": "p", "text": "", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 140, "tag": "p", "text": "サンペりチュり (Trilobite、トリロバむト)のさかえた時代は 叀生代 です。叀生代は、玄5億4200䞇幎前から 箄2億5100䞇幎前です。 この叀生代には、他にも サンゎ や フズリナ や りミナリ などがさかえたした。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 141, "tag": "p", "text": "叀生代にあらわれ始めた シヌラカンス(coelacanth) は、いたも、子孫が生きのこっおいたす。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 142, "tag": "p", "text": "怍物では、シダ怍物が、さかえたした。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 143, "tag": "p", "text": "", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 144, "tag": "p", "text": "䞭生代(ちゅうせいだい)は、恐竜(きょうりゅう)や、は虫類が、さかえた時代です。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 145, "tag": "p", "text": "䞭生代は、玄2億5000䞇幎前から玄6500䞇幎前たでです。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 146, "tag": "p", "text": "たた、䞭生代の海では、 アンモナむト(Ammonite) が、さかえたした。 恐竜の祖先である シ゜チョり(Archaeopteryx) が、あらわれた時代も䞭生代です。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 147, "tag": "p", "text": "恐竜の化石やシ゜チョりの化石は、地局の時代を知るこずのできる瀺準化石(しじゅんかせき、index fossil)です。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 148, "tag": "p", "text": "箄6,500䞇幎前から珟代たでを 新生代(しんせいだい、英: Cenozoic era) ずいいたす。 新生代のうち、玄6,500䞇幎前から玄200䞇幎前たでを第䞉玀ずいい、玄200䞇幎前から珟代たでを第四玀ず分ける。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 149, "tag": "p", "text": "第四玀は、人類の祖先が出珟し始めた時期です。 第四玀は、ナりマン象やマンモスが出珟した時代でもある。 䞭生代たでは、さかえおいた恐竜が、新生代に入っおは、絶滅(ぜ぀め぀)したす。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 150, "tag": "p", "text": "たた、第四玀は、氷河期(ひょうがき)があった時代です。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 151, "tag": "p", "text": "氷河期の時代は、海の氎面が䞋がり、日本列島は倧陞ず地続きになりたした。そのため、マンモスなどの動物は、あるいお日本列島にやっおきたした。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 152, "tag": "p", "text": "モンモスの化石は、地局の時代を知るこずのできる瀺準化石です。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 153, "tag": "p", "text": "倧昔の化石の幎代は、どのようにしお分かったのでしょうか?", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 154, "tag": "p", "text": "それは、 攟射性元玠(ほうしゃせい どういげんそ) ずいうものを分析しおいたす。 攟射線を出す元玠を、攟射性元玠(ほうしゃせい どういげんそ)ずいいたす。 たずえばりランずいう元玠が、攟射性元玠です。 りランは、時間がた぀ず、ある割合でこわれお、べ぀の元玠に、かわりたす。 攟射性元玠は、時間がた぀ず、ある割り合いでこわれお、べ぀の元玠に、かわりたす、", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 155, "tag": "p", "text": "このりランのように、化石や地局のなかにふくたれた攟射性元玠をだす元玠の量をしらべるこずで、その化石ができおから、どのくらいの時間がたったかを調べるこずができたす。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 156, "tag": "p", "text": "このような、攟射性元玠をはかる枬定方法を 攟射性幎代分析(ほうしゃせい ねんだいぶんせき) ず、いいたす。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 157, "tag": "p", "text": "川の呚りには石が転がっおいたすね。それは、川の流れにのっお石が運ばれおくるからです。 ここでは、流れる氎の圱響を孊びたす。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 158, "tag": "p", "text": "流れる氎は、土や砂などを、おしながす・けずりずる・぀もらせるの䞉぀のはたらきがあり、頭文字をずっおサルのおけ぀ず芚えるこずができたす。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 159, "tag": "p", "text": "たずえば雚が降った日の氎たたりなどをみるず、最初は氎がたたっおいくだけですが、そのうち、氎たたりから氎があふれお、高いずころから䜎いずころに流れおいき、ずおも小さな川のようになりたす。たた、氎たたりがいく぀もあるので、小さな川も぀ながっおいき、氎たたりだったずころも、いく぀か぀ながっおいきたす。 雚が䞊がっおから、氎が流れおいた氎たたりから぀くられた小さな流れのあった堎所を芋るず分かるのですが、流れのあたっずころが、けずりずられお、くがんでいきたす。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 160, "tag": "p", "text": "雚の日の、土の䞊に出きた氎たたりや氎の流れなどでは、氎が土をけずりずっおいるので、氎は茶色く、にごっおいたす。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 161, "tag": "p", "text": "流れおいった雚氎や、氎たたりにあった氎は、そのあず、どこぞ行くかずいうず、地䞋にしみこんで行ったり、あるいは、溝などに流んだりしたす。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 162, "tag": "p", "text": "雚の日の氎たたりからも、「おしながす・けずりずる・぀もらせる」の䞉぀の䜜甚が確認できたす。 流れる氎が地面を、けずり取る䜜甚を しん食(しんしょく、䟵食) ず蚀いたす。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 163, "tag": "p", "text": "けずり取られた土や砂は、そのたた流れによっお䞋流ぞず運ばれおいきたすが、この運ぶ䜜甚を運ぱん(うんぱん、運搬)ずいいたす。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 164, "tag": "p", "text": "この運ぱんは、氎の流れが速いほど、倧きな物が運べるようになりたす。氎の流れがおそい堎所では、運べなくなるので、その堎所に、運んできた物が、たたっおいきたす。この、流れがおそい堎所に、物がたたる䜜甚を たい積(たいせき、堆積) ず蚀いたす。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 165, "tag": "p", "text": "けずる䜜甚も、運ぶ䜜甚も、流れが速いほど、匷くなる。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 166, "tag": "p", "text": "川の䞭での砂や石は、倧きさや重さによっお流され方がちがう。砂ず石なら、砂のほうが流されやすい。このように、぀ぶが小さな物ほどながされやすい。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 167, "tag": "p", "text": "ねん土(ねんど、粘土)は぀ぶ自䜓は现かいので、かわいた粘土や、固たっおいない粘土は、流されやすい。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 168, "tag": "p", "text": "石でも、小石ず倧きな石だったら、小さい石ほど流されやすい。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 169, "tag": "p", "text": "川には曲がっおいるずころがある堎合もある。曲がっおいる川では、倖偎ほど流れが速く、内偎は流れがおそい。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 170, "tag": "p", "text": "このため、倖偎はしん食によっおけずられるので、がけのように氎深が深くなっおいる。いっぜう、内偎はたい積によっお、石や砂や粘土が぀もっおいる。このようにしお、川の曲がりの内偎では、川原(かわら)ができやすい。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 171, "tag": "p", "text": "川に限らず、流れおいる物に぀いお、流れが始たっおいる堎所を 䞊流(じょうりゅう) ず蚀いたす。 たずえば、山から䜎地ぞず流れおいる川だったら、川の䞊流は、山のほうにありたす。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 172, "tag": "p", "text": "日本の堎合、ふ぀うの川では、川の䞊流ぞず、たどっおいけば、もっずも䞊流の堎所は、山地です。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 173, "tag": "p", "text": "このため、川の䞊流は、かたむきが急で、流れが速いです。氎の量は、䞋流ず比べお、䞊流は少ないです。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 174, "tag": "p", "text": "䞊流にある石は、角ばった石が倚いです。石は、䞋流ぞず近づくに連れお、流れの途䞭に、石どうしでぶ぀かったりしお、かどが削り取られお䞞く小さくなっおいきたすが、䞊流ではただ削られおはいないので、石は角匵っおいお倧きいです。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 175, "tag": "p", "text": "V字谷 ずいう地圢ができやすい。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 176, "tag": "p", "text": "", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 177, "tag": "p", "text": "川が、山から平地に出たあたりを川の䞭流(ちゅうりゅう)ず蚀いたす。 䞭流にある石は、䞞たった石が倚いです。これは運ぱんのさい䞭に、石のかどが、石どうしでぶ぀かったりしお、削り取られおいるからです。 䞭流での石の倧きさも、䞊流よりかは小さいのが、ふ぀うです。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 178, "tag": "p", "text": "たた、䞭流では流れが、ゆるやかになるので、たい積䜜甚も芋られやすく、川原がある堎合もありたす。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 179, "tag": "p", "text": "川が山地から平地に出た地域の呚蟺では、土砂などが山偎を䞭心に平地偎ぞ扇状に広がっお、たい積した 扇状地(せんじょうち) ずいう地圢ができやすいです。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 180, "tag": "p", "text": "䞋流では、流れが遅くなり、たい積䜜甚が匷たりたす。たた䞋流での石は、小さく䞞い石が倚いです。 䞋流に近づくほど、氎量は倚くなり、川幅(かわはば)もひろくなりたす。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 181, "tag": "p", "text": "地圢ずしお、川の䞋流の呚蟺では、䞉角州(さんかくす,river delta)ずいう地圢ができやすい。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 182, "tag": "p", "text": "", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 183, "tag": "p", "text": "川は、ふ぀うは、たっすぐではなく、カヌブしおいるのが、ふ぀うです。川は、カヌブの倖偎にちかいほど、川の流れ早くお䟵食がすすむので、たすたすカヌブが、はげしくなっおいく堎合がありたす。カヌブの内偎にちかいほうも、たい積が行われるために、たすたすカヌブが、はげしくなっおいきたす。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 184, "tag": "p", "text": "そしお、カヌブがき぀くなりすぎるず、そのカヌブは、川の本流から倖れお、湖になっおしたいたす。この倖れた湖は、カヌブをしおいるので䞉日月圢なので 䞉日月湖(みかづき こ) ずいいたす。", "title": "倧地の倉化" }, { "paragraph_id": 185, "tag": "p", "text": "堆積物が、長い間に抌し固められお、できた岩石のこずを堆積岩(たいせきがん)ずいう。", "title": "堆積岩" }, { "paragraph_id": 186, "tag": "p", "text": "堆積岩は、火成岩ずはちがい、マグマによる加熱を受けおいない。そのため堆積岩の内郚には、化石などが残っおいる堎合もある。", "title": "堆積岩" }, { "paragraph_id": 187, "tag": "p", "text": "れき岩、砂岩、泥岩は、岩石䞭の粒の倧きさによっお分類される。", "title": "堆積岩" }, { "paragraph_id": 188, "tag": "p", "text": "地震の぀たわりかたの研究などから、地球の内郚には、液䜓の郚分があるこずが分かっおいたす。", "title": "発展 地球の内郚" }, { "paragraph_id": 189, "tag": "p", "text": "地震の波には、たお波ずよこ波がありたすが、暪波は液䜓の䞭を぀たわりたせん。", "title": "発展 地球の内郚" }, { "paragraph_id": 190, "tag": "p", "text": "地球の衚面にある、かたい郚分を 地殻(ちかく、crust) ずいいたす。地殻のあ぀さは、陞地では玄30kmから玄70 kmくらいたでです。 海掋の海底では、玄7kmくらいです。", "title": "発展 地球の内郚" }, { "paragraph_id": 191, "tag": "p", "text": "地殻の䞋には マントル(mantle) ずいう高枩の、岩石のようなものでできた物が、ありたす。マントルは、地殻の䞋から 2900km くらいたでの深さに、マントルが、ありたす。 マントルの成分は岩石です。 火山のマグマは、マントルから、できたす。", "title": "発展 地球の内郚" }, { "paragraph_id": 192, "tag": "p", "text": "マントルのほずんどは、固䜓の岩石です。マントルの枩床はずおも高いのですが、マントルにかかる圧力も高いので、液䜓にはならずに、マントルは固䜓なのです。 マグマは、ほずんど固䜓のマントルの䞀郚が、液䜓になったものです。", "title": "発展 地球の内郚" }, { "paragraph_id": 193, "tag": "p", "text": "マントルのさらに䞋には æ ž(かく) がありたす。 栞は、倖偎の 倖栞(がいかく、outer core) ず、内偎の 内栞(ないかく、inner core) ずに、わかれたす。倖栞の郚分が液䜓です。 地磁気の原因は、液䜓の倖栞が流れ動いおいお、そのため栞内に電流が流れ、地磁気が発生するのだろう、ず考えられおいたす。", "title": "発展 地球の内郚" }, { "paragraph_id": 194, "tag": "p", "text": "栞の成分は、鉄やニッケルなどの金属から出来おいるず考えられおいたす。", "title": "発展 地球の内郚" }, { "paragraph_id": 195, "tag": "p", "text": "地球の内栞は地䞋5,100 kmから6,400 kmで、固䜓からなるず考えられおいたす。", "title": "発展 地球の内郚" } ]
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== 倧地の倉化 == === 火山ず地震 === ==== 火山ずマグマ ==== [[File:日本の火山噎火のメカニズム.png|thumb|火山噎火の仕組み]] [[ファむル:Vulcanian Eruption-numbers.svg|thumb|11番がマグマだたり。]] [[D:火山|火山]]かざん、volcanoの地䞋深い堎所には、[[D:岩石|岩石]]rockが高枩で溶けた、どろどろの高枩の物質があり、これを <span style="font-size: large">'''マグマ'''</span>magma ずいう。このマグマが、割れ目や火口などから、ふきだすこずを、火山の <span style="font-size: large">'''噎火'''</span>ふんか、erupt 動詞  ず蚀う。そしお、このようなマグマが吹き出す山を火山かざん、英: volcanoずいう。 [[File:Pahoehoe toe.jpg|thumb|350px|ハワむの溶岩]] マグマが地䞊に流れ出したものを <span style="font-size: large">溶岩</span>ようがん、lava ずいう。溶岩は地衚に出おきたばかりのずきは液䜓状である。ずころが、地䞊で溶岩が冷えるず、しだいに溶岩は固䜓になっおいく。溶けた状態の溶岩ず、固たった状態の溶岩の、どちらずも溶岩ずいう。 [[File:BasaltUSGOV.jpg|thumb|left|固たった溶岩。玄歊岩げんぶがん。衚面に小さな穎が無数にあるため、質感はザラザラしおいる。]] 固たった状態の溶岩の衚面には、無数の小さな穎が芋られる。 火山の溶岩は地䞋100mくらいの地䞭深くから䞊がっおきお、地䞋10数kmくらいの<span style="font-size: large">マグマだたり</span>magma chamberにたたる。マグマは倧陞プレヌトの䞭を䞊昇しおきおいる。プレヌトplateずは、地球の衚面をおおう厚さ数癟kmの岩板の局layerである。プレヌトは1幎間に数cmほどだが動いおいる。 {{clear}} ==== 火山の掻動 ==== * 火山噎出物 火山では、はげしい噎火をした堎合、火口のちかくの岩石がくだけたりしお、石や砂や岩や灰などを吹き飛ばしおたきちらすこずがある。このような物を <span style="font-size: large">火山噎出物</span>かざん ふんしゅ぀ぶ぀ ずいう。 この火山噎出物は、倧きさによっお、分類される。 :火山灰かざんばい ・・・ 盎埄が2mm以䞋の噎出物を <span style="font-size: large">火山灰</span>かざんばい ずいう。 :火山れき ・・・ 火山さいせ぀物のうち、盎埄2mm〜64mmの噎出物を <span style="font-size: large">火山れき</span> ずいう。 火山噎出物のうち、盎埄2mmより倧きく、ただ、かたたっおいなく、溶けた溶岩がたじっおる堎合は、火山匟かざんだんずいう。 [[File:Augustine Volcano Jan 12 2006.jpg|thumb|left|アメリカの火山から出る、火山ガス。]] * 火山ガス 火山から噎出した気䜓を <span style="font-size: large">火山ガス</span> ずいう。火山ガスの成分のほずんどは、<span style="font-size: large">æ°Žè’žæ°—</span>である。(火山ガスの90以䞊は氎蒞気である。) 氎蒞気のほか、二酞化炭玠、二酞化硫黄、塩化氎玠、硫化氎玠なども、ふくたれる。「ガス」GASずは、英語で「気䜓」の意味である。 *軜石かるいし [[画像:Teidepumice.jpg|thumb|軜石]] 色が癜っぜく、衚面にたくさんの小さな穎があいおいる。 ==== 火成岩 ==== 石や岩の出来かたには、いろいろなできかたがあるが、マグマが冷えお、かたたっお、岩や石ができた堎合、それらを <span style="font-size: large">火成岩</span>かせいがん、igneous rock ずいう。 :火山岩 ・・・ 火山の噎火などによっお、マグマが急にふきだした堎合に、マグマが急に冷やされお固たっお出きた火成岩を <span style="font-size: large">火山岩</span>かざんがん ずいう。 :深成岩 ・・・ いっぜう、地䞋の深くにあるマグマが、ゆっくりず冷えお固たったものが、地䞊にでおきたものを <span style="font-size: large">深成岩</span>しんせいがん ずいう。 * 深成岩 深成岩は、ゆっくりず冷えるお出来るので、結晶が倧きい。たた、結晶の倧きさがそろっおいる。このような、同じような倧きさの結晶が、぀たっおいる぀くりを <span style="font-size: large">等粒状組織</span>ずうりゅうじょう そしき ずいう。 * 深成岩の䟋。 ・・・ 斑レむ<!-- 正芏衚珟は「斑糲岩」だが、教科曞に埓っお 。 -->岩はんれいがん、閃緑岩せんりょくがん、花厗岩かこうがん 。 <gallery widths="220" heights="220"> ファむル:Gabbro.jpg|斑レむ岩はんれいがん ファむル:Diorite.jpg|閃緑岩せんりょくがん File:GranitstÃŒck.JPG|花厗岩かこうがん </gallery> * 火山岩 火山岩は、急に冷やされるので、結晶になっおいない <span style="font-size: large">石基</span>せっき ずいう郚分が倚い。その石基のなかに、いく぀か、結晶が散らばっお存圚しおいる。このため、火山岩は結晶や粒の倧きさがそろっおいない。この火山岩の石噚の䞭に散らばっおる結晶を <span style="font-size: large">斑晶</span>はんしょう ずいう。 そしお、このような石基の䞭に、いく぀か斑晶が、ちらばっおいる構造を <span style="font-size: large">斑状組織</span>はんじょうそしき ずいう。 * 火山岩の䟋。 ・・・ 玄歊岩げんぶがん、basalt、安山岩あんざんがん、andesite、流王岩りゅうもんがん 。 <gallery widths="220" heights="220"> ファむル:BasaltUSGOV.jpg|玄歊岩げんぶがん ファむル:Hornblende, Biotit und Andesit - Bor, Serbien.jpg|安山岩あんざんがん ファむル:RhyoliteUSGOV.jpg|流もん岩りゅうもんがん </gallery> 火成岩の鉱物は、おもに、セキ゚む、チョり石チョりセキ、クロりンモ黒雲母、カクセン石カクセンセキ、角閃石、キ石キセキ、茝石、カンラン石カンランセキの぀からなる。 このうち、無色か癜色・灰色である無色鉱物は、セキ゚む無色か癜色ずチョり石癜色か灰色である。有色鉱物はクロりンモ黒色、カクセン石黒色、キ石黒緑色、カンラン石うす緑色 {| class="wikitable" |+ 鉱物の特城 ! colspan="1" | ||colspan="2" |<SPAN STYLE="FONT-WEIGHT:NORMAL;"><span style="font-size: large;"> 無色鉱物 </span></SPAN>||colspan="4" |<SPAN STYLE="FONT-WEIGHT:NORMAL;"><span style="font-size: large;"> 有色鉱物 </span></SPAN> |- ! rowspan="2" |<SPAN STYLE="FONT-WEIGHT:NORMAL;"><span style="font-size: large;"> 鉱 <br> 物 </span></SPAN> | セキ゚む || チョり石 || クロりンモ || カクセン石 || キ石 || カンラン石  |- | [[File:Quartz Brésil.jpg|75px|]]  ||  [[File:Feldspar-Group-291254.jpg|50px|]] || [[File:MeroxeneSomma.png|75px|]]  || [[File:Amphibole.jpg|75px|]]  || [[File:Peridot in basalt.jpg|75px|]]  || [[File:Peridot2.jpg|75px|]]    |- !  <SPAN STYLE="FONT-WEIGHT:NORMAL;"><span style="font-size: large;">色</span></SPAN>  | 無色か癜色 || 癜色か灰色 || 黒色 || 暗緑色 || 緑色、黒色 || うす緑色、黄色  |- !  <SPAN STYLE="FONT-WEIGHT:NORMAL;"><span style="font-size: large;">結晶の圢</span></SPAN>  | 䞍芏則、<br>たたは六角柱状  || 厚い板状 || 六角板状 || 现長い柱状 || 短い柱状 || たるみのある四角圢。   |- !  <SPAN STYLE="FONT-WEIGHT:NORMAL;"><span style="font-size: large;">割れ方</span></SPAN>  | 䞍芏則に割れる。 || 決たった方向に割れる。 ||決たった方向に、<br>うすく、はがれる。|| 長い柱状。 || 短い柱状。 || 䞍芏則に割れる。  |} ※ 鉱物の結晶構造の画像がりィキペディア内に芋圓たらないので、参考曞や倖郚サむトなどで鉱物の結晶構造を芋おください。 :※ 鉱物の結晶構造の図を募集䞭。だれか描いおください。 この他、磁鉄鉱じお぀こうも、有色鉱物である。磁鉄鉱は黒色であり、磁石に付く。 なお、宝石の「氎晶」すいしょうは、高玔床なセキ゚むの結晶であり、普通は無色で透明である。 {| class="wikitable" |+ 火成岩の分類 ! colspan="2" | <span style="font-size: large;"> </span> ||colspan="3" |<span style="font-size: large;">皮類など</span>  |- ! rowspan="4" |<SPAN STYLE="FONT-WEIGHT:NORMAL;"><span style="font-size: large;"> 火 <br> 成 <br> 岩 </span></SPAN> !rowspan="2" |<SPAN STYLE="FONT-WEIGHT:NORMAL;"><span style="font-size: large;"> 火山岩 </span></SPAN> | 流王岩 || 安山岩 || 玄歊岩  |- | [[ファむル:RhyoliteUSGOV.jpg|75px]] || [[ファむル:Hornblende, Biotit und Andesit - Bor, Serbien.jpg|75px]] || [[ファむル:BasaltUSGOV.jpg|75px]]  |- !rowspan="2" |<SPAN STYLE="FONT-WEIGHT:NORMAL;"><span style="font-size: large;"> 深成岩 </span></SPAN> | 花厗岩 || 閃緑岩 || 斑糲岩  |- | [[File:GranitstÃŒck.JPG|75px]] || [[ファむル:Diorite.jpg|75px]] || [[ファむル:Gabbro.jpg|75px]]  |- ! colspan="2" |<SPAN STYLE="FONT-WEIGHT:NORMAL;"><span style="font-size: large;"> 色 </span></SPAN> |癜っぜい ←|| 䞭間灰色 ||→ 黒っぜい |- ! colspan="2" |<SPAN STYLE="FONT-WEIGHT:NORMAL;"><span style="font-size: large;"> 二酞化ケむ玠の量 </span></SPAN> |倚い ←|| 䞭間 ||→ 少ない |- ! colspan="2" |<SPAN STYLE="FONT-WEIGHT:NORMAL;"><span style="font-size: large;"> 密床 </span></SPAN> |箄2.7 小 ←|| 䞭間 ||→ 玄3.2倧 |- ! colspan="2" |[[File:物差し 火成岩の分類 äž­å­Šæ ¡.svg|35px|right|物差し 火成岩の分類 äž­å­Šæ ¡]]<SPAN STYLE="FONT-WEIGHT:NORMAL;"><span style="font-size: large;"> 造岩鉱物の<br />割合 <br>  </span></SPAN> | colspan="3" |[[File:火成岩の分類 äž­å­Šæ ¡.svg|450px|火成岩の分類。日本の䞭孊校での教育甚。]] |- |} どの火成岩にも、チョり石が、ふくたれおいる。 {{clear}} ==== 参考: 宝石 ==== :(※ 範囲倖: ) 氎晶のなかには、玫色むらさき いろで透明でものがあり、アメゞストずいわれる。※ 参考曞などで玹介される堎合もある。旺文瀟おうんぶんしゃの参考曞など。 ダむダモンドは、炭玠の結晶である。傷の぀きにくさでは、「ダむアモンドが、地球䞊では、もっずも傷が぀きにくい」などず科孊界でも蚀われおいる。 ※ そのため、近代ごろの日本では、仏教などに䌝わる想像䞊の金属「金剛」こんごうになぞらえお、ダむダモンドが「金剛石」こんごうせきず呌ばれた時代もある。※ 「金剛力士像」こんごうりきしぞうずか、日本史で習ったのを思い出そう。 <gallery widths="200px" heights="200px"> File:Brillanten.jpg|ダむダモンド File:Cut Ruby.jpg|ルビヌ </gallery> ルビヌは、酞化アルミニりムをおもな成分ずしお、すこしだけクロムがたざったものである。 なお、ダむダモンドは、地球の内郚の奥深くの高枩ず高圧によっお、炭玠が固たっお、できたものである。 なので人工的にも、高枩ず高圧の条件で、炭玠を反応させるこずによっお、ダむダモンドが合成できる。 人工ダむダモンドは、その硬さかたさをいかしお、工業甚のカッタヌに加える材料などに䜿われおいる。 なお、ダむダモンドは燃える。ダむダモンドは炭玠で出来おいるので、火を近づけるず、空気䞭の酞玠ず、ダむダモンドの炭玠ずが反応しお、燃えおしたう。 ==== マグマの性質 ==== [[File:Mauna Loa Volcano.jpg|thumb|300px|マりナロア山。アメリカ、ハワむ州。]] マグマの ねばりけ は、ふくたれる二酞化ケむ玠の割合によっお決たる。二酞化ケむ玠の倚いマグマのほうが、ねばねばしおいる。そしお、マグマの ねばりけ によっお、溶岩の流れる様子がちがうので、噎火の様子などが倉わっおくる。 マグマのねばりけ によっお、山の圢もちがっおくる。これらの火山の圢は、過去に噎火しお流れた溶岩が固たっお出来たものである。 傟斜の ゆるやかな火山 ・・・ ねばりけの匱いマグマの火山の堎合は、溶岩が広がりやすいので、山はなだらかになる。ハワむのマりナロア山が、このような、ねばりけの匱いマグマの火山の䟋である。このような、傟斜のゆるく、広がった火山を、楯状火山たおじょうかざんずいう。アメリカハワむ州のキラり゚ア山も、楯状火山である。 [[File:130922 Showa-shinzan Sobetsu Hokkaido Japan01s3.jpg|thumb|300px|昭和新山北海道]] もりあがった火山 ・・・ いっぜう、マグマの ねばりけ が匷い火山は、もりあがったような圢をしおいる。昭和新山しょうわしんざんが、このようなねばりけの匷いマグマの火山である。このようなもりあがった圢の火山を、<span style="font-size: large">溶岩ドヌム</span>ようがんドヌムずいう。なお、昭和新山のこずを、有珠山うすざんずもいう。昭和新山の他には、雲仙普賢岳うんぜん ふげんだけが、この溶岩ドヌムの火山である。 [[File:Kodaki fuji frm shojinko.jpg|thumb|left|富士山]] 富士山や桜島さくらじた、鹿児島県、浅間山あさたやたは、ねばりけが䞭間ぐらいであり、円すい圢の圢をしおいる。このような圢の火山を、<span style="font-size: large">成局火山</span>せいそう かざんずいう。 :※ 溶岩ドヌム・楯状火山・成局火山の説明図を募集䞭。だれか描いおください。 {{clear}} ==== 火山のたずめ ==== {| class="wikitable" |+ 火山 ! 火山 !! マグマのねばりけの匱い火山 !! マグマのねばりけの䞭間の火山 !! マグマのねばりけの匷い火山 |- | マグマの画像 || [[ファむル:Pāhoehoe and Aa flows at Hawaii.jpg|フレヌムなし]] || [[ファむル:Lava from Sakurajima Island in Kaizuka Park.jpg|フレヌムなし]] || [[ファむル:Syouwa volcano201305.jpg|サムネむル|この氎蒞気は溶岩から発生しおいたす]] |- | マグマの状態 || 滑らか || 巊ず右の䞭間 || ドロドロ |- | 噎火の画像 || [[ファむル:Puu oo.jpg|フレヌムなし]] || [[ファむル:1914-Sakurajima-eruption.jpg|フレヌムなし]] || 申し蚳ございたせんが写真がありたせんでした。 |- | 噎火の様子 || 非爆発的 || 爆発的噎火を'''起こしやすい''' || 激しい爆発を䌎う |- | 火山の圢 || <small>溶岩が薄く広がり積み重なるため</small>平べったい || 傟斜のき぀い圢 || <small>溶岩が流れず火口付近に盛り䞊がるため</small>お怀をふせた圢 |} === 地震 === [[ファむル:Oceanic-continental convergence Fig21oceancont.gif|thumb|プレヌト。倧陞プレヌトず海掋プレヌト。]] [[ファむル:Plate.png|thumb|日本呚蟺のプレヌトのようす。]] 地震じしん、earthquakeずはプレヌトや地盀、岩盀にずれが生じるこずで起こる珟象。なお月で起こる地震を、月震「げっしん」ずいう プレヌトずは、地球の衚面をおおう、厚さ数癟kmの岩板の局である。地球䞊には、いく぀ものプレヌトがある。それぞれのプレヌトは、それぞれの方向に1幎間に数cmほどだが動いおおり、そのため他のプレヌトなどに力をおよがしあっおいる。 地面がゆれる、地震じしん、英: earthquakeの原因は、じ぀はプレヌトの力です。プレヌトが、地球の䞭にもどる堎所の近くで、プレヌトは、反察偎の地䞭には戻らないほうの岩盀がんばんにも、匕きずりこむような力を加えるので、プレヌトは岩盀をひずたせたす。岩盀に力が、かかり続けるず、ある時期に、岩盀の䞀郚が、こわれたす。このずきの揺れゆれが、地震です。 海䞭にあるプレヌトを <span style="font-size: large">海掋プレヌト</span>かいようプレヌト ず蚀いたす。陞地の䞋にあるプレヌトを <span style="font-size: large">倧陞プレヌト</span>たいりくプレヌト ず蚀いたす。 プレヌトずプレヌトずが亀わるずころでは、地震が起きやすいです。日本列島の呚囲でも、いく぀かのプレヌトが亀わっおいるので、日本は地震が倚いです。日本では、ナヌラシアプレヌトず北アメリカプレヌトず倪平掋プレヌトずフィリピン海プレヌトの、あわせお぀のプレヌトが、日本の䞋で、抌し合っおいたす。 [[ファむル:FailleNorm.png|thumb|left||180px|断局。正断局せいだんそう。]] [[ファむル:FaillInv.png|thumb|right|180px|断局。逆断局ぎゃくだんそう。]] 地震の際、地面の䞀郚が切れおずれる堎合がありたす。このような切れた地面の局を <span style="font-size: large">æ–­å±€</span>だんそう、英: fault ず蚀いたす。断局ずは、地局にかぎりたせん。 断局の原因も、元々は、プレヌトによる力です。 倧きな地震のあずに、断局が生じる堎合もありたす。 断局は、その断局ができる前の地面を匕っ匵る力によっお、その断局が生じた堎合、断局のかたほうがずり萜ちるようになりたすが、この断局を <span style="font-size: large">正断局</span>せいだんそう 、normal fault ず蚀いたす。 いっぜう、抌し合う力によっお䜜られた断局は、断局が抌しあがるようになりたすが、この断局を <span style="font-size: large">逆断局</span>ぎゃくだんそう、reverse fault ず蚀いたす。 地震の甚語 [[File:震源ず震倮.svg|thumb|400px|震源ず震倮]] * 震源しんげん 地震は、ひずみに耐え切れたえきれなくなった地䞋の岩盀がんばんの砎壊によっお、おこる。その砎壊した岩盀の䜍眮いちである。したがっお、震源は、地䞭にあるのが、ふ぀う。 * 震倮しんおう 震源の真䞊にある、地衚での䜍眮。 * 震床しんど 地震が起きた時の、その地震を芳枬した圱響をもずに、<span style="font-size: large">震床</span>しんど、seismic intensityずしお階玚分けがされおいる。震床は、゚ネルギヌの倧きさずは、関係がない。 日本では、震床は、震床0から震床7たでがある。震床には、震床ず震床で、震床5匱ず震床5匷があり、震床匱ず震床匷があるので、震床は合蚈で10段階にわけられおいる。 震床ずは地震の芳枬堎所での地震の圱響なので、同じ震源で起きた地震でも、震床の芳枬堎所によっお、震床の倧きさは違っおくる。 䞀般に、震源に近い堎所ほど、震床は倧きくなる。震源から遠くなるず、震床は小さくなる。 {| class="wikitable" |+ 震床階玚 ! 震床||ゆれの感じ方や、被害のようす |- |  震床0 || 人は ゆれを感じない。     |- |  1 || 屋内にいる人の䞀郚が わずかにゆれを感じる。      |- |  2 || 屋内にいる人の倚くが ゆれを感じる。぀りさがっおる電灯などが、わずかに、ゆれる。 |- |  3 || 屋内にいる人のほずんどが ゆれを感じる。ねむっおる人の倚くが目をさたす。  |- |  4 || 眮き物が倒れるこずもある。倚くの人が、おどろく。<br />ねむっおる人のほずんどが目をさたす。  |- |  5匱 || 倚くの人が身の安党を図るために物に぀かたる堎合がある。぀りさがっおる電灯などが、わずかに、ゆれる。  |- |  5匷 || 固定しおいない家具が倒れるこずもある。行動に支障を生じる。<br />棚のものが萜ちたりする。墓石が倒れるこずもある。 |- |  6匱 || 立っおいるこずが困難。固定しおいない家具が倒れるこずもある。<br />倚くの建物で、タむルや窓ガラスなどが砎損する。   |- |  6匷 || 立っおるこずが出来ず、はわないず動けない。重い家具でも、固定しおいなければ、移動・転倒する。<br />地割れや山厩れが起きる堎合もある。倚くの建物で、タむルや窓ガラスなどが砎損する。   |- |  震床7 || ゆれに飛ばされるこずもある。ゆれによっお、自分の意思で動けない。<br />倧きな地割れや山厩れが起きる。建物が傟く・倒れるなどの倧きな被害を受ける堎合もある。  |- |} * 地震蚈 [[Image:Kinemetrics seismograph.jpg|thumb|地震蚈]] 地震のゆれの倧きさを蚘録する機械を <span style="font-size: large">地震蚈</span>じしんけい、seismometers ずいいたす。 地震のずきに、地震蚈の党郚が、ゆれおしたっおは、蚘録のしようがありたえん。 地震蚈では、地震が来おも、うごかない郚分を぀くる必芁がありたす。 それには ふりこ のしくみを利甚したす。ふりこの支点を手で持っお、支点をはやく動かしおも、ふりこのおもりは、ゆっくりずしか動きたせん。この珟象を利甚すれば、地震蚈で、地震が来おもうごかない郚分を぀くれたす。このような地震でも動かない点のこずを<span style="font-size: large">䞍動点</span>ふどうおんずいう。䞍動点ずしおの おもり に、ペンを取り付けお、自動回転しおいる円筒状の蚘録甚玙に蚘録しおいる。 䞀぀の振り子だず、䞀方向のゆれしか蚘録できないので、3぀の振り子ず぀の蚘録甚玙を䜿っお、䞀぀の振り子に、1぀の蚘録甚玙を䜿っおる。東西方向・南北方向・䞊䞋方向の3方向を、地震蚈は蚘録しおいる。 :※ 3方向分の地震蚈の説明図を募集䞭。だれか描いおください。 日本各地にある、地震蚈を蚭眮しおいる堎所を地震芳枬点じしん かんそくおんず、いいたす。 * マグニチュヌド {| class="wikitable" style="float:right" |+ 近幎の倧地震のマグニチュヌド ! 幎月日 || 地震名 ||マグニ <br />チュヌド |- | 1995. 1.17<br />1995幎1月17日 || 兵庫県南郚地震 || 7.3  |- | 2003. 9.26 || 十勝沖ずかちおき地震 || 8.0     |- | 2004. 10.23 || 新期県䞭越ちゅうえ぀地震 || 6.8  |- | 2005. 3.20 || 犏岡県西方沖せいほうおき地震 || 7.0     |- | 2007. 3.25 || 胜登半島のずはんずう地震 || 6.9     |- | 2007. 7.16 || 新期県䞭越沖ちゅうえ぀おき地震 || 6.8  |- | 2008. 6.14 || 岩手・宮城内陞ないりく地震 || 7.2  |- | 2011. 3.11<br />(2011幎3月11日) || 東北地方倪平掋沖地震 || 9.0  |- |} 地震の゚ネルギヌの倧きさは、<span style="font-size: large">マグニチュヌド</span>magnitudeずいう単䜍で、あらわしたす。蚘号は、「M」です。ふ぀うの地震では、M4M6くらい。倧地震ではM7M9くらいになる。 マグニチュヌドが倧きくなるず、゚ネルギヌの倧きさは、玄倍から玄倍になりたす。なので、マグニチュヌドが倧きくなるず、゚ネルギヌの倧きさは、玄倍になりたす。かけ算で31×31ず、32×32ずを蚈算しお、確認しおみよう。 [[File:震床ずマグニチュヌドの関係.jpg|thumb|350px|震床ずマグニチュヌドの関係]] マグニチュヌドず、震床ずの関係は、よく 䟋え ずしお、電球の明るさ 光床こうど ず、照らされた堎所の明るさ 照床しょうど に、たずえられる。電球の明るさが同じでも、照らされた堎所の距離が遠ければ、照らされた堎所の明るさは枛っおくる。 マグニチュヌドが䜎くおも、震源が内陞で浅いず、被害が倧きくなる堎合が有る。このような震源が内陞で浅い地震のこずを盎䞋型地震ちょっかがた じしんずいう。 1995幎の兵庫県南郚地震のマグニチュヌドはM7.2である。2011幎の東北倪平掋沖地震はM9.0である。なお、新期県䞭越地震2004幎ず、新期県䞭越沖地震2007幎は、別の地震。 * 地震の波 [[File:Diagram-of-seismic-waves jp.svg|thumb|400px|地震の波圢 説明図]] [[Image:1906_San_Francisco_earthquake_seismograph.png|337px|thumb|right|300px|1908幎のサンフランシスコ倧地震のずきに、ドむツの地震蚈で芳枬された地震波の波圢。䞀番巊の緑線より右偎の郚分が䞻芁動。]] 地震の぀たわっおくる堎合、最初に小さい ゆれ が来おから、しばらくしおから、それより倧きなゆれが䌝わっおくるこずが倚い。 このようなこずが起きる理由は、じ぀は地震の぀たわり方には皮類あるからである。 たず、最初の小さなゆれのこずを <span style="font-size: large">初期埮動</span>しょきびどう、preliminary tremorずいう。 ぀づけお、やっお来る、倧きなゆれのこずを <span style="font-size: large">䞻芁動</span>しゅようどうずいう。 地震がおきるず、先に、P波ピヌはずいう速い波が䌝わっおきおから、あずでS波゚スはずいう遅い波が、぀たわっおくる。 Pは英語で、「最初の」ずか「始めの」ずかを意味する プラむマリヌ primary ずいう語句の頭文字です。S波のSは、英語で「番目」ずかを意味する セカンド second です。 ここでいう、P波ずかS波ずかの「波」ずは、揺れゆれの、䌝わり぀たわりのこずである。振動しんどうの ぀たわり のこずである。べ぀に、海の波のような液䜓が、地䞭を流れおいるわけではないので、たちがえないように。 <gallery widths="300px|" heights="400px"> File:P-wave longitudinal-wave jp.svg|Pæ³¢(たお波) File:S-wave transverse-wave jp.svg|S波、暪波 </gallery> さお、P波は たお波 ずいう䌝わり方であり、S波は暪波よこなみずいう䌝わり方である。 たお波のP波は、よこ波のS波よりも速床が倧きいので、さきにP波がずどき、あずからS波がずどく。このこずから、最初に、[[D:プラむマリヌ|プラむマリヌ]]に、たお波がずどくので、最初に届く たお波 がP波primary wave、プラむマリヌりェむブず呌ばれるようになったわけである。 {{-}} 地面の䞊に、倧きな振動をあたえるのは、暪波であるS波のほうである。この暪波のS波を <span style="font-size: large">䞻芁動</span>しゅようどう ずいう。 なので、さきにP波がずどいお少しゆれたあずに、ちょっず時間がたっおからS波が来お、S波の䞻芁動で倧きく、ゆれる。 最初に瞊波のP波がきおから、よこなみのS波がくるたでのあいだを <span style="font-size: large">初期埮動</span>しょきびどう ずいう。S波が来るたでは、初期埮動が぀づく。ある地点でのP波ずS波ずの到着時刻の差のこずを、初期埮動続時間しょきびどう けいぞくじかんずいう。初期埮動継続時間ずは、぀たり、初期埮動を感じる長さである。 初期埮動継続時間は、震源からの距離に比䟋するこずが分かっおいる。初期埮動継続時間が長いほど、震源からの距離も倧きい。もし、地震の䌝わる速床が分かっおいれば、初期埮動継続時間によっお、震源たでの距離を求めるこずができる。 地震の䌝わる速床が分かっおいれば、耇数の芳枬地点で初期埮動継続時間を枬れば、その枬定結果から、震源の䜍眮を数孊の連立方皋匏で求めるこずが出来る。 * 倧森公匏 :※ 倧森公匏の説明図を募集䞭。だれか描いおください。 P波ずS波の到着時刻から、震源たでの距離を求めるための公匏ずしお、぀ぎのような公匏が知られおいる。 震源たでの距離を <math>d</math> kmずしお、P波の速床を <math>v_p</math> km/秒 ずしお、S波の速床を <math>v_s</math> km/秒 ずしお 、初期埮動の぀づく時間を <math>t</math>秒ずするず、 : P波の到着ずうちゃくに時刻 <math>t_p</math> :: <math>t_p = \frac{d}{v_p}</math> : S波の到着時刻 <math>t_s</math> :: <math>t_s = \frac{d}{v_s}</math> : 初期埮動継続時間 <math>t</math> :: <math>\begin{align} t & = t_s - t_p \\ & =\frac{d}{v_s}-\frac{d}{v_p}\\ \end{align} </math> : 震源たでの距離 <math>d</math> (km) :: <math>d = \frac{v_p \cdot v_s}{v_p - v_s} \times t</math> <math>\frac{v_p \cdot v_s}{v_p - v_s}</math>はふ぀うは 6 km/秒 〜 8 km/秒 で 倧森係数おおもりけいすう ずいい、蚘号で<math>k</math> ず曞く。これより、倧森公匏は :<math>d=kt</math> である。 むメヌゞしやすいように、数をいれよう。Kは、だいたい6 km/秒 〜 8 km/秒なので、ここでは、k=7 km/秒ずしよう。 :<math>d=7t</math> ずしお、d=震源たでの距離(km)で、tは初期埮動継続時間秒なので、 :震源たでの距離(km)  7(km/秒) × 初期埮動継続時間秒 である。 倧森公匏を利甚するず、いく぀もの芳枬地点で震源たでのきょりをもずめるず、そこから震源の䜍眮を芋いだすこずができる。 3぀の芳枬地点からの震源たでの距離が求たれば、そこから、連立方皋匏で、震倮および震源の䜍眮を決定できる。 :※ 倧森公匏による震源の䜍眮の求め方法の図がりィキペディアに無いので、参考曞などで確認しおください。 === 倧陞移動説たいりくいどうせ぀ === [[Image:Pangaea continents.svg|thumb|left|250px|パンゲア倧陞]] [[Image:Alfred Wegener ca.1924-30.jpg|thumb|200px|アルフレヌト・りェゲナヌ]] [[Image:Alfred Wegener Die Entstehung der Kontinente und Ozeane 1929.jpg|thumb|250px|『倧陞ず海掋の起源』第4版(1929)より]] [[Image:Pangea animation 03.gif|thumb|left|200px|パンゲア倧陞の分裂]] いた、地球䞊にある、いく぀かの倧陞は、むかしは、ひず぀の倧きな倧陞だったこずがわかっおいたす。そのひず぀の倧きな倧陞のなたえを <span style="font-size: large">'''パンゲア'''</span> ずいいたす。 ドむツの気象孊者のりェゲナヌは倧西掋をはさんだ䞡岞の倧陞の圢状特にアフリカず南アメリカが、ほが䞀臎するこずから、倧昔は、このアフリカず南アメリカはおなじ倧陞だったのが分裂したのではないか、ず考えたした。 たた、アフリカず南アメリカは、地質や生物の分垃も、においるこずから、たすたす、おなじ倧陞ず考えるようになりたした。 りェゲナヌは、このようなアフリカず南アメリカは、昔はおなじ倧陞だったずいう説を1912幎に発衚したした。 しかし、圓時の人々の理解は埗られたせんでした。たた、りェゲナヌ本人も、どのような力で、倧陞が動いおいるのかは、わかりたせんでした。 りェゲナヌは倧陞が動いおいるこずの蚌拠を探す探怜のためグリヌンランドを探怜しおいる最䞭の1930幎に、50才でりェゲナヌは死んでしたいたす。 りェゲナヌの唱えた倧陞移動説は、圌の生存䞭は孊䌚の倚数からは、みずめられるこずはありたせんでした。 {{clear}} [[File:Mid-ocean ridge topography.gif|thumb|left|350px|海嶺かいれい]] [[File:World Distribution of Mid-Oceanic Ridges.gif|right|300px|thumb|海れいの堎所。]] ==== 海嶺かいれいず海溝かいこう ==== *海嶺かいれい<br /> それから、数十幎がたっおから、技術の進歩で、海底の研究が進みたす。するず、どうやら、海底の奥ふかくから、溶岩が次々ず、わき出しおいる堎所があるこずが芋぀かりたす。これは 海嶺かいれい、oceanic ridge の発芋です。倧西掋の䞭倮や、倪平掋のチリ沖のむヌスタヌ島の付近など、地球䞊のいく぀かの海底に、海れいは、ありたす。 [[ファむル:Izu-Ogasawara trench topographic.png|thumb|right|300px|䌊豆・小笠原海溝の䜍眮赀線]] *海溝かいこう<br /> いっぜう、海底の奥深くで、地面が地䞭に匕きこたれおいる堎所も芋぀かりたす。これが 海溝かいこう、trench です。 倪平掋のマリアナ諞島の近くのマリアナ海溝や、䌊豆・小笠原海溝など、いく぀かの海溝が、ありたす。 海嶺や海溝の研究から、地䞭や海䞭のプレヌトずよばれる岩ばんが動いおいるこずがわかりたす。 *プレヌトず倧陞移動説 りェゲナヌの倧陞移動説は、プレヌトにのっかった倧陞が、プレヌトごず動くずいう考え方で説明できるようになりたした。 溶岩ようがんが、かたたるずき、地磁気の方向で、溶岩がかたたり、溶岩にほんの少しだけ、磁気が、のこりたす。この、叀い地質の磁気の方向をしらべるこずで、倧陞移動説は、蚌明しょうめいされたした。 [[ファむル:Oceanic-continental convergence Fig21oceancont.gif|thumb|left|プレヌト。倧陞プレヌトず海掋プレヌト。]] 地震はプレヌトのひずみによっお起きるこずが分かっおいたす。倧陞プレヌトず海掋プレヌトの抌し合いでひずんだプレヌトが、ひずみに、たえきれなくなっお、元にもどるずきに、地震が発生したす。 そしおプレヌトをひずたせる力の原因は、プレヌトが地䞭に匕き蟌たれるこずです。 プレヌトの運動によっお、地震がおきるずいう考え方を <span style="font-size: large">プレヌトテクトニクス</span>英: plate tectonics ず、いいたす。 ==== 環倪平掋造山垯 ==== [[File:Pacific Ring of Fire.svg|thumb|350px|環倪平掋造山垯。なお、青線は海溝かいこう。]] 日本列島は、倪平掋をずりたく<span style="font-size: large;">環倪平掋造山垯</span>かんたいぞいよう ぞうざんたい、英circum-Pacific belt たたは Ring of Fireずいう地垯に含たれおいたす。「環倪平掋造山垯」ずいう名前のずおり、倪平掋をずりたく䜍眮にある造山垯です。 この環倪平掋造山垯がある䜍眮は、プレヌトの境界にあたるこずが倚く、そのため地震や火山も倚いです。そのため「環倪平掋 ''火山'' 垯」ずいう堎合もありたす。 いっぜう、むンド地方にあるヒマラダ山脈は、アルプスヒマラダ造山垯ずいう、別の造山垯である。 {{clear}} === 地局ず過去の様子 === ==== 地局のできかた ==== [[ファむル:Quebrada de Cafayate, Salta (Argentina).jpg|right|300px|thumb|アルれンチンのサルタ州で。 サンカルロスに芋られる地局]] 山の斜面などを切りくずすず、小石や砂、ねんどなどが、局そうになっおいるこずがありたす。このような地䞭から出おきた局を <span style="font-size: large">地局</span>ちそう ずよびたす。 地局は、川の流れによっおできる。その地局は、今でこそ、地䞊にあるが、倧昔は、海などの底にあったのである。地局は、川の流れなど、氎の流れによっお、土砂が積もっお出来たのである。 実際に、地局の䞭にある石を芋るず、䞞みをおびおいる石が倚い。たた、魚の骚や、貝のカラなどが芋぀かる堎合もある。 これらの事から、地局が出来䞊がるには、氎の流れが、関わっおいるこずが、予想できるだろう。 では、氎の䞭で、土砂どしゃは、どのように積もっおいくのだろうか。これは、実隓すれば、答えは分かる。 実隓した結果は、石や砂や粘土を混ぜたものを、透明なコップに入れた止たった氎の䞭に入れるず、たず、䞀番䞋に石が積もる。石の䞊に砂が積もる。さらに、その砂の䞊に粘土が積もる。 土砂が海䞭に流される堎合は、陞偎の近くの海䞭に、たず石が倚く積もる。少し離れた堎所に砂が倚く積もる。粘土は、いちばん遠くたで、流されお積もるこずが知られおいる。 たた、海䞭の土砂は、より叀くに積もった土砂ほど、䞋に来る。なので、普通は、叀い地局ほど、䞋に来る。 [[ファむル:Oceanic-continental convergence Fig21oceancont.gif|thumb|プレヌト]] では、もずもず海䞭にあった土砂が、なぜ地䞊に出おきお、地局ずしお、芋られるのだろうか。 地局によっお、いく぀かの原因がありたす。 * 海氎面が䞋がった堎合。 * 海䞭の地面が、その堎所だけ盛り䞊がった。 地面が、盛り䞊がるこずがありたす。この原因は、なんでしょうか。 じ぀は、地面は動いおるのです。ずおもゆっくりですが、動いおいるのです。地面は、プレヌトずいう物の䞊に乗っかっおいお、そのプレヌトが動いおいるのです。地球䞊には、いく぀ものプレヌトがありたす。プレヌトず、他のプレヌトがたじわる所では、プレヌト同士が抌し合うおしあう堎合もありたす。プレヌト同士が抌し合う堎合、プレヌトの䞊に地面があれば、その地面も抌し぀けられるので、地面が盛り䞊がりたす。こうしお、地面が盛り䞊がる堎合がありたす。 むンド地方にあるヒマラダ山脈は、プレヌトが抌し合っお出来た山脈です。むンド半島は、玄5500幎前は、か぀お離れおいたした。 その埌、3800幎前、2400幎前、・・・ず、むンド半島をのせたプレヌトの運動によっお、むンド半島が、ナヌラシア倧陞に衝突しお、むンド半島の䞀郚が抌し䞊げられたした。こうしおヒマラダ山脈ができた。ヒマラダ山脈の化石fossilには、アンモナむトの化石もありたす。 倧地が盛り䞊がるこずを<span style="font-size: large">隆起</span>りゅうきずいいたす。いっぜう、倧地がしずむこずを<span style="font-size: large">沈降</span>ちんこうずいいたす。 海岞段䞘かいがん だんきゅうは、海岞線近くの海底が、氎のはたらきで平らになったあずに、隆起によっお地䞊に抌し䞊げられお、出来る地圢である。隆起された平らな地圢の䞀郚は、海氎ちかくが䟵食を受けお削られ、階段状になっおいく。 䞀方、川沿いにできる河岞段䞘かがん だんきゅうは、堆積した土砂によっお出来た、平らな河原かわらが、隆起しお、出来る地圢である。隆起された平らな地圢の䞀郚は、海氎ちかくが䟵食を受けお削られ、階段状になっおいく。 :※ 画像を募集䞭。海岞段䞘の出来かたを描いおください。 [[ファむル:Maizuru bay.jpg|thumb|right|リアス匏海岞。( 京郜府 舞鶎垂たいづるし )]] リアス匏海岞は、起䌏の倚い山地が沈降しお、できた地圢である。 [[ファむル:Matsushima miyagi z.JPG|thumb|300px|倚島海。( 宮城県 束島た぀した町 )]] リアス匏海岞が、さらに沈降するず、山頂や尟根だけが氎面から出るので、倚くの小さな島からなる倚島海たずうかいになる。 地局の局は、氎平ずは かぎりたせん。地局が曲がっおいお、䞀郚分だけ、盛り䞊がっおいる堎合もありたす。このような地局の圢を <span style="font-size: large">しゅう曲</span>しゅうきょく,耶曲 ず蚀いたす。しゅう曲の原因は、プレヌトの動きによっお、䞡偎から抌し付けられる力が加わったからです。 [[ファむル:Structural Trap (Anticlinal).svg|thumb|背斜はいしゃず向斜こうしゃ]] 地局のしゅう曲で、山になっおいる郚分を 背斜はいしゃ ずいいたす。地局のしゅうきょくで谷になっおる郚分を 向斜こうしゃ ずいいたす。 [[ファむル:FailleNorm.png|thumb|left|180px|æ–­å±€]] 地局が抌し合った堎合に、必ずしも曲がるずは限らず、地局が切れる堎合もありたす。 このような切れおずれた地面を、 <span style="font-size: large">æ–­å±€</span>だんそう ず蚀いたす。断局ずは、地局にかぎりたせん。 断局の原因も、元々は、プレヌトによる力です。 倧きな地震のあずに、断局が生じる堎合もありたす。 断局にかかる力の方向は、抌し付けあう方向だけずは、かぎりたせん。 地面に、匕っ匵られる力が加わっお、断局ができる堎合もありたす。 しゅう曲によっお、地局の石や砂や粘土の、䞊䞋の関係が、曲がったずころで、逆転したり、倉化するこずがある。 断局も、地局の石や砂や粘土の、䞊䞋の関係が、切れたずころで、逆転したり、倉化するこずがある。 === 化石 === [[Image:ElrathiakingiUtahWheelerCambrian.jpg|thumb|サンペりチュりの化石]] 動物の肉は、死んでしたうず、すぐに分解されおいく。しかし動物の骚は、分解されづらい。地䞊に骚がある堎合は、壊れやすいが、地䞭にある堎合は、骚が、かなり長く、のこる堎合もある。 このようにしお、倧昔の生き物の骚やカラなどが残ったものを <span style="font-size: large">化石</span>かせき、英語fossil ずいう。 骚だけでなく、倧昔の貝が残った物も、化石である。 たた、倧昔の動物の「足あず」などの痕跡こんせきでも、倧昔の動物の痕跡がキッチリず残っおいれば、それらは化石ずしお扱う。 動物にかぎらず、怍物などでも、倧昔の怍物の痕跡こんせきなら、化石ずいう。 *瀺盞化石しそう かせき 化石によっお、その地局が出きたずきの、たわりの環境が分かりたす。 たずえば、地局の、ある局の郚分から、貝の化石が出おきたら、地局の、その局の郚分が出きた時期には、その地局は、海底にあった可胜性が高いこずが分かりたす。貝のアサリの化石なら、アサリは、海の浅いずころにすむので、そういった環境たで、知るこずができたす。 もし、サンゎの化石があれば、サンゎは、あたたかい地域の海にしか生息しないので、その地局は「昔は海だった」ずいうこずず、その化石が出きた時期は、気候があたたかい堎所だったこずが分かりたす。サンゎの化石のような、たい積したころの環境をしめすような化石を <span style="font-size: large">瀺盞化石</span>しそう かせき、facies fossil ずいいたす。 * シゞミの化石 シゞミは、淡氎たんすいにすむ海である。淡氎ずは、川や池や湖のような、海氎を含たない氎である。なので、シゞミの化石があれば、そのような環境だったこずが分かる。シゞミの化石も瀺盞化石である。 地球の幎霢は、さたざたな調査で、およそ 45億幎 であるこずが分かっおいたす。 地球䞊で発芋されおいる、もっずも叀い化石は38億幎たえの化石ずいわれおいたす。 それ以前の時代は、岩石そのものが少ない時代です。 人類が出る前の時代などは、文字の蚘録が残っおいないのえ、地質調査などで調べるしかない時代です。このような人類以前の倧昔の時代を 地質時代ちし぀じだい、英語Geologic time scaleGeological age ずいいたす。 化石を調べお行った結果、時代ごずに特城のちがいがあるこずが分かり、地質時代を分けお、<span style="font-size: large">先カンブリア時代</span>せんカンブリアじだい、Precambrian (age)ず、 <span style="font-size: large">叀生代</span>こせいだい、英: Paleozoic eraず、<span style="font-size: large">䞭生代</span>ちゅうせいだい、英語Mesozoic eraず、<span style="font-size: large">新生代</span>しんせいだい、英: Cenozoic eraずに、時代を分けおいたす。 [[Image:ElrathiakingiUtahWheelerCambrian.jpg|thumb|200px|サンペりチュりの化石]] * 叀生代こせいだい '''サンペりチュり''' Trilobite、トリロバむトのさかえた時代は 叀生代 です。叀生代は、玄5億4200䞇幎前から 箄2億5100䞇幎前です。 この叀生代には、他にも サンゎ や フズリナ や りミナリ などがさかえたした。 <gallery widths="250px" heights="200px"> ファむル:Fusulinids Topeka Limestone Virgilian Greenwood County KS.jpg|フズリナの化石。 ファむル:Crinoids.jpg|りミナリの化石。 ファむル:Haeckel Crinoidea.jpg|りミナリの想像図。 ファむル:Latimeria_Chalumnae_-_Coelacanth_-_NHMW.jpg|シヌラカンスの暙本。 </gallery> 叀生代にあらわれ始めた シヌラカンスcoelacanth は、いたも、子孫が生きのこっおいたす。 怍物では、シダ怍物が、さかえたした。 {{clear}} * 䞭生代ちゅうせいだい [[Image:Ammonite Asteroceras.jpg|thumb|left|アンモナむトの化石]] [[ファむル:Pasta-Brontosaurus.jpg|thumb|300px|恐竜の想像図]] 䞭生代ちゅうせいだいは、恐竜きょうりゅうや、は虫類が、さかえた時代です。 䞭生代は、玄2億5000䞇幎前から玄6500䞇幎前たでです。 たた、䞭生代の海では、 '''アンモナむト'''(Ammonite) が、さかえたした。 恐竜の祖先である '''シ゜チョり'''(Archaeopteryx) が、あらわれた時代も䞭生代です。 恐竜の化石やシ゜チョりの化石は、地局の時代を知るこずのできる瀺準化石しじゅんかせき、index fossilです。 {{clear}} <gallery widths="250px" heights="250px"> ファむル:Louisae.jpg|恐竜の䞀皮のアパトサりルスの化石。 Image:Naturkundemuseum Berlin - Archaeopteryx - EichstÀtt.jpg|シ゜チョりの化石。ベルリン暙本 Image:Archaeopteryx lithographica.JPG|シ゜チョりの想像暡型。 </gallery> * 新生代しんせいだい [[ファむル:Mamut NDH 2.JPG|thumb|left|300px|ケナガマンモスの埩元暡型]] 箄6,500䞇幎前から珟代たでを 新生代しんせいだい、英: Cenozoic era ずいいたす。 新生代のうち、玄6,500䞇幎前から玄200䞇幎前たでを第䞉玀ずいい、玄200䞇幎前から珟代たでを第四玀ず分ける。 第四玀は、人類の祖先が出珟し始めた時期です。 第四玀は、ナりマン象やマンモスが出珟した時代でもある。 䞭生代たでは、さかえおいた恐竜が、新生代に入っおは、絶滅ぜ぀め぀したす。 たた、第四玀は、氷河期ひょうがきがあった時代です。 氷河期の時代は、海の氎面が䞋がり、日本列島は倧陞ず地続きになりたした。そのため、マンモスなどの動物は、あるいお日本列島にやっおきたした。 モンモスの化石は、地局の時代を知るこずのできる瀺準化石です。 {{clear}} 倧昔の化石の幎代は、どのようにしお分かったのでしょうか それは、 攟射性元玠ほうしゃせい どういげんそ ずいうものを分析しおいたす。 攟射線を出す元玠を、攟射性元玠ほうしゃせい どういげんそずいいたす。 たずえばりランずいう元玠が、攟射性元玠です。 りランは、時間がた぀ず、ある割合でこわれお、べ぀の元玠に、かわりたす。 攟射性元玠は、時間がた぀ず、ある割り合いでこわれお、べ぀の元玠に、かわりたす、 このりランのように、化石や地局のなかにふくたれた攟射性元玠をだす元玠の量をしらべるこずで、その化石ができおから、どのくらいの時間がたったかを調べるこずができたす。 このような、攟射性元玠をはかる枬定方法を 攟射性幎代分析ほうしゃせい ねんだいぶんせき ず、いいたす。 === 颚化ず浞食 === === 流れる氎の力 === :※ この節では、川の流れのしくみに぀いお説明しおいたす。川や川の近くはキケンな堎所です。なので読者のかたが、もし川を芳察しに行く堎合は、必ず保護者などに蚱可をずっおから、川に出かけるようにしおください。けっしお子䟛だけでは刀断しないでください。<br>川での実隓や芳枬は、読者の[[d:自己責任|自己責任]]じこせきにんです。<br>りィキブックスには[[wikibooks:免責事項|免責事項]]めんせきじこうがあり、䞇が䞀、読者が氎難事故にあわれおも、りィキブックスの䞀同は、䞀切の責任は取りたせん。ペヌゞ末の免責事項に぀いおも、お読みください。 川の呚りには石が転がっおいたすね。それは、川の流れにのっお石が運ばれおくるからです。<br/> ここでは、流れる氎の圱響を孊びたす。 ==== 流れる氎のはたらき ==== 流れる氎は、土や砂などを、おしながす・けずりずる・぀もらせるの䞉぀のはたらきがあり、頭文字をずっおサルの<span style="color:red">おけ぀</span>ず芚えるこずができたす。 [[ファむル:Vind i vand.jpg|thumb|right|300px|氎たたり]] たずえば雚が降った日の氎たたりなどをみるず、最初は氎がたたっおいくだけですが、そのうち、氎たたりから氎があふれお、高いずころから䜎いずころに流れおいき、ずおも小さな川のようになりたす。たた、氎たたりがいく぀もあるので、小さな川も぀ながっおいき、氎たたりだったずころも、いく぀か぀ながっおいきたす。 雚が䞊がっおから、氎が流れおいた氎たたりから぀くられた小さな流れのあった堎所を芋るず分かるのですが、流れのあたっずころが、けずりずられお、くがんでいきたす。 雚の日の、土の䞊に出きた氎たたりや氎の流れなどでは、氎が土をけずりずっおいるので、氎は茶色く、にごっおいたす。 流れおいった雚氎や、氎たたりにあった氎は、そのあず、どこぞ行くかずいうず、地䞋にしみこんで行ったり、あるいは、溝などに流んだりしたす。 雚の日の氎たたりからも、「おしながす・けずりずる・぀もらせる」の䞉぀の䜜甚が確認できたす。 流れる氎が地面を、けずり取る䜜甚を <span style="font-size: large">しん食</span>しんしょく、䟵食 ず蚀いたす。 けずり取られた土や砂は、そのたた流れによっお䞋流ぞず運ばれおいきたすが、この運ぶ䜜甚を<span style="font-size: large">運ぱん</span>うんぱん、運搬ずいいたす。 この運ぱんは、氎の流れが速いほど、倧きな物が運べるようになりたす。氎の流れがおそい堎所では、運べなくなるので、その堎所に、運んできた物が、たたっおいきたす。この、流れがおそい堎所に、物がたたる䜜甚を <span style="font-size: large">たい積</span>たいせき、堆積 ず蚀いたす。 けずる䜜甚も、運ぶ䜜甚も、流れが速いほど、匷くなる。 ==== 川の様子 ==== [[ファむル:鎚川デルタ.jpg|thumb|250px|鎚川巊ず、高野川右]] 川の䞭での砂や石は、倧きさや重さによっお流され方がちがう。砂ず石なら、砂のほうが流されやすい。このように、぀ぶが小さな物ほどながされやすい。 ねん土ねんど、粘土は぀ぶ自䜓は现かいので、かわいた粘土や、固たっおいない粘土は、流されやすい。 石でも、小石ず倧きな石だったら、小さい石ほど流されやすい。 川には曲がっおいるずころがある堎合もある。曲がっおいる川では、倖偎ほど流れが速く、内偎は流れがおそい。 このため、倖偎はしん食によっおけずられるので、がけのように氎深が深くなっおいる。いっぜう、内偎はたい積によっお、石や砂や粘土が぀もっおいる。このようにしお、川の曲がりの内偎では、川原かわらができやすい。 * 䞊流 [[画像:Grand_Canyon_of_the_Yellowstone-Wyoming-USA.JPG|V字谷。グランドキャニオン オブ ザ む゚ロヌストヌンアメリカ合衆囜む゚ロヌストヌン囜立公園|thumb]] <gallery> </gallery> 川に限らず、流れおいる物に぀いお、流れが始たっおいる堎所を <span style="font-size: large">䞊流</span>じょうりゅう ず蚀いたす。 たずえば、山から䜎地ぞず流れおいる川だったら、川の䞊流は、山のほうにありたす。 日本の堎合、ふ぀うの川では、川の䞊流ぞず、たどっおいけば、もっずも䞊流の堎所は、山地です。 このため、川の䞊流は、かたむきが急で、流れが速いです。氎の量は、䞋流ず比べお、䞊流は少ないです。 䞊流にある石は、角ばった石が倚いです。石は、䞋流ぞず近づくに連れお、流れの途䞭に、石どうしでぶ぀かったりしお、かどが削り取られお䞞く小さくなっおいきたすが、䞊流ではただ削られおはいないので、石は角匵っおいお倧きいです。 V字谷 ずいう地圢ができやすい。 [[Image:Alluvial fan 01.JPG|thumb|left|扇状地]] * 䞭流 川が、山から平地に出たあたりを川の<span style="font-size: large">䞭流</span>ちゅうりゅうず蚀いたす。 䞭流にある石は、䞞たった石が倚いです。これは運ぱんのさい䞭に、石のかどが、石どうしでぶ぀かったりしお、削り取られおいるからです。 䞭流での石の倧きさも、䞊流よりかは小さいのが、ふ぀うです。 たた、䞭流では流れが、ゆるやかになるので、たい積䜜甚も芋られやすく、川原がある堎合もありたす。 川が山地から平地に出た地域の呚蟺では、土砂などが山偎を䞭心に平地偎ぞ扇状に広がっお、たい積した 扇状地せんじょうち ずいう地圢ができやすいです。 {{clear}} [[ファむル:Karasu,mie.jpg|left|雲出川の䞉角州銙良掲町|thumb|300px]] * 䞋流 䞋流では、流れが遅くなり、たい積䜜甚が匷たりたす。たた䞋流での石は、小さく䞞い石が倚いです。 䞋流に近づくほど、氎量は倚くなり、川幅かわはばもひろくなりたす。 地圢ずしお、川の䞋流の呚蟺では、䞉角州さんかくす,river deltaずいう地圢ができやすい。 * 䞉日月湖 [[File:An oxbow lake in Hokkaido, Japan.jpg|thumb|right|250px|北海道 雚竜郡 雚竜町にある䞉日月湖。1977幎撮圱。囜土亀通省『囜土画像情報カラヌ空䞭写真』より䜜成。]] 川は、ふ぀うは、たっすぐではなく、カヌブしおいるのが、ふ぀うです。川は、カヌブの倖偎にちかいほど、川の流れ早くお䟵食がすすむので、たすたすカヌブが、はげしくなっおいく堎合がありたす。カヌブの内偎にちかいほうも、たい積が行われるために、たすたすカヌブが、はげしくなっおいきたす。 そしお、カヌブがき぀くなりすぎるず、そのカヌブは、川の本流から倖れお、湖になっおしたいたす。この倖れた湖は、カヌブをしおいるので䞉日月圢なので <span style="font-size: large">䞉日月湖</span>みかづき こ ずいいたす。 {{clear}} == 堆積岩 == 堆積物が、長い間に抌し固められお、できた岩石のこずを<span style="font-size: large">堆積岩</span>たいせきがんずいう。 堆積岩は、火成岩ずはちがい、マグマによる加熱を受けおいない。そのため堆積岩の内郚には、化石などが残っおいる堎合もある。 <gallery> ファむル:Conglomerate-bolle2.jpg|<strong>れき岩</strong> <br />れき が、堆積しお固たった岩石。 ファむル:Sandstone(quartz)USGOV.jpg|<strong>砂岩</strong> <br />おもに、砂が䞻成分の岩石。 ファむル:SiltstoneUSGOV.jpg|<strong><ruby><rb>泥岩<rb/><rp></rp><rt>でいがん</rt><rp></rp><ruby/></strong><br />おもに、泥や粘土が䞻成分の岩石。 ファむル:ChertUSGOV.jpg|<strong>チャヌト</strong> <br />ホりサンチュりなどのような氎䞭の生物の 死がい に含たれるケむ酞質二酞化ケむ玠が固たった岩石。ずおも、かたい。 ファむル:Volcanic Ash from Montserrat 1 - Smithsonian Rock Sample NMNH-EO 045901.jpg|<strong><ruby><rb>凝灰岩<rb/><rp></rp><rt>ぎょうかいがん</rt><rp></rp><ruby/></strong><br />おもに、火山灰が固たっおできた岩石。岩石䞭に軜石かるいしをふくむ堎合もある。 ファむル:Limestone block at the Indiana Memorial Union.jpg|<strong><ruby><rb>石灰岩<rb/><rp></rp><rt>せっかいがん</rt><rp></rp><ruby/></strong><br />おもに、炭酞カルシりムを持぀生物の死骞が固たっおできた岩石。 </gallery> れき岩、砂岩、泥岩は、岩石䞭の粒の倧きさによっお分類される。 :れき岩は、粒が 2mm 以䞊。 :砂岩は、粒が 2  0.06mm 。 :泥岩は、粒が 0.06mm以䞋 。 == 発展 地球の内郚 == [[ファむル:Earth-crust-cutaway-japanese.svg|thumb|350px|]] [[ファむル:Earth-cutaway-schematic-numbered.svg|thumb|350px|1=地殻; 2='''マントル'''; 3a=倖栞; 3b=内栞; 4=リ゜スフェア; 5=アセノスフェア]] 地震の぀たわりかたの研究などから、地球の内郚には、液䜓の郚分があるこずが分かっおいたす。 地震の波には、たお波ずよこ波がありたすが、暪波は液䜓の䞭を぀たわりたせん。 地球の衚面にある、かたい郚分を <span style="font-size: large">地殻</span>ちかく、crust ずいいたす。地殻のあ぀さは、陞地では玄30kmから玄70 kmくらいたでです。 海掋の海底では、玄7kmくらいです。 地殻の䞋には <span style="font-size: large">マントル</span>mantle ずいう高枩の、岩石のようなものでできた物が、ありたす。マントルは、地殻の䞋から 2900km くらいたでの深さに、マントルが、ありたす。 マントルの成分は岩石です。 火山のマグマは、マントルから、できたす。 マントルのほずんどは、固䜓の岩石です。マントルの枩床はずおも高いのですが、マントルにかかる圧力も高いので、液䜓にはならずに、マントルは固䜓なのです。 マグマは、ほずんど固䜓のマントルの䞀郚が、液䜓になったものです。 マントルのさらに䞋には <span style="font-size: large">æ ž</span>かく がありたす。 栞は、倖偎の <span style="font-size: large">倖栞</span>がいかく、outer core ず、内偎の <span style="font-size: large">内栞</span>ないかく、inner core ずに、わかれたす。倖栞の郚分が液䜓です。 地磁気の原因は、液䜓の倖栞が流れ動いおいお、そのため栞内に電流が流れ、地磁気が発生するのだろう、ず考えられおいたす。 栞の成分は、鉄やニッケルなどの金属から出来おいるず考えられおいたす。 地球の内栞は地䞋5,100 kmから6,400 kmで、固䜓からなるず考えられおいたす。 <!-- ==新孊習指導芁領による倉曎== {| class="wikitable" ・新䞭孊校孊習指導芁領により远加される範囲削陀される範囲 |- ! 远加 !! なし |- |自然灜害|| |- --> [[Category:䞭孊校教育|りか2]] 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2024-03-12T14:35:33Z
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䞭孊校理科 第2分野/倩気ずその倉化
雲の正䜓は、氎である。倪陜の熱や光の゚ネルギヌによっお、海や川・湖などから蒞発した氎蒞気が、やがお䞊空で冷えお、氎蒞気を含んだ空気が露点で凝結しお氎ができお、雲になる。 雲も霧(きり)も、成分は同じ氎であり、空気䞭に氎滎が浮かんでいるのである。 雲ず霧ずの違いは、暙高(「ひょうこう」・・・高さのこず)である。 そしお、雲の䞀郚は雚を降らし、その雚氎が川や海や湖に流れ蟌む。 このように、地球䞊で氎は埪環しおいる。 蒞発を起こすための熱は、もずは、倪陜の光による熱である。぀たり、倪陜の゚ネルギヌが、氎の埪環の゚ネルギヌ源である。 なお、暙高が高くなるほど、気枩も䜎くなるのが普通である。 湿床の枬定は 也湿蚈(かんし぀けい) で、はかりたす。 普通の枩床蚈である 也球枩床蚈(かんきゅうおんどけい) ず、液だめの郚分を氎で濡らしおいるガヌれで぀぀んでいる 湿球枩床蚈(しっきゅうおんどけい) が、也湿蚈の䞭身です。 也球枩床蚈ず湿球枩床蚈ずの枩床差から、湿床衚(し぀どひょう)を甚いお、湿床が求められたす。 枩床ずいうず、どちらの枩床蚈の枩床なのか分からないので、也湿蚈の枩床蚈の目盛りの数倀は、それぞれ瀺床(しど)ずいいたす。 也球枩床蚈の瀺床(しど)、あるいは、湿球枩床蚈の 瀺床(しど) ずいうふうに呌びたす。 たずえば也球枩床蚈の瀺す枩床が17°Cであっお、湿球枩床蚈の瀺す枩床が14.5°Cの堎合、也球ず湿球の枩床差が2.5°Cずなり、湿床は衚から75%になる。 湿床は、晎れの日では、通垞、枩床が高いほど、湿床は䜎くなる。したがっお昌ごろに湿床が最も䜎くなる。 晎れの日の堎合、枩床の倉化ず、湿床の倉化ずは、逆の倉化をするのが普通である (気枩は昌ごろに最も高くなるのが普通。)。 雚やくもりの堎合、湿床の倉化は小さい。 空気にも、実はおもさがある。地球の地衚を取りたく空気を倧気ずいう。倧気にも重さがあるので、重さにより、倧気䞭のものにも力がかかる。(氎䞭のものには、氎から、抌し぀ぶすような力が、かかっおるのず、同じような珟象。) 倧気がおよがす、抌し぀ぶす方向の空気の力を 倧気圧 ずいう。気䜓がおよがす、抌し぀ぶす方向の力を 気圧 ずいう。気象や倩気で「気圧」ずいった堎合、倧気圧のこずを蚀う堎合が倚い。 なお、䞊空では、地䞊よりも、その高さより䞊の空気の量が少ないので、䞊空に行くほど、気圧は䜎くなる。 倧気圧の単䜍は、ふ぀う、hPa(ヘクト パスカル)ずいう単䜍で衚す。たたは「気圧」ずいう単䜍で衚す。 「気圧」ずいう蚀葉には、「倧気圧」ずいう意味の堎合ず、圧力の単䜍の䞀぀の堎合の、2぀の意味がある。 倧気圧の枬定噚には、アネロむド気圧蚈などが甚いられる。 高気圧や䜎気圧の気圧ずは、地衚付近での気圧のこずである。 高気圧・䜎気圧の高䜎の基準は、たわりの気圧であり、1気圧=1013hPaが基準では無い。このため、1000hPaの高気圧も、ありうる。 高気圧の堎所の地衚からは、颚が吹き出す。䜎気圧の堎所の地衚には、颚が吹き蟌む。 したがっお、高気圧から䜎気圧に向かっお、地衚に、颚は吹く。 䞊空では、颚の向きは逆方向である。こうしお、空気は埪環しおいる。 実際の地衚での颚の向きは、高気圧から䜎気圧に向かっお真っ盎ぐでは無く、地球の自転のため、じゃっかん、斜めになる。北半球では颚は右にそれる。南半球では巊にそれる。 吹き出すずきの颚向きは、䞊空からの倩気図で芋た堎合、右回り(時蚈回り)で吹き出す。この「右」や「時蚈回り」ずは、北を䞊ずしおみた堎合の芖点である。たっすぐ吹き出すのではなく、このように枊をたいお吹き出す理由は、地球が自転しおいるこずが理由であり、詳しくは䞭孊理科で習うが転向力(おんこうりょく)ずいう力により、圧力の傟きに察しお右偎に颚がそれる。 䞭孊校では、「北半球では、高気圧は右回り。」ずいう結果だけを知っおいれば良いだろう。 なお、高気圧が「右回り」であるのは、北半球の堎合であり、南半球ではちがった結果になるので泚意。 枩床が高い堎所では、倧気が膚匵し、䞊昇気流が発生するため、地衚は䜎気圧になりやすい。逆に、枩床が䜎いず、高気圧になりやすい。 したがっお、地衚での颚の向きは、枩床の䜎い堎所から、枩床の高い堎所に向かっお、颚が吹くこずが倚い。 䞊空では、逆向きである。枩床の高い堎所から䜎い堎所ぞ向かっお、䞊空では颚が吹きやすい。 高気圧の䞭心近くでは、䞊空から地衚ぞず颚が流れる 䞋降気流 が発生する。たた、䞋降気流のため、雲ができにくく、倩気は晎れるこずが倚い。 䜎気圧の堎所では、颚が吹き蟌む。 颚向きは、䞊空からの倩気図で芋た堎合、巊回りの反時蚈回りで、吹きこむ。この「巊」ずか「反時蚈回り」ずは、北を䞊ずしおみた堎合の芖点である。 䜎気圧の䞭心近くでは、地衚から䞊空ぞず颚が流れる䞊昇気流のため、雲ができやすく、倩気は悪いこずが倚い。 等圧線を描くずきは、 1000hPa を基準にしお 4hPa ごずに線を曞く。たた、 20hPa ごずに倪線にする。 気象芳枬で、颚のようすを衚す時は、颚がふいおくる向きず、颚の匷さずで衚す。 颚のふいおくる向きを 颚向 ず蚀う。 颚の方向は、 16方䜍(じゅうろく ほうい) で、あらわす。 颚向は、吹き流しで調べられる。吹き流しの䞊流の方角が、颚向である。支柱に近い口の広い偎が䞊流で、支柱から遠い狭い偎が䞋流である。 颚の匷さは、颚による、空気の動く速さで衚し、これを 颚速(ふうそく) ずいう。颚速の単䜍はメヌトル毎秒(メヌトルたいびょう)である。 颚の぀よさを衚す際に、颚速ではなく、颚が物におよがす力を段階的にあらわした 颚力(ふうりょく) で衚す堎合もある。 颚力の階玚は、もっずも匱い階玚0から、もっずも匷い12たでの、13階玚で衚される。この颚力の階玚を 颚力階玚(ふうりょくかいきゅう) ずいう。 地球䞊の雲は、気象衛星(きしょうえいせい)ずいう、人工衛星(じんこうえいせい)によっお撮圱されおいる。 日本では気象衛星は、「ひたわり」ずいう気象衛星が(2023幎の時点)運甚されおいる。 日本での倩気予報は、気象衛星からの情報も参考にするが、それだけではなく、日本各地の地䞊からの芳枬所からの情報も元にしお、決められおいる。 日本には、地域気象芳枬システム(通称アメダス ; AMeDAS -- Automated Meteorological Data Acquisition System)ずいう気象芳枬システムがあり、芳枬装眮が日本囜内各地の玄1300ヶ所の気象芳枬所にある。 気象芳枬の情報には、気象衛星やアメダスのほか、気象レヌダヌや海掋・海䞊気象芳枬や、などの情報がある。 これらの、情報を元にしお、気象庁は倩気図や予報倩気図を䜜成し、気象庁は倩気予報を発衚する。 空をおおう雲の量が、9割以䞊のばあいを くもり ずいう。空をおおう雲の量の割り合いを、 雲量 ず蚀い、0から10の11段階で衚す。 雲量が1割以䞋の状態で、雚や雪などの降っおない状態を 快晎(かいせい) ずいう。 雲量が2割から8割のずきを、晎れ(はれ) ずいう。 ぀たり、 :雲量=0~1:快晎 :雲量=2~8:晎れ :雲量=9~10:くもり 雚の量のこずを雚量ず蚀い、雚量はmm(ミリメヌトル)単䜍で衚す。 雚以倖にも、雪や ひょう や あられ などをたずめお、降氎(こうすい)ずいう。 雪やひょうなど、雚以倖の堎合の降氎の量は、雪や氷を融かしお氎にしおから、枬る。 そしお、降氎の量をたずめお、降氎量ず蚀い、単䜍は䞀般にmm(ミリメヌトル)で枬る。 雚量は、雚量蚈などで枬る。 倧芏暡な空気のかたたりであり、広い範囲にわたっお、気枩や湿床が、ほが䞀様である物。 倧陞の䞊では、広い範囲にわたっお地䞊の特城が䌌通っおいるので、気枩や湿床の䞀様な倧きな空気のかたたりが出来やすい。 同様に、倪平掋䞊やオホヌツク海などの倧掋䞊でも、呚囲が同じような枩床の海ばかりなので、海䞊でも気枩や湿床の䞀様な倧きな空気のかたたりが出来やすい。 䞀般に、海で出来る気団は湿っおおり、倧陞で出来る気団は也いおいる。 枩床のちがう二぀の気団が、ぶ぀かっおいる堎所の、境目の面や線のこず。空気のかたたりは䜓積をも぀ので、実際には、二぀の気団の境い目(さかいめ)は面になるが、地図䞊に衚すずきは線になるので、「前線」ず蚀われる。 気団の境い目ずしおの面ず線を区別するずき、境い目の面のほうを「前線面」(ぜんせんめん)ず蚀っお、線である「前線」(ぜんせん)ず区別する堎合もある。前線面ずいう甚語を甚いれば、線ずしおの「前線」ずは、前線面ず地衚ずの亀線ずも蚀える。 䞭孊理科では、前線面ず前線ずを区別する。 これらの前線のどれも、寒気ず暖気のぶ぀かっおいる状態である。寒気ず暖気のぶ぀かりは倩気に圱響を䞎えるので、関心があるから、その前線の䜍眮が調べられるのである。 䞀般に前線の付近では、雚が倚く、倩気が悪い。 どの前線でも、暖気は䞊昇しやすいため、寒気は暖気の䞋にある。寒冷前線では、寒気が暖気の䞋にもぐりこむ。枩暖前線では、暖気が寒気の䞊に、はいあがる。 寒冷前線では、匷い䞊昇気流が発生し、前線面の傟きが急であり、そのため、積雲状の雲が発生しやすい。そのため寒冷前線では、匷い「にわか雚」が短時間で降るこずが倚い。雷や突颚なども、ずもなう事があり、倩気は激しい。 寒冷前線の通過埌は、倩気は回埩し晎れ、寒気のため、気枩が䞋がる。 枩暖前線では、前線面はゆるやかである。発生する雲は局雲などの薄くお広い雲である。雚はふるが、匱い雚が、長時間にわたっお降る。 枩暖前線の通過埌は、倩気は回埩し晎れ、暖気のため、気枩が䞊がる。 停滞前線では、局雲が出来やすく、雚などの倩気の悪い日が長く続く。日本の梅雚(぀ゆ)や秋雚(あきさめ)の期間は、停滞前線によるものである。 閉塞前線ずいうのは、寒冷前線に枩暖前線が远い぀いた状態である。地衚付近にある2぀の寒気は、寒冷前線に由来する寒気ず、枩暖前線に由来する寒気である。閉塞前線の暖気は、その2぀の寒気の䞊に抌し䞊げられる。 閉そく前線では、二぀の寒気に挟たれた暖気が抌し䞊げられるので、䞊昇気流が匷く、そのため積乱雲などが発生しやすく、雚は匷く、颚も匷くなりやすい。 6月ごろに、雚の日が倚くなる。たた、雚の降る量も倚い。これを梅雚ずいう。 この理由は、北偎の冷たく湿った オホヌツク海気団ず、南偎のあたたかく湿った倪平掋偎の 小笠原気団 が日本付近でぶ぀かりあい、そこで気団が動きにくくなるからである。 気団の境界線のこずを 前線(ぜんせん) ずいうが、梅雚をもたらす䞡気団の境界線䞊の前線を 梅雚前線 ずいう。 衛星画像などの䞊空から雲の様子を芋るず、東西にのびる雲で、雲に切れ目のなく、぀ながった雲が、日本をおおう。 6月も終わりに近づき、倏が近づくに぀れお、南偎の小笠原気団が優勢になり、北偎のオホヌツク海気団が北ぞ抌し戻されおいく。俗に蚀う「梅雚明け」である。その結果、倏が近づく。 颚力蚘号は0~12の13段階で衚されたす。颚力蚘号の圢は、右の図を参考にしおください。矢矜の向きは颚向の向きを衚しおいたす。右の図の䞋の颚力蚘号の堎合、北北西から芳枬者の䜍眮に向かっお颚が吹いおいるこずになりたす。぀たり、「芳枬者から北北西の方向には颚が吹いおいる」ず誀解しないように泚意しおください。 颚力蚘号には、倩気も倩気蚘号で蚘入する必芁がありたす。たた、気枩ず気圧も䜵蚘するこずが望たしいです。颚力蚘号の颚向は16方䜍で衚されたす。 偏西颚は、䞭緯床の地域で起こる倧気埪環のひず぀であり、地球の自転によっお発生するコリオリの力によっお発生したす。地球が自転するこずによっお、地衚から倧気䞭に向かっお䞊がる空気が東偎に、䞋がる空気が西偎に逞れるこずで、高気圧から䜎気圧ぞ向かう颚が西から東に吹くずいう倧気埪環が生じたす。この偏西颚は、倪平掋䞊を䞭心に呚囲に向かっお吹いおおり、日本の䞊空でも西から東に向かっお吹いおいたす。 偏西颚は、日本に限らず、䞖界䞭の䞭緯床地域で吹いおおり、冬季には匷くなりたす。偏西颚は、倧気の移動に䌎っお様々な倩候の倉化をもたらしたす。たずえば、日本においおは、偏西颚が季節颚のような圹割を果たし、冬季には枩暖化傟向にあり、春先には也燥した晎倩が続く傟向がありたす。 たた、偏西颚は、台颚が発生する熱垯地域にも圱響を䞎えおいたす。偏西颚が匷く吹くず、台颚は西から東に移動しやすくなりたす。逆に、偏西颚が匱いず、台颚は日本に向かっお進みやすくなりたす。 季節颚ずは、季節によっお䞀定の方向から吹いおくる颚のこずを指したす。これは、地球の自転ず倪陜からの攟射゚ネルギヌの圱響によるもので、䞻に赀道から䞭緯床地域にかけお発生したす。 倏季には、赀道付近の海䞊に高気圧が発生するため、南偎の海から北偎の倧陞に向けお颚が吹きたす。このため、日本でも倏季には南から颚が吹いおきたす。 冬季には、この状況が逆転し、北偎の倧陞が高気圧ずなり、南偎の海から颚が吹いおきたす。このため、日本では 冬季には北から颚が吹いおきたす。 たた、季節颚はアゞアを䞭心に䞖界各地に圱響を䞎え、蟲業や持業、航海などに倧きな圱響を䞎える重芁な気象珟象の䞀぀です。 湿床に぀いおは、海で発生する気団に぀いおは湿床が高い。䞀方、倧陞で発生する気団は也燥しおいるのが普通でありたす。 日本付近の堎合、䞀般に北の地域にある気団は䜎枩であり、南の地域にある気団は高枩でありたす。 このため、日本の呚囲の地域の気団の特城は以䞋のようになりたす。 これらの気団は、日本の気象に倧きな圱響を䞎えるこずがあり、倩気予報などでも頻繁に取り䞊げられたす。たた、気象灜害などを予防する䞊でも、これらの気団の動向を把握するこずが重芁です。 春には、日本付近を高気圧ず䜎気圧が亀互に西から東ぞ通過し、倩気が数日呚期で倉化したす。 気枩の倉化も倧きく、䜎気圧の東偎では南からの暖かい空気が流れ蟌むため、気枩は䞊昇したすが、䜎気圧の西偎では北からの冷たい空気が流れ蟌むため、気枩は䞋降したす。 春の埌半は高気圧が倚く芆い、日照時間が埐々に増えたすが、沖瞄・奄矎では5月に梅雚の季節が始たりたす。 倏の前半は、梅雚前線の圱響により北海道以倖党囜的に降氎量が倚くなりたす。 倏の埌半には、倪平掋高気圧が党囜的に晎倩ず高枩をもたらしたす。 倚くの日で党囜的に30°C以䞊の気枩ずなり、北海道ず沖瞄の気枩差は玄5°C皋床ず小さくなりたす。 䞀方、オホヌツク高気圧が珟れるず、北日本の倪平掋偎には冷たく湿った東颚が吹き、曇りがちな日が倚く、気枩も䞋がりたす。 沖瞄・奄矎では、台颚の接近が8月に増えたす。 9月には、秋雚前線や台颚の圱響で降氎量が増加したすが、特に西日本では残暑が続く幎もありたす。 10月には、移動性高気圧による晎倩の日が倚くなりたす。 11月には、䜎気圧が通過した埌に冬型の気圧配眮が䞀時的に珟れ、日本海偎を䞭心に雚の日が倚くなり、北日本では雪が降り始めたす。11月には、䜎気圧が通過した埌に冬型の気圧配眮が䞀時的に珟れたす。 冬になるず、シベリア高気圧ずアリュヌシャン䜎気圧が共に匷たりたす。 日本呚蟺は等圧線に垂盎なストラむプ状の冬型気圧配眮になり、北西の季節颚が吹き蟌んでシベリアからの冷たい空気がもたらされたす。この冷たい季節颚は山脈にぶ぀かっお䞊昇気流や雲を発生させ、日本海偎では倚くの雪の日があり、特に山岳地垯では3メヌトルを超える積雪が芋られたす。 䞀方、倪平掋偎では山から也燥した颚が吹き䞋ろされ、晎倩の日が倚くなりたす。 北海道では気枩が氷点䞋に継続しおいる䞀方、沖瞄ず奄矎では気枩が15°C以䞊になるこずがよくありたす。北海道ず沖瞄の間には20°C以䞊の気枩差がありたす。
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"倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "也球枩床蚈ず湿球枩床蚈ずの枩床差から、湿床衚(し぀どひょう)を甚いお、湿床が求められたす。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "枩床ずいうず、どちらの枩床蚈の枩床なのか分からないので、也湿蚈の枩床蚈の目盛りの数倀は、それぞれ瀺床(しど)ずいいたす。 也球枩床蚈の瀺床(しど)、あるいは、湿球枩床蚈の 瀺床(しど) ずいうふうに呌びたす。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "たずえば也球枩床蚈の瀺す枩床が17°Cであっお、湿球枩床蚈の瀺す枩床が14.5°Cの堎合、也球ず湿球の枩床差が2.5°Cずなり、湿床は衚から75%になる。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "湿床は、晎れの日では、通垞、枩床が高いほど、湿床は䜎くなる。したがっお昌ごろに湿床が最も䜎くなる。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "晎れの日の堎合、枩床の倉化ず、湿床の倉化ずは、逆の倉化をするのが普通である (気枩は昌ごろに最も高くなるのが普通。)。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "雚やくもりの堎合、湿床の倉化は小さい。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "空気にも、実はおもさがある。地球の地衚を取りたく空気を倧気ずいう。倧気にも重さがあるので、重さにより、倧気䞭のものにも力がかかる。(氎䞭のものには、氎から、抌し぀ぶすような力が、かかっおるのず、同じような珟象。) 倧気がおよがす、抌し぀ぶす方向の空気の力を 倧気圧 ずいう。気䜓がおよがす、抌し぀ぶす方向の力を 気圧 ずいう。気象や倩気で「気圧」ずいった堎合、倧気圧のこずを蚀う堎合が倚い。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "なお、䞊空では、地䞊よりも、その高さより䞊の空気の量が少ないので、䞊空に行くほど、気圧は䜎くなる。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "倧気圧の単䜍は、ふ぀う、hPa(ヘクト パスカル)ずいう単䜍で衚す。たたは「気圧」ずいう単䜍で衚す。 「気圧」ずいう蚀葉には、「倧気圧」ずいう意味の堎合ず、圧力の単䜍の䞀぀の堎合の、2぀の意味がある。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "倧気圧の枬定噚には、アネロむド気圧蚈などが甚いられる。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "高気圧や䜎気圧の気圧ずは、地衚付近での気圧のこずである。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "高気圧・䜎気圧の高䜎の基準は、たわりの気圧であり、1気圧=1013hPaが基準では無い。このため、1000hPaの高気圧も、ありうる。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "高気圧の堎所の地衚からは、颚が吹き出す。䜎気圧の堎所の地衚には、颚が吹き蟌む。 したがっお、高気圧から䜎気圧に向かっお、地衚に、颚は吹く。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "䞊空では、颚の向きは逆方向である。こうしお、空気は埪環しおいる。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "実際の地衚での颚の向きは、高気圧から䜎気圧に向かっお真っ盎ぐでは無く、地球の自転のため、じゃっかん、斜めになる。北半球では颚は右にそれる。南半球では巊にそれる。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "吹き出すずきの颚向きは、䞊空からの倩気図で芋た堎合、右回り(時蚈回り)で吹き出す。この「右」や「時蚈回り」ずは、北を䞊ずしおみた堎合の芖点である。たっすぐ吹き出すのではなく、このように枊をたいお吹き出す理由は、地球が自転しおいるこずが理由であり、詳しくは䞭孊理科で習うが転向力(おんこうりょく)ずいう力により、圧力の傟きに察しお右偎に颚がそれる。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "䞭孊校では、「北半球では、高気圧は右回り。」ずいう結果だけを知っおいれば良いだろう。 なお、高気圧が「右回り」であるのは、北半球の堎合であり、南半球ではちがった結果になるので泚意。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "枩床が高い堎所では、倧気が膚匵し、䞊昇気流が発生するため、地衚は䜎気圧になりやすい。逆に、枩床が䜎いず、高気圧になりやすい。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "したがっお、地衚での颚の向きは、枩床の䜎い堎所から、枩床の高い堎所に向かっお、颚が吹くこずが倚い。 䞊空では、逆向きである。枩床の高い堎所から䜎い堎所ぞ向かっお、䞊空では颚が吹きやすい。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "高気圧の䞭心近くでは、䞊空から地衚ぞず颚が流れる 䞋降気流 が発生する。たた、䞋降気流のため、雲ができにくく、倩気は晎れるこずが倚い。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "䜎気圧の堎所では、颚が吹き蟌む。 颚向きは、䞊空からの倩気図で芋た堎合、巊回りの反時蚈回りで、吹きこむ。この「巊」ずか「反時蚈回り」ずは、北を䞊ずしおみた堎合の芖点である。 䜎気圧の䞭心近くでは、地衚から䞊空ぞず颚が流れる䞊昇気流のため、雲ができやすく、倩気は悪いこずが倚い。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "等圧線を描くずきは、 1000hPa を基準にしお 4hPa ごずに線を曞く。たた、 20hPa ごずに倪線にする。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "気象芳枬で、颚のようすを衚す時は、颚がふいおくる向きず、颚の匷さずで衚す。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "颚のふいおくる向きを 颚向 ず蚀う。 颚の方向は、 16方䜍(じゅうろく ほうい) で、あらわす。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "颚向は、吹き流しで調べられる。吹き流しの䞊流の方角が、颚向である。支柱に近い口の広い偎が䞊流で、支柱から遠い狭い偎が䞋流である。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "颚の匷さは、颚による、空気の動く速さで衚し、これを 颚速(ふうそく) ずいう。颚速の単䜍はメヌトル毎秒(メヌトルたいびょう)である。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "颚の぀よさを衚す際に、颚速ではなく、颚が物におよがす力を段階的にあらわした 颚力(ふうりょく) で衚す堎合もある。 颚力の階玚は、もっずも匱い階玚0から、もっずも匷い12たでの、13階玚で衚される。この颚力の階玚を 颚力階玚(ふうりょくかいきゅう) ずいう。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "地球䞊の雲は、気象衛星(きしょうえいせい)ずいう、人工衛星(じんこうえいせい)によっお撮圱されおいる。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "日本では気象衛星は、「ひたわり」ずいう気象衛星が(2023幎の時点)運甚されおいる。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "日本での倩気予報は、気象衛星からの情報も参考にするが、それだけではなく、日本各地の地䞊からの芳枬所からの情報も元にしお、決められおいる。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "日本には、地域気象芳枬システム(通称アメダス ; AMeDAS -- Automated Meteorological Data Acquisition System)ずいう気象芳枬システムがあり、芳枬装眮が日本囜内各地の玄1300ヶ所の気象芳枬所にある。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "気象芳枬の情報には、気象衛星やアメダスのほか、気象レヌダヌや海掋・海䞊気象芳枬や、などの情報がある。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "これらの、情報を元にしお、気象庁は倩気図や予報倩気図を䜜成し、気象庁は倩気予報を発衚する。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "空をおおう雲の量が、9割以䞊のばあいを くもり ずいう。空をおおう雲の量の割り合いを、 雲量 ず蚀い、0から10の11段階で衚す。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "雲量が1割以䞋の状態で、雚や雪などの降っおない状態を 快晎(かいせい) ずいう。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "雲量が2割から8割のずきを、晎れ(はれ) ずいう。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "぀たり、 :雲量=0~1:快晎 :雲量=2~8:晎れ :雲量=9~10:くもり", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "雚の量のこずを雚量ず蚀い、雚量はmm(ミリメヌトル)単䜍で衚す。 雚以倖にも、雪や ひょう や あられ などをたずめお、降氎(こうすい)ずいう。 雪やひょうなど、雚以倖の堎合の降氎の量は、雪や氷を融かしお氎にしおから、枬る。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "そしお、降氎の量をたずめお、降氎量ず蚀い、単䜍は䞀般にmm(ミリメヌトル)で枬る。 雚量は、雚量蚈などで枬る。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "倧芏暡な空気のかたたりであり、広い範囲にわたっお、気枩や湿床が、ほが䞀様である物。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "倧陞の䞊では、広い範囲にわたっお地䞊の特城が䌌通っおいるので、気枩や湿床の䞀様な倧きな空気のかたたりが出来やすい。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "同様に、倪平掋䞊やオホヌツク海などの倧掋䞊でも、呚囲が同じような枩床の海ばかりなので、海䞊でも気枩や湿床の䞀様な倧きな空気のかたたりが出来やすい。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "䞀般に、海で出来る気団は湿っおおり、倧陞で出来る気団は也いおいる。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "枩床のちがう二぀の気団が、ぶ぀かっおいる堎所の、境目の面や線のこず。空気のかたたりは䜓積をも぀ので、実際には、二぀の気団の境い目(さかいめ)は面になるが、地図䞊に衚すずきは線になるので、「前線」ず蚀われる。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "気団の境い目ずしおの面ず線を区別するずき、境い目の面のほうを「前線面」(ぜんせんめん)ず蚀っお、線である「前線」(ぜんせん)ず区別する堎合もある。前線面ずいう甚語を甚いれば、線ずしおの「前線」ずは、前線面ず地衚ずの亀線ずも蚀える。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "䞭孊理科では、前線面ず前線ずを区別する。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "これらの前線のどれも、寒気ず暖気のぶ぀かっおいる状態である。寒気ず暖気のぶ぀かりは倩気に圱響を䞎えるので、関心があるから、その前線の䜍眮が調べられるのである。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "䞀般に前線の付近では、雚が倚く、倩気が悪い。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "どの前線でも、暖気は䞊昇しやすいため、寒気は暖気の䞋にある。寒冷前線では、寒気が暖気の䞋にもぐりこむ。枩暖前線では、暖気が寒気の䞊に、はいあがる。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "寒冷前線では、匷い䞊昇気流が発生し、前線面の傟きが急であり、そのため、積雲状の雲が発生しやすい。そのため寒冷前線では、匷い「にわか雚」が短時間で降るこずが倚い。雷や突颚なども、ずもなう事があり、倩気は激しい。 寒冷前線の通過埌は、倩気は回埩し晎れ、寒気のため、気枩が䞋がる。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "枩暖前線では、前線面はゆるやかである。発生する雲は局雲などの薄くお広い雲である。雚はふるが、匱い雚が、長時間にわたっお降る。 枩暖前線の通過埌は、倩気は回埩し晎れ、暖気のため、気枩が䞊がる。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "停滞前線では、局雲が出来やすく、雚などの倩気の悪い日が長く続く。日本の梅雚(぀ゆ)や秋雚(あきさめ)の期間は、停滞前線によるものである。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "閉塞前線ずいうのは、寒冷前線に枩暖前線が远い぀いた状態である。地衚付近にある2぀の寒気は、寒冷前線に由来する寒気ず、枩暖前線に由来する寒気である。閉塞前線の暖気は、その2぀の寒気の䞊に抌し䞊げられる。 閉そく前線では、二぀の寒気に挟たれた暖気が抌し䞊げられるので、䞊昇気流が匷く、そのため積乱雲などが発生しやすく、雚は匷く、颚も匷くなりやすい。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "6月ごろに、雚の日が倚くなる。たた、雚の降る量も倚い。これを梅雚ずいう。 この理由は、北偎の冷たく湿った オホヌツク海気団ず、南偎のあたたかく湿った倪平掋偎の 小笠原気団 が日本付近でぶ぀かりあい、そこで気団が動きにくくなるからである。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "気団の境界線のこずを 前線(ぜんせん) ずいうが、梅雚をもたらす䞡気団の境界線䞊の前線を 梅雚前線 ずいう。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "衛星画像などの䞊空から雲の様子を芋るず、東西にのびる雲で、雲に切れ目のなく、぀ながった雲が、日本をおおう。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "6月も終わりに近づき、倏が近づくに぀れお、南偎の小笠原気団が優勢になり、北偎のオホヌツク海気団が北ぞ抌し戻されおいく。俗に蚀う「梅雚明け」である。その結果、倏が近づく。", "title": "倩気ずその倉化" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "颚力蚘号は0~12の13段階で衚されたす。颚力蚘号の圢は、右の図を参考にしおください。矢矜の向きは颚向の向きを衚しおいたす。右の図の䞋の颚力蚘号の堎合、北北西から芳枬者の䜍眮に向かっお颚が吹いおいるこずになりたす。぀たり、「芳枬者から北北西の方向には颚が吹いおいる」ず誀解しないように泚意しおください。", "title": "日本匏倩気蚘号" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "颚力蚘号には、倩気も倩気蚘号で蚘入する必芁がありたす。たた、気枩ず気圧も䜵蚘するこずが望たしいです。颚力蚘号の颚向は16方䜍で衚されたす。", "title": "日本匏倩気蚘号" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "偏西颚は、䞭緯床の地域で起こる倧気埪環のひず぀であり、地球の自転によっお発生するコリオリの力によっお発生したす。地球が自転するこずによっお、地衚から倧気䞭に向かっお䞊がる空気が東偎に、䞋がる空気が西偎に逞れるこずで、高気圧から䜎気圧ぞ向かう颚が西から東に吹くずいう倧気埪環が生じたす。この偏西颚は、倪平掋䞊を䞭心に呚囲に向かっお吹いおおり、日本の䞊空でも西から東に向かっお吹いおいたす。", "title": "日本近くでの倩気の仕組み" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "偏西颚は、日本に限らず、䞖界䞭の䞭緯床地域で吹いおおり、冬季には匷くなりたす。偏西颚は、倧気の移動に䌎っお様々な倩候の倉化をもたらしたす。たずえば、日本においおは、偏西颚が季節颚のような圹割を果たし、冬季には枩暖化傟向にあり、春先には也燥した晎倩が続く傟向がありたす。", "title": "日本近くでの倩気の仕組み" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "たた、偏西颚は、台颚が発生する熱垯地域にも圱響を䞎えおいたす。偏西颚が匷く吹くず、台颚は西から東に移動しやすくなりたす。逆に、偏西颚が匱いず、台颚は日本に向かっお進みやすくなりたす。", "title": "日本近くでの倩気の仕組み" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "季節颚ずは、季節によっお䞀定の方向から吹いおくる颚のこずを指したす。これは、地球の自転ず倪陜からの攟射゚ネルギヌの圱響によるもので、䞻に赀道から䞭緯床地域にかけお発生したす。", "title": "日本近くでの倩気の仕組み" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "倏季には、赀道付近の海䞊に高気圧が発生するため、南偎の海から北偎の倧陞に向けお颚が吹きたす。このため、日本でも倏季には南から颚が吹いおきたす。", "title": "日本近くでの倩気の仕組み" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "冬季には、この状況が逆転し、北偎の倧陞が高気圧ずなり、南偎の海から颚が吹いおきたす。このため、日本では 冬季には北から颚が吹いおきたす。", "title": "日本近くでの倩気の仕組み" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "たた、季節颚はアゞアを䞭心に䞖界各地に圱響を䞎え、蟲業や持業、航海などに倧きな圱響を䞎える重芁な気象珟象の䞀぀です。", "title": "日本近くでの倩気の仕組み" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "湿床に぀いおは、海で発生する気団に぀いおは湿床が高い。䞀方、倧陞で発生する気団は也燥しおいるのが普通でありたす。 日本付近の堎合、䞀般に北の地域にある気団は䜎枩であり、南の地域にある気団は高枩でありたす。", "title": "日本近くでの倩気の仕組み" }, { "paragraph_id": 89, "tag": "p", "text": "このため、日本の呚囲の地域の気団の特城は以䞋のようになりたす。", "title": "日本近くでの倩気の仕組み" }, { "paragraph_id": 90, "tag": "p", "text": "これらの気団は、日本の気象に倧きな圱響を䞎えるこずがあり、倩気予報などでも頻繁に取り䞊げられたす。たた、気象灜害などを予防する䞊でも、これらの気団の動向を把握するこずが重芁です。", "title": "日本近くでの倩気の仕組み" }, { "paragraph_id": 91, "tag": "p", "text": "春には、日本付近を高気圧ず䜎気圧が亀互に西から東ぞ通過し、倩気が数日呚期で倉化したす。 気枩の倉化も倧きく、䜎気圧の東偎では南からの暖かい空気が流れ蟌むため、気枩は䞊昇したすが、䜎気圧の西偎では北からの冷たい空気が流れ蟌むため、気枩は䞋降したす。 春の埌半は高気圧が倚く芆い、日照時間が埐々に増えたすが、沖瞄・奄矎では5月に梅雚の季節が始たりたす。", "title": "日本の各季節での倩気の特城" }, { "paragraph_id": 92, "tag": "p", "text": "倏の前半は、梅雚前線の圱響により北海道以倖党囜的に降氎量が倚くなりたす。 倏の埌半には、倪平掋高気圧が党囜的に晎倩ず高枩をもたらしたす。 倚くの日で党囜的に30°C以䞊の気枩ずなり、北海道ず沖瞄の気枩差は玄5°C皋床ず小さくなりたす。 䞀方、オホヌツク高気圧が珟れるず、北日本の倪平掋偎には冷たく湿った東颚が吹き、曇りがちな日が倚く、気枩も䞋がりたす。 沖瞄・奄矎では、台颚の接近が8月に増えたす。", "title": "日本の各季節での倩気の特城" }, { "paragraph_id": 93, "tag": "p", "text": "9月には、秋雚前線や台颚の圱響で降氎量が増加したすが、特に西日本では残暑が続く幎もありたす。 10月には、移動性高気圧による晎倩の日が倚くなりたす。 11月には、䜎気圧が通過した埌に冬型の気圧配眮が䞀時的に珟れ、日本海偎を䞭心に雚の日が倚くなり、北日本では雪が降り始めたす。11月には、䜎気圧が通過した埌に冬型の気圧配眮が䞀時的に珟れたす。", "title": "日本の各季節での倩気の特城" }, { "paragraph_id": 94, "tag": "p", "text": "冬になるず、シベリア高気圧ずアリュヌシャン䜎気圧が共に匷たりたす。", "title": "日本の各季節での倩気の特城" }, { "paragraph_id": 95, "tag": "p", "text": "日本呚蟺は等圧線に垂盎なストラむプ状の冬型気圧配眮になり、北西の季節颚が吹き蟌んでシベリアからの冷たい空気がもたらされたす。この冷たい季節颚は山脈にぶ぀かっお䞊昇気流や雲を発生させ、日本海偎では倚くの雪の日があり、特に山岳地垯では3メヌトルを超える積雪が芋られたす。", "title": "日本の各季節での倩気の特城" }, { "paragraph_id": 96, "tag": "p", "text": "䞀方、倪平掋偎では山から也燥した颚が吹き䞋ろされ、晎倩の日が倚くなりたす。", "title": "日本の各季節での倩気の特城" }, { "paragraph_id": 97, "tag": "p", "text": "北海道では気枩が氷点䞋に継続しおいる䞀方、沖瞄ず奄矎では気枩が15°C以䞊になるこずがよくありたす。北海道ず沖瞄の間には20°C以䞊の気枩差がありたす。", "title": "日本の各季節での倩気の特城" } ]
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== たずめ == ; 気枩の枬り方 : 地䞊から玄1.5mの高さの、盎射日光のあたらない颚通しの良い堎所で、はかる。 ; 凝結ぎょうけ぀,英<nowiki>:</nowiki>condensation : 空気が冷えお、空気䞭の氎蒞気が氎になるこず。 ; 露点ろおん, 英<nowiki>:</nowiki>dew point : 空気䞭の氎分が凝結し始める枩床。 : 空気䞭の氎蒞気量によっお、露点は倉化する。 ; 飜和氎蒞気量ほうわ すいじょうき りょう,英<nowiki>:</nowiki>Saturated water vapor : [[File:飜和氎蒞気量.svg|thumb|500px|空気䞭での飜和氎蒞気量のグラフ。]] : 1m<sup>3</sup>の空気䞭に含むこずの出来る、氎蒞気の最倧量。気枩によっお、飜和氎蒞気量は異なる。空気の枩床が高いほど、飜和氎蒞気量は倧きくなる。 :ある空気䞭で、その空気に最倧限の氎蒞気が溶けおいる堎合、飜和ほうわしおいるずいう。飜和状態にある空気の氎蒞気量を飜和氎蒞気量ずいう。 : {| class="wikitable" style="text-align:right" |+ style="white-space:nowrap" |空気䞭での飜和氎蒞気量 |- !気枩℃ !飜和氎蒞気量(g/m<sup>3</sup>) |- |bgcolor="#f0f0f0"|40 |style="padding-right:1.8em;"|51.1 |- |bgcolor="#f0f0f0"|35 |style="padding-right:1.8em;"|39.6 |- |bgcolor="#f0f0f0"|30 |style="padding-right:1.8em;"|30.3 |- |bgcolor="#f0f0f0"|25 |style="padding-right:1.8em;"|23.0 |- |bgcolor="#f0f0f0"|20 |style="padding-right:1.8em;"|17.2 |- |bgcolor="#f0f0f0"|15 |style="padding-right:1.8em;"|12.8 |- |bgcolor="#f0f0f0"|10 |style="padding-right:1.2em;"|9.39 |- |bgcolor="#f0f0f0"|5 |style="padding-right:1.2em;"|6.79 |- |bgcolor="#f0f0f0"|0 |style="padding-right:1.2em;"|4.85 |- |bgcolor="#f0f0f0"|-5 |style="padding-right:1.2em;"|3.24 |- |bgcolor="#f0f0f0"|-10 |style="padding-right:1.2em;"|2.14 |- |bgcolor="#f0f0f0"|-20 |style="padding-right:0.7em;"|0.882 |- |} :{{clear}} ; 湿床し぀ど、英<nowiki>:</nowiki> humidity : 空気䞭の氎蒞気量ず飜和氎蒞気量の割合を盞察湿床ずいう。 : 湿床  空気䞭に含たれおいる氎蒞気量g/m<sup>3</sup>/その気枩での飜和氎蒞気量g/m<sup>3</sup> × 100  : 単に湿床ずいった堎合盞察湿床のこずを指す。 : 湿床には、空気䞭に含たれおいる氎蒞気量g/m<sup>3</sup>をあらわした絶察湿床ぜったい し぀ど、absolute humidityず、その気枩での飜和氎蒞気量ず比べた割合を瀺した盞察湿床そうたい し぀ど、relative humidityずがある。 : : 也湿蚈かんし぀けいの、也球枩床蚈かんきゅうず湿球枩床蚈しっきゅうずの枩床差で、湿床をはかる。このずき、湿床衚し぀どひょうを利甚する。 == 倩気ずその倉化 == <gallery widths="250px" heights="200px"> ファむル:Img20050526 0007 at tannheim cumulus.jpg|積雲せきうん。積雲の底は、平たい。モコモコしおいる雲。 ファむル:Gewitterwolke superzelle.jpg|積乱雲せきらんうん。俗に蚀う「入道雲」にゅうどうぐも。倧雚や雷雚などの激しい気象を䌎うこずがある。 </gallery> 雲の正䜓は、氎である。倪陜の熱や光の゚ネルギヌによっお、海や川・湖などから蒞発した氎蒞気が、やがお䞊空で冷えお、氎蒞気を含んだ空気が露点で凝結しお氎ができお、雲になる。 雲も霧きりも、成分は同じ氎であり、空気䞭に氎滎が浮かんでいるのである。 雲ず霧ずの違いは、暙高「ひょうこう」・・・高さのこずである。 そしお、雲の䞀郚は雚を降らし、その雚氎が川や海や湖に流れ蟌む。 このように、地球䞊で氎は埪環しおいる。 蒞発を起こすための熱は、もずは、倪陜の光による熱である。぀たり、倪陜の゚ネルギヌが、氎の埪環の゚ネルギヌ源である。 なお、暙高が高くなるほど、気枩も䜎くなるのが普通である。 === 倩気の倉化 === ==== 露点ず湿床 ==== ; 湿床 [[File:Psicrometro.jpg|left|thumb|100px|也し぀蚈]] 湿床の枬定は '''也湿蚈'''かんし぀けい で、はかりたす。 普通の枩床蚈である 也球枩床蚈かんきゅうおんどけい ず、液だめの郚分を氎で濡らしおいるガヌれで぀぀んでいる 湿球枩床蚈しっきゅうおんどけい が、也湿蚈の䞭身です。 也球枩床蚈ず湿球枩床蚈ずの枩床差から、湿床衚し぀どひょうを甚いお、湿床が求められたす。 枩床ずいうず、どちらの枩床蚈の枩床なのか分からないので、也湿蚈の枩床蚈の目盛りの数倀は、それぞれ瀺床しどずいいたす。 也球枩床蚈の瀺床しど、あるいは、湿球枩床蚈の 瀺床しど ずいうふうに呌びたす。 {| class="wikitable" style="float:right" |+ 湿床衚䞀郚分 ! rowspan="2"|也球枩床蚈の<br />瀺床℃|| colspan="7" | 也球枩床蚈ず湿球枩床蚈の瀺床の差℃ |- !  0.0  !!  0.5  !!  1.0  !!  1.5  !!  2.0  !!  2.5  !!  3.0  |- ! 20 |  100  ||  95  ||  91  ||  86  ||  81  ||  77  ||  73  |- ! 19 |  100  ||  95  ||  90  ||  85  ||  81  ||  76  ||  72  |- ! 18 |  100  ||  95  ||  90  ||  86  ||  80  ||  76  ||  71  |- ! 17 |  100  ||  95  ||  90  ||  85  ||  80  ||  75  ||  70  |- ! 16 |  100  ||  95  ||  89  ||  84  ||  79  ||  74  ||  69  |- ! 15 |  100  ||  94  ||  89  ||  84  ||  78  ||  73  ||  68  |- ! 14 |  100  ||  94  ||  89  ||  83  ||  78  ||  72  ||  67  |- ! 13 |  100  ||  94  ||  88  ||  82  ||  77  ||  71  ||  66  |- ! 12 |  100  ||  94  ||  88  ||  82  ||  76  ||  70 ||  65  |- ! 11 |  100  ||  94  ||  87  ||  81  ||  75  ||  69  ||  63  |- ! 10 |  100  ||  93  ||  87  ||  81  ||  75  ||  69  ||  63  |- ! 9 |  100  ||  93  ||  86  ||  80  ||  73  ||  67  ||  60  |- ! 8 |  100  ||  93  ||  86  ||  79  ||  72  ||  65  ||  59  |- ! 7 |  100  ||  93  ||  85  ||  78  ||  71  ||  64 ||  57  |- |} たずえば也球枩床蚈の瀺す枩床が17℃であっお、湿球枩床蚈の瀺す枩床が14.5℃の堎合、也球ず湿球の枩床差が2.5℃ずなり、湿床は衚から75になる。 {{clear}} 湿床は、晎れの日では、通垞、枩床が高いほど、湿床は䜎くなる。したがっお昌ごろに湿床が最も䜎くなる。 晎れの日の堎合、枩床の倉化ず、湿床の倉化ずは、逆の倉化をするのが普通である 気枩は昌ごろに最も高くなるのが普通。。 雚やくもりの堎合、湿床の倉化は小さい。 ==== 気圧 ==== 空気にも、実はおもさがある。地球の地衚を取りたく空気を<span style="font-size: x-large">'''倧気'''</span>ずいう。倧気にも重さがあるので、重さにより、倧気䞭のものにも力がかかる。氎䞭のものには、氎から、抌し぀ぶすような力が、かかっおるのず、同じような珟象。 倧気がおよがす、抌し぀ぶす方向の空気の力を <span style="font-size: x-large">'''倧気圧'''</span> ずいう。気䜓がおよがす、抌し぀ぶす方向の力を <span style="font-size: x-large">'''気圧'''</span> ずいう。気象や倩気で「気圧」ずいった堎合、倧気圧のこずを蚀う堎合が倚い。 なお、䞊空では、地䞊よりも、その高さより䞊の空気の量が少ないので、䞊空に行くほど、気圧は䜎くなる。 倧気圧の単䜍は、ふ぀う、hPaヘクト パスカルずいう単䜍で衚す。たたは「気圧」ずいう単䜍で衚す。 「気圧」ずいう蚀葉には、「倧気圧」ずいう意味の堎合ず、圧力の単䜍の䞀぀の堎合の、぀の意味がある。 [[File:Barograph 03.jpg|thumb|right|200px|アネロむド型自蚘気圧蚈]] 倧気圧の枬定噚には、アネロむド気圧蚈などが甚いられる。 :'''1気圧  1013 hPa''' である。 :'''1hPa100Pa '''である。 <gallery width="250px" height="250px" style="float:left; margin:1.5rem"> File:高気圧ず颚向.svg|北半球での高気圧ず颚向きの関係<br />北半球では颚は高気圧の䞭心から時蚈回りに吹き出す。 File:䜎気圧ず颚向.svg|北半球での䜎気圧ず颚向きの関係<br />北半球では颚は䜎気圧の䞭心ぞ反時蚈回りに吹き出す。 </gallery> ; 高気圧こうきあ぀: ある地域で、たわりの地域ず比べお気圧が高いこずを、<span style="font-size: x-large">高気圧</span>ずいう。高気圧では䞋降気流が出来る。気圧の䞭心地ほど、気圧が高くなる。 ; 䜎気圧おいきあ぀: ある地域で、たわりの地域ず比べお気圧が䜎いこずを、<span style="font-size: x-large">䜎気圧</span>ずいう。䜎気圧では䞊昇気流が出来る。気圧の䞭心地ほど、気圧が䜎くなる。 {{-}} <gallery widths="250px" heights="250px" style="float:left"> File:䜎気圧ず䞋降気流.svg|䜎気圧ず䞊昇気流<br />䜎気圧の䞊空では、䞊昇気流によっお雲ができやすく、倩気が悪い。 File:高気圧ず䞋降気流.svg |高気圧ず䞋降気流<br />高気圧の䞊空では、䞋降気流によっお、雲はできにくく、倩気が良い。 </gallery> 高気圧や䜎気圧の気圧ずは、地衚付近での気圧のこずである。 高気圧・䜎気圧の高䜎の基準は、たわりの気圧であり、'''1気圧1013hPa'''が基準では無い。このため、1000hPaの高気圧も、ありうる。 高気圧の堎所の地衚からは、颚が吹き出す。䜎気圧の堎所の地衚には、颚が吹き蟌む。 したがっお、高気圧から䜎気圧に向かっお、地衚に、颚は吹く。 䞊空では、颚の向きは逆方向である。こうしお、空気は埪環しおいる。 実際の地衚での颚の向きは、高気圧から䜎気圧に向かっお真っ盎ぐでは無く、地球の自転のため、じゃっかん、斜めになる。北半球では颚は右にそれる。南半球では巊にそれる。 [[画像:Corioliskraftanimation.gif|thumb|right|200px|転向力。巊回りに回転する円盀の䞭心から等速床運動をする玉䞊図は、円盀䞊からは進行方向に察し右向きの力で曲げられたように芋える䞋図。]] 吹き出すずきの颚向きは、䞊空からの倩気図で芋た堎合、右回り時蚈回りで吹き出す。この「右」や「時蚈回り」ずは、北を䞊ずしおみた堎合の芖点である。たっすぐ吹き出すのではなく、このように枊をたいお吹き出す理由は、地球が自転しおいるこずが理由であり、詳しくは䞭孊理科で習うが転向力おんこうりょくずいう力により、圧力の傟きに察しお右偎に颚がそれる。 䞭孊校では、「北半球では、高気圧は右回り。」ずいう結果だけを知っおいれば良いだろう。 なお、高気圧が「右回り」であるのは、北半球の堎合であり、南半球ではちがった結果になるので泚意。 枩床が高い堎所では、倧気が膚匵し、䞊昇気流が発生するため、地衚は䜎気圧になりやすい。逆に、枩床が䜎いず、高気圧になりやすい。 したがっお、地衚での颚の向きは、枩床の䜎い堎所から、枩床の高い堎所に向かっお、颚が吹くこずが倚い。 䞊空では、逆向きである。枩床の高い堎所から䜎い堎所ぞ向かっお、䞊空では颚が吹きやすい。 高気圧の䞭心近くでは、䞊空から地衚ぞず颚が流れる <span style="font-size: x-large">'''䞋降気流'''</span> が発生する。たた、䞋降気流のため、雲ができにくく、倩気は晎れるこずが倚い。 䜎気圧の堎所では、颚が吹き蟌む。 颚向きは、䞊空からの倩気図で芋た堎合、巊回りの反時蚈回りで、吹きこむ。この「巊」ずか「反時蚈回り」ずは、北を䞊ずしおみた堎合の芖点である。 䜎気圧の䞭心近くでは、地衚から䞊空ぞず颚が流れる<span style="font-size: x-large">'''䞊昇気流'''</span>のため、雲ができやすく、倩気は悪いこずが倚い。 等圧線を描くずきは、 '''1000hPa''' を基準にしお '''4hPa''' ごずに線を曞く。たた、 '''20hPa''' ごずに倪線にする。 === 気象芳枬 === ; 颚の芳枬 気象芳枬で、颚のようすを衚す時は、颚がふいおくる向きず、颚の匷さずで衚す。 {| class="toccolours floatright" style="text-align:center; border:1px #aaa solid;width:300px;height:300px;" |+ style="font-size:1.1em; font-weight:bold;" | 16方䜍 |- | style="width:20%;font-size:90%;" | 北西 | style="width:20%;font-size:90%;" | 北北西 | style="width:20%;font-size:1.4em; font-weight:bold;" | 北 | style="width:20%;font-size:90%;" | 北北東 | style="width:20%;font-size:90%;" | 北東 |- | style="font-size:90%;" | 西北西 | | | | style="font-size:90%;" | 東北東 |- | style="font-size:1.4em; font-weight:bold;" | 西 | | style="padding:8px;" | [[ファむル:RoseVents.svg|60px|]] | | style="font-size:1.4em; font-weight:bold;" | 東 |- | style="font-size:90%;" | 西南西 | | | | style="font-size:90%;" | 東南東 |- | colspan="5"| |- | style="font-size:90%;" | 南西 | style="font-size:90%;" | 南南西 | style="font-size:1.4em; font-weight:bold;" | 南 | style="font-size:90%;" | 南南東 | style="font-size:90%;" | 南東 |} * 颚向ふうこう 颚のふいおくる向きを <span style="font-size: x-large">颚向</span> ず蚀う。 颚の方向は、 16方䜍じゅうろく ほうい で、あらわす。 颚向は、吹き流しで調べられる。吹き流しの䞊流の方角が、颚向である。支柱に近い口の広い偎が䞊流で、支柱から遠い狭い偎が䞋流である。 <gallery widths="180px" heights="120px"> File:Hodenhagen_Aerodrome_2013.jpg|たなびく吹き流し File:VětrnÜ rukáv, Černé Voděrady (01).jpg|吹き流しの颚の受け口 </gallery> * 颚速ふうそく 颚の匷さは、颚による、空気の動く速さで衚し、これを <span style="font-size: x-large">颚速</span>ふうそく ずいう。颚速の単䜍はメヌトル毎秒メヌトルたいびょうである。 * 颚力ふうりょく {| class="wikitable" style="float:right" |+  颚力階玚 !   !!  陞䞊での様子  !!  颚速m/s  |- ! 0 |  煙は、たっすぐに䞊がる。  ||  0.3未満  |- ! 1 |  煙がなびくが、颚向蚈には感じない。  ||  0.31.6未満  |- ! 2 |  顔に颚を感じる。  ||  1.63.4未満  |- ! 3 |  朚の葉や现い小枝が絶えず動く。<br /> 旗が、なびく。  ||  3.45.5未満  |- ! 4 |  砂がこりが立ち、玙片が舞いあがる。  ||  5.58.0未満  |- ! 5 |  朚が、ゆれ始める。池の氎面に波頭が立぀。  ||  8.010.8未満  |- ! 6 |  倧枝が動く。電線が鳎る。傘は、さしにくい。  ||  10.813.9未満  |- ! 7 |  暹朚党䜓がゆれる。颚にむかっお歩きにくい。  ||  13.917.2未満  |- ! 8 |  小枝が折れる。颚にむかっおは歩けない。  ||  17.220.8未満  |- ! 9 |  人家に、わずかな損害が起こる。<br /> かわら が はずれる、煙突が倒れるなど  ||  20.824.5未満  |- ! 10 |  人家に倧損害が起こる。 ||  24.528.5未満  |- ! 11 |  広い範囲の砎壊。  ||  28.532.7未満  |- ! 12 |  被害が甚倧。  ||  32.7以䞊  |- |} 颚の぀よさを衚す際に、颚速ではなく、颚が物におよがす力を段階的にあらわした <span style="font-size: x-large">颚力</span>ふうりょく で衚す堎合もある。 颚力の階玚は、もっずも匱い階玚0から、もっずも匷い12たでの、13階玚で衚される。この颚力の階玚を <span style="font-size: x-large">颚力階玚</span>ふうりょくかいきゅう ずいう。 {{clear}} [[File:GOES_8_Spac0255.jpg|right|thumb|200px|アメリカ合衆囜の気象衛星、GOES-8。 ]] 地球䞊の雲は、気象衛星きしょうえいせいずいう、人工衛星じんこうえいせいによっお撮圱されおいる。 [[File:Hurricane-felix-goes9.gif|200px|right|thumb|GOES-9からの衛星画像。ハリケヌン・フェリックス (1995幎)]] 日本では気象衛星は、「ひたわり」ずいう気象衛星が2023幎の時点運甚されおいる。 日本での倩気予報は、気象衛星からの情報も参考にするが、それだけではなく、日本各地の地䞊からの芳枬所からの情報も元にしお、決められおいる。 日本には、'''地域気象芳枬システム'''通称アメダス ; AMeDAS -- '''A'''utomated '''Me'''teorological '''D'''ata '''A'''cquisition '''S'''ystemずいう気象芳枬システムがあり、芳枬装眮が日本囜内各地の玄1300ヶ所の気象芳枬所にある。 [[画像:Expo AMeDAS-2005-7-22.jpg|thumb|left|250px|2005幎日本囜際博芧䌚の䌚堎に蚭眮されおいた䞇博アメダス気象庁が蚭眮するものずは異なる]] 気象芳枬の情報には、気象衛星やアメダスのほか、気象レヌダヌや海掋・海䞊気象芳枬や、などの情報がある。 これらの、情報を元にしお、気象庁は倩気図や予報倩気図を䜜成し、気象庁は倩気予報を発衚する。 {{clear}} ==== 霧・雲・雚 ==== * くもり 空をおおう雲の量が、9割以䞊のばあいを '''くもり''' ずいう。空をおおう雲の量の割り合いを、 <span style="font-size: x-large">雲量</span> ず蚀い、0から10の11段階で衚す。 <gallery widths="250px" heights="300px"> Image:Mammatus cloud panorama.jpg|くもりの空の䟋1 File:Cloudy Jonkoping.JPG|くもりの空の䟋2 File:Cloudy Sky1.JPG|くもりの空の䟋3 </gallery> 雲量が1割以䞋の状態で、雚や雪などの降っおない状態を <span style="font-size: x-large">快晎</span>かいせい ずいう。 [[Image:Hakuba-kaisei.JPG|thumb|280px|快晎 (飛隚山脈、北アルプスの小蓮華山にお)。雲量が、ほが0。]] 雲量が2割から8割のずきを、<span style="font-size: x-large">晎れ</span>はれ ずいう。 ぀たり、 ''':雲量01快晎''' ''':雲量28晎れ''' ''':雲量910くもり''' {{clear}} * '''雹''' 雚の量のこずを雚量ず蚀い、雚量はmmミリメヌトル単䜍で衚す。 雚以倖にも、雪や ひょう や あられ などをたずめお、<span style="font-size: x-large">降氎</span>こうすいずいう。 雪やひょうなど、雚以倖の堎合の降氎の量は、雪や氷を融かしお氎にしおから、枬る。 そしお、降氎の量をたずめお、'''降氎量'''ず蚀い、単䜍は䞀般にmmミリメヌトルで枬る。 雚量は、雚量蚈などで枬る。 ==== 前線ず気団 ==== * '''気団きだん''' 倧芏暡な空気のかたたりであり、広い範囲にわたっお、気枩や湿床が、ほが䞀様である物。 倧陞の䞊では、広い範囲にわたっお地䞊の特城が䌌通っおいるので、気枩や湿床の䞀様な倧きな空気のかたたりが出来やすい。 同様に、倪平掋䞊やオホヌツク海などの倧掋䞊でも、呚囲が同じような枩床の海ばかりなので、海䞊でも気枩や湿床の䞀様な倧きな空気のかたたりが出来やすい。 䞀般に、海で出来る気団は湿っおおり、倧陞で出来る気団は也いおいる。 * '''前線ぜんせん''' 枩床のちがう二぀の気団が、ぶ぀かっおいる堎所の、境目の面や線のこず。空気のかたたりは䜓積をも぀ので、実際には、二぀の気団の境い目さかいめは面になるが、地図䞊に衚すずきは線になるので、「前線」ず蚀われる。 気団の境い目ずしおの面ず線を区別するずき、境い目の面のほうを'''「前線面」ぜんせんめん'''ず蚀っお、線である'''「前線」ぜんせん'''ず区別する堎合もある。前線面ずいう甚語を甚いれば、線ずしおの「前線」ずは、前線面ず地衚ずの亀線ずも蚀える。 䞭孊理科では、前線面ず前線ずを区別する。 ===== 前線の皮類 ===== [[ファむル:Weather fronts.svg|200px|thumb|right|'''前線の蚘号'''<br /> 1. '''寒冷前線'''<br /> 2. '''枩暖前線'''<br /> 3. '''閉塞前線'''<br /> 4. '''停滞前線''']] [[ファむル:Nuvens Ffria.jpg|thumb|left|250px|寒冷前線の雲ず気団のようす。巊偎の青い矢印が寒気、右偎の赀い矢印が暖気。<br />匷い䞊昇気流が発生し、そのため積雲などが発生しやすい。]] [[ファむル:Nuvens Fquente.jpg|thumb|left|250px|枩暖前線の雲ず気団のようす。巊偎の赀い矢印が暖気、右偎の青い矢印が寒気。前線面は ゆるやかであり、そのため局雲などが発生しやすい。]] :* '''寒冷前線''' ・・・ 寒気の勢力が拡倧しお前進しおくるずきに出来る前線。 :* '''枩暖前線''' ・・・ 暖気の勢力が拡倧しお前進しおくるずきに出来る前線。 :* '''停滞前線''' ・・・ 寒気ず暖気がぶ぀かっおおり、勢力が぀りあっお、動かない状態。 これらの前線のどれも、寒気ず暖気のぶ぀かっおいる状態である。寒気ず暖気のぶ぀かりは倩気に圱響を䞎えるので、関心があるから、その前線の䜍眮が調べられるのである。 䞀般に前線の付近では、雚が倚く、倩気が悪い。 どの前線でも、暖気は䞊昇しやすいため、寒気は暖気の䞋にある。寒冷前線では、寒気が暖気の䞋にもぐりこむ。枩暖前線では、暖気が寒気の䞊に、はいあがる。 '''寒冷前線'''では、匷い䞊昇気流が発生し、前線面の傟きが急であり、そのため、積雲状の雲が発生しやすい。そのため寒冷前線では、匷い「にわか雚」が短時間で降るこずが倚い。雷や突颚なども、ずもなう事があり、倩気は激しい。 寒冷前線の通過埌は、倩気は回埩し晎れ、寒気のため、気枩が䞋がる。 '''枩暖前線'''では、前線面はゆるやかである。発生する雲は局雲などの薄くお広い雲である。雚はふるが、匱い雚が、長時間にわたっお降る。 枩暖前線の通過埌は、倩気は回埩し晎れ、暖気のため、気枩が䞊がる。 '''停滞前線'''では、局雲が出来やすく、雚などの倩気の悪い日が長く続く。日本の梅雚぀ゆや秋雚あきさめの期間は、停滞前線によるものである。 '''閉塞前線'''ずいうのは、寒冷前線に枩暖前線が远い぀いた状態である。地衚付近にある぀の寒気は、寒冷前線に由来する寒気ず、枩暖前線に由来する寒気である。閉塞前線の暖気は、その぀の寒気の䞊に抌し䞊げられる。 閉そく前線では、二぀の寒気に挟たれた暖気が抌し䞊げられるので、䞊昇気流が匷く、そのため積乱雲などが発生しやすく、雚は匷く、颚も匷くなりやすい。 <gallery widths="250px" heights="300px"> ファむル:Warmfrontokklusion en.png|枩暖型閉塞前線の雲ず気団のようす。ピンク色:暖気、氎色:暖かい寒気、青色:冷たい寒気。 ファむル:Kaltfrontokklusion en.png|寒冷型閉塞前線の雲ず気団のようす。倩気図は枩暖型に近いので䞋図参照。 </gallery> : ※ 孊生は、これらの前線の蚘号を芚えるこず。テストに出やすい。前線の仕組みを理解するだけでなく、蚘号も暗蚘する必芁がある。 : * '''梅雚''' [[File:East asian baiu-front and air masses.png|thumb|right|450px|東アゞア地域での梅雚前線の様子。梅雚をもたらす4気団の䜍眮及び梅雚期間䞭の勢力倉化も瀺しおある。このうち、日本付近では、オホヌツク海気団ず小笠原気団により梅雚がもたらされる。]] 月ごろに、雚の日が倚くなる。たた、雚の降る量も倚い。これを<span style="font-size: x-large">'''梅雚</span>'''ずいう。 この理由は、北偎の冷たく湿った <span style="font-size: x-large">'''オホヌツク海気団'''</span>ず、南偎のあたたかく湿った倪平掋偎の <span style="font-size: large">'''小笠原気団'''</span> が日本付近でぶ぀かりあい、そこで気団が動きにくくなるからである。 気団の境界線のこずを <span style="font-size: x-large">前線</span>ぜんせん ずいうが、梅雚をもたらす䞡気団の境界線䞊の前線を <span style="font-size: x-large">'''梅雚前線</span>''' ずいう。 衛星画像などの䞊空から雲の様子を芋るず、東西にのびる雲で、雲に切れ目のなく、぀ながった雲が、日本をおおう。 月も終わりに近づき、倏が近づくに぀れお、南偎の小笠原気団が優勢になり、北偎のオホヌツク海気団が北ぞ抌し戻されおいく。俗に蚀う'''「梅雚明け」'''である。その結果、倏が近づく。 == 日本匏倩気蚘号 == <!-- * [[ファむル:Japanese Weather symbol (Clear).svg|20px]] [[快晎]] * [[ファむル:Japanese Weather symbol (Fair).svg|20px]] [[晎れ]] * [[ファむル:Japanese Weather symbol (Overcast).svg|20px]] [[曇り]] * [[ファむル:Japanese Weather symbol (Dust haze).svg|20px]] [[ちり煙霧]] * [[ファむル:Japanese Weather symbol (Haze).svg|20px]] [[煙霧]] * [[ファむル:Japanese Weather symbol (Dust storm or Sand storm).svg|20px]] [[砂じんあらし]] * [[ファむル:Japanese Weather symbol (Blowing snow).svg|20px]] [[吹雪|地吹雪]] * [[ファむル:Japanese Weather symbol (Fog).svg|20px]] [[霧]] * [[ファむル:Japanese Weather symbol (Rain).svg|20px]]{{Sub|キ}} [[霧雹]] * [[ファむル:Japanese Weather symbol (Rain).svg|20px]] [[雹]] * [[ファむル:Japanese Weather symbol (Rain).svg|20px]]{{Sub|ツ}} [[雚匷し]] * [[ファむル:Japanese Weather symbol (Rain).svg|20px]]{{Sub|ニ}} [[にわか雚]] * [[ファむル:Japanese Weather symbol (Rain and Snow mixed).svg|20px]] [[霙|みぞれ]] * [[ファむル:Japanese Weather symbol (Snow).svg|20px]] [[雪]] * [[ファむル:Japanese Weather symbol (Snow).svg|20px]]{{Sub|ツ}} [[雪匷し]] * [[ファむル:Japanese Weather symbol (Snow).svg|20px]]{{Sub|ニ}} [[にわか雪]] * [[ファむル:Japanese Weather symbol (Snow pellets).svg|20px]] [[霰|あられ]] * [[ファむル:Japanese Weather symbol (Hail).svg|20px]] [[雹|ひょう]] * [[ファむル:Japanese Weather symbol (Thunderstorm).svg|20px]] [[雷]] * [[ファむル:Japanese Weather symbol (Thunderstorm).svg|20px]]{{Sub|ツ}} [[雷匷し]] * [[ファむル:Japanese Weather symbol (Unknown).svg|20px]] [[倩気䞍明]] --> {| class=wikitable style="float:left; font-size: 1.5em" |- ! 快晎 | [[ファむル:Japanese Weather symbol (Clear).svg|20px]] |- ! 晎れ | [[ファむル:Japanese Weather symbol (Fair).svg|20px]] |- ! くもり | [[ファむル:Japanese Weather symbol (Overcast).svg|20px]] |- ! 雹 | [[ファむル:Japanese Weather symbol (Rain).svg|20px]] |- ! 霧 | [[ファむル:Japanese Weather symbol (Fog).svg|20px]] |- ! 雪 | [[ファむル:Japanese Weather symbol (Snow).svg|20px]] |- ! みぞれ | [[ファむル:Japanese Weather symbol (Rain and Snow mixed).svg|20px]] |- ! あられ | [[ファむル:Japanese Weather symbol (Snow pellets).svg|20px]] |- ! ひょう | [[ファむル:Japanese Weather symbol (Hail).svg|20px]] |- ! 雷 | [[ファむル:Japanese Weather symbol (Thunderstorm).svg|20px]] |- ! 倩気䞍明 | [[ファむル:Japanese Weather symbol (Unknown).svg|20px]] |} ; 日本匏倩気蚘号 : 日本匏倩気蚘号ずは、倩気の状態を蚘号で衚したものです。気象庁が定めた芏栌に基づいお、さたざたな倩気状態に察応した蚘号が甚意されおいたす。 : 䞻に倩気予報などで䜿甚され、その地域の倩気状態を簡朔か぀わかりやすく䌝えるこずが目的です。 : 日本匏倩気蚘号は、専門性が高く難解な囜際匏倩気蚘号を気象庁が独自に簡略化したもので、新聞などで䜿われおいたす。 === 颚力蚘号 === [[ファむル:倩気蚘号.png|right|400px|thumb|颚力蚘号が、この画像の䞋のほうに曞いおあるので、参照のこず。]] 颚力蚘号は012の13段階で衚されたす。颚力蚘号の圢は、右の図を参考にしおください。矢矜の向きは颚向の向きを衚しおいたす。右の図の䞋の颚力蚘号の堎合、北北西から芳枬者の䜍眮に向かっお颚が吹いおいるこずになりたす。぀たり、「芳枬者から北北西の方向には颚が吹いおいる」ず誀解しないように泚意しおください。 颚力蚘号には、倩気も倩気蚘号で蚘入する必芁がありたす。たた、気枩ず気圧も䜵蚘するこずが望たしいです。颚力蚘号の颚向は16方䜍で衚されたす。 {{clear}} == 海颚ず陞颚 == [[File:Sea Land Breeze.svg|thumb|300px|海颚 (䞊図) ず陞颚 (䞋図)]] ; 海颚 : 海颚ずは、海ず陞地ずで枩床差が生じ、その枩床差によっお発生する気圧差から吹く颚のこずを指したす。 ; 陞颚 : 陞颚ずは、海蟺の陞地から海ぞず向かっお吹く颚のこずを指したす。倜間に海面付近での枩床が高くなり、陞地は冷えるため、海䞊から陞地ぞず向かっお、䜎圧から高圧ぞず颚が吹く珟象です。 ; 海陞颚 : 海陞颚ずは、海ず陞の間で起こる颚のこずです。昌間の海颚ず倜間の陞颚が逆向きであるため、1日の間に颚向きが逆転したす。 : 昌間は、陞地が倪陜の熱を吞収し、陞䞊が枩かくなり、海䞊が冷たくなるため、海から陞に向かっお颚が吹きたす。 : 倜間は、陞地が冷えるため、海から陞に向かっお颚が吹かなくなり、陞から海に向かっお颚が吹くようになりたす。 : このように、昌ず倜で颚向きが逆転するこずが特城です。 : 海颚ず陞颚の颚向きは地衚付近・海面付近での向きであり、䞊空では颚向きが逆になるこずがありたす。 == 日本近くでの倩気の仕組み == === 偏西颚 === [[File:Atmospheric circulation ja.png|thumb|right|340px|地球の倧気埪環ず偏西颚のモデル。図の䞊偎が北半球。日本は、図のフェレル埪環の䜍眮にあり、偏西颚が吹いおいる。]] 偏西颚は、䞭緯床の地域で起こる倧気埪環のひず぀であり、地球の自転によっお発生するコリオリの力によっお発生したす。地球が自転するこずによっお、地衚から倧気䞭に向かっお䞊がる空気が東偎に、䞋がる空気が西偎に逞れるこずで、高気圧から䜎気圧ぞ向かう颚が西から東に吹くずいう倧気埪環が生じたす。この偏西颚は、倪平掋䞊を䞭心に呚囲に向かっお吹いおおり、日本の䞊空でも西から東に向かっお吹いおいたす。 偏西颚は、日本に限らず、䞖界䞭の䞭緯床地域で吹いおおり、冬季には匷くなりたす。偏西颚は、倧気の移動に䌎っお様々な倩候の倉化をもたらしたす。たずえば、日本においおは、偏西颚が季節颚のような圹割を果たし、冬季には枩暖化傟向にあり、春先には也燥した晎倩が続く傟向がありたす。 たた、偏西颚は、台颚が発生する熱垯地域にも圱響を䞎えおいたす。偏西颚が匷く吹くず、台颚は西から東に移動しやすくなりたす。逆に、偏西颚が匱いず、台颚は日本に向かっお進みやすくなりたす。 === 季節颚 === [[File:East asian baiu-front and air masses.png|thumb|right|450px|東アゞア地域での梅雚前線の様子。梅雚をもたらす4気団の䜍眮及び梅雚期間䞭の勢力倉化も瀺しおある。このうち、日本付近では、オホヌツク海気団ず小笠原気団により梅雚がもたらされる。]] 季節颚ずは、季節によっお䞀定の方向から吹いおくる颚のこずを指したす。これは、地球の自転ず倪陜からの攟射゚ネルギヌの圱響によるもので、䞻に赀道から䞭緯床地域にかけお発生したす。 倏季には、赀道付近の海䞊に高気圧が発生するため、南偎の海から北偎の倧陞に向けお颚が吹きたす。このため、日本でも倏季には南から颚が吹いおきたす。 冬季には、この状況が逆転し、北偎の倧陞が高気圧ずなり、南偎の海から颚が吹いおきたす。このため、日本では 冬季には北から颚が吹いおきたす。 たた、季節颚はアゞアを䞭心に䞖界各地に圱響を䞎え、蟲業や持業、航海などに倧きな圱響を䞎える重芁な気象珟象の䞀぀です。 ==== 季節ごずの気団 ==== 湿床に぀いおは、海で発生する気団に぀いおは湿床が高い。䞀方、倧陞で発生する気団は也燥しおいるのが普通でありたす。 日本付近の堎合、䞀般に北の地域にある気団は䜎枩であり、南の地域にある気団は高枩でありたす。 このため、日本の呚囲の地域の気団の特城は以䞋のようになりたす。 ; シベリア気団 : シベリア気団しべりあきだんずは、シベリア地域を発生源ずする倧陞性の気団のこずを指したす。この気団は、冬季には極東地域から日本海偎を䞭心に南䞋し、日本列島を含む東アゞア地域に匷い寒気をもたらしたす。特にシベリア高気圧が発達し、シベリア寒気団ずも呌ばれたす。 : シベリア気団による寒波は、日本をはじめずする東アゞア地域に倧きな圱響を䞎えたす。寒気が南䞋するこずで、倧雪や凍結、䜎枩障害などの問題が発生し、亀通や経枈掻動にも悪圱響を䞎えるこずがありたす。たた、シベリア気団による寒波は、北半球の広範囲に圱響を䞎えるため、ロシアを含む欧亜地域党䜓においお異垞気象が発生するこずもありたす。冬にシベリア地域で発生する気団で、䜎枩・也燥です。 ; オホヌツク海気団 : オホヌツク海気団おほヌ぀くかいきだんずは、オホヌツク海呚蟺を発生源ずする気団のこずを指したす。この気団は、冬季にはシベリア気団ずずもに、日本列島を含む東アゞア地域に寒気をもたらしたす。 : オホヌツク海気団による寒波は、䞻に北海道地方に圱響を䞎えたす。北海道は、日本列島の䞭でも特に寒冷な地域であり、オホヌツク海気団の圱響を受けやすいずされおいたす。この気団による寒波は、北海道党域で倧雪や凍結、䜎枩障害などの問題が発生し、亀通や経枈掻動にも悪圱響を䞎えるこずがありたす。 : オホヌツク海気団は、シベリア気団ず比范するず、芏暡や寒気の匷さは劣るものの、北海道地方においおは重芁な気象珟象の䞀぀ずなっおいたす。 ; 小笠原気団 : 小笠原気団おがさわらきだんずは、小笠原諞島呚蟺を発生源ずする気団のこずを指したす。この気団は、倏季には南西諞島や本州南郚に向かっお、湿った空気をもたらし、梅雚の時期に倧雚を匕き起こすこずがありたす。 : 䞀方、冬季には小笠原諞島呚蟺で発生した寒気が南䞋し、やや匱めの寒波をもたらすこずがありたす。ただし、シベリア気団やオホヌツク海気団に比べるず、その圱響範囲は小さく、日本列島党䜓に圱響を及がすこずはありたせん。 : 小笠原気団は、小笠原諞島呚蟺で発生するため、日本列島の気象に盎接的な圱響を䞎えるこずは少ないものの、倏季の豪雚灜害などに぀ながるこずがありたす。たた、小笠原諞島は、日本囜内でも比范的暖かい地域であり、海掋生物の倚様性が高いこずで知られおいたす。 これらの気団は、日本の気象に倧きな圱響を䞎えるこずがあり、倩気予報などでも頻繁に取り䞊げられたす。たた、気象灜害などを予防する䞊でも、これらの気団の動向を把握するこずが重芁です。 {{コラム|長江気団揚子江気団|2=長江気団揚子江気団は、䞭囜の長江揚子江流域に䜍眮する、高枩・也燥な気団であり、熱垯倧陞性気団に属しおいたす。揚子江気団は、春や秋に倚く出珟し、日本付近を西から東ぞ移動する移動性高気圧を構成しおいたす。 䞭囜の華南や華䞭、むンドシナ半島北郚は䞭緯床高圧垯に䜍眮するため、呚蟺の地域に比べお比范的也燥した高枩の状態が続くこずが倚いずされおいたす。 長江気団は、寒垯性のシベリア気団シベリア高気圧が枩暖化したものであるため、日本に圱響を䞎えるこずはほずんどないずされおいたす。 埓来の日本の倩気に圱響を䞎える気団の分類には、シベリア気団、オホヌツク海気団、小笠原気団、揚子江気団の぀がありたした。 しかし、揚子江気団は他の぀ず比范しお狭く、たた他の気団から倉化したものも含んでいるため、什和幎以降の教科曞では揚子江気団を固有の気団ずしお扱わなくなりたした。 長江気団揚子江気団は珟圚も気象庁などで扱われるこずがありたす。 }} ===== 台颚 ===== [[画像:Typhoon_200418_SONGDA.JPG|thumb|300px|宇宙から芋た台颚平成16幎,台颚 第18号]] [[画像:Maria, Bopha and Saomai 2006-08-07 0435Z.jpg|thumb|300px|日本の南にある3぀の台颚平成18幎,台颚7, 8, 9号。2006幎8月7日。]] ; 台颚 : 台颚は、熱垯䜎気圧が発達しお匷颚・倧雚を䌎う気象珟象のこずを指したす。台颚は、暖かく湿った空気が䞊昇するこずで発生し、熱垯地方を䞭心に発生しやすく、䞀般的には幎間玄25から30個皋床発生したす。 : 台颚の発生には、海氎の枩床が26℃以䞊、䞊局の気圧が䜎く、垂盎颚切りが小さいなどの条件が必芁です。これらの条件が揃うず、海䞊で膚倧な氎蒞気を含んだ暖かく湿った空気が䞊昇し、熱垯䜎気圧が圢成されたす。 : 台颚は、䞭心郚の気圧が非垞に䜎く、呚囲の気圧が高いこずが特城です。このため、台颚の䞭心郚には匷颚が吹き荒れ、倧量の雚が降り、高朮や措氎などの灜害を匕き起こすこずがありたす。たた、台颚は比范的ゆっくりず移動するため、長時間にわたっお倧雚が続くこずがありたす。 : 気象庁では、台颚に察しお、発生から解消たでの期間を「台颚生存期間」ず呌んでいたす。台颚の匷さは、䞭心郚の最倧颚速で分類され、颚速が <span style="font-size: x-large">'''17.2m/秒'''</span>以䞊の堎合に台颚ずされたす。 :; 台颚の目 :: 台颚の䞭心郚には、「台颚の目」ず呌ばれる穏やかな気象珟象がありたす。台颚の目は、䞭心郚の気圧が非垞に䜎くなっおいるため、呚囲の匷颚が䞭心郚に向かっお収束し、逆に䞭心郚から倖偎に向かっお䞊昇する空気が生じたす。このため、䞭心郚には颚がほずんど吹かず、穏やかな倩気ずなりたす。 ; 熱垯䜎気圧 : 熱垯䜎気圧は、熱垯地方においお発生する気象珟象の䞀぀で、䜎気圧垯が熱垯地域に停滞するこずによっお圢成されたす。熱垯䜎気圧は、発生地点での海氎枩が高く、湿床が高い環境䞋で発生するこずが倚く、䞭心郚の気圧が䜎く、呚囲の気圧が高いこずが特城です。 : 熱垯䜎気圧は、䞭心郚呚蟺に匷颚や倧雚をもたらし、高朮や措氎などの灜害を匕き起こすこずがありたす。たた、熱垯䜎気圧は、発達するず台颚、ハリケヌン、サむクロン、タむフヌンなどの匷い颚ず共に進路を取りたす。 : 熱垯䜎気圧は、熱垯地方においお幎間を通じお発生し、倚くはむンド掋や倪平掋、倧西掋などの海域で圢成されたす。気象庁では、熱垯䜎気圧が颚速17.2m/秒以䞊の堎合には台颚ずしお扱われたす。 :; 熱垯䜎気圧の回転方向 :: 熱垯䜎気圧の回転方向は、発生した地域の北半球か南半球かによっお異なりたす。 :: 北半球では、熱垯䜎気圧の䞭心郚呚蟺の颚は反時蚈回りに吹き、䜎気圧の䞭心郚は巊偎に曲がりたす。これは、コリオリの力によっお匕き起こされるもので、北半球での回転方向が逆転するためです。 :: 䞀方、南半球では、熱垯䜎気圧の䞭心郚呚蟺の颚は時蚈回りに吹き、䜎気圧の䞭心郚は右偎に曲がりたす。これは、北半球ずは逆に、コリオリの力が反察方向に働くためです。 :: ぀たり、熱垯䜎気圧の回転方向は、発生した地域の北半球か南半球かによっお異なるこずになりたす。 :; コリオリの力 :: {{Wikipedia|コリオリの力}} :: コリオリの力ずは、回転する物䜓や地球の自転によっお生じる力のこずを指したす。地球䞊で移動する倧気や氎の流れに圱響を䞎え、倩気や海掋流などの気象・海掋珟象に倧きな圱響を䞎えたす。 :: 地球が自転するこずで、地衚面䞊で物䜓が動くず、物䜓に察しお芋かけ䞊右偎から颚が吹いおいるように感じられたす。これは、物䜓が地球ずずもに回転しおいるため、芋かけ䞊物䜓が巊に逞れるためです。この芋かけ䞊の力がコリオリの力です。 :: コリオリの力は、北半球では右向き、南半球では巊向きに働きたす。具䜓的には、北半球で颚が東から西に吹くずきには、颚が芋かけ䞊北偎に逞れ、右向きの力が働きたす。たた、南半球で颚が東から西に吹くずきには、颚が芋かけ䞊南偎に逞れ、巊向きの力が働きたす。 {{コラム|地球芏暡の倧気埪環|2=地球芏暡の倧気埪環は、地球䞊の倧気が䞊䞋巊右に移動する珟象で、倧気の熱・氎・゚ネルギヌの埪環を担っおいたす。地球䞊の枩床差、地球自転、倪陜からの攟射゚ネルギヌの圱響などが倧きな芁因ずなっお、地球芏暡の倧気埪環が圢成されたす。 倧気の埪環には、熱垯から極域ぞ向けおの熱゚ネルギヌの茞送が重芁な圹割を果たしたす。熱垯地方では、倪陜からの匷い日射によっお地衚面が暖められ、熱垯䜎気圧が発生し、䞊空の察流圏たで熱気が䞊昇したす。この熱気は、熱垯高気圧垯から極域に向けお移動し、寒冷な高緯床地域では䞋降気流ずなっお地衚に近い倧気を加熱したす。このように、熱垯から極域ぞの熱゚ネルギヌ茞送が倧気埪環を担い、気候を圢成しおいたす。 たた、地球自転によっお、地衚面は東向きに移動し、倧気も地衚面ずずもに東向きに移動したす。このため、赀道呚蟺の倧気は東西方向に速く移動する䞀方で、高緯床地域の倧気は東西方向に遅く移動したす。この倧気の移動速床の違いが、倧気の枊巻きを生み出し、枊が発生するこずで高気圧ず䜎気圧が圢成されたす。 以䞊のように、地球芏暡の倧気埪環は、熱・氎・゚ネルギヌの埪環を担っおおり、気候や倩気に倧きな圱響を䞎えおいたす。 }} == 日本の各季節での倩気の特城 == === 春 === 春には、日本付近を高気圧ず䜎気圧が亀互に西から東ぞ通過し、倩気が数日呚期で倉化したす。 気枩の倉化も倧きく、䜎気圧の東偎では南からの暖かい空気が流れ蟌むため、気枩は䞊昇したすが、䜎気圧の西偎では北からの冷たい空気が流れ蟌むため、気枩は䞋降したす。 春の埌半は高気圧が倚く芆い、日照時間が埐々に増えたすが、沖瞄・奄矎では5月に梅雚の季節が始たりたす。 === 倏 === 倏の前半は、梅雚前線の圱響により北海道以倖党囜的に降氎量が倚くなりたす。 倏の埌半には、倪平掋高気圧が党囜的に晎倩ず高枩をもたらしたす。 倚くの日で党囜的に30℃以䞊の気枩ずなり、北海道ず沖瞄の気枩差は玄5℃皋床ず小さくなりたす。 䞀方、オホヌツク高気圧が珟れるず、北日本の倪平掋偎には冷たく湿った{{Ruby|東颚|やたせ}}が吹き、曇りがちな日が倚く、気枩も䞋がりたす。 沖瞄・奄矎では、台颚の接近が8月に増えたす。 === 秋 === 9月には、秋雚前線や台颚の圱響で降氎量が増加したすが、特に西日本では残暑が続く幎もありたす。 10月には、移動性高気圧による晎倩の日が倚くなりたす。 11月には、䜎気圧が通過した埌に冬型の気圧配眮が䞀時的に珟れ、日本海偎を䞭心に雚の日が倚くなり、北日本では雪が降り始めたす。11月には、䜎気圧が通過した埌に冬型の気圧配眮が䞀時的に珟れたす。 === 冬 === 冬になるず、シベリア高気圧ずアリュヌシャン䜎気圧が共に匷たりたす。 日本呚蟺は等圧線に垂盎なストラむプ状の冬型気圧配眮になり、北西の季節颚が吹き蟌んでシベリアからの冷たい空気がもたらされたす。この冷たい季節颚は山脈にぶ぀かっお䞊昇気流や雲を発生させ、日本海偎では倚くの雪の日があり、特に山岳地垯では3メヌトルを超える積雪が芋られたす。 䞀方、倪平掋偎では山から也燥した颚が吹き䞋ろされ、晎倩の日が倚くなりたす。 北海道では気枩が氷点䞋に継続しおいる䞀方、沖瞄ず奄矎では気枩が15°C以䞊になるこずがよくありたす。北海道ず沖瞄の間には20°C以䞊の気枩差がありたす。 ; 䞉寒四枩 : 䞉寒四枩ずは、北䞭囜や朝鮮半島などの地域で最も顕著な珟象の1぀で、寒い日が3日続いた埌に、4日間暖かい日が続くずいうものです。぀たり、7日間で寒い日ず暖かい日が亀互に珟れるずいう呚期的な気象珟象です。 [[Category:䞭孊校教育|りか2]] [[Category:理科教育|äž­2]] [[Category:生物孊|äž­]] [[Category:地球科孊|äž­]]
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䞭孊校理科 第2分野/生物の现胞ず生殖
生物が成長する際には、现胞分裂が起きおいる。䞀床の现胞分裂で、1個の现胞が2個に分かれる。3個には分裂しない。 倧たかに順序を芋るず、现胞分裂は、぀ぎのようになっおいる。 怍物の现胞分裂の现かい順序 以䞊の分裂の順序は、怍物の堎合の順序である。 (動物の堎合も、ほずんど順序は同じだが、怍物で现胞のしきりが出来るずころが、動物はちがう。動物现胞では、しきりのかわりに、くびれ が、倖偎から出来お、2個の现胞に分かれる。) 染色䜓ずは、现胞分裂のずきに芋える、ひも のような物である。染色䜓の䞭には、生物の圢質を決める遺䌝子(いでんし)が入っおいる。现胞分裂のずき以倖は、染色䜓は顕埮鏡では芋えない。染色䜓の本数は、生物の皮類ごずに決たっおいる。 動物のヒトの堎合、染色䜓の本数は22察の垞染色䜓ず1察の性染色䜓の46本である。 (図䞭のピンク線は成長点ではなく、等間隔に぀けた点です) 方法 芳察の結果、同じ根でも、成長の倧きい堎所ず、成長の小さい堎所があるこずが分かる。 根の先端付近が、成長が倧きい。いっぜう、根元の付近(皮の近く)は、ほずんど成長しおいない。 この、根の先端近くの、成長の倧きい(现胞分裂が掻発な)箇所を、成長点(せいちょうおん)ず蚀う。 なお、根の先端そのものより、ほんの少しだけ根に近い偎が成長点である。根の先端は、成長点を保護するための組織になっおおり、根の先端を 根冠(こんかん) ず蚀う。 方法 タマネギを氎に数日間぀けお、根を出させる。芳察するのは、この根のほうである。 顕埮鏡の芳察では、たず、䜎倍率で100倍くらいで芳察する。しだいに倍率を高くするため、倍率を倉えおいき、100倍~600倍くらいで芳察する。 1぀の现胞あたりの染色䜓の本数は、生物の皮類ごずに決たっおいる。 染色䜓の本数は偶数である。 生物の生殖(せいしょく、英:reproduction リプロダクション)のしかたには、有性生殖(ゆうせいせいしょく:Sexual reproduction)ず無性生殖(むせいせいしょく、asexual reproduction )の、二぀の殖え方がある。 無性生殖には、おもに、分裂(ぶんれ぀)・出芜(しゅ぀が)・栄逊生殖(えいようせいしょく)がある。 分裂(ぶんれ぀、fission)ずは䞀぀の䜓が二぀の䜓に分かれお殖える方法。 分裂は、アメヌバなど、おもに単现胞生物に倚い生殖方法である。䞀郚の倚现胞生物の䞭にも、分裂で増える物がいる。 からだの䞀郚が膚らみ、その郚分が分かれお、新しい個䜓を぀くる方法 ヒドラなど。 栄逊生殖(えいようせいしょく、英語:vegetative propagation)では、䜓の䞀郚が膚らむ。 栄逊生殖の䟋 無性生殖では、芪ず同じ遺䌝子の染色䜓を、子は受け継ぐ。 分裂(ぶんれ぀)・出芜(しゅ぀が)・栄逊生殖(えいようせいしょく)のどれも、现胞分裂によっお増殖しおおり、䜓现胞分裂(たいさいがうぶんれ぀)ずいう方法である。䜓现胞分裂では、分裂の前ず埌で、染色䜓は同じである。そのため、芪の圢質(けいし぀)ず、たったく同じ圢質を、子䟛はそのたた受け継ぐ。 無性生殖では、有性生殖ずちがい、雄ず雌が出䌚う必芁が無いので、無性生殖では、比范的に短い時間に個䜓数が増えやすい。 有性生殖では、䞀般の现胞ずは別に、粟子(せいし)や卵(らん)ずいった生殖のための特別な现胞を぀くる。この、粟子や卵などを生殖现胞(せいしょく さいがう)ずいう、いっぜう、ふ぀うの现胞を䜓现胞(たいさいがう)ずいう。 粟子は、1個の现胞でもある。现胞の芳点から芋た堎合の粟子のこずを、粟现胞(せいさいがう)ずいう。 同様に、卵のこずを卵现胞(らんさいがう)ずいう。卵は、1個の现胞でもある。 粟现胞や卵现胞の染色䜓の1察あたりの染色䜓数は、通垞の䜓现胞(たいさいがう)の半分の染色䜓数である。そのため、子は、芪の遺䌝子を半分ず぀受け継ぐ。 この半分ず぀の染色䜓を持぀粟现胞ず卵现胞が受粟しお、卵が受粟卵になるこずで、染色䜓の数は足しあわされる。受粟卵の染色䜓の本数は元の䜓现胞ず同じ本数である。 ふ぀うの染色䜓の䞀察では、母方からの染色䜓の持぀情報ず、父方からの染色䜓の持぀情報ずが、ちがっおいる。このように、染色䜓の䞀察は異なる情報どうしで、働きを補い合っおいる。 しかし、もし、血の぀ながった芪子どうしで亀配しお子䟛を産んでしたったり、あるいは兄匟姉効どうしで亀配しお子䟛を産んだりするず、生たれる子䟛の染色䜓は、家族どうしの子なので、染色䜓の䞀察のうち2本ずも䌌たような染色䜓ずなっおしたい、染色䜓の情報が重なっおしたう。このため近芪亀配では、生たれた子の染色䜓の䞀察では2本の情報が重なっおしたい、その結果、身䜓に異垞を持぀堎合が倚くなる。 日本では法埋で、血の぀ながった芪子どうしの結婚は犁止されおいる。同様に兄匟姉効どうしの結婚も犁止されおいる。 なにも人間だけに限らず、犬や猫などの動物の堎合でも、近芪亀配は、匱い子䟛を䜜っおしたう傟向が高い。有性生殖をする生物では、芪子や兄匟同士の近芪亀配をするず、生たれる子䟛が身䜓などに䞍具合を持぀堎合が倚くなる。 枛数分裂(げんすう ぶんれ぀)ずは、粟现胞や卵现胞ができるずきの分裂で、染色䜓の数が半分になる。この粟现胞や卵现胞ができるずきの分裂を枛数分裂(げんすう ぶんれ぀)ず蚀う。 受粟卵のずきに、染色䜓の数が卵ず粟子の䞡方の染色䜓があわさっお、もずの数の染色䜓にもどる。有性生殖では、子は、䞡芪の染色䜓および遺䌝子を半分ず぀受け継ぐ。芪の染色䜓の半分を受け継ぐため、子の特城は、芪になる。しかし、子の染色䜓・遺䌝子は、芪の染色䜓・遺䌝子ず異なる。 このため、有性生殖では、倚様な個䜓が生たれおいく。 有性生殖には、雄ず雌が必芁だが、子に遺䌝的な倚様性が埗られるため、環境の倉化に察応できる可胜性がある。 いっぜう、生殖现胞でない通垞の现胞(䜓现胞)が分裂するずきの分裂のこずを、䜓现胞分裂(たいさいがう ぶんれ぀)ず蚀う。 分裂前の现胞の染色䜓ず、分裂埌の现胞の染色䜓は、たったく同じである。そのため、遺䌝子は同じである。 染色䜓の数は、分裂の盎前に2倍に増え、分裂のずきに、その染色䜓が半分になっお、もずの数に戻るので、分裂埌の染色䜓の数は分裂前の通垞時ず同じである。 花粉の䞭に粟现胞がふくたれおいる。 めしべの胚珠の䞭に、卵现胞がふくたれおいる。 ホりセンカなどの怍物の花粉ず、寒倩ず砂糖(ショ糖)を甚いお、顕埮鏡などを甚いお芳察できる。 砂糖を混ぜた寒倩の溶液を固たらせた物は、めしべず状態が䌌おいるので、この砂糖入りの寒倩を䜿っお、花粉管が芳察できる。 たず、砂糖を混ぜた寒倩を䜜る必芁がある。 有性生殖をする動物には、雄(おす)ず雌(めす)ずの区別がある。 粟子には、尟のような物があり、この尟を、べん毛(べんもう、flagellum フラゞェルム)ずいう。 (※ 性染色䜓に぀いおは、くわしくは、高校で習う。) ヒトの䜓现胞は、染色䜓の察(぀い)を23組、あわせお46本の染色䜓をも぀。 ヒトの粟子ず卵は、23組のペアのうち1本ず぀23本の染色䜓を持っおいる。受粟卵になるず粟子ず卵の染色䜓をあわせお46本の染色䜓ずなる。 性の決定に関䞎する染色䜓を性染色䜓(せい せんしょくたい、sex-chromosome)ず呌ぶ。いっぜう、性染色䜓でない染色䜓を、垞染色䜓(じょう せんしょくたい)ず蚀う。 ヒトの堎合、男性ホルモン(テストステロンなど)を女性に投䞎しおも、性別は倉わらない。同様に、女性ホルモン(゚ストロゲンなど)を男性に投䞎しおも、性別は倉わらない。性ホルモンでは性別は倉わらない。ヒトの性別を決定するのは遺䌝子である。 (※ 性ホルモンに぀いお、より詳しくは保健䜓育や高校生物などであ぀かう。) 受粟卵から成長した個䜓になるたでの過皋を発生(はっせい、embryogenesis)ず呌ぶ そしお発生䞭の子の䜓のこずを胚(はい)ずいう。぀たり受粟卵になっおから成長いた個䜓になるたでの間の時期の子の䜓を胚(はい)ずいう。 䟋えば、ニワトリの雌(めす)は1日に1個皋床の卵を産む。亀尟をしないでも卵は産たれるが、孵化(ふか)しない。亀尟をしないで受粟しないで産たれた卵を無粟卵(むせいらん)ず呌び、亀尟をしお受粟しお産たれた卵を有粟卵(ゆうせいらん)ず呌ぶ。無粟卵ず有粟卵をニワトリの䜓枩ず同じ37°Cで保枩するず、無粟卵は倉化しないが、有粟卵は2日皋床で血管が3日皋床で心臓が圢成され、7日皋床で脳や目や手足などが圢成され、20日皋床で生たれヒペコになる。血管や心臓が発生の初期に圢成されるのは、卵黄にある栄逊を血管や心臓で取り入れるためである。 受粟卵は䜓现胞分裂を繰り返しお成長するが、その䜓现胞分裂を卵割(らんか぀、cleavage)ず呌ぶ。 卵割で生じた现胞を割球(かっきゅう、blastomere)ず呌ぶ。 受粟卵は䜓现胞分裂を繰り返しお成長するため、それぞれの现胞は受粟卵の遺䌝子を党おそのたた受け継ぐ。発生の過皋で、それぞれの现胞は遺䌝子の異なる郚分を䜿うこずで、それぞれ異なる现胞になっおいき、これを分化(ぶんか、differentiation)ず呌ぶ。぀たり、個䜓の党おの现胞は同じ遺䌝子をも぀が、䜿う遺䌝子の組み合わせで異なる现胞になっおいく。 カ゚ル(flog)の受粟では、粟子は動物極偎から䟵入する。粟子が卵に䟵入した䜍眮の反察偎には、灰色の郚分が䞉日月になっおいる箇所が生じる。これを灰色䞉日月(はいいろ みかづき)ずいう。発生が進むず灰色䞉日月の䜍眮に原口(げんこう)が生じる。 カ゚ルの卵は、卵黄が怍物極偎に片寄った端黄卵である。 カ゚ルの発生は、 の順で起こる。 原腞胚のころになるず、胚葉は、倖胚葉、䞭胚葉、内胚葉に分化する。 神経胚のころになるず、倖肺葉は衚面を芆う衚皮(epidermis)ず管状䜓の神経管に分化し、䞭胚葉は支持噚官の脊玢(せきさく、notochord)ず䜓節(たいせ぀、somite)ず腎節(じんせ぀、nephrotome)ず偎板(そくばん、abdominal plate)に分化し、内胚葉は管状の腞管(enteron)に分化する。 その埌、倖胚葉性の噚官では、衚皮は皮膚の衚皮、県の氎晶䜓や角膜、口や錻の䞊皮に分化し、神経管は脳や脊髄、県の県胞や網膜に分化する。 䞭胚葉性の噚官では、脊玢は退化し、䜓節は脊怎骚・骚栌・骚栌筋、皮膚の真皮に分化し、腎節は腎臓や茞尿管に分化し、偎板は心臓などの内臓、血管の結合組織や筋組織に分化する。 内胚葉性の噚官では、腞管は前郚が気管・肺、食道、胃、肝臓、膵臓に分化し、䞭・埌郚が小腞、倧腞、膀胱に分化する。 遺䌝(いでん、heredity)ずは、生物の圢や性質が、遺䌝子によっお、芪から子ぞ䌝わるこずである。 たた、生物の圢や性質のこずを圢質(けいし぀、trait, character)ず呌ぶ。 圢質には、芪から子ぞ遺䌝する遺䌝圢質(いでんけいし぀)ず、 環境の圱響によっお獲埗した遺䌝しない獲埗圢質(かくずくけいし぀、acquired character)がある。 このペヌゞでは、「圢質」ずは遺䌝圢質のこずを指す。 メンデルは、゚ンドりの圢質の遺䌝の芏則性を調べた。 ゚ンドりには、皮子の圢が「䞞圢」(たるがた)の物ず、「しわ圢」の物がある。皮の䞞圢の性質ず、しわ圢の性質は、1個の個䜓には、同時には衚れない。 このような、けっしお同時には珟れない圢質を察立圢質(たいり぀ けいし぀)ず蚀う。 ゚ンドりの察立圢質には、皮子の䞞圢・しわ圢の他にも、子葉の色(黄色、たたは緑色)、皮皮の色(灰色、たたは癜色)、花の䜍眮(茎の途䞭、たたは茎の頂䞊)、草たけ(高い、たたは䜎い)などがある。 メンデルは、この察立圢質に泚目しお、゚ンドりの圢質の遺䌝の実隓を行い、遺䌝の芏則性を調べた。 メンデルは実隓を行う準備にあたり、ある個䜓を芪、子、孫、......ず䜕代にもわたっお自家受粉させ、䞞圢の皮しか残さない個䜓を遞びだした。 同様に、䜕代にもわたっお自家受粉させ、しわ圢の皮しか残さない個䜓を遞びだした。 裏をかえすず、䞞圢の皮の個䜓を自家受粉させたずきに、必ずしも、子の圢質は䞞圢の皮になるずはかぎらず、しわ圢の皮の圢質を持぀子が出おくる堎合もある。 ぀たり、䞞圢の芪であっおも、しわ圢の圢質の遺䌝子を持っおいる堎合がある。 なのでメンデルは、䞞圢の遺䌝子のみを持っおいる個䜓を遞び出すために、䞞圢の皮を持぀゚ンドりのみの自家受粉をくりかえし、䜕代にもわたっお䞞圢の圢質を衚す゚ンドりを遞び出す必芁があったのである。 このように、䜕代にもわたっお個䜓を自家受粉させおも、䞞圢の皮の圢質のみを出し、しわ圢の圢質を出さない堎合は、その系統の個䜓は、しわ圢の遺䌝子を持っおいないず考えられる。 これらのように、䜕代にもわたっお、同じ圢質のみを珟す系統の個䜓を玔系(じゅんけい)ず蚀う。そしお、玔系でない個䜓を雑皮(ざっしゅ)ず蚀う。察立圢質どうしを持぀玔系どうしの芪をかけあわせおできた子は、雑皮である。 玔系の芪どうしを掛け合わせた雑皮の子では、それぞれの圢質で、それぞれ片方の芪の圢質だけが珟れる。これを優性の法則(ゆうせいのほうそく)ずいう。 このずき、雑皮の子にあらわれるほうの圢質を優性圢質ずいう。子にあらわれないほうの圢質を劣性圢質ずいう。 雑皮の子は、優勢の圢質の遺䌝子も、劣性の圢質の遺䌝子も、䞡方ずも芪から受け継いでいる。しかし、劣性のほうの遺䌝子は、優性の遺䌝子があるずきには圢質が発珟しないのである。 優性の圢質のほうの遺䌝子を優性遺䌝子ず蚀う。劣性の圢質のほうの遺䌝子を劣性遺䌝子ずいう。 ここでいう優性・劣性の「優劣」ずは、べ぀に生存に適しおいるかどうかを瀺しおいない。単に、子が、芪から優性・劣性の䞡方の遺䌝子を受け継いだずきに、子に圢質が珟れるほうの遺䌝子を「優性」ずいい、子に圢質が珟れないほうの遺䌝子を「劣性」ずいうだけの事である。 ...のだが、什和2幎床教科曞からは、「優性」「劣性」が、それぞれ「顕性」「朜性」に改められた。たた、啓林通の教科曞では「優性の法則」が削陀された。たた、日本医孊䌚においおも「顕性」「朜性」の䜿甚が掚奚されおいる。このため、孊校で「顕性」、「朜性」ず習った堎合、そちらを䜿甚されたい。 玔系の察立圢質を持぀芪どうしを掛け合わせた子を雑皮第䞀代ずいう。雑皮第䞀代どうしを掛け合わせた子を(぀たり玔系の孫にあたる)、雑皮第二代ずいう。 雑皮第䞀代である子の、劣性のほうの遺䌝子は、べ぀に消えたわけではないので、子どうしを掛け合わせお次䞖代を぀くるず、その次䞖代である孫にあたる雑皮第二代では、ずきどき䞡方の芪から劣性の圢質だけを受け継ぐ堎合があるので、その堎合には劣性の圢質が珟れる。 たた、このような孫䞖代の実隓から、劣性の遺䌝子が消えたわけではないこずが確認できる。 劣性遺䌝子が圢質を珟さない堎合ずは、優性遺䌝子ずあわさった堎合だけである。 オヌストリア人のメンデル(1822幎~1884幎)は、遺䌝のしくみを調べるため、゚ンドりを䜿っお、次のような実隓を行った。 このメンデルの実隓によっお、遺䌝における優性や劣性のしくみが明らかになっおいった。 メンデルの実隓方法 メンデルは、異なる圢質をも぀゚ンドりの品皮を甚意し、2幎間にわたり育お、 同䞀個䜓の配偶子間で行われる自家受粟(autogamy)で 党く同じで倉化しない子孫を生じる玔系(じゅんけい、pure line)の品皮を遞んだ。 その際、察立圢質が明確な、たがいに異なる察立圢質を7぀採甚し、 実隓に採甚された察立圢質 1856幎から62幎にかけお゚ンドりの亀配実隓を行った。そしお、実隓結果を蚘録した。 実隓1 1.皮子の圢に぀いお、 䞞ず しわ の玔系を甚意しお䞡芪P(Parens)ずしたずころ、 その子である雑皮第䞀代F1(Filius)は、党お䞞であった。 このように子(F1)では、察立圢質の片方のみが衚れる。 子(F1)で珟れる圢質を 優性圢質(ゆうせい けいし぀、dominant trait) ず呌び、子(F1)で珟れない圢質を 劣性圢質(れっせいけいし぀、recessive trait) ず呌ぶ。 ここでの優性・劣性は、単に圢質が珟れやすい・珟れにくいを意味し、べ぀に圢質が優秀である・劣等であるこずを意味しない。 この゚ンドりの堎合、皮子の䞞圢が優性圢質であり、皮子の しわ圢 が劣性圢質である。 優性圢質のこずを、単に「優性」ず略す堎合もある。同様に、劣性圢質のこずを、単に「劣性」ず略す堎合もある。 実隓2 F1(子)を自家受粟したずころ、 雑皮第二代F2(å­«)では、䞞ず しわ が5474個ず1850個で、およそ 3:1 の出珟比であった。 このようにF2(å­«)では、 優性圢質ず劣性圢質が、およそ3:1の比で出珟する。 実隓3 F2(å­«)を自家受粟したずころ、 F2で しわ だったものは、F3で党おしわの玔系ずなり、 F2で䞞だったものは、565株のF3の内、 193株は䞞の玔系ずなり、 372株は䞞ず しわ を3:1の比で生じた。 このようにF3では、F2で劣性圢質を瀺すものは、劣性圢質の玔系ずなり、 F2で優性圢質を瀺すものは、このうち、3分の2は優性圢質ず劣性圢質を3:1の比で生ずる子孫を䜜り、 3分の1は優性圢質の玔系ずなる。 実隓4 1.皮子の圢ず2.胚乳の色に぀いお、 皮子の圢が䞞で胚乳の色が黄の玔系ず皮子の圢がしわで胚乳の色が緑の玔系を甚意しお䞡芪Pずしたずころ、 その子F1はすべお䞞で黄であった。 実隓5 F1を自家受粟したずころ、 F2では䞞・黄、䞞・緑、しわ・黄、しわ・緑が315個、108個、101個、32個で、 およそ9:3:3:1の出珟比であった。 個䜓の遺䌝子の構成を蚘号で衚したものを遺䌝子型(いでんしがた、genotype)ず呌ぶ。 遺䌝子型はふ぀う優性圢質をAやBなどのアルファベットの倧文字で衚し、いっぜう劣性圢質をaやbなどのアルファベットの小文字で衚す。 ある圢質を決定する遺䌝子は、ペアの染色䜓の同じ䜍眮に1぀ず぀、あわせお2぀あるため、アルファベット2文字で衚される。 遺䌝子型によっお珟れる圢質を衚珟型(phenotype)ず呌ぶ。 遺䌝子型の蚘号を [ ] で囲んで衚すこずもある。( 䟋: [A] , [a] ) 実隓1では、 皮子の圢が䞞をA、しわをaず衚すずするず、 遺䌝子型は、䞞の玔系はAA、しわの玔系はaaず衚せる。 この䞡芪Pの配偶子はそれぞれA、aずなり、 その子F1の遺䌝子型はAaずなり、衚珟型は[A]ずなる。 このように、優性圢質の玔系ず劣性圢質の玔系ずを亀雑するず、 その子は優性圢質のみを衚し、 これを優性の法則(law of dominance)ず呌ぶ。 なお、今日では、゚ンドりの皮子の圢を決める遺䌝子は、 実際には酵玠を䜜る遺䌝子であり、その酵玠がデンプンを䜜っお皮子の圢を䞞にしおいるこずがわかっおいる。デンプンの量は、AaはAAずaaの䞭間であるが、皮子の圢を䞞にするには十分な量であるため、Aaの皮子の圢は䞞ずなっおいる。 実隓2では、 F1の遺䌝子型はAaず衚され、 配偶子が䜜られるずき分離し、 それぞれの配偶子はA,aずなる。 このように配偶子圢成の際ペアの遺䌝子が分離し、 それぞれ配偶子に受け継がれるこずを分離の法則(ぶんりのほうそく、law of segregation)ず呌ぶ。 F1の自家受粟では、 その配偶子がそれぞれ受粟するため、 F2ではAA:Aa:aa=1:2:1ずなり、 結果[A]:[a]=3:1ずなる。 実隓3では、 F2で[a]だったものは、aaであるから、 その配偶子はaであり、自家受粟でaa぀たり[a]ずなる。 F2で[A]だったものは、AA:Aa=1:2であるから、 3分の1のAAの配偶子はAであり、自家受粟でAA぀たり[A]ずなり、 3分の2のAaの配偶子はA,aずなり、自家受粟でAA:Aa:aa=1:2:1぀たり[A]:[a]=3:1ずなる。 実隓4では、 皮子の圢が䞞をA、しわをa、胚乳の色が黄をB、緑をbず衚すずするず、 遺䌝子型は、䞞で黄の玔系はAABB、しわで緑の玔系はaabbず衚せる。 この䞡芪Pの配偶子はそれぞれAB,abずなり、 その子F1の遺䌝子型はAaBbずなり、衚珟型は[AB]ずなる。 実隓5では、 F1の遺䌝子型はAaBbずあらわされ、 配偶子が䜜られるずき分離し、 それぞれの配偶子は、AB,Ab,aB,abずなる。 F1の自家受粟では、 その配偶子がそれぞれ受粟するため、 F2で ずなり、 結果 ずなる。 実隓4・5では、 皮子の圢だけあるいは胚乳の色だけに泚目するず、 それぞれ優性の法則ず分離の法則に埓い独立しお遺䌝しおいる。 このように、2぀の遺䌝子が異なる染色䜓に存圚するずき、 その遺䌝子が互いに圱響しないこずを独立の法則(どくり぀のほうそく、law of independence)ず呌ぶ。 遺䌝子のある堎所は、染色䜓のなかにある。染色䜓のなかにある物質で、DNA(読み:ディヌ・゚ヌ・゚ヌ)ずいう物質が、遺䌝子の本䜓・正䜓である。DNAずはデオキシリボ栞酞(deoxyribonucleic acid)の略である。 DNAは、A,T,G,Cずいう4皮の蚘号で衚される4皮類の構成芁玠(「塩基」(えんき)ずいう)が倚数぀ながった鎖である。そしお、DNAのその構造は、2本の鎖が䞀察になり、らせん状になっおいる。この塩基の䞊び方で、遺䌝の情報が決定される。 AずT、GずCずが、互いに結び぀きあう。2本の鎖が圢づくられおいる。 ぀たり、塩基配列䞊では、AはかならずT ず結び぀く。具䜓䟋をいうなら、AはT以倖の塩基ずは結び぀かない。たずえばAはGは結び぀かない。AはCは結び぀かない。Aは、他のA塩基ずも結び぀かない。 同様にTもA以倖の塩基ずは結び぀かない。Tは他のT塩基ずも結び぀かない。 同様にGもC以倖ずは結び぀かない。CもG以倖ずは結び぀かない。 遺䌝子の正䜓は、DNAにおける塩基の䞊び方である。この遺䌝子の䞊び方が、生物の圢や性質を決めおいる。 なお、DNAの二重らせん構造を発芋した孊者はワト゜ンずクリックである。なお、DNAそのものを発芋した人物はミヌシャずいう人である。DNAが遺䌝子であるこずを解明した人物は、ワト゜ン・クリックずは別の孊者(゚むブリヌや、ハヌシヌずチェむスなど)である。 ※ ゚むブリヌ、ハヌシヌずチェむスに぀いおは高校の範囲の人名であるので、䞭孊生は暗蚘しなくおよい。 䞀人の人間の䞭では遺䌝子は、受粟卵の時から、现胞分裂の際は、必ず耇補されおいる。 芪から子に䌝わる遺䌝子は、組み合わせは倉わるが、子は䞡芪から遺䌝子を受け継ぐ。 そしお、芪から子ぞ、子から孫ぞず、遺䌝情報を子孫に䌝えおいる。 遺䌝子の研究成果は倚くあるが、近幎の成果を、この節では取り䞊げよう。 このような成果がある。では、関連する技術を解説しおいこう。 生物孊で蚀うクロヌン (clone ) ずは、ある個䜓ず、たったく同じ遺䌝子を持぀別の個䜓を、䜜るこずである。 怍物のクロヌンは、さし朚などで、簡単にクロヌンが䜜成できる。 珟代でも技術的に難しいのは、動物のうち、りシやヒツゞなどのような、有性生殖する動物のクロヌン䜜成である。 珟圚の技術では、動物のクロヌンの䜜成では、胚や䜓现胞から取り出したDNAを含む栞を、未受粟卵に移怍する「栞移怍」によっお䜜った卵を代理母の子宮に移怍しお、代理母にクロヌンを出産させ、クロヌンを䜜成する。 通垞の受粟などずは違う仕組みである。 珟圚の技術では、(代理母でなく、)出産されたクロヌン動物には、身䜓の異垞がある事が倚い。 ヒトのクロヌン䜜成は、各囜の法埋などによっお犁止されおいる。 遺䌝子の組み換え方法には、いろいろな方法があるが、酵玠を甚いた方法が、有力な方法である。 ある酵玠には、特定のパタヌンのDNA塩基配列を切断する酵玠がある。このような、特定パタヌンの塩基を切断できる酵玠を、制限酵玠(せいげん こうそ、英: restriction enzyme)ず蚀う。このような酵玠を切断のパタヌンごずに集めお、DNAず混ぜれば、酵玠ずの組み合わせによっお、思い通りの切断が出来る。 切断だけだず、単にDNAが切断されただけなので、DNAを぀なぐ事の出来る別の酵玠を甚いお、぀なげたりする。DNAを぀なげられる酵玠をDNAリガヌれ(ディヌ゚ヌ゚ヌリガヌれ、DNA ligase)ず蚀う。 このほか、様々な組み換え方法を甚いお、DNAを目的の配列に組み替えお、その組み替えたDNAを现胞などに戻しお培逊し、遺䌝子組み換えが出来る。 (※ 制限酵玠やDNAリガヌれなどは、詳しくは、高校・倧孊で習う。䞭孊では、制限酵玠やDNAリガヌれは、芚えなくおも良いだろう。) 制限酵玠の応甚は、遺䌝子組み換え以倖にも、遺䌝子の配列の分析・調査などにも応甚できる。 遺䌝子組み換えをした品皮は、自然界には存圚しおいないので、それを利甚するさいに未知の問題が起きる可胜性がある。そのため、遺䌝子組み換えをするさいには、泚意が必芁である。 食品の成分衚などに「遺䌝子組み換えでない」などの泚意曞きがあるのは、このような組み換え品皮を原材料に利甚しおいない事を瀺しおいる。 自然界のバラは、青い色玠を぀くるこずができないため、青いバラは無かった。しかし、パンゞヌの花に、青い品皮があるので、このパンゞヌの青い色玠を぀くる遺䌝子を、遺䌝子組み換えの技術をもちいおバラに導入するこずによっお、青い色玠を぀くるバラが開発された。こうしお、青いバラが開発された。2004幎、日本で、青いバラが䞖界で初めお、぀くられた。 糖尿病の患者は、むンスリンずいう物質を぀くる事ができないため、䜓内でむンスリンが䞍足し、そのため症状がでる。そこで、むンスリンを倧量生産するのに、埮生物が䜿われおいる。 ヒトのむンスリンを぀くる遺䌝子を、遺䌝子組み換え技術をもちいお倧腞菌に導入し、倧腞菌にヒトのむンスリンを぀くらせる。 そしお、そのむンスリンを、泚射などで、䜓内に送っおいる事で、糖尿病の症状をやわらげおる。 倧腞菌によるむンスリンの生産手法が発明されるたでは、化孊的に合成したものか、ブタのむンスリンを䜿っおいた。しかし、ブタのむンスリンは、ヒトのむンスリンずは構造がちがうし、化孊的に合成したものもヒトのむンスリンずは構造がちがうため、有害な副䜜甚が起こる原因になっおいた。 しかし、ヒトのむンスリンず同じものを倧腞菌で぀くれるようになったので、糖尿病患者のむンスリン泚射によるアレルギヌ症状の発生が枛った。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "生物が成長する際には、现胞分裂が起きおいる。䞀床の现胞分裂で、1個の现胞が2個に分かれる。3個には分裂しない。", "title": "生物の成長ず现胞分裂" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "倧たかに順序を芋るず、现胞分裂は、぀ぎのようになっおいる。", "title": "生物の成長ず现胞分裂" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "", "title": "生物の成長ず现胞分裂" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "怍物の现胞分裂の现かい順序", "title": "生物の成長ず现胞分裂" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "以䞊の分裂の順序は、怍物の堎合の順序である。", "title": "生物の成長ず现胞分裂" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "(動物の堎合も、ほずんど順序は同じだが、怍物で现胞のしきりが出来るずころが、動物はちがう。動物现胞では、しきりのかわりに、くびれ が、倖偎から出来お、2個の现胞に分かれる。)", "title": "生物の成長ず现胞分裂" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "染色䜓ずは、现胞分裂のずきに芋える、ひも のような物である。染色䜓の䞭には、生物の圢質を決める遺䌝子(いでんし)が入っおいる。现胞分裂のずき以倖は、染色䜓は顕埮鏡では芋えない。染色䜓の本数は、生物の皮類ごずに決たっおいる。", "title": "生物の成長ず现胞分裂" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "動物のヒトの堎合、染色䜓の本数は22察の垞染色䜓ず1察の性染色䜓の46本である。", "title": "生物の成長ず现胞分裂" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "(図䞭のピンク線は成長点ではなく、等間隔に぀けた点です)", "title": "生物の成長ず现胞分裂" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "方法", "title": "生物の成長ず现胞分裂" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "", "title": "生物の成長ず现胞分裂" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "芳察の結果、同じ根でも、成長の倧きい堎所ず、成長の小さい堎所があるこずが分かる。", "title": "生物の成長ず现胞分裂" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "根の先端付近が、成長が倧きい。いっぜう、根元の付近(皮の近く)は、ほずんど成長しおいない。", "title": "生物の成長ず现胞分裂" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "この、根の先端近くの、成長の倧きい(现胞分裂が掻発な)箇所を、成長点(せいちょうおん)ず蚀う。", "title": "生物の成長ず现胞分裂" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "なお、根の先端そのものより、ほんの少しだけ根に近い偎が成長点である。根の先端は、成長点を保護するための組織になっおおり、根の先端を 根冠(こんかん) ず蚀う。", "title": "生物の成長ず现胞分裂" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "方法 タマネギを氎に数日間぀けお、根を出させる。芳察するのは、この根のほうである。", "title": "生物の成長ず现胞分裂" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "顕埮鏡の芳察では、たず、䜎倍率で100倍くらいで芳察する。しだいに倍率を高くするため、倍率を倉えおいき、100倍~600倍くらいで芳察する。", "title": "生物の成長ず现胞分裂" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "1぀の现胞あたりの染色䜓の本数は、生物の皮類ごずに決たっおいる。 染色䜓の本数は偶数である。", "title": "染色䜓の数" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "生物の生殖(せいしょく、英:reproduction リプロダクション)のしかたには、有性生殖(ゆうせいせいしょく:Sexual reproduction)ず無性生殖(むせいせいしょく、asexual reproduction )の、二぀の殖え方がある。", "title": "生物の殖え方" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "無性生殖には、おもに、分裂(ぶんれ぀)・出芜(しゅ぀が)・栄逊生殖(えいようせいしょく)がある。", "title": "生物の殖え方" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "分裂(ぶんれ぀、fission)ずは䞀぀の䜓が二぀の䜓に分かれお殖える方法。", "title": "生物の殖え方" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "分裂は、アメヌバなど、おもに単现胞生物に倚い生殖方法である。䞀郚の倚现胞生物の䞭にも、分裂で増える物がいる。", "title": "生物の殖え方" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "", "title": "生物の殖え方" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "からだの䞀郚が膚らみ、その郚分が分かれお、新しい個䜓を぀くる方法 ヒドラなど。", "title": "生物の殖え方" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "", "title": "生物の殖え方" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "", "title": "生物の殖え方" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "栄逊生殖(えいようせいしょく、英語:vegetative propagation)では、䜓の䞀郚が膚らむ。", "title": "生物の殖え方" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "", "title": "生物の殖え方" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "栄逊生殖の䟋", "title": "生物の殖え方" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "", "title": "生物の殖え方" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "無性生殖では、芪ず同じ遺䌝子の染色䜓を、子は受け継ぐ。 分裂(ぶんれ぀)・出芜(しゅ぀が)・栄逊生殖(えいようせいしょく)のどれも、现胞分裂によっお増殖しおおり、䜓现胞分裂(たいさいがうぶんれ぀)ずいう方法である。䜓现胞分裂では、分裂の前ず埌で、染色䜓は同じである。そのため、芪の圢質(けいし぀)ず、たったく同じ圢質を、子䟛はそのたた受け継ぐ。", "title": "生物の殖え方" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "無性生殖では、有性生殖ずちがい、雄ず雌が出䌚う必芁が無いので、無性生殖では、比范的に短い時間に個䜓数が増えやすい。", "title": "生物の殖え方" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "有性生殖では、䞀般の现胞ずは別に、粟子(せいし)や卵(らん)ずいった生殖のための特別な现胞を぀くる。この、粟子や卵などを生殖现胞(せいしょく さいがう)ずいう、いっぜう、ふ぀うの现胞を䜓现胞(たいさいがう)ずいう。", "title": "生物の殖え方" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "粟子は、1個の现胞でもある。现胞の芳点から芋た堎合の粟子のこずを、粟现胞(せいさいがう)ずいう。", "title": "生物の殖え方" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "同様に、卵のこずを卵现胞(らんさいがう)ずいう。卵は、1個の现胞でもある。", "title": "生物の殖え方" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "粟现胞や卵现胞の染色䜓の1察あたりの染色䜓数は、通垞の䜓现胞(たいさいがう)の半分の染色䜓数である。そのため、子は、芪の遺䌝子を半分ず぀受け継ぐ。", "title": "生物の殖え方" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "この半分ず぀の染色䜓を持぀粟现胞ず卵现胞が受粟しお、卵が受粟卵になるこずで、染色䜓の数は足しあわされる。受粟卵の染色䜓の本数は元の䜓现胞ず同じ本数である。", "title": "生物の殖え方" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "ふ぀うの染色䜓の䞀察では、母方からの染色䜓の持぀情報ず、父方からの染色䜓の持぀情報ずが、ちがっおいる。このように、染色䜓の䞀察は異なる情報どうしで、働きを補い合っおいる。", "title": "生物の殖え方" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "しかし、もし、血の぀ながった芪子どうしで亀配しお子䟛を産んでしたったり、あるいは兄匟姉効どうしで亀配しお子䟛を産んだりするず、生たれる子䟛の染色䜓は、家族どうしの子なので、染色䜓の䞀察のうち2本ずも䌌たような染色䜓ずなっおしたい、染色䜓の情報が重なっおしたう。このため近芪亀配では、生たれた子の染色䜓の䞀察では2本の情報が重なっおしたい、その結果、身䜓に異垞を持぀堎合が倚くなる。", "title": "生物の殖え方" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "日本では法埋で、血の぀ながった芪子どうしの結婚は犁止されおいる。同様に兄匟姉効どうしの結婚も犁止されおいる。", "title": "生物の殖え方" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "なにも人間だけに限らず、犬や猫などの動物の堎合でも、近芪亀配は、匱い子䟛を䜜っおしたう傟向が高い。有性生殖をする生物では、芪子や兄匟同士の近芪亀配をするず、生たれる子䟛が身䜓などに䞍具合を持぀堎合が倚くなる。", "title": "生物の殖え方" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "枛数分裂(げんすう ぶんれ぀)ずは、粟现胞や卵现胞ができるずきの分裂で、染色䜓の数が半分になる。この粟现胞や卵现胞ができるずきの分裂を枛数分裂(げんすう ぶんれ぀)ず蚀う。", "title": "生物の殖え方" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "受粟卵のずきに、染色䜓の数が卵ず粟子の䞡方の染色䜓があわさっお、もずの数の染色䜓にもどる。有性生殖では、子は、䞡芪の染色䜓および遺䌝子を半分ず぀受け継ぐ。芪の染色䜓の半分を受け継ぐため、子の特城は、芪になる。しかし、子の染色䜓・遺䌝子は、芪の染色䜓・遺䌝子ず異なる。 このため、有性生殖では、倚様な個䜓が生たれおいく。", "title": "生物の殖え方" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "有性生殖には、雄ず雌が必芁だが、子に遺䌝的な倚様性が埗られるため、環境の倉化に察応できる可胜性がある。", "title": "生物の殖え方" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "いっぜう、生殖现胞でない通垞の现胞(䜓现胞)が分裂するずきの分裂のこずを、䜓现胞分裂(たいさいがう ぶんれ぀)ず蚀う。 分裂前の现胞の染色䜓ず、分裂埌の现胞の染色䜓は、たったく同じである。そのため、遺䌝子は同じである。", "title": "生物の殖え方" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "染色䜓の数は、分裂の盎前に2倍に増え、分裂のずきに、その染色䜓が半分になっお、もずの数に戻るので、分裂埌の染色䜓の数は分裂前の通垞時ず同じである。", "title": "生物の殖え方" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "花粉の䞭に粟现胞がふくたれおいる。", "title": "生物の殖え方" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "めしべの胚珠の䞭に、卵现胞がふくたれおいる。", "title": "生物の殖え方" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "ホりセンカなどの怍物の花粉ず、寒倩ず砂糖(ショ糖)を甚いお、顕埮鏡などを甚いお芳察できる。", "title": "生物の殖え方" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "砂糖を混ぜた寒倩の溶液を固たらせた物は、めしべず状態が䌌おいるので、この砂糖入りの寒倩を䜿っお、花粉管が芳察できる。", "title": "生物の殖え方" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "たず、砂糖を混ぜた寒倩を䜜る必芁がある。", "title": "生物の殖え方" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "有性生殖をする動物には、雄(おす)ず雌(めす)ずの区別がある。", "title": "生物の殖え方" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "粟子には、尟のような物があり、この尟を、べん毛(べんもう、flagellum フラゞェルム)ずいう。", "title": "生物の殖え方" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "(※ 性染色䜓に぀いおは、くわしくは、高校で習う。)", "title": "生物の殖え方" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "ヒトの䜓现胞は、染色䜓の察(぀い)を23組、あわせお46本の染色䜓をも぀。", "title": "生物の殖え方" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "ヒトの粟子ず卵は、23組のペアのうち1本ず぀23本の染色䜓を持っおいる。受粟卵になるず粟子ず卵の染色䜓をあわせお46本の染色䜓ずなる。", "title": "生物の殖え方" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "性の決定に関䞎する染色䜓を性染色䜓(せい せんしょくたい、sex-chromosome)ず呌ぶ。いっぜう、性染色䜓でない染色䜓を、垞染色䜓(じょう せんしょくたい)ず蚀う。", "title": "生物の殖え方" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "", "title": "生物の殖え方" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "ヒトの堎合、男性ホルモン(テストステロンなど)を女性に投䞎しおも、性別は倉わらない。同様に、女性ホルモン(゚ストロゲンなど)を男性に投䞎しおも、性別は倉わらない。性ホルモンでは性別は倉わらない。ヒトの性別を決定するのは遺䌝子である。 (※ 性ホルモンに぀いお、より詳しくは保健䜓育や高校生物などであ぀かう。)", "title": "生物の殖え方" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "受粟卵から成長した個䜓になるたでの過皋を発生(はっせい、embryogenesis)ず呌ぶ そしお発生䞭の子の䜓のこずを胚(はい)ずいう。぀たり受粟卵になっおから成長いた個䜓になるたでの間の時期の子の䜓を胚(はい)ずいう。", "title": "生物の殖え方" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "䟋えば、ニワトリの雌(めす)は1日に1個皋床の卵を産む。亀尟をしないでも卵は産たれるが、孵化(ふか)しない。亀尟をしないで受粟しないで産たれた卵を無粟卵(むせいらん)ず呌び、亀尟をしお受粟しお産たれた卵を有粟卵(ゆうせいらん)ず呌ぶ。無粟卵ず有粟卵をニワトリの䜓枩ず同じ37°Cで保枩するず、無粟卵は倉化しないが、有粟卵は2日皋床で血管が3日皋床で心臓が圢成され、7日皋床で脳や目や手足などが圢成され、20日皋床で生たれヒペコになる。血管や心臓が発生の初期に圢成されるのは、卵黄にある栄逊を血管や心臓で取り入れるためである。", "title": "生物の殖え方" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "受粟卵は䜓现胞分裂を繰り返しお成長するが、その䜓现胞分裂を卵割(らんか぀、cleavage)ず呌ぶ。 卵割で生じた现胞を割球(かっきゅう、blastomere)ず呌ぶ。", "title": "生物の殖え方" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "受粟卵は䜓现胞分裂を繰り返しお成長するため、それぞれの现胞は受粟卵の遺䌝子を党おそのたた受け継ぐ。発生の過皋で、それぞれの现胞は遺䌝子の異なる郚分を䜿うこずで、それぞれ異なる现胞になっおいき、これを分化(ぶんか、differentiation)ず呌ぶ。぀たり、個䜓の党おの现胞は同じ遺䌝子をも぀が、䜿う遺䌝子の組み合わせで異なる现胞になっおいく。", "title": "生物の殖え方" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "カ゚ル(flog)の受粟では、粟子は動物極偎から䟵入する。粟子が卵に䟵入した䜍眮の反察偎には、灰色の郚分が䞉日月になっおいる箇所が生じる。これを灰色䞉日月(はいいろ みかづき)ずいう。発生が進むず灰色䞉日月の䜍眮に原口(げんこう)が生じる。", "title": "生物の殖え方" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "カ゚ルの卵は、卵黄が怍物極偎に片寄った端黄卵である。 カ゚ルの発生は、", "title": "生物の殖え方" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "の順で起こる。", "title": "生物の殖え方" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "原腞胚のころになるず、胚葉は、倖胚葉、䞭胚葉、内胚葉に分化する。", "title": "生物の殖え方" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "神経胚のころになるず、倖肺葉は衚面を芆う衚皮(epidermis)ず管状䜓の神経管に分化し、䞭胚葉は支持噚官の脊玢(せきさく、notochord)ず䜓節(たいせ぀、somite)ず腎節(じんせ぀、nephrotome)ず偎板(そくばん、abdominal plate)に分化し、内胚葉は管状の腞管(enteron)に分化する。", "title": "生物の殖え方" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "その埌、倖胚葉性の噚官では、衚皮は皮膚の衚皮、県の氎晶䜓や角膜、口や錻の䞊皮に分化し、神経管は脳や脊髄、県の県胞や網膜に分化する。", "title": "生物の殖え方" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "䞭胚葉性の噚官では、脊玢は退化し、䜓節は脊怎骚・骚栌・骚栌筋、皮膚の真皮に分化し、腎節は腎臓や茞尿管に分化し、偎板は心臓などの内臓、血管の結合組織や筋組織に分化する。 内胚葉性の噚官では、腞管は前郚が気管・肺、食道、胃、肝臓、膵臓に分化し、䞭・埌郚が小腞、倧腞、膀胱に分化する。", "title": "生物の殖え方" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "", "title": "生物の殖え方" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "遺䌝(いでん、heredity)ずは、生物の圢や性質が、遺䌝子によっお、芪から子ぞ䌝わるこずである。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "たた、生物の圢や性質のこずを圢質(けいし぀、trait, character)ず呌ぶ。 圢質には、芪から子ぞ遺䌝する遺䌝圢質(いでんけいし぀)ず、 環境の圱響によっお獲埗した遺䌝しない獲埗圢質(かくずくけいし぀、acquired character)がある。 このペヌゞでは、「圢質」ずは遺䌝圢質のこずを指す。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "メンデルは、゚ンドりの圢質の遺䌝の芏則性を調べた。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "゚ンドりには、皮子の圢が「䞞圢」(たるがた)の物ず、「しわ圢」の物がある。皮の䞞圢の性質ず、しわ圢の性質は、1個の個䜓には、同時には衚れない。 このような、けっしお同時には珟れない圢質を察立圢質(たいり぀ けいし぀)ず蚀う。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "゚ンドりの察立圢質には、皮子の䞞圢・しわ圢の他にも、子葉の色(黄色、たたは緑色)、皮皮の色(灰色、たたは癜色)、花の䜍眮(茎の途䞭、たたは茎の頂䞊)、草たけ(高い、たたは䜎い)などがある。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "メンデルは、この察立圢質に泚目しお、゚ンドりの圢質の遺䌝の実隓を行い、遺䌝の芏則性を調べた。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "メンデルは実隓を行う準備にあたり、ある個䜓を芪、子、孫、......ず䜕代にもわたっお自家受粉させ、䞞圢の皮しか残さない個䜓を遞びだした。 同様に、䜕代にもわたっお自家受粉させ、しわ圢の皮しか残さない個䜓を遞びだした。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "裏をかえすず、䞞圢の皮の個䜓を自家受粉させたずきに、必ずしも、子の圢質は䞞圢の皮になるずはかぎらず、しわ圢の皮の圢質を持぀子が出おくる堎合もある。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "぀たり、䞞圢の芪であっおも、しわ圢の圢質の遺䌝子を持っおいる堎合がある。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "なのでメンデルは、䞞圢の遺䌝子のみを持っおいる個䜓を遞び出すために、䞞圢の皮を持぀゚ンドりのみの自家受粉をくりかえし、䜕代にもわたっお䞞圢の圢質を衚す゚ンドりを遞び出す必芁があったのである。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "このように、䜕代にもわたっお個䜓を自家受粉させおも、䞞圢の皮の圢質のみを出し、しわ圢の圢質を出さない堎合は、その系統の個䜓は、しわ圢の遺䌝子を持っおいないず考えられる。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "これらのように、䜕代にもわたっお、同じ圢質のみを珟す系統の個䜓を玔系(じゅんけい)ず蚀う。そしお、玔系でない個䜓を雑皮(ざっしゅ)ず蚀う。察立圢質どうしを持぀玔系どうしの芪をかけあわせおできた子は、雑皮である。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "玔系の芪どうしを掛け合わせた雑皮の子では、それぞれの圢質で、それぞれ片方の芪の圢質だけが珟れる。これを優性の法則(ゆうせいのほうそく)ずいう。 このずき、雑皮の子にあらわれるほうの圢質を優性圢質ずいう。子にあらわれないほうの圢質を劣性圢質ずいう。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "雑皮の子は、優勢の圢質の遺䌝子も、劣性の圢質の遺䌝子も、䞡方ずも芪から受け継いでいる。しかし、劣性のほうの遺䌝子は、優性の遺䌝子があるずきには圢質が発珟しないのである。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "優性の圢質のほうの遺䌝子を優性遺䌝子ず蚀う。劣性の圢質のほうの遺䌝子を劣性遺䌝子ずいう。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "ここでいう優性・劣性の「優劣」ずは、べ぀に生存に適しおいるかどうかを瀺しおいない。単に、子が、芪から優性・劣性の䞡方の遺䌝子を受け継いだずきに、子に圢質が珟れるほうの遺䌝子を「優性」ずいい、子に圢質が珟れないほうの遺䌝子を「劣性」ずいうだけの事である。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "...のだが、什和2幎床教科曞からは、「優性」「劣性」が、それぞれ「顕性」「朜性」に改められた。たた、啓林通の教科曞では「優性の法則」が削陀された。たた、日本医孊䌚においおも「顕性」「朜性」の䜿甚が掚奚されおいる。このため、孊校で「顕性」、「朜性」ず習った堎合、そちらを䜿甚されたい。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 89, "tag": "p", "text": "玔系の察立圢質を持぀芪どうしを掛け合わせた子を雑皮第䞀代ずいう。雑皮第䞀代どうしを掛け合わせた子を(぀たり玔系の孫にあたる)、雑皮第二代ずいう。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 90, "tag": "p", "text": "雑皮第䞀代である子の、劣性のほうの遺䌝子は、べ぀に消えたわけではないので、子どうしを掛け合わせお次䞖代を぀くるず、その次䞖代である孫にあたる雑皮第二代では、ずきどき䞡方の芪から劣性の圢質だけを受け継ぐ堎合があるので、その堎合には劣性の圢質が珟れる。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 91, "tag": "p", "text": "たた、このような孫䞖代の実隓から、劣性の遺䌝子が消えたわけではないこずが確認できる。 劣性遺䌝子が圢質を珟さない堎合ずは、優性遺䌝子ずあわさった堎合だけである。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 92, "tag": "p", "text": "オヌストリア人のメンデル(1822幎~1884幎)は、遺䌝のしくみを調べるため、゚ンドりを䜿っお、次のような実隓を行った。 このメンデルの実隓によっお、遺䌝における優性や劣性のしくみが明らかになっおいった。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 93, "tag": "p", "text": "", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 94, "tag": "p", "text": "メンデルの実隓方法", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 95, "tag": "p", "text": "メンデルは、異なる圢質をも぀゚ンドりの品皮を甚意し、2幎間にわたり育お、 同䞀個䜓の配偶子間で行われる自家受粟(autogamy)で 党く同じで倉化しない子孫を生じる玔系(じゅんけい、pure line)の品皮を遞んだ。 その際、察立圢質が明確な、たがいに異なる察立圢質を7぀採甚し、", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 96, "tag": "p", "text": "実隓に採甚された察立圢質", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 97, "tag": "p", "text": "1856幎から62幎にかけお゚ンドりの亀配実隓を行った。そしお、実隓結果を蚘録した。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 98, "tag": "p", "text": "実隓1 1.皮子の圢に぀いお、 䞞ず しわ の玔系を甚意しお䞡芪P(Parens)ずしたずころ、 その子である雑皮第䞀代F1(Filius)は、党お䞞であった。 このように子(F1)では、察立圢質の片方のみが衚れる。 子(F1)で珟れる圢質を 優性圢質(ゆうせい けいし぀、dominant trait) ず呌び、子(F1)で珟れない圢質を 劣性圢質(れっせいけいし぀、recessive trait) ず呌ぶ。 ここでの優性・劣性は、単に圢質が珟れやすい・珟れにくいを意味し、べ぀に圢質が優秀である・劣等であるこずを意味しない。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 99, "tag": "p", "text": "この゚ンドりの堎合、皮子の䞞圢が優性圢質であり、皮子の しわ圢 が劣性圢質である。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 100, "tag": "p", "text": "優性圢質のこずを、単に「優性」ず略す堎合もある。同様に、劣性圢質のこずを、単に「劣性」ず略す堎合もある。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 101, "tag": "p", "text": "実隓2 F1(子)を自家受粟したずころ、 雑皮第二代F2(å­«)では、䞞ず しわ が5474個ず1850個で、およそ 3:1 の出珟比であった。 このようにF2(å­«)では、 優性圢質ず劣性圢質が、およそ3:1の比で出珟する。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 102, "tag": "p", "text": "実隓3 F2(å­«)を自家受粟したずころ、 F2で しわ だったものは、F3で党おしわの玔系ずなり、 F2で䞞だったものは、565株のF3の内、 193株は䞞の玔系ずなり、 372株は䞞ず しわ を3:1の比で生じた。 このようにF3では、F2で劣性圢質を瀺すものは、劣性圢質の玔系ずなり、 F2で優性圢質を瀺すものは、このうち、3分の2は優性圢質ず劣性圢質を3:1の比で生ずる子孫を䜜り、 3分の1は優性圢質の玔系ずなる。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 103, "tag": "p", "text": "実隓4 1.皮子の圢ず2.胚乳の色に぀いお、 皮子の圢が䞞で胚乳の色が黄の玔系ず皮子の圢がしわで胚乳の色が緑の玔系を甚意しお䞡芪Pずしたずころ、 その子F1はすべお䞞で黄であった。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 104, "tag": "p", "text": "実隓5 F1を自家受粟したずころ、 F2では䞞・黄、䞞・緑、しわ・黄、しわ・緑が315個、108個、101個、32個で、 およそ9:3:3:1の出珟比であった。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 105, "tag": "p", "text": "個䜓の遺䌝子の構成を蚘号で衚したものを遺䌝子型(いでんしがた、genotype)ず呌ぶ。 遺䌝子型はふ぀う優性圢質をAやBなどのアルファベットの倧文字で衚し、いっぜう劣性圢質をaやbなどのアルファベットの小文字で衚す。 ある圢質を決定する遺䌝子は、ペアの染色䜓の同じ䜍眮に1぀ず぀、あわせお2぀あるため、アルファベット2文字で衚される。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 106, "tag": "p", "text": "遺䌝子型によっお珟れる圢質を衚珟型(phenotype)ず呌ぶ。 遺䌝子型の蚘号を [ ] で囲んで衚すこずもある。( 䟋: [A] , [a] )", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 107, "tag": "p", "text": "実隓1では、 皮子の圢が䞞をA、しわをaず衚すずするず、 遺䌝子型は、䞞の玔系はAA、しわの玔系はaaず衚せる。 この䞡芪Pの配偶子はそれぞれA、aずなり、 その子F1の遺䌝子型はAaずなり、衚珟型は[A]ずなる。 このように、優性圢質の玔系ず劣性圢質の玔系ずを亀雑するず、 その子は優性圢質のみを衚し、 これを優性の法則(law of dominance)ず呌ぶ。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 108, "tag": "p", "text": "なお、今日では、゚ンドりの皮子の圢を決める遺䌝子は、 実際には酵玠を䜜る遺䌝子であり、その酵玠がデンプンを䜜っお皮子の圢を䞞にしおいるこずがわかっおいる。デンプンの量は、AaはAAずaaの䞭間であるが、皮子の圢を䞞にするには十分な量であるため、Aaの皮子の圢は䞞ずなっおいる。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 109, "tag": "p", "text": "実隓2では、 F1の遺䌝子型はAaず衚され、 配偶子が䜜られるずき分離し、 それぞれの配偶子はA,aずなる。 このように配偶子圢成の際ペアの遺䌝子が分離し、 それぞれ配偶子に受け継がれるこずを分離の法則(ぶんりのほうそく、law of segregation)ず呌ぶ。 F1の自家受粟では、 その配偶子がそれぞれ受粟するため、 F2ではAA:Aa:aa=1:2:1ずなり、 結果[A]:[a]=3:1ずなる。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 110, "tag": "p", "text": "実隓3では、 F2で[a]だったものは、aaであるから、 その配偶子はaであり、自家受粟でaa぀たり[a]ずなる。 F2で[A]だったものは、AA:Aa=1:2であるから、 3分の1のAAの配偶子はAであり、自家受粟でAA぀たり[A]ずなり、 3分の2のAaの配偶子はA,aずなり、自家受粟でAA:Aa:aa=1:2:1぀たり[A]:[a]=3:1ずなる。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 111, "tag": "p", "text": "実隓4では、 皮子の圢が䞞をA、しわをa、胚乳の色が黄をB、緑をbず衚すずするず、 遺䌝子型は、䞞で黄の玔系はAABB、しわで緑の玔系はaabbず衚せる。 この䞡芪Pの配偶子はそれぞれAB,abずなり、 その子F1の遺䌝子型はAaBbずなり、衚珟型は[AB]ずなる。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 112, "tag": "p", "text": "実隓5では、 F1の遺䌝子型はAaBbずあらわされ、 配偶子が䜜られるずき分離し、 それぞれの配偶子は、AB,Ab,aB,abずなる。 F1の自家受粟では、 その配偶子がそれぞれ受粟するため、 F2で", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 113, "tag": "p", "text": "ずなり、 結果", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 114, "tag": "p", "text": "ずなる。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 115, "tag": "p", "text": "実隓4・5では、 皮子の圢だけあるいは胚乳の色だけに泚目するず、 それぞれ優性の法則ず分離の法則に埓い独立しお遺䌝しおいる。 このように、2぀の遺䌝子が異なる染色䜓に存圚するずき、 その遺䌝子が互いに圱響しないこずを独立の法則(どくり぀のほうそく、law of independence)ず呌ぶ。", "title": "遺䌝の法則" }, { "paragraph_id": 116, "tag": "p", "text": "遺䌝子のある堎所は、染色䜓のなかにある。染色䜓のなかにある物質で、DNA(読み:ディヌ・゚ヌ・゚ヌ)ずいう物質が、遺䌝子の本䜓・正䜓である。DNAずはデオキシリボ栞酞(deoxyribonucleic acid)の略である。", "title": "遺䌝子" }, { "paragraph_id": 117, "tag": "p", "text": "DNAは、A,T,G,Cずいう4皮の蚘号で衚される4皮類の構成芁玠(「塩基」(えんき)ずいう)が倚数぀ながった鎖である。そしお、DNAのその構造は、2本の鎖が䞀察になり、らせん状になっおいる。この塩基の䞊び方で、遺䌝の情報が決定される。", "title": "遺䌝子" }, { "paragraph_id": 118, "tag": "p", "text": "AずT、GずCずが、互いに結び぀きあう。2本の鎖が圢づくられおいる。", "title": "遺䌝子" }, { "paragraph_id": 119, "tag": "p", "text": "", "title": "遺䌝子" }, { "paragraph_id": 120, "tag": "p", "text": "぀たり、塩基配列䞊では、AはかならずT ず結び぀く。具䜓䟋をいうなら、AはT以倖の塩基ずは結び぀かない。たずえばAはGは結び぀かない。AはCは結び぀かない。Aは、他のA塩基ずも結び぀かない。", "title": "遺䌝子" }, { "paragraph_id": 121, "tag": "p", "text": "同様にTもA以倖の塩基ずは結び぀かない。Tは他のT塩基ずも結び぀かない。", "title": "遺䌝子" }, { "paragraph_id": 122, "tag": "p", "text": "同様にGもC以倖ずは結び぀かない。CもG以倖ずは結び぀かない。", "title": "遺䌝子" }, { "paragraph_id": 123, "tag": "p", "text": "遺䌝子の正䜓は、DNAにおける塩基の䞊び方である。この遺䌝子の䞊び方が、生物の圢や性質を決めおいる。", "title": "遺䌝子" }, { "paragraph_id": 124, "tag": "p", "text": "なお、DNAの二重らせん構造を発芋した孊者はワト゜ンずクリックである。なお、DNAそのものを発芋した人物はミヌシャずいう人である。DNAが遺䌝子であるこずを解明した人物は、ワト゜ン・クリックずは別の孊者(゚むブリヌや、ハヌシヌずチェむスなど)である。", "title": "遺䌝子" }, { "paragraph_id": 125, "tag": "p", "text": "※ ゚むブリヌ、ハヌシヌずチェむスに぀いおは高校の範囲の人名であるので、䞭孊生は暗蚘しなくおよい。", "title": "遺䌝子" }, { "paragraph_id": 126, "tag": "p", "text": "", "title": "遺䌝子" }, { "paragraph_id": 127, "tag": "p", "text": "", "title": "遺䌝子" }, { "paragraph_id": 128, "tag": "p", "text": "䞀人の人間の䞭では遺䌝子は、受粟卵の時から、现胞分裂の際は、必ず耇補されおいる。", "title": "遺䌝子" }, { "paragraph_id": 129, "tag": "p", "text": "芪から子に䌝わる遺䌝子は、組み合わせは倉わるが、子は䞡芪から遺䌝子を受け継ぐ。", "title": "遺䌝子" }, { "paragraph_id": 130, "tag": "p", "text": "そしお、芪から子ぞ、子から孫ぞず、遺䌝情報を子孫に䌝えおいる。", "title": "遺䌝子" }, { "paragraph_id": 131, "tag": "p", "text": "遺䌝子の研究成果は倚くあるが、近幎の成果を、この節では取り䞊げよう。", "title": "遺䌝子の研究成果の掻甚" }, { "paragraph_id": 132, "tag": "p", "text": "このような成果がある。では、関連する技術を解説しおいこう。", "title": "遺䌝子の研究成果の掻甚" }, { "paragraph_id": 133, "tag": "p", "text": "生物孊で蚀うクロヌン (clone ) ずは、ある個䜓ず、たったく同じ遺䌝子を持぀別の個䜓を、䜜るこずである。", "title": "遺䌝子の研究成果の掻甚" }, { "paragraph_id": 134, "tag": "p", "text": "怍物のクロヌンは、さし朚などで、簡単にクロヌンが䜜成できる。", "title": "遺䌝子の研究成果の掻甚" }, { "paragraph_id": 135, "tag": "p", "text": "珟代でも技術的に難しいのは、動物のうち、りシやヒツゞなどのような、有性生殖する動物のクロヌン䜜成である。", "title": "遺䌝子の研究成果の掻甚" }, { "paragraph_id": 136, "tag": "p", "text": "珟圚の技術では、動物のクロヌンの䜜成では、胚や䜓现胞から取り出したDNAを含む栞を、未受粟卵に移怍する「栞移怍」によっお䜜った卵を代理母の子宮に移怍しお、代理母にクロヌンを出産させ、クロヌンを䜜成する。", "title": "遺䌝子の研究成果の掻甚" }, { "paragraph_id": 137, "tag": "p", "text": "通垞の受粟などずは違う仕組みである。", "title": "遺䌝子の研究成果の掻甚" }, { "paragraph_id": 138, "tag": "p", "text": "珟圚の技術では、(代理母でなく、)出産されたクロヌン動物には、身䜓の異垞がある事が倚い。", "title": "遺䌝子の研究成果の掻甚" }, { "paragraph_id": 139, "tag": "p", "text": "ヒトのクロヌン䜜成は、各囜の法埋などによっお犁止されおいる。", "title": "遺䌝子の研究成果の掻甚" }, { "paragraph_id": 140, "tag": "p", "text": "遺䌝子の組み換え方法には、いろいろな方法があるが、酵玠を甚いた方法が、有力な方法である。", "title": "遺䌝子の研究成果の掻甚" }, { "paragraph_id": 141, "tag": "p", "text": "ある酵玠には、特定のパタヌンのDNA塩基配列を切断する酵玠がある。このような、特定パタヌンの塩基を切断できる酵玠を、制限酵玠(せいげん こうそ、英: restriction enzyme)ず蚀う。このような酵玠を切断のパタヌンごずに集めお、DNAず混ぜれば、酵玠ずの組み合わせによっお、思い通りの切断が出来る。", "title": "遺䌝子の研究成果の掻甚" }, { "paragraph_id": 142, "tag": "p", "text": "切断だけだず、単にDNAが切断されただけなので、DNAを぀なぐ事の出来る別の酵玠を甚いお、぀なげたりする。DNAを぀なげられる酵玠をDNAリガヌれ(ディヌ゚ヌ゚ヌリガヌれ、DNA ligase)ず蚀う。", "title": "遺䌝子の研究成果の掻甚" }, { "paragraph_id": 143, "tag": "p", "text": "このほか、様々な組み換え方法を甚いお、DNAを目的の配列に組み替えお、その組み替えたDNAを现胞などに戻しお培逊し、遺䌝子組み換えが出来る。", "title": "遺䌝子の研究成果の掻甚" }, { "paragraph_id": 144, "tag": "p", "text": "(※ 制限酵玠やDNAリガヌれなどは、詳しくは、高校・倧孊で習う。䞭孊では、制限酵玠やDNAリガヌれは、芚えなくおも良いだろう。)", "title": "遺䌝子の研究成果の掻甚" }, { "paragraph_id": 145, "tag": "p", "text": "制限酵玠の応甚は、遺䌝子組み換え以倖にも、遺䌝子の配列の分析・調査などにも応甚できる。", "title": "遺䌝子の研究成果の掻甚" }, { "paragraph_id": 146, "tag": "p", "text": "遺䌝子組み換えをした品皮は、自然界には存圚しおいないので、それを利甚するさいに未知の問題が起きる可胜性がある。そのため、遺䌝子組み換えをするさいには、泚意が必芁である。", "title": "遺䌝子の研究成果の掻甚" }, { "paragraph_id": 147, "tag": "p", "text": "食品の成分衚などに「遺䌝子組み換えでない」などの泚意曞きがあるのは、このような組み換え品皮を原材料に利甚しおいない事を瀺しおいる。", "title": "遺䌝子の研究成果の掻甚" }, { "paragraph_id": 148, "tag": "p", "text": "自然界のバラは、青い色玠を぀くるこずができないため、青いバラは無かった。しかし、パンゞヌの花に、青い品皮があるので、このパンゞヌの青い色玠を぀くる遺䌝子を、遺䌝子組み換えの技術をもちいおバラに導入するこずによっお、青い色玠を぀くるバラが開発された。こうしお、青いバラが開発された。2004幎、日本で、青いバラが䞖界で初めお、぀くられた。", "title": "遺䌝子の研究成果の掻甚" }, { "paragraph_id": 149, "tag": "p", "text": "糖尿病の患者は、むンスリンずいう物質を぀くる事ができないため、䜓内でむンスリンが䞍足し、そのため症状がでる。そこで、むンスリンを倧量生産するのに、埮生物が䜿われおいる。", "title": "遺䌝子の研究成果の掻甚" }, { "paragraph_id": 150, "tag": "p", "text": "ヒトのむンスリンを぀くる遺䌝子を、遺䌝子組み換え技術をもちいお倧腞菌に導入し、倧腞菌にヒトのむンスリンを぀くらせる。", "title": "遺䌝子の研究成果の掻甚" }, { "paragraph_id": 151, "tag": "p", "text": "そしお、そのむンスリンを、泚射などで、䜓内に送っおいる事で、糖尿病の症状をやわらげおる。", "title": "遺䌝子の研究成果の掻甚" }, { "paragraph_id": 152, "tag": "p", "text": "", "title": "遺䌝子の研究成果の掻甚" }, { "paragraph_id": 153, "tag": "p", "text": "倧腞菌によるむンスリンの生産手法が発明されるたでは、化孊的に合成したものか、ブタのむンスリンを䜿っおいた。しかし、ブタのむンスリンは、ヒトのむンスリンずは構造がちがうし、化孊的に合成したものもヒトのむンスリンずは構造がちがうため、有害な副䜜甚が起こる原因になっおいた。", "title": "遺䌝子の研究成果の掻甚" }, { "paragraph_id": 154, "tag": "p", "text": "しかし、ヒトのむンスリンず同じものを倧腞菌で぀くれるようになったので、糖尿病患者のむンスリン泚射によるアレルギヌ症状の発生が枛った。", "title": "遺䌝子の研究成果の掻甚" } ]
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== 生物の成長ず现胞分裂 == 生物が成長する際には、现胞分裂が起きおいる。䞀床の现胞分裂で、1個の现胞が2個に分かれる。3個には分裂しない。 倧たかに順序を芋るず、现胞分裂は、぀ぎのようになっおいる。 * 现胞分裂の順序 :<span style="font-size: large">たず、栞が分かれる → ぀づけお、现胞質が分かれる。</span> 怍物の现胞分裂の现かい順序 [[File:现胞分裂 怍物现胞 暡匏図.svg|thumb|900px|center|现胞分裂 怍物现胞 暡匏図]] # 栞の䞭に、染色䜓が珟れる。 # 染色䜓が2倍に耇補される。 # 染色䜓が、现胞の、瞊方向の䞭倮付近に䞊ぶ。 # 䞭倮に䞊んでいる染色䜓が、それぞれ䞡端に分かれるように移動する。玡すい糞がうすいしずいうものによっお、染色䜓が匕っ匵られる。 # 䞡端に分かれた栞がたずたっお、现胞1個の䞭に栞が2個できる。染色䜓は、やがお芋えなくなる。ただ、现胞は分かれおいない。 # 栞ず栞の間に、しきり现胞板 が内偎から出来はじめ、现胞が2぀に分けられる。こうしお、现胞が2぀に分かれる。 # 2぀の现胞に分かれたら、それぞれが倧きくなる。 # それぞれの现胞が、もずの倧きさくらいになったら、再び、现胞分裂が始たり、以䞊の工皋を繰り返す。 以䞊の分裂の順序は、怍物の堎合の順序である。 動物の堎合も、ほずんど順序は同じだが、怍物で现胞のしきりが出来るずころが、動物はちがう。動物现胞では、しきりのかわりに、くびれ が、倖偎から出来お、2個の现胞に分かれる。 染色䜓ずは、现胞分裂のずきに芋える、ひも のような物である。染色䜓の䞭には、生物の圢質を決める<span style="font-size: large">遺䌝子</span>いでんしが入っおいる。现胞分裂のずき以倖は、染色䜓は顕埮鏡では芋えない。染色䜓の本数は、生物の皮類ごずに決たっおいる。 動物のヒトの堎合、染色䜓の本数は22察の垞染色䜓ず1察の性染色䜓の46本である。 === ゜ラマメによる根の成長の芳察 === (図䞭のピンク線は成長点ではなく、等間隔に぀けた点です) [[File:゜ラマメによる根の成長の芳察.png|thumb|゜ラマメによる根の成長の芳察ず现胞分裂]] '''方法''' # ゜ラマメの皮子を発芜させ、根が2cm3cmほど䌞びたら、今埌の成長の早さを芳察するため、根に印を等間隔に4個8個ほど、印を぀ける。 # 根に぀けた印の間隔を、1日ごずに芳察する。 芳察の結果、同じ根でも、成長の倧きい堎所ず、成長の小さい堎所があるこずが分かる。 根の先端付近が、成長が倧きい。いっぜう、根元の付近皮の近くは、ほずんど成長しおいない。 この、根の先端近くの、成長の倧きい现胞分裂が掻発な箇所を、<span style="font-size: large">成長点</span>せいちょうおんず蚀う。 なお、根の先端そのものより、ほんの少しだけ根に近い偎が成長点である。根の先端は、成長点を保護するための組織になっおおり、根の先端を 根冠こんかん ず蚀う。 === タマネギによる现胞分裂の芳察 === '''方法'''<br /> タマネギを氎に数日間぀けお、根を出させる。芳察するのは、この根のほうである。 # 根の先端郚分を5mmほど切り取る。 # 切り取った根をうすい塩酞の入った詊隓管に぀けお、60床の湯の入ったビヌカヌで、塩酞の詊隓管を枩める。现胞の1぀1぀を、離れやすくするため。 # 枩めた根を取り出し、プレパラヌトに根をのせ、柄぀き針で、根を軜く぀ぶしお、ほぐす。 # プレパラヌト䞊の根に染色液を加え、芳察しやすくする。染色液には、酢酞カヌミンや酢酞オルセむンなどを甚いる。 # カバヌガラスをかける。 # カバヌガラスの䞊から、ろ玙を乗せ、静かに、根をおし぀ぶしお広げる。现胞をばらばらにしお、芳察しやすくするため。 # 顕埮鏡で芳察する。 顕埮鏡の芳察では、たず、䜎倍率で100倍くらいで芳察する。しだいに倍率を高くするため、倍率を倉えおいき、100倍600倍くらいで芳察する。 == 染色䜓の数 == {| class="wikitable" style="float:right" |+ いろいろな生物の染色䜓の数 ! 怍物名||染色䜓の数 |- | タマネギ || 16本  |- | トりモロコシ || 20本  |- | むネ || 24本  |- | むチョり || 24本  |- | サツマむモ || 90本  |- | スギナ || 216本  |- ! 動物名||染色䜓の数 |- | キむロショりゞョりバ゚ || 8本  |- | アマガ゚ル || 24本  |- | ネコ || 38本  |- | '''ヒト''' || '''46本'''  |- | チンパンゞヌ || 48本  |- | りシ || 60本  |- | ニワトリ || 78本  |- | むヌ || 78本  |- | フナ || 100本  |- | アメリカザリガニ || 200本  |} 1぀の现胞あたりの染色䜓の本数は、生物の皮類ごずに決たっおいる。 染色䜓の本数は偶数である。 {{clear}} == 生物の殖え方 == === 有性生殖ず無性生殖 === 生物の生殖せいしょく、英:reproduction リプロダクションのしかたには、<span style="font-size: large">有性生殖</span>ゆうせいせいしょく:Sexual reproductionず<span style="font-size: large">無性生殖</span>むせいせいしょく、asexual reproduction の、二぀の殖え方がある。 :有性生殖ずは、雄ず雌の生殖现胞(卵粟子)が かかわり、受粟によっお増える、子孫の殖やし方のこずを蚀う。 :無性生殖ずは、雄ず雌が かかわらない、受粟を行わない、子孫の殖やし方を蚀う。 無性生殖には、おもに、分裂ぶんれ぀・出芜しゅ぀が・栄逊生殖えいようせいしょくがある。 === 無性生殖 === * 分裂 [[File:アメヌバの分裂 暡匏図.svg|thumb|300px|アメヌバの分裂]] 分裂ぶんれ぀、fissionずは䞀぀の䜓が二぀の䜓に分かれお殖える方法。 : 䟋アメヌバゟりリムシ、倚くの现菌類など。 : [[画像:分裂生殖の様子.png]] 分裂は、アメヌバなど、おもに単现胞生物に倚い生殖方法である。䞀郚の倚现胞生物の䞭にも、分裂で増える物がいる。 {{-}} * 出芜 [[File:ヒドラの出芜 暡匏図.svg|thumb|500px|ヒドラの出芜]] [[File:コりボ菌の出芜 暡匏図.svg|thumb|300px|コりボ菌の出芜]] からだの䞀郚が膚らみ、その郚分が分かれお、新しい個䜓を぀くる方法<br /> [http://www.google.co.jp/imglanding?q=%E3%83%92%E3%83%89%E3%83%A9&imgurl=http://www.cam.hi-ho.ne.jp/moose/syutsuga.jpg&imgrefurl=http://www.cam.hi-ho.ne.jp/moose/sub2.htm&usg=__6mkJgN89bnRXhonZwBFwUDCOtYo=&h=221&w=150&sz=5&hl=ja&sig2=Rh0Du1zZ3jt4nynoVgk7CQ&um=1&itbs=1&tbnid=1FBlqGagY3-1JM:&tbnh=107&tbnw=73&prev=/images%3Fq%3D%25E3%2583%2592%25E3%2583%2589%25E3%2583%25A9%26um%3D1%26hl%3Dja%26sa%3DX%26rlz%3D1R2GGLL_jaJP385%26tbs%3Disch:1&ei=dhhJTMzWKInCcdDd5aEM&um=1&sa=X&rlz=1R2GGLL_jaJP385&tbs=isch:1&start=3#tbnid=1FBlqGagY3-1JM&start=7 ヒドラ]など。<br /> :䟋ヒドラ、む゜ギンチャク、コりボ菌、ゎカむ [[画像:出芜の様子生殖.png]] {{-}} * 栄逊生殖 栄逊生殖えいようせいしょく、英語vegetative propagationでは、䜓の䞀郚が膚らむ。 : 䟋ゞャガむモ、オランダむチゎ、ナキノシタなど。<br/> [[画像:栄逊生殖の様子.png]] 栄逊生殖の䟋 * さし朚、぀ぎ朚  さし朚 や ぀ぎ朚 も、栄逊生殖に、ふくたれる。 * 茎を䌞ばしお増える。  オランダむチゎ、ナキノシタ * 地䞋の根から芜を出しお増える。  サツマむモ * 地䞋の茎から芜を出しお増える。  ゞャガむモ {{-}} ==== 無性生殖の特城 ==== [[File:䜓现胞分裂 暡匏図.svg|thumb|無性生殖での染色䜓のしくみは、<br />䜓现胞分裂たいさいがう ぶんれ぀ず同じ。]] 無性生殖では、芪ず同じ遺䌝子の染色䜓を、子は受け継ぐ。 分裂ぶんれ぀・出芜しゅ぀が・栄逊生殖えいようせいしょくのどれも、现胞分裂によっお増殖しおおり、䜓现胞分裂たいさいがうぶんれ぀ずいう方法である。䜓现胞分裂では、分裂の前ず埌で、染色䜓は同じである。そのため、芪の圢質けいし぀ず、たったく同じ圢質を、子䟛はそのたた受け継ぐ。 無性生殖では、有性生殖ずちがい、雄ず雌が出䌚う必芁が無いので、無性生殖では、比范的に短い時間に個䜓数が増えやすい。 === 有性生殖 === ==== 枛数分裂 ==== 有性生殖では、䞀般の现胞ずは別に、粟子せいしや卵らんずいった生殖のための特別な现胞を぀くる。この、粟子や卵などを'''生殖现胞'''せいしょく さいがうずいう、いっぜう、ふ぀うの现胞を䜓现胞たいさいがうずいう。 粟子は、1個の现胞でもある。现胞の芳点から芋た堎合の粟子のこずを、'''粟现胞'''せいさいがうずいう。 同様に、卵のこずを'''卵现胞'''らんさいがうずいう。卵は、1個の现胞でもある。 [[File:有性生殖 暡匏図.svg|thumb|500px|有性生殖]] 粟现胞や卵现胞の染色䜓の1察あたりの染色䜓数は、通垞の䜓现胞たいさいがうの'''半分の染色䜓数'''である。そのため、子は、芪の遺䌝子を半分ず぀受け継ぐ。 この半分ず぀の染色䜓を持぀粟现胞ず卵现胞が受粟しお、卵が受粟卵になるこずで、染色䜓の数は足しあわされる。受粟卵の染色䜓の本数は元の䜓现胞ず同じ本数である。 * 近芪亀配きんしんこうはいの問題 参考 ふ぀うの染色䜓の䞀察では、母方からの染色䜓の持぀情報ず、父方からの染色䜓の持぀情報ずが、ちがっおいる。このように、染色䜓の䞀察は異なる情報どうしで、働きを補い合っおいる。 しかし、もし、血の぀ながった芪子どうしで亀配しお子䟛を産んでしたったり、あるいは兄匟姉効どうしで亀配しお子䟛を産んだりするず、生たれる子䟛の染色䜓は、家族どうしの子なので、染色䜓の䞀察のうち2本ずも䌌たような染色䜓ずなっおしたい、染色䜓の情報が重なっおしたう。このため近芪亀配では、生たれた子の染色䜓の䞀察では2本の情報が重なっおしたい、その結果、身䜓に異垞を持぀堎合が倚くなる。 日本では法埋で、血の぀ながった芪子どうしの結婚は犁止されおいる。同様に兄匟姉効どうしの結婚も犁止されおいる。 なにも人間だけに限らず、犬や猫などの動物の堎合でも、近芪亀配は、匱い子䟛を䜜っおしたう傟向が高い。有性生殖をする生物では、芪子や兄匟同士の近芪亀配をするず、生たれる子䟛が身䜓などに䞍具合を持぀堎合が倚くなる。 ==== 枛数分裂ず䜓现胞分裂 ==== * 枛数分裂 枛数分裂げんすう ぶんれ぀ずは、粟现胞や卵现胞ができるずきの分裂で、'''染色䜓の数が半分になる'''。この粟现胞や卵现胞ができるずきの分裂を<span style="font-size: large">'''枛数分裂'''</span>げんすう ぶんれ぀ず蚀う。 受粟卵のずきに、染色䜓の数が卵ず粟子の䞡方の染色䜓があわさっお、もずの数の染色䜓にもどる。有性生殖では、子は、䞡芪の染色䜓および遺䌝子を半分ず぀受け継ぐ。芪の染色䜓の半分を受け継ぐため、子の特城は、芪になる。しかし、子の染色䜓・遺䌝子は、芪の染色䜓・遺䌝子ず異なる。 このため、有性生殖では、倚様な個䜓が生たれおいく。 有性生殖には、雄ず雌が必芁だが、子に遺䌝的な倚様性が埗られるため、環境の倉化に察応できる可胜性がある。 * 䜓现胞分裂 [[File:䜓现胞分裂 暡匏図.svg|thumb|䜓现胞分裂 暡匏図]] いっぜう、生殖现胞でない通垞の现胞䜓现胞が分裂するずきの分裂のこずを、'''䜓现胞分裂'''たいさいがう ぶんれ぀ず蚀う。 分裂前の现胞の染色䜓ず、分裂埌の现胞の染色䜓は、たったく同じである。そのため、遺䌝子は同じである。 染色䜓の数は、分裂の盎前に2倍に増え、分裂のずきに、その染色䜓が半分になっお、もずの数に戻るので、分裂埌の染色䜓の数は分裂前の通垞時ず同じである。 {{-}} ==== 怍物の有性生殖 ==== [[File:被子怍物の花の぀くり äž­å­Šæ ¡.svg|thumb|600px|被子怍物の花の぀くり。]] 花粉の䞭に粟现胞がふくたれおいる。 めしべの胚珠の䞭に、卵现胞がふくたれおいる。 # めしべの先に花粉が぀く受粉をするず、花粉から花粉管がのびる。この受粉しただけの段階では、ただ受粟卵が出来おいない。 # 花粉管が胚珠に達するず、花粉管の䞭の粟现胞ず、卵现胞が結び぀く。こうしお、受粟が行われ、受粟卵ができる。 ===== 花粉管の芳察 ===== ホりセンカなどの怍物の花粉ず、寒倩ず砂糖ショ糖を甚いお、顕埮鏡などを甚いお芳察できる。 砂糖を混ぜた寒倩の溶液を固たらせた物は、めしべず状態が䌌おいるので、この砂糖入りの寒倩を䜿っお、花粉管が芳察できる。 たず、砂糖を混ぜた寒倩を䜜る必芁がある。 # 5%10%の砂糖氎50cm<sup>3</sup>100cm<sup>3</sup>に、寒倩を1g2gほど混ぜお、砂糖の混ざった寒倩溶液を䜜る。 # プレパラヌトを䜜るため、たずスポむトで、寒倩容噚の䞀郚を取り出し、スラむドガラスに1滎・2滎ほど萜ずす。 # スラむドガラス䞊に萜ずした寒倩溶液を、冷やしお固める。 # 寒倩䞊に、ホりセンカなどの花粉をたく。 # 花粉のたかれた寒倩の䞊に、カバヌガラスをかける。これで、プレパラヌトができる。 # ペトリ皿の䞭に、折った割り箞わりばしで浮かせた足堎を2本ほど䜜っお、その割り箞の䞊にプレパラヌトごず眮く。也燥しないように、ペトリ皿の䞭には、プレパラヌトに氎が぀かない皋床に、ペトリ皿に氎を入れおおく。 # 3分5分ごずに、プレパラヌトを取り出しお、顕埮鏡で芳察する。倍率100倍200倍くらい ==== 動物の有性生殖 ==== 有性生殖をする動物には、雄おすず雌めすずの区別がある。 粟子には、尟のような物があり、この尟を、べん毛べんもう、flagellum フラゞェルムずいう。 : 卵らんを䜜る噚官は、雌の䜓の䞭にある卵巣らんそう、英:ovary オりバリヌで、卵は䜜られる。卵は、1個の现胞でもある。 : 粟子を䜜る噚官は、雄の䜓の䞭にある粟巣せいそう、英:testicle タスティコりルで、粟子は䜜られる。粟子は、1個の现胞でもある。 [[画像:Sperm-egg.jpg|thumb|right|粟子の卵ぞの䟵入]] : 生殖で、卵に粟子が䞀぀受粟するず、卵の衚面に倉化がおこり、それ以䞊の粟子が卵に入れないようになる。粟子ず卵が合䜓するこずを受粟じゅせい、fertilization ファテレれむションず呌び、受粟によっお粟子ず結合した卵を受粟卵じゅせいらん、zygote ザむゎりトず呌ぶ。受粟したずき、受粟膜(じゅせいたく、fertilization membrane)ず呌ばれる、他の粟子の䟵入を劚げる膜を圢成するため、粟子は、1個の卵にふ぀う1個しか受粟しない。受粟した粟子は、頭郚が 粟栞(sperm nucleus)ずなっお、卵栞(egg nucleus)ず合䜓する。 ==== 性染色䜓ず垞染色䜓 ==== ※ 性染色䜓に぀いおは、くわしくは、高校で習う。 [[ファむル:Human male karyotype.gif|right|350px|thumb|図 ヒトの男性の性染色䜓。垞染色䜓は倧きい順に䞊べ、番号で呌びあらわす。]] ヒトの䜓现胞は、染色䜓の察぀いを23組、あわせお46本の染色䜓をも぀。 * 生殖现胞 ヒトの粟子ず卵は、23組のペアのうち1本ず぀23本の染色䜓を持っおいる。受粟卵になるず粟子ず卵の染色䜓をあわせお46本の染色䜓ずなる。 * 男女の違い 性の決定に関䞎する染色䜓を'''性染色䜓'''せい せんしょくたい、sex-chromosomeず呌ぶ。いっぜう、性染色䜓でない染色䜓を、垞染色䜓じょう せんしょくたいず蚀う。 : ヒトの男女の違いは、X染色䜓ずY染色䜓を1぀ず぀持っおいれば男性で、X染色䜓を2本持っおいれば女性ずなる。生殖现胞の粟子は22本+X染色䜓たたは22本+Y染色䜓の堎合があり、卵は22本+X染色䜓の堎合だけである。぀たり、X染色䜓をも぀粟子ずX染色䜓をも぀卵が受粟すれば女性に、Y染色䜓をも぀粟子ずX染色䜓をも぀卵が受粟すれば男性になる。 ヒトの堎合、男性ホルモンテストステロンなどを女性に投䞎しおも、性別は倉わらない。同様に、女性ホルモン゚ストロゲンなどを男性に投䞎しおも、性別は倉わらない。性ホルモンでは性別は倉わらない。ヒトの性別を決定するのは遺䌝子である。 ※ 性ホルモンに぀いお、より詳しくは保健䜓育や高校生物などであ぀かう。 === 動物の発生 === [[画像:Baer embryos.png|thumb|250px|゚ルンスト・ヘッケルによるセキツむ動物の胚の比范。なお、図の初期胚には圢態的な類䌌性が芋られるが、今日ではマチガむだずいわれおいる。巊の4぀は魚類、䞡生類、爬虫類、鳥類。右半分はホ乳類。右端がヒト。]] 受粟卵から成長した個䜓になるたでの過皋を'''発生'''(はっせい、embryogenesis)ず呌ぶ そしお発生䞭の子の䜓のこずを'''胚'''はいずいう。぀たり受粟卵になっおから成長いた個䜓になるたでの間の時期の子の䜓を胚はいずいう。 䟋えば、ニワトリの雌めすは1日に1個皋床の卵を産む。亀尟をしないでも卵は産たれるが、孵化ふかしない。亀尟をしないで受粟しないで産たれた卵を無粟卵むせいらんず呌び、亀尟をしお受粟しお産たれた卵を有粟卵ゆうせいらんず呌ぶ。無粟卵ず有粟卵をニワトリの䜓枩ず同じ37℃で保枩するず、無粟卵は倉化しないが、有粟卵は2日皋床で血管が3日皋床で心臓が圢成され、7日皋床で脳や目や手足などが圢成され、20日皋床で生たれヒペコになる。血管や心臓が発生の初期に圢成されるのは、卵黄にある栄逊を血管や心臓で取り入れるためである。 ==== 発展 ==== :※ 本節の以䞋の文は、蚘事が完成するたで、ずりあえず高校理科の蚘事[[高等孊校生物 生物I‐生殖ず発生]]を借甚した。いく぀かの参考曞には同等の内容が芋られるので、䜙裕があれば読んでいただきたい。 [[File:卵割の様匏.svg|thumb|700px|卵割の様匏]] 受粟卵は䜓现胞分裂を繰り返しお成長するが、その䜓现胞分裂を'''卵割'''らんか぀、cleavageず呌ぶ。 卵割で生じた现胞を'''割球'''かっきゅう、blastomereず呌ぶ。 受粟卵は䜓现胞分裂を繰り返しお成長するため、それぞれの现胞は受粟卵の遺䌝子を党おそのたた受け継ぐ。発生の過皋で、それぞれの现胞は遺䌝子の異なる郚分を䜿うこずで、それぞれ異なる现胞になっおいき、これを'''分化'''ぶんか、differentiationず呌ぶ。぀たり、個䜓の党おの现胞は同じ遺䌝子をも぀が、䜿う遺䌝子の組み合わせで異なる现胞になっおいく。 * カ゚ルの発生 [[File:カ゚ルの発生 原腞胚から神経胚たで.svg|thumb|700px|カ゚ルの発生. 原腞胚から神経胚たで]] カ゚ル(flog)の受粟では、粟子は動物極偎から䟵入する。粟子が卵に䟵入した䜍眮の反察偎には、灰色の郚分が䞉日月になっおいる箇所が生じる。これを'''灰色䞉日月'''はいいろ みかづきずいう。発生が進むず灰色䞉日月の䜍眮に'''原口'''げんこうが生じる。 カ゚ルの卵は、卵黄が怍物極偎に片寄った端黄卵である。 カ゚ルの発生は、 : 受粟卵→2现胞期→4现胞期→8现胞期→16现胞期→桑実胚そうじ぀はい→胞胚ほうはい→原腞胚げんちょうはい→神経胚しんけいはい→尟芜胚びがはい→おたたじゃくし→成䜓せいたい の順で起こる。 * 4现胞期 等割ずうか぀を行う。 * 8现胞期 䞍等割を行う。動物極の割球が小さい。 * 桑実胚そうじ぀はい期 動物極偎に'''卵割腔'''ずいう空所が生じる。 * 胞胚期 胞胚腔ほうはいこうが、動物極偎に偏った䜍眮にできる。 * 原腞胚期 '''灰色䞉日月'''のあった所に、半月䞊の溝ができ、原口ずなる。この原口が陥入しお、動物極の方に陥入し、原腞ができる。発生が進むに連れお原腞が拡倧する。原口の䞊偎の䜍眮を'''原口背唇'''げんこうはいしんずいい、䞻にこの郚分が陥入しおいく。倖胚葉・内胚葉・䞭胚葉が、それぞれできる。原口は陥入が進むに぀れお匓圢から円圢ぞず倉わり、衚面から芋るず円圢の'''卵黄栓'''らんおうせんができる。 * 神経胚期 倖胚葉の背偎に生じる肥厚を'''神経板'''(しんけいばん、neural plate)ず呌ぶ。神経板はやがお管状になり、これを'''神経管'''(しんけいかん、neural tube)ず呌ぶ。神経管は将来、脳や脊髄になる。神経板ができおから神経管ができるたでの胚を'''神経胚'''(しんけいはい、neurula)ず呌ぶ。 * 尟芜胚 尟ができはじめた胚を'''尟芜胚'''(びがはい、tail bud)ず呌ぶ。 * おたたじゃくし幌生独立し食物をずる。 原腞胚のころになるず、胚葉は、倖胚葉、䞭胚葉、内胚葉に分化する。 神経胚のころになるず、倖肺葉は衚面を芆う衚皮(epidermis)ず管状䜓の神経管に分化し、䞭胚葉は支持噚官の脊玢(せきさく、notochord)ず'''䜓節'''たいせ぀、somiteず'''腎節'''(じんせ぀、nephrotome)ず'''偎板'''(そくばん、abdominal plate)に分化し、内胚葉は管状の腞管(enteron)に分化する。 その埌、倖胚葉性の噚官では、衚皮は皮膚の衚皮、県の氎晶䜓や角膜、口や錻の䞊皮に分化し、神経管は脳や脊髄、県の県胞や網膜に分化する。 䞭胚葉性の噚官では、脊玢は退化し、䜓節は脊怎骚・骚栌・骚栌筋、皮膚の真皮に分化し、腎節は腎臓や茞尿管に分化し、偎板は心臓などの内臓、血管の結合組織や筋組織に分化する。 内胚葉性の噚官では、腞管は前郚が気管・肺、食道、胃、肝臓、膵臓に分化し、䞭・埌郚が小腞、倧腞、膀胱に分化する。 {{-}} == 遺䌝の法則 == === 遺䌝ず圢質 === '''遺䌝'''(いでん、heredity)ずは、生物の圢や性質が、遺䌝子によっお、芪から子ぞ䌝わるこずである。 たた、生物の圢や性質のこずを'''圢質'''(けいし぀、trait, character)ず呌ぶ。 圢質には、芪から子ぞ遺䌝する遺䌝圢質いでんけいし぀ず、 環境の圱響によっお獲埗した遺䌝しない獲埗圢質かくずくけいし぀、acquired characterがある。 このペヌゞでは、「圢質」ずは遺䌝圢質のこずを指す。 === メンデルの遺䌝の法則 === ==== 察立圢質ず玔系 ==== [[File:Gregor Mendel Monk.jpg|thumb|メンデル]] メンデルは、゚ンドりの圢質の遺䌝の芏則性を調べた。 [[File:゚ンドりの皮子の圢の遺䌝.svg|thumb|300px|left|゚ンドりの皮子の圢の遺䌝]] * '''察立圢質'''たいり぀ けいし぀ ゚ンドりには、皮子の圢が「䞞圢」たるがたの物ず、「しわ圢」の物がある。皮の䞞圢の性質ず、しわ圢の性質は、1個の個䜓には、同時には衚れない。 このような、けっしお同時には珟れない圢質を<span style="font-size: large">'''察立圢質'''</span>たいり぀ けいし぀ず蚀う。 ゚ンドりの察立圢質には、皮子の䞞圢・しわ圢の他にも、子葉の色黄色、たたは緑色、皮皮の色灰色、たたは癜色、花の䜍眮茎の途䞭、たたは茎の頂䞊、草たけ高い、たたは䜎いなどがある。 メンデルは、この察立圢質に泚目しお、゚ンドりの圢質の遺䌝の実隓を行い、遺䌝の芏則性を調べた。 * '''玔系'''じゅんけい メンデルは実隓を行う準備にあたり、ある個䜓を芪、子、孫、  ず䜕代にもわたっお自家受粉させ、䞞圢の皮しか残さない個䜓を遞びだした。 同様に、䜕代にもわたっお自家受粉させ、しわ圢の皮しか残さない個䜓を遞びだした。 裏をかえすず、䞞圢の皮の個䜓を自家受粉させたずきに、必ずしも、子の圢質は䞞圢の皮になるずはかぎらず、しわ圢の皮の圢質を持぀子が出おくる堎合もある。 ぀たり、䞞圢の芪であっおも、しわ圢の圢質の遺䌝子を持っおいる堎合がある。 なのでメンデルは、䞞圢の遺䌝子のみを持っおいる個䜓を遞び出すために、䞞圢の皮を持぀゚ンドりのみの自家受粉をくりかえし、䜕代にもわたっお䞞圢の圢質を衚す゚ンドりを遞び出す必芁があったのである。 このように、䜕代にもわたっお個䜓を自家受粉させおも、䞞圢の皮の圢質のみを出し、しわ圢の圢質を出さない堎合は、その系統の個䜓は、しわ圢の遺䌝子を持っおいないず考えられる。 これらのように、䜕代にもわたっお、同じ圢質のみを珟す系統の個䜓を<span style="font-size: large">'''玔系'''</span>じゅんけいず蚀う。そしお、玔系でない個䜓を'''雑皮'''ざっしゅず蚀う。察立圢質どうしを持぀玔系どうしの芪をかけあわせおできた子は、雑皮である。 玔系の芪どうしを掛け合わせた雑皮の子では、それぞれの圢質で、それぞれ片方の芪の圢質だけが珟れる。これを'''優性の法則'''ゆうせいのほうそくずいう。 このずき、雑皮の子にあらわれるほうの圢質を優性圢質ずいう。子にあらわれないほうの圢質を劣性圢質ずいう。 雑皮の子は、優勢の圢質の遺䌝子も、劣性の圢質の遺䌝子も、䞡方ずも芪から受け継いでいる。しかし、劣性のほうの遺䌝子は、優性の遺䌝子があるずきには圢質が発珟しないのである。 優性の圢質のほうの遺䌝子を優性遺䌝子ず蚀う。劣性の圢質のほうの遺䌝子を劣性遺䌝子ずいう。 ここでいう優性・劣性の「優劣」ずは、べ぀に生存に適しおいるかどうかを瀺しおいない。単に、子が、芪から優性・劣性の䞡方の遺䌝子を受け継いだずきに、子に圢質が珟れるほうの遺䌝子を「優性」ずいい、子に圢質が珟れないほうの遺䌝子を「劣性」ずいうだけの事である。  のだが、什和2幎床教科曞からは、「優性」「劣性」が、それぞれ「顕性」「朜性」に改められた。たた、啓林通の教科曞では「優性の法則」が削陀された。たた、日本医孊䌚においおも「顕性」「朜性」の䜿甚が掚奚されおいる。このため、孊校で「顕性」、「朜性」ず習った堎合、そちらを䜿甚されたい。 <!-- 「提案が出おいる」ずいう玹介で十分で、䞭孊生に教える内容ずしおは難しい甚語(日本遺䌝孊䌚、日本技術䌚議、シンポゞりム)があるし、教員向けの教科曞でならずもかく、このペヌゞに必芁ずは到底思えないのでコメントアりト {{コラム|※ 範囲倖: 「優性」ず「顕性」の甚語の件| :※ 近幎、蚀い換えの運動で、「優性」を「顕性」けんせいに、「劣性」を「朜性」せんせいに蚀い換えようずいう運動があり、日本遺䌝孊䌚などが提唱しおおり、遺䌝孊䌚が文郚科孊省に蚀い換えの芁望を出しおいる。 しかし、単に日本遺䌝孊䌚および協力する䞀郚の孊䌚日本孊術䌚議などが賛同がそう提唱しおいるだけであり、ほかの孊䌚が了承したかは䞍明である。実際、日本医孊䌚は、遺䌝孊䌚の意芋にはただ賛同しおおらず、公開シンポゞりムで孊䌚員などから意芋を収集しおいる段階である<ref>[https://news.goo.ne.jp/article/jmedj/nation/jmedj-20181213173747740.html gooニュヌス、web医事新報、『「顕性・朜性」ぞの倉曎提案に賛吊ず戞惑い―日本医孊䌚が公開シンポゞりム開催【遺䌝孊甚語優性・劣性問題】』 2018幎12月19日に閲芧]</ref>。 :2018幎1011月段階でのネットの非専門家を含む䞀般人の意芋などをみるず、たるで蚀い換え案が生物系の孊䌚党䜓に了承されたかのように誀解しおおる人も倚く、たた、蚀い換えがたるで法的な決定事項かのように勘違いしおいる人が倚いので、気を぀けよう。 :瀟䌚科の公民科目でも習うように、日本で法埋を決定できる機関は囜䌚だけなので、どんな孊䌚にも法埋の決定暩は無い。 :2018幎のいたのずころ、教科曞や参考曞の衚蚘は、「優性」「劣性」のたたである。「けんせい」ず「せんせい」は、耳では聞き分けづらいが、どうやら、そういう教育事情に遺䌝孊䌚は興味ないようだ。 :※ ネットなどでは䞀郚の間違ったデマにより、2018幎2019幎の段階で「䞭孊高校の教科曞では『顕性・朜性』にする事が決たった」ずありたすが、デマです。そのような文科省の通達は存圚しないです。このデマは、教科曞甚語の参考にされおいる日本孊術䌚議における甚語の採択を、玠人の混同により、文科省などによる教科曞の芏則ず混同したものです。日本孊術䌚議は倧きな孊䌚なので、教科曞の甚語ぞの圱響力はありたすが、あくたで圱響どたりであり、法的芏則でもなければ、教育指導芁領でもなんでもありたせん。 だいたい、そもそも自然科孊においお、甚語を䞀語に限定する理由は無く、同じ物理珟象に耇数の甚語が䞎えられおいお、それが高校の教科曞で玹介される事も、よくありたす。 たずえば、高校の理科の「物理」科目における電磁誘導においお、物理孊䌚に由来する「電堎」ずいう甚語ず、電気工孊などの孊䌚に由来する「電界」ずいう甚語は同じものを指したすが、しかし甚語が別々にありたす。高校でも、「電堎」も「電界」も䞡方ずも甚語を習いたす その他、高校の「生物」科目では、バむオテクノロゞヌなど新しい分野においおは、甚語が教科曞䌚瀟などによっお埮劙に異なりたす。 :※ たた、これらの関係孊䌚などに寄せられるパブリックコメントは、けっしお倚数決によっお䜕かを採択するものではありたせん。孊䌚に限らず、そもそもパブリックコメントの本来の目的は、けっしお倚数決ではなく、目的は芖点の芋萜ずしが無いかを確認するため、意芋を倖郚などから集めるものです。 なお「孊䌚のパブリックコメントでも賛成意芋が倚数寄せられおるんだから、・・・」みたいな意芋を蚀う人は、そもそもパブリックコメントの目的を勘違いしおいる玠人ですので、無芖したしょう。もっず突っ蟌んで蚀うず、勘違いしおいる内容はパブリックコメントの目的だけではなく、さらに、そもそも孊問をあたかも政治暩力闘争のパワヌゲヌムか䜕かのための政治運動ぞの暩嚁付けの道具ず勘違いしおいる人達によくある発想です。なので、なにかず倚数決で䜕かを決めたがり、そしお民䞻䞻矩の意味を はきちがえ、少数意芋を犁止したがるのです。 孊問・科孊ずは、むしろ、そういう政治運動ゎッコずは、距離を眮いお、真実を探求するものです。 :今幎から教科曞で倉えられおいるこずが確認できたので掲茉 }} --> 玔系の察立圢質を持぀芪どうしを掛け合わせた子を雑皮第䞀代ずいう。雑皮第䞀代どうしを掛け合わせた子を(぀たり玔系の孫にあたる)、雑皮第二代ずいう。 雑皮第䞀代である子の、劣性のほうの遺䌝子は、べ぀に消えたわけではないので、子どうしを掛け合わせお次䞖代を぀くるず、その次䞖代である孫にあたる雑皮第二代では、ずきどき䞡方の芪から劣性の圢質だけを受け継ぐ堎合があるので、その堎合には劣性の圢質が珟れる。 たた、このような孫䞖代の実隓から、劣性の遺䌝子が消えたわけではないこずが確認できる。 劣性遺䌝子が圢質を珟さない堎合ずは、優性遺䌝子ずあわさった堎合だけである。 ==== メンデルの実隓 ==== オヌストリア人のメンデル(1822幎1884幎)は、遺䌝のしくみを調べるため、゚ンドりを䜿っお、次のような実隓を行った。 このメンデルの実隓によっお、遺䌝における優性や劣性のしくみが明らかになっおいった。 <ref>岩槻邊倫、須原準平蚳『メンデル 雑皮怍物の研究』岩波曞店、1999幎発行</ref> '''メンデルの実隓方法'''<br /> メンデルは、異なる圢質をも぀゚ンドりの品皮を甚意し、2幎間にわたり育お、 同䞀個䜓の配偶子間で行われる'''自家受粟'''(autogamy)で 党く同じで倉化しない子孫を生じる'''玔系'''(じゅんけい、pure line)の品皮を遞んだ。 その際、察立圢質が明確な、たがいに異なる察立圢質を7぀採甚し、 実隓に採甚された察立圢質 # 熟した皮子の圢の違い䞞圢、しわ圢 # 子葉の色の違い黄色、緑色 # 皮皮の色の違い灰色、癜色 # 熟した さやの圢の違いふくらみ、くびれ # 未熟な さやの色の違い緑色、黄色 # 花の䜍眮の違い茎の途䞭、頂䞊 # 茎の長さの違い高い、䜎い 1856幎から62幎にかけお゚ンドりの亀配実隓を行った。そしお、実隓結果を蚘録した。 ==== 実隓結果 ==== {| class="wikitable" |+  メンデルによる゚ンドりの亀雑実隓の結果 ! rowspan="2"|圢質 !! rowspan="2"|芪 (P)  !! rowspan="2"|子 (F1)  !! colspan="2"|å­« (F2)!! rowspan="2"| 孫 (F2) <br /> 合蚈 !! rowspan="2"| 孫 (F2) <br /> 比率  |- !  優性 !! 劣性  |- ! 皮子の圢 |  䞞×しわ  ||  䞞  ||  䞞 5474個  ||  しわ 1759個  ||  7324個  ||  2.96  1  |- ! 子葉の色 |  黄色×緑  ||  黄色  ||  黄色 6022個  ||  緑色 2001個  ||  8023個  ||  3.01  1  |- ! 皮皮の色 |  灰色×癜色  ||  灰色  ||  灰色 705個  ||  癜色 224個 ||  929個  ||  3.15  1 |- ! 熟した さやの圢 |  ふくれ×くびれ  ||  ふくれ  ||  ふくれ 882個  ||  くびれ 299個  ||  1181個  ||  2.95  1  |- ! 未熟な さやの色 |  緑×黄色  ||  緑  ||  緑 428個  ||  黄色 152個 ||  580個  ||  2.82  1  |- ! 花の䜍眮 |  茎の途䞭×頂䞊  ||  茎の途䞭  ||  途䞭 651個  ||  頂䞊 207個  ||  858個  ||  3.14  1 |- ! 茎の高さ |  高×䜎緑  ||  高  ||  緑 787個  ||  黄色 277個  ||  1064個  ||  2.84  1 |} '''実隓1'''<br /> 1.皮子の圢に぀いお、<br /> 䞞ず しわ の玔系を甚意しお䞡芪P(Parens)ずしたずころ、 その子である雑皮第䞀代<ref>メンデルは「雑皮第䞀代」を単に「'''雑皮'''」ざっしゅず呌び、「雑皮第二代」を「雑皮第䞀代」ず呌んでいた。</ref>F1(Filius)は、党お䞞であった。 このように子F1では、察立圢質の片方のみが衚れる。 子F1で珟れる圢質を <span style="font-size: large">優性圢質</span>(ゆうせい けいし぀、dominant trait) ず呌び、子F1で珟れない圢質を <span style="font-size: large">劣性圢質</span>(れっせいけいし぀、recessive trait) ず呌ぶ。 ここでの優性・劣性は、単に圢質が珟れやすい・珟れにくいを意味し、べ぀に圢質が優秀である・劣等であるこずを意味しない。 この゚ンドりの堎合、皮子の䞞圢が優性圢質であり、皮子の しわ圢 が劣性圢質である。 優性圢質のこずを、単に「優性」ず略す堎合もある。同様に、劣性圢質のこずを、単に「劣性」ず略す堎合もある。 '''実隓2'''<br /> F1子を自家受粟したずころ、 雑皮第二代F2孫では、䞞ず しわ が5474個ず1850個で、およそ 31 の出珟比であった。 このようにF2孫では、 優性圢質ず劣性圢質が、およそ31の比で出珟する。 :優性劣性  31 '''実隓3'''<br /> F2孫を自家受粟したずころ、 F2で しわ だったものは、F3で党おしわの玔系ずなり、 F2で䞞だったものは、565株のF3の内、 193株は䞞の玔系ずなり、 372株は䞞ず しわ を3:1の比で生じた。 このようにF3では、F2で劣性圢質を瀺すものは、劣性圢質の玔系ずなり、 F2で優性圢質を瀺すものは、このうち、3分の2は優性圢質ず劣性圢質を3:1の比で生ずる子孫を䜜り、 3分の1は優性圢質の玔系ずなる。 '''実隓4'''<br /> 1.皮子の圢ず2.胚乳の色に぀いお、 皮子の圢が䞞で胚乳の色が黄の玔系ず皮子の圢がしわで胚乳の色が緑の玔系を甚意しお䞡芪Pずしたずころ、 その子F1はすべお䞞で黄であった。 '''実隓5'''<br /> F1を自家受粟したずころ、 F2では䞞・黄、䞞・緑、しわ・黄、しわ・緑が315個、108個、101個、32個で、 およそ9:3:3:1の出珟比であった。 ==== 遺䌝子型ず衚珟型 ==== 個䜓の遺䌝子の構成を蚘号で衚したものを'''遺䌝子型'''(いでんしがた、genotype)ず呌ぶ。 遺䌝子型はふ぀う優性圢質をAやBなどのアルファベットの倧文字で衚し、いっぜう劣性圢質をaやbなどのアルファベットの小文字で衚す。 ある圢質を決定する遺䌝子は、ペアの染色䜓の同じ䜍眮に1぀ず぀、あわせお2぀あるため、アルファベット2文字で衚される。 : 䟋 AA は優性のみ。 Aa は優性ず劣性。 aa は劣性のみ。 遺䌝子型によっお珟れる圢質を'''衚珟型'''(phenotype)ず呌ぶ。 遺䌝子型の蚘号を [ ] で囲んで衚すこずもある。 䟋 [A] , [a]  ==== 優性の法則 ==== {|class="wikitable" |- !!!!!Pの配偶子 |- !!!!!A |- !Pの配偶子!!a |align="middle"|Aa<br>[A] |} 実隓1では、 皮子の圢が䞞をA、しわをaず衚すずするず、 遺䌝子型は、䞞の玔系はAA、しわの玔系はaaず衚せる。 この䞡芪Pの配偶子はそれぞれA、aずなり、 その子F1の遺䌝子型はAaずなり、衚珟型は[A]ずなる。 このように、優性圢質の玔系ず劣性圢質の玔系ずを亀雑するず、 その子は優性圢質のみを衚し、 これを'''優性の法則'''(law of dominance)ず呌ぶ。 なお、今日では、゚ンドりの皮子の圢を決める遺䌝子は、 実際には酵玠を䜜る遺䌝子であり、その酵玠がデンプンを䜜っお皮子の圢を䞞にしおいるこずがわかっおいる。デンプンの量は、AaはAAずaaの䞭間であるが、皮子の圢を䞞にするには十分な量であるため、Aaの皮子の圢は䞞ずなっおいる。 ==== 分離の法則 ==== {|class="wikitable" |- |||||colspan="2"|F1の配偶子<!--||--> |- |||||A||a |- |rowspan="2"|F1の配偶子||A||align="middle"|AA<br>[A]||align="middle"|Aa<br>[A] |- <!--||-->|a||align="middle"|Aa<br>[A]||align="middle"|aa<br>[a] |- |} 実隓2では、 F1の遺䌝子型はAaず衚され、 配偶子が䜜られるずき分離し、 それぞれの配偶子はA,aずなる。 このように配偶子圢成の際ペアの遺䌝子が分離し、 それぞれ配偶子に受け継がれるこずを'''分離の法則'''(ぶんりのほうそく、law of segregation)ず呌ぶ。 F1の自家受粟では、 その配偶子がそれぞれ受粟するため、 F2ではAA:Aa:aa=1:2:1ずなり、 結果[A]:[a]=3:1ずなる。 実隓3では、 F2で[a]だったものは、aaであるから、 その配偶子はaであり、自家受粟でaa぀たり[a]ずなる。 F2で[A]だったものは、AA:Aa=1:2であるから、 3分の1のAAの配偶子はAであり、自家受粟でAA぀たり[A]ずなり、 3分の2のAaの配偶子はA,aずなり、自家受粟でAA:Aa:aa=1:2:1぀たり[A]:[a]=3:1ずなる。 ==== 独立の法則 ==== {|class="wikitable" |- !!!!!Pの配偶子 |- !!!!!AB |- !Pの配偶子!!ab |align="middle"|AaBb<br>[AB] |} 実隓4では、 皮子の圢が䞞をA、しわをa、胚乳の色が黄をB、緑をbず衚すずするず、 遺䌝子型は、䞞で黄の玔系はAABB、しわで緑の玔系はaabbず衚せる。 この䞡芪Pの配偶子はそれぞれAB,abずなり、 その子F1の遺䌝子型はAaBbずなり、衚珟型は[AB]ずなる。 {|class="wikitable" |- |||||colspan="4"|F1の配偶子<!--||--><!--||--><!--||--> |- |||||AB||Ab||aB||ab |- |rowspan="4"|F1の配偶子||AB||align="middle"|AABB<br>[AB]||align="middle"|AABb<br>[AB]||align="middle"|AaBB<br>[AB]||align="middle"|AaBb<br>[AB] |- <!--||-->|Ab||align="middle"|AABb<br>[AB]||align="middle"|AAbb<br>[Ab]||align="middle"|AaBb<br>[AB]||align="middle"|Aabb<br>[Ab] |- <!--||-->|aB||align="middle"|AaBB<br>[AB]||align="middle"|AaBb<br>[AB]||align="middle"|aaBB<br>[aB]||align="middle"|aaBb<br>[aB] |- <!--||-->|ab||align="middle"|AaBb<br>[AB]||align="middle"|Aabb<br>[Ab]||align="middle"|aaBb<br>[aB]||align="middle"|aabb<br>[ab] |- |} 実隓5では、 F1の遺䌝子型はAaBbずあらわされ、 配偶子が䜜られるずき分離し、 それぞれの配偶子は、AB,Ab,aB,abずなる。 F1の自家受粟では、 その配偶子がそれぞれ受粟するため、 F2で :AABBAABbAaBBAaBbAAbbAabbaaBBaaBbaabb  122412121 ずなり、 結果 :[AB][Ab][aB][ab]  9331 ずなる。 :: [AB][Ab][aB][ab]  1224 12121  9331 実隓4・5では、 皮子の圢だけあるいは胚乳の色だけに泚目するず、 それぞれ優性の法則ず分離の法則に埓い独立しお遺䌝しおいる。 このように、2぀の遺䌝子が異なる染色䜓に存圚するずき、 その遺䌝子が互いに圱響しないこずを'''独立の法則'''(どくり぀のほうそく、law of independence)ず呌ぶ。 == 遺䌝子 == [[File:DNAの䞊び方.png|thumb|DNAの䞊び方の説明図。AはTず結び぀く。GはCず結び぀く。]] [[File:Eukaryote DNA-en.svg|thumb|280px|现胞䞭のDNAの堎所。现胞(cell)䞭に栞(nucleus)があり、栞の䞭に染色䜓(Chromosome)があり、染色䜓の䞭にDNAがある。]] 遺䌝子のある堎所は、染色䜓のなかにある。染色䜓のなかにある物質で、'''DNA'''(読みディヌ・゚ヌ・゚ヌ)ずいう物質が、遺䌝子の本䜓・正䜓である。DNAずはデオキシリボ栞酞deoxyribonucleic acidの略である。 === DNAの構造 === DNAは、A,T,G,Cずいう4皮の蚘号で衚される4皮類の構成芁玠「塩基」えんきずいうが倚数぀ながった鎖である。そしお、DNAのその構造は、2本の鎖が䞀察になり、らせん状になっおいる。この塩基の䞊び方で、遺䌝の情報が決定される。 AずT、GずCずが、互いに結び぀きあう。2本の鎖が圢づくられおいる。 ぀たり、塩基配列䞊では、AはかならずT ず結び぀く。具䜓䟋をいうなら、AはT以倖の塩基ずは結び぀かない。たずえばAはGは結び぀かない。AはCは結び぀かない。Aは、他のA塩基ずも結び぀かない。 同様にTもA以倖の塩基ずは結び぀かない。Tは他のT塩基ずも結び぀かない。 同様にGもC以倖ずは結び぀かない。CもG以倖ずは結び぀かない。 遺䌝子の正䜓は、DNAにおける塩基の䞊び方である。この遺䌝子の䞊び方が、生物の圢や性質を決めおいる。 なお、DNAの二重らせん構造を発芋した孊者はワト゜ンずクリックである。なお、DNAそのものを発芋した人物はミヌシャずいう人である。DNAが遺䌝子であるこずを解明した人物は、ワト゜ン・クリックずは別の孊者゚むブリヌや、ハヌシヌずチェむスなどである。 ※ ゚むブリヌ、ハヌシヌずチェむスに぀いおは高校の範囲の人名であるので、䞭孊生は暗蚘しなくおよい。 * 個人の違い : DNAの塩基配列が少し異なっおいお、異なった遺䌝子の情報ずなるこずがある。この違いが、個人の違いずなる。 === 遺䌝子の䌝わり方 === 䞀人の人間の䞭では遺䌝子は、受粟卵の時から、现胞分裂の際は、必ず耇補されおいる。 芪から子に䌝わる遺䌝子は、組み合わせは倉わるが、子は䞡芪から遺䌝子を受け継ぐ。 そしお、芪から子ぞ、子から孫ぞず、遺䌝情報を子孫に䌝えおいる。 == 遺䌝子の研究成果の掻甚 == [[File:Blue Rose APPLAUSE.jpg|thumb|right|200px|遺䌝子操䜜によっお開発された、青いバラ。]] 遺䌝子の研究成果は倚くあるが、近幎の成果を、この節では取り䞊げよう。 * クロヌン矊のドリヌ * 青いバラ ・・・ バラにパンゞヌ青い花の遺䌝子を導入しお、開発された。 * 遺䌝子組み換え䜜物 ・・・ ダむズなどの䜜物に、害虫に匷くなる遺䌝子を入れるこずで、陀草剀や蟲薬の量を枛らせる。 このような成果がある。では、関連する技術を解説しおいこう。 === クロヌン === 生物孊で蚀うクロヌン (clone <ref>高等孊校倖囜語科甚『Standard Vision Quest English Logic and Expression I』、啓林通、什和3幎3月5日怜定枈、什和3幎12月10日発行、P121</ref>) ずは、ある個䜓ず、たったく同じ遺䌝子を持぀別の個䜓を、䜜るこずである。 怍物のクロヌンは、さし朚などで、簡単にクロヌンが䜜成できる。 珟代でも技術的に難しいのは、動物のうち、りシやヒツゞなどのような、有性生殖する動物のクロヌン䜜成である。 珟圚の技術では、動物のクロヌンの䜜成では、胚や䜓现胞から取り出したDNAを含む栞を、未受粟卵に移怍する「栞移怍」によっお䜜った卵を代理母の子宮に移怍しお、代理母にクロヌンを出産させ、クロヌンを䜜成する。 通垞の受粟などずは違う仕組みである。 珟圚の技術では、代理母でなく、出産されたクロヌン動物には、身䜓の異垞がある事が倚い。 ヒトのクロヌン䜜成は、各囜の法埋などによっお犁止されおいる。 === 遺䌝子組み換え === 遺䌝子の組み換え方法には、いろいろな方法があるが、酵玠を甚いた方法が、有力な方法である。 ある酵玠には、特定のパタヌンのDNA塩基配列を切断する酵玠がある。このような、特定パタヌンの塩基を切断できる酵玠を、制限酵玠せいげん こうそ、英 restriction enzymeず蚀う。このような酵玠を切断のパタヌンごずに集めお、DNAず混ぜれば、酵玠ずの組み合わせによっお、思い通りの切断が出来る。 切断だけだず、単にDNAが切断されただけなので、DNAを぀なぐ事の出来る別の酵玠を甚いお、぀なげたりする。DNAを぀なげられる酵玠をDNAリガヌれディヌ゚ヌ゚ヌリガヌれ、DNA ligaseず蚀う。 このほか、様々な組み換え方法を甚いお、DNAを目的の配列に組み替えお、その組み替えたDNAを现胞などに戻しお培逊し、遺䌝子組み換えが出来る。 ※ 制限酵玠やDNAリガヌれなどは、詳しくは、高校・倧孊で習う。䞭孊では、制限酵玠やDNAリガヌれは、芚えなくおも良いだろう。 制限酵玠の応甚は、遺䌝子組み換え以倖にも、遺䌝子の配列の分析・調査などにも応甚できる。 ---- * 生態系ぞの圱響 遺䌝子組み換えをした品皮は、自然界には存圚しおいないので、それを利甚するさいに未知の問題が起きる可胜性がある。そのため、遺䌝子組み換えをするさいには、泚意が必芁である。 食品の成分衚などに「遺䌝子組み換えでない」などの泚意曞きがあるのは、このような組み換え品皮を原材料に利甚しおいない事を瀺しおいる。 === 青いバラ === 自然界のバラは、青い色玠を぀くるこずができないため、青いバラは無かった。しかし、パンゞヌの花に、青い品皮があるので、このパンゞヌの青い色玠を぀くる遺䌝子を、遺䌝子組み換えの技術をもちいおバラに導入するこずによっお、青い色玠を぀くるバラが開発された。こうしお、青いバラが開発された。2004幎、日本で、青いバラが䞖界で初めお、぀くられた。 === 安党なむンスリンの倧量生産 === 糖尿病の患者は、むンスリンずいう物質を぀くる事ができないため、䜓内でむンスリンが䞍足し、そのため症状がでる。そこで、むンスリンを倧量生産するのに、埮生物が䜿われおいる。 ヒトのむンスリンを぀くる遺䌝子を、遺䌝子組み換え技術をもちいお倧腞菌に導入し、倧腞菌にヒトのむンスリンを぀くらせる。 そしお、そのむンスリンを、泚射などで、䜓内に送っおいる事で、糖尿病の症状をやわらげおる。 倧腞菌によるむンスリンの生産手法が発明されるたでは、化孊的に合成したものか、ブタのむンスリンを䜿っおいた。しかし、ブタのむンスリンは、ヒトのむンスリンずは構造がちがうし、化孊的に合成したものもヒトのむンスリンずは構造がちがうため、有害な副䜜甚が起こる原因になっおいた。 しかし、ヒトのむンスリンず同じものを倧腞菌で぀くれるようになったので、糖尿病患者のむンスリン泚射によるアレルギヌ症状の発生が枛った。 ---- [[Category:䞭孊校教育|りか2]] [[Category:理科教育|äž­2]] [[Category:生物孊|äž­]] [[Category:地球科孊|äž­]]
2014-07-07T01:22:34Z
2023-10-06T05:36:14Z
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䞭孊校理科 第2分野/地球ず宇宙
地球などの倩䜓の、北極点ず南極点を぀なぐ芋かけ䞊の軞を、地軞ずいう。 倩䜓によっお異なるが、地球の堎合は地軞を玄23.4°傟いおおり、倪陜の呚りを公転しおいる。 この傟きは垞に䞀定であるために、傟きがあるこずから、1幎間で昌ず倜の長さが異なり、季節が生じる。 これは地軞の傟きに関係しおおり、北半球の堎合、倏は北の地軞を倪陜に向かっおいるために、春秋に比べお 長時間日光が圓たる。そのために、春秋ず比べお気枩が高くなる。 たた、冬は北の地軞を倪陜ず逆に向くために、冬はあたり日光が圓たる時間がなく、気枩も春秋ず比べお䜎くなる。 北半球ず南半球の季節が異なるのは、地軞の傟きによっお関係しおいる。 地球は玄䞀日で、北極偎から芋お半時蚈呚りに䞀回転しおいる。これを自転ずいい、この回転における軞を地軞ずする。 地球は赀道䞊で、時速玄1500キロメヌトルずいう高速で回転しおいるが、私たちは速さを感じず、宇宙に攟り出されたりもしない。 これは、どういうこずでしょうか? たず、䞀぀の理由ずしお、䞇有匕力(ばんゆういんりょく)があるからず考えられおおり、 党おの物は、お互いに匕き付けあう。そしお、地球も物䜓なので、他のすべおの物を匕き付けおいたす。 さお、地球が動いおいおも、私たちは、地球の動くスピヌドを感じたせん。これは、どういうこずでしょうか? それは、たずえば、私たちが電車やバスに乗っおる時、停止状態から動き始めたずきにはスピヌドを感じたすが、しばらくするずスピヌドを感じないのず同じ仕組みなのです。そしお、車がブレヌキをかけるず、今床は反察方向のスピヌドを感じたす。 私たちが感じるスピヌドずは、じ぀はスピヌドの倉化(ぞんか)を、感じおいるのです。だから、同じスピヌドで乗り物が動き続けおいるず、スピヌドを感じなくなるのです。 䞭䞖に地動説を䞻匵した、物理孊者のガリレオ(Galileo Galilei/1564-1642)は、「船に乗っおいる人は、その船の速さを感じない」ず䟋えお、地球が動いおいおも速床を感じないこずを説明したした。 たた、船の䞊で、たっすぐな柱の近くで物を萜ずすず、船が動いおいるのに、そのたた、その柱の根元ちかくに萜ちたす。これは、船ずいっしょに、船に乗っおいる人も同じ速床で動いおいるし、船に乗っおいる人が持っおいる物䜓も同じ速床で動いおいるからです。 ※倪陜を芳察する時の泚意 倪陜の倧きさは、地球の盎埄に比べお、倪陜の盎埄は玄109倍である。倪陜の盎埄は玄140侇kmである。 地球䞊から芋た堎合、倪陜はそこたで倧きく芋えない。倪陜の倧きさは、月の盎埄のおよそ400倍にもなるが、 地球から芋える倪陜の倧きさは、月の倧きさず同じくらいに芋える。 これは地球ず倪陜ずの距離がずお぀もなく長いからである。 地球から月たでの距離は玄38侇km、地球から倪陜たでの距離は玄1億5000侇kmにもなる。 地球ず倪陜の距離は、地球ず月の距離のおよそ400倍にもなるため、倪陜ず月は同じくらいの倧きさに芋える。 䜓積ずしおの比率を求めるため、13:1093、1:(109×109×109)≒ 1:1300000 ずなるため、 たた、倪陜の䜓積は、地球の䜓積の玄130䞇倍ず考えられる。 倪陜の衚面の枩床は 箄6000°C であり、内郚ほど枩床は高くなり、倪陜の䞭心郚の枩床はおよそ1500侇°Cずも考えられる。 光の進む速床は玄300,000km/sであり、地球から倪陜たでの距離は玄1億5000侇kmもあるために、 150,000,000÷300,000=500、぀たり500秒は玄8分なので、 倪陜から出た光が、地球に届くたでには玄8分もかかる。私たちが地䞊で芋る倪陜の光は、玄8分前に倪陜から攟たれた光である。 倪陜の質量は、地球の玄33䞇倍です。 倪陜を芳枬した写真をよくみるず、衚面に黒い しみ のようなものが芋える。これを 黒点(こくおん) ずいう。 この黒点は枩床が呚囲よりも䜎く、黒点付近の枩床が4000°C 〜 5000°C だずいうこずが分かっおいる。 そしお、この黒点は、毎日、おなじ方向ぞ、移動しおいく。黒点が、倪陜の東から西ぞ移動しおいく。 これは、倪陜が自転をしおいるからである。倪陜が球圢のため、黒点の䜍眮が、地球から芋た倪陜の呚瞁郚に来たずき、黒点は朰れお芋える。このこずからも、倪陜が自転をしおいるこずが分かる。 倪陜は固䜓ではなく、ガス状の物䜓である。そのため、自転呚期が緯床によっお違う。倪陜の黒点の呚期から緯床を調べるず、倪陜の赀道では、自転呚期は玄25日である。黒点が東から西ぞ移動するのに、だいたい12日~13日おいど掛かり、その埌、倪陜の裏偎に12日~13日ほど隠れ、そのあず、再び東偎に珟れるので、自転呚期が玄25日だず分かる。 たた、倪陜䞊のいく぀もの黒点の速さから、倪陜が気䜓であるこずが分かっおいる。倪陜が固䜓だずした堎合の蚈算ず合わないので、倪陜は気䜓だ、ずされおいる。 倪陜の䞭心は、氎玠で出来おいる。この氎玠の原子栞 H が4個あ぀たり、栞融合(かくゆうごう)をしお、ヘリりムの原子栞 He に、かわる。 この栞融合反応(かくゆうごう はんのう)のずきに、ずおも倧きな熱゚ネルギヌが発生する。 䞭心郚の枩床は、理論䞊、玄1600䞇床だず蚀われおいる。 倪陜の、光っお芋える衚面の郚分のこずを 光球(こうきゅう) ずいう。 倪陜の衚面枩床が 6000°C ずいうのは、この光球の枩床が 6000°C だず蚀うこずだ。 光球のたわりを、気䜓がずりたいおいる。これは倪陜の倧気(たいき)である。この倪陜の倧気(たいき)の局を 圩局(さいそう) ずいう。 圩局の厚さは数千kmから1侇kmにも、およぶ。 圩局は、ふだんは芋えないが、日食(にっしょく)の時に、皆既日食(かいき にっしょく)の数秒間だけ芋られる堎合がある。たた、ずくべ぀な望遠鏡で芋るこずができる。 地球ず月ず倪陜が䞀盎線にならんで、月が倪陜の光球を 完党に おおいかくす こずを かいき日食(かいきにっしょく、皆既日食)ず、いう。 ずくべ぀な望遠鏡で圩局を芋るず、ずころどころ、あかい炎(ほのお)が、もえあがっおいる。 これを プロミネンス ずいう。あるいは 箅炎(こうえん)ずいう。 プロミネンスの高さは数䞇kmから数十䞇kmにも、およぶこずがある。 圩局の倖偎には、うすい気䜓が広がっおいたす。この局を コロナ ずいいたす。コロナには、光球からの光があたっおいるが、ずおもうすいため、普段は党く芋えない。 コロナにあたった光は、光球からの匷い光に、かきけされおしたい、普段は気づかない。 コロナの明るさは、光球の100䞇分の1くらいなので、ふだんはコロナには気づけない。 地球ず月ず倪陜が䞀盎線にならんで、月が倪陜の光球を 完党に おおいかくす 皆既日食(かいきにっしょく) の時だけ、倪陜の光球が隠れるため、コロナが癜く茝く様子が芋える。 月は、盎埄が玄3500kmです。地球の玄4分の1の盎埄です。地球から月たでの距離は、玄38侇kmです。 月は、地球のたわりを回っおいたす。玄1ヶ月かかっお、地球のたわりを月が1呚したす。 月のように、ある倩䜓が、他の倩䜓のたわりを、たわるこずを、公転(こうおん)ず蚀いたす。 月の公転呚期は、玄29.5日です。 月の満ち欠け(みちかけ)の原因も、月の公転によりたす。月の満ち欠けの呚期も、公転呚期ず同じく、玄29.5日です。 月の衚面に芋える、黒く芋える䞞い穎をクレヌタヌず蚀いたす。でこがこした、くがみがありたす。 クレヌタヌが出きた理由は、いん石(いんせき、隕石)が衝突(しょうず぀)したからだろう、ず考えられおいたす。 月が球圢のため、月の呚瞁郚では、クレヌタヌが、぀ぶれお芋えたす。 クレヌタヌずはべ぀に、月の衚面の、黒く芋えるあたりを æµ·(うみ) ずいいたす。「海」ず蚀っおも、月の海には、氎はありたせん。 そもそも、月には、氎がありたせん。月には、空気も、ありたせん。月には、倧気がありたせん。 月の衚面には、海(黒く芋える郚分)がいっぱいあるけど、裏には、ほずんどありたせん。 月の衚面の、癜く芋える郚分を陞(りく)ず、蚀いたす。 月には雲が無いので、地球からは、月の衚面が、よく芋えたす。 倜空で月が明るく芋えるのは、倪陜からの光を反射しおいるからです。月そのものは、光を䜜っおいたせん。倪陜のように光を䜜る惑星を恒星(こうせい)ず蚀いたす。いっぜう、月は、恒星では、ありたせん。 月の盎埄は、玄3500kmです。地球の盎埄ず比べた堎合、月の盎埄は、地球の盎埄の4分の1です。地球の方が倧きいです。 月ず地球の距離は、玄38侇kmです。 なお、倪陜ず地球ずの距離は、玄1億5000侇kmであり、月ず地球の距離の玄400倍です。 月の重力は、地球の重力の玄6分の1です。月は、地球よりも小さいので、月の重力も、地球より小さいです。 たずえば、仮に地球䞊で1000グラムの物の重さを、月で、ばねばかりで、はかったずするず、月では166グラム( ≒ 1000÷6 )くらいの重さになりたす。 いっぜう、月で、倩びんで、重さを はかった堎合は、䞡方の皿の䞊の物の重さが6分の1になるので、぀りあいの結果は、地䞊ず倉わりたせん。 月には、倧気がありたせん。この理由は、月の重力が小さいので、空気を匕き止められなかったからだろう、ず考えられおいたす。 月は自転しおいたす。月の堎合、月の自転呚期が、公転呚期ず同じ呚期です。このため、月は、い぀も地球に同じ面を芋せおいたす。 倪陜のように、光を発しおる星を、恒星(こうせい)ず蚀いたす。星座を぀くる星も、恒星です。月は、恒星ではありたせん。地球から芋た堎合に、月が明るく芋えるのは、倪陜の光を反射しおるからです。 いっぜう、地球のように、その星じたいは、光を発しない星で、倪陜のたわりを回っおいる倩䜓を惑星(わくせい)ずいいたす。 月のように、惑星のたわりを回っおいる星は、衛星(えいせい、衛星)ずいいたす。 たずえば、月は地球の衛星です。月は、倪陜の衛星では、ありたせん。 月は、地球のたわりを、回っおいたす。このように、星が、星のたわりを回っおいるこずを、公転(こうおん)ずいいたす。 地球そのものも、倪陜のたわりを、公転しおいたす。地球が倪陜のたわりを1たわりするのに、1幎かかりたす。季節が1幎ごずにくりかえす理由は、地球の倪陜のたわりの公転です。 倪陜系は 銀河系(ぎんがけい) ずいう星の集団の䞀郚にしか、すぎたせん。぀たり、銀河系の䞭に、倪陜系がありたす。 銀河系の圢は、うずをたいた円盀状(えんばんじょう)の圢をしおいるこずが分かっおいたす。銀河系の恒星の数は、玄1000億個~2000億個もありたす。 銀河系の倧きさは、ずおも倧きいので、キロメヌトルだず、䞍䟿です。そこで 光幎(こうねん) ずいう 距離の単䜍を䜿いたす。 1光幎の距離は、そのあいだの距離を移動するのに、光でも1幎もかかる長さです。1光幎は玄9兆5000億kmです。 そしお、この光幎ずいう単䜍を぀かうず、銀河系の盎埄は10䞇光幎です。 なお、光の速床は、1秒間に玄30侇kmである。(地球を7週半するほどの速床に盞圓する。) わたしたちの倪陜系は、銀河系の䞭心から、およそ3䞇光幎、はなれた堎所です。銀河系の䞭心は、私たち地球から芋お、いお座の方向にありたす。 倜空で、数十個から数十䞇の星があ぀たっお芋える堎所を 星団(せいだん) ずか 星雲(せいうん) ずかず、いいたす。 星座のアンドロメダ座のそばに芋える、いく぀もの星があ぀たったアンドロメダ星雲(アンドロメダせいうん)は、私たちの銀河系ずはべ぀の星です。なので アンドロメダ銀河(アンドロメダぎんが) ずも蚀われたす。 星には、いろいろな明るさのものがありたす。明るい星から1等星(いっずうせい)、぀ぎに明るい2等星(にずうせい)、その぀ぎに明るい3等星(さんずうせい)、぀づけお同じように4等星・5等星・6等星・7等星・8等星,・・・・・ず明るさによっお分けられおいたす。人間の目では、6等星(ろくずうせい)たで芋えたす。たた星には、いろいろな色のものがありたす。癜っぜい星や赀っぜい星などです。さそり座のアンタレスは、赀っぜい色の1等星です。 1等星の明るさは、6等星の明るさの、玄100倍です。1等星より明るいものは0等星や、-1等星(マむナスいっずうせい)になりたす。 星座を倜の空に、さがすずきは、1等星や0等星などの、明るい星を、手がかりにしお、さがすず、さがしやすいず思いたす。 地球から芋た星の芋え方は、じ぀は、時間が立぀ずずもに動きたす。 この理由は、地球が自転(じおん)をしおいるからです。 芋おいる空の方角によっお、どの方向に、どのくらい星が動くかがは違いたす。北の空の星空では、だいたい1時間に15床くらい、北極星のたわりを、北極星を䞭心ずした円に沿っお、回っおいたす。向きは、時蚈の針(はり)ずは、反察向きに、北極星のたわりを回っおいたす。 ずころで15床ずいう数字ず、䞀日の長さに぀いお、考えよう。 䞀日は24時間でしたよね。24時間に15床をかけおみたしょう。 答えは、360です。なお、円の角床は360床です。 さきほど説明した、「1時間で、星の動きは15床」ずいうのは、北の空の星空での堎合です。 南の空や、東や西の空では、星の、1時間あたりの動きの方向などが、ちがいたす。 たずえば、7月7日の午埌7時から、さそり座を1時間ごずに芳察したずしたしょう。午埌8時ごろ、東の空に芋えるさそり座は、午埌10時ごろには南の空を通り、その埌、西の空に動きたす。星の動きの方向は、倪陜の動きの方向ず同じです。時間ずずもに星は動きたすが、星の䞊び方はかわりたせん。 日本から、北の空を芋るず、 北斗䞃星(ほくず しちせい) ず カシオペダ座 が芋える。 北斗䞃星の圢は、「ひしゃく」ずいう氎をくむための道具のような圢をしおいたす。 たた、カシオペダ座は、5぀の星が「W」のような圢で䞊んでいる星座です。 北極星は、北の方角にありたす。時間が経っおも䜕日が経っおも、北極星はい぀でも同じ䜍眮に芋えるため、方角を知る際には重芁な星です。北極星の呚りの星は、北極星を䞭心に動いお芋えたす。実際には、他の星が北極星の呚りを公転しおいるわけではなく、地球の自転軞の方向(南北方向)ず同じ方向の延長線䞊に北極星があるため、地球から芋た堎合には北極星を䞭心にしお他の星が公転しおいるように芋えるのです。 これらの北の空の星は、日本から䞀幎䞭倜に芋るこずができたす。 北極星は2等星なので、芋぀けにくいかもしれたせん。代わりに、北斗䞃星やカシオペダ座を利甚しお北極星を探すこずが䞀般的です。北極星ずカシオペダ座の間には、おおよそ北極星が䜍眮しおいたす。 なお、北斗䞃星は星座ではなく、おおぐた座の䞀郚であり、北極星は星座ではなく、こぐた座の䞀郚であり、こぐた座のしっぜの先が北極星になっおいたす。こぐた座のしっぜの先ずその呚蟺は䞀幎䞭芋るこずができたす。 毎日同じ時刻に星座の䜍眮を枬定するず、星座の䜍眮は1ヶ月で玄30床ほど北極星を䞭心に回転し、1幎間には12ヶ月あり、12×30=360°ずなりたす。したがっお、1日あたりの倉化は玄1床ずなりたす。このように、同じ時刻に芋える星の䜍眮が少しず぀動いおいくこずを「幎呚運動」ず呌びたす。 倜空で星座をさがすのには、 星座早芋(せいざ はやみ) ずいう道具が䟿利です。 地球は自転ず公転を行い、この運動によっお倩䜓の動きが生じたす。地球の自転は、自転軞を䞭心に西から東に向かっお1日1回転したす。この自転によっお、倪陜や星は東から昇り、西ぞ沈む様子が芋られたす。 たた、地球の公転は、倪陜を䞭心に玄1幎かけお軌道を呚りたす。この公転によっお、倪陜の䜍眮が季節によっお倉わるのが芳察されたす。 倪陜や星の日呚運動は、地球の自転によっお生じる珟象です。倪陜は、地球の自転軞ず傟いた面ずの亀点(赀道䞊の春分点や秋分点など)を䞭心に、1日1回転するように芋えたす。 このため、倪陜は東から昇り、西ぞ沈む様子が芳察されたす。たた、倏至や冬至では、倪陜の高床が最も高くなったり䜎くなったりするのが特城的です。 星の堎合も同様に、地球の自転によっお日呚運動が生じたす。星の䜍眮によっおは、春分点や秋分点ず同様に、特別な䜍眮関係になり、この䜍眮を基準にしお星座を区別するこずがありたす。 星の幎呚運動は、地球の公転によっお生じる珟象です。地球が倪陜を䞭心に公転するため、芳枬者の䜍眮から芋える星の䜍眮は、季節によっお異なりたす。 䟋えば、倏の時期には倏の倧䞉角や冬の倧䞉角が芳枬できるようになりたす。これは、倪陜が黄道䞊を移動するこずによっお生じる珟象です。 倪陜の日呚運動ずは、地球䞊で芋た堎合に倪陜が東から昇っお西に沈むたでの䞀連の運動のこずをいいたす。 倪陜の䜍眮は、地球䞊の芳枬者の䜍眮ず日時によっお異なりたす。䟋えば、春分の日には、倪陜は地球の赀道䞊にあり、昌ず倜の長さはほが等しくなりたす。 これに察しお、倏至の日には、倪陜は地球の北半球の倩頂付近にあり、北半球では昌が長くなりたす。たた、冬至の日には、倪陜は地球の南半球の倩頂付近にあり、南半球では昌が長くなりたす。 地球の公転ず倪陜の日呚運動が重なり合うこずで、季節の倉化が起こりたす。たずえば、北半球の倏至の日には、倪陜が北半球の倩頂付近にあるため、北半球では倏ずなりたす。 䞀方、南半球では冬至の日に倪陜が南半球の倩頂付近にあるため、冬ずなりたす。 倪陜を䞭心に、氎星、金星、地球、火星、朚星、土星、倩王星、海王星の8぀の惑星(惑星)が公転しおいたす。これらの惑星を芚えるために、「氎金地火朚土倩海(冥)」ずいう蚀葉を䜿うこずがありたすが、冥王星(めいおうせい)は今では準惑星に分類されたす。 たた、月は地球の衛星であり、倪陜の呚りを公転しおいるわけではありたせん。このように、恒星(こうせい)の呚りを公転する倩䜓を惑星、惑星の呚りを公転する倩䜓を衛星ず呌びたす。 倪陜系には、惑星や衛星、そしお小惑星や圗星(すいせい)などがありたす。倜空に茝く(かがやく)惑星や月は、倪陜に照らされおいるため芋えるので、これらの惑星から芋た地球も同じように茝いおいるず考えるこずができたす。 惑星ずは、恒星の呚りを公転し、自身も光を発しない倩䜓のこずです。倪陜系には、氎星、金星、地球、火星、朚星、土星、倩王星、海王星の8぀の惑星がありたす。 これは、惑星を芚えるための助けずなる、氎星、金星、地球、火星、朚星、土星、倩王星、海王星、冥王星の順序を芚えるための呪文のような蚀葉です。冥王星は珟圚、準惑星に分類されおいたす。 惑星の呚りを公転する倩䜓を衛星ず呌びたす。䟋えば、月は地球の衛星であり、朚星には、むオ、゚りロパ、ガニメデ、カリストなど、玄67個の衛星が存圚しおいたす。 小惑星ずは、おもに火星ず朚星の間の軌道で、倪陜の呚りを公転しおいる、数メヌトルから数癟メヌトルくらいの小さな倩䜓のこずを指したす。小惑星は䞻に岩石で構成されおいたす。 圗星ずは、倪陜系倖から飛来し、倪陜に接近するこずで倪陜光を反射しお茝きを攟぀倩䜓のこずを指したす。圗星は栞(かく)ず呌ばれる固䜓物質ず、その呚りに広がるガスず塵(ちり)から構成されおいたす。 金星は、地球よりも、倪陜系の内偎にあるので、真倜䞭には金星は芋えない。 金星は、明け方、東の空に芋えるこずから明けの明星、倕方、西の空に芋えるこずから宵の明星ずいわれる。 圗星(すいせい)は倪陜系のひず぀で長い尟をひいおかがやく星です。なかには、決たった呚期で倪陜のたわりをたわるものもありたす。たた、圗星の本䜓は『栞』(かく)ずよばれるよごれた氷のかたたりです。 圗星の事実 チリやガスを含む雪玉で、倪陜ずカむパヌベルトの間を公転しおいたす。倪陜系の圗星の公転軌道はずおも倧きい卵型なので、倪陜を1呚するのに数十幎から数千幎をかけたす。 望遠鏡を䜿わずに芋るこずができる圗星はたれで、芋るためには望遠鏡が必芁です。 倪陜から遠く離れおいる圗星は、黒い岩石やチリが氷におおわれおいたすが、倪陜に近づくず氷が溶け始め倧量の氎やガスが攟出されたす。地球でも圗星やその尟が芋られるこずがありたすが、たずえ1本に芋えおも実際には2本ありたす。 圗星の倚くは数kmから数癟kmの倧きさですが、その尟は数癟kmの長さです。 数癟幎ごずに芋られるめずらしい芋事な尟を持぀圗星を倧圗星ず呌びたす。前回は1910幎に確認されたしたが、再び芋るには数癟幎埅たなければなりたせん。倩文孊者も倧圗星がい぀どのようにやっおくるかはわかっおいたせん。もし近いうちに圗星が芋られるず聞いたら、以䞋のやり方で圗星を芋おみたしょう。 圗星の尟はがんやりしおいお芋えないこずが倚いですが、尟が地球の倧気に觊れるず燃え䞊がり、流星矀(りゅうせいぐん)が芋えるずきもありたす。 圗星は倪陜から遠くはなれお公転軌道で移動しおいるので、望遠鏡でも確認できず誰も数えられたせん。ですが、毎幎アマチュア倩文家が地球に接近した100以䞊の圗星を発芋しおいたす。2005幎11月たでに2857個確認され、その倚くは倪陜に衝突したり倪陜系倖ぞ飛び去ったりしたす。 倚く発芋者にちなんで名付けられたす。同時に発芋された堎合にはヘヌル・ボップやシュヌメヌカヌ・レノィのように連続した名前になりたす。 昔は倩文孊の理解が足りなかったこずから、いく぀かの文明では圗星は王の死や戊争での敗北などの䞍幞がおずずれるきざしであるず関連付けられおいたした。その䞀方で、富や食料の増加など幞運を招くきざしず考えた文明もありたす。 1910幎にハレヌ圗星が確認された際には「圗星の尟によっお地球が汚染される」ずいう隒動が起こったものの、実際には地球の倧気に䜕の圱響もありたせんでした。 以䞋は、倪陜系の惑星ず月ず冥王星の名前ず、察応する叀代ロヌマ神話たたはギリシャ神話の神の名前ず、それらがどのような特城や象城を持っおいたかを簡単に説明したものです(日本語で曞きたすが英語衚蚘ず原語衚蚘も䜵蚘したす)。 氎星は、倪陜系の惑星の䞭で最も小さく、軌道が短いこずで知られおいたす。メルクリりス(ヘルメス)は、旅行、商業、䞍正行為、盗みなどの神であり、玠早く動くこずを象城する神でもありたす。 金星は、地球から芋お明るく矎しい星ずしお知られおいたす。ノィヌナス(アフロディヌテ)は、愛ず矎の女神であり、矎しさ、愛情、芞術、そしお生殖力を象城しおいたす。 地球は、私たちが䜏む星です。ガむアは、地球を象城する女神であり、自然、地球、生呜、豊穣を叞る女神ずしお厇拝されおいたす。 月は、地球の衛星であり、私たちが日々目にする自然珟象のひず぀です。セレヌネ(ルヌナ)は、月を叞る女神であり、倜、月、矎、そしお神秘を象城しおいたす。 火星は、赀い色が特城の惑星であり、戊争の神ずしおも知られおいたす。マルス(アレヌス)は、ロヌマ神話やギリシャ神話においお戊争、暎力、砎壊を象城する神であり、戊いの勇気や力を䞎える神でもありたす。 朚星は、倪陜系の惑星の䞭で最も倧きく、軌道が広いこずで知られおいたす。ナピテル(れりス)は、倩空や雷を支配する神であり、最高神ずされおいたす。たた、暩力、法埋、秩序、そしお父性を象城する神でもありたす。 土星は、特城的な環を持぀惑星ずしお知られおいたす。サトゥルヌス(クロノス)は、時間や収穫を叞る神であり、長い時間ずずもに成長するものを象城する神でもありたす。たた、財産や富、蟲業にも関係する神です。 倩王星は、倪陜系の惑星の䞭で最も斜めに軌道を取るこずで知られおいたす。りラノスは、倩空や星座を叞る神であり、倧地や海を生み出した神でもありたす。 海王星は、青い色が特城的な惑星であり、海を象城しおいたす。ネプトゥヌンス(ポセむドン)は、海や地震を支配する神であり、海の生物や持業、航海にも関係する神です。 冥王星は、倪陜系の準惑星であり、か぀おは惑星ずされおいたした。プルヌト(ハヌデヌス)は、地䞋界の王であり、死者の支配者ずしお知られおいたす。たた、豊穣や地䞋の富を象城する神でもありたす。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "地球などの倩䜓の、北極点ず南極点を぀なぐ芋かけ䞊の軞を、地軞ずいう。", "title": "地球の地軞の傟きず季節" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "倩䜓によっお異なるが、地球の堎合は地軞を玄23.4°傟いおおり、倪陜の呚りを公転しおいる。", "title": "地球の地軞の傟きず季節" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "この傟きは垞に䞀定であるために、傟きがあるこずから、1幎間で昌ず倜の長さが異なり、季節が生じる。", "title": "地球の地軞の傟きず季節" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "これは地軞の傟きに関係しおおり、北半球の堎合、倏は北の地軞を倪陜に向かっおいるために、春秋に比べお", "title": "地球の地軞の傟きず季節" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "長時間日光が圓たる。そのために、春秋ず比べお気枩が高くなる。", "title": "地球の地軞の傟きず季節" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "たた、冬は北の地軞を倪陜ず逆に向くために、冬はあたり日光が圓たる時間がなく、気枩も春秋ず比べお䜎くなる。", "title": "地球の地軞の傟きず季節" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "北半球ず南半球の季節が異なるのは、地軞の傟きによっお関係しおいる。", "title": "地球の地軞の傟きず季節" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "地球は玄䞀日で、北極偎から芋お半時蚈呚りに䞀回転しおいる。これを自転ずいい、この回転における軞を地軞ずする。", "title": "地球の地軞の傟きず季節" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "地球は赀道䞊で、時速玄1500キロメヌトルずいう高速で回転しおいるが、私たちは速さを感じず、宇宙に攟り出されたりもしない。", "title": "地動説ず慣性かんせい" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "これは、どういうこずでしょうか?", "title": "地動説ず慣性かんせい" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "たず、䞀぀の理由ずしお、䞇有匕力(ばんゆういんりょく)があるからず考えられおおり、", "title": "地動説ず慣性かんせい" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "党おの物は、お互いに匕き付けあう。そしお、地球も物䜓なので、他のすべおの物を匕き付けおいたす。", "title": "地動説ず慣性かんせい" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "さお、地球が動いおいおも、私たちは、地球の動くスピヌドを感じたせん。これは、どういうこずでしょうか?", "title": "地動説ず慣性かんせい" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "それは、たずえば、私たちが電車やバスに乗っおる時、停止状態から動き始めたずきにはスピヌドを感じたすが、しばらくするずスピヌドを感じないのず同じ仕組みなのです。そしお、車がブレヌキをかけるず、今床は反察方向のスピヌドを感じたす。", "title": "地動説ず慣性かんせい" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "私たちが感じるスピヌドずは、じ぀はスピヌドの倉化(ぞんか)を、感じおいるのです。だから、同じスピヌドで乗り物が動き続けおいるず、スピヌドを感じなくなるのです。", "title": "地動説ず慣性かんせい" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "䞭䞖に地動説を䞻匵した、物理孊者のガリレオ(Galileo Galilei/1564-1642)は、「船に乗っおいる人は、その船の速さを感じない」ず䟋えお、地球が動いおいおも速床を感じないこずを説明したした。", "title": "地動説ず慣性かんせい" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "たた、船の䞊で、たっすぐな柱の近くで物を萜ずすず、船が動いおいるのに、そのたた、その柱の根元ちかくに萜ちたす。これは、船ずいっしょに、船に乗っおいる人も同じ速床で動いおいるし、船に乗っおいる人が持っおいる物䜓も同じ速床で動いおいるからです。", "title": "地動説ず慣性かんせい" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "※倪陜を芳察する時の泚意", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "倪陜の倧きさは、地球の盎埄に比べお、倪陜の盎埄は玄109倍である。倪陜の盎埄は玄140侇kmである。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "地球䞊から芋た堎合、倪陜はそこたで倧きく芋えない。倪陜の倧きさは、月の盎埄のおよそ400倍にもなるが、", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "地球から芋える倪陜の倧きさは、月の倧きさず同じくらいに芋える。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "これは地球ず倪陜ずの距離がずお぀もなく長いからである。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "地球から月たでの距離は玄38侇km、地球から倪陜たでの距離は玄1億5000侇kmにもなる。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "地球ず倪陜の距離は、地球ず月の距離のおよそ400倍にもなるため、倪陜ず月は同じくらいの倧きさに芋える。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "䜓積ずしおの比率を求めるため、13:1093、1:(109×109×109)≒ 1:1300000 ずなるため、", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "たた、倪陜の䜓積は、地球の䜓積の玄130䞇倍ず考えられる。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "倪陜の衚面の枩床は 箄6000°C であり、内郚ほど枩床は高くなり、倪陜の䞭心郚の枩床はおよそ1500侇°Cずも考えられる。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "光の進む速床は玄300,000km/sであり、地球から倪陜たでの距離は玄1億5000侇kmもあるために、", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "150,000,000÷300,000=500、぀たり500秒は玄8分なので、", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "倪陜から出た光が、地球に届くたでには玄8分もかかる。私たちが地䞊で芋る倪陜の光は、玄8分前に倪陜から攟たれた光である。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "倪陜の質量は、地球の玄33䞇倍です。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "倪陜を芳枬した写真をよくみるず、衚面に黒い しみ のようなものが芋える。これを 黒点(こくおん) ずいう。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "この黒点は枩床が呚囲よりも䜎く、黒点付近の枩床が4000°C 〜 5000°C だずいうこずが分かっおいる。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "そしお、この黒点は、毎日、おなじ方向ぞ、移動しおいく。黒点が、倪陜の東から西ぞ移動しおいく。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "これは、倪陜が自転をしおいるからである。倪陜が球圢のため、黒点の䜍眮が、地球から芋た倪陜の呚瞁郚に来たずき、黒点は朰れお芋える。このこずからも、倪陜が自転をしおいるこずが分かる。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "倪陜は固䜓ではなく、ガス状の物䜓である。そのため、自転呚期が緯床によっお違う。倪陜の黒点の呚期から緯床を調べるず、倪陜の赀道では、自転呚期は玄25日である。黒点が東から西ぞ移動するのに、だいたい12日~13日おいど掛かり、その埌、倪陜の裏偎に12日~13日ほど隠れ、そのあず、再び東偎に珟れるので、自転呚期が玄25日だず分かる。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "たた、倪陜䞊のいく぀もの黒点の速さから、倪陜が気䜓であるこずが分かっおいる。倪陜が固䜓だずした堎合の蚈算ず合わないので、倪陜は気䜓だ、ずされおいる。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "倪陜の䞭心は、氎玠で出来おいる。この氎玠の原子栞 H が4個あ぀たり、栞融合(かくゆうごう)をしお、ヘリりムの原子栞 He に、かわる。 この栞融合反応(かくゆうごう はんのう)のずきに、ずおも倧きな熱゚ネルギヌが発生する。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "䞭心郚の枩床は、理論䞊、玄1600䞇床だず蚀われおいる。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "倪陜の、光っお芋える衚面の郚分のこずを 光球(こうきゅう) ずいう。 倪陜の衚面枩床が 6000°C ずいうのは、この光球の枩床が 6000°C だず蚀うこずだ。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "光球のたわりを、気䜓がずりたいおいる。これは倪陜の倧気(たいき)である。この倪陜の倧気(たいき)の局を 圩局(さいそう) ずいう。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "圩局の厚さは数千kmから1侇kmにも、およぶ。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "圩局は、ふだんは芋えないが、日食(にっしょく)の時に、皆既日食(かいき にっしょく)の数秒間だけ芋られる堎合がある。たた、ずくべ぀な望遠鏡で芋るこずができる。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "地球ず月ず倪陜が䞀盎線にならんで、月が倪陜の光球を 完党に おおいかくす こずを かいき日食(かいきにっしょく、皆既日食)ず、いう。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "ずくべ぀な望遠鏡で圩局を芋るず、ずころどころ、あかい炎(ほのお)が、もえあがっおいる。 これを プロミネンス ずいう。あるいは 箅炎(こうえん)ずいう。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "プロミネンスの高さは数䞇kmから数十䞇kmにも、およぶこずがある。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "圩局の倖偎には、うすい気䜓が広がっおいたす。この局を コロナ ずいいたす。コロナには、光球からの光があたっおいるが、ずおもうすいため、普段は党く芋えない。 コロナにあたった光は、光球からの匷い光に、かきけされおしたい、普段は気づかない。 コロナの明るさは、光球の100䞇分の1くらいなので、ふだんはコロナには気づけない。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "地球ず月ず倪陜が䞀盎線にならんで、月が倪陜の光球を 完党に おおいかくす 皆既日食(かいきにっしょく) の時だけ、倪陜の光球が隠れるため、コロナが癜く茝く様子が芋える。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "月は、盎埄が玄3500kmです。地球の玄4分の1の盎埄です。地球から月たでの距離は、玄38侇kmです。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "月は、地球のたわりを回っおいたす。玄1ヶ月かかっお、地球のたわりを月が1呚したす。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "月のように、ある倩䜓が、他の倩䜓のたわりを、たわるこずを、公転(こうおん)ず蚀いたす。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "月の公転呚期は、玄29.5日です。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "月の満ち欠け(みちかけ)の原因も、月の公転によりたす。月の満ち欠けの呚期も、公転呚期ず同じく、玄29.5日です。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "月の衚面に芋える、黒く芋える䞞い穎をクレヌタヌず蚀いたす。でこがこした、くがみがありたす。 クレヌタヌが出きた理由は、いん石(いんせき、隕石)が衝突(しょうず぀)したからだろう、ず考えられおいたす。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "月が球圢のため、月の呚瞁郚では、クレヌタヌが、぀ぶれお芋えたす。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "クレヌタヌずはべ぀に、月の衚面の、黒く芋えるあたりを æµ·(うみ) ずいいたす。「海」ず蚀っおも、月の海には、氎はありたせん。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "そもそも、月には、氎がありたせん。月には、空気も、ありたせん。月には、倧気がありたせん。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "月の衚面には、海(黒く芋える郚分)がいっぱいあるけど、裏には、ほずんどありたせん。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "月の衚面の、癜く芋える郚分を陞(りく)ず、蚀いたす。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "月には雲が無いので、地球からは、月の衚面が、よく芋えたす。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "倜空で月が明るく芋えるのは、倪陜からの光を反射しおいるからです。月そのものは、光を䜜っおいたせん。倪陜のように光を䜜る惑星を恒星(こうせい)ず蚀いたす。いっぜう、月は、恒星では、ありたせん。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "月の盎埄は、玄3500kmです。地球の盎埄ず比べた堎合、月の盎埄は、地球の盎埄の4分の1です。地球の方が倧きいです。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "月ず地球の距離は、玄38侇kmです。 なお、倪陜ず地球ずの距離は、玄1億5000侇kmであり、月ず地球の距離の玄400倍です。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "月の重力は、地球の重力の玄6分の1です。月は、地球よりも小さいので、月の重力も、地球より小さいです。 たずえば、仮に地球䞊で1000グラムの物の重さを、月で、ばねばかりで、はかったずするず、月では166グラム( ≒ 1000÷6 )くらいの重さになりたす。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "いっぜう、月で、倩びんで、重さを はかった堎合は、䞡方の皿の䞊の物の重さが6分の1になるので、぀りあいの結果は、地䞊ず倉わりたせん。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "月には、倧気がありたせん。この理由は、月の重力が小さいので、空気を匕き止められなかったからだろう、ず考えられおいたす。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "月は自転しおいたす。月の堎合、月の自転呚期が、公転呚期ず同じ呚期です。このため、月は、い぀も地球に同じ面を芋せおいたす。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "倪陜のように、光を発しおる星を、恒星(こうせい)ず蚀いたす。星座を぀くる星も、恒星です。月は、恒星ではありたせん。地球から芋た堎合に、月が明るく芋えるのは、倪陜の光を反射しおるからです。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "いっぜう、地球のように、その星じたいは、光を発しない星で、倪陜のたわりを回っおいる倩䜓を惑星(わくせい)ずいいたす。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "月のように、惑星のたわりを回っおいる星は、衛星(えいせい、衛星)ずいいたす。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "たずえば、月は地球の衛星です。月は、倪陜の衛星では、ありたせん。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "月は、地球のたわりを、回っおいたす。このように、星が、星のたわりを回っおいるこずを、公転(こうおん)ずいいたす。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "地球そのものも、倪陜のたわりを、公転しおいたす。地球が倪陜のたわりを1たわりするのに、1幎かかりたす。季節が1幎ごずにくりかえす理由は、地球の倪陜のたわりの公転です。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "倪陜系は 銀河系(ぎんがけい) ずいう星の集団の䞀郚にしか、すぎたせん。぀たり、銀河系の䞭に、倪陜系がありたす。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "銀河系の圢は、うずをたいた円盀状(えんばんじょう)の圢をしおいるこずが分かっおいたす。銀河系の恒星の数は、玄1000億個~2000億個もありたす。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "銀河系の倧きさは、ずおも倧きいので、キロメヌトルだず、䞍䟿です。そこで 光幎(こうねん) ずいう 距離の単䜍を䜿いたす。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "1光幎の距離は、そのあいだの距離を移動するのに、光でも1幎もかかる長さです。1光幎は玄9兆5000億kmです。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "そしお、この光幎ずいう単䜍を぀かうず、銀河系の盎埄は10䞇光幎です。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "なお、光の速床は、1秒間に玄30侇kmである。(地球を7週半するほどの速床に盞圓する。)", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "わたしたちの倪陜系は、銀河系の䞭心から、およそ3䞇光幎、はなれた堎所です。銀河系の䞭心は、私たち地球から芋お、いお座の方向にありたす。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "倜空で、数十個から数十䞇の星があ぀たっお芋える堎所を 星団(せいだん) ずか 星雲(せいうん) ずかず、いいたす。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "星座のアンドロメダ座のそばに芋える、いく぀もの星があ぀たったアンドロメダ星雲(アンドロメダせいうん)は、私たちの銀河系ずはべ぀の星です。なので アンドロメダ銀河(アンドロメダぎんが) ずも蚀われたす。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "星には、いろいろな明るさのものがありたす。明るい星から1等星(いっずうせい)、぀ぎに明るい2等星(にずうせい)、その぀ぎに明るい3等星(さんずうせい)、぀づけお同じように4等星・5等星・6等星・7等星・8等星,・・・・・ず明るさによっお分けられおいたす。人間の目では、6等星(ろくずうせい)たで芋えたす。たた星には、いろいろな色のものがありたす。癜っぜい星や赀っぜい星などです。さそり座のアンタレスは、赀っぜい色の1等星です。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "1等星の明るさは、6等星の明るさの、玄100倍です。1等星より明るいものは0等星や、-1等星(マむナスいっずうせい)になりたす。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "星座を倜の空に、さがすずきは、1等星や0等星などの、明るい星を、手がかりにしお、さがすず、さがしやすいず思いたす。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 89, "tag": "p", "text": "地球から芋た星の芋え方は、じ぀は、時間が立぀ずずもに動きたす。 この理由は、地球が自転(じおん)をしおいるからです。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 90, "tag": "p", "text": "芋おいる空の方角によっお、どの方向に、どのくらい星が動くかがは違いたす。北の空の星空では、だいたい1時間に15床くらい、北極星のたわりを、北極星を䞭心ずした円に沿っお、回っおいたす。向きは、時蚈の針(はり)ずは、反察向きに、北極星のたわりを回っおいたす。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 91, "tag": "p", "text": "ずころで15床ずいう数字ず、䞀日の長さに぀いお、考えよう。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 92, "tag": "p", "text": "䞀日は24時間でしたよね。24時間に15床をかけおみたしょう。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 93, "tag": "p", "text": "答えは、360です。なお、円の角床は360床です。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 94, "tag": "p", "text": "さきほど説明した、「1時間で、星の動きは15床」ずいうのは、北の空の星空での堎合です。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 95, "tag": "p", "text": "南の空や、東や西の空では、星の、1時間あたりの動きの方向などが、ちがいたす。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 96, "tag": "p", "text": "", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 97, "tag": "p", "text": "たずえば、7月7日の午埌7時から、さそり座を1時間ごずに芳察したずしたしょう。午埌8時ごろ、東の空に芋えるさそり座は、午埌10時ごろには南の空を通り、その埌、西の空に動きたす。星の動きの方向は、倪陜の動きの方向ず同じです。時間ずずもに星は動きたすが、星の䞊び方はかわりたせん。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 98, "tag": "p", "text": "日本から、北の空を芋るず、 北斗䞃星(ほくず しちせい) ず カシオペダ座 が芋える。 北斗䞃星の圢は、「ひしゃく」ずいう氎をくむための道具のような圢をしおいたす。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 99, "tag": "p", "text": "たた、カシオペダ座は、5぀の星が「W」のような圢で䞊んでいる星座です。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 100, "tag": "p", "text": "北極星は、北の方角にありたす。時間が経っおも䜕日が経っおも、北極星はい぀でも同じ䜍眮に芋えるため、方角を知る際には重芁な星です。北極星の呚りの星は、北極星を䞭心に動いお芋えたす。実際には、他の星が北極星の呚りを公転しおいるわけではなく、地球の自転軞の方向(南北方向)ず同じ方向の延長線䞊に北極星があるため、地球から芋た堎合には北極星を䞭心にしお他の星が公転しおいるように芋えるのです。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 101, "tag": "p", "text": "これらの北の空の星は、日本から䞀幎䞭倜に芋るこずができたす。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 102, "tag": "p", "text": "北極星は2等星なので、芋぀けにくいかもしれたせん。代わりに、北斗䞃星やカシオペダ座を利甚しお北極星を探すこずが䞀般的です。北極星ずカシオペダ座の間には、おおよそ北極星が䜍眮しおいたす。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 103, "tag": "p", "text": "なお、北斗䞃星は星座ではなく、おおぐた座の䞀郚であり、北極星は星座ではなく、こぐた座の䞀郚であり、こぐた座のしっぜの先が北極星になっおいたす。こぐた座のしっぜの先ずその呚蟺は䞀幎䞭芋るこずができたす。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 104, "tag": "p", "text": "毎日同じ時刻に星座の䜍眮を枬定するず、星座の䜍眮は1ヶ月で玄30床ほど北極星を䞭心に回転し、1幎間には12ヶ月あり、12×30=360°ずなりたす。したがっお、1日あたりの倉化は玄1床ずなりたす。このように、同じ時刻に芋える星の䜍眮が少しず぀動いおいくこずを「幎呚運動」ず呌びたす。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 105, "tag": "p", "text": "倜空で星座をさがすのには、 星座早芋(せいざ はやみ) ずいう道具が䟿利です。", "title": "倪陜" }, { "paragraph_id": 106, "tag": "p", "text": "地球は自転ず公転を行い、この運動によっお倩䜓の動きが生じたす。地球の自転は、自転軞を䞭心に西から東に向かっお1日1回転したす。この自転によっお、倪陜や星は東から昇り、西ぞ沈む様子が芋られたす。", "title": "倩䜓の動きず地球の自転・公転" }, { "paragraph_id": 107, "tag": "p", "text": "たた、地球の公転は、倪陜を䞭心に玄1幎かけお軌道を呚りたす。この公転によっお、倪陜の䜍眮が季節によっお倉わるのが芳察されたす。", "title": "倩䜓の動きず地球の自転・公転" }, { "paragraph_id": 108, "tag": "p", "text": "倪陜や星の日呚運動は、地球の自転によっお生じる珟象です。倪陜は、地球の自転軞ず傟いた面ずの亀点(赀道䞊の春分点や秋分点など)を䞭心に、1日1回転するように芋えたす。", "title": "倪陜・星の日呚運動ず地球の自転" }, { "paragraph_id": 109, "tag": "p", "text": "このため、倪陜は東から昇り、西ぞ沈む様子が芳察されたす。たた、倏至や冬至では、倪陜の高床が最も高くなったり䜎くなったりするのが特城的です。", "title": "倪陜・星の日呚運動ず地球の自転" }, { "paragraph_id": 110, "tag": "p", "text": "星の堎合も同様に、地球の自転によっお日呚運動が生じたす。星の䜍眮によっおは、春分点や秋分点ず同様に、特別な䜍眮関係になり、この䜍眮を基準にしお星座を区別するこずがありたす。", "title": "倪陜・星の日呚運動ず地球の自転" }, { "paragraph_id": 111, "tag": "p", "text": "星の幎呚運動は、地球の公転によっお生じる珟象です。地球が倪陜を䞭心に公転するため、芳枬者の䜍眮から芋える星の䜍眮は、季節によっお異なりたす。", "title": "星の幎呚運動ず地球の公転" }, { "paragraph_id": 112, "tag": "p", "text": "䟋えば、倏の時期には倏の倧䞉角や冬の倧䞉角が芳枬できるようになりたす。これは、倪陜が黄道䞊を移動するこずによっお生じる珟象です。", "title": "星の幎呚運動ず地球の公転" }, { "paragraph_id": 113, "tag": "p", "text": "倪陜の日呚運動ずは、地球䞊で芋た堎合に倪陜が東から昇っお西に沈むたでの䞀連の運動のこずをいいたす。", "title": "倪陜の日呚運動ず地球の公転" }, { "paragraph_id": 114, "tag": "p", "text": "倪陜の䜍眮は、地球䞊の芳枬者の䜍眮ず日時によっお異なりたす。䟋えば、春分の日には、倪陜は地球の赀道䞊にあり、昌ず倜の長さはほが等しくなりたす。", "title": "倪陜の日呚運動ず地球の公転" }, { "paragraph_id": 115, "tag": "p", "text": "これに察しお、倏至の日には、倪陜は地球の北半球の倩頂付近にあり、北半球では昌が長くなりたす。たた、冬至の日には、倪陜は地球の南半球の倩頂付近にあり、南半球では昌が長くなりたす。", "title": "倪陜の日呚運動ず地球の公転" }, { "paragraph_id": 116, "tag": "p", "text": "地球の公転ず倪陜の日呚運動が重なり合うこずで、季節の倉化が起こりたす。たずえば、北半球の倏至の日には、倪陜が北半球の倩頂付近にあるため、北半球では倏ずなりたす。", "title": "倪陜の日呚運動ず地球の公転" }, { "paragraph_id": 117, "tag": "p", "text": "䞀方、南半球では冬至の日に倪陜が南半球の倩頂付近にあるため、冬ずなりたす。", "title": "倪陜の日呚運動ず地球の公転" }, { "paragraph_id": 118, "tag": "p", "text": "倪陜を䞭心に、氎星、金星、地球、火星、朚星、土星、倩王星、海王星の8぀の惑星(惑星)が公転しおいたす。これらの惑星を芚えるために、「氎金地火朚土倩海(冥)」ずいう蚀葉を䜿うこずがありたすが、冥王星(めいおうせい)は今では準惑星に分類されたす。", "title": "倪陜系の倩䜓" }, { "paragraph_id": 119, "tag": "p", "text": "たた、月は地球の衛星であり、倪陜の呚りを公転しおいるわけではありたせん。このように、恒星(こうせい)の呚りを公転する倩䜓を惑星、惑星の呚りを公転する倩䜓を衛星ず呌びたす。", "title": "倪陜系の倩䜓" }, { "paragraph_id": 120, "tag": "p", "text": "倪陜系には、惑星や衛星、そしお小惑星や圗星(すいせい)などがありたす。倜空に茝く(かがやく)惑星や月は、倪陜に照らされおいるため芋えるので、これらの惑星から芋た地球も同じように茝いおいるず考えるこずができたす。", "title": "倪陜系の倩䜓" }, { "paragraph_id": 121, "tag": "p", "text": "惑星ずは、恒星の呚りを公転し、自身も光を発しない倩䜓のこずです。倪陜系には、氎星、金星、地球、火星、朚星、土星、倩王星、海王星の8぀の惑星がありたす。", "title": "倪陜系の倩䜓" }, { "paragraph_id": 122, "tag": "p", "text": "これは、惑星を芚えるための助けずなる、氎星、金星、地球、火星、朚星、土星、倩王星、海王星、冥王星の順序を芚えるための呪文のような蚀葉です。冥王星は珟圚、準惑星に分類されおいたす。", "title": "倪陜系の倩䜓" }, { "paragraph_id": 123, "tag": "p", "text": "惑星の呚りを公転する倩䜓を衛星ず呌びたす。䟋えば、月は地球の衛星であり、朚星には、むオ、゚りロパ、ガニメデ、カリストなど、玄67個の衛星が存圚しおいたす。", "title": "倪陜系の倩䜓" }, { "paragraph_id": 124, "tag": "p", "text": "小惑星ずは、おもに火星ず朚星の間の軌道で、倪陜の呚りを公転しおいる、数メヌトルから数癟メヌトルくらいの小さな倩䜓のこずを指したす。小惑星は䞻に岩石で構成されおいたす。", "title": "倪陜系の倩䜓" }, { "paragraph_id": 125, "tag": "p", "text": "圗星ずは、倪陜系倖から飛来し、倪陜に接近するこずで倪陜光を反射しお茝きを攟぀倩䜓のこずを指したす。圗星は栞(かく)ず呌ばれる固䜓物質ず、その呚りに広がるガスず塵(ちり)から構成されおいたす。", "title": "倪陜系の倩䜓" }, { "paragraph_id": 126, "tag": "p", "text": "金星は、地球よりも、倪陜系の内偎にあるので、真倜䞭には金星は芋えない。 金星は、明け方、東の空に芋えるこずから明けの明星、倕方、西の空に芋えるこずから宵の明星ずいわれる。", "title": "倪陜系の倩䜓" }, { "paragraph_id": 127, "tag": "p", "text": "圗星(すいせい)は倪陜系のひず぀で長い尟をひいおかがやく星です。なかには、決たった呚期で倪陜のたわりをたわるものもありたす。たた、圗星の本䜓は『栞』(かく)ずよばれるよごれた氷のかたたりです。", "title": "圗星" }, { "paragraph_id": 128, "tag": "p", "text": "圗星の事実", "title": "圗星" }, { "paragraph_id": 129, "tag": "p", "text": "チリやガスを含む雪玉で、倪陜ずカむパヌベルトの間を公転しおいたす。倪陜系の圗星の公転軌道はずおも倧きい卵型なので、倪陜を1呚するのに数十幎から数千幎をかけたす。", "title": "圗星" }, { "paragraph_id": 130, "tag": "p", "text": "望遠鏡を䜿わずに芋るこずができる圗星はたれで、芋るためには望遠鏡が必芁です。", "title": "圗星" }, { "paragraph_id": 131, "tag": "p", "text": "倪陜から遠く離れおいる圗星は、黒い岩石やチリが氷におおわれおいたすが、倪陜に近づくず氷が溶け始め倧量の氎やガスが攟出されたす。地球でも圗星やその尟が芋られるこずがありたすが、たずえ1本に芋えおも実際には2本ありたす。", "title": "圗星" }, { "paragraph_id": 132, "tag": "p", "text": "圗星の倚くは数kmから数癟kmの倧きさですが、その尟は数癟kmの長さです。", "title": "圗星" }, { "paragraph_id": 133, "tag": "p", "text": "数癟幎ごずに芋られるめずらしい芋事な尟を持぀圗星を倧圗星ず呌びたす。前回は1910幎に確認されたしたが、再び芋るには数癟幎埅たなければなりたせん。倩文孊者も倧圗星がい぀どのようにやっおくるかはわかっおいたせん。もし近いうちに圗星が芋られるず聞いたら、以䞋のやり方で圗星を芋おみたしょう。", "title": "圗星" }, { "paragraph_id": 134, "tag": "p", "text": "圗星の尟はがんやりしおいお芋えないこずが倚いですが、尟が地球の倧気に觊れるず燃え䞊がり、流星矀(りゅうせいぐん)が芋えるずきもありたす。", "title": "圗星" }, { "paragraph_id": 135, "tag": "p", "text": "圗星は倪陜から遠くはなれお公転軌道で移動しおいるので、望遠鏡でも確認できず誰も数えられたせん。ですが、毎幎アマチュア倩文家が地球に接近した100以䞊の圗星を発芋しおいたす。2005幎11月たでに2857個確認され、その倚くは倪陜に衝突したり倪陜系倖ぞ飛び去ったりしたす。", "title": "圗星" }, { "paragraph_id": 136, "tag": "p", "text": "倚く発芋者にちなんで名付けられたす。同時に発芋された堎合にはヘヌル・ボップやシュヌメヌカヌ・レノィのように連続した名前になりたす。", "title": "圗星" }, { "paragraph_id": 137, "tag": "p", "text": "昔は倩文孊の理解が足りなかったこずから、いく぀かの文明では圗星は王の死や戊争での敗北などの䞍幞がおずずれるきざしであるず関連付けられおいたした。その䞀方で、富や食料の増加など幞運を招くきざしず考えた文明もありたす。", "title": "圗星" }, { "paragraph_id": 138, "tag": "p", "text": "1910幎にハレヌ圗星が確認された際には「圗星の尟によっお地球が汚染される」ずいう隒動が起こったものの、実際には地球の倧気に䜕の圱響もありたせんでした。", "title": "圗星" }, { "paragraph_id": 139, "tag": "p", "text": "", "title": "圗星" }, { "paragraph_id": 140, "tag": "p", "text": "以䞋は、倪陜系の惑星ず月ず冥王星の名前ず、察応する叀代ロヌマ神話たたはギリシャ神話の神の名前ず、それらがどのような特城や象城を持っおいたかを簡単に説明したものです(日本語で曞きたすが英語衚蚘ず原語衚蚘も䜵蚘したす)。", "title": "※ 範囲倖: 惑星の英語の名前の由来" }, { "paragraph_id": 141, "tag": "p", "text": "氎星は、倪陜系の惑星の䞭で最も小さく、軌道が短いこずで知られおいたす。メルクリりス(ヘルメス)は、旅行、商業、䞍正行為、盗みなどの神であり、玠早く動くこずを象城する神でもありたす。", "title": "※ 範囲倖: 惑星の英語の名前の由来" }, { "paragraph_id": 142, "tag": "p", "text": "金星は、地球から芋お明るく矎しい星ずしお知られおいたす。ノィヌナス(アフロディヌテ)は、愛ず矎の女神であり、矎しさ、愛情、芞術、そしお生殖力を象城しおいたす。", "title": "※ 範囲倖: 惑星の英語の名前の由来" }, { "paragraph_id": 143, "tag": "p", "text": "地球は、私たちが䜏む星です。ガむアは、地球を象城する女神であり、自然、地球、生呜、豊穣を叞る女神ずしお厇拝されおいたす。", "title": "※ 範囲倖: 惑星の英語の名前の由来" }, { "paragraph_id": 144, "tag": "p", "text": "月は、地球の衛星であり、私たちが日々目にする自然珟象のひず぀です。セレヌネ(ルヌナ)は、月を叞る女神であり、倜、月、矎、そしお神秘を象城しおいたす。", "title": "※ 範囲倖: 惑星の英語の名前の由来" }, { "paragraph_id": 145, "tag": "p", "text": "火星は、赀い色が特城の惑星であり、戊争の神ずしおも知られおいたす。マルス(アレヌス)は、ロヌマ神話やギリシャ神話においお戊争、暎力、砎壊を象城する神であり、戊いの勇気や力を䞎える神でもありたす。", "title": "※ 範囲倖: 惑星の英語の名前の由来" }, { "paragraph_id": 146, "tag": "p", "text": "朚星は、倪陜系の惑星の䞭で最も倧きく、軌道が広いこずで知られおいたす。ナピテル(れりス)は、倩空や雷を支配する神であり、最高神ずされおいたす。たた、暩力、法埋、秩序、そしお父性を象城する神でもありたす。", "title": "※ 範囲倖: 惑星の英語の名前の由来" }, { "paragraph_id": 147, "tag": "p", "text": "土星は、特城的な環を持぀惑星ずしお知られおいたす。サトゥルヌス(クロノス)は、時間や収穫を叞る神であり、長い時間ずずもに成長するものを象城する神でもありたす。たた、財産や富、蟲業にも関係する神です。", "title": "※ 範囲倖: 惑星の英語の名前の由来" }, { "paragraph_id": 148, "tag": "p", "text": "倩王星は、倪陜系の惑星の䞭で最も斜めに軌道を取るこずで知られおいたす。りラノスは、倩空や星座を叞る神であり、倧地や海を生み出した神でもありたす。", "title": "※ 範囲倖: 惑星の英語の名前の由来" }, { "paragraph_id": 149, "tag": "p", "text": "海王星は、青い色が特城的な惑星であり、海を象城しおいたす。ネプトゥヌンス(ポセむドン)は、海や地震を支配する神であり、海の生物や持業、航海にも関係する神です。", "title": "※ 範囲倖: 惑星の英語の名前の由来" }, { "paragraph_id": 150, "tag": "p", "text": "冥王星は、倪陜系の準惑星であり、か぀おは惑星ずされおいたした。プルヌト(ハヌデヌス)は、地䞋界の王であり、死者の支配者ずしお知られおいたす。たた、豊穣や地䞋の富を象城する神でもありたす。", "title": "※ 範囲倖: 惑星の英語の名前の由来" } ]
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== 地球の地軞の傟きず季節 == 地球などの倩䜓の、北極点ず南極点を぀なぐ芋かけ䞊の軞を、'''地軞'''ずいう。 倩䜓によっお異なるが、地球の堎合は地軞を'''箄23.4°'''傟いおおり、倪陜の呚りを公転しおいる。 この傟きは垞に䞀定であるために、傟きがあるこずから、1幎間で昌ず倜の長さが異なり、季節が生じる。 これは地軞の傟きに関係しおおり、北半球の堎合、倏は北の地軞を倪陜に向かっおいるために、春秋に比べお 長時間日光が圓たる。そのために、春秋ず比べお気枩が高くなる。 たた、冬は北の地軞を倪陜ず逆に向くために、冬はあたり日光が圓たる時間がなく、気枩も春秋ず比べお䜎くなる。 北半球ず南半球の季節が異なるのは、地軞の傟きによっお関係しおいる。 地球は玄䞀日で、北極偎から芋お半時蚈呚りに䞀回転しおいる。これを'''自転'''ずいい、この回転における軞を地軞ずする。 == 地動説ず慣性かんせい == 地球は赀道䞊で、時速玄1500キロメヌトルずいう高速で回転しおいるが、私たちは速さを感じず、宇宙に攟り出されたりもしない。 これは、どういうこずでしょうか たず、䞀぀の理由ずしお、䞇有匕力ばんゆういんりょくがあるからず考えられおおり、 党おの物は、お互いに匕き付けあう。そしお、地球も物䜓なので、他のすべおの物を匕き付けおいたす。 さお、地球が動いおいおも、私たちは、地球の動くスピヌドを感じたせん。これは、どういうこずでしょうか それは、たずえば、私たちが電車やバスに乗っおる時、停止状態から動き始めたずきにはスピヌドを感じたすが、しばらくするずスピヌドを感じないのず同じ仕組みなのです。そしお、車がブレヌキをかけるず、今床は反察方向のスピヌドを感じたす。 私たちが感じるスピヌドずは、じ぀はスピヌドの倉化ぞんかを、感じおいるのです。だから、同じスピヌドで乗り物が動き続けおいるず、スピヌドを感じなくなるのです。 䞭䞖に地動説を䞻匵した、物理孊者のガリレオ(Galileo Galilei/1564-1642)は、「船に乗っおいる人は、その船の速さを感じない」ず䟋えお、地球が動いおいおも速床を感じないこずを説明したした。 たた、船の䞊で、たっすぐな柱の近くで物を萜ずすず、船が動いおいるのに、そのたた、その柱の根元ちかくに萜ちたす。これは、船ずいっしょに、船に乗っおいる人も同じ速床で動いおいるし、船に乗っおいる人が持っおいる物䜓も同じ速床で動いおいるからです。 == 地球ず宇宙 == == 倪陜 == ※倪陜を芳察する時の泚意 * 倪陜を盎接、目で芋おはいけたせん。目を傷めおしたいたす。 * 倪陜を盎接、望遠鏡で芗いおもいけたせん。目を傷めおしたいたす。 * このりィキブックスを参考にしおの倪陜の芳察・実隓は、なるべく'''しないでください'''。仮に倪陜の芳察に倱敗し、目などを負傷されおも、りィキブックス䞀同は䞀切、責任を負うこずができたせん。ペヌゞ末の免責事項をお読みください。 * 倪陜を芳察する堎合、垂販の本や教科曞を参考にするのをおすすめしたす。 倪陜の倧きさは、地球の盎埄に比べお、倪陜の盎埄は玄109倍である。倪陜の盎埄は玄140侇kmである。 地球䞊から芋た堎合、倪陜はそこたで倧きく芋えない。倪陜の倧きさは、月の盎埄のおよそ400倍にもなるが、 地球から芋える倪陜の倧きさは、月の倧きさず同じくらいに芋える。 これは地球ず倪陜ずの距離がずお぀もなく長いからである。 地球から月たでの距離は玄38侇km、地球から倪陜たでの距離は玄1億5000侇kmにもなる。 地球ず倪陜の距離は、地球ず月の距離のおよそ400倍にもなるため、倪陜ず月は同じくらいの倧きさに芋える。 䜓積ずしおの比率を求めるため、1³:109³、1:109×109×109≒ 1:1300000 ずなるため、 たた、倪陜の䜓積は、地球の䜓積の玄130䞇倍ず考えられる。 倪陜の衚面の枩床は 箄6000℃ であり、内郚ほど枩床は高くなり、倪陜の䞭心郚の枩床はおよそ1500䞇℃ずも考えられる。 光の進む速床は玄300,000㎞/sであり、地球から倪陜たでの距離は玄1億5000侇kmもあるために、 150,000,000÷300,000500、぀たり500秒は玄8分なので、 倪陜から出た光が、地球に届くたでには玄8分もかかる。私たちが地䞊で芋る倪陜の光は、玄8分前に倪陜から攟たれた光である。 [[ファむル:Sun diagram.svg|thumb|left|250px|倪陜の構造: {| style="font-size:95%; background:transparent; margin-top: 0px; margin-bottom: 0px;" | style="vertical-align:top;" |1. '''倪陜栞'''<br /> 2. 攟射局<br /> 3. 察流局 | style="vertical-align:top; padding-left:20px;" | 4. 光球<br /> 5. 圩局<br />6. コロナ | style="vertical-align:top; padding-left:20px;" |7. 倪陜黒点<br /> 8. 粒状斑<br /> 9. 箅炎 |}]] 倪陜の質量は、地球の玄33䞇倍です。 * '''黒点'''こくおん [[Image:Sun projection with spotting-scope.jpg|right|thumb|黒点]] 倪陜を芳枬した写真をよくみるず、衚面に黒い しみ のようなものが芋える。これを <span style="font-size: large">黒点</span>こくおん ずいう。 この黒点は枩床が呚囲よりも䜎く、黒点付近の枩床が4000℃ 〜 5000℃ だずいうこずが分かっおいる。 そしお、この黒点は、毎日、おなじ方向ぞ、移動しおいく。黒点が、倪陜の東から西ぞ移動しおいく。 これは、倪陜が自転をしおいるからである。倪陜が球圢のため、黒点の䜍眮が、地球から芋た倪陜の呚瞁郚に来たずき、黒点は朰れお芋える。このこずからも、倪陜が自転をしおいるこずが分かる。 倪陜は固䜓ではなく、ガス状の物䜓である。そのため、自転呚期が緯床によっお違う。倪陜の黒点の呚期から緯床を調べるず、倪陜の赀道では、自転呚期は玄25日である。黒点が東から西ぞ移動するのに、だいたい12日13日おいど掛かり、その埌、倪陜の裏偎に12日13日ほど隠れ、そのあず、再び東偎に珟れるので、自転呚期が玄25日だず分かる。 たた、倪陜䞊のいく぀もの黒点の速さから、倪陜が気䜓であるこずが分かっおいる。倪陜が固䜓だずした堎合の蚈算ず合わないので、倪陜は気䜓だ、ずされおいる。 {{clear}} * 倪陜の䞭心 倪陜の䞭心は、氎玠で出来おいる。この氎玠の原子栞 H が4個あ぀たり、栞融合かくゆうごうをしお、ヘリりムの原子栞 He に、かわる。 この栞融合反応かくゆうごう はんのうのずきに、ずおも倧きな熱゚ネルギヌが発生する。 䞭心郚の枩床は、理論䞊、玄1600䞇床だず蚀われおいる。 * 光球こうきゅう 倪陜の、光っお芋える衚面の郚分のこずを <span style="font-size: large">光球</span>こうきゅう ずいう。 倪陜の衚面枩床が 6000℃ ずいうのは、この光球の枩床が 6000℃ だず蚀うこずだ。 * 圩局さいそう 光球のたわりを、気䜓がずりたいおいる。これは倪陜の倧気たいきである。この倪陜の倧気たいきの局を <span style="font-size: large">圩局</span>さいそう ずいう。 圩局の厚さは数千kmから1侇kmにも、およぶ。 圩局は、ふだんは芋えないが、日食にっしょくの時に、皆既日食かいき にっしょくの数秒間だけ芋られる堎合がある。たた、ずくべ぀な望遠鏡で芋るこずができる。 地球ず月ず倪陜が䞀盎線にならんで、月が倪陜の光球を 完党に おおいかくす こずを <span style="font-size: large">かいき日食</span>かいきにっしょく、皆既日食ず、いう。 * '''プロミネンス''' [[画像:Mass eject.png|thumb|'''プロミネンス'''玅炎]] ずくべ぀な望遠鏡で圩局を芋るず、ずころどころ、あかい炎ほのおが、もえあがっおいる。 これを '''プロミネンス''' ずいう。あるいは <span style="font-size: large">箅炎</span>こうえんずいう。 プロミネンスの高さは数䞇kmから数十䞇kmにも、およぶこずがある。 * '''コロナ''' [[File:Solar eclipse 1999 4.jpg|thumb|皆既日食かいきにっしょくでは、光球が完党に隠れたずきに、癜く茝くコロナを芋るこずができる。]] 圩局の倖偎には、うすい気䜓が広がっおいたす。この局を '''コロナ''' ずいいたす。コロナには、光球からの光があたっおいるが、ずおもうすいため、普段は党く芋えない。 コロナにあたった光は、光球からの匷い光に、かきけされおしたい、普段は気づかない。 コロナの明るさは、光球の100䞇分の1くらいなので、ふだんはコロナには気づけない。 地球ず月ず倪陜が䞀盎線にならんで、月が倪陜の光球を 完党に おおいかくす 皆既日食かいきにっしょく の時だけ、倪陜の光球が隠れるため、コロナが癜く茝く様子が芋える。 {{clear}} ==== 月の運動ず満ち欠け ==== [[ファむル:Lunar crater Daedalus.jpg|thumb|月のクレヌタヌ。]] 月は、盎埄が玄3500kmです。地球の玄4分の1の盎埄です。地球から月たでの距離は、玄38侇kmです。 月は、地球のたわりを回っおいたす。玄1ヶ月かかっお、地球のたわりを月が1呚したす。 月のように、ある倩䜓が、他の倩䜓のたわりを、たわるこずを、<span style="font-size: large">公転</span>こうおんず蚀いたす。 月の公転呚期は、玄29.5日です。 月の満ち欠けみちかけの原因も、月の公転によりたす。月の満ち欠けの呚期も、公転呚期ず同じく、玄29.5日です。 月の衚面に芋える、黒く芋える䞞い穎を'''クレヌタヌ'''ず蚀いたす。でこがこした、くがみがありたす。 クレヌタヌが出きた理由は、いん石いんせき、隕石が衝突しょうず぀したからだろう、ず考えられおいたす。 月が球圢のため、月の呚瞁郚では、クレヌタヌが、぀ぶれお芋えたす。 クレヌタヌずはべ぀に、月の衚面の、黒く芋えるあたりを <span style="font-size: large">æµ·</span>うみ ずいいたす。「海」ず蚀っおも、月の海には、氎はありたせん。 そもそも、月には、氎がありたせん。月には、空気も、ありたせん。月には、倧気がありたせん。 月の衚面には、海黒く芋える郚分がいっぱいあるけど、裏には、ほずんどありたせん。 月の衚面の、癜く芋える郚分を<span style="font-size: large">陾</span>りくず、蚀いたす。 月には雲が無いので、地球からは、月の衚面が、よく芋えたす。 倜空で月が明るく芋えるのは、倪陜からの光を反射しおいるからです。月そのものは、光を䜜っおいたせん。倪陜のように光を䜜る惑星を恒星こうせいず蚀いたす。いっぜう、月は、恒星では、ありたせん。 月の盎埄は、玄3500kmです。地球の盎埄ず比べた堎合、月の盎埄は、地球の盎埄の4分の1です。地球の方が倧きいです。 月ず地球の距離は、玄38侇kmです。 なお、倪陜ず地球ずの距離は、玄1億5000侇kmであり、月ず地球の距離の玄400倍です。 月の重力は、地球の重力の玄6分の1です。月は、地球よりも小さいので、月の重力も、地球より小さいです。 たずえば、仮に地球䞊で1000グラムの物の重さを、月で、ばねばかりで、はかったずするず、月では166グラム ≒ 1000÷6 くらいの重さになりたす。 いっぜう、月で、倩びんで、重さを はかった堎合は、䞡方の皿の䞊の物の重さが6分の1になるので、぀りあいの結果は、地䞊ず倉わりたせん。 月には、倧気がありたせん。この理由は、月の重力が小さいので、空気を匕き止められなかったからだろう、ず考えられおいたす。 月は自転しおいたす。月の堎合、月の自転呚期が、公転呚期ず同じ呚期です。このため、月は、い぀も地球に同じ面を芋せおいたす。 ==== 星の皮類 ==== 倪陜のように、光を発しおる星を、<span style="font-size: large">恒星</span>こうせいず蚀いたす。星座を぀くる星も、恒星です。月は、恒星ではありたせん。地球から芋た堎合に、月が明るく芋えるのは、倪陜の光を反射しおるからです。 いっぜう、地球のように、その星じたいは、光を発しない星で、倪陜のたわりを回っおいる倩䜓を<span style="font-size: large">惑星</span>わくせいずいいたす。 月のように、惑星のたわりを回っおいる星は、<span style="font-size: large">衛星</span>えいせい、衛星ずいいたす。 たずえば、月は地球の衛星です。月は、倪陜の衛星では、ありたせん。 月は、地球のたわりを、回っおいたす。このように、星が、星のたわりを回っおいるこずを、<span style="font-size: large">公転</span>こうおんずいいたす。 地球そのものも、倪陜のたわりを、公転しおいたす。地球が倪陜のたわりをたわりするのに、1幎かかりたす。季節が幎ごずにくりかえす理由は、地球の倪陜のたわりの公転です。 === 星ず銀河 === [[ファむル:Milky Way 2005.jpg|thumb|300px|left|銀河系ぎんがけいの想像図そうぞうず]] 倪陜系は <span style="font-size: large">銀河系</span>ぎんがけい ずいう星の集団の䞀郚にしか、すぎたせん。぀たり、銀河系の䞭に、倪陜系がありたす。 銀河系の圢は、うずをたいた<span style="font-size: large">円盀状</span>えんばんじょうの圢をしおいるこずが分かっおいたす。銀河系の恒星の数は、玄1000億個2000億個もありたす。 銀河系の倧きさは、ずおも倧きいので、キロメヌトルだず、䞍䟿です。そこで <span style="font-size: large">光幎</span>こうねん ずいう 距離の単䜍を䜿いたす。 1光幎の距離は、そのあいだの距離を移動するのに、光でも1幎もかかる長さです。1光幎は玄9兆5000億kmです。 そしお、この光幎ずいう単䜍を぀かうず、銀河系の盎埄は'''10䞇光幎'''です。 なお、光の速床は、1秒間に玄30侇kmである。地球を7週半するほどの速床に盞圓する。 わたしたちの倪陜系は、銀河系の䞭心から、およそ3䞇光幎、はなれた堎所です。銀河系の䞭心は、私たち地球から芋お、いお座の方向にありたす。 {{clear}} 倜空で、数十個から数十䞇の星があ぀たっお芋える堎所を <span style="font-size: large">星団</span>せいだん ずか <span style="font-size: large">星雲</span>せいうん ずかず、いいたす。 <gallery widths="250px" heights="250px"> ファむル:Pleiades large.jpg|おうし座のプレアデス星団 </gallery> * アンドロメダ銀河 [[ファむル:Andromeda Galaxy (with h-alpha).jpg|thumb|300px|right|アンドロメダ銀河]] 星座のアンドロメダ座のそばに芋える、いく぀もの星があ぀たったアンドロメダ星雲アンドロメダせいうんは、私たちの銀河系ずはべ぀の星です。なので <span style="font-size: large">アンドロメダ銀河</span>アンドロメダぎんが ずも蚀われたす。 === 星の明るさ === 星には、いろいろな明るさのものがありたす。明るい星から'''1等星'''いっずうせい、぀ぎに明るい'''2等星'''にずうせい、その぀ぎに明るい3等星さんずうせい、぀づけお同じように4等星・5等星・6等星7等星8等星,ず明るさによっお分けられおいたす。人間の目では、'''6等星'''ろくずうせいたで芋えたす。たた星には、いろいろな色のものがありたす。癜っぜい星や赀っぜい星などです。さそり座のアンタレスは、赀っぜい色の1等星です。 1等星の明るさは、6等星の明るさの、玄'''100倍'''です。1等星より明るいものは0等星や、-1等星マむナスいっずうせいになりたす。 星座を倜の空に、さがすずきは、1等星や0等星などの、明るい星を、手がかりにしお、さがすず、さがしやすいず思いたす。 ===星の動き=== 地球から芋た星の芋え方は、じ぀は、時間が立぀ずずもに動きたす。 この理由は、地球が自転じおんをしおいるからです。 芋おいる空の方角によっお、どの方向に、どのくらい星が動くかがは違いたす。北の空の星空では、だいたい1時間に15床くらい、北極星のたわりを、北極星を䞭心ずした円に沿っお、回っおいたす。向きは、時蚈の針はりずは、反察向きに、北極星のたわりを回っおいたす。 ずころで15床ずいう数字ず、䞀日の長さに぀いお、考えよう。 䞀日は24時間でしたよね。24時間に15床をかけおみたしょう。 : 24 × 15 = 360 答えは、360です。なお、円の角床は360床です。 さきほど説明した、「1時間で、星の動きは15床」ずいうのは、北の空の星空での堎合です。 南の空や、東や西の空では、星の、1時間あたりの動きの方向などが、ちがいたす。 たずえば、7月7日の午埌7時から、さそり座を1時間ごずに芳察したずしたしょう。午埌8時ごろ、東の空に芋えるさそり座は、午埌10時ごろには南の空を通り、その埌、西の空に動きたす。星の動きの方向は、倪陜の動きの方向ず同じです。時間ずずもに星は動きたすが、星の䞊び方はかわりたせん。 {{clear}} === 北の空の星座 === [[ファむル:Ursa Major constellation detail map.PNG|thumb|left|北斗䞃星ほくず しちせい]] [[ファむル:Cassiopeia constellation map.svg|thumb|カシオペダ座。「W」のような圢をしおいる5個の星が、カシオペダ座。]] 日本から、北の空を芋るず、 北斗䞃星ほくず しちせい ず カシオペダ座 が芋える。 北斗䞃星の圢は、「ひしゃく」ずいう氎をくむための道具のような圢をしおいたす。 [[Image:ItsukushimaDipperBasin7431.jpg|thumb|200px|left|ひしゃく]] たた、カシオペダ座は、5぀の星が「W」のような圢で䞊んでいる星座です。 北極星は、北の方角にありたす。時間が経っおも䜕日が経っおも、北極星はい぀でも同じ䜍眮に芋えるため、方角を知る際には重芁な星です。北極星の呚りの星は、北極星を䞭心に動いお芋えたす。実際には、他の星が北極星の呚りを公転しおいるわけではなく、地球の自転軞の方向南北方向ず同じ方向の延長線䞊に北極星があるため、地球から芋た堎合には北極星を䞭心にしお他の星が公転しおいるように芋えるのです。 これらの北の空の星は、日本から䞀幎䞭倜に芋るこずができたす。 北極星は2等星なので、芋぀けにくいかもしれたせん。代わりに、北斗䞃星やカシオペダ座を利甚しお北極星を探すこずが䞀般的です。北極星ずカシオペダ座の間には、おおよそ北極星が䜍眮しおいたす。 なお、北斗䞃星は星座ではなく、おおぐた座の䞀郚であり、北極星は星座ではなく、こぐた座の䞀郚であり、こぐた座のしっぜの先が北極星になっおいたす。こぐた座のしっぜの先ずその呚蟺は䞀幎䞭芋るこずができたす。 毎日同じ時刻に星座の䜍眮を枬定するず、星座の䜍眮は1ヶ月で玄30床ほど北極星を䞭心に回転し、1幎間には12ヶ月あり、12×30360°ずなりたす。したがっお、1日あたりの倉化は玄1床ずなりたす。このように、同じ時刻に芋える星の䜍眮が少しず぀動いおいくこずを「幎呚運動」ず呌びたす。 {{clear}} === 星座早芋 === [[ファむル:planisphere.jpg|thumb|left|星座早芋]] 倜空で星座をさがすのには、 星座早芋せいざ はやみ ずいう道具が䟿利です。 == 倩䜓の動きず地球の自転・公転 == 地球は自転ず公転を行い、この運動によっお倩䜓の動きが生じたす。地球の自転は、自転軞を䞭心に西から東に向かっお1日1回転したす。この自転によっお、倪陜や星は東から昇り、西ぞ沈む様子が芋られたす。 たた、地球の公転は、倪陜を䞭心に玄1幎かけお軌道を呚りたす。この公転によっお、倪陜の䜍眮が季節によっお倉わるのが芳察されたす。 == 倪陜・星の日呚運動ず地球の自転 == 倪陜や星の日呚運動は、地球の自転によっお生じる珟象です。倪陜は、地球の自転軞ず傟いた面ずの亀点赀道䞊の春分点や秋分点などを䞭心に、1日1回転するように芋えたす。 このため、倪陜は東から昇り、西ぞ沈む様子が芳察されたす。たた、倏至や冬至では、倪陜の高床が最も高くなったり䜎くなったりするのが特城的です。 星の堎合も同様に、地球の自転によっお日呚運動が生じたす。星の䜍眮によっおは、春分点や秋分点ず同様に、特別な䜍眮関係になり、この䜍眮を基準にしお星座を区別するこずがありたす。 == 星の幎呚運動ず地球の公転 == 星の幎呚運動は、地球の公転によっお生じる珟象です。地球が倪陜を䞭心に公転するため、芳枬者の䜍眮から芋える星の䜍眮は、季節によっお異なりたす。 䟋えば、倏の時期には倏の倧䞉角や冬の倧䞉角が芳枬できるようになりたす。これは、倪陜が黄道䞊を移動するこずによっお生じる珟象です。 == 倪陜の日呚運動ず地球の公転 == 倪陜の日呚運動ずは、地球䞊で芋た堎合に倪陜が東から昇っお西に沈むたでの䞀連の運動のこずをいいたす。 倪陜の䜍眮は、地球䞊の芳枬者の䜍眮ず日時によっお異なりたす。䟋えば、春分の日には、倪陜は地球の赀道䞊にあり、昌ず倜の長さはほが等しくなりたす。 これに察しお、倏至の日には、倪陜は地球の北半球の倩頂付近にあり、北半球では昌が長くなりたす。たた、冬至の日には、倪陜は地球の南半球の倩頂付近にあり、南半球では昌が長くなりたす。 地球の公転ず倪陜の日呚運動が重なり合うこずで、季節の倉化が起こりたす。たずえば、北半球の倏至の日には、倪陜が北半球の倩頂付近にあるため、北半球では倏ずなりたす。 䞀方、南半球では冬至の日に倪陜が南半球の倩頂付近にあるため、冬ずなりたす。 ; 小たずめ * 自転: 物䜓が自分自身を䞭心に回転するこず。地球が自転するこずによっお、倪陜や星の日呚運動が生じる。 * 公転: 物䜓が他の物䜓の呚りを回るこず。地球が公転するこずによっお、季節の倉化や星の幎呚運動が生じる。 * 倩䜓: 倪陜や惑星、衛星、恒星、銀河など、宇宙空間に存圚する自然物䜓の総称。 * 倪陜倪陜系の䞭心に䜍眮する恒星で、地球に最も近い星。 * 星自己発光する恒星や、他の恒星からの反射光を攟出する惑星を含めた倩䜓の総称。 * 日呚運動地球䞊から芋た倪陜や星の䞀日の運動。地球の自転により生じる。 * 幎呚運動地球䞊から芋た星の䞀幎の運動。地球の公転により生じる。 * 軌道: 物䜓が公転するずきに楕円の道筋。地球が倪陜の呚りを回るずきの軌道を倪陜系の䞀郚ずしお考えるこずができる。 * 星座: 星空を仮想的に分割したもので、惑星や恒星などの配眮から圢成される図圢。星座は、星座垳や星図などで芳枬するこずができる。 * 赀道地球の自転軞に察しお垂盎な平面䞊に匕いた円で、地球を半分に分ける。 * 黄道: 倪陜が地球の呚りを公転する際に描く軌道。黄道䞊には、12の星座が配眮されおおり、黄道垯ずも呌ばれる。 * 春分点: 赀道ず黄道が亀差する点で、春分の日に倪陜が通過する点を指す。 * 秋分点: 赀道ず黄道が亀差する点で、秋分の日に倪陜が通過する点を指す。 * 倏至: 倪陜が䞀幎のうちで最も高く昇る日。北半球では昌が最も長く、冬至に察しお反察の珟象が起こる。 * 冬至: 倪陜が䞀幎のうちで最も䜎く沈む日。南半球では倏至に察しお反察の珟象が起こる。 * 倧䞉角: 倩空に䞉぀の星が䞉角圢を圢成しお芋える星座の䞀぀。倏の倧䞉角や冬の倧䞉角などがある。 * 倩頂芳察者の頭䞊の倩球䞊の点。 * 芳枬: 物䜓や珟象を芳察するこず。倩文孊では、望遠鏡や倩䜓芳枬機噚を甚いお、倩䜓の䜍眮や動きを芳枬するこずができる。 * 季節: 倩䜓の動きや気候によっお、䞀幎を四぀に分けた期間。春、倏、秋、冬がある。 * 北半球・南半球地球を赀道で分けたずき、北にある半球ず南にある半球のこず。 == 倪陜系ず惑星 == == 倪陜系の倩䜓 == 倪陜を䞭心に、氎星、金星、地球、火星、朚星、土星、倩王星、海王星の8぀の惑星惑星が公転しおいたす。これらの惑星を芚えるために、「氎金地火朚土倩海冥」ずいう蚀葉を䜿うこずがありたすが、冥王星めいおうせいは今では準惑星に分類されたす。 たた、月は地球の衛星であり、倪陜の呚りを公転しおいるわけではありたせん。このように、恒星こうせいの呚りを公転する倩䜓を惑星、惑星の呚りを公転する倩䜓を衛星ず呌びたす。 倪陜系には、惑星や衛星、そしお小惑星や圗星すいせいなどがありたす。倜空に茝くかがやく惑星や月は、倪陜に照らされおいるため芋えるので、これらの惑星から芋た地球も同じように茝いおいるず考えるこずができたす。 ;たずめ ;惑星 (わくせい) 惑星ずは、恒星の呚りを公転し、自身も光を発しない倩䜓のこずです。倪陜系には、氎星、金星、地球、火星、朚星、土星、倩王星、海王星の8぀の惑星がありたす。 ;氎金地火朚土倩海冥(すいきんちかもくどおんかい(めい)) これは、惑星を芚えるための助けずなる、氎星、金星、地球、火星、朚星、土星、倩王星、海王星、冥王星の順序を芚えるための呪文のような蚀葉です。冥王星は珟圚、準惑星に分類されおいたす。 ;衛星 (えいせい) 惑星の呚りを公転する倩䜓を衛星ず呌びたす。䟋えば、月は地球の衛星であり、朚星には、むオ、゚りロパ、ガニメデ、カリストなど、玄67個の衛星が存圚しおいたす。 ;小惑星 (しょうわくせい) 小惑星ずは、おもに火星ず朚星の間の軌道で、倪陜の呚りを公転しおいる、数メヌトルから数癟メヌトルくらいの小さな倩䜓のこずを指したす。小惑星は䞻に岩石で構成されおいたす。 ;圗星 (すいせい) 圗星ずは、倪陜系倖から飛来し、倪陜に接近するこずで倪陜光を反射しお茝きを攟぀倩䜓のこずを指したす。圗星は栞かくず呌ばれる固䜓物質ず、その呚りに広がるガスず塵ちりから構成されおいたす。 === 金星の動き === [[ファむル:Phases-of-Venus.svg|thumb|'''金星の芳枬モデル'''。満ち欠けがない倖合時に芳枬䞊の芖盎埄は最小ずなり、地球に最も近づく内合時の盎前に芖盎埄が最倧ずなる。]] 金星は、地球よりも、倪陜系の内偎にあるので、真倜䞭には金星は芋えない。 金星は、明け方、東の空に芋えるこずから明けの明星、倕方、西の空に芋えるこずから宵の明星ずいわれる。 {{clear}} == 圗星 == [[ファむル:Cometorbit.png|right|300px|thumb|'''圗星の運動ず尟の方向の関係'''。<br />倪陜に接近するず尟が生じる。むオンの尟はほが垞に倪陜ず逆の方向を向いおいるが、塵の尟は曲線状になる]] '''圗星(すいせい)'''は倪陜系のひず぀で長い尟をひいおかがやく星です。なかには、決たった呚期で倪陜のたわりをたわるものもありたす。たた、圗星の本䜓は『栞』かくずよばれるよごれた氷のかたたりです。 <div style="right; border:2px solid #000000; width:400px; margin-left:0.2em; padding:0.4em; background-color:#f0f0ff"> '''圗星の事実''' *圗星は䞻に氷ず塵ちりでできおいるので、汚れた雪玉ず衚珟されるこずがありたす。 *岩石やチリでできたものずガスでできたものの2぀の尟がありたす。 *圗星の尟は垞に倪陜の逆にありたす。 </div> [[画像:Lspn comet halley.jpg|thumb|150px|ハレヌ圗星]] ===圗星っお䜕 === チリやガスを含む雪玉で、倪陜ずカむパヌベルトの間を公転しおいたす。倪陜系の圗星の公転軌道はずおも倧きい卵型なので、倪陜を1呚するのに数十幎から数千幎をかけたす。 ===芋た目は === 望遠鏡を䜿わずに芋るこずができる圗星はたれで、芋るためには望遠鏡が必芁です。 倪陜から遠く離れおいる圗星は、黒い岩石やチリが氷におおわれおいたすが、倪陜に近づくず氷が溶け始め倧量の氎やガスが攟出されたす。地球でも圗星やその尟が芋られるこずがありたすが、たずえ1本に芋えおも実際には2本ありたす。 圗星の倚くは数kmから数癟kmの倧きさですが、その尟は数癟kmの長さです。 ===空で圗星を眺めるには === 数癟幎ごずに芋られるめずらしい芋事な尟を持぀圗星を倧圗星ず呌びたす。前回は1910幎に確認されたしたが、再び芋るには数癟幎埅たなければなりたせん。倩文孊者も倧圗星がい぀どのようにやっおくるかはわかっおいたせん。もし近いうちに圗星が芋られるず聞いたら、以䞋のやり方で圗星を芋おみたしょう。 # 空のどのあたりにあるか芋぀けたしょう # 倧圗星の倚くは望遠鏡でも芋られないこずが倚いので、いすを甚意しお望遠鏡や双県鏡を甚意したしょう。 # 䞡芪に公園など街の灯が少ない堎所に連れおいっおもらいたしょう。 # 倜空を眺めお絶景を堪胜たんのうしたしょう。 圗星の尟はがんやりしおいお芋えないこずが倚いですが、尟が地球の倧気に觊れるず燃え䞊がり、流星矀りゅうせいぐんが芋えるずきもありたす。 ===どのくらいの圗星があるの === 圗星は倪陜から遠くはなれお公転軌道で移動しおいるので、望遠鏡でも確認できず誰も数えられたせん。ですが、毎幎アマチュア倩文家が地球に接近した100以䞊の圗星を発芋しおいたす。2005幎11月たでに2857個確認され、その倚くは倪陜に衝突したり倪陜系倖ぞ飛び去ったりしたす。 ===どのように名付けられるの === [[Image:Edmond_Halley.jpg|thumb|right|100px|゚ドモンド・ハレヌ氏]] 倚く発芋者にちなんで名付けられたす。同時に発芋された堎合にはヘヌル・ボップやシュヌメヌカヌ・レノィのように連続した名前になりたす。 ===歎史䞊の有名な圗星は === * ハレヌ圗星は初めお発芋された最も有名な圗星です。 * ゚ンケ圗星は2番目に発芋された圗星です。 * シュヌメヌカヌ・レノィ第9圗星は初めお倪陜系の惑星に衝突したこずが確認された圗星です。 ===圗星は䞍幞を招くの === 昔は倩文孊の理解が足りなかったこずから、いく぀かの文明では圗星は王の死や戊争での敗北などの䞍幞がおずずれるきざしであるず関連付けられおいたした。その䞀方で、富や食料の増加など幞運を招くきざしず考えた文明もありたす。 1910幎にハレヌ圗星が確認された際には「圗星の尟によっお地球が汚染される」ずいう隒動が起こったものの、実際には地球の倧気に䜕の圱響もありたせんでした。 == ※ 範囲倖: 惑星の英語の名前の由来 == 以䞋は、倪陜系の惑星ず月ず冥王星の名前ず、察応する叀代ロヌマ神話たたはギリシャ神話の神の名前ず、それらがどのような特城や象城を持っおいたかを簡単に説明したものです日本語で曞きたすが英語衚蚘ず原語衚蚘も䜵蚘したす。 '''氎星''' (Mercury) - ロヌマ神話の神・メルクリりス (Mercurius) / ギリシャ神話の神・ヘルメス (Hermes)<br> 氎星は、倪陜系の惑星の䞭で最も小さく、軌道が短いこずで知られおいたす。メルクリりスヘルメスは、旅行、商業、䞍正行為、盗みなどの神であり、玠早く動くこずを象城する神でもありたす。 '''金星''' (Venus) - ロヌマ神話の神・ノィヌナス (Venus) / ギリシャ神話の神・アフロディヌテ (Aphrodite)<br> 金星は、地球から芋お明るく矎しい星ずしお知られおいたす。ノィヌナスアフロディヌテは、愛ず矎の女神であり、矎しさ、愛情、芞術、そしお生殖力を象城しおいたす。 '''地球''' (Earth) - ギリシャ神話の神・ガむア (Gaia)<br> 地球は、私たちが䜏む星です。ガむアは、地球を象城する女神であり、自然、地球、生呜、豊穣を叞る女神ずしお厇拝されおいたす。 '''月''' (Moon) - ギリシャ神話の女神・セレヌネ (Selene) / ロヌマ神話の女神・ルヌナ (Luna)<br> 月は、地球の衛星であり、私たちが日々目にする自然珟象のひず぀です。セレヌネルヌナは、月を叞る女神であり、倜、月、矎、そしお神秘を象城しおいたす。 '''火星''' (Mars) - ロヌマ神話の神・マルス (Mars) / ギリシャ神話の神・アレヌス (Ares)<br> 火星は、赀い色が特城の惑星であり、戊争の神ずしおも知られおいたす。マルスアレヌスは、ロヌマ神話やギリシャ神話においお戊争、暎力、砎壊を象城する神であり、戊いの勇気や力を䞎える神でもありたす。 '''朚星''' (Jupiter) - ロヌマ神話の神・ナピテル (Iuppiter) / ギリシャ神話の神・れりス (Zeus)<br> 朚星は、倪陜系の惑星の䞭で最も倧きく、軌道が広いこずで知られおいたす。ナピテルれりスは、倩空や雷を支配する神であり、最高神ずされおいたす。たた、暩力、法埋、秩序、そしお父性を象城する神でもありたす。 '''土星''' (Saturn) - ロヌマ神話の神・サトゥルヌス (Saturnus) / ギリシャ神話の神・クロノス (Chronos)<br> 土星は、特城的な環を持぀惑星ずしお知られおいたす。サトゥルヌスクロノスは、時間や収穫を叞る神であり、長い時間ずずもに成長するものを象城する神でもありたす。たた、財産や富、蟲業にも関係する神です。 '''倩王星''' (Uranus) - ギリシャ神話の神・りラノス (Ouranos)<br> 倩王星は、倪陜系の惑星の䞭で最も斜めに軌道を取るこずで知られおいたす。りラノスは、倩空や星座を叞る神であり、倧地や海を生み出した神でもありたす。 '''海王星''' (Neptune) - ロヌマ神話の神・ネプトゥヌンス (Neptunus) / ギリシャ神話の神・ポセむドン (Poseidon)<br> 海王星は、青い色が特城的な惑星であり、海を象城しおいたす。ネプトゥヌンスポセむドンは、海や地震を支配する神であり、海の生物や持業、航海にも関係する神です。 '''冥王星''' (Pluto) - ロヌマ神話の神・プルヌト (Pluto) / ギリシャ神話の神・ハヌデヌス (Hades) <br> 冥王星は、倪陜系の準惑星であり、か぀おは惑星ずされおいたした。プルヌトハヌデヌスは、地䞋界の王であり、死者の支配者ずしお知られおいたす。たた、豊穣や地䞋の富を象城する神でもありたす。 [[Category:䞭孊校教育|りか2]] [[Category:理科教育|äž­2]] [[Category:生物孊|äž­]] [[Category:地球科孊|äž­]]
2014-07-07T01:23:00Z
2023-10-06T05:40:33Z
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䞭孊校理科 第2分野/自然ず人間
地球枩暖化(ちきゅう おんだんか, global warming) の䞻な原因は、石油などの化石燃料(かせき ねんりょう)の倧量䜿甚によっお、排気にふくたれる二酞化炭玠(にさんかたんそ)により、空気䞭の二酞化炭玠が増加したためず考えられおいる。 日本列島は環倪平掋造山垯(かんたいぞいよう ぞうざんたい、英:Ring of Fire)に属しおいるため、地震ず火山が倚い。 地震は、地䞋の岩盀が壊れお生じる断局(だんそう)によっお起きる。このため、断局が倚い堎所で、地震が倚い堎所は、今埌も断局が生じるず考えられおおり、そのため今埌も地震が起きるず考えられおいる。地震が起こりうるず考えられる断局地垯のこずを、掻動䞭の断局ずいう意味で、掻断局(か぀だんそう)ずいう。 倧地震では、家屋の倒壊などの地震の盎接の被害のほかにも、地震によっお生じた土砂厩れや、地盀の液状化珟象など、2次的な灜害も起こりうる。 地震の震源(しんげん)が海の䞋や海の近くの堎合では、接波(぀なみ、英:tsunami)が起きるこずもある。なお、断局は海底でも生じる。 2011幎に起きた東北の倪平掋沖の地震(東日本倧震灜)では、接波によっお倧きな被害が出た。東北の海岞には防朮堀があったが、接波の倧きさは、防朮堀を乗り越え、そしお防朮堀をこわすほどの波の倧きさだった。 火山の噎火では、溶岩や火山灰が吹き出す。 1991幎に噎火した雲仙岳では、くだけた火山物質が高枩のたた、早いスピヌドで山を䞋る 火砕流(かさいりゅう、英:pyroclastic flow) によっお、倚くの被害が出た。 森林地垯の暹朚などの怍物は、雚の際に氎を吞収し、氎をためおおく働きがありたす。 措氎の原因の䞀぀には、道路や䜏宅地などのために森林䌐採をしすぎたずいう面もありたす。 このため、山林の森林を䌐採しすぎるず、その山で土砂くずれが起きやすくなりたす。 郜垂では、地䞋通路など地䞋の斜蚭(しせ぀)が倚いですが、その地䞋斜蚭に氎が流れ蟌むこずもありたす。特に郜垂では、地面もアスファルトが倚く、氎が地面にしみこたないので、地䞋斜蚭に氎が流れ蟌みやすい面もありたす。
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=== 地球枩暖化 === [[ファむル:Global Warming Map.jpg|thumb|right|280px|1940幎–1980幎の平均倀に察する1995幎から2004幎の地衚面の平均気枩の倉化]] [[ファむル:Greenhouse Effect ja.png|thumb|right|300px|枩宀効果の抂念図]] <span style="font-size: large">'''地球枩暖化'''</span>ちきゅう おんだんか, global warming<ref>高等孊校英語 怜定教科曞『FACTBOOK English Logic and Expression I』、什和3幎5月 文郚科孊省怜定枈、什和4幎2月25日発行、P184 </ref> の䞻な原因は、石油などの化石燃料かせき ねんりょうの倧量䜿甚によっお、排気にふくたれる二酞化炭玠にさんかたんそにより、空気䞭の二酞化炭玠が増加したためず考えられおいる。 * 枩宀効果おんし぀ こうか :倧気䞭の二酞化炭玠には、熱を吞収する働きがあるので、地䞊の熱が宇宙に逃れず地球の呚囲に閉じ蟌められるこずが、枩暖化の原因ず考えられおいる。たた、倧気䞭の二酞化炭玠が熱を閉じ蟌める䜜甚のこずを <span style="font-size: large">'''枩宀効果'''</span>おんし぀ こうか ず蚀う。二酞化炭玠などのように、熱を閉じ蟌める枩宀効果のある気䜓のこずを 枩宀効果ガスgreenhouse effect gas<ref>高等孊校英語 怜定教科曞『FACTBOOK English Logic and Expression I』、什和3幎5月 文郚科孊省怜定枈、什和4幎2月25日発行、P184 </ref> ず蚀う。 {{clear}} == 灜害の皮類 == [[ファむル:Earthquake info by Ja Cabinet office01.png|410px|thumb|right|「衚局地盀のゆれやすさ党囜マップ」内閣府 地震・火山察策担圓䜜成 2005幎10月19日発衚]] 日本列島は<span style="font-size: large;">環倪平掋造山垯</span>かんたいぞいよう ぞうざんたい、英Ring of Fireに属しおいるため、地震ず火山が倚い。 * 地震 <gallery widths=200px heights=200px> File:Hanshin-Awaji earthquake 1995 343.jpg|阪神・淡路倧震灜。1995幎に起きた。震源が郜垂盎䞋型ずし ちょっかがたの倧地震であり、倚くの家屋などを砎壊した。 画像:Nojima Fault.JPG|阪神・淡路倧震灜での野島のじた断局 </gallery> <br /> 地震は、地䞋の岩盀が壊れお生じる<span style="font-size: large;">æ–­å±€</span>だんそうによっお起きる。このため、断局が倚い堎所で、地震が倚い堎所は、今埌も断局が生じるず考えられおおり、そのため今埌も地震が起きるず考えられおいる。地震が起こりうるず考えられる断局地垯のこずを、掻動䞭の断局ずいう意味で、<span style="font-size: large;">掻断局</span>か぀だんそうずいう。 倧地震では、家屋の倒壊などの地震の盎接の被害のほかにも、地震によっお生じた土砂厩れや、地盀の液状化珟象など、次的な灜害も起こりうる。 <gallery widths=200px heights=200px> File:Omigawa Station 001.jpg|新期䞭越沖地震での土砂厩れ。青海川駅。 2007幎 File:Aerial view of damage to Kirikiri, Otsuchi, a week after a 9.0 magnitude earthquake and subsequent tsunami.jpg|東日本倧震灜での被灜から1週間埌の䞉陞海岞2011幎3月18日、岩手県 䞊閉䌊郡かみぞいぐん </gallery> * 接波 地震の震源しんげんが海の䞋や海の近くの堎合では、接波぀なみ、英tsunamiが起きるこずもある。なお、断局は海底でも生じる。 2011幎に起きた東北の倪平掋沖の地震東日本倧震灜では、接波によっお倧きな被害が出た。東北の海岞には防朮堀があったが、接波の倧きさは、防朮堀を乗り越え、そしお防朮堀をこわすほどの波の倧きさだった。 {{clear}} [[Image:Pyroclastic flows at Mayon Volcano.jpg|thumb|250px|left|火砕流 フィリピン・マペン山1984幎。日本では無いが、日本での火砕流のりィキペディア画像が芋぀からないので代甚。]] * 火山の噎火 火山の噎火では、溶岩や火山灰が吹き出す。 1991幎に噎火した雲仙岳では、くだけた火山物質が高枩のたた、早いスピヌドで山を䞋る 火砕流かさいりゅう、英pyroclastic flow によっお、倚くの被害が出た。 {{clear}} == 開発ず灜害 == 森林地垯の暹朚などの怍物は、雚の際に氎を吞収し、氎をためおおく働きがありたす。 措氎の原因の䞀぀には、道路や䜏宅地などのために森林䌐採をしすぎたずいう面もありたす。 このため、山林の森林を䌐採しすぎるず、その山で土砂くずれが起きやすくなりたす。 郜垂では、地䞋通路など地䞋の斜蚭しせ぀が倚いですが、その地䞋斜蚭に氎が流れ蟌むこずもありたす。特に郜垂では、地面もアスファルトが倚く、氎が地面にしみこたないので、地䞋斜蚭に氎が流れ蟌みやすい面もありたす。 ;脚泚 <references/> [[Category:䞭孊校教育|りか2]] [[Category:理科教育|äž­2]] [[Category:生物孊|äž­]] [[Category:地球科孊|äž­]]
2014-07-07T01:23:25Z
2023-10-06T05:45:00Z
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䞭孊校理科 第2分野/身近な生物の芳察
ルヌペ(独: lupe)ずは、いわゆる「虫めがね」などのこずである。ルヌペでは、決しお倪陜を芋おはいけない。(目を痛めるので。) ルヌペの倍率は5倍~10倍皋である。 タンポポなどの道端の怍物など、肉県で確認できる皋床のものは、このルヌペで芋るのが効率的である。ちなみに、タンポポで、花びらのように芋える物は、じ぀は䞀枚䞀枚が花党䜓である。それぞれの「花びらのような物」に、おしべ や めしべ が個別に぀いおおり、独立した花なのである。 ルヌペの䜿い方 双県実䜓顕埮鏡は、芳察する物をプレパラヌトにする必芁が無い。倍率は20倍~40倍ほどである。 ピント(焊点)合わせなどの調敎は、以䞋のように行う。 顕埮鏡のレンズには、接県レンズ(eyepiece)ず察物レンズ(objective)の2皮類が必芁である。 顕埮鏡の倍率は、 である。 たずえば接県レンズの倍率が15倍であり、察物レンズの倍率が4倍なら、顕埮鏡の倍率は60倍である。(15×4=60より) 䞀般に䞭孊校などで䜿うような圢匏の顕埮鏡の倍率は、40倍から600倍たでである。 ミゞンコやミドリムシなど、いわゆる「埮生物」ず蚀われるものは、ルヌペなどでは倍率が小さすぎお確認できない堎合が倚い。埮生物などは、顕埮鏡以䞊で芳察しよう。 たず、プレパラヌト(ドむツ語: PrÀparat)の準備が必芁である。鏡筒䞊䞋匏顕埮鏡ず、ステヌゞ䞊䞋匏顕埮鏡のどちらずも、プレパラヌトが必芁にななる。このプレパラヌトの準備方法を、぀ぎに説明する。 顕埮鏡で芳察する時は、プレパラヌト(ドむツ語: PrÀparat)を䜿う必芁がある。 うすい物しか芳察できない。あ぀い物を芳察したい堎合は、うすい切片にする必芁がある。 以䞊の手順で、芳察を始められる。さらに高倍率で芳察したい堎合には、察物レンズをレボルバヌを回しお、高倍率の察物レンズに替える。 顕埮鏡で芋える像は、䞊䞋巊右が反察に芋える顕埮鏡が普通である。なので、プレパラヌトを動かすず、像は反察方向に動いお芋える。よっお、プレパラヌトを動かしたい堎合には、動かしたい方向ずは反察の方向に動かす。 いきなり、高倍率の察物レンズで芳察するず、芖野がせたいので調敎が難しくなる。そのため、たずは䜎倍率の察物レンズを䜿甚する。 たた、高倍率にするほど、明るさは暗くなる。 理科におけるスケッチのしかたは、矎術スケッチずは、こずなる。 理科におけるスケッチのしかたを述べる。 䞭孊では、立䜓感の衚珟方法たで芚えなくおもよいが、もしスケッチで立䜓感を぀ける堎合は、点の倚い・少ないで衚珟する。(奥たっおいお圱になりそうなずころほど、点が倚くなる。) 立䜓感の衚珟は、やや難しいので、䞭孊校では描かないほうが無難だろう。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "ルヌペ(独: lupe)ずは、いわゆる「虫めがね」などのこずである。ルヌペでは、決しお倪陜を芋おはいけない。(目を痛めるので。) ルヌペの倍率は5倍~10倍皋である。", "title": "ルヌペの䜿いかた" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "タンポポなどの道端の怍物など、肉県で確認できる皋床のものは、このルヌペで芋るのが効率的である。ちなみに、タンポポで、花びらのように芋える物は、じ぀は䞀枚䞀枚が花党䜓である。それぞれの「花びらのような物」に、おしべ や めしべ が個別に぀いおおり、独立した花なのである。", "title": "ルヌペの䜿いかた" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "ルヌペの䜿い方", "title": "ルヌペの䜿いかた" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "双県実䜓顕埮鏡は、芳察する物をプレパラヌトにする必芁が無い。倍率は20倍~40倍ほどである。", "title": "顕埮鏡の䜿いかた" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "ピント(焊点)合わせなどの調敎は、以䞋のように行う。", "title": "顕埮鏡の䜿いかた" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "顕埮鏡のレンズには、接県レンズ(eyepiece)ず察物レンズ(objective)の2皮類が必芁である。", "title": "顕埮鏡の䜿いかた" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "顕埮鏡の倍率は、", "title": "顕埮鏡の䜿いかた" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "である。", "title": "顕埮鏡の䜿いかた" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "たずえば接県レンズの倍率が15倍であり、察物レンズの倍率が4倍なら、顕埮鏡の倍率は60倍である。(15×4=60より)", "title": "顕埮鏡の䜿いかた" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "䞀般に䞭孊校などで䜿うような圢匏の顕埮鏡の倍率は、40倍から600倍たでである。", "title": "顕埮鏡の䜿いかた" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "ミゞンコやミドリムシなど、いわゆる「埮生物」ず蚀われるものは、ルヌペなどでは倍率が小さすぎお確認できない堎合が倚い。埮生物などは、顕埮鏡以䞊で芳察しよう。", "title": "顕埮鏡の䜿いかた" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "", "title": "顕埮鏡の䜿いかた" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "たず、プレパラヌト(ドむツ語: PrÀparat)の準備が必芁である。鏡筒䞊䞋匏顕埮鏡ず、ステヌゞ䞊䞋匏顕埮鏡のどちらずも、プレパラヌトが必芁にななる。このプレパラヌトの準備方法を、぀ぎに説明する。", "title": "顕埮鏡の䜿いかた" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "顕埮鏡で芳察する時は、プレパラヌト(ドむツ語: PrÀparat)を䜿う必芁がある。", "title": "顕埮鏡の䜿いかた" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "うすい物しか芳察できない。あ぀い物を芳察したい堎合は、うすい切片にする必芁がある。", "title": "顕埮鏡の䜿いかた" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "以䞊の手順で、芳察を始められる。さらに高倍率で芳察したい堎合には、察物レンズをレボルバヌを回しお、高倍率の察物レンズに替える。", "title": "顕埮鏡の䜿いかた" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "顕埮鏡で芋える像は、䞊䞋巊右が反察に芋える顕埮鏡が普通である。なので、プレパラヌトを動かすず、像は反察方向に動いお芋える。よっお、プレパラヌトを動かしたい堎合には、動かしたい方向ずは反察の方向に動かす。", "title": "顕埮鏡の䜿いかた" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "いきなり、高倍率の察物レンズで芳察するず、芖野がせたいので調敎が難しくなる。そのため、たずは䜎倍率の察物レンズを䜿甚する。 たた、高倍率にするほど、明るさは暗くなる。", "title": "顕埮鏡の䜿いかた" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "理科におけるスケッチのしかたは、矎術スケッチずは、こずなる。", "title": "スケッチのしかた" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "理科におけるスケッチのしかたを述べる。", "title": "スケッチのしかた" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "䞭孊では、立䜓感の衚珟方法たで芚えなくおもよいが、もしスケッチで立䜓感を぀ける堎合は、点の倚い・少ないで衚珟する。(奥たっおいお圱になりそうなずころほど、点が倚くなる。) 立䜓感の衚珟は、やや難しいので、䞭孊校では描かないほうが無難だろう。", "title": "スケッチのしかた" } ]
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== ルヌペの䜿いかた == '''ルヌペ'''独: lupeずは、いわゆる「虫めがね」などのこずである。ルヌペでは、決しお倪陜を芋おはいけない。目を痛めるので。  ルヌペの倍率は5倍10倍皋である。 [[File:タンポポの花 color.svg|thumb|タンポポの花。この図で衚される郚分が、1぀の花である。]] [[File:タンポポの花.svg|thumb|スケッチする堎合、色は぀けない。]] タンポポなどの道端の怍物など、肉県で確認できる皋床のものは、このルヌペで芋るのが効率的である。ちなみに、タンポポで、花びらのように芋える物は、じ぀は䞀枚䞀枚が花党䜓である。それぞれの「花びらのような物」に、おしべ や めしべ が個別に぀いおおり、独立した花なのである。 [[File:ルヌペの䜿い方 察象物が動かせる堎合.png|thumb|ルヌペの䜿うずきに、察象物が動かせる堎合には、察象物のほうを動かす。]] ルヌペの䜿い方 :ルヌペを目の近くに近づけたら県鏡ぐらいの䜍眮、ルヌペは動かさない。ピントがあわない堎合などは、芳察物を動かせる堎合は察象物を動かす。芳察物を動かせない堎合には自分芳察者が移動する。 * さたざたなルヌペ <gallery> File:Magnifying glass.jpg|最も兞型的な手持ちタむプ。倚くがレンズが1枚だけ、䜎倍率だが広芖野。 File:Loupe.jpg|高倍率の折りたたみ(フォヌルディング)タむプで、理化孊、ゞュ゚リヌ鑑定などに甚いる。 File:Magnifying glass 20101113.jpg|䞻に印刷物の怜査に甚いるもの。察象物に茉せるだけで焊点が合う。 File:Linen tester.jpg|リネンテスタヌ。䞻に繊維や印刷物の怜査に甚いる。察象物に茉せるだけで焊点が合う。未䜿甚時は小さく折りたためるこずが利点。 File:Lupp.jpg|いわゆる時蚈芋キズミ。県窩(がんか)に挟み蟌んで䜿うタむプで、䞡手が自由に䜿えるため、時蚈修理などに䜿甚する。 </gallery> == 顕埮鏡の䜿いかた == === 双県実䜓顕埮鏡 === [[Image:Olympus SZIII stereo microscope.jpg|right|200px|thumb|双県実䜓顕埮鏡。オリンパス瀟補。]] 双県実䜓顕埮鏡は、芳察する物をプレパラヌトにする必芁が無い。倍率は20倍40倍ほどである。 ピント焊点合わせなどの調敎は、以䞋のように行う。 # たず、氎平で盎接日光の圓たらない堎所に、顕埮鏡を眮く。 # ペトリ皿などに芳察したい物を乗せ、その皿をステヌゞの䞊に眮く。けっしおペトリ皿などを䜿わずに、盎接は乗っけおはいけない。 # 芳察者の䞡目の間隔に合わせられるように、接県鏡筒が巊右に動かせるようになっおいる。 # なので、取り付けた接県レンズを䜿っお䞡目でのぞきながら、接県鏡筒を巊右に動かしお、調節する。 # 芖野やピントのおおよその調敎をするため、鏡筒を支えながら粗動ねじをゆるめお、取り付けた接県レンズで䞡目でのぞきながら、鏡筒を䞊䞋しお、芖野やピントなどの、おおよその調敎を行う。 # 最初に<span style="font-size: large">右目</span>でピントの調敎を行うため、<span style="font-size: large">調敎ねじ</span>「調節ねじ」ずも蚀うをゆっくり回しお、右目で芋えるピントを合わせる。 # 次に<span style="font-size: large">å·Šç›®</span>でピントを合わせるため、巊目偎の接県鏡筒に付いおいる<span style="font-size: large">芖床調節リング</span>をゆっくり回しお、巊目で芋えるピントを合わせる。右目偎の接県鏡筒には、芖床調節リングは付いおいないのが䞀般。 {{clear}} === 䞀般的な顕埮鏡 === [[File:LaborMik2.jpg|thumb|200px|left|顕埮鏡。 䞭孊校のずは違うが、仕組みは だいたい同じであるはず。]] [[File:ステヌゞ䞊䞋匏顕埮鏡むラストsvg.svg|thumb|ステヌゞ䞊䞋匏顕埮鏡の各郚の解説甚のむラスト。]] [[File:鏡筒䞊䞋匏顕埮鏡むラスト.svg|thumb|鏡筒䞊䞋匏顕埮鏡の解説むラスト。]] 顕埮鏡のレンズには、接県レンズeyepieceず察物レンズobjectiveの2皮類が必芁である。 顕埮鏡の倍率は、 :  接県レンズの倍率×察物レンズの倍率 である。 たずえば接県レンズの倍率が15倍であり、察物レンズの倍率が4倍なら、顕埮鏡の倍率は60倍である。15×460より 䞀般に䞭孊校などで䜿うような圢匏の顕埮鏡の倍率は、40倍から600倍たでである。 ミゞンコやミドリムシなど、いわゆる「埮生物」ず蚀われるものは、ルヌペなどでは倍率が小さすぎお確認できない堎合が倚い。埮生物などは、顕埮鏡以䞊で芳察しよう。 *手順 たず、'''プレパラヌト'''(ドむツ語: PrÀparat)の準備が必芁である。鏡筒䞊䞋匏顕埮鏡ず、ステヌゞ䞊䞋匏顕埮鏡のどちらずも、プレパラヌトが必芁にななる。このプレパラヌトの準備方法を、぀ぎに説明する。 === プレパラヌト === [[Image:Microscope slide.jpg|thumb|left|250px|プレパラヌトずカバヌガラス。现長いプレパラヌトの䞊に、䞭倮に正方圢状のカバヌガラスが乗っおいる。]] 顕埮鏡で芳察する時は、'''プレパラヌト'''(ドむツ語: PrÀparat)を䜿う必芁がある。 うすい物しか芳察できない。あ぀い物を芳察したい堎合は、うすい切片にする必芁がある。 [[File:プレパラヌトの぀くりかた.svg|thumb|400px|プレパラヌトの぀くりかた]] # スラむドガラスの䞊に、芳察したい察象を乗せる。必芁に応じお、察象物に氎をスポむトなどで1滎たらしお、氎分を補う。 # 柄付き針え぀きばりやピンセットで'''カバヌガラス'''を乗せ、このずき空気のあわが入らないようにする。 # カバヌガラスから、はみでた氎を、ろ玙で吞い取る。 :※ 柄぀き針を䜿っおる画像を募集䞭。だれか䜜っおください。 {{clear}} === 䞀般的な顕埮鏡の䜿甚手順 === # たず、氎平で盎接日光の圓たらない堎所に、顕埮鏡を眮く。 # レンズを取り付ける時は、たずは<span style="color:red"><span style="font-size: large">接県レンズ</span></span>せ぀がんレンズを取り付け、次に<span style="color:red"><span style="font-size: large">察物レンズ</span></span>たいぶ぀レンズを取り付ける。この順番を逆にするず、もし鏡筒の内郚にホコリなどが入っおしたうず、察物レンズの䞊にホコリが萜ちおしたい邪魔になる。倖すずきは、逆の順序である。察物レンズを倖し、接県レンズを倖す。 # 察物レンズを、もっずも䜎倍率の物にセットし、次に接県レンズをのぞきながら、芖野党䜓が明るく芋えるように<span style="color:red"><span style="font-size: large">反射鏡</span></span>ず しがり を調節する。 # プレパラヌトをステヌゞの䞊に乗せクリップで固定し、顕埮鏡を暪から芋ながら、なるべく察物レンズずプレパラヌトを近づける。ピント合わせは、ただ行わない。なるべく近づける理由は、ピント合わせを行うずき、レンズずプレパラヌトずを離す方向でピント合わせを行うこずで、ぶ぀からないようにするためである。 # 接県レンズをのぞきながら、ピント合わせのため、察物レンズずプレパラヌトを離しおいくように、調節ねじ をゆっくり回しお調敎する。 以䞊の手順で、芳察を始められる。さらに高倍率で芳察したい堎合には、察物レンズをレボルバヌを回しお、高倍率の察物レンズに替える。 [[File:顕埮鏡での芋たい方向ず動かす方向.jpg|400px|thumb|光孊顕埮鏡などでの、映像の動かしたい方向ず、プレヌパラヌトを動かす方向ずの関係を図瀺。]] 顕埮鏡で芋える像は、䞊䞋巊右が反察に芋える顕埮鏡が普通である。なので、プレパラヌトを動かすず、像は反察方向に動いお芋える。よっお、プレパラヌトを動かしたい堎合には、動かしたい方向ずは反察の方向に動かす。 いきなり、高倍率の察物レンズで芳察するず、芖野がせたいので調敎が難しくなる。そのため、たずは䜎倍率の察物レンズを䜿甚する。 たた、高倍率にするほど、明るさは暗くなる。 {{clear}} == スケッチのしかた == 理科におけるスケッチのしかたは、矎術スケッチずは、こずなる。 理科におけるスケッチのしかたを述べる。 * 鉛筆の濃さ・かたさは、H,HB,Fなどを甚いる。぀たり、ボヌルペンは䞍芁。 * 圱は、぀けない。二床曞きしない。線をかきたちがえた堎合は、消しゎムで消す。 * 茪郭りんかくは、はっきりかく。線を、がかさない。そのため、゚ンピツは削っおおく。现い線を描けるようにするため。 * 目的ずする察象物だけを描く。䜙蚈な情報は぀けない。メモ曞きも、぀けない。どうしおもメモを残したい堎合は、ノヌトにスケッチを曞いおる堎合、スケッチの描かれおいるペヌゞずは別のペヌゞに描くなどしお、スケッチずメモを明確に区別できるようにする。 䞭孊では、立䜓感の衚珟方法たで芚えなくおもよいが、もしスケッチで立䜓感を぀ける堎合は、点の倚い・少ないで衚珟する。奥たっおいお圱になりそうなずころほど、点が倚くなる。 立䜓感の衚珟は、やや難しいので、䞭孊校では描かないほうが無難だろう。 [[Category:䞭孊校教育|りか2]] [[Category:理科教育|äž­2]] [[Category:生物孊|äž­]] [[Category:地球科孊|äž­]]
2014-07-07T12:07:47Z
2023-10-06T04:52:03Z
[ "テンプレヌト:Clear" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E7%90%86%E7%A7%91_%E7%AC%AC2%E5%88%86%E9%87%8E/%E8%BA%AB%E8%BF%91%E3%81%AA%E7%94%9F%E7%89%A9%E3%81%AE%E8%A6%B3%E5%AF%9F
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聖曞ヘブラむ語入門/音節構造・アクセント・シェワヌ/音節構造
䟋えば、われわれがサクラずいう語を䞁寧に発音するずき、sa|ku|ra のように切っお発音し、これ以䞊短く区切ったり、これ以倖の堎所、䟋えば sak|ur|a のように区切るこずはない。 このようにその語を母語ずする話者が区切っお発音するこずのできる最小の音の列を音節ずいう。以䞋、音節の切れ目はハむフン(-)で転写する。音節は普通1個の母音を䞭心ずし、その前埌に子音を配しお構成される。母音に終わる音節を開音節、子音に終わる音節を閉音節ずいう。日本語では、倚くは sa, ku, ra のように 1 個の子音に始たる開音節で、閉音節は、サン (san)、サッタ(saq-ta) にみられるように、撥音たたは促音に終わるものに限られる。たた、キャク(kya-ku) のように、子音ず母音の間に半母音が入るこずはあるが、英語などず違っお、音節が 2 個連続した子音で始たるこずはない。このように、どのような音がどのように䞊んで音節を構成するかずいう、音節構造の芏則は、各蚀語ごずに決たっおいる。 聖曞ヘブラむ語の音節構造には、次のような芏則が芋出される。 たずめるず、子音を C, 母音を V ずしお、
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "䟋えば、われわれがサクラずいう語を䞁寧に発音するずき、sa|ku|ra のように切っお発音し、これ以䞊短く区切ったり、これ以倖の堎所、䟋えば sak|ur|a のように区切るこずはない。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "このようにその語を母語ずする話者が区切っお発音するこずのできる最小の音の列を音節ずいう。以䞋、音節の切れ目はハむフン(-)で転写する。音節は普通1個の母音を䞭心ずし、その前埌に子音を配しお構成される。母音に終わる音節を開音節、子音に終わる音節を閉音節ずいう。日本語では、倚くは sa, ku, ra のように 1 個の子音に始たる開音節で、閉音節は、サン (san)、サッタ(saq-ta) にみられるように、撥音たたは促音に終わるものに限られる。たた、キャク(kya-ku) のように、子音ず母音の間に半母音が入るこずはあるが、英語などず違っお、音節が 2 個連続した子音で始たるこずはない。このように、どのような音がどのように䞊んで音節を構成するかずいう、音節構造の芏則は、各蚀語ごずに決たっおいる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "聖曞ヘブラむ語の音節構造には、次のような芏則が芋出される。", "title": "" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "たずめるず、子音を C, 母音を V ずしお、", "title": "" } ]
 䟋えば、われわれがサクラずいう語を䞁寧に発音するずき、sa|ku|ra のように切っお発音し、これ以䞊短く区切ったり、これ以倖の堎所、䟋えば sak|ur|a のように区切るこずはない。  このようにその語を母語ずする話者が区切っお発音するこずのできる最小の音の列を音節ずいう。以䞋、音節の切れ目はハむフン-で転写する。音節は普通1個の母音を䞭心ずし、その前埌に子音を配しお構成される。母音に終わる音節を開音節、子音に終わる音節を閉音節ずいう。日本語では、倚くは sa, ku, ra のように 1 個の子音に始たる開音節で、閉音節は、サン (san)、サッタ 音節は 1 個の短母音たたは長母音を含み、盞異なる母音の連続はおこらない。 əは、閉音節には珟れない。 ə に終わる音節が二぀以䞊連続するこずはない。 たずめるず、子音を C, 母音を V ずしお、 ○ CV ○ CVC ○ CVCC(語末 ○ Cə × CəC × CəCə アクセントのない閉音節の母音は短い埌述。
 䟋えば、われわれがサクラずいう語を䞁寧に発音するずき、sa|ku|ra のように切っお発音し、これ以䞊短く区切ったり、これ以倖の堎所、䟋えば sak|ur|a のように区切るこずはない。  このようにその語を母語ずする話者が区切っお発音するこずのできる最小の音の列を音節ずいう。以䞋、音節の切れ目はハむフン-で転写する。音節は普通1個の母音を䞭心ずし、その前埌に子音を配しお構成される。母音に終わる音節を開音節、子音に終わる音節を閉音節ずいう。日本語では、倚くは sa, ku, ra のように 1 個の子音に始たる開音節で、閉音節は、サン (san)、サッタsaq-ta) にみられるように、撥音たたは促音に終わるものに限られる。たた、キャク(kya-ku) のように、子音ず母音の間に半母音が入るこずはあるが、英語などず違っお、音節が 2 個連続した子音で始たるこずはない。このように、どのような音がどのように䞊んで音節を構成するかずいう、音節構造の芏則は、各蚀語ごずに決たっおいる。  聖曞ヘブラむ語の音節構造には、次のような芏則が芋出される。 *<div id="芏則1">芏則1.</div> 音節は必ず 1 個の子音で始たり、同䞀音節内に子音連続はおこらない。ただし、語末に限り、音節が 2 子音の連続で終わるこずもある。(埓来は、接続詞 וְ wə の異型の䞀぀である ו֌ を Å« ず読んで、これをこの芏則の唯䞀の䟋倖ずしおきたが、これは圓然 wÅ« ず解釈すべきであっお、䟋倖ではない。 *<div id="芏則2">芏則2.</div> 音節は 1 個の短母音たたは長母音を含み、盞異なる母音の連続はおこらない。 *<div id="芏則3">芏則3.</div> ə有音シェワヌ [[聖曞ヘブラむ語入門/音節構造・アクセント・シェワヌ/シェワヌ|3.3 節]]参照は、閉音節には珟れない。 *<div id="芏則4">芏則4.</div> ə に終わる音節が二぀以䞊連続するこずはない。 たずめるず、子音を C, 母音を V ずしお、 *○ CV *○ CVC *○ CVCC(語末 *○ Cə *× CəC *× CəCə *アクセントのない閉音節の母音は短い埌述。 [[Category:聖曞ヘブラむ語|おんせ぀こうそう あくせんず しえわあ おんせ぀こうそう]]
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2017-12-27T03:48:24Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/%E8%81%96%E6%9B%B8%E3%83%98%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%A4%E8%AA%9E%E5%85%A5%E9%96%80/%E9%9F%B3%E7%AF%80%E6%A7%8B%E9%80%A0%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%AF%E3%83%BC/%E9%9F%B3%E7%AF%80%E6%A7%8B%E9%80%A0
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聖曞ヘブラむ語入門/音節構造・アクセント・シェワヌ/アクセント
聖曞ヘブラむ語の語アクセントは、日本語のように高䜎アクセントではなく、匷匱アクセントであったず考えられる。語の䞻アクセントは語末から数えお 1 ないし 2 番目の音節に眮かれ(䟋倖は ה֞֫לְא֞ה hā́-lə-'ā, ה֞אֹ֫חֶל֞ה hā-'ṓ-he-lā の 2 語だけ)、その䜍眮は語圢によっお決たっおいるが、ティベリア匏では皮々の「アクセント笊号」によっお衚瀺されおいる。われわれは、最終音節以倖にアクセントがある堎合にだけ、その䞊に Ö« (転写では ′)を付けお衚すこずにする。アクセントのない閉音節の母音は必ず短い。䟋:מֶ֫לֶךְ mé-lek, וַי֞֌֫מ֞ת way-yā́-mot.
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "聖曞ヘブラむ語の語アクセントは、日本語のように高䜎アクセントではなく、匷匱アクセントであったず考えられる。語の䞻アクセントは語末から数えお 1 ないし 2 番目の音節に眮かれ(䟋倖は ה֞֫לְא֞ה hā́-lə-'ā, ה֞אֹ֫חֶל֞ה hā-'ṓ-he-lā の 2 語だけ)、その䜍眮は語圢によっお決たっおいるが、ティベリア匏では皮々の「アクセント笊号」によっお衚瀺されおいる。われわれは、最終音節以倖にアクセントがある堎合にだけ、その䞊に Ö« (転写では ′)を付けお衚すこずにする。アクセントのない閉音節の母音は必ず短い。䟋:מֶ֫לֶךְ mé-lek, וַי֞֌֫מ֞ת way-yā́-mot.", "title": "" } ]
 聖曞ヘブラむ語の語アクセントは、日本語のように高䜎アクセントではなく、匷匱アクセントであったず考えられる。語の䞻アクセントは語末から数えお 1 ないし 2 番目の音節に眮かれ、その䜍眮は語圢によっお決たっおいるが、ティベリア匏では皮々の「アクセント笊号」によっお衚瀺されおいる。われわれは、最終音節以倖にアクセントがある堎合にだけ、その䞊に ֫を付けお衚すこずにする。アクセントのない閉音節の母音は必ず短い。䟋מֶ֫לֶךְ mé-lek, וַי֞֌֫מ֞ת way-yā́-mot. 3.2.1 メテグ 3.2.2 マッケヌフ 3.2.3 句読笊号
 聖曞ヘブラむ語の語アクセントは、日本語のように高䜎アクセントではなく、匷匱アクセントであったず考えられる。語の䞻アクセントは語末から数えお 1 ないし 2 番目の音節に眮かれ䟋倖は ה֞֫לְא֞ה h<span class="Unicode">ā&#769;</span>-lə-'ā, ה֞אֹ֫חֶל֞ה hā-'ṓ-he-lā の 2 語だけ、その䜍眮は語圢によっお決たっおいるが、ティベリア匏では皮々の「アクセント笊号」によっお衚瀺されおいる。われわれは、最終音節以倖にアクセントがある堎合にだけ、その䞊に Ö« (転写では ′)を付けお衚すこずにする。アクセントのない閉音節の母音は必ず短い。䟋מֶ֫לֶךְ mé-lek, וַי֞֌֫מ֞ת way-y<span class="Unicode">ā&#769;</span>-mot. *3.2.1 [[聖曞ヘブラむ語入門/音節構造・アクセント・シェワヌ/アクセント/メテグ|メテグ]] *3.2.2 [[聖曞ヘブラむ語入門/音節構造・アクセント・シェワヌ/アクセント/マッケヌフ|マッケヌフ]] *3.2.3 [[聖曞ヘブラむ語入門/音節構造・アクセント・シェワヌ/アクセント/句読笊号|句読笊号]] [[Category:聖曞ヘブラむ語|おんせ぀こうそう あくせんず しえわあ あくせんず]]
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2015-09-13T06:20:07Z
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聖曞ヘブラむ語入門/音節構造・アクセント・シェワヌ/アクセント/メテグ
アクセントのある音節から語頭に向かっお数えお3音節目以䞊の䜍眮に珟れる最初の開音節は副アクセントを取り、その音節に属する子音字の䞋に、メテグ(מֶ֫תֶג méteg 《垣根》)ず呌ばれる短い瞊棒 Ö£ を付けお、衚瀺される。䟋: ה֜͏֞א֞ד֞ם hā̀-'ā-dā́m, ה֣֞אַךְב֞֌ע֎ם hā̀-'ar-bā-ʕī́m. 5 音節以䞊の語は、䞊蚘の条件を満たせば、副アクセントを二぀(したがっおメテグを二぀)ずるこずができる。מֵ֣הַת֎֌֣יכוֹנוֹת mᾕ-hat-tī̀឵ō-nṓt. メテグの衚瀺は、写本・刊本により動揺が芋られる。われわれにずっお、メテグは、シェワヌずカヌメツの音䟡の刀別䞊、最も重芁である(埌述 3.3.1・3.3.2)。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "アクセントのある音節から語頭に向かっお数えお3音節目以䞊の䜍眮に珟れる最初の開音節は副アクセントを取り、その音節に属する子音字の䞋に、メテグ(מֶ֫תֶג méteg 《垣根》)ず呌ばれる短い瞊棒 Ö£ を付けお、衚瀺される。䟋: ה֜͏֞א֞ד֞ם hā̀-'ā-dā́m, ה֣֞אַךְב֞֌ע֎ם hā̀-'ar-bā-ʕī́m. 5 音節以䞊の語は、䞊蚘の条件を満たせば、副アクセントを二぀(したがっおメテグを二぀)ずるこずができる。מֵ֣הַת֎֌֣יכוֹנוֹת mᾕ-hat-tī̀឵ō-nṓt. メテグの衚瀺は、写本・刊本により動揺が芋られる。われわれにずっお、メテグは、シェワヌずカヌメツの音䟡の刀別䞊、最も重芁である(埌述 3.3.1・3.3.2)。", "title": "" } ]
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 アクセントのある音節から語頭に向かっお数えお3音節目以䞊の䜍眮に珟れる最初の開音節は副アクセントを取り、その音節に属する子音字の䞋に、メテグמֶ֫תֶג méteg 《垣根》)ず呌ばれる短い瞊棒 Ö£ を付けお、衚瀺される。䟋&rlm; ×”Öœ&#847;־א־ד־ם &lrm;h<span class="Unicode">ā&#768;</span>-'ā-d<span class="Unicode">ā&#769;</span>m, ה֣֞אַךְב֞֌ע֎ם h<span class="Unicode">ā&#768;</span>-'ar-bā-Ë€<span class="Unicode">Ä«&#769;</span>m. 5 音節以䞊の語は、䞊蚘の条件を満たせば、副アクセントを二぀したがっおメテグを二぀ずるこずができる。מֵ֣הַת֎֌֣יכוֹנוֹת m<span class="Unicode">ē&#768;</span>-hat-t<span class="Unicode">Ä«&#768;</span>឵ō-n<span class="Unicode">ō&#769;</span>t. メテグの衚瀺は、写本・刊本により動揺が芋られる。われわれにずっお、メテグは、シェワヌずカヌメツの音䟡の刀別䞊、最も重芁である埌述 [[聖曞ヘブラむ語入門/音節構造・アクセント・シェワヌ/シェワヌ/シェワヌの刀別|3.3.1]]・[[聖曞ヘブラむ語入門/音節構造・アクセント・シェワヌ/シェワヌ/カヌメツの刀別|3.3.2]]。 [[Category:聖曞ヘブラむ語|おんせ぀こうそう あくせんず しえわあ あくせんず めおく]]
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2019-06-23T11:26:58Z
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