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14,547 |
借地借家法第24条
|
法学>民事法>コンメンタール借地借家法
(建物譲渡特約付借地権)
|
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法学>民事法>コンメンタール借地借家法
|
[[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール借地借家法]]
==条文==
(建物譲渡特約付借地権)
;第24条
# 借地権を設定する場合(前条第二項に規定する借地権を設定する場合を除く。)においては、第九条の規定にかかわらず、借地権を消滅させるため、その設定後三十年以上を経過した日に借地権の目的である土地の上の建物を借地権設定者に相当の対価で譲渡する旨を定めることができる。
# 前項の特約により借地権が消滅した場合において、その借地権者又は建物の賃借人でその消滅後建物の使用を継続しているものが請求をしたときは、請求の時にその建物につきその借地権者又は建物の賃借人と借地権設定者との間で期間の定めのない賃貸借(借地権者が請求をした場合において、借地権の残存期間があるときは、その残存期間を存続期間とする賃貸借)がされたものとみなす。この場合において、建物の借賃は、当事者の請求により、裁判所が定める。
# 第一項の特約がある場合において、借地権者又は建物の賃借人と借地権設定者との間でその建物につき第三十八条第一項の規定による賃貸借契約をしたときは、前項の規定にかかわらず、その定めに従う。
==解説==
==参照条文==
==判例==
----
{{前後
|[[コンメンタール借地借家法|借地借家法]]
|[[コンメンタール借地借家法#2|第2章 借地]]<br>
[[コンメンタール借地借家法#2-4|第4節 定期借地権等]]<br>
|[[借地借家法第23条]]<br>(事業用定期借地権等)
|[[借地借家法第25条]]<br>(一時使用目的の借地権)
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[[category:借地借家法|24]]
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2016-07-28T04:02:42Z
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|
14,548 |
借地借家法第4条
|
法学>民事法>コンメンタール借地借家法
(借地権の更新後の期間)
民法604条2項が「更新の時から20年を超えることができない」とするところ、本条は借地についての特則となっている。
建物についての規定
|
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] |
法学>民事法>コンメンタール借地借家法
|
[[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール借地借家法]]
==条文==
(借地権の更新後の期間)
;第4条
: 当事者が借地契約を更新する場合においては、その期間は、更新の日から十年(借地権の設定後の最初の更新にあっては、二十年)とする。ただし、当事者がこれより長い期間を定めたときは、その期間とする。
==解説==
民法604条2項が「更新の時から20年を超えることができない」とするところ、本条は借地についての特則となっている。
==参照条文==
*[[民法第604条]](賃貸借の存続期間)
建物についての規定
*[[借地借家法第26条]](建物賃貸借契約の更新等)
==判例==
----
{{前後
|[[コンメンタール借地借家法|借地借家法]]
|[[コンメンタール借地借家法#2|第2章 借地]]<br>
[[コンメンタール借地借家法#2-4|第1節 借地権の存続期間等]]<br>
|[[借地借家法第3条]]<br>(借地権の存続期間)
|[[借地借家法第5条]]<br>(借地契約の更新請求等)
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[[category:借地借家法|04]]
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|
14,549 |
借地借家法第5条
|
法学>民事法>コンメンタール借地借家法
(借地契約の更新請求等)
借地借家法第26条と共に民法第619条の特則である。
借地借家法第26条(建物賃貸借契約の更新等)
|
[
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法学>民事法>コンメンタール借地借家法
|
[[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール借地借家法]]
==条文==
(借地契約の更新請求等)
;第5条
# 借地権の存続期間が満了する場合において、借地権者が契約の更新を請求したときは、建物がある場合に限り、前条の規定によるもののほか、従前の契約と同一の条件で契約を更新したものとみなす。ただし、借地権設定者が遅滞なく異議を述べたときは、この限りでない。
# 借地権の存続期間が満了した後、借地権者が土地の使用を継続するときも、建物がある場合に限り、前項と同様とする。
# 転借地権が設定されている場合においては、転借地権者がする土地の使用の継続を借地権者がする土地の使用の継続とみなして、借地権者と借地権設定者との間について前項の規定を適用する。
==解説==
[[借地借家法第26条]]と共に[[民法第619条]]の特則である。
==参照条文==
[[借地借家法第26条]](建物賃貸借契約の更新等)
==判例==
----
{{前後
|[[コンメンタール借地借家法|借地借家法]]
|[[コンメンタール借地借家法#2|第2章 借地]]<br>
[[コンメンタール借地借家法#2-4|第1節 借地権の存続期間等]]<br>
|[[借地借家法第4条]]<br>(借地権の更新後の期間)
|[[借地借家法第6条]]<br>(借地契約の更新拒絶の要件)
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[[category:借地借家法|04]]
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2014-08-21T09:36:50Z
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|
14,550 |
農地法第24条
|
法学>民事法>コンメンタール農地法
(農業委員会への通知)
|
[
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] |
法学>民事法>コンメンタール農地法
|
[[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール農地法]]
==条文==
(農業委員会への通知)
;第24条
: 農林水産大臣は、前二条の規定により国が農地又は採草放牧地を取得したときは、農業委員会に対し、その旨を通知しなければならない。
==解説==
==参照条文==
----
{{前後
|[[コンメンタール農地法|農地法]]
|[[コンメンタール農地法#s3|第3章 利用関係の調整等]]<br>
|[[農地法第23条]]<br>(公売の特例)
|[[農地法第25条]]<br>(農業委員会による和解の仲介)
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[[category:農地法|24]]
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2010-07-04T00:07:23Z
|
[
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https://ja.wikibooks.org/wiki/%E8%BE%B2%E5%9C%B0%E6%B3%95%E7%AC%AC24%E6%9D%A1
|
14,551 |
借地借家法第18条
|
法学>民事法>コンメンタール借地借家法
(借地契約の更新後の建物の再築の許可)
|
[
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"text": "(借地契約の更新後の建物の再築の許可)",
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] |
法学>民事法>コンメンタール借地借家法
|
[[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール借地借家法]]
==条文==
(借地契約の更新後の建物の再築の許可)
;第18条
# 契約の更新の後において、借地権者が残存期間を超えて存続すべき建物を新たに築造することにつきやむを得ない事情があるにもかかわらず、借地権設定者がその建物の築造を承諾しないときは、借地権設定者が地上権の消滅の請求又は土地の賃貸借の解約の申入れをすることができない旨を定めた場合を除き、裁判所は、借地権者の申立てにより、借地権設定者の承諾に代わる許可を与えることができる。この場合において、当事者間の利益の衡平を図るため必要があるときは、延長すべき借地権の期間として[[借地借家法第7条|第7条]]第1項の規定による期間と異なる期間を定め、他の借地条件を変更し、財産上の給付を命じ、その他相当の処分をすることができる。
# 裁判所は、前項の裁判をするには、建物の状況、建物の滅失があった場合には滅失に至った事情、借地に関する従前の経過、借地権設定者及び借地権者(転借地権者を含む。)が土地の使用を必要とする事情その他一切の事情を考慮しなければならない。
# 前条第5項及び第6項の規定は、第1項の裁判をする場合に準用する。
==解説==
==参照条文==
==判例==
----
{{前後
|[[コンメンタール借地借家法|借地借家法]]
|[[コンメンタール借地借家法#2|第2章 借地]]<br>
[[コンメンタール借地借家法#2-3|第3節 借地条件の変更等]]<br>
|[[借地借家法第17条]]<br>(借地条件の変更及び増改築の許可)
|[[借地借家法第19条]]<br>(土地の賃借権の譲渡又は転貸の許可)
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[[category:借地借家法|18]]
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2010-07-04T00:11:59Z
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|
14,552 |
借地借家法第37条
|
法学>民事法>コンメンタール借地借家法
(強行規定)
|
[
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"text": "(強行規定)",
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法学>民事法>コンメンタール借地借家法
|
[[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール借地借家法]]
==条文==
(強行規定)
;第37条
: [[借地借家法第31条|第31条]]、[[借地借家法第34条|第34条]]及び[[借地借家法第35条|第35条]]の規定に反する特約で建物の賃借人又は転借人に不利なものは、無効とする。
==解説==
==参照条文==
==判例==
----
{{前後
|[[コンメンタール借地借家法|借地借家法]]
|[[コンメンタール借地借家法#3|第3章 借家]]<br>
[[コンメンタール借地借家法#3-2|第2節 建物賃貸借の効力]]<br>
|[[借地借家法第36条]]<br>( 居住用建物の賃貸借の承継)
|[[借地借家法第38条]]<br>(定期建物賃貸借)
}}
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[[category:借地借家法|37]]
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2010-07-05T21:27:11Z
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"テンプレート:前後",
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|
14,553 |
地理 岩手県
|
小学校・中学校・高等学校の学習 > 中学校の学習 > 中学校社会 > 中学校社会 地理> 日本のすがた 地理 都道府県 >地理 岩手県
岩手県(いわてけん)は盛岡市(もりおかし)を県庁所在地とする都道府県の一つである。
11世紀ごろに、奥州藤原氏が県南部の平泉(ひらいずみ)を中心に支配していた。 藤原氏が造営した中尊寺金色堂(ちゅうそんじ こんじきどう)は、岩手県にある。
松尾芭蕉の俳句集『奥の細道』に「夏草や 兵(つわもの)どもが 夢の跡(あと)」「さみだれの 降り(ふり)残してや 光堂(ひかりどう)」など、この地域を詠んだ句がある。
1,332,456人(2010年6月現在)
面積は15,378平方キロメートルと都道府県の中では広く、北海道についで面積の広い県である。
本州最北端の県である青森県の南に位置する。また、西は秋田県と北には宮城県と接する。
県の中央部には北上山地(きたかみ さんち)があり、秋田県境には奥羽山脈(おうう さんみゃく)がある。また、県東部の三陸海岸(さんりく かいがん)は日本最大のリアス式海岸である。
明治時代に小岩井農場がつくられたように、今でも各地の牧場で畜産業や酪農がさかん。
|
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"text": "小学校・中学校・高等学校の学習 > 中学校の学習 > 中学校社会 > 中学校社会 地理> 日本のすがた 地理 都道府県 >地理 岩手県",
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"text": "岩手県(いわてけん)は盛岡市(もりおかし)を県庁所在地とする都道府県の一つである。",
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"text": "11世紀ごろに、奥州藤原氏が県南部の平泉(ひらいずみ)を中心に支配していた。 藤原氏が造営した中尊寺金色堂(ちゅうそんじ こんじきどう)は、岩手県にある。",
"title": "歴史"
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"text": "松尾芭蕉の俳句集『奥の細道』に「夏草や 兵(つわもの)どもが 夢の跡(あと)」「さみだれの 降り(ふり)残してや 光堂(ひかりどう)」など、この地域を詠んだ句がある。",
"title": "歴史"
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"title": "人口"
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"text": "面積は15,378平方キロメートルと都道府県の中では広く、北海道についで面積の広い県である。",
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"text": "本州最北端の県である青森県の南に位置する。また、西は秋田県と北には宮城県と接する。",
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"text": "県の中央部には北上山地(きたかみ さんち)があり、秋田県境には奥羽山脈(おうう さんみゃく)がある。また、県東部の三陸海岸(さんりく かいがん)は日本最大のリアス式海岸である。",
"title": "地理"
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"text": "明治時代に小岩井農場がつくられたように、今でも各地の牧場で畜産業や酪農がさかん。",
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] |
小学校・中学校・高等学校の学習 > 中学校の学習 > 中学校社会 > 中学校社会 地理> 日本のすがた 地理 都道府県 >地理 岩手県 岩手県(いわてけん)は盛岡市(もりおかし)を県庁所在地とする都道府県の一つである。
|
<small> [[小学校・中学校・高等学校の学習]] > [[中学校の学習]] > [[中学校社会]] > [[中学校社会 地理]]> [[日本のすがた 地理 都道府県]] >地理 岩手県</small>
'''岩手県'''(いわてけん)は盛岡市(もりおかし)を県庁所在地とする都道府県の一つである。
== 歴史 ==
11世紀ごろに、奥州藤原氏が県南部の'''平泉'''(ひらいずみ)を中心に支配していた。
藤原氏が造営した'''中尊寺金色堂'''(ちゅうそんじ こんじきどう)は、岩手県にある。
松尾芭蕉の俳句集『奥の細道』に「夏草や 兵(つわもの)どもが 夢の跡(あと)」「さみだれの 降り(ふり)残してや 光堂(ひかりどう)」など、この地域を詠んだ句がある。
== 人口 ==
1,332,456人(2010年6月現在)
== 地理 ==
面積は15,378平方キロメートルと都道府県の中では広く、北海道についで面積の広い県である。
=== 位置 ===
本州最北端の県である青森県の南に位置する。また、西は秋田県と北には宮城県と接する。
* 隣接都道府県:[[地理 青森県|青森県]]・[[地理 秋田県|秋田県]]・[[地理 宮城県|宮城県]]
=== 地形 ===
==== 陸地 ====
県の中央部には北上山地(きたかみ さんち)があり、秋田県境には奥羽山脈(おうう さんみゃく)がある。また、県東部の三陸海岸(さんりく かいがん)は日本最大のリアス式海岸である。
==== 川・湖 ====
=== 気候 ===
== 産業 ==
明治時代に'''小岩井農場'''がつくられたように、今でも各地の牧場で畜産業や酪農がさかん。
[[カテゴリ:日本の地理]]
| null |
2022-11-20T07:20:25Z
|
[] |
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E5%9C%B0%E7%90%86_%E5%B2%A9%E6%89%8B%E7%9C%8C
|
14,554 |
中学受験算数
|
中学受験では小学校では勉強しないことも出題されることがあります。算数も例外ではありません。ここでは中学受験に必要な算数の知識や問題の解き方などを解説します。
受験に際して(特に保護者の方へ) 中学受験の算数でどのような問題が出題されるかは学校によって異なります。ある学校では小学校で習うような計算問題がほとんどです。しかし、多くの難関校では難しい文章題がいくつも出題されます。また、国立大学付属中学校や公立中高一貫校ではパズルのような問題がよく出題されます。このように、算数は学校によって難易度の差や問題の違いがとても大きい科目です。志望校を決めたら、自分(またはお子さん)がどの程度のレベルで勉強したらよいかをよく考えてください。
ここでは市販の中学受験用テキストでもよく扱われているものを解説します。
ここで解説している内容は、以下のことを学んでいることを前提としています。学習していない場合には、まず、以下の内容を学習してください。
|
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"text": "中学受験では小学校では勉強しないことも出題されることがあります。算数も例外ではありません。ここでは中学受験に必要な算数の知識や問題の解き方などを解説します。",
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"text": "受験に際して(特に保護者の方へ) 中学受験の算数でどのような問題が出題されるかは学校によって異なります。ある学校では小学校で習うような計算問題がほとんどです。しかし、多くの難関校では難しい文章題がいくつも出題されます。また、国立大学付属中学校や公立中高一貫校ではパズルのような問題がよく出題されます。このように、算数は学校によって難易度の差や問題の違いがとても大きい科目です。志望校を決めたら、自分(またはお子さん)がどの程度のレベルで勉強したらよいかをよく考えてください。",
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"text": "ここでは市販の中学受験用テキストでもよく扱われているものを解説します。",
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"text": "ここで解説している内容は、以下のことを学んでいることを前提としています。学習していない場合には、まず、以下の内容を学習してください。",
"title": "受験に必要な小学校知識(数と計算除く)"
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"title": "受験に必要な小学校知識(数と計算除く)"
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{
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"title": "参考"
}
] |
中学受験では小学校では勉強しないことも出題されることがあります。算数も例外ではありません。ここでは中学受験に必要な算数の知識や問題の解き方などを解説します。 受験に際して(特に保護者の方へ)
中学受験の算数でどのような問題が出題されるかは学校によって異なります。ある学校では小学校で習うような計算問題がほとんどです。しかし、多くの難関校では難しい文章題がいくつも出題されます。また、国立大学付属中学校や公立中高一貫校ではパズルのような問題がよく出題されます。このように、算数は学校によって難易度の差や問題の違いがとても大きい科目です。志望校を決めたら、自分(またはお子さん)がどの程度のレベルで勉強したらよいかをよく考えてください。 ここでは市販の中学受験用テキストでもよく扱われているものを解説します。
|
中学受験では小学校では勉強しないことも出題されることがあります。算数も例外ではありません。ここでは中学受験に必要な算数の知識や問題の解き方などを解説します。
受験に際して(特に保護者の方へ)
中学受験の算数でどのような問題が出題されるかは学校によって異なります。ある学校では小学校で習うような計算問題がほとんどです。しかし、多くの難関校では難しい文章題がいくつも出題されます。また、国立大学付属中学校や公立中高一貫校ではパズルのような問題がよく出題されます。このように、算数は学校によって難易度の差や問題の違いがとても大きい科目です。志望校を決めたら、自分(またはお子さん)がどの程度のレベルで勉強したらよいかをよく考えてください。
ここでは市販の中学受験用テキストでもよく扱われているものを解説します。
{{進捗状況}}
== 受験に必要な小学校知識(数と計算除く) ==
ここで解説している内容は、以下のことを学んでいることを前提としています。学習していない場合には、まず、以下の内容を学習してください。
*[[小学校算数/4学年#以上・以下と未満|以上・以下・未満]]
*[[小学校算数/4学年#概数(がいすう)|{{ruby|概数|がいすう}}]]
*[[小学校算数/5学年#整数|公倍数と公約数]]
*[[小学校算数/5学年#図形|平面図形の面積]]
*[[小学校算数/5学年#数量関係|数量関係1]]
*[[小学校算数/5学年#平均|平均]]
*[[小学校算数/6学年#速さ|速さ]]
*[[小学校算数/6学年#数量関係|数量関係2]]
== 分野別のリンク ==
* [[中学受験算数/計算]]{{進捗|100%|2020-08-29}}
* [[中学受験算数/文章題]]{{進捗|75%|2020-08-29}}
* [[中学受験算数/比と割合]]{{進捗|25%|2020-08-29}}
* [[中学受験算数/濃度と売買]]{{進捗|75%|2020-08-29}}
* [[中学受験算数/規則性]]{{進捗|100%|2020-08-29}}
* [[中学受験算数/数の性質]]{{進捗|50%|2020-08-29}}
* [[中学受験算数/場合の数]]{{進捗|50%|2020-08-29}}
* [[中学受験算数/速さ]]{{進捗|25%|2020-08-29}}
* [[中学受験算数/平面図形]]{{進捗|25%|2020-08-29}}
* [[中学受験算数/立体図形]]{{進捗|50%|2020-08-29}}
* [[中学受験算数/論理と推理]]{{進捗|00%|2020-08-29}}
== 参考 ==
* [[小学校算数]]{{進捗|75%|2020-08-30}}
* [[中学受験算数/演習]]{{進捗|75%|2020-08-30}}
{{DEFAULTSORT:ちゆうかくしゆけんさんすう}}
[[Category:中学校数学]]
[[Category:小学校算数]]
[[Category:中学受験参考書|さんすう]]
[[Category:中学受験算数|*]]
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14,604 |
鉱業法第111条
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法学>コンメンタール>コンメンタール鉱業法
(賠償についての基準)
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法学>コンメンタール>コンメンタール鉱業法
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[[法学]]>[[コンメンタール]]>[[コンメンタール鉱業法]]
==条文==
(賠償についての基準)
;第111条
# 損害は、公正且つ適切に賠償されなければならない。
# 損害の賠償は、金銭をもつてする。但し、賠償金額に比して著しく多額の費用を要しないで原状の回復をすることができるときは、被害者は、原状の回復を請求することができる。
# 賠償義務者の申立があつた場合において、裁判所が適当であると認めるときは、前項の規定にかかわらず、金銭をもつてする賠償に代えて原状の回復を命ずることができる。
==解説==
==参照条文==
----
{{前後
|[[コンメンタール鉱業法|鉱業法]]
|[[コンメンタール鉱業法#s5|第5章 土地の使用及び収用]]<br>
[[コンメンタール鉱業法#s5-1|第1節 賠償義務]]<br>
|[[鉱業法第110条]]<br>(負担部分と償還請求)
|[[鉱業法第112条]]<br>(賠償についての基準)
}}
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14,609 |
電気回路理論
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このテキストは書きかけです!電気回路に詳しい方はぜひ執筆をお願いします!
この目次も暫定的なものです
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__NOTOC__
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''このテキストは書きかけです!電気回路に詳しい方はぜひ執筆をお願いします!''
== 目次 ==
''この目次も暫定的なものです''
* [[/はじめに]]
=== [[/電気回路の基礎|電気回路の基礎]] ===
* [[/回路を記述する量]]
* [[/回路素子]]
* [[/直列と並列]]
* [[/グラフ理論の基礎]]
=== [[/直流回路|直流回路]] ===
;電気回路の基本法則
* [[/オームの法則]]
* [[/キルヒホッフの法則]]
;直流回路の計算法
* [[/直流回路の計算法]]
* [[/ブリッジ回路]]
* [[/Δ-Y変換]]
;線形回路のさまざまな定理
* [[/重ね合わせの理]]
* [[/鳳-テブナンの定理]]
* [[/ノートンの定理]]
* [[/補償の定理]]
* [[/相反定理]]
;直流回路の解析法
* [[/節点解析法]]
* [[/網目解析法]]
* [[/回路の行列表示と節点解析]]
* [[/テレゲンの定理]]
=== [[/交流回路|交流回路]] ===
* [[/交流回路の基礎]]
* [[/インピーダンス]]
* [[/イミタンス]]
* [[/交流回路の計算法]]
* [[/電力回路]]
* [[/共振回路]]
* [[/変圧器]]
* [[/三相交流]]
* [[/一般の交流波形]]
=== [[/線形回路の過渡応答|線形回路の過渡応答]] ===
* [[/過渡状態の回路素子]]
* [[/直流回路の過渡応答]]
* [[/交流回路の過渡応答]]
* [[/ラプラス変換による過渡応答の解析]]
=== パルス波 ===
* [[/パルス波]]
== 関連書籍 ==
* [[電気数学]]
* [[伝送回路]]
{{stub}}
[[Category:電気工学|てんきかいろりろん]]
[[en:Circuit Theory]]
[[es:Circuitos y Sistemas Electrónicos]]
[[fi:Piiriteoria]]
[[th:ทฤษฎีวงจรไฟฟ้า]]
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2015-03-18T02:13:17Z
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14,617 |
電気回路理論/鳳-テブナンの定理
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鳳-テブナンの定理(ほう-)あるいはテブナンの定理(Thévenin's theorem)は任意の2端子回路について成り立つ、次のような定理である。
電圧源、電流源および抵抗からなり、2端子A、Bを持つ回路がある。ただし、必ずしも電圧源や電流源や抵抗は含まれていなくともよい。この時、回路の内部がどのように構成されているかに関わらず、次の方法によって1つの電圧源と1つの抵抗からなる等価電圧源を構成することができる。
証明は後ほど行うとして、まず具体的な使用法を見ることにする。
右図の回路のテブナン等価回路を求める。
この回路は1個の電圧源と4個の抵抗からなる。もちろんこのまま解析しても構わないが、なるべく単純な等価回路へ置き換えを行ってから解析を行いたい。そこで、鳳-テブナンの定理によって等価電圧源を求めることにする。
まず、端子ABを開放した時にAB間に現れる電圧を求める。ABを開放していれば抵抗 R 1 {\displaystyle R_{1}} に電流は流れない(∵KCL)ので、点Aの電位は R 1 {\displaystyle R_{1}} の左側の節点の電位と等しくなる。すなわちAB間の電圧は R 2 , R 3 {\displaystyle R_{2},R_{3}} にかかる電圧と等しくなる。電源、 R 4 {\displaystyle R_{4}} 、 R 3 {\displaystyle R_{3}} 、 R 2 {\displaystyle R_{2}} からなる閉路の分圧回路を考えて、AB間に現れる電圧 V 0 {\displaystyle V_{0}} は
となる。
次に、電圧源や電流源を除去した時に端子ABから見た合成抵抗を求める。右図から、合成抵抗 R 0 {\displaystyle R_{0}} は
となる。
これより、この回路のテブナン等価回路は下図のようになる。
鳳-テブナンの定理は重ね合わせの理を用いて容易に証明することができる。
「重ね合わせの理が、どんな場合でも本当に成り立つのか?」とか、「重ね合わせの定理を用いないで証明できるかどうか?」とかは、電気工学の範囲外であり、一般に電気工学書では考察されない。物理学や数学でも、この定理については、まともに考察されないので、学生の読者は、これ以上、この定理の「証明」には深入りする必要は無い。
数学のような厳密な証明を学んできた学生には、この定理の「証明」は物足りない証明かもしれないが、現実として電気工学における定理の「証明」とは、このようなものである。電気学会などは、「テブナンの定理」などのように「定理」というが(なので電気系学科の学生は「定理」と呼ぶ用語・用法に従わざるを得ないが)、どちらかというと日本語でいうところの「定説」に近い。
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"title": "証明"
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] |
鳳-テブナンの定理(ほう-)あるいはテブナンの定理(Thévenin's theorem)は任意の2端子回路について成り立つ、次のような定理である。 電圧源、電流源および抵抗からなり、2端子A、Bを持つ回路がある。ただし、必ずしも電圧源や電流源や抵抗は含まれていなくともよい。この時、回路の内部がどのように構成されているかに関わらず、次の方法によって1つの電圧源と1つの抵抗からなる等価電圧源を構成することができる。 端子AB間を開放した時にAB間に現れる電圧を V 0 とする。
2端子回路の中の電源を除去(電圧源ならば短絡し、電流源ならば除去・開放する)したときの端子ABから見た合成抵抗を R 0 とする。
このとき、この2端子回路は電圧 V 0 の電圧源と抵抗 R 0 の抵抗が直列に接続された回路と等価である。 証明は後ほど行うとして、まず具体的な使用法を見ることにする。
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'''鳳-テブナンの定理'''(ほう-)あるいは'''テブナンの定理'''(Thévenin's theorem)は任意の2端子回路について成り立つ、次のような定理である。
[[File:Thevenin equivalent.png|thumb|500px|テブナン等価回路]]
電圧源、電流源および抵抗からなり、2端子A、Bを持つ回路がある。ただし、必ずしも電圧源や電流源や抵抗は含まれていなくともよい。この時、回路の内部がどのように構成されているかに関わらず、次の方法によって1つの電圧源と1つの抵抗からなる等価電圧源を構成することができる。
# 端子AB間を開放した時にAB間に現れる電圧を<math>V_0</math>とする。
# 2端子回路の中の電源を除去(電圧源ならば短絡し、電流源ならば除去・開放する)したときの端子ABから見た合成抵抗を<math>R_0</math>とする。
# このとき、この2端子回路は電圧<math>V_0</math>の電圧源と抵抗<math>R_0</math>の抵抗が直列に接続された回路と等価である。
証明は後ほど行うとして、まず具体的な使用法を見ることにする。
== 例題 ==
[[File:Thevenin and norton step 1.png|thumb|例題]]
右図の回路のテブナン等価回路を求める。
この回路は1個の電圧源と4個の抵抗からなる。もちろんこのまま解析しても構わないが、なるべく単純な等価回路へ置き換えを行ってから解析を行いたい。そこで、鳳-テブナンの定理によって等価電圧源を求めることにする。
まず、端子ABを開放した時にAB間に現れる電圧を求める。ABを開放していれば抵抗<math>R_1</math>に電流は流れない(∵KCL)ので、点Aの電位は<math>R_1</math>の左側の節点の電位と等しくなる。すなわちAB間の電圧は<math>R_2, R_3</math>にかかる電圧と等しくなる。電源、<math>R_4</math>、<math>R_3</math>、<math>R_2</math>からなる閉路の分圧回路を考えて、AB間に現れる電圧<math>V_0</math>は
:<math>V_0 = \frac{R_2 + R_3}{R_2 + R_3 + R_4}V_1 = 7.5\mathrm{V}</math>
となる。
[[File:Thevenin and norton step 3.png|thumb|合成抵抗の計算]]
次に、電圧源や電流源を除去した時に端子ABから見た合成抵抗を求める。右図から、合成抵抗<math>R_0</math>は
:<math>R_0 = R_1 + \frac{1}{\frac{1}{R_4} + \frac{1}{R_2 + R_3}} = 2\mathrm{k\Omega}</math>
となる。
これより、この回路のテブナン等価回路は下図のようになる。
[[File:Thevenin step 4.png|center|thumb|テブナン等価回路]]
== 証明 ==
鳳-テブナンの定理は重ね合わせの理を用いて容易に証明することができる。
:※ この証明 ↑ は手抜きではなく、専門書に書かれている証明も、このような簡潔な説明のみである。
「重ね合わせの理が、どんな場合でも本当に成り立つのか?」とか、「重ね合わせの定理を用いないで証明できるかどうか?」とかは、電気工学の範囲外であり、一般に電気工学書では考察されない。物理学や数学でも、この定理については、まともに考察されないので、学生の読者は、これ以上、この定理の「証明」には深入りする必要は無い。
数学のような厳密な証明を学んできた学生には、この定理の「証明」は物足りない証明かもしれないが、現実として電気工学における定理の「証明」とは、このようなものである。電気学会などは、「テブナンの定理」などのように「定理」というが(なので電気系学科の学生は「定理」と呼ぶ用語・用法に従わざるを得ないが)、どちらかというと日本語でいうところの「定説」に近い。
[[カテゴリ:電気工学]]
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2022-11-26T10:37:55Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/%E9%9B%BB%E6%B0%97%E5%9B%9E%E8%B7%AF%E7%90%86%E8%AB%96/%E9%B3%B3-%E3%83%86%E3%83%96%E3%83%8A%E3%83%B3%E3%81%AE%E5%AE%9A%E7%90%86
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14,621 |
Lojban For Beginners 日本語訳/心態詞
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心態詞
心態詞は、話し手の態度を表すものです。何に対しての態度かと言うと、心態詞の直前に来るものに対してです。
直前にあるのが終端子ならば、終端子が終わらせるその句に対しての態度です。
直前にあるのが lo 等の冠詞なら、その冠詞が付く sumti に対しての態度です。
直前にあるのが接続詞なら、その接続詞と、それに続く語句や文に対しての態度です。
(心態詞が文頭の場合は、その前に .i が隠れている、と見なし、その文全体に対する態度です。)
文法的に言えば、心態詞は selma'o UI に属します。これは、文のどこにでも置ける、ということです。 (ですから、心態詞そのものに終端子はありません。)
心態詞に付けて使う selma'o UI というものもあります。
nai は心態詞に付いて、意味を逆にします。 a'u は[関心」や「惹きつけられる気持ち」を表しますが、 a'unaiはその逆の「反感」です。
文の否定には、 to'e (その逆だ、という否定)から no'e (逆まで行かないが、中立的にそれではない、という否定)までの段階がありましたが、心態詞にも同じように段階があり、ここで「逆までは行かないが、それではない」という中立的な段階を示すのは cu'i です。「無関心」は、a'ucu'i になります。
更に細かく設定することもできます。
気持ちが弱い時には、 ru'e を後に付けます。その感情が強い時には、 sai を付けます。めっちゃくちゃに強い時には、 cai を付けて、表すことができます。
その程度を一覧にすると、こうです。
cai > sai > (何も無し)> ru'e > cu'i > nairu'e > nai > naisai > naicai
例えば、「ふうん。あ、そう。」と言いたい時には、 .a'ucu'i と言えます。「げえっ。しょうもない。」と言いたい時には、 .a'unaisai と言えます。「こりゃあ面白い!この魅力は、ロジバンの発明に匹敵する。」と言いたい時には、 .a'ucaiが適当でしょう。
(これら心態詞の意味を変えるものは、 selma'o CAI と言います。しかし nai は違います。他にもよく使われる nai は、 selma'o, NAI という独自の範疇に属します。)
母音二つで作られる心態詞は 39 個あります。(母音の間に無声声門摩擦音( ' )が入るものも含みます。)(文法的にはこれらは selma'o UI の UI1 といいます。)これに上に見た七段階の程度を組み合わせれば、 273 通りの態度が表現できます。
(それに selma'o UI4 や selma'o UI5 を足せば、さらに細かい表現が可能です。
selma'o UI4 は、自分のどの部分がそう感じているのかを特定します。自分の肉体的な部分か、社会的な部分なのか、精神的な部分での反応なのかを表現します。
selma'o UI5 は、「その他」です。例えば ga'i があります。上から目線の態度です。
また、 zo'o はよく使われます。これは「おかしさ」を表し、顔文字で表現されるようなものです。冗談で言っていることを表すために使います。自然言語なら声の調子やその他で分かることも、ロジバンでは言葉にするのです。)
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"text": "直前にあるのが終端子ならば、終端子が終わらせるその句に対しての態度です。",
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"text": "直前にあるのが lo 等の冠詞なら、その冠詞が付く sumti に対しての態度です。",
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"text": "直前にあるのが接続詞なら、その接続詞と、それに続く語句や文に対しての態度です。",
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"text": "(心態詞が文頭の場合は、その前に .i が隠れている、と見なし、その文全体に対する態度です。)",
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"text": "nai は心態詞に付いて、意味を逆にします。 a'u は[関心」や「惹きつけられる気持ち」を表しますが、 a'unaiはその逆の「反感」です。",
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"text": "文の否定には、 to'e (その逆だ、という否定)から no'e (逆まで行かないが、中立的にそれではない、という否定)までの段階がありましたが、心態詞にも同じように段階があり、ここで「逆までは行かないが、それではない」という中立的な段階を示すのは cu'i です。「無関心」は、a'ucu'i になります。",
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"text": "気持ちが弱い時には、 ru'e を後に付けます。その感情が強い時には、 sai を付けます。めっちゃくちゃに強い時には、 cai を付けて、表すことができます。",
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"text": "その程度を一覧にすると、こうです。",
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"text": "cai > sai > (何も無し)> ru'e > cu'i > nairu'e > nai > naisai > naicai",
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"text": "例えば、「ふうん。あ、そう。」と言いたい時には、 .a'ucu'i と言えます。「げえっ。しょうもない。」と言いたい時には、 .a'unaisai と言えます。「こりゃあ面白い!この魅力は、ロジバンの発明に匹敵する。」と言いたい時には、 .a'ucaiが適当でしょう。",
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"text": "(これら心態詞の意味を変えるものは、 selma'o CAI と言います。しかし nai は違います。他にもよく使われる nai は、 selma'o, NAI という独自の範疇に属します。)",
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"text": "母音二つで作られる心態詞は 39 個あります。(母音の間に無声声門摩擦音( ' )が入るものも含みます。)(文法的にはこれらは selma'o UI の UI1 といいます。)これに上に見た七段階の程度を組み合わせれば、 273 通りの態度が表現できます。",
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"text": "(それに selma'o UI4 や selma'o UI5 を足せば、さらに細かい表現が可能です。",
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},
{
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"tag": "p",
"text": "selma'o UI4 は、自分のどの部分がそう感じているのかを特定します。自分の肉体的な部分か、社会的な部分なのか、精神的な部分での反応なのかを表現します。",
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},
{
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"tag": "p",
"text": "selma'o UI5 は、「その他」です。例えば ga'i があります。上から目線の態度です。",
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},
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"text": "また、 zo'o はよく使われます。これは「おかしさ」を表し、顔文字で表現されるようなものです。冗談で言っていることを表すために使います。自然言語なら声の調子やその他で分かることも、ロジバンでは言葉にするのです。)",
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}
] |
心態詞 心態詞は、話し手の態度を表すものです。何に対しての態度かと言うと、心態詞の直前に来るものに対してです。 直前にあるのが終端子ならば、終端子が終わらせるその句に対しての態度です。 直前にあるのが lo 等の冠詞なら、その冠詞が付く sumti に対しての態度です。 直前にあるのが接続詞なら、その接続詞と、それに続く語句や文に対しての態度です。 文法的に言えば、心態詞は selma'o UI に属します。これは、文のどこにでも置ける、ということです。
(ですから、心態詞そのものに終端子はありません。) 心態詞に付けて使う selma'o UI というものもあります。 nai は心態詞に付いて、意味を逆にします。 a'u は[関心」や「惹きつけられる気持ち」を表しますが、 a'unaiはその逆の「反感」です。 文の否定には、 to'e (その逆だ、という否定)から no'e (逆まで行かないが、中立的にそれではない、という否定)までの段階がありましたが、心態詞にも同じように段階があり、ここで「逆までは行かないが、それではない」という中立的な段階を示すのは cu'i です。「無関心」は、a'ucu'i になります。 更に細かく設定することもできます。 気持ちが弱い時には、 ru'e を後に付けます。その感情が強い時には、 sai を付けます。めっちゃくちゃに強い時には、 cai を付けて、表すことができます。 その程度を一覧にすると、こうです。 cai > sai > (何も無し)> ru'e > cu'i > nairu'e > nai > naisai > naicai 例えば、「ふうん。あ、そう。」と言いたい時には、 .a'ucu'i と言えます。「げえっ。しょうもない。」と言いたい時には、 .a'unaisai と言えます。「こりゃあ面白い!この魅力は、ロジバンの発明に匹敵する。」と言いたい時には、 .a'ucaiが適当でしょう。 母音二つで作られる心態詞は 39 個あります。(母音の間に無声声門摩擦音が入るものも含みます。)これに上に見た七段階の程度を組み合わせれば、 273 通りの態度が表現できます。
|
'''心態詞'''
心態詞は、話し手の態度を表すものです。何に対しての態度かと言うと、心態詞の直前に来るものに対してです。
直前にあるのが終端子ならば、終端子が終わらせるその句に対しての態度です。
直前にあるのが lo 等の冠詞なら、その冠詞が付く sumti に対しての態度です。
直前にあるのが接続詞なら、その接続詞と、それに続く語句や文に対しての態度です。
(心態詞が文頭の場合は、その前に .i が隠れている、と見なし、その文全体に対する態度です。)
文法的に言えば、心態詞は selma'o UI に属します。これは、文のどこにでも置ける、ということです。
(ですから、心態詞そのものに終端子はありません。)
心態詞に付けて使う selma'o UI というものもあります。
nai は心態詞に付いて、意味を逆にします。 a'u は[関心」や「惹きつけられる気持ち」を表しますが、 a'unaiはその逆の「反感」です。
文の否定には、 to'e (その逆だ、という否定)から no'e (逆まで行かないが、中立的にそれではない、という否定)までの段階がありましたが、心態詞にも同じように段階があり、ここで「逆までは行かないが、それではない」という中立的な段階を示すのは cu'i です。「無関心」は、a'ucu'i になります。
更に細かく設定することもできます。
気持ちが弱い時には、 ru'e を後に付けます。その感情が強い時には、 sai を付けます。めっちゃくちゃに強い時には、 cai を付けて、表すことができます。
その程度を一覧にすると、こうです。
cai > sai > (何も無し)> ru'e > cu'i > nairu'e > nai > naisai > naicai
例えば、「ふうん。あ、そう。」と言いたい時には、 .a'ucu'i と言えます。「げえっ。しょうもない。」と言いたい時には、 .a'unaisai と言えます。「こりゃあ面白い!この魅力は、ロジバンの発明に匹敵する。」と言いたい時には、 .a'ucaiが適当でしょう。
(これら心態詞の意味を変えるものは、 selma'o CAI と言います。しかし nai は違います。他にもよく使われる nai は、 selma'o, NAI という独自の範疇に属します。)
母音二つで作られる心態詞は 39 個あります。(母音の間に無声声門摩擦音( ' )が入るものも含みます。)(文法的にはこれらは selma'o UI の UI1 といいます。)これに上に見た七段階の程度を組み合わせれば、 273 通りの態度が表現できます。
(それに selma'o UI4 や selma'o UI5 を足せば、さらに細かい表現が可能です。
selma'o UI4 は、自分のどの部分がそう感じているのかを特定します。自分の肉体的な部分か、社会的な部分なのか、精神的な部分での反応なのかを表現します。
selma'o UI5 は、「その他」です。例えば ga'i があります。上から目線の態度です。
また、 zo'o はよく使われます。これは「おかしさ」を表し、顔文字で表現されるようなものです。冗談で言っていることを表すために使います。自然言語なら声の調子やその他で分かることも、ロジバンでは言葉にするのです。)
[[Category:ロジバン|しんたいし]]
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2015-08-07T12:22:40Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/Lojban_For_Beginners_%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E8%A8%B3/%E5%BF%83%E6%85%8B%E8%A9%9E
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Lojban For Beginners 日本語訳/心態詞は私のもの。あなたについては?
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心態詞は私のもの。あなたについては?
心態詞は、話し手の態度を表します。
と言えば、「あなたは去る」と言っている話し手が、そのこと(文全体)について「嬉しい」と態度表明をしているのです。「わーい、あなたがいなくなる」と言うようなものです。
「もう去らないと。」
「私が去ること」について「そうしなければならない」という義務感をもっているのは話し手の「私」です。
「あなたもう去らないと。」
「あなたが去ること」について「そうしなければならない」という義務感をもっているのは、同じく話し手の「私」です。
つまり追い出したい、ということですね。
「もう去らないと」と相手が思っているわけではありません。
しかし、他人に関して心態詞を使うやり方はいくつかあります。
心態詞に se'i を付けると、それを話し手が自己本位に感じている、ということを明示します。
se'inai を付けると、他人のことについてその感情を持っている、ということになります。
「良かったね。」
心態詞に dai を付けると、それが他人の態度のことである、ということを表せます。話し手はその態度を強調しているわけです。
「面白い、惹かれるなあ。」
「面白いだろうねえ!」
最後に、相手の態度(相手がどう思うか)についての尋ね方を見てみます。 これには、 pei を文に組み入れます。
「どうよ?月が青い。」
これに対する答えは、
「そんなことないよ。」
などとなります。
pei は、 selma'o UI とも selma'o NAI ともselma'o CAI とも一緒に出来ます。心態詞に付いて、 selma'o NAI やselma'o CAI を尋ねることもできるのです。
「おかしいだろ?あなた泥沼に落ちた。」
これに対する答えとしては、
「そんなに。」(つまり .u'iru'e ということです。)
あるいは、
「んなわけねーだろ!」(つまり .u'inaicai です。)
などが考えられます。
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心態詞は私のもの。あなたについては? 心態詞は、話し手の態度を表します。 と言えば、「あなたは去る」と言っている話し手が、そのこと(文全体)について「嬉しい」と態度表明をしているのです。「わーい、あなたがいなくなる」と言うようなものです。 「もう去らないと。」 「私が去ること」について「そうしなければならない」という義務感をもっているのは話し手の「私」です。 「あなたもう去らないと。」 「あなたが去ること」について「そうしなければならない」という義務感をもっているのは、同じく話し手の「私」です。 つまり追い出したい、ということですね。 「もう去らないと」と相手が思っているわけではありません。 しかし、他人に関して心態詞を使うやり方はいくつかあります。 心態詞に se'i を付けると、それを話し手が自己本位に感じている、ということを明示します。 se'inai を付けると、他人のことについてその感情を持っている、ということになります。 「良かったね。」 心態詞に dai を付けると、それが他人の態度のことである、ということを表せます。話し手はその態度を強調しているわけです。 「面白い、惹かれるなあ。」 「面白いだろうねえ!」 最後に、相手の態度(相手がどう思うか)についての尋ね方を見てみます。
これには、 pei を文に組み入れます。 「どうよ?月が青い。」 これに対する答えは、 「そんなことないよ。」 などとなります。 pei は、 selma'o UI とも selma'o NAI ともselma'o CAI とも一緒に出来ます。心態詞に付いて、 selma'o NAI やselma'o CAI を尋ねることもできるのです。 「おかしいだろ?あなた泥沼に落ちた。」 これに対する答えとしては、 「そんなに。」 あるいは、 「んなわけねーだろ!」 などが考えられます。
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'''心態詞は私のもの。あなたについては?'''
心態詞は、話し手の態度を表します。
.ui do cliva
と言えば、「あなたは去る」と言っている話し手が、そのこと(文全体)について「嬉しい」と態度表明をしているのです。「わーい、あなたがいなくなる」と言うようなものです。
.ei mi cliva
「もう去らないと。」
「私が去ること」について「そうしなければならない」という義務感をもっているのは話し手の「私」です。
.ei do cliva
「あなたもう去らないと。」
「あなたが去ること」について「そうしなければならない」という義務感をもっているのは、同じく話し手の「私」です。
つまり追い出したい、ということですね。
「もう去らないと」と相手が思っているわけではありません。
しかし、他人に関して心態詞を使うやり方はいくつかあります。
心態詞に se'i を付けると、それを話し手が自己本位に感じている、ということを明示します。
se'inai を付けると、他人のことについてその感情を持っている、ということになります。
.uise'inai
「良かったね。」
心態詞に dai を付けると、それが他人の態度のことである、ということを表せます。話し手はその態度を強調しているわけです。
.a'u
「面白い、惹かれるなあ。」
.a'udai
「面白いだろうねえ!」
最後に、相手の態度(相手がどう思うか)についての尋ね方を見てみます。
これには、 pei を文に組み入れます。
.i pei le lunra cu blanu
「どうよ?月が青い。」
これに対する答えは、
.ienai
「そんなことないよ。」
などとなります。
pei は、 selma'o UI とも selma'o NAI ともselma'o CAI とも一緒に出来ます。心態詞に付いて、 selma'o NAI やselma'o CAI を尋ねることもできるのです。
.i .u'ipei do farlu le pesxu
「おかしいだろ?あなた泥沼に落ちた。」
これに対する答えとしては、
ru'e
「そんなに。」(つまり .u'iru'e ということです。)
あるいは、
naicai
「んなわけねーだろ!」(つまり .u'inaicai です。)
などが考えられます。
[[Category:ロジバン|しんたいしはわたしのものあなたについては]]
| null |
2015-08-07T12:23:00Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/Lojban_For_Beginners_%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E8%A8%B3/%E5%BF%83%E6%85%8B%E8%A9%9E%E3%81%AF%E7%A7%81%E3%81%AE%E3%82%82%E3%81%AE%E3%80%82%E3%81%82%E3%81%AA%E3%81%9F%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E3%81%AF%EF%BC%9F
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Lojban For Beginners 日本語訳/談話系
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談話系
UI cmavo は、感情や態度を表すものだけではありません。談話系のUI cmavo もあります。これは UI3 と分類されます。語や文を文脈に合わせるものです。
ku'i 「しかし」もその一つです。これは、語や文を他のものと対照的に浮き立たせるために使います。
大抵は文を扱うので、 .iku'i という形が多い。
しかし以下のようにも使えます。
「A ではなくて B 。」
それに対する語として、 ji'a 「~も」があります。付け加える言い方です。
「可愛いお前、お前さんに仕返しをしてやるよ。そしてお前の小さい犬にもね。」
対照的に浮き立たせたいわけでも、付け足したいわけでもなく、それだけが唯一だ、と言いたい時はどうでしょう?
「~だけ」と言いたい時です。これは、談話系の po'o で表現できます。
「猫だけが Nepeta cataria という植物を好きだ。」
(Nepeta cataria というのは、筑摩薄荷あるいはキャットニップのリンネ式学名だそうです。)
それだけに言えることではない、と言いたい時は、 po'onai となります。
その他に注目したい談話系としては、以下のものがあります。
意味 cu'i が付いた意味 nai が付いた意味
ba'u 誇張 的確 控えめ
sa'e 精確 非精確
「正確に言うと」 「大体の寸法で言うと」
ju'o 確信 不確信 無知
la'a 蓋然性 ありえない
ta'o 逸脱 回帰
「本題からそれますが」 「本題に戻りますが」
zu'u 一方で もう一方で
そして、 da'i は「仮定」の意味です。事実というよりは仮定の話である、と言いたい時に使います。
「リッキーマーティンが演奏している時にあなたがもし居合わせたら、ラ・ヴィーダロチャを聞いたろうに。」
「リッキーマーティンが演奏している時に実際あなたは居合わせていたのだったら、ラ・ヴィーダロチャを聞いたでしょう。」
ki'a は、覚えておきたい語です。これは言われたことに対して、「何?」と困惑していることを表します。何を指しているのか分からなかったり、言葉の意味が分からなかったり、文法が分からなかったり、とにかく困惑しているということです。
分からない語を言われたら、それを繰り返して、直後に ki'a と言えば良いのです。
「さっきフローカティのラグを買ったんだ。」
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談話系 UI cmavo は、感情や態度を表すものだけではありません。談話系のUI cmavo もあります。これは UI3 と分類されます。語や文を文脈に合わせるものです。 ku'i 「しかし」もその一つです。これは、語や文を他のものと対照的に浮き立たせるために使います。 大抵は文を扱うので、 .iku'i という形が多い。 しかし以下のようにも使えます。 「A ではなくて B。」 それに対する語として、 ji'a 「~も」があります。付け加える言い方です。 「可愛いお前、お前さんに仕返しをしてやるよ。そしてお前の小さい犬にもね。」 対照的に浮き立たせたいわけでも、付け足したいわけでもなく、それだけが唯一だ、と言いたい時はどうでしょう? 「~だけ」と言いたい時です。これは、談話系の po'o で表現できます。 「猫だけが Nepeta cataria という植物を好きだ。」 それだけに言えることではない、と言いたい時は、 po'onai となります。 その他に注目したい談話系としては、以下のものがあります。 意味 cu'i が付いた意味 nai が付いた意味 ba'u 誇張 的確 控えめ sa'e 精確 非精確 「正確に言うと」 「大体の寸法で言うと」 ju'o 確信 不確信 無知 la'a 蓋然性 ありえない ta'o 逸脱 回帰 「本題からそれますが」 「本題に戻りますが」 zu'u 一方で もう一方で そして、 da'i は「仮定」の意味です。事実というよりは仮定の話である、と言いたい時に使います。 「リッキーマーティンが演奏している時にあなたがもし居合わせたら、ラ・ヴィーダロチャを聞いたろうに。」 「リッキーマーティンが演奏している時に実際あなたは居合わせていたのだったら、ラ・ヴィーダロチャを聞いたでしょう。」 ki'a は、覚えておきたい語です。これは言われたことに対して、「何?」と困惑していることを表します。何を指しているのか分からなかったり、言葉の意味が分からなかったり、文法が分からなかったり、とにかく困惑しているということです。 分からない語を言われたら、それを繰り返して、直後に ki'a と言えば良いのです。 「さっきフローカティのラグを買ったんだ。」 「 フローカティのラグって?」
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'''談話系'''
UI cmavo は、感情や態度を表すものだけではありません。談話系のUI cmavo もあります。これは UI3 と分類されます。語や文を文脈に合わせるものです。
ku'i 「しかし」もその一つです。これは、語や文を他のものと対照的に浮き立たせるために使います。
大抵は文を扱うので、 .iku'i という形が多い。
しかし以下のようにも使えます。
.abu na.e ku'i by.
「A ではなくて B 。」
それに対する語として、 ji'a 「~も」があります。付け加える言い方です。
.i .ai mi venfu do doi melbi .e ji'a le do cmalu gerku
「可愛いお前、お前さんに仕返しをしてやるよ。そしてお前の小さい犬にもね。」
対照的に浮き立たせたいわけでも、付け足したいわけでもなく、それだけが唯一だ、と言いたい時はどうでしょう?
「~だけ」と言いたい時です。これは、談話系の po'o で表現できます。
loi mlatu po'o cu nelci loi spati be la'o ly.
Nepeta cataria ly.
「猫だけが Nepeta cataria という植物を好きだ。」
(Nepeta cataria というのは、筑摩薄荷あるいはキャットニップのリンネ式学名だそうです。)
それだけに言えることではない、と言いたい時は、 po'onai となります。
その他に注目したい談話系としては、以下のものがあります。
意味 cu'i が付いた意味 nai が付いた意味
ba'u 誇張 的確 控えめ
sa'e 精確 非精確
「正確に言うと」 「大体の寸法で言うと」
ju'o 確信 不確信 無知
la'a 蓋然性 ありえない
ta'o 逸脱 回帰
「本題からそれますが」 「本題に戻りますが」
zu'u 一方で もう一方で
そして、 da'i は「仮定」の意味です。事実というよりは仮定の話である、と言いたい時に使います。
.i da'i do zvati le nu la rikis.martin. tigni
.inaja do tirna la'o sy. La Vida Loca sy.
「リッキーマーティンが演奏している時にあなたがもし居合わせたら、ラ・ヴィーダロチャを聞いたろうに。」
.i da'inai do zvati le nu la rikis.martin. tigni
.inaja do tirna la'o sy. La Vida Loca sy.
「リッキーマーティンが演奏している時に実際あなたは居合わせていたのだったら、ラ・ヴィーダロチャを聞いたでしょう。」
ki'a は、覚えておきたい語です。これは言われたことに対して、「何?」と困惑していることを表します。何を指しているのか分からなかったり、言葉の意味が分からなかったり、文法が分からなかったり、とにかく困惑しているということです。
分からない語を言われたら、それを繰り返して、直後に ki'a と言えば良いのです。
.i mi puzi te vencu lo matcrflokati
.i matcrflokati ki'a
「さっきフローカティのラグを買ったんだ。」
「 フローカティのラグって?」
[[Category:ロジバン|にほんこやく たんわけい]]
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2015-08-07T12:32:33Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/Lojban_For_Beginners_%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E8%A8%B3/%E8%AB%87%E8%A9%B1%E7%B3%BB
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Lojban For Beginners 日本語訳/取り消す
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取り消す
自然言語を使っている私たちは普段、言い間違えても、あまり訂正はしません。しつこくなることを避けるためです。だいたい実際に発せられた言葉というよりは、文脈によって相手の言うことを判断しています。そして訂正する場合でも、最後から何語目を訂正する、などという言い方はしません。
例えば、
「ダウンロードして、学んだのは、いくつかのエスペラントの語彙。じゃなくて、ロジバンの語彙だ。」
「ロジバンの語彙だ」と訂正しているわけですが、この「ロジバンの語彙」が取り消すのは「エスペラントの語彙」だろう、ということは、私たちは文脈によって分かります。しかしもし、「いくつかのエスペラントの語彙」までを取り消すつもりだったら、どうでしょう?あるいは「ダウンロードして、学んだのは、いくつかのエスペラントの語彙」という文の全部を取り消すつもりだったら?そこまでは普段考えません。
しかしロジバンにおいては、どれを訂正するのか、明らかにすることは可能です。
そんなことをしていたらロジバンが使いづらい、と思うかどうかは話者次第ですけれど、精確に指摘したいと思えばできる、ということです。
si は、直前の一語を訂正したい時に使います。
sisi なら、最後の二語を訂正したい、ということです。
上に挙げた文なら、大雑把にこうなります。
si の問題は、訂正したい語が最後から何語目になるのか数えあげなければならない、ということです。これはわずらわしくなる時もあります。
sa はこれとは違い、まとまった句を打ち消す時に使います。そして、 sa の直後に来る語( selma'o )と同じ語が使われた箇所にまで文をさかのぼって、それから始まる句を訂正します。
「ダウンロードをして、学んだのは...、いや、学んだのはロジバンです。」
sa の後に .i があるので、つまり、前の .i で始まる文を全部( sa も含めて)取り消して、言い直しています。
「君にメールを送ったよ、昨日。じゃなくて、火曜日だ。」
訂正するのは ca で始まる ca le prulamdei 「昨日(の間に)」です。
(チャットにおいて、 文をいい終わってから、間違えた語を再び言い、それに si を付けて、正しい語を言って、訂正する、というやり方を見受けることがありますが、厳密に言うと、これは si の本来の使われ方ではありません。)
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取り消す 自然言語を使っている私たちは普段、言い間違えても、あまり訂正はしません。しつこくなることを避けるためです。だいたい実際に発せられた言葉というよりは、文脈によって相手の言うことを判断しています。そして訂正する場合でも、最後から何語目を訂正する、などという言い方はしません。 例えば、 「ダウンロードして、学んだのは、いくつかのエスペラントの語彙。じゃなくて、ロジバンの語彙だ。」 「ロジバンの語彙だ」と訂正しているわけですが、この「ロジバンの語彙」が取り消すのは「エスペラントの語彙」だろう、ということは、私たちは文脈によって分かります。しかしもし、「いくつかのエスペラントの語彙」までを取り消すつもりだったら、どうでしょう?あるいは「ダウンロードして、学んだのは、いくつかのエスペラントの語彙」という文の全部を取り消すつもりだったら?そこまでは普段考えません。 しかしロジバンにおいては、どれを訂正するのか、明らかにすることは可能です。 そんなことをしていたらロジバンが使いづらい、と思うかどうかは話者次第ですけれど、精確に指摘したいと思えばできる、ということです。 si は、直前の一語を訂正したい時に使います。 sisi なら、最後の二語を訂正したい、ということです。 上に挙げた文なら、大雑把にこうなります。 si の問題は、訂正したい語が最後から何語目になるのか数えあげなければならない、ということです。これはわずらわしくなる時もあります。 sa はこれとは違い、まとまった句を打ち消す時に使います。そして、 sa の直後に来る語取り消して、言い直しています。 「君にメールを送ったよ、昨日。じゃなくて、火曜日だ。」 訂正するのは ca で始まる ca le prulamdei 「昨日(の間に)」です。
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'''取り消す'''
自然言語を使っている私たちは普段、言い間違えても、あまり訂正はしません。しつこくなることを避けるためです。だいたい実際に発せられた言葉というよりは、文脈によって相手の言うことを判断しています。そして訂正する場合でも、最後から何語目を訂正する、などという言い方はしません。
例えば、
「ダウンロードして、学んだのは、いくつかのエスペラントの語彙。じゃなくて、ロジバンの語彙だ。」
「ロジバンの語彙だ」と訂正しているわけですが、この「ロジバンの語彙」が取り消すのは「エスペラントの語彙」だろう、ということは、私たちは文脈によって分かります。しかしもし、「いくつかのエスペラントの語彙」までを取り消すつもりだったら、どうでしょう?あるいは「ダウンロードして、学んだのは、いくつかのエスペラントの語彙」という文の全部を取り消すつもりだったら?そこまでは普段考えません。
しかしロジバンにおいては、どれを訂正するのか、明らかにすることは可能です。
そんなことをしていたらロジバンが使いづらい、と思うかどうかは話者次第ですけれど、精確に指摘したいと思えばできる、ということです。
si は、直前の一語を訂正したい時に使います。
sisi なら、最後の二語を訂正したい、ということです。
上に挙げた文なら、大雑把にこうなります。
.i mi te benji je cilre loi bangrnesperanto valsi
si si lojbo valsi.
si の問題は、訂正したい語が最後から何語目になるのか数えあげなければならない、ということです。これはわずらわしくなる時もあります。
sa はこれとは違い、まとまった句を打ち消す時に使います。そして、 sa の直後に来る語( selma'o )と同じ語が使われた箇所にまで文をさかのぼって、それから始まる句を訂正します。
.i mi te benji je cilre loi sa .i mi cilre loi lojbo.
「ダウンロードをして、学んだのは…、いや、学んだのはロジバンです。」
sa の後に .i があるので、つまり、前の .i で始まる文を全部( sa も含めて)取り消して、言い直しています。
.i mi mrilu fi do ca le prulamdei sa ca la reldjed.
「君にメールを送ったよ、昨日。じゃなくて、火曜日だ。」
訂正するのは ca で始まる ca le prulamdei 「昨日(の間に)」です。
(チャットにおいて、 文をいい終わってから、間違えた語を再び言い、それに si を付けて、正しい語を言って、訂正する、というやり方を見受けることがありますが、厳密に言うと、これは si の本来の使われ方ではありません。)
[[Category:ロジバン|とりけす]]
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2015-08-07T12:21:01Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/Lojban_For_Beginners_%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E8%A8%B3/%E5%8F%96%E3%82%8A%E6%B6%88%E3%81%99
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Lojban For Beginners 日本語訳/その他
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その他
cmavo の中には、その他としか言えないものもありますが、その中で、これは必要、と思われるものを挙げます。
ni'o は、新しい段落を始める時です。新しい段落ということは、だいたい、新しい話題になる、ということです。これは cnino 「新しい」という語を思わせます。段落が変わると、時制や代名詞にまつわるややこしいことがありますが、今はそこには立ち入りません。
ba'e は、その後に続く語を強調します。自然言語なら、声の強さなどで表現するところです。 UI と同じように、文のどこにでも置けますが、その前ではなく後ろにくる語を強調します。
今の文をロジバンで言うとこうです。
zo って何?と思われましたか?zo は、一語を引用する時に使います。lu ... li'u と違い、引用するのは一語だ、と明らかなので、終端子は要りません。zo ba'e で、「 ba'e という(文字列の)語」という意味になります。
zo ki'a で、「 ki'a という語」です。
「 zo って何?」と言いたければ、 zo zo ki'a 「 zo っていう語って?」と言います。
括弧は、 UI と同じように、文の中のどこにでもかなり自由につけることが出来ます。そして、 lu ... li'u の引用と同じように、「括弧閉じ」が必要です。ロジバンで括弧を普通に言う時は、 to ...toi と言います。
「この(いいや、他のは欲しくないよ)りんごは腐っている。」
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その他 cmavo の中には、その他としか言えないものもありますが、その中で、これは必要、と思われるものを挙げます。 ni'o は、新しい段落を始める時です。新しい段落ということは、だいたい、新しい話題になる、ということです。これは cnino 「新しい」という語を思わせます。段落が変わると、時制や代名詞にまつわるややこしいことがありますが、今はそこには立ち入りません。 ba'e は、その後に続く語を強調します。自然言語なら、声の強さなどで表現するところです。 UI と同じように、文のどこにでも置けますが、その前ではなく後ろにくる語を強調します。 今の文をロジバンで言うとこうです。 zo って何?と思われましたか?zo は、一語を引用する時に使います。lu ... li'u と違い、引用するのは一語だ、と明らかなので、終端子は要りません。zo ba'e で、「 ba'e という(文字列の)語」という意味になります。 zo ki'a で、「 ki'a という語」です。 「 zo って何?」と言いたければ、 zo zo ki'a 「 zo っていう語って?」と言います。 括弧は、 UI と同じように、文の中のどこにでもかなり自由につけることが出来ます。そして、 lu … li'u の引用と同じように、「括弧閉じ」が必要です。ロジバンで括弧を普通に言う時は、 to …toi と言います。 「この(いいや、他のは欲しくないよ)りんごは腐っている。」
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'''その他'''
cmavo の中には、その他としか言えないものもありますが、その中で、これは必要、と思われるものを挙げます。
ni'o は、新しい段落を始める時です。新しい段落ということは、だいたい、新しい話題になる、ということです。これは cnino 「新しい」という語を思わせます。段落が変わると、時制や代名詞にまつわるややこしいことがありますが、今はそこには立ち入りません。
ba'e は、その後に続く語を強調します。自然言語なら、声の強さなどで表現するところです。 UI と同じように、文のどこにでも置けますが、その前ではなく後ろにくる語を強調します。
今の文をロジバンで言うとこうです。
zo ba'e basna le valsi poi se lidne jenai lidne zo ba'e
zo って何?と思われましたか?zo は、一語を引用する時に使います。lu ... li'u と違い、引用するのは一語だ、と明らかなので、終端子は要りません。zo ba'e で、「 ba'e という(文字列の)語」という意味になります。
zo ki'a で、「 ki'a という語」です。
「 zo って何?」と言いたければ、 zo zo ki'a 「 zo っていう語って?」と言います。
括弧は、 UI と同じように、文の中のどこにでもかなり自由につけることが出来ます。そして、 lu … li'u の引用と同じように、「括弧閉じ」が必要です。ロジバンで括弧を普通に言う時は、 to …toi と言います。
ti poi to vi'onai do'u mi na djica lo drata toi plise
cu fusra
「この(いいや、他のは欲しくないよ)りんごは腐っている。」
[[Category:ロジバン|そのた]]
| null |
2015-08-07T12:14:03Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/Lojban_For_Beginners_%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E8%A8%B3/%E3%81%9D%E3%81%AE%E4%BB%96
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14,628 |
電気回路理論/Δ-Y変換
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3端子の回路として、右図のような2種類の回路を考える。どちらも端子が3つ、抵抗が3つの回路であるが、結線の仕方が異なる。左をΔ形回路(Δ circuit)、右をY形回路(Y circuit)という。
この2種類の回路は後の交流回路理論の中で学ぶ三相交流において現れる回路であるが、ここでは交流における応答には触れず、この2種類の回路の間で等価的な置き換えを施すことが可能であることを説明する。
Δ形回路からそれと等価なY形回路を求めること、あるいは逆にY型回路からそれと等価なΔ形回路を求めることを、Δ-Y変換(Δ-Y transform)あるいはY-Δ変換という。ここでいう等価回路への変換とは、端子間電圧 v 12 , v 23 , v 31 {\displaystyle v_{12},v_{23},v_{31}} (ただし v k l {\displaystyle v_{kl}} は端子 N l {\displaystyle N_{l}} から見た端子 N k {\displaystyle N_{k}} の電位)と、各端子へ流れ込む電流 i 1 , i 2 , i 3 {\displaystyle i_{1},i_{2},i_{3}} について、これらがまったく同一になるY形回路あるいはΔ形回路を求めることである。
まずΔ形回路での端子間電圧と端子電流の関係をみることにする。各抵抗 R a , R b , R c {\displaystyle R_{a},R_{b},R_{c}} を反時計方向に流れる電流を i a , i b , i c {\displaystyle i_{a},i_{b},i_{c}} とすると、各節点でKCLを適用することにより
である。またオームの法則より、
である。これらの式より、
が導かれる。
一方、Y形回路での端子間電圧と端子電流の関係はどうであろうか。まず中心の節点にKCLを適用すれば、
である。さらにオームの法則より、
が成り立つ。これらの4式を用いて i 1 , i 2 , i 3 {\displaystyle i_{1},i_{2},i_{3}} について解くと、
となる。
ここまでに求めた(1)と(2)を比較すれば、2つの回路が等価であるためには
であればよい。Y形回路が与えられている場合には、各抵抗の値を用いて、等価なΔ形回路をこの式によって求めることができる。
(3)式を R 1 , R 2 , R 3 {\displaystyle R_{1},R_{2},R_{3}} について解いた形も求めよう。まず(3)式のうち2式ずつをとって辺々かけることにより、
となり、この3式の逆数を加えれば、
となる。これと(3)式より、
となる。この(3)式や(4)式がΔ-Y変換の公式である。
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"text": "3端子の回路として、右図のような2種類の回路を考える。どちらも端子が3つ、抵抗が3つの回路であるが、結線の仕方が異なる。左をΔ形回路(Δ circuit)、右をY形回路(Y circuit)という。",
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"text": "Δ形回路からそれと等価なY形回路を求めること、あるいは逆にY型回路からそれと等価なΔ形回路を求めることを、Δ-Y変換(Δ-Y transform)あるいはY-Δ変換という。ここでいう等価回路への変換とは、端子間電圧 v 12 , v 23 , v 31 {\\displaystyle v_{12},v_{23},v_{31}} (ただし v k l {\\displaystyle v_{kl}} は端子 N l {\\displaystyle N_{l}} から見た端子 N k {\\displaystyle N_{k}} の電位)と、各端子へ流れ込む電流 i 1 , i 2 , i 3 {\\displaystyle i_{1},i_{2},i_{3}} について、これらがまったく同一になるY形回路あるいはΔ形回路を求めることである。",
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"text": "まずΔ形回路での端子間電圧と端子電流の関係をみることにする。各抵抗 R a , R b , R c {\\displaystyle R_{a},R_{b},R_{c}} を反時計方向に流れる電流を i a , i b , i c {\\displaystyle i_{a},i_{b},i_{c}} とすると、各節点でKCLを適用することにより",
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"text": "である。またオームの法則より、",
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"text": "である。これらの式より、",
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"text": "が導かれる。",
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"text": "である。さらにオームの法則より、",
"title": "Δ-Y変換"
},
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"text": "が成り立つ。これらの4式を用いて i 1 , i 2 , i 3 {\\displaystyle i_{1},i_{2},i_{3}} について解くと、",
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"text": "となる。",
"title": "Δ-Y変換"
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"text": "ここまでに求めた(1)と(2)を比較すれば、2つの回路が等価であるためには",
"title": "Δ-Y変換"
},
{
"paragraph_id": 12,
"tag": "p",
"text": "であればよい。Y形回路が与えられている場合には、各抵抗の値を用いて、等価なΔ形回路をこの式によって求めることができる。",
"title": "Δ-Y変換"
},
{
"paragraph_id": 13,
"tag": "p",
"text": "(3)式を R 1 , R 2 , R 3 {\\displaystyle R_{1},R_{2},R_{3}} について解いた形も求めよう。まず(3)式のうち2式ずつをとって辺々かけることにより、",
"title": "Δ-Y変換"
},
{
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"text": "となり、この3式の逆数を加えれば、",
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{
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"text": "となる。これと(3)式より、",
"title": "Δ-Y変換"
},
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"text": "となる。この(3)式や(4)式がΔ-Y変換の公式である。",
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] | null |
== Δ形回路とY形回路 ==
[[File:Wye-delta.svg|500px|thumb|(左)Δ形回路 (右)Y形回路]]
3端子の回路として、右図のような2種類の回路を考える。どちらも端子が3つ、抵抗が3つの回路であるが、結線の仕方が異なる。左を'''Δ形回路'''(Δ circuit)、右を'''Y形回路'''(Y circuit)という。
この2種類の回路は後の交流回路理論の中で学ぶ[[../三相交流|三相交流]]において現れる回路であるが、ここでは交流における応答には触れず、この2種類の回路の間で等価的な置き換えを施すことが可能であることを説明する。
== Δ-Y変換 ==
Δ形回路からそれと等価なY形回路を求めること、あるいは逆にY型回路からそれと等価なΔ形回路を求めることを、'''Δ-Y変換'''(Δ-Y transform)あるいはY-Δ変換という。ここでいう等価回路への変換とは、端子間電圧<math>v_{12}, v_{23}, v_{31}</math>(ただし<math>v_{kl}</math>は端子<math>N_l</math>から見た端子<math>N_k</math>の電位)と、各端子へ流れ込む電流<math>i_1, i_2, i_3</math>について、これらがまったく同一になるY形回路あるいはΔ形回路を求めることである。
まずΔ形回路での端子間電圧と端子電流の関係をみることにする。各抵抗<math>R_a, R_b, R_c</math>を反時計方向に流れる電流を<math>i_a, i_b, i_c</math>とすると、各節点でKCLを適用することにより
:<math>\begin{align}
i_1 &= i_b - i_a \\
i_2 &= i_c - i_b \\
i_3 &= i_a - i_c
\end{align}</math>
である。またオームの法則より、
:<math>\begin{align}
v_{12} &= R_bi_b \\
v_{23} &= R_ci_c \\
v_{31} &= R_ai_a
\end{align}</math>
である。これらの式より、
:<math>\begin{align}
i_1 &= \frac{v_{12}}{R_b} - \frac{v_{31}}{R_a} \\
i_2 &= \frac{v_{23}}{R_c} - \frac{v_{12}}{R_b} \\
i_3 &= \frac{v_{31}}{R_a} - \frac{v_{23}}{R_c}
\end{align}</math> (1)
が導かれる。
一方、Y形回路での端子間電圧と端子電流の関係はどうであろうか。まず中心の節点にKCLを適用すれば、
:<math>i_1 + i_2 + i_3 = 0</math>
である。さらにオームの法則より、
:<math>\begin{align}
v_{12} &= R_1i_1 - R_2i_2 \\
v_{23} &= R_2i_2 - R_3i_3 \\
v_{31} &= R_3i_3 - R_1i_1
\end{align}</math>
が成り立つ。これらの4式を用いて<math>i_1, i_2, i_3</math>について解くと、
:<math>\begin{align}
i_1 &= \frac{R_3}{R_1R_2+R_2R_3+R_3R_1}v_{12} - \frac{R_2}{R_1R_2+R_2R_3+R_3R_1}v_{31} \\
i_2 &= \frac{R_1}{R_1R_2+R_2R_3+R_3R_1}v_{23} - \frac{R_3}{R_1R_2+R_2R_3+R_3R_1}v_{12} \\
i_3 &= \frac{R_2}{R_1R_2+R_2R_3+R_3R_1}v_{31} - \frac{R_1}{R_1R_2+R_2R_3+R_3R_1}v_{23}
\end{align}</math> (2)
となる。
ここまでに求めた(1)と(2)を比較すれば、2つの回路が等価であるためには
:<math>\begin{align}
R_a &= \frac{R_1R_2+R_2R_3+R_3R_1}{R_2} \\
R_b &= \frac{R_1R_2+R_2R_3+R_3R_1}{R_3} \\
R_c &= \frac{R_1R_2+R_2R_3+R_3R_1}{R_1}
\end{align}</math> (3)
であればよい。Y形回路が与えられている場合には、各抵抗の値を用いて、等価なΔ形回路をこの式によって求めることができる。
(3)式を<math>R_1, R_2, R_3</math>について解いた形も求めよう。まず(3)式のうち2式ずつをとって辺々かけることにより、
:<math>\begin{align}
R_aR_b &= \frac{(R_1R_2+R_2R_3+R_3R_1)^2}{R_2R_3} \\
R_bR_c &= \frac{(R_1R_2+R_2R_3+R_3R_1)^2}{R_3R_1} \\
R_cR_a &= \frac{(R_1R_2+R_2R_3+R_3R_1)^2}{R_1R_2}
\end{align}</math>
となり、この3式の逆数を加えれば、
:<math>\begin{align}
\frac{1}{R_aR_b} + \frac{1}{R_bR_c} + \frac{1}{R_cR_a} &= \frac{R_1R_2 + R_2R_3 + R_3R_1}{(R_1R_2 + R_2R_3 + R_3R_1)^2} \\
\frac{R_a + R_b + R_c}{R_aR_bR_c} &= \frac{1}{R_1R_2 + R_2R_3 + R_3R_1}
\end{align}</math>
となる。これと(3)式より、
:<math>\begin{align}
R_1 &= \frac{R_aR_b}{R_a+R_b+R_c} \\
R_2 &= \frac{R_bR_c}{R_a+R_b+R_c} \\
R_3 &= \frac{R_cR_a}{R_a+R_b+R_c}
\end{align}</math> (4)
となる。この(3)式や(4)式がΔ-Y変換の公式である。
[[カテゴリ:電気工学]]
| null |
2022-11-26T10:35:20Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/%E9%9B%BB%E6%B0%97%E5%9B%9E%E8%B7%AF%E7%90%86%E8%AB%96/%CE%94-Y%E5%A4%89%E6%8F%9B
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14,630 |
Lojban For Beginners 日本語訳/時間の相
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時間の相
これまで時制の言葉を用いて bridi を空間や時間の中に配置させることができましたね。でもこれだけでは単純化が過ぎます。時制は、話し手から見て出来事が過去か未来か現在かを表します。でもそれとは別に、出来事が起こる前なのか、もう終わった後なのか、それとも起こっているところなのか、ということも言いたいですよね。次の3つは違いますね。
宿題をするという行動には始まりと途中と終わりがあります。最初の質問は、話題の時間が「宿題をすることの始まり」の前なのか後なのか訊ねるものです。2番目の質問は、話題の時間が「宿題をすることの途中」かどうか訊ねるものです。3番目の質問は、話題の時間が「宿題をすることの終わり」の後かどうか訊ねるものです。
それらを表わすのが相です。相は、過去から未来への一直線上の点とは関係なく、ある出来事が始まる前なのか、終わった後なのか、起こっているところなのか、を表現します。
ロジバンでは或る出来事を過去か未来かに関係なく、始まりがあり、その最中があり、終わりがある、という「輪郭のある形」としてとらえます。(ちなみにロジバンでは空間も相としてとらえることができます。)「相」つまり出来事の「輪郭のある形」を表現するのに、ロジバンでは、selma'o ZAhO を使います。これは時制のように挿入できますが、本当の時制と併用するときは時制が最初に入ります。
先の質問に必要な語を見て行きましょう。
始まる前を表すには、 pu'o を使います。(ちなみに pu は、「~の前に」です。)
終わったことを表すには、 ba'o を使います。(ちなみに ba は、「~の後に」です。)
その最中であることを表すには、 ca'o を使います。
「医者とはもう話した。」あるいは「(過去において)医者とはもう話したところだった。」あるいは「(未来において)医者とはもう話したことになる。」
「医者と話している最中だ。」あるいは「(過去において)医者と話しているところだった。」あるいは「(未来において)医者と話しているところになる。」
「これから医者と話すところだ。」あるいは「(過去において)これから医者と話すところだった。」あるいは「(未来において)これから医者と話すところになる。」
上記の例は、過去か未来か現在かは言われていません。これに時制の語を先に付けると、その出来事が過去の事なのか未来の事なのか現在かが言い表せます。
「私は、これから医者と話すところ、だった。」
「私は、医者ともう話したことに、これからなる。」
「私は、医者ともう話したところ、だった。」
「私は、医者と話している最中、だった。」
|
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"text": "宿題をするという行動には始まりと途中と終わりがあります。最初の質問は、話題の時間が「宿題をすることの始まり」の前なのか後なのか訊ねるものです。2番目の質問は、話題の時間が「宿題をすることの途中」かどうか訊ねるものです。3番目の質問は、話題の時間が「宿題をすることの終わり」の後かどうか訊ねるものです。",
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"text": "ロジバンでは或る出来事を過去か未来かに関係なく、始まりがあり、その最中があり、終わりがある、という「輪郭のある形」としてとらえます。(ちなみにロジバンでは空間も相としてとらえることができます。)「相」つまり出来事の「輪郭のある形」を表現するのに、ロジバンでは、selma'o ZAhO を使います。これは時制のように挿入できますが、本当の時制と併用するときは時制が最初に入ります。",
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] |
時間の相 これまで時制の言葉を用いて bridi を空間や時間の中に配置させることができましたね。でもこれだけでは単純化が過ぎます。時制は、話し手から見て出来事が過去か未来か現在かを表します。でもそれとは別に、出来事が起こる前なのか、もう終わった後なのか、それとも起こっているところなのか、ということも言いたいですよね。次の3つは違いますね。 宿題をするという行動には始まりと途中と終わりがあります。最初の質問は、話題の時間が「宿題をすることの始まり」の前なのか後なのか訊ねるものです。2番目の質問は、話題の時間が「宿題をすることの途中」かどうか訊ねるものです。3番目の質問は、話題の時間が「宿題をすることの終わり」の後かどうか訊ねるものです。 それらを表わすのが相です。相は、過去から未来への一直線上の点とは関係なく、ある出来事が始まる前なのか、終わった後なのか、起こっているところなのか、を表現します。 ロジバンでは或る出来事を過去か未来かに関係なく、始まりがあり、その最中があり、終わりがある、という「輪郭のある形」としてとらえます。(ちなみにロジバンでは空間も相としてとらえることができます。)「相」つまり出来事の「輪郭のある形」を表現するのに、ロジバンでは、selma'o ZAhO を使います。これは時制のように挿入できますが、本当の時制と併用するときは時制が最初に入ります。 先の質問に必要な語を見て行きましょう。 始まる前を表すには、 pu'o を使います。 終わったことを表すには、 ba'o を使います。 その最中であることを表すには、 ca'o を使います。 「医者とはもう話した。」あるいは「(過去において)医者とはもう話したところだった。」あるいは「(未来において)医者とはもう話したことになる。」 「医者と話している最中だ。」あるいは「(過去において)医者と話しているところだった。」あるいは「(未来において)医者と話しているところになる。」 「これから医者と話すところだ。」あるいは「(過去において)これから医者と話すところだった。」あるいは「(未来において)これから医者と話すところになる。」 上記の例は、過去か未来か現在かは言われていません。これに時制の語を先に付けると、その出来事が過去の事なのか未来の事なのか現在かが言い表せます。 「私は、これから医者と話すところ、だった。」 「私は、医者ともう話したことに、これからなる。」 「私は、医者ともう話したところ、だった。」 「私は、医者と話している最中、だった。」
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'''時間の相'''
これまで時制の言葉を用いて bridi を空間や時間の中に配置させることができましたね。でもこれだけでは単純化が過ぎます。時制は、話し手から見て出来事が過去か未来か現在かを表します。でもそれとは別に、出来事が起こる前なのか、もう終わった後なのか、それとも起こっているところなのか、ということも言いたいですよね。次の3つは違いますね。
まもなく宿題をするのかい?
まだ宿題をしているのかい?
もう宿題は終えたかい?
宿題をするという行動には始まりと途中と終わりがあります。最初の質問は、話題の時間が「宿題をすることの始まり」の前なのか後なのか訊ねるものです。2番目の質問は、話題の時間が「宿題をすることの途中」かどうか訊ねるものです。3番目の質問は、話題の時間が「宿題をすることの終わり」の後かどうか訊ねるものです。
それらを表わすのが相です。相は、過去から未来への一直線上の点とは関係なく、ある出来事が始まる前なのか、終わった後なのか、起こっているところなのか、を表現します。
ロジバンでは或る出来事を過去か未来かに関係なく、始まりがあり、その最中があり、終わりがある、という「輪郭のある形」としてとらえます。(ちなみにロジバンでは空間も相としてとらえることができます。)「相」つまり出来事の「輪郭のある形」を表現するのに、ロジバンでは、selma'o ZAhO を使います。これは時制のように挿入できますが、本当の時制と併用するときは時制が最初に入ります。
:::'''注:'''相は時制から独立です。未来の或る時点で何かが終了すること(例:「その時、医者に説明したことになる。」)も、過去において継続中だったこと(例:「私は医者に説明していた。」)も、今現在の出来事は必要ありません。
先の質問に必要な語を見て行きましょう。
始まる前を表すには、 pu'o を使います。(ちなみに pu は、「~の前に」です。)
終わったことを表すには、 ba'o を使います。(ちなみに ba は、「~の後に」です。)
その最中であることを表すには、 ca'o を使います。
mi ba'o tavla le mikce
「医者とはもう話した。」あるいは「(過去において)医者とはもう話したところだった。」あるいは「(未来において)医者とはもう話したことになる。」
mi ca'o tavla le mikce
「医者と話している最中だ。」あるいは「(過去において)医者と話しているところだった。」あるいは「(未来において)医者と話しているところになる。」
mi pu'o tavla le mikce
「これから医者と話すところだ。」あるいは「(過去において)これから医者と話すところだった。」あるいは「(未来において)これから医者と話すところになる。」
上記の例は、過去か未来か現在かは言われていません。これに時制の語を先に付けると、その出来事が過去の事なのか未来の事なのか現在かが言い表せます。
mi pu pu'o tavla le mikce
「私は、これから医者と話すところ、だった。」
mi ba ba'o tavla le mikce
「私は、医者ともう話したことに、これからなる。」
mi pu ba'o tavla le mikce
「私は、医者ともう話したところ、だった。」
mi pu ca'o tavla le mikce
「私は、医者と話している最中、だった。」
[[Category:ロジバン|しかんのそう]]
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2015-08-07T12:27:09Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/Lojban_For_Beginners_%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E8%A8%B3/%E6%99%82%E9%96%93%E3%81%AE%E7%9B%B8
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14,631 |
Lojban For Beginners 日本語訳/相をもう少し
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相をもう少し
pu'o は、出来事が起こる前を表します。つまり、その出来事はまだ起こっていません。
ba'o は、出来事が起こった後を表します。つまり、その出来事はもう起こっていません。
しかし、出来事がまだ起こっていないのではなく、始まっているところだ、 と言いたい時があります。そして、出来事がもう起こっていないのではなく、終わっているところだ、と言いたい時があります。
出来事が今始まったところだ、と言いたい時は、 co'a を使います。
「私は本を読み始めたところ。」
出来事が(完了してはいないが)中断して終わるところを言いたい時は、 co'u を使います。
「私は本を読むのを止める。」
中断ではなく、出来事が完了して終わるところを言うには、 mo'u を使います。
「私は本を読み終える。」
これらは、 cfari (~が始まる)や mulno (~が終わる)や sisti (~が~を止める)という selbri (述語)を使っても表現できますが、相を使って、簡潔に表現できる、ということです。
相について詳しくは、 The Complete Lojban Language あるいはそのネット版の The Lojban Reference Grammar で学べます。
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相をもう少し pu'o は、出来事が起こる前を表します。つまり、その出来事はまだ起こっていません。 ba'o は、出来事が起こった後を表します。つまり、その出来事はもう起こっていません。 しかし、出来事がまだ起こっていないのではなく、始まっているところだ、 と言いたい時があります。そして、出来事がもう起こっていないのではなく、終わっているところだ、と言いたい時があります。 出来事が今始まったところだ、と言いたい時は、 co'a を使います。 「私は本を読み始めたところ。」 出来事が(完了してはいないが)中断して終わるところを言いたい時は、 co'u を使います。 「私は本を読むのを止める。」 中断ではなく、出来事が完了して終わるところを言うには、 mo'u を使います。 「私は本を読み終える。」 これらは、 cfari (~が始まる)や mulno (~が終わる)や sisti (~が~を止める)という selbri (述語)を使っても表現できますが、相を使って、簡潔に表現できる、ということです。 相について詳しくは、 The Complete Lojban Language あるいはそのネット版の The Lojban Reference Grammar で学べます。
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'''相をもう少し'''
pu'o は、出来事が起こる前を表します。つまり、その出来事はまだ起こっていません。
ba'o は、出来事が起こった後を表します。つまり、その出来事はもう起こっていません。
しかし、出来事がまだ起こっていないのではなく、始まっているところだ、 と言いたい時があります。そして、出来事がもう起こっていないのではなく、終わっているところだ、と言いたい時があります。
出来事が今始まったところだ、と言いたい時は、 co'a を使います。
mi co'a tcidu le cukta
「私は本を読み始めたところ。」
出来事が(完了してはいないが)中断して終わるところを言いたい時は、 co'u を使います。
mi co'u tcidu le cukta
「私は本を読むのを止める。」
中断ではなく、出来事が完了して終わるところを言うには、 mo'u を使います。
mi mo'u tcidu le cukta
「私は本を読み終える。」
これらは、 cfari (~が始まる)や mulno (~が終わる)や sisti (~が~を止める)という selbri (述語)を使っても表現できますが、相を使って、簡潔に表現できる、ということです。
相について詳しくは、 The Complete Lojban Language あるいはそのネット版の The Lojban Reference Grammar で学べます。
[[Category:ロジバン|にほんこやく そうをもうすこし]]
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2015-08-07T12:30:26Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/Lojban_For_Beginners_%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E8%A8%B3/%E7%9B%B8%E3%82%92%E3%82%82%E3%81%86%E5%B0%91%E3%81%97
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14,632 |
Lojban For Beginners 日本語訳/呼応系(呼びかけ)
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呼応系(呼びかけ)
私達は、誰に向かってしゃべっているのか、明確にするために人の名前を呼ぶことがあります。
ロジバンで名前を呼ぶ時には、 doi の後に( la を付けない)名前を付けて、呼びます。
ですから、アメリカの宇宙飛行士が「ヒューストン、問題が起きた。」と言うのをロジバンにすると、こうです。
(人に向かってしゃべっているのに、ヒューストンという町に呼びかけている、という論理的でない面はここでは問題にしないことにします。)
また、相手の注意を引いて、しゃべるようにうながしたり、あるいは遮ってこちらがこれからしゃべるぞ、という合図にしたり、あるいはあいさつと一緒にして、これから会話を始める、という時にも、相手を呼ぶことがあります。
ロジバンにおいては、会話をこれからどうしたいのか、を言う時でも、はっきりと口に出して示します。そして相手の名を付けることもできます。このような時に口にする語を文法的には selma'o COI と呼びます。
ラジオやテレビで二つの場所にまたがって中継する時に、「では、そちらどうぞ」と言ったり、合図したりするようなものです。
自然言語を使う限り、日常生活において、そんな風に会話をすることはあまりないと思いますが、ロジバンではいちいち言うわけです。
これらの語を見てみます。
mi'e これは呼びかけではなく、自己紹介の語です。この類の語では、唯一話し手の名が後に来ます。
「ロビンです。」あるいは「こちらロビン。」
coi はあいさつの語です。「おはよう」「やあ」などに対応します。
co'o は分かれる時に使います。「さよなら」「じゃあね」です。
「ではまた。ロビンでした。」メールの最後によく使います。
ju'i は、注意を喚起する時に使います。「ほら!」「おい!」など。
fi'i は「ようこそ」。これからもてなす時に言います。
je'e は、「了解」「分かった」です。分からない時は、
je'enai と言います。「え?」「というと?」
ke'o 相手の言うことがはっきり聞き取れなくて、繰り返して欲しい時に言います。
be'e は、相手に言葉の伝達をして欲しい時に言います。「ねえ?」「聞いてる?」
re'i は言葉の伝達を受け止める用意があることを伝えます。(ちなみに、 bredi は「~は~に対して用意がある」です。)電話を取った時に言う「もしもし」です。
mu'o 次は相手がしゃべる番だ、という時に使います。「以上。そちらどうぞ。」
ta'a 自分のしゃべる順番ではないが、口をはさみたい時に言います。
nu'e は、約束をする時に言います。
pe'u は、要望を述べる時に言います。(心態詞の e'o と似ています。)
vi'o は、要望を受け入れて、それを遂行する時に言います。「了解」「やるよ」「任せな!」です。
ki'e お礼を言う時に使います。「ありがとう。」これに対する答えとしては、 je'e と言うのが普通です。
fe'o 会話を終わらせる時に使います。(メールではこちらを使うべきだと言えますが、co'o ほど広まっていません。)
呼びかけの語の後に名前を付けられますが、名前を言う前に、少し間を空けるのが原則です。どこから名前が始まるのかをはっきりさせるためです。
名前ではなくて、 sumti が来ることもあります。
「姉さん、さようなら。」
あるいは selbri でも構いません。
「姉さん、さようなら。」
呼びかけの語の後に何も付かない場合には、終端子を付ける必要があります。でないと、次に続く語が、呼びかけの対象と誤解されてしまうからです。呼びかけの語の終端子は、 do'u です。
例を挙げます。
「やあ!スーザンはランジットの元からさっき去ったよ。」
「やあ、スーザン!ランジットはさっき去ったよ。」
|
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呼応系(呼びかけ) 私達は、誰に向かってしゃべっているのか、明確にするために人の名前を呼ぶことがあります。 ロジバンで名前を呼ぶ時には、 doi の後に名前を付けて、呼びます。 ですから、アメリカの宇宙飛行士が「ヒューストン、問題が起きた。」と言うのをロジバンにすると、こうです。 (人に向かってしゃべっているのに、ヒューストンという町に呼びかけている、という論理的でない面はここでは問題にしないことにします。) また、相手の注意を引いて、しゃべるようにうながしたり、あるいは遮ってこちらがこれからしゃべるぞ、という合図にしたり、あるいはあいさつと一緒にして、これから会話を始める、という時にも、相手を呼ぶことがあります。 ロジバンにおいては、会話をこれからどうしたいのか、を言う時でも、はっきりと口に出して示します。そして相手の名を付けることもできます。このような時に口にする語を文法的には selma'o COI と呼びます。 ラジオやテレビで二つの場所にまたがって中継する時に、「では、そちらどうぞ」と言ったり、合図したりするようなものです。 自然言語を使う限り、日常生活において、そんな風に会話をすることはあまりないと思いますが、ロジバンではいちいち言うわけです。 これらの語を見てみます。 mi'e これは呼びかけではなく、自己紹介の語です。この類の語では、唯一話し手の名が後に来ます。 「ロビンです。」あるいは「こちらロビン。」 coi はあいさつの語です。「おはよう」「やあ」などに対応します。 co'o は分かれる時に使います。「さよなら」「じゃあね」です。 「ではまた。ロビンでした。」メールの最後によく使います。 ju'i は、注意を喚起する時に使います。「ほら!」「おい!」など。 fi'i は「ようこそ」。これからもてなす時に言います。 je'e は、「了解」「分かった」です。分からない時は、 je'enai と言います。「え?」「というと?」 ke'o 相手の言うことがはっきり聞き取れなくて、繰り返して欲しい時に言います。 be'e は、相手に言葉の伝達をして欲しい時に言います。「ねえ?」「聞いてる?」 re'i は言葉の伝達を受け止める用意があることを伝えます。電話を取った時に言う「もしもし」です。 mu'o 次は相手がしゃべる番だ、という時に使います。「以上。そちらどうぞ。」 ta'a 自分のしゃべる順番ではないが、口をはさみたい時に言います。 nu'e は、約束をする時に言います。 pe'u は、要望を述べる時に言います。 vi'o は、要望を受け入れて、それを遂行する時に言います。「了解」「やるよ」「任せな!」です。 ki'e お礼を言う時に使います。「ありがとう。」これに対する答えとしては、 je'e と言うのが普通です。 fe'o 会話を終わらせる時に使います。 呼びかけの語の後に名前を付けられますが、名前を言う前に、少し間を空けるのが原則です。どこから名前が始まるのかをはっきりさせるためです。 名前ではなくて、 sumti が来ることもあります。 「姉さん、さようなら。」 あるいは selbri でも構いません。 「姉さん、さようなら。」 呼びかけの語の後に何も付かない場合には、終端子を付ける必要があります。でないと、次に続く語が、呼びかけの対象と誤解されてしまうからです。呼びかけの語の終端子は、 do'u です。 例を挙げます。 「やあ!スーザンはランジットの元からさっき去ったよ。」 「やあ、スーザン!ランジットはさっき去ったよ。」
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'''呼応系(呼びかけ)'''
私達は、誰に向かってしゃべっているのか、明確にするために人の名前を呼ぶことがあります。
ロジバンで名前を呼ぶ時には、 doi の後に( la を付けない)名前を付けて、呼びます。
ですから、アメリカの宇宙飛行士が「ヒューストン、問題が起きた。」と言うのをロジバンにすると、こうです。
doi xustyn. mi'a se nabmi
(人に向かってしゃべっているのに、ヒューストンという町に呼びかけている、という論理的でない面はここでは問題にしないことにします。)
また、相手の注意を引いて、しゃべるようにうながしたり、あるいは遮ってこちらがこれからしゃべるぞ、という合図にしたり、あるいはあいさつと一緒にして、これから会話を始める、という時にも、相手を呼ぶことがあります。
ロジバンにおいては、会話をこれからどうしたいのか、を言う時でも、はっきりと口に出して示します。そして相手の名を付けることもできます。このような時に口にする語を文法的には selma'o COI と呼びます。
ラジオやテレビで二つの場所にまたがって中継する時に、「では、そちらどうぞ」と言ったり、合図したりするようなものです。
自然言語を使う限り、日常生活において、そんな風に会話をすることはあまりないと思いますが、ロジバンではいちいち言うわけです。
これらの語を見てみます。
mi'e これは呼びかけではなく、自己紹介の語です。この類の語では、唯一話し手の名が後に来ます。
mi'e .robin.
「ロビンです。」あるいは「こちらロビン。」
coi はあいさつの語です。「おはよう」「やあ」などに対応します。
co'o は分かれる時に使います。「さよなら」「じゃあね」です。
co'omi'e .robin.
「ではまた。ロビンでした。」メールの最後によく使います。
ju'i は、注意を喚起する時に使います。「ほら!」「おい!」など。
fi'i は「ようこそ」。これからもてなす時に言います。
je'e は、「了解」「分かった」です。分からない時は、
je'enai と言います。「え?」「というと?」
ke'o 相手の言うことがはっきり聞き取れなくて、繰り返して欲しい時に言います。
be'e は、相手に言葉の伝達をして欲しい時に言います。「ねえ?」「聞いてる?」
re'i は言葉の伝達を受け止める用意があることを伝えます。(ちなみに、 bredi は「~は~に対して用意がある」です。)電話を取った時に言う「もしもし」です。
mu'o 次は相手がしゃべる番だ、という時に使います。「以上。そちらどうぞ。」
ta'a 自分のしゃべる順番ではないが、口をはさみたい時に言います。
nu'e は、約束をする時に言います。
pe'u は、要望を述べる時に言います。(心態詞の e'o と似ています。)
vi'o は、要望を受け入れて、それを遂行する時に言います。「了解」「やるよ」「任せな!」です。
ki'e お礼を言う時に使います。「ありがとう。」これに対する答えとしては、 je'e と言うのが普通です。
fe'o 会話を終わらせる時に使います。(メールではこちらを使うべきだと言えますが、co'o ほど広まっていません。)
呼びかけの語の後に名前を付けられますが、名前を言う前に、少し間を空けるのが原則です。どこから名前が始まるのかをはっきりさせるためです。
名前ではなくて、 sumti が来ることもあります。
co'o la mensi
「姉さん、さようなら。」
あるいは selbri でも構いません。
co'o mensi
「姉さん、さようなら。」
呼びかけの語の後に何も付かない場合には、終端子を付ける必要があります。でないと、次に続く語が、呼びかけの対象と誤解されてしまうからです。呼びかけの語の終端子は、 do'u です。
例を挙げます。
coi do'u la suzyn. la ranjit. puzi cliva
「やあ!スーザンはランジットの元からさっき去ったよ。」
coi la suzyn. la ranjit. puzi cliva
「やあ、スーザン!ランジットはさっき去ったよ。」
[[Category:ロジバン|こおうけい よひかけ]]
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2015-08-07T12:22:06Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/Lojban_For_Beginners_%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E8%A8%B3/%E5%91%BC%E5%BF%9C%E7%B3%BB%EF%BC%88%E5%91%BC%E3%81%B3%E3%81%8B%E3%81%91%EF%BC%89
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14,634 |
Lojban For Beginners 日本語訳/借用語
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借用語
新しい語を作りたい時には、まず基本語( gismu )の組み合わせの合成語( lujvo )を考えます。合成された語が selbri (述語)としてどのような場所構造を取るかは決まっているので、基本語( gismu )と同じように使えます。
しかし、それではどうしても間に合わない時があります。
例えば「ブリーチーズ」だとか、「ロックンロール(後のロックという音楽ジャンルとは違う)」をどのように表すのでしょう?
ここで借用語(fu'ivla )に頼ることになります。
ロジバンに借用語を導入するにあたって問題になるのは、ロジバンが文字の列に厳密に語を認めてしまう、ということです。
つまり、ほとんどの外来語はそのままロジバンで言うと、ロジバンで違う意味に解釈されてしまう、ということです。
例えば、エスペラントと言うつもりでそのまま .esperanto. と言うと、 .e speranto 「~と、結婚で柔らかい?」もの、という解釈されてしまいます。(厳密に言えば、「柔らかい」は ranto ではなく、 ranti ですが。)
原則として、借用語には基本語( gismu )を先頭に付けて、どんな意味の語であるかを明らかにします。基本語( gismu )の最後の母音を取って、 r (もし r が重なるようなら n )を間に挟みます。借用する語は子音で始まって母音で終わるようにします。
この発音しづらい子音の連続により、ロジバン本来の語と間違えられることを免れます。
借用する語が母音で始まる場合、どんな子音を置くのかは決まってはいません。人気があるのは x や n です。同様に、借用する語が子音で終わる場合に、どんな母音を置くのかも決まっていません。しかし本書では、その前の母音を繰り返すことにします。
例えば、イングランド( England )なら、
「国のイングランド」( gugd + r + n + ingland + a )
「カレー」の場合
cidja 「食べ物」から最後の a を取る。
借用語にする語を kari とする。(子音で始まり、母音で終わる。)
r で二つをくっ付ける。
「食べ物のカレー」
となります。
この子音の連続では、 r だけで一つの音節になります。
cidjrrrrrkariというような発音です。
ロジバンでは借用語( fu'ivla )が使われることは多くありません。標準的な借用語の一覧があるわけでもないのです。
どの言語から採用するのか、という問題がありますし、それによって問題が起こることも考えられます。生物の名には、ラテン語の特にリンネ式の学術名が国際的に使われています。しかしそれを使おうと思えば、学術名をいちいち知っておかなければならないことになります。
fu'ivla はロジバンにおいてまだ未開の分野なのです。
今まで見た fu'ivla は、その第三段階と呼ばれるものです。
第四段階の fu'ivla を見ることがあるかもしれません。第四段階とは、あの発音しづらい gismu の前の部分を除いて、それでいて普通の brivla と間違えられないような形のものです。良く知られている語について使われます。
例えば、The Complete Lojban Language は国名の「チリ」について、gugdrtcile 「国のチリ」ではなくて、 tci'ile の方を推奨しています。しかしそれに賛成でない人もいます。標準になっているわけではありませんし、もし使うなら、注意をたびたび受けることになるでしょう。
ところで、「ブリーチーズ」と「ロックンロール」それに「ロック」はそれぞれ、
cirlrbri
「ブリーチーズ」
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「ロック」
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借用語 新しい語を作りたい時には、まず基本語( gismu )の組み合わせの合成語( lujvo )を考えます。合成された語が selbri (述語)としてどのような場所構造を取るかは決まっているので、基本語( gismu )と同じように使えます。 しかし、それではどうしても間に合わない時があります。 例えば「ブリーチーズ」だとか、「ロックンロール(後のロックという音楽ジャンルとは違う)」をどのように表すのでしょう? ここで借用語(fu'ivla )に頼ることになります。 ロジバンに借用語を導入するにあたって問題になるのは、ロジバンが文字の列に厳密に語を認めてしまう、ということです。 つまり、ほとんどの外来語はそのままロジバンで言うと、ロジバンで違う意味に解釈されてしまう、ということです。 例えば、エスペラントと言うつもりでそのまま .esperanto. と言うと、 .e speranto 「~と、結婚で柔らかい?」もの、という解釈されてしまいます。 原則として、借用語には基本語( gismu )を先頭に付けて、どんな意味の語であるかを明らかにします。基本語( gismu )の最後の母音を取って、 r を間に挟みます。借用する語は子音で始まって母音で終わるようにします。 この発音しづらい子音の連続により、ロジバン本来の語と間違えられることを免れます。 借用する語が母音で始まる場合、どんな子音を置くのかは決まってはいません。人気があるのは x や n です。同様に、借用する語が子音で終わる場合に、どんな母音を置くのかも決まっていません。しかし本書では、その前の母音を繰り返すことにします。 例えば、イングランド( England )なら、 「国のイングランド」 「カレー」の場合 cidja 「食べ物」から最後の a を取る。 借用語にする語を kari とする。(子音で始まり、母音で終わる。) r で二つをくっ付ける。 「食べ物のカレー」 となります。 この子音の連続では、 r だけで一つの音節になります。 cidjrrrrrkariというような発音です。 ロジバンでは借用語( fu'ivla )が使われることは多くありません。標準的な借用語の一覧があるわけでもないのです。 どの言語から採用するのか、という問題がありますし、それによって問題が起こることも考えられます。生物の名には、ラテン語の特にリンネ式の学術名が国際的に使われています。しかしそれを使おうと思えば、学術名をいちいち知っておかなければならないことになります。 fu'ivla はロジバンにおいてまだ未開の分野なのです。 今まで見た fu'ivla は、その第三段階と呼ばれるものです。 第四段階の fu'ivla を見ることがあるかもしれません。第四段階とは、あの発音しづらい gismu の前の部分を除いて、それでいて普通の brivla と間違えられないような形のものです。良く知られている語について使われます。 例えば、The Complete Lojban Language は国名の「チリ」について、gugdrtcile 「国のチリ」ではなくて、 tci'ile の方を推奨しています。しかしそれに賛成でない人もいます。標準になっているわけではありませんし、もし使うなら、注意をたびたび受けることになるでしょう。 ところで、「ブリーチーズ」と「ロックンロール」それに「ロック」はそれぞれ、 cirlrbri 「ブリーチーズ」 zgiknroknrolo 「ロックンロール」 zgiknroko 「ロック」 と言います。
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'''借用語'''
新しい語を作りたい時には、まず基本語( gismu )の組み合わせの合成語( lujvo )を考えます。合成された語が selbri (述語)としてどのような場所構造を取るかは決まっているので、基本語( gismu )と同じように使えます。
しかし、それではどうしても間に合わない時があります。
例えば「ブリーチーズ」だとか、「ロックンロール(後のロックという音楽ジャンルとは違う)」をどのように表すのでしょう?
ここで借用語(fu'ivla )に頼ることになります。
ロジバンに借用語を導入するにあたって問題になるのは、ロジバンが文字の列に厳密に語を認めてしまう、ということです。
つまり、ほとんどの外来語はそのままロジバンで言うと、ロジバンで違う意味に解釈されてしまう、ということです。
例えば、エスペラントと言うつもりでそのまま .esperanto. と言うと、 .e speranto 「~と、結婚で柔らかい?」もの、という解釈されてしまいます。(厳密に言えば、「柔らかい」は ranto ではなく、 ranti ですが。)
原則として、借用語には基本語( gismu )を先頭に付けて、どんな意味の語であるかを明らかにします。基本語( gismu )の最後の母音を取って、 r (もし r が重なるようなら n )を間に挟みます。借用する語は子音で始まって母音で終わるようにします。
この発音しづらい子音の連続により、ロジバン本来の語と間違えられることを免れます。
借用する語が母音で始まる場合、どんな子音を置くのかは決まってはいません。人気があるのは x や n です。同様に、借用する語が子音で終わる場合に、どんな母音を置くのかも決まっていません。しかし本書では、その前の母音を繰り返すことにします。
例えば、イングランド( England )なら、
gugdrninglanda
「国のイングランド」( gugd + r + n + ingland + a )
「カレー」の場合
cidja 「食べ物」から最後の a を取る。
借用語にする語を kari とする。(子音で始まり、母音で終わる。)
r で二つをくっ付ける。
cidjrkari
「食べ物のカレー」
となります。
この子音の連続では、 r だけで一つの音節になります。
cidjrrrrrkariというような発音です。
ロジバンでは借用語( fu'ivla )が使われることは多くありません。標準的な借用語の一覧があるわけでもないのです。
どの言語から採用するのか、という問題がありますし、それによって問題が起こることも考えられます。生物の名には、ラテン語の特にリンネ式の学術名が国際的に使われています。しかしそれを使おうと思えば、学術名をいちいち知っておかなければならないことになります。
fu'ivla はロジバンにおいてまだ未開の分野なのです。
今まで見た fu'ivla は、その第三段階と呼ばれるものです。
第四段階の fu'ivla を見ることがあるかもしれません。第四段階とは、あの発音しづらい gismu の前の部分を除いて、それでいて普通の brivla と間違えられないような形のものです。良く知られている語について使われます。
例えば、The Complete Lojban Language は国名の「チリ」について、gugdrtcile 「国のチリ」ではなくて、 tci'ile の方を推奨しています。しかしそれに賛成でない人もいます。標準になっているわけではありませんし、もし使うなら、注意をたびたび受けることになるでしょう。
ところで、「ブリーチーズ」と「ロックンロール」それに「ロック」はそれぞれ、
cirlrbri
「ブリーチーズ」
zgiknroknrolo
「ロックンロール」
zgiknroko
「ロック」
と言います。
[[Category:ロジバン|しやくようこ]]
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2015-08-07T12:17:38Z
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14,636 |
電気回路理論/重ね合わせの理
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重ね合わせの理(principle of superposition)は線形回路であれば直流・交流問わず一般に成り立つ原理である。
線形回路に電源が複数含まれている場合、回路の任意の枝の電流および電圧は、電源が1つしかない場合の全てを重ね合わせたものに等しい。これを重ね合わせの理という。
ここで重ね合わせとは、それぞれの場合の電流・電圧の総和をとることを意味する。また、電源の除去とは、電流源であれば端子を開放し、電圧源であれば短絡することをいう。
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重ね合わせの理(principle of superposition)は線形回路であれば直流・交流問わず一般に成り立つ原理である。
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'''重ね合わせの理'''(principle of superposition)は線形回路であれば直流・交流問わず一般に成り立つ原理である。
== 重ね合わせの理 ==
線形回路に電源が複数含まれている場合、回路の任意の枝の電流および電圧は、電源が1つしかない場合の全てを重ね合わせたものに等しい。これを重ね合わせの理という。
ここで重ね合わせとは、それぞれの場合の電流・電圧の総和をとることを意味する。また、電源の除去とは、電流源であれば端子を開放し、電圧源であれば短絡することをいう。
== 例題 ==
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2010-07-21T16:40:14Z
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14,637 |
Lojban For Beginners 日本語訳/同一であること
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同一であること
「これはペンだ。」と言いたい時には、
と言えます。これは、 penbi が、「~はペンである」という述語(selbri)だからです。
lo penbi 「ペン」という名詞(sumti)では、そのままでは文を作れません。文には述語(selbri)が要ります。
(「これ、ペン。」は日本語では意味が通じそうですが、ロジバンでは selbri がないと文にならないのです。)
lo penbi は、 lo という冠詞を取れば、「~はペンである」というselbri になれますが、そうは行かないものもあります。
例えば、le mi ci mensi 「私の三人の姉妹」の冠詞 le を取ると、どうなるでしょう。「私」と「三人の姉妹」がばらばらになりますが、そのままでは selbri (述語) にはなりません。
sumti (冠詞のある名詞)を selbri (述語)に変えてしまうのが me です。 sumti の前に置きます。
la nik. 「ニックさん」は sumti (名詞)ですが、
me la nik. と言えば、何かは「ニックさんだ」という selbri です。
le mi ci mensi 「私の三人の姉妹」に me を付けると、
「レナは、私の三姉妹であるものだ。」
という selbri (述語)になります。
これは、つまり「レナは三姉妹の一人だ。」という意味です。
me を付けると、「~の一つだ」という意味になる、と考えて良いでしょう。
(ロジバンの過去において、 me は、「~である」という意味ではなく、「~に関係する」という意味の時がありました。それによる混乱が古いロジバン話者に見られることがあります。温かい目で見てやって下さい。)
du は、selbri (述語)で、「~と~が同じものだ」と言う時に使います。
「私はニックだ。」
「私はロビンだ。」
同じものなので、 sumti の位置を入れ替えても意味は変わりません。
「ロビンと私は同一人物だ。」
「~の一人」という意味はないので、
la renas. du le mi ci mensi
とは普通なら言えません。 「レナと私の三人の姉妹は同一人物だ。」という意味不明の文になってしまいます。
さてここで、
mi du lo prenu
と言えるでしょうか? lo prenu とは、人全体を表します。
答えは、言えます。しかしこの場合は、 lo prenu は「人全体」ではなくて、「私という人」を指しています。 lo の定義は、「少なくとも一つのもの」であり、この場合は、「私という一人の人が私と同一人物だ」、と述べているわけです。
du というのはだいたい数学のイコールや、「~と~は同じものだ」と説明するものとして使われます。「私は人だ」と言いたいなら、
と言えば良いのです。
po'u は、pe や po のように、sumti に sumti をつないで、説明を加えます。しかしそれは、 sumti 同士が関係していることを表す( pe )のでもなく、所有されていることを表す( po )のでもなく、同一のものである、ということを表します。
「ジョテイスの友人であるランジットならここにいる。」
po'u には、 pe や po や po'e と同じように、限定しない版の、 no'u があります。何人ものランジットがいる中で、「ジョティスの友人であるランジット」と限定したいわけではなく、単に説明を加えたいだけなら、 no'u が使えます。
「ランジットは、ジョティスの友人で、ここにいる。」あるいは「ジョテイスの友人のランジットがここにいる。」
no'u は、 noi du と言い換えられます。
po'u は、 poi du と言い換えられます。
no'u や po'u は、「またの名を」示す時に良く使われます。
「スーザンは、「化学厄介」つまりジャンに会う。」
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同一であること 「これはペンだ。」と言いたい時には、 と言えます。これは、 penbi が、「~はペンである」という述語(selbri)だからです。 lo penbi 「ペン」という名詞(sumti)では、そのままでは文を作れません。文には述語(selbri)が要ります。 lo penbi は、 lo という冠詞を取れば、「~はペンである」というselbri になれますが、そうは行かないものもあります。 例えば、le mi ci mensi 「私の三人の姉妹」の冠詞 le を取ると、どうなるでしょう。「私」と「三人の姉妹」がばらばらになりますが、そのままでは selbri (述語) にはなりません。 sumti (冠詞のある名詞)を selbri (述語)に変えてしまうのが me です。 sumti の前に置きます。 la nik. 「ニックさん」は sumti (名詞)ですが、 me la nik. と言えば、何かは「ニックさんだ」という selbri です。 le mi ci mensi 「私の三人の姉妹」に me を付けると、 「レナは、私の三姉妹であるものだ。」 という selbri (述語)になります。 これは、つまり「レナは三姉妹の一人だ。」という意味です。 me を付けると、「~の一つだ」という意味になる、と考えて良いでしょう。 du は、selbri (述語)で、「~と~が同じものだ」と言う時に使います。 「私はニックだ。」 「私はロビンだ。」 同じものなので、 sumti の位置を入れ替えても意味は変わりません。 「ロビンと私は同一人物だ。」 「~の一人」という意味はないので、 la renas. du le mi ci mensi とは普通なら言えません。 「レナと私の三人の姉妹は同一人物だ。」という意味不明の文になってしまいます。 さてここで、 mi du lo prenu と言えるでしょうか? lo prenu とは、人全体を表します。 答えは、言えます。しかしこの場合は、 lo prenu は「人全体」ではなくて、「私という人」を指しています。 lo の定義は、「少なくとも一つのもの」であり、この場合は、「私という一人の人が私と同一人物だ」、と述べているわけです。 du というのはだいたい数学のイコールや、「~と~は同じものだ」と説明するものとして使われます。「私は人だ」と言いたいなら、 と言えば良いのです。 po'u は、pe や po のように、sumti に sumti をつないで、説明を加えます。しかしそれは、 sumti 同士が関係していることを表す( pe )のでもなく、所有されていることを表す( po )のでもなく、同一のものである、ということを表します。 「ジョテイスの友人であるランジットならここにいる。」 po'u には、 pe や po や po'e と同じように、限定しない版の、 no'u があります。何人ものランジットがいる中で、「ジョティスの友人であるランジット」と限定したいわけではなく、単に説明を加えたいだけなら、 no'u が使えます。 「ランジットは、ジョティスの友人で、ここにいる。」あるいは「ジョテイスの友人のランジットがここにいる。」 no'u は、 noi du と言い換えられます。 po'u は、 poi du と言い換えられます。 no'u や po'u は、「またの名を」示す時に良く使われます。 「スーザンは、「化学厄介」つまりジャンに会う。」
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'''同一であること'''
「これはペンだ。」と言いたい時には、
ti penbi
と言えます。これは、 penbi が、「~はペンである」という述語(selbri)だからです。
lo penbi 「ペン」という名詞(sumti)では、そのままでは文を作れません。文には述語(selbri)が要ります。
(「これ、ペン。」は日本語では意味が通じそうですが、ロジバンでは selbri がないと文にならないのです。)
lo penbi は、 lo という冠詞を取れば、「~はペンである」というselbri になれますが、そうは行かないものもあります。
例えば、le mi ci mensi 「私の三人の姉妹」の冠詞 le を取ると、どうなるでしょう。「私」と「三人の姉妹」がばらばらになりますが、そのままでは selbri (述語) にはなりません。
sumti (冠詞のある名詞)を selbri (述語)に変えてしまうのが me です。 sumti の前に置きます。
la nik. 「ニックさん」は sumti (名詞)ですが、
me la nik. と言えば、何かは「ニックさんだ」という selbri です。
le mi ci mensi 「私の三人の姉妹」に me を付けると、
la renas. me le mi ci mensi
「レナは、私の三姉妹であるものだ。」
という selbri (述語)になります。
これは、つまり「レナは三姉妹の一人だ。」という意味です。
me を付けると、「~の一つだ」という意味になる、と考えて良いでしょう。
(ロジバンの過去において、 me は、「~である」という意味ではなく、「~に関係する」という意味の時がありました。それによる混乱が古いロジバン話者に見られることがあります。温かい目で見てやって下さい。)
du は、selbri (述語)で、「~と~が同じものだ」と言う時に使います。
mi du la nik.
「私はニックだ。」
mi du la robin.
「私はロビンだ。」
同じものなので、 sumti の位置を入れ替えても意味は変わりません。
la robin. du mi
「ロビンと私は同一人物だ。」
「~の一人」という意味はないので、
la renas. du le mi ci mensi
とは普通なら言えません。 「レナと私の三人の姉妹は同一人物だ。」という意味不明の文になってしまいます。
さてここで、
mi du lo prenu
と言えるでしょうか? lo prenu とは、人全体を表します。
答えは、言えます。しかしこの場合は、 lo prenu は「人全体」ではなくて、「私という人」を指しています。 lo の定義は、「少なくとも一つのもの」であり、この場合は、「私という一人の人が私と同一人物だ」、と述べているわけです。
du というのはだいたい数学のイコールや、「~と~は同じものだ」と説明するものとして使われます。「私は人だ」と言いたいなら、
mi prenu
と言えば良いのです。
po'u は、pe や po のように、sumti に sumti をつないで、説明を加えます。しかしそれは、 sumti 同士が関係していることを表す( pe )のでもなく、所有されていることを表す( po )のでもなく、同一のものである、ということを表します。
la ranjit. po'u le pendo be la djiotis. vi zvati
「ジョテイスの友人であるランジットならここにいる。」
po'u には、 pe や po や po'e と同じように、限定しない版の、 no'u があります。何人ものランジットがいる中で、「ジョティスの友人であるランジット」と限定したいわけではなく、単に説明を加えたいだけなら、 no'u が使えます。
la ranjit. no'u le pendo be la djiotis. vi zvati
「ランジットは、ジョティスの友人で、ここにいる。」あるいは「ジョテイスの友人のランジットがここにいる。」
no'u は、 noi du と言い換えられます。
po'u は、 poi du と言い換えられます。
no'u や po'u は、「またの名を」示す時に良く使われます。
la suzyn. penmi la xumske fanza ku no'u la jan.
「スーザンは、「化学厄介」つまりジャンに会う。」
[[Category:ロジバン|とういつてあること]]
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2015-08-07T12:21:38Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/Lojban_For_Beginners_%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E8%A8%B3/%E5%90%8C%E4%B8%80%E3%81%A7%E3%81%82%E3%82%8B%E3%81%93%E3%81%A8
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14,640 |
電気回路理論/相反定理
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ある4端子回路がある。一方の端子に電圧源 E 1 {\displaystyle E_{1}} を接続し、他方の端子を短絡した時に、短絡した側に電流 I 2 {\displaystyle I_{2}} が流れるとする。また逆に、先に短絡した側の端子に電圧源 E 2 {\displaystyle E_{2}} を接続し、他方の端子を短絡した時に、短絡した側に電流 I 1 {\displaystyle I_{1}} が流れるとする。このとき、
が成り立つ。これを相反定理という。
これはどちら側を入力端子にとったとしても、入力と出力の比が等しくなることから、どちら向きにも信号を伝達することができるということを示している。トランジスタやダイオードなどを含む非線形回路ではこれは成り立たない。非線形回路は入出力端子が決まっている、「一方通行」な回路である。
|
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"text": "ある4端子回路がある。一方の端子に電圧源 E 1 {\\displaystyle E_{1}} を接続し、他方の端子を短絡した時に、短絡した側に電流 I 2 {\\displaystyle I_{2}} が流れるとする。また逆に、先に短絡した側の端子に電圧源 E 2 {\\displaystyle E_{2}} を接続し、他方の端子を短絡した時に、短絡した側に電流 I 1 {\\displaystyle I_{1}} が流れるとする。このとき、",
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"title": ""
}
] |
ある4端子回路がある。一方の端子に電圧源 E 1 を接続し、他方の端子を短絡した時に、短絡した側に電流 I 2 が流れるとする。また逆に、先に短絡した側の端子に電圧源 E 2 を接続し、他方の端子を短絡した時に、短絡した側に電流 I 1 が流れるとする。このとき、 が成り立つ。これを相反定理という。 これはどちら側を入力端子にとったとしても、入力と出力の比が等しくなることから、どちら向きにも信号を伝達することができるということを示している。トランジスタやダイオードなどを含む非線形回路ではこれは成り立たない。非線形回路は入出力端子が決まっている、「一方通行」な回路である。
|
ある4端子回路がある。一方の端子に電圧源<math>E_1</math>を接続し、他方の端子を短絡した時に、短絡した側に電流<math>I_2</math>が流れるとする。また逆に、先に短絡した側の端子に電圧源<math>E_2</math>を接続し、他方の端子を短絡した時に、短絡した側に電流<math>I_1</math>が流れるとする。このとき、
:<math>\frac{E_1}{I_2} = \frac{E_2}{I_1}</math>
が成り立つ。これを'''相反定理'''という。
これはどちら側を入力端子にとったとしても、入力と出力の比が等しくなることから、どちら向きにも信号を伝達することができるということを示している。トランジスタやダイオードなどを含む非線形回路ではこれは成り立たない。非線形回路は入出力端子が決まっている、「一方通行」な回路である。
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[[Category:電気工学|そうはんていり]]
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2021-12-21T07:23:41Z
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[
"テンプレート:Stub"
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https://ja.wikibooks.org/wiki/%E9%9B%BB%E6%B0%97%E5%9B%9E%E8%B7%AF%E7%90%86%E8%AB%96/%E7%9B%B8%E5%8F%8D%E5%AE%9A%E7%90%86
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14,642 |
大阪弁/~はる
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「~はる」の形で尊敬を表す。
未然形又は連用形+はるの形で使われるが、大阪では後者がよく用いられる。
「言う」などは「言い張る」と紛らわしいため、未然形が好まれる。
初めから「ゃる」が認められる敬語には二重接続しない
「はる」の代わりに「なはる」が用いられる事がある。「見る」などでは「見張る」と紛らわしいため。
来(き)はる
しはる
「~しはります」の形で使い、この形で使われることは多い。
「~しはった」、丁寧に言うと「~しはりました」の形で
「~してはる」、丁寧に言うと「~してはります」の形で
「~しはらへん」、丁寧に言うと「~しはりません」の形で
「なはれ」を用い、相手に行動を促す
|
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"text": "「~はる」の形で尊敬を表す。",
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"text": "未然形又は連用形+はるの形で使われるが、大阪では後者がよく用いられる。",
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"text": "「言う」などは「言い張る」と紛らわしいため、未然形が好まれる。",
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"text": "初めから「ゃる」が認められる敬語には二重接続しない",
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"text": "「はる」の代わりに「なはる」が用いられる事がある。「見る」などでは「見張る」と紛らわしいため。",
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] |
「~はる」の形で尊敬を表す。
|
「~はる」の形で尊敬を表す。
==五段活用==
'''未然形又は連用形+はる'''の形で使われるが、大阪では後者がよく用いられる。
:先輩は あした 休みはるわ。 LLLLH HHH HHHHHL
::先輩は あした お休みになるよ。
「言う」などは「言い張る」と紛らわしいため、未然形が好まれる。
:先輩は よう 言わはる。 LLLLL HH HHHH
::先輩は よく 言いなさる。
初めから「ゃる」が認められる敬語には二重接続しない
:先生が仰しはる
::先生がおっしゃる
:お客様がいらしはる
::お客様がいらっしゃる
==上一段活用==
:あの方は毎朝6時に起きはる。 HHHLL LLHL LHLL LLLH
::あの方は毎朝6時に起きられる。
「はる」の代わりに「なはる」が用いられる事がある。「見る」などでは「見張る」と紛らわしいため。
:あれを見なはりませ
::あれを見なさいませ
==下一段活用==
:あの人はこれが大好物でいつも食べはる。 LHLLL HHH HHHLLLL LHL LLLH
::あの人はこれが大好物でいつも召し上がる。
==カ変==
'''来(き)はる'''
:もうすぐ来はる。 HHHL HHH
::もうすぐお見えになる。
==サ変==
'''しはる'''
:毎日庭の手入れをしはる。 LLHL HHH LHLL HHH
::毎日庭の手入れをなさる。
==丁寧な形==
「~しはります」の形で使い、この形で使われることは多い。
:明日白浜へ行きはります。 HL LLLHL HHHHHH
::明日白浜へおいでになります。
==過去==
「~しはった」、丁寧に言うと「~しはりました」の形で
:お料理を食べはりました。 LHLLL LLLLHLL
::お料理を召し上がりました。
==進行==
「~してはる」、丁寧に言うと「~してはります」の形で
:佐藤さんいてはりますか。 HLLLL HHHHHHH
::佐藤さんはいらっしゃいますか。
==否定==
「~しはらへん」、丁寧に言うと「~しはりません」の形で
:まだ来はらへん。 LH HHLLL
::まだお見えにならない。
==推奨 提案==
「なはれ」を用い、相手に行動を促す
:はよう かえんなはれ。 LLL HHHHLL
::はやく お帰りなさい。
[[カテゴリ:大阪弁|はる]]
| null |
2022-12-04T01:22:28Z
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[] |
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E5%A4%A7%E9%98%AA%E5%BC%81/%EF%BD%9E%E3%81%AF%E3%82%8B
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14,643 |
電気回路理論/網目解析法
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回路の解析法として、もうひとつ網目解析法(mesh analysis)と呼ばれる方法を紹介する。これは、回路の網目に着目し、KVLを用いて回路方程式を立てる方法である。
回路図が無いため、しばらく記号で代用します
たとえば上図のT形回路で考えてみよう。回路には2つの網目が含まれている。それぞれの網目を C 1 , C 2 {\displaystyle C_{1},C_{2}} とし、それぞれの網目の中を流れる電流を i 1 , i 2 {\displaystyle i_{1},i_{2}} とすれば、KVLより
の2つの方程式を得る。これを書き直せば、
となり、さらに行列を用いて
と書き直すことができる。
と書くことができる。右辺を閉路電圧源ベクトルといい、左辺の縦ベクトルを閉路電流ベクトルという。閉路電流ベクトルは各閉路の閉路電流を縦に並べたベクトルであり、閉路電圧源ベクトルは各閉路に含まれる電圧源を縦に並べたベクトルである。
これより各閉路電流は
によって求めることができる。
網目解析法はこの左辺の係数行列
を機械的に与える。この行列の対角成分(第(k,k)-成分)はk番目の閉路に含まれている抵抗の和である。これを自己抵抗(self-resistance)という。また、この行列の非対角成分(第(k,l)-成分)はk番目の閉路とl番目の閉路の両方に含まれている抵抗の和に負の符号をつけたものになっている。これを相互抵抗(mutual-resistance)という。
したがって、この方法で自己抵抗と相互抵抗を求めることによって
の形の方程式を作ることができる。これを網目方程式(mesh equations)という。
もし回路に電流源が含まれていれば、その場合は鳳-テブナンの定理によって等価電圧源に置き換えてから網目方程式を作ればよい。
まとめると、網目解析法を用いて回路の各閉路の電流を求めるには、次の手順を踏めばよい。
なお、これはかならずしも網目を用いなくとも、回路中の任意の閉路を用いて同様の方程式を立てることができる。その場合でも自己抵抗や電圧源ベクトルの計算法は同じであるが、相互抵抗は必ずしも負とならない。しかし、回路によっては適切な閉路を選択することによってより簡単に計算できる場合もある。
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] |
回路の解析法として、もうひとつ網目解析法(mesh analysis)と呼ばれる方法を紹介する。これは、回路の網目に着目し、KVLを用いて回路方程式を立てる方法である。
|
回路の解析法として、もうひとつ'''網目解析法'''(mesh analysis)と呼ばれる方法を紹介する。これは、回路の網目に着目し、KVLを用いて回路方程式を立てる方法である。
== 網目解析法 ==
''回路図が無いため、しばらく記号で代用します''
<pre>
┌────R1────┬────R3────┐
│+ → │ → │
V ↑C1↓ R2 ↑C2↓ │
│- ← │ ← │
└─────────┴─────────┘
C
</pre>
たとえば上図のT形回路で考えてみよう。回路には2つの網目が含まれている。それぞれの網目を<math>C_1, C_2</math>とし、それぞれの網目の中を流れる電流を<math>i_1, i_2</math>とすれば、KVLより
:<math>C_1: V - R_1i_1 - R_2(i_1-i_2) = 0</math>
:<math>C_2: -R_2(i_2-i_1) - R_3i_2 = 0</math>
の2つの方程式を得る。これを書き直せば、
:<math>(R_1+R_2)i_1 - R_2i_2 = V</math>
:<math>-R_2i_1 + (R_2+R_3)i_2 = 0</math>
となり、さらに行列を用いて
:<math>\begin{pmatrix}
R_1+R_2 & -R_2 \\
-R_2 & R_2+R_3
\end{pmatrix}\begin{pmatrix}
i_1 \\ i_2
\end{pmatrix} = \begin{pmatrix}
V \\ 0
\end{pmatrix}</math>
と書き直すことができる。
と書くことができる。右辺を閉路電圧源ベクトルといい、左辺の縦ベクトルを閉路電流ベクトルという。閉路電流ベクトルは各閉路の閉路電流を縦に並べたベクトルであり、閉路電圧源ベクトルは各閉路に含まれる電圧源を縦に並べたベクトルである。
これより各閉路電流は
:<math>\begin{pmatrix}
i_1 \\ i_2
\end{pmatrix} = \begin{pmatrix}
R_1+R_2 & -R_2 \\
-R_2 & R_2+R_3
\end{pmatrix}^{-1}\begin{pmatrix}
V \\ 0
\end{pmatrix}</math>
によって求めることができる。
網目解析法はこの左辺の係数行列
:<math>\begin{pmatrix}
R_1+R_2 & -R_2 \\
-R_2 & R_2+R_3
\end{pmatrix}</math>
を機械的に与える。この行列の対角成分(第(''k'',''k'')-成分)は''k''番目の閉路に含まれている抵抗の和である。これを'''自己抵抗'''(self-resistance)という。また、この行列の非対角成分(第(''k'',''l'')-成分)は''k''番目の閉路と''l''番目の閉路の両方に含まれている抵抗の和に負の符号をつけたものになっている。これを'''相互抵抗'''(mutual-resistance)という。
したがって、この方法で自己抵抗と相互抵抗を求めることによって
:<math>\begin{pmatrix}
r_{11} & r_{12} & \cdots & r_{1n} \\
r_{21} & r_{22} & \cdots & r_{2n} \\
\vdots & \vdots & \ddots & \vdots \\
r_{n1} & r_{n2} & \cdots & r_{nn}
\end{pmatrix}\begin{pmatrix}
i_1 \\ i_2 \\ \vdots \\ i_n
\end{pmatrix} = \begin{pmatrix}
v_1 \\ v_2 \\ \vdots \\ v_n
\end{pmatrix}</math>
の形の方程式を作ることができる。これを'''網目方程式'''(mesh equations)という。
もし回路に電流源が含まれていれば、その場合は[[../鳳-テブナンの定理|鳳-テブナンの定理]]によって等価電圧源に置き換えてから網目方程式を作ればよい。
まとめると、網目解析法を用いて回路の各閉路の電流を求めるには、次の手順を踏めばよい。
# 電流源が含まれている場合、鳳-テブナンの定理を用いて等価電圧源に置き換えを行う。
# 全ての網目の電流を<math>i_1, i_2, \cdots, i_n</math>とする。
# 各網目の自己抵抗<math>r_{kk}</math>、および各網目間の相互抵抗<math>r_{kl}</math>を求める。
# 各網目に含まれる等価電圧源<math>v_k</math>を求める。
# 網目方程式をつくる。
#: <math>\begin{pmatrix}
r_{11} & r_{12} & \cdots & r_{1n} \\
r_{21} & r_{22} & \cdots & r_{2n} \\
\vdots & \vdots & \ddots & \vdots \\
r_{n1} & r_{n2} & \cdots & r_{nn}
\end{pmatrix}\begin{pmatrix}
i_1 \\ i_2 \\ \vdots \\ i_n
\end{pmatrix} = \begin{pmatrix}
v_1 \\ v_2 \\ \vdots \\ v_n
\end{pmatrix}</math>
# 方程式を解く。抵抗の行列の逆行列をかけたり、クラメルの公式を用いたりすることで、機械的に計算することができる。
なお、これはかならずしも網目を用いなくとも、回路中の任意の閉路を用いて同様の方程式を立てることができる。その場合でも自己抵抗や電圧源ベクトルの計算法は同じであるが、相互抵抗は必ずしも負とならない。しかし、回路によっては適切な閉路を選択することによってより簡単に計算できる場合もある。
[[カテゴリ:電気工学]]
| null |
2022-11-26T10:37:33Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/%E9%9B%BB%E6%B0%97%E5%9B%9E%E8%B7%AF%E7%90%86%E8%AB%96/%E7%B6%B2%E7%9B%AE%E8%A7%A3%E6%9E%90%E6%B3%95
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14,645 |
電気回路理論/インピーダンス
|
実際の電流波形や電圧波形は当然ながら実数関数であり、たとえば
といった形に書くことができる。しかし、この波形を実関数ではなく、複素関数として見ることによって、より簡単に解析を行うことができる。なお、電気工学においては電流iとの混同を避けるため、虚数単位としてjを用いる。すなわち、
である。
オイラーの公式
より、電流波形や電圧波形を
と表すことにし、計算は複素数のまま行って、最終的に実部あるいは虚部だけを取り出すことにすれば、実関数と同等の計算がより簡単に行えることになる。
ここでこの複素正弦波は、
と書くことができる。 I 0 e j θ i {\displaystyle I_{0}e^{j\theta _{i}}} は定数であり、 e j ω t {\displaystyle e^{j\omega t}} は各周波数 ω {\displaystyle \omega } の複素正弦波である。このなかで時間変化しない定数である
を複素電流ベクトルと呼ぶ。同様に電圧であれば、
を複素電圧ベクトルと呼ぶ。時間変化する e j ω t {\displaystyle e^{j\omega t}} についてはしばらく無視してしまって構わない。なぜならば線形回路においては基本的にどこでも周波数は同じであり、振幅と位相が変化するからである。実際には周波数によって回路の応答は異なる(たとえば共振など)が、しばらくは振幅と位相に着目していくことにする。なお、複素ベクトルであることが明らかである場合には、上の点を省略してIやVと書くこともあるので注意が必要である。複素ベクトルと時間波形の関係について再度まとめると、
である。振幅と位相という2つの量を一度に扱うために複素数を用いているのだと理解してもよい。
なお、上記のような記号法(複素数表示)を用いた計算後、答えの電流や電圧を実関数に答えを戻すのを忘れないように。大学の電気電子工学科の定期試験では、記号法による複素数表記のままだと、不正解として扱われる場合も多いだろう。
実務で使う素子メーカー企業などの販売する回路素子の仕様表にある動作電圧やら消費電流やら各種の抵抗やインダクタンスの表記も、実数値での表記が常識である。
また、数学的・物理学的にも、大学1年レベルだと線形回路しか扱わないので、あたかもすべての回路に線形性があるかと誤解しがちだが、しかし上級学年になると電子回路など非線形の回路を扱う必要が出てきて、もはや線形性が成り立たなくなるので、したがって回路方程式の線形性を前提にした複素数表示も無効になる。電子回路でなく送電などの強電系の電気回路でも、厳密には線形性が成り立たない場合が多々あるので、場合によっては複素数表示が無効になる場合もある。
このような事情からか、あくまで電流・電圧などの実態は実関数で表すと考えるのが電気工学での慣習であり、複素数表示は線形性が成り立つ場合などの途中計算での便法だと考えるのが、電気工回路論での慣習である。
したがって、試験の解答などでも、特に記法が指定されていない限りは、線形回路であっても、実関数で最終的な電流または電圧を表記するのが慣習である。
ほか、実務で、部下が大卒とは限らず、部下の学歴では複素数を習ってない場合も有り得るので、電流・電圧を実関数で表記するのが望ましいだろう。
直流回路では抵抗あるいはコンダクタンスのみを考えればよかったが、交流では常に電流電圧が時間変化をするため、電流と電圧の比は直流回路のように一定とはならない。しかし、複素正弦波の考え方によって、電流と電圧の比Zは
のように、複素数の定数となる。この複素数の絶対値は電流と電圧の振幅の比となり、またこの複素数の偏角は電流と電圧の位相差となっている。これを複素インピーダンスあるいはインピーダンス(impedance)という。これは直流回路での抵抗に対応する値であり、交流回路の解析において非常に重要な量である。インピーダンスの単位は抵抗と同じ[Ω]である。
直流回路では抵抗の逆数としてアドミタンスを定義した。そこで交流回路においても、インピーダンスの逆数
をアドミタンス(admittance)という。アドミタンスは直流回路でのコンダクタンスに対応する値であり、単位はコンダクタンスと同じく[S]である。
微分方程式
要は、この微分方程式を解ければよい。 なお、上式で z ( D ) = ( R + L d d t + 1 c ∫ ) {\displaystyle z(D)=(R+L{\frac {d}{dt}}+{\frac {1}{c}}\int )} および D = d d t {\displaystyle D={\frac {d}{dt}}} とした。
微分作用素D(大学2年の数学の本に書いてある)の固有値・固有関数の理論から、
固有値については、「線形代数」の本や、高校数学・旧課程の「行列」での「一次変換」の幾何学などの本を参考にせよ。
微分作用素Dの固有関数は指数関数 e なので、これでオイラーの公式を用いた記号法と、ほぼ同内容の計算法が得られる。
|
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"text": "要は、この微分方程式を解ければよい。 なお、上式で z ( D ) = ( R + L d d t + 1 c ∫ ) {\\displaystyle z(D)=(R+L{\\frac {d}{dt}}+{\\frac {1}{c}}\\int )} および D = d d t {\\displaystyle D={\\frac {d}{dt}}} とした。",
"title": "発展:記号法の数学的な証明"
},
{
"paragraph_id": 24,
"tag": "p",
"text": "微分作用素D(大学2年の数学の本に書いてある)の固有値・固有関数の理論から、",
"title": "発展:記号法の数学的な証明"
},
{
"paragraph_id": 25,
"tag": "p",
"text": "固有値については、「線形代数」の本や、高校数学・旧課程の「行列」での「一次変換」の幾何学などの本を参考にせよ。",
"title": "発展:記号法の数学的な証明"
},
{
"paragraph_id": 26,
"tag": "p",
"text": "微分作用素Dの固有関数は指数関数 e なので、これでオイラーの公式を用いた記号法と、ほぼ同内容の計算法が得られる。",
"title": "発展:記号法の数学的な証明"
}
] | null |
== フェーザ表示 ==
電流波形や電圧波形が単純な正弦波
:<math>i(t) = I_0\sin(\omega t + \theta_i)</math>
の形に書くことができるとき、次のような複素数による表示を考えることができる。なお、電気工学においては電流''i''との混同を避けるため、虚数単位として''j''を用いる。すなわち、
:<math>j^2 = -1</math>
である。
オイラーの公式
:<math>e^{j\theta} = \cos\theta + j\sin\theta</math>
より、電流波形や電圧波形を
:<math>i(t) = \Im {[I_0e^{j(\omega t + \theta_i)}]} = \Im{[I_0\cos(\omega t + \theta_i) + jI_0\sin(\omega t + \theta_i)]} = I_0\sin(\omega t + \theta_i)</math>
と表すことができる。計算は複素数のまま行って、最終的に実部あるいは虚部だけを取り出すことにすれば、実関数と同等の計算がより簡単に行えることになる。
この表示について、
:<math>I_0e^{j(\omega t + \theta_i)} = I_0e^{j\theta_i}e^{j\omega t} = \dot I e^{j\omega t} </math>
となる。ここで、<math>I_0e^{j\theta_i}</math> は定数であるので、これを <math>\dot I</math> と置き、'''複素電流ベクトル'''と呼ぶ。
すなわち、電流は、
:<math>i(t) = \Im{[\dot I e^{j\omega t}]}</math>
と書けることになる。
電圧に関しても同様に
:<math>\dot{V} = V_0e^{j\theta_v}</math>
を'''複素電圧ベクトル'''と呼ぶ。
時間変化する<math>e^{j\omega t}</math>については無視して、複素ベクトル <math>\dot I ,\dot V</math> について考えることで計算を楽にすることができる。なぜならば線形回路においては基本的にどこでも周波数は同じであり、振幅と位相が変化するからである。実際には周波数によって回路の応答は異なる(たとえば[[../共振|共振]]など)が、しばらくは振幅と位相に着目していくことにする。なお、複素ベクトルであることが明らかである場合には、上の点を省略して''I''や''V''と書くこともあるので注意が必要である。複素ベクトルと時間波形の関係について再度まとめると、
:<math>i(t) = \Im{[\dot{I}e^{j\omega t}]}</math>
:<math>v(t) = \Im {[\dot{V}e^{j\omega t}]}</math>
である。振幅と位相という2つの量を一度に扱うために複素数を用いているのだと理解してもよい
なお、上記のような記号法(複素数表示)を用いた計算後、答えの電流や電圧を実関数に答えを戻すのを忘れないように。大学の電気電子工学科の定期試験では、記号法による複素数表記のままだと、不正解として扱われる場合も多いだろう。
== インピーダンス ==
直流回路では抵抗あるいはコンダクタンスのみを考えればよかったが、交流では常に電流電圧が時間変化をするため、電流と電圧の比は直流回路のように一定とはならない。しかし、複素正弦波の考え方によって、電流と電圧の複素ベクトルの比''Z''は
:<math>Z = \frac{\dot V}{\dot I} = \frac{V_0e^{j\theta_v}}{I_0e^{j\theta_i}} = \frac{V_0}{I_0}e^{j(\theta_v - \theta_i)}</math>
のように、複素数の定数となる。この複素数の絶対値は電流と電圧の振幅の比となり、またこの複素数の偏角は電流と電圧の位相差となっている。これを'''複素インピーダンス'''あるいは'''インピーダンス'''(impedance)という。これは直流回路での抵抗に対応する値であり、交流回路の解析において非常に重要な量である。インピーダンスの単位は抵抗と同じ[Ω]である。
== アドミタンス ==
直流回路では抵抗の逆数としてアドミタンスを定義した。そこで交流回路においても、インピーダンスの逆数
:<math>Y = \frac{\dot{I}}{\dot{V}} = \frac{I_0e^{j\theta_i}}{V_0e^{j\theta_v}} = \frac{I_0}{V_0}e^{j(\theta_i - \theta_v)}</math>
を'''アドミタンス'''(admittance)という。アドミタンスは直流回路でのコンダクタンスに対応する値であり、単位はコンダクタンスと同じく[S]である。
[[カテゴリ:電気工学|いんひいたんす]]
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2010-07-23T09:20:05Z
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2023-10-21T08:11:11Z
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[] |
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E9%9B%BB%E6%B0%97%E5%9B%9E%E8%B7%AF%E7%90%86%E8%AB%96/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%B3%E3%82%B9
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14,650 |
行政書士法第19条
|
法学>コンメンタール>行政法>行政書士法
(業務の制限)
|
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"text": "法学>コンメンタール>行政法>行政書士法",
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"title": "条文"
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法学>コンメンタール>行政法>行政書士法
|
[[法学]]>[[コンメンタール]]>[[行政法]]>[[行政書士法]]
==条文==
(業務の制限)
;第19条
# 行政書士又は行政書士法人でない者は、業として[[行政書士法第1条の2|第1条の2]]に規定する業務を行うことができない。ただし、他の法律に別段の定めがある場合及び定型的かつ容易に行えるものとして総務省令で定める手続について、当該手続に関し相当の経験又は能力を有する者として総務省令で定める者が電磁的記録を作成する場合は、この限りでない。
# 総務大臣は、前項に規定する総務省令を定めるときは、あらかじめ、当該手続に係る法令を所管する国務大臣の意見を聴くものとする。
==解説==
*第1条の2(業務)
==参照条文==
----
{{前後
|[[行政書士法]]
|[[行政書士法#s8|第8章 雑則]]<br>
|[[行政書士法第18条の6]]<br>(監督)
|[[行政書士法第19条の2]]<br>(名称の使用制限)
}}
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[[category:行政書士法|19]]
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|
14,651 |
行政書士法第6条
|
法学>コンメンタール>行政法>行政書士法
(登録)
|
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法学>コンメンタール>行政法>行政書士法
|
[[法学]]>[[コンメンタール]]>[[行政法]]>[[行政書士法]]
==条文==
(登録)
;第6条
# 行政書士となる資格を有する者が、行政書士となるには、行政書士名簿に、住所、氏名、生年月日、事務所の名称及び所在地その他日本行政書士会連合会の会則で定める事項の登録を受けなければならない。
# 行政書士名簿は、日本行政書士会連合会に備える。
# 行政書士名簿の登録は、日本行政書士会連合会が行う。
==解説==
==参照条文==
----
{{前後
|[[行政書士法]]
|[[行政書士法#s3|第3章 登録]]<br>
|[[行政書士法第5条]]<br>(手数料)
|[[行政書士法第6条の2]]<br>(登録の申請及び決定)
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[[category:行政書士法|06]]
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2010-07-26T21:29:26Z
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14,652 |
建築士法第21条
|
法学>コンメンタール>建築士法
(その他の業務)
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法学>コンメンタール>建築士法
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[[法学]]>[[コンメンタール]]>[[建築士法]]
==条文==
(その他の業務)
;第21条
: 建築士は、設計([[建築士法第20条の2|第20条の2]]第2項又は前条第2項の確認を含む。[[建築士法第22条|第22条]]及び[[建築士法第23条|第23条]]第1項において同じ。)及び工事監理を行うほか、建築工事契約に関する事務、建築工事の指導監督、建築物に関する調査又は鑑定及び建築物の建築に関する法令又は条例の規定に基づく手続の代理その他の業務(木造建築士にあつては、木造の建築物に関する業務に限る。)を行うことができる。ただし、他の法律においてその業務を行うことが制限されている事項については、この限りでない。
==解説==
==参照条文==
----
{{前後
|[[建築士法|建築士法]]
|[[建築士法#s4|第4章 業務]]<br>
|[[建築士法第20条の3]]<br>(設備設計に関する特例)
|[[建築士法第21条の2]]<br>(非建築士等に対する名義貸しの禁止)
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[[category:建築士法|21]]
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2010-07-26T21:36:06Z
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|
14,654 |
電気回路理論/変圧器
|
交流回路では電圧を変化させる電気機器である変圧器(transformer, voltage converter)を用いることがある。変圧器はごくごく単純な原理でできており、この節では変圧器の回路理論的取扱いについて述べる。
変圧器は入力された電圧を定数倍した電圧に変換して出力する電気機器である。入力側を一次側、出力側を二次側と呼ぶ。
変圧器は右図のように2つのコイルと鉄心によって構成されている。2つのコイルを鉄心に巻きつけてあり、一次コイルの巻数を n 1 {\displaystyle n_{1}} 、二次コイルの巻数を n 2 {\displaystyle n_{2}} とする。
電気回路理論ではいったん鉄心の存在を忘れて、2つのコイルが近接しておかれているものとして考える。より厳密には鉄心による影響も考えなければならないが、これは電気機器学のテキストにゆずることにする。
種々の物理量を次のようにおく。
さて、一次コイルに電流が流れると、この電流はコイルの周囲に磁束を生じる。一次コイルを流れる電流がつくる磁束を φ 11 {\displaystyle \phi _{11}} とすれば、インダクタンスの定義より
である。しかし、2つのコイルが近接しておかれていれば、一次コイルに鎖交する磁束はこれだけではない。二次コイルを流れる電流が作る磁束の一部も一次コイルに鎖交するはずである。これを φ 12 {\displaystyle \phi _{12}} とすれば、一次コイルに鎖交する磁束 φ 1 {\displaystyle \phi _{1}} は
である。ここで、 φ 12 {\displaystyle \phi _{12}} は二次コイルを流れる電流が発生する磁束なのだから、二次コイルを流れる電流に比例するはずである。そこでこの比例定数を M 12 {\displaystyle M_{12}} とすれば、 φ 12 = M 12 I 2 {\displaystyle \phi _{12}=M_{12}I_{2}} であるから、結局
となる。同様に、二次コイルを流れる電流が二次コイルの周辺に作る磁束 φ 22 {\displaystyle \phi _{22}} と、一次コイルを流れる電流が二次コイルの周辺につくる磁束 φ 21 {\displaystyle \phi _{21}} を考えれば、二次コイルに鎖交する磁束 φ 2 {\displaystyle \phi _{2}} は
が成り立つ。ここで、2つのコイルに可逆性があれば M 12 = M 21 {\displaystyle M_{12}=M_{21}} である。すなわち、一次コイルに電流を流して二次コイルに生じる磁束と、同じ電流を二次コイルに流したときに一次コイルに生じる磁束は等しい。このとき M 12 = M 21 = M {\displaystyle M_{12}=M_{21}=M} とすれば
となる。このMを相互インダクタンスと呼ぶ。これに大して L 1 {\displaystyle L_{1}} や L 2 {\displaystyle L_{2}} を、それぞれのコイルの自己インダクタンスと呼ぶ。
これによって、各コイルの両端に生じる電圧は、
となる。複素ベクトルを用いて
とすれば、
となる。
回路図が無いため、しばらく記号で代用します
図のような変圧器を考えてみよう。回路図中の・記号はドット規約といい、相互誘導による誘導起電力の生じる向きを表すものである。
一次側コイルについて、KVLより
が成り立つ。また、二次側コイルにKVLを適用すれば、
となる。2式を連立して I 1 ̇ {\displaystyle {\dot {I_{1}}}} と I 2 ̇ {\displaystyle {\dot {I_{2}}}} を求めると、
である。
物理的な意味はあとで説明するとして、ここでは天下り的に
という条件があるものとして計算を進める。これは、この変圧器が理想変圧器であることを表す式である。このとき、
となる。
変圧器が理想変圧器である条件の式は、
と書き直すことができる。この定数aを用いれば、二次側電流は
となり、したがって二次コイルに発生している電圧は
となる。理想変圧器は、一次側電圧をa倍した電圧を二次側コイルに発生する。
#aとは、一次コイルと二次コイルの巻数比である
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"text": "交流回路では電圧を変化させる電気機器である変圧器(transformer, voltage converter)を用いることがある。変圧器はごくごく単純な原理でできており、この節では変圧器の回路理論的取扱いについて述べる。",
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"text": "が成り立つ。ここで、2つのコイルに可逆性があれば M 12 = M 21 {\\displaystyle M_{12}=M_{21}} である。すなわち、一次コイルに電流を流して二次コイルに生じる磁束と、同じ電流を二次コイルに流したときに一次コイルに生じる磁束は等しい。このとき M 12 = M 21 = M {\\displaystyle M_{12}=M_{21}=M} とすれば",
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"text": "となる。このMを相互インダクタンスと呼ぶ。これに大して L 1 {\\displaystyle L_{1}} や L 2 {\\displaystyle L_{2}} を、それぞれのコイルの自己インダクタンスと呼ぶ。",
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"text": "図のような変圧器を考えてみよう。回路図中の・記号はドット規約といい、相互誘導による誘導起電力の生じる向きを表すものである。",
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"text": "となる。2式を連立して I 1 ̇ {\\displaystyle {\\dot {I_{1}}}} と I 2 ̇ {\\displaystyle {\\dot {I_{2}}}} を求めると、",
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"text": "となる。理想変圧器は、一次側電圧をa倍した電圧を二次側コイルに発生する。",
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"text": "#aとは、一次コイルと二次コイルの巻数比である",
"title": "変圧器のしくみ"
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交流回路では電圧を変化させる電気機器である変圧器(transformer, voltage converter)を用いることがある。変圧器はごくごく単純な原理でできており、この節では変圧器の回路理論的取扱いについて述べる。
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交流回路では電圧を変化させる電気機器である'''変圧器'''(transformer, voltage converter)を用いることがある。変圧器はごくごく単純な原理でできており、この節では変圧器の回路理論的取扱いについて述べる。
== 変圧器のしくみ ==
=== 変圧器の構造 ===
'''変圧器'''は入力された電圧を定数倍した電圧に変換して出力する電気機器である。入力側を一次側、出力側を二次側と呼ぶ。
[[File:Transformer Flux.svg|400px|thumb|変圧器の構成]]
変圧器は右図のように2つのコイルと鉄心によって構成されている。2つのコイルを鉄心に巻きつけてあり、一次コイルの巻数を<math>n_1</math>、二次コイルの巻数を<math>n_2</math>とする。
電気回路理論ではいったん鉄心の存在を忘れて、2つのコイルが近接しておかれているものとして考える。より厳密には鉄心による影響も考えなければならないが、これは電気機器学のテキストにゆずることにする。
=== 相互インダクタンス ===
種々の物理量を次のようにおく。
* 一次コイルのインダクタンス<math>L_1</math>、一次コイルの両端の電圧<math>V_1</math>、一次コイルを流れる電流<math>I_1</math>
* 二次コイルのインダクタンス<math>L_2</math>、二次コイルの両端の電圧<math>V_2</math>、二次コイルを流れる電流<math>I_2</math>
さて、一次コイルに電流が流れると、この電流はコイルの周囲に磁束を生じる。一次コイルを流れる電流がつくる磁束を<math>\phi_{11}</math>とすれば、[[../回路素子#インダクタ|インダクタンス]]の定義より
:<math>\phi_{11} = L_1I_1</math>
である。しかし、2つのコイルが近接しておかれていれば、一次コイルに鎖交する磁束はこれだけではない。二次コイルを流れる電流が作る磁束の一部も一次コイルに鎖交するはずである。これを<math>\phi_{12}</math>とすれば、一次コイルに鎖交する磁束<math>\phi_1</math>は
:<math>\phi_1 = \phi_{11} + \phi_{12}</math>
である。ここで、<math>\phi_{12}</math>は二次コイルを流れる電流が発生する磁束なのだから、二次コイルを流れる電流に比例するはずである。そこでこの比例定数を<math>M_{12}</math>とすれば、<math>\phi_{12} = M_{12}I_2</math>であるから、結局
:<math>\phi_1 = L_1I_1 + M_{12}I_2</math>
となる。同様に、二次コイルを流れる電流が二次コイルの周辺に作る磁束<math>\phi_{22}</math>と、一次コイルを流れる電流が二次コイルの周辺につくる磁束<math>\phi_{21}</math>を考えれば、二次コイルに鎖交する磁束<math>\phi_2</math>は
:<math>\phi_2 = \phi_{21} + \phi_{22} = M_{21}I_1 + L_2I_2</math>
が成り立つ。ここで、2つのコイルに可逆性があれば<math>M_{12} = M_{21}</math>である。すなわち、一次コイルに電流を流して二次コイルに生じる磁束と、同じ電流を二次コイルに流したときに一次コイルに生じる磁束は等しい。このとき<math>M_{12} = M_{21} = M</math>とすれば
:<math>\begin{cases}
\phi_1 &= L_1I_1 + MI_2 \\
\phi_2 &= MI_1 + L_2I_2
\end{cases}</math>
となる。この''M''を'''相互インダクタンス'''と呼ぶ。これに大して<math>L_1</math>や<math>L_2</math>を、それぞれのコイルの'''自己インダクタンス'''と呼ぶ。
これによって、各コイルの両端に生じる電圧は、
:<math>V_1 = \frac{d\phi_1}{dt} = L_1\frac{dI_1}{dt} + M\frac{dI_2}{dt}</math>
:<math>V_2 = \frac{d\phi_2}{dt} = M\frac{dI_1}{dt} + L_2\frac{dI_2}{dt}</math>
となる。複素ベクトルを用いて
:<math>V_k = \dot{V_k}e^{j\omega t} (k = 1, 2)</math>
:<math>I_k = \dot{I_k}e^{j\omega t} (k = 1, 2)</math>
とすれば、
:<math>\begin{cases}
\dot{V_1} = j\omega L_1\dot{I_1} + j\omega M\dot{I_2} & \\
\dot{V_2} = j\omega M\dot{I_1} + j\omega L_2\dot{I_2} &
\end{cases}</math>
となる。
=== 理想変圧器の動作 ===
''回路図が無いため、しばらく記号で代用します''
<pre>
→I1 M →I2
┌───────┐ ┌───────┐
│+ ・│ │・ │
〜V1 L1 L2 R
│- │ │ │
└───────┘ └───────┘
</pre>
図のような変圧器を考えてみよう。回路図中の・記号はドット規約といい、相互誘導による誘導起電力の生じる向きを表すものである。
一次側コイルについて、KVLより
:<math>\dot{V_1} = j\omega L_1\dot{I_1} - j\omega M\dot{I_2}</math>
が成り立つ。また、二次側コイルにKVLを適用すれば、
:<math>j\omega M\dot{I_1} - j\omega L_2\dot{I_2} = R\dot{I_2} (= \dot{V_2})</math>
となる。2式を連立して<math>\dot{I_1}</math>と<math>\dot{I_2}</math>を求めると、
:<math>\dot{I_1} = \frac{j\omega L_2 + R}{j\omega RL_1 - \omega^2(L_1L_2 - M^2)}\dot{V_1}</math>
:<math>\dot{I_2} = \frac{M}{j\omega(L_1L_2-M^2) + RL_1}\dot{V_1}</math>
である。
物理的な意味はあとで説明するとして、ここでは天下り的に
:<math>L_1L_2 = M^2</math>
という条件があるものとして計算を進める。これは、この変圧器が理想変圧器であることを表す式である。このとき、
:<math>\dot{I_1} = \frac{j\omega L_2 + R}{j\omega RL_1}\dot{V_1} = \left(\frac{L_2}{RL_1} + \frac{1}{j\omega L_1}\right)\dot{V_1}</math>
:<math>\dot{I_2} = \frac{M}{RL_1}\dot{V_1}</math>
となる。
変圧器が理想変圧器である条件の式は、
:<math>\frac{L_1}{M} = \frac{M}{L_2} = a</math>
と書き直すことができる。この定数''a''を用いれば、二次側電流は
:<math>\dot{I_2} = \frac{a}{R}\dot{V_1}</math>
となり、したがって二次コイルに発生している電圧は
:<math>\dot{V_2} = R\dot{I_2} = a\dot{V_1}</math>
となる。理想変圧器は、一次側電圧を''a''倍した電圧を二次側コイルに発生する。
#aとは、一次コイルと二次コイルの巻数比である
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== 変圧器の等価回路 ==
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2020-12-06T06:13:12Z
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|
14,655 |
民事執行法第35条
|
法学>民事法>コンメンタール>コンメンタール民事執行法
(請求異議の訴え)
前訴判決に異議がある場合は既判力を無視して認容判決することができる。
|
[
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"text": "前訴判決に異議がある場合は既判力を無視して認容判決することができる。",
"title": "解説"
}
] |
法学>民事法>コンメンタール>コンメンタール民事執行法
|
[[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール]]>[[コンメンタール民事執行法]]
==条文==
(請求異議の訴え)
;第35条
# 債務名義([[民事執行法第22条|第22条]]第2号又は第3号の2から第4号までに掲げる債務名義で確定前のものを除く。以下この項において同じ。)に係る請求権の存在又は内容について異議のある債務者は、その債務名義による強制執行の不許を求めるために、請求異議の訴えを提起することができる。裁判以外の債務名義の成立について異議のある債務者も、同様とする。
# 確定判決についての異議の事由は、口頭弁論の終結後に生じたものに限る。
# [[民事執行法第33条|第33条]]第2項及び[[民事執行法第34条|前条]]第2項の規定は、第1項の訴えについて準用する。
==解説==
前訴判決に異議がある場合は既判力を無視して認容判決することができる。
==参照条文==
----
{{前後
|[[コンメンタール民事執行法|民事執行法]]
|[[コンメンタール民事執行法#2|第2章 強制執行]]<br>
[[コンメンタール民事執行法#2-1|第1節 総則]]
|[[民事執行法第34条]]<br>(執行文付与に対する異議の訴え)
|[[民事執行法第36条]]<br>(執行文付与に対する異議の訴え等に係る執行停止の裁判)
}}
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[[category:民事執行法|35]]
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2023-01-04T07:45:42Z
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|
14,656 |
宅地建物取引業法第50条の2
|
法学>コンメンタール>宅地建物取引業法
(取引一任代理等に係る特例)
|
[
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"text": "(取引一任代理等に係る特例)",
"title": "条文"
}
] |
法学>コンメンタール>宅地建物取引業法
|
[[法学]]>[[コンメンタール]]>[[宅地建物取引業法]]
==条文==
(取引一任代理等に係る特例)
;第50条の2
# 宅地建物取引業者が、宅地又は建物の売買、交換又は貸借に係る判断の全部又は一部を次に掲げる契約により一任されるとともに当該判断に基づきこれらの取引の代理又は媒介を行うこと(以下「取引一任代理等」という。)について、あらかじめ、国土交通省令で定めるところにより、国土交通大臣の認可を受けたときは、[[宅地建物取引業法第34条の2|第34条の2]]及び[[宅地建物取引業法第34条の3|第34条の3]]の規定は、当該宅地建物取引業者が行う取引一任代理等については、適用しない。
#:一 当該宅地建物取引業者が金融商品取引法 (昭和二十三年法律第二十五号)第29条 の登録(同法第28条第四項 に規定する投資運用業の種別に係るものに限る。)を受けて次のイ又はロに掲げる者と締結する当該イ又はロに定める契約
#::イ 当該宅地建物取引業者がその運用の指図を行う委託者指図型投資信託(投資信託及び投資法人に関する法律 (昭和二十六年法律第百九十八号)第二条第一項 に規定する委託者指図型投資信託をいう。)の信託財産の受託会社(同法第九条 に規定する受託会社をいう。) 同法第三条 に規定する投資信託契約
#::ロ 当該宅地建物取引業者がその資産の運用を行う投資法人(投資信託及び投資法人に関する法律第2条第12項 に規定する投資法人をいう。) 同法第188条第1項第四号 に規定する委託契約
#:二 当該宅地建物取引業者が次のイ又はロに掲げる規定に基づき宅地又は建物の売買、交換又は賃貸に係る業務を受託する場合における当該業務を委託する当該イ又はロに定める者と締結する当該業務の委託に関する契約
#::イ 資産の流動化に関する法律 (平成十年法律第百五号)第203条 同法第2条第三項 に規定する特定目的会社
#::ロ 資産の流動化に関する法律第284条第2項 同法第二条第十六項 に規定する受託信託会社等
# 前項の認可を受けた宅地建物取引業者(以下「認可宅地建物取引業者」という。)が取引一任代理等を行う場合には、当該取引一任代理等に係る前項各号に掲げる契約の相手方に対しては、次の各号に掲げる規定にかかわらず、当該各号に定める行為をすることを要しない。
#:一 [[宅地建物取引業法第34条|第34条]]第1項 同項に規定する書面の交付及び説明
#:二 [[宅地建物取引業法第35条|第35条]]第2項 同項に規定する書面の交付及び説明
#:三 [[宅地建物取引業法第35条の2|第35条の2]] 同条に規定する説明
#:四 [[宅地建物取引業法第37条|第37条]]第2項 同項に規定する書面の交付
==解説==
==参照条文==
----
{{前後
|[[コンメンタール宅地建物取引業法|宅地建物取引業法]]
|[[コンメンタール宅地建物取引業法#s5|第5章 業務]]<br>
[[コンメンタール宅地建物取引業法#s5-1|第1節 通則]]<br>
|[[宅地建物取引業法第50条]]<br>(標識の掲示等)
|[[宅地建物取引業法第50条の2の2]]<br>(認可の条件)
}}
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[[category:宅地建物取引業法|50の2]]
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2010-07-28T00:14:51Z
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|
14,657 |
宅地建物取引業法第65条
|
法学>コンメンタール>宅地建物取引業法
(指示及び業務の停止)
|
[
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"title": ""
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"text": "(指示及び業務の停止)",
"title": "条文"
}
] |
法学>コンメンタール>宅地建物取引業法
|
[[法学]]>[[コンメンタール]]>[[宅地建物取引業法]]
==条文==
(指示及び業務の停止)
;第65条
# 国土交通大臣又は都道府県知事は、その免許(第五十条の二第一項の認可を含む。次項及び第七十条第二項において同じ。)を受けた宅地建物取引業者が次の各号のいずれかに該当する場合又はこの法律の規定若しくは特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律 (平成十九年法律第六十六号。以下この条において「履行確保法」という。)第十一条第一項 若しくは第六項 、第十二条第一項、第十三条、第十五条若しくは履行確保法第十六条 において読み替えて準用する履行確保法第七条第一項 若しくは第二項 若しくは第八条第一項 若しくは第二項 の規定に違反した場合においては、当該宅地建物取引業者に対して、必要な指示をすることができる。
#:一 業務に関し取引の関係者に損害を与えたとき、又は損害を与えるおそれが大であるとき。
#:二 業務に関し取引の公正を害する行為をしたとき、又は取引の公正を害するおそれが大であるとき。
#:三 業務に関し他の法令(履行確保法 及びこれに基づく命令を除く。)に違反し、宅地建物取引業者として不適当であると認められるとき。
#:四 取引主任者が、第六十八条又は第六十八条の二第一項の規定による処分を受けた場合において、宅地建物取引業者の責めに帰すべき理由があるとき。
# 国土交通大臣又は都道府県知事は、その免許を受けた宅地建物取引業者が次の各号のいずれかに該当する場合においては、当該宅地建物取引業者に対し、一年以内の期間を定めて、その業務の全部又は一部の停止を命ずることができる。
#:一 前項第一号又は第二号に該当するとき(認可宅地建物取引業者の行う取引一任代理等に係るものに限る。)。
#:一の二 前項第三号又は第四号に該当するとき。
#:二 第十三条、第十五条第三項、第二十五条第五項(第二十六条第二項において準用する場合を含む。)、第二十八条第一項、第三十二条、第三十三条の二、第三十四条、第三十四条の二第一項若しくは第二項(第三十四条の三において準用する場合を含む。)、第三十五条第一項から第三項まで、第三十六条、第三十七条第一項若しくは第二項、第四十一条第一項、第四十一条の二第一項、第四十三条から第四十五条まで、第四十六条第二項、第四十七条、第四十七条の二、第四十八条第一項若しくは第三項、第六十四条の九第二項、第六十四条の十第二項、第六十四条の十二第四項、第六十四条の十五前段若しくは第六十四条の二十三前段の規定又は履行確保法第十一条第一項 、第十三条若しくは履行確保法第十六条 において読み替えて準用する履行確保法第七条第一項 の規定に違反したとき。
#:三 前項又は次項の規定による指示に従わないとき。
#:四 この法律の規定に基づく国土交通大臣又は都道府県知事の処分に違反したとき。
#:五 前三号に規定する場合のほか、宅地建物取引業に関し不正又は著しく不当な行為をしたとき。
#:六 営業に関し成年者と同一の行為能力を有しない未成年者である場合において、その法定代理人が業務の停止をしようとするとき以前五年以内に宅地建物取引業に関し不正又は著しく不当な行為をしたとき。
#:七 法人である場合において、その役員又は政令で定める使用人のうちに業務の停止をしようとするとき以前五年以内に宅地建物取引業に関し不正又は著しく不当な行為をした者があるに至つたとき。
#:八 個人である場合において、政令で定める使用人のうちに業務の停止をしようとするとき以前五年以内に宅地建物取引業に関し不正又は著しく不当な行為をした者があるに至つたとき。
# 都道府県知事は、国土交通大臣又は他の都道府県知事の免許を受けた宅地建物取引業者で当該都道府県の区域内において業務を行うものが、当該都道府県の区域内における業務に関し、第一項各号のいずれかに該当する場合又はこの法律の規定若しくは履行確保法第十一条第一項 若しくは第六項 、第十二条第一項、第十三条、第十五条若しくは履行確保法第十六条 において読み替えて準用する履行確保法第七条第一項 若しくは第二項 若しくは第八条第一項 若しくは第二項 の規定に違反した場合においては、当該宅地建物取引業者に対して、必要な指示をすることができる。
# 都道府県知事は、国土交通大臣又は他の都道府県知事の免許を受けた宅地建物取引業者で当該都道府県の区域内において業務を行うものが、当該都道府県の区域内における業務に関し、次の各号のいずれかに該当する場合においては、当該宅地建物取引業者に対し、一年以内の期間を定めて、その業務の全部又は一部の停止を命ずることができる。
#:一 第一項第三号又は第四号に該当するとき。
#:二 第十三条、第十五条第三項(事務所に係る部分を除く。)、第三十二条、第三十三条の二、第三十四条、第三十四条の二第一項若しくは第二項(第三十四条の三において準用する場合を含む。)、第三十五条第一項から第三項まで、第三十六条、第三十七条第一項若しくは第二項、第四十一条第一項、第四十一条の二第一項、第四十三条から第四十五条まで、第四十六条第二項、第四十七条、第四十七条の二又は第四十八条第一項若しくは第三項の規定に違反したとき。
#:三 第一項又は前項の規定による指示に従わないとき。
#:四 この法律の規定に基づく国土交通大臣又は都道府県知事の処分に違反したとき。
#:五 前三号に規定する場合のほか、不正又は著しく不当な行為をしたとき。
==解説==
==参照条文==
----
{{前後
|[[コンメンタール宅地建物取引業法|宅地建物取引業法]]
|[[コンメンタール宅地建物取引業法#s6|第6章 監督]]<br>
|[[宅地建物取引業法第64条の25]]<br>(指定の取消し等の場合の弁済業務保証金等の交付)
|[[宅地建物取引業法第66条]]<br>(免許の取消し)
}}
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[[category:宅地建物取引業法|65]]
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2010-07-28T00:38:13Z
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|
14,658 |
宅地建物取引業法第66条
|
法学>コンメンタール>宅地建物取引業法
(免許の取消し)
|
[
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] |
法学>コンメンタール>宅地建物取引業法
|
[[法学]]>[[コンメンタール]]>[[宅地建物取引業法]]
==条文==
(免許の取消し)
;第66条
# 国土交通大臣又は都道府県知事は、その免許を受けた宅地建物取引業者が次の各号のいずれかに該当する場合においては、当該免許を取り消さなければならない。
#:一 第五条第一項第一号、第三号又は第三号の二に該当するに至つたとき。
#:二 営業に関し成年者と同一の行為能力を有しない未成年者である場合において、その法定代理人が第五条第一項第一号から第三号の二までのいずれかに該当するに至つたとき。
#:三 法人である場合において、その役員又は政令で定める使用人のうちに第五条第一項第一号から第三号の二までのいずれかに該当する者があるに至つたとき。
#:四 個人である場合において、政令で定める使用人のうちに第五条第一項第一号から第三号の二までのいずれかに該当する者があるに至つたとき。
#:五 第七条第一項各号のいずれかに該当する場合において第三条第一項の免許を受けていないことが判明したとき。
#:六 免許を受けてから一年以内に事業を開始せず、又は引き続いて一年以上事業を休止したとき。
#:七 第十一条第一項の規定による届出がなくて同項第三号から第五号までのいずれかに該当する事実が判明したとき。
#:八 不正の手段により第三条第一項の免許を受けたとき。
#:九 前条第二項各号のいずれかに該当し情状が特に重いとき、又は同条第二項若しくは第四項の規定による業務の停止の処分に違反したとき。
# 国土交通大臣又は都道府県知事は、その免許を受けた宅地建物取引業者が第三条の二第一項の規定により付された条件に違反したときは、当該宅地建物取引業者の免許を取り消すことができる。
==解説==
==参照条文==
----
{{前後
|[[コンメンタール宅地建物取引業法|宅地建物取引業法]]
|[[コンメンタール宅地建物取引業法#s6|第6章 監督]]<br>
|[[宅地建物取引業法第65条]]<br>(指示及び業務の停止)
|[[宅地建物取引業法第67条]]<br>(免許の取消し)
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[[category:宅地建物取引業法|66]]
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2010-07-28T00:41:46Z
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|
14,662 |
行政書士法第9条
|
法学>コンメンタール>行政法>行政書士法
(帳簿の備付及び保存)
|
[
{
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"text": "法学>コンメンタール>行政法>行政書士法",
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"text": "(帳簿の備付及び保存)",
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}
] |
法学>コンメンタール>行政法>行政書士法
|
[[法学]]>[[コンメンタール]]>[[行政法]]>[[行政書士法]]
==条文==
(帳簿の備付及び保存)
;第9条
# 行政書士は、その業務に関する帳簿を備え、これに事件の名称、年月日、受けた報酬の額、依頼者の住所氏名その他都道府県知事の定める事項を記載しなければならない。
# 行政書士は、前項の帳簿をその関係書類とともに、帳簿閉鎖の時から二年間保存しなければならない。行政書士でなくなつたときも、また同様とする。
==解説==
==参照条文==
----
{{前後
|[[行政書士法]]
|[[行政書士法#s4|第4章 行政書士の義務]]<br>
|[[行政書士法第8条]]<br>(事務所)
|[[行政書士法第10条]]<br>(行政書士の責務)
}}
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[[category:行政書士法|09]]
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2010-07-29T03:21:32Z
|
[
"テンプレート:前後",
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] |
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E8%A1%8C%E6%94%BF%E6%9B%B8%E5%A3%AB%E6%B3%95%E7%AC%AC9%E6%9D%A1
|
14,668 |
民事調停法第24条の2
|
法学>民事法>コンメンタール>コンメンタール民事調停法
(地代借賃増減請求事件の調停の前置)
|
[
{
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"text": "法学>民事法>コンメンタール>コンメンタール民事調停法",
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},
{
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"text": "(地代借賃増減請求事件の調停の前置)",
"title": "条文"
}
] |
法学>民事法>コンメンタール>コンメンタール民事調停法
|
[[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール]]>[[コンメンタール民事調停法]]
==条文==
(地代借賃増減請求事件の調停の前置)
;第24条の2
# [[借地借家法第11条|借地借家法(平成3年法律第90号)第11条]]の地代若しくは土地の借賃の額の増減の請求又は[[借地借家法第11条|同法第32条]]の建物の借賃の額の増減の請求に関する事件について訴えを提起しようとする者は、まず調停の申立てをしなければならない。
# 前項の事件について調停の申立てをすることなく訴えを提起した場合には、受訴裁判所は、その事件を調停に付さなければならない。ただし、受訴裁判所が事件を調停に付することを適当でないと認めるときは、この限りでない。
==解説==
==参照条文==
----
{{前後
|[[コンメンタール民事調停法|民事調停法]]
|[[コンメンタール民事調停法#2|第2章 特則]]<br>
[[コンメンタール民事調停法#2-1|第1節 宅地建物調停]]<br>
|[[民事調停法第24条]]<br>(宅地建物調停事件・管轄)
|[[民事調停法第24条の3]]<br>(地代借賃増減調停事件について調停委員会が定める調停条項)
}}
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[[category:民事調停法|24の2]]
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2010-08-02T09:11:25Z
|
[
"テンプレート:前後",
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https://ja.wikibooks.org/wiki/%E6%B0%91%E4%BA%8B%E8%AA%BF%E5%81%9C%E6%B3%95%E7%AC%AC24%E6%9D%A1%E3%81%AE2
|
14,673 |
戸籍法第73条の2
|
法学>民事法>コンメンタール戸籍法
【離縁の際の氏を称する場合】
|
[
{
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"text": "法学>民事法>コンメンタール戸籍法",
"title": ""
},
{
"paragraph_id": 1,
"tag": "p",
"text": "【離縁の際の氏を称する場合】",
"title": "条文"
}
] |
法学>民事法>コンメンタール戸籍法
|
[[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール戸籍法]]
==条文==
【離縁の際の氏を称する場合】
;第73条の2
: [[民法第816条]]第2項 の規定によつて離縁の際に称していた氏を称しようとする者は、離縁の年月日を届書に記載して、その旨を届け出なければならない。
==解説==
*民法第816条(離縁による復氏等)
==参照条文==
----
{{前後
|[[コンメンタール戸籍法|戸籍法]]
|[[コンメンタール戸籍法#4|第4章 届出]]<br>
[[コンメンタール戸籍法#4-5|第5節 養子離縁]]
|[[戸籍法第73条]]<br>【裁判上の離縁、離縁の取消し】
|[[戸籍法第74条]]<br>【婚姻届】
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[[category:戸籍法|73の2]]
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2010-08-04T01:11:02Z
|
[
"テンプレート:Stub",
"テンプレート:前後"
] |
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E6%88%B8%E7%B1%8D%E6%B3%95%E7%AC%AC73%E6%9D%A1%E3%81%AE2
|
14,674 |
戸籍法第49条
|
法学>民事法>コンメンタール戸籍法
【届出期間、届出事項、出生証明書の添付】
|
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法学>民事法>コンメンタール戸籍法
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[[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール戸籍法]]
==条文==
【届出期間、届出事項、出生証明書の添付】
;第49条
# 出生の届出は、十四日以内(国外で出生があつたときは、三箇月以内)にこれをしなければならない。
# 届書には、次の事項を記載しなければならない。
#:一 子の男女の別及び嫡出子又は嫡出でない子の別
#:二 出生の年月日時分及び場所
#:三 父母の氏名及び本籍、父又は母が外国人であるときは、その氏名及び国籍
#:四 その他法務省令で定める事項
# 医師、助産師又はその他の者が出産に立ち会つた場合には、医師、助産師、その他の者の順序に従つてそのうちの一人が法務省令・厚生労働省令の定めるところによつて作成する出生証明書を届書に添付しなければならない。ただし、やむを得ない事由があるときは、この限りでない。
==解説==
==参照条文==
----
{{前後
|[[コンメンタール戸籍法|戸籍法]]
|[[コンメンタール戸籍法#4|第4章 届出]]<br>
[[コンメンタール戸籍法#4-2|第2節 出生]]
|[[戸籍法第48条]]<br>【受理または不受理の証明書・届出等の閲覧等】
|[[戸籍法第50条]]<br>【子の名の文字】
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[[category:戸籍法|49]]
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14,675 |
戸籍法第86条
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法学>民事法>コンメンタール戸籍法
【届出期間、届出事項、添付書類】
|
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"text": "【届出期間、届出事項、添付書類】",
"title": "条文"
}
] |
法学>民事法>コンメンタール戸籍法
|
[[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール戸籍法]]
==条文==
【届出期間、届出事項、添付書類】
;第86条
# 死亡の届出は、届出義務者が、死亡の事実を知つた日から七日以内(国外で死亡があつたときは、その事実を知つた日から三箇月以内)に、これをしなければならない。
# 届書には、次の事項を記載し、診断書又は検案書を添付しなければならない。
#:一 死亡の年月日時分及び場所
#:二 その他法務省令で定める事項
# やむを得ない事由によつて診断書又は検案書を得ることができないときは、死亡の事実を証すべき書面を以てこれに代えることができる。この場合には、届書に診断書又は検案書を得ることができない事由を記載しなければならない。
==解説==
==参照条文==
----
{{前後
|[[コンメンタール戸籍法|戸籍法]]
|[[コンメンタール戸籍法#4|第4章 届出]]<br>
[[コンメンタール戸籍法#4-9|第9節 死亡及び失踪]]
|[[戸籍法第85条]]<br>【未成年後見監督人への準用】
|[[戸籍法第87条]]<br>【届出義務者】
}}
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[[category:戸籍法|86]]
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14,679 |
Lojban For Beginners 日本語訳/論理的な接続詞
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論理的な接続詞
全ての言語において「単語」「句」「文」を繋ぐことは欠かせません。ロジバンにも接続詞があるのです。まず、接続詞を論理的な接続詞と非論理的な接続詞に分けます。
論理的な接続詞とは、それがつなぐ両方それぞれについて、真実かどうかを問題にする場合の接続詞です。例えば、 .e 「~そして~」です。
非論理的な接続詞とは、それらの個別については真実かどうかは問わない、という場合の接続詞です。例えば、 joi 「~と~が集団的に」です。簡単な紹介だけしますと、
と言えば、実際は禎一さんは運んでいなくて見ているだけだったとしても、集団的にこの二人組が運ぶ、と表現しているわけです。joi などの非論理的な接続詞については後で見ることにして、ここでは論理的な接続詞を見ていきましょう。
まずロジバンでは、接続詞の論理的な要素と話し手の態度の内容は分けます。例えば、「しかし」というのは、実は論理的には「そして」と同じ意味です。しかし態度の点で違いがあります。 対比したいとか、予想に反して、と言いたい時に「しかし」を使うのです。ですからロジバンでは「しかし」を論理と態度の二つの部分に分けます。 .e 「そして」と ku'i 「しかしながら」で、 .e ku'i 「しかし」です。 (これは、話の内容と話し手の態度をできるだけ分けるというロジバンの原則にかなったものです。例えば、
は「ジョティスが来た」という情報と、それに対する話し手の「嬉しい」という態度を分けています。)
この課では論理的な接続詞のいくつかをみてみましょう。
まず論理積「かつ」に相当するものです。
「ウサコはうさぎ。」で、「全てのうさぎは長くは生きない。」、その両方が真実だ、と言っているわけです。(インターネットでの検索の時に使うブーリアン演算子で言うと、 AND になります。例えば、「ゲーム AND 戦略」で検索すると、「ゲーム」と「戦略」両方の語を含むページが表示されます。)このときは「.e」を使います。
次に、論理和「または」や排他的論理和「か」に相当するものを考えるために、以下の二つの文を見て下さい。
前の文について、寒くて雨が降っている、その両方の時はどうするのでしょう?寒くて雨が降っている時も家の中にいる、と解釈するのが普通です。(インターネットでの検索の時に使うブーリアン演算子で言うと、 OR です。例えば、「ゲーム OR 戦略」で検索すると、「ゲーム」か「戦略」かあるいはその両方の語を含むページが表示されます。)このときは「.a」を使います。
それに対して、後の例文は、ハワイでの休暇か現金どちらかの二者択一であって、休暇と現金の両方をもらえる、ということはないでしょう。これは排他的論理和となります。これには「.onai」を使います。
次に「~ならば~」という仮定の部分についても注目してみます。
寒くもないし雨が降ってもいない時には、どうするのでしょう?外出するという解釈はできますが、厳密に言うと、晴れている時にはどうするかということは言われていません。晴れている時に家にいることがあってもおかしくはありませんね。
ロジバンで、家にいるのは「寒いか雨が降っている」場合のみであって晴れたら決まって外出する、とはっきり言いたい時には、そのように表現できます。今までに言ったことを整理します。
.e 「~そして~」
両方ともが真実
.a 「~あるいは~」
少なくとも片方が真実
.onai 「~あるいは~そのどちらか」
片方だけが真実
.anai「~だ、~ならば」
前者が真実になるのは後者が真実の場合であり、後者が違う場合には、前者は真実かもしれないし違うかもしれない。
.o 「~だ、~の場合にのみ」
前者が真実になるのは後者が真実の場合のみで、後者が違う場合には、前者もありえない。
その他に、こういうものもあります。
.u 「~だ、~であろうとなかろうと」
後者が真実であろうとなかろうと、前者は真実だ。
このように、論理的な接続詞には母音が割り振られています。いくつかは、それに na や nai が付けられています。
(ただし母音でも、 .i は単に文と文を区切るものとして使われるため、意味は持ちません。)
(接続詞の種類は、以下の表を当てはめてみると、特定できます。
前者が... 後者が... そうすると
真実で 真実の場合に ありえるか?
真実で 違う場合に ありえるか?
違って 真実の場合に ありえるか?
違って 違う場合に ありえるか?
論理的な接続詞の一覧については The Complete Lojban Language に載っています。)
「~だ、~ならば」という仮定の文に anai という接続詞を使うことには議論もあります。anai は a の前に nai を付けたもの(否定する)ですが、これは意味的にも分かりにくい。
そこで、「~だ、~ならば」と言いたい時には、接続詞の代わりに、sumti tcita が使われることが良くあります。以下はその例です。
va'o 「~という条件で」
seja'e 「~の結果として」
fau 「~が起こる時に」
ni'i 「論理的に~なので」
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論理的な接続詞 全ての言語において「単語」「句」「文」を繋ぐことは欠かせません。ロジバンにも接続詞があるのです。まず、接続詞を論理的な接続詞と非論理的な接続詞に分けます。 論理的な接続詞とは、それがつなぐ両方それぞれについて、真実かどうかを問題にする場合の接続詞です。例えば、 .e 「~そして~」です。 非論理的な接続詞とは、それらの個別については真実かどうかは問わない、という場合の接続詞です。例えば、 joi 「~と~が集団的に」です。簡単な紹介だけしますと、 と言えば、実際は禎一さんは運んでいなくて見ているだけだったとしても、集団的にこの二人組が運ぶ、と表現しているわけです。joi などの非論理的な接続詞については後で見ることにして、ここでは論理的な接続詞を見ていきましょう。 まずロジバンでは、接続詞の論理的な要素と話し手の態度の内容は分けます。例えば、「しかし」というのは、実は論理的には「そして」と同じ意味です。しかし態度の点で違いがあります。
対比したいとか、予想に反して、と言いたい時に「しかし」を使うのです。ですからロジバンでは「しかし」を論理と態度の二つの部分に分けます。 .e 「そして」と ku'i 「しかしながら」で、 .e ku'i 「しかし」です。 この課では論理的な接続詞のいくつかをみてみましょう。 まず論理積「かつ」に相当するものです。 「ウサコはうさぎ。」で、「全てのうさぎは長くは生きない。」、その両方が真実だ、と言っているわけです。このときは「.e」を使います。 次に、論理和「または」や排他的論理和「か」に相当するものを考えるために、以下の二つの文を見て下さい。 寒いか、あるいは雨が降っているならば、家の中にいる。
競技に勝った人は、ハワイでの休暇か、あるいは相応の現金をもらえる。 前の文について、寒くて雨が降っている、その両方の時はどうするのでしょう?寒くて雨が降っている時も家の中にいる、と解釈するのが普通です。このときは「.a」を使います。 それに対して、後の例文は、ハワイでの休暇か現金どちらかの二者択一であって、休暇と現金の両方をもらえる、ということはないでしょう。これは排他的論理和となります。これには「.onai」を使います。 次に「~ならば~」という仮定の部分についても注目してみます。 寒くもないし雨が降ってもいない時には、どうするのでしょう?外出するという解釈はできますが、厳密に言うと、晴れている時にはどうするかということは言われていません。晴れている時に家にいることがあってもおかしくはありませんね。 ロジバンで、家にいるのは「寒いか雨が降っている」場合のみであって晴れたら決まって外出する、とはっきり言いたい時には、そのように表現できます。今までに言ったことを整理します。 .e 「~そして~」 両方ともが真実 .a 「~あるいは~」 少なくとも片方が真実 .onai 「~あるいは~そのどちらか」 片方だけが真実 .anai「~だ、~ならば」 前者が真実になるのは後者が真実の場合であり、後者が違う場合には、前者は真実かもしれないし違うかもしれない。 .o 「~だ、~の場合にのみ」 前者が真実になるのは後者が真実の場合のみで、後者が違う場合には、前者もありえない。 その他に、こういうものもあります。 .u 「~だ、~であろうとなかろうと」 後者が真実であろうとなかろうと、前者は真実だ。 このように、論理的な接続詞には母音が割り振られています。いくつかは、それに na や nai が付けられています。 「~だ、~ならば」という仮定の文に anai という接続詞を使うことには議論もあります。anai は a の前に nai を付けたもの(否定する)ですが、これは意味的にも分かりにくい。 そこで、「~だ、~ならば」と言いたい時には、接続詞の代わりに、sumti tcita が使われることが良くあります。以下はその例です。 va'o 「~という条件で」 seja'e 「~の結果として」 fau 「~が起こる時に」 ni'i 「論理的に~なので」
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'''論理的な接続詞'''
全ての言語において「単語」「句」「文」を繋ぐことは欠かせません。ロジバンにも接続詞があるのです。まず、接続詞を論理的な接続詞と非論理的な接続詞に分けます。
論理的な接続詞とは、それがつなぐ両方それぞれについて、真実かどうかを問題にする場合の接続詞です。例えば、 .e 「~そして~」です。
非論理的な接続詞とは、それらの個別については真実かどうかは問わない、という場合の接続詞です。例えば、 joi 「~と~が集団的に」です。簡単な紹介だけしますと、
la sadakazun. joi la natsuon. bevri le pipno
「禎一さんと那津男さんがピアノを運ぶ。」
と言えば、実際は禎一さんは運んでいなくて見ているだけだったとしても、集団的にこの二人組が運ぶ、と表現しているわけです。joi などの非論理的な接続詞については後で見ることにして、ここでは論理的な接続詞を見ていきましょう。
まずロジバンでは、接続詞の論理的な要素と話し手の態度の内容は分けます。例えば、「しかし」というのは、実は論理的には「そして」と同じ意味です。しかし態度の点で違いがあります。
対比したいとか、予想に反して、と言いたい時に「しかし」を使うのです。ですからロジバンでは「しかし」を論理と態度の二つの部分に分けます。 .e 「そして」と ku'i 「しかしながら」で、 .e ku'i 「しかし」です。 (これは、話の内容と話し手の態度をできるだけ分けるというロジバンの原則にかなったものです。例えば、
.ui la djiotis. klama ti
「以下の文に対して私は嬉しい―ジョティスがここへ来た。」
「わあい、ジョティスが来た。」
は「ジョティスが来た」という情報と、それに対する話し手の「嬉しい」という態度を分けています。)
この課では論理的な接続詞のいくつかをみてみましょう。
'''まず論理積「かつ」に相当するものです。'''
la .usakos. ractu .ije ro ractu na'e ze'u jmive
「ウサコはうさぎ。そして全てのうさぎは長くは生きない。」
「ウサコはうさぎ。」で、「全てのうさぎは長くは生きない。」、その両方が真実だ、と言っているわけです。(インターネットでの検索の時に使うブーリアン演算子で言うと、 AND になります。例えば、「ゲーム AND 戦略」で検索すると、「ゲーム」と「戦略」両方の語を含むページが表示されます。)このときは「.e」を使います。
'''次に、論理和「または」や排他的論理和「か」に相当するものを考えるために、以下の二つの文を見て下さい。'''
*寒いか、あるいは雨が降っているならば、家の中にいる。
*競技に勝った人は、ハワイでの休暇か、あるいは相応の現金をもらえる。
前の文について、寒くて雨が降っている、その両方の時はどうするのでしょう?寒くて雨が降っている時も家の中にいる、と解釈するのが普通です。(インターネットでの検索の時に使うブーリアン演算子で言うと、 OR です。例えば、「ゲーム OR 戦略」で検索すると、「ゲーム」か「戦略」かあるいはその両方の語を含むページが表示されます。)このときは「.a」を使います。
それに対して、後の例文は、ハワイでの休暇か現金どちらかの二者択一であって、休暇と現金の両方をもらえる、ということはないでしょう。これは排他的論理和となります。これには「.onai」を使います。
'''次に「~ならば~」という仮定の部分についても注目してみます。'''
寒いか、あるいは雨が降っているならば、家の中にいる。
寒くもないし雨が降ってもいない時には、どうするのでしょう?外出するという解釈はできますが、厳密に言うと、晴れている時にはどうするかということは言われていません。晴れている時に家にいることがあってもおかしくはありませんね。
ロジバンで、家にいるのは「寒いか雨が降っている」場合のみであって晴れたら決まって外出する、とはっきり言いたい時には、そのように表現できます。今までに言ったことを整理します。
.e 「~そして~」
両方ともが真実
.a 「~あるいは~」
少なくとも片方が真実
.onai 「~あるいは~そのどちらか」
片方だけが真実
.anai「~だ、~ならば」
前者が真実になるのは後者が真実の場合であり、後者が違う場合には、前者は真実かもしれないし違うかもしれない。
.o 「~だ、~の場合にのみ」
前者が真実になるのは後者が真実の場合のみで、後者が違う場合には、前者もありえない。
その他に、こういうものもあります。
.u 「~だ、~であろうとなかろうと」
後者が真実であろうとなかろうと、前者は真実だ。
このように、論理的な接続詞には母音が割り振られています。いくつかは、それに na や nai が付けられています。
(ただし母音でも、 .i は単に文と文を区切るものとして使われるため、意味は持ちません。)
(接続詞の種類は、以下の表を当てはめてみると、特定できます。
前者が… 後者が… そうすると
真実で 真実の場合に ありえるか?
真実で 違う場合に ありえるか?
違って 真実の場合に ありえるか?
違って 違う場合に ありえるか?
論理的な接続詞の一覧については The Complete Lojban Language に載っています。)
「~だ、~ならば」という仮定の文に anai という接続詞を使うことには議論もあります。anai は a の前に nai を付けたもの(否定する)ですが、これは意味的にも分かりにくい。
そこで、「~だ、~ならば」と言いたい時には、接続詞の代わりに、sumti tcita が使われることが良くあります。以下はその例です。
va'o 「~という条件で」
seja'e 「~の結果として」
fau 「~が起こる時に」
ni'i 「論理的に~なので」
[[Category:ロジバン|にほんこやくろんりてきなせつそくし]]
| null |
2015-08-07T12:32:47Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/Lojban_For_Beginners_%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E8%A8%B3/%E8%AB%96%E7%90%86%E7%9A%84%E3%81%AA%E6%8E%A5%E7%B6%9A%E8%A9%9E
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14,680 |
Lojban For Beginners 日本語訳/体言( sumti )をつなげる
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体言( sumti )をつなげる
sumti をつなげる接続詞で一番よく使われるのは、.e 「~そして~」です。第7章の文にこういうものがありました。
違う例も見てみます。
日本語で「~と~」と言う時に、こうは分解できないことがあります。例えば
これは、ランジットさんとジョティさんを別々に訪ねたという解釈も可能ですが、ランジットさんとジョティさんの二人組を一度に訪ねた、という意味でもありえます。二人組のランジットさんとジョティさんを訪ねた場合には .e (この場合にも論理的に正しいが誤解を招きやすい)ではなく joi を使って以下のようにします。
また、別の例文でも
二人で一緒に書いたので、 joi を使います。これは、le ci gerku 「三匹の犬(のそれぞれ)」と lei ci gerku 「三匹の犬(の集団)」の違いのようなものです。これはロジバンに限ったことではなく、トルコ語ではjoi に対応するものとして、 ile (「共に」)が、 ve (「そして」)の代わりに使われます。
「~か(あるいは)~」を使った文の例です。
「私の母親か、私のいとこをこれから訪ねる。」
.a を使う場合には、母親といとこの両方を訪ねることもありえます。しかし、「どっちか」と言いたい時には onai を使います。
(これは o の後を nai で否定している形です。意味は分かりにくいと思いますが、いとこを訪ねることがなかったら、その場合にのみ母親を訪ねる、ということです。そこから、いとこを訪ねるのなら母親は訪ねない、つまりそのどっちかだ、ということが暗示されるわけです。)
ちなみに、.o だけならこうなります。
anai を使えば、「私のいとこ(をこれから訪ねる)なら、これから私の母親を訪ねる、しかしどのみち私の母親は訪ねるかもしれない。」となります。anai は sumti をつなぐものとしてはあまり使われません。これは後でまた見ることにします。最後に、 .u 「~だ、~であろうとなかろうと」を取り上げます。
ではまとめます。
.a 「~か(あるいは)~」(両方が真実でもありえる)
.e 「~と(そして)~」
.o 「~だ、~ならば(その場合にのみ)」
.u 「~だ、~であろうとなかろうと」
.onai 「~か(あるいは)~のどちらかだ」
.anai 「~だ、~ならば(あるいはそうでなくても)」
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体言( sumti )をつなげる sumti をつなげる接続詞で一番よく使われるのは、.e 「~そして~」です。第7章の文にこういうものがありました。 違う例も見てみます。 日本語で「~と~」と言う時に、こうは分解できないことがあります。例えば これは、ランジットさんとジョティさんを別々に訪ねたという解釈も可能ですが、ランジットさんとジョティさんの二人組を一度に訪ねた、という意味でもありえます。二人組のランジットさんとジョティさんを訪ねた場合には .e (この場合にも論理的に正しいが誤解を招きやすい)ではなく joi を使って以下のようにします。 また、別の例文でも 二人で一緒に書いたので、 joi を使います。これは、le ci gerku 「三匹の犬(のそれぞれ)」と lei ci gerku 「三匹の犬(の集団)」の違いのようなものです。これはロジバンに限ったことではなく、トルコ語ではjoi に対応するものとして、 ile (「共に」)が、 ve (「そして」)の代わりに使われます。 「~か(あるいは)~」を使った文の例です。 「私の母親か、私のいとこをこれから訪ねる。」 .a を使う場合には、母親といとこの両方を訪ねることもありえます。しかし、「どっちか」と言いたい時には onai を使います。 ちなみに、.o だけならこうなります。 anai を使えば、「私のいとこ(をこれから訪ねる)なら、これから私の母親を訪ねる、しかしどのみち私の母親は訪ねるかもしれない。」となります。anai は sumti をつなぐものとしてはあまり使われません。これは後でまた見ることにします。最後に、 .u 「~だ、~であろうとなかろうと」を取り上げます。 ではまとめます。 .a 「~か(あるいは)~」(両方が真実でもありえる) .e 「~と(そして)~」 .o 「~だ、~ならば(その場合にのみ)」 .u 「~だ、~であろうとなかろうと」 .onai 「~か(あるいは)~のどちらかだ」 .anai 「~だ、~ならば(あるいはそうでなくても)」
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'''体言( sumti )をつなげる'''
sumti をつなげる接続詞で一番よく使われるのは、.e 「~そして~」です。第7章の文にこういうものがありました。
.i ko'a .e ko'i xanka cmila
「甲さんそして丙さんは神経質に笑った。」
違う例も見てみます。
mi ponse pa gerku .e re mlatu
「私には一匹の犬そして二匹の猫がいます。」
これはつまり、こういうことです。
mi ponse pa gerku .ije mi ponse re mlatu
「私には一匹の犬がいて、私には二匹の猫がいます。」
日本語で「~と~」と言う時に、こうは分解できないことがあります。例えば
ランジットとジョティさんを訪ねた。
これは、ランジットさんとジョティさんを別々に訪ねたという解釈も可能ですが、ランジットさんとジョティさんの二人組を一度に訪ねた、という意味でもありえます。二人組のランジットさんとジョティさんを訪ねた場合には .e (この場合にも論理的に正しいが誤解を招きやすい)ではなく joi を使って以下のようにします。
mi pu vitke la ranjit. joi la djiotis.
また、別の例文でも
la marks. joi la .engels. finti le guntrusi'o selpeicku
「マルクスとエンゲルスは共産党宣言を書いた。」
二人で一緒に書いたので、 joi を使います。これは、le ci gerku 「三匹の犬(のそれぞれ)」と lei ci gerku 「三匹の犬(の集団)」の違いのようなものです。これはロジバンに限ったことではなく、トルコ語ではjoi に対応するものとして、 ile (「共に」)が、 ve (「そして」)の代わりに使われます。
「~か(あるいは)~」を使った文の例です。
mi ba vitke le mi mamta .a le mi tamne
「私の母親か、私のいとこをこれから訪ねる。」
.a を使う場合には、母親といとこの両方を訪ねることもありえます。しかし、「どっちか」と言いたい時には onai を使います。
mi ba vitke le mi mamta .onai le mi tamne
「私の母親か、私のいとこのどちらかをこれから訪ねる。」
(これは o の後を nai で否定している形です。意味は分かりにくいと思いますが、いとこを訪ねることがなかったら、その場合にのみ母親を訪ねる、ということです。そこから、いとこを訪ねるのなら母親は訪ねない、つまりそのどっちかだ、ということが暗示されるわけです。)
ちなみに、.o だけならこうなります。
mi ba vitke le mi mamta .o le mi tamne
「私のいとこ(をこれから訪ねる)なら、その場合にのみ、私の母親をこれから訪ねる。」
anai を使えば、「私のいとこ(をこれから訪ねる)なら、これから私の母親を訪ねる、しかしどのみち私の母親は訪ねるかもしれない。」となります。anai は sumti をつなぐものとしてはあまり使われません。これは後でまた見ることにします。最後に、 .u 「~だ、~であろうとなかろうと」を取り上げます。
mi ba vitke le mi mamta .u le mi tamne
「私のいとこを(これから訪ねようと訪ねまいと)どうであろうが、私の母親をこれから訪ねる。」
ではまとめます。
.a 「~か(あるいは)~」(両方が真実でもありえる)
.e 「~と(そして)~」
.o 「~だ、~ならば(その場合にのみ)」
.u 「~だ、~であろうとなかろうと」
.onai 「~か(あるいは)~のどちらかだ」
.anai 「~だ、~ならば(あるいはそうでなくても)」
[[Category:ロジバン|たいけん sumti をつなける]]
| null |
2015-08-07T12:11:48Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/Lojban_For_Beginners_%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E8%A8%B3/%E4%BD%93%E8%A8%80%EF%BC%88_sumti_%EF%BC%89%E3%82%92%E3%81%A4%E3%81%AA%E3%81%92%E3%82%8B
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14,681 |
Lojban For Beginners 日本語訳/修飾( tanru )の語をつなげる
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修飾( tanru )の語をつなげる
修飾( tanru )については、今まで説明が足りませんでした。ですから、まずここでその使われ方についても見てみます。
selbri や sumti の場所には語をいくつも重ねることができます。例えば
(正確に言えば、これは書名なので、la'e lu guntrusi'o selpeicku li'u と引用符をつけるのが正式ですが、ややこしい。)
まず、簡単なものから始めましょう。
tanru (修飾)においては、最初の語が、次の語がどんなものであるのかを説明あるいは限定します。
二つ以上の語がある時には、まず最初の語が、二番目の語がどんなものであるのかを説明し、その二つの語が、三番目に来る語を説明する、というように左から順繰りにまとまって行きます。ですから、 The Complete Lojban Language について、不用意にも私が 、le barda xunre cukta 「その大きい...赤い... 本」とでも言おうものなら、「大きいような赤、そのような本」と意味不明に解釈されてしまいます。
これを避ける為の一つの方法は、14章でも学ぶのですが、論理的な接続詞を使うことです。そうすれば次のように言うことが出来ます。
j に接続詞の母音をつければ、tanru (修飾)用の接続詞になるのです。
スーザンさんが、面白い男と美男は相容れないと考えるなら、こうなります。
さて、ジョーティさんの好みは楽しい男性で、外見にはこだわらないとしたら、こうなります。
ところで前回も見たように、このような接続詞は文の形にしても言い直せます。その場合には、 .i を接続詞に付けます。
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修飾( tanru )の語をつなげる 修飾( tanru )については、今まで説明が足りませんでした。ですから、まずここでその使われ方についても見てみます。 selbri や sumti の場所には語をいくつも重ねることができます。例えば まず、簡単なものから始めましょう。 tanru (修飾)においては、最初の語が、次の語がどんなものであるのかを説明あるいは限定します。 二つ以上の語がある時には、まず最初の語が、二番目の語がどんなものであるのかを説明し、その二つの語が、三番目に来る語を説明する、というように左から順繰りにまとまって行きます。ですから、 The Complete Lojban Language について、不用意にも私が 、le barda xunre cukta 「その大きい…赤い… 本」とでも言おうものなら、「大きいような赤、そのような本」と意味不明に解釈されてしまいます。 これを避ける為の一つの方法は、14章でも学ぶのですが、論理的な接続詞を使うことです。そうすれば次のように言うことが出来ます。 j に接続詞の母音をつければ、tanru (修飾)用の接続詞になるのです。 スーザンさんが、面白い男と美男は相容れないと考えるなら、こうなります。 さて、ジョーティさんの好みは楽しい男性で、外見にはこだわらないとしたら、こうなります。 ところで前回も見たように、このような接続詞は文の形にしても言い直せます。その場合には、 .i を接続詞に付けます。
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'''修飾( tanru )の語をつなげる'''
修飾( tanru )については、今まで説明が足りませんでした。ですから、まずここでその使われ方についても見てみます。
selbri や sumti の場所には語をいくつも重ねることができます。例えば
le guntrusi'o selpeicku
「共産党宣言」
(正確に言えば、これは書名なので、la'e lu guntrusi'o selpeicku li'u と引用符をつけるのが正式ですが、ややこしい。)
まず、簡単なものから始めましょう。
xunre cukta
「赤い 本だ」
tanru (修飾)においては、最初の語が、次の語がどんなものであるのかを説明あるいは限定します。
二つ以上の語がある時には、まず最初の語が、二番目の語がどんなものであるのかを説明し、その二つの語が、三番目に来る語を説明する、というように左から順繰りにまとまって行きます。ですから、 The Complete Lojban Language について、不用意にも私が 、le barda xunre cukta 「その大きい…赤い… 本」とでも言おうものなら、「大きいような赤、そのような本」と意味不明に解釈されてしまいます。
これを避ける為の一つの方法は、14章でも学ぶのですが、論理的な接続詞を使うことです。そうすれば次のように言うことが出来ます。
le barda je xunre cukta
「大きくて、赤い本」
j に接続詞の母音をつければ、tanru (修飾)用の接続詞になるのです。
la suzyn. cinynei ro xajmi ja melbi nanmu
「全ての楽しい、あるいは美しい男性をスーザンさんは性的に好む。(楽しくて美しい、その両方でも良い。)」
:::'''注:'''細かいことを言えば上の文は、スーザンさんが楽しくも美しくもない男性も好むときにも成立してしまいます。ロジバンはこのあたりは厳密なので、これを避けるためには、 po'o 「~だけ」を使うか、関係文を使いたいところです。
ro nanmu poi se cinynei la suzyn. cu xajmi ja melbi
「スーザンさんが性的に好む全ての男性は、楽しい、あるいは美しい。」
:::しかしここではその点についてあまり厳密にせずにいきます。
スーザンさんが、面白い男と美男は相容れないと考えるなら、こうなります。
la suzyn. cinynei ro xajmi jonai melbi nanmu
「全ての楽しいか美しいか、どっちかの男性をスーザンさんは性的に好む。」
さて、ジョーティさんの好みは楽しい男性で、外見にはこだわらないとしたら、こうなります。
la djiotis. cinynei ro xajmi ju melbi nanmu
「全ての、美しいかどうかに関わりなく、楽しい男性をジョーティさんは性的に好む。」
ところで前回も見たように、このような接続詞は文の形にしても言い直せます。その場合には、 .i を接続詞に付けます。
.i la suzyn. cinynei ro xajmi nanmu .ijonai la suzyn. cinynei ro melbi nanmu
「スーザンが性的に好むのは全ての楽しい男性、あるいは
スーザンが性的に好むのは美しいか男性、そのどちらかだ。」
:::'''注:'''tanru の接続詞と sumti の接続詞をごっちゃにしないように気をつける必要はあります。というのも、
mi ba vitke le mi mamta .e le mi speni
「私の母親と私の配偶者をこれから訪ねる。」
:::これは、以下の文とは全く違うのです。
mi ba vitke le mi mamta je speni.
「私の母親かつ配偶者である人をこれから訪ねる。」
:::オディプス・コンプレックスになってしまいます。しかし、 joi などの非論理的な接続詞は tanru と sumti の両方で同じ形です。 sumti を結ぶ時、その最初の sumti が冠詞と selbri の時には、その sumti に ku の終端子を付けて区切ります。これによって、 tanru ではなく sumti をつなげていることが分かります。つまり、
loi jisra joi jdacu
「ジュースと水であるもの(混合物)」
(ひとつの sumti の中で、二つの gismu を結んでいる。)
loi jisra ku joi loi djacu
「ジュースと水」
(二つの sumti をつなげている。)
:::ここで loi jisra joi loi djacu と言ってしまうと、loi jisra joi まで来たところで、前の例文のように一つの sumti の中の gismu 同士をつないでいると解釈してしまい、それなのに次にloi が来るので、コンピューターは誤文と判定してしまうのです。コンピューターだけに限りません。人間でも以下のように言われたら混乱するのではないでしょうか。
lo nu xamgu xunre joi lo crino
「良い赤色であることと…緑色のもの(の組み合わせ)」
[[Category:ロジバン|しゆうしゆく tanru のこをつなける]]
| null |
2020-09-11T15:47:49Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/Lojban_For_Beginners_%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E8%A8%B3/%E4%BF%AE%E9%A3%BE%EF%BC%88_tanru_%EF%BC%89%E3%81%AE%E8%AA%9E%E3%82%92%E3%81%A4%E3%81%AA%E3%81%92%E3%82%8B
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14,682 |
Lojban For Beginners 日本語訳/用言( selbri )をつなげる
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述語をつなげる
多くの言語で文には主語と述語があります。
同じことについて複数のことを言う場合に、主語に複数の述語をつなげて言うことはよくあります。
ロジバンにおいては selbri の前に sumti がある時に、その sumti が主語とみなせます。そして述語である selbri と selbri をつなげることができます。つなげる selbri には、それぞれ違う sumti が続くかもしれません。 selbri とそれに続く sumti の、それらのまとまり同士(つまり述部)を接続詞でつなぐのです。
この場合の接続詞は、 gi' に母音をつけた形です。
sumti をつなげる時には、母音そのままでした。
tanru の selbri をつなげる時には、j を母音に付けました。
述語の selbri とそれに続く sumti のまとまり同士(つまり述部)をつなげる時には、 gi' を母音に付けます。
例文で示しましょう。
このように、「ニックは」「ニックは」...と繰り返さなくても良いようにします。
さらに洗練された形にすることもできます。
このように洗練された表現ができるので、 gi' – は良く使われます。
|
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述語をつなげる 多くの言語で文には主語と述語があります。 同じことについて複数のことを言う場合に、主語に複数の述語をつなげて言うことはよくあります。 ロジバンにおいては selbri の前に sumti がある時に、その sumti が主語とみなせます。そして述語である selbri と selbri をつなげることができます。つなげる selbri には、それぞれ違う sumti が続くかもしれません。 selbri とそれに続く sumti の、それらのまとまり同士(つまり述部)を接続詞でつなぐのです。 この場合の接続詞は、 gi' に母音をつけた形です。 sumti をつなげる時には、母音そのままでした。 tanru の selbri をつなげる時には、j を母音に付けました。 述語の selbri とそれに続く sumti のまとまり同士(つまり述部)をつなげる時には、 gi' を母音に付けます。 例文で示しましょう。 このように、「ニックは」「ニックは」…と繰り返さなくても良いようにします。 さらに洗練された形にすることもできます。 このように洗練された表現ができるので、 gi' – は良く使われます。
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'''述語をつなげる'''
多くの言語で文には主語と述語があります。
同じことについて複数のことを言う場合に、主語に複数の述語をつなげて言うことはよくあります。
ロジバンにおいては selbri の前に sumti がある時に、その sumti が主語とみなせます。そして述語である selbri と selbri をつなげることができます。つなげる selbri には、それぞれ違う sumti が続くかもしれません。 selbri とそれに続く sumti の、それらのまとまり同士(つまり述部)を接続詞でつなぐのです。
この場合の接続詞は、 gi' に母音をつけた形です。
sumti をつなげる時には、母音そのままでした。
tanru の selbri をつなげる時には、j を母音に付けました。
述語の selbri とそれに続く sumti のまとまり同士(つまり述部)をつなげる時には、 gi' を母音に付けます。
例文で示しましょう。
.i la nik. klama la kalifornias. .ije la nik. stali la kalifornias. ze'a lo nanca be li ci
「ニックはカリフォルニアに行った。そして、ニックは、三年の間カリフォルニアに滞在した。」
このように、「ニックは」「ニックは」…と繰り返さなくても良いようにします。
.i la nik. klama la kalifornias. gi'e stali la kalifornias. ze'a lo nanca be li ci
「ニックはカリフォルニアに行って、三年の間カリフォルニアに滞在した。」
さらに洗練された形にすることもできます。
.i la nik. la kalifornias. klama gi'e stali ze'a lo nanca be li ci
「ニックはカリフォルニアに、行って、三年の間滞在した。」
このように洗練された表現ができるので、 gi' – は良く使われます。
:::'''注:'''ze'a 「~の間」が sumti tcita として使われている?そうです。時制で使われるものは sumti tcita になれるし、その逆もまた然りなのです。 ze'a は、時制としては時間的にしばらく続くことを表すので、 sumti tcita としては「 bridi が続くのは~の間」という意味になりました。
[[Category:ロジバン|にほんこやく ようけん seibri をつなける]]
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2015-08-07T12:29:18Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/Lojban_For_Beginners_%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E8%A8%B3/%E7%94%A8%E8%A8%80%EF%BC%88_selbri_%EF%BC%89%E3%82%92%E3%81%A4%E3%81%AA%E3%81%92%E3%82%8B
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Lojban For Beginners 日本語訳/接続詞を尋ねる
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接続詞を尋ねる
「コーヒーには牛乳かそれとも砂糖を入れる?」
「はい。」
返事がこれだけだと、牛乳だけなのか、砂糖だけなのか、それとも両方なのか分かりません。いくらこの答え方が論理的とは言え、普通の言語は社会的なしきたりからも成り立つものです。聞かれた方はそれらの情報を与えるのが親切でしょう。
ロジバンにそれを翻訳してみます。「~するかどうか」を聞いているから、 xu をまず使って作文してみます。
すると、答えは、.i go'i「はい、そうです。」か.i na go'i「いいえ、違います。」しかないことになります。しかしこれは聞き手が聞きたいことではありません。牛乳だけなのか、砂糖だけなのか、両方なのか、どっちも要らないのか、を聞きたいはずだからです。これを巧妙に聞くことがロジバンではできます。聞きたいところを空けて、そこに疑問詞を挿入するのです。「牛乳」や「砂糖」の場所ではありません。接続詞の場所に疑問詞 ji を置くのです。
「あなたは入れたい、牛乳 [...] 砂糖を。」
これに 、
「~そして~」と答えれば、これをそのまま接続詞の場所に当てはめた文、すなわち
.i do djica lenu jmina loi ladru .e loi sakta
「牛乳そして砂糖を入れたい」が答えになります。
「~そして~ではない」
と答えれば、「牛乳そして砂糖ではない」。
「~ではない、そして~」
と答えれば、「牛乳ではなくて、砂糖」。
「~でない、そして~でない。)
と答えれば、「牛乳ではなくて、砂糖でもない」。つまり、どちらも要らない、ということです。(このように、否定の意味を付けるには、接続詞の左に付く時は na が、右に付く時は nai を付けます。)ちなみに、ここで、.a 「~か、それとも~」と言われたら、お手上げですが。
sumti だけではなく、他のものをつなぐ接続詞の場所にも疑問詞は使えます。
tanru の語をつなぐ接続詞を尋ねるのなら、je'i
selbri とそれに続く sumti のまとまりをつなぐ接続詞を尋ねるのなら gi'i.
になります。
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接続詞を尋ねる 「コーヒーには牛乳かそれとも砂糖を入れる?」 「はい。」 返事がこれだけだと、牛乳だけなのか、砂糖だけなのか、それとも両方なのか分かりません。いくらこの答え方が論理的とは言え、普通の言語は社会的なしきたりからも成り立つものです。聞かれた方はそれらの情報を与えるのが親切でしょう。 ロジバンにそれを翻訳してみます。「~するかどうか」を聞いているから、 xu をまず使って作文してみます。 すると、答えは、.i go'i「はい、そうです。」か.i na go'i「いいえ、違います。」しかないことになります。しかしこれは聞き手が聞きたいことではありません。牛乳だけなのか、砂糖だけなのか、両方なのか、どっちも要らないのか、を聞きたいはずだからです。これを巧妙に聞くことがロジバンではできます。聞きたいところを空けて、そこに疑問詞を挿入するのです。「牛乳」や「砂糖」の場所ではありません。接続詞の場所に疑問詞 ji を置くのです。 「あなたは入れたい、牛乳 […] 砂糖を。」 これに 、 「~そして~」と答えれば、これをそのまま接続詞の場所に当てはめた文、すなわち .i do djica lenu jmina loi ladru .e loi sakta 「牛乳そして砂糖を入れたい」が答えになります。 「~そして~ではない」 と答えれば、「牛乳そして砂糖ではない」。 「~ではない、そして~」 と答えれば、「牛乳ではなくて、砂糖」。 「~でない、そして~でない。) と答えれば、「牛乳ではなくて、砂糖でもない」。つまり、どちらも要らない、ということです。ちなみに、ここで、.a 「~か、それとも~」と言われたら、お手上げですが。 sumti だけではなく、他のものをつなぐ接続詞の場所にも疑問詞は使えます。 tanru の語をつなぐ接続詞を尋ねるのなら、je'i selbri とそれに続く sumti のまとまりをつなぐ接続詞を尋ねるのなら gi'i. になります。
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'''接続詞を尋ねる'''
「コーヒーには牛乳かそれとも砂糖を入れる?」
「はい。」
返事がこれだけだと、牛乳だけなのか、砂糖だけなのか、それとも両方なのか分かりません。いくらこの答え方が論理的とは言え、普通の言語は社会的なしきたりからも成り立つものです。聞かれた方はそれらの情報を与えるのが親切でしょう。
ロジバンにそれを翻訳してみます。「~するかどうか」を聞いているから、 xu をまず使って作文してみます。
.i xu do djica lenu jmina loi ladru .a loi sakta
すると、答えは、.i go'i「はい、そうです。」か.i na go'i「いいえ、違います。」しかないことになります。しかしこれは聞き手が聞きたいことではありません。牛乳だけなのか、砂糖だけなのか、両方なのか、どっちも要らないのか、を聞きたいはずだからです。これを巧妙に聞くことがロジバンではできます。聞きたいところを空けて、そこに疑問詞を挿入するのです。「牛乳」や「砂糖」の場所ではありません。接続詞の場所に疑問詞 ji を置くのです。
.i do djica lenu jmina loi ladru ji loi sakta
「あなたは入れたい、牛乳 […] 砂糖を。」
これに 、
.e
「~そして~」と答えれば、これをそのまま接続詞の場所に当てはめた文、すなわち
.i do djica lenu jmina loi ladru .e loi sakta
「牛乳そして砂糖を入れたい」が答えになります。
.enai
「~そして~ではない」
と答えれば、「牛乳そして砂糖ではない」。
na.e
「~ではない、そして~」
と答えれば、「牛乳ではなくて、砂糖」。
na.enai
「~でない、そして~でない。)
と答えれば、「牛乳ではなくて、砂糖でもない」。つまり、どちらも要らない、ということです。(このように、否定の意味を付けるには、接続詞の左に付く時は na が、右に付く時は nai を付けます。)ちなみに、ここで、.a 「~か、それとも~」と言われたら、お手上げですが。
sumti だけではなく、他のものをつなぐ接続詞の場所にも疑問詞は使えます。
tanru の語をつなぐ接続詞を尋ねるのなら、je'i
selbri とそれに続く sumti のまとまりをつなぐ接続詞を尋ねるのなら gi'i.
になります。
[[Category:ロジバン|にほんこやく せつそくしをたすねる]]
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2015-08-07T12:23:45Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/Lojban_For_Beginners_%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E8%A8%B3/%E6%8E%A5%E7%B6%9A%E8%A9%9E%E3%82%92%E5%B0%8B%E3%81%AD%E3%82%8B
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Lojban For Beginners 日本語訳/物理的な原因
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物理的な原因
子供はよく「なぜ」と聞くものです。
「なんで雨が降るの?」
「なんでサリーは私をぶったの?」
「なんでサリーは先生から星をもらうの?」
「なんでウサコは死んじゃったの?」
これに対して、親は「~だから」と答えようとします。
「雲が泣いているから。」
「あなたがサリーの髪の毛を引っ張ったから。」
「サリーはよく頑張ったから。」
「ウサコはうさぎで、うさぎは長くは生きられないから。」
ロジバンでは、これらの「なんで...」と「...だから」のやりとりはそれぞれ違う性格のものになります。日本語でも「原因」と「理由」は微妙に違いますが、そういった違いです。
例えば、トルコ語の「なぜ」は三種類あります。それなら、ロジバンでは四種類くらいあるのかな、と思われそうですが、ロジバンでは、「なぜ」は疑問詞 ma の一語で済みます。その代わり、四種類の「~だから」があります。
最初の質問を見てみましょう。子供は、「なんで雨が降るの?」と原因を聞いています。物理的に雨を引き起こすのは何か、を聞いて、親はその説明を答えているわけです。そのあまりあり得そうではない説明をロジバンで言い表すと、こうなります。
rinka は、「物理的や機械的に引き起こす」という意味です。
この rinka を ri'a に形を変えると、「それを引き起こすのは~」という sumti tcita になります。detri 「~が日にちだ」から de'i 「その日にちは~」という sumti tcita ができるのと同じです。実際に変えてみるとこうなります。
rinka と ri'a が表すのは物理的な原因です。それ以外のことについてこれを使うのは不適当になります。例えば以下の文で言うと、
つまり、サリーの髪の毛をひっぱったらサリーがあなたの上に倒れこんできて不可抗力で殴られた、ということ(?)になってしまいます。
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物理的な原因 子供はよく「なぜ」と聞くものです。 「なんで雨が降るの?」 「なんでサリーは私をぶったの?」 「なんでサリーは先生から星をもらうの?」 「なんでウサコは死んじゃったの?」 これに対して、親は「~だから」と答えようとします。 「雲が泣いているから。」 「あなたがサリーの髪の毛を引っ張ったから。」 「サリーはよく頑張ったから。」 「ウサコはうさぎで、うさぎは長くは生きられないから。」 ロジバンでは、これらの「なんで…」と「…だから」のやりとりはそれぞれ違う性格のものになります。日本語でも「原因」と「理由」は微妙に違いますが、そういった違いです。 例えば、トルコ語の「なぜ」は三種類あります。それなら、ロジバンでは四種類くらいあるのかな、と思われそうですが、ロジバンでは、「なぜ」は疑問詞 ma の一語で済みます。その代わり、四種類の「~だから」があります。 最初の質問を見てみましょう。子供は、「なんで雨が降るの?」と原因を聞いています。物理的に雨を引き起こすのは何か、を聞いて、親はその説明を答えているわけです。そのあまりあり得そうではない説明をロジバンで言い表すと、こうなります。 rinka は、「物理的や機械的に引き起こす」という意味です。 この rinka を ri'a に形を変えると、「それを引き起こすのは~」という sumti tcita になります。detri 「~が日にちだ」から de'i 「その日にちは~」という sumti tcita ができるのと同じです。実際に変えてみるとこうなります。 rinka と ri'a が表すのは物理的な原因です。それ以外のことについてこれを使うのは不適当になります。例えば以下の文で言うと、 つまり、サリーの髪の毛をひっぱったらサリーがあなたの上に倒れこんできて不可抗力で殴られた、ということ(?)になってしまいます。
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'''物理的な原因'''
子供はよく「なぜ」と聞くものです。
「なんで雨が降るの?」
「なんでサリーは私をぶったの?」
「なんでサリーは先生から星をもらうの?」
「なんでウサコは死んじゃったの?」
これに対して、親は「~だから」と答えようとします。
「雲が泣いているから。」
「あなたがサリーの髪の毛を引っ張ったから。」
「サリーはよく頑張ったから。」
「ウサコはうさぎで、うさぎは長くは生きられないから。」
ロジバンでは、これらの「なんで…」と「…だから」のやりとりはそれぞれ違う性格のものになります。日本語でも「原因」と「理由」は微妙に違いますが、そういった違いです。
例えば、トルコ語の「なぜ」は三種類あります。それなら、ロジバンでは四種類くらいあるのかな、と思われそうですが、ロジバンでは、「なぜ」は疑問詞 ma の一語で済みます。その代わり、四種類の「~だから」があります。
最初の質問を見てみましょう。子供は、「なんで雨が降るの?」と原因を聞いています。物理的に雨を引き起こすのは何か、を聞いて、親はその説明を答えているわけです。そのあまりあり得そうではない説明をロジバンで言い表すと、こうなります。
lenu lei dilnu cu klaku cu rinka lenu carvi
「雲(の集団)が泣いていることが、雨が降っていることを引き起こしている。」
(carvi は「~が雨のように(シャワーのように)降る」という意味ですが、これだけで、「雨が降る」になります。)
rinka は、「物理的や機械的に引き起こす」という意味です。
x1 (~という出来事や状況)は x2 (~という出来事や状況)を x3(~の条件)において引き起こす
この rinka を ri'a に形を変えると、「それを引き起こすのは~」という sumti tcita になります。detri 「~が日にちだ」から de'i 「その日にちは~」という sumti tcita ができるのと同じです。実際に変えてみるとこうなります。
carvi ri'a lenu lei dilnu cu klaku
「雨が降っている、それを引き起こすのは、雲の集団が泣いていること。」
「雨が降っているのは、雲が泣いているから。」
rinka と ri'a が表すのは物理的な原因です。それ以外のことについてこれを使うのは不適当になります。例えば以下の文で言うと、
la salis. darxi do ri'a lenu do lacpu lei kerfa
「サリーはあなたをぶつ。それを物理的に引き起こすのは、あなたが髪の毛を引っ張ったこと。」
つまり、サリーの髪の毛をひっぱったらサリーがあなたの上に倒れこんできて不可抗力で殴られた、ということ(?)になってしまいます。
[[Category:ロジバン|にほんこやく ふつりてきなけんいん]]
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2015-08-07T12:28:27Z
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Lojban For Beginners 日本語訳/動機
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動機
「髪をひっぱった事件」では、何かが何かを引き起こす、という物理的な原因が問題なのではありません。ここでは「髪をひっぱる」が「サリーはなぐる」を引き起こすのに三つの段階がある、と考えられます。
一。ジョイがサリーの髪をひっぱった。
二。これが、サリーになぐることを決意させた。
三。サリーはなぐった。
ロジバンでは、この二番目の段階があることに注目します。人は一般的に、自動的に衝動に従うのではなく、動機となることがあって行動に移るものです。全てを物理的原因で済ませることは、人は感情や行動を律しないという認識になる恐れもあります。抽象的な自由意志を信じるか信じないかにかかわらず、認知や感情が関わる反応の時には物理的な理由と(とりあえず)区別することが実際的です。
さて、動機を表す gismu は mukti ( x1 (~ということ)は x2 (~ということ)を引き起こす x3 (~にとっての)動機となる)です。ですから、こう言えます。
x3 は普通は要りません。 x2 (出来事)の中の行動者がそれを起こすことを決意したことは、普通は明らかだからです。
x3 を抜かしても尚、少々ぎこちないので、sumti tcita にしてみます。 mu'i 「その動機となるのは~」を使うと、こうです。
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動機 「髪をひっぱった事件」では、何かが何かを引き起こす、という物理的な原因が問題なのではありません。ここでは「髪をひっぱる」が「サリーはなぐる」を引き起こすのに三つの段階がある、と考えられます。 一。ジョイがサリーの髪をひっぱった。 二。これが、サリーになぐることを決意させた。 三。サリーはなぐった。 ロジバンでは、この二番目の段階があることに注目します。人は一般的に、自動的に衝動に従うのではなく、動機となることがあって行動に移るものです。全てを物理的原因で済ませることは、人は感情や行動を律しないという認識になる恐れもあります。抽象的な自由意志を信じるか信じないかにかかわらず、認知や感情が関わる反応の時には物理的な理由と(とりあえず)区別することが実際的です。 さて、動機を表す gismu は mukti です。ですから、こう言えます。 x3 は普通は要りません。 x2 (出来事)の中の行動者がそれを起こすことを決意したことは、普通は明らかだからです。 x3 を抜かしても尚、少々ぎこちないので、sumti tcita にしてみます。 mu'i 「その動機となるのは~」を使うと、こうです。
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'''動機'''
「髪をひっぱった事件」では、何かが何かを引き起こす、という物理的な原因が問題なのではありません。ここでは「髪をひっぱる」が「サリーはなぐる」を引き起こすのに三つの段階がある、と考えられます。
一。ジョイがサリーの髪をひっぱった。
二。これが、サリーになぐることを決意させた。
三。サリーはなぐった。
ロジバンでは、この二番目の段階があることに注目します。人は一般的に、自動的に衝動に従うのではなく、動機となることがあって行動に移るものです。全てを物理的原因で済ませることは、人は感情や行動を律しないという認識になる恐れもあります。抽象的な自由意志を信じるか信じないかにかかわらず、認知や感情が関わる反応の時には物理的な理由と(とりあえず)区別することが実際的です。
さて、動機を表す gismu は mukti ( x1 (~ということ)は x2 (~ということ)を引き起こす x3 (~にとっての)動機となる)です。ですから、こう言えます。
lenu do lacpu lei kerfa [pe la salis.] cu mukti lenu la salis. darxi do [kei la salis]
「あなたが(サリーの)髪の毛をひっぱることは、サリーがあなたをなぐるということを(サリーに)動機づける。」
x3 は普通は要りません。 x2 (出来事)の中の行動者がそれを起こすことを決意したことは、普通は明らかだからです。
x3 を抜かしても尚、少々ぎこちないので、sumti tcita にしてみます。 mu'i 「その動機となるのは~」を使うと、こうです。
la salis. darxi do mu'i lenu do lacpu lei kerfa
「サリーはあなたをなぐる、その動機となったのは、あなたが髪の毛をひっぱったこと」
つまり、
「サリーがあなたをなぐったのは、あなたが髪の毛をひっぱったから(、それが動機だよ)。」
[[Category:ロジバン|とうき]]
| null |
2015-08-07T12:20:52Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/Lojban_For_Beginners_%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E8%A8%B3/%E5%8B%95%E6%A9%9F
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14,686 |
Lojban For Beginners 日本語訳/正当的な理由・論理的にもたらすもの
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正当な理由・論理的にもたらすもの
正当な理由と動機づけるものの区別はつきにくい時もありますが、正当な理由とは、何か基準や規則があって、それに適っているものです。動機づけるものは、基準や規則にのっとっているとは限りません。サリーと先生の話に戻ると、
サリーが頑張ったことが、先生が星(几帳面に「星の印」としましたが)を与える動機となったことは分かります。しかし、先生が「よくできました」と星を与えるのが習慣で、それが決まりだから、ということは分かりません。そこで、 krinu ( x1 (~ということ)は x2 (~ということ)を許容する正当な理由だ)の出番です。sumti tcita は ki'u 「その正当な理由は~」となります。 ですから、精確にはこう言えます。
あるいは最初のようにこうも言えます。
さて、正当な理由になる基準は、あくまでも人間の習慣や決まり事による基準です。論理的な必然ではありません。生徒が星をもらうことは、その生徒が頑張ったということが論理的に必然的にもたらすものだ、と考える人がいるとしたらよっぽどうぶな生徒でしょう。
しかしウサコの悲しい件に関しては、ウサコがうさぎであることから論理的な必然としてウサコは長くは生きられない、と言えます。うさぎは長くは生きないことを考えるとそうです。ここでは nibli ( x1は x2 (~ということ)を x3 (法則や論理や体系において)必然的に意味する、もたらす)を使い、以下のようにします。
うさぎは短命だ、の部分を抜かして、あえて簡略化しました。教科書的に論理的な例文が欲しければこうです。
この文では、二つのことが言われています。
一。ウサコはうさぎ、そして、全てのうさぎは長くは生きない。
二。ウサコは、論理的に、だから長くは生きない。
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正当な理由・論理的にもたらすもの 正当な理由と動機づけるものの区別はつきにくい時もありますが、正当な理由とは、何か基準や規則があって、それに適っているものです。動機づけるものは、基準や規則にのっとっているとは限りません。サリーと先生の話に戻ると、 サリーが頑張ったことが、先生が星(几帳面に「星の印」としましたが)を与える動機となったことは分かります。しかし、先生が「よくできました」と星を与えるのが習慣で、それが決まりだから、ということは分かりません。そこで、 krinu ( x1 は x2 を許容する正当な理由だ)の出番です。sumti tcita は ki'u 「その正当な理由は~」となります。 ですから、精確にはこう言えます。 あるいは最初のようにこうも言えます。 さて、正当な理由になる基準は、あくまでも人間の習慣や決まり事による基準です。論理的な必然ではありません。生徒が星をもらうことは、その生徒が頑張ったということが論理的に必然的にもたらすものだ、と考える人がいるとしたらよっぽどうぶな生徒でしょう。 しかしウサコの悲しい件に関しては、ウサコがうさぎであることから論理的な必然としてウサコは長くは生きられない、と言えます。うさぎは長くは生きないことを考えるとそうです。ここでは nibli を使い、以下のようにします。 うさぎは短命だ、の部分を抜かして、あえて簡略化しました。教科書的に論理的な例文が欲しければこうです。 この文では、二つのことが言われています。 一。ウサコはうさぎ、そして、全てのうさぎは長くは生きない。 二。ウサコは、論理的に、だから長くは生きない。
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'''正当な理由・論理的にもたらすもの'''
正当な理由と動機づけるものの区別はつきにくい時もありますが、正当な理由とは、何か基準や規則があって、それに適っているものです。動機づけるものは、基準や規則にのっとっているとは限りません。サリーと先生の話に戻ると、
la salis. te dunda lo tartcita le ctuca mu'i lenu sy. tcetoi gunka
「サリーは星の印を先生からもらう、それを動機づけるのは、サリーがとても試して働くこと。」
つまり、
「サリーが星の印を先生からもらうのは、サリーがとても頑張るから(、それが動機だよ)。」
サリーが頑張ったことが、先生が星(几帳面に「星の印」としましたが)を与える動機となったことは分かります。しかし、先生が「よくできました」と星を与えるのが習慣で、それが決まりだから、ということは分かりません。そこで、 krinu ( x1 (~ということ)は x2 (~ということ)を許容する正当な理由だ)の出番です。sumti tcita は ki'u 「その正当な理由は~」となります。 ですから、精確にはこう言えます。
lenu la salis. tcetoi gunka cu krinu lenu le ctuca cu dunda lo tartcita sy.
「サリーがとても試して働くことは、先生が星の印を彼女に与えることの正当な理由になる。」
つまり、
「サリーが頑張ることは、先生が星の印をあげる正当な理由になる。」
あるいは最初のようにこうも言えます。
la salis. te dunda lo tartcita le ctuca ki'u lenu sy. tcetoi gunka
「サリーは星の印を先生からもらう、その正当な理由は、サリーがとても試して働いたこと。」
つまり、
「サリーが星の印を先生からもらったのは、サリーがとても頑張ったから(、それが正当な理由だよ)。」
( ki'u 「その正当な理由は~」 は、ku'i 「しかし」と形が似ているので、要注意です。)
さて、正当な理由になる基準は、あくまでも人間の習慣や決まり事による基準です。論理的な必然ではありません。生徒が星をもらうことは、その生徒が頑張ったということが論理的に必然的にもたらすものだ、と考える人がいるとしたらよっぽどうぶな生徒でしょう。
しかしウサコの悲しい件に関しては、ウサコがうさぎであることから論理的な必然としてウサコは長くは生きられない、と言えます。うさぎは長くは生きないことを考えるとそうです。ここでは nibli ( x1は x2 (~ということ)を x3 (法則や論理や体系において)必然的に意味する、もたらす)を使い、以下のようにします。
lenu la .usakos. ractu cu nibli lenu .ubu. mrobi'o
「ウサコがうさぎであることは、ウサコが死ぬことを論理的に意味する。」
うさぎは短命だ、の部分を抜かして、あえて簡略化しました。教科書的に論理的な例文が欲しければこうです。
la .usakos. ractu .ije ro ractu na'e ze'u jmive .i la .usakos. ni'i na ze'u jmive
「ウサコはうさぎだ、そして、全てのうさぎは長くは生きない。ウサコは、論理的に、だから、長くは生きない。」
この文では、二つのことが言われています。
一。ウサコはうさぎ、そして、全てのうさぎは長くは生きない。
二。ウサコは、論理的に、だから長くは生きない。
[[Category:ロジバン|にほんこやく せいとうてきなりゆうろんりてきにもたらすもの]]
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2015-08-07T12:28:08Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/Lojban_For_Beginners_%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E8%A8%B3/%E6%AD%A3%E5%BD%93%E7%9A%84%E3%81%AA%E7%90%86%E7%94%B1%E3%83%BB%E8%AB%96%E7%90%86%E7%9A%84%E3%81%AB%E3%82%82%E3%81%9F%E3%82%89%E3%81%99%E3%82%82%E3%81%AE
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Lojban For Beginners 日本語訳/ひっくり返す
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ひっくり返す
まず1文で理由を含めてしまう前に、2文使うやり方を見てみましょう。まず、命題として以下の文があるとします。.ije は「前部と後部は共に真」という意味ですが、今はあまり気にしないでください。
そして、それがもたらす結論があります。
この ni'i は何なのでしょう?実はロジバンにおいて前置詞( sumti tcita )は時制のように使えます。 pu を selbri の前に置くように、ni'i を selbri の前に置いているのです。副詞のようになっている、とも言えます。これは厳密には、 ni'i zo'e 「それを論理的に必然的としているのは、何がしか言わずものこと」つまり「(言わずものことから)論理的に必然と」と言うのと同じになります。「言わずものこと」は、ここでは前の二つの文のことですね。つまり ni'i あるいは ni'i zo'e で「故に」です。挿入句のようなイメージです。
しかし以下の1文では sumti tcita として使いつつ、zo'e 「何がしか」の代わりに、具体的な sumti ( lo などの冠詞で始まるもの)を置きました。そうするとさっきのような「故に」ではなく「論理的理由は」という意味になります。これは ni'i が nibli(x1 は x2 を論理的に必然とさせる)から来たからです。
では逆にして、「うさぎはみんな長くは生きられないから、だから、ウサコは死ぬ。」と言いたい時はどうでしょう?
こうなります。
seni'i とは、ni'i に se が付いたものです。元の gismu と同じように、 sumti tcita にも se を付けてそれに付く sumti を変えることができます。そしてそれぞれの意味を確認すると、
です。つまりこうなります。短い訳し方は色々あるでしょう。
日本語式の語順でも英語式でも言えるということですね。しかし普通は強調したい方を前に持ってくると思います。
では前に習った他の sumti tcita も見てみましょう。
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ひっくり返す まず1文で理由を含めてしまう前に、2文使うやり方を見てみましょう。まず、命題として以下の文があるとします。.ije は「前部と後部は共に真」という意味ですが、今はあまり気にしないでください。 そして、それがもたらす結論があります。 この ni'i は何なのでしょう?実はロジバンにおいて前置詞は時制のように使えます。 pu を selbri の前に置くように、ni'i を selbri の前に置いているのです。副詞のようになっている、とも言えます。これは厳密には、 ni'i zo'e 「それを論理的に必然的としているのは、何がしか言わずものこと」つまり「(言わずものことから)論理的に必然と」と言うのと同じになります。「言わずものこと」は、ここでは前の二つの文のことですね。つまり ni'i あるいは ni'i zo'e で「故に」です。挿入句のようなイメージです。 しかし以下の1文では sumti tcita として使いつつ、zo'e 「何がしか」の代わりに、具体的な sumti を置きました。そうするとさっきのような「故に」ではなく「論理的理由は」という意味になります。これは ni'i が nibliから来たからです。 では逆にして、「うさぎはみんな長くは生きられないから、だから、ウサコは死ぬ。」と言いたい時はどうでしょう? こうなります。 seni'i とは、ni'i に se が付いたものです。元の gismu と同じように、 sumti tcita にも se を付けてそれに付く sumti を変えることができます。そしてそれぞれの意味を確認すると、 です。つまりこうなります。短い訳し方は色々あるでしょう。 日本語式の語順でも英語式でも言えるということですね。しかし普通は強調したい方を前に持ってくると思います。 では前に習った他の sumti tcita も見てみましょう。
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'''ひっくり返す'''
まず1文で理由を含めてしまう前に、2文使うやり方を見てみましょう。まず、命題として以下の文があるとします。.ije は「前部と後部は共に真」という意味ですが、今はあまり気にしないでください。
la .usakos. ractu .ije ro ractu na'e ze'u jmive
「ウサコはうさぎであり、そして、全てのうさぎは長くは生きない。」
そして、それがもたらす結論があります。
.i la .usakos. ni'i na ze'u jmive
「ウサコは、論理的に、故に、長くは生きない。」
この ni'i は何なのでしょう?実はロジバンにおいて前置詞( sumti tcita )は時制のように使えます。 pu を selbri の前に置くように、ni'i を selbri の前に置いているのです。副詞のようになっている、とも言えます。これは厳密には、 ni'i zo'e 「それを論理的に必然的としているのは、何がしか言わずものこと」つまり「(言わずものことから)論理的に必然と」と言うのと同じになります。「言わずものこと」は、ここでは前の二つの文のことですね。つまり ni'i あるいは ni'i zo'e で「故に」です。挿入句のようなイメージです。
しかし以下の1文では sumti tcita として使いつつ、zo'e 「何がしか」の代わりに、具体的な sumti ( lo などの冠詞で始まるもの)を置きました。そうするとさっきのような「故に」ではなく「論理的理由は」という意味になります。これは ni'i が nibli(x1 は x2 を論理的に必然とさせる)から来たからです。
la .usakos. mrobi'o ni'i lenu ro ractu na'e ze'u jmive
「ウサコは死ぬ、それを論理的必然にするのは、全てのうさぎは長くは生きない、ということ。」
「ウサコが死ぬのは、うさぎはみんな長くは生きられないから。」
では逆にして、「うさぎはみんな長くは生きられないから、だから、ウサコは死ぬ。」と言いたい時はどうでしょう?
こうなります。
ro ractu na'e ze'u jmive seni'i lenu la .usakos. mrobi'o
seni'i とは、ni'i に se が付いたものです。元の gismu と同じように、 sumti tcita にも se を付けてそれに付く sumti を変えることができます。そしてそれぞれの意味を確認すると、
ni'i の後に来る sumti は、lo nibli (論理的必然とさせる要因)
seni'i の後に来る sumti は、lo se nibli (論理的必然な結果)
です。つまりこうなります。短い訳し方は色々あるでしょう。
○○ ni'i △△
「○○。それを論理的必然にさせるのは△△」
「△△だから○○」「○○。なぜなら△△」
△△ seni'i ○○
「△△。それにより論理的に必然となるのは○○」
「△△だから○○」「△△従って○○」
日本語式の語順でも英語式でも言えるということですね。しかし普通は強調したい方を前に持ってくると思います。
では前に習った他の sumti tcita も見てみましょう。
le lante cu spoja ri'a lenu ri pu glare
「缶は破裂した、そのことを引き起こしたのは、それが熱かったこと。」
le lante pu glare seri'a lenu ri spoja
「缶は熱かった、そのことが引き起こしたのは、それが破裂したこと。」
so'i prenu cu nelci la djiotis. mu'i lenu ri xajmi
「多くの人はジョティスが好きだ、それを動機づけるのは、彼女が楽しい、ということ。」
la djiotis. xajmi semu'i lenu so'i prenu cu nelci dy.
「ジョティスさんは楽しい、それが動機づけとなって起こるのは、多くの人が彼女を好きになる、ということ。」
[[Category:ロジバン|ひつくりかえす]]
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2015-08-07T12:13:31Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/Lojban_For_Beginners_%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E8%A8%B3/%E3%81%B2%E3%81%A3%E3%81%8F%E3%82%8A%E8%BF%94%E3%81%99
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Lojban For Beginners 日本語訳/文をつなげる
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文をつなげる
繰り返し出ている例文を再び取り上げます。
.i は、新しい文を言う時に使いますね。そして .i に何かを付けることもできます。
.e は、「~そして~」というように sumti をつなげて、どちらも正しいということを表します。
.e に .i と j を付けて .ije とすると、これは「文」をつなぎ、どちらの文も真実だということを表せます。
普通は文を言う時は真実の文を言うのですから、特にこうする必要はありません。しかし、この場合はこう言った方が良いのです。というのは、ここで文と文をつなげておくことにより、 ni'i 「論理的に必然的に」をもたらしているのは前の両方の文であって二番目の文だけではない、ということが表せるからです。(ロジバンは、発語の順にまとめていく言語です。発語の順とは違うようにまとめることもできますが、そのやり方は後で見ます。)
さて、le nu (~ということ)で始まる sumti は、それ自体が文( bridi )にもなれます。なにせ、 le nu の後には bridi が丸ごと入っているのですから。それでは le nu の sumti を bridi として言い換えるやり方を見てみます。 sumti tcita を使ったままです。
bo という cmavo が出てきました。bo は、つなげる機能を持つ語です。なぜ bo を入れるのでしょう?
sumti tcita は sumti を bridi につなげますが、bridi を bridi につなげることもできるのです。(それができるのは限られていて、今出てくるものがそのほとんどです。)しかしデフォルトだと sumti tcita がつなぐのはそれに続く sumti です。つまり、
とすると、「論理的必然になるのはウサコで(?)、(何かが)死ぬ」となってしまいます。(神話的な「何か」が死んで、それがウサコになる、ということ?)もちろんこんなことを言いたいのではありません。bo を付けることで sumti tcita に全体の文をつながせることができるのです。
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文をつなげる 繰り返し出ている例文を再び取り上げます。 .i は、新しい文を言う時に使いますね。そして .i に何かを付けることもできます。 .e は、「~そして~」というように sumti をつなげて、どちらも正しいということを表します。 .e に .i と j を付けて .ije とすると、これは「文」をつなぎ、どちらの文も真実だということを表せます。 普通は文を言う時は真実の文を言うのですから、特にこうする必要はありません。しかし、この場合はこう言った方が良いのです。というのは、ここで文と文をつなげておくことにより、 ni'i 「論理的に必然的に」をもたらしているのは前の両方の文であって二番目の文だけではない、ということが表せるからです。(ロジバンは、発語の順にまとめていく言語です。発語の順とは違うようにまとめることもできますが、そのやり方は後で見ます。) さて、le nu (~ということ)で始まる sumti は、それ自体が文( bridi )にもなれます。なにせ、 le nu の後には bridi が丸ごと入っているのですから。それでは le nu の sumti を bridi として言い換えるやり方を見てみます。 sumti tcita を使ったままです。 bo という cmavo が出てきました。bo は、つなげる機能を持つ語です。なぜ bo を入れるのでしょう? sumti tcita は sumti を bridi につなげますが、bridi を bridi につなげることもできるのです。(それができるのは限られていて、今出てくるものがそのほとんどです。)しかしデフォルトだと sumti tcita がつなぐのはそれに続く sumti です。つまり、 とすると、「論理的必然になるのはウサコで(?)、(何かが)死ぬ」となってしまいます。(神話的な「何か」が死んで、それがウサコになる、ということ?)もちろんこんなことを言いたいのではありません。bo を付けることで sumti tcita に全体の文をつながせることができるのです。
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'''文をつなげる'''
繰り返し出ている例文を再び取り上げます。
la flufis. ractu .ije ro ractu na'e ze'u jmive .i la flufis. ni'i na ze'u jmive
「ウサコはうさぎだ、そして、全てのうさぎは長くは生きない。ウサコは、論理的に、だから、長くは生きない。」
.i は、新しい文を言う時に使いますね。そして .i に何かを付けることもできます。
.e は、「~そして~」というように sumti をつなげて、どちらも正しいということを表します。
.e に .i と j を付けて .ije とすると、これは「文」をつなぎ、どちらの文も真実だということを表せます。
普通は文を言う時は真実の文を言うのですから、特にこうする必要はありません。しかし、この場合はこう言った方が良いのです。というのは、ここで文と文をつなげておくことにより、 ni'i 「論理的に必然的に」をもたらしているのは前の両方の文であって二番目の文だけではない、ということが表せるからです。(ロジバンは、発語の順にまとめていく言語です。発語の順とは違うようにまとめることもできますが、そのやり方は後で見ます。)
:::'''注:'''上記の例文は厳密に論理的な文章にするにはいくつかの段階が抜けています。ウサコはうさぎですが、天命をまっとうしたうさぎであって食べられたのではない、というようなことです。しかし肝要な点はお分かり頂けるかと思います。
さて、le nu (~ということ)で始まる sumti は、それ自体が文( bridi )にもなれます。なにせ、 le nu の後には bridi が丸ごと入っているのですから。それでは le nu の sumti を bridi として言い換えるやり方を見てみます。 sumti tcita を使ったままです。
la .usakos. mrobi'o ni'i lenu ro ractu na'e ze'u jmive
「ウサコは死ぬ、それを論理的にもたらすのは、全てのうさぎは長くは生きない、ということ。」
la .usakos. mrobi'o .i ni'ibo ro ractu na'e ze'u jmive
「ウサコは死ぬ。それを論理的にもたらすこととして(なぜならば)、全てのうさぎは長くは生きない。」
ro ractu na'e ze'u jmive seni'i lenu la .usakos. mrobi'o
「うさぎはみんな長くは生きられない、それが論理的に意味するのは、ウサコは死ぬということ。」
ro ractu na'e ze'u jmive .iseni'ibo la .usakos. mrobi'o
「うさぎはみんな長くは生きられない。それが論理的に意味することとして(だから)、ウサコは死ぬ。」
bo という cmavo が出てきました。bo は、つなげる機能を持つ語です。なぜ bo を入れるのでしょう?
sumti tcita は sumti を bridi につなげますが、bridi を bridi につなげることもできるのです。(それができるのは限られていて、今出てくるものがそのほとんどです。)しかしデフォルトだと sumti tcita がつなぐのはそれに続く sumti です。つまり、
iseni'i la .usakos. mrobi'o
とすると、「論理的必然になるのはウサコで(?)、(何かが)死ぬ」となってしまいます。(神話的な「何か」が死んで、それがウサコになる、ということ?)もちろんこんなことを言いたいのではありません。bo を付けることで sumti tcita に全体の文をつながせることができるのです。
:::'''小ネタ:'''これは、例えば時制の語などの他の sumti tcita にも言えます。例えば、ba 「~の後」を使う際 .ibabo とすることで、後文全体が前文の「後で」起こることだ、ということを表せます。
:::'''注:'''非常に注意深い読者なら、この babo は、本来は pubo となるべきだ、ということに気付くかと思います。「しかし、baku 「(何かの)後で」との連想により、こうなるのです。 The Complete Lojban Language, Chapter 10.12.を参照してください。何を言っているのか分からないという方は気にする必要はありません。しかし興味をもたれた方の為に一応説明しますと、sumti tcita の seni'i 「~を論理的必然として」に bo を付けると、その文が~の部分「論理的必然」の内容になります。しかし ba 「~を後にして、その後に」にbo を付けると、その文は~の部分「後に」される(前の)出来事ではなく、その後に起こることになるのです。もっと良く見ると、以下のことも分かります。
:::seni'i ~は、se nibli のx1
:::ba ~は、 balvi のx2
:::しかし、
:::seni'ibo は、その文が x1 となる
:::babo は、その文が x1となる
:::ということで、babo は、baku 「その後で」との連想であると同時に、 seni'ibo などに合わせている、とも言えます。
[[Category:ロジバン|にほんこやく ふんをつなける]]
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2015-08-07T12:24:31Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/Lojban_For_Beginners_%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E8%A8%B3/%E6%96%87%E3%82%92%E3%81%A4%E3%81%AA%E3%81%92%E3%82%8B
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Lojban For Beginners 日本語訳/なぜ?
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なぜ?
今までに見た四種類の「~だから」に対応する、四種類の「なぜ?」の質問は、 ma 一語で表せます。
冒頭の子供の質問を訳してみましょう。
「雨が降るのはなぜ(その原因は何)?」
「サリーが私をぶったのは、なぜ(その動機は何)?」
「サリーが星の印を先生からもらうのは、なぜ(その正当な理由は何)?」
「ウサコが死んだのはなぜ(論理的にどうして)?」
もちろん、質問の形はこうとは限りません。 若いジョイさんが宗教的ならば、
「ウサコは死んだのはなぜ(その正当な理由は何)?」
と尋ねるかもしれません。神がウサコを死なせたのはどんな正当性によるものなのか、を問うているのです。
ジョイさんが科学的に考える人なら、
「ウサコが死んだのはなぜ(その原因は何)?」
と物理的な原因を尋ねるかもしれません。
「なぜ」の部分を先に持ってくることもできます。基本語( gismu )を使えば、こうなります。
「なぜ(何が原因となって)雨が降るということが起こるの?」
前置詞( sumti tcita )の句は文のどこにでも置けますから、こうも言えます。
「なぜ(何が原因で)雨が降るの?」
「なぜ」と言われた時の答えは、質問の全文を繰り返さずに、 ma に当てはまる部分のみを、「~ということ」という体言( sumti )で言うのが普通です。
「サリーが私をぶったのはなぜ(その動機は何)?」
「あなたが髪の毛をひっぱったこと。」
これは、つまり、以下の長い全文を言うのと同じことです。
「サリーはあなたをぶった、その動機となったのは、あなたが髪の毛をひっぱったこと。」
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"text": "「サリーはあなたをぶった、その動機となったのは、あなたが髪の毛をひっぱったこと。」",
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なぜ? 今までに見た四種類の「~だから」に対応する、四種類の「なぜ?」の質問は、 ma 一語で表せます。 冒頭の子供の質問を訳してみましょう。 「雨が降るのはなぜ(その原因は何)?」 「サリーが私をぶったのは、なぜ(その動機は何)?」 「サリーが星の印を先生からもらうのは、なぜ(その正当な理由は何)?」 「ウサコが死んだのはなぜ(論理的にどうして)?」 もちろん、質問の形はこうとは限りません。
若いジョイさんが宗教的ならば、 「ウサコは死んだのはなぜ(その正当な理由は何)?」 と尋ねるかもしれません。神がウサコを死なせたのはどんな正当性によるものなのか、を問うているのです。 ジョイさんが科学的に考える人なら、 「ウサコが死んだのはなぜ(その原因は何)?」 と物理的な原因を尋ねるかもしれません。 「なぜ」の部分を先に持ってくることもできます。基本語( gismu )を使えば、こうなります。 「なぜ(何が原因となって)雨が降るということが起こるの?」 前置詞の句は文のどこにでも置けますから、こうも言えます。 「なぜ(何が原因で)雨が降るの?」 「なぜ」と言われた時の答えは、質問の全文を繰り返さずに、 ma に当てはまる部分のみを、「~ということ」という体言( sumti )で言うのが普通です。 「サリーが私をぶったのはなぜ(その動機は何)?」 「あなたが髪の毛をひっぱったこと。」 これは、つまり、以下の長い全文を言うのと同じことです。 「サリーはあなたをぶった、その動機となったのは、あなたが髪の毛をひっぱったこと。」
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'''なぜ?'''
今までに見た四種類の「~だから」に対応する、四種類の「なぜ?」の質問は、 ma 一語で表せます。
冒頭の子供の質問を訳してみましょう。
.i carvi ri'a ma
「雨が降るのはなぜ(その原因は何)?」
.i la salis. darxi mi mu'i ma
「サリーが私をぶったのは、なぜ(その動機は何)?」
.i la salis. te dunda lo tartcita le ctuca ki'u ma
「サリーが星の印を先生からもらうのは、なぜ(その正当な理由は何)?」
.i la .usakos. pu mrobi'o ni'i ma
「ウサコが死んだのはなぜ(論理的にどうして)?」
もちろん、質問の形はこうとは限りません。
若いジョイさんが宗教的ならば、
la flufis. pu mrobi'o ki'u ma
「ウサコは死んだのはなぜ(その正当な理由は何)?」
と尋ねるかもしれません。神がウサコを死なせたのはどんな正当性によるものなのか、を問うているのです。
ジョイさんが科学的に考える人なら、
la .usakos. pu mrobi'o ri'a ma
「ウサコが死んだのはなぜ(その原因は何)?」
と物理的な原因を尋ねるかもしれません。
「なぜ」の部分を先に持ってくることもできます。基本語( gismu )を使えば、こうなります。
ma rinka lenu carvi
「なぜ(何が原因となって)雨が降るということが起こるの?」
前置詞( sumti tcita )の句は文のどこにでも置けますから、こうも言えます。
ri'a ma carvi
「なぜ(何が原因で)雨が降るの?」
「なぜ」と言われた時の答えは、質問の全文を繰り返さずに、 ma に当てはまる部分のみを、「~ということ」という体言( sumti )で言うのが普通です。
la salis. darxi mi mu'i ma
「サリーが私をぶったのはなぜ(その動機は何)?」
lenu do lacpu lei kerfa
「あなたが髪の毛をひっぱったこと。」
これは、つまり、以下の長い全文を言うのと同じことです。
la salis. darxi do mu'i lenu do lacpu lei kerfa.
「サリーはあなたをぶった、その動機となったのは、あなたが髪の毛をひっぱったこと。」
[[Category:ロジバン|なせ]]
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https://ja.wikibooks.org/wiki/Lojban_For_Beginners_%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E8%A8%B3/%E3%81%AA%E3%81%9C%EF%BC%9F
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Lojban For Beginners 日本語訳/内部の体言( sumti )
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内部の体言( sumti )
bridi において selbri は sumti と sumti がどのような関係にあるのかを示します。なのであなたが dunda 「与える」と言ったなら、与える人がいて、与える物があって、それをもらう人がいる、その関係を表しています。klama 「行く」なら、移動する人がいて、その目的地があって、出発地点があって、その経路があって、移動手段がある、その関係を表します。mensi 「姉妹である」なら、姉妹である人がいて、誰にとっての姉妹なのか、その関係を表します。
そして selbri に lo などの冠詞を付けると sumti になりましたね。 sumti になっても、元の selbri は関係を表していることに変わりありません。le dunda 「与える人」は、与える物や与えられる人...があってこその「与える人」です。lo xe klama 「乗り物」は、移動する人と、その目的地と出発地と経路がある「移動の手段」です。le mensi 「姉妹」は誰かの姉妹です。
また、ある sumti にある sumti を関連させて説明するのに pe でつなぐことができます。le mensi pe mi 「私の姉妹」と言えば、「私」と関係がある「姉妹」であることを説明します。しかし、 pe の後に来る sumti がpe の前の sumti とどういう関係にある体言なのかは、明らかにすることができません。これについて例を挙げると、
と言えば、
ということを(たまたま)意味しますが、
は、
という意味ではないでしょう。
pe は何らかの関係を表しますが、 sumti の元になった selbri がつなげる物事を付け加えるとは限りません。元の selbri に関係ある sumti を付け加えるには、 be を使います。さて、冠詞の付いた selbri 自体は、その元の selbri が結びつける x1 にあたるものです。
be は、 be の後の sumti がその x2 であることを示します。
be は「~の」という意味ですが、どのような関係かが決まっていてロジバンの売りである明確さを出せる、ということです。
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内部の体言( sumti ) bridi において selbri は sumti と sumti がどのような関係にあるのかを示します。なのであなたが dunda 「与える」と言ったなら、与える人がいて、与える物があって、それをもらう人がいる、その関係を表しています。klama 「行く」なら、移動する人がいて、その目的地があって、出発地点があって、その経路があって、移動手段がある、その関係を表します。mensi 「姉妹である」なら、姉妹である人がいて、誰にとっての姉妹なのか、その関係を表します。 そして selbri に lo などの冠詞を付けると sumti になりましたね。 sumti になっても、元の selbri は関係を表していることに変わりありません。le dunda 「与える人」は、与える物や与えられる人…があってこその「与える人」です。lo xe klama 「乗り物」は、移動する人と、その目的地と出発地と経路がある「移動の手段」です。le mensi 「姉妹」は誰かの姉妹です。 また、ある sumti にある sumti を関連させて説明するのに pe でつなぐことができます。le mensi pe mi 「私の姉妹」と言えば、「私」と関係がある「姉妹」であることを説明します。しかし、 pe の後に来る sumti がpe の前の sumti とどういう関係にある体言なのかは、明らかにすることができません。これについて例を挙げると、 と言えば、 ということを(たまたま)意味しますが、 は、 という意味ではないでしょう。 pe は何らかの関係を表しますが、 sumti の元になった selbri がつなげる物事を付け加えるとは限りません。元の selbri に関係ある sumti を付け加えるには、 be を使います。さて、冠詞の付いた selbri 自体は、その元の selbri が結びつける x1 にあたるものです。 be は、 be の後の sumti がその x2 であることを示します。 be は「~の」という意味ですが、どのような関係かが決まっていてロジバンの売りである明確さを出せる、ということです。
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'''内部の体言( sumti )'''
bridi において selbri は sumti と sumti がどのような関係にあるのかを示します。なのであなたが dunda 「与える」と言ったなら、与える人がいて、与える物があって、それをもらう人がいる、その関係を表しています。klama 「行く」なら、移動する人がいて、その目的地があって、出発地点があって、その経路があって、移動手段がある、その関係を表します。mensi 「姉妹である」なら、姉妹である人がいて、誰にとっての姉妹なのか、その関係を表します。
そして selbri に lo などの冠詞を付けると sumti になりましたね。 sumti になっても、元の selbri は関係を表していることに変わりありません。le dunda 「与える人」は、与える物や与えられる人…があってこその「与える人」です。lo xe klama 「乗り物」は、移動する人と、その目的地と出発地と経路がある「移動の手段」です。le mensi 「姉妹」は誰かの姉妹です。
また、ある sumti にある sumti を関連させて説明するのに pe でつなぐことができます。le mensi pe mi 「私の姉妹」と言えば、「私」と関係がある「姉妹」であることを説明します。しかし、 pe の後に来る sumti がpe の前の sumti とどういう関係にある体言なのかは、明らかにすることができません。これについて例を挙げると、
le mensi pe mi
「私の姉妹」
と言えば、
zo'e mensi mi
「誰かが私の姉妹である」
ということを(たまたま)意味しますが、
le jdini pe mi
「私のお金」
は、
zo'e jdini mi
「何かがお金であり、私はそれを発行する造幣局」
という意味ではないでしょう。
pe は何らかの関係を表しますが、 sumti の元になった selbri がつなげる物事を付け加えるとは限りません。元の selbri に関係ある sumti を付け加えるには、 be を使います。さて、冠詞の付いた selbri 自体は、その元の selbri が結びつける x1 にあたるものです。
la renas. mensi
「 レナは(x1)姉妹だ。」
le mensi
「姉妹であるその人(x1)」
be は、 be の後の sumti がその x2 であることを示します。
la renas. mensi mi
「 レナは(x1)姉妹だ、私にとって( x2 )。」
「レナは私の姉妹だ。」
le mensi be mi
「姉妹である人 (x1 )、私にとって( x2 )」
「私にとっての姉妹」
la renas. te dunda le cukta
「レナ( x1 )は与えられる、与えられるのは本( x2 )。」
「レナは本をもらった。」
le te dunda be le cukta
「与えられる人( x1 )、与えられる物は本( x2 )」
「本の受け取り人」
la renas. klama la sidnis.
「レナは( x1 )行く、行き先はシドニー( x2 )。」
「レナはシドニーに行く。」
le klama be la sidnis.
「移動する人( x1 )、行き先はシドニー( x2 )。」
「シドニーに行く人」
be は「~の」という意味ですが、どのような関係かが決まっていてロジバンの売りである明確さを出せる、ということです。
[[Category:ロジバン|ないふのたいけん]]
| null |
2015-08-07T12:18:56Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/Lojban_For_Beginners_%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E8%A8%B3/%E5%86%85%E9%83%A8%E3%81%AE%E4%BD%93%E8%A8%80%EF%BC%88_sumti_%EF%BC%89
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Lojban For Beginners 日本語訳/内部の体言( sumti )をもう少し
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内部の体言( sumti )をもう少し
二番目の sumti を付け加えるのに、 be を使うやり方を見ましたが、二番目でない体言 sumti を言いたければ、fa 類を beと一緒に使います。例を挙げます。
さらに、一つだけではなく複数の sumti を付け加えることもできます。その場合、二つ目以降は全て bei を使います。なぜ be を繰り返さないのかというと、あいまいさを避けるためです。 be を繰り返し使うと、それに続く sumti は最初の説明したかった sumti の x3以降 としてではなく、その直前の sumti の x2 として見なされてしまうのです。例文で示しましょう。
ある sumti に sumti を加え、その sumti に sumti をさらに加え...と、 sumti を埋め込むことは際限なくできます。すると、ここで区切ります、と示すことが必要と思われます。終端子ですね。 be の終端子は be'o です。
この二つの文を合体させてみます。
このようにややこしい文章を作ることはできますが、だからといって、する必要はありません。実は be'o は、 ku や vau と同じように(そしてkei とは違って)あまり見ることはありません。付け足された sumti にまた sumti が続くとして、その頭に be や bei が付いていないならば、 be'o が無くても、その新しい sumti は文自体の selbri に関係する、ということは明らかだからです。唐突に sumti が追加されたら大元の selbri の要素だと分かるということですね。
この場合、 be'o は無くても良く、その方が普通です。
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"text": "この場合、 be'o は無くても良く、その方が普通です。",
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}
] |
内部の体言( sumti )をもう少し 二番目の sumti を付け加えるのに、 be を使うやり方を見ましたが、二番目でない体言 sumti を言いたければ、fa 類を beと一緒に使います。例を挙げます。 さらに、一つだけではなく複数の sumti を付け加えることもできます。その場合、二つ目以降は全て bei を使います。なぜ be を繰り返さないのかというと、あいまいさを避けるためです。 be を繰り返し使うと、それに続く sumti は最初の説明したかった sumti の x3以降 としてではなく、その直前の sumti の x2 として見なされてしまうのです。例文で示しましょう。 ある sumti に sumti を加え、その sumti に sumti をさらに加え…と、 sumti を埋め込むことは際限なくできます。すると、ここで区切ります、と示すことが必要と思われます。終端子ですね。 be の終端子は be'o です。 この二つの文を合体させてみます。 このようにややこしい文章を作ることはできますが、だからといって、する必要はありません。実は be'o は、 ku や vau と同じようにあまり見ることはありません。付け足された sumti にまた sumti が続くとして、その頭に be や bei が付いていないならば、 be'o が無くても、その新しい sumti は文自体の selbri に関係する、ということは明らかだからです。唐突に sumti が追加されたら大元の selbri の要素だと分かるということですね。 この場合、 be'o は無くても良く、その方が普通です。
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'''内部の体言( sumti )をもう少し'''
二番目の sumti を付け加えるのに、 be を使うやり方を見ましたが、二番目でない体言 sumti を言いたければ、fa 類を beと一緒に使います。例を挙げます。
la renas. klama fi la melbn.
「レナは( x1 )移動する、出発地はメルボルン( x2 )。」
「レナはメルボルンから来る。」
le klama be fi la melbn.
「移動者( x1 )、出発地はメルボルン( x3 )」
「メルボルンから来る人」
ti xatra fo lei dinske
「これは( x1 )手紙だ、経済に関する( x4 )。」
「これは経済に関する手紙です。」
le xatra be fo lei dinske
「手紙であるもの( x1 )、主題は経済( x4 )」
「経済に関する手紙」
さらに、一つだけではなく複数の sumti を付け加えることもできます。その場合、二つ目以降は全て bei を使います。なぜ be を繰り返さないのかというと、あいまいさを避けるためです。 be を繰り返し使うと、それに続く sumti は最初の説明したかった sumti の x3以降 としてではなく、その直前の sumti の x2 として見なされてしまうのです。例文で示しましょう。
la renas. klama {le jarbu be la melbn.}
「レナは( x1 )行く、行き先は郊外( x2 )、何の郊外かというとメルボルン(「郊外」の x2 )。」
「レナはメルボルンの郊外へ行く。」
le klama {be le jarbu be la melbn.}
「移動する人( x1 )、行き先は郊外( x2 )、何の郊外かというと(「郊外」の x2 )、メルボルン」
「メルボルンの郊外へ行く人」
la renas. klama {le jarbu} {la melbn.}
「レナは( x1)行く、行き先は郊外で( x2 )、出発地はメルボルン( x3 )だ。」
「レナは、郊外へ、メルボルンから行く。」
le klama {be le jarbu} {bei la melbn.}
「行く人( x1 )、その行き先は郊外( x2 )、出発地はメルボルン( x3 )」
「メルボルンから郊外へ行く人」
ある sumti に sumti を加え、その sumti に sumti をさらに加え…と、 sumti を埋め込むことは際限なくできます。すると、ここで区切ります、と示すことが必要と思われます。終端子ですね。 be の終端子は be'o です。
le xatra be la jan. bei la suzyn.
「ジャンへのスーザンからの手紙」
la djiotis. mrilu ti la ranjit.
「ジョティはこれをランジットに郵送した。」
この二つの文を合体させてみます。
la djiotis. mrilu le xatra be la jan. bei la suzyn. la ranjit.
「ジョティは、ジャンへのスーザンからの手紙を、ランジットに郵送した。」
le mrilu be le xatra be la jan. bei la suzyn. be'o bei la ranjit.
「ジャンへのスーザンからの手紙を、ランジットに郵送する人」
le mrilu be le xatra be la jan. bei la suzyn. ____ bei la ranjit.
「ジャンへのスーザンからのランジットについての手紙を、郵送する人」
( be'o が無いと、こうなります。)
このようにややこしい文章を作ることはできますが、だからといって、する必要はありません。実は be'o は、 ku や vau と同じように(そしてkei とは違って)あまり見ることはありません。付け足された sumti にまた sumti が続くとして、その頭に be や bei が付いていないならば、 be'o が無くても、その新しい sumti は文自体の selbri に関係する、ということは明らかだからです。唐突に sumti が追加されたら大元の selbri の要素だと分かるということですね。
mi penmi {le pendo be la ranjit. [be'o]} le barja
「私は( x1 )会う、相手は友人で( x2 )、[ランジットにとっての( x2 )]、会う場所は酒場だ( x3 )。」
「ランジットの友人に私は酒場で会う。」
この場合、 be'o は無くても良く、その方が普通です。
[[Category:ロジバン|ないふのたいけん sumti をもうすこし]]
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2015-08-07T12:19:12Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/Lojban_For_Beginners_%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E8%A8%B3/%E5%86%85%E9%83%A8%E3%81%AE%E4%BD%93%E8%A8%80%EF%BC%88_sumti_%EF%BC%89%E3%82%92%E3%82%82%E3%81%86%E5%B0%91%E3%81%97
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Lojban For Beginners 日本語訳/内部の前置詞( sumti tcita )
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内部の前置詞( sumti tcita )
前回までは、ある sumti に元の用言 selbri が関連づける他の sumti を付け足して説明する方法を見てきました。元の selbri が関連づけるのではない語(つまり定位置のない語)を付け足すやり方を、ここでは見ていきましょう。5章で学んだように、 selbri 自体がつなげる語でなくても、前置詞( sumti tcita )あるいは時制の cmavo を使って selbri に付け加えることができましたね。例えば、 de'i 「それが起こった日付は~」を使って
と言えます。ところで、この手紙が四日付けだ、と言いたいとしましょう。ここで、 de'i li vo 「四日付けで」をそのまま「手紙」に付けるわけには行きません。以下のようになってしまいます。
sumti tcita は文のどこに置いても文自体の selbri に意味を付け加えてしまうのです。つまりこれでは、郵送されるのは四日なのか七日なのか分からない、ということです。四日付けの手紙とするには、「手紙」という sumti に説明を付け加える形でなければなりません。
これで良くはなりました。しかし、何にでも当てはまるわけではありません。例えば cmene はそれ自体は何の sumti もつなぎませんから be を使えませんね。その場合には pe を使うことになるでしょう。
まず、じっくり行きましょう。 fi'e 「それを作った作者は~」という sumti tcita があります。これは finti 「開発する」から来ています。この語は、「出来事」ではなく、「物」に付きます。「本」の作者や「曲」の作曲者でありえますが、「出来事」の作者ではないのです。つまり、こう言えます。
それではここで le cukta 「本」の代わりに la .Oliver.tuist. 「オリバー・ツイストという題名」だったらどうでしょう?
それ自体では何の sumti も結び付けない名称に be を付けると selbri 扱いしてしまって変なので、 pe にします。
これならばあなたはただ「“ディキンズ作”と関連性が深い“オリバー・ツイストという題名もの”はとても良い」と言ったことになるだけなので、「オリバー・ツイスト」を selbri 扱いすることにはなりません。
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内部の前置詞 前回までは、ある sumti に元の用言 selbri が関連づける他の sumti を付け足して説明する方法を見てきました。元の selbri が関連づけるのではない語(つまり定位置のない語)を付け足すやり方を、ここでは見ていきましょう。5章で学んだように、 selbri 自体がつなげる語でなくても、前置詞あるいは時制の cmavo を使って selbri に付け加えることができましたね。例えば、 de'i 「それが起こった日付は~」を使って と言えます。ところで、この手紙が四日付けだ、と言いたいとしましょう。ここで、 de'i li vo 「四日付けで」をそのまま「手紙」に付けるわけには行きません。以下のようになってしまいます。 sumti tcita は文のどこに置いても文自体の selbri に意味を付け加えてしまうのです。つまりこれでは、郵送されるのは四日なのか七日なのか分からない、ということです。四日付けの手紙とするには、「手紙」という sumti に説明を付け加える形でなければなりません。 これで良くはなりました。しかし、何にでも当てはまるわけではありません。例えば cmene はそれ自体は何の sumti もつなぎませんから be を使えませんね。その場合には pe を使うことになるでしょう。 まず、じっくり行きましょう。 fi'e 「それを作った作者は~」という sumti tcita があります。これは finti 「開発する」から来ています。この語は、「出来事」ではなく、「物」に付きます。「本」の作者や「曲」の作曲者でありえますが、「出来事」の作者ではないのです。つまり、こう言えます。 それではここで le cukta 「本」の代わりに la .Oliver.tuist. 「オリバー・ツイストという題名」だったらどうでしょう? それ自体では何の sumti も結び付けない名称に be を付けると selbri 扱いしてしまって変なので、 pe にします。 これならばあなたはただ「“ディキンズ作”と関連性が深い“オリバー・ツイストという題名もの”はとても良い」と言ったことになるだけなので、「オリバー・ツイスト」を selbri 扱いすることにはなりません。
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'''内部の前置詞( sumti tcita )'''
前回までは、ある sumti に元の用言 selbri が関連づける他の sumti を付け足して説明する方法を見てきました。元の selbri が関連づけるのではない語(つまり定位置のない語)を付け足すやり方を、ここでは見ていきましょう。5章で学んだように、 selbri 自体がつなげる語でなくても、前置詞( sumti tcita )あるいは時制の cmavo を使って selbri に付け加えることができましたね。例えば、 de'i 「それが起こった日付は~」を使って
le vi xatra cu se mrilu de'i li ze
「この手紙は七日に郵送される。」
と言えます。ところで、この手紙が四日付けだ、と言いたいとしましょう。ここで、 de'i li vo 「四日付けで」をそのまま「手紙」に付けるわけには行きません。以下のようになってしまいます。
le vi xatra de'i li vo cu se mrilu de'i li ze
「この手紙は、四日付けに、郵送される、七日付けに。」
sumti tcita は文のどこに置いても文自体の selbri に意味を付け加えてしまうのです。つまりこれでは、郵送されるのは四日なのか七日なのか分からない、ということです。四日付けの手紙とするには、「手紙」という sumti に説明を付け加える形でなければなりません。
le vi xatra be de'i li vo cu se mrilu de'i li ze
「四日付けのこの手紙は、七日に郵送される。」
これで良くはなりました。しかし、何にでも当てはまるわけではありません。例えば cmene はそれ自体は何の sumti もつなぎませんから be を使えませんね。その場合には pe を使うことになるでしょう。
まず、じっくり行きましょう。 fi'e 「それを作った作者は~」という sumti tcita があります。これは finti 「開発する」から来ています。この語は、「出来事」ではなく、「物」に付きます。「本」の作者や「曲」の作曲者でありえますが、「出来事」の作者ではないのです。つまり、こう言えます。
le cukta be fi'e la dikens.
「ディキンズ作の本」
:::'''小ネタ:'''偶然にも、これは le cukta be fi la dikens. 「ディキンズが作者の本」と同じ意味です。そして sumti tcita の良いところは、 sumti の定位置の順番を忘れてしまっても使える、ということです。付け加える語が何番目に位置するのだったか、忘れることはよくあることですから。
それではここで le cukta 「本」の代わりに la .Oliver.tuist. 「オリバー・ツイストという題名」だったらどうでしょう?
それ自体では何の sumti も結び付けない名称に be を付けると selbri 扱いしてしまって変なので、 pe にします。
la .Oliver.tuist. pe fi'e la dikens. cu mutce xamgu
「ディキンズ作の、オリバー・ツイストという題名のものはとても良い。」
これならばあなたはただ「“ディキンズ作”と関連性が深い“オリバー・ツイストという題名もの”はとても良い」と言ったことになるだけなので、「オリバー・ツイスト」を selbri 扱いすることにはなりません。
[[Category:ロジバン|ないふのせんちし sumti tcita]]
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2015-08-07T12:19:31Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/Lojban_For_Beginners_%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E8%A8%B3/%E5%86%85%E9%83%A8%E3%81%AE%E5%89%8D%E7%BD%AE%E8%A9%9E%EF%BC%88_sumti_tcita_%EF%BC%89
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Lojban For Beginners 日本語訳/内部の文( bridi )(関係節)
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内部の文( bridi を使う)(関係節)
le mensi be mi 「私の姉妹」のように sumti に sumti を付けて説明するだけでも、言いたいことはかなり言えます。しかし例えば、「私の姉妹」が二人いる時に、「リッキー・マーティンを好きな方の私の姉妹」、「あなたが昨晩見た方の私の姉妹」と言いたいときはどうでしょう?つまり、 sumti に bridi を説明として付け加えたいのです。
文をつなげて sumti の意味を限定するには poi 、その限定する文が終わったことを示すのには ku'o を使います。( bridi を bridi にはめ込むようにする) nu 「~であること」が kei を必要とするのと同じです。まず、一つ一つ言ってみます。
ここで「経済について」話したことと区別するために ku'o が必要です。 ku'o が無いと、 loi dinske が nelci に関係するのではないかと解釈されてしまいます。しかし例えば直後に cu があったら、ku'o は要りません。 cu は全てを断ち切ります。
ですから、ロジバン使いの多くは ku'o を言わずに済むように cu の前に関係文を置きます。(nu 「~ということ」についてもそうです。それを cu の前に置けば、 kei を言わずに済みますから。)
他の例を見てみます。
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"text": "ここで「経済について」話したことと区別するために ku'o が必要です。 ku'o が無いと、 loi dinske が nelci に関係するのではないかと解釈されてしまいます。しかし例えば直後に cu があったら、ku'o は要りません。 cu は全てを断ち切ります。",
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"text": "ですから、ロジバン使いの多くは ku'o を言わずに済むように cu の前に関係文を置きます。(nu 「~ということ」についてもそうです。それを cu の前に置けば、 kei を言わずに済みますから。)",
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"text": "他の例を見てみます。",
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内部の文(関係節) le mensi be mi 「私の姉妹」のように sumti に sumti を付けて説明するだけでも、言いたいことはかなり言えます。しかし例えば、「私の姉妹」が二人いる時に、「リッキー・マーティンを好きな方の私の姉妹」、「あなたが昨晩見た方の私の姉妹」と言いたいときはどうでしょう?つまり、 sumti に bridi を説明として付け加えたいのです。 文をつなげて sumti の意味を限定するには poi 、その限定する文が終わったことを示すのには ku'o を使います。 nu 「~であること」が kei を必要とするのと同じです。まず、一つ一つ言ってみます。 ここで「経済について」話したことと区別するために ku'o が必要です。 ku'o が無いと、 loi dinske が nelci に関係するのではないかと解釈されてしまいます。しかし例えば直後に cu があったら、ku'o は要りません。 cu は全てを断ち切ります。 ですから、ロジバン使いの多くは ku'o を言わずに済むように cu の前に関係文を置きます。 他の例を見てみます。
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'''内部の文( bridi を使う)(関係節)'''
le mensi be mi 「私の姉妹」のように sumti に sumti を付けて説明するだけでも、言いたいことはかなり言えます。しかし例えば、「私の姉妹」が二人いる時に、「リッキー・マーティンを好きな方の私の姉妹」、「あなたが昨晩見た方の私の姉妹」と言いたいときはどうでしょう?つまり、 sumti に bridi を説明として付け加えたいのです。
文をつなげて sumti の意味を限定するには poi 、その限定する文が終わったことを示すのには ku'o を使います。( bridi を bridi にはめ込むようにする) nu 「~であること」が kei を必要とするのと同じです。まず、一つ一つ言ってみます。
do pu tavla le mi mensi loi dinske
「あなたは私の姉妹と経済について話した。」
le mi mensi na nelci la rikis.martin.
「私の姉妹はリッキー・マーティンが好きではない。」
do pu tavla le mi mensi {poi le mi mensi na nelci la rikis.martin. ku'o} loi dinske
「リッキー・マーティンが好きではない方の私の姉妹とあなたは経済について話した。」
ここで「経済について」話したことと区別するために ku'o が必要です。 ku'o が無いと、 loi dinske が nelci に関係するのではないかと解釈されてしまいます。しかし例えば直後に cu があったら、ku'o は要りません。 cu は全てを断ち切ります。
ですから、ロジバン使いの多くは ku'o を言わずに済むように cu の前に関係文を置きます。(nu 「~ということ」についてもそうです。それを cu の前に置けば、 kei を言わずに済みますから。)
他の例を見てみます。
mi klama le gusta be loi kisto
「私はパキスタン料理の食堂に行く。」
le gusta be loi kisto cu berti le tcadu
「パキスタン料理の食堂は町の北にある。」
mi klama lo gusta be loi kisto be'o {poi ra berti le tcadu}
「町の北にある方の、パキスタン料理の食堂に私たちは来た。」
[[Category:ロジバン|ないふのふん bridi かんけいせつ]]
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2015-08-07T12:19:44Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/Lojban_For_Beginners_%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E8%A8%B3/%E5%86%85%E9%83%A8%E3%81%AE%E6%96%87%EF%BC%88_bridi_%EF%BC%89%EF%BC%88%E9%96%A2%E4%BF%82%E7%AF%80%EF%BC%89
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Lojban For Beginners 日本語訳/ke'a
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ke'a
あと一息です。前の文をもう一度見てみましょう。
le mi mensi を二回繰り返していましたね。7章でやったようにこれは ri (代名詞) を使えば良い、と思われたかもしれません。しかし、 ri の示す直前の sumti は le mi mensi ではなく、その中の mi になってしまいます。 le より mi の方が近いからです。また、 ri は sumti を指しますが、 sumti とは poi で始まる付け足しの文(関係節)そのものも含みます。 poi の前だけ、とはならないのです。ですから、 ri を使うことには非常な混乱が予想されます。また、以下の文も実は良くありません。
ra は何を指すのかあいまいだからです。実は、ロジバンの関係節(sumti に加える文)には独自の代名詞があります。それが ke'a です。ですから、今までに見た四つの文章を完全なロジバンにすると、こうなります。
これらの文章はもう少し簡潔にできます。関係節(付け足す文)の中に ke'a が見当たらない時は、その関係節の selbri の sumti の位置の最初の空いている所にそれがあてはまる、と決まっています。ですから、関係節(付け足す文)に selbri の x1 が抜けている時は、そこに ke'a があります。 x1 はあって x2 が抜けている時は、 x2 が ke'a のある場所です。このように順番に当てはめていけば、 ke'a がなくても、どこにそれが来るのかは決まります。上に見た文章は以下のように簡潔にできます。
最後の文は変わっていません。 ke'a を抜かせるのは selbri でつなげられている時だけだからです。sumti tcita や空間を表す語によってつなげられている時は抜かせません。
|
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"text": "ke'a",
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"text": "le mi mensi を二回繰り返していましたね。7章でやったようにこれは ri (代名詞) を使えば良い、と思われたかもしれません。しかし、 ri の示す直前の sumti は le mi mensi ではなく、その中の mi になってしまいます。 le より mi の方が近いからです。また、 ri は sumti を指しますが、 sumti とは poi で始まる付け足しの文(関係節)そのものも含みます。 poi の前だけ、とはならないのです。ですから、 ri を使うことには非常な混乱が予想されます。また、以下の文も実は良くありません。",
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"text": "ra は何を指すのかあいまいだからです。実は、ロジバンの関係節(sumti に加える文)には独自の代名詞があります。それが ke'a です。ですから、今までに見た四つの文章を完全なロジバンにすると、こうなります。",
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"text": "これらの文章はもう少し簡潔にできます。関係節(付け足す文)の中に ke'a が見当たらない時は、その関係節の selbri の sumti の位置の最初の空いている所にそれがあてはまる、と決まっています。ですから、関係節(付け足す文)に selbri の x1 が抜けている時は、そこに ke'a があります。 x1 はあって x2 が抜けている時は、 x2 が ke'a のある場所です。このように順番に当てはめていけば、 ke'a がなくても、どこにそれが来るのかは決まります。上に見た文章は以下のように簡潔にできます。",
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ke'a あと一息です。前の文をもう一度見てみましょう。 le mi mensi を二回繰り返していましたね。7章でやったようにこれは ri (代名詞) を使えば良い、と思われたかもしれません。しかし、 ri の示す直前の sumti は le mi mensi ではなく、その中の mi になってしまいます。 le より mi の方が近いからです。また、 ri は sumti を指しますが、 sumti とは poi で始まる付け足しの文(関係節)そのものも含みます。 poi の前だけ、とはならないのです。ですから、 ri を使うことには非常な混乱が予想されます。また、以下の文も実は良くありません。 ra は何を指すのかあいまいだからです。実は、ロジバンの関係節には独自の代名詞があります。それが ke'a です。ですから、今までに見た四つの文章を完全なロジバンにすると、こうなります。 これらの文章はもう少し簡潔にできます。関係節(付け足す文)の中に ke'a が見当たらない時は、その関係節の selbri の sumti の位置の最初の空いている所にそれがあてはまる、と決まっています。ですから、関係節(付け足す文)に selbri の x1 が抜けている時は、そこに ke'a があります。 x1 はあって x2 が抜けている時は、 x2 が ke'a のある場所です。このように順番に当てはめていけば、 ke'a がなくても、どこにそれが来るのかは決まります。上に見た文章は以下のように簡潔にできます。 最後の文は変わっていません。 ke'a を抜かせるのは selbri でつなげられている時だけだからです。sumti tcita や空間を表す語によってつなげられている時は抜かせません。
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'''ke'a'''
あと一息です。前の文をもう一度見てみましょう。
do pu tavla le mi mensi {poi le mi mensi na nelci la rikis.martin. ku'o} loi dinske
「リッキー・マーティンが好きではない私の姉妹とあなたは経済について話した。」
le mi mensi を二回繰り返していましたね。7章でやったようにこれは ri (代名詞) を使えば良い、と思われたかもしれません。しかし、 ri の示す直前の sumti は le mi mensi ではなく、その中の mi になってしまいます。 le より mi の方が近いからです。また、 ri は sumti を指しますが、 sumti とは poi で始まる付け足しの文(関係節)そのものも含みます。 poi の前だけ、とはならないのです。ですから、 ri を使うことには非常な混乱が予想されます。また、以下の文も実は良くありません。
mi klama lo gusta be loi kisto be'o {poi ra berti le tcadu}
「私は行く、食堂へ、その食堂はパキスタン的なものを出す、それ( ra )は北にある、町の。」
「町の北にある、パキスタン料理を出す食堂に私は行く。」
ra は何を指すのかあいまいだからです。実は、ロジバンの関係節(sumti に加える文)には独自の代名詞があります。それが ke'a です。ですから、今までに見た四つの文章を完全なロジバンにすると、こうなります。
le mi mensi poi ke'a na nelci la rikis.martin.
「私の姉妹、どの姉妹かというと、それは好まない、リッキー・マーティンを。」
「リッキー・マーティンが好きじゃない方の私の姉妹」
le mi mensi poi do viska ke'a ca le prulamcte
「私の姉妹、どの姉妹かというと、あなたは見た、それを、昨晩に。」
「あなたが昨晩見た方の私の姉妹」
{le gusta be loi kisto be'o} poi ke'a berti le tcadu
「食堂、それはパキスタン的なものを出す、どの食堂かというと、それは北にある、町の中で」
「町の北にあるパキスタン料理の食堂」
( be'o は必要です。北にあるのはパキスタン的なものではなく、食堂だからです。)
le gusta be loi kisto be'o poi mi citka loi cidjrkari ne'i ke'a
「食堂、それはパキスタン的なものを出す、どの食堂かというと、私は食べた、カレーを、その中で。」
「私がカレーを食べたパキスタン料理の食堂」
これらの文章はもう少し簡潔にできます。関係節(付け足す文)の中に ke'a が見当たらない時は、その関係節の selbri の sumti の位置の最初の空いている所にそれがあてはまる、と決まっています。ですから、関係節(付け足す文)に selbri の x1 が抜けている時は、そこに ke'a があります。 x1 はあって x2 が抜けている時は、 x2 が ke'a のある場所です。このように順番に当てはめていけば、 ke'a がなくても、どこにそれが来るのかは決まります。上に見た文章は以下のように簡潔にできます。
le mi mensi poi na nelci la rikis.martin.
「リッキー・マーティンが好きじゃない方の私の姉妹」
le mi mensi poi do viska ca le purlamcte
「あなたが昨晩見た方の私の姉妹」
le gusta be loi kisto be'o poi berti le tcadu
「町の北にあるパキスタン料理の食堂」
le gusta be loi kisto be'o poi mi citka loi cidjrkari ne'i ke'a
「私がカレーを食べたパキスタン料理の食堂」
最後の文は変わっていません。 ke'a を抜かせるのは selbri でつなげられている時だけだからです。sumti tcita や空間を表す語によってつなげられている時は抜かせません。
:::'''注:'''このように ke'a を抜かしても意味が分かる、ということは、ロジバンにおいても、文法や論理よりも使い勝手や了解が優先する、ということです。理論的に厳密に考えれば、le mi mensi poi tavla は、ke'a が抜けている、というだけなのですから、le mi mensi poi ke'a tavla 「話をした方の私の姉妹」だけではなく、 le mi mensi poi tavla ke'a 「話し相手になった方の私の姉妹( x2 )」でもありえるはずです。ロジバンは論理に重きを置く言語です。しかし、人のしゃべる他の言語と同様に、ロジバンにおいてもだいたい普通の言い方というのはあります。
:::'''小ネタ:'''関係節(付け足しの文)を二つ付け足したい時には、 zi'e でそれら二つの関係節をつなげられます。これは両方とも真実の時に使います。詳しくは11章にて見ます。一例を挙げると以下のように言えます。
le mi mensi poi na nelci la rikis.martin. zi'e poi do viska ca le purlamcte
「リッキー・マーティンが好きじゃなくて、あなたが昨晩見た方の、私の姉妹」
[[Category:ロジバン|ke'a]]
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2015-08-07T12:14:21Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/Lojban_For_Beginners_%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E8%A8%B3/ke%27a
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Lojban For Beginners 日本語訳/限定する・付加する
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限定する・付加する
今まで見た関係節は、 sumti を限定するものでした。私の姉妹、といっても他の姉妹ではない、あなたが昨晩見た方の私の姉妹、というように。しかし関係節にはこのように限定するものだけではなく、ただ補足的に付け足すだけのものもあります。例えば、以下の文を考えてみましょう。
これは、ロジバンがいくつもあって、その中でログラン学会から派生した方のロジバン、という意味ではありません。ロジバンというものに限定の意味を付けずに補足の説明を付けているのです。つまり、 sumti に加える文には、それを限定するものと限定しないものがあるということです。
限定せずにただ付け加える時の関係節は poi ではなく noi で始めます。
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限定する・付加する 今まで見た関係節は、 sumti を限定するものでした。私の姉妹、といっても他の姉妹ではない、あなたが昨晩見た方の私の姉妹、というように。しかし関係節にはこのように限定するものだけではなく、ただ補足的に付け足すだけのものもあります。例えば、以下の文を考えてみましょう。 これは、ロジバンがいくつもあって、その中でログラン学会から派生した方のロジバン、という意味ではありません。ロジバンというものに限定の意味を付けずに補足の説明を付けているのです。つまり、 sumti に加える文には、それを限定するものと限定しないものがあるということです。 限定せずにただ付け加える時の関係節は poi ではなく noi で始めます。
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'''限定する・付加する'''
今まで見た関係節は、 sumti を限定するものでした。私の姉妹、といっても他の姉妹ではない、あなたが昨晩見た方の私の姉妹、というように。しかし関係節にはこのように限定するものだけではなく、ただ補足的に付け足すだけのものもあります。例えば、以下の文を考えてみましょう。
ログラン(学会)から派生したロジバンは、公有の文法を持つ。
これは、ロジバンがいくつもあって、その中でログラン学会から派生した方のロジバン、という意味ではありません。ロジバンというものに限定の意味を付けずに補足の説明を付けているのです。つまり、 sumti に加える文には、それを限定するものと限定しないものがあるということです。
限定せずにただ付け加える時の関係節は poi ではなく noi で始めます。
la lojban. noi [ke'a] se dzena la loglan. pe le ckule cu se gerna lo gubni
「ロジバン、それはというと、それが系統を引くのはログラン、学会の方の、そのロジバンには文法があり、文法は公共であるもの。」
(cu はその前にある全てを断ち切って文の selbri を始めるので、関係節の終端子 ku'o はここでは要りません。)
:::'''注:'''限定するのか付加するのかの区別は、 pe にも当てはまります。これは、 sumti と sumti が何らかの関係にある、と説明する語ですから、つなぐのは sumti とはいえ関係節の一種と言えます。実際 pe は「~の方の」という限定の意味なのです。限定するのではなく、「~の」と付加の説明をしたい時は、 ne を使います。
[[Category:ロジバン|にほんこやく けんていするふかする]]
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2015-08-07T12:33:41Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/Lojban_For_Beginners_%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E8%A8%B3/%E9%99%90%E5%AE%9A%E3%81%99%E3%82%8B%E3%83%BB%E4%BB%98%E5%8A%A0%E3%81%99%E3%82%8B
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14,703 |
Lojban For Beginners 日本語訳/用言( selbri )の転換
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用言( selbri )の転換
ここで言いたいことは、 bridi の sumti の位置の順番を変えることです。転換は既に少し触れましたね。se が selbri の前に付くと、x1とx2の位置が逆転します。
この二つの文は同じ意味です。se は文法用語で言えば cmavo 「機能語」の一つになります。これには仲間がありまして、順に並べると se 、 te 、 ve 、 xe です。アルファベット順ですが、その順に使われる頻度は低くなります。te は、三番目と一番目の順番を逆にします。ve は、四番目と一番目の順番を逆にします。(二番目と三番目は変わらない。)xe は、五番目と一番目の順番を逆にします。(二番目と三番目と四番目は変わらない。)例を挙げましょう。
さてこうすると、 ti 「これ」は目立たない場所に移るので ti は無くても構いません。位置を逆転させるのは、多くの場合このように最初の方の体言( sumti )を言わなくて済むようにするためです。
fa などのフダを使って、 zo'e 「何がしか」を抜かすことはできます。
しかし、位置を転換させることもできるのです。
このように簡潔に言い表せます。
先ほど述べたように、ve や xe はそんなに使われません。四番目、五番目の位置を持つ gismu 自体が少ないからですし、四番目、五番目を持つにしても、後ろの方に位置するのはあまり使われる頻度のない意味だからです。
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"text": "しかし、位置を転換させることもできるのです。",
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"text": "先ほど述べたように、ve や xe はそんなに使われません。四番目、五番目の位置を持つ gismu 自体が少ないからですし、四番目、五番目を持つにしても、後ろの方に位置するのはあまり使われる頻度のない意味だからです。",
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用言( selbri )の転換 ここで言いたいことは、 bridi の sumti の位置の順番を変えることです。転換は既に少し触れましたね。se が selbri の前に付くと、x1とx2の位置が逆転します。 この二つの文は同じ意味です。se は文法用語で言えば cmavo 「機能語」の一つになります。これには仲間がありまして、順に並べると se 、 te 、 ve 、 xe です。アルファベット順ですが、その順に使われる頻度は低くなります。te は、三番目と一番目の順番を逆にします。ve は、四番目と一番目の順番を逆にします。(二番目と三番目は変わらない。)xe は、五番目と一番目の順番を逆にします。(二番目と三番目と四番目は変わらない。)例を挙げましょう。 さてこうすると、 ti 「これ」は目立たない場所に移るので ti は無くても構いません。位置を逆転させるのは、多くの場合このように最初の方の体言( sumti )を言わなくて済むようにするためです。 fa などのフダを使って、 zo'e 「何がしか」を抜かすことはできます。 しかし、位置を転換させることもできるのです。 このように簡潔に言い表せます。 先ほど述べたように、ve や xe はそんなに使われません。四番目、五番目の位置を持つ gismu 自体が少ないからですし、四番目、五番目を持つにしても、後ろの方に位置するのはあまり使われる頻度のない意味だからです。
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'''用言( selbri )の転換'''
ここで言いたいことは、 bridi の sumti の位置の順番を変えることです。転換は既に少し触れましたね。se が selbri の前に付くと、x1とx2の位置が逆転します。
la djiotis. cinba la ranjit.
「ジョティスは( x1 )接吻をする、されるのはランジット( x2 )。」
「ジョティスはランジットにキスをする。」
la ranjit. se cinba la djiotis.
「ランジットは( x1 )接吻される、するのはジョティス( x2 )」
「ランジットはジョティスにキスをされる。」
この二つの文は同じ意味です。se は文法用語で言えば cmavo 「機能語」の一つになります。これには仲間がありまして、順に並べると se 、 te 、 ve 、 xe です。アルファベット順ですが、その順に使われる頻度は低くなります。te は、三番目と一番目の順番を逆にします。ve は、四番目と一番目の順番を逆にします。(二番目と三番目は変わらない。)xe は、五番目と一番目の順番を逆にします。(二番目と三番目と四番目は変わらない。)例を挙げましょう。
ti bakfu loi tirse grana loi skori
「これは( x1 )束だ、束ねられているのは鉄の棒( x2 )で、束ねているものはロープ( x3 )。」
「これは、ロープで縛った鉄の棒の束だ。」
loi skori cu te bakfu loi tirse grana ti
「ロープは( x1 )束ねている、束ねられるのは鉄の棒( x2 )で、束はこれ( x3 )だ。」
「ロープが鉄の棒を束ねている、それがこれだ。」
さてこうすると、 ti 「これ」は目立たない場所に移るので ti は無くても構いません。位置を逆転させるのは、多くの場合このように最初の方の体言( sumti )を言わなくて済むようにするためです。
mi'a tugni do zo'e le dinske
「私たちは( x1 )合意する、あなたと( x2 )、何かが真実であることを( x3 )、経済の事柄について( x4 )。」
fa などのフダを使って、 zo'e 「何がしか」を抜かすことはできます。
mi'a tugni do fo le dinske
「私たちは( x1 )合意する、あなたと( x2 )、経済の事柄について( x4 )。」
しかし、位置を転換させることもできるのです。
le dinske cu ve tugni
「経済について( x1 )同意する。」
このように簡潔に言い表せます。
le prenu cu klama zo'e zo'e zo'e lo trene
「その人は( x1 )行く、どこかへ( x2 )、どこかから( x3 )、どこかを通って( x4 )、電車を手段として( x5 )。」
le prenu cu klama fu lo trene
「その人は( x1 )行く、電車を手段として( x5)。」
lo trene cu xe klama
「電車は( x1 )乗り物だ。」
先ほど述べたように、ve や xe はそんなに使われません。四番目、五番目の位置を持つ gismu 自体が少ないからですし、四番目、五番目を持つにしても、後ろの方に位置するのはあまり使われる頻度のない意味だからです。
[[Category:ロジバン|にほんこやく ようけん]]
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2015-08-07T12:28:41Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/Lojban_For_Beginners_%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E8%A8%B3/%E7%94%A8%E8%A8%80%EF%BC%88_selbri_%EF%BC%89%E3%81%AE%E8%BB%A2%E6%8F%9B
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14,704 |
Lojban For Beginners 日本語訳/体言( sumti )の転換
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体言( sumti )の転換
selbri に冠詞を付けると、 sumti になるということは学びました。 selbri が結ぶ x1 の位置の意味になります。lo mlatu は「猫であるもの( x1 )」、すなわち「猫」です。le mlatu も同じです。ただ、この場合の「猫」は、話し手の頭の中にある特定の猫になります。しかし、 x1 でない意味の体言( sumti )を作りたい時にはどうするのでしょう?例えば、以下の文を見てみます。
この lo prenu 「人」は le dunda 「その与える人」と言い表せます。では、この場合の「本」や「私」は?それを x1 にしてみましょう。
こうして、 le te dunda 「そのもらう人」という sumti を作ることができるのです。同じように本のことなら、
となり、 le se dunda 「その与えられた物」と言えます。ですから当たり前のことをこう言えます。
このような転換は gismu に限らず、用言のような役割をする全ての語に当てはまります。例えば、 go'i 「(今言ったこと)」です。これはその前の bridi を表します。これを以下のように使った文も作れます。
「前述の x1 は( x1 )前述の通りだ、前述の x2 は前述の通り( x2 )で、前述の x3 は前述の通り( x3 )で、前述の x4 は前述の通り( x4 )だ。」
うまく訳せませんが、こうなるでしょうか。「それはそれで( x1 )、そうなるのがそうなり( x2 )、そうするのがそうなり( x3 )、そうするのがそれ( x4 )。」つまりは、前の文を繰り返しているだけですが、各 sumti が明確に表されています。前の文の何番目に来る sumti かが言い表せるのです。なので、
という文をこう言い換えることができます。
(前の文の前置詞( sumti tcita )に続く sumti を言い表すこともできるのですが、今はそこまで立ち入りません。)「~ということ」という cmavo のいくつかにも se を付けることができます。例えば、 du'u 「~ということ(考え)」です。これは selbri のようにも使われ、「~ということは( x1 )~ということだ、それを言い表すために使われる言葉は~( x2 )」というように、 x1 と x2 をつなげます。即ち、次のように言うことが出来ます。
le se du'u は、考えというよりはその思考に「使われた言葉」になります。
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体言( sumti )の転換 selbri に冠詞を付けると、 sumti になるということは学びました。 selbri が結ぶ x1 の位置の意味になります。lo mlatu は「猫であるもの( x1 )」、すなわち「猫」です。le mlatu も同じです。ただ、この場合の「猫」は、話し手の頭の中にある特定の猫になります。しかし、 x1 でない意味の体言( sumti )を作りたい時にはどうするのでしょう?例えば、以下の文を見てみます。 この lo prenu 「人」は le dunda 「その与える人」と言い表せます。では、この場合の「本」や「私」は?それを x1 にしてみましょう。 こうして、 le te dunda 「そのもらう人」という sumti を作ることができるのです。同じように本のことなら、 となり、 le se dunda 「その与えられた物」と言えます。ですから当たり前のことをこう言えます。 このような転換は gismu に限らず、用言のような役割をする全ての語に当てはまります。例えば、 go'i 「(今言ったこと)」です。これはその前の bridi を表します。これを以下のように使った文も作れます。 「前述の x1 は( x1 )前述の通りだ、前述の x2 は前述の通り( x2 )で、前述の x3 は前述の通り( x3 )で、前述の x4 は前述の通り( x4 )だ。」 うまく訳せませんが、こうなるでしょうか。「それはそれで( x1 )、そうなるのがそうなり( x2 )、そうするのがそうなり( x3 )、そうするのがそれ( x4 )。」つまりは、前の文を繰り返しているだけですが、各 sumti が明確に表されています。前の文の何番目に来る sumti かが言い表せるのです。なので、 という文をこう言い換えることができます。 「~ということ」という cmavo のいくつかにも se を付けることができます。例えば、 du'u 「~ということ(考え)」です。これは selbri のようにも使われ、「~ということは( x1 )~ということだ、それを言い表すために使われる言葉は~( x2 )」というように、 x1 と x2 をつなげます。即ち、次のように言うことが出来ます。 le se du'u は、考えというよりはその思考に「使われた言葉」になります。
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'''体言( sumti )の転換'''
selbri に冠詞を付けると、 sumti になるということは学びました。 selbri が結ぶ x1 の位置の意味になります。lo mlatu は「猫であるもの( x1 )」、すなわち「猫」です。le mlatu も同じです。ただ、この場合の「猫」は、話し手の頭の中にある特定の猫になります。しかし、 x1 でない意味の体言( sumti )を作りたい時にはどうするのでしょう?例えば、以下の文を見てみます。
lo prenu cu dunda le cukta mi
「ある人は( x1 )与える、あげる物はその本( x2 )で、与えられるのは私( x3 )。」
この lo prenu 「人」は le dunda 「その与える人」と言い表せます。では、この場合の「本」や「私」は?それを x1 にしてみましょう。
mi te dunda le cukta
「私は( x1 )与えられる、与えられるものはその本( x2 )。」
こうして、 le te dunda 「そのもらう人」という sumti を作ることができるのです。同じように本のことなら、
le cukta cu se dunda lo prenu mi
「その本は( x1 )与えられた、与えたのはある人( x2 )で、受け取ったのは私( x3 )」
となり、 le se dunda 「その与えられた物」と言えます。ですから当たり前のことをこう言えます。
le dunda cu dunda le se dunda le te dunda
「その与える人はその与えるものをその受取人に与える。
このような転換は gismu に限らず、用言のような役割をする全ての語に当てはまります。例えば、 go'i 「(今言ったこと)」です。これはその前の bridi を表します。これを以下のように使った文も作れます。
le go'i cu go'i le se go'i le te go'i le ve go'i le xe go'i
「前述の x1 は( x1 )前述の通りだ、前述の x2 は前述の通り( x2 )で、前述の x3 は前述の通り( x3 )で、前述の x4 は前述の通り( x4 )だ。」
うまく訳せませんが、こうなるでしょうか。「それはそれで( x1 )、そうなるのがそうなり( x2 )、そうするのがそうなり( x3 )、そうするのがそれ( x4 )。」つまりは、前の文を繰り返しているだけですが、各 sumti が明確に表されています。前の文の何番目に来る sumti かが言い表せるのです。なので、
.i la suzyn. zgana lo nanmu goi ko'a .i ko'a melbi
「スーザンは( x1 )観察する、されるのは男性( x2 )で、これをこれから ko'a と呼ぶ。ko'a (男性)は美しい( x1 )。」
という文をこう言い換えることができます。
.i la suzyn. zgana lo nanmu .i le se go'i cu melbi
「スーザンは( x1 )観察する、されるのは男性( x2 )だ。前述の文の x2 にあたるものは( x1 )美しい。」
「スーザンは男性を観察した。そのされた方は美しかった。」
(前の文の前置詞( sumti tcita )に続く sumti を言い表すこともできるのですが、今はそこまで立ち入りません。)「~ということ」という cmavo のいくつかにも se を付けることができます。例えば、 du'u 「~ということ(考え)」です。これは selbri のようにも使われ、「~ということは( x1 )~ということだ、それを言い表すために使われる言葉は~( x2 )」というように、 x1 と x2 をつなげます。即ち、次のように言うことが出来ます。
le la jan. se pensi cu {du'u ri nelci la suzyn. kei} lu do dirba mi li'u
「ジャンの考えたこと(se pensi)は以下のこと、すなわち、彼がスーザンを好きだということ( x1 ) だ、それは以下に引用する言葉となって表現される( x2 )「あなたは愛おしい( x1 )、私にとって( x2 )」
「スーザンを好きだ、というジャンの考えは、『あなたは愛おしい』という言葉になった。」
le se du'u は、考えというよりはその思考に「使われた言葉」になります。
[[Category:ロジバン|たいけん sumti のてんかん]]
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2015-08-07T12:12:36Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/Lojban_For_Beginners_%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E8%A8%B3/%E4%BD%93%E8%A8%80%EF%BC%88_sumti_%EF%BC%89%E3%81%AE%E8%BB%A2%E6%8F%9B
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14,705 |
Lojban For Beginners 日本語訳/合成語( lujvo )
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合成語( lujvo )
ロジバンの合成語( lujvo )には少しだけ触れましたが、まだ自分で作ることはしていませんね。ロジバンでは lujvo を作るのに決まりがありますから、単語同士をただ繋げるだけではいけません。例えば、「イケメン」やら「イクメン」のような日本語の新語を作る調子で、ロジバンで合成語を勝手に作ると、違うものに見えるか、ばらばらになるか、コンピューターが解析不可と煙を出すか、してしまいます。
確実な作り方の一つは、se などの逆転させる語を付けて、 lujvo を作るやり方です。se dunda で、「~は与えられる物( x1 )で、それを与えるのは~( x2 )」というように、 sumti の位置が逆転しました。これに l をはさんで seldunda とすると lujvo になります。これの配列構造は se dunda と同じです。
le seldunda 「与えられるもの」と言っても、 le se dunda 「与えられるもの」と言うのとあまり違いません。しかし、 gismu のほとんどは合成語の為の短縮形( rafsi と呼ばれる)を持っています。短縮形( rafsi )はそのままでは使われませんが、合成語になる時に使われるものです。dunda の合成語の為の短縮形( rafsi )には、 dud と du'a の二つがあります。今の場合、 dud は使えません。子音で終わると cmene になってしまうからです。(なので、 cmene の中にはそちらが使われるものもあります。)
ですから、使うのは du'a で、lujvo は le seldu'a 「その与えられるもの」となります。 seldu'a の配列構造は、 seldunda と同じです。
位置を逆転させる為の他の cmavo でも同じです。しかし、その rafsi は少し異なっています。
よって「受取人」を lujvo で表すと、 le terdu'a になります。
合成語を作ることによって、語彙の数は飛躍的に増えます。例えば日本語にあってロジバンの gismu にない語を作ることもできますし、日本語にない概念の語を作ることもできます。あまり使うことのない語もできるでしょう。例えば、
という lujvo もできます。しかし、もっと使える合成語(lujvo )もできます。例えば、以下のものを作ってみましたが、どうでしょう。
lo tertcu「必要の目的となること」( nitcu 「必要とする」から)
lo ternu'e 「約束を交わした人」( nupre 「約束する」から)
lo selvu'e 「道徳の基準」( vrude 「美徳だ」から)
lo selte'a 「怖いもの」( terpa「怖れる」から)
lo selcta 「見られるもの」( catlu 「目を向ける」から)
lo selta'i 「疲れさせるもの」( tatpi 「疲れた」から)
lo seltu'i 「合意の点」( tugni 「合意する」から)
lo selzi'e 「自由にできること」( zifre 「自由だ」から)
lo selxei 「憎まれるもの」( xebni 「憎む」から)
lo selpa'i 「愛されるもの」( prami 「愛する」から)
この方法で妥当となる合成語( lujvo )は作れるのですが、注意するべき点は、同じ子音を重ねない、ということです。これは発音が難しいからであるし、一つの子音との区別がつきにくいからです。つまり、「洗剤」と言いたくて、lumci 「洗う」からそのまま vellu'i という語は作れません。こういう場合には、 y (あいまい母音)を間に挟み、velylu'i 「洗剤」とします。
実のところ、 y (あいまい母音)が使われるのは、このように lujvo の中にはさまれた形か、あるいは cmene に限られます。 gismu には y は含まれません。
また、 cmavo にも基本的には含まれません。例外は、言いよどんだ時の .y. 「ええと」そしてアルファベットです。 .y'y. 「 y 」や dy. 「 d 」など。つまり普通のロジバンの語には、 y (あいまい母音)は出て来ないのです。
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"text": "この方法で妥当となる合成語( lujvo )は作れるのですが、注意するべき点は、同じ子音を重ねない、ということです。これは発音が難しいからであるし、一つの子音との区別がつきにくいからです。つまり、「洗剤」と言いたくて、lumci 「洗う」からそのまま vellu'i という語は作れません。こういう場合には、 y (あいまい母音)を間に挟み、velylu'i 「洗剤」とします。",
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"text": "また、 cmavo にも基本的には含まれません。例外は、言いよどんだ時の .y. 「ええと」そしてアルファベットです。 .y'y. 「 y 」や dy. 「 d 」など。つまり普通のロジバンの語には、 y (あいまい母音)は出て来ないのです。",
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合成語( lujvo ) ロジバンの合成語( lujvo )には少しだけ触れましたが、まだ自分で作ることはしていませんね。ロジバンでは lujvo を作るのに決まりがありますから、単語同士をただ繋げるだけではいけません。例えば、「イケメン」やら「イクメン」のような日本語の新語を作る調子で、ロジバンで合成語を勝手に作ると、違うものに見えるか、ばらばらになるか、コンピューターが解析不可と煙を出すか、してしまいます。 確実な作り方の一つは、se などの逆転させる語を付けて、 lujvo を作るやり方です。se dunda で、「~は与えられる物( x1 )で、それを与えるのは~( x2 )」というように、 sumti の位置が逆転しました。これに l をはさんで seldunda とすると lujvo になります。これの配列構造は se dunda と同じです。 le seldunda 「与えられるもの」と言っても、 le se dunda 「与えられるもの」と言うのとあまり違いません。しかし、 gismu のほとんどは合成語の為の短縮形を持っています。短縮形( rafsi )はそのままでは使われませんが、合成語になる時に使われるものです。dunda の合成語の為の短縮形( rafsi )には、 dud と du'a の二つがあります。今の場合、 dud は使えません。子音で終わると cmene になってしまうからです。 ですから、使うのは du'a で、lujvo は le seldu'a 「その与えられるもの」となります。
seldu'a の配列構造は、 seldunda と同じです。 位置を逆転させる為の他の cmavo でも同じです。しかし、その rafsi は少し異なっています。 よって「受取人」を lujvo で表すと、 le terdu'a になります。 合成語を作ることによって、語彙の数は飛躍的に増えます。例えば日本語にあってロジバンの gismu にない語を作ることもできますし、日本語にない概念の語を作ることもできます。あまり使うことのない語もできるでしょう。例えば、 という lujvo もできます。しかし、もっと使える合成語(lujvo )もできます。例えば、以下のものを作ってみましたが、どうでしょう。 lo tertcu「必要の目的となること」 lo ternu'e 「約束を交わした人」 lo selvu'e 「道徳の基準」 lo selte'a 「怖いもの」( terpa「怖れる」から) lo selcta 「見られるもの」 lo selta'i 「疲れさせるもの」 lo seltu'i 「合意の点」 lo selzi'e 「自由にできること」 lo selxei 「憎まれるもの」 lo selpa'i 「愛されるもの」 この方法で妥当となる合成語( lujvo )は作れるのですが、注意するべき点は、同じ子音を重ねない、ということです。これは発音が難しいからであるし、一つの子音との区別がつきにくいからです。つまり、「洗剤」と言いたくて、lumci 「洗う」からそのまま vellu'i という語は作れません。こういう場合には、 y (あいまい母音)を間に挟み、velylu'i 「洗剤」とします。 実のところ、 y (あいまい母音)が使われるのは、このように lujvo の中にはさまれた形か、あるいは cmene に限られます。 gismu には y は含まれません。 また、 cmavo にも基本的には含まれません。例外は、言いよどんだ時の .y. 「ええと」そしてアルファベットです。 .y'y. 「 y 」や dy. 「 d 」など。つまり普通のロジバンの語には、 y (あいまい母音)は出て来ないのです。
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'''合成語( lujvo ) '''
ロジバンの合成語( lujvo )には少しだけ触れましたが、まだ自分で作ることはしていませんね。ロジバンでは lujvo を作るのに決まりがありますから、単語同士をただ繋げるだけではいけません。例えば、「イケメン」やら「イクメン」のような日本語の新語を作る調子で、ロジバンで合成語を勝手に作ると、違うものに見えるか、ばらばらになるか、コンピューターが解析不可と煙を出すか、してしまいます。
確実な作り方の一つは、se などの逆転させる語を付けて、 lujvo を作るやり方です。se dunda で、「~は与えられる物( x1 )で、それを与えるのは~( x2 )」というように、 sumti の位置が逆転しました。これに l をはさんで seldunda とすると lujvo になります。これの配列構造は se dunda と同じです。
「~は( x1 )与えられる物で、それを与えるのは~( x2 )、それが与えられるのは( x3 )」
le seldunda 「与えられるもの」と言っても、 le se dunda 「与えられるもの」と言うのとあまり違いません。しかし、 gismu のほとんどは合成語の為の短縮形( rafsi と呼ばれる)を持っています。短縮形( rafsi )はそのままでは使われませんが、合成語になる時に使われるものです。dunda の合成語の為の短縮形( rafsi )には、 dud と du'a の二つがあります。今の場合、 dud は使えません。子音で終わると cmene になってしまうからです。(なので、 cmene の中にはそちらが使われるものもあります。)
ですから、使うのは du'a で、lujvo は le seldu'a 「その与えられるもの」となります。
seldu'a の配列構造は、 seldunda と同じです。
位置を逆転させる為の他の cmavo でも同じです。しかし、その rafsi は少し異なっています。
se sel-
te ter-
ve vel-
xe xel-
よって「受取人」を lujvo で表すと、 le terdu'a になります。
:::'''注:'''ちなみに、 tel は、 stela 「鍵やシールだ」の rafsi になります。しかし、「だからといって te を ter という不規則形にするのか、 stela の合成短縮形の方を違うものにしたら良かったではないか」と思われるかもしれません。現に、xelso 「ギリシアのものだ」の rafsi は( xel ではなく ) xes となっています。その疑問はもっともでしょう。しかし、1993年の rafsi の大規模再割り当ての後では、もう手遅れになってしまったのです。この言語の愛すべき変なところと思って下さい。
合成語を作ることによって、語彙の数は飛躍的に増えます。例えば日本語にあってロジバンの gismu にない語を作ることもできますし、日本語にない概念の語を作ることもできます。あまり使うことのない語もできるでしょう。例えば、
terna'e
「~は( x1 )規則あるいは論理だ、それにより矛盾あるいは否定あるいは拒否あるいは無効にされるのは~という命題( x2 )、否定するのは~という命題( x3 )。」
という lujvo もできます。しかし、もっと使える合成語(lujvo )もできます。例えば、以下のものを作ってみましたが、どうでしょう。
lo tertcu「必要の目的となること」( nitcu 「必要とする」から)
lo ternu'e 「約束を交わした人」( nupre 「約束する」から)
lo selvu'e 「道徳の基準」( vrude 「美徳だ」から)
lo selte'a 「怖いもの」( terpa「怖れる」から)
lo selcta 「見られるもの」( catlu 「目を向ける」から)
lo selta'i 「疲れさせるもの」( tatpi 「疲れた」から)
lo seltu'i 「合意の点」( tugni 「合意する」から)
lo selzi'e 「自由にできること」( zifre 「自由だ」から)
lo selxei 「憎まれるもの」( xebni 「憎む」から)
lo selpa'i 「愛されるもの」( prami 「愛する」から)
この方法で妥当となる合成語( lujvo )は作れるのですが、注意するべき点は、同じ子音を重ねない、ということです。これは発音が難しいからであるし、一つの子音との区別がつきにくいからです。つまり、「洗剤」と言いたくて、lumci 「洗う」からそのまま vellu'i という語は作れません。こういう場合には、 y (あいまい母音)を間に挟み、velylu'i 「洗剤」とします。
実のところ、 y (あいまい母音)が使われるのは、このように lujvo の中にはさまれた形か、あるいは cmene に限られます。 gismu には y は含まれません。
また、 cmavo にも基本的には含まれません。例外は、言いよどんだ時の .y. 「ええと」そしてアルファベットです。 .y'y. 「 y 」や dy. 「 d 」など。つまり普通のロジバンの語には、 y (あいまい母音)は出て来ないのです。
[[Category:ロジバン|にほんこやく こうせいこ lujvo]]
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2015-08-07T12:21:27Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/Lojban_For_Beginners_%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E8%A8%B3/%E5%90%88%E6%88%90%E8%AA%9E%EF%BC%88_lujvo_%EF%BC%89
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Lojban For Beginners 日本語訳/否定の合成語( lujvo )
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否定の合成語( lujvo )
se に合成語の形の sel があるように、否定の na'e にも合成語の形 nal があります。これで合成語が作れます。
nal- を使う合成語の例を挙げます。jdice 「決める」の lujvo は jdi です。naljdi 「決めないで、優柔不断でいる」と作れます。
他の例を挙げます。
nal は「非」と訳しても良さそうですが、例えば、nalre'a はあくまでも「人間ではないもの」であって、「非人間的」という意味は無いので注意は必要です。(また、「人間以下」という意味でもありません。)ちなみに、naljvi は「競争に参加しない人」であって、「競争にならない人」という意味はありません。
また、nal を sel と一緒に使うこともできます。
na'e の仲間の to'e 「逆だ」や no'e 「それではない」にも、合成語の形はあります。それぞれ、 tol そして nor になります。
lujvo はこれだけではなく、修飾( tanru )にある語同士をつなげて、自分で新しい語を作ることができます。しかしここではそこまで立ち入りません。 lujvo を作る際に知っておくべき知識はあります。
この言語を本気でやってみたいのなら、これらを学ぶ価値があります。文章を書く時の方が lujvo は扱いやすいでしょう。どうやって作るか考える時間があるからです。しかし今の段階ではいっぺんに学ばなくても結構です。
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否定の合成語( lujvo ) se に合成語の形の sel があるように、否定の na'e にも合成語の形 nal があります。これで合成語が作れます。 nal- を使う合成語の例を挙げます。jdice 「決める」の lujvo は jdi です。naljdi 「決めないで、優柔不断でいる」と作れます。 他の例を挙げます。 nal は「非」と訳しても良さそうですが、例えば、nalre'a はあくまでも「人間ではないもの」であって、「非人間的」という意味は無いので注意は必要です。(また、「人間以下」という意味でもありません。)ちなみに、naljvi は「競争に参加しない人」であって、「競争にならない人」という意味はありません。 また、nal を sel と一緒に使うこともできます。 na'e の仲間の to'e 「逆だ」や no'e 「それではない」にも、合成語の形はあります。それぞれ、 tol そして nor になります。 lujvo はこれだけではなく、修飾( tanru )にある語同士をつなげて、自分で新しい語を作ることができます。しかしここではそこまで立ち入りません。 lujvo を作る際に知っておくべき知識はあります。 rafsi を文法的に明確に合わせる方法 修飾( tanru )の中の gismu をまとめる方法(The Complete Lojban Language, Chapter 5) 出来た lujvo が持つ配列構造を元の gismu の配列構造から派生させる方法(The Complete Lojban Language, Chapter 12) この言語を本気でやってみたいのなら、これらを学ぶ価値があります。文章を書く時の方が lujvo は扱いやすいでしょう。どうやって作るか考える時間があるからです。しかし今の段階ではいっぺんに学ばなくても結構です。
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'''否定の合成語( lujvo )'''
se に合成語の形の sel があるように、否定の na'e にも合成語の形 nal があります。これで合成語が作れます。
:::'''注:'''na 「~ではない」の合成語の形は、 nar です。しかし、na'e 「~ではなくて」の方が使い勝手が良いものです。なぜなら、 na'e 「~ではなくて」と言えば、「そうではなくて、こう(他の関係がありえる)」という意味になりますが、 na 「~ではない」だと、あらゆる関係が無いことも意味し得て、意味が広すぎてしまうからです。
nal- を使う合成語の例を挙げます。jdice 「決める」の lujvo は jdi です。naljdi 「決めないで、優柔不断でいる」と作れます。
他の例を挙げます。
naljmi 「分かってはいない人」( jimpe 「理解する」から)
naljvi 「競争者ではない人」( jivna 「競争する」から)
nalkri 「信じてはいない人あるいは懐疑の人」( krici 「信じる」から)
nalyla'e 「起こりそうにはないこと」( lakne 「起こりそうだ」から)
nalre'a 「人ではないもの」( remna 「人間だ」から)
nal は「非」と訳しても良さそうですが、例えば、nalre'a はあくまでも「人間ではないもの」であって、「非人間的」という意味は無いので注意は必要です。(また、「人間以下」という意味でもありません。)ちなみに、naljvi は「競争に参加しない人」であって、「競争にならない人」という意味はありません。
また、nal を sel と一緒に使うこともできます。
nalseltcu 「必要の目的ではない、そのために何かを必要とはしない」( nitcu から)
nitcu 「~は( x1 )必要としている、~を( x2 )、~という目的のために( x3 )」
nalveltu'i 「合意はしない点だ、論争点だ」( tugni から)
tugni 「~は( x1 )は賛成する、~と( x2 )、~ということに( x3 )、~の点ついて( x4 )」
nalselzi'e 「自由にはできないことだ」( zifre から)
zifre 「~は( x1 )は自由にできる、~ということを( x2 )、~という条件で( x3 )」
nalselsanji 「気付いてはいないことだ」( sanji から)
sanji 「~は( x1 )は( x2 )を意識している」
nalselse'i 「自我のない人だ(仏教で言う無我の境地)」( sevzi から)
sevzi 「~は( x1 )自己だ/自己のイメージだ、それが属するのは~( x2 )」
na'e の仲間の to'e 「逆だ」や no'e 「それではない」にも、合成語の形はあります。それぞれ、 tol そして nor になります。
norselci'i 関心がない
nalselci'i 惹かれない
tolselci'i 退屈でいる
lujvo はこれだけではなく、修飾( tanru )にある語同士をつなげて、自分で新しい語を作ることができます。しかしここではそこまで立ち入りません。 lujvo を作る際に知っておくべき知識はあります。
*rafsi を文法的に明確に合わせる方法(The Complete Lojban Language, Chapter 4.5–4.6, 4.10–4.12)
*修飾( tanru )の中の gismu をまとめる方法(The Complete Lojban Language, Chapter 5)
*出来た lujvo が持つ配列構造を元の gismu の配列構造から派生させる方法(The Complete Lojban Language, Chapter 12)
この言語を本気でやってみたいのなら、これらを学ぶ価値があります。文章を書く時の方が lujvo は扱いやすいでしょう。どうやって作るか考える時間があるからです。しかし今の段階ではいっぺんに学ばなくても結構です。
[[Category:ロジバン|ひていのこうせいこ lujvo]]
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2015-08-07T12:21:51Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/Lojban_For_Beginners_%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E8%A8%B3/%E5%90%A6%E5%AE%9A%E3%81%AE%E5%90%88%E6%88%90%E8%AA%9E%EF%BC%88_lujvo_%EF%BC%89
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14,707 |
Lojban For Beginners 日本語訳/再帰代名詞・相互関係
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再帰代名詞・相互関係
さて、第7章で見た文に少し手を加えてみます。ジャンとスーザンの話です。
新しい代sumtiのvo'a が出てきました。これは、「この bridi の最初の sumti」を指す代名詞で、「自身」と訳して良いでしょう。ちなみに、文の二番目の sumti を指すなら vo'e 、三番目なら vo'i となります。しかしもっぱら使われるのは vo'a です。人々がロジバンで考えることにもっと慣れてきたら、 vo'e や vo'i の使用頻度も上がると思われます。これらは他の言語における再帰代名詞のように使えて便利です。
もっと単純な直球の例文を挙げます。
こうも言えます。
しかしそれなら mi nelci mi と同じになりますし、こちらの方がより簡潔です。そしてもう少し複雑な用例を見てみましょう。
soi という cmavo について見てみます。soi は、 以後の sumti 同士の関係をひっくり返しても bridi は真実だ、という時に使います。今ので言うと vo'a と vo'e が交換された場合も真だということです。
soi の後に一つしか sumti がない時もあります。その場合は、それと soiの直前にある sumti とをひっくり返せるということです。ですから、前述の文は短くこうも言えます。
あるいは、単にこうも言えます。
|
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"text": "soi の後に一つしか sumti がない時もあります。その場合は、それと soiの直前にある sumti とをひっくり返せるということです。ですから、前述の文は短くこうも言えます。",
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"text": "あるいは、単にこうも言えます。",
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] |
再帰代名詞・相互関係 さて、第7章で見た文に少し手を加えてみます。ジャンとスーザンの話です。 新しい代sumtiのvo'a が出てきました。これは、「この bridi の最初の sumti」を指す代名詞で、「自身」と訳して良いでしょう。ちなみに、文の二番目の sumti を指すなら vo'e 、三番目なら vo'i となります。しかしもっぱら使われるのは vo'a です。人々がロジバンで考えることにもっと慣れてきたら、 vo'e や vo'i の使用頻度も上がると思われます。これらは他の言語における再帰代名詞のように使えて便利です。 もっと単純な直球の例文を挙げます。 こうも言えます。 しかしそれなら mi nelci mi と同じになりますし、こちらの方がより簡潔です。そしてもう少し複雑な用例を見てみましょう。 soi という cmavo について見てみます。soi は、 以後の sumti 同士の関係をひっくり返しても bridi は真実だ、という時に使います。今ので言うと vo'a と vo'e が交換された場合も真だということです。 soi の後に一つしか sumti がない時もあります。その場合は、それと soiの直前にある sumti とをひっくり返せるということです。ですから、前述の文は短くこうも言えます。 あるいは、単にこうも言えます。
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'''再帰代名詞・相互関係'''
さて、第7章で見た文に少し手を加えてみます。ジャンとスーザンの話です。
la suzyn. na djuno fi vo'a fe le du'u la jan. cinynei sy.
「スーザンは( x1 )知らない、自身について( x2 )、ジャンが性的にスーザンを好きだということを( x3 )」
新しい代sumtiのvo'a が出てきました。これは、「この bridi の最初の sumti」を指す代名詞で、「自身」と訳して良いでしょう。ちなみに、文の二番目の sumti を指すなら vo'e 、三番目なら vo'i となります。しかしもっぱら使われるのは vo'a です。人々がロジバンで考えることにもっと慣れてきたら、 vo'e や vo'i の使用頻度も上がると思われます。これらは他の言語における再帰代名詞のように使えて便利です。
もっと単純な直球の例文を挙げます。
la meilis. pensi vo'a
「メイリーは( x1 )考える、自分のことについて( x2 )。」
le gerku cu batci vo'a
「その犬は( x1 )噛む、自分を( x2 )。」
こうも言えます。
mi nelci vo'a
「私は( x1 )好きだ、自分が( x2 )。」
しかしそれなら mi nelci mi と同じになりますし、こちらの方がより簡潔です。そしてもう少し複雑な用例を見てみましょう。
la suzyn. zgana la djiotis. soi vo'a vo'e
「スーザンはジョティスに気付いて、その逆もまた然りだった。」
soi という cmavo について見てみます。soi は、 以後の sumti 同士の関係をひっくり返しても bridi は真実だ、という時に使います。今ので言うと vo'a と vo'e が交換された場合も真だということです。
soi の後に一つしか sumti がない時もあります。その場合は、それと soiの直前にある sumti とをひっくり返せるということです。ですから、前述の文は短くこうも言えます。
la suzyn. zgana la djiotis. soi vo'a
あるいは、単にこうも言えます。
ko'a zgana ko'i soi vo'a
「甲は丙に気付いた、互いに。」
:::'''注:'''vo'a はあくまで bridi の最初の sumti を指します。 ri のように、その指すものが直前になったりはしません。上の文は、vo'a の代わりに ko'a を繰り返しても構いません。意味は同じです。
:::'''小ネタ:'''soi と同じ意味の gismu があります。simxu 「~は団体だ( x1 )、その構成員は互いに~をする( x2 )」です。これは selbri と重ねて tanru にして使われます。そして lujvo でも使われます。そのための短縮形は、 sim と si'u です。これを使いこなすにはまだ文法の知識が足りません。しかし本書の最後の方で再び触れます。
[[Category:ロジバン|さいきたいめいし そうこかんけい]]
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2015-08-07T12:20:01Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/Lojban_For_Beginners_%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E8%A8%B3/%E5%86%8D%E5%B8%B0%E4%BB%A3%E5%90%8D%E8%A9%9E%E3%83%BB%E7%9B%B8%E4%BA%92%E9%96%A2%E4%BF%82
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Lojban For Beginners 日本語訳/前に言った「それ、彼女、彼」を指す
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前に言った「それ、彼女、彼」を指す
これまでは何でも名前で呼んでいましたが、これでは繰り返しが過ぎてうっとおしくなりますね。 まず、以下の文を見てください。
上の例文のようにいちいち名称を繰り返したくない時は、どうすれば良いでしょう?英語では he,she のような代名詞を使いますね。この文の場合は一人の男性や女性しか居ないのでそれでうまく行くのですが、登場人物が増えるとややこしくなります(彼、彼女、それ、という代名詞しか持たないトルコ語や中国語口語では更にややこしくなるでしょう)ロジバンではそのために代sumtiというものがありまして、代名詞のような役割があります。
実は既に幾つかの代sumtiを見てきました。mi,do,ti,ta,tu などですね。しかしこれでは彼・彼女・それを表せません。この辺は少し込み入っておるのです。一つの方法としては過去の発言内容を参照する cmavo 群を使うことが考えられます。違う文脈でですが接したことがあるのは go'i です。
まず、 go'i 「前の文( bridi )と同じ」を考えてみます。これが表すのは「文( bridi )」です。これに冠詞を付けた le go'i は、「前の文( bridi )の一番目の体言( sumti ) x1)」を表します。用言( selbri )に le を付けると、そのx1( sumti )になりますが、そのようなものです。そこで、以下のように言えます。
続けて、「彼は美しい。」と言いたい時の「彼」は、どうすれば良いでしょう?「男」は前の文では用言( selbri )の二番目 x2 に位置しています。これは le se go'i と言えます。
しかし前の文( bridi )の何番目の体言( sumti )だったか、数えなくても良い方法もあります。ri 「それ(直前の sumti )」を使うのです。
ri はri/ra/ru シリーズの仲間です。ra は、直前ではなくやや離れたところに位置する sumti を指す「それ」です。ru は離れた sumti を指す「それ」です。経験上 ra や ru はあまり使われないようです。それは、離れた所といっても何を指すのかあいまいで、このあいまいさは(意図的に自然言語に似せたものですが)ロジバンらしくないから、というのが一因のようです。しかし ri はよく使われます。文を言い終わってその最後の体言について新たに文を言いたい、ということはよくあることだからです。
ri は、同じ文の中でも、それに最も近い sumti (冠詞で始まるもの)を指します。
上の文の ri は lo nanmu を指しています。le nu lo nanmu cu dotco kei という第一番目の sumti のまとまりよりも、その一部分ですが lo nanmu という sumti のまとまりの方が近くにあるからです。
また、 ri は sumti の中に埋め込まれている時はその sumti を指しません。 例えば、
この ri が指すのはle vanju ではなく、la suzyn.です。
さて、他の代名詞の仲間も見てみましょう。da 「あるもの」は、特定しない言い方です。似たものとして、 zo'e 「何がしか」がありましたね。しかしzo'e にはあまり意味は無く、あってもなくても同じで単に文法的に場所を埋めるだけに使われるのに対し、da はそれについて話している、という時の「何か、あるもの」です。
ですから、話をこう始めることもできます。
da は(今まで見てきた代名詞と違い)前に出てきた sumti を指すわけではありません。しかし論理的な接続詞でつなぐ文の中で使われた da は、同じものを指しますし、日常的には同じ段落の中で同じものを指せます(論理的な接続詞や段落についてはまた後ほど)。なので次のように言った時には、
ある男とは同じ人物を指しています。 違うものを指す時は de を使い、そのまた違うことを指す時は di とします。 da や de や di は(述語論理的なので)ロジバンではよく使われます(例えばメーリングリストで言語について論じる時など)(ところで、 d に他の母音を加えた do や du はこの類ではありません。do は「あなた」だし、 du は「~と同じ」という意味だからです)。
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前に言った「それ、彼女、彼」を指す これまでは何でも名前で呼んでいましたが、これでは繰り返しが過ぎてうっとおしくなりますね。
まず、以下の文を見てください。 上の例文のようにいちいち名称を繰り返したくない時は、どうすれば良いでしょう?英語では he,she のような代名詞を使いますね。この文の場合は一人の男性や女性しか居ないのでそれでうまく行くのですが、登場人物が増えるとややこしくなります(彼、彼女、それ、という代名詞しか持たないトルコ語や中国語口語では更にややこしくなるでしょう)ロジバンではそのために代sumtiというものがありまして、代名詞のような役割があります。 実は既に幾つかの代sumtiを見てきました。mi,do,ti,ta,tu などですね。しかしこれでは彼・彼女・それを表せません。この辺は少し込み入っておるのです。一つの方法としては過去の発言内容を参照する cmavo 群を使うことが考えられます。違う文脈でですが接したことがあるのは go'i です。 まず、 go'i 「前の文( bridi )と同じ」を考えてみます。これが表すのは「文( bridi )」です。これに冠詞を付けた le go'i は、「前の文( bridi )の一番目の体言( sumti ) x1)」を表します。用言( selbri )に le を付けると、そのx1( sumti )になりますが、そのようなものです。そこで、以下のように言えます。 続けて、「彼は美しい。」と言いたい時の「彼」は、どうすれば良いでしょう?「男」は前の文では用言( selbri )の二番目 x2 に位置しています。これは le se go'i と言えます。 しかし前の文( bridi )の何番目の体言( sumti )だったか、数えなくても良い方法もあります。ri 「それ」を使うのです。 ri はri/ra/ru シリーズの仲間です。ra は、直前ではなくやや離れたところに位置する sumti を指す「それ」です。ru は離れた sumti を指す「それ」です。経験上 ra や ru はあまり使われないようです。それは、離れた所といっても何を指すのかあいまいで、このあいまいさは(意図的に自然言語に似せたものですが)ロジバンらしくないから、というのが一因のようです。しかし ri はよく使われます。文を言い終わってその最後の体言について新たに文を言いたい、ということはよくあることだからです。 ri は、同じ文の中でも、それに最も近い sumti (冠詞で始まるもの)を指します。 上の文の ri は lo nanmu を指しています。le nu lo nanmu cu dotco kei という第一番目の sumti のまとまりよりも、その一部分ですが lo nanmu という sumti のまとまりの方が近くにあるからです。 また、 ri は sumti の中に埋め込まれている時はその sumti を指しません。
例えば、 この ri が指すのはle vanju ではなく、la suzyn.です。 さて、他の代名詞の仲間も見てみましょう。da 「あるもの」は、特定しない言い方です。似たものとして、 zo'e 「何がしか」がありましたね。しかしzo'e にはあまり意味は無く、あってもなくても同じで単に文法的に場所を埋めるだけに使われるのに対し、da はそれについて話している、という時の「何か、あるもの」です。 ですから、話をこう始めることもできます。 da は(今まで見てきた代名詞と違い)前に出てきた sumti を指すわけではありません。しかし論理的な接続詞でつなぐ文の中で使われた da は、同じものを指しますし、日常的には同じ段落の中で同じものを指せます(論理的な接続詞や段落についてはまた後ほど)。なので次のように言った時には、 ある男とは同じ人物を指しています。
違うものを指す時は de を使い、そのまた違うことを指す時は di とします。 da や de や di は(述語論理的なので)ロジバンではよく使われます(例えばメーリングリストで言語について論じる時など)。
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'''前に言った「それ、彼女、彼」を指す'''
これまでは何でも名前で呼んでいましたが、これでは繰り返しが過ぎてうっとおしくなりますね。
まず、以下の文を見てください。
la suzyn. klama le barja .i la suzyn ze'a pinxe loi vanju .i la suzyn. zgana lo nanmu .i le nanmu cu melbi .i le nanmu cu zgana la suzyn.
「スーザンは( x1 )行く、行き先は酒場( x2 )。スーザンは( x1 )しばらく飲む、飲まれるのはワイン( x2 )。スーザンは( x1 )観察する、観察の対象は男( x2 )。その男は( x1 )美しい。その男は( x1 )観察する、観察の対象はスーザン( x2 )。」
「スーザンは酒場へ行く。スーザンはワインをしばらく飲む。スーザンはある男に注意を向ける。男は美しい。男はスーザンに注意を向ける。」
:::'''注:''' melbi について。「男が美しい」とは「美男である」ということです。 melbi は男女について使えます。男だ、と強調したければ、 melnau 「美男である」( melbi と nanmu の合成語)という言い方はできます。
上の例文のようにいちいち名称を繰り返したくない時は、どうすれば良いでしょう?英語では he,she のような代名詞を使いますね。この文の場合は一人の男性や女性しか居ないのでそれでうまく行くのですが、登場人物が増えるとややこしくなります(彼、彼女、それ、という代名詞しか持たないトルコ語や中国語口語では更にややこしくなるでしょう)ロジバンではそのために代sumtiというものがありまして、代名詞のような役割があります。
実は既に幾つかの代sumtiを見てきました。mi,do,ti,ta,tu などですね。しかしこれでは彼・彼女・それを表せません。この辺は少し込み入っておるのです。一つの方法としては過去の発言内容を参照する cmavo 群を使うことが考えられます。違う文脈でですが接したことがあるのは go'i です。
まず、 go'i 「前の文( bridi )と同じ」を考えてみます。これが表すのは「文( bridi )」です。これに冠詞を付けた le go'i は、「前の文( bridi )の一番目の体言( sumti ) x1)」を表します。用言( selbri )に le を付けると、そのx1( sumti )になりますが、そのようなものです。そこで、以下のように言えます。
la suzyn. klama le barja .i le go'i ze'a pinxe loi vanju .i le go'i cu zgana lo nanmu
「スーザンは( x1 )行く、行き先は酒場( x2 )。前の selbri の x1 は( x1 )しばらく飲む、飲むのはワイン( x2 )。前の selbri の x1 は( x1 )は観察する、その対象は男( x2 )。」
「スーザンは酒場へ行く。彼女はワインをしばらく飲む。彼女は男に注意を向ける。」
続けて、「彼は美しい。」と言いたい時の「彼」は、どうすれば良いでしょう?「男」は前の文では用言( selbri )の二番目 x2 に位置しています。これは le se go'i と言えます。
しかし前の文( bridi )の何番目の体言( sumti )だったか、数えなくても良い方法もあります。ri 「それ(直前の sumti )」を使うのです。
.i le go'i cu zgana lo nanmu .i ri melbi
「その x1 は( x1 )観察する、その対象は男( x2 )。それは美しい( x2 )。」
ri はri/ra/ru シリーズの仲間です。ra は、直前ではなくやや離れたところに位置する sumti を指す「それ」です。ru は離れた sumti を指す「それ」です。経験上 ra や ru はあまり使われないようです。それは、離れた所といっても何を指すのかあいまいで、このあいまいさは(意図的に自然言語に似せたものですが)ロジバンらしくないから、というのが一因のようです。しかし ri はよく使われます。文を言い終わってその最後の体言について新たに文を言いたい、ということはよくあることだからです。
ri は、同じ文の中でも、それに最も近い sumti (冠詞で始まるもの)を指します。
lenu lo nanmu cu dotco kei cu se djuno ri
「男がドイツのものであることは( x1 )知られていない、その男にとっては( x2 )。」
「男がドイツ人であることを、男自身は知らない。」
上の文の ri は lo nanmu を指しています。le nu lo nanmu cu dotco kei という第一番目の sumti のまとまりよりも、その一部分ですが lo nanmu という sumti のまとまりの方が近くにあるからです。
また、 ri は sumti の中に埋め込まれている時はその sumti を指しません。
例えば、
la suzyn. pinxe le ri vanju
「スーザンは( x1 )飲む、飲むのはそれのワイン( x2 )。」
この ri が指すのはle vanju ではなく、la suzyn.です。
さて、他の代名詞の仲間も見てみましょう。da 「あるもの」は、特定しない言い方です。似たものとして、 zo'e 「何がしか」がありましたね。しかしzo'e にはあまり意味は無く、あってもなくても同じで単に文法的に場所を埋めるだけに使われるのに対し、da はそれについて話している、という時の「何か、あるもの」です。
:::'''論理学者向け:'''da は、論理学でいうところの「存在 x 」です。
ですから、話をこう始めることもできます。
da klama le barja
「あるものが酒場に来た。」
da は(今まで見てきた代名詞と違い)前に出てきた sumti を指すわけではありません。しかし論理的な接続詞でつなぐ文の中で使われた da は、同じものを指しますし、日常的には同じ段落の中で同じものを指せます(論理的な接続詞や段落についてはまた後ほど)。なので次のように言った時には、
da nanmu .i da klama le barja
「あるものは( x1 )男だ。あるものは( x1 )行く、行き先は酒場( x2 )。」
「ある男がいる。そのある男は酒場に行く。」
ある男とは同じ人物を指しています。
違うものを指す時は de を使い、そのまた違うことを指す時は di とします。 da や de や di は(述語論理的なので)ロジバンではよく使われます(例えばメーリングリストで言語について論じる時など)(ところで、 d に他の母音を加えた do や du はこの類ではありません。do は「あなた」だし、 du は「~と同じ」という意味だからです)。
[[Category:ロジバン|まえにいつたそれかのしよかれをさす]]
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2015-08-07T12:20:23Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/Lojban_For_Beginners_%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E8%A8%B3/%E5%89%8D%E3%81%AB%E8%A8%80%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%80%8C%E3%81%9D%E3%82%8C%E3%80%81%E5%BD%BC%E5%A5%B3%E3%80%81%E5%BD%BC%E3%80%8D%E3%82%92%E6%8C%87%E3%81%99
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Lojban For Beginners 日本語訳/代名詞の割り当て
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代名詞の割り当て
二人以上の登場人物が話に出てくる時に、 go'i や ri を使うこともできますが、もっと簡単な方法もあります。goi 「または以下ともいう」を使って、登場人物を次々に、 ko'a 、 ko'e 、 ko'i ...と名付けていくのです。
スーザンの話に立ち返ると、
のように使います。これからは、 ko'a と言えばスーザンのことです。同様に、次に彼女が見る男性を ko'e とします。すると
となり、全体でこうなります。
ko'a 類の後には、 selbri の前に置く cu は要りません。 mi などと同じです。新しい selbri を作っていると誤解されることがないからです。
上の文で、「その男」のことを ko'e とするのは、例えば le nanmu とするよりも、実はずっと良いことです。 le nanmu というのは「私が心に浮かべて、男と呼ぶもの」なので、理論的に今さっき言った男とは全く違うものでありえます。ロジバンの le は、イギリス語の the のように今言った特定のもの、という意味では使われません。それなのにそのように le を使うと、 malglico 「それはいまわしい英語だ」と言われかねないでしょう。あるいは malrarbau 「いまわしい自然語だ」とか。
話を戻します。
ri が指すのはスーザンです。 ko'e ではありません。 ko'e が笑ったと言いたいなら .i ko'e cisma と言えば良いことです。こうすることで ri/ra/ru はもっと大事な時に文を分かりやすくする為に取って置けます。
スーザンの友人のジョティにも登場してもらいましょう。ちなみにジョティはインドのグジャラート人です。
mo'i は「~へ」という移動の意味で、ne'i は「~の中で」という意味です(gismu の nenri より)。合わせて、mo'ine'i 「~の中へ」という意味の空間のテンスとなります。また、 sumti tcita (前置詞、selbri に新しい補語を付けるもの)としてだけではなく、それだけでも selbri の前に付いて mo'ine'i ku 「中へ」と同じ意味になります。つまり sumti tcita の句の sumti が抜けている形態です。これは ca 「~の時に」が caku 「今」になるのと同じです。あるいは、 ba 「~の後で」が baku 「後で」になるのと同じです。それぞれ、「そのとき、今現在ここの状況の時に」あるいは「そのあとで、今現在この状況の後で」という意味ですね。同様に、mo'ine'iku 「中へ」は、「今現在この状況よりも中へ入る」というような意味です。奇妙と言えば奇妙です。
mo'i 「~へ」は移動を表します。目指す方向を表しますから、「そこで~している」という意味と区別ができ、非常に役立ちます。
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代名詞の割り当て 二人以上の登場人物が話に出てくる時に、 go'i や ri を使うこともできますが、もっと簡単な方法もあります。goi 「または以下ともいう」を使って、登場人物を次々に、 ko'a 、 ko'e 、 ko'i …と名付けていくのです。 スーザンの話に立ち返ると、 のように使います。これからは、 ko'a と言えばスーザンのことです。同様に、次に彼女が見る男性を ko'e とします。すると となり、全体でこうなります。 ko'a 類の後には、 selbri の前に置く cu は要りません。 mi などと同じです。新しい selbri を作っていると誤解されることがないからです。 上の文で、「その男」のことを ko'e とするのは、例えば le nanmu とするよりも、実はずっと良いことです。 le nanmu というのは「私が心に浮かべて、男と呼ぶもの」なので、理論的に今さっき言った男とは全く違うものでありえます。ロジバンの le は、イギリス語の the のように今言った特定のもの、という意味では使われません。それなのにそのように le を使うと、 malglico 「それはいまわしい英語だ」と言われかねないでしょう。あるいは malrarbau 「いまわしい自然語だ」とか。 話を戻します。 ri が指すのはスーザンです。 ko'e ではありません。 ko'e が笑ったと言いたいなら .i ko'e cisma と言えば良いことです。こうすることで ri/ra/ru はもっと大事な時に文を分かりやすくする為に取って置けます。 スーザンの友人のジョティにも登場してもらいましょう。ちなみにジョティはインドのグジャラート人です。 mo'i は「~へ」という移動の意味で、ne'i は「~の中で」という意味です。合わせて、mo'ine'i 「~の中へ」という意味の空間のテンスとなります。また、 sumti tcita としてだけではなく、それだけでも selbri の前に付いて mo'ine'i ku 「中へ」と同じ意味になります。つまり sumti tcita の句の sumti が抜けている形態です。これは ca 「~の時に」が caku 「今」になるのと同じです。あるいは、 ba 「~の後で」が baku 「後で」になるのと同じです。それぞれ、「そのとき、今現在ここの状況の時に」あるいは「そのあとで、今現在この状況の後で」という意味ですね。同様に、mo'ine'iku 「中へ」は、「今現在この状況よりも中へ入る」というような意味です。奇妙と言えば奇妙です。 mo'i 「~へ」は移動を表します。目指す方向を表しますから、「そこで~している」という意味と区別ができ、非常に役立ちます。 また、 ne'i klama 「中で行く。」とは、中に行くのではなく、どこかの中で移動している、という意味です。
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'''代名詞の割り当て'''
二人以上の登場人物が話に出てくる時に、 go'i や ri を使うこともできますが、もっと簡単な方法もあります。goi 「または以下ともいう」を使って、登場人物を次々に、 ko'a 、 ko'e 、 ko'i …と名付けていくのです。
:::'''注:'''法律文書で、以下甲という、乙という、というようなものです。ロジバンは、明確さが要求される法律の分野で理想的な言語だ、と言われます。また、一般人にも分かりやすくなるという画期的なことにもなりましょう。
スーザンの話に立ち返ると、
la suzyn. goi ko'a klama le barja
「スーザン(以下 ko'a )はバーに行く。」
のように使います。これからは、 ko'a と言えばスーザンのことです。同様に、次に彼女が見る男性を ko'e とします。すると
.i ko'a zgana lo nanmu goi ko'e
「 ko'a は男(以下 ko'e )を見る。」
となり、全体でこうなります。
la suzyn. goi ko'a klama le barja .i ko'a ze'a pinxe loi vanju .i ko'a zgana lo nanmu goi ko'e .i ko'e melbi .i caku ko'e zgana ko'a
ko'a 類の後には、 selbri の前に置く cu は要りません。 mi などと同じです。新しい selbri を作っていると誤解されることがないからです。
上の文で、「その男」のことを ko'e とするのは、例えば le nanmu とするよりも、実はずっと良いことです。 le nanmu というのは「私が心に浮かべて、男と呼ぶもの」なので、理論的に今さっき言った男とは全く違うものでありえます。ロジバンの le は、イギリス語の the のように今言った特定のもの、という意味では使われません。それなのにそのように le を使うと、 malglico 「それはいまわしい英語だ」と言われかねないでしょう。あるいは malrarbau 「いまわしい自然語だ」とか。
:::'''小ネタ:'''ko'a / e / i / o / u に ri / ra / ru を混ぜて使う時には、 ri 類がko'a 類を指すことはありません。
話を戻します。
la suzyn. rinsa ko'e .i ri cisma
「スーザンは ko'e にあいさつした。スーザンは笑った。」
ri が指すのはスーザンです。 ko'e ではありません。 ko'e が笑ったと言いたいなら .i ko'e cisma と言えば良いことです。こうすることで ri/ra/ru はもっと大事な時に文を分かりやすくする為に取って置けます。
スーザンの友人のジョティにも登場してもらいましょう。ちなみにジョティはインドのグジャラート人です。
la djiotis. goi ko'i mo'ine'i klama .i ko'i rinsa ko'e
「ジョティス(以下 ko'i と呼ぶ)は中に入った。ジョティスはko'e にあいさつする。
mo'i は「~へ」という移動の意味で、ne'i は「~の中で」という意味です(gismu の nenri より)。合わせて、mo'ine'i 「~の中へ」という意味の空間のテンスとなります。また、 sumti tcita (前置詞、selbri に新しい補語を付けるもの)としてだけではなく、それだけでも selbri の前に付いて mo'ine'i ku 「中へ」と同じ意味になります。つまり sumti tcita の句の sumti が抜けている形態です。これは ca 「~の時に」が caku 「今」になるのと同じです。あるいは、 ba 「~の後で」が baku 「後で」になるのと同じです。それぞれ、「そのとき、今現在ここの状況の時に」あるいは「そのあとで、今現在この状況の後で」という意味ですね。同様に、mo'ine'iku 「中へ」は、「今現在この状況よりも中へ入る」というような意味です。奇妙と言えば奇妙です。
mo'i 「~へ」は移動を表します。目指す方向を表しますから、「そこで~している」という意味と区別ができ、非常に役立ちます。
mi bajra ti'a le barja
「私は( x1 )走る、酒場の後ろで。」
mi bajra mo'i ti'a le barja
「私は( x1 )走る、酒場の後ろへ。」
また、 ne'i klama 「中で行く。」とは、中に行くのではなく、どこかの中で移動している、という意味です。
[[Category:ロジバン|たいめいしのわりあて]]
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2015-08-07T12:12:56Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/Lojban_For_Beginners_%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E8%A8%B3/%E4%BB%A3%E5%90%8D%E8%A9%9E%E3%81%AE%E5%89%B2%E3%82%8A%E5%BD%93%E3%81%A6
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14,715 |
Lojban For Beginners 日本語訳/頭文字
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頭文字
ko'a の類(KOhA cmavo)は沢山ありました。実は、ko'u まで使ってしまったら、次は fo'a 、 fo'e 、 fo'i 、 fo'o 、 fo'u が使えます。しかしこれらを使うとしても、どれがどれを指すのか覚えておかなくてはなりません。(そして、そもそも goi 「以下~と呼ぶ」を使って割り振ることを忘れないようにしなくてはなりません。)将来的にはそれが普通になるかもしれませんが、少なくとも今は、それは非常にややこしいと思われています。
その為に違う方法もあります。これはロジバンが派生する前のログランにまでさかのぼります。(そう、ロジバンにはその歴史とその前史があるのです。ここでは立ち入りませんが。)頭文字を使うということです。ロジバンで文字がそのまま使われる場合、その前のそれで始まる言葉の代名詞である、ということになります。
ny. は、その前の sumti となった selbri の頭文字です。つまり、 lo nanmu の nanmu の頭文字 n を使って、その男のことを指しているわけです。
頭文字を代名詞として使うときに goi 「以下~と呼ぶ」を最初に言う必要はありません。ただし、頭文字でない文字を使う場合には、 goi 「以下~と呼ぶ」は必要でしょう。「あるロジバン使い、以下 n とします、は ko'a の類が嫌いだ。」のような場合です。この頭文字を使うことが嫌いな人もいます。どのみちややこしい、と思われるかもしれません。頭文字を代名詞として使う自然言語などほとんどありませんし。どちらが主流になるかは時が決めてくれるでしょう。
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頭文字 ko'a の類は沢山ありました。実は、ko'u まで使ってしまったら、次は fo'a 、 fo'e 、 fo'i 、 fo'o 、 fo'u が使えます。しかしこれらを使うとしても、どれがどれを指すのか覚えておかなくてはなりません。将来的にはそれが普通になるかもしれませんが、少なくとも今は、それは非常にややこしいと思われています。 その為に違う方法もあります。これはロジバンが派生する前のログランにまでさかのぼります。(そう、ロジバンにはその歴史とその前史があるのです。ここでは立ち入りませんが。)頭文字を使うということです。ロジバンで文字がそのまま使われる場合、その前のそれで始まる言葉の代名詞である、ということになります。 ny. は、その前の sumti となった selbri の頭文字です。つまり、 lo nanmu の nanmu の頭文字 n を使って、その男のことを指しているわけです。 頭文字を代名詞として使うときに goi 「以下~と呼ぶ」を最初に言う必要はありません。ただし、頭文字でない文字を使う場合には、 goi 「以下~と呼ぶ」は必要でしょう。「あるロジバン使い、以下 n とします、は ko'a の類が嫌いだ。」のような場合です。この頭文字を使うことが嫌いな人もいます。どのみちややこしい、と思われるかもしれません。頭文字を代名詞として使う自然言語などほとんどありませんし。どちらが主流になるかは時が決めてくれるでしょう。
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'''頭文字'''
ko'a の類(KOhA cmavo)は沢山ありました。実は、ko'u まで使ってしまったら、次は fo'a 、 fo'e 、 fo'i 、 fo'o 、 fo'u が使えます。しかしこれらを使うとしても、どれがどれを指すのか覚えておかなくてはなりません。(そして、そもそも goi 「以下~と呼ぶ」を使って割り振ることを忘れないようにしなくてはなりません。)将来的にはそれが普通になるかもしれませんが、少なくとも今は、それは非常にややこしいと思われています。
その為に違う方法もあります。これはロジバンが派生する前のログランにまでさかのぼります。(そう、ロジバンにはその歴史とその前史があるのです。ここでは立ち入りませんが。)頭文字を使うということです。ロジバンで文字がそのまま使われる場合、その前のそれで始まる言葉の代名詞である、ということになります。
la suzyn. cusku lu coi li'u lo nanmu .i ny. cisma
「スーザンは( x1 )言う、言うのは『こんにちは』( x2 )、言う対象は男( x3 )。男は( x1 )笑う。」
「スーザンは、こんにちは、と男に言う。男は笑う。」
ny. は、その前の sumti となった selbri の頭文字です。つまり、 lo nanmu の nanmu の頭文字 n を使って、その男のことを指しているわけです。
頭文字を代名詞として使うときに goi 「以下~と呼ぶ」を最初に言う必要はありません。ただし、頭文字でない文字を使う場合には、 goi 「以下~と呼ぶ」は必要でしょう。「あるロジバン使い、以下 n とします、は ko'a の類が嫌いだ。」のような場合です。この頭文字を使うことが嫌いな人もいます。どのみちややこしい、と思われるかもしれません。頭文字を代名詞として使う自然言語などほとんどありませんし。どちらが主流になるかは時が決めてくれるでしょう。
[[Category:ロジバン|にほんこやく かしらもし]]
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2015-08-07T12:34:02Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/Lojban_For_Beginners_%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E8%A8%B3/%E9%A0%AD%E6%96%87%E5%AD%97
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Lojban For Beginners 日本語訳/直接引用する言い方
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直接引用する言い方
前の課の最後の文章に出て来た lu と li'u は、引用する時に使います。括弧開き(「)と括弧閉じ(」)ですが、ロジバンではそれを口に出して言います。li'u は省略できません。さもないと、以下に言うことが全て引用になってしまいます。 引用を重ねることもできます。
これはつまり以下の文と意味は同じです。
ロジバンは論理的な言語なので、ある言葉とそれが指すものとを区別します。le munje 「宇宙」そのものと、言葉の「宇宙」は違うということです。分かりやすく言えば、言葉のle munje は小さい(短い)が、宇宙は大きいのです。
この区別のために、ロジバンでは引用を使います。
lu と li'u が囲むのは、単語というよりは、それ自体で意味の取れる語の連なり(理想的には文全体)を引用する時に使われます。それだけだと文法的に意味不明になる語の連なりに関しては、lo'u と le'u 「不完全引用」を使います。例を挙げます。
この全文を引用するには lu と li'u を使えば良いのですが、例えば、 pendo の前の語の ro le mi を抜き出して言いたいときは、それだけでは意味を成しませんから、 lo'u と le'u を使い、
とします。
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直接引用する言い方 前の課の最後の文章に出て来た lu と li'u は、引用する時に使います。括弧開き(「)と括弧閉じ(」)ですが、ロジバンではそれを口に出して言います。li'u は省略できません。さもないと、以下に言うことが全て引用になってしまいます。 引用を重ねることもできます。 これはつまり以下の文と意味は同じです。 ロジバンは論理的な言語なので、ある言葉とそれが指すものとを区別します。le munje 「宇宙」そのものと、言葉の「宇宙」は違うということです。分かりやすく言えば、言葉のle munje は小さい(短い)が、宇宙は大きいのです。 この区別のために、ロジバンでは引用を使います。 lu と li'u が囲むのは、単語というよりは、それ自体で意味の取れる語の連なり(理想的には文全体)を引用する時に使われます。それだけだと文法的に意味不明になる語の連なりに関しては、lo'u と le'u 「不完全引用」を使います。例を挙げます。 この全文を引用するには lu と li'u を使えば良いのですが、例えば、 pendo の前の語の ro le mi を抜き出して言いたいときは、それだけでは意味を成しませんから、 lo'u と le'u を使い、 とします。
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'''直接引用する言い方'''
前の課の最後の文章に出て来た lu と li'u は、引用する時に使います。括弧開き(「)と括弧閉じ(」)ですが、ロジバンではそれを口に出して言います。li'u は省略できません。さもないと、以下に言うことが全て引用になってしまいます。
引用を重ねることもできます。
la ranjit. pu cusku lu la djiotis. pu cusku lu coi li'u mi li'u
「ランジットは( x1 )言った、『ジョティスは( x1 )言った、「こんにちは」と( x2 )、私に( x3 )』と( x2 )。」
「『ジョティスは「こんにちは」と私に言った』とランジットは言った。」
これはつまり以下の文と意味は同じです。
la ranjit. pu cusku lu la djiotis. pu rinsa mi li'u
「ランジットは( x1 )言った、『ジョティスが( x2 )挨拶した、私に( x3 )』と」
「『ジョティスが私に挨拶した』とランジットは言った。」
ロジバンは論理的な言語なので、ある言葉とそれが指すものとを区別します。le munje 「宇宙」そのものと、言葉の「宇宙」は違うということです。分かりやすく言えば、言葉のle munje は小さい(短い)が、宇宙は大きいのです。
この区別のために、ロジバンでは引用を使います。
lu le munje li'u cu cmalu
「『宇宙』という言葉は( x1 )小さい。」
le munje na cmalu
「宇宙は小さくない。」
lu と li'u が囲むのは、単語というよりは、それ自体で意味の取れる語の連なり(理想的には文全体)を引用する時に使われます。それだけだと文法的に意味不明になる語の連なりに関しては、lo'u と le'u 「不完全引用」を使います。例を挙げます。
ro le mi pendo cu klama
「全ての私の友人は( x1 )行く。」
「私の友達全部が行く。」
この全文を引用するには lu と li'u を使えば良いのですが、例えば、 pendo の前の語の ro le mi を抜き出して言いたいときは、それだけでは意味を成しませんから、 lo'u と le'u を使い、
lo'u ro le mi le'u
「『全ての私の』の部分」
とします。
[[Category:ロジバン|にほんこやく ちよくせついんようするいいかた]]
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2015-08-07T12:29:47Z
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14,717 |
Lojban For Beginners 日本語訳/直接引用はしない言い方
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直接引用はしない言い方
前の課の「『ジョティスは「こんにちは」と私に言った』とランジットは言った。」の文は、以下のように、直接引用をしなくても言えます。
ここに出てきた sedu'u とは何でしょう?その説明の前に du'u を見ましょう。du'u は、論理学的には「命題」を意味します。「 x が真である観念」ということですが、日常的に言えば、「~ということ」です。du'u は nu の仲間で、文法的に同じように使われます。しかし意味は若干違います。nu 「~ということ」は、実際に起きる出来事を指しますが、 du'u 「~ということ」は考えること、知っていることの時に使います。どちらを使うのが通常かは、普通、どの selbri を使うかにより、決まっています。
では、ここではなぜ sedu'u であって du'u ではないのでしょう?それは、知ることや、覚えることや、信じることは、頭の中にあることですが、口に出して言うことは、頭の中にあることというよりは、それを表す音の連なりだからです。微妙な違いですが、これにこだわるのがロジバンです。(だからこそ論理的な言語なのですが。)
整理すると、
です。du'u と言うべき所で nu と言ってしまうことはよく見られます。これは誤りとなります。しかしロジバンの文法は使いづらくさせるためにあるわけではありません。これらの違いを区別せずに言う方法は用意されています。su'u を使うのです。これらは全て su'u で言い換えられます。
su'u は今のところあまり使われません。かなり新しく導入された語で( du'u もそうなのですが)、人がまだ慣れていないのです。しかし区別がややこしく感じられる時もあるかと思うので、その時は、su'u を使いましょう。
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"text": "ここに出てきた sedu'u とは何でしょう?その説明の前に du'u を見ましょう。du'u は、論理学的には「命題」を意味します。「 x が真である観念」ということですが、日常的に言えば、「~ということ」です。du'u は nu の仲間で、文法的に同じように使われます。しかし意味は若干違います。nu 「~ということ」は、実際に起きる出来事を指しますが、 du'u 「~ということ」は考えること、知っていることの時に使います。どちらを使うのが通常かは、普通、どの selbri を使うかにより、決まっています。",
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"text": "では、ここではなぜ sedu'u であって du'u ではないのでしょう?それは、知ることや、覚えることや、信じることは、頭の中にあることですが、口に出して言うことは、頭の中にあることというよりは、それを表す音の連なりだからです。微妙な違いですが、これにこだわるのがロジバンです。(だからこそ論理的な言語なのですが。)",
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"text": "整理すると、",
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"text": "です。du'u と言うべき所で nu と言ってしまうことはよく見られます。これは誤りとなります。しかしロジバンの文法は使いづらくさせるためにあるわけではありません。これらの違いを区別せずに言う方法は用意されています。su'u を使うのです。これらは全て su'u で言い換えられます。",
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"text": "su'u は今のところあまり使われません。かなり新しく導入された語で( du'u もそうなのですが)、人がまだ慣れていないのです。しかし区別がややこしく感じられる時もあるかと思うので、その時は、su'u を使いましょう。",
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直接引用はしない言い方 前の課の「『ジョティスは「こんにちは」と私に言った』とランジットは言った。」の文は、以下のように、直接引用をしなくても言えます。 ここに出てきた sedu'u とは何でしょう?その説明の前に du'u を見ましょう。du'u は、論理学的には「命題」を意味します。「 x が真である観念」ということですが、日常的に言えば、「~ということ」です。du'u は nu の仲間で、文法的に同じように使われます。しかし意味は若干違います。nu 「~ということ」は、実際に起きる出来事を指しますが、 du'u 「~ということ」は考えること、知っていることの時に使います。どちらを使うのが通常かは、普通、どの selbri を使うかにより、決まっています。 では、ここではなぜ sedu'u であって du'u ではないのでしょう?それは、知ることや、覚えることや、信じることは、頭の中にあることですが、口に出して言うことは、頭の中にあることというよりは、それを表す音の連なりだからです。微妙な違いですが、これにこだわるのがロジバンです。(だからこそ論理的な言語なのですが。) 整理すると、 何か起こった時には nu を使う。(実はもっと細分化して表現できますが。)
何か考えることなら、 du'u を使う。
何か言うことなら、 sedu'u を使う。
文字通りを引用したいのなら、 lu と li'u。 です。du'u と言うべき所で nu と言ってしまうことはよく見られます。これは誤りとなります。しかしロジバンの文法は使いづらくさせるためにあるわけではありません。これらの違いを区別せずに言う方法は用意されています。su'u を使うのです。これらは全て su'u で言い換えられます。 su'u は今のところあまり使われません。かなり新しく導入された語で、人がまだ慣れていないのです。しかし区別がややこしく感じられる時もあるかと思うので、その時は、su'u を使いましょう。
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'''直接引用はしない言い方'''
前の課の「『ジョティスは「こんにちは」と私に言った』とランジットは言った。」の文は、以下のように、直接引用をしなくても言えます。
la ranjit. pu cusku le sedu'u la djiotis. pu rinsa ry.
「ランジットは( x1 )言った、ジョティスが( x1 )挨拶した、ランジットに( x2 )、と( x2 )。」
「ジョティスが自分に挨拶した、とランジットは言った。」
ここに出てきた sedu'u とは何でしょう?その説明の前に du'u を見ましょう。du'u は、論理学的には「命題」を意味します。「 x が真である観念」ということですが、日常的に言えば、「~ということ」です。du'u は nu の仲間で、文法的に同じように使われます。しかし意味は若干違います。nu 「~ということ」は、実際に起きる出来事を指しますが、 du'u 「~ということ」は考えること、知っていることの時に使います。どちらを使うのが通常かは、普通、どの selbri を使うかにより、決まっています。
:::'''注:'''今まで du'u とするべきところで、初心者のために nu を使って単純化してしまった所が本書にはあります。申し訳ありませんが、それらの例はご自分では繰り返さずに、これからは du'u を使うようにして下さい。
では、ここではなぜ sedu'u であって du'u ではないのでしょう?それは、知ることや、覚えることや、信じることは、頭の中にあることですが、口に出して言うことは、頭の中にあることというよりは、それを表す音の連なりだからです。微妙な違いですが、これにこだわるのがロジバンです。(だからこそ論理的な言語なのですが。)
:::'''注:''' sedu'u の se は、あの「ひっくり返す」 se です。これについては次章で説明します。
:::'''注:'''ロジバンについて語られる時に、「具象化」という言葉を聞く事が多いかと思います。これは、何かを具体的な扱えるものに変えていくことです。du'u や sedu'u がするのは、それです。物理的な世界で起きることを、考えたり、発見したり、論理で扱ったりするもの、あるいは( sedu'u なら)言う言葉に変えます。
整理すると、
* 何か起こった時には nu を使う。(実はもっと細分化して表現できますが。)
* 何か考えることなら、 du'u を使う。
* 何か言うことなら、 sedu'u を使う。
* 文字通りを引用したいのなら、 lu と li'u 。
です。du'u と言うべき所で nu と言ってしまうことはよく見られます。これは誤りとなります。しかしロジバンの文法は使いづらくさせるためにあるわけではありません。これらの違いを区別せずに言う方法は用意されています。su'u を使うのです。これらは全て su'u で言い換えられます。
mi nelci lesu'u mi dotco
「私は( x1 )好きだ、私がドイツのものであることが( x2 )。」
「私は自分がドイツ人であることを気に入っている。」
mi djuno lesu'u mi dotco
「私は( x1 )知っている、私がドイツのものであることを( x2 )。」
「私は自分がドイツ人であることを知っている。」
mi cusku lesu'u mi dotco
「私は( x1 )言う、私がドイツのものである、と( x2 )。」
「私は自分がドイツ人であることを言う。」
su'u は今のところあまり使われません。かなり新しく導入された語で( du'u もそうなのですが)、人がまだ慣れていないのです。しかし区別がややこしく感じられる時もあるかと思うので、その時は、su'u を使いましょう。
[[Category:ロジバン|にほんこやく ちよくせついんようはしないいいかた]]
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2015-08-07T12:30:03Z
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Lojban For Beginners 日本語訳/代名詞をもう少し
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代名詞をもう少し
英語の you には幾つか意味があって(多くの言語で英語にはない言葉の区別をするということに注意してください。)
ロジバンでは、 do 「あなた(あなた方)」といっても、単数/複数なのかということと、第三者も含むのか含まないのかということを区別できます。
まず、何人のあなたかは、数字を付けることで表現できます。複数の人に対してよく使われるのが ro do 「あなた方みんな」です。coi rodo 「皆さん、こんにちは。」とは、メーリングリストのメールで良く使われます。人数の指定もできまして、re do とは、「あなた方二人」です。私が両親に宛ててメールを打つ時は、 coi redo 「お二人様、こんにちは」とします。
ko に数字を付けることもできます。
3番目の「他人を含めたあなた方」は、 do'o というものを使います。
そして、「私達」についても明確に区別できます。驚くなかれ、ロジバンには4つの「私達」があるのです。
例を挙げます。
ちなみに、you の4番目の「一般的に、人は~」という時には、roda 「全ての不特定のあるもの」で普通表せます。あるいは ro le prenu 「すべての私の頭の中にある人」とより特定した言い方も使えます。しかし「一般的に、人は~」というこの部分については、何も言わないことも多く、何も言わないでもその意味になります。
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代名詞をもう少し 英語の you には幾つか意味があって(多くの言語で英語にはない言葉の区別をするということに注意してください。) 私の話している一人の人
私の話している複数の人
私の話している単/複数の人とその他の単/複数の人
誰でも、人(ことわざの中など) ロジバンでは、 do 「あなた(あなた方)」といっても、単数/複数なのかということと、第三者も含むのか含まないのかということを区別できます。 まず、何人のあなたかは、数字を付けることで表現できます。複数の人に対してよく使われるのが ro do 「あなた方みんな」です。coi rodo 「皆さん、こんにちは。」とは、メーリングリストのメールで良く使われます。人数の指定もできまして、re do とは、「あなた方二人」です。私が両親に宛ててメールを打つ時は、 coi redo 「お二人様、こんにちは」とします。 ko に数字を付けることもできます。 3番目の「他人を含めたあなた方」は、 do'o というものを使います。 そして、「私達」についても明確に区別できます。驚くなかれ、ロジバンには4つの「私達」があるのです。 mi'o 私とあなたからなる「私達」 (他の人は含まない。)
mi'a 私と他の人からなる「私達」 (あなたは含まない。)
ma'a 私とあなたと他の人からなる「私達」
mi 複数の人たちが同時にしゃべるときの「私達」 (一人の人が代表でしゃべる時にも使われます。単数と複数を分けないロジバンではこの意味の「私達」と「私」の区別はありません。) 例を挙げます。 ちなみに、you の4番目の「一般的に、人は~」という時には、roda 「全ての不特定のあるもの」で普通表せます。あるいは ro le prenu 「すべての私の頭の中にある人」とより特定した言い方も使えます。しかし「一般的に、人は~」というこの部分については、何も言わないことも多く、何も言わないでもその意味になります。
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'''代名詞をもう少し'''
英語の you には幾つか意味があって(多くの言語で英語にはない言葉の区別をするということに注意してください。)
# 私の話している一人の人
# 私の話している複数の人
# 私の話している単/複数の人とその他の単/複数の人
# 誰でも、人(ことわざの中など)
ロジバンでは、 do 「あなた(あなた方)」といっても、単数/複数なのかということと、第三者も含むのか含まないのかということを区別できます。
まず、何人のあなたかは、数字を付けることで表現できます。複数の人に対してよく使われるのが ro do 「あなた方みんな」です。coi rodo 「皆さん、こんにちは。」とは、メーリングリストのメールで良く使われます。人数の指定もできまして、re do とは、「あなた方二人」です。私が両親に宛ててメールを打つ時は、 coi redo 「お二人様、こんにちは」とします。
:::'''注:'''「私の頭の中にあるあなた方二人」と言いたい時に、le re do という言い方はできます。しかし代名詞に冠詞をつける時には、数字が必要になります。 le do とは言えません。
ko に数字を付けることもできます。
ro ko klama ti
「皆こっちに来い。」
3番目の「他人を含めたあなた方」は、 do'o というものを使います。
そして、「私達」についても明確に区別できます。驚くなかれ、ロジバンには4つの「私達」があるのです。
* mi'o 私とあなたからなる「私達」 (他の人は含まない。)
* mi'a 私と他の人からなる「私達」 (あなたは含まない。)
* ma'a 私とあなたと他の人からなる「私達」
* mi 複数の人たちが同時にしゃべるときの「私達」 (一人の人が代表でしゃべる時にも使われます。単数と複数を分けないロジバンではこの意味の「私達」と「私」の区別はありません。)
例を挙げます。
mi prami do
「私は( x1 )愛する、あなたを( x2 )。」
mi'a penmi do ti'u la cicac.
「(私と他の人の)私達は( x1 )会う、あなたと( x2 )、三時に。」
ma'a remna
「(私とあなたと他の人を含む)私達は( x1 )人間だ。」
mi djica lenu do cliva
「(私が代表して言う)私達は( x1 )あなたが去ること( x2 )を欲している。」
ちなみに、you の4番目の「一般的に、人は~」という時には、roda 「全ての不特定のあるもの」で普通表せます。あるいは ro le prenu 「すべての私の頭の中にある人」とより特定した言い方も使えます。しかし「一般的に、人は~」というこの部分については、何も言わないことも多く、何も言わないでもその意味になります。
[[Category:ロジバン|たいめいしをもうすこし]]
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2015-08-07T12:12:47Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/Lojban_For_Beginners_%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E8%A8%B3/%E4%BB%A3%E5%90%8D%E8%A9%9E%E3%82%92%E3%82%82%E3%81%86%E5%B0%91%E3%81%97
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コントラクトブリッジ/ルール/スコアリング/点数表
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このページではコントラクトブリッジのコントラクトと結果に対して点数の表を並べる。表中の「/」の左側がノンバル、右側がバルの点数である。
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このページではコントラクトブリッジのコントラクトと結果に対して点数の表を並べる。表中の「/」の左側がノンバル、右側がバルの点数である。
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このページではコントラクトブリッジのコントラクトと結果に対して点数の表を並べる。表中の「/」の左側がノンバル、右側がバルの点数である。
== メイクの点数 ==
=== ノンダブル ===
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|+マイナーのノンダブル
|-
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!1メイク
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!3メイク
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!4メイク
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!5メイク
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!6メイク
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!7メイク
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{| class="wikitable" style="text-align:center"
|+メジャーのノンダブル
|-
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|-
!1メイク
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!2メイク
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!3メイク
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!4メイク
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!5メイク
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!6メイク
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|+NTのノンダブル
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!1メイク
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!2メイク
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|-
!3メイク
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|-
!4メイク
|colspan="2"|180||colspan="2"|430/630||colspan="3"|down
|-
!5メイク
|colspan="2"|210||colspan="3"|460/660||colspan="2"|down
|-
!6メイク
|colspan="2"|240||colspan="3"|490/690||990/1440||down
|-
!7メイク
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=== ダブルド ===
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|+マイナーのダブルド
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!1メイク
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!2メイク
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|-
!3メイク
|340/540||280/380||470/670||colspan="4"|down
|-
!4メイク
|440/740||380/580||570/870||510/710||colspan="3"|down
|-
!5メイク
|540/940||480/780||670/1070||610/910||550/750||colspan="2"|down
|-
!6メイク
|640/1140||580/980||770/1270||710/1110||650/950||1090/1540||down
|-
!7メイク
|740/1340||680/1180||870/1470||810/1310||750/1150||1190/1740||1630/2330
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!1メイク
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!2メイク
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|-
!3メイク
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!4メイク
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!5メイク
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!6メイク
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|-
!7メイク
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|}
{| class="wikitable" style="text-align:center"
|+NTのダブルド
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!1メイク
|180||colspan="6"|down
|-
!2メイク
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|-
!3メイク
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!4メイク
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!5メイク
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|-
!6メイク
|680/1180||890/1390||850/1350||810/1210||770/1070||1230/1680||down
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!7メイク
|780/1380||990/1590||950/1550||910/1410||870/1270||1330/1880||1790/2490
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=== リダブルド ===
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|+マイナーのリダブルド
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!1メイク
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|-
!2メイク
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!3メイク
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|-
!4メイク
|830/1430||960/1560||840/1240||720/920||colspan="3"|down
|-
!5メイク
|1030/1830||1160/1960||1040/1640||920/1320||800/1000||colspan="2"|down
|-
!6メイク
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!7メイク
|1430/2630||1560/2760||1440/2440||1320/2120||1200/1800||1580/2230||1960/2660
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{| class="wikitable" style="text-align:center"
|+メジャーのリダブルド
|-
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|-
!1メイク
|520/720||colspan="6"|down
|-
!2メイク
|720/1120||640/840||colspan="5"|down
|-
!3メイク
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|-
!4メイク
|1120/1920||1040/1640||960/1360||880/1080||colspan="3"|down
|-
!5メイク
|1320/2320||1240/2040||1160/1760||1080/1480||1000/1200||colspan="2"|down
|-
!6メイク
|1520/2720||1440/2440||1360/2160||1280/1880||1200/1600||1620/2070||down
|-
!7メイク
|1720/3120||1640/2840||1560/2560||1480/2280||1400/2000||1820/2470||2240/2940
|}
{| class="wikitable" style="text-align:center"
|+NTのリダブルド
|-
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|-
!1メイク
|560/760||colspan="6"|down
|-
!2メイク
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|-
!3メイク
|960/1560||880/1280||800/1000||colspan="4"|down
|-
!4メイク
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!5メイク
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|-
!6メイク
|1560/2760||1480/2480||1400/2200||1320/1920||1240/1640||1660/2110||down
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!7メイク
|1760/3160||1680/2880||1600/2600||1520/2320||1440/2040||1860/2510||2280/2980
|}
== ダウンの点数 ==
{| class="wikitable" style="text-align:center"
|+ダウン
|-
!style="width:7em"|ダウン数!!style="width:25%"|ノンダブル!!style="width:25%"|ダブルド!!style="width:25%"|リダブルド
|-
!1ダウン
|50/100||100/200||200/400
|-
!2ダウン
|100/200||300/500||600/1000
|-
!3ダウン
|150/300||500/800||1000/1600
|-
!4ダウン
|200/400||800/1100||1600/2200
|-
!5ダウン
|250/500||1100/1400||2200/2800
|-
!6ダウン
|300/600||1400/1700||2800/3400
|-
!7ダウン
|350/700||1700/2000||3400/4000
|-
!8ダウン
|400/800||2000/2300||4000/4600
|-
!9ダウン
|450/900||2300/2600||4600/5200
|-
!10ダウン
|500/1000||2600/2900||5200/5800
|-
!11ダウン
|550/1100||2900/3200||5800/6400
|-
!12ダウン
|600/1200||3200/3500||6400/7000
|-
!13ダウン
|650/1300||3500/3800||7000/7600
|}
[[Category:コントラクトブリッジ|るーる てんすうひよう]]
| null |
2017-03-02T15:34:02Z
|
[] |
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%B8/%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%AB/%E3%82%B9%E3%82%B3%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0/%E7%82%B9%E6%95%B0%E8%A1%A8
|
14,720 |
戸籍法第94条
|
法学>民事法>コンメンタール戸籍法
【失踪宣告またはその取消し】
|
[
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"text": "法学>民事法>コンメンタール戸籍法",
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"text": "【失踪宣告またはその取消し】",
"title": "条文"
}
] |
法学>民事法>コンメンタール戸籍法
|
[[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール戸籍法]]
==条文==
【失踪宣告またはその取消し】
;第94条
: [[戸籍法第63条|第63条]]第1項の規定は、失踪宣告又は失踪宣告取消の裁判が確定した場合においてその裁判を請求した者にこれを準用する。この場合には、失踪宣告の届書に[[民法第31条]]の規定によつて死亡したとみなされる日をも記載しなければならない。
==解説==
==参照条文==
----
{{前後
|[[コンメンタール戸籍法|戸籍法]]
|[[コンメンタール戸籍法#4|第4章 届出]]<br>
[[コンメンタール戸籍法#4-9|第9節 死亡及び失踪]]
|[[戸籍法第93条]]<br>【航海中または公設所における死亡】
|[[戸籍法第95条]]<br>【生存配偶者の復氏届】
}}
{{stub}}
[[category:戸籍法|94]]
| null |
2010-08-12T00:00:43Z
|
[
"テンプレート:前後",
"テンプレート:Stub"
] |
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E6%88%B8%E7%B1%8D%E6%B3%95%E7%AC%AC94%E6%9D%A1
|
14,721 |
戸籍法第66条
|
法学>民事法>コンメンタール戸籍法
【縁組の届出】
|
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法学>民事法>コンメンタール戸籍法
|
[[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール戸籍法]]
==条文==
【縁組の届出】
;第66条
:縁組をしようとする者は、その旨を届け出なければならない。
==解説==
==参照条文==
----
{{前後
|[[コンメンタール戸籍法|戸籍法]]
|[[コンメンタール戸籍法#4|第4章 届出]]<br>
[[コンメンタール戸籍法#4-4|第4節 養子縁組]]
|[[戸籍法第65条]]<br>【認知された胎児の死産】
|[[戸籍法第68条]]<br>【代諾縁組】
}}
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[[category:戸籍法|66]]
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2010-08-12T01:05:47Z
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14,722 |
戸籍法第70条
|
法学>民事法>コンメンタール戸籍法
【離縁届】
|
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法学>民事法>コンメンタール戸籍法
|
[[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール戸籍法]]
==条文==
【離縁届】
;第70条
: 離縁をしようとする者は、その旨を届け出なければならない。
==解説==
==参照条文==
----
{{前後
|[[コンメンタール戸籍法|戸籍法]]
|[[コンメンタール戸籍法#4|第4章 届出]]<br>
[[コンメンタール戸籍法#4-4|第4節 養子縁組]]
|[[戸籍法第69条の2]]<br>【縁組取消しの際の氏を称する場合】
|[[戸籍法第71条]]<br>【代諾離縁】
}}
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[[category:戸籍法|70]]
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|
14,723 |
戸籍法第97条
|
法学>民事法>コンメンタール戸籍法
【排除またはその取消し】
本条は、推定相続人の廃除または廃除取消の裁判が確定した場合に、裁判を請求した者について、戸籍法63条1項の規定を準用することを規定している。
|
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"text": "【排除またはその取消し】",
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"text": "本条は、推定相続人の廃除または廃除取消の裁判が確定した場合に、裁判を請求した者について、戸籍法63条1項の規定を準用することを規定している。",
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}
] |
法学>民事法>コンメンタール戸籍法
|
[[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール戸籍法]]
== 条文 ==
【排除またはその取消し】
; 第97条
: 第63条第1項の規定は、推定相続人の廃除又は廃除取消の裁判が確定した場合において、その裁判を請求した者にこれを準用する。
: <small>(昭和51年6月15日法律第66号一部改正<ref>{{Cite web |url=https://www.shugiin.go.jp/Internet/itdb_housei.nsf/html/houritsu/07719760615066.htm |title=法律第六十六号(昭五一・六・一五) |publisher=衆議院 |accessdate=2021-11-13}}</ref>)</small>
=== 改正前 ===
==== 昭和22年12月22日法律第224号 ====
; 第97条
: 第63条の規定は、推定相続人の廃除又は廃除取消の裁判が確定した場合において、その裁判を請求した者にこれを準用する。
== 解説 ==
本条は、推定相続人の廃除または廃除取消の裁判が確定した場合に、裁判を請求した者について、[[戸籍法第63条|戸籍法63条1項]]の規定を準用することを規定している。
== 参照条文 ==
* [[民法第892条]](推定相続人の廃除)
* [[民法第894条]](推定相続人の廃除の取消し)
* [[戸籍法第63条]]【裁判による認知】
== 脚注 ==
{{reflist}}
== 参考文献 ==
* {{Cite book |和書 |author=加藤令造 |others=岡垣学補訂 |date=1981-04-01 |title=新版 戸籍法逐条解説 |edition=改訂2版 |publisher=日本加除出版}}
* {{Cite book |和書 |author1=青木義人 |author2=大森政輔 |date=1982-09-20 |title=戸籍法 |edition=全訂版 |publisher=日本評論社}}
----
{{前後
|[[コンメンタール戸籍法|戸籍法]]
|[[コンメンタール戸籍法#第4章_届出|第4章 届出]]<br>[[コンメンタール戸籍法#第11節_推定相続人の廃除(第97条)|第11節 推定相続人の廃除]]
|[[戸籍法第96条]]<br>【姻族関係終了届】
|[[戸籍法第98条]]<br>【子の氏変更】
}}
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[[category:戸籍法|97]]
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2021-11-13T14:35:23Z
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|
14,740 |
消防法第12条の2
|
コンメンタール消防法>消防法第12条の2(前)(次)
|
[
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コンメンタール消防法>消防法第12条の2(前)(次)
|
[[コンメンタール消防法]]>消防法第12条の2([[消防法第12条|前]])([[消防法第12条の3|次]])
==条文==
;第12条の2
#市町村長等は、製造所、貯蔵所又は取扱所の所有者、管理者又は占有者が次の各号の一に該当するときは、当該製造所、貯蔵所又は取扱所について、[[消防法第11条|第11条]]第1項の許可を取り消し、又は期間を定めてその使用の停止を命ずることができる。
#:一 第11条第1項後段の規定による許可を受けないで、製造所、貯蔵所又は取扱所の位置、構造又は設備を変更したとき。
#:二 第11条第5項の規定に違反して、製造所、貯蔵所又は取扱所を使用したとき。
#:三 [[消防法第12条|前条]]第2項の規定による命令に違反したとき。
#:四 [[消防法第14条の3|第14条の3]]第1項又は第2項の規定に違反したとき。
#:五 [[消防法第14条の3の2|第14条の3の2の]]規定に違反したとき。
#市町村長等は、製造所、貯蔵所又は取扱所の所有者、管理者又は占有者が次の各号の一に該当するときは、当該製造所、貯蔵所又は取扱所について、期間を定めてその使用の停止を命ずることができる。
#:一 [[消防法第11条の5|第11条の5]]第1項又は第2項の規定による命令に違反したとき。
#:二 [[消防法第12条の7|第12条の7]]第1項の規定に違反したとき。
#:三 [[消防法第13条|第13条]]第1項の規定に違反したとき。
#:四 [[消防法第13条の24|第13条の24]]第1項の規定による命令に違反したとき。
#第11条の5第4項及び第5項の規定は、前2項の規定による命令について準用する。
==解説==
==参照条文==
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[[category:消防法|12の2]]
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2010-08-29T02:46:24Z
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|
14,741 |
コンメンタール戸籍法施行規則
|
コンメンタール戸籍法>コンメンタール戸籍法施行規則
戸籍法施行規則(最終改正:平成二二年五月六日法務省令第二二号)の逐条解説書。
|
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"text": "戸籍法施行規則(最終改正:平成二二年五月六日法務省令第二二号)の逐条解説書。",
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コンメンタール戸籍法>コンメンタール戸籍法施行規則 戸籍法施行規則(最終改正:平成二二年五月六日法務省令第二二号)の逐条解説書。
|
[[コンメンタール戸籍法]]>[[コンメンタール戸籍法施行規則]]
戸籍法施行規則(最終改正:平成二二年五月六日法務省令第二二号)の逐条解説書。
{{Wikipedia|戸籍法施行規則}}
==第1章 戸籍簿(第1条~第19条)==
:[[戸籍法施行規則第1条|第1条]]
:[[戸籍法施行規則第2条|第2条]]
:[[戸籍法施行規則第3条|第3条]]
:[[戸籍法施行規則第4条|第4条]]
:[[戸籍法施行規則第5条|第5条]]
:[[戸籍法施行規則第6条|第6条]]
:[[戸籍法施行規則第7条|第7条]]
:[[戸籍法施行規則第8条|第8条]]
:[[戸籍法施行規則第9条|第9条]]
:[[戸籍法施行規則第10条|第10条]]
:[[戸籍法施行規則第10条の2|第10条の2]]
:[[戸籍法施行規則第11条|第11条]]
:[[戸籍法施行規則第11条の2|第11条の2]]
:[[戸籍法施行規則第11条の3|第11条の3]]
:[[戸籍法施行規則第11条の4|第11条の4]]
:[[戸籍法施行規則第11条の5|第11条の5]]
:[[戸籍法施行規則第11条の6|第11条の6]]
:[[戸籍法施行規則第12条|第12条]]
:[[戸籍法施行規則第13条|第13条]]
:[[戸籍法施行規則第14条|第14条]]
:[[戸籍法施行規則第15条|第15条]]
:[[戸籍法施行規則第16条|第16条]]
:[[戸籍法施行規則第17条|第17条]]
:[[戸籍法施行規則第18条|第18条]]
:[[戸籍法施行規則第19条|第19条]]
==第2章 戸籍の記載手続(第20条~第52条の2)==
:[[戸籍法施行規則第20条|第20条]]
:[[戸籍法施行規則第21条|第21条]]
:[[戸籍法施行規則第22条|第22条]]
:[[戸籍法施行規則第23条|第23条]]
:[[戸籍法施行規則第24条|第24条]]
:[[戸籍法施行規則第25条|第25条]]
:[[戸籍法施行規則第26条|第26条]]
:[[戸籍法施行規則第27条|第27条]]
:[[戸籍法施行規則第28条|第28条]]
:[[戸籍法施行規則第29条|第29条]]
:[[戸籍法施行規則第30条|第30条]]
:[[戸籍法施行規則第31条|第31条]]
:[[戸籍法施行規則第32条|第32条]]
:[[戸籍法施行規則第33条|第33条]]
:[[戸籍法施行規則第34条|第34条]]
:[[戸籍法施行規則第35条|第35条]]
:[[戸籍法施行規則第36条|第36条]]
:[[戸籍法施行規則第37条|第37条]]
:[[戸籍法施行規則第38条|第38条]]
:[[戸籍法施行規則第39条|第39条]]
:[[戸籍法施行規則第40条|第40条]]
:[[戸籍法施行規則第41条|第41条]]
:[[戸籍法施行規則第42条|第42条]]
:[[戸籍法施行規則第43条|第43条]]
:[[戸籍法施行規則第44条|第44条]]
:[[戸籍法施行規則第45条|第45条]]
:[[戸籍法施行規則第46条|第46条]]
:[[戸籍法施行規則第47条|第47条]]
:[[戸籍法施行規則第48条|第48条]]
:[[戸籍法施行規則第49条|第49条]]
:[[戸籍法施行規則第49条の2|第49条の2]]
:[[戸籍法施行規則第50条|第50条]]
:[[戸籍法施行規則第51条|第51条]]
:[[戸籍法施行規則第52条|第52条]]
:[[戸籍法施行規則第52条の2|第52条の2]]
==第3章 届出(第53条~第67条)==
:[[戸籍法施行規則第53条|第53条]]
:[[戸籍法施行規則第53条の2|第53条の2]]
:[[戸籍法施行規則第53条の3|第53条の3]]
:[[戸籍法施行規則第53条の4|第53条の4]]
:[[戸籍法施行規則第53条の5|第53条の5]]
:[[戸籍法施行規則第54条|第54条]]
:[[戸籍法施行規則第55条|第55条]]
:[[戸籍法施行規則第56条|第56条]]
:[[戸籍法施行規則第57条|第57条]]
:[[戸籍法施行規則第58条|第58条]]
:[[戸籍法施行規則第58条の2|第58条の2]]
:[[戸籍法施行規則第59条|第59条]]
:[[戸籍法施行規則第60条|第60条]]
:[[戸籍法施行規則第61条|第61条]]
:[[戸籍法施行規則第62条|第62条]]
:[[戸籍法施行規則第63条|第63条]]
:[[戸籍法施行規則第63条の2|第63条の2]]
:[[戸籍法施行規則第64条|第64条]]
:[[戸籍法施行規則第65条|第65条]]
:[[戸籍法施行規則第65条の2|第65条の2]]
:[[戸籍法施行規則第66条|第66条]]
:[[戸籍法施行規則第66条の2|第66条の2]]
:[[戸籍法施行規則第67条|第67条]]
==第4章 電子情報処理組織による戸籍事務の取扱いに関する特例(第68条~第79条の12)==
:[[戸籍法施行規則第68条|第68条]]
:[[戸籍法施行規則第68条の2|第68条の2]]
:[[戸籍法施行規則第69条|第69条]]
:[[戸籍法施行規則第70条|第70条]]
:[[戸籍法施行規則第71条|第71条]]
:[[戸籍法施行規則第72条|第72条]]
:[[戸籍法施行規則第73条|第73条]]
:[[戸籍法施行規則第74条|第74条]]
:[[戸籍法施行規則第75条|第75条]]
:[[戸籍法施行規則第76条|第76条]]
:[[戸籍法施行規則第77条|第77条]]
:[[戸籍法施行規則第78条|第78条]]
:[[戸籍法施行規則第79条|第79条]]
:[[戸籍法施行規則第79条の2|第79条の2]]
:[[戸籍法施行規則第79条の3|第79条の3]]
:[[戸籍法施行規則第79条の4|第79条の4]]
:[[戸籍法施行規則第79条の5|第79条の5]]
:[[戸籍法施行規則第79条の6|第79条の6]]
:[[戸籍法施行規則第79条の7|第79条の7]]
:[[戸籍法施行規則第79条の8|第79条の8]]
:[[戸籍法施行規則第79条の9|第79条の9]]
:[[戸籍法施行規則第79条の10|第79条の10]]
:[[戸籍法施行規則第79条の11|第79条の11]]
:[[戸籍法施行規則第79条の12|第79条の12]]
==第5章 雑則(第80条~第88条)==
:[[戸籍法施行規則第80条|第80条]]
:[[戸籍法施行規則第81条|第81条]]
:[[戸籍法施行規則第82条|第82条]]
:[[戸籍法施行規則第83条|第83条]]
:[[戸籍法施行規則第84条|第84条]]
:[[戸籍法施行規則第85条|第85条]]
:[[戸籍法施行規則第86条|第86条]]
:[[戸籍法施行規則第88条|第88条]]
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[[Category:コンメンタール|こせきほうしこうきそく こんめんたある]]
[[Category:戸籍法施行規則|*こんめんたあるこせきほうしこうきそく]]
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2010-08-29T02:52:38Z
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[
"テンプレート:Wikipedia",
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https://ja.wikibooks.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%AB%E6%88%B8%E7%B1%8D%E6%B3%95%E6%96%BD%E8%A1%8C%E8%A6%8F%E5%89%87
|
14,742 |
通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律
|
コンメンタール>コンメンタール通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律
通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律(最終改正:平成一四年五月一〇日法律第四〇号)の逐条解説書。
|
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コンメンタール>コンメンタール通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律 通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律(最終改正:平成一四年五月一〇日法律第四〇号)の逐条解説書。
|
[[コンメンタール]]>[[コンメンタール通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律]]
通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律(最終改正:平成一四年五月一〇日法律第四〇号)の逐条解説書。
{{Wikipedia|通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律}}
:[[通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律第1条|第1条]](趣旨)
:[[通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律第2条|第2条]](通貨の額面価格の単位等)
:[[通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律第3条|第3条]](債務の支払金の端数計算)
:[[通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律第4条|第4条]](貨幣の製造及び発行)
:[[通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律第5条|第5条]](貨幣の種類)
:[[通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律第6条|第6条]](貨幣の素材等)
:[[通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律第7条|第7条]](法貨としての通用限度)
:[[通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律第8条|第8条]](磨損貨幣等の引換え)
:[[通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律第9条|第9条]](貨幣の無効)
:[[通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律第10条|第10条]](造幣局による貨幣の販売)
{{stub}}
[[Category:コンメンタール|つうかのたんいおよひかへいのはつこうとうにかんするほうりつ こんめんたある]]
[[Category:通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律|*こんめんたあるつうかのたんいおよひかへいのはつこうとうにかんするほうりつ]]
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2010-09-02T22:44:37Z
|
[
"テンプレート:Wikipedia",
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https://ja.wikibooks.org/wiki/%E9%80%9A%E8%B2%A8%E3%81%AE%E5%8D%98%E4%BD%8D%E5%8F%8A%E3%81%B3%E8%B2%A8%E5%B9%A3%E3%81%AE%E7%99%BA%E8%A1%8C%E7%AD%89%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E6%B3%95%E5%BE%8B
|
14,743 |
罹災都市借地借家臨時処理法
|
コンメンタール>コンメンタール罹災都市借地借家臨時処理法
大規模な災害の被災地における借地借家に関する特別措置法の施行により、2013年9月25日に廃止された。(wikipediaより)
罹災都市借地借家臨時処理法(最終改正:平成一六年一二月一日法律第一四七号)の逐条解説書。
|
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"text": "コンメンタール>コンメンタール罹災都市借地借家臨時処理法",
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"text": "罹災都市借地借家臨時処理法(最終改正:平成一六年一二月一日法律第一四七号)の逐条解説書。",
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] |
コンメンタール>コンメンタール罹災都市借地借家臨時処理法 大規模な災害の被災地における借地借家に関する特別措置法の施行により、2013年9月25日に廃止された。(wikipediaより) 罹災都市借地借家臨時処理法(最終改正:平成一六年一二月一日法律第一四七号)の逐条解説書。
|
[[コンメンタール]]>[[コンメンタール罹災都市借地借家臨時処理法]]
大規模な災害の被災地における借地借家に関する特別措置法の施行により、2013年9月25日に廃止された。(wikipediaより)
罹災都市借地借家臨時処理法(最終改正:平成一六年一二月一日法律第一四七号)の逐条解説書。
{{Wikipedia|罹災都市借地借家臨時処理法}}
:[[罹災都市借地借家臨時処理法第1条|第1条]]
:[[罹災都市借地借家臨時処理法第2条|第2条]]
:[[罹災都市借地借家臨時処理法第3条|第3条]]
:[[罹災都市借地借家臨時処理法第4条|第4条]]
:[[罹災都市借地借家臨時処理法第5条|第5条]]
:[[罹災都市借地借家臨時処理法第6条|第6条]]
:[[罹災都市借地借家臨時処理法第7条|第7条]]
:[[罹災都市借地借家臨時処理法第8条|第8条]]
:[[罹災都市借地借家臨時処理法第9条|第9条]]
:[[罹災都市借地借家臨時処理法第10条|第10条]]
:[[罹災都市借地借家臨時処理法第11条|第11条]]
:[[罹災都市借地借家臨時処理法第12条|第12条]]
:[[罹災都市借地借家臨時処理法第13条|第13条]]
:[[罹災都市借地借家臨時処理法第14条|第14条]]
:[[罹災都市借地借家臨時処理法第15条|第15条]]
:[[罹災都市借地借家臨時処理法第16条|第16条]]
:[[罹災都市借地借家臨時処理法第17条|第17条]]
:[[罹災都市借地借家臨時処理法第18条|第18条]]
:[[罹災都市借地借家臨時処理法第19条|第19条]]
:[[罹災都市借地借家臨時処理法第20条|第20条]]
:[[罹災都市借地借家臨時処理法第21条|第21条]]
:[[罹災都市借地借家臨時処理法第22条|第22条]]
:[[罹災都市借地借家臨時処理法第23条|第23条]]
:[[罹災都市借地借家臨時処理法第24条|第24条]]
:[[罹災都市借地借家臨時処理法第25条|第25条]]
:[[罹災都市借地借家臨時処理法第25条の2|第25条の2]]
:[[罹災都市借地借家臨時処理法第26条|第26条]]
:[[罹災都市借地借家臨時処理法第27条|第27条]]
:[[罹災都市借地借家臨時処理法第28条|第28条]]
:[[罹災都市借地借家臨時処理法第29条|第29条]]
:[[罹災都市借地借家臨時処理法第30条|第30条]]
:[[罹災都市借地借家臨時処理法第31条|第31条]]
:[[罹災都市借地借家臨時処理法第32条|第32条]]
:[[罹災都市借地借家臨時処理法第33条|第33条]]
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[[Category:コンメンタール|りさいとししやくちしやくやりんししよりほう こんめんたある]]
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14,744 |
コンメンタール人身保護法
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コンメンタール>コンメンタール人身保護法
人身保護法(昭和二十三年七月三十日法律第百九十九号)の逐条解説書。
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コンメンタール>コンメンタール人身保護法 人身保護法(昭和二十三年七月三十日法律第百九十九号)の逐条解説書。
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[[コンメンタール]]>[[コンメンタール人身保護法]]
人身保護法(昭和二十三年七月三十日法律第百九十九号)の逐条解説書。
{{Wikipedia|人身保護法}}
:[[人身保護法第1条|第1条]]
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14,745 |
コンメンタール遺言の方式の準拠法に関する法律
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コンメンタール>コンメンタール遺言の方式の準拠法に関する法律
遺言の方式の準拠法に関する法律(最終改正:平成一八年六月二一日法律第七八号)の逐条解説書。
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コンメンタール>コンメンタール遺言の方式の準拠法に関する法律 遺言の方式の準拠法に関する法律(最終改正:平成一八年六月二一日法律第七八号)の逐条解説書。
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[[コンメンタール]]>[[コンメンタール遺言の方式の準拠法に関する法律]]
遺言の方式の準拠法に関する法律(最終改正:平成一八年六月二一日法律第七八号)の逐条解説書。
{{Wikipedia|遺言の方式の準拠法に関する法律}}
:[[遺言の方式の準拠法に関する法律第1条|第1条]](趣旨)
:[[遺言の方式の準拠法に関する法律第2条|第2条]](準拠法)
:[[遺言の方式の準拠法に関する法律第3条|第3条]]
:[[遺言の方式の準拠法に関する法律第4条|第4条]](共同遺言)
:[[遺言の方式の準拠法に関する法律第5条|第5条]](方式の範囲)
:[[遺言の方式の準拠法に関する法律第6条|第6条]](本国法)
:[[遺言の方式の準拠法に関する法律第7条|第7条]](住所地法)
:[[遺言の方式の準拠法に関する法律第8条|第8条]](公序)
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[[Category:コンメンタール|ゆいこんのほうしきのしゆんきよほうにかんするほうりつ こんめんたある]]
[[Category:遺言の方式の準拠法に関する法律|*こんめんたあるゆいこんのほうしきのしゆんきよほうにかんするほうりつ]]
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14,746 |
コンメンタール船舶安全法
|
コンメンタール>コンメンタール船舶安全法
船舶安全法(最終改正:平成一八年六月二日法律第五〇号)の逐条解説書。
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"text": "船舶安全法(最終改正:平成一八年六月二日法律第五〇号)の逐条解説書。",
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コンメンタール>コンメンタール船舶安全法 船舶安全法(最終改正:平成一八年六月二日法律第五〇号)の逐条解説書。
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[[コンメンタール]]>[[コンメンタール船舶安全法]]
船舶安全法(最終改正:平成一八年六月二日法律第五〇号)の逐条解説書。
{{Wikipedia|船舶安全法}}
==第1章 船舶ノ施設(第1条~第25条)==
:[[船舶安全法第1条|第1条]]
:[[船舶安全法第2条|第2条]]
:[[船舶安全法第3条|第3条]]
:[[船舶安全法第4条|第4条]]
:[[船舶安全法第5条|第5条]]
:[[船舶安全法第6条|第6条]]
:[[船舶安全法第6条ノ二|第6条ノ二]]
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:[[船舶安全法第6条ノ四|第6条ノ四]]
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:[[船舶安全法第7条|第7条]]
:[[船舶安全法第7条ノ二|第7条ノ二]]
:[[船舶安全法第8条|第8条]]
:[[船舶安全法第9条|第9条]]
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:[[船舶安全法第10条ノ二|第10条ノ二]]
:[[船舶安全法第10条ノ三|第10条ノ三]]
:[[船舶安全法第11条|第11条]]
:[[船舶安全法第12条|第12条]]
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:[[船舶安全法第14条|第14条]]
:[[船舶安全法第15条|第15条]]
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:[[船舶安全法第17条|第17条]]
:[[船舶安全法第18条|第18条]]
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:[[船舶安全法第21条|第21条]]
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:[[船舶安全法第23条|第23条]]
:[[船舶安全法第24条|第24条]]
:[[船舶安全法第25条|第25条]]
==第2章 小型船舶検査機構==
===第1節 総則(第25条の2~第25条の8)===
:[[船舶安全法第25条の2|第25条の2]](目的)
:[[船舶安全法第25条の3|第25条の3]](法人格)
:[[船舶安全法第25条の4|第25条の4]](数)
:[[船舶安全法第25条の5|第25条の5]]
:[[船舶安全法第25条の6|第25条の6]](名称)
:[[船舶安全法第25条の7|第25条の7]](登記)
:[[船舶安全法第25条の8|第25条の8]](一般社団法人及び一般財団法人に関する法律の準用)
===第2節 設立(第25条の9~第25条の14)===
:[[船舶安全法第25条の9|第25条の9]](発起人)
:[[船舶安全法第25条の10|第25条の10]](設立の認可等)
:[[船舶安全法第25条の11|第25条の11]]
:[[船舶安全法第25条の12|第25条の12]]
:[[船舶安全法第25条の13|第25条の13]](事務の引継ぎ)
:[[船舶安全法第25条の14|第25条の14]](設立の登記)
===第3節 管理(第25条の15~第25条の26)===
:[[船舶安全法第25条の15|第25条の15]](定款記載事項)
:[[船舶安全法第25条の16|第25条の16]](役員)
:[[船舶安全法第25条の17|第25条の17]](役員の職務及び権限)
:[[船舶安全法第25条の18|第25条の18]](役員の欠格条項)
:[[船舶安全法第25条の19|第25条の19]]
:[[船舶安全法第25条の20|第25条の20]](役員の選任及び解任)
:[[船舶安全法第25条の21|第25条の21]](役員の兼職禁止)
:[[船舶安全法第25条の22|第25条の22]](代表権の制限)
:[[船舶安全法第25条の23|第25条の23]](評議員会)
:[[船舶安全法第25条の24|第25条の24]](職員の任命)
:[[船舶安全法第25条の25|第25条の25]](職員の兼職禁止)
:[[船舶安全法第25条の26|第25条の26]](役員及び職員の公務員たる性質)
===第4節 業務(第25条の27~第25条の32)===
:[[船舶安全法第25条の27|第25条の27]](業務)
:[[船舶安全法第25条の28|第25条の28]](業務方法書)
:[[船舶安全法第25条の29|第25条の29]](検査事務規程)
:[[船舶安全法第25条の30|第25条の30]](小型船舶検査員)
:[[船舶安全法第25条の31|第25条の31]](小型船舶の検査設備)
:[[船舶安全法第25条の32|第25条の32]](検定に関する事務を行う場合における準用)
===第5節 財務及び会計(第25条の33~第25条の38)===
:[[船舶安全法第25条の33|第25条の33]](事業年度)
:[[船舶安全法第25条の34|第25条の34]](予算等の認可)
:[[船舶安全法第25条の35|第25条の35]](財務諸表)
:[[船舶安全法第25条の36|第25条の36]]
:[[船舶安全法第25条の37|第25条の37]]
:[[船舶安全法第25条の38|第25条の38]](国土交通省令への委任)
===第6節 監督(第25条の39~第25条の40)===
:[[船舶安全法第25条の39|第25条の39]](監督命令)
:[[船舶安全法第25条の40|第25条の40]](報告及び検査)
===第7節 解散(第25条の41~第25条の42)===
:[[船舶安全法第25条の41|第25条の41]](解散)
:[[船舶安全法第25条の42|第25条の42]]
===第8節 罰則(第25条の43~第25条の45)===
:[[船舶安全法第25条の43|第25条の43]]
:[[船舶安全法第25条の44|第25条の44]]
:[[船舶安全法第25条の45|第25条の45]]
==第3章 登録検定機関等==
===第1節 登録検定機関(第25条の46~第25条の66)===
:[[船舶安全法第25条の46|第25条の46]](登録)
:[[船舶安全法第25条の47|第25条の47]](登録の要件等)
:[[船舶安全法第25条の48|第25条の48]](登録の更新)
:[[船舶安全法第25条の49|第25条の49]](検定の義務)
:[[船舶安全法第25条の50|第25条の50]](登録事項の変更の届出)
:[[船舶安全法第25条の51|第25条の51]](検定業務規程)
:[[船舶安全法第25条の52|第25条の52]](業務の休廃止)
:[[船舶安全法第25条の53|第25条の53]](財務諸表等の備付け及び閲覧等)
:[[船舶安全法第25条の54|第25条の54]](役員及び職員の公務員たる性質)
:[[船舶安全法第25条の55|第25条の55]](適合命令)
:[[船舶安全法第25条の56|第25条の56]](改善命令)
:[[船舶安全法第25条の57|第25条の57]](準用)
:[[船舶安全法第25条の58|第25条の58]](登録の取消し等)
:[[船舶安全法第25条の59|第25条の59]](帳簿の記載)
:[[船舶安全法第25条の60|第25条の60]](報告の徴収)
:[[船舶安全法第25条の61|第25条の61]](立入検査)
:[[船舶安全法第25条の62|第25条の62]](公示)
:[[船舶安全法第25条の63|第25条の63]](罰則)
:[[船舶安全法第25条の64|第25条の64]]
:[[船舶安全法第25条の65|第25条の65]]
:[[船舶安全法第25条の66|第25条の66]]
===第2節 登録検査確認機関(第25条の67~第25条の68)===
:[[船舶安全法第25条の67|第25条の67]](登録)
:[[船舶安全法第25条の68|第25条の68]](準用)
===第3節 船級協会(第25条の69~第25条の72)===
:[[船舶安全法第25条の69|第25条の69]](登録)
:[[船舶安全法第25条の70|第25条の70]](準用)
:[[船舶安全法第25条の71|第25条の71]](罰則)
:[[船舶安全法第25条の72|第25条の72]]
==第4章 雑則(第26条~第29条ノ八)==
:[[船舶安全法第26条|第26条]]
:[[船舶安全法第27条|第27条]]
:[[船舶安全法第28条|第28条]]
:[[船舶安全法第29条|第29条]]
:[[船舶安全法第29条ノ二|第29条ノ二]]
:[[船舶安全法第29条ノ三|第29条ノ三]]
:[[船舶安全法第29条ノ四|第29条ノ四]]
:[[船舶安全法第29条ノ五|第29条ノ五]]
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:[[船舶安全法第29条ノ八|第29条ノ八]]
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[[Category:コンメンタール|せんはくあんせんほう こんめんたある]]
[[Category:船舶安全法|*こんめんたあるせんはくあんせんほう]]
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2010-08-29T03:09:59Z
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"テンプレート:Wikipedia",
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確定拠出年金法施行規則
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コンメンタール>コンメンタール確定拠出年金法施行規則
確定拠出年金法施行規則(最終改正:平成二二年二月二六日厚生労働省令第二〇号)の逐条解説書。
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コンメンタール>コンメンタール確定拠出年金法施行規則 確定拠出年金法施行規則(最終改正:平成二二年二月二六日厚生労働省令第二〇号)の逐条解説書。
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[[コンメンタール]]>[[コンメンタール確定拠出年金法施行規則]]
確定拠出年金法施行規則(最終改正:平成二二年二月二六日厚生労働省令第二〇号)の逐条解説書。
{{Wikipedia|確定拠出年金法施行規則}}
==第1章 企業型年金==
===第1節 企業型年金の開始(第1条~第8条)===
:[[確定拠出年金法施行規則第1条|第1条]](連合会が行う業務)
:[[確定拠出年金法施行規則第2条|第2条]](過半数代表者)
:[[確定拠出年金法施行規則第3条|第3条]](規約の承認の申請)
:[[確定拠出年金法施行規則第4条|第4条]](企業型年金の給付の額の算定方法の基準)
:[[確定拠出年金法施行規則第5条|第5条]](規約の軽微な変更等)
:[[確定拠出年金法施行規則第6条|第6条]](規約の変更の承認の申請)
:[[確定拠出年金法施行規則第7条|第7条]](規約の軽微な変更の届出)
:[[確定拠出年金法施行規則第8条|第8条]](資産管理契約の要件)
===第2節 企業型年金加入者等(第9条~第16条)===
:[[確定拠出年金法施行規則第9条|第9条]](同時に二以上の企業型年金の企業型年金加入者となる資格を有する場合の通知)
:[[確定拠出年金法施行規則第10条|第10条]](加入者情報の通知)
:[[確定拠出年金法施行規則第11条|第11条]](事業主が行う企業型記録関連運営管理機関への通知)
:[[確定拠出年金法施行規則第12条|第12条]](同時に二以上の企業型年金の企業型年金加入者となる資格を有する者の申出)
:[[確定拠出年金法施行規則第13条|第13条]](企業型年金加入者の申出)
:[[確定拠出年金法施行規則第14条|第14条]](企業型年金運用指図者の申出)
:[[確定拠出年金法施行規則第15条|第15条]](企業型年金加入者等原簿の作成及び保存)
:[[確定拠出年金法施行規則第16条|第16条]](加入者等への通知)
===第3節 掛金(第17条)===
:[[確定拠出年金法施行規則第17条|第17条]](事業主掛金の額の通知)
===第4節 運用(第18条~第21条)===
:[[確定拠出年金法施行規則第18条|第18条]](運用の方法の選定基準)
:[[確定拠出年金法施行規則第19条|第19条]](生命保険等における元本確保の運用方法)
:[[確定拠出年金法施行規則第20条|第20条]](運用の方法に係る情報の提供)
:[[確定拠出年金法施行規則第20条の2|第20条の2]](運用の方法の除外)
:[[確定拠出年金法施行規則第21条|第21条]](加入者等への通知事項)
===第5節 給付(第22条)===
:[[確定拠出年金法施行規則第22条|第22条]](給付に関する通知)
===第6節 事業主の行為準則(第23条~第24条)===
:[[確定拠出年金法施行規則第23条|第23条]](事業主のその他の行為準則)
:[[確定拠出年金法施行規則第24条|第24条]](運用関連業務を行う事業主のその他の行為準則)
===第7節 企業型年金の終了(第25条)===
:[[確定拠出年金法施行規則第25条|第25条]](企業型年金の終了の承認の申請)
===第8節 雑則(第26条~第31条)===
:[[確定拠出年金法施行規則第26条|第26条]](運営管理業務に関する帳簿書類の作成及び保存)
:[[確定拠出年金法施行規則第27条|第27条]](事業主報告書の提出)
:[[確定拠出年金法施行規則第28条|第28条]](立入検査等の場合の証票)
:[[確定拠出年金法施行規則第29条|第29条]]
:[[確定拠出年金法施行規則第30条|第30条]](通算加入者等期間に算入する期間)
:[[確定拠出年金法施行規則第30条の2|第30条の2]](脱退一時金相当額等の移換に関する事項の説明義務)
:[[確定拠出年金法施行規則第31条|第31条]](他の制度からの資産移換の通知)
==第2章 個人型年金==
===第1節 個人型年金の開始(第32条~第37条)===
:[[確定拠出年金法施行規則第32条|第32条]](規約の承認の申請)
:[[確定拠出年金法施行規則第33条|第33条]](個人型年金の給付の額の算定方法の基準)
:[[確定拠出年金法施行規則第34条|第34条]](規約の軽微な変更)
:[[確定拠出年金法施行規則第35条|第35条]](規約の変更の承認の申請)
:[[確定拠出年金法施行規則第36条|第36条]](規約の変更の届出)
:[[確定拠出年金法施行規則第37条|第37条]](連合会の事務の委託)
===第2節 個人型年金加入者等(第38条~第56条)===
:[[確定拠出年金法施行規則第38条|第38条]](個人型年金加入者とならない者)
:[[確定拠出年金法施行規則第39条|第39条]](個人型年金加入者の申出)
:[[確定拠出年金法施行規則第40条|第40条]](個人型年金運用指図者の申出)
:[[確定拠出年金法施行規則第41条|第41条]](加入確認の通知等)
:[[確定拠出年金法施行規則第42条|第42条]](指定確定拠出年金運営管理機関の指定)
:[[確定拠出年金法施行規則第43条|第43条]](中小企業退職金共済契約等の被共済者の届出等)
:[[確定拠出年金法施行規則第44条|第44条]](退職所得控除額の控除を行った者の届出)
:[[確定拠出年金法施行規則第45条|第45条]](第二号加入者の届出)
:[[確定拠出年金法施行規則第46条|第46条]](個人型年金加入者の資格喪失の届出)
:[[確定拠出年金法施行規則第47条|第47条]](個人型年金加入者の氏名変更の届出等)
:[[確定拠出年金法施行規則第48条|第48条]](個人型年金加入者の被保険者資格の種別変更の届出)
:[[確定拠出年金法施行規則第49条|第49条]](個人型年金加入者の付加保険料納付の届出等)
:[[確定拠出年金法施行規則第50条|第50条]](個人型年金加入者の障害基礎年金受給の届出等)
:[[確定拠出年金法施行規則第51条|第51条]](個人型年金運用指図者の届出)
:[[確定拠出年金法施行規則第52条|第52条]](個人型年金運用指図者の申出)
:[[確定拠出年金法施行規則第53条|第53条]](退職所得控除額の控除を行った者の届出)
:[[確定拠出年金法施行規則第54条|第54条]](個人型年金運用指図者の氏名変更の届出等)
:[[確定拠出年金法施行規則第55条|第55条]](個人型年金加入者等原簿)
:[[確定拠出年金法施行規則第56条|第56条]](個人型年金加入者等帳簿)
===第3節 掛金(第57条~第58条)===
:[[確定拠出年金法施行規則第57条|第57条]](第二号加入者に係る個人型年金加入者掛金の納付の方法等)
:[[確定拠出年金法施行規則第58条|第58条]](法第70条第4項 の規定による掛金の額の通知)
===第4節 雑則(第59条~第62条)===
:[[確定拠出年金法施行規則第59条|第59条]](準用規定)
:[[確定拠出年金法施行規則第60条|第60条]](連合会のその他の行為準則)
:[[確定拠出年金法施行規則第61条|第61条]](個人型年金加入者を使用する企業への書類の提出の請求)
:[[確定拠出年金法施行規則第62条|第62条]]
==第3章 個人別管理資産の移換(第63条~第67条)==
:[[確定拠出年金法施行規則第63条|第63条]](企業型年金加入者となった者の個人別管理資産の移換に係る申出等)
:[[確定拠出年金法施行規則第64条|第64条]](個人型年金加入者となった者の個人別管理資産の移換に係る申出等)
:[[確定拠出年金法施行規則第65条|第65条]](個人型年金運用指図者となった者の個人別管理資産の移換に係る申出等)
:[[確定拠出年金法施行規則第66条|第66条]](その他の者の個人別管理資産の移換の実施等)
:[[確定拠出年金法施行規則第66条の2|第66条の2]](その他の者の氏名変更の届出等)
:[[確定拠出年金法施行規則第67条|第67条]](個人別管理資産の移換に係る行為に関する通則)
==第4章 雑則(第68条~第72条)==
:[[確定拠出年金法施行規則第68条|第68条]](資料の提供)
:[[確定拠出年金法施行規則第69条|第69条]](死亡の届出)
:[[確定拠出年金法施行規則第69条の2|第69条の2]](脱退一時金の支給の請求等)
:[[確定拠出年金法施行規則第70条|第70条]](特別区及び地方自治法)
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14,749 |
確定拠出年金法施行令
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コンメンタール>コンメンタール確定拠出年金法>コンメンタール確定拠出年金法施行令
確定拠出年金法施行令(最終改正:平成二一年七月二九日政令第一九三号)の逐条解説書。
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コンメンタール>コンメンタール確定拠出年金法>コンメンタール確定拠出年金法施行令 確定拠出年金法施行令(最終改正:平成二一年七月二九日政令第一九三号)の逐条解説書。
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[[コンメンタール]]>[[コンメンタール確定拠出年金法]]>[[コンメンタール確定拠出年金法施行令]]
確定拠出年金法施行令(最終改正:平成二一年七月二九日政令第一九三号)の逐条解説書。
{{Wikipedia|確定拠出年金法施行令}}
==第1章 総則(第1条)==
:[[確定拠出年金法施行令第1条|第1条]](個人別管理資産額の計算)
==第2章 企業型年金(第2条~第26条)==
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:[[確定拠出年金法施行令第3条|第3条]](企業型年金に係る規約に定めるその他の事項)
:[[確定拠出年金法施行令第4条|第4条]](企業年金制度)
:[[確定拠出年金法施行令第5条|第5条]](給付の額の算定方法に関する基準)
:[[確定拠出年金法施行令第6条|第6条]](企業型年金に係る規約の承認の基準に関するその他の要件)
:[[確定拠出年金法施行令第7条|第7条]](運営管理業務の委託)
:[[確定拠出年金法施行令第8条|第8条]](運営管理業務の再委託)
:[[確定拠出年金法施行令第9条|第9条]](資産管理契約)
:[[確定拠出年金法施行令第10条|第10条]](企業型年金の法定選択)
:[[確定拠出年金法施行令第11条|第11条]](拠出限度額)
:[[確定拠出年金法施行令第12条|第12条]](運用の方法の選定及び提示)
:[[確定拠出年金法施行令第13条|第13条]](運用関連運営管理機関の損害賠償責任)
:[[確定拠出年金法施行令第14条|第14条]](生命共済の事業者)
:[[確定拠出年金法施行令第15条|第15条]](運用の方法)
:[[確定拠出年金法施行令第16条|第16条]](元本確保の運用方法)
:[[確定拠出年金法施行令第17条|第17条]](郵便貯金銀行への預金等に係る運用の指図)
:[[確定拠出年金法施行令第18条|第18条]](通算加入者等期間の計算)
:[[確定拠出年金法施行令第19条|第19条]](障害給付金に係る障害の状態)
:[[確定拠出年金法施行令第20条|第20条]](企業型年金の終了)
:[[確定拠出年金法施行令第21条|第21条]]
:[[確定拠出年金法施行令第22条|第22条]](他の制度の資産の移換の基準)
:[[確定拠出年金法施行令第23条|第23条]]
:[[確定拠出年金法施行令第24条|第24条]](通算加入者等期間に算入される期間)
:[[確定拠出年金法施行令第25条|第25条]](脱退一時金相当額等の移換に関する事項の説明義務)
:[[確定拠出年金法施行令第26条|第26条]](移換対象者に係る事項の通知)
==第3章 個人型年金(第27条~第36条)==
:[[確定拠出年金法施行令第27条|第27条]](個人型年金に係る規約に定めるその他の事項)
:[[確定拠出年金法施行令第28条|第28条]](個人型年金の給付の額の算定方法)
:[[確定拠出年金法施行令第29条|第29条]](個人型年金に係る規約の承認の基準のその他の要件)
:[[確定拠出年金法施行令第30条|第30条]](個人型年金規約の公告)
:[[確定拠出年金法施行令第31条|第31条]](運営管理業務の委託)
:[[確定拠出年金法施行令第32条|第32条]](運営管理業務の再委託)
:[[確定拠出年金法施行令第33条|第33条]](事務の委託の届出)
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:[[確定拠出年金法施行令第35条|第35条]](その他の企業年金等対象者)
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===第37条 法第73条 の規定により法第2章第4節 及び第5節 並びに法第(第38条~第45条)===
:[[確定拠出年金法施行令第38条|第38条]](準用)
:[[確定拠出年金法施行令第39条|第39条]](策定委員会の組織)
:[[確定拠出年金法施行令第40条|第40条]](委員の任命)
:[[確定拠出年金法施行令第41条|第41条]](委員の任期)
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:[[確定拠出年金法施行令第43条|第43条]](定足数及び議決の方法)
:[[確定拠出年金法施行令第44条|第44条]](法の規定により連合会の業務が行われる場合における国民年金法等の適用)
:[[確定拠出年金法施行令第45条|第45条]]
==第4章 個人別管理資産の移換(第45条の2~第46条の2)==
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:[[確定拠出年金法施行令第46条|第46条]](個人別管理資産を移換する際の申出等)
:[[確定拠出年金法施行令第46条の2|第46条の2]](個人別管理資産の移換に関する事項の説明義務)
==第5章 確定拠出年金運営管理機関(第47条~第54条)==
:[[確定拠出年金法施行令第47条|第47条]](確定拠出年金運営管理業を営むことができる金融機関)
:[[確定拠出年金法施行令第48条|第48条]](登録の拒否に係る法律)
:[[確定拠出年金法施行令第49条|第49条]](登録の拒否に係る者)
:[[確定拠出年金法施行令第50条|第50条]](業務の引継ぎ)
:[[確定拠出年金法施行令第51条|第51条]](運営管理契約締結に係る重要事項)
:[[確定拠出年金法施行令第52条|第52条]]
:[[確定拠出年金法施行令第53条|第53条]]
:[[確定拠出年金法施行令第54条|第54条]]
==第6章 雑則(第56条~第60条)==
:[[確定拠出年金法施行令第56条|第56条]](主務省令)
:[[確定拠出年金法施行令第57条|第57条]](厚生労働大臣の権限の委任)
:[[確定拠出年金法施行令第58条|第58条]](金融庁長官の権限の委任)
:[[確定拠出年金法施行令第59条|第59条]](法附則第2条の2第1項の脱退一時金の支給要件等)
:[[確定拠出年金法施行令第60条|第60条]](法附則第3条第1項の脱退一時金の支給要件等)
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14,757 |
Lojban For Beginners 日本語訳/様々な否定形
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na を使って bridi を否定表現に変えるということは既にやりました。「~というのは真ではない」という形になるのでしたね。そしてこれでは英語における not との望ましくない混同も時に引き起こすことがわかりますね。例えば第4章でやったように、 mi na nelci ro gerku は「私が全ての犬を好きなのは真でない。」つまり「私は全ての犬が好きという訳ではない。」という意味であって「私は全ての犬が好きでない」という意味ではないのです。
na は、「sumti が特定の selbri に接続されていない」というだけでなく、「sumti がいかなる selbri にも接続されていない」ということも表すのです。ということで
という文は、話し相手が富士山の岩盤層であっても私の知る人類であっても同じように正確なものです。しかし往々にして、否定の有効範囲を弱める必要が生じましょう。特に、 bridi 全体でなく selbri のみを否定することが出来たなら便利ですよね。これは即ち sumti 同士に何らかの関係があるということです(この selbri ではありませんが)。
bridi 全体でなく sumti だけを否定するための言葉は「na'e」です。なのでもし mi na nelci ro gerku と言ったときには、私がイヌ科の種に関して何の感慨も抱いていなくてもそれは真になることでしょう。しかし対して
と言ったときには、「私と全ての犬について何かの関係があるが、それは好きという関係ではない」ということを表します。嫌っている必要はなくて、犬の詩を書いていたり、薬を処方していたりしても構いません。
もし全ての犬に対して「好き」の反対を言い表したいのでしたら、次のように言います。
to'e は selbri を反対の意味にします。to'e nelci は xebni 「嫌い」とほぼ一致する概念です。また、もしあなたが犬に興味がなければ、
と言うことが出来ます。no'e は selbri の尺度の中間という意味を表します。
時と空間のように、ロジバンの否定は弱から強まで幅が広いのです。この灰色な感じはこの言語の至るところに充満していまして、これからの文法でも繰り返し出てくることでしょう。これはこの言語の論理的基礎と面白い対比を強く浮かび上がらせます。何故なら古典的な論理というのは「白か黒か」の領域だったのですから。
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na を使って bridi を否定表現に変えるということは既にやりました。「~というのは真ではない」という形になるのでしたね。そしてこれでは英語における not との望ましくない混同も時に引き起こすことがわかりますね。例えば第4章でやったように、 mi na nelci ro gerku は「私が全ての犬を好きなのは真でない。」つまり「私は全ての犬が好きという訳ではない。」という意味であって「私は全ての犬が好きでない」という意味ではないのです。 na は、「sumti が特定の selbri に接続されていない」というだけでなく、「sumti がいかなる selbri にも接続されていない」ということも表すのです。ということで という文は、話し相手が富士山の岩盤層であっても私の知る人類であっても同じように正確なものです。しかし往々にして、否定の有効範囲を弱める必要が生じましょう。特に、 bridi 全体でなく selbri のみを否定することが出来たなら便利ですよね。これは即ち sumti 同士に何らかの関係があるということです。 bridi 全体でなく sumti だけを否定するための言葉は「na'e」です。なのでもし mi na nelci ro gerku と言ったときには、私がイヌ科の種に関して何の感慨も抱いていなくてもそれは真になることでしょう。しかし対して と言ったときには、「私と全ての犬について何かの関係があるが、それは好きという関係ではない」ということを表します。嫌っている必要はなくて、犬の詩を書いていたり、薬を処方していたりしても構いません。 もし全ての犬に対して「好き」の反対を言い表したいのでしたら、次のように言います。 to'e は selbri を反対の意味にします。to'e nelci は xebni 「嫌い」とほぼ一致する概念です。また、もしあなたが犬に興味がなければ、 と言うことが出来ます。no'e は selbri の尺度の中間という意味を表します。 時と空間のように、ロジバンの否定は弱から強まで幅が広いのです。この灰色な感じはこの言語の至るところに充満していまして、これからの文法でも繰り返し出てくることでしょう。これはこの言語の論理的基礎と面白い対比を強く浮かび上がらせます。何故なら古典的な論理というのは「白か黒か」の領域だったのですから。
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na を使って bridi を否定表現に変えるということは既にやりました。「~というのは真ではない」という形になるのでしたね。そしてこれでは英語における not との望ましくない混同も時に引き起こすことがわかりますね。例えば第4章でやったように、 mi na nelci ro gerku は「私が全ての犬を好きなのは真でない。」つまり「私は全ての犬が好きという訳ではない。」という意味であって「私は全ての犬が好きでない」という意味ではないのです。
na は、「sumti が特定の selbri に接続されていない」というだけでなく、「sumti がいかなる selbri にも接続されていない」ということも表すのです。ということで
mi na tavla la suzyn.
私がスーザンに話すというのは真ではない。
という文は、話し相手が富士山の岩盤層であっても私の知る人類であっても同じように正確なものです。しかし往々にして、否定の有効範囲を弱める必要が生じましょう。特に、 bridi 全体でなく selbri のみを否定することが出来たなら便利ですよね。これは即ち sumti 同士に何らかの関係があるということです(この selbri ではありませんが)。
bridi 全体でなく sumti だけを否定するための言葉は「na'e」です。なのでもし mi na nelci ro gerku と言ったときには、私がイヌ科の種に関して何の感慨も抱いていなくてもそれは真になることでしょう。しかし対して
mi na'e nelci ro gerku
私は 好き以外 全ての犬。
と言ったときには、「私と全ての犬について何かの関係があるが、それは好きという関係ではない」ということを表します。嫌っている必要はなくて、犬の詩を書いていたり、薬を処方していたりしても構いません。
もし全ての犬に対して「好き」の反対を言い表したいのでしたら、次のように言います。
mi to'e nelci ro gerku
私は 好きの反対(=嫌い) 全ての犬
to'e は selbri を反対の意味にします。to'e nelci は xebni 「嫌い」とほぼ一致する概念です。また、もしあなたが犬に興味がなければ、
mi no'e nelci ro gerku
私は 好きに関し中立 全ての犬
と言うことが出来ます。no'e は selbri の尺度の中間という意味を表します。
時と空間のように、ロジバンの否定は弱から強まで幅が広いのです。この灰色な感じはこの言語の至るところに充満していまして、これからの文法でも繰り返し出てくることでしょう。これはこの言語の論理的基礎と面白い対比を強く浮かび上がらせます。何故なら古典的な論理というのは「白か黒か」の領域だったのですから。
[[Category:ロジバン|にほんこやく さまさまなひていけい]]
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2015-08-07T12:27:49Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/Lojban_For_Beginners_%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E8%A8%B3/%E6%A7%98%E3%80%85%E3%81%AA%E5%90%A6%E5%AE%9A%E5%BD%A2
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14,934 |
不動産登記規則第99条
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法学>民事法>コンメンタール不動産登記規則
(地目)
不動産登記法第2条第18号で、地目は、「土地の用途による分類であって、第34条第2項の法務省令で定めるものをいう」と定められている。この「法務省令」が本条である。
地目のそれぞれの区分の定義については、不動産登記事務取扱手続準則第68条に定められている。また、不動産登記事務取扱手続準則第69条に地目の認定に関する規定がある。
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] |
法学>民事法>コンメンタール不動産登記規則
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[[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール不動産登記規則]]
==条文==
(地目)
;第99条
: 地目は、土地の主な用途により、田、畑、宅地、学校用地、鉄道用地、塩田、鉱泉地、池沼、山林、牧場、原野、墓地、境内地、運河用地、水道用地、用悪水路、ため池、堤、井溝、保安林、公衆用道路、公園及び雑種地に区分して定めるものとする。
==解説==
{{Wikipedia|地目}}
{{Wiktionary|地目}}
{{Wikisource|不動産登記事務取扱手続準則#第2節 表示に関する登記}}
[[不動産登記法第2条]]第18号で、地目は、「土地の用途による分類であって、第34条第2項の法務省令で定めるものをいう」と定められている。この「法務省令」が本条である。
地目のそれぞれの区分の定義については、[[w:不動産登記事務取扱手続準則|不動産登記事務取扱手続準則]]第68条に定められている。また、不動産登記事務取扱手続準則第69条に地目の認定に関する規定がある。
==参照条文==
* [[不動産登記法第34条]]
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{{前後
|[[コンメンタール不動産登記規則|不動産登記規則]]
|[[コンメンタール不動産登記規則#s3|第3章 登記手続]]<br>
[[コンメンタール不動産登記規則#s3-2|第2節 表示に関する登記]]<br>
[[コンメンタール不動産登記規則#s3-2-2|第2款 土地の表示に関する登記]]
|[[不動産登記規則第98条]]<br>(地番)
|[[不動産登記規則第100条]]<br>(地積)
}}
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[[category:不動産登記規則|99]]
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2011-06-26T00:13:22Z
|
[
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"テンプレート:Wikisource",
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"テンプレート:Wikipedia"
] |
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E4%B8%8D%E5%8B%95%E7%94%A3%E7%99%BB%E8%A8%98%E8%A6%8F%E5%89%87%E7%AC%AC99%E6%9D%A1
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14,935 |
高等学校古文/歴史書/十八史略
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高等学校古文 > 高等学校古文/歴史書 > 十八史略
ここでは『十八史略』の中でも高校漢文で出題されやすいものだけを扱う。なお、高校の教科書や参考書では本文の一部を省略することが多い。本稿で扱う漢文もそれらに準拠している。
帝尭陶唐氏は帝嚳の子である。そのいつくしみの心は天のよう(にゆきわたるもの)で、その知恵は神のようだった。尭に近づくと太陽のようであり、遠くから眺めると(恵みの雨をもたらす)雲のようだった。平陽を都とした。宮殿のかやぶき屋根の端は切りそろえず、階段は三段のみだった。天下を治めること50年になったが、世の中が(平和に)治まっているのかいないのか、人民は自分を天子として戴くことを願っているのかいないのかを知らなかった。側近のものに聞いてもわからない。政治を行う者に聞いてもわからない。民間の者に聞いてもわからない。そこでおしのびで町の大通りへ出かけて行くと童謡が聞こえてきた。(それは)「民衆の暮らしを成り立たせているのは帝尭の偉大な恩恵にほかならない。(民は)知らず知らずのうちに帝のお手本に従っている」(というものだった)。老人がいた。口中に食べ物をほおばり、腹鼓を打ち、壌を撃って歌って言うことには、「日が出れば働き、日が沈めば帰って休む。井戸を掘って水を飲み、田んぼを耕して食べる。帝尭の力(おかげ)などどうして俺たちに関係あろうか(いや、ない)」と。
帝尭が即位して70年になった。9年も洪水が引かなかった。鯀に治水の仕事をさせた。(しかし)9年間も実績をあげられなかった。帝尭も年をとって政治に飽きてきた。四嶽の官が舜を推薦したので、彼に政治を代行させた。尭の子丹朱は親に似ない馬鹿息子だった。そこで舜を天に推薦した。帝尭が崩御すると、舜が即位した。
尭が大変理想的な天子であったことを示す文章である。まず「茆茨不剪、土階三等」は天子として大変質素であると述べたが、ここには単にぜいたくをしないというだけでなく、人々になるべく負担をかけないようにしたという意味も含まれる。
誤解されやすいのは老人の歌である。現代の価値観からすると尭をないがしろにしているように見えるが、ここでは尭の仁徳が人々に強く意識されることなく、ごくごく自然に溶け込んでいることを示しているのである(ついでにいうと、側近から民間の者まで尭に世の中が治まっているかどうか聞かれてもわからなかったとされているが、これも尭の仁徳があまりに自然であり、これが特別なことだと思わなかったからである)。こうした「偉大さを世間に知らしめる」というのではなく「自由で豊かな生活を送れる世の中を、ごく自然な形で作り上げる」というのは現代ではなかなか理解しにくいところであるため、テストの際、本文の意図に関する問題で引っかかりやすい。
また、尭が年老いて自分の息子ではなく、賢者とされた舜に天子の位を譲ったことも注目したい。ここで中国における理想的な王朝交代である禅譲が行われたのだ。この尭から舜への「政権移行」と比較して、次の「采薇之歌」を見てみよう。
西伯が亡くなり、子の発が位についた。これが武王である。武王は(紂王を反省させるために)軍事力を示しながら、盟津までやってきた。このとき、諸侯は約束したわけでもないのに集まった者が800人にも達した。皆「紂王を討伐すべきです」と言った。(しかし)武王はそれを承知せずに自国に引き上げた。(ところがそれでも)紂王は反省して行いを改めなかった。(ついに)武王は紂王を討伐しようと決心して、西伯の位牌を(戦車に)載せて出発しようとした。伯夷と叔斉は馬の手綱を取って諌めて言った。「父君が亡くなられてまだ葬式も終わらないのに戦争をなさろうとしています。これを『孝』と言えるでしょうか。臣下の者が主君を殺そうとしています。これを『仁』と言えるのでしょうか。」(武王の)側近たちはこの二人を殺そうとした。太公は「正義の人である」と言った。(太公は)二人を助けてその場から立ち去らせた。(さて、)王はすでに殷を滅ぼして天子となり、古公には太王と、公季を王季と、西伯を文王とおくりなした。天下(の者)は周を天子とした。伯夷・叔斉はこれを恥として、周の俸禄を受けようとせず、首陽山に隠れ、歌を作った。
とうとう(二人は)餓死した。
先ほどの「鼓腹撃壌」で行われた禅譲に対して、こちらでは武力によって暴君を倒す「放伐」が行われた。しかし、放伐を良しとしない伯夷・叔斉は命がけでこれを止めようとする。「臣下が君主を殺すことは不正であるし、暴力に暴力で対抗するのは過ちだ」というわけである。一度は太公望・呂尚によって助けられるが、結局は自分の信念を曲げずに(事実上)自殺してしまう。
さて、この伯夷・叔斉は兄弟であり(そもそも「伯」は兄、「叔」は弟の意味)、もともとは孤竹君という諸侯の子だった。父の死後、兄弟で位の譲り合いをして、とうとう二人とも地位を継承せずに国を去ったという経歴の持ち主である。この前日談と二人の最期はその後、いろいろな人物に影響を与え、その評価も賛否両論であった。特に司馬遷は『史記』の列伝(個々の人物伝や異民族の民俗集)のトップにこの二人を挙げて、正しい人が困難に遭遇することを「天道是か非か」と問いかけているのは特に有名である。また、日本でも徳川光圀が若い頃に影響を受けたことでも有名である。
「合従連衡」(がっしょう れんこう)ともいう。
秦の国は(ますます強大化して)諸侯をおどして土地を割譲させようとした。洛陽の人に蘇秦(という人)がいた。彼は秦の恵王に遊説したが採用されなかった。そこで燕の文候に(自説を)説いて趙と南北同盟を結ばせようとした。燕は(その説に賛成して)資金を出して、趙へ行かせた。(趙の)粛候に「諸侯の兵力を合わせると秦の十倍になります。力を合わせて西に向かえば、秦は必ず敗北します。王様のために計画を立てますと、六国が南北同盟を結んで秦(の圧力)をはねのけるにこしたことはありません」と説いた。粛候は(その説に賛成して)蘇秦に資金を提供して諸侯に同盟を結ばせた。蘇秦は卑近なたとえを用いて諸侯に説いて言った。「鶏の口になったとしても、牛の尻になってはいけません」と。こうして六国は南北連合を結ばせた。
(さて、話を戻して、かつて)蘇秦は鬼谷先生に習っていた。初めに(秦に)遊説する為に故郷を出たが、困窮の果てに帰ってきた。(しかし)妻は、はたおり機を下りず、兄嫁は彼の為に食事を作らなかった。その後、連合の長となり、六国の宰相を兼ねることになった。(旅の途中で)洛陽を通り過ぎた(ときのこと)。彼の行列の車や馬は、王のようであった。 兄弟や妻、兄嫁などは(恐れ入って)彼から目をそらし、まともに見ることができなかった。ただ平身低頭で付き従い、食事の給仕をした。蘇秦は笑って言った。「どうして前は威張っていたのに、今度はうやうやしいのか」と。兄嫁は「あなたの身分が高く、金持ちになったのを見たからです」と言った。蘇秦はがっかりしてため息をついて言った。「私は同一人物であるのに、 裕福で身分が高ければ親戚も恐れてびくびくし、貧しく身分も低ければ軽んじあなどる。まして一般の民衆はなおさらだ。 もし、私に洛陽郊外の良田が二頃あれば(安穏としていられたのだから)、六国の宰相の印を腰につけることができただろうか」と。そこで、莫大な金をばらまいて、親族や友人に与えた。やがて蘇秦は同盟を結び終えて、趙に帰った。粛侯は彼に領土を与え、武安君とした。その後、秦は犀首に命じて、趙をあざむき同盟を破壊しようとした。(その計略によって)斉と魏は趙を攻撃した。蘇秦は(その様子を見て)恐れて趙を去ったため、南北の六国同盟は消滅してしまった。
(さて、今度は)魏の国の人に張儀という者がいた。蘇秦と同じ鬼谷先生に師事した。かつて、楚に遊説した際、楚の宰相に恥をかかされた。妻は怒って文句を言った。張儀は「私の舌を見ろ、まだちゃんとあるか(もしあるならばきっと名誉を挽回してやる)」と言った。蘇秦が南北六国の同盟を結んだとき、(蘇秦は)張儀を怒らせ(ると同時に発奮させ)て秦に行くよう仕向けた。張儀はこう言った、「蘇君が健在なうちは、どうして私は(彼の策に反するような)自説を説くだろうか(いや、そんなことはしない)」と。蘇秦が趙を去って、南北六国の同盟は崩れた。(そこで、ついに)張儀はもっぱら連衡を説いて、六国を横に連ねてそれぞれを秦に仕えさせた。
この話の中で少しわかりにくいのは張儀が「蘇君の時、儀何ぞ敢へて言はん(蘇君が健在なうちは、どうして私は彼の策に反するような自説を説くだろうか)」といったことだろう。
まず蘇秦の説いた「合従」について見てみよう。これは秦以外の全ての国々が協力して秦に対抗する作戦である。それに対して張儀が説いた「連衡」は秦が六国それぞれと同盟を結ぶことで、六国をばらばらにすると同時に事実上、秦に服属させる外交戦略である。蘇秦・張儀によって七国の同盟関係が変化した(「対秦包囲網」から「秦への従属政策」へ)ことから二人が行った外交戦略の名前をとって「合従連衡」という言葉が生まれた。現代では立場や目的が異なる団体や人物が一時の利害から協力すること(そして、それがすぐに破綻ないし変化しそうなこと)を指す。
このあたりは『史記』の「蘇秦列伝」「張儀列伝」に詳しいのだが、少し述べる。蘇秦は合従が秦によって破られるのをおそれ、同門の張儀を秦に派遣することで合従を有利に運ぼうとした。しかも、ただ派遣するだけでなく侮辱して怒らせ、発奮させると同時に活動資金に困っている張儀をひそかに支援して秦に行かせて、恵王に仕えられるようにした。張儀は後日、このことに気付き、蘇秦への恩義と深い洞察への感服から蘇秦が健在なうちは合従策に手を出さないことにしたといわれる。
燕の国は太子の平を立てて王とした。これが昭王である。戦死者を弔い、生存者を見舞い、へりくだった言葉遣いをし、多くの礼物を用意して、賢者を招聘しようとした。昭王は郭隗にたずねて、「斉はわが国の混乱につけこんで、燕を攻め破った。私は燕が小国で、報復できないことをよく承知している。(そこで)ぜひとも賢者を味方に得て、その人物と共に政治を行い、先代の王の恥をすすぐことが、私の願いである。先生、それにふさわしい人物を推薦していただきたい。私自身その人物を師としてお仕えしたい」と言った。
郭隗は、「昔の王で、涓人に千金を持たせて、一日に千里走る名馬を買いに行かせた者がおりました。(ところが、涓人は)死んだ馬の骨を五百金で買って帰って来ました。王は怒りました。涓人は言いました『(名馬であれば)死んだ馬の骨でさえ(大金を出して)買ったのです。まして生きている馬だったらなおさら(高く買うに違いないと世間の人は思うことでしょう)。千里の馬はすぐにやって来ます』と。一年もたたないうちに、千里の馬が三頭もやって来ました。今、王がぜひとも賢者を招き寄せたいとお考えならば、まずこの隗からお始めください。(そうしたら)私より賢い人は、どうして千里の道を遠いと思いましょうか。(いや、遠いと思わずにやって来るでしょう。)」と答えた。
そこで昭王は、郭隗のために新たに邸宅を造って郭隗に師事した。その結果、賢者たちは先を争って燕に駆けつけた。
「隗より始めよ」という故事成語の基になった話である。もともとこの話からわかるように「私からまず使ってください」という自薦の言葉だったのが、だんだん意味が変化して「言い出した人物から物事を始めるべき」という意味で使われることが多くなっている。
気をつけたいのは郭隗のたとえ話である。「死んだ馬」といってもなんでもよい訳ではない。名馬だからこそ死んでも価値がある、まして生きた名馬ならもっと価値があるということである。「どこぞの馬の骨」でも良いわけではない。ここに郭隗の(いくらか謙遜の混じった)自己推薦が見えてくるようである。
さて、ここでは省略したが、この郭隗の策は大当たりして、後に戦国時代の名将とされる楽毅が燕にやってくる。そして昭王の望んだとおり燕は斉に猛反撃を行い、楽毅の活躍によって斉の70あまりの城を奪ったという。
靖郭君田嬰という人は斉の宣王の異母弟である。薛に領地をもらって領主となった。子どもがいて(その名を)文という。食客は数千人いた。その名声は諸侯に伝わっていた。孟嘗君と呼ばれた。秦の昭王がその賢明さを聞いて、人質を入れて会見を求めた。(昭王は孟嘗君が)到着するとその地にとどめて、捕らえて殺そうとした。孟嘗君は配下に命じて昭王の寵姫へ行かせて解放するように頼ませた。寵姫は「孟嘗君の狐白裘がほしい」と言った。実は孟嘗君は狐白裘を昭王に献上していて狐白裘はなかった。食客の中にこそ泥の上手い者がいた。秦の蔵の中に入って狐白裘を奪って寵姫に献上した。寵姫は(孟嘗君の)ために口ぞえをして釈放された。すぐに逃げ去って、氏名を変えて夜ふけに函谷関についた。関所の法では鶏が鳴いたら旅人を通すことになっていた。秦王が後で(孟嘗君を釈放したのを)後悔して追いかけてくることを恐れた。食客に鶏の鳴きまねの上手い者がいた。(彼が鶏の鳴きまねをすると)鶏はすべて鳴いた。とうとう旅客を出発させた。出てからまもなく、やはり追う者がやってきたが追いつくことはできなかった。孟嘗君は帰国すると秦をうらんで韓・魏とともに秦を攻めて函谷関の内側に入った。秦は町を割譲して和平を結んだ。
戦国四君と呼ばれた孟嘗君のエピソードである。このことから「鶏鳴狗盗」という四字熟語が生まれた。『史記』ではつまらないことしかできない者も使い道によっては役に立つという孟嘗君の先見の明をたたえる部分があるが、ここでは略されている。なお、今の「鶏鳴狗盗」の意味は「つまらないことしかできないこと、または人物」という悪いものと「そんな人物でも役に立つことがある、秀でたものが一つぐらいはある」という多少はよいものの二つがある。
またこの話を基にして作られたのが百人一首にも収められている、清少納言の「夜をこめて とりの空音は はかるとも よに逢坂の 関はゆるさじ 」という和歌である。
趙の恵文王は、かつて和氏の璧を手に入れた。秦の昭王は15の城と交換することをもちかけた。与えまいとすれば秦の強い力が恐ろしく、与えようとすればだまされることを恐れた。(そこで)藺相如は和氏の璧をささげて(秦に)行こうと申し出た。(さらに相如は)「もし城が手に入らなければ、私が璧を無事に持って帰りましょう」と言った。(相如は秦に)既に着いた。(やはり)秦王は城を提供する意思はなかった。そこで、相如はだまして璧を取り、怒りで髪が逆立った様子で柱の下にしりぞいて立ち、「私の頭と共にこの璧を砕いてしまいましょう」と言った。(こうして時間稼ぎをした後で)お供の者に璧を持たせてこっそりと先に帰らせ、自分は秦王の命令を待った。秦の昭王は相如を賢者であるとして、帰した。
秦王は趙王と約束して澠池で会見することになった。相如も(趙王の)お供をした。酒を飲み進めていくうちに、秦王は趙王に瑟を弾いてほしいと言った。趙王はこれを弾いた。相如はまた、秦王に対して缶を打って秦の民謡を聞かせてほしいとお願いした。秦王はこれを承知しなかった。相如は「(私と王の距離は)五歩以内です。私の首の血を王に注ぎかけることもできるのですよ」と言った。(秦王の)左右にいたお付きの者は(相如を無礼であるとして)殺そうとした。相如は彼らを一喝した。お付きの者たちは皆恐れ入ってしまった。(そこで、しかたなく)秦王は一回缶を打った。秦は最後まで趙に圧力を加え(て、屈服させ)ることができなかった。また、趙も秦に対して軍備を行っていた。秦は動けなかった。
この後の「刎頸之交」に続く物語である。いわば「藺相如と廉頗」物語の前半にあたる。「澠池之会」では、当時の常識や省略が多く、ただ現代語訳しただけではわかりにくいところが多い。ここで補足しよう。
まず秦王が趙王に瑟を弾かせる場面である。趙王が自分から場を盛り上げるために自主的に弾くのならばともかく、秦王が趙王に弾かせるというのは、前者が後者を格下とみなしているからである。これに対して藺相如が秦に缶を打って秦の民謡を歌うようにお願いしたのは「趙王がわざわざ秦王のために演奏したのだから、今度は秦王がお返しの演奏をする」ことを演出することで秦と趙は対等な関係であることをアピールするためである。また、秦は強大だが野蛮な国とみなされており、「瑟のような楽器もなく、本来楽器でもない缶を楽器にするような野蛮な国であり、それを王の宴席でも使うみっともない国」として逆に恥をかかせようとしたのである。それがわかっているから秦王はそれを拒否したのである。
そして、相如が「五歩の内、臣頸血を以つて大王に濺ぐを得ん」というが、これは要するに「応じなければ、自分の命と引き換えに秦王を殺すこともできる」という脅しなのである。だからこそ秦王の側近はいきりたち、秦王もいやいやながらも一回だけ缶を打つのである。
さて、この前半「完璧而帰」が完璧の語源である。璧も趙の面子も失わずに「完璧に」任務を遂行した。よくある誤字に「完壁」というのがあるが、これが間違いなのはこのエピソードからもわかるだろう。「璧を完うする」ならともかく「壁を完う」しても仕方あるまい。
趙王は帰国してから藺相如を上卿とした。廉頗よりも上の位であった。廉頗は「私は趙の将軍となって城攻めや野戦の功績がある。相如はもともといやしい身分の者だ。ただ口先だけで私よりも上位にいる。私はこれより下にいることが恥ずかしい。私は相如に会ったらきっと辱めてやろう」と言った。相如はこれを聞いて、朝廷に出仕すべきときにはいつも病気だと言って、(出仕せずに)二人が序列争いをすることを好まなかった。外出して廉頗を遠くから見ると車を引いて隠れて避けた。相如の家来たちは皆(相如のこのような態度を)恥ずかしく思っていた。(そこで)相如は言った。「そもそも秦の威力に対しても(私はそれに屈することなく)、秦王をしかりつけて家臣たちに恥をかかせた。この相如は役立たずではあるが、どうして廉将軍を恐れるだろうか。私が思うに強大な秦が趙へ出兵しないのは、ただ私たち二人(藺相如・廉頗)がいるからだ。今この二匹の虎が闘えば、そのなりゆきは共に生きることはできず、どちらか一方は死ぬだろう。私がこのようなことをしているのは国家の急務を優先して私的なうらみごとを後回しにしているからなのだ」と。頗はこれを聞いて肌脱ぎをしてイバラを背負い(相如の家の)門にやってきて自らの罪をわびて、結局、刎頸の交わりを結んだ。
「藺相如と廉頗」の物語の後半である。既に見たように藺相如が上卿になったのは「完璧而帰」と「澠池之会」の功績によるものだった。どちらも藺相如の機知によって趙の面子を保ち、強大な秦に屈服しない姿勢を見せたもので、その功績は軍功に劣らず大であったが、軍人として活躍していた廉頗からすれば実力のない「口舌の徒」に見えたのだろう。しかし、私怨よりも国家を重視する藺相如の態度に深い感銘と自分の言動の浅はかさを感じた廉頗は罪人のようにして藺相如の前に現れる。廉頗のはじめのセリフにも後の態度にも、彼の直情さが見えてくる。つまり、「口先だけの人間」が出世したことに対する怒りを隠さない点とその藺相如像が誤っていたことがわかると(少し大げさではあるが)率直に謝る点に廉頗の人物像が見えてくる。
さて、この話から生まれたのが「刎頸の交わり」である。「刎頸」とは「頸を刎ねる」こと、すなわち首を切り落とすことである。そして、お互いにそうなっても後悔しない関係である。つまり、非常に強固な絆・友情のことである。そのような友を指して「刎頸の友」ともいう。
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"text": "まず蘇秦の説いた「合従」について見てみよう。これは秦以外の全ての国々が協力して秦に対抗する作戦である。それに対して張儀が説いた「連衡」は秦が六国それぞれと同盟を結ぶことで、六国をばらばらにすると同時に事実上、秦に服属させる外交戦略である。蘇秦・張儀によって七国の同盟関係が変化した(「対秦包囲網」から「秦への従属政策」へ)ことから二人が行った外交戦略の名前をとって「合従連衡」という言葉が生まれた。現代では立場や目的が異なる団体や人物が一時の利害から協力すること(そして、それがすぐに破綻ないし変化しそうなこと)を指す。",
"title": "鶏口牛後"
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"paragraph_id": 19,
"tag": "p",
"text": "このあたりは『史記』の「蘇秦列伝」「張儀列伝」に詳しいのだが、少し述べる。蘇秦は合従が秦によって破られるのをおそれ、同門の張儀を秦に派遣することで合従を有利に運ぼうとした。しかも、ただ派遣するだけでなく侮辱して怒らせ、発奮させると同時に活動資金に困っている張儀をひそかに支援して秦に行かせて、恵王に仕えられるようにした。張儀は後日、このことに気付き、蘇秦への恩義と深い洞察への感服から蘇秦が健在なうちは合従策に手を出さないことにしたといわれる。",
"title": "鶏口牛後"
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"text": "",
"title": "鶏口牛後"
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"text": "燕の国は太子の平を立てて王とした。これが昭王である。戦死者を弔い、生存者を見舞い、へりくだった言葉遣いをし、多くの礼物を用意して、賢者を招聘しようとした。昭王は郭隗にたずねて、「斉はわが国の混乱につけこんで、燕を攻め破った。私は燕が小国で、報復できないことをよく承知している。(そこで)ぜひとも賢者を味方に得て、その人物と共に政治を行い、先代の王の恥をすすぐことが、私の願いである。先生、それにふさわしい人物を推薦していただきたい。私自身その人物を師としてお仕えしたい」と言った。",
"title": "先従隗始"
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"text": "郭隗は、「昔の王で、涓人に千金を持たせて、一日に千里走る名馬を買いに行かせた者がおりました。(ところが、涓人は)死んだ馬の骨を五百金で買って帰って来ました。王は怒りました。涓人は言いました『(名馬であれば)死んだ馬の骨でさえ(大金を出して)買ったのです。まして生きている馬だったらなおさら(高く買うに違いないと世間の人は思うことでしょう)。千里の馬はすぐにやって来ます』と。一年もたたないうちに、千里の馬が三頭もやって来ました。今、王がぜひとも賢者を招き寄せたいとお考えならば、まずこの隗からお始めください。(そうしたら)私より賢い人は、どうして千里の道を遠いと思いましょうか。(いや、遠いと思わずにやって来るでしょう。)」と答えた。",
"title": "先従隗始"
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"text": "そこで昭王は、郭隗のために新たに邸宅を造って郭隗に師事した。その結果、賢者たちは先を争って燕に駆けつけた。",
"title": "先従隗始"
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"text": "「隗より始めよ」という故事成語の基になった話である。もともとこの話からわかるように「私からまず使ってください」という自薦の言葉だったのが、だんだん意味が変化して「言い出した人物から物事を始めるべき」という意味で使われることが多くなっている。",
"title": "先従隗始"
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"text": "気をつけたいのは郭隗のたとえ話である。「死んだ馬」といってもなんでもよい訳ではない。名馬だからこそ死んでも価値がある、まして生きた名馬ならもっと価値があるということである。「どこぞの馬の骨」でも良いわけではない。ここに郭隗の(いくらか謙遜の混じった)自己推薦が見えてくるようである。",
"title": "先従隗始"
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"text": "さて、ここでは省略したが、この郭隗の策は大当たりして、後に戦国時代の名将とされる楽毅が燕にやってくる。そして昭王の望んだとおり燕は斉に猛反撃を行い、楽毅の活躍によって斉の70あまりの城を奪ったという。",
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"text": "",
"title": "先従隗始"
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"text": "靖郭君田嬰という人は斉の宣王の異母弟である。薛に領地をもらって領主となった。子どもがいて(その名を)文という。食客は数千人いた。その名声は諸侯に伝わっていた。孟嘗君と呼ばれた。秦の昭王がその賢明さを聞いて、人質を入れて会見を求めた。(昭王は孟嘗君が)到着するとその地にとどめて、捕らえて殺そうとした。孟嘗君は配下に命じて昭王の寵姫へ行かせて解放するように頼ませた。寵姫は「孟嘗君の狐白裘がほしい」と言った。実は孟嘗君は狐白裘を昭王に献上していて狐白裘はなかった。食客の中にこそ泥の上手い者がいた。秦の蔵の中に入って狐白裘を奪って寵姫に献上した。寵姫は(孟嘗君の)ために口ぞえをして釈放された。すぐに逃げ去って、氏名を変えて夜ふけに函谷関についた。関所の法では鶏が鳴いたら旅人を通すことになっていた。秦王が後で(孟嘗君を釈放したのを)後悔して追いかけてくることを恐れた。食客に鶏の鳴きまねの上手い者がいた。(彼が鶏の鳴きまねをすると)鶏はすべて鳴いた。とうとう旅客を出発させた。出てからまもなく、やはり追う者がやってきたが追いつくことはできなかった。孟嘗君は帰国すると秦をうらんで韓・魏とともに秦を攻めて函谷関の内側に入った。秦は町を割譲して和平を結んだ。",
"title": "鶏鳴狗盗"
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{
"paragraph_id": 29,
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"text": "戦国四君と呼ばれた孟嘗君のエピソードである。このことから「鶏鳴狗盗」という四字熟語が生まれた。『史記』ではつまらないことしかできない者も使い道によっては役に立つという孟嘗君の先見の明をたたえる部分があるが、ここでは略されている。なお、今の「鶏鳴狗盗」の意味は「つまらないことしかできないこと、または人物」という悪いものと「そんな人物でも役に立つことがある、秀でたものが一つぐらいはある」という多少はよいものの二つがある。",
"title": "鶏鳴狗盗"
},
{
"paragraph_id": 30,
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"text": "またこの話を基にして作られたのが百人一首にも収められている、清少納言の「夜をこめて とりの空音は はかるとも よに逢坂の 関はゆるさじ 」という和歌である。",
"title": "鶏鳴狗盗"
},
{
"paragraph_id": 31,
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"text": "趙の恵文王は、かつて和氏の璧を手に入れた。秦の昭王は15の城と交換することをもちかけた。与えまいとすれば秦の強い力が恐ろしく、与えようとすればだまされることを恐れた。(そこで)藺相如は和氏の璧をささげて(秦に)行こうと申し出た。(さらに相如は)「もし城が手に入らなければ、私が璧を無事に持って帰りましょう」と言った。(相如は秦に)既に着いた。(やはり)秦王は城を提供する意思はなかった。そこで、相如はだまして璧を取り、怒りで髪が逆立った様子で柱の下にしりぞいて立ち、「私の頭と共にこの璧を砕いてしまいましょう」と言った。(こうして時間稼ぎをした後で)お供の者に璧を持たせてこっそりと先に帰らせ、自分は秦王の命令を待った。秦の昭王は相如を賢者であるとして、帰した。",
"title": "完璧而帰(「澠池之会」を含む)"
},
{
"paragraph_id": 32,
"tag": "p",
"text": "秦王は趙王と約束して澠池で会見することになった。相如も(趙王の)お供をした。酒を飲み進めていくうちに、秦王は趙王に瑟を弾いてほしいと言った。趙王はこれを弾いた。相如はまた、秦王に対して缶を打って秦の民謡を聞かせてほしいとお願いした。秦王はこれを承知しなかった。相如は「(私と王の距離は)五歩以内です。私の首の血を王に注ぎかけることもできるのですよ」と言った。(秦王の)左右にいたお付きの者は(相如を無礼であるとして)殺そうとした。相如は彼らを一喝した。お付きの者たちは皆恐れ入ってしまった。(そこで、しかたなく)秦王は一回缶を打った。秦は最後まで趙に圧力を加え(て、屈服させ)ることができなかった。また、趙も秦に対して軍備を行っていた。秦は動けなかった。",
"title": "完璧而帰(「澠池之会」を含む)"
},
{
"paragraph_id": 33,
"tag": "p",
"text": "この後の「刎頸之交」に続く物語である。いわば「藺相如と廉頗」物語の前半にあたる。「澠池之会」では、当時の常識や省略が多く、ただ現代語訳しただけではわかりにくいところが多い。ここで補足しよう。",
"title": "完璧而帰(「澠池之会」を含む)"
},
{
"paragraph_id": 34,
"tag": "p",
"text": "まず秦王が趙王に瑟を弾かせる場面である。趙王が自分から場を盛り上げるために自主的に弾くのならばともかく、秦王が趙王に弾かせるというのは、前者が後者を格下とみなしているからである。これに対して藺相如が秦に缶を打って秦の民謡を歌うようにお願いしたのは「趙王がわざわざ秦王のために演奏したのだから、今度は秦王がお返しの演奏をする」ことを演出することで秦と趙は対等な関係であることをアピールするためである。また、秦は強大だが野蛮な国とみなされており、「瑟のような楽器もなく、本来楽器でもない缶を楽器にするような野蛮な国であり、それを王の宴席でも使うみっともない国」として逆に恥をかかせようとしたのである。それがわかっているから秦王はそれを拒否したのである。",
"title": "完璧而帰(「澠池之会」を含む)"
},
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"paragraph_id": 35,
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"text": "そして、相如が「五歩の内、臣頸血を以つて大王に濺ぐを得ん」というが、これは要するに「応じなければ、自分の命と引き換えに秦王を殺すこともできる」という脅しなのである。だからこそ秦王の側近はいきりたち、秦王もいやいやながらも一回だけ缶を打つのである。",
"title": "完璧而帰(「澠池之会」を含む)"
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{
"paragraph_id": 36,
"tag": "p",
"text": "さて、この前半「完璧而帰」が完璧の語源である。璧も趙の面子も失わずに「完璧に」任務を遂行した。よくある誤字に「完壁」というのがあるが、これが間違いなのはこのエピソードからもわかるだろう。「璧を完うする」ならともかく「壁を完う」しても仕方あるまい。",
"title": "完璧而帰(「澠池之会」を含む)"
},
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"paragraph_id": 37,
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"text": "趙王は帰国してから藺相如を上卿とした。廉頗よりも上の位であった。廉頗は「私は趙の将軍となって城攻めや野戦の功績がある。相如はもともといやしい身分の者だ。ただ口先だけで私よりも上位にいる。私はこれより下にいることが恥ずかしい。私は相如に会ったらきっと辱めてやろう」と言った。相如はこれを聞いて、朝廷に出仕すべきときにはいつも病気だと言って、(出仕せずに)二人が序列争いをすることを好まなかった。外出して廉頗を遠くから見ると車を引いて隠れて避けた。相如の家来たちは皆(相如のこのような態度を)恥ずかしく思っていた。(そこで)相如は言った。「そもそも秦の威力に対しても(私はそれに屈することなく)、秦王をしかりつけて家臣たちに恥をかかせた。この相如は役立たずではあるが、どうして廉将軍を恐れるだろうか。私が思うに強大な秦が趙へ出兵しないのは、ただ私たち二人(藺相如・廉頗)がいるからだ。今この二匹の虎が闘えば、そのなりゆきは共に生きることはできず、どちらか一方は死ぬだろう。私がこのようなことをしているのは国家の急務を優先して私的なうらみごとを後回しにしているからなのだ」と。頗はこれを聞いて肌脱ぎをしてイバラを背負い(相如の家の)門にやってきて自らの罪をわびて、結局、刎頸の交わりを結んだ。",
"title": "刎頸之交"
},
{
"paragraph_id": 38,
"tag": "p",
"text": "「藺相如と廉頗」の物語の後半である。既に見たように藺相如が上卿になったのは「完璧而帰」と「澠池之会」の功績によるものだった。どちらも藺相如の機知によって趙の面子を保ち、強大な秦に屈服しない姿勢を見せたもので、その功績は軍功に劣らず大であったが、軍人として活躍していた廉頗からすれば実力のない「口舌の徒」に見えたのだろう。しかし、私怨よりも国家を重視する藺相如の態度に深い感銘と自分の言動の浅はかさを感じた廉頗は罪人のようにして藺相如の前に現れる。廉頗のはじめのセリフにも後の態度にも、彼の直情さが見えてくる。つまり、「口先だけの人間」が出世したことに対する怒りを隠さない点とその藺相如像が誤っていたことがわかると(少し大げさではあるが)率直に謝る点に廉頗の人物像が見えてくる。",
"title": "刎頸之交"
},
{
"paragraph_id": 39,
"tag": "p",
"text": "さて、この話から生まれたのが「刎頸の交わり」である。「刎頸」とは「頸を刎ねる」こと、すなわち首を切り落とすことである。そして、お互いにそうなっても後悔しない関係である。つまり、非常に強固な絆・友情のことである。そのような友を指して「刎頸の友」ともいう。",
"title": "刎頸之交"
}
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高等学校古文 > 高等学校古文/歴史書 > 十八史略 ここでは『十八史略』の中でも高校漢文で出題されやすいものだけを扱う。なお、高校の教科書や参考書では本文の一部を省略することが多い。本稿で扱う漢文もそれらに準拠している。
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[[高等学校古文]] > [[高等学校古文/歴史書]] > '''十八史略'''
ここでは『十八史略』の中でも高校漢文で出題されやすいものだけを扱う。なお、高校の教科書や参考書では本文の一部を省略することが多い。本稿で扱う漢文もそれらに準拠している。
==鼓腹撃壌==
===白文と書き下し文===
{| style="width:100%"
|valign=top style="width:50%;background:#ccf;text-indent:1em"|
帝尭陶唐氏帝嚳子也。其仁如天其知如神。就之如日、望之如雲。都平陽。茆茨不剪、土階三等。治天下五十年、不知天下治{{ruby|歟|か}}、不治{{ruby||}}歟、億兆願戴己歟、不願戴歟。問左右不知。問外朝不知。問在野不知。乃微服遊於康衢、聞童謡曰、
:立我烝民 莫匪爾極
:不識不知 順帝之則
有老人、含哺鼓腹、撃壌而歌曰、
:日出而作 日入而息
:鑿井而飲 耕田食
:帝力何有於我哉
尭立七十年、有九年之水。使鯀治之。九載不績。尭老倦于勤。四嶽挙舜、摂行天下事。尭子丹朱不肖。乃薦舜於天。尭崩、舜即位。
|valign=top style="width:50%;background:#fcc;text-indent:1em"|
帝{{ruby|尭|げう}}<sup>[[#1_1|1]]</sup>陶唐氏は帝{{ruby|嚳|こく}}の子なり。その仁は天の如くその知は神の如し。これに就けば日の如く、これを望めば雲の如し。平陽に都す。{{ruby|茆茨|ぼうし}}{{ruby|剪|き}}らず。土階は三等のみ<sup>[[#1_2|2]]</sup>。天下を治むること五十年、天下治まるか、治まらざるか、億兆<sup>[[#1_3|3]]</sup>己を戴くことを願ふか願はざるかを知らず。左右に問ふに知らず。外朝に問ふに知らず。在野に問ふに知らず。{{ruby|乃|すなは}}ち微服<sup>[[#1_4|4]]</sup>して康衢に遊び、童謡を聞くに{{ruby|曰|いは}}く、「我が{{ruby|烝|じよう}}民を立つるは、{{ruby|爾|なんぢ}}の極に{{ruby|匪|あら}}ざるなし。{{ruby|識|し}}らず知らず帝の則に従ふ」と。老人有り。{{ruby|哺|ほ}}を含み腹を鼓し、壌を撃ちて歌ひて曰く、「日出て作し、日入りて{{ruby|息|いこ}}ふ。井を{{ruby|鑿|うが}}ちて飲み、田を耕して食らふ。帝力何ぞ我に有らんや」と。
尭立ちて七十年、九年の水有り。{{ruby|鯀|こん}}をして之を治めしむ。九載<sup>[[#1_5|5]]</sup>績あらず。尭老いて勤めに倦む。四嶽<sup>[[#1_6|6]]</sup>{{ruby|舜|しゅん}}<sup>[[#1_7|7]]</sup>を挙げて、天下の事を摂行せしむ。尭の子丹朱不肖<sup>[[#1_8|8]]</sup>なり。乃ち舜を天に薦む。尭崩じ<sup>[[#1_9|9]]</sup>、舜位に即く。
|}
# 尭 尭は伝説上の[[W:天子|天子]]。特に儒教では理想の君主としてあがめられる。
# 土階三等 天子の宮殿にある階段は本来石造りで9段ある。だからこれは大変質素なものである。
# 億兆 人民のこと。
# 微服 直訳すれば「粗末な服」。意訳すると「おしのび」。
# 九載 九年間
# 四嶽 もともとは泰山(東岳)・華山(西岳)・衡山(南岳)・恒山(北岳)の四つの霊峰。これから転じて東西南北の諸侯の長官を意味する。
# 舜 尭と並ぶ伝説上の天子。儒教では先の尭とセットで尭舜と呼び、どちらも理想的な君主としてあがめられる。
# 不肖 親に似ないこと。さらに、愚か者の意味もある。
# 崩ず 天子の死。崩御。
===現代語訳===
帝尭陶唐氏は帝嚳の子である。そのいつくしみの心は天のよう(にゆきわたるもの)で、その知恵は神のようだった。尭に近づくと太陽のようであり、遠くから眺めると(恵みの雨をもたらす)雲のようだった。平陽を都とした。宮殿のかやぶき屋根の端は切りそろえず、階段は三段のみだった。天下を治めること50年になったが、世の中が(平和に)治まっているのかいないのか、人民は自分を天子として戴くことを願っているのかいないのかを知らなかった。側近のものに聞いてもわからない。政治を行う者に聞いてもわからない。民間の者に聞いてもわからない。そこでおしのびで町の大通りへ出かけて行くと童謡が聞こえてきた。(それは)「民衆の暮らしを成り立たせているのは帝尭の偉大な恩恵にほかならない。(民は)知らず知らずのうちに帝のお手本に従っている」(というものだった)。老人がいた。口中に食べ物をほおばり、腹鼓を打ち、壌を撃って歌って言うことには、「日が出れば働き、日が沈めば帰って休む。井戸を掘って水を飲み、田んぼを耕して食べる。帝尭の力(おかげ)などどうして俺たちに関係あろうか(いや、ない)」と。
帝尭が即位して70年になった。9年も洪水が引かなかった。鯀に治水の仕事をさせた。(しかし)9年間も実績をあげられなかった。帝尭も年をとって政治に飽きてきた。四嶽の官が舜を推薦したので、彼に政治を代行させた。尭の子丹朱は親に似ない馬鹿息子だった。そこで舜を天に推薦した。帝尭が崩御すると、舜が即位した。
===解説===
尭が大変理想的な天子であったことを示す文章である。まず「茆茨不剪、土階三等」は天子として大変質素であると述べたが、ここには単にぜいたくをしないというだけでなく、人々になるべく負担をかけないようにしたという意味も含まれる。
誤解されやすいのは老人の歌である。現代の価値観からすると尭をないがしろにしているように見えるが、ここでは尭の仁徳が人々に強く意識されることなく、ごくごく自然に溶け込んでいることを示しているのである(ついでにいうと、側近から民間の者まで尭に世の中が治まっているかどうか聞かれてもわからなかったとされているが、これも尭の仁徳があまりに自然であり、これが特別なことだと思わなかったからである)。こうした「偉大さを世間に知らしめる」というのではなく「自由で豊かな生活を送れる世の中を、ごく自然な形で作り上げる」というのは現代ではなかなか理解しにくいところであるため、テストの際、本文の意図に関する問題で引っかかりやすい。
また、尭が年老いて自分の息子ではなく、賢者とされた舜に天子の位を譲ったことも注目したい。ここで中国における理想的な王朝交代である[[W:禅譲|禅譲]]が行われたのだ。この尭から舜への「政権移行」と比較して、次の「采薇之歌」を見てみよう。
==采薇之歌==
===白文と書き下し文===
{| style="width:100%"
|valign=top style="width:50%;background:#ccf;text-indent:1em"|
西伯卒、子発立。是為武王。武王東観兵至於盟津。是時諸侯不期而会者八百。皆曰、「紂可伐矣。」王不可引帰。紂不悛。王乃伐紂、載西伯木主以行。伯夷・叔斉叩馬諫曰、「父死不葬、爰及干戈。可謂孝乎。以臣弑君、可謂仁乎。」左右欲兵之。太公曰、「義士也。」扶而去之。王既滅殷為天子、追尊古公為太王、公季為王季、西伯為文王。天下宗周。伯夷・叔斉恥之、不食周粟。隠於首陽山、作歌曰、
:登彼西山兮<sup>[[#2_1|1]]</sup> 采其薇矣
:以暴易暴兮 不知其非矣
:神農虞夏忽焉没兮 我安適帰矣
:于嗟徂兮 命之衰矣
遂餓而死。
|valign=top style="width:50%;background:#fcc;text-indent:1em"|
{{ruby|西伯|せいはく}}<sup>[[#2_2|2]]</sup>{{ruby|卒|しゆつ}}<sup>[[#2_3|3]]</sup>し、子の{{ruby|発|はつ}}立つ。是れを武王<sup>[[#2_4|4]]</sup>と為す。武王東のかた兵を{{ruby|観|しめ}}して{{ruby|盟津|まうしん}}<sup>[[#2_5|5]]</sup>に至る。是の時諸侯期せずして会する者八百。皆曰く、「{{ruby|紂|ちう}}<sup>[[#2_6|6]]</sup>{{ruby|伐|う}}つ{{ruby|可|べ}}し」と。王{{ruby|可|き}}かずして引きて帰る。紂{{ruby|悛|あらた}}めず。王乃ち紂を伐たんとし、西伯の{{ruby|木主|ぼくしゆ}}<sup>[[#2_7|7]]</sup>を載せて以て行く。{{ruby|伯夷|はくい}}・{{ruby|叔斉|しゆくせい}}馬を{{ruby|叩|ひか}}へて{{ruby|諫|いさ}}めて曰く、「父死して葬らず、{{ruby|爰|ここ}}に{{ruby|干戈|かんくわ}}に及ぶ。孝と呼ぶ可けんや。臣を以って君を{{ruby|弑|しい}}す、仁と{{ruby|謂|い}}ふ可けんや」と。左右之を兵せん<sup>[[#2_8|8]]</sup>と欲す。太公<sup>[[#2_9|9]]</sup>曰く、「義士なり」と。{{ruby|扶|たす}}けて之を去らしむ。王既に殷を滅ぼして天子と為し、古公<sup>[[#2_10|10]]</sup>を追尊<sup>[[#2_11|11]]</sup>して{{ruby|太王|たいわう}}と為し、公季<sup>[[#2_12|12]]</sup>を王季と為し、西伯を文王と為す。天下周を{{ruby|宗|そう}}<sup>[[#2_13|13]]</sup>とす。伯夷・叔斉之を恥ぢ、周の{{ruby|粟|ぞく}}<sup>[[#2_14|14]]</sup>を食らはず。首陽山<sup>[[#2_15|15]]</sup>に隠れ、歌を作りて曰く、
彼の西山に登り 其の{{ruby|薇|び}}<sup>[[#2_16|16]]</sup>を{{ruby|采|と}}る
暴を以って暴に{{ruby|易|か}}へ 其の非を知らず
{{ruby|神農|しんのう}}<sup>[[#2_17|17]]</sup>・{{ruby|虞|ぐ}}<sup>[[#2_18|18]]</sup>・{{ruby|夏|か}}<sup>[[#2_19|19]]</sup>{{ruby|忽焉|こつえん}}として没しぬ 我{{ruby|安|いづ}}くにか{{ruby|適帰|てきき}}せん
{{ruby|于嗟|ああ}}{{ruby|徂|ゆ}}かん {{ruby|命|めい}}の衰へたるかな、と。
遂に餓ゑて死せり。
|}
#兮 主に詩賦に用いる置き字。
#西伯 直訳では「西の諸侯の長」の意味。ただし、ここでは周の[[W:文王|文王]](公)・姫昌をさす。
#卒 死ぬこと。
#武王 周の武王・姫発のこと。周の創始者。
#盟津 黄河の渡し場。今の河南省孟県の南とされる。
#紂 [[W:殷|殷]]の最後の王、紂王のこと。暴君として知られる。
#木主 [[W:位牌|位牌]]。
#兵す ここでは殺すという意味。
#太公 太公望・呂尚のこと。周の文王・武王の参謀として仕えたとされる。
#古公 武王の曽祖父。
#追尊 死者をあがめて後から尊号を送ること。
#公季 武王の祖父。
#宗 もともとの意味は「本家・主人」。転じて、天子とすること。
#粟 もみ殻のついた米。転じて、扶持米・俸禄(現代流に言えば給料)。
#首陽山 西山と同じ。山西省にある山。
#薇 わらび、ぜんまい。[[W:シダ植物|シダ植物]]で山菜の一種。わらびの根からはわずかにデンプンが取れる。
#神農 [[W:三皇|三皇]]の一人。薬草を探して人民を病気から救ったといわれる。
#虞 舜のこと。
#夏 中国最古の王朝とされる(ただし科学的に証明されていない)夏王朝の創始者・禹(う)のこと。黄河の治水に成功したことをもって舜より天子を禅譲された。
===現代語訳===
西伯が亡くなり、子の発が位についた。これが武王である。武王は(紂王を反省させるために)軍事力を示しながら、盟津までやってきた。このとき、諸侯は約束したわけでもないのに集まった者が800人にも達した。皆「紂王を討伐すべきです」と言った。(しかし)武王はそれを承知せずに自国に引き上げた。(ところがそれでも)紂王は反省して行いを改めなかった。(ついに)武王は紂王を討伐しようと決心して、西伯の位牌を([[W:チャリオット|戦車]]に)載せて出発しようとした。伯夷と叔斉は馬の手綱を取って諌めて言った。「父君が亡くなられてまだ葬式も終わらないのに戦争をなさろうとしています。これを『孝』と言えるでしょうか。臣下の者が主君を殺そうとしています。これを『仁』と言えるのでしょうか。」(武王の)側近たちはこの二人を殺そうとした。太公は「正義の人である」と言った。(太公は)二人を助けてその場から立ち去らせた。(さて、)王はすでに殷を滅ぼして天子となり、古公には太王と、公季を王季と、西伯を文王と[[W:諡|おくりな]]した。天下(の者)は周を天子とした。伯夷・叔斉はこれを恥として、周の俸禄を受けようとせず、首陽山に隠れ、歌を作った。
:あの西山に登って、そこのぜんまいを採っている。
:(武王は)乱暴な行為で(紂王の)暴虐な行為にとってかわった。(しかも武王は)その悪さを理解しない。
:神農・虞・夏(のような理想的な時代は)たちまち過ぎ去ってしまい、われわれはどこでこの身を落ち着けたらよいのか。
:ああ、もう死のう。わが運命は衰えてしまった。
とうとう(二人は)餓死した。
===解説===
先ほどの「鼓腹撃壌」で行われた禅譲に対して、こちらでは武力によって暴君を倒す「放伐」が行われた。しかし、放伐を良しとしない伯夷・叔斉は命がけでこれを止めようとする。「臣下が君主を殺すことは不正であるし、暴力に暴力で対抗するのは過ちだ」というわけである。一度は太公望・呂尚によって助けられるが、結局は自分の信念を曲げずに(事実上)自殺してしまう。
さて、この伯夷・叔斉は兄弟であり(そもそも「伯」は兄、「叔」は弟の意味)、もともとは孤竹君という諸侯の子だった。父の死後、兄弟で位の譲り合いをして、とうとう二人とも地位を継承せずに国を去ったという経歴の持ち主である。この前日談と二人の最期はその後、いろいろな人物に影響を与え、その評価も賛否両論であった。特に司馬遷は『史記』の列伝(個々の人物伝や異民族の民俗集)のトップにこの二人を挙げて、正しい人が困難に遭遇することを「天道是か非か」と問いかけているのは特に有名である。また、日本でも[[W:徳川光圀|徳川光圀]]が若い頃に影響を受けたことでも有名である。
== 鶏口牛後 ==
:(けいとう ぎゅうご)
「合従連衡」(がっしょう れんこう)ともいう。
===白文と書き下し文===
{| style="width:100%"
|valign=top style="width:50%;background:#ccf;text-indent:1em"|
秦人恐喝諸侯求割地。有洛陽人蘇秦。遊説秦恵王、不用。乃往説燕文候、与趙従親。燕資之、以至趙。説粛候曰、「諸侯之卒、十倍於秦。并力西向、秦必破矣。為大王計、莫若六国従親以擯秦。」粛候乃資之、以約諸侯。蘇秦以鄙諺、説諸侯曰、「寧為鶏口、無為牛後。」於是六国従合。
蘇秦者、師鬼谷先生。初出遊、困而帰。妻不下機、嫂不為炊。至是、為従約長、并相六国。行過洛陽。車騎輜重、擬於王者。昆弟妻嫂、側目不敢視、俯伏侍取食。蘇秦笑曰、「何前倨而後恭也」。嫂曰、「見季子位高金多也」。秦喟然歎曰、「此一人之身。富貴則親戚畏懼之、貧賎則軽易之。況衆人乎。使我有洛陽負郭田二頃、豈能佩六国相印乎。」於是、散千金、以賜宗族朋友。既定従約帰趙。粛侯封為武安君。其後、秦使犀首欺趙、欲破従約。斉魏伐趙。蘇秦恐去趙、而解従約。
魏人有張儀者。与蘇秦同師。嘗遊楚、為楚相所辱。妻慍有語。儀曰、「視吾舌、尚在否。」蘇秦約従時、激儀使入秦。儀曰、「蘇君之時、儀何敢言。」蘇秦去趙而従解。儀専為横、連六国以事秦。
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{{ruby|秦人|しんひと}}諸侯を恐喝して地を割かんことを求む。洛陽の人蘇秦有り。秦の恵王に遊説して用ゐられず。乃ち往きて燕の文候に説き、趙と{{ruby|従親|しやうしん}}<sup>[[#4_1|1]]</sup>せしむ。燕之に資し、以て趙に至らしむ。粛候に説きて曰く、「諸侯の卒、秦に十倍す。力を{{ruby|并|あは}}せて西に向かはば、秦必ず破れん。大王の為に計るに、六国従親して以て秦を{{ruby|擯|しりぞ}}くるに若くは莫し」と。粛候乃ち之に資し、以て諸侯に約せしむ。蘇秦{{ruby|鄙諺|ひげん}}<sup>[[#4_2|2]]</sup>を以て諸侯に説きて曰く、「寧ろ鶏口と為るとも、牛後と為ること無かれ」と。是に於いて六国従合す。
{{ruby||}}
蘇秦は、鬼谷先生<sup>[[#4_3|3]]</sup>を師とす。初め出遊し、困しみて帰る。妻は{{ruby|機|き}}を下らず、{{ruby|嫂|あによめ}}は為に{{ruby|炊|かし}}がず。是に至り、従約の長となり、六国に并せ相<sup>[[#4_4|4]]</sup>たり。行きて洛陽を過ぐ。{{ruby|車騎輜重|しやきしちやう}}、王者に擬す。昆弟妻嫂、目を{{ruby|側|そば}}めて敢て視ず、{{ruby|俯伏|ふふく}}して侍して食を取る。蘇秦笑ひて曰はく、「何ぞ前には{{ruby|倨|おご}}りて後には恭しきや」と。嫂曰はく、「季子の位高く金多きを見ればなり」と。秦{{ruby|喟然|きぜん}}<sup>[[#4_5|5]]</sup>として歎じて曰はく、「此れ一人之身なり。富貴なれば則ち親戚も之を畏懼し、貧賎なれば則り之を軽易す。{{ruby|況|いは}}んや衆人をや。我をして洛陽負郭の田二頃<sup>[[#4_6|6]]</sup>有らしめば、豈に能く六国の相印を{{ruby|佩|お}}びんや」と。是に於いて、千金を散じ、以て宗族朋友に賜ふ。既に従約を定めて趙に帰る。粛侯封じて武安君と為す。其の後、秦犀首<sup>[[#4_7|7]]</sup>をして趙を欺かしめ、従約を破らんと欲す。斉魏、趙を伐つ。蘇秦恐れて趙を去り、{{ruby|而|しかう}}して従約解けぬ。
魏人に張儀といふ者有り。蘇秦と師を同じくす。嘗て楚に遊び、楚相の辱しむる所と為る。妻{{ruby|慍|いか}}りて語有り。儀曰はく、「吾が舌を視よ、尚ほ在りや否や」と。蘇秦従を約せし時、儀を激して<sup>[[#4_8|8]]</sup>秦に入らしむ。儀曰はく、「蘇君の時、儀何ぞ敢へて言はん」と。蘇秦趙を去りて従解けぬ。儀専ら横<sup>[[#4_9|9]]</sup>を為し、六国を連ねて以て秦に事へしむ。
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# 従親 「従」は「縦」と同じで、ここでは南北の意味。よって「従親」は南北の同盟をさす。
# 鄙諺 世間のことわざ。
# 鬼谷先生 姓は王、名は詡(く)。現河南省登封県の鬼谷にいたために鬼谷先生と号した。蘇秦・張儀の師であるため、縦横家の祖とされる。著作として『鬼谷子』を著したとされるが疑わしい。
# 相 政治家のトップである宰相のこと。「相たり」で「宰相になる」と解する。
# 喟然 嘆く様子。がっかりして。
# 「洛陽負郭の田二頃」 「負」は背、「郭」は外城の意味。このことから「洛陽の外城を背にした」となる。さらに城に近い田は良い田だったとされる。「頃」は面積の単位で、1頃は約170[[W:アール (単位)|a]](一説には約280a)。
# 犀首 秦の役職。ここでは遊説家だった[[W:公孫衍|公孫衍]]のこと。
# 激す 刺激する。発奮させる。
# 横 「衡」と同じ意味で東西をさす。
====現代語訳====
秦の国は(ますます強大化して)諸侯をおどして土地を割譲させようとした。洛陽の人に蘇秦(という人)がいた。彼は秦の恵王に遊説したが採用されなかった。そこで燕の文候に(自説を)説いて趙と南北同盟を結ばせようとした。燕は(その説に賛成して)資金を出して、趙へ行かせた。(趙の)粛候に「諸侯の兵力を合わせると秦の十倍になります。力を合わせて西に向かえば、秦は必ず敗北します。王様のために計画を立てますと、六国が南北同盟を結んで秦(の圧力)をはねのけるにこしたことはありません」と説いた。粛候は(その説に賛成して)蘇秦に資金を提供して諸侯に同盟を結ばせた。蘇秦は卑近なたとえを用いて諸侯に説いて言った。「鶏の口になったとしても、牛の尻になってはいけません」と。こうして六国は南北連合を結ばせた。
(さて、話を戻して、かつて)蘇秦は鬼谷先生に習っていた。初めに(秦に)遊説する為に故郷を出たが、困窮の果てに帰ってきた。(しかし)妻は、はたおり機を下りず、兄嫁は彼の為に食事を作らなかった。その後、連合の長となり、六国の宰相を兼ねることになった。(旅の途中で)洛陽を通り過ぎた(ときのこと)。彼の行列の車や馬は、王のようであった。
兄弟や妻、兄嫁などは(恐れ入って)彼から目をそらし、まともに見ることができなかった。ただ平身低頭で付き従い、食事の給仕をした。蘇秦は笑って言った。「どうして前は威張っていたのに、今度はうやうやしいのか」と。兄嫁は「あなたの身分が高く、金持ちになったのを見たからです」と言った。蘇秦はがっかりしてため息をついて言った。「私は同一人物であるのに、
裕福で身分が高ければ親戚も恐れてびくびくし、貧しく身分も低ければ軽んじあなどる。まして一般の民衆はなおさらだ。
もし、私に洛陽郊外の良田が二頃あれば(安穏としていられたのだから)、六国の宰相の印を腰につけることができただろうか」と。そこで、莫大な金をばらまいて、親族や友人に与えた。やがて蘇秦は同盟を結び終えて、趙に帰った。粛侯は彼に領土を与え、武安君とした。その後、秦は犀首に命じて、趙をあざむき同盟を破壊しようとした。(その計略によって)斉と魏は趙を攻撃した。蘇秦は(その様子を見て)恐れて趙を去ったため、南北の六国同盟は消滅してしまった。
(さて、今度は)魏の国の人に張儀という者がいた。蘇秦と同じ鬼谷先生に師事した。かつて、楚に遊説した際、楚の宰相に恥をかかされた。妻は怒って文句を言った。張儀は「私の舌を見ろ、まだちゃんとあるか(もしあるならばきっと名誉を挽回してやる)」と言った。蘇秦が南北六国の同盟を結んだとき、(蘇秦は)張儀を怒らせ(ると同時に発奮させ)て秦に行くよう仕向けた。張儀はこう言った、「蘇君が健在なうちは、どうして私は(彼の策に反するような)自説を説くだろうか(いや、そんなことはしない)」と。蘇秦が趙を去って、南北六国の同盟は崩れた。(そこで、ついに)張儀はもっぱら連衡を説いて、六国を横に連ねてそれぞれを秦に仕えさせた。
==== 解説 ====
この話の中で少しわかりにくいのは張儀が「蘇君の時、儀何ぞ敢へて言はん(蘇君が健在なうちは、どうして私は彼の策に反するような自説を説くだろうか)」といったことだろう。
まず蘇秦の説いた「合従」について見てみよう。これは秦以外の全ての国々が協力して秦に対抗する作戦である。それに対して張儀が説いた「連衡」は秦が六国それぞれと同盟を結ぶことで、六国をばらばらにすると同時に事実上、秦に服属させる外交戦略である。蘇秦・張儀によって七国の同盟関係が変化した(「対秦包囲網」から「秦への従属政策」へ)ことから二人が行った外交戦略の名前をとって「合従連衡」という言葉が生まれた。現代では立場や目的が異なる団体や人物が一時の利害から協力すること(そして、それがすぐに破綻ないし変化しそうなこと)を指す。
このあたりは『[[高等学校古文/歴史書/史記|史記]]』の「蘇秦列伝」「張儀列伝」に詳しいのだが、少し述べる。蘇秦は合従が秦によって破られるのをおそれ、同門の張儀を秦に派遣することで合従を有利に運ぼうとした。しかも、ただ派遣するだけでなく侮辱して怒らせ、発奮させると同時に活動資金に困っている張儀をひそかに支援して秦に行かせて、恵王に仕えられるようにした。張儀は後日、このことに気付き、蘇秦への恩義と深い洞察への感服から蘇秦が健在なうちは合従策に手を出さないことにしたといわれる。
==先従隗始==
===白文と書き下し文===
{| style="width:100%"
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燕人立太子平為君。是為昭王。弔死問生、{{ruby||}}卑辞厚幣、以招賢者。問{{ruby||}}郭隗曰、「斉因孤之国乱、而襲破燕。孤極知燕小不足以報。誠得賢士与共国以雪先王之恥、孤之願也。先生視可者。得身事之。」
隗曰、「古之君有以千金使涓人求千里馬者。買死馬骨五百金而返。君怒。涓人曰、『死馬且買之。況生者乎馬今至矣。』不期年、千里馬至者三。今王必欲致士、先従隗始。況賢於隗者、豈遠千里哉。」
於是昭王為隗改築宮、師事之。於是士争趨燕。
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{{ruby|燕人|えんひと}}太子平を立てて君と為す。是れを昭王と為す。死を弔ひ生を問ひ、辞を{{ruby|卑|ひく}}くし幣<sup>[[#7_1|1]]</sup>を厚くして、以つて賢者を招く。{{ruby|郭隗|かくくわい}}に問ひて曰はく、「斉は孤<sup>[[#7_2|2]]</sup>の国の乱るるに因りて、襲ひて燕を破る。孤極めて燕の小にして以つて報ずるに足らざるを知る。誠に賢士を得て与に国を共にし、以つて先王の恥を{{ruby|雪|すす}}がんことは、孤の願ひなり。先生可なる者を{{ruby|視|しめ}}せ。身之に{{ruby|事|つか}}ふることを得ん。」と。
隗曰はく、「{{ruby|古|いにしへ}}の君に千金を以つて{{ruby|涓人|けんじん}}<sup>[[#7_3|3]]</sup>をして千里の馬<sup>[[#7_4|4]]</sup>を求めしむる者有り。死馬の骨を五百金に買ひて返る。君怒る。涓人曰はく、『死馬すら且つ之を買ふ。{{ruby|況|いは}}んや生ける者をや。馬今に至らん』と。期年<sup>[[#7_5|5]]</sup>ならずして、千里の馬至る者三有り。今、王必ず士を致さんと欲せば、{{ruby|先|ま}}づ隗より始めよ。況んや隗より賢なる者、豈に千里を遠しとせんや。」と。
是に於いて昭王隗の為に改めて宮を築き、之に師事す。是に於いて士<sup>[[#7_6|6]]</sup>争ひて燕に{{ruby|趨|おもむ}}く。
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# 幣 礼物。
# 孤 王侯の謙遜した一人称。特に喪中(死者を弔う間)に使う。
# 涓人 「涓」は「潔」の意味。王の左右にいて清掃をつかさどる者。
# 千里の馬 古来より中国では、最高の名馬は一日に千里走るとされた。なお、当時の中国の1里は540m。
# 期年 一年。
# 士 賢士・賢者。
===現代語訳===
燕の国は太子の平を立てて王とした。これが昭王である。戦死者を弔い、生存者を見舞い、へりくだった言葉遣いをし、多くの礼物を用意して、賢者を招聘しようとした。昭王は郭隗にたずねて、「斉はわが国の混乱につけこんで、燕を攻め破った。私は燕が小国で、報復できないことをよく承知している。(そこで)ぜひとも賢者を味方に得て、その人物と共に政治を行い、先代の王の恥をすすぐことが、私の願いである。先生、それにふさわしい人物を推薦していただきたい。私自身その人物を師としてお仕えしたい」と言った。
郭隗は、「昔の王で、涓人に千金を持たせて、一日に千里走る名馬を買いに行かせた者がおりました。(ところが、涓人は)死んだ馬の骨を五百金で買って帰って来ました。王は怒りました。涓人は言いました『(名馬であれば)死んだ馬の骨でさえ(大金を出して)買ったのです。まして生きている馬だったらなおさら(高く買うに違いないと世間の人は思うことでしょう)。千里の馬はすぐにやって来ます』と。一年もたたないうちに、千里の馬が三頭もやって来ました。今、王がぜひとも賢者を招き寄せたいとお考えならば、まずこの隗からお始めください。(そうしたら)私より賢い人は、どうして千里の道を遠いと思いましょうか。(いや、遠いと思わずにやって来るでしょう。)」と答えた。
そこで昭王は、郭隗のために新たに邸宅を造って郭隗に師事した。その結果、賢者たちは先を争って燕に駆けつけた。
===解説===
「隗より始めよ」という故事成語の基になった話である。もともとこの話からわかるように「私からまず使ってください」という自薦の言葉だったのが、だんだん意味が変化して「言い出した人物から物事を始めるべき」という意味で使われることが多くなっている。
気をつけたいのは郭隗のたとえ話である。「死んだ馬」といってもなんでもよい訳ではない。名馬だからこそ死んでも価値がある、まして生きた名馬ならもっと価値があるということである。「どこぞの馬の骨」でも良いわけではない。ここに郭隗の(いくらか謙遜の混じった)自己推薦が見えてくるようである。
さて、ここでは省略したが、この郭隗の策は大当たりして、後に戦国時代の名将とされる[[w:楽毅|楽毅]]が燕にやってくる。そして昭王の望んだとおり燕は斉に猛反撃を行い、楽毅の活躍によって斉の70あまりの城を奪ったという。
==鶏鳴狗盗==
===白文と書き下し文===
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|valign=top style="width:50%;background:#ccf;text-indent:1em"|
靖郭君田嬰者、斉宣王之庶弟也。封於薛。有子曰文。食客数千人。名声聞於諸侯。号為孟嘗君。秦昭王、聞其賢、乃先納質於斉、以求見。至則止、囚欲殺之。孟嘗君使人抵昭王幸姫求解。姫曰、「願得君狐白裘。」蓋孟嘗君、嘗以献昭王、無他裘矣。客有能為狗盗者。入秦蔵中、取裘以献姫。姫為言得釈。即馳去、変姓名、夜半至函谷関。関法、鶏鳴方出客。恐秦王後悔追之。客有能為鶏鳴者。鶏尽鳴。遂発伝。出食頃、追者果至、而不及。孟嘗君、帰怨秦、与韓魏伐之、入函谷関。秦割城以和。
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{{ruby|靖郭|せいくわ}}君{{ruby|田嬰|でんえい}}なる者は、斉の宣王の庶弟<sup>[[#3_1|1]]</sup>なり。薛<sup>[[#3_2|2]]</sup>に封ぜらる。子有り文と曰ふ。食客数千人。名声諸侯に聞こゆ。号して{{ruby|孟嘗君|まうしやう}}と為す。秦の昭王、其の賢を聞き、{{ruby|乃|すなは}}ち先づ質を斉に納れ、もって{{ruby|見|まみえ}}んことを求む。至れば則ち止め、{{ruby|囚|とら}}へて之を殺さんと欲す。孟嘗君人をして昭王の幸姫<sup>[[#3_3|3]]</sup>に{{ruby|抵|いた}}り解かんことを求めしむ。姫曰く、「願はくは君の{{ruby|狐白裘|こはくきう}}<sup>[[#3_4|4]]</sup>を得ん」と。{{ruby|蓋|けだ}}し孟嘗君、{{ruby|嘗|かつ}}てもって昭王に献じ、他の裘無し。客に{{ruby|能|よ}}く狗盗を為す者有り。秦の蔵中に入り、裘を取りて姫に献ず。姫為に言ひて{{ruby|釈|ゆる}}さるるを得たり。即ち馳せ去り、姓名を変じ夜半に函谷関<sup>[[#3_5|5]]</sup>に至る。関の法、鶏鳴きて方に客を出だす。秦王の後に悔いて之を追はんことを恐る。客に能く鶏鳴を為す者有り。鶏{{ruby|尽|ことごと}}く鳴く。遂に伝を発す。出でて{{ruby|食頃|しよくけい}}にして、追う者果たして至るも及ばず。孟嘗君、帰りて秦を怨み、韓魏と之を伐ち函谷関に入る。秦城を割きて以て和す。
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# 異母弟。
# 現在の山東省滕州。
# お気に入りの女官。寵姫。
# 狐のわきの白い毛だけを集めて作った衣。一着に狐が一万匹必要と言われるほど非常に希少なものであった。
# 現在の河南省にあった関所。秦の都・咸陽(後の長安。現在の西安市)の東に建てられた。
===現代語訳===
靖郭君田嬰という人は斉の宣王の異母弟である。薛に領地をもらって領主となった。子どもがいて(その名を)文という。食客は数千人いた。その名声は諸侯に伝わっていた。孟嘗君と呼ばれた。秦の昭王がその賢明さを聞いて、人質を入れて会見を求めた。(昭王は孟嘗君が)到着するとその地にとどめて、捕らえて殺そうとした。孟嘗君は配下に命じて昭王の寵姫へ行かせて解放するように頼ませた。寵姫は「孟嘗君の狐白裘がほしい」と言った。実は孟嘗君は狐白裘を昭王に献上していて狐白裘はなかった。食客の中にこそ泥の上手い者がいた。秦の蔵の中に入って狐白裘を奪って寵姫に献上した。寵姫は(孟嘗君の)ために口ぞえをして釈放された。すぐに逃げ去って、氏名を変えて夜ふけに函谷関についた。関所の法では鶏が鳴いたら旅人を通すことになっていた。秦王が後で(孟嘗君を釈放したのを)後悔して追いかけてくることを恐れた。食客に鶏の鳴きまねの上手い者がいた。(彼が鶏の鳴きまねをすると)鶏はすべて鳴いた。とうとう旅客を出発させた。出てからまもなく、やはり追う者がやってきたが追いつくことはできなかった。孟嘗君は帰国すると秦をうらんで韓・魏とともに秦を攻めて函谷関の内側に入った。秦は町を割譲して和平を結んだ。
===解説===
戦国四君と呼ばれた孟嘗君のエピソードである。このことから「鶏鳴狗盗」という四字熟語が生まれた。『史記』ではつまらないことしかできない者も使い道によっては役に立つという孟嘗君の先見の明をたたえる部分があるが、ここでは略されている。なお、今の「鶏鳴狗盗」の意味は「つまらないことしかできないこと、または人物」という悪いものと「そんな人物でも役に立つことがある、秀でたものが一つぐらいはある」という多少はよいものの二つがある。
またこの話を基にして作られたのが百人一首にも収められている、清少納言の「夜をこめて とりの空音は はかるとも よに逢坂の 関はゆるさじ 」という和歌である。
==完璧而帰(「澠池之会」を含む)==
===白文と書き下し文===
{| style="width:100%"
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趙恵文王時、嘗得楚和氏璧。秦昭王、請以十五城易之。欲不与、畏秦強、欲与、恐見欺。藺相如願奉璧往。曰、「城不入、則臣請、完璧而帰。」既至。秦王無意償城。相如乃紿取璧、怒髪指冠、卻立柱下曰、「臣頭与璧倶砕。」遣従者懐璧、閒行先帰、身待命於秦。秦昭王賢而帰之。
秦王約趙王会澠池。相如従。及飲酒、秦王請趙王鼓瑟。趙王鼓之。相如復請秦王撃缶為秦声。秦王不肯。相如曰、「五歩之内、臣得以頸血濺大王。」左右欲刃之。相如叱之。皆靡。秦王為一撃缶。秦終不能有加於趙。趙亦盛為之備。秦不敢動。
|valign=top style="width:50%;background:#fcc;text-indent:1em"|
趙の恵文王の時、{{ruby|嘗|かつ}}て楚の{{ruby|和氏|くわし}}の{{ruby|璧|へき}}<sup>[[#5_1|1]]</sup>を得たり。秦の昭王、十五城を以つて之に易へんことを請ふ。与へざらんと欲すれば、秦の強きを畏れ、与へんと欲すでば、欺かれんことを恐る。{{ruby|藺相如|りんしやうじよ}}璧を奉じて往かんと願ふ。曰はく、「城入らずんば、則ち臣請ふ、壁を{{ruby|完|まつた}}うして帰らん」と。既にして至る。秦王城を償ふに意無し。相如{{ruby|乃|すなは}}ち{{ruby|紿|あざむ}}きて璧を取り、怒髪冠を指し<sup>[[#5_2|2]]</sup>、柱下に{{ruby|卻立|きやくりつ}}<sup>[[#5_3|3]]</sup>して曰はく、「臣の頭璧と倶に砕けん」と。従者をして壁を{{ruby|懐|いだ}}きて{{ruby|閒行|かんかう}}<sup>[[#5_4|4]]</sup>して先づ帰らしめ、身は命を秦に待つ。秦の昭王賢として之を帰す。
秦王趙王に約して{{ruby|澠池|めんち}}<sup>[[#5_5|5]]</sup>に会す。相如従ふ。酒を飲むに及び、秦王趙王に{{ruby|瑟|しつ}}<sup>[[#5_6|6]]</sup>を鼓せんことを請ふ。趙王之を鼓す。相如復た秦王に{{ruby|缶|ふ}}<sup>[[#5_7|7]]</sup>を撃ちて秦声を為さんことを請ふ。秦王{{ruby|肯|がへ}}んぜず。相如曰はく、「五歩の内、臣頸血を以つて大王に{{ruby|濺|そそ}}ぐを得ん」と。左右之を{{ruby|刃|じん}}せん<sup>[[#5_8|8]]</sup>と欲す。相如之を叱す。皆{{ruby|靡|なび}}く。秦王為に一たび缶を撃つ。秦{{ruby|終|つひ}}に趙に加ふる有る能はず。趙も亦盛んに之が備へを為す。秦{{ruby|敢|あ}}へて動かず。
|}
# 和氏の璧 楚の卞和が見つけたとされる宝石([[W:ヒスイ]])。この逸話から「連城之璧」とも呼ばれるようになる。
# 怒髪冠を指し 髪が逆立ち冠をつくほどの怒りの様子。
# 卻立 しりぞいて立つ。
# 閒行 人目につかず、密かに行くこと。
# 澠池 現河南省澠池県。当時は韓の領土。
# 瑟 琴の一種。当時、趙の都である邯鄲の遊女たちが盛んに引いていた。
# 缶 素焼きの酒器。当時、秦ではこれを打って歌の調子をとった。なお、音読みでは「フ」だが訓読みでは「ほとぎ」。
# 刃 刀剣で切り殺すこと。
===現代語訳===
趙の恵文王は、かつて和氏の璧を手に入れた。秦の昭王は15の城と交換することをもちかけた。与えまいとすれば秦の強い力が恐ろしく、与えようとすればだまされることを恐れた。(そこで)藺相如は和氏の璧をささげて(秦に)行こうと申し出た。(さらに相如は)「もし城が手に入らなければ、私が璧を無事に持って帰りましょう」と言った。(相如は秦に)既に着いた。(やはり)秦王は城を提供する意思はなかった。そこで、相如はだまして<sup>[[#6_1|1]]</sup>璧を取り、怒りで髪が逆立った様子で柱の下にしりぞいて立ち、「私の頭と共にこの璧を砕いてしまいましょう」と言った。(こうして時間稼ぎをした後で)お供の者に璧を持たせてこっそりと先に帰らせ、自分は秦王の命令を待った。秦の昭王は相如を賢者であるとして、帰した。
秦王は趙王と約束して澠池で会見することになった。相如も(趙王の)お供をした。酒を飲み進めていくうちに、秦王は趙王に瑟を弾いてほしいと言った。趙王はこれを弾いた。相如はまた、秦王に対して{{ruby|缶|ほとぎ}}を打って秦の民謡を聞かせてほしいとお願いした。秦王はこれを承知しなかった。相如は「(私と王の距離は)五歩以内です。私の首の血を王に注ぎかけることもできるのですよ」と言った。(秦王の)左右にいたお付きの者は(相如を無礼であるとして)殺そうとした。相如は彼らを一喝した。お付きの者たちは皆恐れ入ってしまった。(そこで、しかたなく)秦王は一回缶を打った。秦は最後まで趙に圧力を加え(て、屈服させ)ることができなかった。また、趙も秦に対して軍備を行っていた。秦は動けなかった。
# 『史記』によれば「璧に傷があります。それを示しましょう」と言ったとされる。
===解説===
この後の「刎頸之交」に続く物語である。いわば「藺相如と廉頗」物語の前半にあたる。「澠池之会」では、当時の常識や省略が多く、ただ現代語訳しただけではわかりにくいところが多い。ここで補足しよう。
まず秦王が趙王に瑟を弾かせる場面である。趙王が自分から場を盛り上げるために自主的に弾くのならばともかく、秦王が趙王に弾かせるというのは、前者が後者を格下とみなしているからである。これに対して藺相如が秦に缶を打って秦の民謡を歌うようにお願いしたのは「趙王がわざわざ秦王のために演奏したのだから、今度は秦王がお返しの演奏をする」ことを演出することで秦と趙は対等な関係であることをアピールするためである。また、秦は強大だが野蛮な国とみなされており、「瑟のような楽器もなく、本来楽器でもない缶を楽器にするような野蛮な国であり、それを王の宴席でも使うみっともない国」として逆に恥をかかせようとしたのである。それがわかっているから秦王はそれを拒否したのである。
そして、相如が「五歩の内、臣頸血を以つて大王に濺ぐを得ん」というが、これは要するに「応じなければ、自分の命と引き換えに秦王を殺すこともできる」という脅しなのである。だからこそ秦王の側近はいきりたち、秦王もいやいやながらも一回だけ缶を打つのである。
さて、この前半「完璧而帰」が完璧の語源である。璧も趙の面子も失わずに「完璧に」任務を遂行した。よくある誤字に「<big>完壁</big>」というのがあるが、これが間違いなのはこのエピソードからもわかるだろう。「璧を{{ruby|完|まっと}}うする」ならともかく「壁を完う」しても仕方あるまい。
==刎頸之交==
===白文と書き下し文===
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趙王帰以相如為上卿。在廉頗右。頗曰、「我為趙将、有攻城野戦之功。相如素賤人。徒以口舌居我上。吾羞為之下。我見相如、必辱之。」相如聞之、毎朝常称病、不欲与争列。出望見、輒引車避匿。其舎人皆以為恥。相如曰、「夫以秦之威、相如廷叱之、辱其群臣。相如雖駑、独畏廉将軍哉。顧念強秦不敢加兵於趙者、徒以吾両人在也。今両虎共闘其勢不倶生。吾所以為此者、先国家之急、而後私讐也。」頗聞之、肉袒負荊詣門謝罪、遂為刎頸之交。
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趙王帰り、相如を以つて上卿<sup>[[#6_1|1]]</sup>と為す。{{ruby|廉頗|れんぱ}}の右<sup>[[#6_2|2]]</sup>に在り。頗曰はく、「我趙の将と為り、攻城野戦の功有り。相如は{{ruby|素|もと}}{{ruby|賤人|せんじん}}<sup>[[#6_3|3]]</sup>なり。{{ruby|徒|た}}だ口舌を以つて我が上に居るのみ。{{ruby|吾|われ}}之が下たるを{{ruby|羞|は}}づ。我相如を見ば、必ず之を辱めん」と。相如之を聞き、朝する<sup>[[#6_4|4]]</sup>毎に常に病と称して、{{ruby|与|とも}}に列を争ふを欲せず。出でて望見すれば、{{ruby|輒|すなは}}ち車を引きて避け{{ruby|匿|かく}}る。其の舎人<sup>[[#6_5|5]]</sup>皆以つて恥と為す。相如曰はく、「{{ruby|夫|そ}}れ秦の威を以つてすら、相如之を廷叱し、其の群臣を辱む。相如{{ruby|駑|ど}}なりと{{ruby|雖|いへど}}も、独り廉将軍を{{ruby|畏|おそ}}れんや。{{ruby|顧念|おも}}ふに強秦の{{ruby|敢|あ}}へて兵を趙に加へざるは、徒だ吾が両人の在るを以つてなり。今両虎共に闘はば、其の勢ひ{{ruby|倶|とも}}には生きざらん。吾此れを為す{{ruby|所以|ゆゑん}}は、国家の急を先にして、{{ruby|私讐|ししう}}を後にすればなり」と。頗之を聞き、{{ruby|肉袒|にくたん}}<sup>[[#6_6|6]]</sup>して{{ruby|荊|けい}}<sup>[[#6_7|7]]</sup>を負ひ、門に{{ruby|詣|いた}}りて罪を謝し、遂に{{ruby|刎頸|ふんけい}}の交はりを為す。
|}
# 大臣級の高官。
# 古代中国では右が上位とされた。
# 『史記』によればもともと藺相如は宦官の客人であった。
# 家来。
# 朝廷に出仕すること。
# 肌脱ぎ。
# イバラ。とげのある植物。
===現代語訳===
趙王は帰国してから藺相如を上卿とした。廉頗よりも上の位であった。廉頗は「私は趙の将軍となって城攻めや野戦の功績がある。相如はもともといやしい身分の者だ。ただ口先だけで私よりも上位にいる。私はこれより下にいることが恥ずかしい。私は相如に会ったらきっと辱めてやろう」と言った。相如はこれを聞いて、朝廷に出仕すべきときにはいつも病気だと言って、(出仕せずに)二人が序列争いをすることを好まなかった。外出して廉頗を遠くから見ると車を引いて隠れて避けた。相如の家来たちは皆(相如のこのような態度を)恥ずかしく思っていた。(そこで)相如は言った。「そもそも秦の威力に対しても(私はそれに屈することなく)、秦王をしかりつけて家臣たちに恥をかかせた。この相如は役立たずではあるが、どうして廉将軍を恐れるだろうか。私が思うに強大な秦が趙へ出兵しないのは、ただ私たち二人(藺相如・廉頗)がいるからだ。今この二匹の虎が闘えば、そのなりゆきは共に生きることはできず、どちらか一方は死ぬだろう。私がこのようなことをしているのは国家の急務を優先して私的なうらみごとを後回しにしているからなのだ」と。頗はこれを聞いて肌脱ぎをしてイバラを背負い(相如の家の)門にやってきて自らの罪をわびて、結局、刎頸の交わりを結んだ。
===解説===
「藺相如と廉頗」の物語の後半である。既に見たように藺相如が上卿になったのは「完璧而帰」と「澠池之会」の功績によるものだった。どちらも藺相如の機知によって趙の面子を保ち、強大な秦に屈服しない姿勢を見せたもので、その功績は軍功に劣らず大であったが、軍人として活躍していた廉頗からすれば実力のない「口舌の徒」に見えたのだろう。しかし、私怨よりも国家を重視する藺相如の態度に深い感銘と自分の言動の浅はかさを感じた廉頗は罪人のようにして藺相如の前に現れる。廉頗のはじめのセリフにも後の態度にも、彼の直情さが見えてくる。つまり、「口先だけの人間」が出世したことに対する怒りを隠さない点とその藺相如像が誤っていたことがわかると(少し大げさではあるが)率直に謝る点に廉頗の人物像が見えてくる。
さて、この話から生まれたのが「刎頸の交わり」である。「刎頸」とは「{{ruby|頸|くび}}を{{ruby|刎|は}}ねる」こと、すなわち首を切り落とすことである。そして、お互いにそうなっても後悔しない関係である。つまり、非常に強固な絆・友情のことである。そのような友を指して「刎頸の友」ともいう。
[[Category:高等学校教育_国語_漢文|しゆうはちしりやく]]
[[Category:高等学校教育_国語_漢文_歴史書|しゆうはちしりやく]]
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2010-09-21T16:51:16Z
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2024-02-13T00:17:46Z
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中学校国語 漢文/矛盾
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中学校国語 漢文 > 矛盾
ここでは故事成語「矛盾」のもとになった話を解説する。なお、原文の難解な漢字はひらがなに直している。
(『韓非子』(かんぴし)より)
楚の国の人で盾と矛を売る者がいた。この人はこれを誉めて「私の盾は頑丈で、これを貫けるものはない」と言った。また、矛を誉めて「私の矛は鋭くて、物において貫けないものはない」と言った。ある人が「あなたの矛であなたの盾を貫いたらどうなるのですか」といった。商人は答えることができなかった。 説明 ものにおいてとあるが生物は無理だ
「何でも突き通す矛」と「どんな攻撃も防ぐ盾」の2つがあるというのはおかしい。なぜなら、「何でも突き通す矛」が本当ならば「どんな攻撃も防ぐ盾」はウソになるし、その逆の場合は矛のほうがウソになるからである。このように、つじつまの合わないことを「矛盾」(むじゅん)と言うようになったのはこの話による。
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"title": "解説"
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中学校国語 漢文 > 矛盾 ここでは故事成語「矛盾」のもとになった話を解説する。なお、原文の難解な漢字はひらがなに直している。
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[[中学校国語 漢文]] > '''矛盾'''
ここでは故事成語「矛盾」のもとになった話を解説する。なお、原文の難解な漢字はひらがなに直している。
==書き下し文と原文==
[[File:矛盾.svg|600px|「矛盾」の漢文。]]
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{{ruby|楚人|そひと}}<sup>[[#1_1|1]]</sup>に{{ruby|盾|たて}}と{{ruby|矛|ほこ}}<sup>[[#1_2|2]]</sup>とを鬻ぐ<sup>[[#1_3|3]]</sup>者有り。これを誉めて{{ruby|曰|いは}}く「わが盾の堅きこと、よくとほすもの莫きなり」と。また、その矛を誉めて曰く「わが矛の{{ruby|利|り}}なる<sup>[[#1_4|4]]</sup>こと、物においてとほさざる無きなり」と。ある人曰く「{{ruby|子|し}}<sup>[[#1_5|5]]</sup>の矛をもって、子の盾をとほさばいかん」と。その人こたふることあたはざるなり。
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楚人有鬻楯與矛者。譽之曰、吾楯之堅、莫能陷也。又譽其矛曰、吾矛之利、於物無不陷也。或曰、以子之矛、陷子之楯何如。其人弗能應也。
|}
(『韓非子』(かんぴし)より)
# 楚(そ)とは、現在の中国の長江流域にあった国。楚人とは「楚の国の人」の意味。
# 矛(ほこ)とは、昔の武器のひとつであり、両側が刃になっている剣に長い柄のついた、槍(やり)のような武器。
# ひさぐ=売る。
# 利なる=鋭い。鋭利。
# 子=あなた。
==通釈==
楚の国の人で盾と矛を売る者がいた。この人はこれを誉めて「私の盾は頑丈で、これを貫けるものはない」と言った。また、矛を誉めて「私の矛は鋭くて、物において貫けないものはない」と言った。ある人が「あなたの矛であなたの盾を貫いたらどうなるのですか」といった。商人は答えることができなかった
==解説==
「何でも突き通す矛」と「どんな攻撃も防ぐ盾」の2つがあるというのはおかしい。なぜなら、「何でも突き通す矛」が本当ならば「どんな攻撃も防ぐ盾」はウソになるし、その逆の場合は矛のほうがウソになるからである。このように、つじつまの合わないことを「矛盾」(むじゅん)と言うようになったのはこの話による。
[[カテゴリ:中学校国語|むしゆん]]
[[カテゴリ:漢文|むしゆん]]
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2010-09-22T17:23:20Z
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2023-10-31T08:29:54Z
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14,937 |
中学校国語 漢文/青は藍より出でて藍よりも青し
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中学校国語 漢文 > 青は藍より出でて藍よりも青し
ここでは故事成語「青は藍より出でて藍よりも青し」のもとになった話を解説する。なお、原文の難解な漢字はひらがなに直している。
(『荀子』より)
君子がこうおっしゃった。「学問は終わったと思ってはいけない。青は藍から取り出すが藍よりも青い。氷は水が作り出すが水よりも冷たい。」と。
「青は藍より出でて藍よりも青し」は「出藍の誉れ」とも言う。親や先生よりも優れた才能を示したり、仕事をしたりしたときに使われる言葉である。ここでは学問というものがどんどん発展していくのだから、「ここで終わり」という制限をかけて努力をやめることをいましめている。
さて、原文は長い文ではないが少し難しい。「青取之於藍、而青於藍」を忠実に書き下し文にすると「青は之を藍より取りて、藍より青し」なる。この書き下し文をよく見ると「於」「而」という字は使っていないことに注目してほしい。この二つは「置き字」といい、原則として読まない(ただし、ふりがながあれば読む)のだが、これが返り点を打つ問題でのミスのもとになる。なお、返り点をうつと「青取二之於藍一、而青二於藍一」となる。同様に「而寒於水」には「而寒二於水一」と打つ。
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中学校国語 漢文 > 青は藍より出でて藍よりも青し ここでは故事成語「青は藍より出でて藍よりも青し」のもとになった話を解説する。なお、原文の難解な漢字はひらがなに直している。
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[[中学校国語 漢文]] > '''青は藍より出でて藍よりも青し'''
ここでは故事成語「青は藍より出でて藍よりも青し」のもとになった話を解説する。なお、原文の難解な漢字はひらがなに直している。
==書き下し文と原文==
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{{ruby|君子|くんし}}<sup>[[#1_1|1]]</sup>{{ruby|曰|いは}}く、学は以て{{ruby|已|や}}<sup>[[#1_2|2]]</sup>むべからず。青はこれを{{ruby|藍|あゐ}}<sup>[[#1_3|3]]</sup>より取りて、藍よりも青く、氷は水之を為して、水よりも寒し、と。
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君子曰、學不可以已。青取之於藍、而青於藍、冰、水爲之、而寒於水。
|}
(『[[荀子]]』より)
# 徳が高く、人格高潔で、生き方において他の人物の模範となるような人物。儒学では君子となることが目指される。
# 「已」や「己」や「巳」と間違えやすい字であるので注意が必要。
# 植物の一種。この話からわかるように青色の染料の原料になった。
==通釈==
君子がこうおっしゃった。「学問は終わったと思ってはいけない。青は藍から取り出すが藍よりも青い。氷は水が作り出すが水よりも冷たい。」と。
==解説==
「青は藍より出でて藍よりも青し」は「{{ruby|出藍|しゅつらん}}の誉れ」とも言う。親や先生よりも優れた才能を示したり、仕事をしたりしたときに使われる言葉である。ここでは学問というものがどんどん発展していくのだから、「ここで終わり」という制限をかけて努力をやめることをいましめている。
さて、原文は長い文ではないが少し難しい。「青取之於藍、而青於藍」を忠実に書き下し文にすると「青は之を藍より取りて、藍より青し」なる。この書き下し文をよく見ると「於」「而」という字は使っていないことに注目してほしい。この二つは「置き字」といい、原則として読まない(ただし、ふりがながあれば読む)のだが、これが返り点を打つ問題でのミスのもとになる。なお、返り点をうつと「青取<sub>二</sub>之於藍<sub>一</sub>、而青<sub>二</sub>於藍<sub>一</sub>」となる。同様に「而寒於水」には「而寒<sub>二</sub>於水<sub>一</sub>」と打つ。
[[カテゴリ:中学校国語|あおはあいよりいててあいよりあおし]]
[[カテゴリ:漢文|あおはあいよりいててあいよりあおし]]
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2023-01-12T10:24:52Z
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中学校国語 漢文/温故知新
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中学校国語 漢文 > 温故知新
ここでは四字熟語「温故知新」のもとになった話を解説する。なお、原文の難解な漢字はひらがなに直している。
(『論語』より)
孔子はおっしゃった。「昔の出来事や学説を研究して、現在にも通じる新しいものを発見すれば指導する立場になれるだろう」と。
原文の「温故而知新」から「青は藍より出でて藍よりも青し」で解説した置き字である「而」を取り除いたのが四字熟語「温故知新」である。
本文が短いので全部に返り点を打つと「子曰、温レ故而知レ新、可二以爲一レ師矣」となる。ここでも置き字と返り点に悩まされることになる。その理由は(ここでは横書きなのでわかりにくいだろうが)「一レ点」が登場することと最後にある置き字「矣」にある。「一レ点」のある部分はレ点を優先して下の字から上の字に返って読み、その後二点へ飛ぶ。さらに最後の「矣」は置き字なので読まない。この二つに気をつけたい。
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"text": "原文の「温故而知新」から「青は藍より出でて藍よりも青し」で解説した置き字である「而」を取り除いたのが四字熟語「温故知新」である。",
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"text": "本文が短いので全部に返り点を打つと「子曰、温レ故而知レ新、可二以爲一レ師矣」となる。ここでも置き字と返り点に悩まされることになる。その理由は(ここでは横書きなのでわかりにくいだろうが)「一レ点」が登場することと最後にある置き字「矣」にある。「一レ点」のある部分はレ点を優先して下の字から上の字に返って読み、その後二点へ飛ぶ。さらに最後の「矣」は置き字なので読まない。この二つに気をつけたい。",
"title": "解説"
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中学校国語 漢文 > 温故知新 ここでは四字熟語「温故知新」のもとになった話を解説する。なお、原文の難解な漢字はひらがなに直している。
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[[中学校国語 漢文]] > '''温故知新'''
ここでは四字熟語「温故知新」のもとになった話を解説する。なお、原文の難解な漢字はひらがなに直している。
==書き下し文と原文==
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{{ruby|子|し}}<sup>[[#1_1|1]]</sup>{{ruby|曰|いは}}く、「{{ruby|故|ふる}}きを{{ruby|温|たず}}ねて<sup>[[#1_2|2]]</sup>新しきを知れば、もって師たるべしと」。
|valign=top style="width:50%;background:#fcc;text-indent:1em"|
子曰、温故而知新、可以爲師矣。
|}
(『[[論語]]』より)
# 『論語』の場合、ただ「子」と言った場合は[[w:孔子|孔子]]のことをさす。
# 「あたためて」と読むこともある。
==通釈==
[[w:孔子|孔子]]はおっしゃった。「昔の出来事や学説を研究して、現在にも通じる新しいものを発見すれば指導する立場になれるだろう」と。
==解説==
原文の「温故而知新」から「[[中学校国語 漢文/青は藍より出でて藍よりも青し|青は藍より出でて藍よりも青し]]」で解説した置き字である「而」を取り除いたのが四字熟語「温故知新」である。
本文が短いので全部に返り点を打つと「子曰、温<sub>レ</sub>故而知<sub>レ</sub>新、可<sub>二</sub>以爲<sub>一レ</sub>師矣」となる。ここでも置き字と返り点に悩まされることになる。その理由は(ここでは横書きなのでわかりにくいだろうが)「一レ点」が登場することと最後にある置き字「矣」にある。「一レ点」のある部分はレ点を優先して下の字から上の字に返って読み、その後二点へ飛ぶ。さらに最後の「矣」は置き字なので読まない。この二つに気をつけたい。
[[カテゴリ:中学校国語|おんこちしん]]
[[カテゴリ:漢文|おんこちしん]]
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2022-11-26T11:12:36Z
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14,939 |
消防法第13条の2
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コンメンタール消防法>消防法第13条の2(前)(次)
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コンメンタール消防法>消防法第13条の2(前)(次)
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[[コンメンタール消防法]]>消防法第13条の2([[消防法第13条|前]])([[消防法第13条の3|次]])
==条文==
;第13条の2
#危険物取扱者免状の種類は、甲種危険物取扱者免状、乙種危険物取扱者免状及び丙種危険物取扱者免状とする。
#危険物取扱者が取り扱うことができる危険物及び甲種危険物取扱者又は乙種危険物取扱者がその取扱作業に関して立ち会うことができる危険物の種類は、前項に規定する危険物取扱者免状の種類に応じて総務省令で定める。
#危険物取扱者免状は、危険物取扱者試験に合格した者に対し、都道府県知事が交付する。
#都道府県知事は、左の各号の一に該当する者に対しては、危険物取扱者免状の交付を行わないことができる。
#:一 次項の規定により危険物取扱者免状の返納を命ぜられ、その日から起算して一年を経過しない者
#:二 この法律又はこの法律に基く命令の規定に違反して罰金以上の刑に処せられた者で、その執行を終り、又は執行を受けることがなくなつた日から起算して二年を経過しないもの
#危険物取扱者がこの法律又はこの法律に基づく命令の規定に違反しているときは、危険物取扱者免状を交付した都道府県知事は、当該危険物取扱者免状の返納を命ずることができる。
#都道府県知事は、その管轄する区域において、他の都道府県知事から危険物取扱者免状の交付を受けている危険物取扱者がこの法律又はこの法律に基づく命令の規定に違反していると認めるときは、その旨を当該他の都道府県知事に通知しなければならない。
#前各項に規定するもののほか、危険物取扱者免状の書換、再交付その他危険物取扱者免状に関し必要な事項は、政令で定める。
==解説==
==参照条文==
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[[category:消防法|13の2]]
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2010-09-23T02:29:09Z
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14,940 |
消防法第11条の4
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コンメンタール消防法>消防法第11条の4(前)(次)
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コンメンタール消防法>消防法第11条の4(前)(次)
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[[コンメンタール消防法]]>消防法第11条の4([[消防法第11条の3|前]])([[消防法第11条の5|次]])
==条文==
;第11条の4
#製造所、貯蔵所又は取扱所の位置、構造又は設備を変更しないで、当該製造所、貯蔵所又は取扱所において貯蔵し、又は取り扱う危険物の品名、数量又は指定数量の倍数(当該製造所、貯蔵所又は取扱所において貯蔵し、又は取り扱う危険物の数量を当該危険物の指定数量で除して得た値(品名又は指定数量を異にする二以上の危険物を貯蔵し、又は取り扱う場合には、当該貯蔵又は取扱いに係るそれぞれの危険物の数量を当該危険物の指定数量で除して得た値の和)をいう。)を変更しようとする者は、変更しようとする日の十日前までに、その旨を市町村長等に届け出なければならない。
#前項の場合において、[[消防法別表第1(第2条、第10条、第11条の4関係)|別表第1]]の品名欄に掲げる物品のうち同表第一類の項第十一号、第二類の項第八号、第三類の項第十二号、第五類の項第十一号又は第六類の項第五号の危険物は、当該物品に含有されている当該品名欄の物品が異なるときは、それぞれ異なる品名の危険物とみなす。
#[[消防法第11条|第11条]]第7項の規定は、同項に規定する製造所、貯蔵所又は取扱所につき第1項の届出があつた場合について準用する。
==解説==
==参照条文==
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[[category:消防法|11の4]]
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2010-10-11T05:06:56Z
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|
14,941 |
消防法第13条の23
|
コンメンタール消防法>消防法第13条の23(前)(次)
|
[
{
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"text": "コンメンタール消防法>消防法第13条の23(前)(次)",
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}
] |
コンメンタール消防法>消防法第13条の23(前)(次)
|
[[コンメンタール消防法]]>消防法第13条の23([[消防法第13条の22|前]])([[消防法第13条の24|次]])
==条文==
;第13条の23
:製造所、貯蔵所又は取扱所において危険物の取扱作業に従事する危険物取扱者は、総務省令で定めるところにより、都道府県知事(総務大臣が指定する市町村長その他の機関を含む。)が行なう危険物の取扱作業の保安に関する講習を受けなければならない。
==解説==
==参照条文==
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[[category:消防法|13の23]]
| null |
2010-09-23T02:35:38Z
|
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|
14,942 |
消防法第14条の2
|
コンメンタール消防法>消防法第14条の2(前)(次)
|
[
{
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"text": "コンメンタール消防法>消防法第14条の2(前)(次)",
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}
] |
コンメンタール消防法>消防法第14条の2(前)(次)
|
[[コンメンタール消防法]]>消防法第14条の2([[消防法第14条|前]])([[消防法第14条の3|次]])
==条文==
;第14条の2
#政令で定める製造所、貯蔵所又は取扱所の所有者、管理者又は占有者は、当該製造所、貯蔵所又は取扱所の火災を予防するため、総務省令で定める事項について予防規程を定め、市町村長等の認可を受けなければならない。これを変更するときも、同様とする。
#市町村長等は、予防規程が、[[消防法第10条|第10条]]第3項の技術上の基準に適合していないときその他火災の予防のために適当でないと認めるときは、前項の認可をしてはならない。
#市町村長等は、火災の予防のため必要があるときは、予防規程の変更を命ずることができる。
#第1項に規定する製造所、貯蔵所又は取扱所の所有者、管理者又は占有者及びその従業者は、予防規程を守らなければならない。
#[[消防法第11条の5|第11条の5]]第4項及び第5項の規定は、第3項の規定による命令について準用する。
==解説==
==参照条文==
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[[category:消防法|14の2]]
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2010-09-23T02:46:11Z
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|
14,943 |
消防法第14条の3の2
|
コンメンタール消防法>消防法第14条の3の2(前)(次)
|
[
{
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"text": "コンメンタール消防法>消防法第14条の3の2(前)(次)",
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}
] |
コンメンタール消防法>消防法第14条の3の2(前)(次)
|
[[コンメンタール消防法]]>消防法第14条の3の2([[消防法第14条の3|前]])([[消防法第14条の4|次]])
==条文==
;第14条の3の2
:政令で定める製造所、貯蔵所又は取扱所の所有者、管理者又は占有者は、これらの製造所、貯蔵所又は取扱所について、総務省令で定めるところにより、定期に点検し、その点検記録を作成し、これを保存しなければならない。
==解説==
==参照条文==
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[[category:消防法|14の2]]
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2010-09-23T02:49:20Z
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|
14,944 |
一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第242条
|
法学>民事法>一般社団法人及び一般財団法人に関する法律
(合併契約の締結)
|
[
{
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"text": "法学>民事法>一般社団法人及び一般財団法人に関する法律",
"title": ""
},
{
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"text": "(合併契約の締結)",
"title": "条文"
}
] |
法学>民事法>一般社団法人及び一般財団法人に関する法律
|
[[法学]]>[[民事法]]>[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律]]
==条文==
(合併契約の締結)
;第242条
: 一般社団法人又は一般財団法人は、他の一般社団法人又は一般財団法人と合併をすることができる。この場合においては、合併をする法人は、合併契約を締結しなければならない
==解説==
==参照条文==
----
{{前後
|[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律|一般社団・財団法人法]]
|[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#5|第5章 合併]]<br>
[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#5-3|第3節 通則]]<br>
|[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第241条|第241条]]<br>(帳簿資料の保存)
|[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第243条|第243条]]<br>(合併の制限)
}}
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[[category:一般社団法人及び一般財団法人に関する法律|242]]
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2010-09-24T08:01:58Z
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|
14,945 |
一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第243条
|
法学>民事法>一般社団法人及び一般財団法人に関する法律
(合併の制限)
|
[
{
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"text": "法学>民事法>一般社団法人及び一般財団法人に関する法律",
"title": ""
},
{
"paragraph_id": 1,
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"text": "(合併の制限)",
"title": "条文"
}
] |
法学>民事法>一般社団法人及び一般財団法人に関する法律
|
[[法学]]>[[民事法]]>[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律]]
==条文==
(合併の制限)
;第243条
# 次の各号に掲げる場合には、合併後存続する一般社団法人若しくは一般財団法人又は合併により設立する一般社団法人若しくは一般財団法人は、それぞれ当該各号に定める種類の法人でなければならない。
#:一 合併をする法人が一般社団法人のみである場合 一般社団法人
#:二 合併をする法人が一般財団法人のみである場合 一般財団法人
# 前項各号に掲げる場合以外の場合において、合併をする一般社団法人が合併契約の締結の日までに基金の全額を返還していないときは、合併後存続する法人又は合併により設立する法人は、一般社団法人でなければならない。
==解説==
==参照条文==
----
{{前後
|[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律|一般社団・財団法人法]]
|[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#5|第5章 合併]]<br>
[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#5-1|第1節 通則]]<br>
|[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第242条|第242条]]<br>(合併契約の締結)
|[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第244条|第244条]]<br>(吸収合併契約)
}}
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[[category:一般社団法人及び一般財団法人に関する法律|243]]
| null |
2010-09-24T08:47:52Z
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[
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|
14,946 |
一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第245条
|
法学>民事法>一般社団法人及び一般財団法人に関する法律
(吸収合併の効力の発生等)
|
[
{
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"text": "法学>民事法>一般社団法人及び一般財団法人に関する法律",
"title": ""
},
{
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"text": "(吸収合併の効力の発生等)",
"title": "条文"
}
] |
法学>民事法>一般社団法人及び一般財団法人に関する法律
|
[[法学]]>[[民事法]]>[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律]]
==条文==
(吸収合併の効力の発生等)
;第245条
# 吸収合併存続法人は、効力発生日に、吸収合併消滅法人の権利義務を承継する。
# 吸収合併消滅法人の吸収合併による解散は、吸収合併の登記の後でなければ、これをもって第三者に対抗することができない。
# 前二項の規定は、[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第248条|第248条]]若しくは[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第252条|第252条]]の規定による手続が終了していない場合又は吸収合併を中止した場合には、適用しない。
==解説==
==参照条文==
----
{{前後
|[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律|一般社団・財団法人法]]
|[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#5|第5章 合併]]<br>
[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#5-2|第2節 吸収合併]]<br>
[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#5-2-1|第1款 吸収合併契約等]]
|[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第244条|第244条]]<br>(吸収合併契約)
|[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第246条|第246条]]<br>(吸収合併契約に関する書面等の備置き及び閲覧等)
}}
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[[category:一般社団法人及び一般財団法人に関する法律|245]]
| null |
2010-09-24T08:53:10Z
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|
14,947 |
一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第244条
|
法学>民事法>一般社団法人及び一般財団法人に関する法律
(吸収合併契約)
|
[
{
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"text": "法学>民事法>一般社団法人及び一般財団法人に関する法律",
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},
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"title": "条文"
}
] |
法学>民事法>一般社団法人及び一般財団法人に関する法律
|
[[法学]]>[[民事法]]>[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律]]
==条文==
(吸収合併契約)
;第244条
: 一般社団法人又は一般財団法人が吸収合併をする場合には、吸収合併契約において、次に掲げる事項を定めなければならない。
::一 吸収合併後存続する一般社団法人又は一般財団法人(以下「吸収合併存続法人」という。)及び吸収合併により消滅する一般社団法人又は一般財団法人(以下「吸収合併消滅法人」という。)の名称及び住所
::二 吸収合併がその効力を生ずる日(以下この節において「効力発生日」という。)
==解説==
==参照条文==
----
{{前後
|[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律|一般社団・財団法人法]]
|[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#5|第5章 合併]]<br>
[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#5-2|第2節 吸収合併]]<br>
[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#5-2-1|第1款 吸収合併契約等]]
|[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第243条|第243条]]<br>(合併の制限)
|[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第245条|第245条]]<br>(吸収合併の効力の発生等)
}}
{{stub}}
[[category:一般社団法人及び一般財団法人に関する法律|244]]
| null |
2010-09-24T08:57:57Z
|
[
"テンプレート:Stub",
"テンプレート:前後"
] |
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E4%B8%80%E8%88%AC%E7%A4%BE%E5%9B%A3%E6%B3%95%E4%BA%BA%E5%8F%8A%E3%81%B3%E4%B8%80%E8%88%AC%E8%B2%A1%E5%9B%A3%E6%B3%95%E4%BA%BA%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E6%B3%95%E5%BE%8B%E7%AC%AC244%E6%9D%A1
|
14,948 |
一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第259条
|
法学>民事法>一般社団法人及び一般財団法人に関する法律
(設立の特則)
|
[
{
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"text": "法学>民事法>一般社団法人及び一般財団法人に関する法律",
"title": ""
},
{
"paragraph_id": 1,
"tag": "p",
"text": "(設立の特則)",
"title": "条文"
}
] |
法学>民事法>一般社団法人及び一般財団法人に関する法律
|
[[法学]]>[[民事法]]>[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律]]
==条文==
(設立の特則)
;第259条
# 第二章第一節([[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第11条|第11条]](第1項第四号を除く。)、[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第12条|第12条]]、[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第14条|第14条]]、[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第16条|第16条]]、第四款及び第五款を除く。)の規定は、一般社団法人である新設合併設立法人の設立については、適用しない。
# 第三章第一節([[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第153条|第153条]]第1項第一号から第三号まで及び第八号から第十号まで並びに第3項、[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第154条|第154条]]、[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第156条|第156条、[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第160条|第160条]]、第五款並びに[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第163条|第163条]]を除く。)の規定は、一般財団法人である新設合併設立法人の設立については、適用しない。
# 新設合併設立法人の定款は、新設合併消滅法人が作成する。
==解説==
==参照条文==
----
{{前後
|[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律|一般社団・財団法人法]]
|[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#5|第5章 合併]]<br>
[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#5-2|第2節 吸収合併]]<br>
[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#5-2-3|第3款 新設合併設立法人の手続]]
|[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第258条|第258条]]<br>(債権者の異議)
|[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第260条|第260条]]<br>(新設合併に関する書面等の備置き及び閲覧等)
}}
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[[category:一般社団法人及び一般財団法人に関する法律|259]]
| null |
2010-09-24T09:11:25Z
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[
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] |
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|
14,949 |
一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第257条
|
法学>民事法>一般社団法人及び一般財団法人に関する法律
(新設合併契約の承認)
|
[
{
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"text": "法学>民事法>一般社団法人及び一般財団法人に関する法律",
"title": ""
},
{
"paragraph_id": 1,
"tag": "p",
"text": "(新設合併契約の承認)",
"title": "条文"
}
] |
法学>民事法>一般社団法人及び一般財団法人に関する法律
|
[[法学]]>[[民事法]]>[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律]]
==条文==
(新設合併契約の承認)
;第257条
: 新設合併消滅法人は、社員総会又は評議員会の決議によって、新設合併契約の承認を受けなければならない。
==解説==
==参照条文==
----
{{前後
|[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律|一般社団・財団法人法]]
|[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#5|第5章 合併]]<br>
[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#5-2|第2節 吸収合併]]<br>
[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#5-2-2|第2款 新設合併消滅法人の手続]]
|[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第256条|第256条]]<br>(新設合併契約に関する書面等の備置き及び閲覧等)
|[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第258条|第258条]]<br>(債権者の異議)
}}
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[[category:一般社団法人及び一般財団法人に関する法律|257]]
| null |
2010-09-24T09:16:58Z
|
[
"テンプレート:前後",
"テンプレート:Stub"
] |
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E4%B8%80%E8%88%AC%E7%A4%BE%E5%9B%A3%E6%B3%95%E4%BA%BA%E5%8F%8A%E3%81%B3%E4%B8%80%E8%88%AC%E8%B2%A1%E5%9B%A3%E6%B3%95%E4%BA%BA%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E6%B3%95%E5%BE%8B%E7%AC%AC257%E6%9D%A1
|
14,953 |
信託法第2条
|
法学>民事法>>コンメンタール信託法
(定義)
|
[
{
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"text": "法学>民事法>>コンメンタール信託法",
"title": ""
},
{
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"text": "(定義)",
"title": "条文"
}
] |
法学>民事法>>コンメンタール信託法
|
[[法学]]>[[民事法]]>>[[コンメンタール信託法]]
==条文==
(定義)
;第2条
# この法律において「信託」とは、次条各号に掲げる方法のいずれかにより、特定の者が一定の目的(専らその者の利益を図る目的を除く。同条において同じ。)に従い財産の管理又は処分及びその他の当該目的の達成のために必要な行為をすべきものとすることをいう。
# この法律において「信託行為」とは、次の各号に掲げる信託の区分に応じ、当該各号に定めるものをいう。
#:一 次条第一号に掲げる方法による信託 同号の信託契約
#:二 次条第二号に掲げる方法による信託 同号の遺言
#:三 次条第三号に掲げる方法による信託 同号の書面又は電磁的記録(同号に規定する電磁的記録をいう。)によってする意思表示
# この法律において「信託財産」とは、受託者に属する財産であって、信託により管理又は処分をすべき一切の財産をいう。
# この法律において「委託者」とは、次条各号に掲げる方法により信託をする者をいう。
# この法律において「受託者」とは、信託行為の定めに従い、信託財産に属する財産の管理又は処分及びその他の信託の目的の達成のために必要な行為をすべき義務を負う者をいう。
# この法律において「受益者」とは、受益権を有する者をいう。
# この法律において「受益権」とは、信託行為に基づいて受託者が受益者に対し負う債務であって信託財産に属する財産の引渡しその他の信託財産に係る給付をすべきものに係る債権(以下「受益債権」という。)及びこれを確保するためにこの法律の規定に基づいて受託者その他の者に対し一定の行為を求めることができる権利をいう。
# この法律において「固有財産」とは、受託者に属する財産であって、信託財産に属する財産でない一切の財産をいう。
# この法律において「信託財産責任負担債務」とは、受託者が信託財産に属する財産をもって履行する責任を負う債務をいう。
# この法律において「信託の併合」とは、受託者を同一とする二以上の信託の信託財産の全部を一の新たな信託の信託財産とすることをいう。
# この法律において「吸収信託分割」とは、ある信託の信託財産の一部を受託者を同一とする他の信託の信託財産として移転することをいい、「新規信託分割」とは、ある信託の信託財産の一部を受託者を同一とする新たな信託の信託財産として移転することをいい、「信託の分割」とは、吸収信託分割又は新規信託分割をいう。
# この法律において「限定責任信託」とは、受託者が当該信託のすべての信託財産責任負担債務について信託財産に属する財産のみをもってその履行の責任を負う信託をいう。
==解説==
==参照条文==
==判例==
----
{{前後
|[[コンメンタール信託法|信託法]]
|[[コンメンタール信託法#s1|第1章 総則]]<br>
|[[信託法第1条]]<br>(趣旨)
|[[信託法第3条]]<br>(信託の方法)
}}
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[[category:信託法|002]]
| null |
2010-09-24T20:15:06Z
|
[
"テンプレート:前後",
"テンプレート:Stub"
] |
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E4%BF%A1%E8%A8%97%E6%B3%95%E7%AC%AC2%E6%9D%A1
|
Subsets and Splits
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