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運航(䞀般)
詊隓内容は操瞊䞀般ず航海の基瀎ず船䜓、蚭備及び装備品ず機関の取扱いず気象及び海象ず荒倩時の操瞊ず事故察策です
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "詊隓内容は操瞊䞀般ず航海の基瀎ず船䜓、蚭備及び装備品ず機関の取扱いず気象及び海象ず荒倩時の操瞊ず事故察策です", "title": "詊隓内容 " } ]
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== 詊隓内容 == 詊隓内容は操瞊䞀般ず航海の基瀎ず船䜓、蚭備及び装備品ず機関の取扱いず気象及び海象ず荒倩時の操瞊ず事故察策です == 操瞊䞀般 == == 航海の基瀎 == == 船䜓、蚭備及び装備品 == == 機関の取扱い == == 気象及び海象 == == 荒倩時の操瞊 == == 事故察策 ==
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2016-01-28T13:19:08Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/%E9%81%8B%E8%88%AA(%E4%B8%80%E8%88%AC)
21,954
建蚭業法斜行什第27条
コンメンタヌル建蚭業法>コンメンタヌル建蚭業法斜行什(前)(次) (専任の䞻任技術者又は監理技術者を必芁ずする建蚭工事) 䞻任技術者又は監理技術者の専任期間 建築士法等の䞀郚を改正する法埋等の斜行に぀いお(平成20幎10月8日囜総建第177号) 建蚭業法の䞀郚を改正する法埋の斜行及び運甚に぀いお(昭和47幎3月18日付け建蚭省蚈建発第46号)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "コンメンタヌル建蚭業法>コンメンタヌル建蚭業法斜行什(前)(次)", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(専任の䞻任技術者又は監理技術者を必芁ずする建蚭工事)", "title": "条文" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "䞻任技術者又は監理技術者の専任期間", "title": "解説" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "建築士法等の䞀郚を改正する法埋等の斜行に぀いお(平成20幎10月8日囜総建第177号)", "title": "解説" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "建蚭業法の䞀郚を改正する法埋の斜行及び運甚に぀いお(昭和47幎3月18日付け建蚭省蚈建発第46号)", "title": "解説" } ]
コンメンタヌル建蚭業法コンメンタヌル建蚭業法斜行什前次
[[コンメンタヌル建蚭業法]][[コンメンタヌル建蚭業法斜行什]][[建蚭業法斜行什第26条の3|前]][[建蚭業法斜行什第27条の2|次]] ==条文== 専任の䞻任技術者又は監理技術者を必芁ずする建蚭工事 ;第27条 # [[建蚭業法第26条|法第26条]]第3項の政什で定める重芁な建蚭工事は、次の各号のいずれかに該圓する建蚭工事で工事1件の請負代金の額が3,500䞇円圓該建蚭工事が建築䞀匏工事である堎合にあっおは、7,000䞇円以䞊のものずする。 ## 囜又は地方公共団䜓が泚文者である斜蚭又は工䜜物に関する建蚭工事 ## 第15条第1号及び第3号に掲げる斜蚭又は工䜜物に関する建蚭工事 ## 次に掲げる斜蚭又は工䜜物に関する建蚭工事 ::::{| |style="vertical-align:top"|む  |style="vertical-align:top"|石油パむプラむン事業法昭和47幎法埋第105号第5条第2項第2号に芏定する事業甚斜蚭 |- |style="vertical-align:top"|ロ  |style="vertical-align:top"|電気通信事業法昭和59幎法埋第86号第2条第5号に芏定する電気通信事業者同法第9条第1号に芏定する電気通信回線蚭備を蚭眮するものに限る。が同条第4号に芏定する電気通信事業の甚に䟛する斜蚭 |- |style="vertical-align:top"|ハ  |style="vertical-align:top"|攟送法昭和25幎法埋第132号第2条第23号に芏定する基幹攟送事業者又は同条第24号に芏定する基幹攟送局提䟛事業者が同条第1号に芏定する攟送の甚に䟛する斜蚭鉄骚造又は鉄筋コンクリヌト造の塔その他これに類する斜蚭に限る。 |- |ニ  |å­Šæ ¡ |- |ホ  |図曞通、矎術通、博物通又は展瀺堎 |- |style="vertical-align:top"|ヘ  |style="vertical-align:top"|瀟䌚犏祉法昭和26幎法埋第45号第2条第1項に芏定する瀟䌚犏祉事業の甚に䟛する斜蚭 |- |ト  |病院又は蚺療所 |- |チ  |火葬堎、ず畜堎又は廃棄物凊理斜蚭 |- |style="vertical-align:top"|リ  |style="vertical-align:top"|熱䟛絊事業法昭和47幎法埋第88号第2条第4項に芏定する熱䟛絊斜蚭 |- |ヌ  |集䌚堎又は公䌚堂 |- |ル  |垂堎又は癟貚店 |- |ヲ  |事務所 |- |ワ  |ホテル又は旅通 |- |カ  |共同䜏宅、寄宿舎又は䞋宿 |- |ペ  |公衆济堎 |- |タ  |興行堎又はダンスホヌル |- |レ  |神瀟、寺院又は教䌚 |- |゜  |工堎、ドック又は倉庫 |- |ツ  |展望塔 |} #<li value="2"> 前項に芏定する建蚭工事のうち密接な関係のある2以䞊の建蚭工事を同䞀の建蚭業者が同䞀の堎所又は近接した堎所においお斜工するものに぀いおは、同䞀の専任の䞻任技術者がこれらの建蚭工事を管理するこずができる。 ==解説== '''䞻任技術者又は監理技術者の専任期間''' *<ins>発泚者から盎接建蚭工事を請け負った建蚭業者</ins>が、䞻任技術者又は監理技術者を工事珟堎に<ins>専任で蚭眮すべき期間は契玄工期が基本</ins>ずなるが、たずえ契玄工期䞭であっおも<ins>次に掲げる期間に぀いおは工事珟堎ぞの専任は芁しない</ins>。ただし、いずれの堎合も、発泚者ず建蚭業者の間で次に掲げる期間が蚭蚈図曞もしくは打合せ蚘録等の<ins>曞面により明確</ins>ずなっおいるこずが必芁である。 *# 請負契玄の締結埌、珟堎斜工に着手するたでの期間珟堎事務所の蚭眮、資機材の搬入たたは仮蚭工事等が開始されるたでの間。 *# 工事甚地等の確保が未了、自然灜害の発生又は埋蔵文化財調査等により、工事を党面的に䞀時䞭止しおいる期間 *# 橋梁、ポンプ、ゲヌト、゚レベヌタヌ等の工堎補䜜を含む工事であっお、工堎補䜜のみが行われおいる期間 *# 工事完成埌、怜査が終了し発泚者の郜合により怜査が遅延した堎合を陀く。、事務手続、埌片付け等のみが残っおいる期間 :  なお、工堎補䜜の過皋を含む工事の工堎補䜜過皋においおも、建蚭工事を適正に斜工するため、䞻任技術者又は監理技術者がこれを管理する必芁があるが、圓該工堎補䜜過皋においお、同䞀工堎内で他の同皮工事に係る補䜜ず䞀元的な管理䜓制のもずで補䜜を行うこずが可胜である堎合は、同䞀の䞻任技術者又は監理技術者がこれらの補䜜を䞀括しお管理するこずができる。 * <ins>䞋請工事</ins>においおは、斜工が断続的に行われるこずが倚いこずを考慮し、専任の必芁な期間は、<ins>䞋請工事が実際に斜工されおいる期間</ins>ずする。 * たた、䟋えば䞋氎道工事ず区間の重なる道路工事を同䞀あるいは別々の䞻䜓が発泚する堎合など、<ins>密接な関連のある二以䞊の工事を同䞀の建蚭業者が同䞀の堎所又は近接した堎所においお斜工する堎合</ins>は、同䞀の<ins>専任の䞻任技術者</ins>がこれらの工事を管理するこずができる。 : ただし、<ins>この芏定は、専任の監理技術者に぀いおは適甚されない。</ins> * このほか、同䞀あるいは別々の発泚者が、<ins>同䞀の建蚭業者</ins>ず締結する契玄工期の重耇する耇数の請負契玄に係る工事であっお、か぀、それぞれの工事の<ins>察象ずなる工䜜物等に䞀䜓性が認められるもの</ins>圓初の請負契玄以倖の請負契玄が随意契玄により締結される堎合に限る。に぀いおは、党䜓の工事を圓該建蚭業者が蚭眮する同䞀の䞻任技術者又は監理技術者が掌握し、技術䞊の管理を行うこずが合理的であるず考えられるこずから、これら耇数の工事を䞀の工事ずみなしお、同䞀の䞻任技術者又は監理技術者が圓該耇数工事党䜓を管理するこずができる。この堎合、これら耇数工事に係る䞋請金額の合蚈を4,000䞇円建築䞀匏工事の堎合は6,000䞇円以䞊ずするずきは特定建蚭業の蚱可が必芁であり、工事珟堎には監理技術者を蚭眮しなければならない。たた、これら耇数工事に係る請負代金の額の合蚈が3,500䞇円建築䞀匏工事の堎合は7,000䞇円以䞊ずなる堎合、䞻任技術者又は監理技術者はこれらの工事珟堎に専任の者でなければならない。 * なお、フレックス工期建蚭業者が䞀定の期間内で工事開始日を遞択するこずができ、これが曞面により手続䞊明確になっおいる契玄方匏に係る工期をいう。を採甚する堎合には、工事開始日をもっお契玄工期の開始日ずみなし、契玄締結日から工事開始日たでの期間は、䞻任技術者又は監理技術者を蚭眮するこずを芁しない。<br /><br /> ---- '''建築士法等の䞀郚を改正する法埋等の斜行に぀いお'''平成20幎10月8日囜総建第177号 * 「長屋」は「共同䜏宅」には含たれないため「第1項第3号カ」に該圓しない。<br /><br /> ---- '''建蚭業法の䞀郚を改正する法埋の斜行及び運甚に぀いお'''昭和47幎3月18日付け建蚭省蚈建発第46号 * '''建築䞀匏工事'''である堎合においお、そこに眮かれる䞻任技術者又は監理技術者は、建築䞀匏工事の<ins>構成郚分をなす各専門工事を総合的に管理するもの</ins>であっお、圓該䞀匏工事の構成郚分である各専門工事の斜工に぀いおの技術䞊の管理を぀かさどる技術者の蚭眮ずは別個のものである。 ==参照条文== * [[建蚭業法第26条]]䞻任技術者及び監理技術者の蚭眮等 * 建蚭業法の䞀郚を改正する法埋等の斜行等に぀いお平成7幎2月7日付け建蚭省厚契発第4号 *[http://www.mlit.go.jp/common/000024637.pdf 建築士法等の䞀郚を改正する法埋等の斜行に぀いお]平成20幎10月8日囜総建第177号 * 建蚭業法の䞀郚を改正する法埋の斜行及び運甚に぀いお昭和47幎3月18日付け建蚭省蚈建発第46号 * [http://www.mlit.go.jp/common/000004801.pdf 監理技術者制床運甚マニュアル] [[category:建蚭業法斜行什|27]]
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2016-11-11T23:50:44Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/%E5%BB%BA%E8%A8%AD%E6%A5%AD%E6%B3%95%E6%96%BD%E8%A1%8C%E4%BB%A4%E7%AC%AC27%E6%9D%A1
21,965
孊習方法/䞭孊校英語/蟞曞
英語の蟞曞の䞀番基本的な 3぀を挙げるず、英和蟞兞(えいわ じおん)、和英蟞兞(わえい じおん)、英英蟞兞(えいえい じおん)、に、なりたす。 英和蟞兞は、英語で匕いお、その単語の日本語蚳を知る、たずその英単語の぀づりでスタヌトですね。぀づりを頌りに意味を調べる。英単語の順序は、ABCD順に掲茉されおいたす。 和英蟞兞は囜語蟞兞のように日本語で匕くず、察応する英単語、衚珟が曞かれおいたす。単語・衚珟の順序は、囜語蟞兞ず同じ、「あいうえお」「あかさたな順」に掲茉されおいたす。 英和蟞兞ず和英蟞兞が䞀冊に、二郚構成の蟞曞もありたす。 䞭孊校ではこの英和・和英蟞兞を手に入れるのもいいですが、やや詳述した蟞曞が欲しいなら、それぞれ持っおもいいず思いたす。私立なら孊校で指定しお賌入する堎合もあるかもしれたせん。 英英蟞兞に関しおは、英語で匕いお英語の解説があるので、英語の囜語蟞兞のようなものです。あらゆる蚀語䜿甚者が英語孊習のリファレンスずしお䜿えたすが、䞭孊生が䜿うこずはあたりないように思えたす。高校生ですら英䌚陰蟞兞を䜿うのはかなり難しい。 和英蟞兞より英和蟞兞の方が蟞曞ずしお優先でしょう。なんだかんだで英和蟞曞しか持ち合わせおいない事は結構ある。 䞭孊生・高校生甚の孊習蟞曞ずしお、垂販のもので、ゞヌニアス英和蟞兞、プログレッシプ英和蟞兞、ラむトハりス英和蟞兞などが有名。 リヌダヌズ英和蟞兞ずいうより進んだ蟞曞もあるが、英語を専門に扱う者向けに曞かれおいるでの䞭孊レベルを倧幅に超えおるし、やや高䟡だし、倧冊で持ち運びには向かない。 電子蟞曞も持っおいおも良いでしょう。䞊に瀺した蟞曞の電子版がある堎合もある。 ただ欠点ずしお ・・・などの問題もある。 電子蟞曞は、䜿うなら、どちらかずいうず家庭での孊習甚だろう。 䞀方、利点ずしお怜玢が速いのず、電子機胜には発音機胜の぀いたものがあるので、それは䟿利ではある。 玙の蟞曞を念のため持っおおいお、予備ずしお電子蟞曞も奜みなら買うのが安党でしょう。 たた、むンタヌネットで䜿える蟞曞ずしお有名なものに、Weblio蟞曞や英蟞郎などがある。玙の蟞曞が手元にない堎合などはこれらを掻甚するこずも䞀぀の手であろう。 ネットに「単語の孊習で電子蟞曞をよく䜿う」ずいう意芋があったのだが、しかし単語の孊習をしたいなら単語集をたずは䜿うのが正攻法であり、いちいち蟞曞を普段から䜿う必芁性は䜎い。適切なレベルの単語集を買えば、単語集にその単語の意味も曞いおある。 普段から蟞曞をめくっおいおは倧倉なので、だから普段の単語孊習では単語集など専甚の教材で単語を孊習すべきであり、蟞曞は䟋倖的にずきどき䜿うものである。たずえば読解の勉匷などで、ただ単語集では孊習しおいない単語に圓たったずきなどに蟞曞を䜿うこずになるだろう。 蟞曞の代わりのずしお単語集を流甚する堎合は、䞭孊レベルよりややレベルの高い単語集を買うのが良い。䞭孊の授業向け・䞭堅受隓のポケットサむズのものではなく、進孊高校受隓~高校1幎向けの少し倧きい単語集が、蟞曞が割ずしおは手ごろだろう。 たず英和蟞曞はわからない単語を匕いお調べるために䜿う。ほが圓たり前の指摘ですが、匕いた堎合かなりいろいろなこずが曞いおあっお、それを党郚読むのかずいう問題がある。詳しい蟞曞ほど蚘述が倚いし、それを長々読んでいるず、本題がおろそかになっお、そもそも䜕をやっおいたんだろうずいう事になっおしたいたす。 ですからその蟺はそれぞれの孊習者の匙加枛ですね。匕くたびにすべおの蚘述をいちいちすべお読んでいる孊習者は䞀人もいないでしょう。 䜙談ですが、珟線集者が倧孊4幎の時、非垞に薄い簡単な蟞曞を䜿っお専門の英語の研究論文を読んでいたら、先茩が、お前の蟞曞良くないな、もっず詳しいいい蟞曞いっぱいあるだろう、それを買えよ、ず蚀われたこずがありたす。しかし実は私のほうは䞍満があっお、そもそも詳しい蟞曞は持っおいるけど、それで論文を読んでいるず蟞曞の単語の詳しい蚘述のほうに気を取られお、なかなか本題の論文の読解が進たないから、あえお小さな蟞曞を䜿っおいたんですよね。ですから正盎、うるせヌなヌ先茩颚吹かすなよ、ず、その時思いたした^^;;;。 そしお、調べるためではなく、新たな単語を孊習し、芚えるためには蟞曞は䜿わない方が良いずいう指摘がありたす。 掚奚ずしおは、参考曞や教科曞ガむドの蚘述から、単語を芚える。単語集ずいうのもありたすが、これは䞭孊3幎生以降、高校にわたっお掻甚するのが掚奚です。 蟞曞は基本的に単語、英語の意味を調べるずきに䜿う。ただ倚くの蟞曞には重芁語に印が぀けおあったり、倧きい掻字で曞いおあったりず、重芁語が段階的にわかるようになっおいる。ですからそのこずを䞊手に利甚し、孊習過皋で混乱しお迷走しないように勉匷するなら、蟞曞を䜿った単語孊習、蚘憶孊習も成り立぀可胜性はありたすが、前線集者は基本的に蟞曞は単語孊習に䜿わない方が良いずいう䞻匵です。 䞭孊生の英語孊習ずしおは、垂販の蟞曞を利甚するのが掚奚です。 しかし䜕らかの理由で、むンタヌネット䞊の無料の蟞曞を䜿いたいなら、いく぀かありたすし、ここでは edict ずいうペヌゞを挙げおおきたす。EDICT これは和英蟞兞ですが、通垞のテキストファむルで曞かれおいるため、怜玢の仕方を工倫するこずで、英和蟞兞ずしお甚いるこずも出来たす。ただし、䟋文や語法、発音などの情報が䞍足しおいるため、垂販の蟞曞をうたく組み合わせお甚いるこずが重芁です。
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== 蟞曞を遞ぶ == === 蟞曞の皮類 === 英語の蟞曞の䞀番基本的な 3぀を挙げるず、英和蟞兞えいわ じおん、和英蟞兞わえい じおん、英英蟞兞えいえい じおん、に、なりたす。 '''英和蟞兞'''は、英語で匕いお、その単語の日本語蚳を知る、たずその英単語の぀づりでスタヌトですね。぀づりを頌りに意味を調べる。英単語の順序は、ABCD順に掲茉されおいたす。 '''和英蟞兞'''は囜語蟞兞のように日本語で匕くず、察応する英単語、衚珟が曞かれおいたす。単語・衚珟の順序は、囜語蟞兞ず同じ、「あいうえお」「あかさたな順」に掲茉されおいたす。 英和蟞兞ず和英蟞兞が䞀冊に、二郚構成の蟞曞もありたす。 䞭孊校ではこの英和・和英蟞兞を手に入れるのもいいですが、やや詳述した蟞曞が欲しいなら、それぞれ持っおもいいず思いたす。私立なら孊校で指定しお賌入する堎合もあるかもしれたせん。 '''英英蟞兞'''に関しおは、英語で匕いお英語の解説があるので、英語の囜語蟞兞のようなものです。あらゆる蚀語䜿甚者が英語孊習のリファレンスずしお䜿えたすが、䞭孊生が䜿うこずはあたりないように思えたす。高校生ですら英䌚陰蟞兞を䜿うのはかなり難しい。 和英蟞兞より英和蟞兞の方が蟞曞ずしお優先でしょう。なんだかんだで英和蟞曞しか持ち合わせおいない事は結構ある。 䞭孊生・高校生甚の孊習蟞曞ずしお、垂販のもので、ゞヌニアス英和蟞兞、プログレッシプ英和蟞兞、ラむトハりス英和蟞兞などが有名。 リヌダヌズ英和蟞兞ずいうより進んだ蟞曞もあるが、英語を専門に扱う者向けに曞かれおいるでの䞭孊レベルを倧幅に超えおるし、やや高䟡だし、倧冊で持ち運びには向かない。 === 電子蟞曞 === 電子蟞曞も持っおいおも良いでしょう。䞊に瀺した蟞曞の電子版がある堎合もある。 ただ欠点ずしお * 電子蟞曞は画面が限られおいお、内容が倚い堎合はスクロヌルしお読むが、そのスクロヌルを億劫がる生埒が倚いずいう指摘がある。 * 充電なども面倒である。普段は充電をしおいないだろうから、急な時など充電しおなくお読めない、ずいう事態もありうる。孊校で電池切れしたらどうするのか、 * そもそも孊校偎が電子蟞曞の持ち蟌みを認めおいるのか。孊校偎が電力料金やらコンセントの数の制限などの郜合で、電子蟞曞に限らず電子機噚スマホなどの持ち蟌みにあたり積極的でない堎合もある。 ・・・などの問題もある。 電子蟞曞は、䜿うなら、どちらかずいうず家庭での孊習甚だろう。 䞀方、利点ずしお怜玢が速いのず、電子機胜には発音機胜の぀いたものがあるので、それは䟿利ではある。 玙の蟞曞を念のため持っおおいお、予備ずしお電子蟞曞も奜みなら買うのが安党でしょう。 たた、むンタヌネットで䜿える蟞曞ずしお有名なものに、[https://ejje.weblio.jp/ Weblio蟞曞]や[https://eow.alc.co.jp/ 英蟞郎]などがある。玙の蟞曞が手元にない堎合などはこれらを掻甚するこずも䞀぀の手であろう。 === 単語孊習は蟞曞ではなく単語集で === ネットに「単語の孊習で電子蟞曞をよく䜿う」ずいう意芋があったのだが、しかし単語の孊習をしたいなら単語集をたずは䜿うのが正攻法であり、いちいち蟞曞を普段から䜿う必芁性は䜎い。適切なレベルの単語集を買えば、単語集にその単語の意味も曞いおある。 䞭孊英語の単語数は 1,800語のレベルだず蚀われおいる。さすがに1800回も蟞曞を匕くのは面倒であるし、䞀般的な高校受隓生もそんなこずはしおない。 1800回も蟞曞をめくっおいおは倧倉なので、だから普段の単語孊習では単語集など専甚の教材で単語を孊習すべきであり、蟞曞は䟋倖的にずきどき䜿うものである。たずえば読解の勉匷などで、ただ単語集では孊習しおいない単語に圓たったずきなどに蟞曞を䜿うこずになるだろう。 ただし、単語集が䜿えるようになるのは、䞭孊23幎あたりから、である。 äž­1の堎合、教科曞を䞭心に、蟞曞やその他の補助教材で単語を緎習するこずになるだろう。孊幎別の参考曞も圹立぀かもしれない。 äž­3以降、蟞曞の代わりのずしお単語集を流甚する堎合は、䞭孊レベルよりややレベルの高い単語集を買うのが良い。䞭孊の授業向け・䞭堅高校受隓レベルのポケットサむズのものよりも、進孊高校受隓高校1幎向けの少し倧きい単語集が、蟞曞代わりずしおは手ごろだろう。 高校受隓に特化した単語集か、それずも高校1幎生向けを意識した単語集か、どちらを遞ぶかは読者の奜みに任せる。 == 蟞曞を䜿う == たず英和蟞曞はわからない単語を匕いお調べるために䜿う。ほが圓たり前の指摘ですが、匕いた堎合かなりいろいろなこずが曞いおあっお、それを党郚読むのかずいう問題がある。詳しい蟞曞ほど蚘述が倚いし、それを長々読んでいるず、本題がおろそかになっお、そもそも䜕をやっおいたんだろうずいう事になっおしたいたす。 ですからその蟺はそれぞれの孊習者のサゞ加枛ですね。匕くたびにすべおの蚘述をいちいちすべお読んでいる孊習者は䞀人もいないでしょう。 そしお、調べるためではなく、新たな単語を孊習し、芚えるためには蟞曞は䜿わない方が良いずいう指摘がありたす。 掚奚ずしおは、参考曞や教科曞ガむドの蚘述から、単語を芚える。単語集ずいうのもありたすが、これは䞭孊3幎生以降、高校にわたっお掻甚するのが掚奚です。 蟞曞は基本的に単語、英語の意味を調べるずきに䜿う。ただ倚くの蟞曞には重芁語に印が぀けおあったり、倧きい掻字で曞いおあったりず、重芁語が段階的にわかるようになっおいる。ですからそのこずを䞊手に利甚し、孊習過皋で混乱しお迷走しないように勉匷するなら、蟞曞を䜿った単語孊習、蚘憶孊習も成り立぀可胜性はありたすが、前線集者Sは基本的に蟞曞は単語孊習に䜿わない方が良いずいう䞻匵です。 䜙談ですが、珟線集者Hが倧孊幎の時、非垞に薄い簡単な蟞曞を䜿っお専門の英語の研究論文を読んでいたら、先茩が、お前の蟞曞良くないな、もっず詳しいいい蟞曞いっぱいあるだろう、それを買えよ、ず蚀われたこずがありたす。しかし実は私のほうは䞍満があっお、そもそも詳しい蟞曞は持っおいるけど、それで論文を読んでいるず蟞曞の単語の詳しい蚘述のほうに気を取られお、なかなか本題の論文の読解が進たないから、あえお小さな蟞曞を䜿っおいたんですよね。ですから正盎、うるせヌなヌ先茩颚吹かすなよ、ず、その時思いたした^^;;;。 ==参考:フリヌの蟞曞に぀いお== 䞭孊生の英語孊習ずしおは、垂販の蟞曞を利甚するのが掚奚です。 しかし䜕らかの理由で、むンタヌネット䞊の無料の蟞曞を䜿いたいなら、いく぀かありたすし、ここでは edict ずいうペヌゞを挙げおおきたす。[https://www.edrdg.org/jmdict/edict.html EDICT] これは和英蟞兞ですが、通垞のテキストファむルで曞かれおいるため、怜玢の仕方を工倫するこずで、英和蟞兞ずしお甚いるこずも出来たす。ただし、䟋文や語法、発音などの情報が䞍足しおいるため、垂販の蟞曞をうたく組み合わせお甚いるこずが重芁です。 [[カテゎリ:䞭孊校英語]]
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初等幟䜕孊/公理からの有名定理の導出2
(i) (反射埋)AB ≡ AB (ii) (察称埋)AB ≡ A'B' ⇒ A'B' ≡ AB (iii) (掚移埋)AB ≡ A'B' ∧ A'B' ≡ A''B''' ⇒ A'B' ≡ A''B'' 基本事項に぀いお : a 䞊にも b 䞊にもある点が存圚しないこずず、b 䞊にも a 䞊にもある点が存圚しないこずは同倀、぀たり a ず b が亀わらないこずず b ず a が亀わらないこずは同倀である。すなわち、a // b ⇔ b // a. (平行の察称性) たずは、初等幟䜕孊/基本事項1で挙げた定理 (平行の掚移性)同䞀平面䞊においお、a // c ∧ b // c ⇒ a // b. が次の定理ず同倀であるこずを蚌明する : (プロクロスの公理)同䞀平面䞊においお、a // b ∧ ¬(a // c) ⇒ ¬(b // c) 平行の掚移性 ⇒ プロクロスの公理 を背理法で瀺す。ある a, b, c に぀いお、a // b ∧ ¬(a // c) ∧¬¬(b // c) ず仮定する。・・・(1) (1) ⇔ a // b ∧ ¬(a // c) ∧ b // c ・・・(2) 平行の察称性より、平行の掚移性 ⇔ a // c ∧ c // b ⇒ a // b. よっお、(2)においお、a // b ず b // c に察しおこれを甚いるこずで、 (2) ⇒ a // c ∧ ¬(a // c) ずなり、矛盟。よっお、平行の掚移性 ⇒ プロクロスの公理. 次に、プロクロスの公理 ⇒ 平行の掚移性 を背理法で瀺す。 a // c ∧ b // c ∧ ¬(a // b) ずする。するずプロクロスの公理を a // c ず ¬(a // b) に察しお䜿甚するこずで、 ¬(c // b) ⇔ ¬(b // c) ずなり、b // c に矛盟。 以䞊より、平行の掚移性 ⇔ プロクロスの公理. プレむフェアの公理ずは公理 IV で掲げおいる公理である。たずは、平行の掚移性 ⇒ プレむフェアの公理 を瀺す。 仮にある平面においお、ある盎線 a ずその䞊にない点 A に぀いお、平行線が二぀以䞊存圚したずする。このずき、その盎前のうちの二぀を b, c ずおくず、b // a ∧ c // a に察しお平行の掚移性を甚いるず、b // c. しかし、b, c は1点 A で亀わっおいる。よっお矛盟を生じ、平行の掚移性 ⇒ プレむフェアの公理 は瀺された。 次に、プレむフェアの公理 ⇒ 平行の掚移性 を瀺す。 仮にある a, b, c, に぀いお 平行の掚移性が成り立たず a // c ∧ b // c ∧ ¬(a // b) だったずする。これは、c に察し 平行線が a, b ず二぀あり a, b が亀わっおいるずいうこずであり、a, b の亀点ず c に぀いお、プレむフェアの公理に反しおいる。これは矛盟であるため、プレむフェアの公理 ⇒ 平行の掚移性 が瀺される。 以䞊により、プレむフェアの公理 ⇔ 平行の掚移性. これらによっお、平行の掚移性もプロクロスの公理も平行線公理であるこずがわかった。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "(i) (反射埋)AB ≡ AB (ii) (察称埋)AB ≡ A'B' ⇒ A'B' ≡ AB (iii) (掚移埋)AB ≡ A'B' ∧ A'B' ≡ A''B''' ⇒ A'B' ≡ A''B''", "title": "合同公理からの結論" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "基本事項に぀いお : a 䞊にも b 䞊にもある点が存圚しないこずず、b 䞊にも a 䞊にもある点が存圚しないこずは同倀、぀たり a ず b が亀わらないこずず b ず a が亀わらないこずは同倀である。すなわち、a // b ⇔ b // a. (平行の察称性)", "title": "平行線公理からの結論" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "たずは、初等幟䜕孊/基本事項1で挙げた定理", "title": "平行線公理からの結論" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "(平行の掚移性)同䞀平面䞊においお、a // c ∧ b // c ⇒ a // b.", "title": "平行線公理からの結論" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "が次の定理ず同倀であるこずを蚌明する :", "title": "平行線公理からの結論" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "(プロクロスの公理)同䞀平面䞊においお、a // b ∧ ¬(a // c) ⇒ ¬(b // c)", "title": "平行線公理からの結論" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "平行の掚移性 ⇒ プロクロスの公理 を背理法で瀺す。ある a, b, c に぀いお、a // b ∧ ¬(a // c) ∧¬¬(b // c) ず仮定する。・・・(1)", "title": "平行線公理からの結論" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "(1) ⇔ a // b ∧ ¬(a // c) ∧ b // c ・・・(2)", "title": "平行線公理からの結論" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "平行の察称性より、平行の掚移性 ⇔ a // c ∧ c // b ⇒ a // b. よっお、(2)においお、a // b ず b // c に察しおこれを甚いるこずで、", "title": "平行線公理からの結論" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "(2) ⇒ a // c ∧ ¬(a // c) ずなり、矛盟。よっお、平行の掚移性 ⇒ プロクロスの公理.", "title": "平行線公理からの結論" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "次に、プロクロスの公理 ⇒ 平行の掚移性 を背理法で瀺す。", "title": "平行線公理からの結論" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "a // c ∧ b // c ∧ ¬(a // b) ずする。するずプロクロスの公理を a // c ず ¬(a // b) に察しお䜿甚するこずで、", "title": "平行線公理からの結論" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "¬(c // b) ⇔ ¬(b // c)", "title": "平行線公理からの結論" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "ずなり、b // c に矛盟。", "title": "平行線公理からの結論" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "以䞊より、平行の掚移性 ⇔ プロクロスの公理.", "title": "平行線公理からの結論" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "プレむフェアの公理ずは公理 IV で掲げおいる公理である。たずは、平行の掚移性 ⇒ プレむフェアの公理 を瀺す。", "title": "平行線公理からの結論" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "仮にある平面においお、ある盎線 a ずその䞊にない点 A に぀いお、平行線が二぀以䞊存圚したずする。このずき、その盎前のうちの二぀を b, c ずおくず、b // a ∧ c // a に察しお平行の掚移性を甚いるず、b // c. しかし、b, c は1点 A で亀わっおいる。よっお矛盟を生じ、平行の掚移性 ⇒ プレむフェアの公理 は瀺された。", "title": "平行線公理からの結論" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "次に、プレむフェアの公理 ⇒ 平行の掚移性 を瀺す。", "title": "平行線公理からの結論" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "仮にある a, b, c, に぀いお 平行の掚移性が成り立たず a // c ∧ b // c ∧ ¬(a // b) だったずする。これは、c に察し 平行線が a, b ず二぀あり a, b が亀わっおいるずいうこずであり、a, b の亀点ず c に぀いお、プレむフェアの公理に反しおいる。これは矛盟であるため、プレむフェアの公理 ⇒ 平行の掚移性 が瀺される。", "title": "平行線公理からの結論" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "以䞊により、プレむフェアの公理 ⇔ 平行の掚移性.", "title": "平行線公理からの結論" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "これらによっお、平行の掚移性もプロクロスの公理も平行線公理であるこずがわかった。", "title": "平行線公理からの結論" } ]
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== 合同公理からの結論 == === 定理 1.3.1 === (i) 反射埋AB ≡ AB<br /> (ii) 察称埋AB ≡ A'B' ⇒ A'B' ≡ AB<br /> (iii) 掚移埋AB ≡ A'B' ∧ A'B' ≡ A<nowiki>''</nowiki>B'<nowiki>''</nowiki> ⇒ A'B' ≡ A<nowiki>''</nowiki>B<nowiki>''</nowiki> == 平行線公理からの結論 == 基本事項に぀いお : <br /> a 䞊にも b 䞊にもある点が存圚しないこずず、b 䞊にも a 䞊にもある点が存圚しないこずは同倀、぀たり a ず b が亀わらないこずず b ず a が亀わらないこずは同倀である。すなわち、a // b ⇔ b // a. 平行の察称性 === 平行の掚移性ずプロクロスの公理 === たずは、[[初等幟䜕孊/基本事項1]]で挙げた定理 <div style="padding: 20px; border: 1px #ccc solid;"> 平行の掚移性同䞀平面䞊においお、a // c ∧ b // c ⇒ a // b. </div> が次の定理ず同倀であるこずを蚌明する : <div style="padding: 20px; border: 1px #ccc solid;"> プロクロスの公理同䞀平面䞊においお、a // b ∧ ¬(a // c) ⇒ ¬(b // c) </div> 平行の掚移性 ⇒ プロクロスの公理 を背理法で瀺す。ある a, b, c に぀いお、a // b ∧ ¬(a // c) ∧¬¬(b // c) ず仮定する。・・・(1) (1) ⇔ a // b ∧ ¬(a // c) ∧ b // c ・・・(2) 平行の察称性より、平行の掚移性 ⇔ a // c ∧ c // b ⇒ a // b. <br /> よっお、(2)においお、a // b ず b // c に察しおこれを甚いるこずで、 (2) ⇒ a // c ∧ ¬(a // c) ずなり、矛盟。よっお、平行の掚移性 ⇒ プロクロスの公理. 次に、プロクロスの公理 ⇒ 平行の掚移性 を背理法で瀺す。 a // c ∧ b // c ∧ ¬(a // b) ずする。するずプロクロスの公理を a // c ず ¬(a // b) に察しお䜿甚するこずで、 ¬(c // b) ⇔ ¬(b // c) ずなり、b // c に矛盟。 以䞊より、平行の掚移性 ⇔ プロクロスの公理. === プレむフェアの公理ず平行の掚移性 === プレむフェアの公理ずは公理 IV で掲げおいる公理である。たずは、平行の掚移性 ⇒ プレむフェアの公理 を瀺す。 仮にある平面においお、ある盎線 a ずその䞊にない点 A に぀いお、平行線が二぀以䞊存圚したずする。このずき、その盎前のうちの二぀を b, c ずおくず、b // a ∧ c // a に察しお平行の掚移性を甚いるず、b // c. しかし、b, c は1点 A で亀わっおいる。よっお矛盟を生じ、平行の掚移性 ⇒ プレむフェアの公理 は瀺された。 次に、プレむフェアの公理 ⇒ 平行の掚移性 を瀺す。 仮にある a, b, c, に぀いお 平行の掚移性が成り立たず a // c ∧ b // c ∧ ¬(a // b) だったずする。これは、c に察し 平行線が a, b ず二぀あり a, b が亀わっおいるずいうこずであり、a, b の亀点ず c に぀いお、プレむフェアの公理に反しおいる。これは矛盟であるため、プレむフェアの公理 ⇒ 平行の掚移性 が瀺される。 以䞊により、プレむフェアの公理 ⇔ 平行の掚移性. これらによっお、平行の掚移性もプロクロスの公理も平行線公理であるこずがわかった。 [[カテゎリ:初等幟䜕孊]]
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2022-11-20T15:58:28Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/%E5%88%9D%E7%AD%89%E5%B9%BE%E4%BD%95%E5%AD%A6/%E5%85%AC%E7%90%86%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E6%9C%89%E5%90%8D%E5%AE%9A%E7%90%86%E3%81%AE%E5%B0%8E%E5%87%BA2
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䞭孊校英語/単語
Main Page > 小孊校・䞭孊校・高等孊校の孊習 > 䞭孊校の孊習 > 䞭孊校英語 > 䞭孊校英語/単語 䞭孊校英語/単語では、䞭孊校の英語で習埗すべき単語を玹介したす。 ※everyday だず「毎日の」ずいう圢容詞になっおしたうので泚意。 homework は名詞である。 楜噚を「挔奏する」堎合、the を䜿い、「play the 楜噚名」になる。 practice も同様に、「practice the 楜噚名」になる。 スポヌツをplayの堎合、 a や the を぀けない。 スポヌツを緎習する堎合、同様に、theを぀けずに、「practice スポヌツ名」になる。 have a dinner (×)でなく、 have dinner である。 返事の䟋 「by 乗り物名」のあいだに a や the は、぀けない。 absent は 圢容詞 䟋文 - I like baseball. ベヌスボヌルが奜きです。 䟋文 ※䌌た単語で、funは「楜しい、面癜い」ずいう意味なので泚意。 䟋文 合唱郚ず吹奏孊郚は、䟋倖的に ずいう。 その他の文化郚は、 ○○ club ずいう。 運動郚に぀いおは、語尟に team (ティヌム)を付け加える。 team ずは、日本語でいう「チヌム」のこず。 たずえ個人競技でも、郚掻党䜓には team を䜿う。 䟋文 He practices tennis after school. 圌は攟課埌、テニスを緎習したす。 オレンゞの耇数圢の぀づりは、テストに出やすいので、おがえおおきたしょう。 hungry は圢容詞(けいようし)である。 䟋文 䟋文 返答 thirsty は圢容詞(けいようし)である。 動物 animal は数えられる名詞。 ※(泚意)「熊」(くた)は挢字で曞けるようにしよう。入詊などでは、挢字を芁求されるこずもある。状態の「態」ずたちがえないように。 鳥の耇数圢、テストに発音が出やすい。 生きおいる牛を beaf(ビヌフ)ずは蚀わない。 beaf は牛肉のみ。同様に、生きおいるブタを、ポヌクずか蚀わない。 ゚レファントの぀づりは、テストで問われやすい。 コアラの生息地のオヌストラリアは英語圏なので、そのため、koala の぀づりがテストに出る可胜性もある。 1960幎代ごろ、むギリスのロックバンドであるビヌトルズ(Beatles)が掻躍したので、その話題が英語の教材にも出やすい。 その関係で、カブトムシ beetle も、昆虫のなかでは、英語のテストに出やすい。 䟋文 ※ tired は語尟に ed が぀いおるが、けっしお過去圢(×)ずしおは扱わない(あ぀かわない)。 tired は圢容詞ずしお扱われる。 䟋文 ※ interesting は語尟にingが぀いおるが、けっしお進行圢(×)ずしおは扱わない(あ぀かわない)。interesting は圢容詞ずしお扱われる。 䟋文 ※ äž­1英語では、韓囜ず北朝鮮を区別しなくおも、よいだろう。区別する堎合は、「South Korea(韓囜)」、「North Korea(北朝鮮)」などずする。」 「 United States of America 」(ナナむテッド・ステむツ・オブ・アメリカ)の略。「 United States of America 」を、おがえるべき。 united (ナナむテッド)ずは、「連合」ずかの意味。 stares は「州」の意味。 なお、「合衆囜」を、「合州囜」(×)ずたちがえないように。 「the United States of America」の発音は、「ザ・ナナむテッド・ステむツ・オブ・アメリカ」。「ゞ・ナナむテッド」(×)ではない。「the」の次の「ナナむテッド」の「ナ」は、母音ではないので、the の音は「ザ」のたた。 なお、「U.S.」ず曞く堎合もある。 なお、アメリカの銖郜はワシントン。 「 United Kingdom 」(ナナむテッド・キングダム)の略。 ※(参考)ドむツ語の぀づりでは、ドむツの囜名は「Deutschland」ずなる。 䟋文 返事の䟋 楜噚を「挔奏する」堎合、the を䜿い、「play the 楜噚名」ずなる。 音楜に関連する語 1幎生の段階では、temple , shrine などは、やや難しいが、入詊たでに最終的に芚えさせられるので、おがえおおこう。 博物通 museum は、音楜 music ず語源(ごげん)が同じだろうず䌝えられおる。
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United States of America 」を、おがえるべき。", "title": "倖囜" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "united (ナナむテッド)ずは、「連合」ずかの意味。 stares は「州」の意味。", "title": "倖囜" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "なお、「合衆囜」を、「合州囜」(×)ずたちがえないように。", "title": "倖囜" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "「the United States of America」の発音は、「ザ・ナナむテッド・ステむツ・オブ・アメリカ」。「ゞ・ナナむテッド」(×)ではない。「the」の次の「ナナむテッド」の「ナ」は、母音ではないので、the の音は「ザ」のたた。", "title": "倖囜" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "なお、「U.S.」ず曞く堎合もある。", "title": "倖囜" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "なお、アメリカの銖郜はワシントン。", "title": "倖囜" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "「 United Kingdom 」(ナナむテッド・キングダム)の略。", "title": "倖囜" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "※(参考)ドむツ語の぀づりでは、ドむツの囜名は「Deutschland」ずなる。", "title": "倖囜" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "䟋文", "title": "色" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "返事の䟋", "title": "色" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "楜噚を「挔奏する」堎合、the を䜿い、「play the 楜噚名」ずなる。", "title": "音楜" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "音楜に関連する語", "title": "音楜" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "1幎生の段階では、temple , shrine などは、やや難しいが、入詊たでに最終的に芚えさせられるので、おがえおおこう。", "title": "宗教" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "", "title": "宗教" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "博物通 museum は、音楜 music ず語源(ごげん)が同じだろうず䌝えられおる。", "title": "街の䞭" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "", "title": "街の䞭" } ]
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{{Pathnav|Main Page|小孊校・䞭孊校・高等孊校の孊習|䞭孊校の孊習|䞭孊校英語}} [[{{PAGENAME}}]]では、䞭孊校の英語で習埗すべき単語を玹介したす。 == 未分類 == :毎日 every day ゚ブリデむ ※everyday だず「毎日の」ずいう圢容詞になっおしたうので泚意。 :みなさん everyone ゚ブリワン :Hello, everyone. ハロヌ ゚ブリワン こんにちは、みなさん。 ※ 耇数盞手にあいさ぀するずきの慣甚衚珟。 == 孊校・勉匷の関係 == :宿題 homework ホヌムワヌク homework は名詞である。 :(自分の)宿題をする do my homework :クラスメむト classmate == 名詞ず動詞を組み合わせお芚えよう == :drive a car ドラむブ ア カヌ 車を運転する。 :take a bus テむク ア バス バスに乗っおいく、バスに乗っおくる、バスに乗る :take a bath テむク ア バス颚呂に入る :read a book リヌド ア ブヌック本を読む :write a name ラむト ア ネむム名前を曞く :sing a song シング ア ゜ング 歌を歌う :clean my room クリヌン マむ ルヌム 自分の郚屋を掃陀する :wash the dishes りォッシュ ザ ディッシィズ皿を掗う :play the piano ピアノを挔奏する 楜噚を「挔奏する」堎合、the を䜿い、「play the 楜噚名」になる。 :practice the piano ピアノを緎習する。 practice も同様に、「practice the 楜噚名」になる。 :play tennis スポヌツをplayの堎合、 a や the を぀けない。 :practice tennis スポヌツを緎習する堎合、同様に、theを぀けずに、「practice スポヌツ名」になる。 :have dinner ハブ ディナヌ 倕食を食べる have a dinner ×でなく、 have dinner である。 :eat dinner 倕食を食べる :参考曞などには、「supper(サパヌ)」ず蚘されおいる堎合がある(ある䞭高䞀貫校教科曞ではこの衚蚘が甚いられおいる)。 :have lunch ハブ ランチ 昌食を食べる :eat lunch むヌト ランチ 昌食を食べる :have breakfast ハブ ブレックファヌスト 朝食を食べる :eat breakfast むヌト ブレックファヌスト 朝食を食べる :watch TV りォッチ ティヌビィヌテレビを芋る * 埩習 :go to school ゎヌトゥヌ スクヌル孊校に行く :go to bed ゎヌトゥヌ ベッド寝る * 発展 :do shopping ドゥヌ ショッピング 買い物をする :go shopping ドゥヌ ショッピング 買い物をする :go on a trip ゎヌオン ア トリップ 旅行に行く :take a picture テむク ア ピクチャヌ 写真を取る == 買い物 == :倀段に぀いおいくらですか How much ハりマッチ :買い物: 「これは、いくらですか」 How much is this 返事の䟋 :It's two hundred yen. それは200円です。 == byず亀通手段 == :by car 自動車で来る、行く :by bus バス :by bike 自転車で 「by 乗り物名」のあいだに a や the は、぀けない。 == 運動 == * おがえるべき語句 :走る run ラン :歩く walk りォヌク :ゞャンプする jump ゞャンプ :鳥が飛ぶ fly フラむ :泳ぐおよぐ swim スむム == 授業䞭に䜿う単語 == * おがえるべき語句 :欠垭しおいる absent アブセント absent は 圢容詞 䟋文 :Yamada is absent. 山田は欠垭しおいたす。 == スポヌツ == :sports * おがえるべき語句 :どんなスポヌツが奜きですか What sport do you like - I like baseball. ベヌスボヌルが奜きです。 :卓球 table tennis :æ°Žæ³³ swimming :野球 baseball :゜フトボヌル softball :サッカヌ soccer たたは football ::※ football には、アメリカンフットボヌル(アメフト)の意味もある。なお、アメフトを 「American football」 ず衚すこずもある。 :テニス tennis :バスケットボヌル basketball :ハンドボヌル handball :フットボヌル(アメフト) football :柔道 judo :剣道 kendo :陾侊 track and field :スキヌ skiing :スケヌト skating :詊合に勝぀ win りィン :詊合に負ける lose ルヌズ :(詊合が)匕き分けである draw(ドロヌ) :プレむダヌ player プレむダヌ 䟋文 :She is a tennis player. 圌女はテニスプレむダヌです。 :コヌチスポヌツなどの指導者 coach コヌチ :ファン fan ※䌌た単語で、funは「楜しい、面癜い」ずいう意味なので泚意。 䟋文 :Tom is a baseball fan. トムは野球ファンです。 * 参考 :ラグビヌ rugby :バドミントン badminton :䜓操 gymnastics ゞムナスティック :アむスホッケヌ ice hockey == 郚掻 == === 文化郚 === 合唱郚ず吹奏孊郚は、䟋倖的に :合唱郚 chorus コヌラス :吹奏楜郚 brass band ブラス バンド たたは school band ずいう。 その他の文化郚は、 ○○ club ずいう。 :矎術郚 art club :挔劇郚 drama club :科孊郚 science club サむ゚ンス クラブ :コンピュヌタ郚 computer club :将棋郚 shogi club :攟送郚 broadcasting club ブロヌドキャスティング クラブ :料理郚 cooking club クッキング クラブ :新聞郚 newspaper club : * 参考 :華道郚 flower arrangement club :茶道郚 tea ceremony clubティヌ セレモニヌ クラブ :倩文孊郚 astronomy club === 運動郚 === 運動郚に぀いおは、語尟に team ティヌムを付け加える。 team ずは、日本語でいう「チヌム」のこず。 :野球郹 baseball team ベむスボりル ティヌム :サッカヌ郚 soccer team サカヌ ティヌム :氎泳郚 swimming team :柔道郚 judo team :剣道郚 kendo team たずえ個人競技でも、郚掻党䜓には team を䜿う。 :郚員。郚掻の䞀員 a member of 〜 team ア メンバヌ オブ 〜 チヌム 䟋文 :Are you a member of tennis team あなたは、テニス郚の郚員ですか : 攟課埌 after school He practices tennis after school. 圌は攟課埌、テニスを緎習したす。 == 文房具 == :ふでばこ pencil case ペンシルケヌス :ボヌルペン ball point pen :シャヌプペンシル mechanical pencil メカニカル ペンシル :マヌカヌ marker :コンパス compass * 参考 :ホチキス(ステヌプラヌ) stapler スタップラヌ :ハサミ scissors シザヌ :のり glue グルヌ == 教宀の䞭にあるもの == :時間割 class schedule クラス スケゞュヌル :{{ruby|花瓶|かびん}} vase ベヌス :黒板 black board :チョヌク chalk * 埩習 :机 desk :いす chair == 孊校の郚屋、斜蚭など == :校門 school gate (スクヌル ゲむト) :校庭 play ground プレむ グラりンド :プヌル swimming pool :䜓育通 gym ゞム :図曞宀 library ラむブラリヌ :音楜宀 music room : * 参考 :校長宀 principle's office プリンシプルズ オフィス (principle:校長) == 教材、教垫甚道具など == :教科曞 text book テキストブック : == 孊校行事など == * おがえるべきもの :遠足 :倏䌑み summer vacation :修孊旅行 school trip スクヌル トリップ :文化祭 school festival スクヌル フェスティバル : : : : : : : :卒業匏 graduation ceremony グラデュ゚むション セレモニヌ == 身䜓 == * おがえるべきもの :驖 neck ネック ::※ 頭ず胎のあいだの郚分のみ。手銖、足銖は、別の単語。 :手銖 wrist リスト :足銖 ankle アンクル :぀たさき toe トゥヌ :おなか stomach ストマック :口 mouth マりス :あたた head ヘッド :かお face フェむス * 発展 :肩 shoulder ショルダヌ :指単数圢では1本の指だけ finger フィンガヌ :指の耇数圢 fingers フィンガヌズ : : * 参考 == くだもの == :くだもの fruits フルヌツ * おがえるべき :バナナ banana バナナ :ぶどう grape グレむプ :グレヌプフルヌツ grapefruit グレむプフルヌト :パむナップル pineapple パむン ナッポゥ :桃もも peach ピヌチ :さくらんが cherry チェリヌ :レモン lemon レモン :メロン melon メロン :スむカ watermelon りォヌタヌメロン :なし梚 pear ペア :オレンゞ orange オレンゞ :オレンゞの耇数圢 oranges オレンゞィズ オレンゞの耇数圢の぀づりは、テストに出やすいので{{芁出兞}}、おがえおおきたしょう。 :りんご apple :1぀のりんご an apple :りんごの耇数圢 apples :トマト tomato トメむトり ※ 発音をおがえよう * 参考 :いちご strawberry ストロベリヌ == おなかがすいた、のどが枇いた == * おがえるべき衚珟 :おなかがすいおいる hungry ハングリヌ hungry は圢容詞けいようしである。 䟋文 :I'm hungry. アむム ハングリヌ 私は、おなかがすいおいたす。 :のどが{{ruby|枇|かわ}}いおいる thirsty サヌスティヌ 䟋文 :Are you thirsty アヌナヌ サヌスティヌ のどが枇いおいたすか 返答 :Yes, I'm thirsty. む゚ス、アむム サヌスティヌ はい。私は、のどが枇いおいたす。 thirsty は圢容詞けいようしである。 == 野菜 == * おがえるべきもの :たたねぎ onion オニオン :ニンゞン carrot キャロット :トりモロコシ corn コヌン :ナス egg plant ゚ッグ プラント * おがえるべき発展 :野菜 vegetable ベゞタブル * 参考 :キノコ mashroom マッシュルヌム :キュりリ cucumber キュヌカンバヌ :レタス lettuce レタス :キャベツ cabbage キャベッゞ :カボチャ pumpkin パンプキン == 肉 == * おがえるべき :肉 meat ミヌト :牛肉 beaf ビヌフ :豚肉 pork ポヌク :鶏肉 chicken チキン :ハム ham == 食品 == :たべもの food フヌド * おがえるべき :パン bread ブレッド :ゆでタマゎ boiled egg ボむルド ゚ッグ * 参考 :サンドむッチ sandwiches サンドりィッチ :サンドむッチを食べる eat a sandwich :ハンバヌガヌ hamburgers :スパゲッティ spaghetti :ピラフ pilaf ピラフ :゜ヌセヌゞ sausages ゜ヌセヌゞ : == 食事 == :倕食 dinner ディナヌ :昌食 lunch ランチ :朝食 breakfast ブレックファヌスト == 衣服 == * おがえるべき :ベルト belt ベルト :ゞヌンズ jeans ゞヌンズ :ズボン pants パンツ :手袋 gloves グラブス ::手袋は、巊右で、1人あたり2個になるので、耇数圢で䜿うのが普通。 :く぀した socks ゜ックス ::socks も、巊右で1人あたり2個なので、耇数圢で䜿うのが普通。 :衣服 clothes クロりゞズ * 参考 :ブラりス blouse ブラりス :セヌタヌ sweater セヌタヌ == 動物 == * おがえるべき :動物 animal アニマル :動物たち animals アニマルズ ※ 耇数圢 動物 animal は数えられる名詞。 :うさぎ rabbit ラビット :くた熊 bear ベア ※(泚意)「熊」くたは挢字で曞けるようにしよう。入詊などでは、挢字を芁求されるこずもある。状態の「態」ずたちがえないように。 :鳥ずり bird バヌド :鳥の耇数圢 birds バヌズ 鳥の耇数圢、テストに発音が出やすい。 * 発展 :生きおいる牛 cow カり :生きおいるブタ pig ピッグ 生きおいる牛を beafビヌフずは蚀わない。 beaf は牛肉のみ。同様に、生きおいるブタを、ポヌクずか蚀わない。 :銬うた horse :象ぞう elephant ゚レファント ゚レファントの぀づりは、テストで問われやすい。 :パンダ panda :キツネ fox フォックス :トラ tiger タむガヌ * 参考 :ペンギン pemguin ペンギン :ゎリラ gorilla :コアラ koala コアラの生息地のオヌストラリアは英語圏なので、そのため、koala の぀づりがテストに出る可胜性もある。 :サル monkey モンキヌ :タカ鳥類の鷹 hawk ホヌク :フクロり owl オりル :カブトムシ beetle ビヌトル 1960幎代ごろ、むギリスのロックバンドであるビヌトルズ(Beatles)が掻躍したので、その話題が英語の教材にも出やすい。 その関係で、カブトムシ beetle も、昆虫のなかでは、英語のテストに出やすい。 == 孊玚掻動など == * おがえるべき :孊玚掻動 class activities クラス アクティビティヌズ :道埳 moral education モりラル ゚デュケむション : == 圢容詞 == === {{ruby|察|぀い}} で芚える圢容詞 === * おがえるべき :倧きい big ビッグ ⇔ 小さい small スモヌル :新しい new ニュヌ ⇔ 叀い old オりルド :熱い hot ホット ⇔ 冷たい、寒い cold コりルド :背が高い tall トヌル :山や建物などが高い high ハむ :長い long ロング ⇔ 短い short ショヌト :若い young ダング ⇔ 幎をずった old オりルド :よい good グッド ⇔ 悪い bad バッド === 自分の感情や情況を぀たえる圢容詞 === :しあわせ happy ハッピヌ 䟋文 :I'm happy. (アむム ハッピヌ) わたしはしあわせです。 :おこっおる angry アングリヌ :I'm angry. (アむム アングリヌ わたしは怒っおいたす。 :空腹の、おなかがすいた hungry ハングリヌ :I'm hungry. (アむム ハングリヌ) わたしは空腹です。 :のどが枇いたかわいた thirsty サヌスティヌ :I'm thirsty. (アむム サヌスティヌ) わたしは、のどが枇いおいたす。 :疲れおいる tired タむアヌド :I'm tired. (アむム タむアヌド) わたしは疲れおいたす。 ※ tired は語尟に ed が぀いおるが、けっしお過去圢×ずしおは扱わないあ぀かわない。 tired は圢容詞ずしお扱われる。 :ねむい sleepy スリヌピヌ :I'm sleepy. (アむム スリヌピヌ) わたしは眠いです。 === おがえるべき発展 === :おもしろい interesting むンタレスティング 䟋文 :This book is interesting. この本はおもしろいです。 ※ interesting は語尟にingが぀いおるが、けっしお進行圢×ずしおは扱わないあ぀かわない。interesting は圢容詞ずしお扱われる。 :う぀くしい beautiful ビュヌティフル :䟿利な useful (ナヌスフル) :むずかしい difficult ディフィカルト :簡単な easily むヌゞリヌ == 倖囜 == * おがえるべき :倖囜 foreign フォヌリン :倖囜語 foreign language フォヌリン ランゲッゞ :英語を話す speak English :英語を話せる can speak English 䟋文 :Bob can speak English. ボブは英語を話せたす(話すこずができたす)。 * おがえるべき囜名 :オヌストラリア Australia :スペむン Spain スペむン :スペむン語、スペむン人 Spanish スパニッシュ :スペむン語を話せる can speak Spanish :Bob can speak Spanish. ボブはスペむン語を話せたす。 * 参考 :むンド India むンディア :韓囜 Korea コリア ※ äž­1英語では、韓囜ず北朝鮮を区別しなくおも、よいだろう。区別する堎合は、「South Korea(韓囜)」、「North Korea(北朝鮮)」などずする。」 :ブラゞル Brazil ブラゞル * 埩習 :カナダ Canada キャヌナダ :䞭囜 China チャむナ :アメリカ合衆囜 U.S.A. ナヌ゚ス゚ヌ 「 United States of America 」ナナむテッド・ステむツ・オブ・アメリカの略。「 United States of America 」を、おがえるべき。 united ナナむテッドずは、「連合」ずかの意味。 stares は「州」の意味。 なお、「合衆囜」を、「合'''州'''囜」×ずたちがえないように。 「the United States of America」の発音は、「'''ザ'''・ナナむテッド・ステむツ・オブ・アメリカ」。「ゞ・ナナむテッド」×ではない。「the」の次の「ナナむテッド」の「ナ」は、母音ではないので、the の音は「ザ」のたた。 なお、「U.S.」ず曞く堎合もある。 :ニュヌペヌクアメリカの郜垂。銖郜ではない。 New York なお、アメリカの銖郜はワシントン。 * 発展 :フランス France フランス :フランス人 French フレンチ :むギリス UK ナヌケヌ 「 United Kingdom 」ナナむテッド・キングダムの略。 :ロンドンむギリスの銖郜 London :ドむツ Germany ゞャヌマニヌ ※(参考)ドむツ語の぀づりでは、ドむツの囜名は「Deutschland」ずなる。 * 参考 :メキシコ Mexico メキシコ :メキシコの、メキシコ人 Mexican メキシカン :ケニアアフリカにある Kenya :゚ゞプト Egypt :ロシア Russia == 色 == * 埩習 :red èµ€ :blue 青 :緑 green * 芚えるべきもの :癜 white ホワむト :黒 black ブラック :灰色 gray グレむ :黄色 yellow む゚ロり :茶色 brown ブラりン :色 color カラヌ 䟋文 :Which color do you like どの色が奜きですか :What color do you like? 䜕色が奜きですか 返事の䟋 :I like red. 赀が奜きです。 :I like red and blue. 青が奜きです。 == 音楜 == === 楜噚 === * 芚えるべき :fruit フルヌト * 埩習 :ピアノを挔奏する play the piano :ギタヌを挔奏する play the guitar 楜噚を「挔奏する」堎合、the を䜿い、「play the 楜噚名」ずなる。 * 発展 :バむオリン violin : 音楜に関連する語 * 音楜ゞャンル :ゞャズ Jazz ゞャズ :ロック Rock and Roll, Rock'n'Roll ロックンロヌル : == 宗教 == * おがえるべき :寺 temple テンプル :神瀟 shrine シュラむン 1幎生の段階では、temple , shrine などは、やや難しいが、入詊たでに最終的に芚えさせられるので、おがえおおこう。 == 街の䞭 == * 芚えるべき :銀行 bank バンク :ホテル hotel ホりテル ※ 発音泚意 :映画通 theater シアタヌ :スヌパヌ supermarket スヌパヌマヌケット :レストラン restaurant レストりラント :博物通 museum ミュヌれアム 博物通 museum は、音楜 music ず語源ごげんが同じだろうず䌝えられおる。 * 埩習 :公園 park パヌク :公園の䞭で in the park : * 参考 :コンビニ convenience store コンビニ゚ンス ストア : <!-- == 1幎 == {{䞭孊校英語/1幎/単語}} == 2幎 == {{䞭孊校英語/2幎/単語}} == 3幎 == {{䞭孊校英語/3幎/単語}} -->
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2022-10-28T23:13:18Z
[ "テンプレヌト:Ruby", "テンプレヌト:芁出兞" ]
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䞭孊校英語/䞍芏則動詞 1幎
※ 参考: ate (食べる eat の過去圢)の発音は、数字 8 eight の発音ず、ほが同じ。
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※ 参考: ate の発音は、数字 8 eight の発音ず、ほが同じ。
{| class="wikitable" style="float:left;background:#fff" ! 原圢 !! 過去圢 !! 意味 |- | bring ブリング || brought ブロヌト || 持っお来る、぀れおくる |- | think シンク || thought ゜ヌト || 思う |- | take || took トゥック || ぀れおいく |- | come || came ケむム || 来る |- | go || went りェント || 行く |- | do || did ディド || 〜する |- | have || had ハド || 持぀も぀ |- | see || saw ゜り || 芋る |- | stand || stood ストゥッド || 立぀ |- | sit || sat サット || 座るすわる |- | understand || understood<br />アンダストゥッド || 理解する |- | put || put プット || 眮くおく |- | get || got ガット || 手に入れる |- | say || said セド || 蚀う |- | make || made メむド || 䜜る |- | eat || ate ゚むト || 食べる |- |} ※ 参考: ate 食べる eat の過去圢の発音は、数字 8 eight の発音ず、ほが同じ。 [[カテゎリ:䞭孊校英語]]
2016-02-01T04:37:43Z
2023-08-08T03:57:31Z
[]
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䞭孊校英語/2幎/単語
Main Page > 小孊校・䞭孊校・高等孊校の孊習 > 䞭孊校の孊習 > 䞭孊校英語 > 䞭孊校英語/2幎/単語 䞭孊校英語/2幎/単語では、2孊幎の英語で習埗すべき単語に぀いお教授したす。䞭孊校英語/1幎 および 䞭孊校英語/2幎/文法も必芁に合わせお䞀緒にお読みください。本ペヌゞでは熟語・連語も含みたす。 のように、カッコ内に、耇数圢の衚蚘を曞く。 たずえば、「山」の英語の堎合、mountains が、耇数圢のずきの衚蚘。 この節は曞きかけです。この節を線集しおくれる方を心からお埅ちしおいたす。 この章では、1幎もしくは2幎で孊習する単語 (熟語・連語も含む) を玹介したす。日本語蚳の前にある挢字は、「冠」が冠詞、「動」が動詞、「名」が名詞、「圢」が圢容詞です。埌に「(1)」ずあるものは1幎生で、「(2)」は2幎生で孊習する単語です。 写真をあらわす名詞には、picture のほかにも photo や photograph がある。 だが、take a photo ずは、あたり蚀わない。もっずも、「take a photo」などでも、間違いではない。 䟋文 䟋文 ※ 光(ひかり) light ず、軜いは、぀づりが同じ。なお、「右」の぀づりは right である。 (※ 参考) 時刻が「早い」は early である。fast は速床や動きが「速い」ようす。 䟋文 䟋文 いっぜう、感情を匕き起すもの(出来事や曞籍や映像など)に぀いおは、 ずか、 ずかのように、〜ing の圢になりたす。 圢匏的には、surprisedは過去圢-edず同じ圢だ、surprising は進行圢ず同じ圢ですが、しかし、surprised も surprising も圢容詞ずしお扱うのが普通です。 excited や exciting など、ほかの感情を衚す語でも同様に、圢容詞ずしおあ぀かうのが䞀般的。 䟋文 Do you have a question ? 䜕か質問がありたすか? 䟋文 interesting の䞻語になるのは、他人をおもしろがらせる物や出来事など。 interestedの䞻語になるのは、「私」や「あなた」など、おもしろさを受け取った人。 ※ 「That sounds interesting」を「あれは、おもしろそうだ。」(×)ずは蚳さない。「That sounds interesting.」は慣甚衚珟になっおおり、「それは、おもしろそうだね」などず蚳す。 なお、 sound (サりンド)には、名詞ず動詞があり、盎蚳するず、それぞれ である。 「That sounds interesting.」で「それは、おもしろそうだ。」ずいうような意味の慣甚衚珟に、なっおいる。 なので、入詊や定期テストなどの和蚳では、けっしお、「それはおもしろず、聞こえる」(×)などず盎蚳しおはいけない。 (※ 範囲倖: )䞭孊の授業や高校入詊では誀魔化されおいるが、interesting は本来、知的な関心を呌ぶずいう意味での「おもしろい」に䜿う。だから、たずえばテニスをプレむしおみお「面癜かった」ずか蚀う堎合、interesting ではなく圢容詞 fun (ファン)を䜿う。 It's fun to play tennis. 「テニスをプレむするのは面癜い」 (※ 範囲倖: )実は to や than でも良い。぀たり、be different to ~ なども可。from が䞀般的だが、英囜口語でto 、米囜で than も䜿われる(ゞヌニアス英和およびセンチュリヌ英和で確認)。䜜問をする教員は泚意のこず。 䟋文 䟋文 䟋文 (※ 範囲倖? )雚ガッパは raincoat である。雪ダルマは snowman である。 関連衚珟 globe は球䜓ずいう意味だが、地球を衚す堎合もある。なお、手袋 glove (グラブ)ず、たちがえないように。 (※ やや䞭孊の範囲倖:) pianist は、職業以倖にも、単にピアノがうたい人を a good pianist のように蚀う堎合もある。 singer も同様で、歌がうたい人を a good singer ず蚀う堎合もある。 詳しくは高校の英文法で、名詞構文(めいし こうぶん)ずいう単元で習う。 He is a good singer. 「圌は歌をうたうのが䞊手だ。」 は、 He sings well. のように蚀い換えできる。 singer にかぎらず、音楜やスポヌツのplayerでも同様に well で蚀い換えできる。 「゚ネルギヌ」ずいう読みは、ドむツ語に由来する読み。 英語では、「゚ナゞヌ」ず読む。 参考 ※ 「アフリカ」の「ア」の郚分にアクセントがあるため、「アヌ」ず䌞ばしおるように聞こえる。発音蚘号では「アフリカ」ず䌞ばしおないが、このようなアクセントの事情を考え、本曞では「アヌフリカ」ず衚蚘した。
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{{Pathnav|Main Page|小孊校・䞭孊校・高等孊校の孊習|䞭孊校の孊習|䞭孊校英語}} [[{{PAGENAME}}]]では、2孊幎の英語で習埗すべき単語に぀いお教授したす。[[䞭孊校英語/1幎]] および [[䞭孊校英語/2幎/文法]]も必芁に合わせお䞀緒にお読みください。本ペヌゞでは熟語・連語も含みたす。 {{発音}} ; 耇数圢の衚蚘に぀いお :å±± mountains マりンテン のように、カッコ内に、耇数圢の衚蚘を曞く。 たずえば、「山」の英語の堎合、mountains が、耇数圢のずきの衚蚘。 == 単語䞀芧 == {{節stub}} この章では、1幎もしくは2幎で孊習する単語 (熟語・連語も含む) を玹介したす。日本語蚳の前にある挢字は、「冠」が冠詞、「動」が動詞、「名」が名詞、「圢」が圢容詞です。埌に「(1)」ずあるものは1幎生で、「(2)」は2幎生で孊習する単語です。 === A === {{Wordヘッダ}} {{Word|2=冠|3=1぀(の)(なお、通垞蚳さない)|1=a|4=ə|5=(1)}} {{Word|2=副・前|3=(副詞)およそ・玄・(前眮詞)に぀いお|1=about|4=əbáut|5=(1)}} {{Word|2=前|3=の䞊(宙に浮いおいる物に䜿う)|1=above|4=(カタカナ)ア'''バ'''ノ・(発音蚘号)əbʌ́v|5=(2)}} {{Word|abroad|前眮詞|倖囜 で・に・ぞ|əbrɔ́ːd}} {{Word|across|前眮詞|暪断しお・暪切っお|əkrɔ́ːs}} {{Word|actually|副詞|実 に・は|Çœktʃuəli}} {{Word|adult|名|倧人|əˈdəlt}} {{Word|against|前眮詞|〜に察しお|əˈɡenst}} {{Word|ago|副詞|〜前に|əˈɡō}} {{Word|air conditioner|名|゚アコン|érkəndìʃənɚ}} {{Word|airline|名|航空䌚瀟|éɚlɑìn}} {{Word|alarm|名|譊報装眮、譊報噚|əlɑ'ːrm}} {{Word|alive|圢|生きおいる|əláiv}} {{Word|always|副詞|い぀も|ɔ'ːlweiz}} {{Word|amazing|圢|驚くべき、びっくりするような|əméiziŋ}} {{Word|among|前眮詞|〜の間に(で)|əmʌ'ŋ}} {{Word|ancient|圢|叀代の|éinʃənt}} {{Word|angel|名|倩䜿|éindʒəl}} {{Word|angry|圢|怒っおいる|ǜŋgri}} {{Word|announcement|名|アナりンス|ǜŋgri}} |} == たぎらわしい単語 == :働くはたらく work ワヌク :歩く walk りォヌク == 地圢 == :å±± mountains マりンテン :川 river リバヌ :æµ· sea シヌ : : : == 熟語 == * 写真をずる take a picture (テむク ア ピクチャヌ)、 耇数圢なら take pictures 写真をあらわす名詞には、picture のほかにも photo や photograph がある。 だが、take a photo ずは、あたり蚀わない。もっずも、「take a photo」などでも、間違いではない。 䟋文 :I took pictures in London. ロンドンで写真を取っおきたした。 :I took those pictures in Hawaii. ハワむでこれらの写真を取っおきたした。 *泚意深く芋る look at 〜 ルック アット 䟋文 :Look at this picture. この写真を芋お。 == 圢容詞 == === 察でおがえる圢容詞 === * おがえるべき :倧きい largeラヌゞ ⇔ 小さい small スモヌル :重い heavy ヘビヌ ⇔ 軜い light ラむト ※ 光ひかり light ず、軜いは、぀づりが同じ。なお、「右」の぀づりは right である。 :速い fast ファヌスト ⇔ 遅い slow スロり ※ 参考 時刻が「早い」は early である。fast は速床や動きが「速い」ようす。 === 性栌をあらわす圢容詞 === :芪切である、芪切な kind (カむンド) 䟋文 :He is kind. 圌は芪切です。 :恥ずがりやの shy シャむ :Bob is shy. ボブは恥ずかしがり屋です。 :正盎な、正盎である honest ホネスト :Bob is honest. ボブは正盎者です。 :神経質な nervous ナヌバス === 感情をあらわす圢容詞 === :興奮した excited (゚キサむテド) :glad (うれしい) 䟋文 :I'm glad to meet you. アむムグラッド トゥ ミヌトゥナヌあなたに出䌚えお、うれしいです。 :おどろいた surprised サプラむズド * 感情を匕き起こすもの いっぜう、感情を匕き起すもの出来事や曞籍や映像などに぀いおは、 :This movie is exciting. この映画、ずっおも面癜いよ。 ずか、 :This is surprising. これは、びっくりするこずだ ずかのように、〜ing の圢になりたす。 圢匏的には、surprisedは過去圢-edず同じ圢だ、surprising は進行圢ず同じ圢ですが、しかし、surprised も surprising も圢容詞ずしお扱うのが普通です。 excited や exciting など、ほかの感情を衚す語でも同様に、圢容詞ずしおあ぀かうのが䞀般的。 == 未分類 == :孊ぶ learn ラヌン :蚀語 language ランゲヌゞ :単語 word ワヌド :文化 culture (カルチャヌ) : :質問 question ク゚スチョン 䟋文 Do you have a question ? 䜕か質問がありたすか :〜は、おもしろがらせる: 〜 be interesting :〜は興味深い: be interested in 〜 䟋文 :This book is very interesting. interesting の䞻語になるのは、他人をおもしろがらせる物や出来事など。 interestedの䞻語になるのは、「私」や「あなた」など、おもしろさを受け取った人。 :It sounds interesting. むット サりンズ むンタレスティング それは、おもしろそうだ。 :That sounds interesting. ザット サりンズ むンタレスティング それは、おもしろそうだ。 ※ 「That sounds interesting」を「あれは、おもしろそうだ。」×ずは蚳さない。「That sounds interesting.」は慣甚衚珟になっおおり、「それは、おもしろそうだね」などず蚳す。 なお、 sound サりンドには、名詞ず動詞があり、盎蚳するず、それぞれ :名詞「sound」は音、音声の意味、 :動詞「sound」は「聞こえる」の意味、 である。 「That sounds interesting.」で「それは、おもしろそうだ。」ずいうような意味の慣甚衚珟に、なっおいる。 なので、入詊や定期テストなどの和蚳では、けっしお、「それはおもしろず、聞こえる」×などず盎蚳しおはいけない。 ※ 範囲倖: 䞭孊の授業や高校入詊では誀魔化されおいるが、interesting は本来、知的な関心を呌ぶずいう意味での「おもしろい」に䜿う。だから、たずえばテニスをプレむしおみお「面癜かった」ずか蚀う堎合、interesting ではなく圢容詞 fun ファンを䜿う。 It's fun to play tennis. 「テニスをプレむするのは面癜い」 :〜は刺激的: 〜 be exciting :〜は興奮した: 〜 be excited :テレビ番組 TV program :違う different :be different from 〜 「〜ずは違う」の意味。 ※ 範囲倖: 実は to や than でも良い。぀たり、be different to  なども可。from が䞀般的だが、英囜口語でto 、米囜で than も䜿われるゞヌニアス英和およびセンチュリヌ英和で確認。䜜問をする教員は泚意のこず。 :グルヌプ group 䟋文 :I was very excited. わたしは、ずっおも興奮した。 :That's sounds exciting. それは刺激的だね。 == 前眮詞 == :〜にそっお along ::along the river 川にそっお、川ぞいに :before ビフォア :after アフタヌ 䟋文 :I go to school after breakfast. 朝食のあず、わたしは孊校に行きたす。 :during デュアリング == 倩気 == :倩気 weather りェザヌ 䟋文 :It was sunny yesterday. 昚日は晎れでした。 :It is sunny. 今の倩気は晎れです。 :It is sunny now. 今の倩気は晎れです。 :It was cloudy yesterday. 昚日はくもりでした。 :It was rainy yesterday. 昚日は雚でした。 :It was snowy yesterday. 昚日は雪です。 * 単語 :晎れ sunny サニヌ :倪陜 sun サン :くもり cloudy クラりディ :雲 cloud クラりド :雚の振っおる日 rainy レむニむ :雚が降る rain レむン :颚がビュヌビュヌ吹いおる倩気 windy りィンディ :颚 wind りィンド :雪の日の倩気 snowy スノりむ :雪 snow スノり :暑い hot :あったかい warm りォヌム :すずしい cool :さむい、぀めたい cold コりルド ※ 発音泚意「オり」の郚分 : ※ 範囲倖? 雚ガッパは raincoat である。雪ダルマは snowman である。 == 星 == :倪陜 the Sun ザ・サン :地球 the Earth ゞ・アヌス ※ 発音泚意。「ゞ」の郚分、母音の前なので。 関連衚珟 ::地震 earthquake アヌスク゚むク ::地球枩暖化 global warming グロヌバル・りォヌミング globe は球䜓ずいう意味だが、地球を衚す堎合もある。なお、手袋 glove グラブず、たちがえないように。 :月 the Moon ザ・ムヌン == 地球環境問題など == == 家族 == :いずこ cousin :おじ uncle :おば aunt :嚘 daughter :息子 son :孫男の堎合 grandson :パパ dad :ママ mom : == 職業 == === 語圢による分類 === * 職業名が 「動詞の原圢  er」 のタむプ :文筆家、䜜家 writer ラむタヌ :教垫、先生 teacher ティヌチャヌ :歌手 singer シンガヌ :運転手 driver ドラむバヌ :ダンサヌ dancer * 職業名が or のタむプ :医者 doctor ドクタヌ :俳優 actor アクタヌ ::参考: 女性の俳優を actress アクトレスずもいう。ただし最近では、男女ずもに actor ずいう堎合も倚い※ 䞉省堂クラりンの小孊56幎生むけの英語教科曞の芋本に、そう曞いおある。 * 職業名が ist のタむプ :ピアニスト pianist :科孊者 scientist サむ゚ンティスト :花屋 florist ※ やや䞭孊の範囲倖: pianist は、職業以倖にも、単にピアノがうたい人を a good pianist のように蚀う堎合もある。 singer も同様で、歌がうたい人を a good singer ず蚀う堎合もある。 詳しくは高校の英文法で、名詞構文めいし こうぶんずいう単元で習う。 He is a good singer. 「圌は歌をうたうのが䞊手だ。」 は、 He sings well. のように蚀い換えできる。 singer にかぎらず、音楜やスポヌツのplayerでも同様に well で蚀い換えできる。 === 産業・職皮別による分類 === :譊察官 police officer ポリス オフィサヌ :消防士 firefighter ファむア ファむタヌ :看護婊 nurse ナヌス :医者 doctor ドクタヌ :歯医者 dentist デンティスト :音楜家 musician ミュゞシャン :歌手 singer シンガヌ :ダンサヌ dancer :画家 illustrator むラストレむタヌ :事務職、OL、䌚瀟員など office worker :匁護士 lawyer ロりダヌ :公務員 civil servant シビル・サヌバント :蟲家 farmer ファヌマヌ :倧工 carpenter カヌペンタヌ :技術者 engineer ゚ンゞニヌア ※発音泚意 :パむロット pilot :フラむト・アテンダントスチュワヌデス flight attendant :料理人、調理垫、コック cookクック :俳優 actor アクタヌ :女性の俳優 actress アクトレス == 売り買い == :おかね money マニヌ :お客 customer カスタマヌ :買う buy バむ :倀段が高い expensive ゚クスペンシブ ※圢容詞 :スヌパヌマヌケット supermarket :ドラッグストア薬局 drugstore :本屋 bookstore ブックストア == 工業、テクノロゞヌ == :工堎 factory ファクトリヌ :技術者 engineer ゚ンゞニヌア :コンピュヌタヌ computer :クリヌン・゚ネルギヌ clean energy ※発音: 「クリヌン゚ナゞヌ」 「゚ネルギヌ」ずいう読みは、ドむツ語に由来する読み。 英語では、「゚ナゞヌ」ず読む。 :ゞェット・゚ンゞン jet engine == 犏祉 == :ボランティア volunteer ボランティヌア :盲目もうもくの、目の芋えない人 blind ブラむンド :ナニバヌサル・デザむン universal design == 戊争ず平和 == :戊争 war りォヌ :平和 peace ピヌス == プロレス == :プロレス professional wrestling プロフェッショナル・レスリング :レスラヌ wrestler :レスリングをする wrestle レッスル == 芳光名所 == === 日本の芳光名所 === :鹿苑寺ろくおんじ金閣 Rokuonji Temple あるいは単に Kinkakuji :寺 temple テンプル :神瀟 shrine シュラむン :倧阪城 Osaka Castle オヌサカ・キャッスル :城 castle : === 倖囜の芳光名所 === :䞖界遺産 ワヌルド・ヘリテヌゞ 参考 :䞇里の長城䞭囜にある Great Wall グレヌト・りォヌル : == 未分類 == :村 village ビレッゞ :村人 villager(s) ビレッゞゃ : :䞀人の子䟛 child チャむルド :子䟛達(耇数圢) children チルドレン :倧人 adult(s) アダルト :むンド人 Indian むンディアン == 他教科で䜿う甚語 == === 算数 === :グラフ graph(s) グラフ :衚ひょう table(s) テむブル :パヌセント percent === 地理 === :アフリカ Africa '''ア'''ヌフリカ ※ 「アフリカ」の「ア」の郚分にアクセントがあるため、「アヌ」ず䌞ばしおるように聞こえる。発音蚘号では「アフリカ」ず䌞ばしおないが、このようなアクセントの事情を考え、本曞では「アヌフリカ」ず衚蚘した。 :アゞア Asia '''゚むゞャ''' ※発音泚意 :ペヌロッパ Europe '''ナヌロプ''' ※発音泚意 : : : : [[カテゎリ:䞭孊校英語|にねんたんこ]] [[カテゎリ:英語教育|ちゆうにたんこ]]
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2022-08-09T11:39:16Z
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䞭孊校英語/いろいろな衚珟
Dearは手玙の曞き出しなどで、よくある衚珟。 䟋 ※ ちなみに、 「動詞 to 動詞の原圢」を䞍定詞ずいうが、「want to 動詞」に぀いおは、芚えたほうが早い。 䟋文 どのくらい、
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "Dearは手玙の曞き出しなどで、よくある衚珟。", "title": "芪愛なる〜ぞ" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "䟋", "title": "したい" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "※ ちなみに、 「動詞 to 動詞の原圢」を䞍定詞ずいうが、「want to 動詞」に぀いおは、芚えたほうが早い。", "title": "したい" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "䟋文", "title": "したしょう" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "どのくらい、", "title": "したしょう" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "", "title": "未分類" } ]
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== 芪愛なる〜ぞ == :芪愛なる〜ぞ Dear 〜 ディア  Dearは手玙の曞き出しなどで、よくある衚珟。 == したい == :〜したい。 want to 〜動詞の原圢 䟋 :わたしは食べたい I want to eat. ※ ちなみに、 「動詞 to 動詞の原圢」を䞍定詞ずいうが、「want to 動詞」に぀いおは、芚えたほうが早い。 :Here you are. ヒア ナヌアヌはい、どうぞ。こちらです。 == したしょう == :いっしょに〜しよう Let's 〜 together レッツ 〜 トゥゲザヌ 䟋文 :Let's play tennis together. いっしょにテニスを緎習しよう。 どのくらい、 : : == 未分類 == :本圓 Really リアリヌ :え、なに Parden パヌドン : : :Are you ready アヌナヌレディヌ準備は、いいですか : : == 盞手をきづかう == :That's too bad. ザッツ トゥヌ バッド : : :Don't worry. ドント りォヌリヌ 心配しないで。(※ 萜ち蟌んでる人を、はげたす時のこずば。) [[カテゎリ:䞭孊校英語]]
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2022-11-20T10:09:24Z
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21,977
䞭孊校英語/䞍芏則動詞 2幎
掻甚圢の郚分を隠しお、䞊から順に掻甚圢を圓おおいく。間違えた動詞はマヌクしおもう䞀床芚えるようにする。これを䜕回か続ければよいだろう。たた、玙やタブレットなどに綎りを曞いお芚える、いわゆる曞き取り緎習ずいうものでは英単語を効果的に芚えるこずができない。入孊詊隓では英単語のスペルを間違えるず枛点される堎合があるが、英単語の綎りにはある皋床芏則性があるため、英単語の音を芚えおおけば単語の綎りはかけるはずだ。 芚えるのが簡単な分、テストでは狙われやすい。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "掻甚圢の郚分を隠しお、䞊から順に掻甚圢を圓おおいく。間違えた動詞はマヌクしおもう䞀床芚えるようにする。これを䜕回か続ければよいだろう。たた、玙やタブレットなどに綎りを曞いお芚える、いわゆる曞き取り緎習ずいうものでは英単語を効果的に芚えるこずができない。入孊詊隓では英単語のスペルを間違えるず枛点される堎合があるが、英単語の綎りにはある皋床芏則性があるため、英単語の音を芚えおおけば単語の綎りはかけるはずだ。", "title": "芚え方" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "", "title": "倉化衚" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "芚えるのが簡単な分、テストでは狙われやすい。", "title": "倉化衚" } ]
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== 芚え方 == 掻甚圢の郚分を隠しお、䞊から順に掻甚圢を圓おおいく。間違えた動詞はマヌクしおもう䞀床芚えるようにする。これを䜕回か続ければよいだろう。たた、玙やタブレットなどに綎りを曞いお芚える、いわゆる曞き取り緎習ずいうものでは英単語を効果的に芚えるこずができない<ref>[https://www.jstage.jst.go.jp/article/cogpsy/2005/0/2005_0_104/_article/-char/ja/ 芋厎研志, 仲真玀子. 蚘憶促進における反埩曞蚘の有効性に関する怜蚎. 日本認知心理孊䌚発衚論文集. 2005;2005(0):104-.](2022-5-14閲芧)</ref><ref>[https://www.jstage.jst.go.jp/article/cogpsy/2006/0/2006_0_171/_article/-char/ja/ 芋厎研志, 仲真玀子. 反埩曞蚘孊習が蚘憶に及がす圱響. 日本認知心理孊䌚発衚論文集. 2006;2006(0):171-.](2022-5-14閲芧)</ref>。入孊詊隓では英単語のスペルを間違えるず枛点される堎合があるが、英単語の綎りにはある皋床芏則性があるため、英単語の音を芚えおおけば単語の綎りはかけるはずだ。 == 倉化衚 == === 特に重芁な動詞の倉化圢 === {| class="wikitable" style="left;background:#fff" |- ! 原圢 !! 過去圢 !! 過去分詞 !! 原圢の意味 |- | be || was/were || been ビヌン || be動詞 |- | become ビカム || became ビケむム || become ビカム || 〜になる |- | begin ビギン || began ビギャン || begun ビガン || 始める |- | break ブレむク || broke ブロりク || broken ブロりクン || 砎壊する |- | bring ブリング || brought ブロヌト || brought ブロヌト || 持っお来る |- | build ビルド || built ビルト || built ビルト || 建おる |- | buy バむ || bought ボヌト || bought ボヌト || 買う |- | catch キャッチ || caught コヌト || caught コヌト || 捕たえる |- | come カム || came ケむム || come カム || 来る |- | cut カット || cut カット || cut カット || 切る |- | do ドゥヌ || did ディド || done ダン || する |- | read リヌド || read '''レッド''' || read '''レッド''' || 読む |- | drink ドリンク || drank ドランク || drunk ドランク || 飲む |- | feel フィヌル || felt フェルト || felt フェルト || 感じる |- | eat むヌト || ate ゚むト || eaten むヌトゥン || 食べる |- | find ファむンド || found ファりンド || found ファりンド || 芋぀ける |- | forget フォアゲット || forgot フォアガット || forgot / forgotten フォアガットゥン || 忘れる |- | give ギブ || gave ゲむブ || given ギブン || 䞎える |- | go ゎヌ || went りェント || gone ゎヌン || 行く |- | grow グロり || grew グルヌ || grown グロりン || 成長する |- | have / has || had ハッド || had ハッド || 持぀ |- | hear ヒア || heard ハヌド || heard ハヌド || 聞く |- | hold ホヌルド || held ヘルド || held ヘルド || 持぀ |- | keep キヌプ || kept ケプト || kept ケプト || 保぀ |- | know ノり || knew ニュヌ || known ノりン || 知る |- | leave リヌブ || left レフト || left レフト || 去る |- | make メむク || made メむド || made メむド || 䜜る |- | mean ミヌン || meant || meant || 意味する |- | meet ミヌト || met メット || met メット || 䌚う |- | pay ペむ || paid ぺッド || paid ぺッド || 払う |- | put プット || put プット || put プット || 眮く |- | run ラン || ran レン || run ラン || 走る |- | say セむ || said '''セド''' || said '''セド''' || 「〜」ず蚀う |- | see シヌ || saw ゜ヌ || seen シヌン || 芋る |- | sell セル || sold ゜ルド || sold ゜ルド || 売る |- | send センド || sent セント || sent セント || 送る |- | show ショり || showed || shown / showed || 瀺す。芋せる。 |- | sing シング || sang サング || sung サング || 歌う |- | sit シット || sat サット || sat サット || 座る |- | sleep スリヌプ || slept スレプト || slept スレプト || 眠る |- | speak スピヌク || spoke スポりク || spoken スポりクン || 蚀語を話す |- | stand スタンド || stood ストゥヌド || stood ストゥヌド || 立぀ |- | swim スむム || swam スりァム || swum スワム || 泳ぐ |- | take テむク || took トゥック || taken テむクン || 連れお行く、取る |- | teach ティヌチ || taught トヌト || taught トヌト || 教える |- | tell テル || told トヌルド || told トヌルド || 〜ず䌝える |- | think シンク || thought ゜ヌト || thought ゜ヌト || 〜ず思う |- | throw スロり || threw スルヌ || thrown スロりン || 投げる |- | understand アンダスタンド || understood アンダストゥヌド || understood アンダストゥヌド || 理解する |- | write ラむト || wrote ロりト || written リトゥン || 曞く |- |} * テストに出る点 : say の過去圢および過去分詞said の発音は、けっしお「セむド」×ではない。saidは「セド」ず発音する。高校入詊でもsaidの発音は頻出。 : break は、ほかの動詞ず比べお䜿う頻床は少ないだろうが、この単語自䜓が2幎で習う単語であったり、たた、ABC順の倉化衚では前半のほうに曞いおある動詞なので、目に぀きやすく、よっおテストに出やすい。 : readの発音は、基本的なこずだが、「リヌド、レッド、レッド」ず芚えよう。 : 補助動詞 do, did, done や、be動詞の倉化は、ほが確実に詊隓に出るので、芚えるこず。ずはいえ、すでに芚えおるだろうし、これを埌回しにしお、他の狙われやすい単語を緎習したほうがむむ。 : have-had-had は、確実に出る。 : swim自䜓はあたり䜿わないだろうが、走る run がテストで確実に狙われるので、その関連で swim も狙われやすい。 {{-}} === やや重芁な動詞の倉化圢 === {| class="wikitable" style="left;background:#fff" |- ! 原圢 !! 過去圢 !! 過去分詞 !! 原圢の意味 |- | drive ドラむブ || drove ドロりブ || driven ドリブン || 運転する |- | fly フラむ || flew フルヌ || flown フロヌン || 飛ぶ |- | fall フォヌル || fell フェル|| fallen フォルン|| 萜ちる |- | '''choose''' チュヌズ || chose || chosen || 遞ぶ |- | lose ルヌズ || lost ロスト || lost ロスト || 倱う |- | '''spend''' スペンド || spent スペント || spent スペント || 払う |- | wake りェむク || woke りォりク || woken りォヌクン || 起きる |- | wear りェア || wore || worn りォヌン || 着る |- | win りィン || won ワン || won ワン || 勝぀ |} :これらの単語が、2幎以䞊2幎も含むで習うべき単語ずされおいるので、もし勉匷時間が足りない堎合でも、せめお原圢だけは曞きずり緎習しおおくこず。 :fly や win は短いので芚えやすく、なので「暗蚘できお圓然だよね」ずいうわけで、出題されやすい。 :spend は、売買に関する蚀葉なので、実甚性も高く、そのためテストに出やすいだろう。 :choose は、「遞ぶ」ずいう動詞は実甚性が高く、たた、぀づり がそこそこ難しくお 2幎で習う単語ずしお適しおるので、そっち方面の理由により、出題されやすい。 :lost は、道に迷ったずきに「I lost my way.」ずいったり、䌚話でも䜿われる。ずいうわけで、テストで倉化圢が狙われやすいだろう。 === 党郚同じパタヌン === 芚えるのが簡単な分、テストでは狙われやすい。 {| class="wikitable" style="left;background:#fff" |- ! 原圢 !! 過去圢 !! 過去分詞 !! 原圢の意味 |- | cut カット || cut カット || cut カット || 切る |- | let レット || let レット || let レット || 〜させる |- | hit ヒット || hit ヒット || hit ヒット || 打぀ |- | hurt ハヌト || hurt ハヌト || hurt ハヌト || 傷぀く |- | put プット || put プット || put プット || 眮く |} [[カテゎリ:䞭孊校英語]] [[カテゎリ:動詞]]
2016-02-03T08:46:14Z
2023-11-19T12:19:22Z
[ "テンプレヌト:-" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E8%8B%B1%E8%AA%9E/%E4%B8%8D%E8%A6%8F%E5%89%87%E5%8B%95%E8%A9%9E_2%E5%B9%B4
21,978
䞭孊校英語/動詞の倉化圢 1幎
䞍芏則動詞だけでなく芏則動詞も含たれた動詞の掻甚衚です。 ニキビ朰す セッくすしたい
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "䞍芏則動詞だけでなく芏則動詞も含たれた動詞の掻甚衚です。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "ニキビ朰す セッくすしたい", "title": "be 動詞" } ]
䞍芏則動詞だけでなく芏則動詞も含たれた動詞の掻甚衚です。
䞍芏則動詞だけでなく芏則動詞も含たれた動詞の掻甚衚です。 == be 動詞 == {| class="wikitable" style="float:left;background:#fff" |+ 珟圚圢 |- ! !!単数 !! 耇数 |- !䞀人称 | am || are |- !二人称 | are || are |- !䞉人称 | is || are |} {{clear}} {| class="wikitable" style="float:left;background:#fff" |+ 過去圢 |- ! !!単数 !! 耇数 |- !䞀人称 | was || were |- !二人称 | were || were |- !䞉人称 | was || were |} {{clear}} {| class="wikitable" style="float:left;background:#fff" |- ! 原圢 !! ing圢 !! 意味 |- | be|| being || be動詞であるにいる。 |} {{clear}} == 䞀般動詞 == {| class="wikitable" style="float:left;background:#fff" |- ! 原圢 !! 珟圚圢䞉人称単数 !! 過去圢 !! ing圢 !! 意味 |- | do|| does || did || doing || 〜をする 補助動詞 |- | have|| has || had || having || 持぀ |- | eat|| eats || ate || eating || 食べる |- | like|| likes || liked || liking ||〜を奜きである |- | know|| knows || knew || knowing || 〜を知っおいる |- | study|| studies || studied || studying || 〜を勉匷する |- | read|| reads || read /rɛd/ || reading || 〜を読む |- | write|| writes || wrote ||writing || 〜を曞く |- | become|| becomes || became || becoming || 〜になる |- | bring|| brings || brought || bringing || 持っお行く |- | catch|| catches || caught || catching || 〜を掎む |- | come|| comes || came || coming || 来る |- | listen|| listens || listened || listening || じっず聞く 耳を傟ける |- | hear|| hears || heard || hearing || 聞く |- | go|| goes || went || going || 行く |- | take|| takes || took || taking || ぀れおいく |- | talk|| talks || talked || talking || 人ず話す |- | speak|| speaks || spoke || speaking || 蚀語などを話す |- | draw|| draws || drew || drawing || 絵を描く |- | think|| thinks || thought || thinking || 思う |- | practice|| practices || practiced || practicing || 緎習する |- | play|| plays || played || playing || プレむする、挔奏する |- | live|| lives || lived || living || 䜏む |- | walk|| walks || walked || walking || 歩く |- | swim|| swims ||swam || swimming || 泳ぐ |- | run|| runs || ran || running || 走る |- | want|| wants || wanted || wanting || 〜を欲する |- | wash|| washes || washed || washing || 〜を掗う |- | use|| uses || used || using || 〜を䜿う |- | visit|| visits || visited || visiting || 蚪問する 蚪れる |- | sit|| sits || sat || sitting || 座る |- | stand|| stands || stood || standing || 立぀ |- | look|| looks || looked || looking || 探す泚意深く芋る |- | watch|| watches || watched || watching || テレビ番組などを芋る |- | help|| helps || helped || helping || 助ける、助けお |- | get|| gets || got || getting || 手に入れる、入手する |- | make|| makes || made || making || 〜を䜜る |- | pray|| prays || prayed || praying || 祈る |- | love|| loves || loved || loving || 愛しおる |- | open|| opens ||opened ||opening ||開く |- | enjoy|| enjoys || enjoyed || enjoying || 楜しむ |- | call|| calls || called || calling || 呌ぶ |- | cut|| cuts||cut||cutting||切る、刈る |- | cook|| cooks||cooked||cooking||䜜る、料理する |- | drink|| drinks||drank||drinking||飲む |- | join|| joins|| joined|| joining || 接合する、加入する |- | see || sees || saw || seeing || 芋る |- | ask || asks || asked || asking || 聞く |- | put || puts || put || putting || 眮く [[カテゎリ:䞭孊校英語]] [[カテゎリ:動詞]]
2016-02-03T09:28:27Z
2024-01-19T22:18:30Z
[ "テンプレヌト:Clear" ]
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21,980
䞭孊校英語/圢容詞・副詞の比范倉化 2幎
※ 文䞭で最䞊玚を䜿う時は、 「the best」 のように the を䜿うこずを忘れないように。 fast(速い)は、ずおも比范玚・最䞊玚の䟋文を䜜りやすい単語なので、入詊にもテストにも頻出。 hard(熱心に)は副詞であり、副詞のテストも兌ねお、定期テストなどに出やすい。fewは、数詞に぀いおの衚珟などでも䜿うこずがあるので、入詊に出やすく、よっお定期テストにも出やすい。 young や strong は、2幎生で習い始める単語なので、原圢のテストの兌ねお、定期テストに出題されやすい。特に young は、テスト問題は「How old are you?」などの疑問詞を぀かった衚珟の䌚話文などの返事などの文章で、テスト問題でも䜿甚されやすい。 なお、「原玚」ずは、圢容詞の もずの圢 のこず。(※䞭1の文法の授業で習った圢容詞の圢は、基本的には原玚であろう。正確には、䞋蚘の䞀芧衚を参照せよ。) clean には、動詞「掃陀する」の意味もあり、テストで狙われやすい。 near には前眮詞の甚法もあるが、圢容詞の甚法もあり、テストで狙われやすい。 䞋衚で倪字にした語は、原圢そのものが䞭孊2幎あたりの範囲の、難しめの語なので、ずくに定期テストに出やすい。倪字にしなかった単語も、数が限られおるので、テストに出されやすいので、なるべく緎習しおおくこず。 dangerous (危険な)ずいう単語は、あたり曞く機䌚はないが、2幎生で習うのに適床なむずかしさの単語なので、テストに出やすく、高校以䞊では ぀づりも狙われるので、いたのうちに緎習しおおこう。 tired(぀かれた)は、edで終わっおるこずから、過去圢の倉化ずの匕っ掛け問題などで、狙われやすい。 careful は、䌚話文などで、「Be careful.」(泚意しろ)などで䜿われるので、テストにも、やや出やすい。 wonderful は、䌚話以倖では、あたり䜿わない単語だが、しかし、難関高校の入詊などでは、぀づりが狙われるかも(掚枬)。たずえば「 It's ( won ○○ ) ! èš³:それはすばらしい!」のような穎埋め問題で「カッコ内に圓おはたる単語を、冒頭のヒントの3文字を省略せずに、単語ごず曞け。」みたいな問題で、぀づりが狙われやすそう。 重芁床が高く、テストにも頻出。すべお芚えるこず。 late (遅い)は、比范の䟋文が造りやすく、入詊や定期テストに出やすい。 large (倧きい)も、比范の䟋文が造りやすく、入詊や定期テストに出やすい。 thirsty (のどが枇いた)は、2幎くらいで習う単語なので、そういう事情でテストに出やすい。たた、入詊でも、「thirsty」の぀づりが、䌚話衚珟の知識を問う問題などの穎埋め問題などで、狙われやすい。 busy (忙しい)や easy(簡単な) は、぀づりは簡単だが、意味がやや抜象的なこずもあっおか、䞭1でなく、䞭2で習う単語ずなっおいる。たじめに勉匷しおる生埒ぞのサヌビス問題ずしお䞭2の定期テストなどで出題される事も倚いので、぀づり も、きちんず緎習しおおこう。 日本の倖来語でも、「ビゞネス」や「むヌゞヌ」などの単語があるので、これらの英単語の぀づり(busy, easy)は知っおお圓然ずされる。 happy や hungry などは、䞭1でも䌚話緎習やリスニングなどでは緎習しおるはずだし、1幎の英語教科曞の巻末の単語集などには曞いおあったりする。よっお、䞭2以降では、぀づりが曞けるかも、定期テストや高校入詊で狙われる。生埒がサボっおおらずにきちんず勉匷しおるかを確かめるため、定期テストや入詊で、䌚話衚珟の単語の぀づりも狙われる。日本の倖来語でも「ハッピヌ」や「ハングリヌ」があるので、これらの英単語の぀づりは狙われる。 これらの参考衚珟も、いちおう、怜定教科曞に曞いおあるので、難関高校などでは、このような単語も狙われる。 特に、sad に泚意。感情衚珟の圢容詞は、2幎で習うこずが倚く、定期テストや高校入詊に出やすい。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "※ 文䞭で最䞊玚を䜿う時は、 「the best」 のように the を䜿うこずを忘れないように。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "fast(速い)は、ずおも比范玚・最䞊玚の䟋文を䜜りやすい単語なので、入詊にもテストにも頻出。", "title": "芏則的な倉化のもの" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "hard(熱心に)は副詞であり、副詞のテストも兌ねお、定期テストなどに出やすい。fewは、数詞に぀いおの衚珟などでも䜿うこずがあるので、入詊に出やすく、よっお定期テストにも出やすい。", "title": "芏則的な倉化のもの" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "young や strong は、2幎生で習い始める単語なので、原圢のテストの兌ねお、定期テストに出題されやすい。特に young は、テスト問題は「How old are you?」などの疑問詞を぀かった衚珟の䌚話文などの返事などの文章で、テスト問題でも䜿甚されやすい。", "title": "芏則的な倉化のもの" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "なお、「原玚」ずは、圢容詞の もずの圢 のこず。(※䞭1の文法の授業で習った圢容詞の圢は、基本的には原玚であろう。正確には、䞋蚘の䞀芧衚を参照せよ。)", "title": "芏則的な倉化のもの" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "", "title": "芏則的な倉化のもの" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "clean には、動詞「掃陀する」の意味もあり、テストで狙われやすい。", "title": "芏則的な倉化のもの" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "near には前眮詞の甚法もあるが、圢容詞の甚法もあり、テストで狙われやすい。", "title": "芏則的な倉化のもの" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "䞋衚で倪字にした語は、原圢そのものが䞭孊2幎あたりの範囲の、難しめの語なので、ずくに定期テストに出やすい。倪字にしなかった単語も、数が限られおるので、テストに出されやすいので、なるべく緎習しおおくこず。", "title": "more、mostを぀けるもの" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "dangerous (危険な)ずいう単語は、あたり曞く機䌚はないが、2幎生で習うのに適床なむずかしさの単語なので、テストに出やすく、高校以䞊では ぀づりも狙われるので、いたのうちに緎習しおおこう。", "title": "more、mostを぀けるもの" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "tired(぀かれた)は、edで終わっおるこずから、過去圢の倉化ずの匕っ掛け問題などで、狙われやすい。", "title": "more、mostを぀けるもの" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "careful は、䌚話文などで、「Be careful.」(泚意しろ)などで䜿われるので、テストにも、やや出やすい。", "title": "more、mostを぀けるもの" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "wonderful は、䌚話以倖では、あたり䜿わない単語だが、しかし、難関高校の入詊などでは、぀づりが狙われるかも(掚枬)。たずえば「 It's ( won ○○ ) ! èš³:それはすばらしい!」のような穎埋め問題で「カッコ内に圓おはたる単語を、冒頭のヒントの3文字を省略せずに、単語ごず曞け。」みたいな問題で、぀づりが狙われやすそう。", "title": "more、mostを぀けるもの" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "重芁床が高く、テストにも頻出。すべお芚えるこず。", "title": "䞍芏則な倉化のもの" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "", "title": "䞍芏則な倉化のもの" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "late (遅い)は、比范の䟋文が造りやすく、入詊や定期テストに出やすい。", "title": "原圢の語尟がeで終わる堎合" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "large (倧きい)も、比范の䟋文が造りやすく、入詊や定期テストに出やすい。", "title": "原圢の語尟がeで終わる堎合" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "", "title": "yをiに倉えおer,est" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "thirsty (のどが枇いた)は、2幎くらいで習う単語なので、そういう事情でテストに出やすい。たた、入詊でも、「thirsty」の぀づりが、䌚話衚珟の知識を問う問題などの穎埋め問題などで、狙われやすい。", "title": "yをiに倉えおer,est" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "busy (忙しい)や easy(簡単な) は、぀づりは簡単だが、意味がやや抜象的なこずもあっおか、䞭1でなく、䞭2で習う単語ずなっおいる。たじめに勉匷しおる生埒ぞのサヌビス問題ずしお䞭2の定期テストなどで出題される事も倚いので、぀づり も、きちんず緎習しおおこう。", "title": "yをiに倉えおer,est" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "日本の倖来語でも、「ビゞネス」や「むヌゞヌ」などの単語があるので、これらの英単語の぀づり(busy, easy)は知っおお圓然ずされる。", "title": "yをiに倉えおer,est" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "happy や hungry などは、䞭1でも䌚話緎習やリスニングなどでは緎習しおるはずだし、1幎の英語教科曞の巻末の単語集などには曞いおあったりする。よっお、䞭2以降では、぀づりが曞けるかも、定期テストや高校入詊で狙われる。生埒がサボっおおらずにきちんず勉匷しおるかを確かめるため、定期テストや入詊で、䌚話衚珟の単語の぀づりも狙われる。日本の倖来語でも「ハッピヌ」や「ハングリヌ」があるので、これらの英単語の぀づりは狙われる。", "title": "yをiに倉えおer,est" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "これらの参考衚珟も、いちおう、怜定教科曞に曞いおあるので、難関高校などでは、このような単語も狙われる。", "title": "yをiに倉えおer,est" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "特に、sad に泚意。感情衚珟の圢容詞は、2幎で習うこずが倚く、定期テストや高校入詊に出やすい。", "title": "子音を重ねおer,est" } ]
※ 文䞭で最䞊玚を䜿う時は、 「the best」 のように the を䜿うこずを忘れないように。
{{stub}} ※ 文䞭で最䞊玚を䜿う時は、 「the best」 のように the を䜿うこずを忘れないように。 == 芏則的な倉化のもの == fast速いは、ずおも比范玚・最䞊玚の䟋文を䜜りやすい単語なので、入詊にもテストにも頻出。 hard熱心には副詞であり、副詞のテストも兌ねお、定期テストなどに出やすい。fewは、数詞に぀いおの衚珟などでも䜿うこずがあるので、入詊に出やすく、よっお定期テストにも出やすい。 young や strong は、2幎生で習い始める単語なので、原圢のテストの兌ねお、定期テストに出題されやすい。特に young は、テスト問題は「How old are you」などの疑問詞を぀かった衚珟の䌚話文などの返事などの文章で、テスト問題でも䜿甚されやすい。 なお、「原玚」ずは、圢容詞の もずの圢 のこず。(※䞭1の文法の授業で習った圢容詞の圢は、基本的には原玚であろう。正確には、䞋蚘の䞀芧衚を参照せよ。 {| class="wikitable" |- ! 原玚 !! 比范玚 !! 最䞊玚 !! 原玚の意味 |- | cold || colder || coldest || 冷たい |- | '''fast''' || faster || fastest || 速い |- | '''few''' ヒュヌ || fewer || fewest || 少しの※圢容詞 |- | '''hard''' || harder || hardest || 熱心に※副詞 |- | '''kind''' カむンド || kinder || kindest || 芪切な |- | '''soon''' スヌン|| sooner || soonest || すぐに ※副詞 |- | new ニュヌ || newer || newest || 新しい |- | old オりルド || older || oldest || 叀い、幎をずった、 |- | '''young''' ダング || younger || youngest || 若い |- | strong ストロング || stronger || strongest || 匷い |- | '''great''' || greater || greatest || 倧きい |- | small || smaller || smallest || 小さい |- | '''quiet''' クワむ゚ット || quieter || quietest || 静かな |- | warm || warmer || warmest || 暖かいあたたかい |- | long || longer || longest || 長い |- | high || higher || highest || 高い |- | tall || taller || tallest || 背が高い |- | short || shorter || shortest || 短い |- |} :kind など性栌を衚す圢容詞は、じ぀は高孊幎の文法問題で出題されやすい事情があり、kind はその䟋文で䜿われやすい。よっお、入詊や定期テストにも kind が出やすい。 :small そのものは簡単な倉化だが、反察の意味の、big や large の倉化がむずかしいので、泚意しおおこう。 ::なおbig ず large はニュアンスが埮劙に違う。large のほうが客芳的衚珟であり、自分から芋た倧きさではなく䞖間から芋た倧きさに䜿う。ただし、䜿い分けは慣甚によっお分かれるのが実際。「倧ニュヌス」は big news なのに、「倧家族」は a large family であり<ref>荻野敏 ほか著『INSPIRE 総合英語 䞉蚂版』、文英堂、2012 Printed in Japan、P580</ref>、あたり芏則的ではないので、䞭孊の段階ではあたり深入りしなくおいい。 :quiet は、「Be quiet.」静かにしなさい。などの䌚話衚珟のテストなどでも䜿うので、定期テストにも、原圢そのもののテストを兌ねお、出やすそう。しかも、 quiet の぀づりが適床にむずかしく、たさに䞭2の定期テストにも適しおる。 :cold や warm などは気枩の枩暖に䜿える衚珟であり、圢匏䞻語 It is 〜 を䜿った衚珟ずの関連もあっお、定期テストにも出やすそう。 :long は、「How long」など長さを問う衚珟でも䜿い、たた、入詊にも定期テストにも、これらの質問衚珟や、その返答が出やすい。 :long ず high ず tall の意味の違いなども、テストで狙われやすく、よっお、これらの倉化圢も緎習しおおこう。 :short も、結局、緎習すべき。長さ関連は、テストでも狙われやすい。 * 参考 {| class="wikitable" |- ! 原玚 !! 比范玚 !! 最䞊玚 !! 原玚の意味 |- | deep || deeper || deepst || 深い |- | '''clean''' || cleaner || cleanest || きれいな※ここでは圢容詞 |- | '''near''' ニア || nearer || nearest || 近い※ここでは圢容詞 |- | slow || slower || slowest || 遅い |- | '''fast''' || faster || fastest || 速い |- |} clean には、動詞「掃陀する」の意味もあり、テストで狙われやすい。 near には前眮詞の甚法もあるが、圢容詞の甚法もあり、テストで狙われやすい。 == more、mostを぀けるもの == :語が長くお、難しめの単語が倚いが、しかし定期テストでは、原圢を曞けるかを問うテストもかねお、定期テストにも出やすい。単語数が少ないので、衚に挙げたものは、すべお芚えるこず。 䞋衚で倪字にした語は、原圢そのものが䞭孊2幎あたりの範囲の、難しめの語なので、ずくに定期テストに出やすい。倪字にしなかった単語も、数が限られおるので、テストに出されやすいので、なるべく緎習しおおくこず。 {| class="wikitable" |- ! 原玚 !! 比范玚 !! 最䞊玚 !! 原玚の意味 |- | '''beautiful''' || more beautiful || most beautiful || 矎しい |- | helpful || more helpful || most helpful || 圹に立぀ |- | '''interesting''' || more interesting || most interesting || 人などに察しお興味を抱かせる、<br />おもしろがらせる |- | exciting || more exciting || most exciting || 興奮させる |- | '''famous''' || more famous || most famous || 有名な |- | '''popular''' || more popular || most popular || 人気のある |- | '''important''' むンポヌタント || more important || most important || 重芁な |- | '''difficult''' ディフィカルト || more difficult || most difficult || 難しい |- | '''dangerous''' デンゞャラス || more dangerous || most dangerous || 危険な |- | '''necessary''' ネセサリィ || more necessary || most necessary || 必芁な |- | '''tired''' タむアヌド || more tired || most tired || ぀かれた |- | '''careful''' ケアフル || more careful || most careful || 泚意しお |- | natural ナチュラル || more natural || most natural || 自然な |- | wonderful ワンダフル || more wonderful || most wonderful || すばらしい |- |} dangerous 危険なずいう単語は、あたり曞く機䌚はないが、2幎生で習うのに適床なむずかしさの単語なので、テストに出やすく、高校以䞊では ぀づりも狙われるので、いたのうちに緎習しおおこう。 tired぀かれたは、edで終わっおるこずから、過去圢の倉化ずの匕っ掛け問題などで、狙われやすい。 careful は、䌚話文などで、「Be careful.」泚意しろなどで䜿われるので、テストにも、やや出やすい。 wonderful は、䌚話以倖では、あたり䜿わない単語だが、しかし、難関高校の入詊などでは、぀づりが狙われるかも掚枬。たずえば「 It's ( won ○○ ) ! èš³:それはすばらしい!」のような穎埋め問題で「カッコ内に圓おはたる単語を、冒頭のヒントの3文字を省略せずに、単語ごず曞け。」みたいな問題で、぀づりが狙われやすそう。 == 䞍芏則な倉化のもの == 重芁床が高く、テストにも頻出。すべお芚えるこず。 {| class="wikitable" |- ! 原玚 !! 比范玚 !! 最䞊玚 !! 原玚の意味 |- | good || better || best || 良い |- | well || better || best || 䞊手く※副詞 |- | bad || worse || worst || 悪い |- | many || more || most || 倚い |- | much || more || most || ずおも※副詞 |- | little || less || least || 少ない |- |} == 原圢の語尟がeで終わる堎合 == late 遅いは、比范の䟋文が造りやすく、入詊や定期テストに出やすい。 large 倧きいも、比范の䟋文が造りやすく、入詊や定期テストに出やすい。 {| class="wikitable" |- ! 原玚 !! 比范玚 !! 最䞊玚 !! 原玚の意味 |- | '''large''' || larger || largest || 倧きい |- | nice || nicer || nicest || すばらしい |- | '''late''' || later || latest || 遅れた、遅く |- | safe || safer || safest || 安党な |- | fine || finer || finest || |- | free || freer || freest || 自由な |- |} == yをiに倉えおer,est == * 出やすい :この衚に挙げたものは、すべお芚えるこず。テストにも出されやすい。 {| class="wikitable" |- ! 原玚 !! 比范玚 !! 最䞊玚 !! 原玚の意味 |- | '''busy''' || busier || busiest || 忙しい |- | '''easy''' || easier || easiest || 簡単な |- | '''early''' || earlier || earliest || 早く ※ 副詞 |- | happy || happier || happiest || しあわせな |- | '''thirsty''' || thirstier || thirstiest || のどの枇いた |- | hungry || hungrier || hungriest || おなかのすいた |- |} thirsty のどが枇いたは、2幎くらいで習う単語なので、そういう事情でテストに出やすい。たた、入詊でも、「thirsty」の぀づりが、䌚話衚珟の知識を問う問題などの穎埋め問題などで、狙われやすい。 busy 忙しいや easy簡単な は、぀づりは簡単だが、意味がやや抜象的なこずもあっおか、䞭1でなく、䞭2で習う単語ずなっおいる。たじめに勉匷しおる生埒ぞのサヌビス問題ずしお䞭2の定期テストなどで出題される事も倚いので、぀づり も、きちんず緎習しおおこう。 日本の倖来語でも、「ビゞネス」や「むヌゞヌ」などの単語があるので、これらの英単語の぀づりbusy, easyは知っおお圓然ずされる。 happy や hungry などは、䞭1でも䌚話緎習やリスニングなどでは緎習しおるはずだし、1幎の英語教科曞の巻末の単語集などには曞いおあったりする。よっお、䞭2以降では、぀づりが曞けるかも、定期テストや高校入詊で狙われる。生埒がサボっおおらずにきちんず勉匷しおるかを確かめるため、定期テストや入詊で、䌚話衚珟の単語の぀づりも狙われる。日本の倖来語でも「ハッピヌ」や「ハングリヌ」があるので、これらの英単語の぀づりは狙われる。 * 参考 {| class="wikitable" |- ! 原玚 !! 比范玚 !! 最䞊玚 !! 原玚の意味 |- | lucky || luckier || luckiest || 幞運な |- | pretty || prettier || prettiest || かわいい |- |} これらの参考衚珟も、いちおう、怜定教科曞に曞いおあるので、難関高校などでは、このような単語も狙われる。 == 子音を重ねおer,est == :単語数が少ないので、衚に挙げたものは、すべお芚えるこず。テストにも出されやすい。 {| class="wikitable" |- ! 原玚 !! 比范玚 !! 最䞊玚 !! 原玚の意味 |- | big || bigger || biggest || 倧きい |- | hot || hotter || hottest || 熱い |- | '''sad''' || sadder || saddest || 悲しい |- |} 特に、sad に泚意。感情衚珟の圢容詞は、2幎で習うこずが倚く、定期テストや高校入詊に出やすい。 == 暗蚘法・曞きずり緎習法 == # テストに出るのは、おもに比范玚や最䞊玚であり、芏則倉化の原圢はあたりテストに出ないが、しかし、緎習の段階では、原玚・比范玚・最䞊玚をたずめお曞いたほうが、リズミカルなので芚えやすい。<br />副詞の倉化が、特に、入詊にも定期テストに出やすい。よっお、読者に時間がなければ、副詞の倉化を優先的に緎習するず効率的。<br />単語数がずおも倚いので、すべおの単語を芚えるのは埌回しにする。それよりも先に、次に述べる䞍芏則倉化などを緎習すべきである。 # たず「good ,better,best」などのような䞍芏則倉化をするものを、曞きずり緎習で、原玚・比范玚・最䞊玚の3぀ずも緎習しお、優先的に芚える。原玚も、定期テストに出る。短めの単語が倚いので、おがえやすい。入詊にも、もちろん頻出。<br />ひず぀の単語をくりかえし曞きずり緎習する必芁があるが、たずえば「good,better,best, good,better,best, good,better,best, ・・・」ずいう順序のように、原玚・比范・最䞊玚の順序で曞き取り緎習するべき。「good,good,good, better,better,better, best,best,best, ・・・」×みたいな順序で緎習するず、どの語がどの語の比范玚だったか最䞊玚だったか分かりづらくなったり、混乱するので、あたりオススメしない。 # 芏則倉化のうち、hardやsoonやfewなど副詞の比范玚は、入詊にずおも出やすく、よっお定期テストにも出やすいので、きっちり緎習しおおくこず。 # more,mostを぀けるものを芚える。長めの単語が倚いので、むずかしいが、読解問題などで䜿われやすい単語が倚いので、定期テストにも入詊にも出されやすいので、がんばっお芚えよう。 # biggerみたいに子音が連なるものや、earlyみたいにyで終わるタむプのものも、定期テストに出やすい。sadの比范玚sadderは、sadが2幎くらいで習う単語なので、これたた2幎の定期テストに出やすい。earlyは副詞であり、これたたテストに頻出。 # 芏則倉化のうち、young や strong など2幎生で習う単語は、原圢を曞けるかのテストもかけお、定期テストに出やすい。よっお、原圢も含めお、これら 2幎の範囲の単語の原玚・比范玚・最䞊玚の3぀ずも緎習。 # 最埌に、ただ緎習しおない単語の原玚・比范玚・最䞊玚を、緎習しおおく。 [[カテゎリ:䞭孊校英語|けいようしふくしのひかくぞんか]] [[カテゎリ:副詞]]
2016-02-04T02:31:54Z
2023-09-23T05:39:08Z
[ "テンプレヌト:Stub" ]
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料理本/ファラフェル
箄18個分レシピ 1.ひよこ豆(也燥)を軜くあらったら12〜24氎に浞しおおく。 調理前に氎をかえおおく。 2.材料を甚意する 3.フヌドプロセッサヌに油以倖の党材料をいれお撹拌 4.䞊䞋をひっくり返しお撹拌するのを2、3回繰り返しお、材料が米粒の半分ぐらいの倧きさになったらOK 5.材料をラップに包み、1時間ほど冷蔵庫で寝かせる。 6.材料を盎埄2cm皋に䞞め、170°Cの油で玠揚げたら完成。 ☆ファラフェルにタヒヌニ (英: Tahini、胡麻ペヌスト)゜ヌスや料理本/フムスをかけおラップ状サンドむッチにしお食べるこずがある。
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[[File:Food in Israel.jpg|thumb|280px|]] == 材料 == [[File:Fava falafel (6138972309).jpg|thumb|280px|]] [[File:Pita felafel.jpg|thumb|280px|]] 箄18個分レシピ {| class="wikitable" rules="all" |- | '''順番''' ||'''材料''' || '''量''' ||'''説明''' |- |" style="width:2em; border-bottom:solid 3px #9acd32;" " |1 |" style="width:12em; border-bottom:solid 3px #9acd32;" " |ひよこ豆 |" style="width:11em; border-bottom:solid 3px #9acd32;" " | 200g |" style="width:15em; border-bottom:solid 3px #9acd32;" " |軜くあらったら12〜24氎に浞しおおく |- |" style="width:2em; border-bottom:solid 3px #9acd32;" " |2 |" style="width:12em; border-bottom:solid 3px #9acd32;" " |小さい玉ねぎ |" style="width:11em; border-bottom:solid 3px #9acd32;" " | 1 個 100 グラム |" style="width:15em; border-bottom:solid 3px #9acd32;" " | |- |" style="width:2em; border-bottom:solid 3px #9acd32;" " |3 |" style="width:12em; border-bottom:solid 3px #9acd32;" " | にんにく |" style="width:11em; border-bottom:solid 3px #9acd32;" " |3 個 |" style="width:15em; border-bottom:solid 3px #9acd32;" " |みじん切り |- |" style="width:2em; border-bottom:solid 3px #9acd32;" " |4 |" style="width:12em; border-bottom:solid 3px #9acd32;" " |新鮮な銙菜コリアンダヌ |" style="width:11em; border-bottom:solid 3px #9acd32;" " |倧さじ (40g) |" style="width:15em; border-bottom:solid 3px #9acd32;" " |みじん切り |- |" style="width:2em; border-bottom:solid 3px #9acd32;" " |5 |" style="width:12em; border-bottom:solid 3px #9acd32;" " |新鮮なパセリ |" style="width:11em; border-bottom:solid 3px #9acd32;" " |倧さじ (40g) |" style="width:15em; border-bottom:solid 3px #9acd32;" " |みじん切り |- |" style="width:2em; border-bottom:solid 3px #9acd32;" " |6 |" style="width:12em; border-bottom:solid 3px #9acd32;" " |コリアンダヌパりダヌ |" style="width:11em; border-bottom:solid 3px #9acd32;" " |小さじ1杯ず小さじ半分 |" style="width:15em; border-bottom:solid 3px #9acd32;" " | |- |" style="width:2em; border-bottom:solid 3px #9acd32;" " |7 |" style="width:12em; border-bottom:solid 3px #9acd32;" " |クミンパりダヌ |" style="width:11em; border-bottom:solid 3px #9acd32;" " | 小さじ1杯ず小さじ半分 |" style="width:15em; border-bottom:solid 3px #9acd32;" " | |- |" style="width:2em; border-bottom:solid 3px #9acd32;" " |8 |" style="width:12em; border-bottom:solid 3px #9acd32;" " |[[w:ベヌキングパりダヌ|ベヌキングパりダヌ]] |" style="width:11em; border-bottom:solid 3px #9acd32;" " |小さじ1/4 |" style="width:15em; border-bottom:solid 3px #9acd32;" " | |- |" style="width:2em; border-bottom:solid 3px #9acd32;" " |9 |" style="width:12em; border-bottom:solid 3px #9acd32;" " |å¡© |" style="width:10em; border-bottom:solid 3px #9acd32;" " |小さじ1 |" style="width:15em; border-bottom:solid 3px #9acd32;" " | |- |" style="width:2em; border-bottom:solid 3px #9acd32;" " |10 |" style="width:12em; border-bottom:solid 3px #9acd32;" " |こしょうに、カむ゚ンペッパヌ |" style="width:10em; border-bottom:solid 3px #9acd32;" " |適圓 |" style="width:15em; border-bottom:solid 3px #9acd32;" " | |- |" style="width:2em; border-bottom:solid 3px #9acd32;" " |11 |" style="width:12em; border-bottom:solid 3px #9acd32;" " |胡麻 |" style="width:10em; border-bottom:solid 3px #9acd32;" " |小さじ2 |" style="width:15em; border-bottom:solid 3px #9acd32;" " | |- |" style="width:2em; border-bottom:solid 3px #9acd32;" " |12 |" style="width:12em; border-bottom:solid 3px #9acd32;" " |揚げ油 キャノヌラ油 |" style="width:10em; border-bottom:solid 3px #9acd32;" " | |" style="width:15em; border-bottom:solid 3px #9acd32;" " | |- |" style="width:2em; border-bottom:solid 3px #9acd32;" " |☆ |" style="width:12em; border-bottom:solid 3px #9acd32;" " |茹で じゃが芋 |" style="width:10em; border-bottom:solid 3px #9acd32;" " |1 個 100ヌ150 グラム |" style="width:15em; border-bottom:solid 3px #9acd32;" " |お奜み |} == 料理法 == 1.ひよこ豆也燥を軜くあらったら12〜24氎に浞しおおく。 調理前に氎をかえおおく。 2.材料を甚意する 3.フヌドプロセッサヌに油以倖の党材料をいれお撹拌 4.䞊䞋をひっくり返しお撹拌するのを、回繰り返しお、材料が米粒の半分ぐらいの倧きさになったらOK 5.材料をラップに包み、1時間ほど冷蔵庫で寝かせる。 6.材料を盎埄2cm皋に䞞め、170℃の油で玠揚げたら完成。 ☆ファラフェルにタヒヌニ (英: Tahini、胡麻ペヌスト゜ヌスや[[料理本/フムス]]をかけおラップ状サンドむッチにしお食べるこずがある。 [[en:Cookbook:Falafel]] [[fa:کتاؚ آ؎ٟزی/فلافل]] {{DEFAULTSORT:ふあらふえる}} [[Category:料理本]] [[Category:揚げ料理]] [[カテゎリ:むラン料理]]
2016-02-04T08:31:03Z
2023-10-25T11:34:28Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/%E6%96%99%E7%90%86%E6%9C%AC/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%A9%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%AB
21,987
特蚱法第84条の2
特蚱法第84条の2 裁定手続における通垞実斜暩者の意芋の陳述に぀いお芏定する。本条は、実甚新案法、意匠法で準甚されおいる。 (通垞実斜暩者の意芋の陳述) 第84条の2 第83条第2項の裁定の請求があ぀たずきは、その特蚱に関し通垞実斜暩を有する者は、前条に芏定する期間内に限り、その裁定の請求に぀いお意芋を述べるこずができる。 埓来、裁定の請求があった堎合、登録された通垞実斜暩者は答匁曞(裁定事件答匁曞、斜芏44条、同様匏61)を提出するこずによりその裁定の請求に぀いお意芋を述べるこずができたが(旧84条)、通垞実斜暩の登録制床の廃止により特蚱庁長官は通垞実斜暩者の存圚を知るこずができなくなり、裁定請求曞の副本を送達するこずで裁定の請求に぀いお意芋を述べる機䌚を䞎えるこずができなくなった。通垞実斜暩の登録制床廃止埌も匕き続き通垞実斜暩者に裁定の請求に぀いお意芋を述べる機䌚を䞎えるため本条が芏定された。 これにより埓来登録しおいなかった通垞実斜暩の通垞実斜暩者にも裁定の請求に぀いお意芋を述べる機䌚が䞎えられるようになった䞀方で、通垞実斜暩に぀いおの質暩者(その他通垞実斜暩に関し登録されおいた者)に぀いおは意芋を述べる機䌚が倱われた。ただし、こちらに぀いおは条文䞊救枈措眮は蚭けられおいない。 意芋の陳述期間は、裁定事件答匁曞の提出期間ず同䞀である。 通垞実斜暩者は特蚱暩者等裁定請求曞の副本の送達を受けた者からの情報提䟛、特蚱公報(193条2項9号)により裁定の請求があったこずを知るこずになろう。 なお、本条は本来、䞍実斜の堎合の通垞実斜暩の蚭定の裁定に぀いおの芏定であるが、自己の特蚱発明の実斜をするための通垞実斜暩の蚭定の裁定の堎合(92条7項)、公共の利益のための通垞実斜暩の蚭定の堎合(93条3項)でも本条が準甚されおいるため、すべおの通垞実斜暩の蚭定の裁定に぀いお適甚される。
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特蚱法第84条の2 裁定手続における通垞実斜暩者の意芋の陳述に぀いお芏定する。本条は、実甚新案法、意匠法で準甚されおいる。
{{知財コンメンヘッダ|特蚱}} '''特蚱法第84条の2''' 裁定手続における通垞実斜暩者の意芋の陳述に぀いお芏定する。本条は、実甚新案法、意匠法で準甚されおいる。 == 条文 == 通垞実斜暩者の意芋の陳述 第84条の2 [[特蚱法第83条|第83条]]第2項の裁定の請求があ぀たずきは、その特蚱に関し[[特蚱法第78条|通垞実斜暩]]を有する者は、[[特蚱法第84条|前条]]に芏定する期間内に限り、その裁定の請求に぀いお意芋を述べるこずができる。 == 解説 == 埓来、裁定の請求があった堎合、登録された[[特蚱法第78条|通垞実斜暩者]]は答匁曞裁定事件答匁曞、斜芏44条、同様匏61を提出するこずによりその裁定の請求に぀いお意芋を述べるこずができたが旧[[特蚱法第84条|84条]]、[[特蚱法第99条#改正履歎|通垞実斜暩の登録制床の廃止]]により[[w:特蚱庁長官|特蚱庁長官]]は通垞実斜暩者の存圚を知るこずができなくなり、裁定請求曞の副本を送達するこずで裁定の請求に぀いお意芋を述べる機䌚を䞎えるこずができなくなった。通垞実斜暩の登録制床廃止埌も匕き続き通垞実斜暩者に裁定の請求に぀いお意芋を述べる機䌚を䞎えるため本条が芏定された。 これにより埓来登録しおいなかった通垞実斜暩の通垞実斜暩者にも裁定の請求に぀いお意芋を述べる機䌚が䞎えられるようになった䞀方で、通垞実斜暩に぀いおの[[w:質暩|質暩者]]その他通垞実斜暩に関し登録されおいた者に぀いおは意芋を述べる機䌚が倱われた。ただし、こちらに぀いおは条文䞊救枈措眮は蚭けられおいない。 意芋の陳述期間は、裁定事件答匁曞の提出期間ず同䞀である。 通垞実斜暩者は特蚱暩者等裁定請求曞の副本の送達を受けた者からの情報提䟛、特蚱公報[[特蚱法第193条|193条]]2項9号により裁定の請求があったこずを知るこずになろう。 なお、本条は本来、䞍実斜の堎合の通垞実斜暩の蚭定の裁定に぀いおの芏定であるが、自己の特蚱発明の実斜をするための通垞実斜暩の蚭定の裁定の堎合[[特蚱法第92条|92条]]7項、公共の利益のための通垞実斜暩の蚭定の堎合[[特蚱法第93条|93条]]3項でも本条が準甚されおいるため、すべおの通垞実斜暩の蚭定の裁定に぀いお適甚される。 == 改正履歎 == * 平成23幎法埋第63号 - 远加 == 関連条文 == * [[特蚱法第84条]] {{前埌 |[[コンメンタヌル特蚱法|特蚱法]] |第4ç«  特蚱暩 第1節 特蚱暩 |[[特蚱法第84条|84条]] |[[特蚱法第85条|85条]] }} [[カテゎリ:特蚱法|084-2]]
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2017-09-04T04:36:18Z
[ "テンプレヌト:知財コンメンヘッダ", "テンプレヌト:前埌" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E7%89%B9%E8%A8%B1%E6%B3%95%E7%AC%AC84%E6%9D%A1%E3%81%AE2
21,991
特蚱法第105条の3
特蚱法第105条の3 特蚱暩䟵害蚎蚟における盞圓な損害額の認定に぀いお芏定する。本条は実甚新案法、意匠法、商暙法においお準甚されおいる。 (盞圓な損害額の認定) 第105条の3 特蚱暩又は専甚実斜暩の䟵害に係る蚎蚟においお、損害が生じたこずが認められる堎合においお、損害額を立蚌するために必芁な事実を立蚌するこずが圓該事実の性質䞊極めお困難であるずきは、裁刀所は、口頭匁論の党趣旚及び蚌拠調べの結果に基づき、盞圓な損害額を認定するこずができる。 特蚱暩䟵害蚎蚟における損害額の立蚌負担を軜枛するための芏定である。 特蚱暩䟵害による損害は、経枈掻動を通じお発生するため、損害の範囲およびその額を立蚌するこずは困難な堎合がある。 埓来、特蚱法䞊、102-104条、105条の芏定により立蚌負担の軜枛が図られおいた。たた、平成8幎の民蚎法の党面改正時には、民事䞀般の原則ずしお、民蚎248条においおその立蚌負担を軜枛する措眮が定められた。 しかし、たずえば、102条1項の芏定により損害額を立蚌しようずしおも、安䟡な䟵害品の存圚により商品の倀䞋げを䜙儀なくされたずきには、被䟵害者の逞倱利益の額の蚈算が耇雑ずなる。たた、同条2項の芏定により損害額を立蚌しようずしおも、他の特蚱暩、補品のデザむン、商暙など他の芁因も顧客吞匕力を発揮するから、特蚱暩の寄䞎床の立蚌は困難である。 これらの堎合のように蚈算匏を立おるこずが困難であっおも蚈算が䞍可胜であるずたでは蚀えず、このため䞀矩的に「損害の性質䞊......極めお困難」(民蚎248条、倪字による匷調は筆者)であるずは蚀えず、同条の適甚が困難であるずの指摘がなされおいた。たた、その販売数量を立蚌するには法倖な費甚がかかり、そのすべおを蚌明するこずが珟実的ではない堎合も想定される。 そこで、損害額を立蚌するために必芁な事実を立蚌するこずが圓該事実の性質䞊極めお困難であるずきは、裁刀所が口頭匁論の党趣旚および蚌拠調べの結果に基づいお盞圓な損害額を認定するこずができるこずずした。 いわゆる間接䟵害(101条)は特蚱暩たたは専甚実斜暩の䟵害ずみなされる(同条柱曞)。したがっお、いわゆる間接䟵害に基づく損害賠償請求の堎合にも本条の趣旚から、本条の芏定ぞの適甚があるず考えられる。たた、明文䞊、独占的通垞実斜暩者に本条の適甚を認めおはいないが、少なくずも固有の損害賠償請求暩は認められる䞊(民709条)、特蚱暩(専甚実斜暩の蚭定範囲内であれば専甚実斜暩も)を䟵害しおいるこずには倉わらず、たた本条の趣旚は特蚱暩䟵害蚎蚟における損害額の立蚌負担の軜枛にあるこずから、適甚があるものず解すべきであろう(東京地方裁刀所平成10幎5月29日刀決参照)。 なお、「損害額」の文蚀からするず、本条は本来損害賠償の請求を行う堎合に適甚されるものず考えられるが、䞍圓利埗返還請求の堎合に類掚適甚を認めた䟋がある(東京地方裁刀所平成21幎2月18日刀決、コンクリヌト構造物の機械斜工方法事件)。
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特蚱法第105条の3 特蚱暩䟵害蚎蚟における盞圓な損害額の認定に぀いお芏定する。本条は実甚新案法、意匠法、商暙法においお準甚されおいる。
{{知財コンメンヘッダ|特蚱}} '''特蚱法第105条の3''' 特蚱暩䟵害蚎蚟における盞圓な損害額の認定に぀いお芏定する。本条は実甚新案法、意匠法、商暙法においお準甚されおいる。 == 条文 == 盞圓な損害額の認定 第105条の3 [[特蚱法第68条|特蚱暩]]又は[[特蚱法第77条|専甚実斜暩]]の䟵害に係る蚎蚟においお、損害が生じたこずが認められる堎合においお、損害額を立蚌するために必芁な事実を立蚌するこずが圓該事実の性質䞊極めお困難であるずきは、[[w:裁刀所|裁刀所]]は、[[w:口頭匁論|口頭匁論]]の党趣旚及び蚌拠調べの結果に基づき、盞圓な損害額を認定するこずができる。 == 解説 == 特蚱暩䟵害蚎蚟における損害額の立蚌負担を軜枛するための芏定である。 特蚱暩䟵害による損害は、経枈掻動を通じお発生するため、損害の範囲およびその額を立蚌するこずは困難な堎合がある。 埓来、特蚱法䞊、[[特蚱法第102条|102]][[特蚱法第103条|-]][[特蚱法第104条|104条]]、[[特蚱法第105条|105条]]の芏定により立蚌負担の軜枛が図られおいた。たた、平成8幎の民蚎法の党面改正時には、民事䞀般の原則ずしお、[[民事蚎蚟法第248条|民蚎248条]]においおその立蚌負担を軜枛する措眮が定められた。 しかし、たずえば、102条1項の芏定により損害額を立蚌しようずしおも、安䟡な䟵害品の存圚により商品の倀䞋げを䜙儀なくされたずきには、被䟵害者の逞倱利益の額の蚈算が耇雑ずなる。たた、同条2項の芏定により損害額を立蚌しようずしおも、他の特蚱暩、補品のデザむン、商暙など他の芁因も顧客吞匕力を発揮するから、特蚱暩の寄䞎床の立蚌は困難である。 これらの堎合のように蚈算匏を立おるこずが困難であっおも蚈算が䞍可胜であるずたでは蚀えず、このため䞀矩的に「'''損害の性質䞊'''  極めお困難」民蚎248条、倪字による匷調は筆者であるずは蚀えず、同条の適甚が困難であるずの指摘がなされおいた。たた、その販売数量を立蚌するには法倖な費甚がかかり、そのすべおを蚌明するこずが珟実的ではない堎合も想定される。 そこで、損害額を立蚌するために必芁な事実を立蚌するこずが圓該'''事実の性質䞊'''極めお困難であるずきは、[[w:裁刀所|裁刀所]]が[[w:口頭匁論|口頭匁論]]の党趣旚および蚌拠調べの結果に基づいお盞圓な損害額を認定するこずができるこずずした。 いわゆる間接䟵害[[特蚱法第101条|101条]]は特蚱暩たたは専甚実斜暩の䟵害ずみなされる同条柱曞。したがっお、いわゆる間接䟵害に基づく損害賠償請求の堎合にも本条の趣旚から、本条の芏定ぞの適甚があるず考えられる<ref>民709条の芏定に埓っお損害賠償を請求できる以䞊、仮に、いわゆる間接䟵害の堎合に、[[特蚱法第102条|102条]]や[[特蚱法第103条|103条]]の芏定の適甚が受けられないず解されるずしおも、このこずは䜕ら本条の適甚の可吊の解釈に぀いお圱響を及がすずは考えにくい。</ref>。たた、明文䞊、[[特蚱法第78条|独占的通垞実斜暩]]者に本条の適甚を認めおはいないが、少なくずも固有の損害賠償請求暩は認められる䞊[[民法第709条|民709条]]<ref>独占状態が「法埋䞊保護される利益」にあたるため。平成16幎改正前にはこの文蚀はなかったが、民709条の適甚があるものず考えられおいた。</ref>、[[特蚱法第68条|特蚱暩]][[特蚱法第77条|専甚実斜暩]]の蚭定範囲内であれば専甚実斜暩もを䟵害しおいるこずには倉わらず、たた本条の趣旚は特蚱暩䟵害蚎蚟における損害額の立蚌負担の軜枛にあるこずから、適甚があるものず解すべきであろう東京地方裁刀所平成10幎5月29日刀決参照。 なお、「損害額」の文蚀からするず、本条は本来損害賠償の請求を行う堎合に適甚されるものず考えられるが、䞍圓利埗返還請求の堎合に類掚適甚を認めた䟋がある東京地方裁刀所平成21幎2月18日刀決、<!--H19(ワ)28506、-->コンクリヌト構造物の機械斜工方法事件。 == 改正履歎 == * 平成11幎法埋第41号 - 远加 == 関連項目 == * [[民事蚎蚟法第248条]] == 脚泚 == <references /> == 参考文献 == 特蚱庁線『工業所有暩法産業財産暩法逐条解説』〔第20版〕発明掚進協䌚、2017、pp. 341-343 {{前埌 |[[コンメンタヌル特蚱法|特蚱法]] |第4ç«  特蚱暩 第2節 暩利䟵害 |[[特蚱法第105条の2|105条の2]] |[[特蚱法第105条の4|105条の4]] }} [[カテゎリ:特蚱法|105-3]]
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2020-03-09T02:01:07Z
[ "テンプレヌト:知財コンメンヘッダ", "テンプレヌト:前埌" ]
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高校英語の文法
その他 高等孊校英語/文法甚語の英単語 「名詞」Noun など(入詊には出ないので芚える必芁は無い) 文の構造を知るためには、文がどのような芁玠で成り立っおいるのかを知らなければならない。 1の文は「AはBだ」ずいう文であり、2の文は「AはCする」ずいう文である。どちらも の二぀が共通しおいる。 この堎合、1を䞻郚ずいい、2を述郚ずいう。 そしお、䞻郚の䞭心ずなる語を䞻語(Subject)ずいい、述郚の䞭心ずなる郚分を述語動詞(Predicate Verb略しお動詞(Verb))ずいう。 たずえば䞊蚘「私の姉」以䞋略の堎合、 sister を䞻語、My sister を䞻郚ず分類する堎合もある。 だが、䞻郚のこずを䞻語ずいう堎合もある(文英堂むンスパむア)。 以䞋では、述語動詞は原則ずしお単に動詞ず呌ぶ。 䞻語は単にSで衚し、動詞はVで衚す。 いずれの文の動詞も「~を」ずいう、動䜜の察象が必芁である。このような動䜜の察象を衚す語を目的語(Object)ずいい、Oで衚す。 このような、S+V+Oずいう圢の文は英文の基本圢の䞀぀である。 これらはいずれも䞻語の状態を説明した文であるが、isやbecomeで文を切るず意味をずれない。happyやa doctorずいう、䞻語の様子をおぎなう語があっお初めお意味のある文ずなる。このように、䞻語の様子に぀いお説明する語を補語(Complement)ずいう。補語はCで衚される。 このようなS+V+Cの文も基本的な文の䞀぀である。なお、埌で孊ぶように、補語は䞻語の様子だけでなく目的語の様子を説明する堎合もある(䟋文:I call him Sensei.(私は圌を先生ず呌ぶ))。 文の芁玠を衚す蚘号をたずめるず、 䞻語 S (Subject) / 動詞 V (Verb) / 目的語 O (Object) / 補語 C (Complement) / 修食語 M (Modifier) である。 subject や verb などの単語は、青チャヌト、文英堂むンスパむア、いいずな出版゚バヌグリヌン、などで玹介されおいる。䞀方、倧修通曞店ゞヌニアス、桐原ファクトブックには無い。 「䞻郚」ず「䞻語」は厳密には異なるが、しかしSVOO文型やSVC文型など文型に぀いお蚀う堎合、䞻郚のこずも含めお「䞻語」ず呌んでよい。参考曞もそうなっおいる。 文法甚語でいう修食語(Modifier)には副詞ず圢容詞があるが、しかし文型の理論でいう蚘号 M は副詞だけに限定するのが䞀般的である(むンスパむア)。 たた、よく蚘号Mを「修食語」ずいうが、実際には1単語の「語」だけでなくずも、耇数の語からなる副詞句や副詞節でも「修食語」ずいっお蚘号 M で衚す(むンスパむア)。 動䜜䞻が䞍明な堎合、 動䜜䞻をがかしたい堎合(ゞヌニアス)、 動䜜䞻に興味が無い堎合(むンスパむア)、 and接続詞のある文などで、圢容詞を぀かった「 be +圢容詞」型の文章ず䞊列させたい堎合、受動態を䜿うこずで「 It is 圢容詞 and is 過去分詞(受動態)」のように䞻語を同じたたで䞊列できお読みやすくなる(ゞヌニアス)。 胜動態だず䞻語が長くなる堎合、受動態を䜿うこずがよくある。英語では長い䞻語を避けるのが普通(むンスパ、ゞヌニアス)。 受動態にお動詞䞻をあらわす前眮詞は䞀般的には by であるが、 しかし be known to ~ (知られおいる)や be covered with (~で芆われおいる)など、意味や動詞によっおは前眮詞がすでに決たっおいる。ほか、 be caught in ((にわか雚などに)あう)、 be filled with (~で満たされおいる)、 などが、そういったby以倖が決たっおいる動詞(青チャヌト、ゞヌニアス)。 䜙談だが、「be known by ~」は、動䜜䞻ではなく「刀断の基準」を衚すのに䜿われる(むンスパむア)。 A man is known by the company he keeps. 「぀きあっおいる友達を芋れば、その人の人柄が分かる」(こずわざ)※ むンスパむア A tree is known by its fruit. 「朚のよしあしはその果実によっお決たる」→「人はこずばではなく行いによっお刀断される」(こずわざ)※青チャヌト なお、by で衚せるような動詞の受動態の堎合、動䜜䞻が䞀般の人である堎合は、byおよび動䜜䞻を省略するこずもある(青チャヌト)。 感情を衚す be surprised at (驚く)などを、䞀説には、圢容詞ではなく受動態であるず芋なす堎合もある(ゞヌニアス、青チャヌト)。 be pleased with / be delight with 「~で喜ぶ」、 be satisfied with 「~に満足する」、 be disappointed at / in / with 「~に萜胆する」 be interested in 「~に興味を持぀」、 be amused at/with 「~を楜しむ」、 be amazed at 「~に驚嘆しおいる」、※ ゞヌニアス be worried about 「~を心配しおいる」、 感情だけでなく、被害や灜害も、英語では普通は受動態であらわす(むンスパむア、青チャヌト)。 be delayed (遅れる) be delayed due to heavy snow 「倧雪で遅れる」※むンスパ 、 de delayed by heavy snow 「倧雪で遅れる」※青チャ be injured (けがをする) be injured in the accident 「その事故でけがをする」※青チャ be killed ((戊争や事故などで)死亡する) be killed in traffic accident. 「亀通事故で死亡する」※゚バグリ 被害以倖にも、受動態が䜿われる動詞がいく぀かある。 be born in ~ 「~(堎所、幎)に生たれる」 I was born in U.S.A. 「私はアメリカ合衆囜に生たれた」 be located in ~(堎所)「~(堎所)にある」※むンスパ be accustomed to 「~に慣れおいる」※むンスパ 婚玄や結婚も、受動態。 be engaged 「婚玄しおいる」 be married 「結婚しおいる」 なお、married は、 He got married to her. 「圌は圌女ず結婚した。」 のように get married でもいい、「get 過去分詞」では倉化を衚す(゚バヌグリヌン)。 engaged には「埓事しおいる」の意味もあるが、こちらも受動態でしか䜿わないのが普通。぀たり be engaged 「埓事しおいる」 resemble ,meet のように盞互関係を衚す動詞(ロむダル)は、受動態にならない。ただし、meetは「出迎える」の意味では受動態になりうる(ロむダル)。 所有の状態をあらわす甚法での have や 非所有の状態を衚す lack などの動詞(ロむダル、むンスパ)は、受動態にならない。ただし、have でも「手に入れる」ずいう別の意味では受動態にできる(ロむダル)。 cost (金額がかかる)など数量を目的語にずる動詞(ロむダル、むンスパ)は、受動態にならない。 suit(~に䌌合う)、become(~に䌌合う)などの動詞(むンスパ)は、受動態にならない。 get married 「結婚する」 He got married to her. 「圌は圌女ず結婚した。」 become acquainted with 「知り合いになる」 受動態の文を䜜るずきには、その文の述語は必ずbe動詞の節になるが、be動詞に察しお助動詞を甚いたり、時制の倉化をさせるこずも普通に行なわれる。 この時には、䟋えば ずいう文が の様にbe動詞は、助動詞+beの圢で曞き換えられる。これは、be動詞の原圢が beで䞎えられるこずによる。同じ様に䟋えば、 なども甚いるこずが出来る。たた、過去圢や珟圚完了ず組み合わせるずきにも通垞の芏則に埓えばよい。䟋えば、䞊の文では などずなる。been は be の過去分詞である。ここで、be が過去分詞 been になったのは、珟圚完了を䜜るためであり、see が過去分詞 seen になったのは、受動態を䜜るためであるこずに泚意。 副詞の䜍眮がどこに来るかに぀いお、単語や文章によっお様々である。 通垞、英語では副詞の䜍眮は、修食察象に前眮きである。 しかし very much や from time to time など耇数語から構成される副詞衚珟になるず、通垞は文末たたは修食察象の埌ろに眮かれるのが通垞である(桐原ファクト)。 日本語では動詞や圢容詞を䜿っお説明するこずでも、英語では名詞を䜿っお説明するのが䞀般的なこずがあり、そのように名詞を䞭心ずしお説明した蚀い回しのこずを名詞構文ずいう。名詞構文のこずを名詞衚珟ずも蚀う(ロむダル英文法)。 たずえば、 He is a good tennis player. は、単に「圌はテニスが䞊手だ」ずいう意味である。 䜙談だが、日本では「テニス遞手」ずいうず䜕だかプロ遞手や詊合の出堎者の事を蚀うが、しかし英語の player にはそういうニュアンスは無い。 䞊蚘の䟋文は He plays a tennis well. ずも蚀い換えできる。 同様、 He is a good singer. 「圌は歌がうたい」の意味。必ずしも歌手ずは限らない。 意味は He sings well. ず同じ。 そのほか、 He is a good cook. = He cooks well. 「圌は料理が䞊手だ。」。 䞊述の He is a good tennis player. のような䟋文が、名詞構文の䞀䟋ずしおはよく参考曞にある。 なにもスポヌツや音楜など芞胜になりそうなこずだけでなくずも名詞構文は可胜であり、たずえば He is an early riser. 「圌は早起きだ」 ずいうのも名詞構文(青チャヌト、゚バグリ)。なお、 He rises early. (青チャ)たたは He get up early. (゚バグリ)で蚀い換えできる。 倚くの参考曞は「名詞構文」ずいう甚語を䜿っおいるが、文英堂むンスパむアずロむダル英文法が「名詞衚珟」で説明しおいる。 because of his late arrival 「圌が遅れたずいう理由」も名詞構文である(ゞヌニアス)。 なお、同じ前眮詞の because of her illness 「圌女が病気なので」は、和蚳では「病気」は名詞だが、䟿宜的に名詞構文にこのような堎合でも含める(青チャヌト)。 the news of his success 「圌が成功したずいう知らせ」も名詞構文である(゚バヌグリヌン)。「圌の成功の知らせ」ずいうふうに動詞を䜿わない和蚳もできるが、そこは深くは考えなくおいい。 take a look at「ちらりず芋る」 も名詞構文である(ゞヌニアス)。なお、単に動詞lookを甚いお「look at」で蚀い換えるこずもできる。 ほか、 have a talk 「話をする」 のように、英語にも動詞は残っおいるものの、意味内容ずの関連性の匱い基本動詞の堎合も、䟿宜的に名詞構文ずしお分類されおいる(むンスパむア、ブレむクスルヌ)。このような構文の基本動詞の䟋ずしおは have, make, take,give などが、よく䜿われる(ゞヌニアス、)。 どの動詞ずどの名詞が結び぀くかは、慣甚的に決たっおいる(ゞヌニアス)。 このような名詞構文の䟋ずしおは have a talk 「話をする」(= talk) have a rest 「䌑憩する」、たたは take a rest 「䌑憩する」 give a try 「詊しおみる」(= try) make a choice 「遞択する」(= choose) make a decision 「決定する」(= decide) pay a visit 「蚪問する」(=visit) ※青チャ、むンスパ などがある。 たた、make a decision → decide のように、䞀぀(たたは2語)の動詞で蚀い換えるこずが出来る堎合が普通である(青チャ)。なお、1語に蚀い換えた堎合の動詞の皮類は、たいおいは自動詞である(むンスパむア)。 名詞の前に圢容詞が぀く堎合もあり、 have a pleasant talk 「楜しく話す」※青チャヌト make a stupid mistake 「おろかな間違いをする」※ゞヌニアス have a good sleep 「よく眠る」※むンスパむア などがある。 pay ~ a visit や give ~ a call のようにSVOO文型の圢で補足的な情報を加えお蚀い衚す堎合もある。 I paid her a visit 「私は圌女を蚪問した」※青チャヌト、むンスパむア (= I visited her.) her がO1, a visit がO2 She gave me two calls yesterday. 「圌女は昚日、私に電話を2回かけおきた」※むンスパむア、゚バグリ (= She called me twice yesterday.) me がO1, two calls がO2 The road takes you to the station. 「その道を歩いおいくず駅に぀きたす。」 The bus takes you to the station. 「そのバスに乗れば駅に行きたす。」 take は「連れお行く」の意味だが、亀通機関などを䞻語にしお䜿うこずも出来る。その堎合は、たずえば道なら「その道を行けば、~に぀きたす」のような意味になる。 takes の代わりに will take ずしおも良い(ロむダル英文法)。 「remind 人 of」 で「人に~を思い出させる」の意味である。 This picture reminds me of vacation in Greece. 「その写真を芋るず、ギリシャでの䌑日を思い出す。」 This picture reminds me of holidays in London. 「その写真を芋るず、ロンドンでの䌑日を思い出す。」 なお、倧修通ゞヌニアスだずロンドン、桐原フォレストだずギリシャの䟋文。 「deprived 人 of ~」 「(機䌚などが)うばわれる」 The knee injury deprived him of the chance to play in the final game. 「ひざのけがのため、圌は決勝戊に出堎する機䌚を倱った。」 たたは The knee injury deprived the player of the chance to play in the game. 「ひざにけがをしたため、その遞手は詊合に出堎する機䌚を倱った。」 のように䟋文が参考曞によくある。 enable ~ は、「~をできるようにする」「~を可胜にする」の意味。「~のおかげで、・・・できるようになった」ず蚳すこずができる。 The scholarship enabled him to go on to university. 「その奚孊金のおかげで圌は倧孊ぞ進孊できた。」 ゞヌニアス、ロむダルに scholarship の䌌た䟋文。 疑問詞は、疑問代名詞ず疑問副詞に分けられる。 䞋蚘に疑問代名詞の䞀芧の衚を瀺す。 what, which には所有栌が無い(青チャ、ロむダル)。 what, which, whose は疑問圢容詞ずしおも甚いられる(青チャ、ブレむクスルヌ)。※ ブレむクスルヌでは、䞀芧衚の盎埌で章が倉わり、疑問圢容詞の章になる。 䞊蚘の䞀芧衚は、あくたで疑問代名詞のみである。 疑問副詞に぀いおは、たったく蚀及しおいない。 むンスパむア、青チャヌト、ブレむクスルヌ、ロむダルには䞊蚘のような疑問詞の䞀芧衚がある。 ゞヌニアス、゚バヌグリヌン、桐原ファクトには無い。 Where are you from? 出身はどちらですか? 文法䞊、ここでの Where は副詞であり、「疑問副詞」ずいうのに分類される(ロむダル)。 䞭孊校では䞻語を you にした䟋を䞭心にWhereの疑問文を教わったかもしれないが(䞭孊の1幎くらいだず、ただ3人称をあたり習っおないなどの教育的理由があるので)、もちろん he や she などを䞻語にしおも where を䜿った質問は䜿甚可胜である(青チャ)。 Where does he live in? 「圌はどこに䜏んでいたすか」 - Los Angels. 「ロサンれルスです」 のようにyou以倖にも he やsheなどでも蚀うこずも可胜。 さお、「Where are you from?」 に぀いお前眮詞 from に泚目しよう。 もしかしたら䞭孊高校などで「前眮詞は名詞や代名詞の前に移動するのが原則」ずか習うかもしれないが、しかし前眮詞をけっしおfromの前に移動しない。 なので、Where は副詞であるず考えたほうが理解しやすいだろう。(これずは別の解釈で、そもそも「副詞には前眮詞がいらない」ずいう考えから副詞ではなく代名詞ずしおの機胜だず考える立堎もあり、ゞヌニアスやロむダルやフォレストがそういう立堎。だが、机䞊の空論だろう。) なお、法孊など幟぀かの孊問では、『原則』ずいうのは䟋倖のありうる芏則、ずいう意味である。おそらくゞヌニアスが「原則」ずいう蚀葉を䜿っおいるのは、Where ~?などの疑問詞を文頭にもちいた疑問文の堎合は䟋倖的な事䟋ずいう含みがあるのだろう。 Where に限らず、たずえば When などで疑問文を䜜るずきも原則、それらの疑問詞の前には前眮詞(When の堎合は since や till や until など)を眮かない。そのため、それら When の文でも前眮詞は文末にくる堎合が倚くなる。 ぀たり、「い぀から~?」なら When do you ~ since ? のような文章になる事が倚い。 ただし、疑問代名詞の堎合は䟋倖的である。 たずえば前眮詞 With を䜿う堎合、Who が目的栌 Whom に倉化する堎合もあり、 With whom do you ~? 「誰ず䞀緒に~したすか?」 のようにWith が文頭にくる堎合もあるが(桐原)、文語調である(青チャヌト)。with以倖の前眮詞の堎合でも文頭に持っおくる堎合には同様にwhoではなく whom に倉化する(ゞヌニアス)。なお、前眮詞を文頭に持っおくる堎合、whomを䜿わずにwho のたたで文頭の前眮詞の次に眮くのは犁止である。 なお、Whomを䜿わずずも who のたたで䞋蚘のように蚀うこずもでき Who do you ~ with? ずなり、こちらは口語調である。 青チャヌトからの匕甚になるが、 About Which Yamada were you talking? (文語)「どちらが山田さんのこずを話しおいたのですか.」 Which Yamada were you talking about? (口語)「どちらが山田さんのこずを話しおいたのですか.」 ずなる。 しかし、 What are you looking for? 「䜕をさがしおいるのですか。」 に぀いおは、 look for でひず぀の句動詞(矀動詞)なので、forは動詞の盎埌の文末でなければならない(青チャヌト)。なお、句動詞のこずを矀動詞ずもいう。青チャヌトでは「句動詞」、むンスパむアでは「矀動詞」である。 同様にlook for (=を探す), look after (~を䞖話する),laugh at(を笑う), listen to, depend on , などが句動詞(矀動詞)である(青チャ、むンスパ、ロむダル)。なので、これら句動詞(矀動詞)では、動詞ず前眮詞は分離できないので、語順は「疑問詞 ~ 動詞 前眮詞?」になる。 さお、疑問副詞の話題に戻る。 Where are you from? の堎合、もし前眮詞 from がないず、「あなたはどこ?」ずなり、それが出身をたずねおいるのか、それずも珟圚地をたずねおいるのか、意味が分からなくなるこずもあっおか、ずもかく 「Where are you from?」の文章は from を省略できない。 ゞヌニアスは、話し蚀葉ではWhereでは from を省略しないずいう蚀い方をしおいるが、しかし曞き蚀葉であっおも from を省略しないのが䞀般的であろう(省略したら䞊述のように意味が通らなり読み手に誀解を䞎えるので。)。 しかし、甚いる動詞などによっおは前眮詞を省略できる堎合があり、たずえば Where do you go to? 「どこに行きたすか?」 なら、もし前眮詞 to を省略しおも、動詞 go から意味を掚枬できるので、この堎合は to を省略されるのが蚱され、぀たり Where do you go? でも蚱される(ゞヌニアス)。 このように文法の理論ずいうのは、あたり論理的ではない。最終的には、英文法の孊習では兞型的な構文を芚えお、それを真䌌しお䜿っおいく必芁がある。 How about a cup of tea? 「お茶を䞀杯いかがですか?」 How about ~? は勧誘を衚す。 What do you say to ~ing 名詞/動名詞 ? 「~はいかがですか?」「~したせんか」 What do you say to ~ing でも勧誘を衚せる。 ここでのsayの盎埌にある to は前眮詞であるず考えられおいる(桐原フォレスト)。どういうわけか、ゞヌニアスもロむダルも、to が前眮詞かどうかは蚀及しおいない。 ほか、Why don't you 動詞 ~ ? は、「~しおはどうしょうか」のような盞手に行為を促す(うながす)蚀い方であり、やや抌し付けがたしい蚀い方である(ゞヌニアス)。 Why don't we の圢で、䞀緒になにかをする時に「~したしょうよ」の意味で䜿う堎合もある(フォレスト)。 たた、これを省略的に Why not ~? の圢で「~はどうですか」「~しおはいかがでしょうか」「~したしょうよ」の意味にもある。 How come S + V ~? How come ~? は「どうしお~」の意味でありwhy に近いが、How come のほうが感情的な衚珟であるので、目䞊の人に䜿うのは避けるのが良い(ゞヌニアス)。How come の疑問文は「驚き」や「玍埗でない気持ち」を衚す堎合もよくある(ブレむクスルヌ)。なお、How come は語順がSVず肯定圢の語順になる。 How come you didn't call me ? 「どうしお電話をくれなかったの?」 ※ 「電話しおほしかったのに」のような含みがあり、盞手を責めおいるようにも受け取られかねない。だから返事も、Sorry, 「ごめん」ずかになる(ゞヌニアス)。 蚱可を求める衚珟である Do you mind if~? で、「~しおもいいですか」ずいう蚱可を求める衚珟ができる。なお Would you mind if ~? に぀いおは仮定法になり、぀たり「~」䞭の動詞が過去圢になる。Would you mind if ~? に぀いおは 『高校英語の文法/仮定法』で説明枈み。 Do you mind if のほうは、if ~ の動詞は珟圚圢で構わない。 What becomes of ~? 「~はどうですか」※ 青チャ、むンスパ What has become of he? 「圌はどうなりたしたか」 ※ 青チャに同じ䟋文 青チャヌトずむンスパむアでしか、what becomes of は玹介しおない。ゞヌニアス、゚バグリ、ロむダル、ブレむクスルヌ、桐原ファクトの巻末玢匕には無い事を確認。 しばらく芋かけおない人や物の消息をたずねるのに what becomes of を䜿う(ゞヌニアス)。参考曞では明蚘しおないが、珟圚完了圢や未来衚珟(will)などで䜿う䟋文が倚い。 日本語の「どう」に぀られお how ずするミスがあるので泚意(青チャ)。 「䜕が起きたかを話しお」Tell me what happened. (ゞヌニアス、ブレむクスルヌ) のように、文䞭に疑問的な蚀い回し(䞊蚘の䟋では「䜕が起きたか」what happened の郚分)が含たれおいるが、しかし文党䜓ずしおは平叙文のような英文があり、こういう構造の文のこずを間接疑問文ずいう。 「間接疑問」ずはいうものの、文䞭の「関節疑問」の郚分は名詞節ずしお働く。 間接疑問文が疑問文なのか平叙文なのかの分類は入詊では問われないので、安心しおいい。文法参考曞でも、間接疑問文に぀いおは、玹介を曞籍の埌半郚に埌回しに埌回しにしおいる参考曞もある。 このため、高校英語では、疑問文ずは、文末が「?」で終わる文章のこずだず思っおおけば、特に問題が無い。 Would you tell me what happened? 「䜕が起きたかを話しおくれたせんか.」 のように間接疑問文をさらに文党䜓でも疑問文にするこずもできるが、本ペヌゞでは深入りしない。 I know what he wants. 「私は圌が欲しいものを知っおいる.」 のような衚珟も、間接疑問文に分類する堎合もある。なお、間接疑問の節䞭の動詞の人称栌倉化の有無や、時制の䞀臎などに泚意。 I don't know what he wants. 「私は圌が欲しいものを知らない.」 のように文党䜓が吊定文になるこずもある。 I know where he lives. 「私は圌が䜏んでいる堎所を知っおいる.」 なお、 Do you know where he lives? 「圌がどこに䜏んでいるかを知っおいたすか.」 ず質問された堎合、文法的には返事は Yes, I do. 「はい知っおたすよ」 No, I don't. 「いいえ、知りたせん」 ずなる。(ただし、珟実では、質問された偎が気を利かしお、䜏んでいる堎所たで答えおくれるような堎合もありうるが、しかし本単元では考慮しないずする。) 文法的に、どこに䜏んでいるかを聞き出したい堎合は、間接疑問ではなく、疑問副詞を甚いた䞀般的な疑問文で Where does he live? で質問するこずになる。 このように、文頭の単語を芋れば、文法䞊の返事の仕方や、文法的には質問されおいるものは䜕かを決定できる。 Tom met Susan here Yesterday. 「きのう、ここでトムがスヌザンず出䌚いたした」 これのうち、どれかの語を匷調する構文ずしお、 It was Tom that(たたはwho) met Susan here yesterday. 「スヌザンずここで昚日あったのはトムです」※トムを匷調 It was Susan that(たたはwhom) Tom met here yesterday. 「トムずここで昚日あったのはスヌザンです」※スヌザンず匷調 It was here that Tom met Susan yesterday. 「トムがスヌザンず昚日あったのはここです」※hereを匷調 It was yesterday that Tom met Susan here. 「トムずスヌザンがここであったのは昚日です」※yesterdayを匷調 のように、Tom, Susan, here, yesterday,それぞれを匷調できる。 このIt is ~ that ・・・方の構文のこずを「匷調構文」ずいう。この構文では、䞻語、目的語、副詞句を匷調するこずができる(青チャヌト、むンスパむア)。動詞や圢容詞を匷調するこずはできない(青チャ、むンスパ)。 もずの動詞が過去圢なら(たずえば䞊蚘の䟋文ではmetなので過去圢)、匷調構文のbe動詞も was ず過去圢にするのが普通(青チャヌト、むンスパ)。※むンスパでは単元末の別ペヌゞに時制に぀いお、この指摘あり。 匷調されるものが人の堎合にはthatのほかにもwho やwhomが䜿われるこずもある(青チャ、むンスパ、ロむダル)。人以倖のものを匷調する堎合はwhichを䜿う堎合もあるが少ない(むンスパ、ロむダル)。 なお、圢匏䞻語のIt is ~thatず匷調構文のIt is ~thatずは別物ずされおいる。 その根拠ずしお、匷調構文では「It is」ず「that」を省いおも、残りの単語が文章を構成し、語順が倒眮されおいる堎合もあるがずりあえずは文章ずしお成り立぀。 しかし圢匏䞻語の堎合、「It is」ず「that」を省くず、文章ずしお成り立たない。なので別物ずされる(青チャヌト、ブレむク、むンスパ)。たずえば It was certain that Tom met Susan here yesterday. 「トムがスヌザンず昚日ここで䌚ったのは確かだ」 これを Certain Tom met Susan here yesterday. (×)ずしたものは文章ずしお成り立っおいない、ずされる。 なお、匷調構文の疑問文は Is it ~ that ・・・? たたは過去圢なら Was it ~ that ・・・? である。 匷調構文の吊定文は同様、 It isn't ~ that ・・・ たたは It wasn't ~ that ・・・ である。 ほか、 Who was it that met Susan here yesterday? 「昚日ここでスヌザンずあったのは誰ですか」 のように疑問詞ず組み合わせるこずもできる(青チャ)。 抜象名詞+itself で、その名詞で衚される内容を匷調したこずになる。たた、all +抜象名詞 でも、その名詞の内容を匷調したこずになる。 She is happiness itself. 「圌女はずおもしあわせそうだ」 = She is all happiness. ※ むンスパ She was kindness itself. 「圌女はずおも芪切だった.」 = She was very kind. ※ 青チャ、ロむダル ほかの参考曞では、あたり重芖されおおらず、ゞヌニアス、゚バヌグリヌン、桐原ファクト、ブレむクスルヌなどでは芋圓たらなかった。 圢匏䞻語 it is が省略されるこずがある。 あいさ぀の Nice to meet you. も (It is ) nice to meet you. の省略だず考えられる(ロむダル、むンスパむア)。 たた、慣甚衚珟で、it is たたは there are の省略された䞋蚘の慣甚衚珟がある。 if not, 「(前の文を受けお)そうでなければ」(if it is not) ※ むンスパむア if necessary, 「必芁ならば」 (if it is necessary) if any, 「もしあれば、」「もし、あるずしおも」(= if there are any ) 文䞭に、語句が挿入されるこずがある。挿入される語句の前埌にカンマをずもなう。 挿入される語句は色々ずあるが、慣甚的には、たずえば䞋蚘のようなものがある。 ,however, 「しかしながら」 ,therefore, 「したがっお」 ※ 以䞋、カンマを省略(面倒なので)。実際に挿入される堎合はカンマが前埌に必芁。 after all 結局 for example 䟋えば on the other hand 他方では indeed (確かに、実際) to be sure 確かに on the whole 抂しお in a sense ある意味では ※ゞヌニアス、ロむダル as a rule 䞀般には ※ゞヌニアス、ロむダル in other words 蚀い換えれば ※青チャ、ロむダル in the end 最埌は、結局は ※ ゞヌニアス、゚バヌグリヌン ほか、䞊蚘以倖にも色々な衚珟がある。 語句だけでなく節も挿入できる。䞻節も副詞節も挿入できる。 挿入できる䞻節の䟋ずしおは、 it seems (どうやら~なようである) I think や I believe やI say など I'm afraid (残念ながら)など ※意味はゞヌニアス。むンスパ などがある。 挿入できる副詞節ずしおは as it were (いわば)※青チャ、ゞヌニ as far as I know (私の知る限り)※゚バグリ、むンスパ as you know (ご存知のように) ※青チャ、ゞヌニ that is to say (぀たり) ※ ゚バグリ、青チャ if any (「あるずしおも」)や if ever などのifを含む省略節、 ※むンスパ、ロむダル what is more (「おたけに」)や what is worse (「さらに悪いこずに」)などのwhat を含む節. なお、「what is 比范玚」の圢 ※ゞヌニアス、ロむダル などがある。挿入されるのは as ~以倖にも倚々あるので泚意。 なお、what is more や what is worse などにおいおは、挿入句の埌ろに぀づく節のほうが皋床が匷い(ゞヌニアス)。぀たり、what is worse の堎合、「悪い事, what is worse, さらに悪い事」である。 Mr.Brown, our ALT teacher, likes music. 「ブラりン先生は、私たちのALTの先生ですが、音楜が奜きです」 のように、補足説明を䞊列的に挿入できる。 ※ むンスパむアずゞヌニアスがずもに女のミス・ブラりン先生。 My older Edward Bob lives in Tokyo. 「私の兄゚ドワヌドは、東京に䜏んでいる」 のように、カンマ無しでも䞊列できる。 ※ ゞヌニアスの䟋文はポヌトランドにすんでいる兄゚ドワヌド。青チャヌトの䟋文は東京に䜏んでいるむトコのメグ。 ほか、名詞の埌ろに続くthat 節で、同栌を衚す衚珟がある。䞋蚘のような䟋がある。 The idea that time is money 「時は金なりずいう考え」※むンスパむア 同栌のthat は省略しないのが普通(ゞヌニアス)。なお、同栌のthat節は名詞節である(青チャヌト、ゞヌニアス)。同栌のthatは文法的には接続詞ずしお分類される(青チャヌト、ゞヌニアス)。 関係詞のthatずは異なる(゚バグリ)。 同栌thatを導く語の䟋ずしおは、思考や認識を衚す語にこういう䟋があり、 the fact that 「ずいう事実」 the chance that 「ずいう芋蟌み」 the rumor that 「ずいう うわさ」 the opinion that 「ずいう意芋」※ゞヌニアス、むンスパむア the possibility that 「ずいう可胜性」※ゞヌニアス、゚バグリ、青チャヌト など色々ある。 䌝達や決定などにもこういう䟋があり、 the news that 「ずいう知らせ」 ※以䞋、the that を省略。 decision 「決心」「決定」※ ゞヌニ、゚バグリ ほか、芁求や願望を衚す語にもこういう䟋があり the hope that 「~の垌望」※ むンスパむアの和蚳が「の垌望」。゚バグリが玹介 ※以䞋、the that を省略。 demand「芁求」 desire「願望」 expectation 「期埅」 proposal 「提案」 ほか、挿入の単元でも玹介されるが、 「぀たり」,that is to say, などは内容的に考えれば分かるように同栌の衚珟でもある(゚バグリ、ロむダル)。 ほか、namelyやor など、同栌を衚す衚珟もある(゚バグリ、ロむダル)。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "その他 高等孊校英語/文法甚語の英単語 「名詞」Noun など(入詊には出ないので芚える必芁は無い)", "title": "目次" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "文の構造を知るためには、文がどのような芁玠で成り立っおいるのかを知らなければならない。", "title": "文の構造" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "1の文は「AはBだ」ずいう文であり、2の文は「AはCする」ずいう文である。どちらも", "title": "文の構造" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "の二぀が共通しおいる。", "title": "文の構造" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "この堎合、1を䞻郚ずいい、2を述郚ずいう。", "title": "文の構造" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "そしお、䞻郚の䞭心ずなる語を䞻語(Subject)ずいい、述郚の䞭心ずなる郚分を述語動詞(Predicate Verb略しお動詞(Verb))ずいう。", "title": "文の構造" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "たずえば䞊蚘「私の姉」以䞋略の堎合、 sister を䞻語、My sister を䞻郚ず分類する堎合もある。", "title": "文の構造" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "だが、䞻郚のこずを䞻語ずいう堎合もある(文英堂むンスパむア)。", "title": "文の構造" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "以䞋では、述語動詞は原則ずしお単に動詞ず呌ぶ。", "title": "文の構造" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "䞻語は単にSで衚し、動詞はVで衚す。", "title": 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"p", "text": "subject や verb などの単語は、青チャヌト、文英堂むンスパむア、いいずな出版゚バヌグリヌン、などで玹介されおいる。䞀方、倧修通曞店ゞヌニアス、桐原ファクトブックには無い。", "title": "文の構造" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "「䞻郚」ず「䞻語」は厳密には異なるが、しかしSVOO文型やSVC文型など文型に぀いお蚀う堎合、䞻郚のこずも含めお「䞻語」ず呌んでよい。参考曞もそうなっおいる。", "title": "文の構造" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "文法甚語でいう修食語(Modifier)には副詞ず圢容詞があるが、しかし文型の理論でいう蚘号 M は副詞だけに限定するのが䞀般的である(むンスパむア)。", "title": "文の構造" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "たた、よく蚘号Mを「修食語」ずいうが、実際には1単語の「語」だけでなくずも、耇数の語からなる副詞句や副詞節でも「修食語」ずいっお蚘号 M で衚す(むンスパむア)。", "title": "文の構造" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "動䜜䞻が䞍明な堎合、", "title": "動詞の甚法" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "動䜜䞻をがかしたい堎合(ゞヌニアス)、", "title": "動詞の甚法" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "動䜜䞻に興味が無い堎合(むンスパむア)、", "title": "動詞の甚法" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "and接続詞のある文などで、圢容詞を぀かった「 be +圢容詞」型の文章ず䞊列させたい堎合、受動態を䜿うこずで「 It is 圢容詞 and is 過去分詞(受動態)」のように䞻語を同じたたで䞊列できお読みやすくなる(ゞヌニアス)。", "title": "動詞の甚法" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "胜動態だず䞻語が長くなる堎合、受動態を䜿うこずがよくある。英語では長い䞻語を避けるのが普通(むンスパ、ゞヌニアス)。", "title": "動詞の甚法" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "", "title": "動詞の甚法" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "受動態にお動詞䞻をあらわす前眮詞は䞀般的には by であるが、", "title": "動詞の甚法" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "しかし be known to ~ (知られおいる)や be covered with (~で芆われおいる)など、意味や動詞によっおは前眮詞がすでに決たっおいる。ほか、", "title": "動詞の甚法" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "be caught in ((にわか雚などに)あう)、", "title": "動詞の甚法" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "be filled with (~で満たされおいる)、", "title": "動詞の甚法" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "などが、そういったby以倖が決たっおいる動詞(青チャヌト、ゞヌニアス)。", "title": "動詞の甚法" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "䜙談だが、「be known by ~」は、動䜜䞻ではなく「刀断の基準」を衚すのに䜿われる(むンスパむア)。", "title": "動詞の甚法" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "A man is known by the company he keeps. 「぀きあっおいる友達を芋れば、その人の人柄が分かる」(こずわざ)※ むンスパむア", "title": "動詞の甚法" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "A tree is known by its fruit. 「朚のよしあしはその果実によっお決たる」→「人はこずばではなく行いによっお刀断される」(こずわざ)※青チャヌト", "title": "動詞の甚法" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "なお、by で衚せるような動詞の受動態の堎合、動䜜䞻が䞀般の人である堎合は、byおよび動䜜䞻を省略するこずもある(青チャヌト)。", "title": "動詞の甚法" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "", "title": "動詞の甚法" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "感情を衚す be surprised at (驚く)などを、䞀説には、圢容詞ではなく受動態であるず芋なす堎合もある(ゞヌニアス、青チャヌト)。", "title": "動詞の甚法" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "be pleased with / be delight with 「~で喜ぶ」、", "title": "動詞の甚法" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "be satisfied with 「~に満足する」、", "title": "動詞の甚法" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "be disappointed at / in / with 「~に萜胆する」", "title": "動詞の甚法" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "be interested in 「~に興味を持぀」、", "title": "動詞の甚法" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "be amused at/with 「~を楜しむ」、", "title": "動詞の甚法" }, { "paragraph_id": 44, "tag": 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"text": "", "title": "動詞の甚法" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "被害以倖にも、受動態が䜿われる動詞がいく぀かある。", "title": "動詞の甚法" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "be born in ~ 「~(堎所、幎)に生たれる」", "title": "動詞の甚法" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "I was born in U.S.A. 「私はアメリカ合衆囜に生たれた」", "title": "動詞の甚法" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "be located in ~(堎所)「~(堎所)にある」※むンスパ", "title": "動詞の甚法" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "be accustomed to 「~に慣れおいる」※むンスパ", "title": "動詞の甚法" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "婚玄や結婚も、受動態。", "title": "動詞の甚法" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "be engaged 「婚玄しおいる」", "title": "動詞の甚法" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "be married 「結婚しおいる」", "title": "動詞の甚法" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "なお、married は、", "title": "動詞の甚法" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "He got married to her. 「圌は圌女ず結婚した。」", "title": "動詞の甚法" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "のように get married でもいい、「get 過去分詞」では倉化を衚す(゚バヌグリヌン)。", "title": "動詞の甚法" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "engaged には「埓事しおいる」の意味もあるが、こちらも受動態でしか䜿わないのが普通。぀たり", "title": "動詞の甚法" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "be engaged 「埓事しおいる」", "title": "動詞の甚法" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "resemble ,meet のように盞互関係を衚す動詞(ロむダル)は、受動態にならない。ただし、meetは「出迎える」の意味では受動態になりうる(ロむダル)。", "title": "動詞の甚法" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "所有の状態をあらわす甚法での have や 非所有の状態を衚す lack などの動詞(ロむダル、むンスパ)は、受動態にならない。ただし、have でも「手に入れる」ずいう別の意味では受動態にできる(ロむダル)。", "title": "動詞の甚法" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "cost (金額がかかる)など数量を目的語にずる動詞(ロむダル、むンスパ)は、受動態にならない。", "title": "動詞の甚法" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "suit(~に䌌合う)、become(~に䌌合う)などの動詞(むンスパ)は、受動態にならない。", "title": "動詞の甚法" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "", "title": "動詞の甚法" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "get married 「結婚する」", "title": "動詞の甚法" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "He got married to her. 「圌は圌女ず結婚した。」", "title": "動詞の甚法" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "become acquainted with 「知り合いになる」", "title": "動詞の甚法" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "", "title": "動詞の甚法" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "受動態の文を䜜るずきには、その文の述語は必ずbe動詞の節になるが、be動詞に察しお助動詞を甚いたり、時制の倉化をさせるこずも普通に行なわれる。", "title": "動詞の甚法" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "この時には、䟋えば", "title": "動詞の甚法" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "ずいう文が", "title": "動詞の甚法" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "の様にbe動詞は、助動詞+beの圢で曞き換えられる。これは、be動詞の原圢が beで䞎えられるこずによる。同じ様に䟋えば、", "title": "動詞の甚法" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "なども甚いるこずが出来る。たた、過去圢や珟圚完了ず組み合わせるずきにも通垞の芏則に埓えばよい。䟋えば、䞊の文では", "title": "動詞の甚法" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "などずなる。been は be の過去分詞である。ここで、be が過去分詞 been になったのは、珟圚完了を䜜るためであり、see が過去分詞 seen になったのは、受動態を䜜るためであるこずに泚意。", "title": "動詞の甚法" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "", "title": "動詞の甚法" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "副詞の䜍眮がどこに来るかに぀いお、単語や文章によっお様々である。", "title": "品詞" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "通垞、英語では副詞の䜍眮は、修食察象に前眮きである。", "title": "品詞" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "しかし very much や from time to time など耇数語から構成される副詞衚珟になるず、通垞は文末たたは修食察象の埌ろに眮かれるのが通垞である(桐原ファクト)。", "title": "品詞" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "日本語では動詞や圢容詞を䜿っお説明するこずでも、英語では名詞を䜿っお説明するのが䞀般的なこずがあり、そのように名詞を䞭心ずしお説明した蚀い回しのこずを名詞構文ずいう。名詞構文のこずを名詞衚珟ずも蚀う(ロむダル英文法)。", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "たずえば、", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 89, "tag": "p", "text": "He is a good tennis player.", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 90, "tag": "p", "text": "は、単に「圌はテニスが䞊手だ」ずいう意味である。", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 91, "tag": "p", "text": "䜙談だが、日本では「テニス遞手」ずいうず䜕だかプロ遞手や詊合の出堎者の事を蚀うが、しかし英語の player にはそういうニュアンスは無い。", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 92, "tag": "p", "text": "䞊蚘の䟋文は", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 93, "tag": "p", "text": "He plays a tennis well.", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 94, "tag": "p", "text": "ずも蚀い換えできる。", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 95, "tag": "p", "text": "同様、", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 96, "tag": "p", "text": "He is a good singer.", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 97, "tag": "p", "text": "「圌は歌がうたい」の意味。必ずしも歌手ずは限らない。", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 98, "tag": "p", "text": "意味は", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 99, "tag": "p", "text": "He sings well.", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 100, "tag": "p", "text": "ず同じ。", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 101, "tag": "p", "text": "そのほか、 He is a good cook. = He cooks well. 「圌は料理が䞊手だ。」。", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 102, "tag": "p", "text": "䞊述の", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 103, "tag": "p", "text": "He is a good tennis player.", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 104, "tag": "p", "text": "のような䟋文が、名詞構文の䞀䟋ずしおはよく参考曞にある。", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 105, "tag": "p", "text": "なにもスポヌツや音楜など芞胜になりそうなこずだけでなくずも名詞構文は可胜であり、たずえば", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 106, "tag": "p", "text": "He is an early riser. 「圌は早起きだ」", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 107, "tag": "p", "text": "ずいうのも名詞構文(青チャヌト、゚バグリ)。なお、 He rises early. (青チャ)たたは He get up early. (゚バグリ)で蚀い換えできる。", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 108, "tag": "p", "text": "倚くの参考曞は「名詞構文」ずいう甚語を䜿っおいるが、文英堂むンスパむアずロむダル英文法が「名詞衚珟」で説明しおいる。", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 109, "tag": "p", "text": "because of his late arrival 「圌が遅れたずいう理由」も名詞構文である(ゞヌニアス)。", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 110, "tag": "p", "text": "なお、同じ前眮詞の because of her illness 「圌女が病気なので」は、和蚳では「病気」は名詞だが、䟿宜的に名詞構文にこのような堎合でも含める(青チャヌト)。", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 111, "tag": "p", "text": "the news of his success 「圌が成功したずいう知らせ」も名詞構文である(゚バヌグリヌン)。「圌の成功の知らせ」ずいうふうに動詞を䜿わない和蚳もできるが、そこは深くは考えなくおいい。", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 112, "tag": "p", "text": "take a look at「ちらりず芋る」", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 113, "tag": "p", "text": "も名詞構文である(ゞヌニアス)。なお、単に動詞lookを甚いお「look at」で蚀い換えるこずもできる。", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 114, "tag": "p", "text": "ほか、", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 115, "tag": "p", "text": "have a talk 「話をする」", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 116, "tag": "p", "text": "のように、英語にも動詞は残っおいるものの、意味内容ずの関連性の匱い基本動詞の堎合も、䟿宜的に名詞構文ずしお分類されおいる(むンスパむア、ブレむクスルヌ)。このような構文の基本動詞の䟋ずしおは have, make, take,give などが、よく䜿われる(ゞヌニアス、)。", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 117, "tag": "p", "text": "どの動詞ずどの名詞が結び぀くかは、慣甚的に決たっおいる(ゞヌニアス)。", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 118, "tag": "p", "text": "このような名詞構文の䟋ずしおは", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 119, "tag": "p", "text": "have a talk 「話をする」(= talk)", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 120, "tag": "p", "text": "have a rest 「䌑憩する」、たたは take a rest 「䌑憩する」", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 121, "tag": "p", "text": "give a try 「詊しおみる」(= try)", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 122, "tag": "p", "text": "make a choice 「遞択する」(= choose)", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 123, "tag": "p", "text": "make a decision 「決定する」(= decide)", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 124, "tag": "p", "text": "pay a visit 「蚪問する」(=visit) ※青チャ、むンスパ", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 125, "tag": "p", "text": "などがある。", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 126, "tag": "p", "text": "たた、make a decision → decide のように、䞀぀(たたは2語)の動詞で蚀い換えるこずが出来る堎合が普通である(青チャ)。なお、1語に蚀い換えた堎合の動詞の皮類は、たいおいは自動詞である(むンスパむア)。", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 127, "tag": "p", "text": "名詞の前に圢容詞が぀く堎合もあり、", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 128, "tag": "p", "text": "have a pleasant talk 「楜しく話す」※青チャヌト", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 129, "tag": "p", "text": "make a stupid mistake 「おろかな間違いをする」※ゞヌニアス", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 130, "tag": "p", "text": "have a good sleep 「よく眠る」※むンスパむア", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 131, "tag": "p", "text": "などがある。", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 132, "tag": "p", "text": "pay ~ a visit や give ~ a call のようにSVOO文型の圢で補足的な情報を加えお蚀い衚す堎合もある。", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 133, "tag": "p", "text": "I paid her a visit 「私は圌女を蚪問した」※青チャヌト、むンスパむア (= I visited her.)", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 134, "tag": "p", "text": "her がO1, a visit がO2", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 135, "tag": "p", "text": "She gave me two calls yesterday. 「圌女は昚日、私に電話を2回かけおきた」※むンスパむア、゚バグリ (= She called me twice yesterday.)", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 136, "tag": "p", "text": "me がO1, two calls がO2", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 137, "tag": "p", "text": "The road takes you to the station. 「その道を歩いおいくず駅に぀きたす。」", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 138, "tag": "p", "text": "The bus takes you to the station. 「そのバスに乗れば駅に行きたす。」", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 139, "tag": "p", "text": "take は「連れお行く」の意味だが、亀通機関などを䞻語にしお䜿うこずも出来る。その堎合は、たずえば道なら「その道を行けば、~に぀きたす」のような意味になる。", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 140, "tag": "p", "text": "takes の代わりに will take ずしおも良い(ロむダル英文法)。", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 141, "tag": "p", "text": "「remind 人 of」 で「人に~を思い出させる」の意味である。", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 142, "tag": "p", "text": "This picture reminds me of vacation in Greece. 「その写真を芋るず、ギリシャでの䌑日を思い出す。」", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 143, "tag": "p", "text": "This picture reminds me of holidays in London. 「その写真を芋るず、ロンドンでの䌑日を思い出す。」", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 144, "tag": "p", "text": "なお、倧修通ゞヌニアスだずロンドン、桐原フォレストだずギリシャの䟋文。", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 145, "tag": "p", "text": "「deprived 人 of ~」 「(機䌚などが)うばわれる」", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 146, "tag": "p", "text": "The knee injury deprived him of the chance to play in the final game. 「ひざのけがのため、圌は決勝戊に出堎する機䌚を倱った。」", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 147, "tag": "p", "text": "たたは", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 148, "tag": "p", "text": "The knee injury deprived the player of the chance to play in the game. 「ひざにけがをしたため、その遞手は詊合に出堎する機䌚を倱った。」", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 149, "tag": "p", "text": "のように䟋文が参考曞によくある。", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 150, "tag": "p", "text": "enable ~ は、「~をできるようにする」「~を可胜にする」の意味。「~のおかげで、・・・できるようになった」ず蚳すこずができる。", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 151, "tag": "p", "text": "The scholarship enabled him to go on to university. 「その奚孊金のおかげで圌は倧孊ぞ進孊できた。」", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 152, "tag": "p", "text": "ゞヌニアス、ロむダルに scholarship の䌌た䟋文。", "title": "名詞構文・無生物䞻語" }, { "paragraph_id": 153, "tag": "p", "text": "疑問詞は、疑問代名詞ず疑問副詞に分けられる。", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 154, "tag": "p", "text": "䞋蚘に疑問代名詞の䞀芧の衚を瀺す。", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 155, "tag": "p", "text": "", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 156, "tag": "p", "text": "what, which には所有栌が無い(青チャ、ロむダル)。", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 157, "tag": "p", "text": "what, which, whose は疑問圢容詞ずしおも甚いられる(青チャ、ブレむクスルヌ)。※ ブレむクスルヌでは、䞀芧衚の盎埌で章が倉わり、疑問圢容詞の章になる。", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 158, "tag": "p", "text": "䞊蚘の䞀芧衚は、あくたで疑問代名詞のみである。", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 159, "tag": "p", "text": "疑問副詞に぀いおは、たったく蚀及しおいない。", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 160, "tag": "p", "text": "", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 161, "tag": "p", "text": "むンスパむア、青チャヌト、ブレむクスルヌ、ロむダルには䞊蚘のような疑問詞の䞀芧衚がある。", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 162, "tag": "p", "text": "ゞヌニアス、゚バヌグリヌン、桐原ファクトには無い。", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 163, "tag": "p", "text": "Where are you from? 出身はどちらですか?", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 164, "tag": "p", "text": "文法䞊、ここでの Where は副詞であり、「疑問副詞」ずいうのに分類される(ロむダル)。", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 165, "tag": "p", "text": "䞭孊校では䞻語を you にした䟋を䞭心にWhereの疑問文を教わったかもしれないが(䞭孊の1幎くらいだず、ただ3人称をあたり習っおないなどの教育的理由があるので)、もちろん he や she などを䞻語にしおも where を䜿った質問は䜿甚可胜である(青チャ)。", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 166, "tag": "p", "text": "Where does he live in? 「圌はどこに䜏んでいたすか」", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 167, "tag": "p", "text": "- Los Angels. 「ロサンれルスです」", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 168, "tag": "p", "text": "のようにyou以倖にも he やsheなどでも蚀うこずも可胜。", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 169, "tag": "p", "text": "さお、「Where are you from?」 に぀いお前眮詞 from に泚目しよう。", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 170, "tag": "p", "text": "もしかしたら䞭孊高校などで「前眮詞は名詞や代名詞の前に移動するのが原則」ずか習うかもしれないが、しかし前眮詞をけっしおfromの前に移動しない。", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 171, "tag": "p", "text": "なので、Where は副詞であるず考えたほうが理解しやすいだろう。(これずは別の解釈で、そもそも「副詞には前眮詞がいらない」ずいう考えから副詞ではなく代名詞ずしおの機胜だず考える立堎もあり、ゞヌニアスやロむダルやフォレストがそういう立堎。だが、机䞊の空論だろう。)", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 172, "tag": "p", "text": "なお、法孊など幟぀かの孊問では、『原則』ずいうのは䟋倖のありうる芏則、ずいう意味である。おそらくゞヌニアスが「原則」ずいう蚀葉を䜿っおいるのは、Where ~?などの疑問詞を文頭にもちいた疑問文の堎合は䟋倖的な事䟋ずいう含みがあるのだろう。", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 173, "tag": "p", "text": "Where に限らず、たずえば When などで疑問文を䜜るずきも原則、それらの疑問詞の前には前眮詞(When の堎合は since や till や until など)を眮かない。そのため、それら When の文でも前眮詞は文末にくる堎合が倚くなる。", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 174, "tag": "p", "text": "぀たり、「い぀から~?」なら When do you ~ since ? のような文章になる事が倚い。", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 175, "tag": "p", "text": "ただし、疑問代名詞の堎合は䟋倖的である。", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 176, "tag": "p", "text": "たずえば前眮詞 With を䜿う堎合、Who が目的栌 Whom に倉化する堎合もあり、", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 177, "tag": "p", "text": "With whom do you ~? 「誰ず䞀緒に~したすか?」", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 178, "tag": "p", "text": "のようにWith が文頭にくる堎合もあるが(桐原)、文語調である(青チャヌト)。with以倖の前眮詞の堎合でも文頭に持っおくる堎合には同様にwhoではなく whom に倉化する(ゞヌニアス)。なお、前眮詞を文頭に持っおくる堎合、whomを䜿わずにwho のたたで文頭の前眮詞の次に眮くのは犁止である。", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 179, "tag": "p", "text": "なお、Whomを䜿わずずも who のたたで䞋蚘のように蚀うこずもでき", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 180, "tag": "p", "text": "Who do you ~ with?", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 181, "tag": "p", "text": "ずなり、こちらは口語調である。", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 182, "tag": "p", "text": "青チャヌトからの匕甚になるが、", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 183, "tag": "p", "text": "About Which Yamada were you talking? (文語)「どちらが山田さんのこずを話しおいたのですか.」", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 184, "tag": "p", "text": "Which Yamada were you talking about? (口語)「どちらが山田さんのこずを話しおいたのですか.」", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 185, "tag": "p", "text": "ずなる。", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 186, "tag": "p", "text": "しかし、", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 187, "tag": "p", "text": "What are you looking for? 「䜕をさがしおいるのですか。」", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 188, "tag": "p", "text": "に぀いおは、 look for でひず぀の句動詞(矀動詞)なので、forは動詞の盎埌の文末でなければならない(青チャヌト)。なお、句動詞のこずを矀動詞ずもいう。青チャヌトでは「句動詞」、むンスパむアでは「矀動詞」である。", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 189, "tag": "p", "text": "同様にlook for (=を探す), look after (~を䞖話する),laugh at(を笑う), listen to, depend on , などが句動詞(矀動詞)である(青チャ、むンスパ、ロむダル)。なので、これら句動詞(矀動詞)では、動詞ず前眮詞は分離できないので、語順は「疑問詞 ~ 動詞 前眮詞?」になる。", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 190, "tag": "p", "text": "さお、疑問副詞の話題に戻る。", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 191, "tag": "p", "text": "Where are you from? の堎合、もし前眮詞 from がないず、「あなたはどこ?」ずなり、それが出身をたずねおいるのか、それずも珟圚地をたずねおいるのか、意味が分からなくなるこずもあっおか、ずもかく 「Where are you from?」の文章は from を省略できない。", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 192, "tag": "p", "text": "ゞヌニアスは、話し蚀葉ではWhereでは from を省略しないずいう蚀い方をしおいるが、しかし曞き蚀葉であっおも from を省略しないのが䞀般的であろう(省略したら䞊述のように意味が通らなり読み手に誀解を䞎えるので。)。", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 193, "tag": "p", "text": "しかし、甚いる動詞などによっおは前眮詞を省略できる堎合があり、たずえば", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 194, "tag": "p", "text": "Where do you go to? 「どこに行きたすか?」", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 195, "tag": "p", "text": "なら、もし前眮詞 to を省略しおも、動詞 go から意味を掚枬できるので、この堎合は to を省略されるのが蚱され、぀たり", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 196, "tag": "p", "text": "Where do you go?", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 197, "tag": "p", "text": "でも蚱される(ゞヌニアス)。", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 198, "tag": "p", "text": "このように文法の理論ずいうのは、あたり論理的ではない。最終的には、英文法の孊習では兞型的な構文を芚えお、それを真䌌しお䜿っおいく必芁がある。", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 199, "tag": "p", "text": "How about a cup of tea? 「お茶を䞀杯いかがですか?」", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 200, "tag": "p", "text": "How about ~? は勧誘を衚す。", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 201, "tag": "p", "text": "What do you say to ~ing 名詞/動名詞 ? 「~はいかがですか?」「~したせんか」", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 202, "tag": "p", "text": "What do you say to ~ing でも勧誘を衚せる。", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 203, "tag": "p", "text": "ここでのsayの盎埌にある to は前眮詞であるず考えられおいる(桐原フォレスト)。どういうわけか、ゞヌニアスもロむダルも、to が前眮詞かどうかは蚀及しおいない。", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 204, "tag": "p", "text": "ほか、Why don't you 動詞 ~ ? は、「~しおはどうしょうか」のような盞手に行為を促す(うながす)蚀い方であり、やや抌し付けがたしい蚀い方である(ゞヌニアス)。 Why don't we の圢で、䞀緒になにかをする時に「~したしょうよ」の意味で䜿う堎合もある(フォレスト)。", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 205, "tag": "p", "text": "たた、これを省略的に Why not ~? の圢で「~はどうですか」「~しおはいかがでしょうか」「~したしょうよ」の意味にもある。", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 206, "tag": "p", "text": "How come S + V ~?", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 207, "tag": "p", "text": "How come ~? は「どうしお~」の意味でありwhy に近いが、How come のほうが感情的な衚珟であるので、目䞊の人に䜿うのは避けるのが良い(ゞヌニアス)。How come の疑問文は「驚き」や「玍埗でない気持ち」を衚す堎合もよくある(ブレむクスルヌ)。なお、How come は語順がSVず肯定圢の語順になる。", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 208, "tag": "p", "text": "How come you didn't call me ? 「どうしお電話をくれなかったの?」", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 209, "tag": "p", "text": "※ 「電話しおほしかったのに」のような含みがあり、盞手を責めおいるようにも受け取られかねない。だから返事も、Sorry, 「ごめん」ずかになる(ゞヌニアス)。", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 210, "tag": "p", "text": "蚱可を求める衚珟である Do you mind if~? で、「~しおもいいですか」ずいう蚱可を求める衚珟ができる。なお Would you mind if ~? に぀いおは仮定法になり、぀たり「~」䞭の動詞が過去圢になる。Would you mind if ~? に぀いおは 『高校英語の文法/仮定法』で説明枈み。", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 211, "tag": "p", "text": "Do you mind if のほうは、if ~ の動詞は珟圚圢で構わない。", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 212, "tag": "p", "text": "What becomes of ~? 「~はどうですか」※ 青チャ、むンスパ", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 213, "tag": "p", "text": "What has become of he? 「圌はどうなりたしたか」 ※ 青チャに同じ䟋文", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 214, "tag": "p", "text": "青チャヌトずむンスパむアでしか、what becomes of は玹介しおない。ゞヌニアス、゚バグリ、ロむダル、ブレむクスルヌ、桐原ファクトの巻末玢匕には無い事を確認。", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 215, "tag": "p", "text": "しばらく芋かけおない人や物の消息をたずねるのに what becomes of を䜿う(ゞヌニアス)。参考曞では明蚘しおないが、珟圚完了圢や未来衚珟(will)などで䜿う䟋文が倚い。", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 216, "tag": "p", "text": "日本語の「どう」に぀られお how ずするミスがあるので泚意(青チャ)。", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 217, "tag": "p", "text": "「䜕が起きたかを話しお」Tell me what happened. (ゞヌニアス、ブレむクスルヌ)", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 218, "tag": "p", "text": "のように、文䞭に疑問的な蚀い回し(䞊蚘の䟋では「䜕が起きたか」what happened の郚分)が含たれおいるが、しかし文党䜓ずしおは平叙文のような英文があり、こういう構造の文のこずを間接疑問文ずいう。", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 219, "tag": "p", "text": "「間接疑問」ずはいうものの、文䞭の「関節疑問」の郚分は名詞節ずしお働く。", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 220, "tag": "p", "text": "間接疑問文が疑問文なのか平叙文なのかの分類は入詊では問われないので、安心しおいい。文法参考曞でも、間接疑問文に぀いおは、玹介を曞籍の埌半郚に埌回しに埌回しにしおいる参考曞もある。", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 221, "tag": "p", "text": "このため、高校英語では、疑問文ずは、文末が「?」で終わる文章のこずだず思っおおけば、特に問題が無い。", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 222, "tag": "p", "text": "Would you tell me what happened? 「䜕が起きたかを話しおくれたせんか.」", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 223, "tag": "p", "text": "のように間接疑問文をさらに文党䜓でも疑問文にするこずもできるが、本ペヌゞでは深入りしない。", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 224, "tag": "p", "text": "I know what he wants. 「私は圌が欲しいものを知っおいる.」", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 225, "tag": "p", "text": "のような衚珟も、間接疑問文に分類する堎合もある。なお、間接疑問の節䞭の動詞の人称栌倉化の有無や、時制の䞀臎などに泚意。", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 226, "tag": "p", "text": "I don't know what he wants. 「私は圌が欲しいものを知らない.」", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 227, "tag": "p", "text": "のように文党䜓が吊定文になるこずもある。", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 228, "tag": "p", "text": "I know where he lives. 「私は圌が䜏んでいる堎所を知っおいる.」", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 229, "tag": "p", "text": "なお、", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 230, "tag": "p", "text": "Do you know where he lives? 「圌がどこに䜏んでいるかを知っおいたすか.」", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 231, "tag": "p", "text": "ず質問された堎合、文法的には返事は", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 232, "tag": "p", "text": "Yes, I do. 「はい知っおたすよ」", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 233, "tag": "p", "text": "No, I don't. 「いいえ、知りたせん」", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 234, "tag": "p", "text": "ずなる。(ただし、珟実では、質問された偎が気を利かしお、䜏んでいる堎所たで答えおくれるような堎合もありうるが、しかし本単元では考慮しないずする。)", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 235, "tag": "p", "text": "文法的に、どこに䜏んでいるかを聞き出したい堎合は、間接疑問ではなく、疑問副詞を甚いた䞀般的な疑問文で", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 236, "tag": "p", "text": "Where does he live?", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 237, "tag": "p", "text": "で質問するこずになる。", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 238, "tag": "p", "text": "このように、文頭の単語を芋れば、文法䞊の返事の仕方や、文法的には質問されおいるものは䜕かを決定できる。", "title": "疑問詞" }, { "paragraph_id": 239, "tag": "p", "text": "Tom met Susan here Yesterday. 「きのう、ここでトムがスヌザンず出䌚いたした」", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 240, "tag": "p", "text": "これのうち、どれかの語を匷調する構文ずしお、", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 241, "tag": "p", "text": "It was Tom that(たたはwho) met Susan here yesterday. 「スヌザンずここで昚日あったのはトムです」※トムを匷調", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 242, "tag": "p", "text": "It was Susan that(たたはwhom) Tom met here yesterday. 「トムずここで昚日あったのはスヌザンです」※スヌザンず匷調", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 243, "tag": "p", "text": "It was here that Tom met Susan yesterday. 「トムがスヌザンず昚日あったのはここです」※hereを匷調", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 244, "tag": "p", "text": "It was yesterday that Tom met Susan here. 「トムずスヌザンがここであったのは昚日です」※yesterdayを匷調", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 245, "tag": "p", "text": "のように、Tom, Susan, here, yesterday,それぞれを匷調できる。", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 246, "tag": "p", "text": "このIt is ~ that ・・・方の構文のこずを「匷調構文」ずいう。この構文では、䞻語、目的語、副詞句を匷調するこずができる(青チャヌト、むンスパむア)。動詞や圢容詞を匷調するこずはできない(青チャ、むンスパ)。", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 247, "tag": "p", "text": "もずの動詞が過去圢なら(たずえば䞊蚘の䟋文ではmetなので過去圢)、匷調構文のbe動詞も was ず過去圢にするのが普通(青チャヌト、むンスパ)。※むンスパでは単元末の別ペヌゞに時制に぀いお、この指摘あり。", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 248, "tag": "p", "text": "匷調されるものが人の堎合にはthatのほかにもwho やwhomが䜿われるこずもある(青チャ、むンスパ、ロむダル)。人以倖のものを匷調する堎合はwhichを䜿う堎合もあるが少ない(むンスパ、ロむダル)。", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 249, "tag": "p", "text": "なお、圢匏䞻語のIt is ~thatず匷調構文のIt is ~thatずは別物ずされおいる。", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 250, "tag": "p", "text": "その根拠ずしお、匷調構文では「It is」ず「that」を省いおも、残りの単語が文章を構成し、語順が倒眮されおいる堎合もあるがずりあえずは文章ずしお成り立぀。", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 251, "tag": "p", "text": "しかし圢匏䞻語の堎合、「It is」ず「that」を省くず、文章ずしお成り立たない。なので別物ずされる(青チャヌト、ブレむク、むンスパ)。たずえば", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 252, "tag": "p", "text": "It was certain that Tom met Susan here yesterday. 「トムがスヌザンず昚日ここで䌚ったのは確かだ」", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 253, "tag": "p", "text": "これを", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 254, "tag": "p", "text": "Certain Tom met Susan here yesterday. (×)ずしたものは文章ずしお成り立っおいない、ずされる。", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 255, "tag": "p", "text": "なお、匷調構文の疑問文は", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 256, "tag": "p", "text": "Is it ~ that ・・・?", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 257, "tag": "p", "text": "たたは過去圢なら", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 258, "tag": "p", "text": "Was it ~ that ・・・?", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 259, "tag": "p", "text": "である。", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 260, "tag": "p", "text": "匷調構文の吊定文は同様、", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 261, "tag": "p", "text": "It isn't ~ that ・・・", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 262, "tag": "p", "text": "たたは", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 263, "tag": "p", "text": "It wasn't ~ that ・・・", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 264, "tag": "p", "text": "である。", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 265, "tag": "p", "text": "ほか、", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 266, "tag": "p", "text": "Who was it that met Susan here yesterday? 「昚日ここでスヌザンずあったのは誰ですか」", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 267, "tag": "p", "text": "のように疑問詞ず組み合わせるこずもできる(青チャ)。", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 268, "tag": "p", "text": "抜象名詞+itself で、その名詞で衚される内容を匷調したこずになる。たた、all +抜象名詞 でも、その名詞の内容を匷調したこずになる。", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 269, "tag": "p", "text": "She is happiness itself. 「圌女はずおもしあわせそうだ」", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 270, "tag": "p", "text": "= She is all happiness. ※ むンスパ", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 271, "tag": "p", "text": "She was kindness itself. 「圌女はずおも芪切だった.」", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 272, "tag": "p", "text": "= She was very kind. ※ 青チャ、ロむダル", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 273, "tag": "p", "text": "ほかの参考曞では、あたり重芖されおおらず、ゞヌニアス、゚バヌグリヌン、桐原ファクト、ブレむクスルヌなどでは芋圓たらなかった。", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 274, "tag": "p", "text": "圢匏䞻語 it is が省略されるこずがある。", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 275, "tag": "p", "text": "あいさ぀の Nice to meet you. も", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 276, "tag": "p", "text": "(It is ) nice to meet you.", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 277, "tag": "p", "text": "の省略だず考えられる(ロむダル、むンスパむア)。", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 278, "tag": "p", "text": "たた、慣甚衚珟で、it is たたは there are の省略された䞋蚘の慣甚衚珟がある。", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 279, "tag": "p", "text": "if not, 「(前の文を受けお)そうでなければ」(if it is not) ※ むンスパむア", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 280, "tag": "p", "text": "if necessary, 「必芁ならば」 (if it is necessary)", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 281, "tag": "p", "text": "if any, 「もしあれば、」「もし、あるずしおも」(= if there are any )", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 282, "tag": "p", "text": "文䞭に、語句が挿入されるこずがある。挿入される語句の前埌にカンマをずもなう。", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 283, "tag": "p", "text": "挿入される語句は色々ずあるが、慣甚的には、たずえば䞋蚘のようなものがある。", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 284, "tag": "p", "text": ",however, 「しかしながら」", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 285, "tag": "p", "text": ",therefore, 「したがっお」", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 286, "tag": "p", "text": "※ 以䞋、カンマを省略(面倒なので)。実際に挿入される堎合はカンマが前埌に必芁。", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 287, "tag": "p", "text": "after all 結局", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 288, "tag": "p", "text": "for example 䟋えば", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 289, "tag": "p", "text": "on the other hand 他方では", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 290, "tag": "p", "text": "indeed (確かに、実際)", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 291, "tag": "p", "text": "to be sure 確かに", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 292, "tag": "p", "text": "on the whole 抂しお", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 293, "tag": "p", "text": "in a sense ある意味では ※ゞヌニアス、ロむダル", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 294, "tag": "p", "text": "as a rule 䞀般には ※ゞヌニアス、ロむダル", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 295, "tag": "p", "text": "in other words 蚀い換えれば ※青チャ、ロむダル", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 296, "tag": "p", "text": "in the end 最埌は、結局は ※ ゞヌニアス、゚バヌグリヌン", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 297, "tag": "p", "text": "ほか、䞊蚘以倖にも色々な衚珟がある。", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 298, "tag": "p", "text": "語句だけでなく節も挿入できる。䞻節も副詞節も挿入できる。", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 299, "tag": "p", "text": "挿入できる䞻節の䟋ずしおは、", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 300, "tag": "p", "text": "it seems (どうやら~なようである)", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 301, "tag": "p", "text": "I think や I believe やI say など", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 302, "tag": "p", "text": "I'm afraid (残念ながら)など ※意味はゞヌニアス。むンスパ", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 303, "tag": "p", "text": "などがある。", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 304, "tag": "p", "text": "挿入できる副詞節ずしおは", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 305, "tag": "p", "text": "as it were (いわば)※青チャ、ゞヌニ", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 306, "tag": "p", "text": "as far as I know (私の知る限り)※゚バグリ、むンスパ", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 307, "tag": "p", "text": "as you know (ご存知のように) ※青チャ、ゞヌニ", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 308, "tag": "p", "text": "that is to say (぀たり) ※ ゚バグリ、青チャ", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 309, "tag": "p", "text": "if any (「あるずしおも」)や if ever などのifを含む省略節、 ※むンスパ、ロむダル", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 310, "tag": "p", "text": "what is more (「おたけに」)や what is worse (「さらに悪いこずに」)などのwhat を含む節. なお、「what is 比范玚」の圢 ※ゞヌニアス、ロむダル", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 311, "tag": "p", "text": "などがある。挿入されるのは as ~以倖にも倚々あるので泚意。", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 312, "tag": "p", "text": "なお、what is more や what is worse などにおいおは、挿入句の埌ろに぀づく節のほうが皋床が匷い(ゞヌニアス)。぀たり、what is worse の堎合、「悪い事, what is worse, さらに悪い事」である。", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 313, "tag": "p", "text": "Mr.Brown, our ALT teacher, likes music. 「ブラりン先生は、私たちのALTの先生ですが、音楜が奜きです」", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 314, "tag": "p", "text": "のように、補足説明を䞊列的に挿入できる。", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 315, "tag": "p", "text": "※ むンスパむアずゞヌニアスがずもに女のミス・ブラりン先生。", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 316, "tag": "p", "text": "My older Edward Bob lives in Tokyo. 「私の兄゚ドワヌドは、東京に䜏んでいる」", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 317, "tag": "p", "text": "のように、カンマ無しでも䞊列できる。", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 318, "tag": "p", "text": "※ ゞヌニアスの䟋文はポヌトランドにすんでいる兄゚ドワヌド。青チャヌトの䟋文は東京に䜏んでいるむトコのメグ。", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 319, "tag": "p", "text": "ほか、名詞の埌ろに続くthat 節で、同栌を衚す衚珟がある。䞋蚘のような䟋がある。", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 320, "tag": "p", "text": "The idea that time is money 「時は金なりずいう考え」※むンスパむア", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 321, "tag": "p", "text": "同栌のthat は省略しないのが普通(ゞヌニアス)。なお、同栌のthat節は名詞節である(青チャヌト、ゞヌニアス)。同栌のthatは文法的には接続詞ずしお分類される(青チャヌト、ゞヌニアス)。", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 322, "tag": "p", "text": "関係詞のthatずは異なる(゚バグリ)。", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 323, "tag": "p", "text": "同栌thatを導く語の䟋ずしおは、思考や認識を衚す語にこういう䟋があり、", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 324, "tag": "p", "text": "the fact that 「ずいう事実」", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 325, "tag": "p", "text": "the chance that 「ずいう芋蟌み」", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 326, "tag": "p", "text": "the rumor that 「ずいう うわさ」", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 327, "tag": "p", "text": "the opinion that 「ずいう意芋」※ゞヌニアス、むンスパむア", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 328, "tag": "p", "text": "the possibility that 「ずいう可胜性」※ゞヌニアス、゚バグリ、青チャヌト", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 329, "tag": "p", "text": "など色々ある。", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 330, "tag": "p", "text": "䌝達や決定などにもこういう䟋があり、", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 331, "tag": "p", "text": "the news that 「ずいう知らせ」", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 332, "tag": "p", "text": "※以䞋、the that を省略。", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 333, "tag": "p", "text": "decision 「決心」「決定」※ ゞヌニ、゚バグリ", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 334, "tag": "p", "text": "ほか、芁求や願望を衚す語にもこういう䟋があり", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 335, "tag": "p", "text": "the hope that 「~の垌望」※ むンスパむアの和蚳が「の垌望」。゚バグリが玹介", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 336, "tag": "p", "text": "※以䞋、the that を省略。", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 337, "tag": "p", "text": "demand「芁求」", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 338, "tag": "p", "text": "desire「願望」", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 339, "tag": "p", "text": "expectation 「期埅」", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 340, "tag": "p", "text": "proposal 「提案」", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 341, "tag": "p", "text": "", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 342, "tag": "p", "text": "ほか、挿入の単元でも玹介されるが、", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 343, "tag": "p", "text": "「぀たり」,that is to say,", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 344, "tag": "p", "text": "などは内容的に考えれば分かるように同栌の衚珟でもある(゚バグリ、ロむダル)。", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" }, { "paragraph_id": 345, "tag": "p", "text": "ほか、namelyやor など、同栌を衚す衚珟もある(゚バグリ、ロむダル)。", "title": "匷調・倒眮・省略・挿入・同栌" } ]
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<!-- このペヌゞには導入郚がありたせん。適切な導入郚を䜜成し、このコメントを陀去しおください。 --> == 目次 == * [[高校英語の文法/文の皮類]] * [[高校英語の文法/動詞ず文型]] * [[高校英語の文法/時制]] ※ 参考曞によっお埮劙に単元名が異なるので暫定 * [[高校英語の文法/完了圢]] * [[高校英語の文法/助動詞]] * [[高校英語の文法/䞍定詞]] * [[高校英語の文法/動名詞]] * [[高校英語の文法/分詞]] * * [[高校英語の文法/比范]] * [[高校英語の文法/関係詞]] * [[高校英語の文法/仮定法]] * [[高校英語の文法/名詞]] * [[高校英語の文法/冠詞]] * [[高校英語の文法/代名詞]] * [[高校英語の文法/圢容詞]] * [[高校英語の文法/副詞]] * * [[高校英語の文法/吊定]] * [[高校英語の文法/接続詞]] * [[高校英語の文法/前眮詞]] その他 [[高等孊校英語/文法甚語の英単語]] 「名詞」Noun など入詊には出ないので芚える必芁は無い == 文の構造 == === 文の芁玠 === 文の構造を知るためには、文がどのような芁玠で成り立っおいるのかを知らなければならない。 ==== 䞻語ず述語動詞 ==== # '''The old man''' ''is'' a famous singer. # '''My sister''' ''studied'' math. ## 蚳䟋:その老人'''は'''有名な歌手'''だ'''。 ## 蚳䟋:私の姉'''は'''数孊を研究'''しおいた'''。 1の文は「AはBだ」ずいう文であり、2の文は「AはCする」ずいう文である。どちらも # 「 は」「 が」ずいう䞻題の郚分 # 「である」「する」ずいう䞻題が䜕であるかに぀いお述べる郚分 の二぀が共通しおいる。 この堎合、1を'''䞻郚'''ずいい、2を'''述郚'''ずいう。 そしお、䞻郚の䞭心ずなる語を'''䞻語'''(Subject)ずいい、述郚の䞭心ずなる郚分を'''述語動詞'''(Predicate Verb略しお'''動詞'''('''Verb'''))ずいう。 たずえば䞊蚘「私の姉」以䞋略の堎合、 sister を䞻語、My sister を䞻郚ず分類する堎合もある。 だが、䞻郚のこずを䞻語ずいう堎合もある文英堂むンスパむア。 以䞋では、述語動詞は原則ずしお単に動詞ず呌ぶ。 {| class="wikitable" style="text-align:center" |- ! || - || 䞻語 || 述語動詞 || - |- | - | colspan="2" | 䞻郚 | colspan="2" | 述郚 |- | 1. | The old | man | is | a famous singer. |- | 2. | My | sister | studied | math. |} 䞻語は単に'''S'''で衚し、動詞は'''V'''で衚す。 ==== 目的語 ==== # He ''has'' '''a personal computer'''. # We ''played'' '''soccer'''. # Everone ''likes'' '''Sushi'''. ## 蚳䟋:圌はパ゜コン'''を'''持っおいる。 ## 蚳䟋:私たちはサッカヌ'''を'''した。 ## 蚳䟋:みんなが寿叞'''を'''奜む。 いずれの文の動詞も「を」ずいう、動䜜の察象が必芁である。このような動䜜の察象を衚す語を'''目的語'''(Object)ずいい、'''O'''で衚す。 {| class="wikitable" style="text-align:center" |- ! || 䞻語 || 動詞 || 目的語 |- | - | colspan="1" | 䞻郚 | colspan="2" | 述郚 |- | 1. | He | has | a personal computer. |- | 2. | We | played | soccer. |- | 3. | Everone | likes | Sushi. |} このような、'''S+V+O'''ずいう圢の文は英文の基本圢の䞀぀である。 ==== 補語 ==== # Mary ''is'' '''happy'''. # John ''became'' '''a doctor'''. ## 蚳䟋:メアリヌは幞せだ。 ## 蚳䟋:ゞョンは医者になった。 これらはいずれも䞻語の状態を説明した文であるが、isやbecomeで文を切るず意味をずれない。happyやa doctorずいう、䞻語の様子をおぎなう語があっお初めお意味のある文ずなる。このように、䞻語の様子に぀いお説明する語を'''補語'''(Complement)ずいう。補語は'''C'''で衚される。 {| class="wikitable" style="text-align:center" |- ! || 䞻語 || 動詞 || 補語 |- | - | colspan="1" | 䞻郚 | colspan="2" | 述郚 |- | 1. | Mary | is | happy. |- | 2. | John | became | a doctor. |} このような'''S+V+C'''の文も基本的な文の䞀぀である。なお、埌で孊ぶように、補語は䞻語の様子だけでなく目的語の様子を説明する堎合もある(䟋文:I call him Sensei.(私は圌を先生ず呌ぶ))。 ==== たずめ ==== 文の芁玠を衚す蚘号をたずめるず、 䞻語 '''S''' (Subject) / 動詞 '''V''' (Verb) / 目的語 '''O''' (Object) / 補語 '''C''' (Complement) / 修食語 '''M''' (Modifier) である。 subject や verb などの単語は、青チャヌト、文英堂むンスパむア、いいずな出版゚バヌグリヌン、などで玹介されおいる。䞀方、倧修通曞店ゞヌニアス、桐原ファクトブックには無い。 「䞻郚」ず「䞻語」は厳密には異なるが、しかしSVOO文型やSVC文型など文型に぀いお蚀う堎合、䞻郚のこずも含めお「䞻語」ず呌んでよい。参考曞もそうなっおいる。 文法甚語でいう修食語Modifierには副詞ず圢容詞があるが、しかし文型の理論でいう蚘号 '''M''' は副詞だけに限定するのが䞀般的であるむンスパむア。 たた、よく蚘号Mを「修食語」ずいうが、実際には1単語の「語」だけでなくずも、耇数の語からなる副詞句や副詞節でも「修食語」ずいっお蚘号 M で衚すむンスパむア。 == 動詞の甚法 == === 態 === ==== 受動態 ==== ;どういうずきに受動態を䜿うか。 動䜜䞻が䞍明な堎合、 動䜜䞻をがかしたい堎合ゞヌニアス、 動䜜䞻に興味が無い堎合むンスパむア、 and接続詞のある文などで、圢容詞を぀かった「 be 圢容詞」型の文章ず䞊列させたい堎合、受動態を䜿うこずで「 It is 圢容詞 and is 過去分詞受動態」のように䞻語を同じたたで䞊列できお読みやすくなるゞヌニアス。 胜動態だず䞻語が長くなる堎合、受動態を䜿うこずがよくある。英語では長い䞻語を避けるのが普通むンスパ、ゞヌニアス。 ;by以倖の動䜜䞻の前眮詞 受動態にお動詞䞻をあらわす前眮詞は䞀般的には by であるが、 しかし be known to  知られおいるや be covered with で芆われおいるなど、意味や動詞によっおは前眮詞がすでに決たっおいる。ほか、 be caught in にわか雚などにあう、 be filled with で満たされおいる、 などが、そういったby以倖が決たっおいる動詞青チャヌト、ゞヌニアス。 䜙談だが、「be known by 」は、動䜜䞻ではなく「刀断の基準」を衚すのに䜿われるむンスパむア。 A man is known by the company he keeps. 「぀きあっおいる友達を芋れば、その人の人柄が分かる」こずわざ※ むンスパむア A tree is known by its fruit. 「朚のよしあしはその果実によっお決たる」→「人はこずばではなく行いによっお刀断される」こずわざ※青チャヌト なお、by で衚せるような動詞の受動態の堎合、動䜜䞻が䞀般の人である堎合は、byおよび動䜜䞻を省略するこずもある青チャヌト。 ;感情ず受動態 感情を衚す be surprised at 驚くなどを、䞀説には、圢容詞ではなく受動態であるず芋なす堎合もあるゞヌニアス、青チャヌト。 be pleased with / be delight with 「で喜ぶ」、 be satisfied with 「に満足する」、 be disappointed at / in / with 「に萜胆する」 be interested in 「に興味を持぀」、 be amused at/with 「を楜しむ」、 be amazed at 「に驚嘆しおいる」、※ ゞヌニアス be worried about 「を心配しおいる」、 ;被害や灜害 感情だけでなく、被害や灜害も、英語では普通は受動態であらわすむンスパむア、青チャヌト。 be delayed 遅れる be delayed due to heavy snow 「倧雪で遅れる」※むンスパ 、 de delayed by heavy snow 「倧雪で遅れる」※青チャ be injured けがをする be injured in the accident 「その事故でけがをする」※青チャ be killed 戊争や事故などで死亡する be killed in traffic accident. 「亀通事故で死亡する」※゚バグリ 被害以倖にも、受動態が䜿われる動詞がいく぀かある。 be born in  「堎所、幎に生たれる」 I was born in U.S.A. 「私はアメリカ合衆囜に生たれた」 be located in 堎所「堎所にある」※むンスパ be accustomed to 「に慣れおいる」※むンスパ 婚玄や結婚も、受動態。 be engaged 「婚玄しおいる」 be married 「結婚しおいる」 なお、married は、 He got married to her. 「圌は圌女ず結婚した。」 のように get married でもいい、「get 過去分詞」では倉化を衚す゚バヌグリヌン。 engaged には「埓事しおいる」の意味もあるが、こちらも受動態でしか䜿わないのが普通。぀たり be engaged 「埓事しおいる」 ;受動態にならない動詞 resemble ,meet のように盞互関係を衚す動詞ロむダルは、受動態にならない。ただし、meetは「出迎える」の意味では受動態になりうるロむダル。 所有の状態をあらわす甚法での have や 非所有の状態を衚す lack などの動詞ロむダル、むンスパは、受動態にならない。ただし、have でも「手に入れる」ずいう別の意味では受動態にできるロむダル。 cost 金額がかかるなど数量を目的語にずる動詞ロむダル、むンスパは、受動態にならない。 suitに䌌合う、becomeに䌌合うなどの動詞むンスパは、受動態にならない。 ;be動詞ではなくgetやbecomeを䜿う動詞 get married 「結婚する」 He got married to her. 「圌は圌女ず結婚した。」 become acquainted with 「知り合いになる」 ==== 助動詞ず組み合わさった受動態 ==== He could be seen by her. 受動態の文を䜜るずきには、その文の述語は必ずbe動詞の節になるが、be動詞に察しお助動詞を甚いたり、時制の倉化をさせるこずも普通に行なわれる。 この時には、䟋えば He is seen by her. ずいう文が He could be seen by her. の様にbe動詞は、助動詞+beの圢で曞き換えられる。これは、be動詞の原圢が beで䞎えられるこずによる。同じ様に䟋えば、 might be may be must be will be なども甚いるこずが出来る。たた、過去圢や珟圚完了ず組み合わせるずきにも通垞の芏則に埓えばよい。䟋えば、䞊の文では He was seen by her. He has been seen by her. などずなる。been は be の過去分詞である。ここで、be が過去分詞 been になったのは、珟圚完了を䜜るためであり、see が過去分詞 seen になったのは、受動態を䜜るためであるこずに泚意。 == さたざたな構文 == === 話法 === === 䌚話衚珟 === == 品詞 == === 圢容詞・副詞 === ;副詞の䜍眮 副詞の䜍眮がどこに来るかに぀いお、単語や文章によっお様々である。 通垞、英語では副詞の䜍眮は、修食察象に前眮きである。 しかし very much や from time to time など耇数語から構成される副詞衚珟になるず、通垞は文末たたは修食察象の埌ろに眮かれるのが通垞である桐原ファクト。 == 名詞構文・無生物䞻語 == === 名詞構文 === 日本語では動詞や圢容詞を䜿っお説明するこずでも、英語では名詞を䜿っお説明するのが䞀般的なこずがあり、そのように名詞を䞭心ずしお説明した蚀い回しのこずを'''名詞構文'''ずいう。名詞構文のこずを'''名詞衚珟'''ずも蚀うロむダル英文法。 たずえば、 He is a good tennis player. は、単に「圌はテニスが䞊手だ」ずいう意味である。 䜙談だが、日本では「テニス遞手」ずいうず䜕だかプロ遞手や詊合の出堎者の事を蚀うが、しかし英語の player にはそういうニュアンスは無い。 䞊蚘の䟋文は He plays a tennis well. ずも蚀い換えできる。 同様、 He is a good singer. 「圌は歌がうたい」の意味。必ずしも歌手ずは限らない。 意味は He sings well. ず同じ。 そのほか、 He is a good cook.  He cooks well. 「圌は料理が䞊手だ。」。 䞊述の He is a good tennis player. のような䟋文が、名詞構文の䞀䟋ずしおはよく参考曞にある。 なにもスポヌツや音楜など芞胜になりそうなこずだけでなくずも名詞構文は可胜であり、たずえば He is an early riser. 「圌は早起きだ」 ずいうのも名詞構文青チャヌト、゚バグリ。なお、 He rises early. 青チャたたは He get up early. ゚バグリで蚀い換えできる。 倚くの参考曞は「名詞構文」ずいう甚語を䜿っおいるが、文英堂むンスパむアずロむダル英文法が「名詞衚珟」で説明しおいる。 because of his late arrival 「圌が遅れたずいう理由」も名詞構文であるゞヌニアス。 なお、同じ前眮詞の because of her illness 「圌女が病気なので」は、和蚳では「病気」は名詞だが、䟿宜的に名詞構文にこのような堎合でも含める青チャヌト。 the news of his success 「圌が成功したずいう知らせ」も名詞構文である゚バヌグリヌン。「圌の成功の知らせ」ずいうふうに動詞を䜿わない和蚳もできるが、そこは深くは考えなくおいい。 take a look at「ちらりず芋る」 も名詞構文であるゞヌニアス。なお、単に動詞lookを甚いお「look at」で蚀い換えるこずもできる。 ほか、 have a talk 「話をする」 のように、英語にも動詞は残っおいるものの、意味内容ずの関連性の匱い基本動詞の堎合も、䟿宜的に名詞構文ずしお分類されおいるむンスパむア、ブレむクスルヌ。このような構文の基本動詞の䟋ずしおは have, make, take,give などが、よく䜿われるゞヌニアス、。 どの動詞ずどの名詞が結び぀くかは、慣甚的に決たっおいるゞヌニアス。 このような名詞構文の䟋ずしおは have a talk 「話をする」 talk have a rest 「䌑憩する」、たたは take a rest 「䌑憩する」 give a try 「詊しおみる」 try make a choice 「遞択する」 choose make a decision 「決定する」 decide pay a visit 「蚪問する」visit ※青チャ、むンスパ などがある。 たた、make a decision → decide のように、䞀぀たたは語の動詞で蚀い換えるこずが出来る堎合が普通である青チャ。なお、語に蚀い換えた堎合の動詞の皮類は、たいおいは自動詞であるむンスパむア。 名詞の前に圢容詞が぀く堎合もあり、 have a pleasant talk 「楜しく話す」※青チャヌト make a stupid mistake 「おろかな間違いをする」※ゞヌニアス have a good sleep 「よく眠る」※むンスパむア などがある。 pay  a visit や give  a call のようにSVOO文型の圢で補足的な情報を加えお蚀い衚す堎合もある。 I paid her a visit 「私は圌女を蚪問した」※青チャヌト、むンスパむア  I visited her. her がO1, a visit がO2 She gave me two calls yesterday. 「圌女は昚日、私に電話を2回かけおきた」※むンスパむア、゚バグリ  She called me twice yesterday. me がO1, two calls がO2 === 無生物䞻語 === The road takes you to the station. 「その道を歩いおいくず駅に぀きたす。」 The bus takes you to the station. 「そのバスに乗れば駅に行きたす。」 take は「連れお行く」の意味だが、亀通機関などを䞻語にしお䜿うこずも出来る。その堎合は、たずえば道なら「その道を行けば、に぀きたす」のような意味になる。 takes の代わりに will take ずしおも良いロむダル英文法。 「remind 人 of」 で「人にを思い出させる」の意味である。 This picture reminds me of vacation in Greece. 「その写真を芋るず、ギリシャでの䌑日を思い出す。」 This picture reminds me of holidays in London. 「その写真を芋るず、ロンドンでの䌑日を思い出す。」 なお、倧修通ゞヌニアスだずロンドン、桐原フォレストだずギリシャの䟋文。 「deprived 人 of 」 「機䌚などがうばわれる」 The knee injury deprived him of the chance to play in the final game. 「ひざのけがのため、圌は決勝戊に出堎する機䌚を倱った。」 たたは The knee injury deprived the player of the chance to play in the game. 「ひざにけがをしたため、その遞手は詊合に出堎する機䌚を倱った。」 のように䟋文が参考曞によくある。 enable  は、「をできるようにする」「を可胜にする」の意味。「のおかげで、・・・できるようになった」ず蚳すこずができる。 The scholarship enabled him to go on to university. 「その奚孊金のおかげで圌は倧孊ぞ進孊できた。」 ゞヌニアス、ロむダルに scholarship の䌌た䟋文。 == 疑問詞 == 疑問詞は、'''疑問代名詞'''ず'''疑問副詞'''に分けられる。 䞋蚘に疑問代名詞の䞀芧の衚を瀺す。 {| class="wikitable" style="float:left" |+ 疑問代名詞の皮類 !   !! 䞻栌 !! 所有栌 !! 目的栌 |- ! 人 |  who だれが ||  whose だれのもの || who / whom だれを、だれに |- ! 人、事物 |  what 䜕が ||  ない  || what 䜕を、䜕に |- ! 人、事物 |  which || ない || which どれを、どちらに |} {{-}} what, which には所有栌が無い青チャ、ロむダル。 what, which, whose は疑問圢容詞ずしおも甚いられる青チャ、ブレむクスルヌ。※ ブレむクスルヌでは、䞀芧衚の盎埌で章が倉わり、疑問圢容詞の章になる。 䞊蚘の䞀芧衚は、あくたで疑問代名詞のみである。 疑問副詞に぀いおは、たったく蚀及しおいない。 {{-}} むンスパむア、青チャヌト、ブレむクスルヌ、ロむダルには䞊蚘のような疑問詞の䞀芧衚がある。 ゞヌニアス、゚バヌグリヌン、桐原ファクトには無い。 === 前眮詞ず疑問詞 === Where are you from? 出身はどちらですか 文法䞊、ここでの Where は副詞であり、「疑問副詞」ずいうのに分類されるロむダル。 䞭孊校では䞻語を you にした䟋を䞭心にWhereの疑問文を教わったかもしれないが䞭孊の1幎くらいだず、ただ3人称をあたり習っおないなどの教育的理由があるので、もちろん he や she などを䞻語にしおも where を䜿った質問は䜿甚可胜である青チャ。 Where does he live in? 「圌はどこに䜏んでいたすか」 - Los Angels. 「ロサンれルスです」 のようにyou以倖にも he やsheなどでも蚀うこずも可胜。 さお、「Where are you from?」 に぀いお前眮詞 from に泚目しよう。 もしかしたら䞭孊高校などで「前眮詞は名詞や代名詞の前に移動するのが原則」ずか習うかもしれないが、しかし前眮詞をけっしおfromの前に移動しない。 なので、Where は副詞であるず考えたほうが理解しやすいだろう。これずは別の解釈で、そもそも「副詞には前眮詞がいらない」ずいう考えから副詞ではなく代名詞ずしおの機胜だず考える立堎もあり、ゞヌニアスやロむダルやフォレストがそういう立堎。だが、机䞊の空論だろう。 なお、法孊など幟぀かの孊問では、『原則』ずいうのは䟋倖のありうる芏則、ずいう意味である。おそらくゞヌニアスが「原則」ずいう蚀葉を䜿っおいるのは、Where ?などの疑問詞を文頭にもちいた疑問文の堎合は䟋倖的な事䟋ずいう含みがあるのだろう。 Where に限らず、たずえば When などで疑問文を䜜るずきも原則、それらの疑問詞の前には前眮詞When の堎合は since や till や until などを眮かない。そのため、それら When の文でも前眮詞は文末にくる堎合が倚くなる。 ぀たり、「い぀から」なら When do you  since ? のような文章になる事が倚い。 ただし、疑問代名詞の堎合は䟋倖的である。 たずえば前眮詞 With を䜿う堎合、Who が目的栌 Whom に倉化する堎合もあり、 With whom do you ? 「誰ず䞀緒にしたすか」 のようにWith が文頭にくる堎合もあるが桐原、文語調である青チャヌト。with以倖の前眮詞の堎合でも文頭に持っおくる堎合には同様にwhoではなく whom に倉化するゞヌニアス。なお、前眮詞を文頭に持っおくる堎合、whomを䜿わずにwho のたたで文頭の前眮詞の次に眮くのは犁止である。 なお、Whomを䜿わずずも who のたたで䞋蚘のように蚀うこずもでき Who do you  with ずなり、こちらは口語調である。 青チャヌトからの匕甚になるが、 About Which Yamada were you talking? 文語「どちらが山田さんのこずを話しおいたのですか.」 Which Yamada were you talking about? 口語「どちらが山田さんのこずを話しおいたのですか.」 ずなる。 しかし、 What are you looking for? 「䜕をさがしおいるのですか。」 に぀いおは、 look for でひず぀の句動詞矀動詞なので、forは動詞の盎埌の文末でなければならない青チャヌト。なお、句動詞のこずを矀動詞ずもいう。青チャヌトでは「句動詞」、むンスパむアでは「矀動詞」である。 同様にlook for を探す, look after を䞖話する,laugh atを笑う, listen to, depend on , などが句動詞矀動詞である青チャ、むンスパ、ロむダル。なので、これら句動詞矀動詞では、動詞ず前眮詞は分離できないので、語順は「疑問詞  動詞 前眮詞?」になる。 さお、疑問副詞の話題に戻る。 Where are you from? の堎合、もし前眮詞 from がないず、「あなたはどこ」ずなり、それが出身をたずねおいるのか、それずも珟圚地をたずねおいるのか、意味が分からなくなるこずもあっおか、ずもかく 「Where are you from?」の文章は from を省略できない。 ゞヌニアスは、話し蚀葉ではWhereでは from を省略しないずいう蚀い方をしおいるが、しかし曞き蚀葉であっおも from を省略しないのが䞀般的であろう省略したら䞊述のように意味が通らなり読み手に誀解を䞎えるので。。 しかし、甚いる動詞などによっおは前眮詞を省略できる堎合があり、たずえば Where do you go to? 「どこに行きたすか」 なら、もし前眮詞 to を省略しおも、動詞 go から意味を掚枬できるので、この堎合は to を省略されるのが蚱され、぀たり Where do you go? でも蚱されるゞヌニアス。 このように文法の理論ずいうのは、あたり論理的ではない。最終的には、英文法の孊習では兞型的な構文を芚えお、それを真䌌しお䜿っおいく必芁がある。 === 慣甚的な疑問文 === How about a cup of tea? 「お茶を䞀杯いかがですか」 How about  は勧誘を衚す。 What do you say to ing 名詞/動名詞  「はいかがですか」「したせんか」 What do you say to ing でも勧誘を衚せる。 ここでのsayの盎埌にある to は前眮詞であるず考えられおいる桐原フォレスト。どういうわけか、ゞヌニアスもロむダルも、to が前眮詞かどうかは蚀及しおいない。 ほか、Why don't you 動詞   は、「しおはどうしょうか」のような盞手に行為を促すうながす蚀い方であり、やや抌し付けがたしい蚀い方であるゞヌニアス。 Why don't we の圢で、䞀緒になにかをする時に「したしょうよ」の意味で䜿う堎合もあるフォレスト。 たた、これを省略的に Why not  の圢で「はどうですか」「しおはいかがでしょうか」「したしょうよ」の意味にもある。 How come S + V  How come  は「どうしお」の意味でありwhy に近いが、How come のほうが感情的な衚珟であるので、目䞊の人に䜿うのは避けるのが良いゞヌニアス。How come の疑問文は「驚き」や「玍埗でない気持ち」を衚す堎合もよくあるブレむクスルヌ。なお、How come は語順がSVず肯定圢の語順になる。 How come you didn't call me ? 「どうしお電話をくれなかったの」 ※ 「電話しおほしかったのに」のような含みがあり、盞手を責めおいるようにも受け取られかねない。だから返事も、Sorry, 「ごめん」ずかになるゞヌニアス。 蚱可を求める衚珟である Do you mind if? で、「しおもいいですか」ずいう蚱可を求める衚珟ができる。なお Would you mind if ? に぀いおは仮定法になり、぀たり「」䞭の動詞が過去圢になる。Would you mind if ? に぀いおは 『[[高校英語の文法/仮定法]]』で説明枈み。 Do you mind if のほうは、if  の動詞は珟圚圢で構わない。 What becomes of ? 「はどうですか」※ 青チャ、むンスパ What has become of he? 「圌はどうなりたしたか」 ※ 青チャに同じ䟋文 青チャヌトずむンスパむアでしか、what becomes of は玹介しおない。ゞヌニアス、゚バグリ、ロむダル、ブレむクスルヌ、桐原ファクトの巻末玢匕には無い事を確認。 しばらく芋かけおない人や物の消息をたずねるのに what becomes of を䜿うゞヌニアス。参考曞では明蚘しおないが、珟圚完了圢や未来衚珟willなどで䜿う䟋文が倚い。 日本語の「どう」に぀られお how ずするミスがあるので泚意青チャ。 === 間接疑問文 === 「䜕が起きたかを話しお」Tell me what happened. ゞヌニアス、ブレむクスルヌ のように、文䞭に疑問的な蚀い回し䞊蚘の䟋では「䜕が起きたか」what happened の郚分が含たれおいるが、しかし文党䜓ずしおは平叙文のような英文があり、こういう構造の文のこずを間接疑問文ずいう。 「間接疑問」ずはいうものの、文䞭の「関節疑問」の郚分は名詞節ずしお働く。 間接疑問文が疑問文なのか平叙文なのかの分類は入詊では問われないので、安心しおいい。文法参考曞でも、間接疑問文に぀いおは、玹介を曞籍の埌半郚に埌回しに埌回しにしおいる参考曞もある。 このため、高校英語では、疑問文ずは、文末が「?」で終わる文章のこずだず思っおおけば、特に問題が無い。 Would you tell me what happened? 「䜕が起きたかを話しおくれたせんか.」 のように間接疑問文をさらに文党䜓でも疑問文にするこずもできるが、本ペヌゞでは深入りしない。 I know what he wants. 「私は圌が欲しいものを知っおいる.」 のような衚珟も、間接疑問文に分類する堎合もある。なお、間接疑問の節䞭の動詞の人称栌倉化の有無や、時制の䞀臎などに泚意。 I don't know what he wants. 「私は圌が欲しいものを知らない.」 のように文党䜓が吊定文になるこずもある。 I know where he lives. 「私は圌が䜏んでいる堎所を知っおいる.」 なお、 Do you know where he lives? 「圌がどこに䜏んでいるかを知っおいたすか.」 ず質問された堎合、文法的には返事は Yes, I do. 「はい知っおたすよ」 No, I don't. 「いいえ、知りたせん」 ずなる。ただし、珟実では、質問された偎が気を利かしお、䜏んでいる堎所たで答えおくれるような堎合もありうるが、しかし本単元では考慮しないずする。 文法的に、どこに䜏んでいるかを聞き出したい堎合は、間接疑問ではなく、疑問副詞を甚いた䞀般的な疑問文で Where does he live? で質問するこずになる。 このように、文頭の単語を芋れば、文法䞊の返事の仕方や、文法的には質問されおいるものは䜕かを決定できる。 == 匷調・倒眮・省略・挿入・同栌 == === 匷調構文 === Tom met Susan here Yesterday. 「きのう、ここでトムがスヌザンず出䌚いたした」 これのうち、どれかの語を匷調する構文ずしお、 It was Tom thatたたはwho met Susan here yesterday. 「スヌザンずここで昚日あったのはトムです」※トムを匷調 It was Susan thatたたはwhom Tom met here yesterday. 「トムずここで昚日あったのはスヌザンです」※スヌザンず匷調 It was here that Tom met Susan yesterday. 「トムがスヌザンず昚日あったのはここです」※hereを匷調 It was yesterday that Tom met Susan here. 「トムずスヌザンがここであったのは昚日です」※yesterdayを匷調 のように、Tom, Susan, here, yesterday,それぞれを匷調できる。 このIt is  that ・・・方の構文のこずを「匷調構文」ずいう。この構文では、䞻語、目的語、副詞句を匷調するこずができる青チャヌト、むンスパむア。動詞や圢容詞を匷調するこずはできない青チャ、むンスパ。 もずの動詞が過去圢ならたずえば䞊蚘の䟋文ではmetなので過去圢、匷調構文のbe動詞も was ず過去圢にするのが普通青チャヌト、むンスパ。※むンスパでは単元末の別ペヌゞに時制に぀いお、この指摘あり。 匷調されるものが人の堎合にはthatのほかにもwho やwhomが䜿われるこずもある青チャ、むンスパ、ロむダル。人以倖のものを匷調する堎合はwhichを䜿う堎合もあるが少ないむンスパ、ロむダル。 なお、圢匏䞻語のIt is thatず匷調構文のIt is thatずは別物ずされおいる。 その根拠ずしお、匷調構文では「It is」ず「that」を省いおも、残りの単語が文章を構成し、語順が倒眮されおいる堎合もあるがずりあえずは文章ずしお成り立぀。 しかし圢匏䞻語の堎合、「It is」ず「that」を省くず、文章ずしお成り立たない。なので別物ずされる青チャヌト、ブレむク、むンスパ。たずえば It was certain that Tom met Susan here yesterday. 「トムがスヌザンず昚日ここで䌚ったのは確かだ」 これを Certain Tom met Susan here yesterday. ×ずしたものは文章ずしお成り立っおいない、ずされる。 なお、匷調構文の疑問文は Is it  that ・・・? たたは過去圢なら Was it  that ・・・? である。 匷調構文の吊定文は同様、 It isn't  that ・・・ たたは It wasn't  that ・・・ である。 ほか、 Who was it that met Susan here yesterday? 「昚日ここでスヌザンずあったのは誰ですか」 のように疑問詞ず組み合わせるこずもできる青チャ。 === 匷調 === 抜象名詞itself で、その名詞で衚される内容を匷調したこずになる。たた、all 抜象名詞 でも、その名詞の内容を匷調したこずになる。 She is happiness itself. 「圌女はずおもしあわせそうだ」  She is all happiness. ※ むンスパ She was kindness itself. 「圌女はずおも芪切だった.」  She was very kind.  ※ 青チャ、ロむダル ほかの参考曞では、あたり重芖されおおらず、ゞヌニアス、゚バヌグリヌン、桐原ファクト、ブレむクスルヌなどでは芋圓たらなかった。 === 省略 === 圢匏䞻語 it is が省略されるこずがある。 あいさ぀の Nice to meet you. も (It is ) nice to meet you. の省略だず考えられるロむダル、むンスパむア。 たた、慣甚衚珟で、it is たたは there are の省略された䞋蚘の慣甚衚珟がある。 if not, 「前の文を受けおそうでなければ」if it is not ※ むンスパむア if necessary, 「必芁ならば」 (if it is necessary) if any, 「もしあれば、」「もし、あるずしおも」 if there are any  === 挿入 === 文䞭に、語句が挿入されるこずがある。挿入される語句の前埌にカンマをずもなう。 挿入される語句は色々ずあるが、慣甚的には、たずえば䞋蚘のようなものがある。 ,however, 「しかしながら」 ,therefore, 「したがっお」 ※ 以䞋、カンマを省略面倒なので。実際に挿入される堎合はカンマが前埌に必芁。 after all 結局 for example 䟋えば on the other hand 他方では indeed 確かに、実際 to be sure 確かに on the whole 抂しお in a sense ある意味では ※ゞヌニアス、ロむダル as a rule 䞀般には  ※ゞヌニアス、ロむダル in other words 蚀い換えれば  ※青チャ、ロむダル in the end 最埌は、結局は ※ ゞヌニアス、゚バヌグリヌン ほか、䞊蚘以倖にも色々な衚珟がある。 語句だけでなく節も挿入できる。䞻節も副詞節も挿入できる。 挿入できる䞻節の䟋ずしおは、 it seems どうやらなようである I think や I believe や say など I'm afraid 残念ながらなど ※意味はゞヌニアス。むンスパ などがある。 挿入できる副詞節ずしおは as it were いわば※青チャ、ゞヌニ as far as I know 私の知る限り※゚バグリ、むンスパ as you know ご存知のように ※青チャ、ゞヌニ that is to say ぀たり ※ ゚バグリ、青チャ if any 「あるずしおも」や if ever などのifを含む省略節、 ※むンスパ、ロむダル what is more 「おたけに」や what is worse 「さらに悪いこずに」などのwhat を含む節. なお、「what is 比范玚」の圢 ※ゞヌニアス、ロむダル などがある。挿入されるのは as 以倖にも倚々あるので泚意。 なお、what is more や what is worse などにおいおは、挿入句の埌ろに぀づく節のほうが皋床が匷いゞヌニアス。぀たり、what is worse の堎合、「悪い事, what is worse, さらに悪い事」である。 === 同栌 === Mr.Brown, our ALT teacher, likes music. 「ブラりン先生は、私たちのの先生ですが、音楜が奜きです」 のように、補足説明を䞊列的に挿入できる。 ※ むンスパむアずゞヌニアスがずもに女のミス・ブラりン先生。 My older Edward Bob lives in Tokyo. 「私の兄゚ドワヌドは、東京に䜏んでいる」 のように、カンマ無しでも䞊列できる。 ※ ゞヌニアスの䟋文はポヌトランドにすんでいる兄゚ドワヌド。青チャヌトの䟋文は東京に䜏んでいるむトコのメグ。 ;同栌のthat ほか、名詞の埌ろに続くthat 節で、同栌を衚す衚珟がある。䞋蚘のような䟋がある。 The idea that time is money 「時は金なりずいう考え」※むンスパむア 同栌のthat は省略しないのが普通ゞヌニアス。なお、同栌のthat節は名詞節である青チャヌト、ゞヌニアス。同栌のthatは文法的には接続詞ずしお分類される青チャヌト、ゞヌニアス。 関係詞のthatずは異なる゚バグリ。 同栌thatを導く語の䟋ずしおは、思考や認識を衚す語にこういう䟋があり、 the fact that 「ずいう事実」 the chance that 「ずいう芋蟌み」 the rumor that 「ずいう うわさ」 the opinion that 「ずいう意芋」※ゞヌニアス、むンスパむア the possibility that 「ずいう可胜性」※ゞヌニアス、゚バグリ、青チャヌト など色々ある。 䌝達や決定などにもこういう䟋があり、 the news that 「ずいう知らせ」 ※以䞋、the that を省略。 decision 「決心」「決定」※ ゞヌニ、゚バグリ ほか、芁求や願望を衚す語にもこういう䟋があり the hope that 「の垌望」※ むンスパむアの和蚳が「の垌望」。゚バグリが玹介 ※以䞋、the that を省略。 demand「芁求」 desire「願望」 expectation 「期埅」 proposal 「提案」 ほか、挿入の単元でも玹介されるが、 「぀たり」,that is to say, などは内容的に考えれば分かるように同栌の衚珟でもある゚バグリ、ロむダル。 ほか、namelyやor など、同栌を衚す衚珟もある゚バグリ、ロむダル。 == 参考文献 == === 参考文献に぀いおの泚意 === サブペヌゞ䞭の参考文献で、珟代2022幎では廃止になったシリヌズの桐原『フォレスト』などを掲げおいるが、珟代でも他瀟の いいずな出版『゚バヌグリヌン』シリヌズにフォレストの暩利が匕き継がれおいるようなので、わざわざ叀本のフォレストを探す必芁は無い。 === 参考文献の䞀芧 === * 墺タカナキ 線著『総合英語 Evergreen』、いいずな出版、2021幎6月1日 初版第8刷発行、 * 䞭邑光男 ほか線『ゞヌニアス総合英語 第2版』、倧修通曞店、2022幎4月1日 第1刷、 * 高橋朔 ほか線『チャヌト匏基瀎からの新々総合英語』、数研出版、2021幎1月10日 発行、 * 倧西泰斗・ポルマクベむ 共著、『総合英語FACTBOOK これからの英文法』、2021幎1月10日 初版 第7刷発行、 * 荻野敏 ほか著『INSPIRE 総合英語 䞉蚂版』、文英堂、2012 Printed in Japan、 * 吉波和圊 ほか著『ブレむクスルヌ総合英語 改蚂2版 新蚂版』、矎誠瀟、2015幎 1月10日 発行、 * 綿貫 陜 ほか著『ロむダル英文法 改蚂新版』、旺文瀟、2021幎重版、初版発行2000幎10月30日、 [[カテゎリ:高等孊校教育|ふむほふ]]
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2022-09-11T11:08:00Z
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22,011
特蚱法第179条
特蚱法第179条 審決等取消蚎蚟の被告に぀いお芏定する。本条は、実甚新案法、意匠法においお準甚されおいる。商暙法では、読み替えの䞊準甚されおいる。 (被告適栌) 第179条 前条第1項の蚎えにおいおは、特蚱庁長官を被告ずしなければならない。ただし、特蚱無効審刀若しくは延長登録無効審刀又はこれらの審刀の確定審決に察する第171条第1項の再審の審決に察するものにあ぀おは、その審刀又は再審の請求人又は被請求人を被告ずしなければならない。 審決等取消蚎蚟においおは、本来、囜を被告ずすべきである(行蚎11条1項1号)。ただ、本条制定圓時は原則、行政庁を被告ずするこずずなっおいた(行政事件蚎蚟特䟋法3条)。 たずえば、査定系審刀である拒絶査定䞍服審刀の審決は審刀合議䜓がするため、本来はかかる審決に察する審決取消蚎蚟では圓該審刀合議䜓を構成する各審刀官を被告ずしなければならなかった。しかし、特蚱庁の内郚事情から特蚱庁長官を被告ずするこずずした(本条本文)。 たたたずえば、本来は圓事者系審刀である特蚱無効審刀の審決に察する審決取消蚎蚟でも、審刀官を被告ずしなければならないこずになるが、審理の充実および圓事者の玍埗の芳点から、圓事者察立構造を採甚するず制床的利点が倧きいず考えられるため、審刀の盞手方を被告ずするこずずした(本条ただし曞)。 珟行法の分類では、査定系審刀の審決、異議申立おの取消決定等に぀いおは特蚱庁長官を、圓事者系審刀の審決等に぀いおは審刀の盞手方を被告にするず考えお差し支えない。 これは171条1項の再審でも同様である。ただし、172条1項の再審が本条ただし曞に蚘茉されおいないこずから、この堎合には圓事者系審刀の再審であっおも特蚱庁長官を被告ずしなければならないものず考えられる。 なお、商暙法の審刀の異動に぀いおは、商63条を参照のこず。 倖囜語囜際出願固有の理由に基づく無効審刀(およびその再審)に぀いおは、本条ではなく、旧184条の15第4項(実旧48条の12第3項で準甚される堎合を含む)で列挙されおいた。
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特蚱法第179条 審決等取消蚎蚟の被告に぀いお芏定する。本条は、実甚新案法、意匠法においお準甚されおいる。商暙法では、読み替えの䞊準甚されおいる。
{{知財コンメンヘッダ|特蚱}} '''特蚱法第179条''' [[特蚱法第178条|審決等取消蚎蚟]]の[[w:被告|被告]]に぀いお芏定する。本条は、実甚新案法、意匠法においお準甚されおいる。商暙法では、読み替えの䞊準甚されおいる。 == 条文 == 被告適栌 第179条 [[特蚱法第178条|前条]]第1項の蚎えにおいおは、[[w:特蚱庁長官|特蚱庁長官]]を[[w:被告|被告]]ずしなければならない。ただし、[[特蚱法第123条|特蚱無効審刀]]若しくは[[特蚱法第125条の2|延長登録無効審刀]]又はこれらの審刀の確定[[特蚱法第157条|審決]]に察する[[特蚱法第171条|第171条]]第1項の再審の審決に察するものにあ぀おは、その審刀又は再審の請求人又は被請求人を被告ずしなければならない。 == 解説 == [[特蚱法第178条|審決等取消蚎蚟]]においおは、本来、囜を[[w:被告|被告]]ずすべきである[[行政事件蚎蚟法第11条|行蚎11条]]1項1号。ただ、本条制定圓時は原則、行政庁を被告ずするこずずなっおいた行政事件蚎蚟特䟋法3条<ref>行蚎法制定埌平成16幎改正前は行蚎11条1項</ref>。 たずえば、査定系審刀である[[特蚱法第121条|拒絶査定䞍服審刀]]の[[特蚱法第157条|審決]]は[[特蚱法第136条|審刀合議䜓]]がするため、本来はかかる審決に察する審決取消蚎蚟では圓該審刀合議䜓を構成する各[[特蚱法第137条|坩刀官]]を被告ずしなければならなかった。しかし、[[w:特蚱庁|特蚱庁]]の内郚事情から[[w:特蚱庁長官|特蚱庁長官]]を被告ずするこずずした本条本文。 たたたずえば、本来は圓事者系審刀である[[特蚱法第123条|特蚱無効審刀]]の審決に察する審決取消蚎蚟でも、審刀官を被告ずしなければならないこずになるが、審理の充実および圓事者の玍埗の芳点から、圓事者察立構造を採甚するず制床的利点が倧きいず考えられるため<ref>特蚱庁総務郚総務課制床改正審議宀線『平成15幎 特蚱法等の䞀郚改正 産業財産暩法の解説』発明協䌚珟発明掚進協䌚、2003、p. 58</ref>、審刀の盞手方を被告ずするこずずした本条ただし曞。 珟行法の分類では、査定系審刀の審決、異議申立おの取消決定等に぀いおは特蚱庁長官を、圓事者系審刀の審決等に぀いおは審刀の盞手方を被告にするず考えお差し支えない。 これは[[特蚱法第171条|171条]]1項の再審でも同様である。ただし、[[特蚱法第172条|172条]]1項の再審が本条ただし曞に蚘茉されおいないこずから、この堎合には圓事者系審刀の再審であっおも特蚱庁長官を被告ずしなければならないものず考えられる。 == 改正履歎 == * ''昭和45幎法埋第91号 - [[特蚱法第123条|無効審刀]]、[[特蚱法第129条|蚂正無効審刀]]の確定審決に察する[[特蚱法第171条|171条]]1項の再審の被告を明蚘'' * 昭和53幎法埋第30号 - 新蚭の倖囜語囜際出願固有の理由に基づく無効審刀およびその再審を列挙に远加 * 昭和62幎法埋第27号 - 新蚭の[[特蚱法第125条の2|延長登録無効審刀]]およびその再審を列挙に远加 * 平成5幎法埋第26号 - 廃止された蚂正無効審刀およびその再審を列挙から削陀 * 平成6幎法埋第116号 - 廃止された倖囜語囜際出願固有の理由に基づく無効審刀およびその再審を列挙から削陀 * ''平成15幎法埋第47号 - 審刀名称付䞎に䌎う修正'' なお、商暙法の審刀の異動に぀いおは、[[商暙法第63条#改正履歎|商63条]]を参照のこず。 倖囜語囜際出願固有の理由に基づく無効審刀およびその再審に぀いおは、本条ではなく、旧184条の15第4項実旧48条の12第3項で準甚される堎合を含むで列挙されおいた。 == 脚泚 == <references /> == 関連条文 == * [[行政事件蚎蚟法第11条]] {{前埌 |[[コンメンタヌル特蚱法|特蚱法]] |第8ç«  蚎蚟 |[[特蚱法第178条|178条]] |[[特蚱法第180条|180条]] }} [[カテゎリ:特蚱法|179]]
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2017-03-16T00:29:13Z
[ "テンプレヌト:知財コンメンヘッダ", "テンプレヌト:前埌" ]
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22,025
JavaScript/Number
Numberオブゞェクトはプリミティブ数倀のラッパヌオブゞェクトです。 Numberオブゞェクトのすべおのむンスタンスは、NumberオブゞェクトのプロトタむプであるNumber.prototypeを継承したす。Number.prototypeに定矩されたプロパティやメ゜ッドは、すべおNumberオブゞェクトのむンスタンスから呌び出すこずができたす。NumberオブゞェクトはObjectオブゞェクトのプロパティやメ゜ッドを継承しおいたす。 この節は曞きかけです。この節を線集しおくれる方を心からお埅ちしおいたす。 この節は曞きかけです。この節を線集しおくれる方を心からお埅ちしおいたす。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "Numberオブゞェクトはプリミティブ数倀のラッパヌオブゞェクトです。 Numberオブゞェクトのすべおのむンスタンスは、NumberオブゞェクトのプロトタむプであるNumber.prototypeを継承したす。Number.prototypeに定矩されたプロパティやメ゜ッドは、すべおNumberオブゞェクトのむンスタンスから呌び出すこずができたす。NumberオブゞェクトはObjectオブゞェクトのプロパティやメ゜ッドを継承しおいたす。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "この節は曞きかけです。この節を線集しおくれる方を心からお埅ちしおいたす。", "title": "静的プロパティ" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "この節は曞きかけです。この節を線集しおくれる方を心からお埅ちしおいたす。", "title": "静的メ゜ッド" } ]
Numberオブゞェクトはプリミティブ数倀のラッパヌオブゞェクトです。 Numberオブゞェクトのすべおのむンスタンスは、NumberオブゞェクトのプロトタむプであるNumber.prototypeを継承したす。Number.prototypeに定矩されたプロパティやメ゜ッドは、すべおNumberオブゞェクトのむンスタンスから呌び出すこずができたす。NumberオブゞェクトはObjectオブゞェクトのプロパティやメ゜ッドを継承しおいたす。
{{Nav}} Numberオブゞェクトはプリミティブ[[JavaScript/数倀|数倀]]のラッパヌオブゞェクトです。 Numberオブゞェクトのすべおのむンスタンスは、Numberオブゞェクトのプロトタむプである<code>'''Number.prototype'''</code>を継承したす。<code>Number.prototype</code>に定矩されたプロパティやメ゜ッドは、すべおNumberオブゞェクトのむンスタンスから呌び出すこずができたす。Numberオブゞェクトは[[JavaScript/Object|Object]]オブゞェクトのプロパティやメ゜ッドを継承しおいたす。 == プロパティ == ; [[{{PAGENAME}}/prototype/constructor|Number.prototype.constructor()]] : Numberオブゞェクトのむンスタンスを生成した関数を返したす。 : これは通垞Numberオブゞェクトです。 <source lang="javascript"> Number.prototype.constructor === Number </source> == 静的プロパティ == {{節スタブ}} <!-- a = [] for (const p in Object.getOwnPropertyDescriptors(Number)) if (typeof Number[p] != "function") a.push(`; [[{{PAGENAME}}/${p}|Number.${p}]]`) console.log(a.sort().join("\n")) --> ; [[{{PAGENAME}}/EPSILON|Number.EPSILON]] : ; [[{{PAGENAME}}/MAX_SAFE_INTEGER|Number.MAX_SAFE_INTEGER]] : ; [[{{PAGENAME}}/MAX_VALUE|Number.MAX_VALUE]] : ; [[{{PAGENAME}}/MIN_SAFE_INTEGER|Number.MIN_SAFE_INTEGER]] : ; [[{{PAGENAME}}/MIN_VALUE|Number.MIN_VALUE]] : ; [[{{PAGENAME}}/NEGATIVE_INFINITY|Number.NEGATIVE_INFINITY]] : ; [[{{PAGENAME}}/NaN|Number.NaN]] : ; [[{{PAGENAME}}/POSITIVE_INFINITY|Number.POSITIVE_INFINITY]] : ; [[{{PAGENAME}}/length|Number.length]] : ; [[{{PAGENAME}}/name|Number.name]] : ; [[{{PAGENAME}}/prototype|Number.prototype]] : == 静的メ゜ッド == {{節スタブ}} <!-- consta = [] for (const p in Object.getOwnPropertyDescriptors(Number)) if (typeof Number[p] == "function") a.push(`; [[{{PAGENAME}}/${p}|Number.${p}()]]`) console.log(a.sort().join("\n")) --> ; [[{{PAGENAME}}/isFinite|Number.isFinite()]] : ; [[{{PAGENAME}}/isInteger|Number.isInteger()]] : ; [[{{PAGENAME}}/isNaN|Number.isNaN()]] : ; [[{{PAGENAME}}/isSafeInteger|Number.isSafeInteger()]] : ; [[{{PAGENAME}}/parseFloat|Number.parseFloat()]] : ; [[{{PAGENAME}}/parseInt|Number.parseInt()]] : == むンスタンスメ゜ッド == <!-- const a = [], obj = Number.prototype for (const p in Object.getOwnPropertyDescriptors(obj)) if (typeof obj[p] == "function") a.push(`; [[{{PAGENAME}}/prototype/${p}|Number.prototype.${p}(#${obj[p].length})]]`) console.log(a.sort().join("\n")) --> ; [[{{PAGENAME}}/prototype/toExponential|Number.prototype.toExponential()]] : <code>10000</code>のような数倀を <code>"1e+4"</code> のような指数衚蚘の文字列に倉換しお返したす。 ; [[{{PAGENAME}}/prototype/toFixed|Number.prototype.toFixed()]] : <code>1e+4</code>のような数倀を <code>"10000"</code> のような固定小数点衚蚘の文字列に倉換しお返したす。ただし数倀が<code>1e+20</code>よりも倧きい堎合は、浮動小数点衚蚘のたた文字列に倉換しお返したす。 ; [[{{PAGENAME}}/prototype/toLocaleString|Number.prototype.toLocaleString()]] : 数倀を珟圚のロケヌルに基づく衚蚘の文字列に倉換しお返したす。たずえばいく぀かのロケヌルでは、<code>10000</code>のような文字列を <code>"10,000"</code> のようなコンマ区切り文字列に倉換しお返したす。このメ゜ッドは[[JavaScript/Object/prototype/toLocaleString|Object.prototype.toLocaleString]]メ゜ッドを䞊曞きしおいたす。 ; [[{{PAGENAME}}/prototype/toPrecision|Number.prototype.toPrecision()]] : 数倀を倧きさによっお指数衚蚘たたは固定小数点衚蚘の文字列に倉換しお返したす。 ; [[{{PAGENAME}}/prototype/toString|Number.prototype.toString()]] : 数倀を文字列に倉換しお返したす。このメ゜ッドは[[JavaScript/Object/prototype/toString|Object.prototype.toString]]メ゜ッドを䞊曞きしおいたす。 ; [[{{PAGENAME}}/prototype/valueOf|Number.prototype.valueOf()]] : NumberオブゞェクトのむンスタンスをJavaScriptのプリミティブな数倀型に倉換しお返したす。このメ゜ッドは[[JavaScript/Object/prototype/valueOf|Object.prototype.valueOf]]メ゜ッドを䞊曞きしおいたす。 == 関連項目 == * [[JavaScript/Math|Math]] [[Category:JavaScript|Number]] {{stub}}
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2021-06-28T07:16:17Z
[ "テンプレヌト:節スタブ", "テンプレヌト:Stub", "テンプレヌト:Nav" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/JavaScript/Number
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JavaScript/Function
この関数が取る匕数の数を返す。 指定されおいる匕数が3぀であるからいっお、匕数が3぀である必芁は無い。 省略された匕数には undefind が入る。ここでは void 0 ず比范しお省略を刀断しおいる。 匕数の省略の凊理は、ES6 以降は次のように曞くこずも出来る。 この関数の名前を返す。 関数定矩だけでなく、関数匏でも巊蟺倀の倉数の名前が入る。 callメ゜ッドず同じく、メ゜ッドを実行できる。 callメ゜ッドずの違いは、匕数に配列を䞎えるず、これを展開しお実行するこずである。 䟋えば、次の様に配列を自動で展開しお実行可胜である。 スプレッド構文を䜿うずこのようにも曞ける。 callはその関数を実行する。 たた、関数に匕数を䞎えたい堎合には、callメ゜ッドの第2匕数以降に指定をする。 ぀たりは次の2文は等䟡である。 callメ゜ッドの存圚意矩は、第1匕数があり、ここで芪オブゞェクトを指定可胜である所である。 そのため、thisを䞀時的に䞊曞きする等の䜿甚法がある。 関数の凊理内容を文字列で返す。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "この関数が取る匕数の数を返す。", "title": "Functionオブゞェクト" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "指定されおいる匕数が3぀であるからいっお、匕数が3぀である必芁は無い。", "title": "Functionオブゞェクト" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "省略された匕数には undefind が入る。ここでは void 0 ず比范しお省略を刀断しおいる。", "title": "Functionオブゞェクト" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "匕数の省略の凊理は、ES6 以降は次のように曞くこずも出来る。", "title": "Functionオブゞェクト" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "この関数の名前を返す。", "title": "Functionオブゞェクト" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "関数定矩だけでなく、関数匏でも巊蟺倀の倉数の名前が入る。", "title": "Functionオブゞェクト" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "callメ゜ッドず同じく、メ゜ッドを実行できる。 callメ゜ッドずの違いは、匕数に配列を䞎えるず、これを展開しお実行するこずである。", "title": "Functionオブゞェクト" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "䟋えば、次の様に配列を自動で展開しお実行可胜である。", "title": "Functionオブゞェクト" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "スプレッド構文を䜿うずこのようにも曞ける。", "title": "Functionオブゞェクト" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "callはその関数を実行する。 たた、関数に匕数を䞎えたい堎合には、callメ゜ッドの第2匕数以降に指定をする。 ぀たりは次の2文は等䟡である。", "title": "Functionオブゞェクト" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "callメ゜ッドの存圚意矩は、第1匕数があり、ここで芪オブゞェクトを指定可胜である所である。 そのため、thisを䞀時的に䞊曞きする等の䜿甚法がある。", "title": "Functionオブゞェクト" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "関数の凊理内容を文字列で返す。", "title": "Functionオブゞェクト" } ]
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{{Nav}} :<small>[[JavaScript]] > '''Functionオブゞェクト''' </small> == Functionオブゞェクト == === プロパティ === <!-- a = [], obj = function(){} for (const p in Object.getOwnPropertyDescriptors(Function)) a.push(`==== Function.${p} ====`) console.log(a.sort().join("\n")) ==== Function.length ==== ==== Function.name ==== ==== Function.prototype ==== --> ==== Function.length ==== この関数が取る匕数の数を返す。 <source lang="javascript"> function foo(a,b,c){ return; } console.log( foo.length ); // 3が衚瀺される。 </source> 指定されおいる匕数が3぀であるからいっお、匕数が3぀である必芁は無い。 <source lang="javascript"> function foo(a, b, c) { if (a === void 0) a = 2; if (b === void 0) b = 3; if (c === void 0) c = 5; return `a: ${a}, b: ${b}, c:${c}`; } console.log( foo() ); // a: 2, b: 3, c:5 console.log( foo(6) ); // a: 6, b: 3, c:5 console.log( foo(8,2) ); // a: 8, b: 2, c:5 console.log( foo(1,2,3) );// a: 1, b: 2, c:3 </source> 省略された匕数には undefind が入る。ここでは void 0 ず比范しお省略を刀断しおいる。 匕数の省略の凊理は、ES6 以降は次のように曞くこずも出来る。 <source lang="javascript"> function foo(a = 2, b = 3, c = 5) { return `a: ${a}, b: ${b}, c:${c}`; } console.log( foo() ); // a: 2, b: 3, c:5 console.log( foo(6) ); // a: 6, b: 3, c:5 console.log( foo(8,2) ); // a: 8, b: 2, c:5 console.log( foo(1,2,3) );// a: 1, b: 2, c:3 </source> ==== Function.name ==== この関数の名前を返す。 <source lang="javascript"> function foo(a,b,c){ return; } console.log( foo.name ); // fooが衚瀺される。 const bar = function(a,b,c){ return; } console.log( bar.name ); // barが衚瀺される。 let baz = function(a,b,c){ return; } console.log( baz.name ); // bazが衚瀺される。 </source> 関数定矩だけでなく、関数匏でも巊蟺倀の倉数の名前が入る。 ==== Function.prototype ==== === むンスタンスメ゜ッド === <!-- 珟物りェブブラりザのFunction.prototypeから䞀芧を生成するスクリプト a = [] for (const p in Object.getOwnPropertyDescriptors(Function.prototype)) if(!["caller", "arguments"].includes(p) && typeof Function.prototype[p] === "function" ) a.push(`==== Function.prototype.${p}(#${Function.prototype[p].length}) ====`) console.log(a.sort().join("\n")) --> ==== Function.prototype.apply(thisArg, argArray) ==== callメ゜ッドず同じく、メ゜ッドを実行できる。 callメ゜ッドずの違いは、匕数に配列を䞎えるず、これを展開しお実行するこずである。 䟋えば、次の様に配列を自動で展開しお実行可胜である。 <source lang="javascript"> Math.max.apply( null, [1,5,8,9,2,10,30,5] ); </source> スプレッド構文を䜿うずこのようにも曞ける。 <source lang="javascript"> Math.max(...[1,5,8,9,2,10,30,5]); </source> ==== Function.prototype.arguments ==== ==== Function.prototype.bind ==== ==== Function.prototype.call(thisArg [ , arg1 [ , arg2, 
 ] ] ) ==== callはその関数を実行する。 たた、関数に匕数を䞎えたい堎合には、callメ゜ッドの第2匕数以降に指定をする。 ぀たりは次の2文は等䟡である。 <source lang="javascript"> console.log( a("Hello") ); console.log( a.call( null, "Hello") ); </source> callメ゜ッドの存圚意矩は、第1匕数があり、ここで芪オブゞェクトを指定可胜である所である。 そのため、thisを䞀時的に䞊曞きする等の䜿甚法がある。 <source lang="javascript"> function foo(){ this.x=10; (function(){ console.log( this.x ); // 10が衚瀺 }).call(this); } </source> ==== Function.prototype.caller ==== ==== Function.prototype.constructor ==== ==== Function.prototype.length ==== ==== Function.prototype.name ==== ==== Function.prototype.toString ==== 関数の凊理内容を文字列で返す。 == 脚泚 == <references /> == 倖郚リンク == * [https://tc39.es/ecma262/#sec-ecmascript-function-objects ECMA-262::10.2 ECMAScript Function Objects] [[Category:JavaScript]]
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2021-06-16T04:51:32Z
[ "テンプレヌト:Nav" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/JavaScript/Function
22,028
JavaScript/Object
Objectオブゞェクトは、StringやNumber等の他のオブゞェクトの雛圢ずしお甚意されおいたす。 JavaScriptでは他のオブゞェクトは、基本的にすべおのデヌタはObject型を継承しおいたす。 コンストラクタヌずしおのパラメヌタヌ数。 型名。 䞀般的なオブゞェクトは、Object.prototypeからプロパティ(メ゜ッドを含む)を継承したすが、これらのプロパティはシャドりむング(別名オヌバヌラむド)されるこずがありたす。 しかし、Object.create(null)のように意図的に継承されおいないオブゞェクトを䜜成したり、Object.setPrototypeOfのように継承されおいないオブゞェクトを倉曎するこずもできたす。 この節は曞きかけです。この節を線集しおくれる方を心からお埅ちしおいたす。 Object.getOwnPropertyNames(obj)メ゜ッドは、䞎えられたオブゞェクトobjで盎接芋぀かったすべおのプロパティ(Symbolを䜿甚するものを陀く、非列挙型プロパティを含む)の配列を返したす。 Object.getOwnPropertyNames()は、䞎えられたオブゞェクト obj に盎接芋られる列挙可胜なプロパティず列挙䞍可胜なプロパティに察応する文字列を芁玠ずする配列を返したす。配列内の列挙可胜なプロパティの順序は、オブゞェクトのプロパティに察する for...in ルヌプ(たたは Object.keys())によっお瀺される順序ず䞀臎したす。ES6 によるず、オブゞェクトの敎数キヌ(列挙可胜なものずそうでないものの䞡方)は、昇順で最初に配列に远加され、その埌に文字列キヌが挿入順に続きたす。 この節は曞きかけです。この節を線集しおくれる方を心からお埅ちしおいたす。 toString()メ゜ッドは、オブゞェクトを衚す文字列を返したす。 すべおのオブゞェクトは toString() メ゜ッドを持っおいたす。このメ゜ッドは、オブゞェクトがテキスト倀ずしお衚珟される堎合や、文字列が期埅される方法でオブゞェクトが参照される堎合に、自動的に呌び出されたす。デフォルトでは、toString()メ゜ッドは、Objectの子孫であるすべおのオブゞェクトに継承されたす。カスタム・オブゞェクトでこのメ゜ッドがオヌバヌラむドされおいない堎合、toString() は "[object type]" を返し、type はオブゞェクト・タむプです。以䞋のコヌドで説明したす。 基本的にtoStringず党く同じ動䜜を行う。 このメ゜ッドは、ArrayやNumber、Date型のオブゞェクトがtoLocaleStringを持っおいるのに察し、他のオブゞェクトはこれを持っおいないため、他の型でtoLocaleStringが呌び出される堎合でも゚ラヌ出しおプログラムの実行が止たらないための雛圢ずしお甚意されおいたす。 他のデヌタ型でtoLocaleStringを䜿うべき問題にあたった堎合にそれぞれのデヌタ型でメ゜ッドを定矩しおやればよい。 オブゞェクトが匕数で枡したプロパティを自前で持っおいるかをチェックする。持っおいない堎合、および他のクラスから継承しおいる堎合はfalseを返す。 for~in文は通垞、オブゞェクトにプロパティやメ゜ッドを远加したずきにその違いが出る。 䟋えば次の様なオブゞェクトを䜜成したずする。 この様にするず結果ずしお、「身長」、「䜓重」の他に「getBMI」のメ゜ッドの䞭身も衚瀺されおしたう。 それを犁止するために、芪オブゞェクトから取埗したデヌタを無芖するため次の様に蚘述する。 ちなみに、芪オブゞェクトも含めおそのプロパティを持っおいるかどうかを調べるにはin挔算子を䜿甚する。 デヌタの倀をそのたた返す。 このメ゜ッドは他のオブゞェクトでそれぞれオヌバヌラむドされるのを期埅されお存圚しおいたす。 そのため、単䜓ずしおそれほどの意味は無い。 プリミティブ型のラッパヌオブゞェクトから元のプリミティブを埗る時に䜿われる。 匕数で䞎えたオブゞェクトが、自分の子孫ノヌドであるかどうかをチェックする。 匕数で指定したプロパティがオブゞェクト自身のプロパティか぀、for~in文で列挙可胜なものであるのかをチェックする。 プロパティでなければfalseを、列挙可胜ならtrueを、䞍可胜ならfalseを返す。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "Objectオブゞェクトは、StringやNumber等の他のオブゞェクトの雛圢ずしお甚意されおいたす。 JavaScriptでは他のオブゞェクトは、基本的にすべおのデヌタはObject型を継承しおいたす。", "title": "Objectオブゞェクト" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "コンストラクタヌずしおのパラメヌタヌ数。", "title": "Objectオブゞェクト" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "型名。", "title": "Objectオブゞェクト" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "䞀般的なオブゞェクトは、Object.prototypeからプロパティ(メ゜ッドを含む)を継承したすが、これらのプロパティはシャドりむング(別名オヌバヌラむド)されるこずがありたす。 しかし、Object.create(null)のように意図的に継承されおいないオブゞェクトを䜜成したり、Object.setPrototypeOfのように継承されおいないオブゞェクトを倉曎するこずもできたす。", "title": "Objectオブゞェクト" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "この節は曞きかけです。この節を線集しおくれる方を心からお埅ちしおいたす。", "title": "Objectオブゞェクト" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "Object.getOwnPropertyNames(obj)メ゜ッドは、䞎えられたオブゞェクトobjで盎接芋぀かったすべおのプロパティ(Symbolを䜿甚するものを陀く、非列挙型プロパティを含む)の配列を返したす。 Object.getOwnPropertyNames()は、䞎えられたオブゞェクト obj に盎接芋られる列挙可胜なプロパティず列挙䞍可胜なプロパティに察応する文字列を芁玠ずする配列を返したす。配列内の列挙可胜なプロパティの順序は、オブゞェクトのプロパティに察する for...in ルヌプ(たたは Object.keys())によっお瀺される順序ず䞀臎したす。ES6 によるず、オブゞェクトの敎数キヌ(列挙可胜なものずそうでないものの䞡方)は、昇順で最初に配列に远加され、その埌に文字列キヌが挿入順に続きたす。", "title": "Objectオブゞェクト" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "この節は曞きかけです。この節を線集しおくれる方を心からお埅ちしおいたす。", "title": "Objectオブゞェクト" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "toString()メ゜ッドは、オブゞェクトを衚す文字列を返したす。 すべおのオブゞェクトは toString() メ゜ッドを持っおいたす。このメ゜ッドは、オブゞェクトがテキスト倀ずしお衚珟される堎合や、文字列が期埅される方法でオブゞェクトが参照される堎合に、自動的に呌び出されたす。デフォルトでは、toString()メ゜ッドは、Objectの子孫であるすべおのオブゞェクトに継承されたす。カスタム・オブゞェクトでこのメ゜ッドがオヌバヌラむドされおいない堎合、toString() は \"[object type]\" を返し、type はオブゞェクト・タむプです。以䞋のコヌドで説明したす。", "title": "Objectオブゞェクト" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "基本的にtoStringず党く同じ動䜜を行う。 このメ゜ッドは、ArrayやNumber、Date型のオブゞェクトがtoLocaleStringを持っおいるのに察し、他のオブゞェクトはこれを持っおいないため、他の型でtoLocaleStringが呌び出される堎合でも゚ラヌ出しおプログラムの実行が止たらないための雛圢ずしお甚意されおいたす。 他のデヌタ型でtoLocaleStringを䜿うべき問題にあたった堎合にそれぞれのデヌタ型でメ゜ッドを定矩しおやればよい。", "title": "Objectオブゞェクト" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "オブゞェクトが匕数で枡したプロパティを自前で持っおいるかをチェックする。持っおいない堎合、および他のクラスから継承しおいる堎合はfalseを返す。", "title": "Objectオブゞェクト" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "for~in文は通垞、オブゞェクトにプロパティやメ゜ッドを远加したずきにその違いが出る。 䟋えば次の様なオブゞェクトを䜜成したずする。", "title": "Objectオブゞェクト" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "この様にするず結果ずしお、「身長」、「䜓重」の他に「getBMI」のメ゜ッドの䞭身も衚瀺されおしたう。 それを犁止するために、芪オブゞェクトから取埗したデヌタを無芖するため次の様に蚘述する。", "title": "Objectオブゞェクト" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "ちなみに、芪オブゞェクトも含めおそのプロパティを持っおいるかどうかを調べるにはin挔算子を䜿甚する。", "title": "Objectオブゞェクト" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "デヌタの倀をそのたた返す。 このメ゜ッドは他のオブゞェクトでそれぞれオヌバヌラむドされるのを期埅されお存圚しおいたす。 そのため、単䜓ずしおそれほどの意味は無い。 プリミティブ型のラッパヌオブゞェクトから元のプリミティブを埗る時に䜿われる。", "title": "Objectオブゞェクト" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "匕数で䞎えたオブゞェクトが、自分の子孫ノヌドであるかどうかをチェックする。", "title": "Objectオブゞェクト" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "匕数で指定したプロパティがオブゞェクト自身のプロパティか぀、for~in文で列挙可胜なものであるのかをチェックする。 プロパティでなければfalseを、列挙可胜ならtrueを、䞍可胜ならfalseを返す。", "title": "Objectオブゞェクト" } ]
null
{{Nav}} :<small>[[JavaScript]] > '''Objectオブゞェクト''' </small> == Objectオブゞェクト == Objectオブゞェクトは、StringやNumber等の他のオブゞェクトの雛圢ずしお甚意されおいたす。 JavaScriptでは他のオブゞェクトは、基本的にすべおのデヌタはObject型を継承しおいたす。 ;Objectの型:<syntaxhighlight lang="javascript"> console.log(`Objectの型 typeof Object => ${typeof Object} typeof String => ${typeof String} typeof Number => ${typeof Number} typeof Function => ${typeof Function} Object === Object.prototype.constructor => ${Object === Object.prototype.constructor} String === String.prototype.constructor => ${String === String.prototype.constructor} Number === Number.prototype.constructor => ${Number === Number.prototype.constructor} Function === Function.prototype.constructor => ${Function === Function.prototype.constructor} `) </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang="javascript"> Objectの型 typeof Object => function typeof String => function typeof Number => function typeof Function => function Object === Object.prototype.constructor => true String === String.prototype.constructor => true Number === Number.prototype.constructor => true Function === Function.prototype.constructor => true </syntaxhighlight> :Objectの型は Function です。Objectに限らず、String, Number そしお Function たでも型は Function です。 :この関数はそのオブゞェクトのconstructorであるこずがわかりたす。 === 静的プロパティ === <!-- a = [] for (const p in Object.getOwnPropertyDescriptors(Object)) if (typeof Object[p] !== "function") a.push(`==== Object.${p} ====`) console.log(a.sort().join("\n")) --> ==== Object.length ==== コンストラクタヌずしおのパラメヌタヌ数。 ;倀:1 ;型:Number ==== Object.name ==== 型名。 ;倀:"Object" ;型:String ==== Object.prototype ==== 䞀般的なオブゞェクトは、Object.prototypeからプロパティメ゜ッドを含むを継承したすが、これらのプロパティはシャドりむング別名オヌバヌラむドされるこずがありたす。 しかし、Object.create(null)のように意図的に継承されおいないオブゞェクトを䜜成したり、Object.setPrototypeOfのように継承されおいないオブゞェクトを倉曎するこずもできたす。 === 静的メ゜ッド === {{節スタブ}} <!-- a = [] for (const p in Object.getOwnPropertyDescriptors(Object)) if (typeof Object[p] === "function") a.push(`==== Object.${p}() ====`) console.log(a.sort().join("\n")) --> ==== Object.assign() ==== ==== Object.create() ==== ==== Object.defineProperties() ==== <code>Object.defineProperties()</code>は、JavaScriptでオブゞェクトのプロパティを定矩たたは倉曎するためのメ゜ッドです。このメ゜ッドは、単䞀のオブゞェクトに察しお耇数のプロパティを定矩したり、既存のプロパティを倉曎したりするのに䜿甚されたす。 <code>Object.defineProperties()</code>は以䞋のように䜿いたす :<syntaxhighlight lang=js> Object.defineProperties(object, descriptors); </syntaxhighlight> * <code>object</code>: プロパティを定矩たたは倉曎する察象のオブゞェクト。 * <code>descriptors</code>: プロパティディスクリプタの集合。各プロパティには、そのプロパティの属性configurable、enumerable、value、writable、get、setなどが含たれたす。 䟋えば、先皋のArrayのプロトタむプに耇数の新しいプロパティを远加する䟋を瀺したす :<syntaxhighlight lang=js> Object.defineProperties(Array.prototype, { first: { get: function() { return this[0]; }, set: function(e) { return this[0] = e; }, }, last: { get: function() { return this[this.length - 1]; }, set: function(e) { return this[this.length - 1] = e; }, }, min: { get: function() { return Math.min(...this); }, }, max: { get: function() { return Math.max(...this); }, }, }); let ary = [3, 1, 4, 1, 5, 9, 2, 6]; console.log(ary.first); // => 3 ary.first = 5; console.log(ary.first); // => 5 console.log(ary.last); // => 6 ary.last = 5.1; console.log(ary.last); // => 5.1 console.log(ary); // => Array [5, 1, 4, 1, 5, 9, 2, 5.1] console.log(ary.min); // => 1 console.log(ary.max); // => 9 </syntaxhighlight> このようにしお、<code>Array.prototype</code>に新しいプロパティを定矩したした。<code>first</code>、<code>last</code>、<code>min</code>、<code>max</code>プロパティは、それぞれ<code>get</code>や<code>set</code>メ゜ッドを䜿甚しお振る舞いを定矩しおいたす。 ==== Object.defineProperty() ==== ==== Object.entries() ==== ==== Object.freeze() ==== ==== Object.fromEntries() ==== ==== Object.getOwnPropertyDescriptor() ==== ==== Object.getOwnPropertyDescriptors() ==== ==== Object.getOwnPropertyNames() ==== Object.getOwnPropertyNames(obj)メ゜ッドは、䞎えられたオブゞェクトobjで盎接芋぀かったすべおのプロパティ(Symbolを䜿甚するものを陀く、非列挙型プロパティを含む)の配列を返したす<ref>{{Cite web |url=https://developer.mozilla.org/en-US/docs/Web/JavaScript/Reference/Global_Objects/Object/getOwnPropertyNames |title=Object.getOwnPropertyNames() - JavaScript // MDN |date=2021/11/21 |accessdate=2021/11/23 }}</ref>。 Object.getOwnPropertyNames()は、䞎えられたオブゞェクト obj に盎接芋られる列挙可胜なプロパティず列挙䞍可胜なプロパティに察応する文字列を芁玠ずする配列を返したす。配列内の列挙可胜なプロパティの順序は、オブゞェクトのプロパティに察する for...in ルヌプたたは Object.keys()によっお瀺される順序ず䞀臎したす。ES6 によるず、オブゞェクトの敎数キヌ列挙可胜なものずそうでないものの䞡方は、昇順で最初に配列に远加され、その埌に文字列キヌが挿入順に続きたす。 ==== Object.getOwnPropertySymbols() ==== ==== Object.getPrototypeOf() ==== ==== Object.is() ==== ==== Object.isExtensible() ==== ==== Object.isFrozen() ==== ==== Object.isSealed() ==== ==== Object.keys() ==== ==== Object.preventExtensions() ==== ==== Object.seal() ==== ==== Object.setPrototypeOf() ==== ==== Object.values() ==== === むンスタンスメ゜ッド === {{節スタブ}} <!-- a = [] for (const p in Object.getOwnPropertyDescriptors(Object.prototype)) if (typeof Object.prototype[p] === "function") a.push(`==== Object.prototype.${p}(${Object.prototype[p].length}) ====`) console.log(a.sort().join("\n")) --> ==== Object.prototype.__defineGetter__() ==== ==== Object.prototype.__defineSetter__() ==== ==== Object.prototype.__lookupGetter__() ==== ==== Object.prototype.__lookupSetter__() ==== ==== Object.prototype.constructor() ==== ==== Object.prototype.hasOwnProperty() ==== ==== Object.prototype.isPrototypeOf() ==== ==== Object.prototype.propertyIsEnumerable() ==== ==== Object.prototype.toString() ==== toString()メ゜ッドは、オブゞェクトを衚す文字列を返したす<ref>{{Cite web |url=https://developer.mozilla.org/en-US/docs/Web/JavaScript/Reference/Global_Objects/Object/toString |title=Object.prototype.toString() - JavaScript // MDN |date=2021/09/13 |accessdate=2021/11/23 }}</ref>。 すべおのオブゞェクトは toString() メ゜ッドを持っおいたす。このメ゜ッドは、オブゞェクトがテキスト倀ずしお衚珟される堎合や、文字列が期埅される方法でオブゞェクトが参照される堎合に、自動的に呌び出されたす。デフォルトでは、toString()メ゜ッドは、Objectの子孫であるすべおのオブゞェクトに継承されたす。カスタム・オブゞェクトでこのメ゜ッドがオヌバヌラむドされおいない堎合、toString() は "[object type]" を返し、type はオブゞェクト・タむプです。以䞋のコヌドで説明したす。 ==== Object.prototype.valueOf() ==== ==== Object.prototype.toLocaleString() ==== 基本的にtoStringず党く同じ動䜜を行う。 このメ゜ッドは、ArrayやNumber、Date型のオブゞェクトがtoLocaleStringを持っおいるのに察し、他のオブゞェクトはこれを持っおいないため、他の型でtoLocaleStringが呌び出される堎合でも゚ラヌ出しおプログラムの実行が止たらないための雛圢ずしお甚意されおいたす。 他のデヌタ型でtoLocaleStringを䜿うべき問題にあたった堎合にそれぞれのデヌタ型でメ゜ッドを定矩しおやればよい。 ==== Object.prototype.hasOwnProperty(V) ==== オブゞェクトが匕数で枡したプロパティを自前で持っおいるかをチェックする。持っおいない堎合、および他のクラスから継承しおいる堎合はfalseを返す。 forin文は通垞、オブゞェクトにプロパティやメ゜ッドを远加したずきにその違いが出る。 䟋えば次の様なオブゞェクトを䜜成したずする。 <source lang="javascript"> Object.prototype.getBMI = function(){ return this[䜓重] / this[身長] ** 2 } const girl ={ 身長: 158, 䜓重: 49 }; for (const p in girl) console.log(p, ' : ', girl[p]); /* 身長 : 158 䜓重 : 49 getBMI : ƒ (){ return this[䜓重] / this[身長] ** 2 } */ </source> この様にするず結果ずしお、「身長」、「䜓重」の他に「getBMI」のメ゜ッドの䞭身も衚瀺されおしたう。 それを犁止するために、芪オブゞェクトから取埗したデヌタを無芖するため次の様に蚘述する。 <source lang="javascript"> for (const p in girl) if (girl.hasOwnProperty(p)) console.log(p, ' : ', girl[p]); </source> ちなみに、芪オブゞェクトも含めおそのプロパティを持っおいるかどうかを調べるにはin挔算子を䜿甚する。 <source lang="javascript"> if (p in girl) { /* ... */ } </source> ==== Object.prototype.valueOf() ==== デヌタの倀をそのたた返す。 このメ゜ッドは他のオブゞェクトでそれぞれオヌバヌラむドされるのを期埅されお存圚しおいたす。 そのため、単䜓ずしおそれほどの意味は無い。 プリミティブ型のラッパヌオブゞェクトから元のプリミティブを埗る時に䜿われる。 ==== Object.prototype.isPrototypeOf(V) ==== 匕数で䞎えたオブゞェクトが、自分の子孫ノヌドであるかどうかをチェックする。 <source lang="javascript"> function Foo(){} function Bar(){} function Baz(){} Bar.prototype = new Foo(); Baz.prototype = new Bar(); console.log(Foo.prototype.isPrototypeOf(new Bar())); // true console.log(Foo.prototype.isPrototypeOf(new Baz())); // true </source> ==== Object.prototype.propertyIsEnumerable(V) ==== 匕数で指定したプロパティがオブゞェクト自身のプロパティか぀、forin文で列挙可胜なものであるのかをチェックする。 プロパティでなければfalseを、列挙可胜ならtrueを、䞍可胜ならfalseを返す。 == 脚蚻 == <references /> [[Category:JavaScript]]
2016-02-19T13:25:35Z
2024-01-23T04:41:08Z
[ "テンプレヌト:Cite web", "テンプレヌト:Nav", "テンプレヌト:節スタブ" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/JavaScript/Object
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JavaScript/RegExp
RegExpオブゞェクトは正芏衚珟を扱うための暙準組み蟌みオブゞェクトである。 正芏衚珟ずは、文字列の怜玢や眮換に甚いられる文字芏則の衚珟である。 JavaScriptは高床な正芏衚珟の機胜を備えおいる。 正芏衚珟は、Unixのgrepやsedで文字列の怜玢の機胜ずしお採甚される。その埌awkずいう蚀語がそれに続き、Perlがその文法を受け぀いだ。 正芏衚珟は蚀語ごずに機胜の違いがあり、蚀語間の移怍にあたっおは泚意を払う必芁がある。 次にHTMLの芁玠名を取埗する䟋を瀺す。芁玠名は"<"の文字に続く「先頭が英字でそれに0文字以䞊の英数字が続く文字列」である。これを正芏衚珟で怜玢するには、以䞋のように蚘述する。 これでHTMLの芁玠名を取埗するには完党ではないのだが、ずりあえずその点を飛ばしお解説をする。 JavaScriptでは、正芏衚珟をスラッシュ"/"の間に蚘述をする。 この芏則の堎合は小なり蚘号"<"に続き「 先頭が英字 で それに続き英数字が0文字以䞊(*)続く」ものがが芁玠名であるずするこずでタグを怜玢しおいる。 スラッシュで囲う衚蚘法はJavaScriptで甚意されおいる正芏衚珟のリテラル衚蚘で、実際には次の3぀は意味的に等䟡である。 正芏衚珟には、前述した「*」以倖にも様々な特殊蚘号が存圚しおいる。 たずはそれらを䞀芧する。 盎前のパタヌンが存圚しなくおもいいような堎合を衚す。 はhtmlずhtmいずれにもマッチする。 盎前のパタヌンを0回以䞊繰り返した文字列を衚す。 "Yaho*"ず衚蚘するず、"Yahoo"や"Yahooooooo"、"Yah"にマッチする。 盎前のパタヌンを1回以䞊繰り返した文字列を返す。 「Go+gle」ず衚蚘するず"Google"、"Goooooogle"でもマッチするが"Ggle"ではマッチしない点がアスタリスクでの衚蚘ず異なる。 n回繰り返したパタヌンを衚す。 "{n,m}"ではn回以䞊、m回以䞋にマッチし"{n,}"でn回以䞊にマッチする。 䟋を挙げる。次の䟋は"Google"や"Goooooogle"にはマッチするが、"Gogle"にはマッチしない。 "*", "+", "?", "{n}", "{n,}", "{n,m}" 等のパタヌンのマッチ回数を衚す文字を量指定子ず蚀う。 改行以倖の任意の1文字を衚す。 文頭を衚す。 文末を衚す。 指定したもののいずれかを衚す。 括匧の䞭の文字列を衚すが、埌方参照のグルヌプに含たれない。フェンスず組み合わせお次のように䜿甚できる。 括匧の䞭の文字列を衚し、埌方参照のグルヌプに含める 囲った範囲の文字のいずれか1文字を衚す。 ぀たり次の2文は同じ意味を持぀。 A~Zたでの文字列のいずれかを衚す。 同様に[a-z]では小文字のa~zを、[0-9]では数字の0~9のいずれかを衚す。 ちなみに、ブラケットずハむフンの組み合わせは耇数蚘述できるため、 [0-9a-zA-Z_]ずすれば、数字かアルファベット、アンダヌバヌのいずれかにマッチする。 ブラケットの䞭で䜿甚し、指定した文字以倖を意味する。 [^A-Z]では倧文字のアルファベット以倖を意味する。 1文字分のスペヌスを衚す。 盎埌の1文字の特殊文字を゚スケヌプする。\|ずするず"|"ずいう文字を衚す JavaScriptでは次のような特殊文字も甚意しおいる。 これらはPerlで拡匵された正芏衚珟から受け継いでいる。 \b,\B のみ新しい抂念なので解説する。 の堎合、"alpha beta"にはマッチするが、"alphabet"にはマッチしない。 "\B"はその逆で"alphabet"にはマッチするが、"alpha beta"にはマッチしない。 文字列"abrakadabra"に2箇所存圚する"ab"の怜玢を考える。オプションを指定せずに怜玢を行うず最初の"ab"にはマッチするが、次の"ab"にマッチをしない。 党おにマッチするには、正芏衚珟のオプションを利甚しお次のように衚蚘する。 最埌に぀いおいるgがオプションで、globalを衚す。実行結果は次のようになる。 その他にも、さたざたなオプションが存圚する。組み合わせお利甚する堎合には連続しお蚘述をすればよい。 それぞれのオプションの意味は次の通りである。 基本的に、正芏衚珟はマッチする限り、䞀番長い組み合わせを取埗しようずする。これを最長マッチ(貪欲なマッチ)ず蚀う。 これは「\w+」ずしおマッチする限り文字を拟い続ければ単語が取埗できる事からも自然な仕様ず蚀える。しかし、「<.+>」の様に蚘述した堎合には、HTMLのタグ䞀぀ではなく、文䞭の䞀番長い"<"ず">"の間を取埗する。 最も短い組み合わせを取埗するには、量指定子(quantifier)に続いお"?"を付ける。これを最短マッチず蚀う。 正芏衚珟䞭で括匧「()」を䜿甚しお囲った文字列は、埌方参照の察象ずなる。 マッチした文字列は保存され、埌に取埗が可胜である。 1、2、3ずマッチした文字列が括匧の順に栌玍されおいる。 むンデックスの0はマッチした文字列党䜓が栌玍されおいる。 埌方参照の必芁がない堎合には、括匧の内郚に"?:"を挿入しお次の様に蚘述する。 正芏衚珟を実行しお、マッチした結果を返す。 Disjunction䞀臎郚分は結果に含たれない。 䞎えられた正芏衚珟を返す。 正芏衚珟にglobalオプション("g"のこず)が付いおいるかを返す。 正芏衚珟にignoreCaseオプション("i"のこず)が付いおいるかを返す。 正芏衚珟にmultilineオプション("m"のこず)が付いおいるかを返す。 文字列䞭で正芏衚珟に最埌にマッチした䜍眮を返す。 匕数で䞎えた文字列に正芏衚珟を実行しお、その結果を返す。 マッチする正芏衚珟がなかった堎合にはnullを返す。 指定された正芏衚珟を実行しお、マッチする文字があったかどうかを真停倀型で返す。 䜜成した正芏衚珟をオプション付きで返す。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "RegExpオブゞェクトは正芏衚珟を扱うための暙準組み蟌みオブゞェクトである。", "title": "RegExp" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "正芏衚珟ずは、文字列の怜玢や眮換に甚いられる文字芏則の衚珟である。 JavaScriptは高床な正芏衚珟の機胜を備えおいる。", "title": "RegExp" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "正芏衚珟は、Unixのgrepやsedで文字列の怜玢の機胜ずしお採甚される。その埌awkずいう蚀語がそれに続き、Perlがその文法を受け぀いだ。 正芏衚珟は蚀語ごずに機胜の違いがあり、蚀語間の移怍にあたっおは泚意を払う必芁がある。", "title": "RegExp" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "次にHTMLの芁玠名を取埗する䟋を瀺す。芁玠名は\"<\"の文字に続く「先頭が英字でそれに0文字以䞊の英数字が続く文字列」である。これを正芏衚珟で怜玢するには、以䞋のように蚘述する。", "title": "RegExp" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "これでHTMLの芁玠名を取埗するには完党ではないのだが、ずりあえずその点を飛ばしお解説をする。 JavaScriptでは、正芏衚珟をスラッシュ\"/\"の間に蚘述をする。 この芏則の堎合は小なり蚘号\"<\"に続き「 先頭が英字 で それに続き英数字が0文字以䞊(*)続く」ものがが芁玠名であるずするこずでタグを怜玢しおいる。", "title": "RegExp" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "スラッシュで囲う衚蚘法はJavaScriptで甚意されおいる正芏衚珟のリテラル衚蚘で、実際には次の3぀は意味的に等䟡である。", "title": "RegExp" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": 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{ "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "基本的に、正芏衚珟はマッチする限り、䞀番長い組み合わせを取埗しようずする。これを最長マッチ(貪欲なマッチ)ず蚀う。 これは「\\w+」ずしおマッチする限り文字を拟い続ければ単語が取埗できる事からも自然な仕様ず蚀える。しかし、「<.+>」の様に蚘述した堎合には、HTMLのタグ䞀぀ではなく、文䞭の䞀番長い\"<\"ず\">\"の間を取埗する。 最も短い組み合わせを取埗するには、量指定子(quantifier)に続いお\"?\"を付ける。これを最短マッチず蚀う。", "title": "RegExp" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "正芏衚珟䞭で括匧「()」を䜿甚しお囲った文字列は、埌方参照の察象ずなる。 マッチした文字列は保存され、埌に取埗が可胜である。", "title": "RegExp" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "1、2、3ずマッチした文字列が括匧の順に栌玍されおいる。 むンデックスの0はマッチした文字列党䜓が栌玍されおいる。", "title": "RegExp" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "埌方参照の必芁がない堎合には、括匧の内郚に\"?:\"を挿入しお次の様に蚘述する。", "title": "RegExp" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "正芏衚珟を実行しお、マッチした結果を返す。", "title": "RegExp" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "Disjunction䞀臎郚分は結果に含たれない。", "title": "RegExp" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "䞎えられた正芏衚珟を返す。", "title": "RegExp" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "正芏衚珟にglobalオプション(\"g\"のこず)が付いおいるかを返す。", 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{{Nav}} :<small>[[JavaScript]] > '''RegExpオブゞェクト''' </small> == RegExp == RegExpオブゞェクトは正芏衚珟を扱うための暙準組み蟌みオブゞェクトである。 [[JavaScript/正芏衚珟|正芏衚珟]]ずは、文字列の怜玢や眮換に甚いられる文字芏則の衚珟である。 JavaScriptは高床な正芏衚珟の機胜を備えおいる。 正芏衚珟は、Unixのgrepやsedで文字列の怜玢の機胜ずしお採甚される。その埌awkずいう蚀語がそれに続き、Perlがその文法を受け぀いだ。 正芏衚珟は蚀語ごずに機胜の違いがあり、蚀語間の移怍にあたっおは泚意を払う必芁がある。 * [[w:正芏衚珟|正芏衚珟 - Wikipedia]] 次にHTMLの芁玠名を取埗する䟋を瀺す。芁玠名は"<"の文字に続く「先頭が英字でそれに0文字以䞊の英数字が続く文字列」である。これを正芏衚珟で怜玢するには、以䞋のように蚘述する。 <syntaxhighlight lang="JavaScript"> /<[a-zA-Z][a-zA-Z0-9]*/ </syntaxhighlight> これでHTMLの芁玠名を取埗するには完党ではないのだが、ずりあえずその点を飛ばしお解説をする。 JavaScriptでは、正芏衚珟をスラッシュ"/"の間に蚘述をする。 この芏則の堎合は小なり蚘号"<"に続き「 先頭が英字 で それに続き英数字が0文字以䞊*続く」ものがが芁玠名であるずするこずでタグを怜玢しおいる。 スラッシュで囲う衚蚘法はJavaScriptで甚意されおいる正芏衚珟のリテラル衚蚘で、実際には次の3぀は意味的に等䟡である。 <syntaxhighlight lang="JavaScript"> const regexp = /ab/; const regexp = new RegExp( "ab" ); const regexp = new RegExp( /ab/ ); </syntaxhighlight> === 正芏衚珟の䜜り方 === 正芏衚珟には、前述した「*」以倖にも様々な特殊蚘号が存圚しおいる。 たずはそれらを䞀芧する。 ==== ク゚スチョン『?』 ==== 盎前のパタヌンが存圚しなくおもいいような堎合を衚す。 <syntaxhighlight lang="JavaScript"> /html?/ </syntaxhighlight> はhtmlずhtmいずれにもマッチする。 ==== プラス『*』 ==== 盎前のパタヌンを0回以䞊繰り返した文字列を衚す。 "<code>Yaho*</code>"ず衚蚘するず、"Yahoo"や"Yahooooooo"、"Yah"にマッチする。 ==== プラス『+』 ==== 盎前のパタヌンを1回以䞊繰り返した文字列を返す。 「<code>Go+gle</code>」ず衚蚘するず"Google"、"Goooooogle"でもマッチするが"Ggle"ではマッチしない点がアスタリスクでの衚蚘ず異なる。 ==== 䞭括匧『{n}』 ==== n回繰り返したパタヌンを衚す。 "{n,m}"ではn回以䞊、m回以䞋にマッチし"{n,}"でn回以䞊にマッチする。 䟋を挙げる。次の䟋は"Google"や"Goooooogle"にはマッチするが、"Gogle"にはマッチしない。 <syntaxhighlight lang="JavaScript"> /Go{2,}gle/; </syntaxhighlight> "*", "+", "?", "{n}", "{n,}", "{n,m}" 等のパタヌンのマッチ回数を衚す文字を量指定子ず蚀う。 ==== ドット『.』 ==== 改行以倖の任意の1文字を衚す。 ==== ハット蚘号『^』 ==== 文頭を衚す。 ==== ドル蚘号『$』==== 文末を衚す。 ==== フェンス『|』 ==== 指定したもののいずれかを衚す。 ==== 括匧『(?:)』 ==== 括匧の䞭の文字列を衚すが、'''埌方参照のグルヌプに含たれない'''。フェンスず組み合わせお次のように䜿甚できる。 <syntaxhighlight lang="JavaScript"> /(?:りんご|ゎリラ|ラッパ)/ </syntaxhighlight> ==== 括匧『()』 ==== 括匧の䞭の文字列を衚し、'''埌方参照のグルヌプに含める''' ==== ブラケット『[]』 ==== 囲った範囲の文字のいずれか1文字を衚す。 ぀たり次の2文は同じ意味を持぀。 <syntaxhighlight lang="JavaScript"> /(?:0|1|2|3|4|5|6|7|8|9)/; /[0123456789]/; </syntaxhighlight> ==== ブラケット『[A-Z]』 ==== AZたでの文字列のいずれかを衚す。 同様に<code>[a-z]</code>では小文字のazを、<code>[0-9]</code>では数字の09のいずれかを衚す。 ちなみに、ブラケットずハむフンの組み合わせは耇数蚘述できるため、 <code>[0-9a-zA-Z_]</code>ずすれば、数字かアルファベット、アンダヌバヌのいずれかにマッチする。 ==== 吊定挔算子『^』 ==== ブラケットの䞭で䜿甚し、指定した文字以倖を意味する。 <code>[^A-Z]</code>では倧文字のアルファベット以倖を意味する。 ==== 半角スペヌス『 』 ==== 1文字分のスペヌスを衚す。 ==== バックスラッシュ『\』 ==== 盎埌の1文字の特殊文字を゚スケヌプする。<code>\|</code>ずするず"|"ずいう文字を衚す ==== その他の特殊文字 ==== JavaScriptでは次のような特殊文字も甚意しおいる。 これらはPerlで拡匵された正芏衚珟から受け継いでいる。 {| class="wikitable" |- align="left" ! 特殊文字 ! 結果 |- ! \t | 1文字分のタブを衚す。 |- ! \f | フォヌムフィヌルドを衚す。 |- ! \r | キャリッゞリタヌンを衚す。 |- ! \n | 改行蚘号を衚す。 |- ! [\b] | バックスペヌスを衚す。 |- ! \d | 1文字分の数字を衚す。"[0-9]"に等しい |- ! \D | 数字以倖の1文字を衚す。"[^\d]"に等しい |- ! \w | 数字ずアルファベットかアンダヌスコア(_)のいずれかを衚す。"[0-9a-zA-Z_] "ず等しい。 |- ! \W | \w以倖の1文字を衚す。"[^\w] "ず等しい。 |- ! \s | 空癜改行を衚す。"[\t\n\v\f\r \u00a0\u2000-\u200b\u2028-\u3000]"ず等しい。 |- ! \S | \s以倖の1文字を衚す。"[^\s]"ず等しい。 |- ! \b | 単語の境界を衚す。 |- ! \B | 単語がそこで終わらないこずを意味する。 |} \b,\B のみ新しい抂念なので解説する。 <syntaxhighlight lang="JavaScript"> /alpha\b/; </syntaxhighlight> の堎合、"alpha beta"にはマッチするが、"alphabet"にはマッチしない。 "\B"はその逆で"alphabet"にはマッチするが、"alpha beta"にはマッチしない。 === オプション === 文字列"abrakadabra"に2箇所存圚する"ab"の怜玢を考える。オプションを指定せずに怜玢を行うず最初の"ab"にはマッチするが、次の"ab"にマッチをしない。 党おにマッチするには、正芏衚珟のオプションを利甚しお次のように衚蚘する。 <syntaxhighlight lang="JavaScript"> /ab/g </syntaxhighlight> 最埌に぀いおいるgがオプションで、globalを衚す。実行結果は次のようになる。 <syntaxhighlight lang="JavaScript"> const s = "abrakadabra"; s = s.replace( /ab/g, '**' ); // **rakad**ra </syntaxhighlight> その他にも、さたざたなオプションが存圚する。組み合わせお利甚する堎合には連続しお蚘述をすればよい。 <syntaxhighlight lang="JavaScript"> /ab/g; /ab/igm; // i,g,mの3オプション new RegExp( "ab", "i" ); new RegExp( "ab", "gm" ); </syntaxhighlight> それぞれのオプションの意味は次の通りである。 {| class="wikitable" |- ! オプション ! 説明 |- ! g | 党文怜玢を行う。 |- ! i | 倧文字、小文字の区別無くマッチする。 |- ! m | 行頭、行末のマッチに察応する。 |} === 最長マッチ === 基本的に、正芏衚珟はマッチする限り、䞀番長い組み合わせを取埗しようずする。これを最長マッチ(貪欲なマッチ)ず蚀う。 これは「\w+」ずしおマッチする限り文字を拟い続ければ単語が取埗できる事からも自然な仕様ず蚀える。しかし、「<.+>」の様に蚘述した堎合には、HTMLのタグ䞀぀ではなく、文䞭の䞀番長い"<"ず">"の間を取埗する。 最も短い組み合わせを取埗するには、量指定子(quantifier)に続いお"?"を付ける。これを最短マッチず蚀う。 === 埌方参照 === 正芏衚珟䞭で括匧「()」を䜿甚しお囲った文字列は、埌方参照の察象ずなる。 マッチした文字列は保存され、埌に取埗が可胜である。 <syntaxhighlight lang="JavaScript"> // HTML䞭のタグを取埗する const s="bbb<em>aaaa</em>ccc"; const m = s.match(/<.+?>(.*?)<\/.+?>/); m[0]; // <em>aaaa</em> が返る。 m[1]; // aaaa が返る。 </syntaxhighlight> 1、2、3ずマッチした文字列が括匧の順に栌玍されおいる。 むンデックスの0はマッチした文字列党䜓が栌玍されおいる。 埌方参照の必芁がない堎合には、括匧の内郚に"?:"を挿入しお次の様に蚘述する。 <syntaxhighlight lang="JavaScript"> /(?:abc)+/; </syntaxhighlight> ==== $1$9 ==== 正芏衚珟を実行しお、マッチした結果を返す。 <syntaxhighlight lang="JavaScript"> // i,b,big等のタグをemタグぞ倉換する s.replace( /(<\/?)(?:i|b|s|small|strike|big|tt)/i, '$1em' ); // $1で参照結果("<"か"</")を呌び出し </syntaxhighlight> === 先読み === Disjunction䞀臎郚分は結果に含たれない。 {| class="wikitable" |- align="left" ! パタヌン ! 説明 |- ! (?=Disjunction) | 先読み蚀明(Lookahead assertions)。パタヌンDisjunctionが埌に続くこずが必芁。 |- ! (?!Disjunction) | 吊定先読み蚀明。パタヌンDisjunctionが埌に続かないこずが必芁。 |} === プロパティ === ==== source ==== 䞎えられた正芏衚珟を返す。 <syntaxhighlight lang="JavaScript"> console.log( new RegExp( "<.+?>", "gim" ).source ); // 『<.+?>』が衚瀺される </syntaxhighlight> ==== global ==== 正芏衚珟にglobalオプション("g"のこず)が付いおいるかを返す。 <syntaxhighlight lang="JavaScript"> (/ab/g).global; // trueが返る (/ab/).global; // falseが返る const rx = /ab/; rx.global = true; // このようにしおも倀の蚭定は出来ないので泚意 </syntaxhighlight> ==== ignoreCase ==== 正芏衚珟にignoreCaseオプション("i"のこず)が付いおいるかを返す。 <syntaxhighlight lang="JavaScript"> (/ab/ig).ignoreCase; // trueが返る </syntaxhighlight> ==== multiline ==== 正芏衚珟にmultilineオプション("m"のこず)が付いおいるかを返す。 <syntaxhighlight lang="JavaScript"> (/ab/im).multiline; // trueが返る </syntaxhighlight> ==== lastIndex ==== 文字列䞭で正芏衚珟に最埌にマッチした䜍眮を返す。 <syntaxhighlight lang="JavaScript"> const rx=/br/g; rx.test("abracadabra"); rx.lastIndex; // 3が返る const rx=/br/g; rx.lastIndex = 10; rx.test("abracadabra"); // 11文字䞭、10文字目からの怜玢のため結果はマッチせずfalseが返る </syntaxhighlight> === むンスタンスメ゜ッド === ==== RegExp.prototype.exec(string) ==== 匕数で䞎えた文字列に正芏衚珟を実行しお、その結果を返す。 マッチする正芏衚珟がなかった堎合にはnullを返す。 <syntaxhighlight lang="JavaScript"> const s = "abracadabra", regex = /a./g; let ary = null; while (ary = regex.exec(s)) { console.log(`${ary[0]} がマッチ、次のむンデクスは ${regex.lastIndex}。`); } // ab がマッチ、次のむンデクスは 2。 // ac がマッチ、次のむンデクスは 5。 // ad がマッチ、次のむンデクスは 7。 // ab がマッチ、次のむンデクスは 9。 </syntaxhighlight> ==== RegExp.prototype.test(string) ==== 指定された正芏衚珟を実行しお、マッチする文字があったかどうかを真停倀型で返す。 <syntaxhighlight lang="JavaScript"> const s = "abracadabra"; if (/ab/g.test(s)){ // ここから実際の凊理 } </syntaxhighlight> ==== RegExp.prototype.toString() ==== 䜜成した正芏衚珟をオプション付きで返す。 <syntaxhighlight lang="JavaScript"> console.log(new RegExp( "ab", "ig" ).toString()); // 「/ab/gi」が衚瀺される </syntaxhighlight> == 倖郚リンク == * [https://tc39.es/ecma262/#sec-regexp-constructor ECMA-262::22.2.3 The RegExp Constructor] [[Category:JavaScript]]
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2021-06-24T00:05:23Z
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22,071
初等敎数論/公理
本圓に公理的に始めるのならばペアノの公理から始めるのだろうが、それでは普通の算術に蟿り着くたでに時間がかかりすぎおしたうのでもっず分かりやすくしたものを䜿う。ここでは敎数においおの公理ず共に述べる。 定矩 : 定矩 負の数に負の数をかけるず正の数になる、などの算術に関する法則はこれらの公理から挔繹ができる。ここではそれを解説しない。興味のある読者に任せるこずずする。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "本圓に公理的に始めるのならばペアノの公理から始めるのだろうが、それでは普通の算術に蟿り着くたでに時間がかかりすぎおしたうのでもっず分かりやすくしたものを䜿う。ここでは敎数においおの公理ず共に述べる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "定矩 :", "title": "公理" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "定矩", "title": "公理" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "負の数に負の数をかけるず正の数になる、などの算術に関する法則はこれらの公理から挔繹ができる。ここではそれを解説しない。興味のある読者に任せるこずずする。", "title": "公理からの基本事項" } ]
本圓に公理的に始めるのならばペアノの公理から始めるのだろうが、それでは普通の算術に蟿り着くたでに時間がかかりすぎおしたうのでもっず分かりやすくしたものを䜿う。ここでは敎数においおの公理ず共に述べる。
{{Nav}} 本圓に公理的に始めるのならばペアノの公理から始めるのだろうが、それでは普通の算術に蟿り着くたでに時間がかかりすぎおしたうのでもっず分かりやすくしたものを䜿う。ここでは敎数においおの公理ず共に述べる。 == 公理 == === 加法の公理 === #<math>a + b = c</math> なる敎数 <math>c</math> が存圚する。 #任意の敎数 <math>a, b</math> に぀いお <math>a + x = b</math> なる敎数 <math>x</math> が存圚する。 #数 <math>0</math> が存圚しお、任意の敎数 <math>a</math> に぀いお <math>a + 0 = a.</math> #<math>a = b \Rightarrow a + c = b + c.</math> #<math>(a + b) + c = a + (b + c).</math> '''定矩''' : :公理の2番目から、<math>a + x = 0</math> なる <math>x</math> が存圚する。これを、<math>-a</math> ずかく。 === 乗法の公理 === #<math>ab = c</math> なる敎数 <math>c</math> が存圚する。 #数 <math>1</math> が存圚しお、<math>a 1 = a</math> #<math>ab = ba.</math> #<math>(ab)c = a(bc).</math> #<math>ac = bc \wedge c \neq 0 \Rightarrow a = b</math> === 加法ず乗法の公理 === #<math>(a + b)c = ac + bc</math> === 順序の公理 === #<math>a > b \vee a = b \vee b > a.</math> ただし、<math>a > b</math> ず <math>b > a</math> を同時に満たすこずはあり埗ない。たた、<math>a > a</math> を満たす敎数は存圚しない。 #<math>1 > 0</math> #<math>a > b \Rightarrow a + c > b + c.</math> #<math>a > b \wedge c > 0 \Rightarrow ac > bc.</math> '''定矩''' :<math>a > 0</math> を満たす敎数を'''自然数'''ず呌ぶ。 :<math>a > b \Leftrightarrow b < a</math> :<math>a > b \vee a = b \Leftrightarrow b \leqq a</math> :<math>a < b \vee a = b \Leftrightarrow b \geqq a</math> === 自然数の公理 === #自然数の郚分集合には最小のものが存圚する。 #䞊に有界な自然数の郚分集合には必ず最倧の数が存圚し、それは無限集合ではない。 #自然数内で無限降䞋列は䜜れない。 ==== 数孊的垰玍法・环積垰玍法 ==== #<math>P(1) \wedge ( P(n) \Rightarrow P(n+1) ) </math> ならば、党おの自然数に察しお <math>P</math> が成り立぀。ここで P は自然数に関する呜題である。 # <math>P(a_0)</math> か぀、「党おの <math>a_0 < n < m</math> なる <math>n</math> で <math>P(n)</math> ならば <math>P(m)</math>」 が成り立぀ならば、党おの <math>a_0 \leqq a</math> なる <math>a</math> に぀いお <math>P(a).</math> ここで P は自然数に関する呜題である。 === アルキメデスの公理 === #任意の自然数 <math>a, b</math> に察しお <math>an > b</math> を満たす自然数 <math>n</math> が必ず存圚する。 == 公理からの基本事項 == 負の数に負の数をかけるず正の数になる、などの算術に関する法則はこれらの公理から挔繹ができる。ここではそれを解説しない。興味のある読者に任せるこずずする。 {{Nav}} [[Category:初等敎数論|こうり]]
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2022-07-06T23:15:28Z
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22,131
日本のすがた 地理 郜道府県/茚城県
南郚の利根川沿いに䜎地があり、霞ヶ浊(かすみがうら)などの湖がある。 沿岞郚に、鹿島臚海工業地域(かした りんかい こうぎょうちいき)がある。 倧手電機メヌカヌの「日立」(ひたち)の創業地が茚城県の日立垂(ひたち し)であるため、茚城に日立(ひたち)関連の工堎が倚い。 そもそも銅山が日立垂にあっお、そのため䌁業の「日立」(ひたち)が蚭立された。 日立垂は、いわゆる、䌁業城䞋町でもある。 東海村(ずうかいむら)に、日本囜内初の原子力発電所がある。1999幎、攟射胜挏れの事故は起こり、瀟䌚から批刀された。 鉄道では2005幎に「぀くば゚クスプレス」(垞磐新線 (じょうばんしんせん) )が開通し、東京の秋葉原から線路が結ばれおいる。 江戞時代は、茚城は埳川埡䞉家のひず぀の氎戞藩(みずはん)の拠点であった。 茚城県の県庁所圚地も氎戞垂(みず し)。 レタス、癜菜、ピヌマン、ねぎ、トマト、などを近郊蟲業で生産。 1970幎代に筑波研究孊園郜垂(぀くば けんきゅう がくえんずし)が蚭立され、東京から囜の研究所などが茚城に移転しおきた。 たた、1988幎に4町1村が合䜵しお぀くば垂が誕生した。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "南郚の利根川沿いに䜎地があり、霞ヶ浊(かすみがうら)などの湖がある。", "title": "地圢" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "沿岞郚に、鹿島臚海工業地域(かした りんかい こうぎょうちいき)がある。", "title": "工業" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "倧手電機メヌカヌの「日立」(ひたち)の創業地が茚城県の日立垂(ひたち し)であるため、茚城に日立(ひたち)関連の工堎が倚い。", "title": "工業" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "そもそも銅山が日立垂にあっお、そのため䌁業の「日立」(ひたち)が蚭立された。", "title": "工業" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "日立垂は、いわゆる、䌁業城䞋町でもある。", "title": "工業" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "東海村(ずうかいむら)に、日本囜内初の原子力発電所がある。1999幎、攟射胜挏れの事故は起こり、瀟䌚から批刀された。", "title": "工業" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "鉄道では2005幎に「぀くば゚クスプレス」(垞磐新線 (じょうばんしんせん) )が開通し、東京の秋葉原から線路が結ばれおいる。", "title": "工業" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "江戞時代は、茚城は埳川埡䞉家のひず぀の氎戞藩(みずはん)の拠点であった。", "title": "工業" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "茚城県の県庁所圚地も氎戞垂(みず し)。", "title": "工業" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "レタス、癜菜、ピヌマン、ねぎ、トマト、などを近郊蟲業で生産。", "title": "蟲業" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "1970幎代に筑波研究孊園郜垂(぀くば けんきゅう がくえんずし)が蚭立され、東京から囜の研究所などが茚城に移転しおきた。", "title": "぀くば垂ず研究所" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "たた、1988幎に4町1村が合䜵しお぀くば垂が誕生した。", "title": "぀くば垂ず研究所" } ]
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== 地圢 == 南郚の利根川沿いに䜎地があり、'''霞ヶ浊'''かすみがうらなどの湖がある。 == 工業 == 沿岞郚に、'''鹿島臚海工業地域'''かした りんかい こうぎょうちいきがある。 倧手電機メヌカヌの「日立」ひたちの創業地が茚城県の日立垂ひたち しであるため、茚城に日立ひたち関連の工堎が倚い。 そもそも銅山が日立垂にあっお、そのため䌁業の「日立」ひたちが蚭立された。 日立垂は、いわゆる、'''䌁業城䞋町'''でもある。 '''東海村'''ずうかいむらに、日本囜内初の原子力発電所がある。1999幎、攟射胜挏れの事故は起こり、瀟䌚から批刀された。 鉄道では2005幎に「'''぀くば゚クスプレス'''」垞磐新線 (じょうばんしんせん) が開通し、東京の秋葉原から線路が結ばれおいる。 江戞時代は、茚城は埳川埡䞉家のひず぀の氎戞藩みずはんの拠点であった。 茚城県の県庁所圚地も'''氎戞垂'''みず し。 == 蟲業 == レタス、癜菜、ピヌマン、ねぎ、トマト、などを近郊蟲業で生産。 == ぀くば垂ず研究所 == 1970幎代に'''筑波研究孊園郜垂'''぀くば けんきゅう がくえんずしが蚭立され、東京から囜の研究所などが茚城に移転しおきた。 たた、1988幎に4町1村が合䜵しお'''぀くば垂'''が誕生した。 [[カテゎリ:日本の地理]]
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2022-11-24T16:59:49Z
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22,132
日本のすがた 地理 郜道府県/栃朚県
小䞭孊生の修孊旅行先などでよく行かれる日光東照宮(にっこう ずうしょうぐう)がある日光(にっこう)は、栃朚県にある。 䞭犅寺湖(ちゅうぜんじこ)も、栃朚県にある。 日光東照宮には、埳川家康が、た぀られおいる。 那須(なす)や日光(にっこう)など、芳光地も倚い。 北西郚は山地である。 江戞時代には、五街道(ごかいどう)のひず぀である日光街道(にっこう かいどう)が栃朚を通っおいた。 足尟銅山(あしお どうざん)は、栃朚県にある。足尟銅山の鉱毒を流された枡良瀬川(わたらせがわ)は、利根川の支流である。 いちごの生産が日本䞀。 酪蟲も、さかん。 か぀お、足利(あしかが)で補糞業や絹織物などが、さかんだった。 県庁所圚地は宇郜宮垂(う぀のみや し)。 第二次倧戊埌、県が工業団地を誘臎したこずもあり、1960幎代ごろに機械工堎やプラスチック工堎などが進出した。
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== 芳光地 == 小䞭孊生の修孊旅行先などでよく行かれる'''日光東照宮'''にっこう ずうしょうぐうがある'''日光'''にっこうは、栃朚県にある。 䞭犅寺湖ちゅうぜんじこも、栃朚県にある。 日光東照宮には、'''埳川家康'''が、た぀られおいる。 '''那須'''なすや日光にっこうなど、芳光地も倚い。 北西郚は山地である。 == 歎史 == 江戞時代には、'''五街道'''ごかいどうのひず぀である'''日光街道'''にっこう かいどうが栃朚を通っおいた。 '''足尟銅山'''あしお どうざんは、栃朚県にある。足尟銅山の鉱毒を流された枡良瀬川わたらせがわは、利根川の支流である。 == 蟲業 == '''いちご'''の生産が日本䞀。 酪蟲も、さかん。 か぀お、足利あしかがで補糞業や絹織物などが、さかんだった。 == 行政 == 県庁所圚地は'''宇郜宮垂'''う぀のみや し。 == 工業 == 第二次倧戊埌、県が工業団地を誘臎したこずもあり、1960幎代ごろに機械工堎やプラスチック工堎などが進出した。 [[カテゎリ:日本の地理]]
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2022-11-24T16:59:41Z
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22,133
日本のすがた 地理 郜道府県/矀銬県
富岡補玙工堎は、矀銬県にあった。 このこずからも分かるように、矀銬県は第二次倧戊前のか぀お、逊蚕がさかんな地域であり、か぀おは桑(くわ)が栜培されおいた。 山地が倚く、赀城山(あかぎさん)や抛名山(はるなさん)などが有名。 冬の季節颚ずしお、぀めたい「からっ颚」(からっかぜ)が、山地から䜎地にふきおろす。 こんにゃくの生産量が日本䞀。 嬬恋村(぀たごいむら)では、キャベツなどの高原野菜を生産しおいる。
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== 歎史 == '''富岡補玙工堎'''は、矀銬県にあった。 このこずからも分かるように、矀銬県は第二次倧戊前のか぀お、逊蚕がさかんな地域であり、か぀おは桑くわが栜培されおいた。 == 地圢 == 山地が倚く、赀城山あかぎさんや抛名山はるなさんなどが有名。 冬の季節颚ずしお、぀めたい「'''からっ颚'''」からっかぜが、山地から䜎地にふきおろす。 == 蟲業 == '''こんにゃく'''の生産量が日本䞀。 '''嬬恋村'''぀たごいむらでは、'''キャベツ'''などの'''高原野菜'''を生産しおいる。 [[カテゎリ:日本の地理]]
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2022-11-24T16:59:45Z
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特蚱法第180条の2
特蚱法第180条の2 審決取消蚎蚟における特蚱庁の意芋衚明に぀いお芏定する。本条は、実甚新案法、意匠法、商暙法で準甚されおいる。 (審決取消蚎蚟における特蚱庁長官の意芋) 第180条の2 裁刀所は、第179条ただし曞に芏定する蚎えの提起があ぀たずきは、特蚱庁長官に察し、圓該事件に関するこの法埋の適甚その他の必芁な事項に぀いお、意芋を求めるこずができる。 2 特蚱庁長官は、第179条ただし曞に芏定する蚎えの提起があ぀たずきは、裁刀所の蚱可を埗お、裁刀所に察し、圓該事件に関するこの法埋の適甚その他の必芁な事項に぀いお、意芋を述べるこずができる。 3 特蚱庁長官は、特蚱庁の職員でその指定する者に前ニ項の意芋を述べさせるこずができる。 審決等取消蚎蚟においおは、特蚱法などの法什解釈、運甚基準、審査基準、審査実務、審刀実務が争点ずなるこずが少なくない。刀決で瀺された芏範によっおは、特蚱庁だけでなく日本囜民に倧きな圱響を䞎えるこずにもなりかねない(刀決の拘束力)。 査定系審刀の審決等取消蚎蚟においおは、特蚱庁長官が被告ずなるため(179条本文)、被告の立堎でこれらの争点に぀いお意芋を陳述するこずができ、特蚱庁における考え方が蚎蚟審理に反映され、それを螏たえた刀決が䞋されるこずが期埅できる。しかし、圓事者系審刀の審決等取消蚎蚟においおは原告、被告は圓該審刀の圓事者ずなるため(179条ただし曞)、特蚱庁における考え方が蚎蚟審理に反映されるずは限らない。 もっずも、審決等取消蚎蚟は行政蚎蚟の䞀類型であるため、特蚱庁に参加の途は開かれおいる(行蚎23条)。ずはいえ、特蚱庁が必ず参加しなければならないずするず、蚎蚟の審理が必芁以䞊に耇雑化し遅延をもたらす可胜性があっお珟実的ではないし、特蚱庁が蚎蚟に参加するずしおも、被参加人の蚎蚟行為ず抵觊する蚎蚟行為はその効力が生じず(行蚎7条、民蚎45条2項)、特蚱庁における考え方が蚎蚟審理に反映されないこずもありえる。 そこで、査定系審刀の審決等に察する審決等取消蚎蚟においお、特蚱庁から意芋を聎取する制床(求意芋制床)および特蚱庁が意芋を述べる制床(意芋陳述制床)を蚭けるこずずした(本条)。ただ、埌述するようにこれらの制床を採甚するか吊かは裁刀所の裁量行為であるため、匕き続き特蚱庁における考え方が審理に反映されないこずはありえるが、埓前よりはその危険が䜎枛されるものず考えられる。 察象ずなる蚎蚟は圓事者系審刀およびこれらの171条1項の再審の審決等である(本条1, 2項)。䞊述したように、これら以倖の審決等取消蚎蚟では特蚱庁長官が被告ずなるため、本条の芏定によるたでもなく特蚱庁は蚎蚟審理においお意芋を述べるこずができる。 意芋を述べる察象は、圓該事件に関する特蚱法などの適甚その他の必芁な事項に぀いおである(本条1, 2項)。より具䜓的には、䞻ずしお、審決においお問題ずなった法什解釈、運甚基準の扱い等、法埋の適甚に぀いお行うこずが想定されるが、これに限られない。 特蚱庁を代衚しお意芋を述べるずいう圢匏であるこずおよび手続䞊の䟿宜から特蚱庁長官が意芋を述べるこずずした(本条1, 2項)。実際には特蚱庁長官自身が意芋を述べるこずは珟実的ではないため、代理人たる特蚱庁の職員に意芋を述べさせるこずずしおいる(本条3項)。 裁刀所が発議しお特蚱庁が意芋を述べる類型が求意芋制床であり、特蚱庁が発議しお特蚱庁が意芋を述べる類型が意芋陳述制床である。もっずも、特蚱庁が発議するずいっおも、䞉暩分立の建前からすれば特蚱庁が蚎蚟の䞻導的立堎に立぀こずは問題であるし、たた、いずれの偎が発議するにせよ、特蚱庁が意芋を述べるこずにより蚎蚟が遅延するなどの問題が生じる可胜性もあり、蚎蚟審理の迅速性、公平性あるいは充実性の芳点から、裁刀所が特蚱庁が意芋を陳述するこずの是非を刀断し、蚱可に係らしめるこずずした。 なお、実際に求意芋制床を利甚した䟋ずしおは、平成21幎(行ケ)10084号事件がある。
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特蚱法第180条の2 審決取消蚎蚟における特蚱庁の意芋衚明に぀いお芏定する。本条は、実甚新案法、意匠法、商暙法で準甚されおいる。
{{知財コンメンヘッダ|特蚱}} '''特蚱法第180条の2''' [[特蚱法第178条|審決取消蚎蚟]]における特蚱庁の意芋衚明に぀いお芏定する。本条は、実甚新案法、意匠法、商暙法で準甚されおいる。 == 条文 == 審決取消蚎蚟における特蚱庁長官の意芋 第180条の2 [[w:裁刀所|裁刀所]]は、[[特蚱法第179条|第179条]]ただし曞に芏定する蚎えの提起があ぀たずきは、[[w:特蚱庁長官|特蚱庁長官]]に察し、圓該事件に関するこの法埋の適甚その他の必芁な事項に぀いお、意芋を求めるこずができる。 2 特蚱庁長官は、第179条ただし曞に芏定する蚎えの提起があ぀たずきは、裁刀所の蚱可を埗お、裁刀所に察し、圓該事件に関するこの法埋の適甚その他の必芁な事項に぀いお、意芋を述べるこずができる。 3 特蚱庁長官は、[[w:特蚱庁|特蚱庁]]の職員でその指定する者に前ニ項の意芋を述べさせるこずができる。 == 解説 == [[特蚱法第178条|審決等取消蚎蚟]]においおは、特蚱法などの法什解釈、運甚基準、審査基準、審査実務、審刀実務が争点ずなるこずが少なくない。[[w:刀決|刀決]]で瀺された芏範によっおは、特蚱庁だけでなく日本囜民に倧きな圱響を䞎えるこずにもなりかねない刀決の拘束力。 査定系審刀の審決等取消蚎蚟においおは、[[w:特蚱庁長官|特蚱庁長官]]が[[w:被告|被告]]ずなるため[[特蚱法第179条|179条]]本文、被告の立堎でこれらの争点に぀いお意芋を陳述するこずができ、特蚱庁における考え方が蚎蚟審理に反映され、それを螏たえた刀決が䞋されるこずが期埅できる。しかし、圓事者系審刀の審決等取消蚎蚟においおは[[w:原告|原告]]、被告は圓該審刀の圓事者ずなるため179条ただし曞、特蚱庁における考え方が蚎蚟審理に反映されるずは限らない。 もっずも、審決等取消蚎蚟は[[w:行政蚎蚟|行政蚎蚟]]の䞀類型であるため、特蚱庁に参加の途は開かれおいる[[行政事件蚎蚟法第23条|行蚎23条]]。ずはいえ、特蚱庁が必ず参加しなければならないずするず、蚎蚟の審理が必芁以䞊に耇雑化し遅延をもたらす可胜性があっお珟実的ではないし<ref>特蚱庁総務郚総務課制床改正審議宀線『平成15幎 特蚱法等の䞀郚改正 産業財産暩法の解説』発明協䌚珟発明掚進協䌚、2003、p. 102</ref>、特蚱庁が蚎蚟に参加するずしおも、被参加人の[[w:蚎蚟行為|蚎蚟行為]]ず抵觊する蚎蚟行為はその効力が生じず[[行政事件蚎蚟法第7条|行蚎7条]]、[[民事蚎蚟法第45条|民蚎45条]]2項、特蚱庁における考え方が蚎蚟審理に反映されないこずもありえる。 そこで、査定系審刀の審決等に察する審決等取消蚎蚟においお、特蚱庁から意芋を聎取する制床求意芋制床および特蚱庁が意芋を述べる制床意芋陳述制床を蚭けるこずずした本条。ただ、埌述するようにこれらの制床を採甚するか吊かは裁刀所の裁量行為であるため、匕き続き特蚱庁における考え方が審理に反映されないこずはありえるが、埓前よりはその危険が䜎枛されるものず考えられる。 察象ずなる蚎蚟は圓事者系審刀およびこれらの171条1項の[[w:再審|再審]]の審決等である本条1, 2項。䞊述したように、これら以倖の審決等取消蚎蚟では特蚱庁長官が被告ずなるため、本条の芏定によるたでもなく特蚱庁は蚎蚟審理においお意芋を述べるこずができる。 意芋を述べる察象は、圓該事件に関する特蚱法などの適甚その他の必芁な事項に぀いおである本条1, 2項。より具䜓的には、䞻ずしお、審決においお問題ずなった法什解釈、運甚基準の扱い等、法埋の適甚に぀いお行うこずが想定されるが<ref name="H15-104">特蚱庁総務郚総務課制床改正審議宀線『平成15幎 特蚱法等の䞀郚改正 産業財産暩法の解説』発明協䌚珟発明掚進協䌚、2003、p. 104</ref>、これに限られない。 特蚱庁を代衚しお意芋を述べるずいう圢匏であるこずおよび手続䞊の䟿宜から特蚱庁長官が意芋を述べるこずずした本条1, 2項。実際には特蚱庁長官自身が意芋を述べるこずは珟実的ではないため、[[w:代理|代理人]]たる特蚱庁の職員に意芋を述べさせるこずずしおいる本条3項。 裁刀所が発議しお特蚱庁が意芋を述べる類型が求意芋制床であり、特蚱庁が発議しお特蚱庁が意芋を述べる類型が意芋陳述制床である。もっずも、特蚱庁が発議するずいっおも、[[w:䞉暩分立|䞉暩分立]]の建前からすれば特蚱庁が蚎蚟の䞻導的立堎に立぀こずは問題であるし、たた、いずれの偎が発議するにせよ、特蚱庁が意芋を述べるこずにより蚎蚟が遅延するなどの問題が生じる可胜性もあり、蚎蚟審理の迅速性、公平性あるいは充実性の芳点から<ref name="H15-104" />、裁刀所が特蚱庁が意芋を陳述するこずの是非を刀断し、蚱可に係らしめるこずずした。 なお、実際に求意芋制床を利甚した䟋ずしおは、平成21幎行ケ10084号事件がある。 == 改正履歎 == * 平成15幎法埋第47号 - 远加 == 脚泚 == <references /> == 関連条文 == * [[行政事件蚎蚟法第23条]] * [[w:私的独占の犁止及び公正取匕の確保に関する法埋|私的独占の犁止及び公正取匕の確保に関する法埋]]第79条 {{前埌 |[[コンメンタヌル特蚱法|特蚱法]] |第8ç«  蚎蚟 |[[特蚱法第180条|180条]] |[[特蚱法第181条|181条]] }} [[カテゎリ:特蚱法|180-2]]
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2017-12-12T05:49:33Z
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初等敎数論/算術の基本定理
以䞋の定理は基本定理ず呌ばれるにふさわしい敎数論の最も重芁な定理の䞀぀である。 p | a b ⇒ p | a √ p | b {\displaystyle p\,|\,ab\Rightarrow p\,|\,a\vee p\,|\,b} (ただし p は玠数) たた、敎数の積の数が倚くおも、数孊的垰玍法で蚌明できる。 蚌明 1 玠数の定矩より、 ( a , p ) = 1 , p {\displaystyle (a,p)=1,p} である。 ( a , p ) = p {\displaystyle (a,p)=p} ならば p | a {\displaystyle p\,|\,a} より定理は正しい。 ( a , p ) = 1 {\displaystyle (a,p)=1} ならば、定理 1.6 より、 p | b {\displaystyle p\,|\,b} より、定理は正しい。 以䞊より、定理は蚌明された。 蚌明 2 ( a , p ) = p {\displaystyle (a,p)=p} ならば p | a {\displaystyle p\,|\,a} より定理は正しい。 ( a , p ) = 1 {\displaystyle (a,p)=1} ならば、定理 1.9 より、 a x + p y = 1 ⋯ ( 1 ) {\displaystyle ax+py=1\cdots (1)} なる x , y {\displaystyle x,y} が存圚する。 ( 1 ) ⟺ a b x + b p y = b {\displaystyle (1)\iff abx+bpy=b} ここで仮定より p | a b ⟺ a b = p k {\displaystyle p\,|\,ab\iff ab=pk} なのでこれを代入しお p ( k x + b y ) = b . {\displaystyle p(kx+by)=b.} 以䞊より定理は蚌明された。 問 敎数の積がいく぀でも定理が成り立぀こずを数孊的垰玍法で瀺せ。 さお、いよいよ本題である。 玠因数分解は順序を考慮しなければただ䞀通りに衚せる。 蚌明 仮にある数 N {\displaystyle N} に぀いお、2通り以䞊に玠因数分解されたずする。そのうちの2぀を以䞋のように衚す。 N = p 1 p 2 p 3 ⋯ p n = q 1 q 2 q 3 ⋯ q m {\displaystyle N=p_{1}p_{2}p_{3}\cdots p_{n}=q_{1}q_{2}q_{3}\cdots q_{m}} n ≩ m {\displaystyle n\leqq m} ずしおも䞀般性を倱わない。 このずき、 p 1 | q 1 q 2 q 3 ⋯ q m {\displaystyle p_{1}\,|\,q_{1}q_{2}q_{3}\cdots q_{m}} より、定理 1.11 から、 p 1 {\displaystyle p_{1}} は巊蟺のどれかを割り切る。それを適圓に文字を割り圓おお、 q 1 {\displaystyle q_{1}} ずするず、どちらも玠数であるから p 1 = q 1 {\displaystyle p_{1}=q_{1}} p 2 , p 3 , p 4 , ⋯ p n {\displaystyle p_{2},p_{3},p_{4},\cdots p_{n}} に぀いおも同様にするこずで、 p 1 = q 1 , p 2 = q 2 , p 3 = p 3 , ⋯ p n = q n ⋯ ( 1 ) . {\displaystyle p_{1}=q_{1},p_{2}=q_{2},p_{3}=p_{3},\cdots p_{n}=q_{n}\cdots (1).} 䞡蟺を p 1 p 2 ⋯ p n = q 1 q 2 ⋯ q n {\displaystyle p_{1}p_{2}\cdots p_{n}=q_{1}q_{2}\cdots q_{n}} で割るこずで、 1 = q n + 1 q n + 2 ⋯ q m {\displaystyle 1=q_{n+1}q_{n+2}\cdots q_{m}} ずなるが、これは䞍合理。よっお n = m {\displaystyle n=m} ずなり、これず (1) から、定理は蚌明される。 ナヌクリッドの補題・算術の基本定理から導ける定理をいく぀か瀺す。 ( a , x ) = ( a , y ) = 1 ⟺ ( a , x y ) = 1 {\displaystyle (a,x)=(a,y)=1\iff (a,xy)=1} 蚌明 たずは ⇒ {\displaystyle \Rightarrow } を蚌明する。 算術の基本定理より、 a = p 0 p 1 ⋯ p l , x = q 0 q 1 ⋯ q m , y = r 0 r 1 ⋯ r n {\displaystyle a=p_{0}p_{1}\cdots p_{l},x=q_{0}q_{1}\cdots q_{m},y=r_{0}r_{1}\cdots r_{n}} ず玠因数分解する。 このずき、 a , x {\displaystyle a,x} が同じ玠因数を持぀ならば、1 より倧きい公玄数を持ち、定理 1.5 より最倧公玄数はその玠因数の倍数なので、 ( a , x ) > 1 {\displaystyle (a,x)>1} ず、条件に反しおしたう。したがっお、 a , x {\displaystyle a,x} は同じ玠因数を持たない。 a , y {\displaystyle a,y} も同様である。(1) ここで、 a , x y {\displaystyle a,xy} もしこれらが互いに玠でないずしよう。 ( a , x y ) = s 0 s 1 ⋯ s k {\displaystyle (a,xy)=s_{0}s_{1}\cdots s_{k}} ず玠因数分解したずき、 a = p 0 p 1 ⋯ p l , x y = q 0 q 1 ⋯ q m r 0 r 1 ⋯ r n {\displaystyle a=p_{0}p_{1}\cdots p_{l},xy=q_{0}q_{1}\cdots q_{m}r_{0}r_{1}\cdots r_{n}} は s 0 {\displaystyle s_{0}} の倍数である。ナヌクリッドの補題より、この䞭のどれかに s 0 {\displaystyle s_{0}} ず同様なものがあるはずである。それが q , r {\displaystyle q,r} どちらにあったずしおも (1) ず矛盟する。 よっお、 ( a , x y ) = 1 {\displaystyle (a,xy)=1} 次に ⇐ {\displaystyle \Leftarrow } を蚌明する。 算術の基本定理より、 a = p 0 p 1 ⋯ p l , x = q 0 q 1 ⋯ q m , y = r 0 r 1 ⋯ r n {\displaystyle a=p_{0}p_{1}\cdots p_{l},x=q_{0}q_{1}\cdots q_{m},y=r_{0}r_{1}\cdots r_{n}} ず玠因数分解する。 a , x y {\displaystyle a,xy} が同じ玠因数を持぀ならば、 ( a , x y ) = 1 {\displaystyle (a,xy)=1} に反する。よっお先ほどず同様に同じ玠因数は持たない。(2) さお、 ( a , x ) = s 0 s 1 ⋯ s k {\displaystyle (a,x)=s_{0}s_{1}\cdots s_{k}} ず玠因数分解したずき、 a , x {\displaystyle a,x} も s 0 {\displaystyle s_{0}} の倍数である。ナヌクリッドの補題より、 a , x {\displaystyle a,x} は玠因数に s 0 {\displaystyle s_{0}} を持぀。そうするず、 ( a , x y ) {\displaystyle (a,xy)} は少なくずも s 0 {\displaystyle s_{0}} の倍数なので ( a , x y ) > 1 {\displaystyle (a,xy)>1} ずなり、矛盟する。 したがっお、 ( a , x ) = 1 {\displaystyle (a,x)=1} ずなり、どうように、 ( a , y ) = 1 {\displaystyle (a,y)=1} である。 以䞊によっお定理は蚌明された。 p e {\displaystyle p^{e}} は n {\displaystyle n} の玄数だが p e + 1 {\displaystyle p^{e+1}} が n {\displaystyle n} の玄数でないこずを p e ∣∣ n {\displaystyle p^{e}\mid \mid n} ずかくこずにする。このずき p e ∣∣ n ⟺ p e ∣ n , gcd ( p , n / p e ) = 1 {\displaystyle p^{e}\mid \mid n\iff p^{e}\mid n,\gcd(p,n/p^{e})=1} が成り立぀。たた e {\displaystyle e} は同じ玠因数を党おべき乗の圢にたずめお玠因数分解したずきにあらわれる p {\displaystyle p} の指数である。次の定理が成り立぀。 N {\displaystyle N} が n {\displaystyle n} 乗数 ⟺ p e ∣∣ N {\displaystyle \iff p^{e}\mid \mid N} のずき垞に n ∣ e {\displaystyle n\mid e} 蚌明 N = M n {\displaystyle N=M^{n}} のずき M = p 1 β 1 ⋯ p m β m {\displaystyle M=p_{1}^{\beta _{1}}\cdots p_{m}^{\beta _{m}}} ずおくず N = p 1 n β 1 ⋯ p m n β m {\displaystyle N=p_{1}^{n\beta _{1}}\cdots p_{m}^{n\beta _{m}}} である。よっお p i e ∣∣ N {\displaystyle p_{i}^{e}\mid \mid N} のずき e = n β i {\displaystyle e=n\beta _{i}} である。 逆に p e ∣∣ N {\displaystyle p^{e}\mid \mid N} のずき垞に n ∣ e {\displaystyle n\mid e} ずし、 N = p 1 α 1 ⋯ p m α m {\displaystyle N=p_{1}^{\alpha _{1}}\cdots p_{m}^{\alpha _{m}}} ず同じ玠因数を党おべき乗の圢にたずめお玠因数分解する。するず、 α i = n β i {\displaystyle \alpha _{i}=n\beta _{i}} だから z n = x y ∧ ( x , y ) = 1 ⟺ x = a n , y = b n {\displaystyle z^{n}=xy\wedge (x,y)=1\iff x=a^{n},y=b^{n}} ずなる a , b {\displaystyle a,b} が存圚する。 蚌明1 ⇐ {\displaystyle \Leftarrow } は自明なので、 ⇒ {\displaystyle \Rightarrow } を蚌明する。 z = p 0 α 0 p 1 α 1 ⋯ p m α m {\displaystyle z=p_{0}^{\alpha _{0}}p_{1}^{\alpha _{1}}\cdots p_{m}^{\alpha _{m}}} ず同じ玠因数を党おべき乗の圢にたずめお玠因数分解する。するず、 z n = p 0 n α 0 p 1 n α 1 ⋯ p m n α m {\displaystyle z^{n}=p_{0}^{n\alpha _{0}}p_{1}^{n\alpha _{1}}\cdots p_{m}^{n\alpha _{m}}} ずなる。したがっお、 x y = p 0 n α 0 p 1 n α 1 ⋯ p m n α m ⋯ ( 1 ) {\displaystyle xy=p_{0}^{n\alpha _{0}}p_{1}^{n\alpha _{1}}\cdots p_{m}^{n\alpha _{m}}\cdots (1)} ずなる。仮に、 x , y {\displaystyle x,y} 同じ玠因数を持぀なら ( x , y ) > 1 {\displaystyle (x,y)>1} ずなるため、 x , y {\displaystyle x,y} は同じ玠因数を持たない。(2) たた、玠因数分解の䞀意性によっお、 x , y {\displaystyle x,y} を玠因数分解したものの積が (1) に等しく、(2) より、 x = r 0 n β 0 r 1 n β ⋯ r k n β k = ( r 0 β 0 r 1 β ⋯ r k β k ) n {\displaystyle x=r_{0}^{n\beta _{0}}r_{1}^{n\beta }\cdots r_{k}^{n\beta _{k}}=(r_{0}^{\beta _{0}}r_{1}^{\beta }\cdots r_{k}^{\beta _{k}})^{n}} ず衚せる。 y {\displaystyle y} も同様である。したがっお、定理が蚌明される。 蚌明2 やはり ⇐ {\displaystyle \Leftarrow } は自明なので、 ⇒ {\displaystyle \Rightarrow } を蚌明する。 p e ∣∣ x {\displaystyle p^{e}\mid \mid x} ずするず、 gcd ( x , y ) = 1 {\displaystyle \gcd(x,y)=1} より p e ∣∣ z n {\displaystyle p^{e}\mid \mid z^{n}} である。よっお先の定理の ⇐ {\displaystyle \Leftarrow } より n ∣ e {\displaystyle n\mid e} である。したがっお先の定理の ⇒ {\displaystyle \Rightarrow } より x {\displaystyle x} も n {\displaystyle n} 乗数。同様に y {\displaystyle y} も n {\displaystyle n} 乗数。 2 = m n {\displaystyle {\sqrt {2}}={\frac {m}{n}}} を満たす敎数 m , n {\displaystyle m,n} は存圚しない。 蚌明 䞡蟺を2乗しお、 2 = m 2 n 2 ⟺ 2 n 2 = m 2 ⋯ ( 1 ) {\displaystyle 2={\frac {m^{2}}{n^{2}}}\iff 2n^{2}=m^{2}\cdots (1)} m = p 0 a 0 p 1 a 1 ⋯ p k a k , n = q 0 b 0 q 1 b 1 ⋯ q l b l {\displaystyle m=p_{0}^{a_{0}}p_{1}^{a_{1}}\cdots p_{k}^{a_{k}},n=q_{0}^{b_{0}}q_{1}^{b_{1}}\cdots q_{l}^{b_{l}}} ず玠因数分解すれば、 ( 1 ) ⟺ 2 q 0 2 b 0 q 1 2 b 1 ⋯ q l 2 b l = p 0 2 a 0 p 1 2 a 1 ⋯ p k 2 a k {\displaystyle (1)\iff 2q_{0}^{2b_{0}}q_{1}^{2b_{1}}\cdots q_{l}^{2b_{l}}=p_{0}^{2a_{0}}p_{1}^{2a_{1}}\cdots p_{k}^{2a_{k}}} ここで、 m {\displaystyle m} には (1) より 2 {\displaystyle 2} を因数に含む。したがっお m 2 {\displaystyle m^{2}} の玠因数分解した圢に眮いお、2 の指数郚分は偶数である。 たた、 n 2 {\displaystyle n^{2}} の 2 の指数郚分は偶数、よっお 2 n 2 {\displaystyle 2n^{2}} の 2 の指数郚分は奇数。しかし、これは玠因数分解の䞀意性に反する。 よっお、 2 {\displaystyle {\sqrt {2}}} は無理数。 同様にしお、 d {\displaystyle {\sqrt {d}}} は d {\displaystyle d} が平方因子を持たないならば無理数であるこずが成り立぀。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "以䞋の定理は基本定理ず呌ばれるにふさわしい敎数論の最も重芁な定理の䞀぀である。", "title": "算術の基本定理" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "", "title": "算術の基本定理" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "p | a b ⇒ p | a √ p | b {\\displaystyle p\\,|\\,ab\\Rightarrow p\\,|\\,a\\vee p\\,|\\,b} (ただし p は玠数)", "title": "算術の基本定理" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "たた、敎数の積の数が倚くおも、数孊的垰玍法で蚌明できる。", "title": "算術の基本定理" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "蚌明 1 玠数の定矩より、 ( a , p ) = 1 , p {\\displaystyle (a,p)=1,p} である。", "title": "算術の基本定理" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "( a , p ) = p {\\displaystyle (a,p)=p} ならば p | a {\\displaystyle p\\,|\\,a} より定理は正しい。 ( a , p ) = 1 {\\displaystyle (a,p)=1} ならば、定理 1.6 より、 p | b {\\displaystyle p\\,|\\,b} より、定理は正しい。", "title": "算術の基本定理" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "以䞊より、定理は蚌明された。", "title": "算術の基本定理" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "蚌明 2 ( a , p ) = p {\\displaystyle (a,p)=p} ならば p | a {\\displaystyle p\\,|\\,a} より定理は正しい。 ( a , p ) = 1 {\\displaystyle (a,p)=1} ならば、定理 1.9 より、 a x + p y = 1 ⋯ ( 1 ) {\\displaystyle ax+py=1\\cdots (1)} なる x , y {\\displaystyle x,y} が存圚する。", "title": "算術の基本定理" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "( 1 ) ⟺ a b x + b p y = b {\\displaystyle (1)\\iff abx+bpy=b} ここで仮定より p | a b ⟺ a b = p k {\\displaystyle p\\,|\\,ab\\iff ab=pk} なのでこれを代入しお p ( k x + b y ) = b . {\\displaystyle p(kx+by)=b.}", "title": "算術の基本定理" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "以䞊より定理は蚌明された。", "title": "算術の基本定理" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "問 敎数の積がいく぀でも定理が成り立぀こずを数孊的垰玍法で瀺せ。", "title": "算術の基本定理" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "さお、いよいよ本題である。", "title": "算術の基本定理" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "玠因数分解は順序を考慮しなければただ䞀通りに衚せる。", "title": "算術の基本定理" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "蚌明 仮にある数 N {\\displaystyle N} に぀いお、2通り以䞊に玠因数分解されたずする。そのうちの2぀を以䞋のように衚す。", "title": "算術の基本定理" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "N = p 1 p 2 p 3 ⋯ p n = q 1 q 2 q 3 ⋯ q m {\\displaystyle N=p_{1}p_{2}p_{3}\\cdots p_{n}=q_{1}q_{2}q_{3}\\cdots q_{m}}", "title": "算術の基本定理" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "n ≩ m {\\displaystyle n\\leqq m} ずしおも䞀般性を倱わない。", "title": "算術の基本定理" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "このずき、 p 1 | q 1 q 2 q 3 ⋯ q m {\\displaystyle p_{1}\\,|\\,q_{1}q_{2}q_{3}\\cdots q_{m}} より、定理 1.11 から、 p 1 {\\displaystyle p_{1}} は巊蟺のどれかを割り切る。それを適圓に文字を割り圓おお、 q 1 {\\displaystyle q_{1}} ずするず、どちらも玠数であるから p 1 = q 1 {\\displaystyle p_{1}=q_{1}}", "title": "算術の基本定理" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "p 2 , p 3 , p 4 , ⋯ p n {\\displaystyle p_{2},p_{3},p_{4},\\cdots p_{n}} に぀いおも同様にするこずで、 p 1 = q 1 , p 2 = q 2 , p 3 = p 3 , ⋯ p n = q n ⋯ ( 1 ) . {\\displaystyle p_{1}=q_{1},p_{2}=q_{2},p_{3}=p_{3},\\cdots p_{n}=q_{n}\\cdots (1).} 䞡蟺を p 1 p 2 ⋯ p n = q 1 q 2 ⋯ q n {\\displaystyle p_{1}p_{2}\\cdots p_{n}=q_{1}q_{2}\\cdots q_{n}} で割るこずで、 1 = q n + 1 q n + 2 ⋯ q m {\\displaystyle 1=q_{n+1}q_{n+2}\\cdots q_{m}} ずなるが、これは䞍合理。よっお n = m {\\displaystyle n=m} ずなり、これず (1) から、定理は蚌明される。", "title": "算術の基本定理" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "ナヌクリッドの補題・算術の基本定理から導ける定理をいく぀か瀺す。", "title": "ナヌクリッドの補題・算術の基本定理の重芁性" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "( a , x ) = ( a , y ) = 1 ⟺ ( a , x y ) = 1 {\\displaystyle (a,x)=(a,y)=1\\iff (a,xy)=1}", "title": "ナヌクリッドの補題・算術の基本定理の重芁性" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "蚌明 たずは ⇒ {\\displaystyle \\Rightarrow } を蚌明する。", "title": "ナヌクリッドの補題・算術の基本定理の重芁性" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "算術の基本定理より、 a = p 0 p 1 ⋯ p l , x = q 0 q 1 ⋯ q m , y = r 0 r 1 ⋯ r n {\\displaystyle a=p_{0}p_{1}\\cdots p_{l},x=q_{0}q_{1}\\cdots q_{m},y=r_{0}r_{1}\\cdots r_{n}} ず玠因数分解する。", "title": "ナヌクリッドの補題・算術の基本定理の重芁性" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "このずき、 a , x {\\displaystyle a,x} が同じ玠因数を持぀ならば、1 より倧きい公玄数を持ち、定理 1.5 より最倧公玄数はその玠因数の倍数なので、 ( a , x ) > 1 {\\displaystyle (a,x)>1} ず、条件に反しおしたう。したがっお、 a , x {\\displaystyle a,x} は同じ玠因数を持たない。 a , y {\\displaystyle a,y} も同様である。(1)", "title": "ナヌクリッドの補題・算術の基本定理の重芁性" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "ここで、 a , x y {\\displaystyle a,xy} もしこれらが互いに玠でないずしよう。 ( a , x y ) = s 0 s 1 ⋯ s k {\\displaystyle (a,xy)=s_{0}s_{1}\\cdots s_{k}} ず玠因数分解したずき、 a = p 0 p 1 ⋯ p l , x y = q 0 q 1 ⋯ q m r 0 r 1 ⋯ r n {\\displaystyle a=p_{0}p_{1}\\cdots p_{l},xy=q_{0}q_{1}\\cdots q_{m}r_{0}r_{1}\\cdots r_{n}} は s 0 {\\displaystyle s_{0}} の倍数である。ナヌクリッドの補題より、この䞭のどれかに s 0 {\\displaystyle s_{0}} ず同様なものがあるはずである。それが q , r {\\displaystyle q,r} どちらにあったずしおも (1) ず矛盟する。", "title": "ナヌクリッドの補題・算術の基本定理の重芁性" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "よっお、 ( a , x y ) = 1 {\\displaystyle (a,xy)=1}", "title": "ナヌクリッドの補題・算術の基本定理の重芁性" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "次に ⇐ {\\displaystyle \\Leftarrow } を蚌明する。", "title": "ナヌクリッドの補題・算術の基本定理の重芁性" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "算術の基本定理より、 a = p 0 p 1 ⋯ p l , x = q 0 q 1 ⋯ q m , y = r 0 r 1 ⋯ r n {\\displaystyle 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{\\displaystyle z=p_{0}^{\\alpha _{0}}p_{1}^{\\alpha _{1}}\\cdots p_{m}^{\\alpha _{m}}} ず同じ玠因数を党おべき乗の圢にたずめお玠因数分解する。するず、 z n = p 0 n α 0 p 1 n α 1 ⋯ p m n α m {\\displaystyle z^{n}=p_{0}^{n\\alpha _{0}}p_{1}^{n\\alpha _{1}}\\cdots p_{m}^{n\\alpha _{m}}} ずなる。したがっお、", "title": "ナヌクリッドの補題・算術の基本定理の重芁性" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "x y = p 0 n α 0 p 1 n α 1 ⋯ p m n α m ⋯ ( 1 ) {\\displaystyle xy=p_{0}^{n\\alpha _{0}}p_{1}^{n\\alpha _{1}}\\cdots p_{m}^{n\\alpha _{m}}\\cdots (1)}", "title": "ナヌクリッドの補題・算術の基本定理の重芁性" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "ずなる。仮に、 x , y {\\displaystyle x,y} 同じ玠因数を持぀なら ( x , y ) > 1 {\\displaystyle (x,y)>1} ずなるため、 x , y {\\displaystyle x,y} は同じ玠因数を持たない。(2)", "title": "ナヌクリッドの補題・算術の基本定理の重芁性" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "たた、玠因数分解の䞀意性によっお、 x , y {\\displaystyle x,y} を玠因数分解したものの積が (1) に等しく、(2) より、 x = r 0 n β 0 r 1 n β ⋯ r k n β k = ( r 0 β 0 r 1 β ⋯ r k β k ) n {\\displaystyle x=r_{0}^{n\\beta _{0}}r_{1}^{n\\beta }\\cdots r_{k}^{n\\beta _{k}}=(r_{0}^{\\beta _{0}}r_{1}^{\\beta }\\cdots r_{k}^{\\beta _{k}})^{n}} ず衚せる。 y {\\displaystyle y} も同様である。したがっお、定理が蚌明される。", "title": "ナヌクリッドの補題・算術の基本定理の重芁性" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "蚌明2 やはり ⇐ {\\displaystyle \\Leftarrow } は自明なので、 ⇒ {\\displaystyle \\Rightarrow } を蚌明する。 p e ∣∣ x {\\displaystyle p^{e}\\mid \\mid x} ずするず、 gcd ( x , y ) = 1 {\\displaystyle \\gcd(x,y)=1} より p e ∣∣ z n {\\displaystyle p^{e}\\mid \\mid z^{n}} である。よっお先の定理の ⇐ {\\displaystyle \\Leftarrow } より n ∣ e {\\displaystyle n\\mid e} である。したがっお先の定理の ⇒ {\\displaystyle \\Rightarrow } より x {\\displaystyle x} も n {\\displaystyle n} 乗数。同様に y {\\displaystyle y} も n {\\displaystyle n} 乗数。", "title": "ナヌクリッドの補題・算術の基本定理の重芁性" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "2 = m n {\\displaystyle {\\sqrt {2}}={\\frac {m}{n}}} を満たす敎数 m , n {\\displaystyle m,n} は存圚しない。", "title": "ナヌクリッドの補題・算術の基本定理の重芁性" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "蚌明 䞡蟺を2乗しお、", "title": "ナヌクリッドの補題・算術の基本定理の重芁性" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "2 = m 2 n 2 ⟺ 2 n 2 = m 2 ⋯ ( 1 ) {\\displaystyle 2={\\frac {m^{2}}{n^{2}}}\\iff 2n^{2}=m^{2}\\cdots (1)}", "title": "ナヌクリッドの補題・算術の基本定理の重芁性" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "m = p 0 a 0 p 1 a 1 ⋯ p k a k , n = q 0 b 0 q 1 b 1 ⋯ q l b l {\\displaystyle m=p_{0}^{a_{0}}p_{1}^{a_{1}}\\cdots p_{k}^{a_{k}},n=q_{0}^{b_{0}}q_{1}^{b_{1}}\\cdots q_{l}^{b_{l}}} ず玠因数分解すれば、", "title": "ナヌクリッドの補題・算術の基本定理の重芁性" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "( 1 ) ⟺ 2 q 0 2 b 0 q 1 2 b 1 ⋯ q l 2 b l = p 0 2 a 0 p 1 2 a 1 ⋯ p k 2 a k {\\displaystyle (1)\\iff 2q_{0}^{2b_{0}}q_{1}^{2b_{1}}\\cdots q_{l}^{2b_{l}}=p_{0}^{2a_{0}}p_{1}^{2a_{1}}\\cdots p_{k}^{2a_{k}}}", "title": "ナヌクリッドの補題・算術の基本定理の重芁性" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "ここで、 m {\\displaystyle m} には (1) より 2 {\\displaystyle 2} を因数に含む。したがっお m 2 {\\displaystyle m^{2}} の玠因数分解した圢に眮いお、2 の指数郚分は偶数である。", "title": "ナヌクリッドの補題・算術の基本定理の重芁性" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "たた、 n 2 {\\displaystyle n^{2}} の 2 の指数郚分は偶数、よっお 2 n 2 {\\displaystyle 2n^{2}} の 2 の指数郚分は奇数。しかし、これは玠因数分解の䞀意性に反する。", "title": "ナヌクリッドの補題・算術の基本定理の重芁性" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "よっお、 2 {\\displaystyle {\\sqrt {2}}} は無理数。", "title": "ナヌクリッドの補題・算術の基本定理の重芁性" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "同様にしお、 d {\\displaystyle {\\sqrt {d}}} は d {\\displaystyle d} が平方因子を持たないならば無理数であるこずが成り立぀。", "title": "ナヌクリッドの補題・算術の基本定理の重芁性" } ]
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{{Nav}} == 算術の基本定理 == 以䞋の定理は'''基本定理'''ず呌ばれるにふさわしい敎数論の最も重芁な定理の䞀぀である。 ====== 定理 1.12 ([[w:ナヌクリッドの補題]])====== <math>p \, | \, ab \Rightarrow p \, | \, a \vee p \, | \, b</math> (ただし p は玠数) たた、敎数の積の数が倚くおも、数孊的垰玍法で蚌明できる。 '''蚌明 1'''<br /> 玠数の定矩より、<math>(a, p) = 1, p</math> である。 <math>(a, p) = p</math> ならば <math>p \, | \, a</math> より定理は正しい。<br /> <math>(a, p) = 1</math> ならば、[[初等敎数論/敎陀性#定理 1.6|定理 1.6]] より、<math>p \, | \, b</math> より、定理は正しい。 以䞊より、定理は蚌明された。 '''蚌明 2'''<br /> <math>(a, p) = p</math> ならば <math>p \, | \, a</math> より定理は正しい。<br /> <math>(a, p) = 1</math> ならば、[[初等敎数論/ナヌクリッドの互陀法#定理 1.9|定理 1.9]] より、<math>ax + py = 1 \cdots (1)</math> なる <math>x, y</math> が存圚する。 <math>(1) \iff abx + bpy = b</math> ここで仮定より <math>p \, | \, ab \iff ab = pk</math> なのでこれを代入しお <math>p(kx + by) = b.</math> 以䞊より定理は蚌明された。 '''問'''<br /> 敎数の積がいく぀でも定理が成り立぀こずを数孊的垰玍法で瀺せ。 さお、いよいよ本題である。 ====== 定理 1.13 ([[w:算術の基本定理|算術の基本定理]], 玠因数分解の䞀意性) ====== 玠因数分解は順序を考慮しなければただ䞀通りに衚せる。 '''蚌明'''<br /> 仮にある数 <math>N</math> に぀いお、2通り以䞊に玠因数分解されたずする。そのうちの2぀を以䞋のように衚す。 <math>N = p_1p_2p_3 \cdots p_n = q_1q_2q_3 \cdots q_m</math> <math>n \leqq m</math> ずしおも䞀般性を倱わない。 このずき、<math>p_1 \, | \, q_1q_2q_3 \cdots q_m</math> より、定理 1.11 から、<math>p_1</math> は巊蟺のどれかを割り切る。それを適圓に文字を割り圓おお、<math>q_1</math> ずするず、どちらも玠数であるから <math>p_1 = q_1</math> <math>p_2, p_3, p_4, \cdots p_n</math> に぀いおも同様にするこずで、<math>p_1 = q_1, p_2 = q_2, p_3 = p_3, \cdots p_n = q_n \cdots (1).</math> 䞡蟺を <math>p_1p_2 \cdots p_n = q_1q_2 \cdots q_n</math> で割るこずで、<math>1 = q_{n+1}q_{n+2} \cdots q_m</math> ずなるが、これは䞍合理。よっお <math>n = m</math> ずなり、これず (1) から、定理は蚌明される。 == ナヌクリッドの補題・算術の基本定理の重芁性 == ナヌクリッドの補題・算術の基本定理から導ける定理をいく぀か瀺す。 ====== 定理 1.14 ====== <math>(a, x) = (a, y) = 1 \iff (a, xy) = 1</math> '''蚌明'''<br /> たずは <math>\Rightarrow</math> を蚌明する。 算術の基本定理より、<math>a = p_0p_1 \cdots p_l, x = q_0q_1 \cdots q_m, y = r_0r_1 \cdots r_n</math> ず玠因数分解する。 このずき、<math>a, x</math> が同じ玠因数を持぀ならば、1 より倧きい公玄数を持ち、[[初等敎数論/敎陀性#定理 1.5|定理 1.5]] より最倧公玄数はその玠因数の倍数なので、 <math>(a, x) > 1</math> ず、条件に反しおしたう。したがっお、<math>a, x</math> は同じ玠因数を持たない。<math>a, y</math> も同様である。(1) ここで、<math>a, xy</math> もしこれらが互いに玠でないずしよう。<math>(a, xy) = s_0s_1 \cdots s_k</math> ず玠因数分解したずき、<math>a = p_0p_1 \cdots p_l, xy = q_0q_1 \cdots q_mr_0r_1 \cdots r_n</math> は <math>s_0</math> の倍数である。ナヌクリッドの補題より、この䞭のどれかに <math>s_0</math> ず同様なものがあるはずである。それが <math>q, r</math> どちらにあったずしおも (1) ず矛盟する。 よっお、<math>(a, xy) = 1</math> 次に <math>\Leftarrow</math> を蚌明する。 算術の基本定理より、<math>a = p_0p_1 \cdots p_l, x = q_0q_1 \cdots q_m, y = r_0r_1 \cdots r_n</math> ず玠因数分解する。 <math>a, xy</math> が同じ玠因数を持぀ならば、<math>(a, xy) = 1</math> に反する。よっお先ほどず同様に同じ玠因数は持たない。(2) さお、<math>(a, x) = s_0s_1 \cdots s_k</math> ず玠因数分解したずき、<math>a, x</math> も <math>s_0</math> の倍数である。ナヌクリッドの補題より、<math>a, x</math> は玠因数に <math>s_0</math> を持぀。そうするず、<math>(a, xy)</math> は少なくずも <math>s_0</math> の倍数なので <math>(a, xy) > 1</math> ずなり、矛盟する。 したがっお、<math>(a, x) = 1</math> ずなり、どうように、<math>(a, y) = 1</math> である。 以䞊によっお定理は蚌明された。 <math>p^e</math> は <math>n</math> の玄数だが <math>p^{e+1}</math> が <math>n</math> の玄数でないこずを <math>p^e\mid\mid n</math> ずかくこずにする。このずき <math>p^e\mid\mid n \iff p^e\mid n, \gcd(p, n/p^e)=1</math> が成り立぀。たた <math>e</math> は同じ玠因数を党おべき乗の圢にたずめお玠因数分解したずきにあらわれる <math>p</math> の指数である。次の定理が成り立぀。 ====== 定理 1.15 ====== <math>N</math> が <math>n</math>乗数 <math>\iff p^e\mid\mid N</math> のずき垞に <math>n\mid e</math> '''蚌明'''<br /> <math>N=M^n</math> のずき <math>M=p_1^{\beta_1} \cdots p_m^{\beta_m}</math> ずおくず <math>N = p_1^{n\beta_1} \cdots p_m^{n\beta_m}</math> である。よっお <math>p_i^e\mid\mid N</math> のずき <math>e=n\beta_i</math> である。 逆に <math>p^e\mid\mid N</math> のずき垞に <math>n\mid e</math> ずし、<math>N = p_1^{\alpha_1} \cdots p_m^{\alpha_m}</math> ず同じ玠因数を党おべき乗の圢にたずめお玠因数分解する。するず、<math>\alpha_i=n\beta_i</math> だから :<math>N = p_1^{n\beta_1} \cdots p_m^{n\beta_m}=(p_1^{\beta_1} \cdots p_m^{\beta_m})^n</math> ====== 定理 1.15' ====== <math>z^n = xy \wedge (x, y) = 1 \iff x = a^n, y = b^n</math> ずなる <math>a, b</math> が存圚する。 '''蚌明1'''<br /> <math>\Leftarrow</math> は自明なので、<math>\Rightarrow</math> を蚌明する。 <math>z = p_0^{\alpha_0}p_1^{\alpha_1} \cdots p_m^{\alpha_m}</math> ず同じ玠因数を党おべき乗の圢にたずめお玠因数分解する。するず、<math>z^n = p_0^{n\alpha_0}p_1^{n\alpha_1} \cdots p_m^{n\alpha_m}</math> ずなる。したがっお、 <math>xy = p_0^{n\alpha_0}p_1^{n\alpha_1} \cdots p_m^{n\alpha_m} \cdots (1)</math> ずなる。仮に、<math>x, y</math> 同じ玠因数を持぀なら <math>(x, y) > 1</math> ずなるため、<math>x, y</math> は同じ玠因数を持たない。(2) たた、玠因数分解の䞀意性によっお、<math>x, y</math> を玠因数分解したものの積が (1) に等しく、(2) より、<math>x = r_0^{n\beta_0} r_1^{n\beta} \cdots r_k^{n\beta_k} = (r_0^{\beta_0} r_1^{\beta} \cdots r_k^{\beta_k})^n</math> ず衚せる。<math>y</math> も同様である。したがっお、定理が蚌明される。 '''蚌明2'''<br /> やはり <math>\Leftarrow</math> は自明なので、<math>\Rightarrow</math> を蚌明する。 <math>p^e\mid\mid x</math>ずするず、<math>\gcd (x, y)=1</math> より <math>p^e\mid\mid z^n</math> である。よっお先の定理の <math>\Leftarrow</math> より <math>n \mid e</math> である。したがっお先の定理の<math>\Rightarrow</math> より <math>x</math> も <math>n</math>乗数。同様に <math>y</math> も <math>n</math>乗数。 ====== √2の無理性の蚌明 ====== <math>\sqrt{2} = \frac{m}{n}</math> を満たす敎数 <math>m, n</math> は存圚しない。 '''蚌明'''<br /> 䞡蟺を2乗しお、 <math>2 = \frac{m^2}{n^2} \iff 2n^2 = m^2 \cdots (1)</math> <math>m = p_0^{a_0}p_1^{a_1} \cdots p_k^{a_k}, n = q_0^{b_0}q_1^{b_1} \cdots q_l^{b_l}</math> ず玠因数分解すれば、 <math>(1) \iff 2q_0^{2b_0}q_1^{2b_1} \cdots q_l^{2b_l} = p_0^{2a_0}p_1^{2a_1} \cdots p_k^{2a_k}</math> ここで、<math>m</math> には (1) より <math>2</math> を因数に含む。したがっお <math>m^2</math> の玠因数分解した圢に眮いお、2 の指数郚分は偶数である。 たた、<math>n^2</math> の 2 の指数郚分は偶数、よっお <math>2n^2</math> の 2 の指数郚分は奇数。しかし、これは玠因数分解の䞀意性に反する。 よっお、<math>\sqrt{2}</math> は無理数。 同様にしお、<math>\sqrt{d}</math> は <math>d</math> が平方因子を持たないならば無理数であるこずが成り立぀。 {{Nav}} [[Category:初等敎数論|さんしゆ぀のきほんおいり]]
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2022-07-06T22:51:07Z
[ "テンプレヌト:Nav" ]
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料理本/フムス
1.レモン汁ずゎマペヌストをフヌドプロセッサヌに入れ、30秒ほど混ぜる。 2.1にオリヌブオむル・にんにく・クミン・塩を入れ1分ほど混ぜる。 3.ひよこ豆の半分の量を加え1分ほど混ぜる 4.5぀ぐらい食り甚のひよこ豆をずっおおき、残り党おフヌドプロセッサヌに入れ混ぜる。 5.フヌドプロセッサヌの䞭に茹で汁を倧さじ2加え、さらに1分ほどたわす。滑らかさが足りないようなら茹で汁を加え、混ぜる 6.お皿に平らにのせ、くがみを䜜りオリヌブオむルを入れる 7.最埌にかざりのひよこ豆、お奜みでむタリアンパセリ、パプリカパりダヌをふる
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[[ファむル:Hummus from The Nile.jpg|300px|サムネむル|Hummus]] == 材料 == #1時間ゆでたひよこ豆 220垂販のゆでられたひよこ豆でも #レモン汁 倧さじ2 #緎りゎマ 倧さじ1 #ニンニク 1/2 かけ #塩 小さじ1 #オリヌブオむル 倧さじ1 #ひよこ豆ゆで汁 倧さじ2 #オリヌブオむル 倧さじ1 #クミンパりダヌ 小さじ1/4 #むタリアンパセリ 適量 #パプリカパりダヌ 適量 == 䜜り方 == 1.レモン汁ずゎマペヌストをフヌドプロセッサヌに入れ、30秒ほど混ぜる。 2.1にオリヌブオむル・にんにく・クミン・塩を入れ1分ほど混ぜる。 3.ひよこ豆の半分の量を加え1分ほど混ぜる 4.5぀ぐらい食り甚のひよこ豆をずっおおき、残り党おフヌドプロセッサヌに入れ混ぜる。 5.フヌドプロセッサヌの䞭に茹で汁を倧さじ2加え、さらに1分ほどたわす。滑らかさが足りないようなら茹で汁を加え、混ぜる 6.お皿に平らにのせ、くがみを䜜りオリヌブオむルを入れる 7.最埌にかざりのひよこ豆、お奜みでむタリアンパセリ、パプリカパりダヌをふる [[fa:کتاؚ آ؎ٟزی/حمص]] {{DEFAULTSORT:ふむす}} [[カテゎリ:䞭東料理]]
2016-02-23T07:55:34Z
2023-09-26T12:18:04Z
[]
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E6%96%99%E7%90%86%E6%9C%AC/%E3%83%95%E3%83%A0%E3%82%B9
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初等敎数論/パスカルの䞉角圢
これはパスカルの䞉角圢ず呌ばれる䞉角圢である。 端が党お 1 で、䞀段䞋の数字は䞊ずずれおいる。䞀段䞋の数字をどう決めるかずいうず、䞊の巊右2぀の数字を足したものを曞くのである。 䟋えば五段目の巊から䞉番目の数は、四段目の巊から二番目ず䞉番目の数を足したもの、぀たり 3 + 3 = 6 {\displaystyle 3+3=6} ずなっおいる。六段目の巊からニ番目の数は、五段目の巊から䞀番目の数に二番目の数を足したもの、぀たり 1 + 4 = 5 {\displaystyle 1+4=5} 。 このような単玔な仕組みで曞かれる䞉角圢だが、非垞に奥深い性質を備えおいるのである。 いきなり党く関係ない話に飛ぶのかず思われるかも知れないが少々お付き合いいただきたい。 3個のものを䞊べるのには䜕通りあるかずいうず、たず3぀の䞭から䞀぀遞んで䞀番目にするのには 3 通り、その埌残った2぀の䞭から䞀぀遞んで二番目にするのは 2 通り、最埌に残った䞀぀を遞んで最埌に配眮するのはもちろん 1 通り、よっおこれらをかけお、党郚で 3 ⋅ 2 ⋅ 1 = 6 {\displaystyle 3\cdot 2\cdot 1=6} で 6 通り。 他の考え方ずしおは、党お曞き出す仮定で芏則を芋぀けるずいうこずである。3぀くらいなら曞きだすのは簡単である。 ( A , B , C ) , ( A , C , B ) , ( B , A , C ) , ( B , C , A ) , ( C , A , B ) , ( C , B , A ) {\displaystyle (A,B,C),(A,C,B),(B,A,C),(B,C,A),(C,A,B),(C,B,A)} の 6 通りである。 これは次のようにも考えられる。 2 ぀のものがあるずき、䞊べるのは 2 通り。新しくもう䞀぀入れるには、䞀番目に入れるか、二番目に入れるか、䞉番目に入れるか、の 3 通りが考えられる。 よっお、 3 ⋅ 2 = 6 {\displaystyle 3\cdot 2=6} この論法は拡匵性があっお、n 個のものを䞊べるのに N 通りあるのならば、n+1 個のものを䞊べるのには、䞀番目に入れるか、二番目に入れるか、䞉番目に入れるか、・・・、n番目に入れるか、(n+1)番目に入れるか、の n+1 通り考えられるので、N・(n+1) 通りである、ず分かる。 今述べたこずをたずめるず、n 個のものを䞊べる通りの数を c ( n ) {\displaystyle c(n)} ず衚すこずにするず、 c ( n + 1 ) = c ( n ) ( n + 1 ) {\displaystyle c(n+1)=c(n)(n+1)} ずなる、ずいうこずを蚀っおいるのである。 もちろん、 c ( 1 ) = 1 {\displaystyle c(1)=1} である。こうしお、䜕通りあるかを簡単に蚈算できるようになった。それは次のような関数で衚せる。 { c ( 1 ) = 1 c ( n + 1 ) = c ( n ) ( n + 1 ) {\displaystyle {\begin{cases}c(1)&=1\\c(n+1)&=c(n)(n+1)\end{cases}}} この関数は階乗ず呌ばれ、 c ( n ) = n ! {\displaystyle c(n)=n!} ず曞く。たた、 0 ! = 1 {\displaystyle 0!=1} ず定矩する。こうするこずで色々ず郜合が良いのである。 䟋 5 ! = 5 ⋅ 4 ⋅ 3 ⋅ 2 ⋅ 1 = 120 {\displaystyle 5!=5\cdot 4\cdot 3\cdot 2\cdot 1=120} n 個の䞭から m 個遞んで䞊べる、ずいうのは、埌ろの n-m 個の䞊び順がどうであろうず、前のものが同じならば問わないずいうこずであるので、 n ! ( n − m ) ! {\displaystyle {\frac {n!}{(n-m)!}}} ずいう匏で衚せる。 これを、 n P m = n ! ( n − m ) ! {\displaystyle {}_{n}\mathrm {P} _{m}={\frac {n!}{(n-m)!}}} ずいう関数で衚す。もちろん、n ≧ のずきだけ意味を持぀。 n 個の䞭から m 個遞ぶずいうのは、n 個の䞭から m 個遞んで䞊べた際に、その順番は問わないずいうこずだから、 n P m m ! = n ! m ! ( n − m ) ! {\displaystyle {\frac {{}_{n}\mathrm {P} _{m}}{m!}}={\frac {n!}{m!(n-m)!}}} ず衚せる。 これを、 n C m = n ! m ! ( n − m ) ! {\displaystyle {}_{n}\mathrm {C} _{m}={\frac {n!}{m!(n-m)!}}} ずいう関数で衚す。他にも、 ( n m ) {\displaystyle {\binom {n}{m}}} で衚すこずもある。たたこれを二項係数ずいうこずがある。その理由は埌に分かるだろう。 組み合わせの関数、P, C の意味を芋れば敎数であるこずは自明だろう。P, C が敎数になるこずの蚌明は興味のある読者に任せる。 さお、ここで色々ず蚈算をしおみる。 0 C 0 = 1 1 C 0 = 1 , 1 C 1 = 1 2 C 0 = 1 , 2 C 1 = 2 , 2 C 2 = 1 3 C 0 = 1 , 3 C 1 = 3 , 3 C 2 = 3 , 3 C 3 = 1 4 C 0 = 1 , 4 C 1 = 4 , 4 C 2 = 6 , 4 C 3 = 4 , 4 C 4 = 1 5 C 0 = 1 , 5 C 1 = 5 , 5 C 2 = 10 , 5 C 3 = 10 , 5 C 4 = 5 , 5 C 5 = 1 {\displaystyle {\begin{aligned}{}_{0}\mathrm {C} _{0}&=1\\{}_{1}\mathrm {C} _{0}&=1,{}_{1}\mathrm {C} _{1}=1\\{}_{2}\mathrm {C} _{0}&=1,{}_{2}\mathrm {C} _{1}=2,{}_{2}\mathrm {C} _{2}=1\\{}_{3}\mathrm {C} _{0}&=1,{}_{3}\mathrm {C} _{1}=3,{}_{3}\mathrm {C} _{2}=3,{}_{3}\mathrm {C} _{3}=1\\{}_{4}\mathrm {C} _{0}&=1,{}_{4}\mathrm {C} _{1}=4,{}_{4}\mathrm {C} _{2}=6,{}_{4}\mathrm {C} _{3}=4,{}_{4}\mathrm {C} _{4}=1\\{}_{5}\mathrm {C} _{0}&=1,{}_{5}\mathrm {C} _{1}=5,{}_{5}\mathrm {C} _{2}=10,{}_{5}\mathrm {C} _{3}=10,{}_{5}\mathrm {C} _{4}=5,{}_{5}\mathrm {C} _{5}=1\\\end{aligned}}} これの結果だけを曞いお、 1 1 1 1 2 1 1 3 3 1 1 4 6 4 1 1 5 10 10 5 1 {\displaystyle {\begin{aligned}&1\\&1\ 1\\&1\ 2\ 1\\&1\ 3\ 3\ 1\\&1\ 4\ 6\ 4\ 1\\&1\ 5\ 10\ 10\ 5\ 1\\\end{aligned}}} ず、ここたで曞けば察しが぀くだろう。そう、二項係数はパスカルの䞉角圢をなすのである。 しかし、これはただ単なる掚枬に過ぎない。そのためには、パスカルの䞉角圢ず同じ性質を持぀こずを蚌明しなければならない。 m C 0 = m ! 0 ! ( m − 0 ) ! = m ! 1 ⋅ m ! = 1 m C m = m ! m ! ( m − m ) ! = m ! m ! ⋅ 1 = 1 {\displaystyle {\begin{aligned}{}_{m}\mathrm {C} _{0}&={\frac {m!}{0!(m-0)!}}\\&={\frac {m!}{1\cdot m!}}\\&=1\\{}_{m}\mathrm {C} _{m}&={\frac {m!}{m!(m-m)!}}\\&={\frac {m!}{m!\cdot 1}}\\&=1\end{aligned}}} ぀たり、端の数は党お 1 である。 たた、 n C m + n C m + 1 = n + 1 C m + 1 ⋯ ( 1 ) {\displaystyle {}_{n}\mathrm {C} _{m}+{}_{n}\mathrm {C} _{m+1}={}_{n+1}\mathrm {C} _{m+1}\cdots (1)} が成り立぀こずを瀺す。 n C m + n C m + 1 = n ! m ! ( n − m ) ! + n ! ( m + 1 ) ! ( n − ( m + 1 ) ) ! = n ! m ! ( n − m − 1 ) ! ( 1 n − m + 1 m + 1 ) = n ! m ! ( n − m − 1 ) ! ( ( n − m ) + ( m + 1 ) ( n − m ) ( m + 1 ) ) = n ! ( n + 1 ) m ! ( m + 1 ) ( n − m − 1 ) ! ( n − m ) = ( n + 1 ) ! ( m + 1 ) ! ( n − m ) ! = ( n + 1 ) ! ( m + 1 ) ! ( ( n + 1 ) − ( m + 1 ) ) ! = n + 1 C m + 1 {\displaystyle {\begin{aligned}{}_{n}\mathrm {C} _{m}+{}_{n}\mathrm {C} _{m+1}&={\frac {n!}{m!(n-m)!}}+{\frac {n!}{(m+1)!(n-(m+1))!}}\\&={\frac {n!}{m!(n-m-1)!}}\left({\frac {1}{n-m}}+{\frac {1}{m+1}}\right)\\&={\frac {n!}{m!(n-m-1)!}}\left({\frac {(n-m)+(m+1)}{(n-m)(m+1)}}\right)\\&={\frac {n!(n+1)}{m!(m+1)(n-m-1)!(n-m)}}\\&={\frac {(n+1)!}{(m+1)!(n-m)!}}\\&={\frac {(n+1)!}{(m+1)!((n+1)-(m+1))!}}\\&={}_{n+1}\mathrm {C} _{m+1}\\\end{aligned}}} よっお、パスカルの䞉角圢の性質を備え、パスカルの䞉角圢の各項を二項係数で衚すこずができるこずが蚌明された。 さお、 ( a + b ) n {\displaystyle (a+b)^{n}} を展開したずきの a, b の各係数に぀いお考察しおいこう。たずは小さい数で詊しおみる。 ( a + b ) 0 = 1 ( a + b ) 1 = 1 a + 1 b ( a + b ) 2 = 1 a 2 + 2 a b + 1 b 2 ( a + b ) 3 = 1 a 3 + 3 a 2 b + 3 a b 2 + 1 b 3 ( a + b ) 4 = 1 a 4 + 4 a 3 b + 6 a 2 b 2 + 4 a b 3 + 1 b 4 {\displaystyle {\begin{aligned}(a+b)^{0}=1\\(a+b)^{1}&=1a+1b\\(a+b)^{2}&=1a^{2}+2ab+1b^{2}\\(a+b)^{3}&=1a^{3}+3a^{2}b+3ab^{2}+1b^{3}\\(a+b)^{4}&=1a^{4}+4a^{3}b+6a^{2}b^{2}+4ab^{3}+1b^{4}\\\end{aligned}}} おそらくここたで曞けば分かるだろう。これもパスカルの䞉角圢になっおいるのである。先ほどの二項係数ずの関係ず合わせお、次の定理が成り立぀こずが予想できる。 定理 (w:二項定理) ( x + y ) n = ( n 0 ) x n y 0 + ( n 1 ) x n − 1 y 1 + ( n 2 ) x n − 2 y 2 + ⋯ + ( n n − 1 ) x 1 y n − 1 + ( n n ) x 0 y n {\displaystyle (x+y)^{n}={n \choose 0}x^{n}y^{0}+{n \choose 1}x^{n-1}y^{1}+{n \choose 2}x^{n-2}y^{2}+\cdots +{n \choose n-1}x^{1}y^{n-1}+{n \choose n}x^{0}y^{n}} 蚌明 これを n に関する数孊的垰玍法で蚌明する。 n = 0 のずきは自明。n = 1 のずきは、 ( x + y ) 1 = x + y = ( 1 0 ) x + ( 0 1 ) y ( ∵ ( 1 0 ) = ( 1 1 ) = 1 ) {\displaystyle (x+y)^{1}=x+y={1 \choose 0}x+{0 \choose 1}y\ \ \ (\because {1 \choose 0}={1 \choose 1}=1)} より成り立぀。 仮に n = k のずき成り立っおいたずする。するず、 ( x + y ) k + 1 = ( x + y ) k ( x + y ) = ( ( k 0 ) x k y 0 + ( k 1 ) x k − 1 y 1 + ⋯ + ( k k − 1 ) x 1 y k − 1 + ( k k ) x 0 y k ) ( x + y ) = ( ( k 0 ) x k + 1 y 0 + ( k 1 ) x k y 1 + ⋯ + ( k k − 1 ) x 2 y k − 1 + ( k k ) x 1 y k ) + ( ( k 0 ) x k y 1 + ( k 1 ) x k − 1 y 2 + ⋯ + ( k k − 1 ) x 1 y k + ( k k ) x 0 y k + 1 ) = ( k 0 ) x k + 1 y 0 + ( ( k 1 ) + ( k 0 ) ) x k y 1 + ( ( k 2 ) + ( k 1 ) ) x k − 1 y 2 + ⋯ + ( ( k k − 1 ) + ( k k − 2 ) ) x 2 y k − 1 + ( ( k k ) + ( k k − 1 ) ) + ( k k ) x 0 y k + 1 = ( k + 1 0 ) x k + 1 y 0 + ( k + 1 1 ) x k y 1 + ⋯ + ( k + 1 k ) x 1 y k + ( k + 1 k + 1 ) x 0 y k + 1 ( ∵ ( 1 ) , ( k k ) = ( l l ) = ( k 0 ) = ( l 0 ) = 1 , ) {\displaystyle {\begin{aligned}(x+y)^{k+1}&=(x+y)^{k}(x+y)\\&=\left({k \choose 0}x^{k}y^{0}+{k \choose 1}x^{k-1}y^{1}+\cdots +{k \choose k-1}x^{1}y^{k-1}+{k \choose k}x^{0}y^{k}\right)(x+y)\\&=\left({k \choose 0}x^{k+1}y^{0}+{k \choose 1}x^{k}y^{1}+\cdots +{k \choose k-1}x^{2}y^{k-1}+{k \choose k}x^{1}y^{k}\right)\\&+\left({k \choose 0}x^{k}y^{1}+{k \choose 1}x^{k-1}y^{2}+\cdots +{k \choose k-1}x^{1}y^{k}+{k \choose k}x^{0}y^{k+1}\right)\\&={k \choose 0}x^{k+1}y^{0}+\left({k \choose 1}+{k \choose 0}\right)x^{k}y^{1}+\left({k \choose 2}+{k \choose 1}\right)x^{k-1}y^{2}+\cdots \\&+\left({k \choose k-1}+{k \choose k-2}\right)x^{2}y^{k-1}+\left({k \choose k}+{k \choose k-1}\right)+{k \choose k}x^{0}y^{k+1}\\&={k+1 \choose 0}x^{k+1}y^{0}+{k+1 \choose 1}x^{k}y^{1}+\cdots +{k+1 \choose k}x^{1}y^{k}+{k+1 \choose k+1}x^{0}y^{k+1}\\&\ \ (\because (1),{k \choose k}={l \choose l}={k \choose 0}={l \choose 0}=1,)\end{aligned}}} より、k+1 のずきも正しい。 以䞊より、数孊的垰玍法によっお蚌明される。 さお、今床はパスカルの䞉角圢を斜めに芋おみよう。巊から二番目の数を抜き出しおみるず、 1, 2, 3, 4 ... ずなっおいる。では巊から䞉番目の数はどうなっおいるかずいうず、 1, 3, 6, 10, ... ずなっおいる。これらは、 1, 1+2, 1+2+3, 1+2+3+4, ... ずなっおいる。たた、次のような図圢ずの関連がある。 これは䞉角数ず呌ばれる。 さお、䞉角数の䞀般項はどうなっおいるのだろうか。䞉角数はある数以䞋の自然数の総和である。すなわち、等差数列の問題に垰着できる。 S = 1 + 2 + 3 + ⋯ + ( n − 1 ) + n S = n + ( n − 1 ) + ( n − 2 ) + ⋯ + 2 + 1 {\displaystyle {\begin{aligned}S&=1+2+3+\cdots +(n-1)+n\\S&=n+(n-1)+(n-2)+\cdots +2+1\\\end{aligned}}} ∎ 2 S = n ( n + 1 ) ⟺ S = n ( n + 1 ) 2 {\displaystyle \therefore 2S=n(n+1)\iff S={\frac {n(n+1)}{2}}} 四角数は図を曞いおみれば分かるが、そのたた平方数である。 ここで n 角数の m 項目を P n m {\displaystyle \mathrm {P} _{n}m} ず曞くこずにする。䟋えば、䞉角数の 4 項目は 10 であるから、 P 3 4 = 10 {\displaystyle \mathrm {P} _{3}4=10} P 3 n = 1 2 n ( n + 1 ) {\displaystyle \mathrm {P} _{3}n={\frac {1}{2}}n(n+1)} であるこずは先ほど蚌明した通りである。 このように曞いおみれば分かる通り、 P 4 n = n 2 {\displaystyle \mathrm {P} _{4}n=n^{2}} ここで、次のこずが簡単に分かる。 P 5 1 = 1 , P 5 ( n + 1 ) = P 5 n + 3 n + 1 {\displaystyle \mathrm {P} _{5}1=1,\ \ \mathrm {P} _{5}(n+1)=\mathrm {P} _{5}n+3n+1} 二番目の匏は、次の五角圢になるずきに、(䞀蟺の長さ + 1) × 3 - (重なっお足しおしたった頂点の数) = (n + 1) × 3 - 2 = 3n + 1 もしくは、n ず぀なぞるず 3 回なぞれお、最埌に䞀個残るから、3n + 1 の分だけ増えるずいうこずから導ける。よっお、五角数の䞀般項は、次の匏で䞎えられる。 P 5 n = P 5 1 + ∑ k n − 1 ( 3 k + 1 ) = 1 + 3 ∑ k n − 1 i + ∑ i k n − 1 1 = 1 + 3 2 ( n − 1 + 1 ) ( n − 1 ) + ( n − 1 ) = 3 n 2 − 3 n + 2 n 2 = n ( 3 n − 1 ) 2 {\displaystyle {\begin{aligned}\mathrm {P} _{5}n&=\mathrm {P} _{5}1+\sum _{k}^{n-1}(3k+1)\\&=1+3\sum _{k}^{n-1}i+\sum _{ik}^{n-1}1\\&=1+{\frac {3}{2}}(n-1+1)(n-1)+(n-1)\\&={\frac {3n^{2}-3n+2n}{2}}\\&={\frac {n(3n-1)}{2}}\\\end{aligned}}} 五角数のずきず同様に考えるず、 P 6 1 = 1 , P 6 ( n + 1 ) = P 6 n + ( 4 n + 1 ) {\displaystyle \mathrm {P} _{6}1=1,\mathrm {P} _{6}(n+1)=\mathrm {P} _{6}n+(4n+1)} したがっお、六角数の䞀般項は、 P 6 n = P 6 1 + ∑ k n − 1 ( 4 k + 1 ) = 1 + 4 s u m k n − 1 k + s u m k n − 1 1 = 1 + 2 ( n − 1 ) n + ( n − 1 ) = n + 2 ( n − 1 ) n = n ( 2 n − 1 ) {\displaystyle {\begin{aligned}\mathrm {P} _{6}n&=\mathrm {P} _{6}1+\sum _{k}^{n-1}(4k+1)\\&=1+4sum_{k}^{n-1}k+sum_{k}^{n-1}1\\&=1+2(n-1)n+(n-1)\\&=n+2(n-1)n\\&=n(2n-1)\end{aligned}}} さお、今床は䞀般の堎合を考えおみよう。 第䞀項はもちろん 1 である。 P m 1 = 1. {\displaystyle \mathrm {P} _{m}1=1.} n+1 項目は n 項目から (m-2)n + 1 分だけ増える。すなわち、 P m ( n + 1 ) = ( m − 2 ) n + 1 {\displaystyle \mathrm {P} _{m}(n+1)=(m-2)n+1} したがっお、m 角数の n 項目の䞀般項は、次の匏で䞎えられる : P m n = P m 1 + ∑ k n − 1 ( ( m − 2 ) k + 1 ) = 1 + ( m − 2 ) ∑ k n − 1 k + ∑ k n − 1 1 = 1 + m − 2 2 ( n − 1 ) n + ( n − 1 ) = 1 2 { 2 + ( m − 2 ) ( n − 1 ) } = n 2 { 2 + m n − 2 n − m + 2 ) = n 2 ( m n − 2 n − m + 4 ) = ( m − 2 ) n 2 − ( m − 4 ) n 2 {\displaystyle {\begin{aligned}\mathrm {P} _{m}n&=\mathrm {P} _{m}1+\sum _{k}^{n-1}((m-2)k+1)\\&=1+(m-2)\sum _{k}^{n-1}k+\sum _{k}^{n-1}1\\&=1+{\frac {m-2}{2}}(n-1)n+(n-1)\\&={\frac {1}{2}}\{2+(m-2)(n-1)\}\\&={\frac {n}{2}}\{2+mn-2n-m+2)\\&={\frac {n}{2}}(mn-2n-m+4)\\&={\frac {(m-2)n^{2}-(m-4)n}{2}}\end{aligned}}} このようにしお、倚角数の䞀般項が埗られた。 フェルマヌの最終定理で知られる、フェルマヌは次のような定理を予想した。 (倚角数定理) 任意の数は p 個以䞋の p 角数の和で衚せる。 フェルマヌは p = 3 の堎合を蚌明した。p = 4 の堎合は四平方の定理ずしお知られる。䞀般の堎合はコヌシヌによっお蚌明された。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "これはパスカルの䞉角圢ず呌ばれる䞉角圢である。", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "端が党お 1 で、䞀段䞋の数字は䞊ずずれおいる。䞀段䞋の数字をどう決めるかずいうず、䞊の巊右2぀の数字を足したものを曞くのである。", "title": "" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "䟋えば五段目の巊から䞉番目の数は、四段目の巊から二番目ず䞉番目の数を足したもの、぀たり 3 + 3 = 6 {\\displaystyle 3+3=6} ずなっおいる。六段目の巊からニ番目の数は、五段目の巊から䞀番目の数に二番目の数を足したもの、぀たり 1 + 4 = 5 {\\displaystyle 1+4=5} 。", "title": "" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "このような単玔な仕組みで曞かれる䞉角圢だが、非垞に奥深い性質を備えおいるのである。", "title": "" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "いきなり党く関係ない話に飛ぶのかず思われるかも知れないが少々お付き合いいただきたい。", "title": "組み合わせ論" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "3個のものを䞊べるのには䜕通りあるかずいうず、たず3぀の䞭から䞀぀遞んで䞀番目にするのには 3 通り、その埌残った2぀の䞭から䞀぀遞んで二番目にするのは 2 通り、最埌に残った䞀぀を遞んで最埌に配眮するのはもちろん 1 通り、よっおこれらをかけお、党郚で", "title": "組み合わせ論" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "3 ⋅ 2 ⋅ 1 = 6 {\\displaystyle 3\\cdot 2\\cdot 1=6}", "title": "組み合わせ論" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "で 6 通り。", "title": "組み合わせ論" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "他の考え方ずしおは、党お曞き出す仮定で芏則を芋぀けるずいうこずである。3぀くらいなら曞きだすのは簡単である。", "title": "組み合わせ論" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "( A , B , C ) , ( A , C , B ) , ( B , A , C ) , ( B , C , A ) , ( C , A , B ) , ( C , B , A ) {\\displaystyle (A,B,C),(A,C,B),(B,A,C),(B,C,A),(C,A,B),(C,B,A)}", "title": "組み合わせ論" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "の 6 通りである。", "title": "組み合わせ論" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "これは次のようにも考えられる。", "title": "組み合わせ論" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "2 ぀のものがあるずき、䞊べるのは 2 通り。新しくもう䞀぀入れるには、䞀番目に入れるか、二番目に入れるか、䞉番目に入れるか、の 3 通りが考えられる。", "title": "組み合わせ論" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "よっお、 3 ⋅ 2 = 6 {\\displaystyle 3\\cdot 2=6}", "title": "組み合わせ論" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "この論法は拡匵性があっお、n 個のものを䞊べるのに N 通りあるのならば、n+1 個のものを䞊べるのには、䞀番目に入れるか、二番目に入れるか、䞉番目に入れるか、・・・、n番目に入れるか、(n+1)番目に入れるか、の n+1 通り考えられるので、N・(n+1) 通りである、ず分かる。", "title": "組み合わせ論" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "今述べたこずをたずめるず、n 個のものを䞊べる通りの数を c ( n ) {\\displaystyle c(n)} ず衚すこずにするず、 c ( n + 1 ) = c ( n ) ( n + 1 ) {\\displaystyle c(n+1)=c(n)(n+1)} ずなる、ずいうこずを蚀っおいるのである。", "title": "組み合わせ論" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "もちろん、 c ( 1 ) = 1 {\\displaystyle c(1)=1} である。こうしお、䜕通りあるかを簡単に蚈算できるようになった。それは次のような関数で衚せる。", "title": "組み合わせ論" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "{ c ( 1 ) = 1 c ( n + 1 ) = c ( n ) ( n + 1 ) {\\displaystyle {\\begin{cases}c(1)&=1\\\\c(n+1)&=c(n)(n+1)\\end{cases}}}", "title": "組み合わせ論" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "この関数は階乗ず呌ばれ、 c ( n ) = n ! {\\displaystyle c(n)=n!} ず曞く。たた、 0 ! = 1 {\\displaystyle 0!=1} ず定矩する。こうするこずで色々ず郜合が良いのである。", "title": "組み合わせ論" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "䟋", "title": "組み合わせ論" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "5 ! = 5 ⋅ 4 ⋅ 3 ⋅ 2 ⋅ 1 = 120 {\\displaystyle 5!=5\\cdot 4\\cdot 3\\cdot 2\\cdot 1=120}", "title": "組み合わせ論" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "n 個の䞭から m 個遞んで䞊べる、ずいうのは、埌ろの n-m 個の䞊び順がどうであろうず、前のものが同じならば問わないずいうこずであるので、 n ! ( n − m ) ! {\\displaystyle {\\frac {n!}{(n-m)!}}} ずいう匏で衚せる。", "title": "組み合わせ論" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "これを、", "title": "組み合わせ論" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "n P m = n ! ( n − m ) ! {\\displaystyle {}_{n}\\mathrm {P} _{m}={\\frac {n!}{(n-m)!}}}", "title": "組み合わせ論" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "ずいう関数で衚す。もちろん、n ≧ のずきだけ意味を持぀。", "title": "組み合わせ論" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "n 個の䞭から m 個遞ぶずいうのは、n 個の䞭から m 個遞んで䞊べた際に、その順番は問わないずいうこずだから、", "title": "組み合わせ論" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "n P m m ! = n ! m ! ( n − m ) ! {\\displaystyle {\\frac {{}_{n}\\mathrm {P} _{m}}{m!}}={\\frac {n!}{m!(n-m)!}}} ず衚せる。", "title": "組み合わせ論" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "これを、", "title": "組み合わせ論" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "n C m = n ! m ! ( n − m ) ! {\\displaystyle {}_{n}\\mathrm {C} _{m}={\\frac {n!}{m!(n-m)!}}} ずいう関数で衚す。他にも、 ( n m ) {\\displaystyle {\\binom {n}{m}}} で衚すこずもある。たたこれを二項係数ずいうこずがある。その理由は埌に分かるだろう。", "title": "組み合わせ論" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "組み合わせの関数、P, C の意味を芋れば敎数であるこずは自明だろう。P, C が敎数になるこずの蚌明は興味のある読者に任せる。", "title": "組み合わせずパスカルの䞉角圢の関係" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "さお、ここで色々ず蚈算をしおみる。", "title": "組み合わせずパスカルの䞉角圢の関係" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "0 C 0 = 1 1 C 0 = 1 , 1 C 1 = 1 2 C 0 = 1 , 2 C 1 = 2 , 2 C 2 = 1 3 C 0 = 1 , 3 C 1 = 3 , 3 C 2 = 3 , 3 C 3 = 1 4 C 0 = 1 , 4 C 1 = 4 , 4 C 2 = 6 , 4 C 3 = 4 , 4 C 4 = 1 5 C 0 = 1 , 5 C 1 = 5 , 5 C 2 = 10 , 5 C 3 = 10 , 5 C 4 = 5 , 5 C 5 = 1 {\\displaystyle {\\begin{aligned}{}_{0}\\mathrm {C} _{0}&=1\\\\{}_{1}\\mathrm {C} _{0}&=1,{}_{1}\\mathrm {C} _{1}=1\\\\{}_{2}\\mathrm {C} _{0}&=1,{}_{2}\\mathrm {C} _{1}=2,{}_{2}\\mathrm {C} _{2}=1\\\\{}_{3}\\mathrm {C} _{0}&=1,{}_{3}\\mathrm {C} _{1}=3,{}_{3}\\mathrm {C} _{2}=3,{}_{3}\\mathrm {C} _{3}=1\\\\{}_{4}\\mathrm {C} _{0}&=1,{}_{4}\\mathrm {C} _{1}=4,{}_{4}\\mathrm {C} _{2}=6,{}_{4}\\mathrm {C} _{3}=4,{}_{4}\\mathrm {C} _{4}=1\\\\{}_{5}\\mathrm {C} _{0}&=1,{}_{5}\\mathrm {C} _{1}=5,{}_{5}\\mathrm {C} _{2}=10,{}_{5}\\mathrm {C} _{3}=10,{}_{5}\\mathrm {C} _{4}=5,{}_{5}\\mathrm {C} _{5}=1\\\\\\end{aligned}}}", "title": "組み合わせずパスカルの䞉角圢の関係" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "これの結果だけを曞いお、", "title": "組み合わせずパスカルの䞉角圢の関係" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "1 1 1 1 2 1 1 3 3 1 1 4 6 4 1 1 5 10 10 5 1 {\\displaystyle {\\begin{aligned}&1\\\\&1\\ 1\\\\&1\\ 2\\ 1\\\\&1\\ 3\\ 3\\ 1\\\\&1\\ 4\\ 6\\ 4\\ 1\\\\&1\\ 5\\ 10\\ 10\\ 5\\ 1\\\\\\end{aligned}}}", "title": "組み合わせずパスカルの䞉角圢の関係" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "ず、ここたで曞けば察しが぀くだろう。そう、二項係数はパスカルの䞉角圢をなすのである。", "title": "組み合わせずパスカルの䞉角圢の関係" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "しかし、これはただ単なる掚枬に過ぎない。そのためには、パスカルの䞉角圢ず同じ性質を持぀こずを蚌明しなければならない。", "title": "組み合わせずパスカルの䞉角圢の関係" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "m C 0 = m ! 0 ! ( m − 0 ) ! = m ! 1 ⋅ m ! = 1 m C m = m ! m ! ( m − m ) ! = m ! m ! ⋅ 1 = 1 {\\displaystyle {\\begin{aligned}{}_{m}\\mathrm {C} _{0}&={\\frac {m!}{0!(m-0)!}}\\\\&={\\frac {m!}{1\\cdot m!}}\\\\&=1\\\\{}_{m}\\mathrm {C} _{m}&={\\frac {m!}{m!(m-m)!}}\\\\&={\\frac {m!}{m!\\cdot 1}}\\\\&=1\\end{aligned}}}", "title": "組み合わせずパスカルの䞉角圢の関係" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "぀たり、端の数は党お 1 である。", "title": "組み合わせずパスカルの䞉角圢の関係" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "たた、 n C m + n C m + 1 = n + 1 C m + 1 ⋯ ( 1 ) {\\displaystyle {}_{n}\\mathrm {C} _{m}+{}_{n}\\mathrm {C} _{m+1}={}_{n+1}\\mathrm {C} _{m+1}\\cdots (1)} が成り立぀こずを瀺す。", "title": "組み合わせずパスカルの䞉角圢の関係" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "n C m + n C m + 1 = n ! m ! ( n − m ) ! + n ! ( m + 1 ) ! ( n − ( m + 1 ) ) ! = n ! m ! ( n − m − 1 ) ! ( 1 n − m + 1 m + 1 ) = n ! m ! ( n − m − 1 ) ! ( ( n − m ) + ( m + 1 ) ( n − m ) ( m + 1 ) ) = n ! ( n + 1 ) m ! ( m + 1 ) ( n − m − 1 ) ! ( n − m ) = ( n + 1 ) ! ( m + 1 ) ! ( n − m ) ! = ( n + 1 ) ! ( m + 1 ) ! ( ( n + 1 ) − ( m + 1 ) ) ! = n + 1 C m + 1 {\\displaystyle {\\begin{aligned}{}_{n}\\mathrm {C} _{m}+{}_{n}\\mathrm {C} _{m+1}&={\\frac {n!}{m!(n-m)!}}+{\\frac {n!}{(m+1)!(n-(m+1))!}}\\\\&={\\frac {n!}{m!(n-m-1)!}}\\left({\\frac {1}{n-m}}+{\\frac {1}{m+1}}\\right)\\\\&={\\frac {n!}{m!(n-m-1)!}}\\left({\\frac {(n-m)+(m+1)}{(n-m)(m+1)}}\\right)\\\\&={\\frac {n!(n+1)}{m!(m+1)(n-m-1)!(n-m)}}\\\\&={\\frac {(n+1)!}{(m+1)!(n-m)!}}\\\\&={\\frac {(n+1)!}{(m+1)!((n+1)-(m+1))!}}\\\\&={}_{n+1}\\mathrm {C} _{m+1}\\\\\\end{aligned}}}", "title": "組み合わせずパスカルの䞉角圢の関係" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "よっお、パスカルの䞉角圢の性質を備え、パスカルの䞉角圢の各項を二項係数で衚すこずができるこずが蚌明された。", "title": "組み合わせずパスカルの䞉角圢の関係" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "さお、 ( a + b ) n {\\displaystyle (a+b)^{n}} を展開したずきの a, b の各係数に぀いお考察しおいこう。たずは小さい数で詊しおみる。", "title": "二項定理" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "( a + b ) 0 = 1 ( a + b ) 1 = 1 a + 1 b ( a + b ) 2 = 1 a 2 + 2 a b + 1 b 2 ( a + b ) 3 = 1 a 3 + 3 a 2 b + 3 a b 2 + 1 b 3 ( a + b ) 4 = 1 a 4 + 4 a 3 b + 6 a 2 b 2 + 4 a b 3 + 1 b 4 {\\displaystyle {\\begin{aligned}(a+b)^{0}=1\\\\(a+b)^{1}&=1a+1b\\\\(a+b)^{2}&=1a^{2}+2ab+1b^{2}\\\\(a+b)^{3}&=1a^{3}+3a^{2}b+3ab^{2}+1b^{3}\\\\(a+b)^{4}&=1a^{4}+4a^{3}b+6a^{2}b^{2}+4ab^{3}+1b^{4}\\\\\\end{aligned}}}", "title": "二項定理" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "おそらくここたで曞けば分かるだろう。これもパスカルの䞉角圢になっおいるのである。先ほどの二項係数ずの関係ず合わせお、次の定理が成り立぀こずが予想できる。", "title": "二項定理" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "定理 (w:二項定理)", "title": "二項定理" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "( x + y ) n = ( n 0 ) x n y 0 + ( n 1 ) x n − 1 y 1 + ( n 2 ) x n − 2 y 2 + ⋯ + ( n n − 1 ) x 1 y n − 1 + ( n n ) x 0 y n {\\displaystyle (x+y)^{n}={n \\choose 0}x^{n}y^{0}+{n \\choose 1}x^{n-1}y^{1}+{n \\choose 2}x^{n-2}y^{2}+\\cdots +{n \\choose n-1}x^{1}y^{n-1}+{n \\choose n}x^{0}y^{n}}", "title": "二項定理" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "蚌明 これを n に関する数孊的垰玍法で蚌明する。", "title": "二項定理" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "n = 0 のずきは自明。n = 1 のずきは、 ( x + y ) 1 = x + y = ( 1 0 ) x + ( 0 1 ) y ( ∵ ( 1 0 ) = ( 1 1 ) = 1 ) {\\displaystyle (x+y)^{1}=x+y={1 \\choose 0}x+{0 \\choose 1}y\\ \\ \\ (\\because {1 \\choose 0}={1 \\choose 1}=1)} より成り立぀。", "title": "二項定理" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "仮に n = k のずき成り立っおいたずする。するず、", "title": "二項定理" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "( x + y ) k + 1 = ( x + y ) k ( x + y ) = ( ( k 0 ) x k y 0 + ( k 1 ) x k − 1 y 1 + ⋯ + ( k k − 1 ) x 1 y k − 1 + ( k k ) x 0 y k ) ( x + y ) = ( ( k 0 ) x k + 1 y 0 + ( k 1 ) x k y 1 + ⋯ + ( k k − 1 ) x 2 y k − 1 + ( k k ) x 1 y k ) + ( ( k 0 ) x k y 1 + ( k 1 ) x k − 1 y 2 + ⋯ + ( k k − 1 ) x 1 y k + ( k k ) x 0 y k + 1 ) = ( k 0 ) x k + 1 y 0 + ( ( k 1 ) + ( k 0 ) ) x k y 1 + ( ( k 2 ) + ( k 1 ) ) x k − 1 y 2 + ⋯ + ( ( k k − 1 ) + ( k k − 2 ) ) x 2 y k − 1 + ( ( k k ) + ( k k − 1 ) ) + ( k k ) x 0 y k + 1 = ( k + 1 0 ) x k + 1 y 0 + ( k + 1 1 ) x k y 1 + ⋯ + ( k + 1 k ) x 1 y k + ( k + 1 k + 1 ) x 0 y k + 1 ( ∵ ( 1 ) , ( k k ) = ( l l ) = ( k 0 ) = ( l 0 ) = 1 , ) {\\displaystyle {\\begin{aligned}(x+y)^{k+1}&=(x+y)^{k}(x+y)\\\\&=\\left({k \\choose 0}x^{k}y^{0}+{k \\choose 1}x^{k-1}y^{1}+\\cdots +{k \\choose k-1}x^{1}y^{k-1}+{k \\choose k}x^{0}y^{k}\\right)(x+y)\\\\&=\\left({k \\choose 0}x^{k+1}y^{0}+{k \\choose 1}x^{k}y^{1}+\\cdots +{k \\choose k-1}x^{2}y^{k-1}+{k \\choose k}x^{1}y^{k}\\right)\\\\&+\\left({k \\choose 0}x^{k}y^{1}+{k \\choose 1}x^{k-1}y^{2}+\\cdots +{k \\choose k-1}x^{1}y^{k}+{k \\choose k}x^{0}y^{k+1}\\right)\\\\&={k \\choose 0}x^{k+1}y^{0}+\\left({k \\choose 1}+{k \\choose 0}\\right)x^{k}y^{1}+\\left({k \\choose 2}+{k \\choose 1}\\right)x^{k-1}y^{2}+\\cdots \\\\&+\\left({k \\choose k-1}+{k \\choose k-2}\\right)x^{2}y^{k-1}+\\left({k \\choose k}+{k \\choose k-1}\\right)+{k \\choose k}x^{0}y^{k+1}\\\\&={k+1 \\choose 0}x^{k+1}y^{0}+{k+1 \\choose 1}x^{k}y^{1}+\\cdots +{k+1 \\choose k}x^{1}y^{k}+{k+1 \\choose k+1}x^{0}y^{k+1}\\\\&\\ \\ (\\because (1),{k \\choose k}={l \\choose l}={k \\choose 0}={l \\choose 0}=1,)\\end{aligned}}}", "title": "二項定理" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "より、k+1 のずきも正しい。", "title": "二項定理" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "以䞊より、数孊的垰玍法によっお蚌明される。", "title": "二項定理" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "", "title": "倚角数" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "さお、今床はパスカルの䞉角圢を斜めに芋おみよう。巊から二番目の数を抜き出しおみるず、", "title": "倚角数" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "1, 2, 3, 4 ...", "title": "倚角数" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "ずなっおいる。では巊から䞉番目の数はどうなっおいるかずいうず、", "title": "倚角数" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "1, 3, 6, 10, ...", "title": "倚角数" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "ずなっおいる。これらは、", "title": "倚角数" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "1, 1+2, 1+2+3, 1+2+3+4, ...", "title": "倚角数" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "ずなっおいる。たた、次のような図圢ずの関連がある。", "title": "倚角数" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "これは䞉角数ず呌ばれる。", "title": "倚角数" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "さお、䞉角数の䞀般項はどうなっおいるのだろうか。䞉角数はある数以䞋の自然数の総和である。すなわち、等差数列の問題に垰着できる。", "title": "倚角数" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "S = 1 + 2 + 3 + ⋯ + ( n − 1 ) + n S = n + ( n − 1 ) + ( n − 2 ) + ⋯ + 2 + 1 {\\displaystyle {\\begin{aligned}S&=1+2+3+\\cdots +(n-1)+n\\\\S&=n+(n-1)+(n-2)+\\cdots +2+1\\\\\\end{aligned}}}", "title": "倚角数" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "∎ 2 S = n ( n + 1 ) ⟺ S = n ( n + 1 ) 2 {\\displaystyle \\therefore 2S=n(n+1)\\iff S={\\frac {n(n+1)}{2}}}", "title": "倚角数" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "四角数は図を曞いおみれば分かるが、そのたた平方数である。", "title": "倚角数" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "ここで n 角数の m 項目を P n m {\\displaystyle \\mathrm {P} _{n}m} ず曞くこずにする。䟋えば、䞉角数の 4 項目は 10 であるから、", "title": "倚角数" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "P 3 4 = 10 {\\displaystyle \\mathrm {P} _{3}4=10}", "title": "倚角数" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "P 3 n = 1 2 n ( n + 1 ) {\\displaystyle \\mathrm {P} _{3}n={\\frac {1}{2}}n(n+1)} であるこずは先ほど蚌明した通りである。", "title": "倚角数" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "このように曞いおみれば分かる通り、", "title": "倚角数" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "P 4 n = n 2 {\\displaystyle \\mathrm {P} _{4}n=n^{2}}", "title": "倚角数" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "ここで、次のこずが簡単に分かる。", "title": "倚角数" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "P 5 1 = 1 , P 5 ( n + 1 ) = P 5 n + 3 n + 1 {\\displaystyle \\mathrm {P} _{5}1=1,\\ \\ \\mathrm {P} _{5}(n+1)=\\mathrm {P} _{5}n+3n+1}", "title": "倚角数" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "二番目の匏は、次の五角圢になるずきに、(䞀蟺の長さ + 1) × 3 - (重なっお足しおしたった頂点の数) = (n + 1) × 3 - 2 = 3n + 1", "title": "倚角数" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "もしくは、n ず぀なぞるず 3 回なぞれお、最埌に䞀個残るから、3n + 1", "title": "倚角数" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "の分だけ増えるずいうこずから導ける。よっお、五角数の䞀般項は、次の匏で䞎えられる。", "title": "倚角数" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "P 5 n = P 5 1 + ∑ k n − 1 ( 3 k + 1 ) = 1 + 3 ∑ k n − 1 i + ∑ i k n − 1 1 = 1 + 3 2 ( n − 1 + 1 ) ( n − 1 ) + ( n − 1 ) = 3 n 2 − 3 n + 2 n 2 = n ( 3 n − 1 ) 2 {\\displaystyle {\\begin{aligned}\\mathrm {P} _{5}n&=\\mathrm {P} _{5}1+\\sum _{k}^{n-1}(3k+1)\\\\&=1+3\\sum _{k}^{n-1}i+\\sum _{ik}^{n-1}1\\\\&=1+{\\frac {3}{2}}(n-1+1)(n-1)+(n-1)\\\\&={\\frac {3n^{2}-3n+2n}{2}}\\\\&={\\frac {n(3n-1)}{2}}\\\\\\end{aligned}}}", "title": "倚角数" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "五角数のずきず同様に考えるず、", "title": "倚角数" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "P 6 1 = 1 , P 6 ( n + 1 ) = P 6 n + ( 4 n + 1 ) {\\displaystyle \\mathrm {P} _{6}1=1,\\mathrm {P} _{6}(n+1)=\\mathrm {P} _{6}n+(4n+1)}", "title": "倚角数" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "したがっお、六角数の䞀般項は、", "title": "倚角数" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "P 6 n = P 6 1 + ∑ k n − 1 ( 4 k + 1 ) = 1 + 4 s u m k n − 1 k + s u m k n − 1 1 = 1 + 2 ( n − 1 ) n + ( n − 1 ) = n + 2 ( n − 1 ) n = n ( 2 n − 1 ) {\\displaystyle {\\begin{aligned}\\mathrm {P} _{6}n&=\\mathrm {P} _{6}1+\\sum _{k}^{n-1}(4k+1)\\\\&=1+4sum_{k}^{n-1}k+sum_{k}^{n-1}1\\\\&=1+2(n-1)n+(n-1)\\\\&=n+2(n-1)n\\\\&=n(2n-1)\\end{aligned}}}", "title": "倚角数" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "さお、今床は䞀般の堎合を考えおみよう。", "title": "倚角数" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "第䞀項はもちろん 1 である。 P m 1 = 1. {\\displaystyle \\mathrm {P} _{m}1=1.}", "title": "倚角数" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "n+1 項目は n 項目から (m-2)n + 1 分だけ増える。すなわち、 P m ( n + 1 ) = ( m − 2 ) n + 1 {\\displaystyle \\mathrm {P} _{m}(n+1)=(m-2)n+1}", "title": "倚角数" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "したがっお、m 角数の n 項目の䞀般項は、次の匏で䞎えられる :", "title": "倚角数" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "P m n = P m 1 + ∑ k n − 1 ( ( m − 2 ) k + 1 ) = 1 + ( m − 2 ) ∑ k n − 1 k + ∑ k n − 1 1 = 1 + m − 2 2 ( n − 1 ) n + ( n − 1 ) = 1 2 { 2 + ( m − 2 ) ( n − 1 ) } = n 2 { 2 + m n − 2 n − m + 2 ) = n 2 ( m n − 2 n − m + 4 ) = ( m − 2 ) n 2 − ( m − 4 ) n 2 {\\displaystyle {\\begin{aligned}\\mathrm {P} _{m}n&=\\mathrm {P} _{m}1+\\sum _{k}^{n-1}((m-2)k+1)\\\\&=1+(m-2)\\sum _{k}^{n-1}k+\\sum _{k}^{n-1}1\\\\&=1+{\\frac {m-2}{2}}(n-1)n+(n-1)\\\\&={\\frac {1}{2}}\\{2+(m-2)(n-1)\\}\\\\&={\\frac {n}{2}}\\{2+mn-2n-m+2)\\\\&={\\frac {n}{2}}(mn-2n-m+4)\\\\&={\\frac {(m-2)n^{2}-(m-4)n}{2}}\\end{aligned}}}", "title": "倚角数" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "このようにしお、倚角数の䞀般項が埗られた。", "title": "倚角数" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "フェルマヌの最終定理で知られる、フェルマヌは次のような定理を予想した。", "title": "倚角数" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "(倚角数定理) 任意の数は p 個以䞋の p 角数の和で衚せる。", "title": "倚角数" }, { "paragraph_id": 89, "tag": "p", "text": "フェルマヌは p = 3 の堎合を蚌明した。p = 4 の堎合は四平方の定理ずしお知られる。䞀般の堎合はコヌシヌによっお蚌明された。", "title": "倚角数" } ]
これはパスカルの䞉角圢ず呌ばれる䞉角圢である。 端が党お 1 で、䞀段䞋の数字は䞊ずずれおいる。䞀段䞋の数字をどう決めるかずいうず、䞊の巊右2぀の数字を足したものを曞くのである。 䟋えば五段目の巊から䞉番目の数は、四段目の巊から二番目ず䞉番目の数を足したもの、぀たり 3 + 3 = 6 ずなっおいる。六段目の巊からニ番目の数は、五段目の巊から䞀番目の数に二番目の数を足したもの、぀たり 1 + 4 = 5 。 このような単玔な仕組みで曞かれる䞉角圢だが、非垞に奥深い性質を備えおいるのである。
{{Nav}} [[File:Pascal's triangle 5.svg]] これは[[w:パスカルの䞉角圢|'''パスカルの䞉角圢''']]ず呌ばれる䞉角圢である。 端が党お 1 で、䞀段䞋の数字は䞊ずずれおいる。䞀段䞋の数字をどう決めるかずいうず、䞊の巊右2぀の数字を足したものを曞くのである。 䟋えば五段目の巊から䞉番目の数は、四段目の巊から二番目ず䞉番目の数を足したもの、぀たり<math>3 + 3 = 6</math> ずなっおいる。六段目の巊からニ番目の数は、五段目の巊から䞀番目の数に二番目の数を足したもの、぀たり<math>1 + 4 = 5</math>。 このような単玔な仕組みで曞かれる䞉角圢だが、非垞に奥深い性質を備えおいるのである。 == 組み合わせ論 == いきなり党く関係ない話に飛ぶのかず思われるかも知れないが少々お付き合いいただきたい。 === n個のものを䞊べる === 3個のものを䞊べるのには䜕通りあるかずいうず、たず3぀の䞭から䞀぀遞んで䞀番目にするのには 3 通り、その埌残った2぀の䞭から䞀぀遞んで二番目にするのは 2 通り、最埌に残った䞀぀を遞んで最埌に配眮するのはもちろん 1 通り、よっおこれらをかけお、党郚で <math>3 \cdot 2 \cdot 1 = 6</math> で 6 通り。 他の考え方ずしおは、党お曞き出す仮定で芏則を芋぀けるずいうこずである。3぀くらいなら曞きだすのは簡単である。 <math>(A, B, C), (A, C, B), (B, A, C), (B, C, A), (C, A, B), (C, B, A)</math> の 6 通りである。 これは次のようにも考えられる。 2 ぀のものがあるずき、䞊べるのは 2 通り。新しくもう䞀぀入れるには、䞀番目に入れるか、二番目に入れるか、䞉番目に入れるか、の 3 通りが考えられる。 よっお、<math>3 \cdot 2 = 6</math> この論法は拡匵性があっお、n 個のものを䞊べるのに N 通りあるのならば、n+1 個のものを䞊べるのには、䞀番目に入れるか、二番目に入れるか、䞉番目に入れるか、・・・、n番目に入れるか、(n+1)番目に入れるか、の n+1 通り考えられるので、N・(n+1) 通りである、ず分かる。 今述べたこずをたずめるず、n 個のものを䞊べる通りの数を <math>c(n)</math> ず衚すこずにするず、<math>c(n+1) = c(n) (n+1)</math> ずなる、ずいうこずを蚀っおいるのである。 もちろん、<math>c(1) = 1</math> である。こうしお、䜕通りあるかを簡単に蚈算できるようになった。それは次のような関数で衚せる。 <math>\begin{cases} c(1) & = 1 \\ c(n+1) & = c(n) (n+1) \end{cases}</math> この関数は[[w:階乗|'''階乗''']]ず呌ばれ、<math>c(n) = n!</math> ず曞く。たた、<math>0! = 1</math> ず定矩する。こうするこずで色々ず郜合が良いのである。 '''䟋''' <math>5! = 5 \cdot 4 \cdot 3 \cdot 2 \cdot 1 = 120</math> === n 個の䞭から m 個遞んで䞊べる === n 個の䞭から m 個遞んで䞊べる、ずいうのは、埌ろの n-m 個の䞊び順がどうであろうず、前のものが同じならば問わないずいうこずであるので、<math>\frac{n!}{(n-m)!}</math> ずいう匏で衚せる。 これを、 <math>{}_n\mathrm{P}_m = \frac{n!}{(n-m)!}</math> ずいう関数で衚す。もちろん、n ≧ のずきだけ意味を持぀。 === n 個の䞭から m 個遞ぶ === n 個の䞭から m 個遞ぶずいうのは、n 個の䞭から m 個遞んで䞊べた際に、その順番は問わないずいうこずだから、 <math>\frac{{}_n\mathrm{P}_m}{m!} = \frac{n!}{m!(n-m)!}</math> ず衚せる。 これを、 <math>{}_n\mathrm{C}_m= \frac{n!}{m!(n-m)!}</math> ずいう関数で衚す。他にも、<math>\binom{n}{m}</math> で衚すこずもある。たたこれを'''二項係数'''ずいうこずがある。その理由は埌に分かるだろう。 == 組み合わせずパスカルの䞉角圢の関係 == 組み合わせの関数、P, C の意味を芋れば敎数であるこずは自明だろう。P, C が敎数になるこずの蚌明は興味のある読者に任せる。 さお、ここで色々ず蚈算をしおみる。 <math> \begin{align} {}_0\mathrm{C}_0 & = 1 \\ {}_1\mathrm{C}_0 & = 1, {}_1\mathrm{C}_1 = 1 \\ {}_2\mathrm{C}_0 & = 1, {}_2\mathrm{C}_1 = 2, {}_2\mathrm{C}_2 = 1 \\ {}_3\mathrm{C}_0 & = 1, {}_3\mathrm{C}_1 = 3, {}_3\mathrm{C}_2 = 3, {}_3\mathrm{C}_3 = 1 \\ {}_4\mathrm{C}_0 & = 1, {}_4\mathrm{C}_1 = 4, {}_4\mathrm{C}_2 = 6, {}_4\mathrm{C}_3 = 4, {}_4\mathrm{C}_4 = 1 \\ {}_5\mathrm{C}_0 & = 1, {}_5\mathrm{C}_1 = 5, {}_5\mathrm{C}_2 = 10, {}_5\mathrm{C}_3 = 10, {}_5\mathrm{C}_4 = 5, {}_5\mathrm{C}_5 = 1 \\ \end{align} </math> これの結果だけを曞いお、 <math> \begin{align} & 1 \\ & 1 \ 1 \\ & 1 \ 2 \ 1 \\ & 1 \ 3 \ 3 \ 1 \\ & 1 \ 4 \ 6 \ 4 \ 1 \\ & 1 \ 5 \ 10 \ 10 \ 5 \ 1 \\ \end{align} </math> ず、ここたで曞けば察しが぀くだろう。そう、二項係数はパスカルの䞉角圢をなすのである。 しかし、これはただ単なる掚枬に過ぎない。そのためには、パスカルの䞉角圢ず同じ性質を持぀こずを蚌明しなければならない。 <math> \begin{align} {}_m\mathrm{C}_0 & = \frac{m!}{0!(m-0)!} \\ & = \frac{m!}{1 \cdot m!} \\ & = 1 \\ {}_m\mathrm{C}_m & = \frac{m!}{m!(m-m)!} \\ & = \frac{m!}{m! \cdot 1} \\ & = 1 \end{align}</math> ぀たり、端の数は党お 1 である。 たた、<math>{}_n\mathrm{C}_m + {}_n\mathrm{C}_{m+1} = {}_{n+1}\mathrm{C}_{m+1} \cdots (1)</math> が成り立぀こずを瀺す。 <math> \begin{align} {}_n\mathrm{C}_m + {}_n\mathrm{C}_{m+1} & = \frac{n!}{m!(n-m)!} + \frac{n!}{(m+1)!(n-(m+1))!} \\ & = \frac{n!}{m!(n-m-1)!} \left( \frac{1}{n-m} + \frac{1}{m+1} \right) \\ & = \frac{n!}{m!(n-m-1)!} \left( \frac{(n-m)+(m+1)}{(n-m)(m+1)} \right) \\ & = \frac{n!(n+1)}{m!(m+1)(n-m-1)!(n-m)} \\ & = \frac{(n+1)!}{(m+1)!(n-m)!} \\ & = \frac{(n+1)!}{(m+1)!((n+1)-(m+1))!} \\ & = {}_{n+1}\mathrm{C}_{m+1} \\ \end{align} </math> よっお、パスカルの䞉角圢の性質を備え、パスカルの䞉角圢の各項を二項係数で衚すこずができるこずが蚌明された。 == 二項定理 == さお、<math>(a+b)^n</math> を展開したずきの a, b の各係数に぀いお考察しおいこう。たずは小さい数で詊しおみる。 <math> \begin{align} (a+b)^0 = 1 \\ (a+b)^1 & = 1a + 1b \\ (a+b)^2 & = 1a^2 + 2ab + 1b^2 \\ (a+b)^3 & = 1a^3 + 3a^2b + 3ab^2 + 1b^3 \\ (a+b)^4 & = 1a^4 + 4a^3b + 6a^2b^2 + 4ab^3 + 1b^4 \\ \end{align} </math> おそらくここたで曞けば分かるだろう。これもパスカルの䞉角圢になっおいるのである。先ほどの二項係数ずの関係ず合わせお、次の定理が成り立぀こずが予想できる。 '''定理''' ([[w:二項定理]]) <math>(x+y)^n = {n \choose 0}x^n y^0 + {n \choose 1}x^{n-1}y^1 + {n \choose 2}x^{n-2}y^2 + \cdots + {n \choose n-1}x^1 y^{n-1} + {n \choose n}x^0 y^n</math> '''蚌明'''<br /> これを n に関する数孊的垰玍法で蚌明する。 n = 0 のずきは自明。n = 1 のずきは、<math>(x+y)^1 = x + y = {1 \choose 0}x + {0 \choose 1}y \ \ \ (\because {1 \choose 0} = {1 \choose 1} = 1)</math> より成り立぀。 仮に n = k のずき成り立っおいたずする。するず、 <math> \begin{align} (x+y)^{k+1} & = (x+y)^k(x+y) \\ & = \left( {k \choose 0}x^k y^0 + {k \choose 1}x^{k-1}y^1 + \cdots + {k \choose k-1}x^1 y^{k-1} + {k \choose k}x^0 y^k \right)(x+y) \\ & = \left( {k \choose 0}x^{k+1} y^0 + {k \choose 1}x^k y^1 + \cdots + {k \choose k-1}x^2 y^{k-1} + {k \choose k}x^1 y^k \right) \\ & + \left( {k \choose 0}x^k y^1 + {k \choose 1}x^{k-1} y^2 + \cdots + {k \choose k-1}x^1 y^k + {k \choose k}x^0 y^{k+1} \right) \\ & = {k \choose 0}x^{k+1} y^0 + \left( {k \choose 1} + {k \choose 0} \right)x^k y^1 + \left( {k \choose 2} + {k \choose 1} \right)x^{k-1} y^2 + \cdots \\ & + \left( {k \choose k-1} + {k \choose k-2} \right) x^2 y^{k-1} + \left( {k \choose k} + {k \choose k-1} \right) + {k \choose k}x^0 y^{k+1} \\ & = {k+1 \choose 0}x^{k+1} y^0 + {k+1 \choose 1}x^k y^1 + \cdots + {k+1 \choose k}x^1 y^k + {k+1 \choose k+1}x^0 y^{k+1} \\ & \ \ (\because (1), {k \choose k} = {l \choose l} = {k \choose 0} = {l \choose 0} = 1, ) \end{align} </math> より、k+1 のずきも正しい。 以䞊より、数孊的垰玍法によっお蚌明される。 == 倚角数 == [[File:Pascal's triangle 5.svg]] さお、今床はパスカルの䞉角圢を斜めに芋おみよう。巊から二番目の数を抜き出しおみるず、 1, 2, 3, 4 ... ずなっおいる。では巊から䞉番目の数はどうなっおいるかずいうず、 1, 3, 6, 10, ... ずなっおいる。これらは、 1, 1+2, 1+2+3, 1+2+3+4, ... ずなっおいる。たた、次のような図圢ずの関連がある。 === 䞉角数 === {| ! 1 !! !! 3 !! !! 6 !! !! 10 !! !! 15 !! !! 21 |- align="center" valign="top" |[[ファむル:RedDotX.svg|16px|●]] | |[[ファむル:GrayDotX.svg|16px|○]]<br />[[ファむル:RedDotX.svg|16px|●]][[ファむル:RedDotX.svg|16px|●]] | |[[ファむル:GrayDotX.svg|16px|○]]<br />[[ファむル:GrayDotX.svg|16px|○]][[ファむル:GrayDotX.svg|16px|○]]<br />[[ファむル:RedDotX.svg|16px|●]][[ファむル:RedDotX.svg|16px|●]][[ファむル:RedDotX.svg|16px|●]] | |[[ファむル:GrayDotX.svg|16px|○]]<br />[[ファむル:GrayDotX.svg|16px|○]][[ファむル:GrayDotX.svg|16px|○]]<br />[[ファむル:GrayDotX.svg|16px|○]][[ファむル:GrayDotX.svg|16px|○]][[ファむル:GrayDotX.svg|16px|○]]<br />[[ファむル:RedDotX.svg|16px|●]][[ファむル:RedDotX.svg|16px|●]][[ファむル:RedDotX.svg|16px|●]][[ファむル:RedDotX.svg|16px|●]] | |[[ファむル:GrayDotX.svg|16px|○]]<br />[[ファむル:GrayDotX.svg|16px|○]][[ファむル:GrayDotX.svg|16px|○]]<br />[[ファむル:GrayDotX.svg|16px|○]][[ファむル:GrayDotX.svg|16px|○]][[ファむル:GrayDotX.svg|16px|○]]<br />[[ファむル:GrayDotX.svg|16px|○]][[ファむル:GrayDotX.svg|16px|○]][[ファむル:GrayDotX.svg|16px|○]][[ファむル:GrayDotX.svg|16px|○]]<br />[[ファむル:RedDotX.svg|16px|●]][[ファむル:RedDotX.svg|16px|●]][[ファむル:RedDotX.svg|16px|●]][[ファむル:RedDotX.svg|16px|●]][[ファむル:RedDotX.svg|16px|●]] | |[[ファむル:GrayDotX.svg|16px|○]]<br />[[ファむル:GrayDotX.svg|16px|○]][[ファむル:GrayDotX.svg|16px|○]]<br />[[ファむル:GrayDotX.svg|16px|○]][[ファむル:GrayDotX.svg|16px|○]][[ファむル:GrayDotX.svg|16px|○]]<br />[[ファむル:GrayDotX.svg|16px|○]][[ファむル:GrayDotX.svg|16px|○]][[ファむル:GrayDotX.svg|16px|○]][[ファむル:GrayDotX.svg|16px|○]]<br />[[ファむル:GrayDotX.svg|16px|○]][[ファむル:GrayDotX.svg|16px|○]][[ファむル:GrayDotX.svg|16px|○]][[ファむル:GrayDotX.svg|16px|○]][[ファむル:GrayDotX.svg|16px|○]]<br />[[ファむル:RedDotX.svg|16px|●]][[ファむル:RedDotX.svg|16px|●]][[ファむル:RedDotX.svg|16px|●]][[ファむル:RedDotX.svg|16px|●]][[ファむル:RedDotX.svg|16px|●]][[ファむル:RedDotX.svg|16px|●]] |} これは[[䞉角数]]ず呌ばれる。 さお、䞉角数の䞀般項はどうなっおいるのだろうか。䞉角数はある数以䞋の自然数の総和である。すなわち、等差数列の問題に垰着できる。 <math> \begin{align} S & = 1 + 2 + 3 + \cdots + (n-1) + n \\ S & = n + (n-1) + (n-2) + \cdots + 2 + 1 \\ \end{align} </math> <math> \therefore 2S = n(n+1) \iff S = \frac{n(n+1)}{2} </math> === 四角数 === 四角数は図を曞いおみれば分かるが、そのたた平方数である。 ここで n 角数の m 項目を <math>\Rho_n m</math> ず曞くこずにする。䟋えば、䞉角数の 4 項目は 10 であるから、 <math>\Rho_3 4 = 10</math> <math>\Rho_3 n = \frac{1}{2} n(n+1)</math> であるこずは先ほど蚌明した通りである。 :{| ! 1 !! !! 4 !! !! 9 !! !! 16 |- align="center" valign="top" |[[Image:RedDot.svg|16px|*]] | |[[Image:GrayDot.svg|16px|*]][[Image:RedDot.svg|16px|*]]<br />[[Image:RedDot.svg|16px|*]][[Image:RedDot.svg|16px|*]] | |[[Image:GrayDot.svg|16px|*]][[Image:GrayDot.svg|16px|*]][[Image:RedDot.svg|16px|*]]<br />[[Image:GrayDot.svg|16px|*]][[Image:GrayDot.svg|16px|*]][[Image:RedDot.svg|16px|*]]<br />[[Image:RedDot.svg|16px|*]][[Image:RedDot.svg|16px|*]][[Image:RedDot.svg|16px|*]] | |[[Image:GrayDot.svg|16px|*]][[Image:GrayDot.svg|16px|*]][[Image:GrayDot.svg|16px|*]][[Image:RedDot.svg|16px|*]]<br />[[Image:GrayDot.svg|16px|*]][[Image:GrayDot.svg|16px|*]][[Image:GrayDot.svg|16px|*]][[Image:RedDot.svg|16px|*]]<br />[[Image:GrayDot.svg|16px|*]][[Image:GrayDot.svg|16px|*]][[Image:GrayDot.svg|16px|*]][[Image:RedDot.svg|16px|*]]<br />[[Image:RedDot.svg|16px|*]][[Image:RedDot.svg|16px|*]][[Image:RedDot.svg|16px|*]][[Image:RedDot.svg|16px|*]] |} このように曞いおみれば分かる通り、 <math>\Rho_4 n = n^2</math> === 五角数 === :{| ! 1 !! !! 5 !! !! 12 !! !! 22 |- align="center" valign="middle" |[[Image:RedDotX.svg|16px|*]] | |[[Image:RedDot.svg|16px|*]][[Image:RedDotX.svg|16px|*]]<br >[[Image:GrayDotX.svg|16px|*]][[Image:Blank300.png|15px|&nbsp;]][[Image:RedDotX.svg|16px|*]]<br >[[Image:RedDotX.svg|16px|*]] | |[[Image:RedDot.svg|16px|*]][[Image:RedDotX.svg|16px|*]][[Image:RedDotX.svg|16px|*]]<br >[[Image:GrayDotX.svg|16px|*]][[Image:GrayDotX.svg|16px|*]][[Image:Blank300.png|15px|&nbsp;]][[Image:RedDotX.svg|16px|*]]<br >[[Image:GrayDotX.svg|16px|*]][[Image:Blank300.png|15px|&nbsp;]][[Image:GrayDotX.svg|16px|*]][[Image:Blank300.png|15px|&nbsp;]][[Image:RedDotX.svg|16px|*]]<br >[[Image:GrayDotX.svg|16px|*]][[Image:Blank300.png|15px|&nbsp;]][[Image:RedDotX.svg|16px|*]]<br >[[Image:RedDotX.svg|16px|*]] | |[[Image:RedDot.svg|16px|*]][[Image:RedDot.svg|16px|*]][[Image:RedDotX.svg|16px|*]][[Image:RedDotX.svg|16px|*]]<br >[[Image:GrayDotX.svg|16px|*]][[Image:GrayDotX.svg|16px|*]][[Image:GrayDotX.svg|16px|*]][[Image:Blank300.png|15px|&nbsp;]][[Image:RedDotX.svg|16px|*]]<br >[[Image:GrayDotX.svg|16px|*]][[Image:GrayDotX.svg|16px|*]][[Image:Blank300.png|15px|&nbsp;]][[Image:GrayDotX.svg|16px|*]][[Image:Blank300.png|15px|&nbsp;]][[Image:RedDotX.svg|16px|*]]<br >[[Image:GrayDotX.svg|16px|*]][[Image:Blank300.png|15px|&nbsp;]][[Image:GrayDotX.svg|16px|*]][[Image:Blank300.png|15px|&nbsp;]][[Image:GrayDotX.svg|16px|*]][[Image:Blank300.png|15px|&nbsp;]][[Image:RedDotX.svg|16px|*]]<br >[[Image:GrayDotX.svg|16px|*]][[Image:Blank300.png|15px|&nbsp;]][[Image:GrayDotX.svg|16px|*]][[Image:Blank300.png|15px|&nbsp;]][[Image:RedDotX.svg|16px|*]]<br >[[Image:GrayDotX.svg|16px|*]][[Image:Blank300.png|15px|&nbsp;]][[Image:RedDotX.svg|16px|*]]<br >[[Image:RedDotX.svg|16px|*]] |} ここで、次のこずが簡単に分かる。 <math>\Rho_5 1 = 1, \ \ \Rho_5 (n+1) = \Rho_5 n + 3n + 1</math> 二番目の匏は、次の五角圢になるずきに、(䞀蟺の長さ + 1) × 3 - (重なっお足しおしたった頂点の数) = (n + 1) × 3 - 2 = 3n + 1 もしくは、n ず぀なぞるず 3 回なぞれお、最埌に䞀個残るから、3n + 1 の分だけ増えるずいうこずから導ける。よっお、五角数の䞀般項は、次の匏で䞎えられる。 <math>\begin{align} \Rho_5 n & = \Rho_5 1 + \sum_{k}^{n-1} (3k + 1) \\ & = 1 + 3 \sum_{k}^{n-1} i + \sum_{ik}^{n-1} 1 \\ & = 1 + \frac{3}{2} (n-1+1)(n-1) + (n-1) \\ & = \frac{3n^2 - 3n + 2n}{2} \\ & = \frac{n(3n - 1)}{2} \\ \end{align}</math> === 六角数 === {| ! 1 !! !! 6 !! !! 15 !! !! 28 |- align="center" valign="middle" |[[Image:RedDotX.svg|16px|*]] | |[[Image:RedDot.svg|16px|*]][[Image:RedDotX.svg|16px|*]]<br >[[Image:GrayDotX.svg|16px|*]][[Image:Blank300.png|15px|&nbsp;]][[Image:RedDotX.svg|16px|*]]<br >[[Image:RedDotX.svg|16px|*]][[Image:RedDot.svg|16px|*]] | |[[Image:RedDot.svg|16px|*]][[Image:RedDotX.svg|16px|*]][[Image:RedDotX.svg|16px|*]]<br >[[Image:GrayDotX.svg|16px|*]][[Image:GrayDotX.svg|16px|*]][[Image:Blank300.png|15px|&nbsp;]][[Image:RedDotX.svg|16px|*]]<br >[[Image:GrayDotX.svg|16px|*]][[Image:Blank300.png|15px|&nbsp;]][[Image:GrayDotX.svg|16px|*]][[Image:Blank300.png|15px|&nbsp;]][[Image:RedDotX.svg|16px|*]]<br >[[Image:GrayDotX.svg|16px|*]][[Image:GrayDot.svg|16px|*]][[Image:Blank300.png|15px|&nbsp;]][[Image:RedDotX.svg|16px|*]]<br >[[Image:RedDotX.svg|16px|*]][[Image:RedDot.svg|16px|*]][[Image:RedDot.svg|16px|*]] | |[[Image:RedDot.svg|16px|*]][[Image:RedDot.svg|16px|*]][[Image:RedDotX.svg|16px|*]][[Image:RedDotX.svg|16px|*]]<br >[[Image:GrayDotX.svg|16px|*]][[Image:GrayDotX.svg|16px|*]][[Image:GrayDotX.svg|16px|*]][[Image:Blank300.png|15px|&nbsp;]][[Image:RedDotX.svg|16px|*]]<br >[[Image:GrayDotX.svg|16px|*]][[Image:GrayDotX.svg|16px|*]][[Image:Blank300.png|15px|&nbsp;]][[Image:GrayDotX.svg|16px|*]][[Image:Blank300.png|15px|&nbsp;]][[Image:RedDotX.svg|16px|*]]<br >[[Image:GrayDotX.svg|16px|*]][[Image:Blank300.png|15px|&nbsp;]][[Image:GrayDotX.svg|16px|*]][[Image:Blank300.png|15px|&nbsp;]][[Image:GrayDotX.svg|16px|*]][[Image:Blank300.png|15px|&nbsp;]][[Image:RedDotX.svg|16px|*]]<br >[[Image:GrayDotX.svg|16px|*]][[Image:GrayDot.svg|16px|*]][[Image:Blank300.png|15px|&nbsp;]][[Image:GrayDotX.svg|16px|*]][[Image:Blank300.png|15px|&nbsp;]][[Image:RedDotX.svg|16px|*]]<br >[[Image:GrayDotX.svg|16px|*]][[Image:GrayDot.svg|16px|*]][[Image:GrayDot.svg|16px|*]][[Image:Blank300.png|15px|&nbsp;]][[Image:RedDotX.svg|16px|*]]<br >[[Image:RedDotX.svg|16px|*]][[Image:RedDot.svg|16px|*]][[Image:RedDot.svg|16px|*]][[Image:RedDot.svg|16px|*]] |} 五角数のずきず同様に考えるず、 <math>\Rho_6 1 = 1, \Rho_6 (n+1) = \Rho_6 n + (4n+1)</math> したがっお、六角数の䞀般項は、 <math>\begin{align} \Rho_6 n & = \Rho_6 1 + \sum_{k}^{n-1} (4k + 1) \\ & = 1 + 4 sum_{k}^{n-1} k + sum_{k}^{n-1} 1 \\ & = 1 + 2(n-1)n + (n-1) \\ & = n + 2(n-1)n \\ & = n(2n-1) \end{align}</math> === m角数 === さお、今床は䞀般の堎合を考えおみよう。 第䞀項はもちろん 1 である。<math>\Rho_m 1 = 1.</math> n+1 項目は n 項目から (m-2)n + 1 分だけ増える。すなわち、<math>\Rho_m (n+1) = (m-2)n + 1</math> したがっお、m 角数の n 項目の䞀般項は、次の匏で䞎えられる : <math>\begin{align} \Rho_m n & = \Rho_m 1 + \sum_{k}^{n-1} ((m-2)k + 1) \\ & = 1 + (m-2)\sum_{k}^{n-1} k + \sum_{k}^{n-1} 1 \\ & = 1 + \frac{m-2}{2}(n-1)n + (n-1) \\ & = \frac{1}{2} \{ 2 + (m-2)(n-1) \} \\ & = \frac{n}{2} \{ 2 + mn - 2n - m + 2 ) \\ & = \frac{n}{2} ( mn - 2n - m + 4 ) \\ & = \frac{(m-2)n^2 - (m-4)n}{2} \end{align}</math> このようにしお、倚角数の䞀般項が埗られた。 === 倚角数定理 === [[w:フェルマヌの最終定理|フェルマヌの最終定理]]で知られる、[[w:ピ゚ヌル・ド・フェルマヌ|フェルマヌ]]は次のような定理を予想した。 [[w:倚角数定理|倚角数定理]] 任意の数は p 個以䞋の p 角数の和で衚せる。 フェルマヌは p = 3 の堎合を蚌明した。p = 4 の堎合は[[w:四平方定理|四平方の定理]]ずしお知られる。䞀般の堎合は[[w:オヌギュスタンルむ・コヌシヌ|コヌシヌ]]によっお蚌明された。 {{Nav}} [[Category:初等敎数論|はすかるのさんかくけい]]
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2022-07-06T22:52:40Z
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テンプレヌト:Ambox
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テンプレヌト:Ambox
{{ambox|type=notice|image=[[File:曞.svg|60px]]|text=This Wikibook uses Japanese characters. If the following text displays as an error, you may have to install the required fonts, or an updated browser such as [https://www.google.com/intl/en/chrome/browser/ Google's Chrome.] <span style="margin-left:2em; padding: .2em; background-color: #eef;">日本語の衚瀺テストです</span>}} __NOTOC__ <div style="border: 3px solid #BB3E0C; background-color: #FAF4E6; margin: .2em; padding: .5em"> == はじめに == * [[/衚玙/]] * [[/はじめに/このWikibooksに぀いお|このWikibooksに぀いお]] ** [[/勉匷法/|勉匷する方法]] ** [[/執筆者ガむド/]] * [[/はじめに/|日本語ずは]] == レッスンの蚈画 == * [[:en:User:Retropunk/Japanese Curriculum/Outline/Beginner Lessons|Retropunkの初心者レッスン]] * [[/すぐにはじめたしょう/]] * [[/実甚的レッスン|実甚的レッスン]] == 孊習リ゜ヌス == * [http://www.nihongo-ews.jp/ 日本語教育コンテンツ共有システム (NEWS)] </div> {| |- | style="border: 1px solid #8B2500; background-color: #FAF4E6; margin: .2em; padding: .5em; width: 50%; vertical-align: top" | == 読む・曞く == [[File:KanjiPractice.jpg|right|180px]] * [[/文字|文字]] ** [[/かな/]] [ [[/五十音図/]] ] ** [[/挢字/]] * [[/読解緎習|読む緎習]] * [[/倖来語衚蚘英語|英語を日本語で曞く]] | style="border: 1px solid #8B2500; background-color: #FAF4E6; margin: .2em; padding: .5em; width: 50%; vertical-align: top" | == 蚀語孊 == [[File:Ja_da_ya.png|right|160px]] * [[/発音/]] * [[/アクセント/]] * [[/方蚀/]] * [[/文法/|文法]] |- | style="border: 1px solid #8B2500; background-color: #FAF4E6; margin: .2em; padding: .5em; vertical-align: top" | == 文法 == [[File:Nihongo Bunpou b.100x400.svg|right]] :''文法のポむント[[/目次/]]にありたすは、曞き終わったら、ここで知らせたす。'' * [[/文法/名詞|名詞]] * [[/文法/動詞|動詞]] * [[/文法/圢容詞|圢容詞む圢容詞・ナ圢容詞]] * [[/文法/指瀺詞|こそあど蚀葉]] * [[/レッスン/時刻|時間ず時刻]] * [[/文法/基本助詞|基本助詞]] * [[/文法/終助詞|終助詞]] * [[/レッスン/授受衚珟|あげる・くれる]] * [[/文法/比范|くらべる]] * [[/レッスン/動䜜の䞊行|ながら]] * [[/文法/自動詞・他動詞|自動詞・他動詞]] * [[/動詞掻甚衚|動詞の掻甚の衚]] | style="border: 1px solid #8B2500; background-color: #FAF4E6; margin: .2em; padding: .5em; vertical-align: top" | == 単語 == [[File:蚀-red.png|right|160px]] :''もっず知りたいずきは、単語[[/語圙/䞀芧|䞀芧]]や[[:カテゎリ:日本語語圙|カテゎリ]]も芋おください。'' * [[/語圙/孊問/|孊問]] * [[/語圙/動物/|動物]] * [[/語圙/銀行/|銀行]] * [[/語圙/身䜓/|からだ]] * [[/語圙/色/|いろ]] * [[/語圙/コンピュヌタヌ/|コンピュヌタヌ]] * [[/語圙/服・アクセサリヌ/|服・アクセサリヌ]] * [[/語圙/囜・蚀語|䞖界の囜・䞖界の蚀葉]] * [[/語圙/方向|方向]] * [[/語圙/人・家族/|ひず・かぞく]] * [[/語圙/飲食物/|たべもの・のみもの]] * [[/語圙/健康/|健康]] * [[/語圙/数詞/|かず]] * [[/語圙/時刻/|時間ず時刻]] and [[/語圙/日付/|ひにち]] * [[/語圙/倩候・季節|倩気ず季節]] * [[wikt:Wiktionary:日本語の基本語圙1000|日本語の基本1000単語]] |- | style="border: 3px solid #A5A77F; background-color: #FAF4F4; margin: .2em; padding: .5em" colspan="2" | == 関連Wikibooks == {{Wikipedia|こずわざ}} * [[曞道]] * [[日本語フレヌズ集]] * [[平仮名の芚え方|ひらがなを芚える]] * [[片仮名の芚え方|カタカナを芚える]] * [[JLPTガむド]] * [[日本に䜏む]] * [[料理本/日本料理|日本の料理]] * [[日本史|日本の歎史]] * [[/Wikijunior|Wikijunior]] - 子䟛たちのためのWikibooksです。 |} {{Subjects|日本語}} {{DEFAULTSORT:にほんご}} [[en:Japanese]] [[ar:الياؚانية]] [[bn:àŠœàŠŸàŠªàŠŸàŠšàŠ¿ àŠ­àŠŸàŠ·àŠŸ àŠ¶àŠ¿àŠ•à§àŠ·àŠŸ]] [[da:Japansk]] [[de:Japanisch]] [[es:Japonés]] [[fr:Japonais]] [[it:Giapponese]] [[he:י׀נית]] [[pl:Japoński]] [[pt:Japonês]] [[ru:ЯпПМскОй язык]] [[fi:Japani]] [[tr:Japonca]] [[zh:日语]]
2016-02-25T09:54:54Z
2023-09-25T06:22:25Z
[ "テンプレヌト:Ambox", "テンプレヌト:Wikipedia", "テンプレヌト:Subjects" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E/%E9%9D%9E%E6%AF%8D%E8%AA%9E%E8%A9%B1%E8%80%85%E3%82%80%E3%81%91
22,159
日本語/非母語話者むけ/執筆者ガむド
このペヌゞは、将来の執筆者が珟圚の䜜業の背埌にある原則をよりよく理解し、新たな教材を远加するためのアむデアを提䟛するこずを目的ずしおおりたす。 このBookは䜕回も再構築されたしたが、重耇する教材を統合する取り組みは珟圚も継続䞭です。 シラバスやレッスン蚈画はいわゆる「実甚的レッスン」を目的に䜜成されおいたす。これは将来の執筆者に有甚かもしれたせんが、完成しおいたせん。 en:User:RetropunkがJLPTレベル4の文法項目を䞀芧化しおいたす。これは、すぐにはじめたしょうのレッスン蚈画の䞭にありたす。 レッスンを構成する方法はたくさんあり、以䞋は䞀䟋です: 日本語の文字を孊ぶこずで孊習者は、単玔な(か぀限られた)ロヌマ字化では䞍可胜な有益な県識を埗られたす。したがっおロヌマ字は、かな文字の孊習ず関連ガむドの補助ずしお初期のレッスンにのみ䜿っおください。以埌党おは、かな文字ず挢字をお䜿いください。 Wikipedia:Manual of Style for Japan-related articlesもご芧ください。特に、 䟋: 長音を衚す母音 (Ā,ā,Ē,ē,Ī,Ä«,Ō,ō,Ū and Å«) は線集画面においお、「投皿する」ボタンの䞋郚にある入力支揎ツヌルから簡単に入力できたす。 レッスンにおいおは広汎にわたっお振りがなを䜿甚したす。振りがなの挿入には、以䞋のテンプレヌトをご利甚ください。 䌚話においお日本語ず英語を暪に䞊べる際は、{{Japanese conversation}}をお䜿いください。 文のパタヌンず甚䟋は、{{Japanese pattern}}および{{Japanese example}}テンプレヌトでハむラむトできたす。 モゞュヌルどうしを関連づければ、読者がより簡単に、過去のレッスン(䟋:トピックの埩習)や、単語䞀芧(䟋:新たな文パタヌンの緎習)、あるいはその他の有益なコンテンツ(動詞掻甚衚など)を参照できるようになりたす。これらのリンクに察するスタむルには、䞀貫しお{{Japanese related}}テンプレヌトが利甚できたす。 単語䞀芧はサブペヌゞの日本語/単語に眮き、{{Japanese vocabulary entry}}でレむアりトを構成しおください。レッスンペヌゞから䞀芧衚ぞのリンクには、䞀貫しお{{Japanese related|vocabulary}}が利甚できたす。 Wikimedia Commonsのプロゞェクトには、曞き順の画像・アニメヌションがアップロヌドされおいたす。投皿の方法も掲茉されおいたす。フリヌ゜フトりェアを利甚するず簡単です。Wikibooks利甚者に察する暙準的リファレンスを完成させるために、皆さたのご協力をお願いしたす。
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このペヌゞは、将来の執筆者が珟圚の䜜業の背埌にある原則をよりよく理解し、新たな教材を远加するためのアむデアを提䟛するこずを目的ずしおおりたす。
このペヌゞは、将来の執筆者が珟圚の䜜業の背埌にある原則をよりよく理解し、新たな教材を远加するためのアむデアを提䟛するこずを目的ずしおおりたす。 == 守るべき構造 == このBookは䜕回も再構築されたしたが、重耇する教材を統合する取り組みは珟圚も継続䞭です。 <!--ここのリンクの意図がわからない。翻蚳でおかしくなっおる--> [[日本語/実甚的レッスン/シラバス|シラバス]]や[[Japanese/実甚的レッスン|レッスン蚈画]]はいわゆる「実甚的レッスン」を目的に䜜成されおいたす。これは将来の執筆者に有甚かもしれたせんが、完成しおいたせん。 [[:en:User:Retropunk]]が[[:en:User:Retropunk/Japanese Curriculum/Outline/Beginner Lessons/Grammar|JLPTレベル4の文法項目]]を䞀芧化しおいたす。これは、[[日本語/非母語話者むけ/すぐにはじめたしょう|すぐにはじめたしょう]]のレッスン蚈画の䞭にありたす。 === レッスン === レッスンを構成する方法はたくさんあり、以䞋は䞀䟋です # ダむアログポスタヌ、䌚話など # ダむアログ内の単語の説明 #* 必芁ならば倚岐にわたる語法の説明をする䟋いんぎんさpoliteness。 #* ダむアログにある以前習った単語にリンクを远加する。 # 文法 #* 文法のポむントを説明する。必芁ならば、さらに䟋を提瀺する。 #* 以前習った文法項目にリンクする䟋類䌌項目 # 簡単なたずめを䜜る任意 # Wikiversityで実践的緎習をさせる任意 === 読解甚教材 === # 文章ポスタヌ、䌚話、文孊的文章など。レベルに合うものであれば党お可。 # 単語 #* 新出単語を列挙する #* 適切な箇所で倚岐にわたる語法の説明をする䟋いんぎんさpoliteness。 # 文法 #* 文法のポむントを説明する。必芁ならば、さらに䟋を提瀺する。 #* 以前習った文法項目にリンクする䟋類䌌項目 # 簡単なたずめを䜜る任意 # Wikiversityで実践的緎習をさせる任意 == スタむルガむド == === ロヌマ字化 === 日本語の文字を孊ぶこずで孊習者は、単玔なか぀限られたロヌマ字化では䞍可胜な有益な県識を埗られたす。したがっおロヌマ字は、かな文字の孊習ず関連ガむドの補助ずしお初期のレッスンにのみ䜿っおください。以埌党おは、かな文字ず挢字をお䜿いください。 [[:en:w:Wikipedia:Manual of Style for Japan-related articles|Wikipedia:Manual of Style for Japan-related articles]]もご芧ください。特に、 * 子音は修正ヘボン匏で曞きたす。 (s, sh, z, j, t, ts, ch, f) * 「ん」を衚す"n"は、母音ずyの前では、"n'"ず曞きたす。 (''zen'aku'', ''kon'yaku'') 䟋 * し぀: shitsu * どうぞ: dōzo * えいご: eigo * せんぱい: sempai * せんや: sen'ya (as different from せにゃ ''senya'') * {{ruby|東京|ずうきょう}}: Tōkyō 長音を衚す母音 (Ā,ā,Ē,ē,Ī,Ä«,Ō,ō,Ū and Å«) は線集画面においお、「投皿する」ボタンの䞋郚にある入力支揎ツヌルから簡単に入力できたす。 === 振りがなルビ === レッスンにおいおは広汎にわたっお振りがなを䜿甚したす。振りがなの挿入には、以䞋のテンプレヌトをご利甚ください。 * {{tlx|ruby|楜|たの}}しい: {{ruby|楜|たの}}しい === 䌚話 === 䌚話においお日本語ず英語を暪に䞊べる際は、{{tl|Japanese conversation}}をお䜿いください。 === パタヌンず甚䟋 === 文のパタヌンず甚䟋は、{{tl|Japanese pattern}}および{{tl|Japanese example}}テンプレヌトでハむラむトできたす。 === 関連モゞュヌル === モゞュヌルどうしを関連づければ、読者がより簡単に、過去のレッスン䟋トピックの埩習や、単語䞀芧䟋新たな文パタヌンの緎習、あるいはその他の有益なコンテンツ[[../動詞掻甚衚/]]などを参照できるようになりたす。これらのリンクに察するスタむルには、䞀貫しお{{tl|Japanese related}}テンプレヌトが利甚できたす。 === 単語ペヌゞ === 単語䞀芧はサブペヌゞの[[日本語/単語]]に眮き、{{tl|Japanese vocabulary entry}}でレむアりトを構成しおください。レッスンペヌゞから䞀芧衚ぞのリンクには、䞀貫しお{{tlx|Japanese related|vocabulary}}が利甚できたす。 === 曞き順 === [[File:䞍-red.png|right|thumb|90px|Black to red fade]] [[File:æ°ž-order.gif|left|thumb|100px|Gif animations]] [[commons:COM:SOP|Wikimedia Commonsのプロゞェクト]]には、曞き順の画像・アニメヌションがアップロヌドされおいたす。投皿の方法も掲茉されおいたす。フリヌ゜フトりェアを利甚するず簡単です。Wikibooks利甚者に察する暙準的リファレンスを完成させるために、皆さたのご協力をお願いしたす。<br style="clear:both;" /> == 関連項目 == * [[:en:Wikibooks:Manual of Style]] * [[:en:Authoring Foreign Language Textbooks]] <!-- [[Category:日本語|しっぎ぀しゃがいど]] --> [[カテゎリ:日本語]]
2016-02-25T11:43:18Z
2023-09-25T06:25:02Z
[ "テンプレヌト:Tlx", "テンプレヌト:Tl", "テンプレヌト:Ruby" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E/%E9%9D%9E%E6%AF%8D%E8%AA%9E%E8%A9%B1%E8%80%85%E3%82%80%E3%81%91/%E5%9F%B7%E7%AD%86%E8%80%85%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89
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初等敎数論/䞍定方皋匏
䞍定方皋匏が解を持぀かどうかの刀定、持぀ずしたらそれらの解を生成する匏を䞎えるこず、などは数論の䞭心的な分野ずなっおいるが、今でも研究が進んでいるずは蚀えない、ただただ未知の分野なのである。ヒルベルトの第10問題、ディオファントス方皋匏が解を持぀か吊かを刀定する䞀般的方法があるかどうか、ずいうのもこれず結び぀いおいる。なお、これは吊定的に解決され、䞀般的な方法はないず分かっおいる。 これらの問題は、代数的敎数論や、珟圚数孊の䞻流の分野にもなっおいる代数幟䜕孊がかなり有甚だが、これを解説するわけにも行かないので、初等敎数論的な解法ずいうのを挙げおいく。 なお、䞀次䞍定方皋匏は、初等敎数論/算術の基本定理でその解法が茉っおいる。倉数がいくらに増えおも、数孊的垰玍法によっお解に぀いおは蚌明が可胜だし、倉数が2぀の堎合から順番にやっおいくこずで解が必ず埗られる。 ピタゎラス数ずは、 a 2 + b 2 = c 2 {\displaystyle a^{2}+b^{2}=c^{2}} を満たす ( a , b , c ) {\displaystyle (a,b,c)} の組のこずである。これは盎角䞉角圢ずの幟䜕孊的意味ずの関係を持぀ので、ずころどころ幟䜕孊ず結び぀けおいく。 たず、これらを満たす数の組を幟぀か列挙しおみよう。 どうやら解が有限個ずいうこずはなさそうである。さお、幟䜕孊的意味を考えるず、盞䌌な䞉角圢は蟺の比を保぀。なので、 3 2 + 4 2 = 5 2 {\displaystyle 3^{2}+4^{2}=5^{2}} が分かったら、自動的に 6 2 + 8 2 = 10 2 , 9 2 + 12 2 = 15 2 {\displaystyle 6^{2}+8^{2}=10^{2},\ \ 9^{2}+12^{2}=15^{2}} も分かるずいうこずである。このこずを代数的に蚌明する。 a 2 + b 2 = c 2 ⟺ n 2 a 2 + n 2 b 2 = n 2 c 2 ⟺ ( n a ) 2 + ( n b ) 2 = ( n c ) 2 {\displaystyle a^{2}+b^{2}=c^{2}\iff n^{2}a^{2}+n^{2}b^{2}=n^{2}c^{2}\iff (na)^{2}+(nb)^{2}=(nc)^{2}} より簡単に蚌明される。さお、先ほどの匏を倉圢しおみる。 7 2 + 24 2 = 25 2 ⟺ 25 2 − 24 2 = 7 2 ⟺ ( 25 + 24 ) ( 25 − 24 ) = 7 2 {\displaystyle 7^{2}+24^{2}=25^{2}\iff 25^{2}-24^{2}=7^{2}\iff (25+24)(25-24)=7^{2}} 12 2 + 35 2 = 37 2 ⟺ 37 2 − 35 2 = 7 2 ⟺ ( 37 + 35 ) ( 37 − 25 ) = 12 2 {\displaystyle 12^{2}+35^{2}=37^{2}\iff 37^{2}-35^{2}=7^{2}\iff (37+35)(37-25)=12^{2}} このように平方の差を䜜っお因数分解できるのである。 ではここからピタゎラス数の䞀般的な堎合を考える。 ピタゎラス数の組 ( a , b , c ) {\displaystyle (a,b,c)} が求たったら、それぞれの定数倍 ( n a , n b , n c ) {\displaystyle (na,nb,nc)} もピタゎラス数であるこずは先ほど蚌明した通りである。逆に、 g c m ( a , b , c ) = d > 2 {\displaystyle gcm(a,b,c)=d>2} ならば、それぞれを d {\displaystyle d} で割った ( a ′ , b ′ , c ′ ) {\displaystyle (a',b',c')} もピタゎラス数である。 仮定より、 g c m ( a , b , c ) = d > 2 {\displaystyle gcm(a,b,c)=d>2} なので d a ′ = a , d b ′ = b , d c = c ′ {\displaystyle da'=a,db'=b,dc=c'} ずおくず、 a 2 + b 2 = c 2 {\displaystyle a^{2}+b^{2}=c^{2}} に代入しお、 ( d a ′ ) 2 + ( d b ′ ) 2 = ( d c ′ 2 ) ⟺ d 2 a ′ 2 + d 2 b ′ 2 = d 2 c ′ 2 ⟺ a ′ 2 + b ′ 2 = c ′ 2 {\displaystyle (da')^{2}+(db')^{2}=(dc'^{2})\iff d^{2}a'^{2}+d^{2}b'^{2}=d^{2}c'^{2}\iff a'^{2}+b'^{2}=c'^{2}} ずなる。 以䞊より、3数の最倧公玄数が1、すなわち、広矩の互いに玠、の堎合を考慮すれば良いこずが分かる。そこで、 g c m ( a , b , c ) = 1 {\displaystyle gcm(a,b,c)=1} ずおく。 ここで、 a , b {\displaystyle a,b} のどちらか片方は偶数で、もう片方は奇数であるこずを蚌明する。 仮に、 a , b {\displaystyle a,b} どちらも偶数だずするず、 g c m ( a , b , c ) = 1 {\displaystyle gcm(a,b,c)=1} より c {\displaystyle c} は奇数である。 a = 2 d , b = 2 e , c = 2 f + 1 {\displaystyle a=2d,b=2e,c=2f+1} ずし、 a 2 + b 2 = c 2 {\displaystyle a^{2}+b^{2}=c^{2}} に代入しお 4 d 2 + 4 e 2 = 4 f 2 + 4 f + 1 ⟺ 4 ( d 2 + e 2 ) = 4 ( f 2 + f ) + 1 {\displaystyle 4d^{2}+4e^{2}=4f^{2}+4f+1\iff 4(d^{2}+e^{2})=4(f^{2}+f)+1} ずなり、陀法の原理に矛盟。よっお、 a , b {\displaystyle a,b} のどちらか片方は奇数であるこずが分かった。 次に、 a , b {\displaystyle a,b} のどちらも奇数だずするず、 a = 2 d + 1 , b = 2 e + 1 {\displaystyle a=2d+1,b=2e+1} ずおいお、 a 2 + b 2 = c 2 {\displaystyle a^{2}+b^{2}=c^{2}} に代入しお 4 d 2 + 4 d + 1 + 4 e 2 + 4 e + 1 = c 2 ⟺ c 2 = 4 ( d 2 + d + e 2 + e ) + 2 {\displaystyle 4d^{2}+4d+1+4e^{2}+4e+1=c^{2}\iff c^{2}=4(d^{2}+d+e^{2}+e)+2} ずなり、 c 2 {\displaystyle c^{2}} は 4 で割るず 2 䜙る数であるが、これはあり埗ない。なぜなら、任意の x {\displaystyle x} に察しお、定理 2.1 より { x ≡ 0 ⇒ x 2 ≡ 0 x ≡ 1 ⇒ x 2 ≡ 1 x ≡ 2 ⇒ x 2 ≡ 4 ⟺ x 2 ≡ 0 x ≡ 3 ⇒ x 2 ≡ 9 ⟺ x 2 ≡ 1 ( mod 4 ) {\displaystyle {\begin{cases}x\equiv 0\Rightarrow x^{2}\equiv 0\\x\equiv 1\Rightarrow x^{2}\equiv 1\\x\equiv 2\Rightarrow x^{2}\equiv 4\iff x^{2}\equiv 0\\x\equiv 3\Rightarrow x^{2}\equiv 9\iff x^{2}\equiv 1\\\end{cases}}{\pmod {4}}} ずなっお、4 で割っお 2 䜙る平方数など存圚しないからである。 よっお、 a , b {\displaystyle a,b} どちらかは偶数、もう片方は奇数である。そこで、 a {\displaystyle a} が奇数、 b {\displaystyle b} が偶数だずいうこずにする。 c − a 2 , c + a 2 {\displaystyle {\frac {c-a}{2}},{\frac {c+a}{2}}} はもちろんどちらも敎数。たた、これらの数は互いに玠である。なぜなら、 c − a 2 = d e , c + a 2 = d f ( d > 1 ) {\displaystyle {\frac {c-a}{2}}=de,\,{\frac {c+a}{2}}=df\ \ (d>1)} ず衚せるのならば、 c + a 2 + c − a 2 = c ⟺ c = d ( e + f ) {\displaystyle {\frac {c+a}{2}}+{\frac {c-a}{2}}=c\iff c=d(e+f)} c + a 2 − c − a 2 = a ⟺ a = d ( e − f ) {\displaystyle {\frac {c+a}{2}}-{\frac {c-a}{2}}=a\iff a=d(e-f)} ずなっお、これを a 2 + b 2 = c 2 {\displaystyle a^{2}+b^{2}=c^{2}} に代入しお d 2 ( e − f ) 2 + b 2 = d 2 ( e + f ) 2 ⟺ b 2 = d 2 { ( e + f ) 2 − ( e − f ) 2 } ⟺ b 2 = d 2 { ( e + f ) + ( e − f ) } { ( e + f ) − ( e − f ) } ⟺ b 2 = d 2 ( 4 e f ) ⟺ ( b d ) 2 = 4 e f {\displaystyle {\begin{aligned}d^{2}(e-f)^{2}+b^{2}=d^{2}(e+f)^{2}&\iff b^{2}=d^{2}\{(e+f)^{2}-(e-f)^{2}\}\\&\iff b^{2}=d^{2}\{(e+f)+(e-f)\}\{(e+f)-(e-f)\}\\&\iff b^{2}=d^{2}(4ef)\\&\iff \left({\frac {b}{d}}\right)^{2}=4ef\end{aligned}}} よっお、 b {\displaystyle b} は d {\displaystyle d} で割り切れなければならない。(※1) しかし、これは g c m ( a , b , c ) = 1 {\displaystyle gcm(a,b,c)=1} に反する。 したがっお、 c − a 2 , c + a 2 {\displaystyle {\frac {c-a}{2}},{\frac {c+a}{2}}} は互いに玠。 c − a 2 ⋅ c + a 2 = c 2 − a 2 4 = b 2 4 {\displaystyle {\frac {c-a}{2}}\cdot {\frac {c+a}{2}}={\frac {c^{2}-a^{2}}{4}}={\frac {b^{2}}{4}}} より、2数をかけたものは平方数。2数は互いに玠なので、どちらも平方数であるこずが分かる。(※2)よっお、 c − a 2 = n 2 , c + a 2 = m 2 {\displaystyle {\frac {c-a}{2}}=n^{2},\ {\frac {c+a}{2}}=m^{2}} ずおける。これをずくず、 a = m 2 − n 2 , c = m 2 + n 2 {\displaystyle a=m^{2}-n^{2},\ c=m^{2}+n^{2}} ずなり、これを a 2 + b 2 = c 2 {\displaystyle a^{2}+b^{2}=c^{2}} に代入しお、 b = 2 m n {\displaystyle b=2mn} したがっお、 ( a , b , c ) = ( m 2 − n 2 , 2 m n , m 2 + n 2 ) {\displaystyle (a,b,c)=(m^{2}-n^{2},2mn,m^{2}+n^{2})} たたそれぞれを定数倍したものもピタゎラス数なので ( a , b , c ) = ( d ( m 2 − n 2 ) , 2 d m n , d ( m 2 + n 2 ) ) {\displaystyle (a,b,c)=(\ d(m^{2}-n^{2}),2dmn,d(m^{2}+n^{2})\ )} (※1)に぀いお : 䞀般に、 x 2 = y 2 N {\displaystyle x^{2}=y^{2}N} のずき、 x {\displaystyle x} は y {\displaystyle y} で割り切れる。 x を玠因数分解しお、 x = p α q β r γ ⋯ {\displaystyle x=p^{\alpha }q^{\beta }r^{\gamma }\cdots } ずすれば、 x 2 = p 2 α q 2 β r 2 γ ⋯ {\displaystyle x^{2}=p^{2\alpha }q^{2\beta }r^{2\gamma }\cdots } したがっお、 y 2 N = p 2 α q 2 β r 2 γ ⋯ {\displaystyle y^{2}N=p^{2\alpha }q^{2\beta }r^{2\gamma }\cdots } ずなる。 x {\displaystyle x} が y {\displaystyle y} で割り切れないならば、 y {\displaystyle y} が x {\displaystyle x} ず異なる玠因数を少なくずも䞀぀持぀ずいうこずだが(党お同じ玠因数を持぀ならば割りきれおしたうので背理法によっお結論づけられる。)、それは玠因数分解の䞀意性に反するので、 x {\displaystyle x} は y {\displaystyle y} で割り切れなければならない。 (※2)に぀いお : 定理 䞀般に、 a , b {\displaystyle a,b} が互いに玠のずき、 a b = z n {\displaystyle ab=z^{n}} ならば、 a = x n , b = y n {\displaystyle a=x^{n},b=y^{n}} ず衚せる。 玠因数分解した圢 : a = p 0 a p 1 b p 2 c ⋯ , b = q 0 α q 1 β q 2 γ ⋯ {\displaystyle a=p_{0}^{a}p_{1}^{b}p_{2}^{c}\cdots ,b=q_{0}^{\alpha }q_{1}^{\beta }q_{2}^{\gamma }\cdots } で衚したずき、 a , b {\displaystyle a,b} は互いに玠なので共通の玠因数を持぀こずはない(持っおいたら互いに玠ではなくなるため)。 したがっお、 a b = p 0 a 0 p 1 a 1 p 2 a 2 ⋯ q 0 b 0 q 1 b 1 q 2 b 2 ⋯ {\displaystyle ab=p_{0}^{a_{0}}p_{1}^{a_{1}}p_{2}^{a_{2}}\cdots q_{0}^{b_{0}}q_{1}^{b_{1}}q_{2}^{b_{2}}\cdots } ずなり、これを a b = z n {\displaystyle ab=z^{n}} に代入しお、 z n = p 0 a 0 p 1 a 1 p 2 a 2 ⋯ q 0 b 0 q 1 b 1 q 2 b 2 ⋯ {\displaystyle z^{n}=p_{0}^{a_{0}}p_{1}^{a_{1}}p_{2}^{a_{2}}\cdots q_{0}^{b_{0}}q_{1}^{b_{1}}q_{2}^{b_{2}}\cdots } ここで z {\displaystyle z} を玠因数分解しお、 z = r 0 α r 1 β r 2 γ ⋯ ⟺ z n = r 0 n α r 1 n β r 2 n γ ⋯ {\displaystyle z=r_{0}^{\alpha }r_{1}^{\beta }r_{2}^{\gamma }\cdots \iff z^{n}=r_{0}^{n\alpha }r_{1}^{n\beta }r_{2}^{n\gamma }\cdots } したがっお玠因数分解の䞀意性によっお、 a 0 , a 1 , a 2 , ⋯ , b 0 , b 1 , b 2 , ⋯ {\displaystyle a_{0},a_{1},a_{2},\cdots ,b_{0},b_{1},b_{2},\cdots } は党お n {\displaystyle n} で割り切れる。぀たり、 a , b {\displaystyle a,b} は n乗数である。したがっお定理は蚌明された。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "䞍定方皋匏が解を持぀かどうかの刀定、持぀ずしたらそれらの解を生成する匏を䞎えるこず、などは数論の䞭心的な分野ずなっおいるが、今でも研究が進んでいるずは蚀えない、ただただ未知の分野なのである。ヒルベルトの第10問題、ディオファントス方皋匏が解を持぀か吊かを刀定する䞀般的方法があるかどうか、ずいうのもこれず結び぀いおいる。なお、これは吊定的に解決され、䞀般的な方法はないず分かっおいる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "これらの問題は、代数的敎数論や、珟圚数孊の䞻流の分野にもなっおいる代数幟䜕孊がかなり有甚だが、これを解説するわけにも行かないので、初等敎数論的な解法ずいうのを挙げおいく。", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "なお、䞀次䞍定方皋匏は、初等敎数論/算術の基本定理でその解法が茉っおいる。倉数がいくらに増えおも、数孊的垰玍法によっお解に぀いおは蚌明が可胜だし、倉数が2぀の堎合から順番にやっおいくこずで解が必ず埗られる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "ピタゎラス数ずは、", "title": "ピタゎラス数" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "a 2 + b 2 = c 2 {\\displaystyle a^{2}+b^{2}=c^{2}}", "title": "ピタゎラス数" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "を満たす ( a , b , c ) {\\displaystyle (a,b,c)} の組のこずである。これは盎角䞉角圢ずの幟䜕孊的意味ずの関係を持぀ので、ずころどころ幟䜕孊ず結び぀けおいく。", "title": "ピタゎラス数" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "たず、これらを満たす数の組を幟぀か列挙しおみよう。", "title": "ピタゎラス数" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "どうやら解が有限個ずいうこずはなさそうである。さお、幟䜕孊的意味を考えるず、盞䌌な䞉角圢は蟺の比を保぀。なので、 3 2 + 4 2 = 5 2 {\\displaystyle 3^{2}+4^{2}=5^{2}} が分かったら、自動的に 6 2 + 8 2 = 10 2 , 9 2 + 12 2 = 15 2 {\\displaystyle 6^{2}+8^{2}=10^{2},\\ \\ 9^{2}+12^{2}=15^{2}} も分かるずいうこずである。このこずを代数的に蚌明する。", "title": "ピタゎラス数" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "a 2 + b 2 = c 2 ⟺ n 2 a 2 + n 2 b 2 = n 2 c 2 ⟺ ( n a ) 2 + ( n b ) 2 = ( n c ) 2 {\\displaystyle a^{2}+b^{2}=c^{2}\\iff n^{2}a^{2}+n^{2}b^{2}=n^{2}c^{2}\\iff (na)^{2}+(nb)^{2}=(nc)^{2}}", "title": "ピタゎラス数" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "より簡単に蚌明される。さお、先ほどの匏を倉圢しおみる。", "title": "ピタゎラス数" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "7 2 + 24 2 = 25 2 ⟺ 25 2 − 24 2 = 7 2 ⟺ ( 25 + 24 ) ( 25 − 24 ) = 7 2 {\\displaystyle 7^{2}+24^{2}=25^{2}\\iff 25^{2}-24^{2}=7^{2}\\iff (25+24)(25-24)=7^{2}}", "title": "ピタゎラス数" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "12 2 + 35 2 = 37 2 ⟺ 37 2 − 35 2 = 7 2 ⟺ ( 37 + 35 ) ( 37 − 25 ) 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a 2 − c − a 2 = a ⟺ a = d ( e − f ) {\\displaystyle {\\frac {c+a}{2}}-{\\frac {c-a}{2}}=a\\iff a=d(e-f)}", "title": "ピタゎラス数" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "ずなっお、これを a 2 + b 2 = c 2 {\\displaystyle a^{2}+b^{2}=c^{2}} に代入しお", "title": "ピタゎラス数" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "d 2 ( e − f ) 2 + b 2 = d 2 ( e + f ) 2 ⟺ b 2 = d 2 { ( e + f ) 2 − ( e − f ) 2 } ⟺ b 2 = d 2 { ( e + f ) + ( e − f ) } { ( e + f ) − ( e − f ) } ⟺ b 2 = d 2 ( 4 e f ) ⟺ ( b d ) 2 = 4 e f {\\displaystyle {\\begin{aligned}d^{2}(e-f)^{2}+b^{2}=d^{2}(e+f)^{2}&\\iff b^{2}=d^{2}\\{(e+f)^{2}-(e-f)^{2}\\}\\\\&\\iff b^{2}=d^{2}\\{(e+f)+(e-f)\\}\\{(e+f)-(e-f)\\}\\\\&\\iff b^{2}=d^{2}(4ef)\\\\&\\iff \\left({\\frac {b}{d}}\\right)^{2}=4ef\\end{aligned}}}", "title": "ピタゎラス数" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "よっお、 b {\\displaystyle b} は d {\\displaystyle d} で割り切れなければならない。(※1)", "title": "ピタゎラス数" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "しかし、これは g c m ( a , b , c ) = 1 {\\displaystyle 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(a,b,c)=(m^{2}-n^{2},2mn,m^{2}+n^{2})}", "title": "ピタゎラス数" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "たたそれぞれを定数倍したものもピタゎラス数なので ( a , b , c ) = ( d ( m 2 − n 2 ) , 2 d m n , d ( m 2 + n 2 ) ) {\\displaystyle (a,b,c)=(\\ d(m^{2}-n^{2}),2dmn,d(m^{2}+n^{2})\\ )}", "title": "ピタゎラス数" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "(※1)に぀いお :", "title": "ピタゎラス数" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "䞀般に、 x 2 = y 2 N {\\displaystyle x^{2}=y^{2}N} のずき、 x {\\displaystyle x} は y {\\displaystyle y} で割り切れる。", "title": "ピタゎラス数" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "x を玠因数分解しお、 x = p α q β r γ ⋯ {\\displaystyle x=p^{\\alpha }q^{\\beta }r^{\\gamma }\\cdots } ずすれば、", "title": "ピタゎラス数" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "x 2 = p 2 α q 2 β r 2 γ ⋯ {\\displaystyle x^{2}=p^{2\\alpha }q^{2\\beta }r^{2\\gamma }\\cdots } したがっお、 y 2 N = p 2 α q 2 β r 2 γ ⋯ {\\displaystyle y^{2}N=p^{2\\alpha }q^{2\\beta }r^{2\\gamma }\\cdots } ずなる。 x {\\displaystyle x} が y {\\displaystyle y} で割り切れないならば、 y {\\displaystyle y} が x {\\displaystyle x} ず異なる玠因数を少なくずも䞀぀持぀ずいうこずだが(党お同じ玠因数を持぀ならば割りきれおしたうので背理法によっお結論づけられる。)、それは玠因数分解の䞀意性に反するので、 x {\\displaystyle x} は y {\\displaystyle y} で割り切れなければならない。", "title": "ピタゎラス数" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "(※2)に぀いお :", "title": "ピタゎラス数" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "定理", "title": "ピタゎラス数" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "䞀般に、 a , b {\\displaystyle a,b} が互いに玠のずき、 a b = z n {\\displaystyle ab=z^{n}} ならば、 a = x n , b = y n {\\displaystyle a=x^{n},b=y^{n}} ず衚せる。", "title": "ピタゎラス数" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "玠因数分解した圢 : a = p 0 a p 1 b p 2 c ⋯ , b = q 0 α q 1 β q 2 γ ⋯ {\\displaystyle a=p_{0}^{a}p_{1}^{b}p_{2}^{c}\\cdots ,b=q_{0}^{\\alpha }q_{1}^{\\beta }q_{2}^{\\gamma }\\cdots } で衚したずき、 a , b {\\displaystyle a,b} は互いに玠なので共通の玠因数を持぀こずはない(持っおいたら互いに玠ではなくなるため)。", "title": "ピタゎラス数" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "したがっお、 a b = p 0 a 0 p 1 a 1 p 2 a 2 ⋯ q 0 b 0 q 1 b 1 q 2 b 2 ⋯ {\\displaystyle ab=p_{0}^{a_{0}}p_{1}^{a_{1}}p_{2}^{a_{2}}\\cdots q_{0}^{b_{0}}q_{1}^{b_{1}}q_{2}^{b_{2}}\\cdots } ずなり、これを a b = z n {\\displaystyle ab=z^{n}} に代入しお、", "title": "ピタゎラス数" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "z n = p 0 a 0 p 1 a 1 p 2 a 2 ⋯ q 0 b 0 q 1 b 1 q 2 b 2 ⋯ {\\displaystyle z^{n}=p_{0}^{a_{0}}p_{1}^{a_{1}}p_{2}^{a_{2}}\\cdots q_{0}^{b_{0}}q_{1}^{b_{1}}q_{2}^{b_{2}}\\cdots }", "title": "ピタゎラス数" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "ここで z {\\displaystyle z} を玠因数分解しお、 z = r 0 α r 1 β r 2 γ ⋯ ⟺ z n = r 0 n α r 1 n β r 2 n γ ⋯ {\\displaystyle z=r_{0}^{\\alpha }r_{1}^{\\beta }r_{2}^{\\gamma }\\cdots \\iff z^{n}=r_{0}^{n\\alpha }r_{1}^{n\\beta }r_{2}^{n\\gamma }\\cdots }", "title": "ピタゎラス数" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "したがっお玠因数分解の䞀意性によっお、 a 0 , a 1 , a 2 , ⋯ , b 0 , b 1 , b 2 , ⋯ {\\displaystyle a_{0},a_{1},a_{2},\\cdots ,b_{0},b_{1},b_{2},\\cdots } は党お n {\\displaystyle n} で割り切れる。぀たり、 a , b {\\displaystyle a,b} は n乗数である。したがっお定理は蚌明された。", "title": "ピタゎラス数" } ]
䞍定方皋匏が解を持぀かどうかの刀定、持぀ずしたらそれらの解を生成する匏を䞎えるこず、などは数論の䞭心的な分野ずなっおいるが、今でも研究が進んでいるずは蚀えない、ただただ未知の分野なのである。ヒルベルトの第10問題、ディオファントス方皋匏が解を持぀か吊かを刀定する䞀般的方法があるかどうか、ずいうのもこれず結び぀いおいる。なお、これは吊定的に解決され、䞀般的な方法はないず分かっおいる。 これらの問題は、代数的敎数論や、珟圚数孊の䞻流の分野にもなっおいる代数幟䜕孊がかなり有甚だが、これを解説するわけにも行かないので、初等敎数論的な解法ずいうのを挙げおいく。 なお、䞀次䞍定方皋匏は、初等敎数論/算術の基本定理でその解法が茉っおいる。倉数がいくらに増えおも、数孊的垰玍法によっお解に぀いおは蚌明が可胜だし、倉数が2぀の堎合から順番にやっおいくこずで解が必ず埗られる。
{{Nav}} 䞍定方皋匏が解を持぀かどうかの刀定、持぀ずしたらそれらの解を生成する匏を䞎えるこず、などは数論の䞭心的な分野ずなっおいるが、今でも研究が進んでいるずは蚀えない、ただただ未知の分野なのである。ヒルベルトの第10問題、ディオファントス方皋匏が解を持぀か吊かを刀定する䞀般的方法があるかどうか、ずいうのもこれず結び぀いおいる。なお、これは吊定的に解決され、䞀般的な方法はないず分かっおいる。 これらの問題は、[[w:代数的敎数論|代数的敎数論]]や、珟圚数孊の䞻流の分野にもなっおいる[[w:代数幟䜕孊|代数幟䜕孊]]がかなり有甚だが、これを解説するわけにも行かないので、初等敎数論的な解法ずいうのを挙げおいく。 なお、䞀次䞍定方皋匏は、[[初等敎数論/算術の基本定理]]でその解法が茉っおいる。倉数がいくらに増えおも、数孊的垰玍法によっお解に぀いおは蚌明が可胜だし、倉数が2぀の堎合から順番にやっおいくこずで解が必ず埗られる。 == ピタゎラス数 == [[w:ピタゎラス数|ピタゎラス数]]ずは、 <math>a^2 + b^2 = c^2</math> を満たす <math>(a, b, c)</math> の組のこずである。これは盎角䞉角圢ずの幟䜕孊的意味ずの関係を持぀ので、ずころどころ幟䜕孊ず結び぀けおいく。 たず、これらを満たす数の組を幟぀か列挙しおみよう。 * <math>3^2 + 4^2 = 5^2</math> * <math>5^2 + 12^2 = 13^2</math> * <math>7^2 + 24^2 = 25^2</math> * <math>9^2 + 40^2 = 41^2</math> * <math>8^2 + 15^2 = 17^2</math> * <math>12^2 + 35^2 = 37^2</math> どうやら解が有限個ずいうこずはなさそうである。さお、幟䜕孊的意味を考えるず、盞䌌な䞉角圢は蟺の比を保぀。なので、<math>3^2 + 4^2 = 5^2</math> が分かったら、自動的に <math>6^2 + 8^2 = 10^2, \ \ 9^2 + 12^2 = 15^2</math> も分かるずいうこずである。このこずを代数的に蚌明する。 <math>a^2 + b^2 = c^2 \iff n^2a^2 + n^2b^2 = n^2c^2 \iff (na)^2 + (nb)^2 = (nc)^2</math> より簡単に蚌明される。さお、先ほどの匏を倉圢しおみる。 <math>7^2 + 24^2 = 25^2 \iff 25^2 - 24^2 = 7^2 \iff (25+24)(25-24) = 7^2</math> <math>12^2 + 35^2 = 37^2 \iff 37^2 - 35^2 = 7^2 \iff (37+35)(37-25) = 12^2</math> このように平方の差を䜜っお因数分解できるのである。 ではここからピタゎラス数の䞀般的な堎合を考える。 === 蚌明 === ピタゎラス数の組 <math>(a, b, c)</math> が求たったら、それぞれの定数倍 <math>(na, nb, nc)</math> もピタゎラス数であるこずは先ほど蚌明した通りである。逆に、<math>gcm(a, b, c) = d > 2</math> ならば、それぞれを <math>d</math> で割った <math>(a', b', c')</math> もピタゎラス数である。 仮定より、<math>gcm(a, b, c) = d > 2</math> なので <math>da' = a, db' = b, dc = c'</math> ずおくず、<math>a^2 + b^2 = c^2</math> に代入しお、 <math>(da')^2 + (db')^2 = (dc'^2) \iff d^2a'^2 + d^2b'^2 = d^2c'^2 \iff a'^2 + b'^2 = c'^2</math> ずなる。 以䞊より、3数の最倧公玄数が1、すなわち、広矩の互いに玠、の堎合を考慮すれば良いこずが分かる。そこで、<math>gcm(a, b, c) = 1</math> ずおく。 ここで、<math>a, b</math> のどちらか片方は偶数で、もう片方は奇数であるこずを蚌明する。 仮に、<math>a, b</math> どちらも偶数だずするず、<math>gcm(a, b, c) = 1</math> より <math>c</math> は奇数である。<math>a = 2d, b = 2e, c = 2f + 1</math> ずし、<math>a^2 + b^2 = c^2</math> に代入しお <math>4d^2 + 4e^2 = 4f^2 + 4f + 1 \iff 4(d^2 + e^2) = 4(f^2 + f) + 1</math> ずなり、陀法の原理に矛盟。よっお、<math>a, b</math> のどちらか片方は奇数であるこずが分かった。 次に、<math>a, b</math> のどちらも奇数だずするず、<math>a = 2d + 1, b = 2e + 1</math> ずおいお、<math>a^2 + b^2 = c^2</math> に代入しお <math>4d^2 + 4d + 1 + 4e^2 + 4e + 1 = c^2 \iff c^2 = 4(d^2 + d + e^2 + e) + 2</math> ずなり、<math>c^2</math> は 4 で割るず 2 䜙る数であるが、これはあり埗ない。なぜなら、任意の <math>x</math> に察しお、定理 2.1 より <math> \begin{cases} x \equiv 0 \Rightarrow x^2 \equiv 0 \\ x \equiv 1 \Rightarrow x^2 \equiv 1 \\ x \equiv 2 \Rightarrow x^2 \equiv 4 \iff x^2 \equiv 0 \\ x \equiv 3 \Rightarrow x^2 \equiv 9 \iff x^2 \equiv 1 \\ \end{cases} \pmod 4 </math> ずなっお、4 で割っお 2 䜙る平方数など存圚しないからである。 よっお、<math>a, b</math> どちらかは偶数、もう片方は奇数である。そこで、<math>a</math> が奇数、<math>b</math> が偶数だずいうこずにする。 <math>\frac{c-a}{2}, \frac{c+a}{2}</math> はもちろんどちらも敎数。たた、これらの数は互いに玠である。なぜなら、 <math>\frac{c-a}{2} = de, \, \frac{c+a}{2} = df \ \ (d > 1)</math> ず衚せるのならば、 <math>\frac{c+a}{2} + \frac{c-a}{2} = c \iff c = d(e+f)</math> <math>\frac{c+a}{2} - \frac{c-a}{2} = a \iff a = d(e-f)</math> ずなっお、これを <math>a^2 + b^2 = c^2</math> に代入しお <math>\begin{align} d^2(e-f)^2 + b^2 = d^2(e+f)^2 & \iff b^2 = d^2 \{ (e+f)^2 - (e-f)^2 \} \\ & \iff b^2 = d^2 \{ (e+f) + (e-f)\} \{ (e+f) - (e-f) \} \\ & \iff b^2 = d^2 (4ef) \\ & \iff \left( \frac{b}{d} \right)^2 = 4ef \end{align}</math> よっお、<math>b</math> は <math>d</math> で割り切れなければならない。※1 しかし、これは <math>gcm(a, b, c) = 1</math> に反する。 したがっお、<math>\frac{c-a}{2}, \frac{c+a}{2}</math> は互いに玠。 <math>\frac{c-a}{2} \cdot \frac{c+a}{2} = \frac{c^2 - a^2}{4} = \frac{b^2}{4}</math> より、2数をかけたものは平方数。2数は互いに玠なので、どちらも平方数であるこずが分かる。※2よっお、 <math> \frac{c-a}{2} = n^2, \ \frac{c+a}{2} = m^2 </math> ずおける。これをずくず、<math>a = m^2 - n^2, \ c = m^2 + n^2</math> ずなり、これを <math>a^2 + b^2 = c^2</math> に代入しお、<math>b = 2mn</math> したがっお、<math>(a, b, c) = (m^2-n^2, 2mn, m^2 + n^2)</math> たたそれぞれを定数倍したものもピタゎラス数なので <math>(a, b, c) = ( \ d(m^2-n^2), 2dmn, d(m^2 + n^2) \ )</math> ==== 泚釈 ==== '''※1'''に぀いお : 䞀般に、<math>x^2 = y^2N</math> のずき、 <math>x</math> は <math>y</math> で割り切れる。 x を玠因数分解しお、<math>x = p^{\alpha} q^{\beta} r^{\gamma} \cdots</math> ずすれば、 <math>x^2 = p^{2 \alpha} q^{2 \beta} r^{2 \gamma} \cdots</math> したがっお、<math>y^2N = p^{2 \alpha} q^{2 \beta} r^{2 \gamma} \cdots</math> ずなる。<math>x</math> が <math>y</math> で割り切れないならば、<math>y</math> が <math>x</math> ず異なる玠因数を少なくずも䞀぀持぀ずいうこずだが党お同じ玠因数を持぀ならば割りきれおしたうので背理法によっお結論づけられる。、それは玠因数分解の䞀意性に反するので、<math>x</math> は <math>y</math> で割り切れなければならない。 '''※2'''に぀いお : '''定理''' 䞀般に、<math>a, b</math> が互いに玠のずき、<math>ab = z^n</math> ならば、<math>a = x^n, b = y^n</math> ず衚せる。 玠因数分解した圢 : <math>a = p_0^ap_1^bp_2^c \cdots, b = q_0^{\alpha}q_1^{\beta}q_2^{\gamma} \cdots</math> で衚したずき、<math>a, b</math> は互いに玠なので共通の玠因数を持぀こずはない持っおいたら互いに玠ではなくなるため。 したがっお、 <math>ab = p_0^{a_0}p_1^{a_1}p_2^{a_2} \cdots q_0^{b_0}q_1^{b_1}q_2^{b_2} \cdots</math> ずなり、これを <math>ab = z^n</math> に代入しお、 <math>z^n = p_0^{a_0}p_1^{a_1}p_2^{a_2} \cdots q_0^{b_0}q_1^{b_1}q_2^{b_2} \cdots</math> ここで <math>z</math> を玠因数分解しお、 <math>z = r_0^{\alpha}r_1^{\beta}r_2^{\gamma} \cdots \iff z^n = r_0^{n \alpha}r_1^{n \beta}r_2^{n \gamma} \cdots</math> したがっお玠因数分解の䞀意性によっお、<math>a_0, a_1, a_2, \cdots, b_0, b_1, b_2, \cdots</math> は党お <math>n</math> で割り切れる。぀たり、<math>a, b</math> は n乗数である。したがっお定理は蚌明された。 {{Nav}} [[Category:初等敎数論|ふおいほうおいしき]]
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初等敎数論/合同の応甚
䞀次合同方皋匏 a x ≡ b ( mod m ) {\displaystyle ax\equiv b{\pmod {m}}} が解を持぀必芁十分条件は、 b {\displaystyle b} が g = ( a , m ) {\displaystyle g=(a,m)} で割り切れるずきに限り、解の個数は g {\displaystyle g} である。 蚌明 (i) ( a , m ) = 1 {\displaystyle (a,m)=1} のずき a x ≡ b ( mod m ) {\displaystyle ax\equiv b{\pmod {m}}} より、 a x + m y = b {\displaystyle ax+my=b} ずおける。定理 1.9 より、解が存圚する。解のうちの䞀぀を ( x , y ) = ( x 0 , y 0 ) {\displaystyle (x,y)=(x_{0},y_{0})} ずおけば、党おの解は ( x 0 − m k , y 0 + a k ) {\displaystyle (x_{0}-mk,y_{0}+ak)} ずおける。そのずき、解の党お( x {\displaystyle x} のこず)は m {\displaystyle m} を法ずしお同じ類に属す。すなわち解は 1 = ( a , m ) {\displaystyle 1=(a,m)} 個である。 (ii) ( a , m ) = g {\displaystyle (a,m)=g} のずき a x − b = m y {\displaystyle ax-b=my} ずおくず、 b = a x − m y {\displaystyle b=ax-my} より b {\displaystyle b} は g = ( a , m ) {\displaystyle g=(a,m)} で割り切れる。 そこで a = g a ′ , b = g b ′ , m = g m ′ {\displaystyle a=ga',b=gb',m=gm'} ずおく。 a x − b | m ⟺ a ′ x − b ′ | m ′ ⟺ a ′ x ≡ b ′ ( mod m ′ ) ⋯ ( 1 ) {\displaystyle ax-b\,|\,m\iff a'x-b'\,|\,m'\iff a'x\equiv b'{\pmod {m'}}\cdots (1)} ずなる。 もちろん ( a ′ , m ′ ) = 1 {\displaystyle (a',m')=1} より、(1) を満たす x {\displaystyle x} は m ′ {\displaystyle m'} を法ずする類である。その䞀぀を x 0 {\displaystyle x_{0}} ずおくず、(1) の解は x = x 0 + m ′ t {\displaystyle x=x_{0}+m't} ず曞ける。 t {\displaystyle t} に2぀の倀 t 1 , t 2 {\displaystyle t_{1},t_{2}} を䞎えたずき m ′ t 1 ≡ m ′ t 2 ( mod m ) {\displaystyle m't_{1}\equiv m't_{2}{\pmod {m}}} ずなるには、 m ′ ( t 1 − t 2 ) {\displaystyle m'(t_{1}-t_{2})} が m {\displaystyle m} で割り切れる、すなわち t 1 − t 2 {\displaystyle t_{1}-t_{2}} が g {\displaystyle g} で割り切れるずきに限る。 ぀たり t 1 ≡ t 2 ( mod g ) {\displaystyle t_{1}\equiv t_{2}{\pmod {g}}} であり、 t {\displaystyle t} に 0 , 1 , ⋯ , g − 1 {\displaystyle 0,1,\cdots ,g-1} の g {\displaystyle g} 個の倀を䞎えるずきに合同匏の党おの解を埗られる。぀たり、解の個数は g {\displaystyle g} 個である。 有理数を小数展開するず最終的に埪環する小数ずなるこずはよく知られおいる。ここでは、その小数展開に぀いお考察したい。実はその小数展開にフェルマヌの小定理ず原始根が関わっおいるのである。 たず、敎数郚分を消去するこずで n d ( 0 < n < d , gcd ( d , n ) = 1 ) {\displaystyle {\frac {n}{d}}(0<n<d,\gcd(d,n)=1)} の圢の分数(真分数)に぀いおのみ考えればよくなる。 たず d > 1 {\displaystyle d>1} が2ず5のみを玠因数に持぀堎合、 d = 2 e 5 f {\displaystyle d=2^{e}5^{f}} ずおくず ずなり、有限小数であるこずがわかる。 次に d > 1 {\displaystyle d>1} が10ず互いに玠な堎合を考える。ここで 10 ( mod n ) {\displaystyle 10{\pmod {n}}} の䜍数を l {\displaystyle l} ずし、 10 l − 1 = d M {\displaystyle 10^{l}-1=dM} ずおくず n M < d M = 10 l − 1 {\displaystyle nM<dM=10^{l}-1} なので n M = a l − 1 ⋅ 10 l − 1 + a l − 2 ⋅ 10 l − 2 + ⋯ + a 1 ⋅ 10 + a 0 ( 0 ≀ a 0 , a 1 , ... , a l − 1 ≀ 9 {\displaystyle nM=a_{l-1}\cdot 10^{l-1}+a_{l-2}\cdot 10^{l-2}+\cdots +a_{1}\cdot 10+a_{0}(0\leq a_{0},a_{1},\ldots ,a_{l-1}\leq 9} ず10進展開するず ずなり、玔埪環小数であらわされる。 さお、䞀般の堎合、任意の正の敎数 d {\displaystyle d} は d = 2 e 5 f m , gcd ( m , 10 ) = 1 {\displaystyle d=2^{e}5^{f}m,\gcd(m,10)=1} ずあらわされる。 ずなる。ここでそれぞれの堎合に 2 f − e n = q m + r ( 0 < r < m ) {\displaystyle 2^{f-e}n=qm+r(0<r<m)} あるいは 5 e − f n = q m + r ( 0 < r < m ) {\displaystyle 5^{e-f}n=qm+r(0<r<m)} ずおくず あるいは ずなる。ここで q = b f − 1 ⋅ 10 f − 1 + b f − 2 ⋅ 10 f − 2 + ⋯ + b 1 ⋅ 10 + b 0 ( 0 ≀ b 0 , b 1 , ... , b e − 1 ≀ 9 ) {\displaystyle q=b_{f-1}\cdot 10^{f-1}+b_{f-2}\cdot 10^{f-2}+\cdots +b_{1}\cdot 10+b_{0}(0\leq b_{0},b_{1},\ldots ,b_{e-1}\leq 9)} あるいは q = b e − 1 ⋅ 10 e − 1 + b e − 2 ⋅ 10 e − 2 + ⋯ + b 1 ⋅ 10 + b 0 ( 0 ≀ b 0 , b 1 , ... , b e − 1 ≀ 9 ) {\displaystyle q=b_{e-1}\cdot 10^{e-1}+b_{e-2}\cdot 10^{e-2}+\cdots +b_{1}\cdot 10+b_{0}(0\leq b_{0},b_{1},\ldots ,b_{e-1}\leq 9)} ず10進展開するず、 あるいは ずなる。さらに、先の堎合ず同様に 10 ( mod m ) {\displaystyle 10{\pmod {m}}} の䜍数を l {\displaystyle l} ずし、 10 l − 1 = m M {\displaystyle 10^{l}-1=mM} ずおくず r M < m M = 10 l − 1 {\displaystyle rM<mM=10^{l}-1} なので r M = a l − 1 ⋅ 10 l − 1 + a l − 2 ⋅ 10 l − 2 + ⋅ + a 1 ⋅ 10 + a 0 ( 0 ≀ a 0 , a 1 , ... , a l − 1 ≀ 9 ) {\displaystyle rM=a_{l-1}\cdot 10^{l-1}+a_{l-2}\cdot 10^{l-2}+\cdot +a_{1}\cdot 10+a_{0}(0\leq a_{0},a_{1},\ldots ,a_{l-1}\leq 9)} ず10進展開するず より あるいは ずなる。 以䞊より、10進展開は次のようになる。 定理 d = 2 e 5 f m , gcd ( m , 10 ) = 1 {\displaystyle d=2^{e}5^{f}m,\gcd(m,10)=1} ず分解し、 f ≥ e {\displaystyle f\geq e} のずき 2 f − e n = q m + r ( 0 < r < m ) {\displaystyle 2^{f-e}n=qm+r(0<r<m)} ずなるように q , r {\displaystyle q,r} を定め q = b f − 1 ⋅ 10 f − 1 + a f − 2 ⋅ 10 f − 2 + ⋯ + b 1 ⋅ 10 + b 0 ( 0 ≀ b 0 , b 1 , ... , b e − 1 ≀ 9 ) {\displaystyle q=b_{f-1}\cdot 10^{f-1}+a_{f-2}\cdot 10^{f-2}+\cdots +b_{1}\cdot 10+b_{0}(0\leq b_{0},b_{1},\ldots ,b_{e-1}\leq 9)} ず10進展開する。 e ≥ f {\displaystyle e\geq f} のずき 5 e − f n = q m + r ( 0 < r < m ) {\displaystyle 5^{e-f}n=qm+r(0<r<m)} ずなるように q , r {\displaystyle q,r} を定め q = b e − 1 ⋅ 10 e − 1 + b e − 2 ⋅ 10 e − 2 + ⋯ + b 1 ⋅ 10 + b 0 ( 0 ≀ b 0 , b 1 , ... , b e − 1 ≀ 9 ) {\displaystyle q=b_{e-1}\cdot 10^{e-1}+b_{e-2}\cdot 10^{e-2}+\cdots +b_{1}\cdot 10+b_{0}(0\leq b_{0},b_{1},\ldots ,b_{e-1}\leq 9)} ず10進展開する。 e = f {\displaystyle e=f} のずきは q = 0 , r = 1 {\displaystyle q=0,r=1} ずする。 さらに 10 ( mod m ) {\displaystyle 10{\pmod {m}}} の䜍数を l {\displaystyle l} ずし、 10 l − 1 = m M {\displaystyle 10^{l}-1=mM} に察しお r M = a l − 1 ⋅ 10 l − 1 + a l − 2 ⋅ 10 l − 2 + ⋯ + a 1 ⋅ 10 + a 0 ( 0 ≀ a 0 , a 1 , ... , a l − 1 ≀ 9 ) {\displaystyle rM=a_{l-1}\cdot 10^{l-1}+a_{l-2}\cdot 10^{l-2}+\cdots +a_{1}\cdot 10+a_{0}(0\leq a_{0},a_{1},\ldots ,a_{l-1}\leq 9)} ず10進展開する。 このずき n d {\displaystyle {\frac {n}{d}}} の小数展開は により䞎えられる。 さらに、次のこずがわかる。 定理 d = 2 e 5 f m , gcd ( m , 10 ) = 1 {\displaystyle d=2^{e}5^{f}m,\gcd(m,10)=1} ず分解する。 gcd ( d , n ) = 1 {\displaystyle \gcd(d,n)=1} ならば n d {\displaystyle {\frac {n}{d}}} の小数展開の呚期は 10 ( mod m ) {\displaystyle 10{\pmod {m}}} の䜍数 l {\displaystyle l} ず䞀臎する。 蚌明 䞊の小数展開においお ならば であるが、 r = 2 f − e n − q m {\displaystyle r=2^{f-e}n-qm} たたは r = 5 e − f n − q m {\displaystyle r=5^{e-f}n-qm} であるから、 gcd ( n , m ) = gcd ( 10 , m ) = 1 {\displaystyle \gcd(n,m)=\gcd(10,m)=1} より gcd ( r , m ) = 1 {\displaystyle \gcd(r,m)=1} である。よっお 10 k ≡ 1 ( mod m ) {\displaystyle 10^{k}\equiv 1{\pmod {m}}} より k ≥ l {\displaystyle k\geq l} でなければならない。 同様にしお、基数が10以倖のずきでも次の定理が成り立぀。 定理 d = b m , gcd ( m , a ) = 1 {\displaystyle d=bm,\gcd(m,a)=1} ず分解する。 gcd ( d , n ) = 1 {\displaystyle \gcd(d,n)=1} ならば n d {\displaystyle {\frac {n}{d}}} の a {\displaystyle a} 進小数展開の呚期は a ( mod m ) {\displaystyle a{\pmod {m}}} の䜍数ず䞀臎する。 このこずから a {\displaystyle a} 進小数展開の呚期は高々 m − 1 {\displaystyle m-1} であるこずがわかる。さらに等号は d {\displaystyle d} が玠数で a ( mod d ) {\displaystyle a{\pmod {d}}} が原始根であるずき、そしおそのずきに限り成り立぀。぀たり小数展開の呚期が可胜な限り倧きい堎合は、 a ( mod p ) {\displaystyle a{\pmod {p}}} が原始根である堎合ず䞀臎するずいえる。先に述べたように、そのような玠数 p {\displaystyle p} が無数に存圚するかどうかは未だ解決されおいない。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "䞀次合同方皋匏 a x ≡ b ( mod m ) {\\displaystyle ax\\equiv b{\\pmod {m}}} が解を持぀必芁十分条件は、 b {\\displaystyle b} が g = ( a , m ) {\\displaystyle g=(a,m)} で割り切れるずきに限り、解の個数は g {\\displaystyle g} である。", "title": "䞀次合同方皋匏の定理" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "蚌明 (i) ( a , m ) = 1 {\\displaystyle (a,m)=1} のずき", "title": "䞀次合同方皋匏の定理" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "a x ≡ b ( mod m ) {\\displaystyle ax\\equiv b{\\pmod {m}}} より、 a x + m y = b {\\displaystyle ax+my=b} ずおける。定理 1.9 より、解が存圚する。解のうちの䞀぀を ( x , y ) = ( x 0 , y 0 ) {\\displaystyle (x,y)=(x_{0},y_{0})} ずおけば、党おの解は ( x 0 − m k , y 0 + a k ) {\\displaystyle (x_{0}-mk,y_{0}+ak)} ずおける。そのずき、解の党お( x {\\displaystyle x} のこず)は m {\\displaystyle m} を法ずしお同じ類に属す。すなわち解は 1 = ( a , m ) {\\displaystyle 1=(a,m)} 個である。", "title": "䞀次合同方皋匏の定理" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "(ii) ( a , m ) = g {\\displaystyle (a,m)=g} のずき", "title": "䞀次合同方皋匏の定理" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "a x − b = m y {\\displaystyle ax-b=my} ずおくず、 b = a x − m y {\\displaystyle b=ax-my} より b {\\displaystyle b} は g = ( a , m ) {\\displaystyle g=(a,m)} で割り切れる。", "title": "䞀次合同方皋匏の定理" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "そこで a = g a ′ , b = g b ′ , m = g m ′ {\\displaystyle a=ga',b=gb',m=gm'} ずおく。", "title": "䞀次合同方皋匏の定理" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "a x − b | m ⟺ a ′ x − b ′ | m ′ ⟺ a ′ x ≡ b ′ ( mod m ′ ) ⋯ ( 1 ) {\\displaystyle ax-b\\,|\\,m\\iff a'x-b'\\,|\\,m'\\iff a'x\\equiv b'{\\pmod {m'}}\\cdots (1)} ずなる。", "title": "䞀次合同方皋匏の定理" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "もちろん ( a ′ , m ′ ) = 1 {\\displaystyle (a',m')=1} より、(1) を満たす x {\\displaystyle x} は m ′ {\\displaystyle m'} を法ずする類である。その䞀぀を x 0 {\\displaystyle x_{0}} ずおくず、(1) の解は x = x 0 + m ′ t {\\displaystyle x=x_{0}+m't} ず曞ける。 t {\\displaystyle t} に2぀の倀 t 1 , t 2 {\\displaystyle t_{1},t_{2}} を䞎えたずき m ′ t 1 ≡ m ′ t 2 ( mod m ) {\\displaystyle m't_{1}\\equiv m't_{2}{\\pmod {m}}} ずなるには、 m ′ ( t 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"text": "ずなる。さらに、先の堎合ず同様に 10 ( mod m ) {\\displaystyle 10{\\pmod {m}}} の䜍数を l {\\displaystyle l} ずし、 10 l − 1 = m M {\\displaystyle 10^{l}-1=mM} ずおくず r M < m M = 10 l − 1 {\\displaystyle rM<mM=10^{l}-1} なので r M = a l − 1 ⋅ 10 l − 1 + a l − 2 ⋅ 10 l − 2 + ⋅ + a 1 ⋅ 10 + a 0 ( 0 ≀ a 0 , a 1 , ... , a l − 1 ≀ 9 ) {\\displaystyle rM=a_{l-1}\\cdot 10^{l-1}+a_{l-2}\\cdot 10^{l-2}+\\cdot +a_{1}\\cdot 10+a_{0}(0\\leq a_{0},a_{1},\\ldots ,a_{l-1}\\leq 9)} ず10進展開するず", "title": "有理数の小数展開" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "より", "title": "有理数の小数展開" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "あるいは", "title": "有理数の小数展開" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "ずなる。", "title": "有理数の小数展開" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "以䞊より、10進展開は次のようになる。", "title": "有理数の小数展開" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "定理", "title": "有理数の小数展開" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "d = 2 e 5 f m , gcd ( m , 10 ) = 1 {\\displaystyle d=2^{e}5^{f}m,\\gcd(m,10)=1} ず分解し、 f ≥ e 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m-1} であるこずがわかる。さらに等号は d {\\displaystyle d} が玠数で a ( mod d ) {\\displaystyle a{\\pmod {d}}} が原始根であるずき、そしおそのずきに限り成り立぀。぀たり小数展開の呚期が可胜な限り倧きい堎合は、 a ( mod p ) {\\displaystyle a{\\pmod {p}}} が原始根である堎合ず䞀臎するずいえる。先に述べたように、そのような玠数 p {\\displaystyle p} が無数に存圚するかどうかは未だ解決されおいない。", "title": "有理数の小数展開" } ]
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{{Nav}} == 䞀次合同方皋匏の定理 == 䞀次合同方皋匏 <math>ax \equiv b \pmod{m}</math> が解を持぀必芁十分条件は、<math>b</math> が <math>g = (a, m)</math> で割り切れるずきに限り、解の個数は <math>g</math> である。 '''蚌明'''<br /> (i) <math>(a, m) = 1</math> のずき <math>ax \equiv b \pmod{m}</math> より、 <math>ax + my = b</math> ずおける。[[初等敎数論/ナヌクリッドの互陀法#定理 1.9|定理 1.9]] より、解が存圚する。解のうちの䞀぀を <math>(x, y) = (x_0, y_0)</math> ずおけば、党おの解は <math>(x_0 - mk, y_0 + ak)</math> ずおける。そのずき、解の党お<math>x</math>のこずは <math>m</math> を法ずしお同じ類に属す。すなわち解は <math>1 = (a, m)</math> 個である。 (ii) <math>(a, m) = g</math> のずき <math>ax - b = my</math> ずおくず、<math>b = ax - my</math> より <math>b</math> は <math>g = (a, m)</math> で割り切れる。 そこで <math>a = ga', b = gb', m = gm'</math> ずおく。 <math>ax - b \, | \, m \iff a'x - b' \, | \, m' \iff a'x \equiv b' \pmod{m'} \cdots (1)</math> ずなる。 もちろん <math>(a', m') = 1</math> より、(1) を満たす <math>x</math> は <math>m'</math> を法ずする類である。その䞀぀を <math>x_0</math> ずおくず、(1) の解は <math>x = x_0 + m't</math> ず曞ける。<math>t</math> に2぀の倀 <math>t_1, t_2</math> を䞎えたずき <math>m't_1 \equiv m't_2 \pmod{m}</math> ずなるには、<math>m'(t_1 - t_2)</math> が <math>m</math> で割り切れる、すなわち <math>t_1 - t_2</math> が <math>g</math> で割り切れるずきに限る。 ぀たり <math>t_1 \equiv t_2 \pmod{g}</math> であり、<math>t</math> に <math>0, 1, \cdots , g-1</math> の <math>g</math> 個の倀を䞎えるずきに合同匏の党おの解を埗られる。぀たり、解の個数は <math>g</math> 個である。 == 有理数の小数展開 == 有理数を小数展開するず最終的に埪環する小数ずなるこずはよく知られおいる。ここでは、その小数展開に぀いお考察したい。実はその小数展開にフェルマヌの小定理ず原始根が関わっおいるのである。 たず、敎数郚分を消去するこずで <math>\frac{n}{d} (0<n<d, \gcd(d, n)=1)</math> の圢の分数真分数に぀いおのみ考えればよくなる。 たず <math>d>1</math> が2ず5のみを玠因数に持぀堎合、 <math>d=2^e 5^f</math> ずおくず :<math>\frac{n}{d}=\frac{n}{2^e 5^f}=\frac{2^f 5^e n}{10^{e+f}}=\begin{cases}\frac{2^{f-e} n}{10^f}, & f\geq e \\ \frac{5^{e-f} n}{10^e}, & e\geq f\end{cases}</math> ずなり、有限小数であるこずがわかる。 次に <math>d>1</math> が10ず互いに玠な堎合を考える。ここで <math>10\pmod{n}</math> の䜍数を <math>l</math> ずし、 <math>10^l-1=dM</math> ずおくず :<math>\frac{n}{d}=\frac{nM}{10^e-1}=nM\sum_{k=1}^\infty \frac{1}{10^{kl}}=nM\times 0.\underbrace{\dot 0 0\ldots 0}_{l-1\text{ zeros}}\dot {1}</math> <math>nM<dM=10^l-1</math> なので <math>nM=a_{l-1}\cdot 10^{l-1}+a_{l-2}\cdot 10^{l-2}+\cdots +a_1\cdot 10+a_0 (0\leq a_0, a_1, \ldots, a_{l-1}\leq 9</math> ず10進展開するず :<math>\frac{n}{d}=0. \dot a_{l-1} a_{l-2}\ldots \dot a_0</math> ずなり、玔埪環小数であらわされる。 さお、䞀般の堎合、任意の正の敎数 <math>d</math> は <math>d=2^e 5^f m, \gcd(m, 10)=1</math> ずあらわされる。 :<math>\frac{n}{d}=\frac{n}{2^e 5^f m}=\begin{cases}\frac{2^{f-e} n}{10^e m}, & f\geq e \\ \frac{5^{e-f} n}{10^f m}, & e\geq f\end{cases}</math> ずなる。ここでそれぞれの堎合に <math>2^{f-e} n=qm+r (0<r<m)</math> あるいは <math>5^{e-f} n=qm+r (0<r<m)</math> ずおくず :<math>\frac{2^{f-e} n}{10^f m}=\frac{qm+r}{10^f m}=\frac{q}{10^f}+\frac{r}{10^f m}</math> あるいは :<math>\frac{5^{e-f} n}{10^e m}=\frac{qm+r}{10^e m}=\frac{q}{10^e}+\frac{r}{10^e m}</math> ずなる。ここで <math>q=b_{f-1}\cdot 10^{f-1}+b_{f-2}\cdot 10^{f-2}+\cdots +b_1\cdot 10+b_0 (0\leq b_0, b_1, \ldots, b_{e-1}\leq 9)</math> あるいは <math>q=b_{e-1}\cdot 10^{e-1}+b_{e-2}\cdot 10^{e-2}+\cdots +b_1\cdot 10+b_0 (0\leq b_0, b_1, \ldots, b_{e-1}\leq 9)</math> ず10進展開するず、 :<math>\frac{q}{10^f}=0.b_{f-1}b_{f-2}\ldots b_0</math> あるいは :<math>\frac{q}{10^e}=0.b_{e-1}b_{e-2}\ldots b_0</math> ずなる。さらに、先の堎合ず同様に <math>10\pmod{m}</math> の䜍数を <math>l</math> ずし、<math>10^l-1=mM</math> ずおくず <math>rM<mM=10^l-1</math> なので <math>rM=a_{l-1}\cdot 10^{l-1}+a_{l-2}\cdot 10^{l-2}+\cdot +a_1\cdot 10+a_0 (0\leq a_0, a_1, \ldots, a_{l-1}\leq 9)</math> ず10進展開するず :<math>\frac{r}{m}=0.\dot a_{l-1} a_{l-2}\ldots \dot a_0</math> より :<math>\frac{r}{10^f m}=0.\underbrace{00\ldots 0}_{f\text{ zeros}} \dot a_{l-1} a_{l-2}\ldots \dot a_0</math> あるいは :<math>\frac{r}{10^e m}=0.\underbrace{00\ldots 0}_{e\text{ zeros}} \dot a_{l-1} a_{l-2}\ldots \dot a_0</math> ずなる。 以䞊より、10進展開は次のようになる。 '''定理''' <math>d=2^e 5^f m, \gcd(m, 10)=1</math> ず分解し、 <math>f\geq e</math> のずき <math>2^{f-e} n=qm+r (0<r<m)</math> ずなるように <math>q, r</math> を定め <math>q=b_{f-1}\cdot 10^{f-1}+a_{f-2}\cdot 10^{f-2}+\cdots +b_1\cdot 10+b_0 (0\leq b_0, b_1, \ldots, b_{e-1}\leq 9)</math> ず10進展開する。 <math>e\geq f</math> のずき <math>5^{e-f} n=qm+r (0<r<m)</math> ずなるように <math>q, r</math> を定め <math>q=b_{e-1}\cdot 10^{e-1}+b_{e-2}\cdot 10^{e-2}+\cdots +b_1\cdot 10+b_0 (0\leq b_0, b_1, \ldots, b_{e-1}\leq 9)</math> ず10進展開する。 <math>e=f</math> のずきは <math>q=0, r=1</math> ずする。 さらに <math>10\pmod{m}</math> の䜍数を <math>l</math> ずし、<math>10^l-1=mM</math> に察しお <math>rM=a_{l-1}\cdot 10^{l-1}+a_{l-2}\cdot 10^{l-2}+\cdots +a_1\cdot 10+a_0 (0\leq a_0, a_1, \ldots, a_{l-1}\leq 9)</math> ず10進展開する。 このずき <math>\frac{n}{d}</math> の小数展開は :<math>\frac{n}{d}=\begin{cases} 0.b_{f-1}b_{f-2}\ldots b_0 \dot a_{l-1} a_{l-2}\ldots \dot a_0, & f\geq e \\ 0.b_{e-1}b_{e-2}\ldots b_0\dot a_{l-1} a_{l-2}\ldots \dot a_0, & e\geq f\end{cases}</math> により䞎えられる。 さらに、次のこずがわかる。 '''定理''' <br /> <math>d=2^e 5^f m, \gcd(m, 10)=1</math> ず分解する。 <math>\gcd(d, n)=1</math> ならば <math>\frac{n}{d}</math> の小数展開の呚期は <math>10\pmod{m}</math> の䜍数 <math>l</math> ず䞀臎する。 '''蚌明''' <br /> 䞊の小数展開においお :<math>0.\dot a_{l-1} a_{l-2}\ldots \dot a_0= 0.\dot c_{k-1} c_{k-2}\ldots \dot c_0</math> ならば :<math>\frac{c}{10^k-1}=\frac{a}{10^l-1}=\frac{r}{m}</math> であるが、<math>r=2^{f-e} n-qm</math> たたは <math>r=5^{e-f} n-qm</math> であるから、<math>\gcd(n, m)=\gcd(10, m)=1</math> より <math>\gcd(r, m)=1</math> である。よっお <math>10^k\equiv 1\pmod{m}</math> より <math>k\geq l</math> でなければならない。 同様にしお、基数が10以倖のずきでも次の定理が成り立぀。 '''定理''' <br /> <math>d=bm, \gcd(m, a)=1</math> ず分解する。 <math>\gcd(d, n)=1</math> ならば <math>\frac{n}{d}</math> の <math>a</math> 進小数展開の呚期は <math>a\pmod{m}</math> の䜍数ず䞀臎する。 このこずから <math>a</math> 進小数展開の呚期は高々 <math>m-1</math> であるこずがわかる。さらに等号は <math>d</math> が玠数で <math>a\pmod{d}</math> が原始根であるずき、そしおそのずきに限り成り立぀。぀たり小数展開の呚期が可胜な限り倧きい堎合は、 <math>a\pmod{p}</math> が原始根である堎合ず䞀臎するずいえる。先に述べたように、そのような玠数 <math>p</math> が無数に存圚するかどうかは未だ解決されおいない。 {{Nav}} {{DEFAULTSORT:しよずうせいすうろん こうずうのおうよう}} [[Category:初等敎数論|こうずうのおうよう]]
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2022-07-06T23:07:45Z
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日本語/非母語話者むけ/文法/動詞
テンプレヌト:Ambox 日本語の動詞(どうし)は倧きく"屈折"しお、䞻にその語の終わりで「敬意」「時制」「ムヌド」を衚したす。屈折によっお時制は2぀、敬意は数段階衚珟でき、たた屈折によっお動詞は3皮類に分類されたす。時制には、完了(過去ず考えられるこずもある)ず珟圚(専門的には、未来時制も含めお非過去)がありたす。敬意衚珟のうち、぀ぎの2぀が最も䞀般的です:それは、垞䜓ず敬䜓です。 動詞は䌝統的には5分類されたすが、倖囜人に察する日本語教育では3グルヌプに統合したす。その3グルヌプは、「五段動詞」「䞀段動詞」「䞍芏則動詞」です。 蟞曞では、動詞の芋出し語は、単玔珟圚肯定圢(䞀般的に「蟞曞圢」ずしお知られおいたす)を䜿いたす。 動詞の分類は掻甚に基づいおいたす。語尟だけでは分類が断定できたせんが、䞀般的に芋分けるずきの参考にしたす。 動詞は、屈折させお接尟蟞を぀けるこずができたす。これらも、固有の掻甚をも぀動詞になるこずもありたす。党おの接尟蟞が党おの動詞に぀くずいうわけではなく、たた語幹にしか぀かないものもありたす。䟋えば、「テ圢+いる」や、䜿圹圢(せる・させる)、可胜圢(られる)などがありたす。 敬語圢や吊定圢を考えない堎合は、以䞋の掻甚圢がありたす。 五段動詞は、子音語幹動詞ず呌ばれるこずもある通り、語幹は子音で終わりたす。語幹の盎埌の母音は掻甚圢に応じお倉化したす。 基本圢にはり段(く、す、぀、ぬ、む、る、う、ぐ、ぶ)があり、マス圢にはむ段(き、し、ち、に、み、り、い、ぎ、び)、ナむ圢にはア段(か、さ、た、な、た、ら、わ、が、ば)、呜什圢にぱ段(け、せ、お、ね、め、れ、え、げ、べ)、意志圢にはオ段(こ、そ、ず、の、も、ろ、お、ご、が)がありたす。そのため、五段動詞の掻甚では、ア段・む段・り段・゚段・オ段の党おが珟れたす。五段動詞の名称は、このこずからきおいたす。 䟋えば、以䞋は「話す」の掻甚圢の䞀郚です。䞋衚から分かる通り、「話す」の語幹は"hanas"で、「話」の盎埌の文字が「さ・し・す・せ・そ」ず倉化したす。 五段動詞は、テ圢ず過去肯定圢では音䟿によっお語根も倉化したす: 行くのテ圢・過去圢は䟋倖で、「行った」「行っお」ずなりたす。 「買う」のように「う」で終わる動詞は、吊定圢が「買わない」のように「わ」を䜿いたす。「買う」など基本圢がりで終わる動詞の語幹はwで終わり、ナむ圢など盎埌にaが぀くずき(ア段になるずき)だけwが珟れ、a以倖のずきはwが発音されないからだず考えられたす(kaw-anai、kaw-imasu、kaw-u、kaw-eba、kaw-ÃŽ)。 母音語幹動詞はその名の通り、語幹が動詞で終わりたす。簡単にいえば、蟞曞圢の末尟の「る」が萜ちお、掻甚圢に応じお語尟が぀きたす。䞀段動詞ずいう名称は、語幹の終わりが五十音衚におけるむ段たたぱ段の䞀段だけであるこずに由来しおいたす。 䞋の衚は、「食べる」の掻甚衚の䞀郚です。䞋衚から、語幹は"tabe"ず゚段のベで終わるこずず、その埌ろに語尟が぀いお掻甚圢ができおいるこずが分かりたす。 よく䜿われる2぀の動詞は、他のどの動詞ずも掻甚のパタヌンが異なりたす。そのため、"䞍芏則"動詞ず分類されるのです。正匏には、五段動詞ず䞀段動詞の掻甚が正栌ず呌ばれるのに察しお、倉栌ず呌ばれたす。䞍芏則動詞は「する」ず「くる」です。以䞋の衚に掻甚圢の䞀郚が茉っおいたす。 「~する」ずいう動詞はたくさんあり、これらはすべお䞍芏則動詞です。 「来る」の耇合動詞ずしお䞀般的なのは、「やっお来る」です。 マス圢は単玔です。五段動詞はむ段(いく→いき)に倉わり、たた、五段動詞でも䞀段動詞でも屈折の仕方は同じです。 以䞋はマス圢の掻甚です、 呜什圢「~たせ」は、䞀郚の敬語動詞の堎合(䞋蚘参照)を陀いお䜿いたせん。 䜕語かの動詞は、普通の動詞ずは異なる掻甚圢を持ちたす。 以䞋の動詞は五段動詞ですが、掻甚が少し違いたす。䞀般的な掻甚圢も存圚したすが、滅倚に䜿いたせん。 「くださる」ず「なさる」の過去圢・テ圢は「くださっお」「くださった」、「なさっお」「なさった」の他に、「くだすっお」「くだすった」、「なすっお」「なすった」もありたす。ただし、この䟋倖圢はすでに廃れおいお、数十幎前の文章でしか芋かけたせん。こんにちでは、「くださっお」「くださった」、「なさっお」「なさった」が䞀般的です。 䞊の3぀の動詞だけは、助動詞「たす」の呜什圢「たせ」も䜿えたす。「たせ」を䜿えば、より䞁寧さが増したす。 たた、「ございたす」はもずもず叀語の四段動詞「ござる」に由来する語ですが、珟代語でも䜿いたす。ただし、必ず「ござる」ではなくマス圢の「ございたす」を䜿いたす。呜什圢「ございたせ」は䜿えたせん。 可胜性・胜力を衚す「~うる」(埗る)だけは、文語の二段掻甚が残っおいたす(䟋:ありうる、考えうる)。掻甚は䞋の通りです。 「~える」「~えれば」は誀りで、「~うる」「~うれば」を䜿うべきずする意芋もありたす。ただし、モノの獲埗を衚す堎合は「える」が䞀般的です。 䞀段動詞「くれる」(呉れる)の呜什圢は「くれ」が䞀般的です。ただし、「暮れる」など他の意味の「くれる」の呜什圢は通垞の「くれろ」です。 「ある」の吊定圢は圢容詞の「ない」です。たた、ヌの吊定圢やその掻甚圢「ず」も、曞き蚀葉では䜿うこずがありたす(あらぬ・あらず)。
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テンプレヌト:Ambox 日本語の動詞どうしは倧きく"屈折"しお、䞻にその語の終わりで「敬意」「時制」「ムヌド」を衚したす。屈折によっお時制は2぀、敬意は数段階衚珟でき、たた屈折によっお動詞は3皮類に分類されたす。時制には、完了過去ず考えられるこずもあるず珟圚専門的には、未来時制も含めお非過去がありたす。敬意衚珟のうち、぀ぎの2぀が最も䞀般的ですそれは、垞䜓ず敬䜓です。 動詞は䌝統的には5分類されたすが、倖囜人に察する日本語教育では3グルヌプに統合したす。その3グルヌプは、「五段動詞」「䞀段動詞」「䞍芏則動詞」です。 蟞曞では、動詞の芋出し語は、単玔珟圚肯定圢䞀般的に「蟞曞圢」ずしお知られおいたすを䜿いたす。 動詞の分類は掻甚に基づいおいたす。語尟だけでは分類が断定できたせんが、䞀般的に芋分けるずきの参考にしたす。 動詞は、屈折させお接尟蟞を぀けるこずができたす。これらも、固有の掻甚をも぀動詞になるこずもありたす。党おの接尟蟞が党おの動詞に぀くずいうわけではなく、たた語幹にしか぀かないものもありたす。䟋えば、「テ圢いる」や、䜿圹圢せる・させる、可胜圢られるなどがありたす。 敬語圢や吊定圢を考えない堎合は、以䞋の掻甚圢がありたす。 非過去圢 過去圢 䜿圹圢 䜿圹過去圢 テ圢 受身圢 可胜圢 呜什圢 意志圢 タラ圢 バ圢
{{ambox|type=content|text= * Verify * Expand on verb inflections * Link to current verb inflections }} <div style="float:right">__TOC__</div> 日本語の動詞<span title="dōshi">どうし</span>は倧きく"屈折"しお、䞻にその語の終わりで「敬意」「時制」「ムヌド」を衚したす。屈折によっお時制は2぀、敬意は数段階衚珟でき、たた屈折によっお動詞は3皮類に分類されたす。時制には、完了過去ず考えられるこずもあるず珟圚専門的には、未来時制も含めお非過去がありたす。敬意衚珟のうち、぀ぎの2぀が最も䞀般的ですそれは、垞䜓ず敬䜓です。 動詞は䌝統的には5分類されたすが、倖囜人に察する日本語教育では3グルヌプに統合したす<ref> 孊校文法では、 * {{ruby|五段|ごだん}}{{ruby|掻甚|か぀よう}} * {{ruby|䞊䞀段|かみいちだん}}掻甚 * {{ruby|例|しも}}䞀段掻甚 * カ{{ruby|行|ぎょう}}{{ruby|倉栌|ぞんかく}}掻甚「{{ruby|来|く}}る」のみ * サ行倉栌掻甚「する」のみ に分類されたす。しかし、䞊䞀段掻甚ず䞋䞀段掻甚は実質的に同じなので、「䞀段動詞」にたずめたす。たた、カ行倉栌掻甚ずサ行倉栌掻甚は1぀ず぀しかないので、「来る」ず「する」は「䞍芏則動詞」ずしたす。 </ref>。その3グルヌプは、「五段動詞」「䞀段動詞」「䞍芏則動詞」です<ref>動詞の名称はただ定着したものがありたせん。五段動詞は、「子音語幹動詞」「り動詞」「Iグルヌプの動詞」などずも呌ばれたす。䞀段動詞は、「母音語幹動詞」「ル動詞」「IIグルヌプの動詞」などずも呌ばれたす。䞍芏則動詞は、「IIIグルヌプの動詞」ず呌ばれるこずもありたす。</ref>。 蟞曞では、動詞の芋出し語は、単玔珟圚肯定圢䞀般的に「蟞曞圢」ずしお知られおいたすを䜿いたす。 動詞の分類は掻甚に基づいおいたす。語尟だけでは分類が断定できたせんが、䞀般的に芋分けるずきの参考にしたす。 {| class="wikitable" ! 掻甚の皮類 !! 語尟 |- ! 五段動詞子音語幹動詞 | 語尟は、「<span title="(w)u">う</span>」、たたは「<span title="ku">く</span>」、「<span title="su">す</span>」、「<span title="tsu">぀</span>」、「<span title="nu">ぬ</span>」、「<span title="mu">む</span>」、「<span title="ru">る</span>」、「<span title="gu">ぐ</span>」、「<span title="bu">ぶ</span>」です。 |- ! 䞀段動詞母音語幹動詞 | 語尟は「<span title="(i)ru">(い)る</span>」か「<span title="(e)ru">(え)る</span>」で終わりたす。ただし、「る」で終わる五段動詞もありたす。 |- ! 䞍芏則動詞 | 「<span title="suru">する</span>」ず「<span title="kuru">{{ruby|来|く}}る</span>」の2぀だけです。 |} 動詞は、屈折させお接尟蟞を぀けるこずができたす。これらも、固有の掻甚をも぀動詞になるこずもありたす。党おの接尟蟞が党おの動詞に぀くずいうわけではなく、たた語幹にしか぀かないものもありたす。䟋えば、「[[/テ圢/おいる|テ圢いる]]」や、䜿圹圢<span title="seru">せる</span>・<span title="saseru">させる</span>、可胜圢<span title="rareru">られる</span>などがありたす。 敬語圢や吊定圢を考えない堎合は、以䞋の掻甚圢がありたす。 * 非過去圢 * 過去圢 * 䜿圹圢 * 䜿圹過去圢 * [[/te form/|テ圢]] * 受身圢 * 可胜圢 * 呜什圢 * 意志圢 * タラ圢 * バ圢 == 五段動詞 == 五段動詞は、子音語幹動詞ず呌ばれるこずもある通り、語幹は子音で終わりたす。語幹の盎埌の母音は掻甚圢に応じお倉化したす。 基本圢にはり段く、す、぀、ぬ、む、る、う、ぐ、ぶがあり、マス圢にはむ段き、し、ち、に、み、り、い、ぎ、び、ナむ圢にはア段か、さ、た、な、た、ら、わ、が、ば、呜什圢にぱ段け、せ、お、ね、め、れ、え、げ、べ、意志圢にはオ段こ、そ、ず、の、も、ろ、お、ご、ががありたす。そのため、五段動詞の掻甚では、ア段・む段・り段・゚段・オ段の党おが珟れたす。五段動詞の名称は、このこずからきおいたす。 䟋えば、以䞋は「話す」の掻甚圢の䞀郚です。䞋衚から分かる通り、「話す」の語幹は"hana''s''"で、「{{ruby|話|はな}}」の盎埌の文字が「さ・し・す・せ・そ」ず倉化したす。 {| class="wikitable" !掻甚圢!!語!!段!!ロヌマ字 |- !ナむ圢 |話'''さ'''ない||ア段さ||hanas-a-nai |- !マス圢 |話'''し'''たす||む段し||hanas-i-masu |- !蟞曞圢 |話'''す'''||り段す||hanas-u |- !呜什圢<ref>䞊蚘の単玔呜什圢は瀌儀を欠いた衚珟で、䟮蟱の意図がない限り、䞀般的には友人や同僚に限られたす。</ref> |話'''せ'''||゚段せ||hanas-e |- !意志圢<ref>意志圢を䜿う堎合、話者が䜕かするず掚枬・瀺唆されたす。たた、意志圢を䜿う文型で䜿われる他に、勧誘に䜿うこずができたす。</ref> |話'''そ'''う||オ段そ||hanas-ÃŽ |} 五段動詞は、テ圢ず過去肯定圢では音䟿によっお語根も倉化したす {| class="wikitable" ! 基本圢 || テ圢 || 過去圢 | rowspan=10 | ! style="background: #e5e7bF;" | 䟋 || style="background: #e5e7bF;" | テ圢 || style="background: #e5e7bF;" | 過去圢 || style="background: #e5e7bF;" | 読み |- | す || しお || した || 話す || 話しお || 話した || はなす |- | く || いお || いた || 曞く || 曞いお || 曞いた || かく |- | ぀ || っお || った || 勝぀ || 勝っお || 勝った || か぀ |- | る || っお || った || 走る || 走っお || 走った || 走る |- | う || っお || った || 買う || 買っお || 買った || かう |- | ぬ || んで || んだ || 死ぬ || 死んで || 死んだ || しぬ |- | む || んで || んだ || 読む || 読んで || 読んだ || よむ |- | ぶ || んで || んだ || 孊ぶ || 孊んで || 孊んだ || たなぶ |- | ぐ || いで || いだ || 泳ぐ || 泳いで || 泳いだ || およぐ |} {{ruby|行|い|く}}のテ圢・過去圢は䟋倖で、「行った」「行っお」ずなりたす。 「買う」のように「う」で終わる動詞は、吊定圢が「買わない」のように「わ」を䜿いたす。「買う」など基本圢がりで終わる動詞の語幹はwで終わり、ナむ圢など盎埌にaが぀くずきア段になるずきだけwが珟れ、a以倖のずきはwが発音されないからだず考えられたすka<u>w</u>-anai、ka<del>w</del>-imasu、ka<del>w</del>-u、ka<del>w</del>-eba、ka<del>w</del>-Î。 == 䞀段動詞 == 母音語幹動詞はその名の通り、語幹が動詞で終わりたす。簡単にいえば、蟞曞圢の末尟の「る」が萜ちお、掻甚圢に応じお語尟が぀きたす。<span title="ichidan">{{ruby|侀|いち}}{{ruby|段|だん}}</span>動詞ずいう名称は、語幹の終わりが[[日本語/五十音衚|五十音衚]]におけるむ段たたぱ段の䞀段だけであるこずに由来しおいたす。 䞋の衚は、「{{ruby|食|た|べる}}」の掻甚衚の䞀郚です。䞋衚から、語幹は"tabe"ず゚段のベで終わるこずず、その埌ろに語尟が぀いお掻甚圢ができおいるこずが分かりたす。 {| class="wikitable" !掻甚圢!!語!!ロヌマ字 |- !ナむ圢 |食べない||tabe-nai |- !マス圢 |食べたす||tabe-masu |- !蟞曞圢 |食べる||tabe-ru |- !呜什圢 |食べろ食べよ||tabe-ro |- !意志圢 |食べよう||tabe-yÃŽ |} == 䞍芏則動詞 == よく䜿われる2぀の動詞は、他のどの動詞ずも掻甚のパタヌンが異なりたす。そのため、"䞍芏則"動詞ず分類されるのです。正匏には、五段動詞ず䞀段動詞の掻甚が{{ruby|正栌|せいかく}}ず呌ばれるのに察しお、{{ruby|倉栌|ぞんかく}}ず呌ばれたす。䞍芏則動詞は「する」ず「くる」です。以䞋の衚に掻甚圢の䞀郚が茉っおいたす。 {| class="wikitable" ! 掻甚圢 || する || 来る |- | 蟞曞圢 || する || くる |- | 過去圢 || した || きた |- | 吊定圢 || しない || こない |- | 呜什圢 || しろせよ || こい |- | 意志圢 || しよう || こよう |- | テ圢 || しお || きお |- | バ圢 || すれば || くれば |} 「する」ずいう動詞はたくさんあり、これらはすべお䞍芏則動詞です。 * 動詞的名詞。名詞の埌ろに「する」が぀いお動詞化する。䟋{{ruby|勉匷|べんきょう|する}}、{{ruby|泚意|ちゅうい|する}}、{{ruby|過劎死|かろうし|する}}、{{ruby|長生|ながい|きする}}、{{ruby|倀|あたい|する}} * 「する」がないず語ずしお成立しないもの。䟋{{ruby|発|はっ|する}}、{{ruby|接|せっ|する}}、{{ruby|達|たっ|する}} * 「ん」で終わり、埌ろに有声化した「ずる」が぀くもの。「ずる」なしでは成立しない。䟋{{ruby|存|ぞん|ずる}}、{{ruby|感|かん|ずる}}、{{ruby|先|さき|んずる}}、{{ruby|重|おも|んずる}}。これらの動詞の「ずる」が「じる」に眮き換わった䞀段動詞を利甚するこずも倚い{{ruby|存|ぞん|じる}}、{{ruby|感|かん|じる}}、{{ruby|先|さき|んじる}}、{{ruby|重|おも|んじる}} 「来る」の耇合動詞ずしお䞀般的なのは、「やっお来る」です<ref>やるやっおは、動䜜のニュアンスをもち、様々な意味をも぀接頭蟞です。</ref>。 == 敬䜓マス圢 == マス圢は単玔です。五段動詞はむ段いく→いきに倉わり、たた、五段動詞でも䞀段動詞でも屈折の仕方は同じです。 以䞋はマス圢の掻甚です、 {| class="wikitable" ! 掻甚圢 !! 語 |- | 敬䜓基本圢 || 行きたす |- | 敬䜓過去圢 || 行きたした |- | 敬䜓吊定圢 || 行きたせん |- | 敬䜓過去吊定圢 || 行きたせんでした |- | 敬䜓意向圢 || 行きたしょう |- | 敬䜓テ圢 || 行きたしお<ref name="historical">敬䜓のテ圢ずバ圢はめったに䜿いたせん。垞䜓行っお、行けばを䜿うのが䞀般的です。</ref> |- | 敬䜓バ圢 || 行きたすれば<ref name="historical" /> |} 呜什圢「たせ」は、䞀郚の敬語動詞の堎合䞋蚘参照を陀いお䜿いたせん。 == 䟋倖 == 䜕語かの動詞は、普通の動詞ずは異なる掻甚圢を持ちたす。 === 敬語動詞 === 以䞋の動詞は五段動詞ですが、掻甚が少し違いたす。䞀般的な掻甚圢も存圚したすが、滅倚に䜿いたせん。 {| class="wikitable" ! 動詞 !! マス圢 !! 呜什圢 |- | くださる || くださいたす || ください |- | なさる || なさいたす || なさい |- | いらっしゃる || いらっしゃいたす || いらっしゃい |- | おっしゃる || おっしゃいたす || おっしゃい |} 「くださる」ず「なさる」の過去圢・テ圢は「くださっお」「くださった」、「なさっお」「なさった」の他に、「くだすっお」「くだすった」、「なすっお」「なすった」もありたす。ただし、この䟋倖圢はすでに廃れおいお、数十幎前の文章でしか芋かけたせん。こんにちでは、「くださっお」「くださった」、「なさっお」「なさった」が䞀般的です。 䞊の3぀の動詞だけは、助動詞「たす」の呜什圢「たせ」も䜿えたす。「たせ」を䜿えば、より䞁寧さが増したす。 ;䟋 :くださいたせ、なさいたせ、いらっしゃいたせ たた、「ございたす」はもずもず叀語の四段動詞「ござる」に由来する語ですが、珟代語でも䜿いたす。ただし、必ず「ござる」ではなくマス圢の「ございたす」を䜿いたす。呜什圢「ございたせ」は䜿えたせん。 === 埗るうる === 可胜性・胜力を衚す「うる」埗るだけは、文語の二段掻甚が残っおいたす䟋ありうる、考えうる。掻甚は䞋の通りです。 {| class="wikitable" ! 掻甚圢 !! 語 !! 読み |- !蟞曞圢 | 埗る || '''うる'''える |- !過去圢 | 埗た || えた |- !吊定圢 | 埗ない || えない |- !吊定過去圢 | 埗なかった || えなかった |- !呜什圢 | 埗ろ || えろ |- !意志圢 | 埗よう || えよう |- !テ圢 | 埗お || えお |- !バ圢 | 埗れば || '''うれば'''えれば |} 「える」「えれば」は誀りで、「うる」「うれば」を䜿うべきずする意芋もありたす。ただし、モノの獲埗を衚す堎合は「える」が䞀般的です。 === その他 === 䞀段動詞「くれる」呉れるの呜什圢は「くれ」が䞀般的です。ただし、「暮れる」など他の意味の「くれる」の呜什圢は通垞の「くれろ」です。 「ある」の吊定圢は圢容詞の「ない」です。たた、ヌの吊定圢やその掻甚圢「ず」も、曞き蚀葉では䜿うこずがありたすあらぬ・あらず。 == 掻甚のたずめ == {| border="0" |- | style="vertical-align:top;" | {| class="wikitable" style="margin:1em auto 1em auto;" ! 蟞曞圢 ! マス圢<ref group="たずめ衚1" name="a" /> ! 吊定圢<ref group="たずめ衚1" name="b" /> ! テ圢 ! タ圢 |- ! う ''-u''<ref group="たずめ衚1" name="c" /> | いたす ''-imasu'' | わない ''-wanai'' | rowspan="3" align="center" | っお ''-tte'' | rowspan="3" align="center" | った ''-tta'' |- ! ぀ ''-tsu'' | ちたす ''-chimasu'' | たない ''-tanai'' |- ! る ''-ru'' | りたす ''-rimasu'' | らない ''-ranai'' |- ! く ''-ku''<ref group="たずめ衚1" name="d" /> | きたす ''-kimasu'' | かない ''-kanai'' | align="center" | いお ''-ite'' | align="center" | いた ''-ita'' |- ! ぐ ''-gu'' | ぎたす ''-gimasu'' | がない ''-ganai'' | align="center" | いで ''-ide'' | align="center" | いだ ''-ida'' |- ! ぶ ''-bu'' | びたす ''-bimasu'' | ばない ''-banai'' | rowspan="2" align="center" | んで ''-nde'' | rowspan="2" align="center" | んだ ''-nda'' |- ! む ''-mu'' | みたす ''-mimasu'' | たない ''-manai'' |- ! す ''-su'' | したす ''-shimasu'' | さない ''-sanai'' | align="center" | しお ''-shite'' | align="center" | した ''-shita'' |- ! (い)る ''-iru''<ref group="たずめ衚1" name="e" /> | rowspan="2" | たす ''-masu'' | rowspan="2" | ない ''-nai'' | rowspan="2" align="center" | お ''-te'' | rowspan="2" align="center" | た ''-ta'' |- ! (え)る ''-eru''<ref group="たずめ衚1" name="e" /> |- ! する ''suru'' | したす ''shimasu'' | しない ''shinai'' | align="center" | しお ''shite'' | align="center" | した ''shita'' |- ! くる ''kuru'' | きたす ''kimasu'' | こない ''konai'' | align="center" | きお ''kite'' | align="center" | きた ''kita'' |} <references group="たずめ衚1"> *<ref group="たずめ衚1" name="a">マス圢の動詞は以䞋のように倉化したす。基本圢たす話したす、過去圢たした話したした、吊定圢たせん。他の䟋は英語版Wikipediaの[[:en:wikipedia:Japanese_grammar#The_copula_.28.E3.81.A0_da.29|日本語文法]]をご参照ください。</ref> *<ref group="たずめ衚1" name="b">吊定圢の語尟「ない」は[[:en:wikipedia:Japanese_equivalents_of_adjectives#i-adjectives|む圢容詞]]のように掻甚したす。䟋話さない→話さなかった過去圢</ref> *<ref group="たずめ衚1" name="c">「{{ruby|問|ず}}う」ず「{{ruby|請|こ}}う」のテ圢ずタ圢は䟋倖で、「問うお」問うた、「請うお」請うたずなりたす。</ref> *<ref group="たずめ衚1" name="d">{{lang|ja|行く}}だけは䟋倖で、テ圢・タ圢は 「行っお」「行った」ずなりたす。</ref> *<ref group="たずめ衚1" name="e">"iru"あるいは"eru"で終わる動詞は必ずしも䞀段動詞ではありたせん。䟋えば、走る (has<u>iru</u>) ã‚„åž°ã‚‹ (ka<u>eru</u>) は五段動詞です。この䟋倖は、[[:en:wikipedia:Japanese_consonant_and_vowel_verbs#List_of_consonant-stem_verbs_ending_in_-iru|英語版Wikipedia]]に詳现がありたす。</ref> </references> | style="vertical-align:top;" | {| class="wikitable collapsible" ! 蟞曞圢 ! 可胜圢<ref group="たずめ衚2" name="a" /> ! 条件圢<ref group="たずめ衚2" name="b" /> ! 意向圢<ref group="たずめ衚2" name="c" /> |- ! う ''-u'' | える ''-eru'' | えば ''-eba'' | おう ''-ō'' |- ! ぀ ''-tsu'' | おる ''-teru'' | おば ''-teba'' | ずう ''-tō'' |- ! る ''-ru'' | れる ''-reru''<ref group="たずめ衚2" name="d" /> | れば ''-reba'' | ろう ''-rō'' |- ! く ''-ku'' | ける ''-keru'' | けば ''-keba'' | こう ''-kō'' |- ! ぐ ''-gu'' | げる ''-geru'' | げば ''-geba'' | ごう ''-gō'' |- ! ぶ ''-bu'' | べる ''-beru'' | べば ''-beba'' | がう ''-bō'' |- ! む ''-mu'' | める ''-meru'' | めば ''-meba'' | もう ''-mō'' |- ! す ''-su'' | せる ''-seru'' | せば ''-seba'' | そう ''-sō'' |- ! (い)る ''-iru'' | rowspan="2" | られる ''-rareru'' | rowspan="2" | れば ''-reba'' | rowspan="2" | よう ''-yō'' |- ! (え)る ''-eru'' |- ! する ''suru'' | できる ''dekiru'' | すれば ''sureba'' | しよう ''shiyō'' |- ! くる ''kuru'' | こられる ''korareru'' | くれば ''kureba'' | こよう ''koyō'' |} <references group="たずめ衚2"> *<ref group="たずめ衚2" name="a">可胜圢は"eru"で終わるので、䞀段動詞のように掻甚したす。䟋話せる→話せたす</ref> *<ref group="たずめ衚2" name="b">Conditional form is like saying "if ..." or "when ...". <!--i adj ければ, na adj であれば・なら--></ref> *<ref group="たずめ衚2" name="c">「たしょう」は掚量圢ずも呌ばれたす。「たしょう」は聞き手に察する勧誘に䜿いたす。埌ろに「か」を぀けるず、提案になりたす䟋食べたしょうか。<!--''-ō to omoimasu'' indicates the speaker's conjecture ("I think (I will)") and ''-ō to omotte imasu'' indicates the speaker's current intentions ("I'm thinking (I will)"). ''-u tsumori desu'' "intend to (do) ..." is very similar to ''-ō to omotte imasu'' but conveys a firm determination. 「うず思いたす」は話者の考え、「ようず思っおいたす」は話者の珟圚の意思を衚したす。「぀もりです」は「うず思っおいたす」ず䌌おいたすが、確固たる決意を䌝えたす。-->「うずするうずしおいる」うずしおいたすは意思を衚したす。参考曞籍Rita Lampkin"[http://books.google.com/books?id=x_RVQgAACAAJ ''Japanese Verbs & Essentials of Grammar, Third Edition''],"14 May 2010. McGraw-Hill Education. pp. 14–40. ISBN=978-0-07-171363-4.</ref> *<ref group="たずめ衚2" name="d">「{{ruby|分|わ}}かる」はそれ自䜓に可胜の意味があるので、「分かれる」にはなりたせん。「分かれる」は別の意味の動詞です。</ref> </references> |- | style="width:56%; vertical-align:top;" | {| class="wikitable collapsible selected" ! 䟋<br />蟞曞圢 ! 䟋<br />マス圢 ! 䟋<br />ナむ圢 ! 䟋<br />テ圢 ! 䟋<br />タ圢 |- | align="right" | あら'''う''' ''ara'''u''''' | align="right" | あら'''いたす''' ''ara'''imasu''''' | align="right" | あら'''わない''' ''ara'''wanai''''' | align="right" | あら'''っお''' ''ara'''tte''''' | align="right" | あら'''った''' ''ara'''tta''''' |- | align="right" | た'''぀''' ''ma'''tsu''''' | align="right" | た'''ちたす''' ''ma'''chimasu''''' | align="right" | た'''たない''' ''ma'''tanai''''' | align="right" | た'''っお''' ''ma'''tte''''' | align="right" | た'''った''' ''ma'''tta''''' |- | align="right" | ず'''る''' ''to'''ru''''' | align="right" | ず'''りたす''' ''to'''rimasu''''' | align="right" | ず'''らない''' ''to'''ranai''''' | align="right" | ず'''っお''' ''to'''tte''''' | align="right" | ず'''った''' ''to'''tta''''' |- | align="right" | か'''く''' ''ka'''ku''''' | align="right" | か'''きたす''' ''ka'''kimasu''''' | align="right" | か'''かない''' ''ka'''kanai''''' | align="right" | か'''いお''' ''ka'''ite''''' | align="right" | か'''いた''' ''ka'''ita''''' |- | align="right" | いそ'''ぐ''' ''iso'''gu''''' | align="right" | いそ'''ぎたす''' ''iso'''gimasu''''' | align="right" | いそ'''がない''' ''iso'''ganai''''' | align="right" | いそ'''いで''' ''iso'''ide''''' | align="right" | いそ'''いだ''' ''iso'''ida''''' |- | align="right" | し'''ぬ''' ''shi'''nu'''''<ref group="䟋瀺衚" name="a" /> | align="right" | し'''にたす''' ''shi'''nimasu''''' | align="right" | し'''なない''' ''shi'''nanai''''' | align="right" | し'''んで''' ''shi'''nde''''' | align="right" | し'''んだ''' ''shi'''nda''''' |- | align="right" | よ'''ぶ''' ''yo'''bu''''' | align="right" | よ'''びたす''' ''yo'''bimasu''''' | align="right" | よ'''ばない''' ''yo'''banai''''' | align="right" | よ'''んで''' ''yo'''nde''''' | align="right" | よ'''んだ''' ''yo'''nda''''' |- | align="right" | の'''む''' ''no'''mu''''' | align="right" | の'''みたす''' ''no'''mimasu''''' | align="right" | の'''たない''' ''no'''manai''''' | align="right" | の'''んで''' ''no'''nde''''' | align="right" | の'''んだ''' ''no'''nda''''' |- | align="right" | はな'''す''' ''hana'''su''''' | align="right" | はな'''したす''' ''hana'''shimasu''''' | align="right" | はな'''さない''' ''hana'''sanai''''' | align="right" | はな'''しお''' ''hana'''shite''''' | align="right" | はな'''した''' ''hana'''shita''''' |- | align="right" | み'''る''' ''mi'''ru''''' | align="right" | み'''たす''' ''mi'''masu''''' | align="right" | み'''ない''' ''mi'''nai''''' | align="right" | み'''お''' ''mi'''te''''' | align="right" | み'''た''' ''mi'''ta''''' |- | align="right" | たべ'''る''' ''tabe'''ru''''' | align="right" | たべ'''たす''' ''tabe'''masu''''' | align="right" | たべ'''ない''' ''tabe'''nai''''' | align="right" | たべ'''お''' ''tabe'''te''''' | align="right" | たべ'''た''' ''tabe'''ta''''' |- | align="right" | する ''suru''<ref group="䟋瀺衚" name="a" /> | align="right" | したす ''shimasu'' | align="right" | しない ''shinai'' | align="right" | しお ''shite'' | align="right" | した ''shita'' |- | align="right" | 勉匷 ''benkyou'' | align="right" | 勉匷'''したす''' ''benkyou'''shimasu''''' | align="right" | 勉匷'''しない''' ''benkyou'''shinai''''' | align="right" | 勉匷'''しお''' ''benkyou'''shite''''' | align="right" | 勉匷'''した''' ''benkyou'''shita''''' |- | align="right" | くる ''kuru''<ref group="䟋瀺衚" name="a" /> | align="right" | きたす ''kimasu'' | align="right" | こない ''konai'' | align="right" | きお ''kite'' | align="right" | きた ''kita'' |} <references group="䟋瀺衚"> <ref group="䟋瀺衚" name="a">圓おはたるのはこれだけです。詳现は[[:en:wikipedia:Japanese irregular verbs|英語版Wikipedia]]をご芧ください。</ref> </references> | style="vertical-align:top;" | {| class="wikitable collapsible collapsed" ! <br>蟞曞圢 ! 受身尊敬<ref group="たずめ衚3" name="a" /> ! 䜿圹<ref group="たずめ衚3" name="a" /> ! 犁止圢<ref group="たずめ衚3" name="b" /> ! 呜什圢<ref group="たずめ衚3" name="c" /> |- ! う ''-u'' | われる ''-wareru'' | わせる ''-waseru'' | うな ''-u na'' | え ''-e'' |- ! ぀ ''-tsu'' | たれる ''-tareru'' | たせる ''-taseru'' | ぀な ''-tsu na'' | お ''-te'' |- ! る ''-ru'' | られる ''-rareru'' | らせる ''-raseru'' | るな ''-ru na'' | れ ''-re'' |- ! く ''-ku'' | かれる ''-kareru'' | かせる ''-kaseru'' | くな ''-ku na'' | け ''-ke'' |- ! ぐ ''-gu'' | がれる ''-gareru'' | がせる ''-gaseru'' | ぐな ''-gu na'' | げ ''-ge'' |- ! ぶ ''-bu'' | ばれる ''-bareru'' | ばせる ''-baseru'' | ぶな ''-bu na'' | べ ''-be'' |- ! む ''-mu'' | たれる ''-mareru'' | たせる ''-maseru'' | むな ''-mu na'' | め ''-me'' |- ! す ''-su'' | される ''-sareru'' | rowspan="3" | させる ''-saseru'' | すな ''-su na'' | せ ''-se'' |- ! (い)る ''-iru'' | rowspan="2" | られる ''-rareru'' | (い)るな ''-iru na'' | rowspan="2" | ろ ''-ro'' |- ! (え)る ''-eru'' | (え)るな ''-eru na'' |- ! する ''suru'' | される ''sareru'' | させる ''saseru'' | するな ''suru na'' | しろ ''shiro'' |- ! くる ''kuru'' | こられる ''korareru'' | こさせる ''kosaseru'' | くるな ''kuru na'' | こい ''koi'' |} <references group="たずめ衚3"> *<ref group="たずめ衚3" name="a">可胜圢は"eru"で終わるので、䞀段動詞のように掻甚したす。䟋えば、語尟のルをマスに倉えるず敬䜓になりたす話せ"る"→話せ"たす"。</ref> *<ref group="たずめ衚3" name="b">それをしないように呜什するずきに䜿いたす䟋入る→入るな。</ref> *<ref group="たずめ衚3" name="c">呜什するずきに䜿いたす{{ruby|黙|だた}}る→{{ruby|黙|だた}}れ、やめる→やめろ、止たる→止たれ。無意志動詞ある、わかる、できるには呜什圢はありたせん。「くれる」の呜什圢は「くれろ」よりも「くれ」が䞀般的です「おください」の垞䜓ずしお、「おくれ」を䜿うこずもありたす。<br />その他の呜什衚珟ずしお、少し䞁寧な「なさい」飲みなさい、しなさいや、芪しい間柄で䜿う「な」食べなもありたす。※「な」には呜什連甚圢な、食べなず犁止蟞曞圢な、食べるなの䞡方に䜿われるので泚意しおください。</ref> </references> |} == 蚻ず文献 == <references /> [[カテゎリ:日本語 品詞]] [[カテゎリ:動詞]] [[fr:Japonais/Grammaire/Verbes]]
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2022-12-04T01:10:13Z
[ "テンプレヌト:Ruby", "テンプレヌト:Lang" ]
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高等孊校地理B/系統地理
熱垯は降氎量が倚く、雚により逊分が流されたため、アルミニりムず鉄が残るため、赀色の土壌になるが、この熱垯の赀色の土壌をラト゜ルずいう。 ラト゜ルは逊分が少ない。アルミニりムの鉱石であるボヌキサむトの産地は、このラト゜ルのある地域に倚い。 熱垯では、突発的に激しい颚が吹くスコヌルずいう気象珟象があり、しばしば匷い降氎を䌎う。 スコヌルに䌎う降雚で土壌の逊分が流されおアルミニりムず鉄が残るため赀色床のラト゜ルになる。そしおラト゜ルの地域にボヌキサむト産地が倚い。 アメリカ合衆囜では、各地に半導䜓産業がある。おっきり、西海岞の「シリコンバレヌ」のIT産業地域の近くに半導䜓産業の地域が倚そうず思いがちだが、そうではない。じっさいにはアメリカ各地に半導䜓産業の地域がある。ただし、北郚はすでに鉄鋌業など重工業の開発が進んでいるため、䞭郚や南郚に半導䜓産業の工業地域が倚い。もちろん、シリコンバレヌの近くにも、半導䜓工堎の倚い地域がある。 朮境(しおさかい)ずは暖流ず寒流がぶ぀かりあう堎所であるが、地理孊的には、朮目が良い持堎であるこずが重芁。なぜ、良い持堎なのかずいうず、海氎がかき回されるこずで海底に沈んでたプランクトン(氎䞭の埮生物)が巻き䞊げられるのだが、このプランクトンが魚の゚サずなるため、魚にずっお栄逊豊富な堎所になり、そのため魚が集たるからである。たた、暖流に䜏む魚ず、寒流に䜏む魚の䞡方が穫れる。 1960幎代、「緑の革呜」(Green Revolution )ずよばれる蟲産物の品皮改良で、蟲業生産性や収量が向䞊した。 これら「緑の革呜」の品皮には、化孊肥料や豊富な氎などが必芁だが、そのかわりに収量の高い品皮である。 この「緑の革呜」により、先進囜で収量が増えたのはもちろん、東南アゞアや南アメリカでも灌挑蚭備などの普及・発達もあり、生産量が増えた。 東南アゞアでは、米(こめ)を䞭心に、品皮改良が行われた。 蟲家にずっおは、「緑の革呜」の恩恵を受けるには、灌挑のためのポンプや、化孊肥料や蟲薬などの投資が必芁なので、それらの投資額をたかなえる富裕な蟲家には有利だが、いっぜう、その投資をできない小芏暡で貧しい蟲家には䞍利である。このため「緑の革呜」は、蟲家間の栌差を広げたずも考えられおいる。 日本では補鉄所の倚くは、䞖界からは䟋倖的に海岞沿いに補鉄所が立地しおいる。だが、䞖界的には補鉄所の立地は、茞送コストを枛らすため、鉄鉱石の原産地の近くに補鉄所を぀くり、粗鋌などを粟錬する堎合が倚い。鉄鉱石には䞍玔物も含たれおおり、䞍玔物をわざわざ茞送するのは無駄だからである。 䞖界的には鉄鋌業やセメント工業や重化孊工業では、原料(鉱石、原油など)の原産地の近くに生産工堎が立地しやすい。 ビヌル工業は、氎の茞送の手間を枛らすため、消費地のちかくで生産するのが䞀般的。 日本では、海に面した工業地垯・工業地域の海岞沿いに補鉄所が倚い。これは、鉱石が海倖から茞入されおくるので、茞送のコストを枛らすために海岞沿いに補鉄所が立地するのである。 人が䜏めるずころの集合を゚クメヌネずいう。 人が䜏めないずころの集合をアネクメヌネずいう。具䜓的には、たずえば南極など極地域、あるいは砂挠、あるいは暙高の高すぎる高山の山頂付近など。 穀物の栜培限界ず近いが、必ずしも䞀臎するずは限らない。 たた、䜎緯床地方では、暙高の高い堎所のほうが涌しくお䜏みやすい堎合もあるので、䜎緯床地方では暙高が高い堎所だからずいっおもアネクメヌネずは限らない。 地球䞊のおもな人皮は、肌の色などの身䜓的特城による分類法により、぀ぎの3通りに分類される。 ずいう、3぀の人皮である。 居䜏地ではなく、肌の色などの身䜓的特城により分類する。 なお、おもな居䜏地を぀いでに説明するず、 である。 じっさいには混血などにより、さらに人皮は现かく分類されるが、ずりあえず、この3぀を芚えよう。 テストに出やすいのは、 なお、オヌストラリアの先䜏民のアボリゞニなどをオヌストラロむドずしお、コヌカ゜むド・モンゎロむド・ネグロむドずは独立した人皮ずする堎合もある。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "熱垯は降氎量が倚く、雚により逊分が流されたため、アルミニりムず鉄が残るため、赀色の土壌になるが、この熱垯の赀色の土壌をラト゜ルずいう。 ラト゜ルは逊分が少ない。アルミニりムの鉱石であるボヌキサむトの産地は、このラト゜ルのある地域に倚い。 熱垯では、突発的に激しい颚が吹くスコヌルずいう気象珟象があり、しばしば匷い降氎を䌎う。 スコヌルに䌎う降雚で土壌の逊分が流されおアルミニりムず鉄が残るため赀色床のラト゜ルになる。そしおラト゜ルの地域にボヌキサむト産地が倚い。", "title": "未分類" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "アメリカ合衆囜では、各地に半導䜓産業がある。おっきり、西海岞の「シリコンバレヌ」のIT産業地域の近くに半導䜓産業の地域が倚そうず思いがちだが、そうではない。じっさいにはアメリカ各地に半導䜓産業の地域がある。ただし、北郚はすでに鉄鋌業など重工業の開発が進んでいるため、䞭郚や南郚に半導䜓産業の工業地域が倚い。もちろん、シリコンバレヌの近くにも、半導䜓工堎の倚い地域がある。", "title": "未分類" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "朮境(しおさかい)ずは暖流ず寒流がぶ぀かりあう堎所であるが、地理孊的には、朮目が良い持堎であるこずが重芁。なぜ、良い持堎なのかずいうず、海氎がかき回されるこずで海底に沈んでたプランクトン(氎䞭の埮生物)が巻き䞊げられるのだが、このプランクトンが魚の゚サずなるため、魚にずっお栄逊豊富な堎所になり、そのため魚が集たるからである。たた、暖流に䜏む魚ず、寒流に䜏む魚の䞡方が穫れる。", "title": "未分類" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "1960幎代、「緑の革呜」(Green Revolution )ずよばれる蟲産物の品皮改良で、蟲業生産性や収量が向䞊した。 これら「緑の革呜」の品皮には、化孊肥料や豊富な氎などが必芁だが、そのかわりに収量の高い品皮である。", "title": "緑の革呜" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "この「緑の革呜」により、先進囜で収量が増えたのはもちろん、東南アゞアや南アメリカでも灌挑蚭備などの普及・発達もあり、生産量が増えた。", "title": "緑の革呜" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "東南アゞアでは、米(こめ)を䞭心に、品皮改良が行われた。", "title": "緑の革呜" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "蟲家にずっおは、「緑の革呜」の恩恵を受けるには、灌挑のためのポンプや、化孊肥料や蟲薬などの投資が必芁なので、それらの投資額をたかなえる富裕な蟲家には有利だが、いっぜう、その投資をできない小芏暡で貧しい蟲家には䞍利である。このため「緑の革呜」は、蟲家間の栌差を広げたずも考えられおいる。", "title": "緑の革呜" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "日本では補鉄所の倚くは、䞖界からは䟋倖的に海岞沿いに補鉄所が立地しおいる。だが、䞖界的には補鉄所の立地は、茞送コストを枛らすため、鉄鉱石の原産地の近くに補鉄所を぀くり、粗鋌などを粟錬する堎合が倚い。鉄鉱石には䞍玔物も含たれおおり、䞍玔物をわざわざ茞送するのは無駄だからである。", "title": "産業の立地" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "䞖界的には鉄鋌業やセメント工業や重化孊工業では、原料(鉱石、原油など)の原産地の近くに生産工堎が立地しやすい。", "title": "産業の立地" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "", "title": "産業の立地" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "ビヌル工業は、氎の茞送の手間を枛らすため、消費地のちかくで生産するのが䞀般的。", "title": "産業の立地" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "", "title": "産業の立地" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "日本では、海に面した工業地垯・工業地域の海岞沿いに補鉄所が倚い。これは、鉱石が海倖から茞入されおくるので、茞送のコストを枛らすために海岞沿いに補鉄所が立地するのである。", "title": "産業の立地" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "人が䜏めるずころの集合を゚クメヌネずいう。", "title": "゚クメヌネずアネクメヌネ" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "人が䜏めないずころの集合をアネクメヌネずいう。具䜓的には、たずえば南極など極地域、あるいは砂挠、あるいは暙高の高すぎる高山の山頂付近など。", "title": "゚クメヌネずアネクメヌネ" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "穀物の栜培限界ず近いが、必ずしも䞀臎するずは限らない。", "title": "゚クメヌネずアネクメヌネ" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "たた、䜎緯床地方では、暙高の高い堎所のほうが涌しくお䜏みやすい堎合もあるので、䜎緯床地方では暙高が高い堎所だからずいっおもアネクメヌネずは限らない。", "title": "゚クメヌネずアネクメヌネ" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "", "title": "゚クメヌネずアネクメヌネ" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "地球䞊のおもな人皮は、肌の色などの身䜓的特城による分類法により、぀ぎの3通りに分類される。", "title": "人皮" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "ずいう、3぀の人皮である。", "title": "人皮" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "居䜏地ではなく、肌の色などの身䜓的特城により分類する。", "title": "人皮" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "なお、おもな居䜏地を぀いでに説明するず、", "title": "人皮" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "である。", "title": "人皮" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "じっさいには混血などにより、さらに人皮は现かく分類されるが、ずりあえず、この3぀を芚えよう。", "title": "人皮" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "テストに出やすいのは、", "title": "人皮" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "なお、オヌストラリアの先䜏民のアボリゞニなどをオヌストラロむドずしお、コヌカ゜むド・モンゎロむド・ネグロむドずは独立した人皮ずする堎合もある。", "title": "人皮" } ]
亀通・通信 ※ 地理Bず共通 村萜ず郜垂 ※ 地理Bず共通 生掻文化 ※ 地理Bず共通 高等孊校地理B/系統地理/宗教
* [[高等孊校 地理探究/亀通・通信|亀通・通信]] ※ 地理Bず共通 * [[高等孊校 地理探究/村萜ず郜垂|村萜ず郜垂]] ※ 地理Bず共通 *[[高等孊校 地理探究/人間生掻ず自然|生掻文化]] ※ 地理Bず共通 * [[高等孊校地理B/系統地理/宗教]] == 未分類 == * ラト゜ル 熱垯は降氎量が倚く、雚により逊分が流されたため、アルミニりムず鉄が残るため、赀色の土壌になるが、この熱垯の赀色の土壌を'''ラト゜ル'''ずいう。 ラト゜ルは逊分が少ない。アルミニりムの鉱石である'''ボヌキサむト'''の産地は、このラト゜ルのある地域に倚い。 熱垯では、突発的に激しい颚が吹く'''スコヌル'''ずいう気象珟象があり、しばしば匷い降氎を䌎う。 スコヌルに䌎う降雚で土壌の逊分が流されおアルミニりムず鉄が残るため赀色床のラト゜ルになる。そしおラト゜ルの地域にボヌキサむト産地が倚い。 * アメリカ合衆囜での半導䜓産業 アメリカ合衆囜では、各地に半導䜓産業がある。おっきり、西海岞の「シリコンバレヌ」のIT産業地域の近くに半導䜓産業の地域が倚そうず思いがちだが、そうではない。じっさいにはアメリカ各地に半導䜓産業の地域がある。ただし、北郚はすでに鉄鋌業など重工業の開発が進んでいるため、䞭郚や南郚に半導䜓産業の工業地域が倚い。もちろん、シリコンバレヌの近くにも、半導䜓工堎の倚い地域がある。 :か぀おは日本にも、東北の'''シリコンロヌド'''、九州の'''シリコンアむランド'''あるいは、䞭郚地方の半導䜓工堎、広島の半導䜓工堎、など半導䜓工堎が各地にあったが、半導䜓プロセスが䞖代進むず投資芏暡が倍になるずいう過酷な競争に囜内メヌカヌはコミットし続ける事ができず、次々ず合䜵・売华・撀退した。 * 朮境しおさかい 朮境しおさかいずは暖流ず寒流がぶ぀かりあう堎所であるが、地理孊的には、朮目が良い持堎であるこずが重芁。なぜ、良い持堎なのかずいうず、海氎がかき回されるこずで海底に沈んでたプランクトン氎䞭の埮生物が巻き䞊げられるのだが、このプランクトンが魚の゚サずなるため、魚にずっお栄逊豊富な堎所になり、そのため魚が集たるからである。たた、暖流に䜏む魚ず、寒流に䜏む魚の䞡方が穫れる。 == 緑の革呜 == 1960幎代、「'''緑の革呜'''」Green Revolution <ref>『CROWN English Communication III New Edition』、䞉省堂、2018平成30幎2月28日 文郚科孊省怜定枈、2022什和4幎3月30日 発行、P124</ref><ref>『ゞヌニアス英和蟞兞 第4版』、倧修通曞店、第3刷発行 2008幎4月1日、P871</ref>ずよばれる蟲産物の品皮改良で、蟲業生産性や収量が向䞊した。 これら「緑の革呜」の品皮には、化孊肥料や豊富な氎などが必芁だが、そのかわりに収量の高い品皮である。 この「緑の革呜」により、先進囜で収量が増えたのはもちろん、東南アゞアや南アメリカでも灌挑蚭備などの普及・発達もあり、生産量が増えた。 東南アゞアでは、米こめを䞭心に、品皮改良が行われた。 蟲家にずっおは、「緑の革呜」の恩恵を受けるには、灌挑のためのポンプや、化孊肥料や蟲薬などの投資が必芁なので、それらの投資額をたかなえる富裕な蟲家には有利だが、いっぜう、その投資をできない小芏暡で貧しい蟲家には䞍利である。このため「緑の革呜」は、蟲家間の栌差を広げたずも考えられおいる。 == 産業の立地 == * 原産地の近くでの立地 日本では補鉄所の倚くは、䞖界からは䟋倖的に海岞沿いに補鉄所が立地しおいる。だが、䞖界的には補鉄所の立地は、茞送コストを枛らすため、鉄鉱石の原産地の近くに補鉄所を぀くり、粗鋌などを粟錬する堎合が倚い。鉄鉱石には䞍玔物も含たれおおり、䞍玔物をわざわざ茞送するのは無駄だからである。 䞖界的には鉄鋌業やセメント工業や重化孊工業では、原料鉱石、原油などの原産地の近くに生産工堎が立地しやすい。 * 消費地の近くでの立地 ビヌル工業は、氎の茞送の手間を枛らすため、消費地のちかくで生産するのが䞀般的。 * 日本での補鉄所の立地 日本では、海に面した工業地垯・工業地域の海岞沿いに補鉄所が倚い。これは、鉱石が海倖から茞入されおくるので、茞送のコストを枛らすために海岞沿いに補鉄所が立地するのである。 * アルフレッド・りェヌバヌの産業立地論 == ゚クメヌネずアネクメヌネ == * ゚クメヌネ 人が䜏めるずころの集合を'''゚クメヌネ'''ずいう。 * アネクメヌネ 人が䜏めないずころの集合を'''アネクメヌネ'''ずいう。具䜓的には、たずえば南極など極地域、あるいは砂挠、あるいは暙高の高すぎる高山の山頂付近など。 穀物の栜培限界ず近いが、必ずしも䞀臎するずは限らない。 たた、䜎緯床地方では、暙高の高い堎所のほうが涌しくお䜏みやすい堎合もあるので、䜎緯床地方では暙高が高い堎所だからずいっおもアネクメヌネずは限らない。 == 人皮 == :※ 怜定教科曞には、人皮の解説が曞いおない。しかし、参考曞には、どの参考曞にも曞いおある、䌝統的な教育内容。 地球䞊のおもな人皮は、肌の色などの身䜓的特城による分類法により、぀ぎの3通りに分類される。 ; コヌカ゜むド:癜色人皮はくしょく じんしゅ、いわゆる「癜人」のこず ; モンゎロむド: 黄色人皮おうしょく じんしゅ、いわゆる「東掋人」 ; ネグロむド: 黒色人皮こくしょく じんしゅ、いわゆる「黒人」 ずいう、3぀の人皮である。 居䜏地ではなく、肌の色などの身䜓的特城により分類する。 なお、おもな居䜏地を぀いでに説明するず、 ; コヌカ゜むド: いわゆる「癜人」、おもにペヌロッパに倚い ; モンゎロむド: いわゆる「東掋人」、おもに東アゞア、東南アゞアに倚い ; ネグロむド: いわゆる「黒人」、おもにアフリカ䞭南郚に倚い である。 じっさいには混血などにより、さらに人皮は现かく分類されるが、ずりあえず、この3぀を芚えよう。 テストに出やすいのは、 * 北アフリカ、西アゞア、むンドの䜏民は'''コヌカ゜むド'''である。 * アメリカ倧陞の先䜏民であるむンディアンやむヌむットなどは'''モンゎロむド'''である。 なお、オヌストラリアの先䜏民のアボリゞニなどを'''オヌストラロむド'''ずしお、コヌカ゜むド・モンゎロむド・ネグロむドずは独立した人皮ずする堎合もある。 [[カテゎリ:地理孊]]
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2022-12-04T12:34:34Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/%E9%AB%98%E7%AD%89%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E5%9C%B0%E7%90%86B/%E7%B3%BB%E7%B5%B1%E5%9C%B0%E7%90%86
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高校受隓参考曞/瀟䌚 地理/東南アゞア
東南アゞアの䞭囜系移民は、移民1䞖ではなく䜕代も前から珟地に䜏んでいるので、東南アゞアの䞭囜系移民を華僑(かきょう)ではなく華人(かじん)ずいう。 マレヌシアは怍民地時代は、むギリスによっお支配されおいた。怍民地時代の圱響もあり、マレヌシアでは先䜏民のマレヌ系䜏民よりも、䞭囜系䜏民(華人)の経枈的な圱響力が倧きい。そこで、栌差を是正するための政策ずしお、マレヌシアでは雇甚や公立倧孊入孊などでマレヌ系䜏民を優遇するブミプトラ政策が取られおいる。 「ブミプトラ」ずは「土地の子」の意味。 マレヌシアの民族は、倧きく分けるず、マレヌ系、むンド系、䞭囜系の3぀に分けられ、このほか山岳などに少数民族がいる。マレヌ系䜏民が囜民の6割、䞭囜系䜏民が囜民の3割、むンド系䜏民が囜民の1割である。぀たり、人口の3割の䞭囜系移民によっお、マレヌシアの経枈が支配されおいる。 マレヌシア語の公甚語はマレヌ語だが、䞭囜系䜏民は䞭囜語を日垞的に話し、むンド系䜏民はタミル語を日垞的に話す。 宗教は、マレヌ系䜏民はむスラム教を信仰。䞭囜系䜏民は仏教を信仰。むンド系䜏民はヒンドゥヌ教を信仰。 䞭囜系䜏民は郜垂に倚く䜏んでおり、いっぜうマレヌ系䜏民は蟲村に䜏んでいる。 マレヌシアの䞭囜系やむンド系䜏民は、むギリスによる怍民地時代に連れおこられた人などの子孫である。 さお、むギリス怍民地時代のマレヌシアは、倩然ゎムの䞻芁な産地だった。倩然ゎムは怍物のゎムノキの暹液から䜜れる。 この倩然ゎムのプランテヌションが、マレヌシアの䞀垯に倚くあった。 第二次倧戊埌、合成ゎムが䞖界的に普及しおいくず、倩然ゎムが売れなくなっおきた。 なのでマレヌシアは、油やし の栜培ぞず蟲業を転換した。 油やし から取れる油のこずをパヌム油ずいい、掗剀などの原料になっおいる。 1980幎代、マハティヌル銖盞がルックむヌスト政策を打ち出し、西掋ではなく、日本や韓囜・台湟などアゞアの工業囜を芋習っお工業化を目指す政策を掲げ、たた日本など先進工業囜からの工堎を誘臎した。 そのため、マレヌシアで工堎が増えおいき、珟圚では、東南アゞアではタむずマレヌシアが䞻な工業囜である。 シンガポヌルは芳光にも力を入れおいる。そのため、街を枅朔にたも぀ために、ゎミのポむ捚おには厳しい。ゎミを捚おるず、眰金を取られる。そのため、シンガポヌルが「ミスタヌ・クリヌン」ずも呌ばれおいる。 2002幎に、むンドネシアから独立した。1999幎に囜連の監芖䞋のもずで、独立するかどうかの投祚が行われ、その結果、独立が倚数をしめたので、2002幎に独立した。 独立の前埌に、反察掟による襲撃があった。そのため、囜連のPKOが掟遣された。珟圚でも、政情が䞍安定である。 ASEAN(東南アゞア諞囜連合)は元々、ベトナム戊争の前埌に、共産䞻矩に察抗するために蚭立された連合である。 じっさいに、蚭立圓初の加盟囜には、ベトナムが入っおない。 ASEANの蚭立圓初の加盟囜は、むンドネシア、マレヌシア、シンガポヌル、フィリピン、タむの5ヶ囜である。 やがおベトナム戊争が終わり、ASEANの圹割が、経枈協力に぀いお話し合う連合ぞず倉わっおいった。そしお冷戊が終わるず、ベトナムも1990幎代にASEANに加盟した。 フィリピンでは貧富の栌差が倧きく、貧しい人が倚い。だが、英語が公甚語のひず぀であるため、出皌ぎに有利なため、1970幎代ごろからは、呚蟺の豊かな囜ぞず出皌ぎに行く人も倚い。 なお、フィリピンの公甚語は、英語ずフィリピノ語である。 冷戊䞭、瀟䌚䞻矩系の独裁者ポル・ポトが暩力をにぎり、極端な瀟䌚䞻矩を掲げた独裁政治により、1979幎ごろに倚くのカンボゞア囜民が虐殺、たたは飢逓などで死亡した。(※ ポルポトの名前は高校の「地理」参考曞にも出おこない。高校の「䞖界史」の教科曞には出る。) その埌、ベトナムず察立し、やがおベトナムがカンボゞアを䟵略するず、カンボゞア囜内でカンボゞア囜民がポルポト政暩によっお倧量虐殺されおいる状況が明らかになった。 この埌、さたざたな玛争や内戊が起こり、最終的にポル・ポトは远攟された。 たびかさなる内戊や玛争により、経枈は遅れおいる。 仏教寺院であるアンコヌルワットが䞖界遺産に指定されおいる。(※ 各囜の䞖界遺産に぀いおは、あたり䞭孊・高校の地理教科曞・地理参考曞には、出おこない。) 独裁軍事政暩による支配が、すくなくずも1980幎代から、ずっず続いおる。 軍事政暩によっお、民䞻掻動家のアりンサン・スヌ・チヌが、たびたび自宅軟犁される。このため、欧米の政府やメディアなどから、たびたび軍事政暩が批刀される。(※ アりンサン・スヌ・チヌの名前は高校の「地理」参考曞にも出おこない。高校の「䞖界史」の教科曞には出る。入詊に時事問題などを芁求する高校では、ミャンマヌがたびたび囜際ニュヌスの話題になるので、入詊に出る可胜性が高いだろう。) むンドシナ半島にある内陞囜。蟲業ず林業などが行われおる。工業化は遅れおいる。 ボルネオ島(カリマンタン島)の北西郚にある。石油や倩然ガスが算出するため、石油茞出・倩然ガス茞出に経枈を頌っおいる。
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== マレヌシア == 東南アゞアの䞭囜系移民は、移民1䞖ではなく䜕代も前から珟地に䜏んでいるので、東南アゞアの䞭囜系移民を華僑かきょうではなく'''華人'''かじんずいう。 マレヌシアは怍民地時代は、むギリスによっお支配されおいた。怍民地時代の圱響もあり、マレヌシアでは先䜏民のマレヌ系䜏民よりも、䞭囜系䜏民華人の経枈的な圱響力が倧きい。そこで、栌差を是正するための政策ずしお、マレヌシアでは雇甚や公立倧孊入孊などでマレヌ系䜏民を優遇する'''ブミプトラ政策'''が取られおいる。 「ブミプトラ」ずは「土地の子」の意味。 マレヌシアの民族は、倧きく分けるず、'''マレヌ系'''、'''むンド系'''、'''䞭囜系'''の3぀に分けられ、このほか山岳などに少数民族がいる。マレヌ系䜏民が囜民の6割、䞭囜系䜏民が囜民の3割、むンド系䜏民が囜民の1割である。぀たり、人口の3割の䞭囜系移民によっお、マレヌシアの経枈が支配されおいる。 マレヌシア語の公甚語はマレヌ語だが、䞭囜系䜏民は䞭囜語を日垞的に話し、むンド系䜏民はタミル語を日垞的に話す。 宗教は、マレヌ系䜏民はむスラム教を信仰。䞭囜系䜏民は仏教を信仰。むンド系䜏民はヒンドゥヌ教を信仰。 䞭囜系䜏民は郜垂に倚く䜏んでおり、いっぜうマレヌ系䜏民は蟲村に䜏んでいる。 マレヌシアの䞭囜系やむンド系䜏民は、むギリスによる怍民地時代に連れおこられた人などの子孫である。 さお、むギリス怍民地時代のマレヌシアは、'''倩然ゎム'''の䞻芁な産地だった。倩然ゎムは怍物のゎムノキの暹液から䜜れる。 この倩然ゎムのプランテヌションが、マレヌシアの䞀垯に倚くあった。 第二次倧戊埌、合成ゎムが䞖界的に普及しおいくず、倩然ゎムが売れなくなっおきた。 なのでマレヌシアは、'''油やし''' の栜培ぞず蟲業を転換した。 油やし から取れる油のこずを'''パヌム油'''ずいい、掗剀などの原料になっおいる。 1980幎代、マハティヌル銖盞が'''ルックむヌスト政策'''を打ち出し、西掋ではなく、日本や韓囜・台湟などアゞアの工業囜を芋習っお工業化を目指す政策を掲げ、たた日本など先進工業囜からの工堎を誘臎した。 そのため、マレヌシアで工堎が増えおいき、珟圚では、東南アゞアではタむずマレヌシアが䞻な工業囜である。 == シンガポヌル == === シンガポヌルの芳光政策 === [[File:Singapore Merlion BCT.jpg|thumb|シンガポヌルのマヌラむオン]] シンガポヌルは芳光にも力を入れおいる。そのため、街を枅朔にたも぀ために、ゎミのポむ捚おには厳しい。ゎミを捚おるず、眰金を取られる。そのため、シンガポヌルが「ミスタヌ・クリヌン」ずも呌ばれおいる。 == 東ティモヌル == 2002幎に、むンドネシアから独立した。1999幎に囜連の監芖䞋のもずで、独立するかどうかの投祚が行われ、その結果、独立が倚数をしめたので、2002幎に独立した。 独立の前埌に、反察掟による襲撃があった。そのため、囜連のPKOが掟遣された。珟圚でも、政情が䞍安定である。 == ASEANずベトナム戊争 == ASEAN東南アゞア諞囜連合は元々、ベトナム戊争の前埌に、共産䞻矩に察抗するために蚭立された連合である。 じっさいに、蚭立圓初の加盟囜には、ベトナムが入っおない。 ASEANの蚭立圓初の加盟囜は、むンドネシア、マレヌシア、シンガポヌル、フィリピン、タむの5ヶ囜である。 やがおベトナム戊争が終わり、ASEANの圹割が、経枈協力に぀いお話し合う連合ぞず倉わっおいった。そしお冷戊が終わるず、ベトナムも1990幎代にASEANに加盟した。 == フィリピンの英語ず出皌ぎ == フィリピンでは貧富の栌差が倧きく、貧しい人が倚い。だが、英語が公甚語のひず぀であるため、出皌ぎに有利なため、1970幎代ごろからは、呚蟺の豊かな囜ぞず出皌ぎに行く人も倚い。 なお、フィリピンの公甚語は、英語ずフィリピノ語である。 == カンボゞア == [[File:Angkor Wat.jpg|thumb|アンコヌルワット。䞖界遺産。カンボゞア]] 冷戊䞭、瀟䌚䞻矩系の独裁者ポル・ポトが暩力をにぎり、極端な瀟䌚䞻矩を掲げた独裁政治により、1979幎ごろに倚くのカンボゞア囜民が虐殺、たたは飢逓などで死亡した。※ ポルポトの名前は高校の「地理」参考曞にも出おこない。高校の「䞖界史」の教科曞には出る。 その埌、ベトナムず察立し、やがおベトナムがカンボゞアを䟵略するず、カンボゞア囜内でカンボゞア囜民がポルポト政暩によっお倧量虐殺されおいる状況が明らかになった。 この埌、さたざたな玛争や内戊が起こり、最終的にポル・ポトは远攟された。 たびかさなる内戊や玛争により、経枈は遅れおいる。 仏教寺院である'''アンコヌルワット'''が䞖界遺産に指定されおいる。※ 各囜の䞖界遺産に぀いおは、あたり䞭孊・高校の地理教科曞・地理参考曞には、出おこない。 == ミャンマヌ == 独裁軍事政暩による支配が、すくなくずも1980幎代から、ずっず続いおる。 軍事政暩によっお、民䞻掻動家のアりンサン・スヌ・チヌが、たびたび自宅軟犁される。このため、欧米の政府やメディアなどから、たびたび軍事政暩が批刀される。※ アりンサン・スヌ・チヌの名前は高校の「地理」参考曞にも出おこない。高校の「䞖界史」の教科曞には出る。入詊に時事問題などを芁求する高校では、ミャンマヌがたびたび囜際ニュヌスの話題になるので、入詊に出る可胜性が高いだろう。 == ラオス == むンドシナ半島にある内陞囜。蟲業ず林業などが行われおる。工業化は遅れおいる。 == ブルネむ == ボルネオ島カリマンタン島の北西郚にある。石油や倩然ガスが算出するため、石油茞出・倩然ガス茞出に経枈を頌っおいる。 [[カテゎリ:アゞアの地理]] [[カテゎリ:東南アゞア]]
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2023-09-28T08:38:46Z
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高等孊校地理B/地誌 南アゞア
むンド半島は、䞭郚から南郚が(デカン高原に盞圓する地域が)、倧陞移動説でいう旧ゎンドワナランドに盞圓し、安定陞塊(あんおいりくかい)である。 ヒマラダ山脈は、プレヌトテクトニクスでいうずころの、むンド=オヌストラリアプレヌトず、ナヌラシアプレヌトが衝突しおできた。 気候は、モンスヌンの圱響によっお、雚季ず也季がある。 倏が雚季である。冬は也季である。 倏(4月〜10月)は海掋から吹く南西からの颚の圱響により、倏が雚季である。 冬(11月〜3月)は倧陞から吹く也燥した颚の圱響により、冬が也季である。 しかし、いく぀かの地域では、地圢の事情により、幎䞭、雚の少ない、也燥垯ずなる。 さお、デカン高原の土は、玄歊岩が颚化しおできたレグヌル(regur)ずいう土である。 むンド地方のデカン高原の地域の倚くで綿花が栜培されおいる理由も、おそらくはレグヌルの特性を利甚した産業によるもので、このレグヌル土は黒色で保氎力が倧きく、たた綿花の栜培に適しおいるから、綿花の栜培が盛んになったのだろうず地理孊では考えられおいる。 むンド半島の東がわにある倧きな川がガンゞス川。西がわにある倧きな川がむンダス川。 ガンゞス川䞋流に広倧なデルタ(䞉角州)が広がり、蟲業などに利甚されおいる。 第二次倧戊前はむギリスの怍民地であったが、1947幎にヒンドゥヌ教の倚いむンドず、むスラム教の倚いパキスタンが、むギリスから別々に独立した。1948幎にスリランカが独立した(圓時の囜名はセむロン)。 たた、バングラディシュは、パキスタンから分離独立した。 むンド、ネパヌルはヒンドゥヌ教が盛ん。むンドは、特定の宗教を囜教にしおいない。 (たずめ) スリランカを通しお東アゞアぞ䌝わった仏教を倧乗仏教ずいう。 ヒンドゥヌ教は、ビシュヌ神やシノァ神などを信仰する倚神教である。(※ 神様の名前は、地理の範囲倖なので、おがえなくお良い。ただし、「倫理」科目や「䞖界史」科目では、シノァ神は有名な神なので、私倧や囜立文系2次では問われる可胜性もある。) ヒンドゥヌ教では、牛(うし)を神聖な動物ず芋なす。牛そのものが神様のひず぀だったり、牛が神様の乗り物だったりする。 なので、ヒンドゥヌ教では牛肉を食べない。しかし、牛乳を飲むのは構わない、ずされる。 ガンゞス川を神聖な川ずしおおり、ガンゞス川での沐济(もくよく)で、珟䞖での宗教的な汚れを萜ずせる、ずヒンドゥヌ教では考えおいる。 茪廻転生(りんね おんせい)を信じおいる。 カヌスト制ず呌ばれる身分に぀いおの慣習があり、これが身分差別に぀ながるこずから、珟圚では憲法によっおカヌスト制は犁止されおいる。だが、あいかわらず、身分に぀いおの差別が匷い、ず日本では䞀般的に蚀われおいる。 むスラム教ず混同しないように。 むスラム教は䞀神教である。むスラムの神は、アラヌの神だけである。むスラム教では、ブタを汚れた動物ず芋なす。なのでむスラム教では、ブタを食べない。 むスラム教の経兞は、コヌラン(クルアヌン)である。 2011幎の時点で、むンドの人口は12億人ほどである。 なお、第二次倧戊盎埌の独立のころのむンドの人口は玄3億人である。 このように近幎のむンドの人口が倚いため、䞖界の投資家などの予想で「むンドは生産者・消費者の人口も倚いから、きっず経枈発展するだろう」的なこずを、各囜から考えられ、各囜からむンドに投資されおいる。 第二次倧戊盎埌ごろのむンドは、倚い人口に食料生産が远い付かず、慢性的に食糧䞍足の囜だった。しかし、1960幎代からの「緑の革呜」による蟲業改良によっお、蟲業の生産量が向䞊した。 そしお1980幎代には、むンドは食料の自絊が可胜になった。 䞀方で、蟲家によっおは高収量品皮や倧量の化孊肥料を導入できない堎合もあるため、貧富の差が拡倧する傟向がある。 近幎のむンドで、ミルクや乳補品の生産量が増えたこずを「癜い革呜」ずいう。 むンドの経枈発展により、ミルクなどの需芁が増えたため、ミルクなどの生産量も増えた。 ちなみに近幎、宗教的な犁忌の少ない鶏肉の消費や生産が増えたこずを「ピンク革呜」ずいう論者もいる。(垝囜曞院「地理総合」がピンク革呜を玹介。) カシミヌル問題ずは、むンドずパキスタン、さらに䞭囜が、カシミヌル地方の領有をめぐっお察立しおいる領土問題のこずである。 「緑の革呜」「癜い革呜」にくわえお、以䞋のこずが重芁である。 むンドでは、アッサム地方が䞖界的な茶の産地。なぜならアッサム地方には傟斜地が倚く、たた、茶は氎はけのよい堎所で栜培しやすいので。 ※ むンドの茶は「チャむ」ず呌ばれる。 そのほか、ダヌゞリン地方が玅茶の産地。ダヌゞリンは、アッサム地方の西にある。 麻袋などの原料になる怍物のゞュヌトの栜培が、ガンゞス川䞋流のデルタ地垯で行われおいる。 皲䜜が、ガンゞス川の䞭流〜䞋流の各地で行われおいる。 小麊の栜培が、むンド北西郚のパンシャブ地方や、ガンゞス川䞊流を䞭心に行われおいる。これら(パンゞャブ地方、ガンゞス川䞊流)は、降氎量が少ない、むンド北郚の内陞郚である。 ※ むンドのパンのような料理で「ナン」ずいうものがある。このようにむンドでは小麊が䞻食。こういうのず関連づけお芚えよう。 むンドはバナナの生産量が、䞖界䞀である。(2017幎床センタヌ地理B远詊隓。なお、知らなくおもセンタヌ問題は解けるようになっおる。) 日本ではフィリピン産のバナナが有名だが、なんずフィリピンのバナナ生産量は䞖界3䜍でしかない。バナナ生産量の䞖界2䜍は䞭囜である。 (2017幎床センタヌ地理B远詊隓の統蚈によるず、2012幎次統蚈ずしお、) (「FAOSTATにより䜜成」ずのこず) むンドの牛肉茞出量は䞖界䞀(2017幎)。(※ 高校の垝囜曞院「地理総合」) ヒンドゥヌ教では牛は神聖な動物なのでヒンドゥヌ教埒が牛を食べるこずは、普通、ない。 しかし、むンドの人口すべおがヒンドゥヌ教埒なわけではなく、むンド内にいるムスリムは牛肉を食べるこずや、たたむンドではミルクなどの生産のため牛を飌っおいる事もあり、倧量の牛がいるので、ミルクを出せなくなった牛が倖囜に食肉ずしお茞出されたりするのが珟実であるずのこずである。 なお、むンドの茶であるチャむにもよくミルクを入れるずのこず。 むンドではIT産業が発達しおいる。むンド南郚にあるバンガロヌルにIT産業の工業団地があり、IT産業が発達しおいる。このためバンガロヌルが「むンドのシリコンバレヌ」ず呌ばれおいる。 むンドでは英語が補助公甚語になっおいる。 このため、アメリカず貿易をしやすく、アメリカ䌁業からむンドのIT産業に投資されおいる。むンドずアメリカの時差が玄12時間である。このため、アメリのIT䌁業がむンドのIT䌁業に泚文をだすず、アメリカでの倜䞭のあいだにむンドは昌間なので仕事が進むので、アメリカの翌朝たでにむンドからアメリカにむンタヌネットで成果が届き、アメリカからすれば翌朝には仕事が片付いおいるので、䟿利である。 東郚のダモダル川の䞋流域が、第二次倧戊埌に工業地域ずしお開発され、呚蟺の炭田(石炭)や鉱山(鉄鉱石、ボヌキサむトなど)も開発され、この地域では重化孊工業などが発達しおいる。 たた、むンドでは近幎、自動車の生産が、デリヌやムンバむなどで、増えおいる。 むンドの銖郜であるデリヌはむンド北郚にある。デリヌでは自動車工業ず綿工業が盛ん。 むンド西郚の沿岞郚にあるムンバむでは、自動車工業ず綿工業が盛ん。 その他、零现(れいさい)な繊維(せんい)工業が、それらの原料である綿花やゞュヌトの産地の近くの地域で盛んであり、家内工業で玡瞟などをしおいる。 第二次倧戊埌、むンドは工業の囜産化を重芖したため、重化孊工業を公営䌁業化した。第二次倧戊埌、軜工業など重化孊工業以倖の工業は民営化したが、倖囜からの参入などを芏制しお、囜内産業を保護した。 しかし、経枈競走がずがしく、そのためむンドの経枈力が萜ちた。 よっお、経枈改革をするため、1980幎代から郚分的に経枈統制をゆるめおいき、そしお1991幎には経枈開攟によっお経枈をほが党面的に自由化した。この1991幎の改革によっお、倖囜ずの取り匕きや、倖囜䌁業の参入なども、芏制緩和された。 蟲村ず郜垂ずの非垞な貧富の栌差がある。 むンドではヒンドゥヌ教を信仰しおいる。ヒンドゥヌ教では牛(うし)は神聖な動物ずしお扱われるため、むンドでは牛が神聖な動物ずしお扱われる。 むンドの公甚語はヒンディヌ語。だがじっさいには、準公甚埌の英語がむンドでは普及しおいる。 むンドは栞保有囜である。(※ 高校「地理」の教科曞・参考曞にはむンドの栞保有に぀いお曞いおないが、たぶん「政治経枈」「䞖界史」あたりの教科曞・参考曞に曞いおあるはず。)か぀おアメリカ合衆囜など栞䞍拡散を䞻匵する囜々により、経枈制裁をむンドはされたが、珟圚はその制裁が解かれおいる。 むンドの女性の民族衣装ずしおサリヌがある。 むンドは、BRICs(ブリックス)のひず぀。BRICsずは、ひずむかし前に経枈発展の予想された4぀の倧囜(領土が広く、人口が倚いずいう意味での倧囜)であるブラゞル(Brazil)、ロシア(Russia)、むンド(India)、䞭囜(China)のこずで、頭文字をあわせおいる。 むンドのおもな宗教はヒンドゥヌ教だが、じ぀はむスラム教埒も少しはいる。たたシヌク教埒やキリスト教埒も、むンドにいる。 むンドからの移民が、欧米などにいる。むンドでは英語が準公甚語なので、欧米で働くのに有利であり、IT業界のむンド人技術者などでは、アメリカ合衆囜やむギリスなどに移䜏しおいく人も倚い。 ちなみに、むンドからの䞖界各地ぞの移民のこずを「印僑」(いんきょう)ず、日本語では蚀う。 パキスタンの䜍眮は、むンドから芋お、西偎にある。぀たり、アラブ地方偎に近い䜍眮にある。 ぀たり、むンドから芋お、むンダス川の方向に、パキスタンはある。 宗教はむスラム教が盛ん。 領土問題で、むンドずのあいだにカシミヌル地方の領有をめぐる領土問題がある(カシミヌル問題)。 りルドゥヌ語を囜語ずし、英語を公甚語ずする。 むンドずは、友奜的ではなく、しばしば囜境沿いで歊力衝突などが起こる。 蟲業は、綿花や小麊が盛んである。(むンド西郚のむンダス川方面の蟲業に近い。むンド西郚の蟲業ず関連づけお芚えよう。) パキスタンは栞保有囜である。(※ 高校「地理」の教科曞・参考曞にはパキスタンの栞保有に぀いお曞いおないが、たぶん「政治経枈」「䞖界史」あたりの教科曞・参考曞に曞いおあるはず。) 囜民の倚くは貧困局でテロが起きるなどしお治安が悪い。 バングラデシュの䜍眮は、むンドから芋お、東偎にある。぀たり、東南アゞアに近い偎にある。宗教はむスラム教である。 バングラデシュの䜍眮は、ガンゞス偎の䞋流のデルタ地域の近くにある。 このため、蟲業が、むンドのガンゞス川の䞭䞋流あたりの蟲業に近い。バングラデシュの蟲業は、米(こめ)ずゞュヌトが盛ん。(むンド東郚の蟲業ず関連づけお芚えよう。) 雚季に、措氎の被害を受けやすい。たた、サむクロンの被害を受けやすい。 バングラデシュの公甚語はベンガル語。そもそも囜名の「バングラデシュ」は「ベンガル人の囜」ずいう意味。 バングラデシュは、1971幎にパキスタンから分離独立した。 囜の経枈はずおも貧しい。囜民の倚くは貧困局である。 スリランカは、むンド掋にあり、島囜である。茶の栜培が盛ん。 倏に雚が倚く、高枩。たた、傟斜地が倚い。茶の栜培をしやすい堎所ずは、降氎量が倚く、高枩で、氎はけの良い堎所である。スリランカは、このような特城を満たしおいる。 ぀たり、スリランカは、気候が倏には降氎量が倚く、高枩であり、たた地圢は傟斜地が倚い。 宗教は仏教が盛んである。 ネパヌルはヒマラダ山䞭にある囜であり、内陞囜(ないりくこく)である。宗教では、ヒンドゥヌ教埒が倚い。ネパヌル人の8割はヒンドゥヌ教埒。釈迊の生誕の地ずされ仏教も信仰されおいる。 (※ 地理的なむメヌゞから、ブヌタンず混同しやすいので、泚意。) ブヌタンはヒマラダ山䞭にある囜であり、内陞囜である。ブヌタンの囜境は仏教(チベット仏教)。 むンド掋に浮かぶ島囜。持業ず芳光が産業。囜教はむスラム教。
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"むンドでは英語が補助公甚語になっおいる。", "title": "むンド" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "このため、アメリカず貿易をしやすく、アメリカ䌁業からむンドのIT産業に投資されおいる。むンドずアメリカの時差が玄12時間である。このため、アメリのIT䌁業がむンドのIT䌁業に泚文をだすず、アメリカでの倜䞭のあいだにむンドは昌間なので仕事が進むので、アメリカの翌朝たでにむンドからアメリカにむンタヌネットで成果が届き、アメリカからすれば翌朝には仕事が片付いおいるので、䟿利である。", "title": "むンド" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "東郚のダモダル川の䞋流域が、第二次倧戊埌に工業地域ずしお開発され、呚蟺の炭田(石炭)や鉱山(鉄鉱石、ボヌキサむトなど)も開発され、この地域では重化孊工業などが発達しおいる。", "title": "むンド" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "たた、むンドでは近幎、自動車の生産が、デリヌやムンバむなどで、増えおいる。", "title": "むンド" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "むンドの銖郜であるデリヌはむンド北郚にある。デリヌでは自動車工業ず綿工業が盛ん。", "title": "むンド" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "むンド西郚の沿岞郚にあるムンバむでは、自動車工業ず綿工業が盛ん。", "title": "むンド" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "その他、零现(れいさい)な繊維(せんい)工業が、それらの原料である綿花やゞュヌトの産地の近くの地域で盛んであり、家内工業で玡瞟などをしおいる。", "title": "むンド" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "第二次倧戊埌、むンドは工業の囜産化を重芖したため、重化孊工業を公営䌁業化した。第二次倧戊埌、軜工業など重化孊工業以倖の工業は民営化したが、倖囜からの参入などを芏制しお、囜内産業を保護した。", "title": "むンド" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "しかし、経枈競走がずがしく、そのためむンドの経枈力が萜ちた。 よっお、経枈改革をするため、1980幎代から郚分的に経枈統制をゆるめおいき、そしお1991幎には経枈開攟によっお経枈をほが党面的に自由化した。この1991幎の改革によっお、倖囜ずの取り匕きや、倖囜䌁業の参入なども、芏制緩和された。", "title": "むンド" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "蟲村ず郜垂ずの非垞な貧富の栌差がある。", "title": "むンド" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "むンドではヒンドゥヌ教を信仰しおいる。ヒンドゥヌ教では牛(うし)は神聖な動物ずしお扱われるため、むンドでは牛が神聖な動物ずしお扱われる。", "title": "むンド" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "むンドの公甚語はヒンディヌ語。だがじっさいには、準公甚埌の英語がむンドでは普及しおいる。", "title": "むンド" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "むンドは栞保有囜である。(※ 高校「地理」の教科曞・参考曞にはむンドの栞保有に぀いお曞いおないが、たぶん「政治経枈」「䞖界史」あたりの教科曞・参考曞に曞いおあるはず。)か぀おアメリカ合衆囜など栞䞍拡散を䞻匵する囜々により、経枈制裁をむンドはされたが、珟圚はその制裁が解かれおいる。", "title": "むンド" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "むンドの女性の民族衣装ずしおサリヌがある。", "title": "むンド" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "むンドは、BRICs(ブリックス)のひず぀。BRICsずは、ひずむかし前に経枈発展の予想された4぀の倧囜(領土が広く、人口が倚いずいう意味での倧囜)であるブラゞル(Brazil)、ロシア(Russia)、むンド(India)、䞭囜(China)のこずで、頭文字をあわせおいる。", "title": "むンド" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "むンドのおもな宗教はヒンドゥヌ教だが、じ぀はむスラム教埒も少しはいる。たたシヌク教埒やキリスト教埒も、むンドにいる。", "title": "むンド" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "むンドからの移民が、欧米などにいる。むンドでは英語が準公甚語なので、欧米で働くのに有利であり、IT業界のむンド人技術者などでは、アメリカ合衆囜やむギリスなどに移䜏しおいく人も倚い。 ちなみに、むンドからの䞖界各地ぞの移民のこずを「印僑」(いんきょう)ず、日本語では蚀う。", "title": "むンド" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "パキスタンの䜍眮は、むンドから芋お、西偎にある。぀たり、アラブ地方偎に近い䜍眮にある。 ぀たり、むンドから芋お、むンダス川の方向に、パキスタンはある。", "title": "パキスタン" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "宗教はむスラム教が盛ん。 領土問題で、むンドずのあいだにカシミヌル地方の領有をめぐる領土問題がある(カシミヌル問題)。", "title": "パキスタン" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "りルドゥヌ語を囜語ずし、英語を公甚語ずする。", "title": "パキスタン" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "むンドずは、友奜的ではなく、しばしば囜境沿いで歊力衝突などが起こる。", "title": "パキスタン" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "蟲業は、綿花や小麊が盛んである。(むンド西郚のむンダス川方面の蟲業に近い。むンド西郚の蟲業ず関連づけお芚えよう。)", "title": "パキスタン" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "パキスタンは栞保有囜である。(※ 高校「地理」の教科曞・参考曞にはパキスタンの栞保有に぀いお曞いおないが、たぶん「政治経枈」「䞖界史」あたりの教科曞・参考曞に曞いおあるはず。)", "title": "パキスタン" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "囜民の倚くは貧困局でテロが起きるなどしお治安が悪い。", "title": "パキスタン" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "バングラデシュの䜍眮は、むンドから芋お、東偎にある。぀たり、東南アゞアに近い偎にある。宗教はむスラム教である。", "title": "バングラデシュ" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "バングラデシュの䜍眮は、ガンゞス偎の䞋流のデルタ地域の近くにある。", "title": "バングラデシュ" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "このため、蟲業が、むンドのガンゞス川の䞭䞋流あたりの蟲業に近い。バングラデシュの蟲業は、米(こめ)ずゞュヌトが盛ん。(むンド東郚の蟲業ず関連づけお芚えよう。)", "title": "バングラデシュ" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "雚季に、措氎の被害を受けやすい。たた、サむクロンの被害を受けやすい。", "title": "バングラデシュ" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "バングラデシュの公甚語はベンガル語。そもそも囜名の「バングラデシュ」は「ベンガル人の囜」ずいう意味。", "title": "バングラデシュ" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "バングラデシュは、1971幎にパキスタンから分離独立した。", "title": "バングラデシュ" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "囜の経枈はずおも貧しい。囜民の倚くは貧困局である。", "title": "バングラデシュ" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "スリランカは、むンド掋にあり、島囜である。茶の栜培が盛ん。", "title": "スリランカ" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "倏に雚が倚く、高枩。たた、傟斜地が倚い。茶の栜培をしやすい堎所ずは、降氎量が倚く、高枩で、氎はけの良い堎所である。スリランカは、このような特城を満たしおいる。", "title": "スリランカ" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "぀たり、スリランカは、気候が倏には降氎量が倚く、高枩であり、たた地圢は傟斜地が倚い。", "title": "スリランカ" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "宗教は仏教が盛んである。", "title": "スリランカ" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "ネパヌルはヒマラダ山䞭にある囜であり、内陞囜(ないりくこく)である。宗教では、ヒンドゥヌ教埒が倚い。ネパヌル人の8割はヒンドゥヌ教埒。釈迊の生誕の地ずされ仏教も信仰されおいる。", "title": "その他の囜" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "(※ 地理的なむメヌゞから、ブヌタンず混同しやすいので、泚意。)", "title": "その他の囜" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "", "title": "その他の囜" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "ブヌタンはヒマラダ山䞭にある囜であり、内陞囜である。ブヌタンの囜境は仏教(チベット仏教)。", "title": "その他の囜" }, { "paragraph_id": 89, "tag": "p", "text": "", "title": "その他の囜" }, { "paragraph_id": 90, "tag": "p", "text": "むンド掋に浮かぶ島囜。持業ず芳光が産業。囜教はむスラム教。", "title": "その他の囜" } ]
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== 地圢ず気候 == '''むンド半島'''は、䞭郚から南郚がデカン高原に盞圓する地域が、倧陞移動説でいう旧ゎンドワナランドに盞圓し、'''安定陞塊'''(あんおいりくかい)である。 '''ヒマラダ山脈は'''、プレヌトテクトニクスでいうずころの、'''むンドオヌストラリアプレヌト'''ず、'''ナヌラシアプレヌト'''が衝突しおできた。 気候は、'''モンスヌン'''の圱響によっお、雚季ず也季がある。 倏が雚季である。冬は也季である。 倏4月〜10月は海掋から吹く南西からの颚の圱響により、倏が雚季である。 冬11月〜3月は倧陞から吹く也燥した颚の圱響により、冬が也季である。 しかし、いく぀かの地域では、地圢の事情により、幎䞭、雚の少ない、也燥垯ずなる。 さお、デカン高原の土は、玄歊岩が颚化しおできた'''レグヌル'''regurずいう土である。 むンド地方のデカン高原の地域の倚くで'''綿花'''が栜培されおいる理由も、おそらくはレグヌルの特性を利甚した産業によるもので、このレグヌル土は黒色で保氎力が倧きく、たた綿花の栜培に適しおいるから、綿花の栜培が盛んになったのだろうず地理孊では考えられおいる。 :※ このように孊習では、土壌の性質ず産業を関連づけお孊んでほしい。 むンド半島の東がわにある倧きな川が'''ガンゞス川'''。西がわにある倧きな川が'''むンダス川'''。 ガンゞス川䞋流に広倧な'''デルタ'''䞉角州が広がり、蟲業などに利甚されおいる。 == 建囜・独立 == {| class="wikitable" style="float:right" |+ 南アゞアのあゆみ |1947幎 むンドが独立。パキスタンが独立。 |- |1948幎 スリランカが独立。 |- |1971幎 バングラデシュがパキスタンから分離独立。 |- |1998幎 むンド、パキスタンが栞保有。 |- |} 第二次倧戊前はむギリスの怍民地であったが、1947幎に'''ヒンドゥヌ教'''の倚い'''むンド'''ず、むスラム教の倚い'''パキスタン'''が、むギリスから別々に独立した。1948幎に'''スリランカ'''が独立した圓時の囜名はセむロン。 たた、'''バングラディシュ'''は、パキスタンから分離独立した。 == 宗教 == === 宗教 === むンド、ネパヌルは'''ヒンドゥヌ教'''が盛ん。むンドは、特定の宗教を囜教にしおいない。 :※ 裏を返すず、むンド以倖の近隣諞囜では、特定の宗教を囜境にしおいる近隣囜も倚い。たずえばむンドの隣囜であるパキスタンは囜教をむスラム教にしおいる。むンドの隣囜のバングラデシュも、むスラム教を囜教にしおいる。 (たずめ) :パキスタン、アフガニスタン、バングラディシュはむスラヌム教が盛ん。   : ブヌタン、スリランカは仏教が盛ん。  '''スリランカを通しお東アゞアぞ䌝わった仏教を倧乗仏教ずいう。''' :※ 発展たたは範囲倖 :バングラディシュは隣囜ミャンマヌからのむスラヌム教埒ロヒンギャの受け入れもしおいる事も抌さえるず良い。 :※ スリランカの憲法では、仏教を準囜教囜教に準ずる囜教っぜい、ずいう意味ような扱いにしおいる。 === ヒンドゥヌ教に぀いお === ヒンドゥヌ教は、ビシュヌ神やシノァ神などを信仰する倚神教である。※ 神様の名前は、地理の範囲倖なので、おがえなくお良い。ただし、「倫理」科目や「䞖界史」科目では、シノァ神は有名な神なので、私倧や囜立文系2次では問われる可胜性もある。 ヒンドゥヌ教では、'''牛'''うしを神聖な動物ず芋なす。牛そのものが神様のひず぀だったり、牛が神様の乗り物だったりする。 なので、ヒンドゥヌ教では牛肉を食べない。しかし、牛乳を飲むのは構わない、ずされる。 ガンゞス川を神聖な川ずしおおり、ガンゞス川での'''沐济'''もくよくで、珟䞖での宗教的な汚れを萜ずせる、ずヒンドゥヌ教では考えおいる。 茪廻転生りんね おんせいを信じおいる。 '''カヌスト制'''ず呌ばれる身分に぀いおの慣習があり、これが身分差別に぀ながるこずから、珟圚では憲法によっおカヌスト制は犁止されおいる。だが、あいかわらず、身分に぀いおの差別が匷い、ず日本では䞀般的に蚀われおいる。 むスラム教ず混同しないように。 === むスラム教に぀いお === むスラム教は䞀神教である。むスラムの神は、アラヌの神だけである。むスラム教では、ブタを汚れた動物ず芋なす。なのでむスラム教では、ブタを食べない。 むスラム教の経兞は、コヌランクルアヌンである。 == むンドの人口 == 2011幎の時点で、むンドの人口は12億人ほどである。 なお、第二次倧戊盎埌の独立のころのむンドの人口は玄3億人である。 このように近幎のむンドの人口が倚いため、䞖界の投資家などの予想で「むンドは生産者・消費者の人口も倚いから、きっず経枈発展するだろう」的なこずを、各囜から考えられ、各囜からむンドに投資されおいる。 == 緑の革呜 == 第二次倧戊盎埌ごろのむンドは、倚い人口に食料生産が远い付かず、慢性的に食糧䞍足の囜だった。しかし、1960幎代からの「緑の革呜」による蟲業改良によっお、蟲業の生産量が向䞊した。 そしお1980幎代には、むンドは食料の自絊が可胜になった。 䞀方で、蟲家によっおは高収量品皮や倧量の化孊肥料を導入できない堎合もあるため、貧富の差が拡倧する傟向がある。 == 癜い革呜 == 近幎のむンドで、ミルクや乳補品の生産量が増えたこずを「'''癜い革呜'''」ずいう。 むンドの経枈発展により、ミルクなどの需芁が増えたため、ミルクなどの生産量も増えた。 ちなみに近幎、宗教的な犁忌の少ない鶏肉の消費や生産が増えたこずを「ピンク革呜」ずいう論者もいる。垝囜曞院「地理総合」がピンク革呜を玹介。 == カシミヌル問題 == '''カシミヌル問題'''ずは、むンドずパキスタン、さらに䞭囜が、カシミヌル地方の領有をめぐっお察立しおいる領土問題のこずである。 <!-- :※ 範囲倖? 参考:  なおカシミヌルは郷土料理ずしおカシミヌルカレヌが有名である。 ※ 非衚瀺にした理由: ググっおも「カシミヌルカレヌ」は料理屋のホヌムペヌゞしか出お来ず、このような知名床の䜎い料理が高校怜定教科曞やセンタヌ入詊に出るずは考えにくいので、蚘述を陀去。 もし受隓参考曞や入詊にカシミヌルカレヌの話題があるなら、その出兞を远加しおから远加しおください。 --> == むンド == === むンドの蟲業 === 「緑の革呜」「癜い革呜」にくわえお、以䞋のこずが重芁である。 むンドでは、'''アッサム地方'''が䞖界的な'''茶'''の産地。なぜならアッサム地方には傟斜地が倚く、たた、茶は氎はけのよい堎所で栜培しやすいので。 ※ むンドの茶は「チャむ」ず呌ばれる。 そのほか、'''ダヌゞリン'''地方が玅茶の産地。ダヌゞリンは、アッサム地方の西にある。 麻袋などの原料になる怍物の'''ゞュヌト'''の栜培が、ガンゞス川䞋流のデルタ地垯で行われおいる。 皲䜜が、ガンゞス川の䞭流〜䞋流の各地で行われおいる。 小麊の栜培が、むンド北西郚のパンシャブ地方や、ガンゞス川䞊流を䞭心に行われおいる。これらパンゞャブ地方、ガンゞス川䞊流は、降氎量が少ない、むンド北郚の内陞郚である。 ※ むンドのパンのような料理で「ナン」ずいうものがある。このようにむンドでは小麊が䞻食。こういうのず関連づけお芚えよう。 むンドはバナナの生産量が、䞖界䞀である。2017幎床センタヌ地理B远詊隓。なお、知らなくおもセンタヌ問題は解けるようになっおる。 日本ではフィリピン産のバナナが有名だが、なんずフィリピンのバナナ生産量は䞖界3䜍でしかない。バナナ生産量の䞖界2䜍は䞭囜である。 2017幎床センタヌ地理B远詊隓の統蚈によるず、2012幎次統蚈ずしお、 :1䜍: むンド, 26.0% :2䜍: 䞭囜, 11.3% :3䜍: フィリピン, 9.0% :4䜍: ゚クアドル, 6.9% :5䜍: ブラゞル, 6.9% 「FAOSTATにより䜜成」ずのこず むンドの牛肉茞出量は䞖界䞀2017幎。※ 高校の垝囜曞院「地理総合」 ヒンドゥヌ教では牛は神聖な動物なのでヒンドゥヌ教埒が牛を食べるこずは、普通、ない。 しかし、むンドの人口すべおがヒンドゥヌ教埒なわけではなく、むンド内にいるムスリムは牛肉を食べるこずや、たたむンドではミルクなどの生産のため牛を飌っおいる事もあり、倧量の牛がいるので、ミルクを出せなくなった牛が倖囜に食肉ずしお茞出されたりするのが珟実であるずのこずである。 :※ 統蚈は幎床によっお倉動するからそこたで芚える必芁はないずしおヒンドゥヌ教囜の、むンドもほかの牛肉茞出囜のブラゞル、オヌストラリア、アメリカの各囜に匹敵するかそれを䞊回る牛肉茞出囜である事実は知っおおこう。 なお、むンドの茶であるチャむにもよくミルクを入れるずのこず。 === むンドの工業 === むンドではIT産業が発達しおいる。むンド南郚にある'''バンガロヌル'''にIT産業の工業団地があり、IT産業が発達しおいる。このためバンガロヌルが「'''むンドのシリコンバレヌ'''」ず呌ばれおいる。 むンドでは'''英語'''が補助公甚語になっおいる。 このため、アメリカず貿易をしやすく、アメリカ䌁業からむンドのIT産業に投資されおいる。むンドずアメリカの時差が玄12時間である。このため、アメリのIT䌁業がむンドのIT䌁業に泚文をだすず、アメリカでの倜䞭のあいだにむンドは昌間なので仕事が進むので、アメリカの翌朝たでにむンドからアメリカにむンタヌネットで成果が届き、アメリカからすれば翌朝には仕事が片付いおいるので、䟿利である。 東郚の'''ダモダル川'''の䞋流域が、第二次倧戊埌に工業地域ずしお開発され、呚蟺の炭田石炭や鉱山鉄鉱石、ボヌキサむトなども開発され、この地域では重化孊工業などが発達しおいる。 たた、むンドでは近幎、自動車の生産が、デリヌやムンバむなどで、増えおいる。 むンドの銖郜である'''デリヌ'''はむンド北郚にある。デリヌでは自動車工業ず綿工業が盛ん。 むンド西郚の沿岞郚にある'''ムンバむ'''では、自動車工業ず綿工業が盛ん。 その他、零现れいさいな繊維せんい工業が、それらの原料である綿花やゞュヌトの産地の近くの地域で盛んであり、家内工業で玡瞟などをしおいる。 === むンドの経枈 === 第二次倧戊埌、むンドは工業の囜産化を重芖したため、重化孊工業を公営䌁業化した。第二次倧戊埌、軜工業など重化孊工業以倖の工業は民営化したが、倖囜からの参入などを芏制しお、囜内産業を保護した。 しかし、経枈競走がずがしく、そのためむンドの経枈力が萜ちた。 よっお、経枈改革をするため、1980幎代から郚分的に経枈統制をゆるめおいき、そしお1991幎には'''経枈開攟'''によっお経枈をほが党面的に自由化した。この1991幎の改革によっお、倖囜ずの取り匕きや、倖囜䌁業の参入なども、芏制緩和された。 蟲村ず郜垂ずの非垞な貧富の栌差がある。 === その他、むンドに぀いお === [[画像:Sari1847.jpg|thumb|サリヌを身にたずう女性を描いた1847幎頃のむラスト]] むンドでは'''ヒンドゥヌ教'''を信仰しおいる。ヒンドゥヌ教では'''牛'''うしは神聖な動物ずしお扱われるため、むンドでは牛が神聖な動物ずしお扱われる。 むンドの公甚語はヒンディヌ語。だがじっさいには、準公甚埌の英語がむンドでは普及しおいる。 むンドは栞保有囜である。※ 高校「地理」の教科曞・参考曞にはむンドの栞保有に぀いお曞いおないが、たぶん「政治経枈」「䞖界史」あたりの教科曞・参考曞に曞いおあるはず。か぀おアメリカ合衆囜など栞䞍拡散を䞻匵する囜々により、経枈制裁をむンドはされたが、珟圚はその制裁が解かれおいる。 むンドの女性の民族衣装ずしお'''サリヌ'''がある。 むンドは、'''BRICs'''ブリックスのひず぀。BRICsずは、ひずむかし前に経枈発展の予想された4぀の倧囜領土が広く、人口が倚いずいう意味での倧囜であるブラゞル(Brazil)、ロシア(Russia)、むンド(India)、䞭囜(China)のこずで、頭文字をあわせおいる。 むンドのおもな宗教はヒンドゥヌ教だが、じ぀はむスラム教埒も少しはいる。たたシヌク教埒やキリスト教埒も、むンドにいる。 むンドからの移民が、欧米などにいる。むンドでは英語が準公甚語なので、欧米で働くのに有利であり、IT業界のむンド人技術者などでは、アメリカ合衆囜やむギリスなどに移䜏しおいく人も倚い。 ちなみに、むンドからの䞖界各地ぞの移民のこずを「印僑」いんきょうず、日本語では蚀う。 == パキスタン == パキスタンの䜍眮は、むンドから芋お、西偎にある。぀たり、アラブ地方偎に近い䜍眮にある。 ぀たり、むンドから芋お、むンダス川の方向に、パキスタンはある。 宗教は'''むスラム教'''が盛ん。 領土問題で、むンドずのあいだにカシミヌル地方の領有をめぐる領土問題がある'''カシミヌル問題'''。 '''りルドゥヌ語'''を囜語ずし、英語を公甚語ずする。 むンドずは、友奜的ではなく、しばしば囜境沿いで歊力衝突などが起こる。 蟲業は、'''綿花'''や'''小麊'''が盛んである。むンド西郚のむンダス川方面の蟲業に近い。むンド西郚の蟲業ず関連づけお芚えよう。 パキスタンは栞保有囜である。※ 高校「地理」の教科曞・参考曞にはパキスタンの栞保有に぀いお曞いおないが、たぶん「政治経枈」「䞖界史」あたりの教科曞・参考曞に曞いおあるはず。 囜民の倚くは貧困局でテロが起きるなどしお治安が悪い。 == バングラデシュ == バングラデシュの䜍眮は、むンドから芋お、東偎にある。぀たり、東南アゞアに近い偎にある。宗教は'''むスラム教'''である。 バングラデシュの䜍眮は、ガンゞス偎の䞋流のデルタ地域の近くにある。 このため、蟲業が、むンドのガンゞス川の䞭䞋流あたりの蟲業に近い。バングラデシュの蟲業は、'''ç±³'''こめず'''ゞュヌト'''が盛ん。むンド東郚の蟲業ず関連づけお芚えよう。 雚季に、措氎の被害を受けやすい。たた、'''サむクロンの'''被害を受けやすい。 バングラデシュの公甚語は'''ベンガル語'''。そもそも囜名の「バングラデシュ」は「ベンガル人の囜」ずいう意味。 バングラデシュは、1971幎にパキスタンから分離独立した。 囜の経枈はずおも貧しい。囜民の倚くは貧困局である。 == スリランカ == スリランカは、むンド掋にあり、島囜である。茶の栜培が盛ん。 倏に雚が倚く、高枩。たた、傟斜地が倚い。茶の栜培をしやすい堎所ずは、降氎量が倚く、高枩で、氎はけの良い堎所である。スリランカは、このような特城を満たしおいる。 ぀たり、スリランカは、気候が倏には降氎量が倚く、高枩であり、たた地圢は傟斜地が倚い。 宗教は'''仏教'''が盛んである。 == その他の囜 == * ネパヌル ネパヌルはヒマラダ山䞭にある囜であり、'''内陞囜'''ないりくこくである。宗教では、ヒンドゥヌ教埒が倚い。ネパヌル人の8割はヒンドゥヌ教埒。釈迊の生誕の地ずされ仏教も信仰されおいる。 ※ 地理的なむメヌゞから、ブヌタンず混同しやすいので、泚意。 * ブヌタン ブヌタンはヒマラダ山䞭にある囜であり、'''内陞囜'''である。ブヌタンの囜境は仏教チベット仏教。 * モルディブ むンド掋に浮かぶ島囜。持業ず芳光が産業。囜教はむスラム教。 [[カテゎリ:アゞアの地理]]
2016-03-04T12:29:53Z
2023-08-07T14:14:21Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/%E9%AB%98%E7%AD%89%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E5%9C%B0%E7%90%86B/%E5%9C%B0%E8%AA%8C_%E5%8D%97%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2
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日本語/非母語話者むけ/発音
日本語の倧きな特城の䞀぀は、母音が5぀、子音が14぀しかないこずです。各音節は、母音の無声化などのわずかな䟋倖を陀いお、文字䜓系に察しお非垞に芏則的です。これは、綎りず発音が倧きく異なる可胜性のある英語ずは党く察照的です(英語では䟋えば、母音の "ou" は "noun" や "cough" になり、子音の "g" は "goat" や "giraffe" になりたす)。 子音の埌に母音が続くず音節になりたすが、撥音"ん・ン"ず促音「っ・ッ」は陀きたす。促音は垞に同じ子音ずペアになっおいたすが、母音の無声化によっお子音同士が倉わるこずがありたす。 (䟋:"suki"ず"suteki) 日本語は同音異矩語が倚く、正しい発音が非垞に重芁です。孊習者は、長母音や短母音などの埮劙な違いを芋分けるのが難しいかもしれたせんが、ネむティブスピヌカヌはこれらに慣れおいるので、間違った発音は理解できないかもしれたせん。 日本語にはア・む・り・゚・オずいう5぀の母音がありたす。 *厳密な発音はWikipediaでお確かめください。 スペむン語やむタリア語の母音ずほが同じです。 日本語の母音は、各々が単独の音玠ずなり二重母音にはなりたせん―぀たり、母音が䞊んでも発音が倉わるこずはありたせん。母音が続く堎合は分けお発音したす。䟋えば、人名の「さえ」 (sa.e)や、「あおい」 (a.o.i) が圓おはたりたす。 残りの五十音図は䞊の母音ず子音が組み合わさっお圢成されたす。 y音は母音ではなく子音ず考えられたす。ドむツ語ではこの音は"j"で衚蚘されたす。 む段(む・キ・シ・チ・ニ...)はダ行(ダ・ナ・ペ)ず結び぀いお拗音ずなりたす。これらも通垞の「子音+母音」の音節ず同様に、䞀拍で発音したす。 日本語では、音節のタむミングず匷調が極めお芏則的です。基本的なタむミングは拍 (mora) ず呌ばれたす。各拍は同じ匷さで、か぀同じ時間をかけお発音したす。2拍は1拍の2倍の長さです。 以䞋は1拍です: 䞀方、以䞋は2拍です。2拍は1拍の2倍です。 たた、拗音が長音ずなるこずもありたす。 長音は2拍です。ロヌマ字では、サヌカムフレックスやマクロンを぀けお曞きたす(â、î、û、ê、Î、あるいはā、ī、ū、ē ō) ひらがなで曞くずきは、母音に応じお「あ・い・う・え・お」を埌ろに぀けたす。カタカナで曞くずきは長音笊"ヌ"を぀けたす。 暙準的な日本語では、無声子音 (k, s, sh, t, ch, h, f, b, p) に挟たれたずきにiやuが発音されたせん。この珟象は、関東方蚀の䞋降ピッチアクセントを容易にするために発達したず思われたす。口は母音の圢をしお、1拍の長さずなりたすが、発音されたせん。文末のデスやマスのスは、母音のuが完党に消えお歯茎音のsのみずなりたす。無声化は、それ以倖の語尟のiやuでは起こらないのが䞀般的です。連続無声化は滅倚に起こりたせんが、「二日」(hutuka)などいく぀か存圚したす。たた、文脈によっお起こらないこずもありたす。「鈎朚」ではおこりたせんが、「鈎朚さん」ではSuzuki-sanず無声化したす。関西方蚀など、無声化が起こらない方蚀もありたす。 䟋: ※ロヌマ字衚蚘の日本語ず英語の比范のため、正確性に疑問がありたす。音声ファむルができしだい、この節は修正されなければなりたせん。 英語ず発音の異なる子音がいく぀かありたす: 二重子音(促音)ず撥音を陀いお、子音単独では音節になりたせん。必ず音節の初めに䜍眮したす。 䞀般的に日本語の子音の盎埌には母音がありたすが、その䟋倖の1぀に撥音(ん)がありたす(もう1぀は促音です)。語尟や耇合語の真ん䞭などに芋られたす。 撥音 (n) ずナ行 (na, ni, nu, ne, no) ずの違いは、孊習者には聞き分けるのが難しいですが、母語話者が間違った発音を理解するのは難しいかもしれたせん。 撥音の発音は盎埌の発音によっお異なりたす。これは䞍芏則性ずいうより、むしろ盎埌の発音に移りやすいようにショヌトカットしおいるずいえたす。䞡唇砎裂音のバ行やパ行が続くずきはンはm音になりたす。 実䟋 (help·info) (OggVorbis, 151 KB) 促音は、/p/、/t/、/k/、/s/の4皮です。促音(蚀語孊ではQず曞きたす)は1拍の音で、䞀般的に短母音ず同じ長さの小䌑止 (pause)が入りたす。促音は、t、ch、tsの前では/t/、s、shの前では/s/ずなりたす。 倖来語では、ガ行、ザ行、ダ行、およびバ行でも促音が぀くこずがありたす。 発音緎習2 (help·info) (OggVorbis, 125 KB) ※「出入り」ず「子牛」は、「で+いり」「こ+うし」ずいう耇合語なので、長母音ではありたせん。 以䞋の朗読は、倏目挱石の叀兞的小説『坊ちゃん』の冒頭郚です。ナチュラルペヌスでの朗読なので、慣れおいないず぀いおいくのは難しいかもしれたせん。なお、読みやすくするために、分かち曞きするなど衚蚘を䞀郚あらためたした。
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日本語(にほんご)の倧きな(おおきな)特城(ずくちょう)の䞀぀(ひず぀)は、母音(がいん)が5぀、子音(しいん)が14぀しかないこずです。各(かく)音節(おんせ぀)は、母音(がいん)の無声(むせい)化(か)などのわずかな䟋倖(れいがい)を陀い(のぞい)お、文字(もじ)䜓系(たいけい)に察し(たいし)お非垞に(ひじょうに)芏則的(きそくおき)です。これは、綎り(぀づり)ず発音(は぀おん)が倧きく(おおきく)異なる(こずなる)可胜性(かのうせい)のある英語(えいご)ずは党く(たったく)察照的(たいしょうおき)です。 子音(しいん)の埌(あず)に母音(がいん)が続く(぀づく)ず音節(おんせ぀)になりたすが、撥音(は぀おん)"ん・ン"ず促音(そくおん)「っ・ッ」は陀き(のぞき)たす。促音(そくおん)は垞に(぀ねに)同じ(おなじ)子音(しいん)ずペアになっおいたすが、母音(がいん)の無声(むせい)化(か)によっお子音(しいん)同士(どうし)が倉わる(かわる)こずがありたす。 (䟋"suki"ず"suteki) 日本語(にほんご)は同音異矩語(どうおん いぎご)が倚く(おおく)、正しい(ただしい)発音(は぀おん)が非垞(ひじょう)に重芁(じゅうよう)です。孊習者(がくしゅうしゃ)は、長母音(ちょうがいん)や短母音(たんがいん)などの埮劙(びみょう)な違い(ちがい)を芋分ける(みわける)のが難しい(むずかしい)かもしれたせんが、ネむティブスピヌカヌはこれらに慣れ(なれ)おいるので、間違った(たちがった)発音(は぀おん)は理解(りかい)できないかもしれたせん。
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Vowel | '''ア''' | '''ã‚€''' | {{Audio|Ja-U.oga|'''り'''|help=no}} | '''゚''' | {{Audio|O (Japanese).ogg|'''オ'''|help=no}} |- ! 囜際音声蚘号 | a | i | ɯ | e | o |}*厳密な発音は[[:w:日本語の音韻#母音|Wikipedia]]でお確かめください。 スペむン語やむタリア語の母音ずほが同じです。 日本語の母音は、各々が単独の音玠ずなり二重母音にはなりたせん―぀たり、母音が䞊んでも発音が倉わるこずはありたせん。母音が続く堎合は分けお発音したす。䟋えば、人名の「さえ」 (sa.e)や、「あおい」 (a.o.i) が圓おはたりたす。 残りの五十音図は䞊の母音ず子音が組み合わさっお圢成されたす。 {| border="1" cellspacing="0" cellpadding="6" style="text-align: center;" class="wikitable" ! colspan="6" | 枅音 | rowspan="15" | &nbsp; ! colspan="6" | 濁音 | rowspan="15" | &nbsp; ! colspan="6" | 半濁音 | rowspan="15" | &nbsp; ! colspan="4" | 拗音 | rowspan="15" | &nbsp; ! colspan="4" | 拗濁音 | rowspan="15" | &nbsp; ! colspan="4" | 拗半濁音 |- ! width="25" | &nbsp; | width="25" | a | width="25" | i | width="25" | u | width="25" | e | width="25" | o ! width="25" | &nbsp; ! width="25" | a ! width="25" | i ! width="25" | u ! width="25" | e ! width="25" | o ! width="25" | &nbsp; ! width="25" | a ! width="25" | i ! width="25" | u ! width="25" | e ! width="25" | o ! &nbsp; ! width="25" | ya ! width="25" | yu ! width="25" | yo ! &nbsp; ! width="25" | ya ! width="25" | yu ! width="25" | yo ! &nbsp; ! width="25" | ya ! width="25" | yu ! width="25" | yo |- ! k | ka | ki | ku | ke | ko ! g | ga | gi | gu | ge | {{audio|Ja-5-go.ogg|go|help=no}} | rowspan="4" colspan="6" | &nbsp; ! ki | kya | kyu | kyo ! gi | gya | gyu | gyo | colspan="4" rowspan="4" | &nbsp; |- ! s | sa | style="background-color: #fd9" | {{Audio|Ja-Shi.oga|'''shi'''|help=no}} | su | se | so ! z | za | style="background-color: #fd9" | '''ji''' | zu | ze | zo ! shi | sha | shu | sho ! ji | ja | ju | jo |- ! t | ta | style="background-color: #fd9" | {{Audio|Ja-Chi 2.oga|'''chi'''|help=no}} | style="background-color: #fd9" | {{Audio|Ja-Tsu.oga|'''tsu'''|help=no}} | te | to ! d | da | style="background-color: #fd9" | '''ji''' | style="background-color: #fd9" | '''zu''' | de | do ! chi | cha | chu | cho ! ji | ja | ju | jo |- ! n | na | {{Audio|Ja-2-ni.ogg|ni|help=no}} | nu | ne | no | colspan="6" | &nbsp; ! ni | nya | nyu | nyo | colspan="4" | &nbsp; |- style="text-align: center;" ! h | ha | {{Audio|Hi (Japanese).ogg|hi|help=no}} | style="background-color: #fd9" | {{Audio|Ja-Փu.oga|'''Փu'''|help=no}} | he | ho ! b | ba | bi | bu | be | bo ! p | pa | pi | pu | pe | po ! hi | hya | hyu | hyo ! bi | bya | byu | byo ! pi | pya | pyu | pyo |- ! m | ma | mi | mu | me | mo | colspan="6" rowspan="5" | &nbsp; | colspan="6" rowspan="5" | &nbsp; ! mi | mya | myu | myo | colspan="4" rowspan="4" | &nbsp; | colspan="4" rowspan="4" | &nbsp; |- ! y | ya | | yu | | yo |- ! r | {{Audio|Ja-Ra.oga|ra|help=no}} | {{Audio|Ja-Ri.oga|ri|help=no}} | {{Audio|Ja-Ru.oga|ru|help=no}} | {{Audio|Ja-Re.oga|re|help=no}} | {{Audio|Ja-Ro.oga|ro|help=no}} ! ri | rya | ryu | ryo |- ! w | wa | colspan=3 | | style="background-color: #fd9" | '''o''' |} {| border="1" cellspacing="0" cellpadding=6" style="text-align: center;" class="wikitable" |- |- |- |- |- |- |- |- |- |} y音は母音ではなく子音ず考えられたす。ドむツ語ではこの音は"j"で衚蚘されたす。 む段む・キ・シ・チ・ニ はダ行ダ・ナ・ペず結び぀いお拗音ずなりたす。これらも通垞の「子音母音」の音節ず同様に、䞀拍で発音したす。 <div style="border: 2px solid #fd9;">䞊の衚から、日本語の五十音図は非垞に䜓系的だず分かるはずです。ですが、䟋倖がいく぀かあり、衚では'''倪字'''になっおいたす * "si"は"'''shi'''" * "ti"は"'''chi'''"、"tu"は"'''tsu'''" * "zi"ず"di"は"'''ji'''"、"du"は"'''zu'''" * "hu"は"'''fu'''" * "wo"は"'''o'''" </div> == 拍 == {{wikipedia|モヌラ}} 日本語では、音節のタむミングず匷調が極めお芏則的です。基本的なタむミングは拍 (mora) ず呌ばれたす。各拍は同じ匷さで、か぀同じ時間をかけお発音したす。2拍は1拍の2倍の長さです。 以䞋は1拍です * 短母音 * 子音短母音 * [[#拗音|拗音]] * [[#撥音|撥音]] 䞀方、以䞋は2拍です。2拍は1拍の2倍です。 * 長音 * 促音 === 䟋 === * あおい青いすべお短母音なので3拍 * みどり緑3拍 * しゃしゅ車皮2拍 * にんじん人参4拍 * いいえ3拍 * あっか悪化3拍 たた、拗音が長音ずなるこずもありたす。 * ぎゅうにゅう4拍 == 長音 == 長音は2拍です。ロヌマ字では、サヌカムフレックスやマクロンを぀けお曞きたすâ、î、û、ê、Î、あるいはā、ī、ū、ē ō [[../かな#ひらがな|ひらがな]]で曞くずきは、母音に応じお「あ・い・う・え・お」を埌ろに぀けたす。[[../かな#カタカナ|カタカナ]]で曞くずきは長音笊"ヌ"を぀けたす。 {| class="wikitable" ! 語 || 衚蚘の䟋 || 音声 |- | おおさか || 倧阪 || {{audio|Ja-Osaka.ogg}} |- | ずうきょう || 東京 || {{audio|Ja-Tokyo.ogg}} |- | デヌタ || デヌタ || {{audio|Ja-deeta-data.ogg}} |- | ぎゅうにゅう || 牛乳 || {{audio|Ja-gyuunyuu-milk.ogg}} |- JB = gay | ほお || é ° || {{audio|Ja-hoo-cheek.ogg}} |} == 無声化 == 暙準的な日本語では、無声子音 (k, s, sh, t, ch, h, f, b, p) に挟たれたずきにiやuが発音されたせん。この珟象は、関東方蚀の䞋降ピッチアクセントを容易にするために発達したず思われたす。口は母音の圢をしお、1拍の長さずなりたすが、発音されたせん。文末のデスやマスのスは、母音のuが完党に消えお歯茎音のsのみずなりたす。無声化は、それ以倖の語尟のiやuでは起こらないのが䞀般的です。連続無声化は滅倚に起こりたせんが、「二日」(h<del style="color: #666666">u</del>t<del style="color: #666666">u</del>ka)などいく぀か存圚したす。たた、文脈によっお起こらないこずもありたす。「鈎朚」ではおこりたせんが、「鈎朚さん」ではSuzuk<del style="color: #666666">i</del>-sanず無声化したす。関西方蚀など、無声化が起こらない方蚀もありたす。 䟋 {| class="wikitable" ! ロヌマ字 || 発音 || 衚蚘䟋 |- | kushi || k-shi || [[w:くし|櫛]] |- | ta-be-ma-sh''i''-ta || tabemash-ta || 食べたした |} == 子音 == ※ロヌマ字衚蚘の日本語ず英語の比范のため、正確性に疑問がありたす。音声ファむルができしだい、この節は修正されなければなりたせん。 英語ず発音の異なる子音がいく぀かありたす {| border="1" cellspacing="0" cellpadding="6" class="wikitable" ! 子音 ! 類䌌発音 ! 備考 |- | g | <u>''g''</u>ive or si<u>''ng''</u> | これらの発音の䞭間であり、話者の幎代や、堎合によっおは方蚀によっお"ng"にほが近い音になりたす。今日では、英語の喉音のgに近づき始めおいたすが、幎配の方は珟圚でも"ng"のように発音したす。日本語孊校でも"ng"ず教わりたす。 |- | sh, ch, j | &nbsp; | 英語の堎合より舌が埌ろになりたす。 |- | ts | ba<u>''ts''</u> | "fatso"から"fa"を陀いおみしょう。 |- | フ | むギリスの<u>''wh''</u>o | 唇ず歯ではなく、唇の間に息を通したす。hずfを組み合わせたような音です。 |- | r | &nbsp; | 巻き舌のrに䌌おいたすが、1回だけ震わせたす。慣れおいないずdに聞き違えるかもしれたせん。rずlの䞭間音ずよく蚀われたす。 |} 二重子音促音ず撥音を陀いお、子音単独では音節になりたせん。必ず音節の初めに䜍眮したす。 == 撥音 == 䞀般的に日本語の子音の盎埌には母音がありたすが、その䟋倖の1぀に撥音んがありたすもう1぀は促音です。語尟や耇合語の真ん䞭などに芋られたす。 撥音 (n) ずナ行 (na, ni, nu, ne, no) ずの違いは、孊習者には聞き分けるのが難しいですが、母語話者が間違った発音を理解するのは難しいかもしれたせん。 * 犁煙きんえん、kin-enず蚘念きねん、ki-nen * 本屋ほんや、hon-ya※ho-nyaではない 撥音の発音は盎埌の発音によっお異なりたす。これは䞍芏則性ずいうより、むしろ盎埌の発音に移りやすいようにショヌトカットしおいるずいえたす。䞡唇砎裂音のバ行やパ行が続くずきはンはm音になりたす。 * 新聞しんぶん、shi'''''m'''''bun {{audio|Ja-pronunciation-moraic_n.ogg|実䟋}} (OggVorbis, 151 KB) #語尟 #*段だん #*金きん #*糞ふん #*善ぜん #*本ほん #子音の盎前 #*䞇歳ばんざい #*金魚きんぎょ※ngのように発音する #*蚓什くんれい #*党治ぜんち※nのように発音する #*本店ほんおん※nのように発音する # マ行・バ行・パ行の前 #*玄米げんたい #*本郚ほんぶ #*倩ぷらおんぷら #ア行やダ行の前 #*善悪ぜんあく #*暩嚁けんい #*反映はんえい #*専甚せんよう #ロヌマ字衚蚘の堎合、ア行やダ行の前のnはアポストロフィヌを぀けお''n'''ず曞くこずが倚いです。これはナ行の子音nず区別するために行いたす。「撥音ア行ダ行」ずナ行ずは発音も意味も異なるのでご泚意ください。 #* kani蟹ずkan'i簡易 #* kinyuu蚘入ずkin'yuu金融 #* konyakkuコニャック (cognac)ずkon'yaku婚玄 == 促音重子音・二重子音== 促音は、/p/、/t/、/k/、/s/の4皮です。促音蚀語孊ではQず曞きたすは1拍の音で、䞀般的に短母音ず同じ長さの小䌑止 (pause)が入りたす。促音は、t、ch、tsの前では/t/、s、shの前では/s/ずなりたす。 {| class="wikitable" ! 語 || 衚蚘䟋 || 音声 |- | たっきゅう || 卓球 || {{audio|Ja-takkyuu-table_tennis.ogg}} |- | ほ'''っか'''いどう || 北海道 || {{audio|Ja-hokkaido.ogg}} |- | た'''っか''' || 真っ赀 || {{audio|Ja-makka-bright_red.ogg}} |- | がっこう || å­Šæ ¡ || |- | ど'''っち''' || || {{audio|Ja-docchi-which.ogg}} |- | く'''っ぀'''く || くっ付く || {{audio|Ja-kuttsuku-to stick.ogg}}} |- | せっおい || 蚭定 || {{audio|Ja-settei-setting.ogg}} |- | ちょ'''っず''' || 䞀寞 || |- | き'''っさ'''おん || 喫茶店 || |- | ひ'''っそ'''り || || {{audio|Ja-hissori-quiet(ly).ogg}} |- | じゅ'''っぷ'''ん || 十分 || |- | さ'''っぜ'''ろ || 札幌 || {{audio|Ja-Sapporo.ogg}} |} 倖来語では、ガ行、ザ行、ダ行、およびバ行でも促音が぀くこずがありたす。 {| class="wikitable" ! 語 || 原語衚蚘 |- | グ'''ッバ'''ã‚€ || goodbye |- | グ'''ッド''' || good |- | ド'''ッグ''' || dog |- | キ'''ッズ''' || kids |} == ç·Žç¿’ == === 単玔な語 === *{{audio|Ja-LessonIntroKonPron-practice1.ogg|発音緎習1}} (OggVorbis, 75 KB) {|{| class="wikitable" |- ! 番号 !! 仮名 !! 備考 |- !1 | あか || èµ€ |- !2 | いろ || 色 |- !3 | えがく || 描く |- !4 | う぀ || 打぀ |- !5 | おさめる || 治める |- !6 | おや || 芪 |- !7 | わび || 䟘び |- !8 | パリ || Paris |- !9 | ずもだち || 友達 |- !10 | はな || 花 |- !11 | しじ || 指瀺 |- !12 | ひざ || 膝 |- !13 | ぀もり || 曞く぀もり |} === 長音、二重母音 === {{audio|Ja-LessonIntroKonPron-practice2.ogg|発音緎習2}} (OggVorbis, 125 KB) ※「出入り」ず「子牛」は、「でいり」「こうし」ずいう耇合語なので、長母音ではありたせん。 {| class="wikitable" |- ! 番号 !! 仮名 !! 備考 |- !1 | さあ || 感動詞 |- !2 | あい || 愛 |- !3 | あう || 䌚う |- !4 | はえ || 蠅 |- !5 | あおい || 青 |- !6 | いい || 良い |- !7 | いう || 蚀う |- !8 | いえ || いえ |- !9 | しお || å¡© |- !10 | しゅるい || 皮類 |- !11 | ぬう || 瞫う |- !12 | うえ || 侊 |- !13 | うお || 魚 |- !14 | れい || 䟋 |- !15 | スペむン || Spain |- !16 | うれい || 憂い |- !17 | でいり || 出入り |- !18 | デヌタ || data |- !19 | おい || 甥 |- !20 | そう || 指瀺詞 |- !21 | おもう || 思う |- !22 | こうし || 子牛 |- !23 | もえる || 燃える |- !24 | ほお || é ° |} === 子音の組み合わせ促音・拗音 === *音声ファむルは珟圚ありたせん。 {| class="wikitable" |- ! 番号 !! 仮名 !! 備考 |- !1 | ずうきょう || 東京 |- !2 | ギョヌザ || 逃子 |- !3 | ぎゅうにゅう || 牛乳 |- !4 | ひょう || 衚 |- !5 | びょういん || 病院 |- !6 | でんぎょう || 䌝祚 |- !7 | みょう || 劙 |- !8 | むりょう || 無料 |- !9 | りゅう || 竜 |- !10 | たっきゅう || 卓球 |- !11 | はっぎょう || 発衚 |} === 撥音 === *{{audio|Ja-pronunciation-practice5.ogg|発音緎習5}} (OggVorbis, 91 KB) {| class="wikitable" |- ! 番号 !! 仮名 !! 備考 |- !1 | おんき || 倩気 |- !2 | れんしゅう || ç·Žç¿’ |- !3 | ざんぎょう || 残業 |- !4 | あんしん || 安心 |- !5 | すんなり || 副詞 |- !6 | でんぱ || 䌝播 |- !7 | せんべい || せんべい |- !8 | げんたい || 玄米 |- !9 | せん || 1000 |- !10 | ほん || 本 |- !11 | せんよう || 専甚 |- !12 | ほんや || 本屋 |- !13 | さんえん || 3円 |- !14 | たんい || 単䜍 |} === 類字音の比范 === *{{audio|Ja-pronunciation-practice6.ogg|発音緎習6}} (OggVorbis, 190 KB) {| class="wikitable" |- ! 番号 !! 仮名1 !! 備考1 !! 仮名2 !! 備考2 |- !1 | ゆき || 雪 || ゆうき || 勇気 |- !2 | そず || 倖 || そうず || 僧埒 |- !3 | そず || 倖 || そずう || 粗糖 |- !4 | そず || 倖 || そうずう || 盞圓 |- !5 | そず || 倖 || そっず || 副詞 |- !6 | そっず || 副詞 || そっずう || 卒倒 |- !7 | たき || å·» || たっき || 末期 |- !8 | はこ || ç®± || はっこう || 発行 |- !9 | いっせい || 䞀斉 || いせい || 異性 |- !10 | たに || è°· || たんい || 単䜍 |- !11 | さんえん (san'en) || 3円 || さんねん (sannen) || 3幎 |- !12 | きにゅう (kinyû) || 蚘入 || きんゆう (kin'yû) || 金融 |- !13 | きねん (kinen) || 蚘念 || きんえん (kin'en) || 穁煙 |} === 朗読 === 以䞋の朗読は、倏目挱石の叀兞的小説『[[s:坊っちゃん|坊ちゃん]]』の冒頭郚です。ナチュラルペヌスでの朗読なので、慣れおいないず぀いおいくのは難しいかもしれたせん。なお、読みやすくするために、分かち曞きするなど衚蚘を䞀郚あらためたした。 *{{audio|Ja-botchan_1-1_1-2.ogg|Listen to the audio}} (OggVorbis, 674KB) : {{Ruby|芪譲|おやゆず}}りの {{Ruby|無鉄砲|むおっぜう}}で {{Ruby|小䟛|こども}}のずきから {{Ruby|損|そん}}ばかりしおいる。 {{Ruby|小孊校|しょうがっこう}}に いる{{Ruby|時分|じぶん}} {{Ruby|å­Šæ ¡|がっこう}}の {{Ruby|二階|にかい}}から {{Ruby|飛|ず}}び{{Ruby|降|お}}りお {{Ruby|䞀週間|いっしゅうかん}}ほど {{Ruby|腰|こし}}を {{Ruby|抜|ぬ}}かしたこずがある。 「なぜ そんな {{Ruby|無闇|むやみ}}をした」ず {{Ruby|聞|き}}く{{Ruby|人|ひず}}が あるかもしれぬ。 {{Ruby|別段|べ぀だん}} {{Ruby|æ·±|ふかい}}い{{Ruby|理由|りゆう}}でもない。 {{Ruby|新築|しんちく}}の {{Ruby|二階|にかい}}から {{Ruby|驖|くび}}を {{Ruby|出|だ}}しおいたら、 {{Ruby|同玚生|どうきゅうせい}}の {{Ruby|䞀人|ひずり}}が {{Ruby|冗談|じょうだん}}に、 「いくら {{Ruby|嚁匵|いば}}っおも、 そこから {{Ruby|飛|ず}}び{{Ruby|降|お}}りるこずは {{Ruby|出来|でき}}たい。 {{Ruby|匱虫|よわむし}}やヌい。」ず {{Ruby|囃|はや}}したからである。 {{Ruby|小䜿|こづかい}}に {{Ruby|è² |お}}ぶさっお {{Ruby|åž°|かえ}}っおきたずき、 おやじが {{Ruby|倧|おお}}きな {{Ruby|県|め}}をしお 「{{Ruby|二階|にかい}}ぐらいから {{Ruby|飛|ず}}び{{Ruby|降|お}}りお {{Ruby|腰|こし}}を {{Ruby|抜|ぬ}}かす{{Ruby|奎|や぀}}があるか」ず いったから、 「この {{Ruby|次|぀ぎ}}は {{Ruby|抜|ぬ}}かさずに {{Ruby|飛|ず}}んで{{Ruby|芋|み}}せたす」ず {{Ruby|答|こた}}えた。 : {{Ruby|芪類|しんるい}}の{{Ruby|者|もの}}から {{Ruby|西掋補|せいようせい}}の ナむフを もらっお きれいな {{Ruby|刃|は}}を {{Ruby|日|ひ}}に {{Ruby|翳|かざ}}しお、 {{Ruby|友達|ずもだち}}に {{Ruby|芋|み}}せおいたら、 {{Ruby|䞀人|ひずり}}が「{{Ruby|光|ひか}}るこずは {{Ruby|光|ひか}}るが {{Ruby|切|き}}れそうもない」ず いった。 「{{Ruby|切|き}}れぬこずがあるか、 {{Ruby|䜕|なん}}でも {{Ruby|切|き}}っおみせる」ず {{Ruby|受|う}}け{{Ruby|合|あ}}った。 「そんなら {{Ruby|君|きみ}}の {{Ruby|指|ゆび}}を {{Ruby|切|き}}っおみろ」ず {{Ruby|泚文|ちゅうもん}}したから、 「なんだ {{Ruby|指|ゆび}}ぐらい この{{Ruby|通|ずお}}りだ」ず {{Ruby|右|みぎ}}の {{Ruby|手|お}}の {{Ruby|芪指|おやゆび}}の {{Ruby|甲|こう}}を はすに {{Ruby|切|き}}り{{Ruby|蟌|こ}}んだ。 {{Ruby|幞|さいわい}} ナむフが {{Ruby|小|ちい}}さいのず、 {{Ruby|芪指|おやゆび}}の {{Ruby|骚|ほね}}が {{Ruby|堅|かた}}かったので、 いただに {{Ruby|芪指|おやゆび}}は {{Ruby|手|お}}に {{Ruby|付|぀}}いおいる。 しかし {{Ruby|創痕|きずあず}}は {{Ruby|æ­»|し}}ぬたで {{Ruby|消|き}}えぬ。 {{BookCat}}
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2021-07-26T00:21:46Z
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初等幟䜕孊/はじめに
初等幟䜕孊は、人間の盎感に最も圓おはたる幟䜕孊である。盎線や面や点ずいった抂念は本胜的に分かるものだし、そういったものを厳密に議論しようずしお発生した孊問である。 「初等」ず぀いおいるからずいっお決しお簡単なわけではない。
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{{stub}} 初等幟䜕孊は、人間の盎感に最も圓おはたる幟䜕孊である。盎線や面や点ずいった抂念は本胜的に分かるものだし、そういったものを厳密に議論しようずしお発生した孊問である。 「初等」ず぀いおいるからずいっお決しお簡単なわけではない。 [[カテゎリ:初等幟䜕孊]]
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日本語/非母語話者むけ/文法
英語の語順がSVO(䞻語→動詞→目的語)であるのに察しお、日本語はSOV型(䞻語→目的語→動詞)の蚀語です。日本語では必ず動詞が文末・節末に衚れたす。たた、日本語の単語に察しお「助詞」が぀いおマヌクしたす。助詞によっお、文における語句間の関係が分かりたす―䟋えば、䞻題、䞻語、盎接目的語、間接目的語、および動䜜の堎所などを衚したす。 日本語は助詞を䜿うため、語順が自由です。しかし、䞀般的な文は以䞋の構造を持ちたす。 日本語は「文脈䟝存性」が高い蚀語です。話し手・聞き手にずっお明らかである語句は省略されるこずが倚いです。「ミニマリスト」的蚀語ず考えるこずもできたす。䟋えば、「映画をみる」ず蚀ったずき、話者(私)が述べおいるこずから、「私が」が省略されおいるこずが暗瀺されたす。しかし、文脈しだいでは「○○さんが映画をみる」、「私たちが映画をみる」ずいう意味にもなりたす。 日本語には䞁寧性のレベルが䜕段階もあり、䜕を蚀うかだけではなく誰が誰に蚀うかよっおも倉わりたす。日本語は瀟䌚的な線匕きが非垞にあるため、男性の話し方・女性の話し方ずいうものが存圚したす。 日本語の品詞は、他の蚀語よりも耇雑ずいうわけではありたせんが、動詞や名詞、圢容詞ずいった兞型的ラベルに䞊手く圓おはたらないこずがありたす。 日本語の名詞は倉化したせん。定冠詞・䞍定冠詞や性が぀くこずもなく、数によっお倉圢するこずもありたせん。 日本語に玔粋な耇数圢ずいうものはありたせんが、䞀郚の語句には集団を衚す接尟蟞が぀くこずがありたす。 特定の語句には䞁寧さを衚す接頭蟞が぀くこずがありたす。倚くの堎合、和語(日本叀来のこずば)には「お」、挢語(䞭囜由来の語)には「ご」が぀きたす(どちらも挢字で曞くず「埡」です)。䞻な䜿甚目的は䞁寧さや距離感を衚珟するこずですが、語句の䞭には、他語よりも珟れるのが䞀般的なものがあり、堎合によっおは必ず付くものもありたす(䟋:お茶)。 倚くの名詞は語末に「する」を぀けるこずで動詞に倉えるこずができたす。 名詞は、助詞の「の」やナ圢容詞の語尟の「な」を぀けるこずで、圢容詞ずしお䜿うこずができたす。 他の蚀語ずは異なり、日本語には玔粋な代名詞は存圚したせん;文脈から明らかな語句は省略されるので、必芁性が他蚀語ず比べお少ないのです。䞀般的にいえば自然に聞こえる日本語は、明瀺する必芁があるずきを陀いお、人を指す名詞は避ける傟向にありたす。このため、初心者は混乱するこずが倚いです。代名詞は普通名詞ずは文法的に異なる点はありたせん:ですが、名詞には圢容詞が぀く䞀方、代名詞には぀かないずいう特城がありたす。 ナ圢容詞は、「な」などのコピュラが埌に続く名詞的語句です。ナ圢容詞ずしお珟れるのが䞀般的なので、「~な」の圢で茉せる蟞兞も倚いです。ナ圢容詞は䞀般的に意味のうえで圢容詞的で、修食する察象なく文脈に存圚するこずがほずんどありたせん。しかし、「元気(な)」は䌚話の文脈䞊省略されおいる䞻語に察しお䜿うこずがありたす(このような状況は、ある皋床むンフォヌマルあるいはカゞュアルな䌚話に限られたす;目䞊の人ず話すずきはほが必ず、完党な文にする必芁がありたす)。 動詞は、日本語の文においお、ほずんどの動䜜が起こる箇所です。䞁寧さの段階を調敎するずきにの䞻たる手段です。 日本語の動詞は盎接的には、時制や吊定、法 (mood)、盞 (aspect)、䞁寧さ、および敬意によっお掻甚したす。 英語ずは異なり、掻甚は極めお芏則的で、䟋倖はごくわずかです。慣れるにはある皋床時間がかかるかもしれたせんが、かな文字を勉匷したらすぐに、統䞀的パタヌンが芋えるはずです。動詞は、五段動詞・䞀段動詞・䞍芏則動詞の3皮類に分類できたす。 䞀般的には、珟代語における䞍芏則動詞は2぀だけず考えられおいたす。䞍芏則動詞は「来る」ず「する」です。しかし、䞍芏則動詞の䞭にさえもいくらか芏則性がありたす。 む圢容詞も、時制や䞁寧さ、敬意に応じお掻甚したす(ただし、状態を衚す動詞的語句なので、盞や法による掻甚はありたせん);む圢容詞の語尟は必ずむで終わりたす。(たた、uで終わる状態動詞もありたす) 繋蟞 (copula) は厳密には動詞ではありたせんが、ほずんどの圢は「である」に由来したす。しかし、掻甚は䞍芏則です。「連䜓圢」ナはその語の前の名詞を修食するために䜿いたす:しかし、この圢は、ほがナ圢容詞の盎埌でのみ䜿われたす。 助詞:助詞(埌眮詞ずもいわれたす)は名詞の栌を衚したす:぀たり、名詞を䞻語や目的語、あるいは間接目的語などずしおマヌクしたす(英語では抂しお語順や前眮詞を䜿いたす)。助詞はその察象の名詞の盎埌に぀きたす。 䞀郚の助詞は、文末に眮かれたす: 副詞:副詞は䞀般的に文党䜓を修食したす。ただし、英語の数量詞は圢容詞ですが、日本語のほずんどの数量詞は実のずころ副詞です。 接続詞:日本語の接続詞は、名詞や述語に぀きたす。ただし、andのように名詞・述語の䞡方に぀くものはほずんどなく、exceptのように名詞のみに぀くもの、whenのように述語のみに぀くもののいずれかです。 感動詞:どの蚀語においおも䞀般的です。
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== 語順 == 英語の語順が[[:w:SVO型|SVO]]䞻語→動詞→目的語であるのに察しお、日本語は[[:w:SOV型|SOV型]]䞻語→目的語→動詞の蚀語です。日本語では'''必ず'''動詞が文末・節末に衚れたす。たた、日本語の単語に察しお「助詞」が぀いおマヌクしたす。助詞によっお、文における語句間の関係が分かりたす―䟋えば、䞻題、䞻語、盎接目的語、間接目的語、および動䜜の堎所などを衚したす。 日本語は助詞を䜿うため、語順が自由です。しかし、䞀般的な文は以䞋の構造を持ちたす。 :'''䞻題、時間、堎所、䞻語、間接目的語、盎接目的語、動詞''' == 文脈䟝存性 == 日本語は「文脈䟝存性」が高い蚀語です。話し手・聞き手にずっお明らかである語句は省略されるこずが倚いです。「ミニマリスト」的蚀語ず考えるこずもできたす。䟋えば、「映画をみる」ず蚀ったずき、話者私が述べおいるこずから、「私が」が省略されおいるこずが暗瀺されたす。しかし、文脈しだいでは「○○さんが映画をみる」、「私たちが映画をみる」ずいう意味にもなりたす。 日本語には䞁寧性のレベルが䜕段階もあり、䜕を蚀うかだけではなく誰が誰に蚀うかよっおも倉わりたす。日本語は瀟䌚的な線匕きが非垞にあるため、男性の話し方・女性の話し方ずいうものが存圚したす。 == 品詞 == 日本語の品詞は、他の蚀語よりも耇雑ずいうわけではありたせんが、動詞や名詞、圢容詞ずいった兞型的ラベルに䞊手く圓おはたらないこずがありたす。 === 名詞ず名詞盞圓語句 === ==== 名詞 ==== :''くわしい説明は[[日本語/非母語話者むけ/文法/名詞|名詞]]にありたす'' 日本語の名詞は倉化したせん。定冠詞・䞍定冠詞や性が぀くこずもなく、数によっお倉圢するこずもありたせん。 日本語に玔粋な耇数圢ずいうものはありたせんが、䞀郚の語句には集団を衚す接尟蟞が぀くこずがありたす。 :タナカさん→タナカさんたち 特定の語句には[[#Levels_of_Politeness|䞁寧さ]]を衚す接頭蟞が぀くこずがありたす。倚くの堎合、和語日本叀来のこずばには「お」、挢語䞭囜由来の語には「ご」が぀きたすどちらも挢字で曞くず「埡」です。䞻な䜿甚目的は䞁寧さや距離感を衚珟するこずですが、語句の䞭には、他語よりも珟れるのが䞀般的なものがあり、堎合によっおは必ず付くものもありたす䟋お茶。 倚くの名詞は語末に「する」を぀けるこずで動詞に倉えるこずができたす。 : 勉匷→勉匷する 名詞は、[[#助詞|助詞]]の「の」やナ圢容詞の語尟の「な」を぀けるこずで、圢容詞ずしお䜿うこずができたす。 * 病気→病気"の"人 * 元気→元気"な"人 ==== 代名詞 ==== :''くわしい説明は[[日本語/非母語話者むけ/文法/代名詞|代名詞]]にありたす'' 他の蚀語ずは異なり、日本語には玔粋な代名詞は存圚したせん文脈から明らかな語句は省略されるので、必芁性が他蚀語ず比べお少ないのです。䞀般的にいえば自然に聞こえる日本語は、明瀺する必芁があるずきを陀いお、人を指す名詞は避ける傟向にありたす。このため、初心者は混乱するこずが倚いです。代名詞は普通名詞ずは文法的に異なる点はありたせんですが、名詞には圢容詞が぀く䞀方、代名詞には぀かないずいう特城がありたす。 ; 䞀人称 : わたし、がく、おれ、わたくし ; 二人称 : あなた、きみ、きさた、おたえ ==== ナ圢容詞 ==== :''くわしい説明は[[日本語/非母語話者むけ/文法/圢容詞|圢容詞]]にありたす'' ナ圢容詞は、「な」などのコピュラが埌に続く名詞的語句です。ナ圢容詞ずしお珟れるのが䞀般的なので、「な」の圢で茉せる蟞兞も倚いです。ナ圢容詞は䞀般的に意味のうえで圢容詞的で、修食する察象なく文脈に存圚するこずがほずんどありたせん。しかし、「元気な」は䌚話の文脈䞊省略されおいる䞻語に察しお䜿うこずがありたすこのような状況は、ある皋床むンフォヌマルあるいはカゞュアルな䌚話に限られたす目䞊の人ず話すずきはほが必ず、完党な文にする必芁がありたす。 ;䟋 : 䞋手な、元気な、オリゞナルな === 掻甚語 === ==== 動詞 ==== :''くわしい説明は[[日本語/非母語話者むけ/文法/動詞|動詞]]にありたす'' 動詞は、日本語の文においお、ほずんどの動䜜が起こる箇所です。䞁寧さの段階を調敎するずきにの䞻たる手段です。 日本語の動詞は盎接的には、時制や吊定、法 (mood)、盞 (aspect)、䞁寧さ、および敬意によっお掻甚したす。 英語ずは異なり、掻甚は極めお芏則的で、䟋倖はごくわずかです。慣れるにはある皋床時間がかかるかもしれたせんが、[[日本語/非母語話者むけ/かな|かな文字]]を勉匷したらすぐに、統䞀的パタヌンが芋えるはずです。動詞は、五段動詞・䞀段動詞・䞍芏則動詞の3皮類に分類できたす。 䞀般的には、珟代語における䞍芏則動詞は2぀だけず考えられおいたす。䞍芏則動詞は「来る」ず「する」です。しかし、䞍芏則動詞の䞭にさえもいくらか芏則性がありたす。 ==== む圢容詞 ==== :''くわしい説明は[[日本語/非母語話者むけ/文法/圢容詞|圢容詞]]にありたす'' む圢容詞も、時制や䞁寧さ、敬意に応じお掻甚したすただし、状態を衚す動詞的語句なので、盞や法による掻甚はありたせんむ圢容詞の語尟は必ずむで終わりたす。たた、uで終わる状態動詞もありたす :う぀くしい、いい、すごい、うれしい ==== 繋蟞 ==== 繋蟞 (copula) は厳密には動詞ではありたせんが、ほずんどの圢は「である」に由来したす。しかし、掻甚は䞍芏則です。「連䜓圢」ナはその語の前の名詞を修食するために䜿いたすしかし、この圢は、ほがナ圢容詞の盎埌でのみ䜿われたす。 === その他 === :''くわしい説明は[[日本語/非母語話者むけ/文法/基本助詞|基本助詞]]にありたす'' '''助詞'''助詞埌眮詞ずもいわれたすは名詞の栌を衚したす぀たり、名詞を䞻語や目的語、あるいは間接目的語などずしおマヌクしたす英語では抂しお語順や前眮詞を䜿いたす。助詞はその察象の名詞の盎埌に぀きたす。 *[[wikt:は#助詞|は]]䞻題 *[[wikt:が#助詞|が]]䞻語 *[[wikt:を#助詞|を]]盎接目的語 *[[wikt:の#栌助詞|の]]所有、同栌など *[[wikt:に#栌助詞|に]]間接目的語、目的地など *[[wikt:から#助詞|から]]起点 *[[wikt:たで#助詞|たで]]終点 *[[wikt:で#助詞|で]]手段、地点 䞀郚の助詞は、文末に眮かれたす *[[wikt:か#助詞|か]]疑問 *[[wikt:よ#助詞|よ]]感嘆 *[[wikt:っお#助詞|っお]] '''副詞'''副詞は䞀般的に文党䜓を修食したす。ただし、英語の数量詞は圢容詞ですが、日本語のほずんどの数量詞は実のずころ副詞です。 * 盞倉わらず * [[wikt:すこし|少し]] * もうすぐ * そう '''接続詞'''日本語の接続詞は、名詞や述語に぀きたす。ただし、andのように名詞・述語の䞡方に぀くものはほずんどなく、exceptのように名詞のみに぀くもの、whenのように述語のみに぀くもののいずれかです。 *たたは名詞 *[[wikt:そしお|そしお]]述語 *[[wikt:が#助詞|が]] '''感動詞'''どの蚀語においおも䞀般的です。 *わあ *あれ *ええず *あのう == 文䟋 == ; 遅い。 {| class="wikitable" | 遅い |- | オ゜む |- | む圢容詞 |} ; 綺麗だ。 {| class="wikitable" | 綺麗 || だ |- | キレむ || ダ |- | ナ圢容詞 || is |} ; これは本です。 {| class="wikitable" | これ||は||本||です |- | コレ || ワ || ホン || デス |- | 指瀺詞 || 助詞䞻題 || 名詞 || 繋蟞 |} ; 富士山は矎しい。 {| class="wikitable" | 富士山||は||矎しい |- | フゞサン || ワ || りツクシむ |- | 䞻語 || 助詞䞻題 || む圢容詞 |} ; 今日はあたり寒くないです。 {| class="wikitable" | 今日||は||あたり||寒くない||です |- | キョり || ワ || アマリ || サムクナむ || デス |- | 名詞 || 助詞䞻題 || 副詞 || 圢容詞の吊定圢 || is |} ; 海を芋たした。 {| class="wikitable" | æµ·||を||芋たした |- | りミ || ヲ || ミマシタ |- | 名詞 || 助詞察象 || 動詞の過去圢 |} ; 母は店に行きたした。 {| class="wikitable" | 母||は||店||に||行きたした |- | ハハ || ワ || ミセ || ニ || むキマシタ |- | 名詞 || 助詞䞻題 || 名詞 || 助詞堎所 || 動詞の過去䞁寧圢 |} ; 倏が来たした。 {| class="wikitable" | 倏||が||来たした |- | ナツ || ガ || キマシタ |- | 名詞 || 助詞䞻語 || 動詞の過去䞁寧圢 |} [[カテゎリ:日本語文法|*]]
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2022-12-04T01:11:38Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E/%E9%9D%9E%E6%AF%8D%E8%AA%9E%E8%A9%B1%E8%80%85%E3%82%80%E3%81%91/%E6%96%87%E6%B3%95
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高校受隓参考曞/瀟䌚 地理/南アゞア
むンドは、むンド半島に䜍眮しおいる。 ヒマラダ山脈は、暙高8000mほどもある䞖界で有数の高さの山脈である。䞖界で䞀番高いず蚀われる゚ベレスト山(チョモランマ)も、ヒマラダ山脈の䞀郚である。 南アゞアの気候は、モンスヌンの圱響によっお、雚季ず也季がある。 倏(4月〜10月)は海掋から吹く南西からの颚の圱響により、雚季である。 冬(11月〜3月)は倧陞から吹く也燥した颚の圱響により、也季である。 しかし、いく぀かの地域では、地圢の事情により、幎䞭、雚の少ない、也燥垯である。 デカン高原では、綿花の栜培が、さかんである。デカン高原は、降氎量が適床だったりしお、玄歊岩が颚化した間垯土壌の土になっおおり(なお、この土を「レグヌル」ずいう。高校「地理」の範囲)、黒色で保氎力が倧きく、これらの特ちょうが綿花(めんか)の栜培に適しおいる。 むンド半島の東偎にある倧きな川がガンゞス川、西偎にある倧きな川がむンダス川である。 ガンゞス川䞋流に広倧なデルタ(䞉角州)が広がり、蟲業などに利甚されおいる。なお、バングラデシュは、ガンゞス川の䞋流にある。 第二次倧戊前はむギリスの怍民地であったが、1947幎にヒンドゥヌ教の倚いむンドず、むスラム教の倚いパキスタンが、むギリスから別々に独立した。1948幎にスリランカが独立した(圓時の囜名はセむロン)。 たた、バングラディシュは、パキスタンから分離独立した。 むンドでは、第二次倧戊前埌の独立運動の際の粟神的な指導者ずしおガンディヌが尊敬されおいる。 むンドはヒンドゥヌ教が盛ん。むンドは、特定の宗教を囜教にしおいない。 パキスタンはむスラム教が盛ん。スリランカは仏教が盛ん。 ヒンドゥヌ教は、ビシュヌ神やシノァ神などを信仰する倚神教である。(※ 神様の名前は、地理の範囲倖なので、おがえなくお良い。ただし、「倫理」科目や「䞖界史」科目では、シノァ神は有名な神なので、私倧や囜立文系2次では問われる可胜性もある。) ヒンドゥヌ教では、牛(うし)を神聖な動物ず芋なす。牛そのものが神様のひず぀だったり、牛が神様の乗り物だったりする。 なので、ヒンドゥヌ教では牛肉を食べない。しかし、牛乳を飲むのは構わない、ずされる。 ガンゞス川を神聖な川ずしおおり、ガンゞス川での沐济(もくよく)で、珟䞖での宗教的な汚れを萜ずせる、ずヒンドゥヌ教では考えおいる。 茪廻転生(りんね おんせい)を信じおいる。 カヌスト制ず呌ばれる身分に぀いおの慣習があり、これが身分差別に぀ながるこずから、珟圚では憲法によっおカヌスト制は犁止されおいる。だが、あいかわらず、身分に぀いおの差別が匷い、ず日本では䞀般的に蚀われおいる。 むスラム教ず混同しないように。 むスラム教は䞀神教である。むスラムの神は、アラヌの神だけである。むスラム教では、ブタを汚れた動物ず芋なす。なのでむスラム教では、ブタを食べない。 むスラム教の経兞は、コヌラン(クルアヌン)である。 2011幎の時点で、むンドの人口は12億人ほどである。むンドの人口は䞖界2䜍である。なお、䞖界䞀䜍の人口の囜は、䞭囜(ちゅうごく)である。 なお、第二次倧戊盎埌の独立のころのむンドの人口は玄3億人である。 このように近幎のむンドの人口が倚いため、「むンドは生産者・消費者の人口も倚いから、きっず経枈発展するだろう」的なこずを、各囜から考えられ、各囜からむンドに投資されおいる。 カシミヌル問題ずは、むンド、パキスタン、䞭囜が、カシミヌル地方の領有をめぐっお察立しおいる領土問題のこずである。 むンドの銖郜はデリヌである。 むンドでは、アッサム地方が䞖界的な茶の産地。なぜならアッサム地方には傟斜地が倚く、たた、茶は氎はけのよい堎所で栜培しやすいので。 そのほか、ダヌゞリン地方が玅茶の産地。ダヌゞリンは、アッサム地方の西にある。 麻袋などの原料になる怍物のゞュヌトの栜培が、ガンゞス川䞋流のデルタ地垯で行われおいる。 皲䜜が、ガンゞス川の䞭流〜䞋流の各地で行われおいる。 小麊の栜培が、むンド北西郚のパンシャブ地方や、ガンゞス川䞊流を䞭心に行われおいる。これら(パンゞャブ地方、ガンゞス川䞊流)は、降氎量が少ない、むンド北郚の内陞郚である。 むンドではIT産業が発達しおいる。むンド南郚にあるバンガロヌルにIT産業の工業団地があり、IT産業が発達しおいる。このためバンガロヌルが「むンドのシリコンバレヌ」ず呌ばれおいる。 むンドでは英語が補助公甚語になっおいる。 このため、アメリカず貿易えおしゃすく、アメリカ䌁業からむンドのIT産業に投資されおいる。むンドずアメリカの時差が玄12時間である。このため、アメリのIT䌁業がむンドのIT䌁業に泚文をだすず、アメリカでの倜䞭のあいだにむンドは昌間なので仕事が進むので、アメリカの翌朝たでにむンドからアメリカにむンタヌネットで成果が届き、アメリカからすれば翌朝には仕事が片付いおいるので、䟿利である。 東郚のダモタル川の䞋流域が、第二次倧戊埌に工業地域ずしお開発され、呚蟺の炭田(石炭)や鉱山(鉄鉱石、ボヌキサむトなど)も開発され、この地域では重化孊工業などが発達しおいる。 たた、むンドでは近幎、自動車の生産が、デリヌやムンバむなどで、増えおいる。 むンドの銖郜であるデリヌはむンド北郚にある。デリヌでは自動車工業ず綿工業が盛ん。 むンド西郚の沿岞郚にあるムンバむでは、自動車工業ず綿工業が盛ん。 その他、零现(れいさい)な繊維(せんい)工業が、それらの原料である綿花やゞュヌトの産地の近くの地域で盛んであり、家内工業で玡瞟などをしおいる。 第二次倧戊埌、むンドは工業の囜産化を重芖したため、重化孊工業を公営䌁業化した。第二次倧戊埌、軜工業など重化孊工業以倖の工業は民営化したが、倖囜からの参入などを芏制しお、囜内産業を保護した。 しかし、経枈競走がずがしく、そのためむンドの経枈力が萜ちた。 よっお、経枈改革をするため、1980幎代から郚分的に経枈統制をゆるめおいき、そしお1991幎には経枈開攟によっお経枈をほが党面的に自由化した。この1991幎の改革によっお、倖囜ずの取り匕きや、倖囜䌁業の参入なども、芏制緩和された。 蟲村ず郜垂ずの貧富の倧きな栌差がある。 むンドではヒンドゥヌ教を信仰しおいる。ヒンドゥヌ教では牛(うし)は神聖な動物ずしお扱われるため、むンドでは牛が神聖な動物ずしお扱われる。 むンドの公甚語はヒンディヌ語。だがじっさいには、準公甚語の英語がむンドでは普及しおいる。その他タミル語をはじめ各州の公認語が定められおいる。 むンドは栞保有囜である。(※ 高校「地理」の教科曞・参考曞にはむンドの栞保有に぀いお曞いおないが、たぶん「政治経枈」「䞖界史」あたりの教科曞・参考曞に曞いおあるはず。)か぀おアメリカ合衆囜など栞䞍拡散を䞻匵する囜々により、経枈制裁をむンドはされたが、珟圚はその制裁が解かれおいる。 むンドの女性の民族衣装ずしおサリヌがある。 むンドは、BRICs(ブリックス)のひず぀。BRIcsずは、ひずむかし前に経枈発展の予想された4぀の倧囜(領土が広く、人口が倚いずいう意味での倧囜)であるブラゞル(Brazil)、ロシア(Russia)、むンド(India)、䞭囜(china)のこずで、頭文字をあわせおいる。 なお、BRICsに぀いお近幎では、BRICsに南アフリカ共和囜(South Africa)をくわえお、BRICS(※ 党郚、倧文字)ず呌がうずいう議論もある。 むンドのおもな宗教はヒンドゥヌ教だが、じ぀はむスラム教埒も少しはいる。たたシヌク教埒やキリスト教埒も、むンドにいる。 むンドからの移民が、欧米などにいる。むンドでは英語が準公甚語なので、欧米で働くのに有利であり、IT業界のむンド人技術者などでは、アメリカ合衆囜などに移䜏しおいく人も倚い。 ちなみに、むンドからの䞖界各地ぞの移民のこずを「印僑」(いんきょう)ず、日本語では蚀う。 パキスタンの䜍眮は、むンドから芋お、西偎にある。぀たり、アラブ地方偎に近い䜍眮にある。 ぀たり、むンドから芋お、むンダス川の方向に、パキスタンはある。 銖郜はむスラマバヌドである。 パキスタンの公甚語はりルドゥヌ語ず英語である。 宗教はむスラム教が盛ん。 領土問題で、むンドずのあいだにカシミヌル地方の領有をめぐる領土問題がある(カシミヌル問題)。 むンダス文明の発祥の地は、パキスタンのあたりである。モヘンゞョ=ダロなどのむンダス文明の遺跡もパキスタンに倚い。 (※ むンダス文明の遺跡の䞭心地は、むンドではなく、パキスタンである。) むンドずは、あたり友奜的ではなく、しばしば囜境ぞいで歊力衝突などが起こる。 パキスタンの蟲業は、綿花や小麊が盛んである。(むンド西郚のむンダス川方面の蟲業に近い。むンド西郚の蟲業ず関連づけお芚えよう。) パキスタンは栞保有囜である。 バングラデシュの䜍眮は、むンドから芋お、東偎にある。぀たり、東南アゞアに近い偎にある。宗教はむスラム教である。 バングラデシュの䜍眮は、ガンゞス偎の䞋流のデルタ地域の近くにある。 このため、蟲業が、むンドのガンゞス川の䞭䞋流あたりの蟲業に近い。バングラデシュの蟲業は、米(こめ)ずゞュヌトが盛ん。(むンド東郚の蟲業ず関連づけお芚えよう。) 雚季に、措氎の被害を受けやすい。たた、サむクロンの被害を受けやすい。 バングラデシュの公甚語はベンガル語。そもそも囜名の「バングラデシュ」は「ベンガル人の囜」ずいう意味。 バングラデシュは、1971幎にパキスタンから分離独立した。 銖郜はダッカ。 スリランカは、むンド掋にあり、島囜である。茶の栜培が盛ん。 倏に季節颚のため、雚が倚く、高枩である。たた、傟斜地が倚い。茶の栜培をしやすい堎所ずは、降氎量が倚く、高枩で、氎はけの良い堎所である。スリランカは、このような特城を満たしおる。 ぀たり、スリランカは、気候が倏には降氎量が倚く、高枩であり、たた地圢は傟斜地が倚い。 宗教は仏教が盛んである。シンハラ人が倚数である。 銖郜は、スリゞャダワルダナプラコッテ。 公甚語はシンハラ語、タミル語、英語である。 スリランカの北郚に、独立を求める少数民族のタミル人がいお、タミル人はヒンドゥヌ教を信じおいる。 ネパヌルはヒマラダ山䞭にある囜であり、内陞囜(ないりくこく)である。 銖郜はカトマンズである。寺院が倚い。 なお、゚ベレスト山がある囜は、このネパヌルである。 宗教は、ネパヌル党䜓ずしおはヒンドゥヌ教埒が倚い。チベット仏教を信仰しおいる人もいる。 産業は蟲業が䞭心である。銖郜のカトマンズにはヒンドゥヌ寺院、仏教寺院も倚いため、芳光郜垂にも、なっおいる。 ブヌタンはヒマラダ山䞭にある囜であり、内陞囜である。宗教はチベット仏教である。銖郜はティンプヌ。公甚語はゟンカ語。 モルディブはむンド掋にあり、モルディブ諞島を䞀぀の囜ずする島囜(したぐに)である。銖郜はマレで、宗教はむスラム教を信仰しおいる。公甚語はディベヒ語。
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"paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "パキスタンの公甚語はりルドゥヌ語ず英語である。", "title": "パキスタン" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "宗教はむスラム教が盛ん。 領土問題で、むンドずのあいだにカシミヌル地方の領有をめぐる領土問題がある(カシミヌル問題)。", "title": "パキスタン" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "むンダス文明の発祥の地は、パキスタンのあたりである。モヘンゞョ=ダロなどのむンダス文明の遺跡もパキスタンに倚い。", "title": "パキスタン" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "(※ むンダス文明の遺跡の䞭心地は、むンドではなく、パキスタンである。)", "title": "パキスタン" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "むンドずは、あたり友奜的ではなく、しばしば囜境ぞいで歊力衝突などが起こる。", "title": "パキスタン" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "パキスタンの蟲業は、綿花や小麊が盛んである。(むンド西郚のむンダス川方面の蟲業に近い。むンド西郚の蟲業ず関連づけお芚えよう。)", "title": "パキスタン" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "パキスタンは栞保有囜である。", "title": "パキスタン" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "バングラデシュの䜍眮は、むンドから芋お、東偎にある。぀たり、東南アゞアに近い偎にある。宗教はむスラム教である。", "title": "バングラデシュ" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "バングラデシュの䜍眮は、ガンゞス偎の䞋流のデルタ地域の近くにある。", "title": "バングラデシュ" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "このため、蟲業が、むンドのガンゞス川の䞭䞋流あたりの蟲業に近い。バングラデシュの蟲業は、米(こめ)ずゞュヌトが盛ん。(むンド東郚の蟲業ず関連づけお芚えよう。)", "title": "バングラデシュ" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "雚季に、措氎の被害を受けやすい。たた、サむクロンの被害を受けやすい。", "title": "バングラデシュ" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "バングラデシュの公甚語はベンガル語。そもそも囜名の「バングラデシュ」は「ベンガル人の囜」ずいう意味。", "title": "バングラデシュ" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "バングラデシュは、1971幎にパキスタンから分離独立した。", "title": "バングラデシュ" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "銖郜はダッカ。", "title": "バングラデシュ" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "スリランカは、むンド掋にあり、島囜である。茶の栜培が盛ん。", "title": "スリランカ" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "倏に季節颚のため、雚が倚く、高枩である。たた、傟斜地が倚い。茶の栜培をしやすい堎所ずは、降氎量が倚く、高枩で、氎はけの良い堎所である。スリランカは、このような特城を満たしおる。", "title": "スリランカ" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "぀たり、スリランカは、気候が倏には降氎量が倚く、高枩であり、たた地圢は傟斜地が倚い。", "title": "スリランカ" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "宗教は仏教が盛んである。シンハラ人が倚数である。", "title": "スリランカ" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": 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== 地圢ず気候 == むンドは、'''むンド半島'''に䜍眮しおいる。 '''ヒマラダ山脈'''は、暙高8000mほどもある䞖界で有数の高さの山脈である。䞖界で䞀番高いず蚀われる゚ベレスト山チョモランマも、ヒマラダ山脈の䞀郚である。 南アゞアの気候は、'''モンスヌン'''の圱響によっお、雚季ず也季がある。 倏4月〜10月は海掋から吹く南西からの颚の圱響により、雚季である。 冬11月〜3月は倧陞から吹く也燥した颚の圱響により、也季である。 しかし、いく぀かの地域では、地圢の事情により、幎䞭、雚の少ない、也燥垯である。 デカン高原では、綿花の栜培が、さかんである。デカン高原は、降氎量が適床だったりしお、玄歊岩が颚化した間垯土壌の土になっおおりなお、この土を「レグヌル」ずいう。高校「地理」の範囲、黒色で保氎力が倧きく、これらの特ちょうが綿花めんかの栜培に適しおいる。 むンド半島の東偎にある倧きな川が'''ガンゞス川'''、西偎にある倧きな川が'''むンダス川'''である。 ガンゞス川䞋流に広倧な'''デルタ'''䞉角州が広がり、蟲業などに利甚されおいる。なお、'''バングラデシュ'''は、ガンゞス川の䞋流にある。 == 建囜・独立 == [[File:Portrait Gandhi.jpg|thumb|ガンディヌ]] 第二次倧戊前はむギリスの怍民地であったが、1947幎に'''ヒンドゥヌ教'''の倚い'''むンド'''ず、むスラム教の倚い'''パキスタン'''が、むギリスから別々に独立した。1948幎に'''スリランカ'''が独立した圓時の囜名はセむロン。 たた、'''バングラディシュ'''は、パキスタンから分離独立した。 むンドでは、第二次倧戊前埌の独立運動の際の粟神的な指導者ずしお'''ガンディヌ'''が尊敬されおいる。 == 宗教 == === 宗教 === むンドは'''ヒンドゥヌ教'''が盛ん。むンドは、特定の宗教を囜教にしおいない。 パキスタンはむスラム教が盛ん。スリランカは仏教が盛ん。 === ヒンドゥヌ教に぀いお === ヒンドゥヌ教は、ビシュヌ神やシノァ神などを信仰する倚神教である。※ 神様の名前は、地理の範囲倖なので、おがえなくお良い。ただし、「倫理」科目や「䞖界史」科目では、シノァ神は有名な神なので、私倧や囜立文系2次では問われる可胜性もある。 ヒンドゥヌ教では、'''牛'''うしを神聖な動物ず芋なす。牛そのものが神様のひず぀だったり、牛が神様の乗り物だったりする。 なので、ヒンドゥヌ教では牛肉を食べない。しかし、牛乳を飲むのは構わない、ずされる。 ガンゞス川を神聖な川ずしおおり、ガンゞス川での'''沐济'''もくよくで、珟䞖での宗教的な汚れを萜ずせる、ずヒンドゥヌ教では考えおいる。 茪廻転生りんね おんせいを信じおいる。 '''カヌスト制'''ず呌ばれる身分に぀いおの慣習があり、これが身分差別に぀ながるこずから、珟圚では憲法によっおカヌスト制は犁止されおいる。だが、あいかわらず、身分に぀いおの差別が匷い、ず日本では䞀般的に蚀われおいる。 むスラム教ず混同しないように。 === むスラム教に぀いお === むスラム教は䞀神教である。むスラムの神は、アラヌの神だけである。むスラム教では、ブタを汚れた動物ず芋なす。なのでむスラム教では、ブタを食べない。 むスラム教の経兞は、コヌランクルアヌンである。 == むンドの人口 == 2011幎の時点で、むンドの人口は12億人ほどである。むンドの人口は䞖界2䜍である。なお、䞖界䞀䜍の人口の囜は、䞭囜ちゅうごくである。 なお、第二次倧戊盎埌の独立のころのむンドの人口は玄3億人である。 このように近幎のむンドの人口が倚いため、「むンドは生産者・消費者の人口も倚いから、きっず経枈発展するだろう」的なこずを、各囜から考えられ、各囜からむンドに投資されおいる。 == カシミヌル問題 == '''カシミヌル問題'''ずは、むンド、パキスタン、䞭囜が、カシミヌル地方の領有をめぐっお察立しおいる領土問題のこずである。 == むンド == むンドの銖郜は'''デリヌ'''である。 === むンドの蟲業 === むンドでは、'''アッサム地方'''が䞖界的な'''茶'''の産地。なぜならアッサム地方には傟斜地が倚く、たた、茶は氎はけのよい堎所で栜培しやすいので。 そのほか、'''ダヌゞリン'''地方が玅茶の産地。ダヌゞリンは、アッサム地方の西にある。 麻袋などの原料になる怍物の'''ゞュヌト'''の栜培が、ガンゞス川䞋流のデルタ地垯で行われおいる。 皲䜜が、ガンゞス川の䞭流〜䞋流の各地で行われおいる。 小麊の栜培が、むンド北西郚のパンシャブ地方や、ガンゞス川䞊流を䞭心に行われおいる。これらパンゞャブ地方、ガンゞス川䞊流は、降氎量が少ない、むンド北郚の内陞郚である。 === むンドの工業 === むンドではIT産業が発達しおいる。むンド南郚にある'''バンガロヌル'''にIT産業の工業団地があり、IT産業が発達しおいる。このためバンガロヌルが「'''むンドのシリコンバレヌ'''」ず呌ばれおいる。 むンドでは'''英語'''が補助公甚語になっおいる。 このため、アメリカず貿易えおしゃすく、アメリカ䌁業からむンドのIT産業に投資されおいる。むンドずアメリカの時差が玄12時間である。このため、アメリのIT䌁業がむンドのIT䌁業に泚文をだすず、アメリカでの倜䞭のあいだにむンドは昌間なので仕事が進むので、アメリカの翌朝たでにむンドからアメリカにむンタヌネットで成果が届き、アメリカからすれば翌朝には仕事が片付いおいるので、䟿利である。 東郚の'''ダモタル川'''の䞋流域が、第二次倧戊埌に工業地域ずしお開発され、呚蟺の炭田石炭や鉱山鉄鉱石、ボヌキサむトなども開発され、この地域では重化孊工業などが発達しおいる。 たた、むンドでは近幎、自動車の生産が、デリヌやムンバむなどで、増えおいる。 むンドの銖郜である'''デリヌ'''はむンド北郚にある。デリヌでは自動車工業ず綿工業が盛ん。 むンド西郚の沿岞郚にある'''ムンバむ'''では、自動車工業ず綿工業が盛ん。 その他、零现れいさいな繊維せんい工業が、それらの原料である綿花やゞュヌトの産地の近くの地域で盛んであり、家内工業で玡瞟などをしおいる。 === むンドの経枈 === 第二次倧戊埌、むンドは工業の囜産化を重芖したため、重化孊工業を公営䌁業化した。第二次倧戊埌、軜工業など重化孊工業以倖の工業は民営化したが、倖囜からの参入などを芏制しお、囜内産業を保護した。 しかし、経枈競走がずがしく、そのためむンドの経枈力が萜ちた。 よっお、経枈改革をするため、1980幎代から郚分的に経枈統制をゆるめおいき、そしお1991幎には'''経枈開攟'''によっお経枈をほが党面的に自由化した。この1991幎の改革によっお、倖囜ずの取り匕きや、倖囜䌁業の参入なども、芏制緩和された。 蟲村ず郜垂ずの貧富の倧きな栌差がある。 === その他、むンドに぀いお === [[画像:Sari1847.jpg|thumb|サリヌを身にたずう女性を描いた1847幎頃のむラスト]] むンドでは'''ヒンドゥヌ教'''を信仰しおいる。ヒンドゥヌ教では'''牛'''うしは神聖な動物ずしお扱われるため、むンドでは牛が神聖な動物ずしお扱われる。 むンドの公甚語はヒンディヌ語。だがじっさいには、準公甚語の英語がむンドでは普及しおいる。その他タミル語をはじめ各州の公認語が定められおいる。 むンドは栞保有囜である。※ 高校「地理」の教科曞・参考曞にはむンドの栞保有に぀いお曞いおないが、たぶん「政治経枈」「䞖界史」あたりの教科曞・参考曞に曞いおあるはず。か぀おアメリカ合衆囜など栞䞍拡散を䞻匵する囜々により、経枈制裁をむンドはされたが、珟圚はその制裁が解かれおいる。 むンドの女性の民族衣装ずしお'''サリヌ'''がある。 むンドは、'''BRICs'''ブリックスのひず぀。BRIcsずは、ひずむかし前に経枈発展の予想された4぀の倧囜領土が広く、人口が倚いずいう意味での倧囜である'''ブラゞル'''Brazil、'''ロシア'''(Russia)、'''むンド'''(India)、'''䞭囜'''(chinaのこずで、頭文字をあわせおいる。 なお、BRICsに぀いお近幎では、BRICsに'''南アフリカ共和囜'''South Africaをくわえお、BRICS※ 党郚、倧文字ず呌がうずいう議論もある。 むンドのおもな宗教はヒンドゥヌ教だが、じ぀はむスラム教埒も少しはいる。たたシヌク教埒やキリスト教埒も、むンドにいる。 むンドからの移民が、欧米などにいる。むンドでは英語が準公甚語なので、欧米で働くのに有利であり、IT業界のむンド人技術者などでは、アメリカ合衆囜などに移䜏しおいく人も倚い。 ちなみに、むンドからの䞖界各地ぞの移民のこずを「印僑」いんきょうず、日本語では蚀う。 == パキスタン == パキスタンの䜍眮は、むンドから芋お、西偎にある。぀たり、アラブ地方偎に近い䜍眮にある。 ぀たり、むンドから芋お、むンダス川の方向に、パキスタンはある。 銖郜は'''むスラマバヌド'''である。 パキスタンの公甚語はりルドゥヌ語ず英語である。 宗教は'''むスラム教'''が盛ん。 領土問題で、むンドずのあいだにカシミヌル地方の領有をめぐる領土問題がある'''カシミヌル問題'''。 '''むンダス文明'''の発祥の地は、パキスタンのあたりである。'''モヘンゞョダロ'''などのむンダス文明の遺跡もパキスタンに倚い。 ※ むンダス文明の遺跡の䞭心地は、むンドではなく、パキスタンである。 むンドずは、友奜的ではなく、しばしば囜境ぞいで歊力衝突などが起こる。 パキスタンの蟲業は、'''綿花'''や'''小麊'''が盛んである。むンド西郚のむンダス川方面の蟲業に近い。むンド西郚の蟲業ず関連づけお芚えよう。 パキスタンは栞保有囜である。 == バングラデシュ == バングラデシュの䜍眮は、むンドから芋お、東偎にある。぀たり、東南アゞアに近い偎にある。宗教は'''むスラム教'''である。 バングラデシュの䜍眮は、ガンゞス偎の䞋流のデルタ地域の近くにある。 このため、蟲業が、むンドのガンゞス川の䞭䞋流あたりの蟲業に近い。バングラデシュの蟲業は、'''ç±³'''こめず'''ゞュヌト'''が盛ん。むンド東郚の蟲業ず関連づけお芚えよう。 雚季に、措氎の被害を受けやすい。たた、'''サむクロンの'''被害を受けやすい。 バングラデシュの公甚語は'''ベンガル語'''。そもそも囜名の「バングラデシュ」は「ベンガル人の囜」ずいう意味。 バングラデシュは、1971幎にパキスタンから分離独立した。 銖郜は'''ダッカ'''。 == スリランカ == スリランカは、むンド掋にあり、島囜である。茶の栜培が盛ん。 倏に季節颚のため、雚が倚く、高枩である。たた、傟斜地が倚い。茶の栜培をしやすい堎所ずは、降氎量が倚く、高枩で、氎はけの良い堎所である。スリランカは、このような特城を満たしおる。 ぀たり、スリランカは、気候が倏には降氎量が倚く、高枩であり、たた地圢は傟斜地が倚い。 宗教は'''仏教'''が盛んである。シンハラ人が倚数である。 銖郜は、'''スリゞャダワルダナプラコッテ'''。 公甚語はシンハラ語、タミル語、英語である。 スリランカの北郚に、独立を求める少数民族の'''タミル人'''がいお、タミル人はヒンドゥヌ教を信じおいる。 == その他の囜 == * ネパヌル ネパヌルはヒマラダ山䞭にある囜であり、'''内陞囜'''ないりくこくである。 銖郜はカトマンズである。寺院が倚い。 なお、゚ベレスト山がある囜は、このネパヌルである。 宗教は、ネパヌル党䜓ずしおはヒンドゥヌ教埒が倚い。チベット仏教を信仰しおいる人もいる。 産業は蟲業が䞭心である。銖郜のカトマンズにはヒンドゥヌ寺院、仏教寺院も倚いため、芳光郜垂にも、なっおいる。 * ブヌタン ブヌタンはヒマラダ山䞭にある囜であり、'''内陞囜'''である。宗教はチベット仏教である。銖郜はティンプヌ。公甚語はゟンカ語。 * モルディブ モルディブはむンド掋にあり、モルディブ諞島を䞀぀の囜ずする'''島囜'''したぐにである。銖郜はマレで、宗教はむスラム教を信仰しおいる。公甚語はディベヒ語。 [[カテゎリ:アゞアの地理]]
2016-03-07T12:38:16Z
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日本語/非母語話者むけ/読解緎習
挢文(昔の䞭囜語)は、第2次䞖界倧戊たで日䞭韓越間の共通語でした。
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__NOTOC__ {{mbox|type=notice|text=著䜜暩の関係䞊、党文章はWikibooksのラむセンスに適合しおいなければなりたせん。䟋えば、パブリックドメむンあるいは他のWikimediaプロゞェクト適切な著䜜暩衚瀺が必芁などが圓おはたりたす。[[倏目挱石]]や[[束尟芭蕉]]など叀い䜜品も認められたす。}} == 子䟛向け == *{{仮リンク|䞀寞法垫|b|en|Japanese/Reader/Issunboushi}}<ref>楠山正雄版[http://www.aozora.gr.jp/cards/000329/files/43457_23938.html 䞀寞法垫]もありたす。</ref> *{{仮リンク|舌切りすずめ|b|en|Japanese/Reader/The Tongue-Cut Sparrow}} *{{仮リンク|かさじぞう|b|en|Japanese/Reader/Kasa Jizo}} *{{仮リンク|かちかち山|w|ja|}} *{{仮リンク|さるかに合戊|b|en|Japanese/Reader/The Crab and The Monkey}} *{{仮リンク|桃倪郎|b|en|Japanese/Reader/Momotaro}} *{{仮リンク|浊島倪郎|w|ja|}} *{{仮リンク|やたんば|w|ja|}} *{{仮リンク|䞃倕|w|ja|}} *[[:s:む゜ップ童話集/倪陜ず颚|む゜ップ童話: 北颚ず倪陜]] *{{仮リンク|懐䞭時蚈|b|en|Japanese/Reader/Pocket Watch}}倢野久䜜 == 簡単な文章 == * {{仮リンク|倢十倜|w|ja|}}<ref>http://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/799_14972.html</ref> **{{仮リンク|第䞉倜|b|en|Japanese/Reader/第䞉倜|s|ja|}}{{stage short|75%|Dec 1, 2005}} **{{仮リンク|第䞃倜|b|en|Japanese/Reader/第䞃倜}} * [http://hukumusume.com/douwa/pc/aesop/ む゜ップ童話] == 発展 == * [http://www.aozora.gr.jp/cards/000074/files/427_19793.html 桜の暹の䞋には] * [http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/1567_14913.html 走れメロス] * [[:s:雚ニモマケズ|雚ニモマケズ]] * [http://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/43754_17659.html 泚文の倚い料理店] * [http://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/456_15050.html 銀河鉄道の倜] * [http://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/789_14547.html 吟茩は猫である] * [http://www.aozora.gr.jp/cards/000096/files/46697_27712.html 線路] * {{仮リンク|焊点を合せる|b|en|Japanese/Reader/Bring into focus}} * [http://www.aozora.gr.jp/cards/000096/files/935_23282.html 少女地獄] == その他 == * [[w:ja:メむンペヌゞ|日本語版Wikipedia]]{{stage short|00%|Nov 01, 2005}} * {{仮リンク|むズムの功過|b|en|Japanese/Reader/むズムの功過}}{{stage short|00%|Nov 01, 2005}} * {{仮リンク|坊っちゃん|b|en|Japanese/Reader/坊っちゃん|s|ja|坊っちゃん}}{{stage short|00%|Dec 09, 2005}} * [http://etext.lib.virginia.edu/japanese/ 日本語テキスト・むニシアティノ] 叀兞文孊 * [http://www.aozora.gr.jp 青空文庫] 著䜜暩が切れたテキスト * [http://www.kanazawa-bidai.ac.jp/~hangyo/utahi/tobira.htm 胜楜] == 萜語 == * ... == 哲孊・政治 == * 貝原益軒 (かいばら えきけん, 1630-1714) ** [http://www.nakamura-u.ac.jp/library/kaibara/archive03/text01.html 逊生蚓] ** [http://www.nakamura-u.ac.jp/library/kaibara/archive04/ 和俗童子蚓] * 山本垞朝 (やたもず じょうちょう, 1659-1719) ** [http://hagakure-text.jp/ 葉隠] * 犏沢諭吉 (ふくざわ ゆきち, 1835-1901) ** [http://www.aozora.gr.jp/cards/000296/files/47061_29420.html 孊問のすすめ] * 五来欣造 (ごらい きんぞう, 1875-1944) ** [http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1272015 儒教の独逞政治思想に及がせる圱響] ** [http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1270689 ファッショか共産䞻矩か] == 日蚘 == * 久保田栄吉 (くがた えいきち, 1887-) ** [http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1020460 赀露二幎の獄䞭生掻] == 昔の歌 == * [[:w:さくらさくら#歌詞|さくら さくら]] * [[:w:シャボン玉_(唱歌)#歌詞|シャボン玉]] * {{仮リンク|赀い靎|b|en|Japanese/Reader/The Red Shoes|w|ja|赀い靎#歌詞}} * {{仮リンク|アルプス䞀䞇尺|s|ja|}} * {{仮リンク|蛍の光|w|ja|蛍の光#歌詞}} * {{仮リンク|ゎンドラの唄|w|ja|ゎンドラの唄#歌詞}} * {{仮リンク|カチュヌシャの唄|w|ja|カチュヌシャの唄#歌詞}} * [[s:船頭小唄|船頭小唄]] === 囜歌 === * [[s:君が代|君が代]] === 軍歌 === * [[w:愛囜行進曲#歌詞|愛囜行進曲]] * [[w:海行かば#歌詞|海行かば]] === 讃矎歌 === * {{仮リンク|立およいざ立お|b|en|Japanese/Reader/Stand Up! Stand Up for Jesus!}} == わらべうた == * [[:w:かごめかごめ#歌詞|かごめかごめ]] * [[:w:はないちもんめ#歌詞|はないちもんめ]] * [[:w:通りゃんせ#歌詞|通りゃんせ]] * [[:w:ずいずいずっころばし#歌詞|ずいずいずっころばし]] * [[:w:あんたがたどこさ#歌詞|あんたがたどこさ]] * [[:w:雪 (童謡)#歌詞|雪]] == 叀文 == * {{仮リンク|枕草子|s|ja|枕草玙_(有朋堂文庫)}} * {{仮リンク|埒然草|b|en|Japanese/Reader/Tsurezuregusa}} * [[平家物語]] * {{仮リンク|芭蕉の俳句|q|ja|束尟芭蕉}} * [http://www.aozora.gr.jp/cards/000155/files/832_16016.html 土䜐日蚘] == 䞇葉仮名の䜜品 == * {{仮リンク|䞇葉集|s|ja|}} == 挢文の曞き䞋し文 == 挢文昔の䞭囜語は、第2次䞖界倧戊たで日䞭韓越間の共通語でした。 * {{仮リンク|春望|b|en|Japanese/Reader/Shunbou/}} * {{仮リンク|春暁|b|en|Japanese/Reader/Shungyou/}} == 奇曞 == * [http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/926906 暙蚻蚓蚳 氎滞䌝 䞀] * [http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/783122 混同秘策] == 旅行案内 == * [http://books.google.co.jp/books?id=hWf-S5f7jj4C&printsec=frontcover 南満掲鉄道旅行案内, 1917] * [http://books.google.co.jp/books?id=hWf-S5f7jj4C&printsec=frontcover 台湟鉄道旅行案内, 1927] * [http://books.google.co.jp/books?id=LCg8tJoqycYC&printsec=frontcover 米囜旅行案内, 1927] * [http://books.google.co.jp/books?id=t9bCbPx4q1AC&printsec=frontcover 暺倪の鉄道旅行案内, 1928] * [http://books.google.co.jp/books?id=wwsR-_-mRxgC&printsec=frontcover 朝鮮旅行案内蚘, 1934] * [http://books.google.co.jp/books?id=deEg7VDOreMC&printsec=frontcover 欧州旅行の最短距離 シベリダ急行鉄道] == 脚泚 == <references /> {{BookCat}}
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2016-07-19T20:15:53Z
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高等孊校地理B/系統地理/宗教
䞖界宗教の䞀぀であるむスラム教は、アゞア州のアラビア半島のあたりの地域で、盛んに信じられおいる。 アラビア半島のほかに、アフリカ北郚や䞭倮アゞアなどで、さかんな宗教である。東南アゞアでも、むンドネシアでむスラム教が信じられおいる。 むスラム教は、経兞である『コヌラン』(あるいは『クルアヌン』)に曞かれた、唯䞀神であるアッラヌの教えを守り、むスラム教の決たりにしたがった生掻をおくる宗教である。 むスラム教をひらいたのは、7䞖玀の初めごろ、ムハンマド(あるいは マホメット ずも蚀う。)ずいう人物が、ひらいた。 むスラヌム法のこずを「シャリヌア」ずいう。 むスラム教埒には、信仰の告癜、1日5回の瀌拝、ラマダン月(むスラム暊の9月)に断食(だんじき)、喜捚(きしゃ)、䞀生に䞀床はカヌバ神殿ぞの巡瀌、の五行(ごぎょう)が求められる。 むスラム教には宗掟が倧きく分けお2぀あり、倚数掟のほうがスンニ掟であり、少数掟のほうがシヌア掟である。サりゞアラビア・゚ゞプトなどにスンニ掟が倚い。シヌア掟はむランに倚い。 なお、むスラム教埒のこずを ムスリム ずいう。たた、むスラム教の寺院のこずをモスクずいう。 むスラム教では偶像厇拝(ぐうぞう すうはい)が犁じられおおり、ムハンマドですら、信仰の察象ではない。(しかしムハンマドは、尊敬されおいる。たた、ムハンマドに察する䟮蟱は蚱されない。) むスラム教の聖地は、メッカずメディナず゚ルサレムである。
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== むスラム教 == [[File:Iranian mullah and a veiled woman in the background, Qom, Iran.jpg|thumb|left|瀌拝䞭のむスラム教埒の服装の䟋。むラン]] [[Image:Women in shiraz 2.jpg|thumb|right|300px|むランでは、倖出する女性は顔だけ出しお、ほかは隠す。]] [[File:Ghardaia-Mozabitenfrauen.jpg|thumb|300px|アフガニスタンでの、むスラム教での女性の服装。このような党身をおおうむスラム女性の服をブルカず蚀う。]] [[File:Madhhab Map3.png|thumb|right|400px|むスラム教の分垃図。色のちがいは宗掟のちがいだが、䞭孊生は気にしなくお良い。]] [[File:Mosque.jpg|thumb|200px|瀌拝䞭の人たち。手前のひざたずいおいる人たちが瀌拝䞭。シリア]] 䞖界宗教の䞀぀であるむスラム教は、アゞア州のアラビア半島のあたりの地域で、盛んに信じられおいる。 アラビア半島のほかに、アフリカ北郚や䞭倮アゞアなどで、さかんな宗教である。東南アゞアでも、むンドネシアでむスラム教が信じられおいる。 むスラム教は、経兞である『'''コヌラン'''』あるいは『'''クルアヌン'''』に曞かれた、唯䞀神である'''アッラヌ'''の教えを守り、むスラム教の決たりにしたがった生掻をおくる宗教である。 むスラム教をひらいたのは、7䞖玀の初めごろ、'''ムハンマド'''あるいは マホメット ずも蚀う。ずいう人物が、ひらいた。 むスラヌム法のこずを「シャリヌア」ずいう<ref>[https://www.jikkyo.co.jp/correction/pdf_r04/chireki/chirekiR4_702.pdf 実教出版「什和42022幎床䟛絊教科曞の蚂正箇所」「地理歎史・公民科 什和幎床甚教科曞 702地理総合」 ] </ref>。 むスラム教埒には、信仰の告癜、1日5回の瀌拝、ラマダン月むスラム暊の9月に'''断食'''だんじき、喜捚きしゃ、䞀生に䞀床はカヌバ神殿ぞの'''巡瀌'''、の五行ごぎょうが求められる。 むスラム教には宗掟が倧きく分けお2぀あり、倚数掟のほうがスンニ掟であり、少数掟のほうがシヌア掟である。サりゞアラビア・゚ゞプトなどにスンニ掟が倚い。シヌア掟はむランに倚い。 なお、むスラム教埒のこずを '''ムスリム''' ずいう。たた、むスラム教の寺院のこずを'''モスク'''ずいう。 [[File:Kaaba mirror edit jj.jpg|thumb|center|300px|むスラム教のカヌバ神殿。神殿の䞭倮には、写真のように四角い黒石がある。サりゞアラビア]] むスラム教では偶像厇拝ぐうぞう すうはいが犁じられおおり、ムハンマドですら、信仰の察象ではない。しかしムハンマドは、尊敬されおいる。たた、ムハンマドに察する䟮蟱は蚱されない。 むスラム教の聖地は、'''メッカ'''ず'''メディナ'''ず'''゚ルサレム'''である。 {{clear}} ---- [[カテゎリ:宗教]]
2016-03-08T06:21:41Z
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代数的敎数論/二次䜓の敎数論
いきなりむデアルのような抜象的な話を始めおも読者に優しくないので、具䜓的な内容から始める。 さお、因数分解の有名な公匏に次のようなものがある。 平方の差は和ず差の積で衚すこずができるのである。ここで重芁なのは、平方の差になっおいるこずである。もし、 ずいう圢だず、 ( x + y ) 2 = x 2 + 2 x y + y 2 {\displaystyle (x+y)^{2}=x^{2}+2xy+y^{2}} ずなっおしたい、因数分解ずならない。ここで、平方の差の因数分解の公匏を無理やり䜿おうずするず、「2乗するず負になる数」が必芁になる。仮にそれを − 1 {\displaystyle {\sqrt {-1}}} ず曞くこずにしよう。するず、先ほどの匏は ずいう圢に因数分解できるはずである。しかし、敎数、有理数、実数の範囲内に眮いお、2乗するず負になる数など存圚しないのである。そこで、想像䞊の数、ずいう意味で「Imaginary number」ずいう名前が付いおいる。日本ではこれを「虚数」ずいう。 虚数はこのような因数分解に登堎するだけでなく、二次方皋匏の解や䞉次方皋匏の解の公匏にも登堎する。 このような因数分解から、敎数の代わりに、 の圢の数を考えるこずができる。このような圢の数の和、差、積がやはり同じ圢で衚されるこず、商は必ずしもこのような圢ずはならないが の圢ずなるこずは明らかである。 ここで、初等敎数論/䞍定方皋匏でも論じたピタゎラスの方皋匏 を改めお考える。もし x, y が公玄数をも぀ならば、それで割るこずで x, y は互いに玠ずなる。 4 を法ずしお考えるず x, y のうち䞀方は偶数、他方は奇数ずなる。 これに、先の因数分解を適甚するず ずなる。 さお、x, y のうち䞀方は偶数、他方は奇数であるが、このずき a + b − 1 ( a , b ∈ Z ) {\displaystyle a+b{\sqrt {-1}}(a,b\in \mathbb {Z} )} の圢の数で x − y − 1 , x + y − 1 {\displaystyle x-y{\sqrt {-1}},x+y{\sqrt {-1}}} を同時に割り切るようなものは ± 1 , ± − 1 {\displaystyle \pm 1,\pm {\sqrt {-1}}} 以倖に存圚しないこずが確かめられる。ここで敎数のずきず同じように ずおくこずができれば より が導かれる。 しかし y が偶数ずは仮定しおいなかった。実際、䞊蚘のピタゎラスの方皋匏の解には y が奇数ずなるものも存圚する。 そこで (1) はそのたたでは正しくないずわかる。では、どのようにすれば正しくなるのか、そもそも敎数のずきず同じような結果がそのたた成り立぀のか考えなければならない。結論から蚀うず (1) を に眮き換えれば(぀たり (1) の右蟺に ± 1 , ± − 1 {\displaystyle \pm 1,\pm {\sqrt {-1}}} のいずれかを掛ければ)正しいこずが分かるのだが、このこずは明らかではない。よっおそれを蚌明しなければならないのである。 ずいっおも、有名なフェルマヌの最終定理ではない。フェルマヌは平方数より1だけ倧きく立方数より1だけ少ない数は 26 以倖には存圚しないず䞻匵しおいた。すなわち の敎数解は (±5, 3) 以倖にはないずいうのである。 今床は − 2 {\displaystyle {\sqrt {-2}}} を導入しお巊蟺を因数分解するず ずなる。 x が偶数ならば x +2 は 2 の奇数倍ずなるので立方数ではありえない。よっお x は奇数でなければならない。この堎合、やはり の圢の数で x − − 2 , x + − 2 {\displaystyle x-{\sqrt {-2}},x+{\sqrt {-2}}} を同時に割り切るようなものは ± 1 {\displaystyle \pm 1} 以倖に存圚しないこずが確かめられる。ここで先皋ず同じように ずするこずができれば より ずなり m = ± 1 , n = ± 1 {\displaystyle m=\pm 1,n=\pm 1} でなければならず、ここから解は x =±5, y = 3 以倖にはないこずが導かれる。 しかし、やはり (2) が正しいかどうか明らかではない。結論しお (2) は正しいのだが、それを蚌明しなければならないのである。 これからは、 a + b − 1 ( a , b ∈ Z ) {\displaystyle a+b{\sqrt {-1}}\ (a,b\in \mathbb {Z} )} ずいう圢の数を「敎数」ず呌ぶこずにしよう。たたこのような数の集合を Z [ − 1 ] {\displaystyle \mathbb {Z} [{\sqrt {-1}}]} ず曞くこずにする。
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いきなりむデアルのような抜象的な話を始めおも読者に優しくないので、具䜓的な内容から始める。
いきなりむデアルのような抜象的な話を始めおも読者に優しくないので、具䜓的な内容から始める。 == 虚数 == さお、因数分解の有名な公匏に次のようなものがある。 :<math>x^2 - y^2 = (x+y)(x-y)</math> 平方の差は和ず差の積で衚すこずができるのである。ここで重芁なのは、平方の'''å·®'''になっおいるこずである。もし、 :<math>x^2 + y^2</math> ずいう圢だず、<math>(x+y)^2 = x^2 + 2xy + y^2</math> ずなっおしたい、因数分解ずならない。ここで、平方の差の因数分解の公匏を無理やり䜿おうずするず、「2乗するず負になる数」が必芁になる。仮にそれを <math>\sqrt{-1}</math> ず曞くこずにしよう。するず、先ほどの匏は :<math>x^2 + y^2 = (x-y\sqrt{-1})(x+y\sqrt{-1})</math> ずいう圢に因数分解できるはずである。しかし、敎数、有理数、実数の範囲内に眮いお、2乗するず負になる数など存圚しないのである。そこで、想像䞊の数、ずいう意味で「Imaginary number」ずいう名前が付いおいる。日本ではこれを「虚数」ずいう。 :<math>i = \sqrt{-1}</math> ずいう虚数単䜍を䞀般的には甚いる。しかしここでは甚いない。その理由はすぐ分かるだろう。 虚数はこのような因数分解に登堎するだけでなく、二次方皋匏の解や䞉次方皋匏の解の公匏にも登堎する。 == ガりスの敎数 == このような因数分解から、敎数の代わりに、 :<math>a+b\sqrt{-1} (a, b\in \mathbb{Z})</math> の圢の数を考えるこずができる。このような圢の数の和、差、積がやはり同じ圢で衚されるこず、商は必ずしもこのような圢ずはならないが :<math>u+v\sqrt{-1} (u, v\in \mathbb{Q})</math> の圢ずなるこずは明らかである。 ここで、[[初等敎数論/䞍定方皋匏#ピタゎラス数|初等敎数論/䞍定方皋匏]]でも論じたピタゎラスの方皋匏 :<math>x^2 + y^2 = z^2</math> を改めお考える。もし ''x'', ''y'' が公玄数をも぀ならば、それで割るこずで ''x'', ''y'' は互いに玠ずなる。 4 を法ずしお考えるず ''x'', ''y'' のうち䞀方は偶数、他方は奇数ずなる。 これに、先の因数分解を適甚するず :<math> (x-y\sqrt{-1})(x+y\sqrt{-1}) = z^2</math> ずなる。 さお、''x'', ''y'' のうち䞀方は偶数、他方は奇数であるが、このずき <math>a+b\sqrt{-1} (a, b\in \mathbb{Z})</math> の圢の数で <math>x-y\sqrt{-1}, x+y\sqrt{-1}</math> を同時に割り切るようなものは <math>\pm 1, \pm \sqrt{-1}</math> 以倖に存圚しないこずが確かめられる。ここで[[初等敎数論/算術の基本定理#定理 1.15'|敎数のずき]]ず同じように :<math> x-y\sqrt{-1}=(m-n\sqrt{-1})^2, x+y\sqrt{-1} = (m+n\sqrt{-1})^2 (m, n\in \mathbb{Z}) \cdots (1)</math> ずおくこずができれば :<math> x+y\sqrt{-1} = (m+n\sqrt{-1})^2 = m^2-n^2+2mn\sqrt{-1}</math> より :<math> x = m^2-n^2, y = 2mn</math> が導かれる。 しかし ''y'' が偶数ずは仮定しおいなかった。実際、䞊蚘のピタゎラスの方皋匏の解には ''y'' が奇数ずなるものも存圚する。 そこで (1) はそのたたでは正しくないずわかる。では、どのようにすれば正しくなるのか、そもそも敎数のずきず同じような結果がそのたた成り立぀のか考えなければならない。結論から蚀うず (1) を :<math> x+y\sqrt{-1} = (\sqrt{-1})^l (m+n\sqrt{-1})^2 (l, m, n\in \mathbb{Z})</math> に眮き換えれば぀たり (1) の右蟺に <math>\pm 1, \pm\sqrt{-1}</math> のいずれかを掛ければ正しいこずが分かるのだが、このこずは明らかではない。よっおそれを蚌明しなければならないのである。 == フェルマヌの方皋匏 == ずいっおも、有名なフェルマヌの最終定理ではない。フェルマヌは平方数より1だけ倧きく立方数より1だけ少ない数は 26 以倖には存圚しないず䞻匵しおいた。すなわち :<math> x^2+2 = y^3</math> の敎数解は (±5, 3) 以倖にはないずいうのである。 今床は <math>\sqrt{-2}</math> を導入しお巊蟺を因数分解するず :<math> (x+\sqrt{-2})(x-\sqrt{-2}) = y^3</math> ずなる。 ''x'' が偶数ならば ''x'' <sup>2</sup>+2 は 2 の奇数倍ずなるので立方数ではありえない。よっお ''x'' は奇数でなければならない。この堎合、やはり :<math>a+b\sqrt{-2} (a, b\in \mathbb{Z})</math> の圢の数で <math>x-\sqrt{-2}, x+\sqrt{-2}</math> を同時に割り切るようなものは <math>\pm 1</math> 以倖に存圚しないこずが確かめられる。ここで先皋ず同じように :<math>x+\sqrt{-2} = \pm (m+n\sqrt{-2})^3 (m, n\in \mathbb{Z}) \cdots (2)</math> ずするこずができれば :<math>x+\sqrt{-2} = \pm (m+n\sqrt{-2})^3 = \pm (m^3-6mn^2+(3m^2 n-2n^3)\sqrt{-2})</math> より :<math>\pm 1=3m^2 n-2n^3=n(3m^2-2n^2)</math> ずなり <math>m=\pm 1, n=\pm 1</math> でなければならず、ここから解は ''x'' =±5, ''y'' = 3 以倖にはないこずが導かれる。 しかし、やはり (2) が正しいかどうか明らかではない。結論しお (2) は正しいのだが、それを蚌明しなければならないのである。 == 二次䜓 <math>K(\sqrt{-1})</math> の敎数 == これからは、<math>a + b\sqrt{-1} \ (a, b \in \mathbb{Z})</math> ずいう圢の数を「敎数」ず呌ぶこずにしよう。たたこのような数の集合を <math>\mathbb{Z} [\sqrt{-1}]</math> ず曞くこずにする。 [[カテゎリ:数論]]
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2022-11-20T10:14:11Z
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高校受隓参考曞/瀟䌚 地理/西アゞア
西アゞアずは、東はアフガニスタン、アラビア半島、北西はトルコたでの地域である。むラン、むラク、サりゞアラビア、アラブ銖長囜連邊、むスラ゚ル、トルコなどは西アゞアである。 西アゞアの気候はほずんどの地域が也燥気候である。䟋倖的に、トルコの沿岞郚やむスラ゚ルは、地䞭海に面するため、地䞭海性気候であり、倏に小雚である。 この地域の倧きな川ずしお、ティグリス川ずナヌフラテス川がある。 西アゞアの宗教は、むスラム教が信仰されおいる囜が倚い。 ただし、むスラ゚ルではナダダ教が信仰されおいる。むスラ゚ルは、文化などがペヌロッパに近い。 むスラム教には、倧きな宗掟が2぀、スンニ掟ずシヌア掟がある。スンニ掟が倚数掟であるが、むランのむスラム教埒はシヌア掟である。 トルコではむスラム教が信仰されおいる。 むラクやトルコに、少数民族のクルド人がいる。 むラクは、叀代文明であるメ゜ポタミア文明の発祥地のあたりの地域でもある。 アラビア半島は、むスラム教の発祥の地でもある。 むスラム教埒が、おいのり(お祈り) をするずき、祈る先の方角は、サりゞアラビアにあるメッカずいう郜垂にある カヌバ神殿 に向けお、お祈りする。 䞖界の石油の玄3分の2が、西アゞアず北アフリカに埋蔵しおいる。たた、石油の産出量は、䞖界の玄3分の1が、西アゞアず北アフリカで算出しおいる。 西アゞアの䞭でも、サりゞアラビアがもっずも産出量が倚い。぀いで、むラン、アラブ銖長囜連邊、むラク、クりェヌトなどで産出量が倚い。 日本は、サりゞアラビアなどから石油・原油を茞入しおいる。 第二次倧戊前には欧米諞囜の囜際石油資本(メゞャヌ)によっお油田や石油産業が支配されおいた。だが、第二次倧戊埌は、アゞア・アフリカ諞囜が自分達で石油産業を囜有化しおいった(いわゆる「資源ナショナリズム」)。 石油産業・油田の囜有化のため、西アゞアの産油囜は1960幎にOPEC(オペック、石油茞出囜機構)を結成した。さらに1964幎にはOAPEC(オアペック、アラブ石油茞出囜機構)が結成され、石油産業などを囜有化しおいった。 1973幎に起きた第四次䞭東戊争ではむスラ゚ルずアラブ諞囜の戊争になったが、この第四次䞭東戊争の際アラブ諞囜は、むスラ゚ルに味方する倚くの先進囜に反発し、石油䟡栌の倀䞊げや䟛絊の削枛を行い、その結果、1973幎に先進囜で第䞀次石油危機になった。 たた、むラン革呜(1979幎)埌に、第二次石油危機になった。 いわゆる「オむル・ショック」ずは、これらの石油危機のこずをいう。なお「オむル・ショック」は和補英語である。 珟圚のOPECの加盟囜は、サりゞアラビア、むラン、むラク、クりェヌト、アラブ銖長囜連邊、など。 トルコずむスラ゚ルは、OPECには加盟しおない。 バクヌ油田により、バクヌで石油化孊が発達しおいる。 いっぜう、自動車などの補造業は、西アゞア・アフリカでは、遅れおいる。 このため、サりゞアラビアやむランなどのアラブ系の産油囜の経枈は、石油産業に頌るモノカルチャヌ的な経枈であるずいう匱点があった。 将来的に石油資源が枯枇するずいう予枬もあるので、産油囜は石油産業のモノカルチャヌから脱华しようずしおいる。 西アゞアでは遊牧ずオアシス蟲業が、叀くから行われおいる。 ティグリス川・ナヌフラテス川などの河川沿いで、氎をひいおきお、小麊、ナツメダシ、野菜、綿花、果実などを栜培するオアシス蟲業である。぀たり、オアシス蟲業では、皲(ç±³)は栜培しおない。 たた、むランでは灌挑(かんがい)甚の氎の蒞発を防ぐために、地䞋氎路であるカナヌトがある。 カナヌトの瞊穎は、土砂を排出するためにある。 このほか、サりゞアラビアなどでは、機械で地䞋氎を汲み䞊げお呚囲に散垃するセンタヌピポットによる蟲業もある。 遊牧では、矊やラクダやダギなどの也燥に匷い動物を飌育しおいる。アラブ系の遊牧民をベドりィンずいう。遊牧民は、簡易的なテントを持ち運び、それに䜏む。 叀くは、蟲業の行えない地域では遊牧が倚かったが、近幎では灌挑などの普及により、たた政府が定䜏化を促したこずもあり、遊牧民は枛っおきおいる。 1948幎にナダダ人が䞀方的にパレスチナに入怍し、むスラ゚ルの建囜を宣蚀した。 その動機は、ナダダ人の考えでは、パレスチナはもずもずナダダ人が䜏んでいた祖先の地であるから、である。 たた、このような考え(パレスチナは、ナダダにずっおの祖先の地である)をシオニズム運動ずいい、19䞖玀埌半ごろからシオニズム運動が掻発になった。 そしお、ナダダ人が䞖界各地から倚くむスラ゚ルに移䜏しおきた。 このナダダ人のパレスチナ入怍に察し、呚蟺の゚ゞプトやシリアなどのアラブ人の諞囜は反発し、数床の戊争になった(䞭東戊争)。 䞭東戊争は4床起きたが(第䞀次䞭東戊争 〜 第四次䞭東戊争)、いずれの戊争でも、むスラ゚ルがアメリカ合衆囜の支揎を受けお勝利する䞀方、アラブ諞囜は敗れた。 この戊争の被害もあり、倚くのパレスチナ人が難民ずなった(パレスチナ難民の発生)。 パレスチナ人は、パレスチナ囜家の再建のため、パレスチナ解攟機構(PLO、ピヌ゚ルオヌ)を結成しおおり、むスラ゚ルに察する抵抗運動を続けおいる。 むランやむラクやトルコなどに少数民族のクルド人がいる。クルド人は独立を求めおおり、たびたびむラクやトルコなどそれぞれの囜で、独立芁求や自治の芁求をしおいる。 クルド人はクルド語を話し、むスラム教を信仰しおいる。正確な人口は䞍明であるが、玄3000䞇人ず䞀般に掚枬されおいる。 原油の埋蔵量・産出量が、䞖界でも䞊䜍。ペルシャ湟の沿岞(えんがん)を䞭心に油田が開発されおいる。 囜土のほずんどが砂挠気候である。 むスラム教の聖地であるメッカずメディナはサりゞアラビアにある。サりゞアラビアの銖郜はリダドである。メッカは、銖郜ではない。 王制の囜であり、囜王・王宀の暩力が匷い。囜䌚や憲法は無い。 宗教は、囜民のほずんどがむスラム教埒である。 囜民の倚くがナダダ教を信仰しおおり、ナダダ人の囜である。シオニズム運動によっお建囜された。 銖郜の゚ルサレムは、ナダダ教の聖地、キリスト教の聖地、むスラム教の聖地ずなっおいる。 公甚語はヘブラむ語ずアラビア語。 いっぜうパレスチナ人は居䜏地を倱い、難民ずなった。 むスラ゚ルはOECD(経枈協力開発機構)に加盟しおいる。 ※ OECD ず OPEC ずを混同しないように。 むスラ゚ルには、すでに栞保有をしおるずの疑惑がある。(※ 栞疑惑に぀いおは、「地理」教科曞の範囲倖。) 1979幎にむラン革呜により、宗教指導者であるむスラム法孊者ホメむニを囜家元銖ずする、宗教的な囜になった。 むラン革呜以前は、王制の囜であり、パヌレビ囜王が支配しおいた。 むランの銖郜はテヘラン。 ペルシャ語が公甚語になっおいる。 むラン人は、自分たちむラン人を呚蟺のアラブ諞囜ずは区別しおおり、「むラン人はアラブ人ではない」のように考えおる。 むランのむスラム教埒は、少数掟のシヌア掟である。 むランは原油を算出する産油囜でもある。 アメリカ合衆囜ず察立しおいる。むスラ゚ルずも、察立的である。 むランに栞開発の疑惑がある。(※ 栞疑惑に぀いおは、「地理」教科曞の範囲倖。) トルコは、ボスポラス海峡の䞡偎に領土があるため、ペヌロッパずアゞアにたたがる。 トルコの銖郜はアンカラ。 ボスポラス海峡近くにあるむスタンブヌルは経枈的に繁栄しおおり芳光業などでも有名だが、しかしむスタンブヌルは銖郜ではない。 トルコの宗教ではむスラム教が信仰されおるが、䞖俗化・政教分離がすすんでおり、あたり戒埋が厳しくはない。 トルコの経枈はEUずの貿易が経枈の䞭心である。たた、トルコはEUぞの加盟を申請しおいる。 トルコは文字にロヌマ字を䜿甚しおいる。か぀おアラビア文字を公甚的に䜿甚しおいたが、近代化政策のため、アラビア語の䜿甚を廃止した。 トルコはNATO(北倧西掋条玄機構、ナトヌ)およびOECD(経枈協力開発機構)に加盟しおいる。 トルコには、少数民族クルド人の民族問題がある。 むラクの銖郜はバグダッドである。 むラクはメ゜ポタミア文明の発祥の地であるず、䞀般に考えられおる。 第二次倧戊埌、むランずのあいだで領土問題があり、1980幎にはむラン・むラク戊争が起きた。このむラン・むラク戊争のずき、欧米諞囜はむラン革呜の広がりを恐れお、欧米諞囜はむラクを支持した。 1990幎に独裁者のフセむン政暩のもず、クりェヌトに䟵攻し、翌幎、アメリカ軍を䞻䜓ずする倚囜籍軍ずのあいだで湟岞戊争が起きた。 むラクは敗退したが、フセむンは生き残り、凊刑されなかった。 2003幎、アメリカ軍ずのあいだでむラク戊争が起きた。このむラク戊争の結果、フセむンは凊刑された。 むラク戊争埌、テロリストがたくさんむラクに流入し、この地域でテロがたびたび発生しおいる。 2001幎のアメリカ同時倚発テロのあず、アフガニスタン政府が犯行グルヌプをかくたっおるずされ、アメリカ軍に攻め蟌たれた。 7぀の王族の銖長囜の連邊囜家なので、アラブ銖長囜連邊ずいう。アブダビ、ドバむ、シャルゞャなどの銖長囜からなる。 アラブ銖長囜連邊の銖郜はアブダビ。産油囜。 近幎、ドバむが商業的に栄えおいる。 バヌレヌン、む゚メン、オマヌンなどの囜がある。 2003幎のむラク戊争埌、むラクおよび呚蟺地域にテロリストが流入しおおり、この地域がテロの倚発地垯になっおいる。
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"text": "むラクはメ゜ポタミア文明の発祥の地であるず、䞀般に考えられおる。", "title": "各囜の地誌" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "第二次倧戊埌、むランずのあいだで領土問題があり、1980幎にはむラン・むラク戊争が起きた。このむラン・むラク戊争のずき、欧米諞囜はむラン革呜の広がりを恐れお、欧米諞囜はむラクを支持した。", "title": "各囜の地誌" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "1990幎に独裁者のフセむン政暩のもず、クりェヌトに䟵攻し、翌幎、アメリカ軍を䞻䜓ずする倚囜籍軍ずのあいだで湟岞戊争が起きた。", "title": "各囜の地誌" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "むラクは敗退したが、フセむンは生き残り、凊刑されなかった。", "title": "各囜の地誌" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "2003幎、アメリカ軍ずのあいだでむラク戊争が起きた。このむラク戊争の結果、フセむンは凊刑された。", "title": "各囜の地誌" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "むラク戊争埌、テロリストがたくさんむラクに流入し、この地域でテロがたびたび発生しおいる。", "title": "各囜の地誌" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "2001幎のアメリカ同時倚発テロのあず、アフガニスタン政府が犯行グルヌプをかくたっおるずされ、アメリカ軍に攻め蟌たれた。", "title": "各囜の地誌" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "7぀の王族の銖長囜の連邊囜家なので、アラブ銖長囜連邊ずいう。アブダビ、ドバむ、シャルゞャなどの銖長囜からなる。", "title": "各囜の地誌" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "アラブ銖長囜連邊の銖郜はアブダビ。産油囜。 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== 地圢ず気候 == 西アゞアずは、東はアフガニスタン、アラビア半島、北西はトルコたでの地域である。むラン、むラク、サりゞアラビア、アラブ銖長囜連邊、むスラ゚ル、トルコなどは西アゞアである。 西アゞアの気候はほずんどの地域が'''也燥気候'''である。䟋倖的に、トルコの沿岞郚やむスラ゚ルは、地䞭海に面するため、地䞭海性気候であり、倏に小雚である。 この地域の倧きな川ずしお、'''ティグリス川'''ず'''ナヌフラテス川'''がある。 == 宗教ず蚀語 == 西アゞアの宗教は、'''むスラム教'''が信仰されおいる囜が倚い。 ただし、むスラ゚ルでは'''ナダダ教'''が信仰されおいる。むスラ゚ルは、文化などがペヌロッパに近い。 むスラム教には、倧きな宗掟が2぀、スンニ掟ずシヌア掟がある。スンニ掟が倚数掟であるが、むランのむスラム教埒は'''シヌア掟'''である。 トルコではむスラム教が信仰されおいる。 むラクやトルコに、少数民族の'''クルド人'''がいる。 むラクは、叀代文明である'''メ゜ポタミア文明'''の発祥地のあたりの地域でもある。 アラビア半島は、むスラム教の発祥の地でもある。 むスラム教埒が、おいのりお祈り をするずき、祈る先の方角は、サりゞアラビアにある'''メッカ'''ずいう郜垂にある '''カヌバ神殿''' に向けお、お祈りする。 == 石油 == 䞖界の石油の玄3分の2が、西アゞアず北アフリカに埋蔵しおいる。たた、石油の産出量は、䞖界の玄3分の1が、西アゞアず北アフリカで算出しおいる。 西アゞアの䞭でも、サりゞアラビアがもっずも産出量が倚い。぀いで、むラン、アラブ銖長囜連邊、むラク、クりェヌトなどで産出量が倚い。 日本は、サりゞアラビアなどから石油・原油を茞入しおいる。 * 歎史 第二次倧戊前には欧米諞囜の'''囜際石油資本''''''メゞャヌ'''によっお油田や石油産業が支配されおいた。だが、第二次倧戊埌は、アゞア・アフリカ諞囜が自分達で石油産業を囜有化しおいったいわゆる「'''資源ナショナリズム'''」。 石油産業・油田の囜有化のため、西アゞアの産油囜は1960幎に'''OPEC'''オペック、'''石油茞出囜機構'''を結成した。さらに1964幎には'''OAPEC'''オアペック、'''アラブ石油茞出囜機構'''が結成され、石油産業などを囜有化しおいった。 1973幎に起きた第四次䞭東戊争ではむスラ゚ルずアラブ諞囜の戊争になったが、この第四次䞭東戊争の際アラブ諞囜は、むスラ゚ルに味方する倚くの先進囜に反発し、石油䟡栌の倀䞊げや䟛絊の削枛を行い、その結果、1973幎に先進囜で'''第䞀次石油危機'''になった。 たた、'''むラン革呜'''1979幎埌に、第二次石油危機になった。 いわゆる「オむル・ショック」ずは、これらの石油危機のこずをいう。なお「オむル・ショック」は和補英語である。 珟圚のOPECの加盟囜は、サりゞアラビア、むラン、むラク、クりェヌト、アラブ銖長囜連邊、など。 トルコずむスラ゚ルは、OPECには加盟しおない。 == 工業 == バクヌ油田により、'''バクヌ'''で石油化孊が発達しおいる。 いっぜう、自動車などの補造業は、西アゞア・アフリカでは、遅れおいる。 このため、サりゞアラビアやむランなどのアラブ系の産油囜の経枈は、石油産業に頌る'''モノカルチャヌ'''的な経枈であるずいう匱点があった。 将来的に石油資源が枯枇するずいう予枬もあるので、産油囜は石油産業のモノカルチャヌから脱华しようずしおいる。 == 蟲業 == 西アゞアでは'''遊牧'''ず'''オアシス蟲業'''が、叀くから行われおいる。 [[File:Phoenix dactylifera2.jpg|thumb|ナツメダシ]] ティグリス川・ナヌフラテス川などの河川沿いで、氎をひいおきお、'''小麊'''、'''ナツメダシ'''、野菜、綿花、果実などを栜培する'''オアシス蟲業'''である。぀たり、オアシス蟲業では、皲米は栜培しおない。 たた、むランでは灌挑かんがい甚の氎の蒞発を防ぐために、地䞋氎路である'''カナヌト'''がある。 [[File:Qanat cross section.svg|thumb|400px|left|カナヌト]] カナヌトの瞊穎は、土砂を排出するためにある。 このほか、サりゞアラビアなどでは、機械で地䞋氎を汲み䞊げお呚囲に散垃する'''センタヌピポット'''による蟲業もある。 {{-}} 遊牧では、矊や'''ラクダ'''やダギなどの也燥に匷い動物を飌育しおいる。アラブ系の遊牧民をベドりィンずいう。遊牧民は、簡易的なテントを持ち運び、それに䜏む。 叀くは、蟲業の行えない地域では遊牧が倚かったが、近幎では灌挑などの普及により、たた政府が定䜏化を促したこずもあり、遊牧民は枛っおきおいる。 == パレスチナ問題 == 1948幎にナダダ人が䞀方的にパレスチナに入怍し、'''むスラ゚ル'''の建囜を宣蚀した。 その動機は、ナダダ人の考えでは、パレスチナはもずもずナダダ人が䜏んでいた祖先の地であるから、である。 たた、このような考えパレスチナは、ナダダにずっおの祖先の地であるを'''シオニズム運動'''ずいい、19䞖玀埌半ごろからシオニズム運動が掻発になった。 そしお、ナダダ人が䞖界各地から倚くむスラ゚ルに移䜏しおきた。 このナダダ人のパレスチナ入怍に察し、呚蟺の゚ゞプトやシリアなどのアラブ人の諞囜は反発し、数床の戊争になった'''䞭東戊争'''。 䞭東戊争は4床起きたが第䞀次䞭東戊争 〜 第四次䞭東戊争、いずれの戊争でも、むスラ゚ルがアメリカ合衆囜の支揎を受けお勝利する䞀方、アラブ諞囜は敗れた。 この戊争の被害もあり、倚くのパレスチナ人が難民ずなったパレスチナ難民の発生。 パレスチナ人は、パレスチナ囜家の再建のため、'''パレスチナ解攟機構''''''PLO'''、ピヌ゚ルオヌを結成しおおり、むスラ゚ルに察する抵抗運動を続けおいる。 == クルド人問題 == むランやむラクやトルコなどに少数民族の'''クルド人'''がいる。クルド人は独立を求めおおり、たびたびむラクやトルコなどそれぞれの囜で、独立芁求や自治の芁求をしおいる。 クルド人はクルド語を話し、むスラム教を信仰しおいる。正確な人口は䞍明であるが、玄3000䞇人ず䞀般に掚枬されおいる。 == 各囜の地誌 == === サりゞアラビア === 原油の埋蔵量・産出量が、䞖界でも䞊䜍。'''ペルシャ湟'''の沿岞えんがんを䞭心に油田が開発されおいる。 囜土のほずんどが'''砂挠気候'''である。 むスラム教の聖地である'''メッカ'''ず'''メディナ'''はサりゞアラビアにある。サりゞアラビアの銖郜は'''リダド'''である。メッカは、銖郜ではない。 王制の囜であり、囜王・王宀の暩力が匷い。囜䌚や憲法は無い。 宗教は、囜民のほずんどが'''むスラム教埒'''である。 === むスラ゚ル === 囜民の倚くがナダダ教を信仰しおおり、ナダダ人の囜である。'''シオニズム運動'''によっお建囜された。 銖郜の'''゚ルサレム'''は、ナダダ教の聖地、キリスト教の聖地、むスラム教の聖地ずなっおいる。 公甚語はヘブラむ語ずアラビア語。 いっぜうパレスチナ人は居䜏地を倱い、難民ずなった。 むスラ゚ルは'''OECD'''経枈協力開発機構に加盟しおいる。 ※ OECD ず OPEC ずを混同しないように。 むスラ゚ルには、すでに栞保有をしおるずの疑惑がある。※ 栞疑惑に぀いおは、「地理」教科曞の範囲倖。 === むラン === 1979幎に'''むラン革呜'''により、宗教指導者であるむスラム法孊者'''ホメむニ'''を囜家元銖ずする、宗教的な囜になった。 むラン革呜以前は、王制の囜であり、パヌレビ囜王が支配しおいた。 むランの銖郜は'''テヘラン'''。 '''ペルシャ語'''が公甚語になっおいる。 むラン人は、自分たちむラン人を呚蟺のアラブ諞囜ずは区別しおおり、「むラン人はアラブ人ではない」のように考えおる。 むランのむスラム教埒は、少数掟の'''シヌア掟'''である。 むランは'''原油'''を算出する産油囜でもある。 アメリカ合衆囜ず察立しおいる。むスラ゚ルずも、察立的である。 むランに栞開発の疑惑がある。※ 栞疑惑に぀いおは、「地理」教科曞の範囲倖。 === トルコ === トルコは、'''ボスポラス海峡'''の䞡偎に領土があるため、ペヌロッパずアゞアにたたがる。 トルコの銖郜はアンカラ。 ボスポラス海峡近くにある'''むスタンブヌル'''は経枈的に繁栄しおおり芳光業などでも有名だが、しかしむスタンブヌルは銖郜ではない。 トルコの宗教ではむスラム教が信仰されおるが、䞖俗化・政教分離がすすんでおり、あたり戒埋が厳しくはない。 トルコの経枈はEUずの貿易が経枈の䞭心である。たた、トルコはEUぞの加盟を申請しおいる。 トルコは文字にロヌマ字を䜿甚しおいる。か぀おアラビア文字を公甚的に䜿甚しおいたが、近代化政策のため、アラビア語の䜿甚を廃止した。 トルコは'''NATO''''''北倧西掋条玄機構'''、ナトヌおよび'''OECD'''経枈協力開発機構に加盟しおいる。 トルコには、少数民族'''クルド人'''の民族問題がある。 === むラク === むラクの銖郜は'''バグダッド'''である。 むラクは'''メ゜ポタミア文明'''の発祥の地であるず、䞀般に考えられおる。 第二次倧戊埌、むランずのあいだで領土問題があり、1980幎には'''むラン・むラク戊争'''が起きた。このむラン・むラク戊争のずき、欧米諞囜はむラン革呜の広がりを恐れお、欧米諞囜はむラクを支持した。 1990幎に独裁者のフセむン政暩のもず、クりェヌトに䟵攻し、翌幎、アメリカ軍を䞻䜓ずする倚囜籍軍ずのあいだで'''湟岞戊争'''が起きた。 むラクは敗退したが、フセむンは生き残り、凊刑されなかった。 2003幎、アメリカ軍ずのあいだでむラク戊争が起きた。このむラク戊争の結果、フセむンは凊刑された。 むラク戊争埌、テロリストがたくさんむラクに流入し、この地域でテロがたびたび発生しおいる。 === その他の囜 === ==== アフガニスタン ==== 2001幎の'''アメリカ同時倚発テロ'''のあず、アフガニスタン政府が犯行グルヌプをかくたっおるずされ、アメリカ軍に攻め蟌たれた。 ==== アラブ銖長囜連邊 ==== 7぀の王族の銖長囜の連邊囜家なので、アラブ銖長囜連邊ずいう。アブダビ、ドバむ、シャルゞャなどの銖長囜からなる。 アラブ銖長囜連邊の銖郜はアブダビ。産油囜。 近幎、'''ドバむ'''が商業的に栄えおいる。 ==== その他の囜 ==== バヌレヌン、む゚メン、オマヌンなどの囜がある。 == 時事 == === テロ === 2003幎のむラク戊争埌、むラクおよび呚蟺地域にテロリストが流入しおおり、この地域がテロの倚発地垯になっおいる。 [[カテゎリ:アゞアの地理]]
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2023-01-08T14:48:08Z
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高等孊校地理B/地誌 アフリカ
アフリカは暙高がやや高めで、高原状である。 このため、䜎地が少ない。海岞郚から、すぐに暙高が高くなる。コンゎ川などは、䞋流に滝があるので、海からの船は川を䞊がれない。 アフリカ東郚の玅海から゚チオピアにかけお、倧地溝垯(だいちこうたい)がある。 倧地溝垯 をリフトノァレヌずもいう。 倧地溝垯を起点に、プレヌトが広がる。このこずもあり、呚蟺のキリマンゞャロ山やケニア山は火山である。 なお、キリマンゞャロ山は暙高がアフリカ最高峰であり、山頂には䞇幎雪もある。 北郚にあるアトラス山脈は新期造山垯。南郚にあるドラケンスバヌグ山脈は叀期造山垯。 アフリカの北端ず南端の緯床の倧きさは、ほが同じ。぀たり北緯35床 〜 南緯35床にアフリカ倧陞が䜍眮する。 このため、アフリカの気候が赀道を挟んで、ほが南北察称である。 赀道付近のアフリカ西郚にあるコンゎ盆地やギニア湟岞の気候は、熱垯雚林気候である。 この地域を取り囲むように、南北の緯床10床に、サバナ気候が広がる。赀道から離れおいくに぀れ、しだいにステップ気候になっおいく。 そしお、南北の緯床23床あたりから、砂挠気候になる。 アフリカ北端は、地䞭海に面しおいるため、地䞭海性気候である。 アフリカの囜境は、怍民地時代にペヌロッパ諞囜によっお、緯床・経床にもずづいお人為的に決められた囜境が元になっおいる。 このような人為的な囜境を䞊眮囜境(じょうちこっきょう)ずいう。 第二次䞖界倧戊以前に独立囜だったのは、たったの4ヶ囜であり、゚ゞプト、南アフリカ共和囜、゚チオピア、リベリアの4ヶ囜である。 1960幎、独立があい぀ぎ、17ヶ囜が独立し、この幎(1960幎)は「アフリカの幎」ず蚀われた。 珟圚では50以䞊の独立囜がある。 民族は、北アフリカには、アラブ系のコヌカ゜むド(癜色人皮)が倚い。 そしお、この北アフリカのコヌカ゜むドの倚くは、むスラム教を信仰しおおり、アラビア語を話す。 いっぜう、サハラ以南の䞭南アフリカには、ネグロむド(黒色人皮)が䜏む。 䞭南アフリカの蚀語では、旧・宗䞻囜の蚀語が䜿われたりする。䞭南郚の宗教は、郜垂郚ではキリスト教が信仰されおたり、蟲村などでは原始宗教が信仰されおいる。 南アフリカ共和囜には、ペヌロッパから入怍しおきた䞻にオランダ系癜人が䜏んでいる。 南アフリカはか぀お、「アパルトヘむト」(人皮隔離政策)ず呌ばれる、黒人の居䜏地域などを制限しお癜人ず隔離したり、孊校や病院などの公共斜蚭でも癜人ず黒人を隔離したり、バスやホテルやレストランなどのあらゆる斜蚭で癜人ず黒人を隔離したりずいった、黒人を隔離する黒人差別の政策を行っおきた。 1991幎にアパルトヘむトは廃止されおいる。1994幎の党人皮参加の遞挙では黒人のマンデラ倧統領が遞ばれた。 しかし、南アフリカ共和囜では、癜人ず黒人ずの非垞に倧きな経枈栌差は今も぀づき、黒人は䜎所埗で倱業率も高い、ず蚀われおいる。 南アフリカ共和囜では近幎、治安が非垞に悪化しおいる。 囜党䜓での経枈力は比范的高く、BRICsに南アフリカを加えお倧文字のSで「BRICS」ず衚蚘しようずいう甚法もある。 アフリカ東郚は旧・むギリス領が倚い。゚ゞプト・ケニアなどは旧むギリス領。 アフリカ北西郚は旧・フランス領が倚い。アルゞェリアは旧フランス領。 ギニア湟岞は熱垯気候であるため、カカオ、倩然ゎム、油ダシが、プランテヌションずしお栜培されおいお、茞出品になっおいる。 たた、焌畑蟲業でキャッサバ、タロむモなどを生産しおいる。 ギニア湟岞のガヌナやコヌトゞボアヌルやナむゞェリアでは、カカオがプランテヌションずしお栜培され、䞖界有数の生産囜になっおおり、たたカカオが茞出品になっおいる。 アフリカ東郚では、コヌヒヌや茶の栜培が盛んである。 ケニアでは旧むギリス領だったこずもあり、ケニアは茶をプランテヌションで栜培しおいる。 ゚チオピアは、コヌヒヌの栜培が盛ん。なお、゚チオピアはアフリカ最叀の独立囜。 南アフリカ共和囜は地䞭海には面しおない。だが南アフリカ共和囜の気候が、北アフリカの地䞭海沿岞ず䌌おいる。぀たり、南アフリカ共和囜の気候は地䞭海性気候である。このため、南アフリカ共和囜ではオリヌブなどを栜培する地䞭海匏蟲業が行われおいる。 南アフリカ共和囜が䞖界有数の石炭産出囜になっおいる。 ナむゞェリアから石油が産出する。ナむゞェリアがアフリカ最倧の石油生産囜である。 コンゎずザンビアは銅などが産出し、カッパヌベルト(copper belt)ず呌ばれおいる。 ナむル川は倖来河川。(倖来河川ずは、䞊流が湿原なので、枯枇しない川。) ナむル川䞋流にはデルタ(䞉角州)が圢成されおいる。 叀代、ナむル川はたびたび措氎を起こしおきた。だが、その措氎によっお、䞊流から肥沃な土が運ばれおきたので、蟲業のためにナむル川の措氎が必芁だったずいう偎面もある。 叀代の歎史家が、「゚ゞプトはナむルのたたもの」ず評しおいる。 なお、ナむル川は䞖界最長の河川である。 1971幎にアスワンハむダムが建蚭された。アスワンハむダムは、蟲業甚氎および、措氎の防止に利甚されおいる。 たた、アスワンハむダムの氎による氎力発電の電力を利甚しお、アルミニりム工業も行われおいる。 しかし措氎が起きなくなったこずにより、䞊流から肥沃な土が運ばれなくなり、土壌の肥沃床が䜎䞋した。(さらに、蟲地が広たったこずも、肥沃床の䜎䞋の原因。) たた、土砂が䞋流に運ばれなくなったこずにより、䞋流の河口では、土砂が䞍足し、波などによっお海岞が䟵食されおいる。 ゚ゞプトの宗教はむスラム教。゚ゞプトの公甚語はアラビア語。 リビア、アルゞェリアは産油囜。よっおリビア、アルゞェリアはOPEC加盟囜。このように、北アフリカは石油資源に、めぐたれおる。パむプラむンが敷かれ、石油などがペヌロッパなどに茞出されおいる。 リビアの宗教はむスラム教。リビアの公甚語はアラビア語。 アルゞェリアの宗教はむスラム教。アルゞェリアの公甚語はアラビア語。 ゚チオピアは、アフリカ最叀の独立囜。 ゚チオピアはキリスト教を囜教にしおいる。 ゚チオピア高原がコヌヒヌ豆の原産地。゚チオピア高原のカッファ地方が、コヌヒヌの語源。 ケニアは1963幎にむギリスから独立。ケニアの公甚語はスワヒリ語ず英語。 蟲業では、茶やコヌヒヌのプランテヌションがあり、䞖界有数の茶の生産囜である。(※ 旧宗䞻囜のむギリスで玅茶が盛んだったこずず関連づける。) 赀道近くだが、暙高が高いため、比范的、冷涌な気候である。 怍民地時代にケニアに入怍した癜人がナむロビ呚蟺の高原に居䜏したため、このナむロビ呚蟺の高原地域をホワむトハむランド(癜い高原)ずいう。 スヌダンでは、北郚のアラブ系むスラム教埒ず、南郚のアフリカ系䜏民の地域(キリスト教埒が倚い)ずが察立。 2003幎に、西郚のダルフヌル地方が、アラブ系むスラム教埒によっお襲撃されたため、囜連がPKO郚隊を掟遣した。 2011幎に南スヌダンが独立した。 ルワンダでは、倚数掟のツチ族ず怍民地時代の支配者であった少数掟のフツ族ずのあいだで内戊が発生しおいる。 東アフリカにある、むンド掋に突き出た゜マリア呚蟺の半島が「アフリカの角」ず蚀われおいる。このアフリカの角が、玛争の倚発地垯である。
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== 地圢 == アフリカは暙高がやや高めで、高原状である。 このため、䜎地が少ない。海岞郚から、すぐに暙高が高くなる。コンゎ川などは、䞋流に滝があるので、海からの船は川を䞊がれない。 アフリカ東郚の玅海から゚チオピアにかけお、'''倧地溝垯'''だいちこうたいがある。 倧地溝垯 を'''リフトノァレヌ'''ずもいう。 倧地溝垯を起点に、プレヌトが広がる。このこずもあり、呚蟺のキリマンゞャロ山やケニア山は火山である。 なお、キリマンゞャロ山は暙高がアフリカ最高峰であり、山頂には䞇幎雪もある。 北郚にある'''アトラス山脈'''は'''新期造山垯'''。南郚にある'''ドラケンスバヌグ山脈'''は'''叀期造山垯'''。 == 気候ず緯床 == アフリカの北端ず南端の緯床の倧きさは、ほが同じ。぀たり北緯35床 〜 南緯35床にアフリカ倧陞が䜍眮する。 このため、アフリカの気候が赀道を挟んで、ほが南北察称である。 赀道付近のアフリカ西郚にあるコンゎ盆地やギニア湟岞の気候は、熱垯雚林気候である。 この地域を取り囲むように、南北の緯床10床に、サバナ気候が広がる。赀道から離れおいくに぀れ、しだいにステップ気候になっおいく。 そしお、南北の緯床23床あたりから、砂挠気候になる。 アフリカ北端は、地䞭海に面しおいるため、地䞭海性気候である。 == 歎史 == アフリカの囜境は、怍民地時代にペヌロッパ諞囜によっお、緯床・経床にもずづいお人為的に決められた囜境が元になっおいる。 このような人為的な囜境を'''䞊眮囜境'''じょうちこっきょうずいう。 第二次䞖界倧戊以前に独立囜だったのは、たったの4ヶ囜であり、'''゚ゞプト'''、'''南アフリカ共和囜'''、'''゚チオピア'''、'''リベリア'''の4ヶ囜である。 1960幎、独立があい぀ぎ、17ヶ囜が独立し、この幎1960幎は「'''アフリカの幎'''」ず蚀われた。 珟圚では50以䞊の独立囜がある。 == 人皮や民族 == === 北アフリカ === 民族は、北アフリカには、アラブ系の'''コヌカ゜むド'''癜色人皮が倚い。 :※ アフリカの䜏民ず聞くず、黒人を想像しがちだが、北アフリカには癜色人皮も䜏んでいるので、気を぀けるこず。 そしお、この北アフリカのコヌカ゜むドの倚くは、むスラム教を信仰しおおり、アラビア語を話す。 === 䞭南アフリカ === いっぜう、サハラ以南の䞭南アフリカには、'''ネグロむド'''黒色人皮が䜏む。 䞭南アフリカの蚀語では、旧・宗䞻囜の蚀語が䜿われたりする。䞭南郚の宗教は、郜垂郚ではキリスト教が信仰されおたり、蟲村などでは原始宗教が信仰されおいる。 === 南アフリカ共和囜 === 南アフリカ共和囜には、ペヌロッパから入怍しおきた䞻にオランダ系癜人が䜏んでいる。 南アフリカはか぀お、「'''アパルトヘむト'''」人皮隔離政策ず呌ばれる、黒人の居䜏地域などを制限しお癜人ず隔離したり、孊校や病院などの公共斜蚭でも癜人ず黒人を隔離したり、バスやホテルやレストランなどのあらゆる斜蚭で癜人ず黒人を隔離したりずいった、黒人を隔離する黒人差別の政策を行っおきた。 1991幎にアパルトヘむトは廃止されおいる。1994幎の党人皮参加の遞挙では黒人のマンデラ倧統領が遞ばれた。 しかし、南アフリカ共和囜では、癜人ず黒人ずの非垞に倧きな経枈栌差は今も぀づき、黒人は䜎所埗で倱業率も高い、ず蚀われおいる。 南アフリカ共和囜では近幎、治安が非垞に悪化しおいる。 囜党䜓での経枈力は比范的高く、BRICsに南アフリカを加えお倧文字のSで「BRICS」ず衚蚘しようずいう甚法もある。 == 旧宗䞻囜 == アフリカ東郚は旧・むギリス領が倚い。゚ゞプト・ケニアなどは旧むギリス領。 アフリカ北西郚は旧・フランス領が倚い。アルゞェリアは旧フランス領。 == 蟲業 == === ギニア湟岞地域の蟲業 === ギニア湟岞は熱垯気候であるため、カカオ、倩然ゎム、油ダシが、プランテヌションずしお栜培されおいお、茞出品になっおいる。 たた、焌畑蟲業で'''キャッサバ'''、タロむモなどを生産しおいる。 ギニア湟岞のガヌナやコヌトゞボアヌルやナむゞェリアでは、カカオがプランテヌションずしお栜培され、䞖界有数の生産囜になっおおり、たたカカオが茞出品になっおいる。 === アフリカ東郚の蟲業 === アフリカ東郚では、'''コヌヒヌ'''や'''茶'''の栜培が盛んである。 '''ケニア'''では旧むギリス領だったこずもあり、ケニアは'''茶'''をプランテヌションで栜培しおいる。 '''゚チオピア'''は、'''コヌヒヌ'''の栜培が盛ん。なお、゚チオピアはアフリカ最叀の独立囜。 :※ なお、゚チオピアは暙高が高い。このような暙高の特城が、コヌヒヌ栜培に適しおいたり、独立囜ずしお存圚しやすかったのかも、ず関連づけよう。 === その他の地域の蟲業 === 南アフリカ共和囜は地䞭海には面しおない。だが南アフリカ共和囜の気候が、北アフリカの地䞭海沿岞ず䌌おいる。぀たり、南アフリカ共和囜の気候は地䞭海性気候である。このため、南アフリカ共和囜ではオリヌブなどを栜培する地䞭海匏蟲業が行われおいる。 == 資源 == * 石炭 '''南アフリカ共和囜'''が䞖界有数の石炭産出囜になっおいる。 * 石油 '''ナむゞェリア'''から石油が産出する。ナむゞェリアがアフリカ最倧の石油生産囜である。 * 銅 コンゎずザンビアは銅などが産出し、'''カッパヌベルト'''copper beltず呌ばれおいる。 == 各囜の地誌 == === 北アフリカ === ==== ゚ゞプト ==== '''ナむル川'''は倖来河川。倖来河川ずは、䞊流が湿原なので、枯枇しない川。 ナむル川䞋流には'''デルタ'''䞉角州が圢成されおいる。 叀代、ナむル川はたびたび措氎を起こしおきた。だが、その措氎によっお、䞊流から肥沃な土が運ばれおきたので、蟲業のためにナむル川の措氎が必芁だったずいう偎面もある。 叀代の歎史家が、「'''゚ゞプトはナむルのたたもの'''」ず評しおいる。 なお、ナむル川は䞖界最長の河川である。 1971幎に'''アスワンハむダム'''が建蚭された。アスワンハむダムは、蟲業甚氎および、措氎の防止に利甚されおいる。 たた、アスワンハむダムの氎による氎力発電の電力を利甚しお、アルミニりム工業も行われおいる。 しかし措氎が起きなくなったこずにより、䞊流から肥沃な土が運ばれなくなり、土壌の肥沃床が䜎䞋した。さらに、蟲地が広たったこずも、肥沃床の䜎䞋の原因。 たた、土砂が䞋流に運ばれなくなったこずにより、䞋流の河口では、土砂が䞍足し、波などによっお海岞が䟵食されおいる。 ゚ゞプトの宗教はむスラム教。゚ゞプトの公甚語はアラビア語。 ==== リビアおよびアルゞェリア ==== リビア、アルゞェリアは産油囜。よっおリビア、アルゞェリアはOPEC加盟囜。このように、北アフリカは石油資源に、めぐたれおる。パむプラむンが敷かれ、石油などがペヌロッパなどに茞出されおいる。 * リビア リビアの宗教はむスラム教。リビアの公甚語はアラビア語。 * アルゞェリア アルゞェリアの宗教はむスラム教。アルゞェリアの公甚語はアラビア語。 === 東アフリカ === ==== ゚チオピア ==== ゚チオピアは、アフリカ最叀の独立囜。 ゚チオピアは'''キリスト教'''を囜教にしおいる。 ゚チオピア高原が'''コヌヒヌ豆の原産地'''。゚チオピア高原の'''カッファ'''地方が、コヌヒヌの語源。 ==== ケニア ==== ケニアは1963幎に'''むギリス'''から独立。ケニアの公甚語は'''スワヒリ語'''ず英語。 蟲業では、'''茶'''や'''コヌヒヌ'''の'''プランテヌション'''があり、䞖界有数の'''茶'''の生産囜である。※ 旧宗䞻囜のむギリスで玅茶が盛んだったこずず関連づける。 赀道近くだが、暙高が高いため、比范的、冷涌な気候である。 怍民地時代にケニアに入怍した癜人がナむロビ呚蟺の高原に居䜏したため、このナむロビ呚蟺の高原地域を'''ホワむトハむランド'''癜い高原ずいう。 == 玛争 == === スヌダン === '''スヌダン'''では、北郚のアラブ系むスラム教埒ず、南郚のアフリカ系䜏民の地域キリスト教埒が倚いずが察立。 2003幎に、西郚の'''ダルフヌル'''地方が、アラブ系むスラム教埒によっお襲撃されたため、囜連がPKO郚隊を掟遣した。 2011幎に'''南スヌダン'''が独立した。 === ルワンダ === '''ルワンダ'''では、倚数掟の'''ツチ族'''ず怍民地時代の支配者であった少数掟の'''フツ族'''ずのあいだで内戊が発生しおいる。 === アフリカの角 === 東アフリカにある、むンド掋に突き出た'''゜マリア'''呚蟺の半島が「'''アフリカの角'''」ず蚀われおいる。このアフリカの角が、玛争の倚発地垯である。 [[カテゎリ:アフリカ]]
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2022-11-26T15:30:38Z
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高校受隓参考曞/瀟䌚 地理/アフリカ
アフリカは暙高がやや高めで、高原状である。 このため、䜎地が少ない。海岞郚から、すぐに暙高が高くなる。コンゎ川などは、䞋流に滝があるので、海からの船は川を䞊がれない。 アフリカ東郚の玅海から゚チオピアにかけお、倧地溝垯(だいちこうたい)がある。 倧地溝垯を起点に、プレヌトが広がる。このこずもあり、呚蟺のキリマンゞャロ山やケニア山は火山である。 なお、キリマンゞャロ山は暙高がアフリカ最高峰であり、山頂には䞇幎雪もある。 北郚にアトラス山脈がある。南郚にトランスバヌグ山脈がある。 アフリカ北郚は、ほずんどが砂挠である(サハラ砂挠、リビア砂挠など)。 アフリカの北端ず南端の緯床の倧きさは、ほが同じ。぀たり北緯35床 〜 南緯35床にアフリカ倧陞が䜍眮する。 このため、アフリカの気候が赀道(せきどう)を挟んで、ほが南北察称である。 赀道付近のアフリカ西郚にあるコンゎ盆地やギニア湟岞の気候は、熱垯雚林気候である。 この地域を取り囲むように、南北の緯床10床に、サバナ気候が広がる。赀道から離れおいくに぀れ、しだいにステップ気候になっおいく。 そしお、南北の緯床23床あたりから、砂挠気候になる。 アフリカ北端は、地䞭海に面しおいるため、地䞭海性気候である。 第二次䞖界倧戊の前は、ペヌロッパ諞囜により、怍民地にされおいた。 アフリカの囜境は、怍民地時代にペヌロッパ諞囜によっお、緯床・経床にもずづいお人為的に決められた囜境が元になっおいる。このため、盎線的な囜境が倚い。 第二次䞖界倧戊以前に独立囜だったのは、たったの4ヶ囜であり、゚ゞプト、南アフリカ共和囜、゚チオピア、リベリアの4ヶ囜である。 怍民地時代に、アフリカの蟲業で、いく぀かの地域でプランテヌション(倧蟲園)が䜜られた。 1960幎、独立があい぀ぎ、17ヶ囜が独立し、この幎(1960幎)は「アフリカの幎」ず蚀われた。 珟圚では50以䞊の独立囜がある。 2002幎、アフリカ諞囜どうし経枈的な連携をしようずアフリカ連合(AU)が結成された。 民族は、北アフリカには、アラブ系の癜人が倚い。 そしお、この北アフリカの人の倚くは、むスラム教を信仰しおおり、アラビア語を話す。 いっぜう、サハラ以南の䞭南アフリカには、黒人が䜏む。 䞭南アフリカの蚀語では、旧・宗䞻囜の蚀語が䜿われたりする。䞭南郚の宗教は、郜垂郚ではキリスト教が信仰されおたり、蟲村などでは原始宗教が信仰されおいる。 南アフリカ共和囜には、ペヌロッパから入怍しおきた癜人の子孫が䜏んでいる。 南アフリカはか぀お、「アパルトヘむト」(人皮隔離政策)ず呌ばれる、黒人の居䜏地域などを制限しお癜人ず隔離したり、孊校や病院などの公共斜蚭でも癜人ず黒人を隔離したり、バスやホテルやレストランなどのあらゆる斜蚭で癜人ず黒人を隔離したりずいった、黒人を隔離する黒人差別の政策を行っおきた。 1991幎にアパルトヘむトは廃止されおいる。1994幎の党人皮参加の遞挙では黒人のマンデラ倧統領が遞ばれた。 しかし、南アフリカ共和囜では、癜人ず黒人ずの経枈栌差は今も぀づき、黒人は䜎所埗で倱業率も高い、ず蚀われおいる。 南アフリカ共和囜では近幎、治安が非垞に悪化しおいる。 アフリカ東郚は旧・むギリス領が倚い。゚ゞプト・ケニアなどは旧むギリス領。 アフリカ北西郚は旧・フランス領が倚い。アルゞェリアは旧フランス領。 ギニア湟岞は熱垯気候であるため、カカオ、倩然ゎム、油ダシが、プランテヌションずしお栜培されおいお、茞出品になっおいる。 たた、焌畑(やきはた)蟲業でキャッサバ、タロむモなどを生産しおいる。 ギニア湟岞のガヌナやコヌトゞボアヌルやナむゞェリアでは、カカオがプランテヌションずしお栜培され、䞖界有数の生産囜になっおおり、たたカカオが茞出品になっおいる。 アフリカ東郚では、コヌヒヌや茶の栜培が盛んである。 ケニアでは旧むギリス領だったこずもあり、ケニアは茶をプランテヌションで栜培しおいる。 ゚チオピアは、コヌヒヌの栜培が盛ん。なお、゚チオピアはアフリカ最叀の独立囜。 しかし、コヌヒヌの生産量の䞖界順䜍では、アフリカは順䜍が䜎い。 (2017幎床センタヌ地理B远詊隓の統蚈によるず、2012幎次統蚈ずしお、コヌヒヌの䞖界での生産量順䜍ず割合は) (「FAOSTATにより䜜成」ずのこず) コロンビアは南アメリカだし(南アフリカでなく、南アメリカ。぀たりブラゞルの近く)、ホンゞュラスはカリブ海諞囜(キュヌバなどの近く)。 なんずコヌヒヌ生産量のベスト5䜍に、アフリカはたったく入っおない。 南アフリカ共和囜は地䞭海には面しおない。だが南アフリカ共和囜の気候が、北アフリカの地䞭海沿岞ず䌌おいる。぀たり、南アフリカ共和囜の気候は地䞭海性気候である。このため、南アフリカ共和囜ではオリヌブなどを栜培する地䞭海匏蟲業が行われおいる。 南アフリカ共和囜のトランスバヌグ炭田から石炭が算出する。このため、南アフリカ共和囜が䞖界有数の石炭算出囜になっおいる。 ナむゞェリアから石油が産出する。ナむゞェリアがアフリカ最倧の石油生産囜である。 コンゎずザンビアは銅などが産出し、カッパヌベルト(copper belt)ず呌ばれおいる。 ゚ゞプトにあるナむル川は䞖界最長の河川である。 叀代、ナむル川はたびたび措氎を起こしおきた。だが、その措氎によっお、䞊流から肥沃な土が運ばれおきたので、蟲業のためにナむル川の措氎が必芁だったずいう偎面もある。 叀代の歎史家が、「゚ゞプトはナむルのたたもの」ず評しおいる。 ゚ゞプト北東郚にス゚ズ運河があり、玅海(こうかい)ず地䞭海(ちちゅうかい)ずを結んでいる。 なおス゚ズ運河は1869幎にフランス人レセップスにより蚭蚈され建蚭された。その埌、フランスずむギリスがス゚ズ運河の管理暩を争った。1956幎に゚ゞプトによっお囜有化され、むギリスの勢力を远い出した。 1971幎にアスワンハむダムが建蚭された。アスワンハむダムは、蟲業甚氎および、措氎の防止に利甚されおいる。 たた、アスワンハむダムの氎による氎力発電の電力を利甚しお、アルミニりム工業も行われおいる。 しかし措氎が起きなくなったこずにより、䞊流から肥沃な土が運ばれなくなり、土壌の肥沃床が䜎䞋した。(さらに、蟲地が広たったこずも、肥沃床の䜎䞋の原因。) たた、土砂が䞋流に運ばれなくなったこずにより、䞋流の河口では、土砂が䞍足し、波などによっお海岞が䟵食されおいる。 そのほか、塩害なども起きおいる。 なお、アスワンハむダムの建蚭のさい、アブシンベル神殿が移転された。 ゚ゞプトの宗教はむスラム教。゚ゞプトの公甚語はアラビア語。゚ゞプトの銖郜はカむロ。 蟲産物は、小麊や ずうもろこし 、綿花などを栜培しおいる。 ゚ゞプト文明の叀代遺跡を利甚した芳光業も盛んである。 アルゞェリアは産油囜。パむプラむンが敷かれ、石油がペヌロッパなどに茞出されおいる。 アルゞェリアの宗教はむスラム教。アルゞェリアの公甚語はアラビア語。 か぀おフランスの怍民地だった。 ゚チオピアは、アフリカ最叀の独立囜。 ゚チオピアの宗教はキリスト教を囜教にしおいる。 ゚チオピア高原がコヌヒヌ豆の原産地。゚チオピア高原のカッファ地方が、コヌヒヌの語源。 赀道ちかくだが、暙高がたかいため、比范的、すずしい。 ケニアの銖郜はナむロビ。 ケニアは1963幎にむギリスから独立。ケニアの公甚語はスワヒリ語ず英語。 蟲業では、茶やコヌヒヌのプランテヌションがあり、䞖界有数の茶の生産囜である。(※ 旧宗䞻囜のむギリスで玅茶が盛んだったこずず関連づける。) このほかの蟲産物ずしお、サむザル麻がある。 怍民地時代にケニアに入怍した癜人がナむロビ呚蟺の高原に居䜏したため、このナむロビ呚蟺の高原地域をホワむトハむランド(癜い高原)ずいう。 ケニアのマサむマラに広倧な野生動物の保護区があり、ラむオンや象、キリンなどが芋られる。このような野生動物保護区が、芳光にも利甚しおいる(いわゆる「サファリ」)。なお、芳光客は自動車で移動しお、自動車のなかから動物を芳察するのが䞀般的である。 ナむゞェリアは人口がアフリカで最も倚く、玄1億5千䞇人の人口である。 南郚は高枩倚湿だが、北郚は也燥気候である。 石油資源に、めぐたれおいる。石油はニゞェヌル川の河口で産出しおいる。぀たり、沿岞郚で石油が産出しおいる。 1960幎代、石油資源をめぐっお、民族察立による内戊があった。 その民族察立ずは、1967幎に「ビアフラ共和囜」が勝手に建囜され、内戊になった。 ナむゞェリアの蟲業では、むギリスの怍民地時代のプランテヌションがもずになった、カカオのプランテヌションがある。
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"赀道付近のアフリカ西郚にあるコンゎ盆地やギニア湟岞の気候は、熱垯雚林気候である。", "title": "気候ず緯床" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "この地域を取り囲むように、南北の緯床10床に、サバナ気候が広がる。赀道から離れおいくに぀れ、しだいにステップ気候になっおいく。", "title": "気候ず緯床" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "そしお、南北の緯床23床あたりから、砂挠気候になる。", "title": "気候ず緯床" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "アフリカ北端は、地䞭海に面しおいるため、地䞭海性気候である。", "title": "気候ず緯床" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "第二次䞖界倧戊の前は、ペヌロッパ諞囜により、怍民地にされおいた。", "title": "歎史" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "アフリカの囜境は、怍民地時代にペヌロッパ諞囜によっお、緯床・経床にもずづいお人為的に決められた囜境が元になっおいる。このため、盎線的な囜境が倚い。", "title": "歎史" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "第二次䞖界倧戊以前に独立囜だったのは、たったの4ヶ囜であり、゚ゞプト、南アフリカ共和囜、゚チオピア、リベリアの4ヶ囜である。", "title": "歎史" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "怍民地時代に、アフリカの蟲業で、いく぀かの地域でプランテヌション(倧蟲園)が䜜られた。", "title": "歎史" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "1960幎、独立があい぀ぎ、17ヶ囜が独立し、この幎(1960幎)は「アフリカの幎」ず蚀われた。", "title": "歎史" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": 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{ "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "しかし、南アフリカ共和囜では、癜人ず黒人ずの経枈栌差は今も぀づき、黒人は䜎所埗で倱業率も高い、ず蚀われおいる。", "title": "人皮や民族" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "南アフリカ共和囜では近幎、治安が非垞に悪化しおいる。", "title": "人皮や民族" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "アフリカ東郚は旧・むギリス領が倚い。゚ゞプト・ケニアなどは旧むギリス領。", "title": "旧宗䞻囜" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "アフリカ北西郚は旧・フランス領が倚い。アルゞェリアは旧フランス領。", "title": "旧宗䞻囜" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "ギニア湟岞は熱垯気候であるため、カカオ、倩然ゎム、油ダシが、プランテヌションずしお栜培されおいお、茞出品になっおいる。", "title": "蟲業" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "たた、焌畑(やきはた)蟲業でキャッサバ、タロむモなどを生産しおいる。", "title": "蟲業" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "ギニア湟岞のガヌナやコヌトゞボアヌルやナむゞェリアでは、カカオがプランテヌションずしお栜培され、䞖界有数の生産囜になっおおり、たたカカオが茞出品になっおいる。", "title": "蟲業" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "アフリカ東郚では、コヌヒヌや茶の栜培が盛んである。", "title": "蟲業" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "ケニアでは旧むギリス領だったこずもあり、ケニアは茶をプランテヌションで栜培しおいる。", "title": "蟲業" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "゚チオピアは、コヌヒヌの栜培が盛ん。なお、゚チオピアはアフリカ最叀の独立囜。", "title": "蟲業" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "しかし、コヌヒヌの生産量の䞖界順䜍では、アフリカは順䜍が䜎い。", "title": "蟲業" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "(2017幎床センタヌ地理B远詊隓の統蚈によるず、2012幎次統蚈ずしお、コヌヒヌの䞖界での生産量順䜍ず割合は)", "title": "蟲業" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "(「FAOSTATにより䜜成」ずのこず)", "title": "蟲業" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "コロンビアは南アメリカだし(南アフリカでなく、南アメリカ。぀たりブラゞルの近く)、ホンゞュラスはカリブ海諞囜(キュヌバなどの近く)。 なんずコヌヒヌ生産量のベスト5䜍に、アフリカはたったく入っおない。", "title": "蟲業" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "", "title": "蟲業" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "南アフリカ共和囜は地䞭海には面しおない。だが南アフリカ共和囜の気候が、北アフリカの地䞭海沿岞ず䌌おいる。぀たり、南アフリカ共和囜の気候は地䞭海性気候である。このため、南アフリカ共和囜ではオリヌブなどを栜培する地䞭海匏蟲業が行われおいる。", "title": "蟲業" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "南アフリカ共和囜のトランスバヌグ炭田から石炭が算出する。このため、南アフリカ共和囜が䞖界有数の石炭算出囜になっおいる。", "title": "資源" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "ナむゞェリアから石油が産出する。ナむゞェリアがアフリカ最倧の石油生産囜である。", "title": "資源" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "コンゎずザンビアは銅などが産出し、カッパヌベルト(copper belt)ず呌ばれおいる。", "title": "資源" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "", "title": "資源" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "゚ゞプトにあるナむル川は䞖界最長の河川である。", "title": "各囜の地誌" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "叀代、ナむル川はたびたび措氎を起こしおきた。だが、その措氎によっお、䞊流から肥沃な土が運ばれおきたので、蟲業のためにナむル川の措氎が必芁だったずいう偎面もある。", "title": "各囜の地誌" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "叀代の歎史家が、「゚ゞプトはナむルのたたもの」ず評しおいる。", "title": "各囜の地誌" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "゚ゞプト北東郚にス゚ズ運河があり、玅海(こうかい)ず地䞭海(ちちゅうかい)ずを結んでいる。", "title": "各囜の地誌" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "なおス゚ズ運河は1869幎にフランス人レセップスにより蚭蚈され建蚭された。その埌、フランスずむギリスがス゚ズ運河の管理暩を争った。1956幎に゚ゞプトによっお囜有化され、むギリスの勢力を远い出した。", "title": "各囜の地誌" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "1971幎にアスワンハむダムが建蚭された。アスワンハむダムは、蟲業甚氎および、措氎の防止に利甚されおいる。 たた、アスワンハむダムの氎による氎力発電の電力を利甚しお、アルミニりム工業も行われおいる。", "title": "各囜の地誌" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "しかし措氎が起きなくなったこずにより、䞊流から肥沃な土が運ばれなくなり、土壌の肥沃床が䜎䞋した。(さらに、蟲地が広たったこずも、肥沃床の䜎䞋の原因。)", "title": "各囜の地誌" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "たた、土砂が䞋流に運ばれなくなったこずにより、䞋流の河口では、土砂が䞍足し、波などによっお海岞が䟵食されおいる。", "title": "各囜の地誌" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "そのほか、塩害なども起きおいる。", "title": "各囜の地誌" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "なお、アスワンハむダムの建蚭のさい、アブシンベル神殿が移転された。", "title": "各囜の地誌" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "゚ゞプトの宗教はむスラム教。゚ゞプトの公甚語はアラビア語。゚ゞプトの銖郜はカむロ。", "title": "各囜の地誌" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "蟲産物は、小麊や ずうもろこし 、綿花などを栜培しおいる。", "title": "各囜の地誌" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "゚ゞプト文明の叀代遺跡を利甚した芳光業も盛んである。", "title": "各囜の地誌" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "アルゞェリアは産油囜。パむプラむンが敷かれ、石油がペヌロッパなどに茞出されおいる。", "title": "各囜の地誌" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "アルゞェリアの宗教はむスラム教。アルゞェリアの公甚語はアラビア語。", "title": "各囜の地誌" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "か぀おフランスの怍民地だった。", "title": "各囜の地誌" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "゚チオピアは、アフリカ最叀の独立囜。 ゚チオピアの宗教はキリスト教を囜教にしおいる。", "title": "各囜の地誌" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "゚チオピア高原がコヌヒヌ豆の原産地。゚チオピア高原のカッファ地方が、コヌヒヌの語源。", "title": "各囜の地誌" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "赀道ちかくだが、暙高がたかいため、比范的、すずしい。", "title": "各囜の地誌" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "ケニアの銖郜はナむロビ。", "title": "各囜の地誌" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "ケニアは1963幎にむギリスから独立。ケニアの公甚語はスワヒリ語ず英語。", "title": "各囜の地誌" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "蟲業では、茶やコヌヒヌのプランテヌションがあり、䞖界有数の茶の生産囜である。(※ 旧宗䞻囜のむギリスで玅茶が盛んだったこずず関連づける。) このほかの蟲産物ずしお、サむザル麻がある。", "title": "各囜の地誌" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "怍民地時代にケニアに入怍した癜人がナむロビ呚蟺の高原に居䜏したため、このナむロビ呚蟺の高原地域をホワむトハむランド(癜い高原)ずいう。", "title": "各囜の地誌" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "ケニアのマサむマラに広倧な野生動物の保護区があり、ラむオンや象、キリンなどが芋られる。このような野生動物保護区が、芳光にも利甚しおいる(いわゆる「サファリ」)。なお、芳光客は自動車で移動しお、自動車のなかから動物を芳察するのが䞀般的である。", "title": "各囜の地誌" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "ナむゞェリアは人口がアフリカで最も倚く、玄1億5千䞇人の人口である。", "title": "各囜の地誌" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "南郚は高枩倚湿だが、北郚は也燥気候である。", "title": "各囜の地誌" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "石油資源に、めぐたれおいる。石油はニゞェヌル川の河口で産出しおいる。぀たり、沿岞郚で石油が産出しおいる。", "title": "各囜の地誌" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "1960幎代、石油資源をめぐっお、民族察立による内戊があった。", "title": "各囜の地誌" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "その民族察立ずは、1967幎に「ビアフラ共和囜」が勝手に建囜され、内戊になった。", "title": "各囜の地誌" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "ナむゞェリアの蟲業では、むギリスの怍民地時代のプランテヌションがもずになった、カカオのプランテヌションがある。", "title": "各囜の地誌" } ]
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== 地圢 == アフリカは暙高がやや高めで、高原状である。 このため、䜎地が少ない。海岞郚から、すぐに暙高が高くなる。コンゎ川などは、䞋流に滝があるので、海からの船は川を䞊がれない。 アフリカ東郚の玅海から゚チオピアにかけお、'''倧地溝垯'''だいちこうたいがある。 倧地溝垯を起点に、プレヌトが広がる。このこずもあり、呚蟺のキリマンゞャロ山やケニア山は火山である。 なお、キリマンゞャロ山は暙高がアフリカ最高峰であり、山頂には䞇幎雪もある。 北郚に'''アトラス山脈'''がある。南郚に'''トランスバヌグ山脈'''がある。 アフリカ北郚は、ほずんどが砂挠であるサハラ砂挠、リビア砂挠など。 == 気候ず緯床 == アフリカの北端ず南端の緯床の倧きさは、ほが同じ。぀たり北緯35床 〜 南緯35床にアフリカ倧陞が䜍眮する。 このため、アフリカの気候が'''赀道'''せきどうを挟んで、ほが南北察称である。 赀道付近のアフリカ西郚にあるコンゎ盆地やギニア湟岞の気候は、熱垯雚林気候である。 この地域を取り囲むように、南北の緯床10床に、サバナ気候が広がる。赀道から離れおいくに぀れ、しだいにステップ気候になっおいく。 そしお、南北の緯床23床あたりから、砂挠気候になる。 アフリカ北端は、地䞭海に面しおいるため、地䞭海性気候である。 == 歎史 == 第二次䞖界倧戊の前は、ペヌロッパ諞囜により、怍民地にされおいた。 アフリカの囜境は、怍民地時代にペヌロッパ諞囜によっお、緯床・経床にもずづいお人為的に決められた囜境が元になっおいる。このため、盎線的な囜境が倚い。 第二次䞖界倧戊以前に独立囜だったのは、たったの4ヶ囜であり、゚ゞプト、南アフリカ共和囜、゚チオピア、リベリアの4ヶ囜である。 怍民地時代に、アフリカの蟲業で、いく぀かの地域で'''プランテヌション'''倧蟲園が䜜られた。 1960幎、独立があい぀ぎ、17ヶ囜が独立し、この幎'''1960幎'''は「'''アフリカの幎'''」ず蚀われた。 珟圚では50以䞊の独立囜がある。 2002幎、アフリカ諞囜どうし経枈的な連携をしようず'''アフリカ連合''''''AU'''が結成された。 == 人皮や民族 == === 北アフリカ === 民族は、北アフリカには、アラブ系の癜人が倚い。 :※ アフリカの䜏民ず聞くず、おっきり黒人を想像しがちだが、北アフリカには癜人も䜏んでいるので、気を぀けるこず。 そしお、この北アフリカの人の倚くは、むスラム教を信仰しおおり、アラビア語を話す。 === 䞭南アフリカ === いっぜう、サハラ以南の䞭南アフリカには、黒人が䜏む。 䞭南アフリカの蚀語では、旧・宗䞻囜の蚀語が䜿われたりする。䞭南郚の宗教は、郜垂郚ではキリスト教が信仰されおたり、蟲村などでは原始宗教が信仰されおいる。 === 南アフリカ共和囜 === 南アフリカ共和囜には、ペヌロッパから入怍しおきた癜人の子孫が䜏んでいる。 南アフリカはか぀お、「'''アパルトヘむト'''」人皮隔離政策ず呌ばれる、黒人の居䜏地域などを制限しお癜人ず隔離したり、孊校や病院などの公共斜蚭でも癜人ず黒人を隔離したり、バスやホテルやレストランなどのあらゆる斜蚭で癜人ず黒人を隔離したりずいった、黒人を隔離する黒人差別の政策を行っおきた。 1991幎にアパルトヘむトは廃止されおいる。1994幎の党人皮参加の遞挙では黒人のマンデラ倧統領が遞ばれた。 しかし、南アフリカ共和囜では、癜人ず黒人ずの経枈栌差は今も぀づき、黒人は䜎所埗で倱業率も高い、ず蚀われおいる。 南アフリカ共和囜では近幎、治安が非垞に悪化しおいる。 == 旧宗䞻囜 == アフリカ東郚は旧・むギリス領が倚い。゚ゞプト・ケニアなどは旧むギリス領。 アフリカ北西郚は旧・フランス領が倚い。アルゞェリアは旧フランス領。 == 蟲業 == === ギニア湟岞地域の蟲業 === ギニア湟岞は熱垯気候であるため、カカオ、倩然ゎム、油ダシが、プランテヌションずしお栜培されおいお、茞出品になっおいる。 たた、'''焌畑'''やきはた蟲業で'''キャッサバ'''、タロむモなどを生産しおいる。 ギニア湟岞のガヌナやコヌトゞボアヌルやナむゞェリアでは、カカオがプランテヌションずしお栜培され、䞖界有数の生産囜になっおおり、たたカカオが茞出品になっおいる。 === アフリカ東郚の蟲業 === アフリカ東郚では、'''コヌヒヌ'''や'''茶'''の栜培が盛んである。 '''ケニア'''では旧むギリス領だったこずもあり、ケニアは'''茶'''をプランテヌションで栜培しおいる。 '''゚チオピア'''は、'''コヌヒヌ'''の栜培が盛ん。なお、゚チオピアはアフリカ最叀の独立囜。 :※ なお、゚チオピアは暙高が高い。このような暙高の特城が、コヌヒヌ栜培に適しおいたり、独立囜ずしお存圚しやすかったのかも、ず関連づけよう。 しかし、コヌヒヌの生産量の䞖界順䜍では、アフリカは順䜍が䜎い。 2017幎床センタヌ地理B远詊隓の統蚈によるず、2012幎次統蚈ずしお、コヌヒヌの䞖界での生産量順䜍ず割合は :1䜍: ブラゞル, 34.4% :2䜍: ベトナム, 17.7% :3䜍: むンドネシア, 7.8% :4䜍: コロンビア, 5.2% :5䜍: ホンゞュラス, 3.9% 「FAOSTATにより䜜成」ずのこず コロンビアは南アメリカだし南アフリカでなく、南アメリカ。぀たりブラゞルの近く、ホンゞュラスはカリブ海諞囜キュヌバなどの近く。 なんずコヌヒヌ生産量のベスト5䜍に、アフリカはたったく入っおない。 === その他の地域の蟲業 === 南アフリカ共和囜は地䞭海には面しおない。だが南アフリカ共和囜の気候が、北アフリカの地䞭海沿岞ず䌌おいる。぀たり、南アフリカ共和囜の気候は地䞭海性気候である。このため、南アフリカ共和囜ではオリヌブなどを栜培する地䞭海匏蟲業が行われおいる。 == 資源 == * 石炭 '''南アフリカ共和囜'''の'''トランスバヌグ炭田'''から石炭が算出する。このため、南アフリカ共和囜が䞖界有数の石炭算出囜になっおいる。 * 石油 '''ナむゞェリア'''から石油が産出する。ナむゞェリアがアフリカ最倧の石油生産囜である。 * 銅 コンゎずザンビアは銅などが産出し、'''カッパヌベルト'''copper beltず呌ばれおいる。 == 各囜の地誌 == === 北アフリカ === ==== ゚ゞプト ==== ゚ゞプトにある'''ナむル川'''は䞖界最長の河川である。 叀代、ナむル川はたびたび措氎を起こしおきた。だが、その措氎によっお、䞊流から肥沃な土が運ばれおきたので、蟲業のためにナむル川の措氎が必芁だったずいう偎面もある。 叀代の歎史家が、「'''゚ゞプトはナむルのたたもの'''」ず評しおいる。 ゚ゞプト北東郚に'''ス゚ズ運河'''があり、'''玅海'''こうかいず'''地䞭海'''ちちゅうかいずを結んでいる。 なおス゚ズ運河は1869幎にフランス人レセップスにより蚭蚈され建蚭された。その埌、フランスずむギリスがス゚ズ運河の管理暩を争った。1956幎に゚ゞプトによっお囜有化され、むギリスの勢力を远い出した。 1971幎に'''アスワンハむダム'''が建蚭された。アスワンハむダムは、蟲業甚氎および、措氎の防止に利甚されおいる。 たた、アスワンハむダムの氎による氎力発電の電力を利甚しお、アルミニりム工業も行われおいる。 しかし措氎が起きなくなったこずにより、䞊流から肥沃な土が運ばれなくなり、土壌の肥沃床が䜎䞋した。さらに、蟲地が広たったこずも、肥沃床の䜎䞋の原因。 たた、土砂が䞋流に運ばれなくなったこずにより、䞋流の河口では、土砂が䞍足し、波などによっお海岞が䟵食されおいる。 そのほか、塩害なども起きおいる。 なお、アスワンハむダムの建蚭のさい、アブシンベル神殿が移転された。 ゚ゞプトの宗教はむスラム教。゚ゞプトの公甚語はアラビア語。゚ゞプトの銖郜はカむロ。 蟲産物は、小麊や ずうもろこし 、綿花などを栜培しおいる。 ゚ゞプト文明の叀代遺跡を利甚した芳光業も盛んである。 ==== アルゞェリア ==== アルゞェリアは産油囜。パむプラむンが敷かれ、石油がペヌロッパなどに茞出されおいる。 アルゞェリアの宗教はむスラム教。アルゞェリアの公甚語はアラビア語。 か぀おフランスの怍民地だった。 === 東アフリカ === ==== ゚チオピア ==== ゚チオピアは、アフリカ最叀の独立囜。 ゚チオピアの宗教は'''キリスト教'''を囜教にしおいる。 ゚チオピア高原が'''コヌヒヌ豆の原産地'''。゚チオピア高原の'''カッファ'''地方が、コヌヒヌの語源。 ==== ケニア ==== 赀道ちかくだが、暙高がたかいため、比范的、すずしい。 ケニアの銖郜は'''ナむロビ'''。 ケニアは1963幎に'''むギリス'''から独立。ケニアの公甚語は'''スワヒリ語'''ず英語。 蟲業では、'''茶'''や'''コヌヒヌ'''の'''プランテヌション'''があり、䞖界有数の'''茶'''の生産囜である。※ 旧宗䞻囜のむギリスで玅茶が盛んだったこずず関連づける。 このほかの蟲産物ずしお、サむザル麻がある。 怍民地時代にケニアに入怍した癜人がナむロビ呚蟺の高原に居䜏したため、このナむロビ呚蟺の高原地域を'''ホワむトハむランド'''癜い高原ずいう。 ケニアのマサむマラに広倧な野生動物の保護区があり、ラむオンや象、キリンなどが芋られる。このような野生動物保護区が、芳光にも利甚しおいるいわゆる「サファリ」。なお、芳光客は自動車で移動しお、自動車のなかから動物を芳察するのが䞀般的である。 === ギニア湟岞の囜 === ==== ナむゞェリア ==== ナむゞェリアは人口がアフリカで最も倚く、玄1億5千䞇人の人口である。 南郚は高枩倚湿だが、北郚は也燥気候である。 石油資源に、めぐたれおいる。石油は'''ニゞェヌル川'''の河口で産出しおいる。぀たり、沿岞郚で石油が産出しおいる。 1960幎代、石油資源をめぐっお、民族察立による内戊があった。 その民族察立ずは、1967幎に「ビアフラ共和囜」が勝手に建囜され、内戊になった。 * 蟲業 ナむゞェリアの蟲業では、むギリスの怍民地時代のプランテヌションがもずになった、'''カカオ'''のプランテヌションがある。 [[カテゎリ:アフリカ]]
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2022-11-26T15:30:42Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/%E9%AB%98%E6%A0%A1%E5%8F%97%E9%A8%93%E5%8F%82%E8%80%83%E6%9B%B8/%E7%A4%BE%E4%BC%9A_%E5%9C%B0%E7%90%86/%E3%82%A2%E3%83%95%E3%83%AA%E3%82%AB
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日本語/非母語話者むけ/文法/指瀺詞
テンプレヌト:Japanese related 他蚀語ず同様に、日本語にも指瀺詞(話題の察象を指し瀺す語)がありたす。日本語の指瀺詞は非垞に芏則的で、4぀の接頭蟞がいずれか぀きたす: 「こそあど」の埌ろには、䞋の衚のような接尟蟞が぀きたす。 たた日本語では、(代)名詞ず連䜓詞ずいう区別がありたす。連䜓詞ずは、埌続の名詞を修食する語です。䟋えば、「猫」に぀ける指瀺詞は、「これ」(名詞)ではなく、接尟蟞が「の」の「この」です(この猫)。「その」、「あの」、「どの」も同様です。 「~ちら」は「~こ」の代わりに䜿われるこずがあり、たたより公的な衚珟では「の」を埌ろに぀けお「~の」の代わりに䜿いたす(この→"こちら"の)。 察象やその数に応じお、「ど」の䜿い方が倉わりたす。 厳密な芏則はありたせんが、「どちら」は特に察象が2぀のずきに䜿われ、「どれ」は䞻に察象が3぀以䞊あるずきに䜿われたす。特定の品目に察しおは「どの~」や「どちらの」(数は問いたせん)を䜿いたす。 「どれか」は、いく぀もあるうちの䞭から、䞀぀のものを遞ぶ堎合などに䜿いたす。 「どれでも」は、察象になる党おのものが、圓おはたる堎合に䜿いたす。 接頭蟞を挢字で曞くず以䞋のようになりたすが(䞀郚䟋倖あり)、珟代日本語では平仮名で曞きたす。 接尟蟞にも挢字衚蚘がありたす。
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テンプレヌト:Japanese related 他蚀語ず同様に、日本語にも指瀺詞話題の察象を指し瀺す語がありたす。日本語の指瀺詞は非垞に芏則的で、4぀の接頭蟞がいずれか぀きたす 「こそあど」の埌ろには、䞋の衚のような接尟蟞が぀きたす。 たた日本語では、代名詞ず連䜓詞ずいう区別がありたす。連䜓詞ずは、埌続の名詞を修食する語です。䟋えば、「猫」に぀ける指瀺詞は、「これ」名詞ではなく、接尟蟞が「の」の「この」ですこの猫。「その」、「あの」、「どの」も同様です。 「ちら」は「こ」の代わりに䜿われるこずがあり、たたより公的な衚珟では「の」を埌ろに぀けお「の」の代わりに䜿いたすこの→"こちら"の。
{{Japanese related|lesson| * [[Japanese/Lesson/Where is it?]] }} {{Wikipedia|指瀺語}} 他蚀語ず同様に、日本語にも指瀺詞話題の察象を指し瀺す語がありたす。日本語の指瀺詞は非垞に芏則的で、4぀の接頭蟞がいずれか぀きたす ; こ : 話し手の近くにあるもの ; そ : 聞き手の近くにあるもの ; あ : 䞡方から離れおいるもの ; ど : 疑問圢 ; 話し手ず聞き手が同じずころにいるずき : 「こ」は近くのもの、「あ」は遠くのもの、「そ」はその䞭間にあるもの ;䟋 :# '''ど'''れがあなたのものですか :# '''こ'''れです。 :# '''そ'''れです。 :# '''あ'''れです。 「こそあど」の埌ろには、䞋の衚のような接尟蟞が぀きたす。 たた日本語では、代名詞ず連䜓詞ずいう区別がありたす。連䜓詞ずは、埌続の名詞を修食する語です。䟋えば、「猫」に぀ける指瀺詞は、「これ」名詞ではなく、接尟蟞が「の」の「この」ですこの猫。「その」、「あの」、「どの」も同様です。 ;䟋 : '''あの'''猫はわかいです。 {| class="wikitable" ! style="width:6em" | こ !! style="width:6em" | そ !! style="width:6em" | あ !! style="width:6em" | ど !! style="width:4em" | 接尟蟞 || 甚法 |- |これ |それ |あれ |どれ ! [れ] | '''モノ名詞'''モノの代わりに䜿う代名詞です。䟋えば、聞き手の手にあるモノや、聞き手の近くにある家に察しお、「それ」を䜿いたす。 |- |この |その |あの |どの ! [の] | '''連䜓詞'''どこかにある察象に䜿いたす。必ず埌ろに名詞が぀きたす。䟋えば、「"あの"人」は、話し手・聞き手から離れおいる「ある特定の人物」知っおいる人ずいう意味になりたす。接尟蟞の「の」は「こそあど」に぀くだけではなく、名詞に぀いお所有栌を衚すこずもありたす。 |- |ここ |そこ |あそこ |どこ ! [こ] | '''堎所'''。ある地点を指す。「あ」は䟋倖で、「あこ」ではなく「あそこ」です。 |- |こちら |そちら |あちら |どちら ! [ちら] | '''方向''' 方向や起点。くだけた蚀い方では「っち」ずいいたすこっち、そっち、 。暙準圢ず同じくらい䞁寧さがあるのでかなり広く䜿われたが、公的な堎では避けるべきです。「う」ず䌌おいるように思われるかもしれたせんが、実際は違いたす。「ちら」は、方向や、行き先、堎合によっおは堎所を衚したすが、「う」は䜕かをする方法を衚したす。「ちら」は、「こ」の䞁寧な蚀い方でもありたす。 |- |こんな |そんな |あんな |どんな ! [んな] | '''皮類'''。物事の分類を瀺したす。䟋えば、「どんな色」のようにしたす。「ういう」が「んな」の代わりに䜿われる堎合もありたす。ただし、「あ」のずきは「ああいう」ずなりたす。 |- |こう |そう |ああ |どう ! [う] | '''方法'''。䜕かをする方法を衚したす。ただし、「あ」のずきは「あう」ではなく「ああ」になりたす。 |- |こい぀ |そい぀ |あい぀ |どい぀ ! [い぀] | '''ヒト''' 人を指す語ですが、今日ではかなり倱瀌な蚀い方です。䟋えば、尊敬しおいない人や瀟䌚的地䜍の䜎い人で、近くにいない堎合は、「あい぀」を䜿いたす。これはむンフォヌマルな堎でのみ䜿われたす。䞀般的には「あの人」のように「の人」を䜿いたす。 |- | <span style="color:gray">こなた</span> | <span style="color:gray">そなた</span> | あなた | どなた ! [なた] | '''ヒト'''。倱瀌な「い぀」よりも、扱いにくい語です。もずもず、「あなた」はかなり敬意のある衚珟でしたが、今では、知らない人に蚀うずきにはニュヌトラルにフォヌマルほずんど日本語孊校で教わる「あなた」の䜿い方ですですが、それ以倖では芪しい間柄䟋劻が倫に䜿うずきに限られたす。他の代名詞ず同様、できるだけ「あなた」を避けるべきです。より䞀般的な方法は、名前に適切な敬称さん、くん、ちゃんを぀けるこずであり、この皮の代名詞は䜿わないこずです。「こなた」や「そなた」は今日ではたれですが、歎史的な文孊䜜品や映画などで芋かけるかもしれたせん。「どなた」は䞁寧な語です。 |} 「ちら」は「こ」の代わりに䜿われるこずがあり、たたより公的な衚珟では「の」を埌ろに぀けお「の」の代わりに䜿いたすこの→"こちら"の。 == ど == 察象やその数に応じお、「ど」の䜿い方が倉わりたす。 厳密な芏則はありたせんが、「どちら」は特に察象が2぀のずきに䜿われ、「どれ」は䞻に察象が3぀以䞊あるずきに䜿われたす。特定の品目に察しおは「どの」や「どちらの」数は問いたせんを䜿いたす。 * '''どちら''' の {{ruby|道|みち}} を {{ruby|行|い|きたす}} か 。 * {{ruby|鉛|なたり}} ず {{ruby|金|きん}} ず で は 、 '''どちら''' が {{ruby|重|おも|い}} か 。 * '''どっち''' が {{ruby|勝|か|っお}} も {{ruby|嬉|うれ|しい}} 。 * '''どの''' {{ruby|電車|でんしゃ}} に {{ruby|乗|の|る}} の です か 。 * '''どの''' {{ruby|犬|いぬ}} が あなた の もの です か 。 * '''どの''' {{ruby|靎|く぀}} を はく ぀もり です か 。 * '''どの''' チヌム が {{ruby|勝|か|぀}} だろ う か 。 * {{ruby|倧䞭小|だいちゅうしょう}} ありたす が '''どれ''' に したす か 。 == さらに  == :どのくらい :どれぐらい :どれほど :どれだけ == 無・党・䞀郚 == :どれも、 :どれか 「どれか」は、いく぀もあるうちの䞭から、䞀぀のものを遞ぶ堎合などに䜿いたす。 :どれでも 「どれでも」は、察象になる党おのものが、圓おはたる堎合に䜿いたす。 == 挢字衚蚘 == 接頭蟞を挢字で曞くず以䞋のようになりたすが䞀郚䟋倖あり、珟代日本語では平仮名で曞きたす。 ; こ : æ­€ ; そ : 其 ; あ : 圌 ; ど : 䜕 接尟蟞にも挢字衚蚘がありたす。 ; こ : 凊 ; ちら : 方 ; い぀ : 奎 [[カテゎリ:日本語 品詞]]
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2022-12-04T01:10:11Z
[ "テンプレヌト:Wikipedia", "テンプレヌト:Ruby" ]
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日本語/非母語話者むけ/文法/基本助詞
日本語は助詞で動䜜䞻やその察象を衚したす。助詞は、䞀貫的に被修食語の盎埌に来たす。 ずおも䜿甚頻床が高い助詞は、「は」「が」「を」です。本モゞュヌルではこれらなど䞀般的な助詞を扱いたす。ただし、包括的なリストでは非垞に長々しくなっおしたうのでできるだけ短くしたす。 助詞「は」(ワず発音したす)は、䌚話の話題を衚す「䞻題マヌカヌ」です。䞀方、「が」は「䞻語マヌカヌ」で、動䜜䞻を衚したす。この2぀の違いは、初心者にずっお混乱のもずになりたすが、ポむントは焊点にありたす。 䞻題の助詞「は」は話題を導入し、焊点を「動䜜」(すなわち動詞・圢容詞)に圓おたす。䞻語マヌカヌの「が」は、䞻語を匷調しお動䜜の「䞻語」に焊点を圓おるずきに䜿いたす。 たた、「は」は「~に぀いおは」ず蚀い換えるこずができたす。 「は」ず「が」は同時に䜿われるこずもありたす。 One has to be careful using both "は" and "が" in one sentence. If a verb is actually acting on the (direct) subject, usually a different particle (like を) has to be used. 「は」は抂しおより柔軟性がありたす。ずいうのも、because the "it" can be assumed, and is therefore recommended to novices who have not grasped the difference between the two. 「は」には察比ずいう特別な働きもありたす。 文法的な䞻語が䞻題ずなるこずが倚いです。この堎合は䞀般的に、「が」の代わりに「は」を䜿いたす。しかし、䞻語が未知の堎合は「は」ではなく「が」を䜿わなければなりたせん。この考え方は代名詞に䌌おいたす。「それ」が䜕かを説明せずに「それは向こうだよ」ず蚀うこずができないのず同じなのです。 助詞「を」(オず発音したす)は「盎接目的語マヌカヌ」であり、動䜜の受け手をマヌクしたす。 たた、動䜜の経由地を衚すこずもありたす。 日垞䌚話においおは、助詞「を」は省略されやすく、たた日本語の倧郚分ず同じく、文脈から想像される文の成分は省略されるこずが倚いです。 「に」は、動詞の「間接目的語」をマヌクしたす。たた、動䜜・出来事においお接觊されたか圱響を受けた堎所を衚すこずもありたす: 䞋の「ぞ」は目的地のみをマヌクしたす。 助詞「ぞ」(゚ず発音したす)は動䜜の方向を衚したす。 「か」を文末に眮くず、疑問文に倉わりたす。たた、こそあど蚀葉のド系統の語の末尟に眮くず、指瀺代名詞になりたす。 疑問マヌカヌに぀いおは、終助詞をご参照ください。 文末の他にも、「どれか」、「どちらか」、「どなたか」のように、疑問の指瀺代名詞のすぐ埌ろにも「か」を䜿う堎合がありたす。 「の」は䞀般的に「所有マヌカヌ」ずしお䜿われたす。 「の」には名詞どうしを぀なげる働きもあり、前の名詞が埌続の名詞(圢容詞的名詞)を修食するこずを衚したす。 たた、「名詞の代甚」ずしお䜿わるこずもあり、動詞や圢容詞を名詞に倉えたす。 最埌の文では「の」ず「が」が䞀緒に䜿われおいたすが、「の」は動詞を名詞に倉え、「が」はこの動䜜が文の䞻語であるこずを䌝えおいたす。 この助詞は単語を接続したす。英語では最埌のみ "and" で぀なげおそれ以倖はコンマで぀なげたすが、日本語では各語の間に「ず」を眮きたす。 これは網矅的列挙に適甚されるので、その察象がすべお明瀺的に蚀及されるずきに䜿われたす。 「ず」は䞊列を衚すずきにも䜿いたす この助詞は様々な語句を぀なげたすが、その列挙は網矅的ではないこずを暗瀺したす。そのこずを匷調するために列挙した埌に「など」を぀けるこずもありたす。 も is quite simply a marker that says "also".「は」・「が」・「を」の代わりに䜿いたすが、他の助詞の埌ろに぀くこずもありたす。たた、動䜜䞻党おを列挙するこずもできたす。as though one of the basic particles (は, を, or が) were affecting the whole list. こそあど蚀葉のド系統に「も」を぀けお、代名詞ずするこずもできたす: 助詞「で」は手段を衚したす。これには、道具や蚀語、あるいは堎所が該圓したす。 繋蟞「である」由来の「で」も実のずころ、instrumental-makerです。で marks the whole previous expression instrumental to the verb ある.しかし、これは繋蟞の叀兞的意味であり、珟代日本語では明瀺的にこのように扱われるこずは滅倚にありたせん。 これらの助詞は、動䜜の始点や境界を衚したす。具䜓的には、時間や堎所を衚したす。
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日本語は助詞で動䜜䞻やその察象を衚したす。助詞は、䞀貫的に被修食語の盎埌に来たす。 ずおも䜿甚頻床が高い助詞は、「は」「が」「を」です。本モゞュヌルではこれらなど䞀般的な助詞を扱いたす。ただし、包括的なリストでは非垞に長々しくなっおしたうのでできるだけ短くしたす。
; 関連孊習リ゜ヌス : [http://tisc.isc.u-toyama.ac.jp/self/quiz_particles.html Particles quiz] at the Toyama International Student Center Self Japanese Learning Support Site. : [[w:助詞]] ; 関連項目 : [[../終助詞/]] 日本語は助詞で動䜜䞻やその察象を衚したす。助詞は、䞀貫的に被修食語の盎埌に来たす。 ずおも䜿甚頻床が高い助詞は、「は」「が」「を」です。本モゞュヌルではこれらなど䞀般的な助詞を扱いたす。ただし、包括的なリストでは非垞に長々しくなっおしたうのでできるだけ短くしたす。 == 䞻題の「は」、䞻語の「が」 == 助詞「は」ワず発音したすは、䌚話の話題を衚す「䞻題マヌカヌ」です。䞀方、「が」は「䞻語マヌカヌ」で、動䜜䞻を衚したす。この2぀の違いは、初心者にずっお混乱のもずになりたすが、ポむントは焊点にありたす。 䞻題の助詞「は」は話題を導入し、焊点を「動䜜」すなわち動詞・圢容詞に圓おたす。䞻語マヌカヌの「が」は、䞻語を匷調しお動䜜の「䞻語」に焊点を圓おるずきに䜿いたす。 たた、「は」は「に぀いおは」ず蚀い換えるこずができたす。 * ネコ'''は''' たべお いたす。ネコに぀いおいえば、たべおいたす * ネコ'''が''' たべお いたす。ほかの動物はたべおいない * きみ '''は''' ぀よい。 * きみ '''が''' ぀よい。きみだけが぀よく、ほかの人は぀よくない * あれ '''は''' でんわ だ。 * あれ '''が''' でんわ だ。あれ以倖はでんわではない 「は」ず「が」は同時に䜿われるこずもありたす。 * わたし'''は''' あなた'''が''' すき です。わたしに぀いおいえば、あなたがすきです * わたし'''は''' わさび'''が''' きらい です。わたしに぀いおいえば、わさびがきらいです * あなた'''は''' えいご'''が''' じょうず です。あなたに぀いおいえば、えいごがじょうずです One has to be careful using both "は" and "が" in one sentence. If a verb is actually acting on the (direct) subject, usually a different particle (like を) has to be used. 「は」は抂しおより柔軟性がありたす。ずいうのも、because the "it" can be assumed, and is therefore recommended to novices who have not grasped the difference between the two. 「は」には察比ずいう特別な働きもありたす。 * ねこ'''が''' いたす。 * いぬ'''が''' いたす。 * ねこ'''は''' たべお いたす けど, いぬ'''は''' たべお いたせん。 文法的な䞻語が䞻題ずなるこずが倚いです。この堎合は䞀般的に、「が」の代わりに「は」を䜿いたす。しかし、䞻語が未知の堎合は「は」ではなく「が」を䜿わなければなりたせん。この考え方は代名詞に䌌おいたす。「それ」が䜕かを説明せずに「それは向こうだよ」ず蚀うこずができないのず同じなのです。 == 盎接目的語マヌカヌ「を」 == 助詞「を」オず発音したすは「盎接目的語マヌカヌ」であり、動䜜の受け手をマヌクしたす。 * おさけ '''を''' のむ。 * ざっし '''を''' よむ。 * ねこ が みず '''を''' のんで いたす。 たた、動䜜の経由地を衚すこずもありたす。 * そら '''を''' ずぶ。 * みち '''を''' あるく。 日垞䌚話においおは、助詞「を」は省略されやすく、たた日本語の倧郚分ず同じく、文脈から想像される文の成分は省略されるこずが倚いです。 == 間接目的語マヌカヌ「に」 == 「に」は、動詞の「間接目的語」をマヌクしたす。たた、動䜜・出来事においお接觊されたか圱響を受けた堎所を衚すこずもありたす * 友だち'''に''' プレれントを あげる。 * せんせい '''に''' いう。 * å­Šæ ¡'''に''' いる。 * うち '''に''' いる。 * どようび '''に''' あう。 䞋の「ぞ」は目的地のみをマヌクしたす。 == 目的地マヌカヌ「ぞ」 == 助詞「ぞ」゚ず発音したすは動䜜の方向を衚したす。 * おかあさんはみせ'''ぞ''' いく。 * 東京'''ぞ''' いく。 * ぀き'''ぞ''' ずんでいく。 == 疑問マヌカヌ「か」 == 「か」を文末に眮くず、疑問文に倉わりたす。たた、[[../指瀺詞|こそあど蚀葉]]のド系統の語の末尟に眮くず、指瀺代名詞になりたす。 * 私は男です'''か''' * これは どういうもの です '''か'''。 * ねこ は いたす '''か'''。 * どこ '''か''' いきたした '''か'''。 疑問マヌカヌに぀いおは、[[../終助詞/]]をご参照ください。 文末の他にも、「どれか」、「どちらか」、「どなたか」のように、疑問の指瀺代名詞のすぐ埌ろにも「か」を䜿う堎合がありたす。 * どちら '''か''' を えらんで。 * どれ '''か''' を えらんで。 == 所有マヌカヌ「の」 == 「の」は䞀般的に「所有マヌカヌ」ずしお䜿われたす。 * せんせい'''の'''りんご。 * わたし '''の''' かばん。 * かれ '''の''' ずけい。 「の」には名詞どうしを぀なげる働きもあり、前の名詞が埌続の名詞[[日本語/ナ圢容詞|圢容詞的名詞]]を修食するこずを衚したす。 * ずうきょう'''の''' たおもの。 * みどり '''の''' ほん。 たた、「名詞の代甚」ずしお䜿わるこずもあり、動詞や[[日本語/む圢容詞|圢容詞]]を名詞に倉えたす。 * よむ '''の''' が いい。 最埌の文では「の」ず「が」が䞀緒に䜿われおいたすが、「の」は動詞を名詞に倉え、「が」はこの動䜜が文の䞻語であるこずを䌝えおいたす。 == 網矅的列挙「ず」 == この助詞は単語を接続したす。英語では最埌のみ "and" で぀なげおそれ以倖はコンマで぀なげたすが、日本語では各語の間に「ず」を眮きたす。 * これ '''ず''' それ が みどり です。 * ほん '''ず''' ざっし。 * かばんに ペン '''ず''' えんぎ぀ '''ず''' 消しゎム '''ず''' 定芏がある。 これは網矅的列挙に適甚されるので、その察象がすべお明瀺的に蚀及されるずきに䜿われたす。 「ず」は䞊列を衚すずきにも䜿いたす * 圌 '''ず''' 話をしたした。 * 圌女 '''ず''' いった。 * スミスさん '''ず''' テニス を したした。 * わたし は あなた '''ず''' けっこん する。 == 䞍完党な列挙のマヌカヌ「や」 == この助詞は様々な語句を぀なげたすが、その列挙は網矅的ではないこずを暗瀺したす。そのこずを匷調するために列挙した埌に「など」を぀けるこずもありたす。 {| class="wikitable" | 名詞 || や || 名詞 || ... | style="color:gray" | など |} * ほん '''や''' ペン がありたす * ほん '''や''' ざっし。 * 卵 '''や''' サラダ '''や''' 鳥肉 '''など''' が必芁だ。 == も == も is quite simply a marker that says "also".「は」・「が」・「を」の代わりに䜿いたすが、他の助詞の埌ろに぀くこずもありたす。たた、動䜜䞻党おを列挙するこずもできたす。as though one of the basic particles (は, を, or が) were affecting the whole list. {| class="wikitable" | 䞻語 || も || 動詞 |} * ねこ '''も''' のみたす。 * わたし '''も''' いく * しょうねん '''も''' しょうじょ '''も''' じょせい '''も''' だんせい '''も''' にんげん です。 ; 関連項目 : [[../指瀺詞/]] こそあど蚀葉のド系統に「も」を぀けお、代名詞ずするこずもできたす ; だれも① : だれもが知っおいるこず ; だれも② : だれもいない == 手段の助詞「で」 == 助詞「で」は手段を衚したす。これには、道具や蚀語、あるいは堎所が該圓したす。 {| class="wikitable" | 手段 || で || 動詞 |} * だいがくに なん'''で''' いきたすか。 * じおんしゃ'''で''' いきたす。 * くるた'''で''' いく。 * わたしは レストラン '''で''' たべたす。 * スミスさんず こうえん '''で''' テニスを したした。 * がっこう '''で''' ならう。 繋蟞「である」由来の「で」も実のずころ、instrumental-makerです。で marks the whole previous expression instrumental to the verb ある.しかし、これは繋蟞の叀兞的意味であり、珟代日本語では明瀺的にこのように扱われるこずは滅倚にありたせん。 == 起点「から」ず限界「たで」 == これらの助詞は、動䜜の始点や境界を衚したす。具䜓的には、時間や堎所を衚したす。 * ずうきょう '''から''' くる。 * やた '''たで''' いく。 * {{ruby|時間|じかん}}は{{ruby|9時|くじ}}'''から''' {{ruby|5時|ごじ}}'''たで''' です。 [[カテゎリ:日本語 品詞]]
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初等敎数論/数論的関数
オむラヌのφ関数ずは、次のように定矩される関数である。 φ ( n ) = {\displaystyle \varphi (n)=} ( n 以䞋の自然数のうち n ず互いに玠な数の個数 ) より厳密に定矩するならば、 ψ ( d , n ) = { 1 ( g c m ( d , n ) = 1 ) 0 ( o t h e r w i s e ) {\displaystyle \psi (d,n)={\begin{cases}1\ \ (\ gcm(d,n)=1\ )\\0\ \ (otherwise)\end{cases}}} ずし、 φ ( n ) = ∑ d = 1 n ψ ( d , n ) {\displaystyle \varphi (n)=\sum _{d=1}^{n}\psi (d,n)} ずすればよい。このように、倀が敎数や自然数のずきにしか意味を持たない関数を数論的関数ずいう。広矩には倀が敎数や自然数のずきに意味を持぀関数をそう呌ぶ。 䟋 φ ( 1 ) = 1 { 1 } φ ( 2 ) = 1 { 1 } φ ( 3 ) = 2 { 1 , 2 } φ ( 4 ) = 2 { 1 , 3 } φ ( 5 ) = 4 { 1 , 2 , 3 , 4 } φ ( 6 ) = 2 { 1 , 5 } φ ( 7 ) = 6 { 1 , 2 , 3 , 4 , 5 , 6 } φ ( 8 ) = 4 { 1 , 3 , 5 , 7 } φ ( 9 ) = 6 { 1 , 2 , 4 , 5 , 7 , 8 } φ ( 10 ) = 4 { 1 , 3 , 7 , 9 } {\displaystyle {\begin{aligned}\varphi (1)&=1\ \ \ \{1\}\\\varphi (2)&=1\ \ \ \{1\}\\\varphi (3)&=2\ \ \ \{1,2\}\\\varphi (4)&=2\ \ \ \{1,3\}\\\varphi (5)&=4\ \ \ \{1,2,3,4\}\\\varphi (6)&=2\ \ \ \{1,5\}\\\varphi (7)&=6\ \ \ \{1,2,3,4,5,6\}\\\varphi (8)&=4\ \ \ \{1,3,5,7\}\\\varphi (9)&=6\ \ \{1,2,4,5,7,8\}\\\varphi (10)&=4\ \ \{1,3,7,9\}\\\end{aligned}}} さお、このオむラヌのφ関数に぀いお簡単に以䞋のこずが分かる。 p {\displaystyle p} が玠数のずき、 φ ( p ) = p − 1 ( { 1 , 2 , ⋯ , p − 1 } ) φ ( p n ) = p n − 1 ( p − 1 ) {\displaystyle {\begin{aligned}\varphi (p)&=p-1\ \ (\,\{1,2,\cdots ,p-1\}\,)\\\varphi (p^{n})&=p^{n-1}(p-1)\end{aligned}}} 第二の匏に぀いお、互いに玠でないものは 1 ⋅ p , 2 ⋅ p , ⋯ , p n − 1 p {\displaystyle 1\cdot p,2\cdot p,\cdots ,p^{n-1}p} の p n − 1 {\displaystyle p^{n-1}} 個であるから、 p n {\displaystyle p^{n}} から匕いお p n − 1 {\displaystyle p^{n-1}} をくくりだしお匏を埗る。 a , b {\displaystyle a,b} が互いに玠ならば φ ( a b ) = φ ( a ) φ ( b ) {\displaystyle \varphi (ab)=\varphi (a)\varphi (b)} 蚌明 1 蚌明の前に、φ関数の意味を広げる。 n {\displaystyle n} は、 n {\displaystyle n} を法ずするある類の任意の数 a {\displaystyle a} ず䞀定の最倧公玄数を持぀。぀たり、 ( n , r ) = ( n , a + n t ) {\displaystyle (n,r)=(n,a+nt)} である。たずはこのこずを蚌明しよう。 ( n , a ) = 1 {\displaystyle (n,a)=1} ずする。任意の自然数 t {\displaystyle t} に぀いお ( n , a + n t ) = 1 {\displaystyle (n,a+nt)=1} であるこずを蚌明する。 仮にある数 k {\displaystyle k} においおこれが成り立たず ( n , a + n k ) = d > 2 {\displaystyle (n,a+nk)=d>2} であるずする。仮定より n = d n ′ , a + n k = d a ′ {\displaystyle n=dn',a+nk=da'} ずすれば、 ( a + n k ) − n k = d n ′ − d a ′ ⟺ a = d ( n ′ − a ′ ) {\displaystyle (a+nk)-nk=dn'-da'\iff a=d(n'-a')} ずなり n , a {\displaystyle n,a} は公玄数 d > 2 {\displaystyle d>2} を持぀こずになるが、これは矛盟である。 次に、 ( n , a ) = d > 2 {\displaystyle (n,a)=d>2} ずする。仮定より、 n = d n ′′ , a = d a ′′ , ( n ′′ , a ′′ ) = 1 {\displaystyle n=dn'',a=da'',(n'',a'')=1} ずなる。 a + n t = d a ′′ + d n ′′ t = d ( a ′′ + n ′′ t ) {\displaystyle a+nt=da''+dn''t=d(a''+n''t)} ずなる。 ( n ′′ , a ′′ ) = 1 {\displaystyle (n'',a'')=1} なので、先ほど蚌明した互いに玠の堎合を適甚しお、 ( n ′′ , a ′′ + n ′′ t ) = 1 {\displaystyle (n'',a''+n''t)=1} ずなるので、 ( d n ′′ , d a ′′ + d n ′′ t ) = d ⟺ ( n , a + n t ) = d . {\displaystyle (dn'',da''+dn''t)=d\iff (n,a+nt)=d.} さお、以䞊に蚌明されたこずによっお、類は法ず䞀定の最倧公玄数を持぀。さお、法 n {\displaystyle n} が類の数ず互いに玠なずき、この類を既玄類ずいい、既玄類党おを既玄剰䜙系ずいうこずにしよう。するず、 1 , 2 , ⋯ , n − 1 , n {\displaystyle 1,2,\cdots ,n-1,n} の数を類の代衚の元ず考えれば φ ( n ) {\displaystyle \varphi (n)} の倀ずは、 n {\displaystyle n} を法ずしたずきの既玄剰䜙系の類の数である。そのような立堎からこの定理を考える。 さお、 a , b {\displaystyle a,b} は互いに玠なので、定理 1.9 から、任意の数を a x + b y = k {\displaystyle ax+by=k} ずいう圢に衚せる。 x , y {\displaystyle x,y} をそれぞれ b , a {\displaystyle b,a} の倍数だけ増枛しおも、それらは a b {\displaystyle ab} を法ずしお合同である。そこで、 y {\displaystyle y} に a {\displaystyle a} を法ずする類の a {\displaystyle a} 個の代衚の元を䞎え、 x {\displaystyle x} に b {\displaystyle b} を法ずする類の b {\displaystyle b} 個の代衚の元を䞎えるずきに、 a x + b y {\displaystyle ax+by} の匏から出る a b {\displaystyle ab} 個の数は、 a b {\displaystyle ab} を法ずした剰䜙系にならなければならない。 なぜかずいうず、同じ類の数を䞎えおも a x + b y {\displaystyle ax+by} から出おくる数は同じ類に属すこずは先ほどの通りで、逆に a x + b y {\displaystyle ax+by} から出おくる数が同じ類に属せば x , y {\displaystyle x,y} は同じ類に属すからである。埌者に぀いおは、出おくる数は a b {\displaystyle ab} 同じ類に属するので a x ′ + b y ′ = k , a x ′′ + b y ′′ = k + a b t {\displaystyle ax'+by'=k,ax''+by''=k+abt} ず衚せ、 a b t = a ( x ′ − x ′′ ) + b ( y ′ − y ′′ ) ⟺ b { a t − ( y ′ − y ′′ ) } = a ( x ′ − x ′′ ) {\displaystyle abt=a(x'-x'')+b(y'-y'')\iff b\{at-(y'-y'')\}=a(x'-x'')} ずなるので、 ( a , b ) = 1 {\displaystyle (a,b)=1} から、定理 1.6 より a t − ( y ′ − y ′′ ) {\displaystyle at-(y'-y'')} は a {\displaystyle a} の倍数だず分かる。したがっお y − y ′ {\displaystyle y-y'} は a {\displaystyle a} の倍数、すなわち y ′ ≡ y ′′ ( mod a ) {\displaystyle y'\equiv y''{\pmod {a}}} ずなる。同様にしお a b t = a ( x ′ − x ′′ ) + b ( y ′ − y ′′ ) ⟺ a { b t − ( x ′ − x ′′ ) } = b ( y ′ − y ′′ ) {\displaystyle abt=a(x'-x'')+b(y'-y'')\iff a\{bt-(x'-x'')\}=b(y'-y'')} ずしお、 x ′ ≡ x ′′ ( mod b ) {\displaystyle x'\equiv x''{\pmod {b}}} が分かる。぀たり、 a , b {\displaystyle a,b} をそれぞれ方ずした類の組合わせず、 a b {\displaystyle ab} 法ずした類は、 a x + b y {\displaystyle ax+by} によっお䞀察䞀の察応ができおいる。 ( x , b ) = 1 , ( y , a ) = 1 {\displaystyle (x,b)=1,(y,a)=1} ずすれば、 ( a , b ) = 1 ⇒ ( a , b y ) = 1 ⇒ ( a , a x + b y ) = 1 {\displaystyle (a,b)=1\Rightarrow (a,by)=1\Rightarrow (a,ax+by)=1} ずなる(最埌には冒頭で蚌明した事項を甚いた)。 たた同様にしお ( b , a x + b y ) = 1 {\displaystyle (b,ax+by)=1} より、定理 1.13 から ( a b , a x + b y ) = 1 {\displaystyle (ab,ax+by)=1} ずなる。 以䞊によっお、 x {\displaystyle x} に b {\displaystyle b} を法ずした φ ( b ) {\displaystyle \varphi (b)} 個の既玄剰䜙系の代衚元、 y {\displaystyle y} に a {\displaystyle a} を法ずした φ ( a ) {\displaystyle \varphi (a)} 既玄剰䜙系の代衚元、を䞎えれば、 a b {\displaystyle ab} を法ずする φ ( a b ) {\displaystyle \varphi (ab)} 個の既玄剰䜙系が埗られるのだが、ここに䞀察䞀の察応ができおいるため、 φ ( a ) φ ( b ) = φ ( a b ) . {\displaystyle \varphi (a)\varphi (b)=\varphi (ab).} 蚌明 2 α 1 , α 2 , ⋯ , α m ( m = φ ( a ) ) , β 1 , β 2 , ⋯ , β n ( n = φ ( b ) ) {\displaystyle \alpha _{1},\alpha _{2},\cdots ,\alpha _{m}\ \ (\,m=\varphi (a)\,),\ \ \beta _{1},\beta _{2},\cdots ,\beta _{n}\ \ (\,n=\varphi (b)\,)} をそれぞれ a , b {\displaystyle a,b} を法ずしたずきの既玄剰䜙系ずすれば、 α k , β l {\displaystyle \alpha _{k},\beta _{l}} の m n {\displaystyle mn} 個の組み合わせに぀いお、 ( a , b ) = 1 {\displaystyle (a,b)=1} より䞭囜の剰䜙定理から { γ ≡ α k ( mod a ) γ ≡ β l ( mod b ) {\displaystyle {\begin{cases}\gamma \equiv \alpha _{k}{\pmod {a}}\\\gamma \equiv \beta _{l}{\pmod {b}}\\\end{cases}}} ずなる γ {\displaystyle \gamma } が a b {\displaystyle ab} を法ずしおただひず぀存圚する。 γ ≡ α k ( mod a ) {\displaystyle \gamma \equiv \alpha _{k}{\pmod {a}}} より、 γ = α k + a t {\displaystyle \gamma =\alpha _{k}+at} ずなる。 ( a , γ ) = ( a , α k + a t ) {\displaystyle (a,\gamma )=(a,\alpha _{k}+at)} ここで、蚌明 1 の冒頭に蚌明されたこずから、 ( a , α k + a t ) = ( a , α ) = 1 {\displaystyle (a,\alpha _{k}+at)=(a,\alpha )=1} ずなり、぀たり ( a , γ ) = 1. {\displaystyle (a,\gamma )=1.} 同様に ( b , γ ) = 1 {\displaystyle (b,\gamma )=1} したがっお定理 1.13 より ( a b , γ ) = 1. {\displaystyle (ab,\gamma )=1.} 逆に、 ( γ , a b ) = 1 {\displaystyle (\gamma ,ab)=1} ずすれば、 ( γ , a ) = 1 , ( γ , b ) = 1 {\displaystyle (\gamma ,a)=1,(\gamma ,b)=1} より、 { γ ≡ α ( mod a ) γ ≡ β ( mod b ) {\displaystyle {\begin{cases}\gamma \equiv \alpha {\pmod {a}}\\\gamma \equiv \beta {\pmod {b}}\\\end{cases}}} なる α , β {\displaystyle \alpha ,\beta } がただひず぀定たる。぀たり、 a b {\displaystyle ab} を法ずする既玄剰䜙系は a {\displaystyle a} を法ずする既玄剰䜙系ず b {\displaystyle b} を法ずする既玄剰䜙系の組み合わせず䞀察䞀察応ができおいる。すなわち、 φ ( a b ) = φ ( a ) φ ( b ) . {\displaystyle \varphi (ab)=\varphi (a)\varphi (b).} ( a , n ) = 1 {\displaystyle (a,n)=1} ずしたずきに a φ ( n ) ≡ 1 ( mod n ) {\displaystyle a^{\varphi (n)}\equiv 1{\pmod {n}}} 蚌明 φ {\displaystyle \varphi } 関数は既玄剰䜙系の数を衚す関数だった。ここで x 1 , x 2 , ⋯ , x φ ( n ) {\displaystyle x_{1},x_{2},\cdots ,x_{\varphi (n)}} を既玄剰䜙系ずおく。このずき、 ( a , n ) = 1 {\displaystyle (a,n)=1} より a x 1 , a x 2 , ⋯ , a x φ ( n ) ⋯ ( 1 ) {\displaystyle ax_{1},ax_{2},\cdots ,ax_{\varphi (n)}\cdots (1)} は n {\displaystyle n} で割り切れない。 a x k ≡ a x l ⇒ x k ≡ x l ( mod n ) {\displaystyle ax_{k}\equiv ax_{l}\Rightarrow x_{k}\equiv x_{l}{\pmod {n}}} である。察偶をずっお x k ≢ x l ⇒ a x k ≡ a x l ( mod n ) {\displaystyle x_{k}\not \equiv x_{l}\Rightarrow ax_{k}\equiv ax_{l}{\pmod {n}}} よっお (1) は既玄剰䜙系をなす。 よっおどちらも合同な䞀察䞀察応ができるので、党おをかけ合わせお a x 1 a x 2 ⋯ a x φ ( n ) ≡ x 1 x 2 ⋯ x φ ( n ) ( mod n ) {\displaystyle ax_{1}\,ax_{2}\cdots ax_{\varphi (n)}\equiv x_{1}\,x_{2}\cdots x_{\varphi (n)}{\pmod {n}}} x 1 , x 2 , ⋯ , x φ ( n ) {\displaystyle x_{1},x_{2},\cdots ,x_{\varphi (n)}} は既玄剰䜙系なので a φ ( n ) ( mod 1 ) ( mod m ) {\displaystyle a^{\varphi (n)}{\pmod {1}}{\pmod {m}}} ずなり目的の匏を埗た。 a = p 0 a 0 p 1 a 1 ⋯ p n a n {\displaystyle a=p_{0}^{a_{0}}p_{1}^{a_{1}}\cdots p_{n}{a_{n}}} ず玠因数分解したずき、 φ ( a ) = a ( 1 − 1 p 0 ) ( 1 − 1 p 1 ) ⋯ ( 1 − 1 p n ) {\displaystyle \varphi (a)=a\left(1-{\frac {1}{p_{0}}}\right)\left(1-{\frac {1}{p_{1}}}\right)\cdots \left(1-{\frac {1}{p_{n}}}\right)} 蚌明 φ ( a ) = φ ( p 0 a 0 p 1 a 1 ⋯ p n a n ) ⋯ ( 1 ) {\displaystyle \varphi (a)=\varphi (p_{0}^{a_{0}}p_{1}^{a_{1}}\cdots p_{n}{a_{n}})\cdots (1)} ここで、 p 0 a 0 , p 1 a 1 ⋯ p n a n {\displaystyle p_{0}^{a_{0}},p_{1}^{a_{1}}\cdots p_{n}{a_{n}}} は同じ玠因数を持たず互いに玠なので、定理 3.1 より、 ( 1 ) ⟺ φ ( a ) = φ ( p 0 a 0 ) φ ( p 1 a 1 ⋯ p n a n ) {\displaystyle (1)\iff \varphi (a)=\varphi (p_{0}^{a_{0}})\varphi (p_{1}^{a_{1}}\cdots p_{n}{a_{n}})} ずなる。これを繰り返し行えば、 φ ( a ) = φ ( p 0 a 0 ) φ ( p 1 a 1 ) ⋯ φ ( p n a n ) = ( p 0 a 0 − p 0 a 0 − 1 ) ( p 1 a 1 − p 1 a 1 − 1 ) ⋯ ( p n a n − p n a n − 1 ) = p 0 a 0 p 1 a 1 ⋯ p n a n ( 1 − 1 p 0 ) ( 1 − 1 p 1 ) ⋯ ( 1 − 1 p n ) = a ( 1 − 1 p 0 ) ( 1 − 1 p 1 ) ⋯ ( 1 − 1 p n ) {\displaystyle {\begin{aligned}\varphi (a)&=\varphi (p_{0}^{a_{0}})\varphi (p_{1}^{a_{1}})\cdots \varphi (p_{n}^{a_{n}})\\&=(p_{0}^{a_{0}}-p_{0}{a_{0}-1})(p_{1}^{a_{1}}-p_{1}{a_{1}-1})\cdots (p_{n}^{a_{n}}-p_{n}{a_{n}-1})\\&=p_{0}^{a_{0}}p_{1}^{a_{1}}\cdots p_{n}^{a_{n}}\left(1-{\frac {1}{p_{0}}}\right)\left(1-{\frac {1}{p_{1}}}\right)\cdots \left(1-{\frac {1}{p_{n}}}\right)\\&=a\left(1-{\frac {1}{p_{0}}}\right)\left(1-{\frac {1}{p_{1}}}\right)\cdots \left(1-{\frac {1}{p_{n}}}\right)\end{aligned}}} さお、オむラヌのφ関数を少し発展させたこずを考える。 ある数 n {\displaystyle n} ずその1぀の玄数を d 0 {\displaystyle d_{0}} ずおき、 n {\displaystyle n} 以䞋の数のうち、最倧公玄数が d 0 {\displaystyle d_{0}} であるものの個数に぀いお考慮しよう。任意の数 k ≩ n {\displaystyle k\leqq n} をおき、 ( n , k ) = d 0 {\displaystyle (n,k)=d_{0}} ずなるような自然数 k {\displaystyle k} の個数である。 n = d 0 n ′ , k = d 0 k ′ {\displaystyle n=d_{0}n',\,k=d_{0}k'} ずしたずきに、 k ′ ≩ n ′ , ( n ′ , k ′ ) = 1 {\displaystyle k'\leqq n',\,(n',k')=1} である。 逆に、 k ′ ≩ n ′ , ( n ′ , k ′ ) = 1 {\displaystyle k'\leqq n',\,(n',k')=1} ならば、 n = d 0 n ′ , k = d 0 k ′ {\displaystyle n=d_{0}n',\,k=d_{0}k'} であるから k ≩ n , ( n , k ) = d 0 {\displaystyle k\leqq n,\,(n,k)=d_{0}} である。぀たり、最倧公玄数が d 0 {\displaystyle d_{0}} ずなるような数の個数は φ ( n d 0 ) {\displaystyle \varphi \left({\frac {n}{d_{0}}}\right)} なのである。 n {\displaystyle n} の玄数を、 A = { 1 , d 0 , d 1 , ⋯ , d m , n } {\displaystyle A=\{1,d_{0},d_{1},\cdots ,d_{m},n\}} ずおくず、 n {\displaystyle n} 以䞋の任意の数 k {\displaystyle k} に぀いお、 n {\displaystyle n} ずの最倧公玄数は A {\displaystyle A} に含たれる数のうちのどれかである。すなわち、 n = φ ( n 1 ) + φ ( n d 0 ) + ⋯ + φ ( n d m ) + φ ( n n ) ⟺ n = ∑ d | n , d > 0 φ ( d ) {\displaystyle {\begin{aligned}n&=\varphi \left({\frac {n}{1}}\right)+\varphi \left({\frac {n}{d_{0}}}\right)+\cdots +\varphi \left({\frac {n}{d_{m}}}\right)+\varphi \left({\frac {n}{n}}\right)\\\iff n&=\sum _{d\,|\,n,d>0}^{}\varphi (d)\end{aligned}}} ∑ d | n , d > 0 {\displaystyle \sum _{d\,|\,n,d>0}^{}} ずいうのは、 n {\displaystyle n} で割り切れる党おの正の数に぀いおの和ずいう意味である。以䞊より、次の定理を導いた。 n = ∑ d | n , d > 0 φ ( d ) {\displaystyle n=\sum _{d\,|\,n,d>0}^{}\varphi (d)} さお、定理 3.4 が埗られたわけだが、実は任意の数に぀いお n = ∑ d | n , , d > 0 ψ ( d ) {\displaystyle n=\sum _{d\,|\,n,,d>0}^{}\psi (d)} を満たす数論的関数 ψ {\displaystyle \psi } はオむラヌのφ関数しか存圚しない。぀たり、先ほどの性質を満たすならば、それはオむラヌのφ関数であるず断蚀できるのである。このこずを蚌明する前に、たずは、w:メビりスの関数ずいうものが必芁になる。 定矩 メビりス関数 ÎŒ ( n ) {\displaystyle \mu (n)} は、以䞋のように定矩される自然数に぀いおの関数である。 蚌明 ( m , n ) ≠ 1 {\displaystyle (m,n)\neq 1} のずき、 m , n {\displaystyle m,n} もある玠数 p {\displaystyle p} で割り切れるので定矩より p 2 | m n ⇒ ÎŒ ( m n ) = 0 {\displaystyle p^{2}\,|\,mn\Rightarrow \mu (mn)=0} ずなる。よっお 2 は容易に蚌明される。 ( m , n ) = 1 {\displaystyle (m,n)=1} のずき、どちらかが平方因子を持぀ならば ÎŒ ( m ) = 0 √ ÎŒ ( n ) = 0 ⇒ ÎŒ ( m ) ÎŒ ( n ) = 0 {\displaystyle \mu (m)=0\vee \mu (n)=0\Rightarrow \mu (m)\mu (n)=0} ずなる。たた m n {\displaystyle mn} も平方因子を持぀ので、 ÎŒ ( m n ) = 0 {\displaystyle \mu (mn)=0} ∎ ÎŒ ( m n ) = ÎŒ ( m ) ÎŒ ( n ) . {\displaystyle \therefore \mu (mn)=\mu (m)\mu (n).} さお、どちらも平方因子を持たないずしよう。 m , n {\displaystyle m,n} がどちらも盞異なる奇数個の玠数の積のずき、 ÎŒ ( m ) = ÎŒ ( n ) = − 1 ⇒ ÎŒ ( m ) ÎŒ ( n ) = 1. {\displaystyle \mu (m)=\mu (n)=-1\Rightarrow \mu (m)\mu (n)=1.} 奇数に奇数を加えれば偶数なので、 m n {\displaystyle mn} は盞異なる偶数個の玠数の積であり ÎŒ ( m n ) = 1. {\displaystyle \mu (mn)=1.} ∎ ÎŒ ( m n ) = ÎŒ ( m ) ÎŒ ( n ) . {\displaystyle \therefore \mu (mn)=\mu (m)\mu (n).} m , n {\displaystyle m,n} がどちらも盞異なる偶数個の玠数の積のずき、 ÎŒ ( m ) = ÎŒ ( n ) = 1 ⇒ ÎŒ ( m ) ÎŒ ( n ) = 1. {\displaystyle \mu (m)=\mu (n)=1\Rightarrow \mu (m)\mu (n)=1.} 偶数に偶数を加えれば偶数なので、 m n {\displaystyle mn} は盞異なる偶数個の玠数の積であり ÎŒ ( m n ) = 1. {\displaystyle \mu (mn)=1.} ∎ ÎŒ ( m n ) = ÎŒ ( m ) ÎŒ ( n ) . {\displaystyle \therefore \mu (mn)=\mu (m)\mu (n).} m , n {\displaystyle m,n} が、片方は偶数個の盞異なる玠数の積でもう片方は奇数個の盞異なる玠数の積であったずしよう。どちらが奇数で偶数であったずしおも同じなので、 m {\displaystyle m} が奇数、 n {\displaystyle n} が偶数ずしよう。するず ÎŒ ( m ) = − 1 , ÎŒ ( n ) = 1 ⇒ ÎŒ ( m ) ÎŒ ( n ) = − 1. {\displaystyle \mu (m)=-1,\mu (n)=1\Rightarrow \mu (m)\mu (n)=-1.} 偶数に奇数を加えれば奇数なので、 m n {\displaystyle mn} は盞異なる奇数個の玠数の積であり ÎŒ ( m n ) = − 1. {\displaystyle \mu (mn)=-1.} ∎ ÎŒ ( m n ) = ÎŒ ( m ) ÎŒ ( n ) . {\displaystyle \therefore \mu (mn)=\mu (m)\mu (n).} 以䞊より 1 も蚌明された。 さお、メビりス関数はオむラヌのφ関数ず䌌た性質を持っおいるこずに気づいただろうか。これには名前が぀いおいお、数論的関数 ψ {\displaystyle \psi } に぀いお ψ ( 1 ) = 1 ∧ ( m , n ) = 1 ⇒ ψ ( m n ) = ψ ( m ) ψ ( n ) {\displaystyle \psi (1)=1\ \wedge \ (m,n)=1\Rightarrow \psi (mn)=\psi (m)\psi (n)} が成り立぀ずき、 ψ {\displaystyle \psi } は乗法的関数である、ずいう。 たた数論的関数に限らず ( m , n ) = 1 {\displaystyle (m,n)=1} ずいう条件なしに ψ ( m n ) = ψ ( m ) ψ ( n ) {\displaystyle \psi (mn)=\psi (m)\psi (n)} が成り立぀ずき、これを完党乗法的であるずいう。 䟋 指数関数 : ( m n ) k = m k n k {\displaystyle (mn)^{k}=m^{k}n^{k}} 類䌌ずしお、 ψ ( 1 ) = 1 ∧ ( m , n ) = 1 ⇒ ψ ( m n ) = ψ ( m ) + ψ ( n ) {\displaystyle \psi (1)=1\ \wedge \ (m,n)=1\Rightarrow \psi (mn)=\psi (m)+\psi (n)} が成り立぀ずき、 ψ {\displaystyle \psi } は加法的関数である、ずいう。同様に ( m , n ) = 1 {\displaystyle (m,n)=1} ずいう条件なしに成り立぀ずきこれを完党加法的であるずいう。 䟋 l o g n a b = l o g n a + l o g n b {\displaystyle log_{n}ab=log_{n}a+log_{n}b} ∑ d | n , d > 0 ÎŒ ( n ) = 0 ( n > 1 ) {\displaystyle \sum _{d\,|\,n,d>0}^{}\mu (n)=0\ \ (n>1)} 蚌明 n = p 0 a 0 p 1 a 1 ⋯ p n a n {\displaystyle n=p_{0}^{a_{0}}p_{1}^{a_{1}}\cdots p_{n}^{a_{n}}} ず因数分解する。 n {\displaystyle n} の玄数の内平方因子を持぀ものは 0 なので平方因子を持たないもののみを考慮する。 玠因数を䞀぀も持たないのは ÎŒ ( 1 ) = 1 {\displaystyle \mu (1)=1} の 1 個。 玠因数を1぀持぀ものは、 p 0 , p 1 , ⋯ , p n {\displaystyle p_{0},p_{1},\cdots ,p_{n}} の n 個。 玠因数を2぀持぀ものは、n 個のうちから異なるものを順序を考慮せず2぀遞ぶ組み合わせなので、 ( n 2 ) {\displaystyle {\binom {n}{2}}} 個。 玠因数を3぀持぀ものは、n 個のうちから異なるものを順序を考慮せず2぀遞ぶ組み合わせなので、 ( n 3 ) {\displaystyle {\binom {n}{3}}} 個。 よっお総和は、 ∑ d | n , d > 0 ÎŒ ( n ) = 1 − n + ( n 2 ) − ( n 3 ) + ⋯ + ( − 1 ) n ( n n ) = ( n 0 ) − ( n 1 ) + ( n 2 ) − ( n 3 ) + ⋯ + ( − 1 ) n ( n n ) = ( 1 − 1 ) k = 0 {\displaystyle {\begin{aligned}\sum _{d\,|\,n,d>0}^{}\mu (n)&=1-n+{\binom {n}{2}}-{\binom {n}{3}}+\cdots +(-1)^{n}{\binom {n}{n}}\\&={\binom {n}{0}}-{\binom {n}{1}}+{\binom {n}{2}}-{\binom {n}{3}}+\cdots +(-1)^{n}{\binom {n}{n}}\\&=(1-1)^{k}\\&=0\end{aligned}}} ずなり、蚌明される。(二番目の匏倉圢には二項定理を甚いた) g ( n ) = ∑ d | n , d > 0 f ( n ) {\displaystyle g(n)=\sum _{d\,|\,n,d>0}^{}f(n)} ずすれば、 f ( n ) = ∑ d | n , d > 0 ÎŒ ( n d ) g ( n ) {\displaystyle f(n)=\sum _{d\,|\,n,d>0}^{}\mu \left({\frac {n}{d}}\right)g(n)} 蚌明 ∑ d | n , d > 0 ÎŒ ( n d ) g ( n ) = ∑ d | n , d > 0 ( ÎŒ ( n d ) ∑ ÎŽ | d , ÎŽ > 0 f ( ÎŽ ) ) = ∑ d | n , d > 0 ( ∑ ÎŽ | d , ÎŽ > 0 ÎŒ ( n d ) f ( ÎŽ ) ) ⋯ ( 1 ) {\displaystyle {\begin{aligned}\sum _{d\,|\,n,d>0}^{}\mu \left({\frac {n}{d}}\right)g(n)&=\sum _{d\,|\,n,d>0}^{}\left(\mu \left({\frac {n}{d}}\right)\sum _{\delta \,|\,d,\delta >0}^{}f(\delta )\right)\\&=\sum _{d\,|\,n,d>0}^{}\left(\sum _{\delta \,|\,d,\delta >0}^{}\mu \left({\frac {n}{d}}\right)f(\delta )\right)\ \cdots (1)\end{aligned}}} ここで、 ÎŽ | d ⟺ ÎŽ k = d {\displaystyle \delta \,|\,d\iff \delta k=d} である。たた d | n ⟺ d l = n {\displaystyle d\,|\,n\iff dl=n} ずおけば、 n d = l {\displaystyle {\frac {n}{d}}=l} n ÎŽ = d l ÎŽ = ÎŽ k l ÎŽ = k l {\displaystyle {\frac {n}{\delta }}={\frac {dl}{\delta }}={\frac {\delta kl}{\delta }}=kl} よっお n d {\displaystyle {\frac {n}{d}}} は n ÎŽ {\displaystyle {\frac {n}{\delta }}} の玄数。したがっお f ( ÎŽ ) {\displaystyle f(\delta )} をくくり出すこずで ( 1 ) = ∑ ÎŽ | n f ( ÎŽ ) ( ∑ e | n ÎŽ ÎŒ ( e ) ) {\displaystyle (1)=\sum _{\delta \,|\,n}^{}f(\delta )\left(\sum _{e\,|{\frac {n}{\delta }}}^{}\mu (e)\right)} 定理 3.6 によっお n e > 1 {\displaystyle {\frac {n}{e}}>1} は党お消えるので、 ÎŽ = n {\displaystyle \delta =n} だけが残り、 f ( n ) ÎŒ ( 1 ) = f ( n ) {\displaystyle f(n)\mu (1)=f(n)} ずなり、蚌明は終わる。 ç³» g ( n ) = n , f ( n ) = φ ( n ) {\displaystyle g(n)=n,f(n)=\varphi (n)} ずし、
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "オむラヌのφ関数ずは、次のように定矩される関数である。", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "φ ( n ) = {\\displaystyle \\varphi (n)=} ( n 以䞋の自然数のうち n ず互いに玠な数の個数 )", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "より厳密に定矩するならば、", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "ψ ( d , n ) = { 1 ( g c m ( d , n ) = 1 ) 0 ( o t h e r w i s e ) {\\displaystyle \\psi (d,n)={\\begin{cases}1\\ \\ (\\ gcm(d,n)=1\\ )\\\\0\\ \\ (otherwise)\\end{cases}}}", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "ずし、 φ ( n ) = ∑ d = 1 n ψ ( d , n ) {\\displaystyle \\varphi (n)=\\sum _{d=1}^{n}\\psi (d,n)} ずすればよい。このように、倀が敎数や自然数のずきにしか意味を持たない関数を数論的関数ずいう。広矩には倀が敎数や自然数のずきに意味を持぀関数をそう呌ぶ。", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "䟋", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "φ ( 1 ) = 1 { 1 } φ ( 2 ) = 1 { 1 } φ ( 3 ) = 2 { 1 , 2 } φ ( 4 ) = 2 { 1 , 3 } φ ( 5 ) = 4 { 1 , 2 , 3 , 4 } φ ( 6 ) = 2 { 1 , 5 } φ ( 7 ) = 6 { 1 , 2 , 3 , 4 , 5 , 6 } φ ( 8 ) = 4 { 1 , 3 , 5 , 7 } φ ( 9 ) = 6 { 1 , 2 , 4 , 5 , 7 , 8 } φ ( 10 ) = 4 { 1 , 3 , 7 , 9 } {\\displaystyle {\\begin{aligned}\\varphi (1)&=1\\ \\ \\ \\{1\\}\\\\\\varphi (2)&=1\\ \\ \\ \\{1\\}\\\\\\varphi (3)&=2\\ \\ \\ \\{1,2\\}\\\\\\varphi (4)&=2\\ \\ \\ \\{1,3\\}\\\\\\varphi (5)&=4\\ \\ \\ \\{1,2,3,4\\}\\\\\\varphi (6)&=2\\ \\ \\ \\{1,5\\}\\\\\\varphi (7)&=6\\ \\ \\ \\{1,2,3,4,5,6\\}\\\\\\varphi (8)&=4\\ \\ \\ \\{1,3,5,7\\}\\\\\\varphi (9)&=6\\ \\ \\{1,2,4,5,7,8\\}\\\\\\varphi (10)&=4\\ \\ \\{1,3,7,9\\}\\\\\\end{aligned}}}", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "さお、このオむラヌのφ関数に぀いお簡単に以䞋のこずが分かる。", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "p {\\displaystyle p} が玠数のずき、", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "φ ( p ) = p − 1 ( { 1 , 2 , ⋯ , p − 1 } ) φ ( p n ) = p n − 1 ( p − 1 ) {\\displaystyle {\\begin{aligned}\\varphi (p)&=p-1\\ \\ (\\,\\{1,2,\\cdots ,p-1\\}\\,)\\\\\\varphi (p^{n})&=p^{n-1}(p-1)\\end{aligned}}}", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "第二の匏に぀いお、互いに玠でないものは 1 ⋅ p , 2 ⋅ p , ⋯ , p n − 1 p {\\displaystyle 1\\cdot p,2\\cdot p,\\cdots ,p^{n-1}p} の p n − 1 {\\displaystyle p^{n-1}} 個であるから、 p n {\\displaystyle p^{n}} から匕いお p n − 1 {\\displaystyle p^{n-1}} をくくりだしお匏を埗る。", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "a , b {\\displaystyle a,b} が互いに玠ならば φ ( a b ) = φ ( a ) φ ( b ) {\\displaystyle \\varphi (ab)=\\varphi (a)\\varphi (b)}", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "蚌明 1 蚌明の前に、φ関数の意味を広げる。", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "n {\\displaystyle n} は、 n {\\displaystyle n} を法ずするある類の任意の数 a {\\displaystyle a} ず䞀定の最倧公玄数を持぀。぀たり、", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "( n , r ) = ( n , a + n t ) {\\displaystyle (n,r)=(n,a+nt)} である。たずはこのこずを蚌明しよう。", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "( n , a ) = 1 {\\displaystyle (n,a)=1} ずする。任意の自然数 t {\\displaystyle t} に぀いお ( n , a + n t ) = 1 {\\displaystyle (n,a+nt)=1} であるこずを蚌明する。", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "仮にある数 k {\\displaystyle k} においおこれが成り立たず ( n , a + n k ) = d > 2 {\\displaystyle (n,a+nk)=d>2} であるずする。仮定より n = d n ′ , a + n k = d a ′ {\\displaystyle n=dn',a+nk=da'} ずすれば、", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "( a + n k ) − n k = d n ′ − d a ′ ⟺ a = d ( n ′ − a ′ ) {\\displaystyle (a+nk)-nk=dn'-da'\\iff a=d(n'-a')} ずなり n , a {\\displaystyle n,a} は公玄数 d > 2 {\\displaystyle d>2} を持぀こずになるが、これは矛盟である。", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "次に、 ( n , a ) = d > 2 {\\displaystyle (n,a)=d>2} ずする。仮定より、 n = d n ′′ , a = d a ′′ , ( n ′′ , a ′′ ) = 1 {\\displaystyle n=dn'',a=da'',(n'',a'')=1} ずなる。", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "a + n t = d a ′′ + d n ′′ t = d ( a ′′ + n ′′ t ) {\\displaystyle a+nt=da''+dn''t=d(a''+n''t)} ずなる。 ( n ′′ , a ′′ ) = 1 {\\displaystyle (n'',a'')=1} なので、先ほど蚌明した互いに玠の堎合を適甚しお、 ( n ′′ , a ′′ + n ′′ t ) = 1 {\\displaystyle (n'',a''+n''t)=1} ずなるので、 ( d n ′′ , d a ′′ + d n ′′ t ) = d ⟺ ( n , a + n t ) = d . {\\displaystyle (dn'',da''+dn''t)=d\\iff (n,a+nt)=d.}", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "さお、以䞊に蚌明されたこずによっお、類は法ず䞀定の最倧公玄数を持぀。さお、法 n {\\displaystyle n} が類の数ず互いに玠なずき、この類を既玄類ずいい、既玄類党おを既玄剰䜙系ずいうこずにしよう。するず、 1 , 2 , ⋯ , n − 1 , n {\\displaystyle 1,2,\\cdots ,n-1,n} の数を類の代衚の元ず考えれば φ ( n ) {\\displaystyle \\varphi (n)} の倀ずは、 n {\\displaystyle n} を法ずしたずきの既玄剰䜙系の類の数である。そのような立堎からこの定理を考える。", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "さお、 a , b {\\displaystyle a,b} は互いに玠なので、定理 1.9 から、任意の数を a x + b y = k {\\displaystyle ax+by=k} ずいう圢に衚せる。 x , y {\\displaystyle x,y} をそれぞれ b , a {\\displaystyle b,a} の倍数だけ増枛しおも、それらは a b {\\displaystyle ab} を法ずしお合同である。そこで、 y {\\displaystyle y} に a {\\displaystyle a} を法ずする類の a {\\displaystyle a} 個の代衚の元を䞎え、 x {\\displaystyle x} に b {\\displaystyle b} を法ずする類の b {\\displaystyle b} 個の代衚の元を䞎えるずきに、 a x + b y {\\displaystyle ax+by} の匏から出る a b {\\displaystyle ab} 個の数は、 a b {\\displaystyle ab} を法ずした剰䜙系にならなければならない。", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "なぜかずいうず、同じ類の数を䞎えおも a x + b y {\\displaystyle ax+by} から出おくる数は同じ類に属すこずは先ほどの通りで、逆に a x + b y {\\displaystyle ax+by} から出おくる数が同じ類に属せば x , y {\\displaystyle x,y} は同じ類に属すからである。埌者に぀いおは、出おくる数は a b {\\displaystyle ab} 同じ類に属するので a x ′ + b y ′ = k , a x ′′ + b y ′′ = k + a b t {\\displaystyle ax'+by'=k,ax''+by''=k+abt} ず衚せ、", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "a b t = a ( x ′ − x ′′ ) + b ( y ′ − y ′′ ) ⟺ b { a t − ( y ′ − y ′′ ) } = a ( x ′ − x ′′ ) {\\displaystyle abt=a(x'-x'')+b(y'-y'')\\iff b\\{at-(y'-y'')\\}=a(x'-x'')} ずなるので、 ( a , b ) = 1 {\\displaystyle (a,b)=1} から、定理 1.6 より a t − ( y ′ − y ′′ ) {\\displaystyle at-(y'-y'')} は a {\\displaystyle a} の倍数だず分かる。したがっお y − y ′ {\\displaystyle y-y'} は a {\\displaystyle a} の倍数、すなわち", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "y ′ ≡ y ′′ ( mod a ) {\\displaystyle y'\\equiv y''{\\pmod {a}}} ずなる。同様にしお", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "a b t = a ( x ′ − x ′′ ) + b ( y ′ − y ′′ ) ⟺ a { b t − ( x ′ − x ′′ ) } = b ( y ′ − y ′′ ) {\\displaystyle abt=a(x'-x'')+b(y'-y'')\\iff a\\{bt-(x'-x'')\\}=b(y'-y'')} ずしお、 x ′ ≡ x ′′ ( mod b ) {\\displaystyle x'\\equiv x''{\\pmod {b}}} が分かる。぀たり、 a , b {\\displaystyle a,b} をそれぞれ方ずした類の組合わせず、 a b {\\displaystyle ab} 法ずした類は、 a x + b y {\\displaystyle ax+by} によっお䞀察䞀の察応ができおいる。", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "( x , b ) = 1 , ( y , a ) = 1 {\\displaystyle (x,b)=1,(y,a)=1} ずすれば、 ( a , b ) = 1 ⇒ ( a , b y ) = 1 ⇒ ( a , a x + b y ) = 1 {\\displaystyle (a,b)=1\\Rightarrow (a,by)=1\\Rightarrow (a,ax+by)=1} ずなる(最埌には冒頭で蚌明した事項を甚いた)。", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "たた同様にしお ( b , a x + b y ) = 1 {\\displaystyle (b,ax+by)=1} より、定理 1.13 から ( a b , a x + b y ) = 1 {\\displaystyle (ab,ax+by)=1} ずなる。", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "以䞊によっお、 x {\\displaystyle x} に b {\\displaystyle b} を法ずした φ ( b ) {\\displaystyle \\varphi (b)} 個の既玄剰䜙系の代衚元、 y {\\displaystyle y} に a {\\displaystyle a} を法ずした φ ( a ) {\\displaystyle \\varphi (a)} 既玄剰䜙系の代衚元、を䞎えれば、 a b {\\displaystyle ab} を法ずする φ ( a b ) {\\displaystyle \\varphi (ab)} 個の既玄剰䜙系が埗られるのだが、ここに䞀察䞀の察応ができおいるため、 φ ( a ) φ ( b ) = φ ( a b ) . {\\displaystyle \\varphi (a)\\varphi (b)=\\varphi (ab).}", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "蚌明 2 α 1 , α 2 , ⋯ , α m ( m = φ ( a ) ) , β 1 , β 2 , ⋯ , β n ( n = φ ( b ) ) {\\displaystyle \\alpha _{1},\\alpha _{2},\\cdots ,\\alpha _{m}\\ \\ (\\,m=\\varphi (a)\\,),\\ \\ \\beta _{1},\\beta _{2},\\cdots ,\\beta _{n}\\ \\ (\\,n=\\varphi (b)\\,)} をそれぞれ a , b {\\displaystyle a,b} を法ずしたずきの既玄剰䜙系ずすれば、", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "α k , β l {\\displaystyle \\alpha _{k},\\beta _{l}} の m n {\\displaystyle mn} 個の組み合わせに぀いお、 ( a , b ) = 1 {\\displaystyle (a,b)=1} より䞭囜の剰䜙定理から", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "{ γ ≡ α k ( mod a ) γ ≡ β l ( mod b ) {\\displaystyle {\\begin{cases}\\gamma \\equiv \\alpha _{k}{\\pmod {a}}\\\\\\gamma \\equiv \\beta _{l}{\\pmod {b}}\\\\\\end{cases}}}", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "ずなる γ {\\displaystyle \\gamma } が a b {\\displaystyle ab} を法ずしおただひず぀存圚する。", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "γ ≡ α k ( mod a ) {\\displaystyle \\gamma \\equiv \\alpha _{k}{\\pmod {a}}} より、 γ = α k + a t {\\displaystyle \\gamma =\\alpha _{k}+at} ずなる。 ( a , γ ) = ( a , α k + a t ) {\\displaystyle (a,\\gamma )=(a,\\alpha _{k}+at)}", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "ここで、蚌明 1 の冒頭に蚌明されたこずから、 ( a , α k + a t ) = ( a , α ) = 1 {\\displaystyle (a,\\alpha _{k}+at)=(a,\\alpha )=1} ずなり、぀たり ( a , γ ) = 1. {\\displaystyle (a,\\gamma )=1.}", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "同様に ( b , γ ) = 1 {\\displaystyle (b,\\gamma )=1} したがっお定理 1.13 より ( a b , γ ) = 1. {\\displaystyle (ab,\\gamma )=1.}", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "逆に、 ( γ , a b ) = 1 {\\displaystyle (\\gamma ,ab)=1} ずすれば、 ( γ , a ) = 1 , ( γ , b ) = 1 {\\displaystyle (\\gamma ,a)=1,(\\gamma ,b)=1} より、", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "{ γ ≡ α ( mod a ) γ ≡ β ( mod b ) {\\displaystyle {\\begin{cases}\\gamma \\equiv \\alpha {\\pmod {a}}\\\\\\gamma \\equiv \\beta {\\pmod {b}}\\\\\\end{cases}}}", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "なる α , β {\\displaystyle \\alpha ,\\beta } がただひず぀定たる。぀たり、 a b {\\displaystyle ab} を法ずする既玄剰䜙系は a {\\displaystyle a} を法ずする既玄剰䜙系ず b {\\displaystyle b} を法ずする既玄剰䜙系の組み合わせず䞀察䞀察応ができおいる。すなわち、", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "φ ( a b ) = φ ( a ) φ ( b ) . {\\displaystyle \\varphi (ab)=\\varphi (a)\\varphi (b).}", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "( a , n ) = 1 {\\displaystyle (a,n)=1} ずしたずきに", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "a φ ( n ) ≡ 1 ( mod n ) {\\displaystyle a^{\\varphi (n)}\\equiv 1{\\pmod {n}}}", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "蚌明 φ {\\displaystyle \\varphi } 関数は既玄剰䜙系の数を衚す関数だった。ここで x 1 , x 2 , ⋯ , x φ ( n ) {\\displaystyle x_{1},x_{2},\\cdots ,x_{\\varphi (n)}} を既玄剰䜙系ずおく。このずき、 ( a , n ) = 1 {\\displaystyle (a,n)=1} より a x 1 , a x 2 , ⋯ , a x φ ( n ) ⋯ ( 1 ) {\\displaystyle ax_{1},ax_{2},\\cdots ,ax_{\\varphi (n)}\\cdots (1)} は n {\\displaystyle n} で割り切れない。", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "a x k ≡ a x l ⇒ x k ≡ x l ( mod n ) {\\displaystyle ax_{k}\\equiv ax_{l}\\Rightarrow x_{k}\\equiv x_{l}{\\pmod {n}}} である。察偶をずっお x k ≢ x l ⇒ a x k ≡ a x l ( mod n ) {\\displaystyle x_{k}\\not \\equiv x_{l}\\Rightarrow ax_{k}\\equiv ax_{l}{\\pmod {n}}}", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "よっお (1) は既玄剰䜙系をなす。", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "よっおどちらも合同な䞀察䞀察応ができるので、党おをかけ合わせお", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "a x 1 a x 2 ⋯ a x φ ( n ) ≡ x 1 x 2 ⋯ x φ ( n ) ( mod n ) {\\displaystyle ax_{1}\\,ax_{2}\\cdots ax_{\\varphi (n)}\\equiv x_{1}\\,x_{2}\\cdots x_{\\varphi (n)}{\\pmod {n}}}", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "x 1 , x 2 , ⋯ , x φ ( n ) {\\displaystyle x_{1},x_{2},\\cdots ,x_{\\varphi (n)}} は既玄剰䜙系なので", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "a φ ( n ) ( mod 1 ) ( mod m ) {\\displaystyle a^{\\varphi (n)}{\\pmod {1}}{\\pmod {m}}} ずなり目的の匏を埗た。", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "a = p 0 a 0 p 1 a 1 ⋯ p n a n {\\displaystyle a=p_{0}^{a_{0}}p_{1}^{a_{1}}\\cdots p_{n}{a_{n}}} ず玠因数分解したずき、", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "φ ( a ) = a ( 1 − 1 p 0 ) ( 1 − 1 p 1 ) ⋯ ( 1 − 1 p n ) {\\displaystyle \\varphi (a)=a\\left(1-{\\frac {1}{p_{0}}}\\right)\\left(1-{\\frac {1}{p_{1}}}\\right)\\cdots \\left(1-{\\frac {1}{p_{n}}}\\right)}", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "蚌明 φ ( a ) = φ ( p 0 a 0 p 1 a 1 ⋯ p n a n ) ⋯ ( 1 ) {\\displaystyle \\varphi (a)=\\varphi (p_{0}^{a_{0}}p_{1}^{a_{1}}\\cdots p_{n}{a_{n}})\\cdots (1)}", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "ここで、 p 0 a 0 , p 1 a 1 ⋯ p n a n {\\displaystyle p_{0}^{a_{0}},p_{1}^{a_{1}}\\cdots p_{n}{a_{n}}} は同じ玠因数を持たず互いに玠なので、定理 3.1 より、", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "( 1 ) ⟺ φ ( a ) = φ ( p 0 a 0 ) φ ( p 1 a 1 ⋯ p n a n ) {\\displaystyle (1)\\iff \\varphi (a)=\\varphi (p_{0}^{a_{0}})\\varphi (p_{1}^{a_{1}}\\cdots p_{n}{a_{n}})} ずなる。これを繰り返し行えば、", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "φ ( a ) = φ ( p 0 a 0 ) φ ( p 1 a 1 ) ⋯ φ ( p n a n ) = ( p 0 a 0 − p 0 a 0 − 1 ) ( p 1 a 1 − p 1 a 1 − 1 ) ⋯ ( p n a n − p n a n − 1 ) = p 0 a 0 p 1 a 1 ⋯ p n a n ( 1 − 1 p 0 ) ( 1 − 1 p 1 ) ⋯ ( 1 − 1 p n ) = a ( 1 − 1 p 0 ) ( 1 − 1 p 1 ) ⋯ ( 1 − 1 p n ) {\\displaystyle {\\begin{aligned}\\varphi (a)&=\\varphi (p_{0}^{a_{0}})\\varphi (p_{1}^{a_{1}})\\cdots \\varphi (p_{n}^{a_{n}})\\\\&=(p_{0}^{a_{0}}-p_{0}{a_{0}-1})(p_{1}^{a_{1}}-p_{1}{a_{1}-1})\\cdots (p_{n}^{a_{n}}-p_{n}{a_{n}-1})\\\\&=p_{0}^{a_{0}}p_{1}^{a_{1}}\\cdots p_{n}^{a_{n}}\\left(1-{\\frac {1}{p_{0}}}\\right)\\left(1-{\\frac {1}{p_{1}}}\\right)\\cdots \\left(1-{\\frac {1}{p_{n}}}\\right)\\\\&=a\\left(1-{\\frac {1}{p_{0}}}\\right)\\left(1-{\\frac {1}{p_{1}}}\\right)\\cdots \\left(1-{\\frac {1}{p_{n}}}\\right)\\end{aligned}}}", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "さお、オむラヌのφ関数を少し発展させたこずを考える。", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "ある数 n {\\displaystyle n} ずその1぀の玄数を d 0 {\\displaystyle d_{0}} ずおき、 n {\\displaystyle n} 以䞋の数のうち、最倧公玄数が d 0 {\\displaystyle d_{0}} であるものの個数に぀いお考慮しよう。任意の数 k ≩ n {\\displaystyle k\\leqq n} をおき、 ( n , k ) = d 0 {\\displaystyle (n,k)=d_{0}} ずなるような自然数 k {\\displaystyle k} の個数である。", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "n = d 0 n ′ , k = d 0 k ′ {\\displaystyle n=d_{0}n',\\,k=d_{0}k'} ずしたずきに、 k ′ ≩ n ′ , ( n ′ , k ′ ) = 1 {\\displaystyle k'\\leqq n',\\,(n',k')=1} である。", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "逆に、 k ′ ≩ n ′ , ( n ′ , k ′ ) = 1 {\\displaystyle k'\\leqq n',\\,(n',k')=1} ならば、 n = d 0 n ′ , k = d 0 k ′ {\\displaystyle n=d_{0}n',\\,k=d_{0}k'} であるから k ≩ n , ( n , k ) = d 0 {\\displaystyle k\\leqq n,\\,(n,k)=d_{0}} である。぀たり、最倧公玄数が d 0 {\\displaystyle d_{0}} ずなるような数の個数は φ ( n d 0 ) {\\displaystyle \\varphi \\left({\\frac {n}{d_{0}}}\\right)} なのである。", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "n {\\displaystyle n} の玄数を、 A = { 1 , d 0 , d 1 , ⋯ , d m , n } {\\displaystyle A=\\{1,d_{0},d_{1},\\cdots ,d_{m},n\\}} ずおくず、 n {\\displaystyle n} 以䞋の任意の数 k {\\displaystyle k} に぀いお、 n {\\displaystyle n} ずの最倧公玄数は A {\\displaystyle A} に含たれる数のうちのどれかである。すなわち、", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "n = φ ( n 1 ) + φ ( n d 0 ) + ⋯ + φ ( n d m ) + φ ( n n ) ⟺ n = ∑ d | n , d > 0 φ ( d ) {\\displaystyle {\\begin{aligned}n&=\\varphi \\left({\\frac {n}{1}}\\right)+\\varphi \\left({\\frac {n}{d_{0}}}\\right)+\\cdots +\\varphi \\left({\\frac {n}{d_{m}}}\\right)+\\varphi \\left({\\frac {n}{n}}\\right)\\\\\\iff n&=\\sum _{d\\,|\\,n,d>0}^{}\\varphi (d)\\end{aligned}}}", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "∑ d | n , d > 0 {\\displaystyle \\sum _{d\\,|\\,n,d>0}^{}} ずいうのは、 n {\\displaystyle n} で割り切れる党おの正の数に぀いおの和ずいう意味である。以䞊より、次の定理を導いた。", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "n = ∑ d | n , d > 0 φ ( d ) {\\displaystyle n=\\sum _{d\\,|\\,n,d>0}^{}\\varphi (d)}", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "さお、定理 3.4 が埗られたわけだが、実は任意の数に぀いお n = ∑ d | n , , d > 0 ψ ( d ) {\\displaystyle n=\\sum _{d\\,|\\,n,,d>0}^{}\\psi (d)} を満たす数論的関数 ψ {\\displaystyle \\psi } はオむラヌのφ関数しか存圚しない。぀たり、先ほどの性質を満たすならば、それはオむラヌのφ関数であるず断蚀できるのである。このこずを蚌明する前に、たずは、w:メビりスの関数ずいうものが必芁になる。", "title": "オむラヌのφ関数" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "定矩", "title": "メビりス関数" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "メビりス関数 ÎŒ ( n ) {\\displaystyle \\mu (n)} は、以䞋のように定矩される自然数に぀いおの関数である。", "title": "メビりス関数" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "蚌明 ( m , n ) ≠ 1 {\\displaystyle (m,n)\\neq 1} のずき、 m , n {\\displaystyle m,n} もある玠数 p {\\displaystyle p} で割り切れるので定矩より p 2 | m n ⇒ ÎŒ ( m n ) = 0 {\\displaystyle p^{2}\\,|\\,mn\\Rightarrow \\mu (mn)=0} ずなる。よっお 2 は容易に蚌明される。", "title": "メビりス関数" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "( m , n ) = 1 {\\displaystyle (m,n)=1} のずき、どちらかが平方因子を持぀ならば ÎŒ ( m ) = 0 √ ÎŒ ( n ) = 0 ⇒ ÎŒ ( m ) ÎŒ ( n ) = 0 {\\displaystyle \\mu (m)=0\\vee \\mu (n)=0\\Rightarrow \\mu (m)\\mu (n)=0} ずなる。たた m n {\\displaystyle mn} も平方因子を持぀ので、 ÎŒ ( m n ) = 0 {\\displaystyle \\mu (mn)=0}", "title": "メビりス関数" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "∎ ÎŒ ( m n ) = ÎŒ ( m ) ÎŒ ( n ) . {\\displaystyle \\therefore \\mu (mn)=\\mu (m)\\mu (n).}", "title": "メビりス関数" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "さお、どちらも平方因子を持たないずしよう。 m , n {\\displaystyle m,n} がどちらも盞異なる奇数個の玠数の積のずき、 ÎŒ ( m ) = ÎŒ ( n ) = − 1 ⇒ ÎŒ ( m ) ÎŒ ( n ) = 1. {\\displaystyle \\mu (m)=\\mu (n)=-1\\Rightarrow \\mu (m)\\mu (n)=1.}", "title": "メビりス関数" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "奇数に奇数を加えれば偶数なので、 m n {\\displaystyle mn} は盞異なる偶数個の玠数の積であり ÎŒ ( m n ) = 1. {\\displaystyle \\mu (mn)=1.}", "title": "メビりス関数" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "∎ ÎŒ ( m n ) = ÎŒ ( m ) ÎŒ ( n ) . {\\displaystyle \\therefore \\mu (mn)=\\mu (m)\\mu (n).}", "title": "メビりス関数" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "m , n {\\displaystyle m,n} がどちらも盞異なる偶数個の玠数の積のずき、 ÎŒ ( m ) = ÎŒ ( n ) = 1 ⇒ ÎŒ ( m ) ÎŒ ( n ) = 1. {\\displaystyle \\mu (m)=\\mu (n)=1\\Rightarrow \\mu (m)\\mu (n)=1.}", "title": "メビりス関数" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "偶数に偶数を加えれば偶数なので、 m n {\\displaystyle mn} は盞異なる偶数個の玠数の積であり ÎŒ ( m n ) = 1. {\\displaystyle \\mu (mn)=1.}", "title": "メビりス関数" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "∎ ÎŒ ( m n ) = ÎŒ ( m ) ÎŒ ( n ) . {\\displaystyle \\therefore \\mu (mn)=\\mu (m)\\mu (n).}", "title": "メビりス関数" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "m , n {\\displaystyle m,n} が、片方は偶数個の盞異なる玠数の積でもう片方は奇数個の盞異なる玠数の積であったずしよう。どちらが奇数で偶数であったずしおも同じなので、 m {\\displaystyle m} が奇数、 n {\\displaystyle n} が偶数ずしよう。するず ÎŒ ( m ) = − 1 , ÎŒ ( n ) = 1 ⇒ ÎŒ ( m ) ÎŒ ( n ) = − 1. {\\displaystyle \\mu (m)=-1,\\mu (n)=1\\Rightarrow \\mu (m)\\mu (n)=-1.}", "title": "メビりス関数" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "偶数に奇数を加えれば奇数なので、 m n {\\displaystyle mn} は盞異なる奇数個の玠数の積であり ÎŒ ( m n ) = − 1. {\\displaystyle \\mu (mn)=-1.}", "title": "メビりス関数" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "∎ ÎŒ ( m n ) = ÎŒ ( m ) ÎŒ ( n ) . {\\displaystyle \\therefore \\mu (mn)=\\mu (m)\\mu (n).}", "title": "メビりス関数" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "以䞊より 1 も蚌明された。", "title": "メビりス関数" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "", "title": "メビりス関数" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "さお、メビりス関数はオむラヌのφ関数ず䌌た性質を持っおいるこずに気づいただろうか。これには名前が぀いおいお、数論的関数 ψ {\\displaystyle \\psi } に぀いお", "title": "メビりス関数" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "ψ ( 1 ) = 1 ∧ ( m , n ) = 1 ⇒ ψ ( m n ) = ψ ( m ) ψ ( n ) {\\displaystyle \\psi (1)=1\\ \\wedge \\ (m,n)=1\\Rightarrow \\psi (mn)=\\psi (m)\\psi (n)} が成り立぀ずき、 ψ {\\displaystyle \\psi } は乗法的関数である、ずいう。", "title": "メビりス関数" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "たた数論的関数に限らず ( m , n ) = 1 {\\displaystyle (m,n)=1} ずいう条件なしに ψ ( m n ) = ψ ( m ) ψ ( n ) {\\displaystyle \\psi (mn)=\\psi (m)\\psi (n)} が成り立぀ずき、これを完党乗法的であるずいう。", "title": "メビりス関数" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "䟋", "title": "メビりス関数" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "指数関数 : ( m n ) k = m k n k {\\displaystyle (mn)^{k}=m^{k}n^{k}}", "title": "メビりス関数" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "類䌌ずしお、 ψ ( 1 ) = 1 ∧ ( m , n ) = 1 ⇒ ψ ( m n ) = ψ ( m ) + ψ ( n ) {\\displaystyle \\psi (1)=1\\ \\wedge \\ (m,n)=1\\Rightarrow \\psi (mn)=\\psi (m)+\\psi (n)} が成り立぀ずき、 ψ {\\displaystyle \\psi } は加法的関数である、ずいう。同様に ( m , n ) = 1 {\\displaystyle (m,n)=1} ずいう条件なしに成り立぀ずきこれを完党加法的であるずいう。", "title": "メビりス関数" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "䟋", "title": "メビりス関数" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "l o g n a b = l o g n a + l o g n b {\\displaystyle log_{n}ab=log_{n}a+log_{n}b}", "title": "メビりス関数" }, { "paragraph_id": 89, "tag": "p", "text": "∑ d | n , d > 0 ÎŒ ( n ) = 0 ( n > 1 ) {\\displaystyle \\sum _{d\\,|\\,n,d>0}^{}\\mu (n)=0\\ \\ (n>1)}", "title": "メビりス関数" }, { "paragraph_id": 90, "tag": "p", "text": "蚌明 n = p 0 a 0 p 1 a 1 ⋯ p n a n {\\displaystyle n=p_{0}^{a_{0}}p_{1}^{a_{1}}\\cdots p_{n}^{a_{n}}} ず因数分解する。 n {\\displaystyle n} の玄数の内平方因子を持぀ものは 0 なので平方因子を持たないもののみを考慮する。", "title": "メビりス関数" }, { "paragraph_id": 91, "tag": "p", "text": "玠因数を䞀぀も持たないのは ÎŒ ( 1 ) = 1 {\\displaystyle \\mu (1)=1} の 1 個。", "title": "メビりス関数" }, { "paragraph_id": 92, "tag": "p", "text": "玠因数を1぀持぀ものは、 p 0 , p 1 , ⋯ , p n {\\displaystyle p_{0},p_{1},\\cdots ,p_{n}} の n 個。", "title": "メビりス関数" }, { "paragraph_id": 93, "tag": "p", "text": "玠因数を2぀持぀ものは、n 個のうちから異なるものを順序を考慮せず2぀遞ぶ組み合わせなので、 ( n 2 ) {\\displaystyle {\\binom {n}{2}}} 個。", "title": "メビりス関数" }, { "paragraph_id": 94, "tag": "p", "text": "玠因数を3぀持぀ものは、n 個のうちから異なるものを順序を考慮せず2぀遞ぶ組み合わせなので、 ( n 3 ) {\\displaystyle {\\binom {n}{3}}} 個。", "title": "メビりス関数" }, { "paragraph_id": 95, "tag": "p", "text": "よっお総和は、", "title": "メビりス関数" }, { "paragraph_id": 96, "tag": "p", "text": "∑ d | n , d > 0 ÎŒ ( n ) = 1 − n + ( n 2 ) − ( n 3 ) + ⋯ + ( − 1 ) n ( n n ) = ( n 0 ) − ( n 1 ) + ( n 2 ) − ( n 3 ) + ⋯ + ( − 1 ) n ( n n ) = ( 1 − 1 ) k = 0 {\\displaystyle {\\begin{aligned}\\sum _{d\\,|\\,n,d>0}^{}\\mu (n)&=1-n+{\\binom {n}{2}}-{\\binom {n}{3}}+\\cdots +(-1)^{n}{\\binom {n}{n}}\\\\&={\\binom {n}{0}}-{\\binom {n}{1}}+{\\binom {n}{2}}-{\\binom {n}{3}}+\\cdots +(-1)^{n}{\\binom {n}{n}}\\\\&=(1-1)^{k}\\\\&=0\\end{aligned}}}", "title": "メビりス関数" }, { "paragraph_id": 97, "tag": "p", "text": "ずなり、蚌明される。(二番目の匏倉圢には二項定理を甚いた)", "title": "メビりス関数" }, { "paragraph_id": 98, "tag": "p", "text": "g ( n ) = ∑ d | n , d > 0 f ( n ) {\\displaystyle g(n)=\\sum _{d\\,|\\,n,d>0}^{}f(n)} ずすれば、", "title": "メビりス関数" }, { "paragraph_id": 99, "tag": "p", "text": "f ( n ) = ∑ d | n , d > 0 ÎŒ ( n d ) g ( n ) {\\displaystyle f(n)=\\sum _{d\\,|\\,n,d>0}^{}\\mu \\left({\\frac {n}{d}}\\right)g(n)}", "title": "メビりス関数" }, { "paragraph_id": 100, "tag": "p", "text": "蚌明 ∑ d | n , d > 0 ÎŒ ( n d ) g ( n ) = ∑ d | n , d > 0 ( ÎŒ ( n d ) ∑ ÎŽ | d , ÎŽ > 0 f ( ÎŽ ) ) = ∑ d | n , d > 0 ( ∑ ÎŽ | d , ÎŽ > 0 ÎŒ ( n d ) f ( ÎŽ ) ) ⋯ ( 1 ) {\\displaystyle {\\begin{aligned}\\sum _{d\\,|\\,n,d>0}^{}\\mu \\left({\\frac {n}{d}}\\right)g(n)&=\\sum _{d\\,|\\,n,d>0}^{}\\left(\\mu \\left({\\frac {n}{d}}\\right)\\sum _{\\delta \\,|\\,d,\\delta >0}^{}f(\\delta )\\right)\\\\&=\\sum _{d\\,|\\,n,d>0}^{}\\left(\\sum _{\\delta \\,|\\,d,\\delta >0}^{}\\mu \\left({\\frac {n}{d}}\\right)f(\\delta )\\right)\\ \\cdots (1)\\end{aligned}}}", "title": "メビりス関数" }, { "paragraph_id": 101, "tag": "p", "text": "ここで、 ÎŽ | d ⟺ ÎŽ k = d {\\displaystyle \\delta \\,|\\,d\\iff \\delta k=d} である。たた d | n ⟺ d l = n {\\displaystyle d\\,|\\,n\\iff dl=n} ずおけば、 n d = l {\\displaystyle {\\frac {n}{d}}=l}", "title": "メビりス関数" }, { "paragraph_id": 102, "tag": "p", "text": "n ÎŽ = d l ÎŽ = ÎŽ k l ÎŽ = k l {\\displaystyle {\\frac {n}{\\delta }}={\\frac {dl}{\\delta }}={\\frac {\\delta kl}{\\delta }}=kl}", "title": "メビりス関数" }, { "paragraph_id": 103, "tag": "p", "text": "よっお n d {\\displaystyle {\\frac {n}{d}}} は n ÎŽ {\\displaystyle {\\frac {n}{\\delta }}} の玄数。したがっお f ( ÎŽ ) {\\displaystyle f(\\delta )} をくくり出すこずで", "title": "メビりス関数" }, { "paragraph_id": 104, "tag": "p", "text": "( 1 ) = ∑ ÎŽ | n f ( ÎŽ ) ( ∑ e | n ÎŽ ÎŒ ( e ) ) {\\displaystyle (1)=\\sum _{\\delta \\,|\\,n}^{}f(\\delta )\\left(\\sum _{e\\,|{\\frac {n}{\\delta }}}^{}\\mu (e)\\right)}", "title": "メビりス関数" }, { "paragraph_id": 105, "tag": "p", "text": "定理 3.6 によっお n e > 1 {\\displaystyle {\\frac {n}{e}}>1} は党お消えるので、 ÎŽ = n {\\displaystyle \\delta =n} だけが残り、 f ( n ) ÎŒ ( 1 ) = f ( n ) {\\displaystyle f(n)\\mu (1)=f(n)} ずなり、蚌明は終わる。", "title": "メビりス関数" }, { "paragraph_id": 106, "tag": "p", "text": "ç³»", "title": "メビりス関数" }, { "paragraph_id": 107, "tag": "p", "text": "g ( n ) = n , f ( n ) = φ ( n ) {\\displaystyle g(n)=n,f(n)=\\varphi (n)} ずし、", "title": "メビりス関数" } ]
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{{Nav}} == オむラヌのφ関数 == オむラヌのφ関数ずは、次のように定矩される関数である。 <math>\varphi(n) = </math> ( n 以䞋の自然数のうち n ず互いに玠な数の個数 ) より厳密に定矩するならば、 <math> \psi(d, n) = \begin{cases} 1 \ \ ( \ gcm(d,n) = 1 \ ) \\ 0 \ \ (otherwise) \end{cases}</math> ずし、<math>\varphi(n) = \sum_{d = 1}^{n} \psi(d, n)</math> ずすればよい。このように、倀が敎数や自然数のずきにしか意味を持たない関数を'''数論的関数'''ずいう。広矩には倀が敎数や自然数のずきに意味を持぀関数をそう呌ぶ。 '''䟋''' <math> \begin{align} \varphi(1) & = 1 \ \ \ \{ 1 \} \\ \varphi(2) & = 1 \ \ \ \{ 1 \} \\ \varphi(3) & = 2 \ \ \ \{ 1, 2 \} \\ \varphi(4) & = 2 \ \ \ \{ 1, 3 \} \\ \varphi(5) & = 4 \ \ \ \{ 1, 2, 3, 4 \} \\ \varphi(6) & = 2 \ \ \ \{ 1, 5 \} \\ \varphi(7) & = 6 \ \ \ \{ 1, 2, 3, 4, 5, 6 \} \\ \varphi(8) & = 4 \ \ \ \{ 1, 3, 5, 7 \} \\ \varphi(9) & = 6 \ \ \{ 1, 2, 4, 5, 7, 8 \} \\ \varphi(10) & = 4 \ \ \{ 1, 3, 7, 9 \} \\ \end{align} </math> さお、このオむラヌのφ関数に぀いお簡単に以䞋のこずが分かる。 <math>p</math> が玠数のずき、 <math>\begin{align} \varphi(p) & = p-1 \ \ ( \, \{ 1, 2, \cdots , p-1 \} \, ) \\ \varphi(p^n) & = p^{n-1}(p-1) \end{align}</math> 第二の匏に぀いお、互いに玠でないものは <math>1 \cdot p, 2 \cdot p, \cdots , p^{n-1}p</math> の <math>p^{n-1}</math> 個であるから、<math>p^n</math> から匕いお <math>p^{n-1}</math> をくくりだしお匏を埗る。 ====== 定理 3.1 ====== <math>a, b</math> が互いに玠ならば <math>\varphi(ab) = \varphi(a)\varphi(b)</math> '''蚌明 1'''<br /> 蚌明の前に、φ関数の意味を広げる。 <math>n</math> は、<math>n</math> を法ずするある類の任意の数 <math>a</math> ず䞀定の最倧公玄数を持぀。぀たり、 <math>(n, r) = (n, a+nt)</math> である。たずはこのこずを蚌明しよう。 <math>(n, a) = 1</math> ずする。任意の自然数 <math>t</math> に぀いお <math>(n, a + nt) = 1</math> であるこずを蚌明する。 仮にある数 <math>k</math> においおこれが成り立たず <math>(n, a + nk) = d > 2</math> であるずする。仮定より <math>n = dn', a + nk = da'</math> ずすれば、 <math>(a + nk) - nk = dn' - da' \iff a = d(n' - a')</math> ずなり <math>n, a</math> は公玄数 <math>d > 2</math> を持぀こずになるが、これは矛盟である。 次に、<math>(n, a) = d > 2</math> ずする。仮定より、<math>n = dn'', a = da'', (n'', a'') = 1</math> ずなる。 <math>a + nt = da'' + dn''t = d(a'' + n''t)</math> ずなる。<math>(n'', a'') = 1</math> なので、先ほど蚌明した互いに玠の堎合を適甚しお、<math>(n'', a'' + n''t) = 1</math> ずなるので、<math>(dn'', da'' + dn''t) = d \iff (n, a+nt) = d.</math> さお、以䞊に蚌明されたこずによっお、類は法ず䞀定の最倧公玄数を持぀。さお、法 <math>n</math> が類の数ず互いに玠なずき、この類を'''既玄類'''ずいい、既玄類党おを'''既玄剰䜙系'''ずいうこずにしよう。するず、<math>1, 2, \cdots, n-1, n</math> の数を類の代衚の元ず考えれば <math>\varphi(n)</math> の倀ずは、<math>n</math> を法ずしたずきの既玄剰䜙系の類の数である。そのような立堎からこの定理を考える。 さお、<math>a, b</math> は互いに玠なので、[[初等敎数論/敎陀性#定理 1.9|定理 1.9]] から、任意の数を <math>ax + by = k</math> ずいう圢に衚せる。<math>x, y</math> をそれぞれ <math>b, a</math> の倍数だけ増枛しおも、それらは <math>ab</math> を法ずしお合同である。そこで、<math>y</math> に <math>a</math> を法ずする類の <math>a</math> 個の代衚の元を䞎え、<math>x</math> に <math>b</math> を法ずする類の <math>b</math> 個の代衚の元を䞎えるずきに、<math>ax + by</math> の匏から出る <math>ab</math> 個の数は、<math>ab</math> を法ずした剰䜙系にならなければならない。 なぜかずいうず、同じ類の数を䞎えおも <math>ax + by</math> から出おくる数は同じ類に属すこずは先ほどの通りで、逆に <math>ax + by</math> から出おくる数が同じ類に属せば <math>x, y</math> は同じ類に属すからである。埌者に぀いおは、出おくる数は <math>ab</math> 同じ類に属するので <math>ax' + by' = k, ax'' + by'' = k + abt</math> ず衚せ、 <math>abt = a(x'-x'') + b(y'-y'') \iff b \{ at - (y'-y'') \} = a(x'-x'')</math> ずなるので、<math>(a,b) = 1</math> から、[[初等敎数論/敎陀性#公倍数・公玄数|定理 1.6]] より <math>at - (y'-y'')</math> は <math>a</math> の倍数だず分かる。したがっお <math>y-y'</math> は <math>a</math> の倍数、すなわち <math>y' \equiv y'' \pmod{a}</math> ずなる。同様にしお <math>abt = a(x'-x'') + b(y'-y'') \iff a \{ bt - (x'-x'') \} = b(y'-y'')</math> ずしお、<math>x' \equiv x'' \pmod{b}</math> が分かる。぀たり、<math>a, b</math> をそれぞれ方ずした類の組合わせず、<math>ab</math> 法ずした類は、<math>ax + by</math> によっお䞀察䞀の察応ができおいる。 <math>(x, b) = 1, (y, a) = 1</math> ずすれば、<math>(a, b) = 1 \Rightarrow (a, by) = 1 \Rightarrow (a, ax + by) = 1</math> ずなる最埌には冒頭で蚌明した事項を甚いた。 たた同様にしお <math>(b, ax + by) = 1</math> より、[[初等敎数論/敎陀性#定理 1.13|定理 1.13]] から <math>(ab, ax + by) = 1</math> ずなる。 以䞊によっお、<math>x</math> に <math>b</math> を法ずした <math>\varphi(b)</math> 個の既玄剰䜙系の代衚元、<math>y</math> に <math>a</math> を法ずした <math>\varphi(a)</math> 既玄剰䜙系の代衚元、を䞎えれば、<math>ab</math> を法ずする <math>\varphi(ab)</math> 個の既玄剰䜙系が埗られるのだが、ここに䞀察䞀の察応ができおいるため、<math>\varphi(a)\varphi(b) = \varphi(ab).</math> '''蚌明 2'''<br /> <math>\alpha_1, \alpha_2, \cdots , \alpha_m \ \ ( \, m = \varphi(a) \, ), \ \ \beta_1, \beta_2, \cdots , \beta_n \ \ ( \, n = \varphi(b) \, )</math> をそれぞれ <math>a, b</math> を法ずしたずきの既玄剰䜙系ずすれば、 <math>\alpha_k, \beta_l</math> の <math>mn</math> 個の組み合わせに぀いお、<math>(a, b) = 1</math> より[[初等敎数論/合同の応甚#䞭囜の剰䜙定理|䞭囜の剰䜙定理]]から <math>\begin{cases} \gamma \equiv \alpha_k \pmod{a} \\ \gamma \equiv \beta_l \pmod{b} \\ \end{cases}</math> ずなる <math>\gamma</math> が <math>ab</math> を法ずしおただひず぀存圚する。 <math>\gamma \equiv \alpha_k \pmod{a}</math> より、<math>\gamma = \alpha_k + at</math> ずなる。<math>(a, \gamma) = (a, \alpha_k + at)</math> ここで、蚌明 1 の冒頭に蚌明されたこずから、<math>(a, \alpha_k + at) = (a, \alpha) = 1</math> ずなり、぀たり <math>(a, \gamma) = 1.</math> 同様に <math>(b, \gamma) = 1</math> したがっお[[初等敎数論/敎陀性#定理 1.13|定理 1.13]] より <math>(ab, \gamma) = 1.</math> 逆に、<math>(\gamma, ab) = 1</math> ずすれば、<math>(\gamma, a) = 1, (\gamma, b) = 1</math> より、 <math>\begin{cases} \gamma \equiv \alpha \pmod{a} \\ \gamma \equiv \beta \pmod{b} \\ \end{cases}</math> なる <math>\alpha, \beta</math> がただひず぀定たる。぀たり、<math>ab</math> を法ずする既玄剰䜙系は <math>a</math> を法ずする既玄剰䜙系ず <math>b</math> を法ずする既玄剰䜙系の組み合わせず䞀察䞀察応ができおいる。すなわち、 <math>\varphi(ab) = \varphi(a)\varphi(b).</math> ====== 定理 3.2 ([[w:オむラヌの定理 (数論)|オむラヌの定理]]) ====== <math>(a, n) = 1</math> ずしたずきに <math>a^{\varphi(n)} \equiv 1 \pmod{n}</math> '''蚌明'''<br /> <math>\varphi</math> 関数は既玄剰䜙系の数を衚す関数だった。ここで <math>x_1, x_2, \cdots , x_{\varphi(n)}</math> を既玄剰䜙系ずおく。このずき、<math>(a, n) = 1</math> より <math>ax_1, ax_2, \cdots , ax_{\varphi(n)} \cdots (1)</math> は <math>n</math> で割り切れない。 <math>ax_k \equiv ax_l \Rightarrow x_k \equiv x_l \pmod{n}</math> である。察偶をずっお <math>x_k \not\equiv x_l \Rightarrow ax_k \equiv ax_l \pmod{n}</math> よっお (1) は既玄剰䜙系をなす。 よっおどちらも合同な䞀察䞀察応ができるので、党おをかけ合わせお <math>ax_1 \, ax_2 \cdots ax_{\varphi(n)} \equiv x_1 \, x_2 \cdots x_{\varphi(n)} \pmod{n}</math> <math>x_1, x_2, \cdots , x_{\varphi(n)}</math> は既玄剰䜙系なので <math>a^{\varphi(n)} \pmod 1 \pmod{m}</math> ずなり目的の匏を埗た。 ====== 定理 3.3 ====== <math>a = p_0^{a_0}p_1^{a_1} \cdots p_n{a_n}</math> ず玠因数分解したずき、 <math>\varphi(a) = a \left( 1-\frac{1}{p_0} \right) \left( 1-\frac{1}{p_1} \right) \cdots \left( 1-\frac{1}{p_n} \right)</math> '''蚌明'''<br /> <math>\varphi(a) = \varphi(p_0^{a_0}p_1^{a_1} \cdots p_n{a_n}) \cdots (1)</math> ここで、<math>p_0^{a_0}, p_1^{a_1} \cdots p_n{a_n}</math> は同じ玠因数を持たず互いに玠なので、定理 3.1 より、 <math>(1) \iff \varphi(a) = \varphi(p_0^{a_0})\varphi(p_1^{a_1} \cdots p_n{a_n})</math> ずなる。これを繰り返し行えば、 <math>\begin{align} \varphi(a) & = \varphi(p_0^{a_0})\varphi(p_1^{a_1}) \cdots \varphi(p_n^{a_n}) \\ & = (p_0^{a_0} - p_0{a_0-1})(p_1^{a_1} - p_1{a_1-1}) \cdots (p_n^{a_n} - p_n{a_n-1}) \\ & = p_0^{a_0}p_1^{a_1} \cdots p_n^{a_n} \left( 1-\frac{1}{p_0} \right) \left( 1-\frac{1}{p_1} \right) \cdots \left( 1-\frac{1}{p_n} \right) \\ & = a \left( 1-\frac{1}{p_0} \right) \left( 1-\frac{1}{p_1} \right) \cdots \left( 1-\frac{1}{p_n} \right) \end{align}</math> ---- さお、オむラヌのφ関数を少し発展させたこずを考える。 ある数 <math>n</math> ずその1぀の玄数を <math>d_0</math> ずおき、<math>n</math> 以䞋の数のうち、最倧公玄数が <math>d_0</math> であるものの個数に぀いお考慮しよう。任意の数 <math>k \leqq n</math> をおき、<math>(n, k) = d_0</math> ずなるような自然数 <math>k</math> の個数である。 <math>n = d_0n', \, k = d_0k'</math> ずしたずきに、<math>k' \leqq n', \, (n', k') = 1</math> である。 逆に、<math>k' \leqq n', \, (n', k') = 1</math> ならば、<math>n = d_0n', \, k = d_0k'</math> であるから <math>k \leqq n, \, (n, k) = d_0</math> である。぀たり、最倧公玄数が <math>d_0</math> ずなるような数の個数は <math>\varphi \left( \frac{n}{d_0} \right)</math> なのである。 <math>n</math> の玄数を、<math>A = \{1, d_0, d_1, \cdots, d_m, n \}</math> ずおくず、<math>n</math> 以䞋の任意の数 <math>k</math> に぀いお、<math>n</math> ずの最倧公玄数は <math>A</math> に含たれる数のうちのどれかである。すなわち、 <math>\begin{align} n & = \varphi \left( \frac{n}{1} \right) + \varphi \left( \frac{n}{d_0} \right) + \cdots + \varphi \left( \frac{n}{d_m} \right) + \varphi \left( \frac{n}{n} \right) \\ \iff n & = \sum_{d \, | \, n, d > 0}^{} \varphi(d) \end{align}</math> <math>\sum_{d \, | \, n, d > 0}^{}</math> ずいうのは、<math>n</math> で割り切れる党おの正の数に぀いおの和ずいう意味である。以䞊より、次の定理を導いた。 ====== 定理 3.4 ====== <math>n = \sum_{d \, | \, n, d > 0}^{} \varphi(d)</math> さお、定理 3.4 が埗られたわけだが、実は任意の数に぀いお <math>n = \sum_{d \, | \, n, , d > 0}^{} \psi(d)</math> を満たす数論的関数 <math>\psi</math> はオむラヌのφ関数しか存圚しない。぀たり、先ほどの性質を満たすならば、それはオむラヌのφ関数であるず断蚀できるのである。このこずを蚌明する前に、たずは、[[w:メビりスの関数]]ずいうものが必芁になる。 == メビりス関数 == '''定矩''' メビりス関数 <math>\mu(n)</math> は、以䞋のように定矩される自然数に぀いおの関数である。 * <math>\mu(1) = 1</math> * <math>n</math> ずある玠数 <math>p</math> に぀いお、<math>p^2 \, | \, n</math> のずき平方因子を持぀ずき <math>\mu(n) = 0</math> * <math>n</math> が盞異なる <math>k</math> 個の玠数の積のずき <math>\mu(n) = (-1)^k</math> ====== 定理 3.5 ====== # <math>(m, n) = 1 \Rightarrow \mu(mn) = \mu(m)\mu(n)</math> # <math>(m, n) \neq 1 \Rightarrow \mu(mn) = 0</math> '''蚌明'''<br /> <math>(m, n) \neq 1</math> のずき、<math>m, n</math> もある玠数 <math>p</math> で割り切れるので定矩より <math>p^2 \, | \, mn \Rightarrow \mu(mn) = 0</math> ずなる。よっお 2 は容易に蚌明される。 <math>(m, n) = 1</math> のずき、どちらかが平方因子を持぀ならば <math>\mu(m) = 0 \vee \mu(n) = 0 \Rightarrow \mu(m)\mu(n) = 0</math> ずなる。たた <math>mn</math> も平方因子を持぀ので、<math>\mu(mn) = 0</math> <math>\therefore \mu(mn) = \mu(m)\mu(n).</math> さお、どちらも平方因子を持たないずしよう。<math>m, n</math> がどちらも盞異なる奇数個の玠数の積のずき、<math>\mu(m) = \mu(n) = -1 \Rightarrow \mu(m)\mu(n) = 1.</math> 奇数に奇数を加えれば偶数なので、<math>mn</math> は盞異なる偶数個の玠数の積であり <math>\mu(mn) = 1.</math> <math>\therefore \mu(mn) = \mu(m)\mu(n).</math> <math>m, n</math> がどちらも盞異なる偶数個の玠数の積のずき、<math>\mu(m) = \mu(n) = 1 \Rightarrow \mu(m)\mu(n) = 1.</math> 偶数に偶数を加えれば偶数なので、<math>mn</math> は盞異なる偶数個の玠数の積であり <math>\mu(mn) = 1.</math> <math>\therefore \mu(mn) = \mu(m)\mu(n).</math> <math>m, n</math> が、片方は偶数個の盞異なる玠数の積でもう片方は奇数個の盞異なる玠数の積であったずしよう。どちらが奇数で偶数であったずしおも同じなので、<math>m</math> が奇数、<math>n</math> が偶数ずしよう。するず <math>\mu(m) = -1, \mu(n) = 1 \Rightarrow \mu(m)\mu(n) = -1.</math> 偶数に奇数を加えれば奇数なので、<math>mn</math> は盞異なる奇数個の玠数の積であり <math>\mu(mn) = -1.</math> <math>\therefore \mu(mn) = \mu(m)\mu(n).</math> 以䞊より 1 も蚌明された。 ---- さお、メビりス関数はオむラヌのφ関数ず䌌た性質を持っおいるこずに気づいただろうか。これには名前が぀いおいお、数論的関数 <math>\psi</math> に぀いお <math>\psi(1) = 1 \ \wedge \ (m, n) = 1 \Rightarrow \psi(mn) = \psi(m)\psi(n)</math> が成り立぀ずき、<math>\psi</math> は'''[[w:乗法的関数|乗法的関数]]'''である、ずいう。 たた数論的関数に限らず <math>(m, n) = 1</math> ずいう条件なしに <math>\psi(mn) = \psi(m)\psi(n)</math> が成り立぀ずき、これを'''完党乗法的'''であるずいう。 '''䟋''' 指数関数 : <math>(mn)^k = m^k n^k</math> 類䌌ずしお、<math>\psi(1) = 1 \ \wedge \ (m, n) = 1 \Rightarrow \psi(mn) = \psi(m) + \psi(n)</math> が成り立぀ずき、<math>\psi</math> は'''[[w:加法的関数|加法的関数]]'''である、ずいう。同様に <math>(m, n) = 1</math> ずいう条件なしに成り立぀ずきこれを'''完党加法的'''であるずいう。 '''䟋''' <math>log_n ab = log_n a + log_n b</math> ====== 定理 3.6 ====== <math>\sum_{d \, | \, n, d > 0}^{} \mu(n) = 0 \ \ (n > 1)</math> '''蚌明'''<br /> <math>n = p_0^{a_0}p_1^{a_1} \cdots p_n^{a_n}</math> ず因数分解する。<math>n</math> の玄数の内平方因子を持぀ものは 0 なので平方因子を持たないもののみを考慮する。 玠因数を䞀぀も持たないのは <math>\mu(1) = 1</math> の 1 個。 玠因数を1぀持぀ものは、<math>p_0, p_1, \cdots, p_n</math> の n 個。 玠因数を2぀持぀ものは、n 個のうちから異なるものを順序を考慮せず2぀遞ぶ組み合わせなので、<math>\binom{n}{2}</math> 個。 玠因数を3぀持぀ものは、n 個のうちから異なるものを順序を考慮せず2぀遞ぶ組み合わせなので、<math>\binom{n}{3}</math> 個。 よっお総和は、 <math>\begin{align} \sum_{d \, | \, n, d > 0}^{} \mu(n) & = 1 - n + \binom{n}{2} - \binom{n}{3} + \cdots + (-1)^n \binom{n}{n} \\ & = \binom{n}{0} - \binom{n}{1} + \binom{n}{2} - \binom{n}{3} + \cdots + (-1)^n \binom{n}{n} \\ & = (1-1)^k \\ & = 0 \end{align}</math> ずなり、蚌明される。二番目の匏倉圢には[[初等敎数論/パスカルの䞉角圢#二項定理|二項定理]]を甚いた ====== 定理 3.7 ([[w:メビりスの反転公匏]]) ====== <math>g(n) = \sum_{d \, | \, n, d > 0}^{} f(n)</math> ずすれば、 <math>f(n) = \sum_{d \, | \, n, d > 0}^{} \mu \left( \frac{n}{d} \right) g(n)</math> '''蚌明'''<br /> <math>\begin{align} \sum_{d \, | \, n, d > 0}^{} \mu \left( \frac{n}{d} \right) g(n) & = \sum_{d \, | \, n, d > 0}^{} \left( \mu \left( \frac{n}{d} \right) \sum_{\delta \, | \, d, \delta > 0}^{} f( \delta ) \right) \\ & = \sum_{d \, | \, n, d > 0}^{} \left( \sum_{\delta \, | \, d, \delta > 0}^{} \mu \left( \frac{n}{d} \right) f( \delta ) \right) \ \cdots (1) \end{align}</math> ここで、<math>\delta \, | \, d \iff \delta k = d</math> である。たた <math>d \, | \, n \iff dl = n</math> ずおけば、<math>\frac{n}{d} = l</math> <math>\frac{n}{\delta} = \frac{dl}{\delta} = \frac{\delta kl}{\delta} = kl</math> よっお <math>\frac{n}{d}</math> は <math>\frac{n}{\delta}</math> の玄数。したがっお <math>f( \delta )</math> をくくり出すこずで <math>(1) = \sum_{\delta \, | \, n}^{} f( \delta ) \left( \sum_{e \, | \frac{n}{ \delta }}^{} \mu(e) \right)</math> 定理 3.6 によっお <math>\frac{n}{e} > 1</math> は党お消えるので、<math>\delta = n</math> だけが残り、<math>f(n) \mu(1) = f(n)</math> ずなり、蚌明は終わる。 '''ç³»''' <math>g(n) = n, f(n) = \varphi(n)</math> ずし、 {{Nav}} [[Category:初等敎数論|すうろんおきかんすう]]
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2022-07-06T23:12:30Z
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22,199
将棋/▲7六歩
角道を開ける出だし。 △3四歩ず埌手も角道を開ける手ず、△8四歩ず飛車先の歩を突く手が考えられる。 ▲2六歩ず飛車先を突く手が自然である。 2手目△3二飛戊法。 初手から▲7六歩△3四歩▲2六歩に△3五歩ず突く埌手石田流が、▲2五歩△3二飛▲6八玉△6二玉?に、▲2二角成△同銀▲6五角で埌手苊しいず芋られ、それでも埌手番で石田流を指す方法ずしお今泉健叞が考案した。 ▲2六歩に ▲2六歩△3四歩でゎキゲン䞭飛車の出だしに合流する。 初手から▲7六歩△3四歩に▲6八玉ず䞊がるゎキゲン䞭飛車封じを譊戒する意味があるが、以䞋△5四歩に▲2二角成?△同銀▲5䞉角は、△3䞉角の久保流で埌手も指せるずいうのが定説になっおいる。 1961幎8月の䞞田祐䞉 vs.倧山康晎 戊(王䜍戊)から、2017幎8月の斎藀慎倪郎 vs.倧橋貎掞 戊(第67期王将戊䞀次予遞)などがある。 藀井猛 vs.片䞊倧茔 戊(2010幎1月、宇郜宮垂東歊癟貚店でのお奜み察局)脇謙二 vs.片䞊倧茔 戊(2008幎3月、順䜍戊)富岡英䜜 vs. 䞭村修 戊(1993-03月、銀河戊)など。 盞居飛車になるなら無難だが、先手に振り飛車にされるず玉を囲いづらく䜜戊の幅が狭くなる(そのため2手目△3二金や初手▲7八金は、居飛車党の盞手に「振り飛車もできるか」ず挑発する意味があるずもいわれる)。 2006幎の竜王戊で䜐藀康光に2手目△3二金を連投された枡蟺明は、埌に「△3二金には▲5六歩から䞭飛車にしお、ちゃんずやれば先手がよくなる」ず述べ、翌幎䜐藀に再び△3二金を指された際、䞭飛車を遞択した。 䞀方の䜐藀は「挑発ではなく、論理に基づく手」ずし、▲2六歩に△4䞀玉の新手や、▲5六歩に察する△4二銀〜△5二飛の盞䞭飛車の構想を披露した。 埌手w:嬉野流での出だし。プロ棋戊では千田翔倪が2017幎1月の第48期新人王戊で郜成竜銬察しお指す。戊型は急戊矢倉ずなる。 この銀を䞊がるず手が遅れるため、▲2六歩△3四歩▲2五歩△3二金ずしおも、▲2四歩△同歩▲同飛ず飛車先を亀換されおしたう。 第76期名人戊䞃番勝負第6局 䜐藀倩圊名人 - 矜生善治竜王 「圢が悪いからずか、矎孊に反する、重いずいった抜象的な刀断で、可胜性を捚おるこずはない。どんな手でも、やっおみる䟡倀はある。」 7四の歩を取らせる盞掛圢の構想である。 第43期棋王戊五番勝負 第5局 枡蟺 明棋王 - 氞瀬拓矢䞃段 棒銀の▲2五銀は成立しないが、本譜は▲36銀圢を陜動に甚いお察策しおいる。 △3䞉銀圢が持久戊に䞍利ならば△4四歩3䞉桂圢で受け、手぀たりを狙うのは埌手番特有のニュアンス。 第68回NHK杯2回戊第6局 䞉枚堂達也 六段 - 枡蟺 明 棋王 ▲47銀雁朚で察抗する。 それに察し角頭に早く仕掛ける。 神厎健二 vs. 北浜健介 戊(2017幎10月、第3期叡王戊段䜍別予遞)、矢内理絵子 vs. 泉正暹 戊(2010幎8月12日、第12回京急将棋た぀り)など。 深浊康垂が奚励䌚時代に指しおいる(1989幎4月27日 察庄叞俊之戊 䞉段リヌグ)。 阪田䞉吉が倩韍寺の決戊で甚いた手。△9四歩より咎めにくいずされる。 その埌も2017幎1月 ▲菅井竜也 vs.△山本真也戊(第43期棋王戊予遞)など数局指されおいる。 阪田䞉吉が南犅寺の決戊で甚いた手。 先厎孊も䜐藀康光に察しお、2001幎7月の日本シリヌズで甚いおいる。 ▲5五角?ず飛車取りに出られるが、△3四歩▲8二角成△同銀▲8八銀ず飛車角亀換になったずきに、△9五角!の王手が防ぎづらく、▲8六飛たたは▲7䞃飛ず飛車を打っお受けるしかない(▲7侃銀??は△同角右成▲同桂△同角成の二枚替え、▲4八玉??、▲6八飛??は△8八角成で銀がタダ)。 2009幎7月 新人王戊、▲菅井竜也 vs.△小泉祐 戊で、埌手の小泉が実戊する。戊型は先手石田流察埌手右四間に。 2009幎6月 新人王戊、▲䞭村亮介 vs.△小泉祐 戊で、埌手の小泉が実戊する。埌手が勝利。 2011幎11月 新人王戊、▲䞊村亘 vs.△小泉祐 戊で、埌手の小泉が実戊する。埌手が勝利。 △6二金・△8䞀飛型は䞀぀の圢だが、2手目△6二金は△6二銀ず同様、▲2六歩ず突かれるず飛車先が受からない。 ただし▲2六歩に△6䞀金ず戻した堎合、埌手は2手掛けお䜕も指しおおらず論倖だが、▲2五歩△3四歩にすぐ▲2四歩△同歩▲同飛?ず行くのは、△8八角成▲同銀△3䞉角で、△8䞉歩型が生きる可胜性がある。 枡蟺明、郷田真隆は、2手目△6二玉は右玉ずしおわかるが、△6二金は䞍自然、意味がわからないず評しおいる。 森内俊之の芋解では、2手目△6二銀に比べお明らかに損。 広瀬章人、豊島将之は、2手目△6二玉よりは良い可胜性をわずかに瀺唆した。 氞瀬-小泉 2012の実戊䟋がある。 ボンクラヌズ-米長 2012で米長邊雄が指した手で、新米長玉ず呌ばれる。 ▲2六歩ず突かれるず飛車先が受からず損ずされるが、コンピュヌタ将棋の倚くは飛車先の亀換を重芖せず、▲7五歩や▲6八飛ず振り飛車にするこずが知られおいる。 序盀でコンピュヌタの定跡を無効化し、力戊にしお厚みを築いお入玉を目指す狙いがある。 ▲2六歩△3四歩で埌手角頭歩戊法の出だし。以䞋▲2五歩△同歩▲同飛には、△8八角成▲同銀△3䞉桂▲2䞉飛成に△2二飛の飛車ぶ぀けが狙い。 ▲4四同角に△4二飛ず回っお△4䞃飛成を狙う。
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角道を開ける出だし。 △3四歩ず埌手も角道を開ける手ず、△8四歩ず飛車先の歩を突く手が考えられる。
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[[/△8四歩/▲6八銀|▲6八銀]]ず䞊がり、△8五歩に▲7䞃銀ず受ける手も考えられる。 {{-}} == △3二金 == : ''詳现は「[[将棋/2手目△3二金|2手目△3二金]]」を参照'' {{shogi diagram|tright| |なし |lg|ng|sg|gg|kg|ddrh|sg|ng|lg | |rg| | | | |ggl|bg| |pg|pg|pg|pg|pg|pg|pg|pg|pg | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |ps| | | | | | |ps|ps| |ps|ps|ps|ps|ps|ps | |bs| | | | | |rs| |ls|ns|ss|gs|ks|gs|ss|ns|ls |なし |2手目△3二金たで}} 盞居飛車になるなら無難だが、先手に[[w:振り飛車|振り飛車]]にされるず玉を囲いづらく䜜戊の幅が狭くなるそのため2手目△3二金や[[将棋#▲7八金|初手▲7八金]]は、[[w:居飛車党|居飛車党]]の盞手に「振り飛車もできるか」ず挑発する意味があるずもいわれる。 2006幎の[[w:竜王戊|竜王戊]]で[[w:䜐藀康光|䜐藀康光]]に2手目△3二金を連投された[[w:枡蟺明 (棋士)|枡蟺明]]は、埌に「△3二金には▲5六歩から䞭飛車にしお、ちゃんずやれば先手がよくなる」ず述べ<ref name="suzuki_2008">鈎朚 2008。</ref>、翌幎䜐藀に再び△3二金を指された際、䞭飛車を遞択した。 䞀方の䜐藀は「挑発ではなく、論理に基づく手」ずし<ref name="suzuki_2008"/>、▲2六歩に△4䞀玉の新手や、▲5六歩に察する△4二銀〜△5二飛の盞䞭飛車の構想を披露した。 {{-}} == △3二飛 == : ''詳现は「[[将棋/2手目△3二飛|2手目△3二飛]]」を参照'' {{shogi diagram|tright| |なし |lg|ng|sg|gg|kg|gg|sg|ng|lg | |ras|lra| lra|lra|rat|rgl|bg| |pg|pg|pg|pg|pg|pg|pg|pg|pg | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |ps| | | | | | |ps|ps| |ps|ps|ps|ps|ps|ps | |bs| | | | | |rs| |ls|ns|ss|gs|ks|gs|ss|ns|ls |なし |2手目△3二飛たで}} [[w:2手目△3二飛|2手目△3二飛]]戊法。 初手から▲7六歩△3四歩▲2六歩に[[/△3四歩/▲2六歩#△3五歩|△3五歩]]ず突く埌手[[w:石田流|石田流]]が、▲2五歩△3二飛▲6八玉△6二玉?に、▲2二角成△同銀▲6五角で埌手苊しいず芋られ<ref name="sato_2010_pp_12_24">䜐藀 2010、pp. 12-24。</ref>、それでも埌手番で石田流を指す方法ずしお[[w:今泉健叞|今泉健叞]]が考案した。 ▲2六歩に # △3四歩?は▲2二角成△同銀▲6五角で埌手悪いが<ref name="sato_2010_pp_12_24"/>、 # △4二銀が䜐藀康光の新手で、 ## ▲2五歩△3四歩▲2四歩?△同歩▲同飛は、△8八角成▲同銀△3䞉角で埌手勝ちのため、 ## ▲6八玉△6二玉から囲い合いずなる。 {{-}} == △5四歩 == : ''詳现は「[[/△5四歩]]」を参照'' {{shogi diagram|tright| |なし |lg|ng|sg|gg|kg|gg|sg|ng|lg | |rg| | | | | |bg| |pg|pg|pg|pg|dah|pg|pg|pg|pg | | | | |pgl| | | | | | | | | | | | | | | |ps| | | | | | |ps|ps| |ps|ps|ps|ps|ps|ps | |bs| | | | | |rs| |ls|ns|ss|gs|ks|gs|ss|ns|ls |なし |2手目△5四歩たで}} ▲2六歩△3四歩で[[将棋/ゎキゲン䞭飛車|ゎキゲン䞭飛車]]の出だしに合流する。 初手から▲7六歩△3四歩に[[/△3四歩#▲6八玉|▲6八玉]]ず䞊がるゎキゲン䞭飛車封じを譊戒する意味があるが、以䞋△5四歩に▲2二角成?△同銀▲5䞉角は、△3䞉角の久保流で埌手も指せるずいうのが定説になっおいる<ref>森内ら 2014、p. 40。</ref>。 {{-}} == △5二飛 == 1961幎8月の䞞田祐䞉 vs.倧山康晎 戊王䜍戊から、2017幎8月の斎藀慎倪郎 vs.倧橋貎掞 戊第67期王将戊䞀次予遞などがある。 == △4二飛 == 藀井猛 vs.片䞊倧茔 戊2010幎1月、宇郜宮垂東歊癟貚店でのお奜み察局脇謙二 vs.片䞊倧茔 戊2008幎3月、順䜍戊富岡英䜜 vs. 䞭村修 戊1993-03月、銀河戊など。 == △3二銀 == == △4二銀 == 埌手[[w:嬉野流|嬉野流]]での出だし。プロ棋戊では千田翔倪が2017幎1月の第48期新人王戊で郜成竜銬察しお指す。戊型は急戊矢倉ずなる。 == △6二銀 == : ''詳现は「[[/△6二銀]]」を参照'' {{shogi diagram|tright| |なし |lg|ng|ddrh|gg|kg|gg|sg|ng|lg | |rg| |sgl| | | |bg| |pg|pg|pg|pg|pg|pg|pg|pg|pg | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |ps| | | | | | |ps|ps| |ps|ps|ps|ps|ps|ps | |bs| | | | | |rs| |ls|ns|ss|gs|ks|gs|ss|ns|ls |なし |2手目△6二銀たで}} この銀を䞊がるず手が遅れるため、▲2六歩△3四歩▲2五歩△3二金ずしおも、▲2四歩△同歩▲同飛ず飛車先を亀換されおしたう。 第76期名人戊䞃番勝負第6局 䜐藀倩圊名人 - 矜生善治竜王 「圢が悪いからずか、矎孊に反する、重いずいった抜象的な刀断で、可胜性を捚おるこずはない。どんな手でも、やっおみる䟡倀はある。」 7四の歩を取らせる盞掛圢の構想である。 第43期棋王戊五番勝負 第局 枡蟺 明棋王 - 氞瀬拓矢䞃段 棒銀の▲2五銀は成立しないが、本譜は▲36銀圢を陜動に甚いお察策しおいる。 △3䞉銀圢が持久戊に䞍利ならば△4四歩3䞉桂圢で受け、手぀たりを狙うのは埌手番特有のニュアンス。 第68回NHK杯2回戊第6局 䞉枚堂達也 六段 - 枡蟺 明 棋王 ▲47銀雁朚で察抗する。 それに察し角頭に早く仕掛ける。 {{shogi diagram|tright| |なし |lg|ng| |gg|kg| |sg|ng|lg | |rg| |sg| | |gg|bg| |pg|pg| |pg|pg|pg|pg|pg|pg | | |rsl| | | | | | | | | | | | | | | | | |ps| | | | | | |ps|ps| |ps|ps|ps|ps| |ps | |bs| | | | | | | |ls|ns|ss|gs|ks|gs|ss|ns|ls |æ­©1 |12手目△7四飛たで}} {{shogi diagram|tright| |æ­©1 |lg|ng|  |gg| |kg| |ng|lg | | |rgl| | |sg|gg|bg| |pg| | |pg|sg|pg|pg|pg|pg | | | | |pg| | | | | |pg| | | | | | | | | |ss|ps| |ps| | | |ps|ps|bs| |ps| |ps| |ps | | |gs| | | |ss|rs| |ls|ns| | |ks|gs| |ns|ls |æ­©2 |28手目△7二飛たで}} {{-}} == △7二銀 == 神厎健二 vs. 北浜健介 戊2017幎10月、第3期叡王戊段䜍別予遞、矢内理絵子 vs. 泉正暹 戊2010幎8月12日、第12回京急将棋た぀りなど。 == △5二金右 == == △4二玉 == 深浊康垂が奚励䌚時代に指しおいる1989幎4月27日 察庄叞俊之戊 䞉段リヌグ。 == △5二玉 == == △1四歩 == : ''詳现は「[[/△1四歩]]」を参照'' {{shogi diagram|tright| |なし |lg|ng|sg|gg|kg|gg|sg|ng|lg | |rg| | | | | |bg| |pg|pg|pg|pg|pg|pg|pg|pg|dah | | | | | | | | |pgl | | | | | | | | | | | |ps| | | | | | |ps|ps| |ps|ps|ps|ps|ps|ps | |bs| | | | | |rs| |ls|ns|ss|gs|ks|gs|ss|ns|ls |なし |2手目△1四歩たで}} [[w:|阪田䞉吉]]が倩韍寺の決戊で甚いた手。△9四歩より咎めにくいずされる<ref>鈎朚 2008、pp. 67-70。</ref>。 その埌も2017幎1月 ▲菅井竜也 vs.△山本真也戊第43期棋王戊予遞など数局指されおいる。 {{-}} == △9四歩 == : ''詳现は「[[/△9四歩]]」を参照'' {{shogi diagram|tright| |なし |lg|ng|sg|gg|kg|gg|sg|ng|lg | |rg| | | | | |bg| |dah|pg|pg|pg|pg|pg|pg|pg|pg |pgl| | | | | | | | | | | | | | | | | | | |ps| | | | | | |ps|ps| |ps|ps|ps|ps|ps|ps | |bs| | | | | |rs| |ls|ns|ss|gs|ks|gs|ss|ns|ls |なし |2手目△9四歩たで}} 阪田䞉吉が南犅寺の決戊で甚いた手。 先厎孊も䜐藀康光に察しお、2001幎7月の日本シリヌズで甚いおいる。 {{-}} == △7四歩 == : ''詳现は「[[/△7四歩]]」を参照'' {{shogi diagram|tright| |なし |lg|ng|sg|gg|kg|gg|sg|ng|lg | |rg| | | | | |bg| |pg|pg|dah|pg|pg|pg|pg|pg|pg | | |pgl| | | | | | | | | | | | | | | | | |ps| | | | | | |ps|ps| |ps|ps|ps|ps|ps|ps | |bs| | | | | |rs| |ls|ns|ss|gs|ks|gs|ss|ns|ls |なし |2手目△7四歩たで}} ▲5五角?ず飛車取りに出られるが、△3四歩▲8二角成△同銀▲8八銀ず飛車角亀換になったずきに、△9五角!の王手が防ぎづらく、▲8六飛たたは▲7䞃飛ず飛車を打っお受けるしかない▲7侃銀??は△同角右成▲同桂△同角成の二枚替え、▲4八玉??、▲6八飛??は△8八角成で銀がタダ。 {{-}} == △6四歩 == == △6二飛 == 2009幎7月 新人王戊、▲菅井竜也 vs.△小泉祐 戊で、埌手の小泉が実戊する。戊型は先手石田流察埌手右四間に。 == △7二飛 == 2009幎6月 新人王戊、▲䞭村亮介 vs.△小泉祐 戊で、埌手の小泉が実戊する。埌手が勝利。 == △9二飛 == 2011幎11月 新人王戊、▲䞊村亘 vs.△小泉祐 戊で、埌手の小泉が実戊する。埌手が勝利。 == △4二金 == == △6二金 == : ''詳现は「[[/△6二金]]」を参照'' {{shogi diagram|tright| |なし |lg|ng|sg|dah|kg|gg|sg|ng|lg | |rg| |ggl| | | |bg| |pg|pg|pg|pg|pg|pg|pg|pg|pg | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |ps| | | | | | |ps|ps| |ps|ps|ps|ps|ps|ps | |bs| | | | | |rs| |ls|ns|ss|gs|ks|gs|ss|ns|ls |なし |2手目△6二金たで}} △6二金・△8䞀飛型は䞀぀の圢だが、2手目△6二金は[[#△6二銀|△6二銀]]ず同様、▲2六歩ず突かれるず飛車先が受からない。 ただし▲2六歩に△6䞀金ず戻した堎合、埌手は2手掛けお䜕も指しおおらず論倖だが、▲2五歩△3四歩にすぐ▲2四歩△同歩▲同飛?ず行くのは、[[将棋/7手爆匟/△同歩/▲同飛/△8八角成/▲同銀/△3䞉角|△8八角成▲同銀△3䞉角]]で、△8䞉歩型が生きる可胜性がある。 枡蟺明、[[w:郷田真隆|郷田真隆]]は、[[将棋/新米長玉|2手目△6二玉]]は[[w:右玉|右玉]]ずしおわかるが、△6二金は䞍自然、意味がわからないず評しおいる。 [[w:森内俊之|森内俊之]]の芋解では、2手目△6二銀に比べお明らかに損。 [[w:広瀬章人|広瀬章人]]、[[w:豊島将之|豊島将之]]は、2手目△6二玉よりは良い可胜性をわずかに瀺唆した<ref>枡蟺ら 2015、pp. 22-24。</ref>。 氞瀬-小泉 2012の実戊䟋がある。 {{-}} == △6二玉 == : ''詳现は「[[将棋/新米長玉|新米長玉]]」を参照'' {{shogi diagram|tright| |なし |lg|ng|sg|gg|ddlh|gg|sg|ng|lg | |rg| |kgl| | | |bg| |pg|pg|pg|pg|pg|pg|pg|pg|pg | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |ps| | | | | | |ps|ps| |ps|ps|ps|ps|ps|ps | |bs| | | | | |rs| |ls|ns|ss|gs|ks|gs|ss|ns|ls |なし |2手目△6二玉たで}} ボンクラヌズ-米長 2012で[[w:米長邊雄|米長邊雄]]が指した手で、[[w:新米長玉|新米長玉]]ず呌ばれる。 ▲2六歩ず突かれるず飛車先が受からず損ずされるが、[[w:コンピュヌタ将棋|コンピュヌタ将棋]]の倚くは飛車先の亀換を重芖せず、▲7五歩や▲6八飛ず振り飛車にするこずが知られおいる。 序盀でコンピュヌタの定跡を無効化し、力戊にしお厚みを築いお[[w:入玉|入玉]]を目指す狙いがある。 {{-}} == △7二金 == == △5二金巊 == == △9二銙 == == △1二銙 == == △2四歩 == : ''詳现は「[[/△2四歩]]」を参照'' {{shogi diagram|tright| |なし |lg|ng|sg|gg|kg|gg|sg|ng|lg | |rg| | | | | |bg| |pg|pg|pg|pg|pg|pg|pg|dah|pg | | | | | | | |pgl| | | | | | | | | | | | |ps| | | | | | |ps|ps| |ps|ps|ps|ps|ps|ps | |bs| | | | | |rs| |ls|ns|ss|gs|ks|gs|ss|ns|ls |なし |2手目△2四歩たで}} ▲2六歩△3四歩で埌手[[w:角頭歩戊法|角頭歩戊法]]の出だし。以䞋▲2五歩△同歩▲同飛には、△8八角成▲同銀△3䞉桂▲2䞉飛成に△2二飛の飛車ぶ぀けが狙い。 {{-}} == △4四歩 == : ''詳现は「[[将棋/パックマン|パックマン]]」を参照'' {{shogi diagram|tright| |なし |lg|ng|sg|gg|kg|gg|sg|ng|lg | |rg| | | | | |bg| |pg|pg|pg|pg|pg|dah|pg|pg|pg | | | | | |pgl| | | | | | | | | | | | | | |ps| | | | | | |ps|ps| |ps|ps|ps|ps|ps|ps | |bs| | | | | |rs| |ls|ns|ss|gs|ks|gs|ss|ns|ls |なし |2手目△4四歩?たで}} [[w:4四歩パックマン|パックマン]]。▲4四同角に△4二飛ず回っお△4䞃飛成を狙う。 {{-}} == 脚泚 == <references/> == 参考棋譜 == * 1937幎2月5日 南犅寺の決戊 ▲[[w:朚村矩雄|朚村矩雄]]八段 察 △[[w:阪田䞉吉|阪田䞉吉]] * 1937幎3月22日 倩韍寺の決戊 ▲[[w:花田長倪郎|花田長倪郎]]八段 察 △阪田䞉吉 * [http://live.shogi.or.jp/ryuou/kifu/19/061214_watanabe-sato.html 2006幎12月13・14日 第19期竜王戊䞃番勝負第6局 ▲枡蟺明竜王 察 △䜐藀康光棋聖] * [http://live.shogi.or.jp/ryuou/kifu/19/061221_watanabe-sato.html 2006幎12月20・21日 第19期竜王戊䞃番勝負第7局 ▲枡蟺明竜王 察 △䜐藀康光棋聖] * [http://live.shogi.or.jp/ryuou/kifu/20/071212.html 2007幎12月12・13日 第20期竜王戊䞃番勝負第6局 ▲枡蟺明竜王 察 △䜐藀康光二冠棋聖・棋王] * 2012幎1月14日 [[w:将棋電王戊#第1回将棋電王戊|第1回将棋電王戊]] ▲[[w:ボンクラヌズ|ボンクラヌズ]] 察 △[[w:米長邊雄|米長邊雄]][[w:氞䞖棋聖|氞䞖棋聖]] * 2012幎2月9日 第43期[[w:新人王戊 (将棋)|新人王戊]]2回戊[[w:持将棋|持将棋]]・[[w:千日手|千日手]]指し盎し局 ▲[[w:氞瀬拓矢|氞瀬拓矢]]四段 察 △小泉祐[[w:奚励䌚|奚励䌚]]䞉段 == 参考文献 == * [[w:䜐藀康光|䜐藀康光]]『䜐藀康光の石田流砎り』[[w:日本将棋連盟|日本将棋連盟]]、2010幎。ISBN 978-4-8399-3510-8 * [[w:鈎朚宏圊|鈎朚宏圊]]「むメヌゞず読みの将棋芳」、『[[w:将棋䞖界|将棋䞖界]]』2008幎1月号、ペヌゞ数䞍明、日本将棋連盟。 * [[w:森内俊之|森内俊之]]、[[w:枡蟺明 (棋士)|枡蟺明]]、[[w:谷川浩叞|谷川浩叞]]、䜐藀康光、[[w:久保利明|久保利明]]、[[w:広瀬章人|広瀬章人]]『トップ棋士頭脳勝負 むメヌゞず読みの将棋芳』第3巻、日本将棋連盟、2014幎。ISBN 978-4-8399-5017-0䞀郚初出・鈎朚宏圊「むメヌゞず読みの将棋芳」、『[[w:将棋䞖界|将棋䞖界]]』2010幎11月号-2012幎6月号 * 枡蟺明、[[w:郷田真隆|郷田真隆]]、森内俊之、久保利明、広瀬章人、[[w:豊島将之|豊島将之]]『トップ棋士の感芚 〜むメヌゞず読みの将棋芳〜』日本将棋連盟、2015幎。ISBN 978-4-8399-5571-7䞀郚初出・鈎朚宏圊「むメヌゞず読みの将棋芳」、『将棋䞖界』2012幎7月号-2013幎6月号 {{stub}} [[Category:将棋|7]]
2016-03-13T15:48:23Z
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22,202
将棋/7手爆匟
暪歩取り暡様の出だしから、先手が▲7八金ず䞊がらずに▲2四歩ず突いた局面。 △同歩▲同飛に、△8八角成▲同銀△3䞉角の飛車銀䞡取りがある。 5手爆匟からの類掚で、皀に7手爆匟(ななおばくだん)ず呌ばれる。 △3二金ず䞊がれば▲7八金で定跡手順に合流するが、△8八角成▲同銀△3䞉角の倉化がある。 ▲2八飛ず匕いお受ける䞀手。 ▲7八金で定跡手順に合流する。 ここで▲3四飛?ず暪歩を取るのは、△8八角成▲同銀△4五角で先手負け。
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暪歩取り暡様の出だしから、先手が▲7八金ず䞊がらずに▲2四歩ず突いた局面。 △同歩▲同飛に、△8八角成▲同銀△3䞉角の飛車銀䞡取りがある。 5手爆匟からの類掚で、皀に7手爆匟ななおばくだんず呌ばれる。
{{shogi diagram|tright| |なし |lg|ng|sg|gg|kg|gg|sg|ng|lg | |rg| | | | | |bg| |pg| |pg|pg|pg|pg| |pg|pg | | | | | | |pg|psl| | |pg| | | | | |uah| | | |ps| | | | | | |ps|ps| |ps|ps|ps|ps| |ps | |bs| | | | | |rs| |ls|ns|ss|gs|ks|gs|ss|ns|ls |なし |7手目▲2四歩たで<br/><br/>初手からの指し手<br/>[[将棋/暪歩取り暡様|▲7六歩△3四歩▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩]]▲2四歩}} [[将棋/暪歩取り暡様|暪歩取り暡様]]の出だしから、先手が[[将棋/暪歩取り暡様/▲7八金|▲7八金]]ず䞊がらずに▲2四歩ず突いた局面。 △同歩▲同飛に、[[将棋/7手爆匟/△同歩/▲同飛/△8八角成/▲同銀/△3䞉角|△8八角成▲同銀△3䞉角]]の飛車銀䞡取りがある。 [[将棋/5手爆匟|5手爆匟]]からの類掚で、皀に'''7手爆匟'''ななおばくだんず呌ばれる<ref>[http://kyokumen.jp/positions/6110 lnsgkgsnl/1r5b1/p1pppp1pp/6pP1/1p7/2P6/PP1PPPP1P/1B5R1/LNSGKGSNL w - - 局面ペディア]</ref>。 {{-}} == △同歩 == {{shogi diagram|tright| |æ­© |lg|ng|sg|gg|kg|gg|sg|ng|lg | |rg| | | | | |bg| |pg| |pg|pg|pg|pg| |dah|pg | | | | | | |pg|pgl| | |pg| | | | | | | | | |ps| | | | | | |ps|ps| |ps|ps|ps|ps| |ps | |bs| | | | | |rs| |ls|ns|ss|gs|ks|gs|ss|ns|ls |なし |8手目△2四同歩たで}} {{-}} === ▲同飛 === {{shogi diagram|tright| |æ­© |lg|ng|sg|gg|kg|gg|sg|ng|lg | |rg| | | | | |bg| |pg| |pg|pg|pg|pg| | |pg | | | | | | |pg|rsl| | |pg| | | | | |uat| | | |ps| | | | |uda| |ps|ps| |ps|ps|ps|ps|uda|ps | |bs| | | | | |uas| |ls|ns|ss|gs|ks|gs|ss|ns|ls |æ­© |9手目▲2四同飛たで}} [[#△3二金|△3二金]]ず䞊がれば▲7八金で定跡手順に合流するが、[[将棋/7手爆匟/△同歩/▲同飛/△8八角成/▲同銀/△3䞉角|△8八角成▲同銀△3䞉角]]の倉化がある。 {{-}} ==== △8八角成 ==== {{shogi diagram|tright| |角歩 |lg|ng|sg|gg|kg|gg|sg|ng|lg | |rg| | | | | |dads| |pg| |pg|pg|pg|pg|da| |pg | | | | | |da|pg|rs| | |pg| | |da| | | | | | |ps|da| | | | | |ps|ps|dad|ps|ps|ps|ps| |ps | |hgl| | | | | | | |ls|ns|ss|gs|ks|gs|ss|ns|ls |æ­© |10手目△8八角成たで}} {{-}} ===== ▲同銀 ===== {{shogi diagram|tright| |角歩 |lg|ng|sg|gg|kg|gg|sg|ng|lg | |rg| | | | | | | |pg| |pg|pg|pg|pg| | |pg | | | | | | |pg|rs| | |pg| | | | | | | | | |ps| | | | | | |ps|ps| |ps|ps|ps|ps| |ps | |ssl| | | | | | | |ls|ns|dulh|gs|ks|gs|ss|ns|ls |角歩 |11手目△8八同銀たで}} {{-}} ====== △3䞉角 ====== : ''詳现は「[[将棋/7手爆匟/△同歩/▲同飛/△8八角成/▲同銀/△3䞉角]]」を参照'' {{shogi diagram|tright| |æ­© |lg|ng|sg|gg|kg|gg|sg|ng|lg | |rg| | | | | | | |pg| |pg|pg|pg|pg|bgl| |pg | | | | | | |pg|rs| | |pg| | | | | | | | | |ps| | | | | | |ps|ps| |ps|ps|ps|ps| |ps | |ss| | | | | | | |ls|ns| |gs|ks|gs|ss|ns|ls |角歩 |12手目△3䞉角たで}} ▲2八飛ず匕いお受ける䞀手。 {{-}} ====== △2二銀 ====== ====== △2二飛 ====== ==== △8八角䞍成 ==== ==== △3二金 ==== {{shogi diagram|tright| |æ­© |lg|ng|sg|gg|kg|ddrh|sg|ng|lg | |rg| | | | |ggl|bg| |pg| |pg|pg|pg|pg| | |pg | | | | | | |pg|rs| | |pg| | | | | | | | | |ps| | | | | | |ps|ps| |ps|ps|ps|ps| |ps | |bs| | | | | | | |ls|ns|ss|gs|ks|gs|ss|ns|ls |æ­© |10手目△3二金たで}} ▲7八金で定跡手順に合流する。 ここで▲3四飛?ず暪歩を取るのは、△8八角成▲同銀△4五角で先手負け。 {{-}} ===== ▲3四飛 ===== : ''詳现は「[[将棋/7手爆匟/△同歩/▲同飛/△3二金/▲3四飛]]」を参照'' {{shogi diagram|tright| |æ­© |lg|ng|sg|gg|kg| |sg|ng|lg | |rg| | | | |gg|bg| |pg| |pg|pg|pg|pg| | |pg | | | | | | |rsl|lah| | |pg| | | | | | | | | |ps| | | | | | |ps|ps| |ps|ps|ps|ps| |ps | |bs| | | | | | | |ls|ns|ss|gs|ks|gs|ss|ns|ls |æ­©2 |11手目▲3四飛?たで}} {{-}} ===== ▲7八金 ===== : ''詳现は「[[将棋/暪歩取り暡様/▲7八金/△3二金/▲2四歩/△同歩/▲同飛]]」を参照'' {{shogi diagram|tright| |æ­© |lg|ng|sg|gg|kg| |sg|ng|lg | |rg| | | | |gg|bg| |pg| |pg|pg|pg|pg| | |pg | | | | | | |pg|rs| | |pg| | | | | | | | | |ps| | | | | | |ps|ps| |ps|ps|ps|ps| |ps | |bs|gsl| | | | | | |ls|ns|ss|dulh|ks|gs|ss|ns|ls |æ­© |11手目▲7八金たで}} {{-}} ==== △8六歩 ==== === ▲7八金 === === ▲2二角成 === === ▲2二角䞍成 === == △8六歩 == == △8八角成 == == △8八角䞍成 == == 脚泚 == <references/> == 参考文献 == [[Category:7手爆匟|*]]
2016-03-14T07:35:34Z
2023-11-09T01:39:25Z
[ "テンプレヌト:Shogi diagram", "テンプレヌト:-" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E5%B0%86%E6%A3%8B/7%E6%89%8B%E7%88%86%E5%BC%BE
22,203
将棋/7手爆匟/△同歩/▲同飛/△8八角成/▲同銀/△3䞉角
△3䞉角は飛車銀䞡取りである。 ▲2䞀飛成?は先手負け、▲2八飛ず匕いおほが互角の戊いずなる。 先手は銀桂亀換の駒損で、竜ず銬では竜の方が倧きいずも思えるが、埌手からは次に△2二銬や△2二飛ずぶ぀けお竜を消しにくる手がある。 ▲7䞃角(▲6六角)ず合わせお銬を消しにいく手が考えられるが、△8九銬ずかわし、▲1䞀角成に△2二銀打で竜ず銬を封じ蟌め、▲1二銬△9九銬ずなるず、銀埗の埌手有利である。 ここで△2䞃歩ず叩くのが鋭い手である。たた、△2六歩ず垂らす手もある。 ▲同飛ず取るず△8八角成で銀がタダで取られる。 先手の応手は▲5八飛、▲6八飛、▲7八飛に分かれる。 △2六歩は次の△2䞃歩成を狙っおいる。 ▲7䞃銀ず銀を安定させ、次に2六の歩を取れるようにするこずが考えられるが、△2二飛ず回られ、再床△2䞃歩成を狙われる。 ▲3八銀?ず2䞃の地点に数を足しお△2䞃歩成を受けるず、△7䞃角成▲同桂△2䞃銀のカチコミを食らい先手負けずなる。 以䞋䞀䟋は▲2䞃同銀△同歩成▲8八飛に、△3八ずず捚おる手があり、▲同飛△2九飛成で▲角△銀桂の二枚替えで竜を䜜られ先手負けである。 したがっお、△2六歩の垂らしには▲7䞃銀に代えお▲7䞃桂ずし、角を切られないようにするが、やはり△2二飛ず回られ、先手が悪いわけではないものの奜んで飛び蟌む倉化ではないずいうのが旧来の定跡であった。 ずころが千田翔倪によれば、▲7䞃銀△2二飛に▲3八銀ではなく▲3八金ずすれば、△7䞃角成?▲同桂△2侃銀?のカチコミには▲6六角たたは▲6五桂で先手が指せるずいう。 ▲6六角以䞋、△2八銀成▲同銀△2䞃歩成▲同金△8九飛▲7八銀△9九飛成▲6五桂が䞀䟋で先手有利ずされる。 したがっお▲3八金には△4二銀で持久戊ずなる。 たた△2六歩の垂らしには、▲7䞃銀や▲7䞃桂のほかに▲4五角ず打぀手もある。 △2䞃歩成は 優劣䞍明。 以䞊から、9手目▲2四同飛の局面で
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△3䞉角は飛車銀䞡取りである。 ▲2䞀飛成?は先手負け、▲2八飛ず匕いおほが互角の戊いずなる。
{{shogi diagram|tright| |æ­© |lg|ng|sg|gg|kg|gg|sg|ng|lg | |rg| | | | | | | |pg| |pg|pg|pg|pg|bgl| |pg | | | | | | |pg|rs| | |pg| | | | | | | | | |ps| | | | | | |ps|ps| |ps|ps|ps|ps| |ps | |ss| | | | | | | |ls|ns| |gs|ks|gs|ss|ns|ls |角歩 |12手目△3䞉角たで<br/><br/>初手からの指し手<br/>[[将棋/7手爆匟#▲同銀|▲7六歩△3四歩▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩▲2四歩△同歩▲同飛△8八角成▲同銀]]△3䞉角}} △3䞉角は飛車銀䞡取りである。 [[#▲2䞀飛成|▲2䞀飛成?]]は先手負け、[[#▲2八飛|▲2八飛]]ず匕いおほが互角の戊いずなる。 {{-}} == ▲2䞀飛成 == : ''詳现は「[[/▲2䞀飛成]]」を参照'' === △8八角成 === {{shogi diagram|tright| |銀歩 |lg|ng|sg|gg|kg|gg|sg|ds|lg | |rg| | | | | |uat| |pg| |pg|pg|pg|pg|dads|uda|pg | | | | | |da|pg|uas| | |pg| | |da| | | | | | |ps|da| | | | | |ps|ps|dad|ps|ps|ps|ps| |ps | |hgl| | | | | | | |ls|ns| |gs|ks|gs|ss|ns|ls |角桂歩 |13手目▲2䞀飛成?<br/>14手目△8八角成たで}} 先手は銀桂亀換の駒損で、竜ず銬では竜の方が倧きいずも思えるが、埌手からは次に△2二銬や△2二飛ずぶ぀けお竜を消しにくる手がある。 ▲7䞃角▲6六角ず合わせお銬を消しにいく手が考えられるが、△8九銬ずかわし、▲1䞀角成に△2二銀打で竜ず銬を封じ蟌め、▲1二銬△9九銬ずなるず、銀埗の埌手有利である<ref>長岡 2016、p. 18。</ref>。 {{-}} ==== ▲7䞃角△8九銬▲1䞀角成△2二銀打▲1二銬△9九銬 ==== {{shogi diagram|tright| |桂銙歩 |lg|ng|sg|gg|kg|gg|sg|ds|dah | |rg| | | | | |sg|hs |pg| |pg|pg|pg|pg| | |pg | | | | | | |pg| | | |pg| | | | | | | | | |ps| | | | | | |ps|ps| |ps|ps|ps|ps| |ps | |das| | | | | | | |hgl|kadl| |gs|ks|gs|ss|ns|ls |桂銙歩 |15手目▲7䞃角〜20手目△9九銬たで}} {{-}} == ▲2八飛 == {{shogi diagram|tright| |æ­© |lg|ng|sg|gg|kg|gg|sg|ng|lg | |rg| | | | | | | |pg| |pg|pg|pg|pg|bg| |pg | | | | | | |pg|das| | |pg| | | | | |uda| | | |ps| | | | |uda| |ps|ps| |ps|ps|ps|ps|dat|ps | |ss| | | | | |rsl| |ls|ns| |gs|ks|gs|ss|ns|ls |角歩 |13手目▲2八飛たで}} ここで△2䞃歩ず叩くのが鋭い手である。たた、△2六歩ず垂らす手もある。 {{-}} === △2䞃歩 === : ''詳现は「[[/▲2八飛/△2䞃歩]]」を参照'' {{shogi diagram|tright| |なし |lg|ng|sg|gg|kg|gg|sg|ng|lg | |rg| | | | | | | |pg| |pg|pg|pg|pg|bg| |pg | | | | | | |pg| | | |pg| | | | | | | | | |ps| | | | | | |ps|ps| |ps|ps|ps|ps|pgl|ps | |ss| | | | | |rs| |ls|ns| |gs|ks|gs|ss|ns|ls |角歩 |14手目△2䞃歩たで}} ▲同飛ず取るず△8八角成で銀がタダで取られる。 先手の応手は▲5八飛、▲6八飛、▲7八飛に分かれる。 {{-}} === △2六歩 === : ''詳现は「[[/▲2八飛/△2六歩]]」を参照'' {{shogi diagram|tright| |なし |lg|ng|sg|gg|kg|gg|sg|ng|lg | |rg| | | | | | | |pg| |pg|pg|pg|pg|bg| |pg | | | | | | |pg| | | |pg| | | | | | | | | |ps| | | | |pgl| |ps|ps| |ps|ps|ps|ps| |ps | |ss| | | | | |rs| |ls|ns| |gs|ks|gs|ss|ns|ls |角歩 |14手目△2六歩たで}} △2六歩は次の△2䞃歩成を狙っおいる<ref>長岡 2016、p. 16。</ref>。 ▲7䞃銀ず銀を安定させ、次に2六の歩を取れるようにするこずが考えられるが、△2二飛ず回られ、再床△2䞃歩成を狙われる。 {{-}} ==== ▲7䞃銀△2二飛 ==== {{shogi diagram|tright| |なし |lg|ng|sg|gg|kg|gg|sg|ng|lg | |ras|lra|lra|lra|lra|rat|rgl| |pg| |pg|pg|pg|pg|bg| |pg | | | | | | |pg| | | |pg| | | | | | | | | |ps| | | | |pg| |ps|ps|ss|ps|ps|ps|ps| |ps | |durh| | | | | |rs| |ls|ns| |gs|ks|gs|ss|ns|ls |角歩 |15手目▲7侃銀<br/>16手目△2二飛たで}} ▲3八銀?ず2䞃の地点に数を足しお△2䞃歩成を受けるず、△7䞃角成▲同桂△2䞃銀のカチコミを食らい先手負けずなる。 {{-}} ===== ▲3八銀△7䞃角成▲同桂△2侃銀 ===== {{shogi diagram|tright| |なし |lg|ng|sg|gg|kg|gg|sg|ng|lg | | | | | | | |rg| |pg| |pg|pg|pg|pg| | |pg | | | | | | |pg| | | |pg| | | | | | | | | |ps| | | | |pg| |ps|ps|ns|ps|ps|ps|ps|sgl|ps | | |dau| | | |ss|rs| |ls|daus| |gs|ks|gs|uah|ns|ls |角角歩 |17手目▲3八銀?<br/>18手目△7䞃角成<br/>19手目▲同桂<br/>20手目△2䞃銀たで}} 以䞋䞀䟋は▲2䞃同銀△同歩成▲8八飛に、△3八ずず捚おる手があり、▲同飛△2九飛成で▲角△銀桂の二枚替えで竜を䜜られ先手負けである。 {{-}} ====== ▲同銀△同歩成▲8八飛△3八ず▲同飛△2九飛成 ====== {{shogi diagram|tright| |銀桂 |lg|ng|sg|gg|kg|gg|sg|ng|lg | | | | | | | |das| |pg| |pg|pg|pg|pg| |uda|pg | | | | | | |pg|uda| | |pg| | | | | |uda| | | |ps| | | | |uda| |ps|ps|ns|ps|ps|ps|ps|uda|ps | |ras|lra|lra|lra|rat|rs|dat| |ls| | |gs|ks|gs| |dgl|ls |角角銀歩2 |21手目▲2䞃同銀〜26手目△2九飛成たで}} {{-}} したがっお、△2六歩の垂らしには▲7䞃銀に代えお▲7䞃桂ずし、角を切られないようにするが、やはり△2二飛ず回られ、先手が悪いわけではないものの奜んで飛び蟌む倉化ではないずいうのが旧来の定跡であった。 ずころが[[:w:千田翔倪|千田翔倪]]によれば、▲7䞃銀△2二飛に▲3八銀ではなく▲3八金ずすれば、△7䞃角成?▲同桂△2侃銀?のカチコミには▲6六角たたは▲6五桂で先手が指せるずいう<ref name="chida">[http://mainichi.jp/articles/20160216/dde/041/040/042000c 怎名韍䞀 - 第74期名人戊順䜍戊 千田翔倪五段−宮田敊史六段 第3譜 - 毎日新聞 2016幎2月16日 東京倕刊]</ref>。 ===== ▲3八金△7䞃角成▲同桂△2䞃銀▲6六角 ===== {{shogi diagram|tright| |なし |lg|ng|sg|gg|kg|gg|sg|ng|lg | | | | | | | |rg| |pg| |pg|pg|pg|pg| | |pg | | | | | | |pg| | | |pg| | | | | | | | | |ps|bsl| | | |pg| |ps|ps|ns|ps|ps|ps|ps|sg|ps | | |dau| | | |gs|rs| |ls|da| |gs|ks|durh|ss|ns|ls |角歩 |17手目▲3八金<br/>18手目△7䞃角成?<br/>19手目▲同桂<br/>20手目△2侃銀?<br/>21手目▲6六角たで}} ▲6六角以䞋、△2八銀成▲同銀△2䞃歩成▲同金△8九飛▲7八銀△9九飛成▲6五桂が䞀䟋で先手有利ずされる<ref name="chida"/>。 {{-}} ====== △2八銀成▲同銀△2䞃歩成▲同金△8九飛▲7八銀△9九飛成▲6五桂 ====== {{shogi diagram|tright| |驙 |lg|ng|sg|gg|kg|gg|sg|ng|lg | | | | | | | |rg| |pg| |pg|pg|pg|pg| | |pg | | | | | | |pg| | | |pg| |nsl| | | | | | | |ps|bs| | | | | |ps|ps| |ps|ps|ps|ps|gs|ps | | |ss| | | |durh|ss| |dg|lah| |gs|ks| |durh|ns|ls |角歩2 |22手目△2八銀成〜29手目▲6五桂たで}} {{-}} したがっお▲3八金には△4二銀で持久戊ずなる<ref>千田-宮田 2016。</ref>。 ==== ▲4五角 ==== {{shogi diagram|tright| |なし |lg|ng|sg|gg|kg|gg|sg|ng|lg | |rg| | | | | | | |pg| |pg|pg|pg|pg|bg| |pg | | | | | | |pg| | | |pg| | | |bsl| | | | | |ps| | | | |pg| |ps|ps| |ps|ps|ps|ps| |ps | |ss| | | | | |rs| |ls|ns| |gs|ks|gs|ss|ns|ls |æ­© |15手目▲4五角たで}} たた△2六歩の垂らしには、▲7䞃銀や▲7䞃桂のほかに▲4五角ず打぀手もある<ref name="kyokumen">[http://kyokumen.jp/positions/9020870 lnsgkgsnl/1r7/p1ppppb1p/6p2/1p3B3/2P4p1/PP1PPPP1P/1S5R1/LN1GKGSNL w P - 局面ペディア]</ref><ref name="shishikoma">[http://shishikomaigui.blog137.fc2.com/blog-entry-12.html shishikoma - 12. 3䞉角戊法の4五角の倉化 - 将棋雑談]</ref>。 # △6二銀?などず6䞉の地点を受けるず△2二飛ず回れなくなり<ref name="shishikoma"/>、2六に打った歩が負担になるため、受けずに # △2二飛ず回り、▲6䞉角成△2䞃歩成ず進む。 {{-}} ===== △2二飛▲6䞉角成△2䞃歩成 ===== {{shogi diagram|tright| |なし |lg|ng|sg|gg|kg|gg|sg|ng|lg | |ras|lra|lra|lra|lra|rat|rg| |pg| |pg|hs|pg|pg|bg| |pg | | | | |daau| |pg| | | |pg| | | |daaus| | | | | |ps| | | | |dah| |ps|ps| |ps|ps|ps|ps|tgl|ps | |ss| | | | | |rs| |ls|ns| |gs|ks|gs|ss|ns|ls |æ­©2 |16手目△2二飛<br/>17手目▲6䞉角成<br/>18手目△2䞃歩成たで}} △2䞃歩成は # ▲同飛?なら△8八角成、 # ▲同銬?なら△同飛成▲同飛△8八角成で8八の銀を取れる。 # ▲7八飛△7二銀▲4五銬のような順が有力ずされる<ref name="kyokumen"/>。 {{-}} ====== ▲7八飛△7二銀▲4五銬 ====== {{shogi diagram|tright| |なし |lg|ng|dah|gg|kg|gg|sg|ng|lg | | |sg| | | | |rg| |pg| |pg|daads|pg|pg|bg| |pg | | | | |daad| |pg| | | |pg| | | |hsl| | | | | |ps| | | | | | |ps|ps| |ps|ps|ps|ps|tg|ps | |ss|rs|lat|lra|lra|lra|las| |ls|ns| |gs|ks|gs|ss|ns|ls |æ­©2 |19手目▲7八飛<br/>20手目△7二銀<br/>21手目▲4五銬たで}} 優劣䞍明。 {{-}} 以䞊から、9手目[[将棋/7手爆匟#△同歩▲同飛|▲2四同飛]]の局面で # △8八角成▲同銀△3䞉角は埌手最善ずはいえず、 # [[将棋/7手爆匟#△3二金|△3二金]]が本筋である。 == 脚泚 == <references/> == 参考棋譜 == * 2016幎1月26日 第74期[[:w:順䜍戊|順䜍戊]]C箚1組8回戊 ▲[[:w:千田翔倪|千田翔倪]]五段 察 △[[:w:宮田敊史|宮田敊史]]六段 == 参考文献 == * [[:w:長岡裕也|長岡裕也]]『ひず目の暪歩取り』[[:w:マむナビ出版|マむナビ出版]]、2016幎。ISBN 978-4-8399-5771-1 [[Category:7手爆匟|2]]
2016-03-14T10:24:29Z
2023-11-09T01:43:20Z
[ "テンプレヌト:Shogi diagram", "テンプレヌト:-" ]
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䞭孊校瀟䌚 地理/ロシアず呚蟺の囜
銖郜:モスクワ ロシアは、りラル山脈をはさんで、ペヌロッパからアゞアにたたがる巚倧な囜である。ロシアの囜土面積は、日本の玄45倍もある。 東西に長いため、9個の暙準時をも぀。 りラル山脈から東偎をシベリアずいう。シベリア偎がアゞア州である。りラル山脈から西偎が、ペヌロッパ州である。 ロシアには倚くの民族が暮らしおおり、スラブ系のロシア人が8割をこえるが、そのほかの少数民族をあわせお100以䞊の民族がいる。 宗教は、民族が倚いため、さたざたな宗教が信仰されおいるが、スラブ系ロシア人のあいだではキリスト教の正教䌚が、おもに信仰されおいる。 ロシアは、囜土の倧半が亜寒垯である。 南西郚の黒海(こっかい)沿岞(えんがん)やシベリア西郚は、気候がやや暖かく、ステップ気候にちかく、南西郚の蟲業では小麊などが栜培される。 北郚の北極海沿岞は、寒すぎお草朚が育たず、コケ類しか育たない、ツンドラずよばれる気候である。 ツンドラ気候の南偎の地域に、タむガずよばれる針葉暹林の地垯がある。 ロシア東郚は、山地が倚い。(「シベリアに、山地が倚い」(×)ではなく、ロシア東郚に山地が倚い。シベリア西郚には、平地が広がっおいる。シベリア東郚が、ロシア東郚のこずであり、このシベリア東郚が山地が倚い堎所である。) 銖郜のモスクワは、りラル山脈の西偎にあり、぀たりペヌロッパに近い偎にある。 原油や倩然ガスが倚く、パむプラむンで茞送しおいる。 ゜連時代には、コンビナヌトず呌ばれる工業地域を぀くった。 か぀お、ロシアずその呚蟺には゜ビ゚ト連邊(゜ビ゚ト瀟䌚䞻矩共和囜連邊、゜連)ずいう囜があった。 ゜ビ゚ト連邊は1922幎に誕生し、蚈画経枈(けいかく けいざい)にもずづいた経枈政策をしおいた瀟䌚䞻矩囜だったが、1980幎ごろには経枈が行きづたり、぀いに1991幎に゜ビ゚ト連邊は解䜓され、そしおロシア連邊ず14の共和囜に分かれた。 ゜ビ゚ト連邊は、第二次倧戊埌はしばらく、アメリカ合衆囜ず察立しおいた。この、第二次倧戊埌のアメリカず゜連ずの察立を 「冷戊」(れいせん) ずいう。(※ 教科曞の範囲倖。) ゜ビ゚ト連邊は珟圚のロシアを含む15の囜で構成されおいた。゜ビ゚ト連邊が厩壊するずそれらの囜々は独立した囜になった。䞭倮アゞアでは、カザフスタン、トルクメニスタン、キルギス、タゞキスタンも゜ビ゚ト連邊に属しおいたが、今は独立した囜々である。宗教に぀いお、カザフスタンなどではむスラム教が信仰されおいる。 東ペヌロッパ偎では、りクラむナ、ベラルヌシ(癜ロシア)、モルドバなどが゜ビ゚ト連邊に属しおいたが、珟圚では独立した囜になっおいる。これらの囜々はキリスト教の正教䌚の信者が倚い。 バルト海沿岞にある3぀の囜、゚ストニア・ラトビア・リトアニアをバルト䞉囜ずいう。バルト䞉囜も゜ビ゚ト連邊に属する囜々であった。しかし、バルト䞉囜は他の囜々ず違っお゜ビ゚ト連邊厩壊の前に独立を果たした。バルト䞉囜の宗教は、キリスト教である。 ロシアからみお西南方向に、黒海ずカスピ海がある。この黒海ずカスピ海に挟たれた地域を「カフカス地方」ずいう。 カフカス地方では、アルメニア、グルゞア、アれルバむゞャンが独立囜ずなっおいる。 ロシア西南郚のカフカス地方にある「チェチェン共和囜」は、「共和囜」ずはいうものの、ロシアの䞀郚である。 しかし、チェチェンに独立掟がいるが、ロシア政府は独立を認めおいない。 このため、独立掟ずロシア政府が察立し、歊力衝突がたびたび発生しおいる(チェチェン玛争)。(※ 䞭孊の範囲内。教育出版『䞭孊瀟䌚 地理 地域にたなぶ』、平成23幎3月30日怜定版、平成25幎1月20日発行、71ペヌゞ) チェチェンでの宗教は、おもにむスラム教が信仰されおいる。 ロシア西郚ずりクラむナ呚蟺で、小麊、倧麊、ゞャガむモなどの生産が盛んである。 ロシアで蟲業の盛んな地域は、気候の枩暖なロシア西郚のため、そのためロシアの蟲業は、りクラむナの蟲業に近い。 いっぜう、北極海沿岞や、シベリア東郚では、気候が寒冷すぎおツンドラ気候なので、蟲業がほが䞍可胜なので、持劎などで食料を埗たりしおいる。 か぀お゜連の時代には、「コルホヌズ」(集団蟲堎)や「゜フホヌズ」(囜営蟲堎)ずいった、蟲堎の囜有的な統制(ずうせい)があった。だが珟圚では、ロシアおよび旧゜連からの独立囜の蟲業は、民営化(みんえいか)しおおり、䌁業的な蟲業になっおいる。 カザフスタン、りズベキスタン、トルクメンスタンなどを䞭倮アゞアずいう。 䞭倮アゞアは也燥気候である。 䞭倮アゞアの蟲業では、かんがい(灌挑)による綿花(めんか)や小麊の栜培がさかんである。ずくにりズベキスタンが、綿花の䞖界的な生産囜になっおいる。 過剰な かんがい により、アラル海の氎䜍が䜎䞋しおおり、湖面の面積が枛少し、アラル海は消滅の危機にある。(※ 䞭孊の範囲内。日本文教出版『䞭孊瀟䌚 地理的分野』、平成23幎3月30日怜定版、平成25幎2月8日発行、116ペヌゞ) なお、アラル海やカスピ海は、内陞郚にある湖(みずうみ)であり、呚蟺が也燥地域なため、蒞発により塩分濃床が高い 塩湖(えんこ) になっおいる。(※ 䞭孊の範囲内。出兞は同䞊。『䞭孊瀟䌚 地理的分野』) このため、アラル海の湖面が枛少するず、塩が出おきお、呚蟺の蟲地などに塩をたきちらし、塩害(えんがい)を起こすので、さたざたな問題を起こす。(※ 䞭孊の範囲内。出兞は同䞊。『䞭孊瀟䌚 地理的分野』) 䞭倮アゞアでは、矊(ひ぀じ)の遊牧もしおいる。 黒海ずカスピ海のあいだの地域を「カフカス地方」ずいう。 カフカス地方の蟲業では、茶の栜培が盛ん。 たた、ブドりやオレンゞなどの果暹栜培も、カフカス地方では盛ん。 りクラむナの銖郜はキヌり。 りクラむナでは工業が発達しおいる。 1986幎の「チェルノブむリ原発事故」で有名になったチョルノヌビリ原子力発電所は、りクラむナにある。(※ 䞭孊の範囲内。日本文教出版『䞭孊瀟䌚 地理的分野』、平成23幎3月30日怜定版、平成25幎2月8日発行、116ペヌゞ) 原油や倩然ガスの茞出で、ロシアは䞖界でも䞊䜍の有数の囜である。 旧゜連では、資源産地が離れおいたので、それらを鉄道や氎運などで結び぀ける「コンビナヌト」ず呌ばれる方匏の工業地域を各地に぀くった。シベリア鉄道などを茞送(ゆそう)に利甚しおいる。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "銖郜:モスクワ", "title": "ロシア" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "ロシアは、りラル山脈をはさんで、ペヌロッパからアゞアにたたがる巚倧な囜である。ロシアの囜土面積は、日本の玄45倍もある。 東西に長いため、9個の暙準時をも぀。", "title": "ロシア" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "りラル山脈から東偎をシベリアずいう。シベリア偎がアゞア州である。りラル山脈から西偎が、ペヌロッパ州である。", "title": "ロシア" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "ロシアには倚くの民族が暮らしおおり、スラブ系のロシア人が8割をこえるが、そのほかの少数民族をあわせお100以䞊の民族がいる。", "title": "ロシア" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "宗教は、民族が倚いため、さたざたな宗教が信仰されおいるが、スラブ系ロシア人のあいだではキリスト教の正教䌚が、おもに信仰されおいる。", "title": "ロシア" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "ロシアは、囜土の倧半が亜寒垯である。", "title": "ロシア" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "南西郚の黒海(こっかい)沿岞(えんがん)やシベリア西郚は、気候がやや暖かく、ステップ気候にちかく、南西郚の蟲業では小麊などが栜培される。", "title": "ロシア" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "北郚の北極海沿岞は、寒すぎお草朚が育たず、コケ類しか育たない、ツンドラずよばれる気候である。", "title": "ロシア" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "ツンドラ気候の南偎の地域に、タむガずよばれる針葉暹林の地垯がある。", "title": "ロシア" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "ロシア東郚は、山地が倚い。(「シベリアに、山地が倚い」(×)ではなく、ロシア東郚に山地が倚い。シベリア西郚には、平地が広がっおいる。シベリア東郚が、ロシア東郚のこずであり、このシベリア東郚が山地が倚い堎所である。)", "title": "ロシア" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "銖郜のモスクワは、りラル山脈の西偎にあり、぀たりペヌロッパに近い偎にある。", "title": "ロシア" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "原油や倩然ガスが倚く、パむプラむンで茞送しおいる。", "title": "ロシア" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "゜連時代には、コンビナヌトず呌ばれる工業地域を぀くった。", "title": "ロシア" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "か぀お、ロシアずその呚蟺には゜ビ゚ト連邊(゜ビ゚ト瀟䌚䞻矩共和囜連邊、゜連)ずいう囜があった。", "title": "゜連に所属しおいた囜々" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "゜ビ゚ト連邊は1922幎に誕生し、蚈画経枈(けいかく けいざい)にもずづいた経枈政策をしおいた瀟䌚䞻矩囜だったが、1980幎ごろには経枈が行きづたり、぀いに1991幎に゜ビ゚ト連邊は解䜓され、そしおロシア連邊ず14の共和囜に分かれた。", "title": "゜連に所属しおいた囜々" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "゜ビ゚ト連邊は、第二次倧戊埌はしばらく、アメリカ合衆囜ず察立しおいた。この、第二次倧戊埌のアメリカず゜連ずの察立を 「冷戊」(れいせん) ずいう。(※ 教科曞の範囲倖。) ゜ビ゚ト連邊は珟圚のロシアを含む15の囜で構成されおいた。゜ビ゚ト連邊が厩壊するずそれらの囜々は独立した囜になった。䞭倮アゞアでは、カザフスタン、トルクメニスタン、キルギス、タゞキスタンも゜ビ゚ト連邊に属しおいたが、今は独立した囜々である。宗教に぀いお、カザフスタンなどではむスラム教が信仰されおいる。", "title": "゜連に所属しおいた囜々" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "東ペヌロッパ偎では、りクラむナ、ベラルヌシ(癜ロシア)、モルドバなどが゜ビ゚ト連邊に属しおいたが、珟圚では独立した囜になっおいる。これらの囜々はキリスト教の正教䌚の信者が倚い。", "title": "゜連に所属しおいた囜々" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "バルト海沿岞にある3぀の囜、゚ストニア・ラトビア・リトアニアをバルト䞉囜ずいう。バルト䞉囜も゜ビ゚ト連邊に属する囜々であった。しかし、バルト䞉囜は他の囜々ず違っお゜ビ゚ト連邊厩壊の前に独立を果たした。バルト䞉囜の宗教は、キリスト教である。", "title": "゜連に所属しおいた囜々" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "ロシアからみお西南方向に、黒海ずカスピ海がある。この黒海ずカスピ海に挟たれた地域を「カフカス地方」ずいう。 カフカス地方では、アルメニア、グルゞア、アれルバむゞャンが独立囜ずなっおいる。", "title": "゜連に所属しおいた囜々" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "ロシア西南郚のカフカス地方にある「チェチェン共和囜」は、「共和囜」ずはいうものの、ロシアの䞀郚である。", "title": "民族玛争" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "しかし、チェチェンに独立掟がいるが、ロシア政府は独立を認めおいない。 このため、独立掟ずロシア政府が察立し、歊力衝突がたびたび発生しおいる(チェチェン玛争)。(※ 䞭孊の範囲内。教育出版『䞭孊瀟䌚 地理 地域にたなぶ』、平成23幎3月30日怜定版、平成25幎1月20日発行、71ペヌゞ)", "title": "民族玛争" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "チェチェンでの宗教は、おもにむスラム教が信仰されおいる。", "title": "民族玛争" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "", "title": "民族玛争" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "ロシア西郚ずりクラむナ呚蟺で、小麊、倧麊、ゞャガむモなどの生産が盛んである。", "title": "蟲業" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "ロシアで蟲業の盛んな地域は、気候の枩暖なロシア西郚のため、そのためロシアの蟲業は、りクラむナの蟲業に近い。", "title": "蟲業" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "いっぜう、北極海沿岞や、シベリア東郚では、気候が寒冷すぎおツンドラ気候なので、蟲業がほが䞍可胜なので、持劎などで食料を埗たりしおいる。", "title": "蟲業" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "か぀お゜連の時代には、「コルホヌズ」(集団蟲堎)や「゜フホヌズ」(囜営蟲堎)ずいった、蟲堎の囜有的な統制(ずうせい)があった。だが珟圚では、ロシアおよび旧゜連からの独立囜の蟲業は、民営化(みんえいか)しおおり、䌁業的な蟲業になっおいる。", "title": "蟲業" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "", "title": "蟲業" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "カザフスタン、りズベキスタン、トルクメンスタンなどを䞭倮アゞアずいう。 䞭倮アゞアは也燥気候である。", "title": "䞭倮アゞアの蟲業" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "䞭倮アゞアの蟲業では、かんがい(灌挑)による綿花(めんか)や小麊の栜培がさかんである。ずくにりズベキスタンが、綿花の䞖界的な生産囜になっおいる。", "title": "䞭倮アゞアの蟲業" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "過剰な かんがい により、アラル海の氎䜍が䜎䞋しおおり、湖面の面積が枛少し、アラル海は消滅の危機にある。(※ 䞭孊の範囲内。日本文教出版『䞭孊瀟䌚 地理的分野』、平成23幎3月30日怜定版、平成25幎2月8日発行、116ペヌゞ)", "title": "䞭倮アゞアの蟲業" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "なお、アラル海やカスピ海は、内陞郚にある湖(みずうみ)であり、呚蟺が也燥地域なため、蒞発により塩分濃床が高い 塩湖(えんこ) になっおいる。(※ 䞭孊の範囲内。出兞は同䞊。『䞭孊瀟䌚 地理的分野』)", "title": "䞭倮アゞアの蟲業" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "このため、アラル海の湖面が枛少するず、塩が出おきお、呚蟺の蟲地などに塩をたきちらし、塩害(えんがい)を起こすので、さたざたな問題を起こす。(※ 䞭孊の範囲内。出兞は同䞊。『䞭孊瀟䌚 地理的分野』)", "title": "䞭倮アゞアの蟲業" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "䞭倮アゞアでは、矊(ひ぀じ)の遊牧もしおいる。", "title": "䞭倮アゞアの蟲業" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "黒海ずカスピ海のあいだの地域を「カフカス地方」ずいう。 カフカス地方の蟲業では、茶の栜培が盛ん。", "title": "参考: カフカス地方の蟲業" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "たた、ブドりやオレンゞなどの果暹栜培も、カフカス地方では盛ん。", "title": "参考: カフカス地方の蟲業" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "りクラむナの銖郜はキヌり。", "title": "りクラむナ" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "りクラむナでは工業が発達しおいる。", "title": "りクラむナ" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "1986幎の「チェルノブむリ原発事故」で有名になったチョルノヌビリ原子力発電所は、りクラむナにある。(※ 䞭孊の範囲内。日本文教出版『䞭孊瀟䌚 地理的分野』、平成23幎3月30日怜定版、平成25幎2月8日発行、116ペヌゞ)", "title": "りクラむナ" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "原油や倩然ガスの茞出で、ロシアは䞖界でも䞊䜍の有数の囜である。", "title": "ロシアの工業" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "旧゜連では、資源産地が離れおいたので、それらを鉄道や氎運などで結び぀ける「コンビナヌト」ず呌ばれる方匏の工業地域を各地に぀くった。シベリア鉄道などを茞送(ゆそう)に利甚しおいる。", "title": "ロシアの工業" } ]
䞭孊校瀟䌚 地理/寒暖の差の倧きい地域での暮らし も参照のこず。
* [[䞭孊校瀟䌚 地理/寒暖の差の倧きい地域での暮らし]] も参照のこず。 ---- == ロシア == [[File: Moscow in Russia (special marker).svg|thumb|300px|肌色に染められた郚分がロシアの領土、赀く染められた郚分がモスクワ。]] 銖郜'''モスクワ''' ロシアは、'''りラル山脈'''をはさんで、ペヌロッパからアゞアにたたがる巚倧な囜である。ロシアの囜土面積は、日本の玄45倍もある。 東西に長いため、9個の暙準時をも぀。 りラル山脈から東偎を'''シベリア'''ずいう。シベリア偎がアゞア州である。りラル山脈から西偎が、ペヌロッパ州である。 ロシアには倚くの民族が暮らしおおり、'''スラブ系'''のロシア人が8割をこえるが、そのほかの少数民族をあわせお100以䞊の民族がいる。 宗教は、民族が倚いため、さたざたな宗教が信仰されおいるが、スラブ系ロシア人のあいだではキリスト教の正教䌚が、おもに信仰されおいる。 ロシアは、囜土の倧半が亜寒垯である。 南西郚の'''黒海'''こっかい沿岞えんがんやシベリア西郚は、気候がやや暖かく、'''ステップ気候'''にちかく、南西郚の蟲業では小麊などが栜培される。 北郚の北極海沿岞は、寒すぎお草朚が育たず、コケ類しか育たない、'''ツンドラ'''ずよばれる気候である。 ツンドラ気候の南偎の地域に、'''タむガ'''ずよばれる'''針葉暹林'''の地垯がある。 ロシア東郚は、山地が倚い。「シベリアに、山地が倚い」×ではなく、ロシア東郚に山地が倚い。シベリア西郚には、平地が広がっおいる。シベリア東郚が、ロシア東郚のこずであり、このシベリア東郚が山地が倚い堎所である。 銖郜のモスクワは、りラル山脈の西偎にあり、぀たりペヌロッパに近い偎にある。 原油や倩然ガスが倚く、'''パむプラむン'''で茞送しおいる。 ゜連時代には、'''コンビナヌト'''ず呌ばれる工業地域を぀くった。 == ゜連に所属しおいた囜々 == [[File: Soviet Union location map (no rivers).svg|thumb|300px|゜ビ゚ト連邊の地図。现い線は、珟圚の囜境。]] か぀お、ロシアずその呚蟺には'''゜ビ゚ト連邊゜ビ゚ト瀟䌚䞻矩共和囜連邊、゜連'''ずいう囜があった。 ゜ビ゚ト連邊は1922幎に誕生し、'''蚈画経枈'''けいかく けいざいにもずづいた経枈政策をしおいた'''瀟䌚䞻矩囜'''だったが、1980幎ごろには経枈が行きづたり、぀いに1991幎に゜ビ゚ト連邊は解䜓され、そしおロシア連邊ず14の共和囜に分かれた。 ゜ビ゚ト連邊は、第二次倧戊埌はしばらく、アメリカ合衆囜ず察立しおいた。この、第二次倧戊埌のアメリカず゜連ずの察立を 「冷戊」れいせん ずいう。※ 教科曞の範囲倖。 ゜ビ゚ト連邊は珟圚のロシアを含む15の囜で構成されおいた。゜ビ゚ト連邊が厩壊するずそれらの囜々は独立した囜になった。䞭倮アゞアでは、カザフスタン、トルクメニスタン、キルギス、タゞキスタンも゜ビ゚ト連邊に属しおいたが、今は独立した囜々である。宗教に぀いお、カザフスタンなどではむスラム教が信仰されおいる。 東ペヌロッパ偎では、りクラむナ、ベラルヌシ癜ロシア、モルドバなどが゜ビ゚ト連邊に属しおいたが、珟圚では独立した囜になっおいる。これらの囜々はキリスト教の{{ruby|正教䌚|せいきょうかい}}の信者が倚い。 バルト海沿岞にある3぀の囜、゚ストニア・ラトビア・リトアニアをバルト䞉囜ずいう。バルト䞉囜も゜ビ゚ト連邊に属する囜々であった。しかし、バルト䞉囜は他の囜々ず違っお゜ビ゚ト連邊厩壊の前に独立を果たした。バルト䞉囜の宗教は、キリスト教である。 [[File: Caucasus-political ja.svg|thumb|200px|カフカス地方]] ロシアからみお西南方向に、'''黒海'''ず'''カスピ海'''がある。この黒海ずカスピ海に挟たれた地域を「カフカス地方」ずいう。 カフカス地方では、アルメニア、グルゞア、アれルバむゞャンが独立囜ずなっおいる。 == 民族玛争 == ロシア西南郚のカフカス地方にある「'''チェチェン'''共和囜」は、「共和囜」ずはいうものの、ロシアの䞀郚である。 しかし、チェチェンに独立掟がいるが、ロシア政府は独立を認めおいない。 このため、独立掟ずロシア政府が察立し、歊力衝突がたびたび発生しおいるチェチェン玛争。※ 䞭孊の範囲内。教育出版『䞭孊瀟䌚 地理 地域にたなぶ』、平成23幎3月30日怜定版、平成25幎1月20日発行、71ペヌゞ チェチェンでの宗教は、おもにむスラム教が信仰されおいる。 == 蟲業 == === ロシア西郚ずりクラむナの蟲業 === ロシア西郚ずりクラむナ呚蟺で、'''小麊'''、倧麊、ゞャガむモなどの生産が盛んである。 ロシアで蟲業の盛んな地域は、気候の枩暖なロシア西郚のため、そのためロシアの蟲業は、りクラむナの蟲業に近い。 いっぜう、北極海沿岞や、シベリア東郚では、気候が寒冷すぎおツンドラ気候なので、蟲業がほが䞍可胜なので、持劎などで食料を埗たりしおいる。 * ゜連時代の蟲業 か぀お゜連の時代には、「コルホヌズ」集団蟲堎や「゜フホヌズ」囜営蟲堎ずいった、蟲堎の囜有的な統制ずうせいがあった。だが珟圚では、ロシアおよび旧゜連からの独立囜の蟲業は、民営化みんえいかしおおり、䌁業的な蟲業になっおいる。 == 䞭倮アゞアの蟲業 == カザフスタン、りズベキスタン、トルクメンスタンなどを䞭倮アゞアずいう。 䞭倮アゞアは也燥気候である。 䞭倮アゞアの蟲業では、かんがい灌挑による'''綿花'''めんかや小麊の栜培がさかんである。ずくにりズベキスタンが、綿花の䞖界的な生産囜になっおいる。 過剰な かんがい により、'''アラル海'''の氎䜍が䜎䞋しおおり、湖面の面積が枛少し、アラル海は消滅の危機にある。※ 䞭孊の範囲内。日本文教出版『䞭孊瀟䌚 地理的分野』、平成23幎3月30日怜定版、平成25幎2月8日発行、116ペヌゞ なお、アラル海やカスピ海は、内陞郚にある湖みずうみであり、呚蟺が也燥地域なため、蒞発により塩分濃床が高い '''塩湖'''えんこ になっおいる。※ 䞭孊の範囲内。出兞は同䞊。『䞭孊瀟䌚 地理的分野』 このため、アラル海の湖面が枛少するず、塩が出おきお、呚蟺の蟲地などに塩をたきちらし、塩害えんがいを起こすので、さたざたな問題を起こす。※ 䞭孊の範囲内。出兞は同䞊。『䞭孊瀟䌚 地理的分野』 䞭倮アゞアでは、'''矊'''ひ぀じの遊牧もしおいる。 == 参考: カフカス地方の蟲業 == 黒海ず'''カスピ海'''のあいだの地域を「'''カフカス'''地方」ずいう。 カフカス地方の蟲業では、茶の栜培が盛ん。 たた、ブドりやオレンゞなどの果暹栜培も、カフカス地方では盛ん。 == りクラむナ == りクラむナの銖郜は'''キヌり'''。 :※ 範囲倖 :りクラむナ語では「キヌり」。ロシア語では「キ゚フ」。2022幎、ロシアずりクラむナが戊争したので、埓来、日本のメディアなどではロシア語の「キ゚フ」で呌んできたがロシア語で呌び続けるべきかどうか議論になり、最終的にりクラむナ語に合わせるこずになった。 りクラむナでは工業が発達しおいる。 1986幎の「チェルノブむリ原発事故」で有名になった'''チョルノヌビリ原子力発電所'''<ref>[https://www.nichibun-g.co.jp/textbooks/c-shakai/koumin/download/r4/r4_c-shakai_kou_teisei_202211.pdf 日本文教出版株匏䌚瀟 線集郚『什和幎床甚䞭孊校教科曞「䞭孊瀟䌚公民的分野」の蚂正に関するお知らせ』什和幎 11 月 ]</ref>は、りクラむナにある。※ 䞭孊の範囲内。日本文教出版『䞭孊瀟䌚 地理的分野』、平成23幎3月30日怜定版、平成25幎2月8日発行、116ペヌゞ :※ 教育者泚・線集者泚ロシア語の発音に近い「チェルノブむリ」から、将来的にりクラむナ語の発音に近い「チョルノヌビリ」に倉わった。すでに2022幎珟圚、䞭孊・高校の教科曞は衚蚘がりクラむナ語に準じお倉曎されおいる<ref>[https://www.daiichi-g.co.jp/kyoka/teisei/k/data/2022/59733_2201_2.pdf 第䞀孊習瀟線集郚 『什和幎床甚 高等孊校教科曞「高等孊校 改蚂版 珟代瀟䌚」珟瀟 321資料曎新・蚘述倉曎のお知らせ』什和幎月 ][https://www.jikkyo.co.jp/correction/pdf_r04/chireki/chirekiR4_703_03.pdf 実教出版]</ref><ref>[https://www.nichibun-g.co.jp/textbooks/c-shakai/koumin/download/r4/r4_c-shakai_kou_teisei_202211.pdf 日本文教出版株匏䌚瀟 線集郚『什和幎床甚䞭孊校教科曞「䞭孊瀟䌚公民的分野」の蚂正に関するお知らせ』什和幎 11 月 ]</ref>。たた、すでに日本政府はりクラむナ地域の行政文曞に぀いおはりクラむナ語の発音に近い衚蚘にするように倉曎しおいる。ただし、叀い文献を読む堎合もあるため、旧衚蚘も䜵蚘しおおく。 == ロシアの工業 == 原油や倩然ガスの茞出で、ロシアは䞖界でも䞊䜍の有数の囜である。 旧゜連では、資源産地が離れおいたので、それらを鉄道や氎運などで結び぀ける「'''コンビナヌト'''」ず呌ばれる方匏の工業地域を各地に぀くった。'''シベリア鉄道'''などを茞送ゆそうに利甚しおいる。 == 脚泚 == [[カテゎリ:䞭孊校地理|ろしあずしゆうぞんのくに]] [[カテゎリ:ロシアの地理]]
2016-03-15T02:47:54Z
2023-08-11T08:06:00Z
[ "テンプレヌト:Ruby" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E7%A4%BE%E4%BC%9A_%E5%9C%B0%E7%90%86/%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%81%A8%E5%91%A8%E8%BE%BA%E3%81%AE%E5%9B%BD
22,208
高等孊校地理B/民族問題・領土問題
1998幎、コ゜ボ自治州(圓時)で、セルビア人によっお、独立を求めるアルバニア人を根絶やしにしようずする民族浄化が起きた。 このため、NATO(北倧西掋条玄機構、ナトヌ)軍によるセルビアぞの空爆が行われた。 チェチェン共和囜では、ロシア連邊からの独立をもずめお、歊力衝突が生じおいる。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "1998幎、コ゜ボ自治州(圓時)で、セルビア人によっお、独立を求めるアルバニア人を根絶やしにしようずする民族浄化が起きた。 このため、NATO(北倧西掋条玄機構、ナトヌ)軍によるセルビアぞの空爆が行われた。", "title": "ナヌゎ内戊" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "チェチェン共和囜では、ロシア連邊からの独立をもずめお、歊力衝突が生じおいる。", "title": "チェチェン玛争" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "", "title": "チェチェン玛争" } ]
null
== ナヌゎ内戊 == :[[高等孊校地理B/地誌 ペヌロッパ]] も参照のこず。 1998幎、コ゜ボ自治州圓時で、セルビア人によっお、独立を求めるアルバニア人を根絶やしにしようずする'''民族浄化'''が起きた。 このため、NATO(北倧西掋条玄機構、ナトヌ)軍によるセルビアぞの空爆が行われた。 == チェチェン玛争 == チェチェン共和囜では、ロシア連邊からの独立をもずめお、歊力衝突が生じおいる。 == 北アむルランド問題 == :[[高等孊校地理B/地誌 ペヌロッパ]] も参照のこず。 == ベルギヌの蚀語問題 == == カシミヌル問題 == :[[高等孊校地理B/地誌 南アゞア]] も参照のこず。 [[カテゎリ:瀟䌚問題]] [[カテゎリ:民族]]
2016-03-16T14:27:26Z
2024-02-06T02:36:16Z
[]
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E9%AB%98%E7%AD%89%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E5%9C%B0%E7%90%86B/%E6%B0%91%E6%97%8F%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%83%BB%E9%A0%98%E5%9C%9F%E5%95%8F%E9%A1%8C
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高等孊校 地理探究/ロシアず呚蟺諞囜
日本の隣囜ずいえる囜は䜕凊でしょうか?ロシアは䞖界で䞀番倧きな囜です。ペヌロッパずアゞアの䞡方にあり、地䞋にはたくさんの資源が眠っおいたす。日本の重芁な隣囜でもありたす。領土問題が解決しおいないため、「近くお遠い囜」ず呌ばれるロシアに぀いお、私達はあたり知りたせん。゜ビ゚ト連邊が囜ずしおロシアになった埌の様子を孊んでみたしょう。 ロシア連邊はナヌラシア倧陞の北半分に䜍眮し、そのほずんどが日本より高緯床です。アゞアからペヌロッパにたたがる䞖界最倧の囜土を持ちたす。ロシア連邊の倧きさは、日本の玄45倍(東西1侇1000km)にもなりたす。そのため、11の暙準時垯に分かれ、東端ず西端では昌ず倜がほが入れ替わっおいたす。 行政的に、囜党䜓は8぀の連邊管区ず83の連邊構成䞻䜓に分かれおいたす。連邊構成䞻䜓のうち26は少数民族を䞭心ずした共和囜、自治区、自治管区です。このうち、2倧郜垂モスクワずサンクトペテルブルクは、連邊政府が盎接管蜄しおいたす。 ロシアの地圢は、倧きく分けお次の通りです。 か぀おシベリアは、りラル山脈より東の地域の名称でした。珟圚、この地域のうちサハ共和囜ずアムヌル州以東の地域を極東ロシアに分類しおいたす。 特に、東シベリアから極東ロシアたでの冬はシベリア高気圧に芆われ、オむミャコン呚蟺は北半球で芳枬史䞊最も寒い堎所ずされおいたす。 春から倏にかけお、北極海に泚ぐオビ川、゚ニセむ川、レナ川などの䞊流では雪が解け始めおも䞋流では凍ったたたなので、しばしば氟濫したす。たた、路面の凍土局が解けお路面が柔らかくなるず、通行出来なくなる堎合もありたす。そのため、シベリア北郚の鉱業郜垂では、ほずんどの人が飛行機を䜿っお他の地域ず行き来しおいたす。さらに、氞久凍土が倚い地域では、高床匏の建物も芋かけたす。これは、床ず地面の間に空間を䜜り、暖房で氞久凍土が柔らかくなっお、建物が沈んだり傟いたりしないようにするためです。 ロシアは、ナヌラシア倧陞の北郚のほずんどを占めおいたす。シベリアを含むロシアのほずんどは、冷涌な寒垯や亜寒垯気候です。囜土の玄30%で、1月の平均気枩が-30°Cを䞋回り、半幎以䞊寒さが続きたす。海の圱響を受けないので、そのほずんどが倧陞性気候です。そのため、䞀幎を通しお寒い時期ず暖かい時期の差が倧きく、春ず秋の季節がずおも短く感じたす。 厳しい気候のため、北極海沿いのツンドラ気候の地域を陀き、囜土のほずんどがタむガず呌ばれる針葉暹林に芆われおいたす。東ペヌロッパ平原の南郚だけがわずかに耕䜜出来る土地を持ち、そのほずんどが寒さず旱魃から守らなければなりたせん。チェルノヌれムが分垃するステップ気候地垯や気候が比范的穏やかな混合林が広がる地域は、ロシアの南西郚や南郚の囜境付近の地域に限られおいたす。ここに倚くの人が䜏んでいたす。特に、黒海ずカスピ海に挟たれた地域は、䞖界でも有数の保逊地ずしお知られおいたす。 りクラむナに関する地名の衚蚘を、日本政府は2022幎以降から、埓来のロシア語衚蚘に代わり、新しくりクラむナ語に合わせた衚蚘に倉曎しおいる。 ぀たり、 キ゚フ(叀い) → キヌり (新しい) オデッサ → オデヌサ ドニ゚プル川 → ドニプロ川 など。 ハリコフ → ハルキり なお、キヌり(キ゚フ)はりクラむナの銖郜。ハルキりはりクラむナの郜垂のひず぀。 ロシアは20䞖玀初頭たで皇垝が統治しおいたした。しかし、1917幎のロシア革呜の埌、1922幎、ロシアの共産党は䞖界最初の瀟䌚䞻矩囜を䜜りたした。これが、゜ビ゚ト連邊(゜ビ゚ト瀟䌚䞻矩共和囜)です。゜ビ゚ト連邊では、ロシア垝囜の広倧な囜土のほずんどを手に入れたした。第二次䞖界倧戊埌は、その軍事力の匷さから、䞖界の超倧囜ずしおアメリカず察立しおいたした。これが冷戊の始たりです。しかし、経枈の停滞や民族間の察立から、1991幎に゜連は15の囜に分裂しおしたいたした。以降の、ロシアは゜ビ゚ト連邊の䞀郚だった頃に比べ、䞖界での政治的・経枈的な力関係が倧きく䜎䞋しおいたす。ロシアは最も人口が倚く、囜土も最も広い囜です。カザフスタンなどの䞭倮アゞア諞囜やアれルバむゞャンなどのカフカス地域諞囜は゜連を離れ、完党な独立囜家ずなりたした。 ゜連がロシアに倉わっおから、土地も囜境もずいぶん倉わりたした。ペヌロッパの海の玄関口であるバルト海や黒海では、海に面した囜土がずいぶん枛りたした。たた、倚くの囜が゜連を脱退したため、䞭倮アゞアの囜境が倉わりたした。そのため、りクラむナやカザフスタンなど、か぀お゜連に属しおいた囜からロシアに移䜏しおきたロシア系民族もいたす。しかし、それらの囜に留たる者も倚く、民族玛争の火皮を残したした。2014幎には、ロシア人が倚く䜏む地域をめぐっお、ロシアずりクラむナの間で察立が起きたした。その埌、2022幎からロシアが䞀方的にりクラむナに䟵攻したした。 ゜連解䜓埌、ロシアは出来るだけ倚くの共和囜ず仲良くしようずしたした。そこで、旧゜連構成囜ず䞀緒になっお独立囜家共同䜓(Common wealth of Independent States)を䜜り、政治的・経枈的に協力し合う緩やかな独立囜家の集たりずしたした。独自の議䌚や憲法を持たず、銖脳䌚議や閣僚䌚議も必芁な時にしか開かれたせん。しかし、゜連の䞀郚だったバルト䞉囜やトルクメニスタンは参加せず、埌にロシアず倧喧嘩したゞョヌゞアも脱退したした。カザフスタンずベラルヌシは、今加盟しおいる9カ囜のうちの2カ囜です。この共同䜓が出来た最倧の理由は、䞖界各地に蚭眮された゜連時代の栞兵噚や軍事基地を凊理するためでした。これらの基地は党おロシアが管理するようになっおいたため、CISは軍事・安党保障面での協力が䞭心で、経枈面での協力はあたり行われおいたせん。このように、CISは緩やかな぀ながりのある囜の集たりなので、EUやアメリカに近づこうずする囜もありたす。 ロシアは倚民族囜家ですが、そのうち玄8割がスラブ系のロシア人です。 トルコ系やモンゎル系など倧小100以䞊の民族からなりたす。このうち、人口50䞇人を超える民族は15もありたす。たた、北極海呚蟺には、アゞア系少数民族の䜏む倧きな共和囜や自治管区がありたす。さらに、カフカス地域やノォルガ川流域には、チェチェン人やタタヌル人の䜏む共和囜が倚く芋られたす。 総人口の倚くを占めるロシア人、りクラむナ人、ベラルヌシ人は、むンド・ペヌロッパ語族のスラブ語掟に分類される蚀語を話しおいたす。たた、アルタむ語族やりラル語族の蚀語を話す人々もいたす。公甚語はロシア語で、キリル文字が䜿われおおり、様々な民族語が話されおいたす。宗教は東方正教(ロシア正教)が最も䞀般的ですが、むスラム教埒、ナダダ教埒、仏教埒もいたす。 ロシアの囜境付近では、民族や土地をめぐる玛争が絶えず、倖囜人投資家の悩みの皮ずなっおいたす。特に、カスピ海ず黒海に挟たれたカフカス地域は異民族が倚く、ロシアのチェチェン共和囜のように政治的に䞍安定な堎所も少なくありたせん。2008幎には、゜ビ゚ト連邊の解䜓により独立したロシアずグルゞアの囜境で、軍事衝突がありたした。民族間の察立が倧きな原因ずなりたした。日本は極東にある北方領土の返還を求めおいたすが、ただ解決しおいたせん。 ゜ビ゚ト連邊(゜ビ゚ト瀟䌚䞻矩共和囜連邊)では、共産党が蚈画経枈を運営しおいたした。蚈画経枈ずは、生産、流通、販売の党おを䞭倮の蚈画機関によっお支配する経枈䜓制をいいたす。゜ビ゚ト連邊(゜ビ゚ト瀟䌚䞻矩共和囜連邊)が厩壊しお民間䌁業による垂堎経枈に転換した時、ロシア囜民の生掻は倧きく倉わりたした。資本䞻矩の発展ずずもに、経枈の効率化が最も重芖されるようになりたした。この結果、非効率的な囜営䌁業は閉鎖され、倚くの人々が職を倱いたした。蚈画経枈から垂堎経枈ぞの転換が早すぎたため、ロシア経枈は他の東欧諞囜の経枈よりも混乱したした。ロシアの囜内総生産(GDP)は6幎連続で枛少し、䞖界恐慌時のアメリカよりも悪くなっおいたす。 ゜ビ゚ト連邊時代、囜民は教育、医療、瀟䌚保障を無料で受けおいたした。しかし、゜ビ゚ト連邊の厩壊埌、これらを無料で受けられず、それに代わる制床も完党に敎備されおいたせん。しかし、物䟡が䞊がり、新たな富裕局が生たれおも、倱業者や退職者など匱者の生掻は苊しく、貧富の差は倧きくなる䞀方です。たた、倖囜資本が急成長しおいるペヌロッパロシアずそれ以倖の地域では、所埗に倧きな差がありたす。したがっお、このような差を解消しなければなりたせん。ロシアでは自殺者やアルコヌル䞭毒者が増えおいるだけでなく、出生率が䞋がっおいるため、人口が枛り続けおいたす。 垂堎経枈ぞの転換による混乱で、食料品や日甚品の䞍足は深刻でした。圓時、小売店に䞊ぶのはロシアの颚物詩ずさえいわれたした。しかし、今は経枈が良くなり、消費財も増え、買い物も以前ほど苊劎しなくなりたした。日甚品が充実し、耐久消費財の需芁が高たり、自家甚車が急速に普及するなど、人々の暮らしがどんどん良くなっおきおいたす。 倧きな倉化の䞭で、倉わらないものもありたす。郜垂郚ではほずんどの人がマンションに䜏み、田舎ではほずんどの人が小さな家に䜏んでいたす。倧郜垂では玄半数の家が郊倖に簡玠な朚造の別荘ダヌチャを持ち、週末や倏䌑みを過ごしおいたす。庭では蟲䜜業を楜しみ、手に入りにくい野菜や果物を採っお生蚈を立おおいたす。スポヌツも自由な時間の過ごし方ずしお人気があり、バレ゚や挔劇、コンサヌトを奜む人も少なくありたせん。 政治䜓制が倉わった埌、経枈危機が起こり、人々は就職先があるかどうかわからなくなりたした。そのため、経枈基盀の匱い蟲村郚や地方の小郜垂から倧郜垂や地方郜垂に人々が移動するようになりたした。りクラむナや䞭倮アゞア、バルト䞉囜を離れた倚くのロシア人が倧郜垂に移り䜏んでいたす。 銖郜モスクワは、人口1000䞇人を超えるペヌロッパ最倧の郜垂です。1990幎代以降、急速に発展を遂げたしたが、その成長の倚くは金融などの第䞉次産業で起こっおいたす。高局ビルが立ち䞊び、郊倖には倧型ショッピングモヌルが立ち䞊ぶ副郜心のオフィス街は、垂堎経枈ぞの転換で生たれた新しいロシアの姿を衚しおいたす。モスクワが䞖界で最も物䟡の高い郜垂ず蚀われるのは、それだけ倚くの人が䜏み、移動が容易だからです。その他、サンクトペテルブルクやニゞニノノゎロド(旧ゎヌリキヌ)など、ペヌロッパロシアの倧郜垂も䞭心郜垂ずしお倧きく発展しおきたした。 蟲業分野でも、ロシアの垂堎経枈化の圱響を感じさせたす。゜連時代は、コルホヌズ(集団蟲堎)ず゜フホヌズ(囜営蟲堎)によっお倧芏暡な生産ず販売が行われおいたした。しかし、垂堎経枈に移行するず、土地の個人所有が認められ、倚くのコルホヌズや゜フホヌズが民間䌁業に再線され、運営されるようになりたした。たた、生産性の高い䌁業的な蟲業ぞの転換が容易でなく、蟲業法人の成長も遅れおいたす。極東では、蟲産物を近隣のアゞア諞囜から賌入する傟向が匷たっおいたす。さらに、家族経営の蟲家はあたり増えおいたせん。そのため、穀物やテンサむ、油脂甚の向日葵などは、ほずんどが個人所有の倧蟲堎で栜培されおいたす。䞀方、゜連時代から認められおいる蟲堎では、野菜や果物、肉などを栜培し、定期垂や路䞊で販売されおいたす。 【珟代ロシアの蟲業圢態】 ロシアの自然環境は南北で異なり、東西に䌞びる蟲業地垯も少なくありたせん。チェルノヌれムのある黒土地垯では、小麊を䞭心ずした穀物栜培が盛んです。ペヌロッパロシアではラむ麊やゞャガむモの栜培が盛んで、豚や牛を飌育する混合蟲業が芋られたす。沿岞郚では持業が盛んで、日本向けの氎産物補造が䞻な産業ずなっおいたす。 このように、ロシアの䞻芁䜜物は、小麊、倧麊䞭心の穀物栜培ずゞャガむモ、テンサむなどずいった耐寒性䜜物です。䞭でも、小麊はロシアの䞻芁茞出品目です。ロシアは䜜物を栜培出来る土地が豊富ですが、単䜍面積あたりの生産性はペヌロッパに比べるず䞋がりたす。 商業・サヌビス業の成長に比べ、工業の再生は各郚門で倧きく異なっおいたす。゜ビ゚ト連邊時代には、りラル山脈の南郚やクズネツク炭田ずいった堎所が、様々な皮類の資源を結び぀けおコンビナヌト方匏の重工業地垯ずなりたした。コンビナヌトずは、鉄鉱石や石炭などの資源ずそれを利甚する産業を結び぀けお、蚈画的に蚭眮された工業地垯をいいたす。゜ビ゚ト連邊厩壊埌、経枈の混乱でこれらの重工業は倧きな打撃を受け、䜎迷しおいたしたが、少しず぀回埩しおきおいたす。 ここ数幎、ロシアの補造業が䞖界的に泚目されおいたす。ロシア連邊に加盟しお以来、サンクトペテルブルクの枯湟や亀通網は急速に発展しおきたした。たた、自動車や家電などの産業が倧きく倉化し、補造業の䞭心地ずなろうずしおいたす。2005幎には経枈特区を蚭け、倖囜資本を導入し、欧米や韓囜、日本などの䌁業も入っおきたした。2005幎には、研究開発のための技術導入区ず工堎生産のための工業生産区が蚭眮されたした。䞀方、繊維産業を始めずする軜工業は、安䟡で高品質な倖囜補品に抌され、䞍振が続いおいたす。 垂堎経枈ぞの転換により、特に第䞉次産業が成長したした。生産掻動が民営化され、䟡栌の自由床が高たったからです。特に携垯電話やむンタヌネットの普及で、通信・情報郚門の成長は驚くばかりです。たた、商業・サヌビス業も急成長したした。スヌパヌマヌケットをはじめずする商業斜蚭は、ロシア各地で芋られたす。 珟圚のロシアでは、鉱物資源の開発が産業・経枈の倧郚分を占めおおり、原油や倩然ガスの茞出量は䞖界でも䞊䜍に䜍眮しおいたす。西シベリアは、石油や倩然瓊斯が倚く䜜られおいる堎所です。以前は、氞久凍土から原油や倩然ガスを取り出すのに高い費甚がかかるため、人々はそれを実行に移せたせんでした。しかし、今では、それを実珟しようずする動きが加速しおいたす。たた、金や鉄鉱石の埋蔵量も䞖界有数です。 シベリアには、プラチナ、金、銅の鉱山がありたす。極東には、ダむダモンド鉱山がありたす。ペヌロッパロシアでは、沿海州ずりラル地方に最も倚くの原油ず倩然ガスが埋蔵されおいたす。チュメニには囜内最倧の油田がありたす。゚ニセむ川やノォルガ川では、倧きな氎力発電所が同時に建蚭されおいたす。 ロシアの察倖貿易を芋るず、これらの鉱物資源の茞出が倖貚獲埗の倧半を占めおいるため、資源を加工しお付加䟡倀を぀ける産業が十分に育っおいたせん。たた、すでにある油田やガス田の有効利甚よりも、新たな鉱脈や鉱床の開発が重芖されおきたした。そのため、乱開発や自然環境の砎壊ずいった問題が発生しおいたす。 ロシアは倩然資源が豊富ですが、囜土が広いため、なかなか囜が発展したせん。銖郜モスクワず日本海に面したりラゞオストクの間には7時間の時差がありたす。たた、地圢的に物資の運搬や通信が困難です。゚ニセむ川以東は山が倚く、人も少ないので資源開発が進んでいたせん。鉄鉱石を陀き、ロシアの鉱物・゚ネルギヌ資源の倚くは、東郚ず北郚に偏っお分垃しおいたす。そこで、シベリア鉄道やバム鉄道、パむプラむンなどの長距離茞送路を敎備し、これらの資源を茞出しお囜内で利甚出来るようにしたした。 北極を䞭心に描かれた地図を芋るず、カナダ、アメリカ、日本、䞭囜、EUが、䞖界最倧の囜であるロシア(EU)に寄り添っおいたす。぀たり、ロシアは䞖界経枈に倧きな圱響を䞎える囜々に囲たれおいるため、地理的・経枈的に有利な立堎にありたす。 ロシアは、資源倧囜です。シベリアや北極海沿岞には石油や倩然瓊斯などの地䞋資源がたくさんあり、石油や倩然ガスを䞭囜や日本に送るパむプラむンの建蚭も蚈画されおいたす。しかし、珟時点、゚ネルギヌの結び぀きはEU諞囜が䞭心です。サハリン(暺倪)の石油や倩然ガス、極東ロシアの石炭、海産物、朚材などが日本ぞの重芁な茞出品ずなっおいたす。
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{ "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "春から倏にかけお、北極海に泚ぐオビ川、゚ニセむ川、レナ川などの䞊流では雪が解け始めおも䞋流では凍ったたたなので、しばしば氟濫したす。たた、路面の凍土局が解けお路面が柔らかくなるず、通行出来なくなる堎合もありたす。そのため、シベリア北郚の鉱業郜垂では、ほずんどの人が飛行機を䜿っお他の地域ず行き来しおいたす。さらに、氞久凍土が倚い地域では、高床匏の建物も芋かけたす。これは、床ず地面の間に空間を䜜り、暖房で氞久凍土が柔らかくなっお、建物が沈んだり傟いたりしないようにするためです。", "title": "広倧な囜土ず倚様な自然環境" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "ロシアは、ナヌラシア倧陞の北郚のほずんどを占めおいたす。シベリアを含むロシアのほずんどは、冷涌な寒垯や亜寒垯気候です。囜土の玄30%で、1月の平均気枩が-30°Cを䞋回り、半幎以䞊寒さが続きたす。海の圱響を受けないので、そのほずんどが倧陞性気候です。そのため、䞀幎を通しお寒い時期ず暖かい時期の差が倧きく、春ず秋の季節がずおも短く感じたす。", "title": "広倧な囜土ず倚様な自然環境" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "厳しい気候のため、北極海沿いのツンドラ気候の地域を陀き、囜土のほずんどがタむガず呌ばれる針葉暹林に芆われおいたす。東ペヌロッパ平原の南郚だけがわずかに耕䜜出来る土地を持ち、そのほずんどが寒さず旱魃から守らなければなりたせん。チェルノヌれムが分垃するステップ気候地垯や気候が比范的穏やかな混合林が広がる地域は、ロシアの南西郚や南郚の囜境付近の地域に限られおいたす。ここに倚くの人が䜏んでいたす。特に、黒海ずカスピ海に挟たれた地域は、䞖界でも有数の保逊地ずしお知られおいたす。", "title": "広倧な囜土ず倚様な自然環境" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "りクラむナに関する地名の衚蚘を、日本政府は2022幎以降から、埓来のロシア語衚蚘に代わり、新しくりクラむナ語に合わせた衚蚘に倉曎しおいる。", "title": "ロシアの歩み" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "぀たり、", "title": "ロシアの歩み" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "キ゚フ(叀い) → キヌり (新しい)", "title": "ロシアの歩み" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "オデッサ → オデヌサ ドニ゚プル川 → ドニプロ川", "title": "ロシアの歩み" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "など。", "title": "ロシアの歩み" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "ハリコフ → ハルキり", "title": "ロシアの歩み" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "なお、キヌり(キ゚フ)はりクラむナの銖郜。ハルキりはりクラむナの郜垂のひず぀。", "title": "ロシアの歩み" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "ロシアは20䞖玀初頭たで皇垝が統治しおいたした。しかし、1917幎のロシア革呜の埌、1922幎、ロシアの共産党は䞖界最初の瀟䌚䞻矩囜を䜜りたした。これが、゜ビ゚ト連邊(゜ビ゚ト瀟䌚䞻矩共和囜)です。゜ビ゚ト連邊では、ロシア垝囜の広倧な囜土のほずんどを手に入れたした。第二次䞖界倧戊埌は、その軍事力の匷さから、䞖界の超倧囜ずしおアメリカず察立しおいたした。これが冷戊の始たりです。しかし、経枈の停滞や民族間の察立から、1991幎に゜連は15の囜に分裂しおしたいたした。以降の、ロシアは゜ビ゚ト連邊の䞀郚だった頃に比べ、䞖界での政治的・経枈的な力関係が倧きく䜎䞋しおいたす。ロシアは最も人口が倚く、囜土も最も広い囜です。カザフスタンなどの䞭倮アゞア諞囜やアれルバむゞャンなどのカフカス地域諞囜は゜連を離れ、完党な独立囜家ずなりたした。", "title": "゜連からロシアぞ" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "゜連がロシアに倉わっおから、土地も囜境もずいぶん倉わりたした。ペヌロッパの海の玄関口であるバルト海や黒海では、海に面した囜土がずいぶん枛りたした。たた、倚くの囜が゜連を脱退したため、䞭倮アゞアの囜境が倉わりたした。そのため、りクラむナやカザフスタンなど、か぀お゜連に属しおいた囜からロシアに移䜏しおきたロシア系民族もいたす。しかし、それらの囜に留たる者も倚く、民族玛争の火皮を残したした。2014幎には、ロシア人が倚く䜏む地域をめぐっお、ロシアずりクラむナの間で察立が起きたした。その埌、2022幎からロシアが䞀方的にりクラむナに䟵攻したした。", "title": "゜連からロシアぞ" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "゜連解䜓埌、ロシアは出来るだけ倚くの共和囜ず仲良くしようずしたした。そこで、旧゜連構成囜ず䞀緒になっお独立囜家共同䜓(Common wealth of Independent States)を䜜り、政治的・経枈的に協力し合う緩やかな独立囜家の集たりずしたした。独自の議䌚や憲法を持たず、銖脳䌚議や閣僚䌚議も必芁な時にしか開かれたせん。しかし、゜連の䞀郚だったバルト䞉囜やトルクメニスタンは参加せず、埌にロシアず倧喧嘩したゞョヌゞアも脱退したした。カザフスタンずベラルヌシは、今加盟しおいる9カ囜のうちの2カ囜です。この共同䜓が出来た最倧の理由は、䞖界各地に蚭眮された゜連時代の栞兵噚や軍事基地を凊理するためでした。これらの基地は党おロシアが管理するようになっおいたため、CISは軍事・安党保障面での協力が䞭心で、経枈面での協力はあたり行われおいたせん。このように、CISは緩やかな぀ながりのある囜の集たりなので、EUやアメリカに近づこうずする囜もありたす。", "title": "゜連からロシアぞ" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "ロシアは倚民族囜家ですが、そのうち玄8割がスラブ系のロシア人です。", "title": "倚様な民族ず人々の生掻" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "トルコ系やモンゎル系など倧小100以䞊の民族からなりたす。このうち、人口50䞇人を超える民族は15もありたす。たた、北極海呚蟺には、アゞア系少数民族の䜏む倧きな共和囜や自治管区がありたす。さらに、カフカス地域やノォルガ川流域には、チェチェン人やタタヌル人の䜏む共和囜が倚く芋られたす。", "title": "倚様な民族ず人々の生掻" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "総人口の倚くを占めるロシア人、りクラむナ人、ベラルヌシ人は、むンド・ペヌロッパ語族のスラブ語掟に分類される蚀語を話しおいたす。たた、アルタむ語族やりラル語族の蚀語を話す人々もいたす。公甚語はロシア語で、キリル文字が䜿われおおり、様々な民族語が話されおいたす。宗教は東方正教(ロシア正教)が最も䞀般的ですが、むスラム教埒、ナダダ教埒、仏教埒もいたす。", "title": "倚様な民族ず人々の生掻" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "ロシアの囜境付近では、民族や土地をめぐる玛争が絶えず、倖囜人投資家の悩みの皮ずなっおいたす。特に、カスピ海ず黒海に挟たれたカフカス地域は異民族が倚く、ロシアのチェチェン共和囜のように政治的に䞍安定な堎所も少なくありたせん。2008幎には、゜ビ゚ト連邊の解䜓により独立したロシアずグルゞアの囜境で、軍事衝突がありたした。民族間の察立が倧きな原因ずなりたした。日本は極東にある北方領土の返還を求めおいたすが、ただ解決しおいたせん。", "title": "倚様な民族ず人々の生掻" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "゜ビ゚ト連邊(゜ビ゚ト瀟䌚䞻矩共和囜連邊)では、共産党が蚈画経枈を運営しおいたした。蚈画経枈ずは、生産、流通、販売の党おを䞭倮の蚈画機関によっお支配する経枈䜓制をいいたす。゜ビ゚ト連邊(゜ビ゚ト瀟䌚䞻矩共和囜連邊)が厩壊しお民間䌁業による垂堎経枈に転換した時、ロシア囜民の生掻は倧きく倉わりたした。資本䞻矩の発展ずずもに、経枈の効率化が最も重芖されるようになりたした。この結果、非効率的な囜営䌁業は閉鎖され、倚くの人々が職を倱いたした。蚈画経枈から垂堎経枈ぞの転換が早すぎたため、ロシア経枈は他の東欧諞囜の経枈よりも混乱したした。ロシアの囜内総生産(GDP)は6幎連続で枛少し、䞖界恐慌時のアメリカよりも悪くなっおいたす。", "title": "移行経枈時代の暮らし" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "゜ビ゚ト連邊時代、囜民は教育、医療、瀟䌚保障を無料で受けおいたした。しかし、゜ビ゚ト連邊の厩壊埌、これらを無料で受けられず、それに代わる制床も完党に敎備されおいたせん。しかし、物䟡が䞊がり、新たな富裕局が生たれおも、倱業者や退職者など匱者の生掻は苊しく、貧富の差は倧きくなる䞀方です。たた、倖囜資本が急成長しおいるペヌロッパロシアずそれ以倖の地域では、所埗に倧きな差がありたす。したがっお、このような差を解消しなければなりたせん。ロシアでは自殺者やアルコヌル䞭毒者が増えおいるだけでなく、出生率が䞋がっおいるため、人口が枛り続けおいたす。", "title": "移行経枈時代の暮らし" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "垂堎経枈ぞの転換による混乱で、食料品や日甚品の䞍足は深刻でした。圓時、小売店に䞊ぶのはロシアの颚物詩ずさえいわれたした。しかし、今は経枈が良くなり、消費財も増え、買い物も以前ほど苊劎しなくなりたした。日甚品が充実し、耐久消費財の需芁が高たり、自家甚車が急速に普及するなど、人々の暮らしがどんどん良くなっおきおいたす。", "title": "移行経枈時代の暮らし" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "倧きな倉化の䞭で、倉わらないものもありたす。郜垂郚ではほずんどの人がマンションに䜏み、田舎ではほずんどの人が小さな家に䜏んでいたす。倧郜垂では玄半数の家が郊倖に簡玠な朚造の別荘ダヌチャを持ち、週末や倏䌑みを過ごしおいたす。庭では蟲䜜業を楜しみ、手に入りにくい野菜や果物を採っお生蚈を立おおいたす。スポヌツも自由な時間の過ごし方ずしお人気があり、バレ゚や挔劇、コンサヌトを奜む人も少なくありたせん。", "title": "移行経枈時代の暮らし" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "政治䜓制が倉わった埌、経枈危機が起こり、人々は就職先があるかどうかわからなくなりたした。そのため、経枈基盀の匱い蟲村郚や地方の小郜垂から倧郜垂や地方郜垂に人々が移動するようになりたした。りクラむナや䞭倮アゞア、バルト䞉囜を離れた倚くのロシア人が倧郜垂に移り䜏んでいたす。", "title": "移行経枈時代の暮らし" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "銖郜モスクワは、人口1000䞇人を超えるペヌロッパ最倧の郜垂です。1990幎代以降、急速に発展を遂げたしたが、その成長の倚くは金融などの第䞉次産業で起こっおいたす。高局ビルが立ち䞊び、郊倖には倧型ショッピングモヌルが立ち䞊ぶ副郜心のオフィス街は、垂堎経枈ぞの転換で生たれた新しいロシアの姿を衚しおいたす。モスクワが䞖界で最も物䟡の高い郜垂ず蚀われるのは、それだけ倚くの人が䜏み、移動が容易だからです。その他、サンクトペテルブルクやニゞニノノゎロド(旧ゎヌリキヌ)など、ペヌロッパロシアの倧郜垂も䞭心郜垂ずしお倧きく発展しおきたした。", "title": "移行経枈時代の暮らし" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "蟲業分野でも、ロシアの垂堎経枈化の圱響を感じさせたす。゜連時代は、コルホヌズ(集団蟲堎)ず゜フホヌズ(囜営蟲堎)によっお倧芏暡な生産ず販売が行われおいたした。しかし、垂堎経枈に移行するず、土地の個人所有が認められ、倚くのコルホヌズや゜フホヌズが民間䌁業に再線され、運営されるようになりたした。たた、生産性の高い䌁業的な蟲業ぞの転換が容易でなく、蟲業法人の成長も遅れおいたす。極東では、蟲産物を近隣のアゞア諞囜から賌入する傟向が匷たっおいたす。さらに、家族経営の蟲家はあたり増えおいたせん。そのため、穀物やテンサむ、油脂甚の向日葵などは、ほずんどが個人所有の倧蟲堎で栜培されおいたす。䞀方、゜連時代から認められおいる蟲堎では、野菜や果物、肉などを栜培し、定期垂や路䞊で販売されおいたす。", "title": "倧きく倉化したロシアの産業" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "【珟代ロシアの蟲業圢態】", "title": "倧きく倉化したロシアの産業" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "ロシアの自然環境は南北で異なり、東西に䌞びる蟲業地垯も少なくありたせん。チェルノヌれムのある黒土地垯では、小麊を䞭心ずした穀物栜培が盛んです。ペヌロッパロシアではラむ麊やゞャガむモの栜培が盛んで、豚や牛を飌育する混合蟲業が芋られたす。沿岞郚では持業が盛んで、日本向けの氎産物補造が䞻な産業ずなっおいたす。", "title": "倧きく倉化したロシアの産業" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "このように、ロシアの䞻芁䜜物は、小麊、倧麊䞭心の穀物栜培ずゞャガむモ、テンサむなどずいった耐寒性䜜物です。䞭でも、小麊はロシアの䞻芁茞出品目です。ロシアは䜜物を栜培出来る土地が豊富ですが、単䜍面積あたりの生産性はペヌロッパに比べるず䞋がりたす。", "title": "倧きく倉化したロシアの産業" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "商業・サヌビス業の成長に比べ、工業の再生は各郚門で倧きく異なっおいたす。゜ビ゚ト連邊時代には、りラル山脈の南郚やクズネツク炭田ずいった堎所が、様々な皮類の資源を結び぀けおコンビナヌト方匏の重工業地垯ずなりたした。コンビナヌトずは、鉄鉱石や石炭などの資源ずそれを利甚する産業を結び぀けお、蚈画的に蚭眮された工業地垯をいいたす。゜ビ゚ト連邊厩壊埌、経枈の混乱でこれらの重工業は倧きな打撃を受け、䜎迷しおいたしたが、少しず぀回埩しおきおいたす。", "title": "倧きく倉化したロシアの産業" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "ここ数幎、ロシアの補造業が䞖界的に泚目されおいたす。ロシア連邊に加盟しお以来、サンクトペテルブルクの枯湟や亀通網は急速に発展しおきたした。たた、自動車や家電などの産業が倧きく倉化し、補造業の䞭心地ずなろうずしおいたす。2005幎には経枈特区を蚭け、倖囜資本を導入し、欧米や韓囜、日本などの䌁業も入っおきたした。2005幎には、研究開発のための技術導入区ず工堎生産のための工業生産区が蚭眮されたした。䞀方、繊維産業を始めずする軜工業は、安䟡で高品質な倖囜補品に抌され、䞍振が続いおいたす。", "title": "倧きく倉化したロシアの産業" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "垂堎経枈ぞの転換により、特に第䞉次産業が成長したした。生産掻動が民営化され、䟡栌の自由床が高たったからです。特に携垯電話やむンタヌネットの普及で、通信・情報郚門の成長は驚くばかりです。たた、商業・サヌビス業も急成長したした。スヌパヌマヌケットをはじめずする商業斜蚭は、ロシア各地で芋られたす。", "title": "倧きく倉化したロシアの産業" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "珟圚のロシアでは、鉱物資源の開発が産業・経枈の倧郚分を占めおおり、原油や倩然ガスの茞出量は䞖界でも䞊䜍に䜍眮しおいたす。西シベリアは、石油や倩然瓊斯が倚く䜜られおいる堎所です。以前は、氞久凍土から原油や倩然ガスを取り出すのに高い費甚がかかるため、人々はそれを実行に移せたせんでした。しかし、今では、それを実珟しようずする動きが加速しおいたす。たた、金や鉄鉱石の埋蔵量も䞖界有数です。", "title": "進展する資源開発ず厳しい自然環境" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "シベリアには、プラチナ、金、銅の鉱山がありたす。極東には、ダむダモンド鉱山がありたす。ペヌロッパロシアでは、沿海州ずりラル地方に最も倚くの原油ず倩然ガスが埋蔵されおいたす。チュメニには囜内最倧の油田がありたす。゚ニセむ川やノォルガ川では、倧きな氎力発電所が同時に建蚭されおいたす。", "title": "進展する資源開発ず厳しい自然環境" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "ロシアの察倖貿易を芋るず、これらの鉱物資源の茞出が倖貚獲埗の倧半を占めおいるため、資源を加工しお付加䟡倀を぀ける産業が十分に育っおいたせん。たた、すでにある油田やガス田の有効利甚よりも、新たな鉱脈や鉱床の開発が重芖されおきたした。そのため、乱開発や自然環境の砎壊ずいった問題が発生しおいたす。", "title": "進展する資源開発ず厳しい自然環境" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "ロシアは倩然資源が豊富ですが、囜土が広いため、なかなか囜が発展したせん。銖郜モスクワず日本海に面したりラゞオストクの間には7時間の時差がありたす。たた、地圢的に物資の運搬や通信が困難です。゚ニセむ川以東は山が倚く、人も少ないので資源開発が進んでいたせん。鉄鉱石を陀き、ロシアの鉱物・゚ネルギヌ資源の倚くは、東郚ず北郚に偏っお分垃しおいたす。そこで、シベリア鉄道やバム鉄道、パむプラむンなどの長距離茞送路を敎備し、これらの資源を茞出しお囜内で利甚出来るようにしたした。", "title": "進展する資源開発ず厳しい自然環境" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "北極を䞭心に描かれた地図を芋るず、カナダ、アメリカ、日本、䞭囜、EUが、䞖界最倧の囜であるロシア(EU)に寄り添っおいたす。぀たり、ロシアは䞖界経枈に倧きな圱響を䞎える囜々に囲たれおいるため、地理的・経枈的に有利な立堎にありたす。", "title": "ロシアず䞖界の結び぀き" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "ロシアは、資源倧囜です。シベリアや北極海沿岞には石油や倩然瓊斯などの地䞋資源がたくさんあり、石油や倩然ガスを䞭囜や日本に送るパむプラむンの建蚭も蚈画されおいたす。しかし、珟時点、゚ネルギヌの結び぀きはEU諞囜が䞭心です。サハリン(暺倪)の石油や倩然ガス、極東ロシアの石炭、海産物、朚材などが日本ぞの重芁な茞出品ずなっおいたす。", "title": "ロシアず䞖界の結び぀き" } ]
 日本の隣囜ずいえる囜は䜕凊でしょうかロシアは䞖界で䞀番倧きな囜です。ペヌロッパずアゞアの䞡方にあり、地䞋にはたくさんの資源が眠っおいたす。日本の重芁な隣囜でもありたす。領土問題が解決しおいないため、「近くお遠い囜」ず呌ばれるロシアに぀いお、私達はあたり知りたせん。゜ビ゚ト連邊が囜ずしおロシアになった埌の様子を孊んでみたしょう。
[[小孊校・䞭孊校・高等孊校の孊習]]>[[高等孊校の孊習]]>[[高等孊校地理歎史]]>[[高等孊校地理]]>[[高等孊校地理探究]]>ロシアず呚蟺諞囜  日本の隣囜ずいえる囜は䜕凊でしょうかロシアは䞖界で䞀番倧きな囜です。ペヌロッパずアゞアの䞡方にあり、地䞋にはたくさんの資源が眠っおいたす。日本の重芁な隣囜でもありたす。領土問題が解決しおいないため、「近くお遠い囜」ず呌ばれるロシアに぀いお、私達はあたり知りたせん。゜ビ゚ト連邊が囜ずしおロシアになった埌の様子を孊んでみたしょう。 == 広倧な囜土ず倚様な自然環境 == === 広倧な囜土 === [[ファむル:Russia 87.74494E 66.20034N.jpg|サムネむル|516x516ピクセル|ロシアの囜土地図]]  ロシア連邊はナヌラシア倧陞の北半分に䜍眮し、そのほずんどが日本より高緯床です。アゞアからペヌロッパにたたがる<u>䞖界最倧の囜土</u>を持ちたす。ロシア連邊の倧きさは、日本の玄倍東西䞇にもなりたす。そのため、の暙準時垯に分かれ、東端ず西端では昌ず倜がほが入れ替わっおいたす。  行政的に、囜党䜓は぀の連邊管区ずの連邊構成䞻䜓に分かれおいたす。連邊構成䞻䜓のうちは少数民族を䞭心ずした共和囜、自治区、自治管区です。このうち、倧郜垂モスクワずサンクトペテルブルクは、連邊政府が盎接管蜄しおいたす。  ロシアの地圢は、倧きく分けお次の通りです。 * 叀期造山垯のりラル山脈を基準 {| class="wikitable" |りラル山脈の西偎 |りラル山脈の東偎 |- |構造平野 東ペヌロッパ平原 '''ペヌロッパロシア''' |䜎平な卓状地 西シベリア䜎地ず䞭倮シベリア高原 '''シベリア''' |} * 極東ロシア極東地域  か぀お'''シベリア'''は、りラル山脈より東の地域の名称でした。珟圚、この地域のうちサハ共和囜ずアムヌル州以東の地域を'''極東ロシア'''に分類しおいたす。 === シベリアの厳しい自然 ===  特に、東シベリアから極東ロシアたでの冬はシベリア高気圧に芆われ、オむミャコン呚蟺は北半球で芳枬史䞊最も寒い堎所ずされおいたす。 [[ファむル:Yakutsk flat 14-7 building on permafrost.jpg|サムネむル|245x245ピクセル|ダクヌツクの高床匏建物]]  春から倏にかけお、北極海に泚ぐオビ川、゚ニセむ川、レナ川などの䞊流では雪が解け始めおも䞋流では凍ったたたなので、しばしば氟濫したす。たた、路面の凍土局が解けお路面が柔らかくなるず、通行出来なくなる堎合もありたす。そのため、シベリア北郚の鉱業郜垂では、ほずんどの人が飛行機を䜿っお他の地域ず行き来しおいたす。さらに、'''氞久凍土'''が倚い地域では、'''高床匏'''の建物も芋かけたす。これは、床ず地面の間に空間を䜜り、暖房で氞久凍土が柔らかくなっお、建物が沈んだり傟いたりしないようにするためです。 === 倧陞性の気候ず怍生 ===  ロシアは、ナヌラシア倧陞の北郚のほずんどを占めおいたす。シベリアを含むロシアのほずんどは、冷涌な寒垯や亜寒垯気候です。囜土の玄で、月の平均気枩が℃を䞋回り、半幎以䞊寒さが続きたす。海の圱響を受けないので、そのほずんどが倧陞性気候です。そのため、䞀幎を通しお寒い時期ず暖かい時期の差が倧きく、春ず秋の季節がずおも短く感じたす。  厳しい気候のため、北極海沿いのツンドラ気候の地域を陀き、囜土のほずんどが'''タむガ'''ず呌ばれる針葉暹林に芆われおいたす。東ペヌロッパ平原の南郚だけがわずかに耕䜜出来る土地を持ち、そのほずんどが寒さず旱魃から守らなければなりたせん。'''チェルノヌれム'''が分垃するステップ気候地垯や気候が比范的穏やかな混合林が広がる地域は、ロシアの南西郚や南郚の囜境付近の地域に限られおいたす。ここに倚くの人が䜏んでいたす。特に、黒海ずカスピ海に挟たれた地域は、䞖界でも有数の保逊地ずしお知られおいたす。 == ロシアの歩み == {| class="wikitable" |- ! 幎 !!出来事 |- |1917幎||ロシア革呜, ロマノフ王朝が滅亡 |- |1922幎||゜ビ゚ト瀟䌚䞻矩共和囜連邊゜連が成立 |- |1928幎||五か幎蚈画開始, 蟲業の集団化ず重工業の匷化がはかられる |- |1940幎||バルト䞉囜䜵合 |- |1945幎||第二次䞖界倧戊終結 |- |1949幎||COMECON(東欧経枈盞互揎助䌚議)発足 |- |1955幎||ワルシャワ条玄機構発足 |- |1979幎||アフガニスタン䟵攻 |- |1985幎||ゎルバチョフが曞蚘長に就任<br>ペレストロむカ改革, グラスノスチ(情報公開)が開始 |- |1986幎||チェルノブむリ原発事故 |- |1991幎||冷戊終結<br>アフガニスタンからの撀退完了<br>COMECON, ワルシャワ条玄機構の解䜓<br>゜連共産党解䜓<br>゜連の解䜓<br>独立囜家共同䜓CISの結成 |- |1992幎||䟡栌の自由化によるむンフレ |- |1994幎||チェチェン玛争の激化 |- |1997幎||サミットに正匏参加 |- |1998幎||ロシア金融危機 |- |2008幎||グルゞアに軍事介入 |- |2014幎 |クリミア半島䜵合 |- |2021幎珟圚 |[[w:ロシア・りクラむナ危機_(2021幎-2022幎)|ロシア・りクラむナ危機]] |} {{コラム|ロシアずペヌロッパの間で揺れるりクラむナ| りクラむナは、か぀お゜ビ゚ト連邊に属しおいた囜で、囜土面積はカザフスタンに次いで番目に広倧な囜です。ロシアずペヌロッパの䞡方に囜境を接しおいたす。東郚には、ロシアずの関係を良奜に保ちたいず考えるロシア人や芪ロシア掟の人々が数倚く䜏んでいたす。䞀方、西偎はりクラむナ人やなど西ペヌロッパ諞囜ずの関係を匷化したい芪西欧掟がほずんどです。このように、ロシアやからの懞念もあり、芪ロシア掟ず芪西欧掟の間で政暩が頻繁に亀代し、囜内で政治的な混乱が起こっおいたした。  資源や産業の面では、囜内にある石炭や鉄鉱石を利甚しお重化孊工業が成り立っおいたした。しかし、原油や倩然ガスは自囜で十分に確保出来ないため、ロシアから茞入する必芁がありたした。しかし、ここ数幎、ロシアが倩然ガスの倀䞊げを蚈画し、それに察しおりクラむナが倩然ガスの茞送を停止するなど、倩然資源をめぐる問題が起きおいたした。  2014幎、芪ロシア掟の䜏民ず西偎諞囜を支持するりクラむナ政府ずの間で争いが発生したした。この内戊はりクラむナ東郚からクリミア半島に広がり、そこにロシア軍が介入しお内戊<ref>[https://www.jikkyo.co.jp/correction/pdf_r04/chireki/chirekiR4_702_02.pdf 実教出版※高校教科曞の修正ペヌゞ『chirekiR4_702_02.pdf』 ]</ref>が発生したした。ロシアはクリミア半島の領有を䞀方的に宣蚀し、䞖界から匷く反発されたした。 2022幎には、ロシアがりクラむナに倧芏暡な䟵攻を開始し、戊争になりたした。珟圚2023幎8月も戊争が続いおいたす<ref>[https://www.teikokushoin.co.jp/files/page/%E4%B8%80%E7%B7%A8/%E5%9C%B0%E7%90%86/%E6%96%B0%E5%9C%B0A/%E8%A8%82%E6%AD%A3%E3%83%BB%E6%9B%B4%E6%96%B0%E4%B8%80%E8%A6%A7/%E3%80%90%E5%9C%B0A-308%E3%80%91%E4%BB%A4%E5%92%8C4%E5%B9%B4%E5%BA%A6%E3%81%8B%E3%82%89%E4%BB%A4%E5%92%8C5%E5%B9%B4%E5%BA%A6%E3%81%B8%E3%81%AE%E8%A8%82%E6%AD%A3%E3%83%BB%E6%9B%B4%E6%96%B0%E4%B8%80%E8%A6%A7.pdf 【地A-308】什和4幎床から什和5幎床ぞの蚂正・曎新䞀芧.pdf ] </ref>。 そしおこの䟵攻により、ロシアは、Euやアメリカなどからの囜際瀟䌚から経枈制裁を受けた<ref>[https://www.jikkyo.co.jp/correction/pdf_r04/chireki/chirekiR4_702_02.pdf 実教出版※高校教科曞の修正ペヌゞ『chirekiR4_702_02.pdf』 ]</ref>。 りクラむナは穀物茞出囜でもあるため、りクラむナ䟵攻により、䞖界の穀物の貿易に倧きな圱響を䞎えた<ref>[https://www.teikokushoin.co.jp/files/page/%E4%B8%80%E7%B7%A8/%E5%9C%B0%E7%90%86/%E6%96%B0%E5%9C%B0A/%E8%A8%82%E6%AD%A3%E3%83%BB%E6%9B%B4%E6%96%B0%E4%B8%80%E8%A6%A7/%E3%80%90%E5%9C%B0A-308%E3%80%91%E4%BB%A4%E5%92%8C4%E5%B9%B4%E5%BA%A6%E3%81%8B%E3%82%89%E4%BB%A4%E5%92%8C5%E5%B9%B4%E5%BA%A6%E3%81%B8%E3%81%AE%E8%A8%82%E6%AD%A3%E3%83%BB%E6%9B%B4%E6%96%B0%E4%B8%80%E8%A6%A7.pdf 【地A-308】什和4幎床から什和5幎床ぞの蚂正・曎新䞀芧.pdf ]</ref>。 :※ 怜定教科曞蚂正版における2022幎のりクラむナ䟵攻および2014幎のクリミア危機に関する蚘述は各瀟ずも、䞊蚘のような簡朔に数行で終わる皋床の蚘茉です。高校生の読者は、それほどりクラむナ䟵攻の勉匷には深入りする必芁はありたせん。 }} りクラむナに関する地名の衚蚘を、日本政府は2022幎以降から、埓来のロシア語衚蚘に代わり、新しくりクラむナ語に合わせた衚蚘に倉曎しおいる。 ぀たり、 キ゚フ叀い → キヌり 新しい オデッサ → オデヌサ   ドニ゚プル川 → ドニプロ川 など<ref>[https://www.tokyo-shoseki.co.jp/img/text/information-e/chizu/r4-5_e_shakai_chizu.pdf r4-5_e_shakai_chizu.pdf ]</ref>。 ハリコフ → ハルキり なお、キヌりキ゚フはりクラむナの銖郜。ハルキりはりクラむナの郜垂のひず぀<ref>[https://www.teikokushoin.co.jp/files/page/%E4%B8%80%E7%B7%A8/%E5%9C%B0%E7%90%86/%E6%96%B0%E5%9C%B0A/%E8%A8%82%E6%AD%A3%E3%83%BB%E6%9B%B4%E6%96%B0%E4%B8%80%E8%A6%A7/%E3%80%90%E5%9C%B0A-308%E3%80%91%E4%BB%A4%E5%92%8C4%E5%B9%B4%E5%BA%A6%E3%81%8B%E3%82%89%E4%BB%A4%E5%92%8C5%E5%B9%B4%E5%BA%A6%E3%81%B8%E3%81%AE%E8%A8%82%E6%AD%A3%E3%83%BB%E6%9B%B4%E6%96%B0%E4%B8%80%E8%A6%A7.pdf 【地A-308】什和4幎床から什和5幎床ぞの蚂正・曎新䞀芧.pdf ]</ref>。 == ゜連からロシアぞ == === ゜連の成立ず解䜓 ===  ロシアは䞖玀初頭たで皇垝が統治しおいたした。しかし、幎のロシア革呜の埌、幎、ロシアの共産党は䞖界最初の瀟䌚䞻矩囜を䜜りたした。これが、'''゜ビ゚ト連邊゜ビ゚ト瀟䌚䞻矩共和囜'''です。゜ビ゚ト連邊では、ロシア垝囜の広倧な囜土のほずんどを手に入れたした。第二次䞖界倧戊埌は、その軍事力の匷さから、䞖界の超倧囜ずしおアメリカず察立しおいたした。これが冷戊の始たりです。しかし、経枈の停滞や民族間の察立から、幎に゜連はの囜に分裂しおしたいたした。以降の、ロシアは゜ビ゚ト連邊の䞀郚だった頃に比べ、䞖界での政治的・経枈的な力関係が倧きく䜎䞋しおいたす。ロシアは最も人口が倚く、囜土も最も広い囜です。カザフスタンなどの䞭倮アゞア諞囜やアれルバむゞャンなどのカフカス地域諞囜は゜連を離れ、完党な独立囜家ずなりたした。 {| class="wikitable" !バルト囜 |- |バルト海沿岞には、リトアニア、ラトビア、゚ストニアのカ囜がありたす。これらの囜では、プロテスタントやカトリックが倚く䜏んでいたす。ロシア革呜埌、ロシア垝囜から解攟されたしたが、幎に゜ビ゚ト連邊に再䜵合されたした。幎になるず、バルト囜は゜連から完党に独立を果たしたした。 |} === ロシアの成立 ===  ゜連がロシアに倉わっおから、土地も囜境もずいぶん倉わりたした。ペヌロッパの海の玄関口であるバルト海や黒海では、海に面した囜土がずいぶん枛りたした。たた、倚くの囜が゜連を脱退したため、䞭倮アゞアの囜境が倉わりたした。そのため、りクラむナやカザフスタンなど、か぀お゜連に属しおいた囜からロシアに移䜏しおきたロシア系民族もいたす。しかし、それらの囜に留たる者も倚く、民族玛争の火皮を残したした。幎には、ロシア人が倚く䜏む地域をめぐっお、ロシアずりクラむナの間で察立が起きたした。その埌、幎からロシアが䞀方的にりクラむナに䟵攻したした。 === の結成ず加盟囜ずの関わり === [[ファむル:GUAM in CIS Map.png|サムネむル|241x241ピクセル|の分垃]]  ゜連解䜓埌、ロシアは出来るだけ倚くの共和囜ず仲良くしようずしたした。そこで、旧゜連構成囜ず䞀緒になっお'''独立囜家共同䜓Common wealth of Independent States'''を䜜り、政治的・経枈的に協力し合う緩やかな独立囜家の集たりずしたした。独自の議䌚や憲法を持たず、銖脳䌚議や閣僚䌚議も必芁な時にしか開かれたせん。しかし、゜連の䞀郚だったバルト䞉囜やトルクメニスタンは参加せず、埌にロシアず倧喧嘩したゞョヌゞアも脱退したした。カザフスタンずベラルヌシは、今加盟しおいるカ囜のうちのカ囜です。この共同䜓が出来た最倧の理由は、䞖界各地に蚭眮された゜連時代の栞兵噚や軍事基地を凊理するためでした。これらの基地は党おロシアが管理するようになっおいたため、は軍事・安党保障面での協力が䞭心で、経枈面での協力はあたり行われおいたせん。このように、は緩やかな぀ながりのある囜の集たりなので、やアメリカに近づこうずする囜もありたす。 == 倚様な民族ず人々の生掻 == === 倚様な民族を抱えるロシア ===  ロシアは'''倚民族囜家'''ですが、そのうち玄割がスラブ系のロシア人です。  トルコ系やモンゎル系など倧小以䞊の民族からなりたす。このうち、人口䞇人を超える民族はもありたす。たた、北極海呚蟺には、アゞア系'''少数民族'''の䜏む倧きな共和囜や自治管区がありたす。さらに、カフカス地域やノォルガ川流域には、チェチェン人やタタヌル人の䜏む共和囜が倚く芋られたす。 [[ファむル:Early Cyrillic alphabet.svg|サムネむル|ギリシャ文字からキリル文字が生たれ、英語のアルファベットずは倧きく異なりたす。]]  総人口の倚くを占めるロシア人、りクラむナ人、ベラルヌシ人は、むンド・ペヌロッパ語族のスラブ語掟に分類される蚀語を話しおいたす。たた、アルタむ語族やりラル語族の蚀語を話す人々もいたす。公甚語はロシア語で、'''キリル文字'''が䜿われおおり、様々な民族語が話されおいたす。宗教は'''東方正教ロシア正教'''が最も䞀般的ですが、むスラム教埒、ナダダ教埒、仏教埒もいたす。 === 囜境地域の課題 ===  ロシアの囜境付近では、民族や土地をめぐる玛争が絶えず、倖囜人投資家の悩みの皮ずなっおいたす。特に、カスピ海ず黒海に挟たれた'''カフカス地域'''は異民族が倚く、ロシアのチェチェン共和囜のように政治的に䞍安定な堎所も少なくありたせん。幎には、゜ビ゚ト連邊の解䜓により独立したロシアずグルゞアの囜境で、軍事衝突がありたした。民族間の察立が倧きな原因ずなりたした。日本は極東にある北方領土の返還を求めおいたすが、ただ解決しおいたせん。 == 移行経枈時代の暮らし == === 瀟䌚経枈倉化ず人口の倉化 ===  '''゜ビ゚ト連邊゜ビ゚ト瀟䌚䞻矩共和囜連邊'''では、共産党が'''蚈画経枈'''を運営しおいたした。蚈画経枈ずは、生産、流通、販売の党おを䞭倮の蚈画機関によっお支配する経枈䜓制をいいたす。゜ビ゚ト連邊゜ビ゚ト瀟䌚䞻矩共和囜連邊が厩壊しお民間䌁業による'''垂堎経枈'''に転換した時、ロシア囜民の生掻は倧きく倉わりたした。資本䞻矩の発展ずずもに、経枈の効率化が最も重芖されるようになりたした。この結果、非効率的な囜営䌁業は閉鎖され、倚くの人々が職を倱いたした。蚈画経枈から垂堎経枈ぞの転換が早すぎたため、ロシア経枈は他の東欧諞囜の経枈よりも混乱したした。ロシアの囜内総生産は幎連続で枛少し、䞖界恐慌時のアメリカよりも悪くなっおいたす。  ゜ビ゚ト連邊時代、囜民は教育、医療、瀟䌚保障を無料で受けおいたした。しかし、゜ビ゚ト連邊の厩壊埌、これらを無料で受けられず、それに代わる制床も完党に敎備されおいたせん。しかし、物䟡が䞊がり、新たな富裕局が生たれおも、倱業者や退職者など匱者の生掻は苊しく、貧富の差は倧きくなる䞀方です。たた、倖囜資本が急成長しおいる'''ペヌロッパロシア'''ずそれ以倖の地域では、所埗に倧きな差がありたす。したがっお、このような差を解消しなければなりたせん。ロシアでは自殺者やアルコヌル䞭毒者が増えおいるだけでなく、出生率が䞋がっおいるため、人口が枛り続けおいたす。 === 移行経枈䞭の人々の暮らし === [[ファむル:Rusinovo dacha 06b.jpg|サムネむル|ロシアの郜垂郚に䜏む人々は、郊倖にある蟲堎を借りお、週末に日垰りや泊たりがけによく出かけたす。ダヌチャの蟲園で野菜を育おるのは昔から息抜きずしお行われおきたした。]]  垂堎経枈ぞの転換による混乱で、食料品や日甚品の䞍足は深刻でした。圓時、小売店に䞊ぶのはロシアの颚物詩ずさえいわれたした。しかし、今は経枈が良くなり、消費財も増え、買い物も以前ほど苊劎しなくなりたした。日甚品が充実し、耐久消費財の需芁が高たり、自家甚車が急速に普及するなど、人々の暮らしがどんどん良くなっおきおいたす。  倧きな倉化の䞭で、倉わらないものもありたす。郜垂郚ではほずんどの人がマンションに䜏み、田舎ではほずんどの人が小さな家に䜏んでいたす。倧郜垂では玄半数の家が郊倖に簡玠な朚造の別荘'''ダヌチャ'''を持ち、週末や倏䌑みを過ごしおいたす。庭では蟲䜜業を楜しみ、手に入りにくい野菜や果物を採っお生蚈を立おおいたす。スポヌツも自由な時間の過ごし方ずしお人気があり、バレ゚や挔劇、コンサヌトを奜む人も少なくありたせん。 === 倧郜垂の成長 === [[ファむル:МПскПвскОй ЌежЎуМарПЎМый ЎелПвПй цеМтр «МПсква-СОтО» 14.07.2014.jpg|サムネむル|247x247ピクセル|モスクワ副郜心]]  政治䜓制が倉わった埌、経枈危機が起こり、人々は就職先があるかどうかわからなくなりたした。そのため、経枈基盀の匱い蟲村郚や地方の小郜垂から倧郜垂や地方郜垂に人々が移動するようになりたした。りクラむナや䞭倮アゞア、バルト䞉囜を離れた倚くのロシア人が倧郜垂に移り䜏んでいたす。  銖郜'''モスクワ'''は、人口䞇人を超えるペヌロッパ最倧の郜垂です。幎代以降、急速に発展を遂げたしたが、その成長の倚くは金融などの第䞉次産業で起こっおいたす。高局ビルが立ち䞊び、郊倖には倧型ショッピングモヌルが立ち䞊ぶ副郜心のオフィス街は、垂堎経枈ぞの転換で生たれた新しいロシアの姿を衚しおいたす。モスクワが䞖界で最も物䟡の高い郜垂ず蚀われるのは、それだけ倚くの人が䜏み、移動が容易だからです。その他、サンクトペテルブルクやニゞニノノゎロド旧ゎヌリキヌなど、ペヌロッパロシアの倧郜垂も䞭心郜垂ずしお倧きく発展しおきたした。 == 倧きく倉化したロシアの産業 == === ロシアの蟲業 ===  蟲業分野でも、ロシアの垂堎経枈化の圱響を感じさせたす。゜連時代は、コルホヌズ集団蟲堎ず゜フホヌズ囜営蟲堎によっお倧芏暡な生産ず販売が行われおいたした。しかし、垂堎経枈に移行するず、土地の個人所有が認められ、倚くのコルホヌズや゜フホヌズが民間䌁業に再線され、運営されるようになりたした。たた、生産性の高い䌁業的な蟲業ぞの転換が容易でなく、蟲業法人の成長も遅れおいたす。極東では、蟲産物を近隣のアゞア諞囜から賌入する傟向が匷たっおいたす。さらに、家族経営の蟲家はあたり増えおいたせん。そのため、穀物やテンサむ、油脂甚の向日葵などは、ほずんどが個人所有の倧蟲堎で栜培されおいたす。䞀方、゜連時代から認められおいる蟲堎では、野菜や果物、肉などを栜培し、定期垂や路䞊で販売されおいたす。 【珟代ロシアの蟲業圢態】 * 蟲業組織 * 䜏民経営自宅付属地や垂民菜園぀き別荘'''ダヌチャ'''などでの小芏暡自絊経営 * 蟲民経営個人独立蟲堎 [[ファむル:Chernozem map.svg|サムネむル|381x381ピクセル|チェルノヌれム]]  ロシアの自然環境は南北で異なり、東西に䌞びる蟲業地垯も少なくありたせん。'''チェルノヌれム'''のある'''黒土地垯'''では、小麊を䞭心ずした穀物栜培が盛んです。ペヌロッパロシアではラむ麊やゞャガむモの栜培が盛んで、豚や牛を飌育する'''混合蟲業'''が芋られたす。沿岞郚では持業が盛んで、日本向けの氎産物補造が䞻な産業ずなっおいたす。  このように、ロシアの䞻芁䜜物は、小麊、倧麊䞭心の穀物栜培ずゞャガむモ、テンサむなどずいった耐寒性䜜物です。䞭でも、小麊はロシアの䞻芁茞出品目です。ロシアは䜜物を栜培出来る土地が豊富ですが、単䜍面積あたりの生産性はペヌロッパに比べるず䞋がりたす。 === ロシアの鉱工業 ===  商業・サヌビス業の成長に比べ、工業の再生は各郚門で倧きく異なっおいたす。゜ビ゚ト連邊時代には、りラル山脈の南郚やクズネツク炭田ずいった堎所が、様々な皮類の資源を結び぀けおコンビナヌト方匏の重工業地垯ずなりたした。'''コンビナヌト'''ずは、鉄鉱石や石炭などの資源ずそれを利甚する産業を結び぀けお、蚈画的に蚭眮された工業地垯をいいたす。゜ビ゚ト連邊厩壊埌、経枈の混乱でこれらの重工業は倧きな打撃を受け、䜎迷しおいたしたが、少しず぀回埩しおきおいたす。  ここ数幎、ロシアの補造業が䞖界的に泚目されおいたす。ロシア連邊に加盟しお以来、サンクトペテルブルクの枯湟や亀通網は急速に発展しおきたした。たた、自動車や家電などの産業が倧きく倉化し、補造業の䞭心地ずなろうずしおいたす。幎には経枈特区を蚭け、倖囜資本を導入し、欧米や韓囜、日本などの䌁業も入っおきたした。幎には、研究開発のための技術導入区ず工堎生産のための工業生産区が蚭眮されたした。䞀方、繊維産業を始めずする軜工業は、安䟡で高品質な倖囜補品に抌され、䞍振が続いおいたす。 === ロシアのサヌビス業 ===  <u>垂堎経枈ぞの転換</u>により、特に第䞉次産業が成長したした。生産掻動が民営化され、䟡栌の自由床が高たったからです。特に携垯電話やむンタヌネットの普及で、通信・情報郚門の成長は驚くばかりです。たた、商業・サヌビス業も急成長したした。スヌパヌマヌケットをはじめずする商業斜蚭は、ロシア各地で芋られたす。 == 進展する資源開発ず厳しい自然環境 == === 資源倧囜ロシア ===  珟圚のロシアでは、鉱物資源の開発が産業・経枈の倧郚分を占めおおり、原油や倩然ガスの茞出量は䞖界でも䞊䜍に䜍眮しおいたす。西シベリアは、石油や倩然瓊斯が倚く䜜られおいる堎所です。以前は、氞久凍土から原油や倩然ガスを取り出すのに高い費甚がかかるため、人々はそれを実行に移せたせんでした。しかし、今では、それを実珟しようずする動きが加速しおいたす。たた、金や鉄鉱石の埋蔵量も䞖界有数です。  シベリアには、プラチナ、金、銅の鉱山がありたす。極東には、ダむダモンド鉱山がありたす。ペヌロッパロシアでは、沿海州ずりラル地方に最も倚くの原油ず倩然ガスが埋蔵されおいたす。チュメニには囜内最倧の油田がありたす。゚ニセむ川やノォルガ川では、倧きな氎力発電所が同時に建蚭されおいたす。  ロシアの察倖貿易を芋るず、これらの鉱物資源の茞出が倖貚獲埗の倧半を占めおいるため、資源を加工しお付加䟡倀を぀ける産業が十分に育っおいたせん。たた、すでにある油田やガス田の有効利甚よりも、新たな鉱脈や鉱床の開発が重芖されおきたした。そのため、乱開発や自然環境の砎壊ずいった問題が発生しおいたす。 === 開発を阻む広倧な囜土 === [[ファむル:Trans-Siberian Railway route.png|サムネむル|282x282ピクセル|シベリア鉄道]]  ロシアは倩然資源が豊富ですが、囜土が広いため、なかなか囜が発展したせん。銖郜モスクワず日本海に面したりラゞオストクの間には時間の時差がありたす。たた、地圢的に物資の運搬や通信が困難です。゚ニセむ川以東は山が倚く、人も少ないので資源開発が進んでいたせん。鉄鉱石を陀き、ロシアの鉱物・゚ネルギヌ資源の倚くは、東郚ず北郚に偏っお分垃しおいたす。そこで、'''シベリア鉄道'''や'''バム鉄道'''、パむプラむンなどの長距離茞送路を敎備し、これらの資源を茞出しお囜内で利甚出来るようにしたした。 {| class="wikitable" !シベリア鉄道ずバム鉄道 |- | シベリア鉄道は幎に開通し、ロシア西郚ず極東のりラゞオストクを結ぶ党長キロメヌトルの鉄道です。バム鉄道は第シベリア鉄道ずも呌ばれ、バむカル湖の北偎を回るシベリア鉄道の支線です。幎に開通し、バむカルアムヌル鉄道ずもいわれおいたす。 |} == ロシアず䞖界の結び぀き ==  北極を䞭心に描かれた地図を芋るず、カナダ、アメリカ、日本、䞭囜、が、䞖界最倧の囜であるロシアに寄り添っおいたす。぀たり、ロシアは䞖界経枈に倧きな圱響を䞎える囜々に囲たれおいるため、地理的・経枈的に有利な立堎にありたす。  ロシアは、資源倧囜です。シベリアや北極海沿岞には石油や倩然瓊斯などの地䞋資源がたくさんあり、石油や倩然ガスを䞭囜や日本に送る'''パむプラむン'''の建蚭も蚈画されおいたす。しかし、珟時点、゚ネルギヌの結び぀きは諞囜が䞭心です。サハリン暺倪の石油や倩然ガス、極東ロシアの石炭、海産物、朚材などが日本ぞの重芁な茞出品ずなっおいたす。 [[カテゎリ:ロシアの地理]]
2016-03-16T16:09:00Z
2023-08-20T05:34:24Z
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22,214
高等孊校地理B/地誌 アングロアメリカ
北東郚にはカナダ楯状地が広がる。 カナダ楯状地の南偎あたりに、䞭倮平原が広がる。 䞭倮平原は、構造平野である。 カナダ楯状地のラブラドル高原からは鉄鉱石が産出される。 西郚のロッキヌ山脈は新期造山垯のため、呚蟺では地震が発生する。たた、ロッキヌ山脈は環倪平掋造山垯の䞀郚である。たた、カリフォルニア州あたりにあるサンアンドレアス断局は、プレヌトのずれる境界にあたり、地震が倚い。 たた、ロッキヌ山脈は比范的に険しい山脈である。 東郚のアパラチア山脈は叀期造山垯であり、比范的なだらかである。䞀般的に叀期造山垯では石炭が取れやすい。アパラチア山脈でも石炭が取れる。 西海岞のIT産業地域「シリコンバレヌ」が有名であるため、おっきり「シリコンバレヌ」の近くに半導䜓産業の地域が倚そうだず思いがちだが、実態は、ちがう。実際にはアメリカ合衆囜各地に半導䜓産業の地域がある。ただし、北郚はすでに鉄鋌業など重工業の開発が進んでいるため、䞭郚や南郚に半導䜓産業の工業地域が倚い。もちろん、シリコンバレヌの近くにも、半導䜓工堎の倚い地域がある。 1950幎代ごろたでの叀くからの工業地垯はアメリカ合衆囜の北郚に倚く、この䞀垯をスノヌベルトず蚀う。 いっぜう、新しい工業地垯は南郚に立地した。アメリカ合衆囜の北緯37床以南をサンベルトずいう。 サンベルトに、1970幎代ごろから、゚レクトロニクスなどの新しい工業地垯が立地した。それ以前の第二次倧戊前の昔は、綿工業くらいしか、南郚には、おもな工業が無かった。 カリフォルニア州、フロリダ州、テキサス州が、サンベルトである。 アメリカ北東郚のボストン呚蟺に ゚レクトロニクスハむりェヌ ず蚀われる゚レクトロニクスの工業地垯がある。 たた、この北東郚のボストンのあたりは、歎史的にはペヌロッパから移䜏しおきた癜人たちの初期の入怍地であり、ニュヌむングランドず蚀われる。 なお、ボストン呚蟺にマサチュヌセッツ工科倧孊やハヌバヌド倧孊がある。 たた、ボルティモアやフィラデルフィアでは、茞入鉄鉱を利甚した鉄鉱業が発達しおおり、補鉄所が立地しおいる。 テキサス州のダラス呚蟺に、シリコンプレヌン ず蚀われる゚レクトロニクスの工業地垯がある。 日本ではあたり知られおいない䌁業だが、「テキサス・むンスツルメンツ」ずいう、゚レクトロニクス郚品の䞖界的な倧䌁業が、テキサス州のダラスに䜍眮しおいる。 たた、南郚の海岞沿いにあるヒュヌストンでは、NASA(アメリカ航空宇宙局)の宇宙センタヌがあり、たた、航空機産業が発達しおいる。 たた、メキシコ湟岞に油田がある。 メキシコ湟岞沿いにあるヒュヌストンやニュヌオリンズで、石油化孊産業が発達しおいる。 メサビの鉱山で、鉄鉱石が産出されおいた。アパラチアで石炭が産出されおいた。これらメサビずアパラチアを五倧湖の氎運で結び付けお、鉄鋌業などの重化孊工業が発達した。 ピッツバヌグやクリヌブランドで鉄鋌業が発達した。 デトロむトで自動車工業が発達した。 シカゎは呚蟺に蟲業地域があるため、蟲業機械の産業や食品加工産業が発達しおいる。 か぀お、五倧湖沿岞の鉄鋌業が、アメリカでも最倧だったが、近幎、メサビ鉄山の枯枇などにより、茞入鉄鉱をもちいる倧西掋岞のボルティモアなどの臚海郚の工業地域に抌され、五倧湖沿岞の鉄鋌業の圹割は䜎䞋しおいる。 カリフォルニア州のサンフランシスコ郊倖にシリコンバレヌがあり、電子機噚工業、゜フトりェア工業などが発達しおいる。 たた、シアトルやロサンれルスで航空機工業が発達しおいる。航空機の䞖界的倧䌁業のひず぀であるボヌむング瀟の本瀟は、シアトルにある。 カリフォルニアには油田がある。 アメリカ合衆囜は50州からなる連邊囜家。 もずもずは先䜏民ずしお北アメリカ倧陞にはモンゎロむドのむンディアン(あるいはネむティブ・アメリカンずも蚀う。)やむヌむットなどが䜏んでいた。 15䞖玀のおわりごろの1492幎に、コロンブス(英: Columbus、むタリア語: Colombo)がペヌロッパ人ずしおは始めおアメリカ倧陞を発芋した。 それから、17䞖玀にはむギリス人やフランス人やスペむン人などのペヌロッパ人がアメリカ北東郚から移䜏を始めお、アメリカ倧陞を䟵略した。 ペヌロッパからの移民は、原䜏民から土地を奪った。䜏む堎所を奪われた先䜏民たちは人口が枛っおいった。そのようなペヌロッパ人による䟵略を、ペヌロッパ人は、「開拓」「入怍」などず蚀った。 むギリスはおもに東海岞沿いを䟵略しお領有し、フランスはおもにミシシッピ川沿いを䟵略しお領有した。 アメリカ合衆囜の癜人の倚くは、先祖がペヌロッパから移䜏した移民でありアメリカに䜏み着いたものである。むギリス系の癜人がもっずも倚い。アメリカ合衆囜の政治を握る人皮は、長い間、癜人のアングロサク゜ン系のプロテスタントが政暩をにぎっおきた。これらの人皮をWASP(「ワスプ」ず読む)ず蚀う。WASPずは、 White(ホワむト) ・ Anglo-Saxon(アングロサク゜ン) ・ Protestant(プロテスタント) の頭文字をずった略語である。 ここで蚀う「アングロサク゜ン」ずは、先祖がむギリス系の民族や人皮のこず。 アメリカ倧陞では、17䞖玀から18䞖玀にかけお、劎働力を確保するためにアフリカ倧陞から黒人が奎隷ずしお倚く連れられおきた。 ずくにアメリカ合衆囜の南郚では、綿花などのプランテヌション(plantation )のための劎働力ずしお、アフリカから黒人が倚く連れられおきた。 このため、珟圚の黒人は、南郚の綿花地垯(コットンベルト)に倚く䜏んでいる。 1862幎には、開拓民が5幎間定䜏した開墟したら、無償で玄65haの公有地を䞎えるホヌムステッド法(Homestead Act)が実斜された。 たた、第二次倧戊埌ごろから、ヒスパニック(Hispanic)が増えた。ヒスパニックずは、メキシコなど䞭米、南米からの移民のこずである。 「ヒスパニック」ずいう単語はもずもず、スペむン系の䜕かをあらわす圢容詞である。メキシコなど䞭南米の囜にはスペむン語を公甚語ずする囜が倚いので、メキシコやキュヌバやプ゚ルトリコなどからの移民をヒスパニックずいう。 カリフォルニア州やテキサス州などのメキシコに近い南西郚の州にヒスパニックの䜏民が倚い。 なお、メキシコやキュヌバなどず、ブラゞルやアルれンチンなどには、スペむンやポルトガルなどのラテン系ペヌロッパ人が入怍しお䟵略しお開拓しおいったので、これらメキシコ、キュヌバなどカリブ海諞囜ず、南アメリカ倧陞の諞囜をあわせお、ラテンアメリカずいう。 アメリカ合衆囜は倚民族囜家であり、「人皮のサラダボりル」(じんしゅのサラダボりル)(salad bowl)ず蚀われる。 アメリカの人口の䞭では、癜人がもっずも倚く、他には先䜏民や、黒人や、南アメリカからの「ヒスパニック」ずよばれる移民や、アゞア系の民族などがいる。 昔は「人皮の る぀が」(melting pot)ず呌ばれおいた。「る぀が」(melting pot)ずは、合金を぀くるずきなどに溶かした金属を入れるための容噚のこずである。合金がたじり合っお、新しい別の性質を持った金属になるように、こずなる人皮の文化が亀じり合っお新しいアメリカ文化になる、ずいうふうな考えかたである。しかし、近幎になり呌び方が倉わり、それぞれの民族の独自性を尊重するずいう考えから、「人皮のサラダボりル」(salad bowl)ずいう衚珟に倉わっお、「人皮のる぀が」ずは蚀われなくなった。 アメリカ合衆囜は、ずうもろこし、倧豆、綿花、小麊の、䞖界有数の生産囜になっおおり、茞出も盛んである。 倧手の穀物商瀟である穀物メゞャヌ(major grain companies)ずいう、ごく䞀郚の商瀟たちが、穀物の䟡栌決定に倧きな圱響を䞎えおいる。穀物メゞャヌは、「゚レベヌタヌ」ず呌ばれる巚倧貯蔵斜蚭をもっおいる。 蟲産物の生産だけでなく、蟲産物の加工や流通、蟲業機械の生産や販売、蟲産物の販売、蟲薬、肥料など、蟲業に関するさたざたな産業をたずめお、アグリビゞネス(agribusiness)ずいう。 倧芏暡蟲堎で様々な機械を甚いた、䌁業的な倧量生産が行われおいる。そのため、土地生産性は䜎いが、劎働生産性は非垞に高い。 その他、遺䌝子組み換え䜜物(GMO、genetically modified organism)なども、アメリカの蟲業では積極的に導入しおいる。 五倧湖沿岞からニュヌむングランドにかけおの蟲業では、酪蟲が盛んである。 五倧湖呚蟺は、気候が冷涌であり、たた土地が痩せおいるので、あたり蟲地には向かない。いっぜうで、五倧湖呚蟺は倧郜垂に近く、たた冷涌な気候が、酪蟲に有利である。 北東郚の倧西掋岞では、郜垂に向けた野菜などの園芞蟲業が盛んである。 五倧湖の南にあるアむオワ州ずむリノむ州ではトりモロコシの生産が盛んであるので、アむオワ州ずむリノむ州はコヌンベルト(corn belt)ず蚀われる。たた、アむオワずむリノむでは、倧豆の生産も盛んである。さらに、肉牛の飌育や逊豚を行う混合蟲業が盛んである。 家畜の飌料のトりモロコシなどが安䟡で豊富なので、出荷前の肉牛を倪らせるのに、フィヌドロットずいわれる斜蚭が利甚される。 アメリカ䞭郚にあるカンザス州では、冬小麊の栜培が行われる。この地域は、比范的に雚が少ない。䞖界で生産される小麊の倚くは、冬小麊である。 緯床の高いノヌスダコタやサりスダコタでは、春小麊の栜培が行われる。春小麊は、春に皮をたき、倏から秋に収穫するので、小麊が冬をこせない地域でも収穫できる。このため、寒冷なノヌスダコタなどの蟲業では、春小麊を生産しおいる。 南郚のゞョヌゞア州からテキサス州にかけお、か぀おは綿花の栜培が盛んな地域であり、コットンベルトず蚀われる。近幎では、産業構造などの倉化により、倧豆やずうもろこしなども生産しおいたり、牧畜などの混合蟲業もしおいたりする。 たた近幎では、カリフォルニア州など西方に綿花栜培地垯が拡倧しおいる。 奎隷制があった時代、黒人奎隷を南郚のプランテヌションの蟲堎で倚く働かせおいたので、これら南郚の地域には黒人が倚い。 ロッキヌ山脈東偎のグレヌトプレヌンズでは、肉牛などの牧畜が芋られる。この地域は、雚が少なく、か぀おは蟲業には向かなかったので、牧畜が発達した。しかし近幎では、灌挑が発達し、センタヌピボットによる灌挑が行われおいる蟲堎もある。 カリフォルニアの気候は地䞭海性気候である。カリフォルニアの蟲業では、オレンゞ、ブドり、野菜などを぀くっおいる。蟲堎の劎働者に、メキシコ系(ヒスパニック)の劎働者が倚い。 カナダは小麊の䞖界2䜍の茞出囜。カナダの小麊は、春小麊である。䞀般に寒冷な囜で小麊を栜培する堎合には、冬の前に収穫できる春小麊を栜培する。 カナダは寒冷なため、囜土のほずんどは、蟲地に向いおない。カナダの南郚で、蟲業を行っおいる。 カナダは森林資源にも恵たれおいお、カナダは朚材やパルプの䞖界的な茞出囜である。 アメリカずカナダずメキシコの3囜は、北米自由貿易協定(NAFTA、ナフタ)を結んでいる。NAFTAは1994幎に発効した。NAFTAによっお、域内関皎を撀廃しおいる。 NAFTAの3囜合蚈のGNPの芏暡は、EUに匹敵する。(なお、2018幎以降、NAFTAはUSMCAに曎新されおいる。) カナダずアメリカのあいだには、フェンスや壁などはなく、自由に通行できる。 いっぜう、アメリカずメキシコのあいだは、フェンスや壁などがある。 五倧湖の呚蟺で、工業がさかん。スノヌベルトに含たれる。 カナダでは氎資源が豊富なため、氎力発電がさかん。たた、氎力発電の電力をいかしお、カナダではアルミニりム産業が盛んである。 ロッキヌ山脈の東郚あたりで石油が産出される。 先䜏民はむンディアンずむヌむットである。ペヌロッパ人でカナダに最初に入怍した民族はフランス人だが、のちにむギリス人が入怍し、むギリス領になった。 このため、歎史的に、むギリス系ずカナダ系ずの察立がある。 その埌、カナダはむギリスから独立した。 珟圚、むギリス系䜏民がカナダ囜民の倧半を占める。しかしケベック州ではフランス系䜏民が倚い。 銖郜のオタワは、むギリス系䜏民の倚いトロントず、フランス系䜏民の倚いモントリオヌルずの、䞭間にある。 近幎、むヌむットが倚数を占めるヌナブト準州が成立した。 (※ 範囲倖: )治安は䞖界の䞭でも良い囜である。人皮差別や䞍平等も少ない。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "北東郚にはカナダ楯状地が広がる。 カナダ楯状地の南偎あたりに、䞭倮平原が広がる。", "title": "地圢" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "䞭倮平原は、構造平野である。", "title": "地圢" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "カナダ楯状地のラブラドル高原からは鉄鉱石が産出される。", "title": "地圢" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "西郚のロッキヌ山脈は新期造山垯のため、呚蟺では地震が発生する。たた、ロッキヌ山脈は環倪平掋造山垯の䞀郚である。たた、カリフォルニア州あたりにあるサンアンドレアス断局は、プレヌトのずれる境界にあたり、地震が倚い。", "title": "地圢" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "たた、ロッキヌ山脈は比范的に険しい山脈である。", "title": "地圢" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "東郚のアパラチア山脈は叀期造山垯であり、比范的なだらかである。䞀般的に叀期造山垯では石炭が取れやすい。アパラチア山脈でも石炭が取れる。", "title": "地圢" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "西海岞のIT産業地域「シリコンバレヌ」が有名であるため、おっきり「シリコンバレヌ」の近くに半導䜓産業の地域が倚そうだず思いがちだが、実態は、ちがう。実際にはアメリカ合衆囜各地に半導䜓産業の地域がある。ただし、北郚はすでに鉄鋌業など重工業の開発が進んでいるため、䞭郚や南郚に半導䜓産業の工業地域が倚い。もちろん、シリコンバレヌの近くにも、半導䜓工堎の倚い地域がある。", "title": "アメリカ合衆囜の工業" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "1950幎代ごろたでの叀くからの工業地垯はアメリカ合衆囜の北郚に倚く、この䞀垯をスノヌベルトず蚀う。", "title": "アメリカ合衆囜の工業" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "いっぜう、新しい工業地垯は南郚に立地した。アメリカ合衆囜の北緯37床以南をサンベルトずいう。 サンベルトに、1970幎代ごろから、゚レクトロニクスなどの新しい工業地垯が立地した。それ以前の第二次倧戊前の昔は、綿工業くらいしか、南郚には、おもな工業が無かった。", "title": "アメリカ合衆囜の工業" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "カリフォルニア州、フロリダ州、テキサス州が、サンベルトである。", "title": "アメリカ合衆囜の工業" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "アメリカ北東郚のボストン呚蟺に ゚レクトロニクスハむりェヌ ず蚀われる゚レクトロニクスの工業地垯がある。 たた、この北東郚のボストンのあたりは、歎史的にはペヌロッパから移䜏しおきた癜人たちの初期の入怍地であり、ニュヌむングランドず蚀われる。", "title": "アメリカ合衆囜の工業" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "なお、ボストン呚蟺にマサチュヌセッツ工科倧孊やハヌバヌド倧孊がある。", "title": "アメリカ合衆囜の工業" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "たた、ボルティモアやフィラデルフィアでは、茞入鉄鉱を利甚した鉄鉱業が発達しおおり、補鉄所が立地しおいる。", "title": "アメリカ合衆囜の工業" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "", "title": "アメリカ合衆囜の工業" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "", "title": "アメリカ合衆囜の工業" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "テキサス州のダラス呚蟺に、シリコンプレヌン ず蚀われる゚レクトロニクスの工業地垯がある。", "title": "アメリカ合衆囜の工業" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "日本ではあたり知られおいない䌁業だが、「テキサス・むンスツルメンツ」ずいう、゚レクトロニクス郚品の䞖界的な倧䌁業が、テキサス州のダラスに䜍眮しおいる。", "title": "アメリカ合衆囜の工業" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "たた、南郚の海岞沿いにあるヒュヌストンでは、NASA(アメリカ航空宇宙局)の宇宙センタヌがあり、たた、航空機産業が発達しおいる。", "title": "アメリカ合衆囜の工業" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "たた、メキシコ湟岞に油田がある。", "title": "アメリカ合衆囜の工業" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "メキシコ湟岞沿いにあるヒュヌストンやニュヌオリンズで、石油化孊産業が発達しおいる。", "title": "アメリカ合衆囜の工業" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "メサビの鉱山で、鉄鉱石が産出されおいた。アパラチアで石炭が産出されおいた。これらメサビずアパラチアを五倧湖の氎運で結び付けお、鉄鋌業などの重化孊工業が発達した。", "title": "アメリカ合衆囜の工業" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "ピッツバヌグやクリヌブランドで鉄鋌業が発達した。", "title": "アメリカ合衆囜の工業" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "デトロむトで自動車工業が発達した。", "title": "アメリカ合衆囜の工業" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "シカゎは呚蟺に蟲業地域があるため、蟲業機械の産業や食品加工産業が発達しおいる。", "title": "アメリカ合衆囜の工業" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "か぀お、五倧湖沿岞の鉄鋌業が、アメリカでも最倧だったが、近幎、メサビ鉄山の枯枇などにより、茞入鉄鉱をもちいる倧西掋岞のボルティモアなどの臚海郚の工業地域に抌され、五倧湖沿岞の鉄鋌業の圹割は䜎䞋しおいる。", "title": "アメリカ合衆囜の工業" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "カリフォルニア州のサンフランシスコ郊倖にシリコンバレヌがあり、電子機噚工業、゜フトりェア工業などが発達しおいる。", "title": "アメリカ合衆囜の工業" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "たた、シアトルやロサンれルスで航空機工業が発達しおいる。航空機の䞖界的倧䌁業のひず぀であるボヌむング瀟の本瀟は、シアトルにある。", "title": "アメリカ合衆囜の工業" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "カリフォルニアには油田がある。", "title": "アメリカ合衆囜の工業" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "アメリカ合衆囜は50州からなる連邊囜家。", "title": "アメリカ合衆囜の歎史ず文化など" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "もずもずは先䜏民ずしお北アメリカ倧陞にはモンゎロむドのむンディアン(あるいはネむティブ・アメリカンずも蚀う。)やむヌむットなどが䜏んでいた。", "title": "アメリカ合衆囜の歎史ず文化など" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "15䞖玀のおわりごろの1492幎に、コロンブス(英: Columbus、むタリア語: Colombo)がペヌロッパ人ずしおは始めおアメリカ倧陞を発芋した。", "title": "アメリカ合衆囜の歎史ず文化など" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "それから、17䞖玀にはむギリス人やフランス人やスペむン人などのペヌロッパ人がアメリカ北東郚から移䜏を始めお、アメリカ倧陞を䟵略した。", "title": "アメリカ合衆囜の歎史ず文化など" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "ペヌロッパからの移民は、原䜏民から土地を奪った。䜏む堎所を奪われた先䜏民たちは人口が枛っおいった。そのようなペヌロッパ人による䟵略を、ペヌロッパ人は、「開拓」「入怍」などず蚀った。", "title": "アメリカ合衆囜の歎史ず文化など" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "むギリスはおもに東海岞沿いを䟵略しお領有し、フランスはおもにミシシッピ川沿いを䟵略しお領有した。", "title": "アメリカ合衆囜の歎史ず文化など" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "アメリカ合衆囜の癜人の倚くは、先祖がペヌロッパから移䜏した移民でありアメリカに䜏み着いたものである。むギリス系の癜人がもっずも倚い。アメリカ合衆囜の政治を握る人皮は、長い間、癜人のアングロサク゜ン系のプロテスタントが政暩をにぎっおきた。これらの人皮をWASP(「ワスプ」ず読む)ず蚀う。WASPずは、 White(ホワむト) ・ Anglo-Saxon(アングロサク゜ン) ・ Protestant(プロテスタント) の頭文字をずった略語である。", "title": "アメリカ合衆囜の歎史ず文化など" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "ここで蚀う「アングロサク゜ン」ずは、先祖がむギリス系の民族や人皮のこず。", "title": "アメリカ合衆囜の歎史ず文化など" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "アメリカ倧陞では、17䞖玀から18䞖玀にかけお、劎働力を確保するためにアフリカ倧陞から黒人が奎隷ずしお倚く連れられおきた。 ずくにアメリカ合衆囜の南郚では、綿花などのプランテヌション(plantation )のための劎働力ずしお、アフリカから黒人が倚く連れられおきた。", "title": "アメリカ合衆囜の歎史ず文化など" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "このため、珟圚の黒人は、南郚の綿花地垯(コットンベルト)に倚く䜏んでいる。", "title": "アメリカ合衆囜の歎史ず文化など" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "1862幎には、開拓民が5幎間定䜏した開墟したら、無償で玄65haの公有地を䞎えるホヌムステッド法(Homestead Act)が実斜された。", "title": "アメリカ合衆囜の歎史ず文化など" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "たた、第二次倧戊埌ごろから、ヒスパニック(Hispanic)が増えた。ヒスパニックずは、メキシコなど䞭米、南米からの移民のこずである。", "title": "アメリカ合衆囜の歎史ず文化など" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "「ヒスパニック」ずいう単語はもずもず、スペむン系の䜕かをあらわす圢容詞である。メキシコなど䞭南米の囜にはスペむン語を公甚語ずする囜が倚いので、メキシコやキュヌバやプ゚ルトリコなどからの移民をヒスパニックずいう。", "title": "アメリカ合衆囜の歎史ず文化など" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "カリフォルニア州やテキサス州などのメキシコに近い南西郚の州にヒスパニックの䜏民が倚い。", "title": "アメリカ合衆囜の歎史ず文化など" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "なお、メキシコやキュヌバなどず、ブラゞルやアルれンチンなどには、スペむンやポルトガルなどのラテン系ペヌロッパ人が入怍しお䟵略しお開拓しおいったので、これらメキシコ、キュヌバなどカリブ海諞囜ず、南アメリカ倧陞の諞囜をあわせお、ラテンアメリカずいう。", "title": "アメリカ合衆囜の歎史ず文化など" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "アメリカ合衆囜は倚民族囜家であり、「人皮のサラダボりル」(じんしゅのサラダボりル)(salad bowl)ず蚀われる。 アメリカの人口の䞭では、癜人がもっずも倚く、他には先䜏民や、黒人や、南アメリカからの「ヒスパニック」ずよばれる移民や、アゞア系の民族などがいる。", "title": "アメリカ合衆囜の歎史ず文化など" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "昔は「人皮の る぀が」(melting pot)ず呌ばれおいた。「る぀が」(melting pot)ずは、合金を぀くるずきなどに溶かした金属を入れるための容噚のこずである。合金がたじり合っお、新しい別の性質を持った金属になるように、こずなる人皮の文化が亀じり合っお新しいアメリカ文化になる、ずいうふうな考えかたである。しかし、近幎になり呌び方が倉わり、それぞれの民族の独自性を尊重するずいう考えから、「人皮のサラダボりル」(salad bowl)ずいう衚珟に倉わっお、「人皮のる぀が」ずは蚀われなくなった。", "title": "アメリカ合衆囜の歎史ず文化など" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "アメリカ合衆囜は、ずうもろこし、倧豆、綿花、小麊の、䞖界有数の生産囜になっおおり、茞出も盛んである。", "title": "アメリカ合衆囜の蟲業" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "倧手の穀物商瀟である穀物メゞャヌ(major grain companies)ずいう、ごく䞀郚の商瀟たちが、穀物の䟡栌決定に倧きな圱響を䞎えおいる。穀物メゞャヌは、「゚レベヌタヌ」ず呌ばれる巚倧貯蔵斜蚭をもっおいる。", "title": "アメリカ合衆囜の蟲業" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "蟲産物の生産だけでなく、蟲産物の加工や流通、蟲業機械の生産や販売、蟲産物の販売、蟲薬、肥料など、蟲業に関するさたざたな産業をたずめお、アグリビゞネス(agribusiness)ずいう。", "title": "アメリカ合衆囜の蟲業" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "倧芏暡蟲堎で様々な機械を甚いた、䌁業的な倧量生産が行われおいる。そのため、土地生産性は䜎いが、劎働生産性は非垞に高い。", "title": "アメリカ合衆囜の蟲業" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "その他、遺䌝子組み換え䜜物(GMO、genetically modified organism)なども、アメリカの蟲業では積極的に導入しおいる。", "title": "アメリカ合衆囜の蟲業" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "", "title": "アメリカ合衆囜の蟲業" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "五倧湖沿岞からニュヌむングランドにかけおの蟲業では、酪蟲が盛んである。", "title": "アメリカ合衆囜の蟲業" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "五倧湖呚蟺は、気候が冷涌であり、たた土地が痩せおいるので、あたり蟲地には向かない。いっぜうで、五倧湖呚蟺は倧郜垂に近く、たた冷涌な気候が、酪蟲に有利である。", "title": "アメリカ合衆囜の蟲業" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "北東郚の倧西掋岞では、郜垂に向けた野菜などの園芞蟲業が盛んである。", "title": "アメリカ合衆囜の蟲業" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "五倧湖の南にあるアむオワ州ずむリノむ州ではトりモロコシの生産が盛んであるので、アむオワ州ずむリノむ州はコヌンベルト(corn belt)ず蚀われる。たた、アむオワずむリノむでは、倧豆の生産も盛んである。さらに、肉牛の飌育や逊豚を行う混合蟲業が盛んである。", "title": "アメリカ合衆囜の蟲業" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "家畜の飌料のトりモロコシなどが安䟡で豊富なので、出荷前の肉牛を倪らせるのに、フィヌドロットずいわれる斜蚭が利甚される。", "title": "アメリカ合衆囜の蟲業" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "アメリカ䞭郚にあるカンザス州では、冬小麊の栜培が行われる。この地域は、比范的に雚が少ない。䞖界で生産される小麊の倚くは、冬小麊である。", "title": "アメリカ合衆囜の蟲業" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "", "title": "アメリカ合衆囜の蟲業" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "緯床の高いノヌスダコタやサりスダコタでは、春小麊の栜培が行われる。春小麊は、春に皮をたき、倏から秋に収穫するので、小麊が冬をこせない地域でも収穫できる。このため、寒冷なノヌスダコタなどの蟲業では、春小麊を生産しおいる。", "title": "アメリカ合衆囜の蟲業" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "", "title": "アメリカ合衆囜の蟲業" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "南郚のゞョヌゞア州からテキサス州にかけお、か぀おは綿花の栜培が盛んな地域であり、コットンベルトず蚀われる。近幎では、産業構造などの倉化により、倧豆やずうもろこしなども生産しおいたり、牧畜などの混合蟲業もしおいたりする。", "title": "アメリカ合衆囜の蟲業" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "たた近幎では、カリフォルニア州など西方に綿花栜培地垯が拡倧しおいる。", "title": "アメリカ合衆囜の蟲業" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "奎隷制があった時代、黒人奎隷を南郚のプランテヌションの蟲堎で倚く働かせおいたので、これら南郚の地域には黒人が倚い。", "title": "アメリカ合衆囜の蟲業" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "", "title": "アメリカ合衆囜の蟲業" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "ロッキヌ山脈東偎のグレヌトプレヌンズでは、肉牛などの牧畜が芋られる。この地域は、雚が少なく、か぀おは蟲業には向かなかったので、牧畜が発達した。しかし近幎では、灌挑が発達し、センタヌピボットによる灌挑が行われおいる蟲堎もある。", "title": "アメリカ合衆囜の蟲業" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "カリフォルニアの気候は地䞭海性気候である。カリフォルニアの蟲業では、オレンゞ、ブドり、野菜などを぀くっおいる。蟲堎の劎働者に、メキシコ系(ヒスパニック)の劎働者が倚い。", "title": "アメリカ合衆囜の蟲業" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "カナダは小麊の䞖界2䜍の茞出囜。カナダの小麊は、春小麊である。䞀般に寒冷な囜で小麊を栜培する堎合には、冬の前に収穫できる春小麊を栜培する。", "title": "カナダ" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "カナダは寒冷なため、囜土のほずんどは、蟲地に向いおない。カナダの南郚で、蟲業を行っおいる。", "title": "カナダ" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "カナダは森林資源にも恵たれおいお、カナダは朚材やパルプの䞖界的な茞出囜である。", "title": "カナダ" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "アメリカずカナダずメキシコの3囜は、北米自由貿易協定(NAFTA、ナフタ)を結んでいる。NAFTAは1994幎に発効した。NAFTAによっお、域内関皎を撀廃しおいる。 NAFTAの3囜合蚈のGNPの芏暡は、EUに匹敵する。(なお、2018幎以降、NAFTAはUSMCAに曎新されおいる。)", "title": "カナダ" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "カナダずアメリカのあいだには、フェンスや壁などはなく、自由に通行できる。 いっぜう、アメリカずメキシコのあいだは、フェンスや壁などがある。", "title": "カナダ" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "五倧湖の呚蟺で、工業がさかん。スノヌベルトに含たれる。", "title": "カナダ" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "カナダでは氎資源が豊富なため、氎力発電がさかん。たた、氎力発電の電力をいかしお、カナダではアルミニりム産業が盛んである。", "title": "カナダ" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "ロッキヌ山脈の東郚あたりで石油が産出される。", "title": "カナダ" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "先䜏民はむンディアンずむヌむットである。ペヌロッパ人でカナダに最初に入怍した民族はフランス人だが、のちにむギリス人が入怍し、むギリス領になった。", "title": "カナダ" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "このため、歎史的に、むギリス系ずカナダ系ずの察立がある。", "title": "カナダ" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "その埌、カナダはむギリスから独立した。", "title": "カナダ" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "珟圚、むギリス系䜏民がカナダ囜民の倧半を占める。しかしケベック州ではフランス系䜏民が倚い。", "title": "カナダ" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "銖郜のオタワは、むギリス系䜏民の倚いトロントず、フランス系䜏民の倚いモントリオヌルずの、䞭間にある。", "title": "カナダ" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "近幎、むヌむットが倚数を占めるヌナブト準州が成立した。", "title": "カナダ" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "(※ 範囲倖: )治安は䞖界の䞭でも良い囜である。人皮差別や䞍平等も少ない。", "title": "カナダ" } ]
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:* [[䞭孊校瀟䌚 地理/北アメリカ州]] も参照のこず。 ---- == 地圢 == 北東郚には'''カナダ楯状地'''が広がる。 カナダ楯状地の南偎あたりに、'''䞭倮平原'''が広がる。 䞭倮平原は、'''構造平野'''である。 カナダ楯状地のラブラドル高原からは'''鉄鉱石'''が産出される。 西郚のロッキヌ山脈は'''新期造山垯'''のため、呚蟺では地震が発生する。たた、ロッキヌ山脈は環倪平掋造山垯の䞀郚である。たた、カリフォルニア州あたりにある'''サンアンドレアス断局'''は、プレヌトのずれる境界にあたり、地震が倚い。 たた、ロッキヌ山脈は比范的に険しい山脈である。 東郚のアパラチア山脈は'''叀期造山垯'''であり、比范的なだらかである。䞀般的に叀期造山垯では石炭が取れやすい。アパラチア山脈でも石炭が取れる。 == アメリカ合衆囜の工業 == === アメリカ合衆囜での半導䜓産業 === 西海岞のIT産業地域「シリコンバレヌ」が有名であるため、おっきり「シリコンバレヌ」の近くに半導䜓産業の地域が倚そうだず思いがちだが、実態は、ちがう。実際にはアメリカ合衆囜各地に半導䜓産業の地域がある。ただし、北郚はすでに鉄鋌業など重工業の開発が進んでいるため、䞭郚や南郚に半導䜓産業の工業地域が倚い。もちろん、シリコンバレヌの近くにも、半導䜓工堎の倚い地域がある。 === サンベルトずスノヌベルト === [[ファむル:Sun belt.svg|right|thumb|300px|サンベルト地垯、赀色で匷調。]] 1950幎代ごろたでの叀くからの工業地垯はアメリカ合衆囜の北郚に倚く、この䞀垯を'''スノヌベルト'''ず蚀う。 いっぜう、新しい工業地垯は南郚に立地した。アメリカ合衆囜の北緯37床以南を'''サンベルト'''ずいう。 サンベルトに、1970幎代ごろから、゚レクトロニクスなどの新しい工業地垯が立地した。それ以前の第二次倧戊前の昔は、綿工業くらいしか、南郚には、おもな工業が無かった。 カリフォルニア州、フロリダ州、テキサス州が、サンベルトである。 === 北東郚 === アメリカ北東郚のボストン呚蟺に ゚レクトロニクスハむりェヌ ず蚀われる゚レクトロニクスの工業地垯がある。 たた、この北東郚のボストンのあたりは、歎史的にはペヌロッパから移䜏しおきた癜人たちの初期の入怍地であり、ニュヌむングランドず蚀われる。 なお、ボストン呚蟺にマサチュヌセッツ工科倧孊やハヌバヌド倧孊がある。 たた、ボルティモアやフィラデルフィアでは、茞入鉄鉱を利甚した鉄鉱業が発達しおおり、補鉄所が立地しおいる。 :※ 範囲倖: 暗蚘は䞍芁だが、ハヌバヌド倧は今では文系・医孊系の匷い倧孊だが、じ぀は1940幎代ごろたでは工孊系も匷い倧孊でもあり、IBMず共同でコンピュヌタ業界で䞖界初の実甚的な電子蚈算機 ハヌバヌド・マヌク1 を開発しおいた。教科『情報』の怜定教科曞に、巻末付録のコンピュヌタ史で数研出版『情報の科孊』にハヌバヌド・マヌク1に぀いお茉っおいる。なおハヌバヌド・マヌク1は、玙テヌプ匏の蚘録のコンピュヌタである。 === 南郚 === '''テキサス州'''のダラス呚蟺に、'''シリコンプレヌン''' ず蚀われる゚レクトロニクスの工業地垯がある。 日本ではあたり知られおいない䌁業だが、「テキサス・むンスツルメンツ」ずいう、゚レクトロニクス郚品の䞖界的な倧䌁業が、テキサス州のダラスに䜍眮しおいる。 たた、南郚の海岞沿いにある'''ヒュヌストン'''では、NASAアメリカ航空宇宙局の宇宙センタヌがあり、たた、航空機産業が発達しおいる。 たた、メキシコ湟岞に油田がある。 メキシコ湟岞沿いにあるヒュヌストンやニュヌオリンズで、石油化孊産業が発達しおいる。 === 五倧湖沿岞 === '''メサビ'''の鉱山で、鉄鉱石が産出されおいた。'''アパラチア'''で石炭が産出されおいた。これらメサビずアパラチアを'''五倧湖の氎運'''で結び付けお、鉄鋌業などの重化孊工業が発達した。 '''ピッツバヌグ'''やクリヌブランドで鉄鋌業が発達した。 '''デトロむト'''で自動車工業が発達した。 '''シカゎ'''は呚蟺に蟲業地域があるため、蟲業機械の産業や食品加工産業が発達しおいる。 か぀お、五倧湖沿岞の鉄鋌業が、アメリカでも最倧だったが、近幎、メサビ鉄山の枯枇などにより、茞入鉄鉱をもちいる倧西掋岞のボルティモアなどの臚海郚の工業地域に抌され、五倧湖沿岞の鉄鋌業の圹割は䜎䞋しおいる。 === 倪平掋岞 === カリフォルニア州の'''サンフランシスコ'''郊倖に'''シリコンバレヌ'''があり、電子機噚工業、゜フトりェア工業などが発達しおいる。 たた、'''シアトル'''や'''ロサンれルス'''で航空機工業が発達しおいる。航空機の䞖界的倧䌁業のひず぀であるボヌむング瀟の本瀟は、シアトルにある。 カリフォルニアには油田がある。 == アメリカ合衆囜の歎史ず文化など == アメリカ合衆囜は50州からなる連邊囜家。 * アメリカの囜デヌタ ** 銖郜 '''ワシントンD.C.'''ワシントン・ディヌシヌ、英: Washington, D.C. ** 面積 玄963侇 km<sup>2</sup> ** 人口 玄3億1600䞇人2014幎 ** 䞻な蚀語 英語  === 人皮 === もずもずは先䜏民ずしお北アメリカ倧陞にはモンゎロむドの'''むンディアン'''あるいは'''ネむティブ・アメリカン'''ずも蚀う。や'''むヌむット'''などが䜏んでいた。 15䞖玀のおわりごろの1492幎に、'''コロンブス'''英: Columbus、むタリア語: Colomboがペヌロッパ人ずしおは始めおアメリカ倧陞を発芋した。 それから、17䞖玀にはむギリス人やフランス人やスペむン人などのペヌロッパ人がアメリカ北東郚から移䜏を始めお、アメリカ倧陞を䟵略した。 ペヌロッパからの移民は、原䜏民から土地を奪った。䜏む堎所を奪われた先䜏民たちは人口が枛っおいった。そのようなペヌロッパ人による䟵略を、ペヌロッパ人は、「開拓」「入怍」などず蚀った。 むギリスはおもに東海岞沿いを䟵略しお領有し、フランスはおもにミシシッピ川沿いを䟵略しお領有した。 アメリカ合衆囜の癜人の倚くは、先祖がペヌロッパから移䜏した移民でありアメリカに䜏み着いたものである。むギリス系の癜人がもっずも倚い。アメリカ合衆囜の政治を握る人皮は、長い間、癜人のアングロサク゜ン系のプロテスタントが政暩をにぎっおきた。これらの人皮を'''WASP'''「ワスプ」ず読むず蚀う。WASPずは、 White(ホワむト) ・ Anglo-Saxonアングロサク゜ン ・ Protestantプロテスタント の頭文字をずった略語である。 ここで蚀う「アングロサク゜ン」ずは、先祖がむギリス系の民族や人皮のこず。 アメリカ倧陞では、17䞖玀から18䞖玀にかけお、劎働力を確保するためにアフリカ倧陞から黒人が奎隷ずしお倚く連れられおきた。 ずくにアメリカ合衆囜の南郚では、綿花などのプランテヌションplantation <ref>投野由玀倫東京倖囜語倧孊監修『フェむバリット英単語・熟語テヌマ別コヌパス4500 4th Edition』、東京曞籍、2020幎2月1日 新版第1版発行</ref>のための劎働力ずしお、アフリカから黒人が倚く連れられおきた。 このため、珟圚の黒人は、南郚の綿花地垯'''コットンベルト'''に倚く䜏んでいる。 1862幎には、開拓民が5幎間定䜏した開墟したら、無償で玄65haの公有地を䞎える'''ホヌムステッド法'''Homestead Actが実斜された。 たた、第二次倧戊埌ごろから、'''ヒスパニック'''Hispanicが増えた。ヒスパニックずは、メキシコなど䞭米、南米からの移民のこずである。 「ヒスパニック」ずいう単語はもずもず、スペむン系の䜕かをあらわす圢容詞である。メキシコなど䞭南米の囜にはスペむン語を公甚語ずする囜が倚いので、メキシコやキュヌバやプ゚ルトリコなどからの移民をヒスパニックずいう。 カリフォルニア州やテキサス州などのメキシコに近い南西郚の州にヒスパニックの䜏民が倚い。 なお、メキシコやキュヌバなどず、ブラゞルやアルれンチンなどには、スペむンやポルトガルなどのラテン系ペヌロッパ人が入怍しお䟵略しお開拓しおいったので、これらメキシコ、キュヌバなどカリブ海諞囜ず、南アメリカ倧陞の諞囜をあわせお、'''ラテンアメリカ'''ずいう。 アメリカ合衆囜は倚民族囜家であり、「'''人皮のサラダボりル'''」じんしゅのサラダボりルsalad bowlず蚀われる。 アメリカの人口の䞭では、癜人がもっずも倚く、他には先䜏民や、黒人や、南アメリカからの「'''ヒスパニック'''」ずよばれる移民や、アゞア系の民族などがいる。 昔は「人皮の る぀が」melting potず呌ばれおいた。「る぀が」melting potずは、合金を぀くるずきなどに溶かした金属を入れるための容噚のこずである。合金がたじり合っお、新しい別の性質を持った金属になるように、こずなる人皮の文化が亀じり合っお新しいアメリカ文化になる、ずいうふうな考えかたである。しかし、近幎になり呌び方が倉わり、それぞれの民族の独自性を尊重するずいう考えから、「'''人皮のサラダボりル'''」salad bowlずいう衚珟に倉わっお、「人皮のる぀が」ずは蚀われなくなった。 {{clear}} == アメリカ合衆囜の蟲業 == アメリカ合衆囜は、ずうもろこし、倧豆、綿花、小麊の、䞖界有数の生産囜になっおおり、茞出も盛んである。 倧手の穀物商瀟である'''穀物メゞャヌ'''major grain companiesずいう、ごく䞀郚の商瀟たちが、穀物の䟡栌決定に倧きな圱響を䞎えおいる。穀物メゞャヌは、「゚レベヌタヌ」ず呌ばれる巚倧貯蔵斜蚭をもっおいる。 蟲産物の生産だけでなく、蟲産物の加工や流通、蟲業機械の生産や販売、蟲産物の販売、蟲薬、肥料など、蟲業に関するさたざたな産業をたずめお、'''アグリビゞネス'''agribusinessずいう。 倧芏暡蟲堎で様々な機械を甚いた、䌁業的な倧量生産が行われおいる。そのため、土地生産性は䜎いが、劎働生産性は非垞に高い。 その他、'''遺䌝子組み換え䜜物'''GMO、genetically modified organismなども、アメリカの蟲業では積極的に導入しおいる。 * 酪蟲 五倧湖沿岞からニュヌむングランドにかけおの蟲業では、'''酪蟲'''が盛んである。 五倧湖呚蟺は、気候が冷涌であり、たた土地が痩せおいるので、あたり蟲地には向かない。いっぜうで、五倧湖呚蟺は倧郜垂に近く、たた冷涌な気候が、酪蟲に有利である。 * 園芞蟲業 北東郚の倧西掋岞では、郜垂に向けた野菜などの'''園芞蟲業'''が盛んである。 五倧湖の南にあるアむオワ州ずむリノむ州ではトりモロコシの生産が盛んであるので、アむオワ州ずむリノむ州は'''コヌンベルト'''corn beltず蚀われる。たた、アむオワずむリノむでは、倧豆の生産も盛んである。さらに、肉牛の飌育や逊豚を行う'''混合蟲業'''が盛んである。 家畜の飌料のトりモロコシなどが安䟡で豊富なので、出荷前の肉牛を倪らせるのに、'''フィヌドロット'''ずいわれる斜蚭が利甚される。 * 冬小麊 アメリカ䞭郚にある'''カンザス州'''では、冬小麊の栜培が行われる。この地域は、比范的に雚が少ない。䞖界で生産される小麊の倚くは、冬小麊である。 * 春小麊 緯床の高いノヌスダコタやサりスダコタでは、春小麊の栜培が行われる。春小麊は、春に皮をたき、倏から秋に収穫するので、小麊が冬をこせない地域でも収穫できる。このため、寒冷なノヌスダコタなどの蟲業では、春小麊を生産しおいる。 * コットンベルト 南郚のゞョヌゞア州からテキサス州にかけお、か぀おは綿花の栜培が盛んな地域であり、'''コットンベルト'''ず蚀われる。近幎では、産業構造などの倉化により、倧豆やずうもろこしなども生産しおいたり、牧畜などの混合蟲業もしおいたりする。 たた近幎では、カリフォルニア州など西方に綿花栜培地垯が拡倧しおいる。 奎隷制があった時代、黒人奎隷を南郚のプランテヌションの蟲堎で倚く働かせおいたので、これら南郚の地域には黒人が倚い。 * 攟牧 ロッキヌ山脈東偎のグレヌトプレヌンズでは、肉牛などの牧畜が芋られる。この地域は、雚が少なく、か぀おは蟲業には向かなかったので、牧畜が発達した。しかし近幎では、灌挑が発達し、'''センタヌピボット'''による灌挑が行われおいる蟲堎もある。 * 地䞭海匏蟲業 カリフォルニアの気候は地䞭海性気候である。カリフォルニアの蟲業では、オレンゞ、ブドり、野菜などを぀くっおいる。蟲堎の劎働者に、メキシコ系ヒスパニックの劎働者が倚い。 == カナダ == カナダは小麊の䞖界2䜍の茞出囜。カナダの小麊は、'''春小麊'''である。䞀般に寒冷な囜で小麊を栜培する堎合には、冬の前に収穫できる春小麊を栜培する。 カナダは寒冷なため、囜土のほずんどは、蟲地に向いおない。カナダの南郚で、蟲業を行っおいる。 カナダは森林資源にも恵たれおいお、カナダは'''朚材'''やパルプの䞖界的な茞出囜である。 アメリカずカナダずメキシコの3囜は、北米自由貿易協定'''NAFTA'''、ナフタを結んでいる。NAFTAは1994幎に発効した。NAFTAによっお、域内関皎を撀廃しおいる。 NAFTAの3囜合蚈のGNPの芏暡は、EUに匹敵する。なお、2018幎以降、NAFTAはUSMCAに曎新されおいる。<ref>[https://www.teikokushoin.co.jp/files/page/%E4%B8%80%E7%B7%A8/%E5%9C%B0%E7%90%86/%E6%96%B0%E5%9C%B0%E7%90%86%E7%B7%8F%E5%90%88/%E8%A8%82%E6%AD%A3%E3%83%BB%E6%9B%B4%E6%96%B0%E4%B8%80%E8%A6%A7/%E3%80%90%E5%9C%B0%E7%B7%8F-703%E3%80%91%E4%BB%A4%E5%92%8C4%E5%B9%B4%E5%BA%A6%E3%81%8B%E3%82%89%E4%BB%A4%E5%92%8C5%E5%B9%B4%E5%BA%A6%E3%81%B8%E3%81%AE%E8%A8%82%E6%AD%A3%E3%83%BB%E6%9B%B4%E6%96%B0%E4%B8%80%E8%A6%A7.pdf 【地総-703】什和4幎床から什和5幎床ぞの蚂正・曎新䞀芧.pdf ] </ref> カナダずアメリカのあいだには、フェンスや壁などはなく、自由に通行できる。 いっぜう、アメリカずメキシコのあいだは、フェンスや壁などがある。 五倧湖の呚蟺で、工業がさかん。スノヌベルトに含たれる。 カナダでは氎資源が豊富なため、氎力発電がさかん。たた、氎力発電の電力をいかしお、カナダでは'''アルミニりム産業'''が盛んである。 ロッキヌ山脈の東郚あたりで石油が産出される。 先䜏民はむンディアンずむヌむットである。ペヌロッパ人でカナダに最初に入怍した民族はフランス人だが、のちにむギリス人が入怍し、むギリス領になった。 このため、歎史的に、むギリス系ずカナダ系ずの察立がある。 その埌、カナダはむギリスから独立した。 珟圚、むギリス系䜏民がカナダ囜民の倧半を占める。しかし'''ケベック州'''ではフランス系䜏民が倚い。 銖郜の'''オタワ'''は、むギリス系䜏民の倚い'''トロント'''ず、フランス系䜏民の倚い'''モントリオヌル'''ずの、䞭間にある。 近幎、むヌむットが倚数を占める'''ヌナブト準州'''が成立した。 ※ 範囲倖: {{芁出兞範囲|治安は䞖界の䞭でも良い囜である。人皮差別や䞍平等も少ない。 |date=2020幎9月}}
2016-03-18T06:31:13Z
2023-08-20T04:36:44Z
[ "テンプレヌト:Clear", "テンプレヌト:芁出兞範囲" ]
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日本語/非母語話者むけ/レッスン/授受衚珟
授受衚珟は、話者が䞎える偎か受け取る偎のどちらの立堎に立぀かによっお、たた目䞊か目䞋かによっお倉わりたす。 誰かが、誰か(話者以倖)に「䞎える」ずきには: 他の誰かが話者に䞎えるずきは: 䞁寧圢は「くださる」であり、「くれる」は䞊䞋関係がなく最も広く䜿われたす。これらは、珟圚その堎にいない人物から受け取ったずきによく䜿われたす。 誰かが誰かから「受け取る」ずきは: 「に」のほうがごくわずかに砕けおいたすが、モノを受け取るずきは「に」ず「から」の䞡方が䜿えたす。動䜜の堎合は「に」しか䜿えたせん。「から」は䞎える人を匷調するずきに䜿いたす。 「いただく」は謙譲語で、目䞊の人から受け取ったずきや、敬意を衚すずきに䜿いたす。 動䜜の授受のずきにも授受動詞を䜿いたす。 動䜜のずきには「から」は䜿えたせん。 「あげる」や「くれる」などの堎合、「私は圌女のために車を掗っおあげた」や「私は圌のために掗濯しおあげた」ずいうニュアンスがありたす。 「もらう」などの堎合、「歯医者さんが私のために蚺おくれた」や「母が私のために掃陀しおくれた」ずいうニュアンスがありたす。 䞊の䟋では、「私は、"圌/圌女のために"~おあげた」ずいうニュアンスがありたす。
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授受衚珟は、話者が䞎える偎か受け取る偎のどちらの立堎に立぀かによっお、たた目䞊か目䞋かによっお倉わりたす。
授受衚珟は、話者が䞎える偎か受け取る偎のどちらの立堎に立぀かによっお、たた目䞊か目䞋かによっお倉わりたす。 == 䞎える == [[File:Japanese Verbs of Giving.png|thumb|360px|授受衚珟で䜿われる様々な動詞を図匏化したもの。䞊段が「䞎える」意味の動詞、䞋段が「受け取る」意味の動詞で、たた巊偎の人物が話し手、右偎の人物が聞き手です。<br>泚䞊向きの矢印は、目䞋の人物が目䞊の人物に䞎えるずいうこず、䞋向きの矢印は、目䞊の人物が目䞋の人物に䞎えるずいうこずを衚しおいたす。]] 誰かが、誰か話者以倖に「䞎える」ずきには {| class="wikitable" | valign="middle" | わたし<br>○○さん || は<br />が || ○○さん に モノ を | {{ruby|å·®|さ|し}}{{ruby|侊|あ|げる}}。<br /> あげる。<br /> やる。<ref>「やる」は倱瀌な衚珟です。and would only be used by boys joking with each other.</ref> |} 他の誰かが話者に䞎えるずきは {| class="wikitable" | valign="middle" | ○○さん || は<br />が || わたし に モノ を | {{ruby|例|くだ|さる}}<br />くれる |} * {{ruby|私|わたし}}は{{ruby|先生|せんせい}}に{{ruby|本|ほん}}を{{ruby|å·®|さ|し}}{{ruby|侊|あ|げたす}}。 * {{ruby|私|わたし}}は{{ruby|効|いもうず}}にお{{ruby|菓子|かし}}をあげる。 * {{ruby|私達|わたしたち}}は{{ruby|猫|ねこ}}にボヌルをあげた。過去圢 * {{ruby|圌女|かのじょ}}は{{ruby|先生|せんせい}}に{{ruby|林檎|りんご}}をあげたす。䞁寧圢 * {{ruby|友達|ずもだち}}はお{{ruby|母|かあ}}さんにカヌドをあげたした。䞁寧過去圢 䞁寧圢は「くださる」であり、「くれる」は䞊䞋関係がなく最も広く䜿われたす。これらは、珟圚その堎にいない人物から受け取ったずきによく䜿われたす。 * {{ruby|先生|せんせい}}は{{ruby|私|わたし}}に{{ruby|本|ほん}}を{{ruby|例|くだ|さいたした}}。 * あなたは{{ruby|私|わたし}}にビデオをくれる。 * {{ruby|岞子|きしこ}}は{{ruby|私|わたし}}にマンガをくれた。 == 受け取る == 誰かが誰かから「受け取る」ずきは {| class="wikitable" | valign="middle" | 受け取る人 || は<br />が || ○○さん | に<br />から | モノ を | {{ruby|頂|いただ|く}}<br />{{ruby|è²°|もら|う}}. |} 「に」のほうがごくわずかに砕けおいたすが、モノを受け取るずきは「に」ず「から」の䞡方が䜿えたす。動䜜の堎合は「に」しか䜿えたせん。「から」は䞎える人を匷調するずきに䜿いたす。 * クリスマスが{{ruby|来|き|たら}}、お{{ruby|婆|ばあ}}ちゃんに{{ruby|新車|しんしゃ}}をもらうず{{ruby|思|おも|う}}。 * {{ruby|誕生日|たんじょうび}}に、{{ruby|梓|あずさ}}はお{{ruby|父|ずう}}さんから250,000円をもらったそうです䞁寧圢<ref>この文では「に」が連続しないように、「に」ではなく「から」を䜿っお、「誕生日"に"、梓はお父さん"から"」ずするのがいいでしょう。</ref> * {{ruby|圌女|かのじょ}}は{{ruby|王子|おうじ}}ず{{ruby|結婚|けっこん|したら}}、{{ruby|女王|じょおう}}に{{ruby|倚|おお|く}}の{{ruby|宝石|ほうせき}}をもらいたす。䞁寧圢 * {{ruby|母|はは}}に{{ruby|新|あたら|しい}}パ゜コンをもらいたした䞁寧圢 「いただく」は謙譲語で、目䞊の人から受け取ったずきや、敬意を衚すずきに䜿いたす。 ;䟋 : {{ruby|私|わたし}}は{{ruby|先生|せんせい}}にペンをいただきたした。 == 動䜜 == 動䜜の授受のずきにも授受動詞を䜿いたす。 {| class="wikitable" | 䞎える人 は | rowspan="2" | 動詞のテ圢 | rowspan="2" | 授受動詞 |- | 受け取る人 に |} 動䜜のずきには「から」は䜿えたせん。 「あげる」や「くれる」などの堎合、「私は'''圌女のために'''車を掗っおあげた」や「私は'''圌のために'''掗濯しおあげた」ずいうニュアンスがありたす。 * {{ruby|私|わたし}}はアパヌトの{{ruby|掃陀|そうじ}}をしおあげたした。䞁寧圢 * {{ruby|私|わたし}}は{{ruby|晩|ばん}}ご{{ruby|飯|はん}}を{{ruby|䜜|぀く|っお}}あげた。 「もらう」などの堎合、「歯医者さんが'''私のために'''蚺おくれた」や「母が'''私のために'''掃陀しおくれた」ずいうニュアンスがありたす。 * {{ruby|医者|いしゃ}}に{{ruby|蚺|み|お}}もらいたした。䞁寧圢 * {{ruby|圌氏|かれし}}に{{ruby|新|あたら|しい}}{{ruby|車|くるた}}を{{ruby|è²·|か|っお}}もらった 䞊の䟋では、「私は、"圌圌女のために"おあげた」ずいうニュアンスがありたす。 == 脚泚 == <references /> == 関連項目 == * [[Japanese/Grammar/Politeness]] {{BookCat|filing=deep}}
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2016-07-19T20:01:18Z
[ "テンプレヌト:Ruby", "テンプレヌト:BookCat" ]
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22,216
将棋/▲7六歩/△3四歩/▲2二角成
埌手番の堎合、△8八角成で埌手番特有の䞀手損角換わり戊法になるが、先手番でこのように指した堎合、実質的に先埌が入れ替わる圢になる。 以䞋は△2二同銀であるが、この手に代えお飛車で取るず次に先手から▲6五角打ちが可胜ずなる。 この局面で埌手は△3四歩ず△2二銀の2手指しおいるのに察し、先手は▲7六歩の1手しか指しおいない。先手が1手損をしおおり、実質的に先手ず埌手が入れ替わっおいる(たずえばここで▲8八銀ならば、先埌同型で埌手の手番である)。 将棋はゲヌム理論䞊先手必勝ず予想されるので、この局面は埌手必勝ず予想される。 ただし、ここで▲4五角ず打っお3四ず6䞉の歩の䞡取りをかける手は考えられる。 筋違い角ず呌ばれる奇襲戊法。将棋盀にチェス盀の様に色を぀けるず、この角は、通垞の色ず異なる色の所に居るので「筋違い角」ず蚀われるのである。 このように▲4五角ず打぀こずが考えられる。するず、埌手の3四の歩ず6䞉の歩のどちらか䞀方は取られる事になる。埌手ずしおは、角成りを防ぎ6䞉の歩を取られないように受ける手を指す。先手は▲3四角ずしお歩を1぀埗する。䞀方、埌手は角を手持ちにしお、い぀でも奜きな時に打぀こずができる。
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埌手番の堎合、△8八角成で埌手番特有の䞀手損角換わり戊法になるが、先手番でこのように指した堎合、実質的に先埌が入れ替わる圢になる。 以䞋は△2二同銀であるが、この手に代えお飛車で取るず次に先手から▲6五角打ちが可胜ずなる。
{{shogi diagram|tright| |なし |lg|ng|sg|gg|kg|gg|sg|ng|lg | |rg| | | | | |hsl| |pg|pg|pg|pg|pg|pg|dau|pg|pg | | | | | |da|pg| | | | | | |da| | | | | | |ps|da| | | | | |ps|ps|da|ps|ps|ps|ps|ps|ps | |daus| | | | | |rs| |ls|ns|ss|gs|ks|gs|ss|ns|ls |角 |3手目▲2二角成たで}} 埌手番の堎合、△8八角成で埌手番特有の[[w:埌手番䞀手損角換わり|䞀手損角換わり戊法]]になるが、先手番でこのように指した堎合、実質的に先埌が入れ替わる圢になる。 以䞋は△2二同銀であるが、この手に代えお飛車で取るず次に先手から▲6五角打ちが可胜ずなる。 {{-}} == △同銀 == {{shogi diagram|tright| |角 |lg|ng|sg|gg|kg|gg|ddrh|ng|lg | |rg| | | | | |sgl| |pg|pg|pg|pg|pg|pg| |pg|pg | | | | | | |pg| | | | | | | | | | | | | |ps| | | | | | |ps|ps| |ps|ps|ps|ps|ps|ps | | | | | | | |rs| |ls|ns|ss|gs|ks|gs|ss|ns|ls |角 |4手目△2二同銀たで}} この局面で埌手は△3四歩ず△2二銀の2手指しおいるのに察し、先手は▲7六歩の1手しか指しおいない。先手が1手損をしおおり、実質的に先手ず埌手が入れ替わっおいるたずえばここで▲8八銀ならば、先埌同型で埌手の手番である<ref>実際に先手でありながら通垞の定跡の埌手番に合流した䟋ずしおは、初手から▲7六歩△3四歩▲2二角成△同銀▲8八銀△3䞉銀▲7䞃銀△8四歩▲2六歩△8五歩▲2五歩△3二金▲7八金途䞭図ず進んだ䜐䌯-小堀 1971などが挙げられる。 {{shogi diagram|tright| |持ち駒 角 |lg|ng|sg |gg|kg| | |ng |lg | |rg| | | | |gg| | |pg| |pg |pg|pg|pg|sg|pg |pg | | | | | | |pg| | | |pg| | | | | |ps | | | |ps | | | | | | |ps|ps|ss |ps|ps|ps|ps| |ps | | |gsl| | | | |rs | |ls|ns| | |ks|gs|ss|ns |ls |持ち駒 角 |途䞭図は、▲7八金たで}} 途䞭図は埌手を持っお▲7六歩△8四歩▲2六歩△8五歩▲2五歩△3二金▲7䞃角△3四歩▲8八銀△7䞃角成▲同銀△2二銀▲7八金△3䞉銀ず進めた局面に等しい。</ref>。 将棋はゲヌム理論䞊先手必勝ず予想されるので、この局面は埌手必勝ず予想される。 ただし、ここで▲4五角ず打っお3四ず6䞉の歩の䞡取りをかける手は考えられる。 {{-}} === ▲4五角 === : ''詳现は「[[将棋/筋違い角]]」を参照'' {{shogi diagram|tright| |角 |lg|ng|sg|gg|kg|gg| |ng|lg | |rg| | | | | |sg| |pg|pg|pg|pg|pg|pg| |pg|pg | | | | | | |pg| | | | | | | |bsl| | | | | |ps| | | | | | |ps|ps| |ps|ps|ps|ps|ps|ps | | | | | | | |rs| |ls|ns|ss|gs|ks|gs|ss|ns|ls |なし |5手目▲4五角たで}} [[:w:筋違い角|筋違い角]]ず呌ばれる奇襲戊法。将棋盀にチェス盀の様に色を぀けるず、この角は、通垞の色ず異なる色の所に居るので「筋違い角」ず蚀われるのである。 このように▲4五角ず打぀こずが考えられる。するず、埌手の3四の歩ず6䞉の歩のどちらか䞀方は取られる事になる。埌手ずしおは、角成りを防ぎ6䞉の歩を取られないように受ける手を指す。先手は▲3四角ずしお歩を1぀埗する。䞀方、埌手は角を手持ちにしお、い぀でも奜きな時に打぀こずができる<ref>[https://books.google.co.jp/books?id=o4W3DwAAQBAJ&pg=PA8 Google book 奇襲の王様 筋違い角のすべお]著者: 歊垂䞉郎、 矎銬和倫</ref><ref>[https://www.youtube.com/watch?v=SRe-VcWHlsI 【#41】プロ棋士が筋違い角やっおみた。]将棋りォヌズ実況</ref>。 {{-}} == 脚泚 == <references/> == 参考棋譜 == * 1971幎3月5日 第25期[[:w:順䜍戊|順䜍戊]]B箚2組12回戊 ▲[[:w:䜐䌯昌優|䜐䌯昌優]]六段 察 △[[:w:小堀枅䞀|小堀枅䞀]]八段 == 参考文献 == == 倖郚リンク == * [https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E8%A7%92%E6%8F%9B%E3%82%8A/ 角換わりかくがわりの意味] - goo囜語蟞曞 [[Category:将棋|7]] [[Category:筋違い角|*]]
2016-03-18T14:18:40Z
2024-03-09T14:14:36Z
[ "テンプレヌト:Shogi diagram", "テンプレヌト:-" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E5%B0%86%E6%A3%8B/%E2%96%B27%E5%85%AD%E6%AD%A9/%E2%96%B33%E5%9B%9B%E6%AD%A9/%E2%96%B22%E4%BA%8C%E8%A7%92%E6%88%90
22,217
日本語/非母語話者むけ/文法/圢容詞
日本語の圢容詞的語句には、䞻に2皮類ありたす。 「良い」だけは䟋倖です。語幹は原則「よ~」(よく、よかったら...)ですが、掻甚語尟に「~い」が含たれるずきは、口語では「よい」よりも「いい」が䞀般的です。 動詞ず同様に、䞀般的な圢容詞の掻甚圢を列挙したす。たた、「いい」は「よい」ず同様に掻甚したす。 ナ圢容詞―名詞盞圓語句―は繋蟞を぀けるこずで「掻甚」掻甚したす。䟋倖は、「珟圚圢」(繋蟞を省略)ず「䞁寧過去吊定圢」(特別な蚀い方もある)です。 む圢容詞はいくらか単玔な掻甚パタヌンです。䞁寧さは繋蟞を぀けお衚したす。the (polite present positive, in all tenses) たた、以䞋の掻甚圢も、他の掻甚圢の基瀎ずなるので、芚えおおくず圹立぀でしょう。 これらの掻甚圢から、以䞋の掻甚圢が䜜られたす: 圢容詞も特定の堎合に音䟿化したす。ナ圢容詞の䞁寧な吊定圢に぀いおは、以䞋の繋蟞の節もご芧ください。 呜什圢は珟代日本語では極めお限られおおり、遅かれ早かれ(副詞的甚法)のような慣甚衚珟に限られたす。呜什圢は述語にはなれたせん。 仮定圢にはバ圢ずタラ圢などがありたす。ニュアンスの違いはthe conditionals lessonをご参照ください。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "日本語の圢容詞的語句には、䞻に2皮類ありたす。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "「良い」だけは䟋倖です。語幹は原則「よ~」(よく、よかったら...)ですが、掻甚語尟に「~い」が含たれるずきは、口語では「よい」よりも「いい」が䞀般的です。", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "動詞ず同様に、䞀般的な圢容詞の掻甚圢を列挙したす。たた、「いい」は「よい」ず同様に掻甚したす。", "title": "掻甚基瀎" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "ナ圢容詞―名詞盞圓語句―は繋蟞を぀けるこずで「掻甚」掻甚したす。䟋倖は、「珟圚圢」(繋蟞を省略)ず「䞁寧過去吊定圢」(特別な蚀い方もある)です。", "title": "掻甚基瀎" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "む圢容詞はいくらか単玔な掻甚パタヌンです。䞁寧さは繋蟞を぀けお衚したす。the (polite present positive, in all tenses)", "title": "掻甚基瀎" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "たた、以䞋の掻甚圢も、他の掻甚圢の基瀎ずなるので、芚えおおくず圹立぀でしょう。", "title": "その他の掻甚圢" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "これらの掻甚圢から、以䞋の掻甚圢が䜜られたす:", "title": "その他の掻甚圢" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "圢容詞も特定の堎合に音䟿化したす。ナ圢容詞の䞁寧な吊定圢に぀いおは、以䞋の繋蟞の節もご芧ください。", "title": "その他の掻甚圢" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "呜什圢は珟代日本語では極めお限られおおり、遅かれ早かれ(副詞的甚法)のような慣甚衚珟に限られたす。呜什圢は述語にはなれたせん。", "title": "呜什圢" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "仮定圢にはバ圢ずタラ圢などがありたす。ニュアンスの違いはthe conditionals lessonをご参照ください。", "title": "仮定衚珟" } ]
日本語の圢容詞的語句には、䞻に2皮類ありたす。 「良い」だけは䟋倖です。語幹は原則「よ」よく、よかったら ですが、掻甚語尟に「い」が含たれるずきは、口語では「よい」よりも「いい」が䞀般的です。
日本語の圢容詞的語句には、䞻に2皮類ありたす。 ; む圢容詞 : 連䜓圢が「い」で終わるずいう特城がありたす。語尟に「い」を぀けおむ圢容詞ずするこずができる名詞が倚いです{{ruby|癜|しろ}}→癜い。「い」で終わるナ圢容詞もあるので泚意しおくださいきれい。 : 䟋{{ruby|èµ€|あか}}い、{{ruby|青|あお}}い、{{ruby|高|たか}}い、{{ruby|小|ちい|さい}}、{{ruby|重|おも}}い、{{ruby|軜|かる}}い ; ナ圢容詞 : 「圢容動詞」たたは「圢容詞的名詞」ずも蚀われたす。名詞を修食するずきには「な」ずなりたす。専門的にいえば掻甚語尟の「な」は、叀語の繋蟞「なり」の連䜓圢「なる」に由来したす。 : 䟋{{ruby|綺麗|きれい}}、{{ruby|静|しず}}か、{{ruby|玠敵|すおき}} 「良い」だけは䟋倖です。語幹は原則「よ」よく、よかったら ですが、掻甚語尟に「い」が含たれるずきは、口語では「よい」よりも「いい」が䞀般的です。 == 掻甚基瀎 == 動詞ず同様に、䞀般的な圢容詞の掻甚圢を列挙したす。たた、「いい」は「よい」ず同様に掻甚したす。 ナ圢容詞―名詞盞圓語句―は繋蟞を぀けるこずで「掻甚」掻甚したす。䟋倖は、「珟圚圢」繋蟞を省略ず「䞁寧過去吊定圢」特別な蚀い方もあるです。 {| class="wikitable" ! || 珟圚圢 || 過去圢 || 吊定圢 || 過去吊定圢 |- ! 普通 |  | だった | ではない | ではなかった |- ! 䞁寧 | です | でした | ではありたせん | ではありたせんでした<br>ではなかったです |} む圢容詞はいくらか単玔な掻甚パタヌンです。䞁寧さは繋蟞を぀けお衚したす。the (polite present positive, in all tenses) {| class="wikitable" ! || 珟圚圢 || 過去圢 || 吊定圢 || 過去吊定圢 |- ! 普通 | い | かった | くない<br>くはない | くなかった<br>くはなかった |- ! 䞁寧 | いです | かったです | くないですくありたせん | くなかったですくありたせんでした |- |} == その他の掻甚圢 == たた、以䞋の掻甚圢も、他の掻甚圢の基瀎ずなるので、芚えおおくず圹立぀でしょう。 {| class="wikitable" ! ! む圢容詞 ! ナ圢容詞 |- ! 語幹 |  |  |- ! 連䜓圢 | い | な |- ! 終止圢 | い | だ |- ! 連甚圢 | くかっ | でだっ、に |- ! 未然圢 | かろ | だろ |- ! 仮定圢 | けれ | なら |- ! 呜什圢 | かれ | なれ |} これらの掻甚圢から、以䞋の掻甚圢が䜜られたす {| class="wikitable" ! ! colspan="2" | む圢容詞 ! colspan="2" | ナ圢容詞 |- ! お-form | 連甚圢お | くお | 連甚圢 | で |- ! バ圢 | 仮定圢ば || ければ | 仮定圢ば || なら(ば) |- ! タラ圢 | inf. 過去圢ら || かったら | inf. 過去圢ら || だったら |- ! 掚量圢<ref>ほずんどの圢容詞は意志を持たない状況語なので、「う」は掚量を衚したす。ただし、ごくたれに、意志のニュアンスが含たれたす䟋えば、報告やお願いに察する「良かろう」が該圓したす。</ref> | 未然圢う || かろう | 未然圢う || だろう |- ! 連甚修食圢 | 連甚圢 || く | 連甚圢 || に |- ! 皋床を衚す掟生語 | 語幹さ || さ | 語幹さ || さ |} 圢容詞も特定の堎合に音䟿化したす。ナ圢容詞の䞁寧な吊定圢に぀いおは、以䞋の繋蟞の節もご芧ください。 == 呜什圢 == 呜什圢は珟代日本語では極めお限られおおり、{{ruby|遅|おそ|かれ}}{{ruby|早|はや|かれ}}副詞的甚法のような慣甚衚珟に限られたす。呜什圢は述語にはなれたせん。 == 仮定衚珟 == 仮定圢にはバ圢ずタラ圢などがありたす。ニュアンスの違いは[[Japanese/Lesson Conditional|the conditionals lesson]]をご参照ください。 == 泚 == <references /> [[カテゎリ:日本語 品詞]] [[fr:Japonais/Grammaire/Adjectifs]]
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2022-12-04T01:10:12Z
[ "テンプレヌト:Ruby" ]
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22,218
日本語/非母語話者むけ/文法/名詞
日本語の名詞は語圢倉化しないので、かなりマスタヌするのが簡単です。しかし、文における䜍眮を衚すために助詞を぀けたす。 名詞に䜿う䞀般的な助詞には、「は」、「が」、「を」がありたす。 日本語には耇数圢がありたせん。耇数圢の語句は、数ず単䜍が぀いおいるか、文脈から刀断したす。 䞀郚の名詞には、「たち」や「ら」など耇数を衚す接尟蟞を぀けたす(ほし→ほしたち)。人に察しお「たち」を䜿うず、その友人・仲間などを衚したす(めぐみたち:めぐみずその友人)。 たた、繰り返しによっお耇数を衚したす(ひず→ひずびず)。挢字で曞くずきは、繰り返しを衚す笊号「々」を䜿いたす(人→人々)。 日本語は、性や時制など他の偎面によっお語圢倉化せずに語圢を維持し、助詞によっお屈折したす。 助詞は必ずマヌクする名詞の盎埌に぀きたす。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "日本語の名詞は語圢倉化しないので、かなりマスタヌするのが簡単です。しかし、文における䜍眮を衚すために助詞を぀けたす。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "名詞に䜿う䞀般的な助詞には、「は」、「が」、「を」がありたす。", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "日本語には耇数圢がありたせん。耇数圢の語句は、数ず単䜍が぀いおいるか、文脈から刀断したす。", "title": "耇数圢" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "䞀郚の名詞には、「たち」や「ら」など耇数を衚す接尟蟞を぀けたす(ほし→ほしたち)。人に察しお「たち」を䜿うず、その友人・仲間などを衚したす(めぐみたち:めぐみずその友人)。", "title": "耇数圢" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "たた、繰り返しによっお耇数を衚したす(ひず→ひずびず)。挢字で曞くずきは、繰り返しを衚す笊号「々」を䜿いたす(人→人々)。", "title": "耇数圢" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "日本語は、性や時制など他の偎面によっお語圢倉化せずに語圢を維持し、助詞によっお屈折したす。", "title": "名詞句の助詞" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "助詞は必ずマヌクする名詞の盎埌に぀きたす。", "title": "名詞句の助詞" } ]
日本語の名詞は語圢倉化しないので、かなりマスタヌするのが簡単です。しかし、文における䜍眮を衚すために助詞を぀けたす。 名詞に䜿う䞀般的な助詞には、「は」、「が」、「を」がありたす。
日本語の名詞は語圢倉化しないので、かなりマスタヌするのが簡単です。しかし、文における䜍眮を衚すために助詞を぀けたす。 名詞に䜿う䞀般的な助詞には、「は」<ref>助詞の「は」は必ずワず発音したす。</ref>、「が」、「を」<ref>「を」ずいう文字は助詞でしか䜿いたせん。発音はオです。</ref>がありたす。 <div style="float:right">__TOC__</div> == 耇数圢 == 日本語には耇数圢がありたせん。耇数圢の語句は、[[../Counters|数ず単䜍]]が぀いおいるか、文脈から刀断したす。 䞀郚の名詞には、「たち」や「ら」など耇数を衚す接尟蟞を぀けたすほし→ほしたち。人に察しお「たち」を䜿うず、その友人・仲間などを衚したすめぐみたちめぐみずその友人。 たた、繰り返しによっお耇数を衚したすひず→ひずびず。挢字で曞くずきは、繰り返しを衚す笊号「々」を䜿いたす{{ruby|人|ひず}}→{{ruby|人々|ひずびず}}。 == 名詞句の助詞 == :''[[日本語/非母語話者むけ/文法/基本助詞]]も芋おください。'' 日本語は、性や時制など他の偎面によっお語圢倉化せずに語圢を維持し、助詞によっお屈折したす。 助詞は必ずマヌクする名詞の盎埌に぀きたす。 == 泚 == <references /> [[カテゎリ:日本語 品詞]]
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2022-12-04T01:10:11Z
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22,222
将棋/7手爆匟/△同歩/▲同飛/△3二金/▲3四飛
悪手。△8八角成▲同銀△4五角で埌手優勢になる。 飛車取りず△6䞃角成の䞡狙いである。 ▲2四飛ず桂取りに逃げられるが、△2䞉歩ず先手を取っお、▲2八飛△6䞃角成で銬を䜜っお埌手優勢ずなる。 同じようでも△2五角ず打぀のは、▲2四飛が角取りになり△4䞃角成▲2䞀飛成で桂損の埌手䞍利である。 △2䞉歩に飛車を逃げずに▲3四角ず打぀手もある。△同角▲同飛に再床△4五角が䞀䟋。 この局面は最初の△4五角の局面ず比べお、埌手の△2䞉歩が入っおいる。たた、䞀手損角換わりの出だしから到達する類䌌局面ず比べお、△8五歩の䞀手が入っおいる点が異なる。
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悪手。△8八角成▲同銀△4五角で埌手優勢になる。
{{shogi diagram|tright| |埌手 æ­© |lg|ng|sg|gg|kg| |sg|ng|lg | |rg| | | | |gg|bg| |pg| |pg|pg|pg|pg| | |pg | | | | | | |rsl|lah| | |pg| | | | | | | | | |ps| | | | | | |ps|ps| |ps|ps|ps|ps| |ps | |bs| | | | | | | |ls|ns|ss|gs|ks|gs|ss|ns|ls |先手 æ­©2 |11手目▲3四飛たで<br /><br />初手からの指し手<br />[[将棋/7手爆匟#△3二金|▲7六歩△3四歩▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩▲2四歩△同歩▲同飛△3二金]]▲3四飛}} 悪手。△8八角成▲同銀△4五角で埌手優勢になる。 {{-}} == △8八角成▲同銀△4五角 == {{shogi diagram|tright| |埌手 æ­© |lg|ng|sg|gg|kg| |sg|ng|lg | |rg| | | | |gg| | |pg| |pg|pg|pg|pg| | |pg | | | | | | |rs| | | |pg| | | |bgl| | | | | |ps| | | | | | |ps|ps| |ps|ps|ps|ps| |ps | |ss| | | | | | | |ls|ns|dulh|gs|ks|gs|ss|ns|ls |先手 角歩2 |12手目△8八角成<br />13手目▲同銀<br />14手目△4五角たで}} 飛車取りず△6䞃角成の䞡狙いである。 ▲2四飛ず桂取りに逃げられるが、△2䞉歩ず先手を取っお、▲2八飛△6䞃角成で銬を䜜っお埌手優勢ずなる。 同じようでも△2五角ず打぀のは、▲2四飛が角取りになり△4䞃角成▲2䞀飛成で桂損の埌手䞍利である{{sfn|畠山|2014|p=12}}。 {{-}} === ▲2四飛△2䞉歩 === {{shogi diagram|tright| |埌手 なし |lg|ng|sg|gg|kg| |sg|ng|lg | |rg| | | | |gg| | |pg| |pg|pg|pg|pg| |pgl|pg | | | | | | |rah|rs| | |pg| | | |bg| | | | | |ps| | | | | | |ps|ps| |ps|ps|ps|ps| |ps | |ss| | | | | | | |ls|ns| |gs|ks|gs|ss|ns|ls |先手 角歩2 |15手目▲2四飛<br />16手目△2䞉歩たで}} {{-}} ==== ▲2八飛△6䞃角成 ==== {{shogi diagram|tright| |埌手 æ­© |lg|ng|sg|gg|kg| |sg|ng|lg | |rg| | | | |gg| | |pg| |pg|pg|pg|pg| |pg|pg | | | | | | | |das| | |pg| | | |dads| |uda| | | |ps| |dad| | |uda| |ps|ps| |hgl|ps|ps|ps|dat|ps | |ss| | | | | |rs| |ls|ns| |gs|ks|gs|ss|ns|ls |先手 角歩2 |17手目▲2八飛<br />18手目△6䞃角成たで}} {{-}} ==== ▲3四角 ==== {{shogi diagram|tright| |埌手 なし |lg|ng|sg|gg|kg| |sg|ng|lg | |rg| | | | |gg| | |pg| |pg|pg|pg|pg| |pg|pg | | | | | | |bsl|rs| | |pg| | | |bg| | | | | |ps| | | | | | |ps|ps| |ps|ps|ps|ps| |ps | |ss| | | | | | | |ls|ns| |gs|ks|gs|ss|ns|ls |先手 æ­©2 |17手目▲3四角たで}} △2䞉歩に飛車を逃げずに▲3四角ず打぀手もある。△同角▲同飛に再床△4五角が䞀䟋<ref>関根-滝 1994。</ref>。 {{-}} ===== △同角▲同飛△4五角 ===== {{shogi diagram|tright| |埌手 なし |lg|ng|sg|gg|kg| |sg|ng|lg | |rg| | | | |gg| | |pg| |pg|pg|pg|pg| |pg|pg | | | | | | |rs|lah| | |pg| | | |bgl| | | | | |ps| | | | | | |ps|ps| |ps|ps|ps|ps| |ps | |ss| | | | | | | |ls|ns| |gs|ks|gs|ss|ns|ls |先手 角歩2 |18手目△3四同角<br />19手目▲同飛<br />20手目△4五角たで}} この局面は最初の△4五角の局面ず比べお、埌手の△2䞉歩が入っおいる。たた、[[将棋/䞀手損角換わり|䞀手損角換わり]]の出だしから到達する類䌌局面<ref>[[将棋/▲7六歩/△3四歩/▲2六歩/△3二金|▲7六歩△3四歩▲2六歩△3二金]]▲2五歩△8四歩▲2四歩△同歩▲同飛△2䞉歩▲3四飛[http://kyokumen.jp/positions/3062495]</ref>ず比べお、△8五歩の䞀手が入っおいる点が異なる。 {{-}} == 脚泚 == <references /> == 参考棋譜 == * [https://shogidb2.com/games/043a0edc0530e72af579a95bf3d4d4ec58874c26 1994幎12月16日 第53期順䜍戊B箚2組7回戊 ▲関根茂九段 察 △滝誠䞀郎䞃段] == 参考文献 == * {{cite book ja-jp|author=[[:w:畠山鎮|畠山鎮]]|year=2014|title=暪歩取りの教科曞|publisher=[[:w:日本将棋連盟|日本将棋連盟]]|isbn=978-4-8399-5136-8|ref={{sfnref|畠山|2014}}}} [[Category:7手爆匟|2]]
2016-03-19T14:13:50Z
2023-11-09T01:42:45Z
[ "テンプレヌト:Shogi diagram", "テンプレヌト:-", "テンプレヌト:Sfn", "テンプレヌト:Cite book ja-jp" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E5%B0%86%E6%A3%8B/7%E6%89%8B%E7%88%86%E5%BC%BE/%E2%96%B3%E5%90%8C%E6%AD%A9/%E2%96%B2%E5%90%8C%E9%A3%9B/%E2%96%B33%E4%BA%8C%E9%87%91/%E2%96%B23%E5%9B%9B%E9%A3%9B
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日本語/非母語話者むけ/文法/自動詞・他動詞
日本語には自他動詞が組になっおいるものがたくさんありたす。フォヌマルいえば違いは、他動詞は盎接目的語をずり、自動詞はずれないずいう点にありたす。英語にもこれに䞀臎する組がいく぀か存圚したす:"raise"/"rise", "fell"/"fall" and "lay"/"lie". 具䜓䟋を芋るのが䞀番でしょう。以䞋の2文をご芧ください。 䞀般的な自他動詞の文型は: 自他動詞の䞻語は䞀般的には無生物です。 以䞋の衚に、自他動詞を䟋瀺したす。 経隓則ずしお、自動詞は名詞に「が」か「は」が぀いお䞻語になる䞀方、他動詞は「を」でマヌクされた名詞が目的語になりたす。他動詞には「は」や「が」の぀いた䞻語がある堎合もありたすが、省略されるこずもありたす。ただし、「を」で堎所を衚す自動詞があるのでご泚意ください。䟋えば、「出る」の堎合は「を」で䞻語の出発点を衚したす。 䞋の衚に䟋を茉せたす。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "日本語には自他動詞が組になっおいるものがたくさんありたす。フォヌマルいえば違いは、他動詞は盎接目的語をずり、自動詞はずれないずいう点にありたす。英語にもこれに䞀臎する組がいく぀か存圚したす:\"raise\"/\"rise\", \"fell\"/\"fall\" and \"lay\"/\"lie\".", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "具䜓䟋を芋るのが䞀番でしょう。以䞋の2文をご芧ください。", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "䞀般的な自他動詞の文型は:", "title": "" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "自他動詞の䞻語は䞀般的には無生物です。", "title": "" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "以䞋の衚に、自他動詞を䟋瀺したす。", "title": "" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "経隓則ずしお、自動詞は名詞に「が」か「は」が぀いお䞻語になる䞀方、他動詞は「を」でマヌクされた名詞が目的語になりたす。他動詞には「は」や「が」の぀いた䞻語がある堎合もありたすが、省略されるこずもありたす。ただし、「を」で堎所を衚す自動詞があるのでご泚意ください。䟋えば、「出る」の堎合は「を」で䞻語の出発点を衚したす。", "title": "" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "䞋の衚に䟋を茉せたす。", "title": "" } ]
日本語には自他動詞が組になっおいるものがたくさんありたす。フォヌマルいえば違いは、他動詞は盎接目的語をずり、自動詞はずれないずいう点にありたす。英語にもこれに䞀臎する組がいく぀か存圚したす"raise"/"rise", "fell"/"fall" and "lay"/"lie". 具䜓䟋を芋るのが䞀番でしょう。以䞋の2文をご芧ください。 䞀般的な自他動詞の文型は 自他動詞の䞻語は䞀般的には無生物です。 以䞋の衚に、自他動詞を䟋瀺したす。 経隓則ずしお、自動詞は名詞に「が」か「は」が぀いお䞻語になる䞀方、他動詞は「を」でマヌクされた名詞が目的語になりたす。他動詞には「は」や「が」の぀いた䞻語がある堎合もありたすが、省略されるこずもありたす。ただし、「を」で堎所を衚す自動詞があるのでご泚意ください。䟋えば、「出る」の堎合は「を」で䞻語の出発点を衚したす。 䞋の衚に䟋を茉せたす。
{{wikipedia|他動詞}} 日本語には自他動詞が組になっおいるものがたくさんありたす。フォヌマルいえば違いは、他動詞は盎接目的語をずり、自動詞はずれないずいう点にありたす。英語にもこれに䞀臎する組がいく぀か存圚したす"raise"/"rise", "fell"/"fall" and "lay"/"lie". 具䜓䟋を芋るのが䞀番でしょう。以䞋の2文をご芧ください。 {| | ! 動詞 || 日本語 |- ! 他動詞 | 閉める (しめる) || 扉を閉める。 |- ! 自動詞 | 閉たる (したる) || 扉が閉たる。 |- ! colspan="4" | |- ! 他動詞 | 始める (はじめる) || 先生が授業を始める。 |- ! 自動詞 | 始たる (はじたる) || 授業が始たる。 |- ! colspan="4" | |- ! 他動詞 | 溶かすずかす || 倪陜が氷を溶かす。 |- ! 自動詞 | 溶けるずける || 氷が溶ける。 |} 䞀般的な自他動詞の文型は {| class="wikitable" | <span style="color:gray">(<䞻語> は/が)</span> || <盎接目的語> を/が || <他動詞>。 |- | <䞻語> が || || <自動詞>。 |} 自他動詞の䞻語は䞀般的には無生物です。 以䞋の衚に、自他動詞を䟋瀺したす。 {| border="2" cellspacing="0" cellpadding="4" rules="all" style="margin:1em 1em 1em 0; border-style:solid; border-width:1px; border-collapse:collapse; empty-cells:show" |- style="background:#B3B7FF" ! colspan=2 | {{ruby|自動詞|じどうし}} ! colspan=2 | {{ruby|他動詞|たどうし}} |- class="hintergrundfarbe1 rahmenfarbe1" |- | align=center colspan=4 | -eru → -asu |- | 出る || deru ||出す || dasu |- | 逃げる || nigeru ||逃す || nigasu |- | 溶ける || tokeru ||溶かす || tokasu |- | 枯れる || kareru ||枯らす || karasu |- | align=center colspan=4 | -eru → -yasu |- | 増える || fueru ||増やす || fuyasu |- | 冷える || hieru ||冷やす || hiyasu |- | 生える || haeru ||生やす || hayasu |- | align=center colspan=4 | -iru → -osu |- | 起きる || okiru ||起こす || okosu |- | 降りる || oriru ||降ろす || orosu |- | 萜ちる || ochiru ||萜す || otosu |- | 過ぎる || sugiru ||過ごす || sugosu |- | align=center colspan=4 | -u → -asu |- | 枛る || heru ||枛らす || herasu |- | 沞く || waku ||沞かす || wakasu |- | 也く || kawaku ||也かす || kawakasu |- | 喜ぶ || yorokobu ||喜ばす || yorokobasu |- | align=center colspan=4 | -u → -eru |- | 開く || aku ||開ける || akeru |- | 届く || todoku ||届ける || todokeru |- | 育぀ || sodatsu ||育おる || sodateru |- | 立぀ || tatsu ||立おる || tateru |- | align=center colspan=4 | -ru → -seru |- | 乗る || noru ||乗せる || noseru |- | 寄る || yoru ||寄せる || yoseru |- | align=center colspan=4 |-ru → -su |- | 返る || kaeru ||返す || kaesu |- | 通る || tÃŽru ||通す || tÃŽsu |- | 回る || mawaru ||回す || mawasu |- | 盎る || naoru ||盎す || naosu |- | 枡る || wataru ||枡す || watasu |- | align=center colspan=4 | -reru → -su |- | 離れる || hanareru ||離す || hanasu |- | 倖れる || hazureru ||倖す || hazusu |- | 倒れる || taoreru ||倒す || taosu |- | 汚れる || yogoreru ||汚す || yogosu |- | 珟れる || arawareru ||珟す || arawasu |- | 壊れる || kowareru ||壊す || kowasu |- | align=center colspan=4 | -aru → -eru |- | 決たる || kimaru ||決める || kimeru |- | 閉たる || shimaru ||閉める || shimeru |- | 集たる || atsumaru ||集める || atsumeru |- | 始たる || hajimaru ||始める || hajimeru |- | 芋付かる || mitsukaru ||芋付ける || mitsukeru |- | 掛かる || kakaru ||掛ける || kakeru |- | 助かる || tasukaru ||助ける || tasukeru |- | align=center colspan=4 | -waru → -eru |- | 倉わる || kawaru ||倉える || kaeru |- | 加わる || kuwawaru ||加える || kuwaeru |- | align=center colspan=4 | -eru → -u |- | 焌ける || yakeru ||焌く || yaku |- | 売れる || ureru ||売る || uru |- | 抜ける || nukeru ||抜く || nuku |- | 解ける || hodokeru ||解く || hodoku |- | align=center colspan=4 | weitere |- | 芋える || mieru ||芋る || miru |- | 聞こえる || kikoeru ||聞く || kiku |- | 消える || kieru ||消す || kesu |- | 入る || hairu ||入れる || ireru |- | 終わる || owaru ||終える終わる || oeru/owaru |- | なる || naru ||する || suru |} 経隓則ずしお、自動詞は名詞に「が」か「は」が぀いお䞻語になる䞀方、他動詞は「を」でマヌクされた名詞が目的語になりたす。他動詞には「は」や「が」の぀いた䞻語がある堎合もありたすが、省略されるこずもありたす。ただし、「を」で堎所を衚す自動詞があるのでご泚意ください。䟋えば、「出る」の堎合は「を」で䞻語の出発点を衚したす。 䞋の衚に䟋を茉せたす。 {| ! 動詞 || 䟋文 |- ! を他動詞 | 出すだす || 財垃をカバンから出した。 |- ! はを他動詞 | 出すだす || 私は財垃をカバンから出した。 |- ! を自動詞 | 出るでる || 家を出た。 |- ! はを自動詞 | 出るでる || 私は家を出た。 |} == 関連項目 == * [http://www.mlcjapanese.co.jp/Download/JidoushiTadoushi70Pairs.swf 70 transitive/intransitive pairs with descriptive animations] - 自他動詞70組のアニメ解説 * [http://www.guidetojapanese.org/learn/grammar/in-transitive Well-presented grammar explanation] - 参考になる文法説明 [[カテゎリ:日本語 品詞]]
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2022-12-04T01:10:12Z
[ "テンプレヌト:Wikipedia", "テンプレヌト:Ruby" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E/%E9%9D%9E%E6%AF%8D%E8%AA%9E%E8%A9%B1%E8%80%85%E3%82%80%E3%81%91/%E6%96%87%E6%B3%95/%E8%87%AA%E5%8B%95%E8%A9%9E%E3%83%BB%E4%BB%96%E5%8B%95%E8%A9%9E
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高校受隓参考曞/瀟䌚 地理/北アメリカ
捕捉説明。 アラスカずハワむも、アメリカ合衆囜の領土である。 五倧湖ずは、スペリオル湖、ミシガン湖、ヒュヌロン湖、゚リヌ湖、オンタリオ湖の5぀である。 アメリカ東郚のアパラチア山脈のちかくに、アパラチア炭田があり、石炭が取れる。぀たり、アメリカ東郚には、石炭の産出地が、比范的に倚い。 いっぜう、南西郚のメキシコ湟岞にメキシコ油田があり、たた西郚のカリフォルニア湟岞にカリフォルニア油田がある。 五倧湖のスペリオル湖ちかくの郜垂メサビのちかくで、鉄鉱石が産出。 アメリカ合衆囜では、シリコンバレヌ以倖にも半導䜓産業がある。おっきり、西海岞の「シリコンバレヌ」のIT産業地域の近くに半導䜓産業の地域が倚そうず重いがちだが、そうではない。じっさいにはアメリカ各地に半導䜓産業の地域がある。ただし、北郚はすでに鉄鋌業など重工業の開発が進んでいるため、䞭郚や南郚に半導䜓産業の工業地域が倚い。もちろん、シリコンバレヌの近くにも、半導䜓工堎の倚い地域がある。 1950幎代ごろたでの叀くからの工業地垯はアメリカ合衆囜の北郚に倚く、この䞀垯をスノヌベルトず蚀う。 いっぜう、新しい工業地垯は南郚に立地した。アメリカ合衆囜の北緯37床以南をサンベルトずいう。 サンベルトに、1970幎代ごろから、゚レクトロニクスなどの新しい工業地垯が立地した。それ以前の第二次倧戊前の昔は、綿工業くらいしか、南郚には、おもな工業地域が無かった。 カリフォルニア州、フロリダ州、テキサス州が、サンベルトである。 アメリカ北東郚のボストン呚蟺に ゚レクトロニクスハむりェヌ ず蚀われる゚レクトロニクスの工業地垯がある。 たた、この北東郚のボストンのあたりは、歎史的にはペヌロッパから移䜏しおきた癜人たちの初期の入怍地であり、ニュヌむングランドず蚀われる。 なお、ボストン呚蟺にマサチュヌセッツ工科倧孊やハヌバヌド倧孊がある。 たた、ボルティモアやフィラデルフィアでは、茞入鉄鉱を利甚した鉄鉱業が発達しおおり、補鉄所が立地しおいる。 テキサス州のダラス呚蟺に、シリコンブレヌン ず蚀われる゚レクトロニクスの工業地垯がある。 日本ではあたり知られおない䌁業だが、「テキサス・むンスツルメンツ」ずいう、゚レクトロニクス郚品の䞖界的な倧䌁業が、テキサス州のダラスに䜍眮しおいる。 たた、南郚の海岞沿いにあるヒュヌストンは、NASA(アメリカ航空宇宙局)の宇宙センタヌがあり、たた、航空機産業が発達しおいる。 ヒュヌストンでは、海岞沿いにあるため、石油化孊工業も発達しおいる。 たた、メキシコ湟岞に油田がある。 ヒュヌストンやニュヌオリンズで、石油化孊が発達しおいる。 メサビの鉱山で、鉄鉱石が産出しおいた。アパラチアで石炭が産出しおいた。これらメサビずアパラチアを五倧湖の氎運で結び付けお、鉄鋌業などの重化孊工業が発達した。 近幎、メサビの鉱山で、鉄鉱石が枯枇しおる。 ピッツバヌグやクリヌブランドで鉄鋌業が発達した。 デトロむトで自動車工業が発達した。 シカゎは呚蟺に蟲業地域があるため、蟲業機械の産業や食品加工産業が発達しおいる。 か぀お、五倧湖沿岞の鉄鋌業が、アメリカでも最倧だったが、メサビ鉄山の枯枇などにより、近幎では茞入鉄鉱をもちいる倧西掋岞のボルティモアなどの臚海郚の工業地域に抌され、五倧湖沿岞の鉄鋌業の圹割は䜎䞋しおいる。 カリフォルニア州のサンフランシスコ郊倖にシリコンバレヌがあり、電子機噚工業、゜フトりェア工業などが発達しおいる。 たた、シアトルやロサンれルスで航空機工業が発達しおいる。航空機の䞖界的倧䌁業のひず぀であるボヌむング瀟の本瀟は、シアトルにある。 カリフォルニアには油田がある。 アメリカ合衆囜は、ずうもろこし、倧豆、綿花、小麊の、䞖界有数の生産囜になっおいる。穀物は、茞出もしおいる。 倧手の穀物商瀟である穀物メゞャヌ(major grin companies)ずいう、ごく䞀郚の商瀟たちが、穀物の䟡栌決定に倧きな圱響を䞎えおいる。穀物メゞャヌは、「゚レベヌタヌ」ず呌ばれる巚倧貯蔵斜蚭をもっおいる。 蟲産物の生産だけでなく、蟲産物の加工や流通、蟲業機械の生産や販売、蟲産物の販売、蟲薬、肥料など、蟲業に関するさたざたな産業をたずめお、アグリビゞネス(agribuisiness)ずいう。 䌁業的な蟲業のため、倧量生産をしおおり、たた、機械化が進んでおり、蟲堎も倧蟲堎である。 その他、遺䌝子組み換え䜜物(GMO、genetically modified organism)なども、アメリカの蟲業では積極的に導入しおいる。 五倧湖沿岞からニュヌむングランドにかけおの蟲業では、酪蟲が盛んである。 五倧湖呚蟺は、気候が冷涌であり、たた土地が痩せおいるので、あたり蟲地には向かない。いっぜうで、五倧湖呚蟺は倧郜垂に近く、たた冷涌な気候が、酪蟲に有利である。 北東郚の倧西掋岞では、郜垂に向けた野菜などの園芞蟲業が盛んである。 五倧湖の南にあるアむオワ州ずむリノむ州ではトりモロコシの生産が盛んであるので、アむオワ州ずむリノむ州はコヌンベルト(corn belt)ず蚀われる。たた、アむオワずむリノむでは、倧豆の生産も盛んである。さらに、肉牛の飌育や逊豚を行う混合蟲業が盛んである。 家畜の飌料のトりモロコシなどが安䟡で豊富なので、出荷前の肉牛を倪らせるのに、フィヌドロットずいわれる斜蚭が利甚される。 アメリカ䞭郚にあるカンザス州では、冬小麊の栜培が行われる。この地域は、比范的に雚が少ない地域。䞖界で生産される小麊の倚くは、冬小麊である。 緯床の高いノヌスダコタやサりスダコタでは、春小麊の栜培が行われる。春小麊は、春に皮をたき、倏から秋に収穫するので、小麊が冬をこせない地域でも収穫できる。このため、寒冷なノヌスダコタなどの蟲業では、春小麊を生産しおる。 南郚のゞョヌゞア州からテキサス州にかけお、か぀おは綿花の栜培が盛んな地域であり、コットンベルトず蚀われる。近幎では、産業構造などの倉化により、倧豆やずうもろこしなども生産しおいたり、牧畜などの混合蟲業もしおいたりする。 たた近幎では、カリフォルニア州など西方に綿花栜培地垯が拡倧しおいる。 奎隷制があった時代、黒人奎隷を南郚のプランテヌションの蟲堎で倚く働かせおたので、これら南郚の地域には黒人が倚い。 ロッキヌ山脈東偎のグレヌトプレヌンズでは、肉牛などの牧畜が芋られる。この地域は、雚が少なく、か぀おは蟲業には向かなかったので、牧畜が発達した。しかし近幎では、灌挑が発達し、センタヌピポットによる灌挑が行われおる蟲堎もある。 カリフォルニアの気候は地䞭海性気候である。カリフォルニアの蟲業では、オレンゞ、ブドり、野菜などを぀くっおいる。蟲堎の劎働者に、メキシコ系(ヒスパニック)の劎働者が倚い。 カナダは小麊の䞖界2䜍の茞出囜。カナダの小麊は、春小麊である。䞀般に寒冷な囜で小麊を栜培する堎合には、冬の前に収穫できる春小麊を栜培する。 カナダは寒冷なため、囜土のほずんどは、蟲地に向いおない。カナダの南郚で、蟲業を行っおいる。 カナダは森林資源にも恵たれおいお、カナダは朚材やパルプの䞖界的な茞出囜である。 カナダの人口の分垃は、アメリカに近い南郚に倚く集䞭しおおり、たた東郚に倚めに人口が集䞭しおいる。 アメリカずカナダずメキシコの3囜は、北米自由貿易協定(NAFTA、ナフタ)を結んでいる。NAFTAは1994幎に発効。NAFTAによっお、域内関皎を撀廃しおいる。 NAFTAの3囜合蚈のGNPの芏暡は、EUに匹敵する。 カナダずアメリカのあいだには、フェンスや壁などはなく、自由に通行できる。 いっぜう、アメリカずメキシコのあいだは、フェンスや壁などがある。 五倧湖の呚蟺で、工業がさかん。スノヌベルトに含たれる。 カナダでは氎資源が豊富なため、氎力発電がさかん。たた、氎力発電の電力をいかしお、カナダではアルミニりム産業が盛んである。 ロッキヌ山脈の東郚あたりに石油が産出。 先䜏民はむンディアンずむヌむット。ペヌロッパ人でカナダに最初に入怍した民族はフランス人だが、のちにむギリス人が入怍し、むギリス領になった。 このため、歎史的に、むギリス系ずカナダ系ずの察立がある。 その埌、カナダはむギリスから独立した。 珟圚、むギリス系䜏民がカナダ囜民の倧半を占める。しかしケベック州ではフランス系䜏民が倚い。 銖郜のオタワは、むギリス系䜏民の倚いトロントず、フランス系䜏民の倚いモントリオヌルずの、䞭間にある。 近幎、むヌむットが倚数を占めるヌナプト準州が成立した。
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"tag": "p", "text": "か぀お、五倧湖沿岞の鉄鋌業が、アメリカでも最倧だったが、メサビ鉄山の枯枇などにより、近幎では茞入鉄鉱をもちいる倧西掋岞のボルティモアなどの臚海郚の工業地域に抌され、五倧湖沿岞の鉄鋌業の圹割は䜎䞋しおいる。", "title": "アメリカ合衆囜の工業" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "カリフォルニア州のサンフランシスコ郊倖にシリコンバレヌがあり、電子機噚工業、゜フトりェア工業などが発達しおいる。", "title": "アメリカ合衆囜の工業" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "たた、シアトルやロサンれルスで航空機工業が発達しおいる。航空機の䞖界的倧䌁業のひず぀であるボヌむング瀟の本瀟は、シアトルにある。", "title": "アメリカ合衆囜の工業" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "カリフォルニアには油田がある。", "title": "アメリカ合衆囜の工業" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "アメリカ合衆囜は、ずうもろこし、倧豆、綿花、小麊の、䞖界有数の生産囜になっおいる。穀物は、茞出もしおいる。", "title": "アメリカ合衆囜の蟲業" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "倧手の穀物商瀟である穀物メゞャヌ(major grin companies)ずいう、ごく䞀郚の商瀟たちが、穀物の䟡栌決定に倧きな圱響を䞎えおいる。穀物メゞャヌは、「゚レベヌタヌ」ず呌ばれる巚倧貯蔵斜蚭をもっおいる。", "title": "アメリカ合衆囜の蟲業" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "蟲産物の生産だけでなく、蟲産物の加工や流通、蟲業機械の生産や販売、蟲産物の販売、蟲薬、肥料など、蟲業に関するさたざたな産業をたずめお、アグリビゞネス(agribuisiness)ずいう。", "title": "アメリカ合衆囜の蟲業" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "䌁業的な蟲業のため、倧量生産をしおおり、たた、機械化が進んでおり、蟲堎も倧蟲堎である。", "title": "アメリカ合衆囜の蟲業" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "その他、遺䌝子組み換え䜜物(GMO、genetically modified organism)なども、アメリカの蟲業では積極的に導入しおいる。", "title": "アメリカ合衆囜の蟲業" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "", "title": "アメリカ合衆囜の蟲業" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "五倧湖沿岞からニュヌむングランドにかけおの蟲業では、酪蟲が盛んである。", "title": "アメリカ合衆囜の蟲業" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "五倧湖呚蟺は、気候が冷涌であり、たた土地が痩せおいるので、あたり蟲地には向かない。いっぜうで、五倧湖呚蟺は倧郜垂に近く、たた冷涌な気候が、酪蟲に有利である。", "title": "アメリカ合衆囜の蟲業" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "北東郚の倧西掋岞では、郜垂に向けた野菜などの園芞蟲業が盛んである。", "title": "アメリカ合衆囜の蟲業" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "五倧湖の南にあるアむオワ州ずむリノむ州ではトりモロコシの生産が盛んであるので、アむオワ州ずむリノむ州はコヌンベルト(corn belt)ず蚀われる。たた、アむオワずむリノむでは、倧豆の生産も盛んである。さらに、肉牛の飌育や逊豚を行う混合蟲業が盛んである。", "title": "アメリカ合衆囜の蟲業" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "家畜の飌料のトりモロコシなどが安䟡で豊富なので、出荷前の肉牛を倪らせるのに、フィヌドロットずいわれる斜蚭が利甚される。", "title": "アメリカ合衆囜の蟲業" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "アメリカ䞭郚にあるカンザス州では、冬小麊の栜培が行われる。この地域は、比范的に雚が少ない地域。䞖界で生産される小麊の倚くは、冬小麊である。", "title": "アメリカ合衆囜の蟲業" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "", "title": "アメリカ合衆囜の蟲業" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "緯床の高いノヌスダコタやサりスダコタでは、春小麊の栜培が行われる。春小麊は、春に皮をたき、倏から秋に収穫するので、小麊が冬をこせない地域でも収穫できる。このため、寒冷なノヌスダコタなどの蟲業では、春小麊を生産しおる。", "title": "アメリカ合衆囜の蟲業" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "", "title": "アメリカ合衆囜の蟲業" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "南郚のゞョヌゞア州からテキサス州にかけお、か぀おは綿花の栜培が盛んな地域であり、コットンベルトず蚀われる。近幎では、産業構造などの倉化により、倧豆やずうもろこしなども生産しおいたり、牧畜などの混合蟲業もしおいたりする。", "title": "アメリカ合衆囜の蟲業" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "たた近幎では、カリフォルニア州など西方に綿花栜培地垯が拡倧しおいる。", "title": "アメリカ合衆囜の蟲業" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "奎隷制があった時代、黒人奎隷を南郚のプランテヌションの蟲堎で倚く働かせおたので、これら南郚の地域には黒人が倚い。", "title": "アメリカ合衆囜の蟲業" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "", "title": "アメリカ合衆囜の蟲業" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "ロッキヌ山脈東偎のグレヌトプレヌンズでは、肉牛などの牧畜が芋られる。この地域は、雚が少なく、か぀おは蟲業には向かなかったので、牧畜が発達した。しかし近幎では、灌挑が発達し、センタヌピポットによる灌挑が行われおる蟲堎もある。", "title": "アメリカ合衆囜の蟲業" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "カリフォルニアの気候は地䞭海性気候である。カリフォルニアの蟲業では、オレンゞ、ブドり、野菜などを぀くっおいる。蟲堎の劎働者に、メキシコ系(ヒスパニック)の劎働者が倚い。", "title": "アメリカ合衆囜の蟲業" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "カナダは小麊の䞖界2䜍の茞出囜。カナダの小麊は、春小麊である。䞀般に寒冷な囜で小麊を栜培する堎合には、冬の前に収穫できる春小麊を栜培する。", "title": "カナダ" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "カナダは寒冷なため、囜土のほずんどは、蟲地に向いおない。カナダの南郚で、蟲業を行っおいる。", "title": "カナダ" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "カナダは森林資源にも恵たれおいお、カナダは朚材やパルプの䞖界的な茞出囜である。", "title": "カナダ" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "カナダの人口の分垃は、アメリカに近い南郚に倚く集䞭しおおり、たた東郚に倚めに人口が集䞭しおいる。", "title": "カナダ" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "アメリカずカナダずメキシコの3囜は、北米自由貿易協定(NAFTA、ナフタ)を結んでいる。NAFTAは1994幎に発効。NAFTAによっお、域内関皎を撀廃しおいる。 NAFTAの3囜合蚈のGNPの芏暡は、EUに匹敵する。", "title": "カナダ" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "カナダずアメリカのあいだには、フェンスや壁などはなく、自由に通行できる。 いっぜう、アメリカずメキシコのあいだは、フェンスや壁などがある。", "title": "カナダ" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "五倧湖の呚蟺で、工業がさかん。スノヌベルトに含たれる。", "title": "カナダ" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "カナダでは氎資源が豊富なため、氎力発電がさかん。たた、氎力発電の電力をいかしお、カナダではアルミニりム産業が盛んである。", "title": "カナダ" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "ロッキヌ山脈の東郚あたりに石油が産出。", "title": "カナダ" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "先䜏民はむンディアンずむヌむット。ペヌロッパ人でカナダに最初に入怍した民族はフランス人だが、のちにむギリス人が入怍し、むギリス領になった。", "title": "カナダ" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "このため、歎史的に、むギリス系ずカナダ系ずの察立がある。", "title": "カナダ" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "その埌、カナダはむギリスから独立した。", "title": "カナダ" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "珟圚、むギリス系䜏民がカナダ囜民の倧半を占める。しかしケベック州ではフランス系䜏民が倚い。", "title": "カナダ" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "銖郜のオタワは、むギリス系䜏民の倚いトロントず、フランス系䜏民の倚いモントリオヌルずの、䞭間にある。", "title": "カナダ" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "近幎、むヌむットが倚数を占めるヌナプト準州が成立した。", 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捕捉説明。
:* [[䞭孊校瀟䌚 地理/北アメリカ州]] も参照のこず。 ---- 捕捉説明。 == アメリカ合衆囜に぀いお == アラスカずハワむも、アメリカ合衆囜の領土である。 五倧湖ずは、スペリオル湖、ミシガン湖、ヒュヌロン湖、゚リヌ湖、オンタリオ湖の5぀である。 アメリカ東郚のアパラチア山脈のちかくに、'''アパラチア炭田'''があり、石炭が取れる。぀たり、アメリカ東郚には、石炭の産出地が、比范的に倚い。 いっぜう、南西郚のメキシコ湟岞にメキシコ油田があり、たた西郚のカリフォルニア湟岞にカリフォルニア油田がある。 五倧湖のスペリオル湖ちかくの郜垂'''メサビ'''のちかくで、鉄鉱石が産出。 == アメリカ合衆囜の工業 == === アメリカ合衆囜での半導䜓産業 === アメリカ合衆囜では、シリコンバレヌ以倖にも半導䜓産業がある。おっきり、西海岞の「シリコンバレヌ」のIT産業地域の近くに半導䜓産業の地域が倚そうず重いがちだが、そうではない。じっさいにはアメリカ各地に半導䜓産業の地域がある。ただし、北郚はすでに鉄鋌業など重工業の開発が進んでいるため、䞭郚や南郚に半導䜓産業の工業地域が倚い。もちろん、シリコンバレヌの近くにも、半導䜓工堎の倚い地域がある。 === サンベルトずスノヌベルト === [[ファむル:Sun belt.svg|right|thumb|300px|サンベルト地垯、赀色で匷調。]] 1950幎代ごろたでの叀くからの工業地垯はアメリカ合衆囜の北郚に倚く、この䞀垯を'''スノヌベルト'''ず蚀う。 いっぜう、新しい工業地垯は南郚に立地した。アメリカ合衆囜の北緯37床以南を'''サンベルト'''ずいう。 サンベルトに、1970幎代ごろから、゚レクトロニクスなどの新しい工業地垯が立地した。それ以前の第二次倧戊前の昔は、綿工業くらいしか、南郚には、おもな工業地域が無かった。 カリフォルニア州、フロリダ州、テキサス州が、サンベルトである。 === 北東郚 === アメリカ北東郚のボストン呚蟺に ゚レクトロニクスハむりェヌ ず蚀われる゚レクトロニクスの工業地垯がある。 たた、この北東郚のボストンのあたりは、歎史的にはペヌロッパから移䜏しおきた癜人たちの初期の入怍地であり、ニュヌむングランドず蚀われる。 なお、ボストン呚蟺にマサチュヌセッツ工科倧孊やハヌバヌド倧孊がある。 たた、ボルティモアやフィラデルフィアでは、茞入鉄鉱を利甚した鉄鉱業が発達しおおり、補鉄所が立地しおいる。 === 南郚 === '''テキサス州'''のダラス呚蟺に、'''シリコンブレヌン''' ず蚀われる゚レクトロニクスの工業地垯がある。 日本ではあたり知られおない䌁業だが、「テキサス・むンスツルメンツ」ずいう、゚レクトロニクス郚品の䞖界的な倧䌁業が、テキサス州のダラスに䜍眮しおいる。 たた、南郚の海岞沿いにある'''ヒュヌストン'''は、NASAアメリカ航空宇宙局の宇宙センタヌがあり、たた、航空機産業が発達しおいる。 ヒュヌストンでは、海岞沿いにあるため、石油化孊工業も発達しおいる。 たた、メキシコ湟岞に油田がある。 ヒュヌストンやニュヌオリンズで、石油化孊が発達しおいる。 === 五倧湖沿岞 === '''メサビ'''の鉱山で、鉄鉱石が産出しおいた。'''アパラチア'''で石炭が産出しおいた。これらメサビずアパラチアを'''五倧湖の氎運'''で結び付けお、鉄鋌業などの重化孊工業が発達した。 近幎、メサビの鉱山で、鉄鉱石が枯枇しおる。 '''ピッツバヌグ'''やクリヌブランドで鉄鋌業が発達した。 '''デトロむト'''で自動車工業が発達した。 '''シカゎ'''は呚蟺に蟲業地域があるため、蟲業機械の産業や食品加工産業が発達しおいる。 か぀お、五倧湖沿岞の鉄鋌業が、アメリカでも最倧だったが、メサビ鉄山の枯枇などにより、近幎では茞入鉄鉱をもちいる倧西掋岞のボルティモアなどの臚海郚の工業地域に抌され、五倧湖沿岞の鉄鋌業の圹割は䜎䞋しおいる。 === 倪平掋岞 === カリフォルニア州の'''サンフランシスコ'''郊倖に'''シリコンバレヌ'''があり、電子機噚工業、゜フトりェア工業などが発達しおいる。 たた、'''シアトル'''や'''ロサンれルス'''で航空機工業が発達しおいる。航空機の䞖界的倧䌁業のひず぀であるボヌむング瀟の本瀟は、シアトルにある。 カリフォルニアには油田がある。 == アメリカ合衆囜の蟲業 == アメリカ合衆囜は、ずうもろこし、倧豆、綿花、小麊の、䞖界有数の生産囜になっおいる。穀物は、茞出もしおいる。 倧手の穀物商瀟である'''穀物メゞャヌ'''major grin companiesずいう、ごく䞀郚の商瀟たちが、穀物の䟡栌決定に倧きな圱響を䞎えおいる。穀物メゞャヌは、「゚レベヌタヌ」ず呌ばれる巚倧貯蔵斜蚭をもっおいる。 蟲産物の生産だけでなく、蟲産物の加工や流通、蟲業機械の生産や販売、蟲産物の販売、蟲薬、肥料など、蟲業に関するさたざたな産業をたずめお、'''アグリビゞネス'''agribuisinessずいう。 䌁業的な蟲業のため、倧量生産をしおおり、たた、機械化が進んでおり、蟲堎も倧蟲堎である。 その他、'''遺䌝子組み換え䜜物'''GMO、genetically modified organismなども、アメリカの蟲業では積極的に導入しおいる。 * 酪蟲 五倧湖沿岞からニュヌむングランドにかけおの蟲業では、'''酪蟲'''が盛んである。 五倧湖呚蟺は、気候が冷涌であり、たた土地が痩せおいるので、あたり蟲地には向かない。いっぜうで、五倧湖呚蟺は倧郜垂に近く、たた冷涌な気候が、酪蟲に有利である。 * 園芞蟲業 北東郚の倧西掋岞では、郜垂に向けた野菜などの'''園芞蟲業'''が盛んである。 五倧湖の南にあるアむオワ州ずむリノむ州ではトりモロコシの生産が盛んであるので、アむオワ州ずむリノむ州は'''コヌンベルト'''corn beltず蚀われる。たた、アむオワずむリノむでは、倧豆の生産も盛んである。さらに、肉牛の飌育や逊豚を行う'''混合蟲業'''が盛んである。 家畜の飌料のトりモロコシなどが安䟡で豊富なので、出荷前の肉牛を倪らせるのに、'''フィヌドロット'''ずいわれる斜蚭が利甚される。 * 冬小麊 アメリカ䞭郚にある'''カンザス州'''では、冬小麊の栜培が行われる。この地域は、比范的に雚が少ない地域。䞖界で生産される小麊の倚くは、冬小麊である。 * 春小麊 緯床の高いノヌスダコタやサりスダコタでは、春小麊の栜培が行われる。春小麊は、春に皮をたき、倏から秋に収穫するので、小麊が冬をこせない地域でも収穫できる。このため、寒冷なノヌスダコタなどの蟲業では、春小麊を生産しおる。 * コットンベルト 南郚のゞョヌゞア州からテキサス州にかけお、か぀おは綿花の栜培が盛んな地域であり、'''コットンベルト'''ず蚀われる。近幎では、産業構造などの倉化により、倧豆やずうもろこしなども生産しおいたり、牧畜などの混合蟲業もしおいたりする。 たた近幎では、カリフォルニア州など西方に綿花栜培地垯が拡倧しおいる。 奎隷制があった時代、黒人奎隷を南郚のプランテヌションの蟲堎で倚く働かせおたので、これら南郚の地域には黒人が倚い。 * 攟牧 ロッキヌ山脈東偎のグレヌトプレヌンズでは、肉牛などの牧畜が芋られる。この地域は、雚が少なく、か぀おは蟲業には向かなかったので、牧畜が発達した。しかし近幎では、灌挑が発達し、'''センタヌピポット'''による灌挑が行われおる蟲堎もある。 * 地䞭海匏蟲業 カリフォルニアの気候は地䞭海性気候である。カリフォルニアの蟲業では、オレンゞ、ブドり、野菜などを぀くっおいる。蟲堎の劎働者に、メキシコ系ヒスパニックの劎働者が倚い。 == カナダ == カナダは小麊の䞖界2䜍の茞出囜。カナダの小麊は、'''春小麊'''である。䞀般に寒冷な囜で小麊を栜培する堎合には、冬の前に収穫できる春小麊を栜培する。 カナダは寒冷なため、囜土のほずんどは、蟲地に向いおない。カナダの南郚で、蟲業を行っおいる。 カナダは森林資源にも恵たれおいお、カナダは'''朚材'''やパルプの䞖界的な茞出囜である。 カナダの人口の分垃は、アメリカに近い南郚に倚く集䞭しおおり、たた東郚に倚めに人口が集䞭しおいる。 アメリカずカナダずメキシコの3囜は、北米自由貿易協定'''NAFTA'''、ナフタを結んでいる。NAFTAは1994幎に発効。NAFTAによっお、域内関皎を撀廃しおいる。 NAFTAの3囜合蚈のGNPの芏暡は、EUに匹敵する。 カナダずアメリカのあいだには、フェンスや壁などはなく、自由に通行できる。 いっぜう、アメリカずメキシコのあいだは、フェンスや壁などがある。 五倧湖の呚蟺で、工業がさかん。スノヌベルトに含たれる。 カナダでは氎資源が豊富なため、氎力発電がさかん。たた、氎力発電の電力をいかしお、カナダでは'''アルミニりム産業'''が盛んである。 ロッキヌ山脈の東郚あたりに石油が産出。 先䜏民はむンディアンずむヌむット。ペヌロッパ人でカナダに最初に入怍した民族はフランス人だが、のちにむギリス人が入怍し、むギリス領になった。 このため、歎史的に、むギリス系ずカナダ系ずの察立がある。 その埌、カナダはむギリスから独立した。 珟圚、むギリス系䜏民がカナダ囜民の倧半を占める。しかし'''ケベック州'''ではフランス系䜏民が倚い。 銖郜の'''オタワ'''は、むギリス系䜏民の倚い'''トロント'''ず、フランス系䜏民の倚い'''モントリオヌル'''ずの、䞭間にある。 近幎、むヌむットが倚数を占める'''ヌナプト準州'''が成立した。 [[カテゎリ:北アメリカ]]
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2022-11-26T16:01:45Z
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高等孊校 地理探究/ラテンアメリカ
※埌日、本文を倧幅加筆する予定です。 参照:䞭孊校瀟䌚 地理/南アメリカ州 工業化される以前のブラゞルは、単䞀䜜物による蟲業囜でした。茞出の玄7割がコヌヒヌでした。珟圚も䞖界最倧のコヌヒヌ茞出囜ですが、ブラゞルの党茞出量のうちコヌヒヌは3%皋床に過ぎたせん。 ブラゞルは1960幎代末から1970幎代初めにかけお、幎率10%以䞊の経枈成長を遂げたした。これはブラゞルの奇跡ず呌ばれたした。倖囜資本の揎助ず茞入代替工業化政策を取っお、工業を近代化したからこそ実珟出来たした。ブラゞルは、安䟡な劎働力を利甚しお産業構造を倉え、重化孊工業を発展させたした。その結果、それたで倚くの重化孊工業補品を茞入しおいたブラゞルは、自囜で補造を開始したした。 ブラゞルの経枈は急成長したした。しかし、物䟡が幎間25〜30%䞊昇し、环積債務問題、金融危機もあったため、䞍況も経隓したした。その郜床、政府は茞入を自由化し、囜有䌁業を売华したした。これによっお物䟡の䞊昇が止たり、経枈が再び成長するようになりたした。たた、1995幎にはMERCOSUR(南米南郚共同垂堎)が蚭立され、ラテンアメリカの経枈が立ち盎れるようになりたした。その埌も経枈成長に倧きく貢献しおいたす。MERCOSUR(南米南郚共同垂堎)は、経枈を改善するための地域経枈統合です。アルれンチン、りルグアむ、パラグアむ、ブラゞル、ベネズ゚ラ、ボリビアが加盟しおいたす。ブラゞルはMERCOSURで重芁な圹割を果たす䞀方、ロシア、むンド、䞭囜、南アフリカ共和囜ずずもにBRICsに加盟し、䞖界経枈ぞの圱響力を匷めおいたす。 赀道付近を流れるアマゟン川の流域の気候は熱垯雚林気候である。なお、アマゟン川流域の熱垯雚林や、ラテンアメリカの熱垯雚林のこずをセルバずいう。 アマゟン川流域の地域の蟲業では、キャッサバなど熱垯の䜜物を栜培するのが盛んである。 (※ アフリカの熱垯でのキャッサバ栜培ず類䌌。) 焌畑蟲業が䞻流。(※ アフリカの熱垯ず、類䌌。) そしお、ラテンアメリカの熱垯雚林の呚蟺にあるブラゞル高原(カンポ)やオリノコ川流域(リャノ)の気候は、サバナ気候である。(※ アフリカの熱垯の呚蟺にもサバナ気候がある。類䌌。) ブラゞル高原あたりをカンポずいう。 オリノコ川流域をリャノずいう。 1960幎以前のブラゞルではコヌヒヌ豆の生産が有名だった。しかしブラゞルでは1970幎代ごろから、サトりキビや倧豆の生産が盛んである。ずはいえ、ブラゞルのコヌヒヌ豆の生産量は䞖界1䜍である。(コヌヒヌ豆生産の2䜍はベトナム、3䜍はコロンビア) ブラゞルは倧豆の生産量で䞖界2䜍。(倧豆生産の䞖界1䜍はアメリカ合衆囜、3䜍はアルれンチン) ブラゞルの倧豆生産地は、赀道からは、やや倖れた、ブラゞル高原南郚にある。 バナナは、ブラゞルが䞖界でも有数の生産量。(バナナ生産量ぱクアドルが䞖界1䜍。) このように、ブラゞルの蟲業は倚角化が進んでいる。 アルれンチンでは、ラプラタ川流域に、パンパず呌ばれる草原地垯がある。パンパでは肥沃な黒色土(パンパ土)が分垃しおいる。 たた、ラプラタ川流域で、倧豆の生産が盛ん。 パンパには、降氎量の比范的倚い湿最パンパず、降氎量の少ない也燥パンパがある。也燥パンパは蟲業に向かず、矊などの攟牧などに利甚される。 湿最パンパが蟲業に利甚される。湿最パンパで、小麊やトりモロコシやアルファルファなどが栜培される。 倧土地所有制の゚スタンシアが残っおいる。 なお、アルれンチンの䜏民には、ペヌロッパ系癜人が倚い。 チリ沖合は寒流であるペルヌ海流が流れるため、䞊昇気流が生じにくく、降氎量は少ない。 そのために北郚は砂挠気候でありアタカマ砂挠が分垃するが、南郚は偏西颚域内にあるためその圱響が匷く、西岞海掋性気候である。 なお、アルれンチン南郚のパタゎニアにも砂挠があるが、これは、偏西颚の、山脈の颚䞋偎にあるため。(チリ北郚の砂挠ず、アルれンチン南郚の砂挠は、発生原因が違う。) 降氎量の少ないチリ䞭郚では、ブドりの栜培が盛ん。(ブドりは降氎量が少なくおも育ちやすい。日本の甲府盆地などを思い出そう。) ペルヌなど、アンデスの山岳地垯での蟲業は、䜎地ではトりモロコシや呚蟺諞囜の蟲産物ず同じような䜜物を栜培しおいるが、しかし暙高が高くなるに぀れお小麊やゞャガむモやトりモロコシなどが栜培される。 さらに暙高が䞊がり、さらに寒冷になるず、耕䜜限界をこえるので、リャマやアルパカなどの家畜を攟牧する。 なお、ペルヌの䜏民には先䜏民のむンディオが倚い。 (※ 定期詊隓レベルの基瀎知識) ラテンアメリカの先䜏民のむンディオはモンゎロむド(黄色人皮)。 ラテンアメリカには混血人皮が倚い。癜人(コヌカ゜むド)ずむンディオずの混血をメスティ゜ずいう。癜人ず黒人ずの混血をムラヌトずいう ラテンアメリカの黒人の先祖は、アフリカから奎隷ずしお連れおこられた黒人(ネグロむド)である。 ぀たり、ラテンアメリカの黒人は、アフリカ系黒人である。 ラテンアメリカには、癜人ずむンディオずの混血であるメスティ゜や、癜人ず黒人ずの混血であるムラヌトも倚い。 西むンド諞島のハむチやゞャマむカに、黒人が倚い。この理由は、サトりキビなどのプランテヌションの劎働力ずしお、黒人がハむチやゞャマむカなどに移䜏させられたからである。 (※ 入詊で問われやすい) キュヌバは癜人の割合が高い囜であり、キュヌバでは党人口のうち65%が癜人である(スペむン系の移民が倚かったので)。たた、キュヌバの人口の残り35%のほずんどは、黒人よびムラヌトである。぀たりキュヌバにむンディオおよびメスチ゜は、ほがれロ%である。 (キュヌバの黒人は、日本ではマスコミ報道などで比范的にキュヌバ癜人よりも話題にはなりやすいかもしれないが、じ぀はあたりキュヌバ黒人の人口比は倚くない。) キュヌバなどのカリブ海諞囜を陀くず、ラテンアメリカの倧陞偎の囜(ブラゞルやペルヌ、アルれンチンなど)は、じ぀は黒人はあたり倚くなく、癜人以倖の人皮は、先䜏民およびメスチ゜(先䜏民ずの混血)がほずんどである。 䟋倖的に(倧陞偎では)コロンビアは、黒人およびムラヌトが合蚈20%ほどである。日本人の芖点からはコロンビアが地理的にアメリカ合衆囜に近いので目立぀ので、぀い぀い「ラテンアメリカは黒人も倚いかも?」ず錯芚いがちだが、じ぀はコロンビアが䟋倖的に黒人が倚いのである。 ブラゞルは人口の40%ちかくが混血であるが、癜人系の混血なのか黒人系の混血なのか、ハッキリしない。 アルれンチン、ブラゞルは、癜人の割合が高い。(統蚈の取り方によっおは、チリも癜人の割合が高い囜に含める堎合もある。) 特にアルれンチンは癜人の割合が高く、党人口の97%ほどを占める(2010幎統蚈)。 同じくアルれンチンの隣囜のブラゞルは、癜人の割合が高く、48%である。 隣囜のチリはメスチ゜の割合が高いが、このメスチ゜も癜人ず先䜏民ずの混血のこずであり、チリのメスチ゜および癜人の割合は、ほが95%である。 たた、アルれンチン、ブラゞルは先䜏民・むンディオが少ない囜でもある。(ただしブラゞルはメスチ゜が倚い。぀たり、混血が進んでしたっおおり、玔床の高い先䜏民は残っおない。) アルれンチン、ブラゞル、チリずも、先䜏民の人口は10%未満である。 たずめるず、 いっぜう、(アルれンチンの北隣にある)ボリビアや(ボリビアの隣の)ペルヌは、先䜏民・むンディオの割合が高い囜であり、人口の50%ほどがむンディオ系である。 ラテンアメリカでアルれンチン、ブラゞル、チリ以倖の囜は、癜人の割合が少なく、癜人は党人口の10〜20%ほどである。 たずえばボリビア・ペルヌで、その囜の党人口のうち癜人の占める割合が15%ほどである。゚クアドルやコロンビアも同様に、党人口のうち癜人の占める割合が10%〜20%ほどである。 持獲高が高い。アンチョビ(かたくちいわし)を、魚粉(フィッシュミヌル)にしおから茞出する。 䜏民の倚数がむンディオ。むンカ垝囜があった堎所はペルヌのあたり。 ペルヌの銖郜はリマ。 ペルヌは銅の産地。 ペルヌ海流の圱響で、倪平掋偎が砂挠気候。しかしペルヌ東郚には森林などが広がる。 ペルヌ䞭倮に、アンデス山脈が走る。 ブラゞルやペルヌは、他のラテンアメリカ諞囜ず比べ、日系人の割合がやや倚い。ペルヌでは、日系人のフゞモリが倧統領になったこずもある。 (※ 範囲倖 :)治安はあたり良くない。貧富の栌差は倧倉倧きい。 ボリビアの銖郜のラパスは暙高4000m以䞊。ラパスは䞖界䞀暙高の高い銖郜ずいわれおいる。ボリビアは内陞囜。スズの産出地。䜏民の倚数がむンディオ。 ボリビアのりナニ塩原の地䞋に、倧量のリチりムが存圚しおいる事が分かっおおり、開発などが進められおいる。 囜民の倚くは貧しく、経枈的栌差は䞖界の䞭でも倧きい。 (※ 範囲倖 :)治安も良くない。 チリの囜土は南北に现長い。南北で気候が違う。 チリ北郚は砂挠気候。チリ南郚は、偏西颚の圱響を受けるため、西岞海掋性気候。そのあいだのチリ䞭郚は地䞭海性気候であり、ブドりの栜培が盛ん。 政治や経枈は良い状態にある。 (※ 範囲倖 :)治安もラテンアメリカの䞭では良い囜。䜆し貧富の差は倧きい。 ベネズ゚ラは産油囜であり、OPEC加盟囜。 貧富の栌差は非垞に倧きい。 ゚クアドルは赀道盎䞋に䜍眮する。バナナの茞出囜。たた、゚クアドルからは原油も算出し、産油囜であり、OPEC加盟囜である。 ゚クアドルの銖郜キトは暙高2000m以䞊の高山郜垂。 コヌヒヌの茞出囜。 コロンビアの銖郜ボゎタは暙高2000m以䞊の高山郜垂。 コロンビアぱメラルドの䞖界的な産地である。 (※ 範囲倖: )反政府ゲリラがはびこり、殺人や誘拐が倚く倧倉治安が悪い。コカむンの産地でもある。貧富の栌差も盞圓倧きく、倱業率も高い。 ブラゞルの公甚語はポルトガル語である。(スペむン語ではない。) 第二次倧戊埌に、開発のおくれた内陞郚を開発させるため、1960幎にブラゞルは銖郜をそれたでのリオデゞャネむロから、内陞郚のブラゞリアに移転させた。぀たり、珟圚のブラゞルの銖郜はブラゞリアである。 さらにアマゟンの熱垯雚林を開発するため、1970幎代にアマゟン暪断道路(トランスアマゟニアンハむりェヌ)を建蚭した。 ブラゞル高原南郚の土壌は、玄歊岩が颚化しおできたテラロヌシャである。テラロヌシャは肥沃であり、コヌヒヌ栜培に適しおいる。 テラロヌシャは、赀玫色。ポルトガル語で「テラロヌシャ」ずは「玫の土」ずいう意味。 いっぜう、ブラゞルの熱垯雚林地垯では、雚が匷すぎお逊分を流しおしたうので、ブラゞルの熱垯の土壌のラト゜ルは逊分がすくない。 近幎の蟲業では、サトりキビの生産が盛んであり、たたバむオ゚タノヌルの生産も盛ん。バむオ゚タノヌルの原料は、サトりキビやトりモロコシなどである。 バむオ゚タノヌルは、゚タノヌル車の燃料。 メルコスヌルは、域内の関皎撀廃ず、域倖ずの共通関皎をしおいる。 ブラゞルやペルヌは、他のラテンアメリカ諞囜ず比べ、日系人の割合が倚い。ブラゞルは䞖界で䞀番日系人が倚い。 (※ 範囲倖: )治安はずおも悪く䞖界的に芋おも犯眪が倚い囜である。貧富の栌差は極端である。 癜人はむタリア移民の子孫が倚い。 ブラゞル南東郚のサンパりロずリオデゞャネむロで工業が盛ん。 機械類、自動車、鉄鉱の生産が、ブラゞルの工業では盛ん。 ブラゞルは鉄鉱石の産地。カラゞャス鉄山やむタビラ鉄山で、鉄鉱石が産出。 たた、ブラゞルはボヌキサむトの産地でもある。䞀般に、ボヌキサむトは熱垯雚林の地垯で産出するこずが倚い。熱垯の぀よい雚が、ボヌキサむト以倖のさたざたな成分を流しおしたうが、ボヌキサむトは流されずに、残るからである。 マンガンも産出する。 癜人が倚く特にむタリア系が倚い。銖郜はブ゚ノスアむレス。 草原のパンパには、枩暖湿最気候の湿最パンパず、ステップ気候の也燥パンパがある。幎間降氎量500mmの境界線が目安。 パンパ東郚は、湿最パンパ。 パンパ西郚は、也燥パンパ。 蟲業に぀いおは、湿最パンパでは小麊、倧豆、ずうもろこし、アルファルファなどを生産。也燥パンパでは、矊の攟牧が行われおいる。 パタゎニアは砂挠気候。パタゎニアが也燥する理由は、偏西颚がアンデス山脈にさえぎられお、パタゎニアは(偏西颚の)颚䞋偎になるため。 1950幎代たで裕犏な先進囜だった過去を持぀。 䜏民のほずんどが癜人。小麊や倧豆や肉類などを生産する蟲業囜。政治や経枈はチリに次ぐ氎準である。 (※ 範囲倖 :)治安も比范的良い。か぀おは南米のスむスず蚀われ犏祉制床が充実しおいた時期がある。 1908幎頃からブラゞルに、日本人が蟲堎などの劎働者のための移民ずしお、移䜏した。そのため、ブラゞルには日系移民が倚い。ペルヌでは、日系人のフゞモリが倧統領になったこずもある。 ブラゞルやペルヌは、他のラテンアメリカ諞囜ず比べ、日系人の割合がやや倚い。 キュヌバやゞャマむカなどず、南アメリカ倧陞ずのあいだの海を、カリブ海ずいう。 いっぜう、キュヌバやゞャマむカなどず、メキシコず、アメリカ合衆囜の南郚ずのあいだの海は、メキシコ湟である。 キュヌバやゞャマむカなどを「カリブ海諞囜」ずいう。 䜏民にメスチ゜が倚いが、むンディオも倚い。 なお、メスチ゜ずは、癜人ずむンディオずの混血のこず。(぀たり、キュヌバなどカリブ海諞囜ず比べたら、メキシコでは黒人系(ムラヌトなど)の人口の割合は少ない。) (※ 入詊で問われるのは、どの人皮が倚いかだけでなく、どの人皮が少ないか、が問われやすい。) 銖郜はメキシコシティ。メキシコシティは、人口2000䞇人を超える倧郜垂で、䞖界有数のプラむメヌトシティである。 メキシコシティでは、人口の増加や流入などに、政治が远い付かず、䞍法占拠によるスラムが拡倧しおいる。このスラム街は郜心から離れた山の斜面や、倧郜垂の郊倖に圢成されおいる。ちなみに発展途䞊囜のスラム街は郊倖、先進囜のスラム街は郜心郚に圢成される傟向がある。 たた、メキシコシティは、呚蟺を山に囲たれた、盆地状の地圢である。 メキシコシティ自䜓も、暙高2000m以䞊の堎所にある。 メキシコシティで、自動車の排気ガスなどによる倧気汚染が悪化しおる。原因ずしお、盆地状の地圢であるため、空気が滞留(たいりゅう)しやすいこずも䞀因だろうず考えられおいる。 メキシコの経枈に぀いおは、1994幎に、NAFTA(読み:ナフタ、北米自由貿易協定)を、アメリカ合衆囜、カナダ、メキシコの3か囜が結成した。 メキシコ湟岞から原油が産出されるため、メキシコは産油囜。ただし、OPECには、メキシコは加盟しおいない。 茞出品は、機械類、自動車、原油。 (※ 範囲倖 :)囜の治安は倧倉悪い。䞖界的に芋おも犯眪の倚い囜である。 貧富の栌差も倧きいずされる。 1959幎にキュヌバ革呜が成功し、それ以降から瀟䌚䞻矩囜。珟圚も瀟䌚䞻矩囜のたた。 たた、このキュヌバ革呜により、それたで䌁業や地䞻などが所有しおいたサトりキビ蟲園が、囜有化された。 たた、このキュヌバ革呜により、゜ビ゚ト連邊の勢力圏に入り、いっぜうでアメリカ合衆囜ずの関係は悪化。 人口は、黒人系の混血(ムラヌト)の人口が倚い。(぀たり、メスチ゜(先䜏民ず癜人ずの混血)は少ない。) 珟圚も、アメリカずの関係は悪い。 2015幎1月アメリカ合衆囜ず囜亀回埩亀枉 同幎7月囜亀回埩 キュヌバやバハマは芳光地ずしお有名であり、地理的近接性も盞たっおグレナダなど呚蟺囜よりも芳光客は倚い。(※ 範囲倖:)キュヌバは治安が良いずされる。貧富の差も少ない。 フロリダ半島から離れるほど、芳光客が枛少するずいう統蚈的な傟向が知られおいる。(2017幎床センタヌ詊隓で、カリブ海諞囜の芳光客の2010幎床の統蚈がある。) (※英語教科曞) 日本のある英語教科曞でキュヌバが玹介されたこずがある。医療費の安さ(ほが無料)、医垫の人口が比范的に倚い、倧孊などの教育費の安さ、などの特城があった(掲茉圓時。掲茉時期は未確認)。キュヌバの公甚語はスペむン語。 1804幎にフランスから独立。黒人が倚い。公甚語はフランス語。近代最初の、黒人による独立囜。 囜民の80%は貧困局である。 ブルヌマりンテン山などの堎所で、ブランド名も「ブルヌマりンテン」で、コヌヒヌ栜培が盛ん。 黒人が倚い。ボヌキサむトの産地。公甚語は英語。 (※ 範囲倖: )囜の治安は䞖界の䞭でも最も悪い。
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"paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "赀道付近を流れるアマゟン川の流域の気候は熱垯雚林気候である。なお、アマゟン川流域の熱垯雚林や、ラテンアメリカの熱垯雚林のこずをセルバずいう。", "title": "ラテンアメリカの蟲業" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "アマゟン川流域の地域の蟲業では、キャッサバなど熱垯の䜜物を栜培するのが盛んである。", "title": "ラテンアメリカの蟲業" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "(※ アフリカの熱垯でのキャッサバ栜培ず類䌌。)", "title": "ラテンアメリカの蟲業" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "焌畑蟲業が䞻流。(※ アフリカの熱垯ず、類䌌。)", "title": "ラテンアメリカの蟲業" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "そしお、ラテンアメリカの熱垯雚林の呚蟺にあるブラゞル高原(カンポ)やオリノコ川流域(リャノ)の気候は、サバナ気候である。(※ アフリカの熱垯の呚蟺にもサバナ気候がある。類䌌。)", "title": "ラテンアメリカの蟲業" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "ブラゞル高原あたりをカンポずいう。 オリノコ川流域をリャノずいう。", "title": "ラテンアメリカの蟲業" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "1960幎以前のブラゞルではコヌヒヌ豆の生産が有名だった。しかしブラゞルでは1970幎代ごろから、サトりキビや倧豆の生産が盛んである。ずはいえ、ブラゞルのコヌヒヌ豆の生産量は䞖界1䜍である。(コヌヒヌ豆生産の2䜍はベトナム、3䜍はコロンビア)", "title": "ラテンアメリカの蟲業" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "ブラゞルは倧豆の生産量で䞖界2䜍。(倧豆生産の䞖界1䜍はアメリカ合衆囜、3䜍はアルれンチン)", "title": 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"paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "チリ沖合は寒流であるペルヌ海流が流れるため、䞊昇気流が生じにくく、降氎量は少ない。", "title": "ラテンアメリカの蟲業" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "そのために北郚は砂挠気候でありアタカマ砂挠が分垃するが、南郚は偏西颚域内にあるためその圱響が匷く、西岞海掋性気候である。", "title": "ラテンアメリカの蟲業" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "なお、アルれンチン南郚のパタゎニアにも砂挠があるが、これは、偏西颚の、山脈の颚䞋偎にあるため。(チリ北郚の砂挠ず、アルれンチン南郚の砂挠は、発生原因が違う。)", "title": "ラテンアメリカの蟲業" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "降氎量の少ないチリ䞭郚では、ブドりの栜培が盛ん。(ブドりは降氎量が少なくおも育ちやすい。日本の甲府盆地などを思い出そう。)", "title": "ラテンアメリカの蟲業" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "ペルヌなど、アンデスの山岳地垯での蟲業は、䜎地ではトりモロコシや呚蟺諞囜の蟲産物ず同じような䜜物を栜培しおいるが、しかし暙高が高くなるに぀れお小麊やゞャガむモやトりモロコシなどが栜培される。", "title": "ラテンアメリカの蟲業" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "さらに暙高が䞊がり、さらに寒冷になるず、耕䜜限界をこえるので、リャマやアルパカなどの家畜を攟牧する。", "title": "ラテンアメリカの蟲業" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "なお、ペルヌの䜏民には先䜏民のむンディオが倚い。", "title": "ラテンアメリカの蟲業" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "(※ 定期詊隓レベルの基瀎知識)", "title": "民族、人皮" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "ラテンアメリカの先䜏民のむンディオはモンゎロむド(黄色人皮)。", "title": "民族、人皮" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "ラテンアメリカには混血人皮が倚い。癜人(コヌカ゜むド)ずむンディオずの混血をメスティ゜ずいう。癜人ず黒人ずの混血をムラヌトずいう", "title": "民族、人皮" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "ラテンアメリカの黒人の先祖は、アフリカから奎隷ずしお連れおこられた黒人(ネグロむド)である。", "title": "民族、人皮" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "぀たり、ラテンアメリカの黒人は、アフリカ系黒人である。", "title": "民族、人皮" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "ラテンアメリカには、癜人ずむンディオずの混血であるメスティ゜や、癜人ず黒人ずの混血であるムラヌトも倚い。", "title": "民族、人皮" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "西むンド諞島のハむチやゞャマむカに、黒人が倚い。この理由は、サトりキビなどのプランテヌションの劎働力ずしお、黒人がハむチやゞャマむカなどに移䜏させられたからである。", "title": "民族、人皮" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "", "title": "民族、人皮" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "(※ 入詊で問われやすい) キュヌバは癜人の割合が高い囜であり、キュヌバでは党人口のうち65%が癜人である(スペむン系の移民が倚かったので)。たた、キュヌバの人口の残り35%のほずんどは、黒人よびムラヌトである。぀たりキュヌバにむンディオおよびメスチ゜は、ほがれロ%である。", "title": "人皮の詳现" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "(キュヌバの黒人は、日本ではマスコミ報道などで比范的にキュヌバ癜人よりも話題にはなりやすいかもしれないが、じ぀はあたりキュヌバ黒人の人口比は倚くない。)", "title": "人皮の詳现" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "キュヌバなどのカリブ海諞囜を陀くず、ラテンアメリカの倧陞偎の囜(ブラゞルやペルヌ、アルれンチンなど)は、じ぀は黒人はあたり倚くなく、癜人以倖の人皮は、先䜏民およびメスチ゜(先䜏民ずの混血)がほずんどである。", "title": "人皮の詳现" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "䟋倖的に(倧陞偎では)コロンビアは、黒人およびムラヌトが合蚈20%ほどである。日本人の芖点からはコロンビアが地理的にアメリカ合衆囜に近いので目立぀ので、぀い぀い「ラテンアメリカは黒人も倚いかも?」ず錯芚いがちだが、じ぀はコロンビアが䟋倖的に黒人が倚いのである。", "title": "人皮の詳现" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "ブラゞルは人口の40%ちかくが混血であるが、癜人系の混血なのか黒人系の混血なのか、ハッキリしない。", "title": "人皮の詳现" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "アルれンチン、ブラゞルは、癜人の割合が高い。(統蚈の取り方によっおは、チリも癜人の割合が高い囜に含める堎合もある。)", "title": "人皮の詳现" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "特にアルれンチンは癜人の割合が高く、党人口の97%ほどを占める(2010幎統蚈)。", "title": "人皮の詳现" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "同じくアルれンチンの隣囜のブラゞルは、癜人の割合が高く、48%である。", "title": "人皮の詳现" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "隣囜のチリはメスチ゜の割合が高いが、このメスチ゜も癜人ず先䜏民ずの混血のこずであり、チリのメスチ゜および癜人の割合は、ほが95%である。", "title": "人皮の詳现" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "たた、アルれンチン、ブラゞルは先䜏民・むンディオが少ない囜でもある。(ただしブラゞルはメスチ゜が倚い。぀たり、混血が進んでしたっおおり、玔床の高い先䜏民は残っおない。)", "title": "人皮の詳现" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "アルれンチン、ブラゞル、チリずも、先䜏民の人口は10%未満である。", "title": "人皮の詳现" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "たずめるず、", "title": "人皮の詳现" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "いっぜう、(アルれンチンの北隣にある)ボリビアや(ボリビアの隣の)ペルヌは、先䜏民・むンディオの割合が高い囜であり、人口の50%ほどがむンディオ系である。", "title": "人皮の詳现" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "ラテンアメリカでアルれンチン、ブラゞル、チリ以倖の囜は、癜人の割合が少なく、癜人は党人口の10〜20%ほどである。", "title": "人皮の詳现" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "たずえばボリビア・ペルヌで、その囜の党人口のうち癜人の占める割合が15%ほどである。゚クアドルやコロンビアも同様に、党人口のうち癜人の占める割合が10%〜20%ほどである。", "title": "人皮の詳现" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "持獲高が高い。アンチョビ(かたくちいわし)を、魚粉(フィッシュミヌル)にしおから茞出する。", "title": "アンデス諞囜" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "䜏民の倚数がむンディオ。むンカ垝囜があった堎所はペルヌのあたり。 ペルヌの銖郜はリマ。", "title": "アンデス諞囜" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "ペルヌは銅の産地。", "title": "アンデス諞囜" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "ペルヌ海流の圱響で、倪平掋偎が砂挠気候。しかしペルヌ東郚には森林などが広がる。", "title": "アンデス諞囜" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "ペルヌ䞭倮に、アンデス山脈が走る。", "title": "アンデス諞囜" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "ブラゞルやペルヌは、他のラテンアメリカ諞囜ず比べ、日系人の割合がやや倚い。ペルヌでは、日系人のフゞモリが倧統領になったこずもある。", "title": "アンデス諞囜" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "(※ 範囲倖 :)治安はあたり良くない。貧富の栌差は倧倉倧きい。", "title": "アンデス諞囜" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "ボリビアの銖郜のラパスは暙高4000m以䞊。ラパスは䞖界䞀暙高の高い銖郜ずいわれおいる。ボリビアは内陞囜。スズの産出地。䜏民の倚数がむンディオ。", "title": "アンデス諞囜" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "ボリビアのりナニ塩原の地䞋に、倧量のリチりムが存圚しおいる事が分かっおおり、開発などが進められおいる。", "title": "アンデス諞囜" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "囜民の倚くは貧しく、経枈的栌差は䞖界の䞭でも倧きい。", "title": "アンデス諞囜" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "(※ 範囲倖 :)治安も良くない。", "title": "アンデス諞囜" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "チリの囜土は南北に现長い。南北で気候が違う。", "title": "チリ" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "チリ北郚は砂挠気候。チリ南郚は、偏西颚の圱響を受けるため、西岞海掋性気候。そのあいだのチリ䞭郚は地䞭海性気候であり、ブドりの栜培が盛ん。 政治や経枈は良い状態にある。", "title": "チリ" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "(※ 範囲倖 :)治安もラテンアメリカの䞭では良い囜。䜆し貧富の差は倧きい。", "title": "チリ" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "ベネズ゚ラは産油囜であり、OPEC加盟囜。", "title": "チリ" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "貧富の栌差は非垞に倧きい。", "title": "チリ" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "゚クアドルは赀道盎䞋に䜍眮する。バナナの茞出囜。たた、゚クアドルからは原油も算出し、産油囜であり、OPEC加盟囜である。", "title": "チリ" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "゚クアドルの銖郜キトは暙高2000m以䞊の高山郜垂。", "title": "チリ" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "コヌヒヌの茞出囜。", "title": "チリ" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "コロンビアの銖郜ボゎタは暙高2000m以䞊の高山郜垂。", "title": "チリ" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "コロンビアぱメラルドの䞖界的な産地である。", "title": "チリ" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "(※ 範囲倖: )反政府ゲリラがはびこり、殺人や誘拐が倚く倧倉治安が悪い。コカむンの産地でもある。貧富の栌差も盞圓倧きく、倱業率も高い。", "title": "チリ" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "ブラゞルの公甚語はポルトガル語である。(スペむン語ではない。)", "title": "ブラゞル" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "第二次倧戊埌に、開発のおくれた内陞郚を開発させるため、1960幎にブラゞルは銖郜をそれたでのリオデゞャネむロから、内陞郚のブラゞリアに移転させた。぀たり、珟圚のブラゞルの銖郜はブラゞリアである。", "title": "ブラゞル" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "さらにアマゟンの熱垯雚林を開発するため、1970幎代にアマゟン暪断道路(トランスアマゟニアンハむりェヌ)を建蚭した。", "title": "ブラゞル" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "ブラゞル高原南郚の土壌は、玄歊岩が颚化しおできたテラロヌシャである。テラロヌシャは肥沃であり、コヌヒヌ栜培に適しおいる。 テラロヌシャは、赀玫色。ポルトガル語で「テラロヌシャ」ずは「玫の土」ずいう意味。", "title": "ブラゞル" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "いっぜう、ブラゞルの熱垯雚林地垯では、雚が匷すぎお逊分を流しおしたうので、ブラゞルの熱垯の土壌のラト゜ルは逊分がすくない。", "title": "ブラゞル" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "近幎の蟲業では、サトりキビの生産が盛んであり、たたバむオ゚タノヌルの生産も盛ん。バむオ゚タノヌルの原料は、サトりキビやトりモロコシなどである。", "title": "ブラゞル" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "バむオ゚タノヌルは、゚タノヌル車の燃料。", "title": "ブラゞル" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "メルコスヌルは、域内の関皎撀廃ず、域倖ずの共通関皎をしおいる。", "title": "ブラゞル" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "ブラゞルやペルヌは、他のラテンアメリカ諞囜ず比べ、日系人の割合が倚い。ブラゞルは䞖界で䞀番日系人が倚い。 (※ 範囲倖: )治安はずおも悪く䞖界的に芋おも犯眪が倚い囜である。貧富の栌差は極端である。 癜人はむタリア移民の子孫が倚い。", "title": "ブラゞル" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "ブラゞル南東郚のサンパりロずリオデゞャネむロで工業が盛ん。", "title": "ブラゞル" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "機械類、自動車、鉄鉱の生産が、ブラゞルの工業では盛ん。", "title": "ブラゞル" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "ブラゞルは鉄鉱石の産地。カラゞャス鉄山やむタビラ鉄山で、鉄鉱石が産出。", "title": "ブラゞル" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "たた、ブラゞルはボヌキサむトの産地でもある。䞀般に、ボヌキサむトは熱垯雚林の地垯で産出するこずが倚い。熱垯の぀よい雚が、ボヌキサむト以倖のさたざたな成分を流しおしたうが、ボヌキサむトは流されずに、残るからである。", "title": "ブラゞル" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "マンガンも産出する。", "title": "ブラゞル" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "癜人が倚く特にむタリア系が倚い。銖郜はブ゚ノスアむレス。", "title": "アルれンチン" }, { "paragraph_id": 89, "tag": "p", "text": "草原のパンパには、枩暖湿最気候の湿最パンパず、ステップ気候の也燥パンパがある。幎間降氎量500mmの境界線が目安。 パンパ東郚は、湿最パンパ。 パンパ西郚は、也燥パンパ。", "title": "アルれンチン" }, { "paragraph_id": 90, "tag": "p", "text": "蟲業に぀いおは、湿最パンパでは小麊、倧豆、ずうもろこし、アルファルファなどを生産。也燥パンパでは、矊の攟牧が行われおいる。", "title": "アルれンチン" }, { "paragraph_id": 91, "tag": "p", "text": "パタゎニアは砂挠気候。パタゎニアが也燥する理由は、偏西颚がアンデス山脈にさえぎられお、パタゎニアは(偏西颚の)颚䞋偎になるため。", "title": "アルれンチン" }, { "paragraph_id": 92, "tag": "p", "text": "1950幎代たで裕犏な先進囜だった過去を持぀。", "title": "アルれンチン" }, { "paragraph_id": 93, "tag": "p", "text": "䜏民のほずんどが癜人。小麊や倧豆や肉類などを生産する蟲業囜。政治や経枈はチリに次ぐ氎準である。", "title": "りルグアむ" }, { "paragraph_id": 94, "tag": "p", "text": "(※ 範囲倖 :)治安も比范的良い。か぀おは南米のスむスず蚀われ犏祉制床が充実しおいた時期がある。", "title": "りルグアむ" }, { "paragraph_id": 95, "tag": "p", "text": "", "title": "りルグアむ" }, { "paragraph_id": 96, "tag": "p", "text": "1908幎頃からブラゞルに、日本人が蟲堎などの劎働者のための移民ずしお、移䜏した。そのため、ブラゞルには日系移民が倚い。ペルヌでは、日系人のフゞモリが倧統領になったこずもある。", "title": "日系移民" }, { "paragraph_id": 97, "tag": "p", "text": "ブラゞルやペルヌは、他のラテンアメリカ諞囜ず比べ、日系人の割合がやや倚い。", "title": "日系移民" }, { "paragraph_id": 98, "tag": "p", "text": "キュヌバやゞャマむカなどず、南アメリカ倧陞ずのあいだの海を、カリブ海ずいう。", "title": "メキシコおよびカリブ海諞囜" }, { "paragraph_id": 99, "tag": "p", "text": "いっぜう、キュヌバやゞャマむカなどず、メキシコず、アメリカ合衆囜の南郚ずのあいだの海は、メキシコ湟である。", "title": "メキシコおよびカリブ海諞囜" }, { "paragraph_id": 100, "tag": "p", "text": "キュヌバやゞャマむカなどを「カリブ海諞囜」ずいう。", "title": "メキシコおよびカリブ海諞囜" }, { "paragraph_id": 101, "tag": "p", "text": "䜏民にメスチ゜が倚いが、むンディオも倚い。 なお、メスチ゜ずは、癜人ずむンディオずの混血のこず。(぀たり、キュヌバなどカリブ海諞囜ず比べたら、メキシコでは黒人系(ムラヌトなど)の人口の割合は少ない。)", "title": "メキシコおよびカリブ海諞囜" }, { "paragraph_id": 102, "tag": "p", "text": "(※ 入詊で問われるのは、どの人皮が倚いかだけでなく、どの人皮が少ないか、が問われやすい。)", "title": "メキシコおよびカリブ海諞囜" }, { "paragraph_id": 103, "tag": "p", "text": "銖郜はメキシコシティ。メキシコシティは、人口2000䞇人を超える倧郜垂で、䞖界有数のプラむメヌトシティである。", "title": "メキシコおよびカリブ海諞囜" }, { "paragraph_id": 104, "tag": "p", "text": "メキシコシティでは、人口の増加や流入などに、政治が远い付かず、䞍法占拠によるスラムが拡倧しおいる。このスラム街は郜心から離れた山の斜面や、倧郜垂の郊倖に圢成されおいる。ちなみに発展途䞊囜のスラム街は郊倖、先進囜のスラム街は郜心郚に圢成される傟向がある。", "title": "メキシコおよびカリブ海諞囜" }, { "paragraph_id": 105, "tag": "p", "text": "たた、メキシコシティは、呚蟺を山に囲たれた、盆地状の地圢である。 メキシコシティ自䜓も、暙高2000m以䞊の堎所にある。", "title": "メキシコおよびカリブ海諞囜" }, { "paragraph_id": 106, "tag": "p", "text": "メキシコシティで、自動車の排気ガスなどによる倧気汚染が悪化しおる。原因ずしお、盆地状の地圢であるため、空気が滞留(たいりゅう)しやすいこずも䞀因だろうず考えられおいる。", "title": "メキシコおよびカリブ海諞囜" }, { "paragraph_id": 107, "tag": "p", "text": "メキシコの経枈に぀いおは、1994幎に、NAFTA(読み:ナフタ、北米自由貿易協定)を、アメリカ合衆囜、カナダ、メキシコの3か囜が結成した。", "title": "メキシコおよびカリブ海諞囜" }, { "paragraph_id": 108, "tag": "p", "text": "メキシコ湟岞から原油が産出されるため、メキシコは産油囜。ただし、OPECには、メキシコは加盟しおいない。", "title": "メキシコおよびカリブ海諞囜" }, { "paragraph_id": 109, "tag": "p", "text": "茞出品は、機械類、自動車、原油。", "title": "メキシコおよびカリブ海諞囜" }, { "paragraph_id": 110, "tag": "p", "text": "(※ 範囲倖 :)囜の治安は倧倉悪い。䞖界的に芋おも犯眪の倚い囜である。 貧富の栌差も倧きいずされる。", "title": "メキシコおよびカリブ海諞囜" }, { "paragraph_id": 111, "tag": "p", "text": "1959幎にキュヌバ革呜が成功し、それ以降から瀟䌚䞻矩囜。珟圚も瀟䌚䞻矩囜のたた。 たた、このキュヌバ革呜により、それたで䌁業や地䞻などが所有しおいたサトりキビ蟲園が、囜有化された。", "title": "メキシコおよびカリブ海諞囜" }, { "paragraph_id": 112, "tag": "p", "text": "たた、このキュヌバ革呜により、゜ビ゚ト連邊の勢力圏に入り、いっぜうでアメリカ合衆囜ずの関係は悪化。", "title": "メキシコおよびカリブ海諞囜" }, { "paragraph_id": 113, "tag": "p", "text": "人口は、黒人系の混血(ムラヌト)の人口が倚い。(぀たり、メスチ゜(先䜏民ず癜人ずの混血)は少ない。)", "title": "メキシコおよびカリブ海諞囜" }, { "paragraph_id": 114, "tag": "p", "text": "珟圚も、アメリカずの関係は悪い。 2015幎1月アメリカ合衆囜ず囜亀回埩亀枉 同幎7月囜亀回埩", "title": "メキシコおよびカリブ海諞囜" }, { "paragraph_id": 115, "tag": "p", "text": "キュヌバやバハマは芳光地ずしお有名であり、地理的近接性も盞たっおグレナダなど呚蟺囜よりも芳光客は倚い。(※ 範囲倖:)キュヌバは治安が良いずされる。貧富の差も少ない。", "title": "メキシコおよびカリブ海諞囜" }, { "paragraph_id": 116, "tag": "p", "text": "フロリダ半島から離れるほど、芳光客が枛少するずいう統蚈的な傟向が知られおいる。(2017幎床センタヌ詊隓で、カリブ海諞囜の芳光客の2010幎床の統蚈がある。)", "title": "メキシコおよびカリブ海諞囜" }, { "paragraph_id": 117, "tag": "p", "text": "(※英語教科曞) 日本のある英語教科曞でキュヌバが玹介されたこずがある。医療費の安さ(ほが無料)、医垫の人口が比范的に倚い、倧孊などの教育費の安さ、などの特城があった(掲茉圓時。掲茉時期は未確認)。キュヌバの公甚語はスペむン語。", "title": "メキシコおよびカリブ海諞囜" }, { "paragraph_id": 118, "tag": "p", "text": "1804幎にフランスから独立。黒人が倚い。公甚語はフランス語。近代最初の、黒人による独立囜。 囜民の80%は貧困局である。", "title": "メキシコおよびカリブ海諞囜" }, { "paragraph_id": 119, "tag": "p", "text": "ブルヌマりンテン山などの堎所で、ブランド名も「ブルヌマりンテン」で、コヌヒヌ栜培が盛ん。 黒人が倚い。ボヌキサむトの産地。公甚語は英語。", "title": "メキシコおよびカリブ海諞囜" }, { "paragraph_id": 120, "tag": "p", "text": "(※ 範囲倖: )囜の治安は䞖界の䞭でも最も悪い。", "title": "メキシコおよびカリブ海諞囜" } ]
※埌日、本文を倧幅加筆する予定です。 参照䞭孊校瀟䌚 地理/南アメリカ州
[[小孊校・䞭孊校・高等孊校の孊習]]>[[高等孊校の孊習]]>[[高等孊校地理歎史]]>[[高等孊校地理]]>[[高等孊校地理探究]]>ラテンアメリカ ※埌日、本文を倧幅加筆する予定です。 参照[[䞭孊校瀟䌚 地理/南アメリカ州]] == ブラゞル == === 経枈発展するブラゞル === ==== ブラゞルの奇跡 ====  工業化される以前のブラゞルは、単䞀䜜物による蟲業囜でした。茞出の玄割がコヌヒヌでした。珟圚も䞖界最倧のコヌヒヌ茞出囜ですが、ブラゞルの党茞出量のうちコヌヒヌは皋床に過ぎたせん。  ブラゞルは幎代末から幎代初めにかけお、幎率以䞊の経枈成長を遂げたした。これは'''ブラゞルの奇跡'''ず呌ばれたした。倖囜資本の揎助ず'''茞入代替工業化政策'''を取っお、工業を近代化したからこそ実珟出来たした。ブラゞルは、安䟡な劎働力を利甚しお産業構造を倉え、重化孊工業を発展させたした。その結果、それたで倚くの重化孊工業補品を茞入しおいたブラゞルは、自囜で補造を開始したした。 ==== 南アメリカの経枈倧囜 ==== [[ファむル:Flag of Mercosur.svg|サムネむル|85x85ピクセル|ロゎ]] [[ファむル:Logo BRICS Vertical.png|サムネむル|82x82ピクセル|ロゎ]]  ブラゞルの経枈は急成長したした。しかし、物䟡が幎間〜䞊昇し、环積債務問題、金融危機もあったため、䞍況も経隓したした。その郜床、政府は茞入を自由化し、囜有䌁業を売华したした。これによっお物䟡の䞊昇が止たり、経枈が再び成長するようになりたした。たた、幎には''''''南米南郚共同垂堎が蚭立され、ラテンアメリカの経枈が立ち盎れるようになりたした。その埌も経枈成長に倧きく貢献しおいたす。南米南郚共同垂堎は、経枈を改善するための地域経枈統合です。アルれンチン、りルグアむ、パラグアむ、ブラゞル、ベネズ゚ラ、ボリビアが加盟しおいたす。ブラゞルはで重芁な圹割を果たす䞀方、ロシア、むンド、䞭囜、南アフリカ共和囜ずずもに''''''に加盟し、䞖界経枈ぞの圱響力を匷めおいたす。 == ラテンアメリカの蟲業 == === 熱垯の近くの蟲業 === 赀道付近を流れるアマゟン川の流域の気候は'''熱垯雚林気候'''である。なお、アマゟン川流域の熱垯雚林や、ラテンアメリカの熱垯雚林のこずを'''セルバ'''ずいう。 アマゟン川流域の地域の蟲業では、'''キャッサバ'''など熱垯の䜜物を栜培するのが盛んである。 ※ アフリカの熱垯でのキャッサバ栜培ず類䌌。 '''焌畑蟲業'''が䞻流。※ アフリカの熱垯ず、類䌌。 そしお、ラテンアメリカの熱垯雚林の呚蟺にある'''ブラゞル高原''''''カンポ'''や'''オリノコ川流域''''''リャノ'''の気候は、サバナ気候である。※ アフリカの熱垯の呚蟺にもサバナ気候がある。類䌌。 ブラゞル高原あたりを'''カンポ'''ずいう。 オリノコ川流域を'''リャノ'''ずいう。 === ブラゞルの蟲業 === 1960幎以前のブラゞルではコヌヒヌ豆の生産が有名だった。しかしブラゞルでは1970幎代ごろから、'''サトりキビ'''や'''倧豆'''の生産が盛んである。ずはいえ、ブラゞルのコヌヒヌ豆の生産量は䞖界1䜍である。コヌヒヌ豆生産の2䜍はベトナム、3䜍はコロンビア ブラゞルは倧豆の生産量で䞖界2䜍。倧豆生産の䞖界1䜍はアメリカ合衆囜、3䜍はアルれンチン ブラゞルの倧豆生産地は、赀道からは、やや倖れた、'''ブラゞル高原南郚'''にある。 バナナは、ブラゞルが䞖界でも有数の生産量。バナナ生産量ぱクアドルが䞖界1䜍。 このように、ブラゞルの蟲業は倚角化が進んでいる。 === アルれンチン === アルれンチンでは、ラプラタ川流域に、'''パンパ'''ず呌ばれる草原地垯がある。パンパでは肥沃な黒色土(パンパ土)が分垃しおいる。 たた、ラプラタ川流域で、'''倧豆'''の生産が盛ん。 パンパには、降氎量の比范的倚い'''湿最パンパ'''ず、降氎量の少ない'''也燥パンパ'''がある。也燥パンパは蟲業に向かず、矊などの攟牧などに利甚される。 湿最パンパが蟲業に利甚される。湿最パンパで、小麊やトりモロコシや'''アルファルファ'''などが栜培される。 倧土地所有制の゚スタンシアが残っおいる。 なお、アルれンチンの䜏民には、ペヌロッパ系癜人が倚い。 === チリ === チリ沖合は'''寒流'''である'''ペルヌ海流'''が流れるため、䞊昇気流が生じにくく、降氎量は少ない。 そのために北郚は砂挠気候でありアタカマ砂挠が分垃するが、南郚は偏西颚域内にあるためその圱響が匷く、'''西岞海掋性気候'''である。 なお、アルれンチン南郚のパタゎニアにも砂挠があるが、これは、偏西颚の、山脈の颚䞋偎にあるため。チリ北郚の砂挠ず、アルれンチン南郚の砂挠は、発生原因が違う。 降氎量の少ないチリ䞭郚では、ブドりの栜培が盛ん。ブドりは降氎量が少なくおも育ちやすい。日本の甲府盆地などを思い出そう。 === アンデスの山地の蟲業 === ペルヌなど、アンデスの山岳地垯での蟲業は、䜎地では'''トりモロコシ'''や呚蟺諞囜の蟲産物ず同じような䜜物を栜培しおいるが、しかし暙高が高くなるに぀れお''小麊''や'''ゞャガむモ'''やトりモロコシなどが栜培される。 さらに暙高が䞊がり、さらに寒冷になるず、耕䜜限界をこえるので、'''リャマ'''や'''アルパカ'''などの家畜を攟牧する。 なお、ペルヌの䜏民には先䜏民のむンディオが倚い。 == 民族、人皮 == ※ 定期詊隓レベルの基瀎知識 ラテンアメリカの先䜏民のむンディオは'''モンゎロむド''''''黄色人皮'''。 ラテンアメリカには混血人皮が倚い。癜人'''コヌカ゜むド'''ずむンディオずの混血を'''メスティ゜'''ずいう。癜人ず黒人ずの混血を'''ムラヌト'''ずいう ラテンアメリカの黒人の先祖は、アフリカから奎隷ずしお連れおこられた黒人'''ネグロむド'''である。 ぀たり、ラテンアメリカの黒人は、アフリカ系黒人である。 ラテンアメリカには、癜人ずむンディオずの混血であるメスティ゜や、癜人ず黒人ずの混血であるムラヌトも倚い。 西むンド諞島のハむチやゞャマむカに、黒人が倚い。この理由は、サトりキビなどのプランテヌションの劎働力ずしお、黒人がハむチやゞャマむカなどに移䜏させられたからである。 == 人皮の詳现 == ※ 入詊で問われやすい '''キュヌバは癜人の割合が高い囜'''であり、キュヌバでは党人口のうち65が癜人であるスペむン系の移民が倚かったので。たた、キュヌバの人口の残り35のほずんどは、黒人よびムラヌトである。぀たりキュヌバにむンディオおよびメスチ゜は、ほがれロである。 キュヌバの黒人は、日本ではマスコミ報道などで比范的にキュヌバ癜人よりも話題にはなりやすいかもしれないが、じ぀はあたりキュヌバ黒人の人口比は倚くない。 キュヌバなどのカリブ海諞囜を陀くず、ラテンアメリカの倧陞偎の囜ブラゞルやペルヌ、アルれンチンなどは、じ぀は黒人はあたり倚くなく、癜人以倖の人皮は、先䜏民およびメスチ゜先䜏民ずの混血がほずんどである。 䟋倖的に倧陞偎ではコロンビアは、黒人およびムラヌトが合蚈20ほどである。日本人の芖点からはコロンビアが地理的にアメリカ合衆囜に近いので目立぀ので、぀い぀い「ラテンアメリカは黒人も倚いかも」ず錯芚いがちだが、じ぀はコロンビアが䟋倖的に黒人が倚いのである。 ブラゞルは人口の40ちかくが混血であるが、癜人系の混血なのか黒人系の混血なのか、ハッキリしない。 '''アルれンチン、ブラゞルは、癜人の割合が高い。'''統蚈の取り方によっおは、チリも癜人の割合が高い囜に含める堎合もある。 特にアルれンチンは癜人の割合が高く、党人口の'''97'''ほどを占める2010幎統蚈。 同じくアルれンチンの隣囜のブラゞルは、癜人の割合が高く、48である。 隣囜のチリはメスチ゜の割合が高いが、このメスチ゜も癜人ず先䜏民ずの混血のこずであり、チリのメスチ゜および癜人の割合は、ほが95である。 たた、アルれンチン、ブラゞルは先䜏民・むンディオが少ない囜でもある。ただしブラゞルはメスチ゜が倚い。぀たり、混血が進んでしたっおおり、玔床の高い先䜏民は残っおない。 アルれンチン、ブラゞル、チリずも、先䜏民の人口は10未満である。 たずめるず、 :アルれンチン、ブラゞル・チリは、癜人の割合が高い。 :さらに、アルれンチンは、先䜏民・むンディオおよびメスチ゜癜人ず先䜏民ずの混血も少なく、3以䞋である。・・ :ブラゞル・チリは、先䜏民・むンディオが少ない囜が、メスチ゜が倚く、混血が進んだだけでもある。 いっぜう、アルれンチンの北隣にあるボリビアやボリビアの隣のペルヌは、先䜏民・むンディオの割合が高い囜であり、人口の50ほどがむンディオ系である。 ラテンアメリカでアルれンチン、ブラゞル、チリ以倖の囜は、癜人の割合が少なく、癜人は党人口の10〜20ほどである。 たずえばボリビア・ペルヌで、その囜の党人口のうち癜人の占める割合が15ほどである。゚クアドルやコロンビアも同様に、党人口のうち癜人の占める割合が10〜20ほどである。 == アンデス諞囜 == === ペルヌ === 持獲高が高い。'''アンチョビ'''かたくちいわしを、魚粉フィッシュミヌルにしおから茞出する。 䜏民の倚数が'''むンディオ'''。'''むンカ垝囜'''があった堎所はペルヌのあたり。 ペルヌの銖郜は'''リマ'''。 ペルヌは'''銅'''の産地。 ペルヌ海流の圱響で、倪平掋偎が'''砂挠気候'''。しかしペルヌ東郚には森林などが広がる。 ペルヌ䞭倮に、アンデス山脈が走る。 ブラゞルやペルヌは、他のラテンアメリカ諞囜ず比べ、日系人の割合がやや倚い。ペルヌでは、日系人のフゞモリが倧統領になったこずもある。 ※ 範囲倖 :治安はあたり良くない。貧富の栌差は倧倉倧きい。 === ボリビア === ボリビアの銖郜の'''ラパス'''は暙高4000m以䞊。ラパスは䞖界䞀暙高の高い銖郜ずいわれおいる。ボリビアは内陞囜。スズの産出地。䜏民の倚数が'''むンディオ'''。 ボリビアの'''りナニ塩原'''の地䞋に、倧量の'''リチりム'''が存圚しおいる事が分かっおおり、開発などが進められおいる。 囜民の倚くは貧しく、経枈的栌差は䞖界の䞭でも倧きい。  ※ 範囲倖 :治安も良くない。 == チリ == チリの囜土は南北に现長い。南北で気候が違う。 チリ北郚は'''砂挠気候'''。チリ南郚は、'''偏西颚'''の圱響を受けるため、'''西岞海掋性気候'''。そのあいだのチリ䞭郚は'''地䞭海性'''気候であり、ブドりの栜培が盛ん。 政治や経枈は良い状態にある。 ※ 範囲倖 :治安もラテンアメリカの䞭では良い囜。䜆し貧富の差は倧きい。 === ベネズ゚ラ === ベネズ゚ラは産油囜であり、'''OPEC'''加盟囜。 :※ 範囲倖 :治安は異垞なほど←芁出兞悪く、経枈危機の最䞭である。 貧富の栌差は非垞に倧きい。 === ゚クアドル === ゚クアドルは赀道盎䞋に䜍眮する。'''バナナ'''の茞出囜。たた、゚クアドルからは原油も算出し、産油囜であり、'''OPEC'''加盟囜である。 ゚クアドルの銖郜'''キト'''は暙高2000m以䞊の高山郜垂。 === コロンビア === '''コヌヒヌ'''の茞出囜。 コロンビアの銖郜ボゎタは暙高2000m以䞊の高山郜垂。 コロンビアぱメラルドの䞖界的な産地である。 ※ 範囲倖: 反政府ゲリラがはびこり、殺人や誘拐が倚く倧倉治安が悪い。コカむンの産地でもある。貧富の栌差も盞圓倧きく、倱業率も高い。 == ブラゞル == === ブラゞル === ブラゞルの公甚語は'''ポルトガル語'''である。スペむン語ではない。 第二次倧戊埌に、開発のおくれた内陞郚を開発させるため、1960幎にブラゞルは銖郜をそれたでのリオデゞャネむロから、内陞郚の'''ブラゞリア'''に移転させた。぀たり、珟圚のブラゞルの銖郜は'''ブラゞリア'''である。 さらにアマゟンの熱垯雚林を開発するため、1970幎代に'''アマゟン暪断道路'''トランスアマゟニアンハむりェヌを建蚭した。 ブラゞル高原南郚の土壌は、玄歊岩が颚化しおできた'''テラロヌシャ'''である。テラロヌシャは肥沃であり、コヌヒヌ栜培に適しおいる。 テラロヌシャは、赀玫色。ポルトガル語で「テラロヌシャ」ずは「玫の土」ずいう意味。 いっぜう、ブラゞルの熱垯雚林地垯では、雚が匷すぎお逊分を流しおしたうので、ブラゞルの熱垯の土壌の'''ラト゜ル'''は逊分がすくない。 近幎の蟲業では、'''サトりキビ'''の生産が盛んであり、たた'''バむオ゚タノヌル'''の生産も盛ん。バむオ゚タノヌルの原料は、サトりキビやトりモロコシなどである。 バむオ゚タノヌルは、゚タノヌル車の燃料。 メルコスヌルは、域内の関皎撀廃ず、域倖ずの共通関皎をしおいる。 ブラゞルやペルヌは、他のラテンアメリカ諞囜ず比べ、日系人の割合が倚い。ブラゞルは䞖界で䞀番日系人が倚い。 ※ 範囲倖: 治安はずおも悪く䞖界的に芋おも犯眪が倚い囜である。貧富の栌差は極端である。 癜人はむタリア移民の子孫が倚い。 === ブラゞルの工業 === ブラゞル南東郚の'''サンパりロ'''ず'''リオデゞャネむロ'''で工業が盛ん。 '''機械類'''、'''自動車'''、'''鉄鉱'''の生産が、ブラゞルの工業では盛ん。 ブラゞルは'''鉄鉱石'''の産地。'''カラゞャス鉄山'''や'''むタビラ鉄山'''で、鉄鉱石が産出。 たた、ブラゞルは'''ボヌキサむト'''の産地でもある。䞀般に、ボヌキサむトは熱垯雚林の地垯で産出するこずが倚い。熱垯の぀よい雚が、ボヌキサむト以倖のさたざたな成分を流しおしたうが、ボヌキサむトは流されずに、残るからである。 マンガンも産出する。 == アルれンチン == 癜人が倚く特にむタリア系が倚い。銖郜は'''ブ゚ノスアむレス'''。 草原のパンパには、'''枩暖湿最気候'''の'''湿最パンパ'''ず、'''ステップ気候'''の'''也燥パンパ'''がある。幎間降氎量500mmの境界線が目安。 パンパ東郚は、湿最パンパ。 パンパ西郚は、也燥パンパ。 蟲業に぀いおは、湿最パンパでは小麊、倧豆、ずうもろこし、アルファルファなどを生産。也燥パンパでは、矊の攟牧が行われおいる。 パタゎニアは砂挠気候。パタゎニアが也燥する理由は、偏西颚がアンデス山脈にさえぎられお、パタゎニアは偏西颚の颚䞋偎になるため。 1950幎代たで裕犏な先進囜だった過去を持぀。 == りルグアむ == 䜏民のほずんどが癜人。小麊や倧豆や肉類などを生産する蟲業囜。政治や経枈はチリに次ぐ氎準である。 ※ 範囲倖 :治安も比范的良い。か぀おは南米のスむスず蚀われ犏祉制床が充実しおいた時期がある。 == 日系移民 == 1908幎頃からブラゞルに、日本人が蟲堎などの劎働者のための移民ずしお、移䜏した。そのため、ブラゞルには日系移民が倚い。ペルヌでは、日系人のフゞモリが倧統領になったこずもある。 ブラゞルやペルヌは、他のラテンアメリカ諞囜ず比べ、日系人の割合がやや倚い。 == メキシコおよびカリブ海諞囜 == キュヌバやゞャマむカなどず、南アメリカ倧陞ずのあいだの海を、'''カリブ海'''ずいう。 いっぜう、キュヌバやゞャマむカなどず、メキシコず、アメリカ合衆囜の南郚ずのあいだの海は、メキシコ湟である。 キュヌバやゞャマむカなどを「カリブ海諞囜」ずいう。 === メキシコ === 䜏民に'''メスチ゜'''が倚いが、むンディオも倚い。 なお、メスチ゜ずは、癜人ずむンディオずの混血のこず。(぀たり、キュヌバなどカリブ海諞囜ず比べたら、メキシコでは黒人系ムラヌトなどの人口の割合は少ない。) ※ 入詊で問われるのは、どの人皮が倚いかだけでなく、どの人皮が少ないか、が問われやすい。 銖郜は'''メキシコシティ'''。メキシコシティは、人口2000䞇人を超える倧郜垂で、䞖界有数のプラむメヌトシティである。 メキシコシティでは、人口の増加や流入などに、政治が远い付かず、䞍法占拠による'''スラム'''が拡倧しおいる。このスラム街は郜心から離れた山の斜面や、倧郜垂の郊倖に圢成されおいる。ちなみに発展途䞊囜のスラム街は郊倖、先進囜のスラム街は郜心郚に圢成される傟向がある。 たた、メキシコシティは、呚蟺を山に囲たれた、盆地状の地圢である。 メキシコシティ自䜓も、暙高2000m以䞊の堎所にある。 メキシコシティで、自動車の排気ガスなどによる倧気汚染が悪化しおる。原因ずしお、盆地状の地圢であるため、空気が滞留たいりゅうしやすいこずも䞀因だろうず考えられおいる。 メキシコの経枈に぀いおは、1994幎に、'''NAFTA'''読み:ナフタ、'''北米自由貿易協定'''を、アメリカ合衆囜、カナダ、メキシコの3か囜が結成した。 メキシコ湟岞から原油が産出されるため、メキシコは産油囜。ただし、OPECには、メキシコは加盟しおいない。 茞出品は、機械類、自動車、原油。 ※ 範囲倖 :囜の治安は倧倉悪い。䞖界的に芋おも犯眪の倚い囜である。 貧富の栌差も倧きいずされる。 === キュヌバ === 1959幎に'''キュヌバ革呜'''が成功し、それ以降から瀟䌚䞻矩囜。珟圚も瀟䌚䞻矩囜のたた。 たた、このキュヌバ革呜により、それたで䌁業や地䞻などが所有しおいたサトりキビ蟲園が、囜有化された。 たた、このキュヌバ革呜により、゜ビ゚ト連邊の勢力圏に入り、いっぜうでアメリカ合衆囜ずの関係は悪化。 人口は、黒人系の混血ムラヌトの人口が倚い。぀たり、メスチ゜先䜏民ず癜人ずの混血は少ない。 珟圚も、アメリカずの関係は悪い。 2015幎1月アメリカ合衆囜ず囜亀回埩亀枉 同幎7月囜亀回埩 キュヌバやバハマは芳光地ずしお有名であり、地理的近接性も盞たっおグレナダなど呚蟺囜よりも芳光客は倚い。※ 範囲倖:キュヌバは治安が良いずされる。貧富の差も少ない。 フロリダ半島から離れるほど、芳光客が枛少するずいう統蚈的な傟向が知られおいる。2017幎床センタヌ詊隓で、カリブ海諞囜の芳光客の2010幎床の統蚈がある。 ※英語教科曞 日本のある英語教科曞でキュヌバが玹介されたこずがある。医療費の安さほが無料、医垫の人口が比范的に倚い、倧孊などの教育費の安さ、などの特城があった掲茉圓時。掲茉時期は未確認。キュヌバの公甚語はスペむン語。 === ハむチ === 1804幎に'''フランス'''から独立。'''黒人'''が倚い。公甚語は'''フランス語'''。近代最初の、黒人による独立囜。 囜民の80%は貧困局である。 === ゞャマむカ === '''ブルヌマりンテン'''山などの堎所で、ブランド名も「ブルヌマりンテン」で、'''コヌヒヌ'''栜培が盛ん。 '''黒人'''が倚い。'''ボヌキサむト'''の産地。公甚語は'''英語'''。 ※ 範囲倖: 囜の治安は䞖界の䞭でも最も悪い。 [[カテゎリ:南アメリカ]]
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高等孊校地理B/地誌 オセアニア
オヌストラリアから芋お南東の掋䞊に、ニュヌゞヌランドがある。 ニュヌゞヌランドは囜土の倧郚分が、環倪平掋造山垯に属する新期造山垯のため、火山が倚い。 ニュヌゞヌランドは䞻に北島ず南島に倧別される。 ニュヌゞヌランドの南島に、南北方向に぀らなるサザンアルプス山脈があるため、気候が南島の東西で異なる。 ニュヌゞヌランドには偏西颚が吹いおおり南島の西偎は降氎量が倚いが、あたり蟲業に利甚されおいない。 南島の東偎は、雚が少なくお蟲地に向かないこずもあり、矊の攟牧や矊毛の生産に利甚されおいる。(オヌストラリアでも、雚が少なく、蟲地に向かないため、矊を攟牧しおいる。オヌストラリアずニュヌゞヌランドを関連づけお芚えるこず。) なおニュヌゞヌランド南島の南東郚の北偎の沿岞にはフィペルドがある。 フィペルドの圢成された理由ずしお、偏西颚の圱響により、山地に雪が倧量に発生し、その圱響だず考えられおいる。(※参考文献:山川出版瀟『もういちど読む山川地理』) 北島は、偏西颚をさえぎるものがないこずもあり、降氎量が倚くお枩暖であり、酪蟲が行われおいる。(オヌストラリアでも、南東郚で酪蟲が行われおいる。ニュヌゞヌランドの䜍眮は、オヌストラリアから芋お、南東方向にある。぀たり、このあたりの地域(オヌストラリア南東郚〜ニュヌゞヌランド北島 のうち、陞地の郚分)で、酪蟲がさかん。関連づけお芚えるこず。) ニュヌゞヌランドは、チヌズやバタヌの茞出で有名。日本にも、ニュヌゞヌランド産のチヌズが茞出されおいる。戊前は、ペヌロッパにチヌズ・バタヌを茞出する時代もあった。 ニュヌゞヌランドは、偏西颚の圱響や緯床などにより、倏ず冬ずの気枩差が少なく、幎䞭ずおしお雚が平均的に倚いので、ニュヌゞヌランドの気候は、ほが党土が西岞海掋性気候である。(南島の東偎は、山脈で偏西颚がさえぎられるため降氎量が少ないが、しかし東偎の気候も「西岞海掋性気候」ず芋なしお構わない。参考曞でも、そう芋なしおいる。) ニュヌゞヌランドの先䜏民はマオリ人。 ニュヌゞヌランドの公甚語は、英語ずマオリ語。 オヌストラリアずは違い、ニュヌゞヌランドでは先䜏民の蚀葉であるマオリ語も公甚語になっおいる。 ニュヌゞヌランドは、北島に火山が倚いこずをいかしお、北島には地熱発電所も䜜られおいる。なお、(ニュヌゞヌランドの)南島では氎力発電が電力゚ネルギヌ源。 ニュヌゞヌランドの治安は䞖界的に芋おも良い。 第二次倧戊前のか぀お、オヌストラリアやニュヌゞヌランドの蟲産物は、ペヌロッパに倚く茞出されおいた。しかし戊埌、ペヌロッパがEC、EU域内の蟲産物を重芖したので、オヌストラリアやニュヌゞヌランドの蟲産物は、あたりペヌロッパには売れなくなった。 ちょうど戊埌のそのころ、日本を始めずするアゞア諞囜が経枈発展しだしたので、オヌストラリアやニュヌゞヌランドの蟲産物の生産者が、日本などぞの茞出を目ざし、そしおオヌストラリアやニュヌゞヌランドの蟲産物は日本向けになっおいった、ずいう経緯がある。 ニュヌゞヌランドの先䜏民はマオリ人。オヌストラリアの先䜏民はアボリゞニ。 北東郚の沿岞にグレヌトバリアリヌフずいうサンゎ瀁がある。 オヌストラリア倧陞の東郚のグレヌトディバむディング山脈は、叀期造山垯である。 このように、オセアニア地方の島じたは、火山島か、あるいはサンゎ瀁島である。 オヌストラリア北郚は南緯10°ほどの䜎緯床垯にあり、熱垯に属する。 オヌストラリア倧陞の北郚沿岞は、サバナ気候である。 なお、オヌストラリアの雚季ず也期に関しお、南半球にあるため、季節が日本ずは反察なので、泚意するこず。 オヌストラリアでは1月前埌は倏で倚雚であり、7月前埌は冬で小雚である。 オヌストラリアの内陞郚は、亜熱垯高圧垯の圱響䞋にあり、幎降氎量500mm以䞋の砂挠気候が倚い。 なお、すべおの倧陞の䞭で、オヌストラリアは、砂挠の割合がもっずも高い。 倧陞の東偎の沿岞郚は、西岞海掋性気候。 APEC(アゞア倪平掋協力䌚議)を最初に提唱した囜は、オヌストラリアである。だからAPEC第1回の開催地はキャンベラ。 オヌストラリアにはボヌキサむトや石炭など様々な資源が産出し、重芁な産業ずなっおいる。 ボヌキサむトが、北郚の熱垯・サバナ気候のゎノやりェむバなどの地域から産出する。 䞀般に熱垯では降雚によりボヌキサむト以倖の塩分が流されやすいためボヌキサむトが産出しやすい。 䟋倖的に、オヌストラリアでは南西郚のパヌスでもボヌキサむトが産出する。 叀期造山垯であるグレヌトディバむディング山脈では石炭が産出する。 䞀般に、叀期造山垯からは石炭が産出しやすく、いっぜう、新期造山垯からは石油が産出しやすい。オヌストラリアでも、石炭は、そのパタヌンどおりに産出しおいる。 オヌストラリア北西郚のビルバラ地区からは、鉄鉱石が産出する。 ※ 『高等孊校生物/生物II‐生物の進化』で「ストロマトラむト」に぀いお調べるず、鉄鉱石が産出する理由が説明されおるはず。 かい぀たんで蚀うず、地球の始めごろの倧昔に、ただ光合成生物がいなかったころ、海䞭で鉄むオン濃床が高く、さらに海䞭の酞玠が少ない時代があった。 その埌、光合成生物が海䞭で誕生したら、光合成により酞玠が発生するので、鉄むオンず酞玠が反応しお、酞化鉄が倧量に出来た。 酞化鉄は、比重が氎より重いので沈殿するので、海底に酞化鉄がしずむ。 のちの時代に、叀代にそういう酞化鉄の沈殿珟象の珟象の起きおた堎所が、地局になったりしたずき、安定陞塊では、その地局が地衚ちかくにある事が倚い。 よっお、安定陞塊は、鉄鉱石の産地になりやすい。 地理孊では、「安定陞塊で鉄鉱石が産出しやすい」ずよく蚀われるが、぀たり酞化鉄が沈殿したたた、そこに固たったずいうこず。 オヌストラリアは、内陞郚に行くほど也燥しおいく。沿岞から離れた地域は蟲地には向かなくなる。 オヌストラリア東郚の沿岞から、オヌストラリア南西郚では、也燥のため蟲地に向かないこずもあり、矊の攟牧をしお矊毛を生産する産業が発達した。 さらに内陞にいっお東郚の䞭心郚ちかくになるず、也燥しすぎお、牧矊すらも行われない非蟲業地域になる。 たた、オヌストラリアで飌育されおる矊の品皮の倚くは、毛の長いメリノ皮である。なお、ニュヌゞヌランドで飌育されおいる矊では、コリデヌル皮や、肉甚にもなるロムニヌ皮が倚い。 第二次倧戊前のか぀お、オヌストラリアは、むギリスに矊毛を茞出しおいた。 グレヌトアヌテゞアン盆地やマリヌダヌリング盆地で、矊毛の生産が盛ん。(「盆地は雚が少ない」ず小孊校から習っおるのを思い出そう。) 矊の飲み氎は、井戞氎を䜿っおいる。 オヌストラリア産の牛肉であるオヌゞヌビヌフが有名なのも、もずをただせば、気候的な理由も䞀因だろう。なお、近幎では、肉牛をフィヌドロットで肥育しおいる。 (※ フィヌドロットに぀いおは、䞭孊校瀟䌚 地理/北アメリカ州などを参照せよ。) 肉牛の生産地は、オヌストラリア北郚に倚いので、結果的にサバナ気候の堎所にオヌゞヌビヌフ肉牛生産地が倚いこずになる。 もし降氎量が少なくお也燥しおいる地域で、無理やり灌挑しお蟲業をしおも、蒞発によっお塩害が起きおしたい、なかなか䞊手くいかない。実際に、蟲地の無理な拡倧により、オヌストラリアでは塩害の発生が広たっおいる。 か぀お、オヌストラリア南東郚にあるマレヌダヌリング盆地で蟲業しようず、スノヌりィヌマりンテンズ蚈画や地䞋氎などで灌挑したが、塩害が発生するずいう結果になっおしたった。「スノヌりィヌマりンテンズ蚈画」ずは、オヌストラリアアルプス山脈の東偎にある川の䞊流から、氎を匕っ匵っおくる蚈画。(「オヌストラリアアルプス山脈」ずは、グレヌトディバむディング山脈の南端の山脈。) 塩害ずいう皮肉な結果に終わったが、しかし、それでもオヌストラリア人は、ひき぀づきマレヌダヌリング盆地で灌挑を぀づけお、蟲業をしおいる。 オヌストラリア南東郚のメルボルン呚蟺や、グレヌトディバむディング山脈東偎のブリスベン呚蟺では、地圢の圱響もあり、降氎量が比范的倚いため、酪蟲もしおいる。 ※ 「アボリゞニヌ」ずか「癜豪䞻矩」ずかも高校の出題範囲なので、勉匷するように。 䞭孊校瀟䌚 地理/オセアニア州 。 なお、ニュヌゞヌランドの先䜏民はマオリ族。 オヌストラリアでは19䞖玀のゎヌルドラッシュなど鉱産資源の開発のずきに、䞭囜人が䜎賃金の鉱山劎働者ずしお移民しおきたので、オヌストラリアで䞭囜人が増えた。(※ けっしお、近幎になっおから䞭囜人が増えたわけではない。) そもそも、このゎヌルドラッシュによる䞭囜人移民の増加こそが、オヌストラリアでの癜豪䞻矩の原因である。 アゞア系移民の流入を制限するなどの政策の、癜豪䞻矩が取られた。 第二次倧戊前は、むギリスの圱響が匷く、オヌストラリアの貿易盞手囜もむギリスが茞出盞手1䜍だった。 しかし、戊埌、日本ずの貿易が倧きくなり、1970幎代に癜豪䞻矩を撀廃し、オヌストラリアはAPEC(アゞア倪平掋協力䌚議)を提唱しお、1989幎ごろにAPEC(アゞア倪平掋協力䌚議)が蚭立された。 1985幎(日本の䞍動産バブル前埌)では、日本が、オヌストラリアの最倧の茞出盞手囜だった。なお、このころはアメリカ合衆囜は、じ぀はオヌストラリアの第2䜍の茞出盞手囜。 APECの加盟囜も、オヌストラリア、日本、䞭囜、アメリカ合衆囜などである。オヌストラリアの1980幎代の貿易盞手ず、APEC加盟囜が、ずっおも近しい関係である。 なお珟圚(2016幎に蚘述)、オヌストラリアの最倧の貿易盞手囜は䞭囜である。たた䞀方で近幎、アメリカずの貿易が、オヌストラリアは倧幅に枛っおいる。 オヌストラリアの治安は良奜である。 TPP(環倪平掋戊略的経枈連携協定、Trans-Pacific Partnershi)はもずもず、APEC加盟囜であるシンガポヌル・ブルネむ・ニュヌゞヌランド・チリが2006幎頃から亀枉しおいた(4ヶ囜ずも、APECに加盟しおいる)。 TPPの亀枉圓初は、APECなどの経枈協定を発展させるのを目指し、関皎の原則撀廃などを目指しお、より積極的な貿易自由化をめざした経枈協定であった。 その埌、アメリカ合衆囜や日本やオヌストラリアなどもTPPの亀枉に参加しおきた。TPPは2016幎の珟圚も亀枉䞭である。 フィゞヌの䜍眮は、ニュヌゞヌランドの北東の掋䞊で、オヌストラリア䞭郚から東方にあり、日付倉曎線の手前。 フィゞヌでは、サトりキビのプランテヌションが、おもな産業。 第二次倧戊前は、むギリスの怍民地だった。むギリスの怍民地時代に、むンド人がプランテヌションなどのための劎働力ずしお連れおこられたので、フィゞヌにはむンド系䜏民も倚い。たた、むンド系䜏民がいるため、ヒンドゥヌ教埒も倚い。 フィゞヌのおもな宗教はキリスト教だが(キリスト教埒が倚いのは、むギリスの圱響による)、むンド系䜏民にはヒンドゥヌ教埒もいる。 オヌストラリアから芋お北にある、赀道より少し南の、けっこう倧きい島が、ニュヌギニア島。 そしお、ニュヌギニア島のほが東半分がパプアニュヌギニア。 なお、ニュヌギニア島の西半分はむンドネシア領。 パプアニュヌギニアでは銅鉱や石油などの資源を産出し、茞出しおいる。(東南アゞアに䜍眮的に近く、産出する資源にも石油があるこずが、東南アゞアず䌌おいる。) 朚材も茞出しおいる。(東南アゞアず䌌おいるこずに泚目。) 囜民の平均幎収は3䞇円皋。 囜の治安は良くはない。 ナりルは、ほが赀道盎䞋にある。 ナりルでは、むかしはリン鉱石の茞出がおもな産業だったが、珟圚ではリン鉱石の枯枇が心配されおいる。 トンガはカボチャ茞出のモノカルチャヌ経枈。日本では茞入量は枛少しおいる。(参考:http://kainouken.web.fc2.com/tokouki/zemi/2009/kabotya/4.html) 地球枩暖化などによる海面䞊昇によっお、土地の氎没が起き始めおいる。 ツバルはサンゎ瀁島であるので、暙高が䜎い。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "オヌストラリアから芋お南東の掋䞊に、ニュヌゞヌランドがある。", "title": "地圢" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "ニュヌゞヌランドは囜土の倧郚分が、環倪平掋造山垯に属する新期造山垯のため、火山が倚い。 ニュヌゞヌランドは䞻に北島ず南島に倧別される。", "title": "地圢" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "ニュヌゞヌランドの南島に、南北方向に぀らなるサザンアルプス山脈があるため、気候が南島の東西で異なる。 ニュヌゞヌランドには偏西颚が吹いおおり南島の西偎は降氎量が倚いが、あたり蟲業に利甚されおいない。 南島の東偎は、雚が少なくお蟲地に向かないこずもあり、矊の攟牧や矊毛の生産に利甚されおいる。(オヌストラリアでも、雚が少なく、蟲地に向かないため、矊を攟牧しおいる。オヌストラリアずニュヌゞヌランドを関連づけお芚えるこず。)", "title": "地圢" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "なおニュヌゞヌランド南島の南東郚の北偎の沿岞にはフィペルドがある。 フィペルドの圢成された理由ずしお、偏西颚の圱響により、山地に雪が倧量に発生し、その圱響だず考えられおいる。(※参考文献:山川出版瀟『もういちど読む山川地理』)", "title": "地圢" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "北島は、偏西颚をさえぎるものがないこずもあり、降氎量が倚くお枩暖であり、酪蟲が行われおいる。(オヌストラリアでも、南東郚で酪蟲が行われおいる。ニュヌゞヌランドの䜍眮は、オヌストラリアから芋お、南東方向にある。぀たり、このあたりの地域(オヌストラリア南東郚〜ニュヌゞヌランド北島 のうち、陞地の郚分)で、酪蟲がさかん。関連づけお芚えるこず。)", "title": "地圢" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "ニュヌゞヌランドは、チヌズやバタヌの茞出で有名。日本にも、ニュヌゞヌランド産のチヌズが茞出されおいる。戊前は、ペヌロッパにチヌズ・バタヌを茞出する時代もあった。", "title": "地圢" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "ニュヌゞヌランドは、偏西颚の圱響や緯床などにより、倏ず冬ずの気枩差が少なく、幎䞭ずおしお雚が平均的に倚いので、ニュヌゞヌランドの気候は、ほが党土が西岞海掋性気候である。(南島の東偎は、山脈で偏西颚がさえぎられるため降氎量が少ないが、しかし東偎の気候も「西岞海掋性気候」ず芋なしお構わない。参考曞でも、そう芋なしおいる。)", "title": "地圢" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "ニュヌゞヌランドの先䜏民はマオリ人。", "title": "地圢" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "ニュヌゞヌランドの公甚語は、英語ずマオリ語。", "title": "地圢" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "オヌストラリアずは違い、ニュヌゞヌランドでは先䜏民の蚀葉であるマオリ語も公甚語になっおいる。", "title": "地圢" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "ニュヌゞヌランドは、北島に火山が倚いこずをいかしお、北島には地熱発電所も䜜られおいる。なお、(ニュヌゞヌランドの)南島では氎力発電が電力゚ネルギヌ源。", "title": "地圢" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "ニュヌゞヌランドの治安は䞖界的に芋おも良い。", "title": "地圢" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "第二次倧戊前のか぀お、オヌストラリアやニュヌゞヌランドの蟲産物は、ペヌロッパに倚く茞出されおいた。しかし戊埌、ペヌロッパがEC、EU域内の蟲産物を重芖したので、オヌストラリアやニュヌゞヌランドの蟲産物は、あたりペヌロッパには売れなくなった。", "title": "地圢" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "ちょうど戊埌のそのころ、日本を始めずするアゞア諞囜が経枈発展しだしたので、オヌストラリアやニュヌゞヌランドの蟲産物の生産者が、日本などぞの茞出を目ざし、そしおオヌストラリアやニュヌゞヌランドの蟲産物は日本向けになっおいった、ずいう経緯がある。", "title": "地圢" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "ニュヌゞヌランドの先䜏民はマオリ人。オヌストラリアの先䜏民はアボリゞニ。", "title": "地圢" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "", "title": "地圢" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "北東郚の沿岞にグレヌトバリアリヌフずいうサンゎ瀁がある。", "title": "地圢" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "オヌストラリア倧陞の東郚のグレヌトディバむディング山脈は、叀期造山垯である。", "title": "地圢" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "このように、オセアニア地方の島じたは、火山島か、あるいはサンゎ瀁島である。", "title": "地圢" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "オヌストラリア北郚は南緯10°ほどの䜎緯床垯にあり、熱垯に属する。", "title": "気候" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "オヌストラリア倧陞の北郚沿岞は、サバナ気候である。", "title": "気候" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "なお、オヌストラリアの雚季ず也期に関しお、南半球にあるため、季節が日本ずは反察なので、泚意するこず。", "title": "気候" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "オヌストラリアでは1月前埌は倏で倚雚であり、7月前埌は冬で小雚である。", "title": "気候" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "オヌストラリアの内陞郚は、亜熱垯高圧垯の圱響䞋にあり、幎降氎量500mm以䞋の砂挠気候が倚い。", "title": "気候" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "なお、すべおの倧陞の䞭で、オヌストラリアは、砂挠の割合がもっずも高い。", "title": "気候" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "倧陞の東偎の沿岞郚は、西岞海掋性気候。", "title": "気候" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "APEC(アゞア倪平掋協力䌚議)を最初に提唱した囜は、オヌストラリアである。だからAPEC第1回の開催地はキャンベラ。", "title": "オヌストラリアの政治経枈・産業など" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "オヌストラリアにはボヌキサむトや石炭など様々な資源が産出し、重芁な産業ずなっおいる。", "title": "オヌストラリアの政治経枈・産業など" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "ボヌキサむトが、北郚の熱垯・サバナ気候のゎノやりェむバなどの地域から産出する。 䞀般に熱垯では降雚によりボヌキサむト以倖の塩分が流されやすいためボヌキサむトが産出しやすい。", "title": "オヌストラリアの政治経枈・産業など" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "䟋倖的に、オヌストラリアでは南西郚のパヌスでもボヌキサむトが産出する。", "title": "オヌストラリアの政治経枈・産業など" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "叀期造山垯であるグレヌトディバむディング山脈では石炭が産出する。", "title": "オヌストラリアの政治経枈・産業など" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "䞀般に、叀期造山垯からは石炭が産出しやすく、いっぜう、新期造山垯からは石油が産出しやすい。オヌストラリアでも、石炭は、そのパタヌンどおりに産出しおいる。", "title": "オヌストラリアの政治経枈・産業など" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "オヌストラリア北西郚のビルバラ地区からは、鉄鉱石が産出する。", "title": "オヌストラリアの政治経枈・産業など" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "※ 『高等孊校生物/生物II‐生物の進化』で「ストロマトラむト」に぀いお調べるず、鉄鉱石が産出する理由が説明されおるはず。", "title": "オヌストラリアの政治経枈・産業など" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "かい぀たんで蚀うず、地球の始めごろの倧昔に、ただ光合成生物がいなかったころ、海䞭で鉄むオン濃床が高く、さらに海䞭の酞玠が少ない時代があった。", "title": "オヌストラリアの政治経枈・産業など" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "その埌、光合成生物が海䞭で誕生したら、光合成により酞玠が発生するので、鉄むオンず酞玠が反応しお、酞化鉄が倧量に出来た。", "title": "オヌストラリアの政治経枈・産業など" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "酞化鉄は、比重が氎より重いので沈殿するので、海底に酞化鉄がしずむ。", "title": "オヌストラリアの政治経枈・産業など" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "のちの時代に、叀代にそういう酞化鉄の沈殿珟象の珟象の起きおた堎所が、地局になったりしたずき、安定陞塊では、その地局が地衚ちかくにある事が倚い。 よっお、安定陞塊は、鉄鉱石の産地になりやすい。", "title": "オヌストラリアの政治経枈・産業など" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "地理孊では、「安定陞塊で鉄鉱石が産出しやすい」ずよく蚀われるが、぀たり酞化鉄が沈殿したたた、そこに固たったずいうこず。", "title": "オヌストラリアの政治経枈・産業など" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "", "title": "オヌストラリアの政治経枈・産業など" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "オヌストラリアは、内陞郚に行くほど也燥しおいく。沿岞から離れた地域は蟲地には向かなくなる。", "title": "オヌストラリアの政治経枈・産業など" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "オヌストラリア東郚の沿岞から、オヌストラリア南西郚では、也燥のため蟲地に向かないこずもあり、矊の攟牧をしお矊毛を生産する産業が発達した。", "title": "オヌストラリアの政治経枈・産業など" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "さらに内陞にいっお東郚の䞭心郚ちかくになるず、也燥しすぎお、牧矊すらも行われない非蟲業地域になる。", "title": "オヌストラリアの政治経枈・産業など" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "たた、オヌストラリアで飌育されおる矊の品皮の倚くは、毛の長いメリノ皮である。なお、ニュヌゞヌランドで飌育されおいる矊では、コリデヌル皮や、肉甚にもなるロムニヌ皮が倚い。", "title": "オヌストラリアの政治経枈・産業など" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "第二次倧戊前のか぀お、オヌストラリアは、むギリスに矊毛を茞出しおいた。", "title": "オヌストラリアの政治経枈・産業など" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "グレヌトアヌテゞアン盆地やマリヌダヌリング盆地で、矊毛の生産が盛ん。(「盆地は雚が少ない」ず小孊校から習っおるのを思い出そう。)", "title": "オヌストラリアの政治経枈・産業など" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "矊の飲み氎は、井戞氎を䜿っおいる。", "title": "オヌストラリアの政治経枈・産業など" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "オヌストラリア産の牛肉であるオヌゞヌビヌフが有名なのも、もずをただせば、気候的な理由も䞀因だろう。なお、近幎では、肉牛をフィヌドロットで肥育しおいる。 (※ フィヌドロットに぀いおは、䞭孊校瀟䌚 地理/北アメリカ州などを参照せよ。)", "title": "オヌストラリアの政治経枈・産業など" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "肉牛の生産地は、オヌストラリア北郚に倚いので、結果的にサバナ気候の堎所にオヌゞヌビヌフ肉牛生産地が倚いこずになる。", "title": "オヌストラリアの政治経枈・産業など" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "もし降氎量が少なくお也燥しおいる地域で、無理やり灌挑しお蟲業をしおも、蒞発によっお塩害が起きおしたい、なかなか䞊手くいかない。実際に、蟲地の無理な拡倧により、オヌストラリアでは塩害の発生が広たっおいる。", "title": "オヌストラリアの政治経枈・産業など" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "か぀お、オヌストラリア南東郚にあるマレヌダヌリング盆地で蟲業しようず、スノヌりィヌマりンテンズ蚈画や地䞋氎などで灌挑したが、塩害が発生するずいう結果になっおしたった。「スノヌりィヌマりンテンズ蚈画」ずは、オヌストラリアアルプス山脈の東偎にある川の䞊流から、氎を匕っ匵っおくる蚈画。(「オヌストラリアアルプス山脈」ずは、グレヌトディバむディング山脈の南端の山脈。)", "title": "オヌストラリアの政治経枈・産業など" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "塩害ずいう皮肉な結果に終わったが、しかし、それでもオヌストラリア人は、ひき぀づきマレヌダヌリング盆地で灌挑を぀づけお、蟲業をしおいる。", "title": "オヌストラリアの政治経枈・産業など" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "オヌストラリア南東郚のメルボルン呚蟺や、グレヌトディバむディング山脈東偎のブリスベン呚蟺では、地圢の圱響もあり、降氎量が比范的倚いため、酪蟲もしおいる。", "title": "オヌストラリアの政治経枈・産業など" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "※ 「アボリゞニヌ」ずか「癜豪䞻矩」ずかも高校の出題範囲なので、勉匷するように。 䞭孊校瀟䌚 地理/オセアニア州 。", "title": "オヌストラリアの政治経枈・産業など" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "なお、ニュヌゞヌランドの先䜏民はマオリ族。", "title": "オヌストラリアの政治経枈・産業など" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "オヌストラリアでは19䞖玀のゎヌルドラッシュなど鉱産資源の開発のずきに、䞭囜人が䜎賃金の鉱山劎働者ずしお移民しおきたので、オヌストラリアで䞭囜人が増えた。(※ けっしお、近幎になっおから䞭囜人が増えたわけではない。)", "title": "オヌストラリアの政治経枈・産業など" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "そもそも、このゎヌルドラッシュによる䞭囜人移民の増加こそが、オヌストラリアでの癜豪䞻矩の原因である。", "title": "オヌストラリアの政治経枈・産業など" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "アゞア系移民の流入を制限するなどの政策の、癜豪䞻矩が取られた。", "title": "オヌストラリアの政治経枈・産業など" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "第二次倧戊前は、むギリスの圱響が匷く、オヌストラリアの貿易盞手囜もむギリスが茞出盞手1䜍だった。", "title": "オヌストラリアの政治経枈・産業など" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "しかし、戊埌、日本ずの貿易が倧きくなり、1970幎代に癜豪䞻矩を撀廃し、オヌストラリアはAPEC(アゞア倪平掋協力䌚議)を提唱しお、1989幎ごろにAPEC(アゞア倪平掋協力䌚議)が蚭立された。", "title": "オヌストラリアの政治経枈・産業など" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "1985幎(日本の䞍動産バブル前埌)では、日本が、オヌストラリアの最倧の茞出盞手囜だった。なお、このころはアメリカ合衆囜は、じ぀はオヌストラリアの第2䜍の茞出盞手囜。", "title": "オヌストラリアの政治経枈・産業など" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "APECの加盟囜も、オヌストラリア、日本、䞭囜、アメリカ合衆囜などである。オヌストラリアの1980幎代の貿易盞手ず、APEC加盟囜が、ずっおも近しい関係である。", "title": "オヌストラリアの政治経枈・産業など" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "なお珟圚(2016幎に蚘述)、オヌストラリアの最倧の貿易盞手囜は䞭囜である。たた䞀方で近幎、アメリカずの貿易が、オヌストラリアは倧幅に枛っおいる。", "title": "オヌストラリアの政治経枈・産業など" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "オヌストラリアの治安は良奜である。", "title": "オヌストラリアの政治経枈・産業など" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "TPP(環倪平掋戊略的経枈連携協定、Trans-Pacific Partnershi)はもずもず、APEC加盟囜であるシンガポヌル・ブルネむ・ニュヌゞヌランド・チリが2006幎頃から亀枉しおいた(4ヶ囜ずも、APECに加盟しおいる)。", "title": "TPP" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "TPPの亀枉圓初は、APECなどの経枈協定を発展させるのを目指し、関皎の原則撀廃などを目指しお、より積極的な貿易自由化をめざした経枈協定であった。", "title": "TPP" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "その埌、アメリカ合衆囜や日本やオヌストラリアなどもTPPの亀枉に参加しおきた。TPPは2016幎の珟圚も亀枉䞭である。", "title": "TPP" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "フィゞヌの䜍眮は、ニュヌゞヌランドの北東の掋䞊で、オヌストラリア䞭郚から東方にあり、日付倉曎線の手前。", "title": "諞囜" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "フィゞヌでは、サトりキビのプランテヌションが、おもな産業。", "title": "諞囜" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "第二次倧戊前は、むギリスの怍民地だった。むギリスの怍民地時代に、むンド人がプランテヌションなどのための劎働力ずしお連れおこられたので、フィゞヌにはむンド系䜏民も倚い。たた、むンド系䜏民がいるため、ヒンドゥヌ教埒も倚い。", "title": "諞囜" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "フィゞヌのおもな宗教はキリスト教だが(キリスト教埒が倚いのは、むギリスの圱響による)、むンド系䜏民にはヒンドゥヌ教埒もいる。", "title": "諞囜" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "オヌストラリアから芋お北にある、赀道より少し南の、けっこう倧きい島が、ニュヌギニア島。", "title": "諞囜" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "そしお、ニュヌギニア島のほが東半分がパプアニュヌギニア。 なお、ニュヌギニア島の西半分はむンドネシア領。", "title": "諞囜" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "パプアニュヌギニアでは銅鉱や石油などの資源を産出し、茞出しおいる。(東南アゞアに䜍眮的に近く、産出する資源にも石油があるこずが、東南アゞアず䌌おいる。)", "title": "諞囜" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "朚材も茞出しおいる。(東南アゞアず䌌おいるこずに泚目。)", "title": "諞囜" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "囜民の平均幎収は3䞇円皋。", "title": "諞囜" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "囜の治安は良くはない。", "title": "諞囜" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "ナりルは、ほが赀道盎䞋にある。", "title": "諞囜" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "ナりルでは、むかしはリン鉱石の茞出がおもな産業だったが、珟圚ではリン鉱石の枯枇が心配されおいる。", "title": "諞囜" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "トンガはカボチャ茞出のモノカルチャヌ経枈。日本では茞入量は枛少しおいる。(参考:http://kainouken.web.fc2.com/tokouki/zemi/2009/kabotya/4.html)", "title": "諞囜" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "地球枩暖化などによる海面䞊昇によっお、土地の氎没が起き始めおいる。", "title": "諞囜" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "ツバルはサンゎ瀁島であるので、暙高が䜎い。", "title": "諞囜" } ]
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:* [[䞭孊校瀟䌚 地理/オセアニア州]] も参照のこず。 ---- == 地圢 == === ニュヌゞヌランド === オヌストラリアから芋お南東の掋䞊に、ニュヌゞヌランドがある。 ニュヌゞヌランドは囜土の倧郚分が、環倪平掋造山垯に属する'''新期造山垯'''のため、火山が倚い。 ニュヌゞヌランドは䞻に北島ず南島に倧別される。 ニュヌゞヌランドの南島に、南北方向に぀らなる'''サザンアルプス山脈'''があるため、気候が南島の東西で異なる。 ニュヌゞヌランドには偏西颚が吹いおおり南島の西偎は降氎量が倚いが、あたり蟲業に利甚されおいない。 南島の東偎は、雚が少なくお蟲地に向かないこずもあり、矊の攟牧や矊毛の生産に利甚されおいる。オヌストラリアでも、雚が少なく、蟲地に向かないため、矊を攟牧しおいる。オヌストラリアずニュヌゞヌランドを関連づけお芚えるこず。 なおニュヌゞヌランド南島の南東郚の北偎の沿岞には'''フィペルド'''がある。 フィペルドの圢成された理由ずしお、偏西颚の圱響により、山地に雪が倧量に発生し、その圱響だず考えられおいる。※参考文献:山川出版瀟『もういちど読む山川地理』 北島は、偏西颚をさえぎるものがないこずもあり、降氎量が倚くお枩暖であり、酪蟲が行われおいる。オヌストラリアでも、南東郚で酪蟲が行われおいる。ニュヌゞヌランドの䜍眮は、オヌストラリアから芋お、南東方向にある。぀たり、このあたりの地域オヌストラリア南東郚〜ニュヌゞヌランド北島 のうち、陞地の郚分で、酪蟲がさかん。関連づけお芚えるこず。 ニュヌゞヌランドは、チヌズやバタヌの茞出で有名。日本にも、ニュヌゞヌランド産のチヌズが茞出されおいる。戊前は、ペヌロッパにチヌズ・バタヌを茞出する時代もあった。 ニュヌゞヌランドは、偏西颚の圱響や緯床などにより、倏ず冬ずの気枩差が少なく、幎䞭ずおしお雚が平均的に倚いので、ニュヌゞヌランドの気候は、ほが党土が'''西岞海掋性気候'''である。南島の東偎は、山脈で偏西颚がさえぎられるため降氎量が少ないが、しかし東偎の気候も「西岞海掋性気候」ず芋なしお構わない。参考曞でも、そう芋なしおいる。 ニュヌゞヌランドの先䜏民は'''マオリ人'''。 ニュヌゞヌランドの公甚語は、英語ず'''マオリ語'''。 オヌストラリアずは違い、ニュヌゞヌランドでは先䜏民の蚀葉であるマオリ語も公甚語になっおいる。 ニュヌゞヌランドは、北島に火山が倚いこずをいかしお、北島には'''地熱発電所'''も䜜られおいる。なお、ニュヌゞヌランドの南島では氎力発電が電力゚ネルギヌ源。 ニュヌゞヌランドの治安は䞖界的に芋おも良い。 === ニュヌゞヌランドずオヌストラリア === 第二次倧戊前のか぀お、オヌストラリアやニュヌゞヌランドの蟲産物は、ペヌロッパに倚く茞出されおいた。しかし戊埌、ペヌロッパがEC、EU域内の蟲産物を重芖したので、オヌストラリアやニュヌゞヌランドの蟲産物は、あたりペヌロッパには売れなくなった。 ちょうど戊埌のそのころ、日本を始めずするアゞア諞囜が経枈発展しだしたので、オヌストラリアやニュヌゞヌランドの蟲産物の生産者が、日本などぞの茞出を目ざし、そしおオヌストラリアやニュヌゞヌランドの蟲産物は日本向けになっおいった、ずいう経緯がある。 ニュヌゞヌランドの先䜏民は'''マオリ人'''。オヌストラリアの先䜏民は'''アボリゞニ'''。 === オヌストラリア === {| class="wikitable" style="float:right" |+ オヌストラリアの歩み |1788幎 むギリスの流刑地ずしお、むギリスが怍民開始。〜1868幎 |- |1868幎 むギリスがオヌストラリア流刑を廃止。 |- |1901幎 オヌストラリア連邊の成立。     移民制限法。癜豪䞻矩 |- |1973幎 癜豪䞻矩の法埋の撀廃が、この頃から。 |- |1989幎 第1回APEC開催。 |- |2000幎 オリンピックがシドニヌで開催。 |- |} 北東郚の沿岞に'''グレヌトバリアリヌフ'''ずいうサンゎ瀁がある。 オヌストラリア倧陞の東郚の'''グレヌトディバむディング山脈'''は、'''叀期造山垯'''である。 === 総論 === このように、オセアニア地方の島じたは、火山島か、あるいはサンゎ瀁島である。 == 気候 == [[ファむル:Australia-climate-map MJC01.png|thumb|350px|オヌストラリアの気候図。南東の氎色郚分で雚が倚い。北郚の緑色郚分は熱垯気候。内陞の茶色郚分は砂挠。]] オヌストラリア北郚は南緯10°ほどの䜎緯床垯にあり、熱垯に属する。 オヌストラリア倧陞の北郚沿岞は、'''サバナ気候'''である。 なお、オヌストラリアの雚季ず也期に関しお、南半球にあるため、季節が日本ずは反察なので、泚意するこず。 オヌストラリアでは1月前埌は倏で倚雚であり、7月前埌は冬で小雚である。 オヌストラリアの内陞郚は、亜熱垯高圧垯の圱響䞋にあり、幎降氎量500mm以䞋の'''砂挠気候'''が倚い。 なお、すべおの倧陞の䞭で、オヌストラリアは、砂挠の割合がもっずも高い。 倧陞の東偎の沿岞郚は、'''西岞海掋性気候'''。 == オヌストラリアの政治経枈・産業など == '''APEC''''''アゞア倪平掋協力䌚議'''を最初に提唱した囜は、オヌストラリアである。だからAPEC第1回の開催地はキャンベラ。 オヌストラリアにはボヌキサむトや石炭など様々な資源が産出し、重芁な産業ずなっおいる。 ボヌキサむトが、北郚の熱垯・サバナ気候のゎノやりェむバなどの地域から産出する。 䞀般に熱垯では降雚によりボヌキサむト以倖の塩分が流されやすいためボヌキサむトが産出しやすい。 䟋倖的に、オヌストラリアでは南西郚のパヌスでもボヌキサむトが産出する。 叀期造山垯であるグレヌトディバむディング山脈では'''石炭'''が産出する。 䞀般に、叀期造山垯からは石炭が産出しやすく、いっぜう、新期造山垯からは石油が産出しやすい。オヌストラリアでも、石炭は、そのパタヌンどおりに産出しおいる。 オヌストラリア北西郚の'''ピルバラ地区'''からは、'''鉄鉱石'''が産出する。 ※ 『[[高等孊校生物/生物II‐生物の進化]]』で「ストロマトラむト」に぀いお調べるず、鉄鉱石が産出する理由が説明されおるはず。 かい぀たんで蚀うず、地球の始めごろの倧昔に、ただ光合成生物がいなかったころ、海䞭で鉄むオン濃床が高く、さらに海䞭の酞玠が少ない時代があった。 その埌、光合成生物が海䞭で誕生したら、光合成により酞玠が発生するので、鉄むオンず酞玠が反応しお、酞化鉄が倧量に出来た。 酞化鉄は、比重が氎より重いので沈殿するので、海底に酞化鉄がしずむ。 のちの時代に、叀代にそういう酞化鉄の沈殿珟象の珟象の起きおた堎所が、地局になったりしたずき、安定陞塊では、その地局が地衚ちかくにある事が倚い。 よっお、安定陞塊は、鉄鉱石の産地になりやすい。 地理孊では、「安定陞塊で鉄鉱石が産出しやすい」ずよく蚀われるが、぀たり酞化鉄が沈殿したたた、そこに固たったずいうこず。 === 蟲業 === ==== 土地が也燥しおるから矊を飌育 ==== オヌストラリアは、内陞郚に行くほど也燥しおいく。沿岞から離れた地域は蟲地には向かなくなる。 オヌストラリア東郚の沿岞から、オヌストラリア南西郚では、也燥のため蟲地に向かないこずもあり、矊の攟牧をしお'''矊毛'''を生産する産業が発達した。 さらに内陞にいっお東郚の䞭心郚ちかくになるず、也燥しすぎお、牧矊すらも行われない非蟲業地域になる。 たた、オヌストラリアで飌育されおる矊の品皮の倚くは、毛の長い'''メリノ皮'''である。なお、ニュヌゞヌランドで飌育されおいる矊では、コリデヌル皮や、肉甚にもなるロムニヌ皮が倚い。 第二次倧戊前のか぀お、オヌストラリアは、むギリスに矊毛を茞出しおいた。 '''グレヌトアヌテゞアン盆地'''や'''マリヌダヌリング盆地'''で、矊毛の生産が盛ん。「盆地は雚が少ない」ず小孊校から習っおるのを思い出そう。 矊の飲み氎は、井戞氎を䜿っおいる。 オヌストラリア産の牛肉である'''オヌゞヌビヌフ'''が有名なのも、もずをただせば、気候的な理由も䞀因だろう。なお、近幎では、肉牛を'''フィヌドロット'''で肥育しおいる。 ※ フィヌドロットに぀いおは、[[䞭孊校瀟䌚 地理/北アメリカ州]]などを参照せよ。 肉牛の生産地は、オヌストラリア北郚に倚いので、結果的にサバナ気候の堎所にオヌゞヌビヌフ肉牛生産地が倚いこずになる。 ==== 灌挑したら塩害になった ==== もし降氎量が少なくお也燥しおいる地域で、無理やり灌挑しお蟲業をしおも、蒞発によっお塩害が起きおしたい、なかなか䞊手くいかない。実際に、蟲地の無理な拡倧により、オヌストラリアでは塩害の発生が広たっおいる。 か぀お、オヌストラリア南東郚にあるマレヌダヌリング盆地で蟲業しようず、'''スノヌりィヌマりンテンズ蚈画'''や地䞋氎などで灌挑したが、塩害が発生するずいう結果になっおしたった。「スノヌりィヌマりンテンズ蚈画」ずは、オヌストラリアアルプス山脈の東偎にある川の䞊流から、氎を匕っ匵っおくる蚈画。「オヌストラリアアルプス山脈」ずは、グレヌトディバむディング山脈の南端の山脈。 塩害ずいう皮肉な結果に終わったが、しかし、それでもオヌストラリア人は、ひき぀づきマレヌダヌリング盆地で灌挑を぀づけお、蟲業をしおいる。 ==== 酪蟲 ==== オヌストラリア南東郚のメルボルン呚蟺や、グレヌトディバむディング山脈東偎のブリスベン呚蟺では、地圢の圱響もあり、降氎量が比范的倚いため、'''酪蟲'''もしおいる。 :※ なお、オヌストラリアから芋お南東方向の掋䞊にあるニュヌゞヌランドも酪蟲が盛んな囜家なので、関連づけお芚えよう。 === その他 === ※ 「'''アボリゞニヌ'''」ずか「'''癜豪䞻矩'''」ずかも高校の出題範囲なので、勉匷するように。 [[䞭孊校瀟䌚 地理/オセアニア州]] 。 なお、ニュヌゞヌランドの先䜏民は'''マオリ族'''。 オヌストラリアでは19䞖玀のゎヌルドラッシュなど鉱産資源の開発のずきに、䞭囜人が䜎賃金の鉱山劎働者ずしお移民しおきたので、オヌストラリアで䞭囜人が増えた。※ けっしお、近幎になっおから䞭囜人が増えたわけではない。 そもそも、このゎヌルドラッシュによる䞭囜人移民の増加こそが、オヌストラリアでの癜豪䞻矩の原因である。 アゞア系移民の流入を制限するなどの政策の、'''癜豪䞻矩'''が取られた。 第二次倧戊前は、むギリスの圱響が匷く、オヌストラリアの貿易盞手囜もむギリスが茞出盞手1䜍だった。 しかし、戊埌、日本ずの貿易が倧きくなり、1970幎代に癜豪䞻矩を撀廃し、オヌストラリアはAPECアゞア倪平掋協力䌚議を提唱しお、1989幎ごろに'''APEC''''''アゞア倪平掋協力䌚議'''が蚭立された。 1985幎日本の䞍動産バブル前埌では、日本が、オヌストラリアの最倧の茞出盞手囜だった。なお、このころはアメリカ合衆囜は、じ぀はオヌストラリアの第2䜍の茞出盞手囜。 APECの加盟囜も、オヌストラリア、日本、䞭囜、アメリカ合衆囜などである。オヌストラリアの1980幎代の貿易盞手ず、APEC加盟囜が、ずっおも近しい関係である。 なお珟圚2016幎に蚘述、オヌストラリアの最倧の貿易盞手囜は䞭囜である。たた䞀方で近幎、アメリカずの貿易が、オヌストラリアは倧幅に枛っおいる。 オヌストラリアの治安は良奜である。 == TPP == TPP環倪平掋戊略的経枈連携協定、Trans-Pacific Partnershiはもずもず、APEC加盟囜であるシンガポヌル・ブルネむ・ニュヌゞヌランド・チリが2006幎頃から亀枉しおいた4ヶ囜ずも、APECに加盟しおいる。 TPPの亀枉圓初は、APECなどの経枈協定を発展させるのを目指し、関皎の原則撀廃などを目指しお、より積極的な貿易自由化をめざした経枈協定であった。 その埌、アメリカ合衆囜や日本やオヌストラリアなどもTPPの亀枉に参加しおきた。TPPは2016幎の珟圚も亀枉䞭である。 == 諞囜 == === フィゞヌ === フィゞヌの䜍眮は、ニュヌゞヌランドの北東の掋䞊で、オヌストラリア䞭郚から東方にあり、日付倉曎線の手前。 フィゞヌでは、'''サトりキビ'''の'''プランテヌション'''が、おもな産業。 第二次倧戊前は、むギリスの怍民地だった。むギリスの怍民地時代に、むンド人がプランテヌションなどのための劎働力ずしお連れおこられたので、フィゞヌには'''むンド系'''䜏民も倚い。たた、むンド系䜏民がいるため、'''ヒンドゥヌ教埒'''も倚い。 フィゞヌのおもな宗教はキリスト教だがキリスト教埒が倚いのは、むギリスの圱響による、むンド系䜏民にはヒンドゥヌ教埒もいる。 === パプアニュヌギニア === オヌストラリアから芋お北にある、赀道より少し南の、けっこう倧きい島が、ニュヌギニア島。 そしお、ニュヌギニア島のほが東半分がパプアニュヌギニア。 なお、ニュヌギニア島の西半分はむンドネシア領。 パプアニュヌギニアでは'''銅鉱'''や'''石油'''などの資源を産出し、茞出しおいる。東南アゞアに䜍眮的に近く、産出する資源にも石油があるこずが、東南アゞアず䌌おいる。 朚材も茞出しおいる。東南アゞアず䌌おいるこずに泚目。 囜民の平均幎収は3䞇円皋。 囜の治安は良くはない。 === ナりル === ナりルは、ほが'''赀道盎䞋'''にある。 ナりルでは、むかしは'''リン鉱石'''の茞出がおもな産業だったが、珟圚ではリン鉱石の枯枇が心配されおいる。 === トンガ === トンガは'''カボチャ'''茞出のモノカルチャヌ経枈。日本では茞入量は枛少しおいる。(参考http://kainouken.web.fc2.com/tokouki/zemi/2009/kabotya/4.html) === ツバル === 地球枩暖化などによる'''海面䞊昇'''によっお、土地の氎没が起き始めおいる。 ツバルはサンゎ瀁島であるので、暙高が䜎い。 [[カテゎリ:地理孊]]
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高等孊校地理B/地誌 東アゞア
2016幎珟圚、朝鮮半島には、倧韓民囜(通称・韓囜)ず朝鮮民䞻䞻矩人民共和囜(通称・北朝鮮たたはDPRK)ずいう2぀の囜がある。 20䞖玀初頭は朝鮮囜(日枅戊争埌は倧韓垝囜)ずいう囜だったが、日枅戊争・日露戊争埌に、朝鮮は日本に䜵合され(韓囜䜵合)、怍民地になった。このずき、日本本土ず同様に近代化政策が朝鮮半島でも進められた。 1945幎の日本の敗戊により、名目䞊は朝鮮民族の独立囜ずしお、1948幎に韓囜ず北朝鮮が独立した。しかし、終戊盎埌からしばらく、韓囜はアメリカ合衆囜の属囜、北朝鮮は゜ビ゚ト連邊の属囜だった。 韓囜ず北朝鮮の戊争である朝鮮戊争が1950幎に起きたが、珟圚は停戊䞭である。北緯38床線をさかいに2぀の囜に分かれおおり、38床線の北偎が北朝鮮であり、38床線の南偎が韓囜である。 1990幎に韓囜ず北朝鮮は同時に囜連に加盟した。 2016幎の珟圚、北朝鮮ず日本ずは囜亀が無い。近幎、北朝鮮は栞実隓を成功させ、たびたびミサむル実隓を行っおいる。 韓囜の経枈では最近は、工業の発展が目芚たしい。ずくに電子機噚や半導䜓など電子機械の分野では、䞖界的にも競争力が高い。自動車産業や造船業もさかんである。 韓囜の民族衣装では、女性甚の民族衣装であるチマ・チョゎリが有名である(センタヌ詊隓などにも「チマチョゎリ」は出やすいようだ。センタヌ察策の参考曞にも玹介されおいる。ほかにも男性甚の民族衣装などもあるのだが、あたり有名でなく、入詊に出ないだろう)。 珟圚、日本ず韓囜は囜亀がある。1965幎の日韓基本条玄で、囜亀を回埩したのである。 韓囜の経枈では、財閥ず呌ばれる、ごく少数の倧䌁業が、経枈に倧きな圱響力をもっおいる。 1997幎のアゞア通貚危機では、韓囜も倧きな打撃を受け、韓囜の通貚りォンは暎萜し、韓囜は䞀時的にIMF(囜際通貚基金)に経枈をゆだねるこずになった。 その埌、韓囜経枈は回埩し、今日の繁栄に至る。 教育に぀いおは、韓囜はかなりの孊歎瀟䌚であり、近幎では倧孊など高等教育機関ぞの進孊率がほが80%を超えお䞖界最高の氎準である。なお、倧孊の孊費は、韓囜では有料である。 韓囜は囜土面積が小さいわりに、人口が4800䞇人ず倚いので、人口密床が高い。しかも、銖郜゜りルに人口が集䞭しおるので、゜りルが過密である。このため、韓囜は日本ず同様に食料自絊率も䜎く、韓囜の食料自絊率は玄50%である(なお日本の食料自絊率は玄40%である)。 朝鮮半島の囜土は、安定陞塊であり、地震がほずんど無い。 韓囜の南郚の沿岞は、リアス匏海岞になっおいる。 韓囜の気候は、倏は韓囜も倪平掋の気団の圱響を受けお暑くなるが、冬にはシベリア気団の圱響で寒くなる。そのため、同緯床の日本や䞭囜の各郜垂ず比べお、韓囜は1幎の枩床差が倧きい。 「オンドル」ずいう、䌝統的な床暖房のためのカマドがあるのも、そもそも韓囜の冬が寒いからである。 韓囜の文字をハングルずいう。挢字ではなくハングルが、韓囜では囜語の文字ずしお甚いられおいる。 ハングルは15䞖玀に朝鮮王朝が制定した衚意文字である。15䞖玀の圓時は、支配局は挢字を甚いおいたが、平民は識字率が䜎く、そのため平民にハングルを普及させお識字率を高めようずしたのである。 近珟代になっおハングルが普及する前は、韓囜の政府などでは挢字を倚く甚いおいたので、挢字に由来する蚀葉が韓囜にも倚い。 珟圚の韓囜では、民族固有の文字を重芖する政策のため、挢字は日垞語ずしおは甚いられおいない。 儒教の圱響が匷い。そのため、父芪の暩力が匷い・女性は結婚しおも女性の父方の姓を名乗るなど、儒教による制床の名残が今も残っおいる。 たた、韓囜ではアゞアの䞭ではキリスト教埒が倚い囜の䞀぀で、党人口の30%ちかくはキリスト教埒ずされる。 1960幎代たでは、韓囜は蟲業囜、たたは繊維産業などの軜工業の囜だった。 1960幎代埌半からは工業化が進んでいき、1970幎代に鉄鋌や造船や石油化孊など重工業も発達し、「挢江の奇跡」ず蚀われた。「挢江」(ハンガン)ずは、゜りル垂内を流れる川の名前。 工業団地が、銖郜゜りルを䞭心に぀くられた。゜りルでは、機械工業が盛んである。たた倖枯のむンチョン(仁川)で、造船が盛んである。なお、むンチョンには囜際空枯もある。 たた、日本海偎の沿岞郚のりルサンやポハンで、工業団地が䜜られ、その工業団地で工業が発達した。ポハンは鉄鋌、りルハンは鉄鋌および石油化孊である。資源を茞入するのに、臚海郚のほうが有利だからである。このように、ポハンずりルサンが、臚海型の工業地域を圢成しおいる。 たた、このような発展により、アゞアNIESず呌ばれる新興囜ずしお1970幎代ごろから囜際的に認知されおいった。 1990幎代ごろから、韓囜では電子機械工業や自動車工業が発達した。 1996幎に、韓囜は、おもに先進囜からなるOECD(経枈協力開発機構)に加盟した。 䞀方、韓囜に進出しおいた倖囜䌁業が、韓囜の賃金の䞊昇により、韓囜から撀退しおいき、倖囜䌁業は䞭囜や東南アゞアなどに工堎を移しおいった。 たた、郜垂を䞭心に工業化が進んだこずから、韓囜では郜垂ず蟲村ずの経枈栌差が出お来た。蟲村から、倚くの劎働者が、仕事を求めるなどの理由で、郜垂に流入しおいった。2016幎の珟圚、総人口の玄5分の1にあたる1000䞇人以䞊が゜りルに居䜏しおいる。 韓囜ではむンタヌネットやブロヌドバンドの普及率が高い。 2011幎2月に韓囜は、アメリカ合衆囜ずのFTA(自由貿易協定)に調印。 近幎では、プサン(釜山)が韓囜最倧の貿易枯であり、䞖界的にも芏暡の倧きい貿易枯である。 1970幎代から、韓囜では、蟲村の所埗の䜎さを解消する目的のために、蟲地の敎備などを掲げたセマりル運動が行われ、灌挑の導入、蟲業機械の導入などが行われ、韓囜蟲業は生産性が向䞊した。 韓囜は茞出を基盀ずした経枈のため、蟲産物の貿易に぀いおは、米以倖の蟲産物の茞入を自由化しおおり、そのため䞭囜産の䜎䟡栌の野菜ずの競走では、韓囜の野菜蟲家は䞍利である。 1980幎代たで、韓囜は、日本文化の流入を芏制しおきた。しかし、1990幎ごろから、日本の文化の流入を開攟した。 2002幎には、日韓共催サッカヌワヌルドカップが開かれ、䞡囜の関心をあ぀めた。 たた、2000〜2005幎頃、韓囜補ドラマが、「韓流ドラマ」ずしお、日本の攟送局などでも取り䞊げられ、日本のテレビ芖聎者局で話題になった。 これにはアゞア通貚危機の際に、囜家的経枈危機に陥った韓囜が経枈回埩のために、IT・コンテンツ産業を振興させたずいう背景がある。そのため韓囜のむンタヌネット普及率は日本のそれ以䞊である。 たた2010幎ごろに日本で第䞀次K-POPブヌムが巻き起こったのには韓囜囜内で違法ダりンロヌドなどが増え囜内の垂堎が瞮小したこずが芁因の1぀になっおいる。 銖郜はピョンダン。 政治は瀟䌚䞻矩であり、金日成ずその子孫による独裁政治が぀づいおいる。 囜名は、朝鮮民䞻䞻矩人民共和囜。 北朝鮮は、゜連や䞭囜を手本ずした蚈画経枈の囜であった。しかし、指導者が、蟲業など産業の知識が乏しいのに口出しをするずいう(たずえば、蟲地を広めるために山の森林を倧量䌐採しお、措氎を匕き起こすなど)ずさんな経枈政策や、軍事費の過倧な負担などのため、飢饉や措氎などが、たびたび発生した。 資源が比范的倚く、戊前・戊䞭に日本䌁業の導入した工堎蚭備なども比范的に倚かったこずもあり、北朝鮮では重工業化が戊埌の早くから進んだ。しかし、経枈政策の倱敗から、1970幎代以降の経枈力・工業力は韓囜に远い抜かれおいる。 倖亀問題ずしお、日本ずは囜亀がない。そしお、北朝鮮の工䜜員に日本人がさらわれたずいう、拉臎問題がある。2002幎に、日朝ピョンダン宣蚀で、北朝鮮は拉臎問題をみずめた。しかし、その埌はほずんど進展がない。 なお、北朝鮮は栞開発をしおいるので、アメリカを䞭心ずした倚くの囜から経枈制裁を受けおいる。栞兵噚を持っおいるこずが公匏に認められおいる囜は、アメリカ・ロシア・䞭華人民共和囜・フランス・むギリス・むンド・パキスタンである。北朝鮮は、この栞兵噚開発をみずめない諞囜の姿勢を、アメリカ䞭心の姿勢だずしお批刀しおいる。 䞭囜西郚は、山脈や高原などの高地である。 いっぜう、䞭囜東郚は平原などの䜎地である。 人口は、東郚に集䞭しおいる。 黄河(こうが)の䞭流の呚囲に、黄土ず呌ばれる黄色〜茶耐色の砂の平原がある。黄土は英語で「レス」ずいう。 黄河ず長江のあいだあたりに、ホワむ川がある。このホワむ川は、1月の平均気枩0°Cず幎間降氎量1000mあたりの線に近く、地理孊では倧切であるので、チンリン=ホワむ線ずいう。チンリンずは、チンリン山脈のこず。 ぀たり、蟲業では、チンリン=ホワむ線よりも北が小麊などの畑䜜地垯である。チンリン=ホワむ線よりも南偎が皲䜜地垯である。 䞭囜(䞭華人民共和囜)は、人口が玄13億人であり、䞖界でもっずも人口が倚く、䞖界の人口の玄5分の1をしめおいる。 第二次倧戊が終わるず、囜民党ず共産党ずの内戊が起きた。そしお、毛沢東ひきいる共産党が勝利した。囜民党は、台湟に逃げのびた。 こうしお、䞭囜は、毛沢東ひきいる共産党の䞻導のもず、1948幎に䞭華人民共和囜ずしお建囜され、瀟䌚䞻矩の囜ずなった。そしお、䞭華人民共和囜の建囜の初期に、倚くの䌁業が囜有化された。 そしお、1958幎から倧躍進政策ずよばれる蟲業・工業の倧増産を行うが、䞭囜の実情を無芖した蚈画により、逆に飢饉が発生するなどしお倧倱敗に終わる。さらに、1966幎から毛沢東が死去する1976幎たで文化倧革呜が行われ、䞭囜の政治・経枈はさらに混乱した。その埌、アメリカ・日本などず囜亀を回埩するずずもに、経枈面においおは改革開攟路線を敷き、自由䞻矩経枈を取り入れたこずにより、急速な経枈発展を遂げ぀぀ある。 䞭囜は、1組の倫婊の子䟛の数は1人だけずする 䞀人っ子政策 を1979幎から行っおいる。ただし少数民族は、䞀人っ子政策の適甚倖である。おもに、挢民族が、䞀人っ子政策の察象である。 このため、珟圚、人口の増加は抑えられおいる。かわりに、高霢者の割合がふえる高霢化が予枬されおおり、心配されおいる。(いっぜう、むンドも人口が10億をこえるが、むンドでは人口の増加が予枬されおいる。将来的にむンドの人口が䞭囜の人口を抜く可胜性が予枬されおいる。) しかし、法埋に逆らっお、2人目の子どもを産んで、出生届を出さない事態も起きおいる。出䞖届けが出されないため、その子には戞籍がない。このように戞籍を持たない子どもは、「闇っ子」のような意味でヘむハむズ(黒孩子)ず呌ばれる。郜垂よりも蟲村で、無戞籍の闇っ子が倚く芋られる。 たた、䞭囜人は、あず継ぎや劎働力ずしお男子が欲しいようで、女の子が産たれおも凊分するようであり、そのため人口比が男に片寄り始めおいる。 そういった匊害もあっお、䞀人っ子政策の芋盎しがされおいる。䞡芪ずも䞀人っ子の堎合には第二子が認められたり、たた、第䞀子が女子の堎合には第二子が認められる堎合もある。 䞭囜の人口のうち、9割の民族は挢民族(かんみんぞく)である。挢民族は、おもに䞭囜東郚に䜏んでいる。 ある囜で、倚数掟でない民族は、少数民族ずいう。䞭囜は50以䞊の少数民族を持぀倚民族囜家である。おもな民族は、挢民族、りむグル族、モンゎル族、チベット族、ミャオ(苗)族、朝鮮族、ホむ(回)族、チョワン(壮)族、などである。 䞭囜は第2次䞖界倧戊のあずにチベットずりむグル地方を䟵略し䜵合したので、チベット人ずりむグル人は、䞭囜の少数民族になっおおり、チベット民族やりむグル民族ずしお扱われおいる。 䞭囜政府は、少数民族の自治区をもうけおおり、チベット自治区などをもうけおおり、䌝統文化などを保護しおいるが、少数民族の䞭囜からの独立などは認めおいない。そのため、䞭囜の支配に察する抵抗運動などがチベットやりむグルなどで、たびたび起きおいる。こうした独立運動に察しお䞭囜政府が厳しい匟圧を加えおいるこず、挢民族ずの政治的・経枈的栌差が生たれおいるこずから、人暩問題ずしお批刀されるこずが倚い。 チベット仏教の最高指導者であるダラむ・ラマ14侖(14th Dalai Lama)は、1959幎にむンドに亡呜した。 政治制床に関しおは、瀟䌚䞻矩であり、民䞻䞻矩では無い。共産党が政治の決定暩をにぎっおおり、事実䞊は、䞭囜共産党による独裁政治の囜である。たずえば政治指導者は、䞭囜共産党内郚で決定され、囜民からの盎接の遞挙では遞ばれおいない。1989幎には、倩安門で民䞻化をもずめる孊生の抗議運動がおきたが、この運動は匟圧された。この倩安門での抗議運動に関する事件を倩安門事件ず蚀う。 䞭囜は蟲業の倧囜である。䞭囜のおもな蟲産物は、米、トりモロコシ、小麊である。 蟲業は、華南(「かなん」、意味:䞭囜の南郚のこず)や華䞭(かちゅう、意味:北郚ず南郚のあいだ)では、雚が倚いため、米の生産が倚い。たた、これら南郚では、茶の生産も盛んである。 ぀たり、䞭囜の南郚では、米ず茶の生産が盛んである。 東南アゞアに近いハむナン(海南)島のあたりでは、幎に2回、米を䜜る二期䜜も行われる。 華北(「かほく」、意味:䞭囜の東北郚)では、雚が少ないため、小麊・倧豆などの畑䜜が倚く、たた、コりリャンずいう雑穀の䞀皮を生産しおいる。なお、近幎では、日本などから寒さに匷い品皮改良された皲を導入するなどしお、䞭囜北郚でも米の生産もするようになった。 西郚は、也燥しおおり、あたり蟲業にはむかず、遊牧などの牧畜が䞭心である。 䞭囜は、小麊の生産量が䞖界1䜍である。(2䜍むンド、3䜍アメリカ。) 䞭囜北郚やむンド内陞郚などの也燥地垯の蟲業では、小麊など也燥に匷い䜜物の畑䜜がさかん。 2000幎頃から、䞭囜人の食生掻の倉化により、肉類の需芁が増えたため、飌料甚䜜物ずしおトりモロコシや倧豆の消費が増えた。 このため、アメリカなどからのトりモロコシや倧豆の茞入が増え、䞭囜は近幎(2016幎に蚘述)では倧豆の茞入囜に転じおいる。 蟲産物の品質管理胜力が䜎い䌁業も倚いようで、2000幎ごろから䞭囜産の蟲産物に有害な物質が混ざるなどしお、消費者に健康被害が出る問題が発生・発芚しおいる。 䞭華料理の地域料理は蟲䜜物の分垃に察応しおいる。南郚では皲䜜が有利なため、ビヌフンなどの米を䜿った地域料理が倚い。いっぜう北郚の地域料理には、小麊を䜿ったものが倚い。こうした蟲䜜物の分垃の違いに加えお、文化や颚土の差異から様々な料理が生たれた。日本では北京・䞊海・広東・四川料理が知られる。 北京料理は、北京が明・枅時代に銖郜であったこずから北京ダックなどのように宮廷料理をルヌツずしおいるものがある。たた、畑䜜や牧畜が䞭心のため、米よりも小麊を䜿ったものが倚く、魚よりも肉がよく䜿われる。日本でなじみ深い麺類(ラヌメン)や逃子や饅頭などが、北郚の地域料理である。 䞊海料理は、珟圚の䞊海の地域が䞭囜の穀倉地垯であったこず、長江流域に属するこずから米ず豊かな魚介類を䜿った料理がメむンである。日本では小籠包や䞊海ガニがよく知られおいる。 広東料理は、広東省䞀垯が叀くから貿易で盛んだったこずから様々な食材が䜿われおきた。くわえお、海に面しおいるため、魚介類を䞭心ずした玠材のうた味を生かした薄味の料理が倚い。日本では飲茶やふかひれスヌプなどがよく知られる。 四川料理は、四川省䞀垯の料理である。長江流域の内陞のため、湿床は䞀幎䞭高いが、気枩は倏冬の差が激しい。そのため、䜓調をずずのえるずされる銙蟛料をふんだんに䜿った料理が倚い。食材には肉や川魚がよく䜿われる。日本でよく知られおいるのは麻婆豆腐や担々麺である。たた、茶の原産地であり、茶を飲む習慣もここから始たった。 なお、少数民族の自治区では、その民族独時の文化や颚土にねざした料理もある。 (※ 䞭囜の地域料理の出題が、入詊に出やすい。地域料理の分垃の傟向には䟋倖もあるだろうが、そのような瑣末な䟋倖的知識は䞀般の高校生には䞍芁なので、そういう瑣末な知識を問う倧孊は、盞手にしないほうが良いだろう。) 工業は、人件費の安さを利甚しおいる。そのため、䞖界の倚くの囜に䞭囜の補品が茞出されおおり、䞭囜は「䞖界の工堎」ずも蚀われおいる。 南郚の沿岞郚の地域などに経枈特区が倚く、そのため工業地垯も南郚の沿岞郚に倚い。南郚の銙枯(ホンコン)の近くにあるシェンチェン(しんせん、深圳)垂が経枈特区であり、シェンチェンなどを䞭心に工業が発展しおいる。 南郚ずは別にも、䞭囜東北郚には第2次倧戊の前から日本の旧・満州囜ぞの投資などで発達しおいた工業地垯があり、戊埌も東北郚の工業地垯が重工業の地垯になっおいる。(※ 怜定教科曞にも、旧・満州囜の蚭備が、第二次倧戊埌の䞭囜での重工業に圹だったずいうこずが普通に曞いおある。) 東北郚では、アンシャンに鉄山があり鉄鉱石の産地であるこずもあり、第二次倧戊埌には東北郚で重化孊工業が発達した。 なお、華䞭のりヌハン(歊挢、ぶかん)にも鉄鋌コンビナヌトがある。 第二次倧戊埌、アンシャン、パオトり、りヌハンで、工業化が進められた。 なお、東北郚のタヌチン油田で、石油が産出する。 そのほか、鉱産資源ずしおレアメタルがレアアヌスの産地が䞭囜になる。 第2次倧戊埌、䞭囜の経枈は、垂堎経枈を犁止しお、政府が経枈を管理する、蚈画経枈の経枈政策を取った。 たた、蟲村の集団化のため、人民公瀟(じんみんこうしゃ)を蚭立した。 しかし、蚈画経枈がうたくいかず、䞭囜は経枈発展が遅れた。1980幎ごろから、経枈のおくれを取り戻すため、鄧小平(ずう しょうぞい)の指導により、垂堎経枈を郚分的に取り入れおいく改革・開攟政策に転じ、たた、経枈特区 をシェンチェン(しんせん、深圳)垂やアモむ(廈門)垂など䞀郚の地域に導入した。たた、この頃、人民公瀟を廃止・解䜓した。 (なお珟圚、経枈特区に指定されおいる郜垂は、アモむ、スワトり、シンチェン(しんせん、深圳)、チュヌハむ、ハむナン島であり、いずれも華南の沿岞郚。) 蟲村でも、自治䜓が䌁業ずしお生産掻動をする郷鎮䌁業(ごうちん きぎょう)が蚭立された。 たた、生産請負性が導入された。生産請負性ずは、囜に䞀定量の請け負い分の蟲䜜物を玍めたら、それ以䞊の蟲䜜物は自由に販売しおもいいずいう制床である。 2001幎には、䞭囜はWTO(䞖界貿易機関)に加盟した。近幎の䞭囜は貿易黒字であり、その結果、倖貚準備高は䞖界最倧である。 欧米や日本などの工堎も、人件費の安さや、人口の倚さによる消費者の倚さを圓おにしお、おそくずも2000幎ころからは、倚くの倖囜䌁業の工堎などが䞭囜各地に進出した。ただし、すでに1970幎代から、䞭囜の経枈特区には倖囜䌁業が進出しおいた。 2000幎代の頃の䞭囜の工堎では、液晶テレビ・゚アコン・冷蔵庫なども生産できるようになった。そのため、䞭囜は、テレビ・゚アコン・冷蔵庫など家電の䞀倧生産囜になった。 こうしお2000幎〜2010幎代、䞭囜は、経枈の芏暡がアメリカや日本に぀ぐ経枈倧囜になり、䞭囜のGDP(囜内総生産)も䞖界2䜍になった。(なお、GDP侖界1䜍はアメリカ合衆囜。GDP侖界3䜍は日本。) 2010幎の時点では、䞭囜のGDPは䞖界2䜍であり、2015幎たでは䞭囜がGDP侖界2䜍のたたである。(なお、日本のGDPは、2010幎〜2015幎では䞖界3䜍である。) GDPは、所埗の氎準ではない。所埗の氎準では、䞭囜は、日本やアメリカず比べ、所埗が䜎い。 仮に、日本やアメリカが平均的に高所埗の囜だずしたら、䞭囜は䞭所埗の囜だろうし、むンドやベトナムは䜎所埗だろう。 ぀たり、䞭囜経枈は、䞭所埗の囜ではあるが、人口が倚いため、GDPが䞖界2䜍である。 䞭囜は、BRICs(ブリックス)のうちの䞀囜ずしお、各囜の投資家などが経枈発展を期埅しおいる。BRICsずはブラゞル(Brazil)、ロシア( (Russia)、むンド(India )、䞭囜(China) のこず。 BRICsは囜土ず人口ず資源の倚いから、経枈発展するだろうず期埅された4囜のこずである。 しかし、近幎では、䞭囜でも人件費が䞊昇し぀぀あり、倖囜䌁業は、より人件費の安いベトナムなどの東南アゞア諞囜に工堎を移しおいる。 なお、䞭囜に進出する倖囜䌁業に぀いおは、地元䞭囜ず共同で蚭立された合匁䌁業ずする䞭囜政府の決めた法埋などがあるので、䞭囜進出した倖囜䌁業の工堎・䌚瀟などは合匁䌁業である。 䞭囜では、貧富の栌差もずおも倧きい。 ずくに、内陞郚の蟲村郚は貧しい。そのため、蟲村郚から出皌ぎなどで、沿岞郚などの郜垂郚に働きに出る。蟲村郚から出皌ぎに来る人たちを 「蟲民工」(のうみんこう)あるいは「民工」(みんこう)ず蚀う。 たた、䞭囜では、蟲村から郜垂ぞ人口が流入しおいる。このような、䞭囜での蟲村から郜垂郚ぞの人工流入の珟象を民工朮(みんこうちょう)ずいう。 䞭囜の経枈は、その貧富の栌差によっお、人件費を䜎くおさえおいるずいう面もある。 䞭囜では、戞籍の倉曎が困難であり、原則的に蟲村で生たれたら、蟲村の戞籍のたたである。 したがっお出皌ぎ劎働者は、戞籍は蟲村戞籍のたた、郜垂に出皌ぎにきおいる人が倚い。蟲村出身者は、たずえ郜垂に䜏居を構えおも、戞籍は蟲村戞籍のたたである。 䞭囜の法埋・制床などによる出皌ぎのありかたでは、郜垂に䜏居が確保されおる堎合などにかぎり、郜垂に出皌ぎしおよいのであるが、じっさいには郜垂に䜏居を確保しないたた違法に出皌ぎしおいる堎合も倚い。 2008幎には北京オリンピックが開催された。2010幎には、䞊海囜際博芧䌚(䞊海䞇博)が開かれた。 むンタヌネットや携垯電話やテレビなどは、郜垂郚を䞭心に普及しおいる。しかし怜閲などの蚀論統制が厳しく、むンタヌネットやテレビや雑誌などでの自由な議論などは出来ない。 䞭囜人は、䞭囜の本囜ずは別の堎所にも倚く移䜏しおいる。䞖界䞭のいろんな囜に䞭囜人は移䜏しおおり、それら倖囜にいる䞭囜人を華人(華僑)ずいう。特に東南アゞアやアメリカに倚い。 2000幎頃から、「西郚倧開発」ずしお、開発の遅れおいた内陞郚や西郚の開発が進んでいる。理由は、䞻に経枈栌差を解消するためや、あるいは、すでに沿岞郚の開発が進んで沿岞郚は開発の䜙地が枛ったこず等だろう。 西郚倧開発により、道路や鉄道の基盀が敎備され、ガスや電気が敎備されおいる。 重慶(じゅうけい、チョンチン)やチベットなどが、開発されおいる。 2009幎に、内陞郚の湖北(こほく、フヌペむ)省で、長江(ちょうこう、揚子江(ようすこう)ずも蚀う。)ぞいに、サンシダ(䞉峡、さんきょう)ダムが完成した。ダムの建蚭により、長江の氎の流れがせき止められるので、生態系ぞの圱響が各囜の環境保護団䜓により心配されおいる。 鉄道の建蚭も、各地で進んでいる。西郚のチベット自治区では、青蔵(せいぞう)鉄道が2006幎に開通した。 工業地垯や郜垂を䞭心に、倧気汚染が深刻である。理由は䞻に、燃料の石炭などが倧量に燃やされおいるため。 倧気の汚染にずもない、酞性雚の被害も発生しおいる。 耕地を広げたり、工業地域や商業地域の開発などのための無理な森林開拓により、森林砎壊も起きおいる。 工堎などから出る排氎などによる、氎質汚染も各地で深刻である。川の魚が倧量に死んだりする事䟋も倚く発生しおいる。 䞭囜の囜民1人あたりの゚ネルギヌ消費量は䞖界の平均ず比べお䜎く、経枈発展による゚ネルギヌ消費量の䞊昇にずもない、これから、ただただ環境砎壊が進むおそれもある。 䞭囜は呚蟺囜ずの領土をめぐる争いが倚い。東南アゞア諞囜ず䞭囜ずのあいだでは、スプラトリヌ諞島(Spratly Islands、 䞭囜名:南沙諞島 )をめぐっお、ベトナム、フィリピン、マレヌシア、ブルネむず争っおいる。ブヌタンずは囜境問題がある。さらにむンド、パキスタンずはカシミヌルをめぐる領土問題がある。 日本ずは、尖閣諞島をめぐる争いが起きおいる。日本の固有の領土であるが、䞭囜も領有暩を䞻匵しおいる。2010幎には、䞭囜の持船が日本の海䞊保安庁の持船に衝突する事件が起きるなど、小芏暡なトラブルが倚く発生しおいる。 韓囜・北朝鮮ずも癜頭山(䞭囜名:長癜山)や黄海䞊の島々の領有をめぐる領土問題がある。 ホンコン(銙枯)は、1997幎にむギリスから䞭囜に返還された。䞀囜二制床によっお、䟋倖的にホンコンでは資本䞻矩制床をはじめずしたむギリス領時代の制床が認められおいる。 第二次倧戊埌は軜工業や機械工業が盛んだったが、近幎ではホンコンは金融の䞭心地にもなっおいる。 マカオはポルトガルから1999幎に返還された。マカオもホンコンず同じように䞀囜二制床の察象ずなっおいる地域である。こちらは䌝統的にカゞノで有名な島である。 䞭囜には、䞭囜倧陞を䞭心ずした政府を持぀『䞭華人民共和囜』ず、もうひず぀、台湟に『䞭華民囜』ずいう政府がある。 (※ この蚘事では、たんに「䞭囜」ずいったら、䞭華人民共和囜のこずずする。台湟の䞭華民囜政暩のこずを蚀う堎合には、この節では「台湟」や「䞭華民囜」などず区別するこずにする。) 日本ずは、1978幎にむすばれた日䞭平和友奜条玄によっお、䞭華人民共和囜ず囜亀があるが、その時から日本政府は台湟ず断亀しおいる。民間レベルでの日本ず台湟の経枈亀流は぀づいおいる。 台湟の政治は民䞻䞻矩であり、普通遞挙が行われおいる。 台湟を䞭心ずした政暩である。銖郜は台北。工業囜である。 台湟は南方にあるこずもあっお、蟲業では皲䜜が倚い。 台湟の工業では、コンピュヌタ郚品などの産業が、さかんである。倧陞偎の人件費の安い劎働力などを利甚するため、台湟の䌁業が倧陞偎に工堎をもうけたりしおいる。 1970幎代ごろは、アゞアNIESのひず぀ずしお、韓囜ずずもに台湟は数えられおいた。 第二次倧戊の前や戊䞭では、䞭囜は䞭華民囜ずいう囜であり、囜民党ずいう政党が支配をしおいお、蒋介石ずいう人物が囜の支配者だった。しかし第二次倧戊埌、゜ビ゚ト連邊の支揎を受けた䞭囜共産党が、囜民党ず戊闘し、䞭囜は内戊になった。そしお共産党が勝利しお、䞭囜は、1949幎に 䞭華人民共和囜ずいう囜になった。 共産党の支配者は毛沢東ずいう人物で、毛沢東が䞭囜倧陞の支配者になった。 いっぜう、負けた蒋介石ひきいる囜民党は台湟にのがれた。 このため、台湟は䞭華民囜になった。このころから、䞭囜は「䞭華人民共和囜」ず「䞭華民囜」ずの2぀の䞭囜が存圚する状況になった。 しかし、日本をふくめ䞖界の倚くの囜は、台湟は䞭囜の䞀郚ずいう立堎にたっおいる。たた、珟圚の囜際連合では、䞭華人民共和囜を䞭囜の代衚ずしお認めおおり、台湟は囜連に加盟できない。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "2016幎珟圚、朝鮮半島には、倧韓民囜(通称・韓囜)ず朝鮮民䞻䞻矩人民共和囜(通称・北朝鮮たたはDPRK)ずいう2぀の囜がある。", "title": "朝鮮半島" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "20䞖玀初頭は朝鮮囜(日枅戊争埌は倧韓垝囜)ずいう囜だったが、日枅戊争・日露戊争埌に、朝鮮は日本に䜵合され(韓囜䜵合)、怍民地になった。このずき、日本本土ず同様に近代化政策が朝鮮半島でも進められた。", "title": "朝鮮半島" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "1945幎の日本の敗戊により、名目䞊は朝鮮民族の独立囜ずしお、1948幎に韓囜ず北朝鮮が独立した。しかし、終戊盎埌からしばらく、韓囜はアメリカ合衆囜の属囜、北朝鮮は゜ビ゚ト連邊の属囜だった。", "title": "朝鮮半島" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "韓囜ず北朝鮮の戊争である朝鮮戊争が1950幎に起きたが、珟圚は停戊䞭である。北緯38床線をさかいに2぀の囜に分かれおおり、38床線の北偎が北朝鮮であり、38床線の南偎が韓囜である。", "title": "朝鮮半島" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "1990幎に韓囜ず北朝鮮は同時に囜連に加盟した。", "title": "朝鮮半島" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "2016幎の珟圚、北朝鮮ず日本ずは囜亀が無い。近幎、北朝鮮は栞実隓を成功させ、たびたびミサむル実隓を行っおいる。", "title": "朝鮮半島" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "韓囜の経枈では最近は、工業の発展が目芚たしい。ずくに電子機噚や半導䜓など電子機械の分野では、䞖界的にも競争力が高い。自動車産業や造船業もさかんである。", "title": "韓囜" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "韓囜の民族衣装では、女性甚の民族衣装であるチマ・チョゎリが有名である(センタヌ詊隓などにも「チマチョゎリ」は出やすいようだ。センタヌ察策の参考曞にも玹介されおいる。ほかにも男性甚の民族衣装などもあるのだが、あたり有名でなく、入詊に出ないだろう)。", "title": "韓囜" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "珟圚、日本ず韓囜は囜亀がある。1965幎の日韓基本条玄で、囜亀を回埩したのである。", "title": "韓囜" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "韓囜の経枈では、財閥ず呌ばれる、ごく少数の倧䌁業が、経枈に倧きな圱響力をもっおいる。", "title": "韓囜" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "1997幎のアゞア通貚危機では、韓囜も倧きな打撃を受け、韓囜の通貚りォンは暎萜し、韓囜は䞀時的にIMF(囜際通貚基金)に経枈をゆだねるこずになった。", "title": "韓囜" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "その埌、韓囜経枈は回埩し、今日の繁栄に至る。", "title": "韓囜" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "教育に぀いおは、韓囜はかなりの孊歎瀟䌚であり、近幎では倧孊など高等教育機関ぞの進孊率がほが80%を超えお䞖界最高の氎準である。なお、倧孊の孊費は、韓囜では有料である。", "title": "韓囜" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "韓囜は囜土面積が小さいわりに、人口が4800䞇人ず倚いので、人口密床が高い。しかも、銖郜゜りルに人口が集䞭しおるので、゜りルが過密である。このため、韓囜は日本ず同様に食料自絊率も䜎く、韓囜の食料自絊率は玄50%である(なお日本の食料自絊率は玄40%である)。", "title": "韓囜" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "朝鮮半島の囜土は、安定陞塊であり、地震がほずんど無い。", "title": "韓囜" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "韓囜の南郚の沿岞は、リアス匏海岞になっおいる。", "title": "韓囜" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "韓囜の気候は、倏は韓囜も倪平掋の気団の圱響を受けお暑くなるが、冬にはシベリア気団の圱響で寒くなる。そのため、同緯床の日本や䞭囜の各郜垂ず比べお、韓囜は1幎の枩床差が倧きい。", "title": "韓囜" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "「オンドル」ずいう、䌝統的な床暖房のためのカマドがあるのも、そもそも韓囜の冬が寒いからである。", "title": "韓囜" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "韓囜の文字をハングルずいう。挢字ではなくハングルが、韓囜では囜語の文字ずしお甚いられおいる。 ハングルは15䞖玀に朝鮮王朝が制定した衚意文字である。15䞖玀の圓時は、支配局は挢字を甚いおいたが、平民は識字率が䜎く、そのため平民にハングルを普及させお識字率を高めようずしたのである。", "title": "韓囜" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "近珟代になっおハングルが普及する前は、韓囜の政府などでは挢字を倚く甚いおいたので、挢字に由来する蚀葉が韓囜にも倚い。", "title": "韓囜" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "珟圚の韓囜では、民族固有の文字を重芖する政策のため、挢字は日垞語ずしおは甚いられおいない。", "title": "韓囜" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "儒教の圱響が匷い。そのため、父芪の暩力が匷い・女性は結婚しおも女性の父方の姓を名乗るなど、儒教による制床の名残が今も残っおいる。", "title": "韓囜" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "たた、韓囜ではアゞアの䞭ではキリスト教埒が倚い囜の䞀぀で、党人口の30%ちかくはキリスト教埒ずされる。", "title": "韓囜" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "1960幎代たでは、韓囜は蟲業囜、たたは繊維産業などの軜工業の囜だった。", "title": "韓囜" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "1960幎代埌半からは工業化が進んでいき、1970幎代に鉄鋌や造船や石油化孊など重工業も発達し、「挢江の奇跡」ず蚀われた。「挢江」(ハンガン)ずは、゜りル垂内を流れる川の名前。", "title": "韓囜" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "工業団地が、銖郜゜りルを䞭心に぀くられた。゜りルでは、機械工業が盛んである。たた倖枯のむンチョン(仁川)で、造船が盛んである。なお、むンチョンには囜際空枯もある。", "title": "韓囜" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "たた、日本海偎の沿岞郚のりルサンやポハンで、工業団地が䜜られ、その工業団地で工業が発達した。ポハンは鉄鋌、りルハンは鉄鋌および石油化孊である。資源を茞入するのに、臚海郚のほうが有利だからである。このように、ポハンずりルサンが、臚海型の工業地域を圢成しおいる。", "title": "韓囜" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "たた、このような発展により、アゞアNIESず呌ばれる新興囜ずしお1970幎代ごろから囜際的に認知されおいった。", "title": "韓囜" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "1990幎代ごろから、韓囜では電子機械工業や自動車工業が発達した。", "title": "韓囜" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "1996幎に、韓囜は、おもに先進囜からなるOECD(経枈協力開発機構)に加盟した。", "title": "韓囜" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "䞀方、韓囜に進出しおいた倖囜䌁業が、韓囜の賃金の䞊昇により、韓囜から撀退しおいき、倖囜䌁業は䞭囜や東南アゞアなどに工堎を移しおいった。", "title": "韓囜" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "たた、郜垂を䞭心に工業化が進んだこずから、韓囜では郜垂ず蟲村ずの経枈栌差が出お来た。蟲村から、倚くの劎働者が、仕事を求めるなどの理由で、郜垂に流入しおいった。2016幎の珟圚、総人口の玄5分の1にあたる1000䞇人以䞊が゜りルに居䜏しおいる。", "title": "韓囜" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "韓囜ではむンタヌネットやブロヌドバンドの普及率が高い。", "title": "韓囜" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "2011幎2月に韓囜は、アメリカ合衆囜ずのFTA(自由貿易協定)に調印。", "title": "韓囜" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "近幎では、プサン(釜山)が韓囜最倧の貿易枯であり、䞖界的にも芏暡の倧きい貿易枯である。", "title": "韓囜" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "1970幎代から、韓囜では、蟲村の所埗の䜎さを解消する目的のために、蟲地の敎備などを掲げたセマりル運動が行われ、灌挑の導入、蟲業機械の導入などが行われ、韓囜蟲業は生産性が向䞊した。", "title": "韓囜" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "韓囜は茞出を基盀ずした経枈のため、蟲産物の貿易に぀いおは、米以倖の蟲産物の茞入を自由化しおおり、そのため䞭囜産の䜎䟡栌の野菜ずの競走では、韓囜の野菜蟲家は䞍利である。", "title": "韓囜" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "1980幎代たで、韓囜は、日本文化の流入を芏制しおきた。しかし、1990幎ごろから、日本の文化の流入を開攟した。", "title": "韓囜" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "2002幎には、日韓共催サッカヌワヌルドカップが開かれ、䞡囜の関心をあ぀めた。 たた、2000〜2005幎頃、韓囜補ドラマが、「韓流ドラマ」ずしお、日本の攟送局などでも取り䞊げられ、日本のテレビ芖聎者局で話題になった。", "title": "韓囜" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "これにはアゞア通貚危機の際に、囜家的経枈危機に陥った韓囜が経枈回埩のために、IT・コンテンツ産業を振興させたずいう背景がある。そのため韓囜のむンタヌネット普及率は日本のそれ以䞊である。", "title": "韓囜" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "たた2010幎ごろに日本で第䞀次K-POPブヌムが巻き起こったのには韓囜囜内で違法ダりンロヌドなどが増え囜内の垂堎が瞮小したこずが芁因の1぀になっおいる。", "title": "韓囜" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "銖郜はピョンダン。 政治は瀟䌚䞻矩であり、金日成ずその子孫による独裁政治が぀づいおいる。 囜名は、朝鮮民䞻䞻矩人民共和囜。", "title": "北朝鮮" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "北朝鮮は、゜連や䞭囜を手本ずした蚈画経枈の囜であった。しかし、指導者が、蟲業など産業の知識が乏しいのに口出しをするずいう(たずえば、蟲地を広めるために山の森林を倧量䌐採しお、措氎を匕き起こすなど)ずさんな経枈政策や、軍事費の過倧な負担などのため、飢饉や措氎などが、たびたび発生した。", "title": "北朝鮮" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "資源が比范的倚く、戊前・戊䞭に日本䌁業の導入した工堎蚭備なども比范的に倚かったこずもあり、北朝鮮では重工業化が戊埌の早くから進んだ。しかし、経枈政策の倱敗から、1970幎代以降の経枈力・工業力は韓囜に远い抜かれおいる。", "title": "北朝鮮" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "倖亀問題ずしお、日本ずは囜亀がない。そしお、北朝鮮の工䜜員に日本人がさらわれたずいう、拉臎問題がある。2002幎に、日朝ピョンダン宣蚀で、北朝鮮は拉臎問題をみずめた。しかし、その埌はほずんど進展がない。", "title": "北朝鮮" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "なお、北朝鮮は栞開発をしおいるので、アメリカを䞭心ずした倚くの囜から経枈制裁を受けおいる。栞兵噚を持っおいるこずが公匏に認められおいる囜は、アメリカ・ロシア・䞭華人民共和囜・フランス・むギリス・むンド・パキスタンである。北朝鮮は、この栞兵噚開発をみずめない諞囜の姿勢を、アメリカ䞭心の姿勢だずしお批刀しおいる。", "title": "北朝鮮" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "䞭囜西郚は、山脈や高原などの高地である。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "いっぜう、䞭囜東郚は平原などの䜎地である。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "人口は、東郚に集䞭しおいる。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "黄河(こうが)の䞭流の呚囲に、黄土ず呌ばれる黄色〜茶耐色の砂の平原がある。黄土は英語で「レス」ずいう。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "黄河ず長江のあいだあたりに、ホワむ川がある。このホワむ川は、1月の平均気枩0°Cず幎間降氎量1000mあたりの線に近く、地理孊では倧切であるので、チンリン=ホワむ線ずいう。チンリンずは、チンリン山脈のこず。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "぀たり、蟲業では、チンリン=ホワむ線よりも北が小麊などの畑䜜地垯である。チンリン=ホワむ線よりも南偎が皲䜜地垯である。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "䞭囜(䞭華人民共和囜)は、人口が玄13億人であり、䞖界でもっずも人口が倚く、䞖界の人口の玄5分の1をしめおいる。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "第二次倧戊が終わるず、囜民党ず共産党ずの内戊が起きた。そしお、毛沢東ひきいる共産党が勝利した。囜民党は、台湟に逃げのびた。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "こうしお、䞭囜は、毛沢東ひきいる共産党の䞻導のもず、1948幎に䞭華人民共和囜ずしお建囜され、瀟䌚䞻矩の囜ずなった。そしお、䞭華人民共和囜の建囜の初期に、倚くの䌁業が囜有化された。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "そしお、1958幎から倧躍進政策ずよばれる蟲業・工業の倧増産を行うが、䞭囜の実情を無芖した蚈画により、逆に飢饉が発生するなどしお倧倱敗に終わる。さらに、1966幎から毛沢東が死去する1976幎たで文化倧革呜が行われ、䞭囜の政治・経枈はさらに混乱した。その埌、アメリカ・日本などず囜亀を回埩するずずもに、経枈面においおは改革開攟路線を敷き、自由䞻矩経枈を取り入れたこずにより、急速な経枈発展を遂げ぀぀ある。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "䞭囜は、1組の倫婊の子䟛の数は1人だけずする 䞀人っ子政策 を1979幎から行っおいる。ただし少数民族は、䞀人っ子政策の適甚倖である。おもに、挢民族が、䞀人っ子政策の察象である。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "このため、珟圚、人口の増加は抑えられおいる。かわりに、高霢者の割合がふえる高霢化が予枬されおおり、心配されおいる。(いっぜう、むンドも人口が10億をこえるが、むンドでは人口の増加が予枬されおいる。将来的にむンドの人口が䞭囜の人口を抜く可胜性が予枬されおいる。)", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "しかし、法埋に逆らっお、2人目の子どもを産んで、出生届を出さない事態も起きおいる。出䞖届けが出されないため、その子には戞籍がない。このように戞籍を持たない子どもは、「闇っ子」のような意味でヘむハむズ(黒孩子)ず呌ばれる。郜垂よりも蟲村で、無戞籍の闇っ子が倚く芋られる。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "たた、䞭囜人は、あず継ぎや劎働力ずしお男子が欲しいようで、女の子が産たれおも凊分するようであり、そのため人口比が男に片寄り始めおいる。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "そういった匊害もあっお、䞀人っ子政策の芋盎しがされおいる。䞡芪ずも䞀人っ子の堎合には第二子が認められたり、たた、第䞀子が女子の堎合には第二子が認められる堎合もある。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "䞭囜の人口のうち、9割の民族は挢民族(かんみんぞく)である。挢民族は、おもに䞭囜東郚に䜏んでいる。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "ある囜で、倚数掟でない民族は、少数民族ずいう。䞭囜は50以䞊の少数民族を持぀倚民族囜家である。おもな民族は、挢民族、りむグル族、モンゎル族、チベット族、ミャオ(苗)族、朝鮮族、ホむ(回)族、チョワン(壮)族、などである。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "䞭囜は第2次䞖界倧戊のあずにチベットずりむグル地方を䟵略し䜵合したので、チベット人ずりむグル人は、䞭囜の少数民族になっおおり、チベット民族やりむグル民族ずしお扱われおいる。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "䞭囜政府は、少数民族の自治区をもうけおおり、チベット自治区などをもうけおおり、䌝統文化などを保護しおいるが、少数民族の䞭囜からの独立などは認めおいない。そのため、䞭囜の支配に察する抵抗運動などがチベットやりむグルなどで、たびたび起きおいる。こうした独立運動に察しお䞭囜政府が厳しい匟圧を加えおいるこず、挢民族ずの政治的・経枈的栌差が生たれおいるこずから、人暩問題ずしお批刀されるこずが倚い。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "チベット仏教の最高指導者であるダラむ・ラマ14侖(14th Dalai Lama)は、1959幎にむンドに亡呜した。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "政治制床に関しおは、瀟䌚䞻矩であり、民䞻䞻矩では無い。共産党が政治の決定暩をにぎっおおり、事実䞊は、䞭囜共産党による独裁政治の囜である。たずえば政治指導者は、䞭囜共産党内郚で決定され、囜民からの盎接の遞挙では遞ばれおいない。1989幎には、倩安門で民䞻化をもずめる孊生の抗議運動がおきたが、この運動は匟圧された。この倩安門での抗議運動に関する事件を倩安門事件ず蚀う。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "䞭囜は蟲業の倧囜である。䞭囜のおもな蟲産物は、米、トりモロコシ、小麊である。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "蟲業は、華南(「かなん」、意味:䞭囜の南郚のこず)や華䞭(かちゅう、意味:北郚ず南郚のあいだ)では、雚が倚いため、米の生産が倚い。たた、これら南郚では、茶の生産も盛んである。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "぀たり、䞭囜の南郚では、米ず茶の生産が盛んである。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "東南アゞアに近いハむナン(海南)島のあたりでは、幎に2回、米を䜜る二期䜜も行われる。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "華北(「かほく」、意味:䞭囜の東北郚)では、雚が少ないため、小麊・倧豆などの畑䜜が倚く、たた、コりリャンずいう雑穀の䞀皮を生産しおいる。なお、近幎では、日本などから寒さに匷い品皮改良された皲を導入するなどしお、䞭囜北郚でも米の生産もするようになった。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "西郚は、也燥しおおり、あたり蟲業にはむかず、遊牧などの牧畜が䞭心である。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "䞭囜は、小麊の生産量が䞖界1䜍である。(2䜍むンド、3䜍アメリカ。)", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "䞭囜北郚やむンド内陞郚などの也燥地垯の蟲業では、小麊など也燥に匷い䜜物の畑䜜がさかん。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "2000幎頃から、䞭囜人の食生掻の倉化により、肉類の需芁が増えたため、飌料甚䜜物ずしおトりモロコシや倧豆の消費が増えた。 このため、アメリカなどからのトりモロコシや倧豆の茞入が増え、䞭囜は近幎(2016幎に蚘述)では倧豆の茞入囜に転じおいる。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "蟲産物の品質管理胜力が䜎い䌁業も倚いようで、2000幎ごろから䞭囜産の蟲産物に有害な物質が混ざるなどしお、消費者に健康被害が出る問題が発生・発芚しおいる。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "䞭華料理の地域料理は蟲䜜物の分垃に察応しおいる。南郚では皲䜜が有利なため、ビヌフンなどの米を䜿った地域料理が倚い。いっぜう北郚の地域料理には、小麊を䜿ったものが倚い。こうした蟲䜜物の分垃の違いに加えお、文化や颚土の差異から様々な料理が生たれた。日本では北京・䞊海・広東・四川料理が知られる。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "北京料理は、北京が明・枅時代に銖郜であったこずから北京ダックなどのように宮廷料理をルヌツずしおいるものがある。たた、畑䜜や牧畜が䞭心のため、米よりも小麊を䜿ったものが倚く、魚よりも肉がよく䜿われる。日本でなじみ深い麺類(ラヌメン)や逃子や饅頭などが、北郚の地域料理である。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "䞊海料理は、珟圚の䞊海の地域が䞭囜の穀倉地垯であったこず、長江流域に属するこずから米ず豊かな魚介類を䜿った料理がメむンである。日本では小籠包や䞊海ガニがよく知られおいる。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "広東料理は、広東省䞀垯が叀くから貿易で盛んだったこずから様々な食材が䜿われおきた。くわえお、海に面しおいるため、魚介類を䞭心ずした玠材のうた味を生かした薄味の料理が倚い。日本では飲茶やふかひれスヌプなどがよく知られる。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "四川料理は、四川省䞀垯の料理である。長江流域の内陞のため、湿床は䞀幎䞭高いが、気枩は倏冬の差が激しい。そのため、䜓調をずずのえるずされる銙蟛料をふんだんに䜿った料理が倚い。食材には肉や川魚がよく䜿われる。日本でよく知られおいるのは麻婆豆腐や担々麺である。たた、茶の原産地であり、茶を飲む習慣もここから始たった。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "なお、少数民族の自治区では、その民族独時の文化や颚土にねざした料理もある。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "(※ 䞭囜の地域料理の出題が、入詊に出やすい。地域料理の分垃の傟向には䟋倖もあるだろうが、そのような瑣末な䟋倖的知識は䞀般の高校生には䞍芁なので、そういう瑣末な知識を問う倧孊は、盞手にしないほうが良いだろう。)", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "工業は、人件費の安さを利甚しおいる。そのため、䞖界の倚くの囜に䞭囜の補品が茞出されおおり、䞭囜は「䞖界の工堎」ずも蚀われおいる。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "南郚の沿岞郚の地域などに経枈特区が倚く、そのため工業地垯も南郚の沿岞郚に倚い。南郚の銙枯(ホンコン)の近くにあるシェンチェン(しんせん、深圳)垂が経枈特区であり、シェンチェンなどを䞭心に工業が発展しおいる。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "南郚ずは別にも、䞭囜東北郚には第2次倧戊の前から日本の旧・満州囜ぞの投資などで発達しおいた工業地垯があり、戊埌も東北郚の工業地垯が重工業の地垯になっおいる。(※ 怜定教科曞にも、旧・満州囜の蚭備が、第二次倧戊埌の䞭囜での重工業に圹だったずいうこずが普通に曞いおある。)", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "東北郚では、アンシャンに鉄山があり鉄鉱石の産地であるこずもあり、第二次倧戊埌には東北郚で重化孊工業が発達した。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 89, "tag": "p", "text": "なお、華䞭のりヌハン(歊挢、ぶかん)にも鉄鋌コンビナヌトがある。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 90, "tag": "p", "text": "第二次倧戊埌、アンシャン、パオトり、りヌハンで、工業化が進められた。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 91, "tag": "p", "text": "なお、東北郚のタヌチン油田で、石油が産出する。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 92, "tag": "p", "text": "そのほか、鉱産資源ずしおレアメタルがレアアヌスの産地が䞭囜になる。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 93, "tag": "p", "text": "第2次倧戊埌、䞭囜の経枈は、垂堎経枈を犁止しお、政府が経枈を管理する、蚈画経枈の経枈政策を取った。 たた、蟲村の集団化のため、人民公瀟(じんみんこうしゃ)を蚭立した。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 94, "tag": "p", "text": "しかし、蚈画経枈がうたくいかず、䞭囜は経枈発展が遅れた。1980幎ごろから、経枈のおくれを取り戻すため、鄧小平(ずう しょうぞい)の指導により、垂堎経枈を郚分的に取り入れおいく改革・開攟政策に転じ、たた、経枈特区 をシェンチェン(しんせん、深圳)垂やアモむ(廈門)垂など䞀郚の地域に導入した。たた、この頃、人民公瀟を廃止・解䜓した。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 95, "tag": "p", "text": "(なお珟圚、経枈特区に指定されおいる郜垂は、アモむ、スワトり、シンチェン(しんせん、深圳)、チュヌハむ、ハむナン島であり、いずれも華南の沿岞郚。)", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 96, "tag": "p", "text": "蟲村でも、自治䜓が䌁業ずしお生産掻動をする郷鎮䌁業(ごうちん きぎょう)が蚭立された。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 97, "tag": "p", "text": "たた、生産請負性が導入された。生産請負性ずは、囜に䞀定量の請け負い分の蟲䜜物を玍めたら、それ以䞊の蟲䜜物は自由に販売しおもいいずいう制床である。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 98, "tag": "p", "text": "2001幎には、䞭囜はWTO(䞖界貿易機関)に加盟した。近幎の䞭囜は貿易黒字であり、その結果、倖貚準備高は䞖界最倧である。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 99, "tag": "p", "text": "欧米や日本などの工堎も、人件費の安さや、人口の倚さによる消費者の倚さを圓おにしお、おそくずも2000幎ころからは、倚くの倖囜䌁業の工堎などが䞭囜各地に進出した。ただし、すでに1970幎代から、䞭囜の経枈特区には倖囜䌁業が進出しおいた。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 100, "tag": "p", "text": "2000幎代の頃の䞭囜の工堎では、液晶テレビ・゚アコン・冷蔵庫なども生産できるようになった。そのため、䞭囜は、テレビ・゚アコン・冷蔵庫など家電の䞀倧生産囜になった。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 101, "tag": "p", "text": "こうしお2000幎〜2010幎代、䞭囜は、経枈の芏暡がアメリカや日本に぀ぐ経枈倧囜になり、䞭囜のGDP(囜内総生産)も䞖界2䜍になった。(なお、GDP侖界1䜍はアメリカ合衆囜。GDP侖界3䜍は日本。)", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 102, "tag": "p", "text": "2010幎の時点では、䞭囜のGDPは䞖界2䜍であり、2015幎たでは䞭囜がGDP侖界2䜍のたたである。(なお、日本のGDPは、2010幎〜2015幎では䞖界3䜍である。)", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 103, "tag": "p", "text": "GDPは、所埗の氎準ではない。所埗の氎準では、䞭囜は、日本やアメリカず比べ、所埗が䜎い。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 104, "tag": "p", "text": "仮に、日本やアメリカが平均的に高所埗の囜だずしたら、䞭囜は䞭所埗の囜だろうし、むンドやベトナムは䜎所埗だろう。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 105, "tag": "p", "text": "぀たり、䞭囜経枈は、䞭所埗の囜ではあるが、人口が倚いため、GDPが䞖界2䜍である。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 106, "tag": "p", "text": "䞭囜は、BRICs(ブリックス)のうちの䞀囜ずしお、各囜の投資家などが経枈発展を期埅しおいる。BRICsずはブラゞル(Brazil)、ロシア( (Russia)、むンド(India )、䞭囜(China) のこず。 BRICsは囜土ず人口ず資源の倚いから、経枈発展するだろうず期埅された4囜のこずである。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 107, "tag": "p", "text": "しかし、近幎では、䞭囜でも人件費が䞊昇し぀぀あり、倖囜䌁業は、より人件費の安いベトナムなどの東南アゞア諞囜に工堎を移しおいる。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 108, "tag": "p", "text": "なお、䞭囜に進出する倖囜䌁業に぀いおは、地元䞭囜ず共同で蚭立された合匁䌁業ずする䞭囜政府の決めた法埋などがあるので、䞭囜進出した倖囜䌁業の工堎・䌚瀟などは合匁䌁業である。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 109, "tag": "p", "text": "䞭囜では、貧富の栌差もずおも倧きい。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 110, "tag": "p", "text": "ずくに、内陞郚の蟲村郚は貧しい。そのため、蟲村郚から出皌ぎなどで、沿岞郚などの郜垂郚に働きに出る。蟲村郚から出皌ぎに来る人たちを 「蟲民工」(のうみんこう)あるいは「民工」(みんこう)ず蚀う。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 111, "tag": "p", "text": "たた、䞭囜では、蟲村から郜垂ぞ人口が流入しおいる。このような、䞭囜での蟲村から郜垂郚ぞの人工流入の珟象を民工朮(みんこうちょう)ずいう。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 112, "tag": "p", "text": "䞭囜の経枈は、その貧富の栌差によっお、人件費を䜎くおさえおいるずいう面もある。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 113, "tag": "p", "text": "䞭囜では、戞籍の倉曎が困難であり、原則的に蟲村で生たれたら、蟲村の戞籍のたたである。 したがっお出皌ぎ劎働者は、戞籍は蟲村戞籍のたた、郜垂に出皌ぎにきおいる人が倚い。蟲村出身者は、たずえ郜垂に䜏居を構えおも、戞籍は蟲村戞籍のたたである。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 114, "tag": "p", "text": "䞭囜の法埋・制床などによる出皌ぎのありかたでは、郜垂に䜏居が確保されおる堎合などにかぎり、郜垂に出皌ぎしおよいのであるが、じっさいには郜垂に䜏居を確保しないたた違法に出皌ぎしおいる堎合も倚い。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 115, "tag": "p", "text": "2008幎には北京オリンピックが開催された。2010幎には、䞊海囜際博芧䌚(䞊海䞇博)が開かれた。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 116, "tag": "p", "text": "むンタヌネットや携垯電話やテレビなどは、郜垂郚を䞭心に普及しおいる。しかし怜閲などの蚀論統制が厳しく、むンタヌネットやテレビや雑誌などでの自由な議論などは出来ない。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 117, "tag": "p", "text": "䞭囜人は、䞭囜の本囜ずは別の堎所にも倚く移䜏しおいる。䞖界䞭のいろんな囜に䞭囜人は移䜏しおおり、それら倖囜にいる䞭囜人を華人(華僑)ずいう。特に東南アゞアやアメリカに倚い。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 118, "tag": "p", "text": "2000幎頃から、「西郚倧開発」ずしお、開発の遅れおいた内陞郚や西郚の開発が進んでいる。理由は、䞻に経枈栌差を解消するためや、あるいは、すでに沿岞郚の開発が進んで沿岞郚は開発の䜙地が枛ったこず等だろう。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 119, "tag": "p", "text": "西郚倧開発により、道路や鉄道の基盀が敎備され、ガスや電気が敎備されおいる。 重慶(じゅうけい、チョンチン)やチベットなどが、開発されおいる。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 120, "tag": "p", "text": "2009幎に、内陞郚の湖北(こほく、フヌペむ)省で、長江(ちょうこう、揚子江(ようすこう)ずも蚀う。)ぞいに、サンシダ(䞉峡、さんきょう)ダムが完成した。ダムの建蚭により、長江の氎の流れがせき止められるので、生態系ぞの圱響が各囜の環境保護団䜓により心配されおいる。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 121, "tag": "p", "text": "鉄道の建蚭も、各地で進んでいる。西郚のチベット自治区では、青蔵(せいぞう)鉄道が2006幎に開通した。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 122, "tag": "p", "text": "工業地垯や郜垂を䞭心に、倧気汚染が深刻である。理由は䞻に、燃料の石炭などが倧量に燃やされおいるため。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 123, "tag": "p", "text": "倧気の汚染にずもない、酞性雚の被害も発生しおいる。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 124, "tag": "p", "text": "耕地を広げたり、工業地域や商業地域の開発などのための無理な森林開拓により、森林砎壊も起きおいる。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 125, "tag": "p", "text": "工堎などから出る排氎などによる、氎質汚染も各地で深刻である。川の魚が倧量に死んだりする事䟋も倚く発生しおいる。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 126, "tag": "p", "text": "䞭囜の囜民1人あたりの゚ネルギヌ消費量は䞖界の平均ず比べお䜎く、経枈発展による゚ネルギヌ消費量の䞊昇にずもない、これから、ただただ環境砎壊が進むおそれもある。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 127, "tag": "p", "text": "䞭囜は呚蟺囜ずの領土をめぐる争いが倚い。東南アゞア諞囜ず䞭囜ずのあいだでは、スプラトリヌ諞島(Spratly Islands、 䞭囜名:南沙諞島 )をめぐっお、ベトナム、フィリピン、マレヌシア、ブルネむず争っおいる。ブヌタンずは囜境問題がある。さらにむンド、パキスタンずはカシミヌルをめぐる領土問題がある。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 128, "tag": "p", "text": "日本ずは、尖閣諞島をめぐる争いが起きおいる。日本の固有の領土であるが、䞭囜も領有暩を䞻匵しおいる。2010幎には、䞭囜の持船が日本の海䞊保安庁の持船に衝突する事件が起きるなど、小芏暡なトラブルが倚く発生しおいる。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 129, "tag": "p", "text": "韓囜・北朝鮮ずも癜頭山(䞭囜名:長癜山)や黄海䞊の島々の領有をめぐる領土問題がある。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 130, "tag": "p", "text": "ホンコン(銙枯)は、1997幎にむギリスから䞭囜に返還された。䞀囜二制床によっお、䟋倖的にホンコンでは資本䞻矩制床をはじめずしたむギリス領時代の制床が認められおいる。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 131, "tag": "p", "text": "第二次倧戊埌は軜工業や機械工業が盛んだったが、近幎ではホンコンは金融の䞭心地にもなっおいる。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 132, "tag": "p", "text": "マカオはポルトガルから1999幎に返還された。マカオもホンコンず同じように䞀囜二制床の察象ずなっおいる地域である。こちらは䌝統的にカゞノで有名な島である。", "title": "䞭囜" }, { "paragraph_id": 133, "tag": "p", "text": "䞭囜には、䞭囜倧陞を䞭心ずした政府を持぀『䞭華人民共和囜』ず、もうひず぀、台湟に『䞭華民囜』ずいう政府がある。", "title": "台湟" }, { "paragraph_id": 134, "tag": "p", "text": "(※ この蚘事では、たんに「䞭囜」ずいったら、䞭華人民共和囜のこずずする。台湟の䞭華民囜政暩のこずを蚀う堎合には、この節では「台湟」や「䞭華民囜」などず区別するこずにする。)", "title": "台湟" }, { "paragraph_id": 135, "tag": "p", "text": "日本ずは、1978幎にむすばれた日䞭平和友奜条玄によっお、䞭華人民共和囜ず囜亀があるが、その時から日本政府は台湟ず断亀しおいる。民間レベルでの日本ず台湟の経枈亀流は぀づいおいる。 台湟の政治は民䞻䞻矩であり、普通遞挙が行われおいる。", "title": "台湟" }, { "paragraph_id": 136, "tag": "p", "text": "台湟を䞭心ずした政暩である。銖郜は台北。工業囜である。", "title": "台湟" }, { "paragraph_id": 137, "tag": "p", "text": "台湟は南方にあるこずもあっお、蟲業では皲䜜が倚い。", "title": "台湟" }, { "paragraph_id": 138, "tag": "p", "text": "台湟の工業では、コンピュヌタ郚品などの産業が、さかんである。倧陞偎の人件費の安い劎働力などを利甚するため、台湟の䌁業が倧陞偎に工堎をもうけたりしおいる。 1970幎代ごろは、アゞアNIESのひず぀ずしお、韓囜ずずもに台湟は数えられおいた。", "title": "台湟" }, { "paragraph_id": 139, "tag": "p", "text": "第二次倧戊の前や戊䞭では、䞭囜は䞭華民囜ずいう囜であり、囜民党ずいう政党が支配をしおいお、蒋介石ずいう人物が囜の支配者だった。しかし第二次倧戊埌、゜ビ゚ト連邊の支揎を受けた䞭囜共産党が、囜民党ず戊闘し、䞭囜は内戊になった。そしお共産党が勝利しお、䞭囜は、1949幎に 䞭華人民共和囜ずいう囜になった。 共産党の支配者は毛沢東ずいう人物で、毛沢東が䞭囜倧陞の支配者になった。", "title": "台湟" }, { "paragraph_id": 140, "tag": "p", "text": "いっぜう、負けた蒋介石ひきいる囜民党は台湟にのがれた。 このため、台湟は䞭華民囜になった。このころから、䞭囜は「䞭華人民共和囜」ず「䞭華民囜」ずの2぀の䞭囜が存圚する状況になった。", "title": "台湟" }, { "paragraph_id": 141, "tag": "p", "text": "しかし、日本をふくめ䞖界の倚くの囜は、台湟は䞭囜の䞀郚ずいう立堎にたっおいる。たた、珟圚の囜際連合では、䞭華人民共和囜を䞭囜の代衚ずしお認めおおり、台湟は囜連に加盟できない。", "title": "台湟" } ]
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== 朝鮮半島 == {| class="wikitable" style="float:right" |+ 近代以降の朝鮮半島のあゆみ | 1894幎 日枅戊争。 |- | 1910幎 韓囜䜵合。 |- | 1945幎 第二次䞖界倧戊で日本が敗戊。<br />     アメリカ・゜連が朝鮮半島を分割占領。 |- | 1948幎 倧韓民囜、朝鮮民䞻䞻矩人民共和囜の建囜。 |- | 1950幎 朝鮮戊争。 |- | 1965幎 日韓基本条玄。日韓囜亀正垞化。 |- | 1988幎 ゜りルオリンピック開催。北朝鮮は䞍参加 |- | 1990幎 韓゜囜亀暹立。 |- | 1991幎 韓囜・北朝鮮の囜連加盟。 |- | 2000幎 南北銖脳䌚談。 |- |} 2016幎珟圚、朝鮮半島には、'''倧韓民囜'''(通称・'''韓囜''')ず'''朝鮮民䞻䞻矩人民共和囜'''(通称・'''北朝鮮'''たたはDPRK)ずいう぀の囜がある。 20䞖玀初頭は朝鮮囜(日枅戊争埌は倧韓垝囜)ずいう囜だったが、日枅戊争・日露戊争埌に、朝鮮は日本に䜵合され韓囜䜵合、怍民地になった。このずき、日本本土ず同様に近代化政策が朝鮮半島でも進められた。 1945幎の日本の敗戊により、名目䞊は朝鮮民族の独立囜ずしお、1948幎に韓囜ず北朝鮮が独立した。しかし、終戊盎埌からしばらく、韓囜はアメリカ合衆囜の属囜、北朝鮮は゜ビ゚ト連邊の属囜だった。 韓囜ず北朝鮮の戊争である{{ruby|朝鮮戊争|ちょうせんせんそう}}が1950幎に起きたが、珟圚は停戊䞭である。{{ruby|北緯|ほくい}}38床線をさかいに2぀の囜に分かれおおり、38床線の北偎が北朝鮮であり、38床線の南偎が韓囜である。 1990幎に韓囜ず北朝鮮は同時に囜連に加盟した。 2016幎の珟圚、北朝鮮ず日本ずは囜亀が無い。近幎、北朝鮮は栞実隓を成功させ、たびたびミサむル実隓を行っおいる。 ::※ 範囲倖 :方角の関係から日本に向けおミサむルを発射するため、日本囜内ではか぀おないほどに北朝鮮を恐れ憎む感情が倧きくなっおいる。※ ほが2016幎代の事実だが、しかし怜定教科曞やセンタヌ入詊では、日本の珟圚䞖論ぞの蚀及は控えおいる。 :※ 地理の範囲倖: そのため日本の䞖論では、北朝鮮ぞの匷硬策をずなえる人やその匷攻策を支持する人も倚い。 ::※ 怜定教科曞の事情: 基本的に確定した政策以倖、怜定教科曞やセンタヌには出ないので、「匷攻策が」どうのこうのは怜定教科曞・倧孊入詊には出ないのが通垞。もし出るずしおも『政治経枈』科目の担圓。 == 韓囜 == === 抂説 === [[ファむル:Flag of South Korea.svg|thumb|left|200px|倧韓民囜だいかん みんこくの囜旗]] [[File:Korea-Seoul-Sejongno-01.jpg|thumb|right|韓囜の銖郜゜りルでの颚景。]] [[File:Gimchi.jpg|thumb|left|キムチは韓囜由来の料理。]] 韓囜の経枈では最近は、工業の発展が目芚たしい。ずくに電子機噚や半導䜓など'''電子機械'''の分野では、䞖界的にも競争力が高い。自動車産業や造船業もさかんである。 <gallery widths=200px heights=200px div style="border:1px solid #000000; float: right;"> File:Korea-Busan-Beomeosa-04.jpg|韓囜の女性の民族衣装みんぞくいしょうのチマ・チョゎリ。チョゎリずは䞊着のこずで、チマずはスカヌトのこず。 File:Hanbok male.jpg|䌝統的なズボンは「パゞ」ず蚀う。 </gallery> {{clear}} 韓囜の民族衣装では、女性甚の民族衣装である'''チマ・チョゎリ'''が有名であるセンタヌ詊隓などにも「チマチョゎリ」は出やすいようだ。センタヌ察策の参考曞にも玹介されおいる。ほかにも男性甚の民族衣装などもあるのだが、あたり有名でなく、入詊に出ないだろう。 珟圚、日本ず韓囜は囜亀がある。1965幎の{{ruby|日韓基本条玄|にっかん きほんじょうやく}}で、囜亀を回埩したのである<ref>圓時はベトナム戊争の最䞭であり、埌方であり、同盟囜の日本ず韓囜の間に囜亀がないこずが䞍郜合であるずアメリカが認識したこずが、日韓の囜亀回埩をうながした背景にある。たた、互いに郜合のいい解釈の䜙地を残したこずから、1990幎代以降、戊埌補償問題に぀いおの原因ずもなった。</ref>。 韓囜の経枈では、{{ruby|'''財閥'''|ざいば぀}}ず呌ばれる、ごく少数の倧䌁業が、経枈に倧きな圱響力をもっおいる。 1997幎の'''アゞア通貚危機'''では、韓囜も倧きな打撃を受け、韓囜の通貚'''りォン'''は暎萜し、韓囜は䞀時的にIMF囜際通貚基金に経枈をゆだねるこずになった。 その埌、韓囜経枈は回埩し、今日の繁栄に至る。 <!--䞀説には、通貚危機の結果、通貚安になったこずが、茞出に有利だったこずが、説ずしお挙げられる。※ 教科曞・参考曞には無い説--> 教育に぀いおは、韓囜はかなりの孊歎瀟䌚であり、近幎では倧孊など高等教育機関ぞの進孊率がほが80を超えお䞖界最高の氎準である。なお、倧孊の孊費は、韓囜では有料である。 韓囜は囜土面積が小さいわりに、人口が4800䞇人ず倚いので、人口密床が高い。しかも、銖郜゜りルに人口が集䞭しおるので、゜りルが過密である。このため、韓囜は日本ず同様に食料自絊率も䜎く、韓囜の食料自絊率は玄50であるなお日本の食料自絊率は玄40である。 <references /> === 地圢ず気候 === 朝鮮半島の囜土は、安定陞塊であり、地震がほずんど無い。 韓囜の南郚の沿岞は、'''リアス匏海岞'''になっおいる。 韓囜の気候は、倏は韓囜も倪平掋の気団の圱響を受けお暑くなるが、冬にはシベリア気団の圱響で寒くなる。そのため、同緯床の日本や䞭囜の各郜垂ず比べお、韓囜は1幎の枩床差が倧きい。 「'''オンドル'''」ずいう、䌝統的な床暖房のためのカマドがあるのも、そもそも韓囜の冬が寒いからである。 === ハングル === 韓囜の文字を'''ハングル'''ずいう。挢字ではなくハングルが、韓囜では囜語の文字ずしお甚いられおいる。 ハングルは15䞖玀に朝鮮王朝が制定した衚意文字である。15䞖玀の圓時は、支配局は挢字を甚いおいたが、平民は識字率が䜎く、そのため平民にハングルを普及させお識字率を高めようずしたのである。 近珟代になっおハングルが普及する前は、韓囜の政府などでは挢字を倚く甚いおいたので、挢字に由来する蚀葉が韓囜にも倚い。 珟圚の韓囜では、民族固有の文字を重芖する政策のため、挢字は日垞語ずしおは甚いられおいない。 === 宗教など === 儒教の圱響が匷い。そのため、父芪の暩力が匷い・女性は結婚しおも女性の父方の姓を名乗るなど、儒教による制床の名残が今も残っおいる。 たた、韓囜ではアゞアの䞭ではキリスト教埒が倚い囜の䞀぀で、党人口の30ちかくはキリスト教埒ずされる。 === 韓囜の戊埌経枈 === ====韓囜の工業化==== 1960幎代たでは、韓囜は蟲業囜、たたは繊維産業などの軜工業の囜だった。 1960幎代埌半からは工業化が進んでいき、1970幎代に'''鉄鋌'''や'''造船'''や'''石油化孊'''など重工業も発達し、「'''{{ruby|挢江|ハンガン}}の奇跡'''」ず蚀われた。「挢江」ハンガンずは、゜りル垂内を流れる川の名前。 工業団地が、銖郜゜りルを䞭心に぀くられた。゜りルでは、機械工業が盛んである。たた倖枯の'''むンチョン'''仁川で、造船が盛んである。なお、むンチョンには囜際空枯もある。 たた、日本海偎の沿岞郚のりルサンやポハンで、工業団地が䜜られ、その工業団地で工業が発達した。ポハンは鉄鋌、りルハンは鉄鋌および石油化孊である。資源を茞入するのに、臚海郚のほうが有利だからである。このように、ポハンずりルサンが、臚海型の工業地域を圢成しおいる。 たた、このような発展により、'''アゞア{{ruby|NIES|ニヌズ}}'''ず呌ばれる新興囜ずしお1970幎代ごろから囜際的に認知されおいった<ref>1970幎代圓時の「NIES」(振興工業経枈地域)ずは、䞀般に'''韓囜'''、'''シンガポヌル'''、'''銙枯'''、'''台湟'''の4地域のこずをいう。</ref>。 1990幎代ごろから、韓囜では電子機械工業や自動車工業が発達した。 1996幎に、韓囜は、おもに先進囜からなる'''OECD''''''経枈協力開発機構'''に加盟した。 䞀方、韓囜に進出しおいた倖囜䌁業が、韓囜の賃金の䞊昇により、韓囜から撀退しおいき、倖囜䌁業は䞭囜や東南アゞアなどに工堎を移しおいった。 たた、郜垂を䞭心に工業化が進んだこずから、韓囜では郜垂ず蟲村ずの経枈栌差が出お来た。蟲村から、倚くの劎働者が、仕事を求めるなどの理由で、郜垂に流入しおいった。2016幎の珟圚、総人口の玄5分の1にあたる1000䞇人以䞊が゜りルに居䜏しおいる。 韓囜ではむンタヌネットやブロヌドバンドの普及率が高い。 2011幎2月に韓囜は、アメリカ合衆囜ずの'''FTA'''('''自由貿易協定''')に調印。 近幎では、'''プサン''''''釜山'''が韓囜最倧の貿易枯であり、䞖界的にも芏暡の倧きい貿易枯である。 ====韓囜の蟲業==== 1970幎代から、韓囜では、蟲村の所埗の䜎さを解消する目的のために、蟲地の敎備などを掲げた'''セマりル運動'''が行われ、灌挑の導入、蟲業機械の導入などが行われ、韓囜蟲業は生産性が向䞊した。 韓囜は茞出を基盀ずした経枈のため、蟲産物の貿易に぀いおは、米以倖の蟲産物の茞入を自由化しおおり、そのため䞭囜産の䜎䟡栌の野菜ずの競走では、韓囜の野菜蟲家は䞍利である。 <references /> === 日本ずの文化亀流 === 1980幎代たで、韓囜は、日本文化の流入を芏制しおきた。しかし、1990幎ごろから、日本の文化の流入を開攟した。 2002幎には、日韓共催サッカヌワヌルドカップが開かれ、䞡囜の関心をあ぀めた。 たた、2000〜2005幎頃、韓囜補ドラマが、「{{ruby|韓流|かんりゅう}}ドラマ」ずしお、日本の攟送局などでも取り䞊げられ、日本のテレビ芖聎者局で話題になった。 これにはアゞア通貚危機の際に、囜家的経枈危機に陥った韓囜が経枈回埩のために、IT・コンテンツ産業を振興させたずいう背景がある。そのため韓囜のむンタヌネット普及率は日本のそれ以䞊である。 たた2010幎ごろに日本で第䞀次K-POPブヌムが巻き起こったのには韓囜囜内で違法ダりンロヌドなどが増え囜内の垂堎が瞮小したこずが芁因の぀になっおいる。 {{clear}} == 北朝鮮 == [[ファむル:Flag of North Korea.svg|thumb|200px|北朝鮮きたちょうせんの囜旗]] 銖郜はピョンダン。 政治は瀟䌚䞻矩であり、{{ruby|金日成|キム・むル゜ン}}ずその子孫による独裁政治が぀づいおいる。 囜名は、{{ruby|朝鮮民䞻䞻矩人民共和囜|ちょうせん みんしゅしゅぎ じんみんきょうわこく}}。 北朝鮮は、゜連や䞭囜を手本ずした蚈画経枈の囜であった。しかし、指導者が、蟲業など産業の知識が乏しいのに口出しをするずいうたずえば、蟲地を広めるために山の森林を倧量䌐採しお、措氎を匕き起こすなどずさんな経枈政策や、軍事費の過倧な負担などのため、{{ruby|飢饉|ききん}}や措氎などが、たびたび発生した。 資源が比范的倚く、戊前・戊䞭に日本䌁業の導入した工堎蚭備なども比范的に倚かったこずもあり、北朝鮮では重工業化が戊埌の早くから進んだ。しかし、経枈政策の倱敗から、1970幎代以降の経枈力・工業力は韓囜に远い抜かれおいる。 倖亀問題ずしお、日本ずは囜亀がない。そしお、北朝鮮の工䜜員に日本人がさらわれたずいう、{{ruby|拉臎|らち}}問題がある。2002幎に、日朝ピョンダン宣蚀で、北朝鮮は拉臎問題をみずめた。しかし、その埌はほずんど進展がない。 なお、北朝鮮は栞開発をしおいるので、アメリカを䞭心ずした倚くの囜から経枈制裁を受けおいる。栞兵噚を持っおいるこずが公匏に認められおいる囜は、アメリカ・ロシア・䞭華人民共和囜・フランス・むギリス・むンド・パキスタンである。北朝鮮は、この栞兵噚開発をみずめない諞囜の姿勢を、アメリカ䞭心の姿勢だずしお批刀しおいる。 {{clear}} == 䞭囜 == === 地圢 === 䞭囜西郚は、山脈や高原などの高地である。 いっぜう、䞭囜東郚は平原などの䜎地である。 人口は、東郚に集䞭しおいる。 黄河こうがの䞭流の呚囲に、{{ruby|'''黄土'''|'''おうど'''、こうど}}ず呌ばれる黄色〜茶耐色の砂の平原がある。黄土は英語で「'''レス'''」ずいう。 黄河ず長江のあいだあたりに、'''ホワむ川'''がある。このホワむ川は、1月の平均気枩0℃ず幎間降氎量1000mあたりの線に近く、地理孊では倧切であるので、'''チンリンホワむ線'''ずいう。チンリンずは、'''チンリン山脈'''のこず。 ぀たり、蟲業では、チンリンホワむ線よりも北が小麊などの畑䜜地垯である。チンリンホワむ線よりも南偎が皲䜜地垯である。 === 解説 === {| class="wikitable" style="float:right" |+ 近珟代䞭囜のできごず | 1911幎 蟛亥革呜しんがい かくめい。 |- | 1912幎 䞭華民囜が成立。 |- | 1937幎 日䞭戊争がこの頃に勃発。 |- | 1945幎 第二次䞖界倧戊が終結。 |- | 1949幎 䞭華人民共和囜が成立。 |- | 1958幎 倧躍進運動1960幎頃たで。 |- | 1966幎 文化倧革呜1976幎たで。 |- | 1989幎 倩安門事件。 |- | 1997幎 ホンコン返還。 |- | 1999幎 マカオ返還。 |- | 2001幎 WTO加盟。 |- | 2008幎 ペキンオリンピック。 |- | 2010幎 シャンハむ䞇博。 |- |} 䞭囜䞭華人民共和囜は、人口が玄13億人であり、䞖界でもっずも人口が倚く、䞖界の人口の玄5分の1をしめおいる。 :・銖郜 ペキン北京 :・面積 玄963侇 km<sup>2</sup> :・人口 玄13億8000䞇人2014幎 :・䞻な蚀語 䞭囜語  * 第二次倧戊埌の歎史 第二次倧戊が終わるず、囜民党ず共産党ずの内戊が起きた。そしお、毛沢東ひきいる共産党が勝利した。囜民党は、台湟に逃げのびた。 こうしお、䞭囜は、毛沢東ひきいる共産党の䞻導のもず、1948幎に'''䞭華人民共和囜'''ずしお建囜され、瀟䌚䞻矩の囜ずなった。そしお、䞭華人民共和囜の建囜の初期に、倚くの䌁業が囜有化された。 そしお、1958幎から倧躍進政策ずよばれる蟲業・工業の倧増産を行うが、䞭囜の実情を無芖した蚈画により、逆に{{ruby|飢饉|ききん}}が発生するなどしお倧倱敗に終わる。さらに、1966幎から毛沢東が死去する1976幎たで文化倧革呜が行われ、䞭囜の政治・経枈はさらに混乱した。その埌、アメリカ・日本などず囜亀を回埩するずずもに、経枈面においおは改革開攟路線を敷き、自由䞻矩経枈を取り入れたこずにより、急速な経枈発展を遂げ぀぀ある。 === 人口問題 === 䞭囜は、1組の倫婊の子䟛の数は1人だけずする '''䞀人っ子政策''' を1979幎から行っおいる。ただし少数民族は、䞀人っ子政策の適甚倖である。おもに、挢民族が、䞀人っ子政策の察象である。 このため、珟圚、人口の増加は抑えられおいる。かわりに、高霢者の割合がふえる{{ruby|高霢化|こうれいか}}が予枬されおおり、心配されおいる。いっぜう、むンドも人口が10億をこえるが、むンドでは人口の増加が予枬されおいる。将来的にむンドの人口が䞭囜の人口を抜く可胜性が予枬されおいる。 しかし、法埋に逆らっお、2人目の子どもを産んで、出生届を出さない事態も起きおいる。出䞖届けが出されないため、その子には戞籍がない。このように戞籍を持たない子どもは、「闇っ子」のような意味で'''ヘむハむズ'''黒孩子ず呌ばれる。郜垂よりも蟲村で、無戞籍の闇っ子が倚く芋られる。 たた、䞭囜人は、あず継ぎや劎働力ずしお男子が欲しいようで、女の子が産たれおも凊分するようであり、そのため人口比が男に片寄り始めおいる。 そういった匊害もあっお、䞀人っ子政策の芋盎しがされおいる。䞡芪ずも䞀人っ子の堎合には第二子が認められたり、たた、第䞀子が女子の堎合には第二子が認められる堎合もある。 === 民族 === 䞭囜の人口のうち、9割の民族は'''挢民族'''(かんみんぞく)である。挢民族は、おもに䞭囜東郚に䜏んでいる。 ある囜で、倚数掟でない民族は、'''少数民族'''ずいう。䞭囜は50以䞊の少数民族を持぀'''倚民族囜家'''である。おもな民族は、挢民族、りむグル族、モンゎル族、チベット族、ミャオ苗族、朝鮮族、ホむ回族、チョワン壮族、などである。 [[ファむル:President George W. Bush and the 14th Dalai Lama at the Whitehouse in 2001.jpg|right|200px|thumb|ダラむ・ラマ14䞖14th Dalai Lamaず䌚談するアメリカのゞョヌゞ・ブッシュ(George W. Bush)倧統領2001幎]] 䞭囜は第次䞖界倧戊のあずにチベットずりむグル地方を䟵略し䜵合したので、チベット人ずりむグル人は、䞭囜の少数民族になっおおり、チベット民族やりむグル民族ずしお扱われおいる。 䞭囜政府は、少数民族の自治区をもうけおおり、チベット自治区などをもうけおおり、䌝統文化などを保護しおいるが、少数民族の䞭囜からの独立などは認めおいない。そのため、䞭囜の支配に察する抵抗運動などがチベットやりむグルなどで、たびたび起きおいる。こうした独立運動に察しお䞭囜政府が厳しい匟圧を加えおいるこず、挢民族ずの政治的・経枈的栌差が生たれおいるこずから、人暩問題ずしお批刀されるこずが倚い。 チベット仏教の最高指導者であるダラむ・ラマ14䞖14th Dalai Lamaは、1959幎にむンドに亡呜した。 === 参考: 独裁政治 === :高校教科曞では、あたり觊れおいない。 政治制床に関しおは、瀟䌚䞻矩であり、民䞻䞻矩では無い。共産党が政治の決定暩をにぎっおおり、事実䞊は、䞭囜共産党による独裁政治の囜である。たずえば政治指導者は、䞭囜共産党内郚で決定され、囜民からの盎接の遞挙では遞ばれおいない。1989幎には、倩安門で民䞻化をもずめる孊生の抗議運動がおきたが、この運動は匟圧された。この倩安門での抗議運動に関する事件を{{ruby|倩安門事件|おんあんもん じけん}}ず蚀う。 === 蟲業 === 䞭囜は蟲業の倧囜である。䞭囜のおもな蟲産物は、米、トりモロコシ、小麊である。 蟲業は、華南「かなん」、意味䞭囜の南郚のこずや華䞭かちゅう、意味北郚ず南郚のあいだでは、雚が倚いため、'''ç±³'''の生産が倚い。たた、これら南郚では、'''茶'''の生産も盛んである。 ぀たり、䞭囜の南郚では、'''ç±³'''ず'''茶'''の生産が盛んである。 東南アゞアに近いハむナン海南島のあたりでは、幎に2回、米を䜜る'''二期䜜'''も行われる。 華北「かほく」、意味䞭囜の東北郚では、雚が少ないため、'''小麊'''・倧豆などの畑䜜が倚く、たた、'''コりリャン'''ずいう雑穀の䞀皮を生産しおいる。なお、近幎では、日本などから寒さに匷い品皮改良された皲を導入するなどしお、䞭囜北郚でも米の生産もするようになった。 西郚は、也燥しおおり、あたり蟲業にはむかず、遊牧などの牧畜が䞭心である。 䞭囜は、小麊の生産量が䞖界1䜍である。2䜍むンド、3䜍アメリカ。 䞭囜北郚やむンド内陞郚などの也燥地垯の蟲業では、小麊など也燥に匷い䜜物の畑䜜がさかん。 2000幎頃から、䞭囜人の食生掻の倉化により、肉類の需芁が増えたため、飌料甚䜜物ずしおトりモロコシや倧豆の消費が増えた。 このため、アメリカなどからのトりモロコシや倧豆の茞入が増え、䞭囜は近幎2016幎に蚘述では倧豆の茞入囜に転じおいる。 蟲産物の品質管理胜力が䜎い䌁業も倚いようで、2000幎ごろから䞭囜産の蟲産物に有害な物質が混ざるなどしお、消費者に健康被害が出る問題が発生・発芚しおいる。 ===食文化ず地域差=== 䞭華料理の地域料理は蟲䜜物の分垃に察応しおいる。南郚では皲䜜が有利なため、ビヌフンなどの米を䜿った地域料理が倚い。いっぜう北郚の地域料理には、小麊を䜿ったものが倚い。こうした蟲䜜物の分垃の違いに加えお、文化や颚土の差異から様々な料理が生たれた。日本では北京・䞊海・広東・四川料理が知られる。 北京料理は、北京が明・枅時代に銖郜であったこずから北京ダックなどのように宮廷料理をルヌツずしおいるものがある。たた、畑䜜や牧畜が䞭心のため、米よりも小麊を䜿ったものが倚く、魚よりも肉がよく䜿われる。日本でなじみ深い麺類(ラヌメン)や{{ruby|逃子|ギョりザ}}や{{ruby|饅頭|マントり}}などが、北郚の地域料理である。 䞊海料理は、珟圚の䞊海の地域が䞭囜の穀倉地垯であったこず、長江流域に属するこずから米ず豊かな魚介類を䜿った料理がメむンである。日本では{{ruby|小籠包|しょうろんぜう}}や䞊海ガニがよく知られおいる。 広東料理は、広東省䞀垯が叀くから貿易で盛んだったこずから様々な食材が䜿われおきた。くわえお、海に面しおいるため、魚介類を䞭心ずした玠材のうた味を生かした薄味の料理が倚い。日本では飲茶やふかひれスヌプなどがよく知られる。 四川料理は、四川省䞀垯の料理である。長江流域の内陞のため、湿床は䞀幎䞭高いが、気枩は倏冬の差が激しい。そのため、䜓調をずずのえるずされる銙蟛料をふんだんに䜿った料理が倚い。食材には肉や川魚がよく䜿われる。日本でよく知られおいるのは麻婆豆腐や担々麺である。たた、茶の原産地であり、茶を飲む習慣もここから始たった。 なお、少数民族の自治区では、その民族独時の文化や颚土にねざした料理もある。 ※ 䞭囜の地域料理の出題が、入詊に出やすい。地域料理の分垃の傟向には䟋倖もあるだろうが、そのような瑣末な䟋倖的知識は䞀般の高校生には䞍芁なので、そういう瑣末な知識を問う倧孊は、盞手にしないほうが良いだろう。 === 工業 === 工業は、人件費の安さを利甚しおいる。そのため、䞖界の倚くの囜に䞭囜の補品が茞出されおおり、䞭囜は「'''䞖界の工堎'''」ずも蚀われおいる。 南郚の沿岞郚の地域などに経枈特区が倚く、そのため工業地垯も南郚の沿岞郚に倚い。南郚の銙枯ホンコンの近くにあるシェンチェンしんせん、深圳垂が経枈特区であり、シェンチェンなどを䞭心に工業が発展しおいる。 :※ wiki線集䞊の技術的な泚意 :「深圳」の「圳」は日本語のコンピュヌタ環境では、文字化けの可胜性がありたす。このため、ビゞネス文曞などでは慣甚的に「シンセン」、「深セン」などず曞く堎合がありたす。 南郚ずは別にも、䞭囜東北郚には第次倧戊の前から日本の旧・満州囜ぞの投資などで発達しおいた工業地垯があり、戊埌も東北郚の工業地垯が重工業の地垯になっおいる。※ 怜定教科曞にも、旧・満州囜の蚭備が、第二次倧戊埌の䞭囜での重工業に圹だったずいうこずが普通に曞いおある。 東北郚では、アンシャンに鉄山があり鉄鉱石の産地であるこずもあり、第二次倧戊埌には東北郚で重化孊工業が発達した。 なお、華䞭の'''りヌハン'''歊挢、ぶかんにも鉄鋌コンビナヌトがある。 第二次倧戊埌、'''アンシャン'''、'''パオトり'''、'''りヌハンで'''、工業化が進められた。 なお、東北郚のタヌチン油田で、石油が産出する。 そのほか、鉱産資源ずしおレアメタルがレアアヌスの産地が䞭囜になる。 [[File:Shenzhan landmark3.jpg|thumb|300px|left|シェンチェン深圳、しんせん垂。経枈特区に指定されおいる。]] [[Image:PR China-SAR & SEZ-Chinese.png|thumb|350px|䞭華人民共和囜の経枈特区]] [[ファむル:Hongkong victoria peak.jpg|thumb|left|220px|銙枯(ホンコン)]] === 経枈政策の歎史 === 第次倧戊埌、䞭囜の経枈は、垂堎経枈を犁止しお、政府が経枈を管理する、蚈画経枈の経枈政策を取った。 たた、蟲村の集団化のため、'''人民公瀟'''じんみんこうしゃを蚭立した。 しかし、蚈画経枈がうたくいかず、䞭囜は経枈発展が遅れた。1980幎ごろから、経枈のおくれを取り戻すため、鄧小平ずう しょうぞいの指導により、垂堎経枈を郚分的に取り入れおいく'''改革・開攟'''政策に転じ、たた、'''経枈特区''' を'''シェンチェン'''しんせん、深圳垂やアモむ廈門垂など䞀郚の地域に導入した。たた、この頃、人民公瀟を廃止・解䜓した。 なお珟圚、経枈特区に指定されおいる郜垂は、アモむ、スワトり、シンチェンしんせん、深圳、チュヌハむ、ハむナン島であり、いずれも華南の沿岞郚。 蟲村でも、自治䜓が䌁業ずしお生産掻動をする'''郷鎮䌁業'''ごうちん きぎょうが蚭立された。 たた、生産請負性が導入された。生産請負性ずは、囜に䞀定量の請け負い分の蟲䜜物を玍めたら、それ以䞊の蟲䜜物は自由に販売しおもいいずいう制床である。 2001幎には、䞭囜はWTO䞖界貿易機関に加盟した。近幎の䞭囜は貿易黒字であり、その結果、倖貚準備高は䞖界最倧である。 欧米や日本などの工堎も、人件費の安さや、人口の倚さによる消費者の倚さを圓おにしお、おそくずも2000幎ころからは、倚くの倖囜䌁業の工堎などが䞭囜各地に進出した。ただし、すでに1970幎代から、䞭囜の経枈特区には倖囜䌁業が進出しおいた。 2000幎代の頃の䞭囜の工堎では、液晶テレビ・゚アコン・冷蔵庫なども生産できるようになった。そのため、䞭囜は、テレビ・゚アコン・冷蔵庫など家電の䞀倧生産囜になった。 こうしお2000幎〜2010幎代、䞭囜は、経枈の芏暡がアメリカや日本に぀ぐ経枈倧囜になり、䞭囜のGDP囜内総生産も䞖界2䜍になった。なお、GDP侖界1䜍はアメリカ合衆囜。GDP侖界3䜍は日本。 2010幎の時点では、䞭囜のGDPは䞖界2䜍であり、2015幎たでは䞭囜がGDP侖界2䜍のたたである。なお、日本のGDPは、2010幎〜2015幎では䞖界3䜍である。 GDPは、所埗の氎準ではない。所埗の氎準では、䞭囜は、日本やアメリカず比べ、所埗が䜎い。 仮に、日本やアメリカが平均的に高所埗の囜だずしたら、䞭囜は䞭所埗の囜だろうし、むンドやベトナムは䜎所埗だろう。 ぀たり、䞭囜経枈は、䞭所埗の囜ではあるが、人口が倚いため、GDPが䞖界2䜍である。 䞭囜は、'''BRICs'''ブリックスのうちの䞀囜ずしお、各囜の投資家などが経枈発展を期埅しおいる。BRICsずはブラゞルBrazil、ロシア Russia、むンドIndia 、䞭囜China のこず<ref>近幎はsを倧文字のSずしお、南アフリカ共和囜(South Africa)を含めるこずが倚い。</ref>。 BRICsは囜土ず人口ず資源の倚いから、経枈発展するだろうず期埅された4囜のこずである。 しかし、近幎では、䞭囜でも人件費が䞊昇し぀぀あり、倖囜䌁業は、より人件費の安いベトナムなどの東南アゞア諞囜に工堎を移しおいる。 なお、䞭囜に進出する倖囜䌁業に぀いおは、地元䞭囜ず共同で蚭立された{{ruby|合匁䌁業|ごうべんきぎょう}}ずする䞭囜政府の決めた法埋などがあるので、䞭囜進出した倖囜䌁業の工堎・䌚瀟などは合匁䌁業である。 <references/> === 栌差問題 === 䞭囜では、貧富の栌差もずおも倧きい。 [[Image:Baked sweet potato vendor chinaA075924.jpg|thumb|220px|民工は䞀旊倱業するず、通垞故郷の蟲村に戻るのは困難であり、そのたた郜垂郚に滞留する。]] ずくに、内陞郚の蟲村郚は貧しい。そのため、蟲村郚から出皌ぎなどで、沿岞郚などの郜垂郚に働きに出る。蟲村郚から出皌ぎに来る人たちを 「蟲民工」のうみんこうあるいは「民工」みんこうず蚀う<ref>「工」の字があるが、日本語での「工業」の「工」ずは意味合いが違い、䞭囜語の「工堎」などの「工」の意味は補造業に限定せずに劎働䞀般の意味である。たずえば䞭囜語の「工堎」なら、日本語でいう「仕事堎」「䜜業堎」のような意味である。</ref>。 たた、䞭囜では、蟲村から郜垂ぞ人口が流入しおいる。このような、䞭囜での蟲村から郜垂郚ぞの人工流入の珟象を'''民工朮'''みんこうちょうずいう。 䞭囜の経枈は、その貧富の栌差によっお、人件費を䜎くおさえおいるずいう面もある。 䞭囜では、戞籍の倉曎が困難であり、原則的に蟲村で生たれたら、蟲村の戞籍のたたである。 したがっお出皌ぎ劎働者は、戞籍は蟲村戞籍のたた、郜垂に出皌ぎにきおいる人が倚い。蟲村出身者は、たずえ郜垂に䜏居を構えおも、戞籍は蟲村戞籍のたたである。 䞭囜の法埋・制床などによる出皌ぎのありかたでは、郜垂に䜏居が確保されおる堎合などにかぎり、郜垂に出皌ぎしおよいのであるが、じっさいには郜垂に䜏居を確保しないたた違法に出皌ぎしおいる堎合も倚い。 <references/> === その他 === 2008幎には北京オリンピックが開催された。2010幎には、{{ruby|䞊海囜際博芧䌚|シャンハむ こくさい はくらんかい}}䞊海䞇博が開かれた。 むンタヌネットや携垯電話やテレビなどは、郜垂郚を䞭心に普及しおいる。しかし{{ruby|怜閲|けんえ぀}}などの{{ruby|蚀論統制|げんろん ずうせい}}が厳しく、むンタヌネットやテレビや雑誌などでの自由な議論などは出来ない。 * 華僑 䞭囜人は、䞭囜の本囜ずは別の堎所にも倚く移䜏しおいる。䞖界䞭のいろんな囜に䞭囜人は移䜏しおおり、それら倖囜にいる䞭囜人を{{ruby|華人|かじん}}({{ruby|華僑|かきょう}})ずいう。特に東南アゞアやアメリカに倚い。 * 開発 [[File:ThreeGorgesDam-China2009.jpg|thumb|200px|サンシダ䞉峡、さんきょうダム]] 2000幎頃から、「'''西郚倧開発'''」ずしお、開発の遅れおいた内陞郚や西郚の開発が進んでいる。理由は、䞻に経枈栌差を解消するためや、あるいは、すでに沿岞郚の開発が進んで沿岞郚は開発の䜙地が枛ったこず等だろう。 西郚倧開発により、道路や鉄道の基盀が敎備され、ガスや電気が敎備されおいる。 重慶じゅうけい、チョンチンやチベットなどが、開発されおいる。 2009幎に、内陞郚の湖北こほく、フヌペむ省で、長江ちょうこう、揚子江ようすこうずも蚀う。ぞいに、サンシダ䞉峡、さんきょうダムが完成した。ダムの建蚭により、長江の氎の流れがせき止められるので、生態系ぞの圱響が各囜の環境保護団䜓により心配されおいる。 [[ファむル:Threegorges.png|500px|thumb|none|長江ず䞉峡ダム (Three Gorges Dam) の䜍眮]] [[File:Qinghai-Tibet railway.jpg|thumb|right|250px|チベット方面の鉄道]] 鉄道の建蚭も、各地で進んでいる。西郚のチベット自治区では、青蔵せいぞう鉄道が2006幎に開通した。 === 環境問題 === * 倧気汚染 工業地垯や郜垂を䞭心に、倧気汚染が深刻である。理由は䞻に、燃料の石炭などが倧量に燃やされおいるため。 * 酞性雚 倧気の汚染にずもない、酞性雚の被害も発生しおいる。 * 森林砎壊 耕地を広げたり、工業地域や商業地域の開発などのための無理な森林開拓により、森林砎壊も起きおいる。 * 氎質汚染 工堎などから出る排氎などによる、氎質汚染も各地で深刻である。川の魚が倧量に死んだりする事䟋も倚く発生しおいる。 䞭囜の囜民1人あたりの゚ネルギヌ消費量は䞖界の平均ず比べお䜎く、経枈発展による゚ネルギヌ消費量の䞊昇にずもない、これから、ただただ環境砎壊が進むおそれもある。 === 領土問題 === :高校地理の怜定教科曞では、あたり觊れおいない。 䞭囜は呚蟺囜ずの領土をめぐる争いが倚い。東南アゞア諞囜ず䞭囜ずのあいだでは、スプラトリヌ諞島Spratly Islands、 䞭囜名{{ruby|南沙|ナンシャヌ}}諞島 をめぐっお、ベトナム、フィリピン、マレヌシア、ブルネむず争っおいる。ブヌタンずは囜境問題がある。さらにむンド、パキスタンずはカシミヌルをめぐる領土問題がある。 日本ずは、{{ruby|尖閣諞島|せんかくしょずう}}をめぐる争いが起きおいる。日本の固有の領土であるが、䞭囜も領有暩を䞻匵しおいる。2010幎には、䞭囜の持船が日本の海䞊保安庁の持船に衝突する事件が起きるなど、小芏暡なトラブルが倚く発生しおいる。 韓囜・北朝鮮ずも{{ruby|癜頭山|ペクトサン}}(䞭囜名:長癜山)や黄海䞊の島々の領有をめぐる領土問題がある。 === ホンコンずマカオ === ホンコン銙枯は、1997幎にむギリスから䞭囜に返還された。'''䞀囜二制床'''によっお、䟋倖的にホンコンでは資本䞻矩制床をはじめずしたむギリス領時代の制床が認められおいる。 第二次倧戊埌は軜工業や機械工業が盛んだったが、近幎ではホンコンは金融の䞭心地にもなっおいる。 マカオはポルトガルから1999幎に返還された。マカオもホンコンず同じように䞀囜二制床の察象ずなっおいる地域である。こちらは䌝統的にカゞノで有名な島である。 == 台湟 == 䞭囜には、䞭囜倧陞を䞭心ずした政府を持぀『䞭華人民共和囜』ず、もうひず぀、台湟に『{{ruby|䞭華民囜|ちゅうかみんこく}}』ずいう政府がある。 ※ この蚘事では、たんに「䞭囜」ずいったら、䞭華人民共和囜のこずずする。台湟の䞭華民囜政暩のこずを蚀う堎合には、この節では「台湟」や「䞭華民囜」などず区別するこずにする。 :※ 日本政府の公匏芋解では台湟を囜ず認めおないので、怜定教科曞には「䞭華民囜」の名や地図は曞いおないかもしれないが、しかし確実に台湟問題は䞭孊高校で授業䞭の教垫の口頭などで習うハズなので、本wikiでは「䞭華民囜」などを蚘茉しおいく。 日本ずは、1978幎にむすばれた{{ruby|日䞭平和友奜条玄|にっちゅうぞいわゆうこうじょうやく}}によっお、䞭華人民共和囜ず囜亀があるが、その時から日本政府は台湟ず断亀しおいる。民間レベルでの日本ず台湟の経枈亀流は぀づいおいる。 台湟の政治は民䞻䞻矩であり、普通遞挙が行われおいる。芪日的である。 {{ruby|台湟|タむワン}}を䞭心ずした政暩である。銖郜は{{ruby|台北|タむペむ}}。工業囜である。 * 蟲業 台湟は南方にあるこずもあっお、蟲業では皲䜜が倚い。 * 工業 台湟の工業では、コンピュヌタ郚品などの産業が、さかんである。倧陞偎の人件費の安い劎働力などを利甚するため、台湟の䌁業が倧陞偎に工堎をもうけたりしおいる。 1970幎代ごろは、'''アゞアNIES'''のひず぀ずしお、韓囜ずずもに台湟は数えられおいた。 * ぀の䞭囜が出来た経緯 第二次倧戊の前や戊䞭では、䞭囜は䞭華民囜ずいう囜であり、囜民党ずいう政党が支配をしおいお、{{ruby|蒋介石|しょうかいせき}}ずいう人物が囜の支配者だった。しかし第二次倧戊埌、゜ビ゚ト連邊の支揎を受けた䞭囜共産党が、囜民党ず戊闘し、䞭囜は内戊になった。そしお共産党が勝利しお、䞭囜は、1949幎に 䞭華人民共和囜ずいう囜になった。 共産党の支配者は毛沢東ずいう人物で、毛沢東が䞭囜倧陞の支配者になった。 いっぜう、負けた蒋介石ひきいる囜民党は台湟にのがれた。 このため、台湟は䞭華民囜になった。このころから、䞭囜は「䞭華人民共和囜」ず「䞭華民囜」ずの぀の䞭囜が存圚する状況になった。 しかし、日本をふくめ䞖界の倚くの囜は、台湟は䞭囜の䞀郚ずいう立堎にたっおいる。たた、珟圚の囜際連合では、䞭華人民共和囜を䞭囜の代衚ずしお認めおおり、台湟は囜連に加盟できない。 [[カテゎリ:アゞアの地理]] [[カテゎリ:東アゞア]]
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初等敎数論/べき剰䜙
p {\displaystyle p} を奇玠数、 a {\displaystyle a} を p {\displaystyle p} で割り切れない数、 x 2 ≡ a ( mod p ) {\displaystyle x^{2}\equiv a{\pmod {p}}} ずしたずきに解を持぀、持たないにしたがっお a {\displaystyle a} を p {\displaystyle p} の平方剰䜙、平方非剰䜙 ずいう。 a ≢ 0 {\displaystyle a\not \equiv 0} のずき a {\displaystyle a} が平方剰䜙、非剰䜙にしたがっお ( a p ) = 1 , − 1 {\displaystyle \left({\frac {a}{p}}\right)=1,\,-1} ずする。たた、䟿宜䞊 ( k p p ) = 0 {\displaystyle \left({\frac {kp}{p}}\right)=0} ずする。これをルゞャンドル蚘号ず呌ぶ。 したがっお ( a p ) {\displaystyle \left({\frac {a}{p}}\right)} は a {\displaystyle a} の属する剰䜙類にのみ䟝存する。そしお ( a p ) = − 1 {\displaystyle \left({\frac {a}{p}}\right)=-1} ならば k p + a {\displaystyle kp+a} の圢の平方数は存圚しない。 䟋 ( 2 3 ) = ( 3 4 ) = ( 3 5 ) = − 1 , ( 4 5 ) = 1 {\displaystyle \left({\frac {2}{3}}\right)=\left({\frac {3}{4}}\right)=\left({\frac {3}{5}}\right)=-1,\left({\frac {4}{5}}\right)=1} である。 補題 1 r {\displaystyle r} を p {\displaystyle p} の原始根ずする。定理 2.3.4 から x 2 ≡ a ( mod p ) {\displaystyle x^{2}\equiv a{\pmod {p}}} が解を持぀のず I n d r a {\displaystyle {\rm {Ind}}_{r}\,a} が ( 2 , p − 1 ) = 2 {\displaystyle (2,p-1)=2} で割り切れるずいうのは同倀である。したがっお ( a p ) = ( − 1 ) I n d r a . {\displaystyle \left({\frac {a}{p}}\right)=(-1)^{{\rm {Ind}}_{r}\,a}.} a ≡ a ′ ( mod p ) {\displaystyle a\equiv a'{\pmod {p}}} ならば ( a p ) = ( a ′ p ) {\displaystyle \left({\frac {a}{p}}\right)=\left({\frac {a'}{p}}\right)} 蚌明 合同の掚移性、たたは補題 1 によっお明癜。 ( a b c ⋯ p ) = ( a p ) ( b p ) ( c p ) ⋯ {\displaystyle \left({\frac {abc\cdots }{p}}\right)=\left({\frac {a}{p}}\right)\left({\frac {b}{p}}\right)\left({\frac {c}{p}}\right)\cdots } 蚌明 補題 1 より ( a b c ⋯ p ) = ( − 1 ) I n d r a b c ⋯ {\displaystyle \left({\frac {abc\cdots }{p}}\right)=(-1)^{{\rm {Ind}}_{r}\,abc\cdots }} 定理 2.3.4 より 、これは に等しい。ここで再び補題 1 より、これは = ( a p ) ( b p ) ( c p ) ⋯ {\displaystyle =\left({\frac {a}{p}}\right)\left({\frac {b}{p}}\right)\left({\frac {c}{p}}\right)\cdots } に等しい。 ( a p ) ≡ a p − 1 2 ( mod p ) {\displaystyle \left({\frac {a}{p}}\right)\equiv a^{\frac {p-1}{2}}{\pmod {p}}} 蚌明 1 定理 2.3.4 から x 2 ≡ a ( mod p ) {\displaystyle x^{2}\equiv a{\pmod {p}}} が解を持぀、぀たり ( a p ) = 1 {\displaystyle \left({\frac {a}{p}}\right)=1} のずき、 f = p − 1 ( 2 , p − 1 ) , a f ≡ 1 ( mod p ) . {\displaystyle f={\frac {p-1}{(2,p-1)}},\ \ a^{f}\equiv 1{\pmod {p}}.} ここで、 ( 2 , p − 1 ) = 2 {\displaystyle (2,p-1)=2} より、 a p − 1 2 ≡ 1 ( mod p ) {\displaystyle a^{\frac {p-1}{2}}\equiv 1{\pmod {p}}} したがっお ( a p ) ≡ 1 ( mod p ) . {\displaystyle \left({\frac {a}{p}}\right)\equiv 1{\pmod {p}}.} 逆に ( a p ) = − 1 {\displaystyle \left({\frac {a}{p}}\right)=-1} 、぀たり x 2 ≡ a ( mod p ) {\displaystyle x^{2}\equiv a{\pmod {p}}} が解を持たないずき、再び定理 2.3.4 から a p − 1 2 ≢ 1 ( mod p ) . {\displaystyle a^{\frac {p-1}{2}}\not \equiv 1{\pmod {p}}.} このずきフェルマヌの小定理より ( a p − 1 2 ) 2 = a p − 1 ≡ 1 ( mod p ) . {\displaystyle (a^{\frac {p-1}{2}})^{2}=a^{p-1}\equiv 1{\pmod {p}}.} よっお a p − 1 2 ≡ − 1 ≡ ( a p ) ( mod p ) . {\displaystyle a^{\frac {p-1}{2}}\equiv -1\equiv \left({\frac {a}{p}}\right){\pmod {p}}.} 以䞊より定理は蚌明される。 蚌明 2 定理 1.8 より、 A = { 0 , a , 2 a , ⋯ , ( p − 1 ) a } {\displaystyle A=\{0,a,2a,\cdots ,(p-1)a\}} は剰䜙系をなすので、この䞭の任意の数 r {\displaystyle r} に぀いお r s ≡ a ( mod p ) {\displaystyle rs\equiv a{\pmod {p}}} ずなる s ∈ A {\displaystyle s\in A} がただ䞀぀存圚する。これを r {\displaystyle r} の配偶ず呌ぶこずにする。 ここで ( a p ) = 1 {\displaystyle \left({\frac {a}{p}}\right)=1} のずき r {\displaystyle r} を x 2 ≡ a ( mod p ) {\displaystyle x^{2}\equiv a{\pmod {p}}} の解ずすれば、 r {\displaystyle r} の配偶はそれ自身である。たた、 ( p − r ) 2 = p 2 − 2 p r + r 2 ≡ r 2 ( mod p ) {\displaystyle (p-r)^{2}=p^{2}-2pr+r^{2}\equiv r^{2}{\pmod {p}}} より p − r {\displaystyle p-r} も方皋匏の解である。このずき r = p − r {\displaystyle r=p-r} ずするず p = 2 r {\displaystyle p=2r} ずなり、奇玠数であるずいう仮定に反する。したがっお r ≠ p − r . {\displaystyle r\neq p-r.} 合同方皋匏の基本定理から、䞊の方皋匏の解を満たすもの、すなわち配偶が自身であるものは r , p − r {\displaystyle r,p-r} の2぀であり、他の p − 3 {\displaystyle p-3} 個の数は2個ず぀配偶があっお、それらの積は ≡ a p − 3 2 ( mod p ) {\displaystyle \equiv a^{\frac {p-3}{2}}{\pmod {p}}} であるから、 ( p − 1 ) ! ≡ r ⋅ ( p − r ) ⋅ a p − 3 2 ≡ − r 2 ⋅ a p − 3 2 ≡ − a ⋅ a p − 3 2 = − a p − 1 2 ( mod p ) . {\displaystyle {\begin{aligned}(p-1)!&\equiv r\cdot (p-r)\cdot a^{\frac {p-3}{2}}\\&\equiv -r^{2}\cdot a^{\frac {p-3}{2}}\\&\equiv -a\cdot a^{\frac {p-3}{2}}=-a^{\frac {p-1}{2}}{\pmod {p}}.\\\end{aligned}}} 以䞊より ( a p ) = 1 ⇒ ( p − 1 ) ! ≡ − a p − 1 2 ( mod p ) {\displaystyle \left({\frac {a}{p}}\right)=1\Rightarrow (p-1)!\equiv -a^{\frac {p-1}{2}}{\pmod {p}}} 次に ( a p ) = − 1 {\displaystyle \left({\frac {a}{p}}\right)=-1} のずきは䞊の r , p − r {\displaystyle r,p-r} のような数はないので配偶が p − 1 2 {\displaystyle {\frac {p-1}{2}}} ペアできお ( p − 1 ) ! ≡ a p − 1 2 ( mod p ) {\displaystyle (p-1)!\equiv a^{\frac {p-1}{2}}{\pmod {p}}} a = 1 {\displaystyle a=1} は自明に前に属すので ( p − 1 ) ! ≡ − 1 ( mod p ) {\displaystyle (p-1)!\equiv -1{\pmod {p}}} (すなわちりィル゜ンの定理)。したがっお、 これがオむラヌの芏準である。 p , q {\displaystyle p,q} を盞異なる奇玠数ずしたずきに 2, 3 をそれぞれ第䞀補充法則、第二補充法則ずいう。たずはそれぞれの意味を説明する。 1 は、 p , q {\displaystyle p,q} のどちらかが 4 n + 1 {\displaystyle 4n+1} の圢のずき ( p q ) = ( q p ) {\displaystyle \left({\frac {p}{q}}\right)=\left({\frac {q}{p}}\right)} で、どちらずも 4 n + 3 {\displaystyle 4n+3} の圢のずきに限り ( p q ) = − ( q p ) {\displaystyle \left({\frac {p}{q}}\right)=-\left({\frac {q}{p}}\right)} である、ずいう意味である。 2 は、 x 2 ≡ − 1 ( mod p ) {\displaystyle x^{2}\equiv -1{\pmod {p}}} に解がある ⟺ p ≡ 1 ( mod 4 ) {\displaystyle \iff p\equiv 1{\pmod {4}}} 3 は、 p = 8 n + 1 , 8 n + 7 {\displaystyle p=8n+1,\,8n+7} のずき ( p q ) = 1 {\displaystyle \left({\frac {p}{q}}\right)=1} で、 p = 8 n + 3 , 8 n + 5 {\displaystyle p=8n+3,\,8n+5} のずき ( p q ) = − 1 {\displaystyle \left({\frac {p}{q}}\right)=-1} である。぀たり x 2 ≡ 2 ( mod p ) {\displaystyle x^{2}\equiv 2{\pmod {p}}} に解がある ⟺ p ≡ 1 , 7 ( mod 8 ) . {\displaystyle \iff p\equiv 1,7{\pmod {8}}.} 蚌明 2 から蚌明する。 オむラヌの芏準より、 ( − 1 p ) ≡ ( − 1 ) p − 1 2 ( mod p ) . {\displaystyle \left({\frac {-1}{p}}\right)\equiv (-1)^{\frac {p-1}{2}}{\pmod {p}}.} どちらも ± 1 {\displaystyle \pm 1} の倀を取り、 p {\displaystyle p} は奇玠数なので ( − 1 p ) = ( − 1 ) p − 1 2 . {\displaystyle \left({\frac {-1}{p}}\right)=(-1)^{\frac {p-1}{2}}.} さお、3 であるが、これにはガりスの補題を甚いる。 gcd ( a , p ) = 1 {\displaystyle \gcd(a,p)=1} のずき、 A = { a , 2 a , 3 a , ⋯ , p − 1 2 a } {\displaystyle A=\left\{a,2a,3a,\cdots ,{\frac {p-1}{2}}a\right\}} をそれぞれ p {\displaystyle p} で割ったずきの䜙りが p 2 {\displaystyle {\frac {p}{2}}} より倧きい数が n {\displaystyle n} 個あったずき、 ( a p ) = ( − 1 ) n . {\displaystyle \left({\frac {a}{p}}\right)=(-1)^{n}.} 蚌明 ある数を p {\displaystyle p} で割った䜙りが p 2 {\displaystyle {\frac {p}{2}}} よりも倧きいならば、それから p {\displaystyle p} を匕くず − p 2 {\displaystyle -{\frac {p}{2}}} よりも倧きい負の䜙りを埗る。぀たり、絶察最小剰䜙である。䞊の n {\displaystyle n} ずいうのは負の絶察最小剰䜙の個数である。 A {\displaystyle A} の任意の2぀の数 a x , a y ( x ≠ y ) {\displaystyle ax,ay\ (x\neq y)} に぀いお、 ( a , p ) = 1 , 1 − p 2 ≩ x ± y ≩ p + 1 2 {\displaystyle (a,p)=1,\ {\frac {1-p}{2}}\leqq x\pm y\leqq {\frac {p+1}{2}}} であり、 x ± y ≠ 0 {\displaystyle x\pm y\neq 0} より、 A {\displaystyle A} の䞭には絶察最小剰䜙ずしお等しいもの、たた絶察最小剰䜙ずしお笊号が逆なものも存圚しない。すなわち党䜓ずしお笊号を無芖すれば { 1 , 2 , 3 , ⋯ , p − 1 2 } {\displaystyle \left\{1,2,3,\cdots ,{\frac {p-1}{2}}\right\}} に合同で、そのうち負の数の個数が n {\displaystyle n} である。したがっお a ⋅ 2 a ⋅ 3 a ⋯ p − 1 2 a ≡ ( − 1 ) n ⋅ 1 ⋅ 2 ⋅ 3 ⋯ p − 1 2 {\displaystyle a\cdot 2a\cdot 3a\cdots {\frac {p-1}{2}}a\equiv (-1)^{n}\cdot 1\cdot 2\cdot 3\cdots {\frac {p-1}{2}}} だが、 1, 2, ..., p − 1 2 {\displaystyle {\frac {p-1}{2}}} はいずれも p {\displaystyle p} ず互いに玠なので a p − 1 2 ≡ ( − 1 ) n {\displaystyle a^{\frac {p-1}{2}}\equiv (-1)^{n}} を埗る。オむラヌの芏準によっお ( a p ) ≡ ( − 1 ) n ( mod p ) . {\displaystyle \left({\frac {a}{p}}\right)\equiv (-1)^{n}{\pmod {p}}.} どちらも ± 1 {\displaystyle \pm 1} に等しく、 p {\displaystyle p} は奇玠数なので ( a p ) = ( − 1 ) n . {\displaystyle \left({\frac {a}{p}}\right)=(-1)^{n}.} さお 3 の蚌明だが、 2 , 4 , 6 , ⋯ , p − 1 {\displaystyle 2,4,6,\cdots ,p-1} の䞭で p 2 {\displaystyle {\frac {p}{2}}} より倚いものの個数が n {\displaystyle n} である。 (i) p = 8 n + 1 {\displaystyle p=8n+1} のずき p 2 = 4 n + 1 2 , p − 1 = 8 n {\displaystyle {\frac {p}{2}}=4n+{\frac {1}{2}},\ p-1=8n} なので、この間にある偶数の数は 8 n − 4 n 2 = 2 n {\displaystyle {\frac {8n-4n}{2}}=2n} であり、 ( 2 p ) = ( − 1 ) 2 n = 1 {\displaystyle \left({\frac {2}{p}}\right)=(-1)^{2n}=1} たた p 2 − 1 8 = 8 n 2 + 2 n {\displaystyle {\frac {p^{2}-1}{8}}=8n^{2}+2n} より、 ( − 1 ) p 2 − 1 8 = 1 {\displaystyle (-1)^{\frac {p^{2}-1}{8}}=1} で、 ( 2 p ) = ( − 1 ) p 2 − 1 8 . {\displaystyle \left({\frac {2}{p}}\right)=(-1)^{\frac {p^{2}-1}{8}}.} (ii) p = 8 n + 3 {\displaystyle p=8n+3} のずき p 2 = 4 n + 3 2 , p − 1 = 8 n + 2 {\displaystyle {\frac {p}{2}}=4n+{\frac {3}{2}},\ p-1=8n+2} なので、この間にある偶数の数は ( 8 n + 2 ) − ( 4 n + 2 ) 2 + 1 = 2 n + 1 {\displaystyle {\frac {(8n+2)-(4n+2)}{2}}+1=2n+1} であり、 ( 2 p ) = ( − 1 ) 2 n + 1 = − 1. {\displaystyle \left({\frac {2}{p}}\right)=(-1)^{2n+1}=-1.} たた p 2 − 1 2 = 8 n 2 + 6 n + 1 {\displaystyle {\frac {p^{2}-1}{2}}=8n^{2}+6n+1} より、 ( − 1 ) p 2 − 1 8 = − 1 {\displaystyle (-1)^{\frac {p^{2}-1}{8}}=-1} で、 ( 2 p ) = ( − 1 ) p 2 − 1 8 . {\displaystyle \left({\frac {2}{p}}\right)=(-1)^{\frac {p^{2}-1}{8}}.} (iii) p = 8 n + 5 {\displaystyle p=8n+5} のずき p 2 = 4 n + 5 2 , p − 1 = 8 n + 4 {\displaystyle {\frac {p}{2}}=4n+{\frac {5}{2}},\ p-1=8n+4} なので、この間にある偶数の数は ( 8 n + 4 ) − ( 4 n + 2 ) 2 = 2 n + 1 {\displaystyle {\frac {(8n+4)-(4n+2)}{2}}=2n+1} であり、 ( 2 p ) = ( − 1 ) 2 n + 1 = − 1. {\displaystyle \left({\frac {2}{p}}\right)=(-1)^{2n+1}=-1.} たた p 2 − 1 2 = 8 n 2 + 10 n + 3 {\displaystyle {\frac {p^{2}-1}{2}}=8n^{2}+10n+3} より、 ( − 1 ) p 2 − 1 8 = − 1 {\displaystyle (-1)^{\frac {p^{2}-1}{8}}=-1} で、 ( 2 p ) = ( − 1 ) p 2 − 1 8 . {\displaystyle \left({\frac {2}{p}}\right)=(-1)^{\frac {p^{2}-1}{8}}.} (iv) p = 8 n + 7 {\displaystyle p=8n+7} のずき p 2 = 4 n + 7 2 , p − 1 = 8 n + 6 {\displaystyle {\frac {p}{2}}=4n+{\frac {7}{2}},\ p-1=8n+6} なので、この間にある偶数の数は ( 8 n + 4 ) − ( 4 n + 4 ) 2 = 2 n {\displaystyle {\frac {(8n+4)-(4n+4)}{2}}=2n} であり、 ( 2 p ) = ( − 1 ) 2 n = − 1. {\displaystyle \left({\frac {2}{p}}\right)=(-1)^{2n}=-1.} たた p 2 − 1 2 = 8 n 2 + 14 n + 3 {\displaystyle {\frac {p^{2}-1}{2}}=8n^{2}+14n+3} より、 ( − 1 ) p 2 − 1 8 = − 1 {\displaystyle (-1)^{\frac {p^{2}-1}{8}}=-1} で、 ( 2 p ) = ( − 1 ) p 2 − 1 8 . {\displaystyle \left({\frac {2}{p}}\right)=(-1)^{\frac {p^{2}-1}{8}}.} 以䞊により 3 が蚌明される。 最埌に盞互法則であるが、初等敎数論/平方剰䜙の盞互法則の蚌明に譲る。 䟋 1 ( 31 103 ) {\displaystyle \left({\frac {31}{103}}\right)} を求めよ。 盞互法則より ( 31 103 ) = ( − 1 ) 15 ⋅ 51 ( 103 31 ) = − ( 10 31 ) = − ( 2 31 ) ( 5 31 ) {\displaystyle \left({\frac {31}{103}}\right)=(-1)^{15\cdot 51}\left({\frac {103}{31}}\right)=-\left({\frac {10}{31}}\right)=-\left({\frac {2}{31}}\right)\left({\frac {5}{31}}\right)} ずなる。ここで、第二補充法則ず盞互法則を甚いお ( 2 31 ) = 1 , ( 5 31 ) = ( 31 5 ) = ( 1 5 ) = 1 {\displaystyle \left({\frac {2}{31}}\right)=1,\left({\frac {5}{31}}\right)=\left({\frac {31}{5}}\right)=\left({\frac {1}{5}}\right)=1} を埗るから ( 31 103 ) = − 1 {\displaystyle \left({\frac {31}{103}}\right)=-1} ずわかる。 䟋 2 p {\displaystyle p} が奇玠数のずき ( 5 p ) = ( p 5 ) = { 1 ( p ≡ 1 , 4 ( mod 5 ) ) , − 1 ( p ≡ 2 , 3 ( mod 5 ) ) {\displaystyle \left({\frac {5}{p}}\right)=\left({\frac {p}{5}}\right)={\begin{cases}1(p\equiv 1,4{\pmod {5}}),\\-1(p\equiv 2,3{\pmod {5}})\end{cases}}} が成り立぀。
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( mod p ) {\\displaystyle \\left({\\frac {a}{p}}\\right)\\equiv a^{\\frac {p-1}{2}}{\\pmod {p}}}", "title": "平方剰䜙" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "蚌明 1 定理 2.3.4 から x 2 ≡ a ( mod p ) {\\displaystyle x^{2}\\equiv a{\\pmod {p}}} が解を持぀、぀たり ( a p ) = 1 {\\displaystyle \\left({\\frac {a}{p}}\\right)=1} のずき、", "title": "平方剰䜙" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "f = p − 1 ( 2 , p − 1 ) , a f ≡ 1 ( mod p ) . {\\displaystyle f={\\frac {p-1}{(2,p-1)}},\\ \\ a^{f}\\equiv 1{\\pmod {p}}.}", "title": "平方剰䜙" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "ここで、 ( 2 , p − 1 ) = 2 {\\displaystyle (2,p-1)=2} より、 a p − 1 2 ≡ 1 ( mod p ) {\\displaystyle a^{\\frac {p-1}{2}}\\equiv 1{\\pmod {p}}}", "title": "平方剰䜙" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "したがっお ( a p ) ≡ 1 ( mod p ) . {\\displaystyle \\left({\\frac {a}{p}}\\right)\\equiv 1{\\pmod {p}}.}", "title": "平方剰䜙" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "逆に ( a p ) = − 1 {\\displaystyle \\left({\\frac {a}{p}}\\right)=-1} 、぀たり x 2 ≡ a ( mod p ) {\\displaystyle x^{2}\\equiv a{\\pmod {p}}} が解を持たないずき、再び定理 2.3.4 から", "title": "平方剰䜙" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "a p − 1 2 ≢ 1 ( mod p ) . {\\displaystyle a^{\\frac {p-1}{2}}\\not \\equiv 1{\\pmod {p}}.} このずきフェルマヌの小定理より", "title": "平方剰䜙" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "( a p − 1 2 ) 2 = a p − 1 ≡ 1 ( mod p ) . {\\displaystyle (a^{\\frac {p-1}{2}})^{2}=a^{p-1}\\equiv 1{\\pmod {p}}.}", "title": "平方剰䜙" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "よっお a p − 1 2 ≡ − 1 ≡ ( a p ) ( mod p ) . {\\displaystyle a^{\\frac {p-1}{2}}\\equiv -1\\equiv \\left({\\frac {a}{p}}\\right){\\pmod {p}}.}", "title": "平方剰䜙" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "以䞊より定理は蚌明される。", "title": "平方剰䜙" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "蚌明 2 定理 1.8 より、 A = { 0 , a , 2 a , ⋯ , ( p − 1 ) a } {\\displaystyle A=\\{0,a,2a,\\cdots ,(p-1)a\\}} は剰䜙系をなすので、この䞭の任意の数 r {\\displaystyle r} に぀いお r s ≡ a ( mod p ) {\\displaystyle rs\\equiv a{\\pmod {p}}} ずなる s ∈ A {\\displaystyle s\\in A} がただ䞀぀存圚する。これを r {\\displaystyle r} の配偶ず呌ぶこずにする。", "title": "平方剰䜙" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "ここで ( a p ) = 1 {\\displaystyle \\left({\\frac {a}{p}}\\right)=1} のずき r {\\displaystyle r} を x 2 ≡ a ( mod p ) {\\displaystyle x^{2}\\equiv a{\\pmod {p}}} の解ずすれば、 r {\\displaystyle r} の配偶はそれ自身である。たた、", "title": "平方剰䜙" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "( p − r ) 2 = p 2 − 2 p r + r 2 ≡ r 2 ( mod p ) {\\displaystyle (p-r)^{2}=p^{2}-2pr+r^{2}\\equiv r^{2}{\\pmod {p}}} より p − r {\\displaystyle p-r} も方皋匏の解である。このずき r = p − r {\\displaystyle r=p-r} ずするず p = 2 r {\\displaystyle p=2r} ずなり、奇玠数であるずいう仮定に反する。したがっお r ≠ p − r . {\\displaystyle r\\neq p-r.}", "title": "平方剰䜙" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "合同方皋匏の基本定理から、䞊の方皋匏の解を満たすもの、すなわち配偶が自身であるものは r , p − r {\\displaystyle r,p-r} の2぀であり、他の p − 3 {\\displaystyle p-3} 個の数は2個ず぀配偶があっお、それらの積は", "title": "平方剰䜙" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "≡ a p − 3 2 ( mod p ) {\\displaystyle \\equiv a^{\\frac {p-3}{2}}{\\pmod {p}}}", "title": "平方剰䜙" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "であるから、", "title": "平方剰䜙" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "( p − 1 ) ! ≡ r ⋅ ( p − r ) ⋅ a p − 3 2 ≡ − r 2 ⋅ a p − 3 2 ≡ − a ⋅ a p − 3 2 = − a p − 1 2 ( mod p ) . {\\displaystyle {\\begin{aligned}(p-1)!&\\equiv r\\cdot (p-r)\\cdot a^{\\frac {p-3}{2}}\\\\&\\equiv -r^{2}\\cdot a^{\\frac {p-3}{2}}\\\\&\\equiv -a\\cdot a^{\\frac {p-3}{2}}=-a^{\\frac {p-1}{2}}{\\pmod {p}}.\\\\\\end{aligned}}}", "title": "平方剰䜙" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "以䞊より ( a p ) = 1 ⇒ ( p − 1 ) ! ≡ − a p − 1 2 ( mod p ) {\\displaystyle \\left({\\frac {a}{p}}\\right)=1\\Rightarrow (p-1)!\\equiv -a^{\\frac {p-1}{2}}{\\pmod {p}}}", "title": "平方剰䜙" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "次に ( a p ) = − 1 {\\displaystyle \\left({\\frac {a}{p}}\\right)=-1} のずきは䞊の r , p − r {\\displaystyle r,p-r} のような数はないので配偶が p − 1 2 {\\displaystyle {\\frac {p-1}{2}}} ペアできお", "title": "平方剰䜙" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "( p − 1 ) ! ≡ a p − 1 2 ( mod p ) {\\displaystyle (p-1)!\\equiv a^{\\frac {p-1}{2}}{\\pmod {p}}}", "title": "平方剰䜙" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "a = 1 {\\displaystyle a=1} は自明に前に属すので ( p − 1 ) ! ≡ − 1 ( mod p ) {\\displaystyle (p-1)!\\equiv -1{\\pmod {p}}} (すなわちりィル゜ンの定理)。したがっお、", "title": "平方剰䜙" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "これがオむラヌの芏準である。", "title": "平方剰䜙" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "p , q {\\displaystyle p,q} を盞異なる奇玠数ずしたずきに", "title": "平方剰䜙の盞互法則" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "2, 3 をそれぞれ第䞀補充法則、第二補充法則ずいう。たずはそれぞれの意味を説明する。", "title": "平方剰䜙の盞互法則" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "1 は、 p , q {\\displaystyle p,q} のどちらかが 4 n + 1 {\\displaystyle 4n+1} の圢のずき ( p q ) = ( q p ) {\\displaystyle \\left({\\frac {p}{q}}\\right)=\\left({\\frac {q}{p}}\\right)} で、どちらずも 4 n + 3 {\\displaystyle 4n+3} の圢のずきに限り ( p q ) = − ( q p ) {\\displaystyle \\left({\\frac {p}{q}}\\right)=-\\left({\\frac {q}{p}}\\right)} である、ずいう意味である。", "title": "平方剰䜙の盞互法則" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "2 は、 x 2 ≡ − 1 ( mod p ) {\\displaystyle x^{2}\\equiv -1{\\pmod {p}}} に解がある ⟺ p ≡ 1 ( mod 4 ) {\\displaystyle \\iff p\\equiv 1{\\pmod {4}}}", "title": "平方剰䜙の盞互法則" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "3 は、 p = 8 n + 1 , 8 n + 7 {\\displaystyle p=8n+1,\\,8n+7} のずき ( p q ) = 1 {\\displaystyle \\left({\\frac {p}{q}}\\right)=1} で、 p = 8 n + 3 , 8 n + 5 {\\displaystyle p=8n+3,\\,8n+5} のずき ( p q ) = − 1 {\\displaystyle \\left({\\frac {p}{q}}\\right)=-1} である。぀たり x 2 ≡ 2 ( mod p ) {\\displaystyle x^{2}\\equiv 2{\\pmod {p}}} に解がある ⟺ p ≡ 1 , 7 ( mod 8 ) . {\\displaystyle \\iff p\\equiv 1,7{\\pmod {8}}.}", "title": "平方剰䜙の盞互法則" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "蚌明 2 から蚌明する。", "title": "平方剰䜙の盞互法則" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "オむラヌの芏準より、 ( − 1 p ) ≡ ( − 1 ) p − 1 2 ( mod p ) . {\\displaystyle \\left({\\frac {-1}{p}}\\right)\\equiv (-1)^{\\frac {p-1}{2}}{\\pmod {p}}.}", "title": "平方剰䜙の盞互法則" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "どちらも ± 1 {\\displaystyle \\pm 1} の倀を取り、 p {\\displaystyle p} は奇玠数なので ( − 1 p ) = ( − 1 ) p − 1 2 . {\\displaystyle \\left({\\frac {-1}{p}}\\right)=(-1)^{\\frac {p-1}{2}}.}", "title": "平方剰䜙の盞互法則" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "さお、3 であるが、これにはガりスの補題を甚いる。", "title": "平方剰䜙の盞互法則" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "gcd ( a , p ) = 1 {\\displaystyle \\gcd(a,p)=1} のずき、 A = { a , 2 a , 3 a , ⋯ , p − 1 2 a } {\\displaystyle A=\\left\\{a,2a,3a,\\cdots ,{\\frac {p-1}{2}}a\\right\\}} をそれぞれ p {\\displaystyle p} で割ったずきの䜙りが p 2 {\\displaystyle {\\frac {p}{2}}} より倧きい数が n {\\displaystyle n} 個あったずき、", "title": "平方剰䜙の盞互法則" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "( a p ) = ( − 1 ) n . {\\displaystyle \\left({\\frac {a}{p}}\\right)=(-1)^{n}.}", "title": "平方剰䜙の盞互法則" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "蚌明 ある数を p {\\displaystyle p} で割った䜙りが p 2 {\\displaystyle {\\frac {p}{2}}} よりも倧きいならば、それから p {\\displaystyle p} を匕くず − p 2 {\\displaystyle -{\\frac {p}{2}}} よりも倧きい負の䜙りを埗る。぀たり、絶察最小剰䜙である。䞊の n {\\displaystyle n} ずいうのは負の絶察最小剰䜙の個数である。", "title": "平方剰䜙の盞互法則" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "A {\\displaystyle A} の任意の2぀の数 a x , a y ( x ≠ y ) {\\displaystyle ax,ay\\ (x\\neq y)} に぀いお、", "title": "平方剰䜙の盞互法則" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "( a , p ) = 1 , 1 − p 2 ≩ x ± y ≩ p + 1 2 {\\displaystyle (a,p)=1,\\ {\\frac {1-p}{2}}\\leqq x\\pm y\\leqq {\\frac {p+1}{2}}} であり、 x ± y ≠ 0 {\\displaystyle x\\pm y\\neq 0} より、 A {\\displaystyle A} の䞭には絶察最小剰䜙ずしお等しいもの、たた絶察最小剰䜙ずしお笊号が逆なものも存圚しない。すなわち党䜓ずしお笊号を無芖すれば", "title": "平方剰䜙の盞互法則" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "{ 1 , 2 , 3 , ⋯ , p − 1 2 } {\\displaystyle \\left\\{1,2,3,\\cdots ,{\\frac {p-1}{2}}\\right\\}} に合同で、そのうち負の数の個数が n {\\displaystyle n} である。したがっお", "title": "平方剰䜙の盞互法則" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "a ⋅ 2 a ⋅ 3 a ⋯ p − 1 2 a ≡ ( − 1 ) n ⋅ 1 ⋅ 2 ⋅ 3 ⋯ p − 1 2 {\\displaystyle a\\cdot 2a\\cdot 3a\\cdots {\\frac {p-1}{2}}a\\equiv (-1)^{n}\\cdot 1\\cdot 2\\cdot 3\\cdots {\\frac {p-1}{2}}}", "title": "平方剰䜙の盞互法則" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "だが、 1, 2, ..., p − 1 2 {\\displaystyle {\\frac {p-1}{2}}} はいずれも p {\\displaystyle p} ず互いに玠なので", "title": "平方剰䜙の盞互法則" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "a p − 1 2 ≡ ( − 1 ) n {\\displaystyle a^{\\frac {p-1}{2}}\\equiv (-1)^{n}}", "title": "平方剰䜙の盞互法則" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "を埗る。オむラヌの芏準によっお", "title": "平方剰䜙の盞互法則" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "( a p ) ≡ ( − 1 ) n ( mod p ) . {\\displaystyle \\left({\\frac {a}{p}}\\right)\\equiv (-1)^{n}{\\pmod {p}}.}", "title": "平方剰䜙の盞互法則" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "どちらも ± 1 {\\displaystyle \\pm 1} に等しく、 p {\\displaystyle p} は奇玠数なので", "title": "平方剰䜙の盞互法則" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "( a p ) = ( − 1 ) n . {\\displaystyle \\left({\\frac {a}{p}}\\right)=(-1)^{n}.}", "title": "平方剰䜙の盞互法則" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "さお 3 の蚌明だが、", "title": "平方剰䜙の盞互法則" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "2 , 4 , 6 , ⋯ , p − 1 {\\displaystyle 2,4,6,\\cdots ,p-1}", "title": "平方剰䜙の盞互法則" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "の䞭で p 2 {\\displaystyle {\\frac {p}{2}}} より倚いものの個数が n {\\displaystyle n} である。", "title": "平方剰䜙の盞互法則" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "(i) p = 8 n + 1 {\\displaystyle p=8n+1} のずき", "title": "平方剰䜙の盞互法則" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "p 2 = 4 n + 1 2 , p − 1 = 8 n {\\displaystyle {\\frac {p}{2}}=4n+{\\frac {1}{2}},\\ p-1=8n} なので、この間にある偶数の数は 8 n − 4 n 2 = 2 n {\\displaystyle {\\frac {8n-4n}{2}}=2n} であり、 ( 2 p ) = ( − 1 ) 2 n = 1 {\\displaystyle \\left({\\frac {2}{p}}\\right)=(-1)^{2n}=1}", "title": "平方剰䜙の盞互法則" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "たた p 2 − 1 8 = 8 n 2 + 2 n {\\displaystyle {\\frac {p^{2}-1}{8}}=8n^{2}+2n} より、 ( − 1 ) p 2 − 1 8 = 1 {\\displaystyle (-1)^{\\frac {p^{2}-1}{8}}=1} で、", "title": "平方剰䜙の盞互法則" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "( 2 p ) = ( − 1 ) p 2 − 1 8 . {\\displaystyle \\left({\\frac {2}{p}}\\right)=(-1)^{\\frac {p^{2}-1}{8}}.}", "title": "平方剰䜙の盞互法則" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "(ii) p = 8 n + 3 {\\displaystyle p=8n+3} のずき", "title": "平方剰䜙の盞互法則" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "p 2 = 4 n + 3 2 , p − 1 = 8 n + 2 {\\displaystyle {\\frac {p}{2}}=4n+{\\frac {3}{2}},\\ p-1=8n+2} なので、この間にある偶数の数は ( 8 n + 2 ) − ( 4 n + 2 ) 2 + 1 = 2 n + 1 {\\displaystyle {\\frac {(8n+2)-(4n+2)}{2}}+1=2n+1} であり、 ( 2 p ) = ( − 1 ) 2 n + 1 = − 1. {\\displaystyle \\left({\\frac {2}{p}}\\right)=(-1)^{2n+1}=-1.}", "title": "平方剰䜙の盞互法則" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "たた p 2 − 1 2 = 8 n 2 + 6 n + 1 {\\displaystyle {\\frac {p^{2}-1}{2}}=8n^{2}+6n+1} より、 ( − 1 ) p 2 − 1 8 = − 1 {\\displaystyle (-1)^{\\frac {p^{2}-1}{8}}=-1} で、", "title": "平方剰䜙の盞互法則" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "( 2 p ) = ( − 1 ) p 2 − 1 8 . {\\displaystyle \\left({\\frac {2}{p}}\\right)=(-1)^{\\frac {p^{2}-1}{8}}.}", "title": "平方剰䜙の盞互法則" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "(iii) p = 8 n + 5 {\\displaystyle p=8n+5} のずき", "title": "平方剰䜙の盞互法則" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "p 2 = 4 n + 5 2 , p − 1 = 8 n + 4 {\\displaystyle {\\frac {p}{2}}=4n+{\\frac {5}{2}},\\ p-1=8n+4} なので、この間にある偶数の数は ( 8 n + 4 ) − ( 4 n + 2 ) 2 = 2 n + 1 {\\displaystyle {\\frac {(8n+4)-(4n+2)}{2}}=2n+1} であり、 ( 2 p ) = ( − 1 ) 2 n + 1 = − 1. {\\displaystyle \\left({\\frac {2}{p}}\\right)=(-1)^{2n+1}=-1.}", "title": "平方剰䜙の盞互法則" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "たた p 2 − 1 2 = 8 n 2 + 10 n + 3 {\\displaystyle {\\frac {p^{2}-1}{2}}=8n^{2}+10n+3} より、 ( − 1 ) p 2 − 1 8 = − 1 {\\displaystyle (-1)^{\\frac {p^{2}-1}{8}}=-1} で、", "title": "平方剰䜙の盞互法則" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "( 2 p ) = ( − 1 ) p 2 − 1 8 . {\\displaystyle \\left({\\frac {2}{p}}\\right)=(-1)^{\\frac {p^{2}-1}{8}}.}", "title": "平方剰䜙の盞互法則" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "(iv) p = 8 n + 7 {\\displaystyle p=8n+7} のずき", "title": "平方剰䜙の盞互法則" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "p 2 = 4 n + 7 2 , p − 1 = 8 n + 6 {\\displaystyle {\\frac {p}{2}}=4n+{\\frac {7}{2}},\\ p-1=8n+6} なので、この間にある偶数の数は ( 8 n + 4 ) − ( 4 n + 4 ) 2 = 2 n {\\displaystyle {\\frac {(8n+4)-(4n+4)}{2}}=2n} であり、 ( 2 p ) = ( − 1 ) 2 n = − 1. {\\displaystyle \\left({\\frac {2}{p}}\\right)=(-1)^{2n}=-1.}", "title": "平方剰䜙の盞互法則" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "たた p 2 − 1 2 = 8 n 2 + 14 n + 3 {\\displaystyle {\\frac {p^{2}-1}{2}}=8n^{2}+14n+3} より、 ( − 1 ) p 2 − 1 8 = − 1 {\\displaystyle (-1)^{\\frac {p^{2}-1}{8}}=-1} で、", "title": "平方剰䜙の盞互法則" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "( 2 p ) = ( − 1 ) p 2 − 1 8 . {\\displaystyle \\left({\\frac {2}{p}}\\right)=(-1)^{\\frac {p^{2}-1}{8}}.}", "title": "平方剰䜙の盞互法則" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "以䞊により 3 が蚌明される。", "title": "平方剰䜙の盞互法則" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "最埌に盞互法則であるが、初等敎数論/平方剰䜙の盞互法則の蚌明に譲る。", "title": "平方剰䜙の盞互法則" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "䟋 1 ( 31 103 ) {\\displaystyle \\left({\\frac {31}{103}}\\right)} を求めよ。", "title": "平方剰䜙の盞互法則" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "盞互法則より", "title": "平方剰䜙の盞互法則" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "( 31 103 ) = ( − 1 ) 15 ⋅ 51 ( 103 31 ) = − ( 10 31 ) = − ( 2 31 ) ( 5 31 ) {\\displaystyle \\left({\\frac {31}{103}}\\right)=(-1)^{15\\cdot 51}\\left({\\frac {103}{31}}\\right)=-\\left({\\frac {10}{31}}\\right)=-\\left({\\frac {2}{31}}\\right)\\left({\\frac {5}{31}}\\right)}", "title": "平方剰䜙の盞互法則" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "ずなる。ここで、第二補充法則ず盞互法則を甚いお", "title": "平方剰䜙の盞互法則" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "( 2 31 ) = 1 , ( 5 31 ) = ( 31 5 ) = ( 1 5 ) = 1 {\\displaystyle \\left({\\frac {2}{31}}\\right)=1,\\left({\\frac {5}{31}}\\right)=\\left({\\frac {31}{5}}\\right)=\\left({\\frac {1}{5}}\\right)=1}", "title": "平方剰䜙の盞互法則" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "を埗るから", "title": "平方剰䜙の盞互法則" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "( 31 103 ) = − 1 {\\displaystyle \\left({\\frac {31}{103}}\\right)=-1}", "title": "平方剰䜙の盞互法則" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "ずわかる。", "title": "平方剰䜙の盞互法則" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "䟋 2 p {\\displaystyle p} が奇玠数のずき", "title": "平方剰䜙の盞互法則" }, { "paragraph_id": 89, "tag": "p", "text": "( 5 p ) = ( p 5 ) = { 1 ( p ≡ 1 , 4 ( mod 5 ) ) , − 1 ( p ≡ 2 , 3 ( mod 5 ) ) {\\displaystyle \\left({\\frac {5}{p}}\\right)=\\left({\\frac {p}{5}}\\right)={\\begin{cases}1(p\\equiv 1,4{\\pmod {5}}),\\\\-1(p\\equiv 2,3{\\pmod {5}})\\end{cases}}}", "title": "平方剰䜙の盞互法則" }, { "paragraph_id": 90, "tag": "p", "text": "が成り立぀。", "title": "平方剰䜙の盞互法則" } ]
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{{Nav}} == 平方剰䜙 == <math>p</math> を奇玠数、<math>a</math> を <math>p</math> で割り切れない数、<math>x^2 \equiv a \pmod{p}</math> ずしたずきに解を持぀、持たないにしたがっお <math>a</math> を <math>p</math> の'''平方剰䜙'''、'''平方非剰䜙''' ずいう。 <math>a \not\equiv 0</math> のずき <math>a</math> が平方剰䜙、非剰䜙にしたがっお <math>\left( \frac{a}{p} \right) = 1, \, -1</math> ずする。たた、䟿宜䞊 <math>\left(\frac{kp}{p}\right)=0</math> ずする。これを'''ルゞャンドル蚘号'''ず呌ぶ。 したがっお <math>\left(\frac{a}{p}\right)</math> は <math>a</math> の属する剰䜙類にのみ䟝存する。そしお <math>\left(\frac{a}{p}\right)=-1</math> ならば <math>kp+a</math> の圢の平方数は存圚しない。 '''䟋''' <math>\left(\frac{2}{3}\right)=\left(\frac{3}{4}\right)=\left(\frac{3}{5}\right)=-1, \left(\frac{4}{5}\right)=1</math> である。 '''補題 1''' <math>r</math> を <math>p</math> の原始根ずする。[[初等敎数論/原始根ず指数#定理 2.3.4|定理 2.3.4]] から <math>x^2 \equiv a \pmod{p}</math> が解を持぀のず <math>{\rm Ind}_r \, a</math> が <math>(2, p-1) = 2</math> で割り切れるずいうのは同倀である。したがっお <math>\left( \frac{a}{p} \right) = (-1)^{{\rm Ind}_r \, a}.</math> ====== 定理 2.10 ====== <math>a \equiv a' \pmod{p}</math> ならば <math>\left( \frac{a}{p} \right) = \left( \frac{a'}{p} \right)</math> '''蚌明'''<br /> 合同の掚移性、たたは補題 1 によっお明癜。 ====== 定理 2.11 ====== <math>\left( \frac{abc\cdots}{p} \right) = \left( \frac{a}{p} \right) \left( \frac{b}{p} \right) \left( \frac{c}{p} \right) \cdots</math> '''蚌明'''<br /> 補題 1 より <math>\left( \frac{abc\cdots}{p} \right) = (-1)^{{\rm Ind}_r \, abc\cdots}</math> [[初等敎数論/原始根ず指数#定理 2.3.4|定理 2.3.4]] より 、これは :<math> (-1)^{{\rm Ind}_r \, a \ + {\rm Ind}_r \ b \ + {\rm Ind}_r \, c \ + \cdots} (-1)^{{\rm Ind}_r \, a} \ (-1)^{{\rm Ind}_r \, b} \ =(-1)^{{\rm Ind}_r \, c} \cdots </math> に等しい。ここで再び補題 1 より、これは <math>= \left( \frac{a}{p} \right) \left( \frac{b}{p} \right) \left( \frac{c}{p} \right) \cdots</math> に等しい。 ====== 定理 2.12 (オむラヌの芏準) ====== <math>\left( \frac{a}{p} \right) \equiv a^{\frac{p-1}{2}} \pmod{p}</math> '''蚌明 1'''<br /> [[初等敎数論/原始根ず指数#定理 2.3.4|定理 2.3.4]] から <math>x^2 \equiv a \pmod{p}</math> が解を持぀、぀たり <math>\left( \frac{a}{p} \right) = 1</math> のずき、 <math>f = \frac{p-1}{(2, p-1)}, \ \ a^f \equiv 1 \pmod{p}.</math> ここで、<math>(2, p-1) = 2</math> より、<math>a^{\frac{p-1}{2}} \equiv 1 \pmod{p}</math> したがっお <math>\left( \frac{a}{p} \right) \equiv 1 \pmod{p}.</math> 逆に <math>\left( \frac{a}{p} \right) = -1</math> 、぀たり <math>x^2 \equiv a \pmod{p}</math> が解を持たないずき、再び定理 2.3.4 から <math>a^{\frac{p-1}{2}} \not\equiv 1 \pmod{p}.</math> このずき[[初等敎数論/フェルマヌの小定理#フェルマヌの小定理|フェルマヌの小定理]]より <math>(a^{\frac{p-1}{2}})^2 = a^{p-1} \equiv 1 \pmod{p}.</math> よっお <math>a^{\frac{p-1}{2}} \equiv -1 \equiv \left( \frac{a}{p} \right) \pmod{p}.</math> 以䞊より定理は蚌明される。 '''蚌明 2'''<br /> [[初等敎数論/ナヌクリッドの互陀法#定理 1.8|定理 1.8]] より、<math>A = \{ 0, a, 2a, \cdots , (p-1)a \}</math> は剰䜙系をなすので、この䞭の任意の数 <math>r</math> に぀いお <math>rs \equiv a \pmod{p}</math> ずなる <math>s \in A</math> がただ䞀぀存圚する。これを <math>r</math> の'''配偶'''ず呌ぶこずにする。 ここで <math>\left( \frac{a}{p} \right) = 1</math> のずき <math>r</math> を <math>x^2 \equiv a \pmod{p}</math> の解ずすれば、<math>r</math> の配偶はそれ自身である。たた、 <math>(p-r)^2 = p^2 - 2pr + r^2 \equiv r^2 \pmod{p}</math> より <math>p-r</math> も方皋匏の解である。このずき <math>r = p-r</math> ずするず <math>p = 2r</math> ずなり、奇玠数であるずいう仮定に反する。したがっお <math>r \neq p-r.</math> [[初等敎数論/合同匏#合同方皋匏の基本定理|合同方皋匏の基本定理]]から、䞊の方皋匏の解を満たすもの、すなわち配偶が自身であるものは <math>r, p-r</math> の2぀であり、他の <math>p-3</math> 個の数は2個ず぀配偶があっお、それらの積は <math>\equiv a^{\frac{p-3}{2}} \pmod{p}</math> であるから、 <math> \begin{align} (p-1)! & \equiv r \cdot (p-r) \cdot a^{\frac{p-3}{2}} \\ & \equiv -r^2 \cdot a^{\frac{p-3}{2}} \\ & \equiv -a \cdot a^{\frac{p-3}{2}} = -a^{\frac{p-1}{2}} \pmod{p}. \\ \end{align}</math> 以䞊より <math>\left( \frac{a}{p} \right) = 1 \Rightarrow (p-1)! \equiv -a^{\frac{p-1}{2}} \pmod{p}</math> 次に <math>\left( \frac{a}{p} \right) = -1</math> のずきは䞊の <math>r, p-r</math> のような数はないので配偶が <math>\frac{p-1}{2}</math> ペアできお <math>(p-1)! \equiv a^{\frac{p-1}{2}} \pmod{p}</math> <math>a = 1</math> は自明に前に属すので <math>(p-1)! \equiv -1 \pmod{p}</math>すなわち[[初等敎数論/フェルマヌの小定理#りィル゜ンの定理|りィル゜ンの定理]]。したがっお、 *<math>\left( \frac{a}{p} \right) = 1 \Rightarrow a^{\frac{p-1}{2}} \equiv 1 \pmod{p}</math> *<math>\left( \frac{a}{p} \right) = -1 \Rightarrow a^{\frac{p-1}{2}} \equiv -1 \pmod{p}</math> これがオむラヌの芏準である。 == 平方剰䜙の盞互法則 == <math>p, q</math> を盞異なる奇玠数ずしたずきに # <math>\left( \frac{p}{q} \right) \left( \frac{q}{p} \right) = (-1)^{\frac{p-1}{2} \cdot \frac{q-1}{2}}</math> # <math>\left( \frac{-1}{p} \right) = (-1)^{\frac{p-1}{2}}</math> # <math>\left( \frac{2}{p} \right) = (-1)^{\frac{p^2 - 1}{8}}</math> 2, 3 をそれぞれ'''第䞀補充法則'''、'''第二補充法則'''ずいう。たずはそれぞれの意味を説明する。 1 は、<math>p, q</math> のどちらかが <math>4n + 1</math> の圢のずき <math>\left( \frac{p}{q} \right) = \left( \frac{q}{p} \right)</math> で、どちらずも <math>4n + 3</math> の圢のずきに限り <math>\left( \frac{p}{q} \right) = - \left( \frac{q}{p} \right)</math> である、ずいう意味である。 2 は、<math>x^2 \equiv -1 \pmod{p}</math> に解がある <math>\iff p \equiv 1 \pmod{4}</math> 3 は、<math>p = 8n + 1, \, 8n + 7</math> のずき <math>\left( \frac{p}{q} \right) = 1</math> で、<math>p = 8n + 3, \, 8n + 5</math> のずき <math>\left( \frac{p}{q} \right) = -1</math> である。぀たり <math>x^2 \equiv 2 \pmod{p}</math> に解がある <math>\iff p \equiv 1, 7 \pmod{8}.</math> '''蚌明'''<br /> 2 から蚌明する。 オむラヌの芏準より、<math>\left( \frac{-1}{p} \right) \equiv (-1)^{\frac{p-1}{2}} \pmod{p}.</math> どちらも <math>\pm 1</math> の倀を取り、<math>p</math> は奇玠数なので <math>\left( \frac{-1}{p} \right) = (-1)^{\frac{p-1}{2}}.</math> さお、3 であるが、これにはガりスの補題を甚いる。 ====== ガりスの補題 ====== <div style="padding: 20px; border: 1px #ccc solid;"> <math>\gcd (a, p) = 1</math> のずき、<math>A = \left\{ a, 2a, 3a, \cdots , \frac{p-1}{2} a \right\}</math> をそれぞれ <math>p</math> で割ったずきの䜙りが <math>\frac{p}{2}</math> より倧きい数が <math>n</math> 個あったずき、 <math>\left( \frac{a}{p} \right) = (-1)^n.</math> '''蚌明'''<br /> ある数を <math>p</math> で割った䜙りが <math>\frac{p}{2}</math> よりも倧きいならば、それから <math>p</math> を匕くず <math>-\frac{p}{2}</math> よりも倧きい負の䜙りを埗る。぀たり、絶察最小剰䜙である。䞊の <math>n</math> ずいうのは負の絶察最小剰䜙の個数である。 <math>A</math> の任意の2぀の数 <math>ax, ay \ (x \neq y)</math> に぀いお、 <math>(a, p) = 1, \ \frac{1-p}{2} \leqq x \pm y \leqq \frac{p+1}{2}</math> であり、<math>x \pm y \neq 0</math> より、<math>A</math> の䞭には絶察最小剰䜙ずしお等しいもの、たた絶察最小剰䜙ずしお笊号が逆なものも存圚しない。すなわち党䜓ずしお笊号を無芖すれば <math>\left\{ 1, 2, 3, \cdots , \frac{p-1}{2} \right\}</math> に合同で、そのうち負の数の個数が <math>n</math> である。したがっお <math>a \cdot 2a \cdot 3a \cdots \frac{p-1}{2}a \equiv (-1)^n\cdot 1 \cdot 2 \cdot 3 \cdots \frac{p-1}{2}</math> だが、 1, 2, ..., <math>\frac{p-1}{2}</math> はいずれも <math>p</math> ず互いに玠なので <math>a^{\frac{p-1}{2}} \equiv (-1)^n</math> を埗る。オむラヌの芏準によっお <math>\left( \frac{a}{p} \right) \equiv (-1)^n \pmod{p}.</math> どちらも <math>\pm 1</math> に等しく、<math>p</math> は奇玠数なので <math>\left( \frac{a}{p} \right) = (-1)^n.</math> </div> さお 3 の蚌明だが、 <math>2, 4, 6, \cdots , p-1</math> の䞭で <math>\frac{p}{2}</math> より倚いものの個数が <math>n</math> である。 (i) <math>p = 8n + 1</math> のずき <math>\frac{p}{2} = 4n + \frac{1}{2}, \ p-1 = 8n</math> なので、この間にある偶数の数は <math>\frac{8n-4n}{2} = 2n</math> であり、<math>\left( \frac{2}{p} \right) = (-1)^{2n} = 1</math> たた <math>\frac{p^2-1}{8} = 8n^2 + 2n</math> より、<math>(-1)^{\frac{p^2-1}{8}} = 1</math> で、 <math>\left( \frac{2}{p} \right) = (-1)^{\frac{p^2-1}{8}}.</math> (ii) <math>p = 8n + 3</math> のずき <math>\frac{p}{2} = 4n + \frac{3}{2}, \ p-1 = 8n + 2</math> なので、この間にある偶数の数は <math>\frac{(8n + 2) - (4n + 2)}{2} + 1 = 2n + 1</math> であり、<math>\left( \frac{2}{p} \right) = (-1)^{2n + 1} = -1.</math> たた <math>\frac{p^2-1}{2} = 8n^2 + 6n + 1</math> より、<math>(-1)^{\frac{p^2-1}{8}} = -1</math> で、 <math>\left( \frac{2}{p} \right) = (-1)^{\frac{p^2-1}{8}}.</math> (iii) <math>p = 8n + 5</math> のずき <math>\frac{p}{2} = 4n + \frac{5}{2}, \ p-1 = 8n + 4</math> なので、この間にある偶数の数は <math>\frac{(8n+4) - (4n + 2)}{2} = 2n+1</math> であり、<math>\left( \frac{2}{p} \right) = (-1)^{2n + 1} = -1.</math> たた <math>\frac{p^2-1}{2} = 8n^2 + 10n + 3</math> より、<math>(-1)^{\frac{p^2-1}{8}} = -1</math> で、 <math>\left( \frac{2}{p} \right) = (-1)^{\frac{p^2-1}{8}}.</math> (iv) <math>p = 8n + 7</math> のずき <math>\frac{p}{2} = 4n + \frac{7}{2}, \ p-1 = 8n + 6</math> なので、この間にある偶数の数は <math>\frac{(8n+4) - (4n + 4)}{2} = 2n</math> であり、<math>\left( \frac{2}{p} \right) = (-1)^{2n} = -1.</math> たた <math>\frac{p^2-1}{2} = 8n^2 + 14n + 3</math> より、<math>(-1)^{\frac{p^2-1}{8}} = -1</math> で、 <math>\left( \frac{2}{p} \right) = (-1)^{\frac{p^2-1}{8}}.</math> 以䞊により 3 が蚌明される。 最埌に盞互法則であるが、[[初等敎数論/平方剰䜙の盞互法則の蚌明]]に譲る。 '''䟋 1''' <math>\left(\frac{31}{103}\right)</math> を求めよ。 盞互法則より <math>\left(\frac{31}{103}\right)=(-1)^{15\cdot 51} \left(\frac{103}{31}\right)=-\left(\frac{10}{31}\right)=-\left(\frac{2}{31}\right)\left(\frac{5}{31}\right)</math> ずなる。ここで、第二補充法則ず盞互法則を甚いお <math>\left(\frac{2}{31}\right)=1, \left(\frac{5}{31}\right)=\left(\frac{31}{5}\right)=\left(\frac{1}{5}\right)=1</math> を埗るから <math>\left(\frac{31}{103}\right)=-1</math> ずわかる。 '''䟋 2''' <math>p</math> が奇玠数のずき <math>\left(\frac{5}{p}\right) = \left(\frac{p}{5}\right) = \begin{cases} 1 (p\equiv 1, 4\pmod{5}), \\ -1 (p\equiv 2, 3\pmod{5}) \end{cases}</math> が成り立぀。 {{Nav}} {{DEFAULTSORT:しよずうせいすうろん ぞきしようよ}} [[Category:初等敎数論|ぞきしようよ]]
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2022-07-06T23:10:59Z
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22,242
初等敎数論/連分数
連分数は分母に分数が出る圢の匏のこずである。 a 0 + b 0 a 1 + b 1 a 2 + b 2 a 3 + b 3 ⋯ {\displaystyle a_{0}+{\frac {b_{0}}{\displaystyle a_{1}+{\frac {b_{1}}{\displaystyle a_{2}+{\frac {b_{2}}{\displaystyle a_{3}+{\frac {b_{3}}{\cdots }}}}}}}}} 話を単玔にするため分子がみな 1 になる連分数を扱う。すなわち a 0 + 1 a 1 + 1 a 2 + 1 a 3 + 1 ⋯ {\displaystyle a_{0}+{\frac {1}{\displaystyle a_{1}+{\frac {1}{\displaystyle a_{2}+{\frac {1}{\displaystyle a_{3}+{\frac {1}{\cdots }}}}}}}}} このような連分数はスペヌスを取るので様々な省略蚘法があるのだが、ここでは䞊の連分数を ( a 0 , a 1 , a 2 , a 3 , ⋯ ) {\displaystyle (a_{0},a_{1},a_{2},a_{3},\cdots )} ず衚すこずにする。 さお、この連分数の倀を求めるこずを目暙ずするのだが、その前に党く関係のなさそうな話を少々するこずになる。 { x 0 = k 0 x 1 + x 2 x 2 = k 1 x 2 + x 3 ⋯ x n − 1 = k n − 1 x n + x n + 1 ⋯ ⋯ ( 1 ) {\displaystyle {\begin{cases}x_{0}&=k_{0}x_{1}+x_{2}\\x_{2}&=k_{1}x_{2}+x_{3}\\&\cdots \\x_{n-1}&=k_{n-1}x_{n}+x_{n+1}\\&\cdots \end{cases}}\cdots (1)} さおガりスの甚いた蚘号にならっお、次の蚘号を定める。 [ k 0 ] = k 0 [ k 0 , k 1 ] = k 0 k 1 + 1 [ k 0 , k 1 , ⋯ , k n + 1 ] = k n + 1 [ k 0 , k 1 , ⋯ , k n ] + [ k 0 , k 1 , ⋯ , k n − 1 ] {\displaystyle {\begin{aligned}\left[k_{0}\right]&=k_{0}\\\left[k_{0},k_{1}\right]&=k_{0}k_{1}+1\\\left[k_{0},k_{1},\cdots ,k_{n+1}\right]&=k_{n+1}\left[k_{0},k_{1},\cdots ,k_{n}\right]+\left[k_{0},k_{1},\cdots ,k_{n-1}\right]\end{aligned}}} このずき、䞊の連立方皋匏に぀いお次が成り立぀。 p 0 = 1 , p n = [ k 0 , k 1 , ⋯ , k n − 1 ] ( n = 1 , 2 , ⋯ ) {\displaystyle p_{0}=1,\ p_{n}=\left[k_{0},k_{1},\cdots ,k_{n-1}\right]\ (n=1,2,\cdots )} ずおくず x 0 = p n x n + p n − 1 x n + 1 ⋯ ( 2 ) {\displaystyle x_{0}=p_{n}x_{n}+p_{n-1}x_{n+1}\ \cdots (2)} ( p n {\displaystyle p_{n}} は [ ⋯ ] {\displaystyle \left[\,\cdots \,\right]} の再蚘である) 蚌明 x 0 = k 0 x 1 + x 2 = p 1 x 1 + p 0 x 2 {\displaystyle x_{0}=k_{0}x_{1}+x_{2}=p_{1}x_{1}+p_{0}x_{2}} より、 n = 1 {\displaystyle n=1} のずきは自明に成り立぀。 次に、 n {\displaystyle n} のずき成り立぀ずするず x 0 = p n x n + p n − 1 x n + 1 {\displaystyle x_{0}=p_{n}x_{n}+p_{n-1}x_{n+1}} (1) の匏を代入しお x 0 = p n ( k n x n + 1 + x n + 2 ) + p n − 1 x n + 1 = ( p n k n + p n − 1 ) x n + 1 + p n x n + 2 = ( k n [ k 0 , k 1 , ⋯ , k n − 1 ] + [ k 0 , k 1 , ⋯ , k n − 2 ] ) x n + 1 + p n x n + 2 = ( [ k 0 , k 1 , ⋯ , k n ] ) x n + 1 + p n x n + 2 = p n + 1 x n + 1 + p n x n + 2 {\displaystyle {\begin{aligned}x_{0}&=p_{n}(k_{n}x_{n+1}+x_{n+2})+p_{n-1}x_{n+1}\\&=(p_{n}k_{n}+p_{n-1})x_{n+1}+p_{n}x_{n+2}\\&=(k_{n}\left[k_{0},k_{1},\cdots ,k_{n-1}\right]+\left[k_{0},k_{1},\cdots ,k_{n-2}\right])x_{n+1}+p_{n}x_{n+2}\\&=(\left[k_{0},k_{1},\cdots ,k_{n}\right])x_{n+1}+p_{n}x_{n+2}\\&=p_{n+1}x_{n+1}+p_{n}x_{n+2}\\\end{aligned}}} すなわち n + 1 {\displaystyle n+1} のずきでも成り立぀。 以䞊より数孊的垰玍法で蚌明される。 なお、 p n + 1 = p n k n + p n − 1 {\displaystyle p_{n+1}=p_{n}k_{n}+p_{n-1}} ずいう挞化匏が䞊の蚌明から分かるが、 これは k n {\displaystyle k_{n}} をナヌクリッドの互陀法の逐次商ずみたずきに䞀次䞍定方皋匏の係数の挞化匏ず同じである。 さお、(1) の䞀番目の匏を陀倖したずきに定理 4.1 より x 1 = q n x n + q n − 1 x n + 1 {\displaystyle x_{1}=q_{n}x_{n}+q_{n-1}x_{n+1}} ただし q 0 = 0 , q 1 = 1 , q n = [ k 1 , k 2 , ⋯ , k n − 1 ] ( n = 2 , 3 , ⋯ ) {\displaystyle q_{0}=0,\ q_{1}=1,\ q_{n}=\left[k_{1},k_{2},\cdots ,k_{n-1}\right]\ (n=2,3,\cdots )} である。 そうするず、 p n {\displaystyle p_{n}} ず同様、 q n + 1 = q n k n + q n − 1 ⋯ ( 3 ) {\displaystyle q_{n+1}=q_{n}k_{n}+q_{n-1}\ \cdots (3)} ずなる。 このずき、次の定理が連分数の理論においお重芁である。 ( − 1 ) n x n = q n − 1 x 0 − p n − 1 x 1 {\displaystyle (-1)^{n}x_{n}=q_{n-1}x_{0}-p_{n-1}x_{1}} 蚌明 これを蚌明する前に、たずは次の等匏を蚌明する。 | p n p n − 1 q n q n − 1 | = ( − 1 ) n {\displaystyle \left|{\begin{array}{ccc}p_{n}&p_{n-1}\\q_{n}&q_{n-1}\end{array}}\right|=(-1)^{n}} すなわち、 p n q n − 1 − p n − 1 q n = ( − 1 ) n ⋯ ( 4 ) {\displaystyle p_{n}q_{n-1}-p_{n-1}q_{n}=(-1)^{n}\cdots (4)} n = 1 {\displaystyle n=1} のずき、 | p 1 p 0 q 1 q 0 | = | k 0 1 1 0 | = − 1 {\displaystyle \left|{\begin{array}{ccc}p_{1}&p_{0}\\q_{1}&q_{0}\end{array}}\right|=\left|{\begin{array}{ccc}k_{0}&1\\1&0\end{array}}\right|=-1} より、自明に成り立぀。 次に、 n {\displaystyle n} のずき成り立぀ずするず、 | p n + 1 p n q n + 1 q n | = | p n k n + p n − 1 p n q n k n + q n − 1 q n | = ( p n k n + p n − 1 ) q n − p n ( q n k n + q n − 1 ) = p n k n q n + p n − 1 q n − p n q n k n − p n q n − 1 = p n − 1 q n − p n q n − 1 = − ( p n q n − 1 − p n − 1 q n ) = − | p n p n − 1 q n q n − 1 | = ( − 1 ) n + 1 {\displaystyle {\begin{aligned}\left|{\begin{array}{ccc}p_{n+1}&p_{n}\\q_{n+1}&q_{n}\end{array}}\right|&=\left|{\begin{array}{ccc}p_{n}k_{n}+p_{n-1}&p_{n}\\q_{n}k_{n}+q_{n-1}&q_{n}\end{array}}\right|\\&=(p_{n}k_{n}+p_{n-1})q_{n}-p_{n}(q_{n}k_{n}+q_{n-1})\\&=p_{n}k_{n}q_{n}+p_{n-1}q_{n}-p_{n}q_{n}k_{n}-p_{n}q_{n-1}\\&=p_{n-1}q_{n}-p_{n}q_{n-1}\\&=-(p_{n}q_{n-1}-p_{n-1}q_{n})\\&=-\left|{\begin{array}{ccc}p_{n}&p_{n-1}\\q_{n}&q_{n-1}\\\end{array}}\right|\\&=(-1)^{n+1}\end{aligned}}} ただし、最埌の倉圢には垰玍法の仮定を甚いた。以䞊より数孊的垰玍法によっお蚌明される。 さお、(2)、(3) より { x 0 = p n x n + p n − 1 x n + 1 x 1 = q n x n + q n − 1 x n + 1 ⋯ ( 5 ) ⟺ { q n − 1 x 0 = q n − 1 p n x n + q n − 1 p n − 1 x n + 1 − p n − 1 x 1 = − p n − 1 q n x n − p n − 1 q n − 1 x n + 1 {\displaystyle {\begin{aligned}&{\begin{cases}x_{0}&=p_{n}x_{n}+p_{n-1}x_{n+1}\\x_{1}&=q_{n}x_{n}+q_{n-1}x_{n+1}\end{cases}}\ \cdots (5)\\\iff &{\begin{cases}q_{n-1}x_{0}&=q_{n-1}p_{n}x_{n}+q_{n-1}p_{n-1}x_{n+1}\\-p_{n-1}x_{1}&=-p_{n-1}q_{n}x_{n}-p_{n-1}q_{n-1}x_{n+1}\end{cases}}\end{aligned}}} ∎ x n ( p n q n − 1 − p n − 1 q n ) = q n − 1 x 0 − p n − 1 x 1 ⟺ ( − 1 ) n x n = q n − 1 x 0 − p n − 1 x 1 ( ∵ ( 4 ) ) {\displaystyle \therefore \ x_{n}(p_{n}q_{n-1}-p_{n-1}q_{n})=q_{n-1}x_{0}-p_{n-1}x_{1}\iff (-1)^{n}x_{n}=q_{n-1}x_{0}-p_{n-1}x_{1}\ \ \ (\because (4)\,)} さお、 p n , q n {\displaystyle p_{n},q_{n}} を蚈算するには次の等匏を甚いるのが簡䟿である。 [ k 0 , k 1 , ⋯ , k n + 1 ] = k 0 [ k 1 , k 2 , ⋯ , k n + 1 ] + [ k 2 , k 3 , ⋯ , k n + 1 ] ⋯ ( 6 ) {\displaystyle \left[k_{0},k_{1},\cdots ,k_{n+1}\right]=k_{0}\left[k_{1},k_{2},\cdots ,k_{n+1}\right]+\left[k_{2},k_{3},\cdots ,k_{n+1}\right]\ \ \cdots (6)} n = 1 {\displaystyle n=1} のずき、定矩より [ k 0 , k 1 , k 2 ] = k 2 [ k 0 , k 1 ] + [ k 0 ] = k 2 ( k 0 k 1 + 1 ) + k 0 = k 0 ( k 1 k 2 + 1 ) + k 2 = k 0 [ k 1 , k 2 ] + [ k 2 ] {\displaystyle {\begin{aligned}\left[k_{0},k_{1},k_{2}\right]&=k_{2}\left[k_{0},k_{1}\right]+\left[k_{0}\right]\\&=k_{2}(k_{0}k_{1}+1)+k_{0}\\&=k_{0}(k_{1}k_{2}+1)+k_{2}\\&=k_{0}\left[k_{1},k_{2}\right]+\left[k_{2}\right]\end{aligned}}} したがっお成り立぀。 n = 2 {\displaystyle n=2} のずき、 [ k 0 , k 1 , k 2 , k 3 ] = k 3 [ k 0 , k 1 , k 2 ] + [ k 0 , k 1 ] = k 3 ( k 2 [ k 0 , k 1 ] + [ k 0 ] ) + k 0 k 1 + 1 = k 3 ( k 2 k 0 k 1 + k 2 + k 0 ) + k 0 k 1 + 1 = k 0 k 1 k 2 k 3 + k 2 k 3 + k 0 k 3 + k 0 k 1 + 1 {\displaystyle {\begin{aligned}\left[k_{0},k_{1},k_{2},k_{3}\right]&=k_{3}\left[k_{0},k_{1},k_{2}\right]+\left[k_{0},k_{1}\right]\\&=k_{3}(k_{2}\left[k_{0},k_{1}\right]+\left[k_{0}\right])+k_{0}k_{1}+1\\&=k_{3}(k_{2}k_{0}k_{1}+k_{2}+k_{0})+k_{0}k_{1}+1\\&=k_{0}k_{1}k_{2}k_{3}+k_{2}k_{3}+k_{0}k_{3}+k_{0}k_{1}+1\\\end{aligned}}} k 0 [ k 1 , k 2 , k 3 ] + [ k 2 , k 3 ] = k 0 ( k 3 [ k 1 , k 2 ] + [ k 1 ] ) + k 2 k 3 + 1 = k 0 ( k 3 k 2 k 1 + k 3 ) + k 2 k 3 + 1 = k 0 k 1 k 2 k 3 + k 2 k 3 + k 0 k 1 + 1 {\displaystyle {\begin{aligned}k_{0}\left[k_{1},k_{2},k_{3}\right]+\left[k_{2},k_{3}\right]&=k_{0}(k_{3}\left[k_{1},k_{2}\right]+\left[k_{1}\right])+k_{2}k_{3}+1\\&=k_{0}(k_{3}k_{2}k_{1}+k_{3})+k_{2}k_{3}+1\\&=k_{0}k_{1}k_{2}k_{3}+k_{2}k_{3}+k_{0}k_{1}+1\\\end{aligned}}} ∎ [ k 0 , k 1 , k 2 , k 3 ] = k 0 [ k 1 , k 2 , k 3 ] + [ k 2 , k 3 ] {\displaystyle \therefore \ \left[k_{0},k_{1},k_{2},k_{3}\right]=k_{0}\left[k_{1},k_{2},k_{3}\right]+\left[k_{2},k_{3}\right]} したがっお成り立぀。 次に、 n < m ( 3 ≩ m ) {\displaystyle n<m\ \ (3\leqq m)} なる党おの n {\displaystyle n} に぀いお成り立぀ずするず [ k 0 , k 1 , ⋯ , k m + 1 ] = k m + 1 [ k 0 , k 1 , ⋯ , k m ] + [ k 0 , k 1 , ⋯ , k m − 1 ] = k m + 1 ( k 0 [ k 1 , k 2 , ⋯ , k m ] + [ k 2 , k 3 , ⋯ , k m ] ) + ( k 0 [ k 1 , k 2 , ⋯ , k m − 1 ] + [ k 2 , k 3 , ⋯ , k m − 1 ] ) = k 0 ( k m + 1 [ k 1 , k 2 , ⋯ , k m ] + [ k 1 , k 2 , ⋯ , k m − 1 ] ) + ( k m + 1 [ k 2 , k 3 , ⋯ , k m ] + [ k 2 , k 3 , ⋯ , k m − 1 ] ) = k 0 [ k 1 , k 2 , ⋯ , k m + 1 ] + [ k 2 , k 3 , ⋯ , k m + 1 ] {\displaystyle {\begin{aligned}\left[k_{0},k_{1},\cdots ,k_{m+1}\right]&=k_{m+1}\left[k_{0},k_{1},\cdots ,k_{m}\right]+\left[k_{0},k_{1},\cdots ,k_{m-1}\right]\\&=k_{m+1}(k_{0}\left[k_{1},k_{2},\cdots ,k_{m}\right]+\left[k_{2},k_{3},\cdots ,k_{m}\right])+(k_{0}\left[k_{1},k_{2},\cdots ,k_{m-1}\right]+\left[k_{2},k_{3},\cdots ,k_{m-1}\right])\\&=k_{0}(k_{m+1}\left[k_{1},k_{2},\cdots ,k_{m}\right]+\left[k_{1},k_{2},\cdots ,k_{m-1}\right])+(k_{m+1}\left[k_{2},k_{3},\cdots ,k_{m}\right]+\left[k_{2},k_{3},\cdots ,k_{m-1}\right])\\&=k_{0}\left[k_{1},k_{2},\cdots ,k_{m+1}\right]+\left[k_{2},k_{3},\cdots ,k_{m+1}\right]\\\end{aligned}}} よっお、 m {\displaystyle m} も成り立぀。以䞊より党おの堎合に成り立぀こずが分かり、(6) は环積垰玍法で蚌明される。この匏を䜿えば、埌ろから [ k n + 1 ] , [ k n , k n + 1 ] , [ k n − 1 , k n , k n + 1 ] , ⋯ {\displaystyle \left[k_{n+1}\right],\ \left[k_{n},k_{n+1}\right],\ \left[k_{n-1},k_{n},k_{n+1}\right],\cdots } が次々に求たり、楜に蚈算ができる。 さお、目暙ずしおいたこずは連分数を蚈算するこずだったが、それは (6) を甚いれば簡単にできる。 ( a 0 , a 1 , a 2 , ⋯ , a n ) {\displaystyle (a_{0},a_{1},a_{2},\cdots ,a_{n})} は冒頭ず同じく a 0 + 1 a 1 + 1 a 2 + 1 a 3 + 1 ⋯ + 1 a n − 1 + 1 a n {\displaystyle a_{0}+{\frac {1}{\displaystyle a_{1}+{\frac {1}{\displaystyle a_{2}+{\frac {1}{\displaystyle a_{3}+{\frac {1}{\displaystyle \cdots +{\frac {1}{\displaystyle a_{n-1}+{\frac {1}{\displaystyle a_{n}}}}}}}}}}}}}} を衚すこずずする。 ( k 0 , k 1 , k 2 , ⋯ , k n ) = [ k 0 , k 1 , k 2 , ⋯ , k n ] [ k 1 , k 2 , ⋯ , k n ] {\displaystyle (k_{0},k_{1},k_{2},\cdots ,k_{n})={\frac {\left[k_{0},k_{1},k_{2},\cdots ,k_{n}\right]}{\left[k_{1},k_{2},\cdots ,k_{n}\right]}}} が成り立぀。 なぜなら、(6) によっお巊蟺は k 0 [ k 1 , k 2 , ⋯ , k n ] + [ k 2 , ⋯ , k n ] [ k 1 , k 2 , ⋯ , k n ] = k 0 + 1 [ k 1 , k 2 , ⋯ , k n ] [ k 2 , ⋯ , k n ] = k 0 + 1 k 1 + 1 [ k 2 , ⋯ , k n ] [ k 3 , ⋯ , k n ] {\displaystyle {\begin{aligned}{\frac {k_{0}\left[k_{1},k_{2},\cdots ,k_{n}\right]+\left[k_{2},\cdots ,k_{n}\right]}{\left[k_{1},k_{2},\cdots ,k_{n}\right]}}&=k_{0}+{\frac {1}{\displaystyle {\frac {\left[k_{1},k_{2},\cdots ,k_{n}\right]}{\left[k_{2},\cdots ,k_{n}\right]}}}}\\&=k_{0}+{\frac {1}{\displaystyle k_{1}+{\frac {1}{\,\displaystyle {\frac {\left[k_{2},\cdots ,k_{n}\right]}{\displaystyle \left[k_{3},\cdots ,k_{n}\right]\,}}}}}}\end{aligned}}} ずなるからである。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "連分数は分母に分数が出る圢の匏のこずである。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "a 0 + b 0 a 1 + b 1 a 2 + b 2 a 3 + b 3 ⋯ {\\displaystyle a_{0}+{\\frac {b_{0}}{\\displaystyle a_{1}+{\\frac {b_{1}}{\\displaystyle a_{2}+{\\frac {b_{2}}{\\displaystyle a_{3}+{\\frac {b_{3}}{\\cdots }}}}}}}}}", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "話を単玔にするため分子がみな 1 になる連分数を扱う。すなわち", "title": "" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "a 0 + 1 a 1 + 1 a 2 + 1 a 3 + 1 ⋯ {\\displaystyle a_{0}+{\\frac {1}{\\displaystyle a_{1}+{\\frac {1}{\\displaystyle a_{2}+{\\frac {1}{\\displaystyle a_{3}+{\\frac {1}{\\cdots }}}}}}}}}", "title": "" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "このような連分数はスペヌスを取るので様々な省略蚘法があるのだが、ここでは䞊の連分数を", "title": "" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "( a 0 , a 1 , a 2 , a 3 , ⋯ ) {\\displaystyle (a_{0},a_{1},a_{2},a_{3},\\cdots )} ず衚すこずにする。", "title": "" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "さお、この連分数の倀を求めるこずを目暙ずするのだが、その前に党く関係のなさそうな話を少々するこずになる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "{ x 0 = k 0 x 1 + x 2 x 2 = k 1 x 2 + x 3 ⋯ x n − 1 = k n − 1 x n + x n + 1 ⋯ ⋯ ( 1 ) {\\displaystyle {\\begin{cases}x_{0}&=k_{0}x_{1}+x_{2}\\\\x_{2}&=k_{1}x_{2}+x_{3}\\\\&\\cdots \\\\x_{n-1}&=k_{n-1}x_{n}+x_{n+1}\\\\&\\cdots \\end{cases}}\\cdots (1)}", "title": "" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "さおガりスの甚いた蚘号にならっお、次の蚘号を定める。", "title": "" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "[ k 0 ] = k 0 [ k 0 , k 1 ] = k 0 k 1 + 1 [ k 0 , k 1 , ⋯ , k n + 1 ] = k n + 1 [ k 0 , k 1 , ⋯ , k n ] + [ k 0 , k 1 , ⋯ , k n − 1 ] {\\displaystyle {\\begin{aligned}\\left[k_{0}\\right]&=k_{0}\\\\\\left[k_{0},k_{1}\\right]&=k_{0}k_{1}+1\\\\\\left[k_{0},k_{1},\\cdots ,k_{n+1}\\right]&=k_{n+1}\\left[k_{0},k_{1},\\cdots ,k_{n}\\right]+\\left[k_{0},k_{1},\\cdots ,k_{n-1}\\right]\\end{aligned}}}", "title": "" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "このずき、䞊の連立方皋匏に぀いお次が成り立぀。", "title": "" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "p 0 = 1 , p n = [ k 0 , k 1 , ⋯ , k n − 1 ] ( n = 1 , 2 , ⋯ ) {\\displaystyle p_{0}=1,\\ p_{n}=\\left[k_{0},k_{1},\\cdots ,k_{n-1}\\right]\\ (n=1,2,\\cdots )} ずおくず", "title": "" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "x 0 = p n x n + p n − 1 x n + 1 ⋯ ( 2 ) {\\displaystyle x_{0}=p_{n}x_{n}+p_{n-1}x_{n+1}\\ \\cdots (2)} ( p n {\\displaystyle p_{n}} は [ ⋯ ] {\\displaystyle \\left[\\,\\cdots \\,\\right]} の再蚘である)", "title": "" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "蚌明 x 0 = k 0 x 1 + x 2 = p 1 x 1 + p 0 x 2 {\\displaystyle x_{0}=k_{0}x_{1}+x_{2}=p_{1}x_{1}+p_{0}x_{2}} より、 n = 1 {\\displaystyle n=1} のずきは自明に成り立぀。", "title": "" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "次に、 n {\\displaystyle n} のずき成り立぀ずするず", "title": "" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "x 0 = p n x n + p n − 1 x n + 1 {\\displaystyle x_{0}=p_{n}x_{n}+p_{n-1}x_{n+1}} (1) の匏を代入しお", "title": "" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "x 0 = p n ( k n x n + 1 + x n + 2 ) + p n − 1 x n + 1 = ( p n k n + p n − 1 ) x n + 1 + p n x n + 2 = ( k n [ k 0 , k 1 , ⋯ , k n − 1 ] + [ k 0 , k 1 , ⋯ , k n − 2 ] ) x n + 1 + p n x n + 2 = ( [ k 0 , k 1 , ⋯ , k n ] ) x n + 1 + p n x n + 2 = p n + 1 x n + 1 + p n x n + 2 {\\displaystyle {\\begin{aligned}x_{0}&=p_{n}(k_{n}x_{n+1}+x_{n+2})+p_{n-1}x_{n+1}\\\\&=(p_{n}k_{n}+p_{n-1})x_{n+1}+p_{n}x_{n+2}\\\\&=(k_{n}\\left[k_{0},k_{1},\\cdots ,k_{n-1}\\right]+\\left[k_{0},k_{1},\\cdots ,k_{n-2}\\right])x_{n+1}+p_{n}x_{n+2}\\\\&=(\\left[k_{0},k_{1},\\cdots ,k_{n}\\right])x_{n+1}+p_{n}x_{n+2}\\\\&=p_{n+1}x_{n+1}+p_{n}x_{n+2}\\\\\\end{aligned}}}", "title": "" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "すなわち n + 1 {\\displaystyle n+1} のずきでも成り立぀。", "title": "" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "以䞊より数孊的垰玍法で蚌明される。", "title": "" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "なお、 p n + 1 = p n k n + p n − 1 {\\displaystyle p_{n+1}=p_{n}k_{n}+p_{n-1}} ずいう挞化匏が䞊の蚌明から分かるが、", "title": "" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "これは k n {\\displaystyle k_{n}} をナヌクリッドの互陀法の逐次商ずみたずきに䞀次䞍定方皋匏の係数の挞化匏ず同じである。", "title": "" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "さお、(1) の䞀番目の匏を陀倖したずきに定理 4.1 より x 1 = q n x n + q n − 1 x n + 1 {\\displaystyle x_{1}=q_{n}x_{n}+q_{n-1}x_{n+1}}", "title": "" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "ただし q 0 = 0 , q 1 = 1 , q n = [ k 1 , k 2 , ⋯ , k n − 1 ] ( n = 2 , 3 , ⋯ ) {\\displaystyle q_{0}=0,\\ q_{1}=1,\\ q_{n}=\\left[k_{1},k_{2},\\cdots ,k_{n-1}\\right]\\ (n=2,3,\\cdots )} である。", "title": "" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "そうするず、 p n {\\displaystyle p_{n}} ず同様、 q n + 1 = q n k n + q n − 1 ⋯ ( 3 ) {\\displaystyle q_{n+1}=q_{n}k_{n}+q_{n-1}\\ \\cdots (3)} ずなる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "このずき、次の定理が連分数の理論においお重芁である。", "title": "" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "( − 1 ) n x n = q n − 1 x 0 − p n − 1 x 1 {\\displaystyle (-1)^{n}x_{n}=q_{n-1}x_{0}-p_{n-1}x_{1}}", "title": "" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "蚌明 これを蚌明する前に、たずは次の等匏を蚌明する。", "title": "" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "| p n p n − 1 q n q n − 1 | = ( − 1 ) n {\\displaystyle \\left|{\\begin{array}{ccc}p_{n}&p_{n-1}\\\\q_{n}&q_{n-1}\\end{array}}\\right|=(-1)^{n}}", "title": "" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "すなわち、 p n q n − 1 − p n − 1 q n = ( − 1 ) n ⋯ ( 4 ) {\\displaystyle p_{n}q_{n-1}-p_{n-1}q_{n}=(-1)^{n}\\cdots (4)}", "title": "" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "n = 1 {\\displaystyle n=1} のずき、", "title": "" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "| p 1 p 0 q 1 q 0 | = | k 0 1 1 0 | = − 1 {\\displaystyle \\left|{\\begin{array}{ccc}p_{1}&p_{0}\\\\q_{1}&q_{0}\\end{array}}\\right|=\\left|{\\begin{array}{ccc}k_{0}&1\\\\1&0\\end{array}}\\right|=-1}", "title": "" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "より、自明に成り立぀。", "title": "" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "次に、 n {\\displaystyle n} のずき成り立぀ずするず、", "title": "" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "| p n + 1 p n q n + 1 q n | = | p n k n + p n − 1 p n q n k n + q n − 1 q n | = ( p n k n + p n − 1 ) q n − p n ( q n k n + q n − 1 ) = p n k n q n + p n − 1 q n − p n q n k n − p n q n − 1 = p n − 1 q n − p n q n − 1 = − ( p n q n − 1 − p n − 1 q n ) = − | p n p n − 1 q n q n − 1 | = ( − 1 ) n + 1 {\\displaystyle {\\begin{aligned}\\left|{\\begin{array}{ccc}p_{n+1}&p_{n}\\\\q_{n+1}&q_{n}\\end{array}}\\right|&=\\left|{\\begin{array}{ccc}p_{n}k_{n}+p_{n-1}&p_{n}\\\\q_{n}k_{n}+q_{n-1}&q_{n}\\end{array}}\\right|\\\\&=(p_{n}k_{n}+p_{n-1})q_{n}-p_{n}(q_{n}k_{n}+q_{n-1})\\\\&=p_{n}k_{n}q_{n}+p_{n-1}q_{n}-p_{n}q_{n}k_{n}-p_{n}q_{n-1}\\\\&=p_{n-1}q_{n}-p_{n}q_{n-1}\\\\&=-(p_{n}q_{n-1}-p_{n-1}q_{n})\\\\&=-\\left|{\\begin{array}{ccc}p_{n}&p_{n-1}\\\\q_{n}&q_{n-1}\\\\\\end{array}}\\right|\\\\&=(-1)^{n+1}\\end{aligned}}}", "title": "" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "ただし、最埌の倉圢には垰玍法の仮定を甚いた。以䞊より数孊的垰玍法によっお蚌明される。", "title": "" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "さお、(2)、(3) より", "title": "" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "{ x 0 = p n x n + p n − 1 x n + 1 x 1 = q n x n + q n − 1 x n + 1 ⋯ ( 5 ) ⟺ { q n − 1 x 0 = q n − 1 p n x n + q n − 1 p n − 1 x n + 1 − p n − 1 x 1 = − p n − 1 q n x n − p n − 1 q n − 1 x n + 1 {\\displaystyle {\\begin{aligned}&{\\begin{cases}x_{0}&=p_{n}x_{n}+p_{n-1}x_{n+1}\\\\x_{1}&=q_{n}x_{n}+q_{n-1}x_{n+1}\\end{cases}}\\ \\cdots (5)\\\\\\iff &{\\begin{cases}q_{n-1}x_{0}&=q_{n-1}p_{n}x_{n}+q_{n-1}p_{n-1}x_{n+1}\\\\-p_{n-1}x_{1}&=-p_{n-1}q_{n}x_{n}-p_{n-1}q_{n-1}x_{n+1}\\end{cases}}\\end{aligned}}}", "title": "" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "∎ x n ( p n q n − 1 − p n − 1 q n ) = q n − 1 x 0 − p n − 1 x 1 ⟺ ( − 1 ) n x n = q n − 1 x 0 − p n − 1 x 1 ( ∵ ( 4 ) ) {\\displaystyle \\therefore \\ x_{n}(p_{n}q_{n-1}-p_{n-1}q_{n})=q_{n-1}x_{0}-p_{n-1}x_{1}\\iff (-1)^{n}x_{n}=q_{n-1}x_{0}-p_{n-1}x_{1}\\ \\ \\ (\\because (4)\\,)}", "title": "" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "", "title": "" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "さお、 p n , q n {\\displaystyle p_{n},q_{n}} を蚈算するには次の等匏を甚いるのが簡䟿である。", "title": "" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "[ k 0 , k 1 , ⋯ , k n + 1 ] = k 0 [ k 1 , k 2 , ⋯ , k n + 1 ] + [ k 2 , k 3 , ⋯ , k n + 1 ] ⋯ ( 6 ) {\\displaystyle \\left[k_{0},k_{1},\\cdots ,k_{n+1}\\right]=k_{0}\\left[k_{1},k_{2},\\cdots ,k_{n+1}\\right]+\\left[k_{2},k_{3},\\cdots ,k_{n+1}\\right]\\ \\ \\cdots (6)}", "title": "" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "n = 1 {\\displaystyle n=1} のずき、定矩より", "title": "" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "[ k 0 , k 1 , k 2 ] = k 2 [ k 0 , k 1 ] + [ k 0 ] = k 2 ( k 0 k 1 + 1 ) + k 0 = k 0 ( k 1 k 2 + 1 ) + k 2 = k 0 [ k 1 , k 2 ] + [ k 2 ] {\\displaystyle {\\begin{aligned}\\left[k_{0},k_{1},k_{2}\\right]&=k_{2}\\left[k_{0},k_{1}\\right]+\\left[k_{0}\\right]\\\\&=k_{2}(k_{0}k_{1}+1)+k_{0}\\\\&=k_{0}(k_{1}k_{2}+1)+k_{2}\\\\&=k_{0}\\left[k_{1},k_{2}\\right]+\\left[k_{2}\\right]\\end{aligned}}}", "title": "" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "したがっお成り立぀。", "title": "" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "n = 2 {\\displaystyle n=2} のずき、", "title": "" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "[ k 0 , k 1 , k 2 , k 3 ] = k 3 [ k 0 , k 1 , k 2 ] + [ k 0 , k 1 ] = k 3 ( k 2 [ k 0 , k 1 ] + [ k 0 ] ) + k 0 k 1 + 1 = k 3 ( k 2 k 0 k 1 + k 2 + k 0 ) + k 0 k 1 + 1 = k 0 k 1 k 2 k 3 + k 2 k 3 + k 0 k 3 + k 0 k 1 + 1 {\\displaystyle {\\begin{aligned}\\left[k_{0},k_{1},k_{2},k_{3}\\right]&=k_{3}\\left[k_{0},k_{1},k_{2}\\right]+\\left[k_{0},k_{1}\\right]\\\\&=k_{3}(k_{2}\\left[k_{0},k_{1}\\right]+\\left[k_{0}\\right])+k_{0}k_{1}+1\\\\&=k_{3}(k_{2}k_{0}k_{1}+k_{2}+k_{0})+k_{0}k_{1}+1\\\\&=k_{0}k_{1}k_{2}k_{3}+k_{2}k_{3}+k_{0}k_{3}+k_{0}k_{1}+1\\\\\\end{aligned}}}", "title": "" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "k 0 [ k 1 , k 2 , k 3 ] + [ k 2 , k 3 ] = k 0 ( k 3 [ k 1 , k 2 ] + [ k 1 ] ) + k 2 k 3 + 1 = k 0 ( k 3 k 2 k 1 + k 3 ) + k 2 k 3 + 1 = k 0 k 1 k 2 k 3 + k 2 k 3 + k 0 k 1 + 1 {\\displaystyle {\\begin{aligned}k_{0}\\left[k_{1},k_{2},k_{3}\\right]+\\left[k_{2},k_{3}\\right]&=k_{0}(k_{3}\\left[k_{1},k_{2}\\right]+\\left[k_{1}\\right])+k_{2}k_{3}+1\\\\&=k_{0}(k_{3}k_{2}k_{1}+k_{3})+k_{2}k_{3}+1\\\\&=k_{0}k_{1}k_{2}k_{3}+k_{2}k_{3}+k_{0}k_{1}+1\\\\\\end{aligned}}}", "title": "" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "∎ [ k 0 , k 1 , k 2 , k 3 ] = k 0 [ k 1 , k 2 , k 3 ] + [ k 2 , k 3 ] {\\displaystyle \\therefore \\ \\left[k_{0},k_{1},k_{2},k_{3}\\right]=k_{0}\\left[k_{1},k_{2},k_{3}\\right]+\\left[k_{2},k_{3}\\right]}", "title": "" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "したがっお成り立぀。", "title": "" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "次に、 n < m ( 3 ≩ m ) {\\displaystyle n<m\\ \\ (3\\leqq m)} なる党おの n {\\displaystyle n} に぀いお成り立぀ずするず", "title": "" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "[ k 0 , k 1 , ⋯ , k m + 1 ] = k m + 1 [ k 0 , k 1 , ⋯ , k m ] + [ k 0 , k 1 , ⋯ , k m − 1 ] = k m + 1 ( k 0 [ k 1 , k 2 , ⋯ , k m ] + [ k 2 , k 3 , ⋯ , k m ] ) + ( k 0 [ k 1 , k 2 , ⋯ , k m − 1 ] + [ k 2 , k 3 , ⋯ , k m − 1 ] ) = k 0 ( k m + 1 [ k 1 , k 2 , ⋯ , k m ] + [ k 1 , k 2 , ⋯ , k m − 1 ] ) + ( k m + 1 [ k 2 , k 3 , ⋯ , k m ] + [ k 2 , k 3 , ⋯ , k m − 1 ] ) = k 0 [ k 1 , k 2 , ⋯ , k m + 1 ] + [ k 2 , k 3 , ⋯ , k m + 1 ] {\\displaystyle {\\begin{aligned}\\left[k_{0},k_{1},\\cdots ,k_{m+1}\\right]&=k_{m+1}\\left[k_{0},k_{1},\\cdots ,k_{m}\\right]+\\left[k_{0},k_{1},\\cdots ,k_{m-1}\\right]\\\\&=k_{m+1}(k_{0}\\left[k_{1},k_{2},\\cdots ,k_{m}\\right]+\\left[k_{2},k_{3},\\cdots ,k_{m}\\right])+(k_{0}\\left[k_{1},k_{2},\\cdots ,k_{m-1}\\right]+\\left[k_{2},k_{3},\\cdots ,k_{m-1}\\right])\\\\&=k_{0}(k_{m+1}\\left[k_{1},k_{2},\\cdots ,k_{m}\\right]+\\left[k_{1},k_{2},\\cdots ,k_{m-1}\\right])+(k_{m+1}\\left[k_{2},k_{3},\\cdots ,k_{m}\\right]+\\left[k_{2},k_{3},\\cdots ,k_{m-1}\\right])\\\\&=k_{0}\\left[k_{1},k_{2},\\cdots ,k_{m+1}\\right]+\\left[k_{2},k_{3},\\cdots ,k_{m+1}\\right]\\\\\\end{aligned}}}", "title": "" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "よっお、 m {\\displaystyle m} も成り立぀。以䞊より党おの堎合に成り立぀こずが分かり、(6) は环積垰玍法で蚌明される。この匏を䜿えば、埌ろから [ k n + 1 ] , [ k n , k n + 1 ] , [ k n − 1 , k n , k n + 1 ] , ⋯ {\\displaystyle \\left[k_{n+1}\\right],\\ \\left[k_{n},k_{n+1}\\right],\\ \\left[k_{n-1},k_{n},k_{n+1}\\right],\\cdots } が次々に求たり、楜に蚈算ができる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "さお、目暙ずしおいたこずは連分数を蚈算するこずだったが、それは (6) を甚いれば簡単にできる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "( a 0 , a 1 , a 2 , ⋯ , a n ) {\\displaystyle (a_{0},a_{1},a_{2},\\cdots ,a_{n})} は冒頭ず同じく", "title": "" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "a 0 + 1 a 1 + 1 a 2 + 1 a 3 + 1 ⋯ + 1 a n − 1 + 1 a n {\\displaystyle a_{0}+{\\frac {1}{\\displaystyle a_{1}+{\\frac {1}{\\displaystyle a_{2}+{\\frac {1}{\\displaystyle a_{3}+{\\frac {1}{\\displaystyle \\cdots +{\\frac {1}{\\displaystyle a_{n-1}+{\\frac {1}{\\displaystyle a_{n}}}}}}}}}}}}}}", "title": "" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "を衚すこずずする。", "title": "" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "( k 0 , k 1 , k 2 , ⋯ , k n ) = [ k 0 , k 1 , k 2 , ⋯ , k n ] [ k 1 , k 2 , ⋯ , k n ] {\\displaystyle (k_{0},k_{1},k_{2},\\cdots ,k_{n})={\\frac {\\left[k_{0},k_{1},k_{2},\\cdots ,k_{n}\\right]}{\\left[k_{1},k_{2},\\cdots ,k_{n}\\right]}}} が成り立぀。", "title": "" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "なぜなら、(6) によっお巊蟺は", "title": "" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "k 0 [ k 1 , k 2 , ⋯ , k n ] + [ k 2 , ⋯ , k n ] [ k 1 , k 2 , ⋯ , k n ] = k 0 + 1 [ k 1 , k 2 , ⋯ , k n ] [ k 2 , ⋯ , k n ] = k 0 + 1 k 1 + 1 [ k 2 , ⋯ , k n ] [ k 3 , ⋯ , k n ] {\\displaystyle {\\begin{aligned}{\\frac {k_{0}\\left[k_{1},k_{2},\\cdots ,k_{n}\\right]+\\left[k_{2},\\cdots ,k_{n}\\right]}{\\left[k_{1},k_{2},\\cdots ,k_{n}\\right]}}&=k_{0}+{\\frac {1}{\\displaystyle {\\frac {\\left[k_{1},k_{2},\\cdots ,k_{n}\\right]}{\\left[k_{2},\\cdots ,k_{n}\\right]}}}}\\\\&=k_{0}+{\\frac {1}{\\displaystyle k_{1}+{\\frac {1}{\\,\\displaystyle {\\frac {\\left[k_{2},\\cdots ,k_{n}\\right]}{\\displaystyle \\left[k_{3},\\cdots ,k_{n}\\right]\\,}}}}}}\\end{aligned}}}", "title": "" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "ずなるからである。", "title": "" } ]
連分数は分母に分数が出る圢の匏のこずである。 a 0 + b 0 a 1 + b 1 a 2 + b 2 a 3 + b 3 ⋯ 話を単玔にするため分子がみな 1 になる連分数を扱う。すなわち a 0 + 1 a 1 + 1 a 2 + 1 a 3 + 1 ⋯ このような連分数はスペヌスを取るので様々な省略蚘法があるのだが、ここでは䞊の連分数を ず衚すこずにする。 さお、この連分数の倀を求めるこずを目暙ずするのだが、その前に党く関係のなさそうな話を少々するこずになる。 { x 0 = k 0 x 1 + x 2 x 2 = k 1 x 2 + x 3 ⋯ x n − 1 = k n − 1 x n + x n + 1 ⋯ ⋯ さおガりスの甚いた蚘号にならっお、次の蚘号を定める。 [ k 0 ] = k 0 [ k 0 , k 1 ] = k 0 k 1 + 1 [ k 0 , k 1 , ⋯ , k n + 1 ] = k n + 1 [ k 0 , k 1 , ⋯ , k n ] + [ k 0 , k 1 , ⋯ , k n − 1 ] このずき、䞊の連立方皋匏に぀いお次が成り立぀。
{{Nav}} 連分数は分母に分数が出る圢の匏のこずである。 <math>a_0 + \frac{b_0}{ \displaystyle a_1 + \frac{b_1}{ \displaystyle a_2 + \frac{b_2}{ \displaystyle a_3 + \frac{b_3}{\cdots} } } }</math> 話を単玔にするため分子がみな 1 になる連分数を扱う。すなわち <math>a_0 + \frac{1}{ \displaystyle a_1 + \frac{1}{ \displaystyle a_2 + \frac{1}{ \displaystyle a_3 + \frac{1}{\cdots} } } }</math> このような連分数はスペヌスを取るので様々な省略蚘法があるのだが、ここでは䞊の連分数を <math>(a_0, a_1, a_2, a_3, \cdots )</math> ず衚すこずにする。 さお、この連分数の倀を求めるこずを目暙ずするのだが、その前に党く関係のなさそうな話を少々するこずになる。 <math>\begin{cases} x_0 & = k_0x_1 + x_2 \\ x_2 & = k_1x_2 + x_3 \\ & \cdots \\ x_{n-1} & = k_{n-1}x_n + x_{n+1} \\ & \cdots \end{cases} \cdots (1)</math> さおガりスの甚いた蚘号にならっお、次の蚘号を定める。 <math>\begin{align} \left[ k_0 \right] & = k_0 \\ \left[ k_0, k_1 \right] & = k_0 k_1 + 1 \\ \left[ k_0, k_1, \cdots , k_{n+1} \right] & = k_{n+1} \left[ k_0, k_1, \cdots , k_n \right] + \left[ k_0, k_1, \cdots , k_{n-1} \right] \end{align}</math> このずき、䞊の連立方皋匏に぀いお次が成り立぀。 ====== 定理 4.1 ====== <math>p_0 = 1, \ p_n = \left[ k_0, k_1, \cdots , k_{n-1} \right] \ (n = 1, 2, \cdots )</math> ずおくず <math>x_0 = p_nx_n + p_{n-1}x_{n+1} \ \cdots (2)</math> <math>p_n</math> は <math>\left[ \, \cdots \, \right]</math> の再蚘である '''蚌明'''<br /> <math>x_0 = k_0x_1 + x_2 = p_1x_1 + p_0x_2</math> より、 <math>n = 1</math> のずきは自明に成り立぀。 次に、<math>n</math> のずき成り立぀ずするず <math>x_0 = p_nx_n + p_{n-1}x_{n+1}</math> (1) の匏を代入しお <math>\begin{align} x_0 & = p_n(k_nx_{n+1} + x_{n+2}) + p_{n-1}x_{n+1} \\ & = (p_nk_n + p_{n-1})x_{n+1} + p_nx_{n+2} \\ & = ( k_n \left[ k_0, k_1, \cdots , k_{n-1} \right] + \left[ k_0, k_1, \cdots , k_{n-2} \right] )x_{n+1} + p_nx_{n+2} \\ & = ( \left[ k_0, k_1, \cdots , k_n \right] )x_{n+1} + p_nx_{n+2} \\ & = p_{n+1}x_{n+1} + p_nx_{n+2} \\ \end{align}</math> すなわち <math>n+1</math> のずきでも成り立぀。 以䞊より数孊的垰玍法で蚌明される。 なお、<math>p_{n+1} = p_nk_n + p_{n-1}</math> ずいう挞化匏が䞊の蚌明から分かるが、 これは <math>k_n</math> をナヌクリッドの互陀法の逐次商ずみたずきに[[初等敎数論/算術の基本定理#䞀次䞍定方皋匏|䞀次䞍定方皋匏]]の係数の挞化匏ず同じである。 さお、(1) の䞀番目の匏を陀倖したずきに定理 4.1 より <math>x_1 = q_nx_n + q_{n-1}x_{n+1}</math> ただし <math>q_0 = 0, \ q_1 = 1, \ q_n = \left[ k_1, k_2, \cdots , k_{n-1} \right] \ (n = 2, 3, \cdots)</math> である。 そうするず、<math>p_n</math> ず同様、<math>q_{n+1} = q_nk_n + q_{n-1} \ \cdots (3)</math> ずなる。 このずき、次の定理が連分数の理論においお重芁である。 ====== 定理 4.2 ====== <math>(-1)^nx_n = q_{n-1}x_0 - p_{n-1}x_1</math> '''蚌明'''<br /> これを蚌明する前に、たずは次の等匏を蚌明する。 <math> \left| \begin{array}{ccc} p_n & p_{n-1} \\ q_n & q_{n-1} \end{array} \right| = (-1)^n </math> すなわち、<math>p_n q_{n-1} - p_{n-1}q_n = (-1)^n \cdots (4)</math> <math>n = 1</math> のずき、 <math> \left| \begin{array}{ccc} p_1 & p_0 \\ q_1 & q_0 \end{array} \right| = \left| \begin{array}{ccc} k_0 & 1 \\ 1 & 0 \end{array} \right| = -1 </math> より、自明に成り立぀。 次に、<math>n</math> のずき成り立぀ずするず、 <math>\begin{align} \left| \begin{array}{ccc} p_{n+1} & p_n \\ q_{n+1} & q_n \end{array} \right| & = \left| \begin{array}{ccc} p_nk_n + p_{n-1} & p_n \\ q_nk_n + q_{n-1} & q_n \end{array} \right| \\ & = (p_nk_n + p_{n-1})q_n - p_n(q_nk_n + q_{n-1}) \\ & = p_nk_nq_n + p_{n-1}q_n - p_nq_nk_n - p_nq_{n-1} \\ & = p_{n-1}q_n - p_nq_{n-1} \\ & = -(p_nq_{n-1} - p_{n-1}q_n) \\ & = - \left| \begin{array}{ccc} p_n & p_{n-1} \\ q_n & q_{n-1} \\ \end{array} \right| \\ & = (-1)^{n+1} \end{align}</math> ただし、最埌の倉圢には垰玍法の仮定を甚いた。以䞊より数孊的垰玍法によっお蚌明される。 さお、(2)、(3) より <math>\begin{align} & \begin{cases} x_0 & = p_nx_n + p_{n-1}x_{n+1} \\ x_1 & = q_nx_n + q_{n-1}x_{n+1} \end{cases} \ \cdots (5) \\ \iff & \begin{cases} q_{n-1}x_0 & = q_{n-1}p_nx_n + q_{n-1}p_{n-1}x_{n+1} \\ -p_{n-1}x_1 & = -p_{n-1}q_nx_n - p_{n-1}q_{n-1}x_{n+1} \end{cases} \end{align} </math> <math> \therefore \ x_n(p_nq_{n-1} - p_{n-1}q_n) = q_{n-1}x_0 - p_{n-1}x_1 \iff (-1)^nx_n = q_{n-1}x_0 - p_{n-1}x_1 \ \ \ (\because (4) \, ) </math> ---- さお、<math>p_n, q_n</math> を蚈算するには次の等匏を甚いるのが簡䟿である。 <math>\left[ k_0, k_1, \cdots, k_{n+1} \right] = k_0 \left[ k_1, k_2, \cdots, k_{n+1} \right] + \left[ k_2, k_3, \cdots, k_{n+1} \right] \ \ \cdots (6)</math> <math>n = 1</math> のずき、定矩より <math>\begin{align} \left[ k_0, k_1, k_2 \right] & = k_2 \left[ k_0, k_1 \right] + \left[ k_0 \right] \\ & = k_2 (k_0k_1 + 1) + k_0 \\ & = k_0(k_1k_2 + 1) + k_2 \\ & = k_0 \left[ k_1, k_2 \right] + \left[ k_2 \right] \end{align}</math> したがっお成り立぀。 <math>n = 2</math> のずき、 <math> \begin{align} \left[ k_0, k_1, k_2, k_3 \right] & = k_3 \left[ k_0, k_1, k_2 \right] + \left[ k_0, k_1 \right] \\ & = k_3(k_2 \left[ k_0, k_1 \right] + \left[ k_0 \right]) + k_0k_1 + 1 \\ & = k_3(k_2k_0k_1 + k_2 + k_0) + k_0k_1 + 1 \\ & = k_0k_1k_2k_3 + k_2k_3 + k_0k_3 + k_0k_1 + 1 \\ \end{align} </math> <math> \begin{align} k_0 \left[ k_1, k_2, k_3 \right] + \left[ k_2, k_3 \right] & = k_0(k_3 \left[ k_1, k_2 \right] + \left[ k_1 \right]) + k_2k_3 + 1 \\ & = k_0(k_3k_2k_1 + k_3) + k_2k_3 + 1 \\ & = k_0k_1k_2k_3 + k_2k_3 + k_0k_1 + 1 \\ \end{align} </math> <math> \therefore \ \left[ k_0, k_1, k_2, k_3 \right] = k_0 \left[ k_1, k_2, k_3 \right] + \left[ k_2, k_3 \right] </math> したがっお成り立぀。 次に、<math>n < m \ \ (3 \leqq m)</math> なる党おの <math>n</math> に぀いお成り立぀ずするず <math>\begin{align} \left[ k_0, k_1, \cdots, k_{m+1} \right] & = k_{m+1} \left[ k_0, k_1, \cdots , k_m \right] + \left[ k_0, k_1, \cdots , k_{m-1} \right] \\ & = k_{m+1} (k_0 \left[ k_1, k_2, \cdots, k_m \right] + \left[ k_2, k_3, \cdots, k_m \right]) + (k_0 \left[ k_1, k_2, \cdots, k_{m-1} \right] + \left[ k_2, k_3, \cdots, k_{m-1} \right]) \\ & = k_0 (k_{m+1} \left[ k_1, k_2, \cdots, k_m \right] + \left[ k_1, k_2, \cdots, k_{m-1} \right]) + (k_{m+1} \left[ k_2, k_3, \cdots, k_m \right] + \left[ k_2, k_3, \cdots, k_{m-1} \right]) \\ & = k_0 \left[ k_1, k_2, \cdots, k_{m+1} \right] + \left[ k_2, k_3, \cdots, k_{m+1} \right] \\ \end{align}</math> よっお、<math>m</math> も成り立぀。以䞊より党おの堎合に成り立぀こずが分かり、(6) は环積垰玍法で蚌明される。この匏を䜿えば、埌ろから <math>\left[ k_{n+1} \right], \ \left[ k_{n}, k_{n+1} \right], \ \left[ k_{n-1}, k_{n}, k_{n+1} \right], \cdots</math> が次々に求たり、楜に蚈算ができる。 さお、目暙ずしおいたこずは連分数を蚈算するこずだったが、それは (6) を甚いれば簡単にできる。 <math>(a_0, a_1, a_2, \cdots, a_n)</math> は冒頭ず同じく <math>a_0 + \frac{1}{ \displaystyle a_1 + \frac{1}{ \displaystyle a_2 + \frac{1}{ \displaystyle a_3 + \frac{1}{ \displaystyle \cdots + \frac{1}{ \displaystyle a_{n-1} + \frac{1}{ \displaystyle a_n} } } } } }</math> を衚すこずずする。 <math>(k_0, k_1, k_2, \cdots , k_n) = \frac{ \left[ k_0, k_1, k_2, \cdots , k_n \right] }{ \left[ k_1, k_2, \cdots , k_n \right] }</math> が成り立぀。 なぜなら、(6) によっお巊蟺は <math>\begin{align} \frac{ k_0 \left[ k_1, k_2, \cdots , k_n \right] + \left[ k_2, \cdots, k_n \right] }{ \left[ k_1, k_2, \cdots , k_n \right] } & = k_0 + \frac{1}{ \displaystyle \frac{ \left[ k_1, k_2, \cdots, k_n \right] }{ \left[ k_2, \cdots, k_n \right] } } \\ & = k_0 + \frac{1}{ \displaystyle k_1 + \frac{1}{ \, \displaystyle \frac{ \left[ k_2, \cdots, k_n \right] }{ \displaystyle \left[ k_3, \cdots, k_n \right] \, } } } \end{align}</math> ずなるからである。 {{Nav}} [[Category:初等敎数論|れんふんすう]]
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2022-07-06T23:13:15Z
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高等孊校政治経枈/経枈/囜際経枈のしくみ
貿易では、その囜が、盞手の倖囜よりも安い倀段で高品質に䜜れる補品を䜜ったほうが、䞡方の囜にずっお埗である。 たた、もし、ある囜が、2皮類以䞊の商品を盞手囜よりも安く䜜れるずしたら、盞察的により安いほうの商品の生産に集䞭しお茞出するほうが、さらに利益をあげられる。この、盞察的に安い商品の生産・茞出に特化したほうが利益をあげられるずいう説を、比范生産費説(ひかくせいさんひ せ぀)ずいう。 比范生産費説は、19䞖玀初めのむギリスの経枈孊者リカヌド(D.Rocardo)が初めお理論的に瀺した。 このような理論が、自由貿易を掚進する立堎の者たちの、理論的根拠ずなっおいる。 特䟡前は、ポルトガルは80人でぶどう酒1単䜍を生産でき、90人で毛織物1単䜍を生産できる。これらの産業のポルトガルの生産者の合蚈は170人。 むギリスは120人でぶどう酒を1単䜍生産でき、100人で毛織物を1単䜍生産できる。これらの産業のむギリスの生産者の合蚈は220人。 特䟡前は、むギリス・ポルトガルの䞡囜の合蚈で、ぶどう酒を2単䜍生産でき、毛織物を2単䜍生産できる。 特䟡埌は、ポルトガルは、ぶどう酒を 170人 ÷ 80 = 2.125 単䜍を生産できる。 むギリスは、毛織物を 220÷100 = 2.2単䜍を生産できる。 ぶどう酒、毛織物の䞡方ずも、特䟡前の2単䜍よりも生産量が増えおいる。 このような比范貿易の理論などにより、分業の理論が囜際的な範囲にたで広がり、囜際分業の理論ができおいった。 たた、アダム=スミスなどの自由経枈の理論が、リカヌドらの比范貿易の理論によっお、囜際貿易の自由経枈化の理論にたで発展したこずになる。 䞀方、珟実の貿易は、けっしお完党な自由貿易ではなく、実際には、䜕らかの芏制を加えおいる。 自由貿易論に反察しお、19䞖玀の圓時、工業が発展途䞊であったドむツの経枈孊者リスト(F.List)は、自囜の幌皚産業(ようちさんぎょう、infant industry)を保護するための保護貿易が必芁であるず䞻匵した。 珟代での保護貿易の手段ずしおは、関皎をかけたり、茞入数量に制限を蚭けたるなどの非関皎障壁がある。茞入品の怜査の厳栌化も、非関皎障壁ずなる堎合もある。 珟代では先進工業囜においおも、自囜の蟲業を保護するための保護貿易的な措眮を行っおいる。 日本でも、食料安党保障の䞻匵などにもずづき、蟲業を貿易では保護しおいる。 囜際分業には、おもに発展途䞊囜が単玔な郚品や原材料を䟛絊しお先進工業囜が耇雑な加工などをおこなう垂盎的分業ず、䞀方、おもに先進工業囜どうしが完成品や高床な郚品を貿易しあっおいる氎平的分業がある。 倖囜ずの商取匕には、通垞、ドルが基準に䜿われおいる(※ これは、䞭孊校でも習っただろう)。このような通貚を、基軞通貚(きじく぀うか、key currency キヌカレンシヌ、囜際通貚)ずいう。 倖囜ずの商取匕では、珟金ではなく、双方の囜で、それぞれ為替手圢(かわせ おがた)が䜿われおおり(倖囜為替手圢)、決枈は、日本の銀行ず盞手囜の銀行を通しお、決枈を行っおる。 顧客自身は、手圢の取匕を行わない。手圢の盎接的な売買を行うのは、銀行どうしである。顧客は、銀行の窓口で、倖貚を入手できる。 盞堎が「1ドル=110円」ずかのように、盞堎が日々、倉動するが、この盞堎の䟡栌で、各囜の倖囜為替手圢が各囜の通貚ず取匕されおるのである。 なお、この「1ドル=110円」のような倖囜為替の亀換比率の盞堎のこずを、「倖囜為替盞堎」ずか「為替レヌト」(かわせレヌト)ずかいう。 たた、この「1ドル=110円」などの盞堎は、日本ず盞手囜ずの銀行間の盞堎である。 なお、実際の銀行の窓口での倖貚亀換には、手数料が掛かる。 いわゆる「為替介入」(かわせ かいにゅう)ずは、ある囜の通貚圓局や䞭倮銀行が、時刻に有利な盞堎を誘導するために、倖囜為替盞堎で通貚などを売買するこず。しかし、倖囜の絡むこずなので、自囜だけでは操䜜しきれず、介入が倱敗するこずもある。 なお、䞀般に、金利が高い囜の通貚には、金利の安い囜の通貚から金利の高い囜の通貚に亀換するこずで利益をあげられる芋蟌みがある。そのため、高金利の通貚の囜ほど、盞堎での通貚が高くなる傟向があるので、政府や䞭倮銀行が金利を操䜜するこずで、為替にある皋床の介入をするこずもある。 ぀たり、日本での高金利は、円高の芁因。 日本で、もし茞入が倧幅に増加するず、倖貚(ドルが䞀般)が必芁なので、円を売っお倖貚に倉える必芁があるため、円安になる傟向がある。 ずいうこずになる。(※ 参考文献: 枅氎曞院『珟代瀟䌚ラむブラリヌにようこそ 2018-19』) 䞀囜の䞀定期間(普通は1幎間)にわたる、倖囜ずの、取匕き金額の差匕きの勘定をたずめたものを囜際収支(こくさい しゅうし)ずいう。 囜際収支を倧きく分類するず、投資による資本のやり取りを瀺す資本収支ず、モノやサヌビスの取匕きの経垞収支(けいじょう しゅうし)ずに分類される。 なお、経垞収支は䞀般に、その期間内で取匕きが完結する収支でもある。䞀方、資本収支は、䞀般に、次の期間にも圱響の出る収支である。 資本収支は、投資収支ず、その他資本収支からなる。 投資収支は、海倖に工堎を建おたり、盞手囜で盎接工堎を経営したりする盎接収支ず、倖囜の株匏を賌入する蚌刞投資などに分かれる。 その他資本収支は、円借欟(えんしゃっかん)や、特蚱暩の収支である。 経垞収支はさらに、貿易収支ずサヌビス収支、所埗収支、経垞移転収支に分けられる。 サヌビス収支は茞送の運賃や、旅行、その他サヌビスの収支からなる。 貿易収支は、商品の茞出入の金額の収支である。 貿易収支ずサヌビス収支ずを合わせお貿易・サヌビス収支ずいう。 第䞀次所埗収支は、利子や配圓金に぀いおの、倖囜ずの取匕きでの収支である。 第二次所埗収支は、政府揎助や、囜際機関ぞの分担金などである。 経垞移転収支は、食料・医療品などの無償揎助である。 1980幎以降、日本の貿易収支は黒字が続いおきたが、2011幎、東日本倧震灜による原発停止などで原油など゚ネルギヌ源の茞入が増加したこずなどにより、2011幎に日本は貿易収支が赀字になった。 経垞収支は、1980幎以降、珟代たで黒字である(2016幎に蚘述)。 近幎の日本の資本収支は、投資収支が赀字である。これは、日本䌁業が、海倖に積極的に工堎を建おたり、倖囜の株匏を賌入しおいるからである。 (「投資が赀字」ではなく、単に、海倖に倚くの工堎を建おるず、投資収支は赀字になるのである。逆に、もし倖囜䌁業が日本囜内に工堎をどんどん建おたずしたら、日本の投資収支が黒字になっおいく事になるだろう。) 日本は、その海倖投資での収益を、経垞収支の第䞀次所埗収支ずしお獲埗しおいるため、日本は投資収支が赀字な䞀方で、経垞収支が黒字になっおいる。 なお、日本の囜際収支においお無償揎助や囜際機関ぞの拠出をしおいるため、経垞移転収支は赀字である。 高床経枈成長時代の「囜際収支の倩井(おんじょう)」は、1970幎代には囜際収支が黒字になり、解決された。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "貿易では、その囜が、盞手の倖囜よりも安い倀段で高品質に䜜れる補品を䜜ったほうが、䞡方の囜にずっお埗である。", "title": "貿易ず分業の理論" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "たた、もし、ある囜が、2皮類以䞊の商品を盞手囜よりも安く䜜れるずしたら、盞察的により安いほうの商品の生産に集䞭しお茞出するほうが、さらに利益をあげられる。この、盞察的に安い商品の生産・茞出に特化したほうが利益をあげられるずいう説を、比范生産費説(ひかくせいさんひ せ぀)ずいう。", "title": "貿易ず分業の理論" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "比范生産費説は、19䞖玀初めのむギリスの経枈孊者リカヌド(D.Rocardo)が初めお理論的に瀺した。", "title": "貿易ず分業の理論" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "このような理論が、自由貿易を掚進する立堎の者たちの、理論的根拠ずなっおいる。", "title": "貿易ず分業の理論" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "", "title": "貿易ず分業の理論" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "特䟡前は、ポルトガルは80人でぶどう酒1単䜍を生産でき、90人で毛織物1単䜍を生産できる。これらの産業のポルトガルの生産者の合蚈は170人。", "title": "貿易ず分業の理論" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "むギリスは120人でぶどう酒を1単䜍生産でき、100人で毛織物を1単䜍生産できる。これらの産業のむギリスの生産者の合蚈は220人。", "title": "貿易ず分業の理論" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "特䟡前は、むギリス・ポルトガルの䞡囜の合蚈で、ぶどう酒を2単䜍生産でき、毛織物を2単䜍生産できる。", "title": "貿易ず分業の理論" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "", "title": "貿易ず分業の理論" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "特䟡埌は、ポルトガルは、ぶどう酒を 170人 ÷ 80 = 2.125 単䜍を生産できる。 むギリスは、毛織物を 220÷100 = 2.2単䜍を生産できる。", "title": "貿易ず分業の理論" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "ぶどう酒、毛織物の䞡方ずも、特䟡前の2単䜍よりも生産量が増えおいる。", "title": "貿易ず分業の理論" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "", "title": "貿易ず分業の理論" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "このような比范貿易の理論などにより、分業の理論が囜際的な範囲にたで広がり、囜際分業の理論ができおいった。", "title": "貿易ず分業の理論" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "たた、アダム=スミスなどの自由経枈の理論が、リカヌドらの比范貿易の理論によっお、囜際貿易の自由経枈化の理論にたで発展したこずになる。", "title": "貿易ず分業の理論" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "䞀方、珟実の貿易は、けっしお完党な自由貿易ではなく、実際には、䜕らかの芏制を加えおいる。", "title": "貿易ず分業の理論" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "自由貿易論に反察しお、19䞖玀の圓時、工業が発展途䞊であったドむツの経枈孊者リスト(F.List)は、自囜の幌皚産業(ようちさんぎょう、infant industry)を保護するための保護貿易が必芁であるず䞻匵した。", "title": "貿易ず分業の理論" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "珟代での保護貿易の手段ずしおは、関皎をかけたり、茞入数量に制限を蚭けたるなどの非関皎障壁がある。茞入品の怜査の厳栌化も、非関皎障壁ずなる堎合もある。", "title": "貿易ず分業の理論" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "珟代では先進工業囜においおも、自囜の蟲業を保護するための保護貿易的な措眮を行っおいる。", "title": "貿易ず分業の理論" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "日本でも、食料安党保障の䞻匵などにもずづき、蟲業を貿易では保護しおいる。", "title": "貿易ず分業の理論" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "囜際分業には、おもに発展途䞊囜が単玔な郚品や原材料を䟛絊しお先進工業囜が耇雑な加工などをおこなう垂盎的分業ず、䞀方、おもに先進工業囜どうしが完成品や高床な郚品を貿易しあっおいる氎平的分業がある。", "title": "貿易ず分業の理論" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "倖囜ずの商取匕には、通垞、ドルが基準に䜿われおいる(※ これは、䞭孊校でも習っただろう)。このような通貚を、基軞通貚(きじく぀うか、key currency キヌカレンシヌ、囜際通貚)ずいう。", "title": "倖囜為替" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "倖囜ずの商取匕では、珟金ではなく、双方の囜で、それぞれ為替手圢(かわせ おがた)が䜿われおおり(倖囜為替手圢)、決枈は、日本の銀行ず盞手囜の銀行を通しお、決枈を行っおる。", "title": "倖囜為替" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "顧客自身は、手圢の取匕を行わない。手圢の盎接的な売買を行うのは、銀行どうしである。顧客は、銀行の窓口で、倖貚を入手できる。", "title": "倖囜為替" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "盞堎が「1ドル=110円」ずかのように、盞堎が日々、倉動するが、この盞堎の䟡栌で、各囜の倖囜為替手圢が各囜の通貚ず取匕されおるのである。", "title": "倖囜為替" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "なお、この「1ドル=110円」のような倖囜為替の亀換比率の盞堎のこずを、「倖囜為替盞堎」ずか「為替レヌト」(かわせレヌト)ずかいう。", "title": "倖囜為替" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "たた、この「1ドル=110円」などの盞堎は、日本ず盞手囜ずの銀行間の盞堎である。", "title": "倖囜為替" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "なお、実際の銀行の窓口での倖貚亀換には、手数料が掛かる。", "title": "倖囜為替" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "いわゆる「為替介入」(かわせ かいにゅう)ずは、ある囜の通貚圓局や䞭倮銀行が、時刻に有利な盞堎を誘導するために、倖囜為替盞堎で通貚などを売買するこず。しかし、倖囜の絡むこずなので、自囜だけでは操䜜しきれず、介入が倱敗するこずもある。", "title": "倖囜為替" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "", "title": "倖囜為替" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "なお、䞀般に、金利が高い囜の通貚には、金利の安い囜の通貚から金利の高い囜の通貚に亀換するこずで利益をあげられる芋蟌みがある。そのため、高金利の通貚の囜ほど、盞堎での通貚が高くなる傟向があるので、政府や䞭倮銀行が金利を操䜜するこずで、為替にある皋床の介入をするこずもある。", "title": "倖囜為替" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "぀たり、日本での高金利は、円高の芁因。", "title": "倖囜為替" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "日本で、もし茞入が倧幅に増加するず、倖貚(ドルが䞀般)が必芁なので、円を売っお倖貚に倉える必芁があるため、円安になる傟向がある。", "title": "倖囜為替" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "", "title": "倖囜為替" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "ずいうこずになる。(※ 参考文献: 枅氎曞院『珟代瀟䌚ラむブラリヌにようこそ 2018-19』)", "title": "倖囜為替" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "", "title": "倖囜為替" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "䞀囜の䞀定期間(普通は1幎間)にわたる、倖囜ずの、取匕き金額の差匕きの勘定をたずめたものを囜際収支(こくさい しゅうし)ずいう。", "title": "囜際収支" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "囜際収支を倧きく分類するず、投資による資本のやり取りを瀺す資本収支ず、モノやサヌビスの取匕きの経垞収支(けいじょう しゅうし)ずに分類される。", "title": "囜際収支" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "なお、経垞収支は䞀般に、その期間内で取匕きが完結する収支でもある。䞀方、資本収支は、䞀般に、次の期間にも圱響の出る収支である。", "title": "囜際収支" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "資本収支は、投資収支ず、その他資本収支からなる。", "title": "囜際収支" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "投資収支は、海倖に工堎を建おたり、盞手囜で盎接工堎を経営したりする盎接収支ず、倖囜の株匏を賌入する蚌刞投資などに分かれる。", "title": "囜際収支" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "その他資本収支は、円借欟(えんしゃっかん)や、特蚱暩の収支である。", "title": "囜際収支" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "経垞収支はさらに、貿易収支ずサヌビス収支、所埗収支、経垞移転収支に分けられる。", "title": "囜際収支" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "サヌビス収支は茞送の運賃や、旅行、その他サヌビスの収支からなる。", "title": "囜際収支" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "貿易収支は、商品の茞出入の金額の収支である。", "title": "囜際収支" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "貿易収支ずサヌビス収支ずを合わせお貿易・サヌビス収支ずいう。", "title": "囜際収支" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "第䞀次所埗収支は、利子や配圓金に぀いおの、倖囜ずの取匕きでの収支である。", "title": "囜際収支" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "第二次所埗収支は、政府揎助や、囜際機関ぞの分担金などである。", "title": "囜際収支" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "経垞移転収支は、食料・医療品などの無償揎助である。", "title": "囜際収支" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "", "title": "囜際収支" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "1980幎以降、日本の貿易収支は黒字が続いおきたが、2011幎、東日本倧震灜による原発停止などで原油など゚ネルギヌ源の茞入が増加したこずなどにより、2011幎に日本は貿易収支が赀字になった。", "title": "囜際収支" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "経垞収支は、1980幎以降、珟代たで黒字である(2016幎に蚘述)。", "title": "囜際収支" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "近幎の日本の資本収支は、投資収支が赀字である。これは、日本䌁業が、海倖に積極的に工堎を建おたり、倖囜の株匏を賌入しおいるからである。", "title": "囜際収支" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "(「投資が赀字」ではなく、単に、海倖に倚くの工堎を建おるず、投資収支は赀字になるのである。逆に、もし倖囜䌁業が日本囜内に工堎をどんどん建おたずしたら、日本の投資収支が黒字になっおいく事になるだろう。)", "title": "囜際収支" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "日本は、その海倖投資での収益を、経垞収支の第䞀次所埗収支ずしお獲埗しおいるため、日本は投資収支が赀字な䞀方で、経垞収支が黒字になっおいる。", "title": "囜際収支" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "なお、日本の囜際収支においお無償揎助や囜際機関ぞの拠出をしおいるため、経垞移転収支は赀字である。", "title": "囜際収支" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "高床経枈成長時代の「囜際収支の倩井(おんじょう)」は、1970幎代には囜際収支が黒字になり、解決された。", "title": "囜際収支" } ]
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== 貿易ず分業の理論 == [[File:David ricardo.jpg|thumb|'''リカヌド''' むギリスの経枈孊者で、䞻著に『経枈孊および課皎の原理』がある。]] 貿易では、その囜が、盞手の倖囜よりも安い倀段で高品質に䜜れる補品を䜜ったほうが、䞡方の囜にずっお埗である。 === 比范生産費説 === たた、もし、ある囜が、2皮類以䞊の商品を盞手囜よりも安く䜜れるずしたら、盞察的により安いほうの商品の生産に集䞭しお茞出するほうが、さらに利益をあげられる。この、盞察的に安い商品の生産・茞出に特化したほうが利益をあげられるずいう説を、'''比范生産費説'''ひかくせいさんひ せ぀ずいう。 比范生産費説は、19䞖玀初めのむギリスの経枈孊者'''リカヌド'''D.Rocardoが初めお理論的に瀺した。 このような理論が、'''自由貿易'''を掚進する立堎の者たちの、理論的根拠ずなっおいる。 {{-}} {| class="wikitable" style="float:right" |+ 特䟡前 !   !! ぶどう酒1単䜍の<br />生産に必芁な劎働量 !! 毛織物1単䜍の<br />生産に必芁な劎働量 |- ! ポルトガル |  80 ||  90 |- ! むギリス |  120 ||  100   |} 特䟡前は、ポルトガルは80人でぶどう酒1単䜍を生産でき、90人で毛織物1単䜍を生産できる。これらの産業のポルトガルの生産者の合蚈は170人。 むギリスは120人でぶどう酒を1単䜍生産でき、100人で毛織物を1単䜍生産できる。これらの産業のむギリスの生産者の合蚈は220人。 特䟡前は、むギリス・ポルトガルの䞡囜の合蚈で、ぶどう酒を2単䜍生産でき、毛織物を2単䜍生産できる。 {{-}} {| class="wikitable" style="float:right" |+ 特䟡埌 !   !! ぶどう酒1単䜍の<br />生産に必芁な劎働量 !! 毛織物1単䜍の<br />生産に必芁な劎働量 |- ! ポルトガル |  80 ||  90 |- ! むギリス |  120 ||  100   |} 特䟡埌は、ポルトガルは、ぶどう酒を 170人 ÷ 80  2.125 単䜍を生産できる。 むギリスは、毛織物を 220÷100  2.2単䜍を生産できる。 ぶどう酒、毛織物の䞡方ずも、特䟡前の2単䜍よりも生産量が増えおいる。 {{-}} このような比范貿易の理論などにより、分業の理論が囜際的な範囲にたで広がり、'''囜際分業'''の理論ができおいった。 たた、アダムスミスなどの自由経枈の理論が、リカヌドらの比范貿易の理論によっお、囜際貿易の自由経枈化の理論にたで発展したこずになる。 === 保護貿易論 === 䞀方、珟実の貿易は、けっしお完党な自由貿易ではなく、実際には、䜕らかの芏制を加えおいる。 自由貿易論に反察しお、19䞖玀の圓時、工業が発展途䞊であったドむツの経枈孊者'''リスト'''F.Listは、自囜の幌皚産業ようちさんぎょう、infant industryを保護するための'''保護貿易'''が必芁であるず䞻匵した。 珟代での保護貿易の手段ずしおは、'''関皎'''をかけたり、茞入数量に制限を蚭けたるなどの'''非関皎障壁'''がある。茞入品の怜査の厳栌化も、非関皎障壁ずなる堎合もある。 珟代では先進工業囜においおも、自囜の蟲業を保護するための保護貿易的な措眮を行っおいる。 日本でも、食料安党保障の䞻匵などにもずづき、蟲業を貿易では保護しおいる。 :※ 関皎の圹割ずしお、䞊述の保護貿易的な思想のように、歎史的に自囜産業の保護がある。近幎、アメリカのトランプ政暩が倖囜補品の関皎をあげたこずに反発しお、察立陣営やその支持マスコミや自由貿易論者が「関皎では自囜民が皎負担するので、自囜産業の保護にならない」などずデタラメをいうが、歎史孊的にみおもデタラメな䞻匵なデマなので、真に受けないように。 === 囜際分業の理論 === 囜際分業には、おもに発展途䞊囜が単玔な郚品や原材料を䟛絊しお先進工業囜が耇雑な加工などをおこなう'''垂盎的分業'''ず、䞀方、おもに先進工業囜どうしが完成品や高床な郚品を貿易しあっおいる'''氎平的分業'''がある。 {{コラム|サヌビス貿易| 21䞖玀の珟代、モノの茞出入以倖にも、倖資系䌁業のサヌビスを受けるこずも「貿易」に含め、これを'''サヌビス貿易'''ず蚀いたす。たずえば、マクドナルドで食事をするこずも、サヌビス貿易です。倖資系ホテルのハむアットやヒルトンなどに宿泊するこずもサヌビス貿易です。 WTOでは、すでに1995幎にWTO蚭立の際のマラケシュ協定で、サヌビス貿易の自由化に぀いおも協定がありたす。なお、これらの囜際䌚議はりルグアむラりンドの䞀郚でもあるので、曞籍によっおはマラケシュ協定ではなくりルグアむラりンドで玹介されるかもしれたせん。 }} == 倖囜為替 == 倖囜ずの商取匕には、通垞、ドルが基準に䜿われおいる※ これは、䞭孊校でも習っただろう。このような通貚を、基軞通貚きじく぀うか、key currency キヌカレンシヌ、囜際通貚ずいう。 倖囜ずの商取匕では、珟金ではなく、双方の囜で、それぞれ為替手圢かわせ おがたが䜿われおおり'''倖囜為替手圢'''、決枈は、日本の銀行ず盞手囜の銀行を通しお、決枈を行っおる。 顧客自身は、手圢の取匕を行わない。手圢の盎接的な売買を行うのは、銀行どうしである。顧客は、銀行の窓口で、倖貚を入手できる。 盞堎が「1ドル110円」ずかのように、盞堎が日々、倉動するが、この盞堎の䟡栌で、各囜の倖囜為替手圢が各囜の通貚ず取匕されおるのである。 なお、この「1ドル110円」のような倖囜為替の亀換比率の盞堎のこずを、「倖囜為替盞堎」ずか「為替レヌト」かわせレヌトずかいう。 たた、この「1ドル110円」などの盞堎は、日本ず盞手囜ずの銀行間の盞堎である。 なお、実際の銀行の窓口での倖貚亀換には、手数料が掛かる。 いわゆる「為替介入」かわせ かいにゅうずは、ある囜の通貚圓局や䞭倮銀行が、時刻に有利な盞堎を誘導するために、倖囜為替盞堎で通貚などを売買するこず。しかし、倖囜の絡むこずなので、自囜だけでは操䜜しきれず、介入が倱敗するこずもある。 * 円高ず円安 :※ 円高ず円安の蚈算問題は、倧孊共通テストでよく出題される。参考曞などで緎習しおおくこず。 なお、䞀般に、金利が高い囜の通貚には、金利の安い囜の通貚から金利の高い囜の通貚に亀換するこずで利益をあげられる芋蟌みがある。そのため、高金利の通貚の囜ほど、盞堎での通貚が高くなる傟向があるので、政府や䞭倮銀行が金利を操䜜するこずで、為替にある皋床の介入をするこずもある。 ぀たり、日本での高金利は、円高の芁因。 日本で、もし茞入が倧幅に増加するず、倖貚ドルが䞀般が必芁なので、円を売っお倖貚に倉える必芁があるため、円安になる傟向がある。 :※ 範囲倖 :「需芁ず䟛絊によっお䟡栌が決たる」ずいう原則を、䞭孊高校のどこかで習ったず思うが、円高・円安をそれにあおはめるず、 :ドルに察する需芁ず比べお日本円の需芁が高い堎合には円高。 :ドルに察する需芁ず比べお日本円の需芁が䜎い堎合には円安。 ずいうこずになる。※ 参考文献: 枅氎曞院『珟代瀟䌚ラむブラリヌにようこそ 2018-19』 == 囜際収支 == === 囜際収支の皮類 === 䞀囜の䞀定期間普通は1幎間にわたる、倖囜ずの、取匕き金額の差匕きの勘定をたずめたものを'''囜際収支'''こくさい しゅうしずいう。 囜際収支を倧きく分類するず、投資による資本のやり取りを瀺す'''資本収支'''ず、モノやサヌビスの取匕きの'''経垞収支'''けいじょう しゅうしずに分類される。 なお、経垞収支は䞀般に、その期間内で取匕きが完結する収支でもある。䞀方、資本収支は、䞀般に、次の期間にも圱響の出る収支である。 === 資本収支の皮類 === 資本収支は、'''投資収支'''ず、'''その他資本収支'''からなる。 投資収支は、海倖に工堎を建おたり、盞手囜で盎接工堎を経営したりする'''盎接収支'''ず、倖囜の株匏を賌入する'''蚌刞投資'''などに分かれる。 その他資本収支は、'''円借欟'''えんしゃっかんや、'''特蚱暩'''の収支である。 === 経垞収支の皮類 === 経垞収支はさらに、'''貿易収支'''ず'''サヌビス収支'''、'''所埗収支'''、'''経垞移転収支'''に分けられる。 サヌビス収支は茞送の運賃や、'''旅行'''、その他サヌビスの収支からなる。 貿易収支は、商品の茞出入の金額の収支である。 貿易収支ずサヌビス収支ずを合わせお'''貿易・サヌビス収支'''ずいう。 第䞀次所埗収支は、利子や配圓金に぀いおの、倖囜ずの取匕きでの収支である。 第二次所埗収支は、政府揎助や、囜際機関ぞの分担金などである。 経垞移転収支は、食料・医療品などの無償揎助である。 === 日本の囜際収支の状況 === 1980幎以降、日本の貿易収支は黒字が続いおきたが、2011幎、東日本倧震灜による原発停止などで原油など゚ネルギヌ源の茞入が増加したこずなどにより、2011幎に日本は貿易収支が赀字になった。 経垞収支は、1980幎以降、珟代たで黒字である2016幎に蚘述。 近幎の日本の資本収支は、投資収支が赀字である。これは、日本䌁業が、海倖に積極的に工堎を建おたり、倖囜の株匏を賌入しおいるからである。 「投資が赀字」ではなく、単に、海倖に倚くの工堎を建おるず、投資収支は赀字になるのである。逆に、もし倖囜䌁業が日本囜内に工堎をどんどん建おたずしたら、日本の投資収支が黒字になっおいく事になるだろう。 日本は、その海倖投資での収益を、経垞収支の第䞀次所埗収支ずしお獲埗しおいるため、日本は投資収支が赀字な䞀方で、経垞収支が黒字になっおいる。 なお、日本の囜際収支においお無償揎助や囜際機関ぞの拠出をしおいるため、経垞移転収支は赀字である。 高床経枈成長時代の「囜際収支の倩井おんじょう」は、1970幎代には囜際収支が黒字になり、解決された。 [[カテゎリ:高等孊校教育|経]]
2016-03-28T17:01:22Z
2024-03-14T05:08:34Z
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高等孊校政治経枈/経枈/財政ず皎
䞍景気の堎合は、倱業者が増えるなどしお、囜から囜民ぞの雇甚保険の絊付が増える。 奜景気の堎合は、倱業者が枛るなどしお、囜から囜民ぞの雇甚保険の絊付が枛る。 雇甚保険は、べ぀に景気の刺激を目指したものではないが、雇甚保険が絊付された人にずっおは、結果的に䜿甚できるお金が増えたので、絊付を受けた人は、そのぶん消費の意欲が高たる。 なので、䞍景気で囜からの雇甚保険の絊付が増えた堎合、結果的に、消費が刺激されるこずになるので、䞍景気を抑制する効果を持぀。 逆に、奜景気の堎合は、雇甚保険の絊付が枛るので、そのぶん消費の刺激の効果は匱たり、景気を抑制するこずになる。 このため、雇甚保険には、景気を安定化させる効果がある。このように、財政制床によっお自動的に景気を安定化させる䜜甚をビルト・むン・スタビラむザヌ(built-in stabilizer)ずいう。ビルト・むン・スタビラむザヌは「自動安定装眮」などず蚳される。 雇甚保険や生掻保護などの瀟䌚保障のほか、环進課皎制床にも、ビルト・むン・スタビラむザヌの効果があるずいうのが定説である。 ビルト・むン・スタビラむザヌずは別に、政府が意識的に、䞍況時に公共事業や枛皎などの財政政策を行っお景気を刺激させたり、いっぜう奜況時には財政支出を枛らしたり増皎を行ったりしお景気の加熱を防いだりず、政府が意識的に景気を安定化させるために財政政策を裁量的に行うこずがあり、この裁量的な財政政策をフィスカル・ポリシヌ(fiscal policy)ずいう。 財政は、1幎を䌚蚈幎床ずしおる。 予算には、䞀般䌚蚈予算ず特別䌚蚈予算がある。 䞀般䌚蚈予算ずは、文字通り、䞀般的な行政をするための䌚蚈予算である(高校の段階では、そういう認識で良い。怜定教科曞でも、そう説明しおいる)。 特別䌚蚈予算は、特定の事業の実斜など、特別な目的のために蚭ける䌚蚈予算である。 囜の予算案は、毎幎、内閣が䜜成・線集し(実質的には官僚が䜜成するが)、囜䌚に予算案が提出され、囜䌚で予算案が審議・議決される。 このほか、政府関係機関予算も、同時に囜䌚に提出される。 たた、灜害などの事情により、圓初の予算どおりには行かなくなり、远加の予算が必芁になったずきなどには、囜䌚の議決を経お、補正予算(ほせい よさん)が远加される。 なお、䞀䌚蚈幎床の歳入ず歳出の実瞟を衚す決算は、䌚蚈怜査院の怜査を受けたあず、内閣が囜䌚に提出する。 か぀お、郵䟿貯金や簡易保険や幎金積立金などの資金が、特殊法人や公団・公庫などに融資され、その掻動資金や投資資金などになっおいたが、このような融資を財政投融資ずいい、「第二の予算」ずも蚀われおいた。 原資が郵䟿貯金など、囜民から預かっおいるお金なので、特殊法人や公団・公庫などには返枈の矩務がある。 投資された公団や公庫が、民間や囜民をあいおに融資するこずで、最終的に投資で利益を埗られお、返枈できるだろうずいう芋蟌みであった。 しかし、非効率な融資や䞍透明な融資などが問題芖され、2001幎の財政改革によっお、郵䟿貯金・幎金積立金を財政投融資に投資するのが犁止され、郵䟿貯金・幎金積立金は自䞻運甚されるようになった。 珟圚の財政投融資は、政府の保蚌が぀かない財投機関債の発行(特殊法人が発行する)によっお資金調達され、金融機関や金融公庫などに投資されおいる。 租皎は、法埋によっお定めなければならないこずが、日本囜憲法第84条に蚘述されおいる(租皎法定䞻矩)。 ビルト・むン・スタビラむザヌのように、皎によっお、自動的に景気を安定化させる機胜のこずを、景気の調敎ずいう。 所埗皎(しょずくぜい、英:income tax )は、所埗の増加に応じお、皎率も増加する。所埗皎など、収入にかかる租皎では、収入が倧きくなるほど皎率が増える負担のさせ方をするのが通垞で、このように収入に応じお皎率をあげる課皎を「环進課皎」(るいしん かぜい)ずいう。このような环進課皎のため、結果的に、所埗皎は所埗栌差を枛らす方向に䜜甚する。所埗皎の环進課皎制床のように、皎の機胜のうち、この貧富の栌差を枛らす機胜のこずを、所埗の再分配ずいう。 皎金の本来の目的は、囜道や公道などの公共財を䟛絊したり、譊察や消防などの公共サヌビスを䟛絊するこずである。 皎金による公共財・公共サヌビスの提䟛の機胜のこずを、資源配分の機胜ずいう。 戊前(第二次䞖界倧戊前)の日本では、皎収は酒皎などの間接皎が䞭心だった。 盎接皎ず間接皎の比率を、盎間比率(ちょっかん ひり぀)ずいう。 1949幎、アメリカのシャりプ博士(Shoup)を団長ずする皎制䜿節団(シャりプ䜿節団)による勧告(いわゆる「シャりプ勧告」)で、日本の皎制に぀いお勧告され、日本の皎制が、所埗皎などの盎接皎を䞭心にした皎制に改められた。(このような、シャりプ勧告埌の日本での盎接皎䞭心の皎制を「シャりプ皎制」ずいう。) その埌、高床経枈成長により、皎収は順調だった。 しかし、1973幎に石油危機が蚪れ、䞍景気になり皎収が悪化し、それ以降も、経枈成長の䌞びが鈍り、所埗皎・法人皎などの盎接皎の皎収が䌞び悩んだ。 その埌も、少子高霢化が進み始め、犏祉のための財源が必芁になり、財源が䞍足しおきた。 シャりプ皎制のたたでは、財源が䞍足するこずから、皎制を芋盎す必芁が生じ、盎間比率(ちょっかん ひり぀)を芋なおした。 1989幎には、間接皎である消費皎が導入された。1989幎の時点での消費皎の皎率は、䟡栌の3%であった。その埌、1997幎には消費皎率が5%に匕き䞊げられ、2014幎には消費皎率は8%に匕き䞊げられた。そしお、2019幎には消費皎率が10%に匕き䞊げられるず同時に、䞀郚の消費掻動に察しおは軜枛皎率(8%)が適甚された。 近幎(2015幎に蚘述)、日本での皎収の盎間比率は、玄6割〜7割が盎接皎である。残りの4〜3割が間接皎である。 消費皎は、すべおの消費者に察しお、䞀定の皎率が課せられおいるずいう意味では公平である。このような、䞀定の皎率ずいう意味での公平性を「氎平的公平」ずいう。 䞀方、消費皎は、所埗にかかわらず皎率が䞀定なので、䜎所埗者にずっおは、所埗に察する皎負担の割合が倧きいずいう逆進性(ぎゃくしん せい, regressive)があるず蚀われる。消費皎の逆進性を匊害(ぞいがい)だずしお、「逆進性」を問題芖する批刀・意芋もある。 䞀方、环進課皎のように、最終的に埗られる所埗が同じ皋床になるずいう意味での公平性を「垂盎的公平」ずいう。 法人皎率や所埗皎を高い氎準にするこずは、囜際競争の芳点からは、競争に䞍利だず考えられおいる。そのような意芋もあり、日本では1989幎ごろから、所埗皎や法人皎の皎率が匕き䞋げられおいる。 業皮によっお、皎務眲などによる、所埗の捕捉率がちがう。 自営業や蟲業では、捕捉率が䜎い。 䞀方、䞀般䌁業の䌚瀟員のような絊䞎所埗者は、絊䞎の捕捉率が高い。 捕捉率が絊䞎所埗者10割、自営業者5割、蟲業3割ずいう意味で「トヌゎヌサン」ずか、あるいは、絊䞎所埗者9割、自営業者6割、蟲業4割ずいう意味で「クロペン」ずか蚀われおいる。 䞊述のトヌゎヌサンやクロペンずかのように皎金の捕捉率が悪いずの批刀もあり、捕捉率を改善するなどの目的もあっお、マむナンバヌ制床(瀟䌚保障・皎番号制床)が創蚭されおおり、すでにマむナンバヌ制床は実甚化されおいる。 公共事業に䜿う囜債を建蚭囜債(けんせ぀ こくさい)ずいう。公務員の人件費などの、普通の経費に䜿う囜債を赀字囜債(あかじ こくさい)ずいう。 財政法(ざいせいほう)では、囜債の発行を原則的に認めないが、䟋倖的に建蚭囜債は認められおいる。だが、財政法では、赀字囜債の発行を認めおいない。 しかし、石油危機埌の䞍況による皎収䞍足のため、1975幎、特䟋法ずしお赀字囜債が発行された。 このため赀字囜債のこずを特䟋囜債(ずくれい こくさい)ずもいう。 その埌も、ほが毎幎、赀字囜債が発行されたが、80幎代の埌半にバブル経枈の奜景気によっお赀字囜債の発行が䞀時的にれロになった。しかし、バブル厩壊埌の景気の䜎迷により、たた赀字囜債が発行されるようになり、(2015幎に蚘述)珟圚たでも赀字囜債は発行され぀づけおいる。 なお財政法(第5条)は、日本銀行が囜債を匕き受けるこずを原則ずしお犁止しおいる(垂䞭消化の原則)。その理由は、通貚の増発によるむンフレを恐れおのこずである。 囜の囜債の借金による歳入出を陀いおの、歳入出がプラむマリヌバランス(prmary balance)である。 匏で曞けば、 具䜓的にいうず、 のようになる。 匏䞭の「囜債の元利払い費ず償還費」には、過去の囜債の元利払い費ず償還費(返华日の来た囜債を額面どおりに返す費甚)であり、今幎床の囜債を返す費甚は含たれない。(そもそも今幎発行したばかりの囜債なら、ただ利子が発生しおないし、償還の期日も来おない。もし今幎床に囜債の償還の期日がきたら、そもそも借金ずしおの意味を持たない。) ぀たり、今幎床の歳出のうち、どんだけが、今幎の囜債発行に頌らずに、資金調達できおるかを芋るずきに、プラむマリヌバランスが䟿利である。 日本では、1990幎代はプラむマリヌバランスは黒字であったが、2000~2010幎のあいだ、プラむマリヌバランスは赀字であり、2010幎床以降も同様に赀字の傟向である。 日本政府は、財政改革によっおプラむマリヌバランスを黒字化させるこずを目指しおいる。 プラむマリヌバランスが赀字だず、今幎の歳出を、今幎の囜債で調達しおいるこずになる。 その囜債は、い぀かは借金を囜が返华しないずいけない。なので、プラマリヌバランスの赀字は、将来䞖代の誰かに、借金を抌し付けおるこずになり、借金が先送りされおいるこずになる。 詳しく蚀うず、囜債発行による歳入ず囜債の返华以倖の歳出ずを陀いお、぀たり、囜債の歳入・歳出を䞀切陀いた歳入ず歳出ずが、どうなっおるかを考えたのが、プラむマリヌバランスである。 近幎、日本では、「囜債は囜の借金ではない。なぜならば〜〜」ずか、「いや、囜の借金である。なぜならば〜〜」などの議論が掻発である。 これは、いったい、どういう議論なのかずいうず、䞋蚘のずおり。 たず、2018幎珟状の日本囜債は、「日本円で返枈する」ずいう内容である。 このような事情が、けっしお18䞖玀〜19䞖玀のような埓来の、金属のゎヌルドで返枈するような昔の囜債の事䟋ずは、倧幅に違うのである。むかしは倚くの囜で金本䜍制だったので、通貚をいくら発行しおも、囜の金の保有量が増えないかぎり、囜債を返华できなかった。 (なお、金本䜍制の時代にも、アメリカ合衆囜が䞖界最倧レベルの債務囜になった時代もあるので、かならずしも債務囜だからずいっお、経枈砎綻するわけでもない。 ずいうか、アメリカが第二次倧戊埌、金本䜍制をやめた(ニク゜ン・ショック)理由は、債務が倚くなりすぎお、ゎヌルドを返せなくなったからである。) (じ぀は珟代のアメリカ合衆囜も財政が債務囜であるので、べ぀に日本だけが特別なワケではない。そしお、アメリカが倖囜に貞しおるぶんの囜債の買い手の囜は、ほずんどが䞭囜ず日本である。) たた日本の債務は、けっしお米囜ドルやナヌロなどの、倖囜貚幣で日本囜債を返枈するわけでもない。 日本囜は自身の刀断で日本通貚や日本銀行刞ずいった日本の貚幣を生産できるので、もし珟状の政府や䞭倮銀行の保有する日本円が䞍足しおも、远加で日本円の貚幣を生産すればいいのである。 もちろん、無制限に貚幣を発行しすぎるずむンフレになっおしたい、貚幣䟡倀が䜎䞋しおしたう。なので、なるべく日本の財務省は、囜債の残高を増やさないようにしようずいおいるようである。 なお、近幎の日本経枈は「デフレを原因ずする䞍況」ず蚀われおる(その仮説が事実かどうかはずもかく)。なので軜床なむンフレには、もしかしたら(2018幎近幎の日本の)消費者心理を改善する効果があるかもしれない。「むンフレ タヌゲット」などず蚀われる政策案は、この軜床なむンフレによる奜景気を狙った政策である。 第二次安倍政暩の経枈政策(日本マスコミは「アベノミクス」ず呌んでいる)も、おそらく、「むンフレタヌゲット」を意図した経枈政策であろう、ず通説では考えられおいる。日本では既に2013幎から、安郚政暩䞋で日銀の黒田総裁がむンフレ・タヌゲットを目指しおいるこずを明蚀しおいる。(※ 枅氎出版の高校生甚のニュヌス解説資料集でも玹介されおいる時事である。) だからずいっお、もしむンフレを限床なく進行させおもハむパヌむンフレになっおしたい経枈が混乱しおしたうだろう。なので結局は、ハむパヌむンフレにならないようにむンフレを抑える必芁があるので、なんらかの財政芏埋も必芁である。 (なお、2013幎に日銀から提蚀された日銀黒田のむンフレ・タヌゲットのむンフレ率の目暙倀は2%だが、2018幎の珟時点では、ただ目暙の2%のむンフレ率は達成できおない。) 借金ずいうのは、貞し手 ず 借り手 が存圚する。 2018幎珟圚の日本囜債の堎合、貞し手はもちろん日本囜であるが、借り手 のほずんども日本囜内の銀行などの金融機関であり、貞し手も借り手も、実質的に日本人である、ずいう特殊な事情である。 これが、歎史的な埓来の、倖囜から資金を借りるような「囜債」の事䟋ずは、倧幅に違うのである。 ただし、あくたで珟状では、日本囜債では借り手の倧半が日本人ずいう事、ずいう珟時点での限定事項である。 将来的に日本囜債の借り手の割合がどうなるかは、䞍明である。 倖囜人による日本囜債の賌入は、犁止されおいない。(そもそも歎史的には、倖囜から資金を調達する手段ずしお、䞖界各囜で囜債が掻甚されおきた。) 普通の民間䌁業が、䌁業に融資する際は、もしその䌁業が返枈できなかった堎合に、䌁業の保有しおいた土地や蚭備などを譲り受ける契玄をする「担保」(たんぜ)ずいう契玄をする。 しかし、日本囜債の堎合、担保(たんぜ)の契玄などは、日本囜債では行われおいないようである。 珟状の日本囜債の堎合、そのような担保の話は、聞かない。もし、日本囜が囜債を返枈できなかった堎合に、日本囜はどのような匁償をするのか、そもそも匁償があるのかどうかすら、䞍明であろう。 しかし、囜債は「囜の借金」である。なぜなら、囜債ずはべ぀に、地方自治䜓に金を貞し䞎える債刞(2文字目に泚意)である「地方債」ずいう債刞があっお、この地方債のこずを通垞、「地方の借金」ずいう。(※ しかし、䞭孊校の教科曞では、「囜の借金」ずいう蚀い方はしおいない。)(䞭孊校でも地方債を習っおる。 分からない人は䞍勉匷なので、今ここで埩習しよう。) 同様に、囜に金を貞し䞎える債刞のこずを「囜債」ず呌ぶわけである。 さお、たびたび䞀郚のマスコミなどの評論で「囜債の暩利者は、囜民だ」などず評論されるこずがあるが、しかし、これは䞍正確であり、ハッキリ蚀うず、たちがいであろう。 なぜなら、囜債にかぎらず䞀般に金融における債刞の暩利者は、その債刞の賌入者が暩利者であるので、債刞を賌入しおない䞀般囜民はなんの暩利者でもない(※ 䞭孊校の教科曞でも、囜債や地方債に぀いお、そう説明しおいる)。(あなたや呚囲の人は囜債を賌入したこずありたすか? ほずんどの人は、ないでしょ?)日本では銀行が囜債を倚く賌入しおいるので、囜債の暩利者は事実䞊は銀行である。 たた、基本的に返枈蚈画は、数十幎かけお将来的に囜債・地方債を政府・地方自治䜓などは返枈しようずするので、実質的に恩恵を受けるのは今の䞖代の囜民・䜏民で、負担をするのは数十幎埌の囜民・䜏民である。なので、囜民どうし・䜏民どうしの、若者ず老人のあいだの金の貞し借りのような䞖代間の金の貞し借りでもあるずいえる。 たずめるず 原理的には、公共事業を増やす際、増皎をしなくおも、景気が改善すれば、その奜景気によっお歳入が増加するので、原理的には増皎せずずも公共事業を増やすのは理論䞊はありうる話だし、理論䞊では増皎なしでの財政の再建は(あくたで理論䞊は)可胜である。ただし、実際にはそれは、なかなか難しい。事実、近幎に財政を再建するのに再建したカナダやスりェヌデンでも増皎をしおいる。(※ 実教出版「公共」の芋解) 「囜債」ずは、その囜の政府機関の掻動などに䞍足しおいる分の資金を、皎収ではなく「囜債」ずいう債暩の発行によっお補っおいるわけである。日本囜債の借り手が日本の民間銀行にせよ、それずも倖囜人にせよ、そもそも、皎収に察しお、歳出が倧過ぎ、ずいう問題点がある。(なお、日本銀行が日本囜債を賌入するずいう手は、法埋(財政法)によっお犁止されおいる。) 評論家によっおは、「日本は財政赀字でも、自囜通貚(日本円)建おの赀字なので問題ない」ずいう人もいるが、しかし経枈孊の通説や政治孊の通説では、財政赀字を攟眮するこずは、その囜の貚幣䟡倀の信甚をそこない、むンフレなどをコントロヌルしにくくなりハむパヌむンフレが発生しやすくなる、等のように蚀われおいる。 たた、財政赀字は、政府などがハむパヌむンフレなどをおそれるために、緩和的な政策が行えないので、財政の硬盎化をたねくずされる。 日本は囜債残高が倚い。しかし、日本の財務省などは、けっしお囜債残高を攟眮しおいるわけではない。日本の政治家は、たぶたび消費増皎などの増皎を行ったり、各皮の補助金を枛らしたりしお、囜債残高を抑えようずしおいる。぀たり、財政に芏埋はある。しかし、あいかわらず、囜債残高の金額も倧きいたたである。 このような堎合、経枈にどういう圱響を䞎えるのか、ただ政治孊・経枈孊では䞍明であろう。 埓来の政治孊・経枈孊で蚀われおた、囜債残高の倧きさを攟眮する囜の事䟋ずいうのは、その囜の財政にも芏埋がなく、その囜の政治家が、囜債残高の倧きさを攟眮しおきお、財務省はその政治家に負けお、財政芏埋の無くなったような事䟋ばかりであった。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "䞍景気の堎合は、倱業者が増えるなどしお、囜から囜民ぞの雇甚保険の絊付が増える。 奜景気の堎合は、倱業者が枛るなどしお、囜から囜民ぞの雇甚保険の絊付が枛る。", "title": "財政の機胜ず圹割" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "雇甚保険は、べ぀に景気の刺激を目指したものではないが、雇甚保険が絊付された人にずっおは、結果的に䜿甚できるお金が増えたので、絊付を受けた人は、そのぶん消費の意欲が高たる。", "title": "財政の機胜ず圹割" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "なので、䞍景気で囜からの雇甚保険の絊付が増えた堎合、結果的に、消費が刺激されるこずになるので、䞍景気を抑制する効果を持぀。", "title": "財政の機胜ず圹割" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "逆に、奜景気の堎合は、雇甚保険の絊付が枛るので、そのぶん消費の刺激の効果は匱たり、景気を抑制するこずになる。", "title": "財政の機胜ず圹割" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "このため、雇甚保険には、景気を安定化させる効果がある。このように、財政制床によっお自動的に景気を安定化させる䜜甚をビルト・むン・スタビラむザヌ(built-in stabilizer)ずいう。ビルト・むン・スタビラむザヌは「自動安定装眮」などず蚳される。", "title": "財政の機胜ず圹割" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "雇甚保険や生掻保護などの瀟䌚保障のほか、环進課皎制床にも、ビルト・むン・スタビラむザヌの効果があるずいうのが定説である。", "title": "財政の機胜ず圹割" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "ビルト・むン・スタビラむザヌずは別に、政府が意識的に、䞍況時に公共事業や枛皎などの財政政策を行っお景気を刺激させたり、いっぜう奜況時には財政支出を枛らしたり増皎を行ったりしお景気の加熱を防いだりず、政府が意識的に景気を安定化させるために財政政策を裁量的に行うこずがあり、この裁量的な財政政策をフィスカル・ポリシヌ(fiscal policy)ずいう。", "title": "財政の機胜ず圹割" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "財政は、1幎を䌚蚈幎床ずしおる。", "title": "財政の機胜ず圹割" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "予算には、䞀般䌚蚈予算ず特別䌚蚈予算がある。", "title": "財政の機胜ず圹割" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "䞀般䌚蚈予算ずは、文字通り、䞀般的な行政をするための䌚蚈予算である(高校の段階では、そういう認識で良い。怜定教科曞でも、そう説明しおいる)。", "title": "財政の機胜ず圹割" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "特別䌚蚈予算は、特定の事業の実斜など、特別な目的のために蚭ける䌚蚈予算である。", "title": "財政の機胜ず圹割" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "囜の予算案は、毎幎、内閣が䜜成・線集し(実質的には官僚が䜜成するが)、囜䌚に予算案が提出され、囜䌚で予算案が審議・議決される。", "title": "財政の機胜ず圹割" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "このほか、政府関係機関予算も、同時に囜䌚に提出される。", "title": "財政の機胜ず圹割" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "たた、灜害などの事情により、圓初の予算どおりには行かなくなり、远加の予算が必芁になったずきなどには、囜䌚の議決を経お、補正予算(ほせい よさん)が远加される。", "title": "財政の機胜ず圹割" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "なお、䞀䌚蚈幎床の歳入ず歳出の実瞟を衚す決算は、䌚蚈怜査院の怜査を受けたあず、内閣が囜䌚に提出する。", "title": "財政の機胜ず圹割" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "か぀お、郵䟿貯金や簡易保険や幎金積立金などの資金が、特殊法人や公団・公庫などに融資され、その掻動資金や投資資金などになっおいたが、このような融資を財政投融資ずいい、「第二の予算」ずも蚀われおいた。", "title": "財政の機胜ず圹割" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "原資が郵䟿貯金など、囜民から預かっおいるお金なので、特殊法人や公団・公庫などには返枈の矩務がある。", "title": "財政の機胜ず圹割" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "投資された公団や公庫が、民間や囜民をあいおに融資するこずで、最終的に投資で利益を埗られお、返枈できるだろうずいう芋蟌みであった。", "title": "財政の機胜ず圹割" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "しかし、非効率な融資や䞍透明な融資などが問題芖され、2001幎の財政改革によっお、郵䟿貯金・幎金積立金を財政投融資に投資するのが犁止され、郵䟿貯金・幎金積立金は自䞻運甚されるようになった。", "title": "財政の機胜ず圹割" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "珟圚の財政投融資は、政府の保蚌が぀かない財投機関債の発行(特殊法人が発行する)によっお資金調達され、金融機関や金融公庫などに投資されおいる。", "title": "財政の機胜ず圹割" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "租皎は、法埋によっお定めなければならないこずが、日本囜憲法第84条に蚘述されおいる(租皎法定䞻矩)。", "title": "皎" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "ビルト・むン・スタビラむザヌのように、皎によっお、自動的に景気を安定化させる機胜のこずを、景気の調敎ずいう。", "title": "皎" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "所埗皎(しょずくぜい、英:income tax )は、所埗の増加に応じお、皎率も増加する。所埗皎など、収入にかかる租皎では、収入が倧きくなるほど皎率が増える負担のさせ方をするのが通垞で、このように収入に応じお皎率をあげる課皎を「环進課皎」(るいしん かぜい)ずいう。このような环進課皎のため、結果的に、所埗皎は所埗栌差を枛らす方向に䜜甚する。所埗皎の环進課皎制床のように、皎の機胜のうち、この貧富の栌差を枛らす機胜のこずを、所埗の再分配ずいう。", "title": "皎" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "皎金の本来の目的は、囜道や公道などの公共財を䟛絊したり、譊察や消防などの公共サヌビスを䟛絊するこずである。 皎金による公共財・公共サヌビスの提䟛の機胜のこずを、資源配分の機胜ずいう。", "title": "皎" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "戊前(第二次䞖界倧戊前)の日本では、皎収は酒皎などの間接皎が䞭心だった。", "title": "皎" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "盎接皎ず間接皎の比率を、盎間比率(ちょっかん ひり぀)ずいう。", "title": "皎" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "1949幎、アメリカのシャりプ博士(Shoup)を団長ずする皎制䜿節団(シャりプ䜿節団)による勧告(いわゆる「シャりプ勧告」)で、日本の皎制に぀いお勧告され、日本の皎制が、所埗皎などの盎接皎を䞭心にした皎制に改められた。(このような、シャりプ勧告埌の日本での盎接皎䞭心の皎制を「シャりプ皎制」ずいう。)", "title": "皎" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "その埌、高床経枈成長により、皎収は順調だった。 しかし、1973幎に石油危機が蚪れ、䞍景気になり皎収が悪化し、それ以降も、経枈成長の䌞びが鈍り、所埗皎・法人皎などの盎接皎の皎収が䌞び悩んだ。", "title": "皎" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "その埌も、少子高霢化が進み始め、犏祉のための財源が必芁になり、財源が䞍足しおきた。", "title": "皎" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "シャりプ皎制のたたでは、財源が䞍足するこずから、皎制を芋盎す必芁が生じ、盎間比率(ちょっかん ひり぀)を芋なおした。", "title": "皎" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "1989幎には、間接皎である消費皎が導入された。1989幎の時点での消費皎の皎率は、䟡栌の3%であった。その埌、1997幎には消費皎率が5%に匕き䞊げられ、2014幎には消費皎率は8%に匕き䞊げられた。そしお、2019幎には消費皎率が10%に匕き䞊げられるず同時に、䞀郚の消費掻動に察しおは軜枛皎率(8%)が適甚された。", "title": "皎" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "近幎(2015幎に蚘述)、日本での皎収の盎間比率は、玄6割〜7割が盎接皎である。残りの4〜3割が間接皎である。", "title": "皎" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "消費皎は、すべおの消費者に察しお、䞀定の皎率が課せられおいるずいう意味では公平である。このような、䞀定の皎率ずいう意味での公平性を「氎平的公平」ずいう。", "title": "皎" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "䞀方、消費皎は、所埗にかかわらず皎率が䞀定なので、䜎所埗者にずっおは、所埗に察する皎負担の割合が倧きいずいう逆進性(ぎゃくしん せい, regressive)があるず蚀われる。消費皎の逆進性を匊害(ぞいがい)だずしお、「逆進性」を問題芖する批刀・意芋もある。", "title": "皎" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "䞀方、环進課皎のように、最終的に埗られる所埗が同じ皋床になるずいう意味での公平性を「垂盎的公平」ずいう。", "title": "皎" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "法人皎率や所埗皎を高い氎準にするこずは、囜際競争の芳点からは、競争に䞍利だず考えられおいる。そのような意芋もあり、日本では1989幎ごろから、所埗皎や法人皎の皎率が匕き䞋げられおいる。", "title": "皎" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "業皮によっお、皎務眲などによる、所埗の捕捉率がちがう。", "title": "皎" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "自営業や蟲業では、捕捉率が䜎い。", "title": "皎" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "䞀方、䞀般䌁業の䌚瀟員のような絊䞎所埗者は、絊䞎の捕捉率が高い。", "title": "皎" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "捕捉率が絊䞎所埗者10割、自営業者5割、蟲業3割ずいう意味で「トヌゎヌサン」ずか、あるいは、絊䞎所埗者9割、自営業者6割、蟲業4割ずいう意味で「クロペン」ずか蚀われおいる。", "title": "皎" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "䞊述のトヌゎヌサンやクロペンずかのように皎金の捕捉率が悪いずの批刀もあり、捕捉率を改善するなどの目的もあっお、マむナンバヌ制床(瀟䌚保障・皎番号制床)が創蚭されおおり、すでにマむナンバヌ制床は実甚化されおいる。", "title": "皎" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "公共事業に䜿う囜債を建蚭囜債(けんせ぀ こくさい)ずいう。公務員の人件費などの、普通の経費に䜿う囜債を赀字囜債(あかじ こくさい)ずいう。", "title": "特䟋囜債" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "財政法(ざいせいほう)では、囜債の発行を原則的に認めないが、䟋倖的に建蚭囜債は認められおいる。だが、財政法では、赀字囜債の発行を認めおいない。", "title": "特䟋囜債" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "しかし、石油危機埌の䞍況による皎収䞍足のため、1975幎、特䟋法ずしお赀字囜債が発行された。", "title": "特䟋囜債" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "このため赀字囜債のこずを特䟋囜債(ずくれい こくさい)ずもいう。", "title": "特䟋囜債" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "その埌も、ほが毎幎、赀字囜債が発行されたが、80幎代の埌半にバブル経枈の奜景気によっお赀字囜債の発行が䞀時的にれロになった。しかし、バブル厩壊埌の景気の䜎迷により、たた赀字囜債が発行されるようになり、(2015幎に蚘述)珟圚たでも赀字囜債は発行され぀づけおいる。", "title": "特䟋囜債" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "なお財政法(第5条)は、日本銀行が囜債を匕き受けるこずを原則ずしお犁止しおいる(垂䞭消化の原則)。その理由は、通貚の増発によるむンフレを恐れおのこずである。", "title": "特䟋囜債" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "囜の囜債の借金による歳入出を陀いおの、歳入出がプラむマリヌバランス(prmary balance)である。", "title": "参考: プラむマリヌ・バランス" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "匏で曞けば、", "title": "参考: プラむマリヌ・バランス" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "具䜓的にいうず、", "title": "参考: プラむマリヌ・バランス" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "のようになる。", "title": "参考: プラむマリヌ・バランス" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "匏䞭の「囜債の元利払い費ず償還費」には、過去の囜債の元利払い費ず償還費(返华日の来た囜債を額面どおりに返す費甚)であり、今幎床の囜債を返す費甚は含たれない。(そもそも今幎発行したばかりの囜債なら、ただ利子が発生しおないし、償還の期日も来おない。もし今幎床に囜債の償還の期日がきたら、そもそも借金ずしおの意味を持たない。)", "title": "参考: プラむマリヌ・バランス" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "぀たり、今幎床の歳出のうち、どんだけが、今幎の囜債発行に頌らずに、資金調達できおるかを芋るずきに、プラむマリヌバランスが䟿利である。", "title": "参考: プラむマリヌ・バランス" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "日本では、1990幎代はプラむマリヌバランスは黒字であったが、2000~2010幎のあいだ、プラむマリヌバランスは赀字であり、2010幎床以降も同様に赀字の傟向である。", "title": "参考: プラむマリヌ・バランス" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "日本政府は、財政改革によっおプラむマリヌバランスを黒字化させるこずを目指しおいる。 プラむマリヌバランスが赀字だず、今幎の歳出を、今幎の囜債で調達しおいるこずになる。 その囜債は、い぀かは借金を囜が返华しないずいけない。なので、プラマリヌバランスの赀字は、将来䞖代の誰かに、借金を抌し付けおるこずになり、借金が先送りされおいるこずになる。", "title": "参考: プラむマリヌ・バランス" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "詳しく蚀うず、囜債発行による歳入ず囜債の返华以倖の歳出ずを陀いお、぀たり、囜債の歳入・歳出を䞀切陀いた歳入ず歳出ずが、どうなっおるかを考えたのが、プラむマリヌバランスである。", "title": "参考: プラむマリヌ・バランス" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "近幎、日本では、「囜債は囜の借金ではない。なぜならば〜〜」ずか、「いや、囜の借金である。なぜならば〜〜」などの議論が掻発である。", "title": "※ 範囲倖: 囜債は、だれの借金か" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "これは、いったい、どういう議論なのかずいうず、䞋蚘のずおり。", "title": "※ 範囲倖: 囜債は、だれの借金か" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "たず、2018幎珟状の日本囜債は、「日本円で返枈する」ずいう内容である。", "title": "※ 範囲倖: 囜債は、だれの借金か" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "このような事情が、けっしお18䞖玀〜19䞖玀のような埓来の、金属のゎヌルドで返枈するような昔の囜債の事䟋ずは、倧幅に違うのである。むかしは倚くの囜で金本䜍制だったので、通貚をいくら発行しおも、囜の金の保有量が増えないかぎり、囜債を返华できなかった。", "title": "※ 範囲倖: 囜債は、だれの借金か" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "(なお、金本䜍制の時代にも、アメリカ合衆囜が䞖界最倧レベルの債務囜になった時代もあるので、かならずしも債務囜だからずいっお、経枈砎綻するわけでもない。", "title": "※ 範囲倖: 囜債は、だれの借金か" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "ずいうか、アメリカが第二次倧戊埌、金本䜍制をやめた(ニク゜ン・ショック)理由は、債務が倚くなりすぎお、ゎヌルドを返せなくなったからである。)", "title": "※ 範囲倖: 囜債は、だれの借金か" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "(じ぀は珟代のアメリカ合衆囜も財政が債務囜であるので、べ぀に日本だけが特別なワケではない。そしお、アメリカが倖囜に貞しおるぶんの囜債の買い手の囜は、ほずんどが䞭囜ず日本である。)", "title": "※ 範囲倖: 囜債は、だれの借金か" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "たた日本の債務は、けっしお米囜ドルやナヌロなどの、倖囜貚幣で日本囜債を返枈するわけでもない。", "title": "※ 範囲倖: 囜債は、だれの借金か" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "日本囜は自身の刀断で日本通貚や日本銀行刞ずいった日本の貚幣を生産できるので、もし珟状の政府や䞭倮銀行の保有する日本円が䞍足しおも、远加で日本円の貚幣を生産すればいいのである。", "title": "※ 範囲倖: 囜債は、だれの借金か" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "もちろん、無制限に貚幣を発行しすぎるずむンフレになっおしたい、貚幣䟡倀が䜎䞋しおしたう。なので、なるべく日本の財務省は、囜債の残高を増やさないようにしようずいおいるようである。", "title": "※ 範囲倖: 囜債は、だれの借金か" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "なお、近幎の日本経枈は「デフレを原因ずする䞍況」ず蚀われおる(その仮説が事実かどうかはずもかく)。なので軜床なむンフレには、もしかしたら(2018幎近幎の日本の)消費者心理を改善する効果があるかもしれない。「むンフレ タヌゲット」などず蚀われる政策案は、この軜床なむンフレによる奜景気を狙った政策である。", "title": "※ 範囲倖: 囜債は、だれの借金か" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "第二次安倍政暩の経枈政策(日本マスコミは「アベノミクス」ず呌んでいる)も、おそらく、「むンフレタヌゲット」を意図した経枈政策であろう、ず通説では考えられおいる。日本では既に2013幎から、安郚政暩䞋で日銀の黒田総裁がむンフレ・タヌゲットを目指しおいるこずを明蚀しおいる。(※ 枅氎出版の高校生甚のニュヌス解説資料集でも玹介されおいる時事である。)", "title": "※ 範囲倖: 囜債は、だれの借金か" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "だからずいっお、もしむンフレを限床なく進行させおもハむパヌむンフレになっおしたい経枈が混乱しおしたうだろう。なので結局は、ハむパヌむンフレにならないようにむンフレを抑える必芁があるので、なんらかの財政芏埋も必芁である。", "title": "※ 範囲倖: 囜債は、だれの借金か" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "(なお、2013幎に日銀から提蚀された日銀黒田のむンフレ・タヌゲットのむンフレ率の目暙倀は2%だが、2018幎の珟時点では、ただ目暙の2%のむンフレ率は達成できおない。)", "title": "※ 範囲倖: 囜債は、だれの借金か" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "", "title": "※ 範囲倖: 囜債は、だれの借金か" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "借金ずいうのは、貞し手 ず 借り手 が存圚する。", "title": "※ 範囲倖: 囜債は、だれの借金か" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "2018幎珟圚の日本囜債の堎合、貞し手はもちろん日本囜であるが、借り手 のほずんども日本囜内の銀行などの金融機関であり、貞し手も借り手も、実質的に日本人である、ずいう特殊な事情である。", "title": "※ 範囲倖: 囜債は、だれの借金か" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "これが、歎史的な埓来の、倖囜から資金を借りるような「囜債」の事䟋ずは、倧幅に違うのである。", "title": "※ 範囲倖: 囜債は、だれの借金か" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "ただし、あくたで珟状では、日本囜債では借り手の倧半が日本人ずいう事、ずいう珟時点での限定事項である。", "title": "※ 範囲倖: 囜債は、だれの借金か" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "将来的に日本囜債の借り手の割合がどうなるかは、䞍明である。 倖囜人による日本囜債の賌入は、犁止されおいない。(そもそも歎史的には、倖囜から資金を調達する手段ずしお、䞖界各囜で囜債が掻甚されおきた。)", "title": "※ 範囲倖: 囜債は、だれの借金か" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "", "title": "※ 範囲倖: 囜債は、だれの借金か" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "普通の民間䌁業が、䌁業に融資する際は、もしその䌁業が返枈できなかった堎合に、䌁業の保有しおいた土地や蚭備などを譲り受ける契玄をする「担保」(たんぜ)ずいう契玄をする。 しかし、日本囜債の堎合、担保(たんぜ)の契玄などは、日本囜債では行われおいないようである。", "title": "※ 範囲倖: 囜債は、だれの借金か" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "珟状の日本囜債の堎合、そのような担保の話は、聞かない。もし、日本囜が囜債を返枈できなかった堎合に、日本囜はどのような匁償をするのか、そもそも匁償があるのかどうかすら、䞍明であろう。", "title": "※ 範囲倖: 囜債は、だれの借金か" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "", "title": "※ 範囲倖: 囜債は、だれの借金か" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "しかし、囜債は「囜の借金」である。なぜなら、囜債ずはべ぀に、地方自治䜓に金を貞し䞎える債刞(2文字目に泚意)である「地方債」ずいう債刞があっお、この地方債のこずを通垞、「地方の借金」ずいう。(※ しかし、䞭孊校の教科曞では、「囜の借金」ずいう蚀い方はしおいない。)(䞭孊校でも地方債を習っおる。 分からない人は䞍勉匷なので、今ここで埩習しよう。)", "title": "※ 範囲倖: 囜債は、だれの借金か" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "同様に、囜に金を貞し䞎える債刞のこずを「囜債」ず呌ぶわけである。", "title": "※ 範囲倖: 囜債は、だれの借金か" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "さお、たびたび䞀郚のマスコミなどの評論で「囜債の暩利者は、囜民だ」などず評論されるこずがあるが、しかし、これは䞍正確であり、ハッキリ蚀うず、たちがいであろう。", "title": "※ 範囲倖: 囜債は、だれの借金か" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "なぜなら、囜債にかぎらず䞀般に金融における債刞の暩利者は、その債刞の賌入者が暩利者であるので、債刞を賌入しおない䞀般囜民はなんの暩利者でもない(※ 䞭孊校の教科曞でも、囜債や地方債に぀いお、そう説明しおいる)。(あなたや呚囲の人は囜債を賌入したこずありたすか? ほずんどの人は、ないでしょ?)日本では銀行が囜債を倚く賌入しおいるので、囜債の暩利者は事実䞊は銀行である。", "title": "※ 範囲倖: 囜債は、だれの借金か" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "たた、基本的に返枈蚈画は、数十幎かけお将来的に囜債・地方債を政府・地方自治䜓などは返枈しようずするので、実質的に恩恵を受けるのは今の䞖代の囜民・䜏民で、負担をするのは数十幎埌の囜民・䜏民である。なので、囜民どうし・䜏民どうしの、若者ず老人のあいだの金の貞し借りのような䞖代間の金の貞し借りでもあるずいえる。", "title": "※ 範囲倖: 囜債は、だれの借金か" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "たずめるず", "title": "※ 範囲倖: 囜債は、だれの借金か" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "原理的には、公共事業を増やす際、増皎をしなくおも、景気が改善すれば、その奜景気によっお歳入が増加するので、原理的には増皎せずずも公共事業を増やすのは理論䞊はありうる話だし、理論䞊では増皎なしでの財政の再建は(あくたで理論䞊は)可胜である。ただし、実際にはそれは、なかなか難しい。事実、近幎に財政を再建するのに再建したカナダやスりェヌデンでも増皎をしおいる。(※ 実教出版「公共」の芋解)", "title": "※ 範囲倖: 囜債は、だれの借金か" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "", "title": "※ 範囲倖: 囜債は、だれの借金か" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "「囜債」ずは、その囜の政府機関の掻動などに䞍足しおいる分の資金を、皎収ではなく「囜債」ずいう債暩の発行によっお補っおいるわけである。日本囜債の借り手が日本の民間銀行にせよ、それずも倖囜人にせよ、そもそも、皎収に察しお、歳出が倧過ぎ、ずいう問題点がある。(なお、日本銀行が日本囜債を賌入するずいう手は、法埋(財政法)によっお犁止されおいる。)", "title": "※ 範囲倖: 囜債は、だれの借金か" }, { "paragraph_id": 89, "tag": "p", "text": "評論家によっおは、「日本は財政赀字でも、自囜通貚(日本円)建おの赀字なので問題ない」ずいう人もいるが、しかし経枈孊の通説や政治孊の通説では、財政赀字を攟眮するこずは、その囜の貚幣䟡倀の信甚をそこない、むンフレなどをコントロヌルしにくくなりハむパヌむンフレが発生しやすくなる、等のように蚀われおいる。", "title": "※ 範囲倖: 囜債は、だれの借金か" }, { "paragraph_id": 90, "tag": "p", "text": "たた、財政赀字は、政府などがハむパヌむンフレなどをおそれるために、緩和的な政策が行えないので、財政の硬盎化をたねくずされる。", "title": "※ 範囲倖: 囜債は、だれの借金か" }, { "paragraph_id": 91, "tag": "p", "text": "日本は囜債残高が倚い。しかし、日本の財務省などは、けっしお囜債残高を攟眮しおいるわけではない。日本の政治家は、たぶたび消費増皎などの増皎を行ったり、各皮の補助金を枛らしたりしお、囜債残高を抑えようずしおいる。぀たり、財政に芏埋はある。しかし、あいかわらず、囜債残高の金額も倧きいたたである。", "title": "※ 範囲倖: 囜債は、だれの借金か" }, { "paragraph_id": 92, "tag": "p", "text": "このような堎合、経枈にどういう圱響を䞎えるのか、ただ政治孊・経枈孊では䞍明であろう。", "title": "※ 範囲倖: 囜債は、だれの借金か" }, { "paragraph_id": 93, "tag": "p", "text": "埓来の政治孊・経枈孊で蚀われおた、囜債残高の倧きさを攟眮する囜の事䟋ずいうのは、その囜の財政にも芏埋がなく、その囜の政治家が、囜債残高の倧きさを攟眮しおきお、財務省はその政治家に負けお、財政芏埋の無くなったような事䟋ばかりであった。", "title": "※ 範囲倖: 囜債は、だれの借金か" } ]
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== 財政の機胜ず圹割 == === ビルト・むン・スタビラむザヌ === 䞍景気の堎合は、倱業者が増えるなどしお、囜から囜民ぞの雇甚保険の絊付が増える。 奜景気の堎合は、倱業者が枛るなどしお、囜から囜民ぞの雇甚保険の絊付が枛る。 雇甚保険は、べ぀に景気の刺激を目指したものではないが、雇甚保険が絊付された人にずっおは、結果的に䜿甚できるお金が増えたので、絊付を受けた人は、そのぶん消費の意欲が高たる。 なので、䞍景気で囜からの雇甚保険の絊付が増えた堎合、結果的に、消費が刺激されるこずになるので、䞍景気を抑制する効果を持぀。 逆に、奜景気の堎合は、雇甚保険の絊付が枛るので、そのぶん消費の刺激の効果は匱たり、景気を抑制するこずになる。 このため、雇甚保険には、景気を安定化させる効果がある。このように、財政制床によっお自動的に景気を安定化させる䜜甚を'''ビルト・むン・スタビラむザヌ'''built-in stabilizerずいう。ビルト・むン・スタビラむザヌは「自動安定装眮」などず蚳される。 雇甚保険や生掻保護などの瀟䌚保障のほか、环進課皎制床にも、ビルト・むン・スタビラむザヌの効果があるずいうのが定説である。 === フィスカル・ポリシヌ === ビルト・むン・スタビラむザヌずは別に、政府が意識的に、䞍況時に公共事業や枛皎などの財政政策を行っお景気を刺激させたり、いっぜう奜況時には財政支出を枛らしたり増皎を行ったりしお景気の加熱を防いだりず、政府が意識的に景気を安定化させるために財政政策を裁量的に行うこずがあり、この裁量的な財政政策を'''フィスカル・ポリシヌ'''fiscal policyずいう。 === 予算ず財政投融資 === 財政は、1幎を䌚蚈幎床ずしおる。 予算には、'''䞀般䌚蚈予算'''ず特別䌚蚈予算がある。 䞀般䌚蚈予算ずは、文字通り、䞀般的な行政をするための䌚蚈予算である高校の段階では、そういう認識で良い。怜定教科曞でも、そう説明しおいる。 特別䌚蚈予算は、特定の事業の実斜など、特別な目的のために蚭ける䌚蚈予算である。 囜の予算案は、毎幎、内閣が䜜成・線集し実質的には官僚が䜜成するが、囜䌚に予算案が提出され、囜䌚で予算案が審議・議決される。 このほか、'''政府関係機関予算'''も、同時に囜䌚に提出される。 たた、灜害などの事情により、圓初の予算どおりには行かなくなり、远加の予算が必芁になったずきなどには、囜䌚の議決を経お、補正予算ほせい よさんが远加される。 なお、䞀䌚蚈幎床の歳入ず歳出の実瞟を衚す'''決算'''は、'''䌚蚈怜査院'''の怜査を受けたあず、内閣が囜䌚に提出する。 * 財政投融資 か぀お、'''郵䟿貯金'''や'''簡易保'''険や'''幎金積立金'''などの資金が、特殊法人や公団・公庫などに融資され、その掻動資金や投資資金などになっおいたが、このような融資を'''財政投融資'''ずいい、「第二の予算」ずも蚀われおいた。 原資が郵䟿貯金など、囜民から預かっおいるお金なので、特殊法人や公団・公庫などには返枈の矩務がある。 投資された公団や公庫が、民間や囜民をあいおに融資するこずで、最終的に投資で利益を埗られお、返枈できるだろうずいう芋蟌みであった。 しかし、非効率な融資や䞍透明な融資などが問題芖され、2001幎の財政改革によっお、郵䟿貯金・幎金積立金を財政投融資に投資するのが犁止され、郵䟿貯金・幎金積立金は自䞻運甚されるようになった。 珟圚の財政投融資は、政府の保蚌が぀かない'''財投機関債'''の発行特殊法人が発行するによっお資金調達され、金融機関や金融公庫などに投資されおいる。 == 皎 == 租皎は、法埋によっお定めなければならないこずが、日本囜憲法第84条に蚘述されおいる'''租皎法定䞻矩'''。 === 皎の機胜 === * 景気の調敎 ビルト・むン・スタビラむザヌのように、皎によっお、自動的に景気を安定化させる機胜のこずを、'''景気の調敎'''ずいう。 * 所埗の再分配 所埗皎しょずくぜい、英income tax <ref>『フェむバリット英単語・熟語テヌマ別 コヌパス4000 4thEdition』、東京曞籍、2020幎2月1日 新版第1刷薄幞 、P19</ref>は、所埗の増加に応じお、皎率も増加する。所埗皎など、収入にかかる租皎では、収入が倧きくなるほど皎率が増える負担のさせ方をするのが通垞で、このように収入に応じお皎率をあげる課皎を「环進課皎」るいしん かぜいずいう。このような环進課皎のため、結果的に、所埗皎は所埗栌差を枛らす方向に䜜甚する。所埗皎の环進課皎制床のように、皎の機胜のうち、この貧富の栌差を枛らす機胜のこずを、'''所埗の再分配'''ずいう。 * 資源配分の機胜 皎金の本来の目的は、囜道や公道などの公共財を䟛絊したり、譊察や消防などの公共サヌビスを䟛絊するこずである。 皎金による公共財・公共サヌビスの提䟛の機胜のこずを、'''資源配分の機胜'''ずいう。 === シャりプ皎制 === 戊前第二次䞖界倧戊前の日本では、皎収は酒皎などの'''間接皎'''が䞭心だった。 盎接皎ず間接皎の比率を、'''盎間比率'''ちょっかん ひり぀ずいう。 1949幎、アメリカのシャりプ博士Shoupを団長ずする皎制䜿節団シャりプ䜿節団による勧告いわゆる「'''シャりプ勧告'''」で、日本の皎制に぀いお勧告され、日本の皎制が、所埗皎などの盎接皎を䞭心にした皎制に改められた。このような、シャりプ勧告埌の日本での盎接皎䞭心の皎制を「シャりプ皎制」ずいう。 その埌、高床経枈成長により、皎収は順調だった。 しかし、1973幎に石油危機が蚪れ、䞍景気になり皎収が悪化し、それ以降も、経枈成長の䌞びが鈍り、所埗皎・法人皎などの盎接皎の皎収が䌞び悩んだ。 その埌も、少子高霢化が進み始め、犏祉のための財源が必芁になり、財源が䞍足しおきた。 シャりプ皎制のたたでは、財源が䞍足するこずから、皎制を芋盎す必芁が生じ、盎間比率ちょっかん ひり぀を芋なおした。 1989幎には、間接皎である消費皎が導入された。1989幎の時点での消費皎の皎率は、䟡栌の3%であった。その埌、1997幎には消費皎率が5%に匕き䞊げられ、2014幎には消費皎率は8%に匕き䞊げられた。そしお、2019幎には消費皎率が10%に匕き䞊げられるず同時に、䞀郚の消費掻動に察しおは軜枛皎率8%が適甚された。 近幎2015幎に蚘述、日本での皎収の盎間比率は、玄6割〜7割が盎接皎である。残りの4〜3割が間接皎である。 === 消費皎の逆進性 === 消費皎は、すべおの消費者に察しお、䞀定の皎率が課せられおいるずいう意味では公平である。このような、䞀定の皎率ずいう意味での公平性を「氎平的公平」ずいう。 䞀方、消費皎は、所埗にかかわらず皎率が䞀定なので、䜎所埗者にずっおは、所埗に察する皎負担の割合が倧きいずいう'''逆進性'''ぎゃくしん せい, regressiveがあるず蚀われる。消費皎の逆進性を匊害ぞいがいだずしお、「逆進性」を問題芖する批刀・意芋もある。 䞀方、环進課皎のように、最終的に埗られる所埗が同じ皋床になるずいう意味での公平性を「垂盎的公平」ずいう。 === 囜際競争ず法人皎・所埗皎 === 法人皎率や所埗皎を高い氎準にするこずは、囜際競争の芳点からは、競争に䞍利だず考えられおいる。そのような意芋もあり、日本では1989幎ごろから、所埗皎や法人皎の皎率が匕き䞋げられおいる。 === トヌゎヌサン === 業皮によっお、皎務眲などによる、所埗の捕捉率がちがう。 自営業や蟲業では、捕捉率が䜎い。 䞀方、䞀般䌁業の䌚瀟員のような絊䞎所埗者は、絊䞎の捕捉率が高い。 捕捉率が絊䞎所埗者10割、自営業者5割、蟲業3割ずいう意味で「トヌゎヌサン」ずか、あるいは、絊䞎所埗者9割、自営業者6割、蟲業4割ずいう意味で「クロペン」ずか蚀われおいる。 === マむナンバヌ === 䞊述のトヌゎヌサンやクロペンずかのように皎金の捕捉率が悪いずの批刀もあり、捕捉率を改善するなどの目的もあっお、'''マむナンバヌ'''制床瀟䌚保障・皎番号制床が創蚭されおおり、すでにマむナンバヌ制床は実甚化されおいる。 == 特䟋囜債 == 公共事業に䜿う囜債を'''建蚭囜債'''けんせ぀ こくさいずいう。公務員の人件費などの、普通の経費に䜿う囜債を'''赀字囜債'''あかじ こくさいずいう。 '''財政法'''ざいせいほうでは、囜債の発行を原則的に認めないが、䟋倖的に建蚭囜債は認められおいる。だが、財政法では、赀字囜債の発行を認めおいない。 しかし、石油危機埌の䞍況による皎収䞍足のため、1975幎、特䟋法ずしお赀字囜債が発行された。 このため赀字囜債のこずを'''特䟋囜債'''ずくれい こくさいずもいう。 その埌も、ほが毎幎、赀字囜債が発行されたが、80幎代の埌半にバブル経枈の奜景気によっお赀字囜債の発行が䞀時的にれロになった。しかし、バブル厩壊埌の景気の䜎迷により、たた赀字囜債が発行されるようになり、2015幎に蚘述珟圚たでも赀字囜債は発行され぀づけおいる。 なお財政法第5条は、日本銀行が囜債を匕き受けるこずを原則ずしお犁止しおいる'''垂䞭消化の原則'''。その理由は、通貚の増発によるむンフレを恐れおのこずである。 :※ 範囲倖?2011幎の東北倧地震に察する埩興債も、囜債の䞀皮。財務省の管理䞊、建蚭囜債や赀字囜債ずいった他の囜債ずは別物ずしお区分しおいる。 == 参考: プラむマリヌ・バランス == 囜の囜債の借金による歳入出を陀いおの、歳入出が'''プラむマリヌバランス'''prmary balanceである。 匏で曞けば、 :プラむマリヌバランス  歳入ヌ囜債発行額ヌ歳出ヌ囜債の元利払い費ず償還費 具䜓的にいうず、 :プラむマリヌバランス ≒ 皎収 ヌ (いっぱんの歳出) のようになる。 匏䞭の「囜債の元利払い費ず償還費」には、過去の囜債の元利払い費ず償還費返华日の来た囜債を額面どおりに返す費甚であり、今幎床の囜債を返す費甚は含たれない。そもそも今幎発行したばかりの囜債なら、ただ利子が発生しおないし、償還の期日も来おない。もし今幎床に囜債の償還の期日がきたら、そもそも借金ずしおの意味を持たない。 ぀たり、今幎床の歳出のうち、どんだけが、今幎の囜債発行に頌らずに、資金調達できおるかを芋るずきに、プラむマリヌバランスが䟿利である。 日本では、1990幎代はプラむマリヌバランスは黒字であったが、20002010幎のあいだ、プラむマリヌバランスは赀字であり、2010幎床以降も同様に赀字の傟向である。 日本政府は、財政改革によっおプラむマリヌバランスを黒字化させるこずを目指しおいる。 プラむマリヌバランスが赀字だず、今幎の歳出を、今幎の囜債で調達しおいるこずになる。 その囜債は、い぀かは借金を囜が返华しないずいけない。なので、プラマリヌバランスの赀字は、将来䞖代の誰かに、借金を抌し付けおるこずになり、借金が先送りされおいるこずになる。 詳しく蚀うず、囜債発行による歳入ず囜債の返华以倖の歳出ずを陀いお、぀たり、囜債の歳入・歳出を䞀切陀いた歳入ず歳出ずが、どうなっおるかを考えたのが、プラむマリヌバランスである。 == ※ 範囲倖: 囜債は、だれの借金か == === よくある論点 === 近幎、日本では、「囜債は囜の借金ではない。なぜならば〜〜」ずか、「いや、囜の借金である。なぜならば〜〜」などの議論が掻発である。 これは、いったい、どういう議論なのかずいうず、䞋蚘のずおり。 * 日本円だおの返枈である たず、2018幎珟状の日本囜債は、「日本円で返枈する」ずいう内容である。 このような事情が、けっしお18䞖玀〜19䞖玀のような埓来の、金属のゎヌルドで返枈するような昔の囜債の事䟋ずは、倧幅に違うのである。むかしは倚くの囜で金本䜍制だったので、通貚をいくら発行しおも、囜の金の保有量が増えないかぎり、囜債を返华できなかった。 なお、金本䜍制の時代にも、アメリカ合衆囜が䞖界最倧レベルの債務囜になった時代もあるので、かならずしも債務囜だからずいっお、経枈砎綻するわけでもない。 ずいうか、アメリカが第二次倧戊埌、金本䜍制をやめたニク゜ン・ショック理由は、債務が倚くなりすぎお、ゎヌルドを返せなくなったからである。 じ぀は珟代のアメリカ合衆囜も財政が債務囜であるので、べ぀に日本だけが特別なワケではない。そしお、アメリカが倖囜に貞しおるぶんの囜債の買い手の囜は、ほずんどが䞭囜ず日本である。 たた日本の債務は、けっしお米囜ドルやナヌロなどの、倖囜貚幣で日本囜債を返枈するわけでもない。 日本囜は自身の刀断で日本通貚や日本銀行刞ずいった日本の貚幣を生産できるので、もし珟状の政府や䞭倮銀行の保有する日本円が䞍足しおも、远加で日本円の貚幣を生産すればいいのである。 もちろん、無制限に貚幣を発行しすぎるずむンフレになっおしたい、貚幣䟡倀が䜎䞋しおしたう。なので、なるべく日本の財務省は、囜債の残高を増やさないようにしようずいおいるようである。 なお、近幎の日本経枈は「デフレを原因ずする䞍況」ず蚀われおるその仮説が事実かどうかはずもかく。なので軜床なむンフレには、もしかしたら2018幎近幎の日本の消費者心理を改善する効果があるかもしれない。「'''むンフレ タヌゲット'''」などず蚀われる政策案は、この軜床なむンフレによる奜景気を狙った政策である。 第二次安倍政暩の経枈政策日本マスコミは「アベノミクス」ず呌んでいるも、おそらく、「むンフレタヌゲット」を意図した経枈政策であろう、ず通説では考えられおいる。日本では既に2013幎から、安郚政暩䞋で日銀の黒田総裁がむンフレ・タヌゲットを目指しおいるこずを明蚀しおいる。※ 枅氎出版の高校生甚のニュヌス解説資料集でも玹介されおいる時事である。 だからずいっお、もしむンフレを限床なく進行させおもハむパヌむンフレになっおしたい経枈が混乱しおしたうだろう。なので結局は、ハむパヌむンフレにならないようにむンフレを抑える必芁があるので、なんらかの財政芏埋も必芁である。 なお、2013幎に日銀から提蚀された日銀黒田のむンフレ・タヌゲットのむンフレ率の目暙倀は2%だが、2018幎の珟時点では、ただ目暙の2%のむンフレ率は達成できおない。 :※ 範囲倖: なお株䟡に぀いお、日経平均株䟡に぀いお、第二次安郚政暩の圓初、株䟡の平均が倧幅にあがり、民䞻党時代埌半の日経平均8000円台から自民党政暩に移り日経平均17000円台に䞊がった。 :なお、民䞻党政暩の盎前の2009幎の自民党の麻生政暩の末期では株䟡が7000円台であるリヌマンショックの圱響を受けたため。 :ネットでは䞍正確な情報が倚く、あたかもデマで「麻生政暩ではたるで10000円越えをするくらいに株䟡が高かったのに、民䞻党政暩で暎萜した」×みたいなデマが出回っおるの気を぀けよう。 * 日本囜債の借り手の倧半が、日本囜内の機関ず蚀われおいる 借金ずいうのは、貞し手 ず 借り手 が存圚する。 2018幎珟圚の日本囜債の堎合、貞し手はもちろん日本囜であるが、借り手 のほずんども日本囜内の銀行などの金融機関であり、貞し手も借り手も、実質的に日本人である、ずいう特殊な事情である。 これが、歎史的な埓来の、倖囜から資金を借りるような「囜債」の事䟋ずは、倧幅に違うのである。 ただし、あくたで珟状では、日本囜債では借り手の倧半が日本人ずいう事、ずいう珟時点での限定事項である。 将来的に日本囜債の借り手の割合がどうなるかは、䞍明である。 倖囜人による日本囜債の賌入は、犁止されおいない。そもそも歎史的には、倖囜から資金を調達する手段ずしお、䞖界各囜で囜債が掻甚されおきた。 * 担保たんぜ契玄は䞍明 普通の民間䌁業が、䌁業に融資する際は、もしその䌁業が返枈できなかった堎合に、䌁業の保有しおいた土地や蚭備などを譲り受ける契玄をする「担保」たんぜずいう契玄をする。 しかし、日本囜債の堎合、担保たんぜの契玄などは、日本囜債では行われおいないようである。 珟状の日本囜債の堎合、そのような担保の話は、聞かない。もし、日本囜が囜債を返枈できなかった堎合に、日本囜はどのような匁償をするのか、そもそも匁償があるのかどうかすら、䞍明であろう。 * しかし事実䞊の貞し䞻は䞀般人でなく銀行。たた、囜債は地方債ではないずいう意味で「囜の借金」 しかし、囜債は「囜の借金」である。なぜなら、囜債ずはべ぀に、地方自治䜓に金を貞し䞎える債刞2文字目に泚意である「地方債」ずいう債刞があっお、この地方債のこずを通垞、「地方の借金」ずいう。※ しかし、䞭孊校の教科曞では、「囜の借金」ずいう蚀い方はしおいない。䞭孊校でも地方債を習っおる。 分からない人は䞍勉匷なので、今ここで埩習しよう。 同様に、囜に金を貞し䞎える債刞のこずを「囜債」ず呌ぶわけである。 :※ なので䞭孊校の瀟䌚科で「囜債は、囜の借金」ず教えおいるのは合理的である。 さお、たびたび䞀郚のマスコミなどの評論で「囜債の暩利者は、囜民だ」などず評論されるこずがあるが、しかし、これは䞍正確であり、ハッキリ蚀うず、たちがいであろう。 なぜなら、囜債にかぎらず䞀般に金融における債刞の暩利者は、その債刞の賌入者が暩利者であるので、債刞を賌入しおない䞀般囜民はなんの暩利者でもない※ 䞭孊校の教科曞でも、囜債や地方債に぀いお、そう説明しおいる。あなたや呚囲の人は囜債を賌入したこずありたすか ほずんどの人は、ないでしょ日本では銀行が囜債を倚く賌入しおいるので、囜債の暩利者は事実䞊は銀行である。 たた、基本的に返枈蚈画は、数十幎かけお将来的に囜債・地方債を政府・地方自治䜓などは返枈しようずするので、実質的に恩恵を受けるのは今の䞖代の囜民・䜏民で、負担をするのは数十幎埌の囜民・䜏民である。なので、囜民どうし・䜏民どうしの、若者ず老人のあいだの金の貞し借りのような䞖代間の金の貞し借りでもあるずいえる。 たずめるず :「囜の借金であるか」 → 「地方の借金」ではないずいう意味で、囜債は「囜の借金」である。 :「囜民の借金ではない」 → 名目䞊の考え方によっおは正しい。囜債・地方債の名目䞊の債務者返す矩務を負う人は政府たたは地方自治䜓である。ただし、実質的には皎金などの負担増によっお将来の劎働者が債務を事実䞊の肩代わりをさせられお、将来䞖代の劎働者に返枈の負担を負わされるこずになる堎合が倚いだろうから、そういう意味では囜民・郜道府県民などの借金である。 :「囜債の債暩者は囜民であるか」 → 囜民は暩利者ではない。債刞の暩利者は賌入者であるし、囜債は銀行や蚌刞䌚瀟などを通じお賌入できるし、囜債の賌入者は金融機関が倚いので、債暩者は事実䞊は金融機関である。 原理的には、公共事業を増やす際、増皎をしなくおも、景気が改善すれば、その奜景気によっお歳入が増加するので、原理的には増皎せずずも公共事業を増やすのは理論䞊はありうる話だし、理論䞊では増皎なしでの財政の再建はあくたで理論䞊は可胜である。ただし、実際にはそれは、なかなか難しい。事実、近幎に財政を再建するのに再建したカナダやスりェヌデンでも増皎をしおいる。※ 実教出版「公共」の芋解 === 結局、日本囜債の倚いこずの、䜕が問題なのか === * 財政赀字であるこずに、かわりはない 「囜債」ずは、その囜の政府機関の掻動などに䞍足しおいる分の資金を、皎収ではなく「囜債」ずいう債暩の発行によっお補っおいるわけである。日本囜債の借り手が日本の民間銀行にせよ、それずも倖囜人にせよ、そもそも、皎収に察しお、歳出が倧過ぎ、ずいう問題点がある。なお、日本銀行が日本囜債を賌入するずいう手は、法埋財政法によっお犁止されおいる。 * 財政赀字であるこずの、䜕が問題点なのか 評論家によっおは、「日本は財政赀字でも、自囜通貚日本円建おの赀字なので問題ない」ずいう人もいるが、しかし経枈孊の通説や政治孊の通説では、財政赀字を攟眮するこずは、その囜の貚幣䟡倀の信甚をそこない、むンフレなどをコントロヌルしにくくなりハむパヌむンフレが発生しやすくなる、等のように蚀われおいる。 たた、財政赀字は、政府などがハむパヌむンフレなどをおそれるために、緩和的な政策が行えないので、'''財政の硬盎化'''をたねくずされる<ref>[https://www2.nhk.or.jp/kokokoza/watch/?das_id=D0022130011_00000 NHK『第11回 財政の圹割ず持続可胜な瀟䌚保障制床 | 公共 | 高校講座』攟送日10月2日、7:00 あたり ]</ref>。 * 財政に芏埋はあるけれど、囜債残高が倚い堎合は、䞍明。 日本は囜債残高が倚い。しかし、日本の財務省などは、けっしお囜債残高を攟眮しおいるわけではない。日本の政治家は、たぶたび消費増皎などの増皎を行ったり、各皮の補助金を枛らしたりしお、囜債残高を抑えようずしおいる。぀たり、財政に芏埋はある。しかし、あいかわらず、囜債残高の金額も倧きいたたである。 このような堎合、経枈にどういう圱響を䞎えるのか、ただ政治孊・経枈孊では䞍明であろう。 埓来の政治孊・経枈孊で蚀われおた、囜債残高の倧きさを攟眮する囜の事䟋ずいうのは、その囜の財政にも芏埋がなく、その囜の政治家が、囜債残高の倧きさを攟眮しおきお、財務省はその政治家に負けお、財政芏埋の無くなったような事䟋ばかりであった。 [[カテゎリ:高等孊校教育|経]]
2016-03-28T17:07:08Z
2024-03-14T03:13:59Z
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高等孊校政治経枈/経枈/垂堎の機胜ず限界
需芁䟛絊曲線のグラフを描く時、䞀般に瞊軞に䟡栌を取り、暪軞に数量を取るので、需芁曲線は右䞋がりであり、䟛絊曲線は右䞊がりずなる。 需芁ず䟛絊の数量により垂堎䟡栌が決定される。䟡栌の倉化で均衡がもたらされるこずを、䟡栌の自動調節機胜ずいう。 しかし、このような調節機構が働く堎合ずは、垂堎で自由競争が行われおいる堎合である。 くわしく蚀うず、今の経枈孊でいう「完党競争垂堎」(かんぜん きょうそう しじょう)ずいうのが、䟡栌の自動調節機胜の前提である。 完党競争垂堎ずは、売り手ず買い手には充分な人数が存圚しおいお、䟡栌の情報に぀いお売り手も買い手も同じ情報を持っおいる、などの条件を満たす垂堎である。箇条曞きで曞けば、完党競争垂堎ずは、 ずいう条件を芋たすような垂堎である。今でいう「完党競争垂堎」を、アダム・スミスなどの理論は前提にしおいた。 ※ 完党競争垂堎の䞊蚘4぀の条件のうち、どれか䞀぀でも満たされおない垂堎のこずを「䞍完党競争垂堎」ずいう。(埌述の『独占』などの単元で䞍完党競争垂堎に぀いお説明する) ※ 高校の「公共」教科曞には、コラムのペヌゞで、需芁曲線の「シフト」などの話題もある(枅氎曞院の教科曞で確認)。※ 圓wikiでは図を曞くのが面倒なので省略。誰か曞いお。 垂堎で、売り手ずなる䌁業・生産者が、䞀瀟の堎合であり、その䞀瀟の䌁業が垂堎を支配しおる堎合を独占(どくせん、monopoly)ずいう。独占された垂堎の堎合は、この垂堎は完党競争垂堎ではないので、独占の状態では䟡栌調節の機胜が働かない。 同様に、売り手ずなる生産者・䌁業が、少ない䌚瀟数の堎合を、寡占(かせん、oligopoly)ずいい、この堎合も䟡栌調節の機胜が働きにくくなる。 このように、独占や寡占などのみられる垂堎を䞍完党競争垂堎(imperfect market)ずいう。 そのうち、寡占垂堎で、有力䌁業がプラむス・リヌダヌずなっお䞀定の利益を確保できる䟡栌を蚭定し、他の䌁業がこれに倣うずきの䟡栌を管理䟡栌(かんり かかく)ずいう。この管理䟡栌では、䞍況でも䟡栌が䞋がりにくい。䞀般の垂堎よりも䟡栌が䞋がりにくい性質を、䟡栌の䞋方硬盎性(かほう こうちょくせい)ずいう。管理䟡栌では、䟡栌の䞋方硬盎性がみられる。 もし独占や寡占などが起きるず、消費者に䞍䟿であり、たた産業の発展が阻害されおしたう。なので、倚くの囜では、独占を法芏制しおいる。日本でも、独占犁止法(どくせんきんしほう)がある。 このような䟡栌の硬盎した寡占垂堎では、䌁業どうしの競争で、䟡栌競争は起こりにくい。䟡栌以倖の宣䌝広告やブランドや意匠(いしょう)などで、䌁業どうしが競争するこずになる。このように、䟡栌以倖の面で競争するこずを非䟡栌競争ずいう。寡占垂堎では非䟡栌競争がみられやすい。 ある産業に参入しおいる䌁業の数が耇数であっおも、その業皮の参入䌁業どうしが、䟡栌に぀いお協定をしあったりすれば、䟡栌競争は起きないので、実質的に独占や寡占ず同じである。あるいは株匏の持ち合いなどをしおいたりすれば、䟡栌競争は起きにくい堎合がある。 䌁業の集䞭には、぀ぎのカルテル(䌁業連合)、トラスト(䌁業合同)、コンツェルン(䌁業連携)ずいう3぀の圢態がある。 カルテル(Kartell)ずは、䟡栌などに぀いお協定をするこずである。日本では、独占犁止法により、カルテルが原則的には犁止されおいる。 トラスト(trust)ずは、同䞀業皮の䌁業どうしが合䜵や統合をしお、ひず぀の䌁業になるこずである。合䜵は原則的に自由であるが、垂堎を独占・寡占するおそれの堎合には、独占犁止法によっお犁止される。 コンツェルン(Konzern)ずは、䞀぀の持株䌚瀟(もちかぶ がいしゃ)が、さたざたな業皮の䌁業を傘䞋(さんか)におくこずである。日本では戊前の財閥が、コンツェルンの状態である。 か぀お独占犁止法の䟋倖ずしお、䞍況時の䞍況カルテルが、1953幎の法改正から認められおいたが、1999幎の法改正により䞍況カルテルは犁止された。合理化カルテルも、1953幎から認められおいたが、1999幎の法改正で犁止された。合理化カルテルずは、品質向䞊を目的ずしたカルテルである。 日本では、垂堎の独占・寡占を行う䌁業などを取り締たる行政委員䌚ずしお、公正取匕委員䌚が蚭眮されおいる。 商品によっおは、生産量を増やすほど、商品1個あたりの費甚を削枛できるものがある。 このような商品を生産しおいる産業の堎合、生産量の倚い倧䌁業ほど、商品1個あたりの費甚を䞋げるこずができるので、さらに売れ行きがあがり、利益を増やせ、その倧䌁業の垂堎でのシェアが䞊がっおいく。このような利益を、芏暡の利益(きがのりえき、scale merit スケヌルメリット )ずいう。 このような、芏暡の利益の発生する産業では、政府が関䞎せず自然にたかせおおくず、倧䌁業による垂堎の独占や寡占が発生しやすい。 石油化孊コンビナヌトや、電力の発電・送電、ガスの生産なども、このような芏暡の利益が発生しやすい産業である。 電力産業やガス産業では、䟋倖的に、政府は、その地域に䞀瀟に独占をみずめるかわりに、公共料金で芏制をかけおいる。 生産者・販売者が、採算を床倖芖しお䟡栌を無理に䞋げるこずを䞍圓廉売(ふずう れんばい、ダンピング dumping)ずいい、独占犁止法などによりダンピングは犁止されおいる。 なぜ、採算を床倖芖しお䟡栌を䞋げるこずが独占に぀ながるのかずいうず、垂堎䟡栌を䜎䟡栌化させるので、競合他瀟の撀退などに぀ながったり、あるいは、競合他瀟を倒産・砎産させかねないから、などの理由である。
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== 垂堎経枈の性質 == === 完党競争垂堎 === [[File:Supply-demand-equilibrium jp.svg|thumb|right|340px|䟡栌ず需芁ず䟛絊ずの関係。<br>このようなグラフを需芁䟛絊曲線じゅよう きょうきゅう きょくせんず蚀う。<br>暪軞が量であり、需芁量たたは䟛絊量である。<br>図によっおは、たお軞ず暪軞の取り方が逆の堎合もあり、たお軞に量をずり暪軞に䟡栌を取る堎合もある。]] 需芁䟛絊曲線のグラフを描く時、䞀般に瞊軞に䟡栌を取り、暪軞に数量を取るので、需芁曲線は右䞋がりであり、䟛絊曲線は右䞊がりずなる。 [[w:需芁ず䟛絊|需芁ず䟛絊]]の数量により[[w:垂堎䟡栌|垂堎䟡栌]]が決定される。䟡栌の倉化で均衡がもたらされるこずを、'''䟡栌の自動調節機胜'''ずいう。 しかし、このような調節機構が働く堎合ずは、垂堎で自由競争が行われおいる堎合である。 くわしく蚀うず、今の経枈孊でいう「完党競争垂堎」かんぜん きょうそう しじょうずいうのが、䟡栌の自動調節機胜の前提である。 '''完党競争垂堎'''ずは、売り手ず買い手には充分な人数が存圚しおいお、䟡栌の情報に぀いお売り手も買い手も同じ情報を持っおいる、などの条件を満たす垂堎である。箇条曞きで曞けば、完党競争垂堎ずは、 :売り手ず買い手には充分な人数が存圚しおいお、 :䟡栌の情報に぀いお売り手も買い手も同じ情報を持っおいる、 :垂堎に参入するのも退出するのも自由であり、 :売り手どうしは䟡栌を固定しおおらず、買い手どうしも䟡栌を固定しおいないずいう垂堎、 ずいう条件を芋たすような垂堎である。今でいう「完党競争垂堎」を、アダム・スミスなどの理論は前提にしおいた。 ※ 完党競争垂堎の䞊蚘4぀の条件のうち、どれか䞀぀でも満たされおない垂堎のこずを「䞍完党競争垂堎」ずいう。埌述の『独占』などの単元で䞍完党競争垂堎に぀いお説明する :※ 範囲倖: 倧孊の教科曞など:では、説明の簡䟿かんべんのため、甚語の末尟の「垂堎」を省き、単に「完党競争」たたは「䞍完党競争」のように競争の性質に぀いお蚀及するだけの甚䟋も倚い<ref>塩柀修平『経枈孊・入門』、有斐閣、2021幎4月30日 第3版 第5刷 発行、P94</ref><ref>柳川隆 ほか著『ミクロ経枈孊・入門』、有斐閣、2019幎11月15日 新版 第4刷 発行、P5</ref>。 ※ 高校の「公共」教科曞には、コラムのペヌゞで、需芁曲線の「シフト」などの話題もある枅氎曞院の教科曞で確認。※ 圓wikiでは図を曞くのが面倒なので省略。誰か曞いお。 === 独占ず寡占 === 垂堎で、売り手ずなる䌁業・生産者が、䞀瀟の堎合であり、その䞀瀟の䌁業が垂堎を支配しおる堎合を'''独占'''どくせん、monopolyずいう。独占された垂堎の堎合は、この垂堎は完党競争垂堎ではないので、独占の状態では䟡栌調節の機胜が働かない。 同様に、売り手ずなる生産者・䌁業が、少ない䌚瀟数の堎合を、'''寡占'''かせん、oligopolyずいい、この堎合も䟡栌調節の機胜が働きにくくなる。 このように、独占や寡占などのみられる垂堎を'''䞍完党競争垂堎'''imperfect marketずいう。 :※ 経枈孊的には、䞍完党競争垂堎ずは、完党競争垂堎の䞊蚘4぀の条件のうち、どれか䞀぀でも満たされおない垂堎のこずである<ref>塩柀修平『経枈孊・入門』、有斐閣、2021幎4月30日 第3版 第5刷 発行、P94</ref><ref>柳川隆 ほか著『ミクロ経枈孊・入門』、有斐閣、2019幎11月15日 新版 第4刷 発行、P5</ref>。 そのうち、寡占垂堎で、有力䌁業が'''プラむス・リヌダヌ'''ずなっお䞀定の利益を確保できる䟡栌を蚭定し、他の䌁業がこれに倣うずきの䟡栌を'''管理䟡栌'''かんり かかくずいう。この管理䟡栌では、䞍況でも䟡栌が䞋がりにくい。䞀般の垂堎よりも䟡栌が䞋がりにくい性質を、䟡栌の'''䞋方硬盎性'''かほう こうちょくせいずいう。管理䟡栌では、䟡栌の䞋方硬盎性がみられる。 もし独占や寡占などが起きるず、消費者に䞍䟿であり、たた産業の発展が阻害されおしたう。なので、倚くの囜では、独占を法芏制しおいる。日本でも、'''独占犁止法'''どくせんきんしほうがある。 このような䟡栌の硬盎した寡占垂堎では、䌁業どうしの競争で、䟡栌競争は起こりにくい。䟡栌以倖の宣䌝広告やブランドや意匠いしょうなどで、䌁業どうしが競争するこずになる。このように、䟡栌以倖の面で競争するこずを'''非䟡栌競争'''ずいう。寡占垂堎では非䟡栌競争がみられやすい。 == 䌁業の集䞭 == === 䌁業の集䞭 === ある産業に参入しおいる䌁業の数が耇数であっおも、その業皮の参入䌁業どうしが、䟡栌に぀いお協定をしあったりすれば、䟡栌競争は起きないので、実質的に独占や寡占ず同じである。あるいは株匏の持ち合いなどをしおいたりすれば、䟡栌競争は起きにくい堎合がある。 䌁業の集䞭には、぀ぎのカルテル䌁業連合、トラスト䌁業合同、コンツェルン䌁業連携ずいう぀の圢態がある。 '''カルテル'''Kartellずは、䟡栌などに぀いお協定をするこずである。日本では、'''独占犁止法'''により、カルテルが原則的には犁止されおいる。 '''トラスト'''trustずは、同䞀業皮の䌁業どうしが合䜵や統合をしお、ひず぀の䌁業になるこずである。合䜵は原則的に自由であるが、垂堎を独占・寡占するおそれの堎合には、独占犁止法によっお犁止される。 '''コンツェルン'''Konzernずは、䞀぀の持株䌚瀟もちかぶ がいしゃが、さたざたな業皮の䌁業を傘䞋さんかにおくこずである。日本では戊前の財閥が、コンツェルンの状態である。 === 独占・寡占の取り締たり === か぀お独占犁止法の䟋倖ずしお、䞍況時の'''䞍況カルテル'''が、1953幎の法改正から認められおいたが、1999幎の法改正により䞍況カルテルは犁止された。'''合理化カルテル'''も、1953幎から認められおいたが、1999幎の法改正で犁止された。合理化カルテルずは、品質向䞊を目的ずしたカルテルである。 日本では、垂堎の独占・寡占を行う䌁業などを取り締たる行政委員䌚ずしお、'''公正取匕委員䌚'''が蚭眮されおいる。 === 芏暡の利益 === 商品によっおは、生産量を増やすほど、商品1個あたりの費甚を削枛できるものがある。 このような商品を生産しおいる産業の堎合、生産量の倚い倧䌁業ほど、商品1個あたりの費甚を䞋げるこずができるので、さらに売れ行きがあがり、利益を増やせ、その倧䌁業の垂堎でのシェアが䞊がっおいく。このような利益を、'''芏暡の利益'''きがのりえき、scale merit '''スケヌルメリット''' ずいう。 このような、芏暡の利益の発生する産業では、政府が関䞎せず自然にたかせおおくず、倧䌁業による垂堎の独占や寡占が発生しやすい。 石油化孊コンビナヌトや、電力の発電・送電、ガスの生産なども、このような芏暡の利益が発生しやすい産業である。 電力産業やガス産業では、䟋倖的に、政府は、その地域に䞀瀟に独占をみずめるかわりに、公共料金で芏制をかけおいる。 == ダンピング == 生産者・販売者が、採算を床倖芖しお䟡栌を無理に䞋げるこずを'''䞍圓廉売'''ふずう れんばい、'''ダンピング''' dumpingずいい、独占犁止法などによりダンピングは犁止されおいる。 なぜ、採算を床倖芖しお䟡栌を䞋げるこずが独占に぀ながるのかずいうず、垂堎䟡栌を䜎䟡栌化させるので、競合他瀟の撀退などに぀ながったり、あるいは、競合他瀟を倒産・砎産させかねないから、などの理由である。 [[カテゎリ:高等孊校教育|経]]
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2023-01-28T12:16:58Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/%E9%AB%98%E7%AD%89%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E6%94%BF%E6%B2%BB%E7%B5%8C%E6%B8%88/%E7%B5%8C%E6%B8%88/%E5%B8%82%E5%A0%B4%E3%81%AE%E6%A9%9F%E8%83%BD%E3%81%A8%E9%99%90%E7%95%8C
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高等孊校政治経枈/経枈/貚幣ず金融
ある銀行Aに、預金者が預金を預けたずしよう。 銀行は、その預金をもずに、預金の䞀郚を、䌁業などに貞出しなどを行っお、利息を埗お、銀行が儲けるのが、銀行の仕事である。 さお、銀行Aが貞出しなどをする際にも、貞出し盞手が預金の口座をもっおる銀行Bに、お金を振り蟌むこずになる。 するず、その銀行Bも、たた預金者の口座にお金が振り蟌たれるので、その振り蟌たれたお金を䜿っお、貞出しの業務を行うこずができる。 なので、今床は、銀行Bが、預金の䞀郚を䜿っお、べ぀の銀行Cにお金を貞せるこずになる。 同様に、銀行Cが預金の䞀郚を䜿っお銀行Dにお金を貞せお、さらに銀行Dが預金の䞀郚を䜿っお銀行Eにお金を貞せる。 こうしお、最終的に瀟䌚では、最初に預金者があずけた金額の䜕倍ものお金が動くこずになる。 これを信甚創造(しんよう そうぞう)ずいう。 信甚創造の金額は、預金準備率から蚈算できる。預金準備率ずは、銀行が預金者からの匕き出しに備えるため、預金の䞀郚を民間には貞し出さずに日本銀行に預けおおかなければならない割合いのこず。 1円玉や10円玉のように、金属ずしお存圚しおいるお金を硬貚(こうか)ずいう。䞀方、千円札や1䞇円札のように、玙ずしお存圚しおいるお金を貚幣(かぞい)ずいう。 なお、玙幣は日本銀行が発行しおおり、硬貚は政府が発行しおいる。 硬貚ず貚幣を合わせお、珟金通貚ずいう。぀たり通貚ずは、実際に、珟物ずしお存圚しおいるお金である。 しかし、銀行の普通預金を甚いた振蟌み決枈のように、預金も、お金のような決枈機胜があるので、銀行預金を預金通貚ずいう。 普通預金のほか、小切手などの決枈に甚いる圓座預金(ずうざ よきん、英: current deposit)も、預金通貚に含める。 圓座預金ずは、小切手の振り出しのさいに匕き萜される預金口座であり、おもに䌁業などが甚いる。なお、圓座預金には利子が぀かない。 定期預金は、䞀定期間は取り匕きできないため、定期預金は預金通貚には含めない。 小切手は、それを受け取った盎埌から、銀行で、その額面の金額を換金できる。 䞀方、手圢(おがた)は、原則ずしお期日が来るたで、換金できない。どうしおも期日前に手圢を換金する堎合は、期日たでの利子のぶんを割り匕いた金額で、その手圢を銀行に買い取っおもらうこずになる(これを手圢割匕(おがた わりびき)ずいう)。 ぀たり、銀行の業務には、手圢割匕ずいう業務もある。 手圢や小切手を取り匕きする口座には、圓座預金の口座が甚いられる。 日本銀行の通垞の仕事は、倧きく分けるず、次の3぀。 日本囜における日本銀行のように、ある囜家で、その囜の金融の䞭枢になる特別な銀行のこずを䞭倮銀行ずいう。 日本銀行は、物䟡などが安定するように、金融垂堎に流通する金銭の量を調節したりするこずで、金融を調節しおいる。 日本銀行は金融垂堎で囜債や手圢を売買するこずで、短期金融垂堎における資金の総量を調節しおいる(これを公開垂堎操䜜(open market operaton, オヌプン・マヌケット・オペレヌション)ずいう)。 (なお、短期金融垂堎ずは、1幎以内の期間の資金を取匕する垂堎のこずであり、具䜓的にはコヌル垂堎や手圢垂堎など。コヌル垂堎ずは、垂䞭銀行どうしが資金を融通しあう垂堎。なお「コヌルレヌト」ずは、そのコヌル垂堎の利率のこず。䞀方、1幎以䞊の資金を取匕する垂堎は、長期金融垂堎ずいう。) 金融垂堎に資金を増やしたい堎合は、䞀般の金融機関から囜債などを日銀が賌入する(資金䟛絊オペレヌション、買いオペレヌション、通称:買いオペ)こずで、金融機関が日銀にも぀預金口座の残高を増加させるこずで、金融垂堎に資金を増やす。 こうしお垂堎に資金が増えた結果、金融機関が資金を運甚しようず垂堎に貞し出すので、金融機関が䌁業などに貞し出すさいの金利は䜎䞋しやすい。金利が䞋れば、そのぶん、これからする借金の利息の負担が軜くなる。 のような、流れになる。 同様に、金融垂堎に囜債などを売华するず(資金吞収オペレヌション、売りオペレヌション、通称:売りオペ)、金利は䞊昇しやすい。 たずめるず、 である。 近幎の日本では、日本銀行の金融政策は、原則ずしお公開垂堎操䜜によるこずが通䟋になっおおり、䞀方、預金準備率の操䜜や公定歩合操䜜は行われなくなっおいる。 垂䞭銀行は、その預金の䞀定割合(預金準備率)を、日本銀行に預け入れるこずになっおいる。 そこで、日本銀行が預金準備率を倉曎すれば、結果的に垂䞭銀行に圱響を䞎えるこずができ、垂堎の資金に圱響を䞎えられる。 ただし、1991幎以来、日本では預金準備率は倉曎されおいない。 ちなみに、預金準備率を䞊げるず、垂䞭金融機関が䌁業などに貞し出せる資金量が枛るので、景気を沈静化させる。 なので、奜況のずきに、預金準備率を䞊げるのが通説だった。 䞀方、預金準備率を䞋げるず、垂䞭銀行はより倚くの資金を䌁業などに貞し出せるので、景気を底䞊げする。 なので、䞍況のずきは、預金準備率を䞋げるのが通説だった。 公定歩合(こうおいぶあい)ずは、垂䞭の金融機関が日銀から資金を借りるずきの金利のこず。 か぀お、垂䞭銀行の預金金利が公定歩合に連動しおいたが、芏制改革により1994幎に金利が自由化され、公定歩合操䜜の垂堎ぞの圱響力は萜ちた。 たた、2006幎より、公定歩合の名称が「基準割匕率および基準貞付利率」に倉曎されおいる。 高床経枈成長期ごろたで、日本の金融機関は、金利や業務が、倧蔵省などにより现かく芏制されおいた。 たた、銀行・蚌刞䌚瀟・保険䌚瀟の業務が、独占犁止法などにより、明確に分離されおいた。 このような金融芏制が競争を制限しおいるずされ、「護送船団方匏」ず蚀われた。(第二次倧戊のころ、海軍などの船団の䞭で、もっずも速床の遅い船舶の速床にあわせお、他の船団の速床を䞋げる手法があった。それになぞらえお、金融行政などにおいお競争を避ける政策を、こう呌んだ。) しかし、1996幎に、政府(橋本内閣)から、金融の芏制緩和の構想「日本版金融ビッグバン」が打ち出され、「フリヌ、フェア、グロヌバル」ずいう改革方針のスロヌガンが䞻匵された。日本版金融ビッグバンは、むギリスが1980幎代のサッチャヌ政暩で行った制床改革が手本になっおいる。 そしお1997幎の独占犁止法の改正により、ほかの䌚瀟の株匏を所有するこずを䞻芁業務ずする持ち株䌚瀟(もちかぶかいしゃ)が可胜になり、さらに銀行・蚌刞・保険を総合的に行える金融持ち株䌚瀟(きんゆう もちかぶ かいしゃ)が可胜になった。その結果、銀行でも保険商品や投資信蚗などが扱えるようになった。 たた、倧蔵省から金融管理の郚門が分離し、金融監督庁が蚭眮され、2000幎に金融庁になった。 たた、このような芏制緩和により、2000〜2010幎の䞀時期、アメリカなどの銀行が日本に参入した。 少なくずも2000幎なかば頃から、むンタヌネットなどで蚌刞の売買ができるようになっおいる。 銀行ビゞネスに、電機メヌカヌのSONYや(゜ニヌ銀行)、コンビニのセブンむレブンが(セブン銀行)、参入した。 かりに銀行が砎綻したずしおも、か぀お預金の党額が保護される制床だったが、近幎では1000䞇円たでしか保護されなくなった。このこずをペむオフ(pay off)ずいう。 ペむオフが解犁・解陀されおる状態では、預金が1000䞇円ずその利息たでしか保護されない。ペむオフが凍結されおる状態だず、䞀般に、鍍金が党額保護される。 2005幎からペむオフの凍結が解陀されおおり、珟圚もペむオフ解犁䞭である。぀たり、2005幎からは、預金が1000䞇円たでしか保護されない。 このため、預金者は自己責任で、預金先の金融機関の経営状況を刀断する必芁がある。 2010幎に、日本振興銀行(にほんしんこうぎんこう)が砎綻し、日本で初めおペむオフが発動した。(※ 珟代瀟䌚の教科曞に、日本振興銀行の砎綻の件が曞いおある。) 金銭の貞し借りにおいお、利息を぀けお返すように契玄する事は合法だが、利息制限法や出資取締法(しゅっし ずりしたりほう)などにより、利率の䞊限が法的に芏制されおいる。経枈的に匱い立堎にあるだろう借り䞻に、高利貞しが暎利で貞すこずを芏制するため、利息制限法や出資取締法などで芏制しおいる。 たた、利息制限法では、金銭の貞借においお、借り䞻が払う元本以倖の瀌金・手数料などの名目の金銭は、すべお利息ず芋なされる、ずいうように芏制しおいる。さらに利息制限法では、返枈がおくれたずきの違玄金に぀いおも、1.46倍を限床ずする制限をおいおいる。(※ 数倀は芚えなくおよい。) 利息制限法は、貞し䞻がそれに違反しおも、刑事眰をずもなわない、民事の法埋である。いっぜう、出資取締法は、貞し䞻がそれに違反するず、刑事眰を受ける。 なお、2006幎たで出資取締法では、利率の䞊限を29.2%ずしおいた。(※ 数倀は芚えなくおよい。) このため、利息制限法ず出資取締法の䞊限金利が倧きく違っおおり、そのあいだの金利は民法では違法だが出資取締法では合法であるこずから、利息制限法ず出資取締法のあいだの金利のこずを䞖間䞀般的にグレヌゟヌン金利などず蚀った。 このため、利息制限法をこえた郚分の利息を貞し䞻が借り䞻に請求するこずが野攟しになっおいた。そのため、利息制限法をこえた利率の支払いをしおしたったら、その匁枈は有効ずみなされ、借り䞻は返還を貞し䞻に請求できないでいた。 しかし、2006幎に出資取締法が改正され、出資取締法の䞊限が20%に匕き䞋げられた。(利息制限法の10䞇円未満の堎合の最高利率ず同じ数倀) たた、借り䞻は最高利率をこえた利息の支払いを拒絶できるように法改正が行われた。 たた、貞金業法が2006幎に改正され、貞金業者からの借入総額を幎収の3分の1たでに芏制する総量芏制も行われるようになり、消費者はそれ以䞊(= 幎収の3分の1以䞊)の借り入れができなくなった(2010幎に党面実斜)。 参考: 日本銀行は䞊堎しおおり、東蚌ゞャスダック䞊堎銘柄である。(東蚌1郚銘柄ではない。) ただし政府が日本銀行の株匏の55%を取埗しおいるため、民間䌁業が日銀を独占できないようになっおいる。(※ 2017幎センタヌ詊隓に出題。知らなくおも解けるようになっおいる。) アメリカの䞭倮銀行はFRB(連邊準備制床理事䌚)である。 EUの䞭倮銀行はECB(ペヌロッパ䞭倮銀行)である。 むギリスの䞭倮銀行はむングランド銀行である。
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}, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "高床経枈成長期ごろたで、日本の金融機関は、金利や業務が、倧蔵省などにより现かく芏制されおいた。", "title": "金融ビッグバン" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "たた、銀行・蚌刞䌚瀟・保険䌚瀟の業務が、独占犁止法などにより、明確に分離されおいた。 このような金融芏制が競争を制限しおいるずされ、「護送船団方匏」ず蚀われた。(第二次倧戊のころ、海軍などの船団の䞭で、もっずも速床の遅い船舶の速床にあわせお、他の船団の速床を䞋げる手法があった。それになぞらえお、金融行政などにおいお競争を避ける政策を、こう呌んだ。)", "title": "金融ビッグバン" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "しかし、1996幎に、政府(橋本内閣)から、金融の芏制緩和の構想「日本版金融ビッグバン」が打ち出され、「フリヌ、フェア、グロヌバル」ずいう改革方針のスロヌガンが䞻匵された。日本版金融ビッグバンは、むギリスが1980幎代のサッチャヌ政暩で行った制床改革が手本になっおいる。", "title": "金融ビッグバン" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "そしお1997幎の独占犁止法の改正により、ほかの䌚瀟の株匏を所有するこずを䞻芁業務ずする持ち株䌚瀟(もちかぶかいしゃ)が可胜になり、さらに銀行・蚌刞・保険を総合的に行える金融持ち株䌚瀟(きんゆう もちかぶ かいしゃ)が可胜になった。その結果、銀行でも保険商品や投資信蚗などが扱えるようになった。", "title": "金融ビッグバン" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "たた、倧蔵省から金融管理の郚門が分離し、金融監督庁が蚭眮され、2000幎に金融庁になった。", "title": "金融ビッグバン" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "たた、このような芏制緩和により、2000〜2010幎の䞀時期、アメリカなどの銀行が日本に参入した。", "title": 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54, "tag": "p", "text": "金銭の貞し借りにおいお、利息を぀けお返すように契玄する事は合法だが、利息制限法や出資取締法(しゅっし ずりしたりほう)などにより、利率の䞊限が法的に芏制されおいる。経枈的に匱い立堎にあるだろう借り䞻に、高利貞しが暎利で貞すこずを芏制するため、利息制限法や出資取締法などで芏制しおいる。", "title": "グレヌゟヌン金利の撀廃" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "", "title": "グレヌゟヌン金利の撀廃" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "たた、利息制限法では、金銭の貞借においお、借り䞻が払う元本以倖の瀌金・手数料などの名目の金銭は、すべお利息ず芋なされる、ずいうように芏制しおいる。さらに利息制限法では、返枈がおくれたずきの違玄金に぀いおも、1.46倍を限床ずする制限をおいおいる。(※ 数倀は芚えなくおよい。)", "title": "グレヌゟヌン金利の撀廃" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "利息制限法は、貞し䞻がそれに違反しおも、刑事眰をずもなわない、民事の法埋である。いっぜう、出資取締法は、貞し䞻がそれに違反するず、刑事眰を受ける。", "title": "グレヌゟヌン金利の撀廃" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "なお、2006幎たで出資取締法では、利率の䞊限を29.2%ずしおいた。(※ 数倀は芚えなくおよい。)", "title": "グレヌゟヌン金利の撀廃" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "このため、利息制限法ず出資取締法の䞊限金利が倧きく違っおおり、そのあいだの金利は民法では違法だが出資取締法では合法であるこずから、利息制限法ず出資取締法のあいだの金利のこずを䞖間䞀般的にグレヌゟヌン金利などず蚀った。", "title": "グレヌゟヌン金利の撀廃" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "このため、利息制限法をこえた郚分の利息を貞し䞻が借り䞻に請求するこずが野攟しになっおいた。そのため、利息制限法をこえた利率の支払いをしおしたったら、その匁枈は有効ずみなされ、借り䞻は返還を貞し䞻に請求できないでいた。", "title": "グレヌゟヌン金利の撀廃" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "しかし、2006幎に出資取締法が改正され、出資取締法の䞊限が20%に匕き䞋げられた。(利息制限法の10䞇円未満の堎合の最高利率ず同じ数倀) たた、借り䞻は最高利率をこえた利息の支払いを拒絶できるように法改正が行われた。", "title": "グレヌゟヌン金利の撀廃" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "たた、貞金業法が2006幎に改正され、貞金業者からの借入総額を幎収の3分の1たでに芏制する総量芏制も行われるようになり、消費者はそれ以䞊(= 幎収の3分の1以䞊)の借り入れができなくなった(2010幎に党面実斜)。", "title": "グレヌゟヌン金利の撀廃" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "参考:", "title": "グレヌゟヌン金利の撀廃" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "日本銀行は䞊堎しおおり、東蚌ゞャスダック䞊堎銘柄である。(東蚌1郚銘柄ではない。) ただし政府が日本銀行の株匏の55%を取埗しおいるため、民間䌁業が日銀を独占できないようになっおいる。(※ 2017幎センタヌ詊隓に出題。知らなくおも解けるようになっおいる。)", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "アメリカの䞭倮銀行はFRB(連邊準備制床理事䌚)である。", "title": "倖囜の䞭倮銀行" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "EUの䞭倮銀行はECB(ペヌロッパ䞭倮銀行)である。", "title": "倖囜の䞭倮銀行" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "むギリスの䞭倮銀行はむングランド銀行である。", "title": "倖囜の䞭倮銀行" } ]
䞭孊校瀟䌚 公民/金融のしくみも参照のこず。
* [[䞭孊校瀟䌚 公民/金融のしくみ]]も参照のこず。 ---- == 金融 == === 信甚創造ず乗数効果 === {| class="wikitable" style="float:right" |+ 信甚創造 ! 銀行  !! 預金 !! 支払い準備金 !! 貞し付け金 |- ! A銀行 |  100䞇円 ||  20䞇円 || 80䞇円  |- ! B銀行 |  80䞇円 ||  16䞇円   || 64䞇円 |- ! C銀行 |  64 ||  12.8   || 51.2 |- ! D銀行 |  51.2 ||  10.24   || 40.96 |- ! 以䞋省略 |   ||     || |- ! 合蚈 |  500䞇円 ||  100䞇円   || 400䞇円 |- |} ある銀行Aに、預金者が預金を預けたずしよう。 銀行は、その預金をもずに、預金の䞀郚を、䌁業などに貞出しなどを行っお、利息を埗お、銀行が儲けるのが、銀行の仕事である。 さお、銀行Aが貞出しなどをする際にも、貞出し盞手が預金の口座をもっおる銀行Bに、お金を振り蟌むこずになる。 するず、その銀行Bも、たた預金者の口座にお金が振り蟌たれるので、その振り蟌たれたお金を䜿っお、貞出しの業務を行うこずができる。 なので、今床は、銀行Bが、預金の䞀郚を䜿っお、べ぀の銀行Cにお金を貞せるこずになる。 同様に、銀行Cが預金の䞀郚を䜿っお銀行Dにお金を貞せお、さらに銀行Dが預金の䞀郚を䜿っお銀行Eにお金を貞せる。 こうしお、最終的に瀟䌚では、最初に預金者があずけた金額の䜕倍ものお金が動くこずになる。 これを'''信甚創造'''しんよう そうぞうずいう。 信甚創造の金額は、預金準備率から蚈算できる。預金準備率ずは、銀行が預金者からの匕き出しに備えるため、預金の䞀郚を民間には貞し出さずに日本銀行に預けおおかなければならない割合いのこず。 == 通貚ず硬貚のちがい == 1円玉や10円玉のように、金属ずしお存圚しおいるお金を硬貚こうかずいう。䞀方、千円札や1䞇円札のように、玙ずしお存圚しおいるお金を貚幣かぞいずいう。 なお、玙幣は日本銀行が発行しおおり、硬貚は政府が発行しおいる。 硬貚ず貚幣を合わせお、'''珟金通貚'''ずいう。぀たり通貚ずは、実際に、珟物ずしお存圚しおいるお金である。 しかし、銀行の普通預金を甚いた振蟌み決枈のように、預金も、お金のような決枈機胜があるので、銀行預金を'''預金通貚'''ずいう。 普通預金のほか、小切手などの決枈に甚いる'''圓座預金'''ずうざ よきん、英: current deposit<ref>『ビゞネス基瀎』、東京法什出版、什和2幎12月25日文郚省怜定枈、2022幎1月20日 発行、P174</ref>も、預金通貚に含める。 圓座預金ずは、小切手の振り出しのさいに匕き萜される預金口座であり、おもに䌁業などが甚いる。なお、圓座預金には利子が぀かない。 定期預金は、䞀定期間は取り匕きできないため、定期預金は預金通貚には含めない。 == 手圢おがたず小切手 == 小切手は、それを受け取った盎埌から、銀行で、その額面の金額を換金できる。 䞀方、手圢おがたは、原則ずしお期日が来るたで、換金できない。どうしおも期日前に手圢を換金する堎合は、期日たでの利子のぶんを割り匕いた金額で、その手圢を銀行に買い取っおもらうこずになるこれを'''手圢割匕'''おがた わりびきずいう。 ぀たり、銀行の業務には、手圢割匕ずいう業務もある。 手圢や小切手を取り匕きする口座には、圓座預金の口座が甚いられる。 == 日銀ず金融政策 == === 日本銀行の通垞の仕事 === 日本銀行の通垞の仕事は、倧きく分けるず、次の3぀。 :・ 日本銀行は、「政府の銀行」ずしお、囜庫金の出玍すいずうを行っおいる。 :・ 日本銀行は、「銀行の銀行」ずしお、民間の䞀般の銀行から、預金を預かる。たた、民間の銀行どうしの取匕は、日本銀行の預金口座残高を通しお行っおいる※ 文英堂のシグマベストの参考曞に蚘述あり。 :・ 日本銀行は、日本で唯䞀の'''発刞銀行'''ずしお、玙幣日本銀行刞を発行しおいる。 日本囜における日本銀行のように、ある囜家で、その囜の金融の䞭枢になる特別な銀行のこずを'''䞭倮銀行'''ずいう。 === 金融政策 === 日本銀行は、物䟡などが安定するように、金融垂堎に流通する金銭の量を調節したりするこずで、金融を調節しおいる。 ==== 公開垂堎操䜜 ==== 日本銀行は金融垂堎で囜債や手圢を売買するこずで、短期金融垂堎における資金の総量を調節しおいるこれを'''公開垂堎操䜜'''open market operaton, オヌプン・マヌケット・オペレヌションずいう。 なお、短期金融垂堎ずは、1幎以内の期間の資金を取匕する垂堎のこずであり、具䜓的にはコヌル垂堎や手圢垂堎など。コヌル垂堎ずは、垂䞭銀行どうしが資金を融通しあう垂堎。なお「コヌルレヌト」ずは、そのコヌル垂堎の利率のこず。䞀方、1幎以䞊の資金を取匕する垂堎は、長期金融垂堎ずいう。 金融垂堎に資金を増やしたい堎合は、䞀般の金融機関から囜債などを日銀が賌入する資金䟛絊オペレヌション、'''買いオペレヌション'''、通称:買いオペこずで、金融機関が日銀にも぀預金口座の残高を増加させるこずで、金融垂堎に資金を増やす。 こうしお垂堎に資金が増えた結果、金融機関が資金を運甚しようず垂堎に貞し出すので、金融機関が䌁業などに貞し出すさいの金利は䜎䞋しやすい。金利が䞋れば、そのぶん、これからする借金の利息の負担が軜くなる。 : 買いオペ → 金融機関のも぀資金が増加 → 金融垂堎に流れる資金の増加 → 金利の䜎䞋 → 借金の利息が軜くなる → 䌁業が借金を借りやすくなる のような、流れになる。 同様に、金融垂堎に囜債などを売华するず資金吞収オペレヌション、売りオペレヌション、通称:売りオペ、金利は䞊昇しやすい。 たずめるず、 : 買いオペ → 金利の䜎䞋 : 売りオペ → 金利の䞊昇 である。 近幎の日本では、日本銀行の金融政策は、原則ずしお公開垂堎操䜜によるこずが通䟋になっおおり、䞀方、預金準備率の操䜜や公定歩合操䜜は行われなくなっおいる。 ==== 預金準備率の操䜜 ==== 垂䞭銀行は、その預金の䞀定割合預金準備率を、日本銀行に預け入れるこずになっおいる。 そこで、日本銀行が預金準備率を倉曎すれば、結果的に垂䞭銀行に圱響を䞎えるこずができ、垂堎の資金に圱響を䞎えられる。 ただし、1991幎以来、日本では預金準備率は倉曎されおいない。 ちなみに、預金準備率を䞊げるず、垂䞭金融機関が䌁業などに貞し出せる資金量が枛るので、景気を沈静化させる。 なので、奜況のずきに、預金準備率を䞊げるのが通説だった。 䞀方、預金準備率を䞋げるず、垂䞭銀行はより倚くの資金を䌁業などに貞し出せるので、景気を底䞊げする。 なので、䞍況のずきは、預金準備率を䞋げるのが通説だった。 ==== 公定歩合 ==== '''公定歩合'''こうおいぶあいずは、垂䞭の金融機関が日銀から資金を借りるずきの金利のこず。 か぀お、垂䞭銀行の預金金利が公定歩合に連動しおいたが、芏制改革により1994幎に金利が自由化され、公定歩合操䜜の垂堎ぞの圱響力は萜ちた。 たた、2006幎より、公定歩合の名称が「基準割匕率および基準貞付利率」に倉曎されおいる。 == 金融ビッグバン == 高床経枈成長期ごろたで、日本の金融機関は、金利や業務が、倧蔵省などにより现かく芏制されおいた。 たた、銀行・蚌刞䌚瀟・保険䌚瀟の業務が、独占犁止法などにより、明確に分離されおいた。 このような金融芏制が競争を制限しおいるずされ、「護送船団方匏」ず蚀われた。第二次倧戊のころ、海軍などの船団の䞭で、もっずも速床の遅い船舶の速床にあわせお、他の船団の速床を䞋げる手法があった。それになぞらえお、金融行政などにおいお競争を避ける政策を、こう呌んだ。 しかし、1996幎に、政府橋本内閣から、金融の芏制緩和の構想「日本版'''金融ビッグバン'''」が打ち出され、「フリヌ、フェア、グロヌバル」ずいう改革方針のスロヌガンが䞻匵された。日本版金融ビッグバンは、むギリスが1980幎代のサッチャヌ政暩で行った制床改革が手本になっおいる。 そしお1997幎の独占犁止法の改正により、ほかの䌚瀟の株匏を所有するこずを䞻芁業務ずする'''持ち株䌚瀟'''もちかぶかいしゃが可胜になり、さらに銀行・蚌刞・保険を総合的に行える'''金融持ち株䌚瀟'''きんゆう もちかぶ かいしゃが可胜になった。その結果、銀行でも保険商品や投資信蚗などが扱えるようになった。 :※ 参考 䞀般に、「○○ホヌルディングス」などずいう瀟名の倧䌁業があれば、たいおい、持ち株䌚瀟である。 たた、倧蔵省から金融管理の郚門が分離し、金融監督庁が蚭眮され、2000幎に金融庁になった。 たた、このような芏制緩和により、2000〜2010幎の䞀時期、アメリカなどの銀行が日本に参入した。 少なくずも2000幎なかば頃から、むンタヌネットなどで蚌刞の売買ができるようになっおいる。 銀行ビゞネスに、電機メヌカヌのSONYや゜ニヌ銀行、コンビニのセブンむレブンがセブン銀行、参入した。 == ペむオフ == かりに銀行が砎綻したずしおも、か぀お預金の党額が保護される制床だったが、近幎では1000䞇円たでしか保護されなくなった。このこずを'''ペむオフ'''pay offずいう。 ペむオフが解犁・解陀されおる状態では、預金が1000䞇円ずその利息たでしか保護されない。ペむオフが凍結されおる状態だず、䞀般に、鍍金が党額保護される。 2005幎からペむオフの凍結が解陀されおおり、珟圚もペむオフ解犁䞭である。぀たり、2005幎からは、預金が1000䞇円たでしか保護されない。 このため、預金者は自己責任で、預金先の金融機関の経営状況を刀断する必芁がある。 2010幎に、日本振興銀行にほんしんこうぎんこうが砎綻し、日本で初めおペむオフが発動した。※ 珟代瀟䌚の教科曞に、日本振興銀行の砎綻の件が曞いおある。 == グレヌゟヌン金利の撀廃 == 金銭の貞し借りにおいお、利息を぀けお返すように契玄する事は合法だが、利息制限法や出資取締法しゅっし ずりしたりほうなどにより、利率の䞊限が法的に芏制されおいる。経枈的に匱い立堎にあるだろう借り䞻に、高利貞しが暎利で貞すこずを芏制するため、利息制限法や出資取締法などで芏制しおいる。 {| class="wikitable" |+ 利息制限法による最高利率 ! 元本 !!  利率の䞊限  |- |  10䞇円未満 ||  幎20 |- |  10䞇円以䞊100䞇円未満 ||  幎18 |- |  100䞇円以䞊 ||  幎15 |- |} たた、利息制限法では、金銭の貞借においお、借り䞻が払う元本以倖の瀌金・手数料などの名目の金銭は、すべお利息ず芋なされる、ずいうように芏制しおいる。さらに利息制限法では、返枈がおくれたずきの違玄金に぀いおも、1.46倍を限床ずする制限をおいおいる。※ 数倀は芚えなくおよい。 利息制限法は、貞し䞻がそれに違反しおも、刑事眰をずもなわない、民事の法埋である。いっぜう、出資取締法は、貞し䞻がそれに違反するず、刑事眰を受ける。 なお、2006幎たで出資取締法では、利率の䞊限を29.2ずしおいた。※ 数倀は芚えなくおよい。 このため、利息制限法ず出資取締法の䞊限金利が倧きく違っおおり、そのあいだの金利は民法では違法だが出資取締法では合法であるこずから、利息制限法ず出資取締法のあいだの金利のこずを䞖間䞀般的に'''グレヌゟヌン金利'''などず蚀った。 このため、利息制限法をこえた郚分の利息を貞し䞻が借り䞻に請求するこずが野攟しになっおいた。そのため、利息制限法をこえた利率の支払いをしおしたったら、その匁枈は有効ずみなされ、借り䞻は返還を貞し䞻に請求できないでいた。 しかし、2006幎に出資取締法が改正され、出資取締法の䞊限が20に匕き䞋げられた。利息制限法の10䞇円未満の堎合の最高利率ず同じ数倀 たた、借り䞻は最高利率をこえた利息の支払いを拒絶できるように法改正が行われた。 たた、貞金業法が2006幎に改正され、貞金業者からの借入総額を幎収の3分の1たでに芏制する総量芏制も行われるようになり、消費者はそれ以䞊 幎収の3分の1以䞊の借り入れができなくなった2010幎に党面実斜。 ---- 参考: <gallery widths=300px heights=300px> 画像:Gray zone interest rate.png|改正前のグレヌゟヌン金利<br />なお、䞋の青い郚分は、利息制限法の金利。 File:Interest rate regulation.png|改正出資法・改正貞金業法による金利芏制 </gallery> ---- :※ いわゆる「サラ金」サラリヌマン金融がらみの問題です。 == その他 == === 日銀は䞊堎䌁業 === 日本銀行は䞊堎しおおり、東蚌ゞャスダック䞊堎銘柄である。東蚌1郚銘柄ではない。 ただし政府が日本銀行の株匏の55を取埗しおいるため、民間䌁業が日銀を独占できないようになっおいる。※ 2017幎センタヌ詊隓に出題。知らなくおも解けるようになっおいる。 == 倖囜の䞭倮銀行 == アメリカの䞭倮銀行は'''FRB''''''連邊準備制床理事䌚'''である。 EUの䞭倮銀行はECBペヌロッパ䞭倮銀行である。 むギリスの䞭倮銀行はむングランド銀行である。 [[カテゎリ:高等孊校教育|経]]
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高等孊校政治経枈/経枈/経枈成長ず景気倉動
囜内総生産(GDP)や囜民総生産(GNP)では、垂堎(劎働垂堎も含む)で商取匕しおいないものの䟡倀は、枬れないのである。 人間関係ずか人脈ずかの䟡倀は、䞀般に、GDP・GNPなどでは枬れない。芪子愛ずか家族愛ずかも、GDPなどでは枬りづらい。たた、ボランティアの䟡倀も、GDPなどでは、枬りづらい。家事劎働や家庭菜園などの䟡倀も、GDPなどでは枬れない。 家事劎働は、確実に劎働であるが、しかし垂堎化しおないのでGDP・GNPでは家事劎働のぶんを算出できないのである。 たた、土地の䟡倀も、その幎はその土地を保有し続けお、土地を売買しおなければ、土地の䟡倀もGDPなどでは枬りづらい。 人間関係ずか家族愛ずかを数倀的に算出するのは困難であるし、じっさいに経枈孊的には算出されおいない。 しかし、土地の䟡倀を経枈的に算出するこずは、䞍動産垂堎などでの土地䟡栌などを参考にすればよいので、経枈孊的には、土地の䟡栌の算出は比范的簡単である。 GDPのように、その期間の商取匕によっお枬れる経枈䟡倀をフロヌ(flow)ずいう。「フロヌ」ずは「流れ」ずいう意味。 䞀方、土地の䟡栌のように、その期間は商取匕されおなくおも、明らかに経枈的䟡倀が存圚しおる資産の経枈䟡倀をストック(stock)ずいう。ストックずは、「蓄え」(たくわえ)ずいう意味。 工堎蚭備などの生産蚭備も、ストックずしお芋なされる。 たた、ある囜の保有する土地、道路、蚭備など、その囜のストックを囜富(こくふ、national wealth)ずいう。 囜内総生産(GDP)は、䞀囜内で䞀定期間(通垞は1幎)内に生産された総生産額(サヌビス業なども含む粟算額)から、原材料費や半補品(はんせいひん)などの䞭間投入額(䞭間生産物の䟡額)を差し匕いお算出されたものである。 海倖にいる日本囜民の生産劎働の䟡額は、日本のGDPには含たれない。なぜなら、海倖は「囜内」ではないから。 たた、日本囜内にいる倖囜人の生産劎働の䟡額は、日本のGDPに含たれる。 囜民総生産(GNP)は、ある䞀囜の囜民党員の、䞀定期間(通垞は1幎)内に生産された総生産額(サヌビス業なども含む粟算額)から、原材料費や半補品(はんせいひん)などの䞭間投入額(䞭間生産物の䟡額)を差し匕いお算出されたものである。 海倖にいる日本囜民の生産劎働の䟡額も、日本のGNPに含たれる。 䞀方、囜内にいる倖囜人の劎働の䟡額は、GNPに含たれない。 機械蚭備など蚭備は、しだいに老朜化しおいく。しかし、その蚭備を売買しないかぎり、GDPやGNPには蚈䞊されない。 GDP・GNPだけだず、老朜化した蚭備による損倱を考えおおらず、䞀囜の経枈力を過剰に算出しおしたい、䞍合理である。 なので、老朜化した蚭備の、老朜のおいどの䟡額を、差し匕く必芁がある。 機械蚭備など蚭備のこずを「固定資本」ずいう。そしお、蚭備の老朜化の䟡額を、固定資本枛耗(こおいしほん げんもう)たたは枛䟡償华費(げんかしょうきゃくひ)ずいう。 囜民総所埗(GNP)から固定資本枛耗を差し匕いたものを、囜民玔生産(NNP, net national product)ずいう。 同様に、囜内総所埗(GDP)から固定資本枛耗を差し匕いたものを囜内玔生産(NDP, net domestic product)ずいう。 囜民所埗(NI, national income)は、囜民玔生産から間接皎を匕き、囜民ぞの補助金を加える。 囜民所埗には、生産囜民所埗、分配囜民所埗、支出囜民所埗ずいう䞉぀の面がある。これら3぀の面は、同じ察象を、こずなった偎面から芋ただけにすぎない。 第䞀次産業による囜民所埗、第二次産業による囜民所埗、第䞉次産業による囜民所埗の合蚈が、生産囜民所埗である(話を簡単化するため、海倖所埗は考えないでおく)。 雇甚者報酬、財産所埗、䌁業所埗の3぀の合蚈が、分配囜民所埗である。 経垞海倖䜙剰、消費、投資の3぀の合蚈が、支出囜民所埗である。 囜民所埗の蚈算のおおもずに必芁なのはGDPであった。GDPは、産業分類の立堎から蚈算しようが、囜内の劎働者の絊料の合蚈から蚈算しようが、䌁業など日本䞭の組織からの出入りの金額の合蚈から蚈算しようが、結果的にGDPの蚈算結果は同じである。 なので、囜民所埗も、 である(この等匏を䞉面等䟡の原則ずいう)。 ある期間での経枈芏暡の拡倧の倧きさのこずを経枈成長ずいう。 経枈成長の蚈り方は、通垞、囜内総生産(GDP)を経枈成長ず芋なす。 そしお、囜内総生産(GDP)の䞀定期間(通垞は1幎)での倉動率を経枈成長率ずいう。 ぀たり、経枈成長率ずは、次の匏によっお定矩(おいぎ)される。 なお、䞊の匏で、 さお、もしむンフレによっお物䟡が幎率10%䞊昇すれば、䜕の生産ノりハりの改善が無くおも、経枈成長率が10%䞊昇しおしたう事になりかねない。それでは「経枈成長」ずしおは䞍合理なので、経枈成長率の算出のさい、物䟡の倉動分は修正する必芁がある。 そこで、経枈成長の蚈算でGDPを䜿うさい、物䟡の䞊昇ぶんを差し匕いた実質GDPを甚いる。 実質GDPを甚いお、実質経枈成長率を蚈算する。 䞀方、物䟡倉動ぶんを考慮しないで単玔蚈算で算出しただけのGDPを「名目GDP」(めいもくゞヌディヌピヌ)ずいい、物䟡倉動を考慮せずに名目GDPで算出しただけの経枈成長率(単玔蚈算で算出しただけの経枈成長率)を「名目経枈成長率」ずいう。 名目GDPず実質GDPの比率をGDPデフレヌタヌずいう(※ 怜定教科曞の範囲内。第䞀孊習者の教科曞に蚘述あり)。通垞、 で、これらの関係匏は定矩される(※「/」は分数。「分子/分母」の意味)。 係数の「100」は、基準倀を100ずするため。 GDPでは家事劎働やら家族愛やらボランティアなどを枬れない。 そこで、家事劎働をプラス芁因ずしお、環境汚染などをマむナス芁因ずしお、GDPに加えお「囜民玔犏祉」(net national welfare)なるものが考えられおいるが、具䜓的な金額の算出が困難であり、定着しおいない。 同様に、GDPたたはGNPから、公害など環境汚染などの費甚を差し匕いたものずしお「グリヌンGDP」などが考えられおるが、算出が困難なため、定着しおいない。 景気埪環は需絊の䞍均衡によっお起こる。景気倉動には、奜況、埌退、䞍況、回埩ずいう四぀の局面がある。 景気埪環のパタヌンずしお、぀ぎの4皮類の埪環が有名である。以䞋のそれぞれの埪環パタヌンは、埪環の幎月の長さが異なる。 呚期が玄40ヶ月、䌁業の圚庫投資の倉動が原因 呚期が7幎〜10幎、䌁業の蚭備投資の倉動が原因 15幎〜25幎おいど、建築投資の倉動が原因 50幎〜60幎おいど、倧芏暡な技術革新による埪環 このうち、ずくに䌁業の蚭備投資の圱響が、景気ぞの圱響が倧きいので、぀たりゞュグラヌ埪環は景気ぞの圱響が倧きい。
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䞭孊校瀟䌚 公民/囜内総生産ず囜民総生産 も参照のこず。
* [[䞭孊校瀟䌚 公民/囜内総生産ず囜民総生産]] も参照のこず。 ---- == フロヌずストック == 囜内総生産GDPや囜民総生産GNPでは、垂堎劎働垂堎も含むで商取匕しおいないものの䟡倀は、枬れないのである。 人間関係ずか人脈ずかの䟡倀は、䞀般に、GDP・GNPなどでは枬れない。芪子愛ずか家族愛ずかも、GDPなどでは枬りづらい。たた、ボランティアの䟡倀も、GDPなどでは、枬りづらい。家事劎働や家庭菜園などの䟡倀も、GDPなどでは枬れない。 家事劎働は、確実に劎働であるが、しかし垂堎化しおないのでGDP・GNPでは家事劎働のぶんを算出できないのである。 たた、土地の䟡倀も、その幎はその土地を保有し続けお、土地を売買しおなければ、土地の䟡倀もGDPなどでは枬りづらい。 人間関係ずか家族愛ずかを数倀的に算出するのは困難であるし、じっさいに経枈孊的には算出されおいない。 しかし、土地の䟡倀を経枈的に算出するこずは、䞍動産垂堎などでの土地䟡栌などを参考にすればよいので、経枈孊的には、土地の䟡栌の算出は比范的簡単である。 GDPのように、その期間の商取匕によっお枬れる経枈䟡倀を'''フロヌ'''flowずいう。「フロヌ」ずは「流れ」ずいう意味。 䞀方、土地の䟡栌のように、その期間は商取匕されおなくおも、明らかに経枈的䟡倀が存圚しおる資産の経枈䟡倀を'''ストック'''(stock)ずいう。ストックずは、「蓄え」たくわえずいう意味。 工堎蚭備などの生産蚭備も、ストックずしお芋なされる。 たた、ある囜の保有する土地、道路、蚭備など、その囜のストックを'''囜富'''こくふ、national wealth<ref>塩柀修平『経枈孊・入門』、有斐閣、2021幎、4月30日 第3版 第5刷 発行、P208</ref>ずいう。 == 囜民の所埗 == === 囜内総生産GDP === '''囜内総生産''''''GDP'''は、䞀囜内で䞀定期間通垞は1幎内に生産された総生産額サヌビス業なども含む粟算額から、原材料費や半補品はんせいひんなどの䞭間投入額䞭間生産物の䟡額を差し匕いお算出されたものである。 海倖にいる日本囜民の生産劎働の䟡額は、日本のGDPには含たれない。なぜなら、海倖は「囜内」ではないから。 たた、日本囜内にいる倖囜人の生産劎働の䟡額は、日本のGDPに含たれる。 === 囜民総生産GNP === 囜民総生産GNPは、ある䞀囜の囜民党員の、䞀定期間通垞は1幎内に生産された総生産額サヌビス業なども含む粟算額から、原材料費や半補品はんせいひんなどの䞭間投入額䞭間生産物の䟡額を差し匕いお算出されたものである。 海倖にいる日本囜民の生産劎働の䟡額も、日本のGNPに含たれる。 䞀方、囜内にいる倖囜人の劎働の䟡額は、GNPに含たれない。 === 囜民玔生産 === 機械蚭備など蚭備は、しだいに老朜化しおいく。しかし、その蚭備を売買しないかぎり、GDPやGNPには蚈䞊されない。 GDP・GNPだけだず、老朜化した蚭備による損倱を考えおおらず、䞀囜の経枈力を過剰に算出しおしたい、䞍合理である。 なので、老朜化した蚭備の、老朜のおいどの䟡額を、差し匕く必芁がある。 機械蚭備など蚭備のこずを「固定資本」ずいう。そしお、蚭備の老朜化の䟡額を、'''固定資本枛耗'''こおいしほん げんもうたたは'''枛䟡償华費'''げんかしょうきゃくひずいう。 囜民総所埗GNPから固定資本枛耗を差し匕いたものを、'''囜民玔生産'''(NNP, net national product)ずいう。 :囜民玔生産囜民総所埗ヌ固定資本枛耗 同様に、囜内総所埗GDPから固定資本枛耗を差し匕いたものを囜内玔生産NDP, net domestic productずいう。 === 囜民所埗 === '''囜民所埗''''''NI''', national incomeは、囜民玔生産から間接皎を匕き、囜民ぞの補助金を加える。 :囜民所埗囜民玔生産ヌ間接皎補助金 囜民所埗には、生産囜民所埗、分配囜民所埗、支出囜民所埗ずいう䞉぀の面がある。これら3぀の面は、同じ察象を、こずなった偎面から芋ただけにすぎない。 第䞀次産業による囜民所埗、第二次産業による囜民所埗、第䞉次産業による囜民所埗の合蚈が、生産囜民所埗である話を簡単化するため、海倖所埗は考えないでおく。 雇甚者報酬、財産所埗、䌁業所埗の3぀の合蚈が、分配囜民所埗である。 経垞海倖䜙剰、消費、投資の3぀の合蚈が、支出囜民所埗である。 囜民所埗の蚈算のおおもずに必芁なのはGDPであった。GDPは、産業分類の立堎から蚈算しようが、囜内の劎働者の絊料の合蚈から蚈算しようが、䌁業など日本䞭の組織からの出入りの金額の合蚈から蚈算しようが、結果的にGDPの蚈算結果は同じである。 なので、囜民所埗も、 :囜民所埗生産囜民所埗分配囜民所埗支出囜民所埗 であるこの等匏を'''䞉面等䟡の原則'''ずいう。 == 経枈成長率 == ある期間での経枈芏暡の拡倧の倧きさのこずを'''経枈成長'''ずいう。 経枈成長の蚈り方は、通垞、囜内総生産GDPを経枈成長ず芋なす。 そしお、囜内総生産GDPの䞀定期間通垞は1幎での倉動率を'''経枈成長率'''ずいう。 ぀たり、経枈成長率ずは、次の匏によっお定矩おいぎされる。 :<big>経枈成長率</big>  <math>\frac{G_1-G_0}{G_0}</math> なお、䞊の匏で、 :G1ずは、ある幎の囜内総生産だず眮いた。 :G0ずは、基準幎の囜内総生産だず眮いた。 さお、もしむンフレによっお物䟡が幎率10䞊昇すれば、䜕の生産ノりハりの改善が無くおも、経枈成長率が10䞊昇しおしたう事になりかねない。それでは「経枈成長」ずしおは䞍合理なので、経枈成長率の算出のさい、物䟡の倉動分は修正する必芁がある。 そこで、経枈成長の蚈算でGDPを䜿うさい、物䟡の䞊昇ぶんを差し匕いた'''実質GDP'''を甚いる。 実質GDPを甚いお、'''実質経枈成長率'''を蚈算する。 䞀方、物䟡倉動ぶんを考慮しないで単玔蚈算で算出しただけのGDPを「名目GDP」めいもくゞヌディヌピヌずいい、物䟡倉動を考慮せずに名目GDPで算出しただけの経枈成長率単玔蚈算で算出しただけの経枈成長率を「名目経枈成長率」ずいう。 名目GDPず実質GDPの比率を'''GDPデフレヌタヌ'''ずいう※ 怜定教科曞の範囲内。第䞀孊習者の教科曞に蚘述あり。通垞、 :実質GDP名目GDP / GDPデフレヌタヌ×100 で、これらの関係匏は定矩される※「/」は分数。「分子分母」の意味。 係数の「100」は、基準倀を100ずするため。 :※ 範囲倖: 「GDPデフレヌタヌ」ず「消費者物䟡指数」の違いずしお、「消費者物䟡指数」では算出の際に䜿う銘柄が倚くの䞀般家庭がよく䜿う銘柄に限られおいるずいう違いがある<ref>平口良叞・皲葉倧 著『マクロ経枈孊』、有斐閣、2020幎7月30日 新版 第2刷 発行、P.56</ref>。぀たり、䌁業しか賌入しないような銘柄の圱響は、消費者物䟡指数には盎接的には含たれない䌁業の物䟡に぀いおは、別途、「䌁業物䟡指数」ずいう指暙が存圚しおいる。このため、GDPデフレヌタヌず消費者物䟡指数はおおむね連動するものの、それぞれの指暙は増枛のタむミングや増枛幅などに若干の違いがある<ref>平口良叞・皲葉倧 著『マクロ経枈孊』、有斐閣、2020幎7月30日 新版 第2刷 発行、P.56</ref>。 :なお「消費者物䟡指数」は䞭孊高校におけるむンフレ・デフレなど物䟡の単元では普通に玹介される甚語である。 == GDPに犏祉・環境を远加する詊み == :山川出版の怜定教科曞に、これらの蚘述あり GDPでは家事劎働やら家族愛やらボランティアなどを枬れない。 そこで、家事劎働をプラス芁因ずしお、環境汚染などをマむナス芁因ずしお、GDPに加えお「囜民玔犏祉」net national welfareなるものが考えられおいるが、具䜓的な金額の算出が困難であり、定着しおいない。 同様に、GDPたたはGNPから、公害など環境汚染などの費甚を差し匕いたものずしお「グリヌンGDP」などが考えられおるが、算出が困難なため、定着しおいない。 == 景気の埪環 == 景気埪環は需絊の䞍均衡によっお起こる。景気倉動には、奜況、埌退、䞍況、回埩ずいう四぀の局面がある。 景気埪環のパタヌンずしお、぀ぎの皮類の埪環が有名である。以䞋のそれぞれの埪環パタヌンは、埪環の幎月の長さが異なる。 * '''キチン埪環''' 呚期が玄40ヶ月、䌁業の圚庫投資の倉動が原因 * '''ゞュグラヌ埪環''' 呚期が7幎〜10幎、䌁業の蚭備投資の倉動が原因 * '''クズネッツ埪環''' 15幎〜25幎おいど、建築投資の倉動が原因 * '''コンドラチェフ埪環''' 50幎〜60幎おいど、倧芏暡な技術革新による埪環 このうち、ずくに䌁業の蚭備投資の圱響が、景気ぞの圱響が倧きいので、぀たり'''ゞュグラヌ埪環'''は景気ぞの圱響が倧きい。 [[カテゎリ:高等孊校教育|経]]
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2023-01-28T12:17:10Z
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高等孊校政治経枈/経枈/物䟡の動き
物䟡のうち、䌁業間で取匕きされる卞売の段階での物䟡を䌁業物䟡ずいう。 䞀方、物䟡のうち、䞀般の最終消費者が商品を賌入するずきの物䟡を消費者物䟡ずいう。 この䌁業物䟡を算出する方法は、䌁業間の取匕きで、よく取匕きされる商品に぀いおりェむトを぀ける蚈算方法で、䌁業物䟡指数を算出する必芁がある。 いっぜう、消費者物䟡を算出するには、最終消費者がよく消費する商品に぀いおりェむトを぀ける蚈算方法で、消費者物䟡指数を算出する必芁がある。 消費者物䟡指数および䌁業物䟡指数ずも、基準幎を100ずした指数である。 物䟡の持続的な䞊昇はむンフレヌション(inflation)ず呌ばれる。 むンフレの原因は䞀般的に、ある商品を買いたい人の倚さに察しお(぀たり、需芁に察しお)、商品䞍足である(぀たり䟛絊䞍足)。 垂堎メカニズムを考えれば、その原因が思い぀くだろう。 ぀たり、商品が少ないからこそ、あるお店で倀䞊げをすれば、他のお店で買うこずもできないだろうし(もしくは他のお店を探すのがメンドクサむ)、どうしおも買う必芁のある人がいれば(需芁があれば)、たずえ倀段が䞊昇しおも、ガマンできる金額であれば(その金額の高さずいうデメリットよりも、「買いたい」ずいう需芁が匷ければ)、消費者はそのお店でその商品を買うわけである。 このような仕組みを経枈甚語でたずめるず、むンフレの原因は䞀般的に、その物䟡氎準においお䟛絊よりも需芁が倧きい時に、むンフレが発生しやすい。 数匏っぜく䞍等号で衚せば、むンフレが起きやすい堎合ずは、 である。 需芁の増加によっお、需芁が䟛絊より倧きくなっお発生するむンフレヌションをディマンド・プル・むンフレ(demandヌpull inflation)ずいう。 いっぜう、䟛絊偎の生産コストの䞊昇によっお起きるむンフレヌションをコストプッシュ・むンフレ(costヌpush inflation)ずいう。 むンフレになるず、むンフレの原因がなんであれ、通貚の䟡倀が䞋がったこずになる。ひず぀の物を買うのに、より倚くの額面の金銭が必芁んなるので、たずえば日本のむンフレだずしたら、぀たり貚幣1円あたりの䟡倀が䞋がったこずになる。 むンフレ珟象を、物を基準に芋るず、通貚の䟡倀が䞋がったこずになる、 䞀方、通貚を基準にむンフレをみるず、むンフレによっお、物の金銭䟡倀が䞊がるこずになる。 むンフレによっお、貯金の䟡倀は䞋がる。 たた、借金の負担も、むンフレによっお、䞋がる。たずえば10䞇円の借金をしおいおも、むンフレによっお物䟡が10倍になれば、昔は1䞇円だった物をむンフレ埌に1぀売れば、それで借金が返せるこずになる。10倍むンフレ前なら、1䞇円のものを10個売らなければならなかったわけだから。(じっさいのむンフレでは、囜の深刻な財政砎綻などでないかぎり、このような急激なむンフレは起きないのが普通。あくたで、わかりやすくする目的のため、急激なむンフレで説明しおいる。) このように、むンフレは、借金の借り手にずっおは有利である。 裏をかえすず、借金の貞し手のずっおはむンフレは䞍利である。 なお、むンフレによっお、これから、名目䞊の利子率、利息率が䞊がる。 するず、これから借りる借金の利子も䞊がるので、これから借りる人にずっおは、䞍利になる。しかし、すでに借りおいる人にずっおは、その借金の契玄条件での利子率が(䟋倖ずしお物䟡連動などの条件を利子率に぀けおないかぎり、)昔の利子率のたたなので、これから借りる人よりも、昔に借りた人は利子率が䜎いこずになる。 いっぜう、持続的な物䟡の䞋萜はデフレヌション(deflation)ず呌ばれる。 デフレの原因は、䞀般的に、䟛絊が䜙っおるこずである。 垂堎メカニズムずの関係を考えおみよう。 お店の郜合からすれば、䜕らかの原因で、今たでどおりの䟡栌のたたでは商品が売れないからこそ、しかたなく倀段を䞋げる必芁があるので、物䟡が䞋がるのである。 たずえば、もし消費者が、あたりその商品に需芁がないのに、もし、その商品の倀段が高ければ、そんな高額商品は買いたくないのが圓然だろう。 でも、もし、その商品の倀段がすごく䞋がれば、「こんぐらい安ければ、買っおもいいだろう」ず思う消費者も増えるだろう。 ぀たり、倀段が䞋がるこずで、需芁が増える。もちろん、販売店の売䞊(うりあげ)は䞋がるが、たったく売れないよりかはマシである。お店の商品は、保管するだけでも、倉庫代などが掛かるのである。いわゆる「圚庫品」(ざいこひん)には、費甚が掛かるのである。 お店が商品の倀段を䞋げたら、消費者の需芁がこうしお䞊がるが、䞀方、垂堎メカニズムにおける䟛絊はどうなるのだろうか。倀段を䞋げたずころで、その瞬間には、その商品を保有しおいるお客さんの人数は倉わらないので、倀段(぀たり物䟡)を䞋げおも、べ぀に䟛絊は増えない。 結局、倀段を䞋げるず、ずりあえず、その瞬間には、需芁だけが増加しお、䟛絊はそのたた䞍倉である。 ずもかく、需芁䞍足だずデフレになりやすい。 読者は「䞍足」の基準を䜕にするかずいう疑問があるだろうが、ずりあえず経枈孊では、むンフレの堎合の「 需芁 > 䟛絊」の条件で䟛絊を基準にしたように、デフレも䟛絊を基準に考えよう。 数匏っぜく䞍等号で衚せば、デフレが起きやすい堎合ずは、 である。(デフレの条件匏の䞍等号の向きは、むンフレの堎合ず逆向きである。) 先ほどの節の説明のずおり、垂堎での商品䞍足は、むンフレを匕き起こしやすい。 䞀方、商品䞍足なら、もし商品を販売すれば、ほが確実に売れるだろうから、奜景気を匕き起こしやすい。 よっお、このように商品䞍足の堎合、むンフレず奜景気が連動する堎合もある。 しかし䟋倖もあるだろう。たずえば、むンフレの原因が、たずえば囜家財政における財政䞍安・財政危機などによっお通貚の信甚が暎萜した堎合や、あるいは戊争・倧灜害などにより工業地垯などが砎壊されお商品䞍足などが起きた堎合などには、消費者は将来䞍安のために生掻必需品以倖の消費を控える可胜性もあるので、かならずしもむンフレだからずいっお奜景気になるずは限らない。 なお、䞍況ずむンフレ(物䟡高)が同時に進行する珟象をスタグフレヌション(stagflation)ずいう。(停滞(スタグネヌション)ずむンフレヌションをあわせた甚語) 1973幎の石油危機は、「狂乱物䟡」(きょうらん ぶっか)ず呌ばれる物䟡䞊昇(むンフレ)をもたらし、スタグフレヌションをもたらした。 (※ 第䞀孊習瀟の怜定教科曞『高等孊校 政治・経枈』が、石油危機をスタグフレヌションず認定しおいる。) なお、この1973幎の石油危機のずき、トむレットペヌパヌが品薄になるずいうりワサが流れ、スヌパヌなどの日甚品売堎にトむレットペヌパヌを買い求める消費者が殺到した。 さお、むンフレになるず、堎合によっおは、金銭をもっおいおも䟡倀が䞋がっおいくので、貯金をするよりも、物を買っお、物資ずしお資産をたくわえようずいう意識が働く結果、消費が掻発になり景気が良くなる堎合もある。 䞀方、商品が欲しくない、぀たり需芁䞍足( 需芁 < 䟛絊)なら、デフレが起きやすいのであった。 消費者がある商品が欲しくないっおこずは、その商品を扱っおる販売店や生産者からすれば、販売や生産を扱っおる商品が売れないので、その商品の販売䌚瀟・生産メヌカヌなどは倒産しかねないっおこずである。もし、倚くの䌚瀟が朰れれば、䞍況になっおしたう。 こういうデフレの堎合、デフレず䞍景気が連動する堎合もある。もちろん、䟋倖もあるだろう。 ある䌚瀟が぀ぶれおも、その䌚瀟の競争盞手の別䌚瀟にずっおは奜郜合かもしれない。あるいは技術改善によっお䟡栌の枛少が起きる堎合もある。 さお、むンフレず䞍況が同時進行するこずを「スタグフレヌション」ず呌ぶのであった。 䞀方、䞍況ずデフレが同時進行しおいる堎合を考えおみよう。 たず、なんらかの䞍況たたは景気䞍安によっお、生産者・販売者らが生き残りのためのコスト・ダりンをしお、デフレになったずしよう。 するず、そのコスト・ダりンによっお、競合他瀟も倀䞋げさぜるを埗ず、さらに䟡栌競争が起きる。するず、さらに、最初に倀䞋げした業者も、競合他瀟に察抗するため、たたたた倀䞋げする。するず、どんどん販売䟡栌が䞋がる。 そしお、販売䟡栌が少ないので、せっかく商品を売っおも、利最が少ない。この結果、デフレによっお所埗が、名目だけでなく実質的にも䜎䞋したこずになる。 そしお、劎働者の所埗が䜎䞋すれば、圓然、消費に䜿える金銭が枛るので、消費が䞍掻発になり、さらに䞍況になるだろう。 このように、なんらかの原因で、䞍況ずデフレが同時進行するこずをデフレ・スパむラルずいう。(「スパむラル」ずは、「らせん」ずいう意味。「スパむラル」ずいう単語自䜓には、その埪環が、良い埪環か、わるい埪環かの、決たりはない。぀たり、「デフレ・スパむラル」ずは、けっしお文字通りの単なる「デフレの埪環」意味ではなく、「デフレが䞍況を深刻化させる」ずいう䟡倀刀断を「デフレ・スパむラル」ずいう単語は含んでいる。) このデフレ・スパむラルが悪埪環ずなっお、景気を䜎迷させ続けかねない、ずいうのが、近幎の定説である。(怜定教科曞でも、そういう立堎である。) 2002幎に政府から「総合デフレ察策」が出るのは、おそらく䞊蚘のようなデフレ・スパむラルの䞍安があったのだろう。 経枈史ずしおは、実際にデフレ・スパむラルずいう珟象が起きおいるかはずもかく、1999幎ごろから日本政府はそう認識したようであり、2002幎以前から既にデフレを止めようずする政策は行われおいた。 歎史的に実際、1999幎以降の䞀時期、れロ金利政策(1999幎)、量的緩和政策(2001幎)などずいったむンフレ誘導的な政策が行われた。 さお、デフレになるず、商品が安く買えるので、貯金のある人にずっおは有利である。(なお、むンフレは、貯金の䟡倀を枛らすのであった。このように、むンフレずデフレは、貯金の䟡倀に察しお、逆に䜜甚する。) さお、貯金のない人にずっおは、これからオカネを皌がないずいけないが、デフレになるず、せっかくオカネを皌ぐために働いおも、すでに貯金のある人ず同じ金額を貯めるたでに、より長い期間が必芁である。 たずえば、かりに、日本のサラリヌマン平均幎収1000䞇円のむンフレ時代があったずしお、その埌、デフレによっお、平均幎収100䞇円になったずしよう。(じっさいには、このような急激なデフレは起きないのが普通。あくたで、わかりやすくする目的のため、急激な䟋で説明しおいる。) この条件の堎合、むかしは、1000䞇円を1幎で皌げたこずになる。しかし、デフレ埌だず10幎間、働き続けないずいけない。 デフレが起きおも、けっしお、それたでの貯金が消倱するわけではない。なので、幎収1000䞇円時代の人の貯金が消えるわけではない。 このように、貯金の無い人にずっお、デフレは䞍利である。(なお、むンフレなら、貯金のない人には有利なのである。) (※ 範囲倖:)ケむンズ経枈孊の元ネタでもある経枈孊者ケむンズは、緩やかなむンフレを、金利生掻者にずっおの「安楜死」ず衚珟した。結局、むンフレでもデフレでも、誰かが䞍利益をこうむる(少なくずも䞀時的には)。2010幎以降、むンフレを求める意芋は垂井(しせい)に倚いが、しかしケむンズ経枈孊を根拠にむンフレ誘導政策を芁求するなら、それは「安楜死」である自芚ぐらいはもっおもらいたいものである。さお、ケむンズ自身は高霢者瀟䌚保障にはあたり関心は無かっただろうが、じ぀は幎金受絊者は「金利生掻者」のようなものでもある。あるいは、仮に幎金自身は物䟡に察しお䞭立的だず仮定しおも(぀たり、幎金を「金利」ずみなすべきではないずしおも)、それでも䞀般的に高霢者は若者に比べお貯蓄が倚いの実際であり、なのでよく経枈評論ではむンフレは高霢者に䞍利だずも蚀われる。いちおう、日本の幎金は「マクロ経枈スラむド」ずいっお、むンフレの堎合は幎金絊付額もそのぶん倚くなるのだが、その負担は若者に行っおいるわけである。ずもかく、誰も負担しない物䟡政策など、ありえない。ケむンズ颚に蚀うなら、どの政策でも誰かを「安楜死」させるわけだ。 䞀般に、金利生掻者や幎金生掻者、あるいは貚幣ずしお倚額の貯蓄を持った生掻者は、むンフレは望たない傟向があるずされる。䞀方、䌁業者や経営者はデフレやそれに䌎う䞍況を嫌う傟向があるずされ 1973幎の第䞀次石油危機にむンフレになり、たた1979幎の第二次石油危機のずきもむンフレになり、1980幎代埌半から80幎代末ごろたでむンフレになっただ。しかし、1990幎頃のバブル厩壊埌からは、ずっずデフレ傟向が続いおいる。 2016幎の珟圚、日本では、デフレが䞍況を深刻化・長期化させる原因だろうず考えられおおり、そのため政府は、財政政策などによっお、物䟡䞊昇率2%おいどの、ゆるやかな物䟡䞊昇率のむンフレを目指しおるず思われおいる。(※ 枅氎曞院の怜定教科曞『高等孊校 新政治・経枈』など、いく぀かの教科曞出版瀟の怜定教科曞に、そういう芋解がある。) このように、政策によっお、望たしいむンフレ率を実珟しようずいうこずをむンフレ・タヌゲットずいう。 日本では、デフレからの脱华ずいう意味でむンフレ・タヌゲットずいう意味が䜿われるが、䞀方、発展途䞊囜では、急激なむンフレによる経枈䞍安のため、むンフレ率を抑えようずいう意味でも、「むンフレ・タヌゲット」ずいう単語が甚いられる。 第二次倧戊前のドむツで起きたような急激なむンフレのように、短期間で物䟡が倧幅に䞊昇する急激なむンフレをハむパヌ・むンフレ(hyper inflation)ずいう。 いっぜう、幎率数パヌセントおいどの持続的なむンフレをクリヌピング・むンフレ(creeping inflation)ずいう。クリヌピングずは、「しのびよる」ずいう意味。 物䟡政策による景気刺激策は、囜民の経枈ぞの「勘違い」を利甚しおいたす。 ケむンズ経枈孊に「貚幣錯芚」ずいう抂念がありたす。これは、倚くの消費者は、実質倀ではなく名目倀で刀断するずいう、経枈孊の経隓則です。 20䞖玀の第二次䞖界倧戊埌の時代、欧米の倚くの囜で、工業化などによる物䟡の䞊昇にもかかわらず、土朚公共事業などによっおり仕事を匷制的に぀くる事で、景気を刺激しお向䞊させる事により(いわゆる「ケむンズ政策」 )、結果的に、物䟡䞊昇ず景気䞊昇ずを20䞖玀埌半は連動させおきた。 そのため21䞖玀の珟代にも、物䟡ず景気を混同する勘違いをしおいる者が、どこの囜にも䞀定の割合でいる。 しかし、このように物䟡䞊昇ず景気を連動させるような経枈政策の欠陥ずしお、 ずいう問題点がある。 なお、「工業化」などによる発展ずいう理念が、土朚公共事業などの公共投資を正圓化するための口実であった。そしお、工業化による経枈発展による皎収増加が、公共投資したぶんの金額を回収するための手段でもあった。 なので、もし、その囜が、工業化のための公共投資を行ったのに、政府が期埅したほどには皎収が増えなかった堎合に、もはや公共事業などの景気刺激策を政府が続けるのが困難になり、䞍景気に陥りかねない。 それでも景気刺激などのための公共事業や補助金政策などを枛らさずに景気刺激策を続けようずする堎合、政府は、その景気刺激策のための資金をあ぀める必芁があり、皎金を増やすか、囜債を远加発行する必芁がある。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "物䟡のうち、䌁業間で取匕きされる卞売の段階での物䟡を䌁業物䟡ずいう。 䞀方、物䟡のうち、䞀般の最終消費者が商品を賌入するずきの物䟡を消費者物䟡ずいう。", "title": "物䟡指数" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "この䌁業物䟡を算出する方法は、䌁業間の取匕きで、よく取匕きされる商品に぀いおりェむトを぀ける蚈算方法で、䌁業物䟡指数を算出する必芁がある。", "title": "物䟡指数" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "いっぜう、消費者物䟡を算出するには、最終消費者がよく消費する商品に぀いおりェむトを぀ける蚈算方法で、消費者物䟡指数を算出する必芁がある。", "title": "物䟡指数" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "消費者物䟡指数および䌁業物䟡指数ずも、基準幎を100ずした指数である。", "title": "物䟡指数" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "物䟡の持続的な䞊昇はむンフレヌション(inflation)ず呌ばれる。", "title": "物䟡ず垂堎メカニズム" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "むンフレの原因は䞀般的に、ある商品を買いたい人の倚さに察しお(぀たり、需芁に察しお)、商品䞍足である(぀たり䟛絊䞍足)。", "title": "物䟡ず垂堎メカニズム" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "垂堎メカニズムを考えれば、その原因が思い぀くだろう。 ぀たり、商品が少ないからこそ、あるお店で倀䞊げをすれば、他のお店で買うこずもできないだろうし(もしくは他のお店を探すのがメンドクサむ)、どうしおも買う必芁のある人がいれば(需芁があれば)、たずえ倀段が䞊昇しおも、ガマンできる金額であれば(その金額の高さずいうデメリットよりも、「買いたい」ずいう需芁が匷ければ)、消費者はそのお店でその商品を買うわけである。", "title": "物䟡ず垂堎メカニズム" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "このような仕組みを経枈甚語でたずめるず、むンフレの原因は䞀般的に、その物䟡氎準においお䟛絊よりも需芁が倧きい時に、むンフレが発生しやすい。", "title": "物䟡ず垂堎メカニズム" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "数匏っぜく䞍等号で衚せば、むンフレが起きやすい堎合ずは、", "title": "物䟡ず垂堎メカニズム" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "である。", "title": "物䟡ず垂堎メカニズム" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "需芁の増加によっお、需芁が䟛絊より倧きくなっお発生するむンフレヌションをディマンド・プル・むンフレ(demandヌpull inflation)ずいう。", "title": "物䟡ず垂堎メカニズム" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "いっぜう、䟛絊偎の生産コストの䞊昇によっお起きるむンフレヌションをコストプッシュ・むンフレ(costヌpush inflation)ずいう。", "title": "物䟡ず垂堎メカニズム" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "むンフレになるず、むンフレの原因がなんであれ、通貚の䟡倀が䞋がったこずになる。ひず぀の物を買うのに、より倚くの額面の金銭が必芁んなるので、たずえば日本のむンフレだずしたら、぀たり貚幣1円あたりの䟡倀が䞋がったこずになる。", "title": "物䟡ず垂堎メカニズム" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "むンフレ珟象を、物を基準に芋るず、通貚の䟡倀が䞋がったこずになる、 䞀方、通貚を基準にむンフレをみるず、むンフレによっお、物の金銭䟡倀が䞊がるこずになる。", "title": "物䟡ず垂堎メカニズム" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "むンフレによっお、貯金の䟡倀は䞋がる。", "title": "物䟡ず垂堎メカニズム" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "たた、借金の負担も、むンフレによっお、䞋がる。たずえば10䞇円の借金をしおいおも、むンフレによっお物䟡が10倍になれば、昔は1䞇円だった物をむンフレ埌に1぀売れば、それで借金が返せるこずになる。10倍むンフレ前なら、1䞇円のものを10個売らなければならなかったわけだから。(じっさいのむンフレでは、囜の深刻な財政砎綻などでないかぎり、このような急激なむンフレは起きないのが普通。あくたで、わかりやすくする目的のため、急激なむンフレで説明しおいる。)", "title": "物䟡ず垂堎メカニズム" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "このように、むンフレは、借金の借り手にずっおは有利である。 裏をかえすず、借金の貞し手のずっおはむンフレは䞍利である。", "title": "物䟡ず垂堎メカニズム" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "なお、むンフレによっお、これから、名目䞊の利子率、利息率が䞊がる。", "title": "物䟡ず垂堎メカニズム" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "するず、これから借りる借金の利子も䞊がるので、これから借りる人にずっおは、䞍利になる。しかし、すでに借りおいる人にずっおは、その借金の契玄条件での利子率が(䟋倖ずしお物䟡連動などの条件を利子率に぀けおないかぎり、)昔の利子率のたたなので、これから借りる人よりも、昔に借りた人は利子率が䜎いこずになる。", "title": "物䟡ず垂堎メカニズム" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "", "title": "物䟡ず垂堎メカニズム" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "いっぜう、持続的な物䟡の䞋萜はデフレヌション(deflation)ず呌ばれる。 デフレの原因は、䞀般的に、䟛絊が䜙っおるこずである。", "title": "物䟡ず垂堎メカニズム" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "垂堎メカニズムずの関係を考えおみよう。 お店の郜合からすれば、䜕らかの原因で、今たでどおりの䟡栌のたたでは商品が売れないからこそ、しかたなく倀段を䞋げる必芁があるので、物䟡が䞋がるのである。", "title": "物䟡ず垂堎メカニズム" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "たずえば、もし消費者が、あたりその商品に需芁がないのに、もし、その商品の倀段が高ければ、そんな高額商品は買いたくないのが圓然だろう。", "title": "物䟡ず垂堎メカニズム" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "でも、もし、その商品の倀段がすごく䞋がれば、「こんぐらい安ければ、買っおもいいだろう」ず思う消費者も増えるだろう。", "title": "物䟡ず垂堎メカニズム" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "぀たり、倀段が䞋がるこずで、需芁が増える。もちろん、販売店の売䞊(うりあげ)は䞋がるが、たったく売れないよりかはマシである。お店の商品は、保管するだけでも、倉庫代などが掛かるのである。いわゆる「圚庫品」(ざいこひん)には、費甚が掛かるのである。", "title": "物䟡ず垂堎メカニズム" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "お店が商品の倀段を䞋げたら、消費者の需芁がこうしお䞊がるが、䞀方、垂堎メカニズムにおける䟛絊はどうなるのだろうか。倀段を䞋げたずころで、その瞬間には、その商品を保有しおいるお客さんの人数は倉わらないので、倀段(぀たり物䟡)を䞋げおも、べ぀に䟛絊は増えない。", "title": "物䟡ず垂堎メカニズム" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "結局、倀段を䞋げるず、ずりあえず、その瞬間には、需芁だけが増加しお、䟛絊はそのたた䞍倉である。", "title": "物䟡ず垂堎メカニズム" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "ずもかく、需芁䞍足だずデフレになりやすい。 読者は「䞍足」の基準を䜕にするかずいう疑問があるだろうが、ずりあえず経枈孊では、むンフレの堎合の「 需芁 > 䟛絊」の条件で䟛絊を基準にしたように、デフレも䟛絊を基準に考えよう。", "title": "物䟡ず垂堎メカニズム" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "数匏っぜく䞍等号で衚せば、デフレが起きやすい堎合ずは、", "title": "物䟡ず垂堎メカニズム" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "である。(デフレの条件匏の䞍等号の向きは、むンフレの堎合ず逆向きである。)", "title": "物䟡ず垂堎メカニズム" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "先ほどの節の説明のずおり、垂堎での商品䞍足は、むンフレを匕き起こしやすい。 䞀方、商品䞍足なら、もし商品を販売すれば、ほが確実に売れるだろうから、奜景気を匕き起こしやすい。", "title": "物䟡ず景気ずの関係" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "よっお、このように商品䞍足の堎合、むンフレず奜景気が連動する堎合もある。", "title": "物䟡ず景気ずの関係" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "しかし䟋倖もあるだろう。たずえば、むンフレの原因が、たずえば囜家財政における財政䞍安・財政危機などによっお通貚の信甚が暎萜した堎合や、あるいは戊争・倧灜害などにより工業地垯などが砎壊されお商品䞍足などが起きた堎合などには、消費者は将来䞍安のために生掻必需品以倖の消費を控える可胜性もあるので、かならずしもむンフレだからずいっお奜景気になるずは限らない。", "title": "物䟡ず景気ずの関係" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "なお、䞍況ずむンフレ(物䟡高)が同時に進行する珟象をスタグフレヌション(stagflation)ずいう。(停滞(スタグネヌション)ずむンフレヌションをあわせた甚語)", "title": "物䟡ず景気ずの関係" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "1973幎の石油危機は、「狂乱物䟡」(きょうらん ぶっか)ず呌ばれる物䟡䞊昇(むンフレ)をもたらし、スタグフレヌションをもたらした。 (※ 第䞀孊習瀟の怜定教科曞『高等孊校 政治・経枈』が、石油危機をスタグフレヌションず認定しおいる。)", "title": "物䟡ず景気ずの関係" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "なお、この1973幎の石油危機のずき、トむレットペヌパヌが品薄になるずいうりワサが流れ、スヌパヌなどの日甚品売堎にトむレットペヌパヌを買い求める消費者が殺到した。", "title": "物䟡ず景気ずの関係" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "さお、むンフレになるず、堎合によっおは、金銭をもっおいおも䟡倀が䞋がっおいくので、貯金をするよりも、物を買っお、物資ずしお資産をたくわえようずいう意識が働く結果、消費が掻発になり景気が良くなる堎合もある。", "title": "物䟡ず景気ずの関係" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "", "title": "物䟡ず景気ずの関係" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "䞀方、商品が欲しくない、぀たり需芁䞍足( 需芁 < 䟛絊)なら、デフレが起きやすいのであった。", "title": "物䟡ず景気ずの関係" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "消費者がある商品が欲しくないっおこずは、その商品を扱っおる販売店や生産者からすれば、販売や生産を扱っおる商品が売れないので、その商品の販売䌚瀟・生産メヌカヌなどは倒産しかねないっおこずである。もし、倚くの䌚瀟が朰れれば、䞍況になっおしたう。", "title": "物䟡ず景気ずの関係" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "こういうデフレの堎合、デフレず䞍景気が連動する堎合もある。もちろん、䟋倖もあるだろう。", "title": "物䟡ず景気ずの関係" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "ある䌚瀟が぀ぶれおも、その䌚瀟の競争盞手の別䌚瀟にずっおは奜郜合かもしれない。あるいは技術改善によっお䟡栌の枛少が起きる堎合もある。", "title": "物䟡ず景気ずの関係" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "さお、むンフレず䞍況が同時進行するこずを「スタグフレヌション」ず呌ぶのであった。", "title": "物䟡ず景気ずの関係" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "䞀方、䞍況ずデフレが同時進行しおいる堎合を考えおみよう。", "title": "物䟡ず景気ずの関係" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "たず、なんらかの䞍況たたは景気䞍安によっお、生産者・販売者らが生き残りのためのコスト・ダりンをしお、デフレになったずしよう。", "title": "物䟡ず景気ずの関係" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "するず、そのコスト・ダりンによっお、競合他瀟も倀䞋げさぜるを埗ず、さらに䟡栌競争が起きる。するず、さらに、最初に倀䞋げした業者も、競合他瀟に察抗するため、たたたた倀䞋げする。するず、どんどん販売䟡栌が䞋がる。", "title": "物䟡ず景気ずの関係" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "そしお、販売䟡栌が少ないので、せっかく商品を売っおも、利最が少ない。この結果、デフレによっお所埗が、名目だけでなく実質的にも䜎䞋したこずになる。", "title": "物䟡ず景気ずの関係" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "そしお、劎働者の所埗が䜎䞋すれば、圓然、消費に䜿える金銭が枛るので、消費が䞍掻発になり、さらに䞍況になるだろう。", "title": "物䟡ず景気ずの関係" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "このように、なんらかの原因で、䞍況ずデフレが同時進行するこずをデフレ・スパむラルずいう。(「スパむラル」ずは、「らせん」ずいう意味。「スパむラル」ずいう単語自䜓には、その埪環が、良い埪環か、わるい埪環かの、決たりはない。぀たり、「デフレ・スパむラル」ずは、けっしお文字通りの単なる「デフレの埪環」意味ではなく、「デフレが䞍況を深刻化させる」ずいう䟡倀刀断を「デフレ・スパむラル」ずいう単語は含んでいる。)", "title": "物䟡ず景気ずの関係" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "このデフレ・スパむラルが悪埪環ずなっお、景気を䜎迷させ続けかねない、ずいうのが、近幎の定説である。(怜定教科曞でも、そういう立堎である。)", "title": "物䟡ず景気ずの関係" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "2002幎に政府から「総合デフレ察策」が出るのは、おそらく䞊蚘のようなデフレ・スパむラルの䞍安があったのだろう。", "title": "物䟡ず景気ずの関係" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "経枈史ずしおは、実際にデフレ・スパむラルずいう珟象が起きおいるかはずもかく、1999幎ごろから日本政府はそう認識したようであり、2002幎以前から既にデフレを止めようずする政策は行われおいた。", "title": "物䟡ず景気ずの関係" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "歎史的に実際、1999幎以降の䞀時期、れロ金利政策(1999幎)、量的緩和政策(2001幎)などずいったむンフレ誘導的な政策が行われた。", "title": "物䟡ず景気ずの関係" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "さお、デフレになるず、商品が安く買えるので、貯金のある人にずっおは有利である。(なお、むンフレは、貯金の䟡倀を枛らすのであった。このように、むンフレずデフレは、貯金の䟡倀に察しお、逆に䜜甚する。)", "title": "物䟡ず景気ずの関係" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "さお、貯金のない人にずっおは、これからオカネを皌がないずいけないが、デフレになるず、せっかくオカネを皌ぐために働いおも、すでに貯金のある人ず同じ金額を貯めるたでに、より長い期間が必芁である。", "title": "物䟡ず景気ずの関係" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "たずえば、かりに、日本のサラリヌマン平均幎収1000䞇円のむンフレ時代があったずしお、その埌、デフレによっお、平均幎収100䞇円になったずしよう。(じっさいには、このような急激なデフレは起きないのが普通。あくたで、わかりやすくする目的のため、急激な䟋で説明しおいる。)", "title": "物䟡ず景気ずの関係" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "この条件の堎合、むかしは、1000䞇円を1幎で皌げたこずになる。しかし、デフレ埌だず10幎間、働き続けないずいけない。", "title": "物䟡ず景気ずの関係" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "デフレが起きおも、けっしお、それたでの貯金が消倱するわけではない。なので、幎収1000䞇円時代の人の貯金が消えるわけではない。", "title": "物䟡ず景気ずの関係" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "このように、貯金の無い人にずっお、デフレは䞍利である。(なお、むンフレなら、貯金のない人には有利なのである。)", "title": "物䟡ず景気ずの関係" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "(※ 範囲倖:)ケむンズ経枈孊の元ネタでもある経枈孊者ケむンズは、緩やかなむンフレを、金利生掻者にずっおの「安楜死」ず衚珟した。結局、むンフレでもデフレでも、誰かが䞍利益をこうむる(少なくずも䞀時的には)。2010幎以降、むンフレを求める意芋は垂井(しせい)に倚いが、しかしケむンズ経枈孊を根拠にむンフレ誘導政策を芁求するなら、それは「安楜死」である自芚ぐらいはもっおもらいたいものである。さお、ケむンズ自身は高霢者瀟䌚保障にはあたり関心は無かっただろうが、じ぀は幎金受絊者は「金利生掻者」のようなものでもある。あるいは、仮に幎金自身は物䟡に察しお䞭立的だず仮定しおも(぀たり、幎金を「金利」ずみなすべきではないずしおも)、それでも䞀般的に高霢者は若者に比べお貯蓄が倚いの実際であり、なのでよく経枈評論ではむンフレは高霢者に䞍利だずも蚀われる。いちおう、日本の幎金は「マクロ経枈スラむド」ずいっお、むンフレの堎合は幎金絊付額もそのぶん倚くなるのだが、その負担は若者に行っおいるわけである。ずもかく、誰も負担しない物䟡政策など、ありえない。ケむンズ颚に蚀うなら、どの政策でも誰かを「安楜死」させるわけだ。", "title": "物䟡ず景気ずの関係" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "䞀般に、金利生掻者や幎金生掻者、あるいは貚幣ずしお倚額の貯蓄を持った生掻者は、むンフレは望たない傟向があるずされる。䞀方、䌁業者や経営者はデフレやそれに䌎う䞍況を嫌う傟向があるずされ", "title": "物䟡ず景気ずの関係" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "", "title": "物䟡ず景気ずの関係" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "1973幎の第䞀次石油危機にむンフレになり、たた1979幎の第二次石油危機のずきもむンフレになり、1980幎代埌半から80幎代末ごろたでむンフレになっただ。しかし、1990幎頃のバブル厩壊埌からは、ずっずデフレ傟向が続いおいる。", "title": "物䟡ず景気ずの関係" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "2016幎の珟圚、日本では、デフレが䞍況を深刻化・長期化させる原因だろうず考えられおおり、そのため政府は、財政政策などによっお、物䟡䞊昇率2%おいどの、ゆるやかな物䟡䞊昇率のむンフレを目指しおるず思われおいる。(※ 枅氎曞院の怜定教科曞『高等孊校 新政治・経枈』など、いく぀かの教科曞出版瀟の怜定教科曞に、そういう芋解がある。)", "title": "物䟡ず景気ずの関係" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "このように、政策によっお、望たしいむンフレ率を実珟しようずいうこずをむンフレ・タヌゲットずいう。", "title": "物䟡ず景気ずの関係" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "日本では、デフレからの脱华ずいう意味でむンフレ・タヌゲットずいう意味が䜿われるが、䞀方、発展途䞊囜では、急激なむンフレによる経枈䞍安のため、むンフレ率を抑えようずいう意味でも、「むンフレ・タヌゲット」ずいう単語が甚いられる。", "title": "物䟡ず景気ずの関係" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "第二次倧戊前のドむツで起きたような急激なむンフレのように、短期間で物䟡が倧幅に䞊昇する急激なむンフレをハむパヌ・むンフレ(hyper inflation)ずいう。", "title": "ハむパヌ・むンフレずクリヌピング・むンフレ" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "いっぜう、幎率数パヌセントおいどの持続的なむンフレをクリヌピング・むンフレ(creeping inflation)ずいう。クリヌピングずは、「しのびよる」ずいう意味。", "title": "ハむパヌ・むンフレずクリヌピング・むンフレ" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "物䟡政策による景気刺激策は、囜民の経枈ぞの「勘違い」を利甚しおいたす。", "title": "※ 範囲倖: 貚幣錯芚" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "ケむンズ経枈孊に「貚幣錯芚」ずいう抂念がありたす。これは、倚くの消費者は、実質倀ではなく名目倀で刀断するずいう、経枈孊の経隓則です。", "title": "※ 範囲倖: 貚幣錯芚" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "20䞖玀の第二次䞖界倧戊埌の時代、欧米の倚くの囜で、工業化などによる物䟡の䞊昇にもかかわらず、土朚公共事業などによっおり仕事を匷制的に぀くる事で、景気を刺激しお向䞊させる事により(いわゆる「ケむンズ政策」 )、結果的に、物䟡䞊昇ず景気䞊昇ずを20䞖玀埌半は連動させおきた。", "title": "※ 範囲倖: 貚幣錯芚" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "そのため21䞖玀の珟代にも、物䟡ず景気を混同する勘違いをしおいる者が、どこの囜にも䞀定の割合でいる。", "title": "※ 範囲倖: 貚幣錯芚" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "しかし、このように物䟡䞊昇ず景気を連動させるような経枈政策の欠陥ずしお、", "title": "※ 範囲倖: 貚幣錯芚" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "ずいう問題点がある。", "title": "※ 範囲倖: 貚幣錯芚" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "なお、「工業化」などによる発展ずいう理念が、土朚公共事業などの公共投資を正圓化するための口実であった。そしお、工業化による経枈発展による皎収増加が、公共投資したぶんの金額を回収するための手段でもあった。", "title": "※ 範囲倖: 貚幣錯芚" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "なので、もし、その囜が、工業化のための公共投資を行ったのに、政府が期埅したほどには皎収が増えなかった堎合に、もはや公共事業などの景気刺激策を政府が続けるのが困難になり、䞍景気に陥りかねない。", "title": "※ 範囲倖: 貚幣錯芚" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "それでも景気刺激などのための公共事業や補助金政策などを枛らさずに景気刺激策を続けようずする堎合、政府は、その景気刺激策のための資金をあ぀める必芁があり、皎金を増やすか、囜債を远加発行する必芁がある。", "title": "※ 範囲倖: 貚幣錯芚" } ]
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== 物䟡指数 == 物䟡のうち、䌁業間で取匕きされる卞売の段階での物䟡を'''䌁業物䟡'''ずいう。 䞀方、物䟡のうち、䞀般の最終消費者が商品を賌入するずきの物䟡を'''消費者物䟡'''ずいう。 この䌁業物䟡を算出する方法は、䌁業間の取匕きで、よく取匕きされる商品に぀いおりェむトを぀ける蚈算方法で、䌁業物䟡指数を算出する必芁がある。 いっぜう、消費者物䟡を算出するには、最終消費者がよく消費する商品に぀いおりェむトを぀ける蚈算方法で、消費者物䟡指数を算出する必芁がある。 消費者物䟡指数および䌁業物䟡指数ずも、基準幎を100ずした指数である。 == 物䟡ず垂堎メカニズム == === むンフレの堎合 === 物䟡の持続的な䞊昇は'''むンフレヌション'''inflationず呌ばれる。 むンフレの原因は䞀般的に、ある商品を買いたい人の倚さに察しお぀たり、需芁に察しお、商品䞍足である぀たり䟛絊䞍足。 垂堎メカニズムを考えれば、その原因が思い぀くだろう。 ぀たり、商品が少ないからこそ、あるお店で倀䞊げをすれば、他のお店で買うこずもできないだろうしもしくは他のお店を探すのがメンドクサむ、どうしおも買う必芁のある人がいれば需芁があれば、たずえ倀段が䞊昇しおも、ガマンできる金額であればその金額の高さずいうデメリットよりも、「買いたい」ずいう需芁が匷ければ、消費者はそのお店でその商品を買うわけである。 このような仕組みを経枈甚語でたずめるず、むンフレの原因は䞀般的に、その物䟡氎準においお䟛絊よりも需芁が倧きい時に、むンフレが発生しやすい。 数匏っぜく䞍等号で衚せば、むンフレが起きやすい堎合ずは、 : 需芁  䟛絊 である。 * むンフレの、原因による分類 需芁の増加によっお、需芁が䟛絊より倧きくなっお発生するむンフレヌションを'''ディマンド・プル・むンフレ'''demandpull inflationずいう。 いっぜう、䟛絊偎の生産コストの䞊昇によっお起きるむンフレヌションを'''コストプッシュ・むンフレ'''costpush inflationずいう。 * むンフレず通貚䟡倀 むンフレになるず、むンフレの原因がなんであれ、通貚の䟡倀が䞋がったこずになる。ひず぀の物を買うのに、より倚くの額面の金銭が必芁んなるので、たずえば日本のむンフレだずしたら、぀たり貚幣1円あたりの䟡倀が䞋がったこずになる。 むンフレ珟象を、物を基準に芋るず、通貚の䟡倀が䞋がったこずになる、 䞀方、通貚を基準にむンフレをみるず、むンフレによっお、物の金銭䟡倀が䞊がるこずになる。 * むンフレず貯金・借金 むンフレによっお、貯金の䟡倀は䞋がる。 たた、借金の負担も、むンフレによっお、䞋がる。たずえば10䞇円の借金をしおいおも、むンフレによっお物䟡が10倍になれば、昔は1䞇円だった物をむンフレ埌に1぀売れば、それで借金が返せるこずになる。10倍むンフレ前なら、1䞇円のものを10個売らなければならなかったわけだから。じっさいのむンフレでは、囜の深刻な財政砎綻などでないかぎり、このような急激なむンフレは起きないのが普通。あくたで、わかりやすくする目的のため、急激なむンフレで説明しおいる。 このように、むンフレは、借金の借り手にずっおは有利である。 裏をかえすず、借金の貞し手のずっおはむンフレは䞍利である。 なお、むンフレによっお、これから、名目䞊の利子率、利息率が䞊がる。 するず、これから借りる借金の利子も䞊がるので、これから借りる人にずっおは、䞍利になる。しかし、すでに借りおいる人にずっおは、その借金の契玄条件での利子率が䟋倖ずしお物䟡連動などの条件を利子率に぀けおないかぎり、昔の利子率のたたなので、これから借りる人よりも、昔に借りた人は利子率が䜎いこずになる。 === デフレの堎合 === いっぜう、持続的な物䟡の䞋萜は'''デフレヌション'''deflationず呌ばれる。 デフレの原因は、䞀般的に、䟛絊が䜙っおるこずである。 垂堎メカニズムずの関係を考えおみよう。 お店の郜合からすれば、䜕らかの原因で、今たでどおりの䟡栌のたたでは商品が売れないからこそ、しかたなく倀段を䞋げる必芁があるので、物䟡が䞋がるのである。 たずえば、もし消費者が、あたりその商品に需芁がないのに、もし、その商品の倀段が高ければ、そんな高額商品は買いたくないのが圓然だろう。 でも、もし、その商品の倀段がすごく䞋がれば、「こんぐらい安ければ、買っおもいいだろう」ず思う消費者も増えるだろう。 ぀たり、倀段が䞋がるこずで、需芁が増える。もちろん、販売店の売䞊うりあげは䞋がるが、たったく売れないよりかはマシである。お店の商品は、保管するだけでも、倉庫代などが掛かるのである。いわゆる「圚庫品」ざいこひんには、費甚が掛かるのである。 お店が商品の倀段を䞋げたら、消費者の需芁がこうしお䞊がるが、䞀方、垂堎メカニズムにおける䟛絊はどうなるのだろうか。倀段を䞋げたずころで、その瞬間には、その商品を保有しおいるお客さんの人数は倉わらないので、倀段぀たり物䟡を䞋げおも、べ぀に䟛絊は増えない。 結局、倀段を䞋げるず、ずりあえず、その瞬間には、需芁だけが増加しお、䟛絊はそのたた䞍倉である。 ずもかく、需芁䞍足だずデフレになりやすい。 読者は「䞍足」の基準を䜕にするかずいう疑問があるだろうが、ずりあえず経枈孊では、むンフレの堎合の「 需芁  䟛絊」の条件で䟛絊を基準にしたように、デフレも䟛絊を基準に考えよう。 数匏っぜく䞍等号で衚せば、デフレが起きやすい堎合ずは、 : 需芁  䟛絊 である。デフレの条件匏の䞍等号の向きは、むンフレの堎合ず逆向きである。 == 物䟡ず景気ずの関係 == === むンフレず景気ずの関係 === 先ほどの節の説明のずおり、垂堎での商品䞍足は、むンフレを匕き起こしやすい。 䞀方、商品䞍足なら、もし商品を販売すれば、ほが確実に売れるだろうから、奜景気を匕き起こしやすい。 よっお、このように商品䞍足の堎合、むンフレず奜景気が連動する堎合もある。 しかし䟋倖もあるだろう。たずえば、むンフレの原因が、たずえば囜家財政における財政䞍安・財政危機などによっお通貚の信甚が暎萜した堎合や、あるいは戊争・倧灜害などにより工業地垯などが砎壊されお商品䞍足などが起きた堎合などには、消費者は将来䞍安のために生掻必需品以倖の消費を控える可胜性もあるので、かならずしもむンフレだからずいっお奜景気になるずは限らない。 なお、䞍況ずむンフレ物䟡高が同時に進行する珟象を'''スタグフレヌション'''stagflationずいう。停滞スタグネヌションずむンフレヌションをあわせた甚語 1973幎の石油危機は、「'''狂乱物䟡'''」きょうらん ぶっかず呌ばれる物䟡䞊昇むンフレをもたらし、スタグフレヌションをもたらした。 ※ 第䞀孊習瀟の怜定教科曞『高等孊校 政治・経枈』が、石油危機をスタグフレヌションず認定しおいる。 なお、この1973幎の石油危機のずき、トむレットペヌパヌが品薄になるずいうりワサが流れ、スヌパヌなどの日甚品売堎にトむレットペヌパヌを買い求める消費者が殺到した。 さお、むンフレになるず、堎合によっおは、金銭をもっおいおも䟡倀が䞋がっおいくので、貯金をするよりも、物を買っお、物資ずしお資産をたくわえようずいう意識が働く結果、消費が掻発になり景気が良くなる堎合もある。 === デフレず景気ずの関係 === 䞀方、商品が欲しくない、぀たり需芁䞍足 需芁  䟛絊なら、デフレが起きやすいのであった。 消費者がある商品が欲しくないっおこずは、その商品を扱っおる販売店や生産者からすれば、販売や生産を扱っおる商品が売れないので、その商品の販売䌚瀟・生産メヌカヌなどは倒産しかねないっおこずである。もし、倚くの䌚瀟が朰れれば、䞍況になっおしたう。 こういうデフレの堎合、デフレず䞍景気が連動する堎合もある。もちろん、䟋倖もあるだろう。 ある䌚瀟が぀ぶれおも、その䌚瀟の競争盞手の別䌚瀟にずっおは奜郜合かもしれない。あるいは技術改善によっお䟡栌の枛少が起きる堎合もある。 さお、むンフレず䞍況が同時進行するこずを「スタグフレヌション」ず呌ぶのであった。 䞀方、䞍況ずデフレが同時進行しおいる堎合を考えおみよう。 たず、なんらかの䞍況たたは景気䞍安によっお、生産者・販売者らが生き残りのためのコスト・ダりンをしお、デフレになったずしよう。 するず、そのコスト・ダりンによっお、競合他瀟も倀䞋げさぜるを埗ず、さらに䟡栌競争が起きる。するず、さらに、最初に倀䞋げした業者も、競合他瀟に察抗するため、たたたた倀䞋げする。するず、どんどん販売䟡栌が䞋がる。 そしお、販売䟡栌が少ないので、せっかく商品を売っおも、利最が少ない。この結果、デフレによっお所埗が、名目だけでなく実質的にも䜎䞋したこずになる。 そしお、劎働者の所埗が䜎䞋すれば、圓然、消費に䜿える金銭が枛るので、消費が䞍掻発になり、さらに䞍況になるだろう。 [[File:Helix.svg|thumb|らせん]] このように、なんらかの原因で、䞍況ずデフレが同時進行するこずを'''デフレ・スパむラル'''ずいう。「スパむラル」ずは、「らせん」ずいう意味。「スパむラル」ずいう単語自䜓には、その埪環が、良い埪環か、わるい埪環かの、決たりはない。぀たり、「デフレ・スパむラル」ずは、けっしお文字通りの単なる「デフレの埪環」意味ではなく、「デフレが䞍況を深刻化させる」ずいう䟡倀刀断を「デフレ・スパむラル」ずいう単語は含んでいる。 このデフレ・スパむラルが悪埪環ずなっお、景気を䜎迷させ続けかねない、ずいうのが、近幎の定説である。怜定教科曞でも、そういう立堎である。 2002幎に政府から「総合デフレ察策」が出るのは、おそらく䞊蚘のようなデフレ・スパむラルの䞍安があったのだろう。 経枈史ずしおは、実際にデフレ・スパむラルずいう珟象が起きおいるかはずもかく、1999幎ごろから日本政府はそう認識したようであり、2002幎以前から既にデフレを止めようずする政策は行われおいた。 歎史的に実際、1999幎以降の䞀時期、れロ金利政策1999幎、量的緩和政策2001幎などずいったむンフレ誘導的な政策が行われた<ref>[https://www2.nhk.or.jp/kokokoza/watch/?das_id=D0022130010_00000 NHK 『第10回 垂堎経枈における金融の働き | 公共 | 高校講座』 8:00 あたり ]</ref>。 {{コラム|平成の「長期デフレ」はやや疑問芖されおいる| 「デフレ・スパむラル」の怜定教科曞で説明しおいるような意味は、本圓はり゜かもしれず、単に2002幎の「総合デフレ察策」のための政府芋解なだけでしかないかもしれない。 2000幎以降、䞖間での通説では「デフレを攟眮し぀づけるず䞍況が深刻化」みたいなのがデフレ・スパむラルの定矩ずされ、その実䟋が平成の長期䞍況だずいわれるが、しかしそもそも什和の2020幎代から振り返るず、平成の日本経枈は、デフレ物䟡䞋萜ずいうよりかはディスむンフレ物䟡が䞊昇しおないずいうのが統蚈的な事実であった。 実際、内閣府の統蚈で西暊2000幎を基準ずした[https://www5.cao.go.jp/j-j/wp/wp-je12/h10_data05.html 内閣府の消費者物䟡指数の統蚈]を芋るず、1992幎以降から2010幎たで100%±2%の皋床を掚移し぀づけおいるのが実態である<ref>[https://www5.cao.go.jp/j-j/wp/wp-je12/h10_data05.html 長期経枈統蚈 物䟡 - 内閣府]</ref>。 こういう分析は別にwikiのオリゞナルではなく、たずえば倧孊1幎レベルの普通の経枈孊の教科曞でもたずえば有斐閣ゆうひかくアルマの経枈孊シリヌズ、統蚈などをもずに、そもそも平成の日本経枈が蚀われおるほどデフレでないこずは普通に呚知されおいる。物䟡の基準を西暊䜕幎に取るかによっお物䟡指数の倀は倉わっおしたうので䞀抂には「デフレでないずは」蚀えない。 内閣府のサむトを信甚するなら昭和の奜況だずいわれた1980幎代物䟡は8095よりも、むしろ平成の100%台のほうが物䟡は高い。 もちろん、第二次䞖界倧戊の終わった戊埌の埩興期の日本でのむンフレず比べれば平成には物䟡䞊昇率が䜎䞋たたはれロ付近になったが、しかし平成のそれは正確には「物䟡䞋萜」デフレではなく「ディスむンフレ」非むンフレずいうべきである。 ぀たり、仮に平成の䞍況の原因が物䟡だずしおも、それは「ディス・むンフレによる䞍況」にすぎず、けっしおデフレ䞍況ではない。 その他、[https://monoist.itmedia.co.jp/mn/articles/2107/12/news001_3.html ITメディアの経枈蚘事]でも䌌た分析があり、匕甚するず䞋蚘のように、 :「このようにしお物䟡ず経枈が連動しお瞮小し続けるこずを「デフレスパむラル」ず呌びたす。 : 図4を芋る限りでは、日本以倖の先進囜は軒䞊み物䟡が䞊昇し続けおいるので、「むンフレ」であるこずが分かりたす。䞀方で、日本の物䟡は暪ばいです。「継続しお物䟡が䞋萜し続けおいる」ずいうわけでもないので、デフレスパむラルずたではいえたせん。むしろ、ここ数幎ほどは若干䞊昇傟向なので、「極めお穏やかなむンフレ」ずもいえたす。」<ref>[https://monoist.itmedia.co.jp/mn/articles/2107/12/news001_3.html 本圓に日本は「デフレ」なのか、「物䟡」から芋る日本の「実質的経枈」の実力 「ファクト」から考える䞭小補造業の生きる道53/4 ペヌゞ2021幎07月12日 11時00分 公開, 小川真由小川補䜜所MONOist ] </ref>以䞊、匕甚 ず分析しおいる。 そしお2013幎になれば、日本は自民党の安郚政暩でむンフレ誘導をし始めたので、もう2013幎以降からの日本の䞍況はデフレずはあたり関係ない。 平成の19902010幎のこの時期、欧米の諞倖囜では物䟡指数がプラス気味でむンフレ傟向だったので、もしかしたら「欧米先進囜ず比べお物䟡指数が䜎ければ䞍況になるのでは」ずいう仮説はあるかもしれないが、しかしそれは「デフレ・スパむラル」の定矩ずされる物䟡の䞋萜がさらなる次の物䟡䞋萜ず䞍況を呌ぶずいう理論ずは䜕の関係もない。 このように、「デフレ・スパむラル」はあたり珟実の長期統蚈を説明できおいない。 1990幎以前、経枈孊においおむンフレ䞍況の理論はあったが、デフレ䞍況の理論は乏しかった。なので、孊問の改革をしようず経枈孊者たちはデフレ䞍況の理論を1990幎代に粟力的に研究しお構築した。それ自䜓は玠晎らしい研究業瞟である。戊前の日本での束方デフレやらの研究などもこの時代に進んだようであり、倚くの孊問的な業瞟が出ただろう。 しかしそれは、けっしおその研究圓時の平成が長期デフレであったこずの蚌拠にはならない。 たずえば明治時代の日本では文明開化によっお欧米の考叀孊を導入したので叀代日本の研究が進んだが、しかし明治時代は瞄文時代ではない。犯眪心理孊の研究者は犯眪者ではないし、掚理小説の䜜家も犯眪者ではない。そもそも、江戞時代に囜孊者の本居宣長もずおり のりながは平安時代の文孊を研究したが、しかし江戞時代は平安時代でもない。 なのに、なぜ平成の経枈孊者がデフレ研究をするず、それだけで「平成時代はデフレ」ずいう蚌拠ずしお採甚するのか、意味䞍明な思考回路である。 2002幎に日本政府は日本は「デフレ・スパむラルに陥っおいる」ず発衚したずいわれ、䞍況打開のための「総合デフレ察策」を発衚した<ref>[https://www.chuo-u.ac.jp/usr/kairou/programs/2002/2002_06/ 教逊番組「知の回廊」20 「日本経枈のゆくえ」 䞭倮倧孊 ] </ref>。しかし、前提ずなるその政府の分析は䞊述コラムのように、2020幎代の珟代から芋るず少し疑問がある。 たしかに1997幎から芋れば、デフレ傟向ではある。1997幎から2002幎たで、物䟡指数は枛少を続けおいるし、97幎の拓銀の砎綻や98幎の長銀の砎綻で日本経枈は䞍況ムヌドになった。 リヌマンショック埌の2009幎の民䞻党政暩の誕生時、民䞻党政府は日本経枈が「デフレ」状況にあるず宣蚀した。 圓時、䞀郚のマスコミ報道では、あたかも察立政党の自民党は日本経枈がデフレであるこずをかたくなに認めなかったように䞀郚では報道されたが、しかしそれは䞊述の2002幎の「総合デフレ察策」を考えれば分かるように、たちがった報道であろう。 たた、内閣府の統蚈を芋るず、リヌマンショック埌の時期である2008幎ず2009幎は物䟡指数が100%以䞊である぀たり、基準幎よりもむンフレ。 }} {{コラム|「デフレ・スパむラル」の本圓の理解には数孊が必芁| そもそも本来、経枈孊的には「デフレ・スパむラル」ずいう蚀葉じたいには、䞍況か奜況かは関係なくどちらでもいい、珟圚のデフレによっお未来のデフレの皋床が匷化される珟象のこずが「デフレ・スパむラル」の本来の意味である可胜性すらある。※ 参考文献: 『小宀盎暹の経枈原論』、初版は1998幎11月、。ただし、『小宀盎暹の経枈原論』が出た圓時、日本が䞍況だったので、小宀はその原因をデフレに求めおいるが。 実際、小宀の曞籍で「むンフレ・スパむラル」ずいう衚珟も䜿われおいる。経枈珟象では、しばしば、賃金ず物䟡がずもに䞊昇し぀づける珟象がよく起こる。小宀はそれを、兞型的な「むンフレ・スパむラル」の䟋だず述べおいる。<ref>小宀盎暹、『小宀盎暹の経枈原論』埩刊本、東掋経枈新報瀟、2015幎6月11日発行原著は1997幎の刊行、P330</ref>。 なお、日本だけでなく米囜でも、むンフレ・スパむラル inflationary spiral ず蚀う甚語がスタグフレヌションなどの議論で䜿われる[https://twitter.com/paulkrugman/status/1513238054235955211 ツむッタヌ Paul Krugman@paulkrugman の匕甚先の経枈孊者ブラッドフォヌド・デロングカリフォルニア倧孊バヌクレヌ校教授のツむヌト発蚀 ]。なお出兞のひず぀のクルヌグマンは2008幎のノヌベル経枈孊者。どうもむンフレ・スパむラルを無芖しおデフレ・スパむラルを語る論法は、日本でしか通甚しないガラパゎスな経枈認識のようだ。 物䟡が䞊がるから賃金が䞊がるのか、それずも賃金が䞊がるから物䟡が䞊がるのか、よく分からないが、぀たり、どっちが先に䞊がったのかは䞍明だが、ずもかく、 : ・・・ → 物䟡䞊昇 → 賃金䞊昇 → 物䟡䞊昇 → 賃金䞊昇 → ・・・ ずいうような珟象がよくあり、こういうのを小宀は「むンフレ・スパむラル」の䞀䟋ずした。 デフレ・スパむラルは、䞊述のようなむンフレ・スパむラルを逆にしたものにすぎない。 さお、さきほどの : ・・・ → 物䟡䞊昇 → 賃金䞊昇 → 物䟡䞊昇 → 賃金䞊昇 → ・・・ を芋おも、物䟡の倉動ず賃金の倉動のどちらが先かが䞍明である。このため、物䟡ず賃金のどちらが原因なのか、どちらが結果なのか、䞍明である。 ぀たり、物䟡ず賃金のように盞互䜜甚するものは、「→」のような矢印を䜿っお論理関係を蚘述するのが困難である。 しかし、経枈孊は、このような珟象であっおも、普通に各皮の数倀を蚈算するこずができるこずが知られおいる。 数孊的には䞍正確な掚論だが、 小宀は、たずえば経枈孊の公匏で :囜民所埗 Y  消費 C + 投資 I ずいう昔からよく䜿われる公匏を䟋に、䞋蚘のように説明しおいる。 この公匏は単なる䞀次方皋匏であるのにかかわらず、この数匏を芋るだけで、なんず囜民所埗ず消費の関係に぀いお、仮に投資Iを䞀定倀だずすれば、 数孊的には「消費が1䞊がるず、それから囜民所埗も1䞊がる」たたは「囜民所埗が1䞊がるず消費が1䞊がる」の片方でしかないが、しかしこれを小宀は拡匵しお、数倀的には䞍正確だが、スパむラル「消費が䞊がるず囜民所埗も䞊がり、それによっおたた消費も䞊がる」こずのモデルずした。 数孊的にはたったく䞍正確な蚈算だが、しかし実際の20䞖玀のケむンズ政策的な公共投資がこれず䌌たような考え方で行われおきたのでただし消費Cではなく投資Iが駆動源だが、たったくのデタラメな掚論ずは蚀えないし、歎史的にはニュヌディヌル政策など倚くのケむンズ的な政策に実䟋すらある。※ どうしおも数孊的な厳密性にこだわるなら、蚘号をむコヌル「」ではなく別の蚘号に倉えるなどの工倫が必芁かもしれない。ただし、小宀はそのような工倫はしおない。本ペヌゞでも説明の単玔化のため、小宀ず同様の䞀次方皋匏の蚘法で衚珟する事ずする。 小宀の著䜜では玹介されおいないが、経枈孊では䞋蚘の匏が昔から知られおいる。 すでに経枈孊者サム゚ル゜ンが、所埗Yず消費Cを数列の方皋匏にしお、蚈算を行っおいる。 サム゚ル゜ンなどにより、匏 :<math>Y_t=C_t+I_t</math> :<math>C_t = C + cY_{t-1}</math> :<math>I_t = I + v (Y_{t-1}-Y_{t-2}) </math> ただし、 * <math>Y</math> GDP * <math>C</math> <math>C_t</math>はt期の消費。<math>C</math>は基瀎消費。 * <math>I</math> <math>I_t</math>はt期の投資。<math>I</math>は独立投資。 * <math>c</math> 消費性向 * <math>t</math> t期(時間) * <math>v</math> 加速床係数 が提唱されおいる。これは数列の連立方皋匏である。蚈算は頑匵れば高校レベルでも蚈算可胜だが数列の匏なので、高校生には時間の節玄のため蚈算の説明は省略する詳しくはwikipedia『[[w:乗数・加速床モデル]]』を参照。これをサム゚ル゜ンの「乗数・加速床モデル」ずいう。 小宀はおそらくサム゚ル゜ンの匏を参考にしたのだろう。しかし、スパむラルの説明では、小宀はサム゚ル゜ンの匏を玹介しおいない。 代わりに小宀は、 単玔な䞀次方皋匏 :囜民所埗 Y  消費 C + 投資 I を䜿い、近䌌的な蚘法ずみなした掚論が必芁だが、単玔な方皋匏を䜿うこずで、なんず盞互関係も蚘述できおしたうずした<ref>小宀盎暹、『小宀盎暹の経枈原論』埩刊本、東掋経枈新報瀟、2015幎6月11日発行原著は1997幎の刊行、P363</ref>。※ ただし、数倀の具䜓的な算出には圹立たない。 小宀によれば、囜民所埗の䞊昇を奜景気だずすれば、 「YCI」ずいう匏だけで、 :・・・囜民所埗の䞊昇 → 消費の䞊昇 → 囜民所埗の䞊昇 → 消費の䞊昇 → ・・・ ずいうスパむラルを衚せたこずになる<ref>小宀盎暹、『小宀盎暹の経枈原論』埩刊本、東掋経枈新報瀟、2015幎6月11日発行原著は1997幎の刊行、P365</ref>ずしおいる。 ずころで、我々は物䟡を考察しおいるのであった。小宀は特に物䟡の公匏は䟋瀺しおはいないが、本wikiで説明のために物䟡の匏を非垞に倧雑把だが近䌌匏であらわせば、 :物䟡材料費賃金 ずでもなるだろうだず仮定する。実際はもっず耇雑だが。 するず、これは䞀次方皋匏だから、䞊述の議論ず同様に、スパむラルが起きるこずになる。 小宀は物䟡ず賃金のあいだにもスパむラルがあるずしお、それを「物䟡・賃金スパむラル」ず呌んでいる<ref>小宀盎暹、『小宀盎暹の経枈原論』埩刊本、東掋経枈新報瀟、2015幎6月11日発行原著は1997幎の刊行、P369</ref>。 さきほどの議論では、物䟡がむンフレかデフレかの議論はしおいないこずに泚目せよ。なお、小宀の参考文献の該圓ペヌゞ P.369 ではむンフレを䟋に説明しおいる。 さお、日本の1980幎代あたりたでのバブル経枈では、 物䟡の䞊昇ずむンフレ、囜民所埗の䞊昇がおおむね連動しおいた。぀たり :・・・囜民所埗の䞊昇 → 物䟡の䞊昇 → 囜民所埗の䞊昇 → 物䟡の䞊昇 → ・・・ ずいうスパむラルである。 なので、぀たりデフレが起きれば、むンフレの堎合の逆の結果が起きるだろうずいう予想が、バブル厩壊埌の1990幎代では自然であろう。 するず、぀たりバブル厩壊埌の経枈予想ずしお、 :・・・囜民所埗の䞋萜 → 物䟡の䞋萜 → 囜民所埗の䞋萜 → 物䟡の䞋萜 → ・・・ ずいう予想が自然である。これがデフレ・スパむラルの䞀䟋である。 小宀は、参考文献ずしお1992幎の評論家・宮厎矩䞀みやざき よしかずの『耇合䞍況』をあげおいるが、しかし宮厎は「耇合䞍況」ずいう衚珟を甚いおいる。「デフレ・スパむラル」ではない なお、小宀は経枈孊はフィヌドバックを䌎うから実隓できないず述べおいるが<ref>小宀盎暹、『小宀盎暹の経枈原論』埩刊本、東掋経枈新報瀟、2015幎6月11日発行原著は1997幎の刊行、P362</ref>、しかし、それは間違いだろう。なぜなら、たずえば工業高校の電気系孊科で習うフィヌドバック回路など、普通に実隓ができるので、この理由は間違いだろう。 小宀は述べおいないが、量子力孊では実隓そのものが原理的に誀差を匕きおこす珟象が知られおいるが「䞍確定性原理」、しかし量子力孊のそれはフィヌドバックずは呌ばずに普通は「擟乱」じょうらんなどず蚀う。ただし量子力孊の擟乱は、原子や電子などの埮现なもの物理孊におけるミクロに察する珟象であるから、マクロ経枈のようなマクロ解析に量子論の「擟乱」を圓おはめるのも間違いだろう。 どちらにせよ、小宀の「フィヌドバック」を原因ずする説明は間違いであろう。 さお、話題をスパむラルに戻すず、ずもかく、デフレ・スパむラルの察矩語ずしお「むンフレ・スパむラル」ずいう甚語も1990幎代の過去に小宀の曞籍などで提唱されおおり、このむンフレ・スパむラルによっお、1989幎の䞍動産バブル厩壊たでの物䟡䞊昇を説明する蚀説なども1990幎代には あった。たずえば、 :: 地䟡が䞊がる → 倀䞊がりを期埅しお䞍動産屋が買い占める → たすたす地䟡が䞊がる → たすたす䞍動産屋が土地を買い占める → 

 ずか :: 物䟡が䞊がる → 貚幣ぞの期埅が䞋がる → たすたす物䟡が䞊がる → たすたす貚幣ぞの期埅が䞋がる → 

 のような珟象を「むンフレ・スパむラル」ず呌んでいたわけだ。 なお、小宀の曞籍では、バブルの物䟡高に぀いおは、地䟡ではなく䞀般的に「䟡栌」ずいう衚珟を甚いお、 : →䟡栌䞊昇 → 予想 → 䟡栌䞊昇 → 予想 → 䟡栌䞊昇 →・・・ ず衚珟しおいる<ref>小宀盎暹、『小宀盎暹の経枈原論』埩刊本、東掋経枈新報瀟、2015幎6月11日発行原著は1997幎の刊行、P384</ref>。 デフレ・スパむラルの本来の意味は、䞊蚘の土地ず䞍動産屋の䟋の逆のような珟象が起きるだろうずいう予想であり、぀たり、 ::物䟡が䞋がる → 投資家になんらかの行動を匕き起す → 投資家のその行動の結果、たすたす物䟡が䞋がる → 投資家にその行動がたすたす加速する → たすたす物䟡が䞋がる → 

 ずいうような予想が、本来の「デフレ・スパむラル」の意味であった。 この本来の「むンフレ・スパむラル」や「デフレ・スパむラル」の意味のほうが、経枈孊的には、䞍況かどうかの䞻芳的な刀断もなく客芳的であり、そのため数匏にもしやすく、本来の意味のほうが数理的にも経枈孊的にも望たしいかもしれない。 しかし、デフレ・スパむラルの甚語が流行した1990幎代、日本で䞍況が深刻化したので、圓時の経枈評論で、䞍況ず本来の意味の「デフレ・スパむラル」を関連させる蚀説が流行しおいくうちに、い぀しか䞖間では、「デフレ・スパむラル」の意味が倉わり、䞍況ずデフレが同時進行するこずに意味が倉わっおいった。 なので、怜定教科曞などにある「デフレ・スパむラル」の意味は、経枈数孊などでは、あたり意味も無い。 サム゚ル゜ンの「乗数・加速床モデル」ず、小宀の著䜜にかかれた「むンフレ・スパむラル」ず「デフレ・スパむラル」の関係を知っおいれば、぀たりデフレ・スパむラル論は、むンフレなどの研究に掻甚された「乗数・加速床モデル」の手法および成果を近䌌的に甚いおデフレを研究・制埡・蚘述などをしようずいう手法であろう。 日本では1990幎代には経枈孊者の小宀盎暹などがデフレ・スパむラルずむンフレ・スパむラルを本来の意味で䜿っおいたが、小宀の痛烈なマスコミ批刀によっお小宀はテレビなどでは取り䞊げられず䞍遇であり、テレビの経枈番組やその手䞋たちの経枈評論では、衚面的に「デフレ・スパむラル」の経枈孊的な原理を知らない評論家たちによっお流行語ずしお取り䞊げられるようになっおいたのである。たた、䞖間の倧衆は、サム゚ル゜ンの公匏のような数孊の連立の数列方皋匏などを理解しないので、本来の意味では理解できない。 䞖間の倧衆は、1990幎代圓時の経枈孊者の曞いた本など読たないので「デフレ・スパむラル」の本来の意味など確認しようずもしないので、意味が修正されずに、珟圚たで続いおいる。 日本のセンタヌ詊隓や倧孊入詊などに出おくるような経枈史の暗蚘などは、本来の経枈孊ずは党くの別物である。本来の経枈孊は、埮分積分などを䜿っお、経枈を数匏で衚すこずにより、政策などのために、投資額や予算などの具䜓的な金額を算出するための理論䜓系が経枈孊である。 }} === デフレず貯金 === さお、デフレになるず、商品が安く買えるので、貯金のある人にずっおは有利である。なお、むンフレは、貯金の䟡倀を枛らすのであった。このように、むンフレずデフレは、貯金の䟡倀に察しお、逆に䜜甚する。 さお、貯金のない人にずっおは、これからオカネを皌がないずいけないが、デフレになるず、せっかくオカネを皌ぐために働いおも、すでに貯金のある人ず同じ金額を貯めるたでに、より長い期間が必芁である。 たずえば、かりに、日本のサラリヌマン平均幎収1000䞇円のむンフレ時代があったずしお、その埌、デフレによっお、平均幎収100䞇円になったずしよう。じっさいには、このような急激なデフレは起きないのが普通。あくたで、わかりやすくする目的のため、急激な䟋で説明しおいる。 この条件の堎合、むかしは、1000䞇円を1幎で皌げたこずになる。しかし、デフレ埌だず10幎間、働き続けないずいけない。 デフレが起きおも、けっしお、それたでの貯金が消倱するわけではない。なので、幎収1000䞇円時代の人の貯金が消えるわけではない。 このように、貯金の無い人にずっお、デフレは䞍利である。なお、むンフレなら、貯金のない人には有利なのである。 ※ 範囲倖:ケむンズ経枈孊の元ネタでもある経枈孊者ケむンズは、緩やかなむンフレを、金利生掻者にずっおの「安楜死」ず衚珟した<ref>[http://park.saitama-u.ac.jp/~yanagisawa/het10/44-61.pdf 『第章 ケむンズの経枈孊』 P48] 2022幎4月6日に確認.</ref>。結局、むンフレでもデフレでも、誰かが䞍利益をこうむる少なくずも䞀時的には。2010幎以降、むンフレを求める意芋は垂井しせいに倚いが、しかしケむンズ経枈孊を根拠にむンフレ誘導政策を芁求するなら、それは「安楜死」である自芚ぐらいはもっおもらいたいものである。さお、ケむンズ自身は高霢者瀟䌚保障にはあたり関心は無かっただろうが、じ぀は幎金受絊者は「金利生掻者」のようなものでもある<ref>[https://kotobank.jp/word/%E9%87%91%E5%88%A9%E7%94%9F%E6%B4%BB%E8%80%85-481959 コトバンク『䞖界倧癟科事兞 第版「金利生掻者」の解説』 ] 2022幎4月6日に確認. </ref>。あるいは、仮に幎金自身は物䟡に察しお䞭立的だず仮定しおも぀たり、幎金を「金利」ずみなすべきではないずしおも、それでも䞀般的に高霢者は若者に比べお貯蓄が倚いの実際であり、なのでよく経枈評論ではむンフレは高霢者に䞍利だずも蚀われる。いちおう、日本の幎金は「マクロ経枈スラむド」ずいっお、むンフレの堎合は幎金絊付額もそのぶん倚くなるのだが、その負担は若者に行っおいるわけである。ずもかく、誰も負担しない物䟡政策など、ありえない。ケむンズ颚に蚀うなら、どの政策でも誰かを「安楜死」させるわけだ。 䞀般に、金利生掻者や幎金生掻者、あるいは貚幣ずしお倚額の貯蓄を持った生掻者は、むンフレは望たない傟向があるずされる<ref>[https://kotobank.jp/word/%E9%87%91%E5%88%A9%E7%94%9F%E6%B4%BB%E8%80%85-481959 コトバンク『䞖界倧癟科事兞 第版「金利生掻者」の解説』 ] 2022幎4月6日に確認. </ref>。䞀方、䌁業者や経営者はデフレやそれに䌎う䞍況を嫌う傟向があるずされ === 日本の近幎の景気 === 1973幎の第䞀次石油危機にむンフレになり、たた1979幎の第二次石油危機のずきもむンフレになり、1980幎代埌半から80幎代末ごろたでむンフレになっただ。しかし、1990幎頃のバブル厩壊埌からは、ずっずデフレ傟向が続いおいる。 2016幎の珟圚、日本では、デフレが䞍況を深刻化・長期化させる原因だろうず考えられおおり、そのため政府は、財政政策などによっお、物䟡䞊昇率2おいどの、ゆるやかな物䟡䞊昇率のむンフレを目指しおるず思われおいる。※ 枅氎曞院の怜定教科曞『高等孊校 新政治・経枈』など、いく぀かの教科曞出版瀟の怜定教科曞に、そういう芋解がある。 このように、政策によっお、望たしいむンフレ率を実珟しようずいうこずを'''むンフレ・タヌゲット'''ずいう。 日本では、デフレからの脱华ずいう意味でむンフレ・タヌゲットずいう意味が䜿われるが、䞀方、発展途䞊囜では、急激なむンフレによる経枈䞍安のため、むンフレ率を抑えようずいう意味でも、「むンフレ・タヌゲット」ずいう単語が甚いられる。 == ハむパヌ・むンフレずクリヌピング・むンフレ == 第二次倧戊前のドむツで起きたような急激なむンフレのように、短期間で物䟡が倧幅に䞊昇する急激なむンフレを'''ハむパヌ・むンフレ'''(hyper inflation)ずいう。 いっぜう、幎率数パヌセントおいどの持続的なむンフレを'''クリヌピング・むンフレ'''creeping inflationずいう。クリヌピングずは、「しのびよる」ずいう意味。 == ※ 範囲倖: 貚幣錯芚 == 物䟡政策による景気刺激策は、囜民の経枈ぞの「勘違い」を利甚しおいたす。 ケむンズ経枈孊に「貚幣錯芚」ずいう抂念がありたす。これは、倚くの消費者は、実質倀ではなく名目倀で刀断するずいう、経枈孊の経隓則です。 20䞖玀の第二次䞖界倧戊埌の時代、欧米の倚くの囜で、工業化などによる物䟡の䞊昇にもかかわらず、土朚公共事業などによっおり仕事を匷制的に぀くる事で、景気を刺激しお向䞊させる事によりいわゆる「ケむンズ政策」 、結果的に、物䟡䞊昇ず景気䞊昇ずを20䞖玀埌半は連動させおきた。 そのため21䞖玀の珟代にも、物䟡ず景気を混同する勘違いをしおいる者が、どこの囜にも䞀定の割合でいる。 しかし、このように物䟡䞊昇ず景気を連動させるような経枈政策の欠陥ずしお、 :・ 物䟡が再珟なく䞊がり぀づける危険性。 :・ 土朚公共事業のための歳出さいしゅ぀や、業者などぞの補助金などにより、囜の財政の借金が増えおしたう。 ずいう問題点がある。 なお、「工業化」などによる発展ずいう理念が、土朚公共事業などの公共投資を正圓化するための口実であった。そしお、工業化による経枈発展による皎収増加が、公共投資したぶんの金額を回収するための手段でもあった。 なので、もし、その囜が、工業化のための公共投資を行ったのに、政府が期埅したほどには皎収が増えなかった堎合に、もはや公共事業などの景気刺激策を政府が続けるのが困難になり、䞍景気に陥りかねない。 それでも景気刺激などのための公共事業や補助金政策などを枛らさずに景気刺激策を続けようずする堎合、政府は、その景気刺激策のための資金をあ぀める必芁があり、皎金を増やすか、囜債を远加発行する必芁がある。
2016-03-28T18:17:43Z
2024-03-14T02:54:49Z
[ "テンプレヌト:コラム" ]
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初等敎数論/倚項匏
倚項匏ずは、 a n x n + a n − 1 x n − 1 + ⋯ + a 1 x + a 0 {\displaystyle a_{n}x^{n}+a_{n-1}x^{n-1}+\cdots +a_{1}x+a_{0}} のこずである。 x {\displaystyle x} のこずを「倉数」、 a k {\displaystyle a_{k}} を「係数」ずいう。䞀般に係数は範囲が明確に瀺されるこずが倚い。 係数が属すべき範囲が異なるず、倚項匏の性質も倉化する。䟋えば x 3 − 2 {\displaystyle x^{3}-2} は有理数䞊ではこれ以䞊分解するこずができないが、実数䞊では ( x − 2 3 ) ( x 2 + 2 3 x + 4 3 ) {\displaystyle (x-{\sqrt[{3}]{2}})(x^{2}+{\sqrt[{3}]{2}}x+{\sqrt[{3}]{4}})} ず分解され、耇玠数䞊では ( x − 2 3 ) ( x − 2 3 ω ) ( x − 2 3 ω 2 ) , ω = ( − 1 + − 3 ) / 2 {\displaystyle (x-{\sqrt[{3}]{2}})(x-{\sqrt[{3}]{2}}\omega )(x-{\sqrt[{3}]{2}}\omega ^{2}),\omega =(-1+{\sqrt {-3}})/2} ず分解される。 そこで、係数が属すべき範囲を䞀぀固定しお、その䞊で議論する。そしお基本的に係数が属すべき範囲は、䜓(その範囲内で0以倖の数で割り算が可胜な集合)ずする。有理数や実数、耇玠数はこれにあたるが、敎数党䜓の集合は、 1/2, 1/3, 3/2 のようなものを含たないので、この項での議論には適さない堎合がある。 係数がどの範囲の数なのかに埓っお、「敎数係数倚項匏」、「有理係数倚項匏」などずいう。たた a n ≠ 0 {\displaystyle a_{n}\neq 0} のずき、この方皋匏を「 n {\displaystyle n} 次倚項匏」ずいう。 さお、匏は次の2぀に分けるこずができる。 どの匏もこの2぀に分けられるこずが分かるだろう。前者を「( x , y , z ⋯ {\displaystyle x,y,z\cdots } に関する)恒等匏」、埌者を「方皋匏」ずいう。恒等匏の倉数が明らかな堎合は略される。 䟋 さお、倚項匏に関しお敎数の堎合ず同じように敎陀性に぀いお組み立おるこずができる。 今から䞀般に倉数が1぀の倚項匏を扱う。倚項匏は P ( x ) {\displaystyle P(x)} で衚す。䜕が倉数なのか明らかな堎合は P {\displaystyle P} ず省略しお曞く。 2぀の倚項匏が倚項匏ずしお等しいずは、その係数がすべお䞀臎するこずをいう。倀が等しい堎合ず玛らわしいので、 P ( x ) ≡ Q ( x ) {\displaystyle P(x)\equiv Q(x)} ずいう蚘号をもっお、䞡者が倚項匏ずしお等しいこずを衚すこずにする。たた P ≢ Q {\displaystyle P\not \equiv Q} はそうでない、぀たり䞀臎しない係数が存圚するこずをいう。 ぀たり P ( x ) ≡ Q ( x ) {\displaystyle P(x)\equiv Q(x)} ずは P ( x ) − Q ( x ) {\displaystyle P(x)-Q(x)} の係数がすべお 0 であるこずを意味し、 P ≢ Q {\displaystyle P\not \equiv Q} は P ( x ) − Q ( x ) {\displaystyle P(x)-Q(x)} が 0 ではない倚項匏であるこずを意味する。 さお、敎数ず同様の公理を満たすこずを確認しなければならない。 P ≡ Q {\displaystyle P\equiv Q} ならば、 などである。これらは簡単に瀺すこずができる。ここでは乗法の公理 5 を倚項匏でも満たすこずを瀺す。 その前にいく぀か他の定理を準備する。 0 ではない倚項匏の次数、すなわち a n ≠ 0 {\displaystyle a_{n}\neq 0} ずなる最倧の n {\displaystyle n} を | A | {\displaystyle |A|} ず衚すこずずする。(普通は deg A {\displaystyle \deg A} ず曞くがここでは省略のためこう曞くこずにする) 定理 i | A | > | B | {\displaystyle |A|>|B|} のずき、 | A + B | = | A | . {\displaystyle |A+B|=|A|.} A = a n x n + a n − 1 x n − 1 + ⋯ + a 1 x + a 0 , B = b m x m + b m − 1 x m − 1 + ⋯ + b 1 x + b 0 ( a n , b m ≠ 0 ) {\displaystyle A=a_{n}x^{n}+a_{n-1}x^{n-1}+\cdots +a_{1}x+a_{0},\ B=b_{m}x^{m}+b_{m-1}x^{m-1}+\cdots +b_{1}x+b_{0}\ \ (a_{n},b_{m}\,\neq 0)} ずするずき、 | A | > | B | ⟺ n > m {\displaystyle |A|>|B|\iff n>m} なので、 A + B = a n x n + a n − 1 x n − 1 + ⋯ + ( a m + b m ) x m + ( a m − 1 + b m − 1 ) x m − 1 + ⋯ + ( a 1 + b 1 ) x + ( a 0 + b 0 ) {\displaystyle A+B=a_{n}x^{n}+a_{n-1}x^{n-1}+\cdots +(a_{m}+b_{m})x^{m}+(a_{m-1}+b_{m-1})x^{m-1}+\cdots +(a_{1}+b_{1})x+(a_{0}+b_{0})} よっお | A + B | = | A | . {\displaystyle |A+B|=|A|.} 定理 ii A ( x ) ≢ 0 , B ( x ) ≢ 0 {\displaystyle A(x)\not \equiv 0,\ B(x)\not \equiv 0} ならば、 | A B | = | A | + | B | . {\displaystyle |AB|=|A|+|B|.} 特に A ( x ) B ( x ) ≢ 0. {\displaystyle A(x)B(x)\not \equiv 0.} B = b m x m + b m − 1 x m − 1 + ⋯ + b 1 x + b 0 ( b m ≠ 0 ) {\displaystyle B=b_{m}x^{m}+b_{m-1}x^{m-1}+\cdots +b_{1}x+b_{0}\ \ (b_{m}\neq 0)} ずする。 | A | = 0 {\displaystyle |A|=0} のずき、すなわち A ( x ) = a {\displaystyle A(x)=a} のずき、 A B = a b m x m + a b m − 1 x m − 1 + ⋯ + a b 1 x + a b 0 {\displaystyle AB=ab_{m}x^{m}+ab_{m-1}x^{m-1}+\cdots +ab_{1}x+ab_{0}} であり、たた a b m ≠ 0 {\displaystyle ab_{m}\neq 0} より、 | A B | = | B | = | A | + | B | . {\displaystyle |AB|=|B|=|A|+|B|.} 次に | A | < n {\displaystyle |A|<n} のずき正しいずする。 A ( x ) = a n x n + a n − 1 x n − 1 + ⋯ + a 1 x + a 0 , A ′ ( x ) = A ( x ) − a n x n ( a n ≠ 0 ) {\displaystyle A(x)=a_{n}x^{n}+a_{n-1}x_{n-1}+\cdots +a_{1}x+a_{0},\ A'(x)=A(x)-a_{n}x^{n}\ \ \ (a_{n}\neq 0)} ずする。 A B = a n x n B + A ′ B . {\displaystyle AB=a_{n}x^{n}B+A'B.} このずき | A ′ | < n {\displaystyle |A'|<n} より | A ′ B | = | A ′ | + | B | < n + m . {\displaystyle |A'B|=|A'|+|B|<n+m.} a n x n B = a n b m x n + m + a n b m − 1 x n + m − 1 + ⋯ + a n b 1 x n + 1 + b 0 x n , a n b m ≠ 0 {\displaystyle a_{n}x^{n}B=a_{n}b_{m}x^{n+m}+a_{n}b_{m-1}x^{n+m-1}+\cdots +a_{n}b_{1}x^{n+1}+b_{0}x^{n},\ \ a_{n}b_{m}\neq 0} より、 | a n x n B | = n + m . {\displaystyle |a_{n}x^{n}B|=n+m.} したがっお定理 i より、 | A B | = | a n x n B + A ′ B | = n + m . {\displaystyle |AB|=|a_{n}x^{n}B+A'B|=n+m.} 以䞊より环積垰玍法より、正しいこずが蚌明される。 さおいよいよ次の定理を蚌明する。 定理 iii A ( x ) C ( x ) ≡ B ( x ) C ( x ) ∧ C ( x ) ≢ 0 ⇒ A ( x ) ≡ B ( x ) . {\displaystyle A(x)C(x)\equiv B(x)C(x)\wedge C(x)\not \equiv 0\Rightarrow A(x)\equiv B(x).} A ( x ) C ( x ) ≡ B ( x ) C ( x ) {\displaystyle A(x)C(x)\equiv B(x)C(x)} であるずき C ( x ) ( A ( x ) − B ( x ) ) ≡ 0 {\displaystyle C(x)(A(x)-B(x))\equiv 0} である。ここで A ( x ) ≢ B ( x ) {\displaystyle A(x)\not \equiv B(x)} であったずするず、 C ( x ) ≢ 0 {\displaystyle C(x)\not \equiv 0} ず仮定しおいるから定理 ii より C ( x ) ( A ( x ) − B ( x ) ) ≢ 0 {\displaystyle C(x)(A(x)-B(x))\not \equiv 0} ずなり矛盟。 よっお定理は背理法によっお蚌明される。 定矩 P ( x ) ≡ Q ( x ) R ( x ) {\displaystyle P(x)\equiv Q(x)R(x)} が成り立぀ずき、 P {\displaystyle P} は Q , R {\displaystyle Q,R} を因数に持぀、 P {\displaystyle P} は Q , R {\displaystyle Q,R} で割り切れるずいう。蚘号で Q | P {\displaystyle Q\,|\,P} ず曞くこずにする。 R | P 1 , P 2 , ⋯ , P n {\displaystyle R\,|\,P_{1},P_{2},\cdots ,P_{n}} のずき、 R | P 1 Q 1 + P 2 Q 2 + ⋯ P n Q n {\displaystyle R\,|\,P_{1}Q_{1}+P_{2}Q_{2}+\cdots P_{n}Q_{n}} 蚌明 仮定より P 1 = R S 1 , P 2 = R S 2 , ⋯ , P n = R S n {\displaystyle P_{1}=RS_{1},\,P_{2}=RS_{2},\cdots ,P_{n}=RS_{n}} ずおく。するず、 P 1 Q 1 + P 2 Q 2 + ⋯ P n Q n = R S 1 Q 1 + R S 2 Q 2 + ⋯ + R S n Q n = R ( S 1 Q 1 + S 2 Q 2 + ⋯ + S n Q n ) {\displaystyle {\begin{aligned}P_{1}Q_{1}+P_{2}Q_{2}+\cdots P_{n}Q_{n}&=RS_{1}Q_{1}+RS_{2}Q_{2}+\cdots +RS_{n}Q_{n}\\&=R(S_{1}Q_{1}+S_{2}Q_{2}+\cdots +S_{n}Q_{n})\end{aligned}}} よっお定理は蚌明される。 さお、敎数の敎陀に぀いおの根幹を成す定理は定理 1.2 であるが、幞いにも倚項匏にも同様の定理が成り立぀こずが蚀える。 任意の倚項匏 A , B ( B ( x ) ≢ 0 ) {\displaystyle A,B\ (B(x)\not \equiv 0)} に぀いお、 A = B Q + R {\displaystyle A=BQ+R} で、 R {\displaystyle R} の次数が B {\displaystyle B} よりも小さいような組 ( Q , R ) {\displaystyle (Q,R)} がただ䞀぀存圚する。たた、 A , B {\displaystyle A,B} の係数が有理数であれば Q , R {\displaystyle Q,R} の係数も有理数であり、 A , B {\displaystyle A,B} の係数が敎数で B {\displaystyle B} の最高次の係数が1ならば Q , R {\displaystyle Q,R} の係数も敎数である。 たた、このずき x = α {\displaystyle x=\alpha } を B ( x ) = 0 {\displaystyle B(x)=0} の解ずするず A ( α ) = R ( α ) . {\displaystyle A(\alpha )=R(\alpha ).} 蚌明 | A | < | B | {\displaystyle |A|<|B|} のずき、 Q = 0 , R = A {\displaystyle Q=0,R=A} ずすれば定理の䞻匵を満たす。 | A | = | B | {\displaystyle |A|=|B|} のずき、 A = a n x n + a n − 1 x n − 1 + ⋯ + a 1 x + a 0 , B = b n x n + b n − 1 x n − 1 + ⋯ + b 1 x + b 0 {\displaystyle A=a_{n}x^{n}+a_{n-1}x^{n-1}+\cdots +a_{1}x+a_{0},\ B=b_{n}x^{n}+b_{n-1}x^{n-1}+\cdots +b_{1}x+b_{0}} ずする。このずき、 b n ≠ 0 {\displaystyle b_{n}\neq 0} であるこずから、 Q = a n b n B {\displaystyle Q={\frac {a_{n}}{b_{n}}}B} ずおくず、 B Q = a n x n + ( a n b n − 1 b n ) x n − 1 + ⋯ + ( a n b 1 b n ) x + ( a n b 0 b n ) . {\displaystyle BQ=a_{n}x^{n}+\left({\frac {a_{n}b_{n-1}}{b_{n}}}\right)x^{n-1}+\cdots +\left({\frac {a_{n}b_{1}}{b_{n}}}\right)x+\left({\frac {a_{n}b_{0}}{b_{n}}}\right).} したがっお、 A − B Q = ( a n − 1 − a n b n − 1 b n ) x n − 1 + ⋯ + ( a 1 − a n b 1 b n ) x + ( a 0 − a n b 0 b n ) {\displaystyle A-BQ=\left(a_{n-1}-{\frac {a_{n}b_{n-1}}{b_{n}}}\right)x^{n-1}+\cdots +\left(a_{1}-{\frac {a_{n}b_{1}}{b_{n}}}\right)x+\left(a_{0}-{\frac {a_{n}b_{0}}{b_{n}}}\right)} ずなる。 R = A − B Q {\displaystyle R=A-BQ} ずおけば、この匏は A = B Q + R {\displaystyle A=BQ+R} ず恒等匏になり、たた明らかに | R | < | A | . {\displaystyle |R|<|A|.} よっお定理の䞻匵を満たす。 次に | A | > | B | {\displaystyle |A|>|B|} のずきであるが、これには数孊的垰玍法を甚いる。 | A | = α , | B | = β {\displaystyle |A|=\alpha ,\,|B|=\beta } ずし、 α − β = n > 0 {\displaystyle \alpha -\beta =n>0} なので、 n {\displaystyle n} に察しお数孊的垰玍法を甚いる。 A = a α x α + a α − 1 x α − 1 + ⋯ + a 1 x + a 0 , B = b β x β + b β − 1 x β − 1 + ⋯ + b 1 x + b 0 {\displaystyle A=a_{\alpha }x^{\alpha }+a_{\alpha -1}x^{\alpha -1}+\cdots +a_{1}x+a_{0},\ B=b_{\beta }x^{\beta }+b_{\beta -1}x^{\beta -1}+\cdots +b_{1}x+b_{0}} ずおく。 (i) n = 1 {\displaystyle n=1} のずき B = b α − 1 x α − 1 + b α − 2 x α − 2 + ⋯ + b 1 x + b 0 {\displaystyle B=b_{\alpha -1}x^{\alpha -1}+b_{\alpha -2}x^{\alpha -2}+\cdots +b_{1}x+b_{0}} ずなる。 このずき、 ( a α b α − 1 x ) B = a α x α + ( a α b α − 1 b α − 1 ) x α − 1 + ⋯ + ( a α b 1 b 1 ) x 2 + ( a α b 0 b α − 1 ) x {\displaystyle \left({\frac {a_{\alpha }}{b_{\alpha -1}}}x\right)B=a_{\alpha }x^{\alpha }+\left({\frac {a_{\alpha }b_{\alpha -1}}{b_{\alpha -1}}}\right)x^{\alpha -1}+\cdots +\left({\frac {a_{\alpha }b_{1}}{b_{1}}}\right)x^{2}+\left({\frac {a_{\alpha }b_{0}}{b_{\alpha -1}}}\right)x} したがっお、 Q = a α b α − 1 x {\displaystyle Q={\frac {a_{\alpha }}{b_{\alpha -1}}}x} ずおけば、 R = A − B Q = ( a α − 1 − a α b α − 1 b α − 1 ) x α − 1 + ⋯ + ( a 2 − a 2 b 1 b 1 ) x 2 + ( a 1 a α b 0 b α − 1 ) x + a 0 {\displaystyle R=A-BQ=\left(a_{\alpha -1}-{\frac {a_{\alpha }b_{\alpha -1}}{b_{\alpha -1}}}\right)x^{\alpha -1}+\cdots +\left(a_{2}-{\frac {a_{2}b_{1}}{b_{1}}}\right)x^{2}+\left(a_{1}{\frac {a_{\alpha }b_{0}}{b_{\alpha -1}}}\right)x+a_{0}} ずなり、よっお定理の䞻匵を満たす。 (ii) n = k {\displaystyle n=k} のずき正しいずする。 さお、 A = a α x α + a α − 1 x α − 1 + ⋯ + a 1 x + a 0 , B = b β x β + b β − 1 x β − 1 + ⋯ + b 1 x + b 0 {\displaystyle A=a_{\alpha }x^{\alpha }+a_{\alpha -1}x^{\alpha -1}+\cdots +a_{1}x+a_{0},\ B=b_{\beta }x^{\beta }+b_{\beta -1}x^{\beta -1}+\cdots +b_{1}x+b_{0}} ずおいお、 α − β = k + 1 {\displaystyle \alpha -\beta =k+1} だずする。 A {\displaystyle A} の最高次を取った倚項匏 A ′ = a α − 1 x α − 1 + ⋯ + a 1 x + a 0 {\displaystyle A'=a_{\alpha -1}x^{\alpha -1}+\cdots +a_{1}x+a_{0}} に぀いお、 | A ′ | − | B | = k {\displaystyle |A'|-|B|=k} より、垰玍法の仮定から A ′ = B Q + R ( | R | < | B | ) ⋯ ( 1 ) {\displaystyle A'=BQ+R\ \ (|R|<|B|)\cdots (1)} ず曞ける。 ( a α b β x α − β ) B = a α x α + ( b β − 1 a α b β ) x α − 1 + ⋯ + ( b 1 a α b β ) x α − β + 1 + ( b 0 a α b β ) x α − β {\displaystyle \left({\frac {a_{\alpha }}{b_{\beta }}}x^{\alpha -\beta }\right)B=a_{\alpha }x^{\alpha }+\left({\frac {b_{\beta -1}a_{\alpha }}{b_{\beta }}}\right)x^{\alpha -1}+\cdots +\left({\frac {b_{1}a_{\alpha }}{b_{\beta }}}\right)x^{\alpha -\beta +1}+\left({\frac {b_{0}a_{\alpha }}{b_{\beta }}}\right)x^{\alpha -\beta }} したがっお、 S = a α b β x α − β , C = ( b β − 1 a α b β ) x α − 1 + ⋯ + ( b 1 a α b β ) x α − β + 1 + ( b 0 a α b β ) x α − β {\displaystyle S={\frac {a_{\alpha }}{b_{\beta }}}x^{\alpha -\beta },\ C=\left({\frac {b_{\beta -1}a_{\alpha }}{b_{\beta }}}\right)x^{\alpha -1}+\cdots +\left({\frac {b_{1}a_{\alpha }}{b_{\beta }}}\right)x^{\alpha -\beta +1}+\left({\frac {b_{0}a_{\alpha }}{b_{\beta }}}\right)x^{\alpha -\beta }} ずおけばこの匏は S B = a α x α + C {\displaystyle SB=a_{\alpha }x^{\alpha }+C} ず曞ける。ずころで a α x α = A − A ′ {\displaystyle a_{\alpha }x^{\alpha }=A-A'} より、 (1) より S B = ( A − A ′ ) + C ⟺ A = B ( S + Q ) + ( R − C ) ⋯ ( 2 ) {\displaystyle SB=(A-A')+C\iff A=B(S+Q)+(R-C)\cdots (2)} ここで | C | − | B | = α − 1 − β = k {\displaystyle |C|-|B|=\alpha -1-\beta =k} より垰玍法の仮定から C = B Q ′ + R ′ ( | R ′ | < | B | ) {\displaystyle C=BQ'+R'\ \ (|R'|<|B|)} ず曞ける。 ∎ ( 2 ) ⟺ A = B ( S + Q ) + ( R − B Q ′ − R ′ ) ⟺ A = B ( S + Q − Q ′ ) + ( R − R ′ ) {\displaystyle \therefore (2)\iff A=B(S+Q)+(R-BQ'-R')\iff A=B(S+Q-Q')+(R-R')} ここで | R | < | B | , | R ′ | < | B | {\displaystyle |R|<|B|,\ |R'|<|B|} より | R − R ′ | < | B | . {\displaystyle |R-R'|<|B|.} したがっお、 k + 1 {\displaystyle k+1} のずきも定理の䞻匵を満たす。 (i) (ii) より数孊的垰玍法から蚌明される。たたその構成から、係数に関する䞻匵も埓う。 次は陀法が䞀意であるこずを蚌明する。仮にある倚項匏 A {\displaystyle A} が B {\displaystyle B} で割ったずきに、二通りに曞けたずする。 A = B Q + R ( | R | < | B | ) A = B Q ′ + R ′ ( | R ′ | < | B | ) {\displaystyle {\begin{aligned}A&=BQ+R\ \ &(|R|<|B|)\\A&=BQ'+R'\ \ &(|R'|<|B|)\\\end{aligned}}} するず B ( Q − Q ′ ) + ( R − R ′ ) = 0 ⟺ B ( Q − Q ′ ) = R ′ − R {\displaystyle B(Q-Q')+(R-R')=0\iff B(Q-Q')=R'-R} ずなる。すなわち R ′ − R {\displaystyle R'-R} は B {\displaystyle B} を因数に持぀こずになる。しかし仮定より | R | − | R ′ | < | B | {\displaystyle |R|-|R'|<|B|} なので、 B {\displaystyle B} に 0以倖の0次以䞊の倚項匏をかけおも次数が B {\displaystyle B} より小さくなるこずはない。したがっお Q − Q ′ = 0 {\displaystyle Q-Q'=0} ずならざるをえない。これによっお R ′ − R = 0 {\displaystyle R'-R=0} が導かれ、結局 Q = Q ′ , R = R ′ {\displaystyle Q=Q',\,R=R'} ずなり、ただ䞀通りにしか曞けないこずが蚌明される。 さお、長くなっおしたったが、これで我々の必芁ずしおいた定理が導かれた。 P ( x ) {\displaystyle P(x)} を ( x − a ) {\displaystyle (x-a)} ずいう倚項匏で割ったずきの匏を、定理 1.2 に埓っお P ( x ) = ( x − a ) Q ( x ) + b {\displaystyle P(x)=(x-a)Q(x)+b} ずする。䜙りが0次なのは、1次匏で割っおいるからである。 定理 2 より b = P ( a ) {\displaystyle b=P(a)} である。実際、 P ( a ) = ( a − a ) Q ( x ) + b = b {\displaystyle P(a)=(a-a)Q(x)+b=b} ずなる。぀たり、䜙りの倀が分かるのである。これより、次の定理が埓う。 定理 P ( x ) {\displaystyle P(x)} を ( x − a ) {\displaystyle (x-a)} で割ったずきの䜙りは P ( a ) {\displaystyle P(a)} 特に P ( a ) = 0 {\displaystyle P(a)=0} のずき、 P ( x ) = ( x − a ) Q ( x ) {\displaystyle P(x)=(x-a)Q(x)} ず曞ける。぀たり、 P ( x ) {\displaystyle P(x)} は ( x − a ) {\displaystyle (x-a)} を因数に持぀。この定理は剰䜙の定理の特別な堎合だが、重芁であるため「因数定理」ずいう名前が付いおいる。 P ( a ) = 0 {\displaystyle P(a)=0} ずなる a {\displaystyle a} のこずを、倚項匏 P {\displaystyle P} の零点ずいう。 倚項匏に関する定理で重芁な定理に次のものがある。 定理 倚項匏 A ( x ) = a n x n + a n − 1 x n − 1 + ⋯ + a 1 x + a 0 {\displaystyle A(x)=a_{n}x^{n}+a_{n-1}x^{n-1}+\cdots +a_{1}x+a_{0}} に぀いお、 A ( x ) = 0 {\displaystyle A(x)=0} が恒等匏 ⟺ A ( x ) ≡ 0 ⟺ a n = 0 ∧ a n − 1 = 0 ∧ ⋯ ∧ a 1 = 0 ∧ a 0 = 0. {\displaystyle \iff A(x)\equiv 0\iff a_{n}=0\wedge a_{n-1}=0\wedge \cdots \wedge a_{1}=0\wedge a_{0}=0.} 蚌明 ⇐ {\displaystyle \Leftarrow } は自明だろう。 ⇒ {\displaystyle \Rightarrow } を n {\displaystyle n} に関する数孊的垰玍法で蚌明する。 たず、0次匏の堎合は自明である。1次匏の堎合は、 A ( x ) = a x + b {\displaystyle A(x)=ax+b} に α ≠ β {\displaystyle \alpha \neq \beta } の2぀を代入しお a α + b = 0 , a β + b = 0 {\displaystyle a\alpha +b=0,\ a\beta +b=0} したがっお a ( α − β ) = 0. {\displaystyle a(\alpha -\beta )=0.} ずころで α − β ≠ 0 {\displaystyle \alpha -\beta \neq 0} より a = 0 {\displaystyle a=0} よっお b = 0. {\displaystyle b=0.} 次に、 n − 1 {\displaystyle n-1} 次匏でこの定理が正しいず仮定し、 n {\displaystyle n} 次匏でも正しいこずを蚌明する。 A ( x ) = a n x n + a n − 1 x n − 1 + ⋯ + a 1 x + a 0 {\displaystyle A(x)=a_{n}x^{n}+a_{n-1}x^{n-1}+\cdots +a_{1}x+a_{0}} ずする。このずき A ( x ) = 0 {\displaystyle A(x)=0} は恒等匏だから異なる n + 1 {\displaystyle n+1} 個の倀 x 0 , x 1 , ⋯ , x n {\displaystyle x_{0},x_{1},\cdots ,x_{n}} を代入しおも A ( x 0 ) = ⋯ = A ( x n ) = 0. {\displaystyle A(x_{0})=\cdots =A(x_{n})=0.} 因数定理より、 A ( x ) = ( x − x 0 ) Q ( x ) {\displaystyle A(x)=(x-x_{0})Q(x)} ず曞ける。このずき、 Q ( x ) {\displaystyle Q(x)} の最高次の係数は a n {\displaystyle a_{n}} であるこずは簡単に分かる。たた、 A ( x 1 ) = ( x 1 − x 0 ) Q ( x 1 ) = 0 {\displaystyle A(x_{1})=(x_{1}-x_{0})Q(x_{1})=0} なのだが、 x 1 − x 0 ≠ 0 {\displaystyle x_{1}-x_{0}\neq 0} より Q ( x 1 ) = 0. {\displaystyle Q(x_{1})=0.} 再び因数定理より、 Q ( x ) = ( x − x 1 ) Q 1 ( x ) {\displaystyle Q(x)=(x-x_{1})Q_{1}(x)} ず曞ける。このずきの Q 1 {\displaystyle Q_{1}} の最高次の係数も a n {\displaystyle a_{n}} であるこずが簡単に分かる。これを代入しお A ( x ) = ( x − x 0 ) ( x − x 1 ) Q 1 ( x ) . {\displaystyle A(x)=(x-x_{0})(x-x_{1})Q_{1}(x).} これを繰り返せば A ( x ) = a n ( x − x 0 ) ( x − x 1 ) ⋯ ( x − x n − 1 ) . {\displaystyle A(x)=a_{n}(x-x_{0})(x-x_{1})\cdots (x-x_{n-1}).} A ( x n ) = a n ( x n − x 0 ) ( x n − x 1 ) ⋯ ( x n − x n − 1 ) = 0 {\displaystyle A(x_{n})=a_{n}(x_{n}-x_{0})(x_{n}-x_{1})\cdots (x_{n}-x_{n-1})=0} だが、 x n − x 0 ≠ 0 , x n − x 1 ≠ 0 ⋯ x n − x n − 1 ≠ 0 {\displaystyle x_{n}-x_{0}\neq 0,x_{n}-x_{1}\neq 0\cdots x_{n}-x_{n-1}\neq 0} より a n = 0 {\displaystyle a_{n}=0} ずなる。したがっお A ( x ) = a n − 1 x n − 1 + a n − 2 x n − 2 + ⋯ + a 1 x + a 0 {\displaystyle A(x)=a_{n-1}x^{n-1}+a_{n-2}x^{n-2}+\cdots +a_{1}x+a_{0}} ずなる。 以䞊より数孊的垰玍法によっお蚌明される。 P ( x ) {\displaystyle P(x)} を倚項匏ずし、 α {\displaystyle \alpha } を方皋匏 P ( x ) = 0 {\displaystyle P(x)=0} の解ずする。因数定理より、これは P ( x ) {\displaystyle P(x)} が x − α {\displaystyle x-\alpha } を因数に持぀こずず同倀である。 α {\displaystyle \alpha } が重解あるいは重根であるずは、 P ( x ) {\displaystyle P(x)} が ( x − α ) 2 {\displaystyle (x-\alpha )^{2}} を因数に持぀こずである。同様に α {\displaystyle \alpha } が n {\displaystyle n} 重解あるいは n {\displaystyle n} 重根であるずは、 P ( x ) {\displaystyle P(x)} が ( x − α ) n {\displaystyle (x-\alpha )^{n}} を因数に持぀こずである。 さお、倚項匏 P ( x ) = a n x n + a n − 1 x n − 1 + ⋯ + a 0 {\displaystyle P(x)=a_{n}x^{n}+a_{n-1}x^{n-1}+\cdots +a_{0}} に察し、埮分 d d x P ( x ) {\displaystyle {\frac {d}{dx}}P(x)} あるいは P ′ ( x ) {\displaystyle P'(x)} を により定める(これは埮分積分孊における倚項匏関数の埮分ず同様である。ただしここでは、関数ではなく倚項匏そのものに察する挔算ずしお埮分を定める。ここでの議論には極限に関する議論を芁しない点に泚意)。 するず、明らかに次の2぀の公匏が成り立぀。たた逆に次の2぀の公匏が成り立぀ように d d x P ( x ) {\displaystyle {\frac {d}{dx}}P(x)} を定めれば、䞀般の倚項匏に぀いお䞊蚘の公匏が成り立぀。 さらに、 が成り立぀。 実際、 P ( x ) = a n x n + a n − 1 x n − 1 + ⋯ + a 0 , Q ( x ) = x m {\displaystyle P(x)=a_{n}x^{n}+a_{n-1}x^{n-1}+\cdots +a_{0},Q(x)=x^{m}} のずき であるから、䞀般の Q ( x ) = b m x m + b m − 1 x m − 1 + ⋯ + b 0 {\displaystyle Q(x)=b_{m}x^{m}+b_{m-1}x^{m-1}+\cdots +b_{0}} に぀いおも が成り立぀。 P ( x ) {\displaystyle P(x)} が x = α {\displaystyle x=\alpha } を解に持぀ずし P ( x ) = ( x − α ) Q ( x ) {\displaystyle P(x)=(x-\alpha )Q(x)} ずおくず より P ′ ( α ) = Q ( α ) {\displaystyle P'(\alpha )=Q(\alpha )} ずなる。ここで P ( x ) {\displaystyle P(x)} が x = α {\displaystyle x=\alpha } を重解に持぀ずは、 Q ( α ) = 0 {\displaystyle Q(\alpha )=0} ず同矩であるから次のこずがわかる。 P ( x ) {\displaystyle P(x)} が x = α {\displaystyle x=\alpha } を重解に持぀ための必芁十分条件は P ( α ) = P ′ ( α ) = 0 {\displaystyle P(\alpha )=P'(\alpha )=0} が成り立぀こずである。 たた、より䞀般に、䞀般に P ( X ) {\displaystyle P(X)} が Q ( X ) {\displaystyle Q(X)} で割り切れるずき P ( X ) = Q ( X ) P 1 ( X ) {\displaystyle P(X)=Q(X)P_{1}(X)} ずおくず であるから Q ( X ) | P 1 ( X ) {\displaystyle Q(X)|P_{1}(X)} ならば Q ( X ) | P ′ ( X ) {\displaystyle Q(X)|P'(X)} である。よっお次のこずがわかる。 P ( x ) {\displaystyle P(x)} が Q ( x ) 2 {\displaystyle Q(x)^{2}} を因数に持぀ならば P ( X ) , P ′ ( X ) {\displaystyle P(X),P'(X)} が共に Q ( X ) {\displaystyle Q(X)} を因数に持぀。 ここでは逆は必ずしも成り立たない。たずえば X 4 , ( X 4 ) ′ = 4 X 3 {\displaystyle X^{4},(X^{4})'=4X^{3}} は共に X 3 {\displaystyle X^{3}} で割り切れるが X 4 {\displaystyle X^{4}} は X 6 {\displaystyle X^{6}} で割り切れないのは明らかである。 倚項匏 A , B , ⋯ {\displaystyle A,B,\cdots } に぀いお、それら党おの因数である倚項匏を「公倍倚項匏」ずいう。0次の倚項匏(定数項)は自明に玄数である。 たた倚項匏 A , B , ⋯ {\displaystyle A,B,\cdots } 党おを因数に持぀倚項匏を「公玄倚項匏」ずいう。 倚項匏に関する公玄・公倍は敎数のずきず同じ定矩・蚘号を䜿う。最倧公玄・最小公倍倚項匏は次数が最倧・小のものをいう。ただし 0 は最小公倍倚項匏に含めないものずする。このずき定数項に泚意しなければならないが、ここでは公玄・公倍倚項匏の最高次が 1 になるようにする、たた倚項匏に定数をかけるこずで同じになるものは同じずみなす、ずいうルヌルを取り決めるこずにする。(最高次の係数が 1 な倚項匏を「モニック」ずいう。) 適圓な定数 c {\displaystyle c} が存圚しお A = c B {\displaystyle A=cB} ず曞けるずき、これを A ≃ B {\displaystyle A\simeq B} ず衚すこずずする。 さお、倚項匏 A , B {\displaystyle A,B} の最倧公玄倚項匏が 1 {\displaystyle 1} であるずき、この2぀の倚項匏は「互いに玠」である、ずいう。 敎数の堎合ず同様に、倚項匏 A , B {\displaystyle A,B} の最倧公玄倚項匏を gcd ( A , B ) {\displaystyle \gcd(A,B)} , 最小公倍倚項匏を LCM ( A , B ) {\displaystyle {\textrm {LCM}}(A,B)} ずかく。 たずえば、方皋匏 P ( x ) = 0 {\displaystyle P(x)=0} が重解 x = α {\displaystyle x=\alpha } を持぀ならば、 x − α {\displaystyle x-\alpha } は P , P ′ {\displaystyle P,P'} の公玄倚項匏だから gcd ( P , P ′ ) > 1 {\displaystyle \gcd(P,P')>1} でなければならない(耇玠数䞊ならば代数孊の基本定理より逆が成り立぀が、他の䜓で考えおいるずきは逆は成り立぀ずは限らない。公玄倚項匏が解を持぀ずは限らないからである)。 ここでも敎数の時ず同じように理論を組み立おられる。 2぀以䞊の倚項匏の公倍倚項匏は最小公倍倚項匏を因数に持぀。 蚌明 倚項匏を A , B , ⋯ {\displaystyle A,B,\cdots } ずおく。これらを党おかけたもの A B ⋯ {\displaystyle AB\cdots } は公倍倚項匏なので、公倍倚項匏は存圚する。そのうちで最小のものも存圚するはずである。 さお、最小公倍倚項匏を L {\displaystyle L} ずし、 M {\displaystyle M} を任意の公倍倚項匏ずおく。陀法の原理に基づいお M = L Q + R ( | R | < | L | ) {\displaystyle M=LQ+R\ \ (|R|<|L|)} ずおく。このずき、 R = M − L Q . {\displaystyle R=M-LQ.} M , L {\displaystyle M,L} ずもに A , B , ⋯ {\displaystyle A,B,\cdots } を因数に持぀。したがっお定理 1 より R {\displaystyle R} も A , B , ⋯ {\displaystyle A,B,\cdots } を因数に持぀。ゆえに R {\displaystyle R} は公倍倚項匏ずなるが、 R ≠ 0 {\displaystyle R\neq 0} ずするず L {\displaystyle L} の最小性に反する。したがっお R = 0. {\displaystyle R=0.} したがっお、 M = L Q . {\displaystyle M=LQ.} よっお定理は蚌明された。 2぀以䞊の倚項匏の最倧公玄倚項匏は公玄倚項匏を因数に持぀。 蚌明 倚項匏を A , B , ⋯ {\displaystyle A,B,\cdots } ずおく。1 は明らかに公玄倚項匏なので、公玄倚項匏は存圚し、そのうち最倧のものが存圚するはずである。 さお、最倧公玄倚項匏を M {\displaystyle M} ずし、 D {\displaystyle D} を任意の公玄倚項匏ずおく。 L = l c m ( M , D ) {\displaystyle L=lcm(M,D)} ずする。 仮定より A {\displaystyle A} は M , D {\displaystyle M,D} の公倍倚項匏。よっお、定理 3 より A {\displaystyle A} は L {\displaystyle L} を因数に持぀。どうようの理由で B , ⋯ {\displaystyle B,\cdots } も L {\displaystyle L} を因数に持぀。したがっお L {\displaystyle L} は A , B , ⋯ {\displaystyle A,B,\cdots } の公玄倚項匏。 M {\displaystyle M} は最倧のものなので | L | ≩ | M | ⋯ ( 1 ) . {\displaystyle |L|\leqq |M|\cdots (1).} ずころで L {\displaystyle L} は M {\displaystyle M} を因数に持぀ので L = M K . {\displaystyle L=MK.} 定理 ii より | L | = | M | + | K | . {\displaystyle |L|=|M|+|K|.} これず (1) によっお | L | = | M | {\displaystyle |L|=|M|} ずなり、 K {\displaystyle K} は定数項。ゆえに L {\displaystyle L} は D {\displaystyle D} を因数に持぀ので L = k M = D E {\displaystyle L=kM=DE} より M = 1 k D E . {\displaystyle M={\frac {1}{k}}DE.} したがっお M {\displaystyle M} は D {\displaystyle D} を因数に持぀こずが分かった。 gcd ( A , B ) = G , LCM ( A , B ) = L {\displaystyle \gcd(A,B)=G,\,{\textrm {LCM}}(A,B)=L} ずすれば A B ≃ G L . {\displaystyle AB\simeq GL.} 蚌明 仮定より L = A ′ B = A B ′ {\displaystyle L=A'B=AB'} ずおける。 A B {\displaystyle AB} は公倍倚項匏なので、定理 3 より A B = D L ⋯ ( 1 ) {\displaystyle AB=DL\cdots (1)} ずおける。 先ほどの匏を代入しお A B = D A ′ B = D A B ′ ⇒ A = D A ′ , B = D B ′ . {\displaystyle AB=DA'B=DAB'\Rightarrow A=DA',\,B=DB'.} よっお、 D {\displaystyle D} は A , B {\displaystyle A,B} の公玄倚項匏。定理 4 より G = D E ⋯ ( 2 ) {\displaystyle G=DE\cdots (2)} ずおく。このずきもちろん E ( x ) ≠ 0. {\displaystyle E(x)\neq 0.} G | A , B ⟺ D E | D A ′ , D B ′ {\displaystyle G\,|\,A,B\iff DE\,|\,DA',DB'} ずなる。ここで、 D A ′ = D E A ′′ , D B ′ = D E B ′′ {\displaystyle DA'=DEA'',DB'=DEB''} ずおくず定理 iii より A ′ = E A ′′ , B ′ = E B ′′ {\displaystyle A'=EA'',B'=EB''} であるから最初の匏に代入するず L = E A ′′ B = E B ′′ A {\displaystyle L=EA''B=EB''A} を埗る。ここで | E | > 0 {\displaystyle |E|>0} ずすれば、 A ′′ B = B ′′ A {\displaystyle A''B=B''A} が公倍倚項匏ずなり、 L {\displaystyle L} の最小性に反する。埓っお E {\displaystyle E} は定数項ずなり、 E = e {\displaystyle E=e} ずおけば (2) より G = e D . {\displaystyle G=eD.} (1) より A B = 1 e D L ⇒ A B ≃ D L . {\displaystyle AB={\frac {1}{e}}DL\Rightarrow AB\simeq DL.} A , B {\displaystyle A,B} が互いに玠であるずき、 A | B C ⇒ A | C {\displaystyle A\,|\,BC\Rightarrow A\,|\,C} 蚌明 gcd ( A , B ) = 1 {\displaystyle \gcd(A,B)=1} なので定理 5 より LCM [ A , B ] = A B . {\displaystyle {\textrm {LCM}}[A,B]=AB.} 仮定より B C {\displaystyle BC} は A , B {\displaystyle A,B} の公倍倚項匏。定理 3 より LCM [ A , B ] | B C ⟺ A B | B C . {\displaystyle {\textrm {LCM}}[A,B]\,|\,BC\iff AB\,|\,BC.} よっお定理 iii より A | C . {\displaystyle A\,|\,C.} これにより、倚項匏においおも、敎陀性に関しお、敎数の堎合ず同様の基本的事実が成り立぀こずがわかった。これを甚いお、倚項匏䞊で、因数分解の䞀意性が成り立぀こずを次に芋る。 なお、定理 4 の垰結ずしお次の定理が成り立぀。 P ( x ) {\displaystyle P(x)} が平方因数 Q ( x ) 2 {\displaystyle Q(x)^{2}} を持぀ならば Q ( x ) {\displaystyle Q(x)} は gcd ( P , P ′ ) {\displaystyle \gcd(P,P')} の因数である。特に方皋匏 P ( x ) = 0 {\displaystyle P(x)=0} が重解 x = α {\displaystyle x=\alpha } を持぀ならば、 x − α {\displaystyle x-\alpha } は gcd ( P , P ′ ) {\displaystyle \gcd(P,P')} の因数である。 泚意 : 係数比范の定理は、有理数や実数䞊、あるいは代数䜓䞊では正しいが、有限䜓䞊ではかならずしも正しくない。すなわち有限䜓䞊では倀が぀ねに 0 であるが、倚項匏ずしお 0 ではないものが存圚する。そのため、䞀般に倚項匏ず、倚項匏の衚す関数(倚項匏関数)は区別しなければならない。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "倚項匏ずは、", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "a n x n + a n − 1 x n − 1 + ⋯ + a 1 x + a 0 {\\displaystyle a_{n}x^{n}+a_{n-1}x^{n-1}+\\cdots +a_{1}x+a_{0}}", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "のこずである。 x {\\displaystyle x} のこずを「倉数」、 a k {\\displaystyle a_{k}} を「係数」ずいう。䞀般に係数は範囲が明確に瀺されるこずが倚い。 係数が属すべき範囲が異なるず、倚項匏の性質も倉化する。䟋えば x 3 − 2 {\\displaystyle x^{3}-2} は有理数䞊ではこれ以䞊分解するこずができないが、実数䞊では ( x − 2 3 ) ( x 2 + 2 3 x + 4 3 ) {\\displaystyle (x-{\\sqrt[{3}]{2}})(x^{2}+{\\sqrt[{3}]{2}}x+{\\sqrt[{3}]{4}})} ず分解され、耇玠数䞊では ( x − 2 3 ) ( x − 2 3 ω ) ( x − 2 3 ω 2 ) , ω = ( − 1 + − 3 ) / 2 {\\displaystyle (x-{\\sqrt[{3}]{2}})(x-{\\sqrt[{3}]{2}}\\omega )(x-{\\sqrt[{3}]{2}}\\omega ^{2}),\\omega =(-1+{\\sqrt {-3}})/2} ず分解される。 そこで、係数が属すべき範囲を䞀぀固定しお、その䞊で議論する。そしお基本的に係数が属すべき範囲は、䜓(その範囲内で0以倖の数で割り算が可胜な集合)ずする。有理数や実数、耇玠数はこれにあたるが、敎数党䜓の集合は、 1/2, 1/3, 3/2 のようなものを含たないので、この項での議論には適さない堎合がある。 係数がどの範囲の数なのかに埓っお、「敎数係数倚項匏」、「有理係数倚項匏」などずいう。たた a n ≠ 0 {\\displaystyle a_{n}\\neq 0} のずき、この方皋匏を「 n {\\displaystyle n} 次倚項匏」ずいう。", "title": "" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "さお、匏は次の2぀に分けるこずができる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "どの匏もこの2぀に分けられるこずが分かるだろう。前者を「( x , y , z ⋯ {\\displaystyle x,y,z\\cdots } に関する)恒等匏」、埌者を「方皋匏」ずいう。恒等匏の倉数が明らかな堎合は略される。", "title": "" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "䟋", "title": "" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "さお、倚項匏に関しお敎数の堎合ず同じように敎陀性に぀いお組み立おるこずができる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "今から䞀般に倉数が1぀の倚項匏を扱う。倚項匏は P ( x ) {\\displaystyle P(x)} で衚す。䜕が倉数なのか明らかな堎合は P {\\displaystyle P} ず省略しお曞く。", "title": "基本的な定理" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "2぀の倚項匏が倚項匏ずしお等しいずは、その係数がすべお䞀臎するこずをいう。倀が等しい堎合ず玛らわしいので、 P ( x ) ≡ Q ( x ) {\\displaystyle P(x)\\equiv Q(x)} ずいう蚘号をもっお、䞡者が倚項匏ずしお等しいこずを衚すこずにする。たた P ≢ Q {\\displaystyle P\\not \\equiv Q} はそうでない、぀たり䞀臎しない係数が存圚するこずをいう。 ぀たり P ( x ) ≡ Q ( x ) {\\displaystyle P(x)\\equiv Q(x)} ずは P ( x ) − Q ( x ) {\\displaystyle P(x)-Q(x)} の係数がすべお 0 であるこずを意味し、 P ≢ Q {\\displaystyle P\\not \\equiv Q} は P ( x ) − Q ( x ) {\\displaystyle P(x)-Q(x)} が 0 ではない倚項匏であるこずを意味する。", "title": "基本的な定理" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "さお、敎数ず同様の公理を満たすこずを確認しなければならない。", "title": "基本的な定理" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "P ≡ Q {\\displaystyle P\\equiv Q} ならば、", "title": "基本的な定理" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "などである。これらは簡単に瀺すこずができる。ここでは乗法の公理 5 を倚項匏でも満たすこずを瀺す。", "title": "基本的な定理" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "その前にいく぀か他の定理を準備する。", "title": "基本的な定理" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "0 ではない倚項匏の次数、すなわち a n ≠ 0 {\\displaystyle a_{n}\\neq 0} ずなる最倧の n {\\displaystyle n} を | A | {\\displaystyle |A|} ず衚すこずずする。(普通は deg A {\\displaystyle \\deg A} ず曞くがここでは省略のためこう曞くこずにする)", "title": "基本的な定理" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "定理 i | A | > | B | {\\displaystyle |A|>|B|} のずき、 | A + B | = | A | . {\\displaystyle |A+B|=|A|.}", "title": "基本的な定理" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "A = a n x n + a n − 1 x n − 1 + ⋯ + a 1 x + a 0 , B = b m x m + b m − 1 x m − 1 + ⋯ + b 1 x + b 0 ( a n , b m ≠ 0 ) {\\displaystyle A=a_{n}x^{n}+a_{n-1}x^{n-1}+\\cdots +a_{1}x+a_{0},\\ B=b_{m}x^{m}+b_{m-1}x^{m-1}+\\cdots +b_{1}x+b_{0}\\ \\ (a_{n},b_{m}\\,\\neq 0)} ずするずき、", "title": "基本的な定理" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "| A | > | B | ⟺ n > m {\\displaystyle |A|>|B|\\iff n>m} なので、", "title": "基本的な定理" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "A + B = a n x n + a n − 1 x n − 1 + ⋯ + ( a m + b m ) x m + ( a m − 1 + b m − 1 ) x m − 1 + ⋯ + ( a 1 + b 1 ) x + ( a 0 + b 0 ) {\\displaystyle A+B=a_{n}x^{n}+a_{n-1}x^{n-1}+\\cdots +(a_{m}+b_{m})x^{m}+(a_{m-1}+b_{m-1})x^{m-1}+\\cdots +(a_{1}+b_{1})x+(a_{0}+b_{0})}", "title": "基本的な定理" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "よっお | A + B | = | A | . {\\displaystyle |A+B|=|A|.}", "title": "基本的な定理" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "定理 ii A ( x ) ≢ 0 , B ( x ) ≢ 0 {\\displaystyle A(x)\\not \\equiv 0,\\ B(x)\\not \\equiv 0} ならば、 | A B | = | A | + | B | . {\\displaystyle |AB|=|A|+|B|.} 特に A ( x ) B ( x ) ≢ 0. {\\displaystyle A(x)B(x)\\not \\equiv 0.}", "title": "基本的な定理" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "B = b m x m + b m − 1 x m − 1 + ⋯ + b 1 x + b 0 ( b m ≠ 0 ) {\\displaystyle B=b_{m}x^{m}+b_{m-1}x^{m-1}+\\cdots +b_{1}x+b_{0}\\ \\ (b_{m}\\neq 0)} ずする。", "title": "基本的な定理" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "| A | = 0 {\\displaystyle |A|=0} のずき、すなわち A ( x ) = a {\\displaystyle A(x)=a} のずき、", "title": "基本的な定理" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "A B = a b m x m + a b m − 1 x m − 1 + ⋯ + a b 1 x + a b 0 {\\displaystyle AB=ab_{m}x^{m}+ab_{m-1}x^{m-1}+\\cdots +ab_{1}x+ab_{0}} であり、たた a b m ≠ 0 {\\displaystyle ab_{m}\\neq 0} より、 | A B | = | B | = | A | + | B | . {\\displaystyle |AB|=|B|=|A|+|B|.}", "title": "基本的な定理" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "次に | A | < n {\\displaystyle |A|<n} のずき正しいずする。", "title": "基本的な定理" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "A ( x ) = a n x n + a n − 1 x n − 1 + ⋯ + a 1 x + a 0 , A ′ ( x ) = A ( x ) − a n x n ( a n ≠ 0 ) {\\displaystyle A(x)=a_{n}x^{n}+a_{n-1}x_{n-1}+\\cdots +a_{1}x+a_{0},\\ A'(x)=A(x)-a_{n}x^{n}\\ \\ \\ (a_{n}\\neq 0)} ずする。", "title": "基本的な定理" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "A B = a n x n B + A ′ B . {\\displaystyle AB=a_{n}x^{n}B+A'B.} このずき | A ′ | < n {\\displaystyle |A'|<n} より | A ′ B | = | A ′ | + | B | < n + m . {\\displaystyle |A'B|=|A'|+|B|<n+m.}", "title": "基本的な定理" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "a n x n B = a n b m x n + m + a n b m − 1 x n + m − 1 + ⋯ + a n b 1 x n + 1 + b 0 x n , a n b m ≠ 0 {\\displaystyle a_{n}x^{n}B=a_{n}b_{m}x^{n+m}+a_{n}b_{m-1}x^{n+m-1}+\\cdots +a_{n}b_{1}x^{n+1}+b_{0}x^{n},\\ \\ a_{n}b_{m}\\neq 0} より、 | a n x n B | = n + m . {\\displaystyle |a_{n}x^{n}B|=n+m.}", "title": "基本的な定理" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "したがっお定理 i より、 | A B | = | a n x n B + A ′ B | = n + m . {\\displaystyle |AB|=|a_{n}x^{n}B+A'B|=n+m.}", "title": "基本的な定理" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "以䞊より环積垰玍法より、正しいこずが蚌明される。", "title": "基本的な定理" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "さおいよいよ次の定理を蚌明する。", "title": "基本的な定理" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "定理 iii A ( x ) C ( x ) ≡ B ( x ) C ( x ) ∧ C ( x ) ≢ 0 ⇒ A ( x ) ≡ B ( x ) . {\\displaystyle A(x)C(x)\\equiv B(x)C(x)\\wedge C(x)\\not \\equiv 0\\Rightarrow A(x)\\equiv B(x).}", "title": "基本的な定理" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "A ( x ) C ( x ) ≡ B ( x ) C ( x ) {\\displaystyle A(x)C(x)\\equiv B(x)C(x)} であるずき C ( x ) ( A ( x ) − B ( x ) ) ≡ 0 {\\displaystyle C(x)(A(x)-B(x))\\equiv 0} である。ここで A ( x ) ≢ B ( x ) {\\displaystyle A(x)\\not \\equiv B(x)} であったずするず、 C ( x ) ≢ 0 {\\displaystyle C(x)\\not \\equiv 0} ず仮定しおいるから定理 ii より C ( x ) ( A ( x ) − B ( x ) ) ≢ 0 {\\displaystyle C(x)(A(x)-B(x))\\not \\equiv 0} ずなり矛盟。", "title": "基本的な定理" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "よっお定理は背理法によっお蚌明される。", "title": "基本的な定理" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "定矩", "title": "因数" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "P ( x ) ≡ Q ( x ) R ( x ) {\\displaystyle P(x)\\equiv Q(x)R(x)} が成り立぀ずき、 P {\\displaystyle P} は Q , R {\\displaystyle Q,R} を因数に持぀、 P {\\displaystyle P} は Q , R {\\displaystyle Q,R} で割り切れるずいう。蚘号で Q | P {\\displaystyle Q\\,|\\,P} ず曞くこずにする。", "title": "因数" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "R | P 1 , P 2 , ⋯ , P n {\\displaystyle R\\,|\\,P_{1},P_{2},\\cdots ,P_{n}} のずき、 R | P 1 Q 1 + P 2 Q 2 + ⋯ P n Q n {\\displaystyle R\\,|\\,P_{1}Q_{1}+P_{2}Q_{2}+\\cdots P_{n}Q_{n}}", "title": "因数" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "蚌明 仮定より P 1 = R S 1 , P 2 = R S 2 , ⋯ , P n = R S n {\\displaystyle P_{1}=RS_{1},\\,P_{2}=RS_{2},\\cdots ,P_{n}=RS_{n}} ずおく。するず、", "title": "因数" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "P 1 Q 1 + P 2 Q 2 + ⋯ P n Q n = R S 1 Q 1 + R S 2 Q 2 + ⋯ + R S n Q n = R ( S 1 Q 1 + S 2 Q 2 + ⋯ + S n Q n ) {\\displaystyle {\\begin{aligned}P_{1}Q_{1}+P_{2}Q_{2}+\\cdots P_{n}Q_{n}&=RS_{1}Q_{1}+RS_{2}Q_{2}+\\cdots +RS_{n}Q_{n}\\\\&=R(S_{1}Q_{1}+S_{2}Q_{2}+\\cdots +S_{n}Q_{n})\\end{aligned}}}", "title": "因数" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "よっお定理は蚌明される。", "title": "因数" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "さお、敎数の敎陀に぀いおの根幹を成す定理は定理 1.2 であるが、幞いにも倚項匏にも同様の定理が成り立぀こずが蚀える。", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "任意の倚項匏 A , B ( B ( x ) ≢ 0 ) {\\displaystyle A,B\\ (B(x)\\not \\equiv 0)} に぀いお、", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "A = B Q + R {\\displaystyle A=BQ+R} で、 R {\\displaystyle R} の次数が B {\\displaystyle B} よりも小さいような組 ( Q , R ) {\\displaystyle (Q,R)} がただ䞀぀存圚する。たた、 A , B {\\displaystyle A,B} の係数が有理数であれば Q , R {\\displaystyle Q,R} の係数も有理数であり、 A , B {\\displaystyle A,B} の係数が敎数で B {\\displaystyle B} の最高次の係数が1ならば Q , R {\\displaystyle Q,R} の係数も敎数である。", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "たた、このずき x = α {\\displaystyle x=\\alpha } を B ( x ) = 0 {\\displaystyle B(x)=0} の解ずするず A ( α ) = R ( α ) . {\\displaystyle A(\\alpha )=R(\\alpha ).}", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "蚌明 | A | < | B | {\\displaystyle |A|<|B|} のずき、", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "Q = 0 , R = A {\\displaystyle Q=0,R=A} ずすれば定理の䞻匵を満たす。", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "| A | = | B | {\\displaystyle |A|=|B|} のずき、", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "A = a n x n + a n − 1 x n − 1 + ⋯ + a 1 x + a 0 , B = b n x n + b n − 1 x n − 1 + ⋯ + b 1 x + b 0 {\\displaystyle A=a_{n}x^{n}+a_{n-1}x^{n-1}+\\cdots +a_{1}x+a_{0},\\ B=b_{n}x^{n}+b_{n-1}x^{n-1}+\\cdots +b_{1}x+b_{0}} ずする。このずき、", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "b n ≠ 0 {\\displaystyle b_{n}\\neq 0} であるこずから、 Q = a n b n B {\\displaystyle Q={\\frac {a_{n}}{b_{n}}}B} ずおくず、", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "B Q = a n x n + ( a n b n − 1 b n ) x n − 1 + ⋯ + ( a n b 1 b n ) x + ( a n b 0 b n ) . {\\displaystyle BQ=a_{n}x^{n}+\\left({\\frac {a_{n}b_{n-1}}{b_{n}}}\\right)x^{n-1}+\\cdots +\\left({\\frac {a_{n}b_{1}}{b_{n}}}\\right)x+\\left({\\frac {a_{n}b_{0}}{b_{n}}}\\right).} したがっお、", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "A − B Q = ( a n − 1 − a n b n − 1 b n ) x n − 1 + ⋯ + ( a 1 − a n b 1 b n ) x + ( a 0 − a n b 0 b n ) {\\displaystyle A-BQ=\\left(a_{n-1}-{\\frac {a_{n}b_{n-1}}{b_{n}}}\\right)x^{n-1}+\\cdots +\\left(a_{1}-{\\frac {a_{n}b_{1}}{b_{n}}}\\right)x+\\left(a_{0}-{\\frac {a_{n}b_{0}}{b_{n}}}\\right)} ずなる。", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "R = A − B Q {\\displaystyle R=A-BQ} ずおけば、この匏は A = B Q + R {\\displaystyle A=BQ+R} ず恒等匏になり、たた明らかに | R | < | A | . {\\displaystyle |R|<|A|.} よっお定理の䞻匵を満たす。", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "次に | A | > | B | {\\displaystyle |A|>|B|} のずきであるが、これには数孊的垰玍法を甚いる。", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "| A | = α , | B | = β {\\displaystyle |A|=\\alpha ,\\,|B|=\\beta } ずし、 α − β = n > 0 {\\displaystyle \\alpha -\\beta =n>0} なので、 n {\\displaystyle n} に察しお数孊的垰玍法を甚いる。", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "A = a α x α + a α − 1 x α − 1 + ⋯ + a 1 x + a 0 , B = b β x β + b β − 1 x β − 1 + ⋯ + b 1 x + b 0 {\\displaystyle A=a_{\\alpha }x^{\\alpha }+a_{\\alpha -1}x^{\\alpha -1}+\\cdots +a_{1}x+a_{0},\\ B=b_{\\beta }x^{\\beta }+b_{\\beta -1}x^{\\beta -1}+\\cdots +b_{1}x+b_{0}}", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "ずおく。", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "(i) n = 1 {\\displaystyle n=1} のずき", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "B = b α − 1 x α − 1 + b α − 2 x α − 2 + ⋯ + b 1 x + b 0 {\\displaystyle B=b_{\\alpha -1}x^{\\alpha -1}+b_{\\alpha -2}x^{\\alpha -2}+\\cdots +b_{1}x+b_{0}} ずなる。", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "このずき、 ( a α b α − 1 x ) B = a α x α + ( a α b α − 1 b α − 1 ) x α − 1 + ⋯ + ( a α b 1 b 1 ) x 2 + ( a α b 0 b α − 1 ) x {\\displaystyle \\left({\\frac {a_{\\alpha }}{b_{\\alpha -1}}}x\\right)B=a_{\\alpha }x^{\\alpha }+\\left({\\frac {a_{\\alpha }b_{\\alpha -1}}{b_{\\alpha -1}}}\\right)x^{\\alpha -1}+\\cdots +\\left({\\frac {a_{\\alpha }b_{1}}{b_{1}}}\\right)x^{2}+\\left({\\frac {a_{\\alpha }b_{0}}{b_{\\alpha -1}}}\\right)x}", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "したがっお、 Q = a α b α − 1 x {\\displaystyle Q={\\frac {a_{\\alpha }}{b_{\\alpha -1}}}x} ずおけば、", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "R = A − B Q = ( a α − 1 − a α b α − 1 b α − 1 ) x α − 1 + ⋯ + ( a 2 − a 2 b 1 b 1 ) x 2 + ( a 1 a α b 0 b α − 1 ) x + a 0 {\\displaystyle R=A-BQ=\\left(a_{\\alpha -1}-{\\frac {a_{\\alpha }b_{\\alpha -1}}{b_{\\alpha -1}}}\\right)x^{\\alpha -1}+\\cdots +\\left(a_{2}-{\\frac {a_{2}b_{1}}{b_{1}}}\\right)x^{2}+\\left(a_{1}{\\frac {a_{\\alpha }b_{0}}{b_{\\alpha -1}}}\\right)x+a_{0}}", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "ずなり、よっお定理の䞻匵を満たす。", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "(ii) n = k {\\displaystyle n=k} のずき正しいずする。", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "さお、 A = a α x α + a α − 1 x α − 1 + ⋯ + a 1 x + a 0 , B = b β x β + b β − 1 x β − 1 + ⋯ + b 1 x + b 0 {\\displaystyle A=a_{\\alpha }x^{\\alpha }+a_{\\alpha -1}x^{\\alpha -1}+\\cdots +a_{1}x+a_{0},\\ B=b_{\\beta }x^{\\beta }+b_{\\beta -1}x^{\\beta -1}+\\cdots +b_{1}x+b_{0}} ずおいお、", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "α − β = k + 1 {\\displaystyle \\alpha -\\beta =k+1} だずする。 A {\\displaystyle A} の最高次を取った倚項匏", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "A ′ = a α − 1 x α − 1 + ⋯ + a 1 x + a 0 {\\displaystyle A'=a_{\\alpha -1}x^{\\alpha -1}+\\cdots +a_{1}x+a_{0}} に぀いお、 | A ′ | − | B | = k {\\displaystyle |A'|-|B|=k} より、垰玍法の仮定から", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "A ′ = B Q + R ( | R | < | B | ) ⋯ ( 1 ) {\\displaystyle A'=BQ+R\\ \\ (|R|<|B|)\\cdots (1)} ず曞ける。", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "( a α b β x α − β ) B = a α x α + ( b β − 1 a α b β ) x α − 1 + ⋯ + ( b 1 a α b β ) x α − β + 1 + ( b 0 a α b β ) x α − β {\\displaystyle \\left({\\frac {a_{\\alpha }}{b_{\\beta }}}x^{\\alpha -\\beta }\\right)B=a_{\\alpha }x^{\\alpha }+\\left({\\frac {b_{\\beta -1}a_{\\alpha }}{b_{\\beta }}}\\right)x^{\\alpha -1}+\\cdots +\\left({\\frac {b_{1}a_{\\alpha }}{b_{\\beta }}}\\right)x^{\\alpha -\\beta +1}+\\left({\\frac {b_{0}a_{\\alpha }}{b_{\\beta }}}\\right)x^{\\alpha -\\beta }}", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "したがっお、 S = a α b β x α − β , C = ( b β − 1 a α b β ) x α − 1 + ⋯ + ( b 1 a α b β ) x α − β + 1 + ( b 0 a α b β ) x α − β {\\displaystyle S={\\frac {a_{\\alpha }}{b_{\\beta }}}x^{\\alpha -\\beta },\\ C=\\left({\\frac {b_{\\beta -1}a_{\\alpha }}{b_{\\beta }}}\\right)x^{\\alpha -1}+\\cdots +\\left({\\frac {b_{1}a_{\\alpha }}{b_{\\beta }}}\\right)x^{\\alpha -\\beta +1}+\\left({\\frac {b_{0}a_{\\alpha }}{b_{\\beta }}}\\right)x^{\\alpha -\\beta }} ずおけばこの匏は", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "S B = a α x α + C {\\displaystyle SB=a_{\\alpha }x^{\\alpha }+C} ず曞ける。ずころで a α x α = A − A ′ {\\displaystyle a_{\\alpha }x^{\\alpha }=A-A'} より、", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "(1) より S B = ( A − A ′ ) + C ⟺ A = B ( S + Q ) + ( R − C ) ⋯ ( 2 ) {\\displaystyle SB=(A-A')+C\\iff A=B(S+Q)+(R-C)\\cdots (2)}", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "ここで | C | − | B | = α − 1 − β = k {\\displaystyle |C|-|B|=\\alpha -1-\\beta =k} より垰玍法の仮定から C = B Q ′ + R ′ ( | R ′ | < | B | ) {\\displaystyle C=BQ'+R'\\ \\ (|R'|<|B|)} ず曞ける。", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "∎ ( 2 ) ⟺ A = B ( S + Q ) + ( R − B Q ′ − R ′ ) ⟺ A = B ( S + Q − Q ′ ) + ( R − R ′ ) {\\displaystyle \\therefore (2)\\iff A=B(S+Q)+(R-BQ'-R')\\iff A=B(S+Q-Q')+(R-R')}", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "ここで | R | < | B | , | R ′ | < | B | {\\displaystyle |R|<|B|,\\ |R'|<|B|} より | R − R ′ | < | B | . {\\displaystyle |R-R'|<|B|.}", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "したがっお、 k + 1 {\\displaystyle k+1} のずきも定理の䞻匵を満たす。", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "(i) (ii) より数孊的垰玍法から蚌明される。たたその構成から、係数に関する䞻匵も埓う。", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "次は陀法が䞀意であるこずを蚌明する。仮にある倚項匏 A {\\displaystyle A} が B {\\displaystyle B} で割ったずきに、二通りに曞けたずする。", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "A = B Q + R ( | R | < | B | ) A = B Q ′ + R ′ ( | R ′ | < | B | ) {\\displaystyle {\\begin{aligned}A&=BQ+R\\ \\ &(|R|<|B|)\\\\A&=BQ'+R'\\ \\ &(|R'|<|B|)\\\\\\end{aligned}}}", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "するず B ( Q − Q ′ ) + ( R − R ′ ) = 0 ⟺ B ( Q − Q ′ ) = R ′ − R {\\displaystyle B(Q-Q')+(R-R')=0\\iff B(Q-Q')=R'-R} ずなる。すなわち R ′ − R {\\displaystyle R'-R} は B {\\displaystyle B} を因数に持぀こずになる。しかし仮定より | R | − | R ′ | < | B | {\\displaystyle |R|-|R'|<|B|} なので、 B {\\displaystyle B} に 0以倖の0次以䞊の倚項匏をかけおも次数が B {\\displaystyle B} より小さくなるこずはない。したがっお Q − Q ′ = 0 {\\displaystyle Q-Q'=0} ずならざるをえない。これによっお R ′ − R = 0 {\\displaystyle R'-R=0} が導かれ、結局 Q = Q ′ , R = R ′ {\\displaystyle Q=Q',\\,R=R'} ずなり、ただ䞀通りにしか曞けないこずが蚌明される。", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "さお、長くなっおしたったが、これで我々の必芁ずしおいた定理が導かれた。", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "P ( x ) {\\displaystyle P(x)} を ( x − a ) {\\displaystyle (x-a)} ずいう倚項匏で割ったずきの匏を、定理 1.2 に埓っお", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "P ( x ) = ( x − a ) Q ( x ) + b {\\displaystyle P(x)=(x-a)Q(x)+b} ずする。䜙りが0次なのは、1次匏で割っおいるからである。", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "定理 2 より b = P ( a ) {\\displaystyle b=P(a)} である。実際、 P ( a ) = ( a − a ) Q ( x ) + b = b {\\displaystyle P(a)=(a-a)Q(x)+b=b} ずなる。぀たり、䜙りの倀が分かるのである。これより、次の定理が埓う。", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "定理", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "P ( x ) {\\displaystyle P(x)} を ( x − a ) {\\displaystyle (x-a)} で割ったずきの䜙りは P ( a ) {\\displaystyle P(a)}", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "特に P ( a ) = 0 {\\displaystyle P(a)=0} のずき、 P ( x ) = ( x − a ) Q ( x ) {\\displaystyle P(x)=(x-a)Q(x)} ず曞ける。぀たり、 P ( x ) {\\displaystyle P(x)} は ( x − a ) {\\displaystyle (x-a)} を因数に持぀。この定理は剰䜙の定理の特別な堎合だが、重芁であるため「因数定理」ずいう名前が付いおいる。", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "P ( a ) = 0 {\\displaystyle P(a)=0} ずなる a {\\displaystyle a} のこずを、倚項匏 P {\\displaystyle P} の零点ずいう。", "title": "陀法の原理" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "倚項匏に関する定理で重芁な定理に次のものがある。", "title": "係数比范" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "定理", "title": "係数比范" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "倚項匏 A ( x ) = a n x n + a n − 1 x n − 1 + ⋯ + a 1 x + a 0 {\\displaystyle A(x)=a_{n}x^{n}+a_{n-1}x^{n-1}+\\cdots +a_{1}x+a_{0}} に぀いお、", "title": "係数比范" }, { "paragraph_id": 89, "tag": "p", "text": "A ( x ) = 0 {\\displaystyle A(x)=0} が恒等匏 ⟺ A ( x ) ≡ 0 ⟺ a n = 0 ∧ a n − 1 = 0 ∧ ⋯ ∧ a 1 = 0 ∧ a 0 = 0. {\\displaystyle \\iff A(x)\\equiv 0\\iff a_{n}=0\\wedge a_{n-1}=0\\wedge \\cdots \\wedge a_{1}=0\\wedge a_{0}=0.}", "title": "係数比范" }, { "paragraph_id": 90, "tag": "p", "text": "蚌明 ⇐ {\\displaystyle \\Leftarrow } は自明だろう。 ⇒ {\\displaystyle \\Rightarrow } を n {\\displaystyle n} に関する数孊的垰玍法で蚌明する。", "title": "係数比范" }, { "paragraph_id": 91, "tag": "p", "text": "たず、0次匏の堎合は自明である。1次匏の堎合は、 A ( x ) = a x + b {\\displaystyle A(x)=ax+b} に α ≠ β {\\displaystyle \\alpha \\neq \\beta } の2぀を代入しお", "title": "係数比范" }, { "paragraph_id": 92, "tag": "p", "text": "a α + b = 0 , a β + b = 0 {\\displaystyle a\\alpha +b=0,\\ a\\beta +b=0} したがっお a ( α − β ) = 0. {\\displaystyle a(\\alpha -\\beta )=0.}", "title": "係数比范" }, { "paragraph_id": 93, "tag": "p", "text": "ずころで α − β ≠ 0 {\\displaystyle \\alpha -\\beta \\neq 0} より a = 0 {\\displaystyle a=0} よっお b = 0. {\\displaystyle b=0.}", "title": "係数比范" }, { "paragraph_id": 94, "tag": "p", "text": "次に、 n − 1 {\\displaystyle n-1} 次匏でこの定理が正しいず仮定し、 n {\\displaystyle n} 次匏でも正しいこずを蚌明する。 A ( x ) = a n x n + a n − 1 x n − 1 + ⋯ + a 1 x + a 0 {\\displaystyle A(x)=a_{n}x^{n}+a_{n-1}x^{n-1}+\\cdots +a_{1}x+a_{0}} ずする。このずき A ( x ) = 0 {\\displaystyle A(x)=0} は恒等匏だから異なる n + 1 {\\displaystyle n+1} 個の倀 x 0 , x 1 , ⋯ , x n {\\displaystyle x_{0},x_{1},\\cdots ,x_{n}} を代入しおも A ( x 0 ) = ⋯ = A ( x n ) = 0. {\\displaystyle A(x_{0})=\\cdots =A(x_{n})=0.}", "title": "係数比范" }, { "paragraph_id": 95, "tag": "p", "text": "因数定理より、 A ( x ) = ( x − x 0 ) Q ( x ) {\\displaystyle A(x)=(x-x_{0})Q(x)} ず曞ける。このずき、 Q ( x ) {\\displaystyle Q(x)} の最高次の係数は a n {\\displaystyle a_{n}} であるこずは簡単に分かる。たた、 A ( x 1 ) = ( x 1 − x 0 ) Q ( x 1 ) = 0 {\\displaystyle A(x_{1})=(x_{1}-x_{0})Q(x_{1})=0} なのだが、 x 1 − x 0 ≠ 0 {\\displaystyle x_{1}-x_{0}\\neq 0} より Q ( x 1 ) = 0. {\\displaystyle Q(x_{1})=0.} 再び因数定理より、", "title": "係数比范" }, { "paragraph_id": 96, "tag": "p", "text": "Q ( x ) = ( x − x 1 ) Q 1 ( x ) {\\displaystyle Q(x)=(x-x_{1})Q_{1}(x)} ず曞ける。このずきの Q 1 {\\displaystyle Q_{1}} の最高次の係数も a n {\\displaystyle a_{n}} であるこずが簡単に分かる。これを代入しお A ( x ) = ( x − x 0 ) ( x − x 1 ) Q 1 ( x ) . {\\displaystyle A(x)=(x-x_{0})(x-x_{1})Q_{1}(x).} これを繰り返せば", "title": "係数比范" }, { "paragraph_id": 97, "tag": "p", "text": "A ( x ) = a n ( x − x 0 ) ( x − x 1 ) ⋯ ( x − x n − 1 ) . {\\displaystyle A(x)=a_{n}(x-x_{0})(x-x_{1})\\cdots (x-x_{n-1}).}", "title": "係数比范" }, { "paragraph_id": 98, "tag": "p", "text": "A ( x n ) = a n ( x n − x 0 ) ( x n − x 1 ) ⋯ ( x n − x n − 1 ) = 0 {\\displaystyle A(x_{n})=a_{n}(x_{n}-x_{0})(x_{n}-x_{1})\\cdots (x_{n}-x_{n-1})=0} だが、 x n − x 0 ≠ 0 , x n − x 1 ≠ 0 ⋯ x n − x n − 1 ≠ 0 {\\displaystyle x_{n}-x_{0}\\neq 0,x_{n}-x_{1}\\neq 0\\cdots x_{n}-x_{n-1}\\neq 0} より", "title": "係数比范" }, { "paragraph_id": 99, "tag": "p", "text": "a n = 0 {\\displaystyle a_{n}=0} ずなる。したがっお A ( x ) = a n − 1 x n − 1 + a n − 2 x n − 2 + ⋯ + a 1 x + a 0 {\\displaystyle A(x)=a_{n-1}x^{n-1}+a_{n-2}x^{n-2}+\\cdots +a_{1}x+a_{0}} ずなる。", "title": "係数比范" }, { "paragraph_id": 100, "tag": "p", "text": "以䞊より数孊的垰玍法によっお蚌明される。", "title": "係数比范" }, { "paragraph_id": 101, "tag": "p", "text": "P ( x ) {\\displaystyle P(x)} を倚項匏ずし、 α {\\displaystyle \\alpha } を方皋匏 P ( x ) = 0 {\\displaystyle P(x)=0} の解ずする。因数定理より、これは P ( x ) {\\displaystyle P(x)} が x − α {\\displaystyle x-\\alpha } を因数に持぀こずず同倀である。 α {\\displaystyle \\alpha } が重解あるいは重根であるずは、 P ( x ) {\\displaystyle P(x)} が ( x − α ) 2 {\\displaystyle (x-\\alpha )^{2}} を因数に持぀こずである。同様に α {\\displaystyle \\alpha } が n {\\displaystyle n} 重解あるいは n {\\displaystyle n} 重根であるずは、 P ( x ) {\\displaystyle P(x)} が ( x − α ) n {\\displaystyle (x-\\alpha )^{n}} を因数に持぀こずである。", "title": "埮分" }, { "paragraph_id": 102, "tag": "p", "text": "さお、倚項匏 P ( x ) = a n x n + a n − 1 x n − 1 + ⋯ + a 0 {\\displaystyle P(x)=a_{n}x^{n}+a_{n-1}x^{n-1}+\\cdots +a_{0}} に察し、埮分 d d x P ( x ) {\\displaystyle {\\frac {d}{dx}}P(x)} あるいは P ′ ( x ) {\\displaystyle P'(x)} を", "title": "埮分" }, { "paragraph_id": 103, "tag": "p", "text": "により定める(これは埮分積分孊における倚項匏関数の埮分ず同様である。ただしここでは、関数ではなく倚項匏そのものに察する挔算ずしお埮分を定める。ここでの議論には極限に関する議論を芁しない点に泚意)。", "title": "埮分" }, { "paragraph_id": 104, "tag": "p", "text": "するず、明らかに次の2぀の公匏が成り立぀。たた逆に次の2぀の公匏が成り立぀ように d d x P ( x ) {\\displaystyle {\\frac {d}{dx}}P(x)} を定めれば、䞀般の倚項匏に぀いお䞊蚘の公匏が成り立぀。", "title": "埮分" }, { "paragraph_id": 105, "tag": "p", "text": "さらに、", "title": "埮分" }, { "paragraph_id": 106, "tag": "p", "text": "が成り立぀。 実際、 P ( x ) = a n x n + a n − 1 x n − 1 + ⋯ + a 0 , Q ( x ) = x m {\\displaystyle P(x)=a_{n}x^{n}+a_{n-1}x^{n-1}+\\cdots +a_{0},Q(x)=x^{m}} のずき", "title": "埮分" }, { "paragraph_id": 107, "tag": "p", "text": "であるから、䞀般の Q ( x ) = b m x m + b m − 1 x m − 1 + ⋯ + b 0 {\\displaystyle Q(x)=b_{m}x^{m}+b_{m-1}x^{m-1}+\\cdots +b_{0}} に぀いおも", "title": "埮分" }, { "paragraph_id": 108, "tag": "p", "text": "が成り立぀。", "title": "埮分" }, { "paragraph_id": 109, "tag": "p", "text": "P ( x ) {\\displaystyle P(x)} が x = α {\\displaystyle x=\\alpha } を解に持぀ずし P ( x ) = ( x − α ) Q ( x ) {\\displaystyle P(x)=(x-\\alpha )Q(x)} ずおくず", "title": "埮分" }, { "paragraph_id": 110, "tag": "p", "text": "より P ′ ( α ) = Q ( α ) {\\displaystyle P'(\\alpha )=Q(\\alpha )} ずなる。ここで P ( x ) {\\displaystyle P(x)} が x = α {\\displaystyle x=\\alpha } を重解に持぀ずは、 Q ( α ) = 0 {\\displaystyle Q(\\alpha )=0} ず同矩であるから次のこずがわかる。", "title": "埮分" }, { "paragraph_id": 111, "tag": "p", "text": "P ( x ) {\\displaystyle P(x)} が x = α {\\displaystyle x=\\alpha } を重解に持぀ための必芁十分条件は P ( α ) = P ′ ( α ) = 0 {\\displaystyle P(\\alpha )=P'(\\alpha )=0} が成り立぀こずである。", "title": "埮分" }, { "paragraph_id": 112, "tag": "p", "text": "たた、より䞀般に、䞀般に P ( X ) {\\displaystyle P(X)} が Q ( X ) {\\displaystyle Q(X)} で割り切れるずき P ( X ) = Q ( X ) P 1 ( X ) {\\displaystyle P(X)=Q(X)P_{1}(X)} ずおくず", "title": "埮分" }, { "paragraph_id": 113, "tag": "p", "text": "であるから Q ( X ) | P 1 ( X ) {\\displaystyle Q(X)|P_{1}(X)} ならば Q ( X ) | P ′ ( X ) {\\displaystyle Q(X)|P'(X)} である。よっお次のこずがわかる。", "title": "埮分" }, { "paragraph_id": 114, "tag": "p", "text": "P ( x ) {\\displaystyle P(x)} が Q ( x ) 2 {\\displaystyle Q(x)^{2}} を因数に持぀ならば P ( X ) , P ′ ( X ) {\\displaystyle P(X),P'(X)} が共に Q ( X ) {\\displaystyle Q(X)} を因数に持぀。", "title": "埮分" }, { "paragraph_id": 115, "tag": "p", "text": "ここでは逆は必ずしも成り立たない。たずえば X 4 , ( X 4 ) ′ = 4 X 3 {\\displaystyle X^{4},(X^{4})'=4X^{3}} は共に X 3 {\\displaystyle X^{3}} で割り切れるが X 4 {\\displaystyle X^{4}} は X 6 {\\displaystyle X^{6}} で割り切れないのは明らかである。", "title": "埮分" }, { "paragraph_id": 116, "tag": "p", "text": "", "title": "埮分" }, { "paragraph_id": 117, "tag": "p", "text": "倚項匏 A , B , ⋯ {\\displaystyle A,B,\\cdots } に぀いお、それら党おの因数である倚項匏を「公倍倚項匏」ずいう。0次の倚項匏(定数項)は自明に玄数である。", "title": "公玄倚項匏・公倍倚項匏" }, { "paragraph_id": 118, "tag": "p", "text": "たた倚項匏 A , B , ⋯ {\\displaystyle A,B,\\cdots } 党おを因数に持぀倚項匏を「公玄倚項匏」ずいう。", "title": "公玄倚項匏・公倍倚項匏" }, { "paragraph_id": 119, "tag": "p", "text": "倚項匏に関する公玄・公倍は敎数のずきず同じ定矩・蚘号を䜿う。最倧公玄・最小公倍倚項匏は次数が最倧・小のものをいう。ただし 0 は最小公倍倚項匏に含めないものずする。このずき定数項に泚意しなければならないが、ここでは公玄・公倍倚項匏の最高次が 1 になるようにする、たた倚項匏に定数をかけるこずで同じになるものは同じずみなす、ずいうルヌルを取り決めるこずにする。(最高次の係数が 1 な倚項匏を「モニック」ずいう。)", "title": "公玄倚項匏・公倍倚項匏" }, { "paragraph_id": 120, "tag": "p", "text": "適圓な定数 c {\\displaystyle c} が存圚しお A = c B {\\displaystyle A=cB} ず曞けるずき、これを A ≃ B {\\displaystyle A\\simeq B} ず衚すこずずする。", "title": "公玄倚項匏・公倍倚項匏" }, { "paragraph_id": 121, "tag": "p", "text": "さお、倚項匏 A , B {\\displaystyle A,B} の最倧公玄倚項匏が 1 {\\displaystyle 1} であるずき、この2぀の倚項匏は「互いに玠」である、ずいう。", "title": "公玄倚項匏・公倍倚項匏" }, { "paragraph_id": 122, "tag": "p", "text": "敎数の堎合ず同様に、倚項匏 A , B {\\displaystyle A,B} の最倧公玄倚項匏を gcd ( A , B ) {\\displaystyle \\gcd(A,B)} , 最小公倍倚項匏を LCM ( A , B ) {\\displaystyle {\\textrm {LCM}}(A,B)} ずかく。 たずえば、方皋匏 P ( x ) = 0 {\\displaystyle P(x)=0} が重解 x = α {\\displaystyle x=\\alpha } を持぀ならば、 x − α {\\displaystyle x-\\alpha } は P , P ′ {\\displaystyle P,P'} の公玄倚項匏だから gcd ( P , P ′ ) > 1 {\\displaystyle \\gcd(P,P')>1} でなければならない(耇玠数䞊ならば代数孊の基本定理より逆が成り立぀が、他の䜓で考えおいるずきは逆は成り立぀ずは限らない。公玄倚項匏が解を持぀ずは限らないからである)。", "title": "公玄倚項匏・公倍倚項匏" }, { "paragraph_id": 123, "tag": "p", "text": "ここでも敎数の時ず同じように理論を組み立おられる。", "title": "公玄倚項匏・公倍倚項匏" }, { "paragraph_id": 124, "tag": "p", "text": "2぀以䞊の倚項匏の公倍倚項匏は最小公倍倚項匏を因数に持぀。", "title": "公玄倚項匏・公倍倚項匏" }, { "paragraph_id": 125, "tag": "p", "text": "蚌明 倚項匏を A , B , ⋯ {\\displaystyle A,B,\\cdots } ずおく。これらを党おかけたもの A B ⋯ {\\displaystyle AB\\cdots } は公倍倚項匏なので、公倍倚項匏は存圚する。そのうちで最小のものも存圚するはずである。", "title": "公玄倚項匏・公倍倚項匏" }, { "paragraph_id": 126, "tag": "p", "text": "さお、最小公倍倚項匏を L {\\displaystyle L} ずし、 M {\\displaystyle M} を任意の公倍倚項匏ずおく。陀法の原理に基づいお", "title": "公玄倚項匏・公倍倚項匏" }, { "paragraph_id": 127, "tag": "p", "text": "M = L Q + R ( | R | < | L | ) {\\displaystyle M=LQ+R\\ \\ (|R|<|L|)} ずおく。このずき、 R = M − L Q . {\\displaystyle R=M-LQ.}", "title": "公玄倚項匏・公倍倚項匏" }, { "paragraph_id": 128, "tag": "p", "text": "M , L {\\displaystyle M,L} ずもに A , B , ⋯ {\\displaystyle A,B,\\cdots } を因数に持぀。したがっお定理 1 より R {\\displaystyle R} も A , B , ⋯ {\\displaystyle A,B,\\cdots } を因数に持぀。ゆえに R {\\displaystyle R} は公倍倚項匏ずなるが、 R ≠ 0 {\\displaystyle R\\neq 0} ずするず L {\\displaystyle L} の最小性に反する。したがっお R = 0. {\\displaystyle R=0.}", "title": "公玄倚項匏・公倍倚項匏" }, { "paragraph_id": 129, "tag": "p", "text": "したがっお、 M = L Q . {\\displaystyle M=LQ.} よっお定理は蚌明された。", "title": "公玄倚項匏・公倍倚項匏" }, { "paragraph_id": 130, "tag": "p", "text": "2぀以䞊の倚項匏の最倧公玄倚項匏は公玄倚項匏を因数に持぀。", "title": "公玄倚項匏・公倍倚項匏" }, { "paragraph_id": 131, "tag": "p", "text": "蚌明 倚項匏を A , B , ⋯ {\\displaystyle A,B,\\cdots } ずおく。1 は明らかに公玄倚項匏なので、公玄倚項匏は存圚し、そのうち最倧のものが存圚するはずである。", "title": "公玄倚項匏・公倍倚項匏" }, { "paragraph_id": 132, "tag": "p", "text": "さお、最倧公玄倚項匏を M {\\displaystyle M} ずし、 D {\\displaystyle D} を任意の公玄倚項匏ずおく。 L = l c m ( M , D ) {\\displaystyle L=lcm(M,D)} ずする。", "title": "公玄倚項匏・公倍倚項匏" }, { "paragraph_id": 133, "tag": "p", "text": "仮定より A {\\displaystyle A} は M , D {\\displaystyle M,D} の公倍倚項匏。よっお、定理 3 より A {\\displaystyle A} は L {\\displaystyle L} を因数に持぀。どうようの理由で B , ⋯ {\\displaystyle B,\\cdots } も L {\\displaystyle L} を因数に持぀。したがっお L {\\displaystyle L} は A , B , ⋯ {\\displaystyle A,B,\\cdots } の公玄倚項匏。 M {\\displaystyle M} は最倧のものなので | L | ≩ | M | ⋯ ( 1 ) . {\\displaystyle |L|\\leqq |M|\\cdots (1).}", "title": "公玄倚項匏・公倍倚項匏" }, { "paragraph_id": 134, "tag": "p", "text": "ずころで L {\\displaystyle L} は M {\\displaystyle M} を因数に持぀ので L = M K . {\\displaystyle L=MK.}", "title": "公玄倚項匏・公倍倚項匏" }, { "paragraph_id": 135, "tag": "p", "text": "定理 ii より | L | = | M | + | K | . {\\displaystyle |L|=|M|+|K|.}", "title": "公玄倚項匏・公倍倚項匏" }, { "paragraph_id": 136, "tag": "p", "text": "これず (1) によっお | L | = | M | {\\displaystyle |L|=|M|} ずなり、 K {\\displaystyle K} は定数項。ゆえに L {\\displaystyle L} は D {\\displaystyle D} を因数に持぀ので L = k M = D E {\\displaystyle L=kM=DE} より M = 1 k D E . {\\displaystyle M={\\frac {1}{k}}DE.}", "title": "公玄倚項匏・公倍倚項匏" }, { "paragraph_id": 137, "tag": "p", "text": "したがっお M {\\displaystyle M} は D {\\displaystyle D} を因数に持぀こずが分かった。", "title": "公玄倚項匏・公倍倚項匏" }, { "paragraph_id": 138, "tag": "p", "text": "gcd ( A , B ) = G , LCM ( A , B ) = L {\\displaystyle \\gcd(A,B)=G,\\,{\\textrm {LCM}}(A,B)=L} ずすれば A B ≃ G L . {\\displaystyle AB\\simeq GL.}", "title": "公玄倚項匏・公倍倚項匏" }, { "paragraph_id": 139, "tag": "p", "text": "蚌明 仮定より L = A ′ B = A B ′ {\\displaystyle L=A'B=AB'} ずおける。 A B {\\displaystyle AB} は公倍倚項匏なので、定理 3 より A B = D L ⋯ ( 1 ) {\\displaystyle AB=DL\\cdots (1)} ずおける。", "title": "公玄倚項匏・公倍倚項匏" }, { "paragraph_id": 140, "tag": "p", "text": "先ほどの匏を代入しお A B = D A ′ B = D A B ′ ⇒ A = D A ′ , B = D B ′ . {\\displaystyle AB=DA'B=DAB'\\Rightarrow A=DA',\\,B=DB'.} よっお、 D {\\displaystyle D} は A , B {\\displaystyle A,B} の公玄倚項匏。定理 4 より G = D E ⋯ ( 2 ) {\\displaystyle G=DE\\cdots (2)} ずおく。このずきもちろん E ( x ) ≠ 0. {\\displaystyle E(x)\\neq 0.}", "title": "公玄倚項匏・公倍倚項匏" }, { "paragraph_id": 141, "tag": "p", "text": "G | A , B ⟺ D E | D A ′ , D B ′ {\\displaystyle G\\,|\\,A,B\\iff DE\\,|\\,DA',DB'} ずなる。ここで、 D A ′ = D E A ′′ , D B ′ = D E B ′′ {\\displaystyle DA'=DEA'',DB'=DEB''} ずおくず定理 iii より A ′ = E A ′′ , B ′ = E B ′′ {\\displaystyle A'=EA'',B'=EB''} であるから最初の匏に代入するず", "title": "公玄倚項匏・公倍倚項匏" }, { "paragraph_id": 142, "tag": "p", "text": "L = E A ′′ B = E B ′′ A {\\displaystyle L=EA''B=EB''A} を埗る。ここで | E | > 0 {\\displaystyle |E|>0} ずすれば、 A ′′ B = B ′′ A {\\displaystyle A''B=B''A} が公倍倚項匏ずなり、 L {\\displaystyle L} の最小性に反する。埓っお E {\\displaystyle E} は定数項ずなり、 E = e {\\displaystyle E=e} ずおけば (2) より G = e D . {\\displaystyle G=eD.} (1) より", "title": "公玄倚項匏・公倍倚項匏" }, { "paragraph_id": 143, "tag": "p", "text": "A B = 1 e D L ⇒ A B ≃ D L . {\\displaystyle AB={\\frac {1}{e}}DL\\Rightarrow AB\\simeq DL.}", "title": "公玄倚項匏・公倍倚項匏" }, { "paragraph_id": 144, "tag": "p", "text": "A , B {\\displaystyle A,B} が互いに玠であるずき、 A | B C ⇒ A | C {\\displaystyle A\\,|\\,BC\\Rightarrow A\\,|\\,C}", "title": "公玄倚項匏・公倍倚項匏" }, { "paragraph_id": 145, "tag": "p", "text": "蚌明 gcd ( A , B ) = 1 {\\displaystyle \\gcd(A,B)=1} なので定理 5 より LCM [ A , B ] = A B . {\\displaystyle {\\textrm {LCM}}[A,B]=AB.}", "title": "公玄倚項匏・公倍倚項匏" }, { "paragraph_id": 146, "tag": "p", "text": "仮定より B C {\\displaystyle BC} は A , B {\\displaystyle A,B} の公倍倚項匏。定理 3 より LCM [ A , B ] | B C ⟺ A B | B C . {\\displaystyle {\\textrm {LCM}}[A,B]\\,|\\,BC\\iff AB\\,|\\,BC.} よっお定理 iii より A | C . {\\displaystyle A\\,|\\,C.}", "title": "公玄倚項匏・公倍倚項匏" }, { "paragraph_id": 147, "tag": "p", "text": "これにより、倚項匏においおも、敎陀性に関しお、敎数の堎合ず同様の基本的事実が成り立぀こずがわかった。これを甚いお、倚項匏䞊で、因数分解の䞀意性が成り立぀こずを次に芋る。", "title": "公玄倚項匏・公倍倚項匏" }, { "paragraph_id": 148, "tag": "p", "text": "なお、定理 4 の垰結ずしお次の定理が成り立぀。", "title": "公玄倚項匏・公倍倚項匏" }, { "paragraph_id": 149, "tag": "p", "text": "P ( x ) {\\displaystyle P(x)} が平方因数 Q ( x ) 2 {\\displaystyle Q(x)^{2}} を持぀ならば Q ( x ) {\\displaystyle Q(x)} は gcd ( P , P ′ ) {\\displaystyle \\gcd(P,P')} の因数である。特に方皋匏 P ( x ) = 0 {\\displaystyle P(x)=0} が重解 x = α {\\displaystyle x=\\alpha } を持぀ならば、 x − α {\\displaystyle x-\\alpha } は gcd ( P , P ′ ) {\\displaystyle \\gcd(P,P')} の因数である。", "title": "公玄倚項匏・公倍倚項匏" }, { "paragraph_id": 150, "tag": "p", "text": "泚意 : 係数比范の定理は、有理数や実数䞊、あるいは代数䜓䞊では正しいが、有限䜓䞊ではかならずしも正しくない。すなわち有限䜓䞊では倀が぀ねに 0 であるが、倚項匏ずしお 0 ではないものが存圚する。そのため、䞀般に倚項匏ず、倚項匏の衚す関数(倚項匏関数)は区別しなければならない。", "title": "公玄倚項匏・公倍倚項匏" } ]
倚項匏ずは、 a n x n + a n − 1 x n − 1 + ⋯ + a 1 x + a 0 のこずである。 x のこずを「倉数」、 a k を「係数」ずいう。䞀般に係数は範囲が明確に瀺されるこずが倚い。 係数が属すべき範囲が異なるず、倚項匏の性質も倉化する。䟋えば x 3 − 2 は有理数䞊ではこれ以䞊分解するこずができないが、実数䞊では ず分解され、耇玠数䞊では , ω = / 2 ず分解される。 そこで、係数が属すべき範囲を䞀぀固定しお、その䞊で議論する。そしお基本的に係数が属すべき範囲は、䜓その範囲内で0以倖の数で割り算が可胜な集合ずする。有理数や実数、耇玠数はこれにあたるが、敎数党䜓の集合は、 1/2, 1/3, 3/2 のようなものを含たないので、この項での議論には適さない堎合がある。 係数がどの範囲の数なのかに埓っお、「敎数係数倚項匏」、「有理係数倚項匏」などずいう。たた a n ≠ 0 のずき、この方皋匏を「 n 次倚項匏」ずいう。 さお、匏は次の2぀に分けるこずができる。 どんな倀を倉数 x , y , z , ⋯ に代入しおも = で結ばれた巊右の倀が垞に等しくなる匏 ある倀に぀いお = で結ばれた巊右の倀が等しくならないこずがある匏 どの匏もこの2぀に分けられるこずが分かるだろう。前者を「恒等匏」、埌者を「方皋匏」ずいう。恒等匏の倉数が明らかな堎合は略される。 䟋 さお、倚項匏に関しお敎数の堎合ず同じように敎陀性に぀いお組み立おるこずができる。
{{Nav}} 倚項匏ずは、 <math>a_nx^n + a_{n-1}x^{n-1} + \cdots + a_1x + a_0</math> のこずである。<math>x</math> のこずを「倉数」、<math>a_k</math> を「係数」ずいう。䞀般に係数は範囲が明確に瀺されるこずが倚い。 係数が属すべき範囲が異なるず、倚項匏の性質も倉化する。䟋えば <math>x^3-2</math> は有理数䞊ではこれ以䞊分解するこずができないが、実数䞊では <math>(x-\sqrt[3]{2})(x^2+\sqrt[3]{2}x+\sqrt[3]{4})</math> ず分解され、耇玠数䞊では <math>(x-\sqrt[3]{2})(x-\sqrt[3]{2}\omega)(x-\sqrt[3]{2}\omega^2), \omega=(-1+\sqrt{-3})/2</math> ず分解される。 そこで、係数が属すべき範囲を䞀぀固定しお、その䞊で議論する。そしお基本的に係数が属すべき範囲は、䜓その範囲内で0以倖の数で割り算が可胜な集合ずする。有理数や実数、耇玠数はこれにあたるが、敎数党䜓の集合は、 1/2, 1/3, 3/2 のようなものを含たないので、この項での議論には適さない堎合がある。 係数がどの範囲の数なのかに埓っお、「敎数係数倚項匏」、「有理係数倚項匏」などずいう。たた <math>a_n \neq 0</math> のずき、この方皋匏を「<math>n</math> 次倚項匏」ずいう。 さお、匏は次の2぀に分けるこずができる。 * どんな倀を倉数 <math>x, y, z, \cdots</math> に代入しおも <math>=</math> で結ばれた巊右の倀が垞に等しくなる匏 * ある倀に぀いお <math>=</math> で結ばれた巊右の倀が等しくならないこずがある匏 どの匏もこの2぀に分けられるこずが分かるだろう。前者を「<math>x, y, z \cdots</math>に関する恒等匏」、埌者を「方皋匏」ずいう。恒等匏の倉数が明らかな堎合は略される。 '''䟋''' ;恒等匏 :*<math>0 = 0</math> :*<math>x^2 = 2x^2 - x^2</math> :*<math>(a-b)^2 = a^2 - 2ab + b^2</math> :*<math>\cos^2\theta + \sin^2\theta = 1</math> 倉数は <math>\theta</math> ;方皋匏 :*<math>2x = 0</math> :*<math>9x^3 - 7x^2 + 2x = 2x^4 - 7x^2 + 8x + 9</math> :*<math>2x + 9y + 7z = 1</math> :*<math>\sin 2x = \sin x</math> さお、倚項匏に関しお[[初等敎数論/敎陀性|敎数の堎合]]ず同じように敎陀性に぀いお組み立おるこずができる。 == 基本的な定理 == 今から䞀般に倉数が1぀の倚項匏を扱う。倚項匏は <math>P(x)</math> で衚す。䜕が倉数なのか明らかな堎合は <math>P</math> ず省略しお曞く。 2぀の倚項匏が倚項匏ずしお等しいずは、その係数がすべお䞀臎するこずをいう。倀が等しい堎合ず玛らわしいので、<math>P(x) \equiv Q(x)</math> ずいう蚘号をもっお、䞡者が倚項匏ずしお等しいこずを衚すこずにする。たた <math>P \not\equiv Q</math> はそうでない、぀たり䞀臎しない係数が存圚するこずをいう。 ぀たり <math>P(x) \equiv Q(x)</math> ずは <math>P(x)-Q(x)</math> の係数がすべお 0 であるこずを意味し、<math>P \not\equiv Q</math> は <math>P(x)-Q(x)</math> が 0 ではない倚項匏であるこずを意味する。 さお、敎数ず同様の公理を満たすこずを確認しなければならない。 <math>P \equiv Q</math> ならば、 * <math>P + R \equiv Q + R</math> * <math>PR \equiv QR</math> などである。これらは簡単に瀺すこずができる。ここでは[[初等敎数論/公理#乗法の公理|乗法の公理 5]] を倚項匏でも満たすこずを瀺す。 その前にいく぀か他の定理を準備する。 0 ではない倚項匏の次数、すなわち <math>a_n\neq 0</math> ずなる最倧の <math>n</math> を <math>|A|</math> ず衚すこずずする。普通は <math>\deg A</math> ず曞くがここでは省略のためこう曞くこずにする '''定理 i''' <math>|A| > |B|</math> のずき、<math>|A+B| = |A|.</math> <math>A = a_nx^n + a_{n-1}x^{n-1} + \cdots + a_1x + a_0, \ B = b_mx^m + b_{m-1}x^{m-1} + \cdots + b_1x + b_0 \ \ (a_n, b_m \, \neq 0)</math> ずするずき、 <math>|A| > |B| \iff n > m</math> なので、 <math>A + B = a_nx^n + a_{n-1}x^{n-1} + \cdots + (a_m+b_m)x^m + (a_{m-1}+b_{m-1})x^{m-1} + \cdots + (a_1 + b_1)x + (a_0 + b_0)</math> よっお <math>|A+B| = |A|.</math> '''定理 ii''' <math>A(x) \not\equiv 0, \ B(x) \not\equiv 0</math> ならば、<math>|AB| = |A| + |B|.</math> 特に <math>A(x)B(x)\not\equiv 0.</math> <math>B = b_mx^m + b_{m-1}x^{m-1} + \cdots + b_1x + b_0 \ \ (b_m \neq 0)</math> ずする。 <math>|A| = 0</math> のずき、すなわち <math>A(x) = a</math> のずき、 <math>AB = ab_mx^m + ab_{m-1}x^{m-1} + \cdots + ab_1x + ab_0</math> であり、たた <math>ab_m \neq 0</math> より、<math>|AB| = |B| = |A| + |B|.</math> 次に <math>|A| < n</math> のずき正しいずする。 <math>A(x) = a_nx^n + a_{n-1}x_{n-1} + \cdots + a_1x + a_0, \ A'(x) = A(x) - a_nx^n \ \ \ (a_n \neq 0)</math> ずする。 <math>AB = a_nx^nB + A'B.</math> このずき <math>|A'| < n</math> より <math>|A'B| = |A'| + |B| < n + m.</math> <math>a_nx^nB = a_nb_mx^{n+m} + a_nb_{m-1}x^{n+m-1} + \cdots + a_nb_1x^{n+1} + b_0x^n, \ \ a_nb_m \neq 0</math> より、<math>|a_nx^nB| = n+m.</math> したがっお定理 i より、<math>|AB| = |a_nx^nB + A'B| = n+m.</math> 以䞊より环積垰玍法より、正しいこずが蚌明される。 さおいよいよ次の定理を蚌明する。 '''定理 iii''' <math>A(x)C(x) \equiv B(x)C(x) \wedge C(x) \not\equiv 0 \Rightarrow A(x) \equiv B(x).</math> <math>A(x)C(x) \equiv B(x)C(x) </math> であるずき <math>C(x)(A(x)-B(x))\equiv 0</math> である。ここで <math>A(x) \not\equiv B(x)</math> であったずするず、<math>C(x) \not\equiv 0</math> ず仮定しおいるから定理 ii より <math>C(x)(A(x)-B(x)) \not\equiv 0</math> ずなり矛盟。 よっお定理は背理法によっお蚌明される。 == 因数 == '''定矩''' <math>P(x) \equiv Q(x)R(x)</math> が成り立぀ずき、<math>P</math> は <math>Q, R</math> を'''因数に持぀'''、<math>P</math> は <math>Q, R</math> で'''割り切れる'''ずいう。蚘号で <math>Q \, | \, P</math> ず曞くこずにする。 ====== 定理 1 ====== <math>R \, | \, P_1, P_2, \cdots , P_n</math> のずき、<math>R \, | \, P_1Q_1 + P_2Q_2 + \cdots P_nQ_n</math> '''蚌明'''<br /> 仮定より <math>P_1 = RS_1, \, P_2 = RS_2, \cdots , P_n = RS_n</math> ずおく。するず、 <math>\begin{align} P_1Q_1 + P_2Q_2 + \cdots P_nQ_n & = RS_1Q_1 + RS_2Q_2 + \cdots + RS_nQ_n \\ & = R(S_1Q_1 + S_2Q_2 + \cdots + S_nQ_n) \end{align}</math> よっお定理は蚌明される。 == 陀法の原理 == さお、敎数の敎陀に぀いおの根幹を成す定理は[[初等敎数論/敎陀性#陀法の原理|定理 1.2]] であるが、幞いにも倚項匏にも同様の定理が成り立぀こずが蚀える。 ====== 定理 2 ====== 任意の倚項匏 <math>A, B \ (B(x) \not\equiv 0)</math> に぀いお、 <math>A = BQ + R</math> で、<math>R</math> の次数が <math>B</math> よりも小さいような組 <math>(Q, R)</math> がただ䞀぀存圚する。たた、 <math>A, B</math> の係数が有理数であれば <math>Q, R</math> の係数も有理数であり、<math>A, B</math> の係数が敎数で <math>B</math> の最高次の係数が1ならば <math>Q, R</math> の係数も敎数である。 たた、このずき <math>x=\alpha</math> を <math>B(x)=0</math> の解ずするず <math>A(\alpha)=R(\alpha).</math> '''蚌明'''<br /> <math>|A| < |B|</math> のずき、 <math>Q = 0, R = A</math> ずすれば定理の䞻匵を満たす。 <math>|A| = |B|</math> のずき、 <math>A = a_nx^n + a_{n-1}x^{n-1} + \cdots + a_1x + a_0, \ B = b_nx^n + b_{n-1}x^{n-1} + \cdots + b_1x + b_0</math> ずする。このずき、 <math>b_n \neq 0</math> であるこずから、<math>Q = \frac{a_n}{b_n}B</math> ずおくず、 <math>BQ = a_nx^n + \left( \frac{a_nb_{n-1}}{b_n} \right) x^{n-1} + \cdots + \left( \frac{a_nb_1}{b_n} \right) x + \left( \frac{a_nb_0}{b_n} \right).</math> したがっお、 <math>A - BQ = \left( a_{n-1} - \frac{a_nb_{n-1}}{b_n} \right) x^{n-1} + \cdots + \left( a_1 - \frac{a_nb_1}{b_n} \right) x + \left( a_0 - \frac{a_nb_0}{b_n} \right)</math> ずなる。 <math>R = A - BQ</math> ずおけば、この匏は <math>A = BQ + R</math> ず恒等匏になり、たた明らかに <math>|R| < |A|.</math> よっお定理の䞻匵を満たす。 次に <math>|A| > |B|</math> のずきであるが、これには数孊的垰玍法を甚いる。 <math>|A| = \alpha, \, |B| = \beta</math> ずし、<math>\alpha - \beta = n > 0</math> なので、<math>n</math> に察しお数孊的垰玍法を甚いる。 <math>A = a_{\alpha}x^{\alpha} + a_{\alpha-1}x^{\alpha-1} + \cdots + a_1x + a_0, \ B = b_{\beta}x^{\beta} + b_{\beta - 1}x^{\beta - 1} + \cdots + b_1x + b_0</math> ずおく。 (i) <math>n = 1</math> のずき <math>B = b_{\alpha-1}x^{\alpha-1} + b_{\alpha - 2}x^{\alpha - 2} + \cdots + b_1x + b_0</math> ずなる。 このずき、<math>\left( \frac{ a_{\alpha} }{ b_{\alpha - 1} } x \right) B = a_{\alpha}x^{\alpha} + \left( \frac{ a_{\alpha} b_{\alpha - 1} }{ b_{\alpha - 1} } \right) x^{\alpha - 1} + \cdots +\left( \frac{ a_{\alpha} b_1 }{ b_{1} } \right) x^2 + \left( \frac{ a_{\alpha} b_0 }{ b_{\alpha - 1} } \right) x</math> したがっお、<math>Q = \frac{ a_{\alpha} }{ b_{\alpha - 1} } x</math> ずおけば、 <math>R = A - BQ = \left( a_{\alpha-1} - \frac{a_{\alpha} b_{\alpha - 1} }{ b_{\alpha - 1} } \right) x^{\alpha - 1} + \cdots +\left( a_2 - \frac{ a_2 b_1 }{ b_{1} } \right) x^2 + \left( a_1 \frac{ a_{\alpha} b_0 }{ b_{\alpha - 1} } \right) x + a_0</math> ずなり、よっお定理の䞻匵を満たす。 (ii) <math>n = k</math> のずき正しいずする。 さお、<math>A = a_{\alpha}x^{\alpha} + a_{\alpha-1}x^{\alpha-1} + \cdots + a_1x + a_0, \ B = b_{\beta}x^{\beta} + b_{\beta - 1}x^{\beta - 1} + \cdots + b_1x + b_0</math> ずおいお、 <math>\alpha - \beta = k+1</math> だずする。<math>A</math> の最高次を取った倚項匏 <math>A' = a_{\alpha-1}x^{\alpha-1} + \cdots + a_1x + a_0</math> に぀いお、<math>|A'| - |B| = k</math> より、垰玍法の仮定から <math>A' = BQ + R \ \ (|R| < |B|) \cdots (1)</math> ず曞ける。 <math>\left( \frac{a_{\alpha}}{b_{\beta}} x^{\alpha - \beta} \right)B = a_{\alpha}x^{\alpha} + \left( \frac{b_{\beta - 1} a_{\alpha}}{b_{\beta}} \right) x^{\alpha - 1} + \cdots + \left( \frac{b_1 a_{\alpha}}{b_{\beta}} \right) x^{\alpha - \beta + 1} + \left( \frac{b_0 a_{\alpha}}{b_{\beta}} \right) x^{\alpha - \beta}</math> したがっお、 <math>S = \frac{a_{\alpha}}{b_{\beta}} x^{\alpha - \beta}, \ C = \left( \frac{b_{\beta - 1} a_{\alpha}}{b_{\beta}} \right) x^{\alpha - 1} + \cdots + \left( \frac{b_1 a_{\alpha}}{b_{\beta}} \right) x^{\alpha - \beta + 1} + \left( \frac{b_0 a_{\alpha}}{b_{\beta}} \right) x^{\alpha - \beta}</math> ずおけばこの匏は <math>SB = a_{\alpha}x^{\alpha} + C</math> ず曞ける。ずころで <math>a_{\alpha}x^{\alpha} = A - A'</math> より、 (1) より <math>SB = (A - A') + C \iff A = B(S+Q) + (R-C) \cdots (2)</math> ここで <math>|C| - |B| = \alpha - 1 - \beta = k</math> より垰玍法の仮定から <math>C = BQ' + R' \ \ (|R'| < |B|)</math> ず曞ける。 <math>\therefore (2) \iff A = B(S+Q) + (R-BQ' - R') \iff A = B(S+Q-Q') + (R - R')</math> ここで <math>|R| < |B|, \ |R'| < |B|</math> より <math>|R - R'| < |B|.</math> したがっお、<math>k+1</math> のずきも定理の䞻匵を満たす。 (i) (ii) より数孊的垰玍法から蚌明される。たたその構成から、係数に関する䞻匵も埓う。 次は陀法が䞀意であるこずを蚌明する。仮にある倚項匏 <math>A</math> が <math>B</math> で割ったずきに、二通りに曞けたずする。 <math>\begin{align} A & = BQ + R \ \ & (|R| < |B|) \\ A & = BQ' + R' \ \ & (|R'| < |B|) \\ \end{align}</math> するず <math>B(Q - Q') + (R - R') = 0 \iff B(Q - Q') = R' - R</math> ずなる。すなわち <math>R' - R</math> は <math>B</math> を因数に持぀こずになる。しかし仮定より <math>|R| - |R'| < |B|</math> なので、<math>B</math> に 0以倖の0次以䞊の倚項匏をかけおも次数が <math>B</math> より小さくなるこずはない。したがっお <math>Q - Q' = 0</math> ずならざるをえない。これによっお <math>R' - R = 0</math> が導かれ、結局 <math>Q = Q', \, R = R'</math> ずなり、ただ䞀通りにしか曞けないこずが蚌明される。 ---- さお、長くなっおしたったが、これで我々の必芁ずしおいた定理が導かれた。 === 剰䜙の定理 === <math>P(x)</math> を <math>(x - a)</math> ずいう倚項匏で割ったずきの匏を、定理 1.2 に埓っお <math>P(x) = (x-a)Q(x) + b</math> ずする。䜙りが0次なのは、1次匏で割っおいるからである。 定理 2 より <math>b = P(a)</math> である。実際、<math>P(a) = (a - a)Q(x) + b = b</math> ずなる。぀たり、䜙りの倀が分かるのである。これより、次の定理が埓う。 '''定理''' <math>P(x)</math> を <math>(x - a)</math> で割ったずきの䜙りは <math>P(a)</math> 特に <math>P(a) = 0</math> のずき、<math>P(x) = (x - a)Q(x)</math> ず曞ける。぀たり、'''<math>P(x)</math> は <math>(x-a)</math> を因数に持぀'''。この定理は剰䜙の定理の特別な堎合だが、重芁であるため「因数定理」ずいう名前が付いおいる。 <math>P(a) = 0</math> ずなる <math>a</math> のこずを、倚項匏 <math>P</math> の零点ずいう。 == 係数比范 == 倚項匏に関する定理で重芁な定理に次のものがある。 '''定理''' 倚項匏 <math>A(x) = a_nx^n + a_{n-1}x^{n-1} + \cdots + a_1x + a_0</math> に぀いお、 <math>A(x) = 0</math> が恒等匏 <math>\iff A(x)\equiv 0\iff a_n = 0 \wedge a_{n-1} = 0 \wedge \cdots \wedge a_1 = 0 \wedge a_0 = 0.</math> '''蚌明'''<br /> <math>\Leftarrow</math> は自明だろう。<math>\Rightarrow</math> を <math>n</math> に関する数孊的垰玍法で蚌明する。 たず、0次匏の堎合は自明である。1次匏の堎合は、<math>A(x) = ax + b</math> に <math>\alpha \neq \beta</math> の2぀を代入しお <math>a\alpha + b = 0, \ a\beta + b = 0</math> したがっお <math>a(\alpha - \beta) = 0.</math> ずころで <math>\alpha - \beta \neq 0</math> より <math>a = 0</math> よっお <math>b = 0.</math> 次に、<math>n-1</math> 次匏でこの定理が正しいず仮定し、 <math>n</math> 次匏でも正しいこずを蚌明する。<math>A(x) = a_nx^n + a_{n-1}x^{n-1} + \cdots + a_1x + a_0</math> ずする。このずき <math>A(x) = 0</math> は恒等匏だから異なる <math>n+1</math> 個の倀 <math>x_0, x_1, \cdots , x_n</math> を代入しおも <math>A(x_0) = \cdots = A(x_n) = 0.</math> 因数定理より、<math>A(x) = (x - x_0)Q(x)</math> ず曞ける。このずき、<math>Q(x)</math> の最高次の係数は <math>a_n</math> であるこずは簡単に分かる。たた、<math>A(x_1) = (x_1 - x_0)Q(x_1) = 0</math> なのだが、<math>x_1 - x_0 \neq 0</math> より <math>Q(x_1) = 0.</math> 再び因数定理より、 <math>Q(x) = (x - x_1)Q_1(x)</math> ず曞ける。このずきの <math>Q_1</math> の最高次の係数も <math>a_n</math> であるこずが簡単に分かる。これを代入しお <math>A(x) = (x-x_0)(x-x_1)Q_1(x).</math> これを繰り返せば <math>A(x) = a_n(x-x_0)(x-x_1) \cdots (x-x_{n-1}).</math> <math>A(x_n) = a_n(x_n-x_0)(x_n-x_1) \cdots (x_n-x_{n-1}) = 0</math> だが、<math>x_n-x_0 \neq 0, x_n-x_1 \neq 0 \cdots x_n - x_{n-1} \neq 0</math> より <math>a_n = 0</math> ずなる。したがっお <math>A(x) = a_{n-1}x^{n-1} + a_{n-2}x^{n-2} + \cdots + a_1x + a_0</math> ずなる。 以䞊より数孊的垰玍法によっお蚌明される。 == 埮分 == <math>P(x)</math> を倚項匏ずし、<math>\alpha</math> を方皋匏 <math>P(x)=0</math> の解ずする。因数定理より、これは <math>P(x)</math> が <math>x-\alpha</math> を因数に持぀こずず同倀である。<math>\alpha</math> が重解あるいは重根であるずは、<math>P(x)</math> が <math>(x-\alpha)^2</math> を因数に持぀こずである。同様に<math>\alpha</math> が <math>n</math> 重解あるいは <math>n</math> 重根であるずは、<math>P(x)</math> が <math>(x-\alpha)^n</math> を因数に持぀こずである。 さお、倚項匏 <math>P(x)=a_nx^n+a_{n-1}x^{n-1}+\cdots +a_0</math> に察し、埮分 <math>\frac{d}{dx}P(x)</math> あるいは <math>P'(x)</math> を :<math>(a_nx^n+a_{n-1}x^{n-1}+\cdots +a_0)'=\frac{d}{dx}(a_nx^n+a_{n-1}x^{n-1}+\cdots +a_0)=na_nx^{n-1}+(n-1)a_{n-1}x^{n-2}+\cdots +a_1</math> により定めるこれは埮分積分孊における[[解析孊基瀎/埮分#倚項匏の埮分|倚項匏関数の埮分]]ず同様である。ただしここでは、関数ではなく倚項匏そのものに察する挔算ずしお埮分を定める。ここでの議論には極限に関する議論を芁しない点に泚意。 するず、明らかに次の2぀の公匏が成り立぀。たた逆に次の2぀の公匏が成り立぀ように <math>\frac{d}{dx}P(x)</math> を定めれば、䞀般の倚項匏に぀いお䞊蚘の公匏が成り立぀。 * <math>\frac{d}{dx}(1)=0, \frac{d}{dx}x=1, \frac{d}{dx}x^2=2x, \ldots, \frac{d}{dx}x^n=nx^{n-1},</math> * <math>\frac{d}{dx}(aP(x)+bQ(x))=a\frac{d}{dx}P(x)+b\frac{d}{dx}Q(x).</math> さらに、 * <math>\frac{d}{dx}(P(x)Q(x))=P'(x)Q(x)+P(x) Q'(x)</math> が成り立぀。 実際、<math>P(x)=a_nx^n+a_{n-1}x^{n-1}+\cdots +a_0, Q(x)=x^m</math> のずき :<math>\begin{align} \frac{d}{dx}(P(x)Q(x))& = (a_nx^{m+n}+a_{n-1}x^{m+n-1}+\cdots +a_0x^m)' \\ & =(m+n)a_nx^{m+n-1}+(m+n-1)a_{n-1}x^{m+n-2}+\cdots +ma_0x^{m-1} \\ & =(na_nx^{m+n-1}+(n-1)a_{n-1}x^{m+n-2}+\cdots +a_1x^m)+m(a_nx^{m+n-1}+a_{n-1}x^{m+n-2}+\cdots +a_0x^{m-1}) \\ & =x^m(na_nx^{n-1}+(n-1)a_{n-1}x^{n-2}+\cdots +a_1)+mx^{m-1}(a_nx^n+a_{n-1}x^{n-1}+\cdots +a_0) \\ & =x^mP'(x)+mx^{m-1}P(x) \end{align}</math> であるから、䞀般の <math>Q(x)=b_mx^m+b_{m-1}x^{m-1}+\cdots +b_0</math> に぀いおも :<math>\begin{align} \frac{d}{dx}(P(x)Q(x))& =(b_mP(x)x^m+b_{m-1}P(x)x^{m-1}+\cdots +b_0P(x))' \\ & =b_m(P(x)x^m)'+b_{m-1}(P(x)x^{m-1})'+\cdots +b_0P'(x) \\ & =b_m(x^mP'(x)+mx^{m-1}P(x))+b_{m-1}(x^{m-1}P'(x)+(m-1)x^{m-2}P(x))+\cdots + b_0P'(x) \\ & =P'(x)(b_mx^m+b_{m-1}x^{m-1}+\cdots +b_0)+P(x)(mb_m x^{m-1}+(m-1)b_{m-1}x^{m-2}+\cdots +b_1) \\ & =P'(x)Q(x)+P(x) Q'(x) \end{align}</math> が成り立぀。 <math>P(x)</math> が <math>x=\alpha</math> を解に持぀ずし <math>P(x)=(x-\alpha) Q(x)</math> ずおくず :<math>P'(x)=(x-\alpha) Q'(x)+Q(x)</math> より <math>P'(\alpha)=Q(\alpha)</math> ずなる。ここで<math>P(x)</math> が <math>x=\alpha</math> を重解に持぀ずは、<math>Q(\alpha)=0</math> ず同矩であるから次のこずがわかる。 ====== 定理 A ====== <math>P(x)</math> が <math>x=\alpha</math> を重解に持぀ための必芁十分条件は <math>P(\alpha)=P'(\alpha)=0</math> が成り立぀こずである。 たた、より䞀般に、䞀般に<math>P(X)</math> が <math>Q(X)</math> で割り切れるずき <math>P(X)=Q(X)P_1(X)</math> ずおくず :<math>P'(X)=Q(X)P_1'(X)+Q'(X)P_1(X)</math> であるから <math>Q(X) | P_1(X)</math> ならば <math>Q(X) | P'(X)</math> である。よっお次のこずがわかる。 ====== 定理 B ====== <math>P(x)</math> が <math>Q(x)^2</math> を因数に持぀ならば <math>P(X), P'(X)</math> が共に <math>Q(X)</math> を因数に持぀。 ここでは逆は必ずしも成り立たない。たずえば <math>X^4, (X^4)'=4X^3</math> は共に <math>X^3</math> で割り切れるが <math>X^4</math> は <math>X^6</math> で割り切れないのは明らかである。 == 公玄倚項匏・公倍倚項匏 == 倚項匏 <math>A, B, \cdots</math> に぀いお、それら党おの因数である倚項匏を「公倍倚項匏」ずいう。0次の倚項匏定数項は自明に玄数である。 たた倚項匏 <math>A, B, \cdots</math> 党おを因数に持぀倚項匏を「公玄倚項匏」ずいう。 倚項匏に関する公玄・公倍は敎数のずきず同じ定矩・蚘号を䜿う。最倧公玄・最小公倍倚項匏は次数が最倧・小のものをいう。ただし 0 は最小公倍倚項匏に含めないものずする。このずき定数項に泚意しなければならないが、ここでは公玄・公倍倚項匏の最高次が 1 になるようにする、たた倚項匏に定数をかけるこずで同じになるものは同じずみなす、ずいうルヌルを取り決めるこずにする。最高次の係数が 1 な倚項匏を「モニック」ずいう。 適圓な定数 <math>c</math> が存圚しお <math>A = cB</math> ず曞けるずき、これを <math>A \simeq B</math> ず衚すこずずする。 さお、倚項匏 <math>A, B</math> の最倧公玄倚項匏が <math>1</math> であるずき、この2぀の倚項匏は「'''互いに玠'''」である、ずいう。 敎数の堎合ず同様に、倚項匏 <math>A, B</math> の最倧公玄倚項匏を <math>\gcd (A, B)</math>, 最小公倍倚項匏を <math>\textrm{LCM} (A, B)</math> ずかく。 たずえば、方皋匏 <math>P(x)=0</math> が重解 <math>x=\alpha</math> を持぀ならば、 <math>x-\alpha</math> は <math>P, P'</math> の公玄倚項匏だから <math>\gcd(P, P')>1</math> でなければならない耇玠数䞊ならば代数孊の基本定理より逆が成り立぀が、他の䜓で考えおいるずきは逆は成り立぀ずは限らない。公玄倚項匏が解を持぀ずは限らないからである。 ここでも敎数の時ず同じように理論を組み立おられる。 ====== 定理 3 ====== 2぀以䞊の倚項匏の公倍倚項匏は最小公倍倚項匏を因数に持぀。 '''蚌明'''<br /> 倚項匏を <math>A, B, \cdots</math> ずおく。これらを党おかけたもの <math>AB \cdots</math> は公倍倚項匏なので、公倍倚項匏は存圚する。そのうちで最小のものも存圚するはずである。 さお、最小公倍倚項匏を <math>L</math> ずし、<math>M</math> を任意の公倍倚項匏ずおく。陀法の原理に基づいお <math>M = LQ + R \ \ (|R| < |L|)</math> ずおく。このずき、<math>R = M - LQ.</math> <math>M, L</math> ずもに <math>A, B, \cdots</math> を因数に持぀。したがっお定理 1 より <math>R</math> も <math>A, B, \cdots</math> を因数に持぀。ゆえに <math>R</math> は公倍倚項匏ずなるが、<math>R \neq 0</math> ずするず <math>L</math> の最小性に反する。したがっお <math>R = 0.</math> したがっお、<math>M = LQ.</math> よっお定理は蚌明された。 ====== 定理 4 ====== 2぀以䞊の倚項匏の最倧公玄倚項匏は公玄倚項匏を因数に持぀。 '''蚌明'''<br /> 倚項匏を <math>A, B, \cdots</math> ずおく。1 は明らかに公玄倚項匏なので、公玄倚項匏は存圚し、そのうち最倧のものが存圚するはずである。 さお、最倧公玄倚項匏を <math>M</math> ずし、<math>D</math> を任意の公玄倚項匏ずおく。<math>L = lcm(M, D)</math> ずする。 仮定より <math>A</math> は <math>M, D</math> の公倍倚項匏。よっお、定理 3 より <math>A</math> は <math>L</math> を因数に持぀。どうようの理由で <math>B, \cdots</math> も <math>L</math> を因数に持぀。したがっお <math>L</math> は <math>A, B, \cdots</math> の公玄倚項匏。<math>M</math> は最倧のものなので <math>|L| \leqq |M| \cdots (1).</math> ずころで <math>L</math> は <math>M</math> を因数に持぀ので <math>L = MK.</math> 定理 ii より <math>|L| = |M| + |K|.</math> これず (1) によっお <math>|L| = |M|</math> ずなり、<math>K</math> は定数項。ゆえに <math>L</math> は <math>D</math> を因数に持぀ので <math>L = kM = DE</math> より <math>M = \frac{1}{k}DE.</math> したがっお <math>M</math> は <math>D</math> を因数に持぀こずが分かった。 ====== 定理 5 ====== <math>\gcd(A, B) = G, \, \textrm{LCM}(A, B) = L</math> ずすれば <math>AB \simeq GL.</math> '''蚌明'''<br /> 仮定より <math>L = A'B = AB'</math> ずおける。<math>AB</math> は公倍倚項匏なので、定理 3 より <math>AB = DL \cdots (1)</math> ずおける。 先ほどの匏を代入しお <math>AB = DA'B = DAB' \Rightarrow A = DA', \, B = DB'.</math> よっお、<math>D</math> は <math>A, B</math> の公玄倚項匏。定理 4 より <math>G = DE \cdots (2)</math> ずおく。このずきもちろん <math>E(x) \neq 0.</math> <math>G \, | \, A, B \iff DE \, | \, DA', DB'</math> ずなる。ここで、<math>DA'=DEA'', DB'=DEB''</math> ずおくず定理 iii より <math>A'=EA'', B'=EB''</math> であるから最初の匏に代入するず <math>L = EA''B = EB''A</math> を埗る。ここで <math>|E| > 0</math> ずすれば、<math>A''B = B''A</math> が公倍倚項匏ずなり、<math>L</math> の最小性に反する。埓っお <math>E</math> は定数項ずなり、<math>E = e</math> ずおけば (2) より <math>G = eD.</math> (1) より <math>AB = \frac{1}{e}DL \Rightarrow AB \simeq DL.</math> ====== 定理 6 ====== <math>A, B</math> が互いに玠であるずき、<math>A \, | \, BC \Rightarrow A \, | \, C</math> '''蚌明'''<br /> <math>\gcd(A, B) = 1</math> なので定理 5 より <math>\textrm{LCM}[A, B] = AB.</math> 仮定より <math>BC</math> は <math>A, B</math> の公倍倚項匏。定理 3 より <math>\textrm{LCM}[A, B] \, | \, BC \iff AB \, | \, BC.</math> よっお定理 iii より <math>A \, | \, C.</math> これにより、倚項匏においおも、敎陀性に関しお、敎数の堎合ず同様の基本的事実が成り立぀こずがわかった。これを甚いお、倚項匏䞊で、因数分解の䞀意性が成り立぀こずを次に芋る。 なお、定理 4 の垰結ずしお次の定理が成り立぀。 ====== 定理 C ====== <math>P(x)</math> が平方因数 <math>Q(x)^2</math> を持぀ならば <math>Q(x)</math> は <math>\gcd(P, P')</math> の因数である。特に方皋匏 <math>P(x)=0</math> が重解 <math>x=\alpha</math> を持぀ならば、 <math>x-\alpha</math> は <math>\gcd(P, P')</math> の因数である。 ---- 泚意 : 係数比范の定理は、有理数や実数䞊、あるいは代数䜓䞊では正しいが、有限䜓䞊ではかならずしも正しくない。すなわち有限䜓䞊では倀が぀ねに 0 であるが、倚項匏ずしお 0 ではないものが存圚する。そのため、䞀般に倚項匏ず、倚項匏の衚す関数倚項匏関数は区別しなければならない。 {{Nav}} {{DEFAULTSORT:たこうしき}} [[Category:初等敎数論|たこうしき]]
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2022-07-06T22:56:04Z
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初等敎数論/因数分解の䞀意性
倚項匏 A , B {\displaystyle A,B} を陀法の原理に基づき A = B Q + R {\displaystyle A=BQ+R} ずしたずきに、 ( A , B ) ≃ ( B , R ) {\displaystyle (A,B)\simeq (B,R)} 蚌明 ( A , B ) = G {\displaystyle (A,B)=G} ずおく。 A = G A ′ , B = G B ′ {\displaystyle A=GA',\ B=GB'} ず衚すこずができ、敎数の堎合ず同様にしお ( A ′ , B ′ ) = 1 {\displaystyle (A',B')=1} が分かる。したがっお、 A = B Q + R ⟺ G A ′ = G B ′ Q + R ⟺ R = G ( A ′ − B ′ Q ) {\displaystyle A=BQ+R\iff GA'=GB'Q+R\iff R=G(A'-B'Q)} より、 R {\displaystyle R} は G {\displaystyle G} を因数に持぀。よっお G {\displaystyle G} は B , R {\displaystyle B,R} の公玄倚項匏。 ( B , R ) = G ′ {\displaystyle (B,R)=G'} ずおけば、初等敎数論/倚項匏の定理 4 より G ′ = G E {\displaystyle G'=GE} ず衚せる。 初等敎数論/倚項匏の定理 ii から | G ′ | ≧ | G | ⋯ ( 1 ) . {\displaystyle |G'|\geqq |G|\cdots (1).} 䞀方、 B = G ′ C , R = G ′ R ′ {\displaystyle B=G'C,\ R=G'R'} ず衚すこずができ、 A = B Q + R ⟺ A = G ′ ( C + R ′ ) {\displaystyle A=BQ+R\iff A=G'(C+R')} より、 G ′ {\displaystyle G'} は A , B {\displaystyle A,B} の公玄倚項匏。定理 4 から G = G ′ E ′ {\displaystyle G=G'E'} ず衚せる。 定理 ii によっお | G ′ | ≩ | G | ⋯ ( 2 ) . {\displaystyle |G'|\leqq |G|\cdots (2).} (1), (2) によっお G ≃ G ′ {\displaystyle G\simeq G'} が導かれる。 定理 8 は飛ばす。 ( A , B ) = G {\displaystyle (A,B)=G} ずしたずき、 A X + B Y = C {\displaystyle AX+BY=C} が解を持぀こずず G | C {\displaystyle G\,|\,C} は同倀。 蚌明 A X + B Y = C {\displaystyle AX+BY=C} のずき A = G A ′ , B = G B ′ {\displaystyle A=GA',\ B=GB'} ずすれば A X + B Y = C ⟺ G ( A ′ X + B ′ Y ) = C {\displaystyle AX+BY=C\iff G(A'X+B'Y)=C} より、 G | C . {\displaystyle G\,|\,C.} 逆に G | C {\displaystyle G\,|\,C} のずき C = G C ′ {\displaystyle C=GC'} ずおく。 A X + B Y = G {\displaystyle AX+BY=G} が解を持぀ならば、 A ( X C ′ ) + B ( Y C ′ ) = G C ′ = C {\displaystyle A(XC')+B(YC')=GC'=C} ずなるので、 A X + B Y = G {\displaystyle AX+BY=G} が解を持぀こずを瀺せれば良い。 議論は敎数の堎合ずさほど倉わらないので省略するず、ナヌクリッドの互陀法を甚いお埗られた逐次商 Q 1 , Q 2 , ⋯ , Q k {\displaystyle Q_{1},Q_{2},\cdots ,Q_{k}} を甚いお x 1 = 1 , y 1 = q 1 , x 2 = − q 2 , y 2 = 1 + q 1 q 2 {\displaystyle x_{1}=1,\ \ y_{1}=q_{1},\ \ x_{2}=-q_{2},\ \ y_{2}=1+q_{1}q_{2}} x k = x k − 2 − x k − 1 q k , y k = y k − 2 − y k − 1 q k ( k ≧ 3 ) {\displaystyle x_{k}=x_{k-2}-x_{k-1}q_{k},\ \ y_{k}=y_{k-2}-y_{k-1}q_{k}\ \ \ (k\geqq 3)} で求められる。 敎数の堎合ず違うのは、ナヌクリッドの互陀法が B {\displaystyle B} の次数以䞋の手数で終わるずいうこずがはっきりする点である。 䟋 A = x 2 + 2 , B = x 2 + x + 1 {\displaystyle A=x^{2}+2,\ B=x^{2}+x+1} に察しおナヌクリッドの互陀法を行う。 A = B − ( x − 1 ) B = ( x − 1 ) ( x + 2 ) + 3 {\displaystyle {\begin{aligned}A&=B-(x-1)\\B&=(x-1)(x+2)+3\end{aligned}}} 䜙りを䞻䜓にするず ( x − 1 ) = B − A 3 = − ( x − 1 ) ( x + 2 ) + B {\displaystyle {\begin{aligned}(x-1)&=B-A\\3&=-(x-1)(x+2)+B\end{aligned}}} 䞀番目の匏を二番目の匏に代入しお A ( x + 2 ) + B ( − x − 1 ) = 3 ⟺ A ( 1 3 x + 2 3 ) + B ( − 1 3 x − 1 3 ) = 1. {\displaystyle A(x+2)+B(-x-1)=3\iff A\left({\frac {1}{3}}x+{\frac {2}{3}}\right)+B\left(-{\frac {1}{3}}x-{\frac {1}{3}}\right)=1.} 実際 ( x 2 + 2 ) ( x + 2 ) + ( x 2 + x + 1 ) ( − x − 1 ) = ( x 3 + 2 x 2 + 2 x + 4 ) − ( x 3 + 2 x 2 + 2 x + 1 ) = 3. {\displaystyle (x^{2}+2)(x+2)+(x^{2}+x+1)(-x-1)=(x^{3}+2x^{2}+2x+4)-(x^{3}+2x^{2}+2x+1)=3.} 既玄倚項匏ずは、それ以䞊因数分解できない倚項匏のこずをいう。 䟋 は有理数䞊既玄倚項匏である。しかし x 3 + 2 {\displaystyle x^{3}+2} は実数䞊既玄ではない。 x + 2 3 {\displaystyle x+{\sqrt[{3}]{2}}} を因数に持぀からである。たた最初のものを陀いお、いずれの倚項匏も耇玠数䞊既玄ではない。1次の因数に分解できるからである。たた ずいう数の集たりを考えるず、これも有理数、実数、耇玠数ず同様に0以倖の数で割り算ができる(すなわち代数䜓である)ので、ここでの議論が有理数、実数、耇玠数ず同様に通甚するが、䞊蚘の最埌の䟋は ず因数分解できるので、 Q ( 5 ) {\displaystyle \mathbb {Q} ({\sqrt {5}})} 䞊既玄ではない(しかし、右蟺の2次の因数はいずれも Q ( 5 ) {\displaystyle \mathbb {Q} ({\sqrt {5}})} 䞊既玄である)。 既玄倚項匏に察しお、因数分解できる倚項匏を可玄倚項匏ずいう。 既玄倚項匏は重解を持たない。ずいうのは P ( x ) {\displaystyle P(x)} が重解を持぀なら gcd ( P , P ′ ) > 1 {\displaystyle \gcd(P,P')>1} ずなるが、 | P ′ | = | P | − 1 {\displaystyle |P'|=|P|-1} なので gcd ( P , P ′ ) {\displaystyle \gcd(P,P')} は P ( x ) {\displaystyle P(x)} の自明でない因数ずなっおしたうからである。 さお、既玄倚項匏ず因数分解に぀いお、次の事実は比范的容易に瀺される。 任意の可玄倚項匏は既玄倚項匏に因数分解される。 蚌明 任意の可玄な二次倚項匏 A {\displaystyle A} に぀いお、定理 ii より、 A = B C {\displaystyle A=BC} のずき | A | = | B | + | C | {\displaystyle |A|=|B|+|C|} だが、 | A | = 2 {\displaystyle |A|=2} なので | B | = | C | = 1 {\displaystyle |B|=|C|=1} 、すなわち2぀の䞀次匏に因数分解される。任意の䞀次匏は既玄倚項匏なので、二次匏の堎合はこの定理の䞻匵を満たす。 次に n {\displaystyle n} 次未満の党おの倚項匏においおこの定理が成り立っおいたずする。このずき、任意の n {\displaystyle n} 次可玄倚項匏を A {\displaystyle A} ずする。 仮定より A = B C {\displaystyle A=BC} ずなり、 | B | , | C | ≧ 1 {\displaystyle |B|,|C|\ \geqq 1} 、定理 ii より | A | = | B | + | C | {\displaystyle |A|=|B|+|C|} なので | B | , | C | < n . {\displaystyle |B|,|C|\ <n.} この2぀の倚項匏が既玄か可玄に関わらず、垰玍法の仮定から結局 A {\displaystyle A} は既玄倚項匏に分解されるこずが蚌明される。 さお、䞀次匏はみな既玄倚項匏だが、高次倚項匏で既玄倚項匏は無限に存圚するのだろうかずいう疑問は自然に湧いおくる。その蚌明はひずたず埌回しにするずしお、因数分解の䞀意性の蚌明に迫る。 P {\displaystyle P} を任意の既玄倚項匏ずする。 P | A B ⇒ P | A √ P | B {\displaystyle P\,|\,AB\Rightarrow P\,|\,A\vee P\,|\,B} 蚌明 既玄倚項匏の定矩より ( A , P ) = 1 {\displaystyle (A,P)=1} たたは ( A , P ) = P {\displaystyle (A,P)=P} である。 ( A , P ) = P {\displaystyle (A,P)=P} の堎合、定理の䞻匵を満たす。 ( A , P ) = 1 {\displaystyle (A,P)=1} の堎合、定理 9 から A X + P Y = 1 {\displaystyle AX+PY=1} ずなる X , Y {\displaystyle X,Y} が存圚する。したがっお A B X + B P Y = B {\displaystyle ABX+BPY=B} ここで仮定より P K = A B {\displaystyle PK=AB} ずおくず P ( K X + B Y ) = B . {\displaystyle P(KX+BY)=B.} 以䞊より定理は瀺された。 この定理を甚いお、因数が A B C ⋯ {\displaystyle ABC\cdots } ずいく぀になっおも数孊的垰玍法より同様の定理が埗られる。 党おの倚項匏は、定数項・順序を無芖すればただ䞀通りに既玄倚項匏に分解される。 蚌明 仮に、ある倚項匏 A ( x ) {\displaystyle A(x)} が既玄倚項匏に二通りに分解されたずしよう。 A ≃ P 1 P 2 ⋯ P n ≃ Q 1 Q 2 ⋯ Q m {\displaystyle A\simeq P_{1}P_{2}\cdots P_{n}\simeq Q_{1}Q_{2}\cdots Q_{m}} n ≩ m {\displaystyle n\leqq m} ずしおも䞀般性を倱わない。 P 1 | Q 1 Q 2 ⋯ Q m {\displaystyle P_{1}\,|\,Q_{1}Q_{2}\cdots Q_{m}} なので、定理 12 から P 1 | Q 1 √ P 1 | Q 2 √ ⋯ √ P 1 | Q m {\displaystyle P_{1}\,|\,Q_{1}\vee P_{1}\,|\,Q_{2}\vee \cdots \vee P_{1}\,|\,Q_{m}} P 1 | Q 1 {\displaystyle P_{1}\,|\,Q_{1}} ずしお䞀般性を倱わない。どちらも既玄倚項匏なので P 1 ≃ Q 1 . {\displaystyle P_{1}\simeq Q_{1}.} よっお、 P 2 P 3 ⋯ P n ≃ Q 2 Q 3 ⋯ Q m {\displaystyle P_{2}P_{3}\cdots P_{n}\simeq Q_{2}Q_{3}\cdots Q_{m}} 同様に、 P 2 | Q 2 √ P 2 | Q 3 √ ⋯ √ P 2 | Q m . {\displaystyle P_{2}\,|\,Q_{2}\vee P_{2}\,|\,Q_{3}\vee \cdots \vee P_{2}\,|\,Q_{m}.} であり、 P 2 | Q 2 {\displaystyle P_{2}\,|\,Q_{2}} ずしお䞀般性を倱わず、 P 2 ≃ Q 2 . {\displaystyle P_{2}\simeq Q_{2}.} である。以䞋同様に P n ≃ Q n {\displaystyle P_{n}\simeq Q_{n}} たでが埗られる。 ずころで定理 ii より | P 1 P 2 ⋯ P n | = | Q 1 Q 2 ⋯ Q m | ⟺ | P 1 | + ⋯ | P n | = | Q 1 | + ⋯ + | Q m | {\displaystyle |P_{1}P_{2}\cdots P_{n}|=|Q_{1}Q_{2}\cdots Q_{m}|\iff |P_{1}|+\cdots |P_{n}|=|Q_{1}|+\cdots +|Q_{m}|} ずなり、先ほどの議論から | P 1 | = | Q 1 | , | P 2 | = | Q 2 | , ⋯ | P n | = | Q n | {\displaystyle |P_{1}|=|Q_{1}|,|P_{2}|=|Q_{2}|,\cdots |P_{n}|=|Q_{n}|} なので | Q n + 1 | = ⋯ = | Q m | = 0. {\displaystyle |Q_{n+1}|=\cdots =|Q_{m}|=0.} すなわち n = m {\displaystyle n=m} が埗られ、たた P 1 ≃ Q 1 , P 2 ≃ Q 2 , ⋯ , P n ≃ Q n {\displaystyle P_{1}\simeq Q_{1},P_{2}\simeq Q_{2},\cdots ,P_{n}\simeq Q_{n}} より、因数分解の䞀意性が埗られた。 陀法の原理から、係数が有理数であれば、有理数䞊で既玄な倚項匏の積に分解される。このこずは有理数に限らず、実数や耇玠数、および任意の代数䜓䞊で成り立぀。特に耇玠数䜓䞊では、代数孊の基本定理より、任意の倚項匏が定数ず1次匏の積に䞀意的に分解される。 さらに、敎数係数の倚項匏は敎数係数の、有理数䞊既玄な倚項匏の積に分解されるが、これは埌に合同倚項匏の理論を甚いお瀺す。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "倚項匏 A , B {\\displaystyle A,B} を陀法の原理に基づき A = B Q + R {\\displaystyle A=BQ+R} ずしたずきに、", "title": "ナヌクリッドの互陀法" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "( A , B ) ≃ ( B , R ) {\\displaystyle (A,B)\\simeq (B,R)}", "title": "ナヌクリッドの互陀法" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "蚌明 ( A , B ) = G {\\displaystyle (A,B)=G} ずおく。 A = G A ′ , B = G B ′ {\\displaystyle A=GA',\\ B=GB'} ず衚すこずができ、敎数の堎合ず同様にしお ( A ′ , B ′ ) = 1 {\\displaystyle (A',B')=1} が分かる。したがっお、", "title": "ナヌクリッドの互陀法" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "A = B Q + R ⟺ G A ′ = G B ′ Q + R ⟺ R = G ( A ′ − B ′ Q ) {\\displaystyle A=BQ+R\\iff GA'=GB'Q+R\\iff R=G(A'-B'Q)} より、 R {\\displaystyle R} は G {\\displaystyle G} を因数に持぀。よっお G {\\displaystyle G} は B , R {\\displaystyle B,R} の公玄倚項匏。", "title": "ナヌクリッドの互陀法" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "( B , R ) = G ′ {\\displaystyle (B,R)=G'} ずおけば、初等敎数論/倚項匏の定理 4 より G ′ = G E {\\displaystyle G'=GE} ず衚せる。 初等敎数論/倚項匏の定理 ii から | G ′ | ≧ | G | ⋯ ( 1 ) . {\\displaystyle |G'|\\geqq |G|\\cdots (1).}", "title": "ナヌクリッドの互陀法" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "䞀方、 B = G ′ C , R = G ′ R ′ {\\displaystyle B=G'C,\\ R=G'R'} ず衚すこずができ、 A = B Q + R ⟺ A = G ′ ( C + R ′ ) {\\displaystyle A=BQ+R\\iff A=G'(C+R')} より、 G ′ {\\displaystyle G'} は A , B {\\displaystyle A,B} の公玄倚項匏。定理 4 から G = G ′ E ′ {\\displaystyle G=G'E'} ず衚せる。 定理 ii によっお | G ′ | ≩ | G | ⋯ ( 2 ) . {\\displaystyle |G'|\\leqq |G|\\cdots (2).}", "title": "ナヌクリッドの互陀法" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "(1), (2) によっお G ≃ G ′ {\\displaystyle G\\simeq G'} が導かれる。", "title": "ナヌクリッドの互陀法" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "定理 8 は飛ばす。", "title": "最倧公玄倚項匏の衚瀺匏" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "( A , B ) = G {\\displaystyle (A,B)=G} ずしたずき、 A X + B Y = C {\\displaystyle AX+BY=C} が解を持぀こずず G | C {\\displaystyle G\\,|\\,C} は同倀。", "title": "最倧公玄倚項匏の衚瀺匏" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "蚌明 A X + B Y = C {\\displaystyle AX+BY=C} のずき A = G A ′ , B = G B ′ {\\displaystyle A=GA',\\ B=GB'} ずすれば A X + B Y = C ⟺ G ( A ′ X + B ′ Y ) = C {\\displaystyle AX+BY=C\\iff G(A'X+B'Y)=C} より、 G | C . {\\displaystyle G\\,|\\,C.}", "title": "最倧公玄倚項匏の衚瀺匏" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "逆に G | C {\\displaystyle G\\,|\\,C} のずき C = G C ′ {\\displaystyle C=GC'} ずおく。 A X + B Y = G {\\displaystyle AX+BY=G} が解を持぀ならば、 A ( X C ′ ) + B ( Y C ′ ) = G C ′ = C {\\displaystyle A(XC')+B(YC')=GC'=C} ずなるので、 A X + B Y = G {\\displaystyle AX+BY=G} が解を持぀こずを瀺せれば良い。", "title": "最倧公玄倚項匏の衚瀺匏" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "議論は敎数の堎合ずさほど倉わらないので省略するず、ナヌクリッドの互陀法を甚いお埗られた逐次商 Q 1 , Q 2 , ⋯ , Q k {\\displaystyle Q_{1},Q_{2},\\cdots ,Q_{k}} を甚いお", "title": "最倧公玄倚項匏の衚瀺匏" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "x 1 = 1 , y 1 = q 1 , x 2 = − q 2 , y 2 = 1 + q 1 q 2 {\\displaystyle x_{1}=1,\\ \\ y_{1}=q_{1},\\ \\ x_{2}=-q_{2},\\ \\ y_{2}=1+q_{1}q_{2}} x k = x k − 2 − x k − 1 q k , y k = y k − 2 − y k − 1 q k ( k ≧ 3 ) {\\displaystyle x_{k}=x_{k-2}-x_{k-1}q_{k},\\ \\ y_{k}=y_{k-2}-y_{k-1}q_{k}\\ \\ \\ (k\\geqq 3)}", "title": "最倧公玄倚項匏の衚瀺匏" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "で求められる。", "title": "最倧公玄倚項匏の衚瀺匏" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "敎数の堎合ず違うのは、ナヌクリッドの互陀法が B {\\displaystyle B} の次数以䞋の手数で終わるずいうこずがはっきりする点である。", "title": "最倧公玄倚項匏の衚瀺匏" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "䟋", "title": "最倧公玄倚項匏の衚瀺匏" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "A = x 2 + 2 , B = x 2 + x + 1 {\\displaystyle A=x^{2}+2,\\ B=x^{2}+x+1} に察しおナヌクリッドの互陀法を行う。", "title": "最倧公玄倚項匏の衚瀺匏" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "A = B − ( x − 1 ) B = ( x − 1 ) ( x + 2 ) + 3 {\\displaystyle {\\begin{aligned}A&=B-(x-1)\\\\B&=(x-1)(x+2)+3\\end{aligned}}}", "title": "最倧公玄倚項匏の衚瀺匏" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "䜙りを䞻䜓にするず", "title": "最倧公玄倚項匏の衚瀺匏" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "( x − 1 ) = B − A 3 = − ( x − 1 ) ( x + 2 ) + B {\\displaystyle {\\begin{aligned}(x-1)&=B-A\\\\3&=-(x-1)(x+2)+B\\end{aligned}}}", "title": "最倧公玄倚項匏の衚瀺匏" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "䞀番目の匏を二番目の匏に代入しお A ( x + 2 ) + B ( − x − 1 ) = 3 ⟺ A ( 1 3 x + 2 3 ) + B ( − 1 3 x − 1 3 ) = 1. {\\displaystyle A(x+2)+B(-x-1)=3\\iff A\\left({\\frac {1}{3}}x+{\\frac {2}{3}}\\right)+B\\left(-{\\frac {1}{3}}x-{\\frac {1}{3}}\\right)=1.}", "title": "最倧公玄倚項匏の衚瀺匏" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "実際 ( x 2 + 2 ) ( x + 2 ) + ( x 2 + x + 1 ) ( − x − 1 ) = ( x 3 + 2 x 2 + 2 x + 4 ) − ( x 3 + 2 x 2 + 2 x + 1 ) = 3. {\\displaystyle (x^{2}+2)(x+2)+(x^{2}+x+1)(-x-1)=(x^{3}+2x^{2}+2x+4)-(x^{3}+2x^{2}+2x+1)=3.}", "title": "最倧公玄倚項匏の衚瀺匏" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "既玄倚項匏ずは、それ以䞊因数分解できない倚項匏のこずをいう。", "title": "既玄倚項匏" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "䟋", "title": "既玄倚項匏" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "は有理数䞊既玄倚項匏である。しかし x 3 + 2 {\\displaystyle x^{3}+2} は実数䞊既玄ではない。 x + 2 3 {\\displaystyle x+{\\sqrt[{3}]{2}}} を因数に持぀からである。たた最初のものを陀いお、いずれの倚項匏も耇玠数䞊既玄ではない。1次の因数に分解できるからである。たた", "title": "既玄倚項匏" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "ずいう数の集たりを考えるず、これも有理数、実数、耇玠数ず同様に0以倖の数で割り算ができる(すなわち代数䜓である)ので、ここでの議論が有理数、実数、耇玠数ず同様に通甚するが、䞊蚘の最埌の䟋は", "title": "既玄倚項匏" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "ず因数分解できるので、 Q ( 5 ) {\\displaystyle \\mathbb {Q} ({\\sqrt {5}})} 䞊既玄ではない(しかし、右蟺の2次の因数はいずれも Q ( 5 ) {\\displaystyle \\mathbb {Q} ({\\sqrt {5}})} 䞊既玄である)。", "title": "既玄倚項匏" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "既玄倚項匏に察しお、因数分解できる倚項匏を可玄倚項匏ずいう。", "title": "既玄倚項匏" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "既玄倚項匏は重解を持たない。ずいうのは P ( x ) {\\displaystyle P(x)} が重解を持぀なら gcd ( P , P ′ ) > 1 {\\displaystyle \\gcd(P,P')>1} ずなるが、 | P ′ | = | P | − 1 {\\displaystyle |P'|=|P|-1} なので gcd ( P , P ′ ) {\\displaystyle \\gcd(P,P')} は P ( x ) {\\displaystyle P(x)} の自明でない因数ずなっおしたうからである。", "title": "既玄倚項匏" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "さお、既玄倚項匏ず因数分解に぀いお、次の事実は比范的容易に瀺される。", "title": "既玄倚項匏" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "任意の可玄倚項匏は既玄倚項匏に因数分解される。", "title": "既玄倚項匏" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "蚌明 任意の可玄な二次倚項匏 A {\\displaystyle A} に぀いお、定理 ii より、 A = B C {\\displaystyle A=BC} のずき | A | = | B | + | C | {\\displaystyle |A|=|B|+|C|} だが、", "title": "既玄倚項匏" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "| A | = 2 {\\displaystyle |A|=2} なので | B | = | C | = 1 {\\displaystyle |B|=|C|=1} 、すなわち2぀の䞀次匏に因数分解される。任意の䞀次匏は既玄倚項匏なので、二次匏の堎合はこの定理の䞻匵を満たす。", "title": "既玄倚項匏" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "次に n {\\displaystyle n} 次未満の党おの倚項匏においおこの定理が成り立っおいたずする。このずき、任意の n {\\displaystyle n} 次可玄倚項匏を A {\\displaystyle A} ずする。", "title": "既玄倚項匏" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "仮定より A = B C {\\displaystyle A=BC} ずなり、 | B | , | C | ≧ 1 {\\displaystyle |B|,|C|\\ \\geqq 1} 、定理 ii より | A | = | B | + | C | {\\displaystyle |A|=|B|+|C|} なので | B | , | C | < n . {\\displaystyle |B|,|C|\\ <n.}", "title": "既玄倚項匏" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "この2぀の倚項匏が既玄か可玄に関わらず、垰玍法の仮定から結局 A {\\displaystyle A} は既玄倚項匏に分解されるこずが蚌明される。", "title": "既玄倚項匏" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "", "title": "既玄倚項匏" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "さお、䞀次匏はみな既玄倚項匏だが、高次倚項匏で既玄倚項匏は無限に存圚するのだろうかずいう疑問は自然に湧いおくる。その蚌明はひずたず埌回しにするずしお、因数分解の䞀意性の蚌明に迫る。", "title": "既玄倚項匏" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "P {\\displaystyle P} を任意の既玄倚項匏ずする。", "title": "既玄倚項匏" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "P | A B ⇒ P | A √ P | B {\\displaystyle P\\,|\\,AB\\Rightarrow P\\,|\\,A\\vee P\\,|\\,B}", "title": "既玄倚項匏" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "蚌明 既玄倚項匏の定矩より ( A , P ) = 1 {\\displaystyle (A,P)=1} たたは ( A , P ) = P {\\displaystyle (A,P)=P} である。", "title": "既玄倚項匏" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "( A , P ) = P {\\displaystyle (A,P)=P} の堎合、定理の䞻匵を満たす。", "title": "既玄倚項匏" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "( A , P ) = 1 {\\displaystyle (A,P)=1} の堎合、定理 9 から A X + P Y = 1 {\\displaystyle AX+PY=1} ずなる X , Y {\\displaystyle X,Y} が存圚する。したがっお", "title": "既玄倚項匏" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "A B X + B P Y = B {\\displaystyle ABX+BPY=B} ここで仮定より P K = A B {\\displaystyle PK=AB} ずおくず P ( K X + B Y ) = B . {\\displaystyle P(KX+BY)=B.}", "title": "既玄倚項匏" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "以䞊より定理は瀺された。", "title": "既玄倚項匏" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "この定理を甚いお、因数が A B C ⋯ {\\displaystyle ABC\\cdots } ずいく぀になっおも数孊的垰玍法より同様の定理が埗られる。", "title": "既玄倚項匏" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "党おの倚項匏は、定数項・順序を無芖すればただ䞀通りに既玄倚項匏に分解される。", "title": "既玄倚項匏" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "蚌明 仮に、ある倚項匏 A ( x ) {\\displaystyle A(x)} が既玄倚項匏に二通りに分解されたずしよう。", "title": "既玄倚項匏" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "A ≃ P 1 P 2 ⋯ P n ≃ Q 1 Q 2 ⋯ Q m {\\displaystyle A\\simeq P_{1}P_{2}\\cdots P_{n}\\simeq Q_{1}Q_{2}\\cdots Q_{m}}", "title": "既玄倚項匏" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "n ≩ m {\\displaystyle n\\leqq m} ずしおも䞀般性を倱わない。", "title": 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{{Nav}} == ナヌクリッドの互陀法 == ====== 定理 7 ====== 倚項匏 <math>A, B</math> を陀法の原理に基づき <math>A = BQ + R</math> ずしたずきに、 <math>(A, B) \simeq (B, R)</math> '''蚌明'''<br /> <math>(A, B) = G</math> ずおく。<math>A = GA', \ B = GB'</math> ず衚すこずができ、敎数の堎合ず同様にしお <math>(A', B') = 1</math> が分かる。したがっお、 <math>A = BQ + R \iff GA' = GB'Q + R \iff R = G(A' - B'Q)</math> より、<math>R</math> は <math>G</math> を因数に持぀。よっお <math>G</math> は <math>B, R</math> の公玄倚項匏。 <math>(B, R) = G'</math> ずおけば、[[初等敎数論/倚項匏]]の定理 4 より <math>G' = GE</math>ず衚せる。 [[初等敎数論/倚項匏]]の定理 ii から <math>|G'| \geqq |G| \cdots (1).</math> 䞀方、<math>B = G'C, \ R = G'R'</math> ず衚すこずができ、<math>A = BQ + R \iff A = G'(C + R')</math> より、<math>G'</math> は <math>A, B</math> の公玄倚項匏。定理 4 から <math>G = G'E'</math>ず衚せる。 定理 ii によっお <math>|G'| \leqq |G| \cdots (2).</math> (1), (2) によっお <math>G \simeq G'</math> が導かれる。 == 最倧公玄倚項匏の衚瀺匏 == 定理 8 は飛ばす。 ====== 定理 9 ====== <math>(A, B) = G</math> ずしたずき、<math>AX + BY = C</math>が解を持぀こずず<math>G \, | \, C</math>は同倀。 '''蚌明'''<br /> <math>AX + BY = C</math> のずき <math>A = GA', \ B = GB'</math> ずすれば <math>AX + BY = C \iff G(A'X + B'Y) = C</math> より、<math>G \, | \, C.</math> 逆に <math>G \, | \, C</math> のずき <math>C = GC'</math> ずおく。<math>AX + BY = G</math> が解を持぀ならば、<math>A(XC') + B(YC') = GC' = C</math> ずなるので、<math>AX + BY = G</math> が解を持぀こずを瀺せれば良い。 議論は敎数の堎合ずさほど倉わらないので省略するず、ナヌクリッドの互陀法を甚いお埗られた逐次商 <math>Q_1, Q_2, \cdots , Q_k</math> を甚いお <math>x_1 = 1, \ \ y_1 = q_1, \ \ x_2 = -q_2, \ \ y_2 = 1 + q_1 q_2</math><br /> <math>x_k = x_{k-2} - x_{k-1}q_k, \ \ y_k = y_{k-2} - y_{k-1}q_k \ \ \ (k \geqq 3)</math> で求められる。 敎数の堎合ず違うのは、ナヌクリッドの互陀法が <math>B</math> の次数以䞋の手数で終わるずいうこずがはっきりする点である。 '''䟋''' <math>A = x^2 + 2, \ B = x^2 + x + 1</math> に察しおナヌクリッドの互陀法を行う。 <math>\begin{align} A & = B - (x-1) \\ B & = (x-1)(x+2) + 3 \end{align}</math> 䜙りを䞻䜓にするず <math>\begin{align} (x-1) & = B - A \\ 3 & = -(x-1)(x+2) + B \end{align}</math> 䞀番目の匏を二番目の匏に代入しお <math>A(x + 2) + B(-x - 1) = 3 \iff A \left( \frac{1}{3}x + \frac{2}{3} \right) + B \left( -\frac{1}{3}x - \frac{1}{3} \right) = 1.</math> 実際 <math>(x^2 + 2)(x + 2) + (x^2 + x + 1)(-x - 1) = (x^3 + 2x^2 + 2x + 4) - (x^3 + 2x^2 + 2x + 1) = 3.</math> == 既玄倚項匏 == '''既玄倚項匏'''ずは、それ以䞊因数分解できない倚項匏のこずをいう。 '''䟋''' *<math>x + 2</math> *<math>x^2 + 1</math> *<math>x^3 + 2</math> *<math>x^4 + x^3 + x^2 + x + 1</math> は有理数䞊既玄倚項匏である。しかし <math>x^3 + 2</math> は実数䞊既玄ではない。<math> x + \sqrt[3]{2}</math> を因数に持぀からである。たた最初のものを陀いお、いずれの倚項匏も耇玠数䞊既玄ではない。1次の因数に分解できるからである。たた *<math>\mathbb Q (\sqrt{5})=a+b\sqrt{5} (a, b\in \mathbb Q)</math> ずいう数の集たりを考えるず、これも有理数、実数、耇玠数ず同様に0以倖の数で割り算ができるすなわち代数䜓であるので、ここでの議論が有理数、実数、耇玠数ず同様に通甚するが、䞊蚘の最埌の䟋は *<math>x^4 + x^3 + x^2 + x + 1=\left(x^2+\frac{1+\sqrt{5}}{2}x+2 \right)\left(x^2+\frac{1-\sqrt{5}}{2}x+2 \right)</math> ず因数分解できるので、<math>\mathbb Q (\sqrt{5})</math> 䞊既玄ではないしかし、右蟺の2次の因数はいずれも <math>\mathbb Q (\sqrt{5})</math> 䞊既玄である。 既玄倚項匏に察しお、因数分解できる倚項匏を'''可玄倚項匏'''ずいう。 既玄倚項匏は重解を持たない。ずいうのは <math>P(x)</math> が重解を持぀なら <math>\gcd(P, P')>1</math> ずなるが、<math>|P'|=|P|-1</math> なので <math>\gcd(P, P')</math> は <math>P(x)</math> の自明でない因数ずなっおしたうからである。 さお、既玄倚項匏ず因数分解に぀いお、次の事実は比范的容易に瀺される。 ====== 定理 10 ====== 任意の可玄倚項匏は既玄倚項匏に因数分解される。 '''蚌明'''<br /> 任意の可玄な二次倚項匏 <math>A</math> に぀いお、定理 ii より、<math>A = BC</math> のずき <math>|A| = |B| + |C|</math> だが、 <math>|A| = 2</math> なので <math>|B| = |C| = 1</math> 、すなわち2぀の䞀次匏に因数分解される。任意の䞀次匏は既玄倚項匏なので、二次匏の堎合はこの定理の䞻匵を満たす。 次に <math>n</math> 次未満の党おの倚項匏においおこの定理が成り立っおいたずする。このずき、任意の <math>n</math> 次可玄倚項匏を <math>A</math> ずする。 仮定より <math>A = BC</math> ずなり、<math>|B|, |C| \ \geqq 1</math> 、定理 ii より <math>|A| = |B| + |C|</math> なので <math>|B|, |C| \ < n.</math> この2぀の倚項匏が既玄か可玄に関わらず、垰玍法の仮定から結局 <math>A</math> は既玄倚項匏に分解されるこずが蚌明される。 ---- さお、䞀次匏はみな既玄倚項匏だが、高次倚項匏で既玄倚項匏は無限に存圚するのだろうかずいう疑問は自然に湧いおくる。その蚌明はひずたず埌回しにするずしお、因数分解の䞀意性の蚌明に迫る。 ====== 定理 12 ====== <math>P</math> を任意の既玄倚項匏ずする。 <math>P \, | \, AB \Rightarrow P \, | \, A \vee P \, | \, B</math> '''蚌明'''<br /> 既玄倚項匏の定矩より <math>(A, P) = 1</math>たたは<math>(A, P) = P</math> である。 <math>(A, P) = P</math> の堎合、定理の䞻匵を満たす。 <math>(A, P) = 1</math> の堎合、定理 9 から <math>AX + PY = 1</math> ずなる <math>X, Y</math> が存圚する。したがっお <math>ABX + BPY = B</math> ここで仮定より <math>PK = AB</math> ずおくず <math>P(KX + BY) = B.</math> 以䞊より定理は瀺された。 この定理を甚いお、因数が <math>ABC \cdots</math> ずいく぀になっおも数孊的垰玍法より同様の定理が埗られる。 ====== 定理 13 ====== 党おの倚項匏は、定数項・順序を無芖すればただ䞀通りに既玄倚項匏に分解される。 '''蚌明'''<br /> 仮に、ある倚項匏 <math>A(x)</math> が既玄倚項匏に二通りに分解されたずしよう。 <math>A \simeq P_1P_2 \cdots P_n \simeq Q_1Q_2 \cdots Q_m</math> <math>n \leqq m</math> ずしおも䞀般性を倱わない。 <math>P_1 \, | \, Q_1Q_2 \cdots Q_m</math> なので、定理 12 から <math>P_1 \, | \, Q_1 \vee P_1 \, | \, Q_2 \vee \cdots \vee P_1 \, | \, Q_m</math> <math>P_1 \, | \, Q_1</math> ずしお䞀般性を倱わない。どちらも既玄倚項匏なので <math>P_1 \simeq Q_1.</math>よっお、 <math>P_2P_3 \cdots P_n \simeq Q_2Q_3 \cdots Q_m</math> 同様に、 <math>P_2 \, | \, Q_2 \vee P_2 \, | \, Q_3 \vee \cdots \vee P_2 \, | \, Q_m.</math> であり、<math>P_2 \, | \, Q_2</math>ずしお䞀般性を倱わず、<math>P_2 \simeq Q_2.</math>である。以䞋同様に<math>P_n \simeq Q_n</math>たでが埗られる。 ずころで定理 ii より <math>|P_1P_2 \cdots P_n| = |Q_1Q_2 \cdots Q_m| \iff |P_1| + \cdots |P_n| = |Q_1| + \cdots + |Q_m|</math> ずなり、先ほどの議論から <math>|P_1| = |Q_1|, |P_2| = |Q_2|, \cdots |P_n| = |Q_n|</math> なので <math>|Q_{n+1}| = \cdots = |Q_m| = 0.</math> すなわち <math>n = m</math> が埗られ、たた <math>P_1 \simeq Q_1,P_2 \simeq Q_2,\cdots,P_n \simeq Q_n</math> より、因数分解の䞀意性が埗られた。 陀法の原理から、係数が有理数であれば、有理数䞊で既玄な倚項匏の積に分解される。このこずは有理数に限らず、実数や耇玠数、および任意の代数䜓䞊で成り立぀。特に耇玠数䜓䞊では、代数孊の基本定理より、任意の倚項匏が定数ず1次匏の積に䞀意的に分解される。 さらに、敎数係数の倚項匏は敎数係数の、有理数䞊既玄な倚項匏の積に分解されるが、これは埌に合同倚項匏の理論を甚いお瀺す。 == アむれンシュタむンの定理 == {{Nav}} {{DEFAULTSORT:しよずうせいすうろん いんすうふんかいのいちいせい}} [[Category:初等敎数論|いんすうふんかいのいちいせい]]
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2022-07-06T22:59:57Z
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特蚱法第38条の2
特蚱法第38条の2 特蚱出願の日の認定および特蚱出願手続の補完に぀いお芏定する。平成27幎改正前の本条は特蚱法第38条の5を参照のこず。 (特蚱出願の日の認定) 第38条の2 特蚱庁長官は、特蚱出願が次の各号のいずれかに該圓する堎合を陀き、特蚱出願に係る願曞を提出した日を特蚱出願の日ずしお認定しなければならない。 侀 特蚱を受けようずする旚の衚瀺が明確でないず認められるずき。 二 特蚱出願人の氏名若しくは名称の蚘茉がなく、又はその蚘茉が特蚱出願人を特定できる皋床に明確でないず認められるずき。 侉 明现曞(倖囜語曞面出願にあ぀おは、明现曞に蚘茉すべきものずされる事項を第36条の2第1項の経枈産業省什で定める倖囜語で蚘茉した曞面。以䞋この条においお同じ。)が添付されおいないずき(次条第1項に芏定する方法により特蚱出願をするずきを陀く。)。 2 特蚱庁長官は、特蚱出願が前項各号のいずれかに該圓するずきは、特蚱を受けようずする者に察し、特蚱出願に぀いお補完をするこずができる旚を通知しなければならない。 3 前項の芏定による通知を受けた者は、経枈産業省什で定める期間内に限り、その補完をするこずができる。 4 前項の芏定により補完をするには、経枈産業省什で定めるずころにより、手続の補完に係る曞面(以䞋「手続補完曞」ずいう。)を提出しなければならない。ただし、同項の芏定により明现曞に぀いお補完をする堎合には、手続補完曞の提出ず同時に明现曞を提出しなければならない。 5 第3項の芏定により明现曞に぀いお補完をする堎合には、手続補完曞の提出ず同時に第36条第2項の必芁な図面(倖囜語曞面出願にあ぀おは、必芁な図面でこれに含たれる説明を第36条の2第1項の経枈産業省什で定める倖囜語で蚘茉したもの。以䞋この条においお同じ。)を提出するこずができる。 6 第2項の芏定による通知を受けた者が第3項に芏定する期間内にその補完をしたずきは、その特蚱出願は、手続補完曞を提出した時にしたものずみなす。この堎合においお、特蚱庁長官は、手続補完曞を提出した日を特蚱出願の日ずしお認定するものずする。 7 第4項ただし曞の芏定により提出された明现曞は願曞に添付しお提出したものず、第5項の芏定により提出された図面は願曞に添付しお提出したものずみなす。 8 特蚱庁長官は、第2項の芏定による通知を受けた者が第3項に芏定する期間内にその補完をしないずきは、その特蚱出願を华䞋するこずができる。 9 特蚱を受けようずする者が第2項の芏定による通知を受ける前に、その通知を受けた堎合に執るべき手続を執぀たずきは、経枈産業省什で定める堎合を陀き、圓該手続は、その通知を受けたこずにより執぀た手続ずみなす。 埓来、特蚱出願(36条)においおは、願曞に明现曞が添付されおいないなど、特蚱出願の本質的芁件を欠いたものに぀おいは、その提出行為を华䞋するこずずしおいた(18条の2第1項(珟同項本文))。 特蚱法条玄 (Patent Law Treaty, PLT) は各囜により異なる囜内出願手続などの統䞀化および簡玠化に関する法埋であるずころ、同条玄には欧米諞囜が加入し手続面での調和が進んでおり、日本ずしおも特蚱出願人の手続負担を軜枛になるこずから、同条玄ぞの加入の条件䜜りが進むよう、出願日認定制床および出願補完制床を導入するこずずした。 この節は曞きかけです。この節を線集しおくれる方を心からお埅ちしおいたす。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "特蚱法第38条の2", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "特蚱出願の日の認定および特蚱出願手続の補完に぀いお芏定する。平成27幎改正前の本条は特蚱法第38条の5を参照のこず。", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "(特蚱出願の日の認定)", "title": "条文" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "第38条の2 特蚱庁長官は、特蚱出願が次の各号のいずれかに該圓する堎合を陀き、特蚱出願に係る願曞を提出した日を特蚱出願の日ずしお認定しなければならない。", "title": "条文" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "侀 特蚱を受けようずする旚の衚瀺が明確でないず認められるずき。", "title": "条文" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "二 特蚱出願人の氏名若しくは名称の蚘茉がなく、又はその蚘茉が特蚱出願人を特定できる皋床に明確でないず認められるずき。", "title": "条文" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "侉 明现曞(倖囜語曞面出願にあ぀おは、明现曞に蚘茉すべきものずされる事項を第36条の2第1項の経枈産業省什で定める倖囜語で蚘茉した曞面。以䞋この条においお同じ。)が添付されおいないずき(次条第1項に芏定する方法により特蚱出願をするずきを陀く。)。", "title": "条文" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "2 特蚱庁長官は、特蚱出願が前項各号のいずれかに該圓するずきは、特蚱を受けようずする者に察し、特蚱出願に぀いお補完をするこずができる旚を通知しなければならない。", "title": "条文" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "3 前項の芏定による通知を受けた者は、経枈産業省什で定める期間内に限り、その補完をするこずができる。", "title": "条文" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "4 前項の芏定により補完をするには、経枈産業省什で定めるずころにより、手続の補完に係る曞面(以䞋「手続補完曞」ずいう。)を提出しなければならない。ただし、同項の芏定により明现曞に぀いお補完をする堎合には、手続補完曞の提出ず同時に明现曞を提出しなければならない。", "title": "条文" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "5 第3項の芏定により明现曞に぀いお補完をする堎合には、手続補完曞の提出ず同時に第36条第2項の必芁な図面(倖囜語曞面出願にあ぀おは、必芁な図面でこれに含たれる説明を第36条の2第1項の経枈産業省什で定める倖囜語で蚘茉したもの。以䞋この条においお同じ。)を提出するこずができる。", "title": "条文" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "6 第2項の芏定による通知を受けた者が第3項に芏定する期間内にその補完をしたずきは、その特蚱出願は、手続補完曞を提出した時にしたものずみなす。この堎合においお、特蚱庁長官は、手続補完曞を提出した日を特蚱出願の日ずしお認定するものずする。", "title": "条文" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "7 第4項ただし曞の芏定により提出された明现曞は願曞に添付しお提出したものず、第5項の芏定により提出された図面は願曞に添付しお提出したものずみなす。", "title": "条文" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "8 特蚱庁長官は、第2項の芏定による通知を受けた者が第3項に芏定する期間内にその補完をしないずきは、その特蚱出願を华䞋するこずができる。", "title": "条文" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "9 特蚱を受けようずする者が第2項の芏定による通知を受ける前に、その通知を受けた堎合に執るべき手続を執぀たずきは、経枈産業省什で定める堎合を陀き、圓該手続は、その通知を受けたこずにより執぀た手続ずみなす。", "title": "条文" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "埓来、特蚱出願(36条)においおは、願曞に明现曞が添付されおいないなど、特蚱出願の本質的芁件を欠いたものに぀おいは、その提出行為を华䞋するこずずしおいた(18条の2第1項(珟同項本文))。 特蚱法条玄 (Patent Law Treaty, PLT) は各囜により異なる囜内出願手続などの統䞀化および簡玠化に関する法埋であるずころ、同条玄には欧米諞囜が加入し手続面での調和が進んでおり、日本ずしおも特蚱出願人の手続負担を軜枛になるこずから、同条玄ぞの加入の条件䜜りが進むよう、出願日認定制床および出願補完制床を導入するこずずした。", "title": "解説" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "この節は曞きかけです。この節を線集しおくれる方を心からお埅ちしおいたす。", "title": "解説" } ]
特蚱法第38条の2 特蚱出願の日の認定および特蚱出願手続の補完に぀いお芏定する。平成27幎改正前の本条は特蚱法第38条の5を参照のこず。
{{知財コンメンヘッダ|特蚱}} '''特蚱法第38条の2''' 特蚱出願の日の認定および特蚱出願手続の補完に぀いお芏定する。平成27幎改正前の本条は[[特蚱法第38条の5]]を参照のこず。 == 条文 == 特蚱出願の日の認定 第38条の2 [[w:特蚱庁長官|特蚱庁長官]]は、[[特蚱法第36条|特蚱出願]]が次の各号のいずれかに該圓する堎合を陀き、特蚱出願に係る[[特蚱法36#願曞|願曞]]を提出した日を特蚱出願の日ずしお認定しなければならない。 <div style="margin-top:1ex;margin-left:1em;margin-bottom:1ex"> 侀 特蚱を受けようずする旚の衚瀺が明確でないず認められるずき。 二 特蚱出願人の氏名若しくは名称の蚘茉がなく、又はその蚘茉が特蚱出願人を特定できる皋床に明確でないず認められるずき。 侉 [[特蚱法第36条#明现曞|明现曞]][[特蚱法第36条の2|倖囜語曞面出願]]にあ぀おは、明现曞に蚘茉すべきものずされる事項を[[特蚱法第36条の2|第36条の2]]第1項の経枈産業省什で定める倖囜語で蚘茉した曞面。以䞋この条においお同じ。が添付されおいないずき[[特蚱法第38条の3|次条]]第1項に芏定する方法により特蚱出願をするずきを陀く。。 </div> 2 特蚱庁長官は、特蚱出願が前項各号のいずれかに該圓するずきは、特蚱を受けようずする者に察し、特蚱出願に぀いお補完をするこずができる旚を通知しなければならない。 3 前項の芏定による通知を受けた者は、経枈産業省什で定める期間内に限り、その補完をするこずができる。 4 前項の芏定により補完をするには、経枈産業省什で定めるずころにより、手続の補完に係る曞面以䞋「手続補完曞」ずいう。を提出しなければならない。ただし、同項の芏定により明现曞に぀いお補完をする堎合には、手続補完曞の提出ず同時に明现曞を提出しなければならない。 5 第3項の芏定により明现曞に぀いお補完をする堎合には、手続補完曞の提出ず同時に第36条第2項の必芁な[[特蚱法第36条#図面|図面]]倖囜語曞面出願にあ぀おは、必芁な図面でこれに含たれる説明を第36条の2第1項の経枈産業省什で定める倖囜語で蚘茉したもの。以䞋この条においお同じ。を提出するこずができる。 6 第2項の芏定による通知を受けた者が第3項に芏定する期間内にその補完をしたずきは、その特蚱出願は、手続補完曞を提出した時にしたものずみなす。この堎合においお、特蚱庁長官は、手続補完曞を提出した日を特蚱出願の日ずしお認定するものずする。 7 第4項ただし曞の芏定により提出された明现曞は願曞に添付しお提出したものず、第5項の芏定により提出された図面は願曞に添付しお提出したものずみなす。 8 特蚱庁長官は、第2項の芏定による通知を受けた者が第3項に芏定する期間内にその補完をしないずきは、その特蚱出願を华䞋するこずができる。 9 特蚱を受けようずする者が第2項の芏定による通知を受ける前に、その通知を受けた堎合に執るべき手続を執぀たずきは、経枈産業省什で定める堎合を陀き、圓該手続は、その通知を受けたこずにより執぀た手続ずみなす。 == 解説 == 埓来、特蚱出願[[特蚱法第36条|36条]]においおは、願曞に明现曞が添付されおいないなど、特蚱出願の本質的芁件を欠いたものに぀おいは、その提出行為を华䞋するこずずしおいた[[特蚱法第18条の2|18条の2]]第1項珟同項本文。 [[w:特蚱法条玄|特蚱法条玄]] (Patent Law Treaty, PLT) は各囜により異なる囜内出願手続などの統䞀化および簡玠化に関する法埋であるずころ<ref>特蚱庁総務郚総務課制床審議宀線『平成27幎特蚱法等の䞀郚改正 産業財産暩法の解説』発明掚進協䌚、2016、p. 37</ref>、同条玄には欧米諞囜が加入し手続面での調和が進んでおり、日本ずしおも特蚱出願人の手続負担を軜枛になるこずから、同条玄ぞの加入の条件䜜りが進むよう、出願日認定制床および出願補完制床を導入するこずずした。 {{節スタブ}} == 改正履歎 == * 平成27幎法埋第55号 - 远加 == 関連条文 == * [[特蚱法第38条の2]] - [[実甚新案法第6条の2]] - [[商暙法第5条の2]] * [[w:特蚱法条玄|特蚱法条玄]]第5条 * [[w:特蚱協力条玄|特蚱協力条玄]]第11条 <!--- 同芏則20芏則 -->- 特蚱協力条玄に基づく囜際出願等に関する法埋第4条 == 脚泚 == <references /> {{前埌 |[[コンメンタヌル特蚱法|特蚱法]] |第2ç«  |[[特蚱法第38条|38条]] |[[特蚱法第38条の3|38条の3]] }} [[カテゎリ:特蚱法|38-2_2]]
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2017-03-21T01:46:13Z
[ "テンプレヌト:知財コンメンヘッダ", "テンプレヌト:節スタブ", "テンプレヌト:前埌" ]
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22,259
ガフィオ矅仏蟞兞
ラテン語>ガフィオ矅仏蟞兞 ガフィオ矅仏蟞兞(矅 Lexicon Gaffiot;仏 le Dictionnaire illustré latin-français - “Le Gaffiot”)、すなわちフランスの文献孊者(philologue)・フランス語教育者にしお蟞兞線纂者 フェリクス・ガフィオ(矅 Felix Gaffiot ; 仏 Félix Gaffiot:1870-1937)が線纂した、20䞖玀を代衚するラテン語-フランス語倧蟞兞の日本語察蚳。 著䜜者ガフィオが生前の1934幎に刊行した初版本は、没埌70幎を過ぎ、著䜜暩保護期間を満了しお、パブリックドメむンずなっおいる。 ここでは、語釈(フランス語)を日本語に眮き換える「重蚳」ではなく、日本語蚳は参考皋床ずしお原語を掻かし、ラテン語ずフランス語の教材ずする。 たずは、項目数の少ない K, W, X, Y, Z を原型ずしお䜜成し、ほかの項目にも広げる予定。
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ラテン語ガフィオ矅仏蟞兞 ガフィオ矅仏蟞兞、すなわちフランスの文献孊者philologue・フランス語教育者にしお蟞兞線纂者 フェリクス・ガフィオが線纂した、20䞖玀を代衚するラテン語-フランス語倧蟞兞の日本語察蚳。 著䜜者ガフィオが生前の1934幎に刊行した初版本は、没埌70幎を過ぎ、著䜜暩保護期間を満了しお、パブリックドメむンずなっおいる。 ここでは、語釈フランス語を日本語に眮き換える「重蚳」ではなく、日本語蚳は参考皋床ずしお原語を掻かし、ラテン語ずフランス語の教材ずする。 たずは、項目数の少ない K, W, X, Y, Z を原型ずしお䜜成し、ほかの項目にも広げる予定。
'''[[ラテン語]]'''ガフィオ矅仏蟞兞 [[画像:Dictionnaire Gaffiot Latin-Français 1934.djvu|thumb|''Dictionnaire Gaffiot Latin-Français'' の1934幎の初版本]] {{進捗状況}} ---- '''ガフィオ矅仏蟞兞'''<small>矅</small> [[w:la:Lexicon Gaffiot|Lexicon Gaffiot]]<small>仏</small> [[w:fr:Dictionnaire illustré latin-français|le Dictionnaire illustré latin-français]] - “Le Gaffiot”、すなわちフランスの文献孊者[[wikt:fr:philologue|philologue]]・フランス語教育者にしお蟞兞線纂者 '''フェリクス・ガフィオ'''<small>矅</small> [[w:la:Felix Gaffiot|Felix Gaffiot]]  <small>仏</small> [[w:fr:Félix Gaffiot|Félix Gaffiot]]1870-1937が線纂した、20䞖玀を代衚する[[ラテン語]]-[[フランス語]]倧蟞兞の日本語察蚳。 著䜜者ガフィオが生前の1934幎に刊行した初版本は、没埌70幎を過ぎ、著䜜暩保護期間を満了しお、パブリックドメむンずなっおいる。<br> ---- ここでは、語釈フランス語を日本語に眮き換える「重蚳」ではなく、日本語蚳は参考皋床ずしお原語を掻かし、ラテン語ずフランス語の教材ずする。 たずは、項目数の少ない K, W, X, Y, Z を原型ずしお䜜成し、ほかの項目にも広げる予定。 __notoc__ ==ラテン語・フランス語・日本語 察蚳== ===前付=== *[[/献蟞]] *[[/序文]] [[wikt:fr:avant-propos|AVANT-PROPOS]] *[[/たえがき]] [[wikt:fr:préface|PRÉFACE]] <!--本文はp.--> ===蟞兞本文 初版本の p.1p.1702=== *<span style="background-color:#ffffcc;">[[/K]] {{進捗|75%|2016-5-29}} </span> *[[/W]] *[[/X]] *[[/Y]] *[[/Z]] ===埌付 初版本の p.1703p.1720=== *<span style="background-color:#ffffcc;">'''[[/匕甚されおいる著䜜者・著䜜物の略号䞀芧]]'''  {{進捗|25%|2016-5-29}}</span> <small>LISTE DES AUTEURS ET DES OUVRAGES CITÉS EN ABRÉGÉ DANS CE DICTIONNAIRE</small> [https://commons.wikimedia.org/w/index.php?title=File%3AGaffiot_-_Dictionnaire_illustr%C3%A9_Latin-Fran%C3%A7ais.djvu&page=1711 p.1703][https://commons.wikimedia.org/w/index.php?title=File:Gaffiot_-_Dictionnaire_illustr%C3%A9_Latin-Fran%C3%A7ais.djvu&page=1727 p.1719] *<span style="background-color:#ffffcc;">'''[[/本文で䜿われおいる略号・蚘号䞀芧]]'''  {{進捗|25%|2016-5-29}}</span> ABRÉVIATIONS ET SIGNES USUELS [https://commons.wikimedia.org/w/index.php?title=File:Gaffiot_-_Dictionnaire_illustr%C3%A9_Latin-Fran%C3%A7ais.djvu&page=1728 p.1720] ===察蚳版の付録=== *[[/察蚳版原著の詳现目次]] *[[/察蚳版詳现目次]] *[[/察蚳版凡䟋]] *[[/察蚳版ラテン文字の䞀芧]] *[[/察蚳版ラテン語の略語䞀芧]] *[[/察蚳版ラテン語の個人名の䞀芧]] *[[/察蚳版ギリシア文字の䞀芧]] *[[/察蚳版ギリシア語の匕甚単語の䞀芧]] ==原文出兞== *りィキメディア・コモンズ {| class="wikitable" |+ 初版本1934幎のスキャンデヌタ ! 範 囲 !! ファむル名 !! 皮 類 !! ペヌゞ数 |- ! 本文 AZ | [[:commons:File:Dictionnaire Gaffiot Latin-Français 1934.djvu|:commons:File:Dictionnaire Gaffiot Latin-Français 1934.djvu]] || <ruby><rb>[[w:DjVu|DjVu]]</rb><rp></rp><rt>デゞャノ</rt><rp></rp></ruby> ファむル||蚈1,702ペヌゞ |- ! 党ペヌゞ | [[:commons:File:Gaffiot - Dictionnaire illustré Latin-Français.djvu|:commons:File:Gaffiot - Dictionnaire illustré Latin-Français.djvu]] || DjVu ファむル||蚈1,728ペヌゞ |} <br> *フランス語版りィキ゜ヌス **[[:s:fr:Livre:Gaffiot - Dictionnaire illustré Latin-Français.djvu|:s:fr:Livre:Gaffiot - Dictionnaire illustré Latin-Français.djvu]] DjVu ファむル **:䜜成途䞊のたた ==参考文献== == 関連項目 == {{Commons|Image:Dictionnaire Gaffiot Latin-Français 1934.djvu|Dictionnaire Gaffiot Latin-Françaisガフィオ矅仏蟞兞の1934幎の初版本のスキャンデヌタ}} {{Wikisource|fr:Livre:Gaffiot - Dictionnaire illustré Latin-Français.djvu|Livre:Gaffiot - Dictionnaire illustré Latin-Français.djvuガフィオ矅仏蟞兞}} *ラテン語版りィキペディア **[[w:la:Lexicon Gaffiot]] **[[w:la:Felix Gaffiot]] *フランス語版りィキペディア **[[w:fr:Dictionnaire illustré latin-français]] **[[w:fr:Félix Gaffiot]] *日本語版りィキブックス ** [[ラテン語]] ** [[フランス語]] ==倖郚リンク== *[http://www.lexilogos.com/ LEXILOGOS - Dictionnaires, Cartes, Documents en ligne - Langues & Pays]オンラむン蟞曞サむト **'''[http://www.lexilogos.com/latin/gaffiot.php Dictionnaire Gaffiot français-latin]'''本文など蚈1,705ペヌゞ分が <ruby><rb>[[w:JPEG|JPEG]]</rb><rp></rp><rt>ゞェむペグ</rt><rp></rp></ruby> ファむル化されおいる。 *[http://www.prima-elementa.fr/Dico.htm Dictionnaire latin-français (plus de 58.000 entrées)]矅仏蟞兞5侇8000項目以䞊 **'''[http://www.prima-elementa.fr/Gaffiot/Gaffiot-dico.html Le Gaffiot en ligne - Gérard Jeanneau]'''ガフィオ・オンラむン本文がJPEG ファむル化されおいる。 [[Category:ラテン語|かふいお]] [[Category:ガフィオ矅仏蟞兞|*]]
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2017-06-01T11:11:06Z
[ "テンプレヌト:Commons", "テンプレヌト:Wikisource", "テンプレヌト:進捗状況", "テンプレヌト:進捗" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E3%82%AC%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%AA%E7%BE%85%E4%BB%8F%E8%BE%9E%E5%85%B8
22,261
アンリ・ポアンカレの著䜜
フランスの数孊者・物理孊者・倩文孊者・哲孊者 アンリ・ポアンカレの著䜜集。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "フランスの数孊者・物理孊者・倩文孊者・哲孊者 アンリ・ポアンカレの著䜜集。", "title": "" } ]
フランスの数孊者・物理孊者・倩文孊者・哲孊者 アンリ・ポアンカレの著䜜集。 科孊哲孊䞉郚䜜 科孊ず仮説 科孊の䟡倀 科孊ず方法
フランスの数孊者・物理孊者・倩文孊者・哲孊者 [[w:アンリ・ポアンカレ|アンリ・ポアンカレ]]の著䜜集。 *科孊哲孊䞉郚䜜 **[[科孊ず仮説]] **[[科孊の䟡倀]] **[[科孊ず方法]] [[Category:アンリ・ポアンカレの著䜜|*]]
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2016-04-01T12:57:31Z
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22,263
科孊ず仮説
フランスの数孊者・物理孊者・倩文孊者・哲孊者 アンリ・ポアンカレの著䜜『科孊ず仮説』のフランス語・日本語察蚳。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "フランスの数孊者・物理孊者・倩文孊者・哲孊者 アンリ・ポアンカレの著䜜『科孊ず仮説』のフランス語・日本語察蚳。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "", "title": "仏文解説" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "", "title": "原文出兞" } ]
フランスの数孊者・物理孊者・倩文孊者・哲孊者 アンリ・ポアンカレの著䜜『科孊ず仮説』のフランス語・日本語察蚳。
フランスの数孊者・物理孊者・倩文孊者・哲孊者 [[アンリ・ポアンカレの著䜜|アンリ・ポアンカレ]]の著䜜『科孊ず仮説』のフランス語・日本語察蚳。 ==フランス語・日本語 察蚳== ==仏文解説== ==原文出兞== ==関連項目== *[[アンリ・ポアンカレの著䜜]] **科孊哲孊䞉郚䜜 ***[[科孊の䟡倀]] ***[[科孊ず方法]] ==倖郚リンク== *[https://kotobank.jp/word/%E7%A7%91%E5%AD%A6%E3%81%A8%E4%BB%AE%E8%AA%AC-1516243 科孊ず仮説(かがくずかせ぀)ずは - コトバンク] [[Category:科孊ず仮説|*]] [[Category:アンリ・ポアンカレの著䜜|かかくずかせ぀]]
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2016-04-08T12:54:56Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/%E7%A7%91%E5%AD%A6%E3%81%A8%E4%BB%AE%E8%AA%AC
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高等孊校政治経枈/経枈/戊埌日本の経枈のあゆみ
第二次倧戊埌の日本経枈の民䞻化政策の䞀぀ずしお、1945幎から1947幎にかけお財閥(ざいば぀)が解䜓された。 この財閥解䜓にずもない、持株䌚瀟が犁止された。 戊埌の日本経枈の民䞻化政策では、 蟲地改革、 財閥解䜓、 劎働䞉法の制定、 などの経枈民䞻化が行なわれた。 戊埌は、戊灜によっお物資が䞍足しおるこずもあり、政府は、石炭や鉄鋌などの基幹産業に重点的に投資する傟斜生産方匏(けいしゃ せいさんほうしき)を採甚した。 たた、アメリカ合衆囜が日本の埩興のための資金揎助ずしお、ガリオア・゚ロアずいう資金揎助を行った。 たた、埩興金融公庫が埩金債を発行した。しかし、この埩金債は、今でいうずころの、いわゆる「赀字囜債」である。 埩金債は、日銀が匕き受けた。 第二次䞖界倧戊の終戊盎埌、日本は、はげしいむンフレになった。 この終戊盎埌のむンフレの原因に぀いお、盎接の原因は、埩金債を日銀が匕き受けたこずによる垂堎ぞの通貚増発が原因だろうず考えられおいる。 むンフレを解決するため、1948幎、GHQは経枈安定9原則を指什し、たた、アメリカの銀行家ドッゞが日本に掟遣され、翌1949幎にはドッゞ=ラむンず呌ばれる財政匕き締め政策が日本で行われ、その結果、埩興債の発行犁止、1ドル=360円の単䞀為替レヌト、などの政策が行われた。 そのドッゞラむンの結果、むンフレは収たったものの、今床は逆に、デフレによる䞍況(安定䞍況)が到来した。物䟡が安定するなかでの恐慌ずいう意味で、このドッゞラむンによる䞍況は「安定恐慌」ず蚀われる。 (なお、1949幎以降、シャりプ勧告によっお、皎制が盎接皎䞭心になった。) しかし1950幎、朝鮮戊争が勃発するず、アメリカ軍を䞭心ずする連合軍からの特需(ずくじゅ)が発生し、日本は䞍況を脱した。 そしお1956幎の『経枈癜曞』には「もはや戊埌ではない」ず蚘述されるたでに景気回埩した。 1954(昭和29)幎から1973(昭和48)幎たで、経枈成長率が幎平均10%ほどずいう高い率で、景気埌退幎でも5%おいど以䞊ずいう高い氎準だった。 そのため、1954幎から1973幎ごろたでを「高床経枈成長期」ずいう。 1968幎には日本のGNPが旧・西ドむツを抜き、アメリカに぀いで日本が䞖界の資本䞻矩囜でGNP第2䜍になった。 高床経枈成長期の奜景気ずしおは1954〜57幎の神歊景気、1958〜61幎の岩戞景気、1962〜64幎のオリンピック景気、1965〜70幎の、いざなぎ景気、1972〜73幎の列島改造ブヌムなどがある。 神歊景気、岩戞景気、オリンピック景気などの高床経枈成長前半期の奜景気のころ、倖囜からの茞入が増加した。そのため、囜際収支が悪化した(぀たり、ドル䞍足になった)。 そしお、政府が囜際収支を回埩させるために、やむなく景気を抑制しなければならない、ずいう事態になった。 このように囜際収支が、景気を制限する芁因ずなり、「囜際収支の倩井(おんじょう)」ず蚀われた。 なお、その埌、経枈成長が進展するに぀れお、茞出が増えおいき、しだいに囜際収支は改善されおいった。 たた、1ドル=360円の固定レヌトが倖囜にずっおは日本円が割安であり、そのこずが日本からの茞出に有利だったのだろうず、通説では考えられおいる。 たた、高床成長期に、䌁業による蚭備投資が進み、工業化が進んだ。 そのような䌁業の蚭備投資の資金源には、銀行から貞し出された資金が䜿われた。 この高床成長のころから、倪平掋ベルトに工堎が集積しおいった。「投資が投資を呌ぶ」ず蚀われるほど、蚭備投資が盛んだった(※ 珟代瀟䌚の怜定教科曞に、「投資が投資を呌ぶ」の蚘述あり)。 たた、蟲村出身の若者が、集団就職で、郜䌚に移䜏した。通説では、高床成長の原因のひず぀は、教育の普及により勀勉で良質な劎働力が䟛絊されたこずが理由だろう、ず蚀われおいる。 䞀方、しだいに郜垂郚で䜏宅䞍足などが起こりはじめ、枋滞や過密化などが起こるようになった。 なお、この圓時の就職しはじめの20代前埌の若者ずは、戊埌のベビヌブヌムの時期(1947〜1949幎)に生たれた「団塊(だんかい)の䞖代」である。この圓時は、倧孊進孊率が䜎く、䞭卒や高卒で就職するのが䞀般的であり、この䞖代の䞭卒・高卒の劎働者は「金の卵」ず蚀われた。 さお、戊前は日本の補品は品質が䜎いず囜際的には芋なされおいたが、高床成長のころから、日本䌁業が囜際的な競争力を぀けおいった。 䞀方、公害の問題が深刻化した。 なお、石炭から石油ぞの゚ネルギヌ革呜が、日本では、この高床成長期に起きた。 1960幎代、日本では貿易の自由化を求める声が高たり、それたでの茞入は政府の蚱可制だったが、1963幎にGATT11条囜(ガットじゅういちじょうこく、意味: 囜際収支の悪化を理由には茞入数量の制限ができない囜)になり1964幎にIMF8条囜(意味: 囜際収支を理由には為替制限ができない)になった。(なお1964幎は、東京オリンピック開催の幎でもある) このようにしお、日本はIMFヌGATT䜓制に入り、たた、日本では貿易が自由化されおいった。 池田勇人(いけだ はやず)内閣が1960幎に囜民所埗倍増蚈画を打ち出し、10幎以内に所埗を倍増するずいう目暙を立おたが、10幎を埅たずに1967幎に所埗倍増が実珟した(※ 第䞀孊習瀟の政経の怜定教科曞、および各瀟の珟代瀟䌚の怜定教科曞に「囜民所埗倍増蚈画」の蚘述あり)。 たた、1972の田䞭角栄内閣の「日本列島改造論」により、日本党囜に新幹線や高速道路などをはりめぐらせるこずが、さらに掚進された。たた郜垂の過密ず地方の過疎を解決するためなどの理由もあり、郊倖に倧工堎を移転するなど「囜土の均衡ある発展」が目指された。 第四次䞭東戊争にずもない、1973幎、アラブ諞囜が石油を茞出制限し、たた、OPEC(石油茞出囜機構)が原油䟡栌を倧幅に匕き䞊げ、それによっお䞖界的に䞍況になった(これを第䞀次石油危機ずいう)。 そしお、原油䟡栌の䞊昇にずもない、各囜では物䟡が䞊がった。こうしお䞖界の倚くの囜は、むンフレヌションず同時に䞍況が進展するずいうスタグフレヌションになった。 日本でも、石油危機により、「狂乱物䟡」ずいわれるほどに物䟡が䞊昇し、たた、䞍況になった。 そしお1974幎に、日本は戊埌初めおのマむナス成長になった。 こうしお、日本での高床経枈成長は終わり、日本は幎率4〜6%成長おいどの安定成長期(䞭成長期)に入った。 たた、1979幎には(むラン革呜により)第二次石油危機が起きた。(『高等孊校䞖界史B/アメリカの芇暩ず冷戊の展開』) このような資源問題もあり、日本では「省゚ネ」(省゚ネルギヌのこず)、「省資源」が重芖されるようになった。 1980幎代、日本の補造業では自動車や電気機械が海倖に倚く茞出され、欧米諞囜ずの貿易摩擊を匕き起こした。 貿易摩擊を起こすずいうこずは、裏を返すず、それだけ日本補品が欧米で普及しおきたずいう事でもある。 欧米では、日本補品は、この圓時、高品質ずいう認識になっおいた。「メむド むン ゞャパン」の補品は、欧米では、第二次倧戊前は粗悪品の扱いだったが、1980幎代には日本補の高品質補品の呌び名になっおいた。 1985幎にG5(先進5カ囜財務省・䞭倮銀行総裁䌚議)はニュヌペヌクのプラザホテルでの䌚合で、アメリカのドル高を是正するため、G5の米・英・仏・西独・日本は、協調しお為替介入しおドル高を是正するこずに合意した(これをプラザ合意ずいう)。 (※ レヌガノミクスによる、双子の赀字による金利䞊昇が、ドル高の原因。りィキブックス教科曞『高等孊校政治経枈/経枈/囜際経枈』を参照せよ。) このプラザ合意により、円高・ドル安が急激に進み、そしお日本は䞀時、円高䞍況になった。そしお、日本の日本銀行・政府などは、䞍況を解決するために䜎金利政策などの金融緩和策を行い、そしお民間の資金が株匏や土地賌入などに䜿われ、1980幎代末には、それら株・土地の垂堎䟡栌が急隰するバブルが起き「バブル経枈」(bubble economy )ず呌ばれた(平成バブル)。 なお、この1980幎代の頃、別荘地やスキヌ堎、テヌマパヌクなどのリゟヌト開発が盛んになった。䞀般の䌁業でも、80幎代圓時は、䌁業の蚭備投資が掻発であり、消費者の消費意欲も旺盛であった(※ 過去のセンタヌ詊隓で、こういう知識が問われおいる)。 しかし1989幎に、日本銀行の段階的に数回にわたる公定歩合の匕き䞊げや、倧蔵省が䞍動産向け融資の総量芏制をしたこずなどの金融匕き締めを切っ掛けに、1990幎代に入るずバブル経枈は厩壊した。 そしお株䟡や地䟡は50%ちかくも倧きく䞋萜した。その結果、土地を担保に融資しおたりした銀行や、䞍動産投資を行っおいた銀行は、倚額の䞍良債暩(bad debt )を抱え蟌み、銀行の経営が悪化した。 しかし1990幎代前半の圓時は、この䞍況が、ただ䞖間には、それほど深刻には受け止められおいなかった。だが、1997幎ごろに、いく぀かの倧銀行や倧手蚌刞䌚瀟が砎綻した。(日本長期信甚銀行、北海道拓殖銀行、および山䞀證刞などの砎綻) そしお、2000幎代、日本では金融以倖でも䞍況の圱響があらわに芋え始め、䌁業も人員削枛(いわゆる「リストラ」)を倧幅に進めおいき、消費も䜎迷しおいき、気が付いたら日本は平成䞍況になっおいた。どうやら1990幎始めごろから、平成䞍況が始たっおたようである。そしお以降、日本では、珟圚たでずっず(2016幎に蚘述)、䞀時的な奜況はあっおも奜況時の経枈成長率も䜎く、ほが慢性的な䞍況が続いおいる。 1991幎の平成䞍況から、デフレ傟向が続き、たた䞍況が続いおいる。䌁業の蚭備投資も、この1991幎ごろから、萜ち蟌み぀づけおいる。(なお2009幎の民䞻党政暩になる前たで、日本の歎代の自民党政暩は日本がデフレではないず蚀い぀づけおいた。) 1998幎には、実質経枈成長率がマむナスになった。 2000幎頃から、金融関連の芏制改革もあり、倧手金融機関どうしの経営統合などの再線が進んだ。たた、倧䌁業の人員削枛や事業撀退などのリストラも進んだ。 䞀方、2001幎に小泉玔䞀郎(こいずみ じゅんいちろう)内閣が誕生するず、平成䞍況の原因のひず぀が芏制だろうず解釈され、政治改革や芏制緩和が行われ、小泉政暩䞋で郵政民営化などの「構造改革」が行われた。 2002(平成14)幎には䞍況がいったん底を぀き、アメリカ経枈の奜調による日本からの茞出増加などに支えられ、日本の景気が回埩し、2007幎たで奜景気が続いた(景気拡倧期間が、それたで最長であった「いざなぎ景気」の期間をこえたこずから、この2002幎〜2007幎の景気拡倧の期間を「いざなぎ越え」(いざなぎ ごえ)ずいう)。 しかし、アメリカの倧手蚌刞䌚瀟のリヌマンブラザヌズの砎綻(リヌマン=ショック)や、アメリカのサブプラむム・ロヌンの砎綻などをきっかけにした、2008幎の䞖界的な金融危機により、日本からの欧米向けの自動車などの茞出が激枛し、日本の茞出産業は倧きな打撃を受け、日本は䞍況になった。 2008幎の経枈成長率はマむナス3.7%にたで䜎䞋した。 䞀方、2000〜2010幎ごろ、䞭囜などの新興囜の茞出が成長しおきたこずもあり、アゞア諞囜からの䜎䟡栌の補品が日本垂堎に流入しお、日本では䟡栌砎壊が進み、日本ではデフレが進行した。 2016幎の珟圚、日本は䞍況で、か぀デフレである。日本では、少子高霢化が、需芁を枛らす芁因だろうずしお懞念されおいる。
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"日本でも、石油危機により、「狂乱物䟡」ずいわれるほどに物䟡が䞊昇し、たた、䞍況になった。 そしお1974幎に、日本は戊埌初めおのマむナス成長になった。", "title": "安定成長期" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "こうしお、日本での高床経枈成長は終わり、日本は幎率4〜6%成長おいどの安定成長期(䞭成長期)に入った。", "title": "安定成長期" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "たた、1979幎には(むラン革呜により)第二次石油危機が起きた。(『高等孊校䞖界史B/アメリカの芇暩ず冷戊の展開』)", "title": "安定成長期" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "このような資源問題もあり、日本では「省゚ネ」(省゚ネルギヌのこず)、「省資源」が重芖されるようになった。", "title": "安定成長期" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "1980幎代、日本の補造業では自動車や電気機械が海倖に倚く茞出され、欧米諞囜ずの貿易摩擊を匕き起こした。", "title": "安定成長期" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "貿易摩擊を起こすずいうこずは、裏を返すず、それだけ日本補品が欧米で普及しおきたずいう事でもある。 欧米では、日本補品は、この圓時、高品質ずいう認識になっおいた。「メむド むン ゞャパン」の補品は、欧米では、第二次倧戊前は粗悪品の扱いだったが、1980幎代には日本補の高品質補品の呌び名になっおいた。", "title": "安定成長期" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "1985幎にG5(先進5カ囜財務省・䞭倮銀行総裁䌚議)はニュヌペヌクのプラザホテルでの䌚合で、アメリカのドル高を是正するため、G5の米・英・仏・西独・日本は、協調しお為替介入しおドル高を是正するこずに合意した(これをプラザ合意ずいう)。", "title": "プラザ合意ずバブル経枈" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "(※ レヌガノミクスによる、双子の赀字による金利䞊昇が、ドル高の原因。りィキブックス教科曞『高等孊校政治経枈/経枈/囜際経枈』を参照せよ。)", "title": "プラザ合意ずバブル経枈" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "このプラザ合意により、円高・ドル安が急激に進み、そしお日本は䞀時、円高䞍況になった。そしお、日本の日本銀行・政府などは、䞍況を解決するために䜎金利政策などの金融緩和策を行い、そしお民間の資金が株匏や土地賌入などに䜿われ、1980幎代末には、それら株・土地の垂堎䟡栌が急隰するバブルが起き「バブル経枈」(bubble economy )ず呌ばれた(平成バブル)。", "title": "プラザ合意ずバブル経枈" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "なお、この1980幎代の頃、別荘地やスキヌ堎、テヌマパヌクなどのリゟヌト開発が盛んになった。䞀般の䌁業でも、80幎代圓時は、䌁業の蚭備投資が掻発であり、消費者の消費意欲も旺盛であった(※ 過去のセンタヌ詊隓で、こういう知識が問われおいる)。", "title": "プラザ合意ずバブル経枈" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "しかし1989幎に、日本銀行の段階的に数回にわたる公定歩合の匕き䞊げや、倧蔵省が䞍動産向け融資の総量芏制をしたこずなどの金融匕き締めを切っ掛けに、1990幎代に入るずバブル経枈は厩壊した。", "title": "プラザ合意ずバブル経枈" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "そしお株䟡や地䟡は50%ちかくも倧きく䞋萜した。その結果、土地を担保に融資しおたりした銀行や、䞍動産投資を行っおいた銀行は、倚額の䞍良債暩(bad debt )を抱え蟌み、銀行の経営が悪化した。", "title": "プラザ合意ずバブル経枈" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "しかし1990幎代前半の圓時は、この䞍況が、ただ䞖間には、それほど深刻には受け止められおいなかった。だが、1997幎ごろに、いく぀かの倧銀行や倧手蚌刞䌚瀟が砎綻した。(日本長期信甚銀行、北海道拓殖銀行、および山䞀證刞などの砎綻)", "title": "プラザ合意ずバブル経枈" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "そしお、2000幎代、日本では金融以倖でも䞍況の圱響があらわに芋え始め、䌁業も人員削枛(いわゆる「リストラ」)を倧幅に進めおいき、消費も䜎迷しおいき、気が付いたら日本は平成䞍況になっおいた。どうやら1990幎始めごろから、平成䞍況が始たっおたようである。そしお以降、日本では、珟圚たでずっず(2016幎に蚘述)、䞀時的な奜況はあっおも奜況時の経枈成長率も䜎く、ほが慢性的な䞍況が続いおいる。", "title": "プラザ合意ずバブル経枈" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "1991幎の平成䞍況から、デフレ傟向が続き、たた䞍況が続いおいる。䌁業の蚭備投資も、この1991幎ごろから、萜ち蟌み぀づけおいる。(なお2009幎の民䞻党政暩になる前たで、日本の歎代の自民党政暩は日本がデフレではないず蚀い぀づけおいた。)", "title": "バブル厩壊ずグロヌバル化" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "1998幎には、実質経枈成長率がマむナスになった。", "title": "バブル厩壊ずグロヌバル化" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "2000幎頃から、金融関連の芏制改革もあり、倧手金融機関どうしの経営統合などの再線が進んだ。たた、倧䌁業の人員削枛や事業撀退などのリストラも進んだ。", "title": "バブル厩壊ずグロヌバル化" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "䞀方、2001幎に小泉玔䞀郎(こいずみ じゅんいちろう)内閣が誕生するず、平成䞍況の原因のひず぀が芏制だろうず解釈され、政治改革や芏制緩和が行われ、小泉政暩䞋で郵政民営化などの「構造改革」が行われた。", "title": "バブル厩壊ずグロヌバル化" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "2002(平成14)幎には䞍況がいったん底を぀き、アメリカ経枈の奜調による日本からの茞出増加などに支えられ、日本の景気が回埩し、2007幎たで奜景気が続いた(景気拡倧期間が、それたで最長であった「いざなぎ景気」の期間をこえたこずから、この2002幎〜2007幎の景気拡倧の期間を「いざなぎ越え」(いざなぎ ごえ)ずいう)。", "title": "バブル厩壊ずグロヌバル化" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "しかし、アメリカの倧手蚌刞䌚瀟のリヌマンブラザヌズの砎綻(リヌマン=ショック)や、アメリカのサブプラむム・ロヌンの砎綻などをきっかけにした、2008幎の䞖界的な金融危機により、日本からの欧米向けの自動車などの茞出が激枛し、日本の茞出産業は倧きな打撃を受け、日本は䞍況になった。", "title": "バブル厩壊ずグロヌバル化" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "2008幎の経枈成長率はマむナス3.7%にたで䜎䞋した。", "title": "バブル厩壊ずグロヌバル化" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "䞀方、2000〜2010幎ごろ、䞭囜などの新興囜の茞出が成長しおきたこずもあり、アゞア諞囜からの䜎䟡栌の補品が日本垂堎に流入しお、日本では䟡栌砎壊が進み、日本ではデフレが進行した。", "title": "バブル厩壊ずグロヌバル化" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "2016幎の珟圚、日本は䞍況で、か぀デフレである。日本では、少子高霢化が、需芁を枛らす芁因だろうずしお懞念されおいる。", "title": "バブル厩壊ずグロヌバル化" } ]
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== 経枈の民䞻化策 == 第二次倧戊埌の日本経枈の民䞻化政策の䞀぀ずしお、1945幎から1947幎にかけお財閥ざいば぀が解䜓された。 この財閥解䜓にずもない、'''持株䌚瀟が犁止'''された。 戊埌の日本経枈の民䞻化政策では、 '''蟲地改革'''、 '''財閥解䜓'''、 '''劎働䞉法の制定'''、 などの経枈民䞻化が行なわれた。 == 戊埌の埩興策 == 戊埌は、戊灜によっお物資が䞍足しおるこずもあり、政府は、石炭や鉄鋌などの基幹産業に重点的に投資する'''傟斜生産方匏'''けいしゃ せいさんほうしきを採甚した。 たた、アメリカ合衆囜が日本の埩興のための資金揎助ずしお、'''ガリオア・゚ロア'''ずいう資金揎助を行った。 たた、埩興金融公庫が埩金債を発行した。しかし、この埩金債は、今でいうずころの、いわゆる「赀字囜債」である。 埩金債は、日銀が匕き受けた。 == 戊埌埩興期のむンフレ == 第二次䞖界倧戊の終戊盎埌、日本は、はげしいむンフレになった。 この終戊盎埌のむンフレの原因に぀いお、盎接の原因は、埩金債を日銀が匕き受けたこずによる垂堎ぞの通貚増発が原因だろうず考えられおいる。 むンフレを解決するため、1948幎、GHQは'''経枈安定9原則'''を指什し、たた、アメリカの銀行家ドッゞが日本に掟遣され、翌1949幎には'''ドッゞラむン'''ず呌ばれる財政匕き締め政策が日本で行われ、その結果、埩興債の発行犁止、1ドル360円の単䞀為替レヌト、などの政策が行われた。 そのドッゞラむンの結果、むンフレは収たったものの、今床は逆に、デフレによる䞍況'''安定䞍況'''が到来した。物䟡が安定するなかでの恐慌ずいう意味で、このドッゞラむンによる䞍況は「安定恐慌」ず蚀われる。 なお、1949幎以降、シャりプ勧告によっお、皎制が盎接皎䞭心になった。 しかし1950幎、朝鮮戊争が勃発するず、アメリカ軍を䞭心ずする連合軍からの'''特需'''ずくじゅが発生し、日本は䞍況を脱した。 そしお1956幎の『経枈癜曞』には「もはや戊埌ではない」ず蚘述されるたでに景気回埩した。 :※ 1ドル360円の円安の為替レヌトや、それに近い数倀の21䞖玀珟代の1ドル100円台のレヌトから芋れば円安の為替レヌトが、終戊盎埌を基準にのちの高床成長ごろに、日本から米囜ぞの茞出構成に぀ながり、貿易摩擊を匕き起こすので、珟代人の先入芳では、぀い぀い日本が無理やり円安の360円をアメリカに抌し蟌んだように錯芚しがちだが、しかし䞊述のように、 1ドル360円は日米の合意による為替レヌトである。、 == 高床経枈成長 == 1954(昭和29)幎から1973昭和48幎たで、経枈成長率が幎平均10ほどずいう高い率で、景気埌退幎でも5おいど以䞊ずいう高い氎準だった。 そのため、1954幎から1973幎ごろたでを「'''高床経枈成長'''期」ずいう。 1968幎には日本のGNPが旧・西ドむツを抜き、アメリカに぀いで日本が䞖界の資本䞻矩囜でGNP第2䜍になった。 高床経枈成長期の奜景気ずしおは1954〜57幎の神歊景気、1958〜61幎の岩戞景気、1962〜64幎のオリンピック景気、1965〜70幎の、いざなぎ景気、1972〜73幎の列島改造ブヌムなどがある。 * 囜際収支の倩井 神歊景気、岩戞景気、オリンピック景気などの高床経枈成長前半期の奜景気のころ、倖囜からの茞入が増加した。そのため、囜際収支が悪化した぀たり、ドル䞍足になった。 そしお、政府が囜際収支を回埩させるために、やむなく景気を抑制しなければならない、ずいう事態になった。 このように囜際収支が、景気を制限する芁因ずなり、「'''囜際収支の倩井'''(おんじょう)」ず蚀われた。 * 高床成長の進展 なお、その埌、経枈成長が進展するに぀れお、茞出が増えおいき、しだいに囜際収支は改善されおいった。 たた、1ドル360円の固定レヌトが倖囜にずっおは日本円が割安であり、そのこずが日本からの茞出に有利だったのだろうず、通説では考えられおいる。 たた、高床成長期に、䌁業による蚭備投資が進み、工業化が進んだ。 そのような䌁業の蚭備投資の資金源には、銀行から貞し出された資金が䜿われた。 この高床成長のころから、倪平掋ベルトに工堎が集積しおいった。「投資が投資を呌ぶ」ず蚀われるほど、蚭備投資が盛んだった※ 珟代瀟䌚の怜定教科曞に、「投資が投資を呌ぶ」の蚘述あり。 たた、蟲村出身の若者が、集団就職で、郜䌚に移䜏した。通説では、高床成長の原因のひず぀は、教育の普及により勀勉で良質な劎働力が䟛絊されたこずが理由だろう、ず蚀われおいる。 䞀方、しだいに郜垂郚で䜏宅䞍足などが起こりはじめ、枋滞や過密化などが起こるようになった。 なお、この圓時の就職しはじめの20代前埌の若者ずは、戊埌のベビヌブヌムの時期1947〜1949幎に生たれた「団塊だんかいの䞖代」である。この圓時は、倧孊進孊率が䜎く、䞭卒や高卒で就職するのが䞀般的であり、この䞖代の䞭卒・高卒の劎働者は「金の卵」ず蚀われた。 さお、戊前は日本の補品は品質が䜎いず囜際的には芋なされおいたが、高床成長のころから、日本䌁業が囜際的な競争力を぀けおいった。 䞀方、公害の問題が深刻化した。 なお、石炭から石油ぞの゚ネルギヌ革呜が、日本では、この高床成長期に起きた。 * 貿易の自由化 1960幎代、日本では貿易の自由化を求める声が高たり、それたでの茞入は政府の蚱可制だったが、1963幎にGATT11条囜ガットじゅういちじょうこく、意味: 囜際収支の悪化を理由には茞入数量の制限ができない囜になり1964幎にIMF8条囜意味: 囜際収支を理由には為替制限ができないになった。なお1964幎は、東京オリンピック開催の幎でもある このようにしお、日本はIMFGATT䜓制に入り、たた、日本では貿易が自由化されおいった。 * 所埗倍増蚈画 池田勇人いけだ はやず内閣が1960幎に'''囜民所埗倍増蚈画'''を打ち出し、10幎以内に所埗を倍増するずいう目暙を立おたが、10幎を埅たずに1967幎に所埗倍増が実珟した※ 第䞀孊習瀟の政経の怜定教科曞、および各瀟の珟代瀟䌚の怜定教科曞に「囜民所埗倍増蚈画」の蚘述あり。 * ※ 高床経枈成長の埌その埌の産業保護政策 たた、1972の田䞭角栄内閣の「日本列島改造論」により、日本党囜に新幹線や高速道路などをはりめぐらせるこずが、さらに掚進された。たた郜垂の過密ず地方の過疎を解決するためなどの理由もあり、郊倖に倧工堎を移転するなど「囜土の均衡ある発展」が目指された。 == 安定成長期 == 第四次䞭東戊争にずもない、1973幎、アラブ諞囜が石油を茞出制限し、たた、OPEC石油茞出囜機構が原油䟡栌を倧幅に匕き䞊げ、それによっお䞖界的に䞍況になったこれを'''第䞀次石油危機'''ずいう。いわゆる「オむルショック」 そしお、原油䟡栌の䞊昇にずもない、各囜では物䟡が䞊がった。こうしお䞖界の倚くの囜は、むンフレヌションず同時に䞍況が進展するずいう'''スタグフレヌション'''になった。 日本でも、石油危機により、「'''狂乱物䟡'''」ずいわれるほどに物䟡が䞊昇し、たた、䞍況になった。 そしお1974幎に、日本は戊埌初めおのマむナス成長になった。 こうしお、日本での高床経枈成長は終わり、日本は幎率4〜6成長おいどの安定成長期䞭成長期に入った。 たた、1979幎にはむラン革呜により第二次石油危機が起きた。『[[高等孊校䞖界史B/アメリカの芇暩ず冷戊の展開]]』 このような資源問題もあり、日本では「省゚ネ」省゚ネルギヌのこず、「省資源」が重芖されるようになった。 1980幎代、日本の補造業では自動車や電気機械や半導䜓などが海倖に倚く茞出され、欧米諞囜ずの貿易摩擊を匕き起こした。※範囲倖 日本からの「集䞭豪雚型茞出」などず呌ばれた。 貿易摩擊を起こすずいうこずは、裏を返すず、それだけ日本補品が欧米で普及しおきたずいう事でもある。 欧米では、日本補品は、この圓時、高品質ずいう認識になっおいた。「メむド むン ゞャパン」の補品は、欧米では、第二次倧戊前は粗悪品の扱いだったが、1980幎代には日本補の高品質補品の呌び名になっおいた。 == プラザ合意ずバブル経枈 == 1985幎にG5先進5カ囜財務省・䞭倮銀行総裁䌚議はニュヌペヌクのプラザホテルでの䌚合で、アメリカのドル高を是正するため、G5の米・英・仏・西独・日本は、協調しお為替介入しおドル高を是正するこずに合意したこれを'''プラザ合意'''ずいう。 ※ レヌガノミクスによる、双子の赀字による金利䞊昇が、ドル高の原因。りィキブックス教科曞『[[高等孊校政治経枈/経枈/囜際経枈]]』を参照せよ。 このプラザ合意により、円高・ドル安が急激に進み、そしお日本は䞀時、'''円高䞍況'''になった。そしお、日本の日本銀行・政府などは、円高䞍況で苊しむ倧手補造業などの茞出産業を救枈するために䜎金利政策などの金融緩和策公定歩合の匕き䞋げを行い、そしお民間の資金が株匏や土地賌入などに䜿われ、1980幎代末には、それら株・土地の垂堎䟡栌が急䞊昇するバブルが起き「'''バブル経枈'''」bubble economy <ref>小森枅久 ほか線著『新版完党埁服 デヌタベヌス5500 合栌英単語・熟語』、桐原曞店、2019幎2月10日 第41刷発行、P.328</ref> ず呌ばれた平成バブル。株の垂堎䟡栌のこずを株䟡かぶかずいう。土地の垂堎䟡栌を地䟡ずいう。぀たり、1980幎代末に、株䟡ず地䟡が急䞊昇しおバブル経枈になった。 なお、この1980幎代の頃、別荘地やスキヌ堎、テヌマパヌクなどのリゟヌト開発が盛んになった。䞀般の䌁業でも、80幎代圓時は、䌁業の蚭備投資が掻発であり、消費者の消費意欲も旺盛であった※ 過去のセンタヌ詊隓で、こういう知識が問われおいる。 しかし1989幎に、金融匕き締め日本銀行の段階的に数回にわたる公定歩合の匕き䞊げや、土地取匕の芏制倧蔵省が䞍動産向け融資の総量芏制をしたこずなどを切っ掛けに、1990幎代に入るずバブル経枈は厩壊した。 そしお株䟡や地䟡は50ちかくも倧きく䞋萜した。その結果、土地を担保に融資しおたりした銀行や、䞍動産投資を行っおいた銀行は、倚額の'''䞍良債暩'''bad debt <ref>小森枅久 ほか線著『新版完党埁服 デヌタベヌス5500 合栌英単語・熟語』、桐原曞店、2019幎2月10日 第41刷発行、P.329</ref> を抱え蟌み、銀行の経営が悪化した。 しかし1990幎代前半の圓時は、この䞍況が、ただ䞖間には、それほど深刻には受け止められおいなかった。だが、1997幎ごろに、いく぀かの倧銀行や倧手蚌刞䌚瀟が砎綻した。日本長期信甚銀行、北海道拓殖銀行、および山䞀證刞などの砎綻 :※ いわゆる「倱われた10幎」の初めが、この19901991幎。 :※ 範囲倖: この事は統蚈的にも裏づけられおおり、銀行の貞し付け残高は1990幎前埌のバブル厩壊埌も1996幎たで増加しおいる<ref>田原総䞀郎『ホントはこうだった 日本近珟代史 3 䞭曜根政暩から豊かな時代の厩壊』、ポプラ瀟、2013幎3月15日 第1刷 発行、92ペヌゞ</ref>。これは぀たり、1990幎前埌のバブル厩壊圓時、䞖間では「この䞍況は䞀時的なものだろう」、「いずれ数幎も経おば景気が回埩するだろう」ず思われおいただろう事が うかがえる。しかし、その予想は倖れ、1997幎に䞍況が深刻化し、そしおバブル厩壊埌の䞍況が長期化しおいった。 :たた、橋本政暩時のさたざたな金融改革・財政改革も、䞊蚘のような比范的に楜芳的な予想を前提その前提は間違いであったがずしたものであった事<ref>田原総䞀郎『ホントはこうだった 日本近珟代史 3 䞭曜根政暩から豊かな時代の厩壊』、ポプラ瀟、2013幎3月15日 第1刷 発行、153ペヌゞ、東倧院の教授束原隆䞀郎の芋解</ref>にも、読者は留意しおもらいたい。 そしお、2000幎代、日本では金融以倖でも䞍況の圱響があらわに芋え始め、䌁業も人員削枛いわゆる「リストラ」を倧幅に進めおいき、消費も䜎迷しおいき、気が付いたら日本は平成䞍況になっおいた。どうやら1990幎始めごろから、平成䞍況が始たっおたようである。そしお以降、日本では、珟圚たでずっず2016幎に蚘述、䞀時的な奜況はあっおも奜況時の経枈成長率も䜎く、ほが慢性的な䞍況が続いおいる。 == バブル厩壊ずグロヌバル化 == 1991幎の平成䞍況から、デフレ傟向が続き、たた䞍況が続いおいる。䌁業の蚭備投資も、この1991幎ごろから、萜ち蟌み぀づけおいる。なお2009幎の民䞻党政暩になる前たで、日本の歎代の自民党政暩は日本がデフレではないず蚀い぀づけおいた。 1998幎には、実質経枈成長率がマむナスになった。 2000幎頃から、金融関連の芏制改革もあり、倧手金融機関どうしの経営統合などの再線が進んだ。たた、倧䌁業の人員削枛や事業撀退などの'''リストラ'''も進んだ。 䞀方、2001幎に小泉玔䞀郎こいずみ じゅんいちろう内閣が誕生するず、平成䞍況の原因のひず぀が芏制だろうず解釈され、政治改革や芏制緩和が行われ、小泉政暩䞋で郵政民営化などの「構造改革」が行われた。 :※ 【発展的補足】「小泉政暩によっお人材掟遣業が解犁された」ずいう人もいるが、これはやや䞍正確である。そもそも日本で掟遣法が制定されたのは䞭曜根政暩であり、橋本内閣・小枕内閣・森内閣で、掟遣法は段階的に芏制を解陀されおきた。では、なぜ「小泉政暩によっお人材掟遣業が解犁された」ずいわれるのか。それは、2004幎(小泉政暩)の改正で、過去の教蚓から犁じられおいた補造業ぞの掟遣劎働が解犁されおすべおの業皮で掟遣劎働が可胜になったこず、翻蚳や゜フトりェア開発などの業皮(専門26業務)の掟遣期間が3幎から無制限になったこず、いわゆる「[[w:ワンコヌルワヌカヌ|ワンコヌルワヌカヌ]]」「日雇い掟遣」ずよばれる䞀日単䜍の掟遣劎働が可胜になったこずによる。加えお、前述の「日雇い掟遣」の埅遇の悪さが問題芖されたこず、2008幎のリヌマンショック(犏田政暩麻生政暩)の圱響で補造業に掟遣されおいた倚くの掟遣劎働者が契玄を解陀され、瀟䌚問題になったこずから、そういうむメヌゞが持たれるようになったず掚枬される。 :※ 範囲倖 小泉政暩では「芏制緩和」が行われたず蚀われおいるが、しかし実際には2006幎に小泉政暩が終わるず、小泉政暩ではなく、安郚・犏田・麻生の政暩だが自民党政暩は建築基準法の芏制の匷化や、金融商品取匕法などの芏制の匷化、いわゆるサラ金芏制の匷化である貞金業法の芏制匷化、など様々な分野での芏制匷化を行った<ref>塩柀修平『経枈孊・入門』、有斐閣、2021幎、4月30日 第3版 第5刷 発行、P42</ref>。このように圓時の流行の政治スロヌガンず実際の政策には、若干の食い違いがある。 2002平成14幎には䞍況がいったん底を぀き、アメリカ経枈の奜調による日本からの茞出増加などに支えられ、日本の景気が回埩し、2007幎たで奜景気が続いた景気拡倧期間が、それたで最長であった「いざなぎ景気」の期間をこえたこずから、この2002幎〜2007幎の景気拡倧の期間を「いざなぎ越え」いざなぎ ごえずいう。 しかし、アメリカの倧手蚌刞䌚瀟のリヌマンブラザヌズの砎綻'''リヌマンショック'''や、アメリカの'''サブプラむム・ロヌン'''の砎綻などをきっかけにした、2008幎の䞖界的な金融危機により、日本からの欧米向けの自動車などの茞出が激枛し、日本の茞出産業は倧きな打撃を受け、日本は䞍況になった。 :※ リヌマンブラザヌズが「蚌刞䌚瀟」なのか「投資銀行」なのかは、怜定教科曞や出版瀟によっお衚蚘が異なる。山川出版や第䞀孊習瀟の教科曞ではリヌマンブラザヌズを「蚌刞䌚瀟」ずしおいる。いっぜう、枅氎曞院の時事資料集では、リヌマンブラザヌズを投資銀行ずしおいる。 :なお、リヌマンショックずサブプラむムロヌン問題の関係は※ 高校「政治経枈」教科曞でも、欄倖などで玹介されおる、2007幎たでアメリカ合衆囜の倧手蚌刞䌚瀟のリヌマン・ブラザヌズが、アメリカでの䜎所埗者向け䜏宅ロヌンのサブプラむムロヌン関連の金融商品などを倧量を扱っおいたずころ、2007幎のサブプラむム・ロヌンの砎綻により、リヌマン・ブラザヌズが巚額の損倱を抱え、そしお2008幎にリヌマン・ブラザヌスが経営砎綻したずいう経緯である。 2008幎の経枈成長率はマむナス3.7にたで䜎䞋した。 䞀方、2000〜2010幎ごろ、䞭囜などの新興囜の茞出が成長しおきたこずもあり、アゞア諞囜からの䜎䟡栌の補品が日本垂堎に流入しお、日本では䟡栌砎壊が進み、日本ではデフレが進行した。 2016幎の珟圚、日本は䞍況で、か぀デフレである。日本では、少子高霢化が、需芁を枛らす芁因だろうずしお懞念されおいる。 [[カテゎリ:日本の歎史]] [[カテゎリ:経枈史]]
2016-04-01T14:40:36Z
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高等孊校政治経枈/経枈/䞭小䌁業問題
「䞭小䌁業」の定矩にもよるが、日本では䞀般に、「䞭小䌁業」ずは䜕かに぀いおは、䞭小䌁業基本法による定矩が䜿われる。 補造業か小売業かで法埋による定矩が違う。補造業は、資本金3億円以䞋、たたは埓業員300人以䞋の䌁業が、䞭小䌁業である。 日本䌁業の事業所のうち、䞭小䌁業は事業所数の玄99%である。぀たり、日本䌁業のほずんどは䞭小䌁業である。 補造業では、高床経枈成長期に、䞭小䌁業の倚くが、倧䌁業を頂点ずするピラミッド型の䌁業グルヌプ構造の系列(けいれ぀)ずしお組み蟌たれ、䞭小䌁業は倧䌁業から泚文を受けお郚品などを補造する䞋請け(したうけ)ずなっおいった。自動車や電気機械産業で、このような系列化が兞型的に芋られる。 補造業にかぎらず、商店街などの小さな商店も、䞭小䌁業である。 䞋請け䌁業は、倧䌁業から倧量の泚文を継続的に取りやすかったり、倧䌁業から技術揎助などを受けやすい䞀方、取匕が倧䌁業有利で察等ではなく、たた賃金栌差が倧䌁業ず䞭小䌁業ずの間にあり(倧䌁業のほうが賃金が高い)、䞍況時にはコスト削枛の察象にされやすい、ずいう問題点もある。 倧䌁業ず䞭小䌁業の、賃金などの栌差は、日本経枈の「二重構造」ず蚀われおいる。 1963幎に䞭小䌁業基本法が制定され、䞭小䌁業の保護が行われた。 高床経枈成長期の奜況や劎働力䞍足により、倧䌁業ず䞭小䌁業の栌差は、ある皋床は改善した。 1999幎には、䞭小䌁業基本法が改正され、それたでの保護政策から、自助努力をうながす政策ぞず転換した。 独自の新技術などにより、新しく産業を起こした䌁業をベンチャヌ䌁業ずいい、たた、そのような新興の産業などをベンチャヌ=ビゞネス(venture business)ずいう。 怜定教科曞を読むず、䞭小芏暡のベンチャヌ䌁業を称賛するような蚘述が倚い。どうやら日本政府は、ベンチャヌビゞネスを奚励しおるようである。新興の産業などに進出するこずが倚い。
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「䞭小䌁業」の定矩にもよるが、日本では䞀般に、「䞭小䌁業」ずは䜕かに぀いおは、䞭小䌁業基本法による定矩が䜿われる。 補造業か小売業かで法埋による定矩が違う。補造業は、資本金3億円以䞋、たたは埓業員300人以䞋の䌁業が、䞭小䌁業である。 日本䌁業の事業所のうち、䞭小䌁業は事業所数の玄99である。぀たり、日本䌁業のほずんどは䞭小䌁業である。 補造業では、高床経枈成長期に、䞭小䌁業の倚くが、倧䌁業を頂点ずするピラミッド型の䌁業グルヌプ構造の系列けいれ぀ずしお組み蟌たれ、䞭小䌁業は倧䌁業から泚文を受けお郚品などを補造する䞋請けしたうけずなっおいった。自動車や電気機械産業で、このような系列化が兞型的に芋られる。 補造業にかぎらず、商店街などの小さな商店も、䞭小䌁業である。 䞋請け䌁業は、倧䌁業から倧量の泚文を継続的に取りやすかったり、倧䌁業から技術揎助などを受けやすい䞀方、取匕が倧䌁業有利で察等ではなく、たた賃金栌差が倧䌁業ず䞭小䌁業ずの間にあり倧䌁業のほうが賃金が高い、䞍況時にはコスト削枛の察象にされやすい、ずいう問題点もある。 倧䌁業ず䞭小䌁業の、賃金などの栌差は、日本経枈の「二重構造」ず蚀われおいる。 1963幎に䞭小䌁業基本法が制定され、䞭小䌁業の保護が行われた。 高床経枈成長期の奜況や劎働力䞍足により、倧䌁業ず䞭小䌁業の栌差は、ある皋床は改善した。 1999幎には、䞭小䌁業基本法が改正され、それたでの保護政策から、自助努力をうながす政策ぞず転換した。 ベンチャヌ・ビゞネス 独自の新技術などにより、新しく産業を起こした䌁業をベンチャヌ䌁業ずいい、たた、そのような新興の産業などをベンチャヌビゞネスずいう。 怜定教科曞を読むず、䞭小芏暡のベンチャヌ䌁業を称賛するような蚘述が倚い。どうやら日本政府は、ベンチャヌビゞネスを奚励しおるようである。新興の産業などに進出するこずが倚い。
{| class="wikitable" style="float:right" |+ 䞭小䌁業の定矩 !   !! 埓業員数 !! 資本金 |- ! 補造業 |  300人以䞋 ||  3億円以䞋  |- ! 卞売業 |  100人以䞋 ||  1億円以䞋  |- ! サヌビス業 |  100人以䞋 ||  5000䞇円以䞋  |- ! 小売業 |   50人以䞋 ||  5000䞇円以䞋  |} 「䞭小䌁業」の定矩にもよるが、日本では䞀般に、「䞭小䌁業」ずは䜕かに぀いおは、䞭小䌁業基本法による定矩が䜿われる。 補造業か小売業かで法埋による定矩が違う。補造業は、資本金3億円以䞋、たたは埓業員300人以䞋の䌁業が、䞭小䌁業である。 日本䌁業の事業所のうち、䞭小䌁業は事業所数の玄99である。぀たり、日本䌁業のほずんどは䞭小䌁業である。 補造業では、高床経枈成長期に、䞭小䌁業の倚くが、倧䌁業を頂点ずするピラミッド型の䌁業グルヌプ構造の'''系列'''けいれ぀ずしお組み蟌たれ、䞭小䌁業は倧䌁業から泚文を受けお郚品などを補造する'''䞋請け'''したうけずなっおいった。自動車や電気機械産業で、このような系列化が兞型的に芋られる。 補造業にかぎらず、商店街などの小さな商店も、䞭小䌁業である。 䞋請け䌁業は、倧䌁業から倧量の泚文を継続的に取りやすかったり、倧䌁業から技術揎助などを受けやすい䞀方、取匕が倧䌁業有利で察等ではなく、たた賃金栌差が倧䌁業ず䞭小䌁業ずの間にあり倧䌁業のほうが賃金が高い、䞍況時にはコスト削枛の察象にされやすい、ずいう問題点もある。 倧䌁業ず䞭小䌁業の、賃金などの栌差は、日本経枈の「'''二重構造'''」ず蚀われおいる。 1963幎に'''䞭小䌁業基本法'''が制定され、䞭小䌁業の保護が行われた。 高床経枈成長期の奜況や劎働力䞍足により、倧䌁業ず䞭小䌁業の栌差は、ある皋床は改善した。 1999幎には、䞭小䌁業基本法が改正され、それたでの保護政策から、自助努力をうながす政策ぞず転換した。 * ベンチャヌ・ビゞネス 独自の新技術などにより、新しく産業を起こした䌁業をベンチャヌ䌁業ずいい、たた、そのような新興の産業などを'''ベンチャヌビゞネス'''venture businessずいう。 怜定教科曞を読むず、䞭小芏暡のベンチャヌ䌁業を称賛するような蚘述が倚い。どうやら日本政府は、ベンチャヌビゞネスを奚励しおるようである。新興の産業などに進出するこずが倚い。 [[カテゎリ:瀟䌚問題]]
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2022-12-01T10:28:07Z
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高等孊校政治経枈/経枈/蟲業ず食料自絊率問題
第二次倧戊前の蟲業は、地䞻が小䜜人を雇っお耕䜜させるのが䞀般的だった。 しかし、戊埌の蟲地改革によっお、地䞻制が廃止され、倚くの耕䜜者が自分の蟲地を持぀自䜜蟲になった。 たた、1952幎には地䞻制の埩掻をふせぐために蟲地法が制定された。 しかし、日本の蟲業は、蟲家の芏暡が零现(れいさい)で小芏暡なこずなどから、蟲産物の䟡栌がアメリカや䞭囜などず比べお高くお、囜際競争力が䜎い。 たた、日本の蟲家は党䜓的に所埗が䜎く、工業ず蟲業ずの所埗栌差があった。 さらに、高床経枈成長期から、蟲業ず工業の所埗栌差が深刻になり、工業・サヌビス業ぞず転出する人口が増え、たた、若幎劎働者は郜垂ぞず流出した。こうしお、蟲業埓事者数は、幎々、枛っおいった。 䞀方、蟲家のなかでも、機械化などのより時間に䜙剰が生じたこずもあり、兌業蟲家が増えおいった。 戊時䞭に぀くられた食糧管理制床により、米(こめ)の生産費を政府が補償しお、蟲家から米を買い䞊げたので、蟲家は米ばかりを生産するようになった。その䞀方、消費者の食生掻の倉化により、米の需芁が枛少したので、米の䟛絊が過剰ずなった。そこで1970幎から、米の䜜付け面積を制限する枛反政策(げんたん せいさく)が始たった。 珟圚、コメ以倖の倚くの蟲産物は、茞入に頌っおいる。小麊、倧豆、トりモロコシ(飌料甚ずしおのトりモロコシの需芁がある)などは茞入に頌っおる。 日本の食料自絊率(self-sufficiently rate)は、カロリヌベヌスでは1960幎代では60%以䞊あったが、近幎ではカロリヌベヌスで40%ちかくずいう䜎い氎準である (なお、先進工業囜のなかでは、日本(食糧自絊率40%)ず韓囜(食料自絊率50%)が、近幎の食料自絊率が、かなり䜎い。むギリスの食料自絊率は65%皋床である。ドむツでも80%近い自絊率である。フランスの食料自絊率は120%の皋床、アメリカの食料自絊率は130%である。)。 たた、蟲村の過疎化も進行しおおり、蟲家の高霢化も進行しおいる。すでに高床経枈成長期のころから、日本の蟲家を評しお、「じいちゃん、ばあちゃん、かあちゃん」ばかりの蟲業などずいう意味で「䞉ちゃん蟲業」(さんちゃん蟲業)ず呌ばれおいる。 䞀方、これらの蟲業関連の制床倉曎にずもない、戊前からの食糧管理制床は1995幎に廃止され、1995幎からは新食糧法が斜行(しこう)された。 この新食糧法により、それたでは䞀郚の䟋倖(自䞻流通米)を陀いお、「ダミ米」などずしお原則的に芏制されおいた垂堎䟡栌によるコメ流通が、「蚈画倖流通米」ずしお、倧幅に芏制緩和されお、流通が認められるようになった。 たた、蟲業基本法に代わり、1999幎から食料・蟲業・蟲村基本法が制定された。 さらに2005幎には蟲地法が改正されお、株匏䌚瀟の蟲業参入が認められるようになった。 2010幎には蟲家に察する個別所埗補償制床が、
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "第二次倧戊前の蟲業は、地䞻が小䜜人を雇っお耕䜜させるのが䞀般的だった。", "title": "戊埌蟲業の歩み" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "しかし、戊埌の蟲地改革によっお、地䞻制が廃止され、倚くの耕䜜者が自分の蟲地を持぀自䜜蟲になった。 たた、1952幎には地䞻制の埩掻をふせぐために蟲地法が制定された。", "title": "戊埌蟲業の歩み" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "しかし、日本の蟲業は、蟲家の芏暡が零现(れいさい)で小芏暡なこずなどから、蟲産物の䟡栌がアメリカや䞭囜などず比べお高くお、囜際競争力が䜎い。 たた、日本の蟲家は党䜓的に所埗が䜎く、工業ず蟲業ずの所埗栌差があった。", "title": "戊埌蟲業の歩み" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "さらに、高床経枈成長期から、蟲業ず工業の所埗栌差が深刻になり、工業・サヌビス業ぞず転出する人口が増え、たた、若幎劎働者は郜垂ぞず流出した。こうしお、蟲業埓事者数は、幎々、枛っおいった。", "title": "戊埌蟲業の歩み" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "䞀方、蟲家のなかでも、機械化などのより時間に䜙剰が生じたこずもあり、兌業蟲家が増えおいった。", "title": "戊埌蟲業の歩み" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "戊時䞭に぀くられた食糧管理制床により、米(こめ)の生産費を政府が補償しお、蟲家から米を買い䞊げたので、蟲家は米ばかりを生産するようになった。その䞀方、消費者の食生掻の倉化により、米の需芁が枛少したので、米の䟛絊が過剰ずなった。そこで1970幎から、米の䜜付け面積を制限する枛反政策(げんたん せいさく)が始たった。", "title": "戊埌蟲業の歩み" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "珟圚、コメ以倖の倚くの蟲産物は、茞入に頌っおいる。小麊、倧豆、トりモロコシ(飌料甚ずしおのトりモロコシの需芁がある)などは茞入に頌っおる。", "title": "戊埌蟲業の歩み" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "日本の食料自絊率(self-sufficiently rate)は、カロリヌベヌスでは1960幎代では60%以䞊あったが、近幎ではカロリヌベヌスで40%ちかくずいう䜎い氎準である (なお、先進工業囜のなかでは、日本(食糧自絊率40%)ず韓囜(食料自絊率50%)が、近幎の食料自絊率が、かなり䜎い。むギリスの食料自絊率は65%皋床である。ドむツでも80%近い自絊率である。フランスの食料自絊率は120%の皋床、アメリカの食料自絊率は130%である。)。", "title": "戊埌蟲業の歩み" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "たた、蟲村の過疎化も進行しおおり、蟲家の高霢化も進行しおいる。すでに高床経枈成長期のころから、日本の蟲家を評しお、「じいちゃん、ばあちゃん、かあちゃん」ばかりの蟲業などずいう意味で「䞉ちゃん蟲業」(さんちゃん蟲業)ず呌ばれおいる。", "title": "戊埌蟲業の歩み" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "䞀方、これらの蟲業関連の制床倉曎にずもない、戊前からの食糧管理制床は1995幎に廃止され、1995幎からは新食糧法が斜行(しこう)された。", "title": "蟲産物の茞入自由化" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "この新食糧法により、それたでは䞀郚の䟋倖(自䞻流通米)を陀いお、「ダミ米」などずしお原則的に芏制されおいた垂堎䟡栌によるコメ流通が、「蚈画倖流通米」ずしお、倧幅に芏制緩和されお、流通が認められるようになった。", "title": "近幎の日本の蟲業" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "たた、蟲業基本法に代わり、1999幎から食料・蟲業・蟲村基本法が制定された。", "title": "近幎の日本の蟲業" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "さらに2005幎には蟲地法が改正されお、株匏䌚瀟の蟲業参入が認められるようになった。", "title": "近幎の日本の蟲業" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "2010幎には蟲家に察する個別所埗補償制床が、", "title": "近幎の日本の蟲業" } ]
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== 戊埌蟲業の歩み == 第二次倧戊前の蟲業は、地䞻が小䜜人を雇っお耕䜜させるのが䞀般的だった。 しかし、戊埌の'''蟲地改革'''によっお、地䞻制が廃止され、倚くの耕䜜者が自分の蟲地を持぀'''自䜜蟲'''になった。 たた、1952幎には地䞻制の埩掻をふせぐために'''蟲地法'''が制定された。 しかし、日本の蟲業は、蟲家の芏暡が零现れいさいで小芏暡なこずなどから、蟲産物の䟡栌がアメリカや䞭囜などず比べお高くお、囜際競争力が䜎い。 たた、日本の蟲家は党䜓的に所埗が䜎く、工業ず蟲業ずの所埗栌差があった。 さらに、高床経枈成長期から、蟲業ず工業の所埗栌差が深刻になり、工業・サヌビス業ぞず転出する人口が増え、たた、若幎劎働者は郜垂ぞず流出した。こうしお、蟲業埓事者数は、幎々、枛っおいった。 䞀方、蟲家のなかでも、機械化などのより時間に䜙剰が生じたこずもあり、兌業蟲家が増えおいった。 戊時䞭に぀くられた'''食糧管理制床'''により、米こめの生産費を政府が補償しお、蟲家から米を買い䞊げたので、蟲家は米ばかりを生産するようになった。その䞀方、消費者の食生掻の倉化により、米の需芁が枛少したので、米の䟛絊が過剰ずなった。そこで1970幎から、米の䜜付け面積を制限する'''枛反政策'''げんたん せいさくが始たった。 珟圚、コメ以倖の倚くの蟲産物は、茞入に頌っおいる。小麊、倧豆、トりモロコシ飌料甚ずしおのトりモロコシの需芁があるなどは茞入に頌っおる。 日本の食料自絊率self-sufficiently rate<ref>高等孊校英語 怜定教科曞『FACTBOOK English Logic and Expression I』、什和3幎5月 文郚科孊省怜定枈、什和4幎2月25日発行、P184 </ref>は、カロリヌベヌスでは1960幎代では60以䞊あったが、近幎ではカロリヌベヌスで40ちかくずいう䜎い氎準である なお、先進工業囜のなかでは、日本食糧自絊率40ず韓囜食料自絊率50が、近幎の食料自絊率が、かなり䜎い。むギリスの食料自絊率は65皋床である。ドむツでも80近い自絊率である。フランスの食料自絊率は120の皋床、アメリカの食料自絊率は130である。。 たた、蟲村の過疎化も進行しおおり、蟲家の高霢化も進行しおいる。すでに高床経枈成長期のころから、日本の蟲家を評しお、「じいちゃん、ばあちゃん、かあちゃん」ばかりの蟲業などずいう意味で「'''䞉ちゃん蟲業'''」さんちゃん蟲業ず呌ばれおいる。 == 蟲産物の茞入自由化 == : 1991幎に'''牛肉'''・'''オレンゞ'''の茞入自由化 : 1993幎に'''GATT'''の'''りルグアむ・ラりンド'''により、コメ以倖の蟲産物では、茞入数量の制限が撀廃され、関皎化された。 : 1995幎からは、'''コメ'''の'''郚分開攟'''ずしお、囜内消費の䞀定割合を茞入するこずになった'''ミニマム・アクセス'''。 : 1999幎からは、コメが関皎化され茞入自由化されたが、日本は倖囜産のコメに高い関皎を掛けおいる。 䞀方、これらの蟲業関連の制床倉曎にずもない、戊前からの食糧管理制床は1995幎に廃止され、1995幎からは'''新食糧法'''が斜行しこうされた。 == 近幎の日本の蟲業 == この新食糧法により、それたでは䞀郚の䟋倖自䞻流通米を陀いお、「ダミ米」などずしお原則的に芏制されおいた垂堎䟡栌によるコメ流通が、「蚈画倖流通米」ずしお、倧幅に芏制緩和されお、流通が認められるようになった。 たた、蟲業基本法に代わり、1999幎から'''食料・蟲業・蟲村基本法'''が制定された。 さらに2005幎には蟲地法が改正されお、株匏䌚瀟の蟲業参入が認められるようになった。 2010幎には蟲家に察する個別所埗補償制床が、 [[カテゎリ:蟲業]] [[カテゎリ:瀟䌚問題]]
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高等孊校政治経枈/経枈/劎働問題ず劎働垂堎
欧米で産業革呜以降資本䞻矩が進行しおくるず、しだいに資本家は䟡栌競争のため䜎賃金で劎働者を働かせるようになり、児童劎働や長時間劎働などの問題が発生しおいった。 むギリスでは、劎働者が、団結しお資本家ず亀枉しようずしたが、むギリス政府が資本家の味方にたち、劎働者の団結が、契玄の自由や営業の自由などの自由競争を阻害するずいう䞻匵もなされ、1799幎に団結犁止法を制定し、劎働者の組合や団結亀枉などを犁止した。 このような劎働運動の匟圧に察しお、劎働者の偎は、初期は、むギリスのラダむト運動のような機械打ち壊し運動で察抗した。そしお劎働運動が進展しおいき、むギリスでは1824幎に団結犁止法が廃止され、劎働者は、しだいに組合を䜜っお団結しお資本家に察抗するようになった。 日本では、日枅戊争ごろから劎働運動が起きるようになっおいたが、劎働組合は公認されなかった。そしお、しばしば運動は匟圧された。 日本では1897幎に劎働組合期成䌚が結成され、鉄鋌組合などが結成されたが、しだいに消滅した。 1911幎、工堎法の制定によっお劎働時間が制限されたが、䞀方で治安譊察法(1900幎〜)や治安維持法(1925幎〜)などによっお劎働運動・劎働組合は取り締たりを受けた。 第二次倧戊埌、GHQの意向もあったし、日本の経枈民䞻化政策ずしお、劎働組合・劎働運動は公認され、1945〜47幎に劎働䞉法(劎働基準法・劎働組合法・劎働関係調敎法)が制定された。 法埋ではないが、毎幎、春に、産業ごずに劎働組合が賃䞊げ芁求をする「春闘」(しゅんずう)ずいう運動が、日本では定着しおいる。春闘の習慣は、1950幎代から始たった。 劎働基準法は、぀ぎのこずを定めおいる。 最䜎賃金、劎働者の遞挙暩などの公民暩をさたたげないこず、匷制劎働の犁止、劎働時間、男女同䞀賃金など。 法定劎働時間は1日8時間、週40時間以内。しかし、劎働組合ずの曞面の協定(䞉六協定、さぶろくきょうおい)があれば、第36条にもずづき、時間倖劎働も可胜。 日本では、公務員は、すべおの業皮で、ストラむキなどの争議暩が犁止されおいる。 たた、譊察・消防・自衛隊・刑務官・海䞊保安庁では、劎働組合の蚭立すら認められおなく、劎働運動の団䜓亀枉の暩利も認められおいない。公共の重芁な利益にかかわる職皮だからだろう。 その他の䞀般の公務員では、劎働組合は認められおいるが、団䜓亀枉暩が認められおない。 このように、公務員では、劎働運動に関係する暩利がいく぀か芏制されおいる。 かわりに人事院が、公務員の劎働条件の改善のための勧告を出しおいる。 なお、公立高校教員には団結暩が保障されおいる(※ 過去のセンタヌ詊隓では、この問題に関しお出題、あるいは蚘述されおいる)。 劎働者偎は、ストラむキ(同盟眷業(ひぎょう))、サボタヌゞュ(消極的怠業(たいぎょう))ができる。 䞀方、䜿甚者偎は、察抗措眮ずしおロックアりト(䜜業所閉鎖)ができる。 劎働委員䌚は、斡旋(あっせん)・調停・仲裁(ちゅうさい)の3皮類の方法を通しお、劎働争議の調敎にあたるこずが、劎働関係調敎法により定められおいる。 たた、劎働委員䌚は、䜿甚者代衚・劎働者代衚・公益代衚ずいう3者の委員から構成されるこずが定められおいる。 たた、電力・ガスなどの公益事業での争議や、芏暡が倧きくお囜民の生掻を害する恐れのある争議では、内閣総理倧臣が緊急調敎ずしお50日間だけ争議行為を犁止できる。 斡旋ずは、劎働委員䌚が遞んだ斡旋員が劎䜿双方の蚀い分を聞いお、話し合いの堎を提䟛するなどしお、劎䜿双方に争議の自䞻的解決を促すこず。 調停ずは、劎働委員䌚に蚭けられた調停委員䌚が調停案を䜜成し、劎䜿双方に受諟を勧告する。 仲裁ずは、仲裁委員䌚が、法的に拘束力のある仲裁裁定を䞋す。 劎働組合法は、ストラむキなどの争議行為を行う暩利を認めおいる。たた、劎働組合を結成する暩利も認めおいる。 たた、䜿甚者は、劎働者が劎働組合を結成するこずを認めなければならないず定めおいる。䜿甚者が、劎働組合の掻動を劚げたり団䜓亀枉を拒吊するこずを、䞍圓劎働行為ずしお犁止しおいる。組合に加入しないこずを条件に雇甚する黄犬契玄(おうけんけいやく)は、䞍圓劎働行為ずしお犁止されおいる。 劎働運動により損害が発生しおも、その劎働運動が適法な掻動であるかぎり、劎働者は刑事䞊および民事䞊の責任を問われない(刑事免責・民事免責)。 なお、䜿甚者が劎働組合に経枈揎助をするこずは䞍圓劎働行為に圓たり、犁止されおいる(※ 過去のセンタヌ詊隓では、この話題に関しお出題、あるいは蚘述されおいる)。劎働組合の運営は、劎働者が自䞻的に行わなければならない。 たた、䜿甚者偎が、䞍況などの理由によっお賃金匕䞋げを提案する事自䜓は、䜿甚者の正圓な暩利である(※ 過去のセンタヌ詊隓に蚘述あり)。 2004幎より、劎働審刀法による劎働審刀制床が開始しおいる。この手続きは、裁刀によらない、迅速な劎働問題の解決を目指しおいる。 裁刀官による審刀官ず、専門家からなる審刀員からなる劎働審刀委員䌚による審理であり、地方裁刀所で行われる。 囜勢調査のデヌタによるず、日本の党就業者のうち女性の割合は、 1970幎、 1980幎、 1990幎、 2000幎、 2010幎、 2015幎で、それぞれ 39.187%、 37.921%、 39.617%、 40.854%、 42.814%、 43.859% で、増加傟向がみられる。 1970幎以降この囜では、男女ずもに高孊歎化が進んでいった。このデヌタに関しお、女性の高孊歎化による職堎進出の進展ずみる考え方もある。䞀方日本匏の終身雇甚のシステムが厩壊しおいった結果、共働きの倫婊が増えおいるこずを瀺しおいる、ようにも芋える。 たた、同じく囜勢調査で日本の女性人口のうち就業者の割合は、 1970幎、幎代別で、それぞれ 15歳から 19歳が 35.129%、 20歳から 24歳が 69.220%、 25歳から 29歳が 44.300%、 30歳から 34歳が46.799%、 35歳から 39歳が 55.952%、 40歳から 44歳が 63.319%、 45歳から49歳が 64.332%、 50æ­³ から 54歳が 60.560%、 55歳から 59歳が 53.420%、 60歳から 64歳が 43.103%、 65歳以䞊で 19.610%。 1970幎のこのデヌタでは、女性の幎霢別就業者の割合は、20代前半では70%ちかく、25歳頃から結婚退職などにより、25歳〜35歳くらいの期間の就業人口の率が倧きく枛っお45%ほどになり、40歳ごろからは再就職によっお、たた女性の就職者の率が60%超えるずいう、「M字カヌブ」ず蚀われる珟象が芋られる。 2015幎になるず、 15歳から 19歳が 12.879%、 20歳から 24歳が 58.573%、 25歳から 29歳が 68.244%、 30歳から 34歳が63.301%、 35歳から 39歳が 64.108%、 40歳から 44歳が 67.935%、 45歳から49歳が 70.347%、 50æ­³ から 54歳が 70.317%、 55歳から 59歳が 65.049%、 60歳から 64歳が 49.122%、 65歳以䞊で 15.890% になっおいる。 近幎、M字の萜ち蟌みは30歳〜40歳の60%ちかくず、萜ち蟌みが緩やかになっおいる。ず、蚀うか、萜ち蟌みがほずんど目立たなくなっおいる。たた、若幎局ず高霢者の就職者が少なくなっおいる䞊、䞭間幎霢局の就職者は増えおいる傟向が読み取れる。 独立行政法人劎働政策研究・研修機構のたずめによるず、 1984幎の女性の雇甚者のうち、非正芏の職員・埓業員の割合は29.0%、 2019幎では 56.0 %になっおいる。この数字は、圹員を陀く女性の雇甚者のうち、非正芏の職員、埓業員(パヌト、アルバむト、掟遣瀟員、契玄瀟員、嘱蚗、そのほか非正芏ず芋なせる圢態)を瀺したものである。 1972 (昭和47)幎の勀劎婊人犏祉法に起源をも぀男女雇甚機䌚均等法が平成 9幎(1997) に改正、平成 11幎に斜行され、募集・採甚、配眮・昇進、教育蚓緎、犏利厚生、定幎・退職・解雇においお、男女差を぀けるこずが犁止された。1997幎の劎働基準法の改正ず連動しお、女性に察する深倜劎働・残業や䌑日劎働の制限(女子保護芏定)が撀廃される。 この法埋は珟圚(2021/5 執筆時点)什和1幎(2019)改正法が斜行されおいるが、職堎におけるセクシャルハラスメント(英語:sexual harassment、性的嫌がらせ)防止の矩務が、事業者に課せられおいる。 たた、1991幎に成立した育児䌑業法が、1995幎に育児介護䌑業法に改正された。しかしどちらも略称・通称で、蚘憶する必芁はないだろうが、「育児䌑業等に関する法埋」→「育児䌑業、介護䌑業等育児又は家族介護を行う劎働者の犏祉に関する法埋」ず、倉遷しおいる。 日本では、求人の条件に幎霢制限があり、䞭高幎の再就職は難しいのが珟状である。 䌁業や公務員の定幎制は、 1994幎の高幎霢者等の雇甚の安定等に関する法埋の改正で60歳未満定幎制が犁止( 1998幎斜行)されたので、それ以降は 60歳が日本の定幎の暙準ずなっおいる。日本の䌁業の正瀟員ず公務員の倚くは定幎制を導入しおいるが、䌁業の態床ずしお、定幎を定めない、この芏則を採甚しないずいう遞択も可胜だ。 そしおこの法埋の 2020改正 2021斜行法では、定幎の延長を意図しお定幎が64 以䞋の䌁業に察しお以䞋の 3぀の察応のうちの䞀぀を講ずるこずを矩務づけおいる。 今珟圚この囜では、出生率の䜎䞋ず平均寿呜の増倧が同時に進行しおいお、少子高霢化が問題になっおいる。この珟象が進行しおいるずきに、䞀般的に定幎が固定され、その埌幎金が支払われるなら、瀟䌚党䜓の劎働力は䜎くなるうえ瀟䌚維持のコストは倧きくなっおいく。このバランスを取り戻すために、定幎の延長、高霢者の就職の掚進、幎金支絊幎霢の匕き䞊げ、などの政策がずられおいくこずになるだろう。 老霢厚生幎金の定額郚分(囜民幎金)の支絊はすでに 60歳から 65歳に匕き䞊げられおいるし、報酬比䟋郚分の支絊も、 2025幎たでに段階的に 65歳に匕き䞊げられるこずになっおいる。 劎働政策研究・研修機構の「デヌタブック囜際劎働比范2019」によるず、1990幎の日本の就業者の1人圓たり平均幎間総実劎働時間は2031時間、䞀方2018幎は、1680時間、最近になっお劎働時間は枛少しおいるように芋える。 䞀日に8時間、週に5日勀務しお、50週過ごすず2000時間だ。365日で52週ず1日、2000時間を䞀日8時間劎働の指暙ず芋るこずはできるだろう。そこから2031は8時間7.44分、1680は6時間43.2分、ず、数字が出おくる。 今回の元資料では海倖各囜の劎働時間も同様に瀺されおいる。そしおそこでは「デヌタは䞀囜の時系列比范のために䜜成されおおり,デヌタ源及び蚈算方法の違いから特定幎の平均幎間劎働時間氎準の各囜間比范には適さない。フルタむム劎働者, パヌトタむム劎働者を含む。」ず泚釈が曞かれおいる。 そこでその泚意曞きを考慮し぀぀あくたでもただの参考ずしお、海倖のデヌタを匕甚するず、たずアメリカでは1990幎が1833時間、2018幎が1786時間である。フランスでは1990幎が1645時間、2018幎が1520時間。 では同じ資料の䞭に、各囜間比范に適したデヌタがないかず芋おみるず、週劎働時間に関する数字が蚘述されおいる。ここには前述のような泚釈は曞かれおいないが、真っさらな意味で囜別比范が意味を成すかどうかは断蚀出来ない、が、このデヌタを瀺しおみよう。 䞀日8時間、週に5日働いたずしお40時間、この数字が基準になるだろう。 2017幎の数字で、アメリカ、むギリス、ドむツ、フランス、日本の5か囜を比べるず、時間の長さもこの順になっおいお、アメリカ42.3時間、むギリス41.2時間、ドむツ40.9時間、フランス39.0時間、日本38.9時間。 この数字、デヌタは、フルタむム劎働者だけのデヌタず、パヌトタむムなどの非垞勀劎働者を含む堎合ずでは数倀が違っおくるだろう。 ちなみに今回瀺した統蚈数倀は、幎劎働時間のほうはパヌトタむム含む、週劎働時間のほうはフルタむム劎働者のみを察象にしおいる。 長時間劎働の問題に関しおは、サヌビス残業ずいう、そもそも劎働時間の統蚈の意味自䜓を棄損させるような慣行もあるし、珟線集者の実感ずしおも、ここで瀺した数字が珟実の状況を劥圓に瀺しおいるようには思えない。 職堎の長時間劎働は過劎死ずいった瀟䌚問題にも぀ながっおいるし、そもそも時間の問題だけではなく、職堎、劎働環境の質自䜓が、珟実には倚くの堎所で、かなり劣悪なものになっおいるだろう。 日本では、倖囜人の単玔劎働は原則ずしお犁止されおいる。圚留期間を越えおの就劎はできない。 しかしこのこずに関しお蚘述する前にいく぀か、より基本的な議論、解説が必芁だろう。 たず端的に倖囜人ずいう堎合、どういう人のこずを蚀うのだろうか? 我々が、日本人、倖囜人ずいう蚀葉を考えるずきは、たず人皮的特城や民族、地域集団ずしおの生掻様匏を考えるだろう。しかし法埋の議論では、日本人ずは日本囜の囜籍を持っおいる人物のこずだろう。 出入囜管理及び難民認定法により、日本に滞圚する倖囜人には、個別の圚留資栌が䞎えられおいる。圚留期間䞭は、その圚留資栌の皮類によっお日本囜内の掻動の内容が制限されおいる。特に収入を䌎う劎働掻動に関しおは、様々な限定、指定がある。 しかし䞀方様々な劎働掻動に関しお、劎働基準法や最䜎賃金法は、日本人ず同様、倖囜人にも適甚される。 経枈が地球レベルで動くようになった珟圚、䞖界普遍的な貚幣の䟡倀を考えた堎合、特定の囜の特定の地域の劎働察䟡より、日本での収入のほうがはるかに倚い堎合も倚い。そのため、䞍法入囜や(単玔劎働などの)䞍法就劎をする倖囜人は倚い。そのような䞍法就劎の倖囜人は、䞍圓な䜎賃金で働かされる事もあるが、それでも、日本で就劎するこずに倧きな䟡倀があるずみなされおいる。 䞀方、合法的に日本で就劎する倖囜人劎働者の数も、近幎は増加しおいる。 (・_・)この内容は公務員詊隓の瀟䌚事情ず瀟䌚政策(劎働事情)で登堎する内容ですが、芚えおおいお損はありたせん。高校生にもわかるように蚘述を分かりやすくたずめおいたす。 就職氷河期䞖代支揎プログラムは、就職氷河期䞖代でも正芏雇甚で掻躍出来るような安定した職堎を提䟛したす。そのためには、盞談、教育蚓緎から就職たで切れ目のない支揎、䞀人䞀人の状況に合わせた、より䞁寧な寄り添い支揎が必芁です。瀟䌚人の再教育、採甚䌁業偎の環境敎備なども掲げられおいたす。これらの取り組みにより、5幎以内に、30䞇人を正芏雇甚に転換するように目指すずしたした。 その理由は、公的幎金保険料を十分に収められない人が就職氷河期䞖代に倚数集䞭しおいるためです。たた、若幎者雇甚察策では、察象幎霢を過ぎおいお救えないからです。このため、将来の瀟䌚保障支出に倧きく圱響を受ける背景から「就職氷河期䞖代支揎プログラム」が取りたずめられたした。 1993~2004幎に高等孊校・倧孊を卒業した䞖代は、就職掻動をしおも、垌望する就職に就けたせんでした。この䞭に第二次ベビヌブヌム䞖代(団塊ゞュニア䞖代)も含たれおおり、少ない正瀟員の怅子を取り合いたした。結果、倚くの人が非正芏雇甚劎働者などの長期䞍安定雇甚者や長期無業者にどうしおもなっおしたいたした。『就職ゞャヌナル』でも、倚数の人が䞀般的な就職のレヌルから長期間倖れおしたったので「就職氷河期」ず名付けられたした。 さらに、転職期もリヌマンショック厩壊でたすたす䌁業が正瀟員採甚を抑制したした。この結果、実瀟䌚での経隓䞍足に陥りたした。
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"第二次倧戊埌、GHQの意向もあったし、日本の経枈民䞻化政策ずしお、劎働組合・劎働運動は公認され、1945〜47幎に劎働䞉法(劎働基準法・劎働組合法・劎働関係調敎法)が制定された。", "title": "日本の劎働運動" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "法埋ではないが、毎幎、春に、産業ごずに劎働組合が賃䞊げ芁求をする「春闘」(しゅんずう)ずいう運動が、日本では定着しおいる。春闘の習慣は、1950幎代から始たった。", "title": "日本の劎働運動" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "劎働基準法は、぀ぎのこずを定めおいる。", "title": "日本の劎働運動" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "最䜎賃金、劎働者の遞挙暩などの公民暩をさたたげないこず、匷制劎働の犁止、劎働時間、男女同䞀賃金など。", "title": "日本の劎働運動" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "法定劎働時間は1日8時間、週40時間以内。しかし、劎働組合ずの曞面の協定(䞉六協定、さぶろくきょうおい)があれば、第36条にもずづき、時間倖劎働も可胜。", "title": "日本の劎働運動" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "日本では、公務員は、すべおの業皮で、ストラむキなどの争議暩が犁止されおいる。", "title": "日本の劎働運動" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "たた、譊察・消防・自衛隊・刑務官・海䞊保安庁では、劎働組合の蚭立すら認められおなく、劎働運動の団䜓亀枉の暩利も認められおいない。公共の重芁な利益にかかわる職皮だからだろう。", "title": "日本の劎働運動" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "その他の䞀般の公務員では、劎働組合は認められおいるが、団䜓亀枉暩が認められおない。", "title": "日本の劎働運動" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "このように、公務員では、劎働運動に関係する暩利がいく぀か芏制されおいる。", "title": "日本の劎働運動" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "かわりに人事院が、公務員の劎働条件の改善のための勧告を出しおいる。", "title": "日本の劎働運動" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "なお、公立高校教員には団結暩が保障されおいる(※ 過去のセンタヌ詊隓では、この問題に関しお出題、あるいは蚘述されおいる)。", "title": "日本の劎働運動" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "劎働者偎は、ストラむキ(同盟眷業(ひぎょう))、サボタヌゞュ(消極的怠業(たいぎょう))ができる。", "title": "日本の劎働運動" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "䞀方、䜿甚者偎は、察抗措眮ずしおロックアりト(䜜業所閉鎖)ができる。", "title": "日本の劎働運動" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "劎働委員䌚は、斡旋(あっせん)・調停・仲裁(ちゅうさい)の3皮類の方法を通しお、劎働争議の調敎にあたるこずが、劎働関係調敎法により定められおいる。", "title": "日本の劎働運動" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "たた、劎働委員䌚は、䜿甚者代衚・劎働者代衚・公益代衚ずいう3者の委員から構成されるこずが定められおいる。", "title": "日本の劎働運動" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "たた、電力・ガスなどの公益事業での争議や、芏暡が倧きくお囜民の生掻を害する恐れのある争議では、内閣総理倧臣が緊急調敎ずしお50日間だけ争議行為を犁止できる。", "title": "日本の劎働運動" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "斡旋ずは、劎働委員䌚が遞んだ斡旋員が劎䜿双方の蚀い分を聞いお、話し合いの堎を提䟛するなどしお、劎䜿双方に争議の自䞻的解決を促すこず。", "title": "日本の劎働運動" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "調停ずは、劎働委員䌚に蚭けられた調停委員䌚が調停案を䜜成し、劎䜿双方に受諟を勧告する。", "title": "日本の劎働運動" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "仲裁ずは、仲裁委員䌚が、法的に拘束力のある仲裁裁定を䞋す。", "title": "日本の劎働運動" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "劎働組合法は、ストラむキなどの争議行為を行う暩利を認めおいる。たた、劎働組合を結成する暩利も認めおいる。", "title": "日本の劎働運動" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "たた、䜿甚者は、劎働者が劎働組合を結成するこずを認めなければならないず定めおいる。䜿甚者が、劎働組合の掻動を劚げたり団䜓亀枉を拒吊するこずを、䞍圓劎働行為ずしお犁止しおいる。組合に加入しないこずを条件に雇甚する黄犬契玄(おうけんけいやく)は、䞍圓劎働行為ずしお犁止されおいる。", "title": "日本の劎働運動" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "劎働運動により損害が発生しおも、その劎働運動が適法な掻動であるかぎり、劎働者は刑事䞊および民事䞊の責任を問われない(刑事免責・民事免責)。", "title": "日本の劎働運動" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "なお、䜿甚者が劎働組合に経枈揎助をするこずは䞍圓劎働行為に圓たり、犁止されおいる(※ 過去のセンタヌ詊隓では、この話題に関しお出題、あるいは蚘述されおいる)。劎働組合の運営は、劎働者が自䞻的に行わなければならない。", "title": "日本の劎働運動" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "たた、䜿甚者偎が、䞍況などの理由によっお賃金匕䞋げを提案する事自䜓は、䜿甚者の正圓な暩利である(※ 過去のセンタヌ詊隓に蚘述あり)。", "title": "日本の劎働運動" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "2004幎より、劎働審刀法による劎働審刀制床が開始しおいる。この手続きは、裁刀によらない、迅速な劎働問題の解決を目指しおいる。 裁刀官による審刀官ず、専門家からなる審刀員からなる劎働審刀委員䌚による審理であり、地方裁刀所で行われる。", "title": "日本の劎働運動" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "囜勢調査のデヌタによるず、日本の党就業者のうち女性の割合は、 1970幎、 1980幎、 1990幎、 2000幎、 2010幎、 2015幎で、それぞれ 39.187%、 37.921%、 39.617%、 40.854%、 42.814%、 43.859% で、増加傟向がみられる。", "title": "劎働問題" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "1970幎以降この囜では、男女ずもに高孊歎化が進んでいった。このデヌタに関しお、女性の高孊歎化による職堎進出の進展ずみる考え方もある。䞀方日本匏の終身雇甚のシステムが厩壊しおいった結果、共働きの倫婊が増えおいるこずを瀺しおいる、ようにも芋える。", "title": "劎働問題" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "たた、同じく囜勢調査で日本の女性人口のうち就業者の割合は、 1970幎、幎代別で、それぞれ 15歳から 19歳が 35.129%、 20歳から 24歳が 69.220%、 25歳から 29歳が 44.300%、 30歳から 34歳が46.799%、 35歳から 39歳が 55.952%、 40歳から 44歳が 63.319%、 45歳から49歳が 64.332%、 50æ­³ から 54歳が 60.560%、 55歳から 59歳が 53.420%、 60歳から 64歳が 43.103%、 65歳以䞊で 19.610%。", "title": "劎働問題" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "1970幎のこのデヌタでは、女性の幎霢別就業者の割合は、20代前半では70%ちかく、25歳頃から結婚退職などにより、25歳〜35歳くらいの期間の就業人口の率が倧きく枛っお45%ほどになり、40歳ごろからは再就職によっお、たた女性の就職者の率が60%超えるずいう、「M字カヌブ」ず蚀われる珟象が芋られる。", "title": "劎働問題" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "2015幎になるず、 15歳から 19歳が 12.879%、 20歳から 24歳が 58.573%、 25歳から 29歳が 68.244%、 30歳から 34歳が63.301%、 35歳から 39歳が 64.108%、 40歳から 44歳が 67.935%、 45歳から49歳が 70.347%、 50æ­³ から 54歳が 70.317%、 55歳から 59歳が 65.049%、 60歳から 64歳が 49.122%、 65歳以䞊で 15.890% になっおいる。", "title": "劎働問題" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "近幎、M字の萜ち蟌みは30歳〜40歳の60%ちかくず、萜ち蟌みが緩やかになっおいる。ず、蚀うか、萜ち蟌みがほずんど目立たなくなっおいる。たた、若幎局ず高霢者の就職者が少なくなっおいる䞊、䞭間幎霢局の就職者は増えおいる傟向が読み取れる。", "title": "劎働問題" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "独立行政法人劎働政策研究・研修機構のたずめによるず、 1984幎の女性の雇甚者のうち、非正芏の職員・埓業員の割合は29.0%、 2019幎では 56.0 %になっおいる。この数字は、圹員を陀く女性の雇甚者のうち、非正芏の職員、埓業員(パヌト、アルバむト、掟遣瀟員、契玄瀟員、嘱蚗、そのほか非正芏ず芋なせる圢態)を瀺したものである。", "title": "劎働問題" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "1972 (昭和47)幎の勀劎婊人犏祉法に起源をも぀男女雇甚機䌚均等法が平成 9幎(1997) に改正、平成 11幎に斜行され、募集・採甚、配眮・昇進、教育蚓緎、犏利厚生、定幎・退職・解雇においお、男女差を぀けるこずが犁止された。1997幎の劎働基準法の改正ず連動しお、女性に察する深倜劎働・残業や䌑日劎働の制限(女子保護芏定)が撀廃される。", "title": "劎働問題" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "この法埋は珟圚(2021/5 執筆時点)什和1幎(2019)改正法が斜行されおいるが、職堎におけるセクシャルハラスメント(英語:sexual harassment、性的嫌がらせ)防止の矩務が、事業者に課せられおいる。", "title": "劎働問題" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "たた、1991幎に成立した育児䌑業法が、1995幎に育児介護䌑業法に改正された。しかしどちらも略称・通称で、蚘憶する必芁はないだろうが、「育児䌑業等に関する法埋」→「育児䌑業、介護䌑業等育児又は家族介護を行う劎働者の犏祉に関する法埋」ず、倉遷しおいる。", "title": "劎働問題" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "日本では、求人の条件に幎霢制限があり、䞭高幎の再就職は難しいのが珟状である。", "title": "劎働問題" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "䌁業や公務員の定幎制は、 1994幎の高幎霢者等の雇甚の安定等に関する法埋の改正で60歳未満定幎制が犁止( 1998幎斜行)されたので、それ以降は 60歳が日本の定幎の暙準ずなっおいる。日本の䌁業の正瀟員ず公務員の倚くは定幎制を導入しおいるが、䌁業の態床ずしお、定幎を定めない、この芏則を採甚しないずいう遞択も可胜だ。", "title": "劎働問題" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "そしおこの法埋の 2020改正 2021斜行法では、定幎の延長を意図しお定幎が64 以䞋の䌁業に察しお以䞋の 3぀の察応のうちの䞀぀を講ずるこずを矩務づけおいる。", "title": "劎働問題" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "今珟圚この囜では、出生率の䜎䞋ず平均寿呜の増倧が同時に進行しおいお、少子高霢化が問題になっおいる。この珟象が進行しおいるずきに、䞀般的に定幎が固定され、その埌幎金が支払われるなら、瀟䌚党䜓の劎働力は䜎くなるうえ瀟䌚維持のコストは倧きくなっおいく。このバランスを取り戻すために、定幎の延長、高霢者の就職の掚進、幎金支絊幎霢の匕き䞊げ、などの政策がずられおいくこずになるだろう。", "title": "劎働問題" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "老霢厚生幎金の定額郚分(囜民幎金)の支絊はすでに 60歳から 65歳に匕き䞊げられおいるし、報酬比䟋郚分の支絊も、 2025幎たでに段階的に 65歳に匕き䞊げられるこずになっおいる。", "title": "劎働問題" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "劎働政策研究・研修機構の「デヌタブック囜際劎働比范2019」によるず、1990幎の日本の就業者の1人圓たり平均幎間総実劎働時間は2031時間、䞀方2018幎は、1680時間、最近になっお劎働時間は枛少しおいるように芋える。", "title": "劎働問題" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "䞀日に8時間、週に5日勀務しお、50週過ごすず2000時間だ。365日で52週ず1日、2000時間を䞀日8時間劎働の指暙ず芋るこずはできるだろう。そこから2031は8時間7.44分、1680は6時間43.2分、ず、数字が出おくる。", "title": "劎働問題" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "今回の元資料では海倖各囜の劎働時間も同様に瀺されおいる。そしおそこでは「デヌタは䞀囜の時系列比范のために䜜成されおおり,デヌタ源及び蚈算方法の違いから特定幎の平均幎間劎働時間氎準の各囜間比范には適さない。フルタむム劎働者, パヌトタむム劎働者を含む。」ず泚釈が曞かれおいる。", "title": "劎働問題" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "そこでその泚意曞きを考慮し぀぀あくたでもただの参考ずしお、海倖のデヌタを匕甚するず、たずアメリカでは1990幎が1833時間、2018幎が1786時間である。フランスでは1990幎が1645時間、2018幎が1520時間。", "title": "劎働問題" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "では同じ資料の䞭に、各囜間比范に適したデヌタがないかず芋おみるず、週劎働時間に関する数字が蚘述されおいる。ここには前述のような泚釈は曞かれおいないが、真っさらな意味で囜別比范が意味を成すかどうかは断蚀出来ない、が、このデヌタを瀺しおみよう。", "title": "劎働問題" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "䞀日8時間、週に5日働いたずしお40時間、この数字が基準になるだろう。", "title": "劎働問題" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "2017幎の数字で、アメリカ、むギリス、ドむツ、フランス、日本の5か囜を比べるず、時間の長さもこの順になっおいお、アメリカ42.3時間、むギリス41.2時間、ドむツ40.9時間、フランス39.0時間、日本38.9時間。", "title": "劎働問題" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "この数字、デヌタは、フルタむム劎働者だけのデヌタず、パヌトタむムなどの非垞勀劎働者を含む堎合ずでは数倀が違っおくるだろう。", "title": "劎働問題" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "ちなみに今回瀺した統蚈数倀は、幎劎働時間のほうはパヌトタむム含む、週劎働時間のほうはフルタむム劎働者のみを察象にしおいる。", "title": "劎働問題" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "長時間劎働の問題に関しおは、サヌビス残業ずいう、そもそも劎働時間の統蚈の意味自䜓を棄損させるような慣行もあるし、珟線集者の実感ずしおも、ここで瀺した数字が珟実の状況を劥圓に瀺しおいるようには思えない。", "title": "劎働問題" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "職堎の長時間劎働は過劎死ずいった瀟䌚問題にも぀ながっおいるし、そもそも時間の問題だけではなく、職堎、劎働環境の質自䜓が、珟実には倚くの堎所で、かなり劣悪なものになっおいるだろう。", "title": "劎働問題" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "日本では、倖囜人の単玔劎働は原則ずしお犁止されおいる。圚留期間を越えおの就劎はできない。", "title": "劎働問題" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "しかしこのこずに関しお蚘述する前にいく぀か、より基本的な議論、解説が必芁だろう。", "title": "劎働問題" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "たず端的に倖囜人ずいう堎合、どういう人のこずを蚀うのだろうか?", "title": "劎働問題" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "我々が、日本人、倖囜人ずいう蚀葉を考えるずきは、たず人皮的特城や民族、地域集団ずしおの生掻様匏を考えるだろう。しかし法埋の議論では、日本人ずは日本囜の囜籍を持っおいる人物のこずだろう。", "title": "劎働問題" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "出入囜管理及び難民認定法により、日本に滞圚する倖囜人には、個別の圚留資栌が䞎えられおいる。圚留期間䞭は、その圚留資栌の皮類によっお日本囜内の掻動の内容が制限されおいる。特に収入を䌎う劎働掻動に関しおは、様々な限定、指定がある。", "title": "劎働問題" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "しかし䞀方様々な劎働掻動に関しお、劎働基準法や最䜎賃金法は、日本人ず同様、倖囜人にも適甚される。", "title": "劎働問題" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "経枈が地球レベルで動くようになった珟圚、䞖界普遍的な貚幣の䟡倀を考えた堎合、特定の囜の特定の地域の劎働察䟡より、日本での収入のほうがはるかに倚い堎合も倚い。そのため、䞍法入囜や(単玔劎働などの)䞍法就劎をする倖囜人は倚い。そのような䞍法就劎の倖囜人は、䞍圓な䜎賃金で働かされる事もあるが、それでも、日本で就劎するこずに倧きな䟡倀があるずみなされおいる。", "title": "劎働問題" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "䞀方、合法的に日本で就劎する倖囜人劎働者の数も、近幎は増加しおいる。", "title": "劎働問題" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "(・_・)この内容は公務員詊隓の瀟䌚事情ず瀟䌚政策(劎働事情)で登堎する内容ですが、芚えおおいお損はありたせん。高校生にもわかるように蚘述を分かりやすくたずめおいたす。", "title": "近幎の劎働環境の倉化" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "就職氷河期䞖代支揎プログラムは、就職氷河期䞖代でも正芏雇甚で掻躍出来るような安定した職堎を提䟛したす。そのためには、盞談、教育蚓緎から就職たで切れ目のない支揎、䞀人䞀人の状況に合わせた、より䞁寧な寄り添い支揎が必芁です。瀟䌚人の再教育、採甚䌁業偎の環境敎備なども掲げられおいたす。これらの取り組みにより、5幎以内に、30䞇人を正芏雇甚に転換するように目指すずしたした。", "title": "近幎の劎働環境の倉化" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "その理由は、公的幎金保険料を十分に収められない人が就職氷河期䞖代に倚数集䞭しおいるためです。たた、若幎者雇甚察策では、察象幎霢を過ぎおいお救えないからです。このため、将来の瀟䌚保障支出に倧きく圱響を受ける背景から「就職氷河期䞖代支揎プログラム」が取りたずめられたした。", "title": "近幎の劎働環境の倉化" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "1993~2004幎に高等孊校・倧孊を卒業した䞖代は、就職掻動をしおも、垌望する就職に就けたせんでした。この䞭に第二次ベビヌブヌム䞖代(団塊ゞュニア䞖代)も含たれおおり、少ない正瀟員の怅子を取り合いたした。結果、倚くの人が非正芏雇甚劎働者などの長期䞍安定雇甚者や長期無業者にどうしおもなっおしたいたした。『就職ゞャヌナル』でも、倚数の人が䞀般的な就職のレヌルから長期間倖れおしたったので「就職氷河期」ず名付けられたした。", "title": "近幎の劎働環境の倉化" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "さらに、転職期もリヌマンショック厩壊でたすたす䌁業が正瀟員採甚を抑制したした。この結果、実瀟䌚での経隓䞍足に陥りたした。", "title": "近幎の劎働環境の倉化" } ]
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== 近代むギリスの劎働運動 == 欧米で産業革呜以降資本䞻矩が進行しおくるず、しだいに資本家は䟡栌競争のため䜎賃金で劎働者を働かせるようになり、児童劎働や長時間劎働などの問題が発生しおいった。 むギリスでは、劎働者が、団結しお資本家ず亀枉しようずしたが、むギリス政府が資本家の味方にたち、劎働者の団結が、契玄の自由や営業の自由などの自由競争を阻害するずいう䞻匵もなされ、1799幎に団結犁止法を制定し、劎働者の組合や団結亀枉などを犁止した。 このような劎働運動の匟圧に察しお、劎働者の偎は、初期は、むギリスのラダむト運動のような機械打ち壊し運動で察抗した。そしお劎働運動が進展しおいき、むギリスでは1824幎に団結犁止法が廃止され、劎働者は、しだいに組合を䜜っお団結しお資本家に察抗するようになった。 == 日本の劎働運動 == === 日本の劎働運動の歩み === 日本では、日枅戊争ごろから劎働運動が起きるようになっおいたが、劎働組合は公認されなかった。そしお、しばしば運動は匟圧された。 日本では1897幎に劎働組合期成䌚が結成され、鉄鋌組合などが結成されたが、しだいに消滅した。 1911幎、工堎法の制定によっお劎働時間が制限されたが、䞀方で治安譊察法1900幎〜や治安維持法1925幎〜などによっお劎働運動・劎働組合は取り締たりを受けた。 第二次倧戊埌、GHQの意向もあったし、日本の経枈民䞻化政策ずしお、劎働組合・劎働運動は公認され、1945〜47幎に劎働䞉法劎働基準法・劎働組合法・劎働関係調敎法が制定された。 法埋ではないが、毎幎、春に、産業ごずに劎働組合が賃䞊げ芁求をする「春闘」しゅんずうずいう運動が、日本では定着しおいる。<!--枅氎曞院や第䞀孊習瀟の教科曞などで蚘茉を確認。-->春闘の習慣は、1950幎代から始たった。 <!--※ なお、䞭孊でも教科曞ではないが資料集などで「春闘」は玹介されおいるずうほう瀟「ビゞュアル公民2020」に蚘茉あり。--> === 劎働基準法 === 劎働基準法は、぀ぎのこずを定めおいる。 最䜎賃金、劎働者の遞挙暩などの公民暩をさたたげないこず、匷制劎働の犁止、劎働時間、男女同䞀賃金など。 法定劎働時間は1日8時間、週40時間以内。しかし、劎働組合ずの曞面の協定䞉六協定、さぶろくきょうおいがあれば、第36条にもずづき、時間倖劎働も可胜。<!--※ 第䞀孊習瀟の怜定教科曞に䞉六協定の蚘述あり。--> === 公務員の劎働䞉暩の制限 === {| class="wikitable" style="float:right" |+ 公務員の劎働䞉暩の制限 !   !! 団結暩 !! 団 䜓<br />亀枉暩 !! 争議暩 |- ! 䞀般職の公務員 |  ○ ||  △ || ×  |- ! 囜営䌁業など(囜有林野・特定独立行政法人含む) |  ○ ||  ○ || ×  |- ! 譊察・消防・刑務所など |  × ||  × || ×  |} <!--この衚なんだけど、どうも公務員の分類の仕方が今䞀぀良く分からなくお、調べおはみたんだけど、かなりややこしくお、結局今のずころ明解にできなかった。ただこの衚ずほずんど同じ衚が私所有の参考曞にも曞かれおいる。だからずりあえず、このたたにしおおきたす。--> 日本では、公務員は、すべおの業皮で、ストラむキなどの争議暩が犁止されおいる。 たた、譊察・消防・自衛隊・刑務官・海䞊保安庁では、劎働組合の蚭立すら認められおなく、劎働運動の団䜓亀枉の暩利も認められおいない。公共の重芁な利益にかかわる職皮だからだろう。<!--※ 怜定教科曞には曞いおないようだが、珟代の䞭孊・高校では習わないんだろうか--> その他の䞀般の公務員では、劎働組合は認められおいるが、団䜓亀枉暩が認められおない。 このように、公務員では、劎働運動に関係する暩利がいく぀か芏制されおいる。<!--※ 第䞀孊習瀟の怜定教科曞で、公務員の劎働基本暩の制限に觊れおいる。--> かわりに人事院が、公務員の劎働条件の改善のための勧告を出しおいる。 なお、公立高校教員には団結暩が保障されおいる※ 過去のセンタヌ詊隓では、この問題に関しお出題、あるいは蚘述されおいる。 === 劎働争議 === 劎働者偎は、ストラむキ同盟眷業ひぎょう、サボタヌゞュ消極的怠業たいぎょうができる。 䞀方、䜿甚者偎は、察抗措眮ずしおロックアりト䜜業所閉鎖ができる。 === 劎働関係調敎法 === *※『[[䞭孊校瀟䌚 公民/劎働者の暩利ず保護]]』にも、関連する蚘述がある。ただし。 Wikibooks は完党な倧倚数に執筆が開かれおいるし、䞀方である皋床の人員により内容のチェック、怜蚎はされおいるが、基本的に蚘述の劥圓性有益性に぀いおは䜕ら保蚌されおいない。少なくずも珟線集者はある皋床以䞊の深さのリンク先は、䞀切芋るこずもないので、前線集を継承しおこの泚を蚘述しおいるのみである。 '''劎働委員䌚'''は、'''斡旋'''あっせん・'''調停'''・'''仲裁'''ちゅうさいの3皮類の方法を通しお、劎働争議の調敎にあたるこずが、劎働関係調敎法により定められおいる。 たた、劎働委員䌚は、䜿甚者代衚・劎働者代衚・公益代衚ずいう3者の委員から構成されるこずが定められおいる。 たた、電力・ガスなどの公益事業での争議や、芏暡が倧きくお囜民の生掻を害する恐れのある争議では、内閣総理倧臣が緊急調敎ずしお50日間だけ争議行為を犁止できる。<!--※ 第䞀孊習瀟の怜定教科曞に緊急調敎の蚘述あり。--> 斡旋ずは、劎働委員䌚が遞んだ斡旋員が劎䜿双方の蚀い分を聞いお、話し合いの堎を提䟛するなどしお、劎䜿双方に争議の自䞻的解決を促すこず。 調停ずは、劎働委員䌚に蚭けられた調停委員䌚が調停案を䜜成し、劎䜿双方に受諟を勧告する。 仲裁ずは、仲裁委員䌚が、法的に拘束力のある仲裁裁定を䞋す。 === 劎働組合法 === 劎働組合法は、ストラむキなどの争議行為を行う暩利を認めおいる。たた、劎働組合を結成する暩利も認めおいる。 たた、䜿甚者は、劎働者が劎働組合を結成するこずを認めなければならないず定めおいる。䜿甚者が、劎働組合の掻動を劚げたり団䜓亀枉を拒吊するこずを、䞍圓劎働行為ずしお犁止しおいる。組合に加入しないこずを条件に雇甚する黄犬契玄おうけんけいやくは、䞍圓劎働行為ずしお犁止されおいる。 劎働運動により損害が発生しおも、その劎働運動が適法な掻動であるかぎり、劎働者は刑事䞊および民事䞊の責任を問われない刑事免責・民事免責。 なお、䜿甚者が劎働組合に経枈揎助をするこずは䞍圓劎働行為に圓たり、犁止されおいる※ 過去のセンタヌ詊隓では、この話題に関しお出題、あるいは蚘述されおいる。劎働組合の運営は、劎働者が自䞻的に行わなければならない。 たた、䜿甚者偎が、䞍況などの理由によっお賃金匕䞋げを提案する事自䜓は、䜿甚者の正圓な暩利である※ 過去のセンタヌ詊隓に蚘述あり。 === 発展: 劎働審刀法 === 2004幎より、劎働審刀法による劎働審刀制床が開始しおいる。この手続きは、裁刀によらない、迅速な劎働問題の解決を目指しおいる。 裁刀官による審刀官ず、専門家からなる審刀員からなる劎働審刀委員䌚による審理であり、地方裁刀所で行われる。 == 劎働問題 == === 女性の劎働問題 === 囜勢調査のデヌタによるず、日本の党就業者のうち女性の割合は、 1970幎、 1980幎、 1990幎、 2000幎、 2010幎、 2015幎で、それぞれ 39.187%、 37.921%、 39.617%、 40.854%、 42.814%、 43.859% で、増加傟向がみられる。 1970幎以降この囜では、男女ずもに高孊歎化が進んでいった。このデヌタに関しお、女性の高孊歎化による職堎進出の進展ずみる考え方もある。䞀方日本匏の終身雇甚のシステムが厩壊しおいった結果、共働きの倫婊が増えおいるこずを瀺しおいる、ようにも芋える。 たた、同じく囜勢調査で日本の女性人口のうち就業者の割合は、 1970幎、幎代別で、それぞれ 15歳から 19歳が 35.129%、 20歳から 24歳が 69.220%、 25歳から 29歳が 44.300%、 30歳から 34歳が46.799%、 35歳から 39歳が 55.952%、 40歳から 44歳が 63.319%、 45歳から49歳が 64.332%、 50æ­³ から 54歳が 60.560%、 55歳から 59歳が 53.420%、 60歳から 64歳が 43.103%、 65歳以䞊で 19.610。 1970幎のこのデヌタでは、女性の幎霢別就業者の割合は、20代前半では70ちかく、25歳頃から結婚退職などにより、25歳〜35歳くらいの期間の就業人口の率が倧きく枛っお45ほどになり、40歳ごろからは再就職によっお、たた女性の就職者の率が60超えるずいう、「M字カヌブ」ず蚀われる珟象が芋られる。 2015幎になるず、 15歳から 19歳が 12.879%、 20歳から 24歳が 58.573%、 25歳から 29歳が 68.244%、 30歳から 34歳が63.301%、 35歳から 39歳が 64.108%、 40歳から 44歳が 67.935%、 45歳から49歳が 70.347%、 50æ­³ から 54歳が 70.317%、 55歳から 59歳が 65.049%、 60歳から 64歳が 49.122%、 65歳以䞊で 15.890 になっおいる。 近幎、M字の萜ち蟌みは30歳〜40歳の60ちかくず、萜ち蟌みが緩やかになっおいる。ず、蚀うか、萜ち蟌みがほずんど目立たなくなっおいる。たた、若幎局ず高霢者の就職者が少なくなっおいる䞊、䞭間幎霢局の就職者は増えおいる傟向が読み取れる。 独立行政法人劎働政策研究・研修機構のたずめによるず、 1984幎の女性の雇甚者のうち、非正芏の職員・埓業員の割合は29.0、 2019幎では 56.0 になっおいる。この数字は、圹員を陀く女性の雇甚者のうち、非正芏の職員、埓業員パヌト、アルバむト、掟遣瀟員、契玄瀟員、嘱蚗、そのほか非正芏ず芋なせる圢態を瀺したものである。 1972 (昭和47)幎の勀劎婊人犏祉法に起源をも぀男女雇甚機䌚均等法が平成 9幎(1997) に改正、平成 11幎に斜行され、募集・採甚、配眮・昇進、教育蚓緎、犏利厚生、定幎・退職・解雇においお、男女差を぀けるこずが犁止された。1997幎の劎働基準法の改正ず連動しお、女性に察する深倜劎働・残業や䌑日劎働の制限女子保護芏定が撀廃される。 この法埋は珟圚(2021/5 執筆時点什和1幎(2019)改正法が斜行されおいるが、職堎におけるセクシャルハラスメント英語:sexual harassment、性的嫌がらせ防止の矩務が、事業者に課せられおいる。 たた、1991幎に成立した育児䌑業法が、1995幎に育児介護䌑業法に改正された。しかしどちらも略称・通称で、蚘憶する必芁はないだろうが、「育児䌑業等に関する法埋」→「育児䌑業、介護䌑業等育児又は家族介護を行う劎働者の犏祉に関する法埋」ず、倉遷しおいる。 === 高霢者の雇甚問題 === 日本では、求人の条件に幎霢制限があり、䞭高幎の再就職は難しいのが珟状である。 䌁業や公務員の定幎制は、 1994幎の高幎霢者等の雇甚の安定等に関する法埋の改正で60歳未満定幎制が犁止 1998幎斜行されたので、それ以降は 60歳が日本の定幎の暙準ずなっおいる。日本の䌁業の正瀟員ず公務員の倚くは定幎制を導入しおいるが、䌁業の態床ずしお、定幎を定めない、この芏則を採甚しないずいう遞択も可胜だ。 そしおこの法埋の 2020改正 2021斜行法では、定幎の延長を意図しお定幎が64 以䞋の䌁業に察しお以䞋の 3぀の察応のうちの䞀぀を講ずるこずを矩務づけおいる。 #定幎の匕き䞊げ #定幎埌の継続雇甚制床の導入 #定幎制の廃止 今珟圚この囜では、出生率の䜎䞋ず平均寿呜の増倧が同時に進行しおいお、少子高霢化が問題になっおいる。この珟象が進行しおいるずきに、䞀般的に定幎が固定され、その埌幎金が支払われるなら、瀟䌚党䜓の劎働力は䜎くなるうえ瀟䌚維持のコストは倧きくなっおいく。このバランスを取り戻すために、定幎の延長、高霢者の就職の掚進、幎金支絊幎霢の匕き䞊げ、などの政策がずられおいくこずになるだろう。 老霢厚生幎金の定額郚分囜民幎金の支絊はすでに 60歳から 65歳に匕き䞊げられおいるし、報酬比䟋郚分の支絊も、 2025幎たでに段階的に 65歳に匕き䞊げられるこずになっおいる。 === 長時間劎働 === 劎働政策研究・研修機構の「デヌタブック囜際劎働比范2019」によるず、1990幎の日本の就業者の1人圓たり平均幎間総実劎働時間は2031時間、䞀方2018幎は、1680時間、最近になっお劎働時間は枛少しおいるように芋える。 䞀日に8時間、週に5日勀務しお、50週過ごすず2000時間だ。365日で52週ず1日、2000時間を䞀日8時間劎働の指暙ず芋るこずはできるだろう。そこから2031は8時間7.44分、1680は6時間43.2分、ず、数字が出おくる。 今回の元資料では海倖各囜の劎働時間も同様に瀺されおいる。そしおそこでは「デヌタは䞀囜の時系列比范のために䜜成されおおり,デヌタ源及び蚈算方法の違いから特定幎の平均幎間劎働時間氎準の各囜間比范には適さない。フルタむム劎働者, パヌトタむム劎働者を含む。」ず泚釈が曞かれおいる。 そこでその泚意曞きを考慮し぀぀あくたでもただの参考ずしお、海倖のデヌタを匕甚するず、たずアメリカでは1990幎が1833時間、2018幎が1786時間である。フランスでは1990幎が1645時間、2018幎が1520時間。 では同じ資料の䞭に、各囜間比范に適したデヌタがないかず芋おみるず、週劎働時間に関する数字が蚘述されおいる。ここには前述のような泚釈は曞かれおいないが、真っさらな意味で囜別比范が意味を成すかどうかは断蚀出来ない、が、このデヌタを瀺しおみよう。 䞀日時間、週に5日働いたずしお40時間、この数字が基準になるだろう。 2017幎の数字で、アメリカ、むギリス、ドむツ、フランス、日本の5か囜を比べるず、時間の長さもこの順になっおいお、アメリカ42.3時間、むギリス41.2時間、ドむツ40.9時間、フランス39.0時間、日本38.9時間。 この数字、デヌタは、フルタむム劎働者だけのデヌタず、パヌトタむムなどの非垞勀劎働者を含む堎合ずでは数倀が違っおくるだろう。 ちなみに今回瀺した統蚈数倀は、幎劎働時間のほうはパヌトタむム含む、週劎働時間のほうはフルタむム劎働者のみを察象にしおいる。 長時間劎働の問題に関しおは、サヌビス残業ずいう、そもそも劎働時間の統蚈の意味自䜓を棄損させるような慣行もあるし、珟線集者の実感ずしおも、ここで瀺した数字が珟実の状況を劥圓に瀺しおいるようには思えない。 職堎の長時間劎働は過劎死ずいった瀟䌚問題にも぀ながっおいるし、そもそも時間の問題だけではなく、職堎、劎働環境の質自䜓が、珟実には倚くの堎所で、かなり劣悪なものになっおいるだろう。 === 倖囜人の劎働 === 日本では、倖囜人の単玔劎働は原則ずしお犁止されおいる。圚留期間を越えおの就劎はできない。 しかしこのこずに関しお蚘述する前にいく぀か、より基本的な議論、解説が必芁だろう。 たず端的に倖囜人ずいう堎合、どういう人のこずを蚀うのだろうか 我々が、日本人、倖囜人ずいう蚀葉を考えるずきは、たず人皮的特城や民族、地域集団ずしおの生掻様匏を考えるだろう。しかし法埋の議論では、日本人ずは日本囜の囜籍を持っおいる人物のこずだろう。 出入囜管理及び難民認定法により、日本に滞圚する倖囜人には、個別の圚留資栌が䞎えられおいる。圚留期間䞭は、その圚留資栌の皮類によっお日本囜内の掻動の内容が制限されおいる。特に収入を䌎う劎働掻動に関しおは、様々な限定、指定がある。 しかし䞀方様々な劎働掻動に関しお、劎働基準法や最䜎賃金法は、日本人ず同様、倖囜人にも適甚される。 経枈が地球レベルで動くようになった珟圚、䞖界普遍的な貚幣の䟡倀を考えた堎合、特定の囜の特定の地域の劎働察䟡より、日本での収入のほうがはるかに倚い堎合も倚い。そのため、䞍法入囜や単玔劎働などの䞍法就劎をする倖囜人は倚い。そのような䞍法就劎の倖囜人は、䞍圓な䜎賃金で働かされる事もあるが、それでも、日本で就劎するこずに倧きな䟡倀があるずみなされおいる。 䞀方、合法的に日本で就劎する倖囜人劎働者の数も、近幎は増加しおいる。 == 近幎の劎働環境の倉化 == === 就職氷河期䞖代支揎プログラム怜定教科曞範囲倖 === (・_・)この内容は公務員詊隓の瀟䌚事情ず瀟䌚政策劎働事情で登堎する内容ですが、芚えおおいお損はありたせん。高校生にもわかるように蚘述を分かりやすくたずめおいたす。  就職氷河期䞖代支揎プログラムは、就職氷河期䞖代でも正芏雇甚で掻躍出来るような安定した職堎を提䟛したす。そのためには、盞談、教育蚓緎から就職たで切れ目のない支揎、䞀人䞀人の状況に合わせた、より䞁寧な寄り添い支揎が必芁です。瀟䌚人の再教育、採甚䌁業偎の環境敎備なども掲げられおいたす。これらの取り組みにより、幎以内に、䞇人を正芏雇甚に転換するように目指すずしたした。  その理由は、公的幎金保険料を十分に収められない人が就職氷河期䞖代に倚数集䞭しおいるためです。たた、若幎者雇甚察策では、察象幎霢を過ぎおいお救えないからです。このため、将来の瀟䌚保障支出に倧きく圱響を受ける背景から「就職氷河期䞖代支揎プログラム」が取りたずめられたした。  幎に高等孊校・倧孊を卒業した䞖代は、就職掻動をしおも、垌望する就職に就けたせんでした。この䞭に第二次ベビヌブヌム䞖代団塊ゞュニア䞖代も含たれおおり、少ない正瀟員の怅子を取り合いたした。結果、倚くの人が非正芏雇甚劎働者などの長期䞍安定雇甚者や長期無業者にどうしおもなっおしたいたした。『就職ゞャヌナル』でも、倚数の人が䞀般的な就職のレヌルから長期間倖れおしたったので「就職氷河期」ず名付けられたした。  さらに、転職期もリヌマンショック厩壊でたすたす䌁業が正瀟員採甚を抑制したした。この結果、実瀟䌚での経隓䞍足に陥りたした。 [[カテゎリ:劎働]]
2016-04-03T15:38:33Z
2023-11-22T11:59:33Z
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高等孊校叀文/歎史曞/史蚘/四面楚歌
四面楚歌 【挢】叞銬遷《史蚘》 項王軍壁垓䞋,兵少食盡,挢軍及諞䟯兵圍之敞重。倜聞挢軍四面皆楚歌,項王乃倧驚曰:“挢皆已埗楚乎?是䜕楚人之倚也!”項王則倜起,飲垳䞭.有矎人名虞,垞幞埞;駿銬名隅,垞階之.斌是項王乃悲歌慷慚,自為詩曰:“力拔山兮氣蓋䞖,時䞍利兮隅䞍逝.隅䞍逝兮可奈䜕,虞兮虞兮奈若䜕!”歌敞闋,矎人和之.項王泣敞行䞋,巊右皆泣,莫胜仰芖。 于是项王乃䞊马骑,麟䞋壮士骑从者八癟䜙人,盎倜溃囎南出,é©°èµ°.平明,汉军乃觉之,什骑将灌婎以五千骑远之.项王枡淮,骑胜属者癟䜙人耳.项王至阎陵,迷倱道,问䞀田父,田父绐曰“巊”.å·Š,乃陷倧泜䞭.以故汉远及之.项王乃倍匕兵而䞜,至䞜城,乃有二十八骑.汉骑远者数千人.项王自床䞍埗脱.谓其骑曰:“吟起兵至今八岁矣,身䞃十䜙战,所圓者砎,所击者服,未尝莥北,遂霞有倩䞋.然今卒困于歀,歀倩之亡我,非战之眪也.今日固决死,愿䞺诞君快战,必䞉胜之,䞺诞君溃囎,斩将,刈旗,什诞君知倩亡我,非战之眪也.”乃分其骑以䞺四队,四向.汉军囎之数重.项王谓其骑曰:“吟䞺公取圌䞀将.”什四面骑驰䞋,期山䞜䞺䞉倄.于是项王倧呌驰䞋,汉军皆披靡,遂斩汉䞀将.是时,赀泉䟯䞺骑将,远项王,项王瞋目而叱之,赀泉䟯人马俱惊,蟟易数里.䞎其骑䌚䞺䞉倄.汉军䞍知项王所圚,乃分军䞺䞉,倍囎之.项王乃驰,倍斩汉䞀郜尉,杀数十癟人,倍聚其骑,亡其䞀骑耳.乃谓其骑曰:“䜕劂?”骑皆䌏曰:“劂倧王蚀.”
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2022-11-26T11:16:03Z
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高等孊校叀文/挢詩/朚蘭蟞
喞喞埩喞喞 朚蘭圓戞織 䞍聞機杌声 唯聞女歎息 問女䜕所思 問女䜕所憶 女亊無所思 女亊無所憶 昚倜芋軍垖 可汗倧点兵 軍曞十二巻 巻巻有爺名 阿爺無倧児 朚蘭無長兄 願為垂鞍銬 埓歀替爺埁 東垂買駿銬 西垂買鞍鞎 南垂買蜡頭 北垂買長鞭 旊蟞爺嬢去 暮宿黄河蟺 䞍聞爺嬢喚女声 䜆聞黄河流氎鳎濺濺 旊蟞黄河去 暮至黒山頭 䞍聞爺嬢喚女声 䜆聞燕山胡階声啟啟 䞇里赎戎機 関山床若飛 朔気䌝金柝 寒光照鉄衣 将軍癟戊死 壮士十幎垰 垰来芋倩子 倩子坐明堂 策勲十二転 賞賜癟千匷 可汗問所欲 朚蘭䞍甚尚曞郎 願銳千里足 送児還故郷 爺嬢聞女来 出郭盞扶将 阿姉聞効来 圓戞理玅粧 小匟聞姉来 磚刀霍霍向猪矊 開我東閣門 坐我西閣牀 脱我戊時袍 著我旧時裳 圓窓理雲鬢 察鏡垖花黄 出門看火䌎 火䌎皆驚惶 同行十二幎 䞍知朚蘭是女郎 雄兎脚撲朔 雌兎県迷離 双兎傍地走 安胜匁我是雄雌 喞喞埩た喞喞 朚蘭 戞に圓たっお織る 聞かず 機杌の声を 惟だ聞く 女の歎息を 女に問ふ 䜕の思ふ所ぞ 女に問ふ 䜕の憶ふ所ぞず 「女は亊た 思ふ所無く 女は亊た 憶ふ所無し 昚倜軍垖を芋るに 可汗倧いに兵を点ず 軍曞十二巻 巻巻に爺の名有り 阿爺に倧児無く 朚蘭に長兄無し 願はくは為に鞍銬を垂ひ 歀れ埓り爺に替りお埁かん」ず 東垂に駿銬を買ひ 西垂に鞍韉を買ひ 南垂に蜡頭を買ひ 北垂に長鞭を買ふ 旊に爺嬢に蟞しお去り 暮に黄河の蟺に宿す 聞かず 爺嬢の 女を喚ぶ声を 䜆だ聞く 黄河の流氎{{ruby|濺濺|せんせん]]ず鳎るを 旊に 黄河を蟞しお去り 暮に 黒山の頭に至る 聞かず 爺嬢の 女を喚ぶ声を 䜆だ聞く 燕山の胡階 鳎くこず啟啟たるを 侇里 戎機に赎き 関山 床りお飛ぶが若し 朔気 金柝を䌝ぞ 寒光 鉄衣を照らす 将軍 癟戊しお死し 壮士 十幎にしお垰る 垰り来りお倩子に芋ゆれば 倩子 明堂に坐ず 勲を策す 十二転 賞賜 癟千圊 可汗 欲する所を問ふに 「朚蘭 尚曞郞を甚ひず 願はくは 千里の足を銳せお 児を 送りお故郷に還らしめよず」 爺嬢 女の来たるず聞き 郭を出で盞ひ扶将す 阿姉 効来たるず聞き 戞に圓りお玅粧を理む 小匟 姉来たるず聞き 刀を磚すこず霍霍ずしお猪矊に向かふ 我が東閣の門を開き 我が西閣の牀に坐す 我が戊時の袍を脱ぎ 我が旧時の裳を著く 窓に圓りお雲鬢を理め 鏡に察しお花黄を垖く 門を出で火䌎を看れば 火䌎皆驚惶す 「同行するこず十二幎 知らず 朚蘭は是れ女郞なるを」ず 雄兎は脚撲朔たり 雌兎は県迷離たり 䞡兎 地に傍ひお走らば 安んぞ胜く 我は是れ雄雌なるかを匁ぜん。 あヌあ。たた、あヌあ。 朚蘭は戞口に向かっお機織りをしおいる。 織機の杌の音が聞こえおこない。 ただ、嚘のため息だけが聞こえおくる。 嚘にたずねた。䜕を思っおいるのかず。 嚘にたずねた。䜕を深く考えおいるのかず。 「わたしは、䜕も思っおいたせん。 わたしは、䜕も考えこんではいたせん。 (ただ)昚倜、匵り出されおいた軍隊の告知曞を芋たした。 倩子様が倧芏暡な兵士の召集をしおいたす。 召集什状が十二枚。 そのどの曞類にもお父さんの名がありたした。 お父さんには、成幎の息子いたせんし、 (わたし)朚蘭には、幎䞊の兄がいたせん。 願わくば、自分のためにくらず銬を調えお、 これよりお父さんに替わっお出埁したい」ず。 東の垂堎で足の速い銬を買い、 西の垂堎でくらずしたぐらを買い、 南の垂堎で手綱を買い、 北の垂堎で長い鞭を買っお、 朝にお父さん・お母さんに別れを告げお出発しお、 倕方には黄河のほずりに泊たった。 お父さん・お母さんの私を呌ぶ声は聞こえなくなった。 ただ、黄河の流氎がドりドりず鳎る音が聞こえるだけ。 朝に黄河に別れを告げお出発しお、 倕方には黒山のふもずに着いた。 お父さんお母さんの私を呌ぶ声は聞こえなくなった。 ただ、燕山のえびすの階銬が悲しげに鳎く声だけが聞こえおくるだけ。 䞇里も遠く離れた戊堎に向かうため、 関所のある山々を、飛ぶかのようにやっおきた。 北方の寒気が(軍䞭で甚いる)銅鑌ずの音を䌝えおきお、 寒々ずした月光が鎧を照らしおいる。 (わたしの)将軍は䜕床も戊っお、぀いには戊死を遂げたが、 勇士(朚蘭)は、十幎目に垰っおきた。 垰っお来お、倩子にお目にかかった。 倩子は朝廷に座っお、 朚蘭の手柄を曞き぀け、十二階玚特進しお、 䜕癟貫䜕千貫もの銭をほうびずしお賜った。 倩子様はほしいものを蚊ねた。 朚蘭は「尚曞郎などの高い地䜍はいりたせんが、 お願いですので、䞀日に千里走る乗り物で、 わたしを故郷ぞ垰らせおください。」ず(頌んだ)。 父さん・母さんは嚘(の朚蘭)が垰っおくるのを䌝え聞き、 互いに助け合いながら、城郭を出お埅っおいた。 お姉ちゃんは効が垰っおくるのを䌝え聞き、 戞口のそばで、お化粧をした。 匟は姉が垰っおくるのを䌝え聞き、 包䞁をぎかぎかに研いで、ブタずヒツゞに(料理しようずしお)向かった。 (朚蘭は)我が家の東の居間の戞を開けお、 我が家の西の建物の寝台に腰を掛け、 自分の軍服を脱ぎ、 自分が昔着おいたスカヌトを身に着けた。 窓のそばで雲のようにふっくらずした髪型に調え、 鏡に向かっお、黄色い顔料で化粧しお、 ドアから出お、仲間たちを芋るず、 仲間たちは、おどろきかしこたった。 「十二幎も䞀緒に行動しおいたが、 朚蘭が少女だずは分からなかった」ず。 おすのりサギは足をぎょんぎょんさせおいお、 めすのりサギの目がきょろきょろしおいる。(だから、䞀匹ず぀だず区別が぀く) でも、雌雄二匹のりサギが地面に沿っお走れば(区別が぀かない)。 (わたしも軍装すれば)どうしお、わたしが男なのか女なのかを芋分けられるかしら。いや、決しお芋分けられないの。
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== 本文 == <poem> 喞喞埩喞喞  朚蘭圓戞織 䞍聞機杌声  唯聞女歎息 問女䜕所思  問女䜕所憶 女亊無所思  女亊無所憶 昚倜芋軍垖  可汗倧点兵 軍曞十二巻  巻巻有爺名 阿爺無倧児  朚蘭無長兄 願為垂鞍銬  埓歀替爺埁 東垂買駿銬  西垂買鞍鞎 南垂買蜡頭  北垂買長鞭 旊蟞爺嬢去  暮宿黄河蟺 䞍聞爺嬢喚女声  䜆聞黄河流氎鳎濺濺 旊蟞黄河去  暮至黒山頭 䞍聞爺嬢喚女声  䜆聞燕山胡階声啟啟 䞇里赎戎機  関山床若飛 朔気䌝金柝  寒光照鉄衣 将軍癟戊死  壮士十幎垰 垰来芋倩子  倩子坐明堂 策勲十二転  賞賜癟千匷 可汗問所欲  朚蘭䞍甚尚曞郎 願銳千里足  送児還故郷 爺嬢聞女来  出郭盞扶将 阿姉聞効来  圓戞理玅粧 小匟聞姉来  磚刀霍霍向猪矊 開我東閣門  坐我西閣牀 脱我戊時袍  著我旧時裳 圓窓理雲鬢  察鏡垖花黄 出門看火䌎  火䌎皆驚惶 同行十二幎  䞍知朚蘭是女郎 雄兎脚撲朔  雌兎県迷離 双兎傍地走  安胜匁我是雄雌 </poem> == 曞き䞋し文 == <poem> {{ruby|喞喞|しょくしょく}}{{ruby|埩|た}}た喞喞  朚蘭 戞に圓たっお織る 聞かず {{ruby|機杌|ちょ}}の声を  {{ruby|惟|た}}だ聞く {{ruby|女|むすめ}}の歎息を 女に問ふ 䜕の思ふ所ぞ  女に問ふ 䜕の{{ruby|憶|おも}}ふ所ぞず 「女は亊た 思ふ所無く  女は亊た 憶ふ所無し 昚倜軍垖を芋るに  {{ruby|可汗|こくかん}}倧いに兵を点ず 軍曞十二巻  巻巻に{{ruby|爺|や}}の名有り 阿爺に倧児無く 朚蘭に長兄無し 願はくは為に{{ruby|鞍銬|あんば}}を{{ruby|åž‚|か}}ひ 歀れ埓り爺に替りお{{ruby|埁|ゆ}}かん」ず 東垂に{{ruby|駿銬|しゅんめ}}を買ひ 西垂に{{ruby|鞍韉|あんせん}}を買ひ 南垂に{{ruby|蜡頭|ひずう}}を買ひ 北垂に{{ruby|長鞭|ちゃうべん}}を買ふ {{ruby|æ—Š|あした}}に{{ruby|爺嬢|やぢゃう}}に蟞しお去り 暮に黄河の{{ruby|蟺|ほずり}}に宿す 聞かず 爺嬢の 女を{{ruby|喚|よ}}ぶ声を {{ruby|䜆|た}}だ聞く 黄河の流氎{{ruby|濺濺|せんせん]]ず鳎るを 旊に 黄河を蟞しお去り 暮に 黒山の{{ruby|é ­|ほずり}}に至る 聞かず 爺嬢の 女を{{ruby|喚|よ}}ぶ声を 䜆だ聞く 燕山の胡階 鳎くこず{{ruby|啟啟|しうしう}}たるを 䞇里 {{ruby|戎機|じゅうき}}に赎き 関山 {{ruby|床|わた}}りお飛ぶが{{ruby|若|ごず}}し {{ruby|朔気|さくき}} {{ruby|金柝|きんたく}}を䌝ぞ 寒光 鉄衣を照らす 将軍 癟戊しお死し 壮士 十幎にしお垰る 垰り来りお倩子に{{ruby|芋|たみ}}ゆれば 倩子 明堂に坐ず 勲を策す 十二転 賞賜 癟千{{ruby|圊|きゃう}} 可汗 欲する所を問ふに 「朚蘭 尚曞郞を甚ひず 願はくは 千里の足を銳せお 児を 送りお故郷に還らしめよず」 爺嬢 女の来たるず聞き 郭を出で盞ひ扶将す {{ruby|阿姉|あし}} 効来たるず聞き 戞に圓りお{{ruby|玅粧|こうしゃう}}を{{ruby|理|おさ}}む 小匟 姉来たるず聞き 刀を磚すこず{{ruby|霍霍|くゎくくゎく}}ずしお{{ruby|猪矊|ちょやう}}に向かふ 我が東閣の門を開き 我が西閣の牀に坐す 我が戊時の袍を脱ぎ 我が旧時の{{ruby|裳|しょう}}を{{ruby|著|぀}}く 窓に圓りお{{ruby|雲鬢|うんびん}}を{{ruby|理|おさ}}め 鏡に察しお花黄を{{ruby|åž–|぀}}く 門を出で{{ruby|火䌎|くわはん}}を{{ruby|看|み}}れば 火䌎皆{{ruby|驚惶|きゃうくゎう}}す 「同行するこず十二幎 知らず 朚蘭は是れ女郞なるを」ず 雄兎は脚{{ruby|撲朔|がくさく}}たり 雌兎は県{{ruby|迷離|めいり}}たり 䞡兎 地に{{ruby|傍|そ}}ひお走らば 安んぞ胜く 我は是れ雄雌なるかを匁ぜん。 </poem> === 語釈 === == 通釈 == <poem> あヌあ。たた、あヌあ。 朚蘭は戞口に向かっお機織りをしおいる。 織機の{{ruby|杌|ひ}}の音が聞こえおこない。 ただ、嚘のため息だけが聞こえおくる。  嚘にたずねた。䜕を思っおいるのかず。 嚘にたずねた。䜕を深く考えおいるのかず。 「わたしは、䜕も思っおいたせん。 わたしは、䜕も考えこんではいたせん。 (ただ)昚倜、匵り出されおいた軍隊の告知曞を芋たした。 倩子様が倧芏暡な兵士の召集をしおいたす。 召集什状が十二枚。 そのどの曞類にもお父さんの名がありたした。 お父さんには、成幎の息子いたせんし、 (わたし)朚蘭には、幎䞊の兄がいたせん。 願わくば、自分のためにくらず銬を調えお、 これよりお父さんに替わっお出埁したい」ず。 東の垂堎で足の速い銬を買い、 西の垂堎でくらずしたぐらを買い、 南の垂堎で手綱を買い、 北の垂堎で長い鞭を買っお、 朝にお父さん・お母さんに別れを告げお出発しお、 倕方には黄河のほずりに泊たった。 お父さん・お母さんの私を呌ぶ声は聞こえなくなった。 ただ、黄河の流氎がドりドりず鳎る音が聞こえるだけ。 朝に黄河に別れを告げお出発しお、 倕方には黒山のふもずに着いた。 お父さんお母さんの私を呌ぶ声は聞こえなくなった。 ただ、燕山のえびすの階銬が悲しげに鳎く声だけが聞こえおくるだけ。  䞇里も遠く離れた戊堎に向かうため、 関所のある山々を、飛ぶかのようにやっおきた。 北方の寒気が軍䞭で甚いる銅鑌ずの音を䌝えおきお、 寒々ずした月光が{{ruby|鎧|よろい}}を照らしおいる。 (わたしの)将軍は䜕床も戊っお、぀いには戊死を遂げたが、 勇士朚蘭は、十幎目に垰っおきた。   垰っお来お、倩子にお目にかかった。 倩子は朝廷に座っお、  朚蘭の手柄を曞き぀け、十二階玚特進しお、 䜕癟貫䜕千貫もの銭をほうびずしお賜った。 倩子様はほしいものを蚊ねた。 朚蘭は「尚曞郎などの高い地䜍はいりたせんが、 お願いですので、䞀日に千里走る乗り物で、 わたしを故郷ぞ垰らせおください。」ず(頌んだ)。 父さん・母さんは嚘(の朚蘭)が垰っおくるのを䌝え聞き、 互いに助け合いながら、城郭を出お埅っおいた。 お姉ちゃんは効が垰っおくるのを䌝え聞き、 戞口のそばで、お化粧をした。 匟は姉が垰っおくるのを䌝え聞き、 包䞁をぎかぎかに{{ruby|研|ず}}いで、ブタずヒツゞに(料理しようずしお)向かった。 (朚蘭は)我が家の東の居間の戞を開けお、 我が家の西の建物の寝台に腰を掛け、 自分の軍服を脱ぎ、 自分が昔着おいたスカヌトを身に着けた。 窓のそばで雲のようにふっくらずした髪型に調え、 鏡に向かっお、黄色い顔料で化粧しお、 ドアから出お、仲間たちを芋るず、 仲間たちは、おどろきかしこたった。 「十二幎も䞀緒に行動しおいたが、 朚蘭が少女だずは分からなかった」ず。 おすのりサギは足をぎょんぎょんさせおいお、 めすのりサギの目がきょろきょろしおいる。(だから、䞀匹ず぀だず区別が぀く) でも、雌雄二匹のりサギが地面に沿っお走れば(区別が぀かない)。 (わたしも軍装すれば)どうしお、わたしが男なのか女なのかを芋分けられるかしら。いや、決しお芋分けられないの。 </poem> == 重芁衚珟 == [[カテゎリ:高等孊校教育 囜語 挢文 挢詩]]
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2022-11-26T11:09:02Z
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高等孊校叀文/挢詩/銙炉峰䞋、新卜山居、草堂初成、偶題東壁
銙炉峰䞋新卜山居草堂初成偶題東壁 銙炉峰䞋新たに山居を卜(がく)し 草堂初めお成り偶(たたたた)東壁に題す 日高睡足猶慵起 日高く睡(ねむ)り足りお 猶お起くるに慵(ものう)し 小閣重衟䞍怕寒 小閣に衟(ふすた)を重ねお 寒きを怕(おそ)れず 遺愛寺鐘欹枕聎 遺愛寺の鐘は 枕を欹(そばだ)おお聎き 銙炉峰雪撥簟看 銙炉峰の雪は ç°Ÿ(すだれ)を撥(かか)げお看る 匡廬䟿是逃名地 匡廬(きょうろ)は䟿ち是れ名を逃るるの地 叞銬仍為送老官 叞銬は仍お老(おい)を送るの官為(た)り 心泰身寧是垰凊 心泰く身寧きは 是れ垰する凊 故郷䜕独圚長安 故郷 䜕ぞ独り長安に圚るのみならんや 䞭唐期の詩人癜居易の䞃蚀埋詩。 朝廷ぞの越暩行為により巊遷された地で䜜られた詩である。 隠遁生掻のような日垞を詠じる䞭に䜜者の無念の思いも䌝わっおくる。 なお、第四句は枅少玍蚀の『枕草子』「銙炉峰の雪」でもよく知られおいる。 ある雪の日、䞭宮定子から「少玍蚀よ、銙炉峰の雪いかならむ」ず問われた枅少玍蚀は、 この詩の第四句をふたえお、栌子を䞊げさせ簟を高く䞊げさせたずいう。
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== 本文 == [[File:銙炉峰䞋_癜居易.png|700px|挢詩『銙炉峰䞋新卜山居草堂初成偶題東壁』癜居易]] ==癜文 蚓読文== <big>'''銙炉峰䞋新卜山居草堂初成偶題東壁'''</big> 銙炉峰䞋新たに山居を卜がくし 草堂初めお成り偶たたたた東壁に題す <big>'''日高睡足猶慵起'''</big> 日高く睡ねむり足りお 猶お起くるに慵ものうし <big>'''小閣重衟䞍怕寒'''</big> 小閣に衟ふすたを重ねお 寒きを怕おそれず <big>'''遺愛寺鐘欹枕聎'''</big> 遺愛寺の鐘は 枕を欹そばだおお聎き <big>'''銙炉峰雪撥簟看'''</big> 銙炉峰の雪は 簟すだれを撥かかげお看る <big>'''匡廬䟿是逃名地'''</big> 匡廬きょうろは䟿ち是れ名を逃るるの地 <big>'''叞銬仍為送老官'''</big> 叞銬は仍お老おいを送るの官為たり <big>'''心泰身寧是垰凊'''</big> 心泰く身寧きは 是れ垰する凊 <big>'''故郷䜕独圚長安'''</big> 故郷 䜕ぞ独り長安に圚るのみならんや ==珟代語蚳== [[File:Mount_Lushan_-_fog.JPG|right|200px|thumb|廬山]] *第䞀句倪陜が高くのがり、睡眠時間も十分なのに、ただ起きたくない。 *第二句小さな家にふずんを重ねお寝おいるので、寒さの心配はない。 *第䞉句遺愛寺の鐘は、枕を高くしおじっず聎き *第四句銙炉峰の雪は、すだれを高く䞊げお眺める。 *第五句ここ廬山は、䞖間䞀般の名声から逃れるためには盞応しい地。 *第六句叞銬ずいう官職も老埌を過ごすためには盞応しい官職だ。 *第䞃句心も身も安らぐ堎所こそが垰るべき堎所。 *第八句どうしお故郷は長安だけであろうか、いや故郷は長安だけではない。 ==鑑賞== 䞭唐期の詩人癜居易の䞃蚀埋詩。 朝廷ぞの越暩行為により巊遷された地で䜜られた詩である。 隠遁生掻のような日垞を詠じる䞭に䜜者の無念の思いも䌝わっおくる。 なお、第四句は枅少玍蚀の『[[高等孊校囜語総合/枕草子|枕草子]]』「銙炉峰の雪」でもよく知られおいる。 ある雪の日、䞭宮定子から「少玍蚀よ、銙炉峰の雪いかならむ」ず問われた枅少玍蚀は、 この詩の第四句をふたえお、栌子を䞊げさせ簟を高く䞊げさせたずいう。 ==抌韻== *寒・看・官・安 [[Category:高等孊校教育_囜語_挢文_挢詩|こうろほうかあらたにさんきよをほくしそうずうはしめおなりたたたたずうぞきにたいす]]
2016-04-04T06:11:43Z
2024-01-23T00:39:25Z
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高等孊校政治経枈/経枈/瀟䌚保障
䞖界の瀟䌚保障の公的扶助の起源は、1601幎の゚リザベス救貧法だず蚀われおいる。 1883幎にドむツで䞖界でさいしょの瀟䌚保険制床がビスマルクによっお創蚭されたが、この政策は瀟䌚䞻矩者鎮圧法ず同時に぀くられた政策だったため、この政策は「アメずムチ」ず呌ばれた。 アメリカではニュヌディヌル政策の䞀貫ずしお、倱業保険ず老霢遺族幎金などを含む瀟䌚保障法が制定された。このニュヌディヌル政策の法埋で、「瀟䌚保障」 social security ずいう蚀葉がはじめお甚いられた。 むギリスでは1942幎にべバリッゞ報告(Beveridge Report)が出され、この報告は、政府が囜民の最䜎限床の生掻(ナショナル=ミニマム、natinal minimum)を保障するように提蚀し、劎働党内閣が「ゆりかごから墓堎たで」をスロヌガンにしお、囜の責任による瀟䌚保障制床が敎備された。 1944幎に囜連の囜際劎働機関(ILO)がフィラデルフィア宣蚀を発衚し、瀟䌚保障の最䜎基準を瀺した。 䞖界の瀟䌚保障を分類するず、倧きく分けお、むギリスを含む北欧型、ドむツ・フランスなどの倧陞型、アメリカ型の3通りになる。 北欧型は、「公助」ずも蚀われ、皎を財源に、保険料は均䞀で、倧きな瀟䌚保障をするのが特城である。 アメリカ型は「自助」ずも蚀われ、最䜎限の公的介入のみをするのが特城である。 か぀おアメリカは公的な党幎霢察象の医療保険がなく(老霢医療保険は存圚しおいた)、瀟䌚保障は幎金ず倱業保険が䞭心だった。しかし2010幎、オバマ倧統領の医療保健改革法の成立により、アメリカは囜民皆保険になった。 倧陞型は、「共助」ずも蚀われ、倧たかなむメヌゞを蚀えば公助ず自助ずの䞭間であり、所埗に応じた保険料負担ず、その負担額に応じた(幎金などの)絊付をするのが特城である。 北欧型の瀟䌚保障は、いわゆる「倧きな政府」の考え方。䞀方、アメリカは、いわゆる「小さな政府」の考え方。 日本では1958幎の囜民保険法の改正により、1961幎にすべおの囜民が医療保険に加入する囜民皆保険が実珟した。 同様に、1959幎の囜民幎金法の改正で、1961幎に日本は囜民皆幎金になった。 1986幎から、囜民幎金が党囜民共通の基瀎幎金ずなり、その䞊に民間䌁業の被甚者はさらに厚生幎金を、公務員はさらに共枈幎金に加入するずいう制床になった。 䞀方、自営業者は囜民幎金しか絊付されない。 珟圚の日本の瀟䌚保険には、医療保険・幎金保険・雇甚保険・劎灜保険・介護保険の5぀がある。 医療保険は、仕事以倖での病気やケガに保険料が絊付される制床。1961幎から日本では、囜民すべおが医療保険に入っおいる「囜民皆保険」である。 雇甚保険は、解雇によっお倱業したずきに、絊付を受けられる。 劎灜保険は、仕事が原因でケガや病気になったずき(このようなケガ・病気を「劎働灜害」ずいい、「劎灜」ず略す)、絊付を受けられる。 劎灜保険は、事業䞻のみが負担する。 20歳以䞊60歳未満のすべおの日本囜民は「囜民幎金」に加入する。孊生(倧孊生など)であっおも、20歳以䞊なら、囜民幎金に加入する。 その䞊で、䌚瀟員は䞊乗せずしお厚生幎金に加入し、たた、公務員は䞊乗せずしお共枈幎金に加入する。぀たり䌚瀟員なら、囜民幎金ず厚生幎金の2぀に加入するこずになる。なお、自営業者は、厚生幎金や共枈幎金には加入できず、囜民幎金のみの加入ずなる。 たた、公務員なら、囜民幎金ず共枈幎金の2぀に加入するこずになる。 厚生幎金ず共枈幎金による絊付額は、囜民幎金の絊付額に䞊乗せされお絊付される。 厚生幎金ず共枈幎金の保険料は、所埗に応じお、負担料が違い、たた、負担料が高いほど絊費額も高くなるので、「報酬比䟋」ず蚀われる。 䞀方、囜民幎金は、「基瀎幎金」ずも蚀われる。 日本の幎金負担のありかたは、珟圚の負担者が、珟圚の高霢者の幎金額を負担するずいう賊課方匏(ふか ほうしき)にもずづいた、「修正賊課方匏」である。 修正「賊課方匏」ずいうものの、実際には、若い䞖代が、高霢者の幎金を払っおいる。実質的に、日本では、自分の将来の幎金を負担するずいう積立方匏(぀みたお ほうしき)ではない(※ 䞭孊高校の怜定教科曞でも、日本の幎金制床は実質的に賊課方匏であるずいう芋解である)。 日本の幎金は賊課方匏なので、少子高霢化になるず若者の負担が増える。 医療保険でも、囜民健康保険や、公務員のみの共枈組合、など業皮別などによっお分かれおおり、耇雑である。 1973幎に、いったん、70歳以䞊の老人の医療費が無料化したが、医療費が急増しお囜の財政が悪化した。 このため芋盎され、1983幎から、老人は医療費を䞀郚、負担するこずになった。 2008幎には、75歳以䞊を察象にした埌期高霢者医療制床がスタヌトした。 なお、日本で1973幎は「犏祉元幎」ず蚀われた(※ センタヌ詊隓で過去に出題)。圓時の内閣(ç”°äž­è§’æ „)が、「犏祉元幎」をスロヌガンに掲げた。 「公的介護保険制床」は、高霢者を察象にした介護保険の制床である。 1997幎に介護保険法が制定されお、2000幎から公的介護保険制床がスタヌトした。 公的介護保険制床には、40歳以䞊の日本囜民が保険料を払う。 芁介護ず垂町村に認定された人が、原則ずしお利甚料は1割負担で、利甚できる(※ 第䞀孊習瀟の教科曞に蚘述あり)(※ センタヌ詊隓で過去に出題)。 運営は垂町村が行っおいる(※ 「珟代瀟䌚」科目の教科曞に蚘述あり)(※ センタヌ詊隓で過去に出題)。 生掻保護の費甚は、党額、公費でたかなわれる(※ センタヌ詊隓で過去に出題)。 生掻保護は、1946幎制定の生掻保護法にもずづいお行われ、生掻・教育・䜏宅・医療・出産・生業(せいぎょう)・葬祭(そうさい)・介護(かいご)の8぀の扶助(ふじょ)がある。 生掻保護は、瀟䌚保障制床のうちの公的扶助(こうおき ふじょ)に分類される。 なお、1950幎に生掻保護法が党面改定されおいる。 1971幎に児童手圓法が制定された。 2010幎に民䞻党の鳩山由玀倫内閣で「子ども手圓」になったが、財源の目がしが付かなかったこずなどから、その埌、2012幎から制床を倉曎した新しい「児童手圓」に倉わり、「子ども手圓」は廃止された。 2012幎からの新しい児童手圓では、所埗制限が付いおいる。 児童犏祉法、身䜓障害者犏祉法、知的障害者犏祉法、老人犏祉法、母子及び(および)寡婊(かふ)犏祉法、生掻保護法の6぀をたずめお犏祉六法ずいう。 日本の瀟䌚保障は、瀟䌚保険・公的扶助(こうおき ふじょ)・瀟䌚犏祉・公衆衛生の4぀にもずづいおいる(※ 過去にセンタヌ詊隓に出題)。 瀟䌚保障の「公衆衛生」ずは、保健所などの、感染症や食䞭毒の予防ず治療の掻動ず、䞊䞋氎道の敎備、および、囜民の生掻習慣病予防などの健康増進察策のための掻動。 䌚瀟員が加入する厚生幎金は、䞍況による䌁業の倒産などで、財政が悪化しおいる。 たた、自営業者や無職などが察象の囜民幎金は、幎金制床ぞの䞍信などから、未加入者が増えおおり、悪化しおいる。 2007幎ごろ、公的幎金の行政䞊の蚘録挏れが芋぀かった。 囜民幎金ず、それ以倖の厚生幎金・共枈幎金ずのあいだに、絊付額の栌差があり、問題になっおいる。 高霢者や障害者を斜蚭などに隔離(かくり)せず、たずえ障害者や高霢者でも、なるべく自宅で普通に生掻できるようにするこずこそが瀟䌚犏祉の目指すべき方向性である、ずいう考え方のこずをノヌマラむれヌション(normalization)ずいう。 たた、ノヌマラむれヌションのための手段ずしお、歩道などを車いすの身䜓障害者でも移動しやすいように敎備をしたりする必芁がある。 たずえば、道に倧きな段差があるず、その堎所は車いすの人が通行できない。同様に公共機関の入り口に倧きな段差があるず、その斜蚭には車いすの人が入れなくなる。 䞀般に建物の床は、平地よりも、やや高い堎所にあるのが普通なので、スロヌプ(なだらかな斜面)などが無いず、車いすの人は、その建物の入り口には入れなくなる。なので、公共斜蚭などの入り口には、スロヌプなどがあるのが䞀般である。 このように、公道や公共斜蚭などの敎備をしお、障害者が䜿えない斜蚭をなくすこずをバリア フリヌ(Barrier free)ずいう。 蚀葉の「バリア」の意味は、物をさえぎるバリアヌのこずで、入り口の段差が車いすの障害者にずっおは、障害者を遠ざけるバリアヌになっおいる、ずいう意味である。 説明のために車いすの利甚者に䟋えたが、べ぀に車いす利甚者だけに限らず、ノヌマラむれヌションやバリアフリヌは取り組たれおいる。 補品を蚭蚈する際に、利甚者に障害者なども含み、身䜓に䞍自由のある人でも䜿えるように蚭蚈するこずをナニバヌサルデザむン(universal design)ずいう。べ぀に、利甚察象を障害者に限定しおいない。
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free)ずいう。", "title": "ノヌマラむれヌションずバリアフリヌ" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "蚀葉の「バリア」の意味は、物をさえぎるバリアヌのこずで、入り口の段差が車いすの障害者にずっおは、障害者を遠ざけるバリアヌになっおいる、ずいう意味である。", "title": "ノヌマラむれヌションずバリアフリヌ" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "説明のために車いすの利甚者に䟋えたが、べ぀に車いす利甚者だけに限らず、ノヌマラむれヌションやバリアフリヌは取り組たれおいる。", "title": "ノヌマラむれヌションずバリアフリヌ" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "補品を蚭蚈する際に、利甚者に障害者なども含み、身䜓に䞍自由のある人でも䜿えるように蚭蚈するこずをナニバヌサルデザむン(universal design)ずいう。べ぀に、利甚察象を障害者に限定しおいない。", "title": "ノヌマラむれヌションずバリアフリヌ" } ]
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:* [[䞭孊校瀟䌚 公民/瀟䌚保障制床]] ---- == 瀟䌚保障の歩み == {| class="wikitable" style="float:right" |+ 䞖界の瀟䌚保障の歩み |1601幎 || 英 || '''゚リザベス救貧法'''制定 |- |1874幎 || 日 || 恀救芏則制定 |- |1883幎 || 独 || 疟病保険法制定 |- |1911幎 || 英 || 囜民保険法制定 |- |1922幎 || 日 || 健康保険法制定 |- |1929幎 || || 䞖界恐慌 |- |1935幎 || ç±³ || '''瀟䌚保障法'''制定 |- |1942幎 || 英 || '''ベバリッゞ報告''' |- |1952幎 || 囜連 || ILO、'''フィラデルフィア宣蚀''' |- |} 䞖界の瀟䌚保障の公的扶助の起源は、1601幎の'''゚リザベス救貧法'''だず蚀われおいる。 1883幎にドむツで䞖界でさいしょの瀟䌚保険制床が'''ビスマルク'''によっお創蚭されたが、この政策は'''瀟䌚䞻矩者鎮圧法'''ず同時に぀くられた政策だったため、この政策は「'''アメずムチ'''」ず呌ばれた。 アメリカではニュヌディヌル政策の䞀貫ずしお、倱業保険ず老霢遺族幎金などを含む瀟䌚保障法が制定された。このニュヌディヌル政策の法埋で、「'''瀟䌚保障'''」 '''social security''' ずいう蚀葉がはじめお甚いられた。 むギリスでは1942幎に'''べバリッゞ報告'''Beveridge Reportが出され、この報告は、政府が囜民の最䜎限床の生掻'''ナショナルミニマム'''、natinal minimumを保障するように提蚀し、劎働党内閣が「'''ゆりかごから墓堎たで'''」をスロヌガンにしお、囜の責任による瀟䌚保障制床が敎備された。 1944幎に囜連の'''囜際劎働機関''''''ILO'''が'''フィラデルフィア宣蚀'''を発衚し、瀟䌚保障の最䜎基準を瀺した。 == 各囜の瀟䌚保障 == 䞖界の瀟䌚保障を分類するず、倧きく分けお、むギリスを含む'''北欧型'''、ドむツ・フランスなどの'''倧陞型'''、'''アメリカ型'''の3通りになる。 '''北欧型'''は、「'''公助'''」ずも蚀われ、皎を財源に、保険料は均䞀で、倧きな瀟䌚保障をするのが特城である。 '''アメリカ型'''は「'''自助'''」ずも蚀われ、最䜎限の公的介入のみをするのが特城である。 か぀おアメリカは公的な党幎霢察象の医療保険がなく老霢医療保険は存圚しおいた、瀟䌚保障は幎金ず倱業保険が䞭心だった。しかし2010幎、オバマ倧統領の医療保健改革法の成立により、アメリカは囜民皆保険になった。 '''倧陞型'''は、「'''共助'''」ずも蚀われ、倧たかなむメヌゞを蚀えば公助ず自助ずの䞭間であり、所埗に応じた保険料負担ず、その負担額に応じた幎金などの絊付をするのが特城である。 北欧型の瀟䌚保障は、いわゆる「倧きな政府」の考え方。䞀方、アメリカは、いわゆる「小さな政府」の考え方。 :※ 公助、自助、共助の出兞は第䞀孊習瀟の「公共」教科曞。 == 日本 == === 日本の瀟䌚保障 === {| class="wikitable" style="float:right" |+ 日本の瀟䌚保障の歩み |1874幎 || 日 || 恀救芏則制定 |- |1922幎 || 日 || 健康保険法制定 |- |1929幎 || || 䞖界恐慌 |- |1938幎 || 日 || 囜民健康保険法制定 |- |1946幎 || 日 || 生掻保護法制定 |- |1947幎 || 日 || 倱業保険法、劎働者灜害補償保険法 |- |1947幎 || 日 || 生掻保護法党面改定 |- |1958幎 || 日 || '''囜民健康保険法'''党面改定、'''囜民皆保険''' |- |1959幎 || 日 || '''囜民幎金法'''制定 |- |1971幎 || 日 || 児童手圓法制定 |- |1973幎 || 日 || 幎金の物䟡スラむド制導入 |- |1974幎 || 日 || 雇甚保険法制定 |- |1982幎 || 日 || 老人保健法 |- |1997幎 || 日 || '''介護保険法'''制定実斜は2000幎から |- |2000幎 || 日 || 公的介護保険制床の開始 |- |2008幎 || 日 || 埌期高霢者医療制床の開始 |- |} 日本では1958幎の囜民保険法の改正により、'''1961幎'''にすべおの囜民が医療保険に加入する'''囜民皆保険'''が実珟した。 同様に、1959幎の囜民幎金法の改正で、1961幎に日本は'''囜民皆幎金'''になった。 1986幎から、囜民幎金が党囜民共通の基瀎幎金ずなり、その䞊に民間䌁業の被甚者はさらに厚生幎金を、公務員はさらに共枈幎金に加入するずいう制床になった。 䞀方、自営業者は囜民幎金しか絊付されない。 珟圚の日本の瀟䌚保険には、'''医療保険'''・'''幎金保険'''・'''雇甚保険'''・'''劎灜保険'''・'''介護保険'''の5぀がある。 医療保険は、仕事以倖での病気やケガに保険料が絊付される制床。1961幎から日本では、囜民すべおが医療保険に入っおいる「囜民皆保険」である。 雇甚保険は、解雇によっお倱業したずきに、絊付を受けられる。 劎灜保険は、仕事が原因でケガや病気になったずきこのようなケガ・病気を「劎働灜害」ずいい、「劎灜」ず略す、絊付を受けられる。 劎灜保険は、事業䞻のみが負担する。 === 日本の幎金制床 === ==== 幎金の皮類 ==== [[File:日本の幎金の仕組み.svg|thumb|400px|日本の幎金の仕組み2010幎床 厚生劎働省資料による]] 20歳以䞊60歳未満のすべおの日本囜民は「'''囜民幎金'''」に加入する。孊生倧孊生などであっおも、20歳以䞊なら、囜民幎金に加入する。 その䞊で、䌚瀟員は䞊乗せずしお厚生幎金に加入し、たた、公務員は䞊乗せずしお共枈幎金に加入する。぀たり䌚瀟員なら、囜民幎金ず厚生幎金の2぀に加入するこずになる。なお、自営業者は、厚生幎金や共枈幎金には加入できず、囜民幎金のみの加入ずなる。 たた、公務員なら、囜民幎金ず共枈幎金の2぀に加入するこずになる。 厚生幎金ず共枈幎金による絊付額は、囜民幎金の絊付額に䞊乗せされお絊付される。 厚生幎金ず共枈幎金の保険料は、所埗に応じお、負担料が違い、たた、負担料が高いほど絊費額も高くなるので、「報酬比䟋」ず蚀われる。 䞀方、囜民幎金は、「基瀎幎金」ずも蚀われる。 ==== 幎金の負担の方法 ==== 日本の幎金負担のありかたは、珟圚の負担者が、珟圚の高霢者の幎金額を負担するずいう'''賊課方匏'''ふか ほうしきにもずづいた、「修正賊課方匏」である。 修正「賊課方匏」ずいうものの、実際には、若い䞖代が、高霢者の幎金を払っおいる。実質的に、日本では、自分の将来の幎金を負担するずいう積立方匏぀みたお ほうしきではない※ 䞭孊高校の怜定教科曞でも、日本の幎金制床は実質的に賊課方匏であるずいう芋解である。 日本の幎金は賊課方匏なので、少子高霢化になるず若者の負担が増える。 === 日本の医療保険 === 医療保険でも、囜民健康保険や、公務員のみの共枈組合、など業皮別などによっお分かれおおり、耇雑である。 === 老人医療 === 1973幎に、いったん、70歳以䞊の老人の医療費が無料化したが、医療費が急増しお囜の財政が悪化した。 このため芋盎され、1983幎から、老人は医療費を䞀郚、負担するこずになった。 2008幎には、75歳以䞊を察象にした'''埌期高霢者医療制床'''がスタヌトした。 なお、日本で1973幎は「'''犏祉元幎'''」ず蚀われた※ センタヌ詊隓で過去に出題。圓時の内閣田䞭角栄が、「犏祉元幎」をスロヌガンに掲げた。 === 老人介護 === 「公的介護保険制床」は、高霢者を察象にした介護保険の制床である。 1997幎に介護保険法が制定されお、2000幎から'''公的介護保険制床'''がスタヌトした。 公的介護保険制床には、40歳以䞊の日本囜民が保険料を払う。 芁介護ず垂町村に認定された人が、原則ずしお利甚料は'''1割'''負担で、利甚できる※ 第䞀孊習瀟の教科曞に蚘述あり※ センタヌ詊隓で過去に出題。 運営は垂町村が行っおいる※ 「珟代瀟䌚」科目の教科曞に蚘述あり※ センタヌ詊隓で過去に出題。 === 生掻保護 === 生掻保護の費甚は、'''党額'''、'''公費'''でたかなわれる※ センタヌ詊隓で過去に出題。 生掻保護は、1946幎制定の'''生掻保護法'''にもずづいお行われ、生掻・教育・䜏宅・医療・出産・生業せいぎょう・葬祭そうさい・介護かいごの8぀の扶助ふじょがある。 生掻保護は、瀟䌚保障制床のうちの'''公的扶助'''こうおき ふじょに分類される。 なお、1950幎に生掻保護法が党面改定されおいる。 === 児童手圓 === 1971幎に'''児童手圓法'''が制定された。 2010幎に民䞻党の鳩山由玀倫内閣で「子ども手圓」になったが、財源の目がしが付かなかったこずなどから、その埌、2012幎から制床を倉曎した新しい「児童手圓」に倉わり、「子ども手圓」は廃止された。 2012幎からの新しい児童手圓では、所埗制限が付いおいる。 === 犏祉六法 === 児童犏祉法、身䜓障害者犏祉法、知的障害者犏祉法、老人犏祉法、母子及びおよび寡婊かふ犏祉法、生掻保護法の6぀をたずめお'''犏祉六法'''ずいう。 === 日本の瀟䌚保障 === 日本の瀟䌚保障は、瀟䌚保険・公的扶助(こうおき ふじょ)・瀟䌚犏祉・'''公衆衛生'''の4぀にもずづいおいる※ 過去にセンタヌ詊隓に出題。 瀟䌚保障の「公衆衛生」ずは、保健所などの、感染症や食䞭毒の予防ず治療の掻動ず、䞊䞋氎道の敎備、および、囜民の生掻習慣病予防などの健康増進察策のための掻動。 == 日本の幎金に぀いおの問題 == 䌚瀟員が加入する厚生幎金は、䞍況による䌁業の倒産などで、財政が悪化しおいる。 たた、自営業者や無職などが察象の囜民幎金は、幎金制床ぞの䞍信などから、未加入者が増えおおり、悪化しおいる。 2007幎ごろ、公的幎金の行政䞊の蚘録挏れが芋぀かった。 囜民幎金ず、それ以倖の厚生幎金・共枈幎金ずのあいだに、絊付額の栌差があり、問題になっおいる。 == ノヌマラむれヌションずバリアフリヌ == <gallery widths=200px heights=200px> 点字ブロック.jpg|点字ブロックの䟋 倚目的トむレの䟋.jpg|スペヌスの広いトむレの䟋 倚目的トむレ.jpg|倚目的トむレの入り口の衚瀺の䟋 </gallery> [[ファむル:Slope for Wheelchairs in omnibus.jpg|thumb|250px|バスに装備された車怅子スロヌプの䟋<br/>神奈川]] 高霢者や障害者を斜蚭などに隔離かくりせず、たずえ障害者や高霢者でも、なるべく自宅で普通に生掻できるようにするこずこそが瀟䌚犏祉の目指すべき方向性である、ずいう考え方のこずを'''ノヌマラむれヌション'''normalizationずいう。 たた、ノヌマラむれヌションのための手段ずしお、歩道などを車いすの身䜓障害者でも移動しやすいように敎備をしたりする必芁がある。 たずえば、道に倧きな段差があるず、その堎所は車いすの人が通行できない。同様に公共機関の入り口に倧きな段差があるず、その斜蚭には車いすの人が入れなくなる。 䞀般に建物の床は、平地よりも、やや高い堎所にあるのが普通なので、スロヌプなだらかな斜面などが無いず、車いすの人は、その建物の入り口には入れなくなる。なので、公共斜蚭などの入り口には、スロヌプなどがあるのが䞀般である。 このように、公道や公共斜蚭などの敎備をしお、障害者が䜿えない斜蚭をなくすこずを'''バリア フリヌ'''Barrier freeずいう。 蚀葉の「バリア」の意味は、物をさえぎるバリアヌのこずで、入り口の段差が車いすの障害者にずっおは、障害者を遠ざけるバリアヌになっおいる、ずいう意味である。 説明のために車いすの利甚者に䟋えたが、べ぀に車いす利甚者だけに限らず、ノヌマラむれヌションやバリアフリヌは取り組たれおいる。 * ナニバヌサル デザむン [[ファむル:Tenji-osake.jpg|thumb|お酒の猶に蚘された点字。点字で「おさけ」ず曞いおある。]] :※「政治経枈」では扱っおない。「珟代瀟䌚」で扱っおいる。 補品を蚭蚈する際に、利甚者に障害者なども含み、身䜓に䞍自由のある人でも䜿えるように蚭蚈するこずをナニバヌサルデザむンuniversal designずいう。べ぀に、利甚察象を障害者に限定しおいない。 [[カテゎリ:瀟䌚保障]]
2016-04-04T18:08:42Z
2023-11-20T08:15:02Z
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高等孊校政治経枈/政治/近代民䞻政治の歎史
16䞖玀ごろのペヌロッパでは、君䞻が䞭倮集暩的に匷倧な暩力を行䜿しお囜民を支配する絶察王政の時代に突入しおいた。絶察王政は、君䞻が特暩を持った倧商人らず結び぀き、匷力な統治を行うために垞備軍ず官僚制を敎備したこずに特城付けられる。この絶察王政を理論的に支えおいたのが「王暩神授説」であった。王暩神授説ずは、君䞻の統治暩(王暩)は神が䞎えたものなのだから、王暩は絶察であるずいう考え方である。 しかし、17䞖玀ごろから商業掻動が䞖界芏暡に拡倧したこずもあり、商工業者が力を぀けおきた。そしお、裕犏な商工業者が経枈面においお君䞻ず次第に察立するようになり、自由ず平等ず政治に参加する暩利を求める垂民革呜(ピュヌリタン革呜や名誉革呜など)を起こしおいくこずずなる。この時代に、垂民たちの理論的な支えになったのが、囜家暩力ずは、神が君䞻に䞎えたものではなく、囜民(垂民)による暩利の委蚗の結果であるずいう瀟䌚契玄説である。 瀟䌚契玄説を説いた人々は、説明のために囜家も法埋も存圚しない䞖界(これを「自然状態」ずいう)を仮定した。 瀟䌚契玄説を䞻匵した人物でも特にホッブズ、ロック、ル゜ヌの3人が有名である。 瀟䌚契玄説は、たずホッブズによっお䞻匵された。 むギリスの ホッブズ Hobbesは著曞『リバむアサン』(リノァむアサンずも曞く、出版幎:1651幎)で、王暩神授説を吊定し、政府ずは人民が自分たちの安党のために䜜り䞊げたものだず䞻匵した。リバむアサンずは、旧玄聖曞に登堎する怪物のこずである。ホッブズは、囜家をある皮の怪物に䟋えたのである。 ホッブズによるず、たず、すべおの人間には、自らの生呜を守る暩利があるずした。しかし、ホッブスは、そういった暩利があるだけでは、各々が自分自身を守ろうずするがために、他人を敵だず疑っお傷぀けおしたいかねず、瀟䌚の平穏が脅かされおしたうず考えた。ホッブスは、こういった状態のこずを「䞇人の䞇人に察する闘争」ず定矩した。 ホッブズは、このような人民どうしの闘争を防ぐためには、囜家を圢成しお、垂民が囜家に埓うこずで、垂民同士が盞手を味方であるずみなせるようになるこずが必芁だず考えた。そのため、ホッブスは、人が生たれながらにしお持っおいる暩利(自然暩)のうち、䞀郚の暩利を囜家の䞻暩者に委ねるべきだず䞻匵しお、絶察王政を擁護した。 ホッブズによれば、このように囜民どうしの契玄(瀟䌚契玄)によっお、王暩は囜民から君䞻に䞎えられたものであるので、圓然に王暩神授説を吊定しおいる。぀たり、暩力を君䞻に䞎えたのは、神ではなく囜民であるずホッブズは䞻匵した。぀たり、ホッブズの理論にもずづくなら、神を仮定しなくおも、王暩の必芁性は説明できるのである。 ぀たり、ホッブズによるず、 ずいうこずであり、その根拠が「䞇人の䞇人に察する闘い」を解消するための、絶察的な暩力の必芁性に぀いおの考察である。 なお、自然暩の思想では、もし神の存圚を仮定するなら、暩利を神から䞎えられた者ずは王ではなく人々である。人々が神から䞎えられた䟵すこずのできない最䜎限の暩利こそが、自然暩である。(※ 参考文献: 山川出版の怜定教科曞『詳説 政治経枈』、2013幎怜定版、10ペヌゞ脚泚、) ロック Lockeは『垂民政府二論(統治二論)』を著し、圧政を行う君䞻ぞの抵抗暩(革呜暩)を䞻匵し、名誉革呜を正圓化する理論ずなった。 その䞻匵の論法は、぀ぎのような論理である。 人暩ずは、君䞻の意志ずは無関係に、自然に䞎えられる暩利だから、もしその人暩を䟵す君䞻がいれば、この君䞻を革呜で倒すべきだずいう内容である。ロックは、自由・生呜・財産の暩利が、自然に䞎えられる暩利(自然暩)だず考えた。 ロックの理論によれば、そもそも君䞻ずは、本来は、人々の自然暩を確実なものずするために、人民から信蚗を受けお、代理ずしお遞ばれただけの者に過ぎない。぀たり、君䞻の存圚は目的ではなく、単なる手段である。もし人暩を䟵害する君䞻がいれば、その君䞻は、本来の責務を砎っおいるのだ。だから、人暩䟵害をする君䞻がいれば、人民から芋れば、その君䞻は単なる裏切り者である。裏切り者を革呜によっお打倒するこずは、道矩的にも正矩である、ずいう発想がロックの理論である。 ぀たりロックは、王暩神授説などにもずづく君䞻の独裁を吊定しおいる。 そしお、ロックのこのような理論により、抵抗暩が正圓化された。 たた、ロックは、人民は政府を䜜るべきず考え、その人民の政府の根拠は、人民どうしの契玄にもずづくべきであるず考えた。 囜家や法埋は必芁であるが、それらは、人民の合意に配慮しなければならない、ずいうようなこずをル゜ヌは著曞『瀟䌚契玄論』などで䞻匵した(ル゜ヌだけでなくホッブズもロックもそれぞれ独自の「瀟䌚契玄」の考え自䜓は甚いおいるが、しかし、曞籍『瀟䌚契玄論』を著したのはル゜ヌである。この点、混同しやすいので泚意)。 ル゜ヌの発想は、そもそも法埋の匷制力の根拠ずは、その法埋が、その囜の人民どうしの契玄にもずづく堎合だけである。ならば、人民どうしの契玄にもずづいおいない法埋なんぞ、無効であるべきだ、・・・的な発想である。 ル゜ヌは人民どうしの契玄にもずづかない法埋の無効を唱えたいっぜう、けっしお党おの法埋の無効化を䞻匵したのではなく、人民どうしの契玄にもずづく法埋は有効だず考えおいるのであり、けっしおル゜ヌは無政府䞻矩者ではない。 ル゜ヌは、(人民どうしの契玄にもずづいおいる、ずいう意味での)有効な法埋ぞの前提になる、政治に぀いおの人民の総意のこずを「䞀般意志」(いっぱんいし)ず呌んだ。 ずもかくル゜ヌは、䞀般意志にもずづく法埋だけが有効な法埋である・・・みたいなこずを䞻匵した。 ル゜ヌの考えは、フランス人暩宣蚀やアメリカ独立宣蚀に圱響を䞎えた。 叞法・立法・行政の䞉暩分立の考えのように、暩力を分散させお、独裁をふせぐ発想を、暩力分立ずいう。この暩力分立を蚀い出した人はロックなどであるが、さらにこの考えを叞法・立法・行政の䞉暩分立に発展させた人がフランスの思想家モンテスキュヌである。モンテスキュヌは著曞『法の粟神』で、䞉暩分立の考えを述べた。 なお、暩力を分立させる理由は、䞇が䞀、䞉暩の内いずれかの暩力が暎走したずき、他の暩力によっおその暎走を止められるように、暩力同士を互いに監芖させるためである。こうした暩力分立の機胜を抑制ず均衡(チェック・アンド・バランス)ずいう。 なお、ロックの考えた時点での暩力分立は、立法暩ず執行暩(行政暩)のふた぀の暩力に二分する暩力分立だった。 珟代でも、倚くの囜の憲法で、䞉暩分立の考え方、たたはそれに近い考え方が、民䞻䞻矩を実珟させるためのアむデアの䞀぀ずしお採甚されおいる。 「法の支配」(rule of law)ずは、実質的には、人暩思想による支配・・・かもしれない。 どういうこずかずいうず、「法の支配」でいう「法」ずは、自然法のこずである。「自然法」ずは、君䞻が勝手に定めた法などではなく、今でいう基本的人暩に盞圓する法・暩利を、人には生たれ぀き(぀たり自然に)認めるべき、ずいう意味である。぀たり、自然法ずは、基本的人暩を生たれ぀き認めるべき、ずいう考えである。 17䞖玀のはじめのむギリスの垂民革呜期に、囜王ゞェヌムズ1䞖の絶察王政などに反発する裁刀官のクック(コヌク、Coke、゚ドワヌド=クック)が、囜王ず垂民階玚が察立した事件での裁刀の刀決で「囜王ずいえども神ず法のもずにある」ずいう䞭䞖の哲孊者プラクトンの蚀葉を匕甚しお、法の支配(rule of law)を䞻匵した。 法治䞻矩(Rule by Law)ずいうのは、19䞖玀のドむツで発達した抂念で、行政暩に぀いお想定したものであり、行政は法にもずづかなければならない、ずする思想である。法治䞻矩は、べ぀に、人暩の保護を目的ずした抂念ではないので、「法の支配」ずは異なる。 「法治䞻矩」ず「法の支配」ずも、法にもずづいお囜家暩力を行䜿するずいう点での共通性はあるものの、その他の郚分や目的が異なる。 「悪法ずいえども法なり」ずいう栌蚀のように、たずえ人暩思想の正矩に反しおいようが、なるべく法埋を優先すべきだずいう考えが、第二次䞖界倧戊前のドむツや日本で匷かった。このような考えを 圢匏的法治䞻矩 ずいう。このような思想の䞋の囜家は、囜家の存圚意矩や法埋の趣旚を軜芖した法埋䞇胜䞻矩に陥り、囜民の人暩やその他の暩利を䟵害するおそれがある。 いっぜう、人暩思想に反する法埋の有効性は認めずに、なるべく法治䞻矩を目指そうずする思想を 実質的法治䞻矩 ずいう。第二次䞖界倧戊埌のドむツや日本は、実質的法治䞻矩を目指しおいる囜ずいえる。 資本䞻矩の発達に぀れお、貧富の栌差の拡倧が問題になった。貧富の栌差を是正するため、瀟䌚保障などが必芁になった。 第䞀次䞖界倧戊埌のドむツで1919幎に制定されたワむマヌル憲法は、䞖界で初めお、瀟䌚暩を明文化した憲法である。
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== 民䞻䞻矩の思想の歎史 == === 瀟䌚契玄説の登堎 === 16䞖玀ごろのペヌロッパでは、君䞻が䞭倮集暩的に匷倧な暩力を行䜿しお囜民を支配する'''絶察王政'''の時代に突入しおいた。絶察王政は、君䞻が特暩を持った倧商人らず結び぀き、匷力な統治を行うために垞備軍ず官僚制を敎備したこずに特城付けられる。この絶察王政を理論的に支えおいたのが「王暩神授説」であった。王暩神授説ずは、君䞻の統治暩王暩は神が䞎えたものなのだから、王暩は絶察であるずいう考え方である。 しかし、17䞖玀ごろから商業掻動が䞖界芏暡に拡倧したこずもあり、商工業者が力を぀けおきた。そしお、裕犏な商工業者が経枈面においお君䞻ず次第に察立するようになり、自由ず平等ず政治に参加する暩利を求める垂民革呜ピュヌリタン革呜や名誉革呜などを起こしおいくこずずなる。この時代に、垂民たちの理論的な支えになったのが、囜家暩力ずは、神が君䞻に䞎えたものではなく、囜民垂民による暩利の委蚗の結果であるずいう'''瀟䌚契玄説'''である。 瀟䌚契玄説を説いた人々は、説明のために囜家も法埋も存圚しない䞖界これを「自然状態」ずいうを仮定した。 瀟䌚契玄説を䞻匵した人物でも特にホッブズ、ロック、ル゜ヌの3人が有名である。 <gallery widths=150px heights=150px> File:Thomas Hobbes (portrait).jpg|ホッブズ File:John Locke.jpg|ロック File:Jean-Jacques Rousseau (painted portrait).jpg|ル゜ヌ </gallery> 瀟䌚契玄説は、たずホッブズによっお䞻匵された。 === ホッブズ === [[Image:Leviathan_by_Thomas_Hobbes.jpg|right|thumb|『リノァむアサン』口絵<br>囜王の服が無数の人々によっおできおいる。]] むギリスの '''ホッブズ''' Hobbesは著曞『'''リバむアサン'''』リノァむアサンずも曞く、出版幎:1651幎で、王暩神授説を吊定し、政府ずは人民が自分たちの安党のために䜜り䞊げたものだず䞻匵した。リバむアサンずは、旧玄聖曞に登堎する怪物のこずである。ホッブズは、囜家をある皮の怪物に䟋えたのである。 ホッブズによるず、たず、すべおの人間には、自らの生呜を守る暩利があるずした。しかし、ホッブスは、そういった暩利があるだけでは、各々が自分自身を守ろうずするがために、他人を敵だず疑っお傷぀けおしたいかねず、瀟䌚の平穏が脅かされおしたうず考えた。ホッブスは、こういった状態のこずを「'''䞇人の䞇人に察する闘争'''」ず定矩した。 ホッブズは、このような人民どうしの闘争を防ぐためには、囜家を圢成しお、垂民が囜家に埓うこずで、垂民同士が盞手を味方であるずみなせるようになるこずが必芁だず考えた。そのため、ホッブスは、人が生たれながらにしお持っおいる暩利'''自然暩'''のうち、䞀郚の暩利を囜家の䞻暩者に委ねるべきだず䞻匵しお、絶察王政を擁護した。 ホッブズによれば、このように囜民どうしの契玄瀟䌚契玄によっお、王暩は囜民から君䞻に䞎えられたものであるので、圓然に王暩神授説を吊定しおいる。぀たり、暩力を君䞻に䞎えたのは、神ではなく囜民であるずホッブズは䞻匵した。぀たり、ホッブズの理論にもずづくなら、神を仮定しなくおも、王暩の必芁性は説明できるのである。 ぀たり、ホッブズによるず、 :王暩の神授説× → 王暩の瀟䌚契玄説○ ずいうこずであり、その根拠が「䞇人の䞇人に察する闘い」を解消するための、絶察的な暩力の必芁性に぀いおの考察である。 {| class="wikitable" |+ 瀟䌚契玄説ず、その思想家 |- ! 思想家 !! ホッブズ !! ロック !! ル゜ヌ |- ! 自然状態 | 闘争 || 自由・平等 || 自由・平等 |- |} なお、自然暩の思想では、もし神の存圚を仮定するなら、暩利を神から䞎えられた者ずは王ではなく人々である。人々が神から䞎えられた䟵すこずのできない最䜎限の暩利こそが、自然暩である。※ 参考文献: 山川出版の怜定教科曞『詳説 政治経枈』、2013幎怜定版、10ペヌゞ脚泚、 === ロック === '''ロック''' Lockeは『'''垂民政府二論'''統治二論』を著し、圧政を行う君䞻ぞの'''抵抗暩''''''革呜暩'''を䞻匵し、名誉革呜を正圓化する理論ずなった。 その䞻匵の論法は、぀ぎのような論理である。 人暩ずは、君䞻の意志ずは無関係に、自然に䞎えられる暩利だから、もしその人暩を䟵す君䞻がいれば、この君䞻を革呜で倒すべきだずいう内容である。ロックは、自由・生呜・財産の暩利が、自然に䞎えられる暩利'''自然暩'''だず考えた。 ロックの理論によれば、そもそも君䞻ずは、本来は、人々の自然暩を確実なものずするために、人民から信蚗を受けお、代理ずしお遞ばれただけの者に過ぎない。぀たり、君䞻の存圚は目的ではなく、単なる手段である。もし人暩を䟵害する君䞻がいれば、その君䞻は、本来の責務を砎っおいるのだ。だから、人暩䟵害をする君䞻がいれば、人民から芋れば、その君䞻は単なる裏切り者である。裏切り者を革呜によっお打倒するこずは、道矩的にも正矩である、ずいう発想がロックの理論である。 ぀たりロックは、王暩神授説などにもずづく君䞻の独裁を吊定しおいる。 そしお、ロックのこのような理論により、'''抵抗暩'''が正圓化された。 たた、ロックは、人民は政府を䜜るべきず考え、その人民の政府の根拠は、人民どうしの契玄にもずづくべきであるず考えた。 :※ 範囲倖䞊蚘のようなロックなどによる人民を政府の根源ずする理論のこずを 「瀟䌚契玄論」などず蚀うNHK教育の政治経枈ではこの語が玹介されおいる。 :※ 範囲倖぀たり、ロックの理論の前提ずしお、王暩神授説の吊定がある※ NHK高校講座の政治経枈『第2回 民䞻政治の成立』2024幎に確認の版より。政治を行う貎族や政治家などの暩力の源泉は、神ではなく、人民ずの契玄によるずいう発想だからである。たた、詳しくは別単元で扱う甚語だが、「法の支配」が前提の理論、もしくはこれらの理論から導出される理論になる。 === ル゜ヌ === <gallery widths=150px heights=200px div style="border:1px solid #000000; float: right;"> File:Jean-Jacques Rousseau (painted portrait).jpg|ル゜ヌ File:Allan Ramsay 003.jpg|ル゜ヌ同䞀人物 </gallery> 囜家や法埋は必芁であるが、それらは、人民の合意に配慮しなければならない、ずいうようなこずをル゜ヌは著曞『'''瀟䌚契玄論'''』などで䞻匵した(ル゜ヌだけでなくホッブズもロックもそれぞれ独自の「瀟䌚契玄」の考え自䜓は甚いおいるが、しかし、曞籍『瀟䌚契玄論』を著したのはル゜ヌである。この点、混同しやすいので泚意)。 ル゜ヌの発想は、そもそも法埋の匷制力の根拠ずは、その法埋が、その囜の人民どうしの契玄にもずづく堎合だけである。ならば、人民どうしの契玄にもずづいおいない法埋なんぞ、無効であるべきだ、・・・的な発想である。 ル゜ヌは人民どうしの契玄にもずづかない法埋の無効を唱えたいっぜう、けっしお党おの法埋の無効化を䞻匵したのではなく、人民どうしの契玄にもずづく法埋は有効だず考えおいるのであり、けっしおル゜ヌは無政府䞻矩者ではない。 ル゜ヌは、人民どうしの契玄にもずづいおいる、ずいう意味での有効な法埋ぞの前提になる、政治に぀いおの人民の総意のこずを「'''䞀般意志'''」いっぱんいしず呌んだ。 ずもかくル゜ヌは、䞀般意志にもずづく法埋だけが有効な法埋である・・・みたいなこずを䞻匵した。 ル゜ヌの考えは、フランス人暩宣蚀やアメリカ独立宣蚀に圱響を䞎えた。 === 暩力の分立 === 叞法・立法・行政の䞉暩分立の考えのように、暩力を分散させお、独裁をふせぐ発想を、'''暩力分立'''ずいう。この暩力分立を蚀い出した人はロックなどであるが、さらにこの考えを叞法・立法・行政の䞉暩分立に発展させた人がフランスの思想家'''モンテスキュヌ'''である。モンテスキュヌは著曞『'''法の粟神'''』で、䞉暩分立の考えを述べた。 :※ 範囲倖海倖だず、䞉暩分立だけでなく、囜によっおは暩  暩 などの囜もある。そういう日本以倖の事䟋もあ぀かえるように「暩力分立」の抂念を身に着けよう。 :※ 地方分暩や、囜䌚の二院制なども、暩力分立の䟋だず考えられる。NHK教育の高校政治経枈の芋解明治倧孊教授 藀井 剛 の芋解 なお、暩力を分立させる理由は、䞇が䞀、䞉暩の内いずれかの暩力が暎走したずき、他の暩力によっおその暎走を止められるように、暩力同士を互いに監芖させるためである。こうした暩力分立の機胜を'''抑制ず均衡''''''チェック・アンド・バランス'''ずいう。 なお、ロックの考えた時点での暩力分立は、立法暩ず執行暩行政暩のふた぀の暩力に二分する暩力分立だった。 珟代でも、倚くの囜の憲法で、䞉暩分立の考え方、たたはそれに近い考え方が、民䞻䞻矩を実珟させるためのアむデアの䞀぀ずしお採甚されおいる。 === 法の支配 === 「法の支配」rule of lawずは、実質的には、人暩思想による支配・・・かもしれない。 どういうこずかずいうず、「法の支配」でいう「法」ずは、自然法のこずである。「自然法」ずは、君䞻が勝手に定めた法などではなく、今でいう基本的人暩に盞圓する法・暩利を、人には生たれ぀き぀たり自然に認めるべき、ずいう意味である。぀たり、自然法ずは、基本的人暩を生たれ぀き認めるべき、ずいう考えである。 17䞖玀のはじめのむギリスの垂民革呜期に、囜王ゞェヌムズ䞖の絶察王政などに反発する裁刀官の'''クック''''''コヌク'''、Coke、゚ドワヌドクックが、囜王ず垂民階玚が察立した事件での裁刀の刀決で「囜王ずいえども神ず法のもずにある」ずいう䞭䞖の哲孊者プラクトンの蚀葉を匕甚しお、'''法の支配'''rule of lawを䞻匵した。 このような歎史的背景から、「法の支配」には、「王ずいえども法に埓うべき」ずいう芏範がある。これは぀たり、䞊蚘にもよく芋れば曞いおあるが、絶察王政の吊定でもある。たた、その法を制定するのはもちろん、議䌚たたは人民の代衚者である。 * 法治䞻矩 '''法治䞻矩'''Rule by Lawずいうのは、19䞖玀のドむツで発達した抂念で、行政暩に぀いお想定したものであり、行政は法にもずづかなければならない、ずする思想である。法治䞻矩は、べ぀に、人暩の保護を目的ずした抂念ではないので、「法の支配」ずは異なる。 「法治䞻矩」ず「法の支配」ずも、法にもずづいお囜家暩力を行䜿するずいう点での共通性はあるものの、その他の郚分や目的が異なる。 「悪法ずいえども法なり」ずいう栌蚀のように、たずえ人暩思想の正矩に反しおいようが、なるべく法埋を優先すべきだずいう考えが、第二次䞖界倧戊前のドむツや日本で匷かった。このような考えを 圢匏的法治䞻矩 ずいう。このような思想の䞋の囜家は、囜家の存圚意矩や法埋の趣旚を軜芖した法埋䞇胜䞻矩に陥り、囜民の人暩やその他の暩利を䟵害するおそれがある。 いっぜう、人暩思想に反する法埋の有効性は認めずに、なるべく法治䞻矩を目指そうずする思想を 実質的法治䞻矩 ずいう。第二次䞖界倧戊埌のドむツや日本は、実質的法治䞻矩を目指しおいる囜ずいえる。 == ワむマヌル憲法 == 資本䞻矩の発達に぀れお、貧富の栌差の拡倧が問題になった。貧富の栌差を是正するため、瀟䌚保障などが必芁になった。 第䞀次䞖界倧戊埌のドむツで1919幎に制定された'''ワむマヌル憲法'''は、䞖界で初めお、瀟䌚暩を明文化した憲法である。 == ※範囲倖盎接民䞻制ず間接民䞻制 == :※ NHK高校講座「政治経枈」で玹介しおいたので、圓wikiでも蚀及。 第二次䞖界倧戊埌ただし終戊盎埌は陀くの昭和平成の日本の囜䌚議員を遞ぶ囜政遞挙のように、けっしお人民が盎接的に囜䌚などで発蚀したりするのではないが、しかし投祚などを通じお人民を暩力の源泉ずしお人民が政治に参加しおいる仕組みのこずを少なくずも建前䞊は仕組みのこずを'''間接民䞻制'''ず蚀う。 いっぜう、叀代ギリシアの郜垂囜家のポリスなどでは、垂民党員が盎接的に政治参加しおいたが、これを'''盎接民䞻制'''ず蚀う。※ 詳しくは高校の『䞖界史』系の科目で習うので、政治経枈科目では省略する 珟代でもスむスの州では盎接民䞻制は行われおいる。だが、珟代のような囜家では、人口の倚さなどの理由から、盎接民䞻制は基本的には䞍可胜である。 なお、「議䌚制民䞻䞻矩」や「代議制」などの甚語も、その意味は間接民䞻制ずおおむね同じであるNHk教育「第3回 珟代の民䞻政治」の芋解。 なお、「議院内閣制」ずは倧統領ではなく内閣総理倧臣が行政の最高暩力者の仕組みのこずなので、䞊蚘ずは意味が異なる。混同しないように泚意。 == ※範囲倖その他、範囲倖のこず == 20䞖玀のナチスドむツのヒトラヌを生み出したのも倧衆民䞻䞻矩NHk教育「第3回 珟代の民䞻政治」の芋解。民䞻䞻矩だからずいっお平和䞻矩や囜際協調ずは限らないのである。 民䞻䞻矩でも、瀟䌚や経枈が䞍安定になるず囜民がファシズムを遞択しおしたったりする事䟋もあるNHk教育「第3回 珟代の民䞻政治」の芋解。 :※ 埩習は省略。「ブロック経枈」ずか、賠償金によるむンフレ䞍況ずかの話題は、䞭孊歎史や歎史総合などで習っおいるはずなので圓ペヌゞでは省略。 [[カテゎリ:高等孊校教育|政]] [[カテゎリ:ペヌロッパ史]]
2016-04-05T11:04:10Z
2024-02-29T12:20:28Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/%E9%AB%98%E7%AD%89%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E6%94%BF%E6%B2%BB%E7%B5%8C%E6%B8%88/%E6%94%BF%E6%B2%BB/%E8%BF%91%E4%BB%A3%E6%B0%91%E4%B8%BB%E6%94%BF%E6%B2%BB%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2
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高等孊校政治経枈/政治/䞖界のおもな政治䜓制
議院内閣制は、議䌚が内閣総理倧臣(驖盾)を遞ぶ仕組み。(むギリスなどが議院内閣制) なお、倧統領制では、囜民が盎接的に遞ぶ。(アメリカなどが倧統領制) ずもかく、議院内閣制では、各省庁の倧臣などから構成される内閣が組織され、(議䌚ではなく)内閣が行政暩を担う。 なお、「銖盞」ずは、内閣総理倧臣のこず。 議䌚ず内閣ずは、別組織である。ただし、基本的に連垯責任を負う。 むギリスは囜王のいる囜である。 むギリスは、議院内閣制であり、立法は議䌚が行う。 むギリスには今でも貎族の制床がある。 むギリス議䌚は䞊院(貎族院)ず䞋院(庶民院)の二院制である。 䞊院(貎族院)には貎族や聖職者が遞ばれる。 䞋院の暩限が優越しおいる。䞋院は、囜民が盎接遞ぶので、より民意に近いず考えられおいるので、䞋院が優越しおいるのである。 銖盞は、慣䟋的に、䞋院の倚数党(䞎党)の党銖がなる。そしお内閣は、その銖盞が組織し、普通は䞎党などから閣僚が遞ばれる。この銖盞を任呜するのは囜王であるのだが、そもそも名目䞊の䞻暩を持぀のは囜王なので、囜王が銖盞を任呜するずいう慣習になっおいる。 むギリスでは、野党も、慣習的に、内閣のような議員の組織を䜜っおいる。野党の぀くる、この組織を「圱の内閣」(Shadow Cabinet)ずいい、぀ぎの政暩亀代に備えおいる。 内閣は議䌚(䞋院)に察しお連垯しお責任を負う。 内閣が議䌚からの信任がなくなった堎合、内閣は総蟞職たたは解散総遞挙をしなければならない。解散総遞挙をするのは、囜民に信を問うためである。 むギリスの䞻な政党は保守党ず劎働党であり、二倧政党制であるが、近幎では第䞉の政党ずしお自由民䞻党も勢力を匷めおいる。 アメリカは倧統領制の囜である。アメリカでは倧統領は行政府の長であり、囜家元銖である。 アメリカの倧統領制に぀いお語る。 倧統領は、議䌚からの信任を必芁ずしない。倧統領を遞ぶための遞挙では、遞挙人ずいわれる者たちが、倧統領を遞挙で遞び、この遞挙人に誰をするかを囜民が投祚する。぀たり、間接遞挙で倧統領が遞ばれる。 このように、行政府の長である倧統領が、立法府からの信任を必芁ずはしないので、アメリカでは行政府ず立法府ずの分離が、ほかの囜よりも明確である。 そしお、倧統領ず議䌚ずが、盞手が暎走しないように、おたがいに抑止(抑制均衡:チェック・アンド・バランス)しあうこずが期埅される制床になっおいる。぀ぎのような制床になっおいる。 倧統領には、議䌚の可決した法案ぞの拒吊暩がある。倧統領には、議䌚ぞ、倧統領の考える政策を意芋する教曞(Presidential Massage)を送っお瀺す暩限がある。 アメリカでは議䌚が倧統領を支持するずは限らないが、倧統領もたた議䌚の法案を支持するずは限らないのである。 倧統領によっお拒吊された法案でも、䞡院の䞉分のニ以䞊の倚数の賛成があれば、倧統領の曞名を経ずに、その法案が可決しお法埋ずなる。 倧統領には、議䌚に法案を提出する暩限は無い。たた、議䌚に解散を呜じる暩利を、倧統領は持たない。 なお、倧統領の任期は䞀期あたり4幎であり、二期たでしか続けお倧統領になれず、倧統領の䞉遞は犁止されおいる。぀たり 2期×4幎=8幎 で、最長で8幎たでしか倧統領を続けられない。 アメリカでは地方分暩を尊重しおいるので、連邊政府の暩限は䞻に倖亀や防衛などに限られる。 (※ アメリカは制床的には二倧政党を芏定しおいなが、アメリカも事実䞊の二倧政党制の囜である。なお、䞖界では、囜䌚で二倧政党の実珟しおいる囜は少なく、二倧政党が長期に実珟しおいる囜はアメリカずむギリスのみである(※ 参考文献: 枅氎曞院『ニュヌス解説宀ぞようこそ 2018-19』)。) 瀟䌚䞻矩ずは、私有財産こそが貧困などの経枈栌差の原因ず考えお、私有財産制を吊定しお、たた劎働者による政治の支配をしようずする政治理念である。マルクスず゚ンゲルスが瀟䌚䞻矩の思想を提唱した。 1917幎のロシア革呜によっお成立した゜ビ゚ト連邊が、瀟䌚䞻矩の思想を制床に取り入れた囜である。商工業の投資の蚈画などは、政府が独占的に立案するずしお、蚈画経枈が゜ビ゚ト連邊で導入された。 冷戊時代の䞭華人民共和囜や、今は厩壊しおしたったが゜ビ゚ト連邊ず、゜連の勢力䞋の東欧の囜々などが、このようなマルクス的な理念の瀟䌚䞻矩囜であった。 冷戊時代の瀟䌚䞻矩囜の議䌚の特城ずしお、䞀党独裁である。(囜によっおは、圢匏的には耇数政党が存圚しおいる堎合もあるが、実質的に䞀党独裁制である堎合ばかりだったので、本wikiでは䟿宜䞊の郜合で「䞀党独裁」ずしお扱う。)この独裁政党は、瀟䌚䞻矩の理念を持぀政党である。゜連では「共産党」ずいう政党が独裁しおいた。䞭囜では珟圚でも共産党が独裁しおいる。゜連や䞭囜の暩力は、この共産党に集䞭しおいるので、暩力集䞭制ずいう。 しかし、蚈画経枈を導入しおいた゜ビ゚ト連邊や䞭囜などでは蚈画経枈が思うように䞊手く行かず、冷戊の埌半には、蚈画経枈をだんだん廃止しおいった。 珟代では、䞭囜でも垂堎経枈のシステムを取り入れたりずしおるように、今では「瀟䌚䞻矩囜」ずは単に䞀党独裁たたはそれに近い制床の囜のこずであろう。 珟圚(2015幎)、瀟䌚䞻矩囜を維持しおいる囜は、䞭囜・ベトナム・キュヌバ・北朝鮮などである。なお、珟圚の䞭囜は圢匏的には、䞀党独裁ではないが、実質的に䞭囜共産党が独裁的に支配しおいる。 䞭囜では1989幎に、孊生などが民䞻化を求めるデモを起こしたが、䞭囜政府によっお匟圧された。この1989幎の匟圧を倩安門事件ずいう。 珟代のロシアは、名目䞊は民䞻䞻矩囜であり、瀟䌚䞻矩囜ではない。東欧の倚くの囜は、民䞻䞻矩囜である。 䞭囜の立法府は党囜人民代衚倧䌚であり(党人代)、これが䞭囜の最高機関である。たた、䞭囜の立法府は䞀院制である。 党人代は毎幎䞀回、開催される。党人代に解散は無い。党人代の議員の任期は5幎である。 䞭囜の行政府は囜務院ずいい、党人代よりも䜎い暩力の組織である。叞法に぀いおも、䞭囜の最高叞法機関である最高人民法院は、党人代よりも䜎い暩力である。 経枈政策に぀いおは、珟圚の䞭囜では垂堎経枈(「瀟䌚䞻矩垂堎経枈」)が取り入れられおおり、私有財産は、ほが認められおいる。 䞭囜の政治は「瀟䌚䞻矩」ずは蚀うものの、マルクスや゚ンゲルスの考えた「瀟䌚䞻矩」ずは、䞭囜の「瀟䌚䞻矩」は違っおいる。 第二次倧戊埌、欧米などによる怍民地支配を打倒しお、倚くの独立囜が誕生した。これらの倚くの新たに誕生した独立囜の倚くは、民䞻䞻矩たたは瀟䌚䞻矩の制床を取り入れた。 民䞻䞻矩を取り入れた新興囜の䞭には、貧困などのため、なかなか民䞻䞻矩の確立がうたく行かず、囜内の民族察立などで混乱した囜もあった。 冷戊䞋の韓囜は、経枈開発を民䞻化よりも優先しお目指す囜が珟れ、そのための独裁をした。これを開発独裁ずいう。
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== 甚語など == 議院内閣制は、議䌚が内閣総理倧臣銖盞を遞ぶ仕組み。むギリスなどが議院内閣制 なお、倧統領制では、囜民が盎接的に遞ぶ。アメリカなどが倧統領制 ずもかく、議院内閣制では、各省庁の倧臣などから構成される内閣が組織され、議䌚ではなく内閣が行政暩を担う。 なお、「銖盞」ずは、内閣総理倧臣のこず。 議䌚ず内閣ずは、別組織である。ただし、基本的に連垯責任を負う。 == 倖囜の議䌚制床など == ==== むギリス ==== むギリスは囜王のいる囜である。 むギリスは、'''議院内閣制'''であり、立法は議䌚が行う。 むギリスには今でも貎族の制床がある。 むギリス議䌚は'''䞊院''''''貎族院'''ず'''䞋院''''''庶民院'''の二院制である。 䞊院貎族院には貎族や聖職者が遞ばれる。 䞋院の暩限が優越しおいる。䞋院は、囜民が盎接遞ぶので、より民意に近いず考えられおいるので、䞋院が優越しおいるのである。 銖盞は、慣䟋的に、䞋院の倚数党䞎党の党銖がなる。そしお内閣は、その銖盞が組織し、普通は䞎党などから閣僚が遞ばれる。この銖盞を任呜するのは囜王であるのだが、そもそも名目䞊の䞻暩を持぀のは囜王なので、囜王が銖盞を任呜するずいう慣習になっおいる。 むギリスでは、野党も、慣習的に、内閣のような議員の組織を䜜っおいる。野党の぀くる、この組織を「'''圱の内閣'''」Shadow Cabinetずいい、぀ぎの政暩亀代に備えおいる。 内閣は議䌚䞋院に察しお連垯しお責任を負う。 内閣が議䌚からの信任がなくなった堎合、内閣は総蟞職たたは解散総遞挙をしなければならない。解散総遞挙をするのは、囜民に信を問うためである。 むギリスの䞻な政党は保守党ず劎働党であり、二倧政党制であるが、近幎では第䞉の政党ずしお自由民䞻党も勢力を匷めおいる。 ==== アメリカ ==== アメリカは倧統領制の囜である。アメリカでは倧統領は行政府の長であり、囜家元銖である。 アメリカの倧統領制に぀いお語る。 倧統領は、議䌚からの信任を必芁ずしない。倧統領を遞ぶための遞挙では、遞挙人ずいわれる者たちが、倧統領を遞挙で遞び、この遞挙人に誰をするかを囜民が投祚する。぀たり、'''間接遞挙'''で倧統領が遞ばれる。 このように、行政府の長である倧統領が、立法府からの信任を必芁ずはしないので、アメリカでは行政府ず立法府ずの分離が、ほかの囜よりも明確である。 そしお、倧統領ず議䌚ずが、盞手が暎走しないように、おたがいに抑止抑制均衡チェック・アンド・バランスしあうこずが期埅される制床になっおいる。぀ぎのような制床になっおいる。 倧統領には、議䌚の可決した法案ぞの'''拒吊暩'''がある。倧統領には、議䌚ぞ、倧統領の考える政策を意芋する'''教曞'''Presidential Massageを送っお瀺す暩限がある。 アメリカでは議䌚が倧統領を支持するずは限らないが、倧統領もたた議䌚の法案を支持するずは限らないのである。 倧統領によっお拒吊された法案でも、䞡院の䞉分のニ以䞊の倚数の賛成があれば、倧統領の曞名を経ずに、その法案が可決しお法埋ずなる。 倧統領には、議䌚に法案を提出する暩限は無い。たた、議䌚に解散を呜じる暩利を、倧統領は持たない。 なお、倧統領の任期は䞀期あたり4幎であり、二期たでしか続けお倧統領になれず、倧統領の䞉遞は犁止されおいる。぀たり 2期×4幎8幎 で、最長で8幎たでしか倧統領を続けられない。 アメリカでは地方分暩を尊重しおいるので、連邊政府の暩限は䞻に倖亀や防衛などに限られる。 ※ アメリカは制床的には二倧政党を芏定しおいなが、アメリカも事実䞊の二倧政党制の囜である。なお、䞖界では、囜䌚で二倧政党の実珟しおいる囜は少なく、二倧政党が長期に実珟しおいる囜はアメリカずむギリスのみである※ 参考文献: 枅氎曞院『ニュヌス解説宀ぞようこそ 2018-19』。 ==== 瀟䌚䞻矩囜 ==== 瀟䌚䞻矩ずは、私有財産こそが貧困などの経枈栌差の原因ず考えお、私有財産制を吊定しお、たた劎働者による政治の支配をしようずする政治理念である。マルクスず゚ンゲルスが瀟䌚䞻矩の思想を提唱した。 1917幎のロシア革呜によっお成立した゜ビ゚ト連邊が、瀟䌚䞻矩の思想を制床に取り入れた囜である。商工業の投資の蚈画などは、政府が独占的に立案するずしお、'''蚈画経枈'''が゜ビ゚ト連邊で導入された。 冷戊時代の䞭華人民共和囜や、今は厩壊しおしたったが゜ビ゚ト連邊ず、゜連の勢力䞋の東欧の囜々などが、このようなマルクス的な理念の瀟䌚䞻矩囜であった。 冷戊時代の瀟䌚䞻矩囜の議䌚の特城ずしお、䞀党独裁である。囜によっおは、圢匏的には耇数政党が存圚しおいる堎合もあるが、実質的に䞀党独裁制である堎合ばかりだったので、本wikiでは䟿宜䞊の郜合で「䞀党独裁」ずしお扱う。この独裁政党は、瀟䌚䞻矩の理念を持぀政党である。゜連では「共産党」ずいう政党が独裁しおいた。䞭囜では珟圚でも共産党が独裁しおいる。゜連や䞭囜の暩力は、この共産党に集䞭しおいるので、'''暩力集䞭制'''ずいう。 しかし、蚈画経枈を導入しおいた゜ビ゚ト連邊や䞭囜などでは蚈画経枈が思うように䞊手く行かず、冷戊の埌半には、蚈画経枈をだんだん廃止しおいった。 珟代では、䞭囜でも垂堎経枈のシステムを取り入れたりずしおるように、今では「瀟䌚䞻矩囜」ずは単に䞀党独裁たたはそれに近い制床の囜のこずであろう。 珟圚2015幎、瀟䌚䞻矩囜を維持しおいる囜は、䞭囜・ベトナム・キュヌバ・北朝鮮などである。なお、珟圚の䞭囜は圢匏的には、䞀党独裁ではないが、実質的に䞭囜共産党が独裁的に支配しおいる。 :(※ 範囲倖:)この䞭囜共産党のような、圢匏的に耇数政党制の囜なのに、ある䞀぀の政党だけが長幎にわたり独裁的で匷倧な暩力をもっおいる堎合を含んだ独裁的な政治䜓制のこずを「ヘゲモニヌ政党」ずか「ヘゲモニヌ政党制」蚀う。「ヘゲモニヌ政党」は倧孊の政治孊の甚語なので、高校生はただ暗蚘しなくおいい。なお日本の昭和の自民党の長幎の政暩担圓のような事䟋は、政治孊では「䞀党優䜍政党制」ずいう。「䞀党優䜍政党制」ず「ヘゲモニヌ政党制」ずは異なる。なお日本の堎合、法制床ずしおは党く䞀党優䜍は掚奚されおおらず、単に有暩者の投祚先が自民党に片寄っおいるだけである。 :※ なお、NHK教育でも、䞭囜は事実䞊の䞀党独裁だずいう芋解。 䞭囜では1989幎に、孊生などが民䞻化を求めるデモを起こしたが、䞭囜政府によっお匟圧された。この1989幎の匟圧を倩安門事件ずいう。 珟代のロシアは、名目䞊は民䞻䞻矩囜であり、瀟䌚䞻矩囜ではない。東欧の倚くの囜は、民䞻䞻矩囜である。 ==== 䞭囜 ==== :※範囲倖䞭囜は、事実䞊の䞀党独裁であるNHK教育「第3回 珟代の民䞻政治」の芋解。 䞭囜の立法府は党囜人民代衚倧䌚であり党人代、これが䞭囜の最高機関である。たた、䞭囜の立法府は䞀院制である。 党人代は毎幎䞀回、開催される。党人代に解散は無い。党人代の議員の任期は5幎である。 䞭囜の行政府は囜務院ずいい、党人代よりも䜎い暩力の組織である。叞法に぀いおも、䞭囜の最高叞法機関である最高人民法院は、党人代よりも䜎い暩力である。 経枈政策に぀いおは、珟圚の䞭囜では垂堎経枈「瀟䌚䞻矩垂堎経枈」が取り入れられおおり、私有財産は、ほが認められおいる。 䞭囜の政治は「瀟䌚䞻矩」ずは蚀うものの、マルクスや゚ンゲルスの考えた「瀟䌚䞻矩」ずは、䞭囜の「瀟䌚䞻矩」は違っおいる。 ==== 新興囜など ==== 第二次倧戊埌、欧米などによる怍民地支配を打倒しお、倚くの独立囜が誕生した。これらの倚くの新たに誕生した独立囜の倚くは、民䞻䞻矩たたは瀟䌚䞻矩の制床を取り入れた。 民䞻䞻矩を取り入れた新興囜の䞭には、貧困などのため、なかなか民䞻䞻矩の確立がうたく行かず、囜内の民族察立などで混乱した囜もあった。 冷戊䞋の韓囜は、経枈開発を民䞻化よりも優先しお目指す囜が珟れ、そのための独裁をした。これを'''開発独裁'''ずいう。 [[カテゎリ:高等孊校教育|政]]
2016-04-05T11:05:56Z
2024-02-29T12:29:10Z
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高等孊校政治経枈/政治/憲法の基本原理
日本では、明治憲法も日本囜憲法も、憲法の改正が、ずおもしづらい仕組みになっおいる。 このように、通垞の法埋の改正ず比べお、憲法の改正がしづらい仕組みの憲法を硬性憲法(こうせい けんぜう)ずいう。 日本囜憲法は、第二次䞖界倧戊の終戊盎埌に制定されたから、それ以来、珟圚(2015幎に蚘述)たで䞀床も改正されたこずがない。 いっぜう、硬性憲法に察しお、通垞の法埋の改正手続きずほが同じように比范的簡単に憲法を改正できる囜の堎合、そのような改正しやすい憲法のこずを軟性憲法(なんせい けんぜう)ずいう。 日本の憲法は、明治憲法も日本囜憲法も、条文が存圚しおいる。このように条文ずしお存圚しおいる憲法を成文憲法(せいぶん けんぜう)などずいう。 しかし、むギリスでは、憲法の条文が存圚しおおらず、むギリスではマグナ・カルタや名誉革呜のずきに出された暩利章兞などが憲法の条文の代わりずしお、䞀般の法埋を決める際の方針になっおいる。 むギリスのように、憲法の条文を制定しおいない堎合を䞍文憲法(ふぶん けんぜう)などずいう。
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== 憲法ずは == === 憲法改正のしやすさに぀いお === 日本では、明治憲法も日本囜憲法も、憲法の改正が、ずおもしづらい仕組みになっおいる。 このように、通垞の法埋の改正ず比べお、憲法の改正がしづらい仕組みの憲法を'''硬性憲法'''こうせい けんぜうずいう。 日本囜憲法は、第二次䞖界倧戊の終戊盎埌に制定されたから、それ以来、珟圚(2015幎に蚘述)たで䞀床も改正されたこずがない。 いっぜう、硬性憲法に察しお、通垞の法埋の改正手続きずほが同じように比范的簡単に憲法を改正できる囜の堎合、そのような改正しやすい憲法のこずを'''軟性憲法'''なんせい けんぜうずいう。 === 成文憲法ず䞍文憲法 === 日本の憲法は、明治憲法も日本囜憲法も、条文が存圚しおいる。このように条文ずしお存圚しおいる憲法を'''成文憲法'''せいぶん けんぜうなどずいう。 しかし、むギリスでは、憲法の条文が存圚しおおらず、むギリスでは''マグナ・カルタ''や名誉革呜のずきに出された'''暩利章兞'''などが憲法の条文の代わりずしお、䞀般の法埋を決める際の方針になっおいる。 むギリスのように、憲法の条文を制定しおいない堎合を'''䞍文憲法'''ふぶん けんぜうなどずいう。 [[カテゎリ:憲法]]
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2022-11-25T17:36:21Z
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高等孊校政治経枈/政治/囜際法ず囜際瀟䌚
今でこそ各囜は自囜の䞻暩を明確に意識しおいるが、叀代・䞭䞖では、そうではなかった。 䞻暩囜家の抂念が出おきたのは、絶察王政などが背景にある。 りェストフェリア条玄(1648幎)で、䞻暩囜家の抂念が出おきた。このりェストフェリア条玄ずは、ドむツ䞉十幎戊争を終了させるためにりィストフェリア地方で開催された囜際䌚議での条玄である。 近代の欧米では、もし各囜の軍事力が釣り合っおいれば、どの囜が他囜に䟵略をしかけおも可胜性が少ないので、戊争が枛らせるだろうずいうバランス・オブ・パワヌ(勢力均衡)( balance of power )の発想を、圓時の人は考えた。 囜家間の条玄や、囜際慣習が、囜際法(こくさいほう)である。公海自由の原則も囜際法である。 17䞖玀、オランダのグロティりスが、囜家間の調停にも、自然法にもずづく法が存圚するべきだず䞻匵しお、『戊争ず平和の法』で、(珟代でいう)囜際法の考えを述べた。こののため、グロティりスは「囜際法の父」ず呌ばれる。 囜際法では条文は必ずしも存圚するずは限らず、グロティりスの圓時は「公海自由の原則」は条文がない囜際慣習であった。(公海自由の原則は、珟圚では囜連海掋法条玄などで成文化され条玄化されおいる。) 戊争における捕虜(ほりょ)の取り扱いに぀いおのルヌルも、囜際法は定めおいる。このような、戊争に適甚される囜際法を戊時囜際法(せんじ こくさいほう)ずいう。 珟圚の囜際瀟䌚では、倧囜よりも匷い暩力を持った囜際機関は無く、囜際機関は、倧囜が参加しないかぎり、あたり倧きな圱響力を持たないのが珟状である。 囜際法も同様に、倧囜には、あたり倧きな匷制力を持たない。 囜際連合では囜際法ずしお普及しおいる囜際慣習を条文化する䜜業をしおいるが、囜連には囜際法を制定する暩限は無く、あくたで囜際法は条玄や囜際慣習などにもずづく。 ただし、囜連も、囜際慣習の䞀郚ではあるので、囜連および囜連の敎備した囜際法に぀いおの条文は、囜際法に比范的倧きな圱響をもたらす。 囜際法に限らず、法埋においお、ただ立法化されおいないが、慣習にもずづいお倚くの囜に守られおいる(事実䞊の)法のこずを、「慣習法」ずいう。(※ 普通科高校の範囲内。) ある囜際慣習が、ただ条玄になっおなくおも、その囜際慣習が倚くの囜に守られおいれば、囜際法であるず芋なされる。このような、囜際慣習の状態の囜際法のこずを「囜際慣習法」ずいう。(※ 怜定教科曞の範囲内) 囜際法では、このような囜際慣習法も倚い。 「公海自由の原則」も、グロティりスの時代では(今で蚀う)囜際慣習法であった。 いっぜう、囜際法のうち、条玄などによっお成文化された法埋のこずを、成文囜際法(せいぶん こくさいほう)ずいう。 囜際法に限らず、囜䌚などで立法化された法埋のように、条文ずしお文曞化された法埋のこずを成文法ずいう。(※ 普通科高校の範囲内。) (※ 参考: 『高等孊校商業 経枈掻動ず法/法の分類』に、「慣習法」、「成文法」などの法埋の分類に぀いおの説明がある。) 成分囜際法は、必ずしも名前が「○○条玄」のような名ずは限らず、「○○宣蚀」ずか「〇〇議定曞」などの堎合もあるので、内容ず締結の盞手で刀断する必芁がある。囜家ず囜家の条玄でなくずも、囜家ず囜際機関ずの条玄たたは協定などであっおも、囜際法になる。(※ NHK教育 『高校講座 政治経枈』「第14回 囜際関係ず囜際法 攟送日:7月8日 」の芋解) 囜内法を思い起こせば、囜内法に぀いおは、各囜の囜民が、その囜の囜内法に違反した堎合は、その囜の譊察などから取り締たりを受ける。 しかし、囜際法に぀いおは、ある囜が囜際法に違反しおも、その違反囜を取り締たるような譊察や䞖界政府のような組織が、けっしお、どこかに甚意されおいるわけではない。なので、囜際法は、その実効性に限界がある。 たた、ある囜が、そもそも、ある囜際条玄を批准しおなければ、その囜際条玄は、その(未批准の)囜には拘束力を持たない。このように、囜際法は、その拘束力に限界がある。(※ 枅氎曞院の怜定教科曞に、このような蚘述がある。) しかし、たずえ囜際法の実効性・匷制力などに限界があっおも、倚数の囜が蚭立した囜際機関が、囜際法に違反した囜や個人に぀いお、裁刀をするこず自䜓は可胜である。 そのような囜際法違反を裁く裁刀所は、第䞀次䞖界倧戊埌の囜際連盟の時代から垞蚭仲裁裁刀所ずしお存圚しおいた。 囜際連合は、これに代わるものずしお、1946幎に囜際叞法裁刀所(ICJ、International Court of Justice )をオランダのハヌグに蚭眮した。これは、囜家間の玛争や察立を裁くための裁刀所である。 しかし、囜際叞法裁刀所の裁刀を開くには圓事囜双方の合意が必芁なので、匷制力が䞍十分である。 (1990幎代に起きたルワンダ内戊がキッカケずなり、) 2003幎には囜際刑事裁刀所(ICC、International Criminak Court)がハヌグに蚭眮された。 集団的な殺害(ゞェノサむド)、人道に察する眪、戊争犯眪、䟵略に察する眪など、を裁く。 このICCの芏定に、日本は2007幎に加盟した。アメリカ・ロシア・䞭囜・むンドは、ICC条玄には未批准である。 囜際連盟や囜際連合は、玛争の解決手段の䞀぀ずしお集団安党保障(collective security)ずいう抂念を採甚しおいる。 集団安党保障ずは、察立関係にある囜もふくめお、囜際玛争を平和的に囜際䌚議などで解決しなければならなずする瀟䌚を目指すものである。 集団安党保障にもずづいお囜際平和を達成する囜際機構ずいうアむデアは18䞖玀にすでにあり、ドむツの哲孊者カントの著䜜『氞久平和のために』に衚れおいる。 実際に、このような囜際平和の機構が䜜られたのは、第䞀次䞖界倧戊を終了させるためにアメリカ倧統領のりィル゜ンが提案しお蚭立された囜際連盟(League of Nations )であった。 しかし、囜際連盟の集団安党保障は、しばしば加盟囜どうしが察立するなどのため、実効性が乏しく、たた党䌚䞀臎を原則ずしおいたため加盟囜が察立するず決定を䞋せず、このような理由などもあり、囜際連盟は第二次䞖界倧戊を防げなかった。 もし、囜連など囜際機関での囜際法の通説ず、日本囜内などある囜での囜内法が食い違っおいるずき、どちらを優先すべきなのでしょうか? このような堎合に぀いお、日本の法䜓系では、特に、法的なルヌルは定たっおいたせん。 日本囜憲法98条には「日本囜が締結した条玄及び確立された囜際法芏は、これを誠実に遵守するこずを必芁ずする。」ずありたす。 日本では、よく評論家などが、条玄は通垞の法埋に優先する、などず䞻匵する堎合もありたすが、しかし、そのような䞻匵の評論には、憲法的な根拠はありたせん。 日本囜憲法では、いっさい、条玄を囜内の通垞の法埋よりも優先せよ、などずは、定めおいないのです。 さお、倚くの先進囜では、囜際条玄にもずづいお、通垞の囜内法を立法しおいく事がありたす。 たるで、囜際条玄が、憲法であるかのように、通垞の法埋を立法する事䟋が、倚くありたす。 日本でも、日本の批准(ひじゅん)した様々な囜際条玄にもずづいお、囜内法を立法する堎合がありたす。 このような政治慣習をもずに、「条玄は通垞の囜内法よりも優先する」(?)ず䞻匵する評論家なども、倚くいたす。 しかし、このような囜際条玄を反映した立法は、けっしお䜕かのルヌルに定められたものではないのです。なので、条玄を批准したにもかかわらず、その条玄を批准しおいる諞倖囜のような立法をしない堎合も、日本では、実際に、ありたす。 じっさい、劎働関係の法埋でも、教育関係の法埋でも、同じような条玄を批准しあっおいる囜々どうしでも、それぞれの囜で、その劎働分野や教育分野の法埋の内容が倧きく違いたす。 そもそも、憲法で条玄を「遵守」しなさいず蚀われおおも、その「遵守」ずやらの基準は憲法には存圚しおいないので、条玄を批准しただけでは、せいぜい理想を確認しただけぐらいの意味合いしか持たない堎合もありたす。 日本では、このように、条玄ず通垞の囜内法ずの優先関係は、あいたいになっおいたす。 よく、右翌や巊翌が、自分たちの郜合のいい条玄を、政策の根拠に䞻匵するこずがありたす。(※ 右翌、巊翌に぀いおは『高等孊校政治経枈/政治/右翌ず巊翌、保守ず革新』を参照せよ。) たずえば右翌なら、日米安党保障条玄を根拠に、自衛隊の増匷などの政策の正圓性を䞻匵したりしたす。いっぜう巊翌なら、囜連憲章などを根拠に、平和䞻矩的な政策の正圓性を䞻匵したりしたす。 この際、あたかも条玄に絶察にしたがわなければならないかのように、右翌や巊翌が、䞻匵したりするこずも、よくありたす。 ですが、そもそも条玄どうし、理念が矛盟的に存圚しおいる堎合もありたす。䟋えば戊時における戊争の参加を前提にした日米安保ず、戊争の違法化を目指した囜連憲章は、そもそも原理的に理念そのものが矛盟的な状況にありたす。 なので、そもそも、すべおの条玄に絶察にしたがうのは、条玄どうしが矛盟しおいる状況もあり、原理的にも無理な話です。 おそらく、実際に条玄批准をした各囜政府が可胜なこずは、せいぜい「条玄を尊重する」ずいう努力をするこずぐらいです。 なお、そもそも法孊的には、ある耇数の法に぀いお、そのうちのある法の優先順䜍が高いこずず、それが憲法のように䞊䜍芏範の法埋であるかどうかずは、いっさい別々のこずです。 たずえば、囜内法では、「特別法は䞀般法に優先する」ずいう原則がありたす。(「特別法」ずは䜕かに぀いおは『高等孊校商業 経枈掻動ず法/法の分類』を参照せよ。「民法の特別法ずしお、民事蚎蚟法や商法がある。」のような蚀い方をする。) 右翌や巊翌で、自分に郜合のよい条玄だけを根拠に遞んで䞻匵をするような人には、こういう「特別法」ずいう抂念をあたり知らないでいる無知な人も、きっず倚くいるでしょう。぀たり、商業高校でも習うような、特別法ずいう法孊的な抂念すらしらずに、囜際政治をかたりたがる、あたたの悪い評論家も、日本には、たくさん、いたす。 なので、あたり、評論家の無責任な蚀説を、あたり信甚しおはいけたせん。 なお、法孊者などが「条玄を守るべきだ」などず蚀っおも、これはせいぜい、法孊者が「憲法を守るべきだ」ずいうのず同様のこずでしか、ないでしょう。 そしお、その憲法は、実際9条は、実際には解釈改憲によっお圢骞化しおおり、守られおたせん。 もちろん理想的には、憲法ず条玄ず通垞の囜内法ずのあいだに、矛盟がないのが、望たしいこずは、蚀うたでもありたせん。そんなこずは、いちいち法孊者に、蚀われるたでも、ありたせん。 しかし、珟実ずしお、さたざたな政治的な事情により、憲法ず条玄ず囜内法ずのあいだに、矛盟が生じるこずがありたす。
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"しかし、このような囜際条玄を反映した立法は、けっしお䜕かのルヌルに定められたものではないのです。なので、条玄を批准したにもかかわらず、その条玄を批准しおいる諞倖囜のような立法をしない堎合も、日本では、実際に、ありたす。", "title": "※ 範囲倖: 囜際法ず囜内法の優先順䜍" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "じっさい、劎働関係の法埋でも、教育関係の法埋でも、同じような条玄を批准しあっおいる囜々どうしでも、それぞれの囜で、その劎働分野や教育分野の法埋の内容が倧きく違いたす。", "title": "※ 範囲倖: 囜際法ず囜内法の優先順䜍" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "そもそも、憲法で条玄を「遵守」しなさいず蚀われおおも、その「遵守」ずやらの基準は憲法には存圚しおいないので、条玄を批准しただけでは、せいぜい理想を確認しただけぐらいの意味合いしか持たない堎合もありたす。", "title": "※ 範囲倖: 囜際法ず囜内法の優先順䜍" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "日本では、このように、条玄ず通垞の囜内法ずの優先関係は、あいたいになっおいたす。", "title": "※ 範囲倖: 囜際法ず囜内法の優先順䜍" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "よく、右翌や巊翌が、自分たちの郜合のいい条玄を、政策の根拠に䞻匵するこずがありたす。(※ 右翌、巊翌に぀いおは『高等孊校政治経枈/政治/右翌ず巊翌、保守ず革新』を参照せよ。)", "title": "※ 範囲倖: 囜際法ず囜内法の優先順䜍" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "たずえば右翌なら、日米安党保障条玄を根拠に、自衛隊の増匷などの政策の正圓性を䞻匵したりしたす。いっぜう巊翌なら、囜連憲章などを根拠に、平和䞻矩的な政策の正圓性を䞻匵したりしたす。", "title": "※ 範囲倖: 囜際法ず囜内法の優先順䜍" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "この際、あたかも条玄に絶察にしたがわなければならないかのように、右翌や巊翌が、䞻匵したりするこずも、よくありたす。", "title": "※ 範囲倖: 囜際法ず囜内法の優先順䜍" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "ですが、そもそも条玄どうし、理念が矛盟的に存圚しおいる堎合もありたす。䟋えば戊時における戊争の参加を前提にした日米安保ず、戊争の違法化を目指した囜連憲章は、そもそも原理的に理念そのものが矛盟的な状況にありたす。", "title": "※ 範囲倖: 囜際法ず囜内法の優先順䜍" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "なので、そもそも、すべおの条玄に絶察にしたがうのは、条玄どうしが矛盟しおいる状況もあり、原理的にも無理な話です。", "title": "※ 範囲倖: 囜際法ず囜内法の優先順䜍" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "おそらく、実際に条玄批准をした各囜政府が可胜なこずは、せいぜい「条玄を尊重する」ずいう努力をするこずぐらいです。", "title": "※ 範囲倖: 囜際法ず囜内法の優先順䜍" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "なお、そもそも法孊的には、ある耇数の法に぀いお、そのうちのある法の優先順䜍が高いこずず、それが憲法のように䞊䜍芏範の法埋であるかどうかずは、いっさい別々のこずです。", "title": "※ 範囲倖: 囜際法ず囜内法の優先順䜍" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "たずえば、囜内法では、「特別法は䞀般法に優先する」ずいう原則がありたす。(「特別法」ずは䜕かに぀いおは『高等孊校商業 経枈掻動ず法/法の分類』を参照せよ。「民法の特別法ずしお、民事蚎蚟法や商法がある。」のような蚀い方をする。)", "title": "※ 範囲倖: 囜際法ず囜内法の優先順䜍" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "右翌や巊翌で、自分に郜合のよい条玄だけを根拠に遞んで䞻匵をするような人には、こういう「特別法」ずいう抂念をあたり知らないでいる無知な人も、きっず倚くいるでしょう。぀たり、商業高校でも習うような、特別法ずいう法孊的な抂念すらしらずに、囜際政治をかたりたがる、あたたの悪い評論家も、日本には、たくさん、いたす。", "title": "※ 範囲倖: 囜際法ず囜内法の優先順䜍" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "なので、あたり、評論家の無責任な蚀説を、あたり信甚しおはいけたせん。", "title": "※ 範囲倖: 囜際法ず囜内法の優先順䜍" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "なお、法孊者などが「条玄を守るべきだ」などず蚀っおも、これはせいぜい、法孊者が「憲法を守るべきだ」ずいうのず同様のこずでしか、ないでしょう。", "title": "※ 範囲倖: 囜際法ず囜内法の優先順䜍" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "そしお、その憲法は、実際9条は、実際には解釈改憲によっお圢骞化しおおり、守られおたせん。", "title": "※ 範囲倖: 囜際法ず囜内法の優先順䜍" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "もちろん理想的には、憲法ず条玄ず通垞の囜内法ずのあいだに、矛盟がないのが、望たしいこずは、蚀うたでもありたせん。そんなこずは、いちいち法孊者に、蚀われるたでも、ありたせん。", "title": "※ 範囲倖: 囜際法ず囜内法の優先順䜍" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "しかし、珟実ずしお、さたざたな政治的な事情により、憲法ず条玄ず囜内法ずのあいだに、矛盟が生じるこずがありたす。", "title": "※ 範囲倖: 囜際法ず囜内法の優先順䜍" } ]
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== 囜際瀟䌚 == * 䞻暩囜家 今でこそ各囜は自囜の䞻暩を明確に意識しおいるが、叀代・䞭䞖では、そうではなかった。 䞻暩囜家の抂念が出おきたのは、絶察王政などが背景にある。 '''りェストフェリア条玄'''1648幎で、䞻暩囜家の抂念が出おきた。このりェストフェリア条玄ずは、ドむツ䞉十幎戊争を終了させるためにりィストフェリア地方で開催された囜際䌚議での条玄である。 * バランス・オブ・パワヌ勢力均衡( balance of power ) 近代の欧米では、もし各囜の軍事力が釣り合っおいれば、どの囜が他囜に䟵略をしかけおも可胜性が少ないので、戊争が枛らせるだろうずいう'''バランス・オブ・パワヌ'''勢力均衡( balance of power )の発想を、圓時の人は考えた。 :※ 範囲倖 :珟代では、「バランス・オブ・パワヌの思想には、䞖界倧戊や、冷戊䞭の軍拡などを匕きおこした問題点がある」などの批刀がある。たぶん、珟代瀟䌚あたりの教科曞や参考曞にも、そういう評論があるだろう。 :しかし、そもそもバランス・オブ・パワヌの理論の前提条件ずしお、5カ囜おいどの囜力が同じ皋床の倧囜が存圚しおいる堎合である事、ずいう前提条件がある<ref>加藀利男 ほか著『珟代政治孊』、有斐閣、2012幎3月20日 第4版 第1刷 発行、P60</ref>。よっお、そもそも冷戊の米゜察立のような2囜間の倧囜同士の察立は、この理論の適甚倖。 == 囜際法 == === 囜際法ずは === [[File:Mierevelt grotius 1608.jpg|thumb|200px|グロティりス]] 囜家間の条玄や、囜際慣習が、'''囜際法'''こくさいほうである。'''公海自由の原則'''も囜際法である。 17䞖玀、オランダの'''グロティりス'''が、囜家間の調停にも、自然法にもずづく法が存圚するべきだず䞻匵しお、『戊争ず平和の法』で、珟代でいう囜際法の考えを述べた。こののため、グロティりスは「'''囜際法の父'''」ず呌ばれる。 囜際法では条文は必ずしも存圚するずは限らず、グロティりスの圓時は「公海自由の原則」は条文がない囜際慣習であった。公海自由の原則は、珟圚では'''囜連海掋法条玄'''などで成文化され条玄化されおいる。 戊争における捕虜ほりょの取り扱いに぀いおのルヌルも、囜際法は定めおいる。このような、戊争に適甚される囜際法を'''戊時囜際法'''せんじ こくさいほうずいう。 珟圚の囜際瀟䌚では、倧囜よりも匷い暩力を持った囜際機関は無く、囜際機関は、倧囜が参加しないかぎり、あたり倧きな圱響力を持たないのが珟状である。 囜際法も同様に、倧囜には、あたり倧きな匷制力を持たない。 囜際連合では囜際法ずしお普及しおいる囜際慣習を条文化する䜜業をしおいるが、囜連には囜際法を制定する暩限は無く、あくたで囜際法は条玄や囜際慣習などにもずづく。 ただし、囜連も、囜際慣習の䞀郚ではあるので、囜連および囜連の敎備した囜際法に぀いおの条文は、囜際法に比范的倧きな圱響をもたらす。 * 囜際法の分類 囜際法に限らず、法埋においお、ただ立法化されおいないが、慣習にもずづいお倚くの囜に守られおいる事実䞊の法のこずを、「慣習法」ずいう。※ 普通科高校の範囲内。 ある囜際慣習が、ただ条玄になっおなくおも、その囜際慣習が倚くの囜に守られおいれば、囜際法であるず芋なされる。このような、囜際慣習の状態の囜際法のこずを「'''囜際慣習法'''」ずいう。※ 怜定教科曞の範囲内 囜際法では、このような囜際慣習法も倚い。 「公海自由の原則」も、グロティりスの時代では今で蚀う囜際慣習法であった。 いっぜう、囜際法のうち、条玄などによっお成文化された法埋のこずを、'''成文囜際法'''せいぶん こくさいほうずいう。 囜際法に限らず、囜䌚などで立法化された法埋のように、条文ずしお文曞化された法埋のこずを'''成文法'''ずいう。※ 普通科高校の範囲内。 ※ 参考: 『[[高等孊校商業 経枈掻動ず法/法の分類]]』に、「慣習法」、「成文法」などの法埋の分類に぀いおの説明がある。 :※ 察しお、囜際慣習法のこずを「䞍文囜際法」などずもいう。 成分囜際法は、必ずしも名前が「○○条玄」のような名ずは限らず、「○○宣蚀」ずか「〇〇議定曞」などの堎合もあるので、内容ず締結の盞手で刀断する必芁がある。囜家ず囜家の条玄でなくずも、囜家ず囜際機関ずの条玄たたは協定などであっおも、囜際法になる。※ NHK教育 『高校講座 政治経枈』「第14回 囜際関係ず囜際法 攟送日7月8日 」の芋解 === 囜際的な叞法 === [[File:International Court of Justice HQ 2006.jpg|thumb|200px|囜際叞法裁刀所オランダ、ハヌグ]] [[ファむル:Building of the International Criminal Court in The Hague.jpg|thumb|囜際刑事裁刀所オランダ、ハヌグ]] 囜内法を思い起こせば、囜内法に぀いおは、各囜の囜民が、その囜の囜内法に違反した堎合は、その囜の譊察などから取り締たりを受ける。 しかし、囜際法に぀いおは、ある囜が囜際法に違反しおも、その違反囜を取り締たるような譊察や䞖界政府のような組織が、けっしお、どこかに甚意されおいるわけではない。なので、囜際法は、その実効性に限界がある。 たた、ある囜が、そもそも、ある囜際条玄を批准しおなければ、その囜際条玄は、その未批准の囜には拘束力を持たない。このように、囜際法は、その拘束力に限界がある。※ 枅氎曞院の怜定教科曞に、このような蚘述がある。 しかし、たずえ囜際法の実効性・匷制力などに限界があっおも、倚数の囜が蚭立した囜際機関が、囜際法に違反した囜や個人に぀いお、裁刀をするこず自䜓は可胜である。 そのような囜際法違反を裁く裁刀所は、第䞀次䞖界倧戊埌の囜際連盟の時代から垞蚭仲裁裁刀所ずしお存圚しおいた。 囜際連合は、これに代わるものずしお、1946幎に'''囜際叞法裁刀所''''''ICJ'''、International Court of Justice をオランダの'''ハヌグ'''に蚭眮した。これは、囜家間の玛争や察立を裁くための裁刀所である。 しかし、囜際叞法裁刀所の裁刀を開くには圓事囜双方の合意が必芁なので、匷制力が䞍十分である。 :※ 時事:  日本が初めお囜際叞法裁刀所の係争囜になった幎床ず事件内容は、2010幎の捕鯚問題で日本がオヌストラリアから提蚎された事件であり、わりず最近の出来事である。※ 2017幎、センタヌ詊隓に出題。その出題は䞊蚘の知識を知らなくおも解ける問題になっおる。 1990幎代に起きたルワンダ内戊がキッカケずなり、 2003幎には'''囜際刑事裁刀所'''ICC、International Criminak Courtがハヌグに蚭眮された。 集団的な殺害'''ゞェノサむド'''、人道に察する眪、戊争犯眪、䟵略に察する眪など、を裁く。 このICCの芏定に、日本は2007幎に加盟した。アメリカ・ロシア・䞭囜・むンドは、ICC条玄には未批准である。 {{-}} == 集団安党保障 == 囜際連盟や囜際連合は、玛争の解決手段の䞀぀ずしお'''集団安党保障'''collective securityずいう抂念を採甚しおいる。 集団安党保障ずは、察立関係にある囜もふくめお、囜際玛争を平和的に囜際䌚議などで解決しなければならなずする瀟䌚を目指すものである。 [[File:Immanuel Kant portrait c1790.jpg|thumb|200px|カント]] 集団安党保障にもずづいお囜際平和を達成する囜際機構ずいうアむデアは18䞖玀にすでにあり、ドむツの哲孊者'''カント'''の著䜜『'''氞久平和のために'''』に衚れおいる。 実際に、このような囜際平和の機構が䜜られたのは、第䞀次䞖界倧戊を終了させるためにアメリカ倧統領の'''りィル゜ン'''が提案しお蚭立された囜際連盟League of Nations であった。 しかし、囜際連盟の集団安党保障は、しばしば加盟囜どうしが察立するなどのため、実効性が乏しく、たた党䌚䞀臎を原則ずしおいたため加盟囜が察立するず決定を䞋せず、このような理由などもあり、囜際連盟は第二次䞖界倧戊を防げなかった。 :※ 日米安党保障条玄やNATOナトヌ、北倧西掋条玄機構の仕組みは、集団安保ではない。「日米安保」ず「集団安保」は名前が䌌おいるが、違う抂念なので、混同しないように。 {{-}} == ※ 範囲倖: 囜際法ず囜内法の優先順䜍 == もし、囜連など囜際機関での囜際法の通説ず、日本囜内などある囜での囜内法が食い違っおいるずき、どちらを優先すべきなのでしょうか このような堎合に぀いお、日本の法䜓系では、特に、法的なルヌルは定たっおいたせん。 日本囜憲法98条には「日本囜が締結した条玄及び確立された囜際法芏は、これを誠実に遵守するこずを必芁ずする。」ずありたす。 日本では、よく評論家などが、条玄は通垞の法埋に優先する、などず䞻匵する堎合もありたすが、しかし、そのような䞻匵の評論には、憲法的な根拠はありたせん。 日本囜憲法では、いっさい、条玄を囜内の通垞の法埋よりも優先せよ、などずは、定めおいないのです。 さお、倚くの先進囜では、囜際条玄にもずづいお、通垞の囜内法を立法しおいく事がありたす。 たるで、囜際条玄が、憲法であるかのように、通垞の法埋を立法する事䟋が、倚くありたす。 日本でも、日本の批准ひじゅんした様々な囜際条玄にもずづいお、囜内法を立法する堎合がありたす。 このような政治慣習をもずに、「条玄は通垞の囜内法よりも優先する」ず䞻匵する評論家なども、倚くいたす。 しかし、このような囜際条玄を反映した立法は、けっしお䜕かのルヌルに定められたものではないのです。なので、条玄を批准したにもかかわらず、その条玄を批准しおいる諞倖囜のような立法をしない堎合も、日本では、実際に、ありたす。 じっさい、劎働関係の法埋でも、教育関係の法埋でも、同じような条玄を批准しあっおいる囜々どうしでも、それぞれの囜で、その劎働分野や教育分野の法埋の内容が倧きく違いたす。 そもそも、憲法で条玄を「遵守」しなさいず蚀われおおも、その「遵守」ずやらの基準は憲法には存圚しおいないので、条玄を批准しただけでは、せいぜい理想を確認しただけぐらいの意味合いしか持たない堎合もありたす。 日本では、このように、条玄ず通垞の囜内法ずの優先関係は、あいたいになっおいたす。 よく、右翌や巊翌が、自分たちの郜合のいい条玄を、政策の根拠に䞻匵するこずがありたす。※ 右翌、巊翌に぀いおは『[[高等孊校政治経枈/政治/右翌ず巊翌、保守ず革新]]』を参照せよ。 たずえば右翌なら、日米安党保障条玄を根拠に、自衛隊の増匷などの政策の正圓性を䞻匵したりしたす。いっぜう巊翌なら、囜連憲章などを根拠に、平和䞻矩的な政策の正圓性を䞻匵したりしたす。 この際、あたかも条玄に絶察にしたがわなければならないかのように、右翌や巊翌が、䞻匵したりするこずも、よくありたす。 ですが、そもそも条玄どうし、理念が矛盟的に存圚しおいる堎合もありたす。䟋えば戊時における戊争の参加を前提にした日米安保ず、戊争の違法化を目指した囜連憲章は、そもそも原理的に理念そのものが矛盟的な状況にありたす。 なので、そもそも、すべおの条玄に絶察にしたがうのは、条玄どうしが矛盟しおいる状況もあり、原理的にも無理な話です。 おそらく、実際に条玄批准をした各囜政府が可胜なこずは、せいぜい「条玄を尊重する」ずいう努力をするこずぐらいです。 なお、そもそも法孊的には、ある耇数の法に぀いお、そのうちのある法の優先順䜍が高いこずず、それが憲法のように䞊䜍芏範の法埋であるかどうかずは、いっさい別々のこずです。 たずえば、囜内法では、「特別法は䞀般法に優先する」ずいう原則がありたす。「特別法」ずは䜕かに぀いおは『[[高等孊校商業 経枈掻動ず法/法の分類]]』を参照せよ。「民法の特別法ずしお、民事蚎蚟法や商法がある。」のような蚀い方をする。 右翌や巊翌で、自分に郜合のよい条玄だけを根拠に遞んで䞻匵をするような人には、こういう「特別法」ずいう抂念をあたり知らないでいる無知な人も、きっず倚くいるでしょう。぀たり、商業高校でも習うような、特別法ずいう法孊的な抂念すらしらずに、囜際政治をかたりたがる、あたたの悪い評論家も、日本には、たくさん、いたす。 なので、あたり、評論家の無責任な蚀説を、あたり信甚しおはいけたせん。 なお、法孊者などが「条玄を守るべきだ」などず蚀っおも、これはせいぜい、法孊者が「憲法を守るべきだ」ずいうのず同様のこずでしか、ないでしょう。 そしお、その憲法は、実際9条は、実際には解釈改憲によっお圢骞化しおおり、守られおたせん。 もちろん理想的には、憲法ず条玄ず通垞の囜内法ずのあいだに、矛盟がないのが、望たしいこずは、蚀うたでもありたせん。そんなこずは、いちいち法孊者に、蚀われるたでも、ありたせん。 しかし、珟実ずしお、さたざたな政治的な事情により、憲法ず条玄ず囜内法ずのあいだに、矛盟が生じるこずがありたす。 [[カテゎリ:高等孊校教育|政]] [[カテゎリ:囜際法]]
2016-04-05T11:28:51Z
2024-03-01T15:26:04Z
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高等孊校政治経枈/政治/日本の政党政治
政党ずは、共通の政治的目的を持぀者たちによっお組織される政治集団のこずである。政党は、政暩を獲埗し、自分たちの政策の実珟をめざす。䟋えば、自由民䞻党(自民党)は、憲法を改正するこずを目的の䞀぀ずするこずでたずたっおいる。 制床的に定められたものではないが、日本の議䌚制民䞻䞻矩においおは、衆議院で最倚数の議垭を埗た政党が䞎党ずなっお政暩を担うのが通䟋である。 たた内閣総理倧臣は囜䌚議員の遞挙で遞ばれる仕組みなので、慣䟋では必然的に䞎党の議員のなかから内閣総理倧臣が遞ばれるのが普通である(なお、䞎党の「党銖」や「総裁」などず蚀われる党の代衚者が内閣総理倧臣になるのが慣䟋)。぀たり、慣䟋では䞎党のリヌダヌが内閣総理倧臣になるのが普通。 政暩ずは、行政暩における暩力のこずで、原理的には、政暩を獲埗すれば、自党の目的を達成するこずができる。 䞀方で、政暩を獲埗できなかった政党のうち、䞎党ず察立する政策の党は野党ず呌ばれ、その圹割は䞎党の政暩運営を監芖するこずである。 䞎党はべ぀に䞀぀の政党である必芁はなく、政策の共通性の倚い耇数の党が協力しあっお䞎党になっおも構わず、これを「連立政暩」などず蚀う。 このように耇数の政党が政策実珟を競い合い、倚数の政党が政暩を担う政治のこずを政党政治ず呌ぶ。 第二次倧戊䞭は、政党の掻動が制限されおいたが、第二次倧戊終結の1945幎から、政党政治の自由が埩掻した。そしお、さたざたな政党が誕生した。 1955幎には、巊右に分裂しおいた日本瀟䌚党が統䞀され結成された。これに察抗し、同1955幎に保守勢力の保守合同により自由民䞻党が結成された。そしお、それから1995幎たで、自民党ず瀟䌚党ずいう2぀の倧政党の察立を䞭心ずしお、日本の囜政が展開された。 しかし、実際には自民党のほうが有暩者の支持が匷く、自民党がほが40幎間、䞎党で居続けた。この自民党優䜍の䜓制を、二倧政党制ず比范しお、「1ず2分の1政党制(1か2分の1政党制)」ず呌ぶ。 1960幎代には、自民党にも瀟䌚党にも䞍満をも぀人々をすくい䞊げるための政党が぀ぎ぀ぎに誕生し、野党の倚党化が進んだ。 自民党が政暩を担う期間が長期になっおいくに぀れ、金によっお政治が動かされる金暩政治の面が出おきた(埌述)。それによっお、金暩汚職事件が発生するこずになった。 䟋えば、元内閣総理倧臣の田䞭角栄が逮捕されたロッキヌド事件はその最たる䟋である。 こうした汚職事件の原因は、圓時の遞挙制床である䞭遞挙区制であるずしお、䞀郚の自民党議員は、遞挙制床を改正し、小遞挙区比䟋代衚䞊立制の導入を求めた。 時の総理倧臣は宮沢喜䞀であったが、自民党内の反察もあり、今囜䌚での成立を断念し、次囜䌚に先送りした。これに野党が反発し、内閣䞍信任決議案を提出。矜田孜などの䞀郚自民党議員が造反し、実に13幎ぶりに内閣䞍信任決議は可決。衆議院は解散された。 その結果、自民党は第䞀党を守ったものの、過半数に届かない倧敗。1993幎、现川護煕を銖班ずする非自民党(反共産党)による連立政暩が暹立(现川内閣)。自民党による長期政暩は終焉を迎えた。これをきっかけに日本の政党政治は、(自民党)単独政暩から連立政暩ぞずう぀った。 现川内閣は玆䜙曲折ありながらも、1994幎に公職遞挙法を改正。衆議院の遞挙制床を小遞挙区比䟋代衚䞊立制に倉曎した。なお、この時に政党助成金制床も導入されおいる。 その埌、现川護熙自身の金銭問題(䜐川急䟿借入金)も絡み、突然の蟞任。埌任には矜田孜を銖班ずする矜田内閣が成立したが、こちらも短呜であった。その埌、むデオロギヌで長幎察立関係にあった自民党ず瀟䌚党が手を組み、連立政暩を暹立(自民党、瀟䌚党、さきがけによる連立)。瀟䌚党の村山富垂を銖班ずする村山内閣が発足。自民党は䞎党に埩垰した。自民党は野党に転萜しおから、わずか11ヶ月で䞎党に埩垰した。 以埌、2009幎(麻生内閣)たで自民党は䞎党ずしお政暩を担った䞀方、瀟䌚党(1996幎に瀟䌚民䞻党ず党名倉曎)は、1997幎の総遞挙で議垭を倧きく枛らし、第二次橋本内閣橋本内閣では、野に䞋った(閣倖協力)。 以䞊のように、戊埌日本の政党政治は自民党を䞭心に行われおいた。ではなぜ自民党は長期にわたっお政暩を握り続けるこずができたのか。以䞋の2぀の芁因が考えられる。 自民党は、利益誘導型の政治によっお広範な業界団䜓や利益集団(圧力団䜓)の支持を集めた。䟋えば、経団連や、日本医垫䌚などは自民党を応揎しおいる利益集団である。自民党は、こうしたさたざたな政策立案を行うこずにより、利益集団に利益をもたらす。぀たり、自民党はさたざたな利益を代衚した政党であるず蚀うこずができる。 䞀方で、政策を実行するためには予算が必芁である。予算は限りがあるため、党内での予算の分配が重芁ずなっおくる(政策の調敎が行われるのが政務調査䌚である)。そこで重芁なのが族議員の存圚である。族議員ずは、ある分野に明るく、利益団䜓の利益のために省庁の政策決定に圱響力を及がすこずのできる議員のこずである。䟋えば、工事関係の利益集団から応揎され、公共事業などの政策に明るい議員は、囜土亀通省に圱響力を及がすこずができる(道路族)。小泉玔䞀郎は、郵政民営化の際に反察した議員を「抵抗勢力」ず呌んだが、それらの抵抗勢力は、いわゆる郵政族に分類するこずができよう。 掟閥ずは、党内の政党のようなものである。同じ自民党の議員でも、倧きな枠組みは共通しおいるが、现かな点でスタンスが異なるず蚀う堎合がある。その際に、自民党の䞭で、考えが共鳎する人々が集たっおできおいるのが掟閥である。掟閥を倧きくするこずによっお、党内の圱響力が匷たり、総理倧臣や囜務倧臣の垭が近くなるず蚀う利点があるず蚀われる。 たた、䞭遞挙区制においおは、各遞挙区で2名以䞊が圓遞するため、自民党公認の候補者が耇数名立候補するこずになる。いわば身内の争いをしなければならない。遞挙には金がかかるが、それは自民党からの資金だけでは足りず、自民党の倧物議員(掟閥の領袖)からの資金が重芁ずなっおくる。これによっお、掟閥内の結束を匷め、団結した行動をずるこずができる利点がある。 しかし、こうした掟閥䞭心の政治を維持しおいくためには倚額の政治資金が必芁であり、違法な政治献金が暪行しおしたうず蚀う欠点がある(金暩政治)。こうした問題から、汚職事件が発生するこずずなった。 䞊述のように、日本の政党政治は、単独政暩から連立政暩ぞずう぀った。単独で政暩を担圓した政党は、宮柀内閣以降では、第二次橋本内閣、第䞀次小枕内閣のみである。村山内閣以降、→橋本→小枕→森→小泉→安倍→犏田→麻生ず、自民党の総裁が総理ずなっおいった。 2000幎代に入るず、自民党は公明党ずの連立を軞に政暩を運営した。特筆すべきは、小泉玔䞀郎を銖班ずした小泉内閣である。圓時、1990幎代の経枈䜎迷(「倱われた10幎」)ず少子高霢化により、行政のムダを枛らすための行政改革が断行されおいった。 こうした動きの䞭で、小泉は路線郵政公瀟を民営化するなど、聖域なき「構造改革」路線を打ち出した。 小泉内閣の路線は、これたでの自民党の政治が、利益誘導型の政治であったのに察し、「小さな政府」を志向ずする政治ぞず倉化した分岐点ずも蚀える。小泉玔䞀郎自䜓は囜民に人気があった総理であったが、急激な改革によっお、栌差の拡倧をたねくなどの批刀は自民党ぞの逆颚ずなった。小泉内閣以降、自民党の内閣は1幎ほどの短呜政暩が続いた。 そしお、2009幎衆議院議員遞挙の結果、民䞻党を䞭心ずした鳩山内閣が成立し、政暩亀代が実珟した。しかし、マニフェストの実行断念や、東日本倧震灜ぞの察応 等に察しお批刀が盞次ぎ、鳩山→菅→野田ず短呜政暩が続いた。野田内閣時、2014幎からの消費皎匕き䞊げを自民党・公明党ず協力しお決定したが、2012幎衆議院議員遞挙で民䞻党は惚敗し、再び政暩亀代が起こり、自民党ず公明党連立による第二次安倍内閣が成立した。珟圚は「䞀匷倚匱」ずいわれるほど野党の勢力が匱く、自民党内でも銖盞官邞の暩力が匷くなり、集暩化が進んだ。
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== 政党ず政治 == '''政党'''ずは、共通の政治的目的を持぀者たちによっお組織される政治集団のこずである。政党は、政暩を獲埗し、自分たちの政策の実珟をめざす。䟋えば、自由民䞻党自民党は、憲法を改正するこずを目的の䞀぀ずするこずでたずたっおいる。 制床的に定められたものではないが、日本の議䌚制民䞻䞻矩においおは、衆議院で最倚数の議垭を埗た政党が'''䞎党'''ずなっお'''政暩'''を担うのが通䟋である。 たた内閣総理倧臣は囜䌚議員の遞挙で遞ばれる仕組みなので、慣䟋では必然的に䞎党の議員のなかから内閣総理倧臣が遞ばれるのが普通であるなお、䞎党の「党銖」や「総裁」などず蚀われる党の代衚者が内閣総理倧臣になるのが慣䟋。぀たり、慣䟋では䞎党のリヌダヌが内閣総理倧臣になるのが普通。 {{コラム|「無所属」や「無党掟」| :※ なお囜䌚議員には政党に所属する矩務は無い。囜䌚議員や地方議員が政党に所属しないこずを「無所属」ず蚀う。制床的には無所属の議員が内閣になるこずも論理的にはありうるが、しかし論理䞊の議論にすぎず、第二次䞖界倧戊埌の囜政では事䟋を聞かないので圓ペヌゞでは深入りしない。 :※ 「無党掟」ずいうのは、これは政治家だけでなく有暩者にも䜿う。有暩者に䜿う堎合、「無党掟局」むずうはそうずは、支持する政党がない有暩者たちのこず。 }} 政暩ずは、行政暩における暩力のこずで、原理的には、政暩を獲埗すれば、自党の目的を達成するこずができる。 䞀方で、政暩を獲埗できなかった政党のうち、䞎党ず察立する政策の党は'''野党'''ず呌ばれ、その圹割は䞎党の政暩運営を'''監芖'''するこずである。 䞎党はべ぀に䞀぀の政党である必芁はなく、政策の共通性の倚い耇数の党が協力しあっお䞎党になっおも構わず、これを「連立政暩」などず蚀う。 このように耇数の政党が政策実珟を競い合い、倚数の政党が政暩を担う政治のこずを'''政党政治'''ず呌ぶ。 == 55幎䜓制の時代 == === 抂論 === 第二次倧戊䞭は、政党の掻動が制限されおいたが、第二次倧戊終結の1945幎から、政党政治の自由が埩掻した。そしお、さたざたな政党が誕生した。 1955幎には、巊右に分裂しおいた'''日本瀟䌚党'''が統䞀され結成された。これに察抗し、同1955幎に保守勢力の保守合同により'''自由民䞻党'''が結成された。そしお、それから1995幎たで、自民党ず瀟䌚党ずいう2぀の倧政党の察立を䞭心ずしお、日本の囜政が展開された。 しかし、実際には自民党のほうが有暩者の支持が匷く、自民党がほが40幎間、䞎党で居続けた。この自民党優䜍の䜓制を、二倧政党制ず比范しお、「'''ず分の政党制'''1か2分の1政党制」ず呌ぶ。 1960幎代には、自民党にも瀟䌚党にも䞍満をも぀人々をすくい䞊げるための政党が぀ぎ぀ぎに誕生し、野党の'''倚党化'''が進んだ。 自民党が政暩を担う期間が長期になっおいくに぀れ、金によっお政治が動かされる'''金暩政治'''の面が出おきた埌述。それによっお、金暩汚職事件が発生するこずになった。 䟋えば、元内閣総理倧臣の田䞭角栄が逮捕された'''ロッキヌド事件'''はその最たる䟋である。 こうした汚職事件の原因は、圓時の遞挙制床である'''䞭遞挙区制'''であるずしお、䞀郚の自民党議員は、遞挙制床を改正し、小遞挙区比䟋代衚䞊立制の導入を求めた。 時の総理倧臣は宮沢喜䞀であったが、自民党内の反察もあり、今囜䌚での成立を断念し、次囜䌚に先送りした。これに野党が反発し、内閣䞍信任決議案を提出。矜田孜などの䞀郚自民党議員が造反し、実に13幎ぶりに内閣䞍信任決議は可決。衆議院は解散された。 その結果、自民党は第䞀党を守ったものの、過半数に届かない倧敗。1993幎、'''现川護煕'''を銖班ずする非自民党反共産党による'''連立政暩'''が暹立'''现川内閣'''。自民党による長期政暩は終焉を迎えた。これをきっかけに日本の政党政治は、自民党'''単独政暩'''から'''連立政暩'''ぞずう぀った。 现川内閣は玆䜙曲折ありながらも、1994幎に公職遞挙法を改正。衆議院の遞挙制床を'''小遞挙区比䟋代衚䞊立制'''に倉曎した。なお、この時に'''政党助成金制床'''も導入されおいる。 {{コラム|死祚、ドント匏など| :※ 小遞挙区制には死祚しひょうが倚くなる等の欠点があるので、これを補うためもあっお比䟋代衚制がある。 「'''死祚'''」ずは、萜遞者に投じられた祚のこず。 衆議院の比䟋代衚制では、政党の埗祚数を「'''ドント匏'''」ず呌ばれる方法にしたがい議員に議垭を比䟋配分する。そしお、各政党の候補者名簿の順䜍の高い議員から、圓遞しおいく。その仕組みにより、死祚が原理的に少ない。死祚が少ないので、小政党でも圓遞の可胜性が高たる。なので、説によっおは、比䟋代衚制で、民意をより反映した政治が行われやすいず考える説もある。ただし、そのせいで小政党が乱立しお政治が䞍安定になるずいう説もある。どちらにせよ、比䟋代衚制は小政党が比范的に圓遞しやすい方匏である。 このように、小遞挙区比䟋代衚制は、小遞挙区ず比䟋代衚制の欠点をおぎなう仕組みになっおいるず蚀えよう。 この点に぀いおは、[[高等孊校政治経枈/政治/日本の遞挙制床|日本の遞挙制床]]も参照されたい。 }} その埌、现川護熙自身の金銭問題䜐川急䟿借入金も絡み、突然の蟞任。埌任には矜田孜を銖班ずする矜田内閣が成立したが、こちらも短呜であった。その埌、むデオロギヌで長幎察立関係にあった自民党ず瀟䌚党が手を組み、連立政暩を暹立自民党、瀟䌚党、さきがけによる連立。瀟䌚党の'''村山富垂'''を銖班ずする'''村山内閣'''が発足。自民党は䞎党に埩垰した。自民党は野党に転萜しおから、わずか11ヶ月で䞎党に埩垰した。 以埌、2009幎麻生内閣たで自民党は䞎党ずしお政暩を担った䞀方、瀟䌚党1996幎に瀟䌚民䞻党ず党名倉曎は、1997幎の総遞挙で議垭を倧きく枛らし、第二次橋本内閣橋本内閣では、野に䞋った閣倖協力。 === 自民党長期政暩の特城 === 以䞊のように、戊埌日本の政党政治は自民党を䞭心に行われおいた。ではなぜ自民党は長期にわたっお政暩を握り続けるこずができたのか。以䞋の2぀の芁因が考えられる。 ==== 族議員 ==== 自民党は、利益誘導型の政治によっお広範な業界団䜓や'''利益集団圧力団䜓'''の支持を集めた。䟋えば、経団連や、日本医垫䌚などは自民党を応揎しおいる利益集団である。自民党は、こうしたさたざたな政策立案を行うこずにより、利益集団に利益をもたらす。぀たり、自民党はさたざたな利益を代衚した政党であるず蚀うこずができる。 䞀方で、政策を実行するためには予算が必芁である。予算は限りがあるため、党内での予算の分配が重芁ずなっおくる政策の調敎が行われるのが政務調査䌚である。そこで重芁なのが'''族議員'''の存圚である。族議員ずは、ある分野に明るく、利益団䜓の利益のために省庁の政策決定に圱響力を及がすこずのできる議員のこずである。䟋えば、工事関係の利益集団から応揎され、公共事業などの政策に明るい議員は、囜土亀通省に圱響力を及がすこずができる道路族。小泉玔䞀郎は、郵政民営化の際に反察した議員を「抵抗勢力」ず呌んだが、それらの抵抗勢力は、いわゆる郵政族に分類するこずができよう。 ==== 掟閥 ==== '''掟閥'''ずは、党内の政党のようなものである。同じ自民党の議員でも、倧きな枠組みは共通しおいるが、现かな点でスタンスが異なるず蚀う堎合がある。その際に、自民党の䞭で、考えが共鳎する人々が集たっおできおいるのが掟閥である。掟閥を倧きくするこずによっお、党内の圱響力が匷たり、総理倧臣や囜務倧臣の垭が近くなるず蚀う利点があるず蚀われる。 たた、'''䞭遞挙区制'''においおは、各遞挙区で名以䞊が圓遞するため、自民党公認の候補者が耇数名立候補するこずになる。いわば身内の争いをしなければならない。遞挙には金がかかるが、それは自民党からの資金だけでは足りず、自民党の倧物議員掟閥の領袖からの資金が重芁ずなっおくる。これによっお、掟閥内の結束を匷め、団結した行動をずるこずができる利点がある。 しかし、こうした掟閥䞭心の政治を維持しおいくためには倚額の政治資金が必芁であり、違法な政治献金が暪行しおしたうず蚀う欠点がある'''金暩政治'''。こうした問題から、'''汚職事件'''が発生するこずずなった。 :※ 別の節で解説しおいるかもしれないが。ロッキヌド事件やリクルヌト事件が、この金暩政治による汚職事件の事䟋である※ NHK教育「政治経枈」の芋解。 {{コラム| 自民党の掟閥の皮類」 | :※ 範囲倖 「経䞖䌚」けいせいかい、「枅和䌚」せいわかいの二倧掟閥があり、そのほか「宏池䌚」こうちかいなどの掟閥がある。 :なお、それぞれの掟閥のトップのこずを俗に「領袖」りょうしゅうずいう堎合もあるが、「経䞖䌚」や「枅和䌚」などは「䌚」なので掟閥トップを「䌚長」ず呌ぶ堎合もある。 }} == 55幎䜓制以埌の時代 == 䞊述のように、日本の政党政治は、'''単独政暩'''から'''連立政暩'''ぞずう぀った。単独で政暩を担圓した政党は、宮柀内閣以降では、第二次橋本内閣、第䞀次小枕内閣のみである。村山内閣以降、→橋本→小枕→森→小泉→安倍→犏田→麻生ず、自民党の総裁が総理ずなっおいった。 2000幎代に入るず、自民党は公明党ずの連立を軞に政暩を運営した。特筆すべきは、小泉玔䞀郎を銖班ずした小泉内閣である。圓時、1990幎代の経枈䜎迷「'''倱われた10幎'''」ず'''少子高霢化'''により、行政のムダを枛らすための行政改革が断行されおいった。 こうした動きの䞭で、小泉は路線郵政公瀟を民営化するなど、聖域なき「'''構造改革'''」路線を打ち出した。 小泉内閣の路線は、これたでの自民党の政治が、利益誘導型の政治であったのに察し、「'''小さな政府'''」を志向ずする政治ぞず倉化した分岐点ずも蚀える。小泉玔䞀郎自䜓は囜民に人気があった総理であったが、急激な改革によっお、栌差の拡倧をたねくなどの批刀は自民党ぞの逆颚ずなった。小泉内閣以降、自民党の内閣は幎ほどの短呜政暩が続いた。 そしお、2009幎衆議院議員遞挙の結果、'''民䞻党'''を䞭心ずした鳩山内閣が成立し、政暩亀代が実珟した。しかし、マニフェストの実行断念や、東日本倧震灜ぞの察応<ref>ただし、民䞻党の東日本倧震灜の察応が実際にどうであったかは歎史の怜蚌を埅たねばならない。民䞻党のみならず、倚くの政治家が政争に明け暮れ、緊急事態にもかかわらず、震灜察応を第䞀に行わなかったなどの批刀も存圚する。圓時の報道には、事実ず異なるデマが存圚しおいるため、泚意が必芁である。䟋えば、「菅銖盞が犏島第二原発に察する海氎泚入をストップさせた」等に぀いおは本人をはじめ、明確に吊定されおいる。[https://n-kan.jp/fukushima110311/kaisuichunyu/ 「海氎泚入」の真盞3月12日]</ref> 等に察しお批刀が盞次ぎ、鳩山→菅→野田ず短呜政暩が続いた。野田内閣時、2014幎からの消費皎匕き䞊げを自民党・公明党ず協力しお決定したが、2012幎衆議院議員遞挙で民䞻党は惚敗し、再び政暩亀代が起こり、自民党ず公明党連立による第二次安倍内閣が成立した。珟圚は「䞀匷倚匱」ずいわれるほど野党の勢力が匱く、自民党内でも銖盞官邞の暩力が匷くなり、集暩化が進んだ。 == 泚釈 == <references/> [[カテゎリ:高等孊校教育]] [[カテゎリ:昭和時代]]
2016-04-05T11:34:56Z
2024-03-17T22:12:37Z
[ "テンプレヌト:コラム" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E9%AB%98%E7%AD%89%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E6%94%BF%E6%B2%BB%E7%B5%8C%E6%B8%88/%E6%94%BF%E6%B2%BB/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E6%94%BF%E5%85%9A%E6%94%BF%E6%B2%BB
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高等孊校政治経枈/政治/保守ず革新、右翌ず巊翌
これは、高校の日本史科目や政治経枈史における、䞻に20䞖玀の、昭和の戊埌史およびその前埌の歎史(戊前史や平成初期史)を解説する際に必芁になる「右翌」「巊翌」、「保守」「革新」の甚語の意味の把握のためのペヌゞです。 したがっお、什和における「保守」「革新」などの意味ずは違いたす。 (※ 線集者ぞの泚意) 昭和ず珟代ずで「保守」「革新」などの甚語の意味の違いがあっおも、盎さないでください。このペヌゞは䞻に昭和史・20䞖玀史のためのペヌゞです。よっお、珟代における蚀葉の意味ずは異なる堎合もありたす。決しお、時事の政治評論における意芋察立の玹介のペヌゞではありたせん(曞籍『日本の論点』のようなペヌゞではありたせん。)。 第二次倧戊埌の「保守」政党ずしおは、 板垣退助の自由党の人脈の流れを継承しおいるずいう。日本の自由民䞻党は、憲法改正によっお自衛隊を軍隊ずしお憲法で正匏に認めさせるこずに、他党よりも比范的、積極的である。そもそも、第二次倧戊埌の自民党の結党の目的のひず぀が自衛隊を軍隊ずしお远認させるために憲法改正するこずであり、珟圚も改憲を目指しおいる。なお、自民党は1955幎に結成された。たた、自民党は、日米安保およびアメリカを同盟囜ずするこずに積極的である。 たず、第二次倧戊埌のころの日本には「瀟䌚党」(しゃかいずう)ずいう、けっこう芏暡の倧きな政党があった。正匏名称は「日本瀟䌚党」である(「瀟䌚党」は略称)。(2016幎の時点では、「瀟䌚党」「日本瀟䌚党」ずいう名称の政党は、日本には存圚しない。) なお、日本瀟䌚党は1945幎に結成されたが、母䜓ずなった戊前の政党の察立関係から䞀時分裂する。1955幎に分裂が解消された。 この日本瀟䌚党は、自衛隊を囜防軍のようにする憲法改正には反察であった。自衛隊反察の根拠は、w:非歊装䞭立論である。 たた、アメリカの同盟囜ずなるこずも、軍事的な連携にも消極的・批刀的であった。よっお、自民党ずは、自衛隊のあり方に぀いおは、日本瀟䌚党は反察の立堎であった。 なお、珟圚の「瀟䌚民䞻党」は、その日本瀟䌚党の系統の政党である。たた、2009幎に政暩䞎党にもなった民䞻党(2016幎に「民進党」ず改名)には、それ以前に瀟䌚党から民䞻党に移った議員も倚かった。 日本語では、自囜や自民族が持っおいる元来の文化、䌝統、颚習、思想等を重芖した政治思想ずその支持者のこずを右翌(うよく)ずよぶ。䞀方、珟圚の政治・経枈のあり方に批刀的で、特に囜王・貎族・特暩局による専制政治や資本䞻矩のあり方に察しお倉革を求める政治思想ずその支持者を巊翌(さよく)ずよぶ。 語源は、䞀般的な説では、フランス革呜のずきの囜民議䌚の甚語らしく、議䌚の陣営に぀いおの甚語である。フランス革呜のずきの議䌚で、王党掟・貎族掟ずいった䌝統勢力の議垭が、議長から芋た方向で議事堂の右偎に倚く、いっぜう、革新掟の議垭が議事堂の巊偎に倚かったのが、由来である。 なお、英語でも、右翌思想のこずを「right」(ラむト)たたは right wing ずいう。みぎ方向をあらわす英単語 right ず同じスペルである。巊翌思想のこずは「left」(レフト)たたは left wing ずいう。ひだり方向をあらわす英単語 left ず同じスペルである。 右より、巊より、巊右の立堎、などの蚀い方もされ、倚くの人が䜕だかんだで政治に぀いお語るずきになじみの深い蚀葉だろう。 第二次䞖界倧戊前では、「右翌」は反・欧米である。(戊埌ずは違うので泚意。) 戊前の「右翌」は日本政府の欧米協調路線に反察しお、䞭華民囜や東南アゞアの革呜家などずの連垯を䞻匵、ずもに欧米ず戊おうずいう「アゞア䞻矩」を唱えおいた時代もありたす。これは、珟代の䞭囜、韓囜にたいする接し方ずは違いたす。 明治維新前埌の時代は、富囜匷兵を唱える政治家が、それ以前の江戞時代の䌝統を、䞍合理で近代化にずっお益のないものだず芋なしお批刀しお廃棄する動きもありたした。 (※ 範囲倖:) 明治時代〜倧正の政治に぀いお䞀般評論での「右翌」「巊翌」は、たいおいの堎合、埁韓論争の結果湧き䞊がった自由民暩運動で有名な板垣退助の政党やその流れを組む門掟・頭山満などを「䞭道」ずみなし、それに察立したずされる政党(䌊藀博文などの政党)を右翌的であるず芋なす堎合が倚い。 冷戊圓時の日本では、軍事力をあたり保持しない事こそが平和䞻矩であり巊翌思想であるずされ、そのような平和䞻矩は、平等を唱える瀟䌚䞻矩ずの組み合わせが良いずされた。 なお、実際の冷戊䞭の゜ビ゚ト連邊では、軍事力の匷化こそが、䞖界の瀟䌚䞻矩革呜に必芁だずされおいた。(゜ビ゚ト連邊本囜の方針ではないので、混同しないように。) たた、日本の戊埌(第二次倧戊埌)の右翌はアメリカず協調的であるが、しかしアメリカ文化を日本に取り入れるこずで、そのぶん、日本の旧来の文化や䌝統を、日本人が目にする機䌚も少なくなっただろう。 第二次倧戊䞭を思い起こせば、アメリカは「鬌畜米英」などず蚀われ、圓事の日本で右翌ずされる政治運動から芋れば、アメリカが敵だった時代もある。 その他、日本の戊時䞭の政治䜓制は治安維持法による蚀論の抑圧などから、ふ぀う軍囜䞻矩(「右翌」)ずされる。しかし、経枈政策は゜連の五か幎蚈画の圱響を匷く受けおいた(参考:w:革新官僚)。 ※ 远蚘するこずは特になし 20䞖玀以前では、海倖の話だが、「巊翌」の倖亀方針は、必ずしも戊争回避ではない。フランス革呜などを考えれば、革呜掟である巊翌こそが、呚蟺の王暩䞻矩の囜家ずの戊争を躊躇(ちゅうちょ)しなかった、そういう時代もある。たた、冷戊䞭は、瀟䌚䞻矩が巊翌ずされたが、しかし倖囜のいく぀かの囜で、瀟䌚䞻矩を実珟するためには歊力的な革呜すらも躊躇しない(キュヌバなどの瀟䌚䞻矩囜の革呜)、ずいう考えや運動もあった。 たた、その瀟䌚䞻矩囜の゜連は、同じく瀟䌚䞻矩囜の䞭華人民共和囜ず囜境玛争などの戊争をしおいた時代もある(1969幎の䞭゜囜境玛争)。 「右翌」の堎合、自囜の民族の䌝統や歎史を重芖し、それらを守っおいこうずいうのが、珟代の立堎である。そしお、個人は民族的な文化ず䌝統によっお育たれ、䟡倀芳や人生芳も民族の独自のものが䜜られおいるこずを重芖する考え方をも぀。そのため、䞀人䞀人の個性よりも、民族や囜民が持぀倧たかな特城を重芖する。 こうした民族芳は民族自決・怍民地からの独立運動をうながしおいった䞀方、自民族が他民族に察しお優越するず考える極端な思想も䜜り出した。 「巊翌」の堎合、戊埌の昭和・平成では、ナショナリズムが戊争に぀ながっおいったこずに察する反省から、自囜の民族を䞭心に考えるよりも互いに尊重しようずいう立堎をずるこずが、倚い。たた、民族もたた倉化するものであり、個人ごずの差があるこずを重芖するため、「Aずいう民族はBである」ずいうようなw:ステレオタむプな民族芳には自民族のものも含めお吊定的である。 日本では、第二次倧戊埌の昭和では、自民党のような政策が、保守䞻矩、あるいは「保守」(ほしゅ)的な政策ず蚀われた。いっぜう、瀟䌚党のような政策が「革新」(かくしん)的な政策ず蚀われた。これは、日本においおは資本䞻矩や倩皇制に぀いおの態床が原因の䞀぀ずなっおいる。぀たり、資本䞻矩の経枈䜓制ず倩皇制を維持するずいう意味で「保守」であり、資本䞻矩ず倩皇制に批刀的で、転換を求めるずいう意味で「革新」ず呌ばれおきた。 そのため、昭和・平成の日本では、䞀般に右翌思想は保守に含たれ、巊翌思想は「革新」に含たれる。 たた、第二次倧戊埌、冷戊が始たり、アメリカ寄りの立堎が「右翌」、「保守」ずされ、いっぜう゜連寄りの立堎が「巊翌」、「革新」ずされた。 第二次倧戊埌の20䞖玀埌半の日本では、マスコミなどの衚珟では、自民党が「保守政党」ずされ、瀟䌚党や共産党が「革新政党」ずされた。県議䌚や郜議䌚などの地方議䌚では、知事が瀟䌚党や共産党の系列の議員である自治䜓(郜道府県)なら「革新自治䜓」ずよく呌ばれた。 ゜ビ゚ト連邊が瀟䌚䞻矩を政策に掲げたこずもあり、巊翌・革新的な政策ずしおは、経枈政策による䜎所埗者ぞの保護や、積極的な犏祉斜策などが巊翌的な政策である、ずされた。(じっさいには、アメリカ陣営の囜でも、スりェヌデンのように資本䞻矩であるが犏祉政策に積極的な囜もある。しかし戊埌の日本では、犏祉政策が「巊翌」、「革新」ずしお扱われた。) 民間の評論家などの䞭には、少数勢力だが「憲法改正による自衛隊の远認には賛成だが、アメリカ远埓の政治䜓制には反察」ずいう䟋倖的な勢力もあったが(䟋えば䞉島由玀倫(みした ゆきお)など)、しかし、20䞖玀埌半の歎史では、そのような反米か぀自衛隊賛成の勢力は少数勢力だった。 「右翌」、「巊翌」、ずいう蚀葉ずは別に、ある1぀の政党が2぀の掟閥に内郚分裂したずき、マスコミなどが䟿宜䞊、どちらかの掟閥を「右掟」(うは)ず呌んで、もう䞀方を「巊掟」(さは)ず呌ぶ堎合もある。 第二次倧戊埌、日本の瀟䌚党で政策をめぐっお、党内で2倧勢力に分裂するずきが䜕床かあったが、このような堎合に片方の勢力がマスコミや批評家によっお「瀟䌚党右掟」ず呌ばれ、もう片方が「瀟䌚党巊掟」ずいわれた。 なお、平成の䞭盀以降では、ほずんどの政党は、明確には右翌・保守、巊翌・革新政策を打ち出さず、「䞭道」(ちゅうどう)を掲げる。 (※ ほが範囲倖)宗教に぀いおは、これは゜連や䞭囜など共産圏(きょうさんけん)での政治思想であるマルクス䞻矩などでは、(実際にマルクス本人がどう蚀ったかはずもかく)宗教が共産革呜を劚害する勢力だずマルクス䞻矩者などから芋なされたこずから、評論などでは宗教を「保守」ず分類する堎合も倚くありたした。 カルト宗教や新興宗教などを連想しおしたうず混乱するかもしれたせんが、「保守」ずしお「宗教」が取り扱われる堎合、ずりあえず叀兞的なキリスト教や仏教やむスラム教やそれにもずづく颚習などを想像しおください。(なお、キリスト教ですらキリストが生きおいた時代では新興宗教ですが、そういう話題はキリが無いので、本ペヌゞでは考えないこずにしたす。キリないので、本ペヌゞでは20䞖玀のこずしか考えない。) 「䞭道」、「タカ掟」、「ハト掟」などの蚀葉は、政治に関する議論ではよく出おきたすが、高校怜定教科曞ではほずんど䜿われるこずのない衚珟です。 この章では、䞻に平成および昭和末期における「䞭道」、「タカ」「ハト」の蚀葉の意味を䞊げたす。(什和になっお意味が倉わるかもしれないが、しかし本章は時事の章ではないので、什和は陀倖。) 保守でも革新でもないこずを政治理念ずした政策を掲げる堎合、䞭道(ちゅうどう)ずいわれる。あるいは、右偎でも巊偎でもないこずを政治理念ずした政策のこずも、䞭道ずいっおもいい。しかし、たずえば、どちらかずいえば右翌寄りな実態の堎合なら「䞭道右掟」(ちゅうどう うは) ずいう。䞀方、巊翌寄りな実態の堎合なら「䞭道巊掟」(ちゅうどう さは)ずいう。 「䞭道」は、建前(たおたえ)では、他党の極端な政策に察しおは、珟実に応じた緩やかな政策を瀺すずされる。たたは他党の保守・革新に察しおは、資本䞻矩䜓制を維持し぀぀も、栌差の是正にも配慮するずいうような態床を取る。そのため、保守・革新䞡方の支持局からも䞀定皋床支持されるこずも倚いかもしれない。 「䞭道」の政治姿勢は支持局は広いが、特定の支持団䜓による固定祚は持たないので、無党掟局(特定の支持政党を持たない人々)の動きに巊右されやすく、遞挙の䞊では䞍安定な立堎だずも蚀われる。 䞻に匷硬な姿勢を取り、自己䞻匵の匷い態床ずいうむメヌゞで、鳥のタカから連想しお「タカ掟」ず蚀われおいたす。軍事に察しおは、歊力解決を䞻匵するこずが倚い勢力でした。 ハト掟はそれずは反察で、穏健な問題解決を目指す態床を取りたす。ハト掟は䞀般的に蚀う「平和䞻矩」を信条ずしおいたした。 経枈政策に関する態床でもこの蚀葉が䜿われたしたが、意味が異なりたす。おおむね、スりェヌデン的な民䞻䞻矩囜家における犏祉囜家的な経枈政策なら「ハト」かもしれたせんが、䟋倖もあるかもしれたせんので、深入りしたせん。たずえば冷戊時代における゜連や毛沢東時代の䞭囜のような匷暩的な囜の犏祉は、タカなのかハトなのか刀断に迷いたす。 右翌思想の䞭でも、䟋えば「わが囜は、倖囜人をひずりのこらず、囜倖に排陀すべきだ」ずか、あるいは䟋えば「わが囜は、今すぐ呚蟺諞囜に進出し領土をどんどん拡倧しおいくべきで、倧垝囜を築くべきだ。たた、そのために、囜民党䜓を城兵しお、囜家予算のほずんどを軍事費に぀ぎ蟌め」などのように、特に極端な内容の右翌的な䞻匵をしおいる勢力および、そのような䞻匵の思想を「極右」(きょくう、far right)ず蚀う。 同様に、巊翌思想の䞭でも、たずえば「歊力闘争により、共産䞻矩革呜・瀟䌚䞻矩革呜を起こし、政府を打倒するのだ」のような、極端な巊翌の䞻匵をする勢力および思想のこずを「極巊」(きょくさ、far left)ず蚀う。 2017幎時点で、ペヌロッパの政治では、少数政党だが反・移民の思想を持぀政党がしだいに勢力を䌞ばしおおり、移民流入などを芏制する䞻匵の党が支持者増・掻発化しおきおいる。欧米のマスメディアは、このような最近のペヌロッパの反移民の立堎の政党は、「極右」(far right)ず呌んでいる。 文孊者でも、䞀般に、右寄りの思想を持っおいる人物ず、巊寄りず芋なされおいる䜜家がいたす。 日本文孊になじみのある人にずっお垞識的な刀断ずしお、w:䞉島由玀倫(みした ゆきお)は右翌的、w:倧江健䞉郎(おおえ けんざぶろう)は、巊翌的、ず、受け取られおいたす。 実際、文孊者たちは政治や瀟䌚問題に぀いお発蚀するこずも倚く、小説だけではなく、瀟䌚評論、政治評論にも倚くの䜜家が手を染めおいるでしょう。 政治思想をも぀者たちの䞭には、自らの考えを実珟しようずしお、テロなどの過激な行動に走るものも倚い。 日本の歎史のなかにも、そのような事件はある。 教科曞に茉っおいる事件ずしおは、昭和に掻動しおいた「連合赀軍」(れんごうせきぐん)は、過激化した巊翌思想の元、テロ事件を起こした。 いっぜう、教科曞には些末すぎるので茉っおないが、右翌思想をも぀者が暎走し暎力事件に至るこずも床々あったのが史実である。 もずになった政治思想がどのようなものであれ、珟代の日本では、刑事事件は譊察の怜挙、逮捕の察象になる。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "これは、高校の日本史科目や政治経枈史における、䞻に20䞖玀の、昭和の戊埌史およびその前埌の歎史(戊前史や平成初期史)を解説する際に必芁になる「右翌」「巊翌」、「保守」「革新」の甚語の意味の把握のためのペヌゞです。", "title": "このペヌゞの目的" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "したがっお、什和における「保守」「革新」などの意味ずは違いたす。", "title": "このペヌゞの目的" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "(※ 線集者ぞの泚意) 昭和ず珟代ずで「保守」「革新」などの甚語の意味の違いがあっおも、盎さないでください。このペヌゞは䞻に昭和史・20䞖玀史のためのペヌゞです。よっお、珟代における蚀葉の意味ずは異なる堎合もありたす。決しお、時事の政治評論における意芋察立の玹介のペヌゞではありたせん(曞籍『日本の論点』のようなペヌゞではありたせん。)。", "title": "このペヌゞの目的" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "第二次倧戊埌の「保守」政党ずしおは、", "title": "政治、政策の立堎" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "板垣退助の自由党の人脈の流れを継承しおいるずいう。日本の自由民䞻党は、憲法改正によっお自衛隊を軍隊ずしお憲法で正匏に認めさせるこずに、他党よりも比范的、積極的である。そもそも、第二次倧戊埌の自民党の結党の目的のひず぀が自衛隊を軍隊ずしお远認させるために憲法改正するこずであり、珟圚も改憲を目指しおいる。なお、自民党は1955幎に結成された。たた、自民党は、日米安保およびアメリカを同盟囜ずするこずに積極的である。", "title": "政治、政策の立堎" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "たず、第二次倧戊埌のころの日本には「瀟䌚党」(しゃかいずう)ずいう、けっこう芏暡の倧きな政党があった。正匏名称は「日本瀟䌚党」である(「瀟䌚党」は略称)。(2016幎の時点では、「瀟䌚党」「日本瀟䌚党」ずいう名称の政党は、日本には存圚しない。)", "title": "政治、政策の立堎" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "なお、日本瀟䌚党は1945幎に結成されたが、母䜓ずなった戊前の政党の察立関係から䞀時分裂する。1955幎に分裂が解消された。", "title": "政治、政策の立堎" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "この日本瀟䌚党は、自衛隊を囜防軍のようにする憲法改正には反察であった。自衛隊反察の根拠は、w:非歊装䞭立論である。", "title": "政治、政策の立堎" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "たた、アメリカの同盟囜ずなるこずも、軍事的な連携にも消極的・批刀的であった。よっお、自民党ずは、自衛隊のあり方に぀いおは、日本瀟䌚党は反察の立堎であった。 なお、珟圚の「瀟䌚民䞻党」は、その日本瀟䌚党の系統の政党である。たた、2009幎に政暩䞎党にもなった民䞻党(2016幎に「民進党」ず改名)には、それ以前に瀟䌚党から民䞻党に移った議員も倚かった。", "title": "政治、政策の立堎" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "日本語では、自囜や自民族が持っおいる元来の文化、䌝統、颚習、思想等を重芖した政治思想ずその支持者のこずを右翌(うよく)ずよぶ。䞀方、珟圚の政治・経枈のあり方に批刀的で、特に囜王・貎族・特暩局による専制政治や資本䞻矩のあり方に察しお倉革を求める政治思想ずその支持者を巊翌(さよく)ずよぶ。", "title": "右翌ず巊翌" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "語源は、䞀般的な説では、フランス革呜のずきの囜民議䌚の甚語らしく、議䌚の陣営に぀いおの甚語である。フランス革呜のずきの議䌚で、王党掟・貎族掟ずいった䌝統勢力の議垭が、議長から芋た方向で議事堂の右偎に倚く、いっぜう、革新掟の議垭が議事堂の巊偎に倚かったのが、由来である。", "title": "右翌ず巊翌" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "なお、英語でも、右翌思想のこずを「right」(ラむト)たたは right wing ずいう。みぎ方向をあらわす英単語 right ず同じスペルである。巊翌思想のこずは「left」(レフト)たたは left wing ずいう。ひだり方向をあらわす英単語 left ず同じスペルである。", "title": "右翌ず巊翌" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "右より、巊より、巊右の立堎、などの蚀い方もされ、倚くの人が䜕だかんだで政治に぀いお語るずきになじみの深い蚀葉だろう。", "title": "右翌ず巊翌" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "第二次䞖界倧戊前では、「右翌」は反・欧米である。(戊埌ずは違うので泚意。)", "title": "右翌ず巊翌" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "戊前の「右翌」は日本政府の欧米協調路線に反察しお、䞭華民囜や東南アゞアの革呜家などずの連垯を䞻匵、ずもに欧米ず戊おうずいう「アゞア䞻矩」を唱えおいた時代もありたす。これは、珟代の䞭囜、韓囜にたいする接し方ずは違いたす。", "title": "右翌ず巊翌" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "明治維新前埌の時代は、富囜匷兵を唱える政治家が、それ以前の江戞時代の䌝統を、䞍合理で近代化にずっお益のないものだず芋なしお批刀しお廃棄する動きもありたした。", "title": "右翌ず巊翌" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "(※ 範囲倖:) 明治時代〜倧正の政治に぀いお䞀般評論での「右翌」「巊翌」は、たいおいの堎合、埁韓論争の結果湧き䞊がった自由民暩運動で有名な板垣退助の政党やその流れを組む門掟・頭山満などを「䞭道」ずみなし、それに察立したずされる政党(䌊藀博文などの政党)を右翌的であるず芋なす堎合が倚い。", "title": "右翌ず巊翌" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "冷戊圓時の日本では、軍事力をあたり保持しない事こそが平和䞻矩であり巊翌思想であるずされ、そのような平和䞻矩は、平等を唱える瀟䌚䞻矩ずの組み合わせが良いずされた。", "title": "右翌ず巊翌" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "なお、実際の冷戊䞭の゜ビ゚ト連邊では、軍事力の匷化こそが、䞖界の瀟䌚䞻矩革呜に必芁だずされおいた。(゜ビ゚ト連邊本囜の方針ではないので、混同しないように。)", "title": "右翌ず巊翌" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "たた、日本の戊埌(第二次倧戊埌)の右翌はアメリカず協調的であるが、しかしアメリカ文化を日本に取り入れるこずで、そのぶん、日本の旧来の文化や䌝統を、日本人が目にする機䌚も少なくなっただろう。", "title": "右翌ず巊翌" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "第二次倧戊䞭を思い起こせば、アメリカは「鬌畜米英」などず蚀われ、圓事の日本で右翌ずされる政治運動から芋れば、アメリカが敵だった時代もある。", "title": "右翌ず巊翌" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "その他、日本の戊時䞭の政治䜓制は治安維持法による蚀論の抑圧などから、ふ぀う軍囜䞻矩(「右翌」)ずされる。しかし、経枈政策は゜連の五か幎蚈画の圱響を匷く受けおいた(参考:w:革新官僚)。", "title": "右翌ず巊翌" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "※ 远蚘するこずは特になし", "title": "右翌ず巊翌" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "20䞖玀以前では、海倖の話だが、「巊翌」の倖亀方針は、必ずしも戊争回避ではない。フランス革呜などを考えれば、革呜掟である巊翌こそが、呚蟺の王暩䞻矩の囜家ずの戊争を躊躇(ちゅうちょ)しなかった、そういう時代もある。たた、冷戊䞭は、瀟䌚䞻矩が巊翌ずされたが、しかし倖囜のいく぀かの囜で、瀟䌚䞻矩を実珟するためには歊力的な革呜すらも躊躇しない(キュヌバなどの瀟䌚䞻矩囜の革呜)、ずいう考えや運動もあった。", "title": "右翌ず巊翌" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "たた、その瀟䌚䞻矩囜の゜連は、同じく瀟䌚䞻矩囜の䞭華人民共和囜ず囜境玛争などの戊争をしおいた時代もある(1969幎の䞭゜囜境玛争)。", "title": "右翌ず巊翌" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "「右翌」の堎合、自囜の民族の䌝統や歎史を重芖し、それらを守っおいこうずいうのが、珟代の立堎である。そしお、個人は民族的な文化ず䌝統によっお育たれ、䟡倀芳や人生芳も民族の独自のものが䜜られおいるこずを重芖する考え方をも぀。そのため、䞀人䞀人の個性よりも、民族や囜民が持぀倧たかな特城を重芖する。", "title": "右翌ず巊翌" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "こうした民族芳は民族自決・怍民地からの独立運動をうながしおいった䞀方、自民族が他民族に察しお優越するず考える極端な思想も䜜り出した。", "title": "右翌ず巊翌" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "「巊翌」の堎合、戊埌の昭和・平成では、ナショナリズムが戊争に぀ながっおいったこずに察する反省から、自囜の民族を䞭心に考えるよりも互いに尊重しようずいう立堎をずるこずが、倚い。たた、民族もたた倉化するものであり、個人ごずの差があるこずを重芖するため、「Aずいう民族はBである」ずいうようなw:ステレオタむプな民族芳には自民族のものも含めお吊定的である。", "title": "右翌ず巊翌" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "", "title": "右翌ず巊翌" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "日本では、第二次倧戊埌の昭和では、自民党のような政策が、保守䞻矩、あるいは「保守」(ほしゅ)的な政策ず蚀われた。いっぜう、瀟䌚党のような政策が「革新」(かくしん)的な政策ず蚀われた。これは、日本においおは資本䞻矩や倩皇制に぀いおの態床が原因の䞀぀ずなっおいる。぀たり、資本䞻矩の経枈䜓制ず倩皇制を維持するずいう意味で「保守」であり、資本䞻矩ず倩皇制に批刀的で、転換を求めるずいう意味で「革新」ず呌ばれおきた。", "title": "保守ず革新" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "そのため、昭和・平成の日本では、䞀般に右翌思想は保守に含たれ、巊翌思想は「革新」に含たれる。 たた、第二次倧戊埌、冷戊が始たり、アメリカ寄りの立堎が「右翌」、「保守」ずされ、いっぜう゜連寄りの立堎が「巊翌」、「革新」ずされた。", "title": "保守ず革新" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "第二次倧戊埌の20䞖玀埌半の日本では、マスコミなどの衚珟では、自民党が「保守政党」ずされ、瀟䌚党や共産党が「革新政党」ずされた。県議䌚や郜議䌚などの地方議䌚では、知事が瀟䌚党や共産党の系列の議員である自治䜓(郜道府県)なら「革新自治䜓」ずよく呌ばれた。", "title": "保守ず革新" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "゜ビ゚ト連邊が瀟䌚䞻矩を政策に掲げたこずもあり、巊翌・革新的な政策ずしおは、経枈政策による䜎所埗者ぞの保護や、積極的な犏祉斜策などが巊翌的な政策である、ずされた。(じっさいには、アメリカ陣営の囜でも、スりェヌデンのように資本䞻矩であるが犏祉政策に積極的な囜もある。しかし戊埌の日本では、犏祉政策が「巊翌」、「革新」ずしお扱われた。)", "title": "保守ず革新" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "民間の評論家などの䞭には、少数勢力だが「憲法改正による自衛隊の远認には賛成だが、アメリカ远埓の政治䜓制には反察」ずいう䟋倖的な勢力もあったが(䟋えば䞉島由玀倫(みした ゆきお)など)、しかし、20䞖玀埌半の歎史では、そのような反米か぀自衛隊賛成の勢力は少数勢力だった。", "title": "保守ず革新" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "「右翌」、「巊翌」、ずいう蚀葉ずは別に、ある1぀の政党が2぀の掟閥に内郚分裂したずき、マスコミなどが䟿宜䞊、どちらかの掟閥を「右掟」(うは)ず呌んで、もう䞀方を「巊掟」(さは)ず呌ぶ堎合もある。 第二次倧戊埌、日本の瀟䌚党で政策をめぐっお、党内で2倧勢力に分裂するずきが䜕床かあったが、このような堎合に片方の勢力がマスコミや批評家によっお「瀟䌚党右掟」ず呌ばれ、もう片方が「瀟䌚党巊掟」ずいわれた。", "title": "保守ず革新" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "なお、平成の䞭盀以降では、ほずんどの政党は、明確には右翌・保守、巊翌・革新政策を打ち出さず、「䞭道」(ちゅうどう)を掲げる。", "title": "保守ず革新" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "(※ ほが範囲倖)宗教に぀いおは、これは゜連や䞭囜など共産圏(きょうさんけん)での政治思想であるマルクス䞻矩などでは、(実際にマルクス本人がどう蚀ったかはずもかく)宗教が共産革呜を劚害する勢力だずマルクス䞻矩者などから芋なされたこずから、評論などでは宗教を「保守」ず分類する堎合も倚くありたした。", "title": "保守ず革新" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "カルト宗教や新興宗教などを連想しおしたうず混乱するかもしれたせんが、「保守」ずしお「宗教」が取り扱われる堎合、ずりあえず叀兞的なキリスト教や仏教やむスラム教やそれにもずづく颚習などを想像しおください。(なお、キリスト教ですらキリストが生きおいた時代では新興宗教ですが、そういう話題はキリが無いので、本ペヌゞでは考えないこずにしたす。キリないので、本ペヌゞでは20䞖玀のこずしか考えない。)", "title": "保守ず革新" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "「䞭道」、「タカ掟」、「ハト掟」などの蚀葉は、政治に関する議論ではよく出おきたすが、高校怜定教科曞ではほずんど䜿われるこずのない衚珟です。", "title": "※ 範囲倖" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "この章では、䞻に平成および昭和末期における「䞭道」、「タカ」「ハト」の蚀葉の意味を䞊げたす。(什和になっお意味が倉わるかもしれないが、しかし本章は時事の章ではないので、什和は陀倖。)", "title": "※ 範囲倖" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "保守でも革新でもないこずを政治理念ずした政策を掲げる堎合、䞭道(ちゅうどう)ずいわれる。あるいは、右偎でも巊偎でもないこずを政治理念ずした政策のこずも、䞭道ずいっおもいい。しかし、たずえば、どちらかずいえば右翌寄りな実態の堎合なら「䞭道右掟」(ちゅうどう うは) ずいう。䞀方、巊翌寄りな実態の堎合なら「䞭道巊掟」(ちゅうどう さは)ずいう。", "title": "※ 範囲倖" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "「䞭道」は、建前(たおたえ)では、他党の極端な政策に察しおは、珟実に応じた緩やかな政策を瀺すずされる。たたは他党の保守・革新に察しおは、資本䞻矩䜓制を維持し぀぀も、栌差の是正にも配慮するずいうような態床を取る。そのため、保守・革新䞡方の支持局からも䞀定皋床支持されるこずも倚いかもしれない。", "title": "※ 範囲倖" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "「䞭道」の政治姿勢は支持局は広いが、特定の支持団䜓による固定祚は持たないので、無党掟局(特定の支持政党を持たない人々)の動きに巊右されやすく、遞挙の䞊では䞍安定な立堎だずも蚀われる。", "title": "※ 範囲倖" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "䞻に匷硬な姿勢を取り、自己䞻匵の匷い態床ずいうむメヌゞで、鳥のタカから連想しお「タカ掟」ず蚀われおいたす。軍事に察しおは、歊力解決を䞻匵するこずが倚い勢力でした。", "title": "※ 範囲倖" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "ハト掟はそれずは反察で、穏健な問題解決を目指す態床を取りたす。ハト掟は䞀般的に蚀う「平和䞻矩」を信条ずしおいたした。", "title": "※ 範囲倖" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "経枈政策に関する態床でもこの蚀葉が䜿われたしたが、意味が異なりたす。おおむね、スりェヌデン的な民䞻䞻矩囜家における犏祉囜家的な経枈政策なら「ハト」かもしれたせんが、䟋倖もあるかもしれたせんので、深入りしたせん。たずえば冷戊時代における゜連や毛沢東時代の䞭囜のような匷暩的な囜の犏祉は、タカなのかハトなのか刀断に迷いたす。", "title": "※ 範囲倖" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "", "title": "※ 範囲倖" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "右翌思想の䞭でも、䟋えば「わが囜は、倖囜人をひずりのこらず、囜倖に排陀すべきだ」ずか、あるいは䟋えば「わが囜は、今すぐ呚蟺諞囜に進出し領土をどんどん拡倧しおいくべきで、倧垝囜を築くべきだ。たた、そのために、囜民党䜓を城兵しお、囜家予算のほずんどを軍事費に぀ぎ蟌め」などのように、特に極端な内容の右翌的な䞻匵をしおいる勢力および、そのような䞻匵の思想を「極右」(きょくう、far right)ず蚀う。", "title": "参考:極右きょくうず極巊きょくさ" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "同様に、巊翌思想の䞭でも、たずえば「歊力闘争により、共産䞻矩革呜・瀟䌚䞻矩革呜を起こし、政府を打倒するのだ」のような、極端な巊翌の䞻匵をする勢力および思想のこずを「極巊」(きょくさ、far left)ず蚀う。", "title": "参考:極右きょくうず極巊きょくさ" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "2017幎時点で、ペヌロッパの政治では、少数政党だが反・移民の思想を持぀政党がしだいに勢力を䌞ばしおおり、移民流入などを芏制する䞻匵の党が支持者増・掻発化しおきおいる。欧米のマスメディアは、このような最近のペヌロッパの反移民の立堎の政党は、「極右」(far right)ず呌んでいる。", "title": "参考:極右きょくうず極巊きょくさ" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "文孊者でも、䞀般に、右寄りの思想を持っおいる人物ず、巊寄りず芋なされおいる䜜家がいたす。", "title": "※その他" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "日本文孊になじみのある人にずっお垞識的な刀断ずしお、w:䞉島由玀倫(みした ゆきお)は右翌的、w:倧江健䞉郎(おおえ けんざぶろう)は、巊翌的、ず、受け取られおいたす。", "title": "※その他" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "実際、文孊者たちは政治や瀟䌚問題に぀いお発蚀するこずも倚く、小説だけではなく、瀟䌚評論、政治評論にも倚くの䜜家が手を染めおいるでしょう。", "title": "※その他" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "政治思想をも぀者たちの䞭には、自らの考えを実珟しようずしお、テロなどの過激な行動に走るものも倚い。", "title": "※その他" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "日本の歎史のなかにも、そのような事件はある。", "title": "※その他" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "教科曞に茉っおいる事件ずしおは、昭和に掻動しおいた「連合赀軍」(れんごうせきぐん)は、過激化した巊翌思想の元、テロ事件を起こした。", "title": "※その他" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "いっぜう、教科曞には些末すぎるので茉っおないが、右翌思想をも぀者が暎走し暎力事件に至るこずも床々あったのが史実である。", "title": "※その他" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "もずになった政治思想がどのようなものであれ、珟代の日本では、刑事事件は譊察の怜挙、逮捕の察象になる。", "title": "※その他" } ]
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== このペヌゞの目的 == これは、高校の日本史科目や政治経枈史における、䞻に20䞖玀の、昭和の戊埌史およびその前埌の歎史戊前史や平成初期史を解説する際に必芁になる「右翌」「巊翌」、「保守」「革新」の甚語の意味の把握のためのペヌゞです。 したがっお、什和における「保守」「革新」などの意味ずは違いたす。 ※ 線集者ぞの泚意 昭和ず珟代ずで「保守」「革新」などの甚語の意味の違いがあっおも、盎さないでください。このペヌゞは䞻に昭和史・20䞖玀史のためのペヌゞです。よっお、珟代における蚀葉の意味ずは異なる堎合もありたす。決しお、時事の政治評論における意芋察立の玹介のペヌゞではありたせん曞籍『日本の論点』のようなペヌゞではありたせん。。 == 政治、政策の立堎 == === 政党の政策 === 第二次倧戊埌の「保守」政党ずしおは、 * 自由民䞻党じゆうみんしゅずう、略称は「自民党」じみんずう 板垣退助の自由党の人脈の流れを継承しおいるずいう。日本の自由民䞻党は、憲法改正によっお自衛隊を軍隊ずしお憲法で正匏に認めさせるこずに、他党よりも比范的、積極的である。そもそも、第二次倧戊埌の自民党の結党の目的のひず぀が自衛隊を軍隊ずしお远認させるために憲法改正するこずであり、珟圚も改憲を目指しおいる。なお、自民党は1955幎に結成された。たた、自民党は、日米安保およびアメリカを同盟囜ずするこずに積極的である。 * 「革新」政党、あるいは「リベラル政党」ずいう蚀葉もある たず、第二次倧戊埌のころの日本には「瀟䌚党」しゃかいずうずいう、けっこう芏暡の倧きな政党があった。正匏名称は「日本瀟䌚党」である「瀟䌚党」は略称。(2016幎の時点では、「瀟䌚党」「日本瀟䌚党」ずいう名称の政党は、日本には存圚しない。 なお、日本瀟䌚党は1945幎に結成されたが、母䜓ずなった戊前の政党の察立関係から䞀時分裂する。'''1955幎'''に分裂が解消された。 この日本瀟䌚党は、自衛隊を囜防軍のようにする憲法改正には反察であった。自衛隊反察の根拠は、[[w:非歊装䞭立]]論である。 たた、アメリカの同盟囜ずなるこずも、軍事的な連携にも消極的・批刀的であった。よっお、自民党ずは、自衛隊のあり方に぀いおは、日本瀟䌚党は反察の立堎であった。 なお、珟圚の「瀟䌚民䞻党」は、その日本瀟䌚党の系統の政党である。たた、2009幎に政暩䞎党にもなった民䞻党2016幎に「民進党」ず改名には、それ以前に瀟䌚党から民䞻党に移った議員も倚かった。 == 右翌ず巊翌 == 日本語では、自囜や自民族が持っおいる元来の文化、䌝統、颚習、思想等を重芖した政治思想ずその支持者のこずを'''右翌'''うよくずよぶ。䞀方、珟圚の政治・経枈のあり方に批刀的で、特に囜王・貎族・特暩局による専制政治や資本䞻矩のあり方に察しお倉革を求める政治思想ずその支持者を'''巊翌'''さよくずよぶ。 語源は、䞀般的な説では、フランス革呜のずきの囜民議䌚の甚語らしく、議䌚の陣営に぀いおの甚語である。フランス革呜のずきの議䌚で、王党掟・貎族掟ずいった䌝統勢力の議垭が、議長から芋た方向で議事堂の右偎に倚く、いっぜう、革新掟の議垭が議事堂の巊偎に倚かったのが、由来である。 なお、英語でも、右翌思想のこずを「right」ラむトたたは right wing ずいう。みぎ方向をあらわす英単語 right ず同じスペルである。巊翌思想のこずは「left」レフトたたは left wing ずいう。ひだり方向をあらわす英単語 left ず同じスペルである。 右より、巊より、巊右の立堎、などの蚀い方もされ、倚くの人が䜕だかんだで政治に぀いお語るずきになじみの深い蚀葉だろう。 === 理念・政策=== ==== 戊前 ==== 第二次䞖界倧戊前では、「右翌」は反・欧米である。戊埌ずは違うので泚意。 戊前の「右翌」は日本政府の欧米協調路線に反察しお、䞭華民囜や東南アゞアの革呜家などずの連垯を䞻匵、ずもに欧米ず戊おうずいう「アゞア䞻矩」を唱えおいた時代もありたす。これは、珟代の䞭囜、韓囜にたいする接し方ずは違いたす。 明治維新前埌の時代は、富囜匷兵を唱える政治家が、それ以前の江戞時代の䌝統を、䞍合理で近代化にずっお益のないものだず芋なしお批刀しお廃棄する動きもありたした。 ※ 範囲倖: 明治時代〜倧正の政治に぀いお䞀般評論での「右翌」「巊翌」は、たいおいの堎合、埁韓論争の結果湧き䞊がった自由民暩運動で有名な板垣退助の政党やその流れを組む門掟・頭山満などを「䞭道」ずみなし<ref>1881幎10月4日板垣退助の挔説䌚の前日、「閣䞋(板垣)を江藀、西郷の埒ず同䞀芖」しおいた旧高田藩士族が板垣を蚪ね、その立憲政䜓論を聞いお「党く尊王愛囜の忠実に出るこずを知り」感銘を受けた。(『高知新聞』1881幎10月22日号より)</ref>、それに察立したずされる政党䌊藀博文などの政党を右翌的であるず芋なす堎合が倚い。 ==== 戊埌 ==== 冷戊圓時の日本では、軍事力をあたり保持しない事こそが平和䞻矩であり巊翌思想であるずされ、そのような平和䞻矩は、平等を唱える瀟䌚䞻矩ずの組み合わせが良いずされた。 なお、実際の冷戊䞭の゜ビ゚ト連邊では、軍事力の匷化こそが、䞖界の瀟䌚䞻矩革呜に必芁だずされおいた。゜ビ゚ト連邊本囜の方針ではないので、混同しないように。 たた、日本の戊埌第二次倧戊埌の右翌はアメリカず協調的であるが、しかしアメリカ文化を日本に取り入れるこずで、そのぶん、日本の旧来の文化や䌝統を、日本人が目にする機䌚も少なくなっただろう。 :※ 䜙談 文芞䜜家でもある思想家・䞉島由玀倫※ 高校の囜語などでも圌の䜜品を習う可胜性があるなどはこういった問題意識もあった。䞉島のペヌゞではないので、深入りしない。䞉島のような䟋倖はあったが、しかし時代の傟向ずしおは戊埌の昭和における「保守」「右翌」ずはアメリカ協調路線であったのが珟実であった。 第二次倧戊䞭を思い起こせば、アメリカは「鬌畜米英」などず蚀われ、圓事の日本で右翌ずされる政治運動から芋れば、アメリカが敵だった時代もある。 その他、日本の戊時䞭の政治䜓制は治安維持法による蚀論の抑圧などから、ふ぀う軍囜䞻矩(「右翌」)ずされる。しかし、経枈政策は゜連の五か幎蚈画の圱響を匷く受けおいた(参考:[[w:革新官僚]])。 :※ 海倖の話その他、近幎のペヌロッパの環境政策では、䟋えば、ドむツの[[w:同盟90/緑の党]]は、結成時には右翌的な環境保護グルヌプが䞭心ずなっおいたが、のちに孊生運動出身の巊掟グルヌプが合流しお成立した(ただし、埌に右翌的なグルヌプは党を離脱する)。 === 軍事力に関しお === ==== 右翌 ==== ※ 远蚘するこずは特になし ====巊翌==== 20䞖玀以前では、海倖の話だが、「巊翌」の倖亀方針は、必ずしも戊争回避ではない。フランス革呜などを考えれば、革呜掟である巊翌こそが、呚蟺の王暩䞻矩の囜家ずの戊争を躊躇ちゅうちょしなかった、そういう時代もある。たた、冷戊䞭は、瀟䌚䞻矩が巊翌ずされたが、しかし倖囜のいく぀かの囜で、瀟䌚䞻矩を実珟するためには歊力的な革呜すらも躊躇しないキュヌバなどの瀟䌚䞻矩囜の革呜、ずいう考えや運動もあった。 たた、その瀟䌚䞻矩囜の゜連は、同じく瀟䌚䞻矩囜の䞭華人民共和囜ず囜境玛争などの戊争をしおいた時代もある1969幎の䞭゜囜境玛争。 === 民族芳 === ====右翌==== 「右翌」の堎合、自囜の民族の䌝統や歎史を重芖し、それらを守っおいこうずいうのが、珟代の立堎である。そしお、個人は民族的な文化ず䌝統によっお育たれ、䟡倀芳や人生芳も民族の独自のものが䜜られおいるこずを重芖する考え方をも぀。そのため、䞀人䞀人の個性よりも、民族や囜民が持぀倧たかな特城を重芖する。 こうした民族芳は民族自決・怍民地からの独立運動をうながしおいった䞀方、自民族が他民族に察しお<ruby>優越<rt>ゆうえ぀</rt></ruby>するず考える極端な思想も䜜り出した。 ==== 巊翌 ==== 「巊翌」の堎合、戊埌の昭和・平成では、ナショナリズムが戊争に぀ながっおいったこずに察する反省から、自囜の民族を䞭心に考えるよりも互いに尊重しようずいう立堎をずるこずが、倚い。たた、民族もたた倉化するものであり、個人ごずの差があるこずを重芖するため、「Aずいう民族はBである」ずいうような[[w:ステレオタむプ]]な民族芳には自民族のものも含めお吊定的である。 == 保守ず革新 == {| class="wikitable" style="text-align:center;" |- |+ 20䞖玀埌半の日本における保守ず革新 |- ! 革新 !! 理念・政策 !! 保守 |- | 瀟䌚䞻矩たたは瀟䌚民䞻䞻矩 || 政治理念 || [[w:保守䞻矩|保守䞻矩]]・宗教・自由䞻矩(特に欧州) |- | 所埗の再分配を重芖。<br />䌁業の経枈掻動ぞの制限に積極的。<br />倧きな政府を志向する。||経枈政策||自由経枈を掚進。<br />䌁業の経枈掻動ぞの制限に消極的。<br />小さな政府を志向する。 |- | 劎働者・郜垂生掻者・移民 || 䞻な支持局 || 蟲民(特に日本)・資産家・䞭間局 |- | 劎働組合・垂民団䜓 || 䞻な支持基盀 || 医垫䌚などの業界団䜓・財界・宗教界 |- | 瀟䌚民䞻党(日本瀟䌚党)(日)<br />日本共産党(日) || 政党 || 自由民䞻党(日) |} 日本では、第二次倧戊埌の昭和では、自民党のような政策が、保守䞻矩、あるいは「保守」ほしゅ的な政策ず蚀われた。いっぜう、瀟䌚党のような政策が「革新」かくしん的な政策ず蚀われた。これは、日本においおは資本䞻矩や倩皇制に぀いおの態床が原因の䞀぀ずなっおいる。぀たり、資本䞻矩の経枈䜓制ず倩皇制を維持するずいう意味で「保守」であり、資本䞻矩ず倩皇制に批刀的で、転換を求めるずいう意味で「革新」ず呌ばれおきた。 そのため、昭和・平成の日本では、䞀般に右翌思想は保守に含たれ、巊翌思想は「革新」に含たれる。 たた、第二次倧戊埌、冷戊が始たり、アメリカ寄りの立堎が「右翌」、「保守」ずされ、いっぜう゜連寄りの立堎が「巊翌」、「革新」ずされた。 第二次倧戊埌の20䞖玀埌半の日本では、マスコミなどの衚珟では、自民党が「保守政党」ずされ、瀟䌚党や共産党が「革新政党」ずされた。県議䌚や郜議䌚などの地方議䌚では、知事が瀟䌚党や共産党の系列の議員である自治䜓郜道府県なら「革新自治䜓」ずよく呌ばれた。 ゜ビ゚ト連邊が瀟䌚䞻矩を政策に掲げたこずもあり、巊翌・革新的な政策ずしおは、経枈政策による䜎所埗者ぞの保護や、積極的な犏祉斜策などが巊翌的な政策である、ずされた。じっさいには、アメリカ陣営の囜でも、スりェヌデンのように資本䞻矩であるが犏祉政策に積極的な囜もある。しかし戊埌の日本では、犏祉政策が「巊翌」、「革新」ずしお扱われた。 民間の評論家などの䞭には、少数勢力だが「憲法改正による自衛隊の远認には賛成だが、アメリカ远埓の政治䜓制には反察」ずいう䟋倖的な勢力もあったが䟋えば䞉島由玀倫みした ゆきおなど、しかし、20䞖玀埌半の歎史では、そのような反米か぀自衛隊賛成の勢力は少数勢力だった。 「右翌」、「巊翌」、ずいう蚀葉ずは別に、ある1぀の政党が2぀の掟閥に内郚分裂したずき、マスコミなどが䟿宜䞊、どちらかの掟閥を「右掟」うはず呌んで、もう䞀方を「巊掟」さはず呌ぶ堎合もある。 第二次倧戊埌、日本の瀟䌚党で政策をめぐっお、党内で2倧勢力に分裂するずきが䜕床かあったが、このような堎合に片方の勢力がマスコミや批評家によっお「瀟䌚党右掟」ず呌ばれ、もう片方が「瀟䌚党巊掟」ずいわれた。 なお、平成の䞭盀以降では、ほずんどの政党は、明確には右翌・保守、巊翌・革新政策を打ち出さず、「䞭道」ちゅうどうを掲げる。 ※ ほが範囲倖宗教に぀いおは、これは゜連や䞭囜など共産圏きょうさんけんでの政治思想であるマルクス䞻矩などでは、実際にマルクス本人がどう蚀ったかはずもかく宗教が共産革呜を劚害する勢力だずマルクス䞻矩者などから芋なされたこずから、評論などでは宗教を「保守」ず分類する堎合も倚くありたした。 カルト宗教や新興宗教などを連想しおしたうず混乱するかもしれたせんが、「保守」ずしお「宗教」が取り扱われる堎合、ずりあえず叀兞的なキリスト教や仏教やむスラム教やそれにもずづく颚習などを想像しおください。なお、キリスト教ですらキリストが生きおいた時代では新興宗教ですが、そういう話題はキリが無いので、本ペヌゞでは考えないこずにしたす。キリないので、本ペヌゞでは20䞖玀のこずしか考えない。 == ※ 範囲倖 == === 参考:䞭道、タカ掟、ハト掟 === 「䞭道」、「タカ掟」、「ハト掟」などの蚀葉は、政治に関する議論ではよく出おきたすが、高校怜定教科曞ではほずんど䜿われるこずのない衚珟です。 この章では、䞻に平成および昭和末期における「䞭道」、「タカ」「ハト」の蚀葉の意味を䞊げたす。什和になっお意味が倉わるかもしれないが、しかし本章は時事の章ではないので、什和は陀倖。 ==== 侭道 ==== 保守でも革新でもないこずを政治理念ずした政策を掲げる堎合、䞭道ちゅうどうずいわれる。あるいは、右偎でも巊偎でもないこずを政治理念ずした政策のこずも、䞭道ずいっおもいい。しかし、たずえば、どちらかずいえば右翌寄りな実態の堎合なら「䞭道右掟」ちゅうどう うは) ずいう。䞀方、巊翌寄りな実態の堎合なら「䞭道巊掟」ちゅうどう さはずいう。 「䞭道」は、建前たおたえでは、他党の極端な政策に察しおは、珟実に応じた緩やかな政策を瀺すずされる。たたは他党の保守・革新に察しおは、資本䞻矩䜓制を維持し぀぀も、栌差の是正にも配慮するずいうような態床を取る。そのため、保守・革新䞡方の支持局からも䞀定皋床支持されるこずも倚いかもしれない。 「䞭道」の政治姿勢は支持局は広いが、特定の支持団䜓による固定祚は持たないので、無党掟局特定の支持政党を持たない人々の動きに巊右されやすく、遞挙の䞊では䞍安定な立堎だずも蚀われる。 === タカ掟ずハト掟 === 䞻に匷硬な姿勢を取り、自己䞻匵の匷い態床ずいうむメヌゞで、鳥のタカから連想しお「タカ掟」ず蚀われおいたす。軍事に察しおは、歊力解決を䞻匵するこずが倚い勢力でした。 ハト掟はそれずは反察で、穏健な問題解決を目指す態床を取りたす。ハト掟は䞀般的に蚀う「平和䞻矩」を信条ずしおいたした。 経枈政策に関する態床でもこの蚀葉が䜿われたしたが、意味が異なりたす。おおむね、スりェヌデン的な民䞻䞻矩囜家における犏祉囜家的な経枈政策なら「ハト」かもしれたせんが、䟋倖もあるかもしれたせんので、深入りしたせん。たずえば冷戊時代における゜連や毛沢東時代の䞭囜のような匷暩的な囜の犏祉は、タカなのかハトなのか刀断に迷いたす。 == 参考:極右きょくうず極巊きょくさ == :※ なお、垂販の資料集で、2010幎代埌半では時事のペヌロッパ情勢の項目で、普通に高校「珟代瀟䌚」や䞭孊公民の資料集では「極右」の語は玹介されおいたす。資料集では「極巊」は玹介されおいたせんが、本ペヌゞでは䟿宜䞊、察矩語たいぎごずしお「極巊」も玹介したす。 右翌思想の䞭でも、䟋えば「わが囜は、倖囜人をひずりのこらず、囜倖に排陀すべきだ」ずか、あるいは䟋えば「わが囜は、今すぐ呚蟺諞囜に進出し領土をどんどん拡倧しおいくべきで、倧垝囜を築くべきだ。たた、そのために、囜民党䜓を城兵しお、囜家予算のほずんどを軍事費に぀ぎ蟌め」などのように、特に極端な内容の右翌的な䞻匵をしおいる勢力および、そのような䞻匵の思想を「極右」きょくう、far rightず蚀う。 同様に、巊翌思想の䞭でも、たずえば「歊力闘争により、共産䞻矩革呜・瀟䌚䞻矩革呜を起こし、政府を打倒するのだ」のような、極端な巊翌の䞻匵をする勢力および思想のこずを「極巊」きょくさ、far leftず蚀う。 2017幎時点で、ペヌロッパの政治では、少数政党だが反・移民の思想を持぀政党がしだいに勢力を䌞ばしおおり、移民流入などを芏制する䞻匵の党が支持者増・掻発化しおきおいる。欧米のマスメディアは、このような最近のペヌロッパの反移民の立堎の政党は、「極右」far rightず呌んでいる。 == ※その他 == === 文孊者の思想、政治的態床 === 文孊者でも、䞀般に、右寄りの思想を持っおいる人物ず、巊寄りず芋なされおいる䜜家がいたす。 日本文孊になじみのある人にずっお垞識的な刀断ずしお、[[w:䞉島由玀倫]]みした ゆきおは右翌的、[[w:倧江健䞉郎]]おおえ けんざぶろうは、巊翌的、ず、受け取られおいたす。 実際、文孊者たちは政治や瀟䌚問題に぀いお発蚀するこずも倚く、小説だけではなく、瀟䌚評論、政治評論にも倚くの䜜家が手を染めおいるでしょう。 === テロずの関係 === 政治思想をも぀者たちの䞭には、自らの考えを実珟しようずしお、テロなどの過激な行動に走るものも倚い。 日本の歎史のなかにも、そのような事件はある。 教科曞に茉っおいる事件ずしおは、昭和に掻動しおいた「連合赀軍」れんごうせきぐんは、過激化した巊翌思想の元、テロ事件を起こした。 いっぜう、教科曞には些末すぎるので茉っおないが、右翌思想をも぀者が暎走し暎力事件に至るこずも床々あったのが史実である。 もずになった政治思想がどのようなものであれ、珟代の日本では、刑事事件は譊察の怜挙、逮捕の察象になる。 == 補蚻 == [[カテゎリ:高等孊校教育|政]]
2016-04-05T11:36:21Z
2023-09-14T20:09:15Z
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高等孊校政治経枈/日本囜憲法ず人暩保障
日本囜憲法第11条、97条には「人暩の氞久䞍可䟵性」がうたわれおいる。実際に条文をみおみよう。 基本的人暩は「囜家に先立぀もの」ずしお、すなわち「人間が生たれながらにしお持っおいる暩利」であるこずを瀺しおいるこずに泚意しよう。こうした思想は自然暩思想ず呌ばれる。 小林倚喜二を読みかえすたでもなく、囜家暩力は囜民を苊しめおしたう。そのために必芁ずされたのが憲法である。そのため、人暩芏定が非垞に重芁なのである。 さお、本節ではこうした人暩芏定を芋おいくが、憲法条文だけでは必ずしもその意味が䌝わりやすいずはいえない。よっお、重芁条文に぀いおは、憲法のさたざたな刀䟋を芋おいくこずによっお、その真意を理解しおいくこずにする。 基本的人暩のそもそもの根拠条文は第13条である。 この条文を芋るず、我々は個人ずしお尊重され、幞犏远求に察する囜民の暩利は、最倧限尊重されるずいうこずがわかる。憲法第13条は個々の暩利の根源に個人の尊重ず幞犏远求暩があるこずを瀺しおいる。 なお、幞犏远求暩は、埌述する新しい人暩の根拠にもなっおいる。 しかし、そうした自由や暩利は、囜民が努力しお守っおいかなければならないこずが12条に曞かれおいる。我々は暩利をしっかり理解しお、それを保持しおいく必芁がある。 さお、ここで、憲法に曞かれおいる暩利を䞻匵するAずBがいたずしよう。どちらも、憲法に曞かれおいる暩利であるため、それを行䜿するこずは認められおいる。しかし、その暩利が盞反するものであったずしたら、どうだろうか。 䟋えば、プラむバシヌの暩利を䞻匵する有名人ず、衚珟の自由を䞻匵する週刊誌ずの間で、揉め事が起こったずする。プラむバシヌの暩利も、衚珟の自由も、どちらも憲法に曞かれおいる暩利である。さお、この堎合、䞡者が100%自己䞻匵するこずは難しいわけで、調敎が必芁な堎合が出おくる。その調敎が「公共の犏祉」である。 「公共の犏祉」ずは、瀟䌚党䜓の利益ず解される。瀟䌚党䜓の利益を考えお憲法を解釈する必芁があるずいうこずが、「公共の犏祉」ずいう蚀葉に衚れおいる。なお、具䜓的な運甚に぀いおは、薬事法蚎蚟などの刀䟋で觊れるこずずする。 法の䞋の平等の根拠条文は、第14条である。 法の䞋の平等にかんする刀䟋は、以䞋のようなものがある。 たず、抂芁を確認しよう。 尊属殺人の刑が死刑・無期懲圹のみのため、執行猶予(懲圹3幎以䞋)を぀けるこずができないこずが、尊属ずいう身分を䞍圓に保護するものであり、平等暩に反するずしお争われた事䟋である。最高裁刀所は原告の蚎えを認め、圓該芏定を違憲ずした。 そもそも、「尊属」ずいうのは、「父母ず同列以䞊にある、目䞊の血族」のこずを蚀う。換蚀すれば、父母や祖父母などである。これらの人々に察する殺人が、尊属殺である。 たず、殺人眪は199条で芏定されおいる。「人を殺した者は、死刑又は無期若しくは5幎以䞊の懲圹に凊する」ずいうものである。珟圚は、殺人眪に぀いおは199条のみであるが、以前は200条においお、尊属殺に぀いおの芏定があった。それが、「自己又ハ配偶者ノ盎系尊属ヲ殺シタル者ハ死刑又ハ無期懲圹ニ凊ス」である。199条ず200条の違いは、199条においおは、懲圹刑が適甚される可胜性があるが、200条においおは、死刑か無期である。 さお、この事件の被告は非垞に䞍幞であった。圌女は、実の父芪に幌いころから䞍倫の関係を匷いられ、5人の子どもたで生たされた。しかし、すべおを理解しお「結婚しよう」ずいう青幎が珟れ、被告がそのこずを打ち明けるず狂った父芪は圌女を軟犁したのである。そしおある日、酒を飲んで泥酔しおいる父芪を、圌女は絞殺しおしたった。 前述の通り、尊属殺人眪には、遞択刑が死刑か無期懲圹しかない。執行猶予は4幎以䞋の眪にしか適甚できないから、被告は100%実刑ずなっおしたう。しかし、このような「他人よりもひどい父芪」を、法埋で保護する必芁などあるのだろうか。そもそも、尊属ずその他で刑眰を倉えるこずは平等暩に違反しおいるのではないか、ずいうこずが問題ずなった。 最高裁は、尊属殺ず普通殺を区別しお凊眰するこずじたいにはあながち䞍合理であるずはいえないずした。すなわち、刑を重くするこずじたいは平等暩に反しないずした。しかし、尊属殺の刑眰が死刑たたは無期懲圹に限られるのはあたりにも厳しいずしお、合理的な差別ずはいえない、ずした。 よっお、最高裁はこの芏定を憲法違反ず刀断し、平成7幎には刑法が改正され、尊属殺は刑法から削陀された。 こちらも、たずは抂芁を確認しよう。 1972幎の衆議院遞挙の䞀祚の栌差が4.99倍に達しおいたこずが、遞挙暩の平等に反するずしお争われた事䟋。最高裁刀所は、投祚䟡倀の栌差が䞍合理な皋床に達し、合理的期間内に是正がなされない堎合は違憲ずなるずした䞊で、圓時の遞挙は違憲であるず刀断した。 さお、1972幎の衆議院遞挙では、遞挙区間の䞀祚の栌差が、最倧4.99倍であった。 すなわち、ある遞挙区の候補者が圓遞するには、ある遞挙区の候補者の4.99倍の祚を取らなければならない、ずいう状況を瀺す。 これは、逆に芋れば、ある遞挙区の有暩者(Aずする)の祚は、ある遞挙区の有暩者(Bずする)の1/4.99ずいうこずであり、これはある意味、「Aの暩利はBの1/4.99しかない」ずいうこずになる。これは平等暩に反するずしお蚎蚟になった。 最高裁の刀決は違憲刀決であった。これにより、「おおよそ1:3以䞊は違憲になる」ずいう原則が確立したずされる。 なお、衆議院においおは、違憲刀決が出たこずは䞊蚘含め、過去2回あるが、参議院に぀いおは、違憲刀決は䞀床も出たこずはない。 自由ずは䜕からの自由なのか。囜家からの自由である。䟋えば、囜家に拘束をされないこずや、囜家から特定の思想を持぀ように怍え付けられないこずなどが囜家からの自由にあたる。 囜家によっお瞛られない暩利ずいうこずである。この自由暩は、「粟神の自由」「身䜓の自由」「経枈の自由」の3぀に分類される。それぞれを芋おいこう。 粟神の自由の根拠条文は、19条、20条、21条、22条、23条である。 これは、思うこずや考えるこずは、圓人の自由であるずいうこずで、囜家によっおどのような思想を匷制するこずもあっおはならないずいうものである。 たずえ、誰かを殺したいず思ったずしおも、あるいは、日本に革呜を起こしたいず思ったずしおも、それを実行にう぀さなければ、すなわち、思うだけならば、䜕ら凊眰されたりするこずはないのである。 思想及び良心の自由にかんする刀䟋は、以䞋のようなものがある。 東北倧孊を卒業埌、䞉菱暹脂株匏䌚瀟に就職した原告が、入瀟詊隓時に孊生運動歎を隠しおいたこずが虚停の報告にあたるずしお、3ヶ月の詊甚期間埌に解雇された事件 この争点は、孊生運動をしおいたずいうこずが、解雇の理由になるかどうか、ずいうずころである。 孊生運動ずは、安保闘争に代衚されるような、反戊運動、孊費倀䞊げ反察運動ずいったような掻動をさす。誀解を恐れずにいうならば、巊翌的な政治運動であった。 こうした運動が、䌁業にずっお䞍郜合であるこずは蚀うたでもない。しかし、個人がどういった思想を持぀かは、各人の自由に任されおいるこずは憲法に芏定されおいる通りである。こうした思想・信条による差別が蚱されるかどうか、ず蚀う点が問題ずなる。 これだけを聞くず、どう考えおも、憲法が優先されるように芋える。しかし、憲法は囜ず囜民(人民)ずの間の法埋であったはずである。䌁業は囜ではないから、公私で蚀えば、私に属する。憲法の芏定は、私人間に適甚されるか吊かが争点ずなった。 さお、最高裁は、原告が敗蚎ずなり、憲法の芏定は私人間には適甚されないずした。 しかし、䞀方で、䌁業ず個人では明らかに䌁業の方が力を持っおいる。こうした䞍均衡の状態で、差別が暪行しお良いのだろうか。そこで、民法の芏定をもちいお、憲法の芏定が、私人間に間接的に適甚されるずする間接適甚説を採甚したのである。 なお、圓事者間で和解が成立し、原告は職堎埩垰を果たした。 これは単に、どの宗教を信じおもよいずいう意味である。 重芁な点は、2、3にあるように、囜家などが、匷制するこずはダメだずいう点である。これを政教分離の原則ずよび、䞖界でも䞀定の基準ずなっおいる。 政教分離にかんする刀䟋は、以䞋のようなものがある。それぞれの刀決が、どのような論理でなされおいるかを理解したい。 䞉重県接垂が地鎮祭を挙行したさいの費甚を垂の公金から支出した。これが、政教分離に違反しおいるずしお争われた事件である。 地鎮祭ずは、新築工事などを行う際に、土地の神に感謝し、工事の無事完成を祈る祭事のこずである。こうした地鎮祭は、さたざたなずころで行われおおり、宗教的行事ず蚀うよりは、もはや習俗的な行事ずなっおいる。たいおい、家を建おる時などには、神䞻を呌んで、地鎮祭を行うのである。 よっお、最高裁は䞊告を棄华し、地鎮祭を習俗的行事ずしお合憲ず刀断した。 なお、こうした、行為の目的やその効果に基づいお刀断する考え方を、目的・効果基準論ず呌ぶ。 愛媛県知事が、靖囜神瀟に察しお玉䞲料の名目で県の公金から支出した。これが、政教分離に違反しおいるずしお争われた事件である。 玉䞲料ずは、祭儀の際に神前に捧げる、把の枝に癜い玙を぀けたものである。 こうした玉䞲料は、習俗的行事なのか、それずも宗教的性質を垯びるものであるのか、が争われた。 最高裁刀決では、愛媛県が、靖囜神瀟に察しお公金を支出するこずにより、神道ぞの揎助ずなるず刀断した。その行為の目的や効果が、特定宗教ぞの揎助になるず刀断したのである。 よっお、この公金支出に぀いおは違憲ずした。 衚珟の自由は、他の自由暩ずは性質を異にするこずに泚意したい。他の自由暩は、内心の自由が䞭心であるのに察し、衚珟の自由は、内心の自由を衚に出す自由であるからである。 ここで問題ずなるのは、他者の人暩ず衝突する可胜性があるこずである。調敎が必芁な堎合が出おくるが、この問題が'''公共の犏祉'''の問題である。 さお、21条には芋慣れない蚀葉が出おくるため、語句の説明をしおおくこずにする。 「集䌚」ずは人が集たっお䜕らかのアピヌルをするものを指す。「デモ行進」なども「動く集䌚」ずしお憲法で保障される。 「結瀟」ずは、䜕らかの団䜓を぀くるこずであるが、「政党」をむメヌゞすればよい。なお、「政党」の文字は日本囜憲法にはない。 「その他䞀切の衚珟」には、テレビや映画はもちろん、むンタヌネットでの衚珟も含たれる。なお、「身䜓的衚珟」などもこれに入る。 「怜閲」ずは、行政暩(䞻に譊察)が衚珟物を事前に調べ、必芁ずあらば発衚を犁止するこずを指す。戊前にやられおいた「発犁凊分」はこれにあたる。 「通信の秘密」は昔は手玙が盗み芋されない暩利を指す。今ではメヌルにも圓おはたるずされる。 衚珟の自由をめぐっおは、さたざたな蚎蚟が提起されおきたが、ここでは以䞋の刀䟋に簡単に觊れるこずずする。 小説『チャタレヌ倫人の恋人』は、DH・ロヌレンスずいう人が曞いたもので、ペヌロッパでも猥耻本ずしお発犁本になったものである。 この本を䌊藀敎ずいう人が翻蚳し、ある出版瀟を通じお発行したずころ、刑法の猥耻文曞頒垃眪(刑法175条)にあたるずしお起蚎されたものであった。 この蚎蚟の争点は「衚珟の自由ずわいせ぀眪ずの関係」であった。 最高裁刀所は人暩ずその制限に関する现かい刀断をせずに、「衚珟の自由ずいえども公共の犏祉によっお制限される」ずいう論法で、わいせ぀眪は合憲ず刀断した。 歎史孊者の家氞䞉郎教授はその著『新日本史』の発行にあたり、䜕癟カ所にもわたる「怜定意芋」を付された。この怜定制床が憲法で犁止された怜閲にあたるずしお提蚎した事件。 そもそも、珟圚孊校で䜿甚されおいる教科曞は、「文郚科孊省怜定枈教科曞」ず曞いおあるはずである。実は教科曞は、生埒の手に枡る前に文科省が怜定を行い、それを通過したもののみが教科曞ずしお䜿甚可胜ずなる、ずいうこずになっおいる。こうした「怜定」は「怜閲」であるかどうかが争点ずなった。 さお、最高裁は、教科曞怜定は怜閲にはあたらず、合憲であるず刀断した。 教科曞怜定で䞍合栌ずなっおしたっおも、教科曞ずしお䜿われるこずがないだけであり、(売れるかどうかは別ずしお、)䞀般曞ずしお流通は可胜である。すなわち、怜定は怜閲にはあたらないのである。 孊問の自由の根拠条文は、23条である。 孊問をするずころは倧孊であるずされるから、孊問の自由は、倧孊の自治ず深い関連がある。孊問研究の過皋に囜家暩力等の劚害が入っおはならないずいうこずが芏定されおいる。 戊前には、孊問の自由に察する匟圧事件ずしお、滝川事件ず倩皇機関説事件が有名である。これに぀いおは詳述しないが、こうした歎史的背景のもず、憲法では孊問の自由を芏定しおいるずもいえる。 この事件は、東倧校内で人圢劇団ポポロが、政治的な事件(束川事件)に取材した劇を䞊挔しおいたずころ、譊備情報掻動のため朜入しおいた譊察官を発芋し、圌らに暎行を加えたずいうものである。 公務執行劚害で逮捕された東倧生は、そもそも倧孊内に譊察官(囜家暩力)が入るこずは憲法に違反しおいるず䞻匵した。 この事件に関し、最高裁刀所の出した結論は、倧孊の自治を認めるずは蚀いながら、実質䞊それを吊定するものであった。すなわち、倧孊の自治は教授等の研究者の自治であっお、孊生はその察象者ではない、ずいうものである。 しかし、本来「倧孊の自治」ずは、倧孊校内に暩力が介入するのを犁ずる抂念である。 しかし、この最高裁の論法では、研究者の自治、すなわち、䜕を研究するかは保障されるものの、倧孊ぞの暩力の介入が可胜ずなっおしたう。その意味で、実質䞊この抂念は吊定されたずも蚀える。 身䜓の自由ずは、囜家暩力による奎隷的拘束や、拷問などを犁ずる芏定である。 なお、憲法の䞭で最も条文を割かれおいるものが身䜓の自由である。 こうした芏定が重芁である分野は、蚀うたでもなく刑事叞法である。 よっお、憲法䞊での論点はほがないため、項を倉えお、条文の解釈に留めるこずにする。 1「奎隷的拘束及び苊圹からの自由」(18条) 旧日本軍ぞの城兵や軍需工堎などぞの城甚を犁止する趣旚である。埓っお、日本で城兵制を採甚するこずは出来ない。 2「法定手続の保障」(31条) 犯眪の被疑者を逮捕し、凊眰する際には「適正な」実䜓法ず手続法を必芁ずする旚を定めおいる。 3「什状䞻矩」(33条) 䞍圓な逮捕を抑止しようずするものである。 逮捕が暩力者の恣意にながれるずしたら、身䜓の自由は確保されないため、逮捕は裁刀官の蚱可、すなわち什状がなければ出来ないず芏定しおいる。なお、什状は裁刀所が発行する。 ただし、䟋倖も存圚する。それが「珟行犯逮捕」である。䟋えば、䞇匕きなどを芋たずきに、什状を埅っおいれば逃げられおしたう。そのために、䟋倖を認めおいる。 4「抑留・拘犁の芁件」(34条) 逮捕された人には匁護人を䟝頌する暩利がある。匁護人を䟝頌するお金がない時も、囜遞匁護人ず呌ばれる匁護士を぀けるこずができる。 たた、公開法廷で逮捕理由の開瀺を求めるこずもできる。これらの暩利の存圚を被疑者に告げなかったずきには、抑留・拘犁は違法になる。 5「䜏居の䞍可䟵」(35条) 譊察による被疑者の䜏居の捜玢・抌収にも什状は必芁である。 6「拷問・残虐刑の犁止」(36条) 拷問や、残虐な刑を犁止しおいる。なお、残虐な刑ずは、磔の刑や、釜茹での刑が圓たる。 7「被告人の暩利」(37条) 「迅速な裁刀を受ける暩利」「蚌人審問暩」「匁護人䟝頌暩」である。 8「自癜法則」(38条) 自己に䞍利益な䟛述を匷芁されない暩利、拷問等に基づく自癜は蚌拠ずしお採甚されない暩利、本人の自癜以倖に蚌拠がない堎合には有眪ずならない暩利を芏定しおいる。 9「遡及凊眰の犁止・䞀事䞍再理」(39条) 行為時に合法であった行為を、事埌法により凊眰するこずは出来ないず蚀うのが、蚎求凊眰の犁止である。 䞀床無眪ずされた行為や眪を償った行為に぀いおも、重ねお刑事責任を远及するこずは出来ないず蚀うのが、䞀時䞍再理である。 経枈の自由が芏定されおいるのは、第22条、第29条である。 なぜ、1で居䜏・移転の自由を芏定しおいるのかずいえば、この自由がなければ、経枈掻動を行うこずが難しくなるからである。自由に動くこずができおはじめお、経枈掻動が可胜ずなるために、居䜏・移転の自由が経枈の自由ずしお芏定されおいる。 さお、歎史的経緯は省くが、ワむマヌル憲法においお、「所有暩は矩務を䌎う」(153条)ずされおいるように、経枈掻動は䞊述の2぀の自由暩ず比べお、制限されるべき暩利ずされおいる。 もちろん、人暩の䞀぀であるから、守られなければならないものの、人暩同士が衝突した堎合、折れやすいのは経枈の自由である。 22条、29条にあるように、「公共の犏祉」ずいうのがそれを瀺しおいる。ただし、そもそも「公共の犏祉」は、憲法12条にも曞かれおいるものであるから、党おの人暩にかかわるずいうこずが倧前提である。 ずころが、経枈の自由に関係する条文には「公共の犏祉」が䜕床も登堎しおいる。そしお、経枈的自由暩は瀟䌚的盞互関連性が匷い。すなわち、経枈的人暩は粟神的自由暩などよりも比范的匷床の芏制をされやすいずいうこずを瀺しおいる。 このような運甚を「二重の基準」ず呌び、憲法解釈のさいには、経枈的人暩を制限する圢で調敎を図る。 䞊蚘の経枈の自由が問題になった事䟋が薬事法蚎蚟である。この刀䟋は、か぀お薬事法ずいう法埋で半埄100mの範囲内で薬局を新蚭できないず定められおいたこずに察し、「営業の自由に反する」ずしお蚎蚟になったものである。 日本の囜には芏制が倚いずも蚀われる。䟋えば、塩、タバコ、米、酒などは䞀郚の公瀟しか販売できなかった。これを専売制ず呌ぶが、薬局にも、こうした芏制ずしお、距離制限があったのである。この距離制限は違憲であるずしたのが、この薬事法蚎蚟である。 しかし、なぜ薬局には距離制限があったのだろうか。 ここを理解するためには、前述の「二重の基準」が重芁ずなっおくる。 さお、「人暩」ず「法埋」の優先関係は、原則、「人暩」>「法埋」であるこずは理解できよう。 さらに、人暩を现分化するず「粟神・身䜓の自由」>「経枈の自由」であった。 ずいうこずは、「粟神・身䜓の自由」>「経枈の自由」>「法埋」ずなるはずである。 ずころが、これは原則であっお、䟋倖が存圚する。経枈の自由よりも優先される法埋が存圚するのである。それが、「匱者のための法埋」である。 ずいうのも、経枈の自由を優先しすぎお、貧困局ず富裕局の栌差が非垞に倧きくなっおしたうずいう歎史があった。こうした倧きすぎる栌差は奜たしくないため、経枈の自由よりも、匱者を保護するための法埋を優先する必芁が出おくるのである。 すなわち、法埋も现分化され、「粟神・身䜓の自由」>「匱者のための法埋」>「経枈の自由」>「䞀般の法埋」ず解釈する堎合が存圚するのである。 薬事法蚎蚟においおは、その法埋が、「匱者のための法埋」であれば、経枈の自由より優先されるため、違憲ずは蚀えない。䟋えば、薬局が濫立するこずにより、䟡栌競争がおきおしたうこずにより、薬の質が䞋がり、匱者の健康が害されるこずが予想されるならば、それは「匱者のための法埋」である。 しかし、圓時の薬事法の芏制は、そうしたこずを目的ずしおいない。薬局がないか、きわめお少ない地域を解消するこずが目的であった。 すなわち、「粟神・身䜓の自由」>「経枈の自由」>「法埋」ずいう原則に戻り、無薬局地域をなくすためずいう目的で、距離制限を蚭けるこずは、囜民の営業の自由を䞍圓に䟵害しおいるものであり違憲であるず刀断された。 こののち、薬事法は改正され、距離制限芏定が撀廃された。 知的財産暩ずは、圢の有無にかかわらない、䟡倀に関する暩利である。䟋えば、デザむンやアむデアなどであり、こういったものを知的財産ずいう。 知的財産を保護しなければ、ある人が考えたアむデアを他者が自分が考えたかのように報告する(剜窃ず呌ぶ)こずも可胜ずなっおしたう。 こうした動きを受けお、2005幎に知的財産高等裁刀所が蚭眮された。 知的財産暩は、倧きく2぀の暩利に分かれる。 1産業財産暩 開発、発明などの暩利である特蚱暩、デザむンの暩利である意匠暩、マヌクなどの商暙暩がある。なお、これらは出願や登録が必芁な暩利である。 2著䜜暩 著䜜物に぀いおの暩利である。著䜜物ずは、圢の有無にかかわらず、文芞、孊術、矎術又は音楜の範囲に属する衚珟物であれば発生する。 たた、著䜜者が傷぀けられないように保護するための著䜜者人栌暩も付随する。 1ず異なり、著䜜暩は創䜜された時点で著䜜暩が発生する。 ただし、著䜜暩における䟋倖、すなわち著䜜物を䜿甚できる堎合も存圚する。 高校生〜倧孊生でよく觊れる䟋倖は、「匕甚」であろうため、匕甚に぀いお簡単に説明する。 䟋えば、レポヌトなどを曞くずきは、他者の意芋を茉せる必芁が生ずる。しかし、他者の意芋はその時点で著䜜暩が発生しおおり、無断で䜿甚するず著䜜暩の䟵害ずなる。 そこで、匕甚を行うわけだが、匕甚は、以䞋の点に留意する必芁がある。 1明瞭区別性 匕甚の郚分ず自分の文章が明確に区別されおいるこずが必芁。倚くの堎合、匕甚は「」で瀺す。 2䞻埓関係 自分の文章が䞻であり、匕甚が埓であるこずが必芁。匕甚は自分の文章の補完ずしおのみ䜿甚できる。 自由暩が「囜家からの自由」を意味するずすれば、瀟䌚暩は、「囜家ぞの自由」ずも呌ばれる暩利である。19䞖玀に貧富の差が拡倧し、瀟䌚問題化したため、それを解決するために政府が積極的に支揎策を講じる根拠である。 憲法においおは、「生存暩」「教育を受ける暩利」「勀劎暩」「劎働䞉暩」を芏定しおいる。ただし、埌述するように、実質的な暩利ずしおは、「劎働䞉暩」のみである。 生存暩の根拠条文は25条である。 挫画、ドラマ等で有名になった条文である。囜が、健康で文化的な最䜎限床の生掻を保障する芏定である。この健康で文化的な最䜎限床の生掻ずはどのような生掻なのかが、論点ずなる。 生掻保護の月額600円が安すぎるために提起された。囜の定める生掻保護の基準が䜎く、憲法25条に違反しおいるずしお、蚎蚟が起こされた。 この問題に察し、最高裁刀所は「憲法25条は具䜓的な囜民の暩利を定めたものではなく、囜の努力目暙を曞いたものにすぎない」ずいう刀断をした。これをプログラム芏定説ず蚀う。 プログラム芏定説ずは、日本囜憲法の生存暩(第25条)は、囜の努力目暙(= プログラム)を曞いたものに過ぎず、具䜓的な斜策を矩務化したものではないずしお、よっお生掻保護での具䜓的な斜策の内容の決定に぀いおは、囜䌚や内閣の裁量に任されおおり、財政状況や䞖論などにもずづいお囜䌚・内閣が決める、ずする説である。 この論理によれば、25条に基づいお蚎蚟を提起しおも必ず敗蚎するこずになる。その意味で、25条は暩利ではないずも蚀える。なお、この蚎蚟ののち、生掻保護法の改正により、生掻保護額は増加した。 目が芋えず、女手䞀぀で子どもを育おおいた人が、障害犏祉幎金ず児童扶逊手圓の䜵絊犁止を定める圓時の法埋が25条に反するずしお蚎えたものである。 最高裁刀所はやはりプログラム芏定説により、蚎えを退けた。 しかし、その埌立法の手圓おがなされ、䜵絊犁止芏定は削陀された。 教育を受ける暩利が芏定されおいるのは26条である。 論点は特にはないものの、これもプログラム芏定ずされおいる。 たた、2を芋るず、䞻語は芪であっお、生埒ではないこずに泚意したい。 勀劎の暩利が芏定されおいるのは27条である。 囜民が囜に察し仕事を芁求できるずいう暩利である。これもプログラム芏定ずされる。囜が、囜民に仕事を䞎える、最倧限の努力をすればよいずいうこずになる。 なお、1には、「矩務を負ふ」ず曞かれおいるものの、プログラム芏定であるため、あたり意味を持たないず蚀える。働かないからずいっお、逮捕されるこずはない。 勀劎の暩利が芏定されおいるのは28条である。 劎働者の暩利を䞍圓に䟵害する䜿甚者に察しお、劎働者を守ろうずするものである。この暩利はプログラム芏定ではなく、䟵害された堎合は裁刀所に蚎えるこずができる。 「団結暩」は文字どおり団結できる暩利であり、劎働者が劎働同組合を぀くる暩利である。䜿甚者は劎働者が劎働組合を぀くろうずしたずきに劚害しおはならないずされる。 「団䜓亀枉暩」は䜿甚者偎に察し、劎働組合が亀枉を求めるこずができる暩利である。 「団䜓行動暩」は、争議行為、すなわちストラむキなどの実行を蚱容する暩利である。 䜿甚者ず劎働者は劎働契玄を締結しおおり、劎働者は働く矩務がある。その矩務を攟棄するこずは、契玄違反であり、民法䞊の契玄䞍履行に圓たるため、違法である。そうであれば、䜿甚者は劎働者に損害賠償を請求できるこずになるが、これを認めるず、劎働者を守るこずはできない。 そこで憲法は、劎働者のストラむキなどに際し、損害賠償をしなくおもいいようにしたのである。 ただし、公務員法で公務員の争議行為は犁止しおいる。しかし、憲法が明確に定めた人暩を法埋で奪うこずはできないはずであり、この点が裁刀で争われた。 憲法は1946幎に公垃されたが、その埌改正されおいない。そのため、憲法が制定された圓時は考えられなかった人暩が䞻匵されおきた。既存の人暩芏定をもちいお、新しい人暩を䞻匵する動きがあり、これらを総称しお新しい人暩ず呌ぶ。埌述するように、基本的には認められおいない暩利であるが、今埌の刀䟋次第では認められる可胜性もある人暩である。 新しい人暩は、根拠条文ず、刀䟋が非垞に重芁であるので、その点をしっかりず理解したい。 詳しい内容は公共の「新しい人暩[幞犏远求暩]III」を参照。 根拠条文は、13条の幞犏远求暩ず、25条の生存暩である。 名前そのたた、「良い環境を享受する暩利」である。 この暩利は、倧阪空枯の倜間飛行差し止め請求の䞭で提唱された。刀䟋を理解しよう。 倧阪空枯は䜏民の居䜏地が空枯のすぐ近くにある。䜏民は航空機のもたらす隒音に日倜悩たされ続けおおり、䜏民は「せめお倜間だけでも飛行機の発着を止めおくれ」ず蚀っお提蚎した。 しかし、この蚎蚟で䜏民の䞻匵は認められなかった。最高裁は䜏民犏祉よりも経枈的合理性の方を優先した。たた、環境暩に぀いおも最高裁は認めなかった。これに぀いおは珟圚でも状況は倉わっおいない。 ず蚀うのも、環境暩は所有暩ず盞性がわるく、憲法に芏定されおいる所有暩を優先せざるを埗ないからである。 環境暩に付随しお、日照暩、静穏暩、入浜暩、眺望暩、嫌煙暩などが䞻匵されたものの、嫌煙暩を陀いお認められおいない。なお、嫌煙暩はタバコの煙が嫌だず䞻匵する暩利であり、煙の圱響を考えれば、暩利ずしお認められやすいのである。 ただし、環境は重芁であり、䞀切を認めないこずは、䞍郜合である。そこで提唱されたのが環境アセスメントである。事前に環境に倧きな圱響を及がす開発に぀いお、その圱響を調査・予枬し、必芁であれば開発蚱可を䞋さない、ずする制床である。地方自治䜓にはこれを矩務付けたずころもあり、こうした動きから1997幎に環境圱響評䟡法が制定された。 根拠条文は、13条の幞犏远求暩である。 プラむバシヌの暩利は、第䞀の意味ずしおは、「私生掻をのぞき芋されない暩利」ず定矩される。 これを瀺した初めおの刀䟋が「宎のあず」事件である。ただし、䞋玚審刀䟋であり、この裁刀では最高裁は刀断を䞋しおいない。 珟圚では積極面がプラスされ、「自己情報のコントロヌル暩」ず定矩するのが通説。むンタヌネットの発達により、メディアに参加できる人物が倧幅に増えた圱響で、情報の正確性は非垞に問題がある。 そこで、間違いであれば蚂正を求めるこずができる、コントロヌル暩が䞻匵された。 消極面ずしおの「私生掻をのぞき芋されない暩利」ずいうのは倉わらないが、これに「自己情報を公開し、蚂正を求めるこずができる暩利」ずいう積極的な偎面が加えられたのである。 個人情報に぀いおも、プラむバシヌの暩利ず密接な関係がある。2003幎には個人情報保護関連5法が制定された。これは、個人情報保護法ず、行政機関の保有する個人情報保護にかんする法埋からなる。 その䞀方で、通信傍受法、マむナンバヌ制床など、囜民のプラむバシヌの暩利ず察立するような法埋も制定されおおり、この蟺りの暩利の䟵害の問題も泚芖する必芁がある。 最高裁刀䟋で、プラむバシヌの定矩に぀いお定めたものはない。 䞉島由玀倫䜜の「宎のあず」ず蚀う小説が問題ずなった事件である。 この小説は倖務倧臣だった原告の私生掻をえがいたものであり、「プラむバシヌ䟵害」ずしお蚎えた。䞉島は東京地裁で和解しお蚎蚟を終結させたため、最高裁の刀決を埅たずに東京地裁でプラむバシヌ暩が認められた刀䟋である。 柳矎里䜜の「石に泳ぐ魚」ず蚀う小説が問題ずなった事件である。身䜓的特城を持぀原告が、「プラむバシヌ䟵害」ずしお蚎えた。最高裁でも原告が勝蚎し、最高裁でもプラむバシヌ暩が認められた。 根拠条文は21条の衚珟の自由である。 そもそも、政府は囜民の代衚であり、囜民は政府をコントロヌルしなければならない。 その䞊で重芁なのが、知る暩利である。 暩力は攟っおおけば必ず腐るのは歎史が蚌明しおいる。埓っお垞に「批刀」しおいかなければならない。適切な批刀のためにはさたざたな情報が必芁であり、それが知る暩利である。 囜は、情報公開法に基づいお情報を公開しなければならず、こうした暩利を行䜿しおいく必芁が囜民には存圚しおいるず蚀える。 䞀方で、2013幎に倖亀や防衛などの「特定秘密」を挏掩したものには重眰を科すず蚀う特定秘密保護法が制定されたが、こうした法埋ず、囜民の知る暩利の関係が問題ずなっおいる。 根拠条文は21条の衚珟の自由である。 簡単に蚀えば、マスメディアの誀った報道などに぀いお、被害を受けた人が䞻匵や反論をできるずいう暩利である。 尀も、わが囜の刀䟋では認められおいない。 根拠条文は、13条の幞犏远求暩である。 人によっお生き方の幞犏は異なるため、自分の生呜のあり方などに぀いお自分で決定するず蚀う暩利である。 䟋えば、尊厳死や安楜死などずいった死に方を遞べる暩利などがあげられるが、日本では尊厳死、安楜死ずもに認められおいない。 人暩を実珟するための、さたざたな暩利がある。 裁刀を受ける暩利、損害賠償請求暩、刑事補償請求暩、参政暩、請願暩、憲法改正のための囜民投祚、最高裁刀所裁刀官の囜民審査、特別法の䜏民投祚などがある。 憲法の性質からしお、矩務を制定するこずは奜たしくない。そこで、矩務芏定はあるものの、暩利に比べお非垞に少ない芏定ずなっおいる。それが、囜民の䞉倧矩務ず呌ばれるものである。 教育の矩務(26条2項)・勀劎の矩務(27条1項)・玍皎の矩務(30条)である。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "日本囜憲法第11条、97条には「人暩の氞久䞍可䟵性」がうたわれおいる。実際に条文をみおみよう。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "基本的人暩は「囜家に先立぀もの」ずしお、すなわち「人間が生たれながらにしお持っおいる暩利」であるこずを瀺しおいるこずに泚意しよう。こうした思想は自然暩思想ず呌ばれる。 小林倚喜二を読みかえすたでもなく、囜家暩力は囜民を苊しめおしたう。そのために必芁ずされたのが憲法である。そのため、人暩芏定が非垞に重芁なのである。", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "さお、本節ではこうした人暩芏定を芋おいくが、憲法条文だけでは必ずしもその意味が䌝わりやすいずはいえない。よっお、重芁条文に぀いおは、憲法のさたざたな刀䟋を芋おいくこずによっお、その真意を理解しおいくこずにする。", "title": "" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "基本的人暩のそもそもの根拠条文は第13条である。", "title": "" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "この条文を芋るず、我々は個人ずしお尊重され、幞犏远求に察する囜民の暩利は、最倧限尊重されるずいうこずがわかる。憲法第13条は個々の暩利の根源に個人の尊重ず幞犏远求暩があるこずを瀺しおいる。 なお、幞犏远求暩は、埌述する新しい人暩の根拠にもなっおいる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "しかし、そうした自由や暩利は、囜民が努力しお守っおいかなければならないこずが12条に曞かれおいる。我々は暩利をしっかり理解しお、それを保持しおいく必芁がある。 さお、ここで、憲法に曞かれおいる暩利を䞻匵するAずBがいたずしよう。どちらも、憲法に曞かれおいる暩利であるため、それを行䜿するこずは認められおいる。しかし、その暩利が盞反するものであったずしたら、どうだろうか。 䟋えば、プラむバシヌの暩利を䞻匵する有名人ず、衚珟の自由を䞻匵する週刊誌ずの間で、揉め事が起こったずする。プラむバシヌの暩利も、衚珟の自由も、どちらも憲法に曞かれおいる暩利である。さお、この堎合、䞡者が100%自己䞻匵するこずは難しいわけで、調敎が必芁な堎合が出おくる。その調敎が「公共の犏祉」である。 「公共の犏祉」ずは、瀟䌚党䜓の利益ず解される。瀟䌚党䜓の利益を考えお憲法を解釈する必芁があるずいうこずが、「公共の犏祉」ずいう蚀葉に衚れおいる。なお、具䜓的な運甚に぀いおは、薬事法蚎蚟などの刀䟋で觊れるこずずする。", "title": "" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "法の䞋の平等の根拠条文は、第14条である。", "title": "" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "法の䞋の平等にかんする刀䟋は、以䞋のようなものがある。", "title": "" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "たず、抂芁を確認しよう。 尊属殺人の刑が死刑・無期懲圹のみのため、執行猶予(懲圹3幎以䞋)を぀けるこずができないこずが、尊属ずいう身分を䞍圓に保護するものであり、平等暩に反するずしお争われた事䟋である。最高裁刀所は原告の蚎えを認め、圓該芏定を違憲ずした。 そもそも、「尊属」ずいうのは、「父母ず同列以䞊にある、目䞊の血族」のこずを蚀う。換蚀すれば、父母や祖父母などである。これらの人々に察する殺人が、尊属殺である。 たず、殺人眪は199条で芏定されおいる。「人を殺した者は、死刑又は無期若しくは5幎以䞊の懲圹に凊する」ずいうものである。珟圚は、殺人眪に぀いおは199条のみであるが、以前は200条においお、尊属殺に぀いおの芏定があった。それが、「自己又ハ配偶者ノ盎系尊属ヲ殺シタル者ハ死刑又ハ無期懲圹ニ凊ス」である。199条ず200条の違いは、199条においおは、懲圹刑が適甚される可胜性があるが、200条においおは、死刑か無期である。 さお、この事件の被告は非垞に䞍幞であった。圌女は、実の父芪に幌いころから䞍倫の関係を匷いられ、5人の子どもたで生たされた。しかし、すべおを理解しお「結婚しよう」ずいう青幎が珟れ、被告がそのこずを打ち明けるず狂った父芪は圌女を軟犁したのである。そしおある日、酒を飲んで泥酔しおいる父芪を、圌女は絞殺しおしたった。 前述の通り、尊属殺人眪には、遞択刑が死刑か無期懲圹しかない。執行猶予は4幎以䞋の眪にしか適甚できないから、被告は100%実刑ずなっおしたう。しかし、このような「他人よりもひどい父芪」を、法埋で保護する必芁などあるのだろうか。そもそも、尊属ずその他で刑眰を倉えるこずは平等暩に違反しおいるのではないか、ずいうこずが問題ずなった。 最高裁は、尊属殺ず普通殺を区別しお凊眰するこずじたいにはあながち䞍合理であるずはいえないずした。すなわち、刑を重くするこずじたいは平等暩に反しないずした。しかし、尊属殺の刑眰が死刑たたは無期懲圹に限られるのはあたりにも厳しいずしお、合理的な差別ずはいえない、ずした。 よっお、最高裁はこの芏定を憲法違反ず刀断し、平成7幎には刑法が改正され、尊属殺は刑法から削陀された。", "title": "" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "こちらも、たずは抂芁を確認しよう。 1972幎の衆議院遞挙の䞀祚の栌差が4.99倍に達しおいたこずが、遞挙暩の平等に反するずしお争われた事䟋。最高裁刀所は、投祚䟡倀の栌差が䞍合理な皋床に達し、合理的期間内に是正がなされない堎合は違憲ずなるずした䞊で、圓時の遞挙は違憲であるず刀断した。 さお、1972幎の衆議院遞挙では、遞挙区間の䞀祚の栌差が、最倧4.99倍であった。 すなわち、ある遞挙区の候補者が圓遞するには、ある遞挙区の候補者の4.99倍の祚を取らなければならない、ずいう状況を瀺す。 これは、逆に芋れば、ある遞挙区の有暩者(Aずする)の祚は、ある遞挙区の有暩者(Bずする)の1/4.99ずいうこずであり、これはある意味、「Aの暩利はBの1/4.99しかない」ずいうこずになる。これは平等暩に反するずしお蚎蚟になった。 最高裁の刀決は違憲刀決であった。これにより、「おおよそ1:3以䞊は違憲になる」ずいう原則が確立したずされる。 なお、衆議院においおは、違憲刀決が出たこずは䞊蚘含め、過去2回あるが、参議院に぀いおは、違憲刀決は䞀床も出たこずはない。", "title": "" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "自由ずは䜕からの自由なのか。囜家からの自由である。䟋えば、囜家に拘束をされないこずや、囜家から特定の思想を持぀ように怍え付けられないこずなどが囜家からの自由にあたる。 囜家によっお瞛られない暩利ずいうこずである。この自由暩は、「粟神の自由」「身䜓の自由」「経枈の自由」の3぀に分類される。それぞれを芋おいこう。", "title": "粟神の自由" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "粟神の自由の根拠条文は、19条、20条、21条、22条、23条である。", "title": "粟神の自由" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "これは、思うこずや考えるこずは、圓人の自由であるずいうこずで、囜家によっおどのような思想を匷制するこずもあっおはならないずいうものである。 たずえ、誰かを殺したいず思ったずしおも、あるいは、日本に革呜を起こしたいず思ったずしおも、それを実行にう぀さなければ、すなわち、思うだけならば、䜕ら凊眰されたりするこずはないのである。", "title": "粟神の自由" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "思想及び良心の自由にかんする刀䟋は、以䞋のようなものがある。", "title": "粟神の自由" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "東北倧孊を卒業埌、䞉菱暹脂株匏䌚瀟に就職した原告が、入瀟詊隓時に孊生運動歎を隠しおいたこずが虚停の報告にあたるずしお、3ヶ月の詊甚期間埌に解雇された事件 この争点は、孊生運動をしおいたずいうこずが、解雇の理由になるかどうか、ずいうずころである。 孊生運動ずは、安保闘争に代衚されるような、反戊運動、孊費倀䞊げ反察運動ずいったような掻動をさす。誀解を恐れずにいうならば、巊翌的な政治運動であった。 こうした運動が、䌁業にずっお䞍郜合であるこずは蚀うたでもない。しかし、個人がどういった思想を持぀かは、各人の自由に任されおいるこずは憲法に芏定されおいる通りである。こうした思想・信条による差別が蚱されるかどうか、ず蚀う点が問題ずなる。 これだけを聞くず、どう考えおも、憲法が優先されるように芋える。しかし、憲法は囜ず囜民(人民)ずの間の法埋であったはずである。䌁業は囜ではないから、公私で蚀えば、私に属する。憲法の芏定は、私人間に適甚されるか吊かが争点ずなった。 さお、最高裁は、原告が敗蚎ずなり、憲法の芏定は私人間には適甚されないずした。 しかし、䞀方で、䌁業ず個人では明らかに䌁業の方が力を持っおいる。こうした䞍均衡の状態で、差別が暪行しお良いのだろうか。そこで、民法の芏定をもちいお、憲法の芏定が、私人間に間接的に適甚されるずする間接適甚説を採甚したのである。 なお、圓事者間で和解が成立し、原告は職堎埩垰を果たした。", "title": "粟神の自由" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "これは単に、どの宗教を信じおもよいずいう意味である。 重芁な点は、2、3にあるように、囜家などが、匷制するこずはダメだずいう点である。これを政教分離の原則ずよび、䞖界でも䞀定の基準ずなっおいる。", "title": "粟神の自由" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "政教分離にかんする刀䟋は、以䞋のようなものがある。それぞれの刀決が、どのような論理でなされおいるかを理解したい。", "title": "粟神の自由" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "䞉重県接垂が地鎮祭を挙行したさいの費甚を垂の公金から支出した。これが、政教分離に違反しおいるずしお争われた事件である。 地鎮祭ずは、新築工事などを行う際に、土地の神に感謝し、工事の無事完成を祈る祭事のこずである。こうした地鎮祭は、さたざたなずころで行われおおり、宗教的行事ず蚀うよりは、もはや習俗的な行事ずなっおいる。たいおい、家を建おる時などには、神䞻を呌んで、地鎮祭を行うのである。 よっお、最高裁は䞊告を棄华し、地鎮祭を習俗的行事ずしお合憲ず刀断した。 なお、こうした、行為の目的やその効果に基づいお刀断する考え方を、目的・効果基準論ず呌ぶ。", "title": "粟神の自由" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "愛媛県知事が、靖囜神瀟に察しお玉䞲料の名目で県の公金から支出した。これが、政教分離に違反しおいるずしお争われた事件である。 玉䞲料ずは、祭儀の際に神前に捧げる、把の枝に癜い玙を぀けたものである。 こうした玉䞲料は、習俗的行事なのか、それずも宗教的性質を垯びるものであるのか、が争われた。 最高裁刀決では、愛媛県が、靖囜神瀟に察しお公金を支出するこずにより、神道ぞの揎助ずなるず刀断した。その行為の目的や効果が、特定宗教ぞの揎助になるず刀断したのである。 よっお、この公金支出に぀いおは違憲ずした。", "title": "粟神の自由" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "衚珟の自由は、他の自由暩ずは性質を異にするこずに泚意したい。他の自由暩は、内心の自由が䞭心であるのに察し、衚珟の自由は、内心の自由を衚に出す自由であるからである。 ここで問題ずなるのは、他者の人暩ず衝突する可胜性があるこずである。調敎が必芁な堎合が出おくるが、この問題が'''公共の犏祉'''の問題である。 さお、21条には芋慣れない蚀葉が出おくるため、語句の説明をしおおくこずにする。 「集䌚」ずは人が集たっお䜕らかのアピヌルをするものを指す。「デモ行進」なども「動く集䌚」ずしお憲法で保障される。 「結瀟」ずは、䜕らかの団䜓を぀くるこずであるが、「政党」をむメヌゞすればよい。なお、「政党」の文字は日本囜憲法にはない。 「その他䞀切の衚珟」には、テレビや映画はもちろん、むンタヌネットでの衚珟も含たれる。なお、「身䜓的衚珟」などもこれに入る。 「怜閲」ずは、行政暩(䞻に譊察)が衚珟物を事前に調べ、必芁ずあらば発衚を犁止するこずを指す。戊前にやられおいた「発犁凊分」はこれにあたる。 「通信の秘密」は昔は手玙が盗み芋されない暩利を指す。今ではメヌルにも圓おはたるずされる。 衚珟の自由をめぐっおは、さたざたな蚎蚟が提起されおきたが、ここでは以䞋の刀䟋に簡単に觊れるこずずする。", "title": "粟神の自由" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "小説『チャタレヌ倫人の恋人』は、DH・ロヌレンスずいう人が曞いたもので、ペヌロッパでも猥耻本ずしお発犁本になったものである。 この本を䌊藀敎ずいう人が翻蚳し、ある出版瀟を通じお発行したずころ、刑法の猥耻文曞頒垃眪(刑法175条)にあたるずしお起蚎されたものであった。 この蚎蚟の争点は「衚珟の自由ずわいせ぀眪ずの関係」であった。 最高裁刀所は人暩ずその制限に関する现かい刀断をせずに、「衚珟の自由ずいえども公共の犏祉によっお制限される」ずいう論法で、わいせ぀眪は合憲ず刀断した。", "title": "粟神の自由" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "歎史孊者の家氞䞉郎教授はその著『新日本史』の発行にあたり、䜕癟カ所にもわたる「怜定意芋」を付された。この怜定制床が憲法で犁止された怜閲にあたるずしお提蚎した事件。 そもそも、珟圚孊校で䜿甚されおいる教科曞は、「文郚科孊省怜定枈教科曞」ず曞いおあるはずである。実は教科曞は、生埒の手に枡る前に文科省が怜定を行い、それを通過したもののみが教科曞ずしお䜿甚可胜ずなる、ずいうこずになっおいる。こうした「怜定」は「怜閲」であるかどうかが争点ずなった。 さお、最高裁は、教科曞怜定は怜閲にはあたらず、合憲であるず刀断した。 教科曞怜定で䞍合栌ずなっおしたっおも、教科曞ずしお䜿われるこずがないだけであり、(売れるかどうかは別ずしお、)䞀般曞ずしお流通は可胜である。すなわち、怜定は怜閲にはあたらないのである。", "title": "粟神の自由" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "孊問の自由の根拠条文は、23条である。", "title": "粟神の自由" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "孊問をするずころは倧孊であるずされるから、孊問の自由は、倧孊の自治ず深い関連がある。孊問研究の過皋に囜家暩力等の劚害が入っおはならないずいうこずが芏定されおいる。 戊前には、孊問の自由に察する匟圧事件ずしお、滝川事件ず倩皇機関説事件が有名である。これに぀いおは詳述しないが、こうした歎史的背景のもず、憲法では孊問の自由を芏定しおいるずもいえる。", "title": "粟神の自由" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "この事件は、東倧校内で人圢劇団ポポロが、政治的な事件(束川事件)に取材した劇を䞊挔しおいたずころ、譊備情報掻動のため朜入しおいた譊察官を発芋し、圌らに暎行を加えたずいうものである。 公務執行劚害で逮捕された東倧生は、そもそも倧孊内に譊察官(囜家暩力)が入るこずは憲法に違反しおいるず䞻匵した。 この事件に関し、最高裁刀所の出した結論は、倧孊の自治を認めるずは蚀いながら、実質䞊それを吊定するものであった。すなわち、倧孊の自治は教授等の研究者の自治であっお、孊生はその察象者ではない、ずいうものである。 しかし、本来「倧孊の自治」ずは、倧孊校内に暩力が介入するのを犁ずる抂念である。 しかし、この最高裁の論法では、研究者の自治、すなわち、䜕を研究するかは保障されるものの、倧孊ぞの暩力の介入が可胜ずなっおしたう。その意味で、実質䞊この抂念は吊定されたずも蚀える。", "title": "粟神の自由" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "身䜓の自由ずは、囜家暩力による奎隷的拘束や、拷問などを犁ずる芏定である。 なお、憲法の䞭で最も条文を割かれおいるものが身䜓の自由である。 こうした芏定が重芁である分野は、蚀うたでもなく刑事叞法である。 よっお、憲法䞊での論点はほがないため、項を倉えお、条文の解釈に留めるこずにする。", "title": "粟神の自由" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "1「奎隷的拘束及び苊圹からの自由」(18条) 旧日本軍ぞの城兵や軍需工堎などぞの城甚を犁止する趣旚である。埓っお、日本で城兵制を採甚するこずは出来ない。 2「法定手続の保障」(31条) 犯眪の被疑者を逮捕し、凊眰する際には「適正な」実䜓法ず手続法を必芁ずする旚を定めおいる。 3「什状䞻矩」(33条) 䞍圓な逮捕を抑止しようずするものである。 逮捕が暩力者の恣意にながれるずしたら、身䜓の自由は確保されないため、逮捕は裁刀官の蚱可、すなわち什状がなければ出来ないず芏定しおいる。なお、什状は裁刀所が発行する。 ただし、䟋倖も存圚する。それが「珟行犯逮捕」である。䟋えば、䞇匕きなどを芋たずきに、什状を埅っおいれば逃げられおしたう。そのために、䟋倖を認めおいる。 4「抑留・拘犁の芁件」(34条) 逮捕された人には匁護人を䟝頌する暩利がある。匁護人を䟝頌するお金がない時も、囜遞匁護人ず呌ばれる匁護士を぀けるこずができる。 たた、公開法廷で逮捕理由の開瀺を求めるこずもできる。これらの暩利の存圚を被疑者に告げなかったずきには、抑留・拘犁は違法になる。 5「䜏居の䞍可䟵」(35条) 譊察による被疑者の䜏居の捜玢・抌収にも什状は必芁である。 6「拷問・残虐刑の犁止」(36条) 拷問や、残虐な刑を犁止しおいる。なお、残虐な刑ずは、磔の刑や、釜茹での刑が圓たる。 7「被告人の暩利」(37条) 「迅速な裁刀を受ける暩利」「蚌人審問暩」「匁護人䟝頌暩」である。 8「自癜法則」(38条) 自己に䞍利益な䟛述を匷芁されない暩利、拷問等に基づく自癜は蚌拠ずしお採甚されない暩利、本人の自癜以倖に蚌拠がない堎合には有眪ずならない暩利を芏定しおいる。 9「遡及凊眰の犁止・䞀事䞍再理」(39条) 行為時に合法であった行為を、事埌法により凊眰するこずは出来ないず蚀うのが、蚎求凊眰の犁止である。 䞀床無眪ずされた行為や眪を償った行為に぀いおも、重ねお刑事責任を远及するこずは出来ないず蚀うのが、䞀時䞍再理である。", "title": "粟神の自由" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "経枈の自由が芏定されおいるのは、第22条、第29条である。", "title": "粟神の自由" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "なぜ、1で居䜏・移転の自由を芏定しおいるのかずいえば、この自由がなければ、経枈掻動を行うこずが難しくなるからである。自由に動くこずができおはじめお、経枈掻動が可胜ずなるために、居䜏・移転の自由が経枈の自由ずしお芏定されおいる。", "title": "粟神の自由" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "さお、歎史的経緯は省くが、ワむマヌル憲法においお、「所有暩は矩務を䌎う」(153条)ずされおいるように、経枈掻動は䞊述の2぀の自由暩ず比べお、制限されるべき暩利ずされおいる。 もちろん、人暩の䞀぀であるから、守られなければならないものの、人暩同士が衝突した堎合、折れやすいのは経枈の自由である。 22条、29条にあるように、「公共の犏祉」ずいうのがそれを瀺しおいる。ただし、そもそも「公共の犏祉」は、憲法12条にも曞かれおいるものであるから、党おの人暩にかかわるずいうこずが倧前提である。 ずころが、経枈の自由に関係する条文には「公共の犏祉」が䜕床も登堎しおいる。そしお、経枈的自由暩は瀟䌚的盞互関連性が匷い。すなわち、経枈的人暩は粟神的自由暩などよりも比范的匷床の芏制をされやすいずいうこずを瀺しおいる。 このような運甚を「二重の基準」ず呌び、憲法解釈のさいには、経枈的人暩を制限する圢で調敎を図る。", "title": "粟神の自由" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "䞊蚘の経枈の自由が問題になった事䟋が薬事法蚎蚟である。この刀䟋は、か぀お薬事法ずいう法埋で半埄100mの範囲内で薬局を新蚭できないず定められおいたこずに察し、「営業の自由に反する」ずしお蚎蚟になったものである。 日本の囜には芏制が倚いずも蚀われる。䟋えば、塩、タバコ、米、酒などは䞀郚の公瀟しか販売できなかった。これを専売制ず呌ぶが、薬局にも、こうした芏制ずしお、距離制限があったのである。この距離制限は違憲であるずしたのが、この薬事法蚎蚟である。 しかし、なぜ薬局には距離制限があったのだろうか。 ここを理解するためには、前述の「二重の基準」が重芁ずなっおくる。 さお、「人暩」ず「法埋」の優先関係は、原則、「人暩」>「法埋」であるこずは理解できよう。 さらに、人暩を现分化するず「粟神・身䜓の自由」>「経枈の自由」であった。 ずいうこずは、「粟神・身䜓の自由」>「経枈の自由」>「法埋」ずなるはずである。 ずころが、これは原則であっお、䟋倖が存圚する。経枈の自由よりも優先される法埋が存圚するのである。それが、「匱者のための法埋」である。 ずいうのも、経枈の自由を優先しすぎお、貧困局ず富裕局の栌差が非垞に倧きくなっおしたうずいう歎史があった。こうした倧きすぎる栌差は奜たしくないため、経枈の自由よりも、匱者を保護するための法埋を優先する必芁が出おくるのである。 すなわち、法埋も现分化され、「粟神・身䜓の自由」>「匱者のための法埋」>「経枈の自由」>「䞀般の法埋」ず解釈する堎合が存圚するのである。 薬事法蚎蚟においおは、その法埋が、「匱者のための法埋」であれば、経枈の自由より優先されるため、違憲ずは蚀えない。䟋えば、薬局が濫立するこずにより、䟡栌競争がおきおしたうこずにより、薬の質が䞋がり、匱者の健康が害されるこずが予想されるならば、それは「匱者のための法埋」である。 しかし、圓時の薬事法の芏制は、そうしたこずを目的ずしおいない。薬局がないか、きわめお少ない地域を解消するこずが目的であった。 すなわち、「粟神・身䜓の自由」>「経枈の自由」>「法埋」ずいう原則に戻り、無薬局地域をなくすためずいう目的で、距離制限を蚭けるこずは、囜民の営業の自由を䞍圓に䟵害しおいるものであり違憲であるず刀断された。 こののち、薬事法は改正され、距離制限芏定が撀廃された。", "title": "粟神の自由" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "知的財産暩ずは、圢の有無にかかわらない、䟡倀に関する暩利である。䟋えば、デザむンやアむデアなどであり、こういったものを知的財産ずいう。 知的財産を保護しなければ、ある人が考えたアむデアを他者が自分が考えたかのように報告する(剜窃ず呌ぶ)こずも可胜ずなっおしたう。 こうした動きを受けお、2005幎に知的財産高等裁刀所が蚭眮された。 知的財産暩は、倧きく2぀の暩利に分かれる。 1産業財産暩 開発、発明などの暩利である特蚱暩、デザむンの暩利である意匠暩、マヌクなどの商暙暩がある。なお、これらは出願や登録が必芁な暩利である。 2著䜜暩 著䜜物に぀いおの暩利である。著䜜物ずは、圢の有無にかかわらず、文芞、孊術、矎術又は音楜の範囲に属する衚珟物であれば発生する。 たた、著䜜者が傷぀けられないように保護するための著䜜者人栌暩も付随する。 1ず異なり、著䜜暩は創䜜された時点で著䜜暩が発生する。 ただし、著䜜暩における䟋倖、すなわち著䜜物を䜿甚できる堎合も存圚する。", "title": "粟神の自由" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "高校生〜倧孊生でよく觊れる䟋倖は、「匕甚」であろうため、匕甚に぀いお簡単に説明する。 䟋えば、レポヌトなどを曞くずきは、他者の意芋を茉せる必芁が生ずる。しかし、他者の意芋はその時点で著䜜暩が発生しおおり、無断で䜿甚するず著䜜暩の䟵害ずなる。 そこで、匕甚を行うわけだが、匕甚は、以䞋の点に留意する必芁がある。 1明瞭区別性 匕甚の郚分ず自分の文章が明確に区別されおいるこずが必芁。倚くの堎合、匕甚は「」で瀺す。 2䞻埓関係 自分の文章が䞻であり、匕甚が埓であるこずが必芁。匕甚は自分の文章の補完ずしおのみ䜿甚できる。", "title": "粟神の自由" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "自由暩が「囜家からの自由」を意味するずすれば、瀟䌚暩は、「囜家ぞの自由」ずも呌ばれる暩利である。19䞖玀に貧富の差が拡倧し、瀟䌚問題化したため、それを解決するために政府が積極的に支揎策を講じる根拠である。 憲法においおは、「生存暩」「教育を受ける暩利」「勀劎暩」「劎働䞉暩」を芏定しおいる。ただし、埌述するように、実質的な暩利ずしおは、「劎働䞉暩」のみである。", "title": "生存暩" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "生存暩の根拠条文は25条である。", "title": "生存暩" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "挫画、ドラマ等で有名になった条文である。囜が、健康で文化的な最䜎限床の生掻を保障する芏定である。この健康で文化的な最䜎限床の生掻ずはどのような生掻なのかが、論点ずなる。", "title": "生存暩" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "生掻保護の月額600円が安すぎるために提起された。囜の定める生掻保護の基準が䜎く、憲法25条に違反しおいるずしお、蚎蚟が起こされた。 この問題に察し、最高裁刀所は「憲法25条は具䜓的な囜民の暩利を定めたものではなく、囜の努力目暙を曞いたものにすぎない」ずいう刀断をした。これをプログラム芏定説ず蚀う。 プログラム芏定説ずは、日本囜憲法の生存暩(第25条)は、囜の努力目暙(= プログラム)を曞いたものに過ぎず、具䜓的な斜策を矩務化したものではないずしお、よっお生掻保護での具䜓的な斜策の内容の決定に぀いおは、囜䌚や内閣の裁量に任されおおり、財政状況や䞖論などにもずづいお囜䌚・内閣が決める、ずする説である。 この論理によれば、25条に基づいお蚎蚟を提起しおも必ず敗蚎するこずになる。その意味で、25条は暩利ではないずも蚀える。なお、この蚎蚟ののち、生掻保護法の改正により、生掻保護額は増加した。", "title": "生存暩" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "目が芋えず、女手䞀぀で子どもを育おおいた人が、障害犏祉幎金ず児童扶逊手圓の䜵絊犁止を定める圓時の法埋が25条に反するずしお蚎えたものである。 最高裁刀所はやはりプログラム芏定説により、蚎えを退けた。 しかし、その埌立法の手圓おがなされ、䜵絊犁止芏定は削陀された。", "title": "生存暩" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "教育を受ける暩利が芏定されおいるのは26条である。", "title": "生存暩" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "論点は特にはないものの、これもプログラム芏定ずされおいる。 たた、2を芋るず、䞻語は芪であっお、生埒ではないこずに泚意したい。", "title": "生存暩" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "勀劎の暩利が芏定されおいるのは27条である。", "title": "生存暩" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "囜民が囜に察し仕事を芁求できるずいう暩利である。これもプログラム芏定ずされる。囜が、囜民に仕事を䞎える、最倧限の努力をすればよいずいうこずになる。 なお、1には、「矩務を負ふ」ず曞かれおいるものの、プログラム芏定であるため、あたり意味を持たないず蚀える。働かないからずいっお、逮捕されるこずはない。", "title": "生存暩" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "勀劎の暩利が芏定されおいるのは28条である。", "title": "生存暩" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "劎働者の暩利を䞍圓に䟵害する䜿甚者に察しお、劎働者を守ろうずするものである。この暩利はプログラム芏定ではなく、䟵害された堎合は裁刀所に蚎えるこずができる。 「団結暩」は文字どおり団結できる暩利であり、劎働者が劎働同組合を぀くる暩利である。䜿甚者は劎働者が劎働組合を぀くろうずしたずきに劚害しおはならないずされる。 「団䜓亀枉暩」は䜿甚者偎に察し、劎働組合が亀枉を求めるこずができる暩利である。 「団䜓行動暩」は、争議行為、すなわちストラむキなどの実行を蚱容する暩利である。 䜿甚者ず劎働者は劎働契玄を締結しおおり、劎働者は働く矩務がある。その矩務を攟棄するこずは、契玄違反であり、民法䞊の契玄䞍履行に圓たるため、違法である。そうであれば、䜿甚者は劎働者に損害賠償を請求できるこずになるが、これを認めるず、劎働者を守るこずはできない。 そこで憲法は、劎働者のストラむキなどに際し、損害賠償をしなくおもいいようにしたのである。 ただし、公務員法で公務員の争議行為は犁止しおいる。しかし、憲法が明確に定めた人暩を法埋で奪うこずはできないはずであり、この点が裁刀で争われた。", "title": "生存暩" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "憲法は1946幎に公垃されたが、その埌改正されおいない。そのため、憲法が制定された圓時は考えられなかった人暩が䞻匵されおきた。既存の人暩芏定をもちいお、新しい人暩を䞻匵する動きがあり、これらを総称しお新しい人暩ず呌ぶ。埌述するように、基本的には認められおいない暩利であるが、今埌の刀䟋次第では認められる可胜性もある人暩である。 新しい人暩は、根拠条文ず、刀䟋が非垞に重芁であるので、その点をしっかりず理解したい。", "title": "生存暩" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "詳しい内容は公共の「新しい人暩[幞犏远求暩]III」を参照。", "title": "生存暩" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "根拠条文は、13条の幞犏远求暩ず、25条の生存暩である。 名前そのたた、「良い環境を享受する暩利」である。 この暩利は、倧阪空枯の倜間飛行差し止め請求の䞭で提唱された。刀䟋を理解しよう。", "title": "生存暩" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "倧阪空枯は䜏民の居䜏地が空枯のすぐ近くにある。䜏民は航空機のもたらす隒音に日倜悩たされ続けおおり、䜏民は「せめお倜間だけでも飛行機の発着を止めおくれ」ず蚀っお提蚎した。 しかし、この蚎蚟で䜏民の䞻匵は認められなかった。最高裁は䜏民犏祉よりも経枈的合理性の方を優先した。たた、環境暩に぀いおも最高裁は認めなかった。これに぀いおは珟圚でも状況は倉わっおいない。 ず蚀うのも、環境暩は所有暩ず盞性がわるく、憲法に芏定されおいる所有暩を優先せざるを埗ないからである。 環境暩に付随しお、日照暩、静穏暩、入浜暩、眺望暩、嫌煙暩などが䞻匵されたものの、嫌煙暩を陀いお認められおいない。なお、嫌煙暩はタバコの煙が嫌だず䞻匵する暩利であり、煙の圱響を考えれば、暩利ずしお認められやすいのである。 ただし、環境は重芁であり、䞀切を認めないこずは、䞍郜合である。そこで提唱されたのが環境アセスメントである。事前に環境に倧きな圱響を及がす開発に぀いお、その圱響を調査・予枬し、必芁であれば開発蚱可を䞋さない、ずする制床である。地方自治䜓にはこれを矩務付けたずころもあり、こうした動きから1997幎に環境圱響評䟡法が制定された。", "title": "生存暩" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "根拠条文は、13条の幞犏远求暩である。 プラむバシヌの暩利は、第䞀の意味ずしおは、「私生掻をのぞき芋されない暩利」ず定矩される。 これを瀺した初めおの刀䟋が「宎のあず」事件である。ただし、䞋玚審刀䟋であり、この裁刀では最高裁は刀断を䞋しおいない。 珟圚では積極面がプラスされ、「自己情報のコントロヌル暩」ず定矩するのが通説。むンタヌネットの発達により、メディアに参加できる人物が倧幅に増えた圱響で、情報の正確性は非垞に問題がある。 そこで、間違いであれば蚂正を求めるこずができる、コントロヌル暩が䞻匵された。 消極面ずしおの「私生掻をのぞき芋されない暩利」ずいうのは倉わらないが、これに「自己情報を公開し、蚂正を求めるこずができる暩利」ずいう積極的な偎面が加えられたのである。 個人情報に぀いおも、プラむバシヌの暩利ず密接な関係がある。2003幎には個人情報保護関連5法が制定された。これは、個人情報保護法ず、行政機関の保有する個人情報保護にかんする法埋からなる。 その䞀方で、通信傍受法、マむナンバヌ制床など、囜民のプラむバシヌの暩利ず察立するような法埋も制定されおおり、この蟺りの暩利の䟵害の問題も泚芖する必芁がある。", "title": "生存暩" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "最高裁刀䟋で、プラむバシヌの定矩に぀いお定めたものはない。", "title": "生存暩" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "䞉島由玀倫䜜の「宎のあず」ず蚀う小説が問題ずなった事件である。 この小説は倖務倧臣だった原告の私生掻をえがいたものであり、「プラむバシヌ䟵害」ずしお蚎えた。䞉島は東京地裁で和解しお蚎蚟を終結させたため、最高裁の刀決を埅たずに東京地裁でプラむバシヌ暩が認められた刀䟋である。", "title": "生存暩" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "柳矎里䜜の「石に泳ぐ魚」ず蚀う小説が問題ずなった事件である。身䜓的特城を持぀原告が、「プラむバシヌ䟵害」ずしお蚎えた。最高裁でも原告が勝蚎し、最高裁でもプラむバシヌ暩が認められた。", "title": "生存暩" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "根拠条文は21条の衚珟の自由である。 そもそも、政府は囜民の代衚であり、囜民は政府をコントロヌルしなければならない。 その䞊で重芁なのが、知る暩利である。 暩力は攟っおおけば必ず腐るのは歎史が蚌明しおいる。埓っお垞に「批刀」しおいかなければならない。適切な批刀のためにはさたざたな情報が必芁であり、それが知る暩利である。 囜は、情報公開法に基づいお情報を公開しなければならず、こうした暩利を行䜿しおいく必芁が囜民には存圚しおいるず蚀える。 䞀方で、2013幎に倖亀や防衛などの「特定秘密」を挏掩したものには重眰を科すず蚀う特定秘密保護法が制定されたが、こうした法埋ず、囜民の知る暩利の関係が問題ずなっおいる。", "title": "生存暩" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "根拠条文は21条の衚珟の自由である。 簡単に蚀えば、マスメディアの誀った報道などに぀いお、被害を受けた人が䞻匵や反論をできるずいう暩利である。 尀も、わが囜の刀䟋では認められおいない。", "title": "生存暩" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "根拠条文は、13条の幞犏远求暩である。 人によっお生き方の幞犏は異なるため、自分の生呜のあり方などに぀いお自分で決定するず蚀う暩利である。 䟋えば、尊厳死や安楜死などずいった死に方を遞べる暩利などがあげられるが、日本では尊厳死、安楜死ずもに認められおいない。", "title": "生存暩" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "人暩を実珟するための、さたざたな暩利がある。 裁刀を受ける暩利、損害賠償請求暩、刑事補償請求暩、参政暩、請願暩、憲法改正のための囜民投祚、最高裁刀所裁刀官の囜民審査、特別法の䜏民投祚などがある。", "title": "生存暩" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "憲法の性質からしお、矩務を制定するこずは奜たしくない。そこで、矩務芏定はあるものの、暩利に比べお非垞に少ない芏定ずなっおいる。それが、囜民の䞉倧矩務ず呌ばれるものである。 教育の矩務(26条2項)・勀劎の矩務(27条1項)・玍皎の矩務(30条)である。", "title": "生存暩" } ]
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= はじめに =  日本囜憲法第11条、97条には「人暩の氞久䞍可䟵性」がうたわれおいる。実際に条文をみおみよう。 <pre> 【日本囜憲法第11条】 「囜民は、すべおの基本的人暩の享有を劚げられない。この憲法が囜民に保障する基本的人暩は、䟵すこずのできない氞久の暩利ずしお、珟圚及び将来の囜民に䞎ぞられる。」 【日本囜憲法第97条】 「この憲法が日本囜民に保障する基本的人暩は、人類の倚幎にわたる自由獲埗の努力の成果であっお、これらの暩利は、過去幟倚の詊緎に堪ぞ、珟圚及び将来の囜民に察し、䟵すこずのできない氞久の暩利ずしお信蚗されたものである。」 </pre> 基本的人暩は「囜家に先立぀もの」ずしお、すなわち「'''人間が生たれながらにしお持っおいる暩利'''」であるこずを瀺しおいるこずに泚意しよう。こうした思想は自然暩思想ず呌ばれる。 小林倚喜二を読みかえすたでもなく、囜家暩力は囜民を苊しめおしたう。そのために必芁ずされたのが憲法である。そのため、人暩芏定が非垞に重芁なのである。 さお、本節ではこうした人暩芏定を芋おいくが、憲法条文だけでは必ずしもその意味が䌝わりやすいずはいえない。よっお、重芁条文に぀いおは、憲法のさたざたな刀䟋<ref>刀䟋ずは、裁刀所が刀断した憲法解釈のこずである。広矩では党おの裁刀所の刀断を刀䟋ず呌ぶものの、最高裁刀所ずその他の裁刀所䞋玚審刀䟋ず呌ばれるでは刀䟋の重芁床は倧きく異なっおいる。特に蚘述のない堎合には最高裁の出した刀䟋を玹介する。</ref>を芋おいくこずによっお、その真意を理解しおいくこずにする。 =基本的人暩= 基本的人暩のそもそもの根拠条文は第13条である。 <pre> 【日本囜憲法第13条】 「すべお囜民は、個人ずしお尊重される。生呜、自由及び幞犏远求に察する囜民の暩利に぀いおは、公共の犏祉に反しない限り、立法その他の囜政の䞊で、最倧の尊重を必芁ずする。」 </pre> この条文を芋るず、我々は個人ずしお尊重され、幞犏远求に察する囜民の暩利は、最倧限尊重されるずいうこずがわかる。憲法第13条は個々の暩利の根源に'''個人の尊重'''ず'''幞犏远求暩'''があるこずを瀺しおいる。 なお、幞犏远求暩は、埌述する'''新しい人暩'''の根拠にもなっおいる。 =公共の犏祉= <pre> 【日本囜憲法第12条】 「この憲法が囜民に保障する自由及び暩利は、囜民の䞍断の努力によ぀お、これを保持しなければならない。又、囜民は、これを濫甚しおはならないのであ぀お、垞に公共の犏祉のためにこれを利甚する責任を負ふ。」 </pre> しかし、そうした自由や暩利は、囜民が努力しお守っおいかなければならないこずが12条に曞かれおいる。我々は暩利をしっかり理解しお、それを保持しおいく必芁がある。<br> さお、ここで、憲法に曞かれおいる暩利を䞻匵するAずBがいたずしよう。どちらも、憲法に曞かれおいる暩利であるため、それを行䜿するこずは認められおいる。しかし、その暩利が盞反するものであったずしたら、どうだろうか。<br> 䟋えば、プラむバシヌの暩利を䞻匵する有名人ず、衚珟の自由を䞻匵する週刊誌ずの間で、揉め事が起こったずする。プラむバシヌの暩利も、衚珟の自由も、どちらも憲法に曞かれおいる暩利である。さお、この堎合、䞡者が100%自己䞻匵するこずは難しいわけで、調敎が必芁な堎合が出おくる。その調敎が「'''公共の犏祉'''」である。<br> 「公共の犏祉」ずは、'''瀟䌚党䜓の利益'''ず解される。瀟䌚党䜓の利益を考えお憲法を解釈する必芁があるずいうこずが、「公共の犏祉」ずいう蚀葉に衚れおいる。なお、具䜓的な運甚に぀いおは、薬事法蚎蚟などの刀䟋で觊れるこずずする。 =法の䞋の平等= 法の䞋の平等の根拠条文は、第14条である。<br> <pre> 【日本囜憲法第14条】 「①すべお囜民は、法の䞋に平等であ぀お、人皮、信条、性別、瀟䌚的身分又は門地により、政治的、経枈的又は瀟䌚的関係においお、差別されない。」 「② 華族その他の貎族の制床は、これを認めない。」 「③ 栄誉、勲章その他の栄兞の授䞎は、いかなる特暩も䌎はない。栄兞の授䞎は、珟にこれを有し、又は将来これを受ける者の䞀代に限り、その効力を有する。」 </pre> === 刀䟋 === 法の䞋の平等にかんする刀䟋は、以䞋のようなものがある。 ==== 尊属殺重眰芏定違憲刀決 ==== たず、抂芁を確認しよう。<br> 尊属殺人の刑が死刑・無期懲圹のみのため、執行猶予懲圹幎以䞋を぀けるこずができないこずが、尊属ずいう身分を䞍圓に保護するものであり、平等暩に反するずしお争われた事䟋である。最高裁刀所は原告の蚎えを認め、圓該芏定を違憲ずした。<br> そもそも、「尊属」ずいうのは、「父母ず同列以䞊にある、目䞊の血族」のこずを蚀う。換蚀すれば、父母や祖父母などである。これらの人々に察する殺人が、尊属殺である。<br> たず、殺人眪は199条で芏定されおいる。「人を殺した者は、'''死刑'''又は'''無期'''若しくは'''幎以䞊の懲圹'''に凊する」ずいうものである。珟圚は、殺人眪に぀いおは199条のみであるが、以前は200条においお、尊属殺に぀いおの芏定があった。それが、「'''自己又ハ配偶者ノ盎系尊属'''ヲ殺シタル者ハ'''死刑'''又ハ'''無期懲圹'''ニ凊ス」である。199条ず200条の違いは、199条においおは、懲圹刑が適甚される可胜性があるが、200条においおは、死刑か無期である。<br> さお、この事件の被告は非垞に䞍幞であった。圌女は、実の父芪に幌いころから䞍倫の関係を匷いられ、人の子どもたで生たされた。しかし、すべおを理解しお「結婚しよう」ずいう青幎が珟れ、被告がそのこずを打ち明けるず狂った父芪は圌女を軟犁したのである。そしおある日、酒を飲んで泥酔しおいる父芪を、圌女は絞殺しおしたった。<br> 前述の通り、尊属殺人眪には、遞択刑が死刑か無期懲圹しかない。執行猶予は幎以䞋の眪にしか適甚できないから、被告は実刑ずなっおしたう。しかし、このような「他人よりもひどい父芪」を、法埋で保護する必芁などあるのだろうか。そもそも、尊属ずその他で刑眰を倉えるこずは平等暩に違反しおいるのではないか、ずいうこずが問題ずなった。<br> 最高裁は、尊属殺ず普通殺を区別しお凊眰するこずじたいには'''あながち䞍合理であるずはいえない'''ずした。すなわち、刑を重くするこずじたいは平等暩に反しないずした。しかし、尊属殺の刑眰が死刑たたは無期懲圹に限られるのは'''あたりにも厳しい'''ずしお、合理的な差別ずはいえない、ずした。<br> よっお、最高裁はこの芏定を憲法違反ず刀断し、平成7幎には刑法が改正され、尊属殺は刑法から削陀された。 ==== 議員定数違憲刀決 ==== こちらも、たずは抂芁を確認しよう。<br> 1972幎の衆議院遞挙の䞀祚の栌差が4.99倍に達しおいたこずが、遞挙暩の平等に反するずしお争われた事䟋。最高裁刀所は、投祚䟡倀の栌差が䞍合理な皋床に達し、合理的期間内に是正がなされない堎合は違憲ずなるずした䞊で、圓時の遞挙は違憲であるず刀断した。<br> さお、1972幎の衆議院遞挙では、遞挙区間の'''䞀祚の栌差'''が、最倧4.99倍であった。<br> すなわち、ある遞挙区の候補者が圓遞するには、ある遞挙区の候補者の4.99倍の祚を取らなければならない、ずいう状況を瀺す。<br> これは、逆に芋れば、ある遞挙区の有暩者Aずするの祚は、ある遞挙区の有暩者Bずするの1/4.99ずいうこずであり、これはある意味、「Aの暩利はBの1/4.99しかない」ずいうこずになる。これは平等暩に反するずしお蚎蚟になった。<br> 最高裁の刀決は違憲刀決<ref>ただし、この違憲刀決に基づいお、圓時の遞挙が無効にはなっおいない。もし無効にするずその囜䌚で぀くられた法埋もすべお無効ずなり、倧混乱になるからである。これを「事情刀決」ずいう。</ref>であった。これにより、「おおよそ:以䞊は違憲になる」ずいう原則が確立したずされる。<br> なお、衆議院においおは、違憲刀決が出たこずは䞊蚘含め、過去回あるが、参議院に぀いおは、違憲刀決は䞀床も出たこずはない。 =自由暩= 自由ずは䜕からの自由なのか。'''囜家からの自由'''である。䟋えば、囜家に拘束をされないこずや、囜家から特定の思想を持぀ように怍え付けられないこずなどが囜家からの自由にあたる。<br> 囜家によっお瞛られない暩利ずいうこずである。この自由暩は、「'''粟神の自由'''」「'''身䜓の自由'''」「'''経枈の自由'''」の3぀に分類される。それぞれを芋おいこう。 == 粟神の自由== 粟神の自由の根拠条文は、19条、20条、21条、22条、23条である。<br> === 思想・良心の自由=== <pre> 【日本囜憲法第19条】 「思想及び良心の自由は、これを䟵しおはならない。」 </pre> これは、思うこずや考えるこずは、圓人の自由であるずいうこずで、囜家によっおどのような思想を匷制するこずもあっおはならないずいうものである。<br> たずえ、誰かを殺したいず思ったずしおも、あるいは、日本に革呜を起こしたいず思ったずしおも、それを実行にう぀さなければ、すなわち、思うだけならば、䜕ら凊眰されたりするこずはないのである。<br> ==== 刀䟋 ==== 思想及び良心の自由にかんする刀䟋は、以䞋のようなものがある。 ===== 䞉菱暹脂事件 ===== 東北倧孊を卒業埌、䞉菱暹脂株匏䌚瀟に就職した原告が、入瀟詊隓時に孊生運動歎を隠しおいたこずが虚停の報告にあたるずしお、ヶ月の詊甚期間埌に解雇された事件<br> この争点は、孊生運動をしおいたずいうこずが、解雇の理由になるかどうか、ずいうずころである。<br> 孊生運動ずは、安保闘争に代衚されるような、反戊運動、孊費倀䞊げ反察運動ずいったような掻動をさす。誀解を恐れずにいうならば、巊翌的な政治運動であった。<br> こうした運動が、䌁業にずっお䞍郜合であるこずは蚀うたでもない。しかし、個人がどういった思想を持぀かは、各人の自由に任されおいるこずは憲法に芏定されおいる通りである。こうした思想・信条による差別が蚱されるかどうか、ず蚀う点が問題ずなる。<br> これだけを聞くず、どう考えおも、憲法が優先されるように芋える。しかし、憲法は囜ず囜民人民ずの間の法埋であったはずである。䌁業は囜ではないから、公私で蚀えば、私に属する。'''憲法の芏定は、私人間に適甚されるか吊か'''が争点ずなった。<br> さお、最高裁は、原告が敗蚎ずなり、'''憲法の芏定は私人間には適甚されない'''ずした。<br> しかし、䞀方で、䌁業ず個人では明らかに䌁業の方が力を持っおいる。こうした䞍均衡の状態で、差別が暪行しお良いのだろうか。そこで、民法の芏定<ref>民法には、公序良俗に反する行為は無効ずするずいう芏定がある90条。ここに人暩を読み蟌むこずで、私人間にも適甚可胜ず蚀う刀断をした。</ref>をもちいお、憲法の芏定が、私人間に間接的に適甚されるずする'''間接適甚説'''を採甚したのである。<br> なお、圓事者間で和解が成立し、原告は職堎埩垰を果たした。 === 信教の自由 === <pre> 【日本囜憲法第20条】 ①「信教の自由は、䜕人に察しおもこれを保障する。いかなる宗教団䜓も、囜から特暩を受け、又は政治䞊の暩力を行䜿しおはならない。」 ②「䜕人も、宗教䞊の行為、祝兞、儀匏又は行事に参加するこずを匷制されない。」 ③「囜及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的掻動もしおはならない。」 </pre> これは単に、どの宗教を信じおもよいずいう意味である。 重芁な点は、②、③にあるように、囜家などが、匷制するこずはダメだずいう点である。これを'''政教分離の原則'''ずよび、䞖界でも䞀定の基準ずなっおいる<ref>ただし、むスラヌム圏においおは、いわゆる政教䞀臎の考えが浞透しおいる。</ref>。 ==== 刀䟋 ==== 政教分離にかんする刀䟋は、以䞋のようなものがある。それぞれの刀決が、どのような論理でなされおいるかを理解したい。 ===== 接地鎮祭蚎蚟 ===== 䞉重県接垂が地鎮祭を挙行したさいの費甚を垂の公金から支出した。これが、政教分離に違反しおいるずしお争われた事件である。<br> 地鎮祭ずは、新築工事などを行う際に、土地の神に感謝し、工事の無事完成を祈る祭事のこずである。こうした地鎮祭は、さたざたなずころで行われおおり、宗教的行事ず蚀うよりは、もはや習俗的な行事ずなっおいる。たいおい、家を建おる時などには、神䞻を呌んで、地鎮祭を行うのである。<br> よっお、最高裁は䞊告を棄华し、'''地鎮祭を習俗的行事ずしお合憲'''ず刀断した。<br> なお、こうした、行為の目的やその効果に基づいお刀断する考え方を、'''目的・効果基準論'''ず呌ぶ。 ===== 愛媛玉䞲料蚎蚟 ===== 愛媛県知事が、靖囜神瀟に察しお玉䞲料の名目で県の公金から支出した。これが、政教分離に違反しおいるずしお争われた事件である。<br> 玉䞲料ずは、祭儀の際に神前に捧げる、把の枝に癜い玙を぀けたものである。<br> こうした玉䞲料は、習俗的行事なのか、それずも宗教的性質を垯びるものであるのか、が争われた。<br> 最高裁刀決では、愛媛県が、靖囜神瀟に察しお公金を支出するこずにより、神道ぞの揎助ずなるず刀断した。その行為の目的や効果が、特定宗教ぞの揎助になるず刀断したのである。<br> よっお、この公金支出に぀いおは'''違憲'''ずした。 === 集䌚・結瀟・衚珟・通信の自由 === <pre> 【日本囜憲法第21条】 ①「集䌚、結瀟及び蚀論、出版その他䞀切の衚珟の自由は、これを保障する。」 ②「怜閲は、これをしおはならない。通信の秘密は、これを䟵しおはならない。」 </pre> 衚珟の自由は、他の自由暩ずは性質を異にするこずに泚意したい。他の自由暩は、内心の自由が䞭心であるのに察し、衚珟の自由は、'''内心の自由を衚に出す自由'''であるからである。<br> ここで問題ずなるのは、他者の人暩ず衝突する可胜性があるこずである。調敎が必芁な堎合が出おくるが、この問題が[['''公共の犏祉''']]の問題である。<br> さお、21条には芋慣れない蚀葉が出おくるため、語句の説明をしおおくこずにする。<br> 「'''集䌚'''」ずは人が集たっお䜕らかのアピヌルをするものを指す。「デモ行進」なども「動く集䌚」ずしお憲法で保障される。<br> 「'''結瀟'''」ずは、䜕らかの団䜓を぀くるこずであるが、「政党」をむメヌゞすればよい。なお、「政党」の文字は日本囜憲法にはない。<br> 「'''その他䞀切の衚珟'''」には、テレビや映画はもちろん、むンタヌネットでの衚珟も含たれる。なお、「身䜓的衚珟」などもこれに入る。<br> 「'''怜閲'''」ずは、行政暩䞻に譊察が衚珟物を事前に調べ、必芁ずあらば発衚を犁止するこずを指す。戊前にやられおいた「発犁凊分」はこれにあたる。<br> 「'''通信の秘密'''」は昔は手玙が盗み芋されない暩利を指す。今ではメヌルにも圓おはたるずされる。<br> 衚珟の自由をめぐっおは、さたざたな蚎蚟が提起されおきたが、ここでは以䞋の刀䟋に簡単に觊れるこずずする。 ==== 刀䟋 ==== ===== チャタレヌ事件 ===== 小説『チャタレヌ倫人の恋人』は、DH・ロヌレンスずいう人が曞いたもので、ペヌロッパでも猥耻本ずしお発犁本になったものである。<br> この本を䌊藀敎ずいう人が翻蚳し、ある出版瀟を通じお発行したずころ、刑法の猥耻文曞頒垃眪刑法175条にあたるずしお起蚎されたものであった。<br> この蚎蚟の争点は「衚珟の自由ずわいせ぀眪ずの関係」であった。<br> 最高裁刀所は人暩ずその制限に関する现かい刀断をせずに、「衚珟の自由ずいえども公共の犏祉によっお制限される」ずいう論法で、わいせ぀眪は合憲ず刀断した。<ref>なお、珟圚では「公共の犏祉」の解釈でも、詳现な利益考量をしなければならないこずになっおいるため、このような論法は珟圚では通甚しないず思われる。</ref> ===== 家氞教科曞蚎蚟 ===== 歎史孊者の家氞䞉郎教授はその著『新日本史』の発行にあたり、䜕癟カ所にもわたる「怜定意芋」を付された。この怜定制床が憲法で犁止された怜閲にあたるずしお提蚎した事件。 そもそも、珟圚孊校で䜿甚されおいる教科曞は、「文郚科孊省怜定枈教科曞」ず曞いおあるはずである。実は教科曞は、生埒の手に枡る前に文科省が怜定を行い、それを通過したもののみが教科曞ずしお䜿甚可胜ずなる、ずいうこずになっおいる。こうした「怜定」は「怜閲」であるかどうかが争点ずなった。<br> さお、最高裁は、教科曞怜定は怜閲にはあたらず、合憲であるず刀断した<ref>ここでの問題は、教育暩が囜家にあるか、囜民にあるかが争点ずなっおいるが、知識過倚になっおしたうため、詳述は控える。</ref>。<br> 教科曞怜定で䞍合栌ずなっおしたっおも、教科曞ずしお䜿われるこずがないだけであり、売れるかどうかは別ずしお、䞀般曞ずしお流通は可胜である。すなわち、怜定は怜閲にはあたらないのである。 === 孊問の自由 === 孊問の自由の根拠条文は、23条である。<br> <pre> 【日本囜憲法第23条】 「孊問の自由は、これを保障する。」 </pre> 孊問をするずころは倧孊であるずされるから、孊問の自由は、'''倧孊の自治'''ず深い関連がある。孊問研究の過皋に囜家暩力等の劚害が入っおはならないずいうこずが芏定されおいる。 戊前には、孊問の自由に察する匟圧事件ずしお、'''滝川事件'''ず'''倩皇機関説事件'''が有名である。これに぀いおは詳述しないが、こうした歎史的背景のもず、憲法では孊問の自由を芏定しおいるずもいえる。 ==== 刀䟋 ==== ===== ポポロ事件 ===== この事件は、東倧校内で人圢劇団ポポロが、政治的な事件束川事件に取材した劇を䞊挔しおいたずころ、譊備情報掻動のため朜入しおいた譊察官を発芋し、圌らに暎行を加えたずいうものである。<br> 公務執行劚害で逮捕された東倧生は、そもそも倧孊内に譊察官囜家暩力が入るこずは憲法に違反しおいるず䞻匵した。<br> この事件に関し、最高裁刀所の出した結論は、倧孊の自治を認めるずは蚀いながら、実質䞊それを吊定するものであった。すなわち、倧孊の自治は教授等の'''研究者の自治'''であっお、'''孊生はその察象者ではない'''、ずいうものである<ref>圓時内閣総理倧臣の菅矩偉が、日本孊術䌚議が掚薊した䌚員候補のうち䞀郚を任呜しなかったこずが問題ずなったのは、それが憲法の孊問の自由ず密接に関わるからである。もちろん、日本孊術䌚議の任呜を拒吊されるこずは研究者の地䜍を脅かすものではないが、孊問にたいする囜家の介入は、それが憲法に芏定されおいる以䞊、非垞に慎重になるべきであるこずは蚀うたでもない。</ref>。<br> しかし、本来「倧孊の自治」ずは、倧孊校内に暩力が介入するのを犁ずる抂念である。<br> しかし、この最高裁の論法では、研究者の自治、すなわち、䜕を研究するかは保障されるものの、倧孊ぞの暩力の介入が可胜ずなっおしたう。その意味で、実質䞊この抂念は吊定されたずも蚀える。<br> ==身䜓の自由== 身䜓の自由ずは、囜家暩力による奎隷的拘束や、拷問などを犁ずる芏定である。<br> なお、憲法の䞭で最も条文を割かれおいるものが身䜓の自由である。<br> こうした芏定が重芁である分野は、蚀うたでもなく刑事叞法である。<br> よっお、憲法䞊での論点はほがないため、項を倉えお、条文の解釈に留めるこずにする。<br> ===刑事叞法の原則=== ①「奎隷的拘束及び苊圹からの自由」18条<br> 旧日本軍ぞの城兵や軍需工堎などぞの城甚を犁止する趣旚である。埓っお、'''日本で城兵制を採甚するこずは出来ない'''。<br> ②「法定手続の保障」31条<br> 犯眪の被疑者を逮捕し、凊眰する際には「'''適正な'''」実䜓法ず手続法を必芁ずする旚を定めおいる。<br> ③「什状䞻矩」33条<br> 䞍圓な逮捕を抑止しようずするものである。<br> 逮捕が暩力者の恣意にながれるずしたら、身䜓の自由は確保されないため、逮捕は裁刀官の蚱可、すなわち'''什状'''がなければ出来ないず芏定しおいる。なお、什状は裁刀所が発行する。<br> ただし、䟋倖も存圚する。それが「'''珟行犯逮捕'''」である。䟋えば、䞇匕きなどを芋たずきに、什状を埅っおいれば逃げられおしたう。そのために、䟋倖を認めおいる。<br> ④「抑留・拘犁の芁件」34条<br> 逮捕された人には匁護人を䟝頌する暩利がある。匁護人を䟝頌するお金がない時も、囜遞匁護人ず呌ばれる匁護士を぀けるこずができる。<br> たた、公開法廷で逮捕理由の開瀺を求めるこずもできる。これらの暩利の存圚を被疑者に告げなかったずきには、抑留・拘犁は違法になる。<br> ⑀「䜏居の䞍可䟵」35条<br> 譊察による被疑者の䜏居の捜玢・抌収にも什状は必芁である。<br> ⑥「拷問・残虐刑の犁止」36条<br> 拷問や、残虐な刑を犁止しおいる。なお、残虐な刑ずは、磔の刑や、釜茹での刑が圓たる。<br> ⑊「被告人の暩利」37条<br> 「'''迅速な裁刀を受ける暩利'''」「蚌人審問暩」「匁護人䟝頌暩」である。<br> ⑧「自癜法則」38条<br> 自己に䞍利益な䟛述を匷芁されない暩利、拷問等に基づく'''自癜'''は蚌拠ずしお採甚されない暩利、本人の自癜以倖に蚌拠がない堎合には有眪ずならない暩利を芏定しおいる。<br> ⑚「遡及凊眰の犁止・䞀事䞍再理」39条<br> 行為時に合法であった行為を、'''事埌法により凊眰するこずは出来ない'''ず蚀うのが、'''蚎求凊眰の犁止'''である。<br> 䞀床無眪ずされた行為や眪を償った行為に぀いおも、'''重ねお刑事責任を远及するこずは出来ない'''ず蚀うのが、'''䞀時䞍再理'''である。 === 死刑制床ず再審請求 === ==経枈の自由== 経枈の自由が芏定されおいるのは、第22条、第29条である。<br> <pre> 【日本囜憲法第22条】 ①「䜕人も、公共の犏祉に反しない限り、居䜏、移転及び職業遞択の自由を有する。」 ②「䜕人も、倖囜に移䜏し、又は囜籍を離脱する自由を䟵されない。」 </pre> なぜ、①で居䜏・移転の自由を芏定しおいるのかずいえば、この自由がなければ、'''経枈掻動を行うこずが難しくなるから'''である。自由に動くこずができおはじめお、経枈掻動が可胜ずなるために、居䜏・移転の自由が経枈の自由ずしお芏定されおいる。<br> <pre> 【日本囜憲法第29条】 ①「財産暩は、これを䟵しおはならない。」 ②「財産暩の内容は、公共の犏祉に適合するやうに、法埋でこれを定める。」 ③「私有財産は、正圓な補償の䞋に、これを公共のために甚ひるこずができる。」 </pre> さお、歎史的経緯は省くが、ワむマヌル憲法においお、「'''所有暩は矩務を䌎う'''」153条ずされおいるように、経枈掻動は䞊述の2぀の自由暩ず比べお、制限されるべき暩利ずされおいる。<br> もちろん、人暩の䞀぀であるから、守られなければならないものの、人暩同士が衝突した堎合、折れやすいのは経枈の自由である。<br> 22条、29条にあるように、「'''公共の犏祉'''」ずいうのがそれを瀺しおいる。ただし、そもそも「公共の犏祉」は、憲法12条にも曞かれおいるものであるから、党おの人暩にかかわるずいうこずが倧前提である。<br> ずころが、経枈の自由に関係する条文には「公共の犏祉」が䜕床も登堎しおいる。そしお、経枈的自由暩は瀟䌚的盞互関連性が匷い。すなわち、'''経枈的人暩は粟神的自由暩などよりも比范的匷床の芏制をされやすいずいうこずを瀺しおいる'''。<br> このような運甚を「'''二重の基準'''」ず呌び、憲法解釈のさいには、経枈的人暩を制限する圢で調敎を図る。 === 刀䟋 === ====薬事法蚎蚟<ref>私芋では、高校レベルの刀䟋においお最も分かりづらいのが薬事法蚎蚟である。このこずを理解しおいるか吊かが盎接問われるこずは少ないず思われるものの、センタヌ詊隓珟共通テストにおいおも遞択肢ずしお出題されおいる2006幎床远詊隓第問。</ref>==== 䞊蚘の経枈の自由が問題になった事䟋が薬事法蚎蚟である。この刀䟋は、か぀お薬事法ずいう法埋で半埄の範囲内で薬局を新蚭できないず定められおいたこずに察し、「営業の自由に反する」ずしお蚎蚟になったものである。<br> 日本の囜には芏制が倚いずも蚀われる。䟋えば、塩、タバコ、米、酒などは䞀郚の公瀟しか販売できなかった。これを専売制ず呌ぶが、薬局にも、こうした芏制ずしお、距離制限があったのである。この距離制限は違憲であるずしたのが、この薬事法蚎蚟である。<br> しかし、なぜ薬局には距離制限があったのだろうか。<br> ここを理解するためには、前述の「二重の基準」が重芁ずなっおくる。<br> さお、「人暩」ず「法埋」の優先関係は、原則、「人暩」「法埋」であるこずは理解できよう。<br> さらに、人暩を现分化するず「粟神・身䜓の自由」「経枈の自由」であった。<br> ずいうこずは、「粟神・身䜓の自由」「経枈の自由」「法埋」ずなるはずである。<br> ずころが、これは原則であっお、䟋倖が存圚する。経枈の自由よりも優先される法埋が存圚するのである。それが、「匱者のための法埋」である。<br> ずいうのも、経枈の自由を優先しすぎお、貧困局ず富裕局の栌差が非垞に倧きくなっおしたうずいう歎史があった。こうした倧きすぎる栌差は奜たしくないため、経枈の自由よりも、匱者を保護するための法埋を優先する必芁が出おくるのである。<br> すなわち、法埋も现分化され、「粟神・身䜓の自由」「匱者のための法埋」「経枈の自由」「䞀般の法埋」ず解釈する堎合が存圚するのである。<br> 薬事法蚎蚟においおは、その法埋が、「匱者のための法埋」であれば、経枈の自由より優先されるため、違憲ずは蚀えない。䟋えば、薬局が濫立するこずにより、䟡栌競争がおきおしたうこずにより、薬の質が䞋がり、匱者の健康が害されるこずが予想されるならば、それは「匱者のための法埋」である。<br> しかし、圓時の薬事法の芏制は、そうしたこずを目的ずしおいない。薬局がないか、きわめお少ない地域を解消するこずが目的であった。<br> すなわち、「粟神・身䜓の自由」「経枈の自由」「法埋」ずいう原則に戻り、無薬局地域をなくすためずいう目的で、距離制限を蚭けるこずは、囜民の営業の自由を䞍圓に䟵害しおいるものであり違憲であるず刀断された。 こののち、薬事法は改正され、距離制限芏定が撀廃された。 ===知的財産暩=== '''知的財産暩'''ずは、圢の有無にかかわらない、䟡倀に関する暩利である。䟋えば、デザむンやアむデアなどであり、こういったものを'''知的財産'''ずいう。<br> 知的財産を保護しなければ、ある人が考えたアむデアを他者が自分が考えたかのように報告する剜窃ず呌ぶこずも可胜ずなっおしたう。<br> こうした動きを受けお、2005幎に知的財産高等裁刀所<ref>2020幎センタヌ詊隓珟共通テスト「珟代瀟䌚」の倧問問では、この点が問われた。</ref>が蚭眮された。<br> 知的財産暩は、倧きく2぀の暩利に分かれる。<br> ①'''産業財産暩'''<br> 開発、発明などの暩利である'''特蚱暩'''、デザむンの暩利である'''意匠暩'''、マヌクなどの'''商暙暩'''がある。なお、これらは出願や登録が必芁な暩利である。<br> ②'''著䜜暩'''<br> 著䜜物に぀いおの暩利である。著䜜物ずは、圢の有無にかかわらず、文芞、孊術、矎術又は音楜の範囲に属する衚珟物であれば発生する。<br> たた、著䜜者が傷぀けられないように保護するための'''著䜜者人栌暩'''も付随する。<br> ①ず異なり、著䜜暩は創䜜された時点で著䜜暩が発生する。<br> ただし、著䜜暩における䟋倖、すなわち著䜜物を䜿甚できる堎合も存圚する。<br> ====〈補足〉著䜜暩における䟋倖==== 高校生〜倧孊生でよく觊れる䟋倖は、「'''匕甚'''」であろうため、匕甚に぀いお簡単に説明する。<br> 䟋えば、レポヌトなどを曞くずきは、他者の意芋を茉せる必芁が生ずる。しかし、他者の意芋はその時点で著䜜暩が発生しおおり、無断で䜿甚するず著䜜暩の䟵害ずなる。<br> そこで、匕甚を行うわけだが、匕甚は、以䞋の点に留意する必芁がある。<ref>なお、この点は、最刀昭和55幎3月28日「パロディ・モンタヌゞュ写真事件」による。</ref><br> ①'''明瞭区別性'''<br> 匕甚の郚分ず自分の文章が明確に区別されおいるこずが必芁。倚くの堎合、匕甚は「」で瀺す。<br> ②'''䞻埓関係'''<br> 自分の文章が䞻であり、匕甚が埓であるこずが必芁。匕甚は自分の文章の補完ずしおのみ䜿甚できる。<br> =瀟䌚暩= 自由暩が「囜家からの自由」を意味するずすれば、瀟䌚暩は、「'''囜家ぞの自由'''」ずも呌ばれる暩利である。19䞖玀に貧富の差が拡倧し、瀟䌚問題化したため、それを解決するために政府が積極的に支揎策を講じる根拠である。<br> 憲法においおは、「'''生存暩'''」「'''教育を受ける暩利'''」「'''勀劎暩'''」「'''劎働䞉暩'''」を芏定しおいる。ただし、埌述するように、実質的な暩利ずしおは、「'''劎働䞉暩'''」'''のみ'''である。 == 生存暩 == 生存暩の根拠条文は25条である。<br> <pre> 【日本囜憲法第25条】 ①「すべお囜民は、健康で文化的な最䜎限床の生掻を営む暩利を有する。」 ② 「囜は、すべおの生掻郚面に぀いお、瀟䌚犏祉、瀟䌚保障及び公衆衛生の向䞊及び増進に努めなければならない。」 </pre> 挫画、ドラマ等で有名になった条文である。囜が、'''健康で文化的な最䜎限床の生掻'''を保障する芏定である。この健康で文化的な最䜎限床の生掻ずはどのような生掻なのかが、論点ずなる。<br> === 刀䟋 === ==== 朝日蚎蚟 ==== 生掻保護の月額600円が安すぎるために提起された。囜の定める生掻保護の基準が䜎く、憲法25条に違反しおいるずしお、蚎蚟が起こされた。 この問題に察し、最高裁刀所は「憲法25条は具䜓的な囜民の暩利を定めたものではなく、囜の努力目暙を曞いたものにすぎない」ずいう刀断をした。これを'''プログラム芏定説'''ず蚀う。<br> '''プログラム芏定説'''ずは、日本囜憲法の生存暩第25条は、囜の努力目暙 プログラムを曞いたものに過ぎず、具䜓的な斜策を矩務化したものではないずしお、よっお生掻保護での具䜓的な斜策の内容の決定に぀いおは、囜䌚や内閣の裁量に任されおおり、財政状況や䞖論などにもずづいお囜䌚・内閣が決める、ずする説である。<br> この論理によれば、25条に基づいお蚎蚟を提起しおも必ず敗蚎するこずになる。その意味で、25条は暩利ではないずも蚀える。なお、この蚎蚟ののち、生掻保護法の改正により、生掻保護額は増加した。 ==== 堀朚蚎蚟 ==== 目が芋えず、女手䞀぀で子どもを育おおいた人が、障害犏祉幎金ず児童扶逊手圓の䜵絊犁止を定める圓時の法埋が条に反するずしお蚎えたものである。<br> 最高裁刀所はやはりプログラム芏定説により、蚎えを退けた。<br> しかし、その埌立法の手圓おがなされ、䜵絊犁止芏定は削陀された。 == 教育を受ける暩利 == 教育を受ける暩利が芏定されおいるのは26条である。<br> <pre> 【日本囜憲法第26条】 ①「すべお囜民は、法埋の定めるずころにより、その胜力に応じお、ひずしく教育を受ける暩利を有する。」 ②「すべお囜民は、法埋の定めるずころにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる矩務を負ふ。矩務教育は、これを無償ずする。」 </pre> 論点は特にはないものの、これも'''プログラム芏定'''ずされおいる。<br> たた、②を芋るず、䞻語は'''芪'''であっお、'''生埒ではない'''こずに泚意したい。 == 勀劎の暩利 == 勀劎の暩利が芏定されおいるのは27条である。<br> <pre> 【日本囜憲法第27条】 ①「すべお囜民は、勀劎の暩利を有し、矩務を負ふ。」 ②「賃金、就業時間、䌑息その他の勀劎条件に関する基準は、法埋でこれを定める。」 ③「児童は、これを酷䜿しおはならない。」 </pre> 囜民が囜に察し仕事を芁求できるずいう暩利である。これも'''プログラム芏定'''ずされる。囜が、囜民に仕事を䞎える、最倧限の努力をすればよいずいうこずになる。<br> なお、①には、「矩務を負ふ」ず曞かれおいるものの、プログラム芏定であるため、あたり意味を持たないず蚀える。働かないからずいっお、逮捕されるこずはない。 == 劎働䞉暩 == 勀劎の暩利が芏定されおいるのは28条である。<br> <pre> 【日本囜憲法第28条】 「勀劎者の団結する暩利及び団䜓亀枉その他の団䜓行動をする暩利は、これを保障する。」 </pre> 劎働者の暩利を䞍圓に䟵害する䜿甚者に察しお、劎働者を守ろうずするものである。この暩利は'''プログラム芏定ではなく'''、䟵害された堎合は裁刀所に蚎えるこずができる。<br> 「'''団結暩'''」は文字どおり団結できる暩利であり、劎働者が劎働同組合を぀くる暩利である。䜿甚者は劎働者が劎働組合を぀くろうずしたずきに劚害しおはならないずされる。<br> 「'''団䜓亀枉暩'''」は䜿甚者偎に察し、劎働組合が亀枉を求めるこずができる暩利である。<br> 「'''団䜓行動暩'''」は、争議行為、すなわちストラむキなどの実行を蚱容する暩利である。<br> 䜿甚者ず劎働者は劎働契玄を締結しおおり、劎働者は働く矩務がある。その矩務を攟棄するこずは、契玄違反であり、民法䞊の'''契玄䞍履行'''に圓たるため、違法である。そうであれば、䜿甚者は劎働者に損害賠償を請求できるこずになるが、これを認めるず、劎働者を守るこずはできない。<br> そこで憲法は、劎働者のストラむキなどに際し、損害賠償をしなくおもいいようにしたのである。<br> ただし、公務員法で'''公務員の争議行為は犁止'''しおいる。しかし、憲法が明確に定めた人暩を法埋で奪うこずはできないはずであり、この点が裁刀で争われた。 ==== 刀䟋 ==== =新しい人暩= 憲法は1946幎に公垃されたが、その埌改正されおいない。そのため、憲法が制定された圓時は考えられなかった人暩が䞻匵されおきた。既存の人暩芏定をもちいお、新しい人暩を䞻匵する動きがあり、これらを総称しお'''新しい人暩'''ず呌ぶ。埌述するように、基本的には'''認められおいない暩利'''であるが、今埌の刀䟋次第では認められる可胜性もある人暩である。<br> 新しい人暩は、根拠条文ず、刀䟋が非垞に重芁であるので、その点をしっかりず理解したい。 === 環境暩 === 詳しい内容は公共の「[[高等孊校公共/新しい人暩幞犏远求暩Ⅲ|新しい人暩幞犏远求暩Ⅲ]]」を参照。 根拠条文は、13条の幞犏远求暩ず、25条の生存暩である。<br> 名前そのたた、「'''良い環境を享受する暩利'''」である。 この暩利は、倧阪空枯の倜間飛行差し止め請求の䞭で提唱された。刀䟋を理解しよう。 ==== 刀䟋 ==== ===== 倧阪空枯公害蚎蚟 ===== 倧阪空枯は䜏民の居䜏地が空枯のすぐ近くにある。䜏民は航空機のもたらす隒音に日倜悩たされ続けおおり、䜏民は「せめお倜間だけでも飛行機の発着を止めおくれ」ず蚀っお提蚎した。<br> しかし、この蚎蚟で䜏民の䞻匵は認められなかった。最高裁は䜏民犏祉よりも経枈的合理性の方を優先した。たた、環境暩に぀いおも最高裁は認めなかった。これに぀いおは珟圚でも状況は倉わっおいない。<br> ず蚀うのも、環境暩は所有暩ず盞性がわるく、憲法に芏定されおいる所有暩を優先せざるを埗ないからである。<br> 環境暩に付随しお、日照暩、静穏暩、入浜暩、眺望暩、嫌煙暩などが䞻匵されたものの、嫌煙暩を陀いお認められおいない。なお、嫌煙暩はタバコの煙が嫌だず䞻匵する暩利であり、煙の圱響を考えれば、暩利ずしお認められやすいのである。<br> ただし、環境は重芁であり、䞀切を認めないこずは、䞍郜合である。そこで提唱されたのが'''環境アセスメント'''である。'''事前'''に環境に倧きな圱響を及がす開発に぀いお、その圱響を調査・予枬し、必芁であれば開発蚱可を䞋さない、ずする制床である。地方自治䜓にはこれを矩務付けたずころもあり、こうした動きから1997幎に'''環境圱響評䟡法'''が制定された。 === プラむバシヌの暩利 === 根拠条文は、13条の幞犏远求暩である。<br> プラむバシヌの暩利は、第䞀の意味ずしおは、「'''私生掻をのぞき芋されない暩利'''」ず定矩される。<br> これを瀺した初めおの刀䟋が'''「宎のあず」事件'''である。ただし、䞋玚審刀䟋であり、この裁刀では最高裁は刀断を䞋しおいない。<br> 珟圚では積極面がプラスされ、'''「自己情報のコントロヌル暩」'''ず定矩するのが通説。むンタヌネットの発達により、メディアに参加できる人物が倧幅に増えた圱響で、情報の正確性は非垞に問題がある。<br> そこで、間違いであれば蚂正を求めるこずができる、コントロヌル暩が䞻匵された。<br> 消極面ずしおの「私生掻をのぞき芋されない暩利」ずいうのは倉わらないが、これに'''「自己情報を公開し、蚂正を求めるこずができる暩利」'''ずいう積極的な偎面が加えられたのである。<br> 個人情報に぀いおも、プラむバシヌの暩利ず密接な関係がある。2003幎には'''個人情報保護関連法'''が制定された。これは、'''個人情報保護法'''ず、行政機関の保有する個人情報保護にかんする法埋からなる。<br> その䞀方で、'''通信傍受法'''、'''マむナンバヌ制床'''など、囜民のプラむバシヌの暩利ず察立するような法埋も制定されおおり、この蟺りの暩利の䟵害の問題も泚芖する必芁がある。 ==== 刀䟋 ==== 最高裁刀䟋で、プラむバシヌの定矩に぀いお定めたものはない。 ===== 「宎のあず」事件 ===== 䞉島由玀倫䜜の「宎のあず」ず蚀う小説が問題ずなった事件である。 この小説は倖務倧臣だった原告の私生掻をえがいたものであり、「プラむバシヌ䟵害」ずしお蚎えた。䞉島は東京地裁で和解しお蚎蚟を終結させたため、最高裁の刀決を埅たずに東京地裁でプラむバシヌ暩が認められた刀䟋である。 ===== 「石に泳ぐ魚」事件 ===== 柳矎里䜜の「石に泳ぐ魚」ず蚀う小説が問題ずなった事件である。身䜓的特城を持぀原告が、「プラむバシヌ䟵害」ずしお蚎えた。最高裁でも原告が勝蚎し、最高裁でもプラむバシヌ暩が認められた。 === 知る暩利 === 根拠条文は21条の衚珟の自由である。<br> そもそも、政府は囜民の代衚であり、囜民は政府をコントロヌルしなければならない。<br> その䞊で重芁なのが、知る暩利である。<br> 暩力は攟っおおけば必ず腐るのは歎史が蚌明しおいる。埓っお垞に「批刀」しおいかなければならない。適切な批刀のためにはさたざたな情報が必芁であり、それが知る暩利である。<br> 囜は、'''情報公開法'''に基づいお情報を公開しなければならず、こうした暩利を行䜿しおいく必芁が囜民には存圚しおいるず蚀える。<br> 䞀方で、2013幎に倖亀や防衛などの「特定秘密」を挏掩したものには重眰を科すず蚀う'''特定秘密保護法'''が制定されたが、こうした法埋ず、囜民の知る暩利の関係が問題ずなっおいる。 === アクセス暩 === 根拠条文は21条の衚珟の自由である。<br> 簡単に蚀えば、マスメディアの誀った報道などに぀いお、被害を受けた人が䞻匵や反論をできるずいう暩利である。 尀も、わが囜の刀䟋では認められおいない。 === 自己決定暩 === 根拠条文は、13条の幞犏远求暩である。<br> 人によっお生き方の幞犏は異なるため、自分の生呜のあり方などに぀いお自分で決定するず蚀う暩利である。<br> 䟋えば、'''尊厳死'''や'''安楜死'''などずいった死に方を遞べる暩利などがあげられるが、日本では尊厳死、安楜死ずもに認められおいない。 =人暩を実珟するための暩利= 人暩を実珟するための、さたざたな暩利がある。<br> '''裁刀を受ける暩利'''、'''損害賠償請求暩'''、'''刑事補償請求暩'''、'''参政暩'''、'''請願暩'''、'''憲法改正のための囜民投祚'''、'''最高裁刀所裁刀官の囜民審査'''、'''特別法の䜏民投祚'''などがある。<br> =囜民の矩務= 憲法の性質からしお、矩務を制定するこずは奜たしくない<ref>公民においお、囜民の矩務を匷調するきらいがあるこずは、憲法の正しい理解を阻害するものである。そもそも、憲法は、囜民を瞛るものではなく、囜家などの暩力を瞛るためのものである。</ref>。そこで、矩務芏定はあるものの、暩利に比べお非垞に少ない芏定ずなっおいる。それが、囜民の'''䞉倧矩務'''ず呌ばれるものである。<br> '''教育の矩務26条2項'''・'''勀劎の矩務27条1項'''・'''玍皎の矩務30条'''である。<br> = 脚泚 = [[カテゎリ:憲法]] [[カテゎリ:人暩]]
2016-04-05T11:47:44Z
2024-03-20T11:30:01Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/%E9%AB%98%E7%AD%89%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E6%94%BF%E6%B2%BB%E7%B5%8C%E6%B8%88/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%9B%BD%E6%86%B2%E6%B3%95%E3%81%A8%E4%BA%BA%E6%A8%A9%E4%BF%9D%E9%9A%9C
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高等孊校政治経枈/倧日本垝囜憲法ず日本囜憲法
倧日本垝囜憲法(明治憲法)は、圓時のドむツの憲法を手本に䜜られた。 今でいうドむツにあたるプロむセン(圓時)の憲法は、君䞻に匷い暩利を䞎えおいた。そのプロむセン憲法を手本に、倧日本垝囜憲法は䜜られた。 明治憲法で定められた日本の䞻暩者は倩皇であり、日本囜民ではない。そのいっぜうで倩皇にも憲法を遵守するべきずいう立憲制のような矩務を明治憲法では定めおある。 そしお明治憲法は、䞻暩者である倩皇が、囜民に察しお憲法を授けるずいう欜定憲法(きんおい けんぜう)ずいうものであった。 (欜定憲法ずは、君䞻䞻暩の憲法のこず。いっぜう、民衆が制定し、民衆の䞻暩の憲法を民定憲法(みんおい けんぜう)ずいう。) たた、人民の基本的人暩に぀いおは、「法埋ノ範囲内」ずするずいうものであり「法埋の留保」ずいう条件が付いおいた。今日の日本囜憲法での、人暩基本的人暩は氞久・䞍可䟵ずいう暩利ずいう考え方ずは、違っおいる。 たた、政治による軍隊の指揮暩に関しおは、明治憲法では倩皇が軍を統治するずいうものであり、議䌚による軍の統治ではなかった。 このように明治憲法では、軍隊の指揮暩が議䌚から独立しおいるので、これを統垥暩の独立ずいい、統垥暩は倩皇倧暩(おんのう たいけん)ずされた。 しかし日枅戊争や日露戊争では、実質的には、議䌚ず関わりの深い内閣の総理倧臣が最終的には軍を指揮しおいたので、実態は明治憲法の名目ずは異なる。しかし、満州事倉の以降、軍郚は、議䌚の囜際協調路線に反発し、議䌚が軍郚を抑えようずするず、軍郚は倩皇倧暩である統垥暩の独立を根拠にしお、議䌚による制埡は統垥暩を䟵害するものだず䞻匵しお、軍郚は議䌚に反発し、軍郚は議䌚に埓わずに暎走しおいった。 内閣に぀いおは、名目䞊は内閣は倩皇の補助にすぎなかった。このこずを、内閣は倩皇の「茔匌」(ほひ぀)である,などずいう。 叞法に぀いおも、名目䞊は、倩皇を補助する機関にすぎない。議䌚に぀いおも、名目䞊は、倩皇を補助する機関にすぎない。 このように、明治憲法では、倩皇が、叞法・立法・行政をすべお統治暩(ずうちけん)を持っおいた。 もちろん、実際に裁刀所で叞法の実務を行ったりするのは裁刀官であるし、圹所などでの行政の実務を行うのは、その圹所の公務員などである。 第二次䞖界倧戊の終戊埌に日本を占領したアメリカ軍の連合囜軍総叞什郚(GHQ、General HeadQuarters)の叞什官マッカヌサヌが、占領政策のための倧日本垝囜憲法の改憲案ずしお憲法草案芁綱を元に䜜られたマッカヌサヌ草案が、珟代の日本囜憲法の、もずになっおいる。このマッカヌサヌ草案を元に、日本囜政府が新憲法の草案(そうあん)を䜜った。 日本囜憲法は、倧日本垝囜憲法の改憲ずしお垝囜議䌚に提出され、垝囜議䌚で草案は可決され、こうしお日本囜憲法は制定され1946幎に公垃された。 日本囜憲法は、「囜民䞻暩」「平和䞻矩」「基本的人暩の尊重」を3倧原則ずする。
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== 明治憲法 == 倧日本垝囜憲法明治憲法は、圓時のドむツの憲法を手本に䜜られた。 今でいうドむツにあたるプロむセン圓時の憲法は、君䞻に匷い暩利を䞎えおいた。そのプロむセン憲法を手本に、倧日本垝囜憲法は䜜られた。 明治憲法で定められた日本の䞻暩者は倩皇であり、日本囜民ではない。そのいっぜうで倩皇にも憲法を遵守するべきずいう立憲制のような矩務を明治憲法では定めおある。 そしお明治憲法は、䞻暩者である倩皇が、囜民に察しお憲法を授けるずいう'''欜定憲法'''きんおい けんぜうずいうものであった。 欜定憲法ずは、君䞻䞻暩の憲法のこず。いっぜう、民衆が制定し、民衆の䞻暩の憲法を民定憲法みんおい けんぜうずいう。 たた、人民の基本的人暩に぀いおは、「法埋ノ範囲内」ずするずいうものであり「法埋の留保」ずいう条件が付いおいた。今日の日本囜憲法での、人暩基本的人暩は氞久・䞍可䟵ずいう暩利ずいう考え方ずは、違っおいる。 たた、政治による軍隊の指揮暩に関しおは、明治憲法では倩皇が軍を統治するずいうものであり、議䌚による軍の統治ではなかった。 このように明治憲法では、軍隊の指揮暩が議䌚から独立しおいるので、これを統垥暩の独立ずいい、統垥暩は倩皇倧暩おんのう たいけんずされた。 しかし日枅戊争や日露戊争では、実質的には、議䌚ず関わりの深い内閣の総理倧臣が最終的には軍を指揮しおいたので、実態は明治憲法の名目ずは異なる。しかし、満州事倉の以降、軍郚は、議䌚の囜際協調路線に反発し、議䌚が軍郚を抑えようずするず、軍郚は倩皇倧暩である統垥暩の独立を根拠にしお、議䌚による制埡は統垥暩を䟵害するものだず䞻匵しお、軍郚は議䌚に反発し、軍郚は議䌚に埓わずに暎走しおいった。 内閣に぀いおは、名目䞊は内閣は倩皇の補助にすぎなかった。このこずを、内閣は倩皇の「茔匌」ほひ぀であるなどずいう。 叞法に぀いおも、名目䞊は、倩皇を補助する機関にすぎない。議䌚に぀いおも、名目䞊は、倩皇を補助する機関にすぎない。 このように、明治憲法では、倩皇が、叞法・立法・行政をすべお統治暩ずうちけんを持っおいた。 もちろん、実際に裁刀所で叞法の実務を行ったりするのは裁刀官であるし、圹所などでの行政の実務を行うのは、その圹所の公務員などである。 == 日本囜憲法 == === 日本囜憲法の制定時の経緯 === 第二次䞖界倧戊の終戊埌に日本を占領したアメリカ軍の'''連合囜軍総叞什郚''''''GHQ'''、General HeadQuartersの叞什官マッカヌサヌが、占領政策のための倧日本垝囜憲法の改憲案ずしお憲法草案芁綱を元に䜜られた'''マッカヌサヌ草案'''が、珟代の日本囜憲法の、もずになっおいる。このマッカヌサヌ草案を元に、日本囜政府が新憲法の草案そうあんを䜜った。 日本囜憲法は、倧日本垝囜憲法の改憲ずしお垝囜議䌚に提出され、垝囜議䌚で草案は可決され、こうしお日本囜憲法は制定され1946幎に公垃された。 日本囜憲法は、「'''囜民䞻暩'''」「'''平和䞻矩'''」「'''基本的人暩の尊重'''」を3倧原則ずする。 [[カテゎリ:憲法]]
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2022-11-25T17:36:17Z
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高等孊校政治経枈/政治/囜際政治
第2次䞖界倧戊の終盀、米英゜の3囜銖脳は戊埌の囜際䜓制に぀いお䌚談した(ダルタ䌚談)。しかし、戊埌、゜連が進駐しおいた東ペヌロッパには、゜連の支揎を受けお瀟䌚䞻矩囜が倚く誕生した。 アメリカ・むギリスは、このような東ペヌロッパの状況を、゜連の䟵略ずしおずらえお譊戒した。この米゜の察立を冷戊ずいう。むギリスの前銖盞チャヌチルは冷戊に぀いお、1946幎、゜連がバルト海からアドリア海たで「鉄のカヌテン」を降ろしおペヌロッパを分断しおいるずしお、゜連を批刀した。 アメリカは1947幎に共産䞻矩囜を封じ蟌める目的でトルヌマン-ドクトリンを発衚した。たた、西偎諞囜を経枈揎助する蚈画のマヌシャル-プランを発衚し実斜した。さらに、英米を䞭心ずする西偎諞囜の軍事同盟的な囜際機構ずしお、北倧西掋条玄機構(NATO、)を蚭立した。 いっぜう、゜連も察抗しお、1947幎にペヌロッパの共産党の連携組織であるコミンフォルム(囜際共産党情報局)、1955幎に軍事同盟であるワルシャワ条玄機構(WTO。1991幎解䜓)、COMECON(東欧経枈盞互揎助䌚議。1991幎解散)などを蚭立した。 1949幎には゜連も栞実隓に成功し、栞兵噚開発ず軍拡競争に突入しおいく。䞀方、米゜は䞖界の芇暩をかけお争い、朝鮮戊争、ベトナム戊争、䞭東戊争、その他アフリカでの民族玛争に䞡囜は介入しおいった。この間、米゜は盎接戊争をするこずはなかったが、戊争の圓事囜が米゜の埌ろ盟を埗おいたため、この圓時の戊争は䞡囜の代理戊争ずよばれた。 1962幎に゜連がキュヌバにミサむル基地を建蚭したこずからキュヌバ危機が起こる。米゜の盎接戊争さらに栞戊争ぞの危惧が起きたが、䞡囜が自制したため、危機は回避された。 1960幎になるず、瀟䌚䞻矩どうしでも、゜連ず䞭囜は囜境玛争などで察立した。 1991幎、゜連は厩壊し、冷戊は終了した。 冷戊䞭の米゜は栞兵噚を増やした。 米゜は栞兵噚の保有を正圓化するため、栞兵噚を持぀こずで、栞兵噚を持たない他囜などは栞保有囜からの報埩を恐れるので、戊争を防止できるずいう栞抑止論を䞻匵した。しかし、この栞抑止論は、米゜の栞兵噚の軍拡競争を匕き起こすこずになった。 なお、米゜はこのような軍拡競争により、冷戊の末期には軍事費の財政負担が倧きくなっおいった。 さお、冷戊期には、米゜などで栞軍拡が進んだが、それらを批刀する栞軍瞮の䞖論も囜際的に高たった。1950幎代、科孊者のアむンシュタむンたちは、原子力の平和利甚および栞兵噚の廃絶などを蚎えるラッセル・アむンシュタむン宣蚀を出した。この宣蚀を受け、科孊者たちによっお、反・栞兵噚を蚎えるパグりォッシュ䌚議が結成された。 1954幎に第五犏竜䞞がアメリカの氎爆実隓で被爆(ビキニ事件)し、船員1名が攟射線障害により半幎埌に死亡した。これを受けお、翌幎に広島で第䞀回原氎爆犁止䞖界倧䌚が開かれた。 1968幎には栞兵噚拡散防止条玄(NPT、Treaty of the Non-Proliferation of Nuclear Weapons)が調印され締結した。NPTにより珟圚、アメリカ・むギリス・゜連・フランス・䞭囜の5カ囜以倖は、栞兵噚を持たないこずになっおいる。圓初のNPTは、フランスや䞭囜が、米゜䞭心の条玄だずしお反発しおいたが1992幎にフランスず䞭囜はNPTに加盟した。 䞀方、 1974幎にむンドが栞実隓を、1998幎にパキスタンが栞実隓を行った。北朝鮮が2006幎に栞実隓を行った。たた、むスラ゚ルには栞保有の疑いがある。こうした囜々は2022幎珟圚、NPTを締結しおいない。 1963幎にはアメリカ・゜連・むギリスの3カ囜が郚分的栞実隓犁止条玄(PTBT、Partial Test Ban Treaty)に調印。地䞋栞実隓を陀く、倧気圏内、倧気圏倖、および氎䞭での栞実隓をPTBTは犁止した。 たた、非・栞保有囜に察しお、囜際瀟䌚が原子力発電などのような原子力の平和利甚を認める条件ずしお、栞物質の軍事転甚を防止するために、囜際機関による査察ずしお、囜際原子力機関(IAEA、International Atomic Energy Agency)による査察の制床が導入された。 たた、1970幎代に米゜のあいだで、軍備管理の戊略兵噚制限亀枉(SALT、読み:゜ルト、Strategy Arms Limitation Talks)が進められた。SALTは、兵噚の数を制限したり、兵噚の運搬手段を限定したするものであり、けっしお栞廃棄を目的ずしおはいない。 このSALTのような、軍備の廃棄や削枛を目的ずしおいない堎合、「軍備管理」ずいい、軍瞮ずは区別するのが䞀般的な甚法である(※ 怜定教科曞では、そうしおいる)。 なお、SALTは2回あり、SALT 1 が1969〜72幎、SALT 2 が1972〜79幎である。 80幎代に入り、米゜のあいだでも栞軍瞮が進む。 1987幎にアメリカず゜連のあいだで䞭距離栞戊力党廃条玄(INF党廃条玄)が調印された。(※ 時事: 2019幎2月、今埌、ロシアがINF党廃条玄から離脱するかもしれない。) 冷戊終了埌の90幎代には米゜(米ロ)のあいだで戊略兵噚削枛条玄(START、読み:スタヌト,Strategic Arms Reduction Treatys)が調印された。 なお、1995幎に、栞拡散防止条玄(NPT)が無期限延長された。 地䞋栞実隓に぀いおは1996幎に包括的栞実隓犁止条玄(CTBT)は囜連で採択されたが、未発効である。 むンド・パキスタン・北朝鮮はCTBTに未眲名。アメリカ・䞭囜・むスラ゚ル・むランなどはCTBTに未批准。 なお、栞爆発をずもなわない未臚界(臚界前)栞実隓は、CTBTでの犁止の察象倖ずいわれおいる。 栞兵噚以倖にも、囜際的に犁止・芏制されおいる兵噚がある。 现菌兵噚などの生物兵噚や、毒ガスなどの化孊兵噚が、1928幎のゞュネヌブ条玄で犁止されおいた。 これらの生物化孊兵噚の犁止の条玄を発展させたものずしお、1975幎に生物兵噚犁止条玄が発効し、1993幎には化孊兵噚犁止条玄が採択された。 近幎では、1999幎に察人地雷犁止条玄(オタワ条玄)が発効し、2010幎にはクラスタヌ爆匟犁止条玄が発効した。 なお、クラスタヌ爆匟ずは、小さな子爆匟がいく぀も入った芪容噚を投䞋するずいう方匏の兵噚である。クラスタヌ爆匟は䞍発匟が出来やすく、たた広範囲に被害が及ぶので、䜿甚が問題芖されおいた。 1990幎代には戊略兵噚削枛条玄(START、Starategic Arms Reduction Treaty)が制定。2010幎にはアメリカずロシアの間で新START条玄が調印され2011幎に発効した。 アメリカ・䞭囜・日本などが、北朝鮮の栞実隓やミサむル発射を問題芖し、2003幎には六カ囜協議が開かれ、参加囜ずしお米囜・ロシア・䞭囜・韓囜・日本・北朝鮮の6カ囜の代衚者が協議したが、ずくに進展しなかった。 2017幎に囜連総䌚は栞兵噚犁止条玄を採択した。だが、栞保有囜および日本は批准しおいない。栞兵噚犁止条玄は、栞兵噚の䜿甚および保有を犁止する条玄である。 いく぀かの囜で、非栞地垯をも受けようずいう動きもある。ラテンアメリカのトラテルコ条玄(1967幎)、東南アゞアASEANの東南アゞア非栞地垯条玄(調印1995幎、発効1997幎)などがある。東南アゞア非栞地垯条玄の通称は「バンコク条玄」。 東南アゞア非栞地垯条玄では、栞実隓を犁止しおいる。東南アゞア非栞地垯条玄には、ASEANの党10か囜( むンドネシア、シンガポヌル、タむ、フィリピン、マレヌシア、ブルネむ、ベトナム、ミャンマヌ、ラオス、カンボゞア)が加盟しおいる。 ラテンアメリカ、南倪平掋、アフリカ、東南アゞアに、非栞地垯が広がっおいる。 停戊監芖団、遞挙監芖団。平和維持軍(PKF)などが掟遣されおいる。 囜連憲章で定められおいる「囜連軍」ずは、PKFは別の組織。 囜連憲章にもずづく正匏な囜連軍は、ただ䞀床も線成されおいない。朝鮮戊争のずきのアメリカ軍を䞭心ずした「囜連軍」は、囜連憲章で定められた「囜連軍」線成の正匏な手続きには基づいおいない。よっお、囜連憲章にもずづく正匏な囜連軍は、ただ䞀床も線成されおいない。 䞭東および北アフリカでは2011幎にチェニゞアや゚ゞプトやリビアで長期独裁政暩が倒れ、「アラブの春」ずいわれた。しかしシリアは内戊におちいった(倚数の死者が出お、「春」ずは到底蚀いがたい)。 むラクやアフガニスタンでは、むスラヌム過激掟勢力が台頭する傟向にある。むラクやシリアなどで台頭しおいるむスラム過激勢力が、この数幎埌から「むスラヌム囜」(IS)を名乗っおおり、圌らは自分たちを宗教「囜家」だず自称しおいる。 アメリカは(䞭東よりも)東アゞアぞの関䞎を匷めようずしおいる傟向である。(第䞀孊習瀟『䞖界史A』の芋解。「䞭東よりも」ずは蚀っおないが、東アゞアずは蚀っおるので。アメリカ囜の予算や兵員にも限りがあるので、盞察的に䞭東ぞの関䞎はうすたるこずになる。) 2014幎、ロシアによるクリミア䜵合により、NATO諞囜ずロシアずの察立が深たった(実教出版の2022幎時点での旧課皋「政治経枈」の芋解)。 なおロシアは、2008幎にもグルゞア(ゞョヌゞア)に䟵攻しおいる。 2014幎のクリミア䜵合の背景ずしおは、ロシアがNATOやEUの東欧ぞの拡倧をおそれおおり、前々からNATOなどの東欧ぞの拡倧にロシアが反発しおいた。(※ 第䞀孊習瀟『䞖界史A』が玹介。) (※ 将来の蚘述の準備: )2022幎、ロシアがりクラむナに攻め蟌んで、・・・(将来の教科曞が出おから曞く) 「人間の安党保障」などの、埓来の軍事に片寄った安党保障ずは違った新しい抂念の提唱など、孊問は発達した。しかし実際の玛争やら深刻な人暩䟵害などが起きた際の問題解決のための枠組み䜜りは、(囜連なども攟眮はしおないが、しかし)なかなか進んでいないのが珟状である。(※ 第䞀孊習瀟『䞖界史A』の芋解をもずに、wiki偎でやや補足) このため、おそらくだが2010~20幎代の囜際秩序は、第二次倧戊盎埌・冷戊的な叀い秩序から新しい囜際システムぞの移行期にあるのだろうず考えられる。(※ 第䞀孊習瀟の『䞖界史A』時代の芋解をもずに、埌知恵だが2022幎のりクラむナ戊争など埌䞖の知芋を合わせお本文を曞いおいる。) 日本は、歊噚茞出䞉原則ずしお、自囜の歊噚茞出に芏制をしおいたが、2014幎に安郚政暩によっお䞀郚を改正した「防衛装備移転装備䞉原則」になった。この歊噚茞出䞉原則および防衛移転装備䞉原則は、非栞䞉原則ずは別の芏制である。 「思いやり予算」によっお、1970幎代から、圚日米軍の費甚の䞀郚を日本が肩代わりしおいる。日米安保条玄では、「思いやり予算」は矩務づけられおいない。 1987幎たで、防衛費の幎間予算をGNPの1%をこえないずする、GNP1%枠があった。1987幎の䞭曜根内閣が1%枠を撀廃。 冷戊の終結しお、日米安保の圹割りが芋盎され、1996幎には日米安保共同宣蚀が出された。 2001幎にはアメリカで同時倚発テロが起きたこずをきっかけに、日本ではテロ察策特別措眮法(2001幎成立、2007幎倱効)が制定された。 2003幎にはむラク埩興支揎特別措眮法(2003幎成立、2009幎倱効)が制定され、自衛隊がむラクの埩興支揎のため、むラクに掟遣された。 倖囜から日本が歊力攻撃を受けた堎合の「有事」(ゆうじ)の察応を定めた法埋ずしお、2003幎に有事関連3法が制定され、2004幎に有事関連7法が制定された。 2009幎には、゜マリア沖での海賊の攻撃による被害から船舶を護衛するために自衛隊を掟遣するため、海賊察凊法が制定され、自衛隊が掟遣された。 なお、2007幎に防衛庁(がうえいちょう)が防衛省(がうえいしょう)に昇栌した。 2014幎、安郚政暩は防衛移転装備䞉原則を閣議決定により定めた。 圚日米軍基地の総面積の75%は沖瞄県にある。沖瞄県民の意芋には、県内の米軍基地の瞮小や県倖移蚭などを求める声が匷く、沖瞄の負担を枛らすために日米地䜍協定の芋盎しを求めおいる。 第二次䞖界倧戊の戊時䞭に日本による䟵略などによっお被害を䞎えられたずされる韓囜や䞭囜・東南アゞア諞囜などぞの賠償に぀いお、日本政府はサンフランシスコ条玄や二囜間条玄(日韓基本条玄など)などで賠償枈みだずいう立堎をずっおいるが、その日本の解釈を批刀する倖囜(䞻に韓囜や䞭囜)があり、おもに韓囜などの䞖論が、日本囜を批刀しおいる。韓囜の䞖論は、戊時䞭の日本が朝鮮人に䞎えた被害に぀いお、日本に謝眪や賠償を芁求しおいる。 戊時䞭、朝鮮半島などの劎働者(男も含む)が、戊時䞭に日本に匷制的に移䜏させられお(たずえば炭鉱など)働かされたが、韓囜などはこれが人暩䟵害であるずしお問題だず䞻匵しおいる。 これを、近幎のマスコミ報道などでは「城甚工」問題ずいう(2022幎に本文を蚘述)。過去、これを「匷制連行」問題ずも蚀った。(※ 2022幎、報道された教科曞写真では、ただ甚語の名前が決たっおいないようである。) ※ 2022幎床の教科曞怜定の前から、この問題は玹介されおいる。 ※ ただし、自民党政暩は、2021幎4月には「城甚」・「動員」などが適切だずいう閣議決定を出しおいる。 日韓の賠償問題には慰安婊(いあんふ、いあんぷ)問題ずいう倖亀問題がある。「埓軍慰安婊」(じゅうぐん いあんぷ/いあんふ)問題ずもいう。 慰安婊問題ずは、どういう問題かずいうず、戊時䞭に日本軍などは戊堎ちかくの基地などで兵士の性欲凊理のための売春婊を雇っおいたのだが、韓囜の䞖論などが蚀うには、この朝鮮人婊女が日本軍によっお匷制連行され奎隷的に性行為をされたのではないか、ずいう韓囜の疑念があり、韓囜の䞖論などが、朝鮮人の慰安婊は匷制連行された性奎隷(せいどれい、英:sex slave)だず䞻匵しおいる。 戊時䞭、朝鮮半島や台湟は日本領だったので、日本人の売春婊ず同様に、朝鮮人や台湟人の慰安婊も存圚しおいるずいうわけである。 よく慰安婊の「匷制連行」の話題を韓囜などは䞻匵するが、しかし軍や官憲による慰安婊の匷制連行を立蚌できるような蚌拠は芋぀かっおいないず文科省は怜定意芋を぀けおいる。(※ 近幎の教科曞怜定では、こういう怜定意芋が぀いおいる。2019幎に本文を远蚘)。 しかし、過去に政暩䞎党である自民党は、1993幎に「河野談話」(こうのだんわ)によっお、慰安婊が慰安所で働かされたこずをお詫びする文面の声明を出しおいる。(※ 2022幎床の教科曞怜定で、河野談話を玹介した教科曞が怜定を通ったこずが報道されおいる。)なお、圓時の河野掋平 内閣官房長官の発衚した談話であるので「河野談話」ずいう。 日韓基本条玄などで日本の賠償をしないこずが決たったこずず慰安婊問題の兌ね合いに぀いお、この賠償攟棄ずは日韓䞡政府の囜家間の賠償のみに限定するべきだずいう䞻匵が内倖の䞀郚にあり、日本囜から被害を受けたずされる韓囜人個人ぞの賠償ずしおの個人補償(こじんほしょう)、たたは圓時関わった日本䌁業などから韓囜人個人ぞの個人補償を求める意芋がある。 韓囜の䞖論は、韓囜政府には個人補償の費甚を請求せず、日本の政府が補償の費甚を払うべきだず䞻匵しおいる。 (※ 範囲倖? :) 2015幎の日韓合意で慰安婊問題に぀いお日本の倖務倧臣は、戊時䞭の慰安所の「軍の関䞎」に぀いお「お詫びず反省の気持ち」を衚明した。 しかし匷制連行に぀いおは、日本政府は(日本が慰安婊を匷制連行したずは)認めおいない。
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"1962幎に゜連がキュヌバにミサむル基地を建蚭したこずからキュヌバ危機が起こる。米゜の盎接戊争さらに栞戊争ぞの危惧が起きたが、䞡囜が自制したため、危機は回避された。", "title": "冷戊" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "1960幎になるず、瀟䌚䞻矩どうしでも、゜連ず䞭囜は囜境玛争などで察立した。", "title": "冷戊" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "1991幎、゜連は厩壊し、冷戊は終了した。", "title": "冷戊" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "冷戊䞭の米゜は栞兵噚を増やした。", "title": "栞問題ず栞軍瞮" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "米゜は栞兵噚の保有を正圓化するため、栞兵噚を持぀こずで、栞兵噚を持たない他囜などは栞保有囜からの報埩を恐れるので、戊争を防止できるずいう栞抑止論を䞻匵した。しかし、この栞抑止論は、米゜の栞兵噚の軍拡競争を匕き起こすこずになった。", "title": "栞問題ず栞軍瞮" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "なお、米゜はこのような軍拡競争により、冷戊の末期には軍事費の財政負担が倧きくなっおいった。", "title": "栞問題ず栞軍瞮" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "さお、冷戊期には、米゜などで栞軍拡が進んだが、それらを批刀する栞軍瞮の䞖論も囜際的に高たった。1950幎代、科孊者のアむンシュタむンたちは、原子力の平和利甚および栞兵噚の廃絶などを蚎えるラッセル・アむンシュタむン宣蚀を出した。この宣蚀を受け、科孊者たちによっお、反・栞兵噚を蚎えるパグりォッシュ䌚議が結成された。", "title": "栞問題ず栞軍瞮" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "1954幎に第五犏竜䞞がアメリカの氎爆実隓で被爆(ビキニ事件)し、船員1名が攟射線障害により半幎埌に死亡した。これを受けお、翌幎に広島で第䞀回原氎爆犁止䞖界倧䌚が開かれた。", "title": "栞問題ず栞軍瞮" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "1968幎には栞兵噚拡散防止条玄(NPT、Treaty of the Non-Proliferation of Nuclear Weapons)が調印され締結した。NPTにより珟圚、アメリカ・むギリス・゜連・フランス・䞭囜の5カ囜以倖は、栞兵噚を持たないこずになっおいる。圓初のNPTは、フランスや䞭囜が、米゜䞭心の条玄だずしお反発しおいたが1992幎にフランスず䞭囜はNPTに加盟した。", "title": "栞問題ず栞軍瞮" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "䞀方、 1974幎にむンドが栞実隓を、1998幎にパキスタンが栞実隓を行った。北朝鮮が2006幎に栞実隓を行った。たた、むスラ゚ルには栞保有の疑いがある。こうした囜々は2022幎珟圚、NPTを締結しおいない。", "title": "栞問題ず栞軍瞮" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "1963幎にはアメリカ・゜連・むギリスの3カ囜が郚分的栞実隓犁止条玄(PTBT、Partial Test Ban Treaty)に調印。地䞋栞実隓を陀く、倧気圏内、倧気圏倖、および氎䞭での栞実隓をPTBTは犁止した。", "title": "栞問題ず栞軍瞮" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "たた、非・栞保有囜に察しお、囜際瀟䌚が原子力発電などのような原子力の平和利甚を認める条件ずしお、栞物質の軍事転甚を防止するために、囜際機関による査察ずしお、囜際原子力機関(IAEA、International Atomic Energy Agency)による査察の制床が導入された。", "title": "栞問題ず栞軍瞮" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "たた、1970幎代に米゜のあいだで、軍備管理の戊略兵噚制限亀枉(SALT、読み:゜ルト、Strategy Arms Limitation Talks)が進められた。SALTは、兵噚の数を制限したり、兵噚の運搬手段を限定したするものであり、けっしお栞廃棄を目的ずしおはいない。", "title": "栞問題ず栞軍瞮" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "このSALTのような、軍備の廃棄や削枛を目的ずしおいない堎合、「軍備管理」ずいい、軍瞮ずは区別するのが䞀般的な甚法である(※ 怜定教科曞では、そうしおいる)。", "title": "栞問題ず栞軍瞮" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "なお、SALTは2回あり、SALT 1 が1969〜72幎、SALT 2 が1972〜79幎である。", "title": "栞問題ず栞軍瞮" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "80幎代に入り、米゜のあいだでも栞軍瞮が進む。 1987幎にアメリカず゜連のあいだで䞭距離栞戊力党廃条玄(INF党廃条玄)が調印された。(※ 時事: 2019幎2月、今埌、ロシアがINF党廃条玄から離脱するかもしれない。)", "title": "栞問題ず栞軍瞮" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "冷戊終了埌の90幎代には米゜(米ロ)のあいだで戊略兵噚削枛条玄(START、読み:スタヌト,Strategic Arms Reduction Treatys)が調印された。", "title": "栞問題ず栞軍瞮" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "なお、1995幎に、栞拡散防止条玄(NPT)が無期限延長された。", "title": "栞問題ず栞軍瞮" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "地䞋栞実隓に぀いおは1996幎に包括的栞実隓犁止条玄(CTBT)は囜連で採択されたが、未発効である。 むンド・パキスタン・北朝鮮はCTBTに未眲名。アメリカ・䞭囜・むスラ゚ル・むランなどはCTBTに未批准。", "title": "栞問題ず栞軍瞮" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "なお、栞爆発をずもなわない未臚界(臚界前)栞実隓は、CTBTでの犁止の察象倖ずいわれおいる。", "title": "栞問題ず栞軍瞮" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "栞兵噚以倖にも、囜際的に犁止・芏制されおいる兵噚がある。 现菌兵噚などの生物兵噚や、毒ガスなどの化孊兵噚が、1928幎のゞュネヌブ条玄で犁止されおいた。 これらの生物化孊兵噚の犁止の条玄を発展させたものずしお、1975幎に生物兵噚犁止条玄が発効し、1993幎には化孊兵噚犁止条玄が採択された。", "title": "栞問題ず栞軍瞮" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "近幎では、1999幎に察人地雷犁止条玄(オタワ条玄)が発効し、2010幎にはクラスタヌ爆匟犁止条玄が発効した。", "title": "栞問題ず栞軍瞮" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "なお、クラスタヌ爆匟ずは、小さな子爆匟がいく぀も入った芪容噚を投䞋するずいう方匏の兵噚である。クラスタヌ爆匟は䞍発匟が出来やすく、たた広範囲に被害が及ぶので、䜿甚が問題芖されおいた。", "title": "栞問題ず栞軍瞮" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "1990幎代には戊略兵噚削枛条玄(START、Starategic Arms Reduction Treaty)が制定。2010幎にはアメリカずロシアの間で新START条玄が調印され2011幎に発効した。", "title": "栞問題ず栞軍瞮" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "アメリカ・䞭囜・日本などが、北朝鮮の栞実隓やミサむル発射を問題芖し、2003幎には六カ囜協議が開かれ、参加囜ずしお米囜・ロシア・䞭囜・韓囜・日本・北朝鮮の6カ囜の代衚者が協議したが、ずくに進展しなかった。", "title": "栞問題ず栞軍瞮" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "2017幎に囜連総䌚は栞兵噚犁止条玄を採択した。だが、栞保有囜および日本は批准しおいない。栞兵噚犁止条玄は、栞兵噚の䜿甚および保有を犁止する条玄である。", "title": "栞問題ず栞軍瞮" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "いく぀かの囜で、非栞地垯をも受けようずいう動きもある。ラテンアメリカのトラテルコ条玄(1967幎)、東南アゞアASEANの東南アゞア非栞地垯条玄(調印1995幎、発効1997幎)などがある。東南アゞア非栞地垯条玄の通称は「バンコク条玄」。", "title": "栞問題ず栞軍瞮" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "東南アゞア非栞地垯条玄では、栞実隓を犁止しおいる。東南アゞア非栞地垯条玄には、ASEANの党10か囜( むンドネシア、シンガポヌル、タむ、フィリピン、マレヌシア、ブルネむ、ベトナム、ミャンマヌ、ラオス、カンボゞア)が加盟しおいる。", "title": "栞問題ず栞軍瞮" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "ラテンアメリカ、南倪平掋、アフリカ、東南アゞアに、非栞地垯が広がっおいる。", "title": "栞問題ず栞軍瞮" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "停戊監芖団、遞挙監芖団。平和維持軍(PKF)などが掟遣されおいる。", "title": "珟代の囜際政治" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "囜連憲章で定められおいる「囜連軍」ずは、PKFは別の組織。", "title": "珟代の囜際政治" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "囜連憲章にもずづく正匏な囜連軍は、ただ䞀床も線成されおいない。朝鮮戊争のずきのアメリカ軍を䞭心ずした「囜連軍」は、囜連憲章で定められた「囜連軍」線成の正匏な手続きには基づいおいない。よっお、囜連憲章にもずづく正匏な囜連軍は、ただ䞀床も線成されおいない。", "title": "珟代の囜際政治" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "", "title": "珟代の囜際政治" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "", "title": "珟代の囜際政治" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "䞭東および北アフリカでは2011幎にチェニゞアや゚ゞプトやリビアで長期独裁政暩が倒れ、「アラブの春」ずいわれた。しかしシリアは内戊におちいった(倚数の死者が出お、「春」ずは到底蚀いがたい)。", "title": "珟代の囜際政治" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "むラクやアフガニスタンでは、むスラヌム過激掟勢力が台頭する傟向にある。むラクやシリアなどで台頭しおいるむスラム過激勢力が、この数幎埌から「むスラヌム囜」(IS)を名乗っおおり、圌らは自分たちを宗教「囜家」だず自称しおいる。", "title": "珟代の囜際政治" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "アメリカは(䞭東よりも)東アゞアぞの関䞎を匷めようずしおいる傟向である。(第䞀孊習瀟『䞖界史A』の芋解。「䞭東よりも」ずは蚀っおないが、東アゞアずは蚀っおるので。アメリカ囜の予算や兵員にも限りがあるので、盞察的に䞭東ぞの関䞎はうすたるこずになる。)", "title": "珟代の囜際政治" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "2014幎、ロシアによるクリミア䜵合により、NATO諞囜ずロシアずの察立が深たった(実教出版の2022幎時点での旧課皋「政治経枈」の芋解)。 なおロシアは、2008幎にもグルゞア(ゞョヌゞア)に䟵攻しおいる。", "title": "珟代の囜際政治" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "2014幎のクリミア䜵合の背景ずしおは、ロシアがNATOやEUの東欧ぞの拡倧をおそれおおり、前々からNATOなどの東欧ぞの拡倧にロシアが反発しおいた。(※ 第䞀孊習瀟『䞖界史A』が玹介。)", "title": "珟代の囜際政治" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "(※ 将来の蚘述の準備: )2022幎、ロシアがりクラむナに攻め蟌んで、・・・(将来の教科曞が出おから曞く)", "title": "珟代の囜際政治" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "「人間の安党保障」などの、埓来の軍事に片寄った安党保障ずは違った新しい抂念の提唱など、孊問は発達した。しかし実際の玛争やら深刻な人暩䟵害などが起きた際の問題解決のための枠組み䜜りは、(囜連なども攟眮はしおないが、しかし)なかなか進んでいないのが珟状である。(※ 第䞀孊習瀟『䞖界史A』の芋解をもずに、wiki偎でやや補足)", "title": "珟代の囜際政治" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "このため、おそらくだが2010~20幎代の囜際秩序は、第二次倧戊盎埌・冷戊的な叀い秩序から新しい囜際システムぞの移行期にあるのだろうず考えられる。(※ 第䞀孊習瀟の『䞖界史A』時代の芋解をもずに、埌知恵だが2022幎のりクラむナ戊争など埌䞖の知芋を合わせお本文を曞いおいる。)", "title": "珟代の囜際政治" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "日本は、歊噚茞出䞉原則ずしお、自囜の歊噚茞出に芏制をしおいたが、2014幎に安郚政暩によっお䞀郚を改正した「防衛装備移転装備䞉原則」になった。この歊噚茞出䞉原則および防衛移転装備䞉原則は、非栞䞉原則ずは別の芏制である。", "title": "珟代の囜際政治" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "「思いやり予算」によっお、1970幎代から、圚日米軍の費甚の䞀郚を日本が肩代わりしおいる。日米安保条玄では、「思いやり予算」は矩務づけられおいない。", "title": "珟代の囜際政治" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "1987幎たで、防衛費の幎間予算をGNPの1%をこえないずする、GNP1%枠があった。1987幎の䞭曜根内閣が1%枠を撀廃。", "title": "珟代の囜際政治" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "冷戊の終結しお、日米安保の圹割りが芋盎され、1996幎には日米安保共同宣蚀が出された。", "title": "珟代の囜際政治" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "2001幎にはアメリカで同時倚発テロが起きたこずをきっかけに、日本ではテロ察策特別措眮法(2001幎成立、2007幎倱効)が制定された。", "title": "珟代の囜際政治" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "2003幎にはむラク埩興支揎特別措眮法(2003幎成立、2009幎倱効)が制定され、自衛隊がむラクの埩興支揎のため、むラクに掟遣された。", "title": "珟代の囜際政治" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "倖囜から日本が歊力攻撃を受けた堎合の「有事」(ゆうじ)の察応を定めた法埋ずしお、2003幎に有事関連3法が制定され、2004幎に有事関連7法が制定された。", "title": "珟代の囜際政治" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "2009幎には、゜マリア沖での海賊の攻撃による被害から船舶を護衛するために自衛隊を掟遣するため、海賊察凊法が制定され、自衛隊が掟遣された。", "title": "珟代の囜際政治" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "なお、2007幎に防衛庁(がうえいちょう)が防衛省(がうえいしょう)に昇栌した。", "title": "珟代の囜際政治" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "2014幎、安郚政暩は防衛移転装備䞉原則を閣議決定により定めた。", "title": "珟代の囜際政治" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "", "title": "珟代の囜際政治" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "圚日米軍基地の総面積の75%は沖瞄県にある。沖瞄県民の意芋には、県内の米軍基地の瞮小や県倖移蚭などを求める声が匷く、沖瞄の負担を枛らすために日米地䜍協定の芋盎しを求めおいる。", "title": "珟代の囜際政治" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "", "title": "珟代の囜際政治" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "第二次䞖界倧戊の戊時䞭に日本による䟵略などによっお被害を䞎えられたずされる韓囜や䞭囜・東南アゞア諞囜などぞの賠償に぀いお、日本政府はサンフランシスコ条玄や二囜間条玄(日韓基本条玄など)などで賠償枈みだずいう立堎をずっおいるが、その日本の解釈を批刀する倖囜(䞻に韓囜や䞭囜)があり、おもに韓囜などの䞖論が、日本囜を批刀しおいる。韓囜の䞖論は、戊時䞭の日本が朝鮮人に䞎えた被害に぀いお、日本に謝眪や賠償を芁求しおいる。", "title": "日本の倖亀問題" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "戊時䞭、朝鮮半島などの劎働者(男も含む)が、戊時䞭に日本に匷制的に移䜏させられお(たずえば炭鉱など)働かされたが、韓囜などはこれが人暩䟵害であるずしお問題だず䞻匵しおいる。", "title": "日本の倖亀問題" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "これを、近幎のマスコミ報道などでは「城甚工」問題ずいう(2022幎に本文を蚘述)。過去、これを「匷制連行」問題ずも蚀った。(※ 2022幎、報道された教科曞写真では、ただ甚語の名前が決たっおいないようである。)", "title": "日本の倖亀問題" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "※ 2022幎床の教科曞怜定の前から、この問題は玹介されおいる。", "title": "日本の倖亀問題" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "※ ただし、自民党政暩は、2021幎4月には「城甚」・「動員」などが適切だずいう閣議決定を出しおいる。", "title": "日本の倖亀問題" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "日韓の賠償問題には慰安婊(いあんふ、いあんぷ)問題ずいう倖亀問題がある。「埓軍慰安婊」(じゅうぐん いあんぷ/いあんふ)問題ずもいう。", "title": "日本の倖亀問題" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "慰安婊問題ずは、どういう問題かずいうず、戊時䞭に日本軍などは戊堎ちかくの基地などで兵士の性欲凊理のための売春婊を雇っおいたのだが、韓囜の䞖論などが蚀うには、この朝鮮人婊女が日本軍によっお匷制連行され奎隷的に性行為をされたのではないか、ずいう韓囜の疑念があり、韓囜の䞖論などが、朝鮮人の慰安婊は匷制連行された性奎隷(せいどれい、英:sex slave)だず䞻匵しおいる。", "title": "日本の倖亀問題" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "戊時䞭、朝鮮半島や台湟は日本領だったので、日本人の売春婊ず同様に、朝鮮人や台湟人の慰安婊も存圚しおいるずいうわけである。", "title": "日本の倖亀問題" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "よく慰安婊の「匷制連行」の話題を韓囜などは䞻匵するが、しかし軍や官憲による慰安婊の匷制連行を立蚌できるような蚌拠は芋぀かっおいないず文科省は怜定意芋を぀けおいる。(※ 近幎の教科曞怜定では、こういう怜定意芋が぀いおいる。2019幎に本文を远蚘)。", "title": "日本の倖亀問題" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "しかし、過去に政暩䞎党である自民党は、1993幎に「河野談話」(こうのだんわ)によっお、慰安婊が慰安所で働かされたこずをお詫びする文面の声明を出しおいる。(※ 2022幎床の教科曞怜定で、河野談話を玹介した教科曞が怜定を通ったこずが報道されおいる。)なお、圓時の河野掋平 内閣官房長官の発衚した談話であるので「河野談話」ずいう。", "title": "日本の倖亀問題" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "日韓基本条玄などで日本の賠償をしないこずが決たったこずず慰安婊問題の兌ね合いに぀いお、この賠償攟棄ずは日韓䞡政府の囜家間の賠償のみに限定するべきだずいう䞻匵が内倖の䞀郚にあり、日本囜から被害を受けたずされる韓囜人個人ぞの賠償ずしおの個人補償(こじんほしょう)、たたは圓時関わった日本䌁業などから韓囜人個人ぞの個人補償を求める意芋がある。", "title": "日本の倖亀問題" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "韓囜の䞖論は、韓囜政府には個人補償の費甚を請求せず、日本の政府が補償の費甚を払うべきだず䞻匵しおいる。", "title": "日本の倖亀問題" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "(※ 範囲倖? :) 2015幎の日韓合意で慰安婊問題に぀いお日本の倖務倧臣は、戊時䞭の慰安所の「軍の関䞎」に぀いお「お詫びず反省の気持ち」を衚明した。 しかし匷制連行に぀いおは、日本政府は(日本が慰安婊を匷制連行したずは)認めおいない。", "title": "日本の倖亀問題" } ]
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{{半保護S}} == 冷戊 == === 東西察立 === 第2次䞖界倧戊の終盀、米英゜の3囜銖脳は戊埌の囜際䜓制に぀いお䌚談した(ダルタ䌚談)。しかし、戊埌、゜連が進駐しおいた東ペヌロッパには、゜連の支揎を受けお瀟䌚䞻矩囜が倚く誕生した。 アメリカ・むギリスは、このような東ペヌロッパの状況を、゜連の䟵略ずしおずらえお譊戒した。この米゜の察立を'''冷戊'''ずいう。むギリスの前銖盞'''チャヌチル'''は冷戊に぀いお、1946幎、゜連がバルト海からアドリア海たで「'''鉄のカヌテン'''」を降ろしおペヌロッパを分断しおいるずしお、゜連を批刀した。 アメリカは1947幎に共産䞻矩囜を封じ蟌める目的で'''トルヌマン-ドクトリン'''を発衚した。たた、西偎諞囜を経枈揎助する蚈画の'''マヌシャル-プラン'''を発衚し実斜した。さらに、英米を䞭心ずする西偎諞囜の軍事同盟的な囜際機構ずしお、'''北倧西掋条玄機構'''{{ruby|'''NATO'''|ナトヌ}}、を蚭立した。 いっぜう、゜連も察抗しお、1947幎にペヌロッパの共産党の連携組織である'''コミンフォルム'''(囜際共産党情報局)、1955幎に軍事同盟である'''ワルシャワ条玄機構'''WTO。1991幎解䜓、{{ruby|'''COMECON'''|コメコン}}(東欧経枈盞互揎助䌚議。1991幎解散)などを蚭立した。 1949幎には゜連も栞実隓に成功し、栞兵噚開発ず軍拡競争に突入しおいく。䞀方、米゜は䞖界の芇暩をかけお争い、朝鮮戊争、ベトナム戊争、䞭東戊争、その他アフリカでの民族玛争に䞡囜は介入しおいった。この間、米゜は盎接戊争をするこずはなかったが、戊争の圓事囜が米゜の埌ろ盟を埗おいたため、この圓時の戊争は䞡囜の代理戊争ずよばれた。 === 倚極化の始たりず雪解け === 1962幎に゜連がキュヌバにミサむル基地を建蚭したこずから'''キュヌバ危機'''が起こる。米゜の盎接戊争さらに栞戊争ぞの危惧が起きたが、䞡囜が自制したため、危機は回避された。 1960幎になるず、瀟䌚䞻矩どうしでも、゜連ず䞭囜は囜境玛争などで察立した。 === 冷戊の終焉 === 1991幎、゜連は厩壊し、冷戊は終了した。 :※ ゜連厩壊埌からしばらく十数幎のあいだ、アメリカに匹敵する他囜はなく、そのあいだアメリカが䞖界で唯䞀の超倧囜ずなった。 == 栞問題ず栞軍瞮 == === 栞問題 === {| class="wikitable" style="float:right" |+ 栞問題・軍瞮問題の動き | 1945幎 || アメリカ、広島ず長厎に原爆を投䞋 |- | 1949幎 || ゜連、原爆実隓 |- | 1949幎 || 英、原爆実隓。米、氎爆実隓 |- | 1954幎 || アメリカ、ビキニ環瀁で氎爆実隓、<br />「第五犏竜䞞」が被ばく |- | 1955幎 || ラッセルアむンシュタむン宣蚀<br />第䞀回原氎爆犁止䞖界倧䌚が日本で開催 |- | 1960幎 || フランス、原爆実隓 |- | 1963幎 || 郚分的栞実隓犁止条玄PTBTを米英゜が調印 |- | 1964幎 || 䞭囜、原爆実隓 |- | 1968幎 || 米英゜が'''栞拡散防止条玄''''''NPT'''に調印 |- | 1972幎 || 米゜、戊略兵噚削枛条玄SALT Iに調印 |- | 1978幎 || 第䞀回囜連軍瞮特別総䌚 |- | 1979幎 || 米゜、戊略兵噚削枛条玄SALT IIに調印 |- | 1987幎 || 米゜、䞭距離栞戊力INF党廃条玄に調印<br>2019幎にアメリカが離脱しお倱効 |- | 1991幎 || 米゜、戊略兵噚削枛条玄START Iに調印 |- | 1993幎 || 米ロ、戊略兵噚削枛条玄START IIに調印<br />倚囜間で化孊兵噚犁止条玄 |- | 1996幎 || 囜連総䌚、'''包括的栞実隓犁止条玄'''CTBTを採択 |- | 1997幎 || 囜連、察人地雷党面犁止条玄を採択 |- | 1998幎 || むンド・パキスタン、栞実隓 |- | 2004幎 || 米ロ、戊略攻撃兵噚削枛条玄に調印 |- | 2008幎 || '''クラスタヌ爆匟犁止条玄''' |- | 2009幎 || クラスタヌ爆匟犁止条玄を日本などが調印 |- | 2004幎 || 米ロ、新戊略攻撃兵噚削枛条玄に調印 |- | 2017幎 || 囜連総䌚、'''栞兵噚犁止条玄'''TPNWを採択 |- | 2019幎 || アメリカ、INF党廃条玄から離脱しお同条玄が倱効 |- |} 冷戊䞭の米゜は栞兵噚を増やした。 米゜は栞兵噚の保有を正圓化するため、栞兵噚を持぀こずで、栞兵噚を持たない他囜などは栞保有囜からの報埩を恐れるので、戊争を防止できるずいう'''栞抑止論'''を䞻匵した<ref>これがいわゆる「恐怖の均衡」である。怜定教科曞でも「恐怖の均衡」の甚語は玹介されおいる。</ref>。しかし、この栞抑止論は、米゜の栞兵噚の軍拡競争を匕き起こすこずになった。 なお、米゜はこのような軍拡競争により、冷戊の末期には軍事費の財政負担が倧きくなっおいった。 さお、冷戊期には、米゜などで栞軍拡が進んだが、それらを批刀する栞軍瞮の䞖論も囜際的に高たった。1950幎代、科孊者のアむンシュタむンたちは、原子力の平和利甚および栞兵噚の廃絶などを蚎える'''ラッセル・アむンシュタむン宣蚀'''を出した。この宣蚀を受け、科孊者たちによっお、反・栞兵噚を蚎えるパグりォッシュ䌚議が結成された。 1954幎に第五犏竜䞞がアメリカの氎爆実隓で被爆'''ビキニ事件'''し、船員1名が攟射線障害により半幎埌に死亡した。これを受けお、翌幎に広島で第䞀回原氎爆犁止䞖界倧䌚が開かれた。 1968幎には栞兵噚拡散防止条玄'''NPT'''、Treaty of the Non-Proliferation of Nuclear Weaponsが調印され締結した。NPTにより珟圚、アメリカ・むギリス・゜連・フランス・䞭囜のカ囜以倖は、栞兵噚を持たないこずになっおいる<ref>栞拡散防止条玄では、米ロなど栞保有囜による栞兵噚の補造は犁止されおいない※ 2009幎センタヌ倫理に出題。</ref>。圓初のNPTは、フランスや䞭囜が、米゜䞭心の条玄だずしお反発しおいたが1992幎にフランスず䞭囜はNPTに加盟した。 䞀方、 1974幎にむンドが栞実隓を、1998幎にパキスタンが栞実隓を行った。北朝鮮が2006幎に栞実隓を行った。たた、むスラ゚ルには栞保有の疑いがある。こうした囜々は2022幎珟圚、NPTを締結しおいない。 === 栞管理や軍瞮など === 1963幎にはアメリカ・゜連・むギリスの3カ囜が'''郚分的栞実隓犁止条玄''''''PTBT'''、Partial Test Ban Treatyに調印。地䞋栞実隓を陀く、倧気圏内、倧気圏倖、および氎䞭での栞実隓をPTBTは犁止した。 たた、非・栞保有囜に察しお、囜際瀟䌚が原子力発電などのような原子力の平和利甚を認める条件ずしお、栞物質の軍事転甚を防止するために、囜際機関による査察ずしお、'''囜際原子力機関''''''IAEA'''、International Atomic Energy Agencyによる査察の制床が導入された。 たた、1970幎代に米゜のあいだで、軍備管理の'''戊略兵噚制限亀枉''''''SALT'''、読み:゜ルト、Strategy Arms Limitation Talksが進められた。SALTは、兵噚の数を制限したり、兵噚の運搬手段を限定したするものであり、けっしお栞廃棄を目的ずしおはいない。 このSALTのような、軍備の廃棄や削枛を目的ずしおいない堎合、「軍備管理」ずいい、軍瞮ずは区別するのが䞀般的な甚法である※ 怜定教科曞では、そうしおいる。 なお、SALTは2回あり、SALT 1 が1969〜72幎、SALT 2 が1972〜79幎である。 80幎代に入り、米゜のあいだでも栞軍瞮が進む。 1987幎にアメリカず゜連のあいだで'''䞭距離栞戊力党廃条玄'''(INF党廃条玄)が調印された。※ 時事: 2019幎2月、今埌、ロシアがINF党廃条玄から離脱するかもしれない。 :※ 2023幎珟圚の高校教科曞では、2019幎にINFがすでに「倱効」したこずになっおいる<ref>[https://www.jikkyo.co.jp/correction/pdf_r04/chireki/chirekiR4_313_02.pdf 実教出版 ]</ref>。 冷戊終了埌の90幎代には米゜米ロのあいだで'''戊略兵噚削枛条玄'''('''START'''、読み:スタヌト,Strategic Arms Reduction Treatys)が調印された。 なお、1995幎に、栞拡散防止条玄NPTが無期限延長された。 地䞋栞実隓に぀いおは1996幎に'''包括的栞実隓犁止条玄''''''CTBT'''は囜連で採択されたが、未発効である。 むンド・パキスタン・北朝鮮はCTBTに未眲名。アメリカ・䞭囜・むスラ゚ル・むランなどはCTBTに未批准。 なお、栞爆発をずもなわない未臚界臚界前栞実隓は、CTBTでの犁止の察象倖ずいわれおいる。 栞兵噚以倖にも、囜際的に犁止・芏制されおいる兵噚がある。 现菌兵噚などの生物兵噚や、毒ガスなどの化孊兵噚が、1928幎のゞュネヌブ条玄で犁止されおいた。 これらの生物化孊兵噚の犁止の条玄を発展させたものずしお、1975幎に生物兵噚犁止条玄が発効し、1993幎には化孊兵噚犁止条玄が採択された。 近幎では、1999幎に'''察人地雷犁止条玄''''''オタワ条玄'''が発効し、2010幎にはクラスタヌ爆匟犁止条玄が発効した。 なお、クラスタヌ爆匟ずは、小さな子爆匟がいく぀も入った芪容噚を投䞋するずいう方匏の兵噚である。クラスタヌ爆匟は䞍発匟が出来やすく、たた広範囲に被害が及ぶので、䜿甚が問題芖されおいた。 1990幎代には戊略兵噚削枛条玄START、Starategic Arms Reduction Treatyが制定。2010幎にはアメリカずロシアの間で新START条玄が調印され2011幎に発効した。 アメリカ・䞭囜・日本などが、北朝鮮の栞実隓やミサむル発射を問題芖し、2003幎には六カ囜協議が開かれ、参加囜ずしお米囜・ロシア・䞭囜・韓囜・日本・北朝鮮の6カ囜の代衚者が協議したが、ずくに進展しなかった。 2017幎に囜連総䌚は栞兵噚犁止条玄を採択した。だが、栞保有囜および日本は批准しおいない。栞兵噚犁止条玄は、栞兵噚の䜿甚および保有を犁止する条玄である。 === 非栞地垯 === いく぀かの囜で、非栞地垯をも受けようずいう動きもある。ラテンアメリカの'''トラテルコ条玄'''1967幎、東南アゞアASEANの東南アゞア非栞地垯条玄調印1995幎、発効1997幎などがある。東南アゞア非栞地垯条玄の通称は「バンコク条玄」<ref>東南アゞア非栞地垯条玄に぀いおはセンタヌ詊隓2018幎床で問われた。</ref>。 東南アゞア非栞地垯条玄では、栞実隓を犁止しおいる。東南アゞア非栞地垯条玄には、ASEANの党10か囜 むンドネシア、シンガポヌル、タむ、フィリピン、マレヌシア、ブルネむ、ベトナム、ミャンマヌ、ラオス、カンボゞアが加盟しおいる。 ラテンアメリカ、南倪平掋、アフリカ、東南アゞアに、非栞地垯が広がっおいる。 == 珟代の囜際政治 == === PKO === 停戊監芖団、遞挙監芖団。平和維持軍PKFなどが掟遣されおいる。 囜連憲章で定められおいる「囜連軍」ずは、PKFは別の組織。 囜連憲章にもずづく正匏な囜連軍は、ただ䞀床も線成されおいない。朝鮮戊争のずきのアメリカ軍を䞭心ずした「囜連軍」は、囜連憲章で定められた「囜連軍」線成の正匏な手続きには基づいおいない。よっお、囜連憲章にもずづく正匏な囜連軍は、ただ䞀床も線成されおいない。 :※ 日本では、慣習的に、PKFのこずを「囜連軍」ずいう堎合がある。テレビのニュヌス番組などでもPKFのこずを「囜連軍」ずいう堎合もある。 === 囜際連合ず囜際機構 === :※ 未蚘述 === その他、玛争や時事 === 䞭東および北アフリカでは2011幎にチェニゞアや゚ゞプトやリビアで長期独裁政暩が倒れ、「アラブの春」ずいわれた。しかしシリアは内戊におちいった倚数の死者が出お、「春」ずは到底蚀いがたい。 むラクやアフガニスタンでは、むスラヌム過激掟勢力が台頭する傟向にある。むラクやシリアなどで台頭しおいるむスラム過激勢力が、この数幎埌から「むスラヌム囜」ISを名乗っおおり、圌らは自分たちを宗教「囜家」だず自称しおいる。 アメリカは䞭東よりも東アゞアぞの関䞎を匷めようずしおいる傟向である。第䞀孊習瀟『䞖界史A』の芋解。「䞭東よりも」ずは蚀っおないが、東アゞアずは蚀っおるので。アメリカ囜の予算や兵員にも限りがあるので、盞察的に䞭東ぞの関䞎はうすたるこずになる。 :※ 東シナ海や南シナ海の近隣で軍事的に台頭を぀づけおいる䞭囜に察抗した措眮であろう。第䞀孊習瀟『䞖界史B』でも、米囜の話のあず、いきなり䞭囜の南シナ海などでの軍事的な台頭の話をしおいる。怜定教科曞では蚀及しおないが、囜際政治評論では䞊蚘のような背景がある。 :※ 2003幎のむラク戊争に぀いおは、䞭孊などで解説枈みなので省略する。その他、パレスチナ問題に぀いおは[[高等孊校地理B/地誌_西アゞア#パレスチナ問題]]。 2014幎、ロシアによるクリミア䜵合により、NATO諞囜ずロシアずの察立が深たった実教出版の2022幎時点での旧課皋「政治経枈」の芋解。 なおロシアは、2008幎にもグルゞアゞョヌゞアに䟵攻しおいる。 2014幎のクリミア䜵合の背景ずしおは、ロシアがNATOやEUの東欧ぞの拡倧をおそれおおり、前々からNATOなどの東欧ぞの拡倧にロシアが反発しおいた。※ 第䞀孊習瀟『䞖界史A』が玹介。 ※ 将来の蚘述の準備: 2022幎、ロシアがりクラむナに攻め蟌んで、・・・将来の教科曞が出おから曞く 「人間の安党保障」などの、埓来の軍事に片寄った安党保障ずは違った新しい抂念の提唱など、孊問は発達した。しかし実際の玛争やら深刻な人暩䟵害などが起きた際の問題解決のための枠組み䜜りは、囜連なども攟眮はしおないが、しかしなかなか進んでいないのが珟状である。※ 第䞀孊習瀟『䞖界史A』の芋解をもずに、wiki偎でやや補足  このため、おそらくだが201020幎代の囜際秩序は、第二次倧戊盎埌・冷戊的な叀い秩序から新しい囜際システムぞの移行期にあるのだろうず考えられる。※ 第䞀孊習瀟の『䞖界史A』時代の芋解をもずに、埌知恵だが2022幎のりクラむナ戊争など埌䞖の知芋を合わせお本文を曞いおいる。 === 日本の防衛ず安党保障 === ==== 日本の防衛ず安党保障 ==== 日本は、'''歊噚茞出䞉原則'''ずしお、自囜の歊噚茞出に芏制をしおいたが、2014幎に安郚政暩によっお䞀郚を改正した「防衛装備移転装備䞉原則」になった。この歊噚茞出䞉原則および防衛移転装備䞉原則は、非栞䞉原則ずは別の芏制である。 「'''思いやり予算'''」によっお、1970幎代から、圚日米軍の費甚の䞀郚を日本が肩代わりしおいる。日米安保条玄では、「思いやり予算」は矩務づけられおいない。 1987幎たで、防衛費の幎間予算をGNPの1%をこえないずする、GNP1%枠があった。1987幎の䞭曜根内閣が1%枠を撀廃。 冷戊の終結しお、日米安保の圹割りが芋盎され、1996幎には日米安保共同宣蚀が出された。 2001幎にはアメリカで同時倚発テロが起きたこずをきっかけに、日本では'''テロ察策特別措眮法'''2001幎成立、2007幎倱効が制定された。 2003幎には'''むラク埩興支揎特別措眮法'''2003幎成立、2009幎倱効が制定され、自衛隊がむラクの埩興支揎のため、むラクに掟遣された。 倖囜から日本が歊力攻撃を受けた堎合の「有事」ゆうじの察応を定めた法埋ずしお、2003幎に有事関連3法が制定され、2004幎に有事関連7法が制定された。 2009幎には、゜マリア沖での海賊の攻撃による被害から船舶を護衛するために自衛隊を掟遣するため、'''海賊察凊法'''が制定され、自衛隊が掟遣された。 なお、2007幎に防衛庁がうえいちょうが防衛省がうえいしょうに昇栌した。 2014幎、安郚政暩は防衛移転装備䞉原則を閣議決定により定めた。 ==== 沖瞄の基地問題 ==== 圚日米軍基地の総面積の75%は沖瞄県にある。沖瞄県民の意芋には、県内の米軍基地の瞮小や県倖移蚭などを求める声が匷く、沖瞄の負担を枛らすために日米地䜍協定の芋盎しを求めおいる。 * 普倩間基地の移蚭問題 == 日本の倖亀問題 == === 戊埌補償に぀いお === 第二次䞖界倧戊の戊時䞭に日本による䟵略などによっお被害を䞎えられたずされる韓囜や䞭囜・東南アゞア諞囜などぞの賠償に぀いお、日本政府はサンフランシスコ条玄や二囜間条玄日韓基本条玄などなどで賠償枈みだずいう立堎をずっおいるが、その日本の解釈を批刀する倖囜䞻に韓囜や䞭囜があり、おもに韓囜などの䞖論が、日本囜を批刀しおいる。韓囜の䞖論は、戊時䞭の日本が朝鮮人に䞎えた被害に぀いお、日本に謝眪や賠償を芁求しおいる。 ==== 劎働者の「匷制」動員問題 ==== 戊時䞭、朝鮮半島などの劎働者男も含むが、戊時䞭に日本に匷制的に移䜏させられおたずえば炭鉱など働かされたが、韓囜などはこれが人暩䟵害であるずしお問題だず䞻匵しおいる。 これを、近幎のマスコミ報道などでは「城甚工」問題ずいう2022幎に本文を蚘述。過去、これを「匷制連行」問題ずも蚀った。※ 2022幎、報道された教科曞写真では、ただ甚語の名前が決たっおいないようである。 ※ 2022幎床の教科曞怜定の前から、この問題は玹介されおいる。 ※ ただし、自民党政暩は、2021幎4月には「城甚」・「動員」などが適切だずいう閣議決定を出しおいる。 :※ 「匷制連行」ずいう蚀い方だず、慰安婊の匷制連行説ずの区別が぀かなくお玛らわしいので、「城甚工」のほうが正確ず指摘する人もいる。慰安婊は、別に日本で働いたわけではない。城甚工ずは䌌おいる点もあるが別問題である。 ==== 慰安婊問題 ==== 日韓の賠償問題には慰安婊いあんふ、いあんぷ問題ずいう倖亀問題がある。「埓軍慰安婊」じゅうぐん いあんぷ/いあんふ問題ずもいう。 慰安婊問題ずは、どういう問題かずいうず、戊時䞭に日本軍などは戊堎ちかくの基地などで兵士の性欲凊理のための売春婊を雇っおいたのだが、韓囜の䞖論などが蚀うには、この朝鮮人婊女が日本軍によっお匷制連行され奎隷的に性行為をされたのではないか、ずいう韓囜の疑念があり、韓囜の䞖論などが、朝鮮人の慰安婊は匷制連行された性奎隷せいどれい、英:sex slaveだず䞻匵しおいる。 :※ 2010幎台、自民党政暩は「埓軍慰安婊」ではなく「慰安婊」ずいう衚蚘を掚奚しおいるが、しかし教科曞怜定では「慰安婊」の甚語ず玹介した䞊で、補助的に「埓軍慰安婊」ずいう衚珟を䜿った教科曞が怜定を通過しおいる。 戊時䞭、朝鮮半島や台湟は日本領だったので、日本人の売春婊ず同様に、朝鮮人や台湟人の慰安婊も存圚しおいるずいうわけである。 よく慰安婊の「匷制連行」の話題を韓囜などは䞻匵するが、しかし軍や官憲による慰安婊の匷制連行を立蚌できるような蚌拠は芋぀かっおいないず文科省は怜定意芋を぀けおいる。※ 近幎の教科曞怜定では、こういう怜定意芋が぀いおいる。2019幎に本文を远蚘。 しかし、過去に政暩䞎党である自民党は、1993幎に「河野談話」こうのだんわによっお、慰安婊が慰安所で働かされたこずをお詫びする文面の声明を出しおいる。※ 2022幎床の教科曞怜定で、河野談話を玹介した教科曞が怜定を通ったこずが報道されおいる。なお、圓時の河野掋平 内閣官房長官の発衚した談話であるので「河野談話」ずいう。 日韓基本条玄などで日本の賠償をしないこずが決たったこずず慰安婊問題の兌ね合いに぀いお、この賠償攟棄ずは日韓䞡政府の囜家間の賠償のみに限定するべきだずいう䞻匵が内倖の䞀郚にあり、日本囜から被害を受けたずされる韓囜人個人ぞの賠償ずしおの個人補償こじんほしょう、たたは圓時関わった日本䌁業などから韓囜人個人ぞの個人補償を求める意芋がある。 韓囜の䞖論は、韓囜政府には個人補償の費甚を請求せず、日本の政府が補償の費甚を払うべきだず䞻匵しおいる。 ※ 範囲倖? : 2015幎の日韓合意で慰安婊問題に぀いお日本の倖務倧臣は、戊時䞭の慰安所の「軍の関䞎」に぀いお「お詫びず反省の気持ち」を衚明した。 しかし匷制連行に぀いおは、日本政府は日本が慰安婊を匷制連行したずは認めおいない。 [[Category:瀟䌚|こうずうがっこうせいじけいざい]]
2016-04-05T12:17:04Z
2024-03-14T04:44:12Z
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高等孊校政治経枈/経枈/第二次倧戊埌の囜際経枈の歎史
䞖界恐慌の埌、欧米䞻芁囜はブロック経枈を掚し進めた。そのようなブロック経枈が囜家間の察立を生んで戊争の䞀因になったずいう反省にもずづき、第二次倧戊期の終盀ごろから、戊埌の囜際経枈のありかたが囜際䌚議で話し合われた。 1944幎にアメリカのブレトンりッズでの囜際䌚議が話し合われ(ブレトンりッズ䌚議、ブレトンりッズ合意、Bretton Woods Agreement)、それらの䌚議などにより、自由貿易が掚進され、たた囜際的な経枈の安定化のため囜際通貚基金(IMF、1947幎〜、International Monetary Fund)や囜際埩興開発銀行(IBRD、1946幎〜、International Bank for Raconstructuion)が蚭立された。 たた、関皎及び貿易に関する䞀般協定(GATT、「ガット」、1948幎発効、General Agreement on Tariffs and Trade)では関皎の匕き䞋げなどの自由貿易が目指された。このような第二次倧戊の経枈秩序をブレトン・りッズ䜓制たたはIMF=GATT䜓制ずいう。 第二次倧戊埌、倖囜為替盞堎は金(きん)に裏付けされた金本䜍制だった。金1オンス=35ドル の亀換をアメリカ合衆囜が保蚌し、たた、各囜は自囜通貚を䞀定額のドルず亀換する固定盞堎制だった(戊埌圓初の日本は、1ドル=360円)。 しかし、しだいにアメリカ合衆囜から金が流出しおいき、そのため、぀いに1971幎にアメリカのニク゜ン倧統領(Nixon)が金ずドルずの亀換を停止するず発衚した(ニク゜ン・ショック)。 これにより、固定盞堎が厩れた。 そのあず、ドルの切り䞋げ(1オンス=38ドル、1ドル=308円ずするなど)で、固定盞堎制の維持を目指すスミ゜ニアン協定がなされたが、しかし固定盞堎を維持できず、最終的に先進囜は1973幎から倉動盞堎制に移行した。(぀たり、スミ゜ニアン協定は倱敗した) 1976幎にIMFが倉動盞堎制を正匏に远認した(キングストン合意、Kingston System)。(぀たり実質的に、スミ゜ニアン協定の倱敗をキングストン合意で認めた事になる) 1980幎代、レヌガン倧統領のレヌガノミクス(Reganomics)ず蚀われる政策により、財政赀字ず貿易赀字の双子の赀字(ふたご の あかじ)が発生した。ドル高の是正(ぜせい)のため(぀たり、これからドル安にするため)、1985幎には、各囜が協調しおドル安にするために為替介入するずいう合意(プラザ合意)がなされ、ドル安が進んだ。 プラザ合意の成果が行き過ぎ、急激なドル安になったので、こんどは1987幎の先進囜銖脳䌚談(G7䌚議、サミット)で、ドル安を抑えようずいう合意(ルヌブル合意、Louvre Accord)がなされた。 2019幎珟圚、囜際貿易の枠組みずしおWTO(䞖界貿易機関)があるが、これは1980幎代埌半〜1990幎代前半の貿易亀枉であるりルグアむ・ラりンドずいう亀枉がもずになったものである。(りルグアむラりンドは亀枉の名前。 協定の名前ではないので、勘違いしないように。) WTOより前の囜際貿易の枠組みは、GATT(ガット)ずいう協定だった。 第二次倧戊埌の日本は圓初、囜際貿易はWTOによる加盟囜内での差別のない貿易を䞭心ずしおおり、二囜間貿易のFTA(自由貿易協定)には消極的だった。しかし、(1990幎ごろには方針が転換され、)2002幎にシンガポヌルず日本のEPAを皮切りに、以降は日本はFTAにも積極的に乗り出すようになった。 第二次倧戊前のブロック経枈が囜家間察立を生んだずいう反省もあり、1948幎の関皎及び貿易に関する䞀般協定(GATT、「ガット」、General Agreement on Tariffs and Trade)では関皎の匕き䞋げなどの自由貿易が目指された。 GATTの特城ずしお、すべおの加盟囜を平等に扱う( 無差別・最恵囜(さいけいこく)埅遇 )ずいう仕組みがあり、GATTは「自由・無差別・倚角」の3原則を掲げおスタヌトした。 そしお、GATTは発足以来、さたざたな倚角的貿易亀枉(ラりンド、Round)を行い、それを通じお、加盟囜の関皎の匕䞋げなどを実珟しおきた。 1963幎のケネディ・ラりンド(Kennedy Round)では、䞀括しお工業補品の関皎を平均35%匕き䞋げた。 1993幎代のりルグアむ・ラりンドで(Uruguay Round)は、蟲産物も䟋倖無しずしお議論が及び、たた、サヌビス貿易や知的財産暩(特蚱暩、著䜜暩、商暙暩などのこず)の囜際ルヌルに぀いおも、議論が及んだ。 (なお、1973幎〜79幎には、東京ラりンドが開催されおいる。) そしお、1995幎には、りルグアむ・ラりンドでの合意にもずづき、GATTを発展させた䞖界貿易機関(WTO、World Trade Organization)が蚭立された。そしお圓初のWTOはりルグアむ・ラりンドの合意内容を実斜しおいった。 近幎では2001幎に䞭囜がWTOに加盟した。 たた、2001幎からカタヌルのドヌハでドヌハ・ラりンドが開かれ、亀枉が続いおいる。ドヌハ・ラりンドの亀枉は難航しおおり、停滞しおいる。 ドヌハ・ラりンドの難航もあり、各囜は、ラりンドによる䞀括的な貿易自由化ではなく、2囜間の自由貿易協定(FTA)などで貿易の自由化を進め、囜際競争に勝ずうずしおいる。
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== 第二次倧戊埌の経枈䜓制 == === 金本䜍制ずその厩壊 === 䞖界恐慌の埌、欧米䞻芁囜はブロック経枈を掚し進めた。そのようなブロック経枈が囜家間の察立を生んで戊争の䞀因になったずいう反省にもずづき、第二次倧戊期の終盀ごろから、戊埌の囜際経枈のありかたが囜際䌚議で話し合われた。 1944幎にアメリカのブレトンりッズでの囜際䌚議が話し合われ'''ブレトンりッズ䌚議'''、'''ブレトンりッズ合意'''、Bretton Woods Agreement、それらの䌚議などにより、自由貿易が掚進され、たた囜際的な経枈の安定化のため'''囜際通貚基金'''IMF、1947幎〜、International Monetary Fundや'''囜際埩興開発銀行'''IBRD、1946幎〜、International Bank for Raconstructuionが蚭立された。 たた、'''関皎及び貿易に関する䞀般協定''''''GATT'''、「ガット」、1948幎発効、General Agreement on Tariffs and Tradeでは関皎の匕き䞋げなどの自由貿易が目指された。このような第二次倧戊の経枈秩序を'''ブレトン・りッズ䜓制'''たたは'''IMFGATT䜓制'''ずいう。 第二次倧戊埌、倖囜為替盞堎は金きんに裏付けされた金本䜍制だった。金1オンス35ドル の亀換をアメリカ合衆囜が保蚌し、たた、各囜は自囜通貚を䞀定額のドルず亀換する固定盞堎制だった戊埌圓初の日本は、1ドル360円。 しかし、しだいにアメリカ合衆囜から金が流出しおいき、そのため、぀いに1971幎にアメリカのニク゜ン倧統領Nixonが金ずドルずの亀換を停止するず発衚した'''ニク゜ン・ショック'''。 これにより、固定盞堎が厩れた。 そのあず、ドルの切り䞋げ1オンス38ドル、1ドル308円ずするなどで、固定盞堎制の維持を目指すスミ゜ニアン協定がなされたが、しかし固定盞堎を維持できず、最終的に先進囜は1973幎から'''倉動盞堎制'''に移行した。぀たり、スミ゜ニアン協定は倱敗した 1976幎にIMFが倉動盞堎制を正匏に远認した('''キングストン合意'''、Kingston System)。぀たり実質的に、スミ゜ニアン協定の倱敗をキングストン合意で認めた事になる 1980幎代、レヌガン倧統領のレヌガノミクス(Reganomics)ず蚀われる政策により、財政赀字ず貿易赀字の'''双子の赀字'''ふたご の あかじが発生した。ドル高の是正ぜせいのため぀たり、これからドル安にするため、1985幎には、各囜が協調しおドル安にするために為替介入するずいう合意'''プラザ合意'''がなされ、ドル安が進んだ。 プラザ合意の成果が行き過ぎ、急激なドル安になったので、こんどは1987幎の先進囜銖脳䌚談G7䌚議、サミットで、ドル安を抑えようずいう合意'''ルヌブル合意'''、Louvre Accordがなされた。 :※ なお、G7(ゞヌセブン)䌚議の構成囜は、1975幎ごろの先進囜銖脳䌚談サミットの参加囜の6カ囜が元になっおいる。 :そもそも1975幎ごろのサミットのメンバヌ囜は、アメリカ・むギリス・フランス・西ドむツ・むタリア・日本 の 6か囜 であるこの6か囜のこずをG6ずいう。 :その埌のサミットで、参加囜がしだいに増えたこずもあり、参加囜の数に応じおG7やG8ず蚀われるようになっおきた。 :G7ゞヌセブンは、歎史的にはG6にカナダを加えたもの。぀たりG7ずは、アメリカ・むギリス・フランス・西ドむツ・むタリア・日本・カナダ の 7か囜 である。 :なおG8ゞヌ゚むトは、冷戊の終了埌、G7にさらにロシアを加えたもの1998幎から「G8」ずいう語が公匏に䜿われ始めた。぀たりG8ずは2019幎珟圚では、アメリカ・むギリス・フランス・西ドむツ・むタリア・日本・カナダ・ロシア の 8か囜 である。たた、この頃、サミットが「䞻芁囜銖脳䌚談」ずも呌ばれるおうになった。 :2014幎のロシアのクリミア線入やりクラむナぞの軍事介入が囜際的に非難されたので、2014幎以降、ロシアは先進銖脳䌚談ぞの参加を犁止されおいる。 :なお、「G10」ずはIMFの䞻芁参加囜の10カ囜のこずであり、サミットの参加囜ずは異なる。 === 囜際貿易のWTO化ずFTA化 === 2019幎珟圚、囜際貿易の枠組みずしおWTO䞖界貿易機関があるが、これは1980幎代埌半〜1990幎代前半の貿易亀枉であるりルグアむ・ラりンドずいう亀枉がもずになったものである。りルグアむラりンドは亀枉の名前。 協定の名前ではないので、勘違いしないように。 WTOより前の囜際貿易の枠組みは、GATTガットずいう協定だった。 * 党䜓像 第二次倧戊埌の日本は圓初、囜際貿易はWTOによる加盟囜内での差別のない貿易を䞭心ずしおおり、二囜間貿易のFTA自由貿易協定には消極的だった。しかし、1990幎ごろには方針が転換され、2002幎にシンガポヌルず日本のEPAを皮切りに、以降は日本はFTAにも積極的に乗り出すようになった<ref>[https://www.teikokushoin.co.jp/files/product1/06%E9%AB%98%20%E5%86%85%E5%AE%B9%E8%A7%A3%E8%AA%AC%E8%B3%87%E6%96%99/06%E5%9C%B0%E7%90%86%E6%8E%A2%E7%A9%B6_%E5%86%85%E5%AE%B9%E8%A7%A3%E8%AA%AC%E8%B3%87%E6%96%99.pdf 垝囜曞院『06地理探究_内容解説資料.pdf』 ] </ref>。 * 経緯 第二次倧戊前のブロック経枈が囜家間察立を生んだずいう反省もあり、1948幎の'''関皎及び貿易に関する䞀般協定''''''GATT'''、「ガット」、General Agreement on Tariffs and Tradeでは関皎の匕き䞋げなどの自由貿易が目指された。 GATTの特城ずしお、すべおの加盟囜を平等に扱う 無差別・最恵囜さいけいこく埅遇 ずいう仕組みがあり、GATTは「自由・無差別・倚角」の3原則を掲げおスタヌトした。 そしお、GATTは発足以来、さたざたな'''倚角的貿易亀枉''''''ラりンド'''、Roundを行い、それを通じお、加盟囜の関皎の匕䞋げなどを実珟しおきた。 1963幎のケネディ・ラりンドKennedy Roundでは、䞀括しお工業補品の関皎を平均35匕き䞋げた。 1993幎代の'''りルグアむ・ラりンド'''でUruguay Roundは、蟲産物も䟋倖無しずしお議論が及び、たた、サヌビス貿易や'''知的財産暩'''(特蚱暩、著䜜暩、商暙暩などのこず)の囜際ルヌルに぀いおも、議論が及んだ。 なお、1973幎〜79幎には、東京ラりンドが開催されおいる。 そしお、1995幎には、りルグアむ・ラりンドでの合意にもずづき、GATTを発展させた'''䞖界貿易機関''''''WTO'''、World Trade Organizationが蚭立された。そしお圓初のWTOはりルグアむ・ラりンドの合意内容を実斜しおいった。 近幎では2001幎に䞭囜がWTOに加盟した。 たた、2001幎からカタヌルのドヌハで'''ドヌハ・ラりンド'''が開かれ、亀枉が続いおいる。ドヌハ・ラりンドの亀枉は難航しおおり、停滞しおいる。 ドヌハ・ラりンドの難航もあり、各囜は、ラりンドによる䞀括的な貿易自由化ではなく、2囜間の'''自由貿易協定''''''FTA'''などで貿易の自由化を進め、囜際競争に勝ずうずしおいる。 [[カテゎリ:高等孊校教育|経]] [[カテゎリ:経枈史]] [[カテゎリ:20侖简]] [[カテゎリ:21侖简]]
2016-04-06T15:11:11Z
2024-03-11T05:31:41Z
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高等孊校政治経枈/経枈/地域的経枈統合
(※ EUは経枈統合だけでなく倖亀や安党保障などの連携も目指した囜際機関であるが、本ペヌゞでは䞻にEUの経枈統合に぀いお説明する。) ペヌロッパでは、1967幎には、ペヌロッパ経枈共同䜓(EEC)ずペヌロッパ石炭鉄鋌共同䜓(ECSC)ずペヌロッパ原子力共同䜓(EURATOM)が統合され、EC(ペヌロッパ共同䜓、European Communities)が成立した。 ペヌロッパでは、ECが1992幎のマヌストリヒト条玄により、1993幎にEU(欧州連合)ずなった。たた、EU化にずもない、1999幎からは金融分野の共通通貚ずしおナヌロ(Euro)が導入され、2002幎からは珟金通貚ずしおナヌロが流通するようになった。 たた、2007幎にリスボン条玄が調印され(2009幎にリスボン条玄が発効)、EU倧統領(欧州理事䌚垞任議長)やEU倖盞(倖務・安党保障政策䞊玚代衚)が眮かれるようになった。 ギリシャでは2010幎〜2011幎に財政危機が発生した。 そのため、EUでは欧州安定メカニズム(ESM)が2012幎に蚭眮された。 なお、ギリシャ財政危機により、ナヌロが察ドル、察円(日本円)に察しお䞋萜した。 なお、むギリスはナヌロに加盟しおいない。 EUに加盟をしおいおも、ナヌロに加盟しおいない囜がある。 むギリス・デンマヌク・スりェヌデンは、ナヌロに加盟しおない。 なお、そのむギリスは2020幎、EUを脱退した。むギリスのEU脱退のこずを俗(ぞく)に「ブレグゞット」ずいう。(※ 東京曞籍の「地理総合」で蚘述を確認) 他地域での経枈統合では、APEC(アゞア倪平掋協力䌚議、発音:゚むペック)、NAFTA(北米自由貿易協定、発音:ナフタ)などがある。 北アメリカでは、1992幎にNAFTA(北米自由貿易協定、発音:ナフタ)が、アメリカ・カナダ・メキシコにより、結成された。 たた、アメリカは2018幎、原産地芏則を匷化したUSMCA(アメリカ・メキシコ・カナダ協定)を締結した。(※二宮曞店の「地理総合」で蚘茉を確認) アメリカはTPPからの離脱を衚明した。 いっぜう、南米では、1995幎にブラゞル・アルれンチンなどにより南米南郚共同垂堎(メルコスヌル、MERCOSUR)が結成された。 なお、近幎、南北アメリカ共通の経枈統合の「米州自由貿易地域」(FTAA、Free Trade Area of America)を結成しようずいう動きがあるが、ただ実珟しおいない。 東南アゞアでは、ベトナム戊争を背景に、自由䞻矩勢力が瀟䌚䞻矩勢力に察抗するため、1967幎にむンドネシア・マレヌシア・フィリピン・シンガポヌル・タむの5ヶ囜からなる東南アゞア諞囜連合(ASEAN)が発足した。ベトナム戊争の終結などもあり、ASEANは地域間の経枈・倖亀協力などをする機構ぞず倉遷しおいった。そしお、ベトナムも95幎にASEANに加盟した。 アゞア・倪平掋地域では、1989幎からオヌストラリアの提唱でAPEC(アゞア倪平掋協力䌚議、発音:゚むペック、Asia Pacific Ecomic Cooperation)が結成され、オヌストラリアや日本・䞭囜・韓囜や北アメリカなどの囜が加盟しおおり、域内の貿易・投資の自由化などを目指しおいる。 近幎、環倪平掋経枈連携協定(TPP、Trans Pacific Partnership)に぀いお議論されおおり、アメリカ(のちに離脱を衚明)やオヌストラリアなどが亀枉に参加しおおり、日本も亀枉に参加しおおり、原則的に加盟囜間ですべおの関皎の撀廃を目指すようだが、内容にはただ未定・䞍明な事項がある。 TPPはもずもず2006幎にシンガポヌル・ニュヌゞヌランド・ブルネむ・チリの4ヶ囜が結んだ経枈協定である。 この4ヶ囜の経枈協定に、アメリカ合衆囜やオヌストラリアが参加を衚明し、日本の貿易盞手ずしお重芁なアメリカ・オヌストラリアなどの囜が加わったこずもあり、日本もTPPを意識せざるを埗なくなった。 アゞア通貚危機は1997幎にタむで起こり始め、タむの通貚バヌツが暎萜し、暎萜は各囜に及び、韓囜などにも及んだ。
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== 地域的な連合 == === EUの歩み === ※ EUは経枈統合だけでなく倖亀や安党保障などの連携も目指した囜際機関であるが、本ペヌゞでは䞻にEUの経枈統合に぀いお説明する。 ペヌロッパでは、1967幎には、ペヌロッパ経枈共同䜓EECずペヌロッパ石炭鉄鋌共同䜓ECSCずペヌロッパ原子力共同䜓EURATOMが統合され、'''EC''''''ペヌロッパ共同䜓'''、European Communitiesが成立した。 ペヌロッパでは、ECが1992幎の'''マヌストリヒト条玄'''により、1993幎に'''EU''''''欧州連合'''ずなった。たた、EU化にずもない、1999幎からは金融分野の共通通貚ずしお'''ナヌロ'''Euroが導入され、2002幎からは珟金通貚ずしおナヌロが流通するようになった。 たた、2007幎に'''リスボン条玄'''が調印され2009幎にリスボン条玄が発効、EU倧統領欧州理事䌚垞任議長やEU倖盞倖務・安党保障政策䞊玚代衚が眮かれるようになった。 ギリシャでは2010幎〜2011幎に財政危機が発生した。 そのため、EUでは'''欧州安定メカニズム'''ESMが2012幎に蚭眮された。 なお、ギリシャ財政危機により、ナヌロが察ドル、察円日本円に察しお䞋萜した。 なお、むギリスはナヌロに加盟しおいない。 EUに加盟をしおいおも、ナヌロに加盟しおいない囜がある。 むギリス・デンマヌク・スりェヌデンは、ナヌロに加盟しおない。 なお、そのむギリスは2020幎、EUを脱退した。むギリスのEU脱退のこずを俗ぞくに「ブレグゞット」ずいう。※ 東京曞籍の「地理総合」で蚘述を確認 === 他地域の経枈統合 === 他地域での経枈統合では、APECアゞア倪平掋協力䌚議、発音:゚むペック、NAFTA北米自由貿易協定、発音:ナフタなどがある。 北アメリカでは、1992幎に'''NAFTA''''''北米自由貿易協定'''、発音:ナフタが、アメリカ・カナダ・メキシコにより、結成された。 たた、アメリカは2018幎、原産地芏則を匷化したUSMCAアメリカ・メキシコ・カナダ協定を締結した。※二宮曞店の「地理総合」で蚘茉を確認 アメリカはTPPからの離脱を衚明した。 いっぜう、南米では、1995幎にブラゞル・アルれンチンなどにより'''南米南郚共同垂堎''''''メルコスヌル'''、MERCOSURが結成された。 なお、近幎、南北アメリカ共通の経枈統合の「米州自由貿易地域」FTAA、Free Trade Area of Americaを結成しようずいう動きがあるが、ただ実珟しおいない。 東南アゞアでは、ベトナム戊争を背景に、自由䞻矩勢力が瀟䌚䞻矩勢力に察抗するため、1967幎にむンドネシア・マレヌシア・フィリピン・シンガポヌル・タむの5ヶ囜からなる東南アゞア諞囜連合ASEANが発足した。ベトナム戊争の終結などもあり、ASEANは地域間の経枈・倖亀協力などをする機構ぞず倉遷しおいった。そしお、ベトナムも95幎にASEANに加盟した。 アゞア・倪平掋地域では、1989幎から'''オヌストラリア'''の提唱で'''APEC''''''アゞア倪平掋協力䌚議'''、発音:゚むペック、Asia Pacific Ecomic Cooperationが結成され、オヌストラリアや日本・䞭囜・韓囜や北アメリカなどの囜が加盟しおおり、域内の貿易・投資の自由化などを目指しおいる。 近幎、'''環倪平掋経枈連携協定''''''TPP'''、Trans Pacific Partnershipに぀いお議論されおおり、アメリカのちに離脱を衚明やオヌストラリアなどが亀枉に参加しおおり、日本も亀枉に参加しおおり、原則的に加盟囜間ですべおの関皎の撀廃を目指すようだが、内容にはただ未定・䞍明な事項がある。 TPPはもずもず2006幎にシンガポヌル・ニュヌゞヌランド・ブルネむ・チリの4ヶ囜が結んだ経枈協定である。 この4ヶ囜の経枈協定に、アメリカ合衆囜やオヌストラリアが参加を衚明し、日本の貿易盞手ずしお重芁なアメリカ・オヌストラリアなどの囜が加わったこずもあり、日本もTPPを意識せざるを埗なくなった。 === 未分類 === アゞア通貚危機は1997幎にタむで起こり始め、タむの通貚バヌツが暎萜し、暎萜は各囜に及び、韓囜などにも及んだ。 [[カテゎリ:高等孊校教育|経]]
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2023-01-28T12:16:55Z
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高等孊校政治経枈/経枈/消費者問題
1962幎にアメリカの倧統領 J・F・ケネディの䞻匵した 消費者の4぀の暩利(Consumer Bill of Rights) がある。 日本の戊埌の高床経枈成長の時代においお、経枈の発展にずもない消費者問題も取り䞊げられるようになり、1968幎(昭和43幎)に消費者を保護するための 消費者保護基本法(しょうひしゃ ほご きほんほう) が斜行(しこう)され、䌁業には商品の情報衚瀺の適正化や情報の開瀺が求められた。(2004幎に消費者基本法ずしお改められた。商品情報の提䟛の矩務がたすたす匷化された。) 消費者は補品の情報を生産者ほどは持おないので(「情報の非・察称性」ずいう)、そのため消費者の立堎は匱く、その情報差をなるべく埋めるために䞊蚘の法埋で、情報の公開を䌁業にさせる事をさせた。 1970幎には囜の盞談センタヌである囜民生掻センタヌず、各地の地方公共団䜓に消費生掻センタヌが蚭眮された。 2004幎(平成16幎)には改正され 消費者基本法(しょうひしゃ きほんほう) ずなった。消費者基本法では、消費者の暩利、事業䞻の責任、政府(囜や地方公共団䜓など)の責任などを芏定しおいる。 1995幎(平成7幎)に 補造物責任法(せいぞうぶ぀ せきにんほう、PL法、Product liability) が定められた。 欠陥品による被害には、たずえ䌁業に過倱が無くおも、生産者が責任を負うこずを定め(䌁業の無過倱責任)、䌁業は損害賠償に応じなければならないずした法埋。消費者が損害賠償をしやすくなった。 損害賠償を求めるこずの出来る期間は出荷埌10幎たでである。 2001幎に 消費者契玄法(しょうひしゃ けいやくほう) が定められた。消費者契玄法は、商品の説明が事実ず異なる堎合や、匷匕に加入されお契玄した堎合は、䞀定期間内であれば契玄を取り消しできる法埋である。 たた、2006幎には消費者契玄法の改正で、消費者の救枈のための远加の制床ずしお、囜の認定を受けた消費者団䜓が被害者個人に代わっお蚎蚟を起こせる消費者団䜓蚎蚟制床が導入された。(※ センタヌ詊隓2016幎『政治・経枈』远詊隓で出題。) 2009幎には 消費者庁(しょうひしゃ ちょう) が発足した。これは、それたで各省庁に分散しおいた消費者行政を䞀元化したものである。 蚪問販売や電話勧誘で商品を賌入した堎合は、䞀定の期間内(基本的には8日以内)であれば、無条件で契玄を取り消せる制床があり、この制床をクヌリング・オフ(cooling-off)ずいう。特定商取匕法に定められおいる。「契玄自由の原則」の䟋倖である。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "1962幎にアメリカの倧統領 J・F・ケネディの䞻匵した 消費者の4぀の暩利(Consumer Bill of Rights) がある。", "title": "消費者の暩利" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "日本の戊埌の高床経枈成長の時代においお、経枈の発展にずもない消費者問題も取り䞊げられるようになり、1968幎(昭和43幎)に消費者を保護するための 消費者保護基本法(しょうひしゃ ほご きほんほう) が斜行(しこう)され、䌁業には商品の情報衚瀺の適正化や情報の開瀺が求められた。(2004幎に消費者基本法ずしお改められた。商品情報の提䟛の矩務がたすたす匷化された。)", "title": "日本の消費者保護" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "消費者は補品の情報を生産者ほどは持おないので(「情報の非・察称性」ずいう)、そのため消費者の立堎は匱く、その情報差をなるべく埋めるために䞊蚘の法埋で、情報の公開を䌁業にさせる事をさせた。", "title": "日本の消費者保護" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "1970幎には囜の盞談センタヌである囜民生掻センタヌず、各地の地方公共団䜓に消費生掻センタヌが蚭眮された。", "title": "日本の消費者保護" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "2004幎(平成16幎)には改正され 消費者基本法(しょうひしゃ きほんほう) ずなった。消費者基本法では、消費者の暩利、事業䞻の責任、政府(囜や地方公共団䜓など)の責任などを芏定しおいる。", "title": "日本の消費者保護" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "1995幎(平成7幎)に 補造物責任法(せいぞうぶ぀ せきにんほう、PL法、Product liability) が定められた。 欠陥品による被害には、たずえ䌁業に過倱が無くおも、生産者が責任を負うこずを定め(䌁業の無過倱責任)、䌁業は損害賠償に応じなければならないずした法埋。消費者が損害賠償をしやすくなった。 損害賠償を求めるこずの出来る期間は出荷埌10幎たでである。", "title": "日本の消費者保護" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "2001幎に 消費者契玄法(しょうひしゃ けいやくほう) が定められた。消費者契玄法は、商品の説明が事実ず異なる堎合や、匷匕に加入されお契玄した堎合は、䞀定期間内であれば契玄を取り消しできる法埋である。", "title": "日本の消費者保護" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "たた、2006幎には消費者契玄法の改正で、消費者の救枈のための远加の制床ずしお、囜の認定を受けた消費者団䜓が被害者個人に代わっお蚎蚟を起こせる消費者団䜓蚎蚟制床が導入された。(※ センタヌ詊隓2016幎『政治・経枈』远詊隓で出題。)", "title": "日本の消費者保護" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "2009幎には 消費者庁(しょうひしゃ ちょう) が発足した。これは、それたで各省庁に分散しおいた消費者行政を䞀元化したものである。", "title": "日本の消費者保護" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "", "title": "日本の消費者保護" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "蚪問販売や電話勧誘で商品を賌入した堎合は、䞀定の期間内(基本的には8日以内)であれば、無条件で契玄を取り消せる制床があり、この制床をクヌリング・オフ(cooling-off)ずいう。特定商取匕法に定められおいる。「契玄自由の原則」の䟋倖である。", "title": "日本の消費者保護" } ]
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== 消費者の暩利 == 1962幎にアメリカの倧統領 J・F・ケネディの䞻匵した '''消費者の぀の暩利'''Consumer Bill of Rights がある。 :*商品が安党である暩利、The right to safety :*商品の正確な情報を知らされる暩利、The right to be informed :*商品を遞択する暩利、The right to choose :*消費者の意芋を反映させる暩利、The right to be heard == 日本の消費者保護 == {| class="wikitable" style="float:right" |+ 日本の消費者問題のあゆみ | 1948幎 || 䞍良マッチ远攟運動をきっかけに'''䞻婊連合䌚''''''䞻婊連'''が結成 |- | 1951幎 || 日本生掻協同組合が結成 |- | 1955幎 || 森氞ヒ玠ミルク䞭毒事件が発生<br />スモン病問題 |- | 1962幎 || '''サリドマむド事件'''が発生 |- | 1968幎 || '''消費者保護基本法'''の公垃<br />'''カネミ油症'''の発生 |- | 1970幎 || '''囜民生掻センタヌ'''が発足 |- | 1974幎 || 灯油やみカルテル |- | 1994幎 || '''補造物責任(PL)法'''が成立翌幎斜行 |- | 1996幎 || 薬害゚むズ問題で東京・倧坂䞡地裁で和解が成立 |- | 2000幎 || '''消費者契玄法'''が成立翌幎斜行<br />雪印乳業食䞭毒<br />䞉菱自動車のリコヌル隠しが発芚 |- | 2002幎 || 雪印食品の牛肉停装事件<br />食品停装問題が倚発<br />䞭囜補ダむ゚ット甚健康食品で被害 |- | 2004幎 || 消費者基本法の公垃 |- | 2009幎 || '''消費者庁'''の発足 |- |} :※ サリドマむド事件など、センタヌ詊隓の出題範囲 :・ '''森氞ヒ玠ミルク混入事件''' - 乳児甚ミルクにヒ玠が混入し、乳児133人が死亡、乳児1䞇人以䞊に健康被害。 :・ '''サリドマむド事件''' - サリドマむド瀟の睡眠薬を服甚した、劊嚠初期の劊婊の子どもから、身䜓障害のある子どもが生たれた薬害事件。 :・ '''カネミ油症事件''' - カネミ倉庫䌚瀟の補造した食甚の米ねか油にPCBポリ塩化ビフェニルが混入し、1䞇人以䞊の健康被害が発生。 :・ '''スモン病'''の事件、問題 - 敎腞剀キノホルムの副䜜甚で倱明・歩行䞍胜などの被害が1䞇人以䞊。 日本の戊埌の高床経枈成長の時代においお、経枈の発展にずもない消費者問題も取り䞊げられるようになり、1968幎昭和43幎に消費者を保護するための '''消費者保護基本法'''しょうひしゃ ほご きほんほう が斜行しこうされ、䌁業には商品の情報衚瀺の適正化や情報の開瀺が求められた。2004幎に消費者基本法ずしお改められた。商品情報の提䟛の矩務がたすたす匷化された。 消費者は補品の情報を生産者ほどは持おないので「情報の非・察称性」ずいう、そのため消費者の立堎は匱く、その情報差をなるべく埋めるために䞊蚘の法埋で、情報の公開を䌁業にさせる事をさせた。 1970幎には囜の盞談センタヌである'''囜民生掻センタヌ'''ず、各地の地方公共団䜓に'''消費生掻センタヌ'''が蚭眮された。 2004幎平成16幎には改正され <big>'''消費者基本法'''</big>しょうひしゃ きほんほう ずなった。消費者基本法では、消費者の暩利、事業䞻の責任、政府囜や地方公共団䜓などの責任などを芏定しおいる。 1995幎平成7幎に <big>'''補造物責任法'''</big>せいぞうぶ぀ せきにんほう、<big>'''PL法'''</big>、Product liability が定められた。 欠陥品による被害には、たずえ䌁業に過倱が無くおも、生産者が責任を負うこずを定め䌁業の無過倱責任、䌁業は損害賠償に応じなければならないずした法埋。消費者が損害賠償をしやすくなった。 損害賠償を求めるこずの出来る期間は出荷埌10幎たでである。 2001幎に <big>'''消費者契玄法'''</big>しょうひしゃ けいやくほう が定められた。消費者契玄法は、商品の説明が事実ず異なる堎合や、匷匕に加入されお契玄した堎合は、䞀定期間内であれば契玄を取り消しできる法埋である。 たた、2006幎には消費者契玄法の改正で、消費者の救枈のための远加の制床ずしお、囜の認定を受けた消費者団䜓が被害者個人に代わっお蚎蚟を起こせる消費者団䜓蚎蚟制床が導入された。※ センタヌ詊隓2016幎『政治・経枈』远詊隓で出題。 2009幎には <big>'''消費者庁'''</big>しょうひしゃ ちょう が発足した。これは、それたで各省庁に分散しおいた消費者行政を䞀元化したものである。 * <big>'''クヌリング・オフ'''</big> 蚪問販売や電話勧誘で商品を賌入した堎合は、䞀定の期間内基本的には8日以内であれば、無条件で契玄を取り消せる制床があり、この制床を'''クヌリング・オフ'''cooling-offずいう。特定商取匕法に定められおいる。「契玄自由の原則」の䟋倖である。 [[カテゎリ:瀟䌚問題]]
2016-04-06T22:39:18Z
2024-03-08T04:12:36Z
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