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XNAを䜿甚したシンプルな3Dゲヌムの䜜成/アヌマチュアずアニメヌション
Blenderで3Dアニメヌションを䜜成するために、最初のステップは、アヌマチュアずいう、骚栌構造のようなものをモデルのために䜜成するこずです。 それを䜜成するず、そこに接続されおいる頂点を移動させお、ボヌンの間の動きをアニメヌション化できるようになりたす。 このチュヌトリアルでは、ボヌンのセットを䜜成しお動かす工皋ず、前回のチュヌトリアルで䜜成した魚に取り付ける工皋を扱っおいきたす。 たず、カヌ゜ルをボディの䞭の背びれの付け根に移動させ (これを行う最も簡単な方法は、端郚の頂点を遞択しおスペヌスを抌し、 'Transform'/'Snap'/'Cursor to selection'を遞択するこずです )、そしおオブゞェクトモヌドに戻っお、スペヌスを抌し、 'Add'/'Armature'を遞択しお、新しいアヌマチュアを远加したす。 こうするず、珟圚のカメラ䜍眮に察しお盞察的に、ひず぀のボヌンが埗られたはずです。 このボヌンを90床回転させ、魚の䜓に沿うように移動させたす。 前回たでのチュヌトリアルで扱った、モデルに察する同じ操䜜のほずんどは (rotate, scale, extrude etc.)、ここでも動䜜したす。 アヌマチュアを遞択した状態で線集モヌドに入りたす。そしお今回転させたボヌンを胞びれのずころたで抌し出すために、䞉角圢の最も现い郚分に接続されおいるサヌクルを遞択し、 'E'を抌したす。 それを半分くらいたで䞊ぶように移動させたす。 この技法を䜿甚しお、背びれず胞びれに沿っお぀ながるボヌンず、䜓の残りの郚分党䜓に沿っお平行に぀ながるボヌンを䜜成したしょう。 ボヌンの構造の仕䞊げずしお、2぀のボヌンを顔に最も近いほうの端に䜜成し、それぞれを口に䞊行になるようにし、口の䞡端くらいの長さにしたす。 その埌、新しい舳先だけを遞択し、 'Alt-P'ず抌したしょう。 こうするず、ボヌンを芪から切り離すこずができるので、以䞋のように口の䜍眮に合わせお少し䞋に移動させるこずができたすが、それでもただ元のアヌマチュアの䞀郚です。 最埌に、以䞋の手順を䜿っお、ボヌンをモデルに接続したしょう。 各モデルを遞択しお、Subsurfモディファむアを蚭定したのず同じ方法で、アヌマチュアモディファむアを远加したす。 あなたのアヌマチュアの名前を入力しお (アヌマチュアが遞択されおいるずきに巊䞋に衚瀺される )、 'Envelopes'オプションが遞択解陀されおいるこずを確認し、 そしお 'Vert groups'が遞択されおいるこずを確認したしょう。 こうするず、アヌマチュアのモデルぞの圱響の仕方が倉わりたすが、しかしチュヌトリアルの残りの郚分のためには、 'Vert groups'を䜿甚する必芁がありたす オブゞェクトモヌドでアヌマチュアを遞択し、ポヌズモヌドに入りたす。 この埌は、ボヌンを移動させたり、モデルぞの圱響を芋たりできたすが、しかし、今のずころはボヌンのいずれかを遞択し、オブゞェクトモヌドに戻っお、接続させたい モデルを遞択したしょう。 りェむトペむントモヌドに入るず、遞択しおいるモデルが青で囲たれお衚瀺され、カヌ゜ルが小さなペむントブラシに倉わるはずです。 このモヌドでは、モデルのうちのそのボヌンの圱響範囲に入れたい郚䜍を 'ペむント' しおいきたす。 䞀番䞋にある様々なオプションでは、ペむントする方法を倉曎でき、そしお今のずころは、プロセスをスピヌドアップするために 'soft' ボタンの遞択を解陀しおおくこずをお勧めしたす。 あなたのモデルに関連するボヌンすべおに、これを行いたしょう。 この効果をテストしお動䜜を確認するために、再床ポヌズモヌドに入っお、モデルを呚囲に移動させおみたしょう。 これでもう、アニメヌションの準備は䞇端です。 私たちが䜜成しおいくアニメヌションの基本的な原理は、ボヌンの個別の䜍眮を、別々のアニメヌションフレヌム(キヌフレヌム)ずいう時間的に離れたずころに蚭定するこずで、そのあずはBlenderが(およびそれ以降はXNAが)、これら二぀の間の䜍眮を蚈算しおくれたす。 映画の監督に䌌たものだず考えるず、出挔者の移動する䜍眮を指瀺するずきに、圌らが行うすべおのステップを心配しなくおもすむようなものです。 先述のように画面を2぀のりィンドりに分割し、巊のりィンドりを'Action Editor'モヌドに配眮したす。 さお手始めに、シンプルな泳ぐアニメヌションを䜜成しおいきたす。 右偎のりィンドりでbrowse choicesボタンを遞択し、新芏远加を遞択し、それに 'Swim'ず名付けたしょう。 次に、ポヌズモヌドでボヌンを移動させ、魚の䜓を歪たせお泳いで芋えるようにしたす。 私は、頭に最も近いボヌンず尟に぀ながったボヌンを逆方向にX軞で10床動かし、そしおひれをZ軞で10床動かしたした。 その埌、アニメヌション甚に倉曎したすべおのボヌンを遞択し、 I を抌しお 'Rot'ず遞択したす。 こうするず、プロゞェクトのフレヌム1に回転キヌが䜜成され、巊偎のアクション·゚ディタに衚瀺されたす。 アクション゚ディタでフレヌム5をクリックしお、アニメヌションの5フレヌム目に移動し、぀い先ほど動かしたボヌンすべおを反察方向に動かし、動䜜の次のステヌゞを䜜成したす。 Iを抌しお、同様にキヌフレヌムを保存したす。 最埌に、このアニメヌションを完成させるために、前ず同じプロセスを実行し、ボヌンを移動させお元の䜍眮に戻す必芁がありたす (あるいは、最初のキヌフレヌムを遞択し、 'Shift-D'を抌すこずで、それを耇補するこずもできたす )。 次に、右偎のりィンドりの䞋郚にある 'View' をクリックし、 'Preview range from action length' を遞択するず、最初ず最埌のキヌフレヌムの間のアニメヌションの長さが蚭定されたす。 同じメニュヌの 'Play back animation' iを遞択するず、魚が泳ぐずころが衚瀺されるはずです。 次に、同じようなプロセスに埓っお、 'Swim' を遞択したたたで、 'ADD NEW' を遞択しお2぀のボヌンの接続を倉曎し、口の圢を 'スマむル' ず 'しかめ面' のアニメヌションのひずフレヌムにしお (期間を少し䌞ばした堎合 ) 、これを埌ほどXNAゲヌムの開発のなかでNPCの远加をスタヌトするずきに䜿甚しおいきたす。
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== アヌマチュアの䜜成 == Blenderで3Dアニメヌションを䜜成するために、最初のステップは、アヌマチュアずいう、骚栌構造のようなものをモデルのために䜜成するこずです。 それを䜜成するず、そこに接続されおいる頂点を移動させお、ボヌンの間の動きをアニメヌション化できるようになりたす。 このチュヌトリアルでは、ボヌンのセットを䜜成しお動かす工皋ず、前回のチュヌトリアルで䜜成した魚に取り付ける工皋を扱っおいきたす。 たず、カヌ゜ルをボディの䞭の背びれの付け根に移動させ (これを行う最も簡単な方法は、端郚の頂点を遞択しおスペヌスを抌し、 'Transform'/'Snap'/'Cursor to selection'を遞択するこずです )、そしおオブゞェクトモヌドに戻っお、スペヌスを抌し、 'Add'/'Armature'を遞択しお、新しいアヌマチュアを远加したす。 こうするず、珟圚のカメラ䜍眮に察しお盞察的に、ひず぀のボヌンが埗られたはずです。 [[File:Blender_first_bone_for_fish.png|centre]] このボヌンを90床回転させ、魚の䜓に沿うように移動させたす。 前回たでのチュヌトリアルで扱った、モデルに察する同じ操䜜のほずんどは (rotate, scale, extrude etc.)、ここでも動䜜したす。 アヌマチュアを遞択した状態で線集モヌドに入りたす。そしお今回転させたボヌンを胞びれのずころたで抌し出すために、䞉角圢の最も现い郚分に接続されおいるサヌクルを遞択し、 'E'を抌したす。 それを半分くらいたで䞊ぶように移動させたす。 [[File:Blender_second_bone.png|centre]] この技法を䜿甚しお、背びれず胞びれに沿っお぀ながるボヌンず、䜓の残りの郚分党䜓に沿っお平行に぀ながるボヌンを䜜成したしょう。 [[File:Blender_almost_complete_bone_structure.png|centre]] ボヌンの構造の仕䞊げずしお、2぀のボヌンを顔に最も近いほうの端に䜜成し、それぞれを口に䞊行になるようにし、口の䞡端くらいの長さにしたす。 その埌、新しい舳先だけを遞択し、 'Alt-P'ず抌したしょう。 こうするず、ボヌンを芪から切り離すこずができるので、以䞋のように口の䜍眮に合わせお少し䞋に移動させるこずができたすが、それでもただ元のアヌマチュアの䞀郚です。 [[File:Blender_mouth_armature.png|centre]] 最埌に、以䞋の手順を䜿っお、ボヌンをモデルに接続したしょう。 各モデルを遞択しお、Subsurfモディファむアを蚭定したのず同じ方法で、アヌマチュアモディファむアを远加したす。 あなたのアヌマチュアの名前を入力しお (アヌマチュアが遞択されおいるずきに巊䞋に衚瀺される )、 'Envelopes'オプションが遞択解陀されおいるこずを確認し、 そしお 'Vert groups'が遞択されおいるこずを確認したしょう。 こうするず、アヌマチュアのモデルぞの圱響の仕方が倉わりたすが、しかしチュヌトリアルの残りの郚分のためには、 'Vert groups'を䜿甚する必芁がありたす [[File:Blender_armature_options.png|centre]] オブゞェクトモヌドでアヌマチュアを遞択し、ポヌズモヌドに入りたす。 この埌は、ボヌンを移動させたり、モデルぞの圱響を芋たりできたすが、しかし、今のずころはボヌンのいずれかを遞択し、オブゞェクトモヌドに戻っお、接続させたい モデルを遞択したしょう。 りェむトペむントモヌドに入るず、遞択しおいるモデルが青で囲たれお衚瀺され、カヌ゜ルが小さなペむントブラシに倉わるはずです。 このモヌドでは、モデルのうちのそのボヌンの圱響範囲に入れたい郚䜍を 'ペむント' しおいきたす。 䞀番䞋にある様々なオプションでは、ペむントする方法を倉曎でき、そしお今のずころは、プロセスをスピヌドアップするために 'soft' ボタンの遞択を解陀しおおくこずをお勧めしたす。 あなたのモデルに関連するボヌンすべおに、これを行いたしょう。 この効果をテストしお動䜜を確認するために、再床ポヌズモヌドに入っお、モデルを呚囲に移動させおみたしょう。 これでもう、アニメヌションの準備は䞇端です。 == モデルのアニメヌティング == 私たちが䜜成しおいくアニメヌションの基本的な原理は、ボヌンの個別の䜍眮を、別々のアニメヌションフレヌムキヌフレヌムずいう時間的に離れたずころに蚭定するこずで、そのあずはBlenderがおよびそれ以降はXNAが、これら二぀の間の䜍眮を蚈算しおくれたす。 映画の監督に䌌たものだず考えるず、出挔者の移動する䜍眮を指瀺するずきに、圌らが行うすべおのステップを心配しなくおもすむようなものです。 先述のように画面を2぀のりィンドりに分割し、巊のりィンドりを'Action Editor'モヌドに配眮したす。 [[File:Blender_action_editor_demo.png|centre]] さお手始めに、シンプルな泳ぐアニメヌションを䜜成しおいきたす。 右偎のりィンドりでbrowse choicesボタンを遞択し、新芏远加を遞択し、それに 'Swim'ず名付けたしょう。 [[File:Blender_browse_choices.png|centre]] 次に、ポヌズモヌドでボヌンを移動させ、魚の䜓を歪たせお泳いで芋えるようにしたす。 私は、頭に最も近いボヌンず尟に぀ながったボヌンを逆方向にX軞で10床動かし、そしおひれをZ軞で10床動かしたした。 その埌、アニメヌション甚に倉曎したすべおのボヌンを遞択し、 I を抌しお 'Rot'ず遞択したす。 こうするず、プロゞェクトのフレヌム1に回転キヌが䜜成され、巊偎のアクション·゚ディタに衚瀺されたす。 アクション゚ディタでフレヌム5をクリックしお、アニメヌションの5フレヌム目に移動し、぀い先ほど動かしたボヌンすべおを反察方向に動かし、動䜜の次のステヌゞを䜜成したす。 Iを抌しお、同様にキヌフレヌムを保存したす。 最埌に、このアニメヌションを完成させるために、前ず同じプロセスを実行し、ボヌンを移動させお元の䜍眮に戻す必芁がありたす (あるいは、最初のキヌフレヌムを遞択し、 'Shift-D'を抌すこずで、それを耇補するこずもできたす )。 次に、右偎のりィンドりの䞋郚にある 'View' をクリックし、 'Preview range from action length' を遞択するず、最初ず最埌のキヌフレヌムの間のアニメヌションの長さが蚭定されたす。 同じメニュヌの 'Play back animation' iを遞択するず、魚が泳ぐずころが衚瀺されるはずです。 [[File:Blender_SwimAnimation.png|centre]] 次に、同じようなプロセスに埓っお、 'Swim' を遞択したたたで、 'ADD NEW' を遞択しお2぀のボヌンの接続を倉曎し、口の圢を 'スマむル' ず 'しかめ面' のアニメヌションのひずフレヌムにしお (期間を少し䌞ばした堎合 ) 、これを埌ほどXNAゲヌムの開発のなかでNPCの远加をスタヌトするずきに䜿甚しおいきたす。 {{BookCat}} [[en:Creating a Simple 3D Game with XNA/Armatures and Animations]]
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2014-08-24T11:15:21Z
[ "テンプレヌト:BookCat" ]
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XNAを䜿甚したシンプルな3Dゲヌムの䜜成/XNA向けにモデルを゚クスポヌト
前述のようにビュヌを2぀のりィンドりに蚭定し、今回は右のビュヌで 'Text Editor'を遞択したす その埌 'File'/'Open'を遞択し、 'Getting Started'で参照したスクリプトを開きたす。 その埌、巊のりィンドりで、オブゞェクト·モヌドであるこずを確認し、モデルずアヌマチュアすべおを遞択し、右偎で 'File'/'Run Python Script'ず遞択したしょう。 次のように蚭定を倉曎したす。 そしお 'Export'を遞択したす。 これでもう、あなたのモデルは、XNAのための準備ができたした!
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "前述のようにビュヌを2぀のりィンドりに蚭定し、今回は右のビュヌで 'Text Editor'を遞択したす", "title": "手順" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "その埌 'File'/'Open'を遞択し、 'Getting Started'で参照したスクリプトを開きたす。 その埌、巊のりィンドりで、オブゞェクト·モヌドであるこずを確認し、モデルずアヌマチュアすべおを遞択し、右偎で 'File'/'Run Python Script'ず遞択したしょう。", "title": "手順" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "次のように蚭定を倉曎したす。", "title": "手順" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "そしお 'Export'を遞択したす。 これでもう、あなたのモデルは、XNAのための準備ができたした!", "title": "手順" } ]
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== 手順 == 前述のようにビュヌを2぀のりィンドりに蚭定し、今回は右のビュヌで 'Text Editor'を遞択したす [[File:Blender_Text_editor_demonstration.png|thumb|centre]] その埌 'File'/'Open'を遞択し、 'Getting Started'で参照したスクリプトを開きたす。 その埌、巊のりィンドりで、オブゞェクト·モヌドであるこずを確認し、モデルずアヌマチュアすべおを遞択し、右偎で 'File'/'Run Python Script'ず遞択したしょう。 次のように蚭定を倉曎したす。 [[File:Blender_Python_script.png|thumb|centre]] そしお 'Export'を遞択したす。 これでもう、あなたのモデルは、XNAのための準備ができたした! {{BookCat}} [[en:Creating a Simple 3D Game with XNA/Exporting your models for XNA]]
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2014-08-24T11:14:42Z
[ "テンプレヌト:BookCat" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/XNA%E3%82%92%E4%BD%BF%E7%94%A8%E3%81%97%E3%81%9F%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%AB%E3%81%AA3D%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%81%AE%E4%BD%9C%E6%88%90/XNA%E5%90%91%E3%81%91%E3%81%AB%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83%AB%E3%82%92%E3%82%A8%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88
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XNAを䜿甚したシンプルな3Dゲヌムの䜜成/スカむスフィアの䜜成
スカむスフィアは䞖界を芆う境界で、画像を投圱しお地平線たでひろがっお芋えるようにしたす。 Blenderでは、球自䜓の䜜成は簡単です。 そのたた、16のセグメントずリングで、新しいUVSphereを䜜成したしょう。 倧きさに぀いおは、XNAで調敎できるので、今は気にしなくおかたいたせん。 次は、以前の目のずきず同じプロセスを䜿甚しお、球の真ん䞭にシヌムをマヌクし、それをアンラップしたしょう。 このようになったら、画像の䞊にシンプルな海のテクスチャをペむントしたす。 そしお球䞊にマッピングしたす。 最埌に、すべおの面を遞択した状態で、スペヌスを抌しお 'Edit'/'Normals'/'Flip'ず遞択したす。 これの圹目は、通垞のモデルのような倖偎ではなく、球の内偎にテクスチャを投圱するこずで、カメラがその内偎に配眮されおいる堎合にテクスチャを芋るこずができたす。 次に、オブゞェクトを遞択し、FBXの゚クスポヌトスクリプトを䜿甚しお、前回のようにそれを゚クスポヌトしたす。
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== 䞖界の䜜成 == スカむスフィアは䞖界を芆う境界で、画像を投圱しお地平線たでひろがっお芋えるようにしたす。 Blenderでは、球自䜓の䜜成は簡単です。 そのたた、16のセグメントずリングで、新しいUVSphereを䜜成したしょう。 倧きさに぀いおは、XNAで調敎できるので、今は気にしなくおかたいたせん。 [[File:Blender_SkySphere1.png|center]] 次は、以前の目のずきず同じプロセスを䜿甚しお、球の真ん䞭にシヌムをマヌクし、それをアンラップしたしょう。 [[File:Blender_SkySphere2.png|center]] このようになったら、画像の䞊にシンプルな海のテクスチャをペむントしたす。 [[File:Blender_SkySphere3.png|center]] そしお球䞊にマッピングしたす。 最埌に、すべおの面を遞択した状態で、スペヌスを抌しお 'Edit'/'Normals'/'Flip'ず遞択したす。 [[File:Blender_SkySphere4.png|center]] これの圹目は、通垞のモデルのような倖偎ではなく、球の内偎にテクスチャを投圱するこずで、カメラがその内偎に配眮されおいる堎合にテクスチャを芋るこずができたす。 次に、オブゞェクトを遞択し、FBXの゚クスポヌトスクリプトを䜿甚しお、前回のようにそれを゚クスポヌトしたす。 {{BookCat}} [[en:Creating a Simple 3D Game with XNA/Creating a Sky Sphere]]
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2014-08-24T11:14:46Z
[ "テンプレヌト:BookCat" ]
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代数方皋匏論
この項目では、有理数係数の1倉数代数方皋匏、すなわち有理数 a 0 , a 1 , ⋯ , a n ( a n ≠ 0 ) {\displaystyle a_{0},a_{1},\cdots ,a_{n}\ (a_{n}\neq 0)} を甚いお の圢に衚される方皋匏の解法に぀いお述べる。この方皋匏は、䞡蟺を a n {\displaystyle a_{n}} で割るこずで、 ずいう圢で衚すこずができるので、以降はこの方皋匏の解法に぀いお述べる。 䞀次方皋匏 は移項により解くこずができ、その解は である。 䟋 方皋匏 の解は、 である。 二次方皋匏 は以䞋のように平方完成を甚いお解くこずができる。 䟋 方皋匏 の解は、 である。 䟋 方皋匏 の解は、 である。 このように、二次方皋匏は先ほど求めた解の公匏によっお解くこずができるが、因数分解が簡単にできる堎合に解の公匏を甚いるずかえっお蚈算が煩雑になる。 䞀次方皋匏の堎合ずは異なり、二次方皋匏は係数が実数であっおも虚数解しか持たない堎合もある。このこずは、人類が初めお虚数を必芁ずしたきっかけずしおしばしば蚀及されるが、歎史的にはこれは正しくない。虚数を知らない人は、虚数解しか持たない方皋匏はそもそも「解を持たない」ずいうこずにしおしたえば枈むからである。代数方皋匏を研究しおいく䞭で虚数が決定的に必芁ずされたのは、次の䞉次方皋匏の解法が発芋されおからであった。 䞉次方皋匏 を考える。この方皋匏は、 ず倉圢できる。 ずおく。たた、 を満たす2数 u , v {\displaystyle u,v} が存圚したずする。このずき方皋匏は、 ず解くこずができる(ただし、 ω = − 1 + 3 i 2 {\displaystyle \omega ={\frac {-1+{\sqrt {3}}i}{2}}} である)。よっお、 である。 あずは、 u , v {\displaystyle u,v} を求めればよい。 に泚意するず、 u 3 , v 3 {\displaystyle u^{3},v^{3}} は二次方皋匏 の解である。これを解くず ずなるので、 ずすればよい。すなわち、3぀の解は である。 䟋 方皋匏 の解は、 である。 䟋 方皋匏 の解は、 である。ここで、 ( 2 + i ) 3 = 2 + 11 i , ( 2 − i ) 3 = 2 − 11 i {\displaystyle (2+i)^{3}=2+11i,(2-i)^{3}=2-11i} であるこずに泚意するず、 である。 3次方皋匏でも、因数定理で容易に因数分解できるものに解の公匏を利甚するず、かえっお蚈算が煩雑になる。のみならず、実数解しか持たない方皋匏では、それにもかかわらず蚈算の途䞭で虚数の蚈算を芁するこずになる。解は実数なのに、途䞭では虚数が登堎するずいうこの珟象こそが、人類が初めお虚数を必芁ずしたきっかけずいわれる。 四次方皋匏 を考える。この方皋匏は、 ず倉圢できる。 ずするず、 である。この方皋匏の巊蟺を因数分解しお、 ずしたい。巊蟺を展開するず ずなるので、係数を比范しお である。䞊の2匏より なので、これを3番目の匏に代入するず、 ずなる。この方皋匏は k 2 {\displaystyle k^{2}} に぀いおの3次方皋匏なので、前節の方法で解くこずができ、したがっお k , m , l {\displaystyle k,m,l} の倀が求たる。すなわち、方皋匏の巊蟺が y {\displaystyle y} に぀いおの二次匏の積の圢に衚せるので、二次方皋匏の解の公匏を甚いれば解が求たる。最埌の蚈算の郚分はこのたた文字匏で蚈算するず煩雑に過ぎる匏ずなるので、ここでは省略する(興味のある読者は詊みるずよい)。泚目すべきは、煩雑な匏ではあるものの、四則挔算ず冪根(平方根・立方根)の蚘号のみからなる匏ずなるこずである。 五次方皋匏では、これたでずは状況が倧きく倉わる。五次以䞊では、䞀般の方皋匏に぀いお、四次以䞋の方皋匏のような四則挔算ず冪根のみからなる解の公匏を䜜るこずはできないこずが蚌明されおいるのである。その䞍可胜性の蚌明には、ある皋床の代数孊の知芋を必芁ずするので、詳现はガロア理論の項に譲る。 誀解のないように泚意しおおくが、五次以䞊の方皋匏であっおも、解が存圚しないわけではなく、ただ四則挔算ず冪根のみによっお衚すこずができないずいうだけである。解は必ず存圚し、しかもその個数は(重耇床蟌みで)次数ず䞀臎するこずがわかっおいる。すなわち、次の定理が成り立぀。 定理(代数孊の基本定理) 耇玠数係数のn次方皋匏 は、(k重解をk個ず数えるこずにすれば)ちょうどn個の耇玠数解を持぀。すなわち、巊蟺は(互いに盞異なるずは限らない)n個の耇玠数 α 1 , α 2 , ⋯ , α n {\displaystyle \alpha _{1},\alpha _{2},\cdots ,\alpha _{n}} を甚いお ず因数分解できる。 この定理の蚌明には、耇玠数の集合の解析的性質が必芁ずなる。ゆえに、蚌明は耇玠解析孊#リりノィルの定理の項に譲るこずにする。 ここからは䞀般の方皋匏を離れお、 ずいう圢の方皋匏を解いおみたい。この方皋匏の解は、 c n = cos 2 π n , s n = sin 2 π n {\displaystyle c_{n}=\cos {\frac {2\pi }{n}},s_{n}=\sin {\frac {2\pi }{n}}} ずおくずき、 z n = c n + i s n {\displaystyle z_{n}=c_{n}+is_{n}} ずいう耇玠数を甚いお、 ず衚せるこずは高等孊校数孊C/耇玠数平面で孊ぶ。本節では、具䜓的ないく぀かの n {\displaystyle n} においお䞀぀の解 z n {\displaystyle z_{n}} を、䞉角関数を甚いずに平方根などの冪根の蚘号のみを甚いお衚すこずを目暙ずしおみよう。 次節以降でしばしば甚いる共通の事項を2぀挙げおおく。たず、 z n n = 1 {\displaystyle z_{n}^{n}=1} である。たた方皋匏の巊蟺は ず因数分解できる。このこずず n ≥ 2 {\displaystyle n\geq 2} のずき z n ≠ 1 {\displaystyle z_{n}\neq 1} であるこずに泚意するず、 が成り立぀。 n ≀ 4 {\displaystyle n\leq 4} のずきは、これたでに芋た解法を適甚するこずですべおの解が容易に求められる。 n = 1 {\displaystyle n=1} のずきの方皋匏 x − 1 = 0 {\displaystyle x-1=0} の解は x = 1 {\displaystyle x=1} であり、 z 1 = 1 {\displaystyle z_{1}=1} である。぀たり、 c 1 = 1 , s 1 = 0 {\displaystyle c_{1}=1,s_{1}=0} である。 n = 2 {\displaystyle n=2} のずきの方皋匏 x 2 − 1 = 0 {\displaystyle x^{2}-1=0} の解は x = ± 1 {\displaystyle x=\pm 1} であり、 z 2 = − 1 {\displaystyle z_{2}=-1} である。぀たり、 c 2 = − 1 , s 2 = 0 {\displaystyle c_{2}=-1,s_{2}=0} である。 n = 3 {\displaystyle n=3} のずきの方皋匏 x 3 − 1 = 0 {\displaystyle x^{3}-1=0} の解は x = 1 , − 1 ± 3 i 2 {\displaystyle x=1,{\frac {-1\pm {\sqrt {3}}i}{2}}} であり、 z 3 = − 1 + 3 i 2 {\displaystyle z_{3}={\frac {-1+{\sqrt {3}}i}{2}}} である。぀たり、 c 3 = − 1 2 , s 3 = 3 2 {\displaystyle c_{3}=-{\frac {1}{2}},s_{3}={\frac {\sqrt {3}}{2}}} である。 n = 4 {\displaystyle n=4} のずきの方皋匏 x 4 − 1 = 0 {\displaystyle x^{4}-1=0} の解は x = ± 1 , ± i {\displaystyle x=\pm 1,\pm i} であり、 z 4 = i {\displaystyle z_{4}=i} である。぀たり、 c 4 = 0 , s 4 = 1 {\displaystyle c_{4}=0,s_{4}=1} である。 n = 6 , 8 {\displaystyle n=6,8} の堎合は因数分解を甚いお解を求めるこずが容易である。 6次方皋匏 の解 z 6 {\displaystyle z_{6}} に぀いお考えよう。方皋匏の巊蟺は ず因数分解できるので、 z 6 {\displaystyle z_{6}} は実郚も虚郚も正であるこずに泚意するず、2次方皋匏 の解のうち虚郚が正のものが z 6 {\displaystyle z_{6}} であるこずがわかる。すなわち、 である。぀たり、 c 6 = 1 2 , s 6 = 3 2 {\displaystyle c_{6}={\frac {1}{2}},s_{6}={\frac {\sqrt {3}}{2}}} である。 8次方皋匏 の解 z 8 {\displaystyle z_{8}} に぀いお考えよう。方皋匏の巊蟺は ず因数分解できるので、 z 8 {\displaystyle z_{8}} は実郚も虚郚も正であるこずに泚意するず、2次方皋匏 の解のうち虚郚が正のものが z 8 {\displaystyle z_{8}} であるこずがわかる。すなわち、 である。぀たり、 c 8 = 2 2 , s 8 = 2 2 {\displaystyle c_{8}={\frac {\sqrt {2}}{2}},s_{8}={\frac {\sqrt {2}}{2}}} である。 5次方皋匏 の解 z 5 {\displaystyle z_{5}} に぀いお考えたい。ここでは、2皮類の解法を甚いお z 5 {\displaystyle z_{5}} を求めおみよう。 の䞡蟺を z 5 2 ( ≠ 0 ) {\displaystyle z_{5}^{2}(\neq 0)} で割るず、 であるから、 z 5 + 1 z 5 = 2 c 5 {\displaystyle z_{5}+{\frac {1}{z_{5}}}=2c_{5}} が正の実数であるこずに泚意するず、2次方皋匏 の解のうち正のものが z 5 + 1 z 5 {\displaystyle z_{5}+{\frac {1}{z_{5}}}} である。よっお、 であるこずがわかる。 z 5 + 1 z 5 = 2 c 5 {\displaystyle z_{5}+{\frac {1}{z_{5}}}=2c_{5}} であるから、 c 5 = − 1 + 5 4 {\displaystyle c_{5}={\frac {-1+{\sqrt {5}}}{4}}} である。 ここで、 z 5 + 1 z 5 = 2 c 5 {\displaystyle z_{5}+{\frac {1}{z_{5}}}=2c_{5}} の䞡蟺に再び z 5 {\displaystyle z_{5}} をかけお敎理するず であるから、この2次方皋匏の解のうち虚郚が正のものが z 5 {\displaystyle z_{5}} である。よっお、 である。぀たり、 s 5 = 10 + 2 5 4 {\displaystyle s_{5}={\frac {\sqrt {10+2{\sqrt {5}}}}{4}}} である。 ずおく。蚈算するず、 A + B = − 1 , A B = − 1 {\displaystyle A+B=-1,AB=-1} であるこずがわかる。よっお、 A , B {\displaystyle A,B} は2次方皋匏 の解である。この方皋匏を解き、笊号に泚意するず、 であるこずがわかる。ずころで、 z 5 + z 5 4 = A {\displaystyle z_{5}+z_{5}^{4}=A} であり、䞀方 z 5 z 5 4 = 1 {\displaystyle z_{5}z_{5}^{4}=1} であるから、 z 5 , z 5 4 {\displaystyle z_{5},z_{5}^{4}} は2次方皋匏 の解である。この方皋匏を解き、虚郚の笊号に泚意するず、 であるこずがわかる。特に、 c 5 = A 2 = − 1 + 5 4 {\displaystyle c_{5}={\frac {A}{2}}={\frac {-1+{\sqrt {5}}}{4}}} である。 ここで、 A {\displaystyle A} を解に持぀2次方皋匏に泚目するず であるこずがわかるので、これを代入しお敎理するず、 である。぀たり、 s 5 = 10 + 2 5 4 {\displaystyle s_{5}={\frac {\sqrt {10+2{\sqrt {5}}}}{4}}} である。 以䞊の2぀の解法は、より次数の高い方皋匏にも応甚できる解法である。以䞋で、 n = 7 , 17 {\displaystyle n=7,17} の堎合にそれぞれの解法を甚いお、方皋匏を解いおみよう。 7次方皋匏 の解 z 7 {\displaystyle z_{7}} に぀いお考えたい。ここでは n = 5 {\displaystyle n=5} のずきに甚いた解法1に沿っお蚈算しおみよう。 の䞡蟺を z 7 3 ( ≠ 0 ) {\displaystyle z_{7}^{3}(\neq 0)} で割るず、 であるから、 z 7 + 1 z 7 = 2 c 7 {\displaystyle z_{7}+{\frac {1}{z_{7}}}=2c_{7}} が正の実数であるこずに泚意するず、3次方皋匏 の解のうち正の実数のものが z 7 + 1 z 7 {\displaystyle z_{7}+{\frac {1}{z_{7}}}} である。よっお、 であるこずがわかる。 z 7 + 1 z 7 = 2 c 7 {\displaystyle z_{7}+{\frac {1}{z_{7}}}=2c_{7}} であるから、 c 7 = 1 12 ( 28 ( 1 + 3 3 i ) 3 + 28 ( 1 − 3 3 i ) 3 − 2 ) {\displaystyle c_{7}={\frac {1}{12}}\left({\sqrt[{3}]{28(1+3{\sqrt {3}}i)}}+{\sqrt[{3}]{28(1-3{\sqrt {3}}i)}}-2\right)} である。 ここで、 z 7 + 1 z 7 = 2 c 7 {\displaystyle z_{7}+{\frac {1}{z_{7}}}=2c_{7}} の䞡蟺に再び z 7 {\displaystyle z_{7}} をかけお敎理するず であるから、この2次方皋匏の解のうち虚郚が正のものが z 7 {\displaystyle z_{7}} である。よっお、 ただし、 c 7 = 1 12 ( 28 ( 1 + 3 3 i ) 3 + 28 ( 1 − 3 3 i ) 3 − 2 ) {\displaystyle c_{7}={\frac {1}{12}}\left({\sqrt[{3}]{28(1+3{\sqrt {3}}i)}}+{\sqrt[{3}]{28(1-3{\sqrt {3}}i)}}-2\right)} である。 17次方皋匏 の解 z 17 {\displaystyle z_{17}} に぀いお考えたい。ここでは n = 5 {\displaystyle n=5} のずきに甚いた解法2に沿っお蚈算しおみよう。 ずおく。蚈算するず、 A + B = − 1 , A B = − 4 {\displaystyle A+B=-1,AB=-4} であるこずがわかる。よっお、 A , B {\displaystyle A,B} は2次方皋匏 の解である。この方皋匏を解き、笊号に泚意するず、 であるこずがわかる。ここでさらに、 ずおく。蚈算するず、 C + D = A , C D = − 1 {\displaystyle C+D=A,CD=-1} であるこずがわかる。よっお、 C , D {\displaystyle C,D} は2次方皋匏 の解である。この方皋匏を解き、笊号に泚意するず、 であるこずがわかる。たた、 ずおく。同様に蚈算するず、 E + F = B , E F = − 1 {\displaystyle E+F=B,EF=-1} であるこずがわかる。よっお、 E , F {\displaystyle E,F} は2次方皋匏 の解である。この方皋匏を解き、笊号に泚意するず、 であるこずがわかる。次に、 ずおく。蚈算するず、 G + H = C , G H = E {\displaystyle G+H=C,GH=E} であるこずがわかる。よっお、 G , H {\displaystyle G,H} は2次方皋匏 の解である。この方皋匏を解き、笊号に泚意するず、 である。最埌に、 z 17 + z 17 16 = G , z 17 z 17 16 = 1 {\displaystyle z_{17}+z_{17}^{16}=G,z_{17}z_{17}^{16}=1} であるこずから、 z 17 , z 17 16 {\displaystyle z_{17},z_{17}^{16}} は2次方皋匏 の解である。この方皋匏を解き、虚郚の笊号に泚意するず、 である。特に、 c 17 = G 2 {\displaystyle c_{17}={\frac {G}{2}}} であり、この数を甚いお z 17 = c 17 + 1 − c 17 2 i {\displaystyle z_{17}=c_{17}+{\sqrt {1-c_{17}^{2}}}i} ず衚される。 これたでの蚈算を逆にたどっお、 c 17 {\displaystyle c_{17}} の倀を具䜓的に曞き䞋しおみよう。するず、 である。ここで、 であるが、 A = − 1 + 17 2 {\displaystyle A={\frac {-1+{\sqrt {17}}}{2}}} であるこずず、 A {\displaystyle A} を解ずする2次方皋匏に泚目するず A 2 = 4 − A {\displaystyle A^{2}=4-A} より A 2 + 4 = 8 − A = 17 − 17 2 {\displaystyle A^{2}+4=8-A={\frac {17-{\sqrt {17}}}{2}}} が成り立぀こずがわかるこずに泚意するず、 である。たた、 G + H = C , G H = E {\displaystyle G+H=C,GH=E} であったこずから、 であるが、蚈算するず であるから、たずめるず である。先ほど C {\displaystyle C} を求めた蚈算により、 であるこずがわかっおいる。たた、同様の蚈算により、 である。よっお、 である。以䞊をたずめるず、 である。 これたでに芋おきた円分方皋匏の解は、かなり耇雑な芋た目になる堎合はあるもののすべお四則挔算ず平方根・立方根の蚘号のみを甚いお衚されおいたこずが泚目に倀する。 n = 7 {\displaystyle n=7} の堎合には立方根が珟れるが、 n = 1 , 2 , 3 , 4 , 5 , 6 , 8 , 17 {\displaystyle n=1,2,3,4,5,6,8,17} に぀いおは平方根のみで衚されおいる。 詳现は他の蚘事に譲るが、長さ1の線分を所䞎ずしたずきに、ある長さの線分を定芏ずコンパスにより䜜図できるこずは、四則挔算ず平方根のみでその長さを衚すこずができるこずず同倀である。よっおこれたでに蚈算しおきた結果から、 n = 1 , 2 , 3 , 4 , 5 , 6 , 8 , 17 {\displaystyle n=1,2,3,4,5,6,8,17} に぀いおは長さ c n {\displaystyle c_{n}} の線分を䜜図でき、したがっお n = 3 , 4 , 5 , 6 , 8 , 17 {\displaystyle n=3,4,5,6,8,17} に぀いおは正 n {\displaystyle n} 角圢を䜜図できるこずがわかったこずになる。特に、 n = 17 {\displaystyle n=17} の堎合をのちに倧数孊者ずなるガりスが少幎時代に発芋したずいう゚ピ゜ヌドは有名であり、圌が数孊の道を志すきっかけになった発芋だったずもいわれおいる。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "この項目では、有理数係数の1倉数代数方皋匏、すなわち有理数 a 0 , a 1 , ⋯ , a n ( a n ≠ 0 ) {\\displaystyle a_{0},a_{1},\\cdots ,a_{n}\\ (a_{n}\\neq 0)} を甚いお", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "の圢に衚される方皋匏の解法に぀いお述べる。この方皋匏は、䞡蟺を a n {\\displaystyle a_{n}} で割るこずで、", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "ずいう圢で衚すこずができるので、以降はこの方皋匏の解法に぀いお述べる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "䞀次方皋匏", "title": "䞀次方皋匏" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "は移項により解くこずができ、その解は", "title": "䞀次方皋匏" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "である。", "title": "䞀次方皋匏" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "䟋 方皋匏", "title": "䞀次方皋匏" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "の解は、", "title": "䞀次方皋匏" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "である。", "title": "䞀次方皋匏" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "二次方皋匏", "title": "二次方皋匏" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "は以䞋のように平方完成を甚いお解くこずができる。", "title": "二次方皋匏" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "䟋 方皋匏", "title": "二次方皋匏" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "の解は、", "title": "二次方皋匏" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "である。", "title": "二次方皋匏" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "䟋 方皋匏", "title": "二次方皋匏" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "の解は、", "title": "二次方皋匏" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "である。", "title": "二次方皋匏" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "このように、二次方皋匏は先ほど求めた解の公匏によっお解くこずができるが、因数分解が簡単にできる堎合に解の公匏を甚いるずかえっお蚈算が煩雑になる。", "title": "二次方皋匏" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "䞀次方皋匏の堎合ずは異なり、二次方皋匏は係数が実数であっおも虚数解しか持たない堎合もある。このこずは、人類が初めお虚数を必芁ずしたきっかけずしおしばしば蚀及されるが、歎史的にはこれは正しくない。虚数を知らない人は、虚数解しか持たない方皋匏はそもそも「解を持たない」ずいうこずにしおしたえば枈むからである。代数方皋匏を研究しおいく䞭で虚数が決定的に必芁ずされたのは、次の䞉次方皋匏の解法が発芋されおからであった。", "title": "二次方皋匏" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "䞉次方皋匏", "title": "䞉次方皋匏" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "を考える。この方皋匏は、", "title": "䞉次方皋匏" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "ず倉圢できる。", "title": "䞉次方皋匏" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "ずおく。たた、", "title": "䞉次方皋匏" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "を満たす2数 u , v {\\displaystyle u,v} が存圚したずする。このずき方皋匏は、", "title": "䞉次方皋匏" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "ず解くこずができる(ただし、 ω = − 1 + 3 i 2 {\\displaystyle \\omega ={\\frac {-1+{\\sqrt {3}}i}{2}}} である)。よっお、", "title": "䞉次方皋匏" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "である。", "title": "䞉次方皋匏" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "あずは、 u , v {\\displaystyle u,v} を求めればよい。", "title": "䞉次方皋匏" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "に泚意するず、 u 3 , v 3 {\\displaystyle u^{3},v^{3}} は二次方皋匏", "title": "䞉次方皋匏" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "の解である。これを解くず", "title": "䞉次方皋匏" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "ずなるので、", "title": "䞉次方皋匏" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "ずすればよい。すなわち、3぀の解は", "title": "䞉次方皋匏" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "である。", "title": "䞉次方皋匏" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "䟋 方皋匏", "title": "䞉次方皋匏" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "の解は、", "title": "䞉次方皋匏" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "である。", "title": "䞉次方皋匏" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "䟋 方皋匏", "title": "䞉次方皋匏" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "の解は、", "title": "䞉次方皋匏" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "である。ここで、 ( 2 + i ) 3 = 2 + 11 i , ( 2 − i ) 3 = 2 − 11 i {\\displaystyle (2+i)^{3}=2+11i,(2-i)^{3}=2-11i} であるこずに泚意するず、", "title": "䞉次方皋匏" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "である。", "title": "䞉次方皋匏" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "3次方皋匏でも、因数定理で容易に因数分解できるものに解の公匏を利甚するず、かえっお蚈算が煩雑になる。のみならず、実数解しか持たない方皋匏では、それにもかかわらず蚈算の途䞭で虚数の蚈算を芁するこずになる。解は実数なのに、途䞭では虚数が登堎するずいうこの珟象こそが、人類が初めお虚数を必芁ずしたきっかけずいわれる。", "title": "䞉次方皋匏" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "四次方皋匏", "title": "四次方皋匏" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "を考える。この方皋匏は、", "title": "四次方皋匏" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "ず倉圢できる。", "title": "四次方皋匏" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "ずするず、", "title": "四次方皋匏" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "である。この方皋匏の巊蟺を因数分解しお、", "title": "四次方皋匏" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "ずしたい。巊蟺を展開するず", "title": "四次方皋匏" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "ずなるので、係数を比范しお", "title": "四次方皋匏" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "である。䞊の2匏より", "title": "四次方皋匏" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "なので、これを3番目の匏に代入するず、", "title": "四次方皋匏" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "ずなる。この方皋匏は k 2 {\\displaystyle k^{2}} に぀いおの3次方皋匏なので、前節の方法で解くこずができ、したがっお k , m , l {\\displaystyle k,m,l} の倀が求たる。すなわち、方皋匏の巊蟺が y {\\displaystyle y} に぀いおの二次匏の積の圢に衚せるので、二次方皋匏の解の公匏を甚いれば解が求たる。最埌の蚈算の郚分はこのたた文字匏で蚈算するず煩雑に過ぎる匏ずなるので、ここでは省略する(興味のある読者は詊みるずよい)。泚目すべきは、煩雑な匏ではあるものの、四則挔算ず冪根(平方根・立方根)の蚘号のみからなる匏ずなるこずである。", "title": "四次方皋匏" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "五次方皋匏では、これたでずは状況が倧きく倉わる。五次以䞊では、䞀般の方皋匏に぀いお、四次以䞋の方皋匏のような四則挔算ず冪根のみからなる解の公匏を䜜るこずはできないこずが蚌明されおいるのである。その䞍可胜性の蚌明には、ある皋床の代数孊の知芋を必芁ずするので、詳现はガロア理論の項に譲る。", "title": "高次方皋匏" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "誀解のないように泚意しおおくが、五次以䞊の方皋匏であっおも、解が存圚しないわけではなく、ただ四則挔算ず冪根のみによっお衚すこずができないずいうだけである。解は必ず存圚し、しかもその個数は(重耇床蟌みで)次数ず䞀臎するこずがわかっおいる。すなわち、次の定理が成り立぀。", "title": "高次方皋匏" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "定理(代数孊の基本定理) 耇玠数係数のn次方皋匏", "title": "高次方皋匏" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "は、(k重解をk個ず数えるこずにすれば)ちょうどn個の耇玠数解を持぀。すなわち、巊蟺は(互いに盞異なるずは限らない)n個の耇玠数 α 1 , α 2 , ⋯ , α n {\\displaystyle \\alpha _{1},\\alpha _{2},\\cdots ,\\alpha _{n}} を甚いお", "title": "高次方皋匏" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "ず因数分解できる。", "title": "高次方皋匏" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "この定理の蚌明には、耇玠数の集合の解析的性質が必芁ずなる。ゆえに、蚌明は耇玠解析孊#リりノィルの定理の項に譲るこずにする。", "title": "高次方皋匏" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "ここからは䞀般の方皋匏を離れお、", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "ずいう圢の方皋匏を解いおみたい。この方皋匏の解は、 c n = cos 2 π n , s n = sin 2 π n {\\displaystyle c_{n}=\\cos {\\frac {2\\pi }{n}},s_{n}=\\sin {\\frac {2\\pi }{n}}} ずおくずき、 z n = c n + i s n {\\displaystyle z_{n}=c_{n}+is_{n}} ずいう耇玠数を甚いお、", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "ず衚せるこずは高等孊校数孊C/耇玠数平面で孊ぶ。本節では、具䜓的ないく぀かの n {\\displaystyle n} においお䞀぀の解 z n {\\displaystyle z_{n}} を、䞉角関数を甚いずに平方根などの冪根の蚘号のみを甚いお衚すこずを目暙ずしおみよう。", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "次節以降でしばしば甚いる共通の事項を2぀挙げおおく。たず、 z n n = 1 {\\displaystyle z_{n}^{n}=1} である。たた方皋匏の巊蟺は", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "ず因数分解できる。このこずず n ≥ 2 {\\displaystyle n\\geq 2} のずき z n ≠ 1 {\\displaystyle z_{n}\\neq 1} であるこずに泚意するず、", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "が成り立぀。", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "n ≀ 4 {\\displaystyle n\\leq 4} のずきは、これたでに芋た解法を適甚するこずですべおの解が容易に求められる。", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "n = 1 {\\displaystyle n=1} のずきの方皋匏 x − 1 = 0 {\\displaystyle x-1=0} の解は x = 1 {\\displaystyle x=1} であり、 z 1 = 1 {\\displaystyle z_{1}=1} である。぀たり、 c 1 = 1 , s 1 = 0 {\\displaystyle c_{1}=1,s_{1}=0} である。", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "n = 2 {\\displaystyle n=2} のずきの方皋匏 x 2 − 1 = 0 {\\displaystyle x^{2}-1=0} の解は x = ± 1 {\\displaystyle x=\\pm 1} であり、 z 2 = − 1 {\\displaystyle z_{2}=-1} である。぀たり、 c 2 = − 1 , s 2 = 0 {\\displaystyle c_{2}=-1,s_{2}=0} である。", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "n = 3 {\\displaystyle n=3} のずきの方皋匏 x 3 − 1 = 0 {\\displaystyle x^{3}-1=0} の解は x = 1 , − 1 ± 3 i 2 {\\displaystyle x=1,{\\frac {-1\\pm {\\sqrt {3}}i}{2}}} であり、 z 3 = − 1 + 3 i 2 {\\displaystyle z_{3}={\\frac {-1+{\\sqrt {3}}i}{2}}} である。぀たり、 c 3 = − 1 2 , s 3 = 3 2 {\\displaystyle c_{3}=-{\\frac {1}{2}},s_{3}={\\frac {\\sqrt {3}}{2}}} である。", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "n = 4 {\\displaystyle n=4} のずきの方皋匏 x 4 − 1 = 0 {\\displaystyle x^{4}-1=0} の解は x = ± 1 , ± i {\\displaystyle x=\\pm 1,\\pm i} であり、 z 4 = i {\\displaystyle z_{4}=i} である。぀たり、 c 4 = 0 , s 4 = 1 {\\displaystyle c_{4}=0,s_{4}=1} である。", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "n = 6 , 8 {\\displaystyle n=6,8} の堎合は因数分解を甚いお解を求めるこずが容易である。", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "6次方皋匏", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "の解 z 6 {\\displaystyle z_{6}} に぀いお考えよう。方皋匏の巊蟺は", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "ず因数分解できるので、 z 6 {\\displaystyle z_{6}} は実郚も虚郚も正であるこずに泚意するず、2次方皋匏", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "の解のうち虚郚が正のものが z 6 {\\displaystyle z_{6}} であるこずがわかる。すなわち、", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "である。぀たり、 c 6 = 1 2 , s 6 = 3 2 {\\displaystyle c_{6}={\\frac {1}{2}},s_{6}={\\frac {\\sqrt {3}}{2}}} である。", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "8次方皋匏", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "の解 z 8 {\\displaystyle z_{8}} に぀いお考えよう。方皋匏の巊蟺は", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "ず因数分解できるので、 z 8 {\\displaystyle z_{8}} は実郚も虚郚も正であるこずに泚意するず、2次方皋匏", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "の解のうち虚郚が正のものが z 8 {\\displaystyle z_{8}} であるこずがわかる。すなわち、", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "である。぀たり、 c 8 = 2 2 , s 8 = 2 2 {\\displaystyle c_{8}={\\frac {\\sqrt {2}}{2}},s_{8}={\\frac {\\sqrt {2}}{2}}} である。", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "5次方皋匏", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "の解 z 5 {\\displaystyle z_{5}} に぀いお考えたい。ここでは、2皮類の解法を甚いお z 5 {\\displaystyle z_{5}} を求めおみよう。", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "の䞡蟺を z 5 2 ( ≠ 0 ) {\\displaystyle z_{5}^{2}(\\neq 0)} で割るず、", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "であるから、 z 5 + 1 z 5 = 2 c 5 {\\displaystyle z_{5}+{\\frac {1}{z_{5}}}=2c_{5}} が正の実数であるこずに泚意するず、2次方皋匏", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "の解のうち正のものが z 5 + 1 z 5 {\\displaystyle z_{5}+{\\frac {1}{z_{5}}}} である。よっお、", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "であるこずがわかる。 z 5 + 1 z 5 = 2 c 5 {\\displaystyle z_{5}+{\\frac {1}{z_{5}}}=2c_{5}} であるから、 c 5 = − 1 + 5 4 {\\displaystyle c_{5}={\\frac {-1+{\\sqrt {5}}}{4}}} である。 ここで、 z 5 + 1 z 5 = 2 c 5 {\\displaystyle z_{5}+{\\frac {1}{z_{5}}}=2c_{5}} の䞡蟺に再び z 5 {\\displaystyle z_{5}} をかけお敎理するず", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "であるから、この2次方皋匏の解のうち虚郚が正のものが z 5 {\\displaystyle z_{5}} である。よっお、", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "である。぀たり、 s 5 = 10 + 2 5 4 {\\displaystyle s_{5}={\\frac {\\sqrt {10+2{\\sqrt {5}}}}{4}}} である。", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "ずおく。蚈算するず、 A + B = − 1 , A B = − 1 {\\displaystyle A+B=-1,AB=-1} であるこずがわかる。よっお、 A , B {\\displaystyle A,B} は2次方皋匏", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "の解である。この方皋匏を解き、笊号に泚意するず、", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "であるこずがわかる。ずころで、 z 5 + z 5 4 = A {\\displaystyle z_{5}+z_{5}^{4}=A} であり、䞀方 z 5 z 5 4 = 1 {\\displaystyle z_{5}z_{5}^{4}=1} であるから、 z 5 , z 5 4 {\\displaystyle z_{5},z_{5}^{4}} は2次方皋匏", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 89, "tag": "p", "text": "の解である。この方皋匏を解き、虚郚の笊号に泚意するず、", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 90, "tag": "p", "text": "であるこずがわかる。特に、 c 5 = A 2 = − 1 + 5 4 {\\displaystyle c_{5}={\\frac {A}{2}}={\\frac {-1+{\\sqrt {5}}}{4}}} である。 ここで、 A {\\displaystyle A} を解に持぀2次方皋匏に泚目するず", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 91, "tag": "p", "text": "であるこずがわかるので、これを代入しお敎理するず、", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 92, "tag": "p", "text": "である。぀たり、 s 5 = 10 + 2 5 4 {\\displaystyle s_{5}={\\frac {\\sqrt {10+2{\\sqrt {5}}}}{4}}} である。", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 93, "tag": "p", "text": "以䞊の2぀の解法は、より次数の高い方皋匏にも応甚できる解法である。以䞋で、 n = 7 , 17 {\\displaystyle n=7,17} の堎合にそれぞれの解法を甚いお、方皋匏を解いおみよう。", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 94, "tag": "p", "text": "7次方皋匏", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 95, "tag": "p", "text": "の解 z 7 {\\displaystyle z_{7}} に぀いお考えたい。ここでは n = 5 {\\displaystyle n=5} のずきに甚いた解法1に沿っお蚈算しおみよう。", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 96, "tag": "p", "text": "の䞡蟺を z 7 3 ( ≠ 0 ) {\\displaystyle z_{7}^{3}(\\neq 0)} で割るず、", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 97, "tag": "p", "text": "であるから、 z 7 + 1 z 7 = 2 c 7 {\\displaystyle z_{7}+{\\frac {1}{z_{7}}}=2c_{7}} が正の実数であるこずに泚意するず、3次方皋匏", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 98, "tag": "p", "text": "の解のうち正の実数のものが z 7 + 1 z 7 {\\displaystyle z_{7}+{\\frac {1}{z_{7}}}} である。よっお、", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 99, "tag": "p", "text": "であるこずがわかる。 z 7 + 1 z 7 = 2 c 7 {\\displaystyle z_{7}+{\\frac {1}{z_{7}}}=2c_{7}} であるから、 c 7 = 1 12 ( 28 ( 1 + 3 3 i ) 3 + 28 ( 1 − 3 3 i ) 3 − 2 ) {\\displaystyle c_{7}={\\frac {1}{12}}\\left({\\sqrt[{3}]{28(1+3{\\sqrt {3}}i)}}+{\\sqrt[{3}]{28(1-3{\\sqrt {3}}i)}}-2\\right)} である。 ここで、 z 7 + 1 z 7 = 2 c 7 {\\displaystyle z_{7}+{\\frac {1}{z_{7}}}=2c_{7}} の䞡蟺に再び z 7 {\\displaystyle z_{7}} をかけお敎理するず", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 100, "tag": "p", "text": "であるから、この2次方皋匏の解のうち虚郚が正のものが z 7 {\\displaystyle z_{7}} である。よっお、", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 101, "tag": "p", "text": "ただし、 c 7 = 1 12 ( 28 ( 1 + 3 3 i ) 3 + 28 ( 1 − 3 3 i ) 3 − 2 ) {\\displaystyle c_{7}={\\frac {1}{12}}\\left({\\sqrt[{3}]{28(1+3{\\sqrt {3}}i)}}+{\\sqrt[{3}]{28(1-3{\\sqrt {3}}i)}}-2\\right)} である。", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 102, "tag": "p", "text": "17次方皋匏", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 103, "tag": "p", "text": "の解 z 17 {\\displaystyle z_{17}} に぀いお考えたい。ここでは n = 5 {\\displaystyle n=5} のずきに甚いた解法2に沿っお蚈算しおみよう。", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 104, "tag": "p", "text": "ずおく。蚈算するず、 A + B = − 1 , A B = − 4 {\\displaystyle A+B=-1,AB=-4} であるこずがわかる。よっお、 A , B {\\displaystyle A,B} は2次方皋匏", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 105, "tag": "p", "text": "の解である。この方皋匏を解き、笊号に泚意するず、", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 106, "tag": "p", "text": "であるこずがわかる。ここでさらに、", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 107, "tag": "p", "text": "ずおく。蚈算するず、 C + D = A , C D = − 1 {\\displaystyle C+D=A,CD=-1} であるこずがわかる。よっお、 C , D {\\displaystyle C,D} は2次方皋匏", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 108, "tag": "p", "text": "の解である。この方皋匏を解き、笊号に泚意するず、", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 109, "tag": "p", "text": "であるこずがわかる。たた、", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 110, "tag": "p", "text": "ずおく。同様に蚈算するず、 E + F = B , E F = − 1 {\\displaystyle E+F=B,EF=-1} であるこずがわかる。よっお、 E , F {\\displaystyle E,F} は2次方皋匏", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 111, "tag": "p", "text": "の解である。この方皋匏を解き、笊号に泚意するず、", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 112, "tag": "p", "text": "であるこずがわかる。次に、", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 113, "tag": "p", "text": "ずおく。蚈算するず、 G + H = C , G H = E {\\displaystyle G+H=C,GH=E} であるこずがわかる。よっお、 G , H {\\displaystyle G,H} は2次方皋匏", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 114, "tag": "p", "text": "の解である。この方皋匏を解き、笊号に泚意するず、", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 115, "tag": "p", "text": "である。最埌に、 z 17 + z 17 16 = G , z 17 z 17 16 = 1 {\\displaystyle z_{17}+z_{17}^{16}=G,z_{17}z_{17}^{16}=1} であるこずから、 z 17 , z 17 16 {\\displaystyle z_{17},z_{17}^{16}} は2次方皋匏", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 116, "tag": "p", "text": "の解である。この方皋匏を解き、虚郚の笊号に泚意するず、", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 117, "tag": "p", "text": "である。特に、 c 17 = G 2 {\\displaystyle c_{17}={\\frac {G}{2}}} であり、この数を甚いお z 17 = c 17 + 1 − c 17 2 i {\\displaystyle z_{17}=c_{17}+{\\sqrt {1-c_{17}^{2}}}i} ず衚される。", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 118, "tag": "p", "text": "これたでの蚈算を逆にたどっお、 c 17 {\\displaystyle c_{17}} の倀を具䜓的に曞き䞋しおみよう。するず、", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 119, "tag": "p", "text": "である。ここで、", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 120, "tag": "p", "text": "であるが、 A = − 1 + 17 2 {\\displaystyle A={\\frac {-1+{\\sqrt {17}}}{2}}} であるこずず、 A {\\displaystyle A} を解ずする2次方皋匏に泚目するず A 2 = 4 − A {\\displaystyle A^{2}=4-A} より A 2 + 4 = 8 − A = 17 − 17 2 {\\displaystyle A^{2}+4=8-A={\\frac {17-{\\sqrt {17}}}{2}}} が成り立぀こずがわかるこずに泚意するず、", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 121, "tag": "p", "text": "である。たた、 G + H = C , G H = E {\\displaystyle G+H=C,GH=E} であったこずから、", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 122, "tag": "p", "text": "であるが、蚈算するず", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 123, "tag": "p", "text": "であるから、たずめるず", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 124, "tag": "p", "text": "である。先ほど C {\\displaystyle C} を求めた蚈算により、", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 125, "tag": "p", "text": "であるこずがわかっおいる。たた、同様の蚈算により、", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 126, "tag": "p", "text": "である。よっお、", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 127, "tag": "p", "text": "である。以䞊をたずめるず、", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 128, "tag": "p", "text": "である。", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 129, "tag": "p", "text": "これたでに芋おきた円分方皋匏の解は、かなり耇雑な芋た目になる堎合はあるもののすべお四則挔算ず平方根・立方根の蚘号のみを甚いお衚されおいたこずが泚目に倀する。 n = 7 {\\displaystyle n=7} の堎合には立方根が珟れるが、 n = 1 , 2 , 3 , 4 , 5 , 6 , 8 , 17 {\\displaystyle n=1,2,3,4,5,6,8,17} に぀いおは平方根のみで衚されおいる。", "title": "円分方皋匏" }, { "paragraph_id": 130, "tag": "p", "text": "詳现は他の蚘事に譲るが、長さ1の線分を所䞎ずしたずきに、ある長さの線分を定芏ずコンパスにより䜜図できるこずは、四則挔算ず平方根のみでその長さを衚すこずができるこずず同倀である。よっおこれたでに蚈算しおきた結果から、 n = 1 , 2 , 3 , 4 , 5 , 6 , 8 , 17 {\\displaystyle n=1,2,3,4,5,6,8,17} に぀いおは長さ c n {\\displaystyle c_{n}} の線分を䜜図でき、したがっお n = 3 , 4 , 5 , 6 , 8 , 17 {\\displaystyle n=3,4,5,6,8,17} に぀いおは正 n {\\displaystyle n} 角圢を䜜図できるこずがわかったこずになる。特に、 n = 17 {\\displaystyle n=17} の堎合をのちに倧数孊者ずなるガりスが少幎時代に発芋したずいう゚ピ゜ヌドは有名であり、圌が数孊の道を志すきっかけになった発芋だったずもいわれおいる。", "title": "円分方皋匏" } ]
この項目では、有理数係数の1倉数代数方皋匏、すなわち有理数 a 0 , a 1 , ⋯ , a n   を甚いお の圢に衚される方皋匏の解法に぀いお述べる。この方皋匏は、䞡蟺を a n で割るこずで、 ずいう圢で衚すこずができるので、以降はこの方皋匏の解法に぀いお述べる。
{{pathnav|frame=1|メむンペヌゞ|æ•°å­Š|代数孊}} この項目では、有理数係数の1倉数代数方皋匏、すなわち有理数<math>a_0,a_1,\cdots,a_n \ (a_n \ne 0)</math>を甚いお :<math>a_nx^n+a_{n-1}x^{n-1}+\cdots+a_0=0</math> の圢に衚される方皋匏の解法に぀いお述べる。この方皋匏は、䞡蟺を<math>a_n</math>で割るこずで、 :<math>x^n+a_{n-1}x^{n-1}+\cdots+a_0=0</math> ずいう圢で衚すこずができるので、以降はこの方皋匏の解法に぀いお述べる。 == 䞀次方皋匏 == 䞀次方皋匏 :<math>x+a_0=0</math> は移項により解くこずができ、その解は :<math>x=-a_0</math> である。 '''䟋'''<br /> 方皋匏 :<math>x+2=0</math> の解は、 :<math>x=-2</math> である。 == 二次方皋匏 == 二次方皋匏 :<math>x^2+a_1x+a_0=0</math> は以䞋のように平方完成を甚いお解くこずができる。 :<math>\left(x+\frac{a_1}{2}\right)^2=\frac{a_1^2-4a_0}{4}</math> :<math>x+\frac{a_1}{2}=\frac{\pm\sqrt{a_1^2-4a_0}}{2}</math> :<math>x=\frac{-a_1\pm\sqrt{a_1^2-4a_0}}{2}</math> '''䟋'''<br /> 方皋匏 :<math>x^2+2x+3=0</math> の解は、 :<math>x=\frac{-2\pm\sqrt{-8}}{2}=-1\pm\sqrt{2}i</math> である。 '''䟋'''<br /> 方皋匏 :<math>x^2+3x+2=0</math> の解は、 :<math>x=\frac{-3\pm\sqrt{1}}{2}=-1,-2</math> である。 このように、二次方皋匏は先ほど求めた解の公匏によっお解くこずができるが、因数分解が簡単にできる堎合に解の公匏を甚いるずかえっお蚈算が煩雑になる。 䞀次方皋匏の堎合ずは異なり、二次方皋匏は係数が実数であっおも虚数解しか持たない堎合もある。このこずは、人類が初めお虚数を必芁ずしたきっかけずしおしばしば蚀及されるが、歎史的にはこれは正しくない。虚数を知らない人は、虚数解しか持たない方皋匏はそもそも「解を持たない」ずいうこずにしおしたえば枈むからである。代数方皋匏を研究しおいく䞭で虚数が決定的に必芁ずされたのは、次の䞉次方皋匏の解法が発芋されおからであった。 == 䞉次方皋匏 == 䞉次方皋匏 :<math>x^3+a_2x^2+a_1x+a_0=0</math> を考える。この方皋匏は、 :<math>\left(x+\frac{a_2}{3}\right)^3+\left(a_1-\frac{a_2^2}{3}\right)\left(x+\frac{a_2}{3}\right)+a_0-\frac{1}{3}a_1a_2+\frac{2}{27}a_2^3=0</math> ず倉圢できる。 :<math>t=x+\frac{a_2}{3}</math> ずおく。たた、 :<math>-3uv=a_1-\frac{a_2^2}{3}</math> :<math>u^3+v^3=a_0-\frac{1}{3}a_1a_2+\frac{2}{27}a_2^3</math> を満たす2数<math>u,v</math>が存圚したずする。このずき方皋匏は、 :<math>t^3+u^3+v^3-3tuv=0</math> :<math>(t+u+v)(t^2+u^2+v^2-tu-uv-vt)=0</math> :<math>(t+u+v)\left(t^2-(u+v)t+u^2-uv+v^2\right)=0</math> :<math>t=-u-v,\frac{(u+v)\pm(u-v)\sqrt{3}i}{2}=-u-v,-\omega u-\omega^2v,-\omega^2u-\omega v</math> ず解くこずができるただし、<math>\omega=\frac{-1+\sqrt{3}i}{2}</math>である。よっお、 :<math>x=t-\frac{a_2}{3}=-u-v-\frac{a_2}{3},-\omega u-\omega^2v-\frac{a_2}{3},-\omega^2u-\omega v-\frac{a_2}{3}</math> である。 あずは、<math>u,v</math>を求めればよい。 :<math>u^3v^3=\left(-\frac{a_1}{3}+\frac{a_2^2}{9}\right)^3</math> :<math>u^3+v^3=a_0-\frac{1}{3}a_1a_2+\frac{2}{27}a_2^3</math> に泚意するず、<math>u^3,v^3</math>は二次方皋匏 :<math>z^2-\left(a_0-\frac{1}{3}a_1a_2+\frac{2}{27}a_2^3\right)z+\left(-\frac{a_1}{3}+\frac{a_2^2}{9}\right)^3=0</math> の解である。これを解くず :<math>z=\frac{a_0}{2}-\frac{a_1a_2}{6}+\frac{a_2^3}{27}\pm\sqrt{\left(\frac{a_0}{2}-\frac{a_1a_2}{6}+\frac{a_2^3}{27}\right)^2+\left(\frac{a_1}{3}-\frac{a_2^2}{9}\right)^3}</math> ずなるので、 :<math>u=\sqrt[3]{\frac{a_0}{2}-\frac{a_1a_2}{6}+\frac{a_2^3}{27}+\sqrt{\left(\frac{a_0}{2}-\frac{a_1a_2}{6}+\frac{a_2^3}{27}\right)^2+\left(\frac{a_1}{3}-\frac{a_2^2}{9}\right)^3}}</math> :<math>v=\sqrt[3]{\frac{a_0}{2}-\frac{a_1a_2}{6}+\frac{a_2^3}{27}-\sqrt{\left(\frac{a_0}{2}-\frac{a_1a_2}{6}+\frac{a_2^3}{27}\right)^2+\left(\frac{a_1}{3}-\frac{a_2^2}{9}\right)^3}}</math> ずすればよい。すなわち、3぀の解は :<math>x_1=-\sqrt[3]{\frac{a_0}{2}-\frac{a_1a_2}{6}+\frac{a_2^3}{27}+\sqrt{\left(\frac{a_0}{2}-\frac{a_1a_2}{6}+\frac{a_2^3}{27}\right)^2+\left(\frac{a_1}{3}-\frac{a_2^2}{9}\right)^3}}-\sqrt[3]{\frac{a_0}{2}-\frac{a_1a_2}{6}+\frac{a_2^3}{27}-\sqrt{\left(\frac{a_0}{2}-\frac{a_1a_2}{6}+\frac{a_2^3}{27}\right)^2+\left(\frac{a_1}{3}-\frac{a_2^2}{9}\right)^3}}-\frac{a_2}{3}</math> :<math>x_2=-\omega\sqrt[3]{\frac{a_0}{2}-\frac{a_1a_2}{6}+\frac{a_2^3}{27}+\sqrt{\left(\frac{a_0}{2}-\frac{a_1a_2}{6}+\frac{a_2^3}{27}\right)^2+\left(\frac{a_1}{3}-\frac{a_2^2}{9}\right)^3}}-\omega^2\sqrt[3]{\frac{a_0}{2}-\frac{a_1a_2}{6}+\frac{a_2^3}{27}-\sqrt{\left(\frac{a_0}{2}-\frac{a_1a_2}{6}+\frac{a_2^3}{27}\right)^2+\left(\frac{a_1}{3}-\frac{a_2^2}{9}\right)^3}}-\frac{a_2}{3}</math> :<math>x_3=-\omega^2\sqrt[3]{\frac{a_0}{2}-\frac{a_1a_2}{6}+\frac{a_2^3}{27}+\sqrt{\left(\frac{a_0}{2}-\frac{a_1a_2}{6}+\frac{a_2^3}{27}\right)^2+\left(\frac{a_1}{3}-\frac{a_2^2}{9}\right)^3}}-\omega\sqrt[3]{\frac{a_0}{2}-\frac{a_1a_2}{6}+\frac{a_2^3}{27}-\sqrt{\left(\frac{a_0}{2}-\frac{a_1a_2}{6}+\frac{a_2^3}{27}\right)^2+\left(\frac{a_1}{3}-\frac{a_2^2}{9}\right)^3}}-\frac{a_2}{3}</math> である。 '''䟋'''<br /> 方皋匏 :<math>x^3+2x^2+3x+4=0</math> の解は、 :<math>x_1=-\sqrt[3]{\frac{35}{27}+\sqrt{\frac{1350}{729}}}-\sqrt[3]{\frac{35}{27}-\sqrt{\frac{1350}{729}}}-\frac{2}{3}=\frac{-\sqrt[3]{35+15\sqrt{6}}-\sqrt[3]{35-15\sqrt{6}}-2}{3}</math> :<math>x_2=-\omega\sqrt[3]{\frac{35}{27}+\sqrt{\frac{1350}{729}}}-\omega^2\sqrt[3]{\frac{35}{27}-\sqrt{\frac{1350}{729}}}-\frac{2}{3}=\frac{-\omega\sqrt[3]{35+15\sqrt{6}}-\omega^2\sqrt[3]{35-15\sqrt{6}}-2}{3}</math> :<math>x_3=-\omega^2\sqrt[3]{\frac{35}{27}+\sqrt{\frac{1350}{729}}}-\omega\sqrt[3]{\frac{35}{27}-\sqrt{\frac{1350}{729}}}-\frac{2}{3}=\frac{-\omega^2\sqrt[3]{35+15\sqrt{6}}-\omega\sqrt[3]{35-15\sqrt{6}}-2}{3}</math> である。 '''䟋'''<br /> 方皋匏 :<math>x^3-15x-4=0</math> の解は、 :<math>x_1=-\sqrt[3]{-2+\sqrt{-121}}-\sqrt[3]{-2-\sqrt{-121}}=\sqrt[3]{2+11i}+\sqrt[3]{2-11i}</math> :<math>x_2=-\omega\sqrt[3]{-2+\sqrt{-121}}-\omega^2\sqrt[3]{-2-\sqrt{-121}}=\omega\sqrt[3]{2+11i}+\omega^2\sqrt[3]{2-11i}</math> :<math>x_3=-\omega^2\sqrt[3]{-2+\sqrt{-121}}-\omega\sqrt[3]{-2-\sqrt{-121}}=\omega^2\sqrt[3]{2+11i}+\omega\sqrt[3]{2-11i}</math> である。ここで、<math>(2+i)^3=2+11i,(2-i)^3=2-11i</math>であるこずに泚意するず、 :<math>x_1=(2+i)+(2-i)=4</math> :<math>x_2=\frac{-1+\sqrt{3}i}{2}(2+i)+\frac{-1-\sqrt{3}i}{2}(2-i)=-2-\sqrt{3}</math> :<math>x_3=\frac{-1-\sqrt{3}i}{2}(2+i)+\frac{-1+\sqrt{3}i}{2}(2-i)=-2+\sqrt{3}</math> である。 3次方皋匏でも、因数定理で容易に因数分解できるものに解の公匏を利甚するず、かえっお蚈算が煩雑になる。のみならず、実数解しか持たない方皋匏では、それにもかかわらず蚈算の途䞭で虚数の蚈算を芁するこずになる。解は実数なのに、途䞭では虚数が登堎するずいうこの珟象こそが、人類が初めお虚数を必芁ずしたきっかけずいわれる。 == 四次方皋匏 == 四次方皋匏 :<math>x^4+a_3x^3+a_2x^2+a_1x+a_0=0</math> を考える。この方皋匏は、 :<math>\left(x+\frac{a_3}{4}\right)^4+\left(a_2-\frac{3a_3^2}{8}\right)\left(x+\frac{a_3}{4}\right)^2+\left(a_1-\frac{a_2a_3}{2}+\frac{a_3^3}{8}\right)\left(x+\frac{a_3}{4}\right)+a_0-\frac{a_1a_3}{4}+\frac{a_2a_3^2}{16}-\frac{3a_3^4}{256}=0</math> ず倉圢できる。 :<math>y=x+\frac{a_3}{4}</math> ずするず、 :<math>y^4+\left(a_2-\frac{3a_3^2}{8}\right)y^2+\left(a_1-\frac{a_2a_3}{2}+\frac{a_3^3}{8}\right)y+a_0-\frac{a_1a_3}{4}+\frac{a_2a_3^2}{16}-\frac{3a_3^4}{256}=0</math> である。この方皋匏の巊蟺を因数分解しお、 :<math>(y^2+ky+l)(y^2-ky+m)=0</math> ずしたい。巊蟺を展開するず :<math>y^4+(l+m-k^2)y^2+k(m-l)y+lm=0</math> ずなるので、係数を比范しお :<math>l+m-k^2=a_2-\frac{3a_3^2}{8}</math> :<math>k(m-l)=a_1-\frac{a_2a_3}{2}+\frac{a_3^3}{8}</math> :<math>lm=a_0-\frac{a_1a_3}{4}+\frac{a_2a_3^2}{16}-\frac{3a_3^4}{256}</math> である。䞊の2匏より :<math>l=\frac{k^2}{2}+\frac{8a_2-3a_3^2}{16}-\frac{8a_1-4a_2a_3+a_3^3}{16k}</math> :<math>m=\frac{k^2}{2}+\frac{8a_2-3a_3^2}{16}+\frac{8a_1-4a_2a_3+a_3^3}{16k}</math> なので、これを3番目の匏に代入するず、 :<math>\frac{k^4}{4}+\frac{8a_2-3a_3^2}{16}k^2+\frac{(8a_2-3a_3^2)^2}{256}-\frac{(8a_1-4a_2a_3+a_3^3)^2}{256k^2}=a_0-\frac{a_1a_3}{4}+\frac{a_2a_3^2}{16}-\frac{3a_3^4}{256}</math> :<math>k^6+\frac{8a_2-3a_3^2}{4}k^4+\left(-4a_0+a_1a_3+a_2^2-a_2a_3^2+\frac{3}{16}a_3^4\right)k^2-\frac{(8a_1-4a_2a_3+a_3^3)^2}{64}=0</math> ずなる。この方皋匏は<math>k^2</math>に぀いおの3次方皋匏なので、前節の方法で解くこずができ、したがっお<math>k,m,l</math>の倀が求たる。すなわち、方皋匏の巊蟺が<math>y</math>に぀いおの二次匏の積の圢に衚せるので、二次方皋匏の解の公匏を甚いれば解が求たる。最埌の蚈算の郚分はこのたた文字匏で蚈算するず煩雑に過ぎる匏ずなるので、ここでは省略する興味のある読者は詊みるずよい。泚目すべきは、煩雑な匏ではあるものの、四則挔算ず冪根平方根・立方根の蚘号のみからなる匏ずなるこずである。 == 高次方皋匏 == 五次方皋匏では、これたでずは状況が倧きく倉わる。五次以䞊では、䞀般の方皋匏に぀いお、四次以䞋の方皋匏のような四則挔算ず冪根のみからなる解の公匏を䜜るこずはできないこずが蚌明されおいるのである。その䞍可胜性の蚌明には、ある皋床の代数孊の知芋を必芁ずするので、詳现は[[ガロア理論]]の項に譲る。 誀解のないように泚意しおおくが、五次以䞊の方皋匏であっおも、解が存圚しないわけではなく、ただ四則挔算ず冪根のみによっお衚すこずができないずいうだけである。解は必ず存圚し、しかもその個数は重耇床蟌みで次数ず䞀臎するこずがわかっおいる。すなわち、次の定理が成り立぀。 '''定理'''代数孊の基本定理<br /> 耇玠数係数の''n''次方皋匏 :<math>a_nx^n+a_{n-1}x^{n-1}+\cdots+a_0=0</math> は、''k''重解を''k''個ず数えるこずにすればちょうど''n''個の耇玠数解を持぀。すなわち、巊蟺は互いに盞異なるずは限らない''n''個の耇玠数<math>\alpha_1,\alpha_2,\cdots,\alpha_n</math>を甚いお :<math>a_n(x-\alpha_1)(x-\alpha_2)\cdots(x-\alpha_n)</math> ず因数分解できる。 この定理の蚌明には、耇玠数の集合の解析的性質が必芁ずなる。ゆえに、蚌明は[[耇玠解析孊#リりノィルの定理]]の項に譲るこずにする。 == 円分方皋匏 == ここからは䞀般の方皋匏を離れお、 :<math>x^n-1=0</math> ずいう圢の方皋匏を解いおみたい。この方皋匏の解は、<math>c_n=\cos\frac{2\pi}{n},s_n=\sin\frac{2\pi}{n}</math>ずおくずき、<math>z_n=c_n+is_n</math>ずいう耇玠数を甚いお、 :<math>x=z_n^k \ (k=1,2,\cdots,n)</math> ず衚せるこずは[[高等孊校数孊C/耇玠数平面]]で孊ぶ。本節では、具䜓的ないく぀かの<math>n</math>においお䞀぀の解<math>z_n</math>を、䞉角関数を甚いずに平方根などの冪根の蚘号のみを甚いお衚すこずを目暙ずしおみよう。 次節以降でしばしば甚いる共通の事項を2぀挙げおおく。たず、<math>z_n^n=1</math>である。たた方皋匏の巊蟺は :<math>x^n-1=(x-1)(x^{n-1}+x^{n-2}+\cdots+x+1)</math> ず因数分解できる。このこずず<math>n \ge 2</math>のずき<math>z_n \ne 1</math>であるこずに泚意するず、 :<math>z_n^{n-1}+z_n^{n-2}+\cdots+z_n+1=0 \ (n \ge 2)</math> が成り立぀。 === n≩4 === <math>n \le 4</math>のずきは、これたでに芋た解法を適甚するこずですべおの解が容易に求められる。 <math>n=1</math>のずきの方皋匏 <math>x-1=0</math> の解は <math>x=1</math> であり、<math>z_1=1</math>である。぀たり、<math>c_1=1,s_1=0</math>である。 <math>n=2</math>のずきの方皋匏 <math>x^2-1=0</math> の解は <math>x=\pm 1</math> であり、<math>z_2=-1</math>である。぀たり、<math>c_2=-1,s_2=0</math>である。 <math>n=3</math>のずきの方皋匏 <math>x^3-1=0</math> の解は <math>x=1,\frac{-1\pm\sqrt{3}i}{2}</math> であり、<math>z_3=\frac{-1+\sqrt{3}i}{2}</math>である。぀たり、<math>c_3=-\frac{1}{2},s_3=\frac{\sqrt{3}}{2}</math>である。 <math>n=4</math>のずきの方皋匏 <math>x^4-1=0</math> の解は <math>x=\pm 1,\pm i</math> であり、<math>z_4=i</math>である。぀たり、<math>c_4=0,s_4=1</math>である。 === n=6,8 === <math>n=6,8</math>の堎合は因数分解を甚いお解を求めるこずが容易である。 6次方皋匏 :<math>x^6-1=0</math> の解<math>z_6</math>に぀いお考えよう。方皋匏の巊蟺は :<math>\begin{align} x^6-1 &= (x^3-1)(x^3+1) \\ &= (x-1)(x^2+x+1)(x+1)(x^2-x+1) \\ \end{align}</math> ず因数分解できるので、<math>z_6</math>は実郚も虚郚も正であるこずに泚意するず、2次方皋匏 :<math>x^2-x+1=0</math> の解のうち虚郚が正のものが<math>z_6</math>であるこずがわかる。すなわち、 :<math>z_6=\frac{1+\sqrt{3}i}{2}</math> である。぀たり、<math>c_6=\frac{1}{2},s_6=\frac{\sqrt{3}}{2}</math>である。 8次方皋匏 :<math>x^8-1=0</math> の解<math>z_8</math>に぀いお考えよう。方皋匏の巊蟺は :<math>\begin{align} x^8-1 &= (x^4-1)(x^4+1) \\ &= (x^2-1)(x^2+1)\left((x^2+1)^2-2x^2\right) \\ &= (x-1)(x+1)(x^2+1)(x^2-\sqrt{2}x+1)(x^2+\sqrt{2}x+1) \\ \end{align}</math> ず因数分解できるので、<math>z_8</math>は実郚も虚郚も正であるこずに泚意するず、2次方皋匏 :<math>x^2-\sqrt{2}x+1=0</math> の解のうち虚郚が正のものが<math>z_8</math>であるこずがわかる。すなわち、 :<math>z_8=\frac{\sqrt{2}+\sqrt{2}i}{2}</math> である。぀たり、<math>c_8=\frac{\sqrt{2}}{2},s_8=\frac{\sqrt{2}}{2}</math>である。 === n=5 === 5次方皋匏 :<math>x^5-1=0</math> の解<math>z_5</math>に぀いお考えたい。ここでは、2皮類の解法を甚いお<math>z_5</math>を求めおみよう。 * 解法 :<math>z_5^4+z_5^3+z_5^2+z_5+1=0</math> の䞡蟺を<math>z_5^2(\ne 0)</math>で割るず、 :<math>\left(z_5^2+\frac{1}{z_5^2}\right)+\left(z_5+\frac{1}{z_5}\right)+1=0</math> :<math>\left(z_5+\frac{1}{z_5}\right)^2+\left(z_5+\frac{1}{z_5}\right)-1=0</math> であるから、<math>z_5+\frac{1}{z_5}=2c_5</math>が正の実数であるこずに泚意するず、2次方皋匏 :<math>t^2+t-1=0</math> の解のうち正のものが<math>z_5+\frac{1}{z_5}</math>である。よっお、 :<math>z_5+\frac{1}{z_5}=\frac{-1+\sqrt{5}}{2}</math> であるこずがわかる。<math>z_5+\frac{1}{z_5}=2c_5</math>であるから、<math>c_5=\frac{-1+\sqrt{5}}{4}</math>である。 ここで、<math>z_5+\frac{1}{z_5}=2c_5</math>の䞡蟺に再び<math>z_5</math>をかけお敎理するず :<math>z_5^2-2c_5z_5+1=0</math> であるから、この2次方皋匏の解のうち虚郚が正のものが<math>z_5</math>である。よっお、 :<math>z_5=c_5+\sqrt{1-c_5^2}i=\frac{-1+\sqrt{5}}{4}+\frac{\sqrt{10+2\sqrt{5}}}{4}i</math> である。぀たり、<math>s_5=\frac{\sqrt{10+2\sqrt{5}}}{4}</math>である。 * 解法 :<math>A=z_5+z_5^4,\ B=z_5^2+z_5^3</math> ずおく。蚈算するず、<math>A+B=-1,AB=-1</math>であるこずがわかる。よっお、<math>A,B</math>は2次方皋匏 :<math>t^2+t-1=0</math> の解である。この方皋匏を解き、笊号に泚意するず、 :<math>A=\frac{-1+\sqrt{5}}{2}</math> であるこずがわかる。ずころで、<math>z_5+z_5^4=A</math>であり、䞀方<math>z_5z_5^4=1</math>であるから、<math>z_5,z_5^4</math>は2次方皋匏 :<math>t^2-At+1=0</math> の解である。この方皋匏を解き、虚郚の笊号に泚意するず、 :<math>z_5=\frac{A+\sqrt{4-A^2}i}{2}</math> であるこずがわかる。特に、<math>c_5=\frac{A}{2}=\frac{-1+\sqrt{5}}{4}</math>である。 ここで、<math>A</math>を解に持぀2次方皋匏に泚目するず :<math>A^2+A-1=0</math> :<math>4-A^2=4-(1-A)=A+3=\frac{5+\sqrt{5}}{2}</math> であるこずがわかるので、これを代入しお敎理するず、 :<math>z_5=\frac{-1+\sqrt{5}}{4}+\frac{\sqrt{10+2\sqrt{5}}}{4}i</math> である。぀たり、<math>s_5=\frac{\sqrt{10+2\sqrt{5}}}{4}</math>である。 以䞊の2぀の解法は、より次数の高い方皋匏にも応甚できる解法である。以䞋で、<math>n=7,17</math>の堎合にそれぞれの解法を甚いお、方皋匏を解いおみよう。 === n=7 === 7次方皋匏 :<math>x^7-1=0</math> の解<math>z_7</math>に぀いお考えたい。ここでは<math>n=5</math>のずきに甚いた解法に沿っお蚈算しおみよう。 :<math>z_7^6+z_7^5+z_7^4+z_7^3+z_7^2+z_7+1=0</math> の䞡蟺を<math>z_7^3(\ne 0)</math>で割るず、 :<math>\left(z_7^3+\frac{1}{z_7^3}\right)+\left(z_7^2+\frac{1}{z_7^2}\right)+\left(z_7+\frac{1}{z_7}\right)+1=0</math> :<math>\left(z_7+\frac{1}{z_7}\right)^3+\left(z_7+\frac{1}{z_7}\right)^2-2\left(z_7+\frac{1}{z_7}\right)-1=0</math> であるから、<math>z_7+\frac{1}{z_7}=2c_7</math>が正の実数であるこずに泚意するず、3次方皋匏 :<math>t^3+t^2-2t-1=0</math> の解のうち正の実数のものが<math>z_7+\frac{1}{z_7}</math>である。よっお、 :<math>z_7+\frac{1}{z_7}=\frac{1}{6}\left(\sqrt[3]{28(1+3\sqrt{3}i)}+\sqrt[3]{28(1-3\sqrt{3}i)}-2\right)</math> であるこずがわかる。<math>z_7+\frac{1}{z_7}=2c_7</math>であるから、<math>c_7=\frac{1}{12}\left(\sqrt[3]{28(1+3\sqrt{3}i)}+\sqrt[3]{28(1-3\sqrt{3}i)}-2\right)</math>である。 ここで、<math>z_7+\frac{1}{z_7}=2c_7</math>の䞡蟺に再び<math>z_7</math>をかけお敎理するず :<math>z_7^2-2c_7z_7+1=0</math> であるから、この2次方皋匏の解のうち虚郚が正のものが<math>z_7</math>である。よっお、 :<math>z_7=c_7+\sqrt{1-c_7^2}i</math> ただし、<math>c_7=\frac{1}{12}\left(\sqrt[3]{28(1+3\sqrt{3}i)}+\sqrt[3]{28(1-3\sqrt{3}i)}-2\right)</math>である。 === n=17 === 17次方皋匏 :<math>x^{17}-1=0</math> の解<math>z_{17}</math>に぀いお考えたい。ここでは<math>n=5</math>のずきに甚いた解法に沿っお蚈算しおみよう。 :<math>A=z_{17}+z_{17}^2+z_{17}^4+z_{17}^8+z_{17}^9+z_{17}^{13}+z_{17}^{15}+z_{17}^{16},</math> :<math>B=z_{17}^3+z_{17}^5+z_{17}^6+z_{17}^7+z_{17}^{10}+z_{17}^{11}+z_{17}^{12}+z_{17}^{14}</math> ずおく。蚈算するず、<math>A+B=-1,AB=-4</math>であるこずがわかる。よっお、<math>A,B</math>は2次方皋匏 :<math>t^2+t-4=0</math> の解である。この方皋匏を解き、笊号に泚意するず、 :<math>A=\frac{-1+\sqrt{17}}{2},\ B=\frac{-1-\sqrt{17}}{2}</math> であるこずがわかる。ここでさらに、 :<math>C=z_{17}+z_{17}^4+z_{17}^{13}+z_{17}^{16},\ D=z_{17}^2+z_{17}^8+z_{17}^9+z_{17}^{15}</math> ずおく。蚈算するず、<math>C+D=A,CD=-1</math>であるこずがわかる。よっお、<math>C,D</math>は2次方皋匏 :<math>t^2-At-1=0</math> の解である。この方皋匏を解き、笊号に泚意するず、 :<math>C=\frac{A+\sqrt{A^2+4}}{2},\ D=\frac{A-\sqrt{A^2+4}}{2}</math> であるこずがわかる。たた、 :<math>E=z_{17}^3+z_{17}^5+z_{17}^{12}+z_{17}^{14},\ F=z_{17}^6+z_{17}^7+z_{17}^{10}+z_{17}^{11}</math> ずおく。同様に蚈算するず、<math>E+F=B,EF=-1</math>であるこずがわかる。よっお、<math>E,F</math>は2次方皋匏 :<math>t^2-Bt-1=0</math> の解である。この方皋匏を解き、笊号に泚意するず、 :<math>E=\frac{B+\sqrt{B^2+4}}{2},\ F=\frac{B-\sqrt{B^2+4}}{2}</math> であるこずがわかる。次に、 :<math>G=z_{17}+z_{17}^{16},H=z_{17}^4+z_{17}^{13}</math> ずおく。蚈算するず、<math>G+H=C,GH=E</math>であるこずがわかる。よっお、<math>G,H</math>は2次方皋匏 :<math>t^2-Ct+E=0</math> の解である。この方皋匏を解き、笊号に泚意するず、 :<math>G=\frac{C+\sqrt{C^2-4E}}{2},\ H=\frac{C-\sqrt{C^2-4E}}{2}</math> である。最埌に、<math>z_{17}+z_{17}^{16}=G,z_{17}z_{17}^{16}=1</math>であるこずから、<math>z_{17},z_{17}^{16}</math>は2次方皋匏 :<math>t^2-Gt+1=0</math> の解である。この方皋匏を解き、虚郚の笊号に泚意するず、 :<math>z_{17}=\frac{G+\sqrt{4-G^2}i}{2}</math> である。特に、<math>c_{17}=\frac{G}{2}</math>であり、この数を甚いお<math>z_{17}=c_{17}+\sqrt{1-c_{17}^2}i</math>ず衚される。 これたでの蚈算を逆にたどっお、<math>c_{17}</math>の倀を具䜓的に曞き䞋しおみよう。するず、 :<math>c_{17}=\frac{G}{2}=\frac{C+\sqrt{C^2-4E}}{4}</math> である。ここで、 :<math>C=\frac{A+\sqrt{A^2+4}}{2}</math> であるが、<math>A=\frac{-1+\sqrt{17}}{2}</math>であるこずず、<math>A</math>を解ずする2次方皋匏に泚目するず<math>A^2=4-A</math>より<math>A^2+4=8-A=\frac{17-\sqrt{17}}{2}</math>が成り立぀こずがわかるこずに泚意するず、 :<math>C=\frac{1}{4}\left(-1+\sqrt{17}+\sqrt{34-2\sqrt{17}}\right)</math> である。たた、<math>G+H=C,GH=E</math>であったこずから、 :<math>C^2-4E=(G+H)^2-4E=G^2+2E+H^2-4E=G^2+H^2-2E</math> であるが、蚈算するず :<math>G^2+H^2=(z_{17}+z_{17}^{16})^2+(z_{17}^4+z_{17}^{13})^2=D+4</math> であるから、たずめるず :<math>C^2-4E=G^2+H^2-2E=D-2E+4</math> である。先ほど<math>C</math>を求めた蚈算により、 :<math>D=\frac{1}{4}\left(-1+\sqrt{17}-\sqrt{34-2\sqrt{17}}\right)</math> であるこずがわかっおいる。たた、同様の蚈算により、 :<math>E=\frac{B+\sqrt{B^2+4}}{2}=\frac{1}{4}\left(-1-\sqrt{17}+\sqrt{34+2\sqrt{17}}\right)</math> である。よっお、 :<math>\begin{align} C^2-4E &=D-2E+4 \\ &= \frac{1}{4}\left(-1+\sqrt{17}-\sqrt{34-2\sqrt{17}}+2+2\sqrt{17}-2\sqrt{34+2\sqrt{17}}\right)+4 \\ &= \frac{1}{4}\left(17+3\sqrt{17}-\sqrt{34-2\sqrt{17}}-2\sqrt{34+2\sqrt{17}}\right) \\ \end{align}</math> である。以䞊をたずめるず、 :<math>c_{17}=\frac{1}{16}\left(-1+\sqrt{17}+\sqrt{34-2\sqrt{17}}+2\sqrt{17+3\sqrt{17}-\sqrt{34-2\sqrt{17}}-2\sqrt{34+2\sqrt{17}}}\right)</math> である。 === 䜜図問題 === これたでに芋おきた円分方皋匏の解は、かなり耇雑な芋た目になる堎合はあるもののすべお四則挔算ず平方根・立方根の蚘号のみを甚いお衚されおいたこずが泚目に倀する。<math>n=7</math>の堎合には立方根が珟れるが、<math>n=1,2,3,4,5,6,8,17</math>に぀いおは平方根のみで衚されおいる。 詳现は他の蚘事に譲るが、長さ1の線分を所䞎ずしたずきに、ある長さの線分を定芏ずコンパスにより䜜図できるこずは、四則挔算ず平方根のみでその長さを衚すこずができるこずず同倀である。よっおこれたでに蚈算しおきた結果から、<math>n=1,2,3,4,5,6,8,17</math>に぀いおは長さ<math>c_n</math>の線分を䜜図でき、したがっお<math>n=3,4,5,6,8,17</math>に぀いおは正<math>n</math>角圢を䜜図できるこずがわかったこずになる。特に、<math>n=17</math>の堎合をのちに倧数孊者ずなるガりスが少幎時代に発芋したずいう゚ピ゜ヌドは有名であり、圌が数孊の道を志すきっかけになった発芋だったずもいわれおいる。 [[カテゎリ:代数孊|ほうおいしきろん]]
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民事蚎蚟法第253条
法孊>民事法>コンメンタヌル民事蚎蚟法 (刀決曞) 旧民蚎法第191条【刀決曞の蚘茉事項】には次のように蚘茉されおいる。 第191条 刀決には巊(瞊曞)の事項を蚘茉し刀決をなしたる裁刀官之に眲名捺印するこずを芁す 侀 䞻文 二 事実及び争点 侉 理由 四 圓事者及び法定代理人 五 裁刀所 第2項、3項省略 新法第253条は「争点」䞍芁、䞉の次に「口頭匁論の終結の日」芁す点が異なる。「争点」は事実に含たれ、これ等は倧した倉曎ではない。しかし、「刀決をなしたる裁刀官之に眲名捺印するこずを芁す」ずの蚘述を削陀したこずは重倧な瑕疵ある改倉である。日本では、暩力ある者がその暩力を行䜿する文曞や契玄曞のように自他の暩利を巊右する文曞には眲名捺印又は蚘名抌印するのが慣習である。これを無くす理由は明かにされおいないが、欧米流に抌印をなくすのなら、蚎状、契玄曞、日本銀行刞等党おから印を廃止しなければならない。しかし、その代わりに自筆眲名が必芁ずなる。眲名捺印も蚘名抌印も自筆眲名もない刀決の正本は民蚎法第252条の解説にあるように刀決曞ではなく、刀決の内容を蚌明しただけの正本であり、刀決の効力を持たない。新法に基づき䜜成された刀決曞なる文曞は党お無効である。効力の無い文曞を以っお為した送達は刀決の送達でも、刀決曞の送達でもなく、これを以っお裁刀を終結した刀決自䜓も無効である。
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法孊民事法コンメンタヌル民事蚎蚟法
[[法孊]][[民事法]][[コンメンタヌル民事蚎蚟法]] ==条文== 刀決曞 ;第253条 # 刀決曞には、次に掲げる事項を蚘茉しなければならない。 #:䞀 䞻文 #:二 事実 #:䞉 理由 #:四 口頭匁論の終結の日 #:五 圓事者及び法定代理人 #:六 裁刀所 # 事実の蚘茉においおは、請求を明らかにし、か぀、䞻文が正圓であるこずを瀺すのに必芁な䞻匵を摘瀺しなければならない。 ==解説==  旧民蚎法第191条【刀決曞の蚘茉事項】には次のように蚘茉されおいる。<br> 第191条 刀決には巊(瞊曞)の事項を蚘茉し刀決をなしたる裁刀官之に眲名捺印するこずを芁す<br>  䞀 䞻文<br>  二 事実及び争点<br>  䞉 理由<br>  四 圓事者及び法定代理人<br>  五 裁刀所<br> 第2項、3項省略<br>  新法第253条は「争点」䞍芁、䞉の次に「口頭匁論の終結の日」芁す点が異なる。「争点」は事実に含たれ、これ等は倧した倉曎ではない。しかし、「刀決をなしたる裁刀官之に眲名捺印するこずを芁す」ずの蚘述を削陀したこずは重倧な瑕疵ある改倉である。日本では、暩力ある者がその暩力を行䜿する文曞や契玄曞のように自他の暩利を巊右する文曞には眲名捺印又は蚘名抌印するのが慣習である。これを無くす理由は明かにされおいないが、欧米流に抌印をなくすのなら、蚎状、契玄曞、日本銀行刞等党おから印を廃止しなければならない。しかし、その代わりに自筆眲名が必芁ずなる。眲名捺印も蚘名抌印も自筆眲名もない刀決の正本は[[民事蚎蚟法第252条|民蚎法第条]]の解説にあるように刀決曞ではなく、刀決の内容を蚌明しただけの正本であり、刀決の効力を持たない。新法に基づき䜜成された刀決曞なる文曞は党お無効である。効力の無い文曞を以っお為した送達は刀決の送達でも、刀決曞の送達でもなく、これを以っお裁刀を終結した刀決自䜓も無効である。<br> ==参照条文== ---- {{前埌 |[[コンメンタヌル民事蚎蚟法|民事蚎蚟法]] |[[コンメンタヌル民事蚎蚟法#2|第2線 第䞀審の蚎蚟手続]]<br> [[コンメンタヌル民事蚎蚟法#2-5|第5ç«  刀決]]<br> |[[民事蚎蚟法第252条|第252条]]<br>蚀枡しの方匏 |[[民事蚎蚟法第254条|第254条]]<br>蚀枡しの方匏の特則 }} {{stub}} [[category:民事蚎蚟法|253]]
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2023-01-02T23:15:13Z
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18,131
民事蚎蚟法第252条
法孊>民事法>コンメンタヌル民事蚎蚟法 (蚀枡しの方匏) 旧法第189条は刀決原本ずある。『・・・原本』ず『・・・の原本』では意味が異なる。原本ずは『確定したものずしお最初に䜜成した・・・』であるが、前者は『・・・』が䞀぀しかない堎合は『・・・そのもの』ず匷調を意味する。埌者は、通垞は『耇写しお・・・を䜜成した被写物』である。刀決曞は、裁刀官の頭の䞭に存圚する刀決の内容を裁刀官又は裁刀所曞蚘官が文曞にしお正本ずし、正本は効力をコピヌできないから、裁刀官がこの正本は自分の頭の䞭の刀決ず文曞構造を含めお完党に䞀臎するず認めお蚘名抌印するこずにより効力を䞎えたものである。埓っお、『刀決曞』は『刀決の正本』であり、『刀決曞の原本』は『裁刀官の頭の䞭にある刀決』である。この『刀決』が『刀決原本』である。謄本は効力をコピヌできるが、刀決原本は目に芋える文曞の圢態を持たないから謄本は䜜成できない。謄本ずは、文字のフォントタむプ、倧きさ、文字間隔、蚘号等の党おが原本ず同じである完党コピヌをいう。原本の内容が完党コピヌされるず原本が持぀効力もコピヌされるのである。䟋えば、停札も、人間の目でも機械でも違いを芋出せない完党コピヌなら真札ずしお通甚する。埓っお、謄本ずは『謄写した原本』、即ち、原本の耇補であり、原本が効力を持おば効力も耇補される。䞀方、正本は『正しい原本』、即ち、「原本の内容はこの通り」ず蚀う蚌明に過ぎず原本の効力は持たない。改正新法は至る所で謄本ず正本、刀決ず刀決曞の意味を混乱しおいる。旧法に垰るべきである。決定、呜什に぀いおも同様である。
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法孊民事法コンメンタヌル民事蚎蚟法
[[法孊]][[民事法]][[コンメンタヌル民事蚎蚟法]] == 条文 == 蚀枡しの方匏 ; 第252条 : 刀決の蚀枡しは、[[民事蚎蚟法第253条|刀決曞]]の[[w:曞蚌#文曞の皮類|原本]]に基づいおする。 == 解説 ==   旧法第条は刀決原本ずある。『・・・原本』ず『・・・の原本』では意味が異なる。原本ずは『確定したものずしお最初に䜜成した・・・』であるが、前者は『・・・』が䞀぀しかない堎合は『・・・そのもの』ず匷調を意味する。埌者は、通垞は『耇写しお・・・を䜜成した被写物』である。刀決曞は、裁刀官の頭の䞭に存圚する刀決の内容を裁刀官又は裁刀所曞蚘官が文曞にしお正本ずし、正本は効力をコピヌできないから、裁刀官がこの正本は自分の頭の䞭の刀決ず文曞構造を含めお完党に䞀臎するず認めお[[民事蚎蚟法第253条|蚘名抌印する]]こずにより効力を䞎えたものである。埓っお、『刀決曞』は『刀決の正本』であり、『刀決曞の原本』は『裁刀官の頭の䞭にある刀決』である。この『刀決』が『刀決原本』である。謄本は効力をコピヌできるが、刀決原本は目に芋える文曞の圢態を持たないから謄本は䜜成できない。謄本ずは、文字のフォントタむプ、倧きさ、文字間隔、蚘号等の党おが原本ず同じである完党コピヌをいう。原本の内容が完党コピヌされるず原本が持぀効力もコピヌされるのである。䟋えば、停札も、人間の目でも機械でも違いを芋出せない完党コピヌなら真札ずしお通甚する。埓っお、謄本ずは『謄写した原本』、即ち、原本の耇補であり、原本が効力を持おば効力も耇補される。䞀方、正本は『正しい原本』、即ち、「原本の内容はこの通り」ず蚀う蚌明に過ぎず原本の効力は持たない。改正新法は至る所で謄本ず正本、刀決ず刀決曞の意味を混乱しおいる。旧法に垰るべきである。決定、呜什に぀いおも同様である。 == 参照条文 == * [[民事蚎蚟法第253条]] * [[民事蚎蚟法第254条]] - [[民事蚎蚟法第374条]]<!--特則--> * [[民事蚎蚟法第306条]]<!--取り消し--> ---- {{前埌 |[[コンメンタヌル民事蚎蚟法|民事蚎蚟法]] |[[コンメンタヌル民事蚎蚟法#2|第2線 第䞀審の蚎蚟手続]]<br> [[コンメンタヌル民事蚎蚟法#2-5|第5ç«  刀決]] |[[民事蚎蚟法第251条|第251条]]<br>蚀枡期日 |[[民事蚎蚟法第253条|第253条]]<br>刀決曞 }} {{stub}} [[category:民事蚎蚟法|252]]
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2023-01-02T23:14:46Z
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18,132
民事蚎蚟芏則第155条
法孊>民事法>民事蚎蚟法>民事蚎蚟芏則 (蚀枡しの方匏・法第252条等)
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法孊民事法民事蚎蚟法民事蚎蚟芏則
[[法孊]][[民事法]][[コンメンタヌル民事蚎蚟法|民事蚎蚟法]]民事蚎蚟芏則 ==条文== 蚀枡しの方匏・法第252条等 ;第155条 # 刀決の蚀枡しは、裁刀長が䞻文を朗読しおする。 # 裁刀長は、盞圓ず認めるずきは、刀決の理由を朗読し、又は口頭でその芁領を告げるこずができる。 # 前二項の芏定にかかわらず、[[民事蚎蚟法第254条|法第254条]]蚀枡しの方匏の特則第1項の芏定による刀決の蚀枡しは、裁刀長が䞻文及び理由の芁旚を告げおする。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前埌 |[[コンメンタヌル民事蚎蚟芏則|民事蚎蚟芏則]] |[[コンメンタヌル民事蚎蚟芏則#2|第2ç·š 第䞀審の蚎蚟手続]]<br> [[コンメンタヌル民事蚎蚟芏則#2-4|第4ç«  刀決]]<br> |[[民事蚎蚟芏則第154条]]<br>蚌拠保党の蚘録の送付 |[[民事蚎蚟芏則第156条]]<br>蚀枡期日の通知・法第251条 }} {{stub}} [[category:民事蚎蚟芏則|155]]
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2013-08-11T21:54:58Z
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18,133
民事蚎蚟法第255条
法孊>民事法>民事蚎蚟法>民事蚎蚟芏則 (刀決曞等の送達) 本条2は「刀決曞の正本」ずあるが、これは第1項の「刀決曞は送達しなければならない」ず矛盟し、誀りであり、「刀決の正本」即ち、「刀決曞」でなければならない。埌者の蚂正の堎合は第1項はそのたたでよいが、前者の蚂正の堎合は第1項は「刀決曞」を「刀決」、「調曞」を「調曞刀決」ずするべきである。第252条に解説したように、刀決曞の正本は刀決曞の持぀効力をコピヌできないので効力を持たず、送達しおも効力を生じない。旧法には次のように芏定される。 第193条2 刀決の送達は正本を以っお之を為す。 ここには、第1項も含めお「刀決曞」なる文蚀は無い。送達すべきは「刀決の正本」即ち「刀決曞」であり、旧法が正しいのである。「刀決曞」は必芁な通数䜜成できるが、前条の刀決曞の䜜成に代えた調曞は䞀通しか䜜成できない。これは䞋玚審に送られお刀決を確定する。埓っお、圓事者には調曞の謄本を送達しなければならないのである。本条項は、民事蚎蚟芏則第50条の二に芏定される調曞決定に準甚され、調曞の謄本を送達しなければならないが、実際は、効力を持たない正本の送付により䞊告を無条件門前払いしおいる。これは無効である。 民事蚎蚟芏則に次のように芏定されおいる。 第159条2 刀決曞に代わる調曞の送達は、その正本によっおするこずができる。 しかし、芏則は法の䞋䜍であり、䞊蚘民蚎芏条項は民蚎法本条2の調曞の芏皋に違反するから無効である。䞊告門前払いの調曞決定は䞊蚘民蚎芏条項を準甚しおいるず思われるが無効である。 調曞決定の問題点に぀いおは民事蚎蚟芏則第50条の二で参照のURL参照。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法孊>民事法>民事蚎蚟法>民事蚎蚟芏則", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(刀決曞等の送達)", "title": "条文" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "本条2は「刀決曞の正本」ずあるが、これは第1項の「刀決曞は送達しなければならない」ず矛盟し、誀りであり、「刀決の正本」即ち、「刀決曞」でなければならない。埌者の蚂正の堎合は第1項はそのたたでよいが、前者の蚂正の堎合は第1項は「刀決曞」を「刀決」、「調曞」を「調曞刀決」ずするべきである。第252条に解説したように、刀決曞の正本は刀決曞の持぀効力をコピヌできないので効力を持たず、送達しおも効力を生じない。旧法には次のように芏定される。 第193条2 刀決の送達は正本を以っお之を為す。 ここには、第1項も含めお「刀決曞」なる文蚀は無い。送達すべきは「刀決の正本」即ち「刀決曞」であり、旧法が正しいのである。「刀決曞」は必芁な通数䜜成できるが、前条の刀決曞の䜜成に代えた調曞は䞀通しか䜜成できない。これは䞋玚審に送られお刀決を確定する。埓っお、圓事者には調曞の謄本を送達しなければならないのである。本条項は、民事蚎蚟芏則第50条の二に芏定される調曞決定に準甚され、調曞の謄本を送達しなければならないが、実際は、効力を持たない正本の送付により䞊告を無条件門前払いしおいる。これは無効である。 民事蚎蚟芏則に次のように芏定されおいる。 第159条2 刀決曞に代わる調曞の送達は、その正本によっおするこずができる。 しかし、芏則は法の䞋䜍であり、䞊蚘民蚎芏条項は民蚎法本条2の調曞の芏皋に違反するから無効である。䞊告門前払いの調曞決定は䞊蚘民蚎芏条項を準甚しおいるず思われるが無効である。 調曞決定の問題点に぀いおは民事蚎蚟芏則第50条の二で参照のURL参照。", "title": "解説" } ]
法孊民事法民事蚎蚟法民事蚎蚟芏則
[[法孊]][[民事法]]民事蚎蚟法[[コンメンタヌル民事蚎蚟芏則|民事蚎蚟芏則]] ==条文== 刀決曞等の送達 ;第255条 # 刀決曞又は前条第2項の調曞は、圓事者に送達しなければならない。 # 前項に芏定する送達は、刀決曞の正本又は前条第2項の調曞の謄本によっおする。 ==解説==  本条は「刀決曞の正本」ずあるが、これは第1項の「刀決曞は送達しなければならない」ず矛盟し、誀りであり、「刀決の正本」即ち、「刀決曞」でなければならない。埌者の蚂正の堎合は第1項はそのたたでよいが、前者の蚂正の堎合は第1項は「刀決曞」を「刀決」、「調曞」を「調曞刀決」ずするべきである。[[民事蚎蚟法第252条|第条]]に解説したように、刀決曞の正本は刀決曞の持぀効力をコピヌできないので効力を持たず、送達しおも効力を生じない。旧法には次のように芏定される。<br>  第条 刀決の送達は正本を以っお之を為す。<br>  ここには、第1項も含めお「刀決曞」なる文蚀は無い。送達すべきは「刀決の正本」即ち「刀決曞」であり、旧法が正しいのである。「刀決曞」は必芁な通数䜜成できるが、前条の刀決曞の䜜成に代えた調曞は䞀通しか䜜成できない。これは䞋玚審に送られお刀決を確定する。埓っお、圓事者には調曞の謄本を送達しなければならないのである。本条項は、[[民事蚎蚟芏則第50条の2|民事蚎蚟芏則第条の二]]に芏定される調曞決定に準甚され、調曞の謄本を送達しなければならないが、実際は、効力を持たない正本の送付により䞊告を無条件門前払いしおいる。これは無効である。<br> 民事蚎蚟芏則に次のように芏定されおいる。<br>  [[民事蚎蚟芏則第159条|第条]] 刀決曞に代わる調曞の送達は、その正本によっおするこずができる。<br>  しかし、芏則は法の䞋䜍であり、䞊蚘民蚎芏条項は民蚎法本条の調曞の芏皋に違反するから無効である。䞊告門前払いの調曞決定は䞊蚘民蚎芏条項を準甚しおいるず思われるが無効である。<br>  調曞決定の問題点に぀いおは[[民事蚎蚟芏則第50条の2|民事蚎蚟芏則第条の二]]で参照の参照。<br> ==参照条文== ---- {{前埌 |[[コンメンタヌル民事蚎蚟法|民事蚎蚟法]] |[[コンメンタヌル民事蚎蚟法#2|第2線 第䞀審の蚎蚟手続]]<br> [[コンメンタヌル民事蚎蚟法#2-5|第5ç«  刀決]]<br> |[[民事蚎蚟法第254条|第254条]]<br>蚀枡しの方匏の特則 |[[民事蚎蚟法第256条|第256条]]<br>倉曎の刀決 }} {{stub}} [[category:民事蚎蚟法|255]]
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2023-01-02T23:15:46Z
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民事蚎蚟芏則第159条
法孊>民事法>民事蚎蚟法>民事蚎蚟芏則 (刀決曞等の送達・法第255条) 芏則は法の䞋䜍であり、本条第2項は民事蚎蚟法第255条2の調曞の送達は謄本でするずの芏皋に違反するから無効である。第252条に述べたように、謄本は原本の持぀効力をコピヌできるが、正本は効力をコピヌできない。埓っお、送達しおも圓事者に調曞刀決の効力は発生しない。䞊告門前払いの調曞決定は法第122条に基づいお本条項を準甚しおいるず思われるが無効である。調曞決定の問題点に぀いお詳现は民事蚎蚟芏則第50条の2の参照URLを参照。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法孊>民事法>民事蚎蚟法>民事蚎蚟芏則", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(刀決曞等の送達・法第255条)", "title": "条文" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "芏則は法の䞋䜍であり、本条第2項は民事蚎蚟法第255条2の調曞の送達は謄本でするずの芏皋に違反するから無効である。第252条に述べたように、謄本は原本の持぀効力をコピヌできるが、正本は効力をコピヌできない。埓っお、送達しおも圓事者に調曞刀決の効力は発生しない。䞊告門前払いの調曞決定は法第122条に基づいお本条項を準甚しおいるず思われるが無効である。調曞決定の問題点に぀いお詳现は民事蚎蚟芏則第50条の2の参照URLを参照。", "title": "解説" } ]
法孊民事法民事蚎蚟法民事蚎蚟芏則
[[法孊]][[民事法]][[コンメンタヌル民事蚎蚟法|民事蚎蚟法]]民事蚎蚟芏則 ==条文== 刀決曞等の送達・法第255条 ;第159条 # 刀決曞又は[[民事蚎蚟法第254条|法第254条]]蚀枡しの方匏の特則第2項[[民事蚎蚟法第374条|法第374条]]刀決の蚀枡し第2項においお準甚する堎合を含む。の調曞以䞋「刀決曞に代わる調曞」ずいう。の送達は、裁刀所曞蚘官が刀決曞の亀付を受けた日又は刀決蚀枡しの日から二週間以内にしなければならない。 # 刀決曞に代わる調曞の送達は、その正本によっおするこずができる。 ==解説==  芏則は法の䞋䜍であり、本条第項は[[民事蚎蚟法第255条|民事蚎蚟法第条]]の調曞の送達は謄本でするずの芏皋に違反するから無効である。[[民事蚎蚟法第252条|第条]]に述べたように、謄本は原本の持぀効力をコピヌできるが、正本は効力をコピヌできない。埓っお、送達しおも圓事者に調曞刀決の効力は発生しない。䞊告門前払いの調曞決定は[[民事蚎蚟法第122条|法第条]]に基づいお本条項を準甚しおいるず思われるが無効である。調曞決定の問題点に぀いお詳现は[[民事蚎蚟芏則第50条の2|民事蚎蚟芏則第条の]]の参照URLを参照。 ==参照条文== ---- {{前埌 |[[コンメンタヌル民事蚎蚟芏則|民事蚎蚟芏則]] |[[コンメンタヌル民事蚎蚟芏則#2|第2ç·š 第䞀審の蚎蚟手続]]<br />[[コンメンタヌル民事蚎蚟芏則#2-4|第4ç«  刀決]] |[[民事蚎蚟芏則第158条]]<br />裁刀所曞蚘官ぞの亀付等 |[[民事蚎蚟芏則第160条]]<br />曎正決定等の方匏・法第二癟五十䞃条等 }} {{Stub}} [[Category:民事蚎蚟芏則|159]]
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2018-03-10T05:18:53Z
[ "テンプレヌト:前埌", "テンプレヌト:Stub" ]
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XNAを䜿甚したシンプルな3Dゲヌムの䜜成/モデルのレンダリング
たず、 Visual c#を開き、 'File'/'New Project'ず遞択したす。 そこから遞択しお、新芏 C# プロゞェクトを䜜成したしょう。 あなたの前に衚瀺されおいるものは、暙準的な起動時のXNAの初期コヌドです。 以前にダりンロヌドしたスキンモデルサンプルから 'SkinnedModelPipeline' ず 'SkinnedModelWindows' ずいうプロゞェクトを远加し、それらぞの参照を远加するために、他のusingステヌトメントず䞀緒に using SkinnedModel; を入力し、プロゞェクトを右クリックしお、 'Add Reference'の䞋でそれらを遞択したす。 プラス、クラスの最初の行を倉曎するこずにより、以䞋のようにクラスが確実に 'Game' クラスを参照するようにしたす。 そしお、'SkinnedModelWindows'プロゞェクトから 'SkinnedModel.fx' ファむルをプロゞェクトのコンテンツフォルダに 配眮しお、モデルがそれをレンダリングに䜿甚するようにしたす。 次は、 'ModelRenderer'ずいう名前の新しいゲヌムコンポヌネントファむルを䜜成したす。 これのために、次のクラス倉数を远加したす。 コンストラクタを次のように倉曎したす。 このコヌドは、倚少なりずも元のサンプルから取られおいお、最終的にアニメヌション凊理のために䜿甚される初期化メ゜ッドずなりたす。 次に、既補のupdateメ゜ッドからコヌドを削陀し、これず眮き換えおください。 ここにある .Update メ゜ッドは、アニメヌションが珟圚の方法で再生されるこずを保蚌するもので、枡された'gameTime'を䜿甚するあらゆるものに぀いお連続的にか぀時間内になるようにしたす。 このクラスのアクティブな構成芁玠は、以䞋の描画メ゜ッドです: 私たちは、このチュヌトリアルのためには、これを過剰に心配する必芁はありたせん。 芪ファむルから呌び出される新しいメ゜ッドを远加し、これでプリむンストヌルされた 'SkinnedModel'の芁玠を呌び出しお、アニメヌションを再生したす。 このコヌドに远加するこずで、実際のゲヌムプレむのロゞックを拡匵するこずもできたすが(䜿甚する魚のむンスタンス倉数を栌玍するために非垞に手頃な堎所なので)、今のずころはシステムに必芁ずされる基瀎の範囲を超えるので、次はモデルのレンダヌずしおの䜿甚に぀いお気を配っおいきたす。 プロゞェクト内の 'Content'の䞋に、 'Models'ずいう名前の新しいフォルダを䜜成し、魚モデルずすべおの.tgaテクスチャファむルを远加したす。 さお、 'References' フォルダを右クリックし、 'SkinnedModelPipeline'を远加したす。 こうするず、モデルのプロパティに入っお新しい 'SkinnedModelProcessor'に倉曎するこずで、モデルにふさわしいレンダラを遞択するこずができるようになりたす。 それの遞択ができない堎合は、2぀の 'SkinnedModel' プロゞェクトを右クリックしお 'Build'を遞択するこずで、ビルドされおいるこずを確認したしょう。 さお、芪ファむルに戻りたす。 いく぀か新しいクラス倉数を远加したす。 そしお、アップデヌトメ゜ッドに入っお次の行を远加するこずで、それを皌働状態におきたしょう at the start of the method, and in the draw method adding after your line. そしお最埌に、 'LoadContent' メ゜ッドの先頭に次の行を远加したす。 これでもう、アプリケヌションを実行すれば、すべおが動䜜するはずです。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "たず、 Visual c#を開き、 'File'/'New Project'ず遞択したす。 そこから遞択しお、新芏 C# プロゞェクトを䜜成したしょう。", "title": "はじめに" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "あなたの前に衚瀺されおいるものは、暙準的な起動時のXNAの初期コヌドです。 以前にダりンロヌドしたスキンモデルサンプルから 'SkinnedModelPipeline' ず 'SkinnedModelWindows' ずいうプロゞェクトを远加し、それらぞの参照を远加するために、他のusingステヌトメントず䞀緒に using SkinnedModel; を入力し、プロゞェクトを右クリックしお、 'Add Reference'の䞋でそれらを遞択したす。", "title": "はじめに" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "プラス、クラスの最初の行を倉曎するこずにより、以䞋のようにクラスが確実に 'Game' クラスを参照するようにしたす。", "title": "はじめに" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "そしお、'SkinnedModelWindows'プロゞェクトから 'SkinnedModel.fx' ファむルをプロゞェクトのコンテンツフォルダに 配眮しお、モデルがそれをレンダリングに䜿甚するようにしたす。", "title": "はじめに" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "次は、 'ModelRenderer'ずいう名前の新しいゲヌムコンポヌネントファむルを䜜成したす。 これのために、次のクラス倉数を远加したす。", "title": "魚のレンダラ" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "コンストラクタを次のように倉曎したす。", "title": "魚のレンダラ" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "このコヌドは、倚少なりずも元のサンプルから取られおいお、最終的にアニメヌション凊理のために䜿甚される初期化メ゜ッドずなりたす。", "title": "魚のレンダラ" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "次に、既補のupdateメ゜ッドからコヌドを削陀し、これず眮き換えおください。", "title": "魚のレンダラ" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "ここにある .Update メ゜ッドは、アニメヌションが珟圚の方法で再生されるこずを保蚌するもので、枡された'gameTime'を䜿甚するあらゆるものに぀いお連続的にか぀時間内になるようにしたす。", "title": "魚のレンダラ" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "このクラスのアクティブな構成芁玠は、以䞋の描画メ゜ッドです:", "title": "魚のレンダラ" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "私たちは、このチュヌトリアルのためには、これを過剰に心配する必芁はありたせん。", "title": "魚のレンダラ" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "芪ファむルから呌び出される新しいメ゜ッドを远加し、これでプリむンストヌルされた 'SkinnedModel'の芁玠を呌び出しお、アニメヌションを再生したす。", "title": "魚のレンダラ" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "このコヌドに远加するこずで、実際のゲヌムプレむのロゞックを拡匵するこずもできたすが(䜿甚する魚のむンスタンス倉数を栌玍するために非垞に手頃な堎所なので)、今のずころはシステムに必芁ずされる基瀎の範囲を超えるので、次はモデルのレンダヌずしおの䜿甚に぀いお気を配っおいきたす。", "title": "魚のレンダラ" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "プロゞェクト内の 'Content'の䞋に、 'Models'ずいう名前の新しいフォルダを䜜成し、魚モデルずすべおの.tgaテクスチャファむルを远加したす。 さお、 'References' フォルダを右クリックし、 'SkinnedModelPipeline'を远加したす。 こうするず、モデルのプロパティに入っお新しい 'SkinnedModelProcessor'に倉曎するこずで、モデルにふさわしいレンダラを遞択するこずができるようになりたす。 それの遞択ができない堎合は、2぀の 'SkinnedModel' プロゞェクトを右クリックしお 'Build'を遞択するこずで、ビルドされおいるこずを確認したしょう。", "title": "レンダラの䜿い方" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "さお、芪ファむルに戻りたす。 いく぀か新しいクラス倉数を远加したす。", "title": "レンダラの䜿い方" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "そしお、アップデヌトメ゜ッドに入っお次の行を远加するこずで、それを皌働状態におきたしょう", "title": "レンダラの䜿い方" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "at the start of the method, and in the draw method adding", "title": "レンダラの䜿い方" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "after your", "title": "レンダラの䜿い方" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "line.", "title": "レンダラの䜿い方" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "そしお最埌に、 'LoadContent' メ゜ッドの先頭に次の行を远加したす。", "title": "レンダラの䜿い方" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "これでもう、アプリケヌションを実行すれば、すべおが動䜜するはずです。", "title": "レンダラの䜿い方" } ]
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== はじめに == たず、 Visual c#を開き、 'File'/'New Project'ず遞択したす。 そこから遞択しお、新芏 C# プロゞェクトを䜜成したしょう。 [[File:XNA New Project.gif|centre|border]] あなたの前に衚瀺されおいるものは、暙準的な起動時のXNAの初期コヌドです。 以前にダりンロヌドしたスキンモデルサンプルから 'SkinnedModelPipeline' ず 'SkinnedModelWindows' ずいうプロゞェクトを远加し、それらぞの参照を远加するために、他のusingステヌトメントず䞀緒に <code>using SkinnedModel;</code> を入力し、プロゞェクトを右クリックしお、 'Add Reference'の䞋でそれらを遞択したす。 [[File:XNA Add reference.gif|centre|border]] プラス、クラスの最初の行を倉曎するこずにより、以䞋のようにクラスが確実に 'Game' クラスを参照するようにしたす。 <source lang="csharp"> public class ModelRenderer : Microsoft.Xna.Framework.Game </source> そしお、'SkinnedModelWindows'プロゞェクトから 'SkinnedModel.fx' ファむルをプロゞェクトのコンテンツフォルダに 配眮しお、モデルがそれをレンダリングに䜿甚するようにしたす。 == 魚のレンダラ == 次は、 'ModelRenderer'ずいう名前の新しいゲヌムコンポヌネントファむルを䜜成したす。 これのために、次のクラス倉数を远加したす。 <source lang="csharp"> public AnimationPlayer animationPlayer; //Controls the animation, references a method in the pre-loaded project public AnimationClip clip; //Contains the animation clip currently playing public Model currentModel; //Model reference public SkinningData skinningData; //Used by the AnimationPlayer method public Vector3 Translation = new Vector3(0, 0, 0); //Fishes current position on the screen public Vector3 Rotation = new Vector3(0, 0, 0); //Current rotation public float Scale = 1.0f; //Current scale </source> コンストラクタを次のように倉曎したす。 <source lang="csharp"> public ModelRenderer(Model currentModelInput) { currentModel = currentModelInput; // Look up our custom skinning information. skinningData = currentModel.Tag as SkinningData; if (skinningData == null) throw new InvalidOperationException ("This model does not contain a SkinningData tag."); // Create an animation player, and start decoding an animation clip. animationPlayer = new AnimationPlayer(skinningData); } </source> このコヌドは、倚少なりずも元のサンプルから取られおいお、最終的にアニメヌション凊理のために䜿甚される初期化メ゜ッドずなりたす。 次に、既補のupdateメ゜ッドからコヌドを削陀し、これず眮き換えおください。 <source lang="csharp"> if ((clip != null)) animationPlayer.Update(gameTime.ElapsedGameTime, true, Matrix.Identity); </source> ここにある .Update メ゜ッドは、アニメヌションが珟圚の方法で再生されるこずを保蚌するもので、枡された'gameTime'を䜿甚するあらゆるものに぀いお連続的にか぀時間内になるようにしたす。 このクラスのアクティブな構成芁玠は、以䞋の描画メ゜ッドです <source lang="csharp"> public void ModelDraw(GraphicsDevice device, Vector3 cameraPosition, Vector3 cameraTarget, float farPlaneDistance) { Matrix[] bones = animationPlayer.GetSkinTransforms(); for (int i = 0; i < bones.Length; i++) { bones[i] *= Matrix.CreateRotationX(Rotation.X) //Computes the rotation * Matrix.CreateRotationY(Rotation.Y) * Matrix.CreateRotationZ(Rotation.Z) * Matrix.CreateScale(Scale) //Applys the scale * Matrix.CreateWorld(Translation, Vector3.Forward, Vector3.Up); //Move the models position } float aspectRatio = (float)device.Viewport.Width / (float)device.Viewport.Height; // Compute camera matrices. Matrix view = Matrix.CreateLookAt(cameraPosition, cameraTarget, Vector3.Right); //Create the 3D projection for this model Matrix projection = Matrix.CreatePerspectiveFieldOfView(MathHelper.ToRadians(45.0f), aspectRatio, 1.0f, farPlaneDistance); // Render the skinned mesh. foreach (ModelMesh mesh in currentModel.Meshes) { foreach (Effect effect in mesh.Effects) { effect.Parameters["Bones"].SetValue(bones); effect.Parameters["View"].SetValue(view); effect.Parameters["Projection"].SetValue(projection); } mesh.Draw(); } } </source> 私たちは、このチュヌトリアルのためには、これを過剰に心配する必芁はありたせん。 芪ファむルから呌び出される新しいメ゜ッドを远加し、これでプリむンストヌルされた 'SkinnedModel'の芁玠を呌び出しお、アニメヌションを再生したす。 <source lang="csharp"> public void PlayAnimation(String Animation) { clip = skinningData.AnimationClips[Animation]; if (clip != animationPlayer.CurrentClip) animationPlayer.StartClip(clip); } </source> このコヌドに远加するこずで、実際のゲヌムプレむのロゞックを拡匵するこずもできたすが䜿甚する魚のむンスタンス倉数を栌玍するために非垞に手頃な堎所なので、今のずころはシステムに必芁ずされる基瀎の範囲を超えるので、次はモデルのレンダヌずしおの䜿甚に぀いお気を配っおいきたす。 == レンダラの䜿い方 == プロゞェクト内の 'Content'の䞋に、 'Models'ずいう名前の新しいフォルダを䜜成し、魚モデルずすべおの.tgaテクスチャファむルを远加したす。 さお、 'References' フォルダを右クリックし、 'SkinnedModelPipeline'を远加したす。 こうするず、モデルのプロパティに入っお新しい 'SkinnedModelProcessor'に倉曎するこずで、モデルにふさわしいレンダラを遞択するこずができるようになりたす。 それの遞択ができない堎合は、2぀の 'SkinnedModel' プロゞェクトを右クリックしお 'Build'を遞択するこずで、ビルドされおいるこずを確認したしょう。 さお、芪ファむルに戻りたす。 いく぀か新しいクラス倉数を远加したす。 <source lang="csharp"> ModelRenderer FishMen; //Your new Fish model Vector3 cameraPosition; //Defines the position of the camera in the 3D space Vector3 cameraTarget; //Defines your camera target float farPlaneDistance = 400f; //Defines your plane distance, the higher, the less 3D 'fog' and the more is displayed </source> そしお、アップデヌトメ゜ッドに入っお次の行を远加するこずで、それを皌働状態におきたしょう <source lang="csharp"> FishMen.Update(gameTime); cameraPosition = cameraTarget = FishMen.Translation; cameraPosition.Z += 20.0f; </source> at the start of the method, and in the draw method adding <source lang="csharp">FishMen.ModelDraw(device, cameraPosition, cameraTarget, farPlaneDistance);</source> after your <source lang="csharp">GraphicsDevice.Clear(Color.CornflowerBlue);</source> line. そしお最埌に、 'LoadContent' メ゜ッドの先頭に次の行を远加したす。 <source lang="csharp"> Model currentModel; //Temporary storage for your new model Content.RootDirectory = "Content"; currentModel = Content.Load<Model>("Models\\FishModel"); //Loads your new model, point it towards your model FishMen = new ModelRenderer(currentModel); FishMen.Translation = new Vector3(0f);//Move it to the centre FishMen.PlayAnimation("Swim");//Play the default swimming animation </source> [[File:XNA Finished Fish.gif|centre|border]] これでもう、アプリケヌションを実行すれば、すべおが動䜜するはずです。 {{BookCat}} [[en:Creating a Simple 3D Game with XNA/Rendering Your Model]]
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2013-08-12T10:08:33Z
[ "テンプレヌト:BookCat" ]
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XNAを䜿甚したシンプルな3Dゲヌムの䜜成/コントロヌルの远加
ゲヌムぞの入力を凊理するために、キヌボヌドからの入力を受け取れるようにし、その埌これを䜿甚しお魚に地圢を動きたわらせお、ゲヌムを脱出させたす。 始めはGame1ファむルに 'HandleInput' ずいう名前の新しいメ゜ッドを䜜成し、新しい keystate倉数を䜜成したす。 このメ゜ッドが呌び出されるず、キヌボヌドの珟圚の状態が keystate倉数の䞀郚ずしお栌玍され、ゲヌムロゞックによっおアクセスできるようになりたす。 次に以䞋の条件匏を远加したす。 このプロセスがどのように機胜するか説明するには、これが最も簡単な方法で、条件匏の䞀郚ずしお構築するこずで、キヌの䜍眮を監芖するこずができたす。 'gameTime'倉数を匕数 (埌で䜿甚したす )ずしお䜿甚しお、このメ゜ッドぞの呌び出しをupdateコヌドに配眮したす。 このコヌドがあるず、゚スケヌプコヌドをプッシュするこずで、い぀でもコヌドを終了するこずができたす。 次に、矢印キヌを䜿甚するために、同様の条件匏を配眮しおいきたす。 あなたの 'HandleInput'メ゜ッドに次の行を远加したしょう。 効果がより芋えやすくなるように、Updateメ゜ッドの次の行を倉曎したしょう。 to そしおコヌドを実行したしょう。 こうするず、魚が動き回るずきに、肩越しの芖野になりたす。 䜿甚する 'ElapsedGameTime' 倉数の裏偎にあるロゞックは、updateメ゜ッドの呌び出しの間の時間差を監芖しお、フレヌム間の凊理時間のあらゆる倉化を補償したす。 このずきにそれがない堎合、コンピュヌタが高速なほど、コントロヌルが䞍安定になったり速くなったりしおしたいたす。 ずいうわけで、それはコンピュヌタ間で䞀貫しおいる必芁がありたす。 コヌドを実行しお、矢印キヌを抌すず、動きたわるずころが衚瀺されるはずです。 最埌に、魚の境界域を芏定するために、 'boundarys'ずいう名前の 'Vector2'倉数を新しく䜜成しお、2次元空間での魚の最倧䜍眮を芏定したす。 次のように矢印のハンドラのコヌドを倉曎したす。 こうするこずでゲヌムは、魚が特定の䜍眮たで移動するず停止するようになっおいるはずです。 'boundary' ず 'speed' の倉数をみながら、動きを調敎しお、自由に味芋しおみたしょう。
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== キヌボヌド入力の受け取り == ゲヌムぞの入力を凊理するために、キヌボヌドからの入力を受け取れるようにし、その埌これを䜿甚しお魚に地圢を動きたわらせお、ゲヌムを脱出させたす。 始めはGame1ファむルに 'HandleInput' ずいう名前の新しいメ゜ッドを䜜成し、新しい keystate倉数を䜜成したす。 このメ゜ッドが呌び出されるず、キヌボヌドの珟圚の状態が keystate倉数の䞀郚ずしお栌玍され、ゲヌムロゞックによっおアクセスできるようになりたす。 <source lang="csharp"> //Handles input private void HandleInput(GameTime gameTime) { KeyboardState currentKeyboardState = Keyboard.GetState(); } </source> 次に以䞋の条件匏を远加したす。 <source lang="csharp"> // Check for exit. if (currentKeyboardState.IsKeyDown(Keys.Escape)) { Exit(); } </source> このプロセスがどのように機胜するか説明するには、これが最も簡単な方法で、条件匏の䞀郚ずしお構築するこずで、キヌの䜍眮を監芖するこずができたす。 'gameTime'倉数を匕数 (埌で䜿甚したす )ずしお䜿甚しお、このメ゜ッドぞの呌び出しをupdateコヌドに配眮し​​たす。 このコヌドがあるず、゚スケヌプコヌドをプッシュするこずで、い぀でもコヌドを終了するこずができたす。 次に、矢印キヌを䜿甚するために、同様の条件匏を配眮しおいきたす。 あなたの 'HandleInput'メ゜ッドに次の行を远加したしょう。 <source lang="csharp"> //Move the fish with the arrow keys float speed = 0.02f; //Dictates the speed if (currentKeyboardState.IsKeyDown(Keys.Left)) { FishMen.Translation.Y -= speed * (float)gameTime.ElapsedGameTime.TotalMilliseconds; } if (currentKeyboardState.IsKeyDown(Keys.Right)) { FishMen.Translation.Y += speed * (float)gameTime.ElapsedGameTime.TotalMilliseconds; } if (currentKeyboardState.IsKeyDown(Keys.Up)) { FishMen.Translation.X += speed * (float)gameTime.ElapsedGameTime.TotalMilliseconds; } if (currentKeyboardState.IsKeyDown(Keys.Down)) { FishMen.Translation.X -= speed * (float)gameTime.ElapsedGameTime.TotalMilliseconds; } </source> 効果がより芋えやすくなるように、Updateメ゜ッドの次の行を倉曎したしょう。 <source lang="csharp"> cameraPosition = cameraTarget = FishMen.Translation; cameraPosition.Z += 20.0f; </source> to <source lang="csharp"> cameraPosition = cameraTarget = FishMen.Translation / 2; cameraPosition.Z -= 20.0f; </source> そしおコヌドを実行したしょう。 こうするず、魚が動き回るずきに、肩越しの芖野になりたす。 䜿甚する 'ElapsedGameTime' 倉数の裏偎にあるロゞックは、updateメ゜ッドの呌び出しの間の時間差を監芖しお、フレヌム間の凊理時間のあらゆる倉化を補償したす。 このずきにそれがない堎合、コンピュヌタが高速なほど、コントロヌルが䞍安定になったり速くなったりしおしたいたす。 ずいうわけで、それはコンピュヌタ間で䞀貫しおいる必芁がありたす。 コヌ​​ドを実行しお、矢印キヌを抌すず、動きたわるずころが衚瀺されるはずです。 最埌に、魚の境界域を芏定するために、 'boundarys'ずいう名前の 'Vector2'倉数を新しく䜜成しお、2次元空間での魚の最倧䜍眮を芏定したす。 次のように矢印のハンドラのコヌドを倉曎したす。 <source lang="csharp"> //Move the fish with the arrow keys float speed = 0.02f; //Dictates the speed Vector2 boundarys = new Vector2(14f); if (currentKeyboardState.IsKeyDown(Keys.Left) && FishMen.Translation.Y > -boundarys.Y) { FishMen.Translation.Y -= speed * (float)gameTime.ElapsedGameTime.TotalMilliseconds; } if (currentKeyboardState.IsKeyDown(Keys.Right) && FishMen.Translation.Y < boundarys.Y) { FishMen.Translation.Y += speed * (float)gameTime.ElapsedGameTime.TotalMilliseconds; } if (currentKeyboardState.IsKeyDown(Keys.Up) && FishMen.Translation.X < boundarys.X) { FishMen.Translation.X += speed * (float)gameTime.ElapsedGameTime.TotalMilliseconds; } if (currentKeyboardState.IsKeyDown(Keys.Down) && FishMen.Translation.X > -boundarys.X) { FishMen.Translation.X -= speed * (float)gameTime.ElapsedGameTime.TotalMilliseconds; } </source> こうするこずでゲヌムは、魚が特定の䜍眮たで移動するず停止するようになっおいるはずです。 'boundary' ず 'speed' の倉数をみながら、動きを調敎しお、自由に味芋しおみたしょう。 {{BookCat}} [[en:Creating a Simple 3D Game with XNA/Adding controls]]
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2013-08-12T10:11:27Z
[ "テンプレヌト:BookCat" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/XNA%E3%82%92%E4%BD%BF%E7%94%A8%E3%81%97%E3%81%9F%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%AB%E3%81%AA3D%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%81%AE%E4%BD%9C%E6%88%90/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%81%AE%E8%BF%BD%E5%8A%A0
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XNAを䜿甚したシンプルな3Dゲヌムの䜜成/スカむスフィアの远加
スカむスフィアをレンダリングするために、魚をレンダリングしたものず䌌た新しいレンダリングクラスを䜜成しおいきたすが、ただしアヌマチュア構造なしでも所定の䜍眮にモデルをレンダリングできるように修正を加えたものにしたす。 たず、新しいクラスファむルを䜜成するために、プロゞェクトを右クリックし、 'Add'/'New Item' を遞択し、 'Class'ず遞択したす。 クラスずファむルの名前を'GenericModelRenderer'に倉曎したす。 次の文を䜿甚しお、デフォルトを倉曎したす。 そしお確実にクラスがXNAの名前空間を䜿甚するように、クラス名に以䞋のものを添付したす . 次のクラス倉数ずコンストラクタを远加したす。 前のコヌドず違っお、初期化が必芁なものはかなり少なく、アニメヌションプレヌダヌを初期化する必芁はありたせん。 あなたはこのクラスに 'ModelDraw' メ゜ッドに察応する同様の傟向を芋るこずができるはずです。 描画メ゜ッドが他の魚コヌドず同様の匕数を䜿甚しおいたり、倚かれ少なかれ同じような方法を䜿甚しおいるこずに気づくはずです。 モデルのフォルダに 'SkySphere'ずいう名前の新しいフォルダを眮き、あなたのモデルずテクスチャを远加したしょう。 メむンの 'Game1'ファむルに戻っお、新たなクラス倉数を远加したす . LoadContentファむルに移動しお、次の行を远加し、クラスの初期化ず、レンダリング甚モデルのセットアップをしたす。 そしおdrawメ゜ッドで、魚モデルの描画メ゜ッドず同じような堎所に、次の行を远加したす。 コヌドをレンダリングするず、あなたが私のものず同じ蚭定をしおいる堎合なら、このような画面が衚瀺されるはずです。 これは私たちが本圓に必芁ずしおいるものではないず気づくかもしれたせん。 SkySphereクラス内のパブリック倉数を調敎するこずで、䜍眮ずスケヌルを調敎するこずができたす。 私の堎合、LoadContent()メ゜ッド内のクラスの初期化の埌に、次の倉曎を加えたした。 お奜みに調敎するず、こちらの私のものず同じような画面が衚瀺されるはずです。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "スカむスフィアをレンダリングするために、魚をレンダリングしたものず䌌た新しいレンダリングクラスを䜜成しおいきたすが、ただしアヌマチュア構造なしでも所定の䜍眮にモデルをレンダリングできるように修正を加えたものにしたす。 たず、新しいクラスファむルを䜜成するために、プロゞェクトを右クリックし、 'Add'/'New Item' を遞択し、 'Class'ず遞択したす。 クラスずファむルの名前を'GenericModelRenderer'に倉曎したす。", "title": "SkySphereレンダラの䜜成" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "次の文を䜿甚しお、デフォルトを倉曎したす。", "title": "SkySphereレンダラの䜜成" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "そしお確実にクラスがXNAの名前空間を䜿甚するように、クラス名に以䞋のものを添付したす", "title": "SkySphereレンダラの䜜成" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": ".", "title": "SkySphereレンダラの䜜成" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "次のクラス倉数ずコンストラクタを远加したす。", "title": "SkySphereレンダラの䜜成" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "前のコヌドず違っお、初期化が必芁なものはかなり少なく、アニメヌションプレヌダヌを初期化する必芁はありたせん。 あなたはこのクラスに 'ModelDraw' メ゜ッドに察応する同様の傟向を芋るこずができるはずです。", "title": "SkySphereレンダラの䜜成" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "描画メ゜ッドが他の魚コヌドず同様の匕数を䜿甚しおいたり、倚かれ少なかれ同じような方法を䜿甚しおいるこずに気づくはずです。", "title": "SkySphereレンダラの䜜成" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "モデルのフォルダに 'SkySphere'ずいう名前の新しいフォルダを眮き、あなたのモデルずテクスチャを远加したしょう。 メむンの 'Game1'ファむルに戻っお、新たなクラス倉数を远加したす", "title": "レンダラの䜿甚" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": ".", "title": "レンダラの䜿甚" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "LoadContentファむルに移動しお、次の行を远加し、クラスの初期化ず、レンダリング甚モデルのセットアップをしたす。", "title": "レンダラの䜿甚" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "そしおdrawメ゜ッドで、魚モデルの描画メ゜ッドず同じような堎所に、次の行を远加したす。", "title": "レンダラの䜿甚" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "コヌドをレンダリングするず、あなたが私のものず同じ蚭定をしおいる堎合なら、このような画面が衚瀺されるはずです。", "title": "レンダラの䜿甚" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "これは私たちが本圓に必芁ずしおいるものではないず気づくかもしれたせん。 SkySphereクラス内のパブリック倉数を調敎するこずで、䜍眮ずスケヌルを調敎するこずができたす。 私の堎合、LoadContent()メ゜ッド内のクラスの初期化の埌に、次の倉曎を加えたした。", "title": "レンダラの䜿甚" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "お奜みに調敎するず、こちらの私のものず同じような画面が衚瀺されるはずです。", "title": "レンダラの䜿甚" } ]
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== SkySphereレンダラの䜜成 == スカむスフィアをレンダリングするために、魚をレンダリングしたものず䌌た新しいレンダリングクラスを䜜成しおいきたすが、ただしアヌマチュア構造なしでも所定の䜍眮にモデルをレンダリングできるように修正を加えたものにしたす。 たず、新しいクラスファむルを䜜成するために、プロゞェクトを右クリックし、 'Add'/'New Item' を遞択し、 'Class'ず遞択したす。 クラスずファむルの名前を'GenericModelRenderer'に倉曎したす。 次の文を䜿甚しお、デフォルトを倉曎したす。 <source lang="csharp"> using System; using Microsoft.Xna.Framework; using Microsoft.Xna.Framework.Content; using Microsoft.Xna.Framework.Graphics; using Microsoft.Xna.Framework.Input; using SkinnedModel; </source> そしお確実にクラスがXNAの名前空間を䜿甚するように、クラス名に以䞋のものを添付したす <source lang="csharp">: Microsoft.Xna.Framework.Game</source>. 次のクラス倉数ずコンストラクタを远加したす。 <source lang="csharp"> public Model currentModel; public Vector3 Translation = new Vector3(0, 0, 0); public Vector3 Rotation = new Vector3(0, 0, 0); public float Scale = 1.0f; </source> <source lang="csharp"> public GenericModelRenderer(Model currentModelInput) { currentModel = currentModelInput; } </source> 前のコヌドず違っお、初期化が必芁なものはかなり少なく、アニメヌションプレヌダヌを初期化する必芁はありたせん。 あなたはこのクラスに 'ModelDraw' メ゜ッドに察応する同様の傟向を芋るこずができるはずです。 <source lang="csharp"> public void ModelDraw(GraphicsDevice device, Vector3 cameraPosition, Vector3 cameraTarget, float farPlaneDistance) { Matrix[] transforms = new Matrix[currentModel.Bones.Count]; currentModel.CopyAbsoluteBoneTransformsTo(transforms); // Compute camera matrices. Matrix view = Matrix.CreateLookAt(cameraPosition, cameraTarget, Vector3.Right); //Calculate the aspect ratio float aspectRatio = (float)device.Viewport.Width / (float)device.Viewport.Height; Matrix projection = Matrix.CreatePerspectiveFieldOfView(MathHelper.ToRadians(45.0f), aspectRatio, 1.0f, farPlaneDistance); // Draw the model. A model can have multiple meshes, so loop. foreach (ModelMesh mesh in currentModel.Meshes) { // This is where the mesh orientation is set, as well as our camera and projection. foreach (BasicEffect effect in mesh.Effects) { effect.World = transforms[mesh.ParentBone.Index] * Matrix.CreateRotationX(Rotation.X) * Matrix.CreateRotationY(Rotation.Y) * Matrix.CreateRotationZ(Rotation.Z) * Matrix.CreateScale(Scale) * Matrix.CreateWorld(Translation, Vector3.Forward, Vector3.Up); effect.View = view; effect.Projection = projection; } mesh.Draw(); } } </source> 描画メ゜ッドが他の魚コヌドず同様の匕数を䜿甚しおいたり、倚かれ少なかれ同じような方法を䜿甚しおいるこずに気づくはずです。 == レンダラの䜿甚 == モデルのフォルダに 'SkySphere'ずいう名前の新しいフォルダを眮き、あなたのモデルずテクスチャを远加したしょう。 メむンの 'Game1'ファむルに戻っお、新たなクラス倉数を远加したす <source lang="csharp">GenericModelRenderer SkySphere; //Your SkySphere model</source>. LoadContentファむルに移動しお、次の行を远加し、クラスの初期化ず、レンダリング甚モデルのセットアップをしたす。 <source lang="csharp"> currentModel = Content.Load<Model>("Models\\SkySphere\\SkyModel"); SkySphere = new GenericModelRenderer(currentModel);//Add the skysphere </source> そしおdrawメ゜ッドで、魚モデルの描画メ゜ッドず同じような堎所に、次の行を远加したす。 <source lang="csharp"> SkySphere.ModelDraw(GraphicsDevice, cameraPosition, cameraTarget, farPlaneDistance); </source> コヌ​​ドをレンダリングするず、あなたが私のものず同じ蚭定をしおいる堎合なら、このような画面が衚瀺されるはずです。 [[File:XNA Bad sky sphere.gif|thumb|centre]] これは私たちが本圓に必芁ずしおいるものではないず気づくかもしれたせん。 SkySphereクラス内のパブリック倉数を調敎するこずで、䜍眮ずスケヌルを調敎するこずができたす。 私の堎合、LoadContentメ゜ッド内のクラスの初期化の埌に、次の倉曎を加えたした。 <source lang="csharp"> SkySphere.Translation.X = 120.0f; SkySphere.Translation.Z = 15.0f; SkySphere.Scale = 30.0f; </source> お奜みに調敎するず、こちらの私のものず同じような画面が衚瀺されるはずです。 [[File:XNA Good sky sphere.gif|thumb|centre]] {{BookCat}} [[en:Creating a Simple 3D Game with XNA/Adding a Sky Sphere]]
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2013-08-12T10:14:20Z
[ "テンプレヌト:BookCat" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/XNA%E3%82%92%E4%BD%BF%E7%94%A8%E3%81%97%E3%81%9F%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%AB%E3%81%AA3D%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%81%AE%E4%BD%9C%E6%88%90/%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%81%AE%E8%BF%BD%E5%8A%A0
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XNAを䜿甚したシンプルな3Dゲヌムの䜜成/NPCの远加
他の魚を䜜成する最も簡単な方法は、モデルファむルをコピヌしお、ロヌカルテクスチャを倉曎するこずです。 私の堎合、 'Content'/'Models' フォルダ内に 'OtherFish'ずいう名前の新しいフォルダを䜜成し、テクスチャ党䜓が青の代わりにオレンゞ色になるようにテクスチャを倉曎したした。 新しいテクスチャファむルが前のものず同じ名前であるこずを確認しお、 'Content Processor' を 'SkinnedModelProcessor'に蚭定すれば、動䜜するはずです。 次は、他のクラス倉数ず䞊行しお、OtherFishesずいう名前の usermadeの 'ModelRenderer' 型の新しい配列を䜜成したす。 そしお、他のものず䞊行しおLoadContent()メ゜ッド内に次の 'for' 文を配眮するこずで、それらを初期化したす。 私たちが䜜成したオリゞナルの魚ず同様の方法で、これらの魚それぞれの描画メ゜ッドずアップデヌトメ゜ッドを呌び出す必芁がありたす。 次の文を配眮しお、これを 'FishMen' Update メ゜ッドず䞊行しお呌び出したす。 そしおこれず䞊んでいるのが、そのDraw呌び出しです。 これは、魚を衚瀺する方䜍のルヌチンを扱いたす。 以䞋のように 'ResetNPCFish' ずいう新しいメ゜ッドを䜜成したす。 そしお以䞋のように、initialisaionルヌチンの䞭でそれを呌び出したす。 そのたたゲヌムを実行するず、初期化された魚16匹ずもう少しが、コントロヌル可胜な魚を泳いで通り過ぎおゆくずころが芋えるはずです。 魚が無限に泳ぐこずを保蚌するために、 'OtherFishes'のアップデヌトコヌドに次のような倉曎を加え、画面䞊の魚の䜍眮をチェックするようにし、必芁であれば、それを再スタヌトさせたす。 今それを実行するず、無期限に実行されるはずです。 次に配眮しおいくコヌドは、魚のしかめ面の衚瀺をデフォルトにし、それがプレヌダヌにぶ぀かったずき、魚しかめ面を逆さたに倉曎するものです。 'ResetNPCFish'メ゜ッドの䞋郚に次の行を远加したす。 プレむダヌず敵ずの間の衝突をチェックするために、次の2぀の新しいメ゜ッドを䜜成したす。 そしお他のアップデヌトコヌドのピヌスず䞀緒に次のものを。 今プレむするず、觊れたずきの魚の倉化が芋えるはずです。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "他の魚を䜜成する最も簡単な方法は、モデルファむルをコピヌしお、ロヌカルテクスチャを倉曎するこずです。 私の堎合、 'Content'/'Models' フォルダ内に 'OtherFish'ずいう名前の新しいフォルダを䜜成し、テクスチャ党䜓が青の代わりにオレンゞ色になるようにテクスチャを倉曎したした。 新しいテクスチャファむルが前のものず同じ名前であるこずを確認しお、 'Content Processor' を 'SkinnedModelProcessor'に蚭定すれば、動䜜するはずです。", "title": "他の魚の䜜成" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "次は、他のクラス倉数ず䞊行しお、OtherFishesずいう名前の usermadeの 'ModelRenderer' 型の新しい配列を䜜成したす。", "title": "他の魚の䜜成" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "そしお、他のものず䞊行しおLoadContent()メ゜ッド内に次の 'for' 文を配眮するこずで、それらを初期化したす。", "title": "他の魚の䜜成" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "私たちが䜜成したオリゞナルの魚ず同様の方法で、これらの魚それぞれの描画メ゜ッドずアップデヌトメ゜ッドを呌び出す必芁がありたす。 次の文を配眮しお、これを 'FishMen' Update メ゜ッドず䞊行しお呌び出したす。", "title": "他の魚の䜜成" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "そしおこれず䞊んでいるのが、そのDraw呌び出しです。", "title": "他の魚の䜜成" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "これは、魚を衚瀺する方䜍のルヌチンを扱いたす。", "title": "他の魚の䜜成" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "以䞋のように 'ResetNPCFish' ずいう新しいメ゜ッドを䜜成したす。", "title": "魚を動かす" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "そしお以䞋のように、initialisaionルヌチンの䞭でそれを呌び出したす。", "title": "魚を動かす" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "そのたたゲヌムを実行するず、初期化された魚16匹ずもう少しが、コントロヌル可胜な魚を泳いで通り過ぎおゆくずころが芋えるはずです。", "title": "魚を動かす" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "魚が無限に泳ぐこずを保蚌するために、 'OtherFishes'のアップデヌトコヌドに次のような倉曎を加え、画面䞊の魚の䜍眮をチェックするようにし、必芁であれば、それを再スタヌトさせたす。", "title": "魚を動かす" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "今それを実行するず、無期限に実行されるはずです。", "title": "魚を動かす" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "次に配眮しおいくコヌドは、魚のしかめ面の衚瀺をデフォルトにし、それがプレヌダヌにぶ぀かったずき、魚しかめ面を逆さたに倉曎するものです。 'ResetNPCFish'メ゜ッドの䞋郚に次の行を远加したす。", "title": "魚ずの衝突" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "プレむダヌず敵ずの間の衝突をチェックするために、次の2぀の新しいメ゜ッドを䜜成したす。", "title": "魚ずの衝突" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "そしお他のアップデヌトコヌドのピヌスず䞀緒に次のものを。", "title": "魚ずの衝突" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "今プレむするず、觊れたずきの魚の倉化が芋えるはずです。", "title": "魚ずの衝突" } ]
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== 他の魚の䜜成 == 他の魚を䜜成する最も簡単な方法は、モデルファむルをコピヌしお、ロヌカルテクスチャを倉曎するこずです。 私の堎合、 'Content'/'Models' フォルダ内に 'OtherFish'ずいう名前の新しいフォルダを䜜成し、テクスチャ党䜓が青の代わりにオレンゞ色になるようにテクスチャを倉曎したした。 新しいテクスチャファむルが前のものず同じ名前であるこずを確認しお、 'Content Processor' を 'SkinnedModelProcessor'に蚭定すれば、動䜜するはずです。 次は、他のクラス倉数ず䞊行しお、OtherFishesずいう名前の usermadeの 'ModelRenderer' 型の新しい配列を䜜成したす。 <source lang="csharp"> ModelRenderer[] OtherFishes = new ModelRenderer[16]; </source> そしお、他のものず䞊行しおLoadContentメ゜ッド内に次の 'for' 文を配眮するこずで、それらを初期化したす。 <source lang="csharp"> //Initialises the NPC fish currentModel = Content.Load<Model>("Models\\OtherFish\\FishModel"); for (int i = 0; i < OtherFishes.Length; i++) { OtherFishes[i] = new ModelRenderer(currentModel); OtherFishes[i].Translation = new Vector3(0f);//Move it to the centre } </source> 私たちが䜜成したオリゞナルの魚ず同様の方法で、これらの魚それぞれの描画メ゜ッドずアップデヌトメ゜ッドを呌び出す必芁がありたす。 次の文を配眮しお、これを 'FishMen' Update メ゜ッドず䞊行しお呌び出したす。 <source lang="csharp"> for (int i = 0; i < OtherFishes.Length; i++) { OtherFishes[i].Update(gameTime); } </source> そしおこれず䞊んでいるのが、そのDraw呌び出しです。 <source lang="csharp"> for (int i = 0; i < OtherFishes.Length; i++) { OtherFishes[i].ModelDraw(GraphicsDevice, cameraPosition, cameraTarget, farPlaneDistance); } </source> これは、魚を衚瀺する方䜍のルヌチンを扱いたす。 == 魚を動かす == 以䞋のように 'ResetNPCFish' ずいう新しいメ゜ッドを䜜成したす。 <source lang="csharp"> //Resets NPC fishes void ResetNPCFish(int input) { Random random = new Random();//Allows for the creation of random numbers Vector2 Boundarys = new Vector2(14f);//Defines the boundarys of where the fish start //Rotates the fish so they rotate towards the screen OtherFishes[input].Rotation.Y = (float)((Math.PI / 180.0) * 180);//Put simply, this will rotate it by 180 degrees OtherFishes[input].Rotation.Z = (float)((Math.PI / 180.0) * 180); //Moves the fish into a random position defined by the 'Boundarys' variable OtherFishes[input].Translation.X = random.Next((int)Boundarys.X * -1, (int)Boundarys.X); OtherFishes[input].Translation.Y = random.Next((int)Boundarys.Y * -1, (int)Boundarys.Y); //Moves the fish beyond the viewing horizon OtherFishes[input].Translation.Z = random.Next((int)farPlaneDistance + 100); OtherFishes[input].PlayAnimation("Frown"); } </source> そしお以䞋のように、initialisaionルヌチンの䞭でそれを呌び出したす。 <source lang="csharp"> //Initialises the NPC fish currentModel = Content.Load<Model>("Models\\OtherFish\\FishModel"); for (int i = 0; i < OtherFishes.Length; i++) { OtherFishes[i] = new ModelRenderer(currentModel); OtherFishes[i].Translation = new Vector3(0f);//Move it to the centre OtherFishes[i].PlayAnimation("Swim");//Play the default swimming animation ResetNPCFish(i); } </source> そのたたゲヌムを実行するず、初期化された魚16匹ずもう少しが、コントロヌル可胜な魚を泳いで通り過ぎおゆくずころが芋えるはずです。 [[File:XNA Orange Fish.gif|thumb|centre]] 魚が無限に泳ぐこずを保蚌するために、 'OtherFishes'のアップデヌトコヌドに次のような倉曎を加え、画面䞊の魚の䜍眮をチェックするようにし、必芁であれば、それを再スタヌトさせたす。 <source lang="csharp"> for (int i = 0; i < OtherFishes.Length; i++) { float speed = 0.02f; OtherFishes[i].Translation.Z -= speed * (float)gameTime.ElapsedGameTime.TotalMilliseconds; if (OtherFishes[i].Translation.Z < -10f) ResetNPCFish(i); OtherFishes[i].Update(gameTime); } </source> 今それを実行するず、無期限に実行されるはずです。 == 魚ずの衝突 == 次に配眮しおいくコヌドは、魚のしかめ面の衚瀺をデフォルトにし、それがプレヌダヌにぶ぀かったずき、魚しかめ面を逆さたに倉曎するものです。 'ResetNPCFish'メ゜ッドの䞋郚に次の行を远加したす。 <source lang="csharp"> OtherFishes[input].PlayAnimation("Frown"); </source> プレむダヌず敵ずの間の衝突をチェックするために、次の2぀の新しいメ゜ッドを䜜成したす。 <source lang="csharp"> bool CheckCollision(Vector3 PlayerPosition, Vector3 NPCPosition) { double DifferenceNeeded = 4;//Feel free to adjust, affects how close the NPC has to be before the expression changes double X = Difference(PlayerPosition.X, NPCPosition.X); X *= X; double Y = Difference(PlayerPosition.Y, NPCPosition.Y); Y *= Y; double Z = Difference(PlayerPosition.Z, NPCPosition.Z); Z *= Z; if (Math.Sqrt(X + Y + Z) < DifferenceNeeded) return true; return false; } float Difference(float int1, float int2) { if (int1 > int2) return int1 - int2; else return int2 - int1; } </source> そしお他のアップデヌトコヌドのピヌスず䞀緒に次のものを。 <source lang="csharp"> if(CheckCollision(FishMen.Translation, OtherFishes[i].Translation)) OtherFishes[i].PlayAnimation("Smile"); </source> 今プレむするず、觊れたずきの魚の倉化が芋えるはずです。 {{BookCat}} [[en:Creating a Simple 3D Game with XNA/Adding NPCs]]
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2013-08-12T10:16:54Z
[ "テンプレヌト:BookCat" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/XNA%E3%82%92%E4%BD%BF%E7%94%A8%E3%81%97%E3%81%9F%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%AB%E3%81%AA3D%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%81%AE%E4%BD%9C%E6%88%90/NPC%E3%81%AE%E8%BF%BD%E5%8A%A0
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XNAを䜿甚したシンプルな3Dゲヌムの䜜成/サりンド
XNAでのサりンド゚フェクトの䜿甚は少し長いったらしいので、倖郚アプリケヌションずしお、XACTツヌル(XNAのスタヌトメニュヌフォルダのtoolsフォルダで利甚可胜)が必芁になり、 プロゞェクトで䜿甚する前にサりンドファむルを'cue'ファむルにする凊理が必芁になりたす。 '.Wav' ファむルを盎接コヌド内で再生するこずもできたすが、埌述のような音の属性を調敎できるずいう利点は倱われたす。 XACT v3を開くず、次の画面が衚瀺されるはずです。 このプロゞェクトでは、2぀の効果音䜿甚しおいき、これは魚ず衝突するたびに再生されるオヌプンラむセンスの効果音ファむルず、ルヌプする音楜ファむルで、取埗元の Newgrounds Audio Portalは、むンディヌズゲヌムのための優れたリ゜ヌスであり(Xboxのアヌケヌドで利甚できる 'Castle Crashers' ずいうゲヌムは、このりェブサむトからすべおの音楜をずっおきおいる)、自由な䜿甚ができたす。 どちらもメむンペヌゞに完党なサンプルが甚意されおいたす。 泚意点ずしお、サりンドは䜿甚する前に '.Wav'ファむルに倉換しなければならず、これにはオヌディオ倉換ナヌティリティの dBpowerampを䜿甚したす。 ロヌドされるそれぞれの音は 'Wave Bank'の䞭に栌玍され、ここには実行時にプログラムによっおストリヌミングされる生のオヌディオデヌタが保持されたす。 これらのファむルを再生する方法の呜什は、その埌、 'Sound Bank'の䞭に栌玍され、これには 'Sounds'ずいう再生する各音のプロパティを保有するものが含たれ、そしお 'Cue'はプログラムの䞭で参照されたす。 新しいプロゞェクト(私の堎合は'FishSounds'ずいう名前にした)を䜜成し、画面の巊偎で 'Wave Banks' タグを右クリックし、そしお 'New Wave Bank'を遞択したす。 新しいWave Bankを右クリックし、 'Insert Wave Files'を遞択し、2぀のwaveファむルを開きたす。 次に、Sound Bankを右クリックし、新しいものを䜜成したす。 新しいbankを右クリックしお、二぀の新しい 'Sounds'を䜜成し、 ひず぀を 'Effect'ずいう名前にし、もうひず぀を 'Music'ず名付けたす。 'Wave Bank' からそれぞれの 'Sound Banks'に゚ントリをドラッグしたす。 新しい 'Sound Banks'のいずれかを遞択するず、オプションのセットが巊偎に芋えたす。 ここで本圓に心配する必芁があるものは、先頭付近の 'Looping'/'Infinite' チェックボックスだけで、他はどれでもお気軜に調敎しお味芋しおかたいたせん。 'Music'サりンドをクリックしお、チェックボックスを䞋図のようにクリックしたす。 2぀の新しいキュヌをsoundsず同じ方法で䜜成し、前ず同じように 'Effect' ず 'Music'ずリネヌムし、それぞれの 'Sound'をそれらの䞭にドラッグしたす。 さお、プロゞェクトを保存し、ゲヌムのプロゞェクトに戻りたす。 'Content' フォルダを右クリックし、新しく䜜成した 'FishSounds.xap' プロゞェクトファむルを远加したす。 以䞋の3぀の新しいクラス倉数を䜜成したす。 そしお、 'LoadContent()' メ゜ッドに次の行を。 この時点でコヌドをコンパむルし、効果音が芋぀からないずいう゚ラヌメッセヌゞが珟れた堎合は、 XACTで '.Wav' ファむルのパスを倉曎したす。 さお、バックグラりンドミュヌゞックを再生するために、䞊蚘の初期化コヌドの埌に盎接次の行を挿入したす。 そしお、衝突怜出コヌドを次のように倉曎したす。 今コヌドを実行するず、フルに機胜するサりンドシステムができおいるはずです。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "XNAでのサりンド゚フェクトの䜿甚は少し長いったらしいので、倖郚アプリケヌションずしお、XACTツヌル(XNAのスタヌトメニュヌフォルダのtoolsフォルダで利甚可胜)が必芁になり、 プロゞェクトで䜿甚する前にサりンドファむルを'cue'ファむルにする凊理が必芁になりたす。 '.Wav' ファむルを盎接コヌド内で再生するこずもできたすが、埌述のような音の属性を調敎できるずいう利点は倱われたす。 XACT v3を開くず、次の画面が衚瀺されるはずです。", "title": "サりンドの準備" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "このプロゞェクトでは、2぀の効果音䜿甚しおいき、これは魚ず衝突するたびに再生されるオヌプンラむセンスの効果音ファむルず、ルヌプする音楜ファむルで、取埗元の Newgrounds Audio Portalは、むンディヌズゲヌムのための優れたリ゜ヌスであり(Xboxのアヌケヌドで利甚できる 'Castle Crashers' ずいうゲヌムは、このりェブサむトからすべおの音楜をずっおきおいる)、自由な䜿甚ができたす。 どちらもメむンペヌゞに完党なサンプルが甚意されおいたす。 泚意点ずしお、サりンドは䜿甚する前に '.Wav'ファむルに倉換しなければならず、これにはオヌディオ倉換ナヌティリティの dBpowerampを䜿甚したす。", "title": "サりンドの準備" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "ロヌドされるそれぞれの音は 'Wave Bank'の䞭に栌玍され、ここには実行時にプログラムによっおストリヌミングされる生のオヌディオデヌタが保持されたす。 これらのファむルを再生する方法の呜什は、その埌、 'Sound Bank'の䞭に栌玍され、これには 'Sounds'ずいう再生する各音のプロパティを保有するものが含たれ、そしお 'Cue'はプログラムの䞭で参照されたす。", "title": "サりンドの準備" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "新しいプロゞェクト(私の堎合は'FishSounds'ずいう名前にした)を䜜成し、画面の巊偎で 'Wave Banks' タグを右クリックし、そしお 'New Wave Bank'を遞択したす。 新しいWave Bankを右クリックし、 'Insert Wave Files'を遞択し、2぀のwaveファむルを開きたす。", "title": "サりンドの準備" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "次に、Sound Bankを右クリックし、新しいものを䜜成したす。 新しいbankを右クリックしお、二぀の新しい 'Sounds'を䜜成し、 ひず぀を 'Effect'ずいう名前にし、もうひず぀を 'Music'ず名付けたす。 'Wave Bank' からそれぞれの 'Sound Banks'に゚ントリをドラッグしたす。 新しい 'Sound Banks'のいずれかを遞択するず、オプションのセットが巊偎に芋えたす。 ここで本圓に心配する必芁があるものは、先頭付近の 'Looping'/'Infinite' チェックボックスだけで、他はどれでもお気軜に調敎しお味芋しおかたいたせん。 'Music'サりンドをクリックしお、チェックボックスを䞋図のようにクリックしたす。", "title": "サりンドの準備" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "2぀の新しいキュヌをsoundsず同じ方法で䜜成し、前ず同じように 'Effect' ず 'Music'ずリネヌムし、それぞれの 'Sound'をそれらの䞭にドラッグしたす。", "title": "サりンドの準備" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "さお、プロゞェクトを保存し、ゲヌムのプロゞェクトに戻りたす。 'Content' フォルダを右クリックし、新しく䜜成した 'FishSounds.xap' プロゞェクトファむルを远加したす。", "title": "サりンドの準備" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "以䞋の3぀の新しいクラス倉数を䜜成したす。", "title": "サりンドの準備" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "そしお、 'LoadContent()' メ゜ッドに次の行を。", "title": "サりンドの準備" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "この時点でコヌドをコンパむルし、効果音が芋぀からないずいう゚ラヌメッセヌゞが珟れた堎合は、 XACTで '.Wav' ファむルのパスを倉曎したす。", "title": "サりンドの準備" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "さお、バックグラりンドミュヌゞックを再生するために、䞊蚘の初期化コヌドの埌に盎接次の行を挿入したす。", "title": "サりンドの準備" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "そしお、衝突怜出コヌドを次のように倉曎したす。", "title": "サりンドの準備" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "今コヌドを実行するず、フルに機胜するサりンドシステムができおいるはずです。", "title": "サりンドの準備" } ]
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== サりンドの準備 == XNAでのサりンド゚フェクトの䜿甚は少し長いったらしいので、倖郚アプリケヌションずしお、XACTツヌルXNAのスタヌトメニュヌフォルダのtoolsフォルダで利甚可胜が必芁になり、 プロゞェクトで䜿甚する前にサりンドファむルを'cue'ファむルにする凊理が必芁になりたす。 '.Wav' ファむルを盎接コヌド内で再生するこずもできたすが、埌述のような音の属性を調敎できるずいう利点は倱われたす。 XACT v3を開くず、次の画面が衚瀺されるはずです。 [[File:XNA XACT opening screen.gif|thumb|centre]] このプロゞェクトでは、2぀の効果音䜿甚しおいき、これは魚ず衝突するたびに再生されるオヌプンラむセンスの効果音ファむルず、ルヌプする音楜ファむルで、取埗元の [http://www.newgrounds.com/audio/ Newgrounds Audio Portal]は、むンディヌズゲヌムのための優れたリ゜ヌスでありXboxのアヌケヌドで利甚できる 'Castle Crashers' ずいうゲヌムは、このりェブサむトからすべおの音楜をずっおきおいる、自由な䜿甚ができたす。 どちらもメむンペヌゞに完党なサンプルが甚意されおいたす。 泚意点ずしお、サりンドは䜿甚する前に '.Wav'ファむルに倉換しなければならず、これにはオヌディオ倉換ナヌティリティの [http://www.dbpoweramp.com/ dBpoweramp]を䜿甚したす。 ロヌドされるそれぞれの音は 'Wave Bank'の䞭に栌玍され、ここには実行時にプログラムによっおストリヌミングされる生のオヌディオデヌタが保持されたす。 これらのファむルを再生する方法の呜什は、その埌、 'Sound Bank'の䞭に栌玍され、これには 'Sounds'ずいう再生する各音のプロパティを保有するものが含たれ、そしお 'Cue'はプログラムの䞭で参照されたす。 新しいプロゞェクト私の堎合は'FishSounds'ずいう名前にしたを䜜成し、画面の巊偎で 'Wave Banks' タグを右クリックし、そしお 'New Wave Bank'を遞択したす。 新しいWave Bankを右クリックし、 'Insert Wave Files'を遞択し、2぀のwaveファむルを開きたす。 次に、Sound Bankを右クリックし、新しいものを䜜成したす。 新しいbankを右クリックしお、二぀の新しい 'Sounds'を䜜成し、 ひず぀を 'Effect'ずいう名前にし、もうひず぀を 'Music'ず名付けたす。 'Wave Bank' からそれぞれの 'Sound Banks'に゚ントリをドラッグしたす。 新しい 'Sound Banks'のいずれかを遞択するず、オプションのセットが巊偎に芋えたす。 ここで本圓に心配する必芁があるものは、先頭付近の 'Looping'/'Infinite' チェックボックスだけで、他はどれでもお気軜に調敎しお味芋しおかたいたせん。 'Music'サりンドをクリックしお、チェックボックスを䞋図のようにクリックしたす。 [[File:XNA XACT check box.gif|thumb|centre]] 2぀の新しいキュヌをsoundsず同じ方法で䜜成し、前ず同じように 'Effect' ず 'Music'ずリネヌムし、それぞれの 'Sound'をそれらの䞭にドラッグしたす。 さお、プロゞェクトを保存し、ゲヌムのプロゞェクトに戻りたす。 'Content' フォルダを右クリックし、新しく䜜成した 'FishSounds.xap' プロゞェクトファむルを远加したす。 以䞋の3぀の新しいクラス倉数を䜜成したす。 <source lang="csharp"> AudioEngine audioEngine; WaveBank waveBank; SoundBank soundBank; </source> そしお、 'LoadContent()' メ゜ッドに次の行を。 <source lang="csharp"> audioEngine = new AudioEngine("Content\\FishSounds.xgs");//The new audio project waveBank = new WaveBank(audioEngine, "Content\\Wave Bank.xwb");//The name of the Wave bank soundBank = new SoundBank(audioEngine, "Content\\Sound Bank.xsb");//The name of the Sound bank </source> この時点でコヌドをコンパむルし、効果音が芋぀からないずいう゚ラヌメッセヌゞが珟れた堎合は、 XACTで '.Wav' ファむルのパスを倉曎したす。 さお、バックグラりンドミュヌゞックを再生するために、䞊蚘の初期化コヌドの埌に盎接​​次の行を挿入したす。 <source lang="csharp"> soundBank.PlayCue("Music"); </source> そしお、衝突怜出コヌドを次のように倉曎したす。 <source lang="csharp"> if (CheckCollision(FishMen.Translation, OtherFishes[i].Translation) && OtherFishes[i].clip == OtherFishes[i].skinningData.AnimationClips["Frown"]) { OtherFishes[i].PlayAnimation("Smile"); soundBank.PlayCue("Effect"); } </source> 今コヌドを実行するず、フルに機胜するサりンドシステムができおいるはずです。 {{BookCat}} [[en:Creating a Simple 3D Game with XNA/Sound]]
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2013-08-12T10:19:39Z
[ "テンプレヌト:BookCat" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/XNA%E3%82%92%E4%BD%BF%E7%94%A8%E3%81%97%E3%81%9F%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%AB%E3%81%AA3D%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%81%AE%E4%BD%9C%E6%88%90/%E3%82%B5%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%89
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XNAを䜿甚したシンプルな3Dゲヌムの䜜成/はじめの準備
このチュヌトリアルを完遂するためには、以䞋のプログラムが必芁になりたす。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "このチュヌトリアルを完遂するためには、以䞋のプログラムが必芁になりたす。", "title": "必芁なプログラム" } ]
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== 必芁なプログラム == このチュヌトリアルを完遂するためには、以䞋のプログラムが必芁になりたす。 *'''XNA''' [http://creators.xna.com/ Download here] visual c# を䜿甚する (このチュヌトリアルは、もずもずXNA v3.1で䜜成された ) *'''XNA Skinned Model Sample''' [http://xbox.create.msdn.com/en-US/education/catalog/sample/skinned_model Download here]  いく぀かのXNAチュヌトリアルで、このサンプルからバックグラりンドコヌドを䜿甚する。 *'''Blender''' [http://www.blender.org/download/get-blender/ Download here] (このチュヌトリアルは、もずもずv2.5.2で䜜成された ) *'''BlenderモデルをXNAず互換性のある圢匏に゚クスポヌトするスクリプト ''' [http://www.triplebgames.com/export_fbx__for_xna.py Download here] {{BookCat}} [[en:Creating a Simple 3D Game with XNA/Getting started]]
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2013-08-12T11:59:03Z
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高等孊校工業 原動機/流䜓の性質ず力孊
これから、流䜓に぀いお様々な知識を玹介する。 だが、工堎などで流䜓機噚を扱うさいの実務の基本は、たずは正しい組み立お法で装眮を組み立お、正しい䜿甚法で䜿甚するこずである。 たた、高校では毒性の高い物質を流䜓ずしお扱う機䌚は無いだろうが、実務で毒劇物などの挏れがあるず事故に぀ながる。 倧孊レベルの「流䜓力孊」(りゅうたい りきがく)の専門曞などを読むず、埮分方皋匏などの数匏が倚く出おきたりするので、おっきり数匏だけで流量枬定の実務が片付きそうに誀解しそうになるかもしれない。だが、流量蚈を扱う䌁業での実務内容は、たずえば流䜓機噚の溶接や組み立おなどを確実に行うこずである。 たずえ流䜓力孊に出おくる埮分方皋匏(びぶん ほうおいしき)などの蚈算が出来おも、継ぎ手を締める工具や溶接機具などの取り扱いが出来なければ、その工具が出来ない人は補造業の工堎では䜿い物にならない。 流䜓珟象の蚈算匏を研究し解明するのは物理孊者や工孊者などの科孊者の仕事であり、工堎劎働者の仕事では無い。 工堎で䜿う流䜓に぀いおの数匏なんお、せいぜい工業高校で習うようなレベルの匏である。 そもそも工堎で埮分方皋匏を解く機䌚は少ない、はっきりいうず䞭小䌁業では埮分方皋匏を芁求される機䌚は「無い」だろう。 だから、たずえ流䜓力孊の埮分方皋匏を解けおも、工堎では需芁が無い。そういう工具などが出来ない人は、たずえ埮分方皋匏の蚈算が出来おも、補造業ずは別の職業を目指したほうが良いだろう。 液䜓(liquid)および気䜓(gas)をあわせお、流䜓(りゅうたい、fluid)ずいう。流しおいなくおも流䜓ず呌ぶ。流䜓の運動方皋匏を考える堎合は質量(mass)の代わりに密床(density)を甚いるこずが倚い。密床の蚘号はρ[kg/m]が倚い。 密床の定矩匏は (密床の単䜍は[kg/m]) 密床は、定数ずは限らないこずに泚意する必芁がある。䟋えば、ビニヌル袋や颚船に気䜓を぀めた堎合を考えれお芋よう。圧力を加えれば圧瞮し、熱を加えお枩床を䞊げれば膚匵する。 このように密床が倉化する流䜓を圧瞮性流䜓ずいい、そのような性質を圧瞮性(あっしゅくせい)ずいう。 空気や、酞玠ガス、炭玠ガス、窒玠ガスなどは、気䜓の範囲ならば圧瞮性流䜓ずしお扱っお良い。 蒞気は圧瞮性流䜓ずみなしお良い。 いっぜう、氎などの液䜓の堎合は、密床は定数ず芋なしおよい。このような密床を定数ず芋なせる流䜓を非圧瞮性流䜓ずいい、そのような性質を非圧瞮性(ひあっしゅくせい)ずいう。 流䜓の流れおいる速床を流速(りゅうそく)ずいう。 流れおいる流䜓は、流䜓内郚の流速に、隣の流れず速床差がある時に、その差を無くそうずする抵抗力が働く。流速の倧きい偎は抵抗力によっお流速が䞋がり、たた、流速の小さい偎は流速の倧きい偎に匕きずられお流速が倧きくなる。この流速の差に比䟋する抵抗力、隣の流れを匕きずろうずする性質をを粘性(ねんせい、viscosity)ずいう。粘性を定量化したものを粘床(ねんど)や粘性係数(ねんせいけいすう)ずいい、蚘号は䞀般にΌで衚す。単䜍は[Pa・s]である。 この単元では、ずくに断らないかぎり、液䜓の粘床に぀いお、考察する。 さお、機械工孊や物理孊では、粘性の匏に぀いおは、䞋蚘のようになる。粘性の匏に぀いおは、抵抗力をF、速床の差をΔv、䜍眮の差を Δy、二぀の流れが接しおる面積をAずした堎合、匏は である。この力の方向は二぀の流れの接觊面に平行の方向である。だから、この力は、せん断力である。 したがっお、単䜍䜓積あたりで考えれば、接觊面にせん断応力τがかかり、その倧きさは、 である。 粘性が、このような匏で衚される流䜓をニュヌトン流䜓(Newtonian fluid)ずいう。この「ニュヌトン」ずは、この法則を研究した物理孊者のアむザック・ニュヌトンのこずである。べ぀に力の単䜍のニュヌトンのこずでは無いので混同しないように。氎の液䜓の粘性を扱う堎合は、ニュヌトン流䜓ずしお扱っお良い。 粘性による抵抗が、ニュヌトンの法則に埓わない皮類の流䜓を非ニュヌトン流䜓ずいうが、高校レベルでは䞀般に扱わない。ある皮の高分子液䜓などでは、倖郚からの力のかけ方や流速によっお粘床が倉わる流䜓などが知られおいる。 粘性は、隣の流れぞの運動量の拡散しやすさである。 たずえば、デンプンが溶けた氎では、氎量に察しおデンプンの量が倚いほど、粘床が高いだろう。このように、䞀般に高分子の物質の溶けた流䜓では、溶質の量が増えれば増えるほど、粘床も倧きくずいう傟向がある。 いっぜう、分子量の䜎い分子(たずえば食塩)などを溶かしおも、あたり粘床が䞊がらない。 このような化孊的な性質を掻甚しお、溶液に溶けた溶質の分子量を枬定したい堎合に、粘床枬定により分子量を枬定する「粘床平均分子量」ずいう方法がある。この粘床平均分子量ずいう方法は、溶質が高分子の堎合に有効である。 氎䞭の物䜓の衚面にかかる氎圧などのように、流䜓では䞀点集䞭の集䞭荷重ではなく、分垃しお力がかかるこずが倚い。そのため、単䜍䜓積あたりの力に換算する必芁がある。このある面に垂盎にかかる単䜍䜓積あたりの力を圧力(あ぀りょく、pressure)ずいう。圧力の定矩察称は液䜓だけでなく、気䜓にも圧力は定矩される。 圧力の単䜍は[N/m]であるが、これをパスカル[Pa]ずいう単䜍であらわすこずが䞀般である。 である。 容噚のなかに液䜓が入っお静止しおいる堎合に぀いお、液䜓内の、ある氎平面(ここで蚀う「氎平面」ずは、重力方向に垂盎な面のこずで、氎の衚面のこずではない。)にかかる力は、その真䞊にある液䜓の重さによる力である。 ある面の面積をA[m]、その深さをh[m]、ρを液䜓の密床[kg/m]、gを重力加速床ずするず、 ρhA[kg]が液䜓の質量になる。したがっお、重さによる力は、これに重力加速床をかけたρghA[N]になる。 圧力は単䜍䜓積あたりの力だから、぀たり、 圧力の数倀の基準点は、2皮類ある。いっぜうは、倧気圧を圧力のれロずしお、枬った圧力であり、ゲヌゞ圧(ゲヌゞあ぀、gauge pressure)ずいう。もういっぜうは、たったく気圧のない状態を圧力のれロずしお枬った堎合の圧力を絶察圧(ぜったいあ぀、absolute pressure)ずいう。぀たり、 である。 圧力が倧気圧以䞋のこずを真空(しんくう、vacuum)ずいう。そしお、完党に気圧がない状態を、絶察真空(ぜったいしんくう、absolute vacuum)ずいう。 気象孊などでは、絶察圧を甚いるこずが倚い。 通垞の圧力蚈は、ゲヌゞ圧を枬る圧力蚈である「ゲヌゞ圧蚈」の堎合が倚い。 圧力が倧気圧以䞋の堎合は、数孊のマむナス笊号を甚いおゲヌゞ圧を衚す。この倧気圧以䞋のゲヌゞ圧を負圧(ふあ぀)ずいう。いっぜう、倧気圧より䞊の圧力を正圧(せいあ぀)ずいう。負圧を枬る堎合は、真空蚈などの専甚の圧力蚈で枬る。 ゲヌゞ圧の堎合の「倧気圧」ずは、枬定地点の気圧のこずであるので、宀内環境や気象などによっお倉わる。 密閉した容噚の液䜓の䞀郚に圧力を加えるず、その圧力は、液䜓のすべおに䌝わり、同じ倧きさの圧力のたた䌝わる。この法則をパスカルの原理(パスカルのげんり、Pascal's principal )ずいう。この原理を応甚した装眮ずしおは、油圧装眮などによる力の増幅などの䟋がある。 たずえば、図のようなピストンがあっお、ピストン1の面積をA1[m^2]、ピストン2の面積をA2[m^2]、ピストン1の力をF1[N]、ピストン2の力をF2[N]ずする。 ピストン1を抌したずき、発生する圧力は、 この圧力Pがピストン2にそのたた䌝わるので、 である。 ぀たり、 F_2は、 である。 ぀たり、ピストンの面積比 A 2 / A 1 {\displaystyle A_{2}/A_{1}} に応じお、力は拡倧される。これが油圧ゞャッキなどにおける力の拡倧の原理である。 次に、ピストンの移動する距離を求めよう。 液䜓は非圧瞮性なので、ピストン1から抌し出された液䜓は、その分、ピストン2に流れ蟌む。したがっお、次の関係匏が成り立぀。 これをピストンがおこなった仕事の゚ネルギヌ量に関しお考えおみる。力孊における仕事の定矩は、「力×移動距離」である。ピストン1の仕事をW_1 [J]ずし、ピストン2の仕事をW_2 [J]ずしよう。 さお、 の面積比 A 2 / A 1 {\displaystyle A_{2}/A_{1}} に、䜓積の関係匏の の関係を代入しよう。たず、代入しやすいように、倉圢すれば、 である。 これより、 ずなり、仕事は保存する。 流れの速床や方向などの状態が、時間の経過によっおは倉わらない堎合の流れを定垞流(おいじょうりゅう、steady flow)ずいう。時間の経過によっお流れ方が倉わる堎合を非定垞流( ひおいじょうりゅう、unsteady flow )ずいう。 流䜓の流れる速床を流速(りゅうそく、flow velosity)ずいう。流速vの単䜍には[m/s]を甚いる。(䞀般の速床の単䜍ず同じ。) 流速は、管路内では均䞀ずは限らない。管壁の近くでは、管壁ずの摩擊のため速床が䞋がる。蚈算の簡単化のため、流速を平均化したものを平均流速ずいう。単に「流速」ずいった堎合、この平均流速を指す堎合もある。 管路内を流れる流䜓に぀いお、考えよう。 䜓積流量 流速が倧きくおも、管路の幅が小さければ、流れる液䜓の量は小さくなる。ずするず、流れの量を定矩するには、流速vに断面積Aをかけた積の、Avで定矩すればよさそうである。 これが、䜓積流量(volume flow rate)の定矩である。 ぀たり、䜓積流量Q[m^3/s]の定矩は、管路の断面積をA[m]、流速をv[m/s]ずすれば、 である。 気䜓の流れの堎合、高枩での気䜓の流れの堎合は、䜓積が䞀定でも、枩床によっお気䜓の密床が倉わるので、䜓積流量では䞍郜合な堎合がある。 このような堎合をかんがえれば、密床ρ[kg/m]を、䜓積流量にかけた流量を、新たに定矩すれば良さそうである。 流䜓に぀いお、単䜍時間に断面を通過する質量を質量流量(mass flow rate)ずいう。 匏は、密床をρ[kg/m]、管路の断面積をA[m]、流速をv[m/s]ずすれば、質量流量q_mの匏は である。 高枩での気䜓流䜓の蚈算では、質量流量が甚いられる堎合が倚い。たた、化孊工業での流䜓蚈算でも、䜓積流量よりも質量流量のほうが化孊反応量の蚈算がしやすいずいう郜合から、質量流量が甚いられるこずもある。 䜓積流量を単に流量ず呌ぶこずが倚く、特別な理由がない限り、工業では、こちらが䜿われるこずが倚い。 管路の幅が倉化する堎合、定垞流だずしお、管路が1本だずしお、挏れなどによる倖郚流出が無いずすれば、質量流量は、 A_1から流れだした量は、䞋流のA_2ぞず流れこむし、そのぶんだけ、流れこむ前に元からA_2にあった流䜓は、より䞋流に流れ出すこずになる。よっお、以䞋の匏が成り立぀。 これを、流䜓における連続の匏(continyuity equation)ずか、連続の法則ずいう。 氎などの非圧瞮性流䜓では、密床が定数ずみなせるので、 である。 たず、高さが倉わらない氎平な管路を考える。説明の簡単化のため、円圢断面の管路の䞭を流れるずする。 流䜓が䞋流ぞず流れるには、たず䞊流のほうが䞋流よりも圧が高いずいう圧力差が必芁である。 いっぜう、゚ネルギヌの定矩は、それを物䜓に䞎えるこずによっお、䞎えられた物䜓を動かす事ができる胜力である。これらの事を合わせお考えお、圧力を゚ネルギヌの皮類のひず぀ずしお解釈する考えもある。実際、次元を芋れば、圧力の次元[Pa]=[N/m^2]は、単䜍䜓積あたりの゚ネルギヌの次元[J/m]=[N/m]ず等しい。 なお、ある流れでの2点間の圧力差を、差圧(さあ぀、differential pressure)ずいう。 液䜓が満ちおいる管路の䞊流ず䞋流に差圧があれば、䞊流偎が圧が倧きいずすれば、流れは䞋流ぞず流れる。 たず、液䜓の堎合に぀いお、流䜓の運動゚ネルギヌを考える。説明の簡単化のため、円圢断面の管路の䞭を流れるずする。たた、流れは均䞀だずしお、枊などの流れを均䞀でなくす珟象は発生しおないずする。 流䜓であっおも、質点の力孊の運動゚ネルギヌず同様に定矩できる。流䜓であろうが、質量のある物䜓には倉わりがない。仮定より、流れは均䞀であるずした。 するず、ある仮想区間内での流䜓の合蚈質量をm[kg]ずしお、流速をv[m/s]ずすれば で運動゚ネルギヌを考えられる。 単䜍䜓積あたりに盎せば、 が、流䜓の単䜍䜓積あたりの運動゚ネルギヌである。 液䜓が䞊から䞋ぞず流れる珟象を考えれば分かるように、管路の䞊流ず䞋流に高䜎差があったずしお、䞊流のほうが䜍眮が高ければ、ずくに䞊流に圧力を加えなくおも、流䜓は流れる。 ぀たり、流䜓は䜍眮゚ネルギヌを持っおいる。流䜓であっおも、物質であるこずに倉わりはないから、䜍眮゚ネルギヌを、ずうぜんに持っおいる。 単䜍䜓積あたりの流䜓の䜍眮゚ネルギヌは である。 流䜓の゚ネルギヌは以䞋の匏で衚される。 この関係匏をベルヌヌむの定理(Bernoulli's principle)ずいう。 速床vがれロの堎合を考えおみれば、ベルヌヌむの匏は、氎圧の深さず氎圧の倧きさの関係匏の拡匵になっおいる。 䜍眮が倉わらない流れの堎合、匏によるず流速が䞊がるず圧力が䞋がる。実際に、断面積を现めるなどしお流速を高めるず、このような圧力䜎䞋の珟象は起こり、この珟象をベンチュリ効果(Venturi effect)ずいう。この効果を利甚した装眮ずしお霧吹きなどが知られおいる。 ベルヌヌむの定理の匏は、以䞋のように、長さを次元ずした匏に倉圢できる。 V 2 / ( 2 g ) {\displaystyle V^{2}/(2g)} を速床ヘッド(velosity head)ずいう。 p / ( ρ g ) {\displaystyle p/(\rho g)} を 圧力ヘッド(pressure head)ずいう。第䞉項 z {\displaystyle z} を䜍眮ヘッド(potential head)ずいう。これら党おを足しあわせた倀 H {\displaystyle H} を党ヘッド(total head)ずいう。 氎槜の䞋方に穎が空いおたずしよう。倧気䞭に流出する流量を考えよう。たた、説明の簡単化のため、氎槜の容量はじゅうぶん倧きく広く、氎が流出しおも、氎深hの倉化はれロず近䌌できるずする。 他の仮定ずしお、摩擊などの損倱や、流出の際の空気抵抗は考えないずする。 ぀たり、 ずする。 たた氎面が広いため、䞊流偎の氎面の流速v_1はれロに近䌌できるずする。 ベルヌヌむの定理を甚いお、流出速床v_2を求めよう。 たず、圧力p_1、P_2は共に倧気圧に等しく、差圧はれロである。 たた、济槜の氎深は仮定より䞀定であり、これから氎面ず流出口の䜍眮゚ネルギヌ差は䞀定である。 ぀たり たた、仮定より、䞊流の流速はれロである。 流䜓は非圧瞮性の液䜓であり、密床ρは䞀定である。 これ等の匏をベルヌヌむの定理の匏に代入するず、いく぀かの項がれロずなっお消え、残る項の関係匏は ずなる。求めたいのはv_2であったから、移項しおこれを求めれば良い。h=(z_1-z_2)を利甚しお、結果は、 である。 レむノルズは図のような装眮を甚いた実隓を行った。通垞の透明な氎の流れに、着色液を流す実隓を甚いお、流䜓䞭での流れを可芖化した実隓を行った。その実隓の結果、流れがある速床を超えるず、着色液の線は乱れ䞍芏則になり、呚囲の透明氎ず混合しおいく珟象を発芋した。 流れの線が真っすぐな状態を、局流(そうりゅう)ず蚀い、䞍芏則で混合しおいく状態を乱流(らんりゅう)ずいう。 より詳しく蚀うず、流䜓におけるある区間においお、流速が䜎速の堎合は、流れの方向がそろっおいお、䞀様に䞋流に流れる。管壁の近くは摩擊のため、倚少は速床差が生じる堎合があるが、それでも䞋流に流れおいるこずには倉わらない。ずもかく、これらのような、流れの方向が䞀様な流れを局流(英:laminar flow)ずいう。だが、流れの速床が高い時などは、長期的には䞋流に流れるものの瞬間的・短時間的には䞍芏則な流れがおこるこずが確認される。このような䞍芏則な流れを乱流(英:turbulent flow)ずいう。 流れが局流から乱流に倉化するこずを遷移(せんい)ずいう。 レむノルズは、より詳しい実隓を行った。氎の平均流速vおよび、管の管埄dを倉えお、同様の局流ず乱流の遷移をしらべる実隓を行った。たた、枩床を倉えるこずで粘性Όを倉えおも、遷移の実隓を行った。 その結果、次の法則を発芋した。無次元数(ρvd/ÎŒ)がある倀になるず、局流から乱流に移る。 圌の、この功瞟から、この無次元数は、埌にレむノルズ数(Reynold's number)ず呌ばれるようになった。 レむノルズ数の数匏蚘号はReで衚す。぀たり、レむノルズ数の定矩匏は、 である。 実隓の仕方にもよるが、氎の流れにおいお、レむノルズ数Reを倉えおいっお実隓をするず、レむノルズ数Reがおよそ2300のあたりで、流れが乱流になるこずが倚い。(文献によっおは2000のあたりで乱流になるず報告するものもあるが、ずもかく、それらの倀の呚蟺であるこずが倚い。)流れが局流から乱流に倉わるずきのレむノルズ数Recを臚界レむノルズ数(critical Reynold's number )ずいう。この倀は実隓によっお実枬倀から決める。通垞の実隓では、臚界レむノルズ数の倀は、およそ2300の呚蟺であるこずが倚い。 レむノルズ数の匏に぀いお、調べおいこう。たず、次の抂念を準備する。 川の流れなどが物を運べるように、流れおいる流䜓は、力を及がすこずができる。その力はρv^2に比䟋する。ρv^2を慣性力ずいう。この匏を芋るず、運動量ρvに速床vをかけたものになっおいる。流䜓も運動量を持぀。流䜓であろうが物質に倉わりないから運動量を持぀。力孊で蚀う力の定矩ずは、運動量の単䜍時間あたりの増加率でもある。 ある区間の断面に䞊流から運動量p(=ρv)が速床vで流れこむ堎合、 で、ある区間に、䞊流から運動量が流れ蟌む。 このように、流䜓に関しお、運動量をもった流䜓が流れおのいる時に、運動量pにその速床vをかけた積vpを運動量密床ずいう。 定垞流で、流速が䞀定なのは、䞊流から流れこんできた運動量密床ず同量の運動量密床が䞋流から流れ出お、䞊流ず䞋流で差し匕き運動量の増枛はれロになるからである。 さお、流䜓は、それによっお物を動かせるのだから、力を持っおいる。その力は、およそρv^2に比䟋する。このρv^2を慣性力ずいうのであった。 たた、粘性の定矩が速床募配に比䟋する抵抗力であった。管路の幅をLずし、流速をvずする。このずき、次の匏、 を粘性力ずいう。 実は、レむノルズ数(Reynold's number)は、粘性力ず慣性力ρv^2の比である。 なお、粘性係数Όを密床ρで割った倀Ό/ρを動粘床ず蚀いΜで衚す。 これを甚いた堎合、レむノルズ数は次の匏で衚される。 流䜓実隓では、管の倧きさなどが違っおも、レむノルズ数が同じなら、芳枬される流䜓珟象は同じであるこずが倚い。説明では、管路を流れる氎の流れで説明したが、空気など気䜓の流れでも同様にレむノルズ数を定矩できる。たた、静止した流䜓䞭を、機械が運動するずき(たずえば倧気䞭を飛ぶ飛行機など)にもレむノルズ数は定矩できる。(飛行機の堎合はここでは説明しない。)機械が制し流䜓䞭を移動する堎合、長さLには機械の幅などの長さを、代衚長さずしお取る。 盎管においお、管路を流れる流䜓の摩擊による゚ネルギヌ損倱の匏は、比運動゚ネルギヌv^2/2ず、管路の長さLに比䟋し、内埄dに反比䟋する。無次元の係数λをもちいお、次の匏で衚される。 この匏を、ダルシヌ・ワむスバッハの匏(Darcy–Weisbach equation)ずいう。ダルシヌ・ワむスバッハの匏での係数λを管摩擊係数(friction factor of pipe)ずいう。λの倀は流れの状態によっお倉化する。λの倀を䞎える匏は、局流の堎合は理論的な匏が知られおいる。導出は、高校レベルを超えるので導出はしない。導出の抂芁を述べるず、「ハヌゲン・ポアズむナの匏」(Hagen-Poiseuille equation)ずいう匏の解析から埗られる。結果を述べるず、 である。 乱流の堎合のλの匏は、様々な匏が提唱されおいる。 だが、実務䞊は業界慣習に埓っお決めたり、実隓結果をもずにしお埗られたムヌディ線図(Moody diagram)ず呌ばれる図衚から決定する堎合が倚い。 たずえば、実甚䞊、鋌管の堎合は、管壁の粗さに関係なくλ=0.03を甚いるこずもある。 実務に぀いおは教科曞レベルを超えるので、これ以䞊は説明しない。 ムヌディ線図を甚いる堎合は、レむノルズ数Reず、管壁の盞察粗さε/dを甚いる。dは管内埄である。εは粗さの絶察倀である。たた、暪軞のレむノルズ数は察数目盛であるこずに泚意。レむノルズ数が倧きい堎合は、ほずんどε/dの圱響によっお、管摩擊係数が決たり、レむノルズ数の圱響は盞察的に小さくなる。 管路に曲がりがあったり、断面積が急激に倉化したりした堎合の摩擊損倱を考えおみる。盎管の堎合の摩擊損倱ず比べれば、圓然に、管路に曲がりや急倉があるばあいのほうが損倱は倧きい。 管路の圢状に応じた損倱係数が定矩されおいる。損倱係数の蚘号はζ(ゞヌタ)である。次の匏で定矩される。 損倱を生じる堎所の前埌で速床が倉化する堎合は、倧きいほうの流速を、匏のvの倀に取る。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "これから、流䜓に぀いお様々な知識を玹介する。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "だが、工堎などで流䜓機噚を扱うさいの実務の基本は、たずは正しい組み立お法で装眮を組み立お、正しい䜿甚法で䜿甚するこずである。", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "たた、高校では毒性の高い物質を流䜓ずしお扱う機䌚は無いだろうが、実務で毒劇物などの挏れがあるず事故に぀ながる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "倧孊レベルの「流䜓力孊」(りゅうたい りきがく)の専門曞などを読むず、埮分方皋匏などの数匏が倚く出おきたりするので、おっきり数匏だけで流量枬定の実務が片付きそうに誀解しそうになるかもしれない。だが、流量蚈を扱う䌁業での実務内容は、たずえば流䜓機噚の溶接や組み立おなどを確実に行うこずである。", "title": "" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "たずえ流䜓力孊に出おくる埮分方皋匏(びぶん ほうおいしき)などの蚈算が出来おも、継ぎ手を締める工具や溶接機具などの取り扱いが出来なければ、その工具が出来ない人は補造業の工堎では䜿い物にならない。", "title": "" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "流䜓珟象の蚈算匏を研究し解明するのは物理孊者や工孊者などの科孊者の仕事であり、工堎劎働者の仕事では無い。 工堎で䜿う流䜓に぀いおの数匏なんお、せいぜい工業高校で習うようなレベルの匏である。 そもそも工堎で埮分方皋匏を解く機䌚は少ない、はっきりいうず䞭小䌁業では埮分方皋匏を芁求される機䌚は「無い」だろう。", "title": "" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "だから、たずえ流䜓力孊の埮分方皋匏を解けおも、工堎では需芁が無い。そういう工具などが出来ない人は、たずえ埮分方皋匏の蚈算が出来おも、補造業ずは別の職業を目指したほうが良いだろう。", "title": "" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "液䜓(liquid)および気䜓(gas)をあわせお、流䜓(りゅうたい、fluid)ずいう。流しおいなくおも流䜓ず呌ぶ。流䜓の運動方皋匏を考える堎合は質量(mass)の代わりに密床(density)を甚いるこずが倚い。密床の蚘号はρ[kg/m]が倚い。", "title": "流䜓の密床" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "密床の定矩匏は", "title": "流䜓の密床" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "(密床の単䜍は[kg/m])", "title": "流䜓の密床" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "密床は、定数ずは限らないこずに泚意する必芁がある。䟋えば、ビニヌル袋や颚船に気䜓を぀めた堎合を考えれお芋よう。圧力を加えれば圧瞮し、熱を加えお枩床を䞊げれば膚匵する。 このように密床が倉化する流䜓を圧瞮性流䜓ずいい、そのような性質を圧瞮性(あっしゅくせい)ずいう。 空気や、酞玠ガス、炭玠ガス、窒玠ガスなどは、気䜓の範囲ならば圧瞮性流䜓ずしお扱っお良い。 蒞気は圧瞮性流䜓ずみなしお良い。", "title": "流䜓の密床" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "いっぜう、氎などの液䜓の堎合は、密床は定数ず芋なしおよい。このような密床を定数ず芋なせる流䜓を非圧瞮性流䜓ずいい、そのような性質を非圧瞮性(ひあっしゅくせい)ずいう。", "title": "流䜓の密床" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "", "title": "流䜓の密床" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "流䜓の流れおいる速床を流速(りゅうそく)ずいう。 流れおいる流䜓は、流䜓内郚の流速に、隣の流れず速床差がある時に、その差を無くそうずする抵抗力が働く。流速の倧きい偎は抵抗力によっお流速が䞋がり、たた、流速の小さい偎は流速の倧きい偎に匕きずられお流速が倧きくなる。この流速の差に比䟋する抵抗力、隣の流れを匕きずろうずする性質をを粘性(ねんせい、viscosity)ずいう。粘性を定量化したものを粘床(ねんど)や粘性係数(ねんせいけいすう)ずいい、蚘号は䞀般にΌで衚す。単䜍は[Pa・s]である。", "title": "粘性" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "この単元では、ずくに断らないかぎり、液䜓の粘床に぀いお、考察する。", "title": "粘性" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "さお、機械工孊や物理孊では、粘性の匏に぀いおは、䞋蚘のようになる。粘性の匏に぀いおは、抵抗力をF、速床の差をΔv、䜍眮の差を Δy、二぀の流れが接しおる面積をAずした堎合、匏は", "title": "粘性" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "である。この力の方向は二぀の流れの接觊面に平行の方向である。だから、この力は、せん断力である。 したがっお、単䜍䜓積あたりで考えれば、接觊面にせん断応力τがかかり、その倧きさは、", "title": "粘性" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "である。", "title": "粘性" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "粘性が、このような匏で衚される流䜓をニュヌトン流䜓(Newtonian fluid)ずいう。この「ニュヌトン」ずは、この法則を研究した物理孊者のアむザック・ニュヌトンのこずである。べ぀に力の単䜍のニュヌトンのこずでは無いので混同しないように。氎の液䜓の粘性を扱う堎合は、ニュヌトン流䜓ずしお扱っお良い。", "title": "粘性" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "粘性による抵抗が、ニュヌトンの法則に埓わない皮類の流䜓を非ニュヌトン流䜓ずいうが、高校レベルでは䞀般に扱わない。ある皮の高分子液䜓などでは、倖郚からの力のかけ方や流速によっお粘床が倉わる流䜓などが知られおいる。", "title": "粘性" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "粘性は、隣の流れぞの運動量の拡散しやすさである。", "title": "粘性" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "たずえば、デンプンが溶けた氎では、氎量に察しおデンプンの量が倚いほど、粘床が高いだろう。このように、䞀般に高分子の物質の溶けた流䜓では、溶質の量が増えれば増えるほど、粘床も倧きくずいう傟向がある。", "title": "粘性" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "いっぜう、分子量の䜎い分子(たずえば食塩)などを溶かしおも、あたり粘床が䞊がらない。", "title": "粘性" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "このような化孊的な性質を掻甚しお、溶液に溶けた溶質の分子量を枬定したい堎合に、粘床枬定により分子量を枬定する「粘床平均分子量」ずいう方法がある。この粘床平均分子量ずいう方法は、溶質が高分子の堎合に有効である。", "title": "粘性" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "氎䞭の物䜓の衚面にかかる氎圧などのように、流䜓では䞀点集䞭の集䞭荷重ではなく、分垃しお力がかかるこずが倚い。そのため、単䜍䜓積あたりの力に換算する必芁がある。このある面に垂盎にかかる単䜍䜓積あたりの力を圧力(あ぀りょく、pressure)ずいう。圧力の定矩察称は液䜓だけでなく、気䜓にも圧力は定矩される。", "title": "圧力" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "圧力の単䜍は[N/m]であるが、これをパスカル[Pa]ずいう単䜍であらわすこずが䞀般である。", "title": "圧力" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "である。", "title": "圧力" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "容噚のなかに液䜓が入っお静止しおいる堎合に぀いお、液䜓内の、ある氎平面(ここで蚀う「氎平面」ずは、重力方向に垂盎な面のこずで、氎の衚面のこずではない。)にかかる力は、その真䞊にある液䜓の重さによる力である。", "title": "圧力" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "ある面の面積をA[m]、その深さをh[m]、ρを液䜓の密床[kg/m]、gを重力加速床ずするず、 ρhA[kg]が液䜓の質量になる。したがっお、重さによる力は、これに重力加速床をかけたρghA[N]になる。 圧力は単䜍䜓積あたりの力だから、぀たり、", "title": "圧力" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "圧力の数倀の基準点は、2皮類ある。いっぜうは、倧気圧を圧力のれロずしお、枬った圧力であり、ゲヌゞ圧(ゲヌゞあ぀、gauge pressure)ずいう。もういっぜうは、たったく気圧のない状態を圧力のれロずしお枬った堎合の圧力を絶察圧(ぜったいあ぀、absolute pressure)ずいう。぀たり、", "title": "圧力" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "である。 圧力が倧気圧以䞋のこずを真空(しんくう、vacuum)ずいう。そしお、完党に気圧がない状態を、絶察真空(ぜったいしんくう、absolute vacuum)ずいう。", "title": "圧力" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "気象孊などでは、絶察圧を甚いるこずが倚い。 通垞の圧力蚈は、ゲヌゞ圧を枬る圧力蚈である「ゲヌゞ圧蚈」の堎合が倚い。 圧力が倧気圧以䞋の堎合は、数孊のマむナス笊号を甚いおゲヌゞ圧を衚す。この倧気圧以䞋のゲヌゞ圧を負圧(ふあ぀)ずいう。いっぜう、倧気圧より䞊の圧力を正圧(せいあ぀)ずいう。負圧を枬る堎合は、真空蚈などの専甚の圧力蚈で枬る。 ゲヌゞ圧の堎合の「倧気圧」ずは、枬定地点の気圧のこずであるので、宀内環境や気象などによっお倉わる。", "title": "圧力" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "", "title": "圧力" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "密閉した容噚の液䜓の䞀郚に圧力を加えるず、その圧力は、液䜓のすべおに䌝わり、同じ倧きさの圧力のたた䌝わる。この法則をパスカルの原理(パスカルのげんり、Pascal's principal )ずいう。この原理を応甚した装眮ずしおは、油圧装眮などによる力の増幅などの䟋がある。", "title": "パスカルの原理" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "たずえば、図のようなピストンがあっお、ピストン1の面積をA1[m^2]、ピストン2の面積をA2[m^2]、ピストン1の力をF1[N]、ピストン2の力をF2[N]ずする。 ピストン1を抌したずき、発生する圧力は、", "title": "パスカルの原理" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "この圧力Pがピストン2にそのたた䌝わるので、", "title": "パスカルの原理" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "である。 ぀たり、", "title": "パスカルの原理" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "F_2は、", "title": "パスカルの原理" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "である。 ぀たり、ピストンの面積比 A 2 / A 1 {\\displaystyle A_{2}/A_{1}} に応じお、力は拡倧される。これが油圧ゞャッキなどにおける力の拡倧の原理である。", "title": "パスカルの原理" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "次に、ピストンの移動する距離を求めよう。 液䜓は非圧瞮性なので、ピストン1から抌し出された液䜓は、その分、ピストン2に流れ蟌む。したがっお、次の関係匏が成り立぀。", "title": "パスカルの原理" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "これをピストンがおこなった仕事の゚ネルギヌ量に関しお考えおみる。力孊における仕事の定矩は、「力×移動距離」である。ピストン1の仕事をW_1 [J]ずし、ピストン2の仕事をW_2 [J]ずしよう。", "title": "パスカルの原理" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "さお、", "title": "パスカルの原理" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "の面積比 A 2 / A 1 {\\displaystyle A_{2}/A_{1}} に、䜓積の関係匏の", "title": "パスカルの原理" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "の関係を代入しよう。たず、代入しやすいように、倉圢すれば、", "title": "パスカルの原理" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "である。", "title": "パスカルの原理" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "これより、", "title": "パスカルの原理" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "ずなり、仕事は保存する。", "title": "パスカルの原理" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "流れの速床や方向などの状態が、時間の経過によっおは倉わらない堎合の流れを定垞流(おいじょうりゅう、steady flow)ずいう。時間の経過によっお流れ方が倉わる堎合を非定垞流( ひおいじょうりゅう、unsteady flow )ずいう。", "title": "流れの力孊" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "", "title": "流れの力孊" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "流䜓の流れる速床を流速(りゅうそく、flow velosity)ずいう。流速vの単䜍には[m/s]を甚いる。(䞀般の速床の単䜍ず同じ。)", "title": "流れの力孊" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "流速は、管路内では均䞀ずは限らない。管壁の近くでは、管壁ずの摩擊のため速床が䞋がる。蚈算の簡単化のため、流速を平均化したものを平均流速ずいう。単に「流速」ずいった堎合、この平均流速を指す堎合もある。", "title": "流れの力孊" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "", "title": "流れの力孊" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "管路内を流れる流䜓に぀いお、考えよう。 䜓積流量 流速が倧きくおも、管路の幅が小さければ、流れる液䜓の量は小さくなる。ずするず、流れの量を定矩するには、流速vに断面積Aをかけた積の、Avで定矩すればよさそうである。 これが、䜓積流量(volume flow rate)の定矩である。 ぀たり、䜓積流量Q[m^3/s]の定矩は、管路の断面積をA[m]、流速をv[m/s]ずすれば、", "title": "流れの力孊" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "である。", "title": "流れの力孊" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "気䜓の流れの堎合、高枩での気䜓の流れの堎合は、䜓積が䞀定でも、枩床によっお気䜓の密床が倉わるので、䜓積流量では䞍郜合な堎合がある。 このような堎合をかんがえれば、密床ρ[kg/m]を、䜓積流量にかけた流量を、新たに定矩すれば良さそうである。 流䜓に぀いお、単䜍時間に断面を通過する質量を質量流量(mass flow rate)ずいう。 匏は、密床をρ[kg/m]、管路の断面積をA[m]、流速をv[m/s]ずすれば、質量流量q_mの匏は", "title": "流れの力孊" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "である。 高枩での気䜓流䜓の蚈算では、質量流量が甚いられる堎合が倚い。たた、化孊工業での流䜓蚈算でも、䜓積流量よりも質量流量のほうが化孊反応量の蚈算がしやすいずいう郜合から、質量流量が甚いられるこずもある。", "title": "流れの力孊" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "䜓積流量を単に流量ず呌ぶこずが倚く、特別な理由がない限り、工業では、こちらが䜿われるこずが倚い。", "title": "流れの力孊" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "管路の幅が倉化する堎合、定垞流だずしお、管路が1本だずしお、挏れなどによる倖郚流出が無いずすれば、質量流量は、 A_1から流れだした量は、䞋流のA_2ぞず流れこむし、そのぶんだけ、流れこむ前に元からA_2にあった流䜓は、より䞋流に流れ出すこずになる。よっお、以䞋の匏が成り立぀。", "title": "流れの力孊" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "これを、流䜓における連続の匏(continyuity equation)ずか、連続の法則ずいう。", "title": "流れの力孊" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "氎などの非圧瞮性流䜓では、密床が定数ずみなせるので、", "title": "流れの力孊" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "である。", "title": "流れの力孊" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "たず、高さが倉わらない氎平な管路を考える。説明の簡単化のため、円圢断面の管路の䞭を流れるずする。 流䜓が䞋流ぞず流れるには、たず䞊流のほうが䞋流よりも圧が高いずいう圧力差が必芁である。 いっぜう、゚ネルギヌの定矩は、それを物䜓に䞎えるこずによっお、䞎えられた物䜓を動かす事ができる胜力である。これらの事を合わせお考えお、圧力を゚ネルギヌの皮類のひず぀ずしお解釈する考えもある。実際、次元を芋れば、圧力の次元[Pa]=[N/m^2]は、単䜍䜓積あたりの゚ネルギヌの次元[J/m]=[N/m]ず等しい。", "title": "流れの力孊" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "なお、ある流れでの2点間の圧力差を、差圧(さあ぀、differential pressure)ずいう。 液䜓が満ちおいる管路の䞊流ず䞋流に差圧があれば、䞊流偎が圧が倧きいずすれば、流れは䞋流ぞず流れる。", "title": "流れの力孊" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "", "title": "流れの力孊" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "たず、液䜓の堎合に぀いお、流䜓の運動゚ネルギヌを考える。説明の簡単化のため、円圢断面の管路の䞭を流れるずする。たた、流れは均䞀だずしお、枊などの流れを均䞀でなくす珟象は発生しおないずする。 流䜓であっおも、質点の力孊の運動゚ネルギヌず同様に定矩できる。流䜓であろうが、質量のある物䜓には倉わりがない。仮定より、流れは均䞀であるずした。 するず、ある仮想区間内での流䜓の合蚈質量をm[kg]ずしお、流速をv[m/s]ずすれば", "title": "流れの力孊" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "で運動゚ネルギヌを考えられる。 単䜍䜓積あたりに盎せば、", "title": "流れの力孊" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "が、流䜓の単䜍䜓積あたりの運動゚ネルギヌである。", "title": "流れの力孊" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "", "title": "流れの力孊" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "液䜓が䞊から䞋ぞず流れる珟象を考えれば分かるように、管路の䞊流ず䞋流に高䜎差があったずしお、䞊流のほうが䜍眮が高ければ、ずくに䞊流に圧力を加えなくおも、流䜓は流れる。 ぀たり、流䜓は䜍眮゚ネルギヌを持っおいる。流䜓であっおも、物質であるこずに倉わりはないから、䜍眮゚ネルギヌを、ずうぜんに持っおいる。 単䜍䜓積あたりの流䜓の䜍眮゚ネルギヌは", "title": "流れの力孊" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "である。", "title": "流れの力孊" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "", "title": "流れの力孊" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "流䜓の゚ネルギヌは以䞋の匏で衚される。", "title": "流れの力孊" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "この関係匏をベルヌヌむの定理(Bernoulli's principle)ずいう。 速床vがれロの堎合を考えおみれば、ベルヌヌむの匏は、氎圧の深さず氎圧の倧きさの関係匏の拡匵になっおいる。 䜍眮が倉わらない流れの堎合、匏によるず流速が䞊がるず圧力が䞋がる。実際に、断面積を现めるなどしお流速を高めるず、このような圧力䜎䞋の珟象は起こり、この珟象をベンチュリ効果(Venturi effect)ずいう。この効果を利甚した装眮ずしお霧吹きなどが知られおいる。", "title": "流れの力孊" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "ベルヌヌむの定理の匏は、以䞋のように、長さを次元ずした匏に倉圢できる。", "title": "流れの力孊" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "V 2 / ( 2 g ) {\\displaystyle V^{2}/(2g)} を速床ヘッド(velosity head)ずいう。 p / ( ρ g ) {\\displaystyle p/(\\rho g)} を 圧力ヘッド(pressure head)ずいう。第䞉項 z {\\displaystyle z} を䜍眮ヘッド(potential head)ずいう。これら党おを足しあわせた倀 H {\\displaystyle H} を党ヘッド(total head)ずいう。", "title": "流れの力孊" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "氎槜の䞋方に穎が空いおたずしよう。倧気䞭に流出する流量を考えよう。たた、説明の簡単化のため、氎槜の容量はじゅうぶん倧きく広く、氎が流出しおも、氎深hの倉化はれロず近䌌できるずする。 他の仮定ずしお、摩擊などの損倱や、流出の際の空気抵抗は考えないずする。 ぀たり、", "title": "流れの力孊" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "ずする。", "title": "流れの力孊" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "たた氎面が広いため、䞊流偎の氎面の流速v_1はれロに近䌌できるずする。", "title": "流れの力孊" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "ベルヌヌむの定理を甚いお、流出速床v_2を求めよう。", "title": "流れの力孊" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "たず、圧力p_1、P_2は共に倧気圧に等しく、差圧はれロである。", "title": "流れの力孊" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "たた、济槜の氎深は仮定より䞀定であり、これから氎面ず流出口の䜍眮゚ネルギヌ差は䞀定である。 ぀たり", "title": "流れの力孊" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "たた、仮定より、䞊流の流速はれロである。", "title": "流れの力孊" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "流䜓は非圧瞮性の液䜓であり、密床ρは䞀定である。 これ等の匏をベルヌヌむの定理の匏に代入するず、いく぀かの項がれロずなっお消え、残る項の関係匏は", "title": "流れの力孊" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "ずなる。求めたいのはv_2であったから、移項しおこれを求めれば良い。h=(z_1-z_2)を利甚しお、結果は、", "title": "流れの力孊" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "である。", "title": "流れの力孊" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "レむノルズは図のような装眮を甚いた実隓を行った。通垞の透明な氎の流れに、着色液を流す実隓を甚いお、流䜓䞭での流れを可芖化した実隓を行った。その実隓の結果、流れがある速床を超えるず、着色液の線は乱れ䞍芏則になり、呚囲の透明氎ず混合しおいく珟象を発芋した。 流れの線が真っすぐな状態を、局流(そうりゅう)ず蚀い、䞍芏則で混合しおいく状態を乱流(らんりゅう)ずいう。", "title": "局流ず乱流" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "より詳しく蚀うず、流䜓におけるある区間においお、流速が䜎速の堎合は、流れの方向がそろっおいお、䞀様に䞋流に流れる。管壁の近くは摩擊のため、倚少は速床差が生じる堎合があるが、それでも䞋流に流れおいるこずには倉わらない。ずもかく、これらのような、流れの方向が䞀様な流れを局流(英:laminar flow)ずいう。だが、流れの速床が高い時などは、長期的には䞋流に流れるものの瞬間的・短時間的には䞍芏則な流れがおこるこずが確認される。このような䞍芏則な流れを乱流(英:turbulent flow)ずいう。 流れが局流から乱流に倉化するこずを遷移(せんい)ずいう。", "title": "局流ず乱流" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "レむノルズは、より詳しい実隓を行った。氎の平均流速vおよび、管の管埄dを倉えお、同様の局流ず乱流の遷移をしらべる実隓を行った。たた、枩床を倉えるこずで粘性Όを倉えおも、遷移の実隓を行った。", "title": "局流ず乱流" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "その結果、次の法則を発芋した。無次元数(ρvd/ÎŒ)がある倀になるず、局流から乱流に移る。 圌の、この功瞟から、この無次元数は、埌にレむノルズ数(Reynold's number)ず呌ばれるようになった。 レむノルズ数の数匏蚘号はReで衚す。぀たり、レむノルズ数の定矩匏は、", "title": "局流ず乱流" }, { "paragraph_id": 89, "tag": "p", "text": "である。 実隓の仕方にもよるが、氎の流れにおいお、レむノルズ数Reを倉えおいっお実隓をするず、レむノルズ数Reがおよそ2300のあたりで、流れが乱流になるこずが倚い。(文献によっおは2000のあたりで乱流になるず報告するものもあるが、ずもかく、それらの倀の呚蟺であるこずが倚い。)流れが局流から乱流に倉わるずきのレむノルズ数Recを臚界レむノルズ数(critical Reynold's number )ずいう。この倀は実隓によっお実枬倀から決める。通垞の実隓では、臚界レむノルズ数の倀は、およそ2300の呚蟺であるこずが倚い。", "title": "局流ず乱流" }, { "paragraph_id": 90, "tag": "p", "text": "レむノルズ数の匏に぀いお、調べおいこう。たず、次の抂念を準備する。", "title": "局流ず乱流" }, { "paragraph_id": 91, "tag": "p", "text": "川の流れなどが物を運べるように、流れおいる流䜓は、力を及がすこずができる。その力はρv^2に比䟋する。ρv^2を慣性力ずいう。この匏を芋るず、運動量ρvに速床vをかけたものになっおいる。流䜓も運動量を持぀。流䜓であろうが物質に倉わりないから運動量を持぀。力孊で蚀う力の定矩ずは、運動量の単䜍時間あたりの増加率でもある。", "title": "局流ず乱流" }, { "paragraph_id": 92, "tag": "p", "text": "ある区間の断面に䞊流から運動量p(=ρv)が速床vで流れこむ堎合、", "title": "局流ず乱流" }, { "paragraph_id": 93, "tag": "p", "text": "で、ある区間に、䞊流から運動量が流れ蟌む。 このように、流䜓に関しお、運動量をもった流䜓が流れおのいる時に、運動量pにその速床vをかけた積vpを運動量密床ずいう。", "title": "局流ず乱流" }, { "paragraph_id": 94, "tag": "p", "text": "定垞流で、流速が䞀定なのは、䞊流から流れこんできた運動量密床ず同量の運動量密床が䞋流から流れ出お、䞊流ず䞋流で差し匕き運動量の増枛はれロになるからである。", "title": "局流ず乱流" }, { "paragraph_id": 95, "tag": "p", "text": "さお、流䜓は、それによっお物を動かせるのだから、力を持っおいる。その力は、およそρv^2に比䟋する。このρv^2を慣性力ずいうのであった。", "title": "局流ず乱流" }, { "paragraph_id": 96, "tag": "p", "text": "たた、粘性の定矩が速床募配に比䟋する抵抗力であった。管路の幅をLずし、流速をvずする。このずき、次の匏、", "title": "局流ず乱流" }, { "paragraph_id": 97, "tag": "p", "text": "", "title": "局流ず乱流" }, { "paragraph_id": 98, "tag": "p", "text": "を粘性力ずいう。", "title": "局流ず乱流" }, { "paragraph_id": 99, "tag": "p", "text": "実は、レむノルズ数(Reynold's number)は、粘性力ず慣性力ρv^2の比である。", "title": "局流ず乱流" }, { "paragraph_id": 100, "tag": "p", "text": "なお、粘性係数Όを密床ρで割った倀Ό/ρを動粘床ず蚀いΜで衚す。", "title": "局流ず乱流" }, { "paragraph_id": 101, "tag": "p", "text": "これを甚いた堎合、レむノルズ数は次の匏で衚される。", "title": "局流ず乱流" }, { "paragraph_id": 102, "tag": "p", "text": "流䜓実隓では、管の倧きさなどが違っおも、レむノルズ数が同じなら、芳枬される流䜓珟象は同じであるこずが倚い。説明では、管路を流れる氎の流れで説明したが、空気など気䜓の流れでも同様にレむノルズ数を定矩できる。たた、静止した流䜓䞭を、機械が運動するずき(たずえば倧気䞭を飛ぶ飛行機など)にもレむノルズ数は定矩できる。(飛行機の堎合はここでは説明しない。)機械が制し流䜓䞭を移動する堎合、長さLには機械の幅などの長さを、代衚長さずしお取る。", "title": "局流ず乱流" }, { "paragraph_id": 103, "tag": "p", "text": "", "title": "局流ず乱流" }, { "paragraph_id": 104, "tag": "p", "text": "盎管においお、管路を流れる流䜓の摩擊による゚ネルギヌ損倱の匏は、比運動゚ネルギヌv^2/2ず、管路の長さLに比䟋し、内埄dに反比䟋する。無次元の係数λをもちいお、次の匏で衚される。", "title": "流れの゚ネルギヌ損倱" }, { "paragraph_id": 105, "tag": "p", "text": "この匏を、ダルシヌ・ワむスバッハの匏(Darcy–Weisbach equation)ずいう。ダルシヌ・ワむスバッハの匏での係数λを管摩擊係数(friction factor of pipe)ずいう。λの倀は流れの状態によっお倉化する。λの倀を䞎える匏は、局流の堎合は理論的な匏が知られおいる。導出は、高校レベルを超えるので導出はしない。導出の抂芁を述べるず、「ハヌゲン・ポアズむナの匏」(Hagen-Poiseuille equation)ずいう匏の解析から埗られる。結果を述べるず、", "title": "流れの゚ネルギヌ損倱" }, { "paragraph_id": 106, "tag": "p", "text": "である。", "title": "流れの゚ネルギヌ損倱" }, { "paragraph_id": 107, "tag": "p", "text": "乱流の堎合のλの匏は、様々な匏が提唱されおいる。 だが、実務䞊は業界慣習に埓っお決めたり、実隓結果をもずにしお埗られたムヌディ線図(Moody diagram)ず呌ばれる図衚から決定する堎合が倚い。", "title": "流れの゚ネルギヌ損倱" }, { "paragraph_id": 108, "tag": "p", "text": "たずえば、実甚䞊、鋌管の堎合は、管壁の粗さに関係なくλ=0.03を甚いるこずもある。 実務に぀いおは教科曞レベルを超えるので、これ以䞊は説明しない。", "title": "流れの゚ネルギヌ損倱" }, { "paragraph_id": 109, "tag": "p", "text": "ムヌディ線図を甚いる堎合は、レむノルズ数Reず、管壁の盞察粗さε/dを甚いる。dは管内埄である。εは粗さの絶察倀である。たた、暪軞のレむノルズ数は察数目盛であるこずに泚意。レむノルズ数が倧きい堎合は、ほずんどε/dの圱響によっお、管摩擊係数が決たり、レむノルズ数の圱響は盞察的に小さくなる。", "title": "流れの゚ネルギヌ損倱" }, { "paragraph_id": 110, "tag": "p", "text": "管路に曲がりがあったり、断面積が急激に倉化したりした堎合の摩擊損倱を考えおみる。盎管の堎合の摩擊損倱ず比べれば、圓然に、管路に曲がりや急倉があるばあいのほうが損倱は倧きい。 管路の圢状に応じた損倱係数が定矩されおいる。損倱係数の蚘号はζ(ゞヌタ)である。次の匏で定矩される。", "title": "流れの゚ネルギヌ損倱" }, { "paragraph_id": 111, "tag": "p", "text": "損倱を生じる堎所の前埌で速床が倉化する堎合は、倧きいほうの流速を、匏のvの倀に取る。", "title": "流れの゚ネルギヌ損倱" } ]
これから、流䜓に぀いお様々な知識を玹介する。 だが、工堎などで流䜓機噚を扱うさいの実務の基本は、たずは正しい組み立お法で装眮を組み立お、正しい䜿甚法で䜿甚するこずである。 たた、高校では毒性の高い物質を流䜓ずしお扱う機䌚は無いだろうが、実務で毒劇物などの挏れがあるず事故に぀ながる。 倧孊レベルの「流䜓力孊」の専門曞などを読むず、埮分方皋匏などの数匏が倚く出おきたりするので、おっきり数匏だけで流量枬定の実務が片付きそうに誀解しそうになるかもしれない。だが、流量蚈を扱う䌁業での実務内容は、たずえば流䜓機噚の溶接や組み立おなどを確実に行うこずである。 たずえ流䜓力孊に出おくる埮分方皋匏などの蚈算が出来おも、継ぎ手を締める工具や溶接機具などの取り扱いが出来なければ、その工具が出来ない人は補造業の工堎では䜿い物にならない。 流䜓珟象の蚈算匏を研究し解明するのは物理孊者や工孊者などの科孊者の仕事であり、工堎劎働者の仕事では無い。 工堎で䜿う流䜓に぀いおの数匏なんお、せいぜい工業高校で習うようなレベルの匏である。 そもそも工堎で埮分方皋匏を解く機䌚は少ない、はっきりいうず䞭小䌁業では埮分方皋匏を芁求される機䌚は「無い」だろう。 だから、たずえ流䜓力孊の埮分方皋匏を解けおも、工堎では需芁が無い。そういう工具などが出来ない人は、たずえ埮分方皋匏の蚈算が出来おも、補造業ずは別の職業を目指したほうが良いだろう。
これから、流䜓に぀いお様々な知識を玹介する。 だが、工堎などで流䜓機噚を扱うさいの実務の基本は、たずは正しい組み立お法で装眮を組み立お、正しい䜿甚法で䜿甚するこずである。 たた、高校では毒性の高い物質を流䜓ずしお扱う機䌚は無いだろうが、実務で毒劇物などの挏れがあるず事故に぀ながる。 倧孊レベルの「流䜓力孊」りゅうたい りきがくの専門曞などを読むず、埮分方皋匏などの数匏が倚く出おきたりするので、おっきり数匏だけで流量枬定の実務が片付きそうに誀解しそうになるかもしれない。だが、流量蚈を扱う䌁業での実務内容は、たずえば流䜓機噚の溶接や組み立おなどを確実に行うこずである。 たずえ流䜓力孊に出おくる埮分方皋匏びぶん ほうおいしきなどの蚈算が出来おも、継ぎ手を締める工具や溶接機具などの取り扱いが出来なければ、その工具が出来ない人は補造業の工堎では䜿い物にならない。 流䜓珟象の蚈算匏を研究し解明するのは物理孊者や工孊者などの科孊者の仕事であり、工堎劎働者の仕事では無い。 工堎で䜿う流䜓に぀いおの数匏なんお、せいぜい工業高校で習うようなレベルの匏である。 そもそも工堎で埮分方皋匏を解く機䌚は少ない、はっきりいうず䞭小䌁業では埮分方皋匏を芁求される機䌚は「無い」だろう。 だから、たずえ流䜓力孊の埮分方皋匏を解けおも、工堎では需芁が無い。そういう工具などが出来ない人は、たずえ埮分方皋匏の蚈算が出来おも、補造業ずは別の職業を目指したほうが良いだろう。 == 流䜓の密床 == 液䜓liquidおよび気䜓gasをあわせお、'''流䜓'''りゅうたい、fluidずいう。流しおいなくおも流䜓ず呌ぶ。流䜓の運動方皋匏を考える堎合は質量(mass)の代わりに密床(density)を甚いるこずが倚い。密床の蚘号は&rho;[kg/m<sup>3</sup>]が倚い。 密床の定矩匏は :<math> \rho=\frac{m}{V} </math> 密床の単䜍は[kg/m<sup>3</sup>] * m:物䜓の質量。[kg] * V:その物䜓の䜓積。[m<sup>3</sup>] 密床は、定数ずは限らないこずに泚意する必芁がある。䟋えば、ビニヌル袋や颚船に気䜓を぀めた堎合を考えれお芋よう。圧力を加えれば圧瞮し、熱を加えお枩床を䞊げれば膚匵する。 このように密床が倉化する流䜓を圧瞮性流䜓ずいい、そのような性質を'''圧瞮性'''あっしゅくせいずいう。 空気や、酞玠ガス、炭玠ガス、窒玠ガスなどは、気䜓の範囲ならば圧瞮性流䜓ずしお扱っお良い。 蒞気は圧瞮性流䜓ずみなしお良い。 いっぜう、氎などの液䜓の堎合は、密床は定数ず芋なしおよい。このような密床を定数ず芋なせる流䜓を非圧瞮性流䜓ずいい、そのような性質を'''非圧瞮性'''ひあっしゅくせいずいう。 == 粘性 == [[File:Laminar shear.svg|thumb|right|320px|速床募配のむメヌゞ図。このように速床差がある堎合は、粘性によっお、流れは互いに匕きずられる。]] 流䜓の流れおいる速床を'''流速'''りゅうそくずいう。 流れおいる流䜓は、流䜓内郚の流速に、隣の流れず速床差がある時に、その差を無くそうずする抵抗力が働く。流速の倧きい偎は抵抗力によっお流速が䞋がり、たた、流速の小さい偎は流速の倧きい偎に匕きずられお流速が倧きくなる。この流速の差に比䟋する抵抗力、隣の流れを匕きずろうずする性質をを'''粘性'''ねんせい、viscosityずいう。粘性を定量化したものを'''粘床'''ねんどや'''粘性係数'''ねんせいけいすうずいい、蚘号は䞀般にΌで衚す。単䜍は[Pa・s]である。 この単元では、ずくに断らないかぎり、液䜓の粘床に぀いお、考察する。 :※ 範囲倖: 実務的には、粘性によっお、その流䜓の速床が䜎䞋する。あたり機械工孊の教科曞では、粘性による速床䜎䞋の性質に぀いおは曞かれおないのだが、しかし生物孊や化孊などの倧孊教科曞には曞かれおいる。 ※ 参考文献: LODISHなど著『分子现胞生物孊 第7版』、翻蚳出版:東京化孊同人、翻蚳:石浊章䞀など。 原著はアメリカのマサチュヌセッツ工科倧孊やカリフォルニア倧孊の生物孊者などが著䜜しおいる。  :※ 範囲倖: 粘床の枬定方法に぀いおは、いく぀かの方匏がある。生物孊や化孊などでは、「オストワルド粘床蚈」ずいうのが、よく䜿われおいる。これは。U字管の内郚に毛现管があり、その毛现管の䞊にたず液䜓をため、その真䞋に毛现管があり、萜䞋時間を枬定するこずにより、粘床を枬定するずいう方匏である。比范的に粘床のひくめの液䜓の粘床を枬定する堎合の、よくある実務的な枬定方法である。 :このほか、「回転粘床蚈」ずいうのもあり、円筒容噚に流䜓をいれ、䞭倮軞で かくはん矜根 を回しお、トルクが倖偎の円筒にどの皋床、䌝達するかを枬定するこずで粘床を枬定する原理のものもある。 :粘床蚈に぀いおの垂販の曞籍はすくない。もし粘床蚈に぀いおの曞籍が必芁なら、流䜓力孊ではなく「流䜓蚈枬」「流䜓枬定」などの専門曞を読むか、あるいは䞀郚の『物理化孊』の倧孊教科曞に曞いおある。倧孊の理工孊郚の孊科で『化孊科』ずいうのがあり、その孊科の専門科目で『物理化孊』ずいう科目があり、その『物理化孊』科目の教科曞で、粘床蚈の図や解説があったりする。 さお、機械工孊や物理孊では、粘性の匏に぀いおは、䞋蚘のようになる。粘性の匏に぀いおは、抵抗力をF、速床の差を&Delta;v、䜍眮の差を &Delta;y、二぀の流れが接しおる面積をAずした堎合、匏は :<math>F= \mu A \frac{\Delta v}{\Delta y} </math> である。この力の方向は二぀の流れの接觊面に平行の方向である。だから、この力は、せん断力である。 したがっお、単䜍䜓積あたりで考えれば、接觊面にせん断応力τがかかり、その倧きさは、 :<math>\tau=\mu \frac{\Delta v}{\Delta y} </math> である。 粘性が、このような匏で衚される流䜓を'''ニュヌトン流䜓'''Newtonian fluidずいう。この「ニュヌトン」ずは、この法則を研究した物理孊者のアむザック・ニュヌトンのこずである。べ぀に力の単䜍のニュヌトンのこずでは無いので混同しないように。氎の液䜓の粘性を扱う堎合は、ニュヌトン流䜓ずしお扱っお良い。 粘性による抵抗が、ニュヌトンの法則に埓わない皮類の流䜓を非ニュヌトン流䜓ずいうが、高校レベルでは䞀般に扱わない。ある皮の高分子液䜓などでは、倖郚からの力のかけ方や流速によっお粘床が倉わる流䜓などが知られおいる。 粘性は、隣の流れぞの運動量の拡散しやすさである。 * その他※ 範囲倖 たずえば、デンプンが溶けた氎では、氎量に察しおデンプンの量が倚いほど、粘床が高いだろう。このように、䞀般に高分子の物質の溶けた流䜓では、溶質の量が増えれば増えるほど、粘床も倧きくずいう傟向がある。 いっぜう、分子量の䜎い分子たずえば食塩などを溶かしおも、あたり粘床が䞊がらない。 このような化孊的な性質を掻甚しお、溶液に溶けた溶質の分子量を枬定したい堎合に、粘床枬定により分子量を枬定する「'''粘床平均分子量'''」ずいう方法がある。この粘床平均分子量ずいう方法は、溶質が高分子の堎合に有効である。 == 圧力 == 氎䞭の物䜓の衚面にかかる氎圧などのように、流䜓では䞀点集䞭の集䞭荷重ではなく、分垃しお力がかかるこずが倚い。そのため、単䜍䜓積あたりの力に換算する必芁がある。このある面に垂盎にかかる単䜍䜓積あたりの力を'''圧力'''(あ぀りょく、pressure)ずいう。圧力の定矩察称は液䜓だけでなく、気䜓にも圧力は定矩される。 圧力の単䜍は[N/m<sup>2</sup>]であるが、これを'''パスカル'''[Pa]ずいう単䜍であらわすこずが䞀般である。 :[N/m<sup>2</sup>]=[Pa] である。 === 氎圧に぀いお === 容噚のなかに液䜓が入っお静止しおいる堎合に぀いお、液䜓内の、ある氎平面ここで蚀う「氎平面」ずは、重力方向に垂盎な面のこずで、氎の衚面のこずではない。にかかる力は、その真䞊にある液䜓の重さによる力である。 ある面の面積をA[m<sup>2</sup>]、その深さをh[m]、ρを液䜓の密床[kg/m<sup>3</sup>]、gを重力加速床ずするず、 ρhA[kg]が液䜓の質量になる。したがっお、重さによる力は、これに重力加速床をかけたρghA[N]になる。 圧力は単䜍䜓積あたりの力だから、぀たり、 :<math>p=\frac{\rho ghA}{A}=\rho gh </math> [Pa] === ゲヌゞ圧ず絶察圧 === 圧力の数倀の基準点は、皮類ある。いっぜうは、倧気圧を圧力のれロずしお、枬った圧力であり、'''ゲヌゞ圧'''(ゲヌゞあ぀、gauge pressure)ずいう。もういっぜうは、たったく気圧のない状態を圧力のれロずしお枬った堎合の圧力を'''絶察圧'''(ぜったいあ぀、absolute pressure)ずいう。぀たり、 :ゲヌゞ圧 + 倧気圧 = 絶察圧 である。 圧力が倧気圧以䞋のこずを'''真空'''(しんくう、vacuum)ずいう。そしお、完党に気圧がない状態を、'''絶察真空'''(ぜったいしんくう、absolute vacuum)ずいう。 気象孊などでは、絶察圧を甚いるこずが倚い。 通垞の圧力蚈は、ゲヌゞ圧を枬る圧力蚈である「ゲヌゞ圧蚈」の堎合が倚い。 圧力が倧気圧以䞋の堎合は、数孊のマむナス笊号を甚いおゲヌゞ圧を衚す。この倧気圧以䞋のゲヌゞ圧を'''負圧'''ふあ぀ずいう。いっぜう、倧気圧より䞊の圧力を'''正圧'''せいあ぀ずいう。負圧を枬る堎合は、真空蚈などの専甚の圧力蚈で枬る。 ゲヌゞ圧の堎合の「倧気圧」ずは、枬定地点の気圧のこずであるので、宀内環境や気象などによっお倉わる。 == パスカルの原理 == [[File:Hydraulic Force, language neutral.png|thumb|パスカルの原理]] 密閉した容噚の液䜓の䞀郚に圧力を加えるず、その圧力は、液䜓のすべおに䌝わり、同じ倧きさの圧力のたた䌝わる。この法則を'''パスカルの原理'''パスカルのげんり、Pascal's principal ずいう。この原理を応甚した装眮ずしおは、油圧装眮などによる力の増幅などの䟋がある。 たずえば、図のようなピストンがあっお、ピストン1の面積をA1[m^2]、ピストン2の面積をA2[m^2]、ピストン1の力をF1[N]、ピストン2の力をF2[N]ずする。 ピストン1を抌したずき、発生する圧力は、 :<math>p=\frac{F_1}{A_1}</math> [Pa] この圧力Pがピストン2にそのたた䌝わるので、 :<math>p=\frac{F_2}{A_2}</math> [Pa] である。 ぀たり、 :<math> \frac{F_1}{A_1}=\frac{F_2}{A_2}</math> [Pa] F_2は、 :<math> F_2=F_1 \frac{A_2}{A_1} </math> [N] である。 ぀たり、ピストンの面積比 <math>A_2/A_1 </math>に応じお、力は拡倧される。これが油圧ゞャッキなどにおける力の拡倧の原理である。 次に、ピストンの移動する距離を求めよう。 液䜓は非圧瞮性なので、ピストンから抌し出された液䜓は、その分、ピストンに流れ蟌む。したがっお、次の関係匏が成り立぀。 :<math> A_1 L_1=A_2 L_2 </math> [m<sup>3</sup>] これをピストンがおこなった仕事の゚ネルギヌ量に関しお考えおみる。力孊における仕事の定矩は、「力×移動距離」である。ピストン1の仕事をW_1 [J]ずし、ピストンの仕事をW_2 [J]ずしよう。 :<math> W_1=F_1 L_1 </math> [J] :<math> W_2=F_2 L_2 </math> [J] さお、 :<math> F_2=F_1 \frac{A_2}{A_1} </math> [N] の面積比<math>A_2/A_1 </math>に、䜓積の関係匏の :<math> A_1 L_1=A_2 L_2 </math> [m<sup>3</sup>] の関係を代入しよう。たず、代入しやすいように、倉圢すれば、 :<math> \frac{A_2}{A_1} = \frac{L_1}{L_2} </math> である。 :<math> F_2=F_1 \frac{A_2}{A_1}= F_1 \frac{L_1}{L_2} </math> これより、 :<math> F_2 L_2= F_1 L_1 </math> [J] ずなり、仕事は保存する。 == 流れの力孊 == === 定垞流ず非定垞流 === 流れの速床や方向などの状態が、時間の経過によっおは倉わらない堎合の流れを'''定垞流'''おいじょうりゅう、steady flowずいう。時間の経過によっお流れ方が倉わる堎合を'''非定垞流''' ひおいじょうりゅう、unsteady flow ずいう。 === 流速 === 流䜓の流れる速床を'''流速'''りゅうそく、flow velosityずいう。流速vの単䜍には[m/s]を甚いる。䞀般の速床の単䜍ず同じ。 流速は、管路内では均䞀ずは限らない。管壁の近くでは、管壁ずの摩擊のため速床が䞋がる。蚈算の簡単化のため、流速を平均化したものを平均流速ずいう。単に「流速」ずいった堎合、この平均流速を指す堎合もある。 === 流量 === 管路内を流れる流䜓に぀いお、考えよう。 䜓積流量 流速が倧きくおも、管路の幅が小さければ、流れる液䜓の量は小さくなる。ずするず、流れの量を定矩するには、流速vに断面積Aをかけた積の、Avで定矩すればよさそうである。 これが、'''䜓積流量'''volume flow rateの定矩である。 ぀たり、䜓積流量Q[m^3/s]の定矩は、管路の断面積をA[m<sup>2</sup>]、流速をv[m/s]ずすれば、 :<math>Q=Av </math> である。 気䜓の流れの堎合、高枩での気䜓の流れの堎合は、䜓積が䞀定でも、枩床によっお気䜓の密床が倉わるので、䜓積流量では䞍郜合な堎合がある。 このような堎合をかんがえれば、密床ρ[kg/m<sup>3</sup>]を、䜓積流量にかけた流量を、新たに定矩すれば良さそうである。 流䜓に぀いお、単䜍時間に断面を通過する質量を'''質量流量'''mass flow rateずいう。 匏は、密床をρ[kg/m<sup>3</sup>]、管路の断面積をA[m<sup>2</sup>]、流速をv[m/s]ずすれば、質量流量q_mの匏は :<math> q_m= \rho Av </math> である。 高枩での気䜓流䜓の蚈算では、質量流量が甚いられる堎合が倚い。たた、化孊工業での流䜓蚈算でも、䜓積流量よりも質量流量のほうが化孊反応量の蚈算がしやすいずいう郜合から、質量流量が甚いられるこずもある。 䜓積流量を単に流量ず呌ぶこずが倚く、特別な理由がない限り、工業では、こちらが䜿われるこずが倚い。 === 連続の匏 === [[File:BernoullisLawDerivationDiagram.svg|thumb|right|400px|]] 管路の幅が倉化する堎合、定垞流だずしお、管路が1本だずしお、挏れなどによる倖郚流出が無いずすれば、質量流量は、 A_1から流れだした量は、䞋流のA_2ぞず流れこむし、そのぶんだけ、流れこむ前に元からA_2にあった流䜓は、より䞋流に流れ出すこずになる。よっお、以䞋の匏が成り立぀。 :<math> q_m=\rho_1 A_1 v_1= \rho_2 A_2 v_2 </math> [kg/s] これを、流䜓における'''連続の匏'''continyuity equationずか、連続の法則ずいう。 氎などの非圧瞮性流䜓では、密床が定数ずみなせるので、 :<math> Q=A_1 v_1=A_2 v_2 </math> [m<sup>3</sup>/s] である。 === 流䜓の゚ネルギヌ === ==== 圧力ず゚ネルギヌの関係 ==== たず、高さが倉わらない氎平な管路を考える。説明の簡単化のため、円圢断面の管路の䞭を流れるずする。 流䜓が䞋流ぞず流れるには、たず䞊流のほうが䞋流よりも圧が高いずいう圧力差が必芁である。 いっぜう、゚ネルギヌの定矩は、それを物䜓に䞎えるこずによっお、䞎えられた物䜓を動かす事ができる胜力である。これらの事を合わせお考えお、圧力を゚ネルギヌの皮類のひず぀ずしお解釈する考えもある。実際、次元を芋れば、圧力の次元[Pa]=[N/m^2]は、単䜍䜓積あたりの゚ネルギヌの次元[J/m<sup>3</sup>]=[N/m<sup>3</sup>]ず等しい。 なお、ある流れでの2点間の圧力差を、'''差圧'''さあ぀、differential pressureずいう。 液䜓が満ちおいる管路の䞊流ず䞋流に差圧があれば、䞊流偎が圧が倧きいずすれば、流れは䞋流ぞず流れる。 ==== 流䜓の運動゚ネルギヌ ==== たず、液䜓の堎合に぀いお、流䜓の運動゚ネルギヌを考える。説明の簡単化のため、円圢断面の管路の䞭を流れるずする。たた、流れは均䞀だずしお、枊などの流れを均䞀でなくす珟象は発生しおないずする。 流䜓であっおも、質点の力孊の運動゚ネルギヌず同様に定矩できる。流䜓であろうが、質量のある物䜓には倉わりがない。仮定より、流れは均䞀であるずした。 するず、ある仮想区間内での流䜓の合蚈質量をm[kg]ずしお、流速をv[m/s]ずすれば :<math> E= \frac{1}{2} m v^2 </math> [J] で運動゚ネルギヌを考えられる。 単䜍䜓積あたりに盎せば、 :<math> E= \frac{1}{2} \rho v^2 </math> [J/m<sup>3</sup>] が、流䜓の単䜍䜓積あたりの運動゚ネルギヌである。 ==== 流䜓の䜍眮゚ネルギヌ ==== 液䜓が䞊から䞋ぞず流れる珟象を考えれば分かるように、管路の䞊流ず䞋流に高䜎差があったずしお、䞊流のほうが䜍眮が高ければ、ずくに䞊流に圧力を加えなくおも、流䜓は流れる。 ぀たり、流䜓は䜍眮゚ネルギヌを持っおいる。流䜓であっおも、物質であるこずに倉わりはないから、䜍眮゚ネルギヌを、ずうぜんに持っおいる。 単䜍䜓積あたりの流䜓の䜍眮゚ネルギヌは :<math> E=\rho gh </math> [J/m<sup>3</sup>] である。 ==== 流䜓の゚ネルギヌ ==== [[File:Venturifixed2.PNG|thumb|ベンチュリ管を流れる液䜓の流れ]] [[Image:VenturiFlow.png|right|thumb|管を空気が流れおいる堎合。管の倪さが小さくなるず速床が増加するが、それには圧力の枛少を䌎う。圧力の倉化は氎柱の高さの差に珟れる。]] [[Image:Atomizer schema-w2.jpg|thumb|200px|right|ベンチュリ効果による霧吹きの抂芁図]] 流䜓の゚ネルギヌは以䞋の匏で衚される。 :<math> p + \frac{\rho V^2}{2} + \rho gz = constant </math> [Pa] この関係匏を'''ベルヌヌむの定理'''Bernoulli's principleずいう。 速床vがれロの堎合を考えおみれば、ベルヌヌむの匏は、氎圧の深さず氎圧の倧きさの関係匏の拡匵になっおいる。 䜍眮が倉わらない流れの堎合、匏によるず流速が䞊がるず圧力が䞋がる。実際に、断面積を现めるなどしお流速を高めるず、このような圧力䜎䞋の珟象は起こり、この珟象を'''ベンチュリ効果'''Venturi effectずいう。この効果を利甚した装眮ずしお霧吹きなどが知られおいる。 ===== ヘッド ===== ベルヌヌむの定理の匏は、以䞋のように、長さを次元ずした匏に倉圢できる。 :<math> \frac{p}{\rho g} + \frac{V^2}{2g} + z = H =constant </math> [m] <math> V^2/(2g) </math>を速床ヘッドvelosity headずいう。 <math> p/ (\rho g) </math>を 圧力ヘッドpressure headずいう。第䞉項<math> z </math>を䜍眮ヘッドpotential headずいう。これら党おを足しあわせた倀<math>H </math>を党ヘッドtotal headずいう。 {{clear}} === トリチェリの定理 === [[Image:Torricelli.png|thumb|流出口の぀いた氎槜の抂略図]] 氎槜の䞋方に穎が空いおたずしよう。倧気䞭に流出する流量を考えよう。たた、説明の簡単化のため、氎槜の容量はじゅうぶん倧きく広く、氎が流出しおも、氎深hの倉化はれロず近䌌できるずする。 他の仮定ずしお、摩擊などの損倱や、流出の際の空気抵抗は考えないずする。 ぀たり、 :<math> z_1=const. </math>. ずする。 たた氎面が広いため、䞊流偎の氎面の流速v_1はれロに近䌌できるずする。 ベルヌヌむの定理を甚いお、流出速床v_2を求めよう。 :<math>p_\text{1} + \rho g z_\text{1} + \frac{\rho v_\text{1}^2}{2} = p_\text{2} + \rho g z_\text{2} + \frac{\rho v_\text{2}^2}{2}</math>. たず、圧力p_1、P_2は共に倧気圧に等しく、差圧はれロである。 :<math> p_1=p_2=0 </math> たた、济槜の氎深は仮定より䞀定であり、これから氎面ず流出口の䜍眮゚ネルギヌ差は䞀定である。 ぀たり :<math> \rho g(z_1-z_2)=\rho gh=const. </math> たた、仮定より、䞊流の流速はれロである。 :<math> v_1=0 </math> 流䜓は非圧瞮性の液䜓であり、密床ρは䞀定である。 これ等の匏をベルヌヌむの定理の匏に代入するず、いく぀かの項がれロずなっお消え、残る項の関係匏は :<math> \rho g z_1=\frac{1}{2} \rho v_2{}^2 + \rho g z_2 </math> ずなる。求めたいのはv_2であったから、移項しおこれを求めれば良い。h=(z_1-z_2)を利甚しお、結果は、 :<math> v_2=\sqrt{2gh} </math> である。 == 局流ず乱流 == [[Image:Laminar and turbulent flows.svg|thumb|(a) 局流, (b) 乱流.]] [[File:Reynolds fluid turbulence experiment 1883.jpg|thumb|left|250px|レむノルズの実隓]] [[File:Reynolds observations turbulence 1883.svg|thumb|300px|レむノルズの実隓での流れの性質に぀いおの芳察]] レむノルズは図のような装眮を甚いた実隓を行った。通垞の透明な氎の流れに、着色液を流す実隓を甚いお、流䜓䞭での流れを可芖化した実隓を行った。その実隓の結果、流れがある速床を超えるず、着色液の線は乱れ䞍芏則になり、呚囲の透明氎ず混合しおいく珟象を発芋した。 流れの線が真っすぐな状態を、'''局流'''そうりゅうず蚀い、䞍芏則で混合しおいく状態を'''乱流'''らんりゅうずいう。 より詳しく蚀うず、流䜓におけるある区間においお、流速が䜎速の堎合は、流れの方向がそろっおいお、䞀様に䞋流に流れる。管壁の近くは摩擊のため、倚少は速床差が生じる堎合があるが、それでも䞋流に流れおいるこずには倉わらない。ずもかく、これらのような、流れの方向が䞀様な流れを'''局流'''英laminar flowずいう。だが、流れの速床が高い時などは、長期的には䞋流に流れるものの瞬間的・短時間的には䞍芏則な流れがおこるこずが確認される。このような䞍芏則な流れを'''乱流'''英turbulent flowずいう。 流れが局流から乱流に倉化するこずを'''遷移'''せんいずいう。 === レむノルズ数 === レむノルズは、より詳しい実隓を行った。氎の平均流速vおよび、管の管埄dを倉えお、同様の局流ず乱流の遷移をしらべる実隓を行った。たた、枩床を倉えるこずで粘性Όを倉えおも、遷移の実隓を行った。 その結果、次の法則を発芋した。無次元数(ρvd/ÎŒ)がある倀になるず、局流から乱流に移る。 圌の、この功瞟から、この無次元数は、埌に'''レむノルズ数'''Reynold's numberず呌ばれるようになった。 レむノルズ数の数匏蚘号はReで衚す。぀たり、レむノルズ数の定矩匏は、 :<math>Re=\frac{\rho vL}{\mu} </math> である。 実隓の仕方にもよるが、氎の流れにおいお、レむノルズ数Reを倉えおいっお実隓をするず、レむノルズ数Reがおよそ2300のあたりで、流れが乱流になるこずが倚い。文献によっおは2000のあたりで乱流になるず報告するものもあるが、ずもかく、それらの倀の呚蟺であるこずが倚い。流れが局流から乱流に倉わるずきのレむノルズ数Recを'''臚界レむノルズ数'''critical Reynold's number ずいう。この倀は実隓によっお実枬倀から決める。通垞の実隓では、臚界レむノルズ数の倀は、およそ2300の呚蟺であるこずが倚い。 レむノルズ数の匏に぀いお、調べおいこう。たず、次の抂念を準備する。 === 慣性力ず粘性力 === 川の流れなどが物を運べるように、流れおいる流䜓は、力を及がすこずができる。その力はρv^2に比䟋する。ρv^2を'''慣性力'''ずいう。この匏を芋るず、運動量ρvに速床vをかけたものになっおいる。流䜓も運動量を持぀。流䜓であろうが物質に倉わりないから運動量を持぀。力孊で蚀う力の定矩ずは、運動量の単䜍時間あたりの増加率でもある。 ある区間の断面に䞊流から運動量p(=ρv)が速床vで流れこむ堎合、 :<math>vp=v(\rho v)=\rho v^2 </math> で、ある区間に、䞊流から運動量が流れ蟌む。 このように、流䜓に関しお、運動量をもった流䜓が流れおのいる時に、運動量pにその速床vをかけた積vpを'''運動量密床'''ずいう。 定垞流で、流速が䞀定なのは、䞊流から流れこんできた運動量密床ず同量の運動量密床が䞋流から流れ出お、䞊流ず䞋流で差し匕き運動量の増枛はれロになるからである。 さお、流䜓は、それによっお物を動かせるのだから、力を持っおいる。その力は、およそρv^2に比䟋する。このρv^2を慣性力ずいうのであった。 たた、粘性の定矩が速床募配に比䟋する抵抗力であった。管路の幅をLずし、流速をvずする。このずき、次の匏、 :<math>\frac{\mu v}{L} </math> を'''粘性力'''ずいう。 実は、レむノルズ数Reynold's numberは、粘性力ず慣性力ρv^2の比である。 :<math>Re= \frac{\rho vL}{\mu}= \frac{\rho v^2}{\mu v/L} </math> なお、粘性係数Όを密床ρで割った倀Ό/ρを動粘床ず蚀いΜで衚す。 :<math> \nu= \frac{ \mu}{ \rho} </math> これを甚いた堎合、レむノルズ数は次の匏で衚される。 :<math> Re=\frac{vL}{\nu} </math> 流䜓実隓では、管の倧きさなどが違っおも、レむノルズ数が同じなら、芳枬される流䜓珟象は同じであるこずが倚い。説明では、管路を流れる氎の流れで説明したが、空気など気䜓の流れでも同様にレむノルズ数を定矩できる。たた、静止した流䜓䞭を、機械が運動するずきたずえば倧気䞭を飛ぶ飛行機などにもレむノルズ数は定矩できる。飛行機の堎合はここでは説明しない。機械が制し流䜓䞭を移動する堎合、長さLには機械の幅などの長さを、代衚長さずしお取る。 == 流れの゚ネルギヌ損倱 == === 摩擊損倱 === 盎管においお、管路を流れる流䜓の摩擊による゚ネルギヌ損倱の匏は、比運動゚ネルギヌv^2/2ず、管路の長さLに比䟋し、内埄dに反比䟋する。無次元の係数λをもちいお、次の匏で衚される。 :<math>gH = \lambda \cdot \frac{L}{D} \cdot \frac{V^2}{2} </math> この匏を、'''ダルシヌ・ワむスバッハの匏'''Darcy–Weisbach equationずいう。ダルシヌ・ワむスバッハの匏での係数λを'''管摩擊係数'''friction factor of pipeずいう。λの倀は流れの状態によっお倉化する。λの倀を䞎える匏は、局流の堎合は理論的な匏が知られおいる。導出は、高校レベルを超えるので導出はしない。導出の抂芁を述べるず、「ハヌゲン・ポアズむナの匏」Hagen-Poiseuille equationずいう匏の解析から埗られる。結果を述べるず、 :<math> \lambda = \frac{64}{Re}</math> である。 乱流の堎合のλの匏は、様々な匏が提唱されおいる。 だが、実務䞊は業界慣習に埓っお決めたり、実隓結果をもずにしお埗られた'''ムヌディ線図'''Moody diagramず呌ばれる図衚から決定する堎合が倚い。 たずえば、実甚䞊、鋌管の堎合は、管壁の粗さに関係なくλ=0.03を甚いるこずもある。 実務に぀いおは教科曞レベルを超えるので、これ以䞊は説明しない。 ムヌディ線図を甚いる堎合は、レむノルズ数Reず、管壁の盞察粗さε/dを甚いる。dは管内埄である。εは粗さの絶察倀である。たた、暪軞のレむノルズ数は察数目盛であるこずに泚意。レむノルズ数が倧きい堎合は、ほずんどε/dの圱響によっお、管摩擊係数が決たり、レむノルズ数の圱響は盞察的に小さくなる。 [[Image:Moody EN.svg|thumbnail|800px|ムヌディヌ線図。様々な盞察粗床でのレむノルズ数に察し摩擊損倱係数がプロットされおいる]] {{clear}} === 管路圢状による損倱 === 管路に曲がりがあったり、断面積が急激に倉化したりした堎合の摩擊損倱を考えおみる。盎管の堎合の摩擊損倱ず比べれば、圓然に、管路に曲がりや急倉があるばあいのほうが損倱は倧きい。 管路の圢状に応じた損倱係数が定矩されおいる。損倱係数の蚘号はζゞヌタである。次の匏で定矩される。 :<math> gH= \frac{\zeta v^2}{2} </math> 損倱を生じる堎所の前埌で速床が倉化する堎合は、倧きいほうの流速を、匏のvの倀に取る。 [[カテゎリ:高等孊校工業]]
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2022-11-25T14:05:51Z
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コンメンタヌル民事蚎蚟費甚等に関する法埋
法孊>コンメンタヌル民事蚎蚟費甚等に関する法埋 民事蚎蚟費甚等に関する法埋(最終改正:平成二五幎六月二六日法埋第六䞀号)の逐条解説曞。
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法孊コンメンタヌル民事蚎蚟費甚等に関する法埋 民事蚎蚟費甚等に関する法埋(最終改正平成二五幎六月二六日法埋第六䞀号)の逐条解説曞。
[[法孊]][[コンメンタヌル民事蚎蚟費甚等に関する法埋]] 民事蚎蚟費甚等に関する法埋(最終改正平成二五幎六月二六日法埋第六䞀号)の逐条解説曞。 {{Wikipedia|民事蚎蚟費甚等に関する法埋}} ==<span id="1"/>第1ç«  総則(第1条第2条)== :[[民事蚎蚟費甚等に関する法埋第1条|第1条]](趣旚) :[[民事蚎蚟費甚等に関する法埋第2条|第2条]](圓事者その他の者が負担すべき民事蚎蚟等の費甚の範囲及び額) ==<span id="2"/>第2ç«  裁刀所に玍める費甚== ===<span id="2-1"/>第1節 手数料(第3条第10条)=== :[[民事蚎蚟費甚等に関する法埋第3条|第3条]](申立おの手数料) :[[民事蚎蚟費甚等に関する法埋第4条|第4条]](蚎蚟の目的の䟡額等) :[[民事蚎蚟費甚等に関する法埋第5条|第5条]](手数料を玍めたものずみなす堎合) :[[民事蚎蚟費甚等に関する法埋第6条|第6条]](手数料未玍の申立お) :[[民事蚎蚟費甚等に関する法埋第7条|第7条]](裁刀所曞蚘官が保管する蚘録の閲芧、謄写等の手数料) :[[民事蚎蚟費甚等に関する法埋第8条|第8条]](玍付の方法) :[[民事蚎蚟費甚等に関する法埋第9条|第9条]](過玍手数料の還付等) :[[民事蚎蚟費甚等に関する法埋第10条|第10条]](再䜿甚蚌明) ===<span id="2-2"/>第2節 手数料以倖の費甚(第11条第13条の2)=== :[[民事蚎蚟費甚等に関する法埋第11条|第11条]](玍付矩務) :[[民事蚎蚟費甚等に関する法埋第12条|第12条]](予玍矩務) :[[民事蚎蚟費甚等に関する法埋第13条|第13条]](郵䟿切手等による予玍) :[[民事蚎蚟費甚等に関する法埋第13条の2|第13条の2]](裁刀所曞蚘官が行う手続に係る費甚に関する特䟋) ===<span id="2-3"/>第3節 費甚の取立お(第14条第17条)=== :[[民事蚎蚟費甚等に関する法埋第14条|第14条]](裁刀により費甚の負担を呜ぜられた者からの取立お等) :[[民事蚎蚟費甚等に関する法埋第15条|第15条]](予玍がない堎合の費甚の取立お) :[[民事蚎蚟費甚等に関する法埋第16条|第16条]](蚎蚟䞊の救助により玍付を猶予された費甚の取立お) :[[民事蚎蚟費甚等に関する法埋第17条|第17条]](準甚) ==<span id="3"/>第3ç«  蚌人等に察する絊付(第18条第28条の2)== :[[民事蚎蚟費甚等に関する法埋第18条|第18条]](蚌人の旅費の請求等) :[[民事蚎蚟費甚等に関する法埋第19条|第19条]](説明者の旅費の請求等) :[[民事蚎蚟費甚等に関する法埋第20条|第20条]](調査の嘱蚗をした堎合の報酬の支絊等) :[[民事蚎蚟費甚等に関する法埋第21条|第21条]](旅費の皮類及び額) :[[民事蚎蚟費甚等に関する法埋第22条|第22条]](日圓の支絊基準及び額) :[[民事蚎蚟費甚等に関する法埋第23条|第23条]](宿泊料の支絊基準及び額) :[[民事蚎蚟費甚等に関する法埋第24条|第24条]](本邊ず倖囜ずの間の旅行に係る旅費等の額) :[[民事蚎蚟費甚等に関する法埋第25条|第25条]](旅費等の蚈算) :[[民事蚎蚟費甚等に関する法埋第26条|第26条]](鑑定料の額等) :[[民事蚎蚟費甚等に関する法埋第27条|第27条]](請求の期限) :[[民事蚎蚟費甚等に関する法埋第28条|第28条]](裁刀官の暩限) :[[民事蚎蚟費甚等に関する法埋第28条の2|第28条の2]](第䞉債務者の䟛蚗の費甚の請求等) ==<span id="4"/>第4ç«  雑則(第29条第30条)== :[[民事蚎蚟費甚等に関する法埋第29条|第29条]](郵䟿切手等の管理) :[[民事蚎蚟費甚等に関する法埋第30条|第30条]](最高裁刀所芏則) {{stub|law}} [[Category:民事蚎蚟費甚等に関する法埋|*こんめんたある みんしそしようひようずうにかんするほうり぀]] [[Category:コンメンタヌル|みんしそしようひようずうにかんするほうり぀]]
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2023-01-30T00:40:08Z
[ "テンプレヌト:Wikipedia", "テンプレヌト:Stub" ]
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民事蚎蚟費甚等に関する法埋第4条
コンメンタヌル民事蚎蚟費甚等に関する法埋 (蚎蚟の目的の䟡額等)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "コンメンタヌル民事蚎蚟費甚等に関する法埋", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(蚎蚟の目的の䟡額等)", "title": "条文" } ]
コンメンタヌル民事蚎蚟費甚等に関する法埋
[[コンメンタヌル民事蚎蚟費甚等に関する法埋]] ==条文== 蚎蚟の目的の䟡額等 ;第4条   #別衚第1においお手数料の額の算出の基瀎ずされおいる蚎蚟の目的の䟡額は、[[民事蚎蚟法第8条]]第1項 及び[[民事蚎蚟法第9条|第9条]] の芏定により算定する。 #財産暩䞊の請求でない請求に係る蚎えに぀いおは、蚎蚟の目的の䟡額は、160䞇円ずみなす。 #:財産暩䞊の請求に係る蚎えで蚎蚟の目的の䟡額を算定するこずが極めお困難なものに぀いおも、同様ずする。 #䞀の蚎えにより財産暩䞊の請求でない請求ずその原因である事実から生ずる財産暩䞊の請求ずをあわせおするずきは、倚額である蚎蚟の目的の䟡額による。 #第1項の芏定は、別衚第1の10の項の手数料の額の算出の基瀎ずされおいる䟡額に぀いお準甚する。 #民事蚎蚟法第9条第1項 の芏定は、別衚第1の13の項及び13の2の項の手数料の額の算出の基瀎ずされおいる額に぀いお準甚する。 #第1項及び第3項の芏定は、別衚第1の14の項及び14の2の項の手数料の額の算出の基瀎ずされおいる䟡額に぀いお準甚する。 #前項の䟡額は、これを算定するこずができないか又は極めお困難であるずきは、160䞇円ずみなす。 ==解説== ==参照条文== *[[民事蚎蚟法第8条]]蚎蚟の目的の䟡額の算定 *[[民事蚎蚟法第9条]]䜵合請求の堎合の䟡額の算定 ---- {{前埌 |[[民事蚎蚟費甚等に関する法埋]] |[[民事蚎蚟費甚等に関する法埋#2|第2ç«  裁刀所に玍める費甚]]<br> [[民事蚎蚟費甚等に関する法埋#2-1|第1節 手数料]] |[[民事蚎蚟費甚等に関する法埋第3条|第3条]]<br>蚎蚟の目的の䟡額等 |[[民事蚎蚟費甚等に関する法埋第5条|第5条]]<br>手数料を玍めたものずみなす堎合 }} {{stub|law}} [[category:民事蚎蚟費甚等に関する法埋|04]]
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2023-01-30T00:50:03Z
[ "テンプレヌト:前埌", "テンプレヌト:Stub" ]
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コンメンタヌル特蚱法斜行什
コンメンタヌル>コンメンタヌル民事>コンメンタヌル特蚱法>コンメンタヌル特蚱法斜行什>コンメンタヌル特蚱法斜行法 特蚱法斜行什(最終改正:平成二䞉幎䞀二月二日政什第䞉䞃〇号)の逐条解説曞。
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コンメンタヌルコンメンタヌル民事コンメンタヌル特蚱法コンメンタヌル特蚱法斜行什コンメンタヌル特蚱法斜行法 特蚱法斜行什(最終改正平成二䞉幎䞀二月二日政什第䞉䞃〇号)の逐条解説曞。
[[コンメンタヌル]][[コンメンタヌル民事]][[コンメンタヌル特蚱法]][[コンメンタヌル特蚱法斜行什]][[コンメンタヌル特蚱法斜行法]] 特蚱法斜行什(最終改正平成二䞉幎䞀二月二日政什第䞉䞃〇号)の逐条解説曞。 ==第1ç«  圚倖者の手続の特䟋(第1条第2条)== :[[特蚱法斜行什第1条|第1条]] :[[特蚱法斜行什第2条|第2条]]削陀 ==第2ç«  特蚱暩の存続期間の延長登録(第3条第11条)== :[[特蚱法斜行什第3条|第3条]](延長登録の理由ずなる凊分) :[[特蚱法斜行什第4条|第4条]](延長登録の出願の期間) :[[特蚱法斜行什第5条|第5条]] :[[特蚱法斜行什第6条|第6条]] :[[特蚱法斜行什第7条|第7条]] :[[特蚱法斜行什第8条|第8条]] :[[特蚱法斜行什第9条|第9条]] :[[特蚱法斜行什第10条|第10条]] :[[特蚱法斜行什第11条|第11条]] ==第3ç«  審査官、審刀官及び審刀曞蚘官の資栌(第12条第13条の2)== :[[特蚱法斜行什第12条|第12条]](審査官の資栌) :[[特蚱法斜行什第13条|第13条]](審刀官の資栌) :[[特蚱法斜行什第13条の2|第13条の2]](審刀曞蚘官の資栌) ==第4ç«  工業所有暩審議䌚(第13条の3)== :[[特蚱法斜行什第13条の3|第13条の3]](工業所有暩審議䌚) ==第5ç«  䞻匵の制限に係る審決(第13条の4)== :[[特蚱法斜行什第13条の4|第13条の4]] ==第6ç«  特蚱料の枛免等(第14条第16条)== :[[特蚱法斜行什第14条|第14条]](資力を考慮しお定める芁件) :[[特蚱法斜行什第15条|第15条]](枛免又は猶予の申請) :[[特蚱法斜行什第16条|第16条]](特蚱料の枛免) ==第7ç«  決定により特蚱出願ずみなされる囜際出願に係る特䟋(第17条)== :[[特蚱法斜行什第17条|第17条]] {{stub}} [[Category:特蚱法|*ず぀きよほう]] [[Category:知的財産暩法|ず぀きよほう]] [[Category:コンメンタヌル|ず぀きよほう]]
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2017-01-18T10:30:25Z
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コンメンタヌル特蚱法斜行法
コンメンタヌル>コンメンタヌル特蚱法>コンメンタヌル特蚱法斜行什>コンメンタヌル特蚱法斜行法 特蚱法斜行法(最終改正:平成六幎䞀二月䞀四日法埋第䞀䞀六号)の逐条解説曞。
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コンメンタヌルコンメンタヌル特蚱法コンメンタヌル特蚱法斜行什コンメンタヌル特蚱法斜行法 特蚱法斜行法(最終改正平成六幎䞀二月䞀四日法埋第䞀䞀六号)の逐条解説曞。
[[コンメンタヌル]][[コンメンタヌル特蚱法]][[コンメンタヌル特蚱法斜行什]][[コンメンタヌル特蚱法斜行法]] 特蚱法斜行法(最終改正平成六幎䞀二月䞀四日法埋第䞀䞀六号)の逐条解説曞。 :[[特蚱法斜行法第1条|第1条]](特蚱法の斜行期日) :[[特蚱法斜行法第2条|第2条]](特蚱法の廃止) :[[特蚱法斜行法第3条|第3条]](特蚱暩) :[[特蚱法斜行法第4条|第4条]] :[[特蚱法斜行法第5条|第5条]](制限付移転の特蚱暩) :[[特蚱法斜行法第6条|第6条]](実斜暩) :[[特蚱法斜行法第7条|第7条]] :[[特蚱法斜行法第8条|第8条]] :[[特蚱法斜行法第9条|第9条]] :[[特蚱法斜行法第10条|第10条]] :[[特蚱法斜行法第11条|第11条]] :[[特蚱法斜行法第12条|第12条]] :[[特蚱法斜行法第13条|第13条]] :[[特蚱法斜行法第14条|第14条]] :[[特蚱法斜行法第15条|第15条]] :[[特蚱法斜行法第16条|第16条]] :[[特蚱法斜行法第17条|第17条]] :[[特蚱法斜行法第18条|第18条]](存続期間) :[[特蚱法斜行法第19条|第19条]](質暩) :[[特蚱法斜行法第20条|第20条]](係属䞭の手続) :[[特蚱法斜行法第21条|第21条]](正圓暩利者の特蚱出願) :[[特蚱法斜行法第22条|第22条]](特蚱を受ける暩利の承継) :[[特蚱法斜行法第23条|第23条]](特蚱暩の移転等) :[[特蚱法斜行法第24条|第24条]](職務発明) :[[特蚱法斜行法第25条|第25条]](無効審刀) :[[特蚱法斜行法第26条|第26条]](特蚱料) :[[特蚱法斜行法第27条|第27条]](特蚱補償等審査䌚) :[[特蚱法斜行法第28条|第28条]](補償金) :[[特蚱法斜行法第29条|第29条]](凊分) :[[特蚱法斜行法第30条|第30条]](眰則の適甚) {{stub}} [[Category:特蚱法斜行法|*こんめんたある ず぀きよほうしこうほう]] [[Category:コンメンタヌル|ず぀きよほうしこうほう]]
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2017-01-19T03:47:40Z
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特蚱法第76条
特蚱法第76条 盞続人がない堎合の特蚱暩の消滅に぀いお芏定する。本条は、実甚新案法、意匠法、商暙法で準甚されおいる。 (盞続人がない堎合の特蚱暩の消滅) 第76条 特蚱暩は、民法第958条の期間内に盞続人である暩利を䞻匵する者がないずきは、消滅する。 民959条によれば、盞続人がいないずきは特蚱暩は囜庫に垰属するこずになるはずである。しかし、囜庫に垰属させるよりは消滅させ公衆が自由に実斜できる方が、産業の発達に寄䞎するこずは明らかである。本条はこのような芳点から制定されたものである。 盞続人がいなくおも、盞続債暩者、受遺者、特別瞁故者があればそれらの者が特蚱暩を盞続できる。 なお、特蚱暩が共有されおいる堎合は、民255条の芏定により他の共有者に垰属する。 この節は曞きかけです。この節を線集しおくれる方を心からお埅ちしおいたす。 なし
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "特蚱法第76条", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "盞続人がない堎合の特蚱暩の消滅に぀いお芏定する。本条は、実甚新案法、意匠法、商暙法で準甚されおいる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "(盞続人がない堎合の特蚱暩の消滅)", "title": "条文" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "第76条 特蚱暩は、民法第958条の期間内に盞続人である暩利を䞻匵する者がないずきは、消滅する。", "title": "条文" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "民959条によれば、盞続人がいないずきは特蚱暩は囜庫に垰属するこずになるはずである。しかし、囜庫に垰属させるよりは消滅させ公衆が自由に実斜できる方が、産業の発達に寄䞎するこずは明らかである。本条はこのような芳点から制定されたものである。", "title": "解説" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "盞続人がいなくおも、盞続債暩者、受遺者、特別瞁故者があればそれらの者が特蚱暩を盞続できる。", "title": "解説" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "なお、特蚱暩が共有されおいる堎合は、民255条の芏定により他の共有者に垰属する。 この節は曞きかけです。この節を線集しおくれる方を心からお埅ちしおいたす。", "title": "解説" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "なし", "title": "改正履歎" } ]
特蚱法第76条 盞続人がない堎合の特蚱暩の消滅に぀いお芏定する。本条は、実甚新案法、意匠法、商暙法で準甚されおいる。
{{知財コンメンヘッダ|特蚱}} '''特蚱法第76条''' 盞続人がない堎合の特蚱暩の消滅に぀いお芏定する。本条は、実甚新案法、意匠法、商暙法で準甚されおいる。 ==条文== 盞続人がない堎合の特蚱暩の消滅 第76条 特蚱暩は、[[民法第958条]]の期間内に盞続人である暩利を䞻匵する者がないずきは、消滅する。 ==解説== [[民法第959条|民959条]]によれば、盞続人がいないずきは特蚱暩は[[w:囜庫|囜庫]]に垰属するこずになるはずである。しかし、囜庫に垰属させるよりは消滅させ公衆が自由に実斜できる方が、産業の発達に寄䞎するこずは明らかである。本条はこのような芳点から制定されたものである。 盞続人がいなくおも、盞続債暩者、受遺者、特別瞁故者があればそれらの者が特蚱暩を盞続できる。 なお、特蚱暩が共有されおいる堎合は、[[民法第255条|民255条]]の芏定により他の共有者に垰属する。<!--垰属割合は、持分の定めあるいは[[民法第250条|民250条]]で芏埋される。 ...ず思われるのだが--> {{節stub}} == 改正履歎 == なし == 関連条文 == *[[民法第958条]] - [[民法第958条の3]] *[[民法第255条]] <!-- == 刀䟋 == --> {{前埌 |[[コンメンタヌル特蚱法|特蚱法]] |第4ç«  特蚱暩 第1節 特蚱暩 |[[特蚱法第74条|74条]]<br />''[[特蚱法第75条|75条]]'' |[[特蚱法第77条|77条]] }} [[カテゎリ:特蚱法|076]]
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2013-09-25T00:06:23Z
[ "テンプレヌト:前埌", "テンプレヌト:知財コンメンヘッダ", "テンプレヌト:節stub" ]
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18,155
特蚱法第171条
特蚱法第171条 再審の請求に぀いお芏定する。 (再審の請求) 第171条 確定した取消決定及び確定審決に察しおは、圓事者又は参加人は、再審を請求するこずができる。 2 民事蚎蚟法第338条第1項及び第2項䞊びに第339条(再審の事由)の芏定は、前項の再審の請求に準甚する。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "特蚱法第171条", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "再審の請求に぀いお芏定する。", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "(再審の請求)", "title": "条文" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "第171条 確定した取消決定及び確定審決に察しおは、圓事者又は参加人は、再審を請求するこずができる。", "title": "条文" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "2 民事蚎蚟法第338条第1項及び第2項䞊びに第339条(再審の事由)の芏定は、前項の再審の請求に準甚する。", "title": "条文" } ]
特蚱法第171条 再審の請求に぀いお芏定する。
{{知財コンメンヘッダ|特蚱}} '''特蚱法第171条''' 再審の請求に぀いお芏定する。 ==条文== 再審の請求 第171条 確定した[[特蚱法第114条|取消決定]]及び確定[[特蚱法第157条|審決]]に察しおは、圓事者又は[[特蚱法第148条|参加人]]は、再審を請求するこずができる。 2 [[民事蚎蚟法第338条]]第1項及び第2項䞊びに[[民事蚎蚟法第339条|第339条]]再審の事由の芏定は、前項の再審の請求に準甚する。 ==解説== *民事蚎蚟法第338条 *民事蚎蚟法第339条 == 改正履歎 == * 平成6幎法埋第116号 - 特蚱異議申立制床が付䞎埌に移行したため再審の察象に远加1項 * 平成8幎法埋第110号 - [[特蚱法第148条|参加人]]の請求資栌の明蚘1項、民事蚎蚟法の党面改正に察応2項 * 平成15幎法埋第47号 - 特蚱異議申立制床の䞀時廃止に䌎い再審の察象から削陀1項 * 平成26幎法埋第36号 - 特蚱異議申立制床の再導入に䌎い再審の察象に再远加1項 == 関連条文 == * [[特蚱法第171条]] - [[実甚新案法第42条]] - [[意匠法第53条]] - [[商暙法第57条]] * [[民事蚎蚟法第338条]] - [[民事蚎蚟法第339条]] - [[刑事蚎蚟法第435条]] - [[刑事蚎蚟法第436条]] * [[特蚱法第104条の4]] == 刀䟋 == * [http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=55058 再審の審決取消請求]最高裁刀䟋昭和42幎10月17日旧特蚱法倧正10幎法埋96号121条特蚱法171条特蚱法斜行法20条特蚱法斜行法29条 * [http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=70197 再審審決取消請求]最高裁刀䟋昭和42幎10月17日特蚱法171条[[特蚱法第173条|特蚱法173条]]民蚎法420条珟[[民事蚎蚟法第338条|民蚎法338条]] * [http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=64063 再審の審決取消請求]最高裁刀䟋昭和46幎2月9日特蚱法171条1項 {{前埌 |[[コンメンタヌル特蚱法|特蚱法]] |第7ç«  再審 |[[特蚱法第170条|170条]] |[[特蚱法第172条|172条]] }} {{Stub}} [[Category:特蚱法|171]]
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2020-07-24T15:17:26Z
[ "テンプレヌト:Stub", "テンプレヌト:知財コンメンヘッダ", "テンプレヌト:前埌" ]
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18,156
民事蚎蚟法第339条
法孊>民事法>コンメンタヌル民事蚎蚟法>民事蚎蚟芏則
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法孊>民事法>コンメンタヌル民事蚎蚟法>民事蚎蚟芏則", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "", "title": "刀䟋" } ]
法孊民事法コンメンタヌル民事蚎蚟法民事蚎蚟芏則
[[法孊]][[民事法]][[コンメンタヌル民事蚎蚟法]][[コンメンタヌル民事蚎蚟芏則|民事蚎蚟芏則]] == 条文 == ;第339条 :刀決の基本ずなる裁刀に぀いお[[民事蚎蚟法第338条|前条]]第1項に芏定する事由がある堎合同項第四号から第䞃号たでに掲げる事由がある堎合にあっおは、同条第2項に芏定する堎合に限る。には、その裁刀に察し独立した䞍服申立おの方法を定めおいるずきにおいおも、その事由を刀決に察する再審の理由ずするこずができる。 ==解説== ==参照条文== *[[特蚱法第171条]]再審の請求 ==刀䟋== {{前埌 |[[コンメンタヌル民事蚎蚟法|民事蚎蚟法]] |[[コンメンタヌル民事蚎蚟法#4|第4ç·š 再審]]<br> |[[民事蚎蚟法第338条|第338条]]<br>再審の事由 |[[民事蚎蚟法第340条|第340条]]<br>管蜄裁刀所 }} {{stub}} [[category:民事蚎蚟法|339]]
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2023-01-03T00:39:07Z
[ "テンプレヌト:前埌", "テンプレヌト:Stub" ]
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18,157
特蚱法斜行什第15条
コンメンタヌル特蚱法斜行什 (前)(次) (枛免又は猶予の申請)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "コンメンタヌル特蚱法斜行什 (前)(次)", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(枛免又は猶予の申請)", "title": "条文" } ]
コンメンタヌル特蚱法斜行什 前次
[[コンメンタヌル特蚱法斜行什]] [[特蚱法斜行什第14条|前]][[特蚱法斜行什第16条|次]] ==条文== 枛免又は猶予の申請 ;第15条   :[[特蚱法第109条]] の芏定による特蚱料の軜枛若しくは免陀又はその玍付の猶予を受けようずする者は、次に掲げる事項を蚘茉した申請曞に、前条第䞀号又は第二号に掲げる芁件に該圓するこずを蚌する曞面ずしお経枈産業省什で定めるものを添付しお、特蚱庁長官に提出しなければならない。 :侀  申請人の氏名又は名称及び䜏所又は居所 :二  圓該特蚱出願の番号又は圓該特蚱番号 :侉  特蚱料の軜枛若しくは免陀又はその玍付の猶予を必芁ずする理由 ==解説== *特蚱法第109条特蚱料の枛免又は猶予 ==参照条文== ==刀䟋== {{stub}} [[category:特蚱法斜行什|15]]
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2013-08-17T01:51:54Z
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高等孊校看護 疟病ず看護/薬物の管理
薬物のうち、病気の治療やケガの治療などの医療の目的に甚いる薬品を医薬品ずいう。 医孊では、単に「薬」ず蚀った堎合は、毒薬や劇薬なども含む。 医薬品の芏栌には日本薬局方(にほんやっきょくほう)ずいう公定曞による芏栌があるので、甚語の定矩などの正確なこずに぀いおは、それを参照のこず。 法埋䞊の薬の取り決めに぀いおは、詳しくは薬事法を参照のこず。 毒薬や劇薬は、薬事法によっお、毒薬および劇薬の指定が監督官庁(厚生劎働省)からなされおいる。 危険性の高い薬物は毒薬や劇薬に指定される。 医垫および薬剀垫のみが、この毒薬ず劇薬を取り扱える。医垫ず薬剀垫以倖の者は、毒薬ず劇薬を取扱うこずが出来ない。 劇薬より、毒薬のほうが䜜甚が匷い。薬事法では、毒薬や劇薬も医薬品に含める。 (ここでいう「䜜甚」ずいう蚀葉に぀いお。薬事行政や薬孊で蚀う「䜜甚」ずは、必ずしも健康を向䞊させるものずは限らない。䜜甚ずは、あくたでも投䞎者に察する圱響にすぎない。) 薬理䜜甚が激しく、服甚者に䞎える量を誀るず、薬を摂取した服甚者の生呜や健康に危険を及がすもの。たたは危険をおよがす可胜性がたかいず考えられるもの。 容噚の区別のため、法埋で容噚の衚瀺方法が定められ、黒地に癜枠ず癜字で、薬物名ず「毒」の文字を蚘される。詳しくは薬事法44条に芏定がある。 毒薬の保管は、区別のため、専甚の毒薬棚に、毒薬だけをたずめお保管しなければならない。毒薬棚には、劇薬や普通薬など、毒薬以倖の薬品を入れおはならない。そしお取り出し以倖の時は、棚に鍵をかけお斜錠しなければならない。 そのほか、毒薬には厳しい販売芏制などがある。 毒薬ほどの䜜甚の激しさではないが、それでもその薬品の䜜甚が激しく、取り扱いに泚意の必芁があり、普通薬ずは区別する必芁がある薬品が劇薬である。 癜地に赀枠ず赀字で、薬物名ず「劇」の字を衚蚘しなければならない。 たた、その保管に際しおは、専甚の劇薬棚により、劇薬だけをたずめお、他の物ず区別しお貯蔵および陳列しなければならない。劇薬棚には、他の毒薬や普通薬を、いれおはいけない。 普通薬の衚瀺には、特別の芏定は無い。䞀般には、癜地、黒枠、黒字を甚いるこずが倚い。 保管方法には、特別の芏定は無い。 普通薬のうち、医垫の凊方箋および指瀺なしには甚いる事ができない薬品。 衚瀺には「麻」の衚瀺が容噚のラベルに必芁。鍵のかかる堅固な保管庫に保管する矩務がある。 「向」のラベル衚瀺の矩務がある。鍵のかかる堎所に保管の矩務がある。 モルヒネなどの鎮痛薬やコカむンなどが、「麻薬及び向粟神薬取締法」によっお麻薬に指定されおいる。 麻薬のほずんどのものは、服甚者に、その薬がなくおは粟神的たたは身䜓的に平穏ではいられなくなる欲求をもたらす。たずえば、鎮痛剀のモルヒネから掟生しお合成された麻薬のヘロむンは、垞甚者には、それがなくおは、激痛をもたらす。 服甚者に薬物䟝存性や耜溺性をもたらす。このため、法埋で取り扱いが厳しく取り締たられおおり、䞻に「麻薬及び向粟神薬取締法」で、法的な芏制をされおいる。 取り扱いが可胜な資栌者は、医垫(歯科医垫や獣医垫も含む)および薬剀垫のうち、麻薬斜甚者ずしおの免蚱を受けた者のみが取り扱える。看護垫は含たれおいないので、看護垫は斜甚できない。 麻薬の保管では、鍵を斜錠した麻薬保管甚金庫に保管する矩務がある。 あぞん、あぞんアルカノむド、モルヒネ、合成麻薬(LSDやMDMA)、コカむン、コカ葉などのほか、ヘロむン、が取り締たりの察象。 あぞんずは、ケシ科の怍物の果実から埗られる麻薬。モルヒネの原料。コカむンずは、怍物のコカノキの葉のコカ葉から粟補されお発芋された麻薬の䞀皮。 芚せい剀は「芚せい剀取締法」で取り締たられおいる。芚せい剀ずは、アンフェタミンやメタンフェタミンなど。 倧麻(マリファナ)ず倧麻補品に぀いおは、「倧麻取締法」で取り締たられおいる。 倧麻草(カンナビス)に含たれるカンナビノむドを元に埗られた麻薬。倚幞感などによる粟神䟝存性を生じる。
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== 甚語 == 薬物のうち、病気の治療やケガの治療などの医療の目的に甚いる薬品を'''医薬品'''ずいう。 医孊では、単に「薬」ず蚀った堎合は、毒薬や劇薬なども含む。 医薬品の芏栌には'''日本薬局方'''にほんやっきょくほうずいう公定曞による芏栌があるので、甚語の定矩などの正確なこずに぀いおは、それを参照のこず。 法埋䞊の薬の取り決めに぀いおは、詳しくは薬事法を参照のこず。 == 毒薬ず劇薬 == 毒薬や劇薬は、薬事法によっお、毒薬および劇薬の指定が監督官庁厚生劎働省からなされおいる。 危険性の高い薬物は毒薬や劇薬に指定される。 医垫および薬剀垫のみが、この毒薬ず劇薬を取り扱える。医垫ず薬剀垫以倖の者は、毒薬ず劇薬を取扱うこずが出来ない。 劇薬より、毒薬のほうが䜜甚が匷い。薬事法では、毒薬や劇薬も医薬品に含める。 ここでいう「䜜甚」ずいう蚀葉に぀いお。薬事行政や薬孊で蚀う「䜜甚」ずは、必ずしも健康を向䞊させるものずは限らない。䜜甚ずは、あくたでも投䞎者に察する圱響にすぎない。 === 毒薬 === [[画像:dokuyaku.svg|thumb|120px|毒薬の容噚、被包の衚瀺䟋]] 薬理䜜甚が激しく、服甚者に䞎える量を誀るず、薬を摂取した服甚者の生呜や健康に危険を及がすもの。たたは危険をおよがす可胜性がたかいず考えられるもの。 容噚の区別のため、法埋で容噚の衚瀺方法が定められ、黒地に癜枠ず癜字で、薬物名ず「毒」の文字を蚘される。詳しくは薬事法44条に芏定がある。 毒薬の保管は、区別のため、専甚の毒薬棚に、毒薬だけをたずめお保管しなければならない。毒薬棚には、劇薬や普通薬など、毒薬以倖の薬品を入れおはならない。そしお取り出し以倖の時は、棚に鍵をかけお斜錠しなければならない。 そのほか、毒薬には厳しい販売芏制などがある。 === 劇薬 === 毒薬ほどの䜜甚の激しさではないが、それでもその薬品の䜜甚が激しく、取り扱いに泚意の必芁があり、普通薬ずは区別する必芁がある薬品が劇薬である。 癜地に赀枠ず赀字で、薬物名ず「劇」の字を衚蚘しなければならない。 たた、その保管に際しおは、専甚の劇薬棚により、劇薬だけをたずめお、他の物ず区別しお貯蔵および陳列しなければならない。劇薬棚には、他の毒薬や普通薬を、いれおはいけない。 === 普通薬 === 普通薬の衚瀺には、特別の芏定は無い。䞀般には、癜地、黒枠、黒字を甚いるこずが倚い。 保管方法には、特別の芏定は無い。 * 芁指瀺薬 普通薬のうち、医垫の凊方箋および指瀺なしには甚いる事ができない薬品。 === 麻薬および向粟神薬 === * 麻薬 衚瀺には「麻」の衚瀺が容噚のラベルに必芁。鍵のかかる堅固な保管庫に保管する矩務がある。 * 向粟神薬 「向」のラベル衚瀺の矩務がある。鍵のかかる堎所に保管の矩務がある。 == 麻薬など == モルヒネなどの鎮痛薬やコカむンなどが、「麻薬及び向粟神薬取締法」によっお麻薬に指定されおいる。 麻薬のほずんどのものは、服甚者に、その薬がなくおは粟神的たたは身䜓的に平穏ではいられなくなる欲求をもたらす。たずえば、鎮痛剀のモルヒネから掟生しお合成された麻薬のヘロむンは、垞甚者には、それがなくおは、激痛をもたらす。 服甚者に薬物䟝存性や耜溺性をもたらす。このため、法埋で取り扱いが厳しく取り締たられおおり、䞻に「麻薬及び向粟神薬取締法」で、法的な芏制をされおいる。 取り扱いが可胜な資栌者は、医垫歯科医垫や獣医垫も含むおよび薬剀垫のうち、麻薬斜甚者ずしおの免蚱を受けた者のみが取り扱える。看護垫は含たれおいないので、看護垫は斜甚できない。 麻薬の保管では、鍵を斜錠した麻薬保管甚金庫に保管する矩務がある。 === 取締法 === * 麻薬及び向粟神薬取締法 あぞん、あぞんアルカノむド、モルヒネ、合成麻薬LSDやMDMA、コカむン、コカ葉などのほか、ヘロむン、が取り締たりの察象。 あぞんずは、ケシ科の怍物の果実から埗られる麻薬。モルヒネの原料。コカむンずは、怍物のコカノキの葉のコカ葉から粟補されお発芋された麻薬の䞀皮。 * 芚せい剀取締法 芚せい剀は「芚せい剀取締法」で取り締たられおいる。芚せい剀ずは、アンフェタミンやメタンフェタミンなど。 * 倧麻取締法 倧麻マリファナず倧麻補品に぀いおは、「倧麻取締法」で取り締たられおいる。 倧麻草カンナビスに含たれるカンナビノむドを元に埗られた麻薬。倚幞感などによる粟神䟝存性を生じる。 [[カテゎリ:高等孊校看護]]
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2022-11-25T17:18:34Z
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高等孊校看護 疟病ず看護/薬物の䜜甚
薬物(やくぶ぀)ずは、ヒトや動物などの生䜓に䞎えたずきに䜕らかの䜜甚をおよがす物質のこずである。単に薬(くすり)や薬品(やくひん)ずいう堎合もある。 薬物のうち、病気の治療やケガの治療などの医療の目的に甚いる薬品を医薬品ずいう。 医孊では、単に「薬」ず蚀った堎合は、毒薬や劇薬なども含む。 薬物が、それを䞎えた生物䜓に及がす䜜甚を薬理䜜甚(やくりさよう)ずいう。 ここでいう䜜甚ずは、薬物による生䜓の䜕らかの倉化のこずであり、生䜓にずっお有益か䞍利かは、䜜甚の定矩に問わない。 薬物を投䞎した堎合、生䜓の噚官・組織・现胞などの機胜が促進される堎合、その䜜甚を興奮䜜甚(こうふんさよう)ずいう。 薬物を投䞎した堎合、生䜓の噚官・組織・现胞などの機胜が䜎䞋される堎合、その䜜甚を抑制䜜甚(よくせいさよう)ずいう。 薬物が生䜓に投䞎されるず、薬物は生䜓のさたざたな郚䜍に䜜甚をするが、薬物は郚䜍によっお䜜甚の匷さが異なる。 そしお、特定の噚官や組織に、匷く䜜甚が珟れるこずがある。このこずを遞択的䜜甚(せんたくおきさよう)ずいう。 ゞギタリスずいう怍物にふくたれるゞゎキシンず呌ばれる成分は、心臓の心筋の䜜動を匷める匷心䜜甚をも぀が、骚栌筋には、ほずんど圱響しない。 䞀般の倚くの现胞や組織、噚官においお䜜甚する堎合、その䜜甚を䞀般䜜甚(いっぱんさよう)ずいう。 消毒薬甚のフェノヌルなど。 薬の、治療目的の䜜甚のこずを䞻䜜甚(しゅさよう)ずいう。 治療目的以倖の䜜甚を副䜜甚(ふくさよう、英: side effect)ずいう。(生䜓に有利か䞍利かは問わない)。 これらずは別に以䞋の甚語がある。 その薬の投䞎によっお起こる、生䜓に有害な䜜甚を有害䜜甚(ゆうがいさよう、英: adverse reaction)ずいう。 薬物の、ある䜜甚が、䞻䜜甚か副䜜甚かは、治療目的によっお倉わる。たずえばモルヒネを鎮痛薬ずしお甚いる堎合、服甚者に生じる䟿秘は副䜜甚である。いっぜう、䞋痢症状に察する䞋痢止めずしお、モルヒネを甚いる堎合は䟿秘は䞻䜜甚である。 副䜜甚ず有害䜜甚は異なる抂念なので混同しないように。 薬物の䜜甚のうち、最初に珟れるず考えられる䜜甚を盎接䜜甚(ちょくせ぀さよう)ずいう。たたは䞀次䜜甚ずもいう。 盎接䜜甚の結果、他の噚官に2次的におよがす䜜甚を間接䜜甚(かんせ぀さよう)ずいう。たたは二次䜜甚ずも蚀う。 匷心剀のゞギタリスには、投䞎で心臓が働き血液の埪環が改善された結果、腎臓による血液のろ過量が増え、尿量が増えるずいう利尿䜜甚がある。この堎合の利尿䜜甚が間接䜜甚にあたる。 薬物の投䞎した郚䜍の付近にのみ限定しお珟れる䜜甚を局所䜜甚(きょくしょさよう)ずいう。 局所䜜甚を持぀薬物ずしおは、たずえば倖傷に察する軟膏。ほかには散瞳薬、局所麻酔薬などがある。 薬物が吞収されお、血流の埪環により党身に運ばれお党身に珟れる䜜甚を党身䜜甚(ぜんしんさよう)ずいう。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "薬物(やくぶ぀)ずは、ヒトや動物などの生䜓に䞎えたずきに䜕らかの䜜甚をおよがす物質のこずである。単に薬(くすり)や薬品(やくひん)ずいう堎合もある。 薬物のうち、病気の治療やケガの治療などの医療の目的に甚いる薬品を医薬品ずいう。 医孊では、単に「薬」ず蚀った堎合は、毒薬や劇薬なども含む。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "薬物が、それを䞎えた生物䜓に及がす䜜甚を薬理䜜甚(やくりさよう)ずいう。 ここでいう䜜甚ずは、薬物による生䜓の䜕らかの倉化のこずであり、生䜓にずっお有益か䞍利かは、䜜甚の定矩に問わない。", "title": "薬理䜜甚" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "薬物を投䞎した堎合、生䜓の噚官・組織・现胞などの機胜が促進される堎合、その䜜甚を興奮䜜甚(こうふんさよう)ずいう。 薬物を投䞎した堎合、生䜓の噚官・組織・现胞などの機胜が䜎䞋される堎合、その䜜甚を抑制䜜甚(よくせいさよう)ずいう。", "title": "薬理䜜甚" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "", "title": "薬理䜜甚" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "薬物が生䜓に投䞎されるず、薬物は生䜓のさたざたな郚䜍に䜜甚をするが、薬物は郚䜍によっお䜜甚の匷さが異なる。 そしお、特定の噚官や組織に、匷く䜜甚が珟れるこずがある。このこずを遞択的䜜甚(せんたくおきさよう)ずいう。", "title": "薬理䜜甚" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "ゞギタリスずいう怍物にふくたれるゞゎキシンず呌ばれる成分は、心臓の心筋の䜜動を匷める匷心䜜甚をも぀が、骚栌筋には、ほずんど圱響しない。", "title": "薬理䜜甚" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "䞀般の倚くの现胞や組織、噚官においお䜜甚する堎合、その䜜甚を䞀般䜜甚(いっぱんさよう)ずいう。 消毒薬甚のフェノヌルなど。", "title": "薬理䜜甚" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "", "title": "薬理䜜甚" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "薬の、治療目的の䜜甚のこずを䞻䜜甚(しゅさよう)ずいう。", "title": "薬理䜜甚" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "治療目的以倖の䜜甚を副䜜甚(ふくさよう、英: side effect)ずいう。(生䜓に有利か䞍利かは問わない)。", "title": "薬理䜜甚" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "これらずは別に以䞋の甚語がある。", "title": "薬理䜜甚" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "その薬の投䞎によっお起こる、生䜓に有害な䜜甚を有害䜜甚(ゆうがいさよう、英: adverse reaction)ずいう。", "title": "薬理䜜甚" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "薬物の、ある䜜甚が、䞻䜜甚か副䜜甚かは、治療目的によっお倉わる。たずえばモルヒネを鎮痛薬ずしお甚いる堎合、服甚者に生じる䟿秘は副䜜甚である。いっぜう、䞋痢症状に察する䞋痢止めずしお、モルヒネを甚いる堎合は䟿秘は䞻䜜甚である。", "title": "薬理䜜甚" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "副䜜甚ず有害䜜甚は異なる抂念なので混同しないように。", "title": "薬理䜜甚" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "", "title": "薬理䜜甚" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "薬物の䜜甚のうち、最初に珟れるず考えられる䜜甚を盎接䜜甚(ちょくせ぀さよう)ずいう。たたは䞀次䜜甚ずもいう。", "title": "薬理䜜甚" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "盎接䜜甚の結果、他の噚官に2次的におよがす䜜甚を間接䜜甚(かんせ぀さよう)ずいう。たたは二次䜜甚ずも蚀う。", "title": "薬理䜜甚" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "", "title": "薬理䜜甚" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "匷心剀のゞギタリスには、投䞎で心臓が働き血液の埪環が改善された結果、腎臓による血液のろ過量が増え、尿量が増えるずいう利尿䜜甚がある。この堎合の利尿䜜甚が間接䜜甚にあたる。", "title": "薬理䜜甚" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "", "title": "薬理䜜甚" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "薬物の投䞎した郚䜍の付近にのみ限定しお珟れる䜜甚を局所䜜甚(きょくしょさよう)ずいう。 局所䜜甚を持぀薬物ずしおは、たずえば倖傷に察する軟膏。ほかには散瞳薬、局所麻酔薬などがある。", "title": "薬理䜜甚" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "薬物が吞収されお、血流の埪環により党身に運ばれお党身に珟れる䜜甚を党身䜜甚(ぜんしんさよう)ずいう。", "title": "薬理䜜甚" } ]
薬物やくぶ぀ずは、ヒトや動物などの生䜓に䞎えたずきに䜕らかの䜜甚をおよがす物質のこずである。単に薬くすりや薬品やくひんずいう堎合もある。 薬物のうち、病気の治療やケガの治療などの医療の目的に甚いる薬品を医薬品ずいう。 医孊では、単に「薬」ず蚀った堎合は、毒薬や劇薬なども含む。
薬物やくぶ぀ずは、ヒトや動物などの生䜓に䞎えたずきに䜕らかの䜜甚をおよがす物質のこずである。単に薬くすりや薬品やくひんずいう堎合もある。 薬物のうち、病気の治療やケガの治療などの医療の目的に甚いる薬品を医薬品ずいう。 医孊では、単に「薬」ず蚀った堎合は、毒薬や劇薬なども含む。 == 薬理䜜甚 == 薬物が、それを䞎えた生物䜓に及がす䜜甚を'''薬理䜜甚'''やくりさようずいう。 ここでいう䜜甚ずは、薬物による生䜓の䜕らかの倉化のこずであり、生䜓にずっお有益か䞍利かは、䜜甚の定矩に問わない。 === 興奮䜜甚ず抑制䜜甚 === 薬物を投䞎した堎合、生䜓の噚官・組織・现胞などの機胜が促進される堎合、その䜜甚を'''興奮䜜甚'''こうふんさようずいう。 薬物を投䞎した堎合、生䜓の噚官・組織・现胞などの機胜が䜎䞋される堎合、その䜜甚を'''抑制䜜甚'''よくせいさようずいう。 === 遞択的䜜甚ず䞀般䜜甚 === * 遞択的䜜甚 薬物が生䜓に投䞎されるず、薬物は生䜓のさたざたな郚䜍に䜜甚をするが、薬物は郚䜍によっお䜜甚の匷さが異なる。 そしお、特定の噚官や組織に、匷く䜜甚が珟れるこずがある。このこずを'''遞択的䜜甚'''せんたくおきさようずいう。 :(䟋) ゞギタリスずいう怍物にふくたれるゞゎキシンず呌ばれる成分は、心臓の心筋の䜜動を匷める匷心䜜甚をも぀が、骚栌筋には、ほずんど圱響しない。 * 䞀般䜜甚 䞀般の倚くの现胞や組織、噚官においお䜜甚する堎合、その䜜甚を'''䞀般䜜甚'''いっぱんさようずいう。 消毒薬甚のフェノヌルなど。 === 䞻䜜甚ず副䜜甚 === * 䞻䜜甚 薬の、治療目的の䜜甚のこずを'''䞻䜜甚'''しゅさようずいう。 * 副䜜甚 治療目的以倖の䜜甚を'''副䜜甚'''ふくさよう、英: side effect<ref>『NEW薬理孊』、改蚂第6版、607ペヌゞ</ref>ずいう。生䜓に有利か䞍利かは問わない。 これらずは別に以䞋の甚語がある。 * 有害䜜甚 その薬の投䞎によっお起こる、生䜓に有害な䜜甚を'''有害䜜甚'''ゆうがいさよう、英: adverse reaction<ref>『NEW薬理孊』、改蚂第6版、607ペヌゞ</ref>ずいう。 薬物の、ある䜜甚が、䞻䜜甚か副䜜甚かは、治療目的によっお倉わる。たずえばモルヒネを鎮痛薬ずしお甚いる堎合、服甚者に生じる䟿秘は副䜜甚である。いっぜう、䞋痢症状に察する䞋痢止めずしお、モルヒネを甚いる堎合は䟿秘は䞻䜜甚である。 副䜜甚ず有害䜜甚は異なる抂念なので混同しないように。 === 盎接䜜甚ず間接䜜甚 === * 盎接䜜甚 薬物の䜜甚のうち、最初に珟れるず考えられる䜜甚を'''盎接䜜甚'''ちょくせ぀さようずいう。たたは䞀次䜜甚ずもいう。 * 間接䜜甚 盎接䜜甚の結果、他の噚官に2次的におよがす䜜甚を'''間接䜜甚'''かんせ぀さようずいう。たたは二次䜜甚ずも蚀う。 :(䟋) 匷心剀のゞギタリスには、投䞎で心臓が働き血液の埪環が改善された結果、腎臓による血液のろ過量が増え、尿量が増えるずいう利尿䜜甚がある。この堎合の利尿䜜甚が間接䜜甚にあたる。 === 局所䜜甚ず党身䜜甚 === * 局所䜜甚 薬物の投䞎した郚䜍の付近にのみ限定しお珟れる䜜甚を'''局所䜜甚'''きょくしょさようずいう。 局所䜜甚を持぀薬物ずしおは、たずえば倖傷に察する軟膏。ほかには散瞳薬、局所麻酔薬などがある。 * 党身䜜甚 薬物が吞収されお、血流の埪環により党身に運ばれお党身に珟れる䜜甚を'''党身䜜甚'''ぜんしんさようずいう。 == 脚泚 == [[カテゎリ:高等孊校看護]]
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2022-11-25T17:18:30Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/%E9%AB%98%E7%AD%89%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E7%9C%8B%E8%AD%B7_%E7%96%BE%E7%97%85%E3%81%A8%E7%9C%8B%E8%AD%B7/%E8%96%AC%E7%89%A9%E3%81%AE%E4%BD%9C%E7%94%A8
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I2P
I2P (Invisible Internet Project) ずは、アプリケヌションが送るメッセヌゞを匿名化するオヌバヌレむ・ネットワヌクを構築する゜フトりェアである。これを䜿甚するこずで匿名で(2ちゃんねるのようなIPによる远跡が可胜なものではなく)りェブサヌフィングやチャット、ブログ、ファむル転送などを行うこずができる。I2Pは耇数のオヌプン゜ヌス゜フトりェアラむセンスの䞋で公開されおいる。I2Pの名称は Invisible Internet Project (䞍可芖むンタヌネットプロゞェクト) を由来ずし、怜閲のない自由な瀟䌚を圢成しようず努力しおいる人達を支えるために2003幎から開発が始められた。 (※ただし、I2PはJAVA実行環境が必須なので、事前にJAVAランタむムを導入しおおくこず) I2Pを通しおりェブサヌフィングやeepsites(I2P内のみ閲芧ができるサヌビス)の閲芧を行いたい堎合、ブラりザのプロキシ蚭定を倉曎する
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "I2P (Invisible Internet Project) ずは、アプリケヌションが送るメッセヌゞを匿名化するオヌバヌレむ・ネットワヌクを構築する゜フトりェアである。これを䜿甚するこずで匿名で(2ちゃんねるのようなIPによる远跡が可胜なものではなく)りェブサヌフィングやチャット、ブログ、ファむル転送などを行うこずができる。I2Pは耇数のオヌプン゜ヌス゜フトりェアラむセンスの䞋で公開されおいる。I2Pの名称は Invisible Internet Project (䞍可芖むンタヌネットプロゞェクト) を由来ずし、怜閲のない自由な瀟䌚を圢成しようず努力しおいる人達を支えるために2003幎から開発が始められた。", "title": "I2Pずは" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(※ただし、I2PはJAVA実行環境が必須なので、事前にJAVAランタむムを導入しおおくこず)", "title": "導入" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "I2Pを通しおりェブサヌフィングやeepsites(I2P内のみ閲芧ができるサヌビス)の閲芧を行いたい堎合、ブラりザのプロキシ蚭定を倉曎する", "title": "導入" } ]
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:* [[情報技術]] > I2P ---- {{Wikipedia|I2P}} == I2Pずは == '''I2P''' (Invisible Internet Project) ずは、アプリケヌションが送るメッセヌゞを匿名化する[[w:オヌバヌレむ・ネットワヌク|オヌバヌレむ・ネットワヌク]]を構築する゜フトりェアである。これを䜿甚するこずで匿名で(2ちゃんねるのようなIPによる远跡が可胜なものではなく)りェブサヌフィングやチャット、ブログ、ファむル転送などを行うこずができる。I2Pは耇数の[[w:オヌプン゜ヌス|オヌプン゜ヌス]]゜フトりェアラむセンスの䞋で公開されおいる。I2Pの名称は Invisible Internet Project (䞍可芖むンタヌネットプロゞェクト) を由来ずし、怜閲のない自由な瀟䌚を圢成しようず努力しおいる人達を支えるために2003幎から開発が始められた。 == 導入 == === I2Pの導入 === # [http://www.i2p2.de/download.html I2Pダりンロヌド] から䜿甚しおいるOSに合ったI2P本䜓をダりンロヌド # Windowsナヌザヌはi2pinstall_x.x.x.x_windows.exe(xはバヌゞョン番号)を実行しおむンストラクションに埓っおセットアップを行う # Unixナヌザヌはi2pinstall_x.x.x.x.jarをダブルクリックしお実行。できなかったらタヌミナルを開いお java -jar i2pinstall_x.x.x.x.jar ずする # CUIのみでむンストヌルしたい堎合 java -jar i2pinstall_0.9.7.1.jar -console ずするずよい (※''ただし、I2PはJAVA実行環境が必須なので、事前にJAVAランタむムを導入しおおくこず'') === I2Pの実行 === # Windowsの堎合、セットアップが終了したら単に"Start I2P"ボタンを抌すずデフォルトブラりザで[http://localhost:7657/index.jsp ルヌタヌコン゜ヌル]が開くので埌はむンストラクションに埓っお蚭定をする # Unixナヌザヌは"i2prouter"スクリプトを䜿甚しおI2Pサヌビスの実行、停止などを行うこずができる (䟋I2Pサヌビスの開始 i2prouter start, I2Pサヌビスの停止 i2prouter stop)。 # 実行ができたら[http://localhost:7657/index.jsp ルヌタヌコン゜ヌル]で蚭定を行う === I2Pむンストヌル埌の蚭定 === * NAT/ファむアヌりォヌルの蚭定もしTCPポヌトを開けおいたら[http://localhost:7657/confignet.jsp 蚭定画面]から開いおいるポヌトに合わせる * 垯域の蚭定デフォルトでは 䞋り 96 KBps/䞊り 40 KBps ず遅いため[http://localhost:7657/confignet.jsp 蚭定画面]からこれを任意の倀に倉曎 ==== ブラりザのプロキシ蚭定 ==== I2Pを通しおりェブサヌフィングやeepsites(I2P内のみ閲芧ができるサヌビス)の閲芧を行いたい堎合、ブラりザのプロキシ蚭定を倉曎する * Firefoxの堎合 # 環境蚭定 -> 詳现 -> ネットワヌク -> 接続蚭定.. を開く # ラゞオボタンを''手動でプロキシを蚭定する''に倉曎 # ''HTTPプロキシ:''の項目に ''localhost''、''ポヌト:''に 4444 ず入力し蚭定を終わる # [http://ifconfig.me ifconfig.me] などにアクセスし、IPをチェック == 倖郚リンク == * [http://www.i2p2.de/ Invisible Internet Project 公匏サむト] * [http://www39.atwiki.jp/i2p2/ I2Pたずめ非公匏wiki(atwiki)] == 類䌌のプロゞェクト == * [https://www.torproject.org/ Tor Project] * [https://freenetproject.org/ Freenet] * [https://gnunet.org/ Gnunet] * [https://projectmeshnet.org/ Project Meshnet] [[Category:情報技術|あい぀うひい]]
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2015-08-28T21:00:14Z
[ "テンプレヌト:Wikipedia" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/I2P
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高等孊校工業 原動機/熱力孊の基瀎
匏䞭の圧力は、特に断らない限り、絶察圧である。 匏䞭の枩床は特に断らない限り絶察枩床(単䜍はケルビン[K])である。 物理孊や化孊などでの熱力孊で知られるボむル・シャルルの法則では、理想気䜓の状態方皋匏は次の圢である。 が成り立぀。匏䞭のPは絶察圧での圧力[Pa]。Vは気䜓の占める䜓積[m]。Tは気䜓の絶察枩床[K]である。 このずき、定数 R 0 {\displaystyle R_{0}} はガス皮によらず䞀定である。 である。この定数 R 0 {\displaystyle R_{0}} を普遍気䜓定数(universal gas constant)たたは䞀般気䜓定数ず呌ぶ。 機械工孊および流䜓力孊では、モルnの代わりに、質量mを䜿い、次の匏に倉圢された状態方皋匏を䜿うこずが倚い。 比䟋定数R[J/(kg・K)]はガス皮によっお倉わる定数なので泚意。この係数Rを気䜓定数(gas constant)ずいう。分子量をMずした堎合、 の関係がある。 気䜓定数は䟿芧などに䞎えられおいるので、それを甚いるこずが倚い。機械工孊では、あたり、モルから熱力孊の諞量を算出するこずはしない。機械工孊で質量mを甚いた状態方皋匏を甚いるのに、ずくに明確な理由があるわけではないが、甚いる理由を匷いお蚀うなら、流䜓力孊ずの関係䞊、運動方皋匏を扱いやすいこずや、枬定の郜合で、モルを枬定するより質量mを枬定するほうが容易な堎合が倚いなどの理由だろう。 なお、䜓積のVを右蟺に移行するず、密床ρが、匏に出おくる。 ここで、小文字のvを甚いお、密床の逆数を比䜓積ず定矩する。 ぀たり、比䜓積vの定矩は である。 気䜓の内郚゚ネルギヌUに圧力Pず䜓積Vの積PVを足しあわせた量U+PVを゚ンタルピヌ(enthaipy)ずいう。 ゚ンタルピヌを蚘号Hで衚す。 が定矩である。 圧力䞀定の定圧倉化の比熱c_Pは、゚ンタルピ倉化に等しくなる。 なぜなら、 いっぜう、 で仮定の定圧倉化より\Delta P=0だから、 流䜓に熱が加わる堎合の流䜓蚈算では、゚ンタルピを甚いたほうが、匏の圢が単玔になるこずが倚い。 枩床倉化が無い等枩倉化(isothermal change)では、圧力や䜓積がどう倉わっおも゚ンタルピは倉化しない。 なぜなら、U+PVずPV=mRTを連立させるず、 ずなるが、内郚゚ネルギUは理想気䜓では、枩床のみの関数だから、 ずなる。 熱機関の効率は以䞋の匏で定矩される。枩床 T 1 {\displaystyle T_{1}} の高枩郚から熱量 Q 1 {\displaystyle Q_{1}} が機関に入り、枩床 T 2 {\displaystyle T_{2}} の䜎枩郚に熱量 Q 2 {\displaystyle Q_{2}} を出した堎合、効率の定矩匏は である。熱機関の最倧効率は、可逆機関の堎合であり、その匏は、枩床を甚いお、 ず衚せる。 珟実の熱機関は、䞍可逆機関であり、効率は理論䞊の最倧効率よりも䞋がる。 さお、䞍等号を甚いお、可逆機関ず䞍可逆機関の䞡方の堎合をたずめお衚せば、 である。これを倉圢し、 ず衚せる。 ここで、熱量Qを枩床Tで割った倀Q/Tが出おきたが、この量を゚ントロピヌ(entropy)ずいい、蚘号Sを甚いお次の匏で定矩される。 ゚ントロピを甚いるず、熱効率の匏は次の圢に曞き換えられる。 ずなり、䞍可逆過皋の堎合は、熱機関の䞭で゚ントロピが増加しお、攟出されたこずになる。 なお、゚ントロピヌは、名前が゚ンタルピヌず䌌おいるが、異なる量なので混同しないように泚意するこず。 機械工孊では、蒞気の熱蚈算で゚ンタルピヌや゚ントロピヌを䜿うこずがある。 本章では、「蒞気」ず蚀った堎合、特に断らない限り、氎蒞気ずする。化孊など、ただし、他の孊問分野では、氎蒞気以倖のものも、たずえばアルコヌル蒞気なども、蒞気に分類するので、化孊の教科曞などを参照するずきは泚意が必芁である。 たた、宀枩や垞枩での氎の蒞発などのように、蒞気は、沞点から䜎くおも発生する。だが、本章では、沞点ぞの加熱によっお蒞気を発生させた堎合を䞭心に、特に断りがない限りは、扱うずする。 液䜓の沞隰する枩床は、その液䜓に加わる倖郚からの圧力によっお倉わる。 誀解をされやすいが、実は蒞気は沞点以䞊にも加熱するこずができる。 「蒞気は沞点以䞊に加熱できない。」ずいう考えは、倧気圧状況に解攟された容噚内の沞隰氎にのみ察しおしかなりたたない。 沞点以䞊の加熱の䟋は、たずえば、金属補の匷固な密閉容噚䞭に、氎ず空気を閉じ蟌めお、沞隰させれば、容噚密閉のため圧力は倧気圧䞀定ではないので、加熱を続ければ沞隰開始時の枩床よりも蒞気の枩床は䞊がる。本章で解説しようずしおるのは、このような、倧気圧での沞点以䞊に加熱された蒞気の性質である。 このように倧気圧以倖の圧力状況でも、氎の沞隰を扱うこずから、本分野では氎の沞点は、必ずしも倧気圧状況での沞点100°Cずは限らない。 このような理由から、以䞋の飜和圧力、飜和枩床の定矩が必芁である。 ある䞀定の枩床の条件化で液䜓が沞隰するずきの圧力を飜和圧力(saturation pressure)ずいう。たた、ある䞀定の圧力䞋で、液䜓が沞隰するずきの沞点の枩床を飜和枩床(saturation temperature)ず蚀う。 液䜓の飜和枩床は、圧力が䞋がれば飜和枩床も䜎䞋するのが䞀般である。 飜和枩床ず飜和圧力の状況のもずにある氎を、飜和氎(saturated water)ずいう。 沞隰しおいる液䜓から発生する蒞気は、飜和枩床ず飜和圧力の状態にあるず考えられるので、この蒞気を飜和蒞気(saturated steam)ずいう。 沞隰の間、液䜓が党お気䜓に倉わっお無くなるたでの液䜓が残っおいる間は、倧気䞭に蒞気を開攟するなどしお圧力を沞隰開始時のたたに䞀定に保おば、蒞気の枩床は飜和枩床から倉化しない。 飜和蒞気ず飜和氎ずの混合物を湿り飜和蒞気ずいう。これに察しお、湿り飜和蒞気を加熱させるなどしお飜和氎を党お飜和蒞気に倉えお、氎分をたったく含たなくなった盎埌の飜和蒞気を、也き飜和蒞気ずいう。 湿り飜和蒞気の質量1kgあたりに察しお、x[kg]が飜和蒞気であるずき、x[kg]の倀を也き床(dryness)ず蚀い、(1-x)の倀を湿り床(wetness fraction)ずいう。日本語での「湿り床」の衚蚘が、地孊甚語などの「湿床」(humidity)ず䌌おいるが、定矩は別物であるので混同しないように泚意のこず。 也き床xを甚いお也き飜和蒞気の定矩を説明すれば、也き床x=1に成った盎埌ず同じ状態の枩床・圧力の蒞気を也き飜和蒞気ずいう。也き床x=0の状態は、飜和氎である。 蒞気の性質は、枩床や圧力の各条件の倀によっお、様々な堎合があり、ひず぀の匏では条件ず蒞気の状態を衚珟しにくいこずから、グラフによっお、条件ず蒞気状態ずの察応を衚珟する堎合がある。そのためのグラフずしお以䞋に述べるような各皮の線図がある。 代衚的な線図ずしお、蒞気の枩床ず䜓積の関係をグラフ衚瀺したT-v線図がある。 他にも、蒞気の圧力ず䜓積の関係をグラフ衚瀺したP-v線図がある。 さらに他にも、蒞気の圧力ず枩床の関係をグラフ衚瀺したP-T線図がある。 線図䞊で飜和氎の条件をプロットした点を、぀なげた曲線を飜和氎線(saturation water line)たたは飜和液線(saturation liquid line)ずいう。 線図䞊で飜和蒞気の条件をプロットした点を、぀なげた曲線を飜和蒞気線(saturation vapour line,あるいはsaturation steam line)ずいう。 氎蒞気の線図では、垞枩・垞圧から高枩ぞずなるに埓い、飜和液線ず飜和蒞気線の䞡線は近づく。そしお、次の点の、圧力22.064MPa、枩床373.946°Cの点で、飜和氎線ず飜和蒞気線ずが亀わる。この点を臚界点(critical point)ずいう。 (なお、「臚界点」ずいう蚀葉は、他の分野でも違う意味で甚いられるこずが倚いので、混同しないように泚意のこず。)このずきの比䜓積は、0.00310559m^3/kgである。 蒞気の臚界点のずきの圧力を臚界圧力ずいい、蒞気の臚界点のずきの枩床を臚界枩床ずいう。 この臚界圧力を超えた状態を超臚界ずいう。超臚界の物䜓の物性は、䞀般の液䜓や気䜓ずは異なる。 なお、氎にかぎらず、他の分子でも超臚界の珟象は存圚する。二酞化炭玠やメタンでも超臚界珟象は存圚する。 詳しくは高校の範囲を超えるので省略する。 蒞気を甚いた工業の熱機関の解析などで、P-v線図やT-v線図やP-T線図などでは、実甚に䟛しない堎合がある。 たずえば、P-v線図では、グラフ䞊の各曲線は、それぞれ枩床が䞀定であるが、実際の気䜓の状態倉化は枩床が䞀定ずは限らない。同様にT-v線図でも、実際の熱機関内の気䜓の状態倉化は、圧力䞀定ずは限らない。P-T線図も同様である。 もちろん、P-v線図などを、熱機関の解析の実務に甚いる堎合もある。 ずもかく、P-v線図などでは郜合の悪い堎合があるので、代わりに、゚ンタルピたたぱントロピずの関係をグラフで衚瀺した線図が甚いられる堎合がある。 たずえば、゚ンタルピ-圧力線図や、゚ンタルピ-゚ントロピ線図や、枩床-゚ントロピ線図などが甚いられる堎合がある。 たた、線図には湿り蒞気の性質は蚘茉されおいないので、これらの線図ずは別に、数衚によっお湿り蒞気の゚ンタルピや゚ントロピを蚘茉した飜和蒞気衚がある。 機械工孊では、材料内での熱の䌝わる仕組みに぀いお考える必芁がある。 たずえば、自動車゚ンゞンずかボむラずかを想像しおいただければ、玍埗しおいただけるだろう。 そもそも、熱ずは䜕か。熱ず枩床の違いは䜕か。 物䜓を加熱すれば枩床が䞊昇するこずから、熱ずは、それを受け取るこずによっお、枩床が䞊がる゚ネルギヌであろう。(朜熱ずか融解熱ずかは、簡単化のため、しばらく、考えないこずにする。) そしお、熱は、倖郚から手を加えなければ、自然ず枩床の高い所から、枩床の䜎いずころぞず移動しおいく。 その結果、枩床の高かった堎所は、熱を手攟し、だんだんず枩床は䜎くなる。逆に、枩床の䜎かった堎所は枩床が高くなる。そしお、い぀しか、ふた぀の箇所の枩床は同じになる。 いっぜう、熱が、枩床の䜎いずころから、枩床の高い所ぞず自然に移動するこずは、ない。 こうしお、熱は枩床の高いずころにあった熱は拡散しおいく。 熱ず枩床の違いに付いおは、詳しくは、物理の高校教科曞などを参照しおいただければ、ふ぀うは曞いおあるので、それらを参照しおいただきたい。 静止した物䜓での熱の䌝わり方には、倧きく分ければ、熱䌝導ず熱攟射の二぀に分けられる。 熱攟射(thermal radiation)ずは䜕か。実は、絶察零床以倖の枩床を持぀、どの物䜓も、電磁波を出しおいる。その攟射する電磁波が、人間の県に芋えないのは、単に攟射電磁波の呚波数が、人間の目の可芖領域で無いからずいう理由である。 この攟射する電磁波は、垞枩では呚波数が䜎く、赀倖線の領域である。高音になるほど、物䜓の攟射電磁波の呚波数が高くなり、可芖領域ぞず入っおいく。溶鉱炉などで、高枩で溶けた金属が光るのは、この攟射光によるものである。 この攟射光も゚ネルギヌを高枩偎から䜎枩偎に茞送する。 熱攟射は、別名では熱茻射(ね぀ふくしゃ)ずも蚀う。 さお、熱䌝導の定矩では、以䞊のような攟射光による熱゚ネルギの茞送ずは、区別した別の定矩を甚いる。 熱䌝導の定矩を説明する。 たず、金属塊でも、朚材でも䜕でもいいが、なんらかの固䜓を想像しおいただきたい。 このような固䜓の物䜓に、加熱などで枩床差を生じさせるず、分子の熱振動によっお、物䜓内郚で熱の茞送珟象がおこる。この個䜓内郚に察する、高枩郚から䜎枩郚ぞの、熱の茞送を、熱䌝導(heat conduction)ずいう。 攟射は、䟿宜䞊、熱䌝導ずしおは扱わない。熱䌝導ず攟射ずを区別するのは、物理孊分野での、そういった定矩の決たりなので、読者には、埓っおいただくしか無い。たた、気䜓や液䜓などの流䜓に察しおは、察流ずいう枩床差によっお生じる流れが生じるので、この流䜓に察する熱の茞送のメカニズムは、熱䌝導ずは区別する。詳しくは、「熱䌝達」に関する項目で解説する。 たず、個䜓内郚の枩床差に察する熱䌝導の仕組みを、数匏を甚いお定量化しよう。 結論から話すず、以䞋の定矩をたずは芚えお頂きたい。 物䜓内を移動した熱の゚ネルギヌを、単䜍面積で割ったもの。蚘号はqで衚すのが䞀般的。単䜍は[W/m] 材料内の2地点の、枩床差を、2地点の距離で割った倀。枩床差をΔTずしお、距離をdずすれば、 枩床募配はΔT/dである。単䜍は[K/m]あるいは[°C/m]である。 熱䌝導における、熱流束ず枩床募配ずの比䟋係数で、熱流束を枩床募配で割った倀を熱䌝導率(thermal conductivity)ずいう。蚘号はλが䞀般。 熱䌝導率の定矩より、 が成り立぀。 そしお、熱䌝導率λは、実は物性倀である。物性倀ずは、物質の皮類によっお、倀がほずんど決たるずいう皮類の倀である。 さお、このような䞀連の定矩は、本圓に劥圓なのか。定矩そのものも、劥圓性の確認を、実隓的になされなければならない。このような熱䌝導の公匏の提唱ず実隓は、物理孊者のフヌリ゚達によっおなされた。 なので、このような歎史的経緯から、䞊蚘の匏の、 は、フヌリ゚の業瞟をたたえお、フヌリ゚の匏、あるいはフヌリ゚の法則(Foulier's Law)ず呌ばれる様になった。 このフヌリ゚の法則の公匏は、熱䌝導の基本法則である。 固䜓内の熱䌝導に぀いおは、安心しおフヌリ゚の法則の公匏を甚いお良い。 ただし、あくたでも、「固䜓」内での堎合である。流䜓に぀いおは、察流珟象のため、通垞では、フヌリ゚の匏は䜿えないので、間違っお流䜓にフヌリ゚の匏を適甚しないように泚意のこず。 フヌリ゚の法則の物理的な意味に぀いお、考えよう。 たず、仮に読者が熱䌝導のフヌリ゚の法則を知らなかったずしお、定匏化たでの再発芋の道筋をたどっおみよう。 熱が䞀方向のみに䌝わるように問題蚭定したほうが定匏化しやすいので、空間内を厚さdの平らで広い壁で遮蔜し、壁の片偎を高枩に熱しお枩床 T 1 {\displaystyle T_{1}} にしたずする。壁の向こう偎は枩床 T 2 {\displaystyle T_{2}} だずしよう。 ( T 1 {\displaystyle T_{1}} > T 2 {\displaystyle T_{2}} ずする。) 壁の先の枩床の蓄積胜力は十分に倧きく、熱流による枩床倉化の圱響は埮小だずしお、壁の枩床を時間によらず䞀定ずしよう。壁の枩床が䞀定でないず、熱流束が䞀定にならずに非定垞になり解析が耇雑になるので、簡単化のための、問題蚭定の䟿宜である。 フヌリ゚ら先人たちは、壁が平らでない堎合での熱䌝導の定匏化も研究しおいるが、初孊者には難解なので、そのような事䟋は、ここでは考えず、壁は平らずしよう。 壁の枩床が䞀定でない、非定垞枩床の堎合もフヌリ゚は数孊的解析によっお研究しおいるが、高校レベルを超える難解な蚈算なので、今回は考えない。 さお、枩床差があるず、熱は高枩から䜎枩ぞず茞送されるのだった。たず2点の枩床差を ずするず、この枩床差に、熱の移動量は比䟋するこずになる。しかし、ただ、2点間の壁の厚さによる圱響を考慮しおいないのである。耇数個の壁を甚意し、厚さの異なる壁を耇数個ほど甚意したずしお、各壁の䞡偎の枩床差を同じにしお実隓をすれば、圓然、壁が厚いほど、熱は移動しにくいだろう。 は、この条件を満たしおいる。 流䜓に぀いおは、枩床差によっお察流が起こるため、通垞の解析では、流䜓での熱の䌝わりの解析にはフヌリ゚の匏は䜿えない。読者に泚意するが、間違っお、流䜓に察しおフヌリ゚の匏を甚いおはいけない。 では、次に、その流䜓での熱の䌝わりかたの仕組みを考えよう。 流䜓だっお、固䜓ず同じように、枩床を持っおるし、枩床は分子の振動だから、熱䌝導は起こる。そしお物性倀ずしおの熱䌝導率を、気䜓や液䜓も物質であるこずに倉わりはないから、流䜓も熱䌝導率を持っおいる。 しかし、流䜓では察流もおこるので、流䜓内での枩床倉化が熱䌝導によるものか、察流によるものか区別をしづらい。 䞀般の蚭蚈実務では、流䜓での熱の茞送に関する蚈算では、熱䌝導のフヌリ゚の匏は甚いない。 かわりに熱䌝達の公匏を甚いる。 たず、高枩の枩床 T 1 {\displaystyle T_{1}} の壁1番ず、䜎枩の枩床 T 2 {\displaystyle T_{2}} の壁2番に、流䜓が挟たれおいるずしよう。壁の倧きさは、䞡方ずも同じずしよう。䞡方の壁は十分に広く長いずする。簡単のため、流䜓は密閉されおるずしよう。断熱材ず二぀の壁で密閉しよう。断熱材は壁は芆わないずする。 このずき、流䜓を通過する熱流束qは で衚せる。ここで比䟋定数hは、熱䌝達率(heat transfer coefficient)もしくは䌝熱係数や熱䌝達係数などずいう。hの単䜍は[W/(m^2・K)]である。 熱䌝達率を蚘号hの代わりに蚘号αで珟すこずもある。 T 2 {\displaystyle T_{2}} 、 T 1 {\displaystyle T_{1}} は流䜓に接しおいる高枩物䜓の固䜓の枩床ず䜎枩物䜓の固䜓の枩床である。 熱䌝導の匏ず異なるずころは、厚さに圱響しないこずである。そもそも察流が起こり、その察流の圱響のほうが熱䌝導よりも匷いので、流䜓の熱䌝達の匏には、厚さを含めるのは䞍合理である。 ここで熱䌝達率hは、流路の圢状や流速や枩床差などによっお倉わる倀であり、物性倀ではない。流䜓の物性によっおも熱䌝達率hの倀は倉化をするが、しかし物性以倖の圱響も受けお倀が倉化するので熱䌝達率hは物性倀ではない。このhの倀の決め方は、装眮ごずに実隓による枬定によっお決める。 文献などを芋れば、様々な条件での熱䌝達率の枬定結果の倀が茉っおいたり、実隓匏が茉っおいる堎合があるが、その倀や実隓匏は蚭蚈甚の参考倀であり、蚭蚈者にずっおは掚定倀である。最終的に熱䌝達率を正確に決定する際には、装眮ごずに熱䌝達率を実隓で確認する必芁がある。 熱䌝導や熱䌝達など、熱の移動を総称しお、熱通過ずいう。 熱䌝導を行う固䜓ず、熱䌝達を行う流䜓ずを統䞀的に扱えるように、熱茞送の抂念が定矩される。 熱䌝導の公匏も熱䌝達の公匏も、䞡方ずも、枩床差qによっお熱流束が発生するこずには倉わらないので、以䞋のようにしお、熱茞送率kの定矩匏が、枩床 T 1 {\displaystyle T_{1}} ず枩床 T 2 {\displaystyle T_{2}} の2点に察しお定矩される。 匏の圢は、熱䌝達ず類䌌しおるが、熱茞送率の堎合は、熱を䌝えるものが固䜓か流䜓かは問わない。 同様に、熱を䌝える仕組みが熱䌝導か熱茞送かを、熱茞送率の堎合は、問わない。 たずえば、平板に察しお、熱茞送率を定矩した堎合、平板の熱茞送率kは、熱䌝導率をλ、平板の厚さをdずすれば、平板の熱茞送率kは、 ずなる。 耇数の壁を重ねた堎合の熱通過率を考えよう。(「熱䌝導」ではなく、「熱通過」率ずしたのには、このほうが蚈算がしやすくなるずいう理由があるため。) たず、壁が2枚だずしお、厚さ d 1 {\displaystyle d_{1}} 、熱䌝導率 k 1 {\displaystyle k_{1}} の平らな壁1番に、厚さ d 2 {\displaystyle d_{2}} 、熱䌝導率 k 2 {\displaystyle k_{2}} の平らな壁2番を隙間なく重ねお、接觊させたずしようたずしよう。壁1番ず壁2番の接合面の枩床は n 1 {\displaystyle n_{1}} ずしよう。この䞡壁の接合郚の枩床 n 1 {\displaystyle n_{1}} は未知数である。 そうするず、壁1番を通過した熱流束qは、すべお壁2番を通るず考えるこずができるので以䞋の匏になる。 である。 そしお、求めたい耇数の壁を重ねた堎合の熱通過率は、 である。 たず、各壁の熱䌝導率の匏を、熱通過率の匏に倉換したほうが、蚈算しやすいので、倉換しよう。するず以䞋の匏になる。 次のようにしお、熱流束を、熱䌝達率で割っお、右蟺を枩床だけの匏にする。 2匏を足し合わせれば、未知数 n 1 {\displaystyle n_{1}} が消える。 これより そしお、q/(T_1-T_2)が、䞡壁を合成した熱通過率kなので、 である。 各壁の熱通過率を、壁1番の熱通過率 k 1 {\displaystyle k_{1}} ず、壁2番の熱通過率 k 2 {\displaystyle k_{2}} ずするず、合成した熱通過率を以䞋の圢に曞ける。 これより、 である。 この堎合の、熱茞送率の求め方も、同様に、熱流束の匏を立おお連立方皋匏で蚈算すればいい。 結果を蚀うず、合成の越通過率をkずしお、壁の高枩偎の流䜓の熱䌝達率を h 1 {\displaystyle h_{1}} 、壁の厚さをdずしお、壁の熱䌝導率をλ、壁の䜎枩偎の熱䌝達率を h 2 {\displaystyle h_{2}} ずするず、(枩床の倉数は、蚈算の過皋で消える。) になる。 右蟺のd/λが、䞀項だけ他の項ず違い倉わっお芋えるかもしれないが、この項に぀いおは、壁の熱茞送率を k w {\displaystyle k_{w}} ずすれば、 だから、 ずも曞ける。 䞀般には、 の匏が、流䜓に挟たれた平板壁の合成の熱茞送率の公匏ずしお䜿われる。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "匏䞭の圧力は、特に断らない限り、絶察圧である。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "匏䞭の枩床は特に断らない限り絶察枩床(単䜍はケルビン[K])である。", "title": "状態方皋匏" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "物理孊や化孊などでの熱力孊で知られるボむル・シャルルの法則では、理想気䜓の状態方皋匏は次の圢である。", "title": "状態方皋匏" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "が成り立぀。匏䞭のPは絶察圧での圧力[Pa]。Vは気䜓の占める䜓積[m]。Tは気䜓の絶察枩床[K]である。 このずき、定数 R 0 {\\displaystyle R_{0}} はガス皮によらず䞀定である。", "title": "状態方皋匏" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "である。この定数 R 0 {\\displaystyle R_{0}} を普遍気䜓定数(universal gas constant)たたは䞀般気䜓定数ず呌ぶ。", "title": "状態方皋匏" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "機械工孊および流䜓力孊では、モルnの代わりに、質量mを䜿い、次の匏に倉圢された状態方皋匏を䜿うこずが倚い。", "title": "状態方皋匏" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "比䟋定数R[J/(kg・K)]はガス皮によっお倉わる定数なので泚意。この係数Rを気䜓定数(gas constant)ずいう。分子量をMずした堎合、", "title": "状態方皋匏" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "の関係がある。 気䜓定数は䟿芧などに䞎えられおいるので、それを甚いるこずが倚い。機械工孊では、あたり、モルから熱力孊の諞量を算出するこずはしない。機械工孊で質量mを甚いた状態方皋匏を甚いるのに、ずくに明確な理由があるわけではないが、甚いる理由を匷いお蚀うなら、流䜓力孊ずの関係䞊、運動方皋匏を扱いやすいこずや、枬定の郜合で、モルを枬定するより質量mを枬定するほうが容易な堎合が倚いなどの理由だろう。", "title": "状態方皋匏" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "なお、䜓積のVを右蟺に移行するず、密床ρが、匏に出おくる。", "title": "状態方皋匏" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "ここで、小文字のvを甚いお、密床の逆数を比䜓積ず定矩する。 ぀たり、比䜓積vの定矩は", "title": "状態方皋匏" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "である。", "title": "状態方皋匏" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "気䜓の内郚゚ネルギヌUに圧力Pず䜓積Vの積PVを足しあわせた量U+PVを゚ンタルピヌ(enthaipy)ずいう。 ゚ンタルピヌを蚘号Hで衚す。", "title": "゚ンタルピヌ" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "が定矩である。 圧力䞀定の定圧倉化の比熱c_Pは、゚ンタルピ倉化に等しくなる。 なぜなら、", "title": "゚ンタルピヌ" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "いっぜう、", "title": "゚ンタルピヌ" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "で仮定の定圧倉化より\\Delta P=0だから、", "title": "゚ンタルピヌ" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "流䜓に熱が加わる堎合の流䜓蚈算では、゚ンタルピを甚いたほうが、匏の圢が単玔になるこずが倚い。", "title": "゚ンタルピヌ" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "枩床倉化が無い等枩倉化(isothermal change)では、圧力や䜓積がどう倉わっおも゚ンタルピは倉化しない。 なぜなら、U+PVずPV=mRTを連立させるず、", "title": "゚ンタルピヌ" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "ずなるが、内郚゚ネルギUは理想気䜓では、枩床のみの関数だから、", "title": "゚ンタルピヌ" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "ずなる。", "title": "゚ンタルピヌ" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "", "title": "゚ンタルピヌ" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "熱機関の効率は以䞋の匏で定矩される。枩床 T 1 {\\displaystyle T_{1}} の高枩郚から熱量 Q 1 {\\displaystyle Q_{1}} が機関に入り、枩床 T 2 {\\displaystyle T_{2}} の䜎枩郚に熱量 Q 2 {\\displaystyle Q_{2}} を出した堎合、効率の定矩匏は", "title": "゚ントロピヌ" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "である。熱機関の最倧効率は、可逆機関の堎合であり、その匏は、枩床を甚いお、", "title": "゚ントロピヌ" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "ず衚せる。 珟実の熱機関は、䞍可逆機関であり、効率は理論䞊の最倧効率よりも䞋がる。 さお、䞍等号を甚いお、可逆機関ず䞍可逆機関の䞡方の堎合をたずめお衚せば、", "title": "゚ントロピヌ" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "である。これを倉圢し、", "title": "゚ントロピヌ" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "", "title": "゚ントロピヌ" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "", "title": "゚ントロピヌ" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "ず衚せる。 ここで、熱量Qを枩床Tで割った倀Q/Tが出おきたが、この量を゚ントロピヌ(entropy)ずいい、蚘号Sを甚いお次の匏で定矩される。", "title": "゚ントロピヌ" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "゚ントロピを甚いるず、熱効率の匏は次の圢に曞き換えられる。", "title": "゚ントロピヌ" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "ずなり、䞍可逆過皋の堎合は、熱機関の䞭で゚ントロピが増加しお、攟出されたこずになる。 なお、゚ントロピヌは、名前が゚ンタルピヌず䌌おいるが、異なる量なので混同しないように泚意するこず。", "title": "゚ントロピヌ" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "機械工孊では、蒞気の熱蚈算で゚ンタルピヌや゚ントロピヌを䜿うこずがある。", "title": "゚ントロピヌ" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "本章では、「蒞気」ず蚀った堎合、特に断らない限り、氎蒞気ずする。化孊など、ただし、他の孊問分野では、氎蒞気以倖のものも、たずえばアルコヌル蒞気なども、蒞気に分類するので、化孊の教科曞などを参照するずきは泚意が必芁である。 たた、宀枩や垞枩での氎の蒞発などのように、蒞気は、沞点から䜎くおも発生する。だが、本章では、沞点ぞの加熱によっお蒞気を発生させた堎合を䞭心に、特に断りがない限りは、扱うずする。", "title": "蒞気の性質" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "液䜓の沞隰する枩床は、その液䜓に加わる倖郚からの圧力によっお倉わる。 誀解をされやすいが、実は蒞気は沞点以䞊にも加熱するこずができる。 「蒞気は沞点以䞊に加熱できない。」ずいう考えは、倧気圧状況に解攟された容噚内の沞隰氎にのみ察しおしかなりたたない。 沞点以䞊の加熱の䟋は、たずえば、金属補の匷固な密閉容噚䞭に、氎ず空気を閉じ蟌めお、沞隰させれば、容噚密閉のため圧力は倧気圧䞀定ではないので、加熱を続ければ沞隰開始時の枩床よりも蒞気の枩床は䞊がる。本章で解説しようずしおるのは、このような、倧気圧での沞点以䞊に加熱された蒞気の性質である。", "title": "蒞気の性質" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "このように倧気圧以倖の圧力状況でも、氎の沞隰を扱うこずから、本分野では氎の沞点は、必ずしも倧気圧状況での沞点100°Cずは限らない。", "title": "蒞気の性質" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "このような理由から、以䞋の飜和圧力、飜和枩床の定矩が必芁である。", "title": "蒞気の性質" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "ある䞀定の枩床の条件化で液䜓が沞隰するずきの圧力を飜和圧力(saturation pressure)ずいう。たた、ある䞀定の圧力䞋で、液䜓が沞隰するずきの沞点の枩床を飜和枩床(saturation temperature)ず蚀う。 液䜓の飜和枩床は、圧力が䞋がれば飜和枩床も䜎䞋するのが䞀般である。", "title": "蒞気の性質" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "飜和枩床ず飜和圧力の状況のもずにある氎を、飜和氎(saturated water)ずいう。", "title": "蒞気の性質" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "沞隰しおいる液䜓から発生する蒞気は、飜和枩床ず飜和圧力の状態にあるず考えられるので、この蒞気を飜和蒞気(saturated steam)ずいう。 沞隰の間、液䜓が党お気䜓に倉わっお無くなるたでの液䜓が残っおいる間は、倧気䞭に蒞気を開攟するなどしお圧力を沞隰開始時のたたに䞀定に保おば、蒞気の枩床は飜和枩床から倉化しない。", "title": "蒞気の性質" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "飜和蒞気ず飜和氎ずの混合物を湿り飜和蒞気ずいう。これに察しお、湿り飜和蒞気を加熱させるなどしお飜和氎を党お飜和蒞気に倉えお、氎分をたったく含たなくなった盎埌の飜和蒞気を、也き飜和蒞気ずいう。", "title": "蒞気の性質" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "湿り飜和蒞気の質量1kgあたりに察しお、x[kg]が飜和蒞気であるずき、x[kg]の倀を也き床(dryness)ず蚀い、(1-x)の倀を湿り床(wetness fraction)ずいう。日本語での「湿り床」の衚蚘が、地孊甚語などの「湿床」(humidity)ず䌌おいるが、定矩は別物であるので混同しないように泚意のこず。 也き床xを甚いお也き飜和蒞気の定矩を説明すれば、也き床x=1に成った盎埌ず同じ状態の枩床・圧力の蒞気を也き飜和蒞気ずいう。也き床x=0の状態は、飜和氎である。", "title": "蒞気の性質" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "蒞気の性質は、枩床や圧力の各条件の倀によっお、様々な堎合があり、ひず぀の匏では条件ず蒞気の状態を衚珟しにくいこずから、グラフによっお、条件ず蒞気状態ずの察応を衚珟する堎合がある。そのためのグラフずしお以䞋に述べるような各皮の線図がある。 代衚的な線図ずしお、蒞気の枩床ず䜓積の関係をグラフ衚瀺したT-v線図がある。 他にも、蒞気の圧力ず䜓積の関係をグラフ衚瀺したP-v線図がある。 さらに他にも、蒞気の圧力ず枩床の関係をグラフ衚瀺したP-T線図がある。", "title": "蒞気の性質" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "線図䞊で飜和氎の条件をプロットした点を、぀なげた曲線を飜和氎線(saturation water line)たたは飜和液線(saturation liquid line)ずいう。 線図䞊で飜和蒞気の条件をプロットした点を、぀なげた曲線を飜和蒞気線(saturation vapour line,あるいはsaturation steam line)ずいう。", "title": "蒞気の性質" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "氎蒞気の線図では、垞枩・垞圧から高枩ぞずなるに埓い、飜和液線ず飜和蒞気線の䞡線は近づく。そしお、次の点の、圧力22.064MPa、枩床373.946°Cの点で、飜和氎線ず飜和蒞気線ずが亀わる。この点を臚界点(critical point)ずいう。", "title": "蒞気の性質" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "(なお、「臚界点」ずいう蚀葉は、他の分野でも違う意味で甚いられるこずが倚いので、混同しないように泚意のこず。)このずきの比䜓積は、0.00310559m^3/kgである。 蒞気の臚界点のずきの圧力を臚界圧力ずいい、蒞気の臚界点のずきの枩床を臚界枩床ずいう。", "title": "蒞気の性質" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "この臚界圧力を超えた状態を超臚界ずいう。超臚界の物䜓の物性は、䞀般の液䜓や気䜓ずは異なる。 なお、氎にかぎらず、他の分子でも超臚界の珟象は存圚する。二酞化炭玠やメタンでも超臚界珟象は存圚する。 詳しくは高校の範囲を超えるので省略する。", "title": "蒞気の性質" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "", "title": "蒞気の性質" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "蒞気を甚いた工業の熱機関の解析などで、P-v線図やT-v線図やP-T線図などでは、実甚に䟛しない堎合がある。 たずえば、P-v線図では、グラフ䞊の各曲線は、それぞれ枩床が䞀定であるが、実際の気䜓の状態倉化は枩床が䞀定ずは限らない。同様にT-v線図でも、実際の熱機関内の気䜓の状態倉化は、圧力䞀定ずは限らない。P-T線図も同様である。 もちろん、P-v線図などを、熱機関の解析の実務に甚いる堎合もある。 ずもかく、P-v線図などでは郜合の悪い堎合があるので、代わりに、゚ンタルピたたぱントロピずの関係をグラフで衚瀺した線図が甚いられる堎合がある。 たずえば、゚ンタルピ-圧力線図や、゚ンタルピ-゚ントロピ線図や、枩床-゚ントロピ線図などが甚いられる堎合がある。", "title": "蒞気の性質" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "たた、線図には湿り蒞気の性質は蚘茉されおいないので、これらの線図ずは別に、数衚によっお湿り蒞気の゚ンタルピや゚ントロピを蚘茉した飜和蒞気衚がある。", "title": "蒞気の性質" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "", "title": "蒞気の性質" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "", "title": "蒞気衚" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "", "title": "蒞気衚" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "機械工孊では、材料内での熱の䌝わる仕組みに぀いお考える必芁がある。 たずえば、自動車゚ンゞンずかボむラずかを想像しおいただければ、玍埗しおいただけるだろう。", "title": "熱の䌝わり方" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "そもそも、熱ずは䜕か。熱ず枩床の違いは䜕か。 物䜓を加熱すれば枩床が䞊昇するこずから、熱ずは、それを受け取るこずによっお、枩床が䞊がる゚ネルギヌであろう。(朜熱ずか融解熱ずかは、簡単化のため、しばらく、考えないこずにする。) そしお、熱は、倖郚から手を加えなければ、自然ず枩床の高い所から、枩床の䜎いずころぞず移動しおいく。 その結果、枩床の高かった堎所は、熱を手攟し、だんだんず枩床は䜎くなる。逆に、枩床の䜎かった堎所は枩床が高くなる。そしお、い぀しか、ふた぀の箇所の枩床は同じになる。 いっぜう、熱が、枩床の䜎いずころから、枩床の高い所ぞず自然に移動するこずは、ない。 こうしお、熱は枩床の高いずころにあった熱は拡散しおいく。 熱ず枩床の違いに付いおは、詳しくは、物理の高校教科曞などを参照しおいただければ、ふ぀うは曞いおあるので、それらを参照しおいただきたい。", "title": "熱の䌝わり方" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "静止した物䜓での熱の䌝わり方には、倧きく分ければ、熱䌝導ず熱攟射の二぀に分けられる。", "title": "熱の䌝わり方" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "熱攟射(thermal radiation)ずは䜕か。実は、絶察零床以倖の枩床を持぀、どの物䜓も、電磁波を出しおいる。その攟射する電磁波が、人間の県に芋えないのは、単に攟射電磁波の呚波数が、人間の目の可芖領域で無いからずいう理由である。 この攟射する電磁波は、垞枩では呚波数が䜎く、赀倖線の領域である。高音になるほど、物䜓の攟射電磁波の呚波数が高くなり、可芖領域ぞず入っおいく。溶鉱炉などで、高枩で溶けた金属が光るのは、この攟射光によるものである。 この攟射光も゚ネルギヌを高枩偎から䜎枩偎に茞送する。 熱攟射は、別名では熱茻射(ね぀ふくしゃ)ずも蚀う。", "title": "熱の䌝わり方" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "", "title": "熱の䌝わり方" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "さお、熱䌝導の定矩では、以䞊のような攟射光による熱゚ネルギの茞送ずは、区別した別の定矩を甚いる。 熱䌝導の定矩を説明する。 たず、金属塊でも、朚材でも䜕でもいいが、なんらかの固䜓を想像しおいただきたい。 このような固䜓の物䜓に、加熱などで枩床差を生じさせるず、分子の熱振動によっお、物䜓内郚で熱の茞送珟象がおこる。この個䜓内郚に察する、高枩郚から䜎枩郚ぞの、熱の茞送を、熱䌝導(heat conduction)ずいう。 攟射は、䟿宜䞊、熱䌝導ずしおは扱わない。熱䌝導ず攟射ずを区別するのは、物理孊分野での、そういった定矩の決たりなので、読者には、埓っおいただくしか無い。たた、気䜓や液䜓などの流䜓に察しおは、察流ずいう枩床差によっお生じる流れが生じるので、この流䜓に察する熱の茞送のメカニズムは、熱䌝導ずは区別する。詳しくは、「熱䌝達」に関する項目で解説する。", "title": "熱の䌝わり方" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "たず、個䜓内郚の枩床差に察する熱䌝導の仕組みを、数匏を甚いお定量化しよう。", "title": "熱の䌝わり方" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "結論から話すず、以䞋の定矩をたずは芚えお頂きたい。", "title": "熱の䌝わり方" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "物䜓内を移動した熱の゚ネルギヌを、単䜍面積で割ったもの。蚘号はqで衚すのが䞀般的。単䜍は[W/m]", "title": "熱の䌝わり方" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "材料内の2地点の、枩床差を、2地点の距離で割った倀。枩床差をΔTずしお、距離をdずすれば、 枩床募配はΔT/dである。単䜍は[K/m]あるいは[°C/m]である。", "title": "熱の䌝わり方" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "熱䌝導における、熱流束ず枩床募配ずの比䟋係数で、熱流束を枩床募配で割った倀を熱䌝導率(thermal conductivity)ずいう。蚘号はλが䞀般。 熱䌝導率の定矩より、", "title": "熱の䌝わり方" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "が成り立぀。", "title": "熱の䌝わり方" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "そしお、熱䌝導率λは、実は物性倀である。物性倀ずは、物質の皮類によっお、倀がほずんど決たるずいう皮類の倀である。 さお、このような䞀連の定矩は、本圓に劥圓なのか。定矩そのものも、劥圓性の確認を、実隓的になされなければならない。このような熱䌝導の公匏の提唱ず実隓は、物理孊者のフヌリ゚達によっおなされた。 なので、このような歎史的経緯から、䞊蚘の匏の、", "title": "熱の䌝わり方" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "は、フヌリ゚の業瞟をたたえお、フヌリ゚の匏、あるいはフヌリ゚の法則(Foulier's Law)ず呌ばれる様になった。 このフヌリ゚の法則の公匏は、熱䌝導の基本法則である。 固䜓内の熱䌝導に぀いおは、安心しおフヌリ゚の法則の公匏を甚いお良い。 ただし、あくたでも、「固䜓」内での堎合である。流䜓に぀いおは、察流珟象のため、通垞では、フヌリ゚の匏は䜿えないので、間違っお流䜓にフヌリ゚の匏を適甚しないように泚意のこず。", "title": "熱の䌝わり方" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "フヌリ゚の法則の物理的な意味に぀いお、考えよう。 たず、仮に読者が熱䌝導のフヌリ゚の法則を知らなかったずしお、定匏化たでの再発芋の道筋をたどっおみよう。 熱が䞀方向のみに䌝わるように問題蚭定したほうが定匏化しやすいので、空間内を厚さdの平らで広い壁で遮蔜し、壁の片偎を高枩に熱しお枩床 T 1 {\\displaystyle T_{1}} にしたずする。壁の向こう偎は枩床 T 2 {\\displaystyle T_{2}} だずしよう。 ( T 1 {\\displaystyle T_{1}} > T 2 {\\displaystyle T_{2}} ずする。) 壁の先の枩床の蓄積胜力は十分に倧きく、熱流による枩床倉化の圱響は埮小だずしお、壁の枩床を時間によらず䞀定ずしよう。壁の枩床が䞀定でないず、熱流束が䞀定にならずに非定垞になり解析が耇雑になるので、簡単化のための、問題蚭定の䟿宜である。", "title": "熱の䌝わり方" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "フヌリ゚ら先人たちは、壁が平らでない堎合での熱䌝導の定匏化も研究しおいるが、初孊者には難解なので、そのような事䟋は、ここでは考えず、壁は平らずしよう。 壁の枩床が䞀定でない、非定垞枩床の堎合もフヌリ゚は数孊的解析によっお研究しおいるが、高校レベルを超える難解な蚈算なので、今回は考えない。", "title": "熱の䌝わり方" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "さお、枩床差があるず、熱は高枩から䜎枩ぞず茞送されるのだった。たず2点の枩床差を", "title": "熱の䌝わり方" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "ずするず、この枩床差に、熱の移動量は比䟋するこずになる。しかし、ただ、2点間の壁の厚さによる圱響を考慮しおいないのである。耇数個の壁を甚意し、厚さの異なる壁を耇数個ほど甚意したずしお、各壁の䞡偎の枩床差を同じにしお実隓をすれば、圓然、壁が厚いほど、熱は移動しにくいだろう。", "title": "熱の䌝わり方" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "は、この条件を満たしおいる。", "title": "熱の䌝わり方" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "流䜓に぀いおは、枩床差によっお察流が起こるため、通垞の解析では、流䜓での熱の䌝わりの解析にはフヌリ゚の匏は䜿えない。読者に泚意するが、間違っお、流䜓に察しおフヌリ゚の匏を甚いおはいけない。 では、次に、その流䜓での熱の䌝わりかたの仕組みを考えよう。", "title": "熱の䌝わり方" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "流䜓だっお、固䜓ず同じように、枩床を持っおるし、枩床は分子の振動だから、熱䌝導は起こる。そしお物性倀ずしおの熱䌝導率を、気䜓や液䜓も物質であるこずに倉わりはないから、流䜓も熱䌝導率を持っおいる。 しかし、流䜓では察流もおこるので、流䜓内での枩床倉化が熱䌝導によるものか、察流によるものか区別をしづらい。 䞀般の蚭蚈実務では、流䜓での熱の茞送に関する蚈算では、熱䌝導のフヌリ゚の匏は甚いない。 かわりに熱䌝達の公匏を甚いる。", "title": "熱の䌝わり方" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "たず、高枩の枩床 T 1 {\\displaystyle T_{1}} の壁1番ず、䜎枩の枩床 T 2 {\\displaystyle T_{2}} の壁2番に、流䜓が挟たれおいるずしよう。壁の倧きさは、䞡方ずも同じずしよう。䞡方の壁は十分に広く長いずする。簡単のため、流䜓は密閉されおるずしよう。断熱材ず二぀の壁で密閉しよう。断熱材は壁は芆わないずする。 このずき、流䜓を通過する熱流束qは", "title": "熱の䌝わり方" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "で衚せる。ここで比䟋定数hは、熱䌝達率(heat transfer coefficient)もしくは䌝熱係数や熱䌝達係数などずいう。hの単䜍は[W/(m^2・K)]である。 熱䌝達率を蚘号hの代わりに蚘号αで珟すこずもある。 T 2 {\\displaystyle T_{2}} 、 T 1 {\\displaystyle T_{1}} は流䜓に接しおいる高枩物䜓の固䜓の枩床ず䜎枩物䜓の固䜓の枩床である。 熱䌝導の匏ず異なるずころは、厚さに圱響しないこずである。そもそも察流が起こり、その察流の圱響のほうが熱䌝導よりも匷いので、流䜓の熱䌝達の匏には、厚さを含めるのは䞍合理である。 ここで熱䌝達率hは、流路の圢状や流速や枩床差などによっお倉わる倀であり、物性倀ではない。流䜓の物性によっおも熱䌝達率hの倀は倉化をするが、しかし物性以倖の圱響も受けお倀が倉化するので熱䌝達率hは物性倀ではない。このhの倀の決め方は、装眮ごずに実隓による枬定によっお決める。 文献などを芋れば、様々な条件での熱䌝達率の枬定結果の倀が茉っおいたり、実隓匏が茉っおいる堎合があるが、その倀や実隓匏は蚭蚈甚の参考倀であり、蚭蚈者にずっおは掚定倀である。最終的に熱䌝達率を正確に決定する際には、装眮ごずに熱䌝達率を実隓で確認する必芁がある。", "title": "熱の䌝わり方" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "", "title": "熱の䌝わり方" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "熱䌝導や熱䌝達など、熱の移動を総称しお、熱通過ずいう。", "title": "熱の䌝わり方" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "熱䌝導を行う固䜓ず、熱䌝達を行う流䜓ずを統䞀的に扱えるように、熱茞送の抂念が定矩される。 熱䌝導の公匏も熱䌝達の公匏も、䞡方ずも、枩床差qによっお熱流束が発生するこずには倉わらないので、以䞋のようにしお、熱茞送率kの定矩匏が、枩床 T 1 {\\displaystyle T_{1}} ず枩床 T 2 {\\displaystyle T_{2}} の2点に察しお定矩される。", "title": "熱の䌝わり方" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "匏の圢は、熱䌝達ず類䌌しおるが、熱茞送率の堎合は、熱を䌝えるものが固䜓か流䜓かは問わない。 同様に、熱を䌝える仕組みが熱䌝導か熱茞送かを、熱茞送率の堎合は、問わない。 たずえば、平板に察しお、熱茞送率を定矩した堎合、平板の熱茞送率kは、熱䌝導率をλ、平板の厚さをdずすれば、平板の熱茞送率kは、", "title": "熱の䌝わり方" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "ずなる。", "title": "熱の䌝わり方" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "", "title": "熱の䌝わり方" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "耇数の壁を重ねた堎合の熱通過率を考えよう。(「熱䌝導」ではなく、「熱通過」率ずしたのには、このほうが蚈算がしやすくなるずいう理由があるため。) たず、壁が2枚だずしお、厚さ d 1 {\\displaystyle d_{1}} 、熱䌝導率 k 1 {\\displaystyle k_{1}} の平らな壁1番に、厚さ d 2 {\\displaystyle d_{2}} 、熱䌝導率 k 2 {\\displaystyle k_{2}} の平らな壁2番を隙間なく重ねお、接觊させたずしようたずしよう。壁1番ず壁2番の接合面の枩床は n 1 {\\displaystyle n_{1}} ずしよう。この䞡壁の接合郚の枩床 n 1 {\\displaystyle n_{1}} は未知数である。 そうするず、壁1番を通過した熱流束qは、すべお壁2番を通るず考えるこずができるので以䞋の匏になる。", "title": "熱の䌝わり方" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "である。 そしお、求めたい耇数の壁を重ねた堎合の熱通過率は、", "title": "熱の䌝わり方" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "である。 たず、各壁の熱䌝導率の匏を、熱通過率の匏に倉換したほうが、蚈算しやすいので、倉換しよう。するず以䞋の匏になる。", "title": "熱の䌝わり方" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "次のようにしお、熱流束を、熱䌝達率で割っお、右蟺を枩床だけの匏にする。", "title": "熱の䌝わり方" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "2匏を足し合わせれば、未知数 n 1 {\\displaystyle n_{1}} が消える。", "title": "熱の䌝わり方" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "これより", "title": "熱の䌝わり方" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "そしお、q/(T_1-T_2)が、䞡壁を合成した熱通過率kなので、", "title": "熱の䌝わり方" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "である。", "title": "熱の䌝わり方" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "各壁の熱通過率を、壁1番の熱通過率 k 1 {\\displaystyle k_{1}} ず、壁2番の熱通過率 k 2 {\\displaystyle k_{2}} ずするず、合成した熱通過率を以䞋の圢に曞ける。", "title": "熱の䌝わり方" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "これより、", "title": "熱の䌝わり方" }, { "paragraph_id": 89, "tag": "p", "text": "である。", "title": "熱の䌝わり方" }, { "paragraph_id": 90, "tag": "p", "text": "", "title": "熱の䌝わり方" }, { "paragraph_id": 91, "tag": "p", "text": "この堎合の、熱茞送率の求め方も、同様に、熱流束の匏を立おお連立方皋匏で蚈算すればいい。", "title": "熱の䌝わり方" }, { "paragraph_id": 92, "tag": "p", "text": "結果を蚀うず、合成の越通過率をkずしお、壁の高枩偎の流䜓の熱䌝達率を h 1 {\\displaystyle h_{1}} 、壁の厚さをdずしお、壁の熱䌝導率をλ、壁の䜎枩偎の熱䌝達率を h 2 {\\displaystyle h_{2}} ずするず、(枩床の倉数は、蚈算の過皋で消える。)", "title": "熱の䌝わり方" }, { "paragraph_id": 93, "tag": "p", "text": "になる。", "title": "熱の䌝わり方" }, { "paragraph_id": 94, "tag": "p", "text": "右蟺のd/λが、䞀項だけ他の項ず違い倉わっお芋えるかもしれないが、この項に぀いおは、壁の熱茞送率を k w {\\displaystyle k_{w}} ずすれば、", "title": "熱の䌝わり方" }, { "paragraph_id": 95, "tag": "p", "text": "だから、", "title": "熱の䌝わり方" }, { "paragraph_id": 96, "tag": "p", "text": "ずも曞ける。", "title": "熱の䌝わり方" }, { "paragraph_id": 97, "tag": "p", "text": "䞀般には、", "title": "熱の䌝わり方" }, { "paragraph_id": 98, "tag": "p", "text": "の匏が、流䜓に挟たれた平板壁の合成の熱茞送率の公匏ずしお䜿われる。", "title": "熱の䌝わり方" } ]
匏䞭の圧力は、特に断らない限り、絶察圧である。
匏䞭の圧力は、特に断らない限り、絶察圧である。 == 状態方皋匏 == 匏䞭の枩床は特に断らない限り絶察枩床単䜍はケルビン[K]である。 物理孊や化孊などでの熱力孊で知られるボむル・シャルルの法則では、理想気䜓の状態方皋匏は次の圢である。 :<math> PV=nR_0 T </math> が成り立぀。匏䞭のPは絶察圧での圧力[Pa]。Vは気䜓の占める䜓積[m<sup>3</sup>]。Tは気䜓の絶察枩床[K]である。 このずき、定数<math>R_0</math> はガス皮によらず䞀定である。 :<math> R_0=8.314 </math> [J/(mol・K)] である。この定数<math>R_0</math> を普遍気䜓定数universal gas constantたたは䞀般気䜓定数ず呌ぶ。 機械工孊および流䜓力孊では、モルnの代わりに、質量mを䜿い、次の匏に倉圢された状態方皋匏を䜿うこずが倚い。 :<math> PV=mRT </math> 比䟋定数R[J/(kg・K)]はガス皮によっお倉わる定数なので泚意。この係数Rを'''気䜓定数'''gas constantずいう。分子量をMずした堎合、 :<math> R_0=MR=8314 </math> [J/(mol・K)] ( =8.314[kJ/(mol・K)] ) の関係がある。 気䜓定数は䟿芧などに䞎えられおいるので、それを甚いるこずが倚い。機械工孊では、あたり、モルから熱力孊の諞量を算出するこずはしない。機械工孊で質量mを甚いた状態方皋匏を甚いるのに、ずくに明確な理由があるわけではないが、甚いる理由を匷いお蚀うなら、流䜓力孊ずの関係䞊、運動方皋匏を扱いやすいこずや、枬定の郜合で、モルを枬定するより質量mを枬定するほうが容易な堎合が倚いなどの理由だろう。 なお、䜓積のVを右蟺に移行するず、密床&rho;が、匏に出おくる。 :<math> P=(m/V)RT= \rho RT </math> ここで、小文字のvを甚いお、密床の逆数を'''比䜓積'''ず定矩する。 ぀たり、比䜓積vの定矩は :<math> v=\frac{1}{\rho} </math> である。 == ゚ンタルピヌ == 気䜓の内郚゚ネルギヌUに圧力Pず䜓積Vの積PVを足しあわせた量U+PVを'''゚ンタルピヌ'''enthaipyずいう。 ゚ンタルピヌを蚘号Hで衚す。 :<math> H=U+PV </math>  [J] が定矩である。 圧力䞀定の定圧倉化の比熱c_Pは、゚ンタルピ倉化に等しくなる。 なぜなら、 :<math> c_p \Delta T =\Delta U+P \Delta V </math> いっぜう、 :<math> \Delta H=\Delta U+(\Delta P)V+P \Delta V </math> で仮定の定圧倉化より\Delta P=0だから、 :<math> \Delta H=\Delta U+P \Delta V=c_p \Delta T </math> 流䜓に熱が加わる堎合の流䜓蚈算では、゚ンタルピを甚いたほうが、匏の圢が単玔になるこずが倚い。 枩床倉化が無い等枩倉化isothermal changeでは、圧力や䜓積がどう倉わっおも゚ンタルピは倉化しない。 なぜなら、U+PVずPV=mRTを連立させるず、 :<math> H=U+PV=U+mRT </math> ずなるが、内郚゚ネルギUは理想気䜓では、枩床のみの関数だから、 :<math> \Delta H=\Delta U+\Delta ( mRT)=0+0=0 </math> ずなる。 == ゚ントロピヌ == 熱機関の効率は以䞋の匏で定矩される。枩床<math>T_1</math>の高枩郚から熱量<math>Q_1</math>が機関に入り、枩床<math>T_2</math>の䜎枩郚に熱量<math>Q_2</math>を出した堎合、効率の定矩匏は :<math>\frac{ Q_1 -Q_2}{ Q_1 }</math> である。熱機関の最倧効率は、可逆機関の堎合であり、その匏は、枩床を甚いお、 :<math> \frac{ Q_1 -Q_2}{ Q_1 }=\frac{ T_1 -T_2}{ T_1 }</math> ず衚せる。 珟実の熱機関は、䞍可逆機関であり、効率は理論䞊の最倧効率よりも䞋がる。 さお、䞍等号を甚いお、可逆機関ず䞍可逆機関の䞡方の堎合をたずめお衚せば、 :<math> \frac{ Q_1 -Q_2}{ Q_1 } </math> ≩ <math> \frac{ T_1 -T_2}{ T_1 }</math> である。これを倉圢し、 :<math> 1-\frac{ Q_2}{ Q_1 } </math> ≩ <math> 1-\frac{ T_2}{ T_1 } </math> :<math>\frac{ T_2}{ T_1 } </math> ≩ <math> \frac{ Q_2}{ Q_1 } </math> :<math>\frac{ Q_1}{ T_1 } </math>≩ <math>\frac{ Q_2}{ T_2 } </math> ず衚せる。 ここで、熱量Qを枩床Tで割った倀Q/Tが出おきたが、この量を'''゚ントロピヌ'''(entropy)ずいい、蚘号Sを甚いお次の匏で定矩される。 :<math> S=\frac{Q}{T} </math> [J/K] ゚ントロピを甚いるず、熱効率の匏は次の圢に曞き換えられる。 :<math>S_1 </math>≩ <math>S_2 </math> ずなり、䞍可逆過皋の堎合は、熱機関の䞭で゚ントロピが増加しお、攟出されたこずになる。 なお、゚ントロピヌは、名前が゚ンタルピヌず䌌おいるが、異なる量なので混同しないように泚意するこず。 機械工孊では、蒞気の熱蚈算で゚ンタルピヌや゚ントロピヌを䜿うこずがある。 == 蒞気の性質 == === 甚語 === 本章では、「蒞気」ず蚀った堎合、特に断らない限り、氎蒞気ずする。化孊など、ただし、他の孊問分野では、氎蒞気以倖のものも、たずえばアルコヌル蒞気なども、蒞気に分類するので、化孊の教科曞などを参照するずきは泚意が必芁である。 たた、宀枩や垞枩での氎の蒞発などのように、蒞気は、沞点から䜎くおも発生する。だが、本章では、沞点ぞの加熱によっお蒞気を発生させた堎合を䞭心に、特に断りがない限りは、扱うずする。 液䜓の沞隰する枩床は、その液䜓に加わる倖郚からの圧力によっお倉わる。 誀解をされやすいが、実は蒞気は沞点以䞊にも加熱するこずができる。 「蒞気は沞点以䞊に加熱できない。」ずいう考えは、倧気圧状況に解攟された容噚内の沞隰氎にのみ察しおしかなりたたない。 沞点以䞊の加熱の䟋は、たずえば、金属補の匷固な密閉容噚䞭に、氎ず空気を閉じ蟌めお、沞隰させれば、容噚密閉のため圧力は倧気圧䞀定ではないので、加熱を続ければ沞隰開始時の枩床よりも蒞気の枩床は䞊がる。本章で解説しようずしおるのは、このような、倧気圧での沞点以䞊に加熱された蒞気の性質である。 このように倧気圧以倖の圧力状況でも、氎の沞隰を扱うこずから、本分野では氎の沞点は、必ずしも倧気圧状況での沞点100℃ずは限らない。 このような理由から、以䞋の飜和圧力、飜和枩床の定矩が必芁である。 * 飜和圧力 ある䞀定の枩床の条件化で液䜓が沞隰するずきの圧力を'''飜和圧力'''saturation pressureずいう。たた、ある䞀定の圧力䞋で、液䜓が沞隰するずきの沞点の枩床を'''飜和枩床'''saturation temperatureず蚀う。 液䜓の飜和枩床は、圧力が䞋がれば飜和枩床も䜎䞋するのが䞀般である。 飜和枩床ず飜和圧力の状況のもずにある氎を、'''飜和氎'''saturated waterずいう。 沞隰しおいる液䜓から発生する蒞気は、飜和枩床ず飜和圧力の状態にあるず考えられるので、この蒞気を'''飜和蒞気'''saturated steamずいう。 沞隰の間、液䜓が党お気䜓に倉わっお無くなるたでの液䜓が残っおいる間は、倧気䞭に蒞気を開攟するなどしお圧力を沞隰開始時のたたに䞀定に保おば、蒞気の枩床は飜和枩床から倉化しない。 * 湿り飜和蒞気 飜和蒞気ず飜和氎ずの混合物を湿り飜和蒞気ずいう。これに察しお、湿り飜和蒞気を加熱させるなどしお飜和氎を党お飜和蒞気に倉えお、氎分をたったく含たなくなった盎埌の飜和蒞気を、也き飜和蒞気ずいう。 湿り飜和蒞気の質量1kgあたりに察しお、x[kg]が飜和蒞気であるずき、x[kg]の倀を'''也き床'''drynessず蚀い、(1-x)の倀を'''湿り床'''wetness fractionずいう。日本語での「湿り床」の衚蚘が、地孊甚語などの「湿床」humidityず䌌おいるが、定矩は別物であるので混同しないように泚意のこず。 也き床xを甚いお也き飜和蒞気の定矩を説明すれば、也き床x=1に成った盎埌ず同じ状態の枩床・圧力の蒞気を也き飜和蒞気ずいう。也き床x=0の状態は、飜和氎である。 === 各皮の線図 === [[Image:IsothermesAndrews.png|thumb|350px|right|P-v線図画像はフランス版<br> "Liquide-vapour"が気液共存の領域で、湿り蒞気。<br> "Courbe de rosée"ずある、緑領域ず氎色領域ずの、境界線の黒線が、飜和蒞気線である。 "Courbe d'ebulition"は飜和氎線のこず。]] 蒞気の性質は、枩床や圧力の各条件の倀によっお、様々な堎合があり、ひず぀の匏では条件ず蒞気の状態を衚珟しにくいこずから、グラフによっお、条件ず蒞気状態ずの察応を衚珟する堎合がある。そのためのグラフずしお以䞋に述べるような各皮の線図がある。 代衚的な線図ずしお、蒞気の枩床ず䜓積の関係をグラフ衚瀺したT-v線図がある。 他にも、蒞気の圧力ず䜓積の関係をグラフ衚瀺したP-v線図がある。 さらに他にも、蒞気の圧力ず枩床の関係をグラフ衚瀺したP-T線図がある。 線図䞊で飜和氎の条件をプロットした点を、぀なげた曲線を'''飜和氎線'''saturation water lineたたは'''飜和液線'''saturation liquid lineずいう。 線図䞊で飜和蒞気の条件をプロットした点を、぀なげた曲線を'''飜和蒞気線'''saturation vapour line,あるいはsaturation steam lineずいう。 ==== 臚界点 ==== [[Image:IsothermesAndrews.png|thumb|350px|right|臚界点は"Point crittique".フランス語]] 氎蒞気の線図では、垞枩・垞圧から高枩ぞずなるに埓い、飜和液線ず飜和蒞気線の䞡線は近づく。そしお、次の点の、圧力22.064MPa、枩床373.946℃の点で、飜和氎線ず飜和蒞気線ずが亀わる。この点を'''臚界点'''critical pointずいう。 なお、「臚界点」ずいう蚀葉は、他の分野でも違う意味で甚いられるこずが倚いので、混同しないように泚意のこず。このずきの比䜓積は、0.00310559m^3/kgである。 蒞気の臚界点のずきの圧力を臚界圧力ずいい、蒞気の臚界点のずきの枩床を臚界枩床ずいう。 この臚界圧力を超えた状態を超臚界ずいう。超臚界の物䜓の物性は、䞀般の液䜓や気䜓ずは異なる。 なお、氎にかぎらず、他の分子でも超臚界の珟象は存圚する。二酞化炭玠やメタンでも超臚界珟象は存圚する。 詳しくは高校の範囲を超えるので省略する。 ==== ゚ントロピ線図および゚ンタルピ線図 ==== [[Image:TS-Wasserdampf engl.png|thumb|540 px|枩床察氎/蒞気のための具䜓的な゚ントロピヌ盞図。赀いドヌムの䞋の領域では、液䜓の氎ず氎蒞気が平衡状態で共存する。臚界点は、ドヌムの䞊郚にある。液䜓の氎はドヌムの巊偎にある。蒞気はドヌムの右偎にありたす。青い線/曲線は等圧線䞀定の圧力を瀺す。グリヌンラむン/曲線があるisochors䞀定の特定のボリュヌムを瀺す。赀い曲線は、䞀定の品質を瀺しおいたす。]] [[File:HS-Wasserdampf engl.png|thumb|300px|蒞気のムヌリ゚・゚ンタルピ-゚ントロピ線図]] 蒞気を甚いた工業の熱機関の解析などで、P-v線図やT-v線図やP-T線図などでは、実甚に䟛しない堎合がある。 たずえば、P-v線図では、グラフ䞊の各曲線は、それぞれ枩床が䞀定であるが、実際の気䜓の状態倉化は枩床が䞀定ずは限らない。同様にT-v線図でも、実際の熱機関内の気䜓の状態倉化は、圧力䞀定ずは限らない。P-T線図も同様である。 もちろん、P-v線図などを、熱機関の解析の実務に甚いる堎合もある。 ずもかく、P-v線図などでは郜合の悪い堎合があるので、代わりに、゚ンタルピたたぱントロピずの関係をグラフで衚瀺した線図が甚いられる堎合がある。 たずえば、゚ンタルピ-圧力線図や、゚ンタルピ-゚ントロピ線図や、枩床-゚ントロピ線図などが甚いられる堎合がある。 たた、線図には湿り蒞気の性質は蚘茉されおいないので、これらの線図ずは別に、数衚によっお湿り蒞気の゚ンタルピや゚ントロピを蚘茉した'''飜和蒞気衚'''がある。 {| class="wikitable" border="1" | [[Image:Mollier enthalpy entropy chart for steam - US units.svg|thumb|300px]] || [[Image:Pressure-enthalpy chart for steam, in US units.svg|thumb|300px]] || [[Image:Temperature-entropy chart for steam, imperial units.svg|thumb|300px]] |- | 蒞気甚゚ンタルピヌ゚ントロピヌH-S線図 || 蒞気の圧力 - ゚ンタルピヌp-h線図 || 蒞気甚枩床゚ントロピヌT-S線図 |} == 蒞気衚 == :: &nbsp; {| border="1" cellspacing="0" cellpadding="6" style="margin: 0 0 0 0.5em; background: white; border-collapse: collapse; border-color: #C0C090;" ! align="center" colspan="6"| 蒞気衚 |- | bgcolor="E0E0E0" align="center"|Temp. | bgcolor="E0E0E0" align="center"|Pressure | bgcolor="E0E0E0" align="center"|''H'' of liquid | bgcolor="E0E0E0" align="center"|Δ<sub>vap</sub>''H'' | bgcolor="E0E0E0" align="center"|Δ<sub>vap</sub>''W'' | bgcolor="E0E0E0" align="center"|''ρ'' of vapor |- | 0 °C | 0.612 kPa | 0.00 J/g | 2496.5 J/g | 126.0 J/g | 0.004845&nbsp;kg/m<sup>3</sup> |- | 10 °C | 1.227 kPa | 42.0 J/g | 2473.5 J/g | 130.5 J/g | 0.009398&nbsp;kg/m<sup>3</sup> |- | 20 °C | 2.536 kPa | 83.8 J/g | 2450.9 J/g | 135.1 J/g | 0.01728&nbsp;kg/m<sup>3</sup> |- | 30 °C | 4.242 kPa | 125.6 J/g | 2427.9 J/g | 139.7 J/g | 0.03036&nbsp;kg/m<sup>3</sup> |- | 40 °C | 7.370 kPa | 167.2 J/g | 2404.9 J/g | 144.2 J/g | 0.05107&nbsp;kg/m<sup>3</sup> |- | 50 °C | 12.33 kPa | 209.0 J/g | 2381.4 J/g | 148.7 J/g | 0.08285&nbsp;kg/m<sup>3</sup> |- | 60 °C | 19.90 kPa | 250.8 J/g | 2357.6 J/g | 153.0 J/g | 0.1300&nbsp;kg/m<sup>3</sup> |- | 70 °C | 31.15 kPa | 292.7 J/g | 2332.9 J/g | 157.3 J/g | 0.1979&nbsp;kg/m<sup>3</sup> |- | 80 °C | 46.12 kPa | 334.6 J/g | 2307.7 J/g | 161.5 J/g | 0.2931&nbsp;kg/m<sup>3</sup> |- | 90 °C | 70.10 kPa | 376.6 J/g | 2282.6 J/g | 165.5 J/g | 0.4232&nbsp;kg/m<sup>3</sup> |- | 100 °C | 101.32 kPa | 419.0 J/g | 2256.3 J/g | 169.4 J/g | 0.5974&nbsp;kg/m<sup>3</sup> |- | 110 °C | 143.27 kPa | 460.8 J/g | 2229.5 J/g | 173.1 J/g | 0.8264&nbsp;kg/m<sup>3</sup> |- | 120 °C | 198.50 kPa | 503.2 J/g | 2201.4 J/g | 176.7 J/g | 1.121&nbsp;kg/m<sup>3</sup> |- | 130 °C | 270.13 kPa | 545.8 J/g | 2172.5 J/g | 180.2 J/g | 1.497&nbsp;kg/m<sup>3</sup> |- | 140 °C | 361.4 kPa | 588.5 J/g | 2142.8 J/g | 183.2 J/g | 1.967&nbsp;kg/m<sup>3</sup> |- | 150 °C | 476.0 kPa | 631.5 J/g | 2111.8 J/g | 186.1 J/g | 2.548&nbsp;kg/m<sup>3</sup> |- | 160 °C | 618.1 kPa | 674.7 J/g | 2080.0 J/g | 188.7 J/g | 3.263&nbsp;kg/m<sup>3</sup> |- | 170 °C | 792.0 kPa | 718.5 J/g | 2047.0 J/g | 190.6 J/g | 4.023&nbsp;kg/m<sup>3</sup> |- | 180 °C | 1002.7 kPa | 762.5 J/g | 2012.2 J/g | 192.8 J/g | 5.165&nbsp;kg/m<sup>3</sup> |- | 190 °C | 1254.9 kPa | 807.0 J/g | 1975.8 J/g | 194.5 J/g | 6.402&nbsp;kg/m<sup>3</sup> |- | 200 °C | 1554.3 kPa | 851.9 J/g | 1937.3 J/g | 195.6 J/g | 7.868&nbsp;kg/m<sup>3</sup> |- | 210 °C | 1907.9 kPa | 897.5 J/g | 1897.5 J/g | 196.3 J/g | 9.606&nbsp;kg/m<sup>3</sup> |- | 221.1 °C | 2369.8 kPa | 948.5 J/g | 1850.2 J/g | 196.6 J/g | 11.88&nbsp;kg/m<sup>3</sup> |- | 229.4 °C | 2769.6 kPa | 987.9 J/g | 1812.5 J/g | 196.2 J/g | 13.87&nbsp;kg/m<sup>3</sup> |- | 240.6 °C | 3381.1 kPa | 1040.6 J/g | 1759.4 J/g | 195.1 J/g | 16.96&nbsp;kg/m<sup>3</sup> |- | 248.9 °C | 3904.1 kPa | 1080.3 J/g | 1715.8 J/g | 193.7 J/g | 19.66&nbsp;kg/m<sup>3</sup> |- | 260.0 °C | 4695.9 kPa | 1134.8 J/g | 1653.9 J/g | 190.8 J/g | 23.84&nbsp;kg/m<sup>3</sup> |- | 271.1 °C | 5603.4 kPa | 1195.9 J/g | 1586.5 J/g | 186.9 J/g | 28.83&nbsp;kg/m<sup>3</sup> |- | 279.4 °C | 6366.5 kPa | 1240.7 J/g | 1532.5 J/g | 183.3 J/g | 33.18&nbsp;kg/m<sup>3</sup> |- | 290.6 °C | 7506.2 kPa | 1302.3 J/g | 1456.3 J/g | 177.4 J/g | 39.95&nbsp;kg/m<sup>3</sup> |- | 298.9 °C | 8463.9 kPa | 1350.0 J/g | 1394.8 J/g | 172.2 J/g | 45.93&nbsp;kg/m<sup>3</sup> |- | 310.0 °C | 9878.0 kPa | 1415.7 J/g | 1307.7 J/g | 164.2 J/g | 55.25&nbsp;kg/m<sup>3</sup> |- | 321.1 °C | 11461 kPa | 1483.9 J/g | 1212.7 J/g | 154.5 J/g | 66.58&nbsp;kg/m<sup>3</sup> |- | 329.4 °C | 12785 kPa | 1537.9 J/g | 1133.2 J/g | 145.6 J/g | 76.92&nbsp;kg/m<sup>3</sup> |- | 340.6 °C | 14727 kPa | 1617.9 J/g | 1007.6 J/g | 130.9 J/g | 94.25&nbsp;kg/m<sup>3</sup> |- | 348.9 °C | 16331 kPa | 1687.0 J/g | 892.0 J/g | 117.0 J/g | 111.5&nbsp;kg/m<sup>3</sup> |- | 360.0 °C | 18682 kPa | 1797.0 J/g | 694.0 J/g | 91.0 J/g | 145.3&nbsp;kg/m<sup>3</sup> |- | 371.1 °C | 21349 kPa | 1968.3 J/g | 365.0 J/g | 47.0 J/g | 214.5&nbsp;kg/m<sup>3</sup> |- | 374.4 °C | 22242 kPa | 2151.2 J/g | 0 J/g | 0 J/g | 306.8&nbsp;kg/m<sup>3</sup> |- | bgcolor="E0E0E0" align="center"|Temp. | bgcolor="E0E0E0" align="center"|Pressure | bgcolor="E0E0E0" align="center"|''H'' of liquid | bgcolor="E0E0E0" align="center"|Δ<sub>vap</sub>''H'' | bgcolor="E0E0E0" align="center"|Δ<sub>vap</sub>''W'' | bgcolor="E0E0E0" align="center"|''ρ'' of vapor |- |}<br clear="left"> == 熱の䌝わり方 == 機械工孊では、材料内での熱の䌝わる仕組みに぀いお考える必芁がある。 たずえば、自動車゚ンゞンずかボむラずかを想像しおいただければ、玍埗しおいただけるだろう。 そもそも、熱ずは䜕か。熱ず枩床の違いは䜕か。 物䜓を加熱すれば枩床が䞊昇するこずから、熱ずは、それを受け取るこずによっお、枩床が䞊がる゚ネルギヌであろう。朜熱ずか融解熱ずかは、簡単化のため、しばらく、考えないこずにする。 そしお、熱は、倖郚から手を加えなければ、自然ず枩床の高い所から、枩床の䜎いずころぞず移動しおいく。 その結果、枩床の高かった堎所は、熱を手攟し、だんだんず枩床は䜎くなる。逆に、枩床の䜎かった堎所は枩床が高くなる。そしお、い぀しか、ふた぀の箇所の枩床は同じになる。 いっぜう、熱が、枩床の䜎いずころから、枩床の高い所ぞず自然に移動するこずは、ない。 こうしお、熱は枩床の高いずころにあった熱は拡散しおいく。 熱ず枩床の違いに付いおは、詳しくは、物理の高校教科曞などを参照しおいただければ、ふ぀うは曞いおあるので、それらを参照しおいただきたい。 静止した物䜓での熱の䌝わり方には、倧きく分ければ、熱䌝導ず熱攟射の二぀に分けられる。 === 熱攟射 === [[Image:Hot metalwork.jpg|250px|thumb|right|可芖光の熱攟射が、このような熱された金具で芋るこずができる。赀倖線領域での攟射は、人間の目ず画像で撮圱されたカメラには芋えないが、赀倖線カメラでは撮圱できる。]] 熱攟射(thermal radiation)ずは䜕か。実は、絶察零床以倖の枩床を持぀、どの物䜓も、電磁波を出しおいる。その攟射する電磁波が、人間の県に芋えないのは、単に攟射電磁波の呚波数が、人間の目の可芖領域で無いからずいう理由である。 この攟射する電磁波は、垞枩では呚波数が䜎く、赀倖線の領域である。高音になるほど、物䜓の攟射電磁波の呚波数が高くなり、可芖領域ぞず入っおいく。溶鉱炉などで、高枩で溶けた金属が光るのは、この攟射光によるものである。 この攟射光も゚ネルギヌを高枩偎から䜎枩偎に茞送する。 熱攟射は、別名では熱茻射ね぀ふくしゃずも蚀う。 {{clear}} === 熱䌝導率 === [[Image:Mur gradient.png|thumb|平板での熱䌝導の抂念図。]] さお、熱䌝導の定矩では、以䞊のような攟射光による熱゚ネルギの茞送ずは、区別した別の定矩を甚いる。 熱䌝導の定矩を説明する。 たず、金属塊でも、朚材でも䜕でもいいが、なんらかの固䜓を想像しおいただきたい。 このような固䜓の物䜓に、加熱などで枩床差を生じさせるず、分子の熱振動によっお、物䜓内郚で熱の茞送珟象がおこる。この個䜓内郚に察する、高枩郚から䜎枩郚ぞの、熱の茞送を、'''熱䌝導'''heat conductionずいう。 攟射は、䟿宜䞊、熱䌝導ずしおは扱わない。熱䌝導ず攟射ずを区別するのは、物理孊分野での、そういった定矩の決たりなので、読者には、埓っおいただくしか無い。たた、気䜓や液䜓などの流䜓に察しおは、察流ずいう枩床差によっお生じる流れが生じるので、この流䜓に察する熱の茞送のメカニズムは、熱䌝導ずは区別する。詳しくは、「熱䌝達」に関する項目で解説する。 たず、個䜓内郚の枩床差に察する熱䌝導の仕組みを、数匏を甚いお定量化しよう。 結論から話すず、以䞋の定矩をたずは芚えお頂きたい。 * 熱流束 物䜓内を移動した熱の゚ネルギヌを、単䜍面積で割ったもの。蚘号はqで衚すのが䞀般的。単䜍は[W/m<sup>2</sup>] * 枩床募配 材料内の地点の、枩床差を、2地点の距離で割った倀。枩床差をΔTずしお、距離をdずすれば、 枩床募配はΔT/dである。単䜍は[K/m]あるいは[℃/m]である。 * 熱䌝導率 熱䌝導における、熱流束ず枩床募配ずの比䟋係数で、熱流束を枩床募配で割った倀を'''熱䌝導率'''thermal conductivityずいう。蚘号はλが䞀般。 熱䌝導率の定矩より、 :<math>q = \lambda \frac{\Delta T}{d} </math> [W/m<sup>2</sup>] が成り立぀。 そしお、熱䌝導率λは、実は物性倀である。物性倀ずは、物質の皮類によっお、倀がほずんど決たるずいう皮類の倀である。 さお、このような䞀連の定矩は、本圓に劥圓なのか。定矩そのものも、劥圓性の確認を、実隓的になされなければならない。このような熱䌝導の公匏の提唱ず実隓は、物理孊者のフヌリ゚達によっおなされた。 なので、このような歎史的経緯から、䞊蚘の匏の、 :<math>q = \lambda \frac{\Delta T}{d}</math> は、フヌリ゚の業瞟をたたえお、フヌリ゚の匏、あるいは'''フヌリ゚の法則'''Foulier's Lawず呌ばれる様になった。 このフヌリ゚の法則の公匏は、熱䌝導の基本法則である。 固䜓内の熱䌝導に぀いおは、安心しおフヌリ゚の法則の公匏を甚いお良い。 ただし、あくたでも、「固䜓」内での堎合である。流䜓に぀いおは、察流珟象のため、通垞では、フヌリ゚の匏は䜿えないので、間違っお流䜓にフヌリ゚の匏を適甚しないように泚意のこず。 フヌリ゚の法則の物理的な意味に぀いお、考えよう。 たず、仮に読者が熱䌝導のフヌリ゚の法則を知らなかったずしお、定匏化たでの再発芋の道筋をたどっおみよう。 熱が䞀方向のみに䌝わるように問題蚭定したほうが定匏化しやすいので、空間内を厚さdの平らで広い壁で遮蔜し、壁の片偎を高枩に熱しお枩床<math>T_1</math> にしたずする。壁の向こう偎は枩床<math>T_2</math> だずしよう。  <math>T_1</math> > <math>T_2</math> ずする。 壁の先の枩床の蓄積胜力は十分に倧きく、熱流による枩床倉化の圱響は埮小だずしお、壁の枩床を時間によらず䞀定ずしよう。壁の枩床が䞀定でないず、熱流束が䞀定にならずに非定垞になり解析が耇雑になるので、簡単化のための、問題蚭定の䟿宜である。 フヌリ゚ら先人たちは、壁が平らでない堎合での熱䌝導の定匏化も研究しおいるが、初孊者には難解なので、そのような事䟋は、ここでは考えず、壁は平らずしよう。 壁の枩床が䞀定でない、非定垞枩床の堎合もフヌリ゚は数孊的解析によっお研究しおいるが、高校レベルを超える難解な蚈算なので、今回は考えない。 さお、枩床差があるず、熱は高枩から䜎枩ぞず茞送されるのだった。たず点の枩床差を :<math> \Delta T=T_1-T_2 </math> ずするず、この枩床差に、熱の移動量は比䟋するこずになる。しかし、ただ、点間の壁の厚さによる圱響を考慮しおいないのである。耇数個の壁を甚意し、厚さの異なる壁を耇数個ほど甚意したずしお、各壁の䞡偎の枩床差を同じにしお実隓をすれば、圓然、壁が厚いほど、熱は移動しにくいだろう。 :<math> \Delta \frac{T}{d} </math> は、この条件を満たしおいる。 === 熱䌝達率 === 流䜓に぀いおは、枩床差によっお察流が起こるため、通垞の解析では、流䜓での熱の䌝わりの解析にはフヌリ゚の匏は䜿えない。読者に泚意するが、間違っお、流䜓に察しおフヌリ゚の匏を甚いおはいけない。 では、次に、その流䜓での熱の䌝わりかたの仕組みを考えよう。 流䜓だっお、固䜓ず同じように、枩床を持っおるし、枩床は分子の振動だから、熱䌝導は起こる。そしお物性倀ずしおの熱䌝導率を、気䜓や液䜓も物質であるこずに倉わりはないから、流䜓も熱䌝導率を持っおいる。 しかし、流䜓では察流もおこるので、流䜓内での枩床倉化が熱䌝導によるものか、察流によるものか区別をしづらい。 䞀般の蚭蚈実務では、流䜓での熱の茞送に関する蚈算では、熱䌝導のフヌリ゚の匏は甚いない。 かわりに熱䌝達の公匏を甚いる。 たず、高枩の枩床<math>T_1</math> の壁1番ず、䜎枩の枩床<math>T_2</math> の壁2番に、流䜓が挟たれおいるずしよう。壁の倧きさは、䞡方ずも同じずしよう。䞡方の壁は十分に広く長いずする。簡単のため、流䜓は密閉されおるずしよう。断熱材ず二぀の壁で密閉しよう。断熱材は壁は芆わないずする。 このずき、流䜓を通過する熱流束''q''は :<math>q=h(T_1-T_2) </math> [W/m<sup>2</sup>] で衚せる。ここで比䟋定数hは、'''熱䌝達率'''heat transfer coefficientもしくは䌝熱係数や熱䌝達係数などずいう。hの単䜍は[W/(m^2・K)]である。 熱䌝達率を蚘号hの代わりに蚘号αで珟すこずもある。<math>T_2</math> 、<math>T_1</math> は流䜓に接しおいる高枩物䜓の固䜓の枩床ず䜎枩物䜓の固䜓の枩床である。 熱䌝導の匏ず異なるずころは、厚さに圱響しないこずである。そもそも察流が起こり、その察流の圱響のほうが熱䌝導よりも匷いので、流䜓の熱䌝達の匏には、厚さを含めるのは䞍合理である。 ここで熱䌝達率hは、流路の圢状や流速や枩床差などによっお倉わる倀であり、物性倀ではない。流䜓の物性によっおも熱䌝達率hの倀は倉化をするが、しかし物性以倖の圱響も受けお倀が倉化するので熱䌝達率hは物性倀ではない。このhの倀の決め方は、装眮ごずに実隓による枬定によっお決める。 文献などを芋れば、様々な条件での熱䌝達率の枬定結果の倀が茉っおいたり、実隓匏が茉っおいる堎合があるが、その倀や実隓匏は蚭蚈甚の参考倀であり、蚭蚈者にずっおは掚定倀である。最終的に熱䌝達率を正確に決定する際には、装眮ごずに熱䌝達率を実隓で確認する必芁がある。 === 熱通過率 === 熱䌝導や熱䌝達など、熱の移動を総称しお、'''熱通過'''ずいう。 熱䌝導を行う固䜓ず、熱䌝達を行う流䜓ずを統䞀的に扱えるように、熱茞送の抂念が定矩される。 熱䌝導の公匏も熱䌝達の公匏も、䞡方ずも、枩床差qによっお熱流束が発生するこずには倉わらないので、以䞋のようにしお、熱茞送率kの定矩匏が、枩床<math>T_1</math> ず枩床<math>T_2</math> の2点に察しお定矩される。 :<math>q=k(T_1-T_2) </math> [W/m<sup>2</sup>] 匏の圢は、熱䌝達ず類䌌しおるが、熱茞送率の堎合は、熱を䌝えるものが固䜓か流䜓かは問わない。 同様に、熱を䌝える仕組みが熱䌝導か熱茞送かを、熱茞送率の堎合は、問わない。 たずえば、平板に察しお、熱茞送率を定矩した堎合、平板の熱茞送率''k''は、熱䌝導率を''λ''、平板の厚さを''d''ずすれば、平板の熱茞送率''k''は、 :<math>k=\frac{\lambda}{d} </math> ずなる。 === 耇数の壁を重ねた堎合の熱通過率 === 耇数の壁を重ねた堎合の熱通過率を考えよう。「熱䌝導」ではなく、「熱通過」率ずしたのには、このほうが蚈算がしやすくなるずいう理由があるため。 たず、壁が2枚だずしお、厚さ<math>d_1</math> 、熱䌝導率<math>k_1</math> の平らな壁1番に、厚さ<math>d_2</math> 、熱䌝導率<math>k_2</math>の平らな壁2番を隙間なく重ねお、接觊させたずしようたずしよう。壁1番ず壁2番の接合面の枩床は<math>n_1</math> ずしよう。この䞡壁の接合郚の枩床<math>n_1</math> は未知数である。 そうするず、壁1番を通過した熱流束qは、すべお壁2番を通るず考えるこずができるので以䞋の匏になる。 :<math>q=\lambda_1 \frac{T_1-n_1}{d_1} </math> :<math>q=\lambda_2 \frac{n_1-T_2}{d_2} </math> である。 そしお、求めたい耇数の壁を重ねた堎合の熱通過率は、 :<math> q=k(T_1-T_2) </math> である。 たず、各壁の熱䌝導率の匏を、熱通過率の匏に倉換したほうが、蚈算しやすいので、倉換しよう。するず以䞋の匏になる。 :<math>q=\frac{\lambda_1}{d_1} (T_1-n_1) </math> :<math>q=\frac{\lambda_2}{d_2} (n_1-T_2) </math> 次のようにしお、熱流束を、熱䌝達率で割っお、右蟺を枩床だけの匏にする。 :<math>\frac{q}{\lambda_1 /d_1} =(T_1-n_1) </math> :<math>\frac{q}{\lambda_2 /d_2} =(n_1-T_2) </math> 2匏を足し合わせれば、未知数<math>n_1</math>が消える。 :<math>\frac{q}{\lambda_1 /d_1}+\frac{q}{\lambda_2 /d_2}=(T_1-n_1)+(n_1-T_2)=T_1-T_2 </math> これより :<math>q(\frac{1}{\lambda _1/d_1}+\frac{1}{\lambda_2/d_2})=T_1-T_2 </math> そしお、q/(T_1-T_2)が、䞡壁を合成した熱通過率kなので、 :<math>k=\frac{q}{T_1-T_2}=\frac{1}{\frac{1}{\lambda _1/d_1}+\frac{1}{\lambda _2/d_2}} </math> である。 各壁の熱通過率を、壁1番の熱通過率<math>k_1</math> ず、壁2番の熱通過率<math>k_2</math> ずするず、合成した熱通過率を以䞋の圢に曞ける。 :<math>k=\frac{1}{\frac{1}{\lambda _1/d_1}+\frac{1}{\lambda _2/d_2}} =\frac{1}{(1/k_1)+(1/k_2)} </math> これより、 :<math>\frac{1}{k}=\frac{1}{k_1}+\frac{1}{k_2} </math> である。 === 熱䌝導を行う平板が、熱䌝達を行う流䜓に挟たれおる堎合 === この堎合の、熱茞送率の求め方も、同様に、熱流束の匏を立おお連立方皋匏で蚈算すればいい。 結果を蚀うず、合成の越通過率をkずしお、壁の高枩偎の流䜓の熱䌝達率を<math>h_1</math> 、壁の厚さをdずしお、壁の熱䌝導率をλ、壁の䜎枩偎の熱䌝達率を<math>h_2</math> ずするず、枩床の倉数は、蚈算の過皋で消える。 :<math>\frac{1}{k} = \frac{1}{h_1}+\frac{d}{\lambda}+\frac{1}{h_2} </math> になる。 右蟺のd/λが、䞀項だけ他の項ず違い倉わっお芋えるかもしれないが、この項に぀いおは、壁の熱茞送率を<math>k_w</math> ずすれば、 :<math>\frac{1}{k_w}=\frac{d}{\lambda} </math> だから、 :<math>\frac{1}{k} = \frac{1}{h_1}+\frac{1}{k_w}+\frac{1}{h_2} </math> ずも曞ける。 䞀般には、 :<math>\frac{1}{k} = \frac{1}{h_1}+\frac{d}{\lambda}+\frac{1}{h_2} </math> の匏が、流䜓に挟たれた平板壁の合成の熱茞送率の公匏ずしお䜿われる。 [[カテゎリ:熱力孊]]
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2022-11-25T05:19:33Z
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高等孊校工業 原動機/氎車ずポンプ
高䜎差などの倖郚の゚ネルギヌ差に逆らっお、䜎い堎所から液䜓を吞い䞊げたり、液䜓を抌し出したりする機械をポンプ(pump)ずいう。気䜓に察しおも、気䜓を吞匕する目的の装眮をポンプずいう堎合もある。 密閉容噚から気䜓を吞匕すれば結果、真空床が䞊がるので、その真空を䜜る目的のポンプを真空ポンプずいう。 ただし気䜓を抌し出す目的のものは、送颚機(blower)などず呌ばれポンプずは呌ばない。送颚の結果、たずえ結果的に䜎所から高所ぞ気䜓が送られたずしおも、ポンプずは呌ばない。 気䜓を圧瞮する目的のものは、ポンプずは呌ばずに、圧瞮機(compressor)ず呌ぶ。 以䞋、液䜓の氎甚のポンプを䞭心に解説をする。なお、氎甚のポンプを「氎ポンプ」ずいうこずがある。 矜根車の回転子を䜿うポンプをタヌボポンプずいう。なお、真空ポンプのタヌボ分子ポンプずは別の者なので混同しないこず。たた、タヌビンポンプずも異なる。タヌビンポンプは埌述するディフュヌザポンプのこずである。 いく぀かの方匏があるが、揚氎の原理は、どれも、矜根の回転で真空床を高め、液䜓を吞匕しお䞊がる方法である。 ここで抜象論を解説するよりも、各方匏の構造を具䜓的に孊んだほうが早いので、次の説明ぞ進んでいただきたい。方匏には、いろいろあるが、次の遠心ポンプが基本的な方匏なので、たずは、それを孊んで頂きたい。たた、各方匏の分類の仕方や甚語は、業界によっお埮劙に異なるので、分類よりも、圢状や構造に泚目しおいただきたい。 ポンプが、氎を組み䞊げられるこずが可胜な高䜎差の限床を揚皋(ようおい)、あるいはポンプ揚皋ずいう。 矜根車の回転により、遠心力で、倖呚が高圧になり、倖郚に氎が抌し出される。矜根車はむンペラ(impeller)ず呌ばれる。矜の数は、おおむね7枚皋床から12枚皋床たでである。 偎板ずよばれる囲い板を持぀密閉型ず、偎板を持たない開攟型がある。 矜根車の呚囲には、案内矜根 (guide vane)ず呌ばれる固定された矜根がある堎合がある。この案内矜根の圹割は、方向の調節および圧力や量の調節などである。この案内矜根を持぀方匏のポンプをディフュヌザポンプ(diffuser pump) ずいう。 なお、案内矜根の向きず、内偎のむンペラの矜根の向きは、䞀般に逆向きである。 案内矜根を持たない方匏のものにボリュヌトポンプがある。 1個の矜根車では、遠心力に限床があるので、より遠心力を匷めお揚皋を䞊げる目的で、耇数の矜根車を盎列に蚭けた倚段ポンプがある。段数は2段や3段ずいったものから20段ずいったものたで、さたざたにある。 高い揚皋が必芁な堎合に、倚段ポンプを甚いお揚皋を高める堎合が倚い。 ポンプは軞を持ち、その軞がケヌシングを貫通をするので、貫通郚ずのすきたから流䜓が挏れやすい。したがっお、挏れ察策のための郚品が必芁である。軞からの挏れを防ぐ郚品を軞封郚品ず蚀い、ポンプの堎合はグランドパッキン(gland packing) ずいう繊維状の玠材から䜜られたリング圢の軞封郚品が必芁である。ポンプでは、冷华や最滑のため、若干、流䜓を挏らす。そのため、パッキン抌さえで挏れ量を調節しおいる。このような軞封郚品を玍める箇所をスタッフィングボックス(stuffing box)あるいは、単に「パッキン箱」ずいう。 倚量の氎が挏れおいる堎合は、単なる故障なので修理が必芁である。グランドパッキンは消耗品なので、定期的な亀換などのメンテナンスが必芁である。 芏栌はJIS B 0116で、グランドパッキンが芏栌化されおいる。 グランドパッキンを甚いる方匏は、最滑のための液䜓が必芁なので、空運転は故障の原因になる。埌述するメカニカルシヌルの方匏も、同様に空運転は故障の原因になる。 メカニカルシヌルずいう匟性のある郚品をスプリングで抌さえ぀けお密封しおいるポンプを甚いる堎合がある。このメカニカルシヌルの堎合も、最滑などのため、少しの挏れが必芁であり、完党には挏れは無くせない。 メカニカルシヌルの方匏は、空運転は故障の原因になる。 氎を送り出す方向が、軞方向であるポンプを軞流ポンプ(axial pump)ずいう。軞流ポンプが揚氎できる原理は、以䞋の様な原理である。 プロペラ状の矜根を回すこずで、たずえば扇颚機が颚を起こすのず同様に、氎に速床゚ネルギヌを䞎える。氎が送り出されれば、圧力が䞋がり負圧になるので、氎を組み䞊げられる。組み䞊げた氎をプロペラ状の矜根で再び送り出すずいう原理のポンプ。プロペラポンプ(propeller pump)の䞀皮である。 軞流ポンプは䜎揚皋であり、吐出し量が倧きい。蟲業甚の灌挑ポンプずしお、軞流ポンプよく甚いられおいる。 案内矜根があり、プロペラ型の矜によっお送り出された氎を軞方向ぞず導いおいる。 挏れに関しおは、遠心匏ず同様に軞ずケヌシングのすき間からの挏れがあり、グランドパッキンなどで察策をしおいる。 斜流ポンプ(英蚳はmixed flow pump、あるいはdiagonal flow pump)の揚氎原理は、簡単にいうず、遠心ポンプず軞流ポンプの䞡方を利甚したポンプである。遠心力ず、プロペラによっお生じる圧力差の䞡方を利甚しお揚氎しおいる。したがっお、ポンプの特性は、遠心ポンプず軞流ポンプの、ほが䞭間である。 軞流ポンプが、流れを軞方向ぞず送り出すのずくらべお、斜流ポンプでは斜め方向ぞ送り出すので、軞方向の掚力ず、半埄方向の遠心力の䞡方が発生する。䞊䞋氎道甚の揚氎ポンプや、蟲業甚の灌挑ポンプなどに甚いられおいる。 ポンプの揚皋では、氎面からポンプたでどれだけの高䜎差たで吞い蟌めるかずいう吞蟌み揚皋の高さず、ポンプからどれだけ高くたで吐き出せるかずいう吐き出し揚皋 ずいう高さを区別する必芁がある。 吞蟌み揚皋は、䟛絊源の氎の氎面にかかる倧気圧ずポンプの真空床ずの差によっお、吞蟌みの力を埗おいるので、理論䞊での吞蟌み揚皋の限界の高さは、倧気圧に盞圓する10.33mである。倧気圧は、絶察圧で玄101.3kPaであり、これは氎圧に換算するず10.33mの氎圧に盞圓する。しかし実甚では摩擊などによる損倱のため、これよりもっず䜎く6m~7m皋床が吞蟌み揚皋の限界ず考えられおいる。 ポンプが実際に揚皋できる吞蟌み揚皋を吞蟌み実揚皋ず蚀い、実際に吐き出せる揚皋を吐き出し実揚皋ずいう。 吞蟌み実揚皋ず吐出し実揚皋を合わせた高さを、実揚皋(actual head)ずいう。 摩擊などが無いずしお、理論的に蚈算したずきの揚皋を党揚皋(total head)ずいう。 党揚皋H_tを埗るのに必芁な動力を考えよう。吐出し量Q[m/s]の堎合、単䜍時間あたりに質量 ρ Q {\displaystyle \rho Q} に䜍眮゚ネルギヌ g H t {\displaystyle gH_{t}} を䞎えるこずになるから、぀たり、 ρ g Q H t {\displaystyle \rho gQH_{t}} [W]の動力が必芁になる。 ポンプが液䜓に䞎える理論䞊の動力を氎動力(water power)ずいう。ポンプ本䜓の軞動力ずは区別する。 なお、説明では吐出し量の単䜍を[m/s]にしたが、実務では、[m/s]も吐出し量の単䜍に甚いられるが、他にも[m/min]を甚いる堎合(minは分minuteのこず)や、[L/min]を甚いる堎合(Lはリットルのこず)もあるので泚意のこず。 ポンプには流䜓摩擊や軞摩擊などによる゚ネルギヌ損倱があるので、ポンプに䞎えられた動力が党お、䜍眮゚ネルギヌに倉換されるわけではない。ポンプに䞎えられた軞が実際に回転するのに芁した動力を軞動力(shaft power)ず蚀う。なお、軞動力は、ポンプ軞を回転させるための原動機(たずえばモヌタなど)の動力ずは異なるので泚意のこず。 軞動力は氎動力よりも倧きい。 たた、ポンプ効率(pump efficiency)ηは、軞動力 P e {\displaystyle P_{e}} ず氎動力 P w {\displaystyle P_{w}} を甚いお定矩され、以䞋のように定矩される。 ポンプの効率は、その補品の芏定の吐出し量の近くで最倧効率化されるように蚭蚈されおいる。芏定吐出し量から遠ざかるほど効率が䜎䞋しおいく。なので、特別な理由が無い限りは、なるべく芏定量の近くで甚いるのが望たしい。 グラフ衚瀺によっお、暪軞で吐出し量にしお、瞊軞で効率ず党揚皋をそれぞれ衚瀺したグラフを、ポンプの性胜曲線(performance curve)、あるいはポンプの特性曲線(characteristic curve)ず呌ぶ。 ポンプに限った話ではないが、管路内に液䜓が流れおいるずきに、匁を急激に閉めるず、良くない珟象が起こる。流䜓には慣性があるので急には止たれないし、しかも匁の䞊流からすれば、さらに䞊流から流䜓が流し蟌たれおくるのだから、結果的に匁の䞊流偎の圧が䞀時的だが急激にあがる珟象が起こる。この氎圧䞊昇の珟象を氎撃䜜甚(water hammer)あるいはりォヌタヌハンマずいう。 氎撃䜜甚は、堎合によっおは、機械を砎損させる原因になる。 「氎」撃ずいうが、べ぀に氎でなくおも、他の液䜓でも同様の圧力䞊昇の珟象は起こる。氎以倖の液䜓でも「氎撃」䜜甚ずいう。(英語のwater hammerも同様に氎以倖の液䜓でも、こう呌ぶ。) なお、閉じおいる匁を急に開くず、急に匁の䞊流圧力が䜎䞋するが、この珟象も含めお氎撃䜜甚ず蚀う堎合もある。䞀般的には、「氎撃」ずいう蚀葉を甚いる堎合は、匁を閉じるずきの䞊流圧䞊昇のみを意識しお、氎撃䜜甚ずいうこずが倚い。 氎撃䜜甚による砎損を防ぐための察策ずしおは、匁の開閉は、なるべく緩やかに行う必芁がある。 ポンプや氎車の矜根車や、船の氎䞭スクリュヌなど、氎䞭で高速運動する流䜓機械によく起こる珟象だが、氎䞭で矜根車などの機械郚品が高速運動するず、ベルヌヌむの法則で知られおいるように、゚ネルギヌ保存則より圧力が䞋がる。そしお、圧力が䞋がるず、液䜓の沞点が䞋がる。だから、たずえ液䜓の枩床が䞊がらなくおも、液䜓は沞隰しやすくなり、実際に沞隰しお気泡が発生する堎合もある。この気泡は呚囲の氎圧によっお、すぐに抌し぀ぶされ消滅するが、気泡が抌し぀ぶされる際に、急激な圧力倉化を生じ、この衝撃圧力が機械に損傷を䞎える。 この気泡消滅による衝撃圧の珟象をキャビテヌション(cavitation)ずいう。 キャビテヌションによっお、郚材に損傷を䞎えるこずを、壊食(erosion)ずいう。 キャビテヌションを、なるべく起こさないようにする必芁がある。 キャビテヌションは壊食のほかにも振動や隒音の原因にもなり、たた、性胜䜎䞋の原因にもなる。 なお、ある䞀定の枩床の条件化で液䜓が沞隰するずきの圧力を飜和蒞気圧(saturation vapor pressure)ずいう。たた、ある䞀定の圧力䞋で、液䜓が沞隰するずきの沞点の枩床を飜和枩床(saturation temperature)ず蚀う。 液䜓の飜和枩床は、圧力が䞋がれば飜和枩床も䜎䞋するのが䞀般である。 ポンプの吐出し圧力や吐出し量が呚期的に倉化する振動珟象をサヌゞング(surging)ずいい、この珟象は運転が䞍安定になり、奜たしくない珟象である。流量を絞った状態でおきやすい。より詳しく蚀うず、吐出し量Qず党揚皋Hの関係をグラフ衚瀺したQ-H曲線が、右䞊がりの募配の状態で起こりやすい。なので、なるべく、この募配の状態を避けお、吐出し量Qが倧きい状態でポンプを甚いる。なお、Q-H曲線のグラフ衚瀺では、暪軞に吐出し量Qを取り、瞊軞にHを取るのが、䞀般的である。 タヌボポンプの始動には、ポンプ内を液䜓で充満させる必芁がある。ポンプ内に充満させた液䜓を呌び氎(priming)ずいう。あるいは、始動のためにポンプ内に液䜓を充満させる動䜜を呌び氎ずいう。なぜ呌び氎が必芁かずいうず、タヌボポンプは液䜓の流れを利甚しお負圧を䜜っおいるので、この液䜓が無いず十分な負圧が埗られないからである。 真空ポンプを甚いお、呌び氎をタヌボポンプに導く堎合もある。 ポンプの運転手順は補品ごずに異なる。なので、初めお䜿うポンプの運転の際には、事前に補品カタログなどの文曞で運転手順を確認しおから運転するこず。 特に始動時の吐出し匁および吞蟌み匁などの仕切り匁の開閉の状態は、補品によっお異なるこずが倚い。 あくたで傟向だが、仕切り匁の開閉の手順の倧たかな傟向ずしお、遠心ポンプず軞流ポンプずで、それぞれ以䞋のような起動順序および停止順序の傟向がある。 遠心ポンプでは、䞀般に、吐出し匁を閉じた状態でポンプを始動しお、ポンプが起動しおから仕切り匁を開く。 遠心ポンプを停止させるずきは、ポンプを停止させおから、吐出し匁を閉じる堎合が倚い。遠心ポンプで吐出し匁を閉める際に、氎撃を避けるため、埐々に閉める必芁がある。 軞流ポンプでは、匁を開いた状態から始動するのが䞀般である。 なお、匁を締め切っお運転を行うこずを締め切り運転ず蚀う。䞀般に、長時間連続の締め切り運転は行っおはいけない。長時間連続の締め切り運転を行うず、枩床䞊昇により焌き付きなどの損傷をしたり、あるいは事故の原因になるからである。 たた、軞流ポンプや斜流ポンプでは締め切り運転を避ける必芁がある。 ポンプの運転時の確認事項は他にもある。詳しくは䜜業手順曞や補品カタログなどで確認をするこず。 回転による容積倉化によっお、吞蟌みず吐出しを行うポンプを容積匏回転ポンプず蚀う。単に容積ポンプず蚀った堎合は、これの他の容積匏埀埩動ポンプも含むので泚意のこず。 ケヌシング内郚に歯車があっお、2枚のかみ合った歯車を回転させお、ケヌシング倖壁ず歯車の谷の隙間ずで、流䜓を閉じ蟌めお逆流しないようにしたポンプが倖接歯車ポンプ(gear pump)である。吞蟌たれた流䜓は、ケヌシング偎の流路を通っお吐出し偎ぞず送られる。2枚の歯車のかみ合った䞭倮郚分は、吞蟌たれた流䜓の䞻な流路ではないので、間違えないこず。ただし、吞蟌んだ流䜓のごく䞀郚は、吐出されず、歯車の隙間に閉じ蟌められる閉じこみ珟象によっお残り、吞蟌み偎ぞず戻される。この閉じこみ珟象はキャビテヌションの原因になるので、回避の工倫がなされおいる。むンボリュヌト平歯車を甚いるず、ずじ蟌みが発生しやすいので、円匧歯型歯型などの他の歯圢や平歯車以倖の皮類を甚いるか、あるいは、歯面に逃げ溝などを蚭ける方法がある。歯車ポンプ甚の歯型には、メヌカごずに様々な方匏がある。 倖接歯車ポンプを、単に歯車ポンプず蚀うこずもある。 これは、内郚歯車を回転させお、それにかみ合う倖郚歯車が、同方向に回転するが、その際の閉じ蟌めによっお、流䜓を吞蟌み偎から吐出し偎ぞず送り出すポンプが内接歯車ポンプである。 吞蟌み口の䜍眮は、吞蟌み埌に回転によっお隙間が増加しおいく䜍眮に蚭眮し、吐出し口の䜍眮は、隙間が回転によっお枛少しおいく䜍眮に蚭眮する。 ポンプのケヌシングが円筒圢であり、そのケヌシング内に流䜓を送るための、らせん状の、1個に぀ながった矜根があり、その矜根を甚いお吐出し口ぞず流䜓を送るポンプをねじポンプ(screw pump)ず蚀う。軞の数は、様々な堎合があり、ねじが1個の1軞のものから、ねじが2個の2軞や、4個の4軞のものなど、補品により様々である。 ロヌタにベヌン(vane)ず呌ばれる板状の回転子が差し蟌たれおおり、ベヌンずカムリング(ケヌシングに盞圓する)ずの間に流䜓を閉じ蟌めお、吐出し口ぞず送るポンプをベヌンポンプ(vane pump)ずいう。ベヌンはスプリングによっお、カムリングぞず抌し付けられる。䞀般に、ロヌタの䞭心軞は、カムリングの䞭倮では無く、偏心させる方匏が倚い。 ピストンやプランゞャが埀埩させお、吞蟌みず吐出しを行うポンプが埀埩ポンプである。逆流防止匁が付いおいるのが䞀般である。吞蟌み口ず吐出し口に付いおいたり、あるいは吞蟌口ずピストンに逆止め匁が぀いおいる。 なお、ピストンずプランゞャの違いは、ピストンは連接棒に密閉のための板が付けられたものである。プランゞャは本䜓が棒状であり、そのため新たに連接棒は付けずに、盎接、本䜓で密閉も行う。 機械工業における真空の定矩は、倧気圧よりも䜎い定圧ぞず、枛圧された状態のこずである。そのような枛圧をするためのポンプが真空ポンプ(vacuum pump)である。 JIS芏栌では、真空の床合いを残存しおいる圧力の倀によっお、分類をしおいる。(JIS Z 8126) 高真空や超高真空たで枛圧するずきは、たず䜎真空甚のポンプで荒挜きをしおから、真空床が高たっおから高真空甚ポンプなどに切り替える。 油は可動郚の最滑や、軞受け隙間の気密維持のために甚いられおいるのであり、べ぀に油が回転するわけではない。 実際に回転する郚品は、ベヌンや矜根車である。構造は、䞀般に容積匏ポンプを利甚しおいる。 荒匕きポンプずしお、甚いられるこずが倚い。 油回転ポンプなど液䜓を甚いおいるポンプを総称しおりェットポンプずいう。液䜓を甚いおいないポンプをドラむポンプずいう。 たた、半導䜓補造装眮甚のポンプなどでは、オむルによる汚染を嫌うため、オむルポンプ以倖のポンプが甚いられる。 高速回転する動翌によっお、気䜓分子を排気偎ぞず、叩き飛ばすこずで真空を達成するポンプがタヌボ分子ポンプ(turbomolecular pump、略称:TMP)である。このポンプは真空床が高く無いず機胜せず、倧気圧で動䜜させるず、砎損の危険もあるので、他のポンプによる荒匕きが必芁である。構造は、動翌ず固定翌ずが亀互に配眮されおいお、動翌が高速回転しお、気䜓分子を叩き飛ばす仕組みになっおいる。 油や氎などの液䜓を䜿甚しおいないポンプの総称。 ペルトン氎車の構造は、円板に、怀の圢をしたバケット(bucket)が、倚数、取り付けられおいる、このバケットが氎を受けお、円板を回転させる。この円板ずバケットが組み合わさった状態の物をランナ(rnnner)ずいう。 ペルトン氎車は、流䜓が氎車におよがす衝撃力によっおランナを回転させおいるので、流䜓の衝撃力を高めるためにノズルを氎圧管の出口に蚭け、ノズルから噎流(jet)を吐出させる。 ノズル内郚にはニヌドル匁が蚭けられおいるが、これは流量調敎を行うために甚いられる。 ノズルずバケットの間にあるそらせ板(deflecter)の圹割は、軞偎の負荷の急枛時に、氎車の回転速床を䞋げさせるため、噎流に圓おお流れの方向を倉えお、バケットから氎をそらすためのものである。匁を急閉鎖するず氎撃䜜甚がおこるので、そらせ板が必芁になる。 バケットの䞭倮には、氎流を二等分するための氎切りが蚭けられおいる。これは、巊右均等に噎流を割り振り、氎車にかかる力が均䞀になるようにするためのものである。 氎車のランナ倖呚偎から内偎ぞず氎が流れ蟌み、内偎から氎が萜ちる構造になっおいる。内偎ぞず流れこむ際に、回転゚ネルギヌぞず倉換される構造になっおいる。 遠心匏ず呌ばれる。 プロペラ氎車の有効萜差は玄10m~90mの䜎萜差で利甚される氎車である。軞流氎車ずも呌ばれる。 矜根車がプロペラの圢をしおいる。 矜根の角床を自由に倉えられるようにしたものがカプラン氎車(Kaplan turbine)である。 発電機ず䞀䜓にしお、氎車の円筒圢のケヌシング内に発電機を玍めた氎車をチュヌブラ氎車(tubular turbine)ず蚀う。 反動型氎車を倖郚動力を甚いお逆回転させるず、ポンプの働きを持぀。フランシス型のポンプ氎車やプロペラ型のポンプ氎車などがある。発電所では、倜間などの軜負荷時には電力に䜙裕があるので、その䜙った電力で䞋流偎の氎を揚氎しお䞊流偎の貯氎池に貯めお高負荷時に備える目的で、ポンプ氎車が甚いられるこずがある。たた、このような発電所を揚氎発電所ずいう。 氎力発電などでは、高所にある貯氎池からの萜差を発電タヌビンの回転に利甚する。このずき、高所偎の貯氎池の氎面から、䜎所偎の攟氎路の氎面ずの高䜎差 H t {\displaystyle H_{t}} [m]を総萜差(total head)ずいう。 総萜差の分の䜍眮゚ネルギヌから摩擊損倱などの諞損倱を差し匕いお、氎車の回転に実際に寄䞎した分の䜍眮゚ネルギヌに盞圓する高䜎差H[m]を有効萜差(effective head)ずいう。 氎車の、流量から蚈算した理論䞊の動力は、有効萜差を H e {\displaystyle H_{e}} [m]、流量をQ[m^3/s]ずすれば、 である。このPiを理論氎力(theoritical water power)、あるいは氎車入力(turbine input)ずいう。 実務では、キロワット単䜍(kW)で衚す事が倚いので、単䜍をキロワットに盎すず、 である。 実際には理論氎力どおりの軞出力ではなく、皮々の損倱があり、理論氎力よりも、軞から取り出せる出力は䞋がる。この氎車からの軞出力を氎車出力(turbine output)あるいは有効動力(effective power)ずいう。 効率ηは氎車入力Piず氎車出力Poの比で定矩される。 である。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "高䜎差などの倖郚の゚ネルギヌ差に逆らっお、䜎い堎所から液䜓を吞い䞊げたり、液䜓を抌し出したりする機械をポンプ(pump)ずいう。気䜓に察しおも、気䜓を吞匕する目的の装眮をポンプずいう堎合もある。 密閉容噚から気䜓を吞匕すれば結果、真空床が䞊がるので、その真空を䜜る目的のポンプを真空ポンプずいう。 ただし気䜓を抌し出す目的のものは、送颚機(blower)などず呌ばれポンプずは呌ばない。送颚の結果、たずえ結果的に䜎所から高所ぞ気䜓が送られたずしおも、ポンプずは呌ばない。 気䜓を圧瞮する目的のものは、ポンプずは呌ばずに、圧瞮機(compressor)ず呌ぶ。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "以䞋、液䜓の氎甚のポンプを䞭心に解説をする。なお、氎甚のポンプを「氎ポンプ」ずいうこずがある。 矜根車の回転子を䜿うポンプをタヌボポンプずいう。なお、真空ポンプのタヌボ分子ポンプずは別の者なので混同しないこず。たた、タヌビンポンプずも異なる。タヌビンポンプは埌述するディフュヌザポンプのこずである。 いく぀かの方匏があるが、揚氎の原理は、どれも、矜根の回転で真空床を高め、液䜓を吞匕しお䞊がる方法である。 ここで抜象論を解説するよりも、各方匏の構造を具䜓的に孊んだほうが早いので、次の説明ぞ進んでいただきたい。方匏には、いろいろあるが、次の遠心ポンプが基本的な方匏なので、たずは、それを孊んで頂きたい。たた、各方匏の分類の仕方や甚語は、業界によっお埮劙に異なるので、分類よりも、圢状や構造に泚目しおいただきたい。", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "ポンプが、氎を組み䞊げられるこずが可胜な高䜎差の限床を揚皋(ようおい)、あるいはポンプ揚皋ずいう。", "title": "" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "矜根車の回転により、遠心力で、倖呚が高圧になり、倖郚に氎が抌し出される。矜根車はむンペラ(impeller)ず呌ばれる。矜の数は、おおむね7枚皋床から12枚皋床たでである。 偎板ずよばれる囲い板を持぀密閉型ず、偎板を持たない開攟型がある。 矜根車の呚囲には、案内矜根 (guide vane)ず呌ばれる固定された矜根がある堎合がある。この案内矜根の圹割は、方向の調節および圧力や量の調節などである。この案内矜根を持぀方匏のポンプをディフュヌザポンプ(diffuser pump) ずいう。 なお、案内矜根の向きず、内偎のむンペラの矜根の向きは、䞀般に逆向きである。 案内矜根を持たない方匏のものにボリュヌトポンプがある。", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "1個の矜根車では、遠心力に限床があるので、より遠心力を匷めお揚皋を䞊げる目的で、耇数の矜根車を盎列に蚭けた倚段ポンプがある。段数は2段や3段ずいったものから20段ずいったものたで、さたざたにある。 高い揚皋が必芁な堎合に、倚段ポンプを甚いお揚皋を高める堎合が倚い。", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "ポンプは軞を持ち、その軞がケヌシングを貫通をするので、貫通郚ずのすきたから流䜓が挏れやすい。したがっお、挏れ察策のための郚品が必芁である。軞からの挏れを防ぐ郚品を軞封郚品ず蚀い、ポンプの堎合はグランドパッキン(gland packing) ずいう繊維状の玠材から䜜られたリング圢の軞封郚品が必芁である。ポンプでは、冷华や最滑のため、若干、流䜓を挏らす。そのため、パッキン抌さえで挏れ量を調節しおいる。このような軞封郚品を玍める箇所をスタッフィングボックス(stuffing box)あるいは、単に「パッキン箱」ずいう。 倚量の氎が挏れおいる堎合は、単なる故障なので修理が必芁である。グランドパッキンは消耗品なので、定期的な亀換などのメンテナンスが必芁である。 芏栌はJIS B 0116で、グランドパッキンが芏栌化されおいる。 グランドパッキンを甚いる方匏は、最滑のための液䜓が必芁なので、空運転は故障の原因になる。埌述するメカニカルシヌルの方匏も、同様に空運転は故障の原因になる。", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "メカニカルシヌルずいう匟性のある郚品をスプリングで抌さえ぀けお密封しおいるポンプを甚いる堎合がある。このメカニカルシヌルの堎合も、最滑などのため、少しの挏れが必芁であり、完党には挏れは無くせない。 メカニカルシヌルの方匏は、空運転は故障の原因になる。", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "氎を送り出す方向が、軞方向であるポンプを軞流ポンプ(axial pump)ずいう。軞流ポンプが揚氎できる原理は、以䞋の様な原理である。 プロペラ状の矜根を回すこずで、たずえば扇颚機が颚を起こすのず同様に、氎に速床゚ネルギヌを䞎える。氎が送り出されれば、圧力が䞋がり負圧になるので、氎を組み䞊げられる。組み䞊げた氎をプロペラ状の矜根で再び送り出すずいう原理のポンプ。プロペラポンプ(propeller pump)の䞀皮である。", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "軞流ポンプは䜎揚皋であり、吐出し量が倧きい。蟲業甚の灌挑ポンプずしお、軞流ポンプよく甚いられおいる。", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "案内矜根があり、プロペラ型の矜によっお送り出された氎を軞方向ぞず導いおいる。 挏れに関しおは、遠心匏ず同様に軞ずケヌシングのすき間からの挏れがあり、グランドパッキンなどで察策をしおいる。", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "斜流ポンプ(英蚳はmixed flow pump、あるいはdiagonal flow pump)の揚氎原理は、簡単にいうず、遠心ポンプず軞流ポンプの䞡方を利甚したポンプである。遠心力ず、プロペラによっお生じる圧力差の䞡方を利甚しお揚氎しおいる。したがっお、ポンプの特性は、遠心ポンプず軞流ポンプの、ほが䞭間である。 軞流ポンプが、流れを軞方向ぞず送り出すのずくらべお、斜流ポンプでは斜め方向ぞ送り出すので、軞方向の掚力ず、半埄方向の遠心力の䞡方が発生する。䞊䞋氎道甚の揚氎ポンプや、蟲業甚の灌挑ポンプなどに甚いられおいる。", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "ポンプの揚皋では、氎面からポンプたでどれだけの高䜎差たで吞い蟌めるかずいう吞蟌み揚皋の高さず、ポンプからどれだけ高くたで吐き出せるかずいう吐き出し揚皋 ずいう高さを区別する必芁がある。 吞蟌み揚皋は、䟛絊源の氎の氎面にかかる倧気圧ずポンプの真空床ずの差によっお、吞蟌みの力を埗おいるので、理論䞊での吞蟌み揚皋の限界の高さは、倧気圧に盞圓する10.33mである。倧気圧は、絶察圧で玄101.3kPaであり、これは氎圧に換算するず10.33mの氎圧に盞圓する。しかし実甚では摩擊などによる損倱のため、これよりもっず䜎く6m~7m皋床が吞蟌み揚皋の限界ず考えられおいる。", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "ポンプが実際に揚皋できる吞蟌み揚皋を吞蟌み実揚皋ず蚀い、実際に吐き出せる揚皋を吐き出し実揚皋ずいう。 吞蟌み実揚皋ず吐出し実揚皋を合わせた高さを、実揚皋(actual head)ずいう。 摩擊などが無いずしお、理論的に蚈算したずきの揚皋を党揚皋(total head)ずいう。", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "党揚皋H_tを埗るのに必芁な動力を考えよう。吐出し量Q[m/s]の堎合、単䜍時間あたりに質量 ρ Q {\\displaystyle \\rho Q} に䜍眮゚ネルギヌ g H t {\\displaystyle gH_{t}} を䞎えるこずになるから、぀たり、 ρ g Q H t {\\displaystyle \\rho gQH_{t}} [W]の動力が必芁になる。 ポンプが液䜓に䞎える理論䞊の動力を氎動力(water power)ずいう。ポンプ本䜓の軞動力ずは区別する。", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "なお、説明では吐出し量の単䜍を[m/s]にしたが、実務では、[m/s]も吐出し量の単䜍に甚いられるが、他にも[m/min]を甚いる堎合(minは分minuteのこず)や、[L/min]を甚いる堎合(Lはリットルのこず)もあるので泚意のこず。", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "ポンプには流䜓摩擊や軞摩擊などによる゚ネルギヌ損倱があるので、ポンプに䞎えられた動力が党お、䜍眮゚ネルギヌに倉換されるわけではない。ポンプに䞎えられた軞が実際に回転するのに芁した動力を軞動力(shaft power)ず蚀う。なお、軞動力は、ポンプ軞を回転させるための原動機(たずえばモヌタなど)の動力ずは異なるので泚意のこず。", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "軞動力は氎動力よりも倧きい。 たた、ポンプ効率(pump efficiency)ηは、軞動力 P e {\\displaystyle P_{e}} ず氎動力 P w {\\displaystyle P_{w}} を甚いお定矩され、以䞋のように定矩される。", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "ポンプの効率は、その補品の芏定の吐出し量の近くで最倧効率化されるように蚭蚈されおいる。芏定吐出し量から遠ざかるほど効率が䜎䞋しおいく。なので、特別な理由が無い限りは、なるべく芏定量の近くで甚いるのが望たしい。", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "グラフ衚瀺によっお、暪軞で吐出し量にしお、瞊軞で効率ず党揚皋をそれぞれ衚瀺したグラフを、ポンプの性胜曲線(performance curve)、あるいはポンプの特性曲線(characteristic curve)ず呌ぶ。", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "ポンプに限った話ではないが、管路内に液䜓が流れおいるずきに、匁を急激に閉めるず、良くない珟象が起こる。流䜓には慣性があるので急には止たれないし、しかも匁の䞊流からすれば、さらに䞊流から流䜓が流し蟌たれおくるのだから、結果的に匁の䞊流偎の圧が䞀時的だが急激にあがる珟象が起こる。この氎圧䞊昇の珟象を氎撃䜜甚(water hammer)あるいはりォヌタヌハンマずいう。 氎撃䜜甚は、堎合によっおは、機械を砎損させる原因になる。 「氎」撃ずいうが、べ぀に氎でなくおも、他の液䜓でも同様の圧力䞊昇の珟象は起こる。氎以倖の液䜓でも「氎撃」䜜甚ずいう。(英語のwater hammerも同様に氎以倖の液䜓でも、こう呌ぶ。) なお、閉じおいる匁を急に開くず、急に匁の䞊流圧力が䜎䞋するが、この珟象も含めお氎撃䜜甚ず蚀う堎合もある。䞀般的には、「氎撃」ずいう蚀葉を甚いる堎合は、匁を閉じるずきの䞊流圧䞊昇のみを意識しお、氎撃䜜甚ずいうこずが倚い。 氎撃䜜甚による砎損を防ぐための察策ずしおは、匁の開閉は、なるべく緩やかに行う必芁がある。", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "ポンプや氎車の矜根車や、船の氎䞭スクリュヌなど、氎䞭で高速運動する流䜓機械によく起こる珟象だが、氎䞭で矜根車などの機械郚品が高速運動するず、ベルヌヌむの法則で知られおいるように、゚ネルギヌ保存則より圧力が䞋がる。そしお、圧力が䞋がるず、液䜓の沞点が䞋がる。だから、たずえ液䜓の枩床が䞊がらなくおも、液䜓は沞隰しやすくなり、実際に沞隰しお気泡が発生する堎合もある。この気泡は呚囲の氎圧によっお、すぐに抌し぀ぶされ消滅するが、気泡が抌し぀ぶされる際に、急激な圧力倉化を生じ、この衝撃圧力が機械に損傷を䞎える。 この気泡消滅による衝撃圧の珟象をキャビテヌション(cavitation)ずいう。 キャビテヌションによっお、郚材に損傷を䞎えるこずを、壊食(erosion)ずいう。 キャビテヌションを、なるべく起こさないようにする必芁がある。 キャビテヌションは壊食のほかにも振動や隒音の原因にもなり、たた、性胜䜎䞋の原因にもなる。", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "なお、ある䞀定の枩床の条件化で液䜓が沞隰するずきの圧力を飜和蒞気圧(saturation vapor pressure)ずいう。たた、ある䞀定の圧力䞋で、液䜓が沞隰するずきの沞点の枩床を飜和枩床(saturation temperature)ず蚀う。 液䜓の飜和枩床は、圧力が䞋がれば飜和枩床も䜎䞋するのが䞀般である。", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "ポンプの吐出し圧力や吐出し量が呚期的に倉化する振動珟象をサヌゞング(surging)ずいい、この珟象は運転が䞍安定になり、奜たしくない珟象である。流量を絞った状態でおきやすい。より詳しく蚀うず、吐出し量Qず党揚皋Hの関係をグラフ衚瀺したQ-H曲線が、右䞊がりの募配の状態で起こりやすい。なので、なるべく、この募配の状態を避けお、吐出し量Qが倧きい状態でポンプを甚いる。なお、Q-H曲線のグラフ衚瀺では、暪軞に吐出し量Qを取り、瞊軞にHを取るのが、䞀般的である。", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "タヌボポンプの始動には、ポンプ内を液䜓で充満させる必芁がある。ポンプ内に充満させた液䜓を呌び氎(priming)ずいう。あるいは、始動のためにポンプ内に液䜓を充満させる動䜜を呌び氎ずいう。なぜ呌び氎が必芁かずいうず、タヌボポンプは液䜓の流れを利甚しお負圧を䜜っおいるので、この液䜓が無いず十分な負圧が埗られないからである。", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "真空ポンプを甚いお、呌び氎をタヌボポンプに導く堎合もある。", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "ポンプの運転手順は補品ごずに異なる。なので、初めお䜿うポンプの運転の際には、事前に補品カタログなどの文曞で運転手順を確認しおから運転するこず。 特に始動時の吐出し匁および吞蟌み匁などの仕切り匁の開閉の状態は、補品によっお異なるこずが倚い。", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "あくたで傟向だが、仕切り匁の開閉の手順の倧たかな傟向ずしお、遠心ポンプず軞流ポンプずで、それぞれ以䞋のような起動順序および停止順序の傟向がある。", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "遠心ポンプでは、䞀般に、吐出し匁を閉じた状態でポンプを始動しお、ポンプが起動しおから仕切り匁を開く。 遠心ポンプを停止させるずきは、ポンプを停止させおから、吐出し匁を閉じる堎合が倚い。遠心ポンプで吐出し匁を閉める際に、氎撃を避けるため、埐々に閉める必芁がある。", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "軞流ポンプでは、匁を開いた状態から始動するのが䞀般である。", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "なお、匁を締め切っお運転を行うこずを締め切り運転ず蚀う。䞀般に、長時間連続の締め切り運転は行っおはいけない。長時間連続の締め切り運転を行うず、枩床䞊昇により焌き付きなどの損傷をしたり、あるいは事故の原因になるからである。", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "たた、軞流ポンプや斜流ポンプでは締め切り運転を避ける必芁がある。", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "ポンプの運転時の確認事項は他にもある。詳しくは䜜業手順曞や補品カタログなどで確認をするこず。", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "回転による容積倉化によっお、吞蟌みず吐出しを行うポンプを容積匏回転ポンプず蚀う。単に容積ポンプず蚀った堎合は、これの他の容積匏埀埩動ポンプも含むので泚意のこず。", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "ケヌシング内郚に歯車があっお、2枚のかみ合った歯車を回転させお、ケヌシング倖壁ず歯車の谷の隙間ずで、流䜓を閉じ蟌めお逆流しないようにしたポンプが倖接歯車ポンプ(gear pump)である。吞蟌たれた流䜓は、ケヌシング偎の流路を通っお吐出し偎ぞず送られる。2枚の歯車のかみ合った䞭倮郚分は、吞蟌たれた流䜓の䞻な流路ではないので、間違えないこず。ただし、吞蟌んだ流䜓のごく䞀郚は、吐出されず、歯車の隙間に閉じ蟌められる閉じこみ珟象によっお残り、吞蟌み偎ぞず戻される。この閉じこみ珟象はキャビテヌションの原因になるので、回避の工倫がなされおいる。むンボリュヌト平歯車を甚いるず、ずじ蟌みが発生しやすいので、円匧歯型歯型などの他の歯圢や平歯車以倖の皮類を甚いるか、あるいは、歯面に逃げ溝などを蚭ける方法がある。歯車ポンプ甚の歯型には、メヌカごずに様々な方匏がある。", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "倖接歯車ポンプを、単に歯車ポンプず蚀うこずもある。", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "これは、内郚歯車を回転させお、それにかみ合う倖郚歯車が、同方向に回転するが、その際の閉じ蟌めによっお、流䜓を吞蟌み偎から吐出し偎ぞず送り出すポンプが内接歯車ポンプである。 吞蟌み口の䜍眮は、吞蟌み埌に回転によっお隙間が増加しおいく䜍眮に蚭眮し、吐出し口の䜍眮は、隙間が回転によっお枛少しおいく䜍眮に蚭眮する。", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "ポンプのケヌシングが円筒圢であり、そのケヌシング内に流䜓を送るための、らせん状の、1個に぀ながった矜根があり、その矜根を甚いお吐出し口ぞず流䜓を送るポンプをねじポンプ(screw pump)ず蚀う。軞の数は、様々な堎合があり、ねじが1個の1軞のものから、ねじが2個の2軞や、4個の4軞のものなど、補品により様々である。", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "ロヌタにベヌン(vane)ず呌ばれる板状の回転子が差し蟌たれおおり、ベヌンずカムリング(ケヌシングに盞圓する)ずの間に流䜓を閉じ蟌めお、吐出し口ぞず送るポンプをベヌンポンプ(vane pump)ずいう。ベヌンはスプリングによっお、カムリングぞず抌し付けられる。䞀般に、ロヌタの䞭心軞は、カムリングの䞭倮では無く、偏心させる方匏が倚い。", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "ピストンやプランゞャが埀埩させお、吞蟌みず吐出しを行うポンプが埀埩ポンプである。逆流防止匁が付いおいるのが䞀般である。吞蟌み口ず吐出し口に付いおいたり、あるいは吞蟌口ずピストンに逆止め匁が぀いおいる。", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "なお、ピストンずプランゞャの違いは、ピストンは連接棒に密閉のための板が付けられたものである。プランゞャは本䜓が棒状であり、そのため新たに連接棒は付けずに、盎接、本䜓で密閉も行う。", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "機械工業における真空の定矩は、倧気圧よりも䜎い定圧ぞず、枛圧された状態のこずである。そのような枛圧をするためのポンプが真空ポンプ(vacuum pump)である。", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "JIS芏栌では、真空の床合いを残存しおいる圧力の倀によっお、分類をしおいる。(JIS Z 8126)", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "高真空や超高真空たで枛圧するずきは、たず䜎真空甚のポンプで荒挜きをしおから、真空床が高たっおから高真空甚ポンプなどに切り替える。", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "油は可動郚の最滑や、軞受け隙間の気密維持のために甚いられおいるのであり、べ぀に油が回転するわけではない。 実際に回転する郚品は、ベヌンや矜根車である。構造は、䞀般に容積匏ポンプを利甚しおいる。 荒匕きポンプずしお、甚いられるこずが倚い。 油回転ポンプなど液䜓を甚いおいるポンプを総称しおりェットポンプずいう。液䜓を甚いおいないポンプをドラむポンプずいう。 たた、半導䜓補造装眮甚のポンプなどでは、オむルによる汚染を嫌うため、オむルポンプ以倖のポンプが甚いられる。", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "高速回転する動翌によっお、気䜓分子を排気偎ぞず、叩き飛ばすこずで真空を達成するポンプがタヌボ分子ポンプ(turbomolecular pump、略称:TMP)である。このポンプは真空床が高く無いず機胜せず、倧気圧で動䜜させるず、砎損の危険もあるので、他のポンプによる荒匕きが必芁である。構造は、動翌ず固定翌ずが亀互に配眮されおいお、動翌が高速回転しお、気䜓分子を叩き飛ばす仕組みになっおいる。", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "油や氎などの液䜓を䜿甚しおいないポンプの総称。", "title": "ポンプ" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "ペルトン氎車の構造は、円板に、怀の圢をしたバケット(bucket)が、倚数、取り付けられおいる、このバケットが氎を受けお、円板を回転させる。この円板ずバケットが組み合わさった状態の物をランナ(rnnner)ずいう。 ペルトン氎車は、流䜓が氎車におよがす衝撃力によっおランナを回転させおいるので、流䜓の衝撃力を高めるためにノズルを氎圧管の出口に蚭け、ノズルから噎流(jet)を吐出させる。 ノズル内郚にはニヌドル匁が蚭けられおいるが、これは流量調敎を行うために甚いられる。", "title": "氎車" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "ノズルずバケットの間にあるそらせ板(deflecter)の圹割は、軞偎の負荷の急枛時に、氎車の回転速床を䞋げさせるため、噎流に圓おお流れの方向を倉えお、バケットから氎をそらすためのものである。匁を急閉鎖するず氎撃䜜甚がおこるので、そらせ板が必芁になる。", "title": "氎車" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "バケットの䞭倮には、氎流を二等分するための氎切りが蚭けられおいる。これは、巊右均等に噎流を割り振り、氎車にかかる力が均䞀になるようにするためのものである。", "title": "氎車" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "", "title": "氎車" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "氎車のランナ倖呚偎から内偎ぞず氎が流れ蟌み、内偎から氎が萜ちる構造になっおいる。内偎ぞず流れこむ際に、回転゚ネルギヌぞず倉換される構造になっおいる。 遠心匏ず呌ばれる。", "title": "氎車" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "", "title": "氎車" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "プロペラ氎車の有効萜差は玄10m~90mの䜎萜差で利甚される氎車である。軞流氎車ずも呌ばれる。 矜根車がプロペラの圢をしおいる。 矜根の角床を自由に倉えられるようにしたものがカプラン氎車(Kaplan turbine)である。 発電機ず䞀䜓にしお、氎車の円筒圢のケヌシング内に発電機を玍めた氎車をチュヌブラ氎車(tubular turbine)ず蚀う。", "title": "氎車" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "反動型氎車を倖郚動力を甚いお逆回転させるず、ポンプの働きを持぀。フランシス型のポンプ氎車やプロペラ型のポンプ氎車などがある。発電所では、倜間などの軜負荷時には電力に䜙裕があるので、その䜙った電力で䞋流偎の氎を揚氎しお䞊流偎の貯氎池に貯めお高負荷時に備える目的で、ポンプ氎車が甚いられるこずがある。たた、このような発電所を揚氎発電所ずいう。", "title": "氎車" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "氎力発電などでは、高所にある貯氎池からの萜差を発電タヌビンの回転に利甚する。このずき、高所偎の貯氎池の氎面から、䜎所偎の攟氎路の氎面ずの高䜎差 H t {\\displaystyle H_{t}} [m]を総萜差(total head)ずいう。", "title": "氎車" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "総萜差の分の䜍眮゚ネルギヌから摩擊損倱などの諞損倱を差し匕いお、氎車の回転に実際に寄䞎した分の䜍眮゚ネルギヌに盞圓する高䜎差H[m]を有効萜差(effective head)ずいう。", "title": "氎車" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "氎車の、流量から蚈算した理論䞊の動力は、有効萜差を H e {\\displaystyle H_{e}} [m]、流量をQ[m^3/s]ずすれば、", "title": "氎車" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "である。このPiを理論氎力(theoritical water power)、あるいは氎車入力(turbine input)ずいう。", "title": "氎車" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "実務では、キロワット単䜍(kW)で衚す事が倚いので、単䜍をキロワットに盎すず、", "title": "氎車" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "である。 実際には理論氎力どおりの軞出力ではなく、皮々の損倱があり、理論氎力よりも、軞から取り出せる出力は䞋がる。この氎車からの軞出力を氎車出力(turbine output)あるいは有効動力(effective power)ずいう。 効率ηは氎車入力Piず氎車出力Poの比で定矩される。", "title": "氎車" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "である。", "title": "氎車" } ]
高䜎差などの倖郚の゚ネルギヌ差に逆らっお、䜎い堎所から液䜓を吞い䞊げたり、液䜓を抌し出したりする機械をポンプpumpずいう。気䜓に察しおも、気䜓を吞匕する目的の装眮をポンプずいう堎合もある。 密閉容噚から気䜓を吞匕すれば結果、真空床が䞊がるので、その真空を䜜る目的のポンプを真空ポンプずいう。 ただし気䜓を抌し出す目的のものは、送颚機blowerなどず呌ばれポンプずは呌ばない。送颚の結果、たずえ結果的に䜎所から高所ぞ気䜓が送られたずしおも、ポンプずは呌ばない。 気䜓を圧瞮する目的のものは、ポンプずは呌ばずに、圧瞮機compressorず呌ぶ。 以䞋、液䜓の氎甚のポンプを䞭心に解説をする。なお、氎甚のポンプを「氎ポンプ」ずいうこずがある。 矜根車の回転子を䜿うポンプをタヌボポンプずいう。なお、真空ポンプのタヌボ分子ポンプずは別の者なので混同しないこず。たた、タヌビンポンプずも異なる。タヌビンポンプは埌述するディフュヌザポンプのこずである。 いく぀かの方匏があるが、揚氎の原理は、どれも、矜根の回転で真空床を高め、液䜓を吞匕しお䞊がる方法である。 ここで抜象論を解説するよりも、各方匏の構造を具䜓的に孊んだほうが早いので、次の説明ぞ進んでいただきたい。方匏には、いろいろあるが、次の遠心ポンプが基本的な方匏なので、たずは、それを孊んで頂きたい。たた、各方匏の分類の仕方や甚語は、業界によっお埮劙に異なるので、分類よりも、圢状や構造に泚目しおいただきたい。 ポンプが、氎を組み䞊げられるこずが可胜な高䜎差の限床を揚皋ようおい、あるいはポンプ揚皋ずいう。
高䜎差などの倖郚の゚ネルギヌ差に逆らっお、䜎い堎所から液䜓を吞い䞊げたり、液䜓を抌し出したりする機械を'''ポンプ'''pumpずいう。気䜓に察しおも、気䜓を吞匕する目的の装眮をポンプずいう堎合もある。 密閉容噚から気䜓を吞匕すれば結果、真空床が䞊がるので、その真空を䜜る目的のポンプを真空ポンプずいう。 ただし気䜓を抌し出す目的のものは、送颚機blowerなどず呌ばれポンプずは呌ばない。送颚の結果、たずえ結果的に䜎所から高所ぞ気䜓が送られたずしおも、ポンプずは呌ばない。 気䜓を圧瞮する目的のものは、ポンプずは呌ばずに、圧瞮機compressorず呌ぶ。 以䞋、液䜓の氎甚のポンプを䞭心に解説をする。なお、氎甚のポンプを「氎ポンプ」ずいうこずがある。 矜根車の回転子を䜿うポンプをタヌボポンプずいう。なお、真空ポンプのタヌボ分子ポンプずは別の者なので混同しないこず。たた、タヌビンポンプずも異なる。タヌビンポンプは埌述するディフュヌザポンプのこずである。 いく぀かの方匏があるが、揚氎の原理は、どれも、矜根の回転で真空床を高め、液䜓を吞匕しお䞊がる方法である。 ここで抜象論を解説するよりも、各方匏の構造を具䜓的に孊んだほうが早いので、次の説明ぞ進んでいただきたい。方匏には、いろいろあるが、次の遠心ポンプが基本的な方匏なので、たずは、それを孊んで頂きたい。たた、各方匏の分類の仕方や甚語は、業界によっお埮劙に異なるので、分類よりも、圢状や構造に泚目しおいただきたい。 ポンプが、氎を組み䞊げられるこずが可胜な高䜎差の限床を'''揚皋'''ようおい、あるいはポンプ揚皋ずいう。 == ポンプ == === 遠心ポンプ === [[Image:warman centrifugal pump.jpg|thumb|石炭工堎で甚いられる枊巻きポンプ。|300px]] [[Image:Centrifugal Pump.png|thumb|300px|遠心ポンプの構造]] 矜根車の回転により、遠心力で、倖呚が高圧になり、倖郚に氎が抌し出される。矜根車はむンペラimpellerず呌ばれる。矜の数は、おおむね7枚皋床から12枚皋床たでである。 偎板ずよばれる囲い板を持぀密閉型ず、偎板を持たない開攟型がある。 矜根車の呚囲には、'''案内矜根''' guide vaneず呌ばれる固定された矜根がある堎合がある。この案内矜根の圹割は、方向の調節および圧力や量の調節などである。この案内矜根を持぀方匏のポンプを'''ディフュヌザポンプ'''diffuser pump ずいう。 なお、案内矜根の向きず、内偎のむンペラの矜根の向きは、䞀般に逆向きである。 案内矜根を持たない方匏のものにボリュヌトポンプがある。 === 倚段ポンプ === 1個の矜根車では、遠心力に限床があるので、より遠心力を匷めお揚皋を䞊げる目的で、耇数の矜根車を盎列に蚭けた倚段ポンプがある。段数は2段や3段ずいったものから20段ずいったものたで、さたざたにある。 高い揚皋が必芁な堎合に、倚段ポンプを甚いお揚皋を高める堎合が倚い。 === シヌル === ==== グランドパッキン ==== ポンプは軞を持ち、その軞がケヌシングを貫通をするので、貫通郚ずのすきたから流䜓が挏れやすい。したがっお、挏れ察策のための郚品が必芁である。軞からの挏れを防ぐ郚品を'''軞封郚品'''ず蚀い、ポンプの堎合は'''グランドパッキン'''gland packing ずいう繊維状の玠材から䜜られたリング圢の軞封郚品が必芁である。ポンプでは、冷华や最滑のため、若干、流䜓を挏らす。そのため、パッキン抌さえで挏れ量を調節しおいる。このような軞封郚品を玍める箇所をスタッフィングボックスstuffing boxあるいは、単に「パッキン箱」ずいう。 倚量の氎が挏れおいる堎合は、単なる故障なので修理が必芁である。グランドパッキンは消耗品なので、定期的な亀換などのメンテナンスが必芁である。 芏栌はJIS B 0116で、グランドパッキンが芏栌化されおいる。 グランドパッキンを甚いる方匏は、最滑のための液䜓が必芁なので、空運転は故障の原因になる。埌述するメカニカルシヌルの方匏も、同様に空運転は故障の原因になる。 <gallery> 画像:Gland_packing01.jpg|グランドパッキン、幅10mmのもの、適切な長さに切っお䜿甚する 画像:Gland_packing001.jpg|グランドパッキンを装着前のポンプ、軞の呚囲にパッキンを詰め蟌むスタフィングボックスが芋える 画像:Gland_packing002.jpg|グランドパッキンを装着する 画像:Gland_packing003.jpg|締め付けボルトでパッキンを締めこんだずころ </gallery> ==== メカニカルシヌル ==== [[画像:Mechanical_seal_part01.jpg|thumb|300px|メカニカルシヌルの郚品、カヌボン補の固定環ずばね]] [[Image:Rotating mechanical seal-3D-numbered 165.png|miniatur|thumb|300px|シングルメカニカルシヌルの断面.<br /> 1) ネゞ<br /> 2) O-リング二次シヌル<br /> 3) ロヌルピンシヌルリング。4の回転を防ぐため<br /> 4) リングスリップ<br /> 5) シヌト<br /> 6) Oリング二次シヌル<br /> 7) <br /> 8) ロヌルピン 5の回転を防ぐため<br /> 9) シャフト / アクスル<br /> 10) 矜 ]] '''メカニカルシヌル'''ずいう匟性のある郚品をスプリングで抌さえ぀けお密封しおいるポンプを甚いる堎合がある。このメカニカルシヌルの堎合も、最滑などのため、少しの挏れが必芁であり、完党には挏れは無くせない。 メカニカルシヌルの方匏は、空運転は故障の原因になる。 === 軞流ポンプ === 氎を送り出す方向が、軞方向であるポンプを'''軞流ポンプ'''axial pumpずいう。軞流ポンプが揚氎できる原理は、以䞋の様な原理である。 プロペラ状の矜根を回すこずで、たずえば扇颚機が颚を起こすのず同様に、氎に速床゚ネルギヌを䞎える。氎が送り出されれば、圧力が䞋がり負圧になるので、氎を組み䞊げられる。組み䞊げた氎をプロペラ状の矜根で再び送り出すずいう原理のポンプ。'''プロペラポンプ'''propeller pumpの䞀皮である。 軞流ポンプは䜎揚皋であり、吐出し量が倧きい。蟲業甚の灌挑ポンプずしお、軞流ポンプよく甚いられおいる。 案内矜根があり、プロペラ型の矜によっお送り出された氎を軞方向ぞず導いおいる。 挏れに関しおは、遠心匏ず同様に軞ずケヌシングのすき間からの挏れがあり、グランドパッキンなどで察策をしおいる。 === 斜流ポンプ === '''斜流ポンプ'''英蚳はmixed flow pump、あるいはdiagonal flow pumpの揚氎原理は、簡単にいうず、遠心ポンプず軞流ポンプの䞡方を利甚したポンプである。遠心力ず、プロペラによっお生じる圧力差の䞡方を利甚しお揚氎しおいる。したがっお、ポンプの特性は、遠心ポンプず軞流ポンプの、ほが䞭間である。 軞流ポンプが、流れを軞方向ぞず送り出すのずくらべお、斜流ポンプでは斜め方向ぞ送り出すので、軞方向の掚力ず、半埄方向の遠心力の䞡方が発生する。䞊䞋氎道甚の揚氎ポンプや、蟲業甚の灌挑ポンプなどに甚いられおいる。 === ポンプの揚皋 === ポンプの揚皋では、氎面からポンプたでどれだけの高䜎差たで吞い蟌めるかずいう吞蟌み揚皋の高さず、ポンプからどれだけ高くたで吐き出せるかずいう吐き出し揚皋 ずいう高さを区別する必芁がある。 吞蟌み揚皋は、䟛絊源の氎の氎面にかかる倧気圧ずポンプの真空床ずの差によっお、吞蟌みの力を埗おいるので、理論䞊での吞蟌み揚皋の限界の高さは、倧気圧に盞圓する10.33mである。倧気圧は、絶察圧で玄101.3kPaであり、これは氎圧に換算するず10.33mの氎圧に盞圓する。しかし実甚では摩擊などによる損倱のため、これよりもっず䜎く6m7m皋床が吞蟌み揚皋の限界ず考えられおいる。 ポンプが実際に揚皋できる吞蟌み揚皋を'''吞蟌み実揚皋'''ず蚀い、実際に吐き出せる揚皋を'''吐き出し実揚皋'''ずいう。 吞蟌み実揚皋ず吐出し実揚皋を合わせた高さを、'''実揚皋'''actual headずいう。 摩擊などが無いずしお、理論的に蚈算したずきの揚皋を'''党揚皋'''total headずいう。 === ポンプの動力 === ==== 氎動力 ==== 党揚皋H_tを埗るのに必芁な動力を考えよう。吐出し量Q[m<sup>3</sup>/s]の堎合、単䜍時間あたりに質量<math> \rho Q </math>に䜍眮゚ネルギヌ<math> g H_t </math> を䞎えるこずになるから、぀たり、<math> \rho g QH_t </math> [W]の動力が必芁になる。 ポンプが液䜓に䞎える理論䞊の動力を'''氎動力'''(water power)ずいう。ポンプ本䜓の軞動力ずは区別する。 なお、説明では吐出し量の単䜍を[m<sup>3</sup>/s]にしたが、実務では、[m<sup>3</sup>/s]も吐出し量の単䜍に甚いられるが、他にも[m<sup>3</sup>/min]を甚いる堎合(minは分minuteのこず)や、[L/min]を甚いる堎合Lはリットルのこずもあるので泚意のこず。 ==== 軞動力 ==== ポンプには流䜓摩擊や軞摩擊などによる゚ネルギヌ損倱があるので、ポンプに䞎えられた動力が党お、䜍眮゚ネルギヌに倉換されるわけではない。ポンプに䞎えられた軞が実際に回転するのに芁した動力を'''軞動力'''shaft powerず蚀う。なお、軞動力は、ポンプ軞を回転させるための原動機たずえばモヌタなどの動力ずは異なるので泚意のこず。 軞動力は氎動力よりも倧きい。 たた、'''ポンプ効率'''pump efficiency&eta;は、軞動力<math> P_e </math>ず氎動力<math> P_w </math>を甚いお定矩され、以䞋のように定矩される。 :<math> \eta = \frac{P_w}{P_e} </math> ポンプの効率は、その補品の芏定の吐出し量の近くで最倧効率化されるように蚭蚈されおいる。芏定吐出し量から遠ざかるほど効率が䜎䞋しおいく。なので、特別な理由が無い限りは、なるべく芏定量の近くで甚いるのが望たしい。 グラフ衚瀺によっお、暪軞で吐出し量にしお、瞊軞で効率ず党揚皋をそれぞれ衚瀺したグラフを、ポンプの'''性胜曲線'''performance curve、あるいはポンプの'''特性曲線'''characteristic curveず呌ぶ。 === 氎撃䜜甚 === ポンプに限った話ではないが、管路内に液䜓が流れおいるずきに、匁を急激に閉めるず、良くない珟象が起こる。流䜓には慣性があるので急には止たれないし、しかも匁の䞊流からすれば、さらに䞊流から流䜓が流し蟌たれおくるのだから、結果的に匁の䞊流偎の圧が䞀時的だが急激にあがる珟象が起こる。この氎圧䞊昇の珟象を'''氎撃䜜甚'''water hammerあるいは'''りォヌタヌハンマ'''ずいう。 氎撃䜜甚は、堎合によっおは、機械を砎損させる原因になる。 「氎」撃ずいうが、べ぀に氎でなくおも、他の液䜓でも同様の圧力䞊昇の珟象は起こる。氎以倖の液䜓でも「氎撃」䜜甚ずいう。英語のwater hammerも同様に氎以倖の液䜓でも、こう呌ぶ。 なお、閉じおいる匁を急に開くず、急に匁の䞊流圧力が䜎䞋するが、この珟象も含めお氎撃䜜甚ず蚀う堎合もある。䞀般的には、「氎撃」ずいう蚀葉を甚いる堎合は、匁を閉じるずきの䞊流圧䞊昇のみを意識しお、氎撃䜜甚ずいうこずが倚い。 氎撃䜜甚による砎損を防ぐための察策ずしおは、匁の開閉は、なるべく緩やかに行う必芁がある。 === キャビテヌション === [[Image:Turbine Francis Worn.JPG|thumb|300px|キャビテヌションにより壊食した氎車]] ポンプや氎車の矜根車や、船の氎䞭スクリュヌなど、氎䞭で高速運動する流䜓機械によく起こる珟象だが、氎䞭で矜根車などの機械郚品が高速運動するず、ベルヌヌむの法則で知られおいるように、゚ネルギヌ保存則より圧力が䞋がる。そしお、圧力が䞋がるず、液䜓の沞点が䞋がる。だから、たずえ液䜓の枩床が䞊がらなくおも、液䜓は沞隰しやすくなり、実際に沞隰しお気泡が発生する堎合もある。この気泡は呚囲の氎圧によっお、すぐに抌し぀ぶされ消滅するが、気泡が抌し぀ぶされる際に、急激な圧力倉化を生じ、この衝撃圧力が機械に損傷を䞎える。 この気泡消滅による衝撃圧の珟象を'''キャビテヌション'''cavitationずいう。 キャビテヌションによっお、郚材に損傷を䞎えるこずを、'''壊食'''erosionずいう。 キャビテヌションを、なるべく起こさないようにする必芁がある。 キャビテヌションは壊食のほかにも振動や隒音の原因にもなり、たた、性胜䜎䞋の原因にもなる。 ==== 飜和蒞気圧 ==== なお、ある䞀定の枩床の条件化で液䜓が沞隰するずきの圧力を'''飜和蒞気圧'''saturation vapor pressureずいう。たた、ある䞀定の圧力䞋で、液䜓が沞隰するずきの沞点の枩床を飜和枩床saturation temperatureず蚀う。 液䜓の飜和枩床は、圧力が䞋がれば飜和枩床も䜎䞋するのが䞀般である。 === サヌゞング === ポンプの吐出し圧力や吐出し量が呚期的に倉化する振動珟象を'''サヌゞング'''surgingずいい、この珟象は運転が䞍安定になり、奜たしくない珟象である。流量を絞った状態でおきやすい。より詳しく蚀うず、吐出し量Qず党揚皋Hの関係をグラフ衚瀺したQ-H曲線が、右䞊がりの募配の状態で起こりやすい。なので、なるべく、この募配の状態を避けお、吐出し量Qが倧きい状態でポンプを甚いる。なお、Q-H曲線のグラフ衚瀺では、暪軞に吐出し量Qを取り、瞊軞にHを取るのが、䞀般的である。 === 呌び氎 === タヌボポンプの始動には、ポンプ内を液䜓で充満させる必芁がある。ポンプ内に充満させた液䜓を'''呌び氎'''primingずいう。あるいは、始動のためにポンプ内に液䜓を充満させる動䜜を呌び氎ずいう。なぜ呌び氎が必芁かずいうず、タヌボポンプは液䜓の流れを利甚しお負圧を䜜っおいるので、この液䜓が無いず十分な負圧が埗られないからである。 真空ポンプを甚いお、呌び氎をタヌボポンプに導く堎合もある。 === ポンプの運転 === ポンプの運転手順は補品ごずに異なる。なので、初めお䜿うポンプの運転の際には、事前に補品カタログなどの文曞で運転手順を確認しおから運転するこず。 特に始動時の吐出し匁および吞蟌み匁などの仕切り匁の開閉の状態は、補品によっお異なるこずが倚い。 あくたで傟向だが、仕切り匁の開閉の手順の倧たかな傟向ずしお、遠心ポンプず軞流ポンプずで、それぞれ以䞋のような起動順序および停止順序の傟向がある。 * 遠心ポンプ 遠心ポンプでは、䞀般に、吐出し匁を閉じた状態でポンプを始動しお、ポンプが起動しおから仕切り匁を開く。 遠心ポンプを停止させるずきは、ポンプを停止させおから、吐出し匁を閉じる堎合が倚い。遠心ポンプで吐出し匁を閉める際に、氎撃を避けるため、埐々に閉める必芁がある。 * 軞流ポンプ 軞流ポンプでは、匁を開いた状態から始動するのが䞀般である。 ==== 締め切り運転 ==== なお、匁を締め切っお運転を行うこずを締め切り運転ず蚀う。䞀般に、長時間連続の締め切り運転は行っおはいけない。長時間連続の締め切り運転を行うず、枩床䞊昇により焌き付きなどの損傷をしたり、あるいは事故の原因になるからである。 たた、軞流ポンプや斜流ポンプでは締め切り運転を避ける必芁がある。 ポンプの運転時の確認事項は他にもある。詳しくは䜜業手順曞や補品カタログなどで確認をするこず。 === 容積匏回転ポンプ === 回転による容積倉化によっお、吞蟌みず吐出しを行うポンプを容積匏回転ポンプず蚀う。単に容積ポンプず蚀った堎合は、これの他の容積匏埀埩動ポンプも含むので泚意のこず。 ==== 歯車ポンプ ==== ===== 倖接歯車ポンプ ===== [[Image:Gear pump.png|thumb|220px|left| 倖接歯車ポンプ 、油圧機械など]] ケヌシング内郚に歯車があっお、2枚のかみ合った歯車を回転させお、ケヌシング倖壁ず歯車の谷の隙間ずで、流䜓を閉じ蟌めお逆流しないようにしたポンプが'''倖接歯車ポンプ'''gear pumpである。吞蟌たれた流䜓は、ケヌシング偎の流路を通っお吐出し偎ぞず送られる。2枚の歯車のかみ合った䞭倮郚分は、吞蟌たれた流䜓の䞻な流路ではないので、間違えないこず。ただし、吞蟌んだ流䜓のごく䞀郚は、吐出されず、歯車の隙間に閉じ蟌められる閉じこみ珟象によっお残り、吞蟌み偎ぞず戻される。この閉じこみ珟象はキャビテヌションの原因になるので、回避の工倫がなされおいる。むンボリュヌト平歯車を甚いるず、ずじ蟌みが発生しやすいので、円匧歯型歯型などの他の歯圢や平歯車以倖の皮類を甚いるか、あるいは、歯面に逃げ溝などを蚭ける方法がある。歯車ポンプ甚の歯型には、メヌカごずに様々な方匏がある。 倖接歯車ポンプを、単に歯車ポンプず蚀うこずもある。 ===== 内接歯車ポンプ ===== [[Image:Gear pump 2.png|thumb|220px|left| 内接歯車ポンプ、自動車甚オむルポンプなど]] これは、内郚歯車を回転させお、それにかみ合う倖郚歯車が、同方向に回転するが、その際の閉じ蟌めによっお、流䜓を吞蟌み偎から吐出し偎ぞず送り出すポンプが'''内接歯車ポンプ'''である。 吞蟌み口の䜍眮は、吞蟌み埌に回転によっお隙間が増加しおいく䜍眮に蚭眮し、吐出し口の䜍眮は、隙間が回転によっお枛少しおいく䜍眮に蚭眮する。 ==== ねじポンプ ==== ポンプのケヌシングが円筒圢であり、そのケヌシング内に流䜓を送るための、らせん状の、1個に぀ながった矜根があり、その矜根を甚いお吐出し口ぞず流䜓を送るポンプを'''ねじポンプ'''screw pumpず蚀う。軞の数は、様々な堎合があり、ねじが1個の1軞のものから、ねじが2個の2軞や、4個の4軞のものなど、補品により様々である。 ==== ベヌンポンプ ==== [[Image:pompe_à_palettes.gif|thumb|偏心ベヌンポンプ]] ロヌタにベヌンvaneず呌ばれる板状の回転子が差し蟌たれおおり、ベヌンずカムリングケヌシングに盞圓するずの間に流䜓を閉じ蟌めお、吐出し口ぞず送るポンプを'''ベヌンポンプ'''vane pumpずいう。ベヌンはスプリングによっお、カムリングぞず抌し付けられる。䞀般に、ロヌタの䞭心軞は、カムリングの䞭倮では無く、偏心させる方匏が倚い。 ==== 埀埩ポンプ ==== [[File:Checkvalveclosed.svg|thumb|left|120px|逆止匁の原理。<br>閉の状態]] [[File:Checkvalveopen.svg|thumb|left|120px|逆止匁の原理。<br>開の状態]] ピストンやプランゞャが埀埩させお、吞蟌みず吐出しを行うポンプが'''埀埩ポンプ'''である。逆流防止匁が付いおいるのが䞀般である。吞蟌み口ず吐出し口に付いおいたり、あるいは吞蟌口ずピストンに逆止め匁が぀いおいる。 なお、ピストンずプランゞャの違いは、ピストンは連接棒に密閉のための板が付けられたものである。プランゞャは本䜓が棒状であり、そのため新たに連接棒は付けずに、盎接、本䜓で密閉も行う。 === 真空ポンプ === 機械工業における真空の定矩は、倧気圧よりも䜎い定圧ぞず、枛圧された状態のこずである。そのような枛圧をするためのポンプが真空ポンプvacuum pumpである。 ==== 真空の分類 ==== JIS芏栌では、真空の床合いを残存しおいる圧力の倀によっお、分類をしおいる。JIS Z 8126 * 䜎真空:10<sup>2</sup> Pa * 䞭真空:10<sup>2</sup>Pa10<sup>-1</sup> Pa * 高真空:10<sup>-1</sup>Pa10<sup>-5</sup> Pa * 超高真空:10<sup>-5</sup> Pa 以䞋 ==== 真空ポンプの䜿甚方法 ==== * 荒匕き 高真空や超高真空たで枛圧するずきは、たず䜎真空甚のポンプで荒挜きをしおから、真空床が高たっおから高真空甚ポンプなどに切り替える。 ==== 真空ポンプの皮類 ==== * 油回転ポンプ(oil rotary pump) [[Image:Rotary vane pump.svg|thumb|300px|偏心ロヌタリヌベヌンポンプ.<br> 1. ポンプハりゞング<br> 2. ロヌタ<br> 3. ベヌン<br> 4. スプリング]] 油は可動郚の最滑や、軞受け隙間の気密維持のために甚いられおいるのであり、べ぀に油が回転するわけではない。 実際に回転する郚品は、ベヌンや矜根車である。構造は、䞀般に容積匏ポンプを利甚しおいる。 荒匕きポンプずしお、甚いられるこずが倚い。 油回転ポンプなど液䜓を甚いおいるポンプを総称しおりェットポンプずいう。液䜓を甚いおいないポンプをドラむポンプずいう。 たた、半導䜓補造装眮甚のポンプなどでは、オむルによる汚染を嫌うため、オむルポンプ以倖のポンプが甚いられる。 * タヌボ分子ポンプ [[File:Cut through turbomolecular pump.jpg|thumb|left|200px|タヌボ分子ポンプの内郚]] [[Image:Turbo pump schematic-2011-05-02.gif|thumb|left|250 px|タヌボ分子ポンプの抂略図。]] 高速回転する動翌によっお、気䜓分子を排気偎ぞず、叩き飛ばすこずで真空を達成するポンプがタヌボ分子ポンプturbomolecular pump、略称TMPである。このポンプは真空床が高く無いず機胜せず、倧気圧で動䜜させるず、砎損の危険もあるので、他のポンプによる荒匕きが必芁である。構造は、動翌ず固定翌ずが亀互に配眮されおいお、動翌が高速回転しお、気䜓分子を叩き飛ばす仕組みになっおいる。 * ドラむポンプ 油や氎などの液䜓を䜿甚しおいないポンプの総称。 {{clear}} == 氎車 == === ペルトン氎車 === [[ファむル:peltonturbine-1.jpg|thumb|ペルトン氎車ランナドむツの氎力発電所のもの]] [[ファむル:S vs pelton schnitt 1 zoom.png|thumb|立軞単茪六射ペルトン氎車 (VP-1R6N) : 䞊から芋た図]] ペルトン氎車の構造は、円板に、怀の圢をした'''バケット'''bucketが、倚数、取り付けられおいる、このバケットが氎を受けお、円板を回転させる。この円板ずバケットが組み合わさった状態の物を'''ランナ'''rnnnerずいう。 ペルトン氎車は、流䜓が氎車におよがす衝撃力によっおランナを回転させおいるので、流䜓の衝撃力を高めるためにノズルを氎圧管の出口に蚭け、ノズルから噎流jetを吐出させる。 ノズル内郚にはニヌドル匁が蚭けられおいるが、これは流量調敎を行うために甚いられる。 ノズルずバケットの間にある'''そらせ板'''deflecterの圹割は、軞偎の負荷の急枛時に、氎車の回転速床を䞋げさせるため、噎流に圓おお流れの方向を倉えお、バケットから氎をそらすためのものである。匁を急閉鎖するず氎撃䜜甚がおこるので、そらせ板が必芁になる。 バケットの䞭倮には、氎流を二等分するための氎切りが蚭けられおいる。これは、巊右均等に噎流を割り振り、氎車にかかる力が均䞀になるようにするためのものである。 === フランシス氎車 === [[File:WaterTurbineRotor.jpg|thumb|300px|left|フランシス氎車<br>むンペラはタヌビンの内偎にある]] 氎車のランナ倖呚偎から内偎ぞず氎が流れ蟌み、内偎から氎が萜ちる構造になっおいる。内偎ぞず流れこむ際に、回転゚ネルギヌぞず倉換される構造になっおいる。 遠心匏ず呌ばれる。 === プロペラ氎車 === [[File:S vs kaplan schnitt 1 zoom.jpg|thumb|right|カプランタヌビンの抂略図]] [[File:Water turbine.svg|thumb|right|発電甚のプロペラ氎車。<br/> A=発電機; 1=ステヌタ ; 2=ロヌタ;<br/> B=タヌビン; 4=タヌビンブレヌド; 5=流れ; 6=タヌビン及び発電機の回転軞]] プロペラ氎車の有効萜差は玄10m90mの䜎萜差で利甚される氎車である。軞流氎車ずも呌ばれる。 矜根車がプロペラの圢をしおいる。 矜根の角床を自由に倉えられるようにしたものが'''カプラン氎車'''Kaplan turbineである。 発電機ず䞀䜓にしお、氎車の円筒圢のケヌシング内に発電機を玍めた氎車を'''チュヌブラ氎車'''tubular turbineず蚀う。 === ポンプ氎車 === 反動型氎車を倖郚動力を甚いお逆回転させるず、ポンプの働きを持぀。フランシス型のポンプ氎車やプロペラ型のポンプ氎車などがある。発電所では、倜間などの軜負荷時には電力に䜙裕があるので、その䜙った電力で䞋流偎の氎を揚氎しお䞊流偎の貯氎池に貯めお高負荷時に備える目的で、ポンプ氎車が甚いられるこずがある。たた、このような発電所を揚氎発電所ずいう。 === 萜差 === 氎力発電などでは、高所にある貯氎池からの萜差を発電タヌビンの回転に利甚する。このずき、高所偎の貯氎池の氎面から、䜎所偎の攟氎路の氎面ずの高䜎差<math>H_t</math>[m]を'''総萜差'''total headずいう。 総萜差の分の䜍眮゚ネルギヌから摩擊損倱などの諞損倱を差し匕いお、氎車の回転に実際に寄䞎した分の䜍眮゚ネルギヌに盞圓する高䜎差H[m]を'''有効萜差'''effective headずいう。 氎車の、流量から蚈算した理論䞊の動力は、有効萜差を<math>H_e</math>[m]、流量をQ[m^3/s]ずすれば、 :<math> P_i = \rho g Q H_e </math> [W] である。このPiを'''理論氎力'''theoritical water power、あるいは'''氎車入力'''turbine inputずいう。 実務では、キロワット単䜍(kW)で衚す事が倚いので、単䜍をキロワットに盎すず、 :<math> P_i = \frac{\rho g Q H_e}{1000} </math> [kW] である。 実際には理論氎力どおりの軞出力ではなく、皮々の損倱があり、理論氎力よりも、軞から取り出せる出力は䞋がる。この氎車からの軞出力を'''氎車出力'''turbine outputあるいは'''有効動力'''effective powerずいう。 効率&eta;は氎車入力Piず氎車出力Poの比で定矩される。 :<math> \eta = \frac{P_o}{P_i} </math> である。 [[カテゎリ:高等孊校工業]]
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2022-11-25T14:05:44Z
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高等孊校工業 原動機/送颚機ず圧瞮機
気䜓を吞蟌み、吞蟌んだ気䜓を圧力を䞊昇させお、吐出し口から吐出す機械が、送颚機および圧瞮機である。 送颚機ず圧瞮機の違いは、圧力の䞊昇倀の違いで分類される。送颚機ず圧瞮機の境目は、100kPaの圧力䞊昇が境目である。100kPa以䞋の圧力䞊昇倀のものを送颚機ず蚀う。100kPa以䞊の圧力䞊昇倀のものを圧瞮機(compressor)ずいう。送颚機の䞭で、圧力䞊昇が10kPa以䞋のものをファン(fan)ず蚀い、圧力䞊昇が10kPa~100kPaのものをブロワ(blower)ずいう。぀たり、たずめるず、以䞋のようになる。 送颚機、圧瞮機ずもにタヌボ型ず容積型がある。 矜根が取り付いた状態のずきに、矜根の向きを矜根の内偎から倖偎ぞず芋たずきの向きが、回転方向ず同じ方向を向くのを、前向き矜根ずいう。矜根が半埄方向を向いおいるのを、埄向き矜根ずいう。矜根の向きが、内偎から倖偎ぞず芋たずきに、回転方向ず反察向きになる矜根を埌ろ向き矜根ずいう。 軞流送颚機(axial fan)ずは、吞い蟌みは軞方向に吞蟌み、吐き出しは軞方向に吐出す送颚機である。原理や構造は軞流ポンプず類䌌しおいる。矜根車の圢状は、プロペラファンなどが倚い。 䜎圧で倧容量である。 小型のものは、家庭甚の台所や居間などにある換気扇などで甚いられるこずが倚い。 冷房で甚いられるこずのある、扇颚機で芋かけるこずの倚いプロペラ匏の扇颚機は、たいおいは軞流匏送颚機の䞀皮である。 軞流圧瞮機(axial compresser)は、倚段にするこずで圧瞮性胜を高めおいる。倚段化する堎合は、原理的には、軞方向に矜根車を増蚭すれば枈むので、倚段化がしやすい。 動翌ず静翌が、亀互に配眮しおいる。静翌の矜根の向きは、動翌ずは反察向きである。固定翌の逆向きの矜根の目的は、動翌による気䜓の速床を圧力ぞず倉換する目的ず、動翌による流れの旋回を軞方向ぞず敎流する目的である。 出口に近づくほど矜根を倪くするなどしお、流路を狭めおいく事によっお、圧瞮性胜を高めおいる。 ガスタヌビン、ゞェット゚ンゞンなどの分野に倚様されおいる。 矜根は、軞方向に長く半埄方向に短い矜根を倚数、備え付けおいる。この矜根は前向き矜根である。 䜎圧で倧颚量である。 ラゞアル型では、矜根が半埄方向に向いた埄向き矜根であり、平板の矜根が、軞䞭心から攟射䞊に付いおいる。 埌ろ向き矜根の送颚機のこず。 効率が良い。 二葉ブロワ(two lobe blower)は、ケヌシング内に、たゆ圢の2個の回転子が取り付けられおいる。回転子が回るこずで、密閉空間が移り行くので、それを利甚しお、気䜓を吐出す方匏である。 ルヌツブロワ(roots blower)ずも呌ばれる。 ケヌシングず各ロヌタずの間には隙間が蚭けおあり、ロヌタ同士の間にも隙間がある。このため、矜根の磚耗防止のための最滑油が䞍芁になる。(軞受の最滑など、他の甚途の最滑は必芁。)甚途は、油による汚染を嫌う甚途で甚いられるこずが倚い。 ベヌン圧瞮機(vane compressor)は、ベヌンポンプず類䌌の原理の圧瞮機である。䞀般にロヌタがケヌシング内に偏心しお眮かれおおり、ロヌタにはベヌン矜根を玍めるための溝が倚く、぀けられおおり、スプリングによりベヌンがケヌシングぞず抌し付けられお密閉を行い。ロヌタの回転ずずもにベヌンも回転しお、気䜓を吐出し口ぞず圧送する圧瞮機である。ベヌンずケヌシングが接觊する摺動面には、最滑油による最滑が必芁である。 ねじ圧瞮機(screw compressor)は1察をなす、2個のロヌタがある。ロヌタの向きは同じ向きである。それぞれ雄ロヌタず雌ロヌタず呌ばれる。2個のロヌタが、歯間に気䜓をはさみ、回転ずずもに、吐出し口ぞず圧送する。 絊油匏のものず、無絊油匏のものがある。絊油匏は、2個のロヌタが接觊し、油で最滑および密封をさせる方匏のものである。圧瞮性胜は、絊油匏のほうが高い。 原理は、ピストン匏の容積ポンプず類䌌しおいる。シリンダ内を埀埩するピストンによっお、盎接、圧瞮をするので、さたざたな気䜓が圧瞮できる。たた、圧瞮比を高く、ずれる。圧瞮された気䜓は、吐き出し匁を通っお吐出される。 冷凍機甚の圧瞮機ずしお、甚いられるこずがある。 䜎流量のずきにおこりやすい振動珟象のサヌゞングは、圧瞮機や送颚機でも同様に発生するので泚意が必芁である。 起動時や停止時の匁の状態に぀いおも、泚意が必芁である。詳しくは、各補品の補品カタログや、䜜業手順曞などで確認のこず。
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気䜓を吞蟌み、吞蟌んだ気䜓を圧力を䞊昇させお、吐出し口から吐出す機械が、送颚機および圧瞮機である。 送颚機ず圧瞮機の違いは、圧力の䞊昇倀の違いで分類される。送颚機ず圧瞮機の境目は、100kPaの圧力䞊昇が境目である。100kPa以䞋の圧力䞊昇倀のものを送颚機ず蚀う。100kPa以䞊の圧力䞊昇倀のものを圧瞮機compressorずいう。送颚機の䞭で、圧力䞊昇が10kPa以䞋のものをファンfanず蚀い、圧力䞊昇が10kPa100kPaのものをブロワblowerずいう。぀たり、たずめるず、以䞋のようになる。 送颚機:圧力䞊昇が100kPa以䞋 ファン:圧力䞊昇が10kPa以䞋 ブロワ:圧力䞊昇が10kPa100kPa以䞋 圧瞮機:圧力䞊昇が100kPa以䞊 送颚機、圧瞮機ずもにタヌボ型ず容積型がある。
気䜓を吞蟌み、吞蟌んだ気䜓を圧力を䞊昇させお、吐出し口から吐出す機械が、送颚機および圧瞮機である。 送颚機ず圧瞮機の違いは、圧力の䞊昇倀の違いで分類される。送颚機ず圧瞮機の境目は、100kPaの圧力䞊昇が境目である。100kPa以䞋の圧力䞊昇倀のものを'''送颚機'''ず蚀う。100kPa以䞊の圧力䞊昇倀のものを'''圧瞮機'''compressorずいう。送颚機の䞭で、圧力䞊昇が10kPa以䞋のものを'''ファン'''fanず蚀い、圧力䞊昇が10kPa100kPaのものを'''ブロワ'''blowerずいう。぀たり、たずめるず、以䞋のようになる。 * 送颚機:圧力䞊昇が100kPa以䞋 * ファン:圧力䞊昇が10kPa以䞋 * ブロワ:圧力䞊昇が10kPa100kPa以䞋 * 圧瞮機:圧力䞊昇が100kPa以䞊 送颚機、圧瞮機ずもにタヌボ型ず容積型がある。 == 矜根の向きの分類 == 矜根が取り付いた状態のずきに、矜根の向きを矜根の内偎から倖偎ぞず芋たずきの向きが、回転方向ず同じ方向を向くのを、'''前向き矜根'''ずいう。矜根が半埄方向を向いおいるのを、'''埄向き矜根'''ずいう。矜根の向きが、内偎から倖偎ぞず芋たずきに、回転方向ず反察向きになる矜根を'''埌ろ向き矜根'''ずいう。 == 軞流匏 == === 軞流送颚機 === [[Image:Luefter 900 mm 50 kW turbo.jpg|thumb|right|180px|倧型軞流送颚機]] 軞流送颚機axial fanずは、吞い蟌みは軞方向に吞蟌み、吐き出しは軞方向に吐出す送颚機である。原理や構造は軞流ポンプず類䌌しおいる。矜根車の圢状は、プロペラファンなどが倚い。 䜎圧で倧容量である。 小型のものは、家庭甚の台所や居間などにある換気扇などで甚いられるこずが倚い。 冷房で甚いられるこずのある、扇颚機で芋かけるこずの倚いプロペラ匏の扇颚機は、たいおいは軞流匏送颚機の䞀皮である。 === 軞流圧瞮機 === [[File:Axial compressor.gif|thumb|left|倚段軞流圧瞮機の原理図.]] [[Image:Jet engine French.svg|400px|thumb|ゞェット゚ンゞンでの軞流匏圧瞮機]] 軞流圧瞮機axial compresserは、倚段にするこずで圧瞮性胜を高めおいる。倚段化する堎合は、原理的には、軞方向に矜根車を増蚭すれば枈むので、倚段化がしやすい。 動翌ず静翌が、亀互に配眮しおいる。静翌の矜根の向きは、動翌ずは反察向きである。固定翌の逆向きの矜根の目的は、動翌による気䜓の速床を圧力ぞず倉換する目的ず、動翌による流れの旋回を軞方向ぞず敎流する目的である。 出口に近づくほど矜根を倪くするなどしお、流路を狭めおいく事によっお、圧瞮性胜を高めおいる。 ガスタヌビン、ゞェット゚ンゞンなどの分野に倚様されおいる。 {{clear}} == 遠心匏 == === 遠心型送颚機 === [[Image:CentrifugalFan.png|thumb|right|275px|遠心型送颚機]] * 倚翌送颚機multiblade fanあるいはシロッコファンsirocco fan 矜根は、軞方向に長く半埄方向に短い矜根を倚数、備え付けおいる。この矜根は前向き矜根である。 䜎圧で倧颚量である。 * ラゞアルファン ラゞアル型では、矜根が半埄方向に向いた埄向き矜根であり、平板の矜根が、軞䞭心から攟射䞊に付いおいる。 * タヌボファン 埌ろ向き矜根の送颚機のこず。 効率が良い。 == 容積匏 == === 回転匏 === [[画像:Rotary piston pump.svg|150px|right|thumb|二葉ブロワ型コンプレッサヌ]] [[File:Compresseur_à_pallettes.png|thumb|ベヌン圧瞮機の原理]] * 二葉ブロワ 二葉ブロワtwo lobe blowerは、ケヌシング内に、たゆ圢の2個の回転子が取り付けられおいる。回転子が回るこずで、密閉空間が移り行くので、それを利甚しお、気䜓を吐出す方匏である。 '''ルヌツブロワ'''roots blowerずも呌ばれる。 ケヌシングず各ロヌタずの間には隙間が蚭けおあり、ロヌタ同士の間にも隙間がある。このため、矜根の磚耗防止のための最滑油が䞍芁になる。軞受の最滑など、他の甚途の最滑は必芁。甚途は、油による汚染を嫌う甚途で甚いられるこずが倚い。 * ベヌン圧瞮機 ベヌン圧瞮機vane compressorは、ベヌンポンプず類䌌の原理の圧瞮機である。䞀般にロヌタがケヌシング内に偏心しお眮かれおおり、ロヌタにはベヌン矜根を玍めるための溝が倚く、぀けられおおり、スプリングによりベヌンがケヌシングぞず抌し付けられお密閉を行い。ロヌタの回転ずずもにベヌンも回転しお、気䜓を吐出し口ぞず圧送する圧瞮機である。ベヌンずケヌシングが接觊する摺動面には、最滑油による最滑が必芁である。 [[画像:Lysholm screw rotors.jpg|thumb|left|180px|ねじ圧瞮機のツむンスクリュヌ]] * ねじ圧瞮機 ねじ圧瞮機screw compressorは1察をなす、2個のロヌタがある。ロヌタの向きは同じ向きである。それぞれ雄ロヌタず雌ロヌタず呌ばれる。2個のロヌタが、歯間に気䜓をはさみ、回転ずずもに、吐出し口ぞず圧送する。 絊油匏のものず、無絊油匏のものがある。絊油匏は、2個のロヌタが接觊し、油で最滑および密封をさせる方匏のものである。圧瞮性胜は、絊油匏のほうが高い。 === 埀埩圧瞮機 === * レシプロ圧瞮機 [[画像:Kompresors.svg|200px|right|thumb|レシプロ圧瞮機の原理]] 原理は、ピストン匏の容積ポンプず類䌌しおいる。シリンダ内を埀埩するピストンによっお、盎接、圧瞮をするので、さたざたな気䜓が圧瞮できる。たた、圧瞮比を高く、ずれる。圧瞮された気䜓は、吐き出し匁を通っお吐出される。 冷凍機甚の圧瞮機ずしお、甚いられるこずがある。 == 運転 == 䜎流量のずきにおこりやすい振動珟象のサヌゞングは、圧瞮機や送颚機でも同様に発生するので泚意が必芁である。 起動時や停止時の匁の状態に぀いおも、泚意が必芁である。詳しくは、各補品の補品カタログや、䜜業手順曞などで確認のこず。 [[カテゎリ:高等孊校工業]]
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2022-11-25T14:05:58Z
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高等孊校工業 原動機/油空圧機噚
油圧機噚は、鉱物油などを䜜動液ずしお、油圧モヌタや油圧シリンダ などのアクチュ゚ヌタに仕事をさせる機械である。 パスカルの原理を応甚するこずで、倧きな力を出すこずが出来る。 油圧は油を埪環させお䜿うので、装眮党䜓を油圧回路ずいう。 油圧機噚の党䜓の構造は、䞻に以䞋の郚品からなる。 フィルタは油タンクにあり、摩耗くずなどがタンク内に入らないようにしおいる。 油タンクには通気口が䞊郚にある。 䞀般に匕火性や燃焌性があるので、火気や高枩に泚意が必芁である。䜎枩にも泚意が必芁である。䜎枩では、粘床が䞊がる。なので、冬堎などは、ヒヌタヌなどで適枩たで䞊げたり、あるいは暖機運転が必芁である。 䜜動油の分類は、䞻芁成分により3皮類に分類される。石油系ず合成系ず氎性系である。 錆止め剀や酞化防止剀を添加したもの。別名は、鉱物系䜜動油ずも呌ばれる。 匕火性があるので、火気に泚意する必芁がある。たた、高枩での䜿甚にも泚意が必芁である。このような理由から消防法の危険物の適甚を受ける。 50°以䞊では、合成系䜜動油を甚いるのが䞀般である。 難燃性が高い。 ゎムや暹脂に察する腐食性があり、ニトリルゎムやりレタンゎムなどを䟵すので、これらの材料を甚いおいる油圧機噚には䜿甚できない。(シヌル材などで、ニトリルゎムやりレタンゎムは甚いられるこずが倚い。) シヌル材にゎムを甚いる堎合は、フッ玠ゎムなどを甚いる必芁がある。 難燃性はリン酞゚ステルず比べるず劣るが、䞀般石油系ず比べるず難燃性は高い。 シヌル材やパッキン類には、䞀般石油系のものが䜿甚できる。ただし、フェノヌル暹脂およびブチルゎムを䟵すので泚意が必芁。 生分解性がある。 箄40%が氎。添加剀ずしお、増粘剀や錆止め剀、摩耗防止剀や消泡剀などが加えられおいる。 最滑性は劣る。 氎分の蒞発により、濃床倉化をするため、濃床管理が必芁。高枩では甚いない。高枩で甚いない理由は、氎分の蒞発が、高枩では激しくなるためである。50°以䞋で䜿甚するのが望たしいずされる。 難燃性は高い。 油圧機噚には、油タンクからアクチュ゚ヌタぞ䜜動油を送るための油圧ポンプが取り付いおいる。 歯車ポンプやベヌンポンプが甚いられるこずが倚い。 いずれも容積型ポンプである。 歯車ポンプは、内接圢歯車ポンプも、倖接圢歯車ポンプも、ずもに油圧ポンプずしお甚いられおいる。 アクチュ゚ヌタには油圧シリンダや油圧モヌタが甚いられる。 油圧シリンダの皮類には、単動シリンダず耇動型シリンダがある。単動は、行き行皋のみ油圧により働かせお、戻り行皋はピストンの自重やスプリング力などの油圧以倖の力で戻るシリンダである。 耇動シリンダは、行き行皋ず戻り行皋の䞡方ずも油圧の働きによっお䜜動するシリンダである。シリンダの䞡偎に油の流入口があるのが耇動シリンダの特城である。 ピストンロッドがピストンの片偎にのみ付いた方匏のシリンダを、片ロッド圢ずいう。片ロッド型では、䜜動流䜓からの受圧面積が、ピストンの巊右でロッドの断面積のぶんだけ異なるので、よっおピストンの行きず戻りの動䜜特性が異なる。 ピストンロッドがピストンの䞡偎に付いた方匏のシリンダを䞡ロッド圢ずいう。通垞、ロッドの倪さは同じである。䞡偎の受圧面積が同じなので、ピストンの行きず戻りは同じ動䜜特性である。 シリンダの流出偎も、圧力が残っおいる。これを背圧ずいう。背圧による抵抗のぶんだけ、シリンダが倖郚に䞎える力が䞋がる。 油圧モヌタには、歯車モヌタ、ベヌンモヌタやアキシャル圢ピストンモヌタなどがある。構造は、容積匏ポンプず原理は類䌌しおいる。 油圧モヌタは、圧油の力を、回転運動に倉換する機械である。 油タンクには、送り出す油をためるだけでなく、戻っおくる油を回収しお溜めるこずにも䜿う。 圧力が高くなった時に、油タンクぞず油を戻すための匁。油タンクからアクチュ゚ヌタぞの流路から、分岐しお配眮する。構造は、スプリングなどでポペット匁ず呌ばれる栓を抌し付ける構造。調敎甚ハンドルで、蚭定圧を調敎しおいるのが䞀般である。 油タンクからアクチュ゚ヌタぞの流路に盎列に配眮し、匁の出口偎の2次偎の圧力が高たるず、流路を閉じお、結果的に2次偎ぞの流量が枛ったこずから2次圧も䞋がるので、このようにしお圧を䞋がる匁。 アクチュ゚ヌタに入る流量を制埡するこずで、アクチュ゚ヌタを制埡する方匏。 アクチュ゚ヌタから出おくる流量を制埡するこずで、アクチュ゚ヌタを制埡する方匏。
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油圧機噚は、鉱物油などを䜜動液ずしお、油圧モヌタや油圧シリンダ などのアクチュ゚ヌタに仕事をさせる機械である。 パスカルの原理を応甚するこずで、倧きな力を出すこずが出来る。 油圧は油を埪環させお䜿うので、装眮党䜓を油圧回路ずいう。 油圧機噚の党䜓の構造は、䞻に以䞋の郚品からなる。 油圧ポンプ 油圧シリンダあるいは油圧モヌタなどのアクチュ゚ヌタ 制埡匁具䜓的には方向制埡匁や流量制埡匁など アキュムレヌタ 圧力制埡匁 油タンク フィルタ フィルタは油タンクにあり、摩耗くずなどがタンク内に入らないようにしおいる。 油タンクには通気口が䞊郚にある。
[[File:Hydraulicky pohon.png|thumb|油圧アクチュ゚ヌタの抂略<br>1:ポンプ。<br>2:シリンダ。<br>3:配管]] 油圧機噚は、鉱物油などを䜜動液ずしお、油圧モヌタや油圧シリンダ などのアクチュ゚ヌタに仕事をさせる機械である。 パスカルの原理を応甚するこずで、倧きな力を出すこずが出来る。 油圧は油を埪環させお䜿うので、装眮党䜓を'''油圧回路'''ずいう。 油圧機噚の党䜓の構造は、䞻に以䞋の郚品からなる。 * 油圧ポンプ * 油圧シリンダあるいは油圧モヌタなどのアクチュ゚ヌタ * 制埡匁具䜓的には方向制埡匁や流量制埡匁など * アキュムレヌタ * 圧力制埡匁 * 油タンク * フィルタ フィルタは油タンクにあり、摩耗くずなどがタンク内に入らないようにしおいる。 油タンクには通気口が䞊郚にある。 == 油圧機噚 == === 䜜動油の皮類 === 䞀般に匕火性や燃焌性があるので、火気や高枩に泚意が必芁である。䜎枩にも泚意が必芁である。䜎枩では、粘床が䞊がる。なので、冬堎などは、ヒヌタヌなどで適枩たで䞊げたり、あるいは暖機運転が必芁である。 䜜動油の分類は、䞻芁成分により3皮類に分類される。石油系ず合成系ず氎性系である。 ==== 石油系䜜動油 ==== 錆止め剀や酞化防止剀を添加したもの。別名は、鉱物系䜜動油ずも呌ばれる。 匕火性があるので、火気に泚意する必芁がある。たた、高枩での䜿甚にも泚意が必芁である。このような理由から消防法の危険物の適甚を受ける。 ==== 合成系䜜動油 ==== 50°以䞊では、合成系䜜動油を甚いるのが䞀般である。 :'''リン酞゚ステル系''' 難燃性が高い。 ゎムや暹脂に察する腐食性があり、ニトリルゎムやりレタンゎムなどを䟵すので、これらの材料を甚いおいる油圧機噚には䜿甚できない。シヌル材などで、ニトリルゎムやりレタンゎムは甚いられるこずが倚い。 シヌル材にゎムを甚いる堎合は、フッ玠ゎムなどを甚いる必芁がある。 :'''脂肪酞゚ステル系''' 難燃性はリン酞゚ステルず比べるず劣るが、䞀般石油系ず比べるず難燃性は高い。 シヌル材やパッキン類には、䞀般石油系のものが䜿甚できる。ただし、フェノヌル暹脂およびブチルゎムを䟵すので泚意が必芁。 生分解性がある。 ==== 氎性系 ==== :'''氎グリコヌル系''' 箄40%が氎。添加剀ずしお、増粘剀や錆止め剀、摩耗防止剀や消泡剀などが加えられおいる。 最滑性は劣る。 氎分の蒞発により、濃床倉化をするため、濃床管理が必芁。高枩では甚いない。高枩で甚いない理由は、氎分の蒞発が、高枩では激しくなるためである。50°以䞋で䜿甚するのが望たしいずされる。 難燃性は高い。 === 油圧ポンプ === 油圧機噚には、油タンクからアクチュ゚ヌタぞ䜜動油を送るための油圧ポンプが取り付いおいる。 歯車ポンプやベヌンポンプが甚いられるこずが倚い。 いずれも容積型ポンプである。 歯車ポンプは、内接圢歯車ポンプも、倖接圢歯車ポンプも、ずもに油圧ポンプずしお甚いられおいる。 === アクチュ゚ヌタ === アクチュ゚ヌタには油圧シリンダや油圧モヌタが甚いられる。 ==== 油圧シリンダ ==== [[File:Hydraulic circuit directional control.png|thumb|left|油圧シリンダのむメヌゞ。図の䞊郚]] 油圧シリンダの皮類には、単動シリンダず耇動型シリンダがある。単動は、行き行皋のみ油圧により働かせお、戻り行皋はピストンの自重やスプリング力などの油圧以倖の力で戻るシリンダである。 耇動シリンダは、行き行皋ず戻り行皋の䞡方ずも油圧の働きによっお䜜動するシリンダである。シリンダの䞡偎に油の流入口があるのが耇動シリンダの特城である。 * 片ロッド圢 ピストンロッドがピストンの片偎にのみ付いた方匏のシリンダを、片ロッド圢ずいう。片ロッド型では、䜜動流䜓からの受圧面積が、ピストンの巊右でロッドの断面積のぶんだけ異なるので、よっおピストンの行きず戻りの動䜜特性が異なる。 * 䞡ロッド圢 ピストンロッドがピストンの䞡偎に付いた方匏のシリンダを䞡ロッド圢ずいう。通垞、ロッドの倪さは同じである。䞡偎の受圧面積が同じなので、ピストンの行きず戻りは同じ動䜜特性である。 ;背圧 シリンダの流出偎も、圧力が残っおいる。これを背圧ずいう。背圧による抵抗のぶんだけ、シリンダが倖郚に䞎える力が䞋がる。 ==== 油圧モヌタ ==== 油圧モヌタには、歯車モヌタ、ベヌンモヌタやアキシャル圢ピストンモヌタなどがある。構造は、容積匏ポンプず原理は類䌌しおいる。 油圧モヌタは、圧油の力を、回転運動に倉換する機械である。 === 油タンク === 油タンクには、送り出す油をためるだけでなく、戻っおくる油を回収しお溜めるこずにも䜿う。 === アキュムレヌタ === [[ファむル:Accumulator05.jpg|thumb|left|400px|アキュムレヌタの抂芁]] [[ファむル:Accumulator03.gif|thumb|400px|アキュムレヌタの䜜動原理]] {{clear}} === 制埡匁 === ==== 方向制埡匁 ==== [[File:YVentil.png|thumb|left|方向制埡匁の構造]] [[File:YVentil(Cinnost).png|thumb|方向制埡匁による方向切り替えの原理]] ==== 流量制埡匁 ==== ==== 圧力制埡匁 ==== ===== リリヌフ匁 ===== [[File:Relief Valve.png|thumb|left|173px|䞀般的なバネ匏リリヌフ匁の暡匏図。ただし図は、油圧甚の物ではないので、参考皋床に。]] 圧力が高くなった時に、油タンクぞず油を戻すための匁。油タンクからアクチュ゚ヌタぞの流路から、分岐しお配眮する。構造は、スプリングなどでポペット匁ず呌ばれる栓を抌し付ける構造。調敎甚ハンドルで、蚭定圧を調敎しおいるのが䞀般である。 ===== 枛圧匁 ===== 油タンクからアクチュ゚ヌタぞの流路に盎列に配眮し、匁の出口偎の2次偎の圧力が高たるず、流路を閉じお、結果的に2次偎ぞの流量が枛ったこずから2次圧も䞋がるので、このようにしお圧を䞋がる匁。 === 速床制埡の方匏 === * メヌタむン アクチュ゚ヌタに入る流量を制埡するこずで、アクチュ゚ヌタを制埡する方匏。 * メヌタアりト アクチュ゚ヌタから出おくる流量を制埡するこずで、アクチュ゚ヌタを制埡する方匏。 {{clear}} == 空圧機噚 == [[カテゎリ:高等孊校工業]]
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2022-11-25T14:05:48Z
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OpenGLプログラミング/モダンOpenGL むントロダクション
OpenGLに関するドキュメントのほずんどは、特に"固定パむプラむン"においお、非掚奚の機胜を䜿甚しおいたす。 OpenGL 2.0 およびそれ以降に付属する プログラマブルパむプラむン では、プログラマブルな郚分は シェヌダ で凊理され、 GLSLずいうCラむクな蚀語で曞かれたす。 この文曞の察象は、OpenGLを孊んでいる方で、最新のOpenGLを最初から䜿甚したい方です。 プログラマブルパむプラむンはより柔軟ですが、固定パむプラむンほどには盎感的ではありたせん。 しかし、最初は 簡単なコヌド で始めるこずを確認しおおきたす。 OpenGL 1.x 向けの NeHe's チュヌトリアルず同様のアプロヌチを䜿甚し、䟋やチュヌトリアルで プログラマブル・パむプラむン の背埌にある理論をより良く理解できるようにしおいたす。 最初は頂点配列やシェヌダが、叀い即時モヌドや固定レンダリングパむプラむンに比べお、扱うのに苊劎しそうに芋えるかもしれたせん 。 しかし、最終的に、特にバッファ·オブゞェクトを䜿甚しおいる堎合、あなたのコヌドは 非垞にクリヌン になり、グラフィックスも さらに速くなりたす。 このペヌゞのコヌド䟋は、 パブリックドメむン にありたす。 自由に望むたたに手を加えおみたしょう。 このドキュメントをお友達にも広めたしょう! りィキブックスはさらなる呚知ず貢献を歓迎しおいたす:) 備考: OpenGL, GLUT, およびGLEW を䜿甚する準備ができおいるこずを確認しおおく必芁がありたす。 "http://en.wikibooks.org/w/index.php?title=Special:PrefixIndex&prefix=OpenGL+Programming/Installation&"&HYPERLINK "http://en.wikibooks.org/w/index.php?title=Special:PrefixIndex&prefix=OpenGL+Programming/Installation&"prefix=OpenGL+Programming%2FInstallationHYPERLINK "http://en.wikibooks.org/w/index.php?title=Special:PrefixIndex&prefix=OpenGL+Programming/Installation&"&namespace=0 the installation pages をチェックしお、あなたのシステムのすべおのものを準備したしょう。 これらのラむブラリをOpenGLのスタックに据え付けるために、APIs, Libraries and acronymsをチェックしたしょう。 備考: GLUTを遞んだのは、ポヌタブルレむダヌが埗られるもののなかで最小限のものだったからです。 高床な機胜を䜿甚するこずはなく、ほずんどすべおのコヌドは玠のOpenGLなので、あなたが新しいゲヌムやアプリケヌションを䜜成するずきに、GLFW、SDL、およびSFMLずいった別の、より䞀般的なラむブラリに移行しおも問題は無いはずです。 これらのラむブラリに切り替える方法を扱う具䜓的なチュヌトリアルを曞くこずもあるかもしれたせん。 始めはシンプルにいきたしょう :) 初めお起動するたでに長い時間をかけおハックするような耇雑なプログラムで苊劎するのではなく、ここでの目暙は、䞀歩䞀歩を経お改善しおいけるような、基本的ながらも機胜的なプログラムを取埗するこずです、 䞉角圢は、3Dプログラミングにおいお最も基本的な単䜍です。 実際、あなたがビデオゲヌムで芋るすべおは䞉角圢で䜜られおいたす! 小さいものや、テクスチャの぀いた䞉角圢もありたすが、それでもやはり䞉角圢です :) プログラムマブルパむプラむンで䞉角圢を衚瀺するために、最䜎限必芁なものは: 私たちの䟋のための make を蚭定するのは非垞に簡単です。これを ファむル名 Makefile に曞きたす: アプリケヌションをコンパむルするには、タヌミナルで次のように入力したす: より耇雑なMakefileは次のようになりたす: このようにするず、 make clean ずタむプするこずで、䞉角圢のバむナリおよび生成されるこずのある䞭間オブゞェクトファむルを削陀できたす。 そこにある .PHONY ルヌルは、 "all" ず "clean" がファむルではないずいうこずをmakeに䌝えるためのもので、そうするこずで実際に同じディレクトリ内にそのような名前のファむルがある堎合でも混乱しなくなりたす。. 別のプログラミング環境を䜿甚したい堎合は、Setting Up OpenGL セクションを参照しおください。 triangle.cファむルを䜜成しおみたしょう: init_resourcesでは、GLSLのプログラムを䜜成したす。 onDisplayでは、䞉角圢を描画したす。 In free_resourcesでは、GLSLのプログラムを砎棄したす。 最初の䞉角圢は2Dで衚瀺されたす - そのうちもっず耇雑なものぞず螏み入っおいきたしょう。 私たちは䞉角圢を、その3点の2D (x,y) 座暙で蚘述したす。 デフォルトでは、OpenGLの座暙は [-1, 1] の範囲内にありたす。. 今のずころは、このデヌタ構造を蚘憶にずどめおおいお、埌ほどコヌドの䞭に曞いおいきたしょう。 泚:座暙は-1ず+1の間にありたすが、りィンドりは正方圢ではありたせん!次のレッスンで、アスペクト比を固定する方法を芋おいきたす。 このGLSLプログラムは、配列の各点をひず぀ひず぀取埗し、それらを画面䞊のどこに眮くのかを䌝えたす。 この堎合、ポむントは既に2Dスクリヌン座暙になっおいるので、倉曎したせん。私たちのGLSLプログラムは、このようになりたす: さお、このシェヌダをOpenGLにコンパむルさせる必芁がありたす。mainの䞊で init_resources をスタヌトさせたしょう: glShaderSourceに文字列ずしお゜ヌスを枡しおいたす (埌ほど別のより䟿利なやりかたでシェヌダヌコヌドを読み蟌んでいきたす)。 型は GL_VERTEX_SHADERに指定しおいたす。 OpenGLに画面の䜍眮の3点を持たせるず、その間のスペヌスを埋めお䞉角圢を䜜りたす。 3点間の画玠それぞれに぀いお、フラグメントシェヌダが呌び出されたす。 私たちのフラグメントシェヌダでは、各ピクセルを青色に染めたいず䌝えおいたす: 同様にそれをGL_FRAGMENT_SHADER型でコンパむルしたす。 init_resources 手続きを継続しおいきたしょう: GLSLプログラムは、頂点シェヌダずフラグメントシェヌダの組み合わせです。 通垞、それらは䞀緒にはたらき、そしお頂点シェヌダがフラグメントシェヌダに远加情報を枡すこずもできたす。 #includeの䞋にグロヌバル倉数を䜜成し、プログラムハンドルを栌玍したす: こちらは、プログラム内の頂点シェヌダヌずフラグメントシェヌダヌを link する方法です。 init_resources 手続きに続けお: 前述のずおり、䞉角圢の各頂点はcoord2d属性を䜿甚しお頂点シェヌダに枡したす。 こちらがそれをCコヌドで宣蚀する方法です。 たず、第2のグロヌバル倉数を䜜成したしょう: init_resources手続きを以䞋で締めくくりたしょう: これでもう、䞉角圢の頂点を頂点シェヌダに枡すこずができたす。onDisplay 手続きを曞いおいきたしょう。各セクションはコメントで説明されおいたす: glVertexAttribPointer は、 init_resources で䜜成したデヌタ·バッファからの各頂点を取埗しお、頂点シェヌダに枡すようOpenGLに指瀺したす。 これらの頂点は、各ポむントの画面䞊の䜍眮を定矩し、圢成する䞉角圢のピクセルにはフラグメントシェヌダによっお色が぀けられたす。 備考:次のチュヌトリアルでは、頂点バッファオブゞェクトずいう、少し耇雑な、グラフィックカヌドに頂点を栌玍するための新しい方法を玹介したす。 唯䞀残っおいる郚分は free_resourcesで、プログラムを終了するずきにクリヌンアップするためのものです。 このような特定のケヌスではそれほど重芁ではありたせんが、アプリケヌションをこのような方法で構成しおおくのは良いこずです: 最初のOpenGL 2.0プログラムは完成です! 次のチュヌトリアルでは、最初のミニマルなコヌドにさらなる堅牢性を加えおいきたす。 tut02 のコヌドを是非お詊しください (最䞋段のコヌドぞのリンクを参照)。 このコヌドでお気軜に実隓をしおみたしょう: 次のチュヌトリアルでは、いく぀かのナヌティリティ関数を远加しお、簡単にシェヌダを曞いたりデバッグできるようにしおいきたす。
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null
[[File:OpenGL Tutorial Triangle.png|thumb|Our first program]] = はじめに = OpenGLに関するドキュメントのほずんどは、特に"固定パむプラむン"においお、非掚奚の機胜を䜿甚しおいたす。 OpenGL 2.0 およびそれ以降に付属する '''プログラマブルパむプラむン '''では、プログラマブルな郚分は '''シェヌダ '''で凊理され、 '''GLSL'''ずいうCラむクな蚀語で曞かれたす。 この文曞の察象は、OpenGLを孊んでいる方で、最新のOpenGLを最初から䜿甚したい方です。 プログラマブルパむプラむンはより柔軟ですが、固定パむプラむンほどには盎感的ではありたせん。 しかし、最初は '''簡単なコヌド '''で始めるこずを確認しおおきたす。 OpenGL 1.x 向けの NeHe's チュヌトリアルず同様のアプロヌチを䜿甚し、䟋やチュヌトリアルで '''プログラマブル・パむプラむン '''の背埌にある理論をより良く理解できるようにしおいたす。 最初は頂点配列やシェヌダが、叀い即時モヌドや固定レンダリングパむプラむンに比べお、扱うのに苊劎しそうに芋えるかもしれたせん <ref>Since so many 3D features were removed in OpenGL 2, some interestingly [http://greggman.github.io/webgl-fundamentals/webgl/lessons/webgl-2d-vs-3d-library.html define it as a 2D rasteration engine]!</ref>。 しかし、最終的に、特にバッファ·オブゞェクトを䜿甚しおいる堎合、あなたのコヌドは '''非垞にクリヌン ''' になり、グラフィックスも '''さらに速く'''なりたす。 このペヌゞのコヌド䟋は、 '''パブリックドメむン '''にありたす。 自由に望むたたに手を加えおみたしょう。 このドキュメントをお友達にも'''広めたしょう'''! りィキブックスはさらなる呚知ず貢献を歓迎しおいたす:) 備考: * 固定パむプラむンずプログラマブルパむプラむンを混圚させるこずはある皋床は可胜ですが、固定パむプラむンは廃止され、そしお OpenGL ES 2.0 (たたは WebGL 掟生) では党く利甚できないので、䜿甚したせん。 * 今はOpenGL 3ず4もあり、これには特にゞオメトリシェヌダが導入されおいたりもしたすが、今回はそれ以前のバヌゞョンに比べお光の進化のみです。2012幎珟圚の '''モバむルプラットフォヌム''' では利甚できないので、今のずころはOpenGL 2.0に集䞭しおいきたす。 = Base libraries = OpenGL, GLUT, およびGLEW を䜿甚する準備ができおいるこずを確認しおおく必芁がありたす。 [http://en.wikibooks.org/w/index.php?title=Special%3APrefixIndexHYPERLINK "http://en.wikibooks.org/w/index.php?title=Special:PrefixIndex&prefix=OpenGL+Programming/Installation&"&HYPERLINK "http://en.wikibooks.org/w/index.php?title=Special:PrefixIndex&prefix=OpenGL+Programming/Installation&"prefix=OpenGL+Programming%2FInstallationHYPERLINK "http://en.wikibooks.org/w/index.php?title=Special:PrefixIndex&prefix=OpenGL+Programming/Installation&"&namespace=0 the installation pages] をチェックしお、あなたのシステムのすべおのものを準備したしょう。 これらのラむブラリをOpenGLのスタックに据え付けるために、[[../APIs,_Libraries_and_acronyms|APIs, Libraries and acronyms]]をチェックしたしょう。 備考: GLUTを遞んだのは、ポヌタブルレむダヌが埗られるもののなかで最小限のものだったからです。 高床な機胜を䜿甚するこずはなく、ほずんどすべおのコヌドは玠のOpenGLなので、あなたが新しいゲヌムやアプリケヌションを䜜成するずきに、GLFW、SDL、およびSFMLずいった別の、より䞀般的なラむブラリに移行しおも問題は無いはずです。 これらのラむブラリに切り替える方法を扱う具䜓的なチュヌトリアルを曞くこずもあるかもしれたせん。 = 2Dで䞉角圢の衚瀺 = 始めはシンプルにいきたしょう :) 初めお起動するたでに長い時間をかけおハックするような耇雑なプログラムで苊劎するのではなく​​、ここでの目暙は、䞀歩䞀歩を経お改善しおいけるような、基本的ながらも機胜的なプログラムを取埗するこずです、 䞉角圢は、3Dプログラミングにおいお最も基本的な単䜍です。 実際、あなたがビデオゲヌムで芋るすべおは䞉角圢で䜜られおいたす 小さいものや、テクスチャの぀いた䞉角圢もありたすが、それでもやはり䞉角圢です :) プログラムマブルパむプラむンで䞉角圢を衚瀺するために、最䜎限必芁なものは * アプリケヌションをビルドするためのMakefile * OpenGLずヘルパヌラむブラリの初期化 * 䞉角圢の3぀の頂点の座暙を持぀配列 <!-- (plural of vertex, i.e. a 3D point) --> * GLSLプログラムず: ** 頂点シェヌダ各頂点を個別に枡し、画面䞊2Dの座暙を蚈算する ** フラグメントピクセルシェヌダOpenGLが䞉角圢に含たれおいる各画玠を枡し、その色を蚈算する * 頂点シェヌダに頂点を枡す == Makefile == 私たちの䟋のための <code>make</code> を蚭定するのは非垞に簡単です。これを ファむル名 Makefile に曞きたす: <syntaxhighlight lang="makefile"> LDLIBS = -lglut -lGLEW -lGL all: triangle </syntaxhighlight> アプリケヌションをコンパむルするには、タヌミナルで次のように入力したす <syntaxhighlight lang="bash"> make </syntaxhighlight> より耇雑なMakefileは次のようになりたす <syntaxhighlight lang="makefile"> .PHONY: all clean CC = g++ CXXFLAGS = -O2 -margch=native LDLIBS = -lglut -lGLEW -lGL all: triangle clean: rm -f *.o triangle </syntaxhighlight> このようにするず、 <kbd>make clean</kbd> ずタむプするこずで、䞉角圢のバむナリおよび生成されるこずのある䞭間オブゞェクトファむルを削陀できたす。 そこにある .PHONY ルヌルは、 "all" ず "clean" がファむルではないずいうこずをmakeに䌝えるためのもので、そうするこずで実際に同じディレクトリ内にそのような名前のファむルがある堎合でも混乱しなくなりたす。. 別のプログラミング環境を䜿甚したい堎合は、[[OpenGL_Programming#Setting_Up_OpenGL|Setting Up OpenGL]] セクションを参照しおください。 == 初期化 == triangle.cファむルを䜜成しおみたしょう <source lang="c"> /* Using the standard output for fprintf */ #include <stdio.h> #include <stdlib.h> /* Use glew.h instead of gl.h to get all the GL prototypes declared */ #include <GL/glew.h> /* Using the GLUT library for the base windowing setup */ #include <GL/glut.h> /* ADD GLOBAL VARIABLES HERE LATER */ int init_resources(void) { /* FILLED IN LATER */ return 1; } void onDisplay() { /* FILLED IN LATER */ } void free_resources() { /* FILLED IN LATER */ } int main(int argc, char* argv[]) { /* Glut-related initialising functions */ glutInit(&argc, argv); glutInitDisplayMode(GLUT_RGBA|GLUT_DOUBLE|GLUT_DEPTH); glutInitWindowSize(640, 480); glutCreateWindow("My First Triangle"); /* Extension wrangler initialising */ GLenum glew_status = glewInit(); if (glew_status != GLEW_OK) { fprintf(stderr, "Error: %s\n", glewGetErrorString(glew_status)); return EXIT_FAILURE; } /* When all init functions runs without errors, the program can initialise the resources */ if (1 == init_resources()) { /* We can display it if everything goes OK */ glutDisplayFunc(onDisplay); glutMainLoop(); } /* If the program exits in the usual way, free resources and exit with a success */ free_resources(); return EXIT_SUCCESS; } </source> <code>init_resources</code>では、GLSLのプログラムを䜜成したす。 <code>onDisplay</code>では、䞉角圢を描画したす。 In <code>free_resources</code>では、GLSLのプログラムを砎棄したす。 == 頂点配列 == 最初の䞉角圢は2Dで衚瀺されたす - そのうちもっず耇雑なものぞず螏み入っおいきたしょう。 私たちは䞉角圢を、その3点の2D (x,y) 座暙で蚘述したす。 デフォルトでは、OpenGLの座暙は [-1, 1] の範囲内にありたす。. <source lang="cpp"> GLfloat triangle_vertices[] = { 0.0, 0.8, -0.8, -0.8, 0.8, -0.8 }; </source> 今のずころは、このデヌタ構造を蚘憶にずどめおおいお、埌ほどコヌドの䞭に曞いおいきたしょう。 泚座暙は-1ず+1の間にありたすが、りィンドりは正方圢ではありたせん次のレッスンで、アスペクト比を固定する方法を芋おいきたす。 == 頂点シェヌダ == このGLSLプログラムは、配列の各点をひず぀ひず぀取埗し、それらを画面䞊のどこに眮くのかを䌝えたす。 この堎合、ポむントは既に2Dスクリヌン座暙になっおいるので、倉曎したせん。私たちのGLSLプログラムは、このようになりたす <source lang="glsl"> #version 120 attribute vec2 coord2d; void main(void) { gl_Position = vec4(coord2d, 0.0, 1.0); } </source> {{wikipedia|GLSL#Versions}} * <code>#version 120</code> はv1.20の意味で、OpenGL 2.1 での GLSLのバヌゞョンです。 * OpenGL ''ES'' 2 のGLSL2のGLSLもGLSL V1.20に基づいおいたすが、そのバヌゞョンは1.00です (<code>#version 100</code>) <ref>Cf. {{cite web|url=http://www.khronos.org/registry/gles/specs/2.0/GLSL_ES_Specification_1.0.17.pdf |title=OpenGL ES Shading Language 1.0.17 Specification |publisher=Khronos.org |date=2009-05-12 |accessdate=2011-09-10}} - ''The OpenGL ES Shading Language (also known as GLSL ES or ESSL) is based on the OpenGL Shading Language (GLSL) version 1.20''</ref>. * <code>coord2d</code> は珟時点の頂点です。入力倉数であり、Cコヌドで宣蚀する必芁がありたす * <code>gl_Position</code> は最終的な画面䞊の䜍眮です。組み蟌みの出力倉数です * <code>vec4</code> は ''x''座暙ず ''y''座暙ず、そのあず''z'' 座暙ずしお <code>0</code> を受け取っおいたす。 最埌のひず぀、''w''=<code>1.0</code> は同次座暙のためのものです ( [[../Modern_OpenGL_Tutorial_04|transformation matrices]]で䜿われる)。 さお、このシェヌダをOpenGLにコンパむルさせる必芁がありたす。<code>main</code>の䞊で <code>init_resources</code> をスタヌトさせたしょう <source lang="c"> /* Function: init_resources Receives: void Returns: int This function creates all GLSL related stuff explained in this example. Returns 1 when all is ok, 0 with a displayed error */ int init_resources(void) { GLint compile_ok = GL_FALSE, link_ok = GL_FALSE; GLuint vs = glCreateShader(GL_VERTEX_SHADER); const char *vs_source = #ifdef GL_ES_VERSION_2_0 "#version 100\n" // OpenGL ES 2.0 #else "#version 120\n" // OpenGL 2.1 #endif "attribute vec2 coord2d; " "void main(void) { " " gl_Position = vec4(coord2d, 0.0, 1.0); " "}"; glShaderSource(vs, 1, &vs_source, NULL); glCompileShader(vs); glGetShaderiv(vs, GL_COMPILE_STATUS, &compile_ok); if (0 == compile_ok) { fprintf(stderr, "Error in vertex shader\n"); return 0; } </source> <code>glShaderSource</code>に文字列ずしお゜ヌスを枡しおいたす (埌ほど別のより䟿利なやりかたでシェヌダヌコヌドを読み蟌んでいきたす)。 型は <code>GL_VERTEX_SHADER</code>に指定しおいたす。 == フラグメントシェヌダ == OpenGLに画面の䜍眮の3点を持たせるず、その間のスペヌスを埋めお䞉角圢を䜜りたす。 3点間の画玠それぞれに぀いお、フラグメントシェヌダが呌び出されたす。 私たちのフラグメントシェヌダでは、各ピクセルを青色に染めたいず䌝えおいたす: <source lang="glsl"> #version 120 void main(void) { gl_FragColor[0] = 0.0; gl_FragColor[1] = 0.0; gl_FragColor[2] = 1.0; } </source> 同様にそれを<code>GL_FRAGMENT_SHADER</code>型でコンパむルしたす。 <code>init_resources</code> 手続きを継続しおいきたしょう <source lang="c"> GLuint fs = glCreateShader(GL_FRAGMENT_SHADER); const char *fs_source = "#version 120 \n" "void main(void) { " " gl_FragColor[0] = 0.0; " " gl_FragColor[1] = 0.0; " " gl_FragColor[2] = 1.0; " "}"; glShaderSource(fs, 1, &fs_source, NULL); glCompileShader(fs); glGetShaderiv(fs, GL_COMPILE_STATUS, &compile_ok); if (!compile_ok) { fprintf(stderr, "Error in fragment shader\n"); return 0; } </source> == GLSLプログラム == GLSLプログラムは、頂点シェヌダずフラグメントシェヌダの組み合わせです。 通垞、それらは䞀緒にはたらき、そしお頂点シェヌダがフラグメントシェヌダに远加情報を枡すこずもできたす。 <code>#include</code>の䞋にグロヌバル倉数を䜜成し、プログラムハンドルを栌玍したす <source lang="c"> GLuint program; </source> こちらは、プログラム内の頂点シェヌダヌずフラグメントシェヌダヌを ''link'' する方法です。 <code>init_resources</code> 手続きに続けお <source lang="c"> program = glCreateProgram(); glAttachShader(program, vs); glAttachShader(program, fs); glLinkProgram(program); glGetProgramiv(program, GL_LINK_STATUS, &link_ok); if (!link_ok) { fprintf(stderr, "glLinkProgram:"); return 0; } </source> == 頂点シェヌダに䞉角圢の頂点をわたす == 前述のずおり、䞉角圢の各頂点は<code>coord2d</code>属性を䜿甚しお頂点シェヌダに枡したす。 こちらがそれをCコヌドで宣蚀する方法です。 たず、第2のグロヌバル倉数を䜜成したしょう <source lang="c"> GLint attribute_coord2d; </source> <code>init_resources</code>手続きを以䞋で締めくくりたしょう <source lang="c"> const char* attribute_name = "coord2d"; attribute_coord2d = glGetAttribLocation(program, attribute_name); if (attribute_coord2d == -1) { fprintf(stderr, "Could not bind attribute %s\n", attribute_name); return 0; } return 1; } </source> これでもう、䞉角圢の頂点を頂点シェヌダに枡すこずができたす。<code>onDisplay</code> 手続きを曞いおいきたしょう。各セクションはコメントで説明されおいたす <source lang="c"> void onDisplay() { /* Clear the background as white */ glClearColor(1.0, 1.0, 1.0, 1.0); glClear(GL_COLOR_BUFFER_BIT); glUseProgram(program); glEnableVertexAttribArray(attribute_coord2d); GLfloat triangle_vertices[] = { 0.0, 0.8, -0.8, -0.8, 0.8, -0.8, }; /* Describe our vertices array to OpenGL (it can't guess its format automatically) */ glVertexAttribPointer( attribute_coord2d, // attribute 2, // number of elements per vertex, here (x,y) GL_FLOAT, // the type of each element GL_FALSE, // take our values as-is 0, // no extra data between each position triangle_vertices // pointer to the C array ); /* Push each element in buffer_vertices to the vertex shader */ glDrawArrays(GL_TRIANGLES, 0, 3); glDisableVertexAttribArray(attribute_coord2d); /* Display the result */ glutSwapBuffers(); } </source> <code>glVertexAttribPointer</code> は、 <code>init_resources</code> で䜜成したデヌタ·バッファからの各頂点を取埗しお、頂点シェヌダに枡すようOpenGLに指瀺したす。 これらの頂点は、各ポむントの画面䞊の䜍眮を定矩し、圢成する䞉角圢のピクセルにはフラグメントシェヌダによっお色が぀けられたす。 備考次のチュヌトリアルでは、頂点バッファオブゞェクトずいう、少し耇雑な、グラフィックカヌドに頂点を栌玍するための新しい方法を玹介したす。 唯䞀残っおいる郚分は <code>free_resources</code>で、プログラムを終了するずきにクリヌンアップするためのものです。 このような特定のケヌスではそれほど重芁ではありたせんが、アプリケヌションをこのような方法で構成しおおくのは良いこずです <source lang="c"> void free_resources() { glDeleteProgram(program); } </source> 最初のOpenGL 2.0プログラムは完成です = この方法でうたくいかない堎合 = 次のチュヌトリアルでは、最初のミニマルなコヌドにさらなる堅牢性を加えおいきたす。 <code>tut02</code> のコヌドを是非お詊しください (最䞋段のコヌドぞのリンクを参照)。 = 実隓 = [[File:OpenGL Tutorial Triangle2.png|thumb|Our first program, with another fragment shader]] このコヌドでお気軜に実隓をしおみたしょう * 䞉角圢2぀を衚瀺するこずによっお、正方圢を䜜っおみよう * 色を倉曎しおみよう * 䜿甚しおいる各機胜のOpenGLのmanペヌゞを読もう ** [http://www.khronos.org/opengles/sdk/docs/man/ OpenGL] (ES 2.0) ** [http://www.opengl.org/documentation/specs/glut/spec3/spec3.html GLUT] * このコヌドをフラグメントシェヌダで䜿甚しおみよう - それはどんなこずをする <source lang="glsl"> gl_FragColor[0] = gl_FragCoord.x/640.0; gl_FragColor[1] = gl_FragCoord.y/480.0; gl_FragColor[2] = 0.5; </source> 次のチュヌトリアルでは、いく぀かのナヌティリティ関数を远加しお、簡単にシェヌダを曞いたりデバッグできるようにしおいきたす。 = Notes = <references/> [[en:OpenGL_Programming/Modern_OpenGL_Introduction]] [[Category:OpenGL|Modern OpenGL いんずろたくしよん]]
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2021-07-16T04:16:30Z
[ "テンプレヌト:Wikipedia", "テンプレヌト:Cite web" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/OpenGL%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0/%E3%83%A2%E3%83%80%E3%83%B3OpenGL_%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%80%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3
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OpenGLプログラミング/モダンOpenGL チュヌトリアル 02
さお、理解のための動䜜䟋はできたので、新しい機胜やさらなる堅牢性の远加にずりかかれたす。 以前のシェヌダヌは、できるだけ簡単になるように意図的に最小限にしおいたしたが、実䞖界の䟋ではもっず付属コヌドを䜿甚したす。 最初に远加するものは、シェヌダをロヌドするためのより䟿利な方法です:倖郚ファむルのロヌドがずおも簡単になるはずです(Cの文字列ずしおコヌドにコピヌペヌストするよりも)。 それに加えお、こうするこずでCコヌドを再コンパむルせずにGLSLコヌドを倉曎できるようになりたす! たず、ファむルを文字列ずしおロヌドする関数が必芁になりたす。 基本的なC蚀語のコヌドで、ファむルのサむズに割り圓おられたバッファの䞭にファむルの内容を読み取りたす。 珟時点でシェヌダに゚ラヌがある堎合、プログラムは䜕の゚ラヌかを特に説明するこずなく、ただ停止したす。 infologを䜿甚するこずで、OpenGLからより倚くの情報を埗るこずができたす: GLES2関数だけを䜿甚する堎合、アプリケヌションはデスクトップずモバむルデバむスの䞡方にほが移怍可胜です。 察凊する問題がただひず組ありたす: The #version needs to be the very first line in some GLSL compilers (for instance on the PowerVR SGX540), so we cannot use #ifdef directives to abstract it in the GLSL shader. Instead, we'll prepend the version in the C++ code: 私たちはすべおのチュヌトリアルで同じバヌゞョンのGLSLを䜿甚するため、これが最も簡単な解決策です。 #ifdef ず粟床のヒントは、次のセクションで説明したす。 これらの新しいナヌティリティ関数ず知識を䜿っお、シェヌダのロヌドずデバッグのための別の関数を䜜るこずができたす: これでもうシェヌダヌをシンプルに䜿甚しおコンパむルできたす: 同様にリンク゚ラヌも衚瀺したす: これらの新しい関数を、 shader_utils.cppに配眮したす。 これらの関数の蚘述を可胜な限り少なくしようずしおいる点にお気づきでしょうか: OpenGL Wikibookの目暙は、OpenGLがどのように動䜜するかを理解するこずであっお、開発しおいるツヌルキットの䜿甚方法を理解するこずではありたせん。 shader_utils.hヘッダファむルを䜜成したしょう: triangle.cpp内の新しいファむルを参照 : そしお Makefileの䞭で : 頂点バッファオブゞェクト(VBO)を䜿甚しお、グラフィックカヌドに頂点を盎接栌玍するこずは、良い習慣です。 そのうえ、 "client-side arrays"のサポヌトはOpenGL 3.0以降は公匏に削陀され、WebGLには存圚せず、そしお䜎速なので、少し単玔さには欠けおも、今のうちからVBOを䜿甚しおみたしょう。 たたたた出くわした既存のOpenGLコヌドで䜿甚されおいたりするかもしれないですから、䞡方の方法に぀いお知っおおくこずが重芁です。 2぀のステップでこれを実装したす: グロヌバル倉数を䜜成 (#includeの䞋) しおVBOハンドルを栌玍する: init_resourcesで、 triangle_verticesを定矩しおいるずころに移動しお、ひず぀(1)のデヌタバッファを䜜成し、それを珟圚のアクティブなバッファにしたす: さお、このバッファに頂点をプッシュするこずができたす。 デヌタの線成方法や䜿甚される頻床を指定したす。 GL_STATIC_DRAW は、このバッファにはあたり頻繁に曞き蟌みはせず、そしおGPUが自身のメモリ内にコピヌを保持する必芁があるずいうこずを瀺しおいたす。 VBOに新しい倀を曞き蟌むこずは垞に可胜です。フレヌムあたりに1床かそれ以䞊頻繁にデヌタを倉曎する堎合は、GL_DYNAMIC_DRAWたたはGL_STREAM_DRAWを䜿甚するこずができたす。 どんな時でも、アクティブなバッファの蚭定解陀を、このように行えたす: ずりわけ、C蚀語の配列を垞に盎接枡す必芁がある堎合は、アクティブバッファを無効にしおいるこずを確認しおください。 onDisplayで、コヌドを少し適合させたす。 glBindBufferを呌び出しお、 glVertexAttribPointerの最埌の2぀のパラメヌタを倉曎したす : 終了時のクリヌンアップを忘れずにやっおおきたしょう: 今はもう、シヌンを描画するたびに、OpenGLがすべおの頂点をGPU偎で既に持っおいるこずになりたす。 数千ポリゎンもの倧きなシヌンの堎合、これは莫倧なスピヌドアップになりえたす。 䞀郚のナヌザヌが持っおいるグラフィックカヌドは、OpenGL 2をサポヌトしおいない可胜性がありたす。 これはおそらくプログラムをクラッシュさせたり、䞍完党なシヌンを衚瀺したり、ずいったこずに぀ながりたす。 GLEWを䜿甚しおこれを確認するこずができたす(glewInit()の呌び出しが成功した埌に): 泚意点ずしお、䞀郚のチュヌトリアルは2.0付近のカヌドでしか動䜜しないこずもあり、たずえばIntel 945GMが公匏でサポヌトしおいるOpenGL 1.4以倖はシェヌダのサポヌトが限定的です。 他のOpenGLのコヌドの䞭で、次のようなヘッダヌに出䌚うかもしれたせん: OpenGLの拡匵機胜をロヌドする必芁がない堎合で、 か぀ヘッダが十分に最近のものである堎合は、GLEWの代わりにこれを䜿甚するこずができたす。 私たちのテストによるず、Windowsナヌザヌは叀いヘッダを持っおいるかもしれず、GL_VERTEX_SHADERなどのようなシンボルを芋倱っおしたうので、これらのチュヌトリアルではGLEWを䜿甚したす(プラス私たちが拡匵をロヌドするずきのための準備にもなりたす)。 GLEWずGLeeの比范に぀いおは、 APIs, Libraries and acronyms セクションもご芧ください。 ナヌザヌの報告によるず、Intel 945GM GPUのGLEWのかわりにこのテクニックを䜿甚するこずで、シンプルなチュヌトリアルでは䞍完党なOpenGL 2.0サポヌトをバむパスするこずができたそうです。 GLEW自䜓は郚分的なサポヌトを有効にするこずもでき、glutInitを呌び出す前に glewExperimental = GL_TRUE;を远加するこずで行えたす。 今私たちのプログラムはさらにメンテナンスしやすくなっおいたすが、やっおいるこずは以前ずたったく同じです! そういうわけで透明床でちょっず実隓しながら、 "昔のテレビ "の゚フェクトを぀けお䞉角圢を衚瀺しおみたしょう。 たず、GLUTをアルファずいっしょに初期化したす: その埌、OpenGLで透明床(デフォルトではオフです)を明瀺的に有効にしたす: そしお最埌に、フラグメントシェヌダを倉曎し、アルファの透明床を定矩したす: mod ず floor は䞀般的な数孊挔算子で、偶数か奇数のどちらのラむンにいるかの刀断に䜿甚しおいたす。 したがっお、2぀に1぀ラむンが透明になり、他は䞍透明になりたす。
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さお、理解のための動䜜䟋はできたので、新しい機胜やさらなる堅牢性の远加にずりかかれたす。 以前のシェヌダヌは、できるだけ簡単になるように意図的に最小限にしおいたしたが、実䞖界の䟋ではもっず付属コヌドを䜿甚したす。
さお、理解のための動䜜䟋はできたので、新しい機胜やさらなる堅牢性の远加にずりかかれたす。 以前のシェヌダヌは、できるだけ簡単になるように意図的に最小限にしおいたしたが、実䞖界の䟋ではもっず付属コヌドを䜿甚したす。 = シェヌダの管理 = == シェヌダのロヌド == 最初に远加するものは、シェヌダをロヌドするためのより䟿利な方法です倖郚ファむルのロヌドがずおも簡単になるはずですCの文字列ずしおコヌドにコピヌペヌストするよりも。 それに加えお、こうするこずでCコヌドを再コンパむルせずにGLSLコヌドを倉曎できるようになりたす たず、ファむルを文字列ずしおロヌドする関数が必芁になりたす。 基本的なC蚀語のコヌドで、ファむルのサむズに割り圓おられたバッファの䞭にファむルの内容を読み取りたす。 <source lang="C"> /** * Store all the file's contents in memory, useful to pass shaders * source code to OpenGL */ /* Problem: * We should close the input file before the return NULL; statements but this would lead to a lot of repetition (DRY) * -you could solve this by using goto or by abusing switch/for/while + break or by building an if else mess * better solution: let the user handle the File: char* file_read(const FILE* input) */ char* file_read(const char* filename) { FILE* input = fopen(filename, "rb"); if(input == NULL) return NULL; if(fseek(input, 0, SEEK_END) == -1) return NULL; long size = ftell(input); if(size == -1) return NULL; if(fseek(input, 0, SEEK_SET) == -1) return NULL; /*if using c-compiler: dont cast malloc's return value*/ char *content = (char*) malloc( (size_t) size +1 ); if(content == NULL) return NULL; fread(content, 1, (size_t)size, input); if(ferror(input)) { free(content); return NULL; } fclose(input); content[size] = '\0'; return content; } </source> == シェヌダのデバッグ == 珟時点でシェヌダに゚ラヌがある堎合、プログラムは䜕の゚ラヌかを特に説明するこずなく、ただ停止したす。 ''infolog''を䜿甚するこずで、OpenGLからより倚くの情報を埗るこずができたす <source lang="c"> /** * Display compilation errors from the OpenGL shader compiler */ void print_log(GLuint object) { GLint log_length = 0; if (glIsShader(object)) glGetShaderiv(object, GL_INFO_LOG_LENGTH, &log_length); else if (glIsProgram(object)) glGetProgramiv(object, GL_INFO_LOG_LENGTH, &log_length); else { fprintf(stderr, "printlog: Not a shader or a program\n"); return; } char* log = (char*)malloc(log_length); if (glIsShader(object)) glGetShaderInfoLog(object, log_length, NULL, log); else if (glIsProgram(object)) glGetProgramInfoLog(object, log_length, NULL, log); fprintf(stderr, "%s", log); free(log); } </source> == OpenGL ず GLES2の間の抜象化の違い == GLES2関数だけを䜿甚する堎合、アプリケヌションはデスクトップずモバむルデバむスの䞡方にほが移怍可胜です。 察凊する問題がただひず組ありたす * GLSL <code>#version</code> が異なっおいる * が異なっおいる The <code>#version</code> needs to be the very first line in some GLSL compilers (for instance on the PowerVR SGX540), so we cannot use <code>#ifdef</code> directives to abstract it in the GLSL shader. Instead, we'll prepend the version in the C++ code: <source lang="cpp"> const GLchar* sources[2] = { #ifdef GL_ES_VERSION_2_0 "#version 100\n" // Note: OpenGL ES automatically defines this: // #define GL_ES #else "#version 120\n", #endif source }; glShaderSource(res, 2, sources, NULL); </source> 私たちはすべおのチュヌトリアルで同じバヌゞョンのGLSLを䜿甚するため、これが最も簡単な解決策です。 <code>#ifdef</code> ず粟床のヒントは、次のセクションで説明したす。 == シェヌダを䜜成するずきに再利甚可胜な関数 == これらの新しいナヌティリティ関数ず知識を䜿っお、シェヌダのロヌドずデバッグのための別の関数を䜜るこずができたす <source lang="c"> /** * Compile the shader from file 'filename', with error handling */ GLuint create_shader(const char* filename, GLenum type) { const GLchar* source = file_read(filename); if (source == NULL) { fprintf(stderr, "Error opening %s: ", filename); perror(""); return 0; } GLuint res = glCreateShader(type); const GLchar* sources[2] = { #ifdef GL_ES_VERSION_2_0 "#version 100\n" "#define GLES2\n", #else "#version 120\n", #endif source }; glShaderSource(res, 2, sources, NULL); free((void*)source); glCompileShader(res); GLint compile_ok = GL_FALSE; glGetShaderiv(res, GL_COMPILE_STATUS, &compile_ok); if (compile_ok == GL_FALSE) { fprintf(stderr, "%s:", filename); print_log(res); glDeleteShader(res); return 0; } return res; } </source> これでもうシェヌダヌをシンプルに䜿甚しおコンパむルできたす <source lang="cpp"> GLuint vs, fs; if ((vs = create_shader("triangle.v.glsl", GL_VERTEX_SHADER)) == 0) return 0; if ((fs = create_shader("triangle.f.glsl", GL_FRAGMENT_SHADER)) == 0) return 0; </source> 同様にリンク゚ラヌも衚瀺したす <source lang="cpp"> if (!link_ok) { fprintf(stderr, "glLinkProgram:"); print_log(program); </source> == 新しい関数を別のファむルに配眮する == これらの新しい関数を、 <code>shader_utils.cpp</code>に配眮したす。 これらの関数の蚘述を可胜な限り少なくしようずしおいる点にお気づきでしょうか OpenGL Wikibookの目暙は、OpenGLがどのように動䜜するかを理解するこずであっお、開発しおいるツヌルキットの䜿甚方法を理解するこずではありたせん。 <code>shader_utils.h</code>ヘッダファむルを䜜成したしょう <source lang="cpp"> #ifndef _CREATE_SHADER_H #define _CREATE_SHADER_H #include <GL/glew.h> char* file_read(const char* filename); void print_log(GLuint object); GLuint create_shader(const char* filename, GLenum type); #endif </source> <code>triangle.cpp</code>内の新しいファむルを参照  <source lang="cpp"> #include "shader_utils.h" </source> そしお <code>Makefile</code>の䞭で  <source lang="make"> triangle: shader_utils.o </source> = 効率化のために頂点バッファオブゞェクトVBOを䜿甚する = 頂点バッファオブゞェクトVBOを䜿甚しお、グラフィックカヌドに頂点を盎接栌玍するこずは、良い習慣です。 そのうえ、 "client-side arrays"のサポヌトはOpenGL 3.0以降は公匏に削陀され、WebGLには存圚せず、そしお䜎速なので、少し単玔さには欠けおも、今のうちからVBOを䜿甚しおみたしょう。 たたたた出くわした既存のOpenGLコヌドで䜿甚されおいたりするかもしれないですから、䞡方の方法に぀いお知っおおくこずが重芁です。 2぀​​のステップでこれを実装したす * VBOを頂点ずいっしょに䜜成する * <code>glDrawArray</code>呌び出す前に、VBOをバむンドする グロヌバル倉数を䜜成 (<code>#include</code>の䞋) しおVBOハンドルを栌玍する <source lang="cpp"> GLuint vbo_triangle; </source> <code>init_resources</code>で、 <code>triangle_vertices</code>を定矩しおいるずころに移動しお、ひず぀1のデヌタバッファを䜜成し、それを珟圚のアクティブなバッファにしたす <source lang="cpp"> GLfloat triangle_vertices[] = { 0.0, 0.8, -0.8, -0.8, 0.8, -0.8, }; glGenBuffers(1, &vbo_triangle); glBindBuffer(GL_ARRAY_BUFFER, vbo_triangle); </source> さお、このバッファに頂点をプッシュするこずができたす。 デヌタの線成方法や䜿甚される頻床を指定したす。 GL_STATIC_DRAW は、このバッファにはあたり頻繁に曞き蟌みはせず、そしおGPUが自身のメモリ内にコピヌを保持する必芁があるずいうこずを瀺しおいたす。 VBOに新しい倀を曞き蟌むこずは垞に可胜です。フレヌムあたりに1床かそれ以䞊頻繁にデヌタを倉曎する堎合は、GL_DYNAMIC_DRAWたたはGL_STREAM_DRAWを䜿甚するこずができたす。 <source lang="cpp"> glBufferData(GL_ARRAY_BUFFER, sizeof(triangle_vertices), triangle_vertices, GL_STATIC_DRAW); </source> どんな時でも、アクティブなバッファの蚭定解陀を、このように行えたす <source lang="cpp"> glBindBuffer(GL_ARRAY_BUFFER, 0); </source> ずりわけ、C蚀語の配列を垞に盎接枡す必芁がある堎合は、アクティブバッファを無効にしおいるこずを確認しおください。 <code>onDisplay</code>で、コヌドを少し適合させたす。 <code>glBindBuffer</code>を呌び出しお、 <code>glVertexAttribPointer</code>の最埌の2぀のパラメヌタを倉曎したす  <source lang="cpp"> glBindBuffer(GL_ARRAY_BUFFER, vbo_triangle); glEnableVertexAttribArray(attribute_coord2d); /* Describe our vertices array to OpenGL (it can't guess its format automatically) */ glVertexAttribPointer( attribute_coord2d, // attribute 2, // number of elements per vertex, here (x,y) GL_FLOAT, // the type of each element GL_FALSE, // take our values as-is 0, // no extra data between each position 0 // offset of first element ); </source> 終了時のクリヌンアップを忘れずにやっおおきたしょう <source lang="cpp"> void free_resources() { glDeleteProgram(program); glDeleteBuffers(1, &vbo_triangle); } </source> 今はもう、シヌンを描画するたびに、OpenGLがすべおの頂点をGPU偎で既に持っおいるこずになりたす。 数千ポリゎンもの倧きなシヌンの堎合、これは莫倧なスピヌドアップになりえたす。 = OpenGLのバヌゞョンを確認する = 䞀郚のナヌザヌが持っおいるグラフィックカヌドは、OpenGL 2をサポヌトしおいない可胜性がありたす。 これはおそらくプログラムをクラッシュさせたり、䞍完党なシヌンを衚瀺したり、ずいったこずに぀ながりたす。 GLEWを䜿甚しおこれを確認するこずができたすglewInitの呌び出しが成功した埌に <source lang="cpp"> if (!GLEW_VERSION_2_0) { fprintf(stderr, "Error: your graphic card does not support OpenGL 2.0\n"); return 1; } </source> 泚意点ずしお、䞀郚のチュヌトリアルは2.0付近のカヌドでしか動䜜しないこずもあり、たずえばIntel 945GMが公匏でサポヌトしおいるOpenGL 1.4以倖はシェヌダのサポヌトが限定的です。 = GLEWの代甚 = 他のOpenGLのコヌドの䞭で、次のようなヘッダヌに出䌚うかもしれたせん <source lang="cpp"> #define GL_GLEXT_PROTOTYPES #include <GL/gl.h> #include <GL/glext.h> </source> OpenGLの拡匵機胜をロヌドする必芁がない堎合で、 ''か぀''ヘッダが十分に最近のものである堎合は、GLEWの代わりにこれを䜿甚するこずができたす。 私たちのテストによるず、Windowsナヌザヌは叀いヘッダを持っおいるかもしれず、GL_VERTEX_SHADERなどのようなシンボルを芋倱っおしたうので、これらのチュヌトリアルではGLEWを䜿甚したすプラス私たちが拡匵をロヌドするずきのための準備にもなりたす。 GLEWずGLeeの比范に぀いおは、 [[../APIs,_Libraries_and_acronyms|APIs, Libraries and acronyms]] セクションもご芧ください。 ナヌザヌの報告によるず、Intel 945GM GPUのGLEWのかわりにこのテクニックを䜿甚するこずで、シンプルなチュヌトリアルでは䞍完党なOpenGL 2.0サポヌトをバむパスするこずができたそうです。 GLEW自䜓は郚分的なサポヌトを有効にするこずもでき、<code>glutInit</code>を呌び出す前に <code>glewExperimental = GL_TRUE;</code>を远加するこずで行えたす。 = 透明床を有効にする = 今私たちのプログラムはさらにメンテナンスしやすくなっおいたすが、やっおいるこずは以前ずたったく同じです そういうわけで透明床でちょっず実隓しながら、 "昔のテレビ "の゚フェクトを぀けお䞉角圢を衚瀺しおみたしょう。 たず、GLUTをアルファずいっしょに初期化したす glutInitDisplayMode(GLUT_RGBA|'''GLUT_ALPHA'''|GLUT_DOUBLE|GLUT_DEPTH); その埌、OpenGLで透明床デフォルトではオフですを明瀺的に有効にしたす <source lang="c"> // Enable alpha glEnable(GL_BLEND); glBlendFunc(GL_SRC_ALPHA, GL_ONE_MINUS_SRC_ALPHA); </source> [[File:OpenGL_Tutorial_Triangle_interleaved.png|thumb|150px|The rendered triangle, partially transparent]] そしお最埌に、フラグメントシェヌダを倉曎し、アルファの透明床を定矩したす <source lang="c"> gl_FragColor[0] = gl_FragCoord.x/640.0; gl_FragColor[1] = gl_FragCoord.y/480.0; gl_FragColor[2] = 0.5; gl_FragColor[3] = floor(mod(gl_FragCoord.y, 2.0)); </source> <code>mod</code> ず <code>floor</code> は䞀般的な数孊挔算子で、偶数か奇数のどちらのラむンにいるかの刀断に䜿甚しおいたす。 したがっお、2぀に1぀ラむンが透明になり、他は䞍透明になりたす。 [[en:OpenGL_Programming/Modern_OpenGL_Tutorial_02]] [[Category:OpenGL|Modern OpenGL Tutorial 02]]
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2015-08-19T06:37:38Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/OpenGL%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0/%E3%83%A2%E3%83%80%E3%83%B3OpenGL_%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%AB_02
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OpenGLプログラミング/モダンOpenGL チュヌトリアル 03
玠の座暙を超えるものがプログラムで必芁になるかもしれたせん。 䟋えば:色。 OpenGLにRGBカラヌ情報を枡しおみたしょう。 私たちは座暙を枡すずきに attributeを䜿甚しおきたしたが、そのように色のための新しい属性を远加するこずができたす。 私たちのグロヌバルを倉曎しおみたしょう: そしお init_resources: 今 onDisplay凊理手続の䞭で、3぀の頂点のそれぞれに぀いお、1 RGBカラヌを枡すこずができたす。 私は黄色、青、赀を遞びたしたが、自由にあなたの奜きな色を䜿甚しおかたいたせん :) 関数の最埌で、属性に関しおは完了したず、OpenGLに䞀床䌝えたす: 最埌に、頂点シェヌダでも、それを宣蚀したす: この時点で、プログラムを実行するず、次のようになりたす: ただv_colorを䜿甚しおいなかったためです。 問題は:フラグメントシェヌダで色を぀けたいのであっお、頂点シェヌダではないのです! 今からやり方を芋おいきたしょう ... 属性を䜿甚する代わりに、 varying 倉数を䜿甚したす。 それは次のようなものです: ぀たり2぀のシェヌダ間の通信チャネルです。 それが補間される理由を理解するために、䟋を芋おみたしょう。 新しいvarying、たずえば f_colorを、䞡方のシェヌダで宣蚀する必芁がありたす。 triangle.v.glsl で: そしお triangle.f.glsl で: (泚:GLES2を䜿甚しおいる堎合は、䞋蚘の移怍性のセクションを確認しおください。) 結果を芋おみたしょう: ワオ、実際に3色以䞊になっおいたす! OpenGLが各画玠の頂点の倀を補間しおいたす。 これが{0}varying{/0}ずいう名前の理由です: 各頂点ごずに倉化し、そしおさらに各フラグメントごずに倉化したす。 Cコヌドではvaryingを宣蚀する必芁はありたせんでした - Cコヌドずvaryingの間のむンタヌフェむスがないからです。 glVertexAttribPointer関数をより良く理解するために、ひず぀のC配列のなかに䞡方の属性を混圚させおみたしょう: glVertexAttribPointerの第5芁玠は strideで、属性の各セットがどれくらい長さなのかをOpenGLに䌝えたす - この堎合には浮動小数点数で5です: ちょうど同じように動䜜したす! 泚意点ずしお、色に関しおのものは配列の3぀めの芁玠で始たり (2 * sizeof(GLfloat))、最初の色の堎所がその最初の芁玠の{1}オフセット{/1}になりたす。 なぜ (GLvoid*)なのでしょう ? お芋せしたように、OpenGLの初期のバヌゞョンでは、ポむンタをCの配列に盎接枡すこずが可胜でした(バッファオブゞェクトではなく)。 これはもう廃止されおいたすが、 glVertexAttribPointer プロトタむプは倉わらず残っおいるので、たるでポむンタを枡すようなこずをしたすが、本圓はオフセット枡しおいたす。 嚯しみのための代替案: 最初のカラヌオフセットを指定するための offsetof の䜿い方に泚意したしょう。 attribute倉数の反察は、 uniform 倉数です:すべおの頂点で同じになりたす。 Cコヌドからそれらを定期的に倉曎できるこずに気を぀けたしょう - しかし、頂点のセットを画面䞊に衚瀺されるずきはい぀でも、uniformは䞀定です。 Cコヌドから䞉角圢のグロヌバル透明床を定矩したいずしたしょう。 属性ず同様に、それを宣蚀する必芁がありたす。 Cコヌドのグロヌバル: 次にCコヌドでそれを宣蚀したす(プログラムをリンクした埌の状態で): 泚:シェヌダコヌド内の特定の配列芁玠を、 uniform_name、䟋えば "my_array[1]"などでタヌゲットするこずもできたす ! 加えお、uniformにおいお、varyingでない倀を明瀺的に蚭定したす。 さあ、 onDisplayでリク゚ストしお、䞉角圢の䞍透明床をごくわずかにしたしょう: 今、この倉数をフラグメントシェヌダで䜿甚するこずができたす: 泚:コヌド内でuniformを䜿甚しない堎合、 glGetUniformLocationはそれを認識せず、倱敗したす。 前のセクションでは、GLES2が粟床のヒントを必芁ずするこずを述べたした。 これらのヒントは、デヌタにどのくらいの粟床を求めるのかをOpenGLに䌝えたす。 指定できる粟床は: 䟋えば、 lowpは色に䜿甚されるこずが倚く、そしお頂点には highp の䜿甚を掚奚したす。 各倉数の粟床を指定するこずができたす: たたは、デフォルトの粟床を宣蚀するこずもできたす: 残念ながら、これらの粟床のヒントは、埓来のOpenGL 2.1では動䜜しないので、それらをむンクルヌドするのはGLES2の堎合のみにする必芁がありたす。 GLSLにはCプリプロセッサに䌌たプリプロセッサが含たれおいたす。 #define や #ifdefのようなディレクティブを䜿甚するこずができたす。 フラグメントシェヌダだけは、浮動小数点においお明瀺的な粟床を必芁ずしたす。 粟床は頂点シェヌダでは暗黙的に highpになりたす。 フラグメントシェヌダでは、 highpを䜿甚できない堎合があり、これは GL_FRAGMENT_PRECISION_HIGH マクロを䜿甚しおテストできたす 。 私たちはすでに、 create_shaderナヌティリティ関数を通じおマクロ凊理ディレクティブを先頭に远加しおいたす: シェヌダヌロヌダヌを改善しおGLES2のデフォルトの粟床を定矩するこずもでき、そしおOpenGL 2.1では粟床の識別子を無芖するこずもできたす(なので、必芁に応じお特定の倉数の粟床を蚭定するこずもできたす): ゚ラヌメッセヌゞを衚瀺する際に、GLSLコンパむラはその行数のうちのこれらの前に付加された行をカりントするこずに留意しおください。 残念なこずに、#line 0に蚭定しおも、このコンパむラ行カりントはリセットされたせん。 さお、透明床を行ったり来たり倉化させるこずができれば、かなり玠敵です。 これを達成するために、 main内で、 "idle"関数を glutDisplayFunc(...)の埌に宣蚀したしょう: 新しい idle関数を远加したしょう たた、 onDisplayでglUniform1fの呌び出しも削陀したしょう。 最埌に、Cのmathラむブラリの䜿甚を宣蚀する必芁がありたす: そしおMakefileの䞭で: コンパむルしお実行したしょう ... 私たちは最初のアニメヌションにたどり぀きたした ! OpenGLの実装は䞀般的に、物理画面のバッファを曎新する前に、画面の垂盎リフレッシュを埅ちたす - これは垂盎同期ず呌ばれおいたす。 その堎合、䞉角圢は毎秒60回(60 FPS)レンダリングされたす。 垂盎同期を無効にした堎合、䞉角圢を連続的に曎新するようになり、その結果プログラムのCPU䜿甚率が高くなっおしたいたす。 垂盎同期には、芖点の倉曎を䜿甚しおアプリケヌションを䜜成するずきに再び出䌚いたす。
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お芋せしたように、OpenGLの初期のバヌゞョンでは、ポむンタをCの配列に盎接枡すこずが可胜でした(バッファオブゞェクトではなく)。 これはもう廃止されおいたすが、 glVertexAttribPointer プロトタむプは倉わらず残っおいるので、たるでポむンタを枡すようなこずをしたすが、本圓はオフセット枡しおいたす。", "title": "" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "嚯しみのための代替案:", "title": "" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "最初のカラヌオフセットを指定するための offsetof の䜿い方に泚意したしょう。", "title": "" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "attribute倉数の反察は、 uniform 倉数です:すべおの頂点で同じになりたす。 Cコヌドからそれらを定期的に倉曎できるこずに気を぀けたしょう - しかし、頂点のセットを画面䞊に衚瀺されるずきはい぀でも、uniformは䞀定です。", "title": "" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "Cコヌドから䞉角圢のグロヌバル透明床を定矩したいずしたしょう。 属性ず同様に、それを宣蚀する必芁がありたす。 Cコヌドのグロヌバル:", "title": "" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "次にCコヌドでそれを宣蚀したす(プログラムをリンクした埌の状態で):", "title": "" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "泚:シェヌダコヌド内の特定の配列芁玠を、 uniform_name、䟋えば \"my_array[1]\"などでタヌゲットするこずもできたす !", "title": "" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "加えお、uniformにおいお、varyingでない倀を明瀺的に蚭定したす。 さあ、 onDisplayでリク゚ストしお、䞉角圢の䞍透明床をごくわずかにしたしょう:", "title": "" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "今、この倉数をフラグメントシェヌダで䜿甚するこずができたす:", "title": "" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "泚:コヌド内でuniformを䜿甚しない堎合、 glGetUniformLocationはそれを認識せず、倱敗したす。", "title": "" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "前のセクションでは、GLES2が粟床のヒントを必芁ずするこずを述べたした。 これらのヒントは、デヌタにどのくらいの粟床を求めるのかをOpenGLに䌝えたす。 指定できる粟床は:", "title": "" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "䟋えば、 lowpは色に䜿甚されるこずが倚く、そしお頂点には highp の䜿甚を掚奚したす。", "title": "" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "各倉数の粟床を指定するこずができたす:", "title": "" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "たたは、デフォルトの粟床を宣蚀するこずもできたす:", "title": "" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "残念ながら、これらの粟床のヒントは、埓来のOpenGL 2.1では動䜜しないので、それらをむンクルヌドするのはGLES2の堎合のみにする必芁がありたす。", "title": "" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "GLSLにはCプリプロセッサに䌌たプリプロセッサが含たれおいたす。 #define や #ifdefのようなディレクティブを䜿甚するこずができたす。", "title": "" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "フラグメントシェヌダだけは、浮動小数点においお明瀺的な粟床を必芁ずしたす。 粟床は頂点シェヌダでは暗黙的に highpになりたす。 フラグメントシェヌダでは、 highpを䜿甚できない堎合があり、これは GL_FRAGMENT_PRECISION_HIGH マクロを䜿甚しおテストできたす 。", "title": "" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "私たちはすでに、 create_shaderナヌティリティ関数を通じおマクロ凊理ディレクティブを先頭に远加しおいたす:", "title": "" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "シェヌダヌロヌダヌを改善しおGLES2のデフォルトの粟床を定矩するこずもでき、そしおOpenGL 2.1では粟床の識別子を無芖するこずもできたす(なので、必芁に応じお特定の倉数の粟床を蚭定するこずもできたす):", "title": "" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "゚ラヌメッセヌゞを衚瀺する際に、GLSLコンパむラはその行数のうちのこれらの前に付加された行をカりントするこずに留意しおください。 残念なこずに、#line 0に蚭定しおも、このコンパむラ行カりントはリセットされたせん。", "title": "" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "さお、透明床を行ったり来たり倉化させるこずができれば、かなり玠敵です。 これを達成するために、", "title": "" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "main内で、 \"idle\"関数を glutDisplayFunc(...)の埌に宣蚀したしょう:", "title": "" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "新しい idle関数を远加したしょう", "title": "" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "たた、 onDisplayでglUniform1fの呌び出しも削陀したしょう。", "title": "" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "最埌に、Cのmathラむブラリの䜿甚を宣蚀する必芁がありたす:", "title": "" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "そしおMakefileの䞭で:", "title": "" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "コンパむルしお実行したしょう ...", "title": "" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "私たちは最初のアニメヌションにたどり぀きたした !", "title": "" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "OpenGLの実装は䞀般的に、物理画面のバッファを曎新する前に、画面の垂盎リフレッシュを埅ちたす - これは垂盎同期ず呌ばれおいたす。 その堎合、䞉角圢は毎秒60回(60 FPS)レンダリングされたす。 垂盎同期を無効にした堎合、䞉角圢を連続的に曎新するようになり、その結果プログラムのCPU䜿甚率が高くなっおしたいたす。 垂盎同期には、芖点の倉曎を䜿甚しおアプリケヌションを䜜成するずきに再び出䌚いたす。", "title": "" } ]
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= Attributes远加的な頂点情報を枡す = 玠の座暙を超えるものがプログラムで必芁になるかもしれたせん。 䟋えば色。 OpenGLにRGBカラヌ情報を枡しおみたしょう​​。 私たちは座暙を枡すずきに ''attribute''を䜿甚しおきたしたが、そのように色のための新しい属性を远加するこずができたす。 私たちのグロヌバルを倉曎しおみたしょう <source lang="c"> GLuint vbo_triangle, vbo_triangle_colors; GLint attribute_coord2d, attribute_v_color; </source> そしお ''init_resources'': <source lang="c"> GLfloat triangle_colors[] = { 1.0, 1.0, 0.0, 0.0, 0.0, 1.0, 1.0, 0.0, 0.0, }; glGenBuffers(1, &vbo_triangle_colors); glBindBuffer(GL_ARRAY_BUFFER, vbo_triangle_colors); glBufferData(GL_ARRAY_BUFFER, sizeof(triangle_colors), triangle_colors, GL_STATIC_DRAW); [...] attribute_name = "v_color"; attribute_v_color = glGetAttribLocation(program, attribute_name); if (attribute_v_color == -1) { fprintf(stderr, "Could not bind attribute %s\n", attribute_name); return 0; } </source> 今 <code>onDisplay</code>凊理手続の䞭で、3぀の頂点のそれぞれに぀いお、1 RGBカラヌを枡すこずができたす。 私は黄色、青、赀を遞びたしたが、自由にあなたの奜きな色を䜿甚しおかたいたせん :) <source lang="c"> glEnableVertexAttribArray(attribute_v_color); glBindBuffer(GL_ARRAY_BUFFER, vbo_triangle_colors); glVertexAttribPointer( attribute_v_color, // attribute 3, // number of elements per vertex, here (r,g,b) GL_FLOAT, // the type of each element GL_FALSE, // take our values as-is 0, // no extra data between each position 0 // offset of first element ); </source> 関数の最埌で、属性に関しおは完了したず、OpenGLに䞀床䌝えたす <source lang="c"> glDisableVertexAttribArray(attribute_v_color); </source> 最埌に、頂点シェヌダでも、それを宣蚀したす <source lang="glsl"> attribute vec3 v_color; </source> この時点で、プログラムを実行するず、次のようになりたす Could not bind attribute v_color ただv_colorを䜿甚しおいなかったためです。 <ref>It's a bit confusing to have a single example across the two differents concepts of attribute and varying. We'll try to find two separate examples to better explain them.</ref> 問題はフラグメントシェヌダで色を぀けたいのであっお、頂点シェヌダではないのです 今からやり方を芋おいきたしょう ... = Varyings: 頂点シェヌダからの情報をフラグメントシェヌダに枡す = 属性を䜿甚する代わりに、 '''''varying''''' 倉数を䜿甚したす。 それは次のようなものです * 頂点シェヌダの ''output'' 倉数 * フラグメントシェヌダの ''input'' 倉数 * It's interpolated. ぀たり2぀のシェヌダ間の通信チャネルです。 それが補間される理由を理解するために、䟋を芋おみたしょう。 新しいvarying、たずえば <code>f_color</code>を、䞡方のシェヌダで宣蚀する必芁がありたす。 {{Yellow_Warning | ''' ''varying''宣蚀は頂点シェヌダおよびフラグメントシェヌダで同䞀である必芁がありたす。 }} triangle.v.glsl で <source lang="glsl"> attribute vec2 coord2d; attribute vec3 v_color; varying vec3 f_color; void main(void) { gl_Position = vec4(coord2d, 0.0, 1.0); f_color = v_color; } </source> そしお triangle.f.glsl で <source lang="glsl"> varying vec3 f_color; void main(void) { gl_FragColor = vec4(f_color.x, f_color.y, f_color.z, 1.0); } </source> 泚GLES2を䜿甚しおいる堎合は、䞋蚘の移怍性のセクションを確認しおください。 結果を芋おみたしょう [[File:OpenGL Tutorial Triangle no-fade version.png|thumb|Triangle]] ワオ、実際に3色以䞊になっおいたす OpenGLが各画玠の頂点の倀を補間しおいたす。 これが{0}varying{/0}ずいう名前の理由です 各頂点ごずに倉化し、そしおさらに各フラグメントごずに倉化したす。 Cコヌドではvaryingを宣蚀する必芁はありたせんでした - Cコヌドずvaryingの間のむンタヌフェむスがないからです。 = 混亀座暙ず色 = ''glVertexAttribPointer''関数をより良く理解するために、ひず぀のC配列のなかに䞡方の属性を混圚させおみたしょう <source lang="c"> GLfloat triangle_attributes[] = { 0.0, 0.8, 1.0, 1.0, 0.0, -0.8, -0.8, 0.0, 0.0, 1.0, 0.8, -0.8, 1.0, 0.0, 0.0, }; glGenBuffers(1, &vbo_triangle); glBindBuffer(GL_ARRAY_BUFFER, vbo_triangle); glBufferData(GL_ARRAY_BUFFER, sizeof(triangle_attributes), triangle_attributes, GL_STATIC_DRAW); </source> <code>glVertexAttribPointer</code>の第5芁玠は ''stride''で、属性の各セットがどれくらい長さなのかをOpenGLに䌝えたす - この堎合には浮動小数点数で5です <source lang="c"> glEnableVertexAttribArray(attribute_coord2d); glEnableVertexAttribArray(attribute_v_color); glBindBuffer(GL_ARRAY_BUFFER, vbo_triangle); glVertexAttribPointer( attribute_coord2d, // attribute 2, // number of elements per vertex, here (x,y) GL_FLOAT, // the type of each element GL_FALSE, // take our values as-is 5 * sizeof(GLfloat), // next coord2d appears every 5 floats 0 // offset of the first element ); glVertexAttribPointer( attribute_v_color, // attribute 3, // number of elements per vertex, here (r,g,b) GL_FLOAT, // the type of each element GL_FALSE, // take our values as-is 5 * sizeof(GLfloat), // next color appears every 5 floats (GLvoid*) (2 * sizeof(GLfloat)) // offset of first element ); </source> ちょうど同じように動䜜したす 泚意点ずしお、色に関しおのものは配列の3぀めの芁玠で始たり (<code>2 * sizeof(GLfloat)</code>)、最初の色の堎所がその最初の芁玠の{1}オフセット{/1}になりたす。 なぜ <code>(GLvoid*)</code>なのでしょう ? お芋せしたように、OpenGLの初期のバヌゞョンでは、ポむンタをCの配列に盎接枡すこずが可胜でしたバッファオブゞェクトではなく。 これはもう廃止されおいたすが、 <code>glVertexAttribPointer</code> プロトタむプは倉わらず残っおいるので、たるでポむンタを枡すようなこずをしたすが、本圓はオフセット枡しおいたす。 嚯しみのための代替案 <source lang="c"> struct attributes { GLfloat coord2d[2]; GLfloat v_color[3]; }; struct attributes triangle_attributes[] = { {{ 0.0, 0.8}, {1.0, 1.0, 0.0}}, {{-0.8, -0.8}, {0.0, 0.0, 1.0}}, {{ 0.8, -0.8}, {1.0, 0.0, 0.0}}, }; ... glBufferData(GL_ARRAY_BUFFER, sizeof(triangle_attributes), triangle_attributes, GL_STATIC_DRAW); ... glVertexAttribPointer( ..., sizeof(struct attributes), // stride (GLvoid*) offsetof(struct attributes, v_color) // offset ... </source> 最初のカラヌオフセットを指定するための <code>offsetof</code> の䜿い方に泚意したしょう。 = Uniforms: グロヌバル情報を枡す = ''attribute''倉数の反察は、 ''uniform'' 倉数ですすべおの頂点で同じになりたす。 Cコヌドからそれらを定期的に倉曎できるこずに気を぀けたしょう - しかし、頂点のセットを画面䞊に衚瀺されるずきはい぀でも、uniformは䞀定です。 Cコヌドから䞉角圢のグロヌバル透明床を定矩したいずしたしょう。 属性ず同様に、それを宣蚀する必芁がありたす。 Cコヌドのグロヌバル <source lang="c"> GLint uniform_fade; </source> 次にCコヌドでそれを宣蚀したすプログラムをリンクした埌の状態で <source lang="c"> const char* uniform_name; uniform_name = "fade"; uniform_fade = glGetUniformLocation(program, uniform_name); if (uniform_fade == -1) { fprintf(stderr, "Could not bind uniform %s\n", uniform_name); return 0; } </source> 泚シェヌダコヌド内の特定の配列芁玠を、 <code>uniform_name</code>、䟋えば <code>"my_array[1]"</code>などでタヌゲットするこずもできたす ! 加えお、uniformにおいお、varyingでない倀を明瀺的に蚭定したす。 さあ、 <code>onDisplay</code>でリク゚ストしお、䞉角圢の䞍透明床をごくわずかにしたしょう <source lang="c"> glUniform1f(uniform_fade, 0.1); </source> 今、この倉数をフラグメントシェヌダで䜿甚するこずができたす <source lang="glsl"> varying vec3 f_color; uniform float fade; void main(void) { gl_FragColor = vec4(f_color.x, f_color.y, f_color.z, fade); } </source> 泚コヌド内でuniformを䜿甚しない堎合、 <code>glGetUniformLocation</code>はそれを認識せず、倱敗したす。 = OpenGL ES 2のポヌタビリティ = 前のセクションでは、GLES2が粟床のヒントを必芁ずするこずを述べたした。 これらのヒントは、デヌタにどのくらいの粟床を求めるのかをOpenGLに䌝えたす。 指定できる粟床は * <code>lowp</code> * <code>mediump</code> * <code>highp</code> 䟋えば、 <code>lowp</code>は色に䜿甚されるこずが倚く、そしお頂点には <code>highp</code> の䜿甚を掚奚したす。 各倉数の粟床を指定するこずができたす <source lang="glsl"> varying lowp vec3 f_color; uniform lowp float fade; </source> たたは、デフォルトの粟床を宣蚀するこずもできたす <source lang="glsl"> precision lowp float; varying vec3 f_color; uniform float fade; </source> 残念ながら、これらの粟床のヒントは、埓来のOpenGL 2.1では動䜜しないので、それらをむンクルヌドするのはGLES2の堎合のみにする必芁がありたす。 GLSLにはCプリプロセッサに䌌たプリプロセッサが含たれおいたす。 <code>#define</code> や <code>#ifdef</code>のようなディレクティブを䜿甚するこずができたす。 フラグメントシェヌダだけは、浮動小数点においお明瀺的な粟床を必芁ずしたす。 粟床は頂点シェヌダでは暗黙的に <code>highp</code>になりたす。 フラグメントシェヌダでは、 <code>highp</code>を䜿甚できない堎合があり、これは <code>GL_FRAGMENT_PRECISION_HIGH</code> マクロを䜿甚しおテストできたす <ref>Cf. {{cite web|url=http://www.khronos.org/registry/gles/specs/2.0/GLSL_ES_Specification_1.0.17.pdf |title=OpenGL ES Shading Language 1.0.17 Specification |publisher=Khronos.org |date=2009-05-12 |accessdate=2011-09-10}}, section 4.5.3 Default Precision Qualifiers</ref>。 私たちはすでに、 <code>create_shader</code>ナヌティリティ関数を通じおマクロ凊理ディレクティブを先頭に远加しおいたす <source lang="glsl"> #define GLES2 </source> シェヌダヌロヌダヌを改善しおGLES2のデフォルトの粟床を定矩するこずもでき、そしおOpenGL 2.1では粟床の識別子を無芖するこずもできたすなので、必芁に応じお特定の倉数の粟床を蚭定するこずもできたす <source lang="cpp"> GLuint res = glCreateShader(type); const GLchar* sources[] = { // Define GLSL version #ifdef GL_ES_VERSION_2_0 "#version 100\n" #else "#version 120\n" #endif , // GLES2 precision specifiers #ifdef GL_ES_VERSION_2_0 // Define default float precision for fragment shaders: (type == GL_FRAGMENT_SHADER) ? "#ifdef GL_FRAGMENT_PRECISION_HIGH\n" "precision highp float; \n" "#else \n" "precision mediump float; \n" "#endif \n" : "" // Note: OpenGL ES automatically defines this: // #define GL_ES #else // Ignore GLES 2 precision specifiers: "#define lowp \n" "#define mediump\n" "#define highp \n" #endif , source }; glShaderSource(res, 3, sources, NULL); </source> ゚ラヌメッセヌゞを衚瀺する際に、GLSLコンパむラはその行数のうちのこれらの前に付加された行をカりントするこずに留意しおください。 残念なこずに、<code>#line 0</code>に蚭定しおも、このコンパむラ行カりントはリセットされたせん。 = ディスプレむをリフレッシュする = さお、透明床を行ったり来たり倉化させるこずができれば、かなり玠敵です。 これを達成するために、 * ナヌザヌがアプリケヌションを起動しおからの秒数をチェックするこずができたす。 <code>glutGet(GLUT_ELAPSED_TIME)/1000</code>がおしえおくれたす * その䞊に数孊の ''sin'' 関数を適甚したす ( ''sin''関数は単䜍時間2.PI=〜6.28ごずに-1ず+1の間で行ったり来たり動きたす ) * 䞉角圢を新しいフェヌド倀で再衚瀺するようアプリケヌションに芁求したす。これは <code>glutPostRedisplay()</code> * GLUT には "idle"関数があり、これはGLUTがそれ以䞊䜕のするこずがない時に呌び出されるものでたずえば䞉角圢を衚瀺し終わったずき、私たちのコヌドをそこに眮くこずができたす ''main''内で、 "idle"関数を <code>glutDisplayFunc(...)</code>の埌に宣蚀したしょう <source lang="c"> glutIdleFunc(idle); </source> 新しい ''idle''関数を远加したしょう <source lang="c"> void idle() { float cur_fade = sinf(glutGet(GLUT_ELAPSED_TIME) / 1000.0 * (2*M_PI) / 5) / 2 + 0.5; // 0->1->0 every 5 seconds glUseProgram(program); glUniform1f(uniform_fade, cur_fade); glutPostRedisplay(); } </source> たた、 <code>onDisplay</code>で<code>glUniform1f</code>の呌び出しも削陀したしょう。 最埌に、Cのmathラむブラリの䜿甚を宣蚀する必芁がありたす <source lang="c"> #include <math.h> </source> そしおMakefileの䞭で LDLIBS=-lglut -lGLEW -lGL '''-lm''' コンパむルしお実行したしょう ... [[File:OpenGL Tutorial Triangle alpha-blending.png|thumb|The animated triangle, partially transparent]] 私たちは最初のアニメヌションにたどり぀きたした ! OpenGLの実装は䞀般的に、物理画面のバッファを曎新する前に、画面の垂盎リフレッシュを埅ちたす - これは垂盎同期ず呌ばれおいたす。 その堎合、䞉角圢は毎秒60回60 FPSレンダリングされたす。 垂盎同期を無効にした堎合、䞉角圢を連続的に曎新するようになり、その結果プログラムのCPU䜿甚率が高くなっおしたいたす。 垂盎同期には、芖点の倉曎を䜿甚しおアプリケヌションを䜜成するずきに再び出䌚いたす。 = Notes = <references/> [[en:OpenGL_Programming/Modern_OpenGL_Tutorial_03]] [[Category:OpenGL|Modern OpenGL Tutorial 03]]
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2015-08-19T06:38:02Z
[ "テンプレヌト:Yellow Warning", "テンプレヌト:Cite web" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/OpenGL%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0/%E3%83%A2%E3%83%80%E3%83%B3OpenGL_%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%AB_03
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高等孊校工業 機械蚭蚈/機械芁玠ず装眮/管路
工堎や業務甚の蚭備などで流䜓機噚を扱う際は、高圧を取り扱い事が倚い。なので、取り扱いの際には、厳重に泚意を怠らないようにする必芁である。 筒状で、内郚に流䜓を通し、送るためのものを管(「かん」)ずいう。工業では「かん」ず呌ぶのが䞀般だが、「くだ」ず呌ぶ堎合もある。パむプ(pipe)たたはチュヌブ(tube)ず呌ぶ堎合もある。 電気ケヌブルなどの流䜓以倖のものを通す筒も、管やパむプなどず呌ばれる堎合もあるが、本章では、流䜓甚の配管に限定しお話を進める。 実務では、管の埄の寞法を蚀う時、それが内埄なのか倖埄なのかは業界ごずに異なる。なので、実務では、特に異業皮などずのやりずりをする堎合など、安党のために、曞類では寞法倀が内埄なのか倖埄なのかを明瀺するのが望たしい。 管や管継手などの、埄などの芏栌は、囜や業界によっおむンチ芏栌かメヌトル芏栌かが異なる。業界によっおはメヌトル芏栌ずむンチ芏栌の䞡芏栌が混圚する堎合もある。 工具の取り扱いでは、軞継手などの取り付けでスパナなどの工具を甚いる堎合がある。モンキヌレンチなどの幅を調敎できる工具も存圚するが、なるべく管継手の芏栌にあったスパナを甚いるのが安党である。 配管の埄で「二分」(にぶ)、「䞉郚」(さんぶ)、「四分」(よんぶ)、「六分」などずいう堎合がある。 「二分」は8分の2むンチのこずであり、メヌトル系に換算するず玄6.35ミリである。 「䞉郚」は8分の3むンチのこずであり、玄9.52ミリである。 1むンチは玄25.4mmである。 業界によっおはパむプずチュヌブの芏栌を区別する堎合がある。 ずもかく、配管関係の芏栌には、各囜の芏栌や各業界芏栌の、様々な芏栌が混圚するので、実務の際には勀務先業界の芏栌を確認のこず。 バルブの䞊流偎を1次偎ずいい、バルブの䞋流偎を2次偎ずいう。1次偎ず2次偎は逆転䜿甚は䞍可なのが䞀般である。 匁䜓がボヌルであり、そのボヌルに、穎が1぀貫通しおおり、そのボヌルをハンドルで90°回転するこずで開閉を行うバルブ。ハンドルはレバヌハンドルなど。流量調節は可胜であり、ボヌルの回転角床で流量を調節する方匏。ボヌルバルブでの、现かな流量調敎は苊手であり、バタフラむ匁やニヌドル匁よりも劣る。 開にしたずきは、流路は円圢になり、䞀般の管ず同じようになるので、バルブ開の状態での流䜓抵抗が小さい。 バタフラむバルブよりも匁の匷床を高めやす、高圧力に耐えやすい。 匁軞がバルブ倖壁を貫通しおいる構造なので、グランドパッキンなどで、貫通郚の軞封をしおいる。そのため気密はベロヌズ方匏よりも劣り、流䜓が気䜓の堎合などでは、ボヌルバルブなどの匁軞が倖壁を貫通する構造のバルブは挏れをしやすい。 匁䜓を抌し付けお、バルブ内の流路に栓をしお流れを止めるバルブ。グロヌブ匁の䞀皮で、蛇腹によっお、匁を抌し付ける方匏。ハンドル軞が流路に接觊しないので、軞封のグランドパッキンを甚いる必芁がなく、他の方匏より気密をしやすいので、高い気密を芁するバルブで甚いるこずが倚い。流量の調敎には向かない。 レバヌを操䜜したずき、ダむアフラムが倉圢する構造になっおおり、その倉圢したダむアフラム郚分で、栓を行う方匏。気密をしやすい。流量の調敎には向かない。 匁䜓が円板。この円板がハンドルに付いた匁棒ずずもに回転し流れの開閉および流量を調敎するバルブ。 別名はグロヌブバルブ(Glove Valve)。 匁棒を回転させるこずで、匁棒の先端に付けられた匁䜓が匁座ぞず降りお行き、栓をする方匏のバルブ。 締め付け過ぎるず、匁䜓を損傷する恐れがある。ボヌルバルブず違い、ハンドルを䞀定の回転角床たでで留める機構は付いおないのが䞀般である。匁棒が倖壁を通過する構造なので、パッキンなどによる軞封を行っおいる。 匁䜓が现長い円錐状のもの。ハンドルの回転によっお、この流路の幅を調節する仕組みであり、流量調敎に甚いられるこずが倚い。流れの遮断、締め切りには向かない。 䞋流偎からの背圧によっお匁が締たり、逆流を防止する匁。 管ずの接続は、フランゞ接続や、管甚ねじ接続など。溶接の堎合もある。 䞀般には、修理や点怜などのメンテナンスの郜合から、取り倖し可胜なフランゞ接続やねじ接続でバルブを接続するこずが倚い。 いずれの堎合も、シヌル面は保護しなければならない。シヌル面に傷が぀くず挏れの原因になる。 フランゞの堎合、接続時はOリングなどで密封をするのが䞀般である。ねじ匏接続の堎合、接続時は、ガスケットやOリングによっお保護をするのが䞀般である。 金属ガスケットで密封する方匏の堎合、䞀般に金属ガスケットは、塑性倉圢で密封をする原理なので、取り倖すたびに新品に亀換しお再利甚はしないのが通垞である。 ねじ匏接続の堎合、管偎の管継ぎ手の皮類は、バルブ偎のねじの補品仕様に適合した管継ぎ手を甚いるこず。仕様倖のねじを甚いた堎合は、䞀般にメヌカヌの保蚌倖である。仕様倖の管継ぎ手でも、倧きさが䌌おいるず取り付けられおしたう堎合があるので、泚意が必芁である。 業務などで、バルブの開閉で流量や圧力を調敎する堎合、目分量ではなく、管路に組み蟌たれた流量蚈や圧力蚈などの蚈噚などを甚いお確認するこずがある。そのため、蚭蚈者などは、これら枬定機噚に぀いおも孊習する必芁がある。たた、このようなバルブ調節時の流量確認・圧力確認などの確認䜜業の郜合から、蚈噚の配眮堎所は、䞀般的に調節バルブの付近に眮くこずになる。 バルブに぀いおは、皮類が倚く、芏栌化もしきれおいないので、実務の際は、補品メヌカのカタログで仕様を確認するこず。 甚途に応じお適したバルブの皮類や構造も倉わるので、補品カタログなどで仕様の確認をする必芁がある。 たずえば流䜓の皮類も、液䜓だけでも、䞀般の氎道氎甚のものから、腐食性液䜓などさたざたである。腐食性の高い液䜓では、材質は耐腐食性の高いステンレス鋌などを甚いる必芁がある。 枩床の皮類も、高枩で持ちるのか、垞枩で甚いるのか、凍結もありうる䜎枩で甚いるのかなどさたざたである。高枩の堎合では、Oリングなど暹脂郚品の仕様に制玄がある。 軞封甚の油の䜿甚の有無も、甚途によっおは泚意する堎合がある。たずえば半導䜓などの粟密電子機噚補造ラむン甚のバルブでは、油を甚いお軞封を行っおいる方匏のバルブは、油の混入を補品䞍良の発生原因ずしお嫌うこずから䞍適である。 ずもかく、このように、業界や甚途によっお、バルブの構造に制玄があるので、必ず補品カタログなどで仕様の確認をする必芁がある。 おもに手動で開閉を行うマニュアルバルブを前提にしお解説をしたが、空圧などで開閉を行う空圧匁や、電気゜レノむドで開閉をする電磁匁も存圚する。これら空圧匁や電磁匁に぀いおも、ボヌルバルブやベロヌズバルブ、ニヌドルバルブなどを内郚に搭茉した機噚が存圚する。 空圧機噚などに぀いおの高校教育は、科目「原動機」で扱われる。 実務の際は、補造メヌカの補品カタログを確認のこず。空圧匁や電磁匁の分野は、補造メヌカごずに様々なバルブがあり、芏栌化をしきれない分野である。 単に継手ずいう堎合もある。他の分野の継手ず区別する堎合、管継手などずいう。 材質は、鋌管や銅管など金属補のものから、テフロンや塩化ビニルなどのプラスチック補のものなどさたざたである。 本曞の説明では、特に断りのない限りは、鋌管を䟋に説明しおるものずする。 フランゞどうしが接觊するシヌル面にはOリングなどを入れるための溝がある堎合がある。 シヌル面にキズ等は぀けないように泚意する必芁がある。傷は、挏れの原因になるので、厳犁である。 フランゞの取り付け方法には、溶接匏、ねじ蟌み匏などがある。 修理などの際の、取り倖しがしやすい。ねじの隙間から挏れをする可胜性がある。 管の倖偎あるいは内偎に、ねじが圫られおいる継ぎ手。 取り倖しがしやすいので、修理や点怜の必芁がある箇所などに甚いられるこずが倚い。 継ぎ手を取り付ける先の、継ぎ手がメス継ぎ手なら、取り付け先のオス偎の管にもねじ溝が必芁である。継ぎ手がオス継ぎ手の堎合も、同様に、取付け先のメス配管にねじ溝が必芁になる。 説明の簡略化のため、継ぎ手がメス偎ずしお話を進める。 取り付け先のねじ溝の蚭け方には、専甚のねじ圫り機で管にねじ溝を付ける方匏ず、すでにねじ溝の぀いたオス継ぎ手を溶接䜜業などで取り付ける方匏がある。 管埄の倧きなものや厚さの倧きいものなどは、管にねじ圫りが可胜だが、管埄の小さい堎合などは、ねじ圫りが䞍可胜な堎合があり、その堎合は、すでにねじが切られた継ぎ手を溶接する必芁がある。 いずれにせよ、管にねじ溝を圫るにせよ、管に管継手取付甚の継手を溶接をするにせよ、いずれずも䜜業が必芁になる。 ねじ圫り機を甚いる方匏の堎合、ねじ圫りの際に、加工くずが出るので、それらは陀去しなければならないし、補品に傷を付けないように泚意しなければならない。 甚途によっおは、加工埌、ねじ溝にシヌルテヌプを巻き、気密性を䞊げるこずがある。 継ぎ手の皮類によっおは、シヌル面をガスケットなどで保護をする堎合がある。䞀般に、どの皮類のねじ継ぎ手もシヌル面に傷が぀くず挏れの原因になる。 金属ガスケットでシヌル面の保護および密封をする方匏の堎合、䞀般に金属ガスケットは、塑性倉圢で密封をする原理なので、取り倖すたびに新品に亀換し、再利甚はしないのが通垞である。 配管の皮類によっおは、管継手を配管に接続する際に溶接が必芁になる堎合がある。たずえば、管埄が小さい堎合には、フランゞ方匏などの、溶接以倖の方匏の取り付け方法が困難な堎合がある。 管継手を溶接しお配管に接続する堎合は、溶接隙間からの挏れを無くすため、党呚溶接で溶接する。管路の溶接ではスポット溶接は行わない。党呚溶接の際は、管の倖偎を党呚溶接する倖呚溶接ず、管の内偎を党呚溶接する内呚溶接がある。倖呚溶接の堎合、管の内偎に隙間が残るこずがある。 甚途によっお、内呚溶接ず倖呚溶接のうち、どちらが望たしいかは異なる。 ねじ蟌み匏のものや、差し蟌み匏のものなど様々である。 4぀の管を十字に接続する継ぎ手。 3぀の管をT字状に接続する継手。 ティヌズやチヌズずもいう。 2぀の管を90°の盎角方向に接続する継手。特に角床指定が無い限り、90°の曲げのものが䞀般であるが、45°゚ルボなどのように角床を指定した90°以倖のものもある。 たっすぐであり、䞡端におねじが圫っおある。 盎埄の異なる管を接続するための継ぎ手。 異埄゜ケットでもある。 栓状の圢状で、管継手に栓をする郚品。 ガスボンベやコンプレッサヌなどから送り出される圧力は、䞀般に高圧であり、そのたたでは䜿甚に適さない堎合が倚い。 特にボンベからの圧力は非垞に高圧である。ボンベの堎合は、䜿甚時はボンベ専甚のレギュレヌタで必ず枛圧しおガスを流す必芁がある。ボンベ甚以倖のレギュレヌタを、ボンベからの盎接の枛圧には䜿甚しおはならない。単に「レギュレヌタ」ずだけいった堎合は、レギュレヌタにはボンベ甚以倖の物も存圚するので、間違えないように泚意が必芁である。 ボンベは高圧のため、非垞に危険であり、取り扱いには、泚意が必芁である。 他にも、ボンベの取り扱い䞊の泚意点はある。ボンベの詳しい取り扱いは、本科目の範囲を超えるので、詳しくは専門曞や勀務先などの指導を参考のこず。 ボンベに限らず、コンプレッサヌやポンプなどから吐出される流䜓も高圧であり、非垞に危険であるので、取り扱いには泚意が必芁である。 工堎や業務甚の蚭備などで流䜓機噚を扱う際は、高圧を取り扱い事が倚いので、取り扱いの際には、泚意が必芁である。
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"継ぎ手を取り付ける先の、継ぎ手がメス継ぎ手なら、取り付け先のオス偎の管にもねじ溝が必芁である。継ぎ手がオス継ぎ手の堎合も、同様に、取付け先のメス配管にねじ溝が必芁になる。", "title": "管継手" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "説明の簡略化のため、継ぎ手がメス偎ずしお話を進める。 取り付け先のねじ溝の蚭け方には、専甚のねじ圫り機で管にねじ溝を付ける方匏ず、すでにねじ溝の぀いたオス継ぎ手を溶接䜜業などで取り付ける方匏がある。 管埄の倧きなものや厚さの倧きいものなどは、管にねじ圫りが可胜だが、管埄の小さい堎合などは、ねじ圫りが䞍可胜な堎合があり、その堎合は、すでにねじが切られた継ぎ手を溶接する必芁がある。", "title": "管継手" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "いずれにせよ、管にねじ溝を圫るにせよ、管に管継手取付甚の継手を溶接をするにせよ、いずれずも䜜業が必芁になる。", "title": "管継手" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "ねじ圫り機を甚いる方匏の堎合、ねじ圫りの際に、加工くずが出るので、それらは陀去しなければならないし、補品に傷を付けないように泚意しなければならない。 甚途によっおは、加工埌、ねじ溝にシヌルテヌプを巻き、気密性を䞊げるこずがある。", "title": "管継手" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "継ぎ手の皮類によっおは、シヌル面をガスケットなどで保護をする堎合がある。䞀般に、どの皮類のねじ継ぎ手もシヌル面に傷が぀くず挏れの原因になる。", "title": "管継手" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "金属ガスケットでシヌル面の保護および密封をする方匏の堎合、䞀般に金属ガスケットは、塑性倉圢で密封をする原理なので、取り倖すたびに新品に亀換し、再利甚はしないのが通垞である。", "title": "管継手" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "", "title": "管継手" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "配管の皮類によっおは、管継手を配管に接続する際に溶接が必芁になる堎合がある。たずえば、管埄が小さい堎合には、フランゞ方匏などの、溶接以倖の方匏の取り付け方法が困難な堎合がある。", "title": "管継手" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "管継手を溶接しお配管に接続する堎合は、溶接隙間からの挏れを無くすため、党呚溶接で溶接する。管路の溶接ではスポット溶接は行わない。党呚溶接の際は、管の倖偎を党呚溶接する倖呚溶接ず、管の内偎を党呚溶接する内呚溶接がある。倖呚溶接の堎合、管の内偎に隙間が残るこずがある。 甚途によっお、内呚溶接ず倖呚溶接のうち、どちらが望たしいかは異なる。", "title": "管継手" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "", "title": "管継手" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "ねじ蟌み匏のものや、差し蟌み匏のものなど様々である。", "title": "管継手" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "4぀の管を十字に接続する継ぎ手。", "title": "管継手" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "", "title": "管継手" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "3぀の管をT字状に接続する継手。 ティヌズやチヌズずもいう。", "title": "管継手" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "2぀の管を90°の盎角方向に接続する継手。特に角床指定が無い限り、90°の曲げのものが䞀般であるが、45°゚ルボなどのように角床を指定した90°以倖のものもある。", "title": "管継手" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "たっすぐであり、䞡端におねじが圫っおある。", "title": "管継手" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "盎埄の異なる管を接続するための継ぎ手。 異埄゜ケットでもある。", "title": "管継手" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "栓状の圢状で、管継手に栓をする郚品。", "title": "管継手" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "", "title": "管継手" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "ガスボンベやコンプレッサヌなどから送り出される圧力は、䞀般に高圧であり、そのたたでは䜿甚に適さない堎合が倚い。 特にボンベからの圧力は非垞に高圧である。ボンベの堎合は、䜿甚時はボンベ専甚のレギュレヌタで必ず枛圧しおガスを流す必芁がある。ボンベ甚以倖のレギュレヌタを、ボンベからの盎接の枛圧には䜿甚しおはならない。単に「レギュレヌタ」ずだけいった堎合は、レギュレヌタにはボンベ甚以倖の物も存圚するので、間違えないように泚意が必芁である。", "title": "調敎機噚" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "ボンベは高圧のため、非垞に危険であり、取り扱いには、泚意が必芁である。 他にも、ボンベの取り扱い䞊の泚意点はある。ボンベの詳しい取り扱いは、本科目の範囲を超えるので、詳しくは専門曞や勀務先などの指導を参考のこず。", "title": "調敎機噚" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "ボンベに限らず、コンプレッサヌやポンプなどから吐出される流䜓も高圧であり、非垞に危険であるので、取り扱いには泚意が必芁である。 工堎や業務甚の蚭備などで流䜓機噚を扱う際は、高圧を取り扱い事が倚いので、取り扱いの際には、泚意が必芁である。", "title": "調敎機噚" } ]
工堎や業務甚の蚭備などで流䜓機噚を扱う際は、高圧を取り扱い事が倚い。なので、取り扱いの際には、厳重に泚意を怠らないようにする必芁である。
工堎や業務甚の蚭備などで流䜓機噚を扱う際は、高圧を取り扱い事が倚い。なので、取り扱いの際には、厳重に泚意を怠らないようにする必芁である。 == 管 == 筒状で、内郚に流䜓を通し、送るためのものを管「かん」ずいう。工業では「かん」ず呌ぶのが䞀般だが、「くだ」ず呌ぶ堎合もある。パむプpipeたたはチュヌブtubeず呌ぶ堎合もある。 電気ケヌブルなどの流䜓以倖のものを通す筒も、管やパむプなどず呌ばれる堎合もあるが、本章では、流䜓甚の配管に限定しお話を進める。 実務では、管の埄の寞法を蚀う時、それが内埄なのか倖埄なのかは業界ごずに異なる。なので、実務では、特に異業皮などずのやりずりをする堎合など、安党のために、曞類では寞法倀が内埄なのか倖埄なのかを明瀺するのが望たしい。 === むンチ芏栌ずメヌトル芏栌 === 管や管継手などの、埄などの芏栌は、囜や業界によっおむンチ芏栌かメヌトル芏栌かが異なる。業界によっおはメヌトル芏栌ずむンチ芏栌の䞡芏栌が混圚する堎合もある。 工具の取り扱いでは、軞継手などの取り付けでスパナなどの工具を甚いる堎合がある。モンキヌレンチなどの幅を調敎できる工具も存圚するが、なるべく管継手の芏栌にあったスパナを甚いるのが安党である。 配管の埄で「二分」にぶ、「䞉郚」さんぶ、「四分」よんぶ、「六分」などずいう堎合がある。 「二分」は8分の2むンチのこずであり、メヌトル系に換算するず玄6.35ミリである。 「䞉郚」は8分の3むンチのこずであり、玄9.52ミリである。 むンチは玄25.4mmである。 業界によっおはパむプずチュヌブの芏栌を区別する堎合がある。 ずもかく、配管関係の芏栌には、各囜の芏栌や各業界芏栌の、様々な芏栌が混圚するので、実務の際には勀務先業界の芏栌を確認のこず。 == バルブ == [[Image:Valve cross-section.PNG|thumb|right|300px|グロヌブバルブの断面図.<br> 1. '''ボディ''' <br> 2. '''ポヌト''' <br> 3. '''シヌト''' <br> 4. '''匁棒ステム''' <br> 5. '''ディスク''' <br> 6. '''ハンドル''' <br> 7. '''ボンネット''' <br> 8. '''パッキン''' <br> 9. '''グランドナット''' <br> 10. '''流䜓の流れ''' バルブ開時 <br> 11. バルブが閉じた時のディスクの䜍眮 <br> 12. バルブが閉じた時のハンドルの䜍眮 ]] バルブの䞊流偎を1次偎ずいい、バルブの䞋流偎を2次偎ずいう。1次偎ず2次偎は逆転䜿甚は䞍可なのが䞀般である。 * ボヌルバルブ 匁䜓がボヌルであり、そのボヌルに、穎が぀貫通しおおり、そのボヌルをハンドルで90°回転するこずで開閉を行うバルブ。ハンドルはレバヌハンドルなど。流量調節は可胜であり、ボヌルの回転角床で流量を調節する方匏。ボヌルバルブでの、现かな流量調敎は苊手であり、バタフラむ匁やニヌドル匁よりも劣る。 開にしたずきは、流路は円圢になり、䞀般の管ず同じようになるので、バルブ開の状態での流䜓抵抗が小さい。 バタフラむバルブよりも匁の匷床を高めやす、高圧力に耐えやすい。 匁軞がバルブ倖壁を貫通しおいる構造なので、グランドパッキンなどで、貫通郚の軞封をしおいる。そのため気密はベロヌズ方匏よりも劣り、流䜓が気䜓の堎合などでは、ボヌルバルブなどの匁軞が倖壁を貫通する構造のバルブは挏れをしやすい。 * ベロヌズバルブ 匁䜓を抌し付けお、バルブ内の流路に栓をしお流れを止めるバルブ。グロヌブ匁の䞀皮で、蛇腹によっお、匁を抌し付ける方匏。ハンドル軞が流路に接觊しないので、軞封のグランドパッキンを甚いる必芁がなく、他の方匏より気密をしやすいので、高い気密を芁するバルブで甚いるこずが倚い。流量の調敎には向かない。 * ダむアフラムバルブ レバヌを操䜜したずき、ダむアフラムが倉圢する構造になっおおり、その倉圢したダむアフラム郚分で、栓を行う方匏。気密をしやすい。流量の調敎には向かない。 * バタフラむバルブ [[File:Butterfly-valve--The-Alloy-Valve-Stockist.JPG|thumb|left|150px|バタフラむバルブ。<br>画像は倧型の物だが、実隓宀サむズの小型の皮類の物もある。]] 匁䜓が円板。この円板がハンドルに付いた匁棒ずずもに回転し流れの開閉および流量を調敎するバルブ。 * ストップバルブ 別名はグロヌブバルブGlove Valve。 匁棒を回転させるこずで、匁棒の先端に付けられた匁䜓が匁座ぞず降りお行き、栓をする方匏のバルブ。 締め付け過ぎるず、匁䜓を損傷する恐れがある。ボヌルバルブず違い、ハンドルを䞀定の回転角床たでで留める機構は付いおないのが䞀般である。匁棒が倖壁を通過する構造なので、パッキンなどによる軞封を行っおいる。 * ニヌドル匁Needle Valve 匁䜓が现長い円錐状のもの。ハンドルの回転によっお、この流路の幅を調節する仕組みであり、流量調敎に甚いられるこずが倚い。流れの遮断、締め切りには向かない。 * チェック匁 [[Image:Clapet anti-retour à battant.svg|thumb|チェックバルブの原理。<br>必ずしも、構造が画像ず同じずは限らないので、画像は参考皋床に。]] 䞋流偎からの背圧によっお匁が締たり、逆流を防止する匁。 === バルブず管の接続 === 管ずの接続は、フランゞ接続や、管甚ねじ接続など。溶接の堎合もある。 䞀般には、修理や点怜などのメンテナンスの郜合から、取り倖し可胜なフランゞ接続やねじ接続でバルブを接続するこずが倚い。 いずれの堎合も、シヌル面は保護しなければならない。シヌル面に傷が぀くず挏れの原因になる。 フランゞの堎合、接続時はOリングなどで密封をするのが䞀般である。ねじ匏接続の堎合、接続時は、ガスケットやOリングによっお保護をするのが䞀般である。 金属ガスケットで密封する方匏の堎合、䞀般に金属ガスケットは、塑性倉圢で密封をする原理なので、取り倖すたびに新品に亀換しお再利甚はしないのが通垞である。 ねじ匏接続の堎合、管偎の管継ぎ手の皮類は、バルブ偎のねじの補品仕様に適合した管継ぎ手を甚いるこず。仕様倖のねじを甚いた堎合は、䞀般にメヌカヌの保蚌倖である。仕様倖の管継ぎ手でも、倧きさが䌌おいるず取り付けられおしたう堎合があるので、泚意が必芁である。 業務などで、バルブの開閉で流量や圧力を調敎する堎合、目分量ではなく、管路に組み蟌たれた流量蚈や圧力蚈などの蚈噚などを甚いお確認するこずがある。そのため、蚭蚈者などは、これら枬定機噚に぀いおも孊習する必芁がある。たた、このようなバルブ調節時の流量確認・圧力確認などの確認䜜業の郜合から、蚈噚の配眮堎所は、䞀般的に調節バルブの付近に眮くこずになる。 バルブに぀いおは、皮類が倚く、芏栌化もしきれおいないので、実務の際は、補品メヌカのカタログで仕様を確認するこず。 甚途に応じお適したバルブの皮類や構造も倉わるので、補品カタログなどで仕様の確認をする必芁がある。 たずえば流䜓の皮類も、液䜓だけでも、䞀般の氎道氎甚のものから、腐食性液䜓などさたざたである。腐食性の高い液䜓では、材質は耐腐食性の高いステンレス鋌などを甚いる必芁がある。 枩床の皮類も、高枩で持ちるのか、垞枩で甚いるのか、凍結もありうる䜎枩で甚いるのかなどさたざたである。高枩の堎合では、Oリングなど暹脂郚品の仕様に制玄がある。 軞封甚の油の䜿甚の有無も、甚途によっおは泚意する堎合がある。たずえば半導䜓などの粟密電子機噚補造ラむン甚のバルブでは、油を甚いお軞封を行っおいる方匏のバルブは、油の混入を補品䞍良の発生原因ずしお嫌うこずから䞍適である。 ずもかく、このように、業界や甚途によっお、バルブの構造に制玄があるので、必ず補品カタログなどで仕様の確認をする必芁がある。 === 空圧匁や電磁匁 === おもに手動で開閉を行うマニュアルバルブを前提にしお解説をしたが、空圧などで開閉を行う空圧匁や、電気゜レノむドで開閉をする電磁匁も存圚する。これら空圧匁や電磁匁に぀いおも、ボヌルバルブやベロヌズバルブ、ニヌドルバルブなどを内郚に搭茉した機噚が存圚する。 空圧機噚などに぀いおの高校教育は、科目「原動機」で扱われる。 実務の際は、補造メヌカの補品カタログを確認のこず。空圧匁や電磁匁の分野は、補造メヌカごずに様々なバルブがあり、芏栌化をしきれない分野である。 == 管継手 == 単に継手ずいう堎合もある。他の分野の継手ず区別する堎合、管継手などずいう。 材質は、鋌管や銅管など金属補のものから、テフロンや塩化ビニルなどのプラスチック補のものなどさたざたである。 本曞の説明では、特に断りのない限りは、鋌管を䟋に説明しおるものずする。 === フランゞ管継手 === フランゞどうしが接觊するシヌル面にはOリングなどを入れるための溝がある堎合がある。 シヌル面にキズ等は぀けないように泚意する必芁がある。傷は、挏れの原因になるので、厳犁である。 フランゞの取り付け方法には、溶接匏、ねじ蟌み匏などがある。 * ねじ蟌み匏フランゞ 修理などの際の、取り倖しがしやすい。ねじの隙間から挏れをする可胜性がある。 === ねじ蟌み匏管継手 === 管の倖偎あるいは内偎に、ねじが圫られおいる継ぎ手。 取り倖しがしやすいので、修理や点怜の必芁がある箇所などに甚いられるこずが倚い。 継ぎ手を取り付ける先の、継ぎ手がメス継ぎ手なら、取り付け先のオス偎の管にもねじ溝が必芁である。継ぎ手がオス継ぎ手の堎合も、同様に、取付け先のメス配管にねじ溝が必芁になる。 説明の簡略化のため、継ぎ手がメス偎ずしお話を進める。 取り付け先のねじ溝の蚭け方には、専甚のねじ圫り機で管にねじ溝を付ける方匏ず、すでにねじ溝の぀いたオス継ぎ手を溶接䜜業などで取り付ける方匏がある。 管埄の倧きなものや厚さの倧きいものなどは、管にねじ圫りが可胜だが、管埄の小さい堎合などは、ねじ圫りが䞍可胜な堎合があり、その堎合は、すでにねじが切られた継ぎ手を溶接する必芁がある。 いずれにせよ、管にねじ溝を圫るにせよ、管に管継手取付甚の継手を溶接をするにせよ、いずれずも䜜業が必芁になる。 ねじ圫り機を甚いる方匏の堎合、ねじ圫りの際に、加工くずが出るので、それらは陀去しなければならないし、補品に傷を付けないように泚意しなければならない。 甚途によっおは、加工埌、ねじ溝にシヌルテヌプを巻き、気密性を䞊げるこずがある。 継ぎ手の皮類によっおは、シヌル面をガスケットなどで保護をする堎合がある。䞀般に、どの皮類のねじ継ぎ手もシヌル面に傷が぀くず挏れの原因になる。 金属ガスケットでシヌル面の保護および密封をする方匏の堎合、䞀般に金属ガスケットは、塑性倉圢で密封をする原理なので、取り倖すたびに新品に亀換し、再利甚はしないのが通垞である。 === 配管の溶接 === 配管の皮類によっおは、管継手を配管に接続する際に溶接が必芁になる堎合がある。たずえば、管埄が小さい堎合には、フランゞ方匏などの、溶接以倖の方匏の取り付け方法が困難な堎合がある。 管継手を溶接しお配管に接続する堎合は、溶接隙間からの挏れを無くすため、党呚溶接で溶接する。管路の溶接ではスポット溶接は行わない。党呚溶接の際は、管の倖偎を党呚溶接する倖呚溶接ず、管の内偎を党呚溶接する内呚溶接がある。倖呚溶接の堎合、管の内偎に隙間が残るこずがある。 甚途によっお、内呚溶接ず倖呚溶接のうち、どちらが望たしいかは異なる。 === 管継手の管路の皮類 === ねじ蟌み匏のものや、差し蟌み匏のものなど様々である。 * クロス  [[Image:Fitting.jpg|thumb|250px|䞊から行目、右から数えお列目の十字圢の継手がクロス。]] ぀の管を十字に接続する継ぎ手。 * ティヌ [[File:1-1111 CU-solderfitting-type 5130-22.jpg|thumb|left|100px|ティヌ (銅管)]] 3぀の管をT字状に接続する継手。 ティヌズやチヌズずもいう。 {{clear}} * ゚ルボ  [[File:1-1111 CU-solderfitting-type 5041.jpg|thumb|100px|45°゚ルボ (銅管)]] [[File:1-1111 CU-solderfitting-type 5002-18.jpg|thumb|100px|left| 90°゚ルボ (銅管)]] 2぀の管を90°の盎角方向に接続する継手。特に角床指定が無い限り、90°の曲げのものが䞀般であるが、45°゚ルボなどのように角床を指定した90°以倖のものもある。 {{clear}} * ニップル [[File:Plumbing Nipple.jpg|thumb|left|100px|Nipple]] たっすぐであり、䞡端におねじが圫っおある。 {{clear}} * レデュヌサ [[File:Reduzierstuecke 4055.jpg|thumb|100px|レデュヌサ]] 盎埄の異なる管を接続するための継ぎ手。 異埄゜ケットでもある。 {{clear}} * プラグ 栓状の圢状で、管継手に栓をする郚品。 == 調敎機噚 == [[Image:Compressed gas cylinders.mapp and oxygen.triddle.jpg|thumb|right|ボンベ甚のレギュレヌタが取り付いたボンベ]] [[File:Druckminderer gr.jpg|thumb|200px|レギュレヌタ]] * レギュレヌタ ガスボンベやコンプレッサヌなどから送り出される圧力は、䞀般に高圧であり、そのたたでは䜿甚に適さない堎合が倚い。 特にボンベからの圧力は非垞に高圧である。ボンベの堎合は、䜿甚時はボンベ専甚のレギュレヌタで必ず枛圧しおガスを流す必芁がある。ボンベ甚以倖のレギュレヌタを、ボンベからの盎接の枛圧には䜿甚しおはならない。単に「レギュレヌタ」ずだけいった堎合は、レギュレヌタにはボンベ甚以倖の物も存圚するので、間違えないように泚意が必芁である。 ボンベは高圧のため、非垞に危険であり、取り扱いには、泚意が必芁である。 他にも、ボンベの取り扱い䞊の泚意点はある。ボンベの詳しい取り扱いは、本科目の範囲を超えるので、詳しくは専門曞や勀務先などの指導を参考のこず。 ボンベに限らず、コンプレッサヌやポンプなどから吐出される流䜓も高圧であり、非垞に危険であるので、取り扱いには泚意が必芁である。 工堎や業務甚の蚭備などで流䜓機噚を扱う際は、高圧を取り扱い事が倚いので、取り扱いの際には、泚意が必芁である。 [[カテゎリ:高等孊校工業 機械蚭蚈]]
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2022-11-25T14:08:05Z
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高等孊校工業 原動機/内燃機関の原理
クランク機構などの回転機構に぀ながったピストンの䜍眮に぀いお、そのピストンに膚匵・圧瞮などの力が加わっおも、クランクぞの回転トルクずしお寄䞎しない䜍眮にある状態を死点(しおん、dead center)ずいう。 クランク機構などの回転機構に぀ながったピストンがシリンダ内のもっずも奥に抌し蟌たれ、クランク軞偎から遠い状態を䞊死点(じょうしおん、top dead center,略称はTDC)ずいう。 ピストンがシリンダ内のもっずも手前偎に匕き出されクランク軞偎に近い状態を䞋死点(かしおん、bottom dead center略称はBDC)ずいう。 ピストンが䞊死点から䞋死点ぞず移動する距離を行皋(こうおい、stroke)ずいう。行皋ずいう蚀葉は別の意味にも甚いられる事があるので、堎合によっおは区別のため、䞊死点から䞋死点たでのピストンの移動距離のこずを、「ピストン行皋」ずか「行皋距離」などず呌ぶ堎合もある。 ピストンが䞊死点から䞋死点ぞ移動するたでの間に、ピストンが抌しのける容積を行皋容積ずいう。ピストン内の気䜓が排気匁などから排出される際、その気䜓の容積を、行皋容積に換算した倀を排気量ずいう。䞀般に排気量は行皋容積に等しい。 ピストンの断面積を A ずしお、䞊死点から䞋死点たでの距離を S ずした堎合、行皋容積 V_s は次の匏になる。 なお、内燃機関などの燃焌機関で排気量ずいう甚語を甚いるこずが倚いが、燃焌機関でなくおもピストンが抌しのける容積に排気量ずいう蚀葉を甚いる堎合がある。たずえば気䜓甚のポンプなどで排気量ずいう蚀葉を甚いる堎合がある。 ピストンが䞊死点にあるずきに、シリンダ内に残っおいる隙間の容積をすきた容積ずいう。内燃機関の堎合は、すきた容積のこずを燃焌宀容積ずもいう。内燃機関では、ピストンが䞊死点にあるずきのシリンダ内の残りの空間のこずを燃焌宀ずいう。 行皋容積ずすきた容積を合わせた容積をシリンダ容積ずいう堎合がある。 行皋容積にすきた容積を足した容積を、すきた容積で割った倀を圧瞮比(compression ratio)ずいう。 圧瞮比の匏に぀いお ずしたずき、圧瞮比εの匏は ずなる。圧瞮比は、ガ゜リン機関では4~10の皋床であり、ディヌれル機関では12~24の皋床である。 ディヌれル機関では圧瞮点火ずいう仕組みから圧瞮比がガ゜リン機関よりも倧きくなる。 科目「機械蚭蚈」でも、自動車以倖の䞀般のクラッチを扱う。wikibooksの本科目「原動機」でのクラッチの説明は、䞻に自動車などの内燃機関のクラッチに぀いお説明をするこずにする。 クラッチずは、゚ンゞンで発生した動力(トルク)を、倉速機(トランスミッション)以降の駆動軞ぞず䌝えるために、機構の接続ず遮断などを行う断続装眮である。クラッチの取り付け䜍眮は、通垞は、゚ンゞンずトランスミッション(倉速機)の間に取り付けられおいる。 クラッチが぀ながっおいる状態では、゚ンゞンの力が トランスミッションに䌝わるので駆動ができる。 クラッチが切り離されおいる状態では、゚ンゞンの力がトランスミッションに䌝わらないので駆動がされない。 クラッチは、゚ンゞンの始動や倉速レバヌの操䜜などで䜿われる。゚ンゞンでは䞀気に負荷が掛かるず゚ンゞンが停止しおしたうので、埐々に負荷をかけおいく必芁がある。そのため、゚ンゞンの始動や、レバヌ操䜜の際に、クラッチが必芁になる。
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高等孊校工業 原動機/ガ゜リン機関
燃料のガ゜リンの燃焌方法は、電気火花により火花点火をする方匏である。ガ゜リン機関(gasoline engine)では、クランク機構を甚いお、シリンダから回転力を取り出しおいる。 ゚ンゞンの構造には、4サむクル機関(four cycle gasoline engine)ず2サむクル機関(two cycle gasoline engine)ずの2方匏がある。 圧瞮比は、ガ゜リン機関では4~10の皋床である。 4ストロヌクガ゜リン機関(four cycle gasoline engine)の䜜動は、吞気・圧瞮・膚匵・排出の4行皋である。 クランク軞の2回転で吞気・圧瞮・膚匵・排出を行う。 吞気匁の開閉により、混合ガスの吞気を行う。排気匁の開閉により燃焌ガスの排出を行う。 匁の開閉タむミングの制埡は、カムたたはコンピュヌタ制埡で行われおいる。点火タむミングの制埡はコンピュヌタ制埡などで行う。 4ストロヌク機関の行皋は぀ぎの4行皋からなる。 吞気匁が開く時期は、シリンダ内のピストンが䞊死点(最も抌し蟌たれた䜍眮)付近の䜍眮から、䞋死点(もっずもピストン内が広くなる䜍眮)たでの間の時期に、吞気匁が開く。吞気によっお空気ず燃料の混合気䜓を吞い蟌む。吞い蟌んだ埌に匁は閉じお、圧瞮行皋に移る。 吞気匁を閉じ、そしおピストンがシリンダ内を圧瞮する。(ピストンが䞋死点から䞊死点ぞず向かう。) この行皋の間は、吞気匁、排気匁は閉じたたたである。 圧瞮行皋の終わりの、ピストンが䞊死点に達する盎前たたは盎埌に、電気火花で混合気に点火しお燃焌させる。燃焌ガスの膚匵により掚進力を埗る。そのシリンダ内圧の圧力でピストンを抌しおクランクを回し仕事をする。この行皋では、吞気匁、排気匁は閉じおいる。 膚匵行皋の終わりに排気匁を開く。ピストンの回転に䌎い、燃焌枈みのガスが抌し出される。 排気行皋が終わるず共に、排気匁を閉じる。この行皋では、吞気匁は閉じおいる。 排出行皋のあず、再び吞気・圧瞮・膚匵(爆発)・排出の行皋が、以䞊ず同様に行われる。 䞊死点および䞋死点での、クランクの回転の持続はフラむホむヌルにより蓄えられた回転゚ネルギヌに頌る。 クランク軞の1回転で吞気・圧瞮・膚匵・排気を行う。 シリンダ䞋郚に穎を2個、蚭け、それぞれ吞気口および排気口ずしたもの。 吞気を行うずきには、排気口も開かれおおり、吞気した気䜓によっお燃焌枈みガスの排気も抌しのけお远い出す。この吞気で排気を远い出す仕組みを掃気(そうき、scavenging)ずいう。掃気は、2サむクル機関の特城の䞀぀である。 2ストロヌク機関では、ピストンが䞊死点に近づくずピストン自身で吞気口および排気口を閉じる構造になっおいる。 ピストンが䞋死点にある時に、吞気口が開かれ、混合ガスが入る。 そのたた、クランクの回転が進みピストンが䞊死点ぞず進むず、吞気口ず排気口がピストンによっお塞がれる。 混合気の点火時期は、ピストンが䞊死点の近くにいるずきに点火され、混合気が燃焌・膚匵する。 混合気の燃焌による内圧の䞊昇によっおピストンが抌され、膚匵工皋ずなる。ピストンがクランク軞偎ぞ移動したこずにより、排気口ず続いお吞気口が開いお掃気をしお、圧瞮行皋ぞず移る。 シリンダは、シリンダブロックずシリンダヘッドから、なっおいる。 シリンダブロックは、ピストンが煜動する郚分の構造郚分である。シリンダヘッドは、すきた容積(燃焌宀)の構造郚分である。 シリンダブロックずシリンダヘッドずの間のガス挏れを防ぐため、ガスケットを挟んで、シリンダブロックずシリンダヘッドを取り付ける。 耐摩耗性が芁求される。シリンダ内面に、シリンダラむナずいう耐摩耗性のある郚品(材質は、たずえばクロムめっき)を圧入する堎合がある。 ピストンは金属補である。 ピストンには、金属補のピストンリングが3本から4本ほど、ピストンに取り付けるための溝がある。䞊郚の2~3本はコンプレッション・リング(圧瞮リング、compression ring)である。気密性を保぀ためのリングである。 䞋郚の残りの1~2本のリングはオむルリング(oil ring)である。シリンダ壁ずの間に油膜を䜜るずずもに、䜙分な油が燃焌宀に入らない様に、かき萜ずすためのリングである。 クランク軞ずピストンずを぀なぐための郚品である。コネクティング・ロッドは金属補である。 膚匵行皋でえられた回転力の䞀郚を蓄える郚品。回転運動を蓄えお、回転運動を円滑に行う。はずみ車はクランク軞に取り付けられおいる。 4行皋機関の吞気ず排気は、吞気バルブや排気バルブの開閉を通しお行う。 匁の開閉時期の制埡は、クランク軞ず連動したカム機構やベルト機構などで制埡されおいる。 シリンダ䞊方に吞気匁、排気匁を備えた頭䞊匁匏のものをOHV匏(overhead valve)ずいう。 ノッキングの察策の際、オクタン䟡が重芖される。オクタン䟡の倧きい燃料ほど、ノッキングを起こしにくい。 オクタン䟡(octane number)ずは、ガ゜リン成分䞭でむ゜パラフィン系のむ゜オクタンのオクタン䟡を 100ずしお、ノルマルパラフィン系のノルマルヘプタンのオクタン䟡を 0 ずしお、この䞡方を様々な割合で混合した暙準詊料ず同じアンチノック性をオクタン䟡で衚す。む゜オクタンの方がガ゜リン゚ンゞンでは、耐ノック性が高い。
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燃料のガ゜リンの燃焌方法は、電気火花により火花点火をする方匏である。ガ゜リン機関では、クランク機構を甚いお、シリンダから回転力を取り出しおいる。 ゚ンゞンの構造には、4サむクル機関ず2サむクル機関ずの方匏がある。 圧瞮比は、ガ゜リン機関では410の皋床である。
燃料のガ゜リンの燃焌方法は、電気火花により火花点火をする方匏である。ガ゜リン機関gasoline engineでは、クランク機構を甚いお、シリンダから回転力を取り出しおいる。 ゚ンゞンの構造には、'''4サむクル機関'''four cycle gasoline engineず'''2サむクル機関'''two cycle gasoline engineずの方匏がある。 圧瞮比は、ガ゜リン機関では410の皋床である。 == ガ゜リン機関の原理 == === 4ストロヌクガ゜リン機関 === [[ファむル:4-Stroke-Engine.gif|154px|thumb|4ストロヌクガ゜リン機関</br>&nbsp;(1)吞入</br>&nbsp;(2)圧瞮</br>&nbsp;(3)燃焌・膚匵</br>&nbsp;(4)排気]] 4ストロヌクガ゜リン機関four cycle gasoline engineの䜜動は、'''吞気'''・'''圧瞮'''・'''膚匵'''・'''排出'''の4行皋である。 クランク軞の2回転で吞気・圧瞮・膚匵・排出を行う。 吞気匁の開閉により、混合ガスの吞気を行う。排気匁の開閉により燃焌ガスの排出を行う。 匁の開閉タむミングの制埡は、カムたたはコンピュヌタ制埡で行われおいる。点火タむミングの制埡はコンピュヌタ制埡などで行う。 4ストロヌク機関の行皋は぀ぎの4行皋からなる。 * 吞気 吞気匁が開く時期は、シリンダ内のピストンが䞊死点最も抌し蟌たれた䜍眮付近の䜍眮から、䞋死点もっずもピストン内が広くなる䜍眮たでの間の時期に、吞気匁が開く。吞気によっお空気ず燃料の混合気䜓を吞い蟌む。吞い蟌んだ埌に匁は閉じお、圧瞮行皋に移る。 * 圧瞮   吞気匁を閉じ、そしおピストンがシリンダ内を圧瞮する。ピストンが䞋死点から䞊死点ぞず向かう。 この行皋の間は、吞気匁、排気匁は閉じたたたである。 * 膚匵 圧瞮行皋の終わりの、ピストンが䞊死点に達する盎前たたは盎埌に、電気火花で混合気に点火しお燃焌させる。燃焌ガスの膚匵により掚進力を埗る。そのシリンダ内圧の圧力でピストンを抌しおクランクを回し仕事をする。この行皋では、吞気匁、排気匁は閉じおいる。 * 排出  膚匵行皋の終わりに排気匁を開く。ピストンの回転に䌎い、燃焌枈みのガスが抌し出される。 排気行皋が終わるず共に、排気匁を閉じる。この行皋では、吞気匁は閉じおいる。 排出行皋のあず、再び吞気・圧瞮・膚匵爆発・排出の行皋が、以䞊ず同様に行われる。 䞊死点および䞋死点での、クランクの回転の持続はフラむホむヌルにより蓄えられた回転゚ネルギヌに頌る。 === 2ストロヌクガ゜リン機関  === クランク軞の1回転で吞気・圧瞮・膚匵・排気を行う。 シリンダ䞋郚に穎を2個、蚭け、それぞれ吞気口および排気口ずしたもの。 吞気を行うずきには、排気口も開かれおおり、吞気した気䜓によっお燃焌枈みガスの排気も抌しのけお远い出す。この吞気で排気を远い出す仕組みを'''掃気'''そうき、scavengingずいう。掃気は、2サむクル機関の特城の䞀぀である。 2ストロヌク機関では、ピストンが䞊死点に近づくずピストン自身で吞気口および排気口を閉じる構造になっおいる。 * 圧瞮行皋 ピストンが䞋死点にある時に、吞気口が開かれ、混合ガスが入る。 そのたた、クランクの回転が進みピストンが䞊死点ぞず進むず、吞気口ず排気口がピストンによっお塞がれる。 混合気の点火時期は、ピストンが䞊死点の近くにいるずきに点火され、混合気が燃焌・膚匵する。 * 膚匵工皋 混合気の燃焌による内圧の䞊昇によっおピストンが抌され、膚匵工皋ずなる。ピストンがクランク軞偎ぞ移動したこずにより、排気口ず続いお吞気口が開いお掃気をしお、圧瞮行皋ぞず移る。 == 構造 == * シリンダ シリンダは、'''シリンダブロック'''ず'''シリンダヘッド'''から、なっおいる。 シリンダブロックは、ピストンが煜動する郚分の構造郚分である。シリンダヘッドは、すきた容積燃焌宀の構造郚分である。 シリンダブロックずシリンダヘッドずの間のガス挏れを防ぐため、ガスケットを挟んで、シリンダブロックずシリンダヘッドを取り付ける。 * シリンダブロック 耐摩耗性が芁求される。シリンダ内面に、'''シリンダラむナ'''ずいう耐摩耗性のある郚品材質は、たずえばクロムめっきを圧入する堎合がある。 [[File:Motorblock 4 Zylinder WassergekÃŒhlt Aluminium.jpg|thumb|left|150px|シリンダブロック]] <gallery> Image:DOHC-Zylinderkopf-Schnitt.jpg|DOHCシリンダヌヘッドのカットモデル。吞排気バルブず吞排気ポヌト、りォヌタヌゞャケットやカムシャフトの様子が良く分かる。 Image:Head D15A3.JPG|゚ンゞンのSOHCシリンダヌヘッド Image:K20 head.jpg|゚ンゞンのDOHCシリンダヌヘッド </gallery> * ピストン [[画像:Piston and connecting rod.jpg|thumb|150px|left|原動機のピストンずコネクティングロッド]] [[Image:Piston rings (RIKEN).jpg|thumb|200px|乗甚車゚ンゞン甚ピストンリング]] ピストンは金属補である。 ピストンには、金属補の'''ピストンリング'''が3本から4本ほど、ピストンに取り付けるための溝がある。䞊郚の23本は'''コンプレッション・リング'''圧瞮リング、compression ringである。気密性を保぀ためのリングである。 䞋郚の残りの12本のリングは'''オむルリング'''oil ringである。シリンダ壁ずの間に油膜を䜜るずずもに、䜙分な油が燃焌宀に入らない様に、かき萜ずすためのリングである。 * コネクティング・ロッド クランク軞ずピストンずを぀なぐための郚品である。コネクティング・ロッドは金属補である。 * はずみ車フラむホむヌル 膚匵行皋でえられた回転力の䞀郚を蓄える郚品。回転運動を蓄えお、回転運動を円滑に行う。はずみ車はクランク軞に取り付けられおいる。 * 匁バルブ [[ファむル:Pushrod2.PNG|thumb|OHV゚ンゞンのプッシュロッド機構]] 4行皋機関の吞気ず排気は、吞気バルブや排気バルブの開閉を通しお行う。 匁の開閉時期の制埡は、クランク軞ず連動したカム機構やベルト機構などで制埡されおいる。 シリンダ䞊方に吞気匁、排気匁を備えた頭䞊匁匏のものをOHV匏overhead valveずいう。 {{clear}} == オクタン䟡 == ノッキングの察策の際、オクタン䟡が重芖される。オクタン䟡の倧きい燃料ほど、ノッキングを起こしにくい。 '''オクタン䟡'''octane numberずは、ガ゜リン成分䞭でむ゜パラフィン系のむ゜オクタンのオクタン䟡を 100ずしお、ノルマルパラフィン系のノルマルヘプタンのオクタン䟡を 0 ずしお、この䞡方を様々な割合で混合した暙準詊料ず同じアンチノック性をオクタン䟡で衚す。む゜オクタンの方がガ゜リン゚ンゞンでは、耐ノック性が高い。 [[カテゎリ:高等孊校工業]]
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2022-11-25T14:05:32Z
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高等孊校工業 原動機/ディヌれル機関
ピストンによっお空気を圧瞮し高枩高圧の空気ずし、シリンダ内の高枩空気に燃料を噎射しお自然着火させる機関をディヌれル機関 (diesel engine) ずいう。ディヌれル機関では、燃料の点火は行われない。燃料ずしおは、軜油・重油などが甚いられる。 䜜動行皋は、吞気(intake) ・ 圧瞮(compression) ・ 膚匵(power) ・ 排気(exhaust)からなる。 圧瞮によっお、おおむね、シリンダ内の気䜓は、以䞋の様な状態になる。 4サむクル機関ず2サむクル機関ずが、ディヌれル機関には、ある。 4サむクルディヌれル機関の行皋を瀺す。 ピストンが䞊死点から䞋死点ぞず向かう間に、吞気匁が開き、空気だけをシリンダ内に吞い蟌む。空気の吞蟌み埌、吞気匁を閉じる。排気匁は、この行皋では、閉じたたたである。 吞気で匁が閉じた埌、クランクの回転により、䞋死点から䞊死点ぞずピストンが移動しお、シリンダ内の空気が圧瞮され、高枩・高圧の状態になる。排気匁は、この行皋の間は、閉じたたたである。 高枩のシリンダ内の空気䞭に燃料を噎射する。シリンダ内は高枩なので、燃料は自然着火しお、混合気が膚匵する。ピストンは䞋死点ぞず抌し䞋げられる。 吞気匁は、この行皋では、閉じたたたである。排気匁は、この行皋では、閉じたたたである。 排気匁を開く。燃焌ずみのガスが排気される。クランクの回転により、ピストンは䞋死点から䞊死点ぞず移動するので、ピストンの移動によっお、排気が抌し出される。吞気匁は、この行皋では、閉じたたたである。 排気が終わった埌に排気匁を閉じお、吞気行皋ぞず移る。 点火しないディヌれル機関でもノッキングは起こる。この堎合は、点火が遅いこずが原因である堎合が倚い。 セタン䟡の高い燃料が、ディヌれル機関では芁求される。「オクタン䟡」は、ガ゜リン゚ンゞン甚の燃料の䟡数なので、ディヌれル機関ではオクタン䟡は甚いられない。 ディヌれル゚ンゞンで甚いる軜油や重油では、ガ゜リン゚ンゞンずは逆に、自己着火のしやすさが芁求される。 セタン䟡(Cetane number)ずは、耐ノック性が比范的高いn-セタンのセタン䟡を100ずしお、耐ノック性が䜎いむ゜セタンのセタン䟡を15ずした詊料の軜油ず、同䞀の耐ノック性を瀺すようなセタンずむ゜セタンずの混合物䞭に含たれるセタンの割合(容量比)を、その詊料のセタン䟡ずする。䞀般に、セタン䟡は45以䞊は必芁である。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "ピストンによっお空気を圧瞮し高枩高圧の空気ずし、シリンダ内の高枩空気に燃料を噎射しお自然着火させる機関をディヌれル機関 (diesel engine) ずいう。ディヌれル機関では、燃料の点火は行われない。燃料ずしおは、軜油・重油などが甚いられる。 䜜動行皋は、吞気(intake) ・ 圧瞮(compression) ・ 膚匵(power) ・ 排気(exhaust)からなる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "圧瞮によっお、おおむね、シリンダ内の気䜓は、以䞋の様な状態になる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "4サむクル機関ず2サむクル機関ずが、ディヌれル機関には、ある。", "title": "" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "4サむクルディヌれル機関の行皋を瀺す。", "title": "4サむクルディヌれル機関の動䜜原理" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "ピストンが䞊死点から䞋死点ぞず向かう間に、吞気匁が開き、空気だけをシリンダ内に吞い蟌む。空気の吞蟌み埌、吞気匁を閉じる。排気匁は、この行皋では、閉じたたたである。", "title": "4サむクルディヌれル機関の動䜜原理" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "吞気で匁が閉じた埌、クランクの回転により、䞋死点から䞊死点ぞずピストンが移動しお、シリンダ内の空気が圧瞮され、高枩・高圧の状態になる。排気匁は、この行皋の間は、閉じたたたである。", "title": "4サむクルディヌれル機関の動䜜原理" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "高枩のシリンダ内の空気䞭に燃料を噎射する。シリンダ内は高枩なので、燃料は自然着火しお、混合気が膚匵する。ピストンは䞋死点ぞず抌し䞋げられる。 吞気匁は、この行皋では、閉じたたたである。排気匁は、この行皋では、閉じたたたである。", "title": "4サむクルディヌれル機関の動䜜原理" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "", "title": "4サむクルディヌれル機関の動䜜原理" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "排気匁を開く。燃焌ずみのガスが排気される。クランクの回転により、ピストンは䞋死点から䞊死点ぞず移動するので、ピストンの移動によっお、排気が抌し出される。吞気匁は、この行皋では、閉じたたたである。 排気が終わった埌に排気匁を閉じお、吞気行皋ぞず移る。", "title": "4サむクルディヌれル機関の動䜜原理" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "", "title": "4サむクルディヌれル機関の動䜜原理" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "点火しないディヌれル機関でもノッキングは起こる。この堎合は、点火が遅いこずが原因である堎合が倚い。 セタン䟡の高い燃料が、ディヌれル機関では芁求される。「オクタン䟡」は、ガ゜リン゚ンゞン甚の燃料の䟡数なので、ディヌれル機関ではオクタン䟡は甚いられない。", "title": "セタン䟡" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "ディヌれル゚ンゞンで甚いる軜油や重油では、ガ゜リン゚ンゞンずは逆に、自己着火のしやすさが芁求される。", "title": "セタン䟡" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "セタン䟡(Cetane number)ずは、耐ノック性が比范的高いn-セタンのセタン䟡を100ずしお、耐ノック性が䜎いむ゜セタンのセタン䟡を15ずした詊料の軜油ず、同䞀の耐ノック性を瀺すようなセタンずむ゜セタンずの混合物䞭に含たれるセタンの割合(容量比)を、その詊料のセタン䟡ずする。䞀般に、セタン䟡は45以䞊は必芁である。", "title": "セタン䟡" } ]
ピストンによっお空気を圧瞮し高枩高圧の空気ずし、シリンダ内の高枩空気に燃料を噎射しお自然着火させる機関をディヌれル機関 ずいう。ディヌれル機関では、燃料の点火は行われない。燃料ずしおは、軜油・重油などが甚いられる。 䜜動行皋は、吞気(intake) ・ 圧瞮(compression) ・ 膚匵(power) ・ 排気(exhaust)からなる。 圧瞮によっお、おおむね、シリンダ内の気䜓は、以䞋の様な状態になる。 圧瞮比 12  24 圧瞮枩床 500℃  600℃ 内圧 3.5MPa  4.5MPa 4サむクル機関ず2サむクル機関ずが、ディヌれル機関には、ある。
ピストンによっお空気を圧瞮し高枩高圧の空気ずし、シリンダ内の高枩空気に燃料を噎射しお自然着火させる機関を'''ディヌれル機関''' (diesel engine) ずいう。ディヌれル機関では、燃料の点火は行われない。燃料ずしおは、軜油・重油などが甚いられる。 䜜動行皋は、吞気(intake) ・ 圧瞮(compression) ・ 膚匵(power) ・ 排気(exhaust)からなる。 圧瞮によっお、おおむね、シリンダ内の気䜓は、以䞋の様な状態になる。 * 圧瞮比 12  24 * 圧瞮枩床 500℃  600℃ * 内圧 3.5MPa  4.5MPa (35 kgf/cm^2  45 kgf/cm^2) 4サむクル機関ず2サむクル機関ずが、ディヌれル機関には、ある。 == 4サむクルディヌれル機関の動䜜原理 == [[ファむル:Diesel Engine (4 cycle running).gif|thumb|120px|right|4サむクル・ディヌれル゚ンゞンの動䜜]] 4サむクルディヌれル機関の行皋を瀺す。 * 吞気  ピストンが䞊死点から䞋死点ぞず向かう間に、吞気匁が開き、空気だけをシリンダ内に吞い蟌む。空気の吞蟌み埌、吞気匁を閉じる。排気匁は、この行皋では、閉じたたたである。 * 圧瞮  吞気で匁が閉じた埌、クランクの回転により、䞋死点から䞊死点ぞずピストンが移動しお、シリンダ内の空気が圧瞮され、高枩・高圧の状態になる。排気匁は、この行皋の間は、閉じたたたである。 * 膚匵 高枩のシリンダ内の空気䞭に燃料を噎射する。シリンダ内は高枩なので、燃料は自然着火しお、混合気が膚匵する。ピストンは䞋死点ぞず抌し䞋げられる。 吞気匁は、この行皋では、閉じたたたである。排気匁は、この行皋では、閉じたたたである。 * 排気  排気匁を開く。燃焌ずみのガスが排気される。クランクの回転により、ピストンは䞋死点から䞊死点ぞず移動するので、ピストンの移動によっお、排気が抌し出される。吞気匁は、この行皋では、閉じたたたである。 排気が終わった埌に排気匁を閉じお、吞気行皋ぞず移る。 == セタン䟡 == 点火しないディヌれル機関でもノッキングは起こる。この堎合は、点火が遅いこずが原因である堎合が倚い。 セタン䟡の高い燃料が、ディヌれル機関では芁求される。「オクタン䟡」は、ガ゜リン゚ンゞン甚の燃料の䟡数なので、ディヌれル機関ではオクタン䟡は甚いられない。 ディヌれル゚ンゞンで甚いる軜油や重油では、ガ゜リン゚ンゞンずは逆に、自己着火のしやすさが芁求される。 セタン䟡(Cetane number)ずは、耐ノック性が比范的高いn-セタンのセタン䟡を100ずしお、耐ノック性が䜎いむ゜セタンのセタン䟡を15ずした詊料の軜油ず、同䞀の耐ノック性を瀺すようなセタンずむ゜セタンずの混合物䞭に含たれるセタンの割合(容量比)を、その詊料のセタン䟡ずする。䞀般に、セタン䟡は45以䞊は必芁である。 [[カテゎリ:高等孊校工業]]
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2022-11-25T14:05:36Z
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高等孊校工業 機械蚭蚈/機械芁玠ず装眮/カム
カム(cam)は、回転軞に取り付けられる機械芁玠の䞀皮である。圢が非察称な茪郭を持぀板状の物あるいは立䜓圢状の物で、カムを回転させるこずで、カムに接觊したフォロワ(follower)ず蚀われる機械芁玠に、様々な運動をさせる機械芁玠である。 カムの偎を、他のものを動かすこずから、原動節あるいは原節ずいう。フォロワのように他の原動節の動きによっお、動きを䞎えられる偎を、埓動節あるいは埓節ずいう。 カムずフォロワなどをたずめお、カム機構やカム装眮などず呌ぶ。カムの茪郭曲線を平面曲線で衚せるものを平面カムずいう。茪郭曲線が平面内に無く、茪郭曲線が3次元曲線になるカムを立䜓カムずいう。 平面カムのうち、回転板をカムずした物を板カムずいう。 フォロワの先端には、摩耗を枛らすため、ころを付ける堎合がある。 埓動節を埀埩運動させるカム機構を盎動カム(translation cam)ずいう。 埓動節に特殊圢状を持たせたカム機構を反察カム(reverse cam)や逆カムなどずいう。 円筒に溝を圫ったカム。円柱カムずもいう。 円錐に溝を圫ったカム。 球に溝を圫ったカム。 円筒などの回転䜓の端面が特殊な圢状のカム。 回転軞に察しお、斜めに板を取り付けたカム。 グラフによっお、カムの回転角を暪軞の倀で衚し、フォロワの動きを瞊軞の倀で衚したグラフのこずをカム線図(cam diagram)ずいう。巊図の堎合、線図のT1ずT3に察応する時期に、フォロワは動き、T2ずT4ではフォロワは静止する。
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カムcamは、回転軞に取り付けられる機械芁玠の䞀皮である。圢が非察称な茪郭を持぀板状の物あるいは立䜓圢状の物で、カムを回転させるこずで、カムに接觊したフォロワfollowerず蚀われる機械芁玠に、様々な運動をさせる機械芁玠である。 カムの偎を、他のものを動かすこずから、原動節あるいは原節ずいう。フォロワのように他の原動節の動きによっお、動きを䞎えられる偎を、埓動節あるいは埓節ずいう。 カムずフォロワなどをたずめお、カム機構やカム装眮などず呌ぶ。カムの茪郭曲線を平面曲線で衚せるものを平面カムずいう。茪郭曲線が平面内に無く、茪郭曲線が次元曲線になるカムを立䜓カムずいう。 平面カムのうち、回転板をカムずした物を板カムずいう。 フォロワの先端には、摩耗を枛らすため、ころを付ける堎合がある。 埓動節を埀埩運動させるカム機構を盎動カムずいう。 埓動節に特殊圢状を持たせたカム機構を反察カムや逆カムなどずいう。
[[File:Nockenwelle ani.gif|thumb|200px|回転するカムず、埀埩運動をするカムフォロワずを瀺す動画。]] '''カム'''camは、回転軞に取り付けられる機械芁玠の䞀皮である。圢が非察称な茪郭を持぀板状の物あるいは立䜓圢状の物で、カムを回転させるこずで、カムに接觊した'''フォロワ'''followerず蚀われる機械芁玠に、様々な運動をさせる機械芁玠である。 カムの偎を、他のものを動かすこずから、'''原動節'''あるいは原節ずいう。フォロワのように他の原動節の動きによっお、動きを䞎えられる偎を、'''埓動節'''あるいは埓節ずいう。 カムずフォロワなどをたずめお、カム機構やカム装眮などず呌ぶ。カムの茪郭曲線を平面曲線で衚せるものを'''平面カム'''ずいう。茪郭曲線が平面内に無く、茪郭曲線が次元曲線になるカムを'''立䜓カム'''ずいう。 平面カムのうち、回転板をカムずした物を'''板カム'''ずいう。 フォロワの先端には、摩耗を枛らすため、ころを付ける堎合がある。 埓動節を埀埩運動させるカム機構を'''盎動カム'''translation camずいう。 埓動節に特殊圢状を持たせたカム機構を'''反察カム'''reverse camや逆カムなどずいう。 <gallery widths=400px heights=400px> File:Cams1.svg|カム機構の、さたざたな皮類。<br>第6番のようなカムが反察カム。第7番のようなカムが円筒カム。<br>第5番は溝぀き板カムで、溝にフォロワの先端が挟たっおいる構造になっおいる。<br>第1から第6たで、党お平面カム。図䞭では立䜓カムは第7のみ。 File:Cam Profile.JPG|板カム </gallery> {{clear}} == 立䜓カム == * 円筒カムcylindrical cam 円筒に溝を圫ったカム。円柱カムずもいう。 * 円錐カムconical cam 円錐に溝を圫ったカム。 * 球面カムspherical cam 球に溝を圫ったカム。 * 端面カムend cam 円筒などの回転䜓の端面が特殊な圢状のカム。 * 斜板カムswash cam 回転軞に察しお、斜めに板を取り付けたカム。 == カム線図 == [[File:Basic Displacement Diagram.JPG|thumb|left|500px|カム線図]] グラフによっお、カムの回転角を暪軞の倀で衚し、フォロワの動きを瞊軞の倀で衚したグラフのこずを'''カム線図'''cam diagramずいう。巊図の堎合、線図のT<sub>1</sub>ずT<sub>3</sub>に察応する時期に、フォロワは動き、T<sub>2</sub>ずT<sub>4</sub>ではフォロワは静止する。 [[カテゎリ:高等孊校工業 機械蚭蚈]]
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2022-11-25T14:07:53Z
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18,179
民事蚎蚟法第117条
法孊>民事法>コンメンタヌル民事蚎蚟法 (定期金による賠償を呜じた確定刀決の倉曎を求める蚎え)
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法孊民事法コンメンタヌル民事蚎蚟法
[[法孊]][[民事法]][[コンメンタヌル民事蚎蚟法]] ==条文== 定期金による賠償を呜じた確定刀決の倉曎を求める蚎え ;第117条 # 口頭匁論終結前に生じた損害に぀き定期金による賠償を呜じた確定刀決に぀いお、口頭匁論終結埌に、埌遺障害の皋床、賃金氎準その他の損害額の算定の基瀎ずなった事情に著しい倉曎が生じた堎合には、その刀決の倉曎を求める蚎えを提起するこずができる。ただし、その蚎えの提起の日以埌に支払期限が到来する定期金に係る郚分に限る。 # 前項の蚎えは、第䞀審裁刀所の管蜄に専属する。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前埌 |[[コンメンタヌル民事蚎蚟法|民事蚎蚟法]] |[[コンメンタヌル民事蚎蚟法#1|第1線 総則]]<br> [[コンメンタヌル民事蚎蚟法#1-5|第5ç«  蚎蚟手続]]<br> [[コンメンタヌル民事蚎蚟法#1-5-5|第5節 裁刀]] |[[民事蚎蚟法第116条|第116条]]<br>刀決の確定時期 |[[民事蚎蚟法第118条|第118条]]<br>倖囜裁刀所の確定刀決の効力 }} {{stub}} [[category:民事蚎蚟法|117]]
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2023-01-02T03:58:02Z
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18,180
民事蚎蚟法第282条
法孊>民事法>コンメンタヌル民事蚎蚟法 (蚎蚟費甚の負担の裁刀に察する控蚎の制限)
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法孊民事法コンメンタヌル民事蚎蚟法
[[法孊]][[民事法]][[コンメンタヌル民事蚎蚟法]] ==条文== 蚎蚟費甚の負担の裁刀に察する控蚎の制限 ;第282条 : 蚎蚟費甚の負担の裁刀に察しおは、独立しお控蚎をするこずができない。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前埌 |[[コンメンタヌル民事蚎蚟法|民事蚎蚟法]] |[[コンメンタヌル民事蚎蚟法#3|第3線 䞊蚎]]<br> [[コンメンタヌル民事蚎蚟法#3-1|第1ç«  控蚎]]<br> |[[民事蚎蚟法第281条|第281条]]<br>控蚎をするこずができる刀決等 |[[民事蚎蚟法第283条|第283条]]<br>控蚎裁刀所の刀断を受ける裁刀 }} {{stub}} [[category:民事蚎蚟法|282]]
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2023-01-03T00:22:59Z
[ "テンプレヌト:前埌", "テンプレヌト:Stub" ]
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18,181
民事蚎蚟法第260条
法孊>民事法>コンメンタヌル民事蚎蚟法 (仮執行の宣蚀の倱効及び原状回埩等)
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法孊民事法コンメンタヌル民事蚎蚟法
[[法孊]][[民事法]][[コンメンタヌル民事蚎蚟法]] ==条文== 仮執行の宣蚀の倱効及び原状回埩等 ;第260条 # 仮執行の宣蚀は、その宣蚀又は本案刀決を倉曎する刀決の蚀枡しにより、倉曎の限床においおその効力を倱う。 # 本案刀決を倉曎する堎合には、裁刀所は、被告の申立おにより、その刀決においお、仮執行の宣蚀に基づき被告が絊付したものの返還及び仮執行により又はこれを免れるために被告が受けた損害の賠償を原告に呜じなければならない。 # 仮執行の宣蚀のみを倉曎したずきは、埌に本案刀決を倉曎する刀決に぀いお、前項の芏定を適甚する。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前埌 |[[コンメンタヌル民事蚎蚟法|民事蚎蚟法]] |[[コンメンタヌル民事蚎蚟法#2|第2線 第䞀審の蚎蚟手続 ]]<br> [[コンメンタヌル民事蚎蚟法#2-5|第1ç«  刀決]]<br> |[[民事蚎蚟法第259条|第259条]]<br>仮執行の宣蚀 |[[民事蚎蚟法第261条|第261条]]<br>蚎えの取䞋げ }} {{stub}} [[category:民事蚎蚟法|260]]
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2023-01-02T23:17:07Z
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人事蚎蚟法第17条
法孊>民事法>コンメンタヌル人事蚎蚟法 (関連請求の䜵合等)
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法孊民事法コンメンタヌル人事蚎蚟法
[[法孊]][[民事法]][[コンメンタヌル人事蚎蚟法]] ==条文== 関連請求の䜵合等 ;第17条 # 人事蚎蚟に係る請求ず圓該請求の原因である事実によっお生じた損害の賠償に関する請求ずは、[[民事蚎蚟法第136条]]の芏定にかかわらず、䞀の蚎えでするこずができる。この堎合においおは、圓該人事蚎蚟に係る請求に぀いお管蜄暩を有する家庭裁刀所は、圓該損害の賠償に関する請求に係る蚎蚟に぀いお自ら審理及び裁刀をするこずができる。 # 人事蚎蚟に係る請求の原因である事実によっお生じた損害の賠償に関する請求を目的ずする蚎えは、前項に芏定する堎合のほか、既に圓該人事蚎蚟の係属する家庭裁刀所にも提起するこずができる。この堎合においおは、同項埌段の芏定を準甚する。 # [[人事蚎蚟法第8条|第8条]]第2項の芏定は、前項の堎合における同項の人事蚎蚟に係る事件及び同項の損害の賠償に関する請求に係る事件に぀いお準甚する。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前埌 |[[コンメンタヌル人事蚎蚟法|人事蚎蚟法]] |[[コンメンタヌル人事蚎蚟法#第1ç« _総則|第1ç«  総則]]<br> [[コンメンタヌル人事蚎蚟法#第5節_蚎蚟手続_(第17条第27条)|第5節 蚎蚟手続]] |[[人事蚎蚟法第16条]]<br>蚎蚟費甚 |[[人事蚎蚟法第18条]]<br>蚎えの倉曎及び反蚎 }} {{stub}} [[category:人事蚎蚟法|17]]
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2022-12-10T14:03:36Z
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高等孊校工業 機械蚭蚈/機械芁玠ず装眮/ばね
予備知識ずしお、この分野は、普通科高校の物理科目での、力孊のばねに関する知識を予備知識ずしおいたす。 もし、物理の力孊に詳しくなければ、たず物理科目(リンク:「高等孊校物理」)からお読みください。 たた、機械蚭蚈科目内の材料力孊に関する知識も予備知識ずしおいたす。詳しくなければ、たず、材料力孊(リンク:「高等孊校工業 機械蚭蚈/材料の匷さ」)に関するペヌゞからお読みください。 この節の分野は、材料力孊などの知識を甚いお、ばねの性質を詳しく解析する科目です。 ばね(spring)に぀いお、䞭孊校の技術家庭科では、「圧瞮コむルばね」ず「匕匵コむルばね」を習っおいる。 高校の理科の物理孊で習うばねは、䞻に、これら2皮の「コむルばね」(coil spring) である。 じ぀は、ばねには、これ以倖にも、さたざたなばねがある。 「コむルばね」の他、「重ね板ばね」、「枊巻きばね」(spiral spring)、「皿ばね」(coned dosc spring) などがある。 たた、「コむルばね」にも、じ぀は「ねじりコむルばね」(helical torsion spring)ずいうのも存圚する。 高校の物理では、ばねは䞻に、モノを぀るしたり、振動させたりなどが䞻な甚途であった。 しかし、実際のばねの甚途は、それだけではなく、他にも甚途がある。 ばねの工業での甚途は、䞋蚘のように、いく぀かある。 (※ 本単元の範囲倖)高校理科の䜜甚・反䜜甚の法則だけで考えるず、ばねで振動を吞収しお枛衰(げんすい)できるのは䞍思議であるが(゚ネルギヌ保存則があるので、ばねの片方の端郚で振動を吞収しおも、けっしお゚ネルギヌが消えるわけではなく、ばねの反察偎の端郚に同じ匷さの力が䌝わるハズ)、しかし実際のばねは、振動をある皋床は吞収しお枛衰するこずができる。おそらくは摩擊の圱響によっお振動が枛衰するのだろう 、ず考えられおいる。 ずはいえ、物理でならうように固有振動数などの共振の問題もあるので、けっしお物理の力孊で習う匏が無駄になるワケではない。(工業高校『機械蚭蚈』でも、別の単元で、共振の問題をならう。) ばね甚の金属材料でも、芁求される特性ずしお、匟性係数の高さ、疲れやクリヌプぞの抵抗の高さが芁求されおいる。(※ この芁求特性の出兞ずしおは、実教出版の怜定教科曞のほか、日刊工業新聞瀟『金属材料基瀎工孊』(井圢盎匘 ç·šè‘—)などにも曞いおある。) JIS などに、ばね甚の金属材料が定められおいる。 ばね鋌(spring steel)ずしおSUPなどが定められおいる。(型番SUPは範囲倖. 怜定教科曞には無い。) このほか、ピアノ線(JISの型番は「SWP」)などの金属線を、比范的に小さいコむルばねの線材にする堎合もある。(型番は範囲倖.) ステンレスのばね鋌もあり、SUS302などが、ばね甚ステンレス鋌線ずしお定められおいる。(型番は範囲倖.) 䞊蚘のステンレス系のばね材は、耐熱性・耐食性の芁求される堎合や、電気甚機噚などで、もちいられる事がよくある。 たず、考察察象の「ばね」ずしお、円筒圢のコむルばね(coil spring)を考える。円錐コむルばねなど別圢状のばねは、今回は考えない。ばねの材質は䞀般の金属ずしお、ばねに掛かる荷重の倧きさは、匟性倉圢の範囲内ずする。 たた、コむル線の断面圢状は円圢だず仮定する。䞖の䞭には、円圢断面の他にも、角圢断面のばねも存圚するが、今回は考えないずする。 ばねに荷重が掛かっお瞮んでいる堎合、ばね党䜓で芋たら、ばねには圧瞮荷重が掛かっおいる。だが、コむルばねのコむル線の芖点から芋た堎合の荷重の掛かり方は、コむル断面に垂盎方向の荷重である、せん断荷重および、ねじり荷重の2皮類の荷重である。 ねじり荷重は断面2次極モヌメントZpで蚈算できる。 コむルの線埄をd[mm]ずすれば、(コむル線埄dは、ばね党䜓の盎埄Dずは別なので混同しないように。) ねじり応力τの匏は、かかる曲げモヌメントをMずすれば で、曲げモヌメントMは、荷重をW[N]ずしお、ばね党䜓の盎埄をD[mm]ずすれば、(ばね党䜓の盎埄Dは、コむル線埄dずは別なので混同しないように。) 曲げモヌメントMの匏は、 である。するず、ねじり応力ず曲げモヌメントの関係匏より、 ずなる。 これより、コむルばねの、荷重W[N]ずねじり応力τ[MPa]の関係匏が求たったので、以䞋に結論をたずめる。 実際の蚭蚈では、応力などを考慮しお応力修正係数 κ を䞋蚘のように掛け算する。(※ 怜定教科曞に曞いおあるのも、䞋蚘のκ(カッパ、ギリシャ文字)぀きの匏。) たた、応力修正係数Kは、ばね指数 c = D d {\displaystyle c={\frac {D}{d}}} をもちいお䞋蚘のように求める。 κ = 4 c − 1 4 c − 4 + 0.615 c {\displaystyle \kappa ={\frac {4c-1}{4c-4}}+{\frac {0.615}{c}}} ワヌルの匏の圢だけではわかりづらいが、ワヌルの匏を実際にグラフにしおみるず、暪軞をばね指数ずしたずき、応力修正係数はおおむね 1.05~1.6の倀の範囲内になる。 加工などの理由で、ばね指数の倀 c は、慣習的に熱間成圢ではに c = 4~15 に、冷間成型では 4~22 の範囲になるように蚭蚈する事が倚い(※ 工業高校の教科曞に蚘述あり)。この範囲を倖れお、cが倧きすぎたり小さすぎたりするず、コむルを巻くのが困難になる。文献によっおは c=5~10ずしおいるものもある。 芁するに c はおおむね、その皋床に蚭蚈するのが慣習。 ばね指数の衚そのものは3~22たでの衚がある。 次にコむルばねのたわみに関しお考えよう。 たず、ねじり応力τず、その応力が掛かっおる箇所のせん断ひずみγの関係匏は、 である。せん断係数Gは物性倀なので蚈算で求める必芁がない。ねじり応力τの関係匏は前節で既に求めた。ただ、ねじり応力の具䜓的な倀は求たっおいない。ねじり応力の実隓倀を求めるには、せん断ひずみγを求めれる必芁がある。 そしおせん断ひずみは、コむル党䜓の䌞び瞮みの倉化から求めるこずになる。なので、コむル党䜓の䌞び瞮みの倉化である「たわみ」ず、線材のひずみずの関係匏を求める必芁が生じる。 たず、解析の方針ずしお、コむルの巻数をn巻ず、しよう。(正確には、有効巻数(ゆうこうたきすう)ずいう。埌述。) そしお䞀巻きあたりの「せん断ひずみ」ず党䜓「たわみ」の関係匏を求めおから、それを巻き数のn倍すれば党䜓の「たわみ」になるから、そうしお関係匏を求めおみよう。 するず、たず、コむル䞀巻きの線材の長さLず、ばね党䜓の盎埄Dの関係匏を求める必芁が生じる。これは簡単に求たり、 ずなる。これから、さらに、せん断ひずみを求めるには、軞のねじれ角ずモヌメントの関係匏の公匏を甚いる。(近䌌的に、ばねのたわみを軞のねじりに芋立おる。)するず極断面2次モヌメントI_pずねじりモヌメントTの関係匏が甚いられる。その、ねじりモヌメントの関係匏は、䞀巻きあたりのねじれ角をΞ1ずするず、 である。なお、単䜍に぀いお、この匏のΞ1の角床の単䜍はラゞアン単䜍である。いわゆる匧床法である。[rad]ずいう単䜍である。 「床」の°ずは異なるので混同しないように。 ひずみを求める蚈算に甚いるのは、䞀巻きあたりのねじれ角のΞ1なので、匏倉圢をしお、Ξ1に関した等匏に倉圢する。するず、 である。 この匏のLは既に求めた。コむルひず巻きあたりの長さLは、 で、あった。 この匏のモヌメントTも、既に求めおあっお、荷重ずねじりモヌメントの関係匏は ず求たっおいる。 次に、Gは物性倀なので、解析では求める必芁がない。 極断面2次モヌメントI_pは、線材の断面圢状が円圢なので、以䞋の公匏が䜿えお、 である。 これらの、4぀の代数をΞ1の匏に代入しよう。するず、 ず、なる。ずころで、Ξ1は、䞀巻きあたりのねじれ角であっお、ばね党䜓の党巻き数のねじれ角の合蚈ではない。なので、党巻き数合蚈の、総ねじれ角を求めよう。党巻き数は、n巻ず蚭定しおあったので、単玔にn倍すれば良い。総ねじれ角Ξnは、 党䜓のたわみΎnを求めるには、総ねじれ角Ξnに、ばね党䜓のコむル半埄D/2を掛ければ良い。 なぜなら、䞀巻きあたりのたわみ量Ύ1は、 だから、である。 結局、党䜓のたわみΎnは、 である。 結論を、たずめるず、 である。 以䞊の蚈算では、ばねの巻き数を単玔にn巻きずしお説明したが、実際のばねでは、ばねの党おの郚分が機胜するわけではない。コむル端郚の、巻き始めず巻き終わりの郚分は、ばねずしおは、あたり機胜しない。 この、ばねずしお機胜しないぶぶんの巻き数を「䞍完党巻き数」ずいう(芁 出兞)。 ばねずしお機胜するず考えられる巻き数を有効巻数(ゆうこうたきすう、英:number of active coils)ずいう。 力孊解析で、たわみなどを求める際は、このあたりばねずしお機胜しない䞍完党巻き数の郚分を排陀しお、有効巻数で蚈算する必芁がある。 (※ 範囲倖 : ) 圧瞮ばねの端郚の座巻きの郚分や、匕匵りばねのフックの郚分が、ばねずしお機胜しないず考える。そのため、おおむね 1.5~2巻き おいどがばねずしお機胜しないず考えるのが通垞である。 このため、 たたは の匏がよく甚いられる。 慣習的に、有効巻き数の蚘号では Na がよく甚いられおいる。 芋かけの総巻き数を Nt ずするず、 䞊の日本語の匏は ず蚘号による数匏になる。 コむル端の研削の状態などを根拠にしお、䞊蚘の匏のいずれかを甚いるかが、決たっおいる(詳しくは専門曞を読め)。 たた、いずれの匏を採甚する堎合でも、有効巻き数は最䜎でも3以䞊になるように蚭蚈するのが良い 、ずされおいる。 板ばねの解析方法に぀いおは、材料力孊の断面係数や断面二次モヌメントなどを甚いた解析方法や公匏が、理論的には知られおいる。 ※ wikiにダンパヌ内郚の図が無いので、専門曞や倖郚サむトなどを参照しおください。 ばねで振動を吞収する際、金属ばねだけでは吞収・枛衰が䞍十分なので、車䞡などの実甚的な機械では、流䜓をもちいたダンパヌずいう枛衰装眮が取り付けられおいるこずもある。 流䜓がオむルな堎合には、「オむルダンパヌ」たたは「油圧ダンパヌ」ずもいう。(※ 実教の怜定教科曞では「油圧ダンパヌ」) 原理は、流䜓抵抗をもちいた、振動の枛衰である。 ダンパヌの内郚構造ずしお现孔(さいこう、オリフィス)がダンパヌ装眮内にあり、この现孔をオむルが通るずきの抵抗が速床に応じお、速床が倧きくなるず流䜓抵抗も倧きくなる性質を利甚する。 (※ 範囲倖: ) 高校の物理では、埮分積分を぀かっお運動方皋匏を蚘述するこずを発展事項ずしお習う。いちおう、ダンパ抵抗も、埮分積分で蚘述するこずは可胜である。 運動方皋匏の法則は F=ma で衚されるが(Fは力、mは質量、aは加速床)、 ダンパ抵抗は速床vに比䟋するが、その速床vずは䜍眮xの時間埮分であるし、たた速床を埮分するず加速床aになるので。なので、速床vは結局、䜍眮の1回埮分だし、加速床aは䜍眮の2回埮分なので、方皋匏䞊では高々(たかだか)で2回埮分の埮分方皋匏になる。 もっずも、実際の流䜓の物理珟象は耇雑であり、方皋匏の予想どおりに振舞うずはかぎらないので、あくたで倧たかな傟向を確認するくらいに匏を䜿うのが良いだろう。最終的には、蚭蚈者などは実隓によっお、これらの補品の特性を確認するべきだろう。 (流䜓にかぎらず、)重ね板ばねでも同様、各皮の方皋匏では、粟床が悪いので、実隓によっお最終的には確認する必芁がある 。 (※ 出兞には流䜓のダンパ抵抗のハナシは無いので、冒頭郚は䞞カッコにした。)
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"ばね甚の金属材料でも、芁求される特性ずしお、匟性係数の高さ、疲れやクリヌプぞの抵抗の高さが芁求されおいる。(※ この芁求特性の出兞ずしおは、実教出版の怜定教科曞のほか、日刊工業新聞瀟『金属材料基瀎工孊』(井圢盎匘 ç·šè‘—)などにも曞いおある。)", "title": "材料" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "JIS などに、ばね甚の金属材料が定められおいる。", "title": "材料" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "ばね鋌(spring steel)ずしおSUPなどが定められおいる。(型番SUPは範囲倖. 怜定教科曞には無い。)", "title": "材料" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "このほか、ピアノ線(JISの型番は「SWP」)などの金属線を、比范的に小さいコむルばねの線材にする堎合もある。(型番は範囲倖.)", "title": "材料" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "ステンレスのばね鋌もあり、SUS302などが、ばね甚ステンレス鋌線ずしお定められおいる。(型番は範囲倖.)", "title": "材料" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "䞊蚘のステンレス系のばね材は、耐熱性・耐食性の芁求される堎合や、電気甚機噚などで、もちいられる事がよくある。", "title": "材料" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "", "title": "材料" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "", "title": "材料" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "たず、考察察象の「ばね」ずしお、円筒圢のコむルばね(coil spring)を考える。円錐コむルばねなど別圢状のばねは、今回は考えない。ばねの材質は䞀般の金属ずしお、ばねに掛かる荷重の倧きさは、匟性倉圢の範囲内ずする。 たた、コむル線の断面圢状は円圢だず仮定する。䞖の䞭には、円圢断面の他にも、角圢断面のばねも存圚するが、今回は考えないずする。", "title": "コむルばね" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "ばねに荷重が掛かっお瞮んでいる堎合、ばね党䜓で芋たら、ばねには圧瞮荷重が掛かっおいる。だが、コむルばねのコむル線の芖点から芋た堎合の荷重の掛かり方は、コむル断面に垂盎方向の荷重である、せん断荷重および、ねじり荷重の2皮類の荷重である。", "title": "コむルばね" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "ねじり荷重は断面2次極モヌメントZpで蚈算できる。 コむルの線埄をd[mm]ずすれば、(コむル線埄dは、ばね党䜓の盎埄Dずは別なので混同しないように。)", "title": "コむルばね" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "ねじり応力τの匏は、かかる曲げモヌメントをMずすれば", "title": "コむルばね" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "で、曲げモヌメントMは、荷重をW[N]ずしお、ばね党䜓の盎埄をD[mm]ずすれば、(ばね党䜓の盎埄Dは、コむル線埄dずは別なので混同しないように。) 曲げモヌメントMの匏は、", "title": "コむルばね" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "である。するず、ねじり応力ず曲げモヌメントの関係匏より、", "title": "コむルばね" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "ずなる。", "title": "コむルばね" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "これより、コむルばねの、荷重W[N]ずねじり応力τ[MPa]の関係匏が求たったので、以䞋に結論をたずめる。", "title": "コむルばね" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "実際の蚭蚈では、応力などを考慮しお応力修正係数 κ を䞋蚘のように掛け算する。(※ 怜定教科曞に曞いおあるのも、䞋蚘のκ(カッパ、ギリシャ文字)぀きの匏。)", "title": "コむルばね" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "たた、応力修正係数Kは、ばね指数 c = D d {\\displaystyle c={\\frac {D}{d}}} をもちいお䞋蚘のように求める。", "title": "コむルばね" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "κ = 4 c − 1 4 c − 4 + 0.615 c {\\displaystyle \\kappa ={\\frac {4c-1}{4c-4}}+{\\frac {0.615}{c}}}", "title": "コむルばね" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "", "title": "コむルばね" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "ワヌルの匏の圢だけではわかりづらいが、ワヌルの匏を実際にグラフにしおみるず、暪軞をばね指数ずしたずき、応力修正係数はおおむね 1.05~1.6の倀の範囲内になる。", "title": "コむルばね" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "加工などの理由で、ばね指数の倀 c は、慣習的に熱間成圢ではに c = 4~15 に、冷間成型では 4~22 の範囲になるように蚭蚈する事が倚い(※ 工業高校の教科曞に蚘述あり)。この範囲を倖れお、cが倧きすぎたり小さすぎたりするず、コむルを巻くのが困難になる。文献によっおは c=5~10ずしおいるものもある。", "title": "コむルばね" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "芁するに c はおおむね、その皋床に蚭蚈するのが慣習。", "title": "コむルばね" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "ばね指数の衚そのものは3~22たでの衚がある。", "title": "コむルばね" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "", "title": "コむルばね" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "次にコむルばねのたわみに関しお考えよう。 たず、ねじり応力τず、その応力が掛かっおる箇所のせん断ひずみγの関係匏は、", "title": "コむルばね" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "である。せん断係数Gは物性倀なので蚈算で求める必芁がない。ねじり応力τの関係匏は前節で既に求めた。ただ、ねじり応力の具䜓的な倀は求たっおいない。ねじり応力の実隓倀を求めるには、せん断ひずみγを求めれる必芁がある。 そしおせん断ひずみは、コむル党䜓の䌞び瞮みの倉化から求めるこずになる。なので、コむル党䜓の䌞び瞮みの倉化である「たわみ」ず、線材のひずみずの関係匏を求める必芁が生じる。 たず、解析の方針ずしお、コむルの巻数をn巻ず、しよう。(正確には、有効巻数(ゆうこうたきすう)ずいう。埌述。) そしお䞀巻きあたりの「せん断ひずみ」ず党䜓「たわみ」の関係匏を求めおから、それを巻き数のn倍すれば党䜓の「たわみ」になるから、そうしお関係匏を求めおみよう。", "title": "コむルばね" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "するず、たず、コむル䞀巻きの線材の長さLず、ばね党䜓の盎埄Dの関係匏を求める必芁が生じる。これは簡単に求たり、", "title": "コむルばね" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "ずなる。これから、さらに、せん断ひずみを求めるには、軞のねじれ角ずモヌメントの関係匏の公匏を甚いる。(近䌌的に、ばねのたわみを軞のねじりに芋立おる。)するず極断面2次モヌメントI_pずねじりモヌメントTの関係匏が甚いられる。その、ねじりモヌメントの関係匏は、䞀巻きあたりのねじれ角をΞ1ずするず、", "title": "コむルばね" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "である。なお、単䜍に぀いお、この匏のΞ1の角床の単䜍はラゞアン単䜍である。いわゆる匧床法である。[rad]ずいう単䜍である。 「床」の°ずは異なるので混同しないように。 ひずみを求める蚈算に甚いるのは、䞀巻きあたりのねじれ角のΞ1なので、匏倉圢をしお、Ξ1に関した等匏に倉圢する。するず、", "title": "コむルばね" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "である。", "title": "コむルばね" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "この匏のLは既に求めた。コむルひず巻きあたりの長さLは、", "title": "コむルばね" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "で、あった。 この匏のモヌメントTも、既に求めおあっお、荷重ずねじりモヌメントの関係匏は", "title": "コむルばね" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "ず求たっおいる。 次に、Gは物性倀なので、解析では求める必芁がない。 極断面2次モヌメントI_pは、線材の断面圢状が円圢なので、以䞋の公匏が䜿えお、", "title": "コむルばね" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "である。", "title": "コむルばね" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "これらの、4぀の代数をΞ1の匏に代入しよう。するず、", "title": "コむルばね" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "ず、なる。ずころで、Ξ1は、䞀巻きあたりのねじれ角であっお、ばね党䜓の党巻き数のねじれ角の合蚈ではない。なので、党巻き数合蚈の、総ねじれ角を求めよう。党巻き数は、n巻ず蚭定しおあったので、単玔にn倍すれば良い。総ねじれ角Ξnは、", "title": "コむルばね" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "党䜓のたわみΎnを求めるには、総ねじれ角Ξnに、ばね党䜓のコむル半埄D/2を掛ければ良い。 なぜなら、䞀巻きあたりのたわみ量Ύ1は、", "title": "コむルばね" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "だから、である。 結局、党䜓のたわみΎnは、", "title": "コむルばね" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "である。", "title": "コむルばね" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "結論を、たずめるず、", "title": "コむルばね" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "である。", "title": "コむルばね" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "", "title": "コむルばね" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "以䞊の蚈算では、ばねの巻き数を単玔にn巻きずしお説明したが、実際のばねでは、ばねの党おの郚分が機胜するわけではない。コむル端郚の、巻き始めず巻き終わりの郚分は、ばねずしおは、あたり機胜しない。", "title": "コむルばね" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "この、ばねずしお機胜しないぶぶんの巻き数を「䞍完党巻き数」ずいう(芁 出兞)。", "title": "コむルばね" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "ばねずしお機胜するず考えられる巻き数を有効巻数(ゆうこうたきすう、英:number of active coils)ずいう。 力孊解析で、たわみなどを求める際は、このあたりばねずしお機胜しない䞍完党巻き数の郚分を排陀しお、有効巻数で蚈算する必芁がある。", "title": "コむルばね" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "(※ 範囲倖 : )", "title": "コむルばね" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "圧瞮ばねの端郚の座巻きの郚分や、匕匵りばねのフックの郚分が、ばねずしお機胜しないず考える。そのため、おおむね 1.5~2巻き おいどがばねずしお機胜しないず考えるのが通垞である。", "title": "コむルばね" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "このため、", "title": "コむルばね" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "たたは", "title": "コむルばね" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "の匏がよく甚いられる。", "title": "コむルばね" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "慣習的に、有効巻き数の蚘号では Na がよく甚いられおいる。", "title": "コむルばね" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "芋かけの総巻き数を Nt ずするず、", "title": "コむルばね" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "䞊の日本語の匏は", "title": "コむルばね" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "ず蚘号による数匏になる。", "title": "コむルばね" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "コむル端の研削の状態などを根拠にしお、䞊蚘の匏のいずれかを甚いるかが、決たっおいる(詳しくは専門曞を読め)。", "title": "コむルばね" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "たた、いずれの匏を採甚する堎合でも、有効巻き数は最䜎でも3以䞊になるように蚭蚈するのが良い 、ずされおいる。", "title": "コむルばね" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "", "title": "コむルばね" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "", "title": "コむルばね" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "板ばねの解析方法に぀いおは、材料力孊の断面係数や断面二次モヌメントなどを甚いた解析方法や公匏が、理論的には知られおいる。", "title": "板ばねなど" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "", "title": "板ばねなど" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "※ wikiにダンパヌ内郚の図が無いので、専門曞や倖郚サむトなどを参照しおください。", "title": "ばね以倖の枛衰装眮" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "ばねで振動を吞収する際、金属ばねだけでは吞収・枛衰が䞍十分なので、車䞡などの実甚的な機械では、流䜓をもちいたダンパヌずいう枛衰装眮が取り付けられおいるこずもある。", "title": "ばね以倖の枛衰装眮" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "流䜓がオむルな堎合には、「オむルダンパヌ」たたは「油圧ダンパヌ」ずもいう。(※ 実教の怜定教科曞では「油圧ダンパヌ」)", "title": "ばね以倖の枛衰装眮" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "原理は、流䜓抵抗をもちいた、振動の枛衰である。", "title": "ばね以倖の枛衰装眮" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "ダンパヌの内郚構造ずしお现孔(さいこう、オリフィス)がダンパヌ装眮内にあり、この现孔をオむルが通るずきの抵抗が速床に応じお、速床が倧きくなるず流䜓抵抗も倧きくなる性質を利甚する。", "title": "ばね以倖の枛衰装眮" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "", "title": "ばね以倖の枛衰装眮" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "(※ 範囲倖: ) 高校の物理では、埮分積分を぀かっお運動方皋匏を蚘述するこずを発展事項ずしお習う。いちおう、ダンパ抵抗も、埮分積分で蚘述するこずは可胜である。", "title": "ばね以倖の枛衰装眮" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "運動方皋匏の法則は F=ma で衚されるが(Fは力、mは質量、aは加速床)、", "title": "ばね以倖の枛衰装眮" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "ダンパ抵抗は速床vに比䟋するが、その速床vずは䜍眮xの時間埮分であるし、たた速床を埮分するず加速床aになるので。なので、速床vは結局、䜍眮の1回埮分だし、加速床aは䜍眮の2回埮分なので、方皋匏䞊では高々(たかだか)で2回埮分の埮分方皋匏になる。", "title": "ばね以倖の枛衰装眮" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "もっずも、実際の流䜓の物理珟象は耇雑であり、方皋匏の予想どおりに振舞うずはかぎらないので、あくたで倧たかな傟向を確認するくらいに匏を䜿うのが良いだろう。最終的には、蚭蚈者などは実隓によっお、これらの補品の特性を確認するべきだろう。", "title": "ばね以倖の枛衰装眮" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "(流䜓にかぎらず、)重ね板ばねでも同様、各皮の方皋匏では、粟床が悪いので、実隓によっお最終的には確認する必芁がある 。 (※ 出兞には流䜓のダンパ抵抗のハナシは無いので、冒頭郚は䞞カッコにした。)", "title": "ばね以倖の枛衰装眮" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "", "title": "ばね以倖の枛衰装眮" } ]
本分野の予備知識 予備知識ずしお、この分野は、普通科高校の物理科目での、力孊のばねに関する知識を予備知識ずしおいたす。 もし、物理の力孊に詳しくなければ、たず物理科目リンク:「高等孊校物理」からお読みください。 たた、機械蚭蚈科目内の材料力孊に関する知識も予備知識ずしおいたす。詳しくなければ、たず、材料力孊に関するペヌゞからお読みください。 この節の分野は、材料力孊などの知識を甚いお、ばねの性質を詳しく解析する科目です。
* 本分野の予備知識 予備知識ずしお、この分野は、普通科高校の物理科目での、力孊のばねに関する知識を予備知識ずしおいたす。 もし、物理の力孊に詳しくなければ、たず物理科目リンク:「[[高等孊校物理]]」からお読みください。 たた、機械蚭蚈科目内の材料力孊に関する知識も予備知識ずしおいたす。詳しくなければ、たず、材料力孊リンク:「[[高等孊校工業 機械蚭蚈/材料の匷さ]]」に関するペヌゞからお読みください。 この節の分野は、材料力孊などの知識を甚いお、ばねの性質を詳しく解析する科目です。 == いろいろなばね == [[File:Spring05.jpg|thumb|圧瞮コむルばね。]] [[File:Springs 009.jpg|thumb|匕匵コむルばね]] [[File:Ressort hélicoïdal de torsion.png|thumb|140px|ねじりコむルばね]] [[File:Spring 3 (PSF).png|thumb|130px|重ね板ばね]] [[File:Progresivní spirálová pruÅŸina tlačná.jpg|thumb|x80px|竹の子ばね]] [[File:Disc spring figure.png|thumb|140px|皿ばね]] '''ばね'''springに぀いお、䞭孊校の技術家庭科では、「圧瞮コむルばね」ず「匕匵コむルばね」を習っおいる。 高校の理科の物理孊で習うばねは、䞻に、これら2皮の「コむルばね」coil spring である。 じ぀は、ばねには、これ以倖にも、さたざたなばねがある。 「コむルばね」の他、「重ね板ばね」、「枊巻きばね」(spiral spring)、「皿ばね」(coned dosc spring) などがある。 たた、「コむルばね」にも、じ぀は「ねじりコむルばね」helical torsion springずいうのも存圚する。 高校の物理では、ばねは䞻に、モノを぀るしたり、振動させたりなどが䞻な甚途であった。 しかし、実際のばねの甚途は、それだけではなく、他にも甚途がある。 ばねの工業での甚途は、䞋蚘のように、いく぀かある。 :・受けた荷重によっおばねが䌞びるたたは瞮む関係をもずに、力ちからやトルクなどを枬定する甚途もある。「ばねばかり」 :・゚ネルギヌをたくわえる。時蚈のれンマむのように、埐々に力を解攟するこずもできる。 :・衝撃をやわらげる。自動車や電車などでも防振装眮の郚品ずしおばねが䜿われる。 :ばね座金ざがねのように、ほかの郚品を抌し付けるなどしお、なんらかの郚品を密着・固定させる甚途もある。 ::※ 䞊蚘の4条件の出兞は、実教出版の怜定教科曞のほか、森北出版『機械蚭蚈法』にもこの4䟋の蚘茉あり。 ※ 本単元の範囲倖高校理科の䜜甚・反䜜甚の法則だけで考えるず、ばねで振動を吞収しお枛衰げんすいできるのは䞍思議であるが゚ネルギヌ保存則があるので、ばねの片方の端郚で振動を吞収しおも、けっしお゚ネルギヌが消えるわけではなく、ばねの反察偎の端郚に同じ匷さの力が䌝わるハズ、しかし実際のばねは、振動をある皋床は吞収しお枛衰するこずができる。おそらくは摩擊の圱響によっお振動が枛衰するのだろう <ref>䞭島尚正ほか著『機械蚭蚈孊』、朝倉曞店、1998幎12月10日 初版 第1刷 発行、49ペヌゞ ,, 板ばねによる振動の枛衰を摩擊だず断蚀しおいる</ref> 、ず考えられおいる。 ずはいえ、物理でならうように固有振動数などの共振の問題もあるので、けっしお物理の力孊で習う匏が無駄になるワケではない。工業高校『機械蚭蚈』でも、別の単元で、共振の問題をならう。 :※ ばねには、金属ばねのほかにも、空気ばねなどもあるが、しかし本単元では空気ばねなどの気䜓の装眮は陀倖する。怜定教科曞でも、この単元では、空気ばねに぀いおは、蚀及されおいない。じ぀は他の単元で、空気ばねの話題が怜定教科曞にもある。 == 材料 == ばね甚の金属材料でも、芁求される特性ずしお、匟性係数の高さ、疲れやクリヌプぞの抵抗の高さが芁求されおいる。※ この芁求特性の出兞ずしおは、実教出版の怜定教科曞のほか、日刊工業新聞瀟『金属材料基瀎工孊』井圢盎匘 線著などにも曞いおある。 JIS などに、ばね甚の金属材料が定められおいる。 ばね鋌spring steelずしおSUPなどが定められおいる。型番SUPは範囲倖. 怜定教科曞には無い。 このほか、ピアノ線JISの型番は「SWP」などの金属線を、比范的に小さいコむルばねの線材にする堎合もある。型番は範囲倖. ステンレスのばね鋌もあり、SUS302などが、ばね甚ステンレス鋌線ずしお定められおいる。型番は範囲倖. 䞊蚘のステンレス系のばね材は、耐熱性・耐食性の芁求される堎合や、電気甚機噚などで、もちいられる事がよくある。 :※ 範囲倖: 鉄以倖にも、黄銅線や「りん青銅線」ずいった銅系の線材、銅ず亜鉛ずニッケルからなる掋癜の掋癜線などがある。くわしくは森北出版『機械蚭蚈法 第3版』塚田忠倫 著を参照せよ。 {{-}} == コむルばね == [[Image:Coil spring.JPG|thumb|left|圧瞮コむルばね]] [[Image:Ressort de traction à spires jointives.jpg|thumb|right|テンションコむルばね]] たず、考察察象の「ばね」ずしお、円筒圢の'''コむルばね'''coil springを考える。円錐コむルばねなど別圢状のばねは、今回は考えない。ばねの材質は䞀般の金属ずしお、ばねに掛かる荷重の倧きさは、匟性倉圢の範囲内ずする。 たた、コむル線の断面圢状は円圢だず仮定する。䞖の䞭には、円圢断面の他にも、角圢断面のばねも存圚するが、今回は考えないずする。 {{clear}} === ねじり応力の匏 === [[File:0_ressort_de_compression_cotes.svg|thumb|upright|コむルばねの図。<br>なお、図ではコむルのピッチをpず衚しおある。線埄dずピッチpを混同しないように。<br>䞀般的に、機械補図での文字の方向は、寞法間の矢印の䞊に寞法倀を曞くずいう方向である。]] ばねに荷重が掛かっお瞮んでいる堎合、ばね党䜓で芋たら、ばねには圧瞮荷重が掛かっおいる。だが、コむルばねのコむル線の芖点から芋た堎合の荷重の掛かり方は、コむル断面に垂盎方向の荷重である、せん断荷重および、ねじり荷重の皮類の荷重である。 ねじり荷重は断面次極モヌメントZ<sub>p</sub>で蚈算できる。 コむルの線埄をd[mm]ずすれば、コむル線埄dは、ばね党䜓の盎埄Dずは別なので混同しないように。 :<math> Z_p=\frac{\pi d^3}{16} </math> [mm<sup>3</sup>] ねじり応力τの匏は、かかる曲げモヌメントをMずすれば :<math>\tau = \frac{M}{Z_p}</math> [MPa] で、曲げモヌメントMは、荷重をW[N]ずしお、ばね党䜓の盎埄をD[mm]ずすれば、ばね党䜓の盎埄Dは、コむル線埄dずは別なので混同しないように。 曲げモヌメントMの匏は、 :<math>M=W \frac{D}{2}</math> [N・mm] である。するず、ねじり応力ず曲げモヌメントの関係匏より、 :<math> \tau = \frac{M}{Z_p} = \frac{WD/2}{\pi d^3 /16}=\frac{8WD}{\pi d^3}</math> [MPa] ずなる。 これより、コむルばねの、荷重W[N]ずねじり応力τ[MPa]の関係匏が求たったので、以䞋に結論をたずめる。 :<math> \tau =\frac{8WD}{\pi d^3}</math> [MPa] 実際の蚭蚈では、応力などを考慮しお応力修正係数 κ を䞋蚘のように掛け算する。※ 怜定教科曞に曞いおあるのも、䞋蚘のκカッパ、ギリシャ文字぀きの匏。 :<math> \tau = \kappa \frac{8WD}{\pi d^3}</math> [MPa] たた、応力修正係数Kは、ばね指数 <math> c = \frac{D}{d} </math> をもちいお䞋蚘のように求める。 <math> \kappa = \frac{4c - 1}{4c -4} + \frac{0.615}{c} </math> :(※ 範囲倖: )歎史的なこずなので暗蚘は䞍芁であるが、䞊蚘のKの匏( <math> K = \frac{4c - 1}{4c -4} + \frac{0.615}{c} </math> )は「ワヌル(Wahl)の匏」ずいう。なお「ばね指数」は英語で spring index ずいう。 :JISでも䞊蚘のワヌルの匏が採甚されおいる。(JIS B 0724) [[File:Wahl factor spring japanese.svg|thumb|500px|応力修正係数 κ の倀<br>ワヌルの匏をグラフ化したものである。]] :※ばね指数 c は、コむルの盎埄 D ずコむルの線埄 d ずの比である<ref> 日本機械孊䌚『機械実甚䟿芧 改蚂 第6版』、日本機械孊䌚発行所、䞞善株匏䌚瀟発売所、2006幎9月30日 11刷発行、442ペヌゞ</ref>。 ワヌルの匏の圢だけではわかりづらいが、ワヌルの匏を実際にグラフにしおみるず、暪軞をばね指数ずしたずき、応力修正係数はおおむね 1.051.6の倀の範囲内になる。 加工などの理由で、ばね指数の倀 c は、慣習的に熱間成圢ではに c  415 に<ref> 䞉田玔矩・朝比奈奎䞀ほか『機械蚭蚈法』、コロナ瀟、2015幎9月10日 初版第16刷発行、187ペヌゞ</ref>、冷間成型では 422 の範囲になるように蚭蚈する事が倚い※ 工業高校の教科曞に蚘述あり。この範囲を倖れお、cが倧きすぎたり小さすぎたりするず、コむルを巻くのが困難になる。文献によっおは c510ずしおいるものもある<ref>䞭島尚正ほか著『機械蚭蚈孊』、朝倉曞店、1998幎12月10日 初版 第1刷 発行、48ペヌゞ </ref>。 芁するに c はおおむね、その皋床に蚭蚈するのが慣習。 ばね指数の衚そのものは322たでの衚がある。 {{-}} === たわみの匏 === 次にコむルばねのたわみに関しお考えよう。 たず、ねじり応力τず、その応力が掛かっおる箇所のせん断ひずみγの関係匏は、 :<math>\tau = G \gamma</math> [MPa] である。せん断係数Gは物性倀なので蚈算で求める必芁がない。ねじり応力τの関係匏は前節で既に求めた。ただ、ねじり応力の具䜓的な倀は求たっおいない。ねじり応力の実隓倀を求めるには、せん断ひずみγを求めれる必芁がある。 そしおせん断ひずみは、コむル党䜓の䌞び瞮みの倉化から求めるこずになる。なので、コむル党䜓の䌞び瞮みの倉化である「たわみ」ず、線材のひずみずの関係匏を求める必芁が生じる。 たず、解析の方針ずしお、コむルの巻数をn巻ず、しよう。正確には、'''有効巻数'''ゆうこうたきすうずいう。埌述。 そしお䞀巻きあたりの「せん断ひずみ」ず党䜓「たわみ」の関係匏を求めおから、それを巻き数のn倍すれば党䜓の「たわみ」になるから、そうしお関係匏を求めおみよう。 するず、たず、コむル䞀巻きの線材の長さLず、ばね党䜓の盎埄Dの関係匏を求める必芁が生じる。これは簡単に求たり、 :<math> L=\pi D </math> ずなる。これから、さらに、せん断ひずみを求めるには、軞のねじれ角ずモヌメントの関係匏の公匏を甚いる。近䌌的に、ばねのたわみを軞のねじりに芋立おる。するず極断面次モヌメントI_pずねじりモヌメントTの関係匏が甚いられる。その、ねじりモヌメントの関係匏は、䞀巻きあたりのねじれ角をΞ<sub>1</sub>ずするず、 :<math> T= G (\theta_1 / L) I_p </math> である。なお、単䜍に぀いお、この匏のΞ<sub>1</sub>の角床の単䜍はラゞアン単䜍である。いわゆる匧床法である。[rad]ずいう単䜍である。 「床」の°ずは異なるので混同しないように。 ひずみを求める蚈算に甚いるのは、䞀巻きあたりのねじれ角のΞ<sub>1</sub>なので、匏倉圢をしお、Ξ<sub>1</sub>に関した等匏に倉圢する。するず、 :<math>\theta_1 = \frac{TL}{G I_p} </math> である。 この匏のLは既に求めた。コむルひず巻きあたりの長さLは、 :L=π D で、あった。 この匏のモヌメントTも、既に求めおあっお、荷重ずねじりモヌメントの関係匏は :T=WD/2 ず求たっおいる。 次に、Gは物性倀なので、解析では求める必芁がない。 極断面次モヌメントI_pは、線材の断面圢状が円圢なので、以䞋の公匏が䜿えお、 :<math>I_p=\frac{\pi d^4}{32} </math> である。 これらの、぀の代数をΞ<sub>1</sub>の匏に代入しよう。するず、 :<math>\theta_1 = \frac{TL}{G I_p} =\frac{\frac{WD}{2} \pi D}{G \frac{\pi d^4}{32}} =\frac{16WD^2}{Gd^4}</math> ず、なる。ずころで、Ξ<sub>1</sub>は、䞀巻きあたりのねじれ角であっお、ばね党䜓の党巻き数のねじれ角の合蚈ではない。なので、党巻き数合蚈の、総ねじれ角を求めよう。党巻き数は、n巻ず蚭定しおあったので、単玔にn倍すれば良い。総ねじれ角Ξ<sub>n</sub>は、 :<math>\theta_n= n \theta_1 = \frac{16nWD^2}{Gd^4}</math> 党䜓のたわみΎ<sub>n</sub>を求めるには、総ねじれ角Ξ<sub>n</sub>に、ばね党䜓のコむル半埄D/2を掛ければ良い。 なぜなら、䞀巻きあたりのたわみ量Ύ<sub>1</sub>は、 :<math>\delta_1= \frac{D}{2} \theta_1 </math> だから、である。 結局、党䜓のたわみΎ<sub>n</sub>は、 :<math>\delta_n=n \delta_1=n \frac{D}{2} \theta_1 = \frac{8nWD^3}{Gd^4} </math> である。 結論を、たずめるず、 :<math>\delta_n = \frac{8nWD^3}{Gd^4} </math> である。 === 有効巻数 === [[File:0 ressort de compression.svg|thumb|right|upright|圧瞮コむルばねの端郚は、すわりを良くするため研削され、䞍完党巻き数になる。]] 以䞊の蚈算では、ばねの巻き数を単玔にn巻きずしお説明したが、実際のばねでは、ばねの党おの郚分が機胜するわけではない。コむル端郚の、巻き始めず巻き終わりの郚分は、ばねずしおは、あたり機胜しない。 この、ばねずしお機胜しないぶぶんの巻き数を「䞍完党巻き数」ずいう芁 出兞。 ばねずしお機胜するず考えられる巻き数を'''有効巻数'''ゆうこうたきすう、英number of active coilsずいう。 力孊解析で、たわみなどを求める際は、このあたりばねずしお機胜しない䞍完党巻き数の郚分を排陀しお、有効巻数で蚈算する必芁がある。 ※ 範囲倖 :  圧瞮ばねの端郚の座巻きの郚分や、匕匵りばねのフックの郚分が、ばねずしお機胜しないず考える。そのため、おおむね 1.52巻き おいどがばねずしお機胜しないず考えるのが通垞である。 このため、 :有効巻き数  芋かけの総巻き数  1.5 たたは :有効巻き数  芋かけの総巻き数  2 の匏がよく甚いられる。 慣習的に、有効巻き数の蚘号では Na がよく甚いられおいる。 芋かけの総巻き数を Nt ずするず、 䞊の日本語の匏は :Na  Nt  1.5 :Na  Nt  2 ず蚘号による数匏になる。 コむル端の研削の状態などを根拠にしお、䞊蚘の匏のいずれかを甚いるかが、決たっおいる詳しくは専門曞を読め。 たた、いずれの匏を採甚する堎合でも、有効巻き数は最䜎でも3以䞊になるように蚭蚈するのが良い<ref> 䞉田玔矩・朝比奈奎䞀ほか『機械蚭蚈法』、コロナ瀟、2015幎9月10日 初版第16刷発行、189ペヌゞ</ref> <ref> 倧西枅『機械蚭蚈入門』、オヌム瀟、平成28幎6月10日 第4版 第2刷発行 、173ペヌゞ、</ref>、ずされおいる。 :※ 怜定教科曞実教出版に、圧瞮コむルばねの端郚の「オヌプン゚ンド」や「クロヌズド゚ンド」や研削やテヌパの堎合の違いなどの図や公匏などがある。本wikiでは省略。 :匕匵コむルばねに぀いおも、怜定教科曞では、半フックや逆䞞フックの堎合の図なども曞いおあるが、本wikiでは省略。 <!-- 「自由巻き数」の初等的な定矩・説明が文献で芋぀からないので非衚瀺です。 通垞、有効巻き数 Na ず自由巻き数 Nf は、おおむね同じ倀になる<ref> 䞉田玔矩・朝比奈奎䞀ほか『機械蚭蚈法』、コロナ瀟、2015幎9月10日 初版第16刷発行、189ペヌゞ</ref>。 ぀たり :NaNf よっお、 :Na  Nf  Nt  1.5 :Na  Nf  Nt  2 ずなる<ref> 䞉田玔矩・朝比奈奎䞀ほか『機械蚭蚈法』、コロナ瀟、2015幎9月10日 初版第16刷発行、189ペヌゞ</ref>。 --> {{-}} == 板ばねなど == 板ばねの解析方法に぀いおは、材料力孊の断面係数や断面二次モヌメントなどを甚いた解析方法や公匏が、理論的には知られおいる。 :※ 怜定教科曞に、いく぀か公匏が倩䞋り的に蚘茉されおいる。 :※ 理論的な背景に興味のある者は、材料力孊の専門曞を読め。蚈算だけなら、高校の数孊23レベルの埮分積分の知識ず、圓科目『機械蚭蚈』の材料力孊の孊力があれば、ずりあえずの蚈算は可胜。 == ばね以倖の枛衰装眮 == [[ファむル:oil damper mov.gif|right|thumb|100px|耇筒匏ダンバヌの動䜜図]] ※ wikiにダンパヌ内郚の図が無いので、専門曞や倖郚サむトなどを参照しおください。 ばねで振動を吞収する際、金属ばねだけでは吞収・枛衰が䞍十分なので、車䞡などの実甚的な機械では、流䜓をもちいたダンパヌずいう枛衰装眮が取り付けられおいるこずもある。 流䜓がオむルな堎合には、「オむルダンパヌ」たたは「油圧ダンパヌ」ずもいう。※ 実教の怜定教科曞では「油圧ダンパヌ」 原理は、流䜓抵抗をもちいた、振動の枛衰である。 ダンパヌの内郚構造ずしお现孔さいこう、オリフィスがダンパヌ装眮内にあり、この现孔をオむルが通るずきの抵抗が速床に応じお、速床が倧きくなるず流䜓抵抗も倧きくなる性質を利甚する。 :※ 「空気ばね」ずいわれる装眮も、空気ばねの装眮内郚にオリフィスがあり、空気なので気䜓であるがその流䜓抵抗によっお衝撃を枛衰させる仕組みである。『機械蚭蚈』怜定教科曞の範囲。 ※ 範囲倖:  高校の物理では、埮分積分を぀かっお運動方皋匏を蚘述するこずを発展事項ずしお習う。いちおう、ダンパ抵抗も、埮分積分で蚘述するこずは可胜である。 ::※ ダンパの埮分方皋匏は省略する。興味があれば、初等的な『流れ孊』あたりの本を読めば、たぶん曞いおあるだろう。 運動方皋匏の法則は Fma で衚されるがFは力、mは質量、aは加速床、 ダンパ抵抗は速床vに比䟋するが、その速床vずは䜍眮xの時間埮分であるし、たた速床を埮分するず加速床aになるので。なので、速床vは結局、䜍眮の1回埮分だし、加速床aは䜍眮の2回埮分なので、方皋匏䞊では高々たかだかで2回埮分の埮分方皋匏になる。 もっずも、実際の流䜓の物理珟象は耇雑であり、方皋匏の予想どおりに振舞うずはかぎらないので、あくたで倧たかな傟向を確認するくらいに匏を䜿うのが良いだろう。最終的には、蚭蚈者などは実隓によっお、これらの補品の特性を確認するべきだろう。 流䜓にかぎらず、重ね板ばねでも同様、各皮の方皋匏では、粟床が悪いので、実隓によっお最終的には確認する必芁がある <ref>䞭島尚正ほか著『機械蚭蚈孊』、朝倉曞店、1998幎12月10日 初版 第1刷 発行、49ペヌゞ ,, 板ばねによる振動の枛衰を摩擊だず断蚀しおいる</ref>。 ※ 出兞には流䜓のダンパ抵抗のハナシは無いので、冒頭郚は䞞カッコにした。 {{コラム|防振ゎム| :※ 『機械蚭蚈』怜定教科曞では、ばねずは別の単元に振動の単元があり、その振動の単元に「防振ゎム」の話題がありたす。 :振動の単元の倚くの内容は、理科の物理2・専門物理の振動の話題ず同じなので、本wikiでは、ばねの話題でたずめお、防振ゎムも説明したす。 機械装眮などの土台に、振動防止のために、あ぀めのゎム板や、円柱状のゎム塊のような郚品が取り付けられおいたりする堎合があるが、これが防振ゎムである。 :※ あぶないので、装眮にずり぀けられおある状態の防振ゎムには、けっしお觊らないこず。 さお、防振ゎムは、圧瞮には比范的に匷いが、匕っ匵りに匱い。※ 怜定教科曞にも、防振ゎムは、匕匵りには適さないず曞いおある。 小䞭の理科や高校物理では、茪ゎムなどが匕っ匵るず元の長さに戻るずいう匟性の特城が曞いおあり、たしかに匟性のその性質は科孊的にも重芁であるのだが、 しかし、実甚の段階では、耐久性などの理由で、あたりゎム補品は匕匵りには適さない堎合もある。 こういう、科孊的興味匕匵りず、実甚ずの違いに、就職埌には気を぀けよう。 }} == 参考文献・脚泚など == [[カテゎリ:高等孊校工業 機械蚭蚈]]
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2022-11-25T14:07:50Z
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建蚭業法第26条の4
法孊>コンメンタヌル>コンメンタヌル建蚭業法 (登録)
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法孊コンメンタヌルコンメンタヌル建蚭業法
[[法孊]][[コンメンタヌル]][[コンメンタヌル建蚭業法]] ==条文== 登録 ;第26条の4 : [[建蚭業法第26条|第26条]]第4項の登録は、同項の講習を行おうずする者の申請により行う。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前埌 |[[コンメンタヌル建蚭業法|建蚭業法]] |[[コンメンタヌル建蚭業法#s4の2|第4章の2 建蚭業者の経営に関する事項の審査等]]<br> |[[建蚭業法第26条の3]]<br>䞻任技術者及び監理技術者の職務等 |[[建蚭業法第26条の5]]<br>欠栌条項 }} {{stub}} [[category:建蚭業法|26の4]]
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2013-09-02T08:33:18Z
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建蚭業法第26条の5
法孊>コンメンタヌル>建蚭業法>建蚭業法斜行什>建蚭業法斜行芏則 (欠栌条項) 。
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法孊コンメンタヌル建蚭業法建蚭業法斜行什建蚭業法斜行芏則
[[法孊]][[コンメンタヌル]]建蚭業法[[コンメンタヌル建蚭業法斜行什|建蚭業法斜行什]][[コンメンタヌル建蚭業法斜行芏則|建蚭業法斜行芏則]] ==条文== 欠栌条項 ;第26条の5 : 次の各号のいずれかに該圓する者が行う講習は、第二十六条第四項の登録を受けるこずができない。 ::侀 この法埋又はこの法埋に基づく呜什に違反し、眰金以䞊の刑に凊せられ、その執行を終わり、又は執行を受けるこずがなくな぀た日から二幎を経過しない者 ::二 [[建蚭業法第26条の15|第26条の15]]の芏定により[[建蚭業法第26条|第26条]]第4項の講習の登録を取り消され、その取消しの日から二幎を経過しない者 ::侉 法人であ぀お、第26条第4項の講習を行う圹員のうちに前二号のいずれかに該圓する者があるもの 。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前埌 |[[コンメンタヌル建蚭業法|建蚭業法]] |[[コンメンタヌル建蚭業法#s4|第4ç«  斜工技術の確保]]<br> |[[建蚭業法第26条の4]]<br>登録 |[[建蚭業法第26条の6]]<br>登録の芁件等 }} {{stub}} [[category:建蚭業法|26の5]]
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2013-09-02T08:41:16Z
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18,186
高等孊校工業 機械蚭蚈/機械芁玠ず装眮/圧力容噚
おもに金属補の容噚を察象に考える。 ガスタンクなど、圧力のある流䜓を容噚に詰めたものを圧力容噚ずいう。 容噚に詰める流䜓の皮類は、気䜓や液䜓、蒞気などである。 実際の容噚には、バルブなどが付いおいお、バルブを開くこずで、内郚の流䜓を取り出す。なので、バルブを閉めるこずで、内圧を高いたた維持できるなら、䞀般には圧力容噚ず芋なす。 なお、容噚の倖偎から圧力がかかる堎合も、圧力容噚ずいう堎合もあるが、今回の考察では倖偎からの圧力は考えないずしよう。 たた、なお、ボむラヌの芏栌で第䞀皮圧力容噚などが芏定されおいるが、今回の本ペヌゞの解説では、工業芏栌には立ち入らず、圧力容噚の定矩は玠朎な盎感的定矩ずする。 内圧によっお容噚にかかる応力が均䞀に芋なせる堎合の容噚を薄肉容噚(うすにくようき)ずいう。 「薄肉」容噚ず蚀っおも、容噚が壊れない皋床には厚さを持っおいる。この堎合の薄肉ずは、応力が均䞀に芋なせるずいう意味である。 容噚の壁の内偎のほうが倖偎よりも応力が倧きいので、厚さが倧きくなっおくるず、応力は、だんだん䞀定ずは芋なせなくなっおくる。このような応力が䞀定ずは芋なせないほど厚さが倧きい堎合は厚肉容噚(あ぀にくようき)ずいう。 では、内圧ず応力の関係を考えよう。たず薄肉容噚から蚈算をする。 厚肉容噚の応力の理論も、薄肉の堎合の応力の理論が、理論的基瀎になっおいる。なので、たず薄肉容噚の応力の理論を理解する必芁がある。 具䜓的には、金属管の円圢の盎管を想定しお頂きたい。盎管郚の端はバルブなどで閉じおるずしよう。 管の倧きさは実隓宀レベルずしお、管の軞の向きは氎平方向の向きずしよう。 さお、円筒の長さは管内埄に察しおは、十分に長いず仮定する。 たた、内圧によるひずみ倉化が無芖できるほどには、応力が小さいずする。(管の垂盎方向の䞊郚ず䞋郚ずの重力差の圱響を考えるず、蚈算がやっかいなので。) こう仮定すれば、応力は半埄方向のみになる。応力の方向は、管壁に垂盎であり,円筒管だから、぀たり管内壁の各郚に、半埄方向の向きに応力がかかる。 バルブにかかる応力の圱響は、管が管埄に察しお十分に長いず仮定しおるので、バルブ郚分は応力蚈算から無芖できる。 内壁に掛かる力の方向を考えるず、力はベクトルであり向きを持っおいるから、これを考慮しお、内壁に掛かる合蚈の力を考えないずいけない。そしお、その合蚈の力が応力に関わる。(合蚈の力の厳密な蚌明は、最終的には、管の䞭心を通る断面ず亀わる管の面積を考える必芁がある。この結果の算出方法ずしお、䞉角関数やベクトルなどを駆䜿しお、管壁にかかる力のベクトルを積分しお蚈算する方法もあるが、高校レベルをやや超えるので、本節では、結果の蚈算法を甚いるずする。) さお、管の長さをL[mm]ずする。 たず、合蚈の力を考えるには、管の䞭心を通る断面ず管内郚の亀わる面積DL[mm]に、倖郚ずの差圧の圧力p[MPa]を掛けた倀pDLになる。(pDLになる理由は、蚌明がベクトルの積分を甚いるので省略。代わりに、盎感的に考え、説明図などを曞籍や倖郚サむトなどで探しお、玍埗いくたで盎感的に考えよ。) 合蚈の力F[N]は である。 管の断面積は、管の厚さをt[mm]ずしお、断面積は、 である。 応力σ[MPa]は、断面積2tL[mm]に均䞀に掛かるず仮定しお、(薄肉なので、均䞀に応力が掛かるず仮定できる。) である。 管の厚さに関する、JIS芏栌の配管に関する芏栌であるスケゞュヌル番号(Sch)は、このような応力蚈算を元に定矩されおいる。 なお、実務の際は、安党率を考慮しお、応力の蚈算結果よりも倧きめの耐久性を持たせおおく必芁のあるこずを、忘れないように。 軞方向の応力の考察は、円呚方向の考察では省略したが、実は、簡単に蚈算できる。 たず、軞方向の応力を考えるには、管の端郚は容噚ず䞀䜓になっおいないずいけない。この堎合、容噚からの流䜓の取り出し甚のバルブは軞端郚以倖の、端郚から離れた円呚䞊の箇所に、バルブなどを぀けるこずになる。 応力集䞭に぀いおは、蚈算の簡単化のため、今回は応力集䞭は考えないずする。 さお、圧力が容噚におよがす軞方向の合蚈の力F[N]は、 軞方向の内埄の断面積 π D 2 / 4 {\displaystyle \pi D^{2}/4} に、圧力p[MPa]を掛けたものになる。 軞方向の応力で考える断面積は「軞方向の断面積」を考えるこずに泚意。前の節の円呚方向の応力で考えた「断面積」は、円呚方向の断面積なので、混同しおはならない。 さお、軞方向の合蚈の力F[N]を匏で衚せば、 である。 軞方向の断面で考えた管の断面積は、(これは内埄の断面積でなく、管の断面積である。混同しないように泚意。) である。(管の厚さが薄いので、断面積は、管の内呚に厚さを掛けた倀で近䌌できるずする蚈算法が、薄肉圧力容噚の軞方向応力での、䞀般的な蚈算方法である。) こうすれば、軞方向の応力σtは、 である。 実務の際は、安党率を考慮しお、応力の蚈算結果よりも倧きめの耐久性を持たせおおく必芁のあるこずを、忘れないように。 圧力容噚の実際の蚭蚈では、応力以倖にも、疲劎匷床や熱応力など、様々な怜蚎項目および怜蚌項目がある。内郚流䜓の皮類によっおは、化孊腐食などの圱響も怜蚌しなければならない。
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おもに金属補の容噚を察象に考える。 ガスタンクなど、圧力のある流䜓を容噚に詰めたものを圧力容噚ずいう。 容噚に詰める流䜓の皮類は、気䜓や液䜓、蒞気などである。 実際の容噚には、バルブなどが付いおいお、バルブを開くこずで、内郚の流䜓を取り出す。なので、バルブを閉めるこずで、内圧を高いたた維持できるなら、䞀般には圧力容噚ず芋なす。 なお、容噚の倖偎から圧力がかかる堎合も、圧力容噚ずいう堎合もあるが、今回の考察では倖偎からの圧力は考えないずしよう。 たた、なお、ボむラヌの芏栌で第䞀皮圧力容噚などが芏定されおいるが、今回の本ペヌゞの解説では、工業芏栌には立ち入らず、圧力容噚の定矩は玠朎な盎感的定矩ずする。 内圧によっお容噚にかかる応力が均䞀に芋なせる堎合の容噚を薄肉容噚うすにくようきずいう。 「薄肉」容噚ず蚀っおも、容噚が壊れない皋床には厚さを持っおいる。この堎合の薄肉ずは、応力が均䞀に芋なせるずいう意味である。 容噚の壁の内偎のほうが倖偎よりも応力が倧きいので、厚さが倧きくなっおくるず、応力は、だんだん䞀定ずは芋なせなくなっおくる。このような応力が䞀定ずは芋なせないほど厚さが倧きい堎合は厚肉容噚あ぀にくようきずいう。 では、内圧ず応力の関係を考えよう。たず薄肉容噚から蚈算をする。 厚肉容噚の応力の理論も、薄肉の堎合の応力の理論が、理論的基瀎になっおいる。なので、たず薄肉容噚の応力の理論を理解する必芁がある。
[[File:Water well tank.JPG|thumb|right|200px|氎りェル絊湯システムに接続された圧力タンク。<br><br>実務の際は、本節で解説したこず以倖にも、倚くの他の怜蚎項目がある。本節の知識だけでは画像のような補品は蚭蚈できない。画像は圧力容噚のむメヌゞの参考皋床に。]] [[File:Pressure Vessel.jpg|thumb|right|200px|鋌補圧力容噚。<br>このような倧型構造物の応力解析は高校レベルを超える。画像は圧力容噚のむメヌゞの参考皋床に。]] おもに金属補の容噚を察象に考える。 ガスタンクなど、圧力のある流䜓を容噚に詰めたものを'''圧力容噚'''ずいう。 容噚に詰める流䜓の皮類は、気䜓や液䜓、蒞気などである。 実際の容噚には、バルブなどが付いおいお、バルブを開くこずで、内郚の流䜓を取り出す。なので、バルブを閉めるこずで、内圧を高いたた維持できるなら、䞀般には圧力容噚ず芋なす。 なお、容噚の倖偎から圧力がかかる堎合も、圧力容噚ずいう堎合もあるが、今回の考察では倖偎からの圧力は考えないずしよう。 たた、なお、ボむラヌの芏栌で第䞀皮圧力容噚などが芏定されおいるが、今回の本ペヌゞの解説では、工業芏栌には立ち入らず、圧力容噚の定矩は玠朎な盎感的定矩ずする。 内圧によっお容噚にかかる応力が均䞀に芋なせる堎合の容噚を'''薄肉容噚'''うすにくようきずいう。 「薄肉」容噚ず蚀っおも、容噚が壊れない皋床には厚さを持っおいる。この堎合の薄肉ずは、応力が均䞀に芋なせるずいう意味である。 容噚の壁の内偎のほうが倖偎よりも応力が倧きいので、厚さが倧きくなっおくるず、応力は、だんだん䞀定ずは芋なせなくなっおくる。このような応力が䞀定ずは芋なせないほど厚さが倧きい堎合は'''厚肉容噚'''あ぀にくようきずいう。 では、内圧ず応力の関係を考えよう。たず薄肉容噚から蚈算をする。 厚肉容噚の応力の理論も、薄肉の堎合の応力の理論が、理論的基瀎になっおいる。なので、たず薄肉容噚の応力の理論を理解する必芁がある。 == 薄肉円筒の堎合 == === 円呚方向の応力 === 具䜓的には、金属管の円圢の盎管を想定しお頂きたい。盎管郚の端はバルブなどで閉じおるずしよう。 管の倧きさは実隓宀レベルずしお、管の軞の向きは氎平方向の向きずしよう。 さお、円筒の長さは管内埄に察しおは、十分に長いず仮定する。 たた、内圧によるひずみ倉化が無芖できるほどには、応力が小さいずする。管の垂盎方向の䞊郚ず䞋郚ずの重力差の圱響を考えるず、蚈算がやっかいなので。 こう仮定すれば、応力は半埄方向のみになる。応力の方向は、管壁に垂盎であり円筒管だから、぀たり管内壁の各郚に、半埄方向の向きに応力がかかる。 バルブにかかる応力の圱響は、管が管埄に察しお十分に長いず仮定しおるので、バルブ郚分は応力蚈算から無芖できる。 内壁に掛かる力の方向を考えるず、力はベクトルであり向きを持っおいるから、これを考慮しお、内壁に掛かる合蚈の力を考えないずいけない。そしお、その合蚈の力が応力に関わる。合蚈の力の厳密な蚌明は、最終的には、管の䞭心を通る断面ず亀わる管の面積を考える必芁がある。この結果の算出方法ずしお、䞉角関数やベクトルなどを駆䜿しお、管壁にかかる力のベクトルを積分しお蚈算する方法もあるが、高校レベルをやや超えるので、本節では、結果の蚈算法を甚いるずする。 さお、管の長さをL[mm]ずする。 たず、合蚈の力を考えるには、管の䞭心を通る断面ず管内郚の亀わる面積DL[mm<sup>2</sup>]に、倖郚ずの差圧の圧力p[MPa]を掛けた倀pDLになる。pDLになる理由は、蚌明がベクトルの積分を甚いるので省略。代わりに、盎感的に考え、説明図などを曞籍や倖郚サむトなどで探しお、玍埗いくたで盎感的に考えよ。 合蚈の力F[N]は :<math> F=pDL </math> [N] である。 管の断面積は、管の厚さをt[mm]ずしお、断面積は、 :<math> 2tL </math> [mm<sup>2</sup>] である。 応力σ[MPa]は、断面積2tL[mm<sup>2</sup>]に均䞀に掛かるず仮定しお、薄肉なので、均䞀に応力が掛かるず仮定できる。 :<math> \sigma =\frac{pDL}{2tL}=\frac{pD}{2t} </math> [MPa] である。 管の厚さに関する、JIS芏栌の配管に関する芏栌である'''スケゞュヌル番号'''Schは、このような応力蚈算を元に定矩されおいる。 なお、実務の際は、安党率を考慮しお、応力の蚈算結果よりも倧きめの耐久性を持たせおおく必芁のあるこずを、忘れないように。 === 軞方向の応力 === 軞方向の応力の考察は、円呚方向の考察では省略したが、実は、簡単に蚈算できる。 たず、軞方向の応力を考えるには、管の端郚は容噚ず䞀䜓になっおいないずいけない。この堎合、容噚からの流䜓の取り出し甚のバルブは軞端郚以倖の、端郚から離れた円呚䞊の箇所に、バルブなどを぀けるこずになる。 応力集䞭に぀いおは、蚈算の簡単化のため、今回は応力集䞭は考えないずする。 さお、圧力が容噚におよがす軞方向の合蚈の力F[N]は、 軞方向の内埄の断面積 <math> \pi D^2 /4 </math> に、圧力p[MPa]を掛けたものになる。 軞方向の応力で考える断面積は「軞方向の断面積」を考えるこずに泚意。前の節の円呚方向の応力で考えた「断面積」は、円呚方向の断面積なので、混同しおはならない。 さお、軞方向の合蚈の力F[N]を匏で衚せば、 :<math>F =p \pi D^2 /4 </math> [N] である。 軞方向の断面で考えた管の断面積は、これは内埄の断面積でなく、管の断面積である。混同しないように泚意。 :<math>\pi D t </math> である。管の厚さが薄いので、断面積は、管の内呚に厚さを掛けた倀で近䌌できるずする蚈算法が、薄肉圧力容噚の軞方向応力での、䞀般的な蚈算方法である。 こうすれば、軞方向の応力σ<sub>t</sub>は、 :<math> \sigma_t =\frac{p \pi D^2 /4}{\pi D t}=\frac{pD}{4t} </math> [MPa] である。 実務の際は、安党率を考慮しお、応力の蚈算結果よりも倧きめの耐久性を持たせおおく必芁のあるこずを、忘れないように。 圧力容噚の実際の蚭蚈では、応力以倖にも、疲劎匷床や熱応力など、様々な怜蚎項目および怜蚌項目がある。内郚流䜓の皮類によっおは、化孊腐食などの圱響も怜蚌しなければならない。 [[カテゎリ:高等孊校工業 機械蚭蚈]]
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2022-11-25T14:07:59Z
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高等孊校工業 機械蚭蚈/機械芁玠ず装眮/ベルト
ベルト䌝導は、離れた2軞を぀なげお䟿利である。平ベルトには滑りがある。 ベルトずプヌリにに歯をもたせ、噛みあうようにしお滑りを防いだ、歯付ベルトがある。 ベルトの掛け方には、平行がけの他に、たすきがけ(「十字がけ」ずも蚀う)などがある。 平行掛けの堎合、2個のプヌリの埄をそれぞれD1[mm]およびD2[mm]ずするず、ベルトの長さLず巻きかけ角床Ξは、以䞋の匏になる。φはプヌリの共通接線が、プヌリの䞭心を通る線ずなす角床である。2個のプヌリのプヌリ䞭心間の距離をa[mm]ずする。するず、 arcsin {\displaystyle \arcsin } ずは䞉角関数 sin {\displaystyle \sin } の逆関数である。 ぀たり、 のずきに、 ずいう匏で、 arcsin {\displaystyle \arcsin } は定矩される。 sinの逆関数が sin − 1 {\displaystyle \sin ^{-1}} ず衚蚘される堎合もある。 長さの近䌌匏ずしお、䞊の長さの匏の䞭にあるcosの、べき玚数展開の2次の項たでの近䌌匏を甚いお、ベルトの長さの近䌌匏を甚いる堎合もある。cosの2次たでの展開匏は、 である。長さの近䌌匏は、結果的には、 ずなる。
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ベルト䌝導は、離れた2軞を぀なげお䟿利である。平ベルトには滑りがある。 ベルトずプヌリにに歯をもたせ、噛みあうようにしお滑りを防いだ、歯付ベルトがある。 ベルトの掛け方には、平行がけの他に、たすきがけ「十字がけ」ずも蚀うなどがある。
ベルト䌝導は、離れた2軞を぀なげお䟿利である。平ベルトには滑りがある。 ベルトずプヌリにに歯をもたせ、噛みあうようにしお滑りを防いだ、'''歯付ベルト'''がある。 ベルトの掛け方には、'''平行がけ'''の他に、たすきがけ「十字がけ」ずも蚀うなどがある。 <gallery widths=250px heights=250px> File:Pulio.png|歯付きベルトずプヌリヌ。図の2番や4番が歯付きベルト。 File:Flachriemen.png|䞀般的なフラットベルト平ベルト。 File:Belt (PSF).svg|ベルトの掛け方。䞀番巊が平行がけ。真ん䞭が十字がけ。 </gallery> {{clear}} == ベルトの長さ == 平行掛けの堎合、個のプヌリの埄をそれぞれD1[mm]およびD2[mm]ずするず、ベルトの長さLず巻きかけ角床Ξは、以䞋の匏になる。&phi;はプヌリの共通接線が、プヌリの䞭心を通る線ずなす角床である。個のプヌリのプヌリ䞭心間の距離をa[mm]ずする。するず、 :<math>\phi=\arcsin \frac{D_2-D_1}{2a}</math> :<math>L=(\pi-2\phi)\frac{D_1}{2}+(\pi+2\phi)\frac{D_2}{2}+2a \cos \phi </math> <math>\arcsin</math> ずは䞉角関数 <math>\sin</math> の逆関数である。 ぀たり、 :<math>\sin x = y</math> のずきに、 :<math>x = \arcsin y</math> ずいう匏で、<math>\arcsin</math>は定矩される。 sinの逆関数が <math>\sin ^{-1}</math> ず衚蚘される堎合もある。 長さの近䌌匏ずしお、䞊の長さの匏の䞭にあるcosの、べき玚数展開の2次の項たでの近䌌匏を甚いお、ベルトの長さの近䌌匏を甚いる堎合もある。cosの2次たでの展開匏は、 :<math>\cos x \fallingdotseq 1-\frac{x^2}{2!} </math> である。長さの近䌌匏は、結果的には、 :<math>L \fallingdotseq \frac{\pi (D_2+D_1)}{2}+\frac{(D_2+D_1)^2 }{4a}+2a </math> ずなる。 [[カテゎリ:高等孊校工業 機械蚭蚈]]
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2022-11-25T14:07:56Z
[ "テンプレヌト:Clear" ]
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OpenGLプログラミング/モダンOpenGL チュヌトリアル 04
このチュヌトリアルでは、倉換行列の䞖界に飛び蟌んでいき、それで䞉角圢を移動したり、拡倧瞮小したり、回転させるこずができるようになりたす。 テンプレヌト:Wikibooks ここにあるのが行列を扱うずきに芚えおおくべきひずかじりです: これらの乗算を行うためには、数孊ラむブラリが必芁になりたす。 シェヌダには内蔵の簡単な行列挔算甚のサポヌトが付属したすが、通垞はCコヌドから行列を操䜜する必芁がありたす シェヌダが各頂点ごずに実行されるこずから、それはたた、より効率的でもあるので、事前に行列を蚈算する方が良いでしょう。 このチュヌトリアルでは、 OpenGL Mathematics (GLM) ラむブラリを䜿甚し、これはC++で曞かれおいたす。 GLMはGLSLず同じ芏則を䜿甚する傟向があり、そのためスタヌトしやすくなっおいたす。 その資料では、非掚奚のOpenGL 1.xやGLU関数を眮き換える、 OpenGL 1.x and GLU functions, such as glRotate, glFrustum , gluLookAt, なども説明しおいお、既にそれらを䜿甚しおいるのであれば圹に立぀はずです。 代替案も存圚し、 libSIMDx86などがありたす (ちなみに、x86以倖のプロセッサ䞊でも動䜜したす )。 あなた自身の行列コヌドを曞くこずもでき、それほど長くはないので、 mesa-demos-8.0.1/src/egl/opengles2/tri.cずいう䟋をMesa3D demosで芋おみたしょう。 泚:私たちはC++を䜿甚しおいるため、私たちのプログラムも同様にC + +切り替える必芁ありたす - 申し蚳ありたせんが、最初からそれを行うためには最初のチュヌトリアルを線集する必芁がありたす。 実際には、 triangle.c を triangle.cppぞ名前を倉曎する必芁があるだけです。 GLMは、ヘッダのみのラむブラリなので、Makefileを倉曎する必芁はなく、ヘッダが暙準パスにむンストヌルされおさえいればかたいたせん。 DebianやUbuntuのもずでGLMをむンストヌルするには: これでもうGLMのヘッダを远加するこずができたす: 私たちの倉換行列は、3Dの頂点のためのものです。 たずえ珟時点で2Dでも、Z = 0の3Dポむントずしお䞉角圢を描いおいきたす。 いずれにしおも、次のチュヌトリアルでは3Dオブゞェクトに移っおいきたす :) triangle.cppのOpenGLに、これ(頂点ごずに3぀の芁玠)を定矩しおみたしょう: そのあず, in init_resources()内で onDisplay()内で頂点配列の蚭定を倉曎したす 'attribute_coord2d'のもうひず぀の出珟箇所もそれに応じお眮き換えお、新しい座暙を䜿甚するようシェヌダヌに䌝えたす: GLMには、回転、平行移動、拡倧瞮小の行列を蚈算する組み蟌み関数が付属しおいたす。 倉換行列を onIdle()に远加しお、倉換ず組み合わせお順回転を蚈算させおみたしょう: 前のチュヌトリアルで芋たように、新しいuniformを、 glUniformMatrix4fvで远加したす : GLMを䜿甚しない堎合、次のように、GLfloat[16]配列ぞのポむンタを枡すだけで十分です: 頂点シェヌダはちょうど䞊で芋たように行列を頂点に掛けなければなりたせん: ただアスペクト比の問題があるこずに泚意したしょう(16:9モニタのフルスクリヌンでテレビ番組を芋おいるような)。 次のチュヌトリアルでは、モデル- ビュヌ-投圱行列を甚いお、これを修正しおいきたす。 行列を逆の順序で適甚するこずに぀いお述べたこずを芚えおいるでしょうか? ? この䟋では、たず回転させ、぀ぎに平行移動させおいたす。 逆回りの方法でそれをやっおみたしょう:䞉角圢を移動させた埌に回転させるこずになり、原点を䞭心にではなく自身の䞭心の呚りに回転させるこずを意味したす。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "このチュヌトリアルでは、倉換行列の䞖界に飛び蟌んでいき、それで䞉角圢を移動したり、拡倧瞮小したり、回転させるこずができるようになりたす。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "テンプレヌト:Wikibooks ここにあるのが行列を扱うずきに芚えおおくべきひずかじりです:", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "これらの乗算を行うためには、数孊ラむブラリが必芁になりたす。 シェヌダには内蔵の簡単な行列挔算甚のサポヌトが付属したすが、通垞はCコヌドから行列を操䜜する必芁がありたす シェヌダが各頂点ごずに実行されるこずから、それはたた、より効率的でもあるので、事前に行列を蚈算する方が良いでしょう。", "title": "" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "このチュヌトリアルでは、 OpenGL Mathematics (GLM) ラむブラリを䜿甚し、これはC++で曞かれおいたす。 GLMはGLSLず同じ芏則を䜿甚する傟向があり、そのためスタヌトしやすくなっおいたす。 その資料では、非掚奚のOpenGL 1.xやGLU関数を眮き換える、 OpenGL 1.x and GLU functions, such as glRotate, glFrustum , gluLookAt, なども説明しおいお、既にそれらを䜿甚しおいるのであれば圹に立぀はずです。", "title": "" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "代替案も存圚し、 libSIMDx86などがありたす (ちなみに、x86以倖のプロセッサ䞊でも動䜜したす )。 あなた自身の行列コヌドを曞くこずもでき、それほど長くはないので、 mesa-demos-8.0.1/src/egl/opengles2/tri.cずいう䟋をMesa3D demosで芋おみたしょう。", "title": "" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "泚:私たちはC++を䜿甚しおいるため、私たちのプログラムも同様にC + +切り替える必芁ありたす - 申し蚳ありたせんが、最初からそれを行うためには最初のチュヌトリアルを線集する必芁がありたす。 実際には、 triangle.c を triangle.cppぞ名前を倉曎する必芁があるだけです。", "title": "" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "GLMは、ヘッダのみのラむブラリなので、Makefileを倉曎する必芁はなく、ヘッダが暙準パスにむンストヌルされおさえいればかたいたせん。 DebianやUbuntuのもずでGLMをむンストヌルするには:", "title": "" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "これでもうGLMのヘッダを远加するこずができたす:", "title": "" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "私たちの倉換行列は、3Dの頂点のためのものです。 たずえ珟時点で2Dでも、Z = 0の3Dポむントずしお䞉角圢を描いおいきたす。 いずれにしおも、次のチュヌトリアルでは3Dオブゞェクトに移っおいきたす :)", "title": "" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "triangle.cppのOpenGLに、これ(頂点ごずに3぀の芁玠)を定矩しおみたしょう:", "title": "" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "そのあず, in init_resources()内で", "title": "" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "onDisplay()内で頂点配列の蚭定を倉曎したす", "title": "" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "'attribute_coord2d'のもうひず぀の出珟箇所もそれに応じお眮き換えお、新しい座暙を䜿甚するようシェヌダヌに䌝えたす:", "title": "" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "GLMには、回転、平行移動、拡倧瞮小の行列を蚈算する組み蟌み関数が付属しおいたす。 倉換行列を onIdle()に远加しお、倉換ず組み合わせお順回転を蚈算させおみたしょう:", "title": "" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "前のチュヌトリアルで芋たように、新しいuniformを、 glUniformMatrix4fvで远加したす :", "title": "" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "GLMを䜿甚しない堎合、次のように、GLfloat[16]配列ぞのポむンタを枡すだけで十分です:", "title": "" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "頂点シェヌダはちょうど䞊で芋たように行列を頂点に掛けなければなりたせん:", "title": "" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "ただアスペクト比の問題があるこずに泚意したしょう(16:9モニタのフルスクリヌンでテレビ番組を芋おいるような)。 次のチュヌトリアルでは、モデル- ビュヌ-投圱行列を甚いお、これを修正しおいきたす。", "title": "" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "行列を逆の順序で適甚するこずに぀いお述べたこずを芚えおいるでしょうか? ? この䟋では、たず回転させ、぀ぎに平行移動させおいたす。", "title": "" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "逆回りの方法でそれをやっおみたしょう:䞉角圢を移動させた埌に回転させるこずになり、原点を䞭心にではなく自身の䞭心の呚りに回転させるこずを意味したす。", "title": "" } ]
このチュヌトリアルでは、倉換行列の䞖界に飛び蟌んでいき、それで䞉角圢を移動したり、拡倧瞮小したり、回転させるこずができるようになりたす。
このチュヌトリアルでは、倉換行列の䞖界に飛び蟌んでいき、それで䞉角圢を移動したり、拡倧瞮小したり、回転させるこずができるようになりたす。 = 行列のセットアップ = {{wikibooks|GLSL_Programming/Vertex_Transformations{{!}}section about Vertex Transformations in the GLSL Programming }} ここにあるのが行列を扱うずきに芚えおおくべきひずかじりです * 倉換は逆の順序で4x4の行列を乗算するこずにより適甚されたす。 <code>M = M_translation * M_rotation</code> なら、回転が最初でその埌平行移動を意味したす。 * 単䜍行列は、䜕もしない行列です - 䜕も倉換したせん。 * 頂点を倉換するには、行列によっお乗算したす <code>v' = M * v</code> * 4x4行列は4x1ベクトルにだけ適甚するこずができ、頂点の第4次元の1を甚いお取埗したす (x, y, z, 1)。 これらの乗算を行うためには、数孊ラむブラリが必芁になりたす。 シェヌダには内蔵の簡単な行列挔算甚のサポヌトが付属したすが、通垞はCコヌドから行列を操䜜する必芁がありたす シェヌダが各頂点ごずに実行されるこずから、それはたた、より効率的でもあるので、事前に行列を蚈算する方が良いでしょう。 このチュヌトリアルでは、 [http://glm.g-truc.net/ OpenGL Mathematics] (GLM) ラむブラリを䜿甚し、これはC++で曞かれおいたす。 GLMはGLSLず同じ芏則を䜿甚する傟向があり、そのためスタヌトしやすくなっおいたす。 その資料では、非掚奚のOpenGL 1.xやGLU関数を眮き換える、 OpenGL 1.x and GLU functions, such as <code>glRotate</code>, <code>glFrustum</code> , <code>gluLookAt</code>, なども説明しおいお、既にそれらを䜿甚しおいるのであれば圹に立぀はずです。 代替案も存圚し、 [http://simdx86.sourceforge.net/ libSIMDx86]などがありたす (ちなみに、x86以倖のプロセッサ䞊でも動䜜したす )。 あなた自身の行列コヌドを曞くこずもでき、それほど長くはないので、 <code>mesa-demos-8.0.1/src/egl/opengles2/tri.c</code>ずいう䟋をMesa3D demosで芋おみたしょう。 泚私たちはC++を䜿甚しおいるため、私たちのプログラムも同様にC + +切り替える必芁ありたす - 申し蚳ありたせんが、最初からそれを行うためには最初のチュヌトリアルを線集する必芁がありたす。 実際には、 <code>triangle.c</code> を <code>triangle.cpp</code>ぞ名前を倉曎する必芁があるだけです。 GLMは、ヘッダのみのラむブラリなので、Makefileを倉曎する必芁はなく、ヘッダが暙準パスにむンストヌルされおさえいればかたいたせん。 DebianやUbuntuのもずでGLMをむンストヌルするには <source lang="bash"> apt-get install libglm-dev </source> これでもうGLMのヘッダを远加するこずができたす <source lang="c"> #include <glm/glm.hpp> #include <glm/gtc/matrix_transform.hpp> #include <glm/gtc/type_ptr.hpp> </source> = 3Dポむントの䜿甚 = 私たちの倉換行列は、3Dの頂点のためのものです。 たずえ珟時点で2Dでも、Z = 0の3Dポむントずしお䞉角圢を描いおいきたす。 いずれにしおも、次のチュヌトリアルでは3Dオブゞェクトに移っおいきたす :) triangle.cppのOpenGLに、これ頂点ごずに3぀の芁玠を定矩しおみたしょう <source lang="cpp"> struct attributes { GLfloat coord3d[3]; GLfloat v_color[3]; }; </source> そのあず, in init_resources()内で <source lang="cpp"> struct attributes triangle_attributes[] = { {{ 0.0, 0.8, 0.0}, {1.0, 1.0, 0.0}}, {{-0.8, -0.8, 0.0}, {0.0, 0.0, 1.0}}, {{ 0.8, -0.8, 0.0}, {1.0, 0.0, 0.0}} }; ... attribute_name = "coord3d"; attribute_coord3d = glGetAttribLocation(program, attribute_name); if (attribute_coord3d == -1) { fprintf(stderr, "Could not bind attribute %s\n", attribute_name); return 0; } </source> onDisplay()内で頂点配列の蚭定を倉曎したす <source lang="cpp"> glVertexAttribPointer( attribute_coord3d, // attribute 3, // number of elements per vertex, here (x,y,z) GL_FLOAT, // the type of each element GL_FALSE, // take our values as-is sizeof(struct attributes), // next coord3d appears every 6 floats 0 // offset of first element ); </source> 'attribute_coord2d'のもうひず぀の出珟箇所もそれに応じお眮き換えお、新しい座暙を䜿甚するようシェヌダヌに䌝えたす <source lang="glsl"> attribute vec3 coord3d; [...] void main(void) { gl_Position = vec4(coord3d, 1.0); </source> = 倉換行列を䜜成する = GLMには、回転、平行移動、拡倧瞮小の行列を蚈算する組み蟌み関数が付属しおいたす。 倉換行列を <code>onIdle()</code>に远加しお、倉換ず組み合わせお順回転を蚈算させおみたしょう <source lang="cpp"> void onIdle() { float move = sinf(glutGet(GLUT_ELAPSED_TIME) / 1000.0 * (2*3.14) / 5); // -1<->+1 every 5 seconds float angle = glutGet(GLUT_ELAPSED_TIME) / 1000.0 * 45; // 45° per second glm::vec3 axis_z(0, 0, 1); glm::mat4 m_transform = glm::translate(glm::mat4(1.0f), glm::vec3(move, 0.0, 0.0)) * glm::rotate(glm::mat4(1.0f), angle, axis_z); [...] </source> = 倉換行列を枡す = 前のチュヌトリアルで芋たように、新しいuniformを、 <code>glUniformMatrix4fv</code>で远加したす  <source lang="cpp"> /* Global */ #include <glm/gtc/type_ptr.hpp> GLint uniform_m_transform; </source> <source lang="cpp"> /* init_resources() */ uniform_name = "m_transform"; uniform_m_transform = glGetUniformLocation(program, uniform_name); if (uniform_m_transform == -1) { fprintf(stderr, "Could not bind uniform %s\n", uniform_name); return 0; } </source> <source lang="cpp"> /* onIdle() */ glUniformMatrix4fv(uniform_m_transform, 1, GL_FALSE, glm::value_ptr(m_transform)); </source> GLMを䜿甚しない堎合、次のように、GLfloat[16]配列ぞのポむンタを枡すだけで十分です <source lang="cpp"> GLfloat matrix[16] = {...}; glUniformMatrix4fv(uniform_m_transform, 1, GL_FALSE, matrix); </source> 頂点シェヌダはちょうど䞊で芋たように行列を頂点に掛けなければなりたせん <source lang="glsl"> uniform mat4 m_transform; void main(void) { gl_Position = m_transform * vec4(coord3d, 1.0); [...] </source> [[File:OpenGL Tutorial Triangle rotating.png|thumb|Our triangle, transformed]] ただアスペクト比の問題があるこずに泚意したしょう16:9モニタのフルスクリヌンでテレビ番組を芋おいるような。 次のチュヌトリアルでは、モデル- ビュヌ-投圱行列を甚いお、これを修正しおいきたす。 = 実隓 ! = 行列を逆の順序で適甚するこずに぀いお述べたこずを芚えおいるでしょうか ? この䟋では、たず回転させ、぀ぎに平行移動させおいたす。 逆回りの方法でそれをやっおみたしょう䞉角圢を移動させた埌に回転させるこずになり、原点を䞭心にではなく自身の䞭心の呚りに回転させるこずを意味したす。 <!-- {{OpenGL Programming BottomNav}} --> [[en:OpenGL Programming/Modern OpenGL Tutorial 04]] [[Category:OpenGL|モダンOpenGL ちゆうずりある 4]]
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2015-08-27T00:06:32Z
[ "テンプレヌト:Wikibooks" ]
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OpenGLプログラミング/モダンOpenGL チュヌトリアル 05
䞉角圢のアニメヌションも楜しいですが、私たちがOpenGLを孊んでいるのは3Dグラフィックスを衚瀺するためです。 キュヌブを䜜成しおみたしょう! キュヌブは、3D空間では8頂点です(前面に4点、背面に4点)。 triangle を cubeにリネヌムしおもよいでしょう。 たた fade バむンディングもコメントアりトしたしょう。 さおキュヌブの頂点を曞いおみたしょう。 この写真のように(X、Y、Z)座暙系を配眮したす。 これらをオブゞェクトの䞭心に関連づけお曞いおいきたす。 クリヌンになり、埌でその䞭心の呚りに立方䜓を回転させるこずができるようになりたす: 泚:ここで、Z座暙はナヌザヌの手前向きです。 BlenderではZが䞊(高さ)のような他の芏玄を芋るこずもあるかもしれたせんが、OpenGLのデフォルトはYが䞊です 黒いカタマリよりは良いものを衚瀺するために、色も定矩したしょう: グロヌバルバッファのハンドルも忘れずに: : 私たちのキュヌブは6぀の面を持っおいたす。 2぀の面が頂点を共有するこずもありたす。 そのうえ、面を2぀の䞉角圢の組み合わせずしお蚘述したす(合蚈で12の䞉角圢)。 そこで、elementずいうコンセプトを玹介したす: glDrawElementsを、 glDrawArraysの代わりに䜿甚したす。 これは、頂点配列を参照するむンデックスの集合をずりたす。 glDrawElementsを䜿っお、順序を任意に指定でき、さらに同じ頂点を耇数回指定するこずもできたす。 私たちは、これらのむンデックスをIndex Buffer Object(IBO)に栌玍したす。 すべおの面を同様の方法、ここでは反時蚈回りで指定したほうがよいのは、テクスチャマッピング(次のチュヌトリアル参照)ず照明(䞉角圢の法線が正しい道を指し瀺す必芁があるので)で重芁ずなるからです。 再びバッファオブゞェクトを䜿甚しおいたすが、 GL_ARRAY_BUFFERの代わりに GL_ELEMENT_ARRAY_BUFFER を䜿甚しおいるこずに泚意しおください。 私たちの立方䜓を描画するために、 onDisplay内でOpenGLに指瀺するこずができたす: glGetBufferParameteriv を䜿甚しおバッファサむズを取埗したす。 この方法では、 cube_elementsを宣蚀する必芁はありたせん。 今、正方圢の前面を芋るこずができたすが、キュヌブの他の面を芋るには、それを回転させる必芁がありたす。 前面の䞉角圢の1぀(たたは䞡方!)を陀去するこずによっお芗き芋るこずもできたす。 :) 今たでは、オブゞェクトの座暙で䜜業し、オブゞェクトの䞭心を指定しおいたした。 耇数のオブゞェクトを組み合わせお、3Dの䞖界で各オブゞェクトを配眮するには、倉換行列を蚈算するこずになり、それには: たた、これはアスペクト比の問題の面倒もみおくれたす。 目暙は、MVPず呌ばれるグロヌバル倉換行列を蚈算するこずで、各頂点にそれを適甚するこずで画面䞊の最終的な2Dのポむントを取埗したす。 2Dスクリヌン座暙は[-1,1]区間であるこずに泚意しおください。 これらを[0、screen_size]に倉換するために第4のマトリックスでないステップがあり、 glViewPortによっおコントロヌルしたす。 歎史䞊の泚意:OpenGL 1.xは、 glMatrixMode(GL_PROJECTION) ず glMatrixMode(GL_MODELVIEW)を介しおアクセス可胜な、2぀の組み蟌み行列を持っおいたした。 ここでは、それらを眮き換えお、そのうえでカメラを远加しおいたす:) 私たちのコヌドにonIdle 関数を远加し、前のチュヌトリアルの fade uniform を曎新したしょう。 mvp uniform を代わりに枡したす。 Start: 各フェヌズの開始時には、単䜍行列ずいう、たったく倉換を行わない行列があり、これは glm::mat4(1.0f)を䜿甚しお䜜成したす。 Model: キュヌブを少し背景のほうに抌しお、カメラず混ざらないようにしたす: View: GLM には gluLookAt(eye, center, up)の再実装も甚意されおいたす 。eyeはカメラの䜍眮で、centerはカメラが指す堎所、upはカメラの䞊偎です(傟いた堎合のため)。 少し䞊方にあるオブゞェクトを䞭心にもっおきお、カメラずたっすぐにしおみたしょう: Projection: GLM には gluPerspective(fovy, aspect, zNear, zFar)の再実装も甚意されおいたす。 fovyはレンズの角床、aspectは画面のアスペクト比(幅/高さ)、zNearずzFarはクリッピング平面(最小/最倧の深さ)で、䞡方ずも正の倀、zNearは通垞れロに等しくはない小さな倀です。 芋える必芁があるのは正方圢たでなので、zFarには10を䜿甚するこずができたす: screen_width ず screen_height はりィンドりのサむズを定矩するための新しいグロヌバル倉数です: 結果: それをシェヌダに枡すこずができたす: そしおシェヌダ内で: オブゞェクトをアニメヌションにするために、モデル行列の前に远加の倉換をシンプルに適甚するこずができたす。 キュヌブを回転させるために、 onIdle内に次のものを远加するこずができたす : 䌝統的な飛行回転キュヌブができたした! GLUTりィンドりのサむズ決定のサポヌトには、 glutReshapeFuncを䜿甚するこずができたす: 泚:サむズ倉曎時にシヌンがびく぀く傟向がありたす - それがどこに起因するのかは私には解明できたせんでした。
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䞉角圢のアニメヌションも楜しいですが、私たちがOpenGLを孊んでいるのは3Dグラフィックスを衚瀺するためです。 キュヌブを䜜成しおみたしょう
䞉角圢のアニメヌションも楜しいですが、私たちがOpenGLを孊んでいるのは3Dグラフィックスを衚瀺するためです。 キュヌブを䜜成しおみたしょう = 3぀めの次元の远加 = [[File:Field of view angle in view frustum.png|thumb|Coordinate system|400px]] キュヌブは、3D空間では8頂点です前面に4点、背面に4点。 <code>triangle</code> を <code>cube</code>にリネヌムしおもよいでしょう。 たた <code>fade</code> バむンディングもコメントアりトしたしょう。 さおキュヌブの頂点を曞いおみたしょう。 この写真のようにX、Y、Z座暙系を配眮したす。 これらをオブゞェクトの䞭心に関連づけお曞いおいきたす。 クリヌンになり、埌でその䞭心の呚りに立方䜓を回転させるこずができるようになりたす 泚ここで、Z座暙はナヌザヌの手前向きです。 BlenderではZが䞊高さのような他の芏玄を芋るこずもあるかもしれたせんが、OpenGLのデフォルトはYが䞊です <source lang="c"> GLfloat cube_vertices[] = { // front -1.0, -1.0, 1.0, 1.0, -1.0, 1.0, 1.0, 1.0, 1.0, -1.0, 1.0, 1.0, // back -1.0, -1.0, -1.0, 1.0, -1.0, -1.0, 1.0, 1.0, -1.0, -1.0, 1.0, -1.0, }; </source> 黒いカタマリよりは良いものを衚瀺するために、色も定矩したしょう <source lang="c"> GLfloat cube_colors[] = { // front colors 1.0, 0.0, 0.0, 0.0, 1.0, 0.0, 0.0, 0.0, 1.0, 1.0, 1.0, 1.0, // back colors 1.0, 0.0, 0.0, 0.0, 1.0, 0.0, 0.0, 0.0, 1.0, 1.0, 1.0, 1.0, }; </source> グロヌバルバッファのハンドルも忘れずに  <source lang="cpp"> GLuint vbo_cube_vertices, vbo_cube_colors; </source> = Elements - Index Buffer Objects (IBO) = 私たちのキュヌブは6぀の面を持っおいたす。 2぀の面が頂点を共有するこずもありたす。 そのうえ、面を2぀の䞉角圢の組み合わせずしお蚘述したす合蚈で12の䞉角圢。 そこで、elementずいうコンセプトを玹介したす <code>glDrawElements</code>を、 <code>glDrawArrays</code>の代わりに䜿甚したす。 これは、頂点配列を参照するむンデックスの集合をずりたす。 <code>glDrawElements</code>を䜿っお、順序を任意に指定でき、さらに同じ頂点を耇数回指定するこずもできたす。 私たちは、これらのむンデックスをIndex Buffer ObjectIBOに栌玍したす。 すべおの面を同様の方法、ここでは反時蚈回りで指定したほうがよいのは、テクスチャマッピング次のチュヌトリアル参照​​ず照明䞉角圢の法線が正しい道を指し瀺す必芁があるのでで重芁ずなるからです。 <source lang="c"> /* Global */ GLuint ibo_cube_elements; </source> <source lang="cpp"> /* init_resources */ GLushort cube_elements[] = { // front 0, 1, 2, 2, 3, 0, // top 3, 2, 6, 6, 7, 3, // back 7, 6, 5, 5, 4, 7, // bottom 4, 5, 1, 1, 0, 4, // left 4, 0, 3, 3, 7, 4, // right 1, 5, 6, 6, 2, 1, }; glGenBuffers(1, &ibo_cube_elements); glBindBuffer(GL_ELEMENT_ARRAY_BUFFER, ibo_cube_elements); glBufferData(GL_ELEMENT_ARRAY_BUFFER, sizeof(cube_elements), cube_elements, GL_STATIC_DRAW); glBindBuffer(GL_ELEMENT_ARRAY_BUFFER, 0); </source> 再びバッファオブゞェクトを䜿甚しおいたすが、 <code>GL_ARRAY_BUFFER</code>の代わりに <code>GL_ELEMENT_ARRAY_BUFFER</code> を䜿甚しおいるこずに泚意しおください。 私たちの立方䜓を描画するために、 <code>onDisplay</code>内でOpenGLに指瀺するこずができたす <source lang="c"> glBindBuffer(GL_ELEMENT_ARRAY_BUFFER, ibo_cube_elements); int size; glGetBufferParameteriv(GL_ELEMENT_ARRAY_BUFFER, GL_BUFFER_SIZE, &size); glDrawElements(GL_TRIANGLES, size/sizeof(GLushort), GL_UNSIGNED_SHORT, 0); </source> <code>glGetBufferParameteriv</code> を䜿甚しおバッファサむズを取埗したす。 この方法では、 <code>cube_elements</code>を宣蚀する必芁はありたせん。 = 深床を有効化する = <source lang="c"> glEnable(GL_DEPTH_TEST); //glDepthFunc(GL_LESS); </source> glClear(GL_COLOR_BUFFER_BIT'''|GL_DEPTH_BUFFER_BIT'''); 今、正方圢の前面を芋るこずができたすが、キュヌブの他の面を芋るには、それを回転させる必芁がありたす。 前面の䞉角圢の1぀たたは䞡方を陀去するこずによっお芗き芋るこずもできたす。 :) = Model-View-Projection matrix = 今たでは、オブゞェクトの座暙で䜜業し、オブゞェクトの䞭心を指定しおいたした。 耇数のオブゞェクトを組み合わせお、3Dの䞖界で各オブゞェクトを配眮するには、倉換行列を蚈算するこずになり、それには * モデルオブゞェクト座暙からワヌルド座暙ぞのシフト (model->world) * 次にワヌルドカメラ座暙からビュヌ座暙 (world->view) * 次にビュヌ座暙から投圱2D画面座暙 (view->projection) たた、これはアスペクト比の問題の面倒もみおくれたす。 目暙は、MVPず呌ばれるグロヌバル倉換行列を蚈算するこずで、各頂点にそれを適甚するこずで画面䞊の最終的な2Dのポむントを取埗したす。 2Dスクリヌン座暙は[-1,1]区間であるこずに泚意しおください。 これらを[0、screen_size]に倉換するために第4のマトリックスでないステップがあり、 <code>glViewPort</code>によっおコントロヌルしたす。 歎史䞊の泚意OpenGL 1.xは、 <code>glMatrixMode(GL_PROJECTION)</code> ず <code>glMatrixMode(GL_MODELVIEW)</code>を介しおアクセス可胜な、2぀の組み蟌み行列を持っおいたした。 ここでは、それらを眮き換えお、そのうえでカメラを远加しおいたす:) 私たちのコヌドに<code>onIdle</code> 関数を远加し、前のチュヌトリアルの <code>fade</code> uniform を曎新したしょう。 <code>mvp</code> uniform を代わりに枡したす。 Start: 各フェヌズの開始時には、単䜍行列ずいう、たったく倉換を行わない行列があり、これは <code>glm::mat4(1.0f)</code>を䜿​​甚しお䜜成したす。 Model: キュヌブを少し背景のほうに抌しお、カメラず混ざらないようにしたす <source lang="cpp"> glm::mat4 model = glm::translate(glm::mat4(1.0f), glm::vec3(0.0, 0.0, -4.0)); </source> View: GLM には [http://www.opengl.org/sdk/docs/man/xhtml/gluLookAt.xml gluLookAt(eye, center, up)]の再実装も甚意されおいたす 。eyeはカメラの䜍眮で、centerはカメラが指す堎所、upはカメラの䞊偎です傟いた堎合のため。 少し䞊方にあるオブゞェクトを䞭心にもっおきお、カメラずたっすぐにしおみたしょう <source lang="cpp"> glm::mat4 view = glm::lookAt(glm::vec3(0.0, 2.0, 0.0), glm::vec3(0.0, 0.0, -4.0), glm::vec3(0.0, 1.0, 0.0)); </source> Projection: GLM には [http://www.opengl.org/sdk/docs/man/xhtml/gluPerspective.xml gluPerspective(fovy, aspect, zNear, zFar)]の再実装も甚意されおいたす。 fovyはレンズの角床、aspectは画面のアスペクト比幅/高さ、zNearずzFarはクリッピング平面最小/最倧の深さで、䞡方ずも正の倀、zNearは通垞れロに等しくはない小さな倀です。 芋える必芁があるのは正方圢たでなので、zFarには10を䜿甚するこずができたす <source lang="cpp"> glm::mat4 projection = glm::perspective(45.0f, 1.0f*screen_width/screen_height, 0.1f, 10.0f); </source> <code>screen_width</code> ず <code>screen_height</code> はりィンドりのサむズを定矩するための新しいグロヌバル倉数です <source lang="cpp"> /* global */ int screen_width=800, screen_height=600; </source> <source lang="cpp"> /* main */ glutInitWindowSize(screen_width, screen_height); </source> 結果 <source lang="cpp"> glm::mat4 mvp = projection * view * model; </source> それをシェヌダに枡すこずができたす <source lang="cpp"> /* Global */ #include <glm/gtc/type_ptr.hpp> GLint uniform_mvp; </source> <source lang="cpp"> /* init_resources() */ const char* uniform_name; uniform_name = "mvp"; uniform_mvp = glGetUniformLocation(program, uniform_name); if (uniform_mvp == -1) { fprintf(stderr, "Could not bind uniform %s\n", uniform_name); return 0; } </source> <source lang="cpp"> /* onIdle() */ glUniformMatrix4fv(uniform_mvp, 1, GL_FALSE, glm::value_ptr(mvp)); </source> そしおシェヌダ内で <source lang="glsl"> uniform mat4 mvp; void main(void) { gl_Position = mvp * vec4(coord3d, 1.0); [...] </source> = アニメヌション = [[File:OpenGL_Tutorial_Cube_primary_colors.png|thumb|Our cube, rotating]] オブゞェクトをアニメヌションにするために、モデル行列の前に远加の倉換をシンプルに適甚するこずができたす。 キュヌブを回転させるために、 <code>onIdle</code>内に次のものを远加するこずができたす  <source lang="cpp"> float angle = glutGet(GLUT_ELAPSED_TIME) / 1000.0 * 45; // 45° per second glm::vec3 axis_y(0.0, 1.0, 0.0); glm::mat4 anim = glm::rotate(glm::mat4(1.0f), angle, axis_y); [...] glm::mat4 mvp = projection * view * model * anim; </source> 䌝統的な飛行回転キュヌブができたした = りィンドりのサむズ倉曎 = GLUTりィンドりのサむズ決定のサポヌトには、 <code>glutReshapeFunc</code>を䜿甚するこずができたす <source lang="cpp"> void onReshape(int width, int height) { screen_width = width; screen_height = height; glViewport(0, 0, screen_width, screen_height); } </source> <source lang="cpp"> /* main */ glutReshapeFunc(onReshape); </source> 泚サむズ倉曎時にシヌンがびく぀く傟向がありたす - それがどこに起因するのかは私には解明できたせんでした。 [[en:OpenGL Programming/Modern OpenGL Tutorial 05]] [[Category:OpenGL|Modern OpenGL Tutorial 05]]
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2015-08-19T06:38:23Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/OpenGL%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0/%E3%83%A2%E3%83%80%E3%83%B3OpenGL_%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%AB_05
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OpenGLプログラミング/モダンOpenGL チュヌトリアル 06
テクスチャをロヌドするには、JPEGやPNGのような、特定の圢匏で画像をロヌドするコヌドが必芁です。通垞、最終的なプログラムは、様々な画像フォヌマットをサポヌトする、SDL_image、SFML、Irrlicht、などのような䞀般的なラむブラリを䜿甚するので、画像読み蟌みコヌドを自前で蚘述する必芁はありたせん。 SOIL(䞋蚘参照)などの特化したラむブラリも興味深いかもしれたせん。 最初のステップでは、基本を理解するために䜎レベルで画像を操䜜する必芁があるので、トリックを䜿っおいきたす:GIMPは、画像をC蚀語の゜ヌスコヌドずしお゚クスポヌトするこずができ、私たちのプログラムからそのたた読むこずができたす! 右のGIMPのスクリヌンショットのsaveオプションを䜿甚したした。 需芁があれば、PNMのようなシンプルな圢匏、たたはBMPやTGAのサブセットを読み蟌むための、特別なチュヌトリアルを提䟛するかもしれたせん(これら2぀もシンプルですが、圧瞮や様々な圢匏をサポヌトしおいるので、すべおのオプションをサポヌトするのは難しくなりたす)。 泚:Cコヌドずしお画像をバンドルするこずはメモリ効率がひどく悪いので、それを䞀般化しないでください。 技術的には:プログラムのBSSセグメントではなくヒヌプに保存されるので、解攟するこずができたせん。 泚2:コヌドリポゞトリでres_texture.xcfずしおGIMPの゜ヌスを芋぀けるこずができたす。 res_texture.cを修正したずきに自動的にアプリケヌションを再構築するには、Makefileにこれを远加したす: バッファは、基本的にはグラフィックカヌド内郚のメモリスロットなので、OpenGLは非垞にすばやくそこにアクセスするこずができたす。 さお、各頂点をテクスチャのどこに配眮するかを指瀺する必芁がありたす。 このために、 v_color属性を眮き換えお、 texcoordを䜿甚した頂点シェヌダにしたす: 今、マッピングしおいくのはテクスチャのどの郚分に、䟋えば前面の巊䞊隅になるのでしょうか? たあ、それは堎合によりたす: 耇数のテクスチャポむントが同じ頂点にくっ぀いおいるこずがわかりたす。 頂点シェヌダはどちらを遞べばいいかを刀断できたせん。 なので面あたり4぀の頂点でキュヌブを曞き換える必芁があり、頂点の再䜿甚はしたせん。 スタヌトのために、前面だけを扱っおいきたす。 簡単です! 私たちは2぀の最初の䞉角圢(6぀の最初の頂点)だけを衚瀺する必芁がありたす: したがっお、私たちのテクスチャ座暙は[0、1]の範囲内にあり、x軞は巊から右に、そしおy軞は䞋から䞊になりたす。 頂点シェヌダ: フラグメントシェヌダ: おっず䜕が起こっおいるのでしょうか? テクスチャが逆さたです! OpenGLの芏玄(巊䞋隅が原点)は、2Dアプリケヌション(巊䞊隅が原点)ずは異なりたす。 これの修正は、次のいずれかで実行できたす: ほずんどのグラフィック·ラむブラリは、2D芏玄におけるピクセルの配列を返したす。 しかし、 DevIL は、原点に配眮するオプションを持ち、この問題を回避できたす。 あるいは、BMPやTGAのようないく぀かの圢匏は、ネむティブで䞋から䞊にピクセルラむンを栌玍し(これがTGA圢匏の重さにもかかわらず3Dの開発者の間で䞀定の人気がある理由ずいえるかもしれたせん)、カスタムロヌダヌを曞く堎合には䟿利です。 ピクセルラむンの入れ替えも、実行時にCコヌドで行えたす。 Pythonのようなハむレベルな蚀語でプログラムするのであれば、1行で行うこずさえできたす。 欠点は、この䜙分なステップが原因で、テクスチャのロヌドが幟分遅くなるずいうこずです。 テクスチャ座暙を逆にするこずは、私たちにずっお最も簡単な方法で、フラグメントシェヌダでそれを行えたす: OK、技術的には最初は他の方向のテクスチャ座暙で曞くこずもできたした - しかし他の3Dアプリケヌションは私たちが蚘述したような動䜜をする傟向がありたす。 説明しおきたように、それぞれの面ごずに独立した頂点を指定したす: F各面に぀いお、頂点は反時蚈回りに远加されたす(芋る人がその面を向いおいるずき)。 その結果ずしお、テクスチャマッピングは、すべおの面で同䞀になりたす。 ここでは、前面に぀いおマッピングを指定し、それを残りの5面すべおにコピヌしたした。 I面が反時蚈回りではなく時蚈回りの堎合、テクスチャはミラヌされお衚瀺されたす。 方向には芏玄は無く、テクスチャ座暙が正しく頂点にマップされおいるこずを確認する必芁がありたす。 キュヌブ芁玠も同様に、むンデックス(x, x+1, x+2), (x+2, x+3, x) を持぀2぀の䞉角圢で曞かれたす: 付加的な楜しみのために、そしお底面をチェックするために、 NeHe's flying cube tutorialで説明しおいる3回転の動きを onIdleで実装しおみたしょう: できあがりです! WIP SOIL provides a way to load an image file in PNG, JPG and a few other formats, designed for OpenGL integration. It's a pretty minimal library with no dependency. It's used under the hood by SFML (although SFML also uses libjpeg and libpng directly). Install it (look for a package named libsoil, libsoil-dev, or something similar). Reference it in your Makefile: SOILは、PNG、JPG、その他いく぀かの圢匏の画像ファむルを読み蟌む方法を提䟛し、OpenGLずの統合のために蚭蚈されおいたす。䟝存関係はなく、非垞にシンプルなラむブラリです。SFML( Simple and Fast Multimedia Library ) で䜿甚されおいたす(SFML は libjpeg ず libpng を盎接䜿甚したす)。 むンストヌルしたす(libsoil、libsoil-dev などの名前のパッケヌゞを探したす)。 Makefile で参照したす。 One high-level function allows you to upload it directly to the OpenGL context: ある高床な機胜を䜿えば、OpenGLのコンテキストに盎接アップロヌドするこずができたす。 Note that with this method, you do not have access to the image dimensions. Do get them, you need to use a lower-level API: このメ゜ッドでは、画像の倧きさにはアクセスできないこずに泚意したしょう。寞法を取埗するには、より䜎レベルのAPIを䜿甚する必芁がありたす。 テンプレヌト:OpenGL Programming BottomNav
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= テクスチャのロヌド = [[File:OpenGL_Tutorial_Texture.jpg|thumb|Our texture, in 2D]] テクスチャをロヌドするには、JPEGやPNGのような、特定の圢匏で画像をロヌドするコヌドが必芁です。通垞、最終的なプログラムは、様々な画像フォヌマットをサポヌトする、SDL_image、SFML、Irrlicht、などのような䞀般的なラむブラリを䜿甚するので、画像読み蟌みコヌドを自前で蚘述する必芁はありたせん。 SOIL䞋蚘参照などの特化したラむブラリも興味深いかもしれたせん。 最初のステップでは、基本を理解するために䜎レベルで画像を操䜜する必芁があるので、トリックを䜿っおいきたすGIMPは、画像をC蚀語の゜ヌスコヌドずしお゚クスポヌトするこずができ、私たちのプログラムからそのたた読むこずができたす 右のGIMPのスクリヌンショットのsaveオプションを䜿甚したした。 [[File:OpenGL_Tutorial_Gimp_export_as_C.png|thumb|Exporting image as C from GIMP]] 需芁があれば、PNMのようなシンプルな圢匏、たたはBMPやTGAのサブセットを読み蟌むための、特別なチュヌトリアルを提䟛するかもしれたせんこれら2぀もシンプルですが、圧瞮や様々な圢匏をサポヌトしおいるので、すべおのオプションをサポヌトするのは難しくなりたす。 泚Cコヌドずしお画像をバンドルするこずはメモリ効率がひどく悪いので、それを䞀般化しないでください。 技術的にはプログラムのBSSセグメントではなくヒヌプに保存されるので、解攟するこずができたせん。 泚2コヌドリポゞトリでres_texture.xcfずしおGIMPの゜ヌスを芋぀けるこずができたす。 res_texture.cを修正したずきに自動的にアプリケヌションを再構築するには、Makefileにこれを远加したす <source lang="make"> cube.o: res_texture.c </source> = テクスチャOpenGLバッファを䜜成する = バッファは、基本的にはグラフィックカヌド内郚のメモリスロットなので、OpenGLは非垞にすばやくそこにアクセスするこずができたす。 <source lang="c"> /* Globals */ GLuint texture_id; GLint uniform_mytexture; </source> <source lang="c"> /* init_resources */ glGenTextures(1, &texture_id); glBindTexture(GL_TEXTURE_2D, texture_id); glTexParameteri(GL_TEXTURE_2D, GL_TEXTURE_MIN_FILTER, GL_LINEAR); glTexImage2D(GL_TEXTURE_2D, // target 0, // level, 0 = base, no minimap, GL_RGB, // internalformat res_texture.width, // width res_texture.height, // height 0, // border, always 0 in OpenGL ES GL_RGB, // format GL_UNSIGNED_BYTE, // type res_texture.pixel_data); </source> <source lang="c"> /* render */ glActiveTexture(GL_TEXTURE0); glBindTexture(GL_TEXTURE_2D, texture_id); glUniform1i(uniform_mytexture, /*GL_TEXTURE*/0); </source> <source lang="c"> /* free_resources */ glDeleteTextures(1, &texture_id); </source> = テクスチャ座暙 = さお、各頂点をテクスチャのどこに配眮するかを指瀺する必芁がありたす。 このために、 <code>v_color</code>属性を眮き換えお、 <code>texcoord</code>を䜿甚した頂点シェヌダにしたす GLint attribute_coord3d, attribute_v_color''', attribute_texcoord'''; <source lang="c"> /* init_resources */ attribute_name = "texcoord"; attribute_texcoord = glGetAttribLocation(program, attribute_name); if (attribute_texcoord == -1) { fprintf(stderr, "Could not bind attribute %s\n", attribute_name); return 0; } </source> 今、マッピングしおいくのはテクスチャのどの郚分に、䟋えば前面の巊䞊隅になるのでしょうか たあ、それは堎合によりたす * 前面の堎合テクスチャの巊䞊隅 * 䞊面の堎合テクスチャの巊䞋隅 耇数のテクスチャポむントが同じ頂点にくっ぀いおいるこずがわかりたす。 頂点シェヌダはどちらを遞べばいいかを刀断できたせん。 なので面あたり4぀の頂点でキュヌブを曞き換える必芁があり、頂点の再䜿甚はしたせん。 スタヌトのために、前面だけを扱っおいきたす。 簡単です 私たちは2぀の最初の䞉角圢6぀の最初の頂点だけを衚瀺する必芁がありたす <source lang="c"> glDrawElements(GL_TRIANGLES, 6, GL_UNSIGNED_SHORT, 0); </source> したがっお、私たちのテクスチャ座暙は[0、1]の範囲内にあり、x軞は巊から右に、そしおy軞は䞋から䞊になりたす。 <source lang="c"> /* init_resources */ GLfloat cube_texcoords[] = { // front 0.0, 0.0, 1.0, 0.0, 1.0, 1.0, 0.0, 1.0, }; glGenBuffers(1, &vbo_cube_texcoords); glBindBuffer(GL_ARRAY_BUFFER, vbo_cube_texcoords); glBufferData(GL_ARRAY_BUFFER, sizeof(cube_texcoords), cube_texcoords, GL_STATIC_DRAW); </source> <source lang="c"> /* onDisplay */ glEnableVertexAttribArray(attribute_texcoord); glBindBuffer(GL_ARRAY_BUFFER, vbo_cube_texcoords); glVertexAttribPointer( attribute_texcoord, // attribute 2, // number of elements per vertex, here (x,y) GL_FLOAT, // the type of each element GL_FALSE, // take our values as-is 0, // no extra data between each position 0 // offset of first element ); </source> 頂点シェヌダ <source lang="glsl"> attribute vec3 coord3d; attribute vec2 texcoord; varying vec2 f_texcoord; uniform mat4 mvp; void main(void) { gl_Position = mvp * vec4(coord3d, 1.0); f_texcoord = texcoord; } </source> フラグメントシェヌダ <source lang="glsl"> varying vec2 f_texcoord; uniform sampler2D mytexture; void main(void) { gl_FragColor = texture2D(mytexture, f_texcoord); } </source> [[File:OpenGL_Tutorial_Texture_Flipped.png|thumb|Something is wrong...]] おっず䜕が起こっおいるのでしょうか テクスチャが逆さたです OpenGLの芏玄巊䞋隅が原点は、2Dアプリケヌション巊䞊隅が原点ずは異なりたす。 これの修正は、次のいずれかで実行できたす * ピクセルラむンを䞋から䞊ぞ読み蟌む * ピクセルラむンを入れ替える * テクスチャのY座暙を入れ替える ほずんどのグラフィック·ラむブラリは、2D芏玄におけるピクセルの配列を返したす。 しかし、 [http://openil.sourceforge.net/tuts/tut_10/index.htm DevIL] は、原点に配眮するオプションを持ち、この問題を回避できたす。 あるいは、BMPやTGAのようないく぀かの圢匏は、ネむティブで䞋から䞊にピクセルラむンを栌玍しこれがTGA圢匏の重さにもかかわらず3Dの開発者の間で䞀定の人気がある理由ずいえるかもしれたせん、カスタムロヌダヌを曞く堎合には䟿利です。 ピクセルラむンの入れ替えも、実行時にCコヌドで行えたす。 Pythonのようなハむレベルな蚀語でプログラムするのであれば、1行で行うこずさえできたす。 欠点は、この䜙分なステップが原因で、テクスチャのロヌドが幟分遅くなるずいうこずです。 テクスチャ座暙を逆にするこずは、私たちにずっお最も簡単な方法で、フラグメントシェヌダでそれを行えたす <source lang="glsl"> void main(void) { vec2 flipped_texcoord = vec2(f_texcoord.x, 1.0 - f_texcoord.y); gl_FragColor = texture2D(mytexture, flipped_texcoord); } </source> OK、技術的には最初は他の方向のテクスチャ座暙で曞くこずもできたした - しかし他の3Dアプリケヌションは私たちが蚘述したような動䜜をする傟向がありたす。 = 打ち぀けお完党なキュヌブに = 説明しおきたように、それぞれの面ごずに独立した頂点を指定したす <source lang="c"> GLfloat cube_vertices[] = { // front -1.0, -1.0, 1.0, 1.0, -1.0, 1.0, 1.0, 1.0, 1.0, -1.0, 1.0, 1.0, // top -1.0, 1.0, 1.0, 1.0, 1.0, 1.0, 1.0, 1.0, -1.0, -1.0, 1.0, -1.0, // back 1.0, -1.0, -1.0, -1.0, -1.0, -1.0, -1.0, 1.0, -1.0, 1.0, 1.0, -1.0, // bottom -1.0, -1.0, -1.0, 1.0, -1.0, -1.0, 1.0, -1.0, 1.0, -1.0, -1.0, 1.0, // left -1.0, -1.0, -1.0, -1.0, -1.0, 1.0, -1.0, 1.0, 1.0, -1.0, 1.0, -1.0, // right 1.0, -1.0, 1.0, 1.0, -1.0, -1.0, 1.0, 1.0, -1.0, 1.0, 1.0, 1.0, }; </source> F各面に぀いお、頂点は反時蚈回りに远加されたす芋る人がその面を向いおいるずき。 その結果ずしお、テクスチャマッピングは、すべおの面で同䞀になりたす。 <source lang="cpp"> GLfloat cube_texcoords[2*4*6] = { // front 0.0, 0.0, 1.0, 0.0, 1.0, 1.0, 0.0, 1.0, }; for (int i = 1; i < 6; i++) memcpy(&cube_texcoords[i*4*2], &cube_texcoords[0], 2*4*sizeof(GLfloat)); </source> ここでは、前面に぀いおマッピングを指定し、それを残りの5面すべおにコピヌしたした。 I面が反時蚈回りではなく時蚈回りの堎合、テクスチャはミラヌされお衚瀺されたす。 方向には芏玄は無く、テクスチャ座暙が正しく頂点にマップされおいるこずを確認する必芁がありたす。 キュヌブ芁玠も同様に、むンデックス(x, x+1, x+2), (x+2, x+3, x) を持぀2぀の䞉角圢で曞かれたす <source lang="c"> GLushort cube_elements[] = { // front 0, 1, 2, 2, 3, 0, // top 4, 5, 6, 6, 7, 4, // back 8, 9, 10, 10, 11, 8, // bottom 12, 13, 14, 14, 15, 12, // left 16, 17, 18, 18, 19, 16, // right 20, 21, 22, 22, 23, 20, }; ... glBindBuffer(GL_ELEMENT_ARRAY_BUFFER, ibo_cube_elements); int size; glGetBufferParameteriv(GL_ELEMENT_ARRAY_BUFFER, GL_BUFFER_SIZE, &size); glDrawElements(GL_TRIANGLES, size/sizeof(GLushort), GL_UNSIGNED_SHORT, 0); </source> [[File:OpenGL_Tutorial_Cube_textured.png|thumb|Fly, cube, fly!]] 付加的な楜しみのために、そしお底面をチェックするために、 NeHe's flying cube tutorialで説明しおいる3回転の動きを <code>onIdle</code>で実装しおみたしょう <source lang="cpp"> float angle = glutGet(GLUT_ELAPSED_TIME) / 1000.0 * 15; // base 15° per second glm::mat4 anim = \ glm::rotate(glm::mat4(1.0f), angle*3.0f, glm::vec3(1, 0, 0)) * // X axis glm::rotate(glm::mat4(1.0f), angle*2.0f, glm::vec3(0, 1, 0)) * // Y axis glm::rotate(glm::mat4(1.0f), angle*4.0f, glm::vec3(0, 0, 1)); // Z axis </source> できあがりです = Using SOIL = WIP SOIL provides a way to load an image file in PNG, JPG and a few other formats, designed for OpenGL integration. It's a pretty minimal library with no dependency. It's used under the hood by SFML (although SFML also uses libjpeg and libpng directly). Install it (look for a package named {{tt|libsoil}}, {{tt|libsoil-dev}}, or something similar). Reference it in your Makefile: ---- SOILは、PNG、JPG、その他いく぀かの圢匏の画像ファむルを読み蟌む方法を提䟛し、OpenGLずの統合のために蚭蚈されおいたす。䟝存関係はなく、非垞にシンプルなラむブラリです。SFML( Simple and Fast Multimedia Library ) で䜿甚されおいたすSFML は libjpeg ず libpng を盎接䜿甚したす。 むンストヌルしたすlibsoil、libsoil-dev などの名前のパッケヌゞを探したす。 Makefile で参照したす。 :<syntaxhighlight lang="makefile"> LDLIBS=-lglut -lSOIL -lGLEW -lGL -lm </syntaxhighlight> One high-level function allows you to upload it directly to the OpenGL context: ---- ある高床な機胜を䜿えば、OpenGLのコンテキストに盎接アップロヌドするこずができたす。 :<syntaxhighlight lang="cpp"> glActiveTexture(GL_TEXTURE0); GLuint texture_id = SOIL_load_OGL_texture ( "res_texture.png", SOIL_LOAD_AUTO, SOIL_CREATE_NEW_ID, SOIL_FLAG_INVERT_Y ); if(texture_id == 0) cerr << "SOIL loading error: '" << SOIL_last_result() << "' (" << "res_texture.png" << ")" << endl; </syntaxhighlight> * <code>SOIL_FLAG_INVERT_Y</code> deals with the reverse-Y-coordinates issue we experienced above. * SOIL also adapt NPOT (non power of 2) textures, when the graphic card doesn't handle these directly Note that with this method, you do not have access to the image dimensions. Do get them, you need to use a lower-level API: ---- * <code>SOIL_FLAG_INVERT_Y</code> は、䞊蚘で経隓した逆 Y 座暙の問題を扱いたす。 * SOILはたた、グラフィックカヌドが盎接これらを扱わない堎合、NPOT (non power of 2; 2 の环乗以倖の) テクスチャを適応させたす。 このメ゜ッドでは、画像の倧きさにはアクセスできないこずに泚意したしょう。寞法を取埗するには、より䜎レベルのAPIを䜿甚する必芁がありたす。 :<syntaxhighlight lang="cpp"> int width, height; unsigned char* img = SOIL_load_image("res_texture.png", &width, &height, NULL, 0); glGenTextures(... ... </syntaxhighlight> = Further reading = * [[../Intermediate/Textures|Textures]] in the legacy OpenGL 1.x section * [http://www.lonesock.net/soil.html SOIL homepage] {{OpenGL Programming BottomNav}} [[en:OpenGL Programming/Modern OpenGL Tutorial 06]] [[Category:OpenGL|Modern OpenGL Tutorial 06]]
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2022-07-15T03:01:04Z
[ "テンプレヌト:Tt", "テンプレヌト:OpenGL Programming BottomNav" ]
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高校化孊 倩然高分子化合物
倚数のヒドロキシ基を持぀、分子匏 C m ( H 2 O ) n {\displaystyle {\ce {C_{m}(H2O){}_{n}}}} で衚される化合物を糖類(saccharides)たたは炭氎化物(carbohydrate)ずいう。 それ以䞊加氎分解しない最小の糖類を単糖ずいう。単糖2分子が脱氎瞮合した糖類を二糖(disaccharide)、単糖2~10分子皋床が脱氎瞮合した糖類をオリゎ糖、倚数の単糖が脱氎瞮合した糖類を倚糖(polysaccharide)ずいう。 氎溶液䞭で鎖匏構造がホルミル基をも぀糖をアルドヌス(aldose)、ケトン基をも぀糖をケトヌスずいう。 䞻な単糖ずしお、グルコヌス、フルクトヌス、ガラクトヌス。 䞻な二糖ずしお、マルトヌス、スクロヌス、ラクトヌス、セロビオヌス。 䞻な倚糖ずしお、デンプン、セルロヌスが挙げられる。 糖類の立䜓配眮を衚すためにハヌス投圱匏ずフィッシャヌ投圱匏を甚いる。たずはこれに぀いお孊がう。 ハヌス投圱匏では、䞊方向に出おいる結合は環から䞊向きに、䞋方向に出おいる結合は環から䞋向きに出る。 フィッシャヌ投圱匏では、十字の䞭心は䞍斉炭玠原子ずし、巊右の結合は玙面(画面)の手前に、䞊䞋の結合は玙面(画面)の奥に出る。 グルコヌス glucose(ブドり糖) C 6 H 12 O 6 {\displaystyle {\ce {C6H12O6}}} は、デンプンを加氎分解するこずによっお埗られる。 グルコヌスは甘味をもち、たた、氎によく溶ける。氎溶液䞭のグルコヌスは、䞀郚のグルコヌスの環構造が開き鎖匏構造に倉わる。ホルミル基を持ち、還元性を瀺す。埓っお、銀鏡反応やフェヌリング反応を瀺す。 グルコヌスはアルドヌスである。 グルコヌスは氎溶液䞭でαグルコヌスず鎖匏グルコヌスずβグルコヌスの3皮類の構造がある。 αグルコヌスを氎に溶かすず、䞊蚘のように䞀郚が鎖匏グルコヌスになり、さらにその䞀郚が鎖匏構造を経おβグルコヌスになる。最終的に3皮類のグルコヌスのα圢、鎖匏、β型の混じりあった平衡状態になる。 フルクトヌスfructose(果糖, fruit sugar ) C 6 H 12 O 6 {\displaystyle {\ce {C6H12O6}}} は氎溶液䞭で、䞀郚が鎖匏フルクトヌスを経お、五員環フルクトヌス、六員環フルクトヌスになる。五員環フルクトヌスず六員環フルクトヌスにはα型ずβ型が存圚するため、フルクトヌスは氎溶液䞭では5皮類の構造が存圚する。 フルクトヌスはケトヌスである。 鎖状構造のフルクトヌスにはホルミル基は無いが、䞀郚が異性化し、ホルミル基を持぀ので還元性を瀺す。 フルクトヌスは、倩然に存圚する糖類の䞭で最も甘く、果実などに含たれるこずが倚い。 アルコヌル発酵 グルコヌスやフルクトヌスなどの6炭糖は酵玠矀チマヌれによっおアルコヌル発酵を起こす。 C6H12O6 → 2C2H5OH + 2CO2 ガラクトヌスはグルコヌスの4䜍の䞍斉炭玠原子の立䜓配眮が異なる単糖である。寒倩の成分であるガラクタンを加氎分解するず、ガラクトヌスが埗られる。ヘミアセタヌル構造が存圚するので、氎溶液は還元性をしめす。 二糖類を構成する単糖類の瞮合した゚ヌテル結合をグリコシド結合ずいう。 䞻な二糖類には、スクロヌス、マルトヌス、セロビオヌス、ラクトヌスがある。 有機化合物䞭の、ある䞀぀のC原子に察しお、そのC原子にヒドロキシル基 -OH ず゚ヌテル結合 -O- が隣り合っおる構造を、ヘミアセタヌル構造ずいう。グルコヌスで、ヘミアセタヌル構造をも぀のは、䞀箇所だけである。氎溶液䞭のグルコヌスでは、このヘミアセタヌル構造が倉圢しおアルデヒドを圢成しおいる。 このヘミアセタヌル構造の有無を、糖類の構造匏を芋お調べるこずで、糖類の氎溶液䞭の還元性を予枬できる。たず、構造匏䞭の゚ヌテル結合-O- を持぀郚分を探しおそのOに隣り合ったC原子が-OH を持぀かどうかでヘミアセタヌル構造の有無を刀別する。 スクロヌス(sucrose)は、αグルコヌスずβフルクトヌスがα-1,2-グリコシド結合した構造をも぀。 スクロヌスの氎溶液は還元性を瀺さない。これは、グルコヌスずフルクトヌスの還元性をしめすヘミアセタヌル構造の郚分で瞮合が行われおいるこずによる。 砂糖の䞻成分であり、サトりキビやテンサむに含たれる。 垌酞たたは酵玠むンペルタヌれでスクロヌスを加氎分解するず、グルコヌスずフルクトヌスの等量混合物になる。 C12H22O11 (スクロヌス) + H2O → C6H12O6(グルコヌス) + C6H12O6 (フルクトヌス) グルコヌスずフルクトヌスの等量混合物を転化糖(invert sugar)ずいう。スクロヌスを加氎分解するず転化糖が埗られる。 (麊芜糖) αグルコヌス2分子が瞮合した構造。 還元性を瀺す。 垌酞たたは酵玠マルタヌれで加氎分解される。 デンプンを酵玠アミラヌれで加氎分解するずマルトヌスが生じる。 セロビオヌスはβ-グルコヌス2分子がβ-1,4-グリコシド結合した二糖である。 セルロヌスにセルラヌれを䜜甚させるず加氎分解しセロビオヌスが生じる。 (乳糖) ラクトヌス(lactose)は、ガラクトヌスずαグルコヌスが瞮合した構造。 ラクトヌスの氎溶液は還元性を瀺す。 酵玠ラクタヌれによっおラクトヌスは加氎分解され、ガラクトヌスずグルコヌスになる。 牛乳など、哺乳類の乳汁にラクトヌスは含たれる。 トレハロヌスの構造は、αグルコヌスが2分子からなり、αグルコヌスの1䜍の還元基どうしが結合した構造ずなっおいる。このこずからもわかるように、トレハロヌスの氎溶液は還元性を瀺さない。 自然界では、昆虫の䜓液、キノコやカビ、海藻などに含たれる。 デンプン(starch)は、怍物が光合成によっお䜓内に぀くる倚糖類である。二糖類ずちがい、デンプンは甘味をしめさない。たた、デンプンは、還元性を瀺さない。 デンプンは、倚数のαグルコヌスが脱氎瞮合しお出来た構造をも぀倚糖類の高分子化合物である。 (C6H10O5)n の構造を持぀。nは数癟から数十䞇である。 デンプンは冷氎には溶けにくいが、玄80°Cの熱氎には溶けおコロむド状のデンプンのりになる。 酵玠アミラヌれによっお、デンプンは加氎分解される。このアミラヌれによるデンプンの加氎分解の結果、デンプンの重合数が少なくなったデキストリン(C6H10O5)n を生じる。そしおデキストリンは、さらに二糖類のマルトヌスに分解される。 マルトヌスに察しおは、酵玠マルタヌれによっお、グルコヌスになる。 デンプンからグルコヌスたでの順序を化孊匏にたずめれば、 (C6H10O5)n デンプン→ (C6H10O5)m デキストリン → C12H22O11 マルトヌス→ C6H12O6 グルコヌス である。(デンプンずデキストリンの重合数に぀いお、n>mずした。) デンプンには還元性は無い。したがっおデンプンは、フェヌリング液を還元しない。 ペり化カリりム氎溶液KIにより、デンプンは青玫色に呈色する。加熱するず、無色になる。この反応をペり玠デンプン反応(iodine-starch reaction)ずいう。 デンプンは氎溶液䞭では、分子内の氎玠結合により、らせん構造をずる。このらせん構造の䞭にペり玠が入りこむこずで、呈色する。 加熱で無色になっおも、冷华するず、再び、もずの青玫色の呈色を瀺すようになる。 デンプンの皮類のうち、αグルコヌスが盎鎖状に結合したものをアミロヌス(amylose)ず蚀う。αグルコヌスが、ずころどころ枝分かれした構造のデンプンをアミロペクチン(amylopectin)ずいう。枝分かれの割合はαグルコヌス数十個に぀き、䞀個の枝分かれの皋床である。 もち米のデンプンは、アミロペクチンが100%である。ふ぀うの怍物のデンプンには、アミロヌスが20%皋床でアミロペクチンが80%皋床ほど含たれおいる。 グルコヌスの1䜍ず4䜍が結合しお重合した構造になっおいる。 ペり玠デンプン反応では、アミロヌスは青色。倚くのヒドロキシル基を持ち、極性を持぀郚分が倚いため、熱湯には、比范的、溶けやすい。冷氎には溶けにくい。 グルコヌスの1䜍ず4䜍が結合しお重合したほかに、1䜍ず6䜍が結合した重合構造になっおいる。 1䜍ず6䜍の結合のため、構造に枝分かれ䞊の分岐が起こる。 ペり玠デンプン反応では、アミロペクチンは赀玫色。アミロヌスずの色の違いは、盎鎖状の長さの違いによっお、ペり玠ずの結合力に違いが生じたからある。ペり玠ず反応するこずから分かるように、アミロペクチンもらせん構造を取る。枝分かれをするものの、分かれた枝の先がそれぞれらせん構造をずる。 熱湯には、溶けにくい。冷氎にも溶けにくい。 グリコヌゲン(glycogen)は、動物の肝臓に倚い倚糖類で、その構造はアミロペクチンず䌌おいるが、アミロペクチンよりも枝分かれが倚い。分岐の頻床は、おおむね8~12基に䞀回の皋床の分岐である。枝分かれが倚いため攟射したような網目構造をずり、らせん構造をずらない。このため、極性をもった郚分が倖偎に出やすく、氎溶性が高い。 ペり玠デンプン反応では、グリコヌゲンは赀耐色を瀺す。 セルロヌス(cellulose)[C6H7O2(OH)3]n は怍物の现胞壁の䞻成分である。朚綿、パルプ、ろ玙は、ほが玔粋なセルロヌスである。セルロヌスの構造は、倚数のβグルコヌスが、盎線状に瞮合した構造である。セルロヌスの構造では、各グルコヌスの向きが亀互に衚・裏・衚・裏を繰り返すので、セルロヌス党䜓で芋れば盎線状になっおいる。 シュバむツアヌ詊薬ずは、氎酞化銅Cu(OH)2を濃アンモニア氎に溶かしたものである。氎溶液䞭でむオンが、テトラ アンミン むオン [Cu(NH3)4] になる。 セルロヌスの瀺性匏は、[C6H7O2(OH)3]n である。グルコヌス1単䜍あたり3個のヒドロキシル基OHを持぀。したがっお、酞ず反応させるず゚ステルを䜜りやすく、酢酞や硝酞ず゚ステルを぀くる。 セルロヌスは、酞をくわえお長時間加熱するず、最終的にグルコヌスになる。 このほか、酵玠セルラヌれによっお、セルロヌスは分解される。 工業䞊は硝酞ずのセルロヌスの゚ステルである「ニトロセルロヌス」(埌述する。)が、特に重芁である。 セルロヌス[C6H7O2(OH)3]nに、濃硝酞および濃硫酞の混合溶液(æ··é…ž)を䜜甚させるず、セルロヌスのOH基の䞀郚たたは党郚が゚ステル化される。セルロヌス䞭のグルコヌス1単䜍あたり、3個のOH基の䞀郚たたは3個党郚が硝酞゚ステル化されたものをニトロセルロヌス(nitrocellulose)ずいう。特にセルロヌス䞭のグルコヌス1単䜍のうち、3個のOH基すべおが硝酞゚ステル化されたもの [C6H7O2(ONO2)3]n をトリニトロセルロヌスずいう。 [C6H7O2(OH)3]n + 3n HONO2 → [C6H7O2(ONO2)3]n + 3n H2O このトリニトロセルロヌスは火薬の原料である。 セルロヌス䞭の2個のOH基が゚ステル化したものはゞニトロセルロヌスずいう。このゞニトロセルロヌスは、有機溶媒に溶ける。 このゞニトロセルロヌスを、゚タノヌルず゚ヌテルの混合液に溶かしたものをコロゞオンずいう。混合液には氎分などを含たないので「氎溶液」では無いこずに泚意。 コロゞオンの溶液を蒞発させるず、薄い膜が残る。これは半透膜の材料に䜿われる。コロゞオンから埗られた半透膜のこずをコロゞオン膜ずもいう。 ニトロセルロヌスを゚タノヌルに溶かし、ショりノりを加えお埗られる暹脂をセルロむドずいう。 セルロヌスを無氎酢酞、氷酢酞および少量の濃硫酞ずの混合物を反応させる。するず、分子䞭のOH基䞭のHがCOOH基で眮換されるアセチル化が起きお、トリアセチルセルロヌスが生成する。 [C6H7O2(OH)3]n + 3n (CH2CO)2 O → [C6H7O2(OCOCH3)3]n + 3n CH3COOH トリアセチルセルロヌスはヒドロキシル基OHを持たないため、通垞の溶媒(メタノヌル等)には溶解しづらい。しかし、トリアセチルセルロヌスは垞枩の氎たたは枩氎で、゚ステル結合の䞀郚が加氎分解しおゞアセチルセルロヌス [C6H7O2(OH)(OCOCH3)2]n になる。このゞアセチルセルロヌスはヒドロキシル基をも぀ので、アセトン溶媒に溶解するようになる。このゞアセチルセルロヌスの溶けたアセトン溶液を现孔から抌し出しおアセトンを蒞発・也燥させお、玡糞したものをアセテヌト繊維ずいう、あるいは単にアセテヌトずいう。 語「アセテヌト」の意味は、「酢酞゚ステルの」ずいう意味である。 アセテヌト繊維のように、倩然繊維を化孊的に凊理しおから玡糞した繊維を半合成繊維(semisynthetic fiber)ずいう。 倩然繊維を溶媒に溶かしたのち、再び繊維に戻したものを再生繊維(regenerate fiber)ずいう。セルロヌスの再生繊維はレヌペン(rayon)ず呌ばれ、レヌペンにはビスコヌスレヌペンず銅アンモニアレヌペンがある。 氎酞化銅(II)であるCu(OH)2を濃アンモニア溶液に溶かした溶液をシュバむツアヌ詊薬ずいう。このシュバむツアヌ詊薬溶液にセルロヌス(具䜓的には脱脂綿など)を溶かすず、粘床のある液䜓が埗られる。この粘い液䜓を现孔から垌硫酞の䞭にゆっくり抌し出すず、セルロヌスが再生する。こうしお埗られた繊維を銅アンモニアレヌペンたたはキュプラずいい、光沢があり、滑らかであり、柔らかいので、衣服の裏地に利甚される。 セルロヌス(具䜓的には脱脂綿など)を濃い氎酞化ナトリりム溶液に浞す凊理をしおアルカリセルロヌス(化孊匏は[C6H7O2(OH)2ONa]nである。)にしおから、玙などで挟んでから絞っお氎気を切っお、぀ぎに二硫化炭玠CS2ず反応をさせるず、セルロヌスキサントゲン酞ナトリりム(匏は[C6H7O2(OH)2OCSSNa]nである。)ずいう物質になる。これを氎酞化ナトリりム氎溶液に溶かすず、赀耐色のコロむド溶液が埗られる。こうしお、セルロヌスから埗られた赀耐色のコロむド溶液をビスコヌス(viscose)ずいう。このビスコヌスを、现孔から垌硫酞の䞭に抌し出しお、セルロヌスを再生させお玡糞したものが、ビスコヌスレヌペン(viscose rayon)ずいう繊維である。 そしお、ビスコヌスを现孔からではなく、现長いすきたから膜䞊に抌し出したものをセロハン(cellophane)ずいい、テヌプや包装材に利甚される。 レヌペンのように、倩然繊維を䞀床化孊的に凊理しお溶液にした埌、糞ずしお、元の化孊匏を再生させた繊維を再生繊維ずいう。 なお、アセテヌト繊維は化孊匏が倉わっおいるので再生繊維でない。アセテヌト繊維は化孊匏が元のセルロヌスから倉わっおいる繊維で、たた人工物だけから埗られた合成繊維でもないので、アセテヌト繊維などは半合成繊維ずいう。 分子䞭にアミノ基( -NH2 )ずカルボキシル基( -COOH )をも぀化合物をアミノ酞(amino acid)ずいう。アミノ酞のうち、同䞀の炭玠C原子に、-NH2ず-COOHが結合しおいるアミノ酞をαアミノ酞ずいう。 アミノ酞の䞀般匏は で衚される。(Rは炭化氎玠基あるいは氎玠など。) なお、R-の郚分をアミノ酞の偎鎖(そくさ)ずいう。Rの違いによっお、アミノ酞の皮類が決たる。 グリシン以倖のすべおのアミノ酞には光孊異性䜓(optical isomer)が存圚する(鏡像異性䜓 enantiomer ずもいう)。 倩然のアミノ酞のほずんどは、L型の配眮である。D型の配眮のアミノ酞は、倩然にはほずんどない。 アミノ酞のカルボキシ基-COOH は、アルコヌル(CH3OH など)ず反応し゚ステル化をしお゚ステルを぀くる。たた、アミノ酞のアミノ基-NH3は無氎酢酞( (CH3CO)2O )ず反応させるずアセチル化しおアミドを぀くる。 結晶䞭のアミノ酞分子䞭では、分子内で( -COOH )が氎玠Hを( -NH2 )に枡しお、アミノ酞内にむオンの( -COO )ず( -NH3 )を生じる。その結果、アミノ酞の構造は、 R-CH(NH3)-COO の構造になる。このように分子内に酞性ず塩基性の䞡方のむオンを生じるので、双性むオン(zwitterion)ずよばれる。 このようにむオンがあるため、アミノ酞は氎に溶けやすく、たた、有機溶媒には溶けにくい。双性むオンの陜むオンず陰むオンどうしがクヌロン力で匕き合うため、アミノ酞はむオン結晶に近い結晶構造を取り、たた、ほかの有機化合物ず比べるずアミノ酞は比范的に融点や沞点が高い。 アミノ酞の氎溶液に倖郚から酞をくわえるず、平衡がかたむき、-COOがHを受け取り -COOHになるので、アミノ酞分子䞭で-NH3が䜙るので、酞性が匷い溶液䞭ではアミノ酞は陜むオンになる。 いっぜう、アミノ酞の氎溶液に倖郚から塩基をくわえるず、平衡がかたむき、-NH3がOHにHを攟出するこずによっお-NH2ず倉わるこずによっお、-COOが䜙るので、アミノ酞は陰むオンになる。 氎溶液䞭でアミノ酞の陜むオンず陰むオンの個数が等しいずきのpHを等電点(isoelectric point)ずいう。 アミノ酞の氎溶液を染み蟌たせた玙に、2本の電極で電圧を加え電気泳動をおこなうず、等電点よりpHが小さい氎溶液䞭では、アミノ酞は陜むオンになっおいるため、陰極偎に移動する。いっぜう、等電点よりpHが倧きい氎溶液では、アミノ酞は陰むオンずなり、陜極偎に移動する。 そしお、pHが等電点ず同じくらいの氎溶液䞭だず、アミノ酞は陜極にも陰極にも移動しないので、このずきの氎溶液のpHを枬定するこずにより、等電点を枬定できる。 アミノ酞の等電点は、グリシンでは pH6.0 、酞性アミノ酞のグルタミン酞ではpH3.2、塩基性アミノ酞のリシンでは9.7である。 氎溶液が䞭性付近では、ふ぀うは双察むオン状態のアミノ酞が最も倚く、陰むオン状態のアミノ酞や陜むオン状態のアミノ酞は少ししか存圚しない。 アミノ酞氎溶液に薄いニンヒドリン氎溶液を加えお枩めるず、アミノ基 -NH2 ず反応しお、色が青玫~赀玫になる。この反応をニンヒドリン反応(ninhydrin reaction)ずいい、アミノ酞の怜出などの目的に甚いられる。この反応は、アミノ酞の怜出やタンパク質の怜出に利甚される。なお。タンパク質も、構造の端郚などにアミノ酞をふくむため、少しながらニンヒドリン反応をするので、色が青玫〜赀玫になる。 フェニルアラニンやリシン、メチオニンは必須アミノ酞の䟋である。 必須アミノ酞は、ヒトの䜓内で合成されないバリン、ロむシン、む゜ロむシン、トレオニン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、リシンの8皮類に、合成されにくいヒスチゞンを加えた9皮類である。幌児では、さらにアルギニンを加える堎合もある。 グルタミン酞は、昆垃のうた味の成分である。グルタミン酞には光孊異性䜓があり、L型のグルタミン酞のみが うた味 を瀺す。䞀方でD型はうた味を瀺さず、若干の苊味を䌎う 2個のアミノ酞分子が結合し、いっぜうのアミノ酞のカルボキシル基ず、もう䞀方のアミノ酞のアミノ基が瞮合しお、脱氎瞮合しお結合をペプチド結合(peptide bond)ずいう。それぞれのアミノ酞は同䞀皮でなくおも良い。たた、ペプチド結合によっお生成する化合物をペプチド(peptide)ずいう。 ペプチドのうち、2分子のアミノ酞がペプチド結合したものをゞペプチド(dipeptide)ずいう。3分子のアミノ酞がペプチド結合したものをトリペプチド(tripeptide)ずいう。倚数のアミノ酞が瞮合重合したものをポリペプチド(polypeptide)ずいう。 ゞペプチドには、ペプチド結合が1぀存圚する。トリペプチドには、ペプチド結合が2぀存圚する。 タンパク質は、ポリペプチドである。 ペプチド化合物で瞮合に䜿われなかったアミノ基が末端に残るが、このペプチド化合物の瞮合に䜿われなかった末端のアミノ基をN末端ずいう。同様に、カルボキシル基も末端に残るが、これをC末端ずいう。ペプチドの構造匏を曞くずきは、N末端を巊偎に、C末端を右に配眮しお曞くのが慣行である。 ゞペプチドには、構造異性䜓が存圚する。たずえば、グリシン(Gly)ずアラニン(Ala)からなるゞペプチドに぀いお、グリシンのCOOH基ずアラニンのNH2基が結合したものを、グリシルアラニン(Gly-Ala) ずいう。たた、グリシンのNH2基ずアラニンのCOOH基が結合したものを、アラニルグリシン(Ala-Gly )ずいう。 グリシルアラシンもアラニルグリシンも、原子数は同じであるが、構造は異なる。 なお、ペプチドの名称は、このグリシルアラニンの䟋のように、N末端を持぀グリシンが名称の先に来お、C末端をも぀アラニンがあずに来る。 トリペプチドやポリペプチドの衚蚘でも同様に、N末端からC末端のアミノ酞の名称で衚蚘する。 トリペプチドでも、ゞペプチドず同様に構造異性䜓が存圚する。 なお、グルタミン酞は、カルボキシル基を2箇所も぀ので、グルタミン酞を含むペプチドでは、構造異性䜓の数が2倍に増える。 䟋ずしお、いく぀かのトリペプチドで構造異性䜓の数を求める。 GlyずGlyずAlaが結合したトリペプチドの堎合。(Glyが2分子。) 構造順はGly-Gly-Ala ず Gly-Ala-GlyずAla-Gly-Glyの3通りがある。光孊異性䜓を考慮した堎合は、グリシン以倖のアミノ酞は光孊異性䜓をもち、異性䜓数が2倍になるので、光孊異性䜓を考慮したGlyずGlyずAlaが結合したトリペプチドの異性䜓は3×2=6で6通りになる。 GlyずAlaずAlaが結合したトリペプチドの堎合。(Alaが2分子。) 構造順はGly-Ala-Ala ずAla-Gly-Alaず Ala-Ala-Gly の3通りがある。光孊異性䜓を考慮した堎合は、グリシン以倖のアミノ酞は光孊異性䜓をもち、異性䜓数が2倍になるのであった。そしお、光孊異性䜓を持぀Alaが2個あるから、2×2=4で4倍になる。最終的に光孊異性䜓を考慮した異性䜓数は3×4=12で12通りになる。 タンパク質を構成するアミノ酞の配列順序のこずを䞀次構造(いちじこうぞう、primary structure)ずいう。たずえば衚蚘「Gly-Gly-Ala」などは䞀次構造の衚蚘である。 タンパク質のポリペプチドの倚くの構造は、時蚈回り(右回り、Z撚り「れットより」)のらせん構造をも぀。 このポリペプチドのらせん構造をαヘリックスずいう。らせん1巻あたり、平均3.6個のアミノ酞が含たれる。 このらせん化は、氎玠結合による珟象であり、 アミノ酞の分子䞭の-C=Oず-N-Hの間のOずHが氎玠結合し、 -C=O ・・・ H-N- のように氎玠結合した結果、ペプチド党䜓ではらせん構造を取る。 䞊行にならんだ2本のポリペプチドのあいだに氎玠結合が保たれ、ヒダ状に折れ曲る構造をずるこずがあり、これをβシヌトずいう。 これら、αヘリックスやβシヌトをたずめお、タンパク質の二次構造(secondary structure)ずいう。 αヘリックスをずったポリペプチドや、βシヌトをずったポリペプチドなど、二次構造をずったポリペプチドが、さらに折りたたたれお䞉次構造(tertiary structure)になる。䞉次構造の圢成には、偎鎖どうしに働く匕力や、システむンによるゞスルフィド結合(disulfide bond) -S-S- によるものが関わっおいる。 䞉次構造はサブナニットず呌ばれる。 䞉次構造の生䜓組織の䟋ずしお、ミオグロビンがある。ミオグロビンは、1本のポリペプチド鎖からなり、ヘム色玠を持っおいる。ヘム色玠は、酞玠ず化合する性質がある。 䞉次構造のポリペプチド鎖(サブナニットずいう)が、耇数個あ぀たっお集合䜓をなした構造を四次構造(quaternary structure)ずいう。 四次構造の生䜓組織の䟋ずしお、ヘモグロビンがある。ヘモグロビンは、2皮類のサブナニットが2個ず぀、合蚈4個のサブナニットが集たっお、できおいる。ヘモグロビンは、2個のヘム色玠をも぀。 タンパク質を加氎分解したずき、アミノ酞だけでなく色玠、栞酞、リン、脂質などアミノ酞以倖の有機物を生じるものを耇合タンパク質(conjugated protein)ずいう。 たずえば、血液䞭にふくたれるヘモグロビンは色玠をふくむ耇合タンパク質であり、牛乳にふくたれるガれむンはリン酞をふくむ耇合タンパク質であり、だ液にふくたれるムチンは糖をふくむ耇合タンパク質である。 いっぜう、タンパク質を加氎分解したずき、アミノ酞のみを生じるものを単玔タンパク質(simple protein)ずいう。 タンパク質の圢状にもずづいお、球状タンパク質(globular protein)ず繊維状タンパク質(fibrous protein)に分類される。䞀般に繊維状タンパク質は、氎には溶けにくい。䞀方、球堎タンパク質は、氎に溶けやすい。球状タンパク質は、芪氎基を倖偎に、疎氎基を内偎にしお、たずたっおいる事が倚いため、である。 アルブミン、グロブリン、グルテリンなどが、球状タンパク質である。 ケラチン、コラヌゲン、フィブロむンなどが、繊維状タンパク質である。 タンパク質に熱、酞・塩基、重金属むオン、有機溶媒などを加えるず凝固し生理的機胜を倱う。これをタンパク質の倉性(denaturation)ずいう。加熱によっお倉性するこずを熱倉性ずいう堎合もある。 タンパク質の倉性は、二次構造〜4次構造が砎壊されるこずによっお、起きおいる。そのため、倉性したタンパク質は、元には戻らないのが普通である。タンパク質の倉性では䞀次構造の配列順序は倉わっおいないが、二次構造以䞊の構造が倉わっおいる。 タンパク質は氎に溶けるず、芪氎コロむド溶液になる。タンパク質のコロむド溶液は、倚量の電解質によっお、氎和しおいる氎分子が芗かれるため、沈殿する(塩析)。 タンパク質氎溶液に氎酞化ナトリりム溶液NaOHを加え、少量の硫酞銅(II)氎溶液CuSO4を加えるず、赀玫色になる。この反応をビりレット反応(biulet reaction)ずいう。これはCuずペプチド結合ずが錯むオンを圢成するこずに基づき、トリペプチドやポリペプチドなどのようにペプチド結合を2個以䞊も぀堎合に起こる。よっお、ペプチド結合が1個だけであるゞペプチドでは、ビりレット反応は起こらない。 タンパク質氎溶液に濃硝酞をくわえお加熱するず、チロシンやトリプトファンなどのアミノ酞䞭にベンれン環をも぀堎合に、タンパク質氎溶液が黄色になる。これは、ベンれン環がニトロ化されるためである。この溶液を冷华し、NaOHやアンモニアなどで溶液を塩基性にするず、橙色になる。 これらの反応をキサントプロテむン反応(Xanthoprotein reaction)ずいう。 橙色になった氎溶液は䞭和するず、タンパク質の色は黄色に戻る。 フェニルアラニンはベンれン環を持぀が、あたり反応しない。 システむンやメチオニンなどのようにタンパク質がむオりを含む堎合は、タンパク質の氎溶液に、固䜓の氎酞化ナトリりムを加えお加熱しお、それから酢酞などで䞭和し、さらにそれから酢酞鉛(II)氎溶液 (CH3COO)2Pb を加えるず、硫化鉛(II) PbS の沈殿を生じる。硫化鉛の沈殿の色は黒色である。 毛髪はケラチンずいう繊維状タンパク質からなるが、この分子はゞスルフィド結合 -S-S- によっお、ずころどころ結ばれおいる。このゞスルフィド結合のため、毛髪は䞀定の圢を保っおいる。 毛髪のパヌマ凊理は、還元剀をもちいお、このゞスルフィド結合を還元しお -S-H にするこずで、ゞスルフィド結合を切断しおいる。 ぀ぎに、酞化剀で、ゞスルフィド結合 -S-S- を再生させるず、もずずは違った぀ながりかたで、郚分的にゞスルフィド結合が再生されるので、元の髪型ずは違った髪型になる。 パヌマの還元剀には、チオグリコヌル酞アンモニりムが甚いられる。パヌマの酞化剀には、臭玠酞ナトリりム NaBrO3 や過酞化氎玠などが甚いられる。 繊維(fiber)ずは、现くお糞状のものをいうが、その繊維のうち倩然にある糞状の繊維を倩然繊維(natural fiber)ずいう。石油などから合成した繊維は合成繊維(synthetic fiber)ずいう。 倩然繊維のうち、怍物からずれるもの(たずえば綿や麻など。䞻成分はセルロヌスなど)を怍物繊維(plant fiber)ずいい、動物から取れるもの(矊毛や絹など。䞻成分はタンパク質。絹ずはカむコから取れる繊維。)を動物繊維(animal fiber)ずいう。 朚綿(もめん、cotton)は、怍物のワタから取れる怍物繊維であり、䞻成分はセルロヌスである。朚綿は、繊維の内郚に䞭空郚分があり、吞湿性が高い。 絹は、カむコガのたゆから取り出される繊維である。絹の䞻成分ず構造は、フィブロむンずいうタンパク質を、セリンず呌ばれるタンパク質がくるんだ構造である。 矊毛の䞻成分はケラチンである。 矊毛は、動物繊維であり、䞻成分はケラチンである。矊毛の衚皮が鱗(うろこ)状で、クチクラ(キュヌティクル)ず呌ばれる構造である。 矊毛は、䌞瞮性が倧きく、たた、氎をはじく撥氎性(はっすいせい)がある。矊毛は保枩性があるので、毛垃やコヌトなどに䜿われる。 矊毛や絹はタンパク質であるので、キサントプロテむン反応を呈する。 合成繊維や、倩然繊維を溶媒に溶かしたり化孊反応させたりず化孊的に凊理させたものなど、玠材の合成に化孊的な凊理を必芁ずする繊維を化孊繊維ずいう。 倩然繊維を溶媒に溶かしたのち、再び繊維に戻したものを再生繊維(regenerate fiber)ずいう。セルロヌスの再生繊維はレヌペンず呌ばれ、レヌペンにはビスコヌスレヌペンず銅アンモニアレヌペンがある。 いっぜう、倩然繊維を化孊的に凊理しお組成を倉化させたものは半合成繊維ずいう。半合成繊維ずしおは、たずえばアセテヌト繊維がある。 ある皮のタンパク質には觊媒の働きを持぀ものがある。この觊媒ずしお機胜するタンパク質を酵玠(enzyme)ずいう。酵玠は、無機觊媒や金属觊媒ずは、異なる性質をも぀。酵玠は、ある特定の物質にしか䜜甚しない。これを基質特異性(substrate specificity)ずいう。そしお酵玠が䜜甚する物質および分子構造を基質(substrate)ずいう。 酵玠には、基質ず立䜓的にむすび぀く掻性郚䜍(active site)があるため、このような反応が起こる。掻性郚䜍のこずを、掻性䞭心(active center)ずもいう。 たずえば、だ液にふくたれるアミラヌぜはデンプンを加氎分解するが、タンパク質を加氎分解できない。酵玠むンペルタヌれはスクロヌスの加氎分解にしか䜜甚せず、マルトヌスやラクトヌスなどの他の二糖類にはむンペルタヌれは䜜甚しない。たた、マルタヌれは、マルトヌスにしか䜜甚しない。 たた、酵玠はタンパク質であるので、タンパク質が倉性する状況では、酵玠はその胜力を倱う。熱倉性などで、タンパク質が修埩䞍可胜になるず、酵玠の觊媒胜力もたた修埩䞍可胜ずなり、酵玠を冷华しおも、もはや觊媒ずしお機胜しなくなる。このように酵玠が觊媒ずしおの胜力を倱っお、もはや酵玠ではなくなったこずを倱掻(deactivation)ずいう。 酵玠の觊媒䜜甚が最も働く枩床を最適枩床ずいう。酵玠にもよるが、動物の䜓枩に近い、35°Cから40°Cずいった枩床である。 50°C以䞊など、これらより高枩では熱倉性で酵玠の構造が砎壊される。最適枩床より䜎枩にした堎合は、䜎枩の間は酵玠ずしおの䜜甚が匱たるが、適枩に戻すず、再び酵玠ずしおの觊媒胜力を取り戻す。 䜎枩で酵玠ずしおの胜力を倱うこずは䞀般には倱掻ずは呌ばない。 酵玠には、その堎所のpHによっお、觊媒の働きの反応速床が倉わる。もっずも酵玠が働くpHを最適pH(optimum pH)ずいう。 最適pHの倀の傟向は、酵玠の皮類にもよるが、おおむねpH6~8ずいった、䞭性付近か、匱酞性の付近で、もっずもよく働く。たずえばアミラヌれはpH6~7の付近が最適pHである。すい臓の䞭で働く酵玠のトリプシンはpH8の匱い塩基性が最適pHである。 なお、胃酞の䞭で働く酵玠のペプシンは最適pHがpH2の付近の匷い酞性である。このpH2は、胃液のpHに近い。このように、酵玠は、その酵玠が働く環境䞋に近いpHで、よく働く性質になっおいる堎合が倚い。 现胞には栞酞ずいう高分子化合物が存圚し、これは遺䌝情報を担っおいる。 リン酞、ペントヌス、有機塩基が結合した化合物をヌクレオチドずいう。 たた、ペントヌスず有機塩基が結合した化合物をヌクレオシドずいう。 栞酞はヌクレオチドのペントヌスの3䜍の -HO ずリン酞の -OH の郚分が瞮合重合したポリヌクレオチドである。 栞酞には、リボ栞酞 RNA ず デオキシリボ栞酞 DNA の2皮類が存圚する。栞酞を構成するペントヌスの郚分が、RNAはリボヌス C 5 H 10 O 5 {\displaystyle {\ce {C5H10O5}}} 、DNAはデオキシリボヌス C 5 H 10 O 4 {\displaystyle {\ce {C5H10O4}}} である。 RNAを構成する有機塩基はアデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、りラシル(U)の4皮類である。DNAはアデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、チミン(T)の4皮類である。 DNAはアデニン(A)ずチミン(T)、グアニン(G)ずシトシン(C)が氎玠結合によっお、2本のポリヌクレオチドが合わさった二重らせん構造をずっおいる。 DNAの働きは、䞻にタンパク質の蚭蚈図ずなるこずず、遺䌝情報を子孫に䌝えるこずである。 DNAの遺䌝子の働きかたを決める芁因は、塩基の䞊び方で決定される。この塩基の䞊び方で、现胞で合成されるタンパク質が異なるため、DNAはタンパク質の蚭蚈図ずなっおいる。 DNAは、现胞栞の䞭で、RNAを぀くる。RNAの情報は、DNAの情報を元にしおいる。RNAは、栞の倖に出おいきリボ゜ヌムず結合し、消化噚官で食品のタンパク質から分解・吞収したアミノ酞を材料にしお、 RNAの塩基配列に埓っおアミノ酞を぀なぎかえるこずで、タンパク質を䜜っおいる。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "倚数のヒドロキシ基を持぀、分子匏 C m ( H 2 O ) n {\\displaystyle {\\ce {C_{m}(H2O){}_{n}}}} で衚される化合物を糖類(saccharides)たたは炭氎化物(carbohydrate)ずいう。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "それ以䞊加氎分解しない最小の糖類を単糖ずいう。単糖2分子が脱氎瞮合した糖類を二糖(disaccharide)、単糖2~10分子皋床が脱氎瞮合した糖類をオリゎ糖、倚数の単糖が脱氎瞮合した糖類を倚糖(polysaccharide)ずいう。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "氎溶液䞭で鎖匏構造がホルミル基をも぀糖をアルドヌス(aldose)、ケトン基をも぀糖をケトヌスずいう。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "䞻な単糖ずしお、グルコヌス、フルクトヌス、ガラクトヌス。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "䞻な二糖ずしお、マルトヌス、スクロヌス、ラクトヌス、セロビオヌス。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "䞻な倚糖ずしお、デンプン、セルロヌスが挙げられる。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "糖類の立䜓配眮を衚すためにハヌス投圱匏ずフィッシャヌ投圱匏を甚いる。たずはこれに぀いお孊がう。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "ハヌス投圱匏では、䞊方向に出おいる結合は環から䞊向きに、䞋方向に出おいる結合は環から䞋向きに出る。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "フィッシャヌ投圱匏では、十字の䞭心は䞍斉炭玠原子ずし、巊右の結合は玙面(画面)の手前に、䞊䞋の結合は玙面(画面)の奥に出る。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "グルコヌス glucose(ブドり糖) C 6 H 12 O 6 {\\displaystyle {\\ce {C6H12O6}}} は、デンプンを加氎分解するこずによっお埗られる。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "グルコヌスは甘味をもち、たた、氎によく溶ける。氎溶液䞭のグルコヌスは、䞀郚のグルコヌスの環構造が開き鎖匏構造に倉わる。ホルミル基を持ち、還元性を瀺す。埓っお、銀鏡反応やフェヌリング反応を瀺す。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "グルコヌスはアルドヌスである。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "グルコヌスは氎溶液䞭でαグルコヌスず鎖匏グルコヌスずβグルコヌスの3皮類の構造がある。 αグルコヌスを氎に溶かすず、䞊蚘のように䞀郚が鎖匏グルコヌスになり、さらにその䞀郚が鎖匏構造を経おβグルコヌスになる。最終的に3皮類のグルコヌスのα圢、鎖匏、β型の混じりあった平衡状態になる。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "フルクトヌスfructose(果糖, fruit sugar ) C 6 H 12 O 6 {\\displaystyle {\\ce {C6H12O6}}} は氎溶液䞭で、䞀郚が鎖匏フルクトヌスを経お、五員環フルクトヌス、六員環フルクトヌスになる。五員環フルクトヌスず六員環フルクトヌスにはα型ずβ型が存圚するため、フルクトヌスは氎溶液䞭では5皮類の構造が存圚する。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "フルクトヌスはケトヌスである。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "鎖状構造のフルクトヌスにはホルミル基は無いが、䞀郚が異性化し、ホルミル基を持぀ので還元性を瀺す。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "フルクトヌスは、倩然に存圚する糖類の䞭で最も甘く、果実などに含たれるこずが倚い。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "アルコヌル発酵", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "グルコヌスやフルクトヌスなどの6炭糖は酵玠矀チマヌれによっおアルコヌル発酵を起こす。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "C6H12O6 → 2C2H5OH + 2CO2", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "ガラクトヌスはグルコヌスの4䜍の䞍斉炭玠原子の立䜓配眮が異なる単糖である。寒倩の成分であるガラクタンを加氎分解するず、ガラクトヌスが埗られる。ヘミアセタヌル構造が存圚するので、氎溶液は還元性をしめす。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "二糖類を構成する単糖類の瞮合した゚ヌテル結合をグリコシド結合ずいう。 䞻な二糖類には、スクロヌス、マルトヌス、セロビオヌス、ラクトヌスがある。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "有機化合物䞭の、ある䞀぀のC原子に察しお、そのC原子にヒドロキシル基 -OH ず゚ヌテル結合 -O- が隣り合っおる構造を、ヘミアセタヌル構造ずいう。グルコヌスで、ヘミアセタヌル構造をも぀のは、䞀箇所だけである。氎溶液䞭のグルコヌスでは、このヘミアセタヌル構造が倉圢しおアルデヒドを圢成しおいる。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "このヘミアセタヌル構造の有無を、糖類の構造匏を芋お調べるこずで、糖類の氎溶液䞭の還元性を予枬できる。たず、構造匏䞭の゚ヌテル結合-O- を持぀郚分を探しおそのOに隣り合ったC原子が-OH を持぀かどうかでヘミアセタヌル構造の有無を刀別する。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "スクロヌス(sucrose)は、αグルコヌスずβフルクトヌスがα-1,2-グリコシド結合した構造をも぀。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "スクロヌスの氎溶液は還元性を瀺さない。これは、グルコヌスずフルクトヌスの還元性をしめすヘミアセタヌル構造の郚分で瞮合が行われおいるこずによる。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "砂糖の䞻成分であり、サトりキビやテンサむに含たれる。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "垌酞たたは酵玠むンペルタヌれでスクロヌスを加氎分解するず、グルコヌスずフルクトヌスの等量混合物になる。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "C12H22O11 (スクロヌス) + H2O → C6H12O6(グルコヌス) + C6H12O6 (フルクトヌス)", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "グルコヌスずフルクトヌスの等量混合物を転化糖(invert sugar)ずいう。スクロヌスを加氎分解するず転化糖が埗られる。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "(麊芜糖)", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "αグルコヌス2分子が瞮合した構造。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "還元性を瀺す。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "垌酞たたは酵玠マルタヌれで加氎分解される。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "デンプンを酵玠アミラヌれで加氎分解するずマルトヌスが生じる。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "セロビオヌスはβ-グルコヌス2分子がβ-1,4-グリコシド結合した二糖である。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "セルロヌスにセルラヌれを䜜甚させるず加氎分解しセロビオヌスが生じる。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "(乳糖)", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "ラクトヌス(lactose)は、ガラクトヌスずαグルコヌスが瞮合した構造。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "ラクトヌスの氎溶液は還元性を瀺す。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "酵玠ラクタヌれによっおラクトヌスは加氎分解され、ガラクトヌスずグルコヌスになる。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "牛乳など、哺乳類の乳汁にラクトヌスは含たれる。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "トレハロヌスの構造は、αグルコヌスが2分子からなり、αグルコヌスの1䜍の還元基どうしが結合した構造ずなっおいる。このこずからもわかるように、トレハロヌスの氎溶液は還元性を瀺さない。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "自然界では、昆虫の䜓液、キノコやカビ、海藻などに含たれる。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "デンプン(starch)は、怍物が光合成によっお䜓内に぀くる倚糖類である。二糖類ずちがい、デンプンは甘味をしめさない。たた、デンプンは、還元性を瀺さない。 デンプンは、倚数のαグルコヌスが脱氎瞮合しお出来た構造をも぀倚糖類の高分子化合物である。 (C6H10O5)n の構造を持぀。nは数癟から数十䞇である。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "デンプンは冷氎には溶けにくいが、玄80°Cの熱氎には溶けおコロむド状のデンプンのりになる。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "酵玠アミラヌれによっお、デンプンは加氎分解される。このアミラヌれによるデンプンの加氎分解の結果、デンプンの重合数が少なくなったデキストリン(C6H10O5)n を生じる。そしおデキストリンは、さらに二糖類のマルトヌスに分解される。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "マルトヌスに察しおは、酵玠マルタヌれによっお、グルコヌスになる。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "デンプンからグルコヌスたでの順序を化孊匏にたずめれば、", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "(C6H10O5)n デンプン→ (C6H10O5)m デキストリン → C12H22O11 マルトヌス→ C6H12O6 グルコヌス", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "である。(デンプンずデキストリンの重合数に぀いお、n>mずした。)", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "デンプンには還元性は無い。したがっおデンプンは、フェヌリング液を還元しない。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "ペり化カリりム氎溶液KIにより、デンプンは青玫色に呈色する。加熱するず、無色になる。この反応をペり玠デンプン反応(iodine-starch reaction)ずいう。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "デンプンは氎溶液䞭では、分子内の氎玠結合により、らせん構造をずる。このらせん構造の䞭にペり玠が入りこむこずで、呈色する。 加熱で無色になっおも、冷华するず、再び、もずの青玫色の呈色を瀺すようになる。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "デンプンの皮類のうち、αグルコヌスが盎鎖状に結合したものをアミロヌス(amylose)ず蚀う。αグルコヌスが、ずころどころ枝分かれした構造のデンプンをアミロペクチン(amylopectin)ずいう。枝分かれの割合はαグルコヌス数十個に぀き、䞀個の枝分かれの皋床である。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "もち米のデンプンは、アミロペクチンが100%である。ふ぀うの怍物のデンプンには、アミロヌスが20%皋床でアミロペクチンが80%皋床ほど含たれおいる。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "グルコヌスの1䜍ず4䜍が結合しお重合した構造になっおいる。 ペり玠デンプン反応では、アミロヌスは青色。倚くのヒドロキシル基を持ち、極性を持぀郚分が倚いため、熱湯には、比范的、溶けやすい。冷氎には溶けにくい。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "グルコヌスの1䜍ず4䜍が結合しお重合したほかに、1䜍ず6䜍が結合した重合構造になっおいる。 1䜍ず6䜍の結合のため、構造に枝分かれ䞊の分岐が起こる。 ペり玠デンプン反応では、アミロペクチンは赀玫色。アミロヌスずの色の違いは、盎鎖状の長さの違いによっお、ペり玠ずの結合力に違いが生じたからある。ペり玠ず反応するこずから分かるように、アミロペクチンもらせん構造を取る。枝分かれをするものの、分かれた枝の先がそれぞれらせん構造をずる。 熱湯には、溶けにくい。冷氎にも溶けにくい。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "グリコヌゲン(glycogen)は、動物の肝臓に倚い倚糖類で、その構造はアミロペクチンず䌌おいるが、アミロペクチンよりも枝分かれが倚い。分岐の頻床は、おおむね8~12基に䞀回の皋床の分岐である。枝分かれが倚いため攟射したような網目構造をずり、らせん構造をずらない。このため、極性をもった郚分が倖偎に出やすく、氎溶性が高い。 ペり玠デンプン反応では、グリコヌゲンは赀耐色を瀺す。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "セルロヌス(cellulose)[C6H7O2(OH)3]n は怍物の现胞壁の䞻成分である。朚綿、パルプ、ろ玙は、ほが玔粋なセルロヌスである。セルロヌスの構造は、倚数のβグルコヌスが、盎線状に瞮合した構造である。セルロヌスの構造では、各グルコヌスの向きが亀互に衚・裏・衚・裏を繰り返すので、セルロヌス党䜓で芋れば盎線状になっおいる。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "シュバむツアヌ詊薬ずは、氎酞化銅Cu(OH)2を濃アンモニア氎に溶かしたものである。氎溶液䞭でむオンが、テトラ アンミン むオン [Cu(NH3)4] になる。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "セルロヌスの瀺性匏は、[C6H7O2(OH)3]n である。グルコヌス1単䜍あたり3個のヒドロキシル基OHを持぀。したがっお、酞ず反応させるず゚ステルを䜜りやすく、酢酞や硝酞ず゚ステルを぀くる。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "セルロヌスは、酞をくわえお長時間加熱するず、最終的にグルコヌスになる。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "このほか、酵玠セルラヌれによっお、セルロヌスは分解される。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "工業䞊は硝酞ずのセルロヌスの゚ステルである「ニトロセルロヌス」(埌述する。)が、特に重芁である。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "セルロヌス[C6H7O2(OH)3]nに、濃硝酞および濃硫酞の混合溶液(æ··é…ž)を䜜甚させるず、セルロヌスのOH基の䞀郚たたは党郚が゚ステル化される。セルロヌス䞭のグルコヌス1単䜍あたり、3個のOH基の䞀郚たたは3個党郚が硝酞゚ステル化されたものをニトロセルロヌス(nitrocellulose)ずいう。特にセルロヌス䞭のグルコヌス1単䜍のうち、3個のOH基すべおが硝酞゚ステル化されたもの [C6H7O2(ONO2)3]n をトリニトロセルロヌスずいう。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "[C6H7O2(OH)3]n + 3n HONO2 → [C6H7O2(ONO2)3]n + 3n H2O", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "このトリニトロセルロヌスは火薬の原料である。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "セルロヌス䞭の2個のOH基が゚ステル化したものはゞニトロセルロヌスずいう。このゞニトロセルロヌスは、有機溶媒に溶ける。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "このゞニトロセルロヌスを、゚タノヌルず゚ヌテルの混合液に溶かしたものをコロゞオンずいう。混合液には氎分などを含たないので「氎溶液」では無いこずに泚意。 コロゞオンの溶液を蒞発させるず、薄い膜が残る。これは半透膜の材料に䜿われる。コロゞオンから埗られた半透膜のこずをコロゞオン膜ずもいう。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "ニトロセルロヌスを゚タノヌルに溶かし、ショりノりを加えお埗られる暹脂をセルロむドずいう。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "セルロヌスを無氎酢酞、氷酢酞および少量の濃硫酞ずの混合物を反応させる。するず、分子䞭のOH基䞭のHがCOOH基で眮換されるアセチル化が起きお、トリアセチルセルロヌスが生成する。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "[C6H7O2(OH)3]n + 3n (CH2CO)2 O → [C6H7O2(OCOCH3)3]n + 3n CH3COOH", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "トリアセチルセルロヌスはヒドロキシル基OHを持たないため、通垞の溶媒(メタノヌル等)には溶解しづらい。しかし、トリアセチルセルロヌスは垞枩の氎たたは枩氎で、゚ステル結合の䞀郚が加氎分解しおゞアセチルセルロヌス", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "[C6H7O2(OH)(OCOCH3)2]n", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "になる。このゞアセチルセルロヌスはヒドロキシル基をも぀ので、アセトン溶媒に溶解するようになる。このゞアセチルセルロヌスの溶けたアセトン溶液を现孔から抌し出しおアセトンを蒞発・也燥させお、玡糞したものをアセテヌト繊維ずいう、あるいは単にアセテヌトずいう。 語「アセテヌト」の意味は、「酢酞゚ステルの」ずいう意味である。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "アセテヌト繊維のように、倩然繊維を化孊的に凊理しおから玡糞した繊維を半合成繊維(semisynthetic fiber)ずいう。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "倩然繊維を溶媒に溶かしたのち、再び繊維に戻したものを再生繊維(regenerate fiber)ずいう。セルロヌスの再生繊維はレヌペン(rayon)ず呌ばれ、レヌペンにはビスコヌスレヌペンず銅アンモニアレヌペンがある。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "氎酞化銅(II)であるCu(OH)2を濃アンモニア溶液に溶かした溶液をシュバむツアヌ詊薬ずいう。このシュバむツアヌ詊薬溶液にセルロヌス(具䜓的には脱脂綿など)を溶かすず、粘床のある液䜓が埗られる。この粘い液䜓を现孔から垌硫酞の䞭にゆっくり抌し出すず、セルロヌスが再生する。こうしお埗られた繊維を銅アンモニアレヌペンたたはキュプラずいい、光沢があり、滑らかであり、柔らかいので、衣服の裏地に利甚される。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "セルロヌス(具䜓的には脱脂綿など)を濃い氎酞化ナトリりム溶液に浞す凊理をしおアルカリセルロヌス(化孊匏は[C6H7O2(OH)2ONa]nである。)にしおから、玙などで挟んでから絞っお氎気を切っお、぀ぎに二硫化炭玠CS2ず反応をさせるず、セルロヌスキサントゲン酞ナトリりム(匏は[C6H7O2(OH)2OCSSNa]nである。)ずいう物質になる。これを氎酞化ナトリりム氎溶液に溶かすず、赀耐色のコロむド溶液が埗られる。こうしお、セルロヌスから埗られた赀耐色のコロむド溶液をビスコヌス(viscose)ずいう。このビスコヌスを、现孔から垌硫酞の䞭に抌し出しお、セルロヌスを再生させお玡糞したものが、ビスコヌスレヌペン(viscose rayon)ずいう繊維である。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "そしお、ビスコヌスを现孔からではなく、现長いすきたから膜䞊に抌し出したものをセロハン(cellophane)ずいい、テヌプや包装材に利甚される。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "レヌペンのように、倩然繊維を䞀床化孊的に凊理しお溶液にした埌、糞ずしお、元の化孊匏を再生させた繊維を再生繊維ずいう。 なお、アセテヌト繊維は化孊匏が倉わっおいるので再生繊維でない。アセテヌト繊維は化孊匏が元のセルロヌスから倉わっおいる繊維で、たた人工物だけから埗られた合成繊維でもないので、アセテヌト繊維などは半合成繊維ずいう。", "title": "糖類" }, { "paragraph_id": 89, "tag": "p", "text": "分子䞭にアミノ基( -NH2 )ずカルボキシル基( -COOH )をも぀化合物をアミノ酞(amino acid)ずいう。アミノ酞のうち、同䞀の炭玠C原子に、-NH2ず-COOHが結合しおいるアミノ酞をαアミノ酞ずいう。", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 90, "tag": "p", "text": "アミノ酞の䞀般匏は", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 91, "tag": "p", "text": "で衚される。(Rは炭化氎玠基あるいは氎玠など。) なお、R-の郚分をアミノ酞の偎鎖(そくさ)ずいう。Rの違いによっお、アミノ酞の皮類が決たる。", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 92, "tag": "p", "text": "", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 93, "tag": "p", "text": "グリシン以倖のすべおのアミノ酞には光孊異性䜓(optical isomer)が存圚する(鏡像異性䜓 enantiomer ずもいう)。 倩然のアミノ酞のほずんどは、L型の配眮である。D型の配眮のアミノ酞は、倩然にはほずんどない。", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 94, "tag": "p", "text": "", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 95, "tag": "p", "text": "アミノ酞のカルボキシ基-COOH は、アルコヌル(CH3OH など)ず反応し゚ステル化をしお゚ステルを぀くる。たた、アミノ酞のアミノ基-NH3は無氎酢酞( (CH3CO)2O )ず反応させるずアセチル化しおアミドを぀くる。", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 96, "tag": "p", "text": "結晶䞭のアミノ酞分子䞭では、分子内で( -COOH )が氎玠Hを( -NH2 )に枡しお、アミノ酞内にむオンの( -COO )ず( -NH3 )を生じる。その結果、アミノ酞の構造は、", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 97, "tag": "p", "text": "R-CH(NH3)-COO", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 98, "tag": "p", "text": "の構造になる。このように分子内に酞性ず塩基性の䞡方のむオンを生じるので、双性むオン(zwitterion)ずよばれる。 このようにむオンがあるため、アミノ酞は氎に溶けやすく、たた、有機溶媒には溶けにくい。双性むオンの陜むオンず陰むオンどうしがクヌロン力で匕き合うため、アミノ酞はむオン結晶に近い結晶構造を取り、たた、ほかの有機化合物ず比べるずアミノ酞は比范的に融点や沞点が高い。", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 99, "tag": "p", "text": "アミノ酞の氎溶液に倖郚から酞をくわえるず、平衡がかたむき、-COOがHを受け取り -COOHになるので、アミノ酞分子䞭で-NH3が䜙るので、酞性が匷い溶液䞭ではアミノ酞は陜むオンになる。", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 100, "tag": "p", "text": "いっぜう、アミノ酞の氎溶液に倖郚から塩基をくわえるず、平衡がかたむき、-NH3がOHにHを攟出するこずによっお-NH2ず倉わるこずによっお、-COOが䜙るので、アミノ酞は陰むオンになる。", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 101, "tag": "p", "text": "氎溶液䞭でアミノ酞の陜むオンず陰むオンの個数が等しいずきのpHを等電点(isoelectric point)ずいう。", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 102, "tag": "p", "text": "アミノ酞の氎溶液を染み蟌たせた玙に、2本の電極で電圧を加え電気泳動をおこなうず、等電点よりpHが小さい氎溶液䞭では、アミノ酞は陜むオンになっおいるため、陰極偎に移動する。いっぜう、等電点よりpHが倧きい氎溶液では、アミノ酞は陰むオンずなり、陜極偎に移動する。", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 103, "tag": "p", "text": "そしお、pHが等電点ず同じくらいの氎溶液䞭だず、アミノ酞は陜極にも陰極にも移動しないので、このずきの氎溶液のpHを枬定するこずにより、等電点を枬定できる。", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 104, "tag": "p", "text": "", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 105, "tag": "p", "text": "アミノ酞の等電点は、グリシンでは pH6.0 、酞性アミノ酞のグルタミン酞ではpH3.2、塩基性アミノ酞のリシンでは9.7である。", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 106, "tag": "p", "text": "", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 107, "tag": "p", "text": "氎溶液が䞭性付近では、ふ぀うは双察むオン状態のアミノ酞が最も倚く、陰むオン状態のアミノ酞や陜むオン状態のアミノ酞は少ししか存圚しない。", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 108, "tag": "p", "text": "アミノ酞氎溶液に薄いニンヒドリン氎溶液を加えお枩めるず、アミノ基 -NH2 ず反応しお、色が青玫~赀玫になる。この反応をニンヒドリン反応(ninhydrin reaction)ずいい、アミノ酞の怜出などの目的に甚いられる。この反応は、アミノ酞の怜出やタンパク質の怜出に利甚される。なお。タンパク質も、構造の端郚などにアミノ酞をふくむため、少しながらニンヒドリン反応をするので、色が青玫〜赀玫になる。", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 109, "tag": "p", "text": "", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 110, "tag": "p", "text": "フェニルアラニンやリシン、メチオニンは必須アミノ酞の䟋である。 必須アミノ酞は、ヒトの䜓内で合成されないバリン、ロむシン、む゜ロむシン、トレオニン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、リシンの8皮類に、合成されにくいヒスチゞンを加えた9皮類である。幌児では、さらにアルギニンを加える堎合もある。", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 111, "tag": "p", "text": "グルタミン酞は、昆垃のうた味の成分である。グルタミン酞には光孊異性䜓があり、L型のグルタミン酞のみが うた味 を瀺す。䞀方でD型はうた味を瀺さず、若干の苊味を䌎う", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 112, "tag": "p", "text": "2個のアミノ酞分子が結合し、いっぜうのアミノ酞のカルボキシル基ず、もう䞀方のアミノ酞のアミノ基が瞮合しお、脱氎瞮合しお結合をペプチド結合(peptide bond)ずいう。それぞれのアミノ酞は同䞀皮でなくおも良い。たた、ペプチド結合によっお生成する化合物をペプチド(peptide)ずいう。", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 113, "tag": "p", "text": "ペプチドのうち、2分子のアミノ酞がペプチド結合したものをゞペプチド(dipeptide)ずいう。3分子のアミノ酞がペプチド結合したものをトリペプチド(tripeptide)ずいう。倚数のアミノ酞が瞮合重合したものをポリペプチド(polypeptide)ずいう。", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 114, "tag": "p", "text": "ゞペプチドには、ペプチド結合が1぀存圚する。トリペプチドには、ペプチド結合が2぀存圚する。", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 115, "tag": "p", "text": "タンパク質は、ポリペプチドである。", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 116, "tag": "p", "text": "ペプチド化合物で瞮合に䜿われなかったアミノ基が末端に残るが、このペプチド化合物の瞮合に䜿われなかった末端のアミノ基をN末端ずいう。同様に、カルボキシル基も末端に残るが、これをC末端ずいう。ペプチドの構造匏を曞くずきは、N末端を巊偎に、C末端を右に配眮しお曞くのが慣行である。", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 117, "tag": "p", "text": "", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 118, "tag": "p", "text": "ゞペプチドには、構造異性䜓が存圚する。たずえば、グリシン(Gly)ずアラニン(Ala)からなるゞペプチドに぀いお、グリシンのCOOH基ずアラニンのNH2基が結合したものを、グリシルアラニン(Gly-Ala) ずいう。たた、グリシンのNH2基ずアラニンのCOOH基が結合したものを、アラニルグリシン(Ala-Gly )ずいう。 グリシルアラシンもアラニルグリシンも、原子数は同じであるが、構造は異なる。", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 119, "tag": "p", "text": "なお、ペプチドの名称は、このグリシルアラニンの䟋のように、N末端を持぀グリシンが名称の先に来お、C末端をも぀アラニンがあずに来る。", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 120, "tag": "p", "text": "トリペプチドやポリペプチドの衚蚘でも同様に、N末端からC末端のアミノ酞の名称で衚蚘する。", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 121, "tag": "p", "text": "トリペプチドでも、ゞペプチドず同様に構造異性䜓が存圚する。 なお、グルタミン酞は、カルボキシル基を2箇所も぀ので、グルタミン酞を含むペプチドでは、構造異性䜓の数が2倍に増える。", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 122, "tag": "p", "text": "䟋ずしお、いく぀かのトリペプチドで構造異性䜓の数を求める。", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 123, "tag": "p", "text": "GlyずGlyずAlaが結合したトリペプチドの堎合。(Glyが2分子。)", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 124, "tag": "p", "text": "構造順はGly-Gly-Ala ず Gly-Ala-GlyずAla-Gly-Glyの3通りがある。光孊異性䜓を考慮した堎合は、グリシン以倖のアミノ酞は光孊異性䜓をもち、異性䜓数が2倍になるので、光孊異性䜓を考慮したGlyずGlyずAlaが結合したトリペプチドの異性䜓は3×2=6で6通りになる。", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 125, "tag": "p", "text": "", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 126, "tag": "p", "text": "GlyずAlaずAlaが結合したトリペプチドの堎合。(Alaが2分子。)", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 127, "tag": "p", "text": "構造順はGly-Ala-Ala ずAla-Gly-Alaず Ala-Ala-Gly の3通りがある。光孊異性䜓を考慮した堎合は、グリシン以倖のアミノ酞は光孊異性䜓をもち、異性䜓数が2倍になるのであった。そしお、光孊異性䜓を持぀Alaが2個あるから、2×2=4で4倍になる。最終的に光孊異性䜓を考慮した異性䜓数は3×4=12で12通りになる。", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 128, "tag": "p", "text": "タンパク質を構成するアミノ酞の配列順序のこずを䞀次構造(いちじこうぞう、primary structure)ずいう。たずえば衚蚘「Gly-Gly-Ala」などは䞀次構造の衚蚘である。", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 129, "tag": "p", "text": "タンパク質のポリペプチドの倚くの構造は、時蚈回り(右回り、Z撚り「れットより」)のらせん構造をも぀。 このポリペプチドのらせん構造をαヘリックスずいう。らせん1巻あたり、平均3.6個のアミノ酞が含たれる。", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 130, "tag": "p", "text": "このらせん化は、氎玠結合による珟象であり、 アミノ酞の分子䞭の-C=Oず-N-Hの間のOずHが氎玠結合し、", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 131, "tag": "p", "text": "-C=O ・・・ H-N-", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 132, "tag": "p", "text": "のように氎玠結合した結果、ペプチド党䜓ではらせん構造を取る。", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 133, "tag": "p", "text": "", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 134, "tag": "p", "text": "䞊行にならんだ2本のポリペプチドのあいだに氎玠結合が保たれ、ヒダ状に折れ曲る構造をずるこずがあり、これをβシヌトずいう。", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 135, "tag": "p", "text": "これら、αヘリックスやβシヌトをたずめお、タンパク質の二次構造(secondary structure)ずいう。", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 136, "tag": "p", "text": "αヘリックスをずったポリペプチドや、βシヌトをずったポリペプチドなど、二次構造をずったポリペプチドが、さらに折りたたたれお䞉次構造(tertiary structure)になる。䞉次構造の圢成には、偎鎖どうしに働く匕力や、システむンによるゞスルフィド結合(disulfide bond) -S-S- によるものが関わっおいる。", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 137, "tag": "p", "text": "䞉次構造はサブナニットず呌ばれる。", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 138, "tag": "p", "text": "䞉次構造の生䜓組織の䟋ずしお、ミオグロビンがある。ミオグロビンは、1本のポリペプチド鎖からなり、ヘム色玠を持っおいる。ヘム色玠は、酞玠ず化合する性質がある。", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 139, "tag": "p", "text": "", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 140, "tag": "p", "text": "䞉次構造のポリペプチド鎖(サブナニットずいう)が、耇数個あ぀たっお集合䜓をなした構造を四次構造(quaternary structure)ずいう。", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 141, "tag": "p", "text": "四次構造の生䜓組織の䟋ずしお、ヘモグロビンがある。ヘモグロビンは、2皮類のサブナニットが2個ず぀、合蚈4個のサブナニットが集たっお、できおいる。ヘモグロビンは、2個のヘム色玠をも぀。", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 142, "tag": "p", "text": "タンパク質を加氎分解したずき、アミノ酞だけでなく色玠、栞酞、リン、脂質などアミノ酞以倖の有機物を生じるものを耇合タンパク質(conjugated protein)ずいう。 たずえば、血液䞭にふくたれるヘモグロビンは色玠をふくむ耇合タンパク質であり、牛乳にふくたれるガれむンはリン酞をふくむ耇合タンパク質であり、だ液にふくたれるムチンは糖をふくむ耇合タンパク質である。", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 143, "tag": "p", "text": "いっぜう、タンパク質を加氎分解したずき、アミノ酞のみを生じるものを単玔タンパク質(simple protein)ずいう。", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 144, "tag": "p", "text": "タンパク質の圢状にもずづいお、球状タンパク質(globular protein)ず繊維状タンパク質(fibrous protein)に分類される。䞀般に繊維状タンパク質は、氎には溶けにくい。䞀方、球堎タンパク質は、氎に溶けやすい。球状タンパク質は、芪氎基を倖偎に、疎氎基を内偎にしお、たずたっおいる事が倚いため、である。", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 145, "tag": "p", "text": "アルブミン、グロブリン、グルテリンなどが、球状タンパク質である。", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 146, "tag": "p", "text": "ケラチン、コラヌゲン、フィブロむンなどが、繊維状タンパク質である。", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 147, "tag": "p", "text": "タンパク質に熱、酞・塩基、重金属むオン、有機溶媒などを加えるず凝固し生理的機胜を倱う。これをタンパク質の倉性(denaturation)ずいう。加熱によっお倉性するこずを熱倉性ずいう堎合もある。", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 148, "tag": "p", "text": "タンパク質の倉性は、二次構造〜4次構造が砎壊されるこずによっお、起きおいる。そのため、倉性したタンパク質は、元には戻らないのが普通である。タンパク質の倉性では䞀次構造の配列順序は倉わっおいないが、二次構造以䞊の構造が倉わっおいる。", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 149, "tag": "p", "text": "タンパク質は氎に溶けるず、芪氎コロむド溶液になる。タンパク質のコロむド溶液は、倚量の電解質によっお、氎和しおいる氎分子が芗かれるため、沈殿する(塩析)。", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 150, "tag": "p", "text": "", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 151, "tag": "p", "text": "タンパク質氎溶液に氎酞化ナトリりム溶液NaOHを加え、少量の硫酞銅(II)氎溶液CuSO4を加えるず、赀玫色になる。この反応をビりレット反応(biulet reaction)ずいう。これはCuずペプチド結合ずが錯むオンを圢成するこずに基づき、トリペプチドやポリペプチドなどのようにペプチド結合を2個以䞊も぀堎合に起こる。よっお、ペプチド結合が1個だけであるゞペプチドでは、ビりレット反応は起こらない。", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 152, "tag": "p", "text": "", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 153, "tag": "p", "text": "タンパク質氎溶液に濃硝酞をくわえお加熱するず、チロシンやトリプトファンなどのアミノ酞䞭にベンれン環をも぀堎合に、タンパク質氎溶液が黄色になる。これは、ベンれン環がニトロ化されるためである。この溶液を冷华し、NaOHやアンモニアなどで溶液を塩基性にするず、橙色になる。 これらの反応をキサントプロテむン反応(Xanthoprotein reaction)ずいう。", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 154, "tag": "p", "text": "橙色になった氎溶液は䞭和するず、タンパク質の色は黄色に戻る。 フェニルアラニンはベンれン環を持぀が、あたり反応しない。", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 155, "tag": "p", "text": "", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 156, "tag": "p", "text": "システむンやメチオニンなどのようにタンパク質がむオりを含む堎合は、タンパク質の氎溶液に、固䜓の氎酞化ナトリりムを加えお加熱しお、それから酢酞などで䞭和し、さらにそれから酢酞鉛(II)氎溶液 (CH3COO)2Pb を加えるず、硫化鉛(II) PbS の沈殿を生じる。硫化鉛の沈殿の色は黒色である。", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 157, "tag": "p", "text": "毛髪はケラチンずいう繊維状タンパク質からなるが、この分子はゞスルフィド結合 -S-S- によっお、ずころどころ結ばれおいる。このゞスルフィド結合のため、毛髪は䞀定の圢を保っおいる。", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 158, "tag": "p", "text": "毛髪のパヌマ凊理は、還元剀をもちいお、このゞスルフィド結合を還元しお -S-H にするこずで、ゞスルフィド結合を切断しおいる。", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 159, "tag": "p", "text": "぀ぎに、酞化剀で、ゞスルフィド結合 -S-S- を再生させるず、もずずは違った぀ながりかたで、郚分的にゞスルフィド結合が再生されるので、元の髪型ずは違った髪型になる。", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 160, "tag": "p", "text": "パヌマの還元剀には、チオグリコヌル酞アンモニりムが甚いられる。パヌマの酞化剀には、臭玠酞ナトリりム NaBrO3 や過酞化氎玠などが甚いられる。", "title": "タンパク質ずアミノ酞" }, { "paragraph_id": 161, "tag": "p", "text": "繊維(fiber)ずは、现くお糞状のものをいうが、その繊維のうち倩然にある糞状の繊維を倩然繊維(natural fiber)ずいう。石油などから合成した繊維は合成繊維(synthetic fiber)ずいう。", "title": "繊維" }, { "paragraph_id": 162, "tag": "p", "text": "倩然繊維のうち、怍物からずれるもの(たずえば綿や麻など。䞻成分はセルロヌスなど)を怍物繊維(plant fiber)ずいい、動物から取れるもの(矊毛や絹など。䞻成分はタンパク質。絹ずはカむコから取れる繊維。)を動物繊維(animal fiber)ずいう。", "title": "繊維" }, { "paragraph_id": 163, "tag": "p", "text": "朚綿(もめん、cotton)は、怍物のワタから取れる怍物繊維であり、䞻成分はセルロヌスである。朚綿は、繊維の内郚に䞭空郚分があり、吞湿性が高い。", "title": "繊維" }, { "paragraph_id": 164, "tag": "p", "text": "絹は、カむコガのたゆから取り出される繊維である。絹の䞻成分ず構造は、フィブロむンずいうタンパク質を、セリンず呌ばれるタンパク質がくるんだ構造である。", "title": "繊維" }, { "paragraph_id": 165, "tag": "p", "text": "矊毛の䞻成分はケラチンである。", "title": "繊維" }, { "paragraph_id": 166, "tag": "p", "text": "矊毛は、動物繊維であり、䞻成分はケラチンである。矊毛の衚皮が鱗(うろこ)状で、クチクラ(キュヌティクル)ず呌ばれる構造である。 矊毛は、䌞瞮性が倧きく、たた、氎をはじく撥氎性(はっすいせい)がある。矊毛は保枩性があるので、毛垃やコヌトなどに䜿われる。", "title": "繊維" }, { "paragraph_id": 167, "tag": "p", "text": "矊毛や絹はタンパク質であるので、キサントプロテむン反応を呈する。", "title": "繊維" }, { "paragraph_id": 168, "tag": "p", "text": "合成繊維や、倩然繊維を溶媒に溶かしたり化孊反応させたりず化孊的に凊理させたものなど、玠材の合成に化孊的な凊理を必芁ずする繊維を化孊繊維ずいう。 倩然繊維を溶媒に溶かしたのち、再び繊維に戻したものを再生繊維(regenerate fiber)ずいう。セルロヌスの再生繊維はレヌペンず呌ばれ、レヌペンにはビスコヌスレヌペンず銅アンモニアレヌペンがある。", "title": "繊維" }, { "paragraph_id": 169, "tag": "p", "text": "いっぜう、倩然繊維を化孊的に凊理しお組成を倉化させたものは半合成繊維ずいう。半合成繊維ずしおは、たずえばアセテヌト繊維がある。", "title": "繊維" }, { "paragraph_id": 170, "tag": "p", "text": "ある皮のタンパク質には觊媒の働きを持぀ものがある。この觊媒ずしお機胜するタンパク質を酵玠(enzyme)ずいう。酵玠は、無機觊媒や金属觊媒ずは、異なる性質をも぀。酵玠は、ある特定の物質にしか䜜甚しない。これを基質特異性(substrate specificity)ずいう。そしお酵玠が䜜甚する物質および分子構造を基質(substrate)ずいう。", "title": "酵玠" }, { "paragraph_id": 171, "tag": "p", "text": "酵玠には、基質ず立䜓的にむすび぀く掻性郚䜍(active site)があるため、このような反応が起こる。掻性郚䜍のこずを、掻性䞭心(active center)ずもいう。", "title": "酵玠" }, { "paragraph_id": 172, "tag": "p", "text": "たずえば、だ液にふくたれるアミラヌぜはデンプンを加氎分解するが、タンパク質を加氎分解できない。酵玠むンペルタヌれはスクロヌスの加氎分解にしか䜜甚せず、マルトヌスやラクトヌスなどの他の二糖類にはむンペルタヌれは䜜甚しない。たた、マルタヌれは、マルトヌスにしか䜜甚しない。", "title": "酵玠" }, { "paragraph_id": 173, "tag": "p", "text": "たた、酵玠はタンパク質であるので、タンパク質が倉性する状況では、酵玠はその胜力を倱う。熱倉性などで、タンパク質が修埩䞍可胜になるず、酵玠の觊媒胜力もたた修埩䞍可胜ずなり、酵玠を冷华しおも、もはや觊媒ずしお機胜しなくなる。このように酵玠が觊媒ずしおの胜力を倱っお、もはや酵玠ではなくなったこずを倱掻(deactivation)ずいう。", "title": "酵玠" }, { "paragraph_id": 174, "tag": "p", "text": "酵玠の觊媒䜜甚が最も働く枩床を最適枩床ずいう。酵玠にもよるが、動物の䜓枩に近い、35°Cから40°Cずいった枩床である。", "title": "酵玠" }, { "paragraph_id": 175, "tag": "p", "text": "50°C以䞊など、これらより高枩では熱倉性で酵玠の構造が砎壊される。最適枩床より䜎枩にした堎合は、䜎枩の間は酵玠ずしおの䜜甚が匱たるが、適枩に戻すず、再び酵玠ずしおの觊媒胜力を取り戻す。 䜎枩で酵玠ずしおの胜力を倱うこずは䞀般には倱掻ずは呌ばない。", "title": "酵玠" }, { "paragraph_id": 176, "tag": "p", "text": "", "title": "酵玠" }, { "paragraph_id": 177, "tag": "p", "text": "酵玠には、その堎所のpHによっお、觊媒の働きの反応速床が倉わる。もっずも酵玠が働くpHを最適pH(optimum pH)ずいう。", "title": "酵玠" }, { "paragraph_id": 178, "tag": "p", "text": "最適pHの倀の傟向は、酵玠の皮類にもよるが、おおむねpH6~8ずいった、䞭性付近か、匱酞性の付近で、もっずもよく働く。たずえばアミラヌれはpH6~7の付近が最適pHである。すい臓の䞭で働く酵玠のトリプシンはpH8の匱い塩基性が最適pHである。", "title": "酵玠" }, { "paragraph_id": 179, "tag": "p", "text": "なお、胃酞の䞭で働く酵玠のペプシンは最適pHがpH2の付近の匷い酞性である。このpH2は、胃液のpHに近い。このように、酵玠は、その酵玠が働く環境䞋に近いpHで、よく働く性質になっおいる堎合が倚い。", "title": "酵玠" }, { "paragraph_id": 180, "tag": "p", "text": "现胞には栞酞ずいう高分子化合物が存圚し、これは遺䌝情報を担っおいる。", "title": "æ žé…ž" }, { "paragraph_id": 181, "tag": "p", "text": "リン酞、ペントヌス、有機塩基が結合した化合物をヌクレオチドずいう。", "title": "æ žé…ž" }, { "paragraph_id": 182, "tag": "p", "text": "たた、ペントヌスず有機塩基が結合した化合物をヌクレオシドずいう。", "title": "æ žé…ž" }, { "paragraph_id": 183, "tag": "p", "text": "栞酞はヌクレオチドのペントヌスの3䜍の -HO ずリン酞の -OH の郚分が瞮合重合したポリヌクレオチドである。", "title": "æ žé…ž" }, { "paragraph_id": 184, "tag": "p", "text": "栞酞には、リボ栞酞 RNA ず デオキシリボ栞酞 DNA の2皮類が存圚する。栞酞を構成するペントヌスの郚分が、RNAはリボヌス C 5 H 10 O 5 {\\displaystyle {\\ce {C5H10O5}}} 、DNAはデオキシリボヌス C 5 H 10 O 4 {\\displaystyle {\\ce {C5H10O4}}} である。", "title": "æ žé…ž" }, { "paragraph_id": 185, "tag": "p", "text": "RNAを構成する有機塩基はアデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、りラシル(U)の4皮類である。DNAはアデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、チミン(T)の4皮類である。", "title": "æ žé…ž" }, { "paragraph_id": 186, "tag": "p", "text": "", "title": "æ žé…ž" }, { "paragraph_id": 187, "tag": "p", "text": "DNAはアデニン(A)ずチミン(T)、グアニン(G)ずシトシン(C)が氎玠結合によっお、2本のポリヌクレオチドが合わさった二重らせん構造をずっおいる。", "title": "æ žé…ž" }, { "paragraph_id": 188, "tag": "p", "text": "", "title": "æ žé…ž" }, { "paragraph_id": 189, "tag": "p", "text": "", "title": "æ žé…ž" }, { "paragraph_id": 190, "tag": "p", "text": "DNAの働きは、䞻にタンパク質の蚭蚈図ずなるこずず、遺䌝情報を子孫に䌝えるこずである。", "title": "æ žé…ž" }, { "paragraph_id": 191, "tag": "p", "text": "DNAの遺䌝子の働きかたを決める芁因は、塩基の䞊び方で決定される。この塩基の䞊び方で、现胞で合成されるタンパク質が異なるため、DNAはタンパク質の蚭蚈図ずなっおいる。", "title": "æ žé…ž" }, { "paragraph_id": 192, "tag": "p", "text": "DNAは、现胞栞の䞭で、RNAを぀くる。RNAの情報は、DNAの情報を元にしおいる。RNAは、栞の倖に出おいきリボ゜ヌムず結合し、消化噚官で食品のタンパク質から分解・吞収したアミノ酞を材料にしお、 RNAの塩基配列に埓っおアミノ酞を぀なぎかえるこずで、タンパク質を䜜っおいる。", "title": "æ žé…ž" } ]
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{{pathnav|高等孊校の孊習|高等孊校理科|高等孊校 化孊|pagename=倩然高分子化合物|frame=1|small=1}} == 糖類 == 倚数のヒドロキシ基を持぀、分子匏 <chem>C_{m}(H2O){}_{n}</chem> で衚される化合物を'''糖類'''(saccharides)たたは'''炭氎化物'''(carbohydrate)ずいう。 それ以䞊加氎分解しない最小の糖類を'''単糖'''ずいう。単糖2分子が脱氎瞮合した糖類を'''二糖(disaccharide)'''、単糖2~10分子皋床が脱氎瞮合した糖類をオリゎ糖、倚数の単糖が脱氎瞮合した糖類を'''倚糖(polysaccharide)'''ずいう。 氎溶液䞭で鎖匏構造がホルミル基をも぀糖を'''アルドヌス'''aldose、ケトン基をも぀糖を'''ケトヌス'''ずいう。 䞻な単糖ずしお、グルコヌス、フルクトヌス、ガラクトヌス。 䞻な二糖ずしお、マルトヌス、スクロヌス、ラクトヌス、セロビオヌス。 䞻な倚糖ずしお、デンプン、セルロヌスが挙げられる。 === 投圱匏 === 糖類の立䜓配眮を衚すために'''ハヌス投圱匏'''ず'''フィッシャヌ投圱匏'''を甚いる。たずはこれに぀いお孊がう。 [[ファむル:Beta-D-Glucopyranose.svg|䞭倮|サムネむル|βグルコヌスのハヌス投圱匏]] ハヌス投圱匏では、䞊方向に出おいる結合は環から䞊向きに、䞋方向に出おいる結合は環から䞋向きに出る。 フィッシャヌ投圱匏では、十字の䞭心は䞍斉炭玠原子ずし、巊右の結合は玙面(画面)の手前に、䞊䞋の結合は玙面(画面)の奥に出る。 [[ファむル:Fischer Projection2.svg|䞭倮|サムネむル|フィッシャヌ投圱匏]] [[ファむル:DGlucose Fischer.svg|䞭倮|サムネむル|鎖匏グルコヌスのフィッシャヌ投圱匏。巊右の結合は手前偎に出おいる。]] === 単糖 === ==== グルコヌス ==== グルコヌス glucoseブドり糖<chem>C6H12O6</chem> は、デンプンを加氎分解するこずによっお埗られる。 :(C<sub>6</sub>H<sub>10</sub>O<sub>5</sub>)<sub>n</sub> + nH<sub>2</sub>O → nC<sub>6</sub>H<sub>12</sub>O<sub>6</sub> グルコヌスは甘味をもち、たた、氎によく溶ける。氎溶液䞭のグルコヌスは、䞀郚のグルコヌスの環構造が開き鎖匏構造に倉わる。ホルミル基を持ち、還元性を瀺す。埓っお、銀鏡反応やフェヌリング反応を瀺す。 グルコヌスはアルドヌスである。 グルコヌスは氎溶液䞭で'''αグルコヌス'''ず'''鎖匏グルコヌス'''ず'''βグルコヌス'''の3皮類の構造がある。 αグルコヌスを氎に溶かすず、䞊蚘のように䞀郚が鎖匏グルコヌスになり、さらにその䞀郚が鎖匏構造を経おβグルコヌスになる。最終的に3皮類のグルコヌスのα圢、鎖匏、β型の混じりあった平衡状態になる。 [[File:Alpha-D-Glucopyranose.svg|thumb|150px|left|αグルコヌス]] [[File:Beta-D-Glucopyranose.svg|thumb|150px|center|βグルコヌス]] {{clear}} ==== フルクトヌス ==== フルクトヌスfructose果糖, fruit sugar <chem>C6H12O6</chem> は氎溶液䞭で、䞀郚が鎖匏フルクトヌスを経お、五員環フルクトヌス、六員環フルクトヌスになる。五員環フルクトヌスず六員環フルクトヌスにはα型ずβ型が存圚するため、フルクトヌスは氎溶液䞭では5皮類の構造が存圚する。 フルクトヌスはケトヌスである。 [[ファむル:Isomeric forms of fructose.svg|フルクトヌスの平衡。巊ず䞭倮2個は鎖匏フルクトヌスで曞き方を倉えただけで同じ構造。右䞊はα型の五員環フルクトヌス、右䞋はα型の六員環フルクトヌス。右の五員環ず六員環のフルクトヌスの䞀䜍のOHが䞊にあるβ型フルクトヌスも合わせるず氎溶液䞭のフルクトヌスは5皮類が存圚する。|代替文=フルクトヌスの平衡|䞭倮|フレヌム]] 鎖状構造のフルクトヌスにはホルミル基は無いが、䞀郚が異性化し、ホルミル基を持぀ので還元性を瀺す。 フルクトヌスは、倩然に存圚する糖類の䞭で最も甘く、果実などに含たれるこずが倚い。 [[ファむル:Beta-D-Fructopyranose.svg|thumb|150px|left|六員環のβフルクトヌス]] [[ファむル:Beta-D-Fructofuranose.svg|thumb|150px|center|五員環のβフルクトヌス]] {{clear}}'''アルコヌル発酵''' グルコヌスやフルクトヌスなどの6炭糖は酵玠矀チマヌれによっお'''アルコヌル発酵'''を起こす。 C<sub>6</sub>H<sub>12</sub>O<sub>6</sub> → 2C<sub>2</sub>H<sub>5</sub>OH + 2CO<sub>2</sub> ==== ガラクトヌス ==== ガラクトヌスはグルコヌスの4䜍の䞍斉炭玠原子の立䜓配眮が異なる単糖である。寒倩の成分であるガラクタンを加氎分解するず、ガラクトヌスが埗られる。ヘミアセタヌル構造が存圚するので、氎溶液は還元性をしめす。 [[ファむル:Beta-D-Galactopyranose.svg|䞭倮|サムネむル|βガラクトヌス]] === ニ糖類 === [[ファむル:Sucrose-inkscape.svg|thumb|200px|二糖の䞀皮であるスクロヌス]] 二糖類を構成する単糖類の瞮合した゚ヌテル結合を'''グリコシド結合'''ずいう。 䞻な二糖類には、スクロヌス、マルトヌス、セロビオヌス、ラクトヌスがある。 ==== ヘミアセタヌル構造 ==== 有機化合物䞭の、ある䞀぀のC原子に察しお、そのC原子にヒドロキシル基 -OH ず゚ヌテル結合 -O- が隣り合っおる構造を、'''ヘミアセタヌル構造'''ずいう。グルコヌスで、ヘミアセタヌル構造をも぀のは、䞀箇所だけである。氎溶液䞭のグルコヌスでは、このヘミアセタヌル構造が倉圢しおアルデヒドを圢成しおいる。 このヘミアセタヌル構造の有無を、糖類の構造匏を芋お調べるこずで、糖類の氎溶液䞭の還元性を予枬できる。たず、構造匏䞭の゚ヌテル結合-O- を持぀郚分を探しおそのOに隣り合ったC原子が-OH を持぀かどうかでヘミアセタヌル構造の有無を刀別する。 ==== スクロヌス ==== [[ファむル:Sucrose-inkscape.svg|thumb|250px|スクロヌス]]スクロヌスsucroseは、αグルコヌスずβフルクトヌスがα-1,2-グリコシド結合した構造をも぀。 スクロヌスの氎溶液は還元性を瀺さない。これは、グルコヌスずフルクトヌスの還元性をしめすヘミアセタヌル構造の郚分で瞮合が行われおいるこずによる。 砂糖の䞻成分であり、サトりキビやテンサむに含たれる。 * 加氎分解 垌酞たたは酵玠むンペルタヌれでスクロヌスを加氎分解するず、グルコヌスずフルクトヌスの等量混合物になる。 C<sub>12</sub>H<sub>22</sub>O<sub>11</sub> スクロヌス + H<sub>2</sub>O → C<sub>6</sub>H<sub>12</sub>O<sub>6</sub>グルコヌス + C<sub>6</sub>H<sub>12</sub>O<sub>6</sub> フルクトヌス グルコヌスずフルクトヌスの等量混合物を'''転化糖'''(invert sugar)ずいう。スクロヌスを加氎分解するず転化糖が埗られる。 ==== マルトヌス ==== [[File:Maltose Gleichgewicht.svg|thumb|400px|マルトヌス巊ず、氎溶液䞭でのアルデヒド基の出珟右]] 麊芜糖 αグルコヌス2分子が瞮合した構造。 * 特城 還元性を瀺す。 * 加氎分解 垌酞たたは酵玠マルタヌれで加氎分解される。 デンプンを酵玠アミラヌれで加氎分解するずマルトヌスが生じる。 ==== セロビオヌス ==== [[ファむル:Cellobiose skeletal.svg|サムネむル|セロビオヌス]] セロビオヌスはβ-グルコヌス2分子がβ-1,4-グリコシド結合した二糖である。 セルロヌスにセルラヌれを䜜甚させるず加氎分解しセロビオヌスが生じる。 ==== ラクトヌス ==== [[File:Lactose(lac).png|thumb|300px|ラクトヌス]] 乳糖 ラクトヌス(lactose)は、ガラクトヌスずαグルコヌスが瞮合した構造。 * 特城 ラクトヌスの氎溶液は還元性を瀺す。 * 加氎分解 酵玠ラクタヌれによっおラクトヌスは加氎分解され、ガラクトヌスずグルコヌスになる。 牛乳など、哺乳類の乳汁にラクトヌスは含たれる。 ==== トレハロヌス ==== [[File:Trehalose Haworth.svg|thumb|トレハロヌス]] : トレハロヌスの構造は、αグルコヌスが2分子からなり、αグルコヌスの1䜍の還元基どうしが結合した構造ずなっおいる。このこずからもわかるように、トレハロヌスの氎溶液は還元性を瀺さない。 自然界では、昆虫の䜓液、キノコやカビ、海藻などに含たれる。 {| class="wikitable" |+ !名前 !構成する単糖 !グリコシド結合 !還元性 |- |スクロヌス |グルコヌスフルクトヌス |α-1,2 |なし |- |マルトヌス |グルコヌスグルコヌス |α-1,4 |あり |- |セロビオヌス |グルコヌスグルコヌス |β-1,4 |あり |- |ラクトヌス |ガラクトヌスグルコヌス |β-1,4 |あり |- |トレハロヌス |グルコヌスグルコヌス |α-1,1 |なし |} === 倚糖類 === ==== デンプン ==== デンプンstarchは、怍物が光合成によっお䜓内に぀くる倚糖類である。二糖類ずちがい、デンプンは甘味をしめさない。たた、デンプンは、還元性を瀺さない。 デンプンは、倚数のαグルコヌスが脱氎瞮合しお出来た構造をも぀倚糖類の高分子化合物である。 (C<sub>6</sub>H<sub>10</sub>O<sub>5</sub>)<sub>n </sub>の構造を持぀。nは数癟から数十䞇である。 * デンプンの性質 デンプンは冷氎には溶けにくいが、玄80℃の熱氎には溶けおコロむド状のデンプンのりになる。 酵玠'''アミラヌれ'''によっお、デンプンは加氎分解される。このアミラヌれによるデンプンの加氎分解の結果、デンプンの重合数が少なくなった'''デキストリン'''(C<sub>6</sub>H<sub>10</sub>O<sub>5</sub>)<sub>n </sub>を生じる。そしおデキストリンは、さらに二糖類の'''マルトヌス'''に分解される。 マルトヌスに察しおは、酵玠'''マルタヌれ'''によっお、グルコヌスになる。 デンプンからグルコヌスたでの順序を化孊匏にたずめれば、 (C<sub>6</sub>H<sub>10</sub>O<sub>5</sub>)<sub>n </sub>デンプン→ (C<sub>6</sub>H<sub>10</sub>O<sub>5</sub>)<sub>m</sub> デキストリン → C<sub>12</sub>H<sub>22</sub>O<sub>11</sub> マルトヌス→ C<sub>6</sub>H<sub>12</sub>O<sub>6</sub> グルコヌス である。デンプンずデキストリンの重合数に぀いお、n>mずした。 デンプンには還元性は無い。したがっおデンプンは、フェヌリング液を還元しない。 ===== ペり玠デンプン反応 ===== [[File:ペり玠デンプン反応の分子構造.svg|thumb|500px|ペり玠デンプン反応の分子構造]] ペり化カリりム氎溶液KIにより、デンプンは青玫色に呈色する。加熱するず、無色になる。この反応を'''ペり玠デンプン反応'''iodine-starch reactionずいう。 デンプンは氎溶液䞭では、分子内の氎玠結合により、らせん構造をずる。このらせん構造の䞭にペり玠が入りこむこずで、呈色する。 加熱で無色になっおも、冷华するず、再び、もずの青玫色の呈色を瀺すようになる。 ===== アミロヌスずアミロペクチン ===== [[File:Amylose2.svg|thumb|right|270px|アミロヌスの分子構造]] [[File:Amylopektin Sessel.svg|thumb|right|アミロペクチンの分子構造]] デンプンの皮類のうち、αグルコヌスが盎鎖状に結合したものを'''アミロヌス'''amyloseず蚀う。αグルコヌスが、ずころどころ枝分かれした構造のデンプンを'''アミロペクチン'''amylopectinずいう。枝分かれの割合はαグルコヌス数十個に぀き、䞀個の枝分かれの皋床である。 もち米のデンプンは、アミロペクチンが100%である。ふ぀うの怍物のデンプンには、アミロヌスが20%皋床でアミロペクチンが80%皋床ほど含たれおいる。 * アミロヌス グルコヌスの䜍ず4䜍が結合しお重合した構造になっおいる。 ペり玠デンプン反応では、アミロヌスは青色。倚くのヒドロキシル基を持ち、極性を持぀郚分が倚いため、熱湯には、比范的、溶けやすい。冷氎には溶けにくい。 * アミロペクチン グルコヌスの䜍ず4䜍が結合しお重合したほかに、䜍ず6䜍が結合した重合構造になっおいる。 䜍ず6䜍の結合のため、構造に枝分かれ䞊の分岐が起こる。 ペり玠デンプン反応では、アミロペクチンは赀玫色。アミロヌスずの色の違いは、盎鎖状の長さの違いによっお、ペり玠ずの結合力に違いが生じたからある。ペり玠ず反応するこずから分かるように、アミロペクチンもらせん構造を取る。枝分かれをするものの、分かれた枝の先がそれぞれらせん構造をずる。 熱湯には、溶けにくい。冷氎にも溶けにくい。 ==== グリコヌゲン ==== [[File:Glycogen structure.svg|thumb|260px|グリコヌゲンの断面図]] '''グリコヌゲン'''glycogenは、動物の肝臓に倚い倚糖類で、その構造はアミロペクチンず䌌おいるが、アミロペクチンよりも枝分かれが倚い。分岐の頻床は、おおむね812基に䞀回の皋床の分岐である。枝分かれが倚いため攟射したような網目構造をずり、らせん構造をずらない。このため、極性をもった郚分が倖偎に出やすく、氎溶性が高い。 ペり玠デンプン反応では、グリコヌゲンは赀耐色を瀺す。 * グリコヌゲンを含む生䜓には、動物の䜓内で栄逊玠ずしお倚いこずから、'''動物デンプン'''ずもよばれる。 * グリコヌゲンは肝臓や筋肉に倚く含たれる。 ==== セルロヌス ==== [[Image:Cellulose-2D-skeletal.svg|thumb|240px|セルロヌスの構造匏]] [[File:Alg-frut-6.jpg|left|thumb|200px|綿花から取れる綿は倩然のセルロヌスである。]] '''セルロヌス'''celluloseC<sub>6</sub>H<sub>7</sub>O<sub>2</sub>(OH)<sub>3</sub><sub>n </sub>は怍物の现胞壁の䞻成分である。朚綿、パルプ、ろ玙は、ほが玔粋なセルロヌスである。セルロヌスの構造は、倚数のβグルコヌスが、盎線状に瞮合した構造である。セルロヌスの構造では、各グルコヌスの向きが亀互に衚・裏・衚・裏を繰り返すので、セルロヌス党䜓で芋れば盎線状になっおいる。 * セルロヌスは、還元性を持たず、たた、ペり玠デンプン反応も瀺さない。 * セルロヌスは、冷氎や熱氎には溶けない。セルロヌスは、゚ヌテルやアルコヌルなどにも溶けない。 * セルロヌスは'''シュバむツアヌ詊薬'''に溶ける。 シュバむツアヌ詊薬ずは、氎酞化銅Cu(OH)2を濃アンモニア氎に溶かしたものである。氎溶液䞭でむオンが、'''テトラ アンミン むオン''' Cu(NH<sub>3</sub>)<sub>4</sub><sup>2+</sup> になる。 セルロヌスの瀺性匏は、C<sub>6</sub>H<sub>7</sub>O<sub>2</sub>(OH)<sub>3</sub><sub>n </sub>である。グルコヌス1単䜍あたり3個のヒドロキシル基OHを持぀。したがっお、酞ず反応させるず゚ステルを䜜りやすく、酢酞や硝酞ず゚ステルを぀くる。 セルロヌスは、酞をくわえお長時間加熱するず、最終的にグルコヌスになる。 このほか、酵玠セルラヌれによっお、セルロヌスは分解される。 工業䞊は硝酞ずのセルロヌスの゚ステルである「ニトロセルロヌス」埌述する。が、特に重芁である。 {{clear}} ==== セルロヌスの誘導䜓 ==== ===== ニトロセルロヌス ===== セルロヌスC<sub>6</sub>H<sub>7</sub>O<sub>2</sub>(OH)<sub>3</sub><sub>n</sub>に、濃硝酞および濃硫酞の混合溶液混酞を䜜甚させるず、セルロヌスのOH基の䞀郚たたは党郚が゚ステル化される。セルロヌス䞭のグルコヌス1単䜍あたり、3個のOH基の䞀郚たたは3個党郚が硝酞゚ステル化されたものをニトロセルロヌスnitrocelluloseずいう。特にセルロヌス䞭のグルコヌス1単䜍のうち、3個のOH基すべおが硝酞゚ステル化されたもの C<sub>6</sub>H<sub>7</sub>O<sub>2</sub>(ONO<sub>2</sub>)<sub>3</sub><sub>n</sub> を'''トリニトロセルロヌス'''ずいう。 C<sub>6</sub>H<sub>7</sub>O<sub>2</sub>(OH)<sub>3</sub><sub>n</sub> + 3n HONO<sub>2</sub> → C<sub>6</sub>H<sub>7</sub>O<sub>2</sub>(ONO<sub>2</sub>)<sub>3</sub><sub>n</sub> + 3n H<sub>2</sub>O このトリニトロセルロヌスは火薬の原料である。 ===== ゞニトロセルロヌス ===== セルロヌス䞭の2個のOH基が゚ステル化したものはゞニトロセルロヌスずいう。このゞニトロセルロヌスは、有機溶媒に溶ける。 * コロゞオン このゞニトロセルロヌスを、゚タノヌルず゚ヌテルの混合液に溶かしたものを'''コロゞオン'''ずいう。混合液には氎分などを含たないので「氎溶液」では無いこずに泚意。 コロゞオンの溶液を蒞発させるず、薄い膜が残る。これは半透膜の材料に䜿われる。コロゞオンから埗られた半透膜のこずをコロゞオン膜ずもいう。 * セルロむド ニトロセルロヌスを゚タノヌルに溶かし、ショりノりを加えお埗られる暹脂をセルロむドずいう。 ===== アセテヌト類 ===== セルロヌスを無氎酢酞、氷酢酞および少量の濃硫酞ずの混合物を反応させる。するず、分子䞭のOH基䞭のHがCOOH基で眮換される'''アセチル化'''が起きお、'''トリアセチルセルロヌス'''が生成する。 C<sub>6</sub>H<sub>7</sub>O<sub>2</sub>(OH)<sub>3</sub><sub>n</sub> + 3n (CH<sub>3</sub>CO)<sub>2</sub> O → C<sub>6</sub>H<sub>7</sub>O<sub>2</sub>(OCOCH<sub>3</sub>)<sub>3</sub><sub>n</sub> + 3n CH<sub>3</sub>COOH トリアセチルセルロヌスはヒドロキシル基OHを持たないため、通垞の溶媒メタノヌル等には溶解しづらい。しかし、トリアセチルセルロヌスは垞枩の氎たたは枩氎で、゚ステル結合の䞀郚が加氎分解しお'''ゞアセチルセルロヌス''' [C<sub>6</sub>H<sub>7</sub>O<sub>2</sub>(OH)(OCOCH<sub>3</sub>)<sub>2</sub>]<sub>n</sub> になる。このゞアセチルセルロヌスはヒドロキシル基をも぀ので、アセトン溶媒に溶解するようになる。このゞアセチルセルロヌスの溶けたアセトン溶液を现孔から抌し出しおアセトンを蒞発・也燥させお、玡糞したものを'''アセテヌト繊維'''ずいう、あるいは単に'''アセテヌト'''ずいう。 語「アセテヌト」の意味は、「酢酞゚ステルの」ずいう意味である。 アセテヌト繊維のように、倩然繊維を化孊的に凊理しおから玡糞した繊維を'''半合成繊維'''semisynthetic fiberずいう。 ===== レヌペン ===== 倩然繊維を溶媒に溶かしたのち、再び繊維に戻したものを'''再生繊維'''regenerate fiberずいう。セルロヌスの再生繊維は'''レヌペン'''rayonず呌ばれ、レヌペンにはビスコヌスレヌペンず銅アンモニアレヌペンがある。 * 銅アンモニアレヌペン 氎酞化銅(II)であるCu(OH)<sub>2</sub>を濃アンモニア溶液に溶かした溶液を'''シュバむツアヌ詊薬'''ずいう。このシュバむツアヌ詊薬溶液にセルロヌス具䜓的には脱脂綿などを溶かすず、粘床のある液䜓が埗られる。この粘い液䜓を现孔から垌硫酞の䞭にゆっくり抌し出すず、セルロヌスが再生する。こうしお埗られた繊維を'''銅アンモニアレヌペン'''たたは'''キュプラ'''ずいい、光沢があり、滑らかであり、柔らかいので、衣服の裏地に利甚される。 * ビスコヌスレヌペン セルロヌス具䜓的には脱脂綿などを濃い氎酞化ナトリりム溶液に浞す凊理をしお'''アルカリセルロヌス'''化孊匏は[C<sub>6</sub>H<sub>7</sub>O<sub>2</sub>(OH)<sub>2</sub>ONa]nである。にしおから、玙などで挟んでから絞っお氎気を切っお、぀ぎに二硫化炭玠CS<sub>2</sub>ず反応をさせるず、セルロヌスキサントゲン酞ナトリりム匏は[C<sub>6</sub>H<sub>7</sub>O<sub>2</sub>(OH)<sub>2</sub>OCSSNa]<sub>n</sub>である。ずいう物質になる。これを氎酞化ナトリりム氎溶液に溶かすず、赀耐色のコロむド溶液が埗られる。こうしお、セルロヌスから埗られた赀耐色のコロむド溶液を'''ビスコヌス'''viscoseずいう。このビスコヌスを、现孔から垌硫酞の䞭に抌し出しお、セルロヌスを再生させお玡糞したものが、'''ビスコヌスレヌペン'''viscose rayonずいう繊維である。 そしお、ビスコヌスを现孔からではなく、现長いすきたから膜䞊に抌し出したものを'''セロハン'''cellophaneずいい、テヌプや包装材に利甚される。 * 再生繊維 レヌペンのように、倩然繊維を䞀床化孊的に凊理しお溶液にした埌、糞ずしお、元の化孊匏を再生させた繊維を'''再生繊維'''ずいう。 なお、アセテヌト繊維は化孊匏が倉わっおいるので再生繊維でない。アセテヌト繊維は化孊匏が元のセルロヌスから倉わっおいる繊維で、たた人工物だけから埗られた合成繊維でもないので、アセテヌト繊維などは半合成繊維ずいう。 == タンパク質ずアミノ酞 == === アミノ酞 === [[File:Amino acid strucuture for highscool education.svg|thumb|300px|アミノ酞の䞀般的な構造。図䞭のRは、アミノ酞の皮類によっお、こずなる。]] 分子䞭にアミノ基 -NH<sub>2</sub> ずカルボキシル基 -COOH をも぀化合物を'''アミノ酞'''(amino acid)ずいう。アミノ酞のうち、同䞀の炭玠C原子に、-NH<sub>2</sub>ず-COOHが結合しおいるアミノ酞を'''αアミノ酞'''ずいう。 アミノ酞の䞀般匏は :R-CH(NH<sub>2</sub>)-COOH で衚される。Rは炭化氎玠基あるいは氎玠など。 なお、R-の郚分をアミノ酞の'''偎鎖'''そくさずいう。Rの違いによっお、アミノ酞の皮類が決たる。 :※ なお、生䜓のタンパク質は、玄20皮類のαアミノ酞が成分ずなっお瞮合しおできる物である。生䜓に必芁なアミノ酞のうち、ヒトの䜓内で合成されない・合成されにくいアミノ酞を'''必須アミノ酞'''essential amino acidずいう。 ==== 光孊異性䜓 ==== [[File:アラニンの光孊異性䜓.svg|thumb|400px|アラニンの光孊異性䜓]] グリシン以倖のすべおのアミノ酞には'''光孊異性䜓'''optical isomerが存圚する'''鏡像異性䜓''' enantiomer ずもいう。 倩然のアミノ酞のほずんどは、L型の配眮である。D型の配眮のアミノ酞は、倩然にはほずんどない。 {{-}} ==== アミノ酞の反応 ==== [[File:アミノ酞のアミド化ず゚ステル化.svg|thumb|800px|center|アミノ酞のアミド化ず゚ステル化]] アミノ酞のカルボキシ基-COOH は、アルコヌルCH<sub>3</sub>OH などず反応し゚ステル化をしお゚ステルを぀くる。たた、アミノ酞のアミノ基-NH<sub>3は</sub>無氎酢酞 (CH<sub>3</sub>CO)<sub>2</sub>O ず反応させるずアセチル化しおアミドを぀くる。 ==== 双性むオン ==== [[File:双性むオン.svg|800px|center|]] 結晶䞭のアミノ酞分子䞭では、分子内で -COOH が氎玠Hを -NH<sub>2</sub> に枡しお、アミノ酞内にむオンの -COO<sup>-</sup> ず -NH<sub>3</sub><sup>+</sup> を生じる。その結果、アミノ酞の構造は、 R-CH(NH<sub>3</sub><sup>+</sup>)-COO<sup>-</sup> の構造になる。このように分子内に酞性ず塩基性の䞡方のむオンを生じるので、'''双性むオン'''(zwitterion)ずよばれる。 このようにむオンがあるため、アミノ酞は氎に溶けやすく、たた、有機溶媒には溶けにくい。双性むオンの陜むオンず陰むオンどうしがクヌロン力で匕き合うため、アミノ酞はむオン結晶に近い結晶構造を取り、たた、ほかの有機化合物ず比べるずアミノ酞は比范的に融点や沞点が高い。 アミノ酞の氎溶液に倖郚から酞をくわえるず、平衡がかたむき、-COO<sup>-</sup>がH<sup>+</sup>を受け取り -COOHになるので、アミノ酞分子䞭で-NH<sub>3</sub><sup>+</sup>が䜙るので、酞性が匷い溶液䞭ではアミノ酞は陜むオンになる。 いっぜう、アミノ酞の氎溶液に倖郚から塩基をくわえるず、平衡がかたむき、-NH<sub>3</sub><sup>+</sup>がOH<sup>-</sup>にH<sup>+</sup>を攟出するこずによっお-NH<sub>2</sub>ず倉わるこずによっお、-COO<sup>-</sup>が䜙るので、アミノ酞は陰むオンになる。 ==== 等電点 ==== 氎溶液䞭でアミノ酞の陜むオンず陰むオンの個数が等しいずきのpHを'''等電点'''isoelectric pointずいう。 アミノ酞の氎溶液を染み蟌たせた玙に、2本の電極で電圧を加え電気泳動をおこなうず、等電点よりpHが小さい氎溶液䞭では、アミノ酞は陜むオンになっおいるため、陰極偎に移動する。いっぜう、等電点よりpHが倧きい氎溶液では、アミノ酞は陰むオンずなり、陜極偎に移動する。 そしお、pHが等電点ず同じくらいの氎溶液䞭だず、アミノ酞は陜極にも陰極にも移動しないので、このずきの氎溶液のpHを枬定するこずにより、等電点を枬定できる。 アミノ酞の等電点は、グリシンでは pH6.0 、酞性アミノ酞のグルタミン酞ではpH3.2、塩基性アミノ酞のリシンでは9.7である。 氎溶液が䞭性付近では、ふ぀うは双察むオン状態のアミノ酞が最も倚く、陰むオン状態のアミノ酞や陜むオン状態のアミノ酞は少ししか存圚しない。 ==== ニンヒドリン反応 ==== [[File:Ninhydrin.svg|thumb|ニンヒドリン分子]] アミノ酞氎溶液に薄いニンヒドリン氎溶液を加えお枩めるず、アミノ基 -NH<sub>2</sub> ず反応しお、色が青玫赀玫になる。この反応を'''ニンヒドリン反応'''ninhydrin reactionずいい、アミノ酞の怜出などの目的に甚いられる。この反応は、アミノ酞の怜出やタンパク質の怜出に利甚される。なお。タンパク質も、構造の端郚などにアミノ酞をふくむため、少しながらニンヒドリン反応をするので、色が青玫〜赀玫になる。 {{-}} ==== アミノ酞の䟋 ==== {| class="wikitable" style="background-color:#fff" ! 名称 <br /> (カッコ内のは略蚘号) !! 構造匏 !! 所圚、特城など !! 等電点 |- | グリシン <br /> (Gly) || [[Image:Glycine for highschool.svg|150px]] || 最も簡単なアミノ酞。<br />光孊異性䜓が存圚しない。 || 6.0 |- | アラニン <br /> (Ala) || [[Image:Alanine for highschool.svg|150px]] || タンパク質の構成成分。<br />絹に倚い。 || 6.0 |- | セリン <br /> (Ser) || [[Image:Serine for highschool.svg|150px]] || 絹に倚い。<br />-OH基をも぀。 || 5.7 |- | フェニルアラニン <br /> (Phe) || [[Image:Phenylakanine for highschool.svg|190px]] || 牛乳や卵に倚い。<br />ベンれン環をも぀。 || 5.5 |- | システむン <br /> (Cys) || [[Image:Cysteine for highschool.svg|150px]] || 毛や爪、角に倚い。<br />-SHチオ基をも぀。 || 5.1 |- | メチオニン <br /> (Met) || CH3 ヌ S ヌ (CH2)2 ヌ || 牛乳のタンパク質のガれむンに倚い。<br />硫黄をふくむ。 || 5.7 |- | アスパラギン酞 <br /> (Asp) || [[Image:Aspartic-acid for highschool.svg|200px]] || 怍物のタンパク質に倚い。<br /> || 2.8 |- | グルタミン酞 <br /> (Glu) || [[Image:Glutamic-acid for highschool.svg|200px]] || 小麊に倚い。<br />-COOH基を2個も぀塩基性アミノ酞。 || 3.2 |- | リシン <br /> (Lys) || [[Image:Lysine for highschool.svg|280px]] || ほずんどすべおのタンパク質にある。<br />-NH2基を2個も぀塩基性アミノ酞。 || 9.7 |- |} * 必須アミノ酞 フェニルアラニンやリシン、メチオニンは必須アミノ酞の䟋である。 必須アミノ酞は、ヒトの䜓内で合成されないバリン、ロむシン、む゜ロむシン、トレオニン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、リシンの8皮類に、合成されにくいヒスチゞンを加えた9皮類である。幌児では、さらにアルギニンを加える堎合もある。 * グルタミン酞 グルタミン酞は、昆垃のうた味の成分である。グルタミン酞には光孊異性䜓があり、L型のグルタミン酞のみが うた味 を瀺す。䞀方でD型はうた味を瀺さず、若干の苊味を䌎う === タンパク質 === ==== ペプチド結合 ==== [[File:ペプチド結合.svg|center|800px|ペプチド結合]] 2個のアミノ酞分子が結合し、いっぜうのアミノ酞のカルボキシル基ず、もう䞀方のアミノ酞のアミノ基が瞮合しお、脱氎瞮合しお結合を'''ペプチド結合'''(peptide bond)ずいう。それぞれのアミノ酞は同䞀皮でなくおも良い。たた、ペプチド結合によっお生成する化合物をペプチドpeptideずいう。 ペプチドのうち、2分子のアミノ酞がペプチド結合したものを'''ゞペプチド'''dipeptideずいう。3分子のアミノ酞がペプチド結合したものをトリペプチドtripeptideずいう。倚数のアミノ酞が瞮合重合したものを'''ポリペプチド'''polypeptideずいう。 ゞペプチドには、ペプチド結合が1぀存圚する。トリペプチドには、ペプチド結合が2぀存圚する。 タンパク質は、ポリペプチドである。 ペプチド化合物で瞮合に䜿われなかったアミノ基が末端に残るが、このペプチド化合物の瞮合に䜿われなかった末端のアミノ基を'''N末端'''ずいう。同様に、カルボキシル基も末端に残るが、これを'''C末端'''ずいう。ペプチドの構造匏を曞くずきは、N末端を巊偎に、C末端を右に配眮しお曞くのが慣行である。 ゞペプチドには、構造異性䜓が存圚する。たずえば、グリシンGlyずアラニンAlaからなるゞペプチドに぀いお、グリシンのCOOH基ずアラニンのNH2基が結合したものを、グリシルアラニンGly-Ala ずいう。たた、グリシンのNH2基ずアラニンのCOOH基が結合したものを、アラニルグリシンAla-Gly ずいう。 グリシルアラシンもアラニルグリシンも、原子数は同じであるが、構造は異なる。 なお、ペプチドの名称は、このグリシルアラニンの䟋のように、N末端を持぀グリシンが名称の先に来お、C末端をも぀アラニンがあずに来る。 トリペプチドやポリペプチドの衚蚘でも同様に、N末端からC末端のアミノ酞の名称で衚蚘する。 トリペプチドでも、ゞペプチドず同様に構造異性䜓が存圚する。 なお、グルタミン酞は、カルボキシル基を2箇所も぀ので、グルタミン酞を含むペプチドでは、構造異性䜓の数が2倍に増える。 䟋ずしお、いく぀かのトリペプチドで構造異性䜓の数を求める。 ;䟋 GlyずGlyずAlaが結合したトリペプチドの堎合。Glyが2分子。 構造順はGly-Gly-Ala ず Gly-Ala-GlyずAla-Gly-Glyの3通りがある。光孊異性䜓を考慮した堎合は、グリシン以倖のアミノ酞は光孊異性䜓をもち、異性䜓数が2倍になるので、光孊異性䜓を考慮したGlyずGlyずAlaが結合したトリペプチドの異性䜓は3×2=6で通りになる。 ;䟋 GlyずAlaずAlaが結合したトリペプチドの堎合。Alaが2分子。 構造順はGly-Ala-Ala ずAla-Gly-Alaず Ala-Ala-Gly の3通りがある。光孊異性䜓を考慮した堎合は、グリシン以倖のアミノ酞は光孊異性䜓をもち、異性䜓数が2倍になるのであった。そしお、光孊異性䜓を持぀Alaが個あるから、2×2=4で倍になる。最終的に光孊異性䜓を考慮した異性䜓数は3×4=12で12通りになる。 ==== 䞀次構造ず高次構造 ==== * 䞀次構造 タンパク質を構成するアミノ酞の配列順序のこずを'''䞀次構造'''いちじこうぞう、primary structureずいう。たずえば衚蚘「Gly-Gly-Ala」などは䞀次構造の衚蚘である。 * 二次構造 ** αヘリックス [[Image:AlphaHelixProtein fr.jpg|thumb|left|250px|αヘリックス。<br>図䞭の“Liaison H”が氎玠結合のこず。<br>リ゚ゟン ゚むチず曞いおある。]] [[Image:Helice alpha spire 0.png|thumb|100px|right|αヘリックスはアミノ酞間の氎玠結合である.]] タンパク質のポリペプチドの倚くの構造は、時蚈回り右回り、Z撚り「れットより」のらせん構造をも぀。 このポリペプチドのらせん構造を'''αヘリックス'''ずいう。らせん巻あたり、平均3.6個のアミノ酞が含たれる。 このらせん化は、氎玠結合による珟象であり、 アミノ酞の分子䞭の-C=Oず-N-Hの間のOずHが氎玠結合し、 -C=O ・・・ H-N- のように氎玠結合した結果、ペプチド党䜓ではらせん構造を取る。 * βシヌト [[Image:Feuillet beta 2.jpg|300px|thumb|βシヌト]] 䞊行にならんだ2本のポリペプチドのあいだに氎玠結合が保たれ、ヒダ状に折れ曲る構造をずるこずがあり、これを'''βシヌト'''ずいう。 これら、αヘリックスやβシヌトをたずめお、タンパク質の'''二次構造'''secondary structureずいう。 {{clear}} * 䞉次構造 [[画像:Myoglobin.png|thumb|left|250px|䞉次構造の䟋。ミオグロビン立䜓構造]] αヘリックスをずったポリペプチドや、βシヌトをずったポリペプチドなど、二次構造をずったポリペプチドが、さらに折りたたたれお'''䞉次構造'''tertiary structureになる。䞉次構造の圢成には、偎鎖どうしに働く匕力や、システむンによる'''ゞスルフィド結合'''disulfide bond -S-S- によるものが関わっおいる。 䞉次構造は'''サブナニット'''ず呌ばれる。 䞉次構造の生䜓組織の䟋ずしお、'''ミオグロビン'''がある。ミオグロビンは、1本のポリペプチド鎖からなり、ヘム色玠を持っおいる。ヘム色玠は、酞玠ず化合する性質がある。 * 四次構造 [[画像:hemoglobin.jpg|thumb|240px|四次構造の䟋。ヘモグロビン]] 䞉次構造のポリペプチド鎖サブナニットずいうが、耇数個あ぀たっお集合䜓をなした構造を'''四次構造'''quaternary structureずいう。 四次構造の生䜓組織の䟋ずしお、'''ヘモグロビン'''がある。ヘモグロビンは、2皮類のサブナニットが2個ず぀、合蚈4個のサブナニットが集たっお、できおいる。ヘモグロビンは、2個のヘム色玠をも぀。 ==== タンパク質の分類 ==== ===== 単玔タンパク質ず耇合タンパク質 ===== タンパク質を加氎分解したずき、アミノ酞だけでなく色玠、栞酞、リン、脂質などアミノ酞以倖の有機物を生じるものを'''耇合タンパク質'''conjugated proteinずいう。 たずえば、血液䞭にふくたれるヘモグロビンは色玠をふくむ耇合タンパク質であり、牛乳にふくたれるガれむンはリン酞をふくむ耇合タンパク質であり、だ液にふくたれるムチンは糖をふくむ耇合タンパク質である。 いっぜう、タンパク質を加氎分解したずき、アミノ酞のみを生じるものを'''単玔タンパク質'''simple proteinずいう。 ===== 球状タンパク質ず繊維状タンパク質 ===== タンパク質の圢状にもずづいお、'''球状タンパク質'''globular proteinず'''繊維状タンパク質'''fibrous proteinに分類される。䞀般に繊維状タンパク質は、氎には溶けにくい。䞀方、球堎タンパク質は、氎に溶けやすい。球状タンパク質は、芪氎基を倖偎に、疎氎基を内偎にしお、たずたっおいる事が倚いため、である。 アルブミン、グロブリン、グルテリンなどが、球状タンパク質である。 ケラチン、コラヌゲン、フィブロむンなどが、繊維状タンパク質である。 {{clear}} ==== タンパク質の特城 ==== * タンパク質の倉性 タンパク質に熱、酞・塩基、重金属むオン、有機溶媒などを加えるず凝固し生理的機胜を倱う。これをタンパク質の'''倉性'''denaturationずいう。加熱によっお倉性するこずを熱倉性ずいう堎合もある。 タンパク質の倉性は、二次構造〜4次構造が砎壊されるこずによっお、起きおいる。そのため、倉性したタンパク質は、元には戻らないのが普通である。タンパク質の倉性では䞀次構造の配列順序は倉わっおいないが、二次構造以䞊の構造が倉わっおいる。 * 溶液 タンパク質は氎に溶けるず、芪氎コロむド溶液になる。タンパク質のコロむド溶液は、倚量の電解質によっお、氎和しおいる氎分子が芗かれるため、沈殿する塩析。 ==== 怜出反応 ==== ===== ビりレット反応 ===== [[File:Biuret Test 2.jpg|thumb|100px|ビりレット反応]] タンパク質氎溶液に氎酞化ナトリりム溶液NaOHを加え、少量の硫酞銅(II)氎溶液CuSO<sub>4</sub>を加えるず、赀玫色になる。この反応を'''ビりレット反応'''biulet reactionずいう。これはCuずペプチド結合ずが錯むオンを圢成するこずに基づき、トリペプチドやポリペプチドなどのようにペプチド結合を2個以䞊も぀堎合に起こる。よっお、ペプチド結合が1個だけであるゞペプチドでは、ビりレット反応は起こらない。 ===== キサントプロテむン反応 ===== タンパク質氎溶液に濃硝酞をくわえお加熱するず、チロシンやトリプトファンなどのアミノ酞䞭にベンれン環をも぀堎合に、タンパク質氎溶液が黄色になる。これは、ベンれン環がニトロ化されるためである。この溶液を冷华し、NaOHやアンモニアなどで溶液を塩基性にするず、橙色になる。 これらの反応を'''キサントプロテむン反応'''Xanthoprotein reactionずいう。 橙色になった氎溶液は䞭和するず、タンパク質の色は黄色に戻る。 フェニルアラニンはベンれン環を持぀が、あたり反応しない。 ===== 硫黄の怜出反応 ===== システむンやメチオニンなどのようにタンパク質がむオりを含む堎合は、タンパク質の氎溶液に、固䜓の氎酞化ナトリりムを加えお加熱しお、それから酢酞などで䞭和し、さらにそれから酢酞鉛II氎溶液 (CH<sub>3</sub>COO)<sub>2</sub>Pb を加えるず、硫化鉛(II) PbS の沈殿を生じる。硫化鉛の沈殿の色は黒色である。 :Pb<sup>2+</sup> + S<sup>2-</sup> → PbS ==== 毛髪のパヌマネントのしくみ ==== 毛髪はケラチンずいう繊維状タンパク質からなるが、この分子はゞスルフィド結合 -S-S- によっお、ずころどころ結ばれおいる。このゞスルフィド結合のため、毛髪は䞀定の圢を保っおいる。 毛髪のパヌマ凊理は、還元剀をもちいお、このゞスルフィド結合を還元しお -S-H にするこずで、ゞスルフィド結合を切断しおいる。 ぀ぎに、酞化剀で、ゞスルフィド結合 -S-S- を再生させるず、もずずは違った぀ながりかたで、郚分的にゞスルフィド結合が再生されるので、元の髪型ずは違った髪型になる。 パヌマの還元剀には、チオグリコヌル酞アンモニりムが甚いられる。パヌマの酞化剀には、臭玠酞ナトリりム NaBrO<sub>3</sub> や過酞化氎玠などが甚いられる。 == 繊維 == === 総論 === 繊維fiberずは、现くお糞状のものをいうが、その繊維のうち倩然にある糞状の繊維を'''倩然繊維'''natural fiberずいう。石油などから合成した繊維は'''合成繊維'''synthetic fiberずいう。 倩然繊維のうち、怍物からずれるものたずえば綿や麻など。䞻成分はセルロヌスなどを'''怍物繊維'''plant fiberずいい、動物から取れるもの矊毛や絹など。䞻成分はタンパク質。絹ずはカむコから取れる繊維。を'''動物繊維'''(animal fiber)ずいう。 === 具䜓䟋 === * 朚綿 朚綿もめん、cottonは、怍物のワタから取れる怍物繊維であり、䞻成分はセルロヌスである。朚綿は、繊維の内郚に䞭空郚分があり、吞湿性が高い。 * çµ¹ 絹は、カむコガのたゆから取り出される繊維である。絹の䞻成分ず構造は、フィブロむンずいうタンパク質を、セリンず呌ばれるタンパク質がくるんだ構造である。 * 矊毛 矊毛の䞻成分はケラチンである。 矊毛は、動物繊維であり、䞻成分はケラチンである。矊毛の衚皮が鱗うろこ状で、クチクラキュヌティクルず呌ばれる構造である。 矊毛は、䌞瞮性が倧きく、たた、氎をはじく撥氎性はっすいせいがある。矊毛は保枩性があるので、毛垃やコヌトなどに䜿われる。 矊毛や絹はタンパク質であるので、キサントプロテむン反応を呈する。 === 化孊繊維 === 合成繊維や、倩然繊維を溶媒に溶かしたり化孊反応させたりず化孊的に凊理させたものなど、玠材の合成に化孊的な凊理を必芁ずする繊維を'''化孊繊維'''ずいう。 倩然繊維を溶媒に溶かしたのち、再び繊維に戻したものを'''再生繊維'''regenerate fiberずいう。セルロヌスの再生繊維はレヌペンず呌ばれ、レヌペンにはビスコヌスレヌペンず銅アンモニアレヌペンがある。 いっぜう、倩然繊維を化孊的に凊理しお組成を倉化させたものは'''半合成繊維'''ずいう。半合成繊維ずしおは、たずえばアセテヌト繊維がある。 == 酵玠 == ある皮のタンパク質には觊媒の働きを持぀ものがある。この觊媒ずしお機胜するタンパク質を'''酵玠'''enzymeずいう。酵玠は、無機觊媒や金属觊媒ずは、異なる性質をも぀。酵玠は、ある特定の物質にしか䜜甚しない。これを'''基質特異性'''substrate specificityずいう。そしお酵玠が䜜甚する物質および分子構造を'''基質'''substrateずいう。 酵玠には、基質ず立䜓的にむすび぀く'''掻性郚䜍'''active siteがあるため、このような反応が起こる。掻性郚䜍のこずを、'''掻性䞭心'''active centerずもいう。 [[File:酵玠基質耇合䜓 暡匏図.svg|thumb|600px|center|酵玠基質耇合䜓の暡匏図]] たずえば、だ液にふくたれるアミラヌぜはデンプンを加氎分解するが、タンパク質を加氎分解できない。酵玠むンペルタヌれはスクロヌスの加氎分解にしか䜜甚せず、マルトヌスやラクトヌスなどの他の二糖類にはむンペルタヌれは䜜甚しない。たた、マルタヌれは、マルトヌスにしか䜜甚しない。 === 倱掻 === たた、酵玠はタンパク質であるので、タンパク質が倉性する状況では、酵玠はその胜力を倱う。熱倉性などで、タンパク質が修埩䞍可胜になるず、酵玠の觊媒胜力もたた修埩䞍可胜ずなり、酵玠を冷华しおも、もはや觊媒ずしお機胜しなくなる。このように酵玠が觊媒ずしおの胜力を倱っお、もはや酵玠ではなくなったこずを'''倱掻'''deactivationずいう。 === 最適枩床 === 酵玠の觊媒䜜甚が最も働く枩床を'''最適枩床'''ずいう。酵玠にもよるが、動物の䜓枩に近い、35℃から40℃ずいった枩床である。 50℃以䞊など、これらより高枩では熱倉性で酵玠の構造が砎壊される。最適枩床より䜎枩にした堎合は、䜎枩の間は酵玠ずしおの䜜甚が匱たるが、適枩に戻すず、再び酵玠ずしおの觊媒胜力を取り戻す。 䜎枩で酵玠ずしおの胜力を倱うこずは䞀般には倱掻ずは呌ばない。 === 最適pH === [[File:酵玠ず最適pH.svg|thumb|300px|酵玠ず最適pH]] 酵玠には、その堎所のpHによっお、觊媒の働きの反応速床が倉わる。もっずも酵玠が働くpHを'''最適pH'''optimum pHずいう。 最適pHの倀の傟向は、酵玠の皮類にもよるが、おおむねpH68ずいった、䞭性付近か、匱酞性の付近で、もっずもよく働く。たずえばアミラヌれはpH67の付近が最適pHである。すい臓の䞭で働く酵玠のトリプシンはpH8の匱い塩基性が最適pHである。 なお、胃酞の䞭で働く酵玠の'''ペプシン'''は最適pHがpH2の付近の匷い酞性である。このpH2は、胃液のpHに近い。このように、酵玠は、その酵玠が働く環境䞋に近いpHで、よく働く性質になっおいる堎合が倚い。 == æ žé…ž == 现胞には'''æ žé…ž'''ずいう高分子化合物が存圚し、これは遺䌝情報を担っおいる。 リン酞、ペントヌス、有機塩基が結合した化合物を'''ヌクレオチド'''ずいう。 [[ファむル:DAMP chemical structure.svg|䞭倮|サムネむル|ヌクレオチド]] たた、ペントヌスず有機塩基が結合した化合物を'''ヌクレオシド'''ずいう。 [[ファむル:Phosphodiester Bond Diagram.svg|サムネむル|ヌクレオチドの結合]] 栞酞はヌクレオチドのペントヌスの3䜍の -HO ずリン酞の -OH の郚分が瞮合重合したポリヌクレオチドである。 栞酞には、リボ栞酞 RNA ず デオキシリボ栞酞 DNA の2皮類が存圚する。栞酞を構成するペントヌスの郚分が、RNAはリボヌス <chem>C5H10O5</chem>、DNAはデオキシリボヌス <chem>C5H10O4</chem> である<ref>deoxyribose の de は「〜がない」、oxyは酞玠を意味する。぀たり、deoxyribose は ribose から酞玠が䞀個無くなった化合物である。</ref>。 [[ファむル:Pentozi nukleotid.svg|䞭倮|サムネむル|リボヌス(å·Š) デオキシリボヌス(右)]] RNAを構成する有機塩基はアデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、りラシル(U)の4皮類である。DNAはアデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、チミン(T)の4皮類である。 [[ファむル:Main nucleobases.png|䞭倮|サムネむル|400x400ピクセル]] === DNAの構造 === [[ファむル:DNAの䞊び方.png|サムネむル|DNAの䞊び方]] DNAはアデニン(A)ずチミン(T)、グアニン(G)ずシトシン(C)が氎玠結合によっお、2本のポリヌクレオチドが合わさった'''二重らせん構造'''をずっおいる。 [[ファむル:Base_pair_GC.svg|å·Š|サムネむル|氎玠結合。 DNAにおける2぀の塩基察の内の1぀であるグアニンずシトシン間の氎玠結合。]] {{-}} [[ファむル:DNA_animation.gif|右|サムネむル|DNAの立䜓構造]] === DNAの働き === DNAの働きは、䞻にタンパク質の蚭蚈図ずなるこずず、遺䌝情報を子孫に䌝えるこずである。 DNAの遺䌝子の働きかたを決める芁因は、塩基の䞊び方で決定される。この塩基の䞊び方で、现胞で合成されるタンパク質が異なるため、DNAはタンパク質の蚭蚈図ずなっおいる。 DNAは、现胞栞の䞭で、RNAを぀くる。RNAの情報は、DNAの情報を元にしおいる。RNAは、栞の倖に出おいきリボ゜ヌムず結合し、消化噚官で食品のタンパク質から分解・吞収したアミノ酞を材料にしお、 RNAの塩基配列に埓っおアミノ酞を぀なぎかえるこずで、タンパク質を䜜っおいる。 [[カテゎリ:高等孊校化孊|おんねんこうふんしかこうふ぀]] [[Category:高等孊校教育]] [[Category:化孊]]
2013-09-05T08:53:43Z
2024-01-28T09:01:18Z
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OpenGLプログラミング/Modern OpenGL Tutorial Load OBJ
ずおも手っ取り早く、既存のモデルをロヌドするこずで、手補で䜜成するかわりにしたいず思いたす。 Blenderからモデルをむンポヌトしおみたしょう。 どうやら盎接.blenderファむルをロヌドする簡単な方法はないようですが、次のいずれかの方法で行えたす: OBJロヌダヌを曞くこずは良い゚クササむズになるず思うので、その方法で始めたしょう。 テンプレヌト:Wikibooks スザンヌは、Blenderのテストモデルです。 これは500ポリゎンを持っおいお、私たちのテストにも適しおいたす。 それを䜜成するため、Blenderを実行し(バヌゞョン2.58を䜿甚しおいたす)、その埌: Blenderは2぀のファむル、suzanne.objずsuzanne.mtlを䜜成したす: 今からメッシュをロヌドしおいきたす。 .objファむルをテキスト゚ディタで調べおみたしょう。 フォヌマットは非垞にシンプルであるこずがわかりたす: C蚀語の配列をいく぀か移入する必芁がありたす: このフォヌマットは他にも特城を持っおいたすが、今のずころそれらは脇に残しおおきたす。 ここにあるのは最初の、荒削りな実装ですが、私たちのオブゞェクトには圹目を果たしおくれるはずです。 私たちのパヌサには制限がありたすが(耇数のオブゞェクトのサポヌトもなく、別の頂点フォヌマット、ポリゎンなども)、私たちの圓面のニヌズのためには十分です。 C++のベクタヌを甚いお、メモリ管理をシンプルにしおいたす。 匕数は参照で枡しおいお、その䞻な理由はベクタヌぞのポむンタにアクセスするための構文が恐ろしいこずになるからです ((*elements)[i]) .objファむルはこのような方法でロヌドするこずができたす: そしお以䞋を䜿甚しおOpenGLに枡したす: 最埌に、適宜芋え方を調敎し、Y-is-top座暙系にしお、カメラがスザンヌ向くようにしたす: 私は少し抜けがけをしおグロヌ照明モデルを実装したした。 これはこの先で少し取り䞊げたす。 texturing tutorialで説明したように 、時には同じ頂点が䜿甚される面に応じお異なる倀になるこずがありたす。 これが圓おはたるのは、法線を共有したくない堎合です(そしお䞊蚘したように、頂点の法線を蚈算するずきに任意の面を遞択する)。 その堎合は、別の法線ず䞀緒に䜿甚されるごずに頂点を耇補し、そのあず芁玠配列を再生成する必芁がありたす。 こうするずロヌドにかかる時間は倚くなりたすが、OpenGLの長期的な凊理では速くなりたす。 OpenGLに送信される頂点は少ないほうがベタヌです。 たたは、先に述べたように、この䟋では、それらが衚瀺される時間の頂点だけを耇補するこずもできたす。次からは芁玠の配列なしで䜜業を進めるこずができたす。 このセットアップを぀かえば、フラットシェヌディングを埗るこずができたす: varying倉数は実際にはフラグメントシェヌダ内の頂点の間で倉化するこずはなく、その理由は法線がすべおの䞉角圢の3぀の頂点で同じになるからです。 私たちのアルゎリズムは機胜しおいたすが、二぀の面が同じベクトルを参照する堎合、最埌の面がその頂点の法線を䞊曞きしおしたいたす。 これは、面の順番に応じおオブゞェクトが党く異なっお芋えるこずを意味したす。 この問題の解決法は、2぀の面の間の法線を平均化するこずです。 2぀のベクトルを平均化するには、最初のベクトルの半分に2番目のベクトルの半分を加えたものを求めたす。 ここではnb_seenを䜿甚しおベクトル係数を栌玍するので、ベクトルのリストが満杯たで栌玍されなければ、新しいベクトルを䜕床でも平均するこずができたす: TODO: improve the parser to support .obj normals Obj圢匏は事前蚈算法線をサポヌトしおいたす。 興味深いこずにそれらは面に指定されおいるので、頂点がいく぀かの面に存圚しおいる堎合、別の法線になっおしたうこずがあるので、䞊述の頂点重耇のテクニックを䜿甚しなければならないこずを意味したす。 䟋えば、基本的な゚クスポヌトのスザンヌが、2぀の異なる法線#1ず#7ずいっしょに#1の頂点を参照するずき: 比范するず、MD2/MD3フォヌマット(ずりわけQuakeなどで䜿甚される)は事前蚈算法線を含みたすが、それらは頂点ではなく面に接続されおいたす。
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ずおも手っ取り早く、既存のモデルをロヌドするこずで、手補で䜜成するかわりにしたいず思いたす。 Blenderからモデルをむンポヌトしおみたしょう。 どうやら盎接.blenderファむルをロヌドする簡単​​な方法はないようですが、次のいずれかの方法で行えたす File > Export の .obj 圢匏で、そしお OBJ loader で曞き蟌む File > Export の .3ds 圢匏で、そしおlib3dsを䜿甚する OBJロヌダヌを曞くこずは良い゚クササむズになるず思うので、その方法で始めたしょう。
ずおも手っ取り早く、既存のモデルをロヌドするこずで、手補で䜜成するかわりにしたいず思いたす。 Blenderからモデルをむンポヌトしおみたしょう。 どうやら盎接.blenderファむルをロヌドする簡単​​な方法はないようですが、次のいずれかの方法で行えたす * File > Export の .obj 圢匏で、そしお OBJ loader で曞き蟌む * File > Export の .3ds 圢匏で、そしお[http://lib3ds.org/ lib3ds]を䜿甚する OBJロヌダヌを曞くこずは良い゚クササむズになるず思うので、その方法で始めたしょう。 = スザンヌの䜜成 = {{wikipedia|Blender (software)#Suzanne}} {{wikibooks|Blender 3D: Noob to Pro}} [[File:OpenGL Tutorial Suzanne.png|thumb|Blender screenshot]] スザンヌは、Blenderのテストモデルです。 これは500ポリゎンを持っおいお、私たちのテストにも適しおいたす。 それを䜜成するため、Blenderを実行しバヌゞョン2.58を䜿甚しおいたす、その埌 * シヌンからすべおの芁玠を削陀したすそれらを右クリックしお '''x'''を抌す * トップメニュヌで、Add > Mesh > Monkey ずクリック * '''n'''ずタむプしお、倉圢パネルを衚瀺させお ** 䜍眮を0, 0, 0に蚭定する ** 回転を90, 0, 0に蚭定する * トップメニュヌで、 File > Export > Wavefront (.obj) ずクリックする ** Blenderの向きを維持するために、次のオプションを慎重に蚭定"Yが䞊"のOpenGLの座暙に したしょう *** Forward: -Z Forward *** Up: Y Up ** "Triangulate"を起動しお、四角圢の面の代わりに䞉角圢の面になるようにしたす Blenderは2぀のファむル、suzanne.objずsuzanne.mtlを䜜成したす * .objファむルには、メッシュが含たれおいたす 頂点ず面です * .mtlファむルには、マテリアルに関する情報が含たれおいたすマテリアルテンプレヌトラむブラリ 今からメッシュをロヌドしおいきたす。 = ファむル圢匏 = {{wikipedia|Wavefront .obj file}} .objファむルをテキスト゚ディタで調べおみたしょう。 フォヌマットは非垞にシンプルであるこずがわかりたす * 行で構成されおいたす * '''#'''で始たる行はコメントです * o は新しいオブゞェクトを導入したす * v は頂点を導入したす * vn は法線を導入したす * f は面を導入し、頂点むンデックスを䜿甚し、1から始たりたす C蚀語の配列をいく぀か移入する必芁がありたす * 頂点 * 頂点 * 法線ラむティング蚈算に䜿甚 このフォヌマットは他にも特城を持っおいたすが、今のずころそれらは脇に残しおおきたす。 ここにあるのは最初の、荒削りな実装ですが、私たちのオブゞェクトには圹目を果たしおくれるはずです。 私たちのパヌサには制限がありたすが耇数のオブゞェクトのサポヌトもなく、別の頂点フォヌマット、ポリゎンなども、私たちの圓面のニヌズのためには十分です。 <source lang="cpp"> void load_obj(const char* filename, vector<glm::vec4> &vertices, vector<glm::vec3> &normals, vector<GLushort> &elements) { ifstream in(filename, ios::in); if (!in) { cerr << "Cannot open " << filename << endl; exit(1); } string line; while (getline(in, line)) { if (line.substr(0,2) == "v ") { istringstream s(line.substr(2)); glm::vec4 v; s >> v.x; s >> v.y; s >> v.z; v.w = 1.0f; vertices.push_back(v); } else if (line.substr(0,2) == "f ") { istringstream s(line.substr(2)); GLushort a,b,c; s >> a; s >> b; s >> c; a--; b--; c--; elements.push_back(a); elements.push_back(b); elements.push_back(c); } else if (line[0] == '#') { /* ignoring this line */ } else { /* ignoring this line */ } } normals.resize(mesh->vertices.size(), glm::vec3(0.0, 0.0, 0.0)); for (int i = 0; i < elements.size(); i+=3) { GLushort ia = elements[i]; GLushort ib = elements[i+1]; GLushort ic = elements[i+2]; glm::vec3 normal = glm::normalize(glm::cross( glm::vec3(vertices[ib]) - glm::vec3(vertices[ia]), glm::vec3(vertices[ic]) - glm::vec3(vertices[ia]))); normals[ia] = normals[ib] = normals[ic] = normal; } } </source> C++のベクタヌを甚いお、メモリ管理をシンプルにしおいたす。 匕数は参照で枡しおいお、その䞻な理由はベクタヌぞのポむンタにアクセスするための構文が恐ろしいこずになるからです (<code>(*elements)[i]</code>) .objファむルはこのような方法でロヌドするこずができたす: <source lang="cpp"> vector<glm::vec4> suzanne_vertices; vector<glm::vec3> suzanne_normals; vector<GLushort> suzanne_elements; [...] load_obj("suzanne.obj", suzanne_vertices, suzanne_normals, suzanne_elements); </source> そしお以䞋を䜿甚しおOpenGLに枡したす <source lang="cpp"> glEnableVertexAttribArray(attribute_v_coord); // Describe our vertices array to OpenGL (it can't guess its format automatically) glBindBuffer(GL_ARRAY_BUFFER, vbo_mesh_vertices); glVertexAttribPointer( attribute_v_coord, // attribute 4, // number of elements per vertex, here (x,y,z,w) GL_FLOAT, // the type of each element GL_FALSE, // take our values as-is 0, // no extra data between each position 0 // offset of first element ); glBindBuffer(GL_ARRAY_BUFFER, vbo_mesh_normals); glVertexAttribPointer( attribute_v_normal, // attribute 3, // number of elements per vertex, here (x,y,z) GL_FLOAT, // the type of each element GL_FALSE, // take our values as-is 0, // no extra data between each position 0 // offset of first element ); glBindBuffer(GL_ELEMENT_ARRAY_BUFFER, ibo_mesh_elements); int size; glGetBufferParameteriv(GL_ELEMENT_ARRAY_BUFFER, GL_BUFFER_SIZE, &size); glDrawElements(GL_TRIANGLES, size/sizeof(GLushort), GL_UNSIGNED_SHORT, 0); </source> [[File:OpenGL Tutorial Suzanne rotating.png|thumb|Suzanne, now in our application]] 最埌に、適宜芋え方を調敎し、Y-is-top座暙系にしお、カメラがスザンヌ向くようにしたす <source lang="cpp"> glm::mat4 view = glm::lookAt( glm::vec3(0.0, 2.0, 4.0), // eye glm::vec3(0.0, 0.0, 0.0), // direction glm::vec3(0.0, 1.0, 0.0)); // up glm::mat4 projection = glm::perspective(45.0f, 1.0f*screen_width/screen_height, 0.1f, 100.0f); </source> 私は少し抜けがけをしおグロヌ照明モデルを実装したした。 これはこの先で少し取り䞊げたす。 = Flat-shading - duplicating vertices and normals = [[File:OpenGL Tutorial Suzanne flat-shading.png|thumb|Suzanne with flat-shading]] [[../Modern_OpenGL_Tutorial_06|texturing tutorial]]で説明したように 、時には同じ頂点が䜿甚される面に応じお異なる倀になるこずがありたす。 これが圓おはたるのは、法線を共有したくない堎合ですそしお䞊蚘したように、頂点の法線を蚈算するずきに任意の面を遞択する。 その堎合は、別の法線ず䞀緒に䜿甚されるごずに頂点を耇補し、そのあず芁玠配列を再生成する必芁がありたす。 こうするずロヌドにかかる時間は倚くなりたすが、OpenGLの長期的な凊理では速くなりたす。 OpenGLに送信される頂点は少ないほうがベタヌです。 たたは、先に述べたように、この䟋では、それらが衚瀺される時間の頂点だけを耇補するこずもできたす。次からは芁玠の配列なしで䜜業を進めるこずができたす。 <source lang="cpp"> for (int i = 0; i < elements.size(); i++) { vertices.push_back(shared_vertices[elements[i]]); if ((i % 3) == 2) { GLushort ia = elements[i-2]; GLushort ib = elements[i-1]; GLushort ic = elements[i]; glm::vec3 normal = glm::normalize(glm::cross( shared_vertices[ic] - shared_vertices[ia], shared_vertices[ib] - shared_vertices[ia])); for (int n = 0; n < 3; n++) normals.push_back(normal); } } </source> <source lang="cpp"> glDrawArrays(GL_TRIANGLES, 0, suzanne_vertices.size()); </source> このセットアップを぀かえば、フラットシェヌディングを埗るこずができたす varying倉数は実際にはフラグメントシェヌダ内の頂点の間で倉化するこずはなく、その理由は法線がすべおの䞉角圢の3぀の頂点で同じになるからです。 == 法線を平均化する == 私たちのアルゎリズムは機胜しおいたすが、二぀の面が同じベクトルを参照する堎合、最埌の面がその頂点の法線を䞊曞きしおしたいたす。 これは、面の順番に応じおオブゞェクトが党く異なっお芋えるこずを意味したす。 この問題の解決法は、2぀​​の面の間の法線を平均化するこずです。 2぀のベクトルを平均化するには、最初のベ​​クトルの半分に2番目のベクトルの半分を加えたものを求めたす。 ここでは<code>nb_seen</code>を䜿甚しおベクトル係数を栌玍するので、ベクトルのリストが満杯たで栌玍されなければ、新しいベクトルを䜕床でも平均するこずができたす [[File:OpenGL Tutorial Suzanne normals average.png|thumb|Normals averaging]] <source lang="cpp"> mesh->normals.resize(mesh->vertices.size(), glm::vec3(0.0, 0.0, 0.0)); nb_seen.resize(mesh->vertices.size(), 0); for (int i = 0; i < mesh->elements.size(); i+=3) { GLushort ia = mesh->elements[i]; GLushort ib = mesh->elements[i+1]; GLushort ic = mesh->elements[i+2]; glm::vec3 normal = glm::normalize(glm::cross( glm::vec3(mesh->vertices[ib]) - glm::vec3(mesh->vertices[ia]), glm::vec3(mesh->vertices[ic]) - glm::vec3(mesh->vertices[ia]))); int v[3]; v[0] = ia; v[1] = ib; v[2] = ic; for (int j = 0; j < 3; j++) { GLushort cur_v = v[j]; nb_seen[cur_v]++; if (nb_seen[cur_v] == 1) { mesh->normals[cur_v] = normal; } else { // average mesh->normals[cur_v].x = mesh->normals[cur_v].x * (1.0 - 1.0/nb_seen[cur_v]) + normal.x * 1.0/nb_seen[cur_v]; mesh->normals[cur_v].y = mesh->normals[cur_v].y * (1.0 - 1.0/nb_seen[cur_v]) + normal.y * 1.0/nb_seen[cur_v]; mesh->normals[cur_v].z = mesh->normals[cur_v].z * (1.0 - 1.0/nb_seen[cur_v]) + normal.z * 1.0/nb_seen[cur_v]; mesh->normals[cur_v] = glm::normalize(mesh->normals[cur_v]); } } } </source> == Pre-computed normals == TODO: improve the parser to support .obj normals Obj圢匏は事前蚈算法線をサポヌトしおいたす。 興味深いこずにそれらは面に指定されおいるので、頂点がいく぀かの面に存圚しおいる堎合、別の法線になっおしたうこずがあるので、䞊述の頂点重耇のテクニックを䜿甚しなければならないこずを意味したす。 䟋えば、基本的な゚クスポヌトのスザンヌが、2぀の異なる法線1ず7ずいっしょに1の頂点を参照するずき v 0.437500 0.164063 0.765625 ... vn 0.664993 -0.200752 0.719363 ... f 47//1 '''1//1''' 3//1 ... f '''1//7''' 11//7 9//7 f '''1//7''' 9//7 3//7 比范するず、MD2/MD3フォヌマットずりわけQuakeなどで䜿甚されるは事前蚈算法線を含みたすが、それらは頂点ではなく面に接続されおいたす。 = 関連蚘事 = * [http://sourceforge.net/projects/objloader/ TooL]: The OpenGL OBJ Loader, released under the GNU GPL (but OpenGL 1.x) [[en:OpenGL Programming/Modern OpenGL Tutorial Load OBJ]] [[Category:OpenGL|Modern OpenGL Tutorial Load OBJ]]
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2015-08-19T06:36:30Z
[ "テンプレヌト:Wikipedia", "テンプレヌト:Wikibooks" ]
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18,197
民事蚎蚟法第271条
法孊>民事法>コンメンタヌル民事蚎蚟法 (口頭による蚎えの提起)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法孊>民事法>コンメンタヌル民事蚎蚟法", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(口頭による蚎えの提起)", "title": "条文" } ]
法孊民事法コンメンタヌル民事蚎蚟法
[[法孊]][[民事法]][[コンメンタヌル民事蚎蚟法]] ==条文== 口頭による蚎えの提起 ;第271条 : 蚎えは、口頭で提起するこずができる。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前埌 |[[コンメンタヌル民事蚎蚟法|民事蚎蚟法]] |[[コンメンタヌル民事蚎蚟法#2|第2線 第䞀審の蚎蚟手続 ]]<br> [[コンメンタヌル民事蚎蚟法#2-8|第8ç«  簡易裁刀所の蚎蚟手続に関する特則]]<br> |[[民事蚎蚟法第270条|第270条]]<br>手続の特色 |[[民事蚎蚟法第272条|第272条]]<br>蚎えの提起においお明らかにすべき事項 }} {{stub}} [[category:民事蚎蚟法|271]]
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2023-01-02T23:20:21Z
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18,198
民事蚎蚟法第273条
法孊>民事法>コンメンタヌル民事蚎蚟法 (任意の出頭による蚎えの提起等)
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法孊民事法コンメンタヌル民事蚎蚟法
[[法孊]][[民事法]][[コンメンタヌル民事蚎蚟法]] ==条文== 任意の出頭による蚎えの提起等 ;第273条 : 圓事者双方は、任意に裁刀所に出頭し、蚎蚟に぀いお口頭匁論をするこずができる。この堎合においおは、蚎えの提起は、口頭の陳述によっおする。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前埌 |[[コンメンタヌル民事蚎蚟法|民事蚎蚟法]] |[[コンメンタヌル民事蚎蚟法#2|第2線 第䞀審の蚎蚟手続 ]]<br> [[コンメンタヌル民事蚎蚟法#2-8|第8ç«  簡易裁刀所の蚎蚟手続に関する特則]]<br> |[[民事蚎蚟法第272条|第272条]]<br>蚎えの提起においお明らかにすべき事項 |[[民事蚎蚟法第274条|第274条]]<br>反蚎の提起に基づく移送 }} {{stub}} [[category:民事蚎蚟法|273]]
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2023-01-02T23:20:53Z
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18,199
民事蚎蚟法第41条
法孊>民事法>コンメンタヌル民事蚎蚟法 (同時審刀の申出がある共同蚎蚟)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法孊>民事法>コンメンタヌル民事蚎蚟法", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(同時審刀の申出がある共同蚎蚟)", "title": "条文" } ]
法孊民事法コンメンタヌル民事蚎蚟法
[[法孊]][[民事法]][[コンメンタヌル民事蚎蚟法]] ==条文== 同時審刀の申出がある共同蚎蚟 ;第41条 # 共同被告の䞀方に察する蚎蚟の目的である暩利ず共同被告の他方に察する蚎蚟の目的である暩利ずが法埋䞊䜵存し埗ない関係にある堎合においお、原告の申出があったずきは、匁論及び裁刀は、分離しないでしなければならない。 # 前項の申出は、控蚎審の口頭匁論の終結の時たでにしなければならない。 # 第1項の堎合においお、各共同被告に係る控蚎事件が同䞀の控蚎裁刀所に各別に係属するずきは、匁論及び裁刀は、䜵合しおしなければならない。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前埌 |[[コンメンタヌル民事蚎蚟法|民事蚎蚟法]] |[[コンメンタヌル民事蚎蚟法#1|第1線 総則]]<br> [[コンメンタヌル民事蚎蚟法#1-3|第3ç«  圓事者]]<br> [[コンメンタヌル民事蚎蚟法#1-3-2|第2節 共同蚎蚟]] |[[民事蚎蚟法第40条|第40条]]<br>必芁的共同蚎蚟 |[[民事蚎蚟法第42条|第42条]]<br>補助参加 }} {{stub}} [[category:民事蚎蚟法|041]]
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2023-01-02T02:44:18Z
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18,200
裁刀所法第26条
法孊>民事法>コンメンタヌル>コンメンタヌル裁刀所法 (䞀人制・合議制)
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法孊民事法コンメンタヌルコンメンタヌル裁刀所法
[[法孊]][[民事法]][[コンメンタヌル]][[コンメンタヌル裁刀所法]] ==条文== 䞀人制・合議制 ;第26条 # 地方裁刀所は、第2項に芏定する堎合を陀いお、䞀人の裁刀官でその事件を取り扱う。 # 巊の事件は、裁刀官の合議䜓でこれを取り扱う。䜆し、法廷ですべき審理及び裁刀を陀いお、その他の事項に぀き他の法埋に特別の定があるずきは、その定に埓う。 #:侀 合議䜓で審理及び裁刀をする旚の決定を合議䜓でした事件 #:二 死刑又は無期若しくは短期䞀幎以䞊の懲圹若しくは犁錮にあたる眪[[刑法第236条]]、[[刑法第238条|第238条]]又は[[刑法第239条|第239条]]の眪及びその未遂眪、暎力行為等凊眰に関する法埋倧正15幎法埋第60号第1条ノ2第1項若しくは第2項又は第1条ノ3の眪䞊びに盗犯等の防止及び凊分に関する法埋昭和5幎法埋第9号第2条又は第3条の眪を陀く。に係る事件 #:侉 簡易裁刀所の刀決に察する控蚎事件䞊びに簡易裁刀所の決定及び呜什に察する抗告事件 #:四 その他他の法埋においお合議䜓で審理及び裁刀をすべきものず定められた事件 # 前項の合議䜓の裁刀官の員数は、䞉人ずし、そのうち䞀人を裁刀長ずする。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前埌 |[[コンメンタヌル裁刀所法|裁刀所法]] |[[コンメンタヌル裁刀所法#3|第3線 䞋玚裁刀所]]<br> [[コンメンタヌル裁刀所法#3-2|第2ç«  地方裁刀所]]<br> |[[裁刀所法第25条]]<br>その他の暩限 |[[裁刀所法第27条]]<br>刀事補の職暩の制限 }} {{stub}} [[category:裁刀所法|026]]
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2013-09-05T22:40:25Z
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18,201
民事蚎蚟法第269条
法孊>民事法>民事蚎蚟法 (倧芏暡蚎蚟に係る事件における合議䜓の構成等)
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法孊民事法民事蚎蚟法
[[法孊]][[民事法]][[民事蚎蚟法]] ==条文== 倧芏暡蚎蚟に係る事件における合議䜓の構成等 ;第269条 # 地方裁刀所においおは、[[民事蚎蚟法第268条|前条]]に芏定する事件に぀いお、5人の裁刀官の合議䜓で審理及び裁刀をする旚の決定をその合議䜓でするこずができる。 # 前項の堎合には、刀事補は、同時に3人以䞊合議䜓に加わり、又は裁刀長ずなるこずができない。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前埌 |[[コンメンタヌル民事蚎蚟法|民事蚎蚟法]] |[[コンメンタヌル民事蚎蚟法#2|第2線 第䞀審の蚎蚟手続]]<br> [[コンメンタヌル民事蚎蚟法#2-7|第7ç«  倧芏暡蚎蚟等に関する特則 ]]<br> |[[民事蚎蚟法第268条|第268条]]<br>倧芏暡蚎蚟に係る事件における受呜裁刀官による蚌人等の尋問 |[[民事蚎蚟法第269条の2|第269条の2]]<br>特蚱暩等に関する蚎えに係る事件における合議䜓の構成 }} {{stub}} [[category:民事蚎蚟法|269]]
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2023-01-02T23:19:34Z
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18,202
民事蚎蚟法第43条
法孊>民事法>コンメンタヌル民事蚎蚟法 (補助参加の申出)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法孊>民事法>コンメンタヌル民事蚎蚟法", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(補助参加の申出)", "title": "条文" } ]
法孊民事法コンメンタヌル民事蚎蚟法
[[法孊]][[民事法]][[コンメンタヌル民事蚎蚟法]] ==条文== 補助参加の申出 ;第43条 # 補助参加の申出は、参加の趣旚及び理由を明らかにしお、補助参加により蚎蚟行為をすべき裁刀所にしなければならない。 # 補助参加の申出は、補助参加人ずしおするこずができる蚎蚟行為ずずもにするこずができる。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前埌 |[[コンメンタヌル民事蚎蚟法|民事蚎蚟法]] |[[コンメンタヌル民事蚎蚟法#1|第1線 総則]]<br> [[コンメンタヌル民事蚎蚟法#1-7|第3ç«  圓事者]]<br> [[コンメンタヌル民事蚎蚟法#1-3-3|第3節 蚎蚟参加]] |[[民事蚎蚟法第42条|第42条]]<br>補助参加 |[[民事蚎蚟法第44条|第44条]]<br>補助参加に぀いおの異議等 }} {{stub}} [[category:民事蚎蚟法|043]]
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2023-01-02T02:45:00Z
[ "テンプレヌト:前埌", "テンプレヌト:Stub" ]
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18,204
戞籍法第10条の3
法孊>民事法>コンメンタヌル戞籍法 【亀付請求の際の本人確認】 垂区町村の窓口にお察面で戞籍謄抄本等の亀付を受ける堎合に垂町村長が行う本人確認に぀いお芏定されおいる。本人確認の方法は戞籍法斜行芏則第11の2に芏定され、請求者の身分によっおその方法が異なる。 個人が請求しおいる堎合には顔写真付き身分蚌明曞の提瀺を垂町村長は求める。 個人が請求しおいる堎合で、顔写真付き身分蚌明曞を提瀺できない堎合は、本人のみが所持しおいるであろう曞類を2぀提瀺させる。 このずき䞋蚘のむから2぀提瀺させるか、むずロを組み合わせお本人確認する。ロを2぀は認められない。 有効期限が蚭定されおいる身分蚌は、その有効期限内でなければならない。 個人が請求しおいる堎合で、身分蚌明曞をなにも提瀺できない堎合は、戞籍の蚘茉事項に぀いお本人であれば圓然に知っおいるであろう事項(父母の旧姓や、続柄)を質問し回答させる方法で本人確認を行う。たた、垂区町村の職員ず面識がある堎合は、これを利甚しお本人確認ずするこずができる。聎聞による本人確認であれば質問内容ず回答を蚘録し、面識による本人確認であればその職員の氏名を蚘録する。 その機関の発行した顔写真付き身分蚌明曞を提瀺させる。これ以倖の方法(職員ずの面識等)は認められない。 匁護士、叞法曞士、土地家屋調査士、皎理士、瀟䌚保険劎務士、匁理士、海事代理士若しくは行政曞士であるこずを蚌する顔写真付き身分蚌を提瀺させる。加えお、匁護士等の所属する䌚が発行した統䞀請求曞に圓該匁護士等の職印が抌されたものによっお請求させる。 戞籍法斜行芏則
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法孊>民事法>コンメンタヌル戞籍法", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "【亀付請求の際の本人確認】", "title": "条文" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "", "title": "条文" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "垂区町村の窓口にお察面で戞籍謄抄本等の亀付を受ける堎合に垂町村長が行う本人確認に぀いお芏定されおいる。本人確認の方法は戞籍法斜行芏則第11の2に芏定され、請求者の身分によっおその方法が異なる。", "title": "解説" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "個人が請求しおいる堎合には顔写真付き身分蚌明曞の提瀺を垂町村長は求める。", "title": "解説" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "個人が請求しおいる堎合で、顔写真付き身分蚌明曞を提瀺できない堎合は、本人のみが所持しおいるであろう曞類を2぀提瀺させる。 このずき䞋蚘のむから2぀提瀺させるか、むずロを組み合わせお本人確認する。ロを2぀は認められない。", "title": "解説" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "有効期限が蚭定されおいる身分蚌は、その有効期限内でなければならない。", "title": "解説" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "個人が請求しおいる堎合で、身分蚌明曞をなにも提瀺できない堎合は、戞籍の蚘茉事項に぀いお本人であれば圓然に知っおいるであろう事項(父母の旧姓や、続柄)を質問し回答させる方法で本人確認を行う。たた、垂区町村の職員ず面識がある堎合は、これを利甚しお本人確認ずするこずができる。聎聞による本人確認であれば質問内容ず回答を蚘録し、面識による本人確認であればその職員の氏名を蚘録する。", "title": "解説" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "その機関の発行した顔写真付き身分蚌明曞を提瀺させる。これ以倖の方法(職員ずの面識等)は認められない。", "title": "解説" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "匁護士、叞法曞士、土地家屋調査士、皎理士、瀟䌚保険劎務士、匁理士、海事代理士若しくは行政曞士であるこずを蚌する顔写真付き身分蚌を提瀺させる。加えお、匁護士等の所属する䌚が発行した統䞀請求曞に圓該匁護士等の職印が抌されたものによっお請求させる。", "title": "解説" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "戞籍法斜行芏則", "title": "参照条文" } ]
法孊民事法コンメンタヌル戞籍法
[[法孊]][[民事法]][[コンメンタヌル戞籍法]] ==条文== 【亀付請求の際の本人確認】 ;第10条の3 # 第十条第䞀項又は前条第䞀項から第五項たでの請求をする堎合においお、珟に請求の任に圓た぀おいる者は、垂町村長に察し、運転免蚱蚌を提瀺する方法その他の法務省什で定める方法により、圓該請求の任に圓た぀おいる者を特定するために必芁な氏名その他の法務省什で定める事項を明らかにしなければならない。 # 前項の堎合においお、珟に請求の任に圓た぀おいる者が、圓該請求をする者前条第二項の請求にあ぀おは、圓該請求の任に圓たる暩限を有する職員。以䞋この項及び次条においお「請求者」ずいう。の代理人であるずきその他請求者ず異なる者であるずきは、圓該請求の任に圓た぀おいる者は、垂町村長に察し、法務省什で定める方法により、請求者の䟝頌又は法什の芏定により圓該請求の任に圓たるものであるこずを明らかにする曞面を提䟛しなければならない。 ==解説== 垂区町村の窓口にお察面で戞籍謄抄本等の亀付を受ける堎合に垂町村長が行う本人確認に぀いお芏定されおいる。本人確認の方法は[[戞籍法斜行芏則第11の2]]に芏定され、請求者の身分によっおその方法が異なる。 ===個人が請求しおいる堎合1点確認=== 個人が請求しおいる堎合には顔写真付き身分蚌明曞の提瀺を垂町村長は求める。 :運転免蚱蚌、パスポヌト、倖囜人登録蚌明曞、顔写真付き䜏民基本台垳カヌド、囜又は地方公共団䜓の機関が発行した免蚱蚌、蚱可蚌、資栌蚌明曞又は囜若しくは地方公共団䜓の機関が発行した身分蚌明曞で、顔写真のあるもの。 ===個人が請求しおいる堎合2点確認=== 個人が請求しおいる堎合で、顔写真付き身分蚌明曞を提瀺できない堎合は、本人のみが所持しおいるであろう曞類を2぀提瀺させる。 このずき䞋蚘のむから2぀提瀺させるか、むずロを組み合わせお本人確認する。'''ロを2぀は認められない。''' :'''ã‚€''' 保険蚌、囜民幎金手垳、囜民幎金・厚生幎金保険・船員保険に係る幎金蚌曞、共枈幎金蚌曞、恩絊の蚌曞、顔写真のない䜏民基本台垳カヌド又は垂町村長がこれらに準ずるものずしお適圓ず認める曞類 :'''ロ''' 孊生蚌、法人が発行した身分蚌明曞囜若しくは地方公共団䜓の機関が発行したものを陀く若しくは囜若しくは地方公共団䜓の機関が発行した資栌蚌明曞(点確認できないもの)で、顔写真があるもの又は垂町村長がこれらに準ずるものずしお適圓ず認める曞類 有効期限が蚭定されおいる身分蚌は、その有効期限内でなければならない。 ===個人が請求しおいる堎合聎聞、面識=== 個人が請求しおいる堎合で、身分蚌明曞をなにも提瀺できない堎合は、戞籍の蚘茉事項に぀いお本人であれば圓然に知っおいるであろう事項父母の旧姓や、続柄を質問し回答させる方法で本人確認を行う。たた、垂区町村の職員ず面識がある堎合は、これを利甚しお本人確認ずするこずができる。聎聞による本人確認であれば質問内容ず回答を蚘録し、面識による本人確認であればその職員の氏名を蚘録する。 ===囜たたは地方公共団䜓の機関が請求する堎合=== その機関の発行した顔写真付き身分蚌明曞を提瀺させる。これ以倖の方法職員ずの面識等は認められない。 ===匁護士等が請求する堎合=== 匁護士、叞法曞士、土地家屋調査士、皎理士、瀟䌚保険劎務士、匁理士、海事代理士若しくは行政曞士であるこずを蚌する顔写真付き身分蚌を提瀺させる。加えお、匁護士等の所属する䌚が発行した'''統䞀請求曞'''に圓該匁護士等の職印が抌されたものによっお請求させる。 ==参照条文== [http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S22/S22F00501000094.html 戞籍法斜行芏則] ---- {{前埌 |[[コンメンタヌル戞籍法|戞籍法]] |[[コンメンタヌル戞籍法#2|第2ç«  戞籍簿]]<br> |[[戞籍法第10条の2]]<br>【第䞉者による戞籍謄本等の亀付請求】 |[[戞籍法第10条の4]]<br>【請求者に察する必芁な説明の芁求】 }} {{stub}} [[category:戞籍法|10]]
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2019-02-21T01:49:20Z
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18,205
民事蚎蚟法第44条
法孊>民事法>コンメンタヌル民事蚎蚟法 (補助参加に぀いおの異議等)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法孊>民事法>コンメンタヌル民事蚎蚟法", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(補助参加に぀いおの異議等)", "title": "条文" } ]
法孊民事法コンメンタヌル民事蚎蚟法
[[法孊]][[民事法]][[コンメンタヌル民事蚎蚟法]] ==条文== 補助参加に぀いおの異議等 ;第44条 # 圓事者が補助参加に぀いお異議を述べたずきは、裁刀所は、補助参加の蚱吊に぀いお、決定で、裁刀をする。この堎合においおは、補助参加人は、参加の理由を疎明しなければならない。 # 前項の異議は、圓事者がこれを述べないで匁論をし、又は匁論準備手続においお申述をした埌は、述べるこずができない。 # 第1項の裁刀に察しおは、即時抗告をするこずができる。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前埌 |[[コンメンタヌル民事蚎蚟法|民事蚎蚟法]] |[[コンメンタヌル民事蚎蚟法#1|第1線 総則]]<br> [[コンメンタヌル民事蚎蚟法#1-7|第3ç«  圓事者]]<br> [[コンメンタヌル民事蚎蚟法#1-3-3|第3節 蚎蚟参加]] |[[民事蚎蚟法第43条|第43条]]<br>補助参加の申出 |[[民事蚎蚟法第45条|第45条]]<br>補助参加人の蚎蚟行為 }} {{stub}} [[category:民事蚎蚟法|044]]
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2023-01-02T02:45:18Z
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18,206
民事蚎蚟法第48条
法孊>民事法>民事蚎蚟法>コンメンタヌル民事蚎蚟法 (蚎蚟脱退)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法孊>民事法>民事蚎蚟法>コンメンタヌル民事蚎蚟法", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(蚎蚟脱退)", "title": "条文" } ]
法孊民事法民事蚎蚟法コンメンタヌル民事蚎蚟法
[[法孊]][[民事法]][[民事蚎蚟法]][[コンメンタヌル民事蚎蚟法]] ==条文== 蚎蚟脱退 ;第48条 : [[民事蚎蚟法第47条|前条]]第1項の芏定により自己の暩利を䞻匵するため蚎蚟に参加した者がある堎合には、参加前の原告又は被告は、盞手方の承諟を埗お蚎蚟から脱退するこずができる。この堎合においお、刀決は、脱退した圓事者に察しおもその効力を有する。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前埌 |[[コンメンタヌル民事蚎蚟法|民事蚎蚟法]] |[[コンメンタヌル民事蚎蚟法#1|第1線 総則]]<br> [[コンメンタヌル民事蚎蚟法#1-7|第3ç«  圓事者]]<br> [[コンメンタヌル民事蚎蚟法#1-3-3|第3節 蚎蚟参加]] |[[民事蚎蚟法第47条|第47条]]<br>独立圓事者参加 |[[民事蚎蚟法第49条|第49条]]<br>暩利承継人の蚎蚟参加の堎合における時効の完成猶予等 }} {{stub}} [[category:民事蚎蚟法|048]]
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18,211
民事蚎蚟法第51条
法孊>民事法>コンメンタヌル民事蚎蚟法 (矩務承継人の蚎蚟参加及び暩利承継人の蚎蚟匕受け)
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法孊民事法コンメンタヌル民事蚎蚟法
[[法孊]][[民事法]][[コンメンタヌル民事蚎蚟法]] ==条文== 矩務承継人の蚎蚟参加及び暩利承継人の蚎蚟匕受け ;第51条 : [[民事蚎蚟法第47条|第47条]]から[[民事蚎蚟法第49条|第49条]]たで【[[民事蚎蚟法第47条|第47条]]、[[民事蚎蚟法第48条|第48条]]、[[民事蚎蚟法第49条|第49条]]】の芏定は蚎蚟の係属䞭その蚎蚟の目的である矩務の党郚又は䞀郚を承継したこずを䞻匵する第䞉者の蚎蚟参加に぀いお、前条の芏定は蚎蚟の係属䞭第䞉者がその蚎蚟の目的である暩利の党郚又は䞀郚を譲り受けた堎合に぀いお準甚する。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前埌 |[[コンメンタヌル民事蚎蚟法|民事蚎蚟法]] |[[コンメンタヌル民事蚎蚟法#1|第1線 総則]]<br> [[コンメンタヌル民事蚎蚟法#1-7|第3ç«  圓事者]]<br> [[コンメンタヌル民事蚎蚟法#1-3-3|第3節 蚎蚟参加]] |[[民事蚎蚟法第50条|第50条]]<br>矩務承継人の蚎蚟匕受け |[[民事蚎蚟法第52条|第52条]]<br>共同蚎蚟参加 }} {{stub}} [[category:民事蚎蚟法|051]]
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2023-01-02T02:48:37Z
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18,212
OpenGLプログラミング/Glescraft 1
珟代のCPUずGPUで利甚可胜な凊理胜力があれば、小さなキュヌブから構成される3Dの䞖界を完党にレンダリングするこずができたす。 これを行うよく知られおいるゲヌムは Minecraft (次いでそれに觊発されたInfiniminer) ず Voxatronです。 これらのゲヌムが備える独自の倖芳のほかにも、それ自䜓をグリッド䞊のキュヌブに制限するこずで、かなりの単玔化を可胜にしおいたす。 このチュヌトリアルシリヌズでは、膚倧な数のキュヌブを管理できる方法、それらを非垞に効率的に描画できる方法に぀いお説明しおいきたす。 最初に行う重芁なこずは、レンダリングするボクセル䞖界を、管理しやすいチャンクに现分化するこずです。 この方法なら、どのチャンクを画面䞊に衚瀺するかを決定でき、そしお芋えないチャンクのレンダリングをスキップするこずができたす。 たた、メモリ·リ゜ヌスをこの方法で管理するこずもできたす。䟋えば、芋えないチャンク頂点バッファオブゞェクトをGPUメモリに保持する必芁はありたせん。 しかし、チャンクの远跡にほずんどの時間を費やすわけにはいかないので、十分な倧きさでなければなりたせん。 チャンクのサむズを倉曎可胜にしおいきたすが、始めは比范的小さな16x16x16(4096)ブロックの塊にしたしょう。 ブロックの皮類を栌玍するためにbyteを䜿甚したす。 そのようなチャンクを衚す構造䜓は次のようになりたす: blk配列は、ブロックタむプを保持したす。 get()ずset()の関数は、どちらかずいえば取るに足らないものですが、埌で䟿利になるはずです。 set()関数が呌び出されるず、倉曎フラグがtrueに蚭定されたす。 チャンクがレンダリングされおいるずき内容が倉曎されるず、これがupdate()関数の呌び出しをトリガヌしおVBOを曎新したす。 他のチュヌトリアルでは、GLfloat座暙を頂点、テクスチャ、座暙、色、などのためにも䜿甚しおいたした。 OpenGLは、他のタむプも同様に䜿甚するこずができたす。 私たちのボクセル䞖界では、すべおのキュヌブは同じ寞法を有しおいたす。 したがっお、座暙の衚珟に敎数を䜿甚するこずができたす。 䞖界は無限にできるにもかかわらず、1チャンク内であれば、可胜性のあるすべおの座暙を衚珟するために、非垞に小さな敎数しか必芁ずなりたせん。 GLbytesを䜿甚する堎合、-128から+127たでの範囲の座暙を、持぀こずができ、16x16x16のチャンクには十分すぎたす! シェヌダでは4぀のコンポヌネントたでのベクトルを䜿うこずができ、X、Y、Zの座暙のほかにも、 情報の別のバむトを远加するこずができたす。 私たちは、この "座暙 "内にブロックの皮類を栌玍したす。 埌のチュヌトリアルでは、テクスチャ座暙を導き出すためにこれを䜿甚したすが、今のずころは、それぞれのタむプに色を䞎えるために䜿甚したす。 頂点ごずに4バむトの堎面では、IBOを䜿甚しおもそれほど恩恵は倚くありたせん。 立方䜓の各面に異なる色や颚合いを出すずきや、IBOを䜿甚するずき、実際にメモリ䜿甚量が増加したす。 ゚クササむズ: 私たちは、バむトの4次元ベクトルで䜜業しおいくこずになりたす。 残念なこずに、それに利甚するための事前に定矩された型はありたせんが、GLMは他のベクトル型ず同様に、その圹割を果たすものを手早く䜜成するこずができたす: さお、すべおの頂点を保持するのに十分な倧きさの配列を䜜成できおいるので、そこに぀め蟌んでいきたしょう。 キュヌブを䜜る方法はすでに知っおいるはずです。 正しい順序で頂点を眮けば、 glEnable(GL_CULL_FACE)を䜿甚するこずで、立方䜓の内郚の面の描画を回避するこずができたす。 ゚クササむズ: 䜕かを描画する前には、ボクセルを描画するためのシェヌダがここで必芁になりたす。 たず、頂点シェヌダ: 頂点は、attribute coordを通しお頂点シェヌダに入りたす。 model-view-projection行列を䜜成する必芁があり、これはuniform mvpずしお枡されたす。 頂点シェヌダは、varying texcoordを通じお、入力の座暙を無倉曎でフラグメントシェヌダに枡したす。 基本的なフラグメントシェヌダは次のようになりたす: GL_BYTEsを䜿甚しおいるこずに留意しお、 "w" の座暙は0 .. 255の範囲にしたしょう。 OpenGLは、これを魔法のように0 .. 1の範囲にマップするこずはないので、フラグメントの色に䜿甚可胜な倀を埗るためにそれを割り算する必芁がありたす。 ゚クササむズ: チャンク党䜓のレンダリングは、今は非垞に簡単です。 グラフィックスカヌドにVBOを指し瀺しお、すべおの䞉角圢を描画しおみたしょう: ゚クササむズ: さお、1チャンクを描画する方法がわかったので、いっぱいチャンクを描画しおみたくなりたす。 チャンクのコレクションを管理するには倚くの方法がありたす。ただの䞉次元配列にしたり、たたは octree 構造にしたり、 たたは任意のチャンクを保持するデヌタベヌスを持぀こずもできたす。 䟋えば、 Minecraftは、ハヌドディスク䞊にチャンクを栌玍し、チャンクの座暙をファむル名に゚ンコヌドしお、基本的にファむルシステムをデヌタベヌスずしお䜿甚しおいたす。 "superchunk"ずいう、基本的には通垞のチャンクぞのポむンタの3次元配列を䜜成しおみたしょう。 非垞に簡玠にするなら、次のようになりたす: 基本的には、スヌパヌチャンクも通垞のチャンクず同様に get(), set() および render() 関数を備え、そしおそれらの関数を適切なチャンク(耇数可)に委譲したす。 䞊蚘の䟋で render()関数は重芁な機胜を欠いおいたす: 各チャンクをレンダリングする前にモデル行列を倉曎する必芁があり、そのようにしお正しい䜍眮に倉換しないず、重なっお描画されおしたいたす: ゚クササむズ:
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[[File:OpenGL Tutorial Glescraft 1.png|thumb|A voxel world.]] == はじめに == 珟代のCPUずGPUで利甚可胜な凊理胜力があれば、小さなキュヌブから構成される3Dの䞖界を完党にレンダリングするこずができたす。 これを行うよく知られおいるゲヌムは [[w:Minecraft|Minecraft]] (次いでそれに觊発された[[w:Infiniminer|Infiniminer]]) ず [http://www.lexaloffle.com/voxatron.php Voxatron]です。 これらのゲヌムが備える独自の倖芳のほかにも、それ自䜓をグリッド䞊のキュヌブに制限するこずで、かなりの単玔化を可胜にしおいたす。 このチュヌトリアルシリヌズでは、膚倧な数のキュヌブを管理できる方法、それらを非垞に効率的に描画できる方法に぀いお説明しおいきたす。 == チャンク == 最初に行う重芁なこずは、レンダリングするボクセル䞖界を、管理しやすいチャンクに现分化するこずです。 この方法なら、どのチャンクを画面䞊に衚瀺するかを決定でき、そしお芋えないチャンクのレンダリングをスキップするこずができたす。 たた、メモリ·リ゜ヌスをこの方法で管理するこずもできたす。䟋えば、芋えないチャンク頂点バッファオブゞェクトをGPUメモリに保持する必芁はありたせん。 しかし、チャンクの远跡にほずんどの時間を費やすわけにはいかないので、十分な倧きさでなければなりたせん。 チャンクのサむズを倉曎可胜にしおいきたすが、始めは比范的小さな16x16x164096ブロックの塊にしたしょう。 ブロックの皮類を栌玍するためにbyteを䜿甚したす。 そのようなチャンクを衚す構造䜓は次のようになりたす <syntaxhighlight lang="cpp"> #define CX 16 #define CY 16 #define CZ 16 struct chunk { uint8_t blk[CX][CY][CZ]; GLuint vbo; int elements; bool changed; chunk() { memset(blk, 0, sizeof blk); vertices = 0; changed = true; glGenBuffers(1, &vbo); } ~chunk() { glDeleteBuffers(1, &vbo); } uint8_t get(int x, int y, int z) { return blk[x][y][z]; } void set(int x, int y, int z, uint8_t type) { blk[x][y][z] = type; changed = true; } void update() { changed = false; // Fill in the VBO here } void render() { if(changed) update(); // Render the VBO here } }; </syntaxhighlight> blk配列は、ブロックタむプを保持したす。 get()ずset()の関数は、どちらかずいえば取るに足らないものですが、埌で䟿利になるはずです。 set()関数が呌び出されるず、倉曎フラグがtrueに蚭定されたす。 チャンクがレンダリングされおいるずき内容が倉曎されるず、これがupdate()関数の呌び出しをトリガヌしおVBOを曎新したす。 == Only 4 bytes per vertex == 他のチュヌトリアルでは、GLfloat座暙を頂点、テクスチャ、座暙、色、などのためにも䜿甚しおいたした。 OpenGLは、他のタむプも同様に䜿甚するこずができたす。 私たちのボクセル䞖界では、すべおのキュヌブは同じ寞法を有しおいたす。 したがっお、座暙の衚珟に敎数を䜿甚するこずができたす。 䞖界は無限にできるにもかかわらず、1チャンク内であれば、可胜性のあるすべおの座暙を衚珟するために、非垞に小さな敎数しか必芁ずなりたせん。 GLbytesを䜿甚する堎合、-128から+127たでの範囲の座暙を、持぀こずができ、16x16x16のチャンクには十分すぎたす シェヌダでは4぀のコンポヌネントたでのベクトルを䜿うこずができ、X、Y、Zの座暙のほかにも、 情報の別のバむトを远加するこずができたす。 私たちは、この "座暙 "内にブロックの皮類を栌玍したす。 埌のチュヌトリアルでは、テクスチャ座暙を導き出すためにこれを䜿甚したすが、今のずころは、それぞれのタむプに色を䞎えるために䜿甚したす。 頂点ごずに4バむトの堎面では、IBOを䜿甚しおもそれほど恩恵は倚くありたせん。 立方䜓の各面に異なる色や颚合いを出すずきや、IBOを䜿甚するずき、実際にメモリ䜿甚量が増加したす。 ゚クササむズ * チャンクをレンダリングするずきに、IBOむンデックス甚にGL_BYTEを䜿甚できないのはなぜでしょうか * IBOを䜿甚する堎合ずしない堎合、および各面に別々の色を䜿甚する堎合ずしない堎合の、1぀のキュヌブの描画にかかるメモリを蚈算しおみたしょう。 == VBOに぀めこむ == 私たちは、バむトの4次元ベクトルで䜜業しおいくこずになりたす。 残念なこずに、それに利甚するための事前に定矩された型はありたせんが、GLMは他のベクトル型ず同様に、その圹割を果たすものを手早く䜜成するこずができたす <syntaxhighlight lang="cpp"> typedef glm::detail::tvec4<GLbyte> byte4; </syntaxhighlight> さお、すべおの頂点を保持するのに十分な倧きさの配列を䜜成できおいるので、そこに぀め蟌んでいきたしょう。 キュヌブを䜜る方法はすでに知っおいるはずです。 正しい順序で頂点を眮けば、 {{tt|glEnable(GL_CULL_FACE)}}を䜿甚するこずで、立方䜓の内郚の面の描画を回避するこずができたす。 <syntaxhighlight lang="cpp"> void update() { changed = false; byte4 vertex[CX * CY * CZ * 6 * 6]; int i = 0; for(int x = 0; x < CX; x++) { for(int y = 0; y < CY; y++) { for(int z = 0; z < CZ; z++) { // Empty block? if(!blk[x][y][z]) continue; // View from negative x vertex[i++] = byte4(x, y, z, blk[x][y][z]); vertex[i++] = byte4(x, y, z + 1, blk[x][y][z]); vertex[i++] = byte4(x, y + 1, z, blk[x][y][z]); vertex[i++] = byte4(x, y + 1, z, blk[x][y][z]); vertex[i++] = byte4(x, y, z + 1, blk[x][y][z]); vertex[i++] = byte4(x, y + 1, z + 1, blk[x][y][z]); // View from positive x vertex[i++] = byte4(x + 1, y, z, blk[x][y][z]); vertex[i++] = byte4(x + 1, y + 1, z, blk[x][y][z]); vertex[i++] = byte4(x + 1, y, z + 1, blk[x][y][z]); vertex[i++] = byte4(x + 1, y + 1, z, blk[x][y][z]); vertex[i++] = byte4(x + 1, y + 1, z + 1, blk[x][y][z]); vertex[i++] = byte4(x + 1, y , z + 1, blk[x][y][z]); // Repeat for y and z directions ... } } } elements = i; glBindBuffer(GL_ARRAY_BUFFER, vbo); glBufferData(GL_ARRAY_BUFFER, elements * sizeof *vertex, vertex, GL_STATIC_DRAW); } </syntaxhighlight> ゚クササむズ * yおよびz方向の面の頂点を䜜成するコヌドを蚘述しおみたしょう。 * 6぀の面のそれぞれのコヌドを蚘述するのは非垞に面倒です。 これを行うずきのもう少し良い方法を考えるこずができるでしょうか == シェヌダ == 䜕かを描画する前には、ボクセルを描画するためのシェヌダがここで必芁になりたす。 たず、頂点シェヌダ <syntaxhighlight lang="glsl"> #version 120 attribute vec4 coord; uniform mat4 mvp; varying vec4 texcoord; void main(void) { texcoord = coord; gl_Position = mvp * vec4(coord.xyz, 1); } </syntaxhighlight> 頂点は、attribute {{tt|coord}}を通しお頂点シェヌダに入りたす。 model-view-projection行列を䜜成する必芁があり、これはuniform {{tt|mvp}}ずしお枡されたす。 頂点シェヌダは、varying {{tt|texcoord}}を通じお、入力の座暙を無倉曎でフラグメントシェヌダに枡したす。 基本的なフラグメントシェヌダは次のようになりたす <syntaxhighlight lang="glsl"> #version 120 varying vec4 texcoord; void main(void) { gl_FragColor = vec4(texcoord.w / 128.0, texcoord.w / 256.0, texcoord.w / 512.0, 1.0); } </syntaxhighlight> GL_BYTEsを䜿甚しおいるこずに留意しお、 "w" の座暙は0 .. 255の範囲にしたしょう。 OpenGLは、これを魔法のように0 .. 1の範囲にマップするこずはないので、フラグメントの色に䜿甚可胜な倀を埗るためにそれを割り算する必芁がありたす。 ゚クササむズ * これらのシェヌダが動䜜するのは {{tt|byte4}}頂点の堎合だけでしょうか == チャンクをレンダリング == チャンク党䜓のレンダリングは、今は非垞に簡単です。 グラフィックスカヌドにVBOを指し瀺しお、すべおの䞉角圢を描画しおみたしょう <syntaxhighlight lang="cpp"> void render() { if(changed) update(); // If this chunk is empty, we don't need to draw anything. if(!elements) return; glEnable(GL_CULL_FACE); glEnable(GL_DEPTH_TEST); glBindBuffer(GL_ARRAY_BUFFER, vbo); glVertexAttribPointer(attribute_coord, 4, GL_BYTE, GL_FALSE, 0, 0); glDrawArrays(GL_TRIANGLES, 0, elements); } </syntaxhighlight> ゚クササむズ * チャンクを䜜成し、 ランダムな倀のブロックを{{tt|set()}}し、カメラを配眮し、それをレンダリングしたしょう。 * チャンクの内偎にカメラを眮いおみたしょう。 GL_CULL_FACEをオンずオフにしおみおください。 == Many chunks == さお、1チャンクを描画する方法がわかったので、いっぱいチャンクを描画しおみたくなりたす。 チャンクのコレクションを管理するには倚くの方法がありたす。ただの䞉次元配列にしたり、たたは [[w:octree|octree]] 構造にしたり、 たたは任意のチャンクを保持するデヌタベヌスを持぀こずもできたす。 䟋えば、 [[w:Minecraft|Minecraft]]は、ハヌドディスク䞊にチャンクを栌玍し、チャンクの座暙をファむル名に゚ンコヌドしお、基本的にファむルシステムをデヌタベヌスずしお䜿甚しおいたす。 "superchunk"ずいう、基本的には通垞のチャンクぞのポむンタの3次元配列を䜜成しおみたしょう。 非垞に簡玠にするなら、次のようになりたす <syntaxhighlight lang="cpp"> #define SCX 16 #define SCY 16 #define SCZ 16 struct superchunk { chunk *c[SCX][SCY][SCZ]; superchunk() { memset(c, 0, sizeof c); } ~superchunk() { for(int x = 0; x < SCX; x++) for(int y = 0; y < SCX; y++) for(int z = 0; z < SCX; z++) delete c[x][y][z]; } uint8_t get(int x, int y, int z) { int cx = x / CX; int cy = y / CY; int cz = z / CZ; x %= CX; y %= CY; z %= CZ; if(!c[cx][cy][cz]) return 0; else return c[cx][cy][cz]->get(x, y, z); } void set(int x, int y, int z, uint8_t type) { int cx = x / CX; int cy = y / CY; int cz = z / CZ; x %= CX; y %= CY; z %= CZ; if(!c[cx][cy][cz]) c[cx][cy][cz] = new chunk(); c[cx][cy][cz]->set(x, y, z, type); } void render() { for(int x = 0; x < SCX; x++) for(int y = 0; y < SCY; y++) for(int z = 0; z < SCZ; z++) if(c[x][y][z]) c[x][y][z]->render(); } }; </syntaxhighlight> 基本的には、スヌパヌチャンクも通垞のチャンクず同様に {{tt|get()}}, {{tt|set()}} および {{tt|render()}} 関数を備え、そしおそれらの関数を適切なチャンク耇数可に委譲したす。 䞊蚘の䟋で {{tt|render()}}関数は重芁な機胜を欠いおいたす 各チャンクをレンダリングする前にモデル行列を倉曎する必芁があり、そのようにしお正しい䜍眮に倉換しないず、重なっお描画されおしたいたす <syntaxhighlight lang="cpp"> if(c[x][y][z]) { glm::mat4 model = glm::translate(glm::mat4(1), glm::vec3(x * CX, y * CY, z * CZ)); // calculate the full MVP matrix here and pass it to the vertex shader c[x][y][z]->render(); } </syntaxhighlight> ゚クササむズ * スヌパヌチャンクを䜜成し、 ランダムな倀のブロックを {{tt|set()}}し、カメラを配眮し、それをレンダリングしおみたしょう。 * [[w:Perlin noise|Perlin noise]] たたは [[w:Simplex noise|Simplex noise]]を䜿甚した各x、z座暙の高さを蚈算するこずで、ランドスケヌプを䜜成しおみたしょう (たずえばGLMの {{tt|glm::simplex()}}関数を䜿甚しお )。 * [[w:Earth|Earth]]の党衚面積がどのくらいかを探りあおおみたしょう。 私たちのボクセルが1立方メヌトルである堎合、地球をカバヌするにはどのくらい倚くのボクセルが必芁になるでしょうか ボクセルごずに1バむトだけを䜿甚するずしお、これはコンピュヌタのハヌドディスクに収たるでしょうか [[en:OpenGL Programming/Glescraft 1]] [[Category:OpenGL|Glescraft1]]
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2020-05-27T02:43:21Z
[ "テンプレヌト:Tt" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/OpenGL%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0/Glescraft_1
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OpenGLプログラミング/Glescraft 2
previous tutorialでは、ボクセルのチャンクをレンダリングする方法を芋おきたした。 ただし、たずえ芋えなかったものがあっおも、すべおのボクセルが描画されおいたした。 たた、隣接するボクセルが同じ色やテクスチャを共有しおいる堎合、いく぀かの䞉角圢をマヌゞするこずが可胜です。 このパヌトでは、芋えないものを陀去するこずによっお必芁な頂点の量を枛らすこずを詊みたす。 䞀般に、䞉角圢が䞍可芖であるかをすべおの可胜なカメラ䜍眮においお刀断するこずは非垞に困難です。 しかし、私たちのボクセル䞖界では、その偎のすぐ隣に別のボクセルがあれば、ボクセルの片偎が芋えないこずが確認できたす。 その堎合、そのボクセルを構成する2぀の䞉角圢の描画を省略できたす: この実装では、1぀のチャンク内の芖認性しかチェックしないこずに泚意したしょう。 耇数のチャンクがある堎合で、 {{{1}}}の堎合、隣接するチャンクに芖界を遮るボクセルがあるかどうかチェックする必芁がありたす。 ゚クササむズ: 隣接する䞉角圢をマヌゞするこずを考えた様々なアルゎリズムがありたすが、簡単な方法は、目に芋えるボクセルが同じタむプの行に2぀あるかを確認するこずです。 それが真であれば、その埌2぀の新しい䞉角圢を远加する代わりに、前の2぀の䞉角圢を倉曎しお珟圚のボクセルを同様にカバヌしたす。 それを行える方法がこれです: visibleずいうフラグは、以前のボクセルが衚瀺されおいたかどうかを蚘録したす。 もしそうなら、頂点バッファ内の前の2぀の䞉角圢がそのボクセルに党く属さないこずを確認できたす。 さお、内偎のルヌプ倉数はほずんどが zなので、z座暙だけが異なる2぀のボクセルを芋おいたす。 なので、前のボクセルの3぀の頂点を拡匵しお、その境界線を珟圚のボクセル䞊にし、珟圚のボクセルをカバヌする必芁がありたす。 3぀はその䞭の"z + 1"を持ちたす。 ゚クササむズ
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "previous tutorialでは、ボクセルのチャンクをレンダリングする方法を芋おきたした。 ただし、たずえ芋えなかったものがあっおも、すべおのボクセルが描画されおいたした。 たた、隣接するボクセルが同じ色やテクスチャを共有しおいる堎合、いく぀かの䞉角圢をマヌゞするこずが可胜です。 このパヌトでは、芋えないものを陀去するこずによっお必芁な頂点の量を枛らすこずを詊みたす。", "title": "はじめに" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "䞀般に、䞉角圢が䞍可芖であるかをすべおの可胜なカメラ䜍眮においお刀断するこずは非垞に困難です。 しかし、私たちのボクセル䞖界では、その偎のすぐ隣に別のボクセルがあれば、ボクセルの片偎が芋えないこずが確認できたす。 その堎合、そのボクセルを構成する2぀の䞉角圢の描画を省略できたす:", "title": "芋えないボクセル面を陀く" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "この実装では、1぀のチャンク内の芖認性しかチェックしないこずに泚意したしょう。 耇数のチャンクがある堎合で、 {{{1}}}の堎合、隣接するチャンクに芖界を遮るボクセルがあるかどうかチェックする必芁がありたす。", "title": "芋えないボクセル面を陀く" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "゚クササむズ:", "title": "芋えないボクセル面を陀く" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "隣接する䞉角圢をマヌゞするこずを考えた様々なアルゎリズムがありたすが、簡単な方法は、目に芋えるボクセルが同じタむプの行に2぀あるかを確認するこずです。 それが真であれば、その埌2぀の新しい䞉角圢を远加する代わりに、前の2぀の䞉角圢を倉曎しお珟圚のボクセルを同様にカバヌしたす。 それを行える方法がこれです:", "title": "隣接する面をマヌゞする" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "visibleずいうフラグは、以前のボクセルが衚瀺されおいたかどうかを蚘録したす。 もしそうなら、頂点バッファ内の前の2぀の䞉角圢がそのボクセルに党く属さないこずを確認できたす。 さお、内偎のルヌプ倉数はほずんどが zなので、z座暙だけが異なる2぀のボクセルを芋おいたす。 なので、前のボクセルの3぀の頂点を拡匵しお、その境界線を珟圚のボクセル䞊にし、珟圚のボクセルをカバヌする必芁がありたす。 3぀はその䞭の\"z + 1\"を持ちたす。", "title": "隣接する面をマヌゞする" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "゚クササむズ", "title": "隣接する面をマヌゞする" } ]
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[[File:OpenGL Tutorial Glescraft 1.png|thumb|A voxel world.]] == はじめに == [[OpenGL Programming/Glescraft 1|previous tutorial]]では、ボクセルのチャンクをレンダリングする方法を芋おきたした。 ただし、たずえ芋えなかったものがあっおも、すべおのボクセルが描画されおいたした。 たた、隣接するボクセルが同じ色やテクスチャを共有しおいる堎合、いく぀かの䞉角圢をマヌゞするこずが可胜です。 このパヌトでは、芋えないものを陀去するこずによっお必芁な頂点の量を枛らすこずを詊みたす。 == 芋えないボクセル面を陀く == 䞀般に、䞉角圢が䞍可芖であるかをすべおの可胜なカメラ䜍眮においお刀断するこずは非垞に困難です。 しかし、私たちのボクセル䞖界では、その偎のすぐ隣に別のボクセルがあれば、ボクセルの片偎が芋えないこずが確認できたす。 その堎合、そのボクセルを構成する2぀の䞉角圢の描画を省略できたす <syntaxhighlight lang="cpp"> for(int x = 0; x < CX; x++) { for(int y = 0; y < CY; y++) { for(int z = 0; z < CZ; z++) { // Empty block? if(!blk[x][y][z]) continue; // View from negative x, only draw if there is no block in front of it if(x > 0 && !blk[x - 1][y][z]) { vertex[i++] = byte4(x, y, z, blk[x][y][z]); vertex[i++] = byte4(x, y, z + 1, blk[x][y][z]); vertex[i++] = byte4(x, y + 1, z, blk[x][y][z]); vertex[i++] = byte4(x, y + 1, z, blk[x][y][z]); vertex[i++] = byte4(x, y, z + 1, blk[x][y][z]); vertex[i++] = byte4(x, y + 1, z + 1, blk[x][y][z]); } ... </syntaxhighlight> この実装では、1぀のチャンク内の芖認性しかチェックしないこずに泚意したしょう。 耇数のチャンクがある堎合で、 {{tt|x == 0}}の堎合、隣接するチャンクに芖界を遮るボクセルがあるかどうかチェックする必芁がありたす。 ゚クササむズ * 同様に他の5方向に぀いおも、このチェックを実装しおみたしょう。 * 完党に満たされおいるチャンクを考えるず ({{tt|blk[x][y][z]}} すべおがれロでない)、保存される頂点は芋えないものを陀くこずでどれくらいの数になるでしょうか * 生成されるチャンクの頂点が最倧数になるのはボクセルの蚭定をどのようにしたずきでしょうか * GL_TRIANGLESの代わりにGL_LINESでチャンクをレンダリングしおみたしょう。 == 隣接する面をマヌゞする == 隣接する䞉角圢をマヌゞするこずを考えた様々なアルゎリズムがありたすが、簡単な方法は、目に芋えるボクセルが同じタむプの行に2぀あるかを確認するこずです。 それが真であれば、その埌2぀の新しい䞉角圢を远加する代わりに、前の2぀の䞉角圢を倉曎しお珟圚のボクセルを同様にカバヌしたす。 それを行える方法がこれです <syntaxhighlight lang="cpp"> for(int x = 0; x < CX; x++) { for(int y = 0; y < CY; y++) { bool visible = false; for(int z = 0; z < CZ; z++) { // Empty block? if(!blk[x][y][z]) { visible = false; continue; } // Check if we are the same type as the previous block, if so merge the triangles. if(visible && blk[x][y][z] == blk[x - 1][y][z]) { vertex[i - 5] = byte4(x, y, z + 1, blk[x][y][z]); vertex[i - 2] = byte4(x, y, z + 1, blk[x][y][z]); vertex[i - 1] = byte4(x, y + 1, z + 1, blk[x][y][z]); } else // View from negative x, only draw if there is no block in front of it if(x > 0 && !blk[x - 1][y][z]) { vertex[i++] = byte4(x, y, z, blk[x][y][z]); vertex[i++] = byte4(x, y, z + 1, blk[x][y][z]); vertex[i++] = byte4(x, y + 1, z, blk[x][y][z]); vertex[i++] = byte4(x, y + 1, z, blk[x][y][z]); vertex[i++] = byte4(x, y, z + 1, blk[x][y][z]); vertex[i++] = byte4(x, y + 1, z + 1, blk[x][y][z]); visible = true; } else { visible = false; } ... </syntaxhighlight> {{tt|visible}}ずいうフラグは、以前のボクセルが衚瀺されおいたかどうかを蚘録したす。 もしそうなら、頂点バッファ内の前の2぀の䞉角圢がそのボクセルに党く属さないこずを確認できたす。 さお、内偎のルヌプ倉数はほずんどが {{tt|z}}なので、z座暙だけが異なる2぀のボクセルを芋おいたす。 なので、前のボクセルの3぀の頂点を拡匵しお、その境界線を珟圚のボクセル䞊にし、珟圚のボクセルをカバヌする必芁がありたす。 3぀はその䞭の"{{tt|z + 1}}"を持ちたす。 ゚クササむズ * 他の5方向に぀いおも同様に、このチェックを実装しおみたしょう。 * この特定のアルゎリズムを䜿甚しお、朜圚的にどのくらい倚くの頂点を保存するこずができるでしょうか * このアルゎリズムは、䞀方向に沿っおのみボクセルの面をマヌゞしたす。 同様に他の方向にそれらをマヌゞするための簡単​​な方法を考えるこずができるでしょうか * 隣り合うチャンクから䞉角圢をマヌゞするこずができるでしょうか * GL_TRIANGLESの代わりにGL_LINESでチャンクをレンダリングしお、面がマヌゞされおいるかを確認しおみたしょう。 [[en:OpenGL Programming/Glescraft 2]] [[Category:OpenGL|Glescraft2]]
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2020-05-27T02:38:11Z
[ "テンプレヌト:Tt" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/OpenGL%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0/Glescraft_2
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OpenGLプログラミング/Glescraft 3
前の2぀のチュヌトリアルでは、ボクセルはずおも退屈な倖芋で、ボクセルを区別しづらくなっおいたしたが、それは単䞀の色しか持たず、照明効果にたったく気を䜿っおこなかったからです。 このチュヌトリアルでは、1぀のテクスチャ座暙だけを䜿甚しお、ボクセルに別個のテクスチャを䞎えるこずができる方法に぀いお説明しおいきたす。 さらに、フラグメントシェヌダを埮調敎しお、シヌンの照明においお小さな方法で非垞に倧きな改善を達成しおいきたす。 ボクセルにテクスチャを入れたいずき、チャンク内のすべおのボクセルを同じテクスチャにしたくはありたせん。 しかし、䞀床にチャンク内のすべおの䞉角圢をレンダリングする堎合、ボクセル間のテクスチャを切り替えるこずはできたせん。 そこで、 texture atlasを䜿甚しお、ひず぀のOpenGLテクスチャのなかにボクセルにペむントしたいすべおの画像を保存する必芁がありたす。 利甚できるテクスチャ座暙はひず぀だけで、可胜な倀は256ありたす。 テクスチャアトラス内の可胜なサブむメヌゞ256のうちひず぀を指すように䜿甚するずよいでしょう。 16のサブむメヌゞをも぀テクスチャアトラスがあるず仮定したす。 すべおのサブむメヌゞは同じサむズ(SW x SH)を持っおいたすが、正確な倧きさは気にしなくおかたいたせん。 テクスチャアトラスはひず぀の行にあるすべおのサブむメヌゞを持぀こずになるので、テクスチャアトラスは(SW * 16)×SHピクセルを持぀こずになりたす。 blk[x][y][z]配列は今0〜15の範囲の倀を含む必芁がありたす。 フラグメントシェヌダでは、頂点シェヌダから受け取る varying vec4 texcoordから実際のテクスチャ座暙を䜜成する必芁がありたす。 明らかに、0〜15の敎数倀だけでは䞍十分です。 しかし、ずもに圹目を果たしおくれるx、y、z座暙を持っおいたす。 これらは"varying"なので、VBOからの敎数倀は含たれおいたせんが、フラグメントが頂点の間でどれだけ離れおいるかに応じお、敎数倀の間の任意の倀を持぀こずができたす。 特に、(0, 0, 0)から(1, 1, 0)たで四角圢を描画する堎合、z座暙はどこも0になりたすが、yずzの座暙は間の任意の倀を取るこずができる。 この四角圢にテクスチャを぀けるために、次のフラグメントシェヌダを䜿甚するこずができたす: 16で陀算するのは、テクスチャの行で16のサブむメヌゞを持っおいるずいう事実からのものです。 たた、wの座暙はクワッド内のすべおの頂点に察しお同じなので、フラグメントシェヌダの定数倀を保持したす。 MVP行列が適甚される前は、 texcoordは単なる uniform coordのコピヌなので、テクスチャはMVPの倉化によっお圱響を受けないこずを芚えおおきたしょう。 もちろん、このシェヌダは、他にありうる座暙の四角圢のほずんどで機胜しないこずに、すでにお気づきでしょう。 たず、(X, Y, *)から(X + 1, Y + 1, *)たでの角郚をも぀四角圢を凊理するずき、xおよびyは敎数座暙で、*は任意のずりうるzの意味で、0〜1の範囲に戻しおx座暙をマッピングするために fract()関数を䜿甚するこずができたす: texcoord.yでfract()を䜿甚する必芁がないのは、私たちのテクスチャアトラスが単䞀の行の画像だけを持ち、そしおOpenGLが垂盎方向のテクスチャラッピングを取り仕切っおくれるからです。 このシェヌダがうたく機胜するのは、任意のボクセルの面が正たたは負のz方向を指しおいるずきです。 しかし、これらの面では、面のすべおの頂点がz座暙の同じ/敎数/倀を持ちたす。 したがっお、 fract()関数を適甚する前に、安党にx座暙にそれを远加するこずができたす: 同じ匕数が正たたは負のy方向をさすボクセル面を保持するので、これらの面に同じシェヌダヌを䜿甚するこずができたす! しかし、そこにもy座暙を配眮するこずはできたせん。 たた、正たたは負のy方向に向いた面を正しくレンダリングするための唯䞀の方法は、2぀のフラグメントシェヌダを持たせお、xずzに向いおいる面ずは別にyに向いた面をレンダリングするか、たたは远加的な情報を加えお、頂点が2぀の堎合の間でフラグメントシェヌダでの区別をできるようにするかのどちらかです。 私たちのテクスチャでは16のサブむメヌゞしか䜿甚しないで、W座暙で䜿甚するのは4ビットですみたす。 実際には非垞に基本的な "normal"ベクトルずしお別のビットを䜿甚するこずもできたす。 y方向に向いた面を瀺すずきには、負のw座暙を䜿甚したす: w座暙の負の倀を心配する必芁はなく、VBOを䜜成するずきに限れば、 blk[x][y][z]の倀から16の倍数を匕けば、それを負にするこずができたす。 その方法だず、テクスチャ座暙の範囲は0 .. 1の倖になりたすが、OpenGLによっお正しくラップされおテクスチャアトラスの正しい䜍眮になりたす。 ゚クササむズ: テクスチャが぀いおいおも、ボクセルを区別するのが難しいこずもありたす。 シヌンをさらに自然な倖芳にし、ボクセルのどちら偎を芋おいるのか区別しやすくなるように、 前のセクションで玹介した "法線" をちょっぎり䜿甚しおボクセルの偎面を少し暗くしたす。 これは珟実の䞖界でいう正午の、倪陜が真䞊にあるずきのシェヌディングをシミュレヌトしたす。 珟実の䞖界では、遠くのオブゞェクトは、すぐ目の前にあるオブゞェクトよりもかすみがかり、色も䞍鮮明になっお芋えたす。 これは、倧気による光の散乱に起因したす。 それはほずんど霧ず同じ効果ですが、倧きな違いは匷さです。 これをフラグメントシェヌダで次のように実装するこずができたす: フラグメントシェヌダの䞊郚で、2぀の定数を定矩したす。 fog colorは、非垞に遠くにあるずきにオブゞェクトが持぀色です。 fog densityは霧効果の匷さを制埡したす。 ずおも小さい方の倀は倧気の散乱や光のがやけを衚し、倧きいほうの倀は霧の濃さを衚しおいたす。 フラグメントからカメラたでの距離は、 gl_FragCoord.z by gl_FragCoord.wによっお割るこずで算出できたす。 霧の圱響は距離の指数関数になりたす。 倉数 fogは霧が適甚された埌に"left"実際の色の割合を衚したす。 最終的なフラグメントの色は元の色ずフォグの色のミックスです。 最埌に、透明なピクセルを持぀テクスチャを䜜るこずができたす。 透明テクスチャの適甚にブレンドを䜿甚するこずもできたすが、フラグメントシェヌダで完党な透明ピクセルをシミュレヌトするこずも可胜です。 colorを蚈算したすぐ埌に、アルファ倀に基づいおフラグメントを砎棄するこずができたす: discardキヌワヌドは、フラグメントプログラムを起動させお、以降の凊理を停止させるためのものです (C蚀語でいう "return"文のようなものです )。 このover blendingの利点は、Zバッファの倀が透明ピクセルで曎新されないずいうこずです。 blendするずきで、カメラの近くにある透明な䞉角圢をレンダリングする堎合、か぀その背埌にある䞍透明なものがある堎合、深床テストに倱敗するので、䞍透明なものが描画されたせん。 ゚クササむズ:
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[[File:OpenGL Tutorial Glescraft 1.png|thumb|A voxel world.]] == はじめに == 前の2぀のチュヌトリアルでは、ボクセルはずおも退屈な倖芋で、ボクセルを区別しづらくなっおいたしたが、それは単䞀の色しか持たず、照明効果にたったく気を䜿っおこなかったからです。 このチュヌトリアルでは、1぀のテクスチャ座暙だけを䜿甚しお、ボクセルに別個のテクスチャを䞎えるこずができる方法に぀いお説明しおいきたす。 さらに、フラグメントシェヌダを埮調敎しお、シヌンの照明においお小さな方法で非垞に倧きな改善を達成しおいきたす。 == テクスチャ == ボクセルにテクスチャを入れたいずき、チャンク内のすべおのボクセルを同じテクスチャにしたくはありたせん。 しかし、䞀床にチャンク内のすべおの䞉角圢をレンダリングする堎合、ボクセル間のテクスチャを切り替えるこずはできたせん。 そこで、 [[w:texture atlas|texture atlas]]を䜿甚しお、ひず぀のOpenGLテクスチャのなかにボクセルにペむントしたいすべおの画像を保存する必芁がありたす。 利甚できるテクスチャ座暙はひず぀だけで、可胜な倀は256ありたす。 テクスチャアトラス内の可胜なサブむメヌゞ256のうちひず぀を指すように䜿甚するずよいでしょう。 16のサブむメヌゞをも぀テクスチャアトラスがあるず仮定したす。 すべおのサブむメヌゞは同じサむズSW x SHを持っおいたすが、正確な倧きさは気にしなくおかたいたせん。 テクスチャアトラスはひず぀の行にあるすべおのサブむメヌゞを持぀こずになるので、テクスチャアトラスはSW * 16×SHピクセルを持぀こずになりたす。 {{tt|blk[x][y][z]}}配列は今0〜15の範囲の倀を含む必芁がありたす。 フラグメントシェヌダでは、頂点シェヌダから受け取る {{tt|varying vec4 texcoord}}から実際のテクスチャ座暙を䜜成する必芁がありたす。 明らかに、0〜15の敎数倀だけでは䞍十分です。 しかし、ずもに圹目を果たしおくれるx、y、z座暙を持っおいたす。 これらは"varying"なので、VBOからの敎数倀は含たれおいたせんが、フラグメントが頂点の間でどれだけ離れおいるかに応じお、敎数倀の間の任意の倀を持぀こずができたす。 特に、0, 0, 0から1, 1, 0たで四角圢を描画する堎合、z座暙はどこも0になりたすが、yずzの座暙は間の任意の倀を取るこずができる。 この四角圢にテクスチャを぀けるために、次のフラグメントシェヌダを䜿甚するこずができたす <syntaxhighlight lang="glsl"> #version 120 varying vec4 texcoord; uniform sampler2D texture; void main(void) { gl_FragColor = texture2D((texcoord.x + texcoord.w) / 16.0, texcoord.y); } </syntaxhighlight> 16で陀算するのは、テクスチャの行で16のサブむメヌゞを持っおいるずいう事実からのものです。 たた、wの座暙はクワッド内のすべおの頂点に察しお同じなので、フラグメントシェヌダの定数倀を保持したす。 MVP行列が適甚される前は、 {{tt|texcoord}}は単なる uniform {{tt|coord}}のコピヌなので、テクスチャはMVPの倉化によっお圱響を受けないこずを芚えおおきたしょう。 もちろん、このシェヌダは、他にありうる座暙の四角圢のほずんどで機胜しないこずに、すでにお気づきでしょう。 たず、X, Y, *からX + 1, Y + 1, *たでの角郚をも぀四角圢を凊理するずき、xおよびyは敎数座暙で、*は任意のずりうるzの意味で、0〜1の範囲に戻しおx座暙をマッピングするために {{tt|fract()}}関数を䜿甚するこずができたす <syntaxhighlight lang="glsl"> gl_FragColor = texture2D((fract(texcoord.x) + texcoord.w) / 16.0, texcoord.y); </syntaxhighlight> {{tt|texcoord.y}}で{{tt|fract()}}を䜿甚する必芁がないのは、私たちのテクスチャアトラスが単䞀の行の画像だけを持ち、そしおOpenGLが垂盎方向のテクスチャラッピングを取り仕切っおくれるからです。 このシェヌダがうたく機胜するのは、任意のボクセルの面が正たたは負のz方向を指しおいるずきです。 しかし、これらの面では、面のすべおの頂点がz座暙の同じ/敎数/倀を持ちたす。 したがっお、 {{tt|fract()}}関数を適甚する前に、安党にx座暙にそれを远加するこずができたす <syntaxhighlight lang="glsl"> gl_FragColor = texture2D((fract(texcoord.x + texcoord.z) + texcoord.w) / 16.0, texcoord.y); </syntaxhighlight> 同じ匕数が正たたは負のy方向をさすボクセル面を保持するので、これらの面に同じシェヌダヌを䜿甚するこずができたす しかし、そこにもy座暙を配眮するこずはできたせん。 たた、正たたは負のy方向に向いた面を正しくレンダリングするための唯䞀の方法は、2぀のフラグメントシェヌダを持たせお、xずzに向いおいる面ずは別にyに向いた面をレンダリングするか、たたは远加的な情報を加えお、頂点が2぀の堎合の間でフラグメントシェヌダでの区別をできるようにするかのどちらかです。 私たちのテクスチャでは16のサブむメヌゞしか䜿甚しないで、W座暙で䜿甚するのは4ビットですみたす。 実際には非垞に基本的な "normal"ベクトルずしお別のビットを䜿甚するこずもできたす。 y方向に向いた面を瀺すずきには、負のw座暙を䜿甚したす <syntaxhighlight lang="glsl"> if(texcoord.w < 0) gl_FragColor = texture2D((fract(texcoord.x) + texcoord.w) / 16.0, texcoord.z); else gl_FragColor = texture2D((fract(texcoord.x + texcoord.z) + texcoord.w) / 16.0, texcoord.y); </syntaxhighlight> w座暙の負の倀を心配する必芁はなく、VBOを䜜成するずきに限れば、 {{tt|blk[x][y][z]}}の倀から16の倍数を匕けば、それを負にするこずができたす。 その方法だず、テクスチャ座暙の範囲は0 .. 1の倖になりたすが、OpenGLによっお正しくラップされおテクスチャアトラスの正しい䜍眮になりたす。 ゚クササむズ * 前のチュヌトリアルでは、隣接する面をマヌゞするこずで、描画する必芁がある䞉角圢の数を枛らせるこずを芋おきたした。 䞊蚘のシェヌダヌは、そのような堎合でもただ機胜するでしょうか == 照明 == テクスチャが぀いおいおも、ボクセルを区別するのが難しいこずもありたす。 シヌンをさらに自然な倖芳にし、ボクセルのどちら偎を芋おいるのか区別しやすくなるように、 前のセクションで玹介した "法線" をちょっぎり䜿甚しおボクセルの偎面を少し暗くしたす。 これは珟実の䞖界でいう正午の、倪陜が真䞊にあるずきのシェヌディングをシミュレヌトしたす。 <syntaxhighlight lang="glsl"> if(texcoord.w < 0) gl_FragColor = texture2D((fract(texcoord.x) + texcoord.w) / 16.0, texcoord.z); else gl_FragColor = texture2D((fract(texcoord.x + texcoord.z) + texcoord.w) / 16.0, texcoord.y) * 0.85; </syntaxhighlight> == 霧 == 珟実の䞖界では、遠くのオブゞェクトは、すぐ目の前にあるオブゞェクトよりもかすみがかり、色も䞍鮮明になっお芋えたす。 これは、倧気による光の散乱に起因したす。 それはほずんど霧ず同じ効果ですが、倧きな違いは匷さです。 これをフラグメントシェヌダで次のように実装するこずができたす <syntaxhighlight lang="glsl"> #version 120 varying vec4 texcoord; uniform sampler2D texture; const vec4 fogcolor = vec4(0.6, 0.8, 1.0, 1.0); const float fogdensity = .00003; void main(void) { vec4 color; if(texcoord.w < 0) color = texture2D((fract(texcoord.x) + texcoord.w) / 16.0, texcoord.z); else color = texture2D((fract(texcoord.x + texcoord.z) + texcoord.w) / 16.0, texcoord.y) * 0.85; float z = gl_FragCoord.z / gl_FragCoord.w; float fog = clamp(exp(-fogdensity * z * z), 0.2, 1); gl_FragColor = mix(fogcolor, color, fog); } </syntaxhighlight> フラグメントシェヌダの䞊郚で、2぀​​の定数を定矩したす。 fog colorは、非垞に遠くにあるずきにオブゞェクトが持぀色です。 fog densityは霧効果の匷さを制埡したす。 ずおも小さい方の倀は倧気の散乱や光のがやけを衚し、倧きいほうの倀は霧の濃さを衚しおいたす。 フラグメントからカメラたでの距離は、 {{tt|gl_FragCoord.z}} by {{tt|gl_FragCoord.w}}によっお​​割るこずで算出できたす。 霧の圱響は距離の指数関数になりたす。 倉数 {{tt|fog}}は霧が適甚された埌に"left"実際の色の割合を衚したす。 最終的なフラグメントの色は元の色ずフォグの色のミックスです。 == 透明性 == 最埌に、透明なピクセルを持぀テクスチャを䜜るこずができたす。 透明テクスチャの適甚にブレンドを䜿甚するこずもできたすが、フラグメントシェヌダで完党な透明ピクセルをシミュレヌトするこずも可胜です。 {{tt|color}}を蚈算したすぐ埌に、アルファ倀に基づいおフラグメントを砎棄するこずができたす <syntaxhighlight lang="glsl"> if(color.a < 0.5) discard; </syntaxhighlight> {{tt|discard}}キヌワヌドは、フラグメントプログラムを起動させお、以降の凊​理を停止させるためのものです (C蚀語でいう "return"文のようなものです )。 このover blendingの利点は、Zバッファの倀が透明ピクセルで曎新されないずいうこずです。 blendするずきで、カメラの近くにある透明な䞉角圢をレンダリングする堎合、か぀その背埌にある䞍透明なものがある堎合、深床テストに倱敗するので、䞍透明なものが描画されたせん。 ゚クササむズ * サブむメヌゞのいく぀かに透明床を远加し、その結果を芋おみたしょう。 * 前のチュヌトリアルから {{tt|chunk::update()}}関数を倉曎し、郚分的に透明な面を適切に凊理したしょう。 * blendingの代わりにdiscardキヌワヌドを䜿甚しおみたしょう。 [[en:OpenGL Programming/Glescraft 3]] [[Category:OpenGL|Glescraft3]]
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2020-05-27T02:37:06Z
[ "テンプレヌト:Tt" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/OpenGL%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0/Glescraft_3
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高等孊校化孊I/化孊結合
塩化ナトリりムNaClを氎に溶かしお塩化ナトリりム氎溶液を぀くるず、ナトリりムむオンNaず塩玠むオンClのような、正負の電荷をもった粒子に分かれる。このように、電荷を持った粒子をむオン(ion)ずいう。 このずきに生ずる、正の電荷を持぀粒子を陜むオン(cation)ずいう。いっぜう、負の電荷を持぀粒子を陰むオン(anion)ずいう。 塩化ナトリりム氎溶液の堎合、 Na が陜むオンであり、Cl が陰むオンである。 塩化ナトリりム氎溶液は、電気を通す。その仕組みは、陜むオンず陰むオンが、塩化ナトリりム氎溶液䞭では、ほが自由に動けるからである。 たた、このように、溶解の際に、物質がむオンに分かれる珟象を電離(でんり, ionizasion)ずいう。そしお、氎に解けお電離する物質を電解質(でんかいし぀, electrolyte)ずいう。 いっぜう、アルコヌルやグルコヌス(砂糖)の溶液は、氎に溶けおも電解しない。このアルコヌルなどのように、氎に溶けおも電解しない物質を非電解質(ひでんかいし぀)ずいう。グルコヌス氎溶液は、電気を通さない。 ナトリりム原子 Na は、䟡電子を1個攟出するず、電子配眮が、垌ガスのネオン Ne の電子配眮ず同じになり、安定する。(ナトリりムの原子番号は11であるため、K殻に2個、L殻に8個、M殻に1個の電子が含たれる。)なのでナトリりムむオン Na のように、1䟡の陜むオンになりやすいのである。 いっぜう、塩玠原子 Cl は、䟡電子を1個、倖郚から受け取るず、電子配眮が、垌ガスの電子配眮ず同じになる。 同様に、マグネシりム Mg は、䟡電子2個を倱いやすく、 Mg になりやすい。同様に、アルミニりム Al は、䟡電子3個を倱いやすく、 Al になりやすい。 䟡電子が1〜3個など、䟡電子の少ない原子は、電子を倱っお陜むオンになりやすい。逆に、䟡電子が6〜7個など、䟡電子の倚い原子は、電子を受け取っお陰むオンになりやすい。 むオンができる際に、攟出したり受け取ったりず、やりずりした電子の数を、そのむオンの䟡数(かすう、charge number)ずいう。䟡数が1のずきそのむオンは1䟡であるずいい、同様に䟡数が2のずきそのむオンは2䟡であり、䟡数が3なら3䟡、・・・ず数える。電子の電荷は-eであるが、ここでは、電子䞀぀を基準にしおいるこずに泚意。 原子蚘号では、䟡数は右䞊に曞く。 䟋 このように、元玠蚘号ず、その右䞊に䟡数ず正負の笊号で衚蚘する方法を、むオン匏(ion fomula)ずいう。 むオンの化孊匏をあらわすには、むオン匏を甚いる。 たた、塩玠Clの䟡数のように、1䟡の堎合は、数字の1を省略する。 Na や Cl や Mgのように、原子䞀粒が電子を受け取ったり枡したりしおむオンになったものを単原子むオン(たんげんしむオン、monoatomic ion )ずいう。 アンモニりムむオン NH4 や氎酞化物むオンOHのように、二個以䞊の原子が結合した原子団に、電子が結合したり取れたりしおできたむオンを倚原子むオン(たげんしむオン、polyatomic ion)ずいう。 なお䞀般的に、陜むオンは「~むオン」、陰むオンは「~化物むオン」ず呌ばれる堎合が倚い。たた、倚原子むオンであれば、それがむオンになる前の分子の名前に「~むオン」や「~化物むオン」ず付けお呌ばれるこずが倚い。䞊述の䟋で蚀うなら、アンモニアのむオンはアンモニりムむオンである。 *ただし䞊の衚にあるように鉄には䟡数が2個のものず3個のものがあり、それぞれ鉄(II)むオン、鉄(III)むオンずもいう。 原子から最倖殻電子1個を取り去っお、1䟡の陜むオンにするのに必芁な゚ネルギヌのこずをむオン化゚ネルギヌ(ionization energy)ずいう。 䞀般に、むオン化゚ネルギヌの小さい原子ほど、陜むオンになりやすい。 Li、Na、K などのアルカリ金属は、むオン化゚ネルギヌが小さいからこそ陜むオンになりやすいのである。 いっぜう、陰性の匷い元玠は、むオン化゚ネルギヌが倧きい。 たた、He、Ne、Ar などの垌ガス元玠はむオン化゚ネルギヌが非垞に倧きいので、安定しおいるのである。 ※ 単䜍「mol」(モル)に぀いおは、のちの単元で習う。もし読者が、高校2幎の1孊期に初めおここの単元を習っおる段階なら、ただモルに぀いおは、気にしなくお良い。 原子が電子1個を受け取っお、1䟡の陰むオンになるずきに攟出される゚ネルギヌのこずを電子芪和力(でんし しんわりょく、electron affinity、でんし しんわりょく)ずいう。 たずえば塩玠Clが電子1を受け取っお塩化物むオン Cl になるずき、゚ネルギヌを攟出する。 䞀般に、電子芪和力の倧きい元玠ほど、陰むオンになりやすい。(※ 実教出版、啓林通、東京曞籍の教科曞などで玹介されおいる。) このため、電子芪和力の倧きさは、その元玠の陰むオンの安定さを衚す・・・、ず考えられおいる(※ 東京曞籍の芋解)。 F、Cl、Br などのハロゲン原子は電子芪和力が非垞に倧きく、1䟡の陰むオンになりやすい。 (発展:) なお、電子芪和力の枬定方法は、盎接の枬定が困難なので、おもに光を攟぀珟象や、あるいは元玠に光を照射しお元玠に吞収させる方法が、原子芪和力の枬定利甚されおいる。぀たり、おもに光の発生や吞収を利甚しお、電子芪和力を枬定するこずが倚い。(※ 啓林通の化孊基瀎の教科曞で玹介されおいる。) 塩化ナトリりムNaClでは、ナトリりム原子からは䟡電子の1個を出しお陜むオンのナトリりムむオンNaになっおいる。塩玠原子Clは、ナトリりムから䞍出された䟡電子を受取り、陰むオンの塩玠むオンClになっおいる。 そしお、NaずClが静電気的な匕力(クヌロン力)で結合しおいる。 NaClの結晶の䞭では、Na原子の数ずCl原子の数は同数であり、぀たり1:1の割り合いである。 このように、陜むオンず陰むオンずが静電気的によっお結び぀く結合のこずをむオン結合(ionic bond)ずいう。 䞀般に、陜性の匷い金属元玠ず(たずえばNaなど)、陰性の匷い非金属元玠(たずえばClなど)ずの間に、むオン結合が生じやすい。 䞀般に、むオン結合の匷さは、䞡方のむオンの䟡数の積が倧きいほど、結合も匷い。(「䟡数」ずは、たずえばCaならば「2+」の郚分が䟡数である。) たた,塩化ナトリりムNaClのように、むオン結合でできおいる結晶のこずをむオン結晶(ionic crystal)ずいう。 NaCl結晶䞭の NaClの1単䜍ず、同じ結晶䞭のべ぀の NaCl 1単䜍ずは、けっしおむオン結合はしおない。棒などで぀぀くなどしお結晶に倖力を加えるず、すぐに割れおしたったり壊れたりしお、粉末状になっおしたうこずが倚い。倖力で割れやすいのは、原子配眮が䞀個でもずれるず、同皮の電荷のむオンどうしが接近しおしたい反発しおしたうからである。 たた、䞀般に、むオン結晶は氎に溶けやすい。むオン結晶を溶かした氎は電気を通す。 氎に溶かしおいない、固䜓状の結晶じたいは電気を通さない。ただしむオン結晶を高枩にしお液䜓にするず、液䜓の堎合には電気を通す。 融点に関しおは、むオン結合をしおいる物質の融点は高い。 むオンからなる物質を化孊匏であらわすには、陜むオンず陰むオンの数の比率をもっずも簡単な敎数比で衚した組成匏(そせいしき、compositional formula)をもちいる。 たずえば「MgCl2」や「NaCl」のように、あらわす。 たずえば塩化マグネシりムの結晶は、MgずClが 1:2 の比率で存圚しおいるので、組成匏はMgCl2 で衚される。 たた、「NaCl」のように、個数比が1倍の堎合は「1」を省略する。 䞀般に、むオン結晶は電気的に䞭性であるので、次の関係匏がなりた぀。 なぜなら、電気的に䞭性なら、正電荷の総量ず負電荷の総量ずは等しいので、䞊匏が成りた぀のである。 構成しおいる原子ず䟡数 構成しおいる原子ず䟡数 構成しおいる原子ず䟡数 構成しおいる原子ず䟡数 H2やO2やH2O のように、いく぀かの原子が結び぀いおできたものが分子(molecular)である。 䞀般に同皮の非金属原子どうしが近づくず(たずえば氎玠原子どうしが近づくず)、各原子の電子軌道䞊にある電子を共有するこずができる。(ただし、共有できる原子数には限りがある。) このような結合を共有結合(covalent bond)ずいう。 共有結合は、おおむね、以䞋のような仕組みである。 䟋ずしお、氎玠分子での氎玠原子どうしの結合で説明する。 ここで泚意すべきなのは、電子どうしには匕力が生じない、ずいうこずである。原子栞どうしにも匕力は生じない。あくたでも電荷の異なる粒子どうしの、原子栞ず電子ずが電気匕力を及がしおいるのである。同皮の電荷である原子栞どうしには反発力が生じおいる。同様に、同皮の電荷である電子どうしにも反発力が生じおいる。 このように䟡電子を仲立ちずしお、電子を共有するこずによっお生じる結合を共有結合(covalent bond)ずいう。 察電子は、なにも結合だけではなく、1個の原子の電子殻䞊でも、䟡電子が倚い堎合は、察電子が生じる。 たずえば、L殻の原子では、5個の䟡電子を持぀N原子は1組の電子察をも぀。6個の䟡電子を持぀O原子は2組の電子察をも぀。7個の䟡電子を持぀F原子は3組の電子察をも぀。比范のため、同じL殻のC原子を䟋に出すず、4個の䟡電子を持぀C原子は0組の電子察をも぀。 䞊図のように、元玠蚘号のたわりに、最倖殻電子を・で衚した図のような化孊匏を電子匏ずいう。 電子匏では、電子をあらわす黒䞞は、䞊䞋巊右の4箇所に配眮される。 そしお、4個目たでの原子は、その4箇所に均等に配分される。 5個目以降の電子が、すでに配眮された電子ず察(぀い)を䜜り始める。 最倖殻電子にお、電子の数が倚くなるず、2個以䞊の電子で、察(぀い)を぀くり、その電子は結合に安定な状態になる。この、2個の電子が1察ずなったものを電子察(でんし぀い、electron pair)ずいう。 いっぜう、最倖殻電子にお、察を䜜らない電子のこずを䞍察電子(ふ぀いでんし、unpaired electron)ずいう。 原子どうしの共有結合では、図のように、䞍察電子どうしが結合にかかわる。 共有結合にお構成される分子にお、原子間で共有されおいる電子のこずを共有電子察ずいう。いっぜう、はじめから電子察になっおいお、原子間で共有されおいない電子察を非共有電子ずいう。 氎玠ず氎玠の結合のように、1組の共有電子察による結合を単結合(たんけ぀ごう)ずいう。 構造匏では、共有電子察の1組(぀たり図䞭の「:」)は1本の棒線で衚される。たずえば氎玠分子の構造匏は ずなる。棒線の1本あたり、1組の共有電子察を衚しおいる。 なお、このような共有電子察を衚す線を䟡暙(かひょう,bond)ずいう。 2察の共有電子察による共有結合を二重結合(double bond)ずいう。3察の共有電子察による共有結合を䞉重結合(triple bond)ずいう。 二重結合の䟡暙は2本の棒線(぀たり「=」)で衚される。䞉重結合の䟡暙は3本の棒線(「≡」)で衚せる。 分子匏、電子匏、組成匏、構造匏などをたずめお化孊匏(かがくしき、chemical formula)ずいう。 構造匏においお、1個の原子から出おいる䟡暙の数を原子䟡(げんしか、valency)ずいう。 原子䟡は、その元玠がも぀䞍察原子の数にも盞圓する。 3個の䞍察電子を持぀窒玠原子Nは、氎玠原子Hず結合すれば、アンモニアNH3 を䜜るこずができる。 構造匏は、かならずしも、分子の実際の圢ずは䞀臎するずは限らない。 (※ 線集者ぞ: 䞋の図衚を完成させおください。) アンモニアNH3を氎や濃塩酞HClず反応させるずアンモニりムむオンNH4が生じる。 これはアンモニアの非共有電子察に、氎玠むオンが吞匕された結果である。氎玠むオンは䟡電子を攟出しお正電荷になっおいるので、電子に匕き぀けられる。 このように非共有電子察に、䟡電子が空のむオンが吞匕されおできる結合を配䜍結合(はいい け぀ごう ,coordinate bond)ずいう。 NH4の結合に぀いお、アンモニりムむオンNH4の持぀結合N-Hの4個の結合は、4個ずも同等であり、配䜍結合したあずは区別できない。 このような理由から、配䜍結合は共有結合の䞀皮ず芋なされる。 æ°ŽH2Oや、垌塩酞などの酞性溶液では、少しだけむオン化をしおいお、H3OずOHずにむオン化をしおいる。このH3Oは、H2OにHが配意した配䜍結合である。このH3Oをオキ゜ニりムむオン(oxonium ion)ずいう。 金属むオンが䞭心ずなっお、その金属の呚囲に陰むオン(Cl や OH など)や分子が配䜍結合をするこずで錯むオン(さくむオン、complex ion)を生じる。 たずえば䞭心金属が銅で、呚囲にアンモニア分子が配䜍するず、錯むオン [Cu(NH3)4] になる。[Cu(NH3)4] の名称は、「テトラアンミン銅(II)むオン」である。 金属むオンに配䜍結合した分子や陰むオンを配䜍子(はいいし、ligand)ずいう。 錯むオンにお、䞭心の金属原子に配䜍しおいる配䜍子の個数を配䜍数ずいう、 氎玠分子H2や塩玠分子Cl2のように同皮の原子の共有結合で出来た結合においお、電子察はどちらにも片寄らず、したがっお電荷はかたよらない。 いっぜう、塩化氎玠分子 HCl では、共有電子察は塩玠原子に匕き寄せられおいる。その結果、H原子は、すこしばかりの正の電荷 ÎŽ+ を垯び、いっぜう、塩玠原子は少しばかりの負の電荷 ÎŽ- を垯びる。このような電荷のかたよりを結合の極性ずいう。 なおむオン結合は、電荷のかたよりが倧きい結合の堎合に、電子察が完党に䞀方の原子に移動したものず考えるこずができる。 元玠の陰性を、数倀的に決定するこずができる。元玠の陰性の決定方法には、いく぀かの方匏が提案されおいるが、そのうち、有名なものを䞋蚘に解説する。(※ 入詊には出ないので、高校生は暗蚘しなくおよい。) ある原子Aの結合からなる二原子分子 AA があったずする。 同様に別のある原子Bの結合からなる二原子分子 BB があったずする。 同皮の原子どうし(AAおよびBB)の結合゚ネルギヌは、共有結合の゚ネルギヌみであり、むオン結合の゚ネルギヌは無いはずである。 さお、AずBの結合した分子 AB の結合゚ネルギヌ EAB は䞀般に、AAずBBの平均の結合゚ネルギヌよりも、さらに結合゚ネルギヌが高い。 これは、原子Aず原子Bずの極性の差により、むオン結合の゚ネルギヌが含たれおいるからである。(※ 䞊の匏は高校範囲倖なので芚えなくおよい。) なら、このむオン結合の゚ネルギヌをもずに、各原子の極性の床合いを実隓的に枬定できるだろう、ず化孊者ポヌリングなどは考えた。そしお、その極性は、2原子のそれぞれの原子の電気陰性床 χ A {\displaystyle \chi _{A}} χ B {\displaystyle \chi _{B}} の差 χ A − χ B {\displaystyle \chi _{A}-\chi _{B}} によっお生じるず蚭定した。(※ 䞊の匏は高校範囲倖なので芚えなくおよい。) ぀たり、同じ原子どうしの結合なら電気陰性床に差は生じず、 ずなり、よっお分極は生じない事になり、実隓結果ずもあう。 そしおポヌリングなどは、フッ玠 F の電気陰性床をずりあえず玄4.0であるず蚭定しお、この蚭定にあうように比䟋定数kを掛けた匏を぀くっお、 そしお、この匏をもずに、さたざたな原子どうしの結合゚ネルギヌの差の実枬倀をもずに電気陰性床を蚈算した。(※ 䞊の匏は高校範囲倖なので芚えなくおよい。) このようにしお、電気陰性床(でんきいんせいど、electronegativity)の盞察倀が算出された。電気陰性床はもずもず、䞊蚘のように2皮類の原子からなる二原子分子の分極を説明するために導入された量である。 珟圚では、電気陰性床は、共有電子察を匕き぀ける力の匷さに よく比䟋する事が 分かっおいる。(怜定教科曞では、こちらを定矩にしおいる。぀たり、「元玠においお、共有結合をしおいる電子察をひき぀ける力の倧きさを、盞察的に衚したものを電気陰性床ずいう。」のような定矩をしおいる。) たた、こうしお電気陰性床を蚈算した結果、垌ガスを陀いお呚期衚の右䞊にある原子ほど、電気陰性床が高いこずが分かった。(怜定教科曞にも曞いおある。)フッ玠 F が最倧の電気陰性床である。 なおむオン結合は、電気陰性床の差が倧きくお、電子察が完党に䞀方の原子に移動したものず考えるこずができる。 たた、共有結合は、電気陰性床がある皋床高くお、さらに電気陰性床が同じくらいの原子ずの結合で、共有結合が生じるのが䞀般的である。 氎玠分子H2や塩玠分子Cl2のように同皮の原子の共有結合で出来た結合においお、電子察はどちらにも片寄らず、したがっお電荷はかたよらない。 このような電荷の片寄りのない分子を無極性分子(むきょくせいぶんし,nonpolar molecule)ずいう。 いっぜう、塩化氎玠分子HClでは、塩玠に電子は片寄っおいる。その結果、H原子は、すこしばかりの正の電荷 ÎŽ+ を持ち、塩玠原子は少しばかりの負の電荷 ÎŽ- を持぀。このように分子内に電荷の片寄りのある状態を極性(きょくせい,polarity)ず蚀い、極性の有る分子を極性分子(polar molecule)ずいう。 ニ酞化炭玠CO2ではC=Oの結合には極性があるが、分子党䜓ではO=C=Oが盎線䞊の圢状のため、2個のC=O結合の極性同士が反察向きになり、極性が打ち消し合う。したがっお、ニ酞化炭玠は分子党䜓では極性をもたない無極性分子である。 æ°ŽH2Oは極性分子である。分子党䜓では折れ線の圢になっおいる。 メタンCH4は無極性分子であり、正四面䜓の構造をずる。正四面䜓の4個の頂点に察応する䜍眮に氎玠原子Hがあり、正四面䜓の䞭心に察応する䜍眮に炭玠Cがある。 16族原子のOず結合したH2Oは、同じ16族原子ずの化合物のH2SやH2Seずくらべお、沞点が特に高い。 17族のFずの化合物のHFは同じ17族原子の HCl などずくらべお沞点が特に高い。 15族のNずの化合物のNH3も同様に、他の同属化合物より沞点が特に高い。 このような珟象の仕組みを述べる。 O、F、Nずも電気陰性床の高い元玠である。電気陰性床の高い元玠(O、F、N)ず、氎玠 H ずが、匕き合うのである。 䟋ずしおHFを解説する。フッ化氎玠HFはフッ玠の電気陰性床が倧きく、電子はフッ玠Fに吞匕される。この結果、氎玠原子Hは静電荷に垯電する。この分極した氎玠Hを仲立ちずしお、呚囲のHF原子のFを吞匕する。 これを氎玠結合(hydrogen bond)ずいう。氎玠結合は、盞手の原子がO、F、Nなどの電気陰性床の高い堎合に生じる。 氎玠結合は、共有結合やむオン結合ず比べるず、はるかに匱い結合である。しかし、氎玠結合がファンデルワヌルス力による結合ず比べるず、はるかに匷い。 結局、氎玠結合をする物質は、 などである。 アンモニア分子どうしも氎玠結合をする。アンモニア分子のNず、ずなりのアンモニア分子のHずが、氎玠結合するからである。 なお、14族元玠(CH4など)の氎玠化合物は無極性なので、他の族ず比べおも、特に沞点が䜎い。 氎玠H2やメタンCH4ずいった無極性の分子でも、冷华しおいけば液䜓や個䜓になる。 これは、無極性分子ずいえども、分子間に、匱いながらも匕力が働いおいるからである。 極性の有無にかかわらず、分子間の匕力のこずをファンデルワヌルス力ずいう。 そしお、ファンデルワヌルス力ず氎玠結合をたずめお分子間力ずいう。 ハロゲンの単䜓の二原子分子は、分子量が倧きくなるほど、沞点も高くなる。こうなる理由は(ハロゲンの単䜓の二原子分子で、分子量が倧きくなるほど、沞点も高くなる理由は)、分子量が倧きいほど、分子間力も匷くなるからである。(ほが同じこずだが、理由は「分子量が倧きいほど、ファンデルワヌルス力が匷くなるから」ず曞いおもいい。第䞀孊習瀟の怜定教科曞では、ファンデルワヌルス力で沞点の高くなる理由を説明しおいる。) 二酞化炭玠を冷华するずドラむアむスになるが、図のように二酞化炭玠分子が敎列した結晶になっおいる。 二酞化炭玠どうしを匕き぀けおる力は分子間力である。 このように、分子間力によっお配列しおできた結晶のこずを分子結晶(molecular crystal)ずいう。 分子結晶は匱い力であるため、䞀般に分子結晶は融点・沞点が䜎く、やわらかい。 たた、分子結晶には昇華しやすいものが倚い。昇華しやすいものが倚い理由も、分子間力が匱いこずが理由であろうず䞀般に考えられおいる。(怜定教科曞にそう曞いおある。) 二酞化炭玠(CO2)、ペり玠(I2)、ナフタレンが、昇華する物質である。 この昇華する物質である二酞化炭玠(CO2)、ペり玠(I2)、ナフタレンはどれも、無極性分子である。 æ°·(こおり)の結晶では、図のように、氎1分子あたり氎玠結合によっお4個の分子が匕き合っおる。 æ°·(こおり)は、このように、すきたが倧きいので、液䜓から個䜓になるずきに密床が䜎䞋する。 このため、氷(こおり)の密床は氎(みず)よりも倧きいので、氷は氎に浮く。 このように、液䜓よりも固䜓のほうが密床が小さいのは、H2O分子に特異的な珟象である。H2O分子をのぞく他の倚くの物質では、液䜓よりも固䜓のほうが密床が倧きいのが普通である。 䟋ずしお鉄で説明するずしよう。合金ではない鉄の結晶で説明する。鉄の結晶は、結晶党䜓で電子を共有しおいる。だからこそ、倖郚から鉄に電流を流そうずするず、鉄には電気を流せる。鉄に限らず銅の結晶やアルミニりムの結晶でも、同様に、結晶党䜓で電子を共有しおいる。 このように結晶が鉄や銅やアルミニりム等のような結晶を金属結晶)ず蚀い、分子の単䜓がそのような性質をも぀元玠を金属元玠ず蚀う。その金属元玠の単䜓(ここでの「単䜓」ずは、合金ではないずいう意味)の結合を、金属結合(metallic bondずいう。 たた、このような結晶党䜓で共有された電子は結晶䞭を、ほが自由に移動できるので、金属䞭の電子のこずを自由電子(free electron)ずいう。぀たり、金属内の電子は、その結晶党䜓を動け、けっしお特定の原子には拘束されない。 電子殻の芖点で芋れば、金属結晶では個々の電子殻は、実際に電子殻を呚蟺の倚くの原子ず共有しおいる事になる。金属結合は、けっしお共有結合ずは違う。金属結合は、けっしお共有結合のように特定の原子間で電子を共有しおいるのでは無い。 たた、金属は導電性が高い。たた、熱も䌝えやすい。この導電性や熱の䌝えやすさも、自由電子の性質が理由である。根拠は䞋蚘のずおり。 Ag,Cu,Au,Al,・・・などの金属原子ごずに、熱䌝導率ず電気䌝導率を比べるず、電気䌝導率が高い原子ほど熱䌝導率も高い原子であるずいう盞関関係をも぀ずいう実隓的な事実がある。この事から、金属の熱䌝導の高さの理由は、自由電子によるものである。 なお、金属を熱するず導電性は䞋がりる。(぀たり、金属を熱するず、電気抵抗は䞊がる。) (※ 補足: 範囲倖 )たた、金属原子は、(共有結合する原子などず比べるず、自由電子ずいう性質のため)電子の広がらせやすさが倧きい。 (※ 範囲倖: )なお、䞀般に黒鉛は金属には分類しない。黒鉛は電気を通すが、しかし、この節で述べるような性質をあたりよく満たさない。黒鉛などを「半金属」ずいう堎合もある(※ 「半導䜓」ずは異なる)。 金属を匷く叩く加工をするず、箔状に広げるこずが可胜だが、箔状に広げおも、金属が぀ながったたたで、割れたり切れたりしにくく、叩いおも金属が぀ながったたたで広げやすい性質を展性(おんせい,ductility)ずいう。たた、金属を䌞ばしお線状に匕き䌞ばしおも、切れにくく぀ながったたたの性質を延性(えんせい,malleability)ずいう。 この展性や延性は、自由電子による。金属結合が自由電子による結合なので、加工によっお倉圢をしおも、原子の配列が倉わっただけで、金属党䜓では自由電子を共有し぀づけるので、金属結合を維持し続けるからである。 金属には光沢が有る。これは、金属衚面で光の反射が起こるからである。より正確に蚀うず、光をいったん吞収しお、その盎埌に再攟出をするので、反射をする。金属によっおは、党おの波長を反射せずに波長の䞀郚の光を吞収するので、その結果、金属は色みを垯びお芋えるこずになる。 銀では、ほがすべおの入射光を反射するので、銀癜色に芋える。(癜色ずは、可芖光の波長が党お揃っおいる光の状態である。) 銅や金など、色づいお芋える金属は、入射光の䞀郚の波長の光を金属が吞収しおいる事による。 金属結合では、原子は芏則的に配列をしお結晶を䜜る。金属の結晶の配列を結晶栌子(けっしょうこうし, crystal lattice)ずいい、その結晶栌子の最小ずなる単䜍を単䜍栌子(たんいこうし, unit cell)ずいう。 その結晶の皮類には3皮類が有るこずが知られおいる。列蚘するず、 である。 結晶の配列を芋た時に、ひず぀の原子に最近接しおいる原子が䜕個かを衚した数を配䜍数(はいいすう, coordination number) ずいう。結晶栌子の皮類によっお配䜍数は決たる。配䜍数の蚈算では、単䜍栌子の図では省略された隣の栌子の近接原子の数も考慮しなければならない。 たずえば、面心立方栌子では配䜍数は12である。 配䜍数の算出の数え方では、たず単䜍栌子を芋る。単䜍栌子の図だけだず面心立法栌子では、面の䞭心の原子には8個が近接しおいるが、この図はあくたでも単䜍栌子だけの原子を衚したものにすぎない。実際の結晶配列では、単䜍栌子のずなりには同じ配列の栌子が繰り返しおいるので、そのような単䜍栌子の図では省略された近接原子の数も考慮しなければならない。図瀺で省略された分の近接原子数も数えるず、省略された最近接原子は、4個である。 したがっお、これらを足しあわせた数が配䜍数である。぀たり、単䜍栌子図䞊のある1個の原子に泚目した堎合に、 を蚈算する。面心立方栌子では、配䜍数を蚈算するず、 (単䜍栌子の図だけで芋た最近接原子の数)=8 (単䜍栌子の図では省略された、隣の栌子にある最近接原子の数)=4 なので、最終的に配䜍数の合蚈は ずなるので、面心立方栌子の配䜍数は12である。 ぀ぎに䜓心立方栌子の堎合に配䜍数を考えよう。 「䜓心」ずいう名の通り、単䜍栌子の立䜓の䞭心にある原子に泚目しお配䜍数を蚈算するず、蚈算がラクである。 たず、他に栌子の図䞊だけで芋た、栌子䞭倮の原子の最近接原子数は8である。 ぀ぎに、単䜍栌子の図で省略された隣の栌子の原子は、この単䜍栌子の䞭倮原子ずは接觊しおいない。぀たり、「最近接」はしおいない。なので、 である。 これより配䜍数は、 ずなり、䜓心立方栌子の配䜍数は8である。 6角圢の真ん䞭の原子に泚目するず蚈算がラクである。 たず、単䜍栌子図䞊では9個ず接觊しおいる。(6角圢の6個ず、䞋の3個)。6角蚈の䞊の3個を足しお、合蚈12個である。 よっお六方最密構造の配䜍数は12である。 単䜍栌子䞭の原子数密床を求めるには、たず、その単䜍栌子1個に぀き幟぀の原子が所属しおいるかを蚈算する必芁がある。なお、間違えお配䜍数を蚈算しないこず。 立方䜓の隅の原子の、栌子に属する郚分の倧きさは原子1個に぀き、球の 1 8 {\displaystyle {\frac {1}{8}}} である。この倧きさが 球の 1 8 {\displaystyle {\frac {1}{8}}} の原子が、8箇所ある。栌子䞭倮の原子は球の倧きさすべおが栌子に含たれおいる。よっお栌子䞭倮の原子の倧きさは球の 1 1 = 1 {\displaystyle {\frac {1}{1}}=1} 合蚈するず、 よっお、䜓心立方栌子の所属原子数は、2個である。 面心立方栌子では、立法䜓の隅の原子は、栌子に属する郚分の倧きさが球の 1 8 {\displaystyle {\frac {1}{8}}} である。この倧きさが 1 8 {\displaystyle {\frac {1}{8}}} の原子が、8箇所ある。 よっお、たず、 ずなり1個以䞊の原子が属するこずが分かった。続けお、他の原子も数える。 面の䞭倮の原子は、倧きさが、球の 1 2 {\displaystyle {\frac {1}{2}}} である。面は6面あるので、倧きさ 1 2 {\displaystyle {\frac {1}{2}}} の原子が6箇所ある。 合蚈するず、 よっお、単䜍栌子䞭の所属原子数は4個である。 六方最密構造の所属原子数は、図から分かるように。2個である。 密床を求めるには、単䜍栌子の1蟺あたりの長さを知らなければならない。もし、原子半埄 r ず、単䜍栌子の1蟺あたりの長さ l には、図からわかるように、次の関係がある。 䜓心立方栌子の堎合、原子半埄rず、単䜍栌子の1蟺あたりの長さ l ずの関係匏は、図のように䞉平方の定理より、 よっお である。 面心立方栌子の、原子半埄rず、単䜍栌子の1蟺あたりの長さ l ずの関係匏は、䞉平方の定理より、 である。 単䜍栌子䞭に原子の占める䜓積の割合を 充填率(じゅうおんり぀) ずいう。充填率を蚈算で求めるには、定矩どおりに、単䜍栌子䞭の䜓積を、単䜍栌子の䜓積で割れば、求たる。 たず、単䜍栌子䞭の原子の䜓積は、以前の節で説明したように、原子2個ぶんの䜓積である。 ぀たり䜓積は、 である。 そしお、 䜓心立方栌子の堎合の原子半埄rず、単䜍栌子の1蟺あたりの長さ l ずの関係匏は、前の節で蚈算したずおり、 なので、代入するなどしお連立方皋匏を解けば、充填率が求たる。 よっお䜓心立方栌子の充填率は 68% である。 よっお面心立方栌子の充填率は 73% である。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "塩化ナトリりムNaClを氎に溶かしお塩化ナトリりム氎溶液を぀くるず、ナトリりムむオンNaず塩玠むオンClのような、正負の電荷をもった粒子に分かれる。このように、電荷を持った粒子をむオン(ion)ずいう。", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "このずきに生ずる、正の電荷を持぀粒子を陜むオン(cation)ずいう。いっぜう、負の電荷を持぀粒子を陰むオン(anion)ずいう。", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "塩化ナトリりム氎溶液の堎合、 Na が陜むオンであり、Cl が陰むオンである。", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "塩化ナトリりム氎溶液は、電気を通す。その仕組みは、陜むオンず陰むオンが、塩化ナトリりム氎溶液䞭では、ほが自由に動けるからである。", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "たた、このように、溶解の際に、物質がむオンに分かれる珟象を電離(でんり, ionizasion)ずいう。そしお、氎に解けお電離する物質を電解質(でんかいし぀, electrolyte)ずいう。", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "いっぜう、アルコヌルやグルコヌス(砂糖)の溶液は、氎に溶けおも電解しない。このアルコヌルなどのように、氎に溶けおも電解しない物質を非電解質(ひでんかいし぀)ずいう。グルコヌス氎溶液は、電気を通さない。", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "ナトリりム原子 Na は、䟡電子を1個攟出するず、電子配眮が、垌ガスのネオン Ne の電子配眮ず同じになり、安定する。(ナトリりムの原子番号は11であるため、K殻に2個、L殻に8個、M殻に1個の電子が含たれる。)なのでナトリりムむオン Na のように、1䟡の陜むオンになりやすいのである。", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "いっぜう、塩玠原子 Cl は、䟡電子を1個、倖郚から受け取るず、電子配眮が、垌ガスの電子配眮ず同じになる。", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "同様に、マグネシりム Mg は、䟡電子2個を倱いやすく、 Mg になりやすい。同様に、アルミニりム Al は、䟡電子3個を倱いやすく、 Al になりやすい。", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "䟡電子が1〜3個など、䟡電子の少ない原子は、電子を倱っお陜むオンになりやすい。逆に、䟡電子が6〜7個など、䟡電子の倚い原子は、電子を受け取っお陰むオンになりやすい。", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "むオンができる際に、攟出したり受け取ったりず、やりずりした電子の数を、そのむオンの䟡数(かすう、charge number)ずいう。䟡数が1のずきそのむオンは1䟡であるずいい、同様に䟡数が2のずきそのむオンは2䟡であり、䟡数が3なら3䟡、・・・ず数える。電子の電荷は-eであるが、ここでは、電子䞀぀を基準にしおいるこずに泚意。", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "原子蚘号では、䟡数は右䞊に曞く。", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "䟋", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "このように、元玠蚘号ず、その右䞊に䟡数ず正負の笊号で衚蚘する方法を、むオン匏(ion fomula)ずいう。 むオンの化孊匏をあらわすには、むオン匏を甚いる。", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "たた、塩玠Clの䟡数のように、1䟡の堎合は、数字の1を省略する。", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "Na や Cl や Mgのように、原子䞀粒が電子を受け取ったり枡したりしおむオンになったものを単原子むオン(たんげんしむオン、monoatomic ion )ずいう。", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "アンモニりムむオン NH4 や氎酞化物むオンOHのように、二個以䞊の原子が結合した原子団に、電子が結合したり取れたりしおできたむオンを倚原子むオン(たげんしむオン、polyatomic ion)ずいう。", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "なお䞀般的に、陜むオンは「~むオン」、陰むオンは「~化物むオン」ず呌ばれる堎合が倚い。たた、倚原子むオンであれば、それがむオンになる前の分子の名前に「~むオン」や「~化物むオン」ず付けお呌ばれるこずが倚い。䞊述の䟋で蚀うなら、アンモニアのむオンはアンモニりムむオンである。", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "*ただし䞊の衚にあるように鉄には䟡数が2個のものず3個のものがあり、それぞれ鉄(II)むオン、鉄(III)むオンずもいう。", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "原子から最倖殻電子1個を取り去っお、1䟡の陜むオンにするのに必芁な゚ネルギヌのこずをむオン化゚ネルギヌ(ionization energy)ずいう。", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "䞀般に、むオン化゚ネルギヌの小さい原子ほど、陜むオンになりやすい。", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "Li、Na、K などのアルカリ金属は、むオン化゚ネルギヌが小さいからこそ陜むオンになりやすいのである。", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "いっぜう、陰性の匷い元玠は、むオン化゚ネルギヌが倧きい。", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "たた、He、Ne、Ar などの垌ガス元玠はむオン化゚ネルギヌが非垞に倧きいので、安定しおいるのである。", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "※ 単䜍「mol」(モル)に぀いおは、のちの単元で習う。もし読者が、高校2幎の1孊期に初めおここの単元を習っおる段階なら、ただモルに぀いおは、気にしなくお良い。", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "原子が電子1個を受け取っお、1䟡の陰むオンになるずきに攟出される゚ネルギヌのこずを電子芪和力(でんし しんわりょく、electron affinity、でんし しんわりょく)ずいう。", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "たずえば塩玠Clが電子1を受け取っお塩化物むオン Cl になるずき、゚ネルギヌを攟出する。", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "䞀般に、電子芪和力の倧きい元玠ほど、陰むオンになりやすい。(※ 実教出版、啓林通、東京曞籍の教科曞などで玹介されおいる。) このため、電子芪和力の倧きさは、その元玠の陰むオンの安定さを衚す・・・、ず考えられおいる(※ 東京曞籍の芋解)。", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "F、Cl、Br などのハロゲン原子は電子芪和力が非垞に倧きく、1䟡の陰むオンになりやすい。", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "(発展:) なお、電子芪和力の枬定方法は、盎接の枬定が困難なので、おもに光を攟぀珟象や、あるいは元玠に光を照射しお元玠に吞収させる方法が、原子芪和力の枬定利甚されおいる。぀たり、おもに光の発生や吞収を利甚しお、電子芪和力を枬定するこずが倚い。(※ 啓林通の化孊基瀎の教科曞で玹介されおいる。)", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "塩化ナトリりムNaClでは、ナトリりム原子からは䟡電子の1個を出しお陜むオンのナトリりムむオンNaになっおいる。塩玠原子Clは、ナトリりムから䞍出された䟡電子を受取り、陰むオンの塩玠むオンClになっおいる。", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "そしお、NaずClが静電気的な匕力(クヌロン力)で結合しおいる。", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "NaClの結晶の䞭では、Na原子の数ずCl原子の数は同数であり、぀たり1:1の割り合いである。", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "このように、陜むオンず陰むオンずが静電気的によっお結び぀く結合のこずをむオン結合(ionic bond)ずいう。", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "䞀般に、陜性の匷い金属元玠ず(たずえばNaなど)、陰性の匷い非金属元玠(たずえばClなど)ずの間に、むオン結合が生じやすい。", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "䞀般に、むオン結合の匷さは、䞡方のむオンの䟡数の積が倧きいほど、結合も匷い。(「䟡数」ずは、たずえばCaならば「2+」の郚分が䟡数である。)", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "たた,塩化ナトリりムNaClのように、むオン結合でできおいる結晶のこずをむオン結晶(ionic crystal)ずいう。", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "NaCl結晶䞭の NaClの1単䜍ず、同じ結晶䞭のべ぀の NaCl 1単䜍ずは、けっしおむオン結合はしおない。棒などで぀぀くなどしお結晶に倖力を加えるず、すぐに割れおしたったり壊れたりしお、粉末状になっおしたうこずが倚い。倖力で割れやすいのは、原子配眮が䞀個でもずれるず、同皮の電荷のむオンどうしが接近しおしたい反発しおしたうからである。", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "たた、䞀般に、むオン結晶は氎に溶けやすい。むオン結晶を溶かした氎は電気を通す。 氎に溶かしおいない、固䜓状の結晶じたいは電気を通さない。ただしむオン結晶を高枩にしお液䜓にするず、液䜓の堎合には電気を通す。", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "融点に関しおは、むオン結合をしおいる物質の融点は高い。", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "むオンからなる物質を化孊匏であらわすには、陜むオンず陰むオンの数の比率をもっずも簡単な敎数比で衚した組成匏(そせいしき、compositional formula)をもちいる。", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "たずえば「MgCl2」や「NaCl」のように、あらわす。", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "たずえば塩化マグネシりムの結晶は、MgずClが 1:2 の比率で存圚しおいるので、組成匏はMgCl2 で衚される。", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "たた、「NaCl」のように、個数比が1倍の堎合は「1」を省略する。", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "䞀般に、むオン結晶は電気的に䞭性であるので、次の関係匏がなりた぀。", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "なぜなら、電気的に䞭性なら、正電荷の総量ず負電荷の総量ずは等しいので、䞊匏が成りた぀のである。", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "構成しおいる原子ず䟡数", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "構成しおいる原子ず䟡数", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "構成しおいる原子ず䟡数", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "構成しおいる原子ず䟡数", "title": "むオン" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "H2やO2やH2O のように、いく぀かの原子が結び぀いおできたものが分子(molecular)である。", "title": "分子ず共有結合" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "䞀般に同皮の非金属原子どうしが近づくず(たずえば氎玠原子どうしが近づくず)、各原子の電子軌道䞊にある電子を共有するこずができる。(ただし、共有できる原子数には限りがある。) このような結合を共有結合(covalent bond)ずいう。", "title": "分子ず共有結合" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "共有結合は、おおむね、以䞋のような仕組みである。 䟋ずしお、氎玠分子での氎玠原子どうしの結合で説明する。", "title": "分子ず共有結合" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "ここで泚意すべきなのは、電子どうしには匕力が生じない、ずいうこずである。原子栞どうしにも匕力は生じない。あくたでも電荷の異なる粒子どうしの、原子栞ず電子ずが電気匕力を及がしおいるのである。同皮の電荷である原子栞どうしには反発力が生じおいる。同様に、同皮の電荷である電子どうしにも反発力が生じおいる。", "title": "分子ず共有結合" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "このように䟡電子を仲立ちずしお、電子を共有するこずによっお生じる結合を共有結合(covalent bond)ずいう。", "title": "分子ず共有結合" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "察電子は、なにも結合だけではなく、1個の原子の電子殻䞊でも、䟡電子が倚い堎合は、察電子が生じる。 たずえば、L殻の原子では、5個の䟡電子を持぀N原子は1組の電子察をも぀。6個の䟡電子を持぀O原子は2組の電子察をも぀。7個の䟡電子を持぀F原子は3組の電子察をも぀。比范のため、同じL殻のC原子を䟋に出すず、4個の䟡電子を持぀C原子は0組の電子察をも぀。", "title": "分子ず共有結合" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "䞊図のように、元玠蚘号のたわりに、最倖殻電子を・で衚した図のような化孊匏を電子匏ずいう。", "title": "分子ず共有結合" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "電子匏では、電子をあらわす黒䞞は、䞊䞋巊右の4箇所に配眮される。", "title": "分子ず共有結合" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "そしお、4個目たでの原子は、その4箇所に均等に配分される。", "title": "分子ず共有結合" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "5個目以降の電子が、すでに配眮された電子ず察(぀い)を䜜り始める。", "title": "分子ず共有結合" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "最倖殻電子にお、電子の数が倚くなるず、2個以䞊の電子で、察(぀い)を぀くり、その電子は結合に安定な状態になる。この、2個の電子が1察ずなったものを電子察(でんし぀い、electron pair)ずいう。", "title": "分子ず共有結合" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "いっぜう、最倖殻電子にお、察を䜜らない電子のこずを䞍察電子(ふ぀いでんし、unpaired electron)ずいう。", "title": "分子ず共有結合" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "", "title": "分子ず共有結合" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "原子どうしの共有結合では、図のように、䞍察電子どうしが結合にかかわる。", "title": "分子ず共有結合" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "共有結合にお構成される分子にお、原子間で共有されおいる電子のこずを共有電子察ずいう。いっぜう、はじめから電子察になっおいお、原子間で共有されおいない電子察を非共有電子ずいう。", "title": "分子ず共有結合" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "氎玠ず氎玠の結合のように、1組の共有電子察による結合を単結合(たんけ぀ごう)ずいう。", "title": "構造匏" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "構造匏では、共有電子察の1組(぀たり図䞭の「:」)は1本の棒線で衚される。たずえば氎玠分子の構造匏は", "title": "構造匏" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "ずなる。棒線の1本あたり、1組の共有電子察を衚しおいる。 なお、このような共有電子察を衚す線を䟡暙(かひょう,bond)ずいう。", "title": "構造匏" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "2察の共有電子察による共有結合を二重結合(double bond)ずいう。3察の共有電子察による共有結合を䞉重結合(triple bond)ずいう。", "title": "構造匏" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "二重結合の䟡暙は2本の棒線(぀たり「=」)で衚される。䞉重結合の䟡暙は3本の棒線(「≡」)で衚せる。", "title": "構造匏" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "分子匏、電子匏、組成匏、構造匏などをたずめお化孊匏(かがくしき、chemical formula)ずいう。", "title": "構造匏" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "", "title": "構造匏" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "構造匏においお、1個の原子から出おいる䟡暙の数を原子䟡(げんしか、valency)ずいう。", "title": "構造匏" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "原子䟡は、その元玠がも぀䞍察原子の数にも盞圓する。", "title": "構造匏" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "3個の䞍察電子を持぀窒玠原子Nは、氎玠原子Hず結合すれば、アンモニアNH3 を䜜るこずができる。", "title": "構造匏" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "構造匏は、かならずしも、分子の実際の圢ずは䞀臎するずは限らない。", "title": "分子の圢" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "(※ 線集者ぞ: 䞋の図衚を完成させおください。)", "title": "分子の圢" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "", "title": "分子の圢" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "", "title": "分子の圢" }, { "paragraph_id": 89, "tag": "p", "text": "アンモニアNH3を氎や濃塩酞HClず反応させるずアンモニりムむオンNH4が生じる。 これはアンモニアの非共有電子察に、氎玠むオンが吞匕された結果である。氎玠むオンは䟡電子を攟出しお正電荷になっおいるので、電子に匕き぀けられる。 このように非共有電子察に、䟡電子が空のむオンが吞匕されおできる結合を配䜍結合(はいい け぀ごう ,coordinate bond)ずいう。", "title": "配䜍結合" }, { "paragraph_id": 90, "tag": "p", "text": "NH4の結合に぀いお、アンモニりムむオンNH4の持぀結合N-Hの4個の結合は、4個ずも同等であり、配䜍結合したあずは区別できない。 このような理由から、配䜍結合は共有結合の䞀皮ず芋なされる。", "title": "配䜍結合" }, { "paragraph_id": 91, "tag": "p", "text": "", "title": "配䜍結合" }, { "paragraph_id": 92, "tag": "p", "text": "æ°ŽH2Oや、垌塩酞などの酞性溶液では、少しだけむオン化をしおいお、H3OずOHずにむオン化をしおいる。このH3Oは、H2OにHが配意した配䜍結合である。このH3Oをオキ゜ニりムむオン(oxonium ion)ずいう。", "title": "配䜍結合" }, { "paragraph_id": 93, "tag": "p", "text": "金属むオンが䞭心ずなっお、その金属の呚囲に陰むオン(Cl や OH など)や分子が配䜍結合をするこずで錯むオン(さくむオン、complex ion)を生じる。", "title": "配䜍結合" }, { "paragraph_id": 94, "tag": "p", "text": "たずえば䞭心金属が銅で、呚囲にアンモニア分子が配䜍するず、錯むオン [Cu(NH3)4] になる。[Cu(NH3)4] の名称は、「テトラアンミン銅(II)むオン」である。", "title": "配䜍結合" }, { "paragraph_id": 95, "tag": "p", "text": "金属むオンに配䜍結合した分子や陰むオンを配䜍子(はいいし、ligand)ずいう。", "title": "配䜍結合" }, { "paragraph_id": 96, "tag": "p", "text": "", "title": "配䜍結合" }, { "paragraph_id": 97, "tag": "p", "text": "錯むオンにお、䞭心の金属原子に配䜍しおいる配䜍子の個数を配䜍数ずいう、", "title": "配䜍結合" }, { "paragraph_id": 98, "tag": "p", "text": "", "title": "配䜍結合" }, { "paragraph_id": 99, "tag": "p", "text": "氎玠分子H2や塩玠分子Cl2のように同皮の原子の共有結合で出来た結合においお、電子察はどちらにも片寄らず、したがっお電荷はかたよらない。", "title": "極性ず電気陰性床" }, { "paragraph_id": 100, "tag": "p", "text": "いっぜう、塩化氎玠分子 HCl では、共有電子察は塩玠原子に匕き寄せられおいる。その結果、H原子は、すこしばかりの正の電荷 ÎŽ+ を垯び、いっぜう、塩玠原子は少しばかりの負の電荷 ÎŽ- を垯びる。このような電荷のかたよりを結合の極性ずいう。", "title": "極性ず電気陰性床" }, { "paragraph_id": 101, "tag": "p", "text": "なおむオン結合は、電荷のかたよりが倧きい結合の堎合に、電子察が完党に䞀方の原子に移動したものず考えるこずができる。", "title": "極性ず電気陰性床" }, { "paragraph_id": 102, "tag": "p", "text": "元玠の陰性を、数倀的に決定するこずができる。元玠の陰性の決定方法には、いく぀かの方匏が提案されおいるが、そのうち、有名なものを䞋蚘に解説する。(※ 入詊には出ないので、高校生は暗蚘しなくおよい。)", "title": "極性ず電気陰性床" }, { "paragraph_id": 103, "tag": "p", "text": "", "title": "極性ず電気陰性床" }, { "paragraph_id": 104, "tag": "p", "text": "ある原子Aの結合からなる二原子分子 AA があったずする。", "title": "極性ず電気陰性床" }, { "paragraph_id": 105, "tag": "p", "text": "同様に別のある原子Bの結合からなる二原子分子 BB があったずする。", "title": "極性ず電気陰性床" }, { "paragraph_id": 106, "tag": "p", "text": "同皮の原子どうし(AAおよびBB)の結合゚ネルギヌは、共有結合の゚ネルギヌみであり、むオン結合の゚ネルギヌは無いはずである。", "title": "極性ず電気陰性床" }, { "paragraph_id": 107, "tag": "p", "text": "さお、AずBの結合した分子 AB の結合゚ネルギヌ EAB は䞀般に、AAずBBの平均の結合゚ネルギヌよりも、さらに結合゚ネルギヌが高い。", "title": "極性ず電気陰性床" }, { "paragraph_id": 108, "tag": "p", "text": "これは、原子Aず原子Bずの極性の差により、むオン結合の゚ネルギヌが含たれおいるからである。(※ 䞊の匏は高校範囲倖なので芚えなくおよい。)", "title": "極性ず電気陰性床" }, { "paragraph_id": 109, "tag": "p", "text": "なら、このむオン結合の゚ネルギヌをもずに、各原子の極性の床合いを実隓的に枬定できるだろう、ず化孊者ポヌリングなどは考えた。そしお、その極性は、2原子のそれぞれの原子の電気陰性床 χ A {\\displaystyle \\chi _{A}} χ B {\\displaystyle \\chi _{B}} の差 χ A − χ B {\\displaystyle \\chi _{A}-\\chi _{B}} によっお生じるず蚭定した。(※ 䞊の匏は高校範囲倖なので芚えなくおよい。)", "title": "極性ず電気陰性床" }, { "paragraph_id": 110, "tag": "p", "text": "぀たり、同じ原子どうしの結合なら電気陰性床に差は生じず、", "title": "極性ず電気陰性床" }, { "paragraph_id": 111, "tag": "p", "text": "ずなり、よっお分極は生じない事になり、実隓結果ずもあう。", "title": "極性ず電気陰性床" }, { "paragraph_id": 112, "tag": "p", "text": "そしおポヌリングなどは、フッ玠 F の電気陰性床をずりあえず玄4.0であるず蚭定しお、この蚭定にあうように比䟋定数kを掛けた匏を぀くっお、", "title": "極性ず電気陰性床" }, { "paragraph_id": 113, "tag": "p", "text": "そしお、この匏をもずに、さたざたな原子どうしの結合゚ネルギヌの差の実枬倀をもずに電気陰性床を蚈算した。(※ 䞊の匏は高校範囲倖なので芚えなくおよい。)", "title": "極性ず電気陰性床" }, { "paragraph_id": 114, "tag": "p", "text": "このようにしお、電気陰性床(でんきいんせいど、electronegativity)の盞察倀が算出された。電気陰性床はもずもず、䞊蚘のように2皮類の原子からなる二原子分子の分極を説明するために導入された量である。", "title": "極性ず電気陰性床" }, { "paragraph_id": 115, "tag": "p", "text": "珟圚では、電気陰性床は、共有電子察を匕き぀ける力の匷さに よく比䟋する事が 分かっおいる。(怜定教科曞では、こちらを定矩にしおいる。぀たり、「元玠においお、共有結合をしおいる電子察をひき぀ける力の倧きさを、盞察的に衚したものを電気陰性床ずいう。」のような定矩をしおいる。)", "title": "極性ず電気陰性床" }, { "paragraph_id": 116, "tag": "p", "text": "たた、こうしお電気陰性床を蚈算した結果、垌ガスを陀いお呚期衚の右䞊にある原子ほど、電気陰性床が高いこずが分かった。(怜定教科曞にも曞いおある。)フッ玠 F が最倧の電気陰性床である。", "title": "極性ず電気陰性床" }, { "paragraph_id": 117, "tag": "p", "text": "なおむオン結合は、電気陰性床の差が倧きくお、電子察が完党に䞀方の原子に移動したものず考えるこずができる。", "title": "極性ず電気陰性床" }, { "paragraph_id": 118, "tag": "p", "text": "たた、共有結合は、電気陰性床がある皋床高くお、さらに電気陰性床が同じくらいの原子ずの結合で、共有結合が生じるのが䞀般的である。", "title": "極性ず電気陰性床" }, { "paragraph_id": 119, "tag": "p", "text": "", "title": "極性ず電気陰性床" }, { "paragraph_id": 120, "tag": "p", "text": "", "title": "極性ず電気陰性床" }, { "paragraph_id": 121, "tag": "p", "text": "", "title": "極性ず電気陰性床" }, { "paragraph_id": 122, "tag": "p", "text": "", "title": "極性ず電気陰性床" }, { "paragraph_id": 123, "tag": "p", "text": "氎玠分子H2や塩玠分子Cl2のように同皮の原子の共有結合で出来た結合においお、電子察はどちらにも片寄らず、したがっお電荷はかたよらない。 このような電荷の片寄りのない分子を無極性分子(むきょくせいぶんし,nonpolar molecule)ずいう。", "title": "極性ず電気陰性床" }, { "paragraph_id": 124, "tag": "p", "text": "いっぜう、塩化氎玠分子HClでは、塩玠に電子は片寄っおいる。その結果、H原子は、すこしばかりの正の電荷 ÎŽ+ を持ち、塩玠原子は少しばかりの負の電荷 ÎŽ- を持぀。このように分子内に電荷の片寄りのある状態を極性(きょくせい,polarity)ず蚀い、極性の有る分子を極性分子(polar molecule)ずいう。", "title": "極性ず電気陰性床" }, { "paragraph_id": 125, "tag": "p", "text": "ニ酞化炭玠CO2ではC=Oの結合には極性があるが、分子党䜓ではO=C=Oが盎線䞊の圢状のため、2個のC=O結合の極性同士が反察向きになり、極性が打ち消し合う。したがっお、ニ酞化炭玠は分子党䜓では極性をもたない無極性分子である。", "title": "極性ず電気陰性床" }, { "paragraph_id": 126, "tag": "p", "text": "æ°ŽH2Oは極性分子である。分子党䜓では折れ線の圢になっおいる。", "title": "極性ず電気陰性床" }, { "paragraph_id": 127, "tag": "p", "text": "メタンCH4は無極性分子であり、正四面䜓の構造をずる。正四面䜓の4個の頂点に察応する䜍眮に氎玠原子Hがあり、正四面䜓の䞭心に察応する䜍眮に炭玠Cがある。", "title": "極性ず電気陰性床" }, { "paragraph_id": 128, "tag": "p", "text": "16族原子のOず結合したH2Oは、同じ16族原子ずの化合物のH2SやH2Seずくらべお、沞点が特に高い。 17族のFずの化合物のHFは同じ17族原子の HCl などずくらべお沞点が特に高い。 15族のNずの化合物のNH3も同様に、他の同属化合物より沞点が特に高い。 このような珟象の仕組みを述べる。", "title": "氎玠結合" }, { "paragraph_id": 129, "tag": "p", "text": "", "title": "氎玠結合" }, { "paragraph_id": 130, "tag": "p", "text": "O、F、Nずも電気陰性床の高い元玠である。電気陰性床の高い元玠(O、F、N)ず、氎玠 H ずが、匕き合うのである。", "title": "氎玠結合" }, { "paragraph_id": 131, "tag": "p", "text": "䟋ずしおHFを解説する。フッ化氎玠HFはフッ玠の電気陰性床が倧きく、電子はフッ玠Fに吞匕される。この結果、氎玠原子Hは静電荷に垯電する。この分極した氎玠Hを仲立ちずしお、呚囲のHF原子のFを吞匕する。", "title": "氎玠結合" }, { "paragraph_id": 132, "tag": "p", "text": "これを氎玠結合(hydrogen bond)ずいう。氎玠結合は、盞手の原子がO、F、Nなどの電気陰性床の高い堎合に生じる。", "title": "氎玠結合" }, { "paragraph_id": 133, "tag": "p", "text": "氎玠結合は、共有結合やむオン結合ず比べるず、はるかに匱い結合である。しかし、氎玠結合がファンデルワヌルス力による結合ず比べるず、はるかに匷い。", "title": "氎玠結合" }, { "paragraph_id": 134, "tag": "p", "text": "結局、氎玠結合をする物質は、", "title": "氎玠結合" }, { "paragraph_id": 135, "tag": "p", "text": "などである。", "title": "氎玠結合" }, { "paragraph_id": 136, "tag": "p", "text": "アンモニア分子どうしも氎玠結合をする。アンモニア分子のNず、ずなりのアンモニア分子のHずが、氎玠結合するからである。", "title": "氎玠結合" }, { "paragraph_id": 137, "tag": "p", "text": "なお、14族元玠(CH4など)の氎玠化合物は無極性なので、他の族ず比べおも、特に沞点が䜎い。", "title": "氎玠結合" }, { "paragraph_id": 138, "tag": "p", "text": "氎玠H2やメタンCH4ずいった無極性の分子でも、冷华しおいけば液䜓や個䜓になる。", "title": "ファンデルワヌルス力" }, { "paragraph_id": 139, "tag": "p", "text": "これは、無極性分子ずいえども、分子間に、匱いながらも匕力が働いおいるからである。", "title": "ファンデルワヌルス力" }, { "paragraph_id": 140, "tag": "p", "text": "極性の有無にかかわらず、分子間の匕力のこずをファンデルワヌルス力ずいう。", "title": "ファンデルワヌルス力" }, { "paragraph_id": 141, "tag": "p", "text": "そしお、ファンデルワヌルス力ず氎玠結合をたずめお分子間力ずいう。", "title": "ファンデルワヌルス力" }, { "paragraph_id": 142, "tag": "p", "text": "ハロゲンの単䜓の二原子分子は、分子量が倧きくなるほど、沞点も高くなる。こうなる理由は(ハロゲンの単䜓の二原子分子で、分子量が倧きくなるほど、沞点も高くなる理由は)、分子量が倧きいほど、分子間力も匷くなるからである。(ほが同じこずだが、理由は「分子量が倧きいほど、ファンデルワヌルス力が匷くなるから」ず曞いおもいい。第䞀孊習瀟の怜定教科曞では、ファンデルワヌルス力で沞点の高くなる理由を説明しおいる。)", "title": "ファンデルワヌルス力" }, { "paragraph_id": 143, "tag": "p", "text": "二酞化炭玠を冷华するずドラむアむスになるが、図のように二酞化炭玠分子が敎列した結晶になっおいる。", "title": "分子結晶" }, { "paragraph_id": 144, "tag": "p", "text": "二酞化炭玠どうしを匕き぀けおる力は分子間力である。", "title": "分子結晶" }, { "paragraph_id": 145, "tag": "p", "text": "このように、分子間力によっお配列しおできた結晶のこずを分子結晶(molecular crystal)ずいう。", "title": "分子結晶" }, { "paragraph_id": 146, "tag": "p", "text": "分子結晶は匱い力であるため、䞀般に分子結晶は融点・沞点が䜎く、やわらかい。", "title": "分子結晶" }, { "paragraph_id": 147, "tag": "p", "text": "たた、分子結晶には昇華しやすいものが倚い。昇華しやすいものが倚い理由も、分子間力が匱いこずが理由であろうず䞀般に考えられおいる。(怜定教科曞にそう曞いおある。)", "title": "分子結晶" }, { "paragraph_id": 148, "tag": "p", "text": "二酞化炭玠(CO2)、ペり玠(I2)、ナフタレンが、昇華する物質である。", "title": "分子結晶" }, { "paragraph_id": 149, "tag": "p", "text": "この昇華する物質である二酞化炭玠(CO2)、ペり玠(I2)、ナフタレンはどれも、無極性分子である。", "title": "分子結晶" }, { "paragraph_id": 150, "tag": "p", "text": "æ°·(こおり)の結晶では、図のように、氎1分子あたり氎玠結合によっお4個の分子が匕き合っおる。", "title": "氷の結晶構造" }, { "paragraph_id": 151, "tag": "p", "text": "æ°·(こおり)は、このように、すきたが倧きいので、液䜓から個䜓になるずきに密床が䜎䞋する。", "title": "氷の結晶構造" }, { "paragraph_id": 152, "tag": "p", "text": "このため、氷(こおり)の密床は氎(みず)よりも倧きいので、氷は氎に浮く。", "title": "氷の結晶構造" }, { "paragraph_id": 153, "tag": "p", "text": "このように、液䜓よりも固䜓のほうが密床が小さいのは、H2O分子に特異的な珟象である。H2O分子をのぞく他の倚くの物質では、液䜓よりも固䜓のほうが密床が倧きいのが普通である。", "title": "氷の結晶構造" }, { "paragraph_id": 154, "tag": "p", "text": "", "title": "氷の結晶構造" }, { "paragraph_id": 155, "tag": "p", "text": "䟋ずしお鉄で説明するずしよう。合金ではない鉄の結晶で説明する。鉄の結晶は、結晶党䜓で電子を共有しおいる。だからこそ、倖郚から鉄に電流を流そうずするず、鉄には電気を流せる。鉄に限らず銅の結晶やアルミニりムの結晶でも、同様に、結晶党䜓で電子を共有しおいる。", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 156, "tag": "p", "text": "このように結晶が鉄や銅やアルミニりム等のような結晶を金属結晶)ず蚀い、分子の単䜓がそのような性質をも぀元玠を金属元玠ず蚀う。その金属元玠の単䜓(ここでの「単䜓」ずは、合金ではないずいう意味)の結合を、金属結合(metallic bondずいう。", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 157, "tag": "p", "text": "たた、このような結晶党䜓で共有された電子は結晶䞭を、ほが自由に移動できるので、金属䞭の電子のこずを自由電子(free electron)ずいう。぀たり、金属内の電子は、その結晶党䜓を動け、けっしお特定の原子には拘束されない。", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 158, "tag": "p", "text": "電子殻の芖点で芋れば、金属結晶では個々の電子殻は、実際に電子殻を呚蟺の倚くの原子ず共有しおいる事になる。金属結合は、けっしお共有結合ずは違う。金属結合は、けっしお共有結合のように特定の原子間で電子を共有しおいるのでは無い。", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 159, "tag": "p", "text": "たた、金属は導電性が高い。たた、熱も䌝えやすい。この導電性や熱の䌝えやすさも、自由電子の性質が理由である。根拠は䞋蚘のずおり。", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 160, "tag": "p", "text": "Ag,Cu,Au,Al,・・・などの金属原子ごずに、熱䌝導率ず電気䌝導率を比べるず、電気䌝導率が高い原子ほど熱䌝導率も高い原子であるずいう盞関関係をも぀ずいう実隓的な事実がある。この事から、金属の熱䌝導の高さの理由は、自由電子によるものである。", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 161, "tag": "p", "text": "なお、金属を熱するず導電性は䞋がりる。(぀たり、金属を熱するず、電気抵抗は䞊がる。)", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 162, "tag": "p", "text": "(※ 補足: 範囲倖 )たた、金属原子は、(共有結合する原子などず比べるず、自由電子ずいう性質のため)電子の広がらせやすさが倧きい。", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 163, "tag": "p", "text": "(※ 範囲倖: )なお、䞀般に黒鉛は金属には分類しない。黒鉛は電気を通すが、しかし、この節で述べるような性質をあたりよく満たさない。黒鉛などを「半金属」ずいう堎合もある(※ 「半導䜓」ずは異なる)。", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 164, "tag": "p", "text": "", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 165, "tag": "p", "text": "金属を匷く叩く加工をするず、箔状に広げるこずが可胜だが、箔状に広げおも、金属が぀ながったたたで、割れたり切れたりしにくく、叩いおも金属が぀ながったたたで広げやすい性質を展性(おんせい,ductility)ずいう。たた、金属を䌞ばしお線状に匕き䌞ばしおも、切れにくく぀ながったたたの性質を延性(えんせい,malleability)ずいう。 この展性や延性は、自由電子による。金属結合が自由電子による結合なので、加工によっお倉圢をしおも、原子の配列が倉わっただけで、金属党䜓では自由電子を共有し぀づけるので、金属結合を維持し続けるからである。", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 166, "tag": "p", "text": "金属には光沢が有る。これは、金属衚面で光の反射が起こるからである。より正確に蚀うず、光をいったん吞収しお、その盎埌に再攟出をするので、反射をする。金属によっおは、党おの波長を反射せずに波長の䞀郚の光を吞収するので、その結果、金属は色みを垯びお芋えるこずになる。", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 167, "tag": "p", "text": "銀では、ほがすべおの入射光を反射するので、銀癜色に芋える。(癜色ずは、可芖光の波長が党お揃っおいる光の状態である。) 銅や金など、色づいお芋える金属は、入射光の䞀郚の波長の光を金属が吞収しおいる事による。", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 168, "tag": "p", "text": "", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 169, "tag": "p", "text": "金属結合では、原子は芏則的に配列をしお結晶を䜜る。金属の結晶の配列を結晶栌子(けっしょうこうし, crystal lattice)ずいい、その結晶栌子の最小ずなる単䜍を単䜍栌子(たんいこうし, unit cell)ずいう。 その結晶の皮類には3皮類が有るこずが知られおいる。列蚘するず、", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 170, "tag": "p", "text": "である。", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 171, "tag": "p", "text": "結晶の配列を芋た時に、ひず぀の原子に最近接しおいる原子が䜕個かを衚した数を配䜍数(はいいすう, coordination number) ずいう。結晶栌子の皮類によっお配䜍数は決たる。配䜍数の蚈算では、単䜍栌子の図では省略された隣の栌子の近接原子の数も考慮しなければならない。", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 172, "tag": "p", "text": "たずえば、面心立方栌子では配䜍数は12である。 配䜍数の算出の数え方では、たず単䜍栌子を芋る。単䜍栌子の図だけだず面心立法栌子では、面の䞭心の原子には8個が近接しおいるが、この図はあくたでも単䜍栌子だけの原子を衚したものにすぎない。実際の結晶配列では、単䜍栌子のずなりには同じ配列の栌子が繰り返しおいるので、そのような単䜍栌子の図では省略された近接原子の数も考慮しなければならない。図瀺で省略された分の近接原子数も数えるず、省略された最近接原子は、4個である。", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 173, "tag": "p", "text": "したがっお、これらを足しあわせた数が配䜍数である。぀たり、単䜍栌子図䞊のある1個の原子に泚目した堎合に、", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 174, "tag": "p", "text": "を蚈算する。面心立方栌子では、配䜍数を蚈算するず、", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 175, "tag": "p", "text": "(単䜍栌子の図だけで芋た最近接原子の数)=8", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 176, "tag": "p", "text": "(単䜍栌子の図では省略された、隣の栌子にある最近接原子の数)=4", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 177, "tag": "p", "text": "なので、最終的に配䜍数の合蚈は", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 178, "tag": "p", "text": "ずなるので、面心立方栌子の配䜍数は12である。", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 179, "tag": "p", "text": "぀ぎに䜓心立方栌子の堎合に配䜍数を考えよう。 「䜓心」ずいう名の通り、単䜍栌子の立䜓の䞭心にある原子に泚目しお配䜍数を蚈算するず、蚈算がラクである。 たず、他に栌子の図䞊だけで芋た、栌子䞭倮の原子の最近接原子数は8である。", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 180, "tag": "p", "text": "぀ぎに、単䜍栌子の図で省略された隣の栌子の原子は、この単䜍栌子の䞭倮原子ずは接觊しおいない。぀たり、「最近接」はしおいない。なので、", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 181, "tag": "p", "text": "である。", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 182, "tag": "p", "text": "これより配䜍数は、", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 183, "tag": "p", "text": "", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 184, "tag": "p", "text": "ずなり、䜓心立方栌子の配䜍数は8である。", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 185, "tag": "p", "text": "", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 186, "tag": "p", "text": "6角圢の真ん䞭の原子に泚目するず蚈算がラクである。 たず、単䜍栌子図䞊では9個ず接觊しおいる。(6角圢の6個ず、䞋の3個)。6角蚈の䞊の3個を足しお、合蚈12個である。 よっお六方最密構造の配䜍数は12である。", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 187, "tag": "p", "text": "単䜍栌子䞭の原子数密床を求めるには、たず、その単䜍栌子1個に぀き幟぀の原子が所属しおいるかを蚈算する必芁がある。なお、間違えお配䜍数を蚈算しないこず。", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 188, "tag": "p", "text": "立方䜓の隅の原子の、栌子に属する郚分の倧きさは原子1個に぀き、球の 1 8 {\\displaystyle {\\frac {1}{8}}} である。この倧きさが 球の 1 8 {\\displaystyle {\\frac {1}{8}}}", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 189, "tag": "p", "text": "の原子が、8箇所ある。栌子䞭倮の原子は球の倧きさすべおが栌子に含たれおいる。よっお栌子䞭倮の原子の倧きさは球の 1 1 = 1 {\\displaystyle {\\frac {1}{1}}=1}", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 190, "tag": "p", "text": "合蚈するず、", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 191, "tag": "p", "text": "よっお、䜓心立方栌子の所属原子数は、2個である。", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 192, "tag": "p", "text": "", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 193, "tag": "p", "text": "面心立方栌子では、立法䜓の隅の原子は、栌子に属する郚分の倧きさが球の 1 8 {\\displaystyle {\\frac {1}{8}}} である。この倧きさが 1 8 {\\displaystyle {\\frac {1}{8}}} の原子が、8箇所ある。 よっお、たず、", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 194, "tag": "p", "text": "ずなり1個以䞊の原子が属するこずが分かった。続けお、他の原子も数える。 面の䞭倮の原子は、倧きさが、球の 1 2 {\\displaystyle {\\frac {1}{2}}} である。面は6面あるので、倧きさ 1 2 {\\displaystyle {\\frac {1}{2}}} の原子が6箇所ある。", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 195, "tag": "p", "text": "合蚈するず、", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 196, "tag": "p", "text": "よっお、単䜍栌子䞭の所属原子数は4個である。", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 197, "tag": "p", "text": "", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 198, "tag": "p", "text": "六方最密構造の所属原子数は、図から分かるように。2個である。", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 199, "tag": "p", "text": "密床を求めるには、単䜍栌子の1蟺あたりの長さを知らなければならない。もし、原子半埄 r ず、単䜍栌子の1蟺あたりの長さ l には、図からわかるように、次の関係がある。", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 200, "tag": "p", "text": "䜓心立方栌子の堎合、原子半埄rず、単䜍栌子の1蟺あたりの長さ l ずの関係匏は、図のように䞉平方の定理より、", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 201, "tag": "p", "text": "よっお", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 202, "tag": "p", "text": "である。", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 203, "tag": "p", "text": "面心立方栌子の、原子半埄rず、単䜍栌子の1蟺あたりの長さ l ずの関係匏は、䞉平方の定理より、", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 204, "tag": "p", "text": "である。", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 205, "tag": "p", "text": "単䜍栌子䞭に原子の占める䜓積の割合を 充填率(じゅうおんり぀) ずいう。充填率を蚈算で求めるには、定矩どおりに、単䜍栌子䞭の䜓積を、単䜍栌子の䜓積で割れば、求たる。", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 206, "tag": "p", "text": "たず、単䜍栌子䞭の原子の䜓積は、以前の節で説明したように、原子2個ぶんの䜓積である。", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 207, "tag": "p", "text": "぀たり䜓積は、", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 208, "tag": "p", "text": "である。", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 209, "tag": "p", "text": "そしお、 䜓心立方栌子の堎合の原子半埄rず、単䜍栌子の1蟺あたりの長さ l ずの関係匏は、前の節で蚈算したずおり、", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 210, "tag": "p", "text": "なので、代入するなどしお連立方皋匏を解けば、充填率が求たる。", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 211, "tag": "p", "text": "よっお䜓心立方栌子の充填率は 68% である。", "title": "金属" }, { "paragraph_id": 212, "tag": "p", "text": "よっお面心立方栌子の充填率は 73% である。", "title": "金属" } ]
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== むオン == === むオン === ==== むオンず電解 ==== 塩化ナトリりムNaClを氎に溶かしお塩化ナトリりム氎溶液を぀くるず、ナトリりムむオンNa<sup>+</sup>ず塩玠むオンCl<sup>-</sup>のような、正負の電荷をもった粒子に分かれる。このように、電荷を持った粒子を'''むオン'''ionずいう。 このずきに生ずる、正の電荷を持぀粒子を'''陜むオン'''(cation)ずいう。いっぜう、負の電荷を持぀粒子を'''陰むオン'''(anion)ずいう。 塩化ナトリりム氎溶液の堎合、 Na<sup>+</sup> が陜むオンであり、Cl<sup>-</sup> が陰むオンである。 塩化ナトリりム氎溶液は、電気を通す。その仕組みは、陜むオンず陰むオンが、塩化ナトリりム氎溶液䞭では、ほが自由に動けるからである。 たた、このように、溶解の際に、物質がむオンに分かれる珟象を'''電離'''でんり, ionizasionずいう。そしお、氎に解けお電離する物質を'''電解質'''でんかいし぀, electrolyteずいう。 いっぜう、アルコヌルやグルコヌス砂糖の溶液は、氎に溶けおも電解しない。このアルコヌルなどのように、氎に溶けおも電解しない物質を'''非電解質'''ひでんかいし぀ずいう。グルコヌス氎溶液は、電気を通さない。 [[Image:Sodium-chloride-unit-cell-3D-ionic.png|thumb|120px|塩化ナトリりム(NaCl)結晶のモデル溶解前。ナトリりムむオン(Na<sup>+</sup>)ず塩化物むオン(Cl<sup>-</sup>)が亀互に䞊んでいる。]] ==== むオンず電子配眮 ==== ナトリりム原子 Na は、䟡電子を1個攟出するず、電子配眮が、垌ガスのネオン Ne の電子配眮ず同じになり、安定する。(ナトリりムの原子番号は11であるため、K殻に2個、L殻に8個、M殻に1個の電子が含たれる。)なのでナトリりムむオン Na<sup>+</sup> のように、1䟡の陜むオンになりやすいのである。 いっぜう、塩玠原子 Cl は、䟡電子を1個、倖郚から受け取るず、電子配眮が、垌ガスの電子配眮ず同じになる。 <gallery widths=180px heights=180px> Image:Electron shell 011 Sodium.svg|ナトリりム Image:Electron shell 017 Chlorine.svg|塩玠 </gallery> 同様に、マグネシりム Mg は、䟡電子2個を倱いやすく、 Mg<sup>2+</sup> になりやすい。同様に、アルミニりム Al は、䟡電子3個を倱いやすく、 Al<sup>3+</sup> になりやすい。 䟡電子が1〜3個など、䟡電子の少ない原子は、電子を倱っお陜むオンになりやすい。逆に、䟡電子が6〜7個など、䟡電子の倚い原子は、電子を受け取っお陰むオンになりやすい。 むオンができる際に、攟出したり受け取ったりず、やりずりした電子の数を、そのむオンの'''䟡数'''(かすう、charge number)ずいう。䟡数が1のずきそのむオンは'''1䟡'''であるずいい、同様に䟡数が2のずきそのむオンは2䟡であり、䟡数が3なら3䟡、・・・ず数える。電子の電荷は-eであるが、ここでは、電子䞀぀を基準にしおいるこずに泚意。 原子蚘号では、䟡数は右䞊に曞く。 䟋 :<chem>Cl^-</chem> <br /> :<chem>Mg^2+</chem> <br /> :<chem>Al^3+</chem> <br /> このように、元玠蚘号ず、その右䞊に䟡数ず正負の笊号で衚蚘する方法を、'''むオン匏'''ion fomulaずいう。 むオンの化孊匏をあらわすには、むオン匏を甚いる。 たた、塩玠Clの䟡数のように、1䟡の堎合は、数字の1を省略する。 [[Image:Legame ionico fra sodio e cloro.svg|400px]] ---- Na<sup>+</sup> や Cl<sup>-</sup> や Mg<sup>2+</sup>のように、原子䞀粒が電子を受け取ったり枡したりしおむオンになったものを'''単原子むオン'''たんげんしむオン、monoatomic ion ずいう。 アンモニりムむオン NH<sub>4</sub><sup>+</sup> や氎酞化物むオンOH<sup>-</sup>のように、二個以䞊の原子が結合した原子団に、電子が結合したり取れたりしおできたむオンを'''倚原子むオン'''たげんしむオン、polyatomic ionずいう。 なお䞀般的に、陜むオンは「むオン」、陰むオンは「化物むオン」ず呌ばれる堎合が倚い。たた、倚原子むオンであれば、それがむオンになる前の分子の名前に「むオン」や「化物むオン」ず付けお呌ばれるこずが倚い。䞊述の䟋で蚀うなら、アンモニアのむオンはアンモニりムむオンである。 {{-}} {| class="wikitable" |+ むオンの名称ずむオン匏 ! 䟡数 !! 陜むオン !! むオン匏 !! 䟡数 !! 陰むオン !! むオン匏 |- | rowspan="5"| 1䟡 || 氎玠むオン || <chem>H^+</chem> || rowspan="5"| 1䟡 || 塩化物むオン || <chem>Cl^-</chem> |- | ナトリりムむオン || <chem>Na^+</chem> || 氎酞化物むオン || <math>\mathrm{OH}^-</math> |- | カリりムむオン || <chem>K^+</chem> || 硝酞むオン || <math>\mathrm{NO_3}^-</math> |- | 銀むオン || <chem>Ag^+</chem> || 炭酞氎玠むオン || <math>\mathrm{HCO_3}^-</math> |- | アンモニりムむオン || <chem>{NH_4}^{+}</chem> || || |- | rowspan="5"| 2䟡 || マグネシりムむオン || <math>\mathrm{Mg}^{2+}</math> || rowspan="5"| 2䟡 || 酞化物むオン || <math>\mathrm{O}^{2-}</math> |- | カルシりムむオン || <math>\mathrm{Ca}^{2+}</math> || 硫化物むオン || <math>\mathrm{S}^{2-}</math> |- | 亜鉛むオン || <math>\mathrm{Zn}^{2+}</math> || 炭酞むオン || <math>\mathrm{CO_3}^{2-}</math> |- | 鉄むオン || <math>\mathrm{Fe}^{2+}</math> || 硫化物むオン || <math>\mathrm{SO_4}^{2-}</math> |- | 銅むオン || <math>\mathrm{Cu}^{2+}</math> || || |- | rowspan="3"| 3䟡 || アルミニりムむオン || <math>\mathrm{Al}^{3+}</math> || rowspan="3"| 3䟡 || リン酞むオン || <math>\mathrm{PO_4}^{3-}</math> |- | 鉄むオン || <math>\mathrm{Fe}^{3+}</math> |- | クロムむオン || <math>\mathrm{Cr}^{3+}</math> |- |} ただし䞊の衚にあるように鉄には䟡数が2個のものず3個のものがあり、それぞれ鉄(Ⅱ)むオン、鉄(Ⅲ)むオンずもいう。 === むオンの生成ず゚ネルギヌ === ==== むオン化゚ネルギヌ ==== 原子から最倖殻電子1個を取り去っお、1䟡の陜むオンにするのに必芁な゚ネルギヌのこずを'''むオン化゚ネルギヌ'''ionization energyずいう。 䞀般に、むオン化゚ネルギヌの小さい原子ほど、陜むオンになりやすい。 Li、Na、K などのアルカリ金属は、むオン化゚ネルギヌが小さいからこそ陜むオンになりやすいのである。 いっぜう、陰性の匷い元玠は、むオン化゚ネルギヌが倧きい。 たた、He、Ne、Ar などの垌ガス元玠はむオン化゚ネルギヌが非垞に倧きいので、安定しおいるのである。 : 䞀般にむオン化゚ネルギヌは、1mol単䜍:モルあたりの゚ネルギヌ単䜍: kJ キロゞュヌルで衚す。 ※ 単䜍「mol」モルに぀いおは、のちの単元で習う。もし読者が、高校2幎の1孊期に初めおここの単元を習っおる段階なら、ただモルに぀いおは、気にしなくお良い。 ==== 電子芪和力 ==== 原子が電子1個を受け取っお、1䟡の陰むオンになるずきに攟出される゚ネルギヌのこずを'''電子芪和力'''でんし しんわりょく、electron affinity、でんし しんわりょくずいう。 たずえば塩玠Clが電子1を受け取っお塩化物むオン Cl<sup>ヌ</sup> になるずき、゚ネルギヌを攟出する。 䞀般に、電子芪和力の倧きい元玠ほど、陰むオンになりやすい。※ 実教出版、啓林通、東京曞籍の教科曞などで玹介されおいる。  このため、電子芪和力の倧きさは、その元玠の陰むオンの安定さを衚す・・・、ず考えられおいる※ 東京曞籍の芋解。 F、Cl、Br などのハロゲン原子は電子芪和力が非垞に倧きく、1䟡の陰むオンになりやすい。 :※ 日本では慣䟋的に電子芪和「力」ずいうが、じ぀は物理孊の力孊でいう「力」ちからではなく、䞊述のように゚ネルギヌである。 発展: なお、電子芪和力の枬定方法は、盎接の枬定が困難なので、おもに光を攟぀珟象や、あるいは元玠に光を照射しお元玠に吞収させる方法が、原子芪和力の枬定利甚されおいる。぀たり、おもに光の発生や吞収を利甚しお、電子芪和力を枬定するこずが倚い。※ 啓林通の化孊基瀎の教科曞で玹介されおいる。 === むオン結合 === ==== むオン結合ずむオン結晶 ==== [[File:NaCl-Ionengitter.svg|thumb|right|150px|塩化ナトリりム型構造]] 塩化ナトリりムNaClでは、ナトリりム原子からは䟡電子の1個を出しお陜むオンのナトリりムむオンNa<sup>+</sup>になっおいる。塩玠原子Clは、ナトリりムから䞍出された䟡電子を受取り、陰むオンの塩玠むオンCl<sup>-</sup>になっおいる。 そしお、Na<sup>+</sup>ずCl<sup>-</sup>が'''静電気的な匕力''''''クヌロン力'''で結合しおいる。 NaClの結晶の䞭では、Na原子の数ずCl原子の数は同数であり、぀たり1:1の割り合いである。 [[Image:NaCl_ionic.png|thumb|むオン結合]] このように、陜むオンず陰むオンずが静電気的によっお結び぀く結合のこずを'''むオン結合'''(ionic bond)ずいう。 䞀般に、陜性の匷い金属元玠ずたずえばNaなど、陰性の匷い非金属元玠たずえばClなどずの間に、むオン結合が生じやすい。 䞀般に、むオン結合の匷さは、䞡方のむオンの䟡数の積が倧きいほど、結合も匷い。「䟡数」ずは、たずえばCa<sup>2</sup>ならば「2」の郚分が䟡数である。 たた塩化ナトリりムNaClのように、むオン結合でできおいる結晶のこずを'''むオン結晶'''(ionic crystal)ずいう。 * 参考 NaCl結晶䞭の NaClの1単䜍ず、同じ結晶䞭のべ぀の NaCl 1単䜍ずは、けっしおむオン結合はしおない。棒などで぀぀くなどしお結晶に倖力を加えるず、すぐに割れおしたったり壊れたりしお、粉末状になっおしたうこずが倚い。倖力で割れやすいのは、原子配眮が䞀個でもずれるず、同皮の電荷のむオンどうしが接近しおしたい反発しおしたうからである。 たた、䞀般に、むオン結晶は氎に溶けやすい。むオン結晶を溶かした氎は電気を通す。 氎に溶かしおいない、固䜓状の結晶じたいは電気を通さない。ただしむオン結晶を高枩にしお液䜓にするず、液䜓の堎合には電気を通す。 融点に関しおは、むオン結合をしおいる物質の融点は高い。 ==== 組成匏 ==== むオンからなる物質を化孊匏であらわすには、陜むオンず陰むオンの数の比率をもっずも簡単な敎数比で衚した'''組成匏'''そせいしき、compositional formulaをもちいる。 たずえば「MgCl<sub>2</sub>」や「NaCl」のように、あらわす。 たずえば塩化マグネシりムの結晶は、Mg<sup>2</sup>ずCl<sup>ヌ</sup>が 12 の比率で存圚しおいるので、組成匏はMgCl<sub>2</sub> で衚される。 たた、「NaCl」のように、個数比が1倍の堎合は「1」を省略する。 䞀般に、むオン結晶は電気的に䞭性であるので、次の関係匏がなりた぀。 : '''陜むオンの䟡数 × 陜むオンの数  陰むオンの数 × 陰むオンの数''' なぜなら、電気的に䞭性なら、正電荷の総量ず負電荷の総量ずは等しいので、䞊匏が成りた぀のである。 * むオン結晶の物質䟋 ;酞化銅 CuO 構成しおいる原子ず䟡数 :Cu<sup>2</sup> ず O<sup>2ヌ</sup> ;炭酞カルシりム CaCO<sub>3</sub> 構成しおいる原子ず䟡数 :Ca<sup>2</sup> ず CO<sub>3</sub><sup>2ヌ</sup> ;硫酞アンモニりム (NH<sub>4</sub>)<sub>2</sub>SO<sub>4</sub> 構成しおいる原子ず䟡数 :NH<sub>4</sub><sup></sup> ず SO<sub>4</sub><sup>2ヌ</sup> ;塩化アルミニりム Al<sub>2</sub>Cl<sub>3</sub> 構成しおいる原子ず䟡数 :Al<sup>3</sup> ず Cl<sup>ヌ</sup> == 分子ず共有結合 == H<sub>2</sub>やO<sub>2</sub>やH<sub>2</sub>O のように、いく぀かの原子が結び぀いおできたものが'''分子'''molecularである。 === 共有結合 === 䞀般に同皮の非金属原子どうしが近づくずたずえば氎玠原子どうしが近づくず、各原子の電子軌道䞊にある電子を共有するこずができる。ただし、共有できる原子数には限りがある。 このような結合を'''共有結合'''(covalent bond)ずいう。 :※ 範囲倖  なぜ、このような共有結合の珟象が起きるかずいうず、原子芏暡の物理法則では、物質が狭い堎所に抌し蟌められるず䞍安定になり広がろうずいう䞍確定性原理ずよばれる性質を持぀こずに由来する。その䞍確定性原理による広がりの力が、電子どうしの反発力に勝る堎合、耇数の原子が、電子を共有する珟象が起こる。<br />䞍確定性原理の蚌明は、高校レベルでは困難なので、読者が高校生や䞭孊生なら、ここでは䞍確定性原理の名前ず抂略を知っおいるだけで良い。 共有結合は、おおむね、以䞋のような仕組みである。 䟋ずしお、氎玠分子での氎玠原子どうしの結合で説明する。 # 氎玠原子が近づく。 # それぞれの原子栞は、盞手原子の'''䟡電子'''(かでんし、valence electron)を匕き合う。 # 䟡電子は、もずの原子を匕き付けるから、結局、電子を仲立ちずしお、原子栞どうしが近づく。原子栞どうしが近づいた結果、電子軌道の䞀郚は共有されるので、電子殻の䞀郚が共有される。 # 共有された電子殻の䞀郚では、氎玠原子の合蚈2個の䟡電子は1察になっおいる。このように䟡電子が察になったものを'''電子察'''でんし぀い,electron pairずいう。 ここで泚意すべきなのは、電子どうしには匕力が生じない、ずいうこずである。原子栞どうしにも匕力は生じない。あくたでも電荷の異なる粒子どうしの、原子栞ず電子ずが電気匕力を及がしおいるのである。同皮の電荷である原子栞どうしには反発力が生じおいる。同様に、同皮の電荷である電子どうしにも反発力が生じおいる。 このように䟡電子を仲立ちずしお、電子を共有するこずによっお生じる結合を'''共有結合'''(covalent bond)ずいう。 察電子は、なにも結合だけではなく、個の原子の電子殻䞊でも、䟡電子が倚い堎合は、察電子が生じる。 たずえば、L殻の原子では、5個の䟡電子を持぀N原子は1組の電子察をも぀。6個の䟡電子を持぀O原子は2組の電子察をも぀。7個の䟡電子を持぀F原子は3組の電子察をも぀。比范のため、同じL殻のC原子を䟋に出すず、4個の䟡電子を持぀C原子は0組の電子察をも぀。 === 電子匏 === <gallery widths=100px heights=100px> ファむル:Lewis_dot_H.svg| ファむル:Carbone lewis.svg| File:窒玠の䟡電子.svg| ファむル:Lewis_dot_O.svg| </gallery> 䞊図のように、元玠蚘号のたわりに、最倖殻電子を・で衚した図のような化孊匏を'''電子匏'''ずいう。 電子匏では、電子をあらわす黒䞞は、䞊䞋巊右の4箇所に配眮される。 そしお、4個目たでの原子は、その4箇所に均等に配分される。 5個目以降の電子が、すでに配眮された電子ず察぀いを䜜り始める。 === 電子察ず䞍察電子 === [[File:Electron-pair illust jp.svg|thumb|300px|電子察]] <gallery widths=100px heights=100px> File:C electron-fomula.svg]| File:F electron-fomula.svg| File:H electron-fomula 2.svg| File:S electron-fomula.svg| File:Si electron-fomula.svg| File:P electron-fomula.svg| File:O electron-fomula.svg| File:N electron-fomula.svg| File:Ne electron-fomula.svg| </gallery> 最倖殻電子にお、電子の数が倚くなるず、2個以䞊の電子で、察぀いを぀くり、その電子は結合に安定な状態になる。この、2個の電子が1察ずなったものを'''電子察'''でんし぀い、electron pairずいう。 いっぜう、最倖殻電子にお、察を䜜らない電子のこずを'''䞍察電子'''(ふ぀いでんし、unpaired electron)ずいう。 === 共有結合 === 原子どうしの共有結合では、図のように、䞍察電子どうしが結合にかかわる。 [[Image:電子匏 H+O+H → H2O.svg|thumb|left|700px|]] {{-}} 共有結合にお構成される分子にお、原子間で共有されおいる電子のこずを'''共有電子察'''ずいう。いっぜう、はじめから電子察になっおいお、原子間で共有されおいない電子察を'''非共有電子'''ずいう。 == 構造匏 == {| class="wikitable" |+ 分子の電子匏ず構造匏 |- ! 分子 | 氎玠 H<sub>2</sub> || 二酞化炭玠 CO<sub>2</sub> || 窒玠 NH<sub>3</sub> |- ! 電子匏 | [[File:Electron-fomura single-bond OCO.svg|H2の電子匏で単結合。]] || [[File:Electron-fomura double-bond OCO.svg|CO2の電子匏で二重結合。]] || [[File:Electron-fomura triple-bond NN.svg|N2の電子匏で䞉重結合。]] |- ! 構造匏 | [[File:Single-bond H2 jp.svg|構造匏H2で単結合の説明図。]] || [[File:Double-bond OCO jp.svg|構造匏OCOで二重結合の説明図。]] || [[File:Triple-bond N2 jp.svg|構造匏NNで䞉重結合の説明図。]] |- |} 氎玠ず氎玠の結合のように、1組の共有電子察による結合を'''単結合'''たんけ぀ごうずいう。 構造匏では、共有電子察の1組぀たり図䞭の「」は1本の棒線で衚される。たずえば氎玠分子の構造匏は :HヌH ずなる。棒線の1本あたり、1組の共有電子察を衚しおいる。 なお、このような共有電子察を衚す線を'''䟡暙'''かひょう,bondずいう。 2察の共有電子察による共有結合を'''二重結合'''double bondずいう。3察の共有電子察による共有結合を'''䞉重結合'''triple bondずいう。 二重結合の䟡暙は2本の棒線぀たり「」で衚される。䞉重結合の䟡暙は3本の棒線「≡」で衚せる。 分子匏、電子匏、組成匏、構造匏などをたずめお'''化孊匏'''かがくしき、chemical formulaずいう。 * 原子䟡 構造匏においお、1個の原子から出おいる䟡暙の数を'''原子䟡'''げんしか、valencyずいう。 :氎玠Hの原子䟡は1である。 :塩玠Clの原子䟡は1である。 :酾箠Oの原子䟡は2である。 :炭箠Cの原子䟡は4である。 :窒玠Nの原子䟡は3である。 原子䟡は、その元玠がも぀䞍察原子の数にも盞圓する。 * 敎理䞭 3個の䞍察電子を持぀窒玠原子Nは、氎玠原子Hず結合すれば、アンモニアNH<sub>3</sub> を䜜るこずができる。 == 分子の圢 == 構造匏は、かならずしも、分子の実際の圢ずは䞀臎するずは限らない。 ※ 線集者ぞ: 䞋の図衚を完成させおください。 {| class="wikitable" |+ 分子の電子匏ず構造匏 |- ! 分子 !! 電子匏 !! 構造匏 !! 分子の圢 |- ! 氎玠<br />H<sub>2</sub> | [[File:Electron-formula H2.svg|H2の電子匏]] || [[File:Wasserstoff.svg|75px|H2の構造匏。]] || [[File:H2 model.svg|100px|H2 model]] || |- ! æ°Ž<br />H<sub>2</sub>O | [[File:Electron formula H2O.svg|H2Oの電子匏]] || [[File:Structual-formla H2O for beginner.svg|H2Oの構造匏。]] || [[File:Water molecule.svg|100px]] || [[File:Water-3D-balls-A.png|100px]]<br />折れ線型 |- ! メタン<br />CH<sub>4</sub> | [[File:Electron-formula CH4.svg|CH4の電子匏]] || [[File:Structual-formla CH4 for beginner.svg|CH4の構造匏。]] || [[File:Methane-3D-space-filling.svg|100px|]] || [[File:Methane-CRC-MW-3D-balls.png|100px]]<br />正四面䜓型 |- ! アンモニア<br />NH<sub>3</sub> | [[File:Electron-formula NH3.svg|NH3の電子匏]] || [[File:Structual-formla NH3 for beginner.svg|NH3の構造匏。]] || [[File:Ammonia-3D-vdW.png|100px]] || [[File:Ammonia-3D-balls-A.png|100px]]<br />䞉角すい型 |- ! 二酞化炭玠<br />CO<sub>2</sub> | [[File:Electron-formula CO2.svg|CO2の電子匏]] || [[File:Structual-formla CO2 for beginner.svg|CO2の構造匏。]] || [[File:Carbon-dioxide-3D-vdW.png|100px|]] || 盎線型 |- ! 窒玠<br />N<sub>2</sub> | [[File:Electron-formula N2.svg|N2の電子匏]] || [[File:Structual-formla N2 for beginner.svg|N2の構造匏。]] || [[File:Dinitrogen-3D-vdW.png|100px]] || |- ! ゚チレン<br />C<sub>2</sub>H<sub>4</sub> | [[C2H4の電子匏]] || [[File:Ethene structural.svg|C2H4の構造匏。]] || [[File:Ethylene-3D-vdW.png|100px]] || [[File:Ethylene-CRC-MW-3D-balls.png|100px|]]<br />平面構造 |- |} {{clear}} {{コラム|※ 範囲倖: 「四重結合」は| 実は、タングステンやクロム、レニりムでは、四重結合や五重結合、六重結合があるこずが、報告されおいる。 怜定教科曞に「四重結合が無い」ず明蚀されないのは、タングステンなどの事情があるからだろう。 ただし、炭玠や酞玠、窒玠などでは、四重結合は無い。高校で習う倚くの元玠で、四重結合以䞊の結合は無い。四重結合以䞊が無い理由に぀いお、いろいろな仮説が提案されおいるが、それらのどの仮説でも、よく䜿われる前提ずしお、われわれの空間が䞉次元であるこずが、説明に䜿われるこずが倚い。 ※ この話題は、高床に専門的すぎるため、絶察に入詊には出ないだろう。なので高校生は、「化孊の倚重結合は、原則的に䞉重結合たで」ず思っおも良い。 ちなみに、タングステンやクロム、レニりムはすべお金属である。぀たり、金属でしか、四重結合以䞊は芋぀かっおいない。少なくずも西暊2018幎の時点では。 䞊蚘3぀以倖の、鉄や銅や金きんなどの金属では、四重結合以䞊は芋぀かっおいない。 }} {{clear}} == 配䜍結合 == === 配䜍結合 === [[Image:Coordinate Covalent Bonding.svg|thumb|right|300px|アンモニりムむオンは配䜍結合のいい䟋である。]] アンモニアNH<sub>3</sub>を氎や濃塩酞HClず反応させるずアンモニりムむオンNH<sub>4</sub><sup>+</sup>が生じる。 これはアンモニアの非共有電子察に、氎玠むオンが吞匕された結果である。氎玠むオンは䟡電子を攟出しお正電荷になっおいるので、電子に匕き぀けられる。 このように非共有電子察に、䟡電子が空のむオンが吞匕されおできる結合を'''配䜍結合'''はいい け぀ごう ,coordinate bondずいう。 NH<sub>4</sub><sup>+</sup>の結合に぀いお、アンモニりムむオンNH<sub>4</sub><sup>+</sup>の持぀結合N-Hの4個の結合は、4個ずも同等であり、配䜍結合したあずは区別できない。 このような理由から、配䜍結合は共有結合の䞀皮ず芋なされる。 ;オキ゜ニりムむオン æ°ŽH<sub>2</sub>Oや、垌塩酞などの酞性溶液では、少しだけむオン化をしおいお、H<sub>3</sub>O<sup>+</sup>ずOH<sup>-</sup>ずにむオン化をしおいる。このH<sub>3</sub>O<sup>+</sup>は、H<sub>2</sub>OにHが配意した配䜍結合である。このH<sub>3</sub>O<sup>+</sup>をオキ゜ニりムむオン(oxonium ion)ずいう。 === 錯むオン === {| class="wikitable" style="float: right;" |- ! style="text-align: center;" | 配䜍子 !! 名称 |- | NH<sub>3</sub> || アンミン |- | H<sub>2</sub>O || アクア |- | CN || シアノ / シアニド |- | OH<sup>ヌ</sup> || ヒドロキシド |- | Cl<sup>ヌ</sup> || クロロ / クロリド |- |} 金属むオンが䞭心ずなっお、その金属の呚囲に陰むオンCl<sup>ヌ</sup> や OH<sup>ヌ</sup> などや分子が配䜍結合をするこずで'''錯むオン'''さくむオン、complex ionを生じる。 たずえば䞭心金属が銅で、呚囲にアンモニア分子が配䜍するず、錯むオン Cu(NH<sub>3</sub>)<sub>4</sub><sup>2</sup> になる。Cu(NH<sub>3</sub>)<sub>4</sub><sup>2</sup> の名称は、「テトラアンミン銅IIむオン」である。 金属むオンに配䜍結合した分子や陰むオンを'''配䜍子'''はいいし、ligandずいう。 {| class="wikitable" |+ 錯むオンの䟋 |- ! 名称 | ゞアンミン銀Iむオン<br />Ag(NH<sub>3</sub>)<sub>4</sub><sup>2</sup> || テトラアンミン銅IIむオン<br />Cu(NH<sub>3</sub>)<sub>4</sub><sup>2</sup> || テトラアンミン亜鉛IIむオン<br />Zn(NH<sub>3</sub>)<sub>4</sub><sup>2</sup> || ヘキサシアニド鉄III酞むオン<br />Fe(CN)<sub>6</sub><sup>4ヌ</sup> |- ! 金属むオン | Ag<sup></sup> || Cu<sup>2</sup> || Zn<sup>2</sup> || Fe<sup>3</sup> |- ! 配䜍子 | NH<sub>3</sub> || NH<sub>3</sub> || NH<sub>3</sub> || CN<sub>ヌ</sub> |- ! 圢 | [[File:ゞアンミン銀(I)むオン.svg|160px|ゞアンミン銀(I)むオン]]<br />盎線型配䜍数2 || [[File:テトラアンミン銅むオン.svg|160px|テトラアンミン銅むオン]]<br />正方圢配䜍数4 || [[File:テトラアンミン亜鉛むオン.svg|160px|テトラアンミン亜鉛(II)むオン]]<br />正四面䜓配䜍数4 || [[File:ヘキサシアニド鉄むオン.svg|160px|ヘキサシアニド鉄(III)むオン]]<br />正八面䜓配䜍数6 |- |} 錯むオンにお、䞭心の金属原子に配䜍しおいる配䜍子の個数を'''配䜍数'''ずいう、 {{-}} == 極性ず電気陰性床 == === 結合の極性 === [[File:Bonding and polarity jp.svg|thumb|結合ず極性<br />Ύ :わずかに正に垯電しおいる<br />Ύヌ :わずかに負に垯電しおいる]] 氎玠分子H<sub>2</sub>や塩玠分子Cl<sub>2</sub>のように同皮の原子の共有結合で出来た結合においお、電子察はどちらにも片寄らず、したがっお電荷はかたよらない。 いっぜう、塩化氎玠分子 HCl では、共有電子察は塩玠原子に匕き寄せられおいる。その結果、H原子は、すこしばかりの正の電荷 ÎŽ+ を垯び、いっぜう、塩玠原子は少しばかりの負の電荷 Ύ を垯びる。このような電荷のかたよりを'''結合の極性'''ずいう。 なおむオン結合は、電荷のかたよりが倧きい結合の堎合に、電子察が完党に䞀方の原子に移動したものず考えるこずができる。 === 電気陰性床 === [[File:Electronegativity illust for beginner jp.svg|thumb|350px|元玠の電気陰性床]] 元玠の陰性を、数倀的に決定するこずができる。元玠の陰性の決定方法には、いく぀かの方匏が提案されおいるが、そのうち、有名なものを䞋蚘に解説する。※ 入詊には出ないので、高校生は暗蚘しなくおよい。 * ポヌリングの電気陰性床 ある原子Aの結合からなる二原子分子 AA があったずする。 同様に別のある原子Bの結合からなる二原子分子 BB があったずする。 同皮の原子どうしAAおよびBBの結合゚ネルギヌは、共有結合の゚ネルギヌみであり、むオン結合の゚ネルギヌは無いはずである。 さお、AずBの結合した分子 AB の結合゚ネルギヌ E<sub>AB</sub> は䞀般に、AAずBBの平均の結合゚ネルギヌよりも、さらに結合゚ネルギヌが高い。 : <math> \Delta E{\rm _{AB} } = E{\rm _{AB} } - \sqrt{ E {\rm _{AA} } E{\rm _{BB} } } </math> これは、原子Aず原子Bずの極性の差により、むオン結合の゚ネルギヌが含たれおいるからである。※ 䞊の匏は高校範囲倖なので芚えなくおよい。 なら、このむオン結合の゚ネルギヌをもずに、各原子の極性の床合いを実隓的に枬定できるだろう、ず化孊者ポヌリングなどは考えた。そしお、その極性は、2原子のそれぞれの原子の電気陰性床 <math> \chi_A</math> <math>\chi_B </math> の差 <math> \chi_A - \chi_B </math>によっお生じるず蚭定した。※ 䞊の匏は高校範囲倖なので芚えなくおよい。 ぀たり、同じ原子どうしの結合なら電気陰性床に差は生じず、 :<math> \chi_A - \chi_B = \chi_A - \chi_A =0 </math> ずなり、よっお分極は生じない事になり、実隓結果ずもあう。 そしおポヌリングなどは、フッ玠 F の電気陰性床をずりあえず玄4.0であるず蚭定しお、この蚭定にあうように比䟋定数kを掛けた匏を぀くっお、 : <math> \Delta E{\rm _{AB} } = k( \chi_A - \chi_B )^2 </math> そしお、この匏をもずに、さたざたな原子どうしの結合゚ネルギヌの差の実枬倀をもずに電気陰性床を蚈算した。※ 䞊の匏は高校範囲倖なので芚えなくおよい。 このようにしお、'''電気陰性床'''でんきいんせいど、electronegativityの盞察倀が算出された。電気陰性床はもずもず、䞊蚘のように2皮類の原子からなる二原子分子の分極を説明するために導入された量である。 珟圚では、電気陰性床は、共有電子察を匕き぀ける力の匷さに よく比䟋する事が 分かっおいる。怜定教科曞では、こちらを定矩にしおいる。぀たり、「元玠においお、共有結合をしおいる電子察をひき぀ける力の倧きさを、盞察的に衚したものを電気陰性床ずいう。」のような定矩をしおいる。 たた、こうしお電気陰性床を蚈算した結果、垌ガスを陀いお呚期衚の右䞊にある原子ほど、電気陰性床が高いこずが分かった。怜定教科曞にも曞いおある。フッ玠 F が最倧の電気陰性床である。 なおむオン結合は、電気陰性床の差が倧きくお、電子察が完党に䞀方の原子に移動したものず考えるこずができる。 たた、共有結合は、電気陰性床がある皋床高くお、さらに電気陰性床が同じくらいの原子ずの結合で、共有結合が生じるのが䞀般的である。 :※ 怜定教科曞には、じ぀は「ポヌリングの電気陰性床」ずいう甚語は登堎する。怜定教科曞にお、電気陰性床の数倀のグラフを掲茉する際に、「倀は、ポヌリングの電気陰性床を瀺した」などのように玹介される堎合がある。しかし、䞊蚘の蚈算法たでは玹介されおないし、䞀般的な参考曞でも、蚈算法たでは深入りしおないので、蚈算法たでは暗蚘の必芁は無いだろう。 {{コラム|※ 範囲倖: 「マリケンの電気陰性床」| 「ポヌリングの電気陰性床」の発芋埌、マリケンが次のこずを発芋した。 グラフで、瞊軞にポヌリングの電気陰性床をずり、暪軞に原子番号を取るグラフを甚意する。 同様に、瞊軞にむオン化゚ネルギヌ、暪軞に原子番号をずったグラフを甚意する。 するず、原子番号10以降のほずんどの原子で、グラフでは、むオン化゚ネルギヌの増枛ず、ポヌリングの電気陰性床の増枛のようすが、同じように増枛するこずが分かった。 たた、同様に、瞊軞に電子芪和力、暪軞に原子番号をずったグラフを甚意する。するず、原子番号10以降のほずんどの原子で、グラフでは電子芪和力の増枛ず、ポヌリングの電気陰性床の増枛のようすが、同じように増枛するこずが分かった。 そこで、化孊者マリケンは、原子 A のむオン化゚ネルギヌを ''I''<sub>A</sub>ずし、電子芪和力を ''E''<sub>A</sub>ずした際に、瞊軞に :<math> {1 \over 2} (I_{\rm A} + E_{\rm A}) </math> をずったグラフが※ 暪軞は原子番号ずする、 が「ポヌリングの電気陰性床」ず増枛が䌌おいるこずに、こだわった。※ 「電子芪和力」の単䜍は「力」ずいう名に反しお゚ネルギヌが単䜍である。なので、電子芪和力ずむオン化゚ネルギヌずは足し算できる。 たた、 :<math> {1 \over 2} (I_{\rm A} + E_{\rm A}) </math> を玄270で割り算するず、ポヌリングの電気陰性床ずほが同じ倀になる。 そしお、マリケンなどによっお「いっそ、電気陰性床を、むオン化゚ネルギヌず電子芪和力を足した倀を2で割った倀ずしお、あらたに定矩しよう」ずいうような提案が、なされた。 そしお、マリケンはさらに、䞊述の匏にもずづいお、ポヌリングずは異なる、あらたな電気陰性床の匏を提案した。 ぀たり、匏 :<math> \chi_{\rm M}^{\rm A} = {1 \over 2} (I_{\rm A} + E_{\rm A}) </math> で求たる <math> \chi_{\rm M}^{\rm A} </math>が、マリケンによる新しい電気陰性床の定矩である。 このような匏による定矩を「マリケンの電気陰性床」ずいい、ポヌリングの電気陰性床ずは区別する。 ポヌリングの電気陰性床ずマリケンの電気陰性床は、増枛の傟向がよく䌌た倀になる。 ポヌリングは1932幎に電気陰性床の枬定法などを発衚しおおり、マリケンは1934幎に䞊述の蚈算などを発衚しおいる。 ;備考 教育業界での傟向 :* 䞊述のように「電気陰性床」に぀いおは、いく぀かの定矩があり、けっしおひず぀の定矩には統䞀されおいない。なので、倧孊入詊では、たず出題されないだろう。もし出題されたずしおも、本コラム内の匏に぀いおは暗蚘の必芁の無い問題が出るだろう。 :* なお、予備校の駿台文庫が出版しおいる参考曞で、マリケンの電気陰性床などの匏を玹介しおいる。 :* 「マリケン」ずいう甚語そのものは、啓林通など いく぀かの怜定教科曞でも甚語だけは玹介されおいるが、蚈算法には深入りしおいない。 :* 「マリカン」か「マリケン」か、文献によっお、 衚蚘のゆれ がある。啓林通の怜定教科曞では「マリケン」で玹介されおいるので、本wikibooksでは、「マリケン」衚蚘にした。 }} :※ このように「電気陰性床」には、いく぀かの定矩がある。䞊述のコラムで玹介した以倖にも、さらに別の定矩すら提案されおいる。 :なので、電気陰性床の具䜓的な蚈算公匏に぀いおは暗蚘の必芁は無い。 ::高校生の段階では、「フッ玠は陰性が高い」ずか「ナトリりムは陰性が䜎い」のように、個別の原子に぀いおの具䜓的な陰性の高䜎の感芚が分かれば、十分である。 :※ じ぀は、化孊者のあいだでも、たずえば䞀酞化炭玠 CO のうちの炭玠Cず酞玠Oのどちらの原子がより陰性なのかずか、分極の方向なのかずか、呚期衚で近い䜍眮にある原子どうしの結合した分子の分極の方向に぀いお意芋が分かれおいる※ 参考文献: 现矢治倫『はじめおの構造化孊』、オヌム瀟、平成25幎 6月25日 第1版 第1刷、84ペヌゞ。怜定教科曞に曞いおある 分極の向きは、ずりあえずの仮定である。 === 分子の極性 === 氎玠分子H<sub>2</sub>や塩玠分子Cl<sub>2</sub>のように同皮の原子の共有結合で出来た結合においお、電子察はどちらにも片寄らず、したがっお電荷はかたよらない。 このような電荷の片寄りのない分子を'''無極性分子'''むきょくせいぶんし,nonpolar moleculeずいう。 いっぜう、塩化氎玠分子HClでは、塩玠に電子は片寄っおいる。その結果、H原子は、すこしばかりの正の電荷 ÎŽ+ を持ち、塩玠原子は少しばかりの負の電荷 Ύ を持぀。このように分子内に電荷の片寄りのある状態を'''極性'''きょくせい,polarityず蚀い、極性の有る分子を'''極性分子'''(polar molecule)ずいう。 ニ酞化炭玠CO<sub>2</sub>ではC=Oの結合には極性があるが、分子党䜓ではO=C=Oが盎線䞊の圢状のため、2個のC=O結合の極性同士が反察向きになり、極性が打ち消し合う。したがっお、ニ酞化炭玠は分子党䜓では極性をもたない無極性分子である。 {| class="wikitable" style="float: right;" |+ 分子の極性 |- ! 極性分子 | [[File:H2O polarity.svg|thumb|150px|æ°Ž<br />折れ線型]] || [[File:HCl polarity.svg|thumb|150px|塩化氎玠<br />盎線型]] || [[File:NH3 polarity.svg|thumb|150px|アンモニア<br />䞉角すい型]] |- ! 無極性分子 | [[File:H2 polarity.svg|thumb|130px|氎玠]] || [[File:Cl2 polarity.svg|thumb|150px|塩玠]] || [[File:CO2 polarity.svg|thumb|180px|二酞化炭玠<br />盎線型]] || [[File:CH4 polarity.svg|thumb|180px|メタン<br />正四面䜓型]] |- |} {{-}} æ°ŽH<sub>2</sub>Oは極性分子である。分子党䜓では折れ線の圢になっおいる。 メタンCH<sub>4</sub>は無極性分子であり、正四面䜓の構造をずる。正四面䜓の4個の頂点に察応する䜍眮に氎玠原子Hがあり、正四面䜓の䞭心に察応する䜍眮に炭玠Cがある。 {{-}} == 氎玠結合 == [[File:氎玠結合 グラフ.svg|thumb|500px|left|氎玠化合物の沞点]] 16族原子のOず結合したH<sub>2</sub>Oは、同じ16族原子ずの化合物のH<sub>2</sub>SやH<sub>2</sub>Seずくらべお、沞点が特に高い。 17族のFずの化合物のHFは同じ17族原子の HCl などずくらべお沞点が特に高い。 15族のNずの化合物のNH<sub>3</sub>も同様に、他の同属化合物より沞点が特に高い。 このような珟象の仕組みを述べる。 {{-}} [[File:HF Hydrogen-bonding illust jp.svg|thumb|300px|HF分子の氎玠結合]] [[File:Hydrogen-bonding-of-water illust jp.svg|thumb|300px|H<sub>2</sub>O分子の氎玠結合]] O、F、Nずも電気陰性床の高い元玠である。電気陰性床の高い元玠O、F、Nず、氎玠 H ずが、匕き合うのである。 䟋ずしおHFを解説する。フッ化氎玠HFはフッ玠の電気陰性床が倧きく、電子はフッ玠Fに吞匕される。この結果、氎玠原子Hは静電荷に垯電する。この分極した氎玠Hを仲立ちずしお、呚囲のHF原子のFを吞匕する。 これを'''氎玠結合'''(hydrogen bond)ずいう。氎玠結合は、盞手の原子がO、F、Nなどの電気陰性床の高い堎合に生じる。 氎玠結合は、共有結合やむオン結合ず比べるず、はるかに匱い結合である。しかし、氎玠結合がファンデルワヌルス力による結合ず比べるず、はるかに匷い。 結局、氎玠結合をする物質は、 :H<sub>2</sub>O :HF :NH<sub>3</sub> などである。 アンモニア分子どうしも氎玠結合をする。アンモニア分子のNず、ずなりのアンモニア分子のHずが、氎玠結合するからである。 [[Image:Hydrogen-bonding-in-water-2D.svg|thumb|center|氎玠結合.]] {{clear}} なお、14族元玠CH<sub>4</sub>などの氎玠化合物は無極性なので、他の族ず比べおも、特に沞点が䜎い。 == ファンデルワヌルス力 == 氎玠H<sub>2</sub>やメタンCH<sub>4</sub>ずいった無極性の分子でも、冷华しおいけば液䜓や個䜓になる。 これは、無極性分子ずいえども、分子間に、匱いながらも匕力が働いおいるからである。 極性の有無にかかわらず、分子間の匕力のこずを'''ファンデルワヌルス力'''ずいう。 そしお、ファンデルワヌルス力ず氎玠結合をたずめお'''分子間力'''ずいう。 [[File:Molecular-weight-and-boiling-point-of-halogen-and-noble-gases jp.svg|thumb|400px|分子量ず沞点の関係]] ハロゲンの単䜓の二原子分子は、分子量が倧きくなるほど、沞点も高くなる。こうなる理由はハロゲンの単䜓の二原子分子で、分子量が倧きくなるほど、沞点も高くなる理由は、分子量が倧きいほど、分子間力も匷くなるからである。ほが同じこずだが、理由は「分子量が倧きいほど、ファンデルワヌルス力が匷くなるから」ず曞いおもいい。第䞀孊習瀟の怜定教科曞では、ファンデルワヌルス力で沞点の高くなる理由を説明しおいる。 == 分子結晶 == :※ 線集者: 分子結晶の図を曞いおください。CO2の分子結晶。I2ペり玠の分子結晶。 二酞化炭玠を冷华するずドラむアむスになるが、図のように二酞化炭玠分子が敎列した結晶になっおいる。 二酞化炭玠どうしを匕き぀けおる力は分子間力である。 このように、分子間力によっお配列しおできた結晶のこずを'''分子結晶'''molecular crystalずいう。 分子結晶は匱い力であるため、䞀般に分子結晶は融点・沞点が䜎く、やわらかい。 たた、分子結晶には昇華しやすいものが倚い。昇華しやすいものが倚い理由も、分子間力が匱いこずが理由であろうず䞀般に考えられおいる。怜定教科曞にそう曞いおある。 二酞化炭玠CO<sub>2</sub>、ペり玠I<sub>2</sub>、ナフタレンが、昇華する物質である。 この昇華する物質である二酞化炭玠CO<sub>2</sub>、ペり玠I<sub>2</sub>、ナフタレンはどれも、無極性分子である。 == 氷の結晶構造 == :※ 線集者ぞ: 図を曞いおください。 氷こおりの結晶では、図のように、氎1分子あたり氎玠結合によっお4個の分子が匕き合っおる。 氷こおりは、このように、すきたが倧きいので、液䜓から個䜓になるずきに密床が䜎䞋する。 このため、氷こおりの密床は氎みずよりも倧きいので、氷は氎に浮く。 このように、液䜓よりも固䜓のほうが密床が小さいのは、H<sub>2</sub>O分子に特異的な珟象である。H<sub>2</sub>O分子をのぞく他の倚くの物質では、液䜓よりも固䜓のほうが密床が倧きいのが普通である。 == 金属 == * 金属結合 [[File:Metalic bond model.svg|thumb|400px|金属結合の暡匏図]] 䟋ずしお鉄で説明するずしよう。合金ではない鉄の結晶で説明する。鉄の結晶は、結晶党䜓で電子を共有しおいる。だからこそ、倖郚から鉄に電流を流そうずするず、鉄には電気を流せる。鉄に限らず銅の結晶やアルミニりムの結晶でも、同様に、結晶党䜓で電子を共有しおいる。 このように結晶が鉄や銅やアルミニりム等のような結晶を'''金属結晶''')ず蚀い、分子の単䜓がそのような性質をも぀元玠を'''金属元玠'''ず蚀う。その金属元玠の単䜓ここでの「単䜓」ずは、合金ではないずいう意味の結合を、'''金属結合'''(metallic bondずいう。 たた、このような結晶党䜓で共有された電子は結晶䞭を、ほが自由に移動できるので、金属䞭の電子のこずを'''自由電子'''(free electron)ずいう。぀たり、金属内の電子は、その結晶党䜓を動け、けっしお特定の原子には拘束されない。 電子殻の芖点で芋れば、金属結晶では個々の電子殻は、実際に電子殻を呚蟺の倚くの原子ず共有しおいる事になる。金属結合は、けっしお共有結合ずは違う。金属結合は、けっしお共有結合のように特定の原子間で電子を共有しおいるのでは無い。 たた、金属は導電性が高い。たた、熱も䌝えやすい。この導電性や熱の䌝えやすさも、自由電子の性質が理由である。根拠は䞋蚘のずおり。 Ag,Cu,Au,Al,・・・などの金属原子ごずに、熱䌝導率ず電気䌝導率を比べるず、電気䌝導率が高い原子ほど熱䌝導率も高い原子であるずいう盞関関係をも぀ずいう実隓的な事実がある。この事から、金属の熱䌝導の高さの理由は、自由電子によるものである。 なお、金属を熱するず導電性は䞋がりる。぀たり、金属を熱するず、電気抵抗は䞊がる。 ※ 補足: 範囲倖 たた、金属原子は、共有結合する原子などず比べるず、自由電子ずいう性質のため電子の広がらせやすさが倧きい。 ※ 範囲倖: なお、䞀般に黒鉛は金属には分類しない。黒鉛は電気を通すが、しかし、この節で述べるような性質をあたりよく満たさない。黒鉛などを「半金属」ずいう堎合もある※ 「半導䜓」ずは異なる。 === 展性ず延性 === [[File:Metal-deformation and free-electron model.svg|thumb|650px|金属の倉圢のモデル。]] 金属を匷く叩く加工をするず、箔状に広げるこずが可胜だが、箔状に広げおも、金属が぀ながったたたで、割れたり切れたりしにくく、叩いおも金属が぀ながったたたで広げやすい性質を'''展性'''おんせい,ductilityずいう。たた、金属を䌞ばしお線状に匕き䌞ばしおも、切れにくく぀ながったたたの性質を'''延性'''えんせい,malleabilityずいう。 この展性や延性は、自由電子による。金属結合が自由電子による結合なので、加工によっお倉圢をしおも、原子の配列が倉わっただけで、金属党䜓では自由電子を共有し぀づけるので、金属結合を維持し続けるからである。 === 金属光沢 === 金属には光沢が有る。これは、金属衚面で光の反射が起こるからである。より正確に蚀うず、光をいったん吞収しお、その盎埌に再攟出をするので、反射をする。金属によっおは、党おの波長を反射せずに波長の䞀郚の光を吞収するので、その結果、金属は色みを垯びお芋えるこずになる。 銀では、ほがすべおの入射光を反射するので、銀癜色に芋える。癜色ずは、可芖光の波長が党お揃っおいる光の状態である。 銅や金など、色づいお芋える金属は、入射光の䞀郚の波長の光を金属が吞収しおいる事による。 === 金属結晶 === 金属結合では、原子は芏則的に配列をしお結晶を䜜る。金属の結晶の配列を'''結晶栌子'''けっしょうこうし, crystal latticeずいい、その結晶栌子の最小ずなる単䜍を'''単䜍栌子'''たんいこうし, unit cellずいう。 その結晶の皮類には3皮類が有るこずが知られおいる。列蚘するず、 * '''面心立方栌子''' めんしん りっぜうこうし, face-centered cubic   䟋Al, Cu, Ag, Ni,Au, Pt など * '''䜓心立方栌子''' たいしん りっぜうこうし,body-Centered Cubic    䟋Fe, W, Ba、およびアルカリ金属のLi, Na,K, など。 * '''六方最密構造''' ろっぜう さいみ぀こうぞう,hexagonal close-packed   䟋Zn, Mg, Co など である。 <gallery widths=200px heights=200px> Image:Cubique a faces centrees A1.svg|面心立方栌子の暡匏図 Image:Lattice body centered cubic.svg|䜓心立方構造の暡匏図 File:Hexagonal close packed.svg|六方最密充填構造 </gallery> {{clear}} ==== 配䜍数 ==== 結晶の配列を芋た時に、ひず぀の原子に最近接しおいる原子が䜕個かを衚した数を'''配䜍数'''はいいすう, coordination number) ずいう。結晶栌子の皮類によっお配䜍数は決たる。配䜍数の蚈算では、単䜍栌子の図では省略された隣の栌子の近接原子の数も考慮しなければならない。 ;面心立方栌子の配䜍数 たずえば、面心立方栌子では配䜍数は12である。 配䜍数の算出の数え方では、たず単䜍栌子を芋る。単䜍栌子の図だけだず面心立法栌子では、面の䞭心の原子には8個が近接しおいるが、この図はあくたでも単䜍栌子だけの原子を衚したものにすぎない。実際の結晶配列では、単䜍栌子のずなりには同じ配列の栌子が繰り返しおいるので、そのような単䜍栌子の図では省略された近接原子の数も考慮しなければならない。図瀺で省略された分の近接原子数も数えるず、省略された最近接原子は、4個である。 したがっお、これらを足しあわせた数が配䜍数である。぀たり、単䜍栌子図䞊のある1個の原子に泚目した堎合に、 :単䜍栌子の図だけで芋た最近接原子の数 + (単䜍栌子の図では省略された、隣の栌子にある最近接原子の数) を蚈算する。面心立方栌子では、配䜍数を蚈算するず、 単䜍栌子の図だけで芋た最近接原子の数=8 (単䜍栌子の図では省略された、隣の栌子にある最近接原子の数)=4 なので、最終的に配䜍数の合蚈は :8 + 4 = 12 ずなるので、面心立方栌子の配䜍数は12である。 ;䜓心立方栌子の配䜍数 ぀ぎに䜓心立方栌子の堎合に配䜍数を考えよう。 「䜓心」ずいう名の通り、単䜍栌子の立䜓の䞭心にある原子に泚目しお配䜍数を蚈算するず、蚈算がラクである。 たず、他に栌子の図䞊だけで芋た、栌子䞭倮の原子の最近接原子数は8である。 :単䜍栌子の図だけで芋た最近接原子の数=8 ぀ぎに、単䜍栌子の図で省略された隣の栌子の原子は、この単䜍栌子の䞭倮原子ずは接觊しおいない。぀たり、「最近接」はしおいない。なので、 :(単䜍栌子の図では省略された、隣の栌子にある最近接原子の数)=0 である。 これより配䜍数は、 :単䜍栌子の図だけで芋た最近接原子の数 + (単䜍栌子の図では省略された、隣の栌子にある最近接原子の数) = 8 + 0 = 8 ずなり、䜓心立方栌子の配䜍数は8である。 ;六方最密構造の配䜍数 6角圢の真ん䞭の原子に泚目するず蚈算がラクである。 たず、単䜍栌子図䞊では9個ず接觊しおいる。6角圢の6個ず、䞋の3個。6角蚈の䞊の3個を足しお、合蚈12個である。 よっお六方最密構造の配䜍数は12である。 ==== 単䜍栌子䞭の原子数密床 ==== 単䜍栌子䞭の原子数密床を求めるには、たず、その単䜍栌子1個に぀き幟぀の原子が所属しおいるかを蚈算する必芁がある。なお、間違えお配䜍数を蚈算しないこず。 ;䜓心立方栌子の原子数 [[File:CCC crystal cell (opaque).svg|right|thumb|䜓心立方栌子構造]] 立方䜓の隅の原子の、栌子に属する郚分の倧きさは原子1個に぀き、球の<math> \frac{1}{8} </math>である。この倧きさが 球の<math> \frac{1}{8} </math> の原子が、8箇所ある。栌子䞭倮の原子は球の倧きさすべおが栌子に含たれおいる。よっお栌子䞭倮の原子の倧きさは球の<math> \frac{1}{1} = 1 </math> 合蚈するず、 :<math> \frac{1}{8}\times 8 +1 = 2 </math> よっお、䜓心立方栌子の所属原子数は、2個である。 ;面心立方栌子の原子数 :※線集者ぞ. 図を䜜図のこず 面心立方栌子では、立法䜓の隅の原子は、栌子に属する郚分の倧きさが球の<math> \frac{1}{8} </math>である。この倧きさが <math> \frac{1}{8} </math> の原子が、8箇所ある。 よっお、たず、 :<math> \frac{1}{8}\times 8 = 1 </math> ずなり1個以䞊の原子が属するこずが分かった。続けお、他の原子も数える。 面の䞭倮の原子は、倧きさが、球の <math> \frac{1}{2} </math> である。面は6面あるので、倧きさ <math> \frac{1}{2} </math> の原子が6箇所ある。 合蚈するず、 :<math> \frac{1}{8} \times8 +\frac{1}{2}\times 6 = 4 </math> よっお、単䜍栌子䞭の所属原子数は4個である。 ;六方最密構造の原子数 :※線集者ぞ. 図を䜜図のこず 六方最密構造の所属原子数は、図から分かるように。2個である。 ==== 原子半埄ず充填率 ==== ===== 原子半埄 ===== [[File:䜓心立方栌子の原子半埄の求め方.svg|thumb|400px|䜓心立方栌子の原子半埄の求め方]] 密床を求めるには、単䜍栌子の1蟺あたりの長さを知らなければならない。もし、原子半埄 r ず、単䜍栌子の1蟺あたりの長さ l には、図からわかるように、次の関係がある。 䜓心立方栌子の堎合、原子半埄rず、単䜍栌子の1蟺あたりの長さ l ずの関係匏は、図のように䞉平方の定理より、 :<math> 4r= \sqrt{3} r </math> よっお :<math> r= \frac{\sqrt{3} }{4} l </math> である。 [[File:面心立方栌子の原子半埄の求め方.svg|thumb|400px|面心立方栌子の原子半埄の求め方]] 面心立方栌子の、原子半埄rず、単䜍栌子の1蟺あたりの長さ l ずの関係匏は、䞉平方の定理より、 :<math> r= \frac{\sqrt{2} }{4} l </math> である。 ===== 充填率 ===== 単䜍栌子䞭に原子の占める䜓積の割合を 充填率じゅうおんり぀ ずいう。充填率を蚈算で求めるには、定矩どおりに、単䜍栌子䞭の䜓積を、単䜍栌子の䜓積で割れば、求たる。 * 䜓心立方栌子の堎合 たず、単䜍栌子䞭の原子の䜓積は、以前の節で説明したように、原子2個ぶんの䜓積である。 ぀たり䜓積は、 :<math> 2 \times \frac{4}{3}\pi r^3</math> である。 そしお、 䜓心立方栌子の堎合の原子半埄rず、単䜍栌子の1蟺あたりの長さ l ずの関係匏は、前の節で蚈算したずおり、 :<math> r= \frac{\sqrt{3} }{4} l </math> なので、代入するなどしお連立方皋匏を解けば、充填率が求たる。 :充填率 = <math>\frac{ 2 \times \frac{4}{3}\pi r^3}{l^3} = \frac{ 2 \times \frac{4}{3}\pi \times \frac{3 \sqrt{3} }{64} l^3}{l^3} = \frac{\sqrt{3}}{8}\pi \fallingdotseq 0.68</math> よっお䜓心立方栌子の充填率は 68 である。 * 面心立方栌子の堎合 :充填率 = <math>\frac{ 4 \times \frac{4}{3}\pi r^3}{l^3} = \frac{ 4 \times \frac{4}{3}\pi \times \frac{2 \sqrt{2} }{64} l^3}{l^3} = \frac{\sqrt{2}}{6}\pi \fallingdotseq 0.74</math> よっお面心立方栌子の充填率は 73 である。 [[カテゎリ:高等孊校化孊|かかくけ぀こう]]
2013-09-09T07:27:12Z
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18,216
民事蚎蚟法第50条
法孊>民事法>コンメンタヌル民事蚎蚟法 (矩務承継人の蚎蚟匕受け)
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法孊民事法コンメンタヌル民事蚎蚟法
[[法孊]][[民事法]][[コンメンタヌル民事蚎蚟法]] ==条文== 矩務承継人の蚎蚟匕受け ;第50条 # 蚎蚟の係属䞭第䞉者がその蚎蚟の目的である矩務の党郚又は䞀郚を承継したずきは、裁刀所は、圓事者の申立おにより、決定で、その第䞉者に蚎蚟を匕き受けさせるこずができる。 # 裁刀所は、前項の決定をする堎合には、圓事者及び第䞉者を審尋しなければならない。 # [[民事蚎蚟法第41条|第41条]]第1項及び第3項䞊びに前二条【[[民事蚎蚟法第48条|第48条]], [[民事蚎蚟法第49条|第49条]]】の芏定は、第1項の芏定により蚎蚟を匕き受けさせる決定があった堎合に぀いお準甚する。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前埌 |[[コンメンタヌル民事蚎蚟法|民事蚎蚟法]] |[[コンメンタヌル民事蚎蚟法#1|第1線 総則]]<br> [[コンメンタヌル民事蚎蚟法#1-7|第3ç«  圓事者]]<br> [[コンメンタヌル民事蚎蚟法#1-3-3|第3節 蚎蚟参加]] |[[民事蚎蚟法第49条|第49条]]<br>暩利承継人の蚎蚟参加の堎合における時効の完成猶予等 |[[民事蚎蚟法第51条|第51条]]<br>矩務承継人の蚎蚟参加及び暩利承継人の蚎蚟匕受け }} {{stub}} [[category:民事蚎蚟法|050]]
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18,220
高校化孊 合成高分子化合物
分子量が 10 000 以䞊の化合物を高分子化合物あるいは高分子ずいう。 垞枩では固䜓で、成圢が容易な合成高分子を合成暹脂(synthetic resin)あるいはプラスチック(plastic)ずいう。 高分子化合物を䜜る際、たずえばポリ゚チレンぱチレンを合成させお䜜られるが、 この゚チレンのように合成の単䜍になった分子1個のこずを単量䜓(monomer)ずいい、いっぜうポリ゚チレンなどのように単量䜓の゚チレンが連結したものを倚量䜓(polymer)ずいう。 単量䜓はモノマヌ、倚量䜓はポリマヌず呌ばれるこずもある。 単量䜓どうしが、結合するこずを重合(polymerization)ずいう。 重合の際、たずえば二重結合のある゚チレンから、二重結合が単結合ずなるこずで重合するポリ゚チレンのように、二重結合が単結合ずなるこずで重合する結合を付加重合ずいう。 重合の際に、化合物によっおは、たずえば単量䜓に結合しおいた氎玠などが欠萜し、副生成物ずしお氎分子が出来る堎合がある。副生成物を生じお重合するこずを瞮合ずいう。特に、重合で氎分子が、単量䜓由来の分子を原料ずしお、氎が副生成物ずしお生じる堎合の重合反応を脱氎瞮合ずいう。 分子䞭の単量䜓の個数を重合床ずいう。 いっぱんに倚量䜓ずいった堎合、特に重合床に決たりはないが、重合床が数癟皋床以䞊の物を指すこずが倚い。 高分子化合物を人工的に合成した堎合、反応の重合床にばら぀きが生じるので、分子量のグラフは右図のようになる。 ある高分子化合物に぀いお、その高分子化合物の分子量を平均したものを平均分子量(mean molcular weight)ずいう。 高分子の分子量は、浞透圧を枬定するこずで分子量を求められる。凝固点降䞋や沞点䞊昇を利甚する方法では、うたく分子量を求められない。 高分子化合物の固䜓には、結晶構造の郚分ず非結晶構造の郚分ずが混ざっおいるが、倧郚分は非結晶郚分である。 結晶構造の郚分が倚いず匷床が高く、硬く、透明床が増す。 非結晶の郚分が倚いず、やわらかくなり、䞍透明になる。 高分子化合物は、䞀定の融点をもたない。 高分子化合物を熱しおいくず、明確な融点が分からないたた、だんだん軟化しおいき、しだいに液䜓になっおいく。このように、高分子化合物においお、軟化しはじめる枩床を軟化点(softening point)ずいう。 高分子化合物が䞀定の融点をもたない理由ずしお、非結晶の郚分が倚かったり、あるいは、䞀定の分子量をもたず分子量が分垃しおいる事などがある 付加重合によっお合成される暹脂に぀いお、その単量䜓ぱチレン C=C やビニル基 CH2=CH のように二重結合を持っおる。 付加重合で合成せれた分子の構造には盎鎖状の構造を持぀ものが倚い。 アミド結合によっお重合した化合物をポリアミド(polyamide)ずいう。 ゚ステル結合によっお重合した化合物をポリ゚ステル(polyester)ずいう。 アゞピン酞 HOOC − ( CH 2 ) 4 − COOH {\displaystyle {\ce {HOOC-(CH2)4-COOH}}} ずヘキサメチレンゞアミン H 2 N − ( CH 2 ) 6 − NH 2 {\displaystyle {\ce {H2N-(CH2)6-NH2}}} ずの瞮合重合によっお、ナむロン66が埗られる。 この、ポリアミドを繊維にしたものをナむロン(nylon)ずいう。 環状のアミド結合を持぀、ε-カプロラクタム(caprolactam)に少量の氎を加えお加熱するず、開環重合しおナむロン6が生成する。 このように、環状分子が開環しお鎖状のポリマヌに重合するこずを開環重合(ring-opening polymerization)ずいう。アミド結合を持぀環状化合物をラクタムずいう。 単量䜓が芳銙族化合物であるポリアミドをアラミド(aramid)ずいう。それを繊維にしたものをアラミド繊維ずいう。 アラミド繊維の䞀䟋ずしお、原材料にテレフタル酞ゞクロリド Cl − CO − Ph − CO − Cl {\displaystyle {\ce {Cl-CO-Ph-CO-Cl}}} ず、p-フェニレンゞアミン H 2 N − Ph − NN 2 {\displaystyle {\ce {H2N-Ph-NN2}}} ずを重合させるず、p-フェニレンテレフタルアミドずいう化合物になる。 非垞に䞈倫であり、匕っ匵り匷床も高く、耐熱性・難燃性もすぐれるので、防匟チョッキや消防服などに䜿甚される。 ゚ステル結合 -COO- によっお連なった高分子化合物をポリ゚ステルずいう。 ポリ゚ステルは、合成繊維のほかにも、合成暹脂ずしおも䜿われる。 テレフタル酞 HOOC-C6H4-COOH ず、゚チレングリコヌル HO-(CH2)2-OH を瞮合重合するずポリ゚チレンテレフタラヌトが埗られる。 略称はPETである。 PETは氎を吞いにくい。 飲料甚の容噚のペットボトルに甚いられる。 たた、ポリ゚ステル繊維はしわになりにくいので、衣服にも甚いられる。 アクリロニトリル CH2=CH-CN を付加重合させたものをポリアクリロニトリルずいう。ポリアクリロニトリルを䞻成分ずした繊維をアクリル繊維ずいう。 ポリアクリロニトリルは疎氎性であり、そのたたでは染色しづらいので、ポリアクリロニトリル繊維に添加物ずしお酢酞ビニル CH2=CH-OCOCH3 などの原子団を混ぜお、染色性を高める。 アクリル繊維の肌觊りは矊毛に䌌おいお、やわらかい。 たた、アクリロニトリルず塩化ビニルを共重合させた繊維は燃えにくく、カヌテンなどに甚いられおいる。 アクリロニトリルを窒玠などの䞍掻性気䜓䞭で、枩床200°C から段階的に枩床を䞊げ 枩床3000°C皋床の高枩で熱分解するず、炭玠を䞻成分ずする炭玠繊維(カヌボンファむバヌ)が埗られる。炭玠繊維は匷床が優れおいる。 カヌボンファむバヌは、テニスラケットなどのスポヌツ甚品や釣竿、航空機の翌の材料の䞀぀にも甚いられる。 酢酞ビニルCH2=CH-OCOCH3 を付加重合させお、ポリ酢酞ビニル[-CH2-CH(OCOCH3)-]n を䜜り、これを氎酞化ナトリりムNaOHでけん化するずポリビニルアルコヌル -[CH2-CH(OH)]- n になる。 ポリビニルアルコヌルは、ヒドロキシ基を倚く持ち、氎溶性が高いので、そのたたでは繊維には䜿えない。掗濯のりずしお、ポリビニルアルコヌルは甚いられる。 ポリビニルアルコヌルは、硫酞ナトリりム氎溶液ぞ入れるず凝固する。なので、繊維にするために、ポリビニルアルコヌルを现孔から硫酞ナトリりム氎溶液ぞ送り出す。これは、単に塩析をしただけなので、凝固しおも芪氎性は倉わらない。 硫酞ナトリりム氎溶液で凝固させたポリビニルアルコヌルを、ホルムアルデヒド氎溶液HCHOで凊理するず、ポリビニルアセタヌルになり(アセタヌル化)、 これをビニロン(vinylon)ずいう。 このアルデヒドで環にする反応をアセタヌル化ずいう。アセタヌル化によっお芪氎基のOH基が枛ったので、ビニロンは氎に溶けなくなり、繊維ずしお䜿える。ビニロンには芪氎基が残っおいるため、ビニロンの繊維は吞湿性を持぀。 ビニロンは、防護ネットや持網などに甚いられる。 酢酞ビニルそのものの䜜り方は、゚チレンCH2=CH2 に適圓な觊媒を甚いお、酢酞CH3COOH ず反応させるず、酢酞ビニルCH2=CH-OCOCH3 が埗られる。 高枩に熱するず柔らかくなり、冷やすず固くなる暹脂を熱可塑性暹脂(ね぀かそせい じゅし、thermoplastic resin)ずいう。 合成繊維に甚いられる高分子は、ほずんどが熱可塑性である。 いっぜう、熱可塑性暹脂に察しお、別の皮類の暹脂ずしお、熱硬化性暹脂ずいう暹脂がある。熱硬化性暹脂は、加熱しおも軟化せず、加熱によっお固くなり、たた、冷やしおも軟化しない暹脂である。 フェノヌル暹脂、尿玠暹脂、メラミン暹脂が、熱硬化性暹脂である。 䞀般に、熱可塑性暹脂は付加反応で合成される堎合が倚く、いっぜうで熱硬化性暹脂は瞮合反応で合成される堎合が倚いが、䟋倖もある。 たずえばPET暹脂(ポリ゚チレンテレフタラヌト)は瞮合反応で合成されるが、熱可塑性である。 ゚チレンを付加重合するずポリ゚チレン(polyetylene)ができる。 ポリ゚チレンは熱可塑性暹脂である。 ポリ゚チレンには、重合反応の条件により、高密床ポリ゚チレン(HDPE)ず䜎密床ポリ゚チレン(LDPE)がある。 䜎密床ポリ゚チレン(Low Denscty PE)は高圧を掛けお重合させたものである。重合の開始剀ずしお過酞化氎玠たたは酞玠O2を甚いる。枩床100~350°Cで、およそ気圧100atm ~ 200atm (およそ10MPa ~ 20MPa)皋床で重合させるず、ポリ゚チレンが埗られる。 この䜎密床ポリ゚チレンの補法を高圧法ずいう。 高圧法で䜜ったポリ゚チレンは枝分かれが倚く、そのため、密床が䜎く、たた軟らかい。 䜎密床ポリ゚チレンは軟らかいので、袋などによく甚いられる。たた、透明である。極性が無いので、吞氎性がない。耐薬品性は良い。気䜓を透過しやすい。 觊媒ずしお、四塩化チタンTiCl4ずトリ゚チルアルミニりムAl(C2H5)3からなる觊媒(この觊媒をチヌグラヌ・ナッタ觊媒ずいう)を甚いお、5atm皋床の数気圧で゚チレンを付加重合させるず、ポリ゚チレンができる。枝分かれの少ないポリ゚チレンができる。これは高密床のポリ゚チレンである。この䜎圧法で䜜ったポリ゚チレンを高密床ポリ゚チレンずいう。 補法には、高圧法ず䜎圧法がある。 熱可塑性暹脂である。ポリ゚チレンより硬い。耐薬品性は高い。 スチレンの付加重合。 熱可塑性暹脂。透明。電気絶瞁材料ずしお䜿われる。むオン亀換暹脂の母材に䜿われる。 いわゆる「発泡スチロヌル」ずは、このポリスチレン暹脂に気泡を含たせた材料。 ポリ塩化ビニルは、塩化ビニルの付加重合により埗られる。 他の暹脂ず比べお、非垞に硬い。この硬さの理由は、塩玠の極性の匷さによるものである。燃やすず有害な塩化氎玠ガスが発生するので泚意が必芁である。耐薬品性が高い。 玔粋なものは、光によっお化孊倉化をしおしたい塩玠が陀かれおしたうので、遮光のため顔料を加えおある。 氎道管などに甚いられる。 ポリ酢酞ビニルは、酢酞ビニルの付加重合で埗られる。略称はPVAc 。(polyvinyl acetate) アルコヌルなどの溶媒に溶ける。氎には溶けない。 軟化点が䜎く40°C~50°C皋床で軟化するので成圢品には甚いられない。 甚途は接着剀や、チュヌむンガムのベヌスなど。ビニロンの原料である。 接着力のもずは、CO基による氎玠結合が接着力の理由である。 テトラフルオロ゚チレンCF2=CF2 の付加重合。 フッ玠暹脂をポリテトラフロロ゚チレン(polytetrafluoetylene)ずもいう。略称はPTFE。 耐薬品性が極めお高い。耐熱性が高く、融点は327°Cである。 摩擊係数が䜎い。 メタクリル酞メチルの付加重合。ポリメチルメタクリレヌト(polymethylmethacrylate)ずもいう。略称は PMMA である。「メタクリル暹脂」ず略される堎合も倚い。 透明床が高い。光孊レンズに甚いられる。 溶媒に溶ける。耐薬品性は良くない。 有機ガラスず呌ばれる。プラスチック補のガラス材料ずしお甚いられる。 以䞊の暹脂は熱可塑性暹脂である。以䞊の暹脂は付加重合によっお䜜られる。付加重合ずは重合する際に二重結合や䞉重結合の結合手の䞀本が開かれる重合である。䞀般に付加重合で䜜られる暹脂は熱可塑性暹脂である。 いわゆる「アクリル暹脂」ずは、このポリメタクリル酞メチルの堎合も倚い。 氎族通の氎槜に䜿われるプラスチック補の透明板は、このポリメタクリル酞メチルの堎合も倚い。 加熱しおも軟化せず、加熱によっお固くなり、たた、冷やしおも軟化しない暹脂を熱硬化性暹脂(thermosetting resin)ずいう。 構造は立䜓網目状の構造を持぀ものが倚い。 フェノヌルにホルムアルデヒドを、酞たたは塩基觊媒で加熱反応させるず、酞の堎合はノボラック(novolac)、塩基の堎合はレゟヌル(resol)ずいう、重合床のひくい䞭間生成物ができる。これに硬化剀を入れお加熱するず、熱硬化性のフェノヌル暹脂(ベヌクラむト)ができる。 このフェノヌル暹脂の合成反応は、付加反応(フェノヌルずホルムアルデヒドの反応が付加反応)ず瞮合反応(さきほどの付加反応で生じた2皮類の物質がそれぞれ単量䜓ずなっお瞮合しおいく)が、くりかえし行われお合成される反応なので、付加瞮合(addition condensation)ずいう。 フェノヌル暹脂の合成で、フェノヌルずホルムアルデヒドを反応させるさい、觊媒に酞を甚いるず、ノボラック(novolac)ずいう鎖匏構造の重合分子が埗られる。ノボラックは軟らかい固䜓物質である。このノボラックから重合によっおフェノヌル暹脂ができる。 重合の際、ノボラックに硬化剀ずしおヘキサメチレンテトラミン(CH2)6N4を加える。 フェノヌル暹脂の合成で、フェノヌルにホルムアルデヒドを反応させる際に、塩基を觊媒ずしおフェノヌルにホルムアルデヒドを反応させるずレゟヌル(resol)ずいう鎖匏構造の重合分子が埗られる。レゟヌルは液䜓であり、たた、分子構造がノボラックずは異なる。 レゟヌルを加熱するず重合反応が進みフェノヌル暹脂になる。 フェノヌル暹脂は電気絶瞁材料に甚いられおいる。熱硬化性暹脂である。 アルカリには、やや匱い。 フェノヌル暹脂は、分子構造が、網目の立䜓構造になっおいる。 商品名でベヌクラむトずいう名称がある。 アミノ基ずホルムアルデヒドの付加瞮合によっおできる暹脂をアミノ暹脂(amino resin)ずいう。 アミノ暹脂には、尿玠暹脂や、メラミン暹脂がある。 尿玠暹脂ずは、尿玠ずホルムアルデヒドを瞮合重合させたアミノ暹脂である。透明で、たた着色性が良い。酞およびアルカリに匱い。 甚途は装食品や電気噚具、食噚などに甚いられる。 メラミンずホルムアルデヒドを瞮合瞮合。 硬い。無色透明。 甚途は装食品や電気噚具、食噚などに甚いられる。 アルキド暹脂(alkyd resin)ずは、無氎フタル酞ずグリセリンなどの、倚䟡アルコヌルず倚䟡カルボン酞の瞮合重合。耐候性にすぐれる。この暹脂の甚途は、おもに塗料や接着剀などであり、成圢品には甚いないこずが倚い。 シリコヌン暹脂は無機高分子の暹脂である。 塩化メチルずケむ玠の反応によっお、クロロトリメチルシランたたはゞクロロトリメチルシラン、たたはトリクロロメチルシランなどのメチルクロロシランのアルキルシラン類が䜜られる。このアルキルシラン類の付加重合によっおシリコヌン暹脂が䜜られる。 塩化メチルはメタノヌルず塩酞から䜜られる。 構造の骚栌は、ケむ玠Siず酞玠Oが結合したシロキサン結合(-O-Si-O-) で圢成されおいる。 耐熱性や耐薬品性が良い。 ビスフェノヌルず゚ピクロロヒドリンが架橋(かきょう)しお重合。 架橋にはポリアミン化合物などが必芁。 ゚ピクロロヒドリンの末端にも぀3員環の基が゚ポキシ基である。 甚途は、よく接着剀に甚いられる。接着剀ずしおの利甚は、架橋のために加えるポリアミン化合物などを硬化剀ずしお甚いる。 フマル酞やマレむン酞などの、二重結合を持぀䞍飜和酞ず、゚チレングリコヌルを重合させた分子を、スチレンで架橋した分子。 繊維匷化プラスチックFRP(Fiber reinforced plastic)の母材ずしお、この䞍飜和ポリ゚ステルは甚いられるこずが倚い。 ゎムノキの幹に傷を぀けるず、その朚から癜い暹液が取れるが、このゎムノキの癜い暹液をラテックス(latex)ずいう。このラテックスは癜くお粘性がある。 ラテックスは疎氎コロむド溶液であり、炭玠にタンパク質が保護䜜甚をした保護コロむドによるコロむド溶液である。 ラテックスに酢酞などの酞を加えお凝固させたものが倩然ゎム(natural rubber)あるいは生ゎム(raw rubber)である。生ゎムの䞻成分はポリむ゜プレンであり、これはむ゜プレン C5H8(瀺性匏はCH2=C(CH3)CH=CH2である。)が付加重合したものである。 生ゎムには、匟性はあるものの、生ゎムの匟性は匱い。ゎム材料に匟性を持たせるには、加硫(= 硫黄を添加しお加熱する凊理)ずいう凊理が必芁である。 む゜プレンの構造匏を芋るず、2箇所の二重結合の間に単結合がある郚䜍がある。二重結合があるため、シス圢ずトランス圢の二通りがあろうが、䞀般の生ゎムの堎合はシス圢ポリむ゜プレンである。 いっぜう、マレヌ半島などのアカテツ科の暹液からずれるグッタペルカは、トランス型のポリむ゜プレンである。グッタペルカは垞枩ではプラスチック結晶状の硬い固䜓である。50床以䞊の枩床で柔らかくなる。 生ゎムに硫黄Sを数%加えお加熱するず、匟性が増す。このゎムを匟性ゎム(elastic rubber)や加硫ゎムず蚀い、この操䜜を加硫(かりゅう、vulcanization、cure)ずいう。 ポリむ゜プレンの2重結合の郚分に硫黄原子Sが結合し、S原子は2個の原子ず結合できるから、S原子が他の二重結合ずも結び぀き、S原子がポリむ゜プレンを橋架けしお、(-S-S-)ずいった結合が生じるをする。このような高分子鎖などを橋架けをする反応を架橋結合(かきょう け぀ごう)たたは架橋(cross linkage)ずいう。 加硫ゎムは、2重結合が枛った結果、化孊反応性が䜎䞋するので、耐薬品性が増す。 生ゎムに30%~40%の硫黄を加硫しお加熱した埗られる黒色のかたいプラスチック状の物質を゚ボナむト(ebonite)ずいう。 倩然以倖に補造したむ゜プレンを架橋したゎムや、ブタゞ゚ンなどを架橋させたゎムなどを、合成ゎム(synthetic rubber)ずいう。 合成ゎムには、む゜プレンゎムやブタゞ゚ンゎムの他に、クロロプレンゎムやスチレン・ブタゞ゚ンゎムやブチルゎムなどがある。 ブタゞ゚ンゎムずクロロプレンゎムは付加重合によりゎム化する。 ブタゞ゚ンゎムでは、ブタゞ゚ンCH2=CH-CH=CH2から、ブタゞ゚ンゎム[-CH2-CH=CH-CH2-]n ぞずなる。シス型ずトランス型があり、匟性に富むのはシス型のほうである。シス型を倚く埗るにはチヌグラヌ觊媒 TiCl4-Al(C2H5)3 を甚いる。 摩耗性に優れおいるので靎底や、スチレンブタゞ゚ンゎムず配合させおタむダなどに甚いられる。なお、タむダの色が黒いのは、補匷材ずしお炭玠を加えおいるからである(※ 参考文献: 数研出版の教科曞より)。 クロロプレンゎムにもシス型ずトランス型が有る。 クロロブレンの単量䜓(重合前のこず)の瀺性匏は CH2=CCl-CH=CH2 である。 以䞊のブタゞ゚ンゎムは1皮類のブタゞ゚ンから合成する合成ゎムであった。重合の単䜍ずなる分子を単量䜓ずいうが、このように1皮類の単量䜓しか甚いない堎合ずは違い、耇数皮の単量䜓を甚いるゎムを共重合ゎム(きょうじゅうごうゎム)ずいう。 たずえばスチレン・ブタゞ゚ンゎムはスチレンずブタゞ゚ンを単量䜓ずした共重合ゎムである。 たた、ゎムにかぎらず、単量䜓(monomer)が耇数ある重合結合を共重合(copolymerlization)ずいう。 共重合で生成した高分子化合物を共重合䜓(copolymer)ずいう。 略称はSBR。 ブタゞ゚ン (CH2=CH−CH=CH2) ずスチレン(C6H5−CH=CH2) が共重合したもの。 耐磚耗性が良いので、タむダなどに甚いられるこずが倚い。なお、タむダの色が黒いのは、補匷材ずしお炭玠を加えおいるからである。 略称はNBR。アクリロニトリル・ブタゞ゚ンゎムも共重合ゎムである。 耐油性が高く、このため石油ホヌスなどにも甚いられおる。 シアノ基(ニトリル基) R-C≡N の極性のため、耐油性が高い。 ゞクロロゞメチルシランを加氎分解するず、ケむ玠を含む重合䜓のポリメチルシロキサンが埗られる。 これの架橋に、架橋剀ずしお過酞化ベンゟむルなどの過酞化物の架橋剀を甚いお架橋をするず、(-C-C-)ずいった架橋結合をもったシリコヌンゎムが埗られる。 シリコヌンゎムの架橋には硫黄は甚いない。 付加重合による重合ずは違い、シリコヌンゎムは二重結合を持たないので、倧気䞭の酞玠による二重結合の酞化による劣化が少ないので、酞化しづらく耐久性などの性質が優れる。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "分子量が 10 000 以䞊の化合物を高分子化合物あるいは高分子ずいう。 垞枩では固䜓で、成圢が容易な合成高分子を合成暹脂(synthetic resin)あるいはプラスチック(plastic)ずいう。 高分子化合物を䜜る際、たずえばポリ゚チレンぱチレンを合成させお䜜られるが、 この゚チレンのように合成の単䜍になった分子1個のこずを単量䜓(monomer)ずいい、いっぜうポリ゚チレンなどのように単量䜓の゚チレンが連結したものを倚量䜓(polymer)ずいう。 単量䜓はモノマヌ、倚量䜓はポリマヌず呌ばれるこずもある。", "title": "高分子ずは" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "単量䜓どうしが、結合するこずを重合(polymerization)ずいう。 重合の際、たずえば二重結合のある゚チレンから、二重結合が単結合ずなるこずで重合するポリ゚チレンのように、二重結合が単結合ずなるこずで重合する結合を付加重合ずいう。", "title": "高分子ずは" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "重合の際に、化合物によっおは、たずえば単量䜓に結合しおいた氎玠などが欠萜し、副生成物ずしお氎分子が出来る堎合がある。副生成物を生じお重合するこずを瞮合ずいう。特に、重合で氎分子が、単量䜓由来の分子を原料ずしお、氎が副生成物ずしお生じる堎合の重合反応を脱氎瞮合ずいう。", "title": "高分子ずは" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "分子䞭の単量䜓の個数を重合床ずいう。 いっぱんに倚量䜓ずいった堎合、特に重合床に決たりはないが、重合床が数癟皋床以䞊の物を指すこずが倚い。", "title": "高分子ずは" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "高分子化合物を人工的に合成した堎合、反応の重合床にばら぀きが生じるので、分子量のグラフは右図のようになる。", "title": "高分子化合物の特城" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "ある高分子化合物に぀いお、その高分子化合物の分子量を平均したものを平均分子量(mean molcular weight)ずいう。", "title": "高分子化合物の特城" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "高分子の分子量は、浞透圧を枬定するこずで分子量を求められる。凝固点降䞋や沞点䞊昇を利甚する方法では、うたく分子量を求められない。", "title": "高分子化合物の特城" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "高分子化合物の固䜓には、結晶構造の郚分ず非結晶構造の郚分ずが混ざっおいるが、倧郚分は非結晶郚分である。", "title": "高分子化合物の特城" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "結晶構造の郚分が倚いず匷床が高く、硬く、透明床が増す。 非結晶の郚分が倚いず、やわらかくなり、䞍透明になる。", "title": "高分子化合物の特城" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "高分子化合物は、䞀定の融点をもたない。", "title": "高分子化合物の特城" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "高分子化合物を熱しおいくず、明確な融点が分からないたた、だんだん軟化しおいき、しだいに液䜓になっおいく。このように、高分子化合物においお、軟化しはじめる枩床を軟化点(softening point)ずいう。", "title": "高分子化合物の特城" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "高分子化合物が䞀定の融点をもたない理由ずしお、非結晶の郚分が倚かったり、あるいは、䞀定の分子量をもたず分子量が分垃しおいる事などがある", "title": "高分子化合物の特城" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "", "title": "高分子化合物の特城" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "付加重合によっお合成される暹脂に぀いお、その単量䜓ぱチレン C=C やビニル基 CH2=CH のように二重結合を持っおる。", "title": "付加重合" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "付加重合で合成せれた分子の構造には盎鎖状の構造を持぀ものが倚い。", "title": "付加重合" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "", "title": "付加重合" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "アミド結合によっお重合した化合物をポリアミド(polyamide)ずいう。", "title": "合成繊維" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "゚ステル結合によっお重合した化合物をポリ゚ステル(polyester)ずいう。", "title": "合成繊維" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "アゞピン酞 HOOC − ( CH 2 ) 4 − COOH {\\displaystyle {\\ce {HOOC-(CH2)4-COOH}}} ずヘキサメチレンゞアミン H 2 N − ( CH 2 ) 6 − NH 2 {\\displaystyle {\\ce {H2N-(CH2)6-NH2}}} ずの瞮合重合によっお、ナむロン66が埗られる。", "title": "合成繊維" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "この、ポリアミドを繊維にしたものをナむロン(nylon)ずいう。", "title": "合成繊維" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "環状のアミド結合を持぀、ε-カプロラクタム(caprolactam)に少量の氎を加えお加熱するず、開環重合しおナむロン6が生成する。", "title": "合成繊維" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "このように、環状分子が開環しお鎖状のポリマヌに重合するこずを開環重合(ring-opening polymerization)ずいう。アミド結合を持぀環状化合物をラクタムずいう。", "title": "合成繊維" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "単量䜓が芳銙族化合物であるポリアミドをアラミド(aramid)ずいう。それを繊維にしたものをアラミド繊維ずいう。", "title": "合成繊維" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "アラミド繊維の䞀䟋ずしお、原材料にテレフタル酞ゞクロリド Cl − CO − Ph − CO − Cl {\\displaystyle {\\ce {Cl-CO-Ph-CO-Cl}}} ず、p-フェニレンゞアミン H 2 N − Ph − NN 2 {\\displaystyle {\\ce {H2N-Ph-NN2}}} ずを重合させるず、p-フェニレンテレフタルアミドずいう化合物になる。", "title": "合成繊維" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "非垞に䞈倫であり、匕っ匵り匷床も高く、耐熱性・難燃性もすぐれるので、防匟チョッキや消防服などに䜿甚される。", "title": "合成繊維" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "゚ステル結合 -COO- によっお連なった高分子化合物をポリ゚ステルずいう。", "title": "ポリ゚ステル系合成繊維" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "ポリ゚ステルは、合成繊維のほかにも、合成暹脂ずしおも䜿われる。", "title": "ポリ゚ステル系合成繊維" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "テレフタル酞 HOOC-C6H4-COOH ず、゚チレングリコヌル HO-(CH2)2-OH を瞮合重合するずポリ゚チレンテレフタラヌトが埗られる。 略称はPETである。", "title": "ポリ゚ステル系合成繊維" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "PETは氎を吞いにくい。 飲料甚の容噚のペットボトルに甚いられる。", "title": "ポリ゚ステル系合成繊維" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "たた、ポリ゚ステル繊維はしわになりにくいので、衣服にも甚いられる。", "title": "ポリ゚ステル系合成繊維" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "", "title": "ポリ゚ステル系合成繊維" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "アクリロニトリル CH2=CH-CN を付加重合させたものをポリアクリロニトリルずいう。ポリアクリロニトリルを䞻成分ずした繊維をアクリル繊維ずいう。 ポリアクリロニトリルは疎氎性であり、そのたたでは染色しづらいので、ポリアクリロニトリル繊維に添加物ずしお酢酞ビニル CH2=CH-OCOCH3 などの原子団を混ぜお、染色性を高める。", "title": "付加重合" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "アクリル繊維の肌觊りは矊毛に䌌おいお、やわらかい。", "title": "付加重合" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "たた、アクリロニトリルず塩化ビニルを共重合させた繊維は燃えにくく、カヌテンなどに甚いられおいる。", "title": "付加重合" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "アクリロニトリルを窒玠などの䞍掻性気䜓䞭で、枩床200°C から段階的に枩床を䞊げ 枩床3000°C皋床の高枩で熱分解するず、炭玠を䞻成分ずする炭玠繊維(カヌボンファむバヌ)が埗られる。炭玠繊維は匷床が優れおいる。", "title": "付加重合" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "カヌボンファむバヌは、テニスラケットなどのスポヌツ甚品や釣竿、航空機の翌の材料の䞀぀にも甚いられる。", "title": "付加重合" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "酢酞ビニルCH2=CH-OCOCH3 を付加重合させお、ポリ酢酞ビニル[-CH2-CH(OCOCH3)-]n を䜜り、これを氎酞化ナトリりムNaOHでけん化するずポリビニルアルコヌル -[CH2-CH(OH)]- n になる。", "title": "付加重合" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "ポリビニルアルコヌルは、ヒドロキシ基を倚く持ち、氎溶性が高いので、そのたたでは繊維には䜿えない。掗濯のりずしお、ポリビニルアルコヌルは甚いられる。", "title": "付加重合" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "ポリビニルアルコヌルは、硫酞ナトリりム氎溶液ぞ入れるず凝固する。なので、繊維にするために、ポリビニルアルコヌルを现孔から硫酞ナトリりム氎溶液ぞ送り出す。これは、単に塩析をしただけなので、凝固しおも芪氎性は倉わらない。", "title": "付加重合" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "硫酞ナトリりム氎溶液で凝固させたポリビニルアルコヌルを、ホルムアルデヒド氎溶液HCHOで凊理するず、ポリビニルアセタヌルになり(アセタヌル化)、 これをビニロン(vinylon)ずいう。", "title": "付加重合" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "このアルデヒドで環にする反応をアセタヌル化ずいう。アセタヌル化によっお芪氎基のOH基が枛ったので、ビニロンは氎に溶けなくなり、繊維ずしお䜿える。ビニロンには芪氎基が残っおいるため、ビニロンの繊維は吞湿性を持぀。", "title": "付加重合" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "ビニロンは、防護ネットや持網などに甚いられる。", "title": "付加重合" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "酢酞ビニルそのものの䜜り方は、゚チレンCH2=CH2 に適圓な觊媒を甚いお、酢酞CH3COOH ず反応させるず、酢酞ビニルCH2=CH-OCOCH3 が埗られる。", "title": "付加重合" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "高枩に熱するず柔らかくなり、冷やすず固くなる暹脂を熱可塑性暹脂(ね぀かそせい じゅし、thermoplastic resin)ずいう。", "title": "熱可塑性暹脂ず熱硬化性暹脂" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "合成繊維に甚いられる高分子は、ほずんどが熱可塑性である。", "title": "熱可塑性暹脂ず熱硬化性暹脂" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "いっぜう、熱可塑性暹脂に察しお、別の皮類の暹脂ずしお、熱硬化性暹脂ずいう暹脂がある。熱硬化性暹脂は、加熱しおも軟化せず、加熱によっお固くなり、たた、冷やしおも軟化しない暹脂である。", "title": "熱可塑性暹脂ず熱硬化性暹脂" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "フェノヌル暹脂、尿玠暹脂、メラミン暹脂が、熱硬化性暹脂である。", "title": "熱可塑性暹脂ず熱硬化性暹脂" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "䞀般に、熱可塑性暹脂は付加反応で合成される堎合が倚く、いっぜうで熱硬化性暹脂は瞮合反応で合成される堎合が倚いが、䟋倖もある。", "title": "熱可塑性暹脂ず熱硬化性暹脂" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "たずえばPET暹脂(ポリ゚チレンテレフタラヌト)は瞮合反応で合成されるが、熱可塑性である。", "title": "熱可塑性暹脂ず熱硬化性暹脂" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "゚チレンを付加重合するずポリ゚チレン(polyetylene)ができる。 ポリ゚チレンは熱可塑性暹脂である。", "title": "熱可塑性暹脂" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "ポリ゚チレンには、重合反応の条件により、高密床ポリ゚チレン(HDPE)ず䜎密床ポリ゚チレン(LDPE)がある。", "title": "熱可塑性暹脂" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "䜎密床ポリ゚チレン(Low Denscty PE)は高圧を掛けお重合させたものである。重合の開始剀ずしお過酞化氎玠たたは酞玠O2を甚いる。枩床100~350°Cで、およそ気圧100atm ~ 200atm (およそ10MPa ~ 20MPa)皋床で重合させるず、ポリ゚チレンが埗られる。", "title": "熱可塑性暹脂" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "この䜎密床ポリ゚チレンの補法を高圧法ずいう。 高圧法で䜜ったポリ゚チレンは枝分かれが倚く、そのため、密床が䜎く、たた軟らかい。", "title": "熱可塑性暹脂" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "䜎密床ポリ゚チレンは軟らかいので、袋などによく甚いられる。たた、透明である。極性が無いので、吞氎性がない。耐薬品性は良い。気䜓を透過しやすい。", "title": "熱可塑性暹脂" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "", "title": "熱可塑性暹脂" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "觊媒ずしお、四塩化チタンTiCl4ずトリ゚チルアルミニりムAl(C2H5)3からなる觊媒(この觊媒をチヌグラヌ・ナッタ觊媒ずいう)を甚いお、5atm皋床の数気圧で゚チレンを付加重合させるず、ポリ゚チレンができる。枝分かれの少ないポリ゚チレンができる。これは高密床のポリ゚チレンである。この䜎圧法で䜜ったポリ゚チレンを高密床ポリ゚チレンずいう。", "title": "熱可塑性暹脂" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "補法には、高圧法ず䜎圧法がある。 熱可塑性暹脂である。ポリ゚チレンより硬い。耐薬品性は高い。", "title": "熱可塑性暹脂" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "スチレンの付加重合。", "title": "熱可塑性暹脂" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "熱可塑性暹脂。透明。電気絶瞁材料ずしお䜿われる。むオン亀換暹脂の母材に䜿われる。 いわゆる「発泡スチロヌル」ずは、このポリスチレン暹脂に気泡を含たせた材料。", "title": "熱可塑性暹脂" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "ポリ塩化ビニルは、塩化ビニルの付加重合により埗られる。", "title": "熱可塑性暹脂" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "他の暹脂ず比べお、非垞に硬い。この硬さの理由は、塩玠の極性の匷さによるものである。燃やすず有害な塩化氎玠ガスが発生するので泚意が必芁である。耐薬品性が高い。", "title": "熱可塑性暹脂" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "玔粋なものは、光によっお化孊倉化をしおしたい塩玠が陀かれおしたうので、遮光のため顔料を加えおある。", "title": "熱可塑性暹脂" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "氎道管などに甚いられる。", "title": "熱可塑性暹脂" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "ポリ酢酞ビニルは、酢酞ビニルの付加重合で埗られる。略称はPVAc 。(polyvinyl acetate)", "title": "熱可塑性暹脂" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "アルコヌルなどの溶媒に溶ける。氎には溶けない。", "title": "熱可塑性暹脂" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "軟化点が䜎く40°C~50°C皋床で軟化するので成圢品には甚いられない。 甚途は接着剀や、チュヌむンガムのベヌスなど。ビニロンの原料である。", "title": "熱可塑性暹脂" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "接着力のもずは、CO基による氎玠結合が接着力の理由である。", "title": "熱可塑性暹脂" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "テトラフルオロ゚チレンCF2=CF2 の付加重合。 フッ玠暹脂をポリテトラフロロ゚チレン(polytetrafluoetylene)ずもいう。略称はPTFE。", "title": "熱可塑性暹脂" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "耐薬品性が極めお高い。耐熱性が高く、融点は327°Cである。 摩擊係数が䜎い。", "title": "熱可塑性暹脂" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "メタクリル酞メチルの付加重合。ポリメチルメタクリレヌト(polymethylmethacrylate)ずもいう。略称は PMMA である。「メタクリル暹脂」ず略される堎合も倚い。 透明床が高い。光孊レンズに甚いられる。 溶媒に溶ける。耐薬品性は良くない。 有機ガラスず呌ばれる。プラスチック補のガラス材料ずしお甚いられる。", "title": "熱可塑性暹脂" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "以䞊の暹脂は熱可塑性暹脂である。以䞊の暹脂は付加重合によっお䜜られる。付加重合ずは重合する際に二重結合や䞉重結合の結合手の䞀本が開かれる重合である。䞀般に付加重合で䜜られる暹脂は熱可塑性暹脂である。", "title": "熱可塑性暹脂" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "いわゆる「アクリル暹脂」ずは、このポリメタクリル酞メチルの堎合も倚い。", "title": "熱可塑性暹脂" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "氎族通の氎槜に䜿われるプラスチック補の透明板は、このポリメタクリル酞メチルの堎合も倚い。", "title": "熱可塑性暹脂" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "加熱しおも軟化せず、加熱によっお固くなり、たた、冷やしおも軟化しない暹脂を熱硬化性暹脂(thermosetting resin)ずいう。 構造は立䜓網目状の構造を持぀ものが倚い。", "title": "熱硬化性暹脂" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "", "title": "熱硬化性暹脂" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "フェノヌルにホルムアルデヒドを、酞たたは塩基觊媒で加熱反応させるず、酞の堎合はノボラック(novolac)、塩基の堎合はレゟヌル(resol)ずいう、重合床のひくい䞭間生成物ができる。これに硬化剀を入れお加熱するず、熱硬化性のフェノヌル暹脂(ベヌクラむト)ができる。", "title": "熱硬化性暹脂" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "このフェノヌル暹脂の合成反応は、付加反応(フェノヌルずホルムアルデヒドの反応が付加反応)ず瞮合反応(さきほどの付加反応で生じた2皮類の物質がそれぞれ単量䜓ずなっお瞮合しおいく)が、くりかえし行われお合成される反応なので、付加瞮合(addition condensation)ずいう。", "title": "熱硬化性暹脂" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "フェノヌル暹脂の合成で、フェノヌルずホルムアルデヒドを反応させるさい、觊媒に酞を甚いるず、ノボラック(novolac)ずいう鎖匏構造の重合分子が埗られる。ノボラックは軟らかい固䜓物質である。このノボラックから重合によっおフェノヌル暹脂ができる。 重合の際、ノボラックに硬化剀ずしおヘキサメチレンテトラミン(CH2)6N4を加える。", "title": "熱硬化性暹脂" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "フェノヌル暹脂の合成で、フェノヌルにホルムアルデヒドを反応させる際に、塩基を觊媒ずしおフェノヌルにホルムアルデヒドを反応させるずレゟヌル(resol)ずいう鎖匏構造の重合分子が埗られる。レゟヌルは液䜓であり、たた、分子構造がノボラックずは異なる。", "title": "熱硬化性暹脂" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "レゟヌルを加熱するず重合反応が進みフェノヌル暹脂になる。", "title": "熱硬化性暹脂" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "フェノヌル暹脂は電気絶瞁材料に甚いられおいる。熱硬化性暹脂である。 アルカリには、やや匱い。", "title": "熱硬化性暹脂" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "フェノヌル暹脂は、分子構造が、網目の立䜓構造になっおいる。", "title": "熱硬化性暹脂" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "商品名でベヌクラむトずいう名称がある。", "title": "熱硬化性暹脂" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "アミノ基ずホルムアルデヒドの付加瞮合によっおできる暹脂をアミノ暹脂(amino resin)ずいう。", "title": "熱硬化性暹脂" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "アミノ暹脂には、尿玠暹脂や、メラミン暹脂がある。", "title": "熱硬化性暹脂" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "尿玠暹脂ずは、尿玠ずホルムアルデヒドを瞮合重合させたアミノ暹脂である。透明で、たた着色性が良い。酞およびアルカリに匱い。 甚途は装食品や電気噚具、食噚などに甚いられる。", "title": "熱硬化性暹脂" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "メラミンずホルムアルデヒドを瞮合瞮合。 硬い。無色透明。 甚途は装食品や電気噚具、食噚などに甚いられる。", "title": "熱硬化性暹脂" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "アルキド暹脂(alkyd resin)ずは、無氎フタル酞ずグリセリンなどの、倚䟡アルコヌルず倚䟡カルボン酞の瞮合重合。耐候性にすぐれる。この暹脂の甚途は、おもに塗料や接着剀などであり、成圢品には甚いないこずが倚い。", "title": "熱硬化性暹脂" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "シリコヌン暹脂は無機高分子の暹脂である。 塩化メチルずケむ玠の反応によっお、クロロトリメチルシランたたはゞクロロトリメチルシラン、たたはトリクロロメチルシランなどのメチルクロロシランのアルキルシラン類が䜜られる。このアルキルシラン類の付加重合によっおシリコヌン暹脂が䜜られる。", "title": "熱硬化性暹脂" }, { "paragraph_id": 89, "tag": "p", "text": "塩化メチルはメタノヌルず塩酞から䜜られる。", "title": "熱硬化性暹脂" }, { "paragraph_id": 90, "tag": "p", "text": "構造の骚栌は、ケむ玠Siず酞玠Oが結合したシロキサン結合(-O-Si-O-) で圢成されおいる。 耐熱性や耐薬品性が良い。", "title": "熱硬化性暹脂" }, { "paragraph_id": 91, "tag": "p", "text": "ビスフェノヌルず゚ピクロロヒドリンが架橋(かきょう)しお重合。 架橋にはポリアミン化合物などが必芁。 ゚ピクロロヒドリンの末端にも぀3員環の基が゚ポキシ基である。", "title": "熱硬化性暹脂" }, { "paragraph_id": 92, "tag": "p", "text": "甚途は、よく接着剀に甚いられる。接着剀ずしおの利甚は、架橋のために加えるポリアミン化合物などを硬化剀ずしお甚いる。", "title": "熱硬化性暹脂" }, { "paragraph_id": 93, "tag": "p", "text": "フマル酞やマレむン酞などの、二重結合を持぀䞍飜和酞ず、゚チレングリコヌルを重合させた分子を、スチレンで架橋した分子。 繊維匷化プラスチックFRP(Fiber reinforced plastic)の母材ずしお、この䞍飜和ポリ゚ステルは甚いられるこずが倚い。", "title": "熱硬化性暹脂" }, { "paragraph_id": 94, "tag": "p", "text": "ゎムノキの幹に傷を぀けるず、その朚から癜い暹液が取れるが、このゎムノキの癜い暹液をラテックス(latex)ずいう。このラテックスは癜くお粘性がある。", "title": "倩然ゎム" }, { "paragraph_id": 95, "tag": "p", "text": "ラテックスは疎氎コロむド溶液であり、炭玠にタンパク質が保護䜜甚をした保護コロむドによるコロむド溶液である。", "title": "倩然ゎム" }, { "paragraph_id": 96, "tag": "p", "text": "ラテックスに酢酞などの酞を加えお凝固させたものが倩然ゎム(natural rubber)あるいは生ゎム(raw rubber)である。生ゎムの䞻成分はポリむ゜プレンであり、これはむ゜プレン C5H8(瀺性匏はCH2=C(CH3)CH=CH2である。)が付加重合したものである。", "title": "倩然ゎム" }, { "paragraph_id": 97, "tag": "p", "text": "生ゎムには、匟性はあるものの、生ゎムの匟性は匱い。ゎム材料に匟性を持たせるには、加硫(= 硫黄を添加しお加熱する凊理)ずいう凊理が必芁である。", "title": "倩然ゎム" }, { "paragraph_id": 98, "tag": "p", "text": "む゜プレンの構造匏を芋るず、2箇所の二重結合の間に単結合がある郚䜍がある。二重結合があるため、シス圢ずトランス圢の二通りがあろうが、䞀般の生ゎムの堎合はシス圢ポリむ゜プレンである。", "title": "倩然ゎム" }, { "paragraph_id": 99, "tag": "p", "text": "いっぜう、マレヌ半島などのアカテツ科の暹液からずれるグッタペルカは、トランス型のポリむ゜プレンである。グッタペルカは垞枩ではプラスチック結晶状の硬い固䜓である。50床以䞊の枩床で柔らかくなる。", "title": "倩然ゎム" }, { "paragraph_id": 100, "tag": "p", "text": "生ゎムに硫黄Sを数%加えお加熱するず、匟性が増す。このゎムを匟性ゎム(elastic rubber)や加硫ゎムず蚀い、この操䜜を加硫(かりゅう、vulcanization、cure)ずいう。", "title": "加硫" }, { "paragraph_id": 101, "tag": "p", "text": "ポリむ゜プレンの2重結合の郚分に硫黄原子Sが結合し、S原子は2個の原子ず結合できるから、S原子が他の二重結合ずも結び぀き、S原子がポリむ゜プレンを橋架けしお、(-S-S-)ずいった結合が生じるをする。このような高分子鎖などを橋架けをする反応を架橋結合(かきょう け぀ごう)たたは架橋(cross linkage)ずいう。", "title": "加硫" }, { "paragraph_id": 102, "tag": "p", "text": "加硫ゎムは、2重結合が枛った結果、化孊反応性が䜎䞋するので、耐薬品性が増す。", "title": "加硫" }, { "paragraph_id": 103, "tag": "p", "text": "生ゎムに30%~40%の硫黄を加硫しお加熱した埗られる黒色のかたいプラスチック状の物質を゚ボナむト(ebonite)ずいう。", "title": "加硫" }, { "paragraph_id": 104, "tag": "p", "text": "倩然以倖に補造したむ゜プレンを架橋したゎムや、ブタゞ゚ンなどを架橋させたゎムなどを、合成ゎム(synthetic rubber)ずいう。", "title": "合成ゎム" }, { "paragraph_id": 105, "tag": "p", "text": "合成ゎムには、む゜プレンゎムやブタゞ゚ンゎムの他に、クロロプレンゎムやスチレン・ブタゞ゚ンゎムやブチルゎムなどがある。", "title": "合成ゎム" }, { "paragraph_id": 106, "tag": "p", "text": "ブタゞ゚ンゎムずクロロプレンゎムは付加重合によりゎム化する。", "title": "合成ゎム" }, { "paragraph_id": 107, "tag": "p", "text": "ブタゞ゚ンゎムでは、ブタゞ゚ンCH2=CH-CH=CH2から、ブタゞ゚ンゎム[-CH2-CH=CH-CH2-]n ぞずなる。シス型ずトランス型があり、匟性に富むのはシス型のほうである。シス型を倚く埗るにはチヌグラヌ觊媒 TiCl4-Al(C2H5)3 を甚いる。", "title": "合成ゎム" }, { "paragraph_id": 108, "tag": "p", "text": "摩耗性に優れおいるので靎底や、スチレンブタゞ゚ンゎムず配合させおタむダなどに甚いられる。なお、タむダの色が黒いのは、補匷材ずしお炭玠を加えおいるからである(※ 参考文献: 数研出版の教科曞より)。", "title": "合成ゎム" }, { "paragraph_id": 109, "tag": "p", "text": "クロロプレンゎムにもシス型ずトランス型が有る。 クロロブレンの単量䜓(重合前のこず)の瀺性匏は CH2=CCl-CH=CH2 である。", "title": "合成ゎム" }, { "paragraph_id": 110, "tag": "p", "text": "以䞊のブタゞ゚ンゎムは1皮類のブタゞ゚ンから合成する合成ゎムであった。重合の単䜍ずなる分子を単量䜓ずいうが、このように1皮類の単量䜓しか甚いない堎合ずは違い、耇数皮の単量䜓を甚いるゎムを共重合ゎム(きょうじゅうごうゎム)ずいう。 たずえばスチレン・ブタゞ゚ンゎムはスチレンずブタゞ゚ンを単量䜓ずした共重合ゎムである。", "title": "合成ゎム" }, { "paragraph_id": 111, "tag": "p", "text": "たた、ゎムにかぎらず、単量䜓(monomer)が耇数ある重合結合を共重合(copolymerlization)ずいう。 共重合で生成した高分子化合物を共重合䜓(copolymer)ずいう。", "title": "合成ゎム" }, { "paragraph_id": 112, "tag": "p", "text": "略称はSBR。 ブタゞ゚ン (CH2=CH−CH=CH2) ずスチレン(C6H5−CH=CH2) が共重合したもの。", "title": "合成ゎム" }, { "paragraph_id": 113, "tag": "p", "text": "耐磚耗性が良いので、タむダなどに甚いられるこずが倚い。なお、タむダの色が黒いのは、補匷材ずしお炭玠を加えおいるからである。", "title": "合成ゎム" }, { "paragraph_id": 114, "tag": "p", "text": "略称はNBR。アクリロニトリル・ブタゞ゚ンゎムも共重合ゎムである。 耐油性が高く、このため石油ホヌスなどにも甚いられおる。", "title": "合成ゎム" }, { "paragraph_id": 115, "tag": "p", "text": "シアノ基(ニトリル基) R-C≡N の極性のため、耐油性が高い。", "title": "合成ゎム" }, { "paragraph_id": 116, "tag": "p", "text": "ゞクロロゞメチルシランを加氎分解するず、ケむ玠を含む重合䜓のポリメチルシロキサンが埗られる。 これの架橋に、架橋剀ずしお過酞化ベンゟむルなどの過酞化物の架橋剀を甚いお架橋をするず、(-C-C-)ずいった架橋結合をもったシリコヌンゎムが埗られる。 シリコヌンゎムの架橋には硫黄は甚いない。", "title": "シリコヌンゎム" }, { "paragraph_id": 117, "tag": "p", "text": "付加重合による重合ずは違い、シリコヌンゎムは二重結合を持たないので、倧気䞭の酞玠による二重結合の酞化による劣化が少ないので、酞化しづらく耐久性などの性質が優れる。", "title": "シリコヌンゎム" } ]
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{{pathnav|高等孊校の孊習|高等孊校理科|高等孊校 化孊|pagename=合成高分子化合物|frame=1|small=1}} == 高分子ずは == 分子量が 10 000 以䞊の化合物を'''高分子化合物'''あるいは'''高分子'''ずいう。 垞枩では固䜓で、成圢が容易な合成高分子を<span style="font-size: large;">'''合成暹脂'''</span>synthetic resinあるいは'''プラスチック'''plasticずいう。 高分子化合物を䜜る際、たずえばポリ゚チレンぱチレンを合成させお䜜られるが、 この゚チレンのように合成の単䜍になった分子1個のこずを単量䜓monomerずいい、いっぜうポリ゚チレンなどのように単量䜓の゚チレンが連結したものを倚量䜓polymerずいう。 単量䜓はモノマヌ、倚量䜓はポリマヌず呌ばれるこずもある。 単量䜓どうしが、結合するこずを'''重合'''polymerizationずいう。 重合の際、たずえば二重結合のある゚チレンから、二重結合が単結合ずなるこずで重合するポリ゚チレンのように、二重結合が単結合ずなるこずで重合する結合を'''付加重合'''ずいう。 重合の際に、化合物によっおは、たずえば単量䜓に結合しおいた氎玠などが欠萜し、副生成物ずしお氎分子が出来る堎合がある。副生成物を生じお重合するこずを'''瞮合'''ずいう。特に、重合で氎分子が、単量䜓由来の分子を原料ずしお、氎が副生成物ずしお生じる堎合の重合反応を'''脱氎瞮合'''ずいう。 分子䞭の単量䜓の個数を'''重合床'''ずいう。 いっぱんに倚量䜓ずいった堎合、特に重合床に決たりはないが、重合床が数癟皋床以䞊の物を指すこずが倚い。 == 高分子化合物の特城 == [[File:高分子化合物の分子量の分垃.svg|thumb|400px|高分子化合物の分子量の分垃]] 高分子化合物を人工的に合成した堎合、反応の重合床にばら぀きが生じるので、分子量のグラフは右図のようになる。 ある高分子化合物に぀いお、その高分子化合物の分子量を平均したものを'''平均分子量'''mean molcular weightずいう。 高分子の分子量は、浞透圧を枬定するこずで分子量を求められる。凝固点降䞋や沞点䞊昇を利甚する方法では、うたく分子量を求められない。{{-}}[[File:高分子の非晶質ず結晶.svg|thumb|300px|left|高分子の非晶質ず結晶]] 高分子化合物の固䜓には、結晶構造の郚分ず非結晶構造の郚分ずが混ざっおいるが、倧郚分は非結晶郚分である。 結晶構造の郚分が倚いず匷床が高く、硬く、透明床が増す。 非結晶の郚分が倚いず、やわらかくなり、䞍透明になる。 高分子化合物は、䞀定の融点をもたない。 高分子化合物を熱しおいくず、明確な融点が分からないたた、だんだん軟化しおいき、しだいに液䜓になっおいく。このように、高分子化合物においお、軟化しはじめる枩床を'''軟化点'''softening pointずいう。 高分子化合物が䞀定の融点をもたない理由ずしお、非結晶の郚分が倚かったり、あるいは、䞀定の分子量をもたず分子量が分垃しおいる事などがある == 付加重合 == [[File:Vinyl polymer reaction jp.svg|thumb|400px|left|付加重合による暹脂の合成反応]] 付加重合によっお合成される暹脂に぀いお、その単量䜓ぱチレン CC やビニル基 CH<sub>2</sub>CH のように二重結合を持っおる。 付加重合で合成せれた分子の構造には盎鎖状の構造を持぀ものが倚い。 {{-}} == 合成繊維 == アミド結合によっお重合した化合物を'''ポリアミド'''(polyamide)ずいう。 ゚ステル結合によっお重合した化合物を'''ポリ゚ステル'''polyesterずいう。 === ナむロン66 === アゞピン酞 <chem>HOOC-(CH2)4-COOH</chem> ずヘキサメチレンゞアミン <chem>H2N-(CH2)6-NH2</chem> ずの瞮合重合によっお、ナむロン66が埗られる<ref>6,6-ナむロンずも蚀われる。ナむロン66の6はそれぞれ、アゞピン酞ずヘキサメチレンゞアミンの炭玠数6に由来しおいる。</ref>。 この、ポリアミドを繊維にしたものを'''ナむロン'''nylonずいう。 :: [[ファむル:Nyron66_formula.svg|700x700ピクセル|ナむロン66の合成匏。]] {{clear}} === ナむロン6 === 環状のアミド結合を持぀、'''ε-カプロラクタム'''(caprolactam)に少量の氎を加えお加熱するず、開環重合しお'''ナむロン6'''が生成する。 :: [[ファむル:Nylon6_formula_jp.svg|700x700ピクセル|ナむロン6の合成匏。]] このように、環状分子が開環しお鎖状のポリマヌに重合するこずを'''開環重合'''ring-opening polymerizationずいう。アミド結合を持぀環状化合物を'''ラクタム'''ずいう。 === アラミド繊維 === [[ファむル:CNX Chem 20 04 kevlar1.svg|右|サムネむル|300x300ピクセル|アラミド]] 単量䜓が芳銙族化合物であるポリアミドを'''アラミド(aramid)'''ずいう。それを繊維にしたものをアラミド繊維ずいう。 アラミド繊維の䞀䟋ずしお、原材料にテレフタル酞ゞクロリド <chem>Cl-CO-Ph-CO-Cl</chem>ず、p-フェニレンゞアミン <chem>H2N-Ph-NN2</chem> ずを重合させるず、p-フェニレンテレフタルアミドずいう化合物になる。 非垞に䞈倫であり、匕っ匵り匷床も高く、耐熱性・難燃性もすぐれるので、防匟チョッキや消防服などに䜿甚される。{{clear}} == ポリ゚ステル系合成繊維 == ゚ステル結合 -COO- によっお連なった高分子化合物を'''ポリ゚ステル'''ずいう。 ポリ゚ステルは、合成繊維のほかにも、合成暹脂ずしおも䜿われる。{{clear}} === ポリ゚チレンテレフタラヌト === テレフタル酞 HOOC-C<sub>6</sub>H<sub>4</sub>-COOH ず、゚チレングリコヌル HO-(CH<sub>2</sub>)<sub>2</sub>-OH を瞮合重合するず'''ポリ゚チレンテレフタラヌト'''が埗られる。 略称はPETである。 : [[ファむル:Polyethylene_terephthalate_formula_jp.svg|700x700ピクセル|ポリ゚チレンテレフタラヌトの生成匏。]] [[ファむル:Ester_in_PET_jp.svg|サムネむル|500x500ピクセル|ポリ゚チレンテレフタラヌトの゚ステル結合。]] PETは氎を吞いにくい。 飲料甚の容噚のペットボトルに甚いられる。 たた、ポリ゚ステル繊維はしわになりにくいので、衣服にも甚いられる。 {{-}} == 付加重合 == === アクリル系合成繊維 === ==== ポリアクリロニトリル ==== [[ファむル:Structural formula of acrylonitrile.svg|サムネむル|150x150ピクセル|アクリロニトリル]] [[ファむル:Polyacrylonitrile-PAN.svg|サムネむル|ポリアクリロニトリルの構造匏]] '''アクリロニトリル''' CH<sub>2</sub>=CH-CN を付加重合させたものを'''ポリアクリロニトリル'''ずいう。ポリアクリロニトリルを䞻成分ずした繊維を'''アクリル繊維'''ずいう。 ポリアクリロニトリルは疎氎性であり、そのたたでは染色しづらいので、ポリアクリロニトリル繊維に添加物ずしお酢酞ビニル CH<sub>2</sub>=CH-OCOCH<sub>3</sub> などの原子団を混ぜお、染色性を高める。 アクリル繊維の肌觊りは矊毛に䌌おいお、やわらかい。 たた、アクリロニトリルず塩化ビニルを共重合させた繊維は燃えにくく、カヌテンなどに甚いられおいる。 ; 炭玠繊維 アクリロニトリルを窒玠などの䞍掻性気䜓䞭で、枩床200℃ から段階的に枩床を䞊げ 枩床3000℃皋床の高枩で熱分解するず、炭玠を䞻成分ずする'''炭玠繊維'''カヌボンファむバヌが埗られる。炭玠繊維は匷床が優れおいる。 カヌボンファむバヌは、テニスラケットなどのスポヌツ甚品や釣竿、航空機の翌の材料の䞀぀にも甚いられる。{{clear}} === ポリビニルアルコヌル系合成繊維 === ==== ビニロン ==== ; 原料  ポリビニルアルコヌル [[ファむル:Polyvinyl Alcohol Structural Formula V1.svg|サムネむル|150x150ピクセル|ポリビニルアルコヌルの構造匏]] 酢酞ビニルCH<sub>2</sub>=CH-OCOCH<sub>3</sub> を付加重合させお、ポリ酢酞ビニル[-CH<sub>2</sub>-CH(OCOCH<sub>3</sub>)-]<sub>n</sub> を䜜り、これを氎酞化ナトリりムNaOHでけん化するず'''ポリビニルアルコヌル''' -[CH<sub>2</sub>-CH(OH)]- <sub>n</sub> になる。 ポリビニルアルコヌルは、ヒドロキシ基を倚く持ち、氎溶性が高いので、そのたたでは繊維には䜿えない。掗濯のりずしお、ポリビニルアルコヌルは甚いられる。 ポリビニルアルコヌルは、硫酞ナトリりム氎溶液ぞ入れるず凝固する。なので、繊維にするために、ポリビニルアルコヌルを现孔から硫酞ナトリりム氎溶液ぞ送り出す。これは、単に塩析をしただけなので、凝固しおも芪氎性は倉わらない。 ; アセタヌル化 硫酞ナトリりム氎溶液で凝固させたポリビニルアルコヌルを、ホルムアルデヒド氎溶液HCHOで凊理するず、ポリビニルアセタヌルになりアセタヌル化、 これを'''ビニロン'''vinylonずいう。 [[ファむル:Synthesis_of_vinylon.png|䞭倮|600x600ピクセル|ビニロンの合成]] このアルデヒドで環にする反応を'''アセタヌル化'''ずいう。アセタヌル化によっお芪氎基のOH基が枛ったので、ビニロンは氎に溶けなくなり、繊維ずしお䜿える。ビニロンには芪氎基が残っおいるため、ビニロンの繊維は吞湿性を持぀。 ビニロンは、防護ネットや持網などに甚いられる。 ; 酢酞ビニル 酢酞ビニルそのものの䜜り方は、゚チレンCH<sub>2</sub>=CH<sub>2</sub> に適圓な觊媒を甚いお、酢酞CH<sub>3</sub>COOH ず反応させるず、酢酞ビニルCH<sub>2</sub>=CH-OCOCH<sub>3</sub> が埗られる。 : <math> \mathrm{ 2CH_2=CH_2 + 2CH_3COOH + O_2 \rightarrow 2CH_2=CH-OCOCH_3 + 2H_2O }</math> == 熱可塑性暹脂ず熱硬化性暹脂 == 高枩に熱するず柔らかくなり、冷やすず固くなる暹脂を'''熱可塑性暹脂'''ね぀かそせい じゅし、thermoplastic resinずいう。 合成繊維に甚いられる高分子は、ほずんどが熱可塑性である。 いっぜう、熱可塑性暹脂に察しお、別の皮類の暹脂ずしお、熱硬化性暹脂ずいう暹脂がある。熱硬化性暹脂は、加熱しおも軟化せず、加熱によっお固くなり、たた、冷やしおも軟化しない暹脂である。 フェノヌル暹脂、尿玠暹脂、メラミン暹脂が、熱硬化性暹脂である。 䞀般に、熱可塑性暹脂は付加反応で合成される堎合が倚く、いっぜうで熱硬化性暹脂は瞮合反応で合成される堎合が倚いが、䟋倖もある。 たずえばPET暹脂ポリ゚チレンテレフタラヌトは瞮合反応で合成されるが、熱可塑性である。 == 熱可塑性暹脂 == === ポリ゚チレン === [[ファむル:Polyethylene_repeat_unit.svg|thumb|150px|ポリ゚チレンは最も簡単な構造をした高分子である。]] [[ファむル:LDPE03.png|thumb|left|補造法によっおは、ポリ゚チレンは分岐構造をも぀。]] :略称はPE 。 ゚チレンを付加重合するず'''ポリ゚チレン'''polyetyleneができる。 ポリ゚チレンは<span style="font-size: large;">熱可塑性暹脂</span>である。 ポリ゚チレンには、重合反応の条件により、'''高密床ポリ゚チレン'''HDPEず'''䜎密床ポリ゚チレン'''LDPEがある。 {{clear}} ==== 䜎密床ポリ゚チレン ==== [[Image:LDPE02.png|thumb|180px|䜎密床ポリ゚チレンの分子構造図抂略]] [[Image:LDPE03.png|thumb|left|300px|䜎密床ポリ゚チレンの分岐構造䟋]] 䜎密床ポリ゚チレンLow Denscty PEは高圧を掛けお重合させたものである。重合の開始剀ずしお過酞化氎玠たたは酞玠O2を甚いる。枩床100350℃で、およそ気圧100atm  200atm およそ10MPa  20MPa皋床で重合させるず、ポリ゚チレンが埗られる。 この䜎密床ポリ゚チレンの補法を'''高圧法'''ずいう。 高圧法で䜜ったポリ゚チレンは枝分かれが倚く、そのため、密床が䜎く、たた軟らかい。 䜎密床ポリ゚チレンは軟らかいので、袋などによく甚いられる。たた、透明である。極性が無いので、吞氎性がない。耐薬品性は良い。気䜓を透過しやすい。 {{clear}} ==== 高密床ポリ゚チレン ==== 觊媒ずしお、四塩化チタンTiCl<sub>4</sub>ずトリ゚チルアルミニりムAl(C<sub>2</sub>H<sub>5</sub>)<sub>3</sub>からなる觊媒この觊媒をチヌグラヌ・ナッタ觊媒ずいうを甚いお、5atm皋床の数気圧で゚チレンを付加重合させるず、ポリ゚チレンができる。枝分かれの少ないポリ゚チレンができる。これは高密床のポリ゚チレンである。この䜎圧法で䜜ったポリ゚チレンを'''高密床ポリ゚チレン'''ずいう。{{clear}} ==== ポリプロピレン ==== [[ファむル:Propylene.svg|thumb|200px|プロピレン]] :polypropilene略称はPP 。 補法には、高圧法ず䜎圧法がある。 熱可塑性暹脂である。ポリ゚チレンより硬い。耐薬品性は高い。 [[ファむル:Polypropylene tacticity.svg|thumb|438px|left|ポリプロピレン ]] {{clear}} === ポリスチレン === [[ファむル:Polystyrene linear.svg|thumb|300px|ポリスチレンの化孊構造]] :polystylene略称はPS 。 スチレンの付加重合。 熱可塑性暹脂。透明。電気絶瞁材料ずしお䜿われる。むオン亀換暹脂の母材に䜿われる。 いわゆる「発泡スチロヌル」ずは、このポリスチレン暹脂に気泡を含たせた材料。 === ビニル化合物 === ==== ポリ塩化ビニル ==== ポリ塩化ビニルは、塩化ビニルの付加重合により埗られる。 [[Image:PVC-polymerisation.svg|left|250px|ポリ塩化ビニル合成の化孊反応匏]] :polyvinyl chloride略称はPVC 。 他の暹脂ず比べお、非垞に硬い。この硬さの理由は、塩玠の極性の匷さによるものである。燃やすず有害な塩化氎玠ガスが発生するので泚意が必芁である。耐薬品性が高い。 玔粋なものは、光によっお化孊倉化をしおしたい塩玠が陀かれおしたうので、遮光のため顔料を加えおある。 氎道管などに甚いられる。 ==== ポリ酢酞ビニル ==== ポリ酢酞ビニルは、酢酞ビニルの付加重合で埗られる。略称はPVAc 。polyvinyl acetate [[ファむル:PVA.svg|thumb|150px|ポリ酢酞ビニル]] アルコヌルなどの溶媒に溶ける。氎には溶けない。 軟化点が䜎く40℃50℃皋床で軟化するので成圢品には甚いられない。 甚途は接着剀や、チュヌむンガムのベヌスなど。ビニロンの原料である。 接着力のもずは、CO基による氎玠結合が接着力の理由である。 {{clear}} === フッ玠暹脂 === [[Image:Polytetrafluoroethylene.svg|thumb|200px|ポリテトラフルオロ゚チレン]] テトラフルオロ゚チレンCF<sub>2</sub>CF<sub>2</sub> の付加重合。 フッ玠暹脂をポリテトラフロロ゚チレンpolytetrafluoetyleneずもいう。略称はPTFE。 耐薬品性が極めお高い。耐熱性が高く、融点は327℃である。 摩擊係数が䜎い。 === ポリメタクリル酞メチル === メタクリル酞メチルの付加重合。ポリメチルメタクリレヌトpolymethylmethacrylateずもいう。略称は PMMA である。「メタクリル暹脂」ず略される堎合も倚い。 透明床が高い。光孊レンズに甚いられる。 溶媒に溶ける。耐薬品性は良くない。 有機ガラスず呌ばれる。プラスチック補のガラス材料ずしお甚いられる。 以䞊の暹脂は熱可塑性暹脂である。以䞊の暹脂は付加重合によっお䜜られる。付加重合ずは重合する際に二重結合や䞉重結合の結合手の䞀本が開かれる重合である。䞀般に付加重合で䜜られる暹脂は熱可塑性暹脂である。 いわゆる「アクリル暹脂」ずは、このポリメタクリル酞メチルの堎合も倚い。 氎族通の氎槜に䜿われるプラスチック補の透明板は、このポリメタクリル酞メチルの堎合も倚い。 == 熱硬化性暹脂 == 加熱しおも軟化せず、加熱によっお固くなり、たた、冷やしおも軟化しない暹脂を<span style="font-size: large;">'''熱硬化性暹脂'''</span>thermosetting resinずいう。 構造は立䜓網目状の構造を持぀ものが倚い。 === フェノヌル暹脂 === [[ファむル:Bakelit Struktur.svg|thumb|350px|フェノヌル暹脂 3次元網目構造]] :略称はPFR。phenol formaldehyde resin フェノヌルにホルムアルデヒドを、酞たたは塩基觊媒で加熱反応させるず、酞の堎合は'''ノボラック'''novolac、塩基の堎合は'''レゟヌル'''resolずいう、重合床のひくい䞭間生成物ができる。これに硬化剀を入れお加熱するず、熱硬化性の'''フェノヌル暹脂'''ベヌクラむトができる。 このフェノヌル暹脂の合成反応は、付加反応フェノヌルずホルムアルデヒドの反応が付加反応ず瞮合反応さきほどの付加反応で生じた2皮類の物質がそれぞれ単量䜓ずなっお瞮合しおいくが、くりかえし行われお合成される反応なので、'''付加瞮合'''addition condensationずいう。 ==== ノボラック ==== フェノヌル暹脂の合成で、フェノヌルずホルムアルデヒドを反応させるさい、觊媒に酞を甚いるず、'''ノボラック'''novolacずいう鎖匏構造の重合分子が埗られる。ノボラックは軟らかい固䜓物質である。このノボラックから重合によっおフェノヌル暹脂ができる。 重合の際、ノボラックに硬化剀ずしおヘキサメチレンテトラミン(CH<sub>2</sub>)<sub>6</sub>N<sub>4</sub>を加える。 [[ファむル:novolak.png|thumb|left|300px|ノボラックの構造モデル]] {{clear}} ==== レゟヌル ==== フェノヌル暹脂の合成で、フェノヌルにホルムアルデヒドを反応させる際に、塩基を觊媒ずしおフェノヌルにホルムアルデヒドを反応させるず'''レゟヌル'''resolずいう鎖匏構造の重合分子が埗られる。レゟヌルは液䜓であり、たた、分子構造がノボラックずは異なる。 レゟヌルを加熱するず重合反応が進みフェノヌル暹脂になる。 ==== フェノヌル暹脂の性質 ==== フェノヌル暹脂は電気絶瞁材料に甚いられおいる。熱硬化性暹脂である。 アルカリには、やや匱い。 フェノヌル暹脂は、分子構造が、網目の立䜓構造になっおいる。 商品名でベヌクラむトずいう名称がある。 ---- {{clear}} === アミノ暹脂 === アミノ基ずホルムアルデヒドの付加瞮合によっおできる暹脂を<span style="font-size: large;">'''アミノ暹脂'''</span>amino resinずいう。 アミノ暹脂には、尿玠暹脂や、メラミン暹脂がある。 ==== 尿玠暹脂 ==== [[画像:Urea-formaldehyde resin.svg|thumb|尿玠暹脂]] :ナリア暹脂ずもいう。略称はUFRである。urea formaldehyde resin 尿玠暹脂ずは、尿玠ずホルムアルデヒドを瞮合重合させたアミノ暹脂である。透明で、たた着色性が良い。酞およびアルカリに匱い。 甚途は装食品や電気噚具、食噚などに甚いられる。 ==== メラミン暹脂 ==== [[Image:Melamine resin.svg|thumb|メラミン暹脂の理想化された構造]] :略称はMFR 。melamine formaldehyde resin メラミンずホルムアルデヒドを瞮合瞮合。 硬い。無色透明。 甚途は装食品や電気噚具、食噚などに甚いられる。 {{clear}} === アルキド暹脂 === [[Image:Cross-linked polyester from glyptal resin.svg|thumb|left|アルキド暹脂の䟋。 Phはフェノヌル基。]] アルキド暹脂alkyd resinずは、無氎フタル酞ずグリセリンなどの、倚䟡アルコヌルず倚䟡カルボン酞の瞮合重合。耐候性にすぐれる。この暹脂の甚途は、おもに塗料や接着剀などであり、成圢品には甚いないこずが倚い。 {{clear}} === シリコヌン暹脂 === [[File:PDMS.svg|thumb|left|シリコヌン暹脂]] [[Image:Silicone resin.svg|thumb|right|シリコヌン暹脂の立䜓構造]] :シリコヌン暹脂siliconeはケむ玠暹脂ずもいう。 シリコヌン暹脂は<span style="font-size: large;">'''無機高分子'''</span>の暹脂である。 塩化メチルずケむ玠の反応によっお、クロロトリメチルシランたたはゞクロロトリメチルシラン、たたはトリクロロメチルシランなどのメチルクロロシランのアルキルシラン類が䜜られる。このアルキルシラン類の付加重合によっおシリコヌン暹脂が䜜られる。 塩化メチルはメタノヌルず塩酞から䜜られる。 構造の骚栌は、ケむ玠Siず酞玠Oが結合したシロキサン結合(-O-Si-O-) で圢成されおいる。 耐熱性や耐薬品性が良い。 === その他の熱硬化性暹脂 === ==== ゚ポキシ暹脂 ==== [[File:Epoxy.svg|thumb|400px|ビスフェノヌルAゞグリシゞル゚ヌテル゚ポキシ暹脂の構造<br>nは重合サブナニットの数を瀺しおおり、0〜25の範囲である]] ビスフェノヌルず゚ピクロロヒドリンが架橋かきょうしお重合。 架橋にはポリアミン化合物などが必芁。 ゚ピクロロヒドリンの末端にも぀3員環の基が゚ポキシ基である。 甚途は、よく接着剀に甚いられる。接着剀ずしおの利甚は、架橋のために加えるポリアミン化合物などを硬化剀ずしお甚いる。 <gallery widths="250px"> ファむル:Bisphenol A.svg|ビスフェノヌル File:Epichlorohydrin for highscool jp.svg|゚ピクロロヒドリン Image:Ethylen Oxide Structural Formula V2.svg|゚ポキシ基 </gallery> {{clear}} ==== 䞍飜和ポリ゚ステル暹脂 ==== フマル酞やマレむン酞などの、二重結合を持぀䞍飜和酞ず、゚チレングリコヌルを重合させた分子を、スチレンで架橋した分子。 繊維匷化プラスチックFRPFiber reinforced plasticの母材ずしお、この䞍飜和ポリ゚ステルは甚いられるこずが倚い。 <gallery widths="250px"> File:FumarsÀure.svg|フマル酞 File:Glikol.svg|゚チレングリコヌル </gallery> == 倩然ゎム == [[ファむル:Latex-production.jpg|サムネむル|333x333ピクセル|ラテックスを取っおいるずころ。ゎムの補造に䜿われる]] ゎムノキの幹に傷を぀けるず、その朚から癜い暹液が取れるが、このゎムノキの癜い暹液を'''ラテックス'''latexずいう。このラテックスは癜くお粘性がある。 ラテックスは疎氎コロむド溶液であり、炭玠にタンパク質が保護䜜甚をした保護コロむドによるコロむド溶液である。 ラテックスに酢酞などの酞を加えお凝固させたものが'''倩然ゎム'''natural rubberあるいは'''生ゎム'''raw rubberである。生ゎムの䞻成分は'''ポリむ゜プレン'''であり、これは'''む゜プレン''' C<sub>5</sub>H<sub>8</sub>瀺性匏はCH<sub>2</sub>=C(CH<sub>3</sub>)CH=CH<sub>2</sub>である。が付加重合したものである。 生ゎムには、匟性はあるものの、生ゎムの匟性は匱い。ゎム材料に匟性を持たせるには、加硫= 硫黄を添加しお加熱する凊理ずいう凊理が必芁である。 [[ファむル:PolyIsopreneCorrected.svg|å·Š|サムネむル|320x320ピクセル|ポリむ゜プレンシス型の構造.]] む゜プレンの構造匏を芋るず、2箇所の二重結合の間に単結合がある郚䜍がある。二重結合があるため、シス圢ずトランス圢の二通りがあろうが、䞀般の生ゎムの堎合はシス圢ポリむ゜プレンである。 いっぜう、マレヌ半島などのアカテツ科の暹液からずれるグッタペルカは、トランス型のポリむ゜プレンである。グッタペルカは垞枩ではプラスチック結晶状の硬い固䜓である。50床以䞊の枩床で柔らかくなる。 == 加硫 == 生ゎムに硫黄Sを数%加えお加熱するず、匟性が増す。このゎムを'''匟性ゎム('''elastic rubberや加硫ゎムず蚀い、この操䜜を'''加硫'''かりゅう、vulcanization、cureずいう。 [[ファむル:Vulcanisation.GIF|䞭倮|サムネむル|700x700ピクセル|ポリむ゜プレンぞの加硫の暡匏図]] ポリむ゜プレンの2重結合の郚分に硫黄原子Sが結合し、S原子は2個の原子ず結合できるから、S原子が他の二重結合ずも結び぀き、S原子がポリむ゜プレンを橋架けしお、(-S-S-)ずいった結合が生じるをする。このような高分子鎖などを橋架けをする反応を'''架橋結合'''かきょう け぀ごうたたは'''架橋'''cross linkageずいう。 加硫ゎムは、2重結合が枛った結果、化孊反応性が䜎䞋するので、耐薬品性が増す。 ; ゚ボナむト 生ゎムに30%40%の硫黄を加硫しお加熱した埗られる黒色のかたいプラスチック状の物質を'''゚ボナむト'''eboniteずいう。 == 合成ゎム == 倩然以倖に補造したむ゜プレンを架橋したゎムや、'''ブタゞ゚ン'''などを架橋させたゎムなどを、'''合成ゎム'''(synthetic rubber)ずいう。 合成ゎムには、む゜プレンゎムやブタゞ゚ンゎムの他に、'''クロロプレンゎム'''や'''スチレン・ブタゞ゚ンゎム'''や'''ブチルゎム'''などがある。 === 付加重合による合成ゎム === ブタゞ゚ンゎムずクロロプレンゎムは付加重合によりゎム化する。 ブタゞ゚ンゎムでは、ブタゞ゚ンCH<sub>2</sub>=CH-CH=CH<sub>2</sub>から、ブタゞ゚ンゎム[-CH<sub>2</sub>-CH=CH-CH<sub>2</sub>-]n ぞずなる。シス型ずトランス型があり、匟性に富むのはシス型のほうである。シス型を倚く埗るには'''チヌグラヌ觊媒''' TiCl<sub>4</sub>-Al(C<sub>2</sub>H<sub>5</sub>)<sub>3</sub> を甚いる。 摩耗性に優れおいるので靎底や、スチレンブタゞ゚ンゎムず配合させおタむダなどに甚いられる。なお、タむダの色が黒いのは、補匷材ずしお炭玠を加えおいるからである※ 参考文献: 数研出版の教科曞より。 クロロプレンゎムにもシス型ずトランス型が有る。 クロロブレンの単量䜓重合前のこずの瀺性匏は CH<sub>2</sub>=CCl-CH=CH<sub>2</sub> である。 === 共重合による合成ゎム === 以䞊のブタゞ゚ンゎムは1皮類のブタゞ゚ンから合成する合成ゎムであった。重合の単䜍ずなる分子を単量䜓ずいうが、このように1皮類の単量䜓しか甚いない堎合ずは違い、耇数皮の単量䜓を甚いるゎムを'''共重合ゎム'''きょうじゅうごうゎムずいう。 たずえばスチレン・ブタゞ゚ンゎムはスチレンずブタゞ゚ンを単量䜓ずした共重合ゎムである。 たた、ゎムにかぎらず、単量䜓monomerが耇数ある重合結合を'''共重合'''copolymerlizationずいう。 共重合で生成した高分子化合物を共重合䜓copolymerずいう。 ; スチレン・ブタゞ゚ンゎム 略称はSBR。 ブタゞ゚ン (CH<sub>2</sub>=CH&#x2212;CH=CH<sub>2</sub>) ずスチレン(C<sub>6</sub>H<sub>5</sub>&#x2212;CH=CH<sub>2</sub>) が共重合したもの。 [[ファむル:SBR.svg|å·Š|サムネむル|243x243ピクセル|スチレン・ブタゞ゚ンゎムの構造匏]] 耐磚耗性が良いので、タむダなどに甚いられるこずが倚い。なお、タむダの色が黒いのは、補匷材ずしお炭玠を加えおいるからである。{{clear}} ; アクリロニトリル・ブタゞ゚ンゎム 略称はNBR。アクリロニトリル・ブタゞ゚ンゎムも共重合ゎムである。 耐油性が高く、このため石油ホヌスなどにも甚いられおる。 [[ファむル:Nitrile_Butadiene_Rubber.png|å·Š|サムネむル|300x300ピクセル|アクリロニトリル・ブタゞ゚ンゎムの構造匏]] シアノ基ニトリル基 R-C&#x2261;N の極性のため、耐油性が高い。{{clear}} == シリコヌンゎム == ゞクロロゞメチルシランを加氎分解するず、ケむ玠を含む重合䜓のポリメチルシロキサンが埗られる。 これの架橋に、架橋剀ずしお過酞化ベンゟむルなどの過酞化物の架橋剀を甚いお架橋をするず、(-C-C-)ずいった架橋結合をもった'''シリコヌンゎム'''が埗られる。 シリコヌンゎムの架橋には硫黄は甚いない。[[ファむル:Dimethylpolysiloxan.svg|サムネむル|200x200ピクセル|シリコヌン架橋前の構造]] [[ファむル:Dimethylpolysiloxan.svg|サムネむル|ポリゞメチルシロキサン]] 付加重合による重合ずは違い、シリコヌンゎムは二重結合を持たないので、倧気䞭の酞玠による二重結合の酞化による劣化が少ないので、酞化しづらく耐久性などの性質が優れる。 [[カテゎリ:高等孊校化孊|こうせいふんしかこうふ぀]] [[Category:高等孊校教育]] [[Category:化孊]]
2013-09-11T14:54:08Z
2024-03-04T23:56:15Z
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高等孊校化孊II/機胜性高分子
アクリル酞ナトリりムCH2=CH-COONaを架橋させたポリアクリル酞ナトリりムは、倚量の氎を吞収する。 吞氎の仕組みは、氎が加わるず、電離によっおCOONa郚分が、COOずNaに電離するが、このずきむオンの増加により浞透圧が発生するので、氎を吞収する。 たた、COOどうしは同皮の電荷なので反発しあい、暹脂が膚匵するので、膚匵した隙間に氎が入り蟌めるようになり、氎を吞収する。 吞氎性暹脂の甚途ずしおは、玙おむ぀や土壌保氎剀などがある。 光(おもに玫倖線)を圓おるこずで急激に重合しお硬化し溶媒に溶けにくくなる暹脂がある。 ポリビニルアルコヌルの暹脂にケむ皮酞 C6H5CHCHCO2Hを結合させた高分子は、玫倖線を圓おるず、架橋反応が起きる。(数研出版チャヌト匏化孊でケむ皮酞が玹介されおいる。) たた、他の暹脂では、光を圓おるこずによっお化孊倉化をしお溶媒に溶けるようになる暹脂もある。 このように、光を圓おるこずによっお性質が倧幅に倉化する暹脂のこずを感光性暹脂(かんこうせいじゅし、photosenstive polymer)ずいう。 感光性暹脂は、プリント配線や集積回路の補造、印刷、金属の粟密加工、歯科の充填剀などに利甚されおいる。 自然界で、埮生物などにより分解される暹脂を生分解性暹脂(せいぶんかいせい じゅし、biodegradable polymer)ずいう。 たた生分解性暹脂などが、自然界で分解されるこずを生分解ずいう。 分子構造の皮類は、おもに、タンパク質のものず、乳酞を重合させお埗られるポリ乳酞や、ポリグリコヌル酞のものや、デンプンやセルロヌス、キトサンなどから぀くられるものがある。埮生物などの䜜甚によっお、これらの生分解性暹脂は、しぜんに分解される。 倖科手術甚の瞫合糞に、抜糞の必芁がないため、ポリ乳酞やポリグリコヌル酞の糞が䜿われおいる(啓林通、東京曞籍の怜定教科曞に蚘述あり)。 䞀般に、生分解性暹脂は芪氎性が高たるほど、生分解されやすくなる。なお、ポリ乳酞の原料の乳酞は、デンプンなどから埗られるため、石油系のプラスチックの代替ずしおも期埅されおいる。 アセチレンの重合䜓であるポリアセチレンの導電率は、ポリアセチレンそのものは、電気をさしお通さない。 しかし、ペり玠I2を加えるず、電気を通すようになり、なお、その堎合の導電率は銅に近い。 しかし、ペり玠などの添加によっお、ポリアセチレンは金属䞊みの導電性を持぀(銅くらいの導電性ずされる)。 このため、ポリアセチレンのような、導電性をもった高分子のこずを導電性高分子(どうでんせい こうぶんし、conducting polymer)ずいう。 導電性高分子の産業の応甚ずしお、コンデンサヌ、ポリマヌ電池などの応甚・研究などが進んでいる。 日本の癜川英暹(しらかわひでき)は、この導電性ポリアセチレンの発芋ず研究で、ノヌベル賞を2000幎に受賞した。 ずころで、ポリアセチレンの構造は、長い共圹二重結合(きょうやく にじゅう け぀ごう)をもった化合物である。単結合ず二重結合が繰り返しおいる構造を、共圹二重結合ずいう。 ポリアセチレンのほか、ベンれンも、共圹二重結合をもっおいる(なお、このベンれンの共圹二重結合こそが、ベンれンの安定性の理由の䞀぀である)。 䞀般に、化合物の䟡電子は、共圹二重結合の内郚を動き回れる性質がある。(この共圹二重結合を動き回れる䟡電子をπ電子(「パむでんし」)ずいう。) この共圹二重結合ずπ電子が、ペり玠の加わったポリアセチレンの導電性の理由でもある。 ポリオレフィンビニレンの高分子は導電性高分子であり、さらに電気を通すず発光するこずから、有機ELなどのディスプレむ発光玠子ずしおの研究が進められおいる。 半導䜓産業の甚語にならっおだろうか、この、導電率をあげるためにポリアセチレンにペり玠などを加える操䜜のこずを「ドヌピング」ずいう。(シリコン半導などの半導䜓䜓産業にも「ドヌピング」ずいう甚語がある。) このように、類䌌点があるが、しかし盞違点もある。 盞違点のひず぀は、䞋蚘のずおり。 (ここたで盞違点。) ※ このように盞違点もあるので、怜定教科曞では半導䜓ずの類䌌点を蚘述しおいないこずにも、教育的な合理性がある。 導電性暹脂のハロゲン添加においお、単䜓では導電性を持たないペり玠を添加しお導電性が向䞊するのは、ペり玠に電子が吞収されるからであるずされおいる。ペり玠の他に、ハロゲンであるBr2やFeCl2なども、電子を吞収する。これらの性質を電子求匕性(でんし きゅういんせい)ずいう(※ 「吞匕」ではなく「求匕」)。たた電子求匕性をもった化合物を「アクセプタヌ」ずいう。(半導䜓産業にも「アクセプタヌ」ずいう甚語がある。) いっぜう、NaやLiなどは電子を䟛䞎する物質であり、これらを添加するこずでも、ポリアセチレンの導電性を向䞊できる。ただし、ナトリりムやリチりムの堎合、それ自䜓が金属であるので、果たしお共圹二重結合的なメカニズムによっお導電率が向䞊したのか、それずも、単に金属が添加されたこずで導電率が向䞊したのか、䞍明確である。 この電子を䟛䞎する性質を電子䟛䞎性ず蚀い、たた電子䟛䞎性のある化合物を「ドナヌ」ずいう。(半導䜓産業にも「ドナヌ」ずいう甚語がある。) この原理は、シリコン半導䜓などのドヌピングの原理ず䌌た原理である。 なので共圹π電子系の導電性高分子でも、ドナヌやアクセプタヌの添加を「化孊ドヌピング」あるいは「ドヌピング」ずいう。 なお、ポリアセチレンそのものの合成は、チヌグラヌ觊媒を甚いおアセチレンガスず有機金属化合物から合成できる。 ポリアセチレンの他の高分子でも導電性暹脂の開発が進められおいる。 たずえばポリチオフェンやポリアニリンが有る。 それらも同様に、共圹二重結合をもった導電性暹脂の堎合は、導電の仕組みは共圹二重結合によるものである。 「むオン䌝導性暹脂」ず蚀われるものには、いく぀かの皮類がある。 この節では、そのうち、いく぀かを取り䞊げる。 ポリ゚チレンオキシド (-CH2-CH2-O-)n やポリプロピレンオキシド (CH2-CHCH3-O-)n は、金属塩LiClO4などのアルカリ金属塩ず耇合䜓をなす。ポリ゚チレンオキシドなどずアルカリ金属塩ずの耇合䜓は、高い導電性を持぀。この導電性の高さの理由は、暹脂内でアルカリ金属塩がむオンに電解しおいるず考えられおいる。なお、このように固䜓内で化合した塩をむオンに電解しおいる物質を「固䜓電解質」ずいう。 ポリ゚チレンオキシド(PEO)は、PEO系のリチりムむオン電池に利甚されおいる・・・ず蚀われおいる。 なお、生物実隓などで甚いられるポリ゚チレングリコヌルは、ポリ゚チレンオキシドの䞀皮である。(※ ポリ゚チレングリコヌルに぀いおは『高等孊校生物/生物II/遺䌝情報の発珟』) なお、゚チレンオキシドず゚チレングリコヌルは、異なる分子である。(※ ゚チレングリコヌルに぀いおは『高等孊校化孊I/脂肪族化合物/アルコヌル』にお説明しおある。) ポリ゚チレンオキシドは氎に溶ける。たた、ベンれンにも、ポリ゚チレンオキシドは溶ける。 氎の䞭では、ポリ゚チレンオキシドの分子䞭にたくさんある酞玠原子が、氎玠結合のような結合によっお氎分子のHむオンにたずわり぀く、考えられおいる(このような溶液䞭での結合を「溶媒和」(ようばいわ)ずいう)。 このように氎に氎ける性質を利甚しお、ポリ゚チレンオキシドをほかの疎氎性分子ず結合させるこずにより、界面掻性剀ずしおも利甚されおいる。 ポリ゚チレンオキシドは、いく぀かのタンパク質の分解や反応を阻害する䜜甚があり、毒性が小さいので、食品添加物や医薬品などにおいおタンパク質の安定剀などずしおも甚いられおいる。 なお、ポリ゚チレンオキシドを甚いた方匏のリチりムむオン電池では、 ポリ゚チレンオキシドのたくさんの酞玠原子が Li に溶媒和しおいる、考えられおいる。 なお、アルコヌルがアルカリ金属ず化合するように(いわゆるアルコキシド)、アルカリ金属ず有機化合物が耇合する事自䜓は、べ぀に珍しい事ではない。(※ 『高等孊校化孊I/脂肪族化合物/アルコヌル』) セッケンや倚くの合成掗剀がナトリりム化合物であるように、固圢の有機化合物でもアルカリ金属ず化合しおいる物質も、倚く存圚する。(※ 『高等孊校化孊I/脂肪族化合物/セッケン』) たた、吞氎性高分子で、アクリル酞ナトリりムCH2=CH-COONaを架橋させた「ポリアクリル酞ナトリりム」ずいう吞氎性高分子があるように、高分子にアルカリ金属が化合しおいる物質がある事自䜓は、べ぀に珍しい事ではない。 右図の分子「ナフィオン」は、むオンを通す。(※ 参考文献: 培颚通『step-up 基瀎化孊』、梶本興亜 線、2015幎初版、183ペヌゞ) そのため、この構造の分子は燃料電池(固䜓高分子型の燃料電池)に甚いられる事がある。 分子䞭のスルホン酞-SO3Hの郚分が、むオン導電性に関わっおるず考えられおいる。
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== 吞氎性暹脂 == [[ファむル:Sodium-polyacrylate.svg|thumb|200px|ポリアクリル酞ナトリりム]] アクリル酞ナトリりムCH<sub>2</sub>=CH-COONaを架橋させたポリアクリル酞ナトリりムは、倚量の氎を吞収する。 吞氎の仕組みは、氎が加わるず、電離によっおCOONa郚分が、COO<sup>-</sup>ずNa<sup>+</sup>に電離するが、このずきむオンの増加により浞透圧が発生するので、氎を吞収する。 たた、COO<sup>-</sup>どうしは同皮の電荷なので反発しあい、暹脂が膚匵するので、膚匵した隙間に氎が入り蟌めるようになり、氎を吞収する。 吞氎性暹脂の甚途ずしおは、玙おむ぀や土壌保氎剀などがある。 == 感光性暹脂 == 光おもに玫倖線を圓おるこずで急激に重合しお硬化し溶媒に溶けにくくなる暹脂がある。 ポリビニルアルコヌルの暹脂に'''ケむ皮酞''' C<sub>6</sub>H<sub>5</sub>CHCHCO<sub>2</sub>Hを結合させた高分子は、玫倖線を圓おるず、架橋反応が起きる。数研出版チャヌト匏化孊でケむ皮酞が玹介されおいる。 たた、他の暹脂では、光を圓おるこずによっお化孊倉化をしお溶媒に溶けるようになる暹脂もある。 このように、光を圓おるこずによっお性質が倧幅に倉化する暹脂のこずを'''感光性暹脂'''かんこうせいじゅし、photosenstive polymerずいう。 * 応甚䟋 感光性暹脂は、プリント配線や集積回路の補造、印刷、金属の粟密加工、歯科の充填剀などに利甚されおいる。 == 生分解性暹脂 == 自然界で、埮生物などにより分解される暹脂を'''生分解性暹脂'''(せいぶんかいせい じゅし、biodegradable polymer)ずいう。 たた生分解性暹脂などが、自然界で分解されるこずを'''生分解'''ずいう。 分子構造の皮類は、おもに、タンパク質のものず、乳酞を重合させお埗られる'''ポリ乳酞'''や、ポリグリコヌル酞のものや、デンプンやセルロヌス、'''キトサン'''などから぀くられるものがある。埮生物などの䜜甚によっお、これらの生分解性暹脂は、しぜんに分解される。 :[[File:PLA from lactic acid & lactide.png|300px|thumb|ポリ乳酞の合成]] 倖科手術甚の瞫合糞に、抜糞の必芁がないため、ポリ乳酞やポリグリコヌル酞の糞が䜿われおいる啓林通、東京曞籍の怜定教科曞に蚘述あり。 䞀般に、生分解性暹脂は芪氎性が高たるほど、生分解されやすくなる。なお、ポリ乳酞の原料の乳酞は、デンプンなどから埗られるため、石油系のプラスチックの代替ずしおも期埅されおいる。 {{clear}} == 導電性高分子 == === 性質 === アセチレンの重合䜓であるポリアセチレンの導電率は、ポリアセチレンそのものは、電気をさしお通さない。 しかし、ペり玠I<sub>2</sub>を加えるず、電気を通すようになり、なお、その堎合の導電率は銅に近い。 :(※ 範囲倖: ) 添加物ずしお、ペり玠でなく、臭玠やフッ化アセチレンAsF<sub>6</sub> でも良い。が添加されおいる。ペり玠もフッ玠も臭玠もハロゲンである。たた、ペり玠もフッ玠も臭玠も、それ単䜓は、倧した導電性を持たない。※ チャヌト匏に蚘述あり。ペり玠も臭玠もハロゲン17族なので、ハロゲンの電子を吞匕する性質が関係しおいるだろうず考えられおいる。 しかし、ペり玠などの添加によっお、ポリアセチレンは金属䞊みの導電性を持぀銅くらいの導電性ずされる。 このため、ポリアセチレンのような、導電性をもった高分子のこずを'''導電性高分子'''どうでんせい こうぶんし、conducting polymerずいう。 導電性高分子の産業の応甚ずしお、コンデンサヌ、ポリマヌ電池などの応甚・研究などが進んでいる。 日本の癜川英暹しらかわひできは、この導電性ポリアセチレンの発芋ず研究で、ノヌベル賞を2000幎に受賞した。 === 発展: 共圹二重結合系 === :※ チャヌト匏などで、共圹二重結合が玹介されおいる。 ずころで、ポリアセチレンの構造は、長い共圹二重結合きょうやく にじゅう け぀ごうをもった化合物である。単結合ず二重結合が繰り返しおいる構造を、共圹二重結合ずいう。 ポリアセチレンのほか、ベンれンも、共圹二重結合をもっおいるなお、このベンれンの共圹二重結合こそが、ベンれンの安定性の理由の䞀぀である。 䞀般に、化合物の䟡電子は、共圹二重結合の内郚を動き回れる性質がある。この共圹二重結合を動き回れる䟡電子をπ電子「パむでんし」ずいう。 この共圹二重結合ずπ電子が、ペり玠の加わったポリアセチレンの導電性の理由でもある。 {| |- |style="width: 20em;"|[[Image:Trans-(CH)n.svg|500px|]] |- |<center>トランス-ポリアセチレンの構造</center> |- |} :(※ 範囲倖: ) なお、ポリアセチレンのシス型ずトランス型ずで導電性は異なる。トランス型のほうが導電性が倧きい。 === 備考 === ==== 有機EL ==== * ポリオレフィン系 ポリオレフィンビニレンの高分子は導電性高分子であり、さらに電気を通すず発光するこずから、有機ELなどのディスプレむ発光玠子ずしおの研究が進められおいる。 ==== ※ 範囲倖: 半導䜓ずの類䌌点ず盞違点 ==== 半導䜓産業の甚語にならっおだろうか、この、導電率をあげるためにポリアセチレンにペり玠などを加える操䜜のこずを「ドヌピング」ずいう。(シリコン半導などの半導䜓䜓産業にも「ドヌピング」ずいう甚語がある。) このように、類䌌点があるが、しかし盞違点もある。 盞違点のひず぀は、䞋蚘のずおり。 :シリコン半導䜓の堎合、ドヌピングさせる元玠通垞は䟡電子3個か䟡電子5個かの2皮類の皮類によっお、埗られる半導䜓はP型ずN型に分かれる。 :しかし、導電性高分子の堎合、呚期衚でハロゲンの反察偎の元玠はリチりムやナトリりムずいった1族の金属である。リチりムなどを1族の金属をポリアセチレンに添加しおも導電性が向䞊するのだが、しかし添加された金属そのものも導電率が高いので、果たしお添加埌の暹脂の導電率の高さに぀いお、半導䜓的なメカニズムによっお導電性が向䞊したのか、それずも単に金属を添加したから導電性が向䞊したのか、いたいち䞍明確である。 ここたで盞違点。 ※ このように盞違点もあるので、怜定教科曞では半導䜓ずの類䌌点を蚘述しおいないこずにも、教育的な合理性がある。 導電性暹脂のハロゲン添加においお、単䜓では導電性を持たないペり玠を添加しお導電性が向䞊するのは、ペり玠に電子が吞収されるからであるずされおいる。ペり玠の他に、ハロゲンであるBr<sub>2</sub>やFeCl<sub>2</sub>なども、電子を吞収する。これらの性質を電子求匕性でんし きゅういんせいずいう※ 「吞匕」ではなく「求匕」。たた電子求匕性をもった化合物を「アクセプタヌ」ずいう。(半導䜓産業にも「アクセプタヌ」ずいう甚語がある。) いっぜう、NaやLiなどは電子を䟛䞎する物質であり、これらを添加するこずでも、ポリアセチレンの導電性を向䞊できる。ただし、ナトリりムやリチりムの堎合、それ自䜓が金属であるので、果たしお共圹二重結合的なメカニズムによっお導電率が向䞊したのか、それずも、単に金属が添加されたこずで導電率が向䞊したのか、䞍明確である。 この電子を䟛䞎する性質を電子䟛䞎性ず蚀い、たた電子䟛䞎性のある化合物を「ドナヌ」ずいう。(半導䜓産業にも「ドナヌ」ずいう甚語がある。) この原理は、シリコン半導䜓などのドヌピングの原理ず䌌た原理である。 なので共圹π電子系の導電性高分子でも、ドナヌやアクセプタヌの添加を「化孊ドヌピング」あるいは「ドヌピング」ずいう。 ==== 範囲倖: その他 ==== なお、ポリアセチレンそのものの合成は、チヌグラヌ觊媒を甚いおアセチレンガスず有機金属化合物から合成できる。 [[File:ConductivePoly.png|400px|thumb|導電性高分子の䟋。 ポリアセチレン巊䞊、ポリ(p-フェニレンビニレン)右䞊、ポリピロヌル(X = NH)、 ポリチオフェン (X = S)、ポリアニリン (X = NH/N)、ポリ(p-フェニレンスルフィド (X = S)]] ポリアセチレンの他の高分子でも導電性暹脂の開発が進められおいる。 たずえばポリチオフェンやポリアニリンが有る。 それらも同様に、共圹二重結合をもった導電性暹脂の堎合は、導電の仕組みは共圹二重結合によるものである。 {{-}} :※ 範囲倖: 導電性高分子の産業ぞの実甚ずしお、コンデンサの誘電材料ぞの応甚がある。コンデンサの原理に぀いおは、『[[高等孊校物理/物理II/電気ず磁気]]』を参照せよ。 導電性高分子コンデンサでは、「導電」ずいう名ずは裏腹に、誘電䜓のかわりずしお、導電性高分子が甚いられおいる。埓来のアルミ電解コンデンサアルミ箔ず玙を重ねお誘電䜓にみたおたコンデンサず比べるず、導電性高分子コンデンサは、高呚波での枛衰が少ない。このため、パ゜コンのCPUの呚蟺の郚品ずしお、すでに高分子コンデンサが実甚化しおいる。 :しかし、もずもず導電性高分子は、その名のずおり「導電性」が特城である事もあり、導電性高分子コンデンサの短所ずしお、コンデンサには䞍芁な特性である「挏れ電流」もれでんりゅうがあるずいう欠点もある。 :なお、ここでいう「挏れ電流」ずは、盎流電圧のずきに、電流を流しおしたうこず。本来、理想的なコンデンサでは、盎流電圧では電流を流さずに、亀流電圧のずきにだけ電流を流しおくれるのが、コンデンサずしお望たしい性質である。 :だが、産業では、たずえ導電性高分子コンデンサに、そのような「挏れ電流」の欠点があっおも、それよりも電気容量の向䞊のほうが求められる堎合のほうが倚く、そのため、導電性高分子コンデンサが、すでに実甚化されおおり、パ゜コン郚品のCPUの呚蟺で回路の負荷倉動を調節するためのコンデンサずしお、すでに実甚化されおいる。 :※ しばしば、導電性プラスチックの応甚ずしお、タッチパネルなど「液晶ディスプレむぞの応甚」が蚀及される。しかし、液晶ディスプレむに぀かう透明電極は䞀般に むンゞりム金属酞化物ずスズ金属酞化物の混合物ITO である。おそらく、導電性高分子コンデンサのこずを透明電極だろうず勘違いしたデマだろう。たずえタッチパネルに䜿われおいたずしおも、はたしお衚から芋える倖偎の郚分に䜿われおるか、気を぀ける必芁がある。 :※ むンタヌネット䞊で公開されおいる様々な論文を芋るず、2010幎前埌の時点では導電性高分子フィルムポリチオフェン系の導電性高分子を透明電極ずするタッチパネルはただ研究䞭・開発䞭の段階であるずしおいる。しかし銀行のATMのタッチパネルはそれ以前の1990幎代から存圚しおいる。たた、それらの論文のいく぀かでは、銀行のATMなどのタッチパネルはむンゞりム系の材料だず䞻匵しおいたり、圌らの研究の意矩ずしおむンゞりムがレアメタルなのでそれを安䟡な高分子に眮き換えようずするのが意矩だず䞻匵しおいたりする。 :※ 埌述する「ポリ゚チレンオキシド」← これはアルカリ金属ずの耇合䜓をなすので、電気を通すのは圓然やペルフルオロアルコキシフッ玠暹脂ず、ポリアセチレンのような共圹二重結合による導電性暹脂ずを混同した颚説も、倚そうである。 {{clear}} === ※ 範囲倖: 「むオン䌝導性暹脂」 === 「むオン䌝導性暹脂」ず蚀われるものには、いく぀かの皮類がある。 この節では、そのうち、いく぀かを取り䞊げる。 ==== ポリ゚チレンオキシド ==== ポリ゚チレンオキシド (-CH<sub>2</sub>-CH<sub>2</sub>-O-)n やポリプロピレンオキシド (CH<sub>2</sub>-CHCH<sub>3</sub>-O-)n は、金属塩LiClO<sub>4</sub>などのアルカリ金属塩ず耇合䜓をなす。ポリ゚チレンオキシドなどずアルカリ金属塩ずの耇合䜓は、高い導電性を持぀。この導電性の高さの理由は、暹脂内でアルカリ金属塩がむオンに電解しおいるず考えられおいる。なお、このように固䜓内で化合した塩をむオンに電解しおいる物質を「固䜓電解質」ずいう。 ポリ゚チレンオキシドPEOは、PEO系のリチりムむオン電池に利甚されおいる・・・ず蚀われおいる。 なお、生物実隓などで甚いられるポリ゚チレングリコヌルは、ポリ゚チレンオキシドの䞀皮である。※ ポリ゚チレングリコヌルに぀いおは『[[高等孊校生物/生物II/遺䌝情報の発珟]]』 [[File:Ethylenoxide-2.svg|thumb|170px|゚チレンオキシド]] なお、゚チレンオキシドず゚チレングリコヌルは、異なる分子である。※ ゚チレングリコヌルに぀いおは『高等孊校化孊I/脂肪族化合物/アルコヌル』にお説明しおある。 [[File:Glikol.svg|thumb|170px|゚チレングリコヌル]] ポリ゚チレンオキシドは氎に溶ける。たた、ベンれンにも、ポリ゚チレンオキシドは溶ける。 氎の䞭では、ポリ゚チレンオキシドの分子䞭にたくさんある酞玠原子が、氎玠結合のような結合によっお氎分子のH<sup>+</sup>むオンにたずわり぀く、考えられおいるこのような溶液䞭での結合を「溶媒和」ようばいわずいう。 このように氎に氎ける性質を利甚しお、ポリ゚チレンオキシドをほかの疎氎性分子ず結合させるこずにより、界面掻性剀ずしおも利甚されおいる。 ポリ゚チレンオキシドは、いく぀かのタンパク質の分解や反応を阻害する䜜甚があり、毒性が小さいので、食品添加物や医薬品などにおいおタンパク質の安定剀などずしおも甚いられおいる。 なお、ポリ゚チレンオキシドを甚いた方匏のリチりムむオン電池では、 ポリ゚チレンオキシドのたくさんの酞玠原子が Li<sup>+</sup> に溶媒和しおいる、考えられおいる。 * 関連分野 なお、アルコヌルがアルカリ金属ず化合するようにいわゆるアルコキシド、アルカリ金属ず有機化合物が耇合する事自䜓は、べ぀に珍しい事ではない。※ 『[[高等孊校化孊I/脂肪族化合物/アルコヌル]]』 セッケンや倚くの合成掗剀がナトリりム化合物であるように、固圢の有機化合物でもアルカリ金属ず化合しおいる物質も、倚く存圚する。※ 『[[高等孊校化孊I/脂肪族化合物/セッケン]]』 たた、吞氎性高分子で、アクリル酞ナトリりムCH<sub>2</sub>=CH-COONaを架橋させた「ポリアクリル酞ナトリりム」ずいう吞氎性高分子があるように、高分子にアルカリ金属が化合しおいる物質がある事自䜓は、べ぀に珍しい事ではない。 {{-}} ==== 「ナフィオン」 ==== [[File:Nafion4.svg|thumb|400px|䞀般に「ナフィオン」デュポン瀟の商品名ず蚀われる分子。]] 右図の分子「ナフィオン」は、むオンを通す。※ 参考文献: 培颚通『step-up 基瀎化孊』、梶本興亜 線、2015幎初版、183ペヌゞ そのため、この構造の分子は燃料電池固䜓高分子型の燃料電池に甚いられる事がある。 分子䞭のスルホン酞-SO<sub>3</sub>Hの郚分が、むオン導電性に関わっおるず考えられおいる。 :※ なお、むオン亀換性暹脂にも、分子䞭にスルホン酞が組み蟌たれおいるものがある。『[[高等孊校化孊II/むオン亀換暹脂]]』 :※ 実教出版の『化孊基瀎』の教科曞では、「ナフィオン」の物質名は明蚘しおないが、どうやら、このナフィオンを、むオン亀換暹脂のように説明したいようだ。 :実教出版の教科曞では、個䜓高分子型の燃料電池に぀いおの説明で、「むオン亀換膜が甚いられおいる」のように説明しおおり、しかも-SO<sub>3</sub>Hの郚分でむオン亀換が行われおる、のような説明をしおいる。 === ※ 範囲倖: その他 === ==== シリコンアルコキシド ==== [[カテゎリ:高等孊校化孊|きのうせいこうふんし]] [[Category:高等孊校教育]] [[Category:化孊]]
2013-09-12T07:20:29Z
2024-01-14T00:44:25Z
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OpenGLプログラミング/Glescraft 4
3Dシヌンのビュヌ操䜜にはいく぀かの方法がありたす。 コンピュヌタ支揎蚭蚈(CAD)゜フトりェアの堎合、通垞はカメラのポむントが固定で、(3D)マりスやトラックボヌルを䜿甚しお関心のあるオブゞェクトを回転たたは移動させたす。倚くのゲヌム、特にファヌストパヌ゜ンシュヌティング(FPS)では、ワヌルドが固定で、カメラをワヌルドのあちこちに移動させたす。 グラフィックスカヌドは、これらの二぀の方法を区別せず、あなたが甚意する model-view-projection matrix がそのたた適甚されたす。 䞻な違いは、MVP行列をマりスおよび/たたはキヌボヌドで操䜜する方法です。 䞀人称芖点のカメラでは、MVP行列を2぀のベクトルから導出したす。カメラの䜍眮ずビュヌの角床です。 GLUTには、マりスの動きをキャプチャするための2぀のコヌルバックがありたす。 ひず぀は、少なくずも1぀のマりスボタンが抌されおいる間にマりスが移動するず呌び出されるもので、もうひず぀はマりスボタンが抌されおいない堎合に呌び出されるものです。 私たちの堎合は、2぀のケヌスを区別しなくおもよいので、䞡方のコヌルバックに同じ関数を登録するこずができたす: アプリケヌションやゲヌムは䞀人称モヌドになっおいるずきは、通垞マりスカヌ゜ルを衚瀺したくありたせん。 この方法でそれを無効にするこずができたす: 䞀人称モヌドになっおいない堎合、たずえば、メニュヌを衚瀺しおいるずきや、たたはゲヌムが䞀時停止しおいる堎合、は glutSetCursor(GLUT_CURSOR_INHERIT)で再びデフォルトのマりスカヌ゜ルを衚瀺するこずができたす。 motion()コヌルバック関数は、りィンドりの巊䞊を基準ずした(たたはりィンドりがフルスクリヌンモヌドにある堎合、画面の巊䞊を基準ずした)、珟圚のマりス座暙を取埗したす。 しかし、知りたいのは珟圚の座暙ではなく、関心があるのはマりスがどのくらい移動されたかを知るこずだけです。 もちろん、前の motion()呌び出しから珟圚のものぞの座暙を匕き算するこずもできたすが、マりスカヌ゜ルがりィンドりや画面の端にあるず、うたく動䜜したせん! GLUTでの解決策は、マりスが移動するたびに、 glutWarpPointer()関数を䜿甚しおマりスカヌ゜ルをりィンドりの䞭心に戻すこずです。 ただし、この機胜を䜿甚するず、モヌション·コヌルバックを再び呌び出すためにGLUTを起動するので、 motion()ぞの毎秒の呌び出しを無芖しなければなりたせん: 䞊蚘の関数では、 dx ず dy倉数が、マりスカヌ゜ルが移動した距離をピクセル単䜍で保持したす。 人間は惑星の䞊で暮らしおいるので、氎平面内で呚りを芋わたすこずず、䞊䞋を芋るこずの間には倧きな区別がありたす。 最も興味深いものが私たち自身がいる地䞊ず同じレベルで起こるずいうのも理由ですが、それだけでなく(垂盎)軞を䞭心に芋回すのは簡単で望むたたにできおも、頭を䞊げたり䞋げたりは限られるずいう理由もありたす。 FPSゲヌムでは、垂盎軞呚りの回転はいくらでも奜きなだけできたすが、䞊䞋には+/- 90床に制限されたす 。 この制限ずは別に、芖野角の倉化はマりスの移動量にスケヌリング係数をかけたものに等しくなりたす: anglesから、単玔な䞉角法を䜿甚しお芋おいる方向を蚈算するこずができたす: 䜍眮ベクトルず lookatが䞎えられるず、ビュヌ行列を次のように䜜成するこずができたす: ゚クササむズ: マりスはすでに芖点の角床の決定に䜿甚しおいるので、カメラ䜍眮の移動に残されおいるのはキヌボヌドです。 コンピュヌタは、マりスをどこたで移動させたかを䌝えるこずができたすが、キヌは抌されおいるか抌されおいないかのどちらかだけです。 キヌが抌されるたびに䞀定量でカメラの䜍眮を移動させるキヌボヌドのコヌルバックは簡単に登録するこずができたすが、この結果は、カメラの動きが非垞にぎくしゃくしおしたいたす。 䜍眮を盎接制埡する代わりに、キヌボヌドを䜿甚しお、私たちの速床を倉曎するようにしたいずころです。 キヌがたったく抌されおいない堎合、速床がれロになりたす。 䞊矢印キヌが抌された堎合、前方向に䞀定の速床を持ちたす。 䞋矢印キヌが抌された堎合、前方向に察しお負の速床を持ちたす。 右矢印が抌された堎合、暪方向に䞀定の速床を持ち、等々。 glutSpecialFunc()でコヌルバックを登録するこずができ、 これは "特別な"キヌ(䟋えばカヌ゜ルキヌなど)が抌されるたびに呌び出されたす。 しかし、そのキヌが再び解攟されたかどうかも知る必芁がありたす。 そのために、 glutSpecialUpFunc()コヌルバックを登録できたす: 2぀のコヌルバック関数は次のようになりたす: move倉数はその埌、珟圚抌されおいる移動キヌのビットマスクを収容したす。 カメラの䜍眮は、定期的に、奜たしくはフレヌムごずに䞀回、曎新する必芁がありたす。 䜕もするこずがないずきに呌び出されるGLUT関数を登録するこずもできたす: その埌、その関数内でカメラ䜍眮を曎新し、シヌンを再描画するようGLUTに䌝えたす。 カメラ䜍眮ベクトルを曎新するために、どの方向が"前方", "右"等を知る必芁がありたす。 ほずんどのゲヌムでは、 "前方"は私たちが芋おいる方向ですが、氎平面に限られたす。 通垞、この理由はあなたが地面の䞊に立っおいるからで、たずえ歩き回っおいお少し䞊䞋に目を向けおも、床にずどたりたす。 "前"ベクトルから、 "右"ベクトルも導くこずができ、そしお"侊"ベクトルは単に正のy方向を指したす。 結果は次のようになりたす: ゚クササむズ:
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "3Dシヌンのビュヌ操䜜にはいく぀かの方法がありたす。 コンピュヌタ支揎蚭蚈(CAD)゜フトりェアの堎合、通垞はカメラのポむントが固定で、(3D)マりスやトラックボヌルを䜿甚しお関心のあるオブゞェクトを回転たたは移動させたす。倚くのゲヌム、特にファヌストパヌ゜ンシュヌティング(FPS)では、ワヌルドが固定で、カメラをワヌルドのあちこちに移動させたす。 グラフィックスカヌドは、これらの二぀の方法を区別せず、あなたが甚意する model-view-projection matrix がそのたた適甚されたす。 䞻な違いは、MVP行列をマりスおよび/たたはキヌボヌドで操䜜する方法です。 䞀人称芖点のカメラでは、MVP行列を2぀のベクトルから導出したす。カメラの䜍眮ずビュヌの角床です。", "title": "はじめに" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "GLUTには、マりスの動きをキャプチャするための2぀のコヌルバックがありたす。 ひず぀は、少なくずも1぀のマりスボタンが抌されおいる間にマりスが移動するず呌び出されるもので、もうひず぀はマりスボタンが抌されおいない堎合に呌び出されるものです。 私たちの堎合は、2぀のケヌスを区別しなくおもよいので、䞡方のコヌルバックに同じ関数を登録するこずができたす:", "title": "GLUTでマりスの動きをキャプチャ" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "アプリケヌションやゲヌムは䞀人称モヌドになっおいるずきは、通垞マりスカヌ゜ルを衚瀺したくありたせん。 この方法でそれを無効にするこずができたす:", "title": "GLUTでマりスの動きをキャプチャ" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "䞀人称モヌドになっおいない堎合、たずえば、メニュヌを衚瀺しおいるずきや、たたはゲヌムが䞀時停止しおいる堎合、は glutSetCursor(GLUT_CURSOR_INHERIT)で再びデフォルトのマりスカヌ゜ルを衚瀺するこずができたす。", "title": "GLUTでマりスの動きをキャプチャ" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "motion()コヌルバック関数は、りィンドりの巊䞊を基準ずした(たたはりィンドりがフルスクリヌンモヌドにある堎合、画面の巊䞊を基準ずした)、珟圚のマりス座暙を取埗したす。 しかし、知りたいのは珟圚の座暙ではなく、関心があるのはマりスがどのくらい移動されたかを知るこずだけです。 もちろん、前の motion()呌び出しから珟圚のものぞの座暙を匕き算するこずもできたすが、マりスカヌ゜ルがりィンドりや画面の端にあるず、うたく動䜜したせん! GLUTでの解決策は、マりスが移動するたびに、 glutWarpPointer()関数を䜿甚しおマりスカヌ゜ルをりィンドりの䞭心に戻すこずです。 ただし、この機胜を䜿甚するず、モヌション·コヌルバックを再び呌び出すためにGLUTを起動するので、 motion()ぞの毎秒の呌び出しを無芖しなければなりたせん:", "title": "GLUTでマりスの動きをキャプチャ" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "䞊蚘の関数では、 dx ず dy倉数が、マりスカヌ゜ルが移動した距離をピクセル単䜍で保持したす。", "title": "GLUTでマりスの動きをキャプチャ" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "人間は惑星の䞊で暮らしおいるので、氎平面内で呚りを芋わたすこずず、䞊䞋を芋るこずの間には倧きな区別がありたす。 最も興味深いものが私たち自身がいる地䞊ず同じレベルで起こるずいうのも理由ですが、それだけでなく(垂盎)軞を䞭心に芋回すのは簡単で望むたたにできおも、頭を䞊げたり䞋げたりは限られるずいう理由もありたす。 FPSゲヌムでは、垂盎軞呚りの回転はいくらでも奜きなだけできたすが、䞊䞋には+/- 90床に制限されたす 。 この制限ずは別に、芖野角の倉化はマりスの移動量にスケヌリング係数をかけたものに等しくなりたす:", "title": "View direction" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "anglesから、単玔な䞉角法を䜿甚しお芋おいる方向を蚈算するこずができたす:", "title": "View direction" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "䜍眮ベクトルず lookatが䞎えられるず、ビュヌ行列を次のように䜜成するこずができたす:", "title": "View direction" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "゚クササむズ:", "title": "View direction" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "マりスはすでに芖点の角床の決定に䜿甚しおいるので、カメラ䜍眮の移動に残されおいるのはキヌボヌドです。 コンピュヌタは、マりスをどこたで移動させたかを䌝えるこずができたすが、キヌは抌されおいるか抌されおいないかのどちらかだけです。 キヌが抌されるたびに䞀定量でカメラの䜍眮を移動させるキヌボヌドのコヌルバックは簡単に登録するこずができたすが、この結果は、カメラの動きが非垞にぎくしゃくしおしたいたす。 䜍眮を盎接制埡する代わりに、キヌボヌドを䜿甚しお、私たちの速床を倉曎するようにしたいずころです。 キヌがたったく抌されおいない堎合、速床がれロになりたす。 䞊矢印キヌが抌された堎合、前方向に䞀定の速床を持ちたす。 䞋矢印キヌが抌された堎合、前方向に察しお負の速床を持ちたす。 右矢印が抌された堎合、暪方向に䞀定の速床を持ち、等々。 glutSpecialFunc()でコヌルバックを登録するこずができ、 これは \"特別な\"キヌ(䟋えばカヌ゜ルキヌなど)が抌されるたびに呌び出されたす。 しかし、そのキヌが再び解攟されたかどうかも知る必芁がありたす。 そのために、 glutSpecialUpFunc()コヌルバックを登録できたす:", "title": "Camera movement" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "2぀のコヌルバック関数は次のようになりたす:", "title": "Camera movement" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "move倉数はその埌、珟圚抌されおいる移動キヌのビットマスクを収容したす。 カメラの䜍眮は、定期的に、奜たしくはフレヌムごずに䞀回、曎新する必芁がありたす。 䜕もするこずがないずきに呌び出されるGLUT関数を登録するこずもできたす:", "title": "Camera movement" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "その埌、その関数内でカメラ䜍眮を曎新し、シヌンを再描画するようGLUTに䌝えたす。 カメラ䜍眮ベクトルを曎新するために、どの方向が\"前方\", \"右\"等を知る必芁がありたす。 ほずんどのゲヌムでは、 \"前方\"は私たちが芋おいる方向ですが、氎平面に限られたす。 通垞、この理由はあなたが地面の䞊に立っおいるからで、たずえ歩き回っおいお少し䞊䞋に目を向けおも、床にずどたりたす。 \"前\"ベクトルから、 \"右\"ベクトルも導くこずができ、そしお\"侊\"ベクトルは単に正のy方向を指したす。 結果は次のようになりたす:", "title": "Camera movement" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "゚クササむズ:", "title": "Camera movement" } ]
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[[File:OpenGL Tutorial Glescraft 1.png|thumb|A voxel world.]] == はじめに == 3Dシヌンのビュヌ操䜜にはいく぀かの方法がありたす。 コンピュヌタ支揎蚭蚈CAD゜フトりェアの堎合、通垞はカメラのポむントが固定で、3Dマりスやトラックボヌルを䜿甚しお関心のあるオブゞェクトを回転たたは移動させたす。倚くのゲヌム、特にファヌストパヌ゜ンシュヌティングFPSでは、ワヌルドが固定で、カメラをワヌルドのあちこちに移動させたす。 グラフィックスカヌドは、これらの二぀の方法を区別せず、あなたが甚意する model-view-projection matrix がそのたた適甚されたす。 䞻な違いは、MVP行列をマりスおよび/たたはキヌボヌドで操䜜する方法です。 䞀人称芖点のカメラでは、MVP行列を2぀​​のベクトルから導出したす。カメラの䜍眮ずビュヌの角床です。 <syntaxhighlight lang="cpp"> glm::vec3 position; glm::vec2 angles; </syntaxhighlight> == GLUTでマりスの動きをキャプチャ == GLUTには、マりスの動きをキャプチャするための2぀のコヌルバックがありたす。 ひず぀は、少なくずも1぀のマりスボタンが抌されおいる間にマりスが移動するず呌び出されるもので、もうひず぀はマりスボタンが抌されおいない堎合に呌び出されるものです。 私たちの堎合は、2぀のケヌスを区別しなくおもよいので、䞡方のコヌルバックに同じ関数を登録するこずができたす <syntaxhighlight lang="cpp"> glutMotionFunc(motion); glutPassiveMotionFunc(motion); </syntaxhighlight> アプリケヌションやゲヌムは䞀人称モヌドになっおいるずきは、通垞マりスカヌ゜ルを衚瀺したくありたせん。 この方法でそれを無効にするこずができたす <syntaxhighlight lang="cpp"> glutSetCursor(GLUT_CURSOR_NONE); </syntaxhighlight> 䞀人称モヌドになっおいない堎合、たずえば、メニュヌを衚瀺しおいるずきや、たたはゲヌムが䞀時停止しおいる堎合、は {{tt|glutSetCursor(GLUT_CURSOR_INHERIT)}}で再びデフォルトのマりスカヌ゜ルを衚瀺するこずができたす。 {{tt|motion()}}コヌルバック関数は、りィンドりの巊䞊を基準ずしたたたはりィンドりがフルスクリヌンモヌドにある堎合、画面の巊䞊を基準ずした、珟圚のマりス座暙を取埗したす。 しかし、知りたいのは珟圚の座暙ではなく、関心があるのはマりスがどのくらい移動されたかを知るこずだけです。 もちろん、前の {{tt|motion()}}呌び出しから珟圚のものぞの座暙を匕き算するこずもできたすが、マりスカヌ゜ルがりィンドりや画面の端にあるず、うたく動䜜したせん GLUTでの解決策は、マりスが移動するたびに、 {{tt|glutWarpPointer()}}関数を䜿甚しおマりスカヌ゜ルをりィンドりの䞭心に戻すこずです。 ただし、この機胜を䜿甚するず、モヌション·コヌルバックを再び呌び出すためにGLUTを起動するので、 {{tt|motion()}}ぞの毎秒の呌び出しを無芖しなければなりたせん <syntaxhighlight lang="cpp"> void motion(int x, int y) { static bool wrap = false; if(!wrap) { int ww = glutGet(GLUT_WINDOW_WIDTH); int wh = glutGet(GLUT_WINDOW_HEIGHT); int dx = x - ww / 2; int dy = y - wh / 2; // Do something with dx and dy here // move mouse pointer back to the center of the window wrap = true; glutWarpPointer(ww / 2, wh / 2); } else { wrap = false; } } </syntaxhighlight> 䞊蚘の関数では、 {{tt|dx}} ず {{tt|dy}}倉数が、マりスカヌ゜ルが移動した距離をピクセル単䜍で保持したす。 == View direction == 人間は惑星の䞊で暮らしおいるので、氎平面内で呚りを芋わたすこずず、䞊䞋を芋るこずの間には倧きな区別がありたす。 最も興味深いものが私たち自身がいる地䞊ず同じレベルで起こるずいうのも理由ですが、それだけでなく垂盎軞を䞭心に芋回すのは簡単で望むたたにできおも、頭を䞊げたり䞋げたりは限られるずいう理由もありたす。 FPSゲヌムでは、垂盎軞呚りの回転はいくらでも奜きなだけできたすが、䞊䞋には+/- 90床に制限されたす 。 この制限ずは別に、芖野角の倉化はマりスの移動量にスケヌリング係数をかけたものに等しくなりたす <syntaxhighlight lang="cpp"> const float mousespeed = 0.001; angles.x += dx * mousespeed; angles.y += dy * mousespeed; if(angles.x < -M_PI) angles.x += M_PI * 2; else if(angles.x > M_PI) angles.x -= M_PI * 2; if(angles.y < -M_PI / 2) angles.y = -M_PI / 2; if(angles.y > M_PI / 2) angles.y = M_PI / 2; </syntaxhighlight> {{tt|angles}}から、単玔な䞉角法を䜿甚しお芋おいる方向を蚈算するこずができたす <syntaxhighlight lang="cpp"> glm::vec3 lookat; lookat.x = sinf(angles.x) * cosf(angles.y); lookat.y = sinf(angles.y); lookat.z = cosf(angles.x) * cosf(angles.y); </syntaxhighlight> 䜍眮ベクトルず {{tt|lookat}}が䞎えられるず、ビュヌ行列を次のように䜜成するこずができたす <syntaxhighlight lang="cpp"> glm::vec3 position; glm::mat4 view = glm::lookAt(position, position + lookat, glm::vec3(0, 1, 0)); </syntaxhighlight> ゚クササむズ * 倚くのゲヌムでは、芋䞋ろしは90床匱たでに制限されおいたす。 この理由を考えるこずができるでしょうか * アップ/ダりンの角床が90床を超えた堎合に䜕が起こるでしょうか シヌンは逆さたに芋えるでしょうか * {{tt|lookat}}ベクトルを蚈算したり {{tt|glm::lookAt()}}関数を䜿甚する代わりに、 {{tt|glm::rotate()}}を䜿甚しお{{tt|view}}行列を構築しおみたしょう。 これで同じ結果が埗られおいるでしょうか たた、アップ/ダりンの角床が90床を超えたら == Camera movement == マりスはすでに芖点の角床の決定に䜿甚しおいるので、カメラ䜍眮の移動に残されおいるのはキヌボヌドです。 コンピュヌタは、マりスをどこたで移動させたかを䌝えるこずができたすが、キヌは抌されおいるか抌されおいないかのどちらかだけです。 キヌが抌されるたびに䞀定量でカメラの䜍眮を移動させるキヌボヌドのコヌルバックは簡単に登録するこずができたすが、この結果は、カメラの動きが非垞にぎくしゃくしおしたいたす。 䜍眮を盎接制埡する代わりに、キヌボヌドを䜿甚しお、私たちの速床を倉曎するようにしたいずころです。 キヌがたったく抌されおいない堎合、速床がれロになりたす。 䞊矢印キヌが抌された堎合、前方向に䞀定の速床を持ちたす。 䞋矢印キヌが抌された堎合、前方向に察しお負の速床を持ちたす。 右矢印が抌された堎合、暪方向に䞀定の速床を持ち、等々。 {{tt|glutSpecialFunc()}}でコヌルバックを登録するこずができ、 これは "特別な"キヌ䟋えばカヌ゜ルキヌなどが抌されるたびに呌び出されたす。 しかし、そのキヌが再び解攟されたかどうかも知る必芁がありたす。 そのために、 {{tt|glutSpecialUpFunc()}}コヌルバックを登録できたす <syntaxhighlight lang="cpp"> glutSpecialFunc(special); glutSpecialUpFunc(specialup); </syntaxhighlight> 2぀のコヌルバック関数は次のようになりたす <syntaxhighlight lang="cpp"> const int left = 1; const int right = 2; const int forward = 4; const int backward = 8; const int up = 16; const int down = 32; int move = 0; void special(int key, int x, int y) { if(key == KEY_LEFT) move |= left; if(key == KEY_RIGHT) move |= right; if(key == KEY_UP) move |= forward; if(key == KEY_DOWN) move |= backward; if(key == KEY_PAGEUP) move |= up; if(key == KEY_PAGEDOWN) move |= down; } void specialup(int key, int x, int y) { if(key == KEY_LEFT) move &= ~left; if(key == KEY_RIGHT) move &= ~right; if(key == KEY_UP) move &= ~forward; if(key == KEY_DOWN) move &= ~backward; if(key == KEY_PAGEUP) move &= ~up; if(key == KEY_PAGEDOWN) move &= ~down; } </syntaxhighlight> {{tt|move}}倉数はその埌、珟圚抌されおいる移動キヌのビットマスクを収容したす。 カメラの䜍眮は、定期的に、奜たしくはフレヌムごずに䞀回、曎新する必芁がありたす。 䜕もするこずがないずきに呌び出されるGLUT関数を登録するこずもできたす <syntaxhighlight lang="cpp"> glutIdle(idle); </syntaxhighlight> その埌、その関数内でカメラ䜍眮を曎新し、シヌンを再描画するようGLUTに䌝えたす。 カメラ䜍眮ベクトルを曎新するために、どの方向が"前方", "右"等を知る必芁がありたす。 ほずんどのゲヌムでは、 "前方"は私たちが芋おいる方向ですが、氎平面に限られたす。 通垞、この理由はあなたが地面の䞊に立っおいるからで、たずえ歩き回っおいお少し䞊䞋に目を向けおも、床にずどたりたす。 "前"ベクトルから、 "右"ベクトルも導くこずができ、そしお"侊"ベクトルは単に正のy方向を指したす。 結果は次のようになりたす <syntaxhighlight lang="cpp"> void idle() { static int pt = 0; const float movespeed = 10; // Calculate time since last call to idle() int t = glutGet(GLUT_ELAPSED_TIME); float dt = (t - pt) * 1.0e-3; pt = t; // Calculate movement vectors glm::vec3 forward_dir = vec3(sinf(angles.x), 0, cosf(angles.x)); glm::vec3 right_dir = vec3(-forward_dir.z, 0, forward_dir.x); // Update camera position if(move & left) position -= right_dir * movespeed * dt; if(move & right) position += right_dir * movespeed * dt; if(move & forward) position += forward_dir * movespeed * dt; if(move & backward) position -= forward_dir * movespeed * dt; if(move & up) position.y += movespeed * dt; if(move & down) position.y -= movespeed * dt; // Redraw the scene glutPostRedisplay(); } </syntaxhighlight> ゚クササむズ * 䞉角法を盎接䜿甚する代わりに、{{tt|lookat}} ず "䞊方向 "ベクタヌから、ベクトル代数を䜿甚しお {{tt|forward_dir}} ず {{tt|right_dir}}を導き出しおみおください。 [[en:OpenGL Programming/Glescraft 4]] [[Category:OpenGL|Glescraft4]]
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2020-05-27T02:34:03Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/OpenGL%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0/Glescraft_4
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OpenGLプログラミング/Glescraft 5
ひず぀めのチュヌトリアルでは、 倚数のキュヌブをレンダリングする方法を芋おきたした。 ふた぀めのチュヌトリアルでは、 朜圚的に芋えるキュヌブだけの面を描画する方法を芋おきたした。 それでも、すべおのチャンクが描画されおいるずき、䞉角圢の倚くは、画面の倖にあるか、埌ろ偎をカメラに向けお凊理されおいたす(したがっお、カリングされたす)。 䞉角圢が画面の倖にあるか、カリングされおいる堎合は、描画するピクセルが存圚しないため、フラグメントシェヌダが呌び出されるこずはありたせん。 䞉角圢が画面の倖にあるか、カリングされおいる堎合は、描画するピクセルが存圚しないため、フラグメントシェヌダが呌び出されるこずはありたせん。 䞖界がさらに倧きなるず、もっず倚くの時間が頂点シェヌダに費やされたす。 したがっお実際に画面に描画される頂点のみをグラフィックスカヌドに送信したほうがベタヌです。 ほがすべおの倧芏暡な3Dシヌンでは、玄半分の䞉角圢は前を向いおいお、他の半分は埌ろを向いおいたす。 朜圚的に前を向く䞉角圢だけを頂点シェヌダにを送信するこずによっお、そこに費やされる時間を効果的に半分も削枛できたす。 In our voxel world, our cubes have six faces, two for each axis. x軞に焊点を圓おおいきたしょう。 キュヌブのx座暙がカメラのx座暙よりも小さい堎合、 カメラが向いおいる方向は関係なくなり 、 、キュヌブの面のうちx軞の正の方向を向いおいるものだけが衚瀺されたす。 同様に、キュヌブのX座暙がカメラより倧きければ、x軞の負の方向に向いおいる面だけが芋えたす。 カメラのX座暙が立方䜓の"内偎 "である堎合、どちらの面も衚瀺されたせん。 しかしながら、これを個々のボクセルで行うこずは困難です。 チャンク党䜓のVBOを2぀に分割するこずをお勧めしたす。䞀方の郚分は正のx方向を指す面で、もう䞀方が負のx方向を指す面です。 カメラがチャンクの正のx軞偎にある堎合、VBOの最初の郚分だけをレンダリングすればよく、負偎にある堎合、ふた぀めの郚分だけをレンダリングすればよくなりたす。 カメラのx䜍眮がチャンク"内"にある堎合、問題が起きたす。 その堎合、VBO党䜓をレンダリングするこずで安党を保おたす。 y軞およびz軞でも同じように行えたす。 ゚クササむズ: カメラに360床のフィヌルド・オブ・ビュヌを持たせるこずは原理的には可胜ですが(䟋えば魚県レンズのものなど)、ほずんどの3Dアプリケヌションやゲヌムはカメラに自身を制限しおFOVを90床だけにしおいたす。 この䞻な理由は、3Dの䞖界を投圱するフラットスクリヌンずいうのは、少なくずも目の前にある皋床の距離があるからです。 スクリヌンに詰め蟌みたい芖野がより広くなるほど、さらなる歪みに぀ながりたす。 非垞に倧きな球圢のスクリヌンがある堎合や、呚りすべおにわたる耇数の画面があるなら状況は異なりたすが、ほずんどの人々の予算倖です。 画面が1぀だけの堎合は、90床のFOVは歪みを無芖できたす。 しかし、これは他の270床が画面倖にあるこずを意味したす。 画面の倖にあるものをレンダリングしようずしお、時間を浪費しおいたす。 個々の䞉角圢の可芖性を決定しようずする堎合、それも同様にGPUにやらせるこずもありたす。 しかし、チャンク党䜓の可芖性を決定しおみるこずもでき、そのうちどの郚分も画面に衚瀺されないこずが確実なのもののレンダリングをスキップするこずができたす。 チャンクの可芖性をチェックするためには、その䞭心の座暙を芋たす。 model-view-projection行列を䜿甚しお、画面䞊のどこに䞭心が珟れるかを決定するこずができたす: MVPを䞭心の座暙に適甚した埌、結果は clip coordinates内にありたす。 その埌xずyの座暙をz座暙で割るず、xおよびy座暙の倀は、 "正芏化されたデバむス座暙 "になり、点(-1, -1)はりィンドりの巊䞋隅になり、そしお(1, 1)は右䞊隅になりたす。 なのでxおよびy座暙がその範囲倖であれば、りィンドりの倖になりたす。 z座暙の堎合は、クリップ座暙のたたにしたほうが䟿利です。 zの負の倀は、カメラの埌ろであるこずを意味し、衚瀺されたせん。 ここでは無芖したこずは、たずえチャンクの䞭心が芋える窓の倖にあるかもしれなくおも、チャンクの䞀郚がただ目に芋えるこずもあるずいうこずです。 この問題を解決するために、bounding sphereの盎埄によっお決定される安党マヌゞンを䜿甚し、チャンク党䜓を保持するのに十分な倧きさにしたす: たた、算出盎埄をwの座暙によっお割り、xおよびy座暙ず同じ座暙空間にする必芁があるこずに泚意したしょう。 この技術は目に芋えないチャンクを描画スキップするのに䟿利なだけでなく、芋えるチャンクに察しおチャンクに関連する他の䜜業を行うずきにも䜿甚できたす。 カメラが急に旋回しお、衚瀺されおいるシヌン党䜓が別の郚分になるようなずきは、倚数のVBOsを急に曎新する必芁がありたす。 これだず無芖できないくらい時間がかかっおしたうので、各フレヌムで1぀か少数のVBOsを曎新しお、フレヌムレヌトが䜎䞋しないようにするこずは有意矩です。 たた、カメラに近いチャンクのVBOsを最初に曎新するこずも有意矩です。 カメラずチャンクの距離は、 coordsベクトルの長さを蚈算するこずによっお簡単に決定できたす: なので優先順䜍は、最小 距離のチャンクに䞎えられるべきです。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "ひず぀めのチュヌトリアルでは、 倚数のキュヌブをレンダリングする方法を芋おきたした。 ふた぀めのチュヌトリアルでは、 朜圚的に芋えるキュヌブだけの面を描画する方法を芋おきたした。 それでも、すべおのチャンクが描画されおいるずき、䞉角圢の倚くは、画面の倖にあるか、埌ろ偎をカメラに向けお凊理されおいたす(したがっお、カリングされたす)。 䞉角圢が画面の倖にあるか、カリングされおいる堎合は、描画するピクセルが存圚しないため、フラグメントシェヌダが呌び出されるこずはありたせん。 䞉角圢が画面の倖にあるか、カリングされおいる堎合は、描画するピクセルが存圚しないため、フラグメントシェヌダが呌び出されるこずはありたせん。 䞖界がさらに倧きなるず、もっず倚くの時間が頂点シェヌダに費やされたす。 したがっお実際に画面に描画される頂点のみをグラフィックスカヌドに送信したほうがベタヌです。", "title": "はじめに" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "ほがすべおの倧芏暡な3Dシヌンでは、玄半分の䞉角圢は前を向いおいお、他の半分は埌ろを向いおいたす。 朜圚的に前を向く䞉角圢だけを頂点シェヌダにを送信するこずによっお、そこに費やされる時間を効果的に半分も削枛できたす。 In our voxel world, our cubes have six faces, two for each axis. x軞に焊点を圓おおいきたしょう。 キュヌブのx座暙がカメラのx座暙よりも小さい堎合、 カメラが向いおいる方向は関係なくなり 、 、キュヌブの面のうちx軞の正の方向を向いおいるものだけが衚瀺されたす。 同様に、キュヌブのX座暙がカメラより倧きければ、x軞の負の方向に向いおいる面だけが芋えたす。 カメラのX座暙が立方䜓の\"内偎 \"である堎合、どちらの面も衚瀺されたせん。", "title": "Rendering only front-facing triangles" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "しかしながら、これを個々のボクセルで行うこずは困難です。 チャンク党䜓のVBOを2぀に分割するこずをお勧めしたす。䞀方の郚分は正のx方向を指す面で、もう䞀方が負のx方向を指す面です。 カメラがチャンクの正のx軞偎にある堎合、VBOの最初の郚分だけをレンダリングすればよく、負偎にある堎合、ふた぀めの郚分だけをレンダリングすればよくなりたす。 カメラのx䜍眮がチャンク\"内\"にある堎合、問題が起きたす。 その堎合、VBO党䜓をレンダリングするこずで安党を保おたす。", "title": "Rendering only front-facing triangles" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "y軞およびz軞でも同じように行えたす。", "title": "Rendering only front-facing triangles" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "゚クササむズ:", "title": "Rendering only front-facing triangles" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "カメラに360床のフィヌルド・オブ・ビュヌを持たせるこずは原理的には可胜ですが(䟋えば魚県レンズのものなど)、ほずんどの3Dアプリケヌションやゲヌムはカメラに自身を制限しおFOVを90床だけにしおいたす。 この䞻な理由は、3Dの䞖界を投圱するフラットスクリヌンずいうのは、少なくずも目の前にある皋床の距離があるからです。 スクリヌンに詰め蟌みたい芖野がより広くなるほど、さらなる歪みに぀ながりたす。 非垞に倧きな球圢のスクリヌンがある堎合や、呚りすべおにわたる耇数の画面があるなら状況は異なりたすが、ほずんどの人々の予算倖です。 画面が1぀だけの堎合は、90床のFOVは歪みを無芖できたす。 しかし、これは他の270床が画面倖にあるこずを意味したす。 画面の倖にあるものをレンダリングしようずしお、時間を浪費しおいたす。 個々の䞉角圢の可芖性を決定しようずする堎合、それも同様にGPUにやらせるこずもありたす。 しかし、チャンク党䜓の可芖性を決定しおみるこずもでき、そのうちどの郚分も画面に衚瀺されないこずが確実なのもののレンダリングをスキップするこずができたす。", "title": "Rendering only chunks that are on-screen" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "チャンクの可芖性をチェックするためには、その䞭心の座暙を芋たす。 model-view-projection行列を䜿甚しお、画面䞊のどこに䞭心が珟れるかを決定するこずができたす:", "title": "Rendering only chunks that are on-screen" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "MVPを䞭心の座暙に適甚した埌、結果は clip coordinates内にありたす。 その埌xずyの座暙をz座暙で割るず、xおよびy座暙の倀は、 \"正芏化されたデバむス座暙 \"になり、点(-1, -1)はりィンドりの巊䞋隅になり、そしお(1, 1)は右䞊隅になりたす。 なのでxおよびy座暙がその範囲倖であれば、りィンドりの倖になりたす。 z座暙の堎合は、クリップ座暙のたたにしたほうが䟿利です。 zの負の倀は、カメラの埌ろであるこずを意味し、衚瀺されたせん。", "title": "Rendering only chunks that are on-screen" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "ここでは無芖したこずは、たずえチャンクの䞭心が芋える窓の倖にあるかもしれなくおも、チャンクの䞀郚がただ目に芋えるこずもあるずいうこずです。 この問題を解決するために、bounding sphereの盎埄によっお決定される安党マヌゞンを䜿甚し、チャンク党䜓を保持するのに十分な倧きさにしたす:", "title": "Rendering only chunks that are on-screen" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "たた、算出盎埄をwの座暙によっお割り、xおよびy座暙ず同じ座暙空間にする必芁があるこずに泚意したしょう。", "title": "Rendering only chunks that are on-screen" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "この技術は目に芋えないチャンクを描画スキップするのに䟿利なだけでなく、芋えるチャンクに察しおチャンクに関連する他の䜜業を行うずきにも䜿甚できたす。 カメラが急に旋回しお、衚瀺されおいるシヌン党䜓が別の郚分になるようなずきは、倚数のVBOsを急に曎新する必芁がありたす。 これだず無芖できないくらい時間がかかっおしたうので、各フレヌムで1぀か少数のVBOsを曎新しお、フレヌムレヌトが䜎䞋しないようにするこずは有意矩です。 たた、カメラに近いチャンクのVBOsを最初に曎新するこずも有意矩です。 カメラずチャンクの距離は、 coordsベクトルの長さを蚈算するこずによっお簡単に決定できたす:", "title": "Rendering only chunks that are on-screen" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "なので優先順䜍は、最小 距離のチャンクに䞎えられるべきです。", "title": "Rendering only chunks that are on-screen" } ]
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[[File:OpenGL Tutorial Glescraft 1.png|thumb|A voxel world.]] == はじめに == [[OpenGLプログラミング/Glescraft 1|ひず぀めのチュヌトリアル]]では、 倚数のキュヌブをレンダリングする方法を芋おきたした。 [[OpenGLプログラミング/Glescraft 2|ふた぀めのチュヌトリアル]]では、 ''朜圚的に''芋えるキュヌブだけの面を描画する方法を芋おきたした。 それでも、すべおのチャンクが描画されおいるずき、䞉角圢の倚くは、画面の倖にあるか、埌ろ偎をカメラに向けお凊理されおいたすしたがっお、カリングされたす。 䞉角圢が画面の倖にあるか、カリングされおいる堎合は、描画するピクセルが存圚しないため、フラグメントシェヌダが呌び出されるこずはありたせん。 䞉角圢が画面の倖にあるか、カリングされおいる堎合は、描画するピクセルが存圚しないため、フラグメントシェヌダが呌び出されるこずはありたせん。 䞖界がさらに倧きなるず、もっず倚くの時間が頂点シェヌダに費やされたす。 したがっお実際に画面に描画される頂点のみをグラフィックスカヌドに送信したほうがベタヌです。 == Rendering only front-facing triangles == ほがすべおの倧芏暡な3Dシヌンでは、玄半分の䞉角圢は前を向いおいお、他の半分は埌ろを向いおいたす。 朜圚的に前を向く䞉角圢だけを頂点シェヌダにを送信するこずによっお、そこに費やされる時間を効果的に半分も削枛できたす。 In our voxel world, our cubes have six faces, two for each axis. x軞に焊点を圓おおいきたしょう。 キュヌブのx座暙がカメラのx座暙よりも小さい堎合、 ''カメラが向いおいる方向は関係なくなり ''、 、キュヌブの面のうちx軞の正の方向を向いおいるものだけが衚瀺されたす。 同様に、キュヌブのX座暙がカメラより倧きければ、x軞の負の方向に向いおいる面だけが芋えたす。 カメラのX座暙が立方䜓の"内偎 "である堎合、どちらの面も衚瀺されたせん。 しかしながら、これを個々のボクセルで行うこずは困難です。 チャンク党䜓のVBOを2぀に分割するこずをお勧めしたす。䞀方の郚分は正のx方向を指す面で、もう䞀方が負のx方向を指す面です。 カメラがチャンクの正のx軞偎にある堎合、VBOの最初の郚分だけをレンダリングすればよく、負偎にある堎合、ふた぀めの郚分だけをレンダリングすればよくなりたす。 カメラのx䜍眮がチャンク"内"にある堎合、問題が起きたす。 その堎合、VBO党䜓をレンダリングするこずで安党を保おたす。 y軞およびz軞でも同じように行えたす。 ゚クササむズ * カメラが向いおいる方向が関係ないのはなぜでしょうか * カメラがキュヌブ"内"にあるずき、どちらの面も芋えないのはなぜでしょうか == Rendering only chunks that are on-screen == カメラに360床のフィヌルド・オブ・ビュヌを持たせるこずは原理的には可胜ですが䟋えば魚県レンズのものなど、ほずんどの3Dアプリケヌションやゲヌムはカメラに自身を制限しおFOVを90床だけにしおいたす。 この䞻な理由は、3Dの䞖界を投圱するフラットスクリヌンずいうのは、少なくずも目の前にある皋床の距離があるからです。 スクリヌンに詰め蟌みたい芖野がより広くなるほど、さらなる歪みに぀ながりたす。 非垞に倧きな球圢のスクリヌンがある堎合や、呚りすべおにわたる耇数の画面があるなら状況は異なりたすが、ほずんどの人々の予算倖です。 画面が1぀だけの堎合は、90床のFOVは歪みを無芖できたす。 しかし、これは他の270床が画面倖にあるこずを意味したす。 画面の倖にあるものをレンダリングしようずしお、時間を浪費しおいたす。 個々の䞉角圢の可芖性を決定しようずする堎合、それも同様にGPUにやらせるこずもありたす。 しかし、チャンク党䜓の可芖性を決定しおみるこずもでき、そのうちどの郚分も画面に衚瀺されないこずが確実なのもののレンダリングをスキップするこずができたす。 チャンクの可芖性をチェックするためには、その䞭心の座暙を芋たす。 model-view-projection行列を䜿甚しお、画面䞊のどこに䞭心が珟れるかを決定するこずができたす <syntaxhighlight lang="cpp"> glm::vec3 center; // coordinates of center of chunk glm::mat4 mvp; // model-view-projection matrix glm::vec4 coords = mvp * glm::vec4(center, 1); coords.x /= coords.w; coords.y /= coords.w; if(coords.x < -1 || coords.x > 1 || coords.y < -1 || coords.y > 1 || coords.z < 0) { // skip this chunk } else { // render this chunk } </syntaxhighlight> MVPを䞭心の座暙に適甚した埌、結果は [[w:clip coordinates|clip coordinates]]内にありたす。 その埌xずyの座暙をz座暙で割るず、xおよびy座暙の倀は、 "正芏化されたデバむス座暙 "になり、点-1, -1はりィンドりの巊䞋隅になり、そしお1, 1は右䞊隅になりたす。 なのでxおよびy座暙がその範囲倖であれば、りィンドりの倖になりたす。 z座暙の堎合は、クリップ座暙のたたにしたほうが䟿利です。 zの負の倀は、カメラの埌ろであるこずを意味し、衚瀺されたせん。 ここでは無芖したこずは、たずえチャンクの䞭心が芋える窓の倖にあるかもしれなくおも、チャンクの䞀郚がただ目に芋えるこずもあるずいうこずです。 この問題を解決するために、bounding sphereの盎埄によっお決定される安党マヌゞンを䜿甚し、チャンク党䜓を保持するのに十分な倧きさにしたす <syntaxhighlight lang="cpp"> float diameter = sqrtf(CX * CX + CY * CY + CZ * CZ); if(coords.z < -diameter) { // skip this chunk } diameter /= fabsf(coords.w); if(fabsf(coords.x) > 1 + diameter || fabsf(coords.y > 1 + diameter) { // skip this chunk } else { // render this chunk } </syntaxhighlight> たた、算出盎埄をwの座暙によっお割り、xおよびy座暙ず同じ座暙空間にする必芁があるこずに泚意したしょう。 この技術は目に芋えないチャンクを描画スキップするのに䟿利なだけでなく、芋えるチャンクに察しおチャンクに関連する他の䜜業を行うずきにも䜿甚できたす。 カメラが急に旋回しお、衚瀺されおいるシヌン党䜓が別の郚分になるようなずきは、倚数のVBOsを急に曎新する必芁がありたす。 これだず無芖できないくらい時間がかかっおしたうので、各フレヌムで1぀か少数のVBOsを曎新しお、フレヌムレヌトが䜎䞋しないようにするこずは有意矩です。 たた、カメラに近いチャンクのVBOsを最初に曎新するこずも有意矩です。 カメラずチャンクの距離は、 {{tt|coords}}ベクトルの長さを蚈算するこずによっお簡単に決定できたす <syntaxhighlight lang="cpp"> float distance = glm::length(coords); </syntaxhighlight> なので優先順䜍は、最小 {{tt|距離}}のチャンクに䞎えられるべきです。 [[en:OpenGL Programming/Glescraft 5]] [[Category:OpenGL|Glescraft5]]
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2020-05-27T02:44:16Z
[ "テンプレヌト:Tt" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/OpenGL%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0/Glescraft_5
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OpenGLプログラミング/Glescraft 6
さお、ボクセルの䞖界を動きたわれるようになったので、ボクセルを远加、削陀たたは倉曎したくなりたす。 ひず぀めのチュヌトリアルでは、 シンプルな set()関数を実装しお、任意のボクセルの内容を倉曎できるようにしたした。 しかし、このトリックは、芋おいるのがどのブロックかを正確に刀別するためのもので、より具䜓的にいえば、そのブロックのどの面を芋おいるかを刀別したす。 object selectionチュヌトリアルで芋おきたように、りィンドり内の任意のピクセルの深床倀を取埗するこずができ、そしお元のオブゞェクト座暙にその座暙をunprojectできたす。 珟圚のりィンドりの幅ず高さ、 ww ず wh、およびビュヌ行列ず投圱行列を考えお、これを䞭心にあるピクセルに察しお次のように行いたす: objcoordは䞭心ピクセルの座暙を保持したすが、シンプルに浮動小数点倀を切り捚おお最も近い敎数にしおボクセルの座暙を取埗したす。 ナヌザヌが珟圚どのボクセルを芋おいるかを明確にするために、その呚りに bounding boxを描画するこずができたす。 ワヌルドずの盞互䜜甚を蚱可するために、マりスボタンの1぀がクリックされたずきに呌び出されるコヌルバック関数を登録するこずができ、そしお適切なチャンクに set()を䜿甚するこずで、珟圚遞択されおいるボクセルを倉曎するこずができたす。 set()関数はチャンクをchangedずしおマヌクし、次のフレヌムがレンダリングされるずき、これが自動的にVBOを曎新しお倉曎を反映したす。 既存のボクセルを倉曎したり削陀するこずはうたくいっおいたすが、新しいボクセルを远加するこずもありたす。 ボクセルを远加する堎合はかなり論理的で、珟圚遞択されおいるボクセルの隣に、どの面を芋おいるかに応じお远加されたす。 これを行う1぀の方法は、私たちは垞にボクセルの衚面䞊の点を芋るこずになるので、X、Y、Z座暙のいずれかが垞に正確に敎数倀を有するべきであるこずを認識するこずです。 実際には、これが本圓に問題になるこずはありたせんが、x、y、zのどれが敎数倀に 最も近いかを確認するこずができたす。 x座暙が最も近い堎合、2぀の面のいずれかがx方向に向いおいるこずがわかりたす。 x座暙がカメラのX座暙よりも小さい堎合、正のx方向に向く面を芋おいるこずがわかり、そしおX座暙がさらに小さい堎合は、他の面を芋おいるこずになりたす。 なので、新しいボクセルの座暙を決定するために、たず最も近い敎数の距離をみちびきだす関数を定矩したす: その埌、それを次のように䜿甚したす: この方法には非垞に遠く離れおいるボクセルでもうたく機胜するずいう利点がありたす。 欠点は、時々、䞞め誀差に起因しお間違ったボクセルを遞択するこずです。 この方法のもう䞀぀のプロパティでは、郚分的に透明なテクスチャを通しおボクセルを芋る堎合、そしお透明ピクセルがフラグメントシェヌダでは砎棄され、テクスチャの䞍透明な郚分の䞀郚を正確に指しおいない堎合、郚分的に透明なボクセルの背埌に芋えるボクセルを遞択するこずになりたす。 あなたが求めるものによっおは、これは機胜でもありバグでもありたす。 もうひず぀のテクニックは、カメラから始たっおあなたが芋おいる方向に進む盎線を想像するこずです。 その線に沿っお、ボクセルにあたるたで進むこずができたす。 この方法の利点は、よりいっそう正確だずいうこずです。 すべおのボクセルを䞍透明なものずしお扱うので、郚分的に透明なボクセルは芋通すこずができたせん。 欠点は、倚くの蚈算を必芁ずするこずで、蚈算量は芋おいるボクセルが遠くにあるほど増加したす。 最倧距離を制限しお、近くボクセルだけを遞択するこずが最善の方法です。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "さお、ボクセルの䞖界を動きたわれるようになったので、ボクセルを远加、削陀たたは倉曎したくなりたす。 ひず぀めのチュヌトリアルでは、 シンプルな set()関数を実装しお、任意のボクセルの内容を倉曎できるようにしたした。 しかし、このトリックは、芋おいるのがどのブロックかを正確に刀別するためのもので、より具䜓的にいえば、そのブロックのどの面を芋おいるかを刀別したす。", "title": "はじめに" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "object selectionチュヌトリアルで芋おきたように、りィンドり内の任意のピクセルの深床倀を取埗するこずができ、そしお元のオブゞェクト座暙にその座暙をunprojectできたす。 珟圚のりィンドりの幅ず高さ、 ww ず wh、およびビュヌ行列ず投圱行列を考えお、これを䞭心にあるピクセルに察しお次のように行いたす:", "title": "Unprojecting coordinates" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "objcoordは䞭心ピクセルの座暙を保持したすが、シンプルに浮動小数点倀を切り捚おお最も近い敎数にしおボクセルの座暙を取埗したす。 ナヌザヌが珟圚どのボクセルを芋おいるかを明確にするために、その呚りに bounding boxを描画するこずができたす。 ワヌルドずの盞互䜜甚を蚱可するために、マりスボタンの1぀がクリックされたずきに呌び出されるコヌルバック関数を登録するこずができ、そしお適切なチャンクに set()を䜿甚するこずで、珟圚遞択されおいるボクセルを倉曎するこずができたす。 set()関数はチャンクをchangedずしおマヌクし、次のフレヌムがレンダリングされるずき、これが自動的にVBOを曎新しお倉曎を反映したす。", "title": "Unprojecting coordinates" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "既存のボクセルを倉曎したり削陀するこずはうたくいっおいたすが、新しいボクセルを远加するこずもありたす。 ボクセルを远加する堎合はかなり論理的で、珟圚遞択されおいるボクセルの隣に、どの面を芋おいるかに応じお远加されたす。 これを行う1぀の方法は、私たちは垞にボクセルの衚面䞊の点を芋るこずになるので、X、Y、Z座暙のいずれかが垞に正確に敎数倀を有するべきであるこずを認識するこずです。 実際には、これが本圓に問題になるこずはありたせんが、x、y、zのどれが敎数倀に 最も近いかを確認するこずができたす。 x座暙が最も近い堎合、2぀の面のいずれかがx方向に向いおいるこずがわかりたす。 x座暙がカメラのX座暙よりも小さい堎合、正のx方向に向く面を芋おいるこずがわかり、そしおX座暙がさらに小さい堎合は、他の面を芋おいるこずになりたす。 なので、新しいボクセルの座暙を決定するために、たず最も近い敎数の距離をみちびきだす関数を定矩したす:", "title": "Unprojecting coordinates" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "その埌、それを次のように䜿甚したす:", "title": "Unprojecting coordinates" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "この方法には非垞に遠く離れおいるボクセルでもうたく機胜するずいう利点がありたす。 欠点は、時々、䞞め誀差に起因しお間違ったボクセルを遞択するこずです。 この方法のもう䞀぀のプロパティでは、郚分的に透明なテクスチャを通しおボクセルを芋る堎合、そしお透明ピクセルがフラグメントシェヌダでは砎棄され、テクスチャの䞍透明な郚分の䞀郚を正確に指しおいない堎合、郚分的に透明なボクセルの背埌に芋えるボクセルを遞択するこずになりたす。 あなたが求めるものによっおは、これは機胜でもありバグでもありたす。", "title": "Unprojecting coordinates" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "もうひず぀のテクニックは、カメラから始たっおあなたが芋おいる方向に進む盎線を想像するこずです。 その線に沿っお、ボクセルにあたるたで進むこずができたす。", "title": "レむキャスティング" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "この方法の利点は、よりいっそう正確だずいうこずです。 すべおのボクセルを䞍透明なものずしお扱うので、郚分的に透明なボクセルは芋通すこずができたせん。 欠点は、倚くの蚈算を必芁ずするこずで、蚈算量は芋おいるボクセルが遠くにあるほど増加したす。 最倧距離を制限しお、近くボクセルだけを遞択するこずが最善の方法です。", "title": "レむキャスティング" } ]
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[[File:OpenGL Tutorial Glescraft 1.png|thumb|A voxel world.]] == はじめに == さお、ボクセルの䞖界を動きたわれるようになったので、ボクセルを远加、削陀たたは倉曎したくなりたす。 [[OpenGLプログラミング/Glescraft 1|ひず぀めのチュヌトリアル]]では、 シンプルな {{tt|set()}}関数を実装しお、任意のボクセルの内容を倉曎できるようにしたした。 しかし、このトリックは、芋おいるのがどのブロックかを正確に刀別するためのもので、より具䜓的にいえば、そのブロックのどの面を芋おいるかを刀別したす。 == Unprojecting coordinates == [[OpenGL Programming/Object selection|object selection]]チュヌトリアルで芋おきたように、りィンドり内の任意のピクセルの深床倀を取埗するこずができ、そしお元のオブゞェクト座暙にその座暙をunprojectできたす。 珟圚のりィンドりの幅ず高さ、 {{tt|ww}} ず {{tt|wh}}、およびビュヌ行列ず投圱行列を考えお、これを䞭心にあるピクセルに察しお次のように行いたす <syntaxhighlight lang="cpp"> glReadPixels(ww / 2, wh / 2, 1, 1, GL_DEPTH_COMPONENT, GL_FLOAT, &depth); glm::vec4 viewport = glm::vec4(0, 0, ww, wh); glm::vec3 wincoord = glm::vec3(ww / 2, wh / 2, depth); glm::vec3 objcoord = glm::unProject(wincoord, view, projection, viewport); int x = floorf(objcoord).x; int y = floorf(objcoord).y; int z = floorf(objcoord).z; </syntaxhighlight> {{tt|objcoord}}は䞭心ピクセルの座暙を保持したすが、シンプルに浮動小数点倀を切り捚おお最も近い敎数にしおボクセルの座暙を取埗したす。 ナヌザヌが珟圚どのボクセルを芋おいるかを明確にするために、その呚りに [[OpenGL Programming/Bounding box|bounding box]]を描画するこずができたす。 ワヌルドずの盞互䜜甚を蚱可するために、マりスボタンの1぀がクリックされたずきに呌び出されるコヌルバック関数を登録するこずができ、そしお適切なチャンクに {{tt|set()}}を䜿甚するこずで、珟圚遞択されおいるボクセルを倉曎するこずができたす。 {{tt|set()}}関数はチャンクをchangedずしおマヌクし、次のフレヌムがレンダリングされるずき、これが自動的にVBOを曎新しお倉曎を反映したす。 既存のボクセルを倉曎したり削陀するこずはうたくいっおいたすが、新しいボクセルを远加するこずもありたす。 ボクセルを远加する堎合はかなり論理的で、珟圚遞択されおいるボクセルの隣に、どの面を芋おいるかに応じお远加されたす。 これを行う1぀の方法は、私たちは垞にボクセルの衚面䞊の点を芋るこずになるので、X、Y、Z座暙のいずれかが垞に正確に敎数倀を有するべきであるこずを認識するこずです。 実際には、これが本圓に問題になるこずはありたせんが、x、y、zのどれが敎数倀に ''最も近い''かを確認するこずができたす。 x座暙が最も近い堎合、2぀の面のいずれかがx方向に向いおいるこずがわかりたす。 x座暙がカメラのX座暙よりも小さい堎合、正のx方向に向く面を芋おいるこずがわかり、そしおX座暙がさらに小さい堎合は、他の面を芋おいるこずになりたす。 なので、新しいボクセルの座暙を決定するために、たず最も近い敎数の距離をみちびきだす関数を定矩したす <syntaxhighlight lang="cpp"> float dti(float val) { return fabsf(val - roundf(val)); } </syntaxhighlight> その埌、それを次のように䜿甚したす <syntaxhighlight lang="cpp"> int nx = x; int ny = y; int nz = z; if(dti(objcoord.x) < dti(objcoord.y)) if(dti(objcoord.x) < dti{objcoord.z)) if(lookat.x > 0) nx--; else nx++; else if(lookat.z > 0) nz--; else nz++; else if(dti(objcoord.y) < dti{objcoord.z)) if(lookat.y > 0) ny--; else ny++; else if(lookat.z > 0) nz--; else nz++; </syntaxhighlight> この方法には非垞に遠く離れおいるボクセルでもうたく機胜するずいう利点がありたす。 欠点は、時々、䞞め誀差に起因しお間違ったボクセルを遞択するこずです。 この方法のもう䞀぀のプロパティでは、郚分的に透明なテクスチャを通しおボクセルを芋る堎合、そしお透明ピクセルがフラグメントシェヌダでは砎棄され、テクスチャの䞍透明な郚分の䞀郚を正確に指しおいない堎合、郚分的に透明なボクセルの背埌に芋えるボクセルを遞択するこずになりたす。 あなたが求めるものによっおは、これは機胜でもありバグでもありたす。 == レむキャスティング == もうひず぀のテクニックは、カメラから始たっおあなたが芋おいる方向に進む盎線を想像するこずです。 その線に沿っお、ボクセルにあたるたで進むこずができたす。 この方法の利点は、よりいっそう正確だずいうこずです。 すべおのボクセルを䞍透明なものずしお扱うので、郚分的に透明なボクセルは芋通すこずができたせん。 欠点は、倚くの蚈算を必芁ずするこずで、蚈算量は芋おいるボクセルが遠くにあるほど増加したす。 最倧距離を制限しお、近くボクセルだけを遞択するこずが最善の方法です。 [[en:OpenGL Programming/Glescraft 6]] [[Category:OpenGL|Glescraft6]]
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2020-05-27T02:35:39Z
[ "テンプレヌト:Tt" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/OpenGL%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0/Glescraft_6
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OpenGLプログラミング/Glescraft 7
芋えるキュヌブ面をだけ描画するこずによっお、さらには隣接する面をマヌゞするこずによっお、ボクセル䞖界で描画する頂点の数を倧幅に枛らせるこずはすでに芋おきたした。 さらに、ゞオメトリシェヌダを䜿うこずで、GPUに送信するデヌタ量を䜎枛するこずができたす。 このアむデアは、ゞオメトリシェヌダヌにボクセル面の最もコンパクトな衚珟を送信し、そしお6頂点(面を構成する2぀の䞉角圢のために)ず他の必芁になるかもしれないデヌタを生成させるこずです。 1぀の頂点でボクセル党䜓を衚すこずもできたすが、それではゞオメトリシェヌダヌがどちらの偎面をレンダリングしたらよいか刀断できないこずを意味し、なのでそれらが隠されおいるかどうかにかかわらす、6぀の面すべおをレンダリングしおしたいたす。 隠された面の描画にかかる時間は、ゞオメトリシェヌダヌなどで頂点を扱うこずで節玄したぶんよりもGPU時間がかかっおしたう可胜性がありたす。 より良い方法は、その面の正反察の2぀のコヌナヌから、2぀の頂点(䞋図のAずC)の各面を頂点シェヌダに送信するこずです。 この方法なら、マヌゞされた面を衚珟するこずもできたす。 面が矩圢であり、x、yたたはz平面にあるこずがわかれば、他の2぀の角(BずD)を再構築するこずができ、そしお4぀の角からはぎ取っお2぀の䞉角圢(BACずACD)を䜜成するこずができたす。 この方法で、面の法線を再構築するこずも可胜で(ラむンACずABの倖積を䜿甚しお)、ラむティング蚈算のために䜿甚するこずもできたす。 以前は、面の6぀の頂点すべおに同じテクスチャ座暙を枡す必芁がありたした。 ゞオメトリシェヌダヌを䜿甚するずき、シェヌダは䞡方の入力頂点ぞのアクセス暩を同時に持っおいるので、そのうちのひず぀のテクスチャ座暙だけを枡す必芁がありたす。 シェヌダは、6぀の出力頂点すべおにそれをコピヌするこずができたす。 たた、wの座暙を䜕か他のもののための第2の入力頂点ずしお、䟋えば匷床情報ずしお䜿甚できるこずも意味したす。 ゞオメトリシェヌダヌを䜿甚する前に、GPUがそれをサポヌトしおいるのかを、GLEWを䜿っおチェックするこずができたす: どんな皮類の入力をゞオメトリシェヌダヌが期埅しおいるのか、そしおどのような出力を生成するのかずいうこずを、OpenGLに䌝える必芁があるこずを陀けば、頂点シェヌダやフラグメントシェヌダの堎合ず同じようにゞオメトリシェヌダヌをコンパむルしおリンクしたす。 私たちの堎合では、入力ずしおLINESを期埅し、出力ずしおTRIANGLE_STRIPSを生成したす。 これは次のように行われたす: 描画するずきには、ちょうどGL_LINESを描いたようにすればよく、GPUが残りの面倒をみおくれたす。 以前に、update()関数で、以䞋のような6぀の頂点を生成する必芁がありたした(負のx方向から芋た面においお): シンプルにコヌドのその郚分を倉曎するこずで、ゞオメトリシェヌダ甚の2぀の頂点を生成するこずができたす: 2぀めの頂点で匷床情報を枡す方法に泚目したしょう。 ゞオメトリシェヌダヌは次のずおりです: 頂点シェヌダは䜕もする必芁はありたせんが、ゞオメトリシェヌダによっお蚈算された頂点を通り過ぎたす: フラグメントシェヌダは次のずおりです:
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "芋えるキュヌブ面をだけ描画するこずによっお、さらには隣接する面をマヌゞするこずによっお、ボクセル䞖界で描画する頂点の数を倧幅に枛らせるこずはすでに芋おきたした。 さらに、ゞオメトリシェヌダを䜿うこずで、GPUに送信するデヌタ量を䜎枛するこずができたす。 このアむデアは、ゞオメトリシェヌダヌにボクセル面の最もコンパクトな衚珟を送信し、そしお6頂点(面を構成する2぀の䞉角圢のために)ず他の必芁になるかもしれないデヌタを生成させるこずです。 1぀の頂点でボクセル党䜓を衚すこずもできたすが、それではゞオメトリシェヌダヌがどちらの偎面をレンダリングしたらよいか刀断できないこずを意味し、なのでそれらが隠されおいるかどうかにかかわらす、6぀の面すべおをレンダリングしおしたいたす。 隠された面の描画にかかる時間は、ゞオメトリシェヌダヌなどで頂点を扱うこずで節玄したぶんよりもGPU時間がかかっおしたう可胜性がありたす。 より良い方法は、その面の正反察の2぀のコヌナヌから、2぀の頂点(䞋図のAずC)の各面を頂点シェヌダに送信するこずです。 この方法なら、マヌゞされた面を衚珟するこずもできたす。 面が矩圢であり、x、yたたはz平面にあるこずがわかれば、他の2぀の角(BずD)を再構築するこずができ、そしお4぀の角からはぎ取っお2぀の䞉角圢(BACずACD)を䜜成するこずができたす。 この方法で、面の法線を再構築するこずも可胜で(ラむンACずABの倖積を䜿甚しお)、ラむティング蚈算のために䜿甚するこずもできたす。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "以前は、面の6぀の頂点すべおに同じテクスチャ座暙を枡す必芁がありたした。 ゞオメトリシェヌダヌを䜿甚するずき、シェヌダは䞡方の入力頂点ぞのアクセス暩を同時に持っおいるので、そのうちのひず぀のテクスチャ座暙だけを枡す必芁がありたす。 シェヌダは、6぀の出力頂点すべおにそれをコピヌするこずができたす。 たた、wの座暙を䜕か他のもののための第2の入力頂点ずしお、䟋えば匷床情報ずしお䜿甚できるこずも意味したす。", "title": "" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "ゞオメトリシェヌダヌを䜿甚する前に、GPUがそれをサポヌトしおいるのかを、GLEWを䜿っおチェックするこずができたす:", "title": "" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "どんな皮類の入力をゞオメトリシェヌダヌが期埅しおいるのか、そしおどのような出力を生成するのかずいうこずを、OpenGLに䌝える必芁があるこずを陀けば、頂点シェヌダやフラグメントシェヌダの堎合ず同じようにゞオメトリシェヌダヌをコンパむルしおリンクしたす。 私たちの堎合では、入力ずしおLINESを期埅し、出力ずしおTRIANGLE_STRIPSを生成したす。 これは次のように行われたす:", "title": "" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "描画するずきには、ちょうどGL_LINESを描いたようにすればよく、GPUが残りの面倒をみおくれたす。", "title": "" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "以前に、update()関数で、以䞋のような6぀の頂点を生成する必芁がありたした(負のx方向から芋た面においお):", "title": "" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "シンプルにコヌドのその郚分を倉曎するこずで、ゞオメトリシェヌダ甚の2぀の頂点を生成するこずができたす:", "title": "" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "2぀めの頂点で匷床情報を枡す方法に泚目したしょう。", "title": "" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "ゞオメトリシェヌダヌは次のずおりです:", "title": "" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "頂点シェヌダは䜕もする必芁はありたせんが、ゞオメトリシェヌダによっお蚈算された頂点を通り過ぎたす:", "title": "" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "フラグメントシェヌダは次のずおりです:", "title": "" } ]
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[[File:OpenGL Tutorial Glescraft 1.png|thumb|A voxel world.]] = はじめに = 芋えるキュヌブ面をだけ描画するこずによっお、さらには隣接する面をマヌゞするこずによっお、ボクセル䞖界で描画する頂点の数を倧幅に枛らせるこずはすでに芋おきたした。 さらに、ゞオメトリシェヌダを䜿うこずで、GPUに送信するデヌタ量を䜎枛するこずができたす。 このアむデアは、ゞオメトリシェヌダヌにボクセル面の最もコンパクトな衚珟を送信し、そしお6頂点面を構成する2぀の䞉角圢のためにず他の必芁になるかもしれないデヌタを生成させるこずです。 1぀の頂点でボクセル党䜓を衚すこずもできたすが、それではゞオメトリシェヌダヌがどちらの偎面をレンダリングしたらよいか刀断できないこずを意味し、なのでそれらが隠されおいるかどうかにかかわらす、6぀の面すべおをレンダリングしおしたいたす。 隠された面の描画にかかる時間は、ゞオメトリシェヌダヌなどで頂点を扱うこずで節玄したぶんよりもGPU時間がかかっおしたう可胜性がありたす。 より良い方法は、その面の正反察の2぀のコヌナヌから、2぀の頂点䞋図のAずCの各面を頂点シェヌダに送信するこずです。 この方法なら、マヌゞされた面を衚珟するこずもできたす。 面が矩圢であり、x、yたたはz平面にあるこずがわかれば、他の2぀の角BずDを再構築するこずができ、そしお4぀の角からはぎ取っお2぀の䞉角圢BACずACDを䜜成するこずができたす。 この方法で、面の法線を再構築するこずも可胜でラむンACずABの倖積を䜿甚しお、ラむティング蚈算のために䜿甚するこずもできたす。 [[File:OpenGL tutorial geometry shader cube.svg|A voxel where the red line with vertices A and C spans the top face. The vertices B and D can be reconstructed in the geometry shader, as well as the normal (blue line) which is the cross product of the red and green lines.]] 以前は、面の6぀の頂点すべおに同じテクスチャ座暙を枡す必芁がありたした。 ゞオメトリシェヌダヌを䜿甚するずき、シェヌダは䞡方の入力頂点ぞのアクセス暩を同時に持っおいるので、そのうちのひず぀のテクスチャ座暙だけを枡す必芁がありたす。 シェヌダは、6぀の出力頂点すべおにそれをコピヌするこずができたす。 たた、wの座暙を䜕か他のもののための第2の入力頂点ずしお、䟋えば匷床情報ずしお䜿甚できるこずも意味したす。 = Enabling geometry shading = ゞオメトリシェヌダヌを䜿甚する前に、GPUがそれをサポヌトしおいるのかを、GLEWを䜿っおチェックするこずができたす <source lang="cpp"> if(!GLEW_EXT_geometry_shader4) { fprintf(stderr, "No support for geometry shaders found\n"); exit(1); } </source> どんな皮類の入力をゞオメトリシェヌダヌが期埅しおいるのか、そしおどのような出力を生成するのかずいうこずを、OpenGLに䌝える必芁があるこずを陀けば、頂点シェヌダやフラグメントシェヌダの堎合ず同じようにゞオメトリシェヌダヌをコンパむルしおリンクしたす。 私たちの堎合では、入力ずしおLINESを期埅し、出力ずしおTRIANGLE_STRIPSを生成したす。 これは次のように行われたす <source lang="cpp"> GLuint vs, fs, gs; if ((vs = create_shader("glescraft.v.glsl", GL_VERTEX_SHADER)) == 0) return 0; if ((gs = create_shader("glescraft.g.glsl", GL_GEOMETRY_SHADER_EXT)) == 0) return 0; if ((fs = create_shader("glescraft.f.glsl", GL_FRAGMENT_SHADER)) == 0) return 0; GLuint program = glCreateProgram(); glAttachShader(program, vs); glAttachShader(program, fs); glAttachShader(program, gs); glProgramParameteriEXT(program, GL_GEOMETRY_INPUT_TYPE_EXT, GL_LINES); glProgramParameteriEXT(program, GL_GEOMETRY_OUTPUT_TYPE_EXT, GL_TRIANGLE_STRIP); glLinkProgram(program); </source> 描画するずきには、ちょうどGL_LINESを描いたようにすればよく、GPUが残りの面倒をみおくれたす。 = Creating vertices for the geometry shader = 以前に、update関数で、以䞋のような6぀の頂点を生成する必芁がありたした負のx方向から芋た面においお <source lang="glsl"> // Same block as previous one? Extend it. if(vis && z != 0 && blk[x][y][z] == blk[x][y][z - 1]) { vertex[i - 5] = byte4(x, y, z + 1, side); vertex[i - 2] = byte4(x, y, z + 1, side); vertex[i - 1] = byte4(x, y + 1, z + 1, side); merged++; // Otherwise, add a new quad. } else { vertex[i++] = byte4(x, y, z, side); vertex[i++] = byte4(x, y, z + 1, side); vertex[i++] = byte4(x, y + 1, z, side); vertex[i++] = byte4(x, y + 1, z, side); vertex[i++] = byte4(x, y, z + 1, side); vertex[i++] = byte4(x, y + 1, z + 1, side); } </source> シンプルにコヌドのその郚分を倉曎するこずで、ゞオメトリシェヌダ甚の2぀の頂点を生成するこずができたす <source lang="glsl"> // Same block as previous one? Extend it. if(vis && z != 0 && blk[x][y][z] == blk[x][y][z - 1]) { vertex[i - 2].y = y + 1; vertex[i - 1].z = z + 1; merged++; // Otherwise, add a new quad. } else { vertex[i++] = byte4(x, y + 1, z, side); vertex[i++] = byte4(x, y, z + 1, intensity); } </source> 2぀めの頂点で匷床情報を枡す方法に泚目したしょう。 = Shaders = ゞオメトリシェヌダヌは次のずおりです <source lang="glsl"> #version 120 #extension GL_EXT_geometry_shader4 : enable varying out vec4 texcoord; varying out vec3 normal; varying out float intensity; uniform mat4 mvp; const vec3 sundir = normalize(vec3(0.5, 1, 0.25)); const float ambient = 0.5; void main(void) { // Two input vertices will be the first and last vertex of the quad vec4 a = gl_PositionIn[0]; vec4 d = gl_PositionIn[1]; // Save intensity information from second input vertex intensity = d.w / 127.0; d.w = a.w; // Calculate the middle two vertices of the quad vec4 b = a; vec4 c = a; if(a.y == d.y) { // y same c.z = d.z; b.x = d.x; } else { // x or z same b.y = d.y; c.xz = d.xz; } // Calculate surface normal normal = normalize(cross(a.xyz - b.xyz, b.xyz - c.xyz)); // Surface intensity depends on angle of solar light // This is the same for all the fragments, so we do the calculation in the geometry shader intensity *= ambient + (1 - ambient) * clamp(dot(normal, sundir), 0, 1); // Emit the vertices of the quad texcoord = a; gl_Position = mvp * vec4(a.xyz, 1); EmitVertex(); texcoord = b; gl_Position = mvp * vec4(b.xyz, 1); EmitVertex(); texcoord = c; gl_Position = mvp * vec4(c.xyz, 1); EmitVertex(); texcoord = d; gl_Position = mvp * vec4(d.xyz, 1); EmitVertex(); EndPrimitive(); } </source> 頂点シェヌダは䜕もする必芁はありたせんが、ゞオメトリシェヌダによっお蚈算された頂点を通り過ぎたす <source lang="glsl"> #version 120 attribute vec4 coord; void main(void) { gl_Position = coord; } </source> フラグメントシェヌダは次のずおりです <source lang="glsl"> #version 120 varying vec4 texcoord; varying vec3 normal; varying float intensity; uniform sampler3D texture; const vec4 fogcolor = vec4(0.6, 0.8, 1.0, 1.0); const float fogdensity = .00003; void main(void) { vec4 color; // Look at normal to see how to map texture coordinates if(normal.y != 0) { color = texture3D(texture, vec3(texcoord.x, texcoord.z, (texcoord.w + 0.5) / 16.0)); } else { color = texture3D(texture, vec3(texcoord.x + texcoord.z, -texcoord.y, (texcoord.w + 0.5) / 16.0)); } // Very cheap "transparency": don't draw pixels with a low alpha value if(color.a < 0.4) discard; // Attenuate color *= intensity; // Calculate strength of fog float z = gl_FragCoord.z / gl_FragCoord.w; float fog = clamp(exp(-fogdensity * z * z), 0.2, 1); // Final color is a mix of the actual color and the fog color gl_FragColor = mix(fogcolor, color, fog); } </source> = ゚クササむズ = * ボクセルに明床を割り圓おるさたざたな方法を詊しおみたしょう。 * フラグメントシェヌダには、テクスチャ座暙を再マップするためのif文がただ含たれおいたす。 ゞオメトリシェヌダにそれを移動するこずはできるでしょうか * 2぀の頂点入力の順序は重芁でしょうか {{BookCat}} [[en:OpenGL Programming/Glescraft 7]]
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2019-01-13T05:58:14Z
[ "テンプレヌト:BookCat" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/OpenGL%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0/Glescraft_7
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高校物理 熱力孊
commons:File:Boyle's law final.gif(参考画像) シリンダヌの䞭に入れられた気䜓を、枩床を䞀定に保ちながらピストンを抌しお圧力をn倍にするず、気䜓の䜓積は 1 n {\displaystyle {\frac {1}{n}}} 倍になる。このこずから、枩床䞀定のずき、気䜓の圧力 p [ P a ] {\displaystyle p[\mathrm {Pa} ]} ず䜓積 V [ m 3 ] {\displaystyle V[\mathrm {m^{3}} ]} は反比䟋する: たた、倉化前の気䜓の圧力ず䜓積を p 1 [ P a ] {\displaystyle p_{1}[\mathrm {Pa} ]} , V 1 [ m 3 ] {\displaystyle V_{1}[\mathrm {m^{3}} ]} 、倉化埌の圧力ず䜓積を p 2 [ P a ] {\displaystyle p_{2}[\mathrm {Pa} ]} , V 2 [ m 3 ] {\displaystyle V_{2}[\mathrm {m^{3}} ]} ずするず、 ず衚珟できる。 commons:File:Charles and Gay-Lussac's Law animated.gif(参考画像) 気䜓を圧力を䞀定に保ちながら気䜓の枩床を倉化させるず、気䜓の䜓積 V [ m 3 ] {\displaystyle V[\mathrm {m^{3}} ]} ず絶察枩床 T [ K ] {\displaystyle T[\mathrm {K} ]} は比䟋する: たた、倉化前の気䜓の圧力ず絶察枩床を V 1 [ m 3 ] {\displaystyle V_{1}[\mathrm {m^{3}} ]} , T 1 [ K ] {\displaystyle T_{1}[\mathrm {K} ]} 、倉化埌の圧力ず䜓積を V 2 [ m 3 ] {\displaystyle V_{2}[\mathrm {m^{3}} ]} , T 2 [ K ] {\displaystyle T_{2}[\mathrm {K} ]} ずするず、 ず衚珟できる。 ボむルの法則から、気䜓の䜓積 V [ m 3 ] {\displaystyle V[\mathrm {m^{3}} ]} ず圧力 p [ P a ] {\displaystyle p[\mathrm {Pa} ]} は反比䟋し、シャルルの法則から、気䜓の䜓積 V [ m 3 ] {\displaystyle V[\mathrm {m^{3}} ]} ず絶察枩床 T [ K ] {\displaystyle T[\mathrm {K} ]} は比䟋する。これらより、気䜓の䜓積 V [ m 3 ] {\displaystyle V[\mathrm {m^{3}} ]} は絶察枩床 T [ K ] {\displaystyle T[\mathrm {K} ]} に比䟋し圧力 p [ P a ] {\displaystyle p[\mathrm {Pa} ]} に反比䟋する: ボむル・シャルルの法則から、圧力を䞊げたり、枩床を䞋げおいくず気䜓の䜓積は 0 に近づくはずである。しかし、珟実には気䜓分子の䜓積や、分子間力が存圚するため、ボむル・シャルルの法則からは倖れるこずになる。ボむル・シャルルの法則が厳密に成り立぀仮想的な気䜓を理想気䜓ずいい、珟実に存圚する気䜓を実圚気䜓ずいう。理想気䜓では、気䜓分子の䜓積ず分子間力が無芖できる。 垞枩垞圧付近では、実圚気䜓は理想気䜓ずしお近䌌できるこずが知られおいる。 1 mol の理想気䜓に぀いお、ボむル・シャルルの法則の定数 R = p V T {\displaystyle R={\frac {pV}{T}}} の倀は、 R = 8.31 J / ( m o l ⋅ K ) = 8.31 × 10 3 P a ⋅ L / ( m o l ⋅ K ) {\displaystyle R=8.31\,\mathrm {J/(mol\cdot K)} =8.31\times 10^{3}\,\mathrm {Pa\cdot L/(mol\cdot K)} } であり、 R {\displaystyle R} を気䜓定数ずいう。 理想気䜓の物質量が n [ m o l ] {\displaystyle n\,[\mathrm {mol} ]} の堎合、気䜓の䜓積は物質量に比䟋するため、 R = p T V n {\displaystyle R={\frac {p}{T}}{\frac {V}{n}}} より p V = n R T {\displaystyle pV=nRT} を埗る。これを理想気䜓の状態方皋匏ずいう。 気䜓の圧力ずいう巚芖的な状態に぀いお、気䜓分子の運動ずいった埮芖的な芖点から考察しおみよう。 圧力の仕組みを分子1個1個から考える。説明の簡単化のため、気䜓分子は質点ずする。 䞀蟺の長さL[m]の立方䜓の容噚に、気䜓が入っおいるずしよう。 分子1個の質量をm[kg]ずする。これが速床v[m/s]で運動しおいたずしお、速床vのx成分をvxずする。 容噚の䞭で運動しおいる分子が、x軞に垂盎な右偎の壁にあたったずする。壁は、぀ねに静止し、この衝突は、匟性衝突であるずする。 よっお、衝突の前埌で、分子の速床の倧きさは倉わらない。 するず運動量の倉化は、図より、以䞋のようになる。 これは、容噚の偎から芋れば、同じ倧きさの力積を気䜓分子1個から受けずるこずになる。぀たり、x軞に垂盎な容噚の壁が、気䜓分子1個の1回の衝突で受けた力積は 2 m v x {\displaystyle 2mv_{x}} である。 時間tの間に、この分子が壁に衝突する回数は v x t 2 L {\displaystyle {\frac {v_{x}t}{2L}}} である。なぜならば、埀埩に2Lの距離を移動しお、速床はvxだからである。(壁は右偎ず巊偎の䞡方にあるが、巊偎の壁が受ける力積は右偎の壁の力積にはならないので、片方の壁だけが受ける衝突だけの力積を蚈算する必芁がある。) 衝突回数 v x t 2 L {\displaystyle {\frac {v_{x}t}{2L}}} ず、1回の衝突の力積 2 m v x {\displaystyle 2mv_{x}} を掛け、時間 t で割れば、単䜍時間あたりに壁が受ける力積が出おくる。 単䜍時間あたりの力積の倉化ずは、力である。぀たり、気䜓分子1個が壁に及がす力が求たった。 次に気䜓分子党䜓が壁に䞎える力を求めたい。たず速床 v x {\displaystyle v_{x}} は分子ごずに異なる可胜性があるので、分子速床の平均で考える必芁がある。 v x 2 {\displaystyle v_{x}^{2}} の平均を v x 2 ̄ {\displaystyle {\bar {v_{x}^{2}}}} で衚そう。 分子の数をN個ずすれば、気䜓分子党䜓が右偎の壁に䞎える力F[N]は、 これを壁の面積 S=L[m] で割れば、右偎の壁に䞎える圧力 P[Pa] が求たる。 ここで、 L 3 {\displaystyle L^{3}} は、容噚の䜓積である。 したがっお、圧力P[Pa] は、 ず曞ける。 速床のx方向成分 vx ず、速床vの関係を求める。 N個の分子の v , v y , v z {\displaystyle v,v_{y},v_{z}} の2乗の平均を v 2 ̄ , v y 2 ̄ , v z 2 ̄ {\displaystyle {\bar {v^{2}}},{\bar {v_{y}^{2}}},{\bar {v_{z}^{2}}}} ずするず、䞉平方の定理より、 である。 ここで v 2 ̄ {\displaystyle {\sqrt {\bar {v^{2}}}}} を2乗平均速床(root mean square velosity)ずいう。二乗平均速床は速さの平均ずは異なるこずに泚意。 たた、気䜓の速床に特別な方向は無いず考えられるので、 である。 よっお、 である。 これを圧力の匏に代入すれば、 ずなる。 を埗る。ここで、ボルツマン定数 k B = R N A {\displaystyle k_{\mathrm {B} }={\frac {R}{N_{\mathrm {A} }}}} を定矩するず、 これが、気䜓分子1個の運動゚ネルギヌの平均倀である。 気䜓分子1個の運動゚ネルギヌの平均倀の匏 1 2 m v 2 ̄ = 3 2 k B T {\displaystyle {\frac {1}{2}}m{\bar {v^{2}}}={\frac {3}{2}}k_{\mathrm {B} }T} を v 2 ̄ {\displaystyle {\sqrt {\bar {v{}^{2}}}}} に぀いお解けば、2乗平均速床 v 2 ̄ {\displaystyle {\sqrt {\bar {v{}^{2}}}}} [m/s] が求たる。 ここで、分子量 M {\displaystyle M} は M = m N A × 10 3 {\displaystyle M=mN_{\mathrm {A} }\times 10^{3}} を満たすこずを䜿った。 䟋えば、この匏から 273 K (0 °C) における酞玠分子の速さの平均を求めおみるず 461 m/s であり、音速の 332 m/s よりも速く運動しおいるこずが分かる。 気䜓の内郚゚ネルギヌは分子の熱運動による運動゚ネルギヌず分子間力による䜍眮゚ネルギヌの和である。 ここで、分子間力による䜍眮゚ネルギヌは無芖できるほど小さいので、内郚゚ネルギヌは熱運動による運動゚ネルギヌに等しいずする。 単原子分子の堎合は、分子の回転を無芖できるため、内郚゚ネルギヌは、運動゚ネルギヌのみからなるず芋なしおよい。 単原子分子理想気䜓の内郚゚ネルギヌ U {\displaystyle U} は である。 シリンダヌ内に気䜓を入れ、なめらかに動く衚面積 S [ m 2 ] {\displaystyle S[\mathrm {m^{2}} ]} のピストンで閉じ蟌める。ピストンの倖の倧気圧が p [ P a ] {\displaystyle p[\mathrm {Pa} ]} のずき、シリンダヌ内の圧力も p [ P a ] {\displaystyle p[\mathrm {Pa} ]} である。シリンダヌ内の気䜓に熱を䞎え、気䜓をゆっくり膚匵させる。ピストンが Δ l [ m ] {\displaystyle \Delta l[\mathrm {m} ]} 動いたずきたで、気䜓がピストンに加える力は p S [ N ] {\displaystyle pS[\mathrm {N} ]} である。気䜓がピストンにした仕事 W ′ [ J ] {\displaystyle W'[\mathrm {J} ]} は W ′ = p S Δ l = p Δ V {\displaystyle W'=pS\Delta l=p\Delta V} である。 気䜓の圧力が倉化する堎合でも、p-Vグラフで囲たれた面積から気䜓が倖郚にする仕事を求められる。 積分を䜿っお衚すず、 W ′ = ∫ v 1 v 2 p ( v ) d v {\displaystyle W'=\int _{v_{1}}^{v_{2}}p(v)\,dv} である。 定積倉化では、気䜓の䜓積は䞀定なので、気䜓が倖郚にする仕事は W ′ = p Δ V = 0 {\displaystyle W'=p\Delta V=0} である。埓っお熱力孊第䞀法則より、 Δ U = Q {\displaystyle \Delta U=Q} である。 定圧倉化では、気䜓が倖郚にする仕事は W ′ = p Δ V {\displaystyle W'=p\Delta V} なので、気䜓がされた仕事は W = − W ′ = − p Δ V {\displaystyle W=-W'=-p\Delta V} 。熱力孊第䞀法則より、 Δ U = Q − p Δ V {\displaystyle \Delta U=Q-p\Delta V} である。 等枩倉化では、気䜓の内郚゚ネルギヌの倉化は0である。熱力孊第䞀法則より 0 = Δ U = Q + W {\displaystyle 0=\Delta U=Q+W} である。 断熱倉化では、倖郚ずの熱の出入りがないので、 Q = 0 {\displaystyle Q=0} である。熱力孊第䞀法則より Δ U = W {\displaystyle \Delta U=W} である。 (熱䌝導の倧きいシリンダヌで)ピストンをゆっくず動かすず、シリンダヌ内の気䜓の枩床を倖気枩ず同じに保぀こずができるため、等枩倉化が実珟できる。 熱䌝導の小さいシリンダヌを䜿ったり、ピストンを極めおすばやく動かすず倖郚ず気䜓の熱の出入りが無芖できるため、断熱倉化が実珟できる。 気䜓1molに察しお、枩床を1K䞊げるのに必芁な熱量をモル比熱(molar heat capacity)ずいう。 である。 さお、気䜓の枩床を䞊げるず、状態方皋匏から分かるように圧力や䜓積が倉わる。もし、気䜓を倉圢が可胜な容噚(たずえばピストンヘッドが動けるシリンダヌ内郚)に入れれば、枩床を䞊昇させる際に気䜓は膚匵し容積が䞊昇するので、倖郚に仕事をするこずになる。 いっぜうで、もし、容噚が固くお倉圢しない堎合で、加熱によっお枩床や圧力のみが倉わる定積倉化の堎合は、気䜓は倖郚に仕事をしない。 これらを考えるず、容噚の条件によっお、比熱が倉わるので、条件ごずに区別をする必芁がある。 定積倉化の堎合のモル比熱を定積モル比熱(molar heat at constant volume)ずいう。 定積モル比熱 C V {\displaystyle C_{V}} は定矩より、 C V = Q n Δ T {\displaystyle C_{V}={\frac {Q}{n\Delta T}}} である。 定積倉化では䜓積䞀定なので熱力孊第䞀法則より、 Δ U = Q {\displaystyle \Delta U=Q} すなわち、 Δ U = n C V Δ T = Q {\displaystyle \Delta U=nC_{V}\Delta T=Q} もし気䜓が単原子分子理想気䜓ならば、内郚゚ネルギヌの倉化量は であったので、 これより、 である。 定圧倉化の堎合のモル比熱を定圧モル比熱(molar heat at constant pressure)ずいう。 単分子原子理想気䜓の定圧モル比熱を求めおみよう。圧力 p [ P a ] {\displaystyle p\mathrm {[Pa]} } で n [ m o l ] {\displaystyle n\mathrm {[mol]} } の単分子原子理想気䜓の枩床が Δ T {\displaystyle \Delta T} 䞊がったずきの内郚゚ネルギヌの倉化量 Δ U {\displaystyle \Delta U} は である。理想気䜓の状態方皋匏より、定圧倉化では圧力䞀定のなので、 である。 たた、単分子原子気䜓の内郚゚ネルギヌの倉化は である。これを代入しお を埗る。定圧モル比熱は Q = n C p Δ T {\displaystyle Q=nC_{p}\Delta T} が成り立぀ので これより、 C p = 5 2 R {\displaystyle C_{p}={\frac {5}{2}}R} である。 熱をもらっお仕事をする装眮のこずを熱機関ずいう。 自動車のガ゜リン゚ンゞンや飛行機のゞェット゚ンゞンは、熱機関である。 なお、発電所の蒞気タヌビンも、熱機関ずみなすのが䞀般的である。 熱機関は、たずえばピストン郚分があっお、ピストンが膚匵しお、たた元の䜓積に戻ったりするなど、呚期的に状態を繰り返すので、熱機関の動䜜の過皋をサむクルずいう。 熱機関は、呚囲の高枩郚分から熱をもらうだけでなく、呚囲の䜎枩郚分に熱をすおなければならない。 なお、熱機関は、けっしお、䜎枩郚分から熱をもらっお、高枩郚分に熱をすおる事はない(もしあったずしたら、高枩郚分はたすたす高枩になっおしたうし、䜎枩郚分はたすたす䜎枩になっおしたう)。 仕事をする熱機関は、かならず高枩郚から熱をもらっお仕事をしお、䜎枩郚分に熱をすおるので、よっお熱は自然には高枩郚から䜎枩郚に移動する。 䟋倖ずしおクヌラヌや゚アコンのように倖郚から電力などの゚ネルギヌを加えないかぎり、けっしお自然には、䜎枩郚から高枩郚に自然に移動させる事はない。 倖郚から゚ネルギヌの加わっおない熱機関では、自然には高枩郚から䜎枩郚に熱を移動させる事はあっおも、けっしお、䜎枩郚から高枩郚に自然に移動させる事はなく、これを熱力孊の第2法則ずいう。 たた、すべおの熱を仕事に倉換する事は䞍可胜であり、これも熱力孊の第2法則に含める。 もし、受け取った熱をすべお仕事に倉換できる熱機関があるなら、䜎枩郚分から受け取った熱を自然に高枩郚分に枡しおしたう事もできおしたうず考えられおいる。 たた、䞊述のように、逆の堎合のない珟象のこずを䞍可逆倉化ずいう。いっぜう、逆の珟象もあり埗る堎合は可逆倉化ずいう。 熱機関の運動は、厳密には、普通は䞍可逆倉化である。(ただし、ある熱機関の熱効率が高い堎合に、近䌌的に可逆倉化ずしお蚈算する堎合がある。) たずえば、摩擊で止たる物䜓は、自然界には、けっしお逆の珟象はない。぀たり、静止しおいる物䜓が呚囲から熱(摩擊熱の逆に盞圓)を受け取っお、運動を始めるずいう珟象は、自然界には存圚しない。 ぀たり、このような考え方でいうなら、摩擊による物䜓の静止もたた、䞍可逆倉化の䞀䟋である。 気䜓を膚匵させお仕事を取り出す熱機関(ね぀きかん、thermal efficiency)が、あるずする。この熱機関の内郚気䜓を圧瞮させお戻すのにも、゚ネルギヌが必芁である。したがっお、加熱膚匵させお仕事をさせたあずは、熱機関の熱を攟熱しないず、圧瞮に膚匵時ず同じ゚ネルギヌが必芁になり、熱機関ずしお䟡倀が無くなる。だから熱機関を繰り返し利甚しお仕事をさせるためには、加熱をしお膚匵をしたあずに、気䜓を収瞮させる際に、冷华あるいは攟熱しお元の圧力や䜓積に戻すこずになる。 したがっお、熱機関には冷华源や攟熱先が必芁である。このような冷华源や攟熱先を䜎枩熱源ずいう。(冷华をする堎合は、圓然に冷华源が必芁である。攟熱をさせる堎合も、攟熱先は枩床が熱機関よりも䜎い必芁があるから、結局、冷华源があるこずず同等になる。)「䜎枩熱源」ずいう呌び方に関しお、熱を捚おる先なのに「熱源」ずいうのは奇劙ず感じるかもしれないが、䟿宜䞊、こういうので、慣れお頂きたい。 察しお、膚匵をさせるための気䜓の加熱に必芁な熱源を高枩熱源ずいう。蚀葉通り、高枩熱源の枩床は、䜎枩熱源の枩床よりも高い。 このように、サむクルずしお繰り返し䜿甚できる熱機関には、高枩熱源ず䜎音熱源の、枩床の異なる2個の熱源が必芁になる。 逆に蚀うず、たった䞀個の熱源だけでは、熱機関から仕事を取り出せない。 このような原理を、熱力孊の第2法則ずいう。 仕事ずしお取り出せる゚ネルギヌWは、高枩熱源で埗た熱量Q1のうち、䜎枩熱源で捚おるこずになる熱量Q2を匕いた残りQ1-Q2である。 熱機関を動かすのに必芁な゚ネルギヌは、最䜎でも高枩熱源の熱量Q1は必芁である。 熱機関が高枩熱源から吞収した熱量の内、仕事に倉えた割合を熱効率ずいう。熱効率 e {\displaystyle e} は、 で衚される。 熱効率eは、珟実の機械では1より小さくなる。䟋倖ずしお、理論的な解析をする堎合は、効率1の堎合を含めお蚈算する堎合もあるが、その堎合でも、熱効率は1以䞋であり、1を超えるこずは無い。 熱効率の定矩匏に、W=Q1-Q2を代入すれば、 ずなる。 物䜓は枩床が䞊昇するず䜓積が膚匵する。枩床が1[°C](あるいは1[K])䞊昇するに連れお䜓積の増加する割合を䜓膚匵率ずいう。 長さが、枩床の1°C増加あたりに、長さの膚匵する割合を線膚匵率ずいう。線膚匵率をαずしお、長さをL、加熱埌の長さの倉化量をΔL、加熱埌の枩床䞊昇をΔTずするず、定矩より の関係匏が成り立぀。 膚匵量が小さい堎合の近䌌匏ずしお、線膚匵率αず䜓積膚匵率βずの間に、以䞋の近䌌匏が知られおいる。 導出は、物䜓の䜓積をV、その倉化量をΔVずするず、 および の関係より、 さらに、近䌌匏 により、 䞡蟺から1を匕き、この問題蚭定では䜓積膚匵率βが、 であり、線膚匵率αが なので、結局は ずなる。(以䞊、導出。) (この節では、高校数孊III の埮分積分を甚いる。適宜該圓教科を参照しおください。) 圧力をpず曞くずする。䜓積をV、モル数をn、普遍気䜓定数をR、枩床を絶察枩床でTずする。 仕事Wの、瞬間的な仕事の倧きさは埮分を甚いおdWず衚せる。䜓積Vの、その瞬間の䜓積倉化は埮分を甚いおdVず衚せる。これらを甚いれば、 dW=pdV ず埮分方皋匏で衚せる。(定圧倉化では無いから、この匏のpは倉数である。) 䜓積をV1からV2たで倉化させた時の仕事は、積分を甚いお以䞋のように曞き衚せる。 これに、状態方皋匏の pV = nRT を、組み合わせる。 積分倉数のVに合わせお、pを曞き換えよう。 である。これより、仕事の匏は、 ずなる。(なお、logは自然察数である。) 結論をたずめるず、 である。 内郚゚ネルギヌUは、理想気䜓では枩床のみの関数で、等枩倉化では枩床が倉化しないから、 である。 したがっお、等枩倉化では である。 たず、熱ず内郚゚ネルギヌず仕事の関係匏 を、次のように埮分方皋匏に曞き換える。内郚゚ネルギヌの倉化を埮小倉化ずしおdUず衚したずするず、熱量Qや仕事Wも埮小倉化になるので、以䞋の様な匏になる。 QやWの埮分挔算蚘号dの䞊に点「'」が付いおいるのは、厳密に蚀うず、熱量Qや仕事Wは状態量で無いから、区別するために甚いおいる。 断熱倉化では なので、぀たり、 ずなる。 仕事に関しおは である。 内郚゚ネルギヌの埮小倉化は、定積モル比熱を甚いお、 ず曞ける。 なので、これ等を匏 0=dU+d'W に代入し、 ず曞ける。 䞡蟺をpVで割るず、 であるが、pV=nRTを利甚するず、 ずなる。 この埮分方皋匏を解く。たず移項しお、 ずなる。 積分しお、 ここで、Constは積分定数ずする。(積分定数を「C」ず曞かなかったのは、比熱の蚘号ずの混同を避けるため。) 察数の性質より、係数R/Cvを察数log()の䞭の倉数の指数に持っおこれる(æ•°å­ŠII盞圓)ので、蚈算するず、 さらに移項しお、倉数を巊蟺にたずめるず、 察数の性質より、察数同士の和は、䞭の倉数の積に倉えられるので、 である。 察数の定矩より、自然察数の底をeずすれば である。 eを新しく、別の定数ずしお、定数“constant”ず眮き盎せば、 である。 これで断熱倉化の枩床ず䜓積の関係匏の公匏が求たった。 仕事Wずの関係を芋たいので、先ほど求めた䞊の公匏をpずTの匏に曞き換える事を考える。状態方皋匏pV=nRTを甚いおTを、PずVを甚いた匏に曞き換えるず、たず代入しやすいように状態方皋匏を ず曞き換えお、これを公匏に代入すれば、 ず曞ける。 ここで、指数郚の匏は、マむダヌの匏Cp=Cv+Rより、定圧モル比熱で曞き換えが可胜である。 である。 ここで、: C p C V {\displaystyle {\frac {C_{p}}{C_{V}}}} を比熱比(ひね぀ひ、heat capacity ratio)ず蚀う。比熱比の蚘号は䞀般にγで衚す。 これを甚いるず、 である。 たた、枩床ず䜓積の関係匏 に比熱比を代入するず、 になる。 これらの、圧力ず䜓積の公匏、および枩床ず䜓積の公匏の二匏をポア゜ンの匏ずいう。 速床に぀いお、 であったから、運動゚ネルギヌに぀いおも、 である。これに、単原子分子理想気䜓の内郚゚ネルギヌの匏 ずを合わせお、運動゚ネルギヌは各方向成分を求める。各方向ずも等分されるのが劥圓なので、したがっお、各方向の運動゚ネルギヌは ずなる。 このこずから、運動の自由床1個に぀き、゚ネルギヌが 1 2 k T {\displaystyle {\frac {1}{2}}kT} ず぀等分される事がわかる。これを゚ネルギヌ等分配の法則(law of equi-paritation of energy)ずいう。 2原子分子では、運動の自由床は、分子速床の3方向に加えお、回転運動が2個、加わる。二぀の分子を結ぶ軞に垂盎な方向の平面䞊の線が回転軞の方向になるので、面の自由床2個が加わる。 よっお、2原子分子(diatomic molecule)では、理想気䜓の内郚゚ネルギヌの匏は、 になる。 2原子分子の内郚゚ネルギヌが 5 2 k T {\displaystyle {\frac {5}{2}}kT} になるこずは、実隓的にも比熱の枬定によっお確認されおいる。 ここたでで、高校物理の熱力孊での発展的話題は終了である。これより先の氎準の話題は、倧孊での範囲になる。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "commons:File:Boyle's law final.gif(参考画像)", "title": "気䜓" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "シリンダヌの䞭に入れられた気䜓を、枩床を䞀定に保ちながらピストンを抌しお圧力をn倍にするず、気䜓の䜓積は 1 n {\\displaystyle {\\frac {1}{n}}} 倍になる。このこずから、枩床䞀定のずき、気䜓の圧力 p [ P a ] {\\displaystyle p[\\mathrm {Pa} ]} ず䜓積 V [ m 3 ] {\\displaystyle V[\\mathrm {m^{3}} ]} は反比䟋する:", "title": "気䜓" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "たた、倉化前の気䜓の圧力ず䜓積を p 1 [ P a ] {\\displaystyle p_{1}[\\mathrm {Pa} ]} , V 1 [ m 3 ] {\\displaystyle V_{1}[\\mathrm {m^{3}} ]} 、倉化埌の圧力ず䜓積を p 2 [ P a ] {\\displaystyle p_{2}[\\mathrm {Pa} ]} , V 2 [ m 3 ] {\\displaystyle V_{2}[\\mathrm {m^{3}} ]} ずするず、", "title": "気䜓" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "ず衚珟できる。", "title": "気䜓" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "commons:File:Charles and Gay-Lussac's Law animated.gif(参考画像)", "title": "気䜓" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "気䜓を圧力を䞀定に保ちながら気䜓の枩床を倉化させるず、気䜓の䜓積 V [ m 3 ] {\\displaystyle V[\\mathrm 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"ボむル・シャルルの法則から、圧力を䞊げたり、枩床を䞋げおいくず気䜓の䜓積は 0 に近づくはずである。しかし、珟実には気䜓分子の䜓積や、分子間力が存圚するため、ボむル・シャルルの法則からは倖れるこずになる。ボむル・シャルルの法則が厳密に成り立぀仮想的な気䜓を理想気䜓ずいい、珟実に存圚する気䜓を実圚気䜓ずいう。理想気䜓では、気䜓分子の䜓積ず分子間力が無芖できる。", "title": "気䜓" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "垞枩垞圧付近では、実圚気䜓は理想気䜓ずしお近䌌できるこずが知られおいる。", "title": "気䜓" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "1 mol の理想気䜓に぀いお、ボむル・シャルルの法則の定数 R = p V T {\\displaystyle R={\\frac {pV}{T}}} の倀は、 R = 8.31 J / ( m o l ⋅ K ) = 8.31 × 10 3 P a ⋅ L / ( m o l ⋅ K ) {\\displaystyle R=8.31\\,\\mathrm {J/(mol\\cdot K)} =8.31\\times 10^{3}\\,\\mathrm {Pa\\cdot L/(mol\\cdot K)} } であり、 R {\\displaystyle R} を気䜓定数ずいう。", "title": "気䜓" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "理想気䜓の物質量が n [ m o l ] {\\displaystyle n\\,[\\mathrm {mol} ]} の堎合、気䜓の䜓積は物質量に比䟋するため、 R = p T V n {\\displaystyle R={\\frac {p}{T}}{\\frac {V}{n}}} より p V = n R T {\\displaystyle pV=nRT} を埗る。これを理想気䜓の状態方皋匏ずいう。", "title": "気䜓" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "気䜓の圧力ずいう巚芖的な状態に぀いお、気䜓分子の運動ずいった埮芖的な芖点から考察しおみよう。", "title": "気䜓分子運動論" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "圧力の仕組みを分子1個1個から考える。説明の簡単化のため、気䜓分子は質点ずする。", "title": "気䜓分子運動論" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "䞀蟺の長さL[m]の立方䜓の容噚に、気䜓が入っおいるずしよう。 分子1個の質量をm[kg]ずする。これが速床v[m/s]で運動しおいたずしお、速床vのx成分をvxずする。", "title": "気䜓分子運動論" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "", "title": "気䜓分子運動論" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "容噚の䞭で運動しおいる分子が、x軞に垂盎な右偎の壁にあたったずする。壁は、぀ねに静止し、この衝突は、匟性衝突であるずする。 よっお、衝突の前埌で、分子の速床の倧きさは倉わらない。", "title": "気䜓分子運動論" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "", "title": "気䜓分子運動論" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "するず運動量の倉化は、図より、以䞋のようになる。", "title": "気䜓分子運動論" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "これは、容噚の偎から芋れば、同じ倧きさの力積を気䜓分子1個から受けずるこずになる。぀たり、x軞に垂盎な容噚の壁が、気䜓分子1個の1回の衝突で受けた力積は 2 m v x {\\displaystyle 2mv_{x}} である。", "title": "気䜓分子運動論" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "時間tの間に、この分子が壁に衝突する回数は v x t 2 L {\\displaystyle {\\frac {v_{x}t}{2L}}} である。なぜならば、埀埩に2Lの距離を移動しお、速床はvxだからである。(壁は右偎ず巊偎の䞡方にあるが、巊偎の壁が受ける力積は右偎の壁の力積にはならないので、片方の壁だけが受ける衝突だけの力積を蚈算する必芁がある。)", "title": "気䜓分子運動論" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "衝突回数 v x t 2 L {\\displaystyle {\\frac {v_{x}t}{2L}}} ず、1回の衝突の力積 2 m v x {\\displaystyle 2mv_{x}} を掛け、時間 t で割れば、単䜍時間あたりに壁が受ける力積が出おくる。", "title": "気䜓分子運動論" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "単䜍時間あたりの力積の倉化ずは、力である。぀たり、気䜓分子1個が壁に及がす力が求たった。", "title": "気䜓分子運動論" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "次に気䜓分子党䜓が壁に䞎える力を求めたい。たず速床 v x {\\displaystyle v_{x}} は分子ごずに異なる可胜性があるので、分子速床の平均で考える必芁がある。 v x 2 {\\displaystyle v_{x}^{2}} の平均を v x 2 ̄ {\\displaystyle {\\bar {v_{x}^{2}}}} で衚そう。", "title": "気䜓分子運動論" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "分子の数をN個ずすれば、気䜓分子党䜓が右偎の壁に䞎える力F[N]は、", "title": "気䜓分子運動論" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "これを壁の面積 S=L[m] で割れば、右偎の壁に䞎える圧力 P[Pa] が求たる。", "title": "気䜓分子運動論" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "ここで、 L 3 {\\displaystyle L^{3}} は、容噚の䜓積である。", "title": "気䜓分子運動論" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "したがっお、圧力P[Pa] は、", "title": "気䜓分子運動論" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "ず曞ける。", "title": "気䜓分子運動論" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "速床のx方向成分 vx ず、速床vの関係を求める。", "title": "気䜓分子運動論" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "N個の分子の v , v y , v z {\\displaystyle v,v_{y},v_{z}} の2乗の平均を v 2 ̄ , v y 2 ̄ , v z 2 ̄ {\\displaystyle {\\bar {v^{2}}},{\\bar {v_{y}^{2}}},{\\bar {v_{z}^{2}}}} ずするず、䞉平方の定理より、", "title": "気䜓分子運動論" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "である。", "title": "気䜓分子運動論" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "ここで v 2 ̄ {\\displaystyle {\\sqrt {\\bar {v^{2}}}}} を2乗平均速床(root mean square velosity)ずいう。二乗平均速床は速さの平均ずは異なるこずに泚意。", "title": "気䜓分子運動論" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "たた、気䜓の速床に特別な方向は無いず考えられるので、", "title": "気䜓分子運動論" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "である。 よっお、", "title": "気䜓分子運動論" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "である。", "title": "気䜓分子運動論" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "これを圧力の匏に代入すれば、", "title": "気䜓分子運動論" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "ずなる。", "title": "気䜓分子運動論" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "を埗る。ここで、ボルツマン定数 k B = R N A {\\displaystyle k_{\\mathrm {B} }={\\frac {R}{N_{\\mathrm {A} }}}} を定矩するず、", "title": "気䜓分子運動論" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "これが、気䜓分子1個の運動゚ネルギヌの平均倀である。", "title": "気䜓分子運動論" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "気䜓分子1個の運動゚ネルギヌの平均倀の匏 1 2 m v 2 ̄ = 3 2 k B T {\\displaystyle {\\frac {1}{2}}m{\\bar {v^{2}}}={\\frac {3}{2}}k_{\\mathrm {B} }T} を v 2 ̄ {\\displaystyle {\\sqrt {\\bar {v{}^{2}}}}} に぀いお解けば、2乗平均速床 v 2 ̄ {\\displaystyle {\\sqrt {\\bar {v{}^{2}}}}} [m/s] が求たる。", "title": "気䜓分子運動論" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "ここで、分子量 M {\\displaystyle M} は M = m N A × 10 3 {\\displaystyle M=mN_{\\mathrm {A} }\\times 10^{3}} を満たすこずを䜿った。", "title": "気䜓分子運動論" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "䟋えば、この匏から 273 K (0 °C) における酞玠分子の速さの平均を求めおみるず 461 m/s であり、音速の 332 m/s よりも速く運動しおいるこずが分かる。", "title": "気䜓分子運動論" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "気䜓の内郚゚ネルギヌは分子の熱運動による運動゚ネルギヌず分子間力による䜍眮゚ネルギヌの和である。", "title": "気䜓分子運動論" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "ここで、分子間力による䜍眮゚ネルギヌは無芖できるほど小さいので、内郚゚ネルギヌは熱運動による運動゚ネルギヌに等しいずする。", "title": "気䜓分子運動論" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "単原子分子の堎合は、分子の回転を無芖できるため、内郚゚ネルギヌは、運動゚ネルギヌのみからなるず芋なしおよい。", "title": "気䜓分子運動論" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "単原子分子理想気䜓の内郚゚ネルギヌ U {\\displaystyle U} は", "title": "気䜓分子運動論" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "である。", "title": "気䜓分子運動論" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "シリンダヌ内に気䜓を入れ、なめらかに動く衚面積 S [ m 2 ] {\\displaystyle S[\\mathrm {m^{2}} ]} のピストンで閉じ蟌める。ピストンの倖の倧気圧が p [ P a ] {\\displaystyle p[\\mathrm {Pa} ]} のずき、シリンダヌ内の圧力も p [ P a ] {\\displaystyle p[\\mathrm {Pa} ]} である。シリンダヌ内の気䜓に熱を䞎え、気䜓をゆっくり膚匵させる。ピストンが Δ l [ m ] {\\displaystyle \\Delta l[\\mathrm {m} ]} 動いたずきたで、気䜓がピストンに加える力は p S [ N ] {\\displaystyle pS[\\mathrm {N} ]} である。気䜓がピストンにした仕事 W ′ [ J ] {\\displaystyle W'[\\mathrm {J} ]} は W ′ = p S Δ l = p Δ V {\\displaystyle W'=pS\\Delta l=p\\Delta V} である。", "title": "熱力孊" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "気䜓の圧力が倉化する堎合でも、p-Vグラフで囲たれた面積から気䜓が倖郚にする仕事を求められる。", "title": "熱力孊" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "積分を䜿っお衚すず、 W ′ = ∫ v 1 v 2 p ( v ) d v {\\displaystyle W'=\\int _{v_{1}}^{v_{2}}p(v)\\,dv} である。", "title": "熱力孊" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "定積倉化では、気䜓の䜓積は䞀定なので、気䜓が倖郚にする仕事は W ′ = p Δ V = 0 {\\displaystyle W'=p\\Delta V=0} である。埓っお熱力孊第䞀法則より、 Δ U = Q {\\displaystyle \\Delta U=Q} である。", "title": "熱力孊" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "定圧倉化では、気䜓が倖郚にする仕事は W ′ = p Δ V {\\displaystyle W'=p\\Delta V} なので、気䜓がされた仕事は W = − W ′ = − p Δ V {\\displaystyle W=-W'=-p\\Delta V} 。熱力孊第䞀法則より、 Δ U = Q − p Δ V {\\displaystyle \\Delta U=Q-p\\Delta V} である。", "title": "熱力孊" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "等枩倉化では、気䜓の内郚゚ネルギヌの倉化は0である。熱力孊第䞀法則より 0 = Δ U = Q + W {\\displaystyle 0=\\Delta U=Q+W} である。", "title": "熱力孊" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "断熱倉化では、倖郚ずの熱の出入りがないので、 Q = 0 {\\displaystyle Q=0} である。熱力孊第䞀法則より Δ U = W {\\displaystyle \\Delta U=W} である。", "title": "熱力孊" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "(熱䌝導の倧きいシリンダヌで)ピストンをゆっくず動かすず、シリンダヌ内の気䜓の枩床を倖気枩ず同じに保぀こずができるため、等枩倉化が実珟できる。", "title": "熱力孊" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "熱䌝導の小さいシリンダヌを䜿ったり、ピストンを極めおすばやく動かすず倖郚ず気䜓の熱の出入りが無芖できるため、断熱倉化が実珟できる。", "title": "熱力孊" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "気䜓1molに察しお、枩床を1K䞊げるのに必芁な熱量をモル比熱(molar heat capacity)ずいう。", "title": "モル比熱" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "である。", "title": "モル比熱" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "さお、気䜓の枩床を䞊げるず、状態方皋匏から分かるように圧力や䜓積が倉わる。もし、気䜓を倉圢が可胜な容噚(たずえばピストンヘッドが動けるシリンダヌ内郚)に入れれば、枩床を䞊昇させる際に気䜓は膚匵し容積が䞊昇するので、倖郚に仕事をするこずになる。", "title": "モル比熱" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "いっぜうで、もし、容噚が固くお倉圢しない堎合で、加熱によっお枩床や圧力のみが倉わる定積倉化の堎合は、気䜓は倖郚に仕事をしない。", "title": "モル比熱" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "これらを考えるず、容噚の条件によっお、比熱が倉わるので、条件ごずに区別をする必芁がある。", "title": "モル比熱" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "定積倉化の堎合のモル比熱を定積モル比熱(molar heat at constant volume)ずいう。", "title": "モル比熱" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "定積モル比熱 C V {\\displaystyle C_{V}} は定矩より、 C V = Q n Δ T {\\displaystyle C_{V}={\\frac {Q}{n\\Delta T}}} である。", "title": "モル比熱" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "定積倉化では䜓積䞀定なので熱力孊第䞀法則より、 Δ U = Q {\\displaystyle \\Delta U=Q}", "title": "モル比熱" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "すなわち、 Δ U = n C V Δ T = Q {\\displaystyle \\Delta U=nC_{V}\\Delta T=Q}", "title": "モル比熱" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "もし気䜓が単原子分子理想気䜓ならば、内郚゚ネルギヌの倉化量は", "title": "モル比熱" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "であったので、", "title": "モル比熱" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "これより、", "title": "モル比熱" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "である。", "title": "モル比熱" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "定圧倉化の堎合のモル比熱を定圧モル比熱(molar heat at constant pressure)ずいう。", "title": "モル比熱" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "単分子原子理想気䜓の定圧モル比熱を求めおみよう。圧力 p [ P a ] {\\displaystyle p\\mathrm {[Pa]} } で n [ m o l ] {\\displaystyle n\\mathrm {[mol]} } の単分子原子理想気䜓の枩床が Δ T {\\displaystyle \\Delta T} 䞊がったずきの内郚゚ネルギヌの倉化量 Δ U {\\displaystyle \\Delta U} は", "title": "モル比熱" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "である。理想気䜓の状態方皋匏より、定圧倉化では圧力䞀定のなので、", "title": "モル比熱" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "である。", "title": "モル比熱" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "たた、単分子原子気䜓の内郚゚ネルギヌの倉化は", "title": "モル比熱" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "である。これを代入しお", "title": "モル比熱" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "を埗る。定圧モル比熱は Q = n C p Δ T {\\displaystyle Q=nC_{p}\\Delta T} が成り立぀ので", "title": "モル比熱" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "これより、 C p = 5 2 R {\\displaystyle C_{p}={\\frac {5}{2}}R} である。", "title": "モル比熱" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "熱をもらっお仕事をする装眮のこずを熱機関ずいう。", "title": "熱機関" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "自動車のガ゜リン゚ンゞンや飛行機のゞェット゚ンゞンは、熱機関である。", "title": "熱機関" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "なお、発電所の蒞気タヌビンも、熱機関ずみなすのが䞀般的である。", "title": "熱機関" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "熱機関は、たずえばピストン郚分があっお、ピストンが膚匵しお、たた元の䜓積に戻ったりするなど、呚期的に状態を繰り返すので、熱機関の動䜜の過皋をサむクルずいう。", "title": "熱機関" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "熱機関は、呚囲の高枩郚分から熱をもらうだけでなく、呚囲の䜎枩郚分に熱をすおなければならない。", "title": "熱機関" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "なお、熱機関は、けっしお、䜎枩郚分から熱をもらっお、高枩郚分に熱をすおる事はない(もしあったずしたら、高枩郚分はたすたす高枩になっおしたうし、䜎枩郚分はたすたす䜎枩になっおしたう)。", "title": "熱機関" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "仕事をする熱機関は、かならず高枩郚から熱をもらっお仕事をしお、䜎枩郚分に熱をすおるので、よっお熱は自然には高枩郚から䜎枩郚に移動する。", "title": "熱機関" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "䟋倖ずしおクヌラヌや゚アコンのように倖郚から電力などの゚ネルギヌを加えないかぎり、けっしお自然には、䜎枩郚から高枩郚に自然に移動させる事はない。", "title": "熱機関" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "倖郚から゚ネルギヌの加わっおない熱機関では、自然には高枩郚から䜎枩郚に熱を移動させる事はあっおも、けっしお、䜎枩郚から高枩郚に自然に移動させる事はなく、これを熱力孊の第2法則ずいう。", "title": "熱機関" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "たた、すべおの熱を仕事に倉換する事は䞍可胜であり、これも熱力孊の第2法則に含める。", "title": "熱機関" }, { "paragraph_id": 89, "tag": "p", "text": "もし、受け取った熱をすべお仕事に倉換できる熱機関があるなら、䜎枩郚分から受け取った熱を自然に高枩郚分に枡しおしたう事もできおしたうず考えられおいる。", "title": "熱機関" }, { "paragraph_id": 90, "tag": "p", "text": "たた、䞊述のように、逆の堎合のない珟象のこずを䞍可逆倉化ずいう。いっぜう、逆の珟象もあり埗る堎合は可逆倉化ずいう。", "title": "熱機関" }, { "paragraph_id": 91, "tag": "p", "text": "熱機関の運動は、厳密には、普通は䞍可逆倉化である。(ただし、ある熱機関の熱効率が高い堎合に、近䌌的に可逆倉化ずしお蚈算する堎合がある。)", "title": "熱機関" }, { "paragraph_id": 92, "tag": "p", "text": "たずえば、摩擊で止たる物䜓は、自然界には、けっしお逆の珟象はない。぀たり、静止しおいる物䜓が呚囲から熱(摩擊熱の逆に盞圓)を受け取っお、運動を始めるずいう珟象は、自然界には存圚しない。", "title": "熱機関" }, { "paragraph_id": 93, "tag": "p", "text": "぀たり、このような考え方でいうなら、摩擊による物䜓の静止もたた、䞍可逆倉化の䞀䟋である。", "title": "熱機関" }, { "paragraph_id": 94, "tag": "p", "text": "気䜓を膚匵させお仕事を取り出す熱機関(ね぀きかん、thermal efficiency)が、あるずする。この熱機関の内郚気䜓を圧瞮させお戻すのにも、゚ネルギヌが必芁である。したがっお、加熱膚匵させお仕事をさせたあずは、熱機関の熱を攟熱しないず、圧瞮に膚匵時ず同じ゚ネルギヌが必芁になり、熱機関ずしお䟡倀が無くなる。だから熱機関を繰り返し利甚しお仕事をさせるためには、加熱をしお膚匵をしたあずに、気䜓を収瞮させる際に、冷华あるいは攟熱しお元の圧力や䜓積に戻すこずになる。", "title": "熱機関" }, { "paragraph_id": 95, "tag": "p", "text": "したがっお、熱機関には冷华源や攟熱先が必芁である。このような冷华源や攟熱先を䜎枩熱源ずいう。(冷华をする堎合は、圓然に冷华源が必芁である。攟熱をさせる堎合も、攟熱先は枩床が熱機関よりも䜎い必芁があるから、結局、冷华源があるこずず同等になる。)「䜎枩熱源」ずいう呌び方に関しお、熱を捚おる先なのに「熱源」ずいうのは奇劙ず感じるかもしれないが、䟿宜䞊、こういうので、慣れお頂きたい。", "title": "熱機関" }, { "paragraph_id": 96, "tag": "p", "text": "察しお、膚匵をさせるための気䜓の加熱に必芁な熱源を高枩熱源ずいう。蚀葉通り、高枩熱源の枩床は、䜎枩熱源の枩床よりも高い。", "title": "熱機関" }, { "paragraph_id": 97, "tag": "p", "text": "このように、サむクルずしお繰り返し䜿甚できる熱機関には、高枩熱源ず䜎音熱源の、枩床の異なる2個の熱源が必芁になる。", "title": "熱機関" }, { "paragraph_id": 98, "tag": "p", "text": "逆に蚀うず、たった䞀個の熱源だけでは、熱機関から仕事を取り出せない。 このような原理を、熱力孊の第2法則ずいう。", "title": "熱機関" }, { "paragraph_id": 99, "tag": "p", "text": "仕事ずしお取り出せる゚ネルギヌWは、高枩熱源で埗た熱量Q1のうち、䜎枩熱源で捚おるこずになる熱量Q2を匕いた残りQ1-Q2である。", "title": "熱機関" }, { "paragraph_id": 100, "tag": "p", "text": "熱機関を動かすのに必芁な゚ネルギヌは、最䜎でも高枩熱源の熱量Q1は必芁である。", "title": "熱機関" }, { "paragraph_id": 101, "tag": "p", "text": "熱機関が高枩熱源から吞収した熱量の内、仕事に倉えた割合を熱効率ずいう。熱効率 e {\\displaystyle e} は、", "title": "熱機関" }, { "paragraph_id": 102, "tag": "p", "text": "で衚される。", "title": "熱機関" }, { "paragraph_id": 103, "tag": "p", "text": "熱効率eは、珟実の機械では1より小さくなる。䟋倖ずしお、理論的な解析をする堎合は、効率1の堎合を含めお蚈算する堎合もあるが、その堎合でも、熱効率は1以䞋であり、1を超えるこずは無い。", "title": "熱機関" }, { "paragraph_id": 104, "tag": "p", "text": "熱効率の定矩匏に、W=Q1-Q2を代入すれば、", "title": "熱機関" }, { "paragraph_id": 105, "tag": "p", "text": "ずなる。", "title": "熱機関" }, { "paragraph_id": 106, "tag": "p", "text": "物䜓は枩床が䞊昇するず䜓積が膚匵する。枩床が1[°C](あるいは1[K])䞊昇するに連れお䜓積の増加する割合を䜓膚匵率ずいう。 長さが、枩床の1°C増加あたりに、長さの膚匵する割合を線膚匵率ずいう。線膚匵率をαずしお、長さをL、加熱埌の長さの倉化量をΔL、加熱埌の枩床䞊昇をΔTずするず、定矩より", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 107, "tag": "p", "text": "の関係匏が成り立぀。", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 108, "tag": "p", "text": "膚匵量が小さい堎合の近䌌匏ずしお、線膚匵率αず䜓積膚匵率βずの間に、以䞋の近䌌匏が知られおいる。", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 109, "tag": "p", "text": "導出は、物䜓の䜓積をV、その倉化量をΔVずするず、", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 110, "tag": "p", "text": "および", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 111, "tag": "p", "text": "の関係より、", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 112, "tag": "p", "text": "さらに、近䌌匏", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 113, "tag": "p", "text": "により、", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 114, "tag": "p", "text": "䞡蟺から1を匕き、この問題蚭定では䜓積膚匵率βが、", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 115, "tag": "p", "text": "であり、線膚匵率αが", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 116, "tag": "p", "text": "なので、結局は", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 117, "tag": "p", "text": "ずなる。(以䞊、導出。)", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 118, "tag": "p", "text": "(この節では、高校数孊III の埮分積分を甚いる。適宜該圓教科を参照しおください。)", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 119, "tag": "p", "text": "圧力をpず曞くずする。䜓積をV、モル数をn、普遍気䜓定数をR、枩床を絶察枩床でTずする。", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 120, "tag": "p", "text": "仕事Wの、瞬間的な仕事の倧きさは埮分を甚いおdWず衚せる。䜓積Vの、その瞬間の䜓積倉化は埮分を甚いおdVず衚せる。これらを甚いれば、", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 121, "tag": "p", "text": "dW=pdV", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 122, "tag": "p", "text": "ず埮分方皋匏で衚せる。(定圧倉化では無いから、この匏のpは倉数である。)", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 123, "tag": "p", "text": "䜓積をV1からV2たで倉化させた時の仕事は、積分を甚いお以䞋のように曞き衚せる。", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 124, "tag": "p", "text": "これに、状態方皋匏の pV = nRT を、組み合わせる。", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 125, "tag": "p", "text": "積分倉数のVに合わせお、pを曞き換えよう。", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 126, "tag": "p", "text": "である。これより、仕事の匏は、", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 127, "tag": "p", "text": "ずなる。(なお、logは自然察数である。) 結論をたずめるず、", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 128, "tag": "p", "text": "である。", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 129, "tag": "p", "text": "内郚゚ネルギヌUは、理想気䜓では枩床のみの関数で、等枩倉化では枩床が倉化しないから、", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 130, "tag": "p", "text": "である。", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 131, "tag": "p", "text": "したがっお、等枩倉化では", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 132, "tag": "p", "text": "である。", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 133, "tag": "p", "text": "たず、熱ず内郚゚ネルギヌず仕事の関係匏", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 134, "tag": "p", "text": "を、次のように埮分方皋匏に曞き換える。内郚゚ネルギヌの倉化を埮小倉化ずしおdUず衚したずするず、熱量Qや仕事Wも埮小倉化になるので、以䞋の様な匏になる。", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 135, "tag": "p", "text": "QやWの埮分挔算蚘号dの䞊に点「'」が付いおいるのは、厳密に蚀うず、熱量Qや仕事Wは状態量で無いから、区別するために甚いおいる。", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 136, "tag": "p", "text": "断熱倉化では", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 137, "tag": "p", "text": "なので、぀たり、", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 138, "tag": "p", "text": "ずなる。", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 139, "tag": "p", "text": "仕事に関しおは", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 140, "tag": "p", "text": "である。 内郚゚ネルギヌの埮小倉化は、定積モル比熱を甚いお、", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 141, "tag": "p", "text": "ず曞ける。", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 142, "tag": "p", "text": "なので、これ等を匏 0=dU+d'W に代入し、", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 143, "tag": "p", "text": "ず曞ける。 䞡蟺をpVで割るず、", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 144, "tag": "p", "text": "であるが、pV=nRTを利甚するず、", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 145, "tag": "p", "text": "ずなる。", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 146, "tag": "p", "text": "この埮分方皋匏を解く。たず移項しお、", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 147, "tag": "p", "text": "ずなる。 積分しお、", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 148, "tag": "p", "text": "ここで、Constは積分定数ずする。(積分定数を「C」ず曞かなかったのは、比熱の蚘号ずの混同を避けるため。) 察数の性質より、係数R/Cvを察数log()の䞭の倉数の指数に持っおこれる(æ•°å­ŠII盞圓)ので、蚈算するず、", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 149, "tag": "p", "text": "さらに移項しお、倉数を巊蟺にたずめるず、", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 150, "tag": "p", "text": "察数の性質より、察数同士の和は、䞭の倉数の積に倉えられるので、", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 151, "tag": "p", "text": "である。 察数の定矩より、自然察数の底をeずすれば", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 152, "tag": "p", "text": "である。 eを新しく、別の定数ずしお、定数“constant”ず眮き盎せば、", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 153, "tag": "p", "text": "である。 これで断熱倉化の枩床ず䜓積の関係匏の公匏が求たった。", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 154, "tag": "p", "text": "仕事Wずの関係を芋たいので、先ほど求めた䞊の公匏をpずTの匏に曞き換える事を考える。状態方皋匏pV=nRTを甚いおTを、PずVを甚いた匏に曞き換えるず、たず代入しやすいように状態方皋匏を", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 155, "tag": "p", "text": "ず曞き換えお、これを公匏に代入すれば、", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 156, "tag": "p", "text": "ず曞ける。 ここで、指数郚の匏は、マむダヌの匏Cp=Cv+Rより、定圧モル比熱で曞き換えが可胜である。", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 157, "tag": "p", "text": "である。 ここで、: C p C V {\\displaystyle {\\frac {C_{p}}{C_{V}}}} を比熱比(ひね぀ひ、heat capacity ratio)ず蚀う。比熱比の蚘号は䞀般にγで衚す。 これを甚いるず、", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 158, "tag": "p", "text": "である。", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 159, "tag": "p", "text": "たた、枩床ず䜓積の関係匏", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 160, "tag": "p", "text": "に比熱比を代入するず、", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 161, "tag": "p", "text": "になる。", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 162, "tag": "p", "text": "これらの、圧力ず䜓積の公匏、および枩床ず䜓積の公匏の二匏をポア゜ンの匏ずいう。", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 163, "tag": "p", "text": "速床に぀いお、", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 164, "tag": "p", "text": "であったから、運動゚ネルギヌに぀いおも、", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 165, "tag": "p", "text": "である。これに、単原子分子理想気䜓の内郚゚ネルギヌの匏", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 166, "tag": "p", "text": "ずを合わせお、運動゚ネルギヌは各方向成分を求める。各方向ずも等分されるのが劥圓なので、したがっお、各方向の運動゚ネルギヌは", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 167, "tag": "p", "text": "ずなる。", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 168, "tag": "p", "text": "このこずから、運動の自由床1個に぀き、゚ネルギヌが 1 2 k T {\\displaystyle {\\frac {1}{2}}kT} ず぀等分される事がわかる。これを゚ネルギヌ等分配の法則(law of equi-paritation of energy)ずいう。", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 169, "tag": "p", "text": "2原子分子では、運動の自由床は、分子速床の3方向に加えお、回転運動が2個、加わる。二぀の分子を結ぶ軞に垂盎な方向の平面䞊の線が回転軞の方向になるので、面の自由床2個が加わる。 よっお、2原子分子(diatomic molecule)では、理想気䜓の内郚゚ネルギヌの匏は、", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 170, "tag": "p", "text": "になる。 2原子分子の内郚゚ネルギヌが 5 2 k T {\\displaystyle {\\frac {5}{2}}kT} になるこずは、実隓的にも比熱の枬定によっお確認されおいる。", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 171, "tag": "p", "text": "ここたでで、高校物理の熱力孊での発展的話題は終了である。これより先の氎準の話題は、倧孊での範囲になる。", "title": "熱膚匵率" } ]
null
{{pathnav|高等孊校の孊習|高等孊校理科|高等孊校 物理|pagename=熱力孊|frame=1|small=1}} == 気䜓 == === ボむルの法則 === [[commons:File:Boyle's law final.gif]]参考画像 シリンダヌの䞭に入れられた気䜓を、枩床を䞀定に保ちながらピストンを抌しお圧力をn倍にするず、気䜓の䜓積は<math>\frac 1 n</math> 倍になる。このこずから、枩床䞀定のずき、気䜓の圧力<math>p [\mathrm{Pa}]</math>ず䜓積<math>V[\mathrm{m^3}]</math>は反比䟋する :<math>pV = k</math> (k:定数) たた、倉化前の気䜓の圧力ず䜓積を<math>p_1 [\mathrm{Pa}]</math>, <math>V_1[\mathrm{m^3}]</math>、倉化埌の圧力ず䜓積を<math>p_2 [\mathrm{Pa}]</math>, <math>V_2[\mathrm{m^3}]</math> ずするず、 :<math>p_1 V_1 = p_2V_2</math> ず衚珟できる。 === シャルルの法則 === [[commons:File:Charles and Gay-Lussac's Law animated.gif]]参考画像 気䜓を圧力を䞀定に保ちながら気䜓の枩床を倉化させるず、気䜓の䜓積 <math>V[\mathrm{m^3}]</math> ず絶察枩床 <math>T [\mathrm K]</math> は比䟋する :<math>\frac V T = k</math> (k:定数) たた、倉化前の気䜓の圧力ず絶察枩床を<math>V_1 [\mathrm{m^3}]</math>, <math>T_1[\mathrm{K}]</math>、倉化埌の圧力ず䜓積を<math>V_2 [\mathrm{m^3}]</math>, <math>T_2[\mathrm{K}]</math> ずするず、 :<math>\frac{V_1}{T_1} = \frac{V_2}{T_2}</math> ず衚珟できる。 === ボむル・シャルルの法則 === ボむルの法則から、気䜓の䜓積 <math>V[\mathrm{m^3}]</math> ず圧力 <math>p [\mathrm{Pa}]</math> は反比䟋し、シャルルの法則から、気䜓の䜓積 <math>V[\mathrm{m^3}]</math> ず絶察枩床 <math>T [\mathrm K]</math> は比䟋する。これらより、気䜓の䜓積 <math>V[\mathrm{m^3}]</math> は絶察枩床 <math>T [\mathrm K]</math> に比䟋し圧力 <math>p [\mathrm{Pa}]</math> に反比䟋する :<math>V = k \frac T p</math> より <math>\frac {pV}{T} = k</math> (k:定数) === 理想気䜓 === ボむル・シャルルの法則から、圧力を䞊げたり、枩床を䞋げおいくず気䜓の䜓積は 0 に近づくはずである。しかし、珟実には気䜓分子の䜓積や、分子間力が存圚するため、ボむル・シャルルの法則からは倖れるこずになる。ボむル・シャルルの法則が厳密に成り立぀仮想的な気䜓を'''理想気䜓'''ずいい、珟実に存圚する気䜓を'''実圚気䜓'''ずいう。理想気䜓では、気䜓分子の䜓積ず分子間力が無芖できる。 垞枩垞圧付近では、実圚気䜓は理想気䜓ずしお近䌌できるこずが知られおいる。 === 理想気䜓の状態方皋匏 === 1 mol の理想気䜓に぀いお、ボむル・シャルルの法則の定数 <math>R = \frac {pV}{T}</math> の倀は、<math>R = 8.31 \,\mathrm{J/(mol \cdot K)} = 8.31 \times 10^3 \,\mathrm{Pa\cdot L/(mol \cdot K)}</math> <ref>単䜍に泚意。<math>\mathrm{J=N\cdot m = Pa \cdot m^3 = 10^3 \, Pa \cdot L}</math></ref>であり、<math>R</math> を'''気䜓定数'''ずいう。 理想気䜓の物質量が <math>n \,[\mathrm{mol}]</math> の堎合、気䜓の䜓積は物質量に比䟋するため、 <math>R = \frac{p}{T}\frac{V}{n}</math> より <math>pV = nRT</math> を埗る。これを理想気䜓の状態方皋匏ずいう。 == 気䜓分子運動論 == 気䜓の圧力ずいう巚芖的な状態に぀いお、気䜓分子の運動ずいった埮芖的な芖点から考察しおみよう。 === 容噚に衝突した分子の運動量倉化 === [[File:立方䜓容噚䞭の気䜓分子.svg|thumb|300px|立方䜓容噚䞭の気䜓分子]] 圧力の仕組みを分子1個1個から考える。説明の簡単化のため、気䜓分子は質点ずする。 䞀蟺の長さL[m]の立方䜓の容噚に、気䜓が入っおいるずしよう。 分子1個の質量をm[kg]ずする。これが速床v[m/s]で運動しおいたずしお、速床vのx成分をv<sub>x</sub>ずする。 {{-}} [[File:気䜓分子の壁の衝突 1.svg|thumb|400px|気䜓分子の壁の衝突]] 容噚の䞭で運動しおいる分子が、x軞に垂盎な右偎の壁にあたったずする。壁は、぀ねに静止し、この衝突は、匟性衝突であるずする。 よっお、衝突の前埌で、分子の速床の倧きさは倉わらない。 {{-}} [[File:気䜓分子の衝突ず力積.svg|thumb|400px|気䜓分子の衝突ず力積]] するず運動量の倉化は、図より、以䞋のようになる。 :<math> m(-v_x)-mv_x=2mv_x </math> これは、容噚の偎から芋れば、同じ倧きさの力積を気䜓分子1個から受けずるこずになる。぀たり、x軞に垂盎な容噚の壁が、気䜓分子1個の1回の衝突で受けた力積は<math> 2mv_x</math>である。 時間tの間に、この分子が壁に衝突する回数は <math> \frac{v_xt}{2L} </math> である。なぜならば、埀埩に2Lの距離を移動しお、速床はvxだからである。壁は右偎ず巊偎の䞡方にあるが、巊偎の壁が受ける力積は右偎の壁の力積にはならないので、片方の壁だけが受ける衝突だけの力積を蚈算する必芁がある。 衝突回数 <math> \frac{v_xt}{2L} </math> ず、1回の衝突の力積 <math> 2mv_x</math> を掛け、時間 t で割れば、単䜍時間あたりに壁が受ける力積が出おくる。 :<math> 2mv_x \cdot \frac{v_xt}{2L} \cdot \frac{1}{t} = \frac{mv_x{}^2}{L}</math> 単䜍時間あたりの力積の倉化ずは、力である。぀たり、気䜓分子1個が壁に及がす力が求たった。 次に気䜓分子党䜓が壁に䞎える力を求めたい。たず速床<math> v_x</math>は分子ごずに異なる可胜性があるので、分子速床の平均で考える必芁がある。 <math>v_x^2</math> の平均を <math> \bar{v_x^2}</math> で衚そう。 分子の数をN個ずすれば、気䜓分子党䜓が右偎の壁に䞎える力F[N]は、 :<math> F= \frac{Nm \bar{v_x{}^2}}{L}</math>  [N] これを壁の面積 S=L<sup>2</sup>[m<sup>2</sup>] で割れば、右偎の壁に䞎える圧力 P[Pa] が求たる。 :<math> P=\frac{Nm \bar{v_x{}^2}}{L^3}</math>  [Pa] ここで、<math> L^3 </math> は、容噚の䜓積である。 したがっお、圧力P[Pa] は、 :<math> P=\frac{Nm \bar{v_x{}^2}}{V}</math>  [Pa] ず曞ける。 速床のx方向成分 v<sub>x</sub> ず、速床vの関係を求める。 N個の分子の <math>v,v_y,v_z </math> の2乗の平均を <math>\bar{v^2},\bar{v_y ^2},\bar{v_z ^2} </math> ずするず、䞉平方の定理より、 :<math> \bar{v^2} =\bar{v_x{}^2}+ \bar{v_y{}^2}+ \bar{v_z{}^2} </math> である。 ここで <math> \sqrt{\bar{v^2}} </math> を'''2乗平均速床'''root mean square velosityずいう。二乗平均速床は速床の絶察倀の平均ず倚少倀が違う。平均に関しおは[[w:平均]]に詳しい解説があるので、適宜参照されたし。ただし高校段階ではこの平均の問題に深入りする必芁は党くない。 たた、気䜓の速床に特別な方向は無いず考えられるので<ref>ここでは、重力の圱響は無芖しお考えおいる。</ref>、 :<math> \bar{v_x{}^2}= \bar{v_y{}^2}= \bar{v_z{}^2} </math> である。 よっお、 :<math> \bar{v_x{}^2} = \frac{\bar{v^2}}{3} </math> である。 これを圧力の匏に代入すれば、 :<math> P=\frac{Nm \bar{v{}^2}}{3V}</math> ずなる。 ==== 気䜓分子の運動゚ネルギヌ ==== :<math> p=\frac{Nm \bar{v{}^2}}{3V}</math> から <math> pV=\frac{Nm \bar{v{}^2}}{3}</math>を埗る。気䜓のモル数 <math>n</math> ず分子数はアボガドロ定数 <math>N_\mathrm A</math> の関係 <math>N = n N_\mathrm A</math> を代入し、理想気䜓の状態方皋匏 <math>pV = nRT</math> ず比范すれば、 :<math> nRT=\frac{nN_\mathrm A m \bar{v{}^2}}{3}</math> :<math> \frac 1 2 m \bar{v^2} = \frac 3 2 \left(\frac R {N_\mathrm A}\right)T</math> を埗る。ここで、ボルツマン定数 <math>k_\mathrm B = \frac R {N_\mathrm A}</math> を定矩<ref>ボルツマン定数は単に <math>k</math> ずも衚される。</ref>するず、 :<math> \frac 1 2 m \bar{v^2} = \frac 3 2 k_\mathrm B T</math> を埗る。 これが、気䜓分子1個の運動゚ネルギヌの平均倀である。 ==== 気䜓分子の速床 ==== 気䜓分子1個の運動゚ネルギヌの平均倀の匏 <math> \frac 1 2 m \bar{v^2} = \frac 3 2 k_\mathrm B T</math> を <math> \sqrt{\bar{v{}^2}}</math> に぀いお解けば、2乗平均速床 <math> \sqrt{\bar{v{}^2}}</math> [m/s] が求たる。 :<math> \sqrt{\bar{v{}^2}} = \sqrt{\frac{3k_\mathrm B T}{m}} = \sqrt{\frac{3RT}{mN_\mathrm A}} = \sqrt{\frac{3RT\times 10^3}{M}}</math> ここで、分子量 <math>M</math> は <math>M = mN_\mathrm A \times 10^3</math> を満たすこずを䜿った。 䟋えば、この匏から 273 K (0 °C) における酞玠分子の速さの平均を求めおみるず 461 m/s であり、音速の 332 m/s よりも速く運動しおいるこずが分かる。 === 内郚゚ネルギヌ === 気䜓の内郚゚ネルギヌは分子の熱運動による運動゚ネルギヌず分子間力による䜍眮゚ネルギヌの和である。 ここで、分子間力による䜍眮゚ネルギヌは無芖できるほど小さいので、内郚゚ネルギヌは熱運動による運動゚ネルギヌに等しいずする。 単原子分子の堎合は、分子の回転を無芖できるため、内郚゚ネルギヌは、運動゚ネルギヌのみからなるず芋なしおよい。 単原子分子理想気䜓の内郚゚ネルギヌ <math>U</math> は :<math> U = \frac{3}{2} NkT = \frac 3 2 nRT</math> である。 == 熱力孊 == === 気䜓のする仕事 === シリンダヌ内に気䜓を入れ、なめらかに動く衚面積 <math>S [\mathrm{m^2}]</math> のピストンで閉じ蟌める。ピストンの倖の倧気圧が <math>p [\mathrm{Pa}]</math> のずき、シリンダヌ内の圧力も <math>p [\mathrm{Pa}]</math> である<ref>ピストン倖ずシリンダヌ内の圧力が違うずするず、ピストンはなめらかに動く(=ピストンずシリンダヌ間の摩擊が存圚しない)ため、ピストンが動いおしたう。</ref>。シリンダヌ内の気䜓に熱を䞎え、気䜓をゆっくり膚匵させる。ピストンが <math>\Delta l [\mathrm{m}]</math> 動いたずきたで、気䜓がピストンに加える力は <math>pS [\mathrm N]</math> である。気䜓がピストンにした仕事 <math>W' [\mathrm J]</math> は <math>W' = pS\Delta l = p\Delta V</math> である。 === p-Vグラフ === 気䜓の圧力が倉化する堎合でも、p-Vグラフで囲たれた面積から気䜓が倖郚にする仕事を求められる。 積分を䜿っお衚すず、 <math>W'=\int_{v_1}^{v_2}p(v)\,dv</math>である。 === 定積倉化ず定圧倉化ず等枩倉化ず断熱倉化 === 定積倉化では、気䜓の䜓積は䞀定なので、気䜓が倖郚にする仕事は <math>W' = p\Delta V = 0</math> である。埓っお熱力孊第䞀法則より、<math>\Delta U = Q</math> である。 定圧倉化では、気䜓が倖郚にする仕事は <math>W' = p\Delta V</math> なので、気䜓がされた仕事は <math>W = -W' = -p\Delta V</math> 。熱力孊第䞀法則より、<math>\Delta U = Q -p\Delta V</math> である。 等枩倉化では、気䜓の内郚゚ネルギヌの倉化は0である。熱力孊第䞀法則より <math>0 = \Delta U = Q + W</math> である。 断熱倉化では、倖郚ずの熱の出入りがないので、 <math>Q = 0</math> である。熱力孊第䞀法則より <math>\Delta U = W</math> である。 (熱䌝導の倧きいシリンダヌで)ピストンをゆっくず動かすず、シリンダヌ内の気䜓の枩床を倖気枩ず同じに保぀こずができるため、等枩倉化が実珟できる。 熱䌝導の小さいシリンダヌを䜿ったり、ピストンを極めおすばやく動かすず倖郚ず気䜓の熱の出入りが無芖できるため、断熱倉化が実珟できる。 == モル比熱 == 気䜓1molに察しお、枩床を1K䞊げるのに必芁な熱量を'''モル比熱'''molar heat capacityずいう。 :<math>n[\mathrm{mol}]</math> の気䜓に熱量 <math>Q [\mathrm J]</math> を䞎えお枩床 <math>\Delta T [\mathrm K]</math> だけ䞊がったずすれば、モル比熱 <math>C [\mathrm{J/(mol\cdot K)}]</math> は :<math>C = \frac{Q}{n\Delta T}</math> である。 さお、気䜓の枩床を䞊げるず、状態方皋匏から分かるように圧力や䜓積が倉わる。もし、気䜓を倉圢が可胜な容噚たずえばピストンヘッドが動けるシリンダヌ内郚に入れれば、枩床を䞊昇させる際に気䜓は膚匵し容積が䞊昇するので、倖郚に仕事をするこずになる。 いっぜうで、もし、容噚が固くお倉圢しない堎合で、加熱によっお枩床や圧力のみが倉わる定積倉化の堎合は、気䜓は倖郚に仕事をしない。 これらを考えるず、容噚の条件によっお、比熱が倉わるので、条件ごずに区別をする必芁がある。 === 定積モル比熱 === 定積倉化の堎合のモル比熱を'''定積モル比熱'''molar heat at constant volumeずいう。 定積モル比熱 <math>C_V</math>は定矩より、 <math>C_V = \frac{Q}{n\Delta T}</math> である。 定積倉化では䜓積䞀定なので熱力孊第䞀法則より :<math>\Delta U = Q\quad\therefore\Delta U = nC_V\Delta T = Q</math>. もし気䜓が単原子分子理想気䜓ならば、内郚゚ネルギヌの倉化量は :<math>\Delta U= \frac{3}{2} nR\Delta T </math>  であったので :<math> \frac{3}{2} nR\Delta T =nC_V \Delta T</math>  より :<math> C_V = \frac{3}{2} R </math> 単原子分子理想気䜓 である。 === 定圧モル比熱 === 定圧倉化の堎合のモル比熱を'''定圧モル比熱'''molar heat at constant pressureずいう。 単分子原子理想気䜓の定圧モル比熱を求めおみよう。圧力 <math>p \mathrm{ [Pa] }</math>で <math>n \mathrm{ [mol] }</math> の単分子原子理想気䜓の枩床が <math>\Delta T</math> 䞊がったずきの内郚゚ネルギヌの倉化量 <math>\Delta U</math> は :<math>\Delta U = Q - p\Delta V</math> である。理想気䜓の状態方皋匏より、定圧倉化では圧力䞀定のなので、 :<math>p\Delta V = nR\Delta T</math> である。 たた、単分子原子気䜓の内郚゚ネルギヌの倉化は :<math>\Delta U = \frac{3}{2} nR\Delta T</math> である。これを代入しお :<math>Q = \Delta U + p \Delta V = \frac 5 2 nR\Delta T</math> を埗る。定圧モル比熱は <math>Q = nC_p\Delta T</math> が成り立぀ので これより、 <math>C_p = \frac 5 2 R</math> である。 == 熱機関 == === 熱機関ずサむクル === 熱をもらっお仕事をする装眮のこずを'''熱機関'''ずいう。 自動車のガ゜リン゚ンゞンや飛行機のゞェット゚ンゞンは、熱機関である。 なお、発電所の蒞気タヌビンも、熱機関ずみなすのが䞀般的である。 熱機関は、たずえばピストン郚分があっお、ピストンが膚匵しお、たた元の䜓積に戻ったりするなど、呚期的に状態を繰り返すので、熱機関の動䜜の過皋を'''サむクル'''ずいう。 熱機関は、呚囲の高枩郚分から熱をもらうだけでなく、呚囲の䜎枩郚分に熱をすおなければならない。 なお、熱機関は、けっしお、䜎枩郚分から熱をもらっお、高枩郚分に熱をすおる事はないもしあったずしたら、高枩郚分はたすたす高枩になっおしたうし、䜎枩郚分はたすたす䜎枩になっおしたう。 仕事をする熱機関は、かならず高枩郚から熱をもらっお仕事をしお、䜎枩郚分に熱をすおるので、よっお熱は自然には高枩郚から䜎枩郚に移動する。 䟋倖ずしおクヌラヌや゚アコンのように倖郚から電力などの゚ネルギヌを加えないかぎり、けっしお自然には、䜎枩郚から高枩郚に自然に移動させる事はない。 倖郚から゚ネルギヌの加わっおない熱機関では、自然には高枩郚から䜎枩郚に熱を移動させる事はあっおも、けっしお、䜎枩郚から高枩郚に自然に移動させる事はなく、これを'''熱力孊の第2法則'''ずいう。 たた、すべおの熱を仕事に倉換する事は䞍可胜であり、これも熱力孊の第2法則に含める。 もし、受け取った熱をすべお仕事に倉換できる熱機関があるなら、䜎枩郚分から受け取った熱を自然に高枩郚分に枡しおしたう事もできおしたうず考えられおいる。 たた、䞊述のように、逆の堎合のない珟象のこずを'''䞍可逆倉化'''ずいう。いっぜう、逆の珟象もあり埗る堎合は可逆倉化ずいう。 熱機関の運動は、厳密には、普通は䞍可逆倉化である。ただし、ある熱機関の熱効率が高い堎合に、近䌌的に可逆倉化ずしお蚈算する堎合がある。 たずえば、摩擊で止たる物䜓は、自然界には、けっしお逆の珟象はない。぀たり、静止しおいる物䜓が呚囲から熱摩擊熱の逆に盞圓を受け取っお、運動を始めるずいう珟象は、自然界には存圚しない。 ぀たり、このような考え方でいうなら、摩擊による物䜓の静止もたた、䞍可逆倉化の䞀䟋である。 === 熱効率 === [[File:Carncyklus.png|thumb|熱サむクルの䟋.]] [[File:Carnot heat engine 2.svg|300px|thumb|right|熱機関には高枩熱源ず䜎音熱源が必芁になる。]] 気䜓を膚匵させお仕事を取り出す熱機関ね぀きかん、thermal efficiencyが、あるずする。この熱機関の内郚気䜓を圧瞮させお戻すのにも、゚ネルギヌが必芁である。したがっお、加熱膚匵させお仕事をさせたあずは、熱機関の熱を攟熱しないず、圧瞮に膚匵時ず同じ゚ネルギヌが必芁になり、熱機関ずしお䟡倀が無くなる。だから熱機関を繰り返し利甚しお仕事をさせるためには、加熱をしお膚匵をしたあずに、気䜓を収瞮させる際に、冷华あるいは攟熱しお元の圧力や䜓積に戻すこずになる。 ;䜎枩熱源 したがっお、熱機関には冷华源や攟熱先が必芁である。このような冷华源や攟熱先を䜎枩熱源ずいう。冷华をする堎合は、圓然に冷华源が必芁である。攟熱をさせる堎合も、攟熱先は枩床が熱機関よりも䜎い必芁があるから、結局、冷华源があるこずず同等になる。「䜎枩熱源」ずいう呌び方に関しお、熱を捚おる先なのに「熱源」ずいうのは奇劙ず感じるかもしれないが、䟿宜䞊、こういうので、慣れお頂きたい。 ;高枩熱源 察しお、膚匵をさせるための気䜓の加熱に必芁な熱源を高枩熱源ずいう。蚀葉通り、高枩熱源の枩床は、䜎枩熱源の枩床よりも高い。 ;熱効率 このように、サむクルずしお繰り返し䜿甚できる熱機関には、高枩熱源ず䜎音熱源の、枩床の異なる2個の熱源が必芁になる。 逆に蚀うず、たった䞀個の熱源だけでは、熱機関から仕事を取り出せない。 このような原理を、'''熱力孊の第2法則'''ずいう。 仕事ずしお取り出せる゚ネルギヌWは、高枩熱源で埗た熱量Q<sub>1</sub>のうち、䜎枩熱源で捚おるこずになる熱量Q<sub>2</sub>を匕いた残りQ<sub>1</sub>-Q<sub>2</sub>である。 :'''W=Q<sub>1</sub>-Q<sub>2</sub>''' 熱機関を動かすのに必芁な゚ネルギヌは、最䜎でも高枩熱源の熱量Q<sub>1</sub>は必芁である。 熱機関が高枩熱源から吞収した熱量の内、仕事に倉えた割合を'''熱効率'''thermal efficiencyずいい :<math>e=\frac{W}{Q_1}</math> で衚される。熱効率の匏は100分率で衚す堎合もあり、その堎合は䞊匏の巊蟺を100倍すればよいだけである。本節では、100分率の衚蚘は甚いないずする。 熱効率eは、珟実の機械では1より小さくなる。䟋倖ずしお、理論的な解析をする堎合は、効率1の堎合を含めお蚈算する堎合もあるが、その堎合でも、熱効率は1以䞋であり、1を超えるこずは無い。 熱効率の定矩匏に、W=Q<sub>1</sub>-Q<sub>2</sub>を代入すれば、 :<math>e=\frac{Q_1-Q_2}{Q_1}</math> ずなる。 == 熱膚匵率 == 物䜓は枩床が䞊昇するず䜓積が膚匵する。枩床が1[℃]あるいは1[K]䞊昇するに連れお䜓積の増加する割合を'''䜓膚匵率'''ずいう。長さが、枩床の1℃増加あたりに、長さの膚匵する割合を線膚匵率ずいう。金属は熱䌝導率が高い。䞭でも銀Agが最も高く、Cu、Au、Al、などがこれに次いでいる。線膚匵率はプラスチックが最も高い。線膚匵率を&alpha;ずしお、長さをL、加熱埌の長さの倉化量を&Delta;L、加熱埌の枩床䞊昇を&Delta;Tずするず、定矩より :<math>\frac{\Delta L}{L}=\alpha\Delta T</math> の関係匏が成り立぀。膚匵量が小さい堎合の近䌌匏ずしお、線膚匵率&alpha;ず䜓積膚匵率&beta;ずの間に、以䞋の近䌌匏が知られおいる。 :<math>\beta=3\alpha</math>. * 導出 導出は、物䜓の䜓積をV、その倉化量を&Delta;Vずするず、 :<math>V+\Delta V=\left(L+\Delta L\right)^3</math> および :<math>V=L^3</math> の関係より、 :<math>1+\frac{\Delta V}{V}=\left(1+\frac{\Delta L}{L}\right)^3</math> さらに、近䌌匏 :<math>\left(1+\frac{\Delta L}{L}\right)^3=1+3\frac{\Delta L}{L}</math> により、 :<math>1+\frac{\Delta V}{V}=1+3\frac{\Delta L}{L}</math> 䞡蟺から1を匕き、この問題蚭定では䜓積膚匵率&beta;が、 :<math>\beta=\frac{\Delta V}{V}</math> であり、線膚匵率&alpha;が :<math>\alpha=\frac{\Delta L}{L}</math> なので、結局は :<math>\beta=3\alpha</math> ずなる。以䞊、導出。 == その他 == === 状態量 === 気䜓の倉数の倉数p,V,Tは、理想気䜓であれ、ファンデルワヌルス気䜓であれ、状態方皋匏理想気䜓かファンデルワヌルス気䜓かは、ここでは問わないがあるならば、倉数p,V,Tのうちの、どれか二぀が決たれば、気䜓の状態方皋匏から残りの倉数も決たる。こうしお3倉数p,V,Tが決たる。 内郚゚ネルギヌは、理想気䜓であれ、ファンデルワヌルス気䜓であれ、どちらにしおも、倉数p,V,Tのうち、どれか二぀が決たれば、気䜓の方皋匏から残りの倉数も決たる。決たった3倉数のp,V,Tによっお、内郚゚ネルギヌも決たっおしたう。このような、状態倉数によっおのみ決たる物理量を'''状態量'''じょうたいりょうずいう。 3倉数のp,V,Tが決たれば内郚゚ネルギヌも決定されるので、内郚゚ネルギヌは状態量である。 内郚゚ネルギヌを決める3倉数のうち、真に独立倉数なのは、そのうちの2個のみである。倉数p,V,Tのどれを2個たで独立倉数に遞んでもいいが、残りの1個は既に遞んだ倉数の埓属倉数になる。 どの倉数を独立倉数に遞ぶず、知りたい答えが求めやすいかは、問題による。 倚倉数の関数の埮分積分に぀いおは、倧孊理科系で扱う。倚倉数関数の埮分を偏埮分ずいう。解説は高校範囲を超える。 === 等枩倉化 === この節では、高校数孊III の埮分積分を甚いる。適宜該圓教科を参照しおください。 圧力をpず曞くずする。䜓積をV、モル数をn、普遍気䜓定数をR、枩床を絶察枩床でTずする。 仕事Wの、瞬間的な仕事の倧きさは埮分を甚いおdWず衚せる。䜓積Vの、その瞬間の䜓積倉化は埮分を甚いおdVず衚せる。これらを甚いれば、 dW=pdV ず埮分方皋匏で衚せる。定圧倉化では無いから、この匏のpは倉数である。 䜓積をV<sub>1</sub>からV<sub>2</sub>たで倉化させた時の仕事は、積分を甚いお以䞋のように曞き衚せる。 :<math> W=\int_{V_1}^{V_2} p dV </math> これに、状態方皋匏の pV = nRT を、組み合わせる。 積分倉数のVに合わせお、pを曞き換えよう。 :<math>p=\frac{nRT}{V}</math> である。これより、仕事の匏は、 :<math> W=\int_{V_1}^{V_2} p dV= \int_{V_1}^{V_2} \frac{nRT}{V} dV = nRT\int_{V_1}^{V_2}\frac{dV}{V} = nRT\log \frac{V_2}{V_1 }</math> ずなる。なお、logは自然察数である。 結論をたずめるず、 :<math>W = nRT \log{\frac{V_2}{V_1}} </math> である。 内郚゚ネルギヌUは、理想気䜓では枩床のみの関数で、等枩倉化では枩床が倉化しないから、 :&Delta;U=0 である。 したがっお、等枩倉化では :Q=W である。 === 断熱倉化 === たず、熱ず内郚゚ネルギヌず仕事の関係匏 :Q=U+W を、次のように埮分方皋匏に曞き換える。内郚゚ネルギヌの倉化を埮小倉化ずしおdUず衚したずするず、熱量Qや仕事Wも埮小倉化になるので、以䞋の様な匏になる。 :d'Q=dU+d'W QやWの埮分挔算蚘号dの䞊に点「'」が付いおいるのは、厳密に蚀うず、熱量Qや仕事Wは状態量で無いから、区別するために甚いおいる。 断熱倉化では :d'Q=0 なので、぀たり、 :0=dU+d'W ずなる。 仕事に関しおは :d'W=pdV である。 内郚゚ネルギヌの埮小倉化は、定積モル比熱を甚いお、 :dU=nC<sub>V</sub>dT ず曞ける。 なので、これ等を匏 0=dU+d'W に代入し、 :0=nC<sub>V</sub>dT+pdV ず曞ける。 䞡蟺をpVで割るず、 :<math>0=\frac{nC_VdT}{pV}+\frac{pdV}{pV}=\frac{nC_VdT}{pV}+\frac{dV}{V}</math> であるが、pV=nRTを利甚するず、 :<math>0=\frac{nC_VdT}{nRT}+\frac{dV}{V}=\frac{C_V}{R}\frac{dT}{T}+\frac{dV}{V}</math> ずなる。 この埮分方皋匏を解く。たず移項しお、 :<math>\frac{dT}{T}=-\frac{R}{C_V}\frac{dV}{V}</math> ずなる。 積分しお、 :<math>\log T=- \frac{R}{C_V} \log{V}+Const</math> ここで、Constは積分定数ずする。積分定数を「C」ず曞かなかったのは、比熱の蚘号ずの混同を避けるため。 察数の性質より、係数R/Cvを察数log()の䞭の倉数の指数に持っおこれる数孊II盞圓ので、蚈算するず、 :<math>\log T=-\log{V^{\frac{R}{C_V}}}+Const</math> さらに移項しお、倉数を巊蟺にたずめるず、 :<math>\log T+\log V^{\frac{R}{C_V}}=Const</math> 察数の性質より、察数同士の和は、䞭の倉数の積に倉えられるので、 :<math>\log TV^{\frac{R}{C_V}}=Const</math> である。 察数の定矩より、自然察数の底をeずすれば :<math>TV^{\frac{R}{C_V}}=e^{Const}</math> である。 e<sup>Const</sup>を新しく、別の定数ずしお、定数“constant”ず眮き盎せば、 :<math>TV^{\frac{R}{C_V}}=constant</math> である。 これで断熱倉化の枩床ず䜓積の関係匏の公匏が求たった。 ;枩床ず䜓積の関係匏 仕事Wずの関係を芋たいので、先ほど求めた䞊の公匏をpずTの匏に曞き換える事を考える。状態方皋匏pV=nRTを甚いおTを、PずVを甚いた匏に曞き換えるず、たず代入しやすいように状態方皋匏を :<math>T=\frac{pV}{nR}</math> ず曞き換えお、これを公匏に代入すれば、 :<math>TV^{\frac{R}{C_V}}=\frac{pV}{nR}V^{\frac{R}{C_V}}=\frac{1}{nR}pVV^{\frac{R}{C_V}}=\frac{1}{nR}pV^{1+\frac{R}{C_V}}=constant</math> ;圧力ず䜓積の関係匏 :<math>\frac{1}{nR}</math>は定数なので、これを定数郚にたずめおしたえば、別の定数をConst<sub>2</sub>ずでも眮いお、 :<math>pV^{1+\frac{R}{C_V}}=Const_2</math> ず曞ける。 ここで、指数郚の匏は、マむダヌの匏Cp=Cv+Rより、定圧モル比熱で曞き換えが可胜である。 :<math>pV^{\frac{C_p}{C_V}}=Const_2</math> である。 ここで、:<math>\frac{C_p}{C_V}</math>を'''比熱比'''ひね぀ひ、heat capacity ratioず蚀う。比熱比の蚘号は䞀般に&gamma;で衚す。 これを甚いるず、 :<math>pV^{\gamma}=Const_2</math> である。 たた、枩床ず䜓積の関係匏 :<math>TV^{\frac{R}{C_V}}=constant</math> に比熱比を代入するず、 :<math>TV^{\gamma -1}=constant</math> になる。 これらの、圧力ず䜓積の公匏、および枩床ず䜓積の公匏の二匏を'''ポア゜ンの匏'''ずいう。 === カルノヌサむクル === [[File:Carncyklus.png|thumb|カルノヌサむクル]] 等枩倉化や断熱倉化の考察で求たった公匏を甚いお、理論的な熱機関の、理論的な効率を調べよう。 たず、熱源ずしお、高枩熱源T1ず䜎枩熱源T2を甚意する。熱サむクルずしお、 :高枩熱源による等枩膚匵 → 断熱膚匵 → 䜎枩熱源による等枩収瞮 → 断熱圧瞮 ずいうサむクルを考える。 このようなサむクルを'''カルノヌサむクル'''Carnot cycleずいう。 なお教育の郜合䞊の話ずしお、蒞気機関や自動車゚ンゞンなどのように珟実䞖界で制䜜される熱サむクルは、もっず耇雑な過皋になるが、しかし、いきなりそういうのを考えるのは耇雑なので、たず、熱力孊の教育では、カルノヌサむクルを考えるのが、倧孊の理系の熱力孊の教育では䞀般的である。 カルノヌサむクルがなぜ、このようなサむクル圢状なのかずいうず、たず高枩熱源から熱を貰う間は、気䜓枩床は高枩熱源の枩床ず均衡しおるずしおいるので、等枩膚匵ずするのが劥圓だろう。高枩熱源から熱をもらい終わったあず、䜎枩圧瞮される前に、等枩倉化以倖で仕事をしお、内郚気䜓の枩床を䜎枩熱源の枩床たで䞋げるずするのが劥圓である収瞮時も気䜓の枩床が熱源ず同じほうが理論的に扱いやすい。等枩倉化の膚匵のあずの倉化は、あたり䜙蚈な゚ネルギヌ源を増やしたくないので、理論的に扱いやすいのは、断熱倉化ずするのが扱いやすいだろう。もし定積倉化や定圧倉化にするず、機関が倖郚ず仕事のやりずりをするため、぀たり倖郚ず゚ネルギヌのやりずりをする事態になるので、倉数が増えおしたい、蚈算が面倒になるだろう。 ずもかく、カルノヌサむクルで行われる仕事を求めよう。 たず図の点1から点2の間の仕事W<sub>12</sub>は等枩膚匵での仕事なので、高枩熱源の枩床をT<sub>2</sub>ずすれば、公匏より、 :<math>W_{12}=nRT_2\log\frac{V_2}{V_1}</math> である。 図の点2から点3の間の仕事W<sub>12</sub>は断熱膚匵での仕事であり、ポア゜ンの公匏W<sub>12</sub> :<math>pV^{\gamma}=K_1</math> よりK1は定数ずする、 :<math>W_{23}=\int_{V_2}^{V_3}pdV=K_1\int_{V_2}^{V_3}V^{-\gamma}dV= \frac{K_1}{1-\gamma}[V^{1-\gamma}]_{V_2}^{V_3}</math> :<math>=\frac{K_1}{\gamma -1}[V^{1-\gamma}]_{V_3}^{V_2}=\frac{K_1}{\gamma -1}[\frac{1}{V^{\gamma -1}}]_{V_3}^{V_2}=\frac{K_1}{\gamma -1}(\frac{1}{V_3^{\gamma -1}}-\frac{1}{V_2^{\gamma -1}})=\frac{1}{\gamma -1}(p_3V_3-p_2V_2)=\frac{1}{\gamma -1}(nRT_1-nRT_2)</math> である。 図の点3から点4の間の仕事W<sub>34</sub>は等枩圧瞮での負の仕事なので、䜎枩熱源の枩床をT<sub>1</sub>ずすれば、公匏より、 :<math>W_{34}=nRT_1\log\frac{V_4}{V_3}=-nRT_1\log\frac{V_3}{V_4}</math> であり、この負の仕事の倧きさず等量の熱を攟出するこずになる。 図の点4から点1の間の仕事W<sub>41</sub>は断熱圧瞮での仕事であり、ポア゜ンの公匏 :<math>pV^{\gamma}=K_2</math> よりK2は定数ずする、 :<math>W_{41}=\int_{V_4}^{V_1} pdV=K_2 \int_{V_4}^{V_1} V^{-\gamma}dV=\frac{K_2}{1-\gamma}[V^{1-\gamma}]_{V_4}^{V_1}</math> :<math>=\frac{K_2}{\gamma -1}[V^{1-\gamma}]_{V_1}^{V_4}=\frac{K_2}{\gamma -1}[\frac{1}{V^{\gamma -1}}]_{V_1}^{V_4}</math> :<math>=\frac{K_2}{\gamma -1}(\frac{1}{V_1^{\gamma -1}}-\frac{1}{V_4^{\gamma -1}})=\frac{1}{\gamma -1}(p_1V_1-p_4V_4)=\frac{1}{\gamma -1}(nRT_2-nRT_1)=-W_{23}</math> である。 機関が1サむクルの間にした仕事は、これ等を足し合わせれば良いから、 :<math>W_{12}+W_{23}+W_{34}+W_{41}</math> である。 このうち、 :<math>W_{23}=-W_{41}</math> なので、仕事ずしお残る倉数は、 :<math>W_{12}+W_{34}</math> であり、 :<math>W_{12}=nRT_2\log\frac{V_2}{V_1}</math> :<math>W_{34}=nRT_1\log\frac{V_4}{V_3}=-nRT_1\log\frac{V_3}{V_4}</math> だから、 :<math>W_{12}+W_{34}=nRT_2\log\frac{V_2}{V_1}-nRT_1\log\frac{V_3}{V_4}</math> である。これが、この機関が1サむクルで行う正味の仕事である。 ずころで、<math>\frac{V_2}{V_1}</math>ず、<math>\frac{V_3}{V_4}</math>の関係を求めよう。 状態方皋匏pV=nRTより、 :<math>p_1V_1=p_2V_2</math>  1 :<math>p_3V_3=p_4V_4</math>  2 である。さらにポア゜ンの公匏より、 :<math>p_4V_4{}^{\gamma}=p_1V_1{}^{\gamma}</math>  3 :<math>p_2V_2{}^{\gamma}=p_3V_3{}^{\gamma}</math>  4 である。 これらを連立しお解けば良い。蚈算の䞀䟋を瀺す。 たず、匏(1)ず匏(2)の巊蟺どうしず右蟺どうしを掛ける。するず、 :<math>p_1p_3V_1v_3=p_2p_4V_2V_4</math>  5 である。 今床は匏(3)ず匏(4)の巊蟺どうしず右蟺どうしを掛ける。するず、 :<math>p_2p_4V_2{}^{\gamma}v_4{}^{\gamma}=p_1p_3V_1{}^{\gamma}V_3{}^{\gamma}</math>  6 である。 匏(6)に匏(5)を代入するず、匏(6)の巊蟺は、 :<math>p_2p_4V_2{}^{\gamma}v_4{}^{\gamma}=(p_2p_4V_2V_4)(V_2v_4)^{\gamma -1}=(p_1p_3V_1v_3)(V_2v_4)^{\gamma -1}</math>  7 匏(6)の右蟺は、 :<math>p_1p_3V_1{}^{\gamma}V_3{}^{\gamma}=(p_1p_3V_1v_3)(V_1V_3)^{\gamma -1}</math>  8 ずなる。 匏(7)=匏(8)なので、 :<math>(p_1p_3V_1v_3)(V_2v_4)^{\gamma -1}=(p_1p_3V_1v_3)(V_1V_3)^{\gamma -1}</math>   9 である。これを敎理しお、 :<math>(V_2v_4)^{\gamma -1}=(V_1V_3)^{\gamma -1}</math>      10 ずなる。これより、 :<math>(V_2v_4)=(V_1V_3)</math>    11 である。さらに、求めたいのは、<math>\frac{V_2}{V_1}</math>ず、<math>\frac{V_3}{V_4}</math>の関係であったから、匏(10)を移行すれば、 :<math>\frac{V_2}{V_1}=\frac{V_3}{V_4}</math>     12 が求たる。 なぜ、匏(12)を求めたかずいうず、そもそもの目的は、正味の仕事 :<math>W_{12}+W_{34}=nRT_2\log\frac{V_2}{V_1}-nRT_1\log\frac{V_3}{V_4}</math>    13 を求めるためであったので、では、正味の仕事を求めよう。 匏(12)より、匏(13)を倉圢できお、 :<math>W_{12}+W_{34}=nR(T_2-T_1)\log\frac{V_2}{V_1}</math>    14 ず曞ける。 これが、カルノヌサむクルの、1サむクルでの正味の仕事である。 ==== カルノヌサむクルの効率 ==== たず、自動車゚ンゞンの熱サむクルは、カルノヌサむクルではない。 熱サむクルは、カルノヌサむクルの他にも、さたざたな圢がある。 自動車゚ンゞンどうしの熱サむクルですら、ガ゜リン゚ンゞンの熱サむクルずディヌれル゚ンゞンの熱サむクルは、別々の圢であるし、それらの熱効率の公匏の具䜓圢も違っおくる。 このように、具䜓的な熱サむクルの違いによっお、それぞれ熱効率の公匏も具䜓的な圢が違う。 高校生は、たずは孊習の基準ずしおカルノヌサむクルの堎合の熱効率の理論䞊の公匏を導出しおみよう。たた、埌述の節にある「゚ントロピヌ」などの蚈算でも、カルノヌサむクルをもずに蚈算をするので、たず、カルノヌサむクルを孊がう。 では、これからカルノヌサむクルの理論䞊の仕事効率の公匏を探求しよう。 :※ 図では、x軞倉数がPになっおいるが、x軞倉数をPにするか、それずもVにするかは、あたり本質的なこずではないので、読者には容赊を願いたい。PVグラフの座暙軞のずりかたは、分野によっおはx軞が堎合もあれば、別の分野ではx軞がVの堎合もあり、分野ごずに異なっおおり、統䞀しおない。 {{-}} [[File:Carncyklus.png|thumb|カルノヌサむクル]] カルノヌサむクルが高枩熱源から受け取る熱量Q1は、行皋1→2であり、この行皋は等枩倉化なので、受け取った熱量はすべお仕事になっおいる。行皋1→2での等枩倉化の仕事は、 :<math>W_{12}=nRT_2\log\frac{V_2}{V_1}</math> であったので。これが高枩熱源から受け取った熱量Q1に等しい。぀たり :<math>Q_1=nRT_2\log\frac{V_2}{V_1}</math> である。 熱効率eの匏は、高枩熱源から受け取った熱量をQずしお、正味の仕事をWずすれば、 :<math>e=\frac{W}{Q}</math> であった。 これに、既に求めた、熱量Q<sub>1</sub>ずW<sub>12</sub>を代入すれば、 :<math>e=\frac{W}{Q}=\frac{nR(T_2-T_1)\log(V_2/V_1)}{nRT_2\log(V_2/V_1)}</math> である。これを玄分しお敎理すれば、 :<math>e=\frac{T_2-T_1}{T_2}</math> である。これがカルノヌサむクルの理論䞊の最高効率である。このカルノヌサむクルの最高効率は、絶察枩床だけで決たる。 実際の熱機関の効率は、䞍可逆倉化ふかぎゃくぞんか、irreversible changeを含み、これよりも䜎くなるので、珟実の熱効率たで匏に含めたければ、䞍等号を甚いお衚せば良い。 匏を曞くず :<math>e</math>'''≩'''<math>\frac{T_2-T_1}{T_2}</math> ずなる。 * 泚意事項 カルノヌサむクルの最倧効率のこの公匏 <math>e=\frac{T_2-T_1}{T_2}</math> は、あくたで熱サむクルの圢がカルノヌサむクルな堎合のみの公匏である。 サむクルがカルノヌサむクル以倖の堎合に぀いおは、䞊蚘の匏倉圢では、䜕の導出・蚌明もできおいない。 もし読者が、カルノヌサむクル以倖の熱サむクルの堎合に、最倧の効率の匏を求めたいなら、効率の定矩匏 <math>e=\frac{W}{Q_1}</math> たたは匏倉圢した <math>e=\frac{Q_1-Q_2}{Q_1}</math>に戻っお、蚈算しなおす必芁がある。 カルノヌサむクルでない、自動車゚ンゞンでのp,v,Tの倉化をもずに考案された熱サむクルが、すでに工孊などで提案されおおり、たずえばオットヌサむクルガ゜リン゚ンゞンの熱サむクルやディヌれルサむクルなどディヌれル゚ンゞンのサむクルがある。※ 倧孊の工孊の範囲なので、高校生は芚えなくおいい。 オットヌサむクルやディヌれルサむクルの理論䞊の最倧効率の匏も、<math>e=\frac{Q_1-Q_2}{Q_1}</math> をもずにした効率の公匏がすでに提案されおいる。※ 公匏は、高校生にずっおは耇雑なので、省略する。 なお䞀般に、熱機関で理論䞊の効率が最倧効率になりうる堎合は、あくたで、たず、その熱機関の動かし方が可逆であり、さらに熱機関を準静的に動かした堎合である。そもそも珟実の自動車゚ンゞンは可逆・準静的には運動しおるずは蚀いづらいずいう珟実にも、気を぀ける必芁があるだろう。 * その他 ※ 範囲倖 たた、䞊蚘の議論をみるかぎり、「熱サむクルの圢がカルノヌサむクルの圢に近いかどうか」は、効率の高䜎ずは無関係である。 [[File:カルノヌサむクルぞの分解.svg|thumb|カルノヌサむクルぞの分解]] そもそも、どんな圢の熱サむクルも、図のように、耇数個のカルノヌサむクルの組み合わせに分解できる。右図の䟋のように、ゆがんだ䞞型のサむクルですら、耇数個のカルノヌサむクルの組み合わせに分解できる。 もし仮に、1個のカルノヌサむクルに圢が近いこずで熱効率が高くなるず仮定したら、では、どんな圢の熱サむクルもカルノヌサむクルの組み合わせに分解できるずいうグラフ䞊の事実をどう考えるのか {{-}} ---- === ゚ントロピヌ === ==== 熱の䌝わりず゚ントロピヌ ==== 自然界では、倖郚から゚ネルギヌを加えないかぎり、高枩物䜓から接觊した䜎枩物䜓には熱が䌝わり、高枩物䜓から熱が倱われただけ、高枩物䜓の枩床が䞋がっおいき、逆に䜎枩物䜓が埗た熱のぶんだけ䜎枩物䜓の枩床は䞊がっおいき、最終的に䞡物䜓元・高枩物䜓ず元・䜎枩物䜓の枩床は等しくなる。 その逆の珟象䜎枩物䜓から高枩物䜓に熱が䌝わり、高枩物䜓はたすたす高枩になり、䜎枩物䜓はたすたす䜎枩になる珟象は存圚しない。 このような、高枩物䜓から䜎枩物䜓に熱が぀たわる珟象を、数匏で調べおみよう。 [[File:熱゚ントロピヌの説明甚の図.svg|thumb|500px|熱゚ントロピヌの説明甚の図]] たず、図のように、床の䞊にある高枩物䜓に接觊した䜎枩物䜓に、熱が䌝わる堎合を考える。高枩物䜓も䜎枩物䜓も静止しおるずしよう。 床は熱を䌝えにくい物䜓で䜜られおいるずする。問題の簡単化のため、高枩物䜓の熱は䜎枩物䜓にのみ䌝わり、他の堎所には拡散しないずしよう。たずえば、空気䞭ぞの熱の拡散は、無芖する。 このずき、高枩ず䜎枩の定矩により、 :<math>T_h</math> ≧ <math>T_c</math> である。 たず、高枩熱源の枩床をT<sub>h</sub>ず曞くずしよう。たた、䜎枩熱源の枩床はT<sub>c</sub>ず曞くずしよう。 するず、高枩物䜓が倱った熱量のぶんだけ、䜎枩物䜓は熱量を埗るので、䞡物䜓の倉化した熱量の倧きさは同じである。 ぀たり、高枩熱源の熱量の倉化の倧きさを Q<sub>h</sub> ずしお、 たた、䜎枩熱源の熱量の倉化の倧きさを Q<sub>c</sub> ずすれば、 :|Q<sub>h</sub>||Q<sub>c</sub>| である。蚘号 | | は絶察倀の蚘号。 簡単化のため :|Q<sub>h</sub>||Q<sub>c</sub>|Q ず曞くしよう。 さお、倩䞋り的だが、 :<math>S=\frac{Q}{T}</math> ずいう量を考える。 量Sは、それぞれの物䜓ごずに考える必芁があり、 :<math>S_1=\frac{Q_h}{T_h}</math> および <math>S_2=\frac{Q_c}{T_c}</math> ずいう物理量をそれぞれ考える必芁がある。 すごく倩䞋り的だが、この量 S<sub>1</sub> および S<sub>2</sub> は、足しあわせられるずしよう。 :※ ぀たり、いわゆる「瀺量性」しりょうせいの倉数だずしよう。たずえば、質量は、瀺量性の倉数である。質量1kg物䜓の物䜓Aず、質量2kgの物䜓を同時に重量蚈に乗せれば、重量蚈の瀺す数倀ずしお、質量は3kg1kg2kgを瀺す。 :いっぜう、枩床は、瀺量性の倉数ではない。枩床20℃の氎に、枩床40℃の湯をたぜおも、けっしお枩床60℃にはならない。 さお、ずにかく、この量 S<sub>1</sub> および S<sub>2</sub> は、足しあわせる。 するず、系党䜓では、この量は、 :<math>S_1 + S_2 = \frac{Q_h}{T_h} + \frac{Q_C}{T_c}</math> になる。 このずき、 :|Q<sub>h</sub>||Q<sub>c</sub>|Q ずいった仮定があったので、この仮定にもずづき、さきほどの匏S1S2にあるQhずQcに、それぞれQを代入すれば、 :<math>S_1 + S_2 = \frac{-Q}{T_h} + \frac{Q}{T_c}</math> ずなる。 䞊匏では、高枩物䜓からは熱量が倱われるので、負号ヌを付けた。 さらに、 :<math>T_h</math> ≧ <math>T_c</math> の関係を思い出し、 さきほどの匏ず連立させるず、 :<math>\frac{-Q}{T_h} + \frac{Q}{T_c} = Q (\frac{-1}{T_h} + \frac{1}{T_c}) = Q (\frac{-T_c}{T_h T_c} + \frac{T_h}{T_h T_c}) = Q (\frac{-T_c + T_h}{T_h T_c}) </math> ≧ 0 である。 ぀たり、 :<math>S_1 + S_2 = \frac{-Q}{T_h} + \frac{Q}{T_c}</math> ≧ 0 ぀たり、物理量 S_1 + S_2 は、時間経過ずずもに、かならず増える。 :<math>\frac{Q}{T}</math>は'''゚ントロピヌ'''entropyず呌ばれる物理量である。゚ントロピヌの蚘号はSず眮くずする。たた、゚ントロピヌの単䜍は[J/K]である。 ぀たり、゚ントロピヌは、かならず増える。 ==== 熱効率ず゚ントロピヌ ==== 熱効率の定矩匏ず、カルノヌサむクルの熱効率の枩床の関係匏を連立させおみよう。 たず、高枩熱源の枩床をT<sub>h</sub>ず曞くずしお、高枩熱源から熱機関に枡す熱量をQ<sub>h</sub>ず曞くずしよう。 䜎枩熱源の枩床はT<sub>c</sub>ずしお、熱機関から䜎枩熱源に攟熱される熱量をQ<sub>c</sub>ず曞くずしよう。 熱効率eの定矩匏は、 :<math>e=\frac{Q_h-Q_c}{Q_h}</math> であった。いっぜう、カルノヌサむクルの熱効率は、 :<math>e</math>'''≩'''<math>\frac{T_h-T_c}{T_h}</math> である。 これらより、 :<math>\frac{Q_h-Q_c}{Q_h}</math>'''≩'''<math>\frac{T_h-T_c}{T_h}</math> である。これは、 :<math>1-\frac{Q_c}{Q_h}</math>'''≩'''<math>1-\frac{T_c}{T_h}</math> ずも曞けお、䞡蟺の1を匕いお消去しお、 :<math>-\frac{Q_c}{Q_h}</math>'''≩'''<math>-\frac{T_c}{T_h}</math> ずなる。マむナスがあるので、移項すれば、 :<math>\frac{T_c}{T_h}</math>'''≩'''<math>\frac{Q_c}{Q_h}</math> である。 添字が同じ量どうしをたずめれば、 :<math>\frac{Q_h}{T_h}</math>'''≩'''<math>\frac{Q_c}{T_c}</math>      1 ずなる。ここで、<math>\frac{Q}{T}</math>を新しい物理量ずしお定矩しお、この量は'''゚ントロピヌ'''entropyず呌ばれる。゚ントロピヌの蚘号はSず眮くずする。たた、゚ントロピヌの単䜍は[J/K]である。 ぀たり、 :<math>S=\frac{Q}{T}</math> である。そうするず、匏(1)は :<math>S_h</math>'''≩'''<math>S_c</math>      2 ず曞ける。 熱機関の動䜜の順序は、たず機関が高枩熱源から熱を貰っおから、䜎枩熱源に熱を枡すのであった。逆に先に䜎音熱源に攟熱しおから高枩熱源で吞熱するのは䞍可胜である。熱機関は、もらっおない熱は枡せない。熱力孊の第二法則より圓然である。だから、時間的には、熱機関の゚ントロピヌSは、たず先にS=S<sub>h</sub>になっおから、時間が経っお、あずからS=S<sub>c</sub>になったのである。 そしお匏(2)より、<math>S_h</math>'''≩'''<math>S_c</math> であるから、熱機関の゚ントロピヌは、時間が経っお、増倧したこずが分かる。 以䞊の論蚌より、熱機関の゚ントロピヌは、かならず増倧する。これを'''゚ントロピヌ増倧の法則'''ずいう。 熱が䌝わる珟象にせよ、熱機関の珟象にせよ、゚ントロピヌは、かならず増加する。このように、自然界では'''゚ントロピヌ増倧の法則'''が成り立っおいる。 ==== 参考: 評論文に出お来る「゚ントロピヌ」に぀いお ==== よく、科孊評論ずか文明評論を読むず、環境問題などに関しお「゚ントロピヌ」ずいう甚語がでおくる。この評論における「゚ントロピヌ」ずは、もずもずの熱力孊の意味ずは、やや違う意味で甚いられる事も倚い。 :※ 倧孊入詊などの囜語でも、ずきどき、評論文で「゚ントロピヌ」ずいう倖来語が出お来る。 では、そのような評論における「゚ントロピヌ」ずは、なにを衚しおいるのかずいうず、たいおいの堎合、䞀床起きおしたったら元には戻らない珟象に぀いお、衚珟しおいるのである。さらに、なるべく起こさないこずが望たしい珟象に぀いお、それらの評論では「゚ントロピヌ」ずいう甚語を甚いおいる堎合が倚い。 環境問題などでは、以䞋のように、「゚ントロピヌ」が甚いられる。 絶滅しおしたった生物皮は、もう埩掻できない。※ ここでは骚栌暙本などからのクロヌン生成ずか、そういう事は考えないずしよう。 環境問題などでも、環境が悪化しおしたったら、それはもう、完党には元には戻らないだろう。 評論では、「だから我々人類は、自然環境や生態系せいたいけいを、保党しおいかなければならない。」・・・のような文脈においお、「゚ントロピヌ」ずいう衚珟が甚いられる事もある。 資源問題などでも同様で、ある油田や鉱床が枯枇しおしたったら、もう、その採掘堎所からは、資源が出おこないので、だから我々人類は、かぎりある資源を、けっしお無駄づかいせずに、有効に䜿わなければならない、・・・のような文脈においお、「゚ントロピヌ」ずいう衚珟が甚いられる事もある。 しかし、熱力孊における「゚ントロピヌ」ずは、このような環境問題的な意味'''ではない'''。 熱力孊における゚ントロピヌずは、あくたでも、 :<math>S=\frac{Q}{T}</math> によっお定矩される量である。 このような熱力孊における意味での゚ントロピヌのこずを「熱力孊的゚ントロピヌ」ずいうこずにより、他の意味での゚ントロピヌの甚法ず区別するこずも倚い。 ぀たり、熱力孊゚ントロピヌの定矩匏は、 :<math>S=\frac{Q}{T}</math> である。 「熱力孊゚ントロピヌ」では、起こるのが望たしいか望たしくないかは、「熱力孊゚ントロピヌ」の定矩に無関係である。高枩郚から䜎枩郚ぞず熱が䌝わっおいこうが、望たしいか望たしくないかは、「熱力孊゚ントロピヌ」は無関係である。 ==== 溶液ず゚ントロピヌ ==== * 『[[高等孊校化孊I/溶液の性質]]』ず関連あり。 元には戻らない珟象も「゚ントロピヌ」ず蚀うのだったら、 だったら、 :絵の具えのぐ を氎にずかす事だっお、゚ントロピヌではないか ずいう疑問が、わいおくるかもしれない。 化孊では、溶質が溶液にずける事に぀いお、「゚ントロピヌ」ず衚珟する堎合もある。※ なお、絵の具えのぐ は溶質ではないので、間違えないように。絵の具は、氎に溶けない。もし、絵の具が氎に溶けおしたったら、無色透明になっおしたい、絵の具ずしおの効果がない。 たた、この化孊における溶質ず溶液の゚ントロピヌは、なんず数倀的な蚈算が可胜である。 説明の簡単化のため、䞍揮発性の溶質だずしよう。 熱力孊における「゚ントロピヌ」ずは、゚ネルギヌを、絶察枩床で割り算した倀だった。 凝固点降䞋や沞点䞊昇をもずに、゚ネルギヌを蚈算できる。なぜなら、比熱 C に、䞊昇たたは降䞋したぶんの枩床 ΔT を掛ければいいだけであるから。 そしお、その時の絶察枩床 T は、その実隓のずきの溶液の枩床をもずに、簡単に蚈算できる。たずえば、氎の沞点䞊昇なら、T373 K (273100)ずいうふうに、簡単に蚈算できる。 ぀たり、 :CΔT/T が、溶質による゚ントロピヌ倉化である。 このように、化孊では、゚ントロピヌは、盞倉化そうぞんかにおいお、ひず぀の蚈算方法を提䟛する。 ずころで、分母Tが絶察零床の堎合、぀たり 0ケルビン の堎合は、どうなるかずいうず、実はこれは、「量子力孊」りょうし りきがくずいう分野が関わっおくる、高校レベルを倧幅に超えた、かなり専門的な話題になるので、高校レベルでは説明を省略する。 ※ なお、合金ごうきんのように、ある固䜓仮にAずするず別の固䜓仮にBずするが混合しおいる堎合にも、それぞれの玔金属の堎合ずは熱力孊的な性質が少々、違っおいる堎合があるので、熱力孊における「゚ントロピヌ」を蚈算できる堎合もある。しかし、高校レベルを倧幅に超えた、かなり専門的な話題になるので、高校レベルでは説明を省略する。 ==== 拡散ず゚ントロピヌ ==== 溶質が溶液にずけるずきに、溶質が氎䞭を広がっおいくだろう。 熱も、枩床の高い堎所から、枩床の䜎い堎所ぞず広がっおいく。 するず、゚ントロピヌずは、熱や枩床ず関係のある珟象をおこす䜕かが、䞍可逆的に広がっおいく性質に぀いお、蚀及しおいるずも蚀えそうである。 溶質が溶液に溶けるずいう珟象も、熱や枩床ず関係のある珟象である。なぜなら、凝固点ずいう枩床を降䞋させたりするように、枩床ず関係のある珟象を起こすので。 なお、物理孊や数孊では、なにかが広がっおいく珟象のこずを「拡散」かくさんずいう。 ならば、この拡散ずいう甚語を甚いお、゚ントロピヌずは䜕だろうかの説明を次のように蚀い換えよう。 ゚ントロピヌずは、熱や枩床ず関係のある珟象をおこす䜕かが、䞍可逆的に拡散しおいる性質に぀いお、蚀及しおいるずも蚀えそうである。 === 固䜓のモル比熱 === 固䜓の化合物や合金でない単䜓元玠の1モルあたりの定積モル比熱は、おおよそ䞀定倀になり、 おおよそ :Cv  2430[J/mol・K] である。 ずくに、かなりの単䜓元玠が、 :Cv  2426[J/mol・K] である。 :ただし、いく぀か䟋倖的に、圓おはたらない元玠もある。C炭玠やBeベリリりムやケむ玠、ホり玠など。) たた、気䜓定数Rやボルツマン定数k<sub>B</sub>を䜿えば : <math>C_V = 3R = 3 N k_{\mathrm B} = 25.5</math> [J/mol・K] ず近䌌できる。 これを、デュロンプティの法則ずいう。 :※ 䟋倖ただし、極䜎枩の付近になるず、合わなくなる。※ 倧孊の量子力孊で、の理論を習う。極䜎枩の堎合は、「アむンシュタむンの比熱匏」になる。 :たた、倧孊ではロクに習わないが、合金になるず、合わなくなる。 :こうなる理論的考察は、定説では量子力孊の理論を䜿うずされおおり、倧孊レベルになるので、説明を省略する。 なお、二原子分子の堎合、たずえば NaClのモル比熱は玄 50 [J/mol・K]であり、玄 6R  2×3R の倀になっおいる。 酞化銅 CuO のモル比熱は 箄42 [J/mol・K] ず、若干、小さい。 気䜓分子にしろ、固䜓にしろ、比熱は、モル比熱で考えるず、それぞれ、垞枩付近では、䟋倖的ないく぀かの元玠固䜓を陀くず元玠の皮類によらず、ほが䞀定倀になるこずが分かる。倧孊では極䜎枩などの䟋倖ばかりが匷調されるが、しかし垞枩では倚くの元玠で十分にデュロンプティの法則は成り立っおいる。 たた、それらのモル比熱は、気䜓定数Rを䜿った匏で簡朔に近䌌するこずができる。 こういう実隓事実が、モルの抂念の有甚性や、気䜓の状態方皋匏の有甚性の裏付けになっおいる。 なお液䜓の堎合には、デュロンプティの法則のような関係は特に芋぀かっおない。 固䜓の比熱の法則には、䟋倖は少ないが、しかし固䜓の比熱の法則のほうは圓おはたらない元玠が倚いなどのように䟋倖が比范的に倚い。そういう事情もあっおか、物理孊の熱力孊での「゚ネルギヌ等分配の法則」の理論が、気䜓を基準にしお法則を導き出しおから固䜓の比熱を考察しおいく理論䜓系になっおいるこずも劥圓であろう䟋倖の倚い「固䜓」比熱よりも、䟋倖の少ない「気䜓」比熱のほうが、法則に近いず考えるのは劥圓だろうずいう事である。 === ゚ネルギヌ等分配の法則 === 速床に぀いお、 :<math> \bar{v^2} =\bar{v_x{}^2}+ \bar{v_y{}^2}+ \bar{v_z{}^2} </math> であったから、運動゚ネルギヌに぀いおも、 :<math> \frac{1}{2}m \bar{v^2} =\frac{1}{2}m \bar{v_x{}^2}+ \frac{1}{2}m \bar{v_y{}^2}+ \frac{1}{2}m \bar{v_z{}^2} </math> である。これに、単原子分子理想気䜓の内郚゚ネルギヌの匏 :<math>U= \frac{1}{2} Nm \bar{v{}^2} = \frac{3}{2} NkT </math>  ずを合わせお、運動゚ネルギヌは各方向成分を求める。各方向ずも等分されるのが劥圓なので、したがっお、各方向の運動゚ネルギヌは :<math> \frac{1}{2}m \bar{v_x{}^2}= \frac{1}{2}m \bar{v_y{}^2}= \frac{1}{2}m \bar{v_z{}^2}= \frac{1}{2} kT </math> ずなる。 このこずから、運動の自由床個に぀き、゚ネルギヌが<math> \frac{1}{2} kT </math>ず぀等分される事がわかる。これを'''゚ネルギヌ等分配の法則'''law of equi-paritation of energyずいう。 2原子分子では、運動の自由床は、分子速床の3方向に加えお、回転運動が2個、加わる。二぀の分子を結ぶ軞に垂盎な方向の平面䞊の線が回転軞の方向になるので、面の自由床2個が加わる。 よっお、2原子分子diatomic moleculeでは、理想気䜓の内郚゚ネルギヌの匏は、 :<math> U= \frac{1}{2} m \bar{v^2} =5 \frac{1}{2} kT = \frac{5}{2} kT </math>  になる。 2原子分子の内郚゚ネルギヌが<math>\frac{5}{2} kT </math>になるこずは、実隓的にも比熱の枬定によっお確認されおいる。 ---- ここたでで、高校物理の熱力孊での発展的話題は終了である。これより先の氎準の話題は、倧孊での範囲になる。 [[Category:高等孊校教育|物ふ぀り2ね぀りきかく]] [[カテゎリ:熱力孊|高ふ぀り2ね぀りきかく]] [[Category:物理孊教育|高ふ぀り2ね぀りきかく]] [[Category:高等孊校理科 物理II|ね぀りきかく]]
2013-09-15T21:49:36Z
2023-10-22T16:30:35Z
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運転免蚱詊隓
運転免蚱詊隓(うんおんめんきょしけん)ずは、日本においお自動車を運転するのに必芁な免蚱(囜家資栌)である。 自動車やオヌトバむを運転するのに必芁な資栌詊隓である。運転免蚱詊隓堎で受隓する䞀発詊隓や指定自動車教習所で受講しお卒業怜定に合栌し、詊隓堎で孊科詊隓を受けお取埗する詊隓である。 各免蚱区分(仮免蚱含む)の幎霢および経歎制限は、次の通りずなる。 これ以倖にも、芖力・聎力・深芖力(原付・普通などを陀く)が䞀定以䞊の芁件が必芁ずなる。
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{{Pathnav|メむンペヌゞ|詊隓|資栌詊隓|frame=1}} '''運転免蚱詊隓'''うんおんめんきょしけんずは、日本においお自動車を運転するのに必芁な免蚱(囜家資栌)である。 ==抂芁== 自動車やオヌトバむを運転するのに必芁な資栌詊隓である。[[w:運転免蚱詊隓堎|運転免蚱詊隓堎]]で受隓する[[w:䞀発詊隓|䞀発詊隓]]や[[w:指定自動車教習所|指定自動車教習所]]で受講しお[[w:卒業怜定|卒業怜定]]に合栌し、詊隓堎で孊科詊隓を受けお取埗する詊隓である。 ===受隓資栌=== 各免蚱区分(仮免蚱含む)の幎霢および経歎制限は、次の通りずなる。 *原付・小特・普通二茪 満16歳以䞊、 *普通䞀皮・準䞭型・倧特䞀皮・倧型二茪 満18歳以䞊 *䞭型䞀皮 満20歳以䞊で、普通・準䞭型・倧特免蚱のいずれかを取埗しお2幎以䞊の運転経隓 *倧型䞀皮 満21歳以䞊で、普通・準䞭型・䞭型・倧特免蚱のいずれかを取埗しお3幎以䞊の運転経隓 *けん匕䞀皮 満18歳以䞊で、普通・準䞭型・䞭型・倧型・倧特免蚱のいずれかの保有者 *普通二皮・䞭型二皮・倧型二皮・倧特二皮 満21歳以䞊で、普通䞀皮・準䞭型・䞭型䞀皮・倧型䞀皮・倧特䞀皮免蚱のいずれかを取埗しお3幎以䞊の運転経隓 *けん匕二皮 満21歳以䞊で、普通䞀皮・準䞭型・䞭型䞀皮・倧型䞀皮・倧特䞀皮・けん匕䞀皮免蚱のいずれかを取埗しお3幎以䞊の運転経隓たたは他の二皮免蚱取埗者 これ以倖にも、芖力・聎力・深芖力(原付・普通などを陀く)が䞀定以䞊の芁件が必芁ずなる。 == 詊隓の内容 == * [[運転免蚱詊隓/自動車等の運転に必芁な適性]] * [[運転免蚱詊隓/自動車等の運転に必芁な技胜]] * [[運転免蚱詊隓/自動車等の運転に必芁な知識]] {{Stub}} {{DEFAULTSORT:うんおんめんきよしけん}} [[Category:運転免蚱詊隓|*]] [[Category:資栌詊隓]]
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2022-06-25T02:25:57Z
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PHP/入門/倉数ず倀
倉数は、倀に名前を぀けおプログラム䞭から参照できるようにする仕組みです。 倉数は必ず名前を持ち、名前は識別子のルヌルに埓いたす。 倉数の名前は、$ で始たり識別子が続きたす。 識別子は、先頭が _ たたは英字、それに 0 文字以䞊の _ たたは 英数字が続きたす。 たた、PHPでは、倉数名の倧文字小文字を区別したす。 関数、ラベル、定数、クラス、トレむト、むンタヌフェヌス、名前空間なども名前を持぀こずができたすが、それぞれ識別子の芏則に埓いたす。 倉数を䜿ったプログラム。 ほかの䟋も䞋蚘に芋おいきたしょう。 これは、倉数の文字列ぞの埋蟌み機胜を䜿うず次のようにも曞けたす。 print は䞊䜍互換で短瞮衚蚘もある echo があるので殆ど䜿われたせんが、Cのprintf()/sprintf()ず同じ機胜の、 printf()/sprintf()がPHPにはあり、曞匏化出力に䟿利です。 PHPでは他のプログラミング蚀語同様、数孊颚の挔算子匏で蚈算を行いたす。 敎数陀算は、intdiv(被陀数, 陀数) です PHPも、倚くのプログラミング蚀語ず同じく挔算子に優先順䜍がありたす。 は ではなく の順で評䟡されたす(それぞれの挔算子の優先順䜍に぀いおは、埌ほど衚にたずめたす)。 異なる優先順䜍の挔算子であれば、優先順䜍に埓い評䟡すればよいのですが、同じ優先順䜍の挔算子が続いた堎合はどうでしょう。 ...これは亀換則が成り立぀ので良い䟋ではないですね。 は ではなく の順で評䟡されたす。このような評䟡順序の挔算子を巊結合の挔算子ず呌びたす。 挔算子は抂ね巊結合ですが、少数の䟋倖がありたす。 これ(代入挔算子)は、 の順(右結合)で評䟡されたす。 たた、 (冪乗挔算子)も の順(右結合)で評䟡されたす。 リテラルずは、ハヌドコヌドされた倀のこずです。リテラルはスクリプトの䞭で特定の倀を衚珟する手段ずなりたす。䟋えば代入の右蟺には次のようなものがありたす。 PHPの型ず型名ずリテラルの䟋を瀺したす。 PHPには、$で始たる倉数ずは別に、むミュヌタブルなオブゞェクト=定数を宣蚀するこずができたす。 組蟌み関数 define() を䜿っおも定矩できたすが ずいうバグ玚の仕様䞊の問題(8.0.0で䞀郚是正)がありたす。 const が䜿えるのであれば、define()は䜿うべきではありたせん。 const ず䌌た仕組みに、PHP 8.1.0 以降のクラスのプロパティのreadonly修食子がありたす。 ただし、readonly修食子はプロパティにしか䜿えたせん。 たた、クラスはクラススコヌプの定数「クラス定数」を定矩するこずができたす。 PHPには9぀のマゞカル定数( Magic constants )があり、それらは䜿甚される堎所によっお倉化したす。 たずえば、__LINE__ の倀は、スクリプトのどの行で䜿甚されるかに䟝存したす。 これらの「魔法の」定数は、実行時に解決される通垞の定数ずは異なり、すべおコンパむル時に解決されたす。 これらの特殊な定数は倧文字ず小文字を区別したせん。 今埌に䜿う予定のない倉数に unset() 関数を適甚するこずで、明瀺的にその倉数を䜿わないこずを衚明できたす。 たた、unsetした倉数に束瞛されおいたメモリヌオブゞェクトのリファレンスカりントが䞀぀枛るので、メモリヌが開攟される可胜性がありたす。 unsetの適甚埌、倉数を参照するず、蚀語凊理系が譊告をしおくれるので、バグなどを発芋しやすくなりたす。 ためしに䞋蚘コヌド䟋では、unsetの適甚埌、倉数を参照しおいたす。 PHPでは、ルヌプ倉数のスコヌプはルヌプではなく関数スコヌプ(あるいはグロヌバルスコヌプ)なので、ルヌプを抜けたあず悪さをしないように、unset() したしょう(ルヌプから脱走したリファレンスを䜿っお代入するず発芋困難なバグになりたす)。 ドメむンによっおは、 $ルヌプ倉数 = null; で暙準化しおいるこずもありたすが趣旚は同じです。 null は、倉数の束瞛を解く時に぀かわれ、その意味では unset() ず䌌おいたす。 NULLが入った倉数は、isset()はfalseを返したす。 2022幎12月珟圚の最新の安定バヌゞョン v8.1.13 では、未定矩(Undefined)の倉数参照するず譊告( Warning )が出たす。 ゚ラヌ制埡挔算子(@)は、名前ず機胜がやや乖離しおいお、「メッセヌゞ抑制挔算子」皋床の機胜しかありたせん。 ゚ラヌ制埡挔算子には、トラブルシュヌティングに圹立぀゚ラヌや譊告を衚瀺させないずいう害悪があるので、他の方法(䟋えば䟋倖凊理)を怜蚎するべきです。
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null
<includeonly> = 倉数ず匏ず挔算子 = </includeonly> == 倉数 == 倉数は、倀に名前を぀けおプログラム䞭から参照できるようにする仕組みです。 倉数は必ず名前を持ち、名前は識別子のルヌルに埓いたす。 == 倉数の名前ず識別子のルヌル == 倉数の名前は、$ で始たり識別子が続きたす。 識別子は、先頭が _ たたは英字、それに 0 文字以䞊の _ たたは 英数字が続きたす。 ;有効な倉数 :$kk3k :$_kkk54 ;無効な倉数 :$89aa :$7_loop たた、PHPでは、倉数名の倧文字小文字を区別したす。 $name $NAME $Name $namE $nAME :はすべお違う倉数です。 関数、ラベル、定数、クラス、トレむト、むンタヌフェヌス、名前空間なども名前を持぀こずができたすが、それぞれ識別子の芏則に埓いたす。 == 倉数を䜿う == 倉数を䜿ったプログラム。 ;䟋:<syntaxhighlight lang=php line> <?php $a = 99; echo $a, PHP_EOL; ?> </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> 99 </syntaxhighlight> : 䞊蚘コヌドは倉数 $a に倀 99を代入し、それをecho文によっお衚瀺するプログラムです。 :このように倉数は、文字列を入れるこずもできたす。 :: PHPでは、倉数は宣蚀する必芁はありたせんできたせん。匷いお蚀うなら、最初の代入が倉数のスコヌプのはじたりずいう意味で宣蚀に盞圓したす。 ;匕甚笊の䞭での倉数の埋蟌み ほかの䟋も䞋蚘に芋おいきたしょう。 ;䟋:<syntaxhighlight lang=php line> <?php $a = "こんにちは"; echo "挚拶 : {$a}", PHP_EOL; ?> </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> 挚拶 : こんにちは </syntaxhighlight> : このように、匕甚笊の䞭に倉数を埋め蟌むこずができたす。 :: $aを{}で囲んでいるのは、分かち曞きされおいないず倉数名を正しくparseできないからです。 === 文字列ぞの倉数の埋蟌み === ;䟋:<syntaxhighlight lang=php> <?php $a = 7; >> <?= $a, " is answer"; ?> </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> 7 is answer </syntaxhighlight> これは、倉数の文字列ぞの埋蟌み機胜を䜿うず次のようにも曞けたす。 ;䟋:<syntaxhighlight lang=php> <?php $a = 7; >> <?= "$a is answer"; ?> </syntaxhighlight> : たた、<code>$aが答えです。</code>では、どこたでが倉数かわからないので : <code>{$a}が答えです。</code>ず<code>{ }</code>波括匧で囲いたす。 == echo, print, printfずsprintf == print は䞊䜍互換で短瞮衚蚘もある echo があるので殆ど䜿われたせんが、Cのprintf()/sprintf()ず同じ機胜の、 printf()/sprintf()がPHPにはあり、曞匏化出力に䟿利です。 ;printf():<syntaxhighlight lang=php> <?php $a = 7; printf("%d is answer", $a); ?> </syntaxhighlight> ;sprintf():<syntaxhighlight lang=php> <?= sprintf("%d is answer", 7); ?> </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> 7 is answer </syntaxhighlight> : sprintf()は、暙準出力に曞き出すのではなく、文字列を返したす。 : Cのsprintf()ず違いバッファの管理は凊理系が行っおくれるので、バッファオヌバヌランを気にしなくおも良いのがメリットです。 == 挔算子 == PHPでは他のプログラミング蚀語同様、数孊颚の挔算子匏で蚈算を行いたす。 ;[https://paiza.io/projects/Vs-8ESGbNjQewkY7SkzjFQ?language=php 䟋]:<syntaxhighlight lang=php line> <?php header('Content-Type: text/plain'); $x = 11; $y = 7; echo "$x + $y --> ", $x + $y, PHP_EOL; echo "$x - $y --> ", $x - $y, PHP_EOL; echo "$x * $y --> ", $x * $y, PHP_EOL; echo "$x / $y --> ", $x / $y, PHP_EOL; echo "intdiv($x, $y) --> ", intdiv($x, $y), PHP_EOL; echo "$x % $y --> ", $x % $y, PHP_EOL; ?> </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> 11 + 7 --> 18 11 - 7 --> 4 11 * 7 --> 77 11 / 7 --> 1.5714285714286 intdiv(11, 7) --> 1 11 % 7 --> 4 </syntaxhighlight> : PHPの <code>/</code>陀算の結果は浮動小数点数です。 :敎数の範囲で割り算をしたい堎合には、PHP7以降では<code>intdiv()</code> 関数を䜿うこずで実珟できたす。 :PHP7以前でも、小数点斬り捚おの関数 floor()などで、割り算の敎数倀を求められたす。 ::負数の䞞め方向には特に泚意が必芁です。 ;䟋:<syntaxhighlight lang=php line> <?= 11 / 7; ?> </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> 1.5714285714286 </syntaxhighlight> :ずいう浮動小数点数です。 敎数陀算は、intdiv(被陀数, 陀数) です ;intdiv():<syntaxhighlight lang=php line><?= intdiv(70,12); ?> </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> 5 </syntaxhighlight> ;たずめ :<code>+</code>, <code>-</code>, <code>*</code>, <code>/</code>, <code>%</code>のような挔算を衚す蚘号を挔算子ずよびたすこれらは二項挔算子䞭眮挔算子ずも。 :それに察し、<code>intdiv()</code>のような圢匏は関数ず呌びたす。 ::ずはいうものの、PHPは、挔算子・関数・コマンドの区別が曖昧で、公匏のドキュメントでも混甚が芋られたす。 ::なにか型ゞャグリングず通じるものがありたすね。 == 挔算子の優先順䜍ず結合方向 == === 挔算子の優先順䜍 === PHPも、倚くのプログラミング蚀語ず同じく挔算子に優先順䜍がありたす。 1 + 2 * 3 は ( 1 + 2 ) * 3 ではなく 1 + ( 2 * 3 ) の順で評䟡されたすそれぞれの挔算子の優先順䜍に぀いおは、埌ほど衚にたずめたす。 === 挔算子の結合方向 === 異なる優先順䜍の挔算子であれば、優先順䜍に埓い評䟡すればよいのですが、同じ優先順䜍の挔算子が続いた堎合はどうでしょう。 1 + 2 + 3  これは亀換則が成り立぀ので良い䟋ではないですね。 1 - 2 - 3 は 1 - ( 2 - 3 ) ではなく ( 1 - 2 ) - 3 の順で評䟡されたす。このような評䟡順序の挔算子を巊結合の挔算子ず呌びたす。 挔算子は抂ね巊結合ですが、少数の䟋倖がありたす。 $a = $b = 42; これ代入挔算子は、 $a = ( $b = 42 ); の順右結合で評䟡されたす。 たた、 2 ** 3 ** 4 冪乗挔算子も 2 ** ( 3 ** 4  の順右結合で評䟡されたす。 === 挔算子の優先順䜍衚 === :{| class="wikitable" |+挔算子の優先順䜍 !結合方向 !挔算子 !備考 |- |(非) |<code>clone</code> <code>new</code> |clone ず new |- |右 |<code>**</code> |算術 |- |(非) |<code>+</code> <code>-</code> <code>++</code> <code>--</code> <code>~</code> <code>(int)</code> <code>(float)</code> <code>(string)</code> <code>(array)</code> <code>(object)</code> <code>(bool)</code> <code>@</code> |算術 (単項<code>+</code> ず <code>-</code>), むンクリメント/デクリメント, ビット挔算, キャストず゚ラヌ制埡 |- |å·Š |<code>instanceof</code> |型 |- |(非) |<code>!</code> |論理 |- |å·Š |<code>*</code> <code>/</code> <code>%</code> |算術 |- |å·Š |<code>+</code> <code>-</code> <code>.</code> |算術 (binary <code>+</code> ず <code>-</code>), array ず string (<code>.</code> はPHP 8.0.0以降) |- |å·Š |<code><<</code> <code>>></code> |ビット挔算 |- |å·Š |<code>.</code> |string (PHP 8.0.0以前) |- |(無) |<code><</code> <code><=</code> <code>></code> <code>>=</code> |比范挔算子 |- |(無) |<code>==</code> <code>!=</code> <code>===</code> <code>!==</code> <code><></code> <code><=></code> |比范挔算子 |- |å·Š |<code>&</code> |ビット挔算 ず リファレンス |- |å·Š |<code>^</code> |ビット挔算 |- |å·Š |<code><nowiki>|</nowiki></code> |ビット挔算 |- |å·Š |<code>&&</code> |論理積 |- |å·Š |<code><nowiki>||</nowiki></code> |論理和 |- |右 |<code>??</code> |null 合䜓挔算子 |- |(無) |<code>? :</code> |条件挔算 (PHP 8.0.0より前は巊結合) |- |右 |<code>=</code> <code>+=</code> <code>-=</code> <code>*=</code> <code>**=</code> <code>/=</code> <code>.=</code> <code>%=</code> <code>&=</code> <code><nowiki>|=</nowiki></code> <code>^=</code> <code><<=</code> <code>>>=</code> <code>??=</code> |代入 |- |(非) |<code>yield from</code> |yield from |- |(非) |<code>yield</code> |yield |- |(非) |<code>print</code> |print |- |å·Š |<code>and</code> |論理積 |- |å·Š |<code>xor</code> |排他的論理和 |- |å·Š |<code>or</code> |論理和 |} == リテラル == リテラルずは、ハヌドコヌドされた倀のこずです。リテラルはスクリプトの䞭で特定の倀を衚珟する手段ずなりたす。䟋えば代入の右蟺には次のようなものがありたす。 ;[https://paiza.io/projects/e7yqBTBmEUw1XJJNToL6qw?language=php 文字リテラルの䟋]:<syntaxhighlight lang=php> <?php header('Content-Type: text/plain'); $myLiteral = "a fixed value"; var_dump($myLiteral); ?> </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> string(13) "a fixed value" </syntaxhighlight> : リテラルにはいく぀かの皮類がありたす。最も䞀般的なのは文字列リテラルですが、他にも敎数や浮動小数点のリテラル、論理倀のリテラル、配列や連想配列のリテラルなどがありたす。 ;[https://paiza.io/projects/0IHxdpnQ0PhskS2e1gahKg?language=php 連想配列リテラルの䟋]:<syntaxhighlight lang=php> <?php header('Content-Type: text/plain'); $myHash = [ 'name' => 'value', 'anotherName' => 'anotherValue', ]; var_export($myHash); ?> </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> array ( 'name' => 'value', 'anotherName' => 'anotherValue', ) </syntaxhighlight> === 型ず型名ずリテラル === PHPの型ず型名ずリテラルの䟋を瀺したす。 :{| class="wikitable" |+ PHPの型ず型名ずリテラル |- !style="writing-mode: vertical-rl"| 皮類 !!style="writing-mode: vertical-rl"| 型 !! 型名 !! リテラル !! 説明 |- !colspan=2 style="writing-mode: vertical-rl"| null!! null | <syntaxhighlight lang=php><?php null; ?> </syntaxhighlight> | *nullは倀がない状態を瀺し、$a = null; のずき、isset($a) は false ずなりたす。 * <code>null | 型</code> の短瞮衚蚘は <code>?型</code> です。 *リテラルでは、倧文字ず小文字を区別したせん。 |- !colspan=2 style="writing-mode: vertical-rl"| 論理型 !! bool | <syntaxhighlight lang=php><?php false, true; ?> </syntaxhighlight> | *論理型は、falseずtrueしか取りえない enum のように振る舞いたす。 *リテラルでは、倧文字ず小文字を区別したせん。 *歎史的な理由で、boolean ず衚珟される堎合がありたす。 |- !rowspan=2 style="writing-mode: vertical-rl"| 数倀 !!style="writing-mode: vertical-rl"| 敎数 !! int | <syntaxhighlight lang=php><?php 123, // 10進数 0123, // 8進数 0o123, // 8進数 0xbadbeef, // 16進数 0b01011100, // 2進数 1_234_567; // _ で区切られた10進数 ?> </syntaxhighlight> | *敎数型は、10進数・8進数・16進数・2進数のいずれかです。 *読みやすさのために、_アンダヌスコアヌを挿入できたす。 **先頭ず末尟には挿入できたせん。 **2぀以䞊続けお _ を挿入するこずもできたせん。 *歎史的な理由で、integer ず衚珟される堎合がありたす。 |- !style="writing-mode: vertical-rl"| 浮動小数点数 !! float | <syntaxhighlight lang=php><?php 1.23, // 小数衚珟 1.1234e-4, // 指数衚珟 1E99, // 指数衚珟 2.345_670_898e4, // _ で区切られた指数衚珟 Inf, // 無限倧 -Inf; // 負の無限倧 NAN; // 非数 ?></syntaxhighlight> | *浮動小数点数型は、ISO/IEC/IEEE 60559:2011のPHP実装です。 *歎史的な理由で、double ず衚珟される堎合がありたす。 |- !colspan=2 style="writing-mode: vertical-rl"| 文字列 !! string | <syntaxhighlight lang=php><?php $a = "XYZ" 'abc def $a', // ⇒ ’abc def $a’ "abc def $a"; // ⇒ ’abc def XYZ’ $b = <<<EOS 123 abc \r\n EOS; $c = <<<'EOS' 123 abc \r\n EOS; ?> </syntaxhighlight> | *文字列型は䞀連の文字です。 *1 文字は 1 バむトず同じです。 *:぀たり、PHP は 256 文字の文字集合しかサポヌトいたせん。 *::ネむティブの Unicode サポヌトはありたせん。 |- !colspan=2 style="writing-mode: vertical-rl"| 配列 !! array | <syntaxhighlight lang=php><?php $ary = [1,2,3]; // ブラケット衚珟 $ary = array(1,2,3); // array()衚珟 ?> </syntaxhighlight> | * 配列型は、任意の型の倀を順序付けお保持したす。 * 配列型は、連想配列型のキヌを敎数に限定した特殊なケヌスで、型名も同じ array ずなりたす。 |- !colspan=2 style="writing-mode: vertical-rl"| 連想配列 !! array | <syntaxhighlight lang=php> <?php # ブラケット衚珟 $ary = [ "a" => 1, "b" => 2, "c" => 3, ]; # array()衚珟 $ary = array( "a" => 1, "b" => 2, "c" => 3, ); ?> </syntaxhighlight> | *連想配列型は、敎数たたは文字列のキヌず任意の倀のペアを順序なく保持したす。 *:キヌの重耇は蚱されたせん。 |- !colspan=2 style="writing-mode: vertical-rl"| リ゜ヌス !! resource | なし | * リ゜ヌスは、デヌタベヌスぞの接続やファむルハンドルなど、倖界のリ゜ヌスず結び぀いたむンスタンスの型で、delegate の䞀皮ず考えられたす。 ;[https://paiza.io/projects/na9LCz2AbBBDYiAx-QFBlA?language=php 䟋]:<syntaxhighlight lang=php> <?php header("Content-Type: text/plain"); $fh = fopen("/etc/hosts", "r"); echo get_debug_type($fh), PHP_EOL; fclose($fh); echo get_debug_type($fh), PHP_EOL; </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> resource (stream) resource (closed) </syntaxhighlight> |- !colspan=2 style="writing-mode: vertical-rl"| オブゞェクト !! object | なし | * オブゞェクトは、クラスのむンスタンスです。 * クラスを型ず考えるこずもできたす。 ;[https://paiza.io/projects/hKoil4hOiMUIiVHosqY4Cw?language=php 䟋]:<syntaxhighlight lang=php> <?php header("Content-Type: text/plain"); echo get_debug_type(new stdClass), PHP_EOL; echo get_debug_type(new class {}), PHP_EOL; </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> stdClass class@anonymous </syntaxhighlight> |} == 定数 == PHPには、$で始たる倉数ずは別に、むミュヌタブルなオブゞェクト定数を宣蚀するこずができたす。 ;[https://paiza.io/projects/sjCA27ERj4YfyATgn3AqQQ?language=php 䟋]:<syntaxhighlight lang=php line> <?php const a = 42; echo "a = ", a , PHP_EOL; ?> </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> a = 42 </syntaxhighlight> :定数は倉数ず違い $ を前眮したせん。 ;定数ぞの代入゚ラヌになりたす:<syntaxhighlight lang=php line> <?php const a = 99; echo "a = ", a , PHP_EOL; a = 10; ?> </syntaxhighlight> ;゚ラヌ:<syntaxhighlight lang=text> PHP Parse error: syntax error, unexpected token "=" in /workspace/Main.php on line 6 </syntaxhighlight> : このように、定数ぞの代入はパヌス時に構文゚ラヌになりたす。 : たた倉数ず定数は名前空間が異なるので、同じ名前の倉数ず定数があっおも問題ありたせん。 === define() === 組蟌み関数 define() を䜿っおも定矩できたすが * キヌワヌドも定数ずしお定矩できおしたう * 倧文字小文字を区別しない定数が定矩できおしたう *: PHP 8.0.0 以降では無効。この機胜を䜿っおいたプログラムはPHP 8.0.0 以降では動きたせん。 * const 宣蚀ず機胜が重耇する ずいうバグ玚の仕様䞊の問題8.0.0で䞀郚是正がありたす。 const が䜿えるのであれば、define()は䜿うべきではありたせん。 ; あえお define() を䜿うべきケヌス :; クラスのむンスタンスを定数にしたい堎合 :: const では、クラスのむンスタンスを定数にできたせん8.1.13時点で、コンパむル時に確定しおいる倀しか定数にできたせん。 :: 䟋えば、耇玠数型の定数ずしお虚数単䜍 i を定矩したい堎合困りたす。 :: <code>function i() { return new Complex(0, 1); }</code>でも良い気がしたすが、毎回むンスタンスが新たに䜜られるので、 <code>===</code> が思ったように機胜したせん。 === readonlyプロパティ === const ず䌌た仕組みに、PHP 8.1.0 以降のクラスのプロパティのreadonly修食子がありたす。 ただし、readonly修食子はプロパティにしか䜿えたせん。 たた、クラスはクラススコヌプの定数「クラス定数」を定矩するこずができたす。 {{See|PHP/クラス#コンストラクタヌずreadonlyプロパティ|PHP/クラス#クラス倉数ずクラス定数}} === マゞカル定数 === PHPには9぀のマゞカル定数( ''Magic constants'' )があり、それらは䜿甚される堎所によっお倉化したす<ref>[https://www.php.net/manual/en/language.constants.magic.php Magic constants]</ref>。 たずえば、__LINE__ の倀は、スクリプトのどの行で䜿甚されるかに䟝存したす。 これらの「魔法の」定数は、実行時に解決される通垞の定数ずは異なり、すべおコンパむル時に解決されたす。 これらの特殊な定数は倧文字ず小文字を区別したせん。 :{| class="wikitable" |+PHP のマゞカル定数 !名称 !説明 |- ! __LINE__ | ファむル䞭の珟圚の行番号 |- ! __FILE__ | シンボリックリンクを解決したファむルのフルパスずファむル名。むンクルヌド内で䜿甚された堎合、むンクルヌドファむルの名前が返されたす。 |- ! __DIR__ | ファむルが存圚するディレクトリ。むンクルヌド内で䜿甚された堎合、むンクルヌドファむルのディレクトリが返されたす。これは、dirname(__FILE__)ず同等です。このディレクトリ名は、ルヌトディレクトリでない限り、末尟のスラッシュを持ちたせん。 |- ! __FUNCTION__ | 関数名。匿名関数の堎合は <code>{closure}</code>。 |- ! __CLASS__ | クラス名。クラス名には、宣蚀された名前空間が含たれたす (䟋: Foo\Bar)。trait メ゜ッドで䜿甚される堎合、__CLASS__ は trait が䜿甚されるクラスの名前になりたす。 |- ! __TRAIT__ | トラむト名。トレむト名には宣蚀された名前空間が含たれたす (䟋: Foo\Bar)。 |- ! __METHOD__ | クラスメ゜ッド名。 |- ! __NAMESPACE__ | 珟圚のネヌムスペヌス名。 |- ! クラス::class | 完党修食クラス名。 |} ;[https://paiza.io/projects/sSkHLuno23Iy3ebTizPUgA?language=php 䟋]:<syntaxhighlight lang=php line> <?php declare(strict_types=1); namespace MyNamespace { header('Content-Type: text/plain'); trait MyTrait { public function myTraitFunction(): void { echo "--- In trait method call ---", PHP_EOL; echo "__DIR__ = ", __DIR__, PHP_EOL; echo "__FILE__ = ", __FILE__, PHP_EOL; echo "__LINE__ = ", __LINE__, PHP_EOL; echo "__FUNCTION__ = ", __FUNCTION__, PHP_EOL; echo "__METHOD__ = ", __METHOD__, PHP_EOL; echo "__CLASS__ = ", __CLASS__, PHP_EOL; echo "__TRAIT__ = ", __TRAIT__, PHP_EOL; echo "__NAMESPACE__ = ", __NAMESPACE__, PHP_EOL; echo "MyClass::class = ", MyClass::class, PHP_EOL, PHP_EOL; } } class MyClass { use MyTrait; public function __construct() { echo "--- In construcror ---", PHP_EOL; echo "__DIR__ = ", __DIR__, PHP_EOL; echo "__FILE__ = ", __FILE__, PHP_EOL; echo "__LINE__ = ", __LINE__, PHP_EOL; echo "__FUNCTION__ = ", __FUNCTION__, PHP_EOL; echo "__METHOD__ = ", __METHOD__, PHP_EOL; echo "__CLASS__ = ", __CLASS__, PHP_EOL; echo "__TRAIT__ = ", __TRAIT__, PHP_EOL; echo "__NAMESPACE__ = ", __NAMESPACE__, PHP_EOL; echo "MyClass::class = ", MyClass::class, PHP_EOL, PHP_EOL; } public function myFunction(): void { echo "--- In method call ---", PHP_EOL; echo "__DIR__ = ", __DIR__, PHP_EOL; echo "__FILE__ = ", __FILE__, PHP_EOL; echo "__LINE__ = ", __LINE__, PHP_EOL; echo "__FUNCTION__ = ", __FUNCTION__, PHP_EOL; echo "__METHOD__ = ", __METHOD__, PHP_EOL; echo "__CLASS__ = ", __CLASS__, PHP_EOL; echo "__TRAIT__ = ", __TRAIT__, PHP_EOL; echo "__NAMESPACE__ = ", __NAMESPACE__, PHP_EOL; echo "MyClass::class = ", MyClass::class, PHP_EOL, PHP_EOL; } } $obj = new MyClass(); $obj->myTraitFunction(); $obj->myFunction(); $sub = function() { echo "--- In anonymous function call ---", PHP_EOL; echo "__DIR__ = ", __DIR__, PHP_EOL; echo "__FILE__ = ", __FILE__, PHP_EOL; echo "__LINE__ = ", __LINE__, PHP_EOL; echo "__FUNCTION__ = ", __FUNCTION__, PHP_EOL; echo "__METHOD__ = ", __METHOD__, PHP_EOL; echo "__CLASS__ = ", __CLASS__, PHP_EOL; echo "__TRAIT__ = ", __TRAIT__, PHP_EOL; echo "__NAMESPACE__ = ", __NAMESPACE__, PHP_EOL; echo "MyClass::class = ", MyClass::class, PHP_EOL, PHP_EOL; }; $sub(); echo "--- In namespace top level ---", PHP_EOL; echo "__DIR__ = ", __DIR__, PHP_EOL; echo "__FILE__ = ", __FILE__, PHP_EOL; echo "__LINE__ = ", __LINE__, PHP_EOL; echo "__FUNCTION__ = ", __FUNCTION__, PHP_EOL; echo "__METHOD__ = ", __METHOD__, PHP_EOL; echo "__CLASS__ = ", __CLASS__, PHP_EOL; echo "__TRAIT__ = ", __TRAIT__, PHP_EOL; echo "__NAMESPACE__ = ", __NAMESPACE__, PHP_EOL; echo "MyClass::class = ", MyClass::class, PHP_EOL, PHP_EOL; } </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> --- In construcror --- __DIR__ = /workspace __FILE__ = /workspace/Main.php __LINE__ = 25 __FUNCTION__ = __construct __METHOD__ = MyNamespace\MyClass::__construct __CLASS__ = MyNamespace\MyClass __TRAIT__ = __NAMESPACE__ = MyNamespace MyClass::class = MyNamespace\MyClass --- In trait method call --- __DIR__ = /workspace __FILE__ = /workspace/Main.php __LINE__ = 9 __FUNCTION__ = myTraitFunction __METHOD__ = MyNamespace\MyTrait::myTraitFunction __CLASS__ = MyNamespace\MyClass __TRAIT__ = MyNamespace\MyTrait __NAMESPACE__ = MyNamespace MyClass::class = MyNamespace\MyClass --- In method call --- __DIR__ = /workspace __FILE__ = /workspace/Main.php __LINE__ = 38 __FUNCTION__ = myFunction __METHOD__ = MyNamespace\MyClass::myFunction __CLASS__ = MyNamespace\MyClass __TRAIT__ = __NAMESPACE__ = MyNamespace MyClass::class = MyNamespace\MyClass --- In anonymous function call --- __DIR__ = /workspace __FILE__ = /workspace/Main.php __LINE__ = 56 __FUNCTION__ = MyNamespace\{closure} __METHOD__ = MyNamespace\{closure} __CLASS__ = __TRAIT__ = __NAMESPACE__ = MyNamespace MyClass::class = MyNamespace\MyClass --- In namespace top level --- __DIR__ = /workspace __FILE__ = /workspace/Main.php __LINE__ = 69 __FUNCTION__ = __METHOD__ = __CLASS__ = __TRAIT__ = __NAMESPACE__ = MyNamespace MyClass::class = MyNamespace\MyClass </syntaxhighlight> == その他 == === unset === 今埌に䜿う予定のない倉数に unset() 関数を適甚するこずで、明瀺的にその倉数を䜿わないこずを衚明できたす。 たた、unsetした倉数に束瞛されおいたメモリヌオブゞェクトのリファレンスカりントが䞀぀枛るので、メモリヌが開攟される可胜性がありたす。 unsetの適甚埌、倉数を参照するず、蚀語凊理系が譊告をしおくれるので、バグなどを発芋しやすくなりたす。 ためしに䞋蚘コヌド䟋では、unsetの適甚埌、倉数を参照しおいたす。 ;䟋:<syntaxhighlight lang=php line> <?php header('Content-Type: text/plain'); $n = 70; $m = 12; echo $n, PHP_EOL; echo $m, PHP_EOL; unset($m); echo $m, PHP_EOL; echo $x, PHP_EOL; unset($x); </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> 70 12 PHP Warning: Undefined variable $m in /workspace/Main.php on line 10 PHP Warning: Undefined variable $x in /workspace/Main.php on line 11 </syntaxhighlight> : unset() された $m は、存圚しない倉数 $x ず同じ挙動をしたす。 : unset($x) しおも䜕も起こりたせん。 PHPでは、ルヌプ倉数のスコヌプはルヌプ'''ではなく'''関数スコヌプあるいはグロヌバルスコヌプなので、ルヌプを抜けたあず悪さをしないように、unset() したしょうルヌプから脱走したリファレンスを䜿っお代入するず発芋困難なバグになりたす。 ドメむンによっおは、 $ルヌプ倉数 = null; で暙準化しおいるこずもありたすが趣旚は同じです。 === null === null は、倉数の束瞛を解く時に぀かわれ、その意味では unset() ず䌌おいたす。 NULLが入った倉数は、isset()はfalseを返したす。 ;[https://paiza.io/projects/4jdDNxzV1rFFKirNkjqaow?language=php 䟋]:<syntaxhighlight lang=php line> <?php header('Content-Type: text/plain'); $n = 70; $m = 12; echo 'var_export($n, true) --> ', var_export($n, true), PHP_EOL; echo 'var_export($m, true) --> ', var_export($m, true), PHP_EOL; $m = null; echo '$m = null;', PHP_EOL; echo 'var_export($m, true) --> ', var_export($m, true), PHP_EOL; echo 'var_export(isset($m), true) --> ', var_export(isset($m), true), PHP_EOL; echo 'var_export(isset($n), true) --> ', var_export(isset($n), true), PHP_EOL; echo 'var_export($n ?? "no", true) --> ', var_export($n ?? "no", true), PHP_EOL; echo 'var_export($m ?? "no", true) --> ', var_export($m ?? "no", true), PHP_EOL; </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> var_export($n, true) --> 70 var_export($m, true) --> 12 $m = null; var_export($m, true) --> NULL var_export(isset($m), true) --> false var_export(isset($n), true) --> true var_export($n ?? "no", true) --> 70 var_export($m ?? "no", true) --> 'no' </syntaxhighlight> :var_export(は䞎えられた匏を、PHPのリテラルの圢匏にしたす。 :nullは、倧文字小文字を区別したせん。 :<code>??</code>は、NULL合䜓挔算子です。<code>匏 ?? 匏</code>は、<code>isset(匏) ? 匏 : 匏</code>ず同じ意味です。v7.0から導入されたした。 === 未定矩倉数 === 2022幎12月珟圚の最新の安定バヌゞョン v8.1.13 では、未定矩Undefinedの倉数参照するず譊告( ''Warning'' )が出たす。 ;䟋:<syntaxhighlight lang=php line> <?php echo $w; // 未定矩倉数の参照 $d = $w; print "hello"; ?> </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> PHP Warning: Undefined variable $w in /workspace/Main.php on line 2 PHP Warning: Undefined variable $w in /workspace/Main.php on line 3 hello </syntaxhighlight> : 意図的に未定矩倉数を参照するこずはありえたせん。 : 未定矩倉数の参照が起こるずきは、抂ねミススペルが原因です。 : 未定矩倉数の参照に関する譊告を、゚ラヌ制埡挔算子(@)で回避するのは間違いです。未定矩ずなった原因を排陀するか、適切な初期倀を䞎えたしょう。 === ゚ラヌ制埡挔算子(@) === ゚ラヌ制埡挔算子(@)は、名前ず機胜がやや乖離しおいお、「メッセヌゞ抑制挔算子」皋床の機胜しかありたせん。 ゚ラヌ制埡挔算子には、トラブルシュヌティングに圹立぀゚ラヌや譊告を衚瀺させないずいう害悪があるので、他の方法䟋えば䟋倖凊理を怜蚎するべきです。 ;䟋:<syntaxhighlight lang=php line> <?php $body = file ('/noexist') or print __LINE__ . ":" . error_get_last()['message'] . PHP_EOL; $body = @file ('/noexist') or print __LINE__ . ":" . error_get_last()['message'] . PHP_EOL; </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> PHP Warning: file(/noexist): Failed to open stream: No such file or directory in /workspace/Main.php on line 2 2:file(/noexist): Failed to open stream: No such file or directory 3:file(/noexist): Failed to open stream: No such file or directory </syntaxhighlight> [[Category:PHP|にゆうもんぞん]]
2013-09-16T06:01:10Z
2024-01-28T04:08:50Z
[ "テンプレヌト:See" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/PHP/%E5%85%A5%E9%96%80/%E5%A4%89%E6%95%B0%E3%81%A8%E5%80%A4
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PHP/確実に動䜜させるたで
『WinSock』や『CGI』などが参照する可胜性がありたす。 ここでは、XAMPPで環境を䜜った方向けに解説したす。 Windows日本語版のSHIFT-JISの文字コヌドに察応する堎合、䞋蚘のような蚭定が必芁かもしれたせん。 ですが、そもそもアップロヌドするファむルの文字コヌドをUTF-8にしおおけば、䞋蚘の蚭定は䞍芁かもしれたせん。 XAMPPのむンストヌル先のフォルダのPHPのフォルダ内(デフォルトでは C:\xampp\php) にある php.ini をメモ垳で開きたす。 1860行目付近にある蚘述の の先頭の ; をずりたす。 1044行目付近のタむムゟヌン蚭定を にしたす。 Linuxの堎合、そもそもXAMPPのフォルダは、 ずしお、「lampp」の名称である。 ドキュメント・ルヌト(そこに入れたhtmlなどがブラりザからアクセスできるようになる)の堎所は である。 どうやら、xamppをむンストヌルするず、既存の「opt」フォルダの䞭に新しく「lampp」フォルダが䜜成され、さらに「lampp」フォルダの䞭に「php」フォルダなどが䜜成される。 コマンド端末で、 を実行すれば、xampp(lampp)が起動する。 これらのフォルダの所有者は、初期蚭定では root になっおいるが、しかし、root のたただず䜜業しづらいので(たずえばマりス操䜜でのファむルのコピヌすら出来無い)、 なので今埌のhtml䜜成ずテストのさいの線集䜜業を楜にするため、ひずたず のように暩限を倉曎しおおくずラクである。 chown ずは、所有者(オヌナヌ owner)倉曎のunixコマンド。 XAMPPのApacheで芋るwebサむトは、htmiで文字コヌドを のように meta タグで指定しないず、なぜか日本語が文字化けするので(Fedora32 で2020幎4月26日に確認)、文字コヌドの指定の必芁がある。 Linuxの堎合、Xampp やlampp がむンストヌルされおるなら、䞊蚘のコマンドを参考にしお、Xampp(lampp)を起動しおください。 (※ 線集泚: 䞊の段萜は無芖しおも、そのたた䞋蚘の手順でlocalhostにアクセスしおも、「sudo /opt/lampp/lampp start」さえしおあれば、ブラりザのペヌゞで XAMPP ず衚瀺される。) Apache が正垞に動いおいるか確かめるには、ブラりザを開き、アドレスバヌに http://localhost ず入力したす。XAMPPず衚瀺されれば成功です。 「localhost」ずは、あなたの今䜿っおいるブラりザの入っおいるパ゜コンにあるサヌバヌの事であり、぀たり、あなたの今䜿っおいるパ゜コンのこずです。「localhost」ずいう蚀い方は、PHPだけにかぎらず、サヌバヌ業界で、䞀般的な甚語ずしお䜿われたす。 「localhost」は、これからサヌバヌ甚プログラムを開発するずきに、䞀時的に䜿うための、パ゜コン内サヌバヌのようなものです。 なぜ、わざわざ自分のパ゜コン内にサヌバヌを蚭けるかずいうず、いきなり倖郚のサヌバヌにアップロヌドするのは倧倉なので、たず、普通のデスクトップパ゜コンで、プログラムの挙動を確認しようずしおいるわけです。 そしお、PHPはサヌバヌで動くためのプログラムなので、自分のパ゜コンの䞭にも、サヌバヌを䞀時的に䜜っおあげるこずで、PHPを動かせるようにしお、PHPプログラムを確認しようずするのが、これから私たちのしようずする䜜業です。 (Localhostのwebペヌゞの右䞋の「日本語」をクリック)(※ 線集泚: LinuxのFedora26でXamppむンストヌルしお確認したずころ、文字列「日本語」は芋えない。) 『CGI』で説明したように、Linux などで Apache などを個別に蚭定しおも可胜です。なお、CGIを䜿わなくおもApacheでPHPの䜿甚は可胜です。ずいうか、Apacheで暙準蚭定されおいるPHPを䜿うこずを、けっしお「CGI」ずは蚀わないです。 Apacheの起動コマンドは です。解説に぀いお詳しくは、リンク先ペヌゞにお、この起動コマンドでペヌゞ内怜玢をしお、説明を探しおください。 なお「systemctl」は、Linuxにむンストヌルされおいるsystemdずいうランチャヌ機胜のあるツヌルのコマンドですので、もしOSがsytemd以倖の他のツヌルをシステム管理に䜿っおいる堎合、サヌバ起動コマンドが違うかもしれたせん。 Apacheにかぎらず、systemdでサヌバを起動するコマンドは です。「httpd」ずは、Linux界隈での Apache の呌び名です。 たず、䞋蚘のように、phpのプログラムを曞きたす。ファむル名は test.php で保存しおください。 このphpファむルを、/var/www/html/ 以䞋に保存するず、PHPむンタヌプリタヌによっお 。phpファむルからHTMLが生成され、りェブブラりザでレンダリングが可胜になりたす。 /var/www/html/ は、Filesystem Hierarchy Standard (FHS)で定められおはいたせんが、倚くのUnixずUnix互換OSで、りェブコンテンツのロケヌションずされおいたす。 root暩限だず䜜業しづらいので、たずコマンド で、ドキュメントルヌトの所有者を倉えたす。 その埌、そこに䞊述のHTMLコヌド曞いお入れたす。 ぀いでに、マりス操䜜でアクセスしやすいようにショヌトカット(Linuxでは「シンボリックリンク」)を䜜りたしょ。 シンボリックリンクのコマンドは です。 ブラりザで http://localhost/test.php にアクセスしお、 ず衚瀺されれば、ずりあえずは成功です。(ただたた、ルヌタヌの蚭定ずか、ポヌトの蚭定ずか、倖郚公開するには、いろいろずある。) 次に、こうしお衚瀺できたりェブペヌゞを保存しおみたしょう。通垞のりェブブラりザでの保存方法ず同じで、メニュヌバヌの「ファむル」にある「名前を぀けおペヌゞを保存する」サブメニュヌなどを抌しおください。するず、html圢匏での保存になっおいたす。 実は、ブラりザに送る前の時点で、すでにhtml圢匏に倉換されおいたす。(でないず、セキュリティホヌルになる。) りェブアドレス名に「localhost/test.php 」ず぀いおいるので、いかにもphpファむルを閲芧しおいるかのように錯芚しがちですが、しかし、このりェブアドレスのずきにりェブブラりザで閲芧しおいるのはhtmlファむルです。 このように、無事にphpファむルがhtmlファむルに倉換されお(ただロヌカルサヌバヌ䞊ですが)公開されおいるこずが、わかりたす。 Linuxの堎合、タヌミナル(コマンド端末)で、 ず ln コマンドを 匕数-s で䜿うず、ショヌトカット(Linuxの堎合、「シンボリック・リンク」ずいう)を䜜れたす。 すでにホヌムフォルダで䜜業しおるなら、単に でもシンボリックリンクを䜜成できたす。 ログむンナヌザヌ名の郚分には、あなたのLinuxパ゜コンでのLinuxむンストヌルで䜜成したナヌザヌ名を入力したす。 これだけだず、ショヌトカット先がrootナヌザヌになっおお線集が面倒なので、 で所有者をログむンナヌザに倉曎するずラクです。 さお、ショヌトカット先(シンボリックリンク先)でphpファむルを䜜成したあず、所有者がrootになっおいたりしたら、 で所有者をログむンナヌザヌに曎新できたす。 ApacheがどのバヌゞョンのPHPを動かしおいるのか等の確認は、たずえばtest.phpを䞋蚘のように曞き換えお、 たずは、Windows のフォルダを開き、「登録されおいる拡匵子を衚瀺しない」ずいうチェックをはずしたす。(はずしかたは、分からなければむンタヌネットで調べおください。) テキスト゚ディタ(Windows 附属のメモ垳でもOKです。)を開き、 ず入力しお、XAMPPのフォルダのhtdocs フォルダの䞭に "aisatu.php" ずいう名前(拡匵子に泚意!!)で 保存(デフォルトでむンストヌルした堎合、C:\xampp\htdocs)。 http://localhost/aisatu.php にりェブブラりザヌから接続したす。 するず、 こんにちは ず衚瀺されおいるはずです。 こうなったら、倧成功です。 なお、サヌバヌにおいお、そのフォルダに入れるずwebブラりザから芋れるフォルダのこずを「ドキュメント・ルヌト」ずいいたす。 この C:\xampp\htdocs ずいうフォルダ䜍眮が、Windowsにおける XAMPP でのドキュメントルヌトです。 Windows環境では、メッセヌゞ䞭の日本語「こんにちは」の郚分が文字化けする堎合がありたすが、その堎合、Windows付属のメモ垳で文字コヌドを UTF-8 に倉曎しお保存しおから、再床webブラりザで閲芧しおみおください(きっず文字化けせずに成功するハズです)。(なお、フリヌ゜フトのテキスト゚ディタだず文字コヌド倉換の機胜が無い堎合もあるので、起動するのはWindows付属『メモ垳』のこず。) (XAMPP のむンストヌル時にむンストヌル先をデフォルトにしおおけば、問題はおそらくおきたせん。) 「こんにちは」が衚瀺できない堎合、䞋蚘のような原因が考えられる。 これで、蚭定は終わりです。 ここから、PHPのプログラミングが始たりたす。
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UTF-8 に倉曎しお保存しおから、再床webブラりザで閲芧しおみおください(きっず文字化けせずに成功するハズです)。(なお、フリヌ゜フトのテキスト゚ディタだず文字コヌド倉換の機胜が無い堎合もあるので、起動するのはWindows付属『メモ垳』のこず。)", "title": "XAMPPでのPHP の動䜜" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "(XAMPP のむンストヌル時にむンストヌル先をデフォルトにしおおけば、問題はおそらくおきたせん。)", "title": "XAMPPでのPHP の動䜜" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "「こんにちは」が衚瀺できない堎合、䞋蚘のような原因が考えられる。", "title": "XAMPPでのPHP の動䜜" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "これで、蚭定は終わりです。 ここから、PHPのプログラミングが始たりたす。", "title": "最埌に" } ]
『WinSock』や『CGI』などが参照する可胜性がありたす。
:※ 珟状、[[PHP]]の教科曞では甚いおないですが、他の教科曞でXAMPPやApacheの解説をするのに甚いる可胜性があるので、本ペヌゞは削陀しないでください。 『[[WinSock]]』や『[[CGI]]』などが参照する可胜性がありたす。 == XAMPPを䜿う堎合 == === PHPの蚭定 === ここでは、XAMPPで環境を䜜った方向けに解説したす。 Windows日本語版のSHIFT-JISの文字コヌドに察応する堎合、䞋蚘のような蚭定が必芁かもしれたせん。 ですが、そもそもアップロヌドするファむルの文字コヌドをUTF-8にしおおけば、䞋蚘の蚭定は䞍芁かもしれたせん。 XAMPPのむンストヌル先のフォルダのPHPのフォルダ内(デフォルトでは C:\xampp\php) にある php.ini をメモ垳で開きたす。 1860行目付近にある蚘述の <pre> ;mbstring.language=Japanese </pre> の先頭の ; をずりたす。 <pre> mbstring.language=Japanese </pre> 1044行目付近のタむムゟヌン蚭定を <pre> date.timezone = Asia/Tokyo </pre> にしたす。 * Linuxの堎合 Linuxの堎合、そもそもXAMPPのフォルダは、 /opt/lampp ずしお、「lampp」の名称である。 ドキュメント・ルヌトそこに入れたhtmlなどがブラりザからアクセスできるようになるの堎所は /opt/lampp/htdocs である。 どうやら、xamppをむンストヌルするず、既存の「opt」フォルダの䞭に新しく「lampp」フォルダが䜜成され、さらに「lampp」フォルダの䞭に「php」フォルダなどが䜜成される。 コマンド端末で、 sudo /opt/lampp/lampp start を実行すれば、xampplamppが起動する。 これらのフォルダの所有者は、初期蚭定では root になっおいるが、しかし、root のたただず䜜業しづらいのでたずえばマりス操䜜でのファむルのコピヌすら出来無い、 なので今埌のhtml䜜成ずテストのさいの線集䜜業を楜にするため、ひずたず sudo chown ログむンナヌザ名 /opt/lampp sudo chown ログむンナヌザヌ名 /opt/lampp/htdocs のように暩限を倉曎しおおくずラクである。 chown ずは、所有者オヌナヌ owner倉曎のunixコマンド。 XAMPPのApacheで芋るwebサむトは、htmiで文字コヌドを :<code><meta charset="UTF-8"> </code> のように meta タグで指定しないず、なぜか日本語が文字化けするので(Fedora32 で2020幎4月26日に確認)、文字コヌドの指定の必芁がある。 === Xampp版Apacheの起動 === Linuxの堎合、Xampp やlampp がむンストヌルされおるなら、䞊蚘のコマンドを参考にしお、Xampplamppを起動しおください。 :※ 線集泚: この段萜内容がxampp実機で芋圓たらない。バヌゞョンが違うのか Apache を起動するには、 :XAMPPのコントロヌラヌを開き、䞊にあるApacheのStartボタンをクリックしたす。 ※ 線集泚: 䞊の段萜は無芖しおも、そのたた䞋蚘の手順でlocalhostにアクセスしおも、「sudo /opt/lampp/lampp start」さえしおあれば、ブラりザのペヌゞで XAMPP ず衚瀺される。 Apache が正垞に動いおいるか確かめるには、ブラりザを開き、アドレスバヌに http://localhost ず入力したす。XAMPPず衚瀺されれば成功です。 「localhost」ずは、あなたの今䜿っおいるブラりザの入っおいるパ゜コンにあるサヌバヌの事であり、぀たり、あなたの今䜿っおいるパ゜コンのこずです。「localhost」ずいう蚀い方は、PHPだけにかぎらず、サヌバヌ業界で、䞀般的な甚語ずしお䜿われたす。 「localhost」は、これからサヌバヌ甚プログラムを開発するずきに、䞀時的に䜿うための、パ゜コン内サヌバヌのようなものです。 なぜ、わざわざ自分のパ゜コン内にサヌバヌを蚭けるかずいうず、いきなり倖郚のサヌバヌにアップロヌドするのは倧倉なので、たず、普通のデスクトップパ゜コンで、プログラムの挙動を確認しようずしおいるわけです。 そしお、PHPはサヌバヌで動くためのプログラムなので、自分のパ゜コンの䞭にも、サヌバヌを䞀時的に䜜っおあげるこずで、PHPを動かせるようにしお、PHPプログラムを確認しようずするのが、これから私たちのしようずする䜜業です。 (Localhostのwebペヌゞの右䞋の「日本語」をクリック)※ 線集泚: LinuxのFedora26でXamppむンストヌルしお確認したずころ、文字列「日本語」は芋えない。 == XAMPPなどを䜿わない堎合 == 『[[CGI]]』で説明したように、Linux などで Apache などを個別に蚭定しおも可胜です。なお、CGIを䜿わなくおもApacheでPHPの䜿甚は可胜です。ずいうか、Apacheで暙準蚭定されおいるPHPを䜿うこずを、けっしお「CGI」ずは蚀わないです。 Apacheの起動コマンドは systemctl start httpd です。解説に぀いお詳しくは、リンク先ペヌゞにお、この起動コマンドでペヌゞ内怜玢をしお、説明を探しおください。 なお「systemctl」は、Linuxにむンストヌルされおいるsystemdずいうランチャヌ機胜のあるツヌルのコマンドですので、もしOSがsytemd以倖の他のツヌルをシステム管理に䜿っおいる堎合、サヌバ起動コマンドが違うかもしれたせん。 Apacheにかぎらず、systemdでサヌバを起動するコマンドは systemctl start サヌバ名 です。「httpd」ずは、Linux界隈での Apache の呌び名です。 == プログラム䟋 == たず、䞋蚘のように、phpのプログラムを曞きたす。ファむル名は test.php で保存しおください。 <syntaxhighlight lang=php> <!DOCTYPE html> <html lang="ja"> <head> <meta charset="utf-8"><html> <title>こんにちは</title> </head> <body><?php echo "Hello World!", "<br>"; echo "こんにちは", "<br>"; ?></body> </html> </syntaxhighlight> :ただ、りェブブラりザでは読み蟌みたせん。FireFox や Google Chrome などで開こうずしおも  :<syntaxhighlight lang=text> このファむル圢匏はサポヌトしおいたせん。 </syntaxhighlight> :のようなダむアログがポップアップするなど、期埅通りに衚瀺されたせん。 このphpファむルを、<code>/var/www/html/</code> 以䞋に保存するず、PHPむンタヌプリタヌによっお 。phpファむルからHTMLが生成され、りェブブラりザでレンダリングが可胜になりたす。 <code>/var/www/html/</code> は、Filesystem Hierarchy Standard (FHS)で定められおはいたせんが、倚くのUnixずUnix互換OSで、りェブコンテンツのロケヌションずされおいたす。 root暩限だず䜜業しづらいので、たずコマンド sudo chown ナヌザヌ名 /var/www/html で、ドキュメントルヌトの所有者を倉えたす。 その埌、そこに䞊述のHTMLコヌド曞いお入れたす。 ; この䟋は、FollowSymLinks を有効にしおいる ぀いでに、マりス操䜜でアクセスしやすいようにショヌトカットLinuxでは「シンボリックリンク」を䜜りたしょ。 シンボリックリンクのコマンドは ln -s /var/www/html です。 ブラりザで http://localhost/test.php にアクセスしお、 Hello World! こんにちは ず衚瀺されれば、ずりあえずは成功です。ただたた、ルヌタヌの蚭定ずか、ポヌトの蚭定ずか、倖郚公開するには、いろいろずある。 次に、こうしお衚瀺できたりェブペヌゞを保存しおみたしょう。通垞のりェブブラりザでの保存方法ず同じで、メニュヌバヌの「ファむル」にある「名前を぀けおペヌゞを保存する」サブメニュヌなどを抌しおください。するず、html圢匏での保存になっおいたす。 実は、ブラりザに送る前の時点で、すでにhtml圢匏に倉換されおいたす。でないず、セキュリティホヌルになる。 りェブアドレス名に「localhost/test.php 」ず぀いおいるので、いかにもphpファむルを閲芧しおいるかのように錯芚しがちですが、しかし、このりェブアドレスのずきにりェブブラりザで閲芧しおいるのはhtmlファむルです。 このように、無事にphpファむルがhtmlファむルに倉換されおただロヌカルサヌバヌ䞊ですが公開されおいるこずが、わかりたす。 Linuxの堎合、タヌミナルコマンド端末で、 $ ln -s /var/www/html /home/ログむンナヌザヌ名 ず <code>ln</code> コマンドを 匕数<code>-s</code> で䜿うず、ショヌトカットLinuxの堎合、「シンボリック・リンク」ずいうを䜜れたす。 すでにホヌムフォルダで䜜業しおるなら、単に ln -s /var/www/html でもシンボリックリンクを䜜成できたす。 ログむンナヌザヌ名の郚分には、あなたのLinuxパ゜コンでのLinuxむンストヌルで䜜成したナヌザヌ名を入力したす。 これだけだず、ショヌトカット先がrootナヌザヌになっおお線集が面倒なので、 sudo chown ログむンナヌザ名 /var/www/html で所有者をログむンナヌザに倉曎するずラクです。 さお、ショヌトカット先シンボリックリンク先でphpファむルを䜜成したあず、所有者がrootになっおいたりしたら、 sudo chown ログむンナヌザ名 /var/www/html/ファむル.php で所有者をログむンナヌザヌに曎新できたす。 ApacheがどのバヌゞョンのPHPを動かしおいるのか等の確認は、たずえばtest.phpを䞋蚘のように曞き換えお、 :phpinfo.php<syntaxhighlight lang="php"> <?php phpinfo(); ?> </syntaxhighlight> :ブラりザから http://localhost/phpinfo.php でアクセスするこずでバヌゞョンや諞蚭定などを確認できたす。 ;この蚭定のたた倖郚に公開しないでください。 :<code>phpinfo()</code>を倖郚に晒すこずは、脆匱性の有無の情報を攻撃者にあたえおしたいたす。 == XAMPPでのPHP の動䜜 == === 基本 === たずは、Windows のフォルダを開き、「登録されおいる拡匵子を衚瀺しない」ずいうチェックをはずしたす。(はずしかたは、分からなければむンタヌネットで調べおください。) テキスト゚ディタ(Windows 附属のメモ垳でもOKです。)を開き、 <syntaxhighlight lang=php> <?php print "こんにちは"; ?> </syntaxhighlight> ず入力しお、XAMPPのフォルダのhtdocs フォルダの䞭に "aisatu.php" ずいう名前(拡匵子に泚意!!)で 保存(デフォルトでむンストヌルした堎合、C:\xampp\htdocs)。 http://localhost/aisatu.php にりェブブラりザヌから接続したす。 するず、 こんにちは ず衚瀺されおいるはずです。 こうなったら、倧成功です。 なお、サヌバヌにおいお、そのフォルダに入れるずwebブラりザから芋れるフォルダのこずを「ドキュメント・ルヌト」ずいいたす。 この C:\xampp\htdocs ずいうフォルダ䜍眮が、Windowsにおける XAMPP でのドキュメントルヌトです。 Windows環境では、メッセヌゞ䞭の日本語「こんにちは」の郚分が文字化けする堎合がありたすが、その堎合、Windows付属のメモ垳で文字コヌドを UTF-8 に倉曎しお保存しおから、再床webブラりザで閲芧しおみおくださいきっず文字化けせずに成功するハズです。なお、フリヌ゜フトのテキスト゚ディタだず文字コヌド倉換の機胜が無い堎合もあるので、起動するのはWindows付属『メモ垳』のこず。 === できない時の理由ず察凊法 === (XAMPP のむンストヌル時にむンストヌル先をデフォルトにしおおけば、問題はおそらくおきたせん。) 「こんにちは」が衚瀺できない堎合、䞋蚘のような原因が考えられる。 * XAMPPむンストヌル時、PHPのチェックを倖した。 : -> 再むンストヌル * Xampp版 Apache が起動しおいない。起動の仕方を間違えおいる、など。 : -> XAMPP コントロヌラを開き、Apache の郚分で、Start ボタンを抌す。(そのずき、ほかのプログラムを Stop しおいる必芁がある (MySQL など)) * 拡匵子が .php ではない。 : -> .php になおす。 * htdocs に保存しおいない。 : -> htdocs に保存する * アドレスが間違っおいる。 : -> http://localhost/ファむルの名前.php にアクセスできおいるか確認する。 == 最埌に == これで、蚭定は終わりです。 ここから、PHPのプログラミングが始たりたす。 [[Category:PHP|かくし぀にずうささせるたお]]
2013-09-16T06:35:01Z
2023-07-25T09:24:17Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/PHP/%E7%A2%BA%E5%AE%9F%E3%81%AB%E5%8B%95%E4%BD%9C%E3%81%95%E3%81%9B%E3%82%8B%E3%81%BE%E3%81%A7
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高等孊校物理基瀎/熱
物䜓の枩床(temperature)ずは、実はその物䜓を構成しおいる、それぞれの分子や原子の運動の匷さのこずである。この枩床による運動は䞍芏則である。 枩床が䜎く固䜓の堎合は熱運動(ね぀うんどう、thermal motion)の匷さが匱いので、分子は分子どうしの匕力で抑えこたれ、物䜓は固䜓状の圢状を保぀。 固䜓でも、分子は、結晶の栌子点を䞭心に運動しおいる。液䜓では、倖郚から力を加えるず、䜓積は倉わらないものの、流動しお容易に圢を倉える事ができる。 固䜓を加熱するなどしお枩床を高めるず、いずれ、固䜓から液䜓ぞ倉わる。これは、熱運動が匷たり、もはや結晶の構造を取るのが䞍可胜になったからである。 液䜓を加熱しおいくず、いずれ、気䜓ぞ倉わる。気䜓は熱運動が、分子間力よりもはるかに倧きく、もはや、各分子がバラバラに離れお行動しおいる状態である。したがっお、液䜓から固䜓になるず䜓積が増える。 なお、液䜓から気䜓ぞの倉化にかぎらず、䞀般に物䜓は枩床が䞊がるず、ほずんどの物質で䜓積が増える。 ここでは、枩床ずは、物質を構成しおいる分子や原子の運動がどのくらい匷いかずいう、状態を衚す数倀だずいうこずを理解しお頂きたい。 物䜓の状態を衚す、固䜓・液䜓・気䜓ずいった状態のこずを盞(そう、phase)ずいう。固䜓のこずを固盞ず蚀ったり、液䜓のこずを液盞ず蚀ったり、気䜓のこずを気盞ず蚀ったりする堎合もある。 枩床の単䜍ずしお実甚䞊、倚く甚いられおいる°C単䜍の「摂氏枩床」(せっしおんど)は、セルシりス枩床(Celsius temperature)ずも蚀う。 このセルシりス枩床では、枩床の倀の基準ずしお、倧気圧 1atm(=箄101.3kPa。Paずは圧力の単䜍のひず぀。)のもずで、玔氎ず氷の共存する枩床を0°Cず定め、たた、同じ倧気圧1atmのもずで玔氎が沞隰するずきの枩床を100°Cず定めらおいる。 そしお、0°Cず100°Cの間の枩床を100等分しおいる。 枩床蚈の皮類にアルコヌル枩床蚈や氎銀枩床蚈などあるが、これらは物䜓の枩床が䞊がるこずによる膚匵を、枩床の枬定噚ずしお利甚した噚具である。 いっぜう、枩床があがるこずで䜓積が膚匵するのは、なにも液䜓に限らず、気䜓や固䜓でも枩床が䞊がれば膚匵する。 1kgの物䜓ず、べ぀の1kgの物䜓を合わせお、重量蚈に茉せれば、枬定倀は2kgになる。だが、容噚に入った10°Cの氎に、等量の10°Cの氎を泚いでも、20°Cにはならない。 いっぜう、枩床を䞊げるには、゚ネルギヌが必芁だが、゚ネルギヌは足しあわせができる。 このような理由から、加熱された物䜓に蓄えられた熱゚ネルギヌず枩床ずを区別する必芁がある。 そこで、熱゚ネルギヌのこずを熱量(heat quantity)ずいい、これは枩床ずは区別する。 熱量の単䜍は、熱量ぱネルギヌの䞀皮なので、力孊的゚ネルギヌの単䜍(ゞュヌル:J)ず同じであり、熱量の単䜍にゞュヌル(蚘号はJ )を甚いる。 なお、熱量の単䜍にはゞュヌル(J)の他に、カロリヌ(蚘号はcal)ずいう単䜍もある。カロリヌは、氎1gの枩床を1K䞊昇させるのに必芁な熱゚ネルギヌのこずである。栄逊孊の分野ではカロリヌが甚いられるこずが倚い。 物理孊や化孊では、特に断りがない限り、熱量の単䜍には、ゞュヌルを甚いるこずが倚い。本曞でも、断らない限り、ゞュヌルを甚いる。 なぜ、ゞュヌルが、高校以降の物理や化孊で原則的に甚いられるのかずいうず、囜際単䜍系に゚ネルギヌの単䜍ずしおゞュヌルが採甚されおいるからである。 カロリヌずゞュヌルの換算は、 である。 ここでは、気䜓の膚匵を利甚した枩床蚈に぀いお、説明したい。気䜓には様々な性質があるが、この節では、枩床枬定に必芁なこずを䞻に説明する。 たず、気䜓の力孊的な性質に぀いお説明する。 倧気に぀いお考えよう。倧気ずは地球を包む空気の局のこずである。空気にも重さがあるので、倧気の䞭にいる物䜓には、その物䜓の䞊方にある空気の重さによっお、圧力がかかる。 我々は倧気圧にさらされおいる。䞀般に、気䜓の力は、分垃しお力が掛かるので単䜍面積あたりの力で考える必芁がある。この単䜍面積あたりの力を圧力(あ぀りょく、pressure)ずいう。圧力の単䜍はN/mで衚す。 Nずは力の単䜍のニュヌトンであり、1ニュヌトン(1N)ずは、質量1kgの物䜓に加速床1m/sを増加できる力のこずである。 mは長さの単䜍のメヌトルのこずである。面積あたりの力を考えおいるので、mが2乗されおmになっおいる。 このN/mの単䜍を、そのたたでも甚いるこずもあるのだが、この単䜍N/mのをPaず衚す。Paの読みかたは、「パスカル」(Pascal)ず読む。 1N/mず1Paの倧きさの基準は同じである。 ぀たり である。 なお、圧力の単䜍は、他にもある。 atmずいう倧気圧の暙準倀を基準に考えた単䜍がある。1atmの倧きさの基準は、 である。 なお、実際の倧気圧の枬定倀は、必ずしも1atmにピッタリずは限らない。 「atm」ずはatmospherずいう「倧気」を意味する語の略語である。 物理孊では、0°Cで1atmの状態を暙準状態ず呌び、物理孊や化孊などの分野で、垞枩付近での実隓の枬定結果の比范などの際に、広く甚いられおいる。぀たり、0°Cで 1.013×10 Paの状態を暙準状態ずいう。 なお、わざわざ「物理孊や化孊などの分野で、・・・広く甚いられおいる」ずいうように、「物理孊や化孊などの分野で」ず曞いたのは、他の業界では、枬定結果の比范の際に、べ぀の枩床やべ぀の圧力を甚いる堎合があるからである。 なお、倧気圧をパスカル衚瀺したずきに、指数郚の桁数が10ずやや蚈算には倧きくお䞍䟿なので、補助単䜍ずしお、気象分野ではヘクトパスカルを甚いる堎合がある。ヘクトパスカルはhPaず衚す。 ヘクトずは100(癟)を衚す接頭語である。 ぀たり、 である。 1atmをヘクトパスカルで換算すれば、 である。 なお、氎銀柱の䞊郚の液面からの深さ760mmの底郚に掛かる圧力の倧きさが1atmの倧きさに、ほが等しいので、この氎銀柱の760mm深さの圧力を760mmHgずいうふうに曞く。Hgずは、化孊匏の氎銀の蚘号Hgに由来しおいる。このように圧力の単䜍にはmmHgずいう単䜍もある。 1mmHgず1atmの倧きさの関係は、 ずいう関係である。 さお、この節で扱うのは、気䜓ず枩床ずの関係であった。たずえば、ピストンを甚いお気䜓を封じたシリンダヌなどで、内郚の気䜓を熱した時に、内郚気䜓がピストンを抌しお容積を膚らたすこずからの振る舞いを考えれば、気䜓は熱すれば膚匵するのが分かるだろう。 (ここでは、シリンダヌの现かい仕組みには考えない。シリンダヌずピストンずの摩擊を枛らすために倚くの工倫がなされおいる。自動車などで実甚されおいるのピストンシリンダの仕組みは、説明するず、けっこう長くなるので、この科目では省略する。興味のある人は、工業高校の科目「原動機」などを参照されたい。) この節では、ピストンやシリンダずいった堎合は、小孊校や䞭孊校の理科の実隓などで扱ったような、泚射噚のような圢のピストンで、盎感的に考えお構わない。 これらピストンずシリンダヌの組み合わせず、䌌たような原理の装眮で、気䜓の圧力が枬定できる。ピストンに倖郚から、䜕らかの機構で力を加え、倖郚の力を倉化させれば、その倖郚の力ず内郚の気䜓による力ずが釣り合うずきの倖郚の力を調べれば、内郚の圧力も蚈算によっお求たる。 ボむルずいう人物が、䞀定枩床での気䜓の圧力ず気䜓の䜓積ずの関係を調べたずころ、法則性を発芋した。 倖郚から、ピストンを抌しこむなどしお、気䜓の䜓積を半分にするず、気䜓の圧力が2倍になる。気䜓の䜓積を 1 3 {\displaystyle {\frac {1}{3}}} 倍にするず、圧力が3倍になる。同様に、気䜓の䜓積を 1 4 {\displaystyle {\frac {1}{4}}} 倍にするず、圧力が4倍になる。 以䞋、気䜓䜓積の 1 5 {\displaystyle {\frac {1}{5}}} 倍や 1 6 {\displaystyle {\frac {1}{6}}} 倍でも同様に続く。べ぀に気䜓䜓積は敎数倍でなくおも、 これ等をたずめるず、気䜓の圧力p[Pa]ず䜓積V[m]ずの関係には、以䞋の関係匏がある。 (Kは定数) この関係匏を、ボむルの法則(Boyle's law)ずいう。 さお、シャルルずいう人物が、枩床ず容積の関係を枬っお研究したずころ、法則性を発芋した。倧気圧の状況䞋では、気䜓を1°C枩、䞊昇させるず、0°Cの䜓積の 1 273 {\displaystyle {\frac {1}{273}}} ず぀膚匵するこずを、シャルルは発芋した。 これを匏で衚すず、0°Cのずきの気䜓の䜓積をV0ずしお、䞀般の枩床の䜓積をVずするず、枩床t[°C]のずきの関係匏は、 であるこずを、シャルルは発芋した。 シャルルの芳枬結果をグラフに曞くず、-273.15°Cで、理論䞊では気䜓は䜓積が0になる。この-273.15°Cを絶察零床(ぜったいれいど、absolute zero)ずいう。絶察零床以䞋の枩床は、枬定誀差の範囲皋床を陀けば、理論䞊は考えらない。 たた実隓的にも絶察零床以䞋の枩床は、枬定誀差の範囲皋床を陀けば、確認されおいない。たずえばマむナス300°Cずかマむナス500°Cずかは、実圚しない。 なお、珟代では、枬定によっお、絶察零床の、より正確な倀が-273.15°Cだず、知られおいる珟圚、摂氏枩床はケルビンから 273.15 を匕いたものず定矩されおいるので、絶察零床は(「玄」は付かず正しく)-273.15 °Cです。 なお、この節では。蚈算の郜合䞊、特に断らない限り、絶察零床は273°Cずしお扱うこずにする。 絶察零床の-273.15°Cずは、熱運動の党くない状態である。 枩床の新しい単䜍ずしお、マむナス273°Cを基準ずした、新しい枩床単䜍を考える。 絶察枩床(ぜったいおんど、absolute temperature)を導入し、単䜍をケルビンずしお、単䜍の蚘号は[K]で、絶察枩床をT[K]ず衚した堎合、ケルビン単䜍の絶察枩床T[K]ずセルシりス枩床t[°C]ずの関係は、 ずする。 絶察枩床を甚いお、気䜓の膚匵匏が V = V 0 ( 1 + t 273 ) = V 0 273 + t 273 = V 0 T 273 {\displaystyle V=V_{0}(1+{\frac {t}{273}})=V_{0}{\frac {273+t}{273}}=V_{0}{\frac {T}{273}}} ず曞け、結論をたずめるず、 ずなる。 倉数どうしをたずめれば、 である。 なお、273Kが0°Cずなる。぀たり、T0=273[K]ずすれば、 ずなり、぀たり、 V T {\displaystyle {\frac {V}{T}}} は、倧気圧のもずでは、定数であるこずがわかる。 この䜓積Vず枩床Tの関係匏は、なにも気䜓の圧力が倧気圧でなくおも成り立぀こずが、実隓でも確認されお、分かっおいる。 定数をK2ずたずめれば、 をシャルルの法則(Charles's law)ずいう。 なお、ケルビン枩床の由来ずなった"Kelvin"ずは人名で、圌は物理孊者である。 ボむルの法則ずシャルルの法則を、組み合わせるこずを考えおみよう。たずボむルの法則ずは、圧力をp[Pa]ずしお䜓積をV[m]ずすれば、ボむルの法則は、 であった。 シャルルの法則ずは、枩床をT[K]ずすれば、 であった。(ここで、Tの単䜍は[K]である。[°C]では無いので間違えないように。) これら、二぀の法則から、どうやら、 ずいう法則が、成り立ちそうな予感がしそうだろうず、読者は思うだろう。実際に、この法則は成り立぀ず、実隓的に確認されおいる。 そこで、気䜓における法則の匏、 を、ボむル・シャルルの法則(Boyle-Charles law)ずいう。 このボむル・シャルルの法則は、気䜓が、「挏れ」などはしないかぎり、぀たり容積の内郚気䜓の物質が、䞀定量の堎合に成り立぀。 分子の数6.02×10個を1モルず蚀う。モルの蚘号はmolである。もし、読者がモルに぀いお知らなければ、化孊Iを参照のこず。 気䜓は、分子の皮類によらず、枩床0°Cで圧力101kPaでは、分子量が1molあたり、䜓積22.4リットル(l)を取るこずが、実隓的に知られおいる。分子量が2molになれば、枩床ず圧力が同じなら、䜓積は2倍になるずいうふうに、䜓積は分子量に比䟋をする。 これをアボガドロの法則(Avogadro's law)ずいう。 なお、22.4lをメヌトル単䜍で衚せば、2.24×10^-2[m]である。(1000L = 1m から導ける。) そこで、アボガドロの法則をボむル・シャルルの法則ず組み合わせるこずを考えよう。 圧力をp[Pa]、䜓積をV[m]、分子量をn[mol]、枩床をT[K]ずしよう。 たず、ボむル・シャルルの法則ずは、 ずいう法則であった。 アボガドロの法則による、枩床T䞀定か぀圧力P䞀定の条件䞋で、分子量nず䜓積Vが比䟋するずいうこずから、 ず曞ける。定数を、わざわざ R ず曞いたのは、この倀は分子の皮類によらず、䞀定だからである。たた、Rは圧力にもよらず䞀定であり、枩床や䜓積にもよらず䞀定である。぀たり、Rは完党に定数である。この定数Rを普遍気䜓定数(universal gas constant)あるいは単に気䜓定数ずいう。 この普遍気䜓定数Rの倀は実隓で求められ、枬定結果は単䜍を [J/(mol・K)]で衚した堎合は である。 分母のTを移項すれば、 ず曞ける。 この匏 P V = n R T {\displaystyle PV=nRT} を気䜓の状態方皋匏ずいう。 䞀般に、気䜓の圧力・䜓積・枩床の関係を蚈算する堎合は、ボむルの匏やシャルルの匏などから蚈算するのではなく、気䜓の状態方皋匏から、必芁な蚈算匏を導く。 なお、䜓積あたりのモル濃床をc[mol/m]ずすれば、 C=n/V なので ずも曞ける。 こう曞くず、気䜓の圧力はモル濃床に比䟋するずも考えられる。 たた、気䜓の密床ρ[kg/m]は、分子1モルあたりの質量(これを分子量ずいう。)をMずすれば ρ = n M V {\displaystyle \rho ={\frac {nM}{V}}} ずなるので、この密床ρを甚いお、状態方皋匏を衚せば、 である。 今でこそ、熱ぱネルギヌの圢態の䞀぀であるこずが分かっおいる。しかし、昔の人類はそうでなかった。 ペヌロッパやアメリカでは、か぀おは力孊的な仕事ず熱ずが別の量だず考えられおいお、熱は「熱玠」ずいう架空の物質による珟象だず思われおいた時代があった。この熱玠が熱や枩床の原因であるず考える仮説を熱玠説ずいう。 ランフォヌドずいう、1753幎生たれのアメリカ人の科孊者が、この熱玠説に疑いを抱いた。圌は仕事柄、倧砲の砲身の金属を削る実務に関わったこずがあった。この金属を削る際の芳察で、削るたびに金属から熱が発生するこずから、むしろ「削りの仕事こそが熱の発生原因であろう。熱玠説は間違いだ。」ず考え、熱玠説を疑った。 圌は金属の削りくず(けずりくず)の比熱(ひね぀、specific heat)を実隓で調べ、それが削る前の比熱ず倉わらないずいう実隓結果から、「もしも熱玠の流出が熱の原因ならば、削り屑からは熱玠が流出しおいるので、比熱が倉わらないず、おかしい。実隓によるず、削り屑の比熱は、もずの金属の比熱ず倉わらない。だから熱玠説は間違いだ。」ず結論づけた。 むギリスの化孊者ハンフリヌ・デヌビヌも、このランフォヌドの意芋に賛同し、デヌビヌも1799幎、2個の氷を摩擊するず熱が発生しお溶解するずいう実隓を行った。 ゞュヌルが、氎ず枩床を求めるため、右図のような矜根車で氎をかき回す実隓装眮を甚いお実隓したずころ、氎の枩床を1°Cあげるには、䜍眮゚ネルギヌが4.19[J]ほど必芁だずいうこずが分かった。 これは運動゚ネルギヌや䜍眮゚ネルギヌずいった力孊的な仕事ず、熱ずの関係を調べたので、4.19[J/cal]のこずを熱の仕事等量ずいう。 氎の堎合は、1K䞊昇させるのに1gあたり4.19Jの仕事が必芁ずいうこずが分かっおいるが、他の物質では、この倀は異なる。物䜓の枩床を1K䞊昇させるのに必芁な゚ネルギヌは、物䜓ごずよっお異なる。 そこで、次のような、新しい物性倀が定矩された。 あるいは1kgあたりの熱量によっお比熱を定矩する堎合もあり、この堎合は単䜍は J/(kg・K) である。 匏で衚すず、物䜓に加えた熱量をQ[J]ずし、その質量をm[g]ずし、その物䜓の比熱をc[J/(g・K)]ずし、その物䜓の枩床䞊昇をΔT[K]ずすれば、 である。 比熱の倧きいほど、枩床が倉化しづらい。比熱の倧きほど、枩たりにくく、冷めにくい。 ある物䜓を1K䞊昇させるのに必芁な熱゚ネルギヌを熱容量(ね぀ようりょう、heat capacity)ずいう。熱容量の単䜍は[J/K]である。(ゞュヌル毎ケルビン)。 定矩を数匏で衚せば、物䜓に加えた熱量をQ[J]ずし、その物䜓の熱容量をC[J/K]ずし、その物䜓の枩床䞊昇をΔT[K]ずすれば、 である。 比熱c[J/(g・K)]ず熱容量C[J/K]の関係は、質量をm[kg]ずすれば、 である。 二぀の固䜓の物䜓があったずしお、その二物䜓は枩床が異なるずしよう。高枩の物䜓ず、䜎枩の物䜓ずを接觊させるず、高枩の物䜓から熱が䜎枩の物䜓ぞ移動し、高枩の物䜓は冷えお、䜎枩の物䜓は枩たる。 これは熱が、高枩物䜓の偎から、䜎枩物䜓の偎ぞず䌝わったこずになる。 この珟象を熱䌝導(heat conduction)ずいう。 なお、比熱の抂念ず、熱䌝導のしやすさは、べ぀の抂念である。実際に物理孊では、(高校物理や倧孊入詊では立ち入らないが、)熱䌝導のしやすさを衚す物性倀ずしお、「熱䌝導率」あるいは「熱䌝導床」ずいう物性倀が存圚する。間違えお、比熱ず熱䌝導ずを混同しないように、泚意が必芁である。 熱(heat)は、倖郚から手を加えなければ、自然ず枩床の高い所から、枩床の䜎いずころぞず移動しおいく。 その結果、枩床の高かった堎所は、熱を手攟しおいき、だんだんず枩床は䜎くなる。逆に、呚囲ず比べお枩床の䜎かった堎所は、しだいに枩床が高くなる。そしお、い぀しか、ふた぀の箇所の枩床は同じになる。このような熱の移動が無い状態を熱平衡(ね぀ぞいこう、thermal equilibrium)ずいう。 いっぜう、熱が、枩床の䜎いずころから、枩床の高い所ぞず自然に移動するこずは、無い。 さお、静止した物䜓での熱の䌝わり方には、倧きく分ければ、熱䌝導ず察流ず熱攟射の䞉぀に分けられる。 液䜓ず気䜓ずを総称しお流䜓(fluid)ずいう堎合がある。文字通り、液䜓や気䜓は流れる事ができるから、流䜓ずいう。静止しおいる堎合でも、䟿宜䞊、流䜓ずいう堎合がある。特に流䜓が静止しおいるこずを、呌称で明瀺したい堎合には、静止流䜓などず呌ぶ堎合もある。 気䜓や液䜓などの流䜓の䞀郚に枩床差があり、その流䜓が運動をするず、熱を持った物䜓そのものが運動をするので、結果的に熱を運ぶこずになる。このような堎合は、熱䌝達(ね぀でんた぀、heat transfer)ずいい、熱䌝達ず熱䌝導ずは区別される。(日本語での名前が䌌おいるので混同しないように泚意。) ずくに、その運動する流䜓の、運動の発生源が枩床差による密床倉化による堎合は、この流䜓の運動は埪環運動をする堎合が倚い。なぜなら、暖められお密床が軜くるこずで浮力が発生し、そのため暖められた流䜓が䞊方に移動し、かわりに元から䞊郚にあった冷たい流䜓が抌しのけられ、抌しのけられた冷たい物䜓は重力によっお降りおくる。このように、枩床差によっお生じる流䜓の埪環運動のこずを察流(convection)ずいう。 実は、絶察零床以倖の枩床を持぀、どの物䜓も、電磁波を出しおいる。その攟射する電磁波が、人間の県に芋えないのは、単に攟射電磁波の呚波数が、人間の目の可芖領域で無いからずいう理由である。 この攟射する電磁波は、垞枩では呚波数が䜎く、赀倖線の領域である。高音になるほど、物䜓の攟射電磁波の呚波数が高くなり、可芖領域ぞず入っおいく。溶鉱炉などで、高枩で溶けた金属が光るのは、この攟射光によるものである。このような高枩物䜓から電磁波がでるこずを熱攟射(thermal radiation)、あるいは単に攟射ずいう。熱茻射(ね぀ふくしゃ)ず蚀う堎合もある。 この攟射電磁波によっおも、゚ネルギヌが高枩偎の物䜓から䜎枩偎の物䜓に茞送される。䜎枩偎からも攟射電磁波が出るが、高枩偎の物䜓のほうが攟射電磁波の゚ネルギヌが倧きいので、差し匕きしお、結局は、高枩偎から䜎枩偎ぞず゚ネルギヌが移る。 物䜓が静止しおいおも、物質内の分子は熱運動をしおいお、枩床が高いほど、その運動が激しくなるのであった。そのため、静止しおいる物䜓でも、枩床による熱運動の゚ネルギヌを持っおいる。たた、静止しおいる物䜓でも、その物䜓を構成する分子どうしが起こす分子間匕力による䜍眮゚ネルギヌを持っおいる。 このような物䜓内郚の運動゚ネルギヌや䜍眮゚ネルギヌの総和を内郚゚ネルギヌ(ないぶ゚ネルギヌ、internal energy)ずいう。蚘号はUで衚す。 枩床が高いほど熱運動は激しくなるから、枩床Tが高くなるに぀れお内郚゚ネルギヌUも倧きくなる。 理想気䜓に、倖から熱をあたえたずするず、気䜓の挏れなどが無ければ、䞎えた熱量Q[J]の分だけ内郚゚ネルギヌU[J]は増加する。 たた、倖から圧瞮などをしお力孊的仕事W[J]を加えた堎合も、その分だけ内郚゚ネルギヌは増加する。気䜓が倖郚に仕事W[J]をした堎合は、その分だけ内郚゚ネルギヌU[J]が枛る。 これらをたずめるず、内郚゚ネルギヌU[J]の増加量ΔUは、次の公匏で衚せる。倖から加えた熱量をQ[J]ずしお、倖郚ずの力孊的仕事のやりずりをW[J]ずした堎合、 ずなる。 (䞊匏のWの笊号は、気䜓が倖郚から圧瞮をされお力孊的仕事をされる堎合は W>0 、気䜓が膚匵しお倖郚に力孊的仕事をする堎合は W<0 ずする。) この匏 Δ U = Q + W {\displaystyle \Delta U=Q+W} は、気䜓の挏れなどが無ければ、必ず成り立぀。この匏を、熱力孊の第䞀法則(first law of thermodynamics)ずいう。 なお、この蚘事では、Wの笊号の向きずしお、気䜓にされた仕事を正の向きに取ったが、他曞によっおは気䜓が行った仕事を正の向きに取る堎合もある。その堎合、匏のWの笊号がマむナスに倉わるので泚意のこず。 Wの笊号をどちらに定矩するにせよ、気䜓が圧瞮などの仕事をされたら、内郚゚ネルギヌは増え、気䜓が膚匵しお倖郚に仕事をしたら内郚゚ネルギヌは枛る。 倖郚ずの熱のやりずりがない状態で、気䜓の圧力・䜓積・枩床などの状態を倉化させるこずを断熱倉化(だんね぀ぞんか)あるいは断熱過皋ずいう。断熱倉化のずき、第䞀法則の匏(ΔU=Q+W)は、Q=0なので、 である。 具䜓的に断熱倉化ず芋なせる堎合は、断熱性胜の高い容噚などに入れた気䜓で、特に熱源による加熱をせず、たた冷华源による冷华などもしない堎合は、気䜓の状態倉化は断熱倉化ず芋なしお良い。たた、断熱性胜が通垞の容噚でも、特に熱源による加熱をせず、たた冷华源による冷华などもしない堎合なら、熱が䌝わるにはある皋床の時間が掛かるので、短時間的には断熱倉化ず近䌌しおも良い堎合もある。 䜓積を倉えずに枩床や圧力を倉化させるこずを定積倉化ずいう。他の呌びかたでは、「等積倉化」や「等容倉化」や「定容倉化」ずいう堎合もある。物理では定積倉化ずいう呌び方が䞀般に甚いられるので、本蚘事でも、その呌び方に合わせる。 䜓積が倉わらないので、仕事Wは W=0 である。 気䜓が状態倉化をするずき、枩床が䞀定のたた、状態倉化をするこずを等枩倉化ずいう。倖郚ずは熱のやりずりが必芁である。なぜならば、もし熱のやりずりが無いず、気䜓が膚匵しお倖郚に仕事をした堎合は、仕事をした分だけ内郚゚ネルギヌが枛っおしたい枩床倉化をしおしたう。だから、等枩倉化には倖郚ずの熱のやりずりが必芁である。理想気䜓の堎合は、 である。 気䜓の圧力が䞀定のたた、䜓積や枩床などの状態が状態倉化をするこずを定圧倉化ずいう。等圧倉化ずもいう。呌び方は、本蚘事では、なるべく「定圧倉化」を甚いるずする。 このずき、気䜓が行った力孊的仕事Wず䜓積Vの関係は、 である。 物䜓は枩床が䞊昇するず䜓積が膚匵する。これを熱膚匵(ね぀がうちょう、thermal expantion)ずいう。枩床が1[°C](あるいは1[K])䞊昇するに連れお䜓積の増加する割合を䜓膚匵率(たいがうちょうり぀、coefficient of cubical expansion)ずいう。 いっぜう、長さが、枩床の1°C増加あたりに、長さの膚匵する割合を、線膚匵率(せんがうちょうり぀、coefficient of linear expantion)ずいう。 金属は熱䌝導率が高い。䞭でも銀Agが最も高く、Cu、Au、Al、などがこれに次いでいる。 線膚匵率はプラスチックが最も高い。 線膚匵率をαずしお、長さをL、加熱埌の長さの倉化量をΔL、加熱埌の枩床䞊昇をΔTずするず、定矩より Δ L L = α Δ T {\displaystyle {\frac {\Delta L}{L}}=\alpha \Delta T} の関係匏が成り立぀。 膚匵量が小さい堎合の近䌌匏ずしお、線膚匵率αず䜓積膚匵率βずの間に、以䞋の近䌌匏が知られおいる。 β = 3 α {\displaystyle \beta =3\alpha } 導出は、物䜓の䜓積をV、その倉化量をΔVずするず、 V + Δ V = ( L + Δ L ) 3 {\displaystyle V+\Delta V=\left(L+\Delta L\right)^{3}} および V = L 3 {\displaystyle V=L^{3}} の関係より、 1 + Δ V V = ( 1 + Δ L L ) 3 {\displaystyle 1+{\frac {\Delta V}{V}}=\left(1+{\frac {\Delta L}{L}}\right)^{3}} さらに、近䌌匏 ( 1 + Δ L L ) 3 = 1 + 3 Δ L L {\displaystyle \left(1+{\frac {\Delta L}{L}}\right)^{3}=1+3{\frac {\Delta L}{L}}} により、 1 + Δ V V = 1 + 3 Δ L L {\displaystyle 1+{\frac {\Delta V}{V}}=1+3{\frac {\Delta L}{L}}} 䞡蟺から1を匕き、この問題蚭定では䜓積膚匵率βが、 β = Δ V V {\displaystyle \beta ={\frac {\Delta V}{V}}} であり、線膚匵率αが α = Δ L L {\displaystyle \alpha ={\frac {\Delta L}{L}}} なので、結局は β = 3 α {\displaystyle \beta =3\alpha } ずなる。(以䞊、導出。)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "物䜓の枩床(temperature)ずは、実はその物䜓を構成しおいる、それぞれの分子や原子の運動の匷さのこずである。この枩床による運動は䞍芏則である。", "title": "枩床" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "枩床が䜎く固䜓の堎合は熱運動(ね぀うんどう、thermal motion)の匷さが匱いので、分子は分子どうしの匕力で抑えこたれ、物䜓は固䜓状の圢状を保぀。 固䜓でも、分子は、結晶の栌子点を䞭心に運動しおいる。液䜓では、倖郚から力を加えるず、䜓積は倉わらないものの、流動しお容易に圢を倉える事ができる。 固䜓を加熱するなどしお枩床を高めるず、いずれ、固䜓から液䜓ぞ倉わる。これは、熱運動が匷たり、もはや結晶の構造を取るのが䞍可胜になったからである。 液䜓を加熱しおいくず、いずれ、気䜓ぞ倉わる。気䜓は熱運動が、分子間力よりもはるかに倧きく、もはや、各分子がバラバラに離れお行動しおいる状態である。したがっお、液䜓から固䜓になるず䜓積が増える。", "title": "枩床" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "なお、液䜓から気䜓ぞの倉化にかぎらず、䞀般に物䜓は枩床が䞊がるず、ほずんどの物質で䜓積が増える。", "title": "枩床" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "ここでは、枩床ずは、物質を構成しおいる分子や原子の運動がどのくらい匷いかずいう、状態を衚す数倀だずいうこずを理解しお頂きたい。", "title": "枩床" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "物䜓の状態を衚す、固䜓・液䜓・気䜓ずいった状態のこずを盞(そう、phase)ずいう。固䜓のこずを固盞ず蚀ったり、液䜓のこずを液盞ず蚀ったり、気䜓のこずを気盞ず蚀ったりする堎合もある。", "title": "枩床" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "", "title": "枩床" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "枩床の単䜍ずしお実甚䞊、倚く甚いられおいる°C単䜍の「摂氏枩床」(せっしおんど)は、セルシりス枩床(Celsius temperature)ずも蚀う。", "title": "枩床" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "このセルシりス枩床では、枩床の倀の基準ずしお、倧気圧 1atm(=箄101.3kPa。Paずは圧力の単䜍のひず぀。)のもずで、玔氎ず氷の共存する枩床を0°Cず定め、たた、同じ倧気圧1atmのもずで玔氎が沞隰するずきの枩床を100°Cず定めらおいる。 そしお、0°Cず100°Cの間の枩床を100等分しおいる。", "title": "枩床" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "枩床蚈の皮類にアルコヌル枩床蚈や氎銀枩床蚈などあるが、これらは物䜓の枩床が䞊がるこずによる膚匵を、枩床の枬定噚ずしお利甚した噚具である。 いっぜう、枩床があがるこずで䜓積が膚匵するのは、なにも液䜓に限らず、気䜓や固䜓でも枩床が䞊がれば膚匵する。", "title": "枩床" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "1kgの物䜓ず、べ぀の1kgの物䜓を合わせお、重量蚈に茉せれば、枬定倀は2kgになる。だが、容噚に入った10°Cの氎に、等量の10°Cの氎を泚いでも、20°Cにはならない。", "title": "熱量" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "いっぜう、枩床を䞊げるには、゚ネルギヌが必芁だが、゚ネルギヌは足しあわせができる。 このような理由から、加熱された物䜓に蓄えられた熱゚ネルギヌず枩床ずを区別する必芁がある。 そこで、熱゚ネルギヌのこずを熱量(heat quantity)ずいい、これは枩床ずは区別する。", "title": "熱量" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "熱量の単䜍は、熱量ぱネルギヌの䞀皮なので、力孊的゚ネルギヌの単䜍(ゞュヌル:J)ず同じであり、熱量の単䜍にゞュヌル(蚘号はJ )を甚いる。", "title": "熱量" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "なお、熱量の単䜍にはゞュヌル(J)の他に、カロリヌ(蚘号はcal)ずいう単䜍もある。カロリヌは、氎1gの枩床を1K䞊昇させるのに必芁な熱゚ネルギヌのこずである。栄逊孊の分野ではカロリヌが甚いられるこずが倚い。", "title": "熱量" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "物理孊や化孊では、特に断りがない限り、熱量の単䜍には、ゞュヌルを甚いるこずが倚い。本曞でも、断らない限り、ゞュヌルを甚いる。", "title": "熱量" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "なぜ、ゞュヌルが、高校以降の物理や化孊で原則的に甚いられるのかずいうず、囜際単䜍系に゚ネルギヌの単䜍ずしおゞュヌルが採甚されおいるからである。", "title": "熱量" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "カロリヌずゞュヌルの換算は、", "title": "熱量" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "である。", "title": "熱量" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "ここでは、気䜓の膚匵を利甚した枩床蚈に぀いお、説明したい。気䜓には様々な性質があるが、この節では、枩床枬定に必芁なこずを䞻に説明する。 たず、気䜓の力孊的な性質に぀いお説明する。", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "倧気に぀いお考えよう。倧気ずは地球を包む空気の局のこずである。空気にも重さがあるので、倧気の䞭にいる物䜓には、その物䜓の䞊方にある空気の重さによっお、圧力がかかる。 我々は倧気圧にさらされおいる。䞀般に、気䜓の力は、分垃しお力が掛かるので単䜍面積あたりの力で考える必芁がある。この単䜍面積あたりの力を圧力(あ぀りょく、pressure)ずいう。圧力の単䜍はN/mで衚す。 Nずは力の単䜍のニュヌトンであり、1ニュヌトン(1N)ずは、質量1kgの物䜓に加速床1m/sを増加できる力のこずである。 mは長さの単䜍のメヌトルのこずである。面積あたりの力を考えおいるので、mが2乗されおmになっおいる。", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "このN/mの単䜍を、そのたたでも甚いるこずもあるのだが、この単䜍N/mのをPaず衚す。Paの読みかたは、「パスカル」(Pascal)ず読む。 1N/mず1Paの倧きさの基準は同じである。 ぀たり", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "である。", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "なお、圧力の単䜍は、他にもある。 atmずいう倧気圧の暙準倀を基準に考えた単䜍がある。1atmの倧きさの基準は、", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "である。 なお、実際の倧気圧の枬定倀は、必ずしも1atmにピッタリずは限らない。 「atm」ずはatmospherずいう「倧気」を意味する語の略語である。", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "物理孊では、0°Cで1atmの状態を暙準状態ず呌び、物理孊や化孊などの分野で、垞枩付近での実隓の枬定結果の比范などの際に、広く甚いられおいる。぀たり、0°Cで 1.013×10 Paの状態を暙準状態ずいう。 なお、わざわざ「物理孊や化孊などの分野で、・・・広く甚いられおいる」ずいうように、「物理孊や化孊などの分野で」ず曞いたのは、他の業界では、枬定結果の比范の際に、べ぀の枩床やべ぀の圧力を甚いる堎合があるからである。", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "なお、倧気圧をパスカル衚瀺したずきに、指数郚の桁数が10ずやや蚈算には倧きくお䞍䟿なので、補助単䜍ずしお、気象分野ではヘクトパスカルを甚いる堎合がある。ヘクトパスカルはhPaず衚す。", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "ヘクトずは100(癟)を衚す接頭語である。 ぀たり、", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "である。 1atmをヘクトパスカルで換算すれば、", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "である。", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "なお、氎銀柱の䞊郚の液面からの深さ760mmの底郚に掛かる圧力の倧きさが1atmの倧きさに、ほが等しいので、この氎銀柱の760mm深さの圧力を760mmHgずいうふうに曞く。Hgずは、化孊匏の氎銀の蚘号Hgに由来しおいる。このように圧力の単䜍にはmmHgずいう単䜍もある。 1mmHgず1atmの倧きさの関係は、", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "ずいう関係である。", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "さお、この節で扱うのは、気䜓ず枩床ずの関係であった。たずえば、ピストンを甚いお気䜓を封じたシリンダヌなどで、内郚の気䜓を熱した時に、内郚気䜓がピストンを抌しお容積を膚らたすこずからの振る舞いを考えれば、気䜓は熱すれば膚匵するのが分かるだろう。", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "(ここでは、シリンダヌの现かい仕組みには考えない。シリンダヌずピストンずの摩擊を枛らすために倚くの工倫がなされおいる。自動車などで実甚されおいるのピストンシリンダの仕組みは、説明するず、けっこう長くなるので、この科目では省略する。興味のある人は、工業高校の科目「原動機」などを参照されたい。)", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "この節では、ピストンやシリンダずいった堎合は、小孊校や䞭孊校の理科の実隓などで扱ったような、泚射噚のような圢のピストンで、盎感的に考えお構わない。", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "これらピストンずシリンダヌの組み合わせず、䌌たような原理の装眮で、気䜓の圧力が枬定できる。ピストンに倖郚から、䜕らかの機構で力を加え、倖郚の力を倉化させれば、その倖郚の力ず内郚の気䜓による力ずが釣り合うずきの倖郚の力を調べれば、内郚の圧力も蚈算によっお求たる。", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "ボむルずいう人物が、䞀定枩床での気䜓の圧力ず気䜓の䜓積ずの関係を調べたずころ、法則性を発芋した。", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "倖郚から、ピストンを抌しこむなどしお、気䜓の䜓積を半分にするず、気䜓の圧力が2倍になる。気䜓の䜓積を 1 3 {\\displaystyle {\\frac {1}{3}}} 倍にするず、圧力が3倍になる。同様に、気䜓の䜓積を 1 4 {\\displaystyle {\\frac {1}{4}}} 倍にするず、圧力が4倍になる。 以䞋、気䜓䜓積の 1 5 {\\displaystyle {\\frac {1}{5}}} 倍や 1 6 {\\displaystyle {\\frac {1}{6}}} 倍でも同様に続く。べ぀に気䜓䜓積は敎数倍でなくおも、", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "これ等をたずめるず、気䜓の圧力p[Pa]ず䜓積V[m]ずの関係には、以䞋の関係匏がある。", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "(Kは定数)", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "この関係匏を、ボむルの法則(Boyle's law)ずいう。", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "さお、シャルルずいう人物が、枩床ず容積の関係を枬っお研究したずころ、法則性を発芋した。倧気圧の状況䞋では、気䜓を1°C枩、䞊昇させるず、0°Cの䜓積の 1 273 {\\displaystyle {\\frac {1}{273}}} ず぀膚匵するこずを、シャルルは発芋した。", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "これを匏で衚すず、0°Cのずきの気䜓の䜓積をV0ずしお、䞀般の枩床の䜓積をVずするず、枩床t[°C]のずきの関係匏は、", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "であるこずを、シャルルは発芋した。", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "シャルルの芳枬結果をグラフに曞くず、-273.15°Cで、理論䞊では気䜓は䜓積が0になる。この-273.15°Cを絶察零床(ぜったいれいど、absolute zero)ずいう。絶察零床以䞋の枩床は、枬定誀差の範囲皋床を陀けば、理論䞊は考えらない。 たた実隓的にも絶察零床以䞋の枩床は、枬定誀差の範囲皋床を陀けば、確認されおいない。たずえばマむナス300°Cずかマむナス500°Cずかは、実圚しない。", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "なお、珟代では、枬定によっお、絶察零床の、より正確な倀が-273.15°Cだず、知られおいる珟圚、摂氏枩床はケルビンから 273.15 を匕いたものず定矩されおいるので、絶察零床は(「玄」は付かず正しく)-273.15 °Cです。", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "なお、この節では。蚈算の郜合䞊、特に断らない限り、絶察零床は273°Cずしお扱うこずにする。", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "絶察零床の-273.15°Cずは、熱運動の党くない状態である。", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "枩床の新しい単䜍ずしお、マむナス273°Cを基準ずした、新しい枩床単䜍を考える。", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "絶察枩床(ぜったいおんど、absolute temperature)を導入し、単䜍をケルビンずしお、単䜍の蚘号は[K]で、絶察枩床をT[K]ず衚した堎合、ケルビン単䜍の絶察枩床T[K]ずセルシりス枩床t[°C]ずの関係は、", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "ずする。", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "絶察枩床を甚いお、気䜓の膚匵匏が", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "V = V 0 ( 1 + t 273 ) = V 0 273 + t 273 = V 0 T 273 {\\displaystyle V=V_{0}(1+{\\frac {t}{273}})=V_{0}{\\frac {273+t}{273}}=V_{0}{\\frac {T}{273}}}", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "ず曞け、結論をたずめるず、", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "ずなる。 倉数どうしをたずめれば、", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "である。", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "なお、273Kが0°Cずなる。぀たり、T0=273[K]ずすれば、", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "ずなり、぀たり、 V T {\\displaystyle {\\frac {V}{T}}} は、倧気圧のもずでは、定数であるこずがわかる。 この䜓積Vず枩床Tの関係匏は、なにも気䜓の圧力が倧気圧でなくおも成り立぀こずが、実隓でも確認されお、分かっおいる。", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "定数をK2ずたずめれば、", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "をシャルルの法則(Charles's law)ずいう。", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "なお、ケルビン枩床の由来ずなった\"Kelvin\"ずは人名で、圌は物理孊者である。", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "ボむルの法則ずシャルルの法則を、組み合わせるこずを考えおみよう。たずボむルの法則ずは、圧力をp[Pa]ずしお䜓積をV[m]ずすれば、ボむルの法則は、", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "であった。", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "シャルルの法則ずは、枩床をT[K]ずすれば、", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "であった。(ここで、Tの単䜍は[K]である。[°C]では無いので間違えないように。)", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "これら、二぀の法則から、どうやら、", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "ずいう法則が、成り立ちそうな予感がしそうだろうず、読者は思うだろう。実際に、この法則は成り立぀ず、実隓的に確認されおいる。", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "そこで、気䜓における法則の匏、", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "を、ボむル・シャルルの法則(Boyle-Charles law)ずいう。", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "このボむル・シャルルの法則は、気䜓が、「挏れ」などはしないかぎり、぀たり容積の内郚気䜓の物質が、䞀定量の堎合に成り立぀。", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "", "title": "気䜓ず枩床ずの関係" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "分子の数6.02×10個を1モルず蚀う。モルの蚘号はmolである。もし、読者がモルに぀いお知らなければ、化孊Iを参照のこず。", "title": "気䜓の状態方皋匏" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "気䜓は、分子の皮類によらず、枩床0°Cで圧力101kPaでは、分子量が1molあたり、䜓積22.4リットル(l)を取るこずが、実隓的に知られおいる。分子量が2molになれば、枩床ず圧力が同じなら、䜓積は2倍になるずいうふうに、䜓積は分子量に比䟋をする。", "title": "気䜓の状態方皋匏" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "これをアボガドロの法則(Avogadro's law)ずいう。", "title": "気䜓の状態方皋匏" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "なお、22.4lをメヌトル単䜍で衚せば、2.24×10^-2[m]である。(1000L = 1m から導ける。)", "title": "気䜓の状態方皋匏" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "そこで、アボガドロの法則をボむル・シャルルの法則ず組み合わせるこずを考えよう。", "title": "気䜓の状態方皋匏" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "圧力をp[Pa]、䜓積をV[m]、分子量をn[mol]、枩床をT[K]ずしよう。", "title": "気䜓の状態方皋匏" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "たず、ボむル・シャルルの法則ずは、", "title": "気䜓の状態方皋匏" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "ずいう法則であった。", "title": "気䜓の状態方皋匏" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "アボガドロの法則による、枩床T䞀定か぀圧力P䞀定の条件䞋で、分子量nず䜓積Vが比䟋するずいうこずから、", "title": "気䜓の状態方皋匏" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "ず曞ける。定数を、わざわざ R ず曞いたのは、この倀は分子の皮類によらず、䞀定だからである。たた、Rは圧力にもよらず䞀定であり、枩床や䜓積にもよらず䞀定である。぀たり、Rは完党に定数である。この定数Rを普遍気䜓定数(universal gas constant)あるいは単に気䜓定数ずいう。", "title": "気䜓の状態方皋匏" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "この普遍気䜓定数Rの倀は実隓で求められ、枬定結果は単䜍を [J/(mol・K)]で衚した堎合は", "title": "気䜓の状態方皋匏" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "である。 分母のTを移項すれば、", "title": "気䜓の状態方皋匏" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "ず曞ける。 この匏 P V = n R T {\\displaystyle PV=nRT} を気䜓の状態方皋匏ずいう。", "title": "気䜓の状態方皋匏" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "䞀般に、気䜓の圧力・䜓積・枩床の関係を蚈算する堎合は、ボむルの匏やシャルルの匏などから蚈算するのではなく、気䜓の状態方皋匏から、必芁な蚈算匏を導く。", "title": "気䜓の状態方皋匏" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "", "title": "気䜓の状態方皋匏" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "なお、䜓積あたりのモル濃床をc[mol/m]ずすれば、 C=n/V なので", "title": "気䜓の状態方皋匏" }, { "paragraph_id": 89, "tag": "p", "text": "ずも曞ける。 こう曞くず、気䜓の圧力はモル濃床に比䟋するずも考えられる。", "title": "気䜓の状態方皋匏" }, { "paragraph_id": 90, "tag": "p", "text": "たた、気䜓の密床ρ[kg/m]は、分子1モルあたりの質量(これを分子量ずいう。)をMずすれば ρ = n M V {\\displaystyle \\rho ={\\frac {nM}{V}}} ずなるので、この密床ρを甚いお、状態方皋匏を衚せば、", "title": "気䜓の状態方皋匏" }, { "paragraph_id": 91, "tag": "p", "text": "である。", "title": "気䜓の状態方皋匏" }, { "paragraph_id": 92, "tag": "p", "text": "今でこそ、熱ぱネルギヌの圢態の䞀぀であるこずが分かっおいる。しかし、昔の人類はそうでなかった。 ペヌロッパやアメリカでは、か぀おは力孊的な仕事ず熱ずが別の量だず考えられおいお、熱は「熱玠」ずいう架空の物質による珟象だず思われおいた時代があった。この熱玠が熱や枩床の原因であるず考える仮説を熱玠説ずいう。 ランフォヌドずいう、1753幎生たれのアメリカ人の科孊者が、この熱玠説に疑いを抱いた。圌は仕事柄、倧砲の砲身の金属を削る実務に関わったこずがあった。この金属を削る際の芳察で、削るたびに金属から熱が発生するこずから、むしろ「削りの仕事こそが熱の発生原因であろう。熱玠説は間違いだ。」ず考え、熱玠説を疑った。 圌は金属の削りくず(けずりくず)の比熱(ひね぀、specific heat)を実隓で調べ、それが削る前の比熱ず倉わらないずいう実隓結果から、「もしも熱玠の流出が熱の原因ならば、削り屑からは熱玠が流出しおいるので、比熱が倉わらないず、おかしい。実隓によるず、削り屑の比熱は、もずの金属の比熱ず倉わらない。だから熱玠説は間違いだ。」ず結論づけた。", "title": "ランフォヌドの考察" }, { "paragraph_id": 93, "tag": "p", "text": "むギリスの化孊者ハンフリヌ・デヌビヌも、このランフォヌドの意芋に賛同し、デヌビヌも1799幎、2個の氷を摩擊するず熱が発生しお溶解するずいう実隓を行った。", "title": "ランフォヌドの考察" }, { "paragraph_id": 94, "tag": "p", "text": "ゞュヌルが、氎ず枩床を求めるため、右図のような矜根車で氎をかき回す実隓装眮を甚いお実隓したずころ、氎の枩床を1°Cあげるには、䜍眮゚ネルギヌが4.19[J]ほど必芁だずいうこずが分かった。 これは運動゚ネルギヌや䜍眮゚ネルギヌずいった力孊的な仕事ず、熱ずの関係を調べたので、4.19[J/cal]のこずを熱の仕事等量ずいう。", "title": "仕事圓量" }, { "paragraph_id": 95, "tag": "p", "text": "氎の堎合は、1K䞊昇させるのに1gあたり4.19Jの仕事が必芁ずいうこずが分かっおいるが、他の物質では、この倀は異なる。物䜓の枩床を1K䞊昇させるのに必芁な゚ネルギヌは、物䜓ごずよっお異なる。", "title": "比熱" }, { "paragraph_id": 96, "tag": "p", "text": "そこで、次のような、新しい物性倀が定矩された。", "title": "比熱" }, { "paragraph_id": 97, "tag": "p", "text": "あるいは1kgあたりの熱量によっお比熱を定矩する堎合もあり、この堎合は単䜍は J/(kg・K) である。", "title": "比熱" }, { "paragraph_id": 98, "tag": "p", "text": "匏で衚すず、物䜓に加えた熱量をQ[J]ずし、その質量をm[g]ずし、その物䜓の比熱をc[J/(g・K)]ずし、その物䜓の枩床䞊昇をΔT[K]ずすれば、", "title": "比熱" }, { "paragraph_id": 99, "tag": "p", "text": "である。", "title": "比熱" }, { "paragraph_id": 100, "tag": "p", "text": "比熱の倧きいほど、枩床が倉化しづらい。比熱の倧きほど、枩たりにくく、冷めにくい。", "title": "比熱" }, { "paragraph_id": 101, "tag": "p", "text": "ある物䜓を1K䞊昇させるのに必芁な熱゚ネルギヌを熱容量(ね぀ようりょう、heat capacity)ずいう。熱容量の単䜍は[J/K]である。(ゞュヌル毎ケルビン)。", "title": "熱容量" }, { "paragraph_id": 102, "tag": "p", "text": "定矩を数匏で衚せば、物䜓に加えた熱量をQ[J]ずし、その物䜓の熱容量をC[J/K]ずし、その物䜓の枩床䞊昇をΔT[K]ずすれば、", "title": "熱容量" }, { "paragraph_id": 103, "tag": "p", "text": "である。", "title": "熱容量" }, { "paragraph_id": 104, "tag": "p", "text": "", "title": "熱容量" }, { "paragraph_id": 105, "tag": "p", "text": "比熱c[J/(g・K)]ず熱容量C[J/K]の関係は、質量をm[kg]ずすれば、", "title": "熱容量" }, { "paragraph_id": 106, "tag": "p", "text": "である。", "title": "熱容量" }, { "paragraph_id": 107, "tag": "p", "text": "二぀の固䜓の物䜓があったずしお、その二物䜓は枩床が異なるずしよう。高枩の物䜓ず、䜎枩の物䜓ずを接觊させるず、高枩の物䜓から熱が䜎枩の物䜓ぞ移動し、高枩の物䜓は冷えお、䜎枩の物䜓は枩たる。 これは熱が、高枩物䜓の偎から、䜎枩物䜓の偎ぞず䌝わったこずになる。 この珟象を熱䌝導(heat conduction)ずいう。", "title": "熱䌝導" }, { "paragraph_id": 108, "tag": "p", "text": "なお、比熱の抂念ず、熱䌝導のしやすさは、べ぀の抂念である。実際に物理孊では、(高校物理や倧孊入詊では立ち入らないが、)熱䌝導のしやすさを衚す物性倀ずしお、「熱䌝導率」あるいは「熱䌝導床」ずいう物性倀が存圚する。間違えお、比熱ず熱䌝導ずを混同しないように、泚意が必芁である。", "title": "熱䌝導" }, { "paragraph_id": 109, "tag": "p", "text": "熱(heat)は、倖郚から手を加えなければ、自然ず枩床の高い所から、枩床の䜎いずころぞず移動しおいく。 その結果、枩床の高かった堎所は、熱を手攟しおいき、だんだんず枩床は䜎くなる。逆に、呚囲ず比べお枩床の䜎かった堎所は、しだいに枩床が高くなる。そしお、い぀しか、ふた぀の箇所の枩床は同じになる。このような熱の移動が無い状態を熱平衡(ね぀ぞいこう、thermal equilibrium)ずいう。 いっぜう、熱が、枩床の䜎いずころから、枩床の高い所ぞず自然に移動するこずは、無い。", "title": "熱の䌝わり方" }, { "paragraph_id": 110, "tag": "p", "text": "さお、静止した物䜓での熱の䌝わり方には、倧きく分ければ、熱䌝導ず察流ず熱攟射の䞉぀に分けられる。", "title": "熱の䌝わり方" }, { "paragraph_id": 111, "tag": "p", "text": "", "title": "熱の䌝わり方" }, { "paragraph_id": 112, "tag": "p", "text": "液䜓ず気䜓ずを総称しお流䜓(fluid)ずいう堎合がある。文字通り、液䜓や気䜓は流れる事ができるから、流䜓ずいう。静止しおいる堎合でも、䟿宜䞊、流䜓ずいう堎合がある。特に流䜓が静止しおいるこずを、呌称で明瀺したい堎合には、静止流䜓などず呌ぶ堎合もある。", "title": "熱の䌝わり方" }, { "paragraph_id": 113, "tag": "p", "text": "気䜓や液䜓などの流䜓の䞀郚に枩床差があり、その流䜓が運動をするず、熱を持った物䜓そのものが運動をするので、結果的に熱を運ぶこずになる。このような堎合は、熱䌝達(ね぀でんた぀、heat transfer)ずいい、熱䌝達ず熱䌝導ずは区別される。(日本語での名前が䌌おいるので混同しないように泚意。) ずくに、その運動する流䜓の、運動の発生源が枩床差による密床倉化による堎合は、この流䜓の運動は埪環運動をする堎合が倚い。なぜなら、暖められお密床が軜くるこずで浮力が発生し、そのため暖められた流䜓が䞊方に移動し、かわりに元から䞊郚にあった冷たい流䜓が抌しのけられ、抌しのけられた冷たい物䜓は重力によっお降りおくる。このように、枩床差によっお生じる流䜓の埪環運動のこずを察流(convection)ずいう。", "title": "熱の䌝わり方" }, { "paragraph_id": 114, "tag": "p", "text": "実は、絶察零床以倖の枩床を持぀、どの物䜓も、電磁波を出しおいる。その攟射する電磁波が、人間の県に芋えないのは、単に攟射電磁波の呚波数が、人間の目の可芖領域で無いからずいう理由である。 この攟射する電磁波は、垞枩では呚波数が䜎く、赀倖線の領域である。高音になるほど、物䜓の攟射電磁波の呚波数が高くなり、可芖領域ぞず入っおいく。溶鉱炉などで、高枩で溶けた金属が光るのは、この攟射光によるものである。このような高枩物䜓から電磁波がでるこずを熱攟射(thermal radiation)、あるいは単に攟射ずいう。熱茻射(ね぀ふくしゃ)ず蚀う堎合もある。 この攟射電磁波によっおも、゚ネルギヌが高枩偎の物䜓から䜎枩偎の物䜓に茞送される。䜎枩偎からも攟射電磁波が出るが、高枩偎の物䜓のほうが攟射電磁波の゚ネルギヌが倧きいので、差し匕きしお、結局は、高枩偎から䜎枩偎ぞず゚ネルギヌが移る。", "title": "熱の䌝わり方" }, { "paragraph_id": 115, "tag": "p", "text": "", "title": "熱の䌝わり方" }, { "paragraph_id": 116, "tag": "p", "text": "物䜓が静止しおいおも、物質内の分子は熱運動をしおいお、枩床が高いほど、その運動が激しくなるのであった。そのため、静止しおいる物䜓でも、枩床による熱運動の゚ネルギヌを持っおいる。たた、静止しおいる物䜓でも、その物䜓を構成する分子どうしが起こす分子間匕力による䜍眮゚ネルギヌを持っおいる。 このような物䜓内郚の運動゚ネルギヌや䜍眮゚ネルギヌの総和を内郚゚ネルギヌ(ないぶ゚ネルギヌ、internal energy)ずいう。蚘号はUで衚す。", "title": "内郚゚ネルギヌ" }, { "paragraph_id": 117, "tag": "p", "text": "枩床が高いほど熱運動は激しくなるから、枩床Tが高くなるに぀れお内郚゚ネルギヌUも倧きくなる。", "title": "内郚゚ネルギヌ" }, { "paragraph_id": 118, "tag": "p", "text": "理想気䜓に、倖から熱をあたえたずするず、気䜓の挏れなどが無ければ、䞎えた熱量Q[J]の分だけ内郚゚ネルギヌU[J]は増加する。 たた、倖から圧瞮などをしお力孊的仕事W[J]を加えた堎合も、その分だけ内郚゚ネルギヌは増加する。気䜓が倖郚に仕事W[J]をした堎合は、その分だけ内郚゚ネルギヌU[J]が枛る。 これらをたずめるず、内郚゚ネルギヌU[J]の増加量ΔUは、次の公匏で衚せる。倖から加えた熱量をQ[J]ずしお、倖郚ずの力孊的仕事のやりずりをW[J]ずした堎合、", "title": "内郚゚ネルギヌ" }, { "paragraph_id": 119, "tag": "p", "text": "ずなる。 (䞊匏のWの笊号は、気䜓が倖郚から圧瞮をされお力孊的仕事をされる堎合は W>0 、気䜓が膚匵しお倖郚に力孊的仕事をする堎合は W<0 ずする。)", "title": "内郚゚ネルギヌ" }, { "paragraph_id": 120, "tag": "p", "text": "この匏 Δ U = Q + W {\\displaystyle \\Delta U=Q+W} は、気䜓の挏れなどが無ければ、必ず成り立぀。この匏を、熱力孊の第䞀法則(first law of thermodynamics)ずいう。", "title": "内郚゚ネルギヌ" }, { "paragraph_id": 121, "tag": "p", "text": "なお、この蚘事では、Wの笊号の向きずしお、気䜓にされた仕事を正の向きに取ったが、他曞によっおは気䜓が行った仕事を正の向きに取る堎合もある。その堎合、匏のWの笊号がマむナスに倉わるので泚意のこず。 Wの笊号をどちらに定矩するにせよ、気䜓が圧瞮などの仕事をされたら、内郚゚ネルギヌは増え、気䜓が膚匵しお倖郚に仕事をしたら内郚゚ネルギヌは枛る。", "title": "内郚゚ネルギヌ" }, { "paragraph_id": 122, "tag": "p", "text": "倖郚ずの熱のやりずりがない状態で、気䜓の圧力・䜓積・枩床などの状態を倉化させるこずを断熱倉化(だんね぀ぞんか)あるいは断熱過皋ずいう。断熱倉化のずき、第䞀法則の匏(ΔU=Q+W)は、Q=0なので、", "title": "内郚゚ネルギヌ" }, { "paragraph_id": 123, "tag": "p", "text": "である。 具䜓的に断熱倉化ず芋なせる堎合は、断熱性胜の高い容噚などに入れた気䜓で、特に熱源による加熱をせず、たた冷华源による冷华などもしない堎合は、気䜓の状態倉化は断熱倉化ず芋なしお良い。たた、断熱性胜が通垞の容噚でも、特に熱源による加熱をせず、たた冷华源による冷华などもしない堎合なら、熱が䌝わるにはある皋床の時間が掛かるので、短時間的には断熱倉化ず近䌌しおも良い堎合もある。", "title": "内郚゚ネルギヌ" }, { "paragraph_id": 124, "tag": "p", "text": "䜓積を倉えずに枩床や圧力を倉化させるこずを定積倉化ずいう。他の呌びかたでは、「等積倉化」や「等容倉化」や「定容倉化」ずいう堎合もある。物理では定積倉化ずいう呌び方が䞀般に甚いられるので、本蚘事でも、その呌び方に合わせる。 䜓積が倉わらないので、仕事Wは W=0 である。", "title": "内郚゚ネルギヌ" }, { "paragraph_id": 125, "tag": "p", "text": "気䜓が状態倉化をするずき、枩床が䞀定のたた、状態倉化をするこずを等枩倉化ずいう。倖郚ずは熱のやりずりが必芁である。なぜならば、もし熱のやりずりが無いず、気䜓が膚匵しお倖郚に仕事をした堎合は、仕事をした分だけ内郚゚ネルギヌが枛っおしたい枩床倉化をしおしたう。だから、等枩倉化には倖郚ずの熱のやりずりが必芁である。理想気䜓の堎合は、", "title": "内郚゚ネルギヌ" }, { "paragraph_id": 126, "tag": "p", "text": "である。", "title": "内郚゚ネルギヌ" }, { "paragraph_id": 127, "tag": "p", "text": "気䜓の圧力が䞀定のたた、䜓積や枩床などの状態が状態倉化をするこずを定圧倉化ずいう。等圧倉化ずもいう。呌び方は、本蚘事では、なるべく「定圧倉化」を甚いるずする。", "title": "内郚゚ネルギヌ" }, { "paragraph_id": 128, "tag": "p", "text": "このずき、気䜓が行った力孊的仕事Wず䜓積Vの関係は、", "title": "内郚゚ネルギヌ" }, { "paragraph_id": 129, "tag": "p", "text": "である。", "title": "内郚゚ネルギヌ" }, { "paragraph_id": 130, "tag": "p", "text": "物䜓は枩床が䞊昇するず䜓積が膚匵する。これを熱膚匵(ね぀がうちょう、thermal expantion)ずいう。枩床が1[°C](あるいは1[K])䞊昇するに連れお䜓積の増加する割合を䜓膚匵率(たいがうちょうり぀、coefficient of cubical expansion)ずいう。 いっぜう、長さが、枩床の1°C増加あたりに、長さの膚匵する割合を、線膚匵率(せんがうちょうり぀、coefficient of linear expantion)ずいう。", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 131, "tag": "p", "text": "金属は熱䌝導率が高い。䞭でも銀Agが最も高く、Cu、Au、Al、などがこれに次いでいる。 線膚匵率はプラスチックが最も高い。 線膚匵率をαずしお、長さをL、加熱埌の長さの倉化量をΔL、加熱埌の枩床䞊昇をΔTずするず、定矩より", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 132, "tag": "p", "text": "Δ L L = α Δ T {\\displaystyle {\\frac {\\Delta L}{L}}=\\alpha \\Delta T}", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 133, "tag": "p", "text": "の関係匏が成り立぀。", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 134, "tag": "p", "text": "膚匵量が小さい堎合の近䌌匏ずしお、線膚匵率αず䜓積膚匵率βずの間に、以䞋の近䌌匏が知られおいる。", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 135, "tag": "p", "text": "β = 3 α {\\displaystyle \\beta =3\\alpha }", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 136, "tag": "p", "text": "導出は、物䜓の䜓積をV、その倉化量をΔVずするず、", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 137, "tag": "p", "text": "V + Δ V = ( L + Δ L ) 3 {\\displaystyle V+\\Delta V=\\left(L+\\Delta L\\right)^{3}}", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 138, "tag": "p", "text": "および", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 139, "tag": "p", "text": "V = L 3 {\\displaystyle V=L^{3}}", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 140, "tag": "p", "text": "の関係より、", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 141, "tag": "p", "text": "1 + Δ V V = ( 1 + Δ L L ) 3 {\\displaystyle 1+{\\frac {\\Delta V}{V}}=\\left(1+{\\frac {\\Delta L}{L}}\\right)^{3}}", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 142, "tag": "p", "text": "さらに、近䌌匏", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 143, "tag": "p", "text": "( 1 + Δ L L ) 3 = 1 + 3 Δ L L {\\displaystyle \\left(1+{\\frac {\\Delta L}{L}}\\right)^{3}=1+3{\\frac {\\Delta L}{L}}}", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 144, "tag": "p", "text": "により、", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 145, "tag": "p", "text": "1 + Δ V V = 1 + 3 Δ L L {\\displaystyle 1+{\\frac {\\Delta V}{V}}=1+3{\\frac {\\Delta L}{L}}}", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 146, "tag": "p", "text": "䞡蟺から1を匕き、この問題蚭定では䜓積膚匵率βが、", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 147, "tag": "p", "text": "β = Δ V V {\\displaystyle \\beta ={\\frac {\\Delta V}{V}}}", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 148, "tag": "p", "text": "であり、線膚匵率αが", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 149, "tag": "p", "text": "α = Δ L L {\\displaystyle \\alpha ={\\frac {\\Delta L}{L}}}", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 150, "tag": "p", "text": "なので、結局は", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 151, "tag": "p", "text": "β = 3 α {\\displaystyle \\beta =3\\alpha }", "title": "熱膚匵率" }, { "paragraph_id": 152, "tag": "p", "text": "ずなる。(以䞊、導出。)", "title": "熱膚匵率" } ]
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== 枩床 == [[File:Brownian motion large.gif|thumb|right|240px|ブラりン運動の抂念図シミュレヌション。黒色の媒質粒子の衝突により、黄色の埮粒子が䞍芏則に運動しおいる。]] 物䜓の枩床temperatureずは、実はその物䜓を構成しおいる、それぞれの分子や原子の運動の匷さのこずである。この枩床による運動は䞍芏則である。 枩床が䜎く固䜓の堎合は熱運動ね぀うんどう、thermal motionの匷さが匱いので、分子は分子どうしの匕力で抑えこたれ、物䜓は固䜓状の圢状を保぀。 固䜓でも、分子は、結晶の栌子点を䞭心に運動しおいる。液䜓では、倖郚から力を加えるず、䜓積は倉わらないものの、流動しお容易に圢を倉える事ができる。 固䜓を加熱するなどしお枩床を高めるず、いずれ、固䜓から液䜓ぞ倉わる。これは、熱運動が匷たり、もはや結晶の構造を取るのが䞍可胜になったからである。 液䜓を加熱しおいくず、いずれ、気䜓ぞ倉わる。気䜓は熱運動が、分子間力よりもはるかに倧きく、もはや、各分子がバラバラに離れお行動しおいる状態である。したがっお、液䜓から固䜓になるず䜓積が増える。 なお、液䜓から気䜓ぞの倉化にかぎらず、䞀般に物䜓は枩床が䞊がるず、ほずんどの物質で䜓積が増える。 ここでは、枩床ずは、物質を構成しおいる分子や原子の運動がどのくらい匷いかずいう、状態を衚す数倀だずいうこずを理解しお頂きたい。 物䜓の状態を衚す、固䜓・液䜓・気䜓ずいった状態のこずを'''盾'''そう、phaseずいう。固䜓のこずを固盞ず蚀ったり、液䜓のこずを液盞ず蚀ったり、気䜓のこずを気盞ず蚀ったりする堎合もある。 === セルシりス枩床 === [[ファむル:Clinical thermometer 38.7.JPG|thumb|300px|セルシりス枩床蚈]] 枩床の単䜍ずしお実甚䞊、倚く甚いられおいる℃単䜍の「摂氏枩床」せっしおんどは、'''セルシりス枩床'''Celsius temperatureずも蚀う。 このセルシりス枩床では、枩床の倀の基準ずしお、倧気圧 1atm=箄101.3kPa。Paずは圧力の単䜍のひず぀。のもずで、玔氎ず氷の共存する枩床を'''0℃'''ず定め、たた、同じ倧気圧1atmのもずで玔氎が沞隰するずきの枩床を'''100℃'''ず定めらおいる。 そしお、0℃ず100℃の間の枩床を'''100等分'''しおいる。 :;これは旧定矩で、珟圚はボルツマン定数を䜿った定矩に眮換わっおいたす。 枩床蚈の皮類にアルコヌル枩床蚈や氎銀枩床蚈などあるが、これらは物䜓の枩床が䞊がるこずによる膚匵を、枩床の枬定噚ずしお利甚した噚具である。 いっぜう、枩床があがるこずで䜓積が膚匵するのは、なにも液䜓に限らず、気䜓や固䜓でも枩床が䞊がれば膚匵する。 == 熱量 == 1kgの物䜓ず、べ぀の1kgの物䜓を合わせお、重量蚈に茉せれば、枬定倀は2kgになる。だが、容噚に入った10℃の氎に、等量の10℃の氎を泚いでも、20℃にはならない。 いっぜう、枩床を䞊げるには、゚ネルギヌが必芁だが、゚ネルギヌは足しあわせができる。 このような理由から、加熱された物䜓に蓄えられた熱゚ネルギヌず枩床ずを区別する必芁がある。 そこで、熱゚ネルギヌのこずを'''熱量'''heat quantityずいい、これは枩床ずは区別する。 熱量の単䜍は、熱量ぱネルギヌの䞀皮なので、力孊的゚ネルギヌの単䜍ゞュヌル:Jず同じであり、熱量の単䜍に'''ゞュヌル'''蚘号は'''J''' を甚いる。 なお、熱量の単䜍にはゞュヌルJの他に、'''カロリヌ'''蚘号はcalずいう単䜍もある。カロリヌは、氎1gの枩床を1K䞊昇させるのに必芁な熱゚ネルギヌのこずである。栄逊孊の分野ではカロリヌが甚いられるこずが倚い。 :※ 栄逊孊などで䞊述の「カロリヌ」ずは別の単䜍で「倧カロリヌ」ずいう単䜍もあるが䞭孊高校の家庭科などでも習うかもしれないが、しかし高校や倧孊の「理科」系の教科・科目では「倧カロリヌ」単䜍は甚いない。本来、「倧カロリヌ」単䜍は「カロリヌ」単䜍ずは倧きさが異なるのだが、しかし、倧カロリヌの呌称がしばしば「カロリヌ」ず省略されるこずも倚く、混乱の原因になっおいる。こういった事情もあり、理科では「倧カロリヌ」単䜍の䜿甚を控えるべきである。たた実際、高校や倧孊の理科では「倧カロリヌ」は玹介されないのが普通。 :「倧カロリヌ」単䜍の具䜓的な定矩に぀いおは、混乱の原因になるので、本ペヌゞでは玹介しない事にする。 物理孊や化孊では、特に断りがない限り、熱量の単䜍には、ゞュヌルを甚いるこずが倚い。本曞でも、断らない限り、ゞュヌルを甚いる。 なぜ、ゞュヌルが、高校以降の物理や化孊で原則的に甚いられるのかずいうず、囜際単䜍系に゚ネルギヌの単䜍ずしおゞュヌルが採甚されおいるからである。 カロリヌずゞュヌルの換算は、 :1cal = 箄 4.18 J である。 == 気䜓ず枩床ずの関係 == ここでは、気䜓の膚匵を利甚した枩床蚈に぀いお、説明したい。気䜓には様々な性質があるが、この節では、枩床枬定に必芁なこずを䞻に説明する。 たず、気䜓の力孊的な性質に぀いお説明する。 倧気に぀いお考えよう。倧気ずは地球を包む空気の局のこずである。空気にも重さがあるので、倧気の䞭にいる物䜓には、その物䜓の䞊方にある空気の重さによっお、圧力がかかる。 我々は倧気圧にさらされおいる。䞀般に、気䜓の力は、分垃しお力が掛かるので単䜍面積あたりの力で考える必芁がある。この単䜍面積あたりの力を'''圧力'''あ぀りょく、pressureずいう。圧力の単䜍はN/m<sup>2</sup>で衚す。 Nずは力の単䜍のニュヌトンであり、1ニュヌトン1Nずは、質量1kgの物䜓に加速床1m/s<sup>2</sup>を増加できる力のこずである。 mは長さの単䜍のメヌトルのこずである。面積あたりの力を考えおいるので、mが2乗されおm<sup>2</sup>になっおいる。 このN/m<sup>2</sup>の単䜍を、そのたたでも甚いるこずもあるのだが、この単䜍N/m<sup>2</sup>のをPaず衚す。Paの読みかたは、「パスカル」Pascalず読む。 1N/m<sup>2</sup>ず1Paの倧きさの基準は同じである。 ぀たり :1N/m<sup>2</sup> = 1Pa である。 なお、圧力の単䜍は、他にもある。 '''atm'''ずいう倧気圧の暙準倀を基準に考えた単䜍がある。1atmの倧きさの基準は、 :1atm = 1.013×10<sup>5</sup> N/m<sup>2</sup>= 1.013×10<sup>5</sup> Pa である。 なお、実際の倧気圧の枬定倀は、必ずしも1atmにピッタリずは限らない。 「atm」ずはatmospherずいう「倧気」を意味する語の略語である。 物理孊では、0℃で1atmの状態を'''暙準状態'''ず呌び、物理孊や化孊などの分野で、垞枩付近での実隓の枬定結果の比范などの際に、広く甚いられおいる。぀たり、0℃で 1.013×10<sup>5</sup> Paの状態を暙準状態ずいう。 なお、わざわざ「物理孊や化孊などの分野で、・・・広く甚いられおいる」ずいうように、「物理孊や化孊などの分野で」ず曞いたのは、他の業界では、枬定結果の比范の際に、べ぀の枩床やべ぀の圧力を甚いる堎合があるからである。 ;ヘクトパスカル なお、倧気圧をパスカル衚瀺したずきに、指数郚の桁数が10<sup>5</sup>ずやや蚈算には倧きくお䞍䟿なので、補助単䜍ずしお、気象分野では'''ヘクトパスカル'''を甚いる堎合がある。ヘクトパスカルはhPaず衚す。 ヘクトずは100癟を衚す接頭語である。 ぀たり、 :1hPa = 100Pa である。 1atmをヘクトパスカルで換算すれば、 :1atm = 1013 hPa である。 ;mmHg なお、氎銀柱の䞊郚の液面からの深さ760mmの底郚に掛かる圧力の倧きさが1atmの倧きさに、ほが等しいので、この氎銀柱の760mm深さの圧力を760mmHgずいうふうに曞く。Hgずは、化孊匏の氎銀の蚘号Hgに由来しおいる。このように圧力の単䜍には'''mmHg'''ずいう単䜍もある。 1mmHgず1atmの倧きさの関係は、 :1atm = 760 mmHg ずいう関係である。 === 気䜓の熱膚匵 === さお、この節で扱うのは、気䜓ず枩床ずの関係であった。たずえば、ピストンを甚いお気䜓を封じたシリンダヌなどで、内郚の気䜓を熱した時に、内郚気䜓がピストンを抌しお容積を膚らたすこずからの振る舞いを考えれば、気䜓は熱すれば膚匵するのが分かるだろう。 ここでは、シリンダヌの现かい仕組みには考えない。シリンダヌずピストンずの摩擊を枛らすために倚くの工倫がなされおいる。自動車などで実甚されおいるのピストンシリンダの仕組みは、説明するず、けっこう長くなるので、この科目では省略する。興味のある人は、工業高校の科目「原動機」などを参照されたい。 この節では、ピストンやシリンダずいった堎合は、小孊校や䞭孊校の理科の実隓などで扱ったような、泚射噚のような圢のピストンで、盎感的に考えお構わない。 これらピストンずシリンダヌの組み合わせず、䌌たような原理の装眮で、気䜓の圧力が枬定できる。ピストンに倖郚から、䜕らかの機構で力を加え、倖郚の力を倉化させれば、その倖郚の力ず内郚の気䜓による力ずが釣り合うずきの倖郚の力を調べれば、内郚の圧力も蚈算によっお求たる。 === ボむルの法則 === [[File:Legge di Boyle dati originali.jpg|thumb|400px|ボむルの法則<br>瞊軞が圧力。暪軞が䜓積。倀はロバヌト・ボむル本人のオリゞナルデヌタ。]] ボむルずいう人物が、䞀定枩床での気䜓の圧力ず気䜓の䜓積ずの関係を調べたずころ、法則性を発芋した。 倖郚から、ピストンを抌しこむなどしお、気䜓の䜓積を半分にするず、気䜓の圧力が'''2倍'''になる。気䜓の䜓積を<math>\frac{1}{3}</math>'''倍'''にするず、圧力が'''3倍'''になる。同様に、気䜓の䜓積を<math>\frac{1}{4}</math>'''倍'''にするず、圧力が'''4倍'''になる。 以䞋、気䜓䜓積の<math>\frac{1}{5}</math>'''倍'''や<math>\frac{1}{6}</math>'''倍'''でも同様に続く。べ぀に気䜓䜓積は敎数倍でなくおも、 :<math>\frac{1}{3.942}</math>'''倍'''ずか、どんな数字でも、同様の法則が成り立぀。 これ等をたずめるず、気䜓の圧力p[Pa]ず䜓積V[m<sup>3</sup>]ずの関係には、以䞋の関係匏がある。 :'''pV=K''' Kは定数 この関係匏を、'''ボむルの法則'''Boyle's lawずいう。 {{clear}} === シャルルの法則 === [[File:Gay-lussac schema.jpg|thumb|right|300px|シャルルの法則の抂念図<br>瞊軞は䜓積で、このグラフではミリリットル単䜍。暪軞の枩床はこのグラフでは℃単䜍。]] さお、シャルルずいう人物が、枩床ず容積の関係を枬っお研究したずころ、法則性を発芋した。倧気圧の状況䞋では、気䜓を1℃枩、䞊昇させるず、0℃の䜓積の<math>\frac{1}{273}</math>ず぀膚匵するこずを、シャルルは発芋した。 これを匏で衚すず、0℃のずきの気䜓の䜓積をV0ずしお、䞀般の枩床の䜓積をVずするず、枩床t[℃]のずきの関係匏は、 :<math>V=V_0(1 + \frac{t}{273})</math> であるこずを、シャルルは発芋した。 ==== 絶察零床 ==== シャルルの芳枬結果をグラフに曞くず、-273.15℃で、理論䞊では気䜓は䜓積が0になる。この-273.15℃を'''絶察零床'''ぜったいれいど、absolute zeroずいう。絶察零床以䞋の枩床は、枬定誀差の範囲皋床を陀けば、理論䞊は考えらない。 たた実隓的にも絶察零床以䞋の枩床は、枬定誀差の範囲皋床を陀けば、確認されおいない。たずえばマむナス300℃ずかマむナス500℃ずかは、実圚しない。 <del>なお、珟代では、枬定によっお、絶察零床の、より正確な倀が-273.15℃だず、知られおいる</del><ins>珟圚、摂氏枩床はケルビンから 273.15 を匕いたものず定矩されおいるので、絶察零床は「玄」は付かず正しく-273.15 ℃です</ins>。 なお、この節では。蚈算の郜合䞊、特に断らない限り、絶察零床は273℃ずしお扱うこずにする。 絶察零床の-273.15℃ずは、熱運動の党くない状態である。 ==== 絶察枩床 ==== 枩床の新しい単䜍ずしお、マむナス273℃を基準ずした、新しい枩床単䜍を考える。 '''絶察枩床'''ぜったいおんど、absolute temperatureを導入し、単䜍をケルビンずしお、単䜍の蚘号は[K]で、絶察枩床をT[K]ず衚した堎合、ケルビン単䜍の絶察枩床T[K]ずセルシりス枩床t[℃]ずの関係は、 :T = t +273 ずする。 絶察枩床を甚いお、気䜓の膚匵匏が <math>V=V_0(1 + \frac{t}{273})=V_0 \frac{273+t}{273}=V_0 \frac{T}{273}</math> ず曞け、結論をたずめるず、 :<math>V=V_0 \frac{T}{273}</math> ずなる。 倉数どうしをたずめれば、 :<math>\frac{V}{T} = \frac{V_0}{273}</math> である。 なお、273Kが0℃ずなる。぀たり、T<sub>0</sub>=273[K]ずすれば、 :<math>\frac{V}{T} = \frac{V_0}{T_0}</math> ずなり、぀たり、<math>\frac{V}{T} </math>は、倧気圧のもずでは、定数であるこずがわかる。 この䜓積Vず枩床Tの関係匏は、なにも気䜓の圧力が倧気圧でなくおも成り立぀こずが、実隓でも確認されお、分かっおいる。 定数をK<sub>2</sub>ずたずめれば、 :<math>\frac{V}{T} = K_2</math> を'''シャルルの法則'''Charles's lawずいう。 なお、ケルビン枩床の由来ずなった"Kelvin"ずは人名で、圌は物理孊者である。 === ボむル・シャルルの法則 === ボむルの法則ずシャルルの法則を、組み合わせるこずを考えおみよう。たずボむルの法則ずは、圧力をp[Pa]ずしお䜓積をV[m<sup>3</sup>]ずすれば、'''ボむルの法則'''は、 :<math>pV=K_1</math>   K<sub>1</sub>は定数。 であった。 '''シャルルの法則'''ずは、枩床をT[K]ずすれば、 :<math>\frac{V}{T} = K_2</math>   K<sub>2</sub>は定数。 であった。ここで、Tの単䜍は[K]である。[℃]では無いので間違えないように。 これら、二぀の法則から、どうやら、 :<math>\frac{PV}{T}=K_3</math>   K<sub>3</sub>は定数。 ずいう法則が、成り立ちそうな予感がしそうだろうず、読者は思うだろう。実際に、この法則は成り立぀ず、実隓的に確認されおいる。 そこで、気䜓における法則の匏、 :<math>\frac{PV}{T}=K_3</math>   K<sub>3</sub>は定数。 を、'''ボむル・シャルルの法則'''Boyle-Charles lawずいう。 このボむル・シャルルの法則は、気䜓が、「挏れ」などはしないかぎり、぀たり容積の内郚気䜓の物質が、䞀定量の堎合に成り立぀。 == 気䜓の状態方皋匏 == ;モル 分子の数6.02×10<sup>23</sup>個を1モルず蚀う。モルの蚘号は'''mol'''である。もし、読者がモルに぀いお知らなければ、化孊Iを参照のこず。 ;アボガドロの法則 気䜓は、分子の皮類によらず、枩床0℃で圧力101kPaでは、分子量が1molあたり、䜓積22.4リットル''l''を取るこずが、実隓的に知られおいる。分子量が2molになれば、枩床ず圧力が同じなら、䜓積は2倍になるずいうふうに、䜓積は分子量に比䟋をする。 これを'''アボガドロの法則'''Avogadro's lawずいう。 なお、22.4''l''をメヌトル単䜍で衚せば、2.24×10^-2[m<sup>3</sup>]である。1000L = 1m<sup>3</sup> から導ける。 ;気䜓の状態方皋匏 そこで、アボガドロの法則をボむル・シャルルの法則ず組み合わせるこずを考えよう。 圧力をp[Pa]、䜓積をV[m<sup>3</sup>]、分子量をn[mol]、枩床をT[K]ずしよう。 たず、ボむル・シャルルの法則ずは、 :<math>\frac{PV}{T}=K_3</math>   K<sub>3</sub>は定数。 ずいう法則であった。 アボガドロの法則による、枩床T䞀定か぀圧力P䞀定の条件䞋で、分子量nず䜓積Vが比䟋するずいうこずから、 :<math>\frac{PV}{T} = n R </math>   Rは定数。 ず曞ける。定数を、わざわざ '''R''' ず曞いたのは、この倀は分子の皮類によらず、䞀定だからである。たた、Rは圧力にもよらず䞀定であり、枩床や䜓積にもよらず䞀定である。぀たり、Rは完党に定数である。この定数Rを'''普遍気䜓定数'''universal gas constantあるいは単に'''気䜓定数'''ずいう。 この普遍気䜓定数Rの倀は実隓で求められ、枬定結果は単䜍を [J/(mol・K)]で衚した堎合は : R = 8.31 [J/(mol・K)] である。 分母のTを移項すれば、 :<math>PV = nRT </math> ず曞ける。 この匏 <math>PV = nRT </math> を'''気䜓の状態方皋匏'''ずいう。 䞀般に、気䜓の圧力・䜓積・枩床の関係を蚈算する堎合は、ボむルの匏やシャルルの匏などから蚈算するのではなく、気䜓の状態方皋匏から、必芁な蚈算匏を導く。 :(※ 高校物理の範囲倖、化孊の範囲: ) 気䜓の状態方皋匏には、適甚の限界があり、容噚内に高濃床に封入された気䜓では誀差が倧きくなっおしたう。぀たり、比范的に濃床のうすい気䜓でしか、気䜓の状態方皋匏は粟床よくは䜿うこずが出来ない。なので倧孊入詊問題ずかでは通垞、うすめの濃床になっおいる。 :高濃床の気䜓を粟床よく蚈算でき公匏ずしおは「ファンデルワヌルスの方皋匏」があり、高校理科でも化孊2の参考曞チャヌト匏 化孊などでそのファンデルワヌルス方皋匏を習う詳しくは [[高等孊校化孊II/気䜓の性質]] 。物理の範囲倖なのでファンデルワヌルス方皋匏に぀いおは圓ペヌゞではこれ以䞊は蚀及しない。 :※ ファンデルワヌルス方皋匏を甚いなくおも、物理2の熱力孊で習う「気䜓分子運動論」などは孊習可胜であるし、実際に高校物理2の怜定教科曞でのカリキュラムはそうなっおいる。ずりあえず、気䜓状態方皋匏には、高濃床では誀差が倧きくなるずいう実隓事実があるずいう、公匏の適甚限界がある事を読者は知っおおけばいい。 === 状態方皋匏の倉圢 === ;モル濃床ずの関係で堎合 なお、䜓積あたりのモル濃床をc[mol/m<sup>3</sup>]ずすれば、 C=n/V なので :<math>P = cRT </math> ずも曞ける。 こう曞くず、気䜓の圧力はモル濃床に比䟋するずも考えられる。 ;密床ずの関係で衚した堎合 たた、気䜓の密床&rho;[kg/m<sup>3</sup>]は、分子モルあたりの質量これを'''分子量'''ずいう。をMずすれば<math>\rho = \frac{nM}{V} </math>ずなるので、この密床&rho;を甚いお、状態方皋匏を衚せば、 :<math>P = \frac{\rho}{M} RT </math> である。 == ランフォヌドの考察 == 今でこそ、熱ぱネルギヌの圢態の䞀぀であるこずが分かっおいる。しかし、昔の人類はそうでなかった。 ペヌロッパやアメリカでは、か぀おは力孊的な仕事ず熱ずが別の量だず考えられおいお、熱は「熱玠」ずいう架空の物質による珟象だず思われおいた時代があった。この熱玠が熱や枩床の原因であるず考える仮説を熱玠説ずいう。 ランフォヌドずいう、1753幎生たれのアメリカ人の科孊者が、この熱玠説に疑いを抱いた。圌は仕事柄、倧砲の砲身の金属を削る実務に関わったこずがあった。この金属を削る際の芳察で、削るたびに金属から熱が発生するこずから、むしろ「削りの仕事こそが熱の発生原因であろう。熱玠説は間違いだ。」ず考え、熱玠説を疑った。 圌は金属の削りくずけずりくずの比熱ひね぀、specific heatを実隓で調べ、それが削る前の比熱ず倉わらないずいう実隓結果から、「もしも熱玠の流出が熱の原因ならば、削り屑からは熱玠が流出しおいるので、比熱が倉わらないず、おかしい。実隓によるず、削り屑の比熱は、もずの金属の比熱ず倉わらない。だから熱玠説は間違いだ。」ず結論づけた。 むギリスの化孊者ハンフリヌ・デヌビヌも、このランフォヌドの意芋に賛同し、デヌビヌも1799幎、2個の氷を摩擊するず熱が発生しお溶解するずいう実隓を行った。 == 仕事圓量 == [[Image:Joule's Apparatus (Harper's Scan).png|300px|thumb|萜䞋する“おもり”の䜍眮゚ネルギヌを利甚しお、氎を攪拌しお堎合の"枩床"を調べるこずで、枩床ず䜍眮゚ネルギヌの関係を調べるための、ゞュヌルによる実隓装眮。]] ゞュヌルが、氎ず枩床を求めるため、右図のような矜根車で氎をかき回す実隓装眮を甚いお実隓したずころ、氎の枩床を1℃あげるには、䜍眮゚ネルギヌが4.19[J]ほど必芁だずいうこずが分かった。 これは運動゚ネルギヌや䜍眮゚ネルギヌずいった力孊的な仕事ず、熱ずの関係を調べたので、'''4.19[J/cal]'''のこずを'''熱の仕事等量'''ずいう。 == 比熱 == 氎の堎合は、1K䞊昇させるのに1gあたり4.19Jの仕事が必芁ずいうこずが分かっおいるが、他の物質では、この倀は異なる。物䜓の枩床を1K䞊昇させるのに必芁な゚ネルギヌは、物䜓ごずよっお異なる。 そこで、次のような、新しい物性倀が定矩された。 :1gの物質を、枩床を1Kだけ䞊昇させるのに、必芁な熱量を、比熱ひね぀、specific heatずいう。比熱の単䜍はゞュヌル毎グラムケルビン J/(g・K) である。 あるいは1kgあたりの熱量によっお比熱を定矩する堎合もあり、この堎合は単䜍は J/(kg・K) である。 匏で衚すず、物䜓に加えた熱量をQ[J]ずし、その質量をm[g]ずし、その物䜓の比熱をc[J/(g・K)]ずし、その物䜓の枩床䞊昇を&Delta;T[K]ずすれば、 :Q = mc &Delta;T である。 比熱の倧きいほど、枩床が倉化しづらい。比熱の倧きほど、枩たりにくく、冷めにくい。 == 熱容量 == ある物䜓を1K䞊昇させるのに必芁な熱゚ネルギヌを'''熱容量'''ね぀ようりょう、heat capacityずいう。熱容量の単䜍は[J/K]である。ゞュヌル毎ケルビン。 定矩を数匏で衚せば、物䜓に加えた熱量をQ[J]ずし、その物䜓の熱容量をC[J/K]ずし、その物䜓の枩床䞊昇を&Delta;T[K]ずすれば、 :Q = C &Delta;T である。 ;比熱ず熱容量の関係 比熱c[J/(g・K)]ず熱容量C[J/K]の関係は、質量をm[kg]ずすれば、 :C=mc である。 == 熱䌝導 == 二぀の固䜓の物䜓があったずしお、その二物䜓は枩床が異なるずしよう。高枩の物䜓ず、䜎枩の物䜓ずを接觊させるず、高枩の物䜓から熱が䜎枩の物䜓ぞ移動し、高枩の物䜓は冷えお、䜎枩の物䜓は枩たる。 これは熱が、高枩物䜓の偎から、䜎枩物䜓の偎ぞず䌝わったこずになる。 この珟象を'''熱䌝導'''heat conductionずいう。 なお、比熱の抂念ず、熱䌝導のしやすさは、べ぀の抂念である。実際に物理孊では、高校物理や倧孊入詊では立ち入らないが、熱䌝導のしやすさを衚す物性倀ずしお、「熱䌝導率」あるいは「熱䌝導床」ずいう物性倀が存圚する。間違えお、比熱ず熱䌝導ずを混同しないように、泚意が必芁である。 == 熱の䌝わり方 == 熱heatは、倖郚から手を加えなければ、自然ず枩床の高い所から、枩床の䜎いずころぞず移動しおいく。 その結果、枩床の高かった堎所は、熱を手攟しおいき、だんだんず枩床は䜎くなる。逆に、呚囲ず比べお枩床の䜎かった堎所は、しだいに枩床が高くなる。そしお、い぀しか、ふた぀の箇所の枩床は同じになる。このような熱の移動が無い状態を'''熱平衡'''ね぀ぞいこう、thermal equilibriumずいう。 いっぜう、熱が、枩床の䜎いずころから、枩床の高い所ぞず自然に移動するこずは、無い。 さお、静止した物䜓での熱の䌝わり方には、倧きく分ければ、'''熱䌝導'''ず'''察流'''ず'''熱攟射'''の䞉぀に分けられる。 === 察流 === [[File:ConvectionCells.svg|thumb|right|300px|䞊ず䞋ずで枩床差のある流䜓での、察流の䞀䟋。䞋から入力された熱は、察流によっお流䜓䞊郚ぞず運ばれ、流䜓衚面からの熱攟出によっお冷やされた埌は流䜓䞋郚ぞず朜る。]] 液䜓ず気䜓ずを総称しお'''流䜓'''fluidずいう堎合がある。文字通り、液䜓や気䜓は流れる事ができるから、流䜓ずいう。静止しおいる堎合でも、䟿宜䞊、流䜓ずいう堎合がある。特に流䜓が静止しおいるこずを、呌称で明瀺したい堎合には、静止流䜓などず呌ぶ堎合もある。 気䜓や液䜓などの流䜓の䞀郚に枩床差があり、その流䜓が運動をするず、熱を持った物䜓そのものが運動をするので、結果的に熱を運ぶこずになる。このような堎合は、熱䌝達ね぀でんた぀、heat transferずいい、熱䌝達ず熱䌝導ずは区別される。日本語での名前が䌌おいるので混同しないように泚意。 ずくに、その運動する流䜓の、運動の発生源が枩床差による密床倉化による堎合は、この流䜓の運動は埪環運動をする堎合が倚い。なぜなら、暖められお密床が軜くるこずで浮力が発生し、そのため暖められた流䜓が䞊方に移動し、かわりに元から䞊郚にあった冷たい流䜓が抌しのけられ、抌しのけられた冷たい物䜓は重力によっお降りおくる。このように、枩床差によっお生じる流䜓の埪環運動のこずを'''察流'''convectionずいう。 {{clear}} === 熱攟射 === [[Image:Hot metalwork.jpg|250px|thumb|right|可芖光の熱攟射が、このような熱された金具で芋るこずができる。赀倖線領域での攟射は、人間の目ず画像で撮圱されたカメラには芋えないが、赀倖線カメラでは撮圱できる。]] 実は、絶察零床以倖の枩床を持぀、どの物䜓も、電磁波を出しおいる。その攟射する電磁波が、人間の県に芋えないのは、単に攟射電磁波の呚波数が、人間の目の可芖領域で無いからずいう理由である。 この攟射する電磁波は、垞枩では呚波数が䜎く、赀倖線の領域である。高音になるほど、物䜓の攟射電磁波の呚波数が高くなり、可芖領域ぞず入っおいく。溶鉱炉などで、高枩で溶けた金属が光るのは、この攟射光によるものである。このような高枩物䜓から電磁波がでるこずを'''熱攟射'''(thermal radiation)、あるいは単に'''攟射'''ずいう。熱茻射ね぀ふくしゃず蚀う堎合もある。 この攟射電磁波によっおも、゚ネルギヌが高枩偎の物䜓から䜎枩偎の物䜓に茞送される。䜎枩偎からも攟射電磁波が出るが、高枩偎の物䜓のほうが攟射電磁波の゚ネルギヌが倧きいので、差し匕きしお、結局は、高枩偎から䜎枩偎ぞず゚ネルギヌが移る。 == 内郚゚ネルギヌ == 物䜓が静止しおいおも、物質内の分子は熱運動をしおいお、枩床が高いほど、その運動が激しくなるのであった。そのため、静止しおいる物䜓でも、枩床による熱運動の゚ネルギヌを持っおいる。たた、静止しおいる物䜓でも、その物䜓を構成する分子どうしが起こす分子間匕力による䜍眮゚ネルギヌを持っおいる。 このような物䜓内郚の運動゚ネルギヌや䜍眮゚ネルギヌの総和を'''内郚゚ネルギヌ'''ないぶ゚ネルギヌ、internal energyずいう。蚘号はUで衚す。枩床が高いほど熱運動は激しくなるから、枩床Tが高くなるに぀れお内郚゚ネルギヌUも倧きくなる。 === 熱力孊第䞀法則 === 理想気䜓に、倖から熱をあたえたずするず、気䜓の挏れなどが無ければ、䞎えた熱量Q[J]の分だけ内郚゚ネルギヌU[J]は増加する。 たた、倖から圧瞮などをしお力孊的仕事W[J]を加えた堎合も、その分だけ内郚゚ネルギヌは増加する。気䜓が倖郚に仕事W[J]をした堎合は、その分だけ内郚゚ネルギヌU[J]が枛る。 これらをたずめるず、内郚゚ネルギヌU[J]の増加量を&Delta;U、倖から加えた熱量をQ[J]ずしお、倖郚ずの力孊的仕事のやりずりをW[J]ずした堎合、 :<math>\Delta U =Q-W\Longleftrightarrow Q=\Delta U+W</math> ずなる。 䞊匏のWの笊号は、気䜓が膚匵しお倖郚に力孊的仕事をする堎合は<math>W>0</math>、気䜓が倖郚から圧瞮をされお力孊的仕事をされる堎合は<math>W<0</math>ずする。 この匏<math> \Delta U =Q-W </math>は、気䜓の挏れなどが無ければ、必ず成り立぀。この匏を、'''熱力孊第䞀法則'''first law of thermodynamicsずいう。 なお、この蚘事では、Wの笊号の向きずしお、気䜓が行った仕事を正の向きに取ったが、他曞によっおは気䜓にされた仕事を正の向きに取る堎合もある。その堎合、匏のWの笊号が逆になるので泚意のこず。Wの笊号をどちらに定矩するにせよ、気䜓が圧瞮などの仕事をされたら、内郚゚ネルギヌは増え、気䜓が膚匵しお倖郚に仕事をしたら内郚゚ネルギヌは枛る。 === 断熱倉化 === 倖郚ずの熱のやりずりがない状態で、気䜓の圧力・䜓積・枩床などの状態を倉化させるこずを'''断熱倉化'''だんね぀ぞんかあるいは'''断熱過皋'''ずいう。断熱倉化のずき、第䞀法則の匏&Delta;U=Q+Wは、Q=0なので、 :<math> \Delta U =W </math> である。 具䜓的に断熱倉化ず芋なせる堎合は、断熱性胜の高い容噚などに入れた気䜓で、特に熱源による加熱をせず、たた冷华源による冷华などもしない堎合は、気䜓の状態倉化は断熱倉化ず芋なしお良い。たた、断熱性胜が通垞の容噚でも、特に熱源による加熱をせず、たた冷华源による冷华などもしない堎合なら、熱が䌝わるにはある皋床の時間が掛かるので、短時間的には断熱倉化ず近䌌しおも良い堎合もある。 === 定積倉化 === [[File:Isochoric process.png|thumb|right|240px|定積倉化]] 䜓積を倉えずに枩床や圧力を倉化させるこずを'''定積倉化'''ずいう。他の呌びかたでは、「等積倉化」や「等容倉化」や「定容倉化」ずいう堎合もある。物理では定積倉化ずいう呌び方が䞀般に甚いられるので、本蚘事でも、その呌び方に合わせる。 䜓積が倉わらないので、仕事Wは W=0 である。 :<math> \Delta U =Q </math> {{clear}} === 等枩倉化 === [[File: Isothermal_process.png|thumb|right|240px|等枩倉化。<br>黄色の面積が系が倖郚にする仕事になる。]] 気䜓が状態倉化をするずき、枩床が䞀定のたた、状態倉化をするこずを等枩倉化ずいう。倖郚ずは熱のやりずりが必芁である。なぜならば、もし熱のやりずりが無いず、気䜓が膚匵しお倖郚に仕事をした堎合は、仕事をした分だけ内郚゚ネルギヌが枛っおしたい枩床倉化をしおしたう。だから、等枩倉化には倖郚ずの熱のやりずりが必芁である。理想気䜓の堎合は、 :<math>PV =</math>'''䞀定''' である。 {{clear}} === 定圧倉化 === [[File:Isobaric process.png|thumb|right|240px|定圧倉化。<br>図の黄色の面積がW=PΔVずなる。]] 気䜓の圧力が䞀定のたた、䜓積や枩床などの状態が状態倉化をするこずを'''定圧倉化'''ずいう。等圧倉化ずもいう。呌び方は、本蚘事では、なるべく「定圧倉化」を甚いるずする。 このずき、気䜓が行った力孊的仕事Wず䜓積Vの関係は、 :<math> W=P \Delta V </math> である。 == 熱膚匵率 == 物䜓は枩床が䞊昇するず䜓積が膚匵する。これを熱膚匵ね぀がうちょう、thermal expantionずいう。枩床が1[℃]あるいは1[K]䞊昇するに連れお䜓積の増加する割合を'''䜓膚匵率'''たいがうちょうり぀、coefficient of cubical expansionずいう。 いっぜう、長さが、枩床の1℃増加あたりに、長さの膚匵する割合を、線膚匵率せんがうちょうり぀、coefficient of linear expantionずいう。 金属は熱䌝導率が高い。䞭でも銀Agが最も高く、Cu、Au、Al、などがこれに次いでいる。 線膚匵率はプラスチックが最も高い。 線膚匵率を&alpha;ずしお、長さをL、加熱埌の長さの倉化量を&Delta;L、加熱埌の枩床䞊昇を&Delta;Tずするず、定矩より <math>\frac{\Delta L}{L}=\alpha\Delta T</math> の関係匏が成り立぀。 膚匵量が小さい堎合の近䌌匏ずしお、線膚匵率&alpha;ず䜓積膚匵率&beta;ずの間に、以䞋の近䌌匏が知られおいる。 <math>\beta=3\alpha</math> * 導出 導出は、物䜓の䜓積をV、その倉化量を&Delta;Vずするず、 <math>V+\Delta V=\left(L+\Delta L\right)^3</math> および <math>V=L^3</math> の関係より、 <math>1+\frac{\Delta V}{V}=\left(1+\frac{\Delta L}{L}\right)^3</math> さらに、近䌌匏 <math>\left(1+\frac{\Delta L}{L}\right)^3=1+3\frac{\Delta L}{L}</math> により、 <math>1+\frac{\Delta V}{V}=1+3\frac{\Delta L}{L}</math> 䞡蟺から1を匕き、この問題蚭定では䜓積膚匵率&beta;が、 <math>\beta=\frac{\Delta V}{V}</math> であり、線膚匵率&alpha;が <math>\alpha=\frac{\Delta L}{L}</math> なので、結局は <math>\beta=3\alpha</math> ずなる。以䞊、導出。 [[カテゎリ:物理孊]]
2013-09-16T09:31:44Z
2023-10-22T16:43:46Z
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OpenGLプログラミング/Motion Blur
カラヌバッファ、デプスバッファ、ステンシルバッファずは別に、ほずんどのグラフィックスカヌドには、アキュムレヌションバッファずいわれるオフスクリヌンのフレヌムバッファが甚意されおいたす。 これらは基本的に、1色に぀き16ビット以䞊の粟床を持぀カラヌバッファです。 しかし、アキュムレヌションバッファに盎接描画するこずはできたせん。 その代わりに、アキュムレヌションバッファ党䜓を䞀床に凊理する挔算がいく぀かありたす。 l glAccum(GL_MULT, value): アキュムレヌションバッファ内のすべおのピクセルに valueを乗算する。 すべおの堎合においお、 valueは浮動小数点数(GLfloat)です。 これらの関数を䜿うず、耇数のフレヌムの(重み付けされた)和や平均を簡単に蚈算するこずができたす。 このチュヌトリアルでは、この関数を䜿っお、ほずんどのOpenGLプログラムにモヌションブラヌを簡単に远加する方法を玹介したす。 モヌションブラヌは、オブゞェクトが(カメラに察しお)非垞に速く動いたり、カメラの露光時間が非垞に長くなったりしお、露光䞭に䞀郚の物䜓が半ピクセル以䞊動いおしたい、それが䞍鮮明に芋えるこずで発生したす。 モヌションブラヌは通垞、奜たしいものではありたせんが、実際のカメラでは避けるのが難しい堎合がありたす。 なぜなら、露光時間はシヌン内の光の量に倧きく䟝存するからです。 光量が少なければ露光時間が長くなり、ブレの圱響が匷くなりたす。 屋倖でビデオカメラを䜿っお撮圱した映像ず、宀内で同じカメラを䜿っお撮圱した映像の「感じ」が違うのは、このためです。 アキュムレヌションバッファを䜿ったモヌションブラヌ効果は、実はずおも簡単に䜜るこずができたす。 ここで、関数 do_time_evolution() は、シヌン内の移動するオブゞェクトの座暙や、カメラ自䜓の動きの曎新を行いたす。 シヌンが描画された埌、glSwapBuffers()によっお画面に衚瀺されたすが、オプションずしおフレヌムレヌトを制限するためにしばらく埅ちたす。 倚くのフレヌムを蓄積するこずで最高の効果が埗られたすが、GPUの胜力によっおすぐに制限されおしたいたす。 蓄積するフレヌム数を蚭定できるようにするか、1回のtimestepでレンダリングできるフレヌム数を自動的に決定するようにするのがよいでしょう。 b:en:OpenGL Programming/Motion Blur
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "カラヌバッファ、デプスバッファ、ステンシルバッファずは別に、ほずんどのグラフィックスカヌドには、アキュムレヌションバッファずいわれるオフスクリヌンのフレヌムバッファが甚意されおいたす。 これらは基本的に、1色に぀き16ビット以䞊の粟床を持぀カラヌバッファです。 しかし、アキュムレヌションバッファに盎接描画するこずはできたせん。 その代わりに、アキュムレヌションバッファ党䜓を䞀床に凊理する挔算がいく぀かありたす。", "title": "はじめに" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "l glAccum(GL_MULT, value): アキュムレヌションバッファ内のすべおのピクセルに valueを乗算する。", "title": "はじめに" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "すべおの堎合においお、 valueは浮動小数点数(GLfloat)です。 これらの関数を䜿うず、耇数のフレヌムの(重み付けされた)和や平均を簡単に蚈算するこずができたす。 このチュヌトリアルでは、この関数を䜿っお、ほずんどのOpenGLプログラムにモヌションブラヌを簡単に远加する方法を玹介したす。", "title": "はじめに" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "モヌションブラヌは、オブゞェクトが(カメラに察しお)非垞に速く動いたり、カメラの露光時間が非垞に長くなったりしお、露光䞭に䞀郚の物䜓が半ピクセル以䞊動いおしたい、それが䞍鮮明に芋えるこずで発生したす。 モヌションブラヌは通垞、奜たしいものではありたせんが、実際のカメラでは避けるのが難しい堎合がありたす。 なぜなら、露光時間はシヌン内の光の量に倧きく䟝存するからです。 光量が少なければ露光時間が長くなり、ブレの圱響が匷くなりたす。 屋倖でビデオカメラを䜿っお撮圱した映像ず、宀内で同じカメラを䜿っお撮圱した映像の「感じ」が違うのは、このためです。", "title": "モヌションブラヌ" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "アキュムレヌションバッファを䜿ったモヌションブラヌ効果は、実はずおも簡単に䜜るこずができたす。", "title": "モヌションブラヌの再珟" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "ここで、関数 do_time_evolution() は、シヌン内の移動するオブゞェクトの座暙や、カメラ自䜓の動きの曎新を行いたす。 シヌンが描画された埌、glSwapBuffers()によっお画面に衚瀺されたすが、オプションずしおフレヌムレヌトを制限するためにしばらく埅ちたす。", "title": "モヌションブラヌの再珟" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "倚くのフレヌムを蓄積するこずで最高の効果が埗られたすが、GPUの胜力によっおすぐに制限されおしたいたす。 蓄積するフレヌム数を蚭定できるようにするか、1回のtimestepでレンダリングできるフレヌム数を自動的に決定するようにするのがよいでしょう。", "title": "モヌションブラヌの再珟" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "b:en:OpenGL Programming/Motion Blur", "title": "緎習問題" } ]
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[[File:OpenGL Tutorial Glescraft-nomb.png|thumb|Normal.]][[File:OpenGL Tutorial Glescraft-mb.png|thumb|Motion blur.]] == はじめに == カラヌバッファ、デプスバッファ、ステンシルバッファずは別に、ほずんどのグラフィックスカヌドには、アキュムレヌションバッファずいわれるオフスクリヌンのフレヌムバッファが甚意されおいたす。 これらは基本的に、1色に぀き16ビット以䞊の粟床を持぀カラヌバッファです。 しかし、アキュムレヌションバッファに盎接描画するこずはできたせん。 その代わりに、アキュムレヌションバッファ党䜓を䞀床に凊理する挔算がいく぀かありたす。 ; <code>glAccum(GL_LOAD, value)</code>: ノヌマルカラヌバッファの内容をコピヌしお、 <code>value</code>で乗算し、アキュムレヌションバッファぞ。 ; <code>glAccum(GL_RETURN, value)</code>: アキュムレヌションバッファの内容をコピヌし、 <code>value</code>で乗算し、カラヌバッファぞ。 ; <code>glAccum(GL_ACCUM, value)</code>: ノヌマルカラヌバッファの内容を加算し、 <code>value</code>で乗算し、アキュムレヌションバッファぞ。 ; <code>glAccum(GL_ADD, value)</code>: アキュムレヌションバッファ内のすべおのピクセルに <code>value</code>を加算する。 l <code>glAccum(GL_MULT, value)</code>: アキュムレヌションバッファ内のすべおのピクセルに <code>value</code>を乗算する。 すべおの堎合においお、 <code>value</code>は浮動小数点数GLfloatです。 これらの関数を䜿うず、耇数のフレヌムの重み付けされた和や平均を簡単に蚈算するこずができたす。 このチュヌトリアルでは、この関数を䜿っお、ほずんどのOpenGLプログラムにモヌションブラヌを簡単に远加する方法を玹介したす。 == モヌションブラヌ == モヌションブラヌは、オブゞェクトがカメラに察しお非垞に速く動いたり、カメラの露光時間が非垞に長くなったりしお、露光䞭に䞀郚の物䜓が半ピクセル以䞊動いおしたい、それが䞍鮮明に芋えるこずで発生したす。 モヌションブラヌは通垞、奜たしいものではありたせんが、実際のカメラでは避けるのが難しい堎合がありたす。 なぜなら、露光時間はシヌン内の光の量に倧きく䟝存するからです。 光量が少なければ露光時間が長くなり、ブレの圱響が匷くなりたす。 屋倖でビデオカメラを䜿っお撮圱した映像ず、宀内で同じカメラを䜿っお撮圱した映像の「感じ」が違うのは、このためです。 == モヌションブラヌの再珟 == アキュムレヌションバッファを䜿ったモヌションブラヌ効果は、実はずおも簡単に䜜るこずができたす。 ;通垞のOpenGLアプリケヌションの動䜜はこのようになっおいたす:<syntaxhighlight lang="c"> for (;;) { do_time_evolution(timestep); draw_scene(); glSwapBuffers(); wait_until_next(timestep); } </syntaxhighlight> ここで、関数 {{code|do_time_evolution()}} は、シヌン内の移動するオブゞェクトの座暙や、カメラ自䜓の動きの曎新を行いたす。 シヌンが描画された埌、{{code|glSwapBuffers()}}によっお画面に衚瀺されたすが、オプションずしおフレヌムレヌトを制限するためにしばらく埅ちたす。 ;モヌションブラヌを远加するには、より小さなタむムステップでシヌンを耇数回描画し、その平均倀のみを衚瀺するこずができたす:<syntaxhighlight lang="c"> int n = <number of frames to accumulate> int i = 0; for (;;) { do_time_evolution(timestep / n); draw_scene(); if (i == 0) glAccum(GL_LOAD, 1.0 / n); else glAccum(GL_ACCUM, 1.0 / n); i++; if (i >= n) { i = 0; glAccum(GL_RETURN, 1.0); glSwapBuffers(); wait_until_next(timestep); } } </syntaxhighlight> 倚くのフレヌムを蓄積するこずで最高の効果が埗られたすが、GPUの胜力によっおすぐに制限されおしたいたす。 蓄積するフレヌム数を蚭定できるようにするか、1回の<code>timestep</code>でレンダリングできるフレヌム数を自動的に決定するようにするのがよいでしょう。 == 緎習問題 == * これたでのチュヌトリアルのどれかにモヌションブラヌを远加しおみたしょう。より面癜いのは、mini-portalずglescraftで、シヌンの䞭を歩き回れるようになっおいたす。 * シヌンに埌凊理効果を加える堎合、モヌションブラヌを適甚する前ず埌のどちらにすべきでしょうか * GPUがアキュムレヌションバッファを提䟛しない堎合、テクスチャにレンダリングするこずで{{code|glAccum()}}の機胜を再珟できたすか {{BookCat}} [[b:en:OpenGL Programming/Motion Blur]]
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2021-11-25T22:50:11Z
[ "テンプレヌト:Code", "テンプレヌト:BookCat" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/OpenGL%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0/Motion_Blur
18,252
OpenGLプログラミング/Supersampling
癜い背景の䞊に黒い線を描画するずきに、コンピュヌタやGPUは、最も基本的なレベルにおいお、どのピクセルを黒にするべきかを決定したす。 これは、氎平たたは垂盎のラむンなら非垞にうたくいきたす。 しかし、ラむンが斜めである堎合は、ラむンがスムヌズにならず、ギザギザになるこずがすぐにわかりたす。 しかし、黒ず癜だけを䜿甚するのではなく、グレヌのピクセルを戊略的に配眮すれば、目を欺いおラむンがよりスムヌズに芋えるようにできたす。 これは、アンチ゚むリアシングず呌ばれおいたす。 アンチ゚むリアスする方法には様々なものがあり、ラむン、他の圢状、あるいはテキストぞのものもありたす。 この本の䞭で最叀のトリックは、倍の倧きさでラむンを描き、その埌結果の癜黒画像を元のサむズに瞮小しお、2×2ピクセルの各グルヌプの平均を取るこずです。 結果ずしお埗られる画像は、グレヌの5段階の明暗になり(黒ず癜を含む)、倧きく改善されるはずです。 もちろん、3倍、4倍たたはそれ以䞊の倪さの線を匕くこずもできたす(10、17たたはそれ以䞊の明暗のグレヌにも)。 このテクニックは、スヌパヌサンプリングず呌ばれおいたす。 かなり倧きな画像をレンダリングする必芁があるため、非垞に時間を食い、限られた量の明暗しか䞎えたせん。 しかし、倧きな利点は、この手法が非垞にシンプルで、ラむン、テキスト、たたは3Dシヌンを問わず、 *あらゆる*皮類の画像で動䜜するずいうこずです。 アキュムレヌションバッファを䜿甚しお同じテクニックを実装するこずもできたす。 しかし問題は、アキュムレヌションバッファが通垞のカラヌバッファより倧きくなく、ぎったり同じ倧きさしかないずいうこずです。 その代わりに、同じシヌンを耇数回レンダリングしお、そのたびごずにほんの少しづ぀シフトさせるこずができたす。 次のコヌドを䜿甚しお model-view-projection 行列を蚭定するずころから始め、その埌フレヌムをレンダリングするずしたす: 2x2のアンチ゚むリアスを行いたい堎合、シヌンを(0, 0)、(0.5, 0)、(0, 0.5)、(0.5, 0.5)ピクセルそれぞれシフトさせたす。 これは簡単にできたす。頂点に model-view-projection 行列を適甚した埌、私たちはスクリヌン座暙をもち、(0, 0)が巊䞋、そしお(1, 1)が右䞊のビュヌポヌトに察応したす。 なので(0.5, 0.5)ピクセルだけシフトさせるために、(0.5 / W, 0.5 / h)単䜍の倉換を適甚する必芁があり、ここでwずhはビュヌポヌトのピクセル単䜍での幅ず高さです。 これが結果です:
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "癜い背景の䞊に黒い線を描画するずきに、コンピュヌタやGPUは、最も基本的なレベルにおいお、どのピクセルを黒にするべきかを決定したす。 これは、氎平たたは垂盎のラむンなら非垞にうたくいきたす。 しかし、ラむンが斜めである堎合は、ラむンがスムヌズにならず、ギザギザになるこずがすぐにわかりたす。 しかし、黒ず癜だけを䜿甚するのではなく、グレヌのピクセルを戊略的に配眮すれば、目を欺いおラむンがよりスムヌズに芋えるようにできたす。 これは、アンチ゚むリアシングず呌ばれおいたす。 アンチ゚むリアスする方法には様々なものがあり、ラむン、他の圢状、あるいはテキストぞのものもありたす。 この本の䞭で最叀のトリックは、倍の倧きさでラむンを描き、その埌結果の癜黒画像を元のサむズに瞮小しお、2×2ピクセルの各グルヌプの平均を取るこずです。 結果ずしお埗られる画像は、グレヌの5段階の明暗になり(黒ず癜を含む)、倧きく改善されるはずです。 もちろん、3倍、4倍たたはそれ以䞊の倪さの線を匕くこずもできたす(10、17たたはそれ以䞊の明暗のグレヌにも)。 このテクニックは、スヌパヌサンプリングず呌ばれおいたす。 かなり倧きな画像をレンダリングする必芁があるため、非垞に時間を食い、限られた量の明暗しか䞎えたせん。 しかし、倧きな利点は、この手法が非垞にシンプルで、ラむン、テキスト、たたは3Dシヌンを問わず、 *あらゆる*皮類の画像で動䜜するずいうこずです。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "アキュムレヌションバッファを䜿甚しお同じテクニックを実装するこずもできたす。 しかし問題は、アキュムレヌションバッファが通垞のカラヌバッファより倧きくなく、ぎったり同じ倧きさしかないずいうこずです。 その代わりに、同じシヌンを耇数回レンダリングしお、そのたびごずにほんの少しづ぀シフトさせるこずができたす。 次のコヌドを䜿甚しお model-view-projection 行列を蚭定するずころから始め、その埌フレヌムをレンダリングするずしたす:", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "2x2のアンチ゚むリアスを行いたい堎合、シヌンを(0, 0)、(0.5, 0)、(0, 0.5)、(0.5, 0.5)ピクセルそれぞれシフトさせたす。 これは簡単にできたす。頂点に model-view-projection 行列を適甚した埌、私たちはスクリヌン座暙をもち、(0, 0)が巊䞋、そしお(1, 1)が右䞊のビュヌポヌトに察応したす。 なので(0.5, 0.5)ピクセルだけシフトさせるために、(0.5 / W, 0.5 / h)単䜍の倉換を適甚する必芁があり、ここでwずhはビュヌポヌトのピクセル単䜍での幅ず高さです。 これが結果です:", "title": "" } ]
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[[File:OpenGL Tutorial Glescraft-nodof.png|thumb|Normal.]][[File:OpenGL Tutorial Glescraft-nodof-aa.png|thumb|Anti-aliased.]] = はじめに = 癜い背景の䞊に黒い線を描画するずきに、コンピュヌタやGPUは、最も基本的なレベルにおいお、どのピクセルを黒にするべきかを決定したす。 これは、氎平たたは垂盎のラむンなら非垞にうたくいきたす。 しかし、ラむンが​​斜めである堎合は、ラむンがスムヌズにならず、ギザギザになるこずがすぐにわかりたす。 しかし、黒ず癜だけを䜿甚するのではなく、グレヌのピクセルを戊略的に配眮すれば、目を欺いおラむンがよりスムヌズに芋えるようにできたす。 これは、アンチ゚むリアシングず呌ばれおいたす。 アンチ゚むリアスする方法には様々なものがあり、ラむン、他の圢状、あるいはテキストぞのものもありたす。 この本の䞭で最叀のトリックは、倍の倧きさでラむンを描き、その埌結果の癜黒画像を元のサむズに瞮小しお、2×2ピクセルの各グルヌプの平均を取るこずです。 結果ずしお埗られる画像は、グレヌの5段階の明暗になり黒ず癜を含む、倧きく改善されるはずです。 もちろん、3倍、4倍たたはそれ以䞊の倪さの線を匕くこずもできたす10、17たたはそれ以䞊の明暗のグレヌにも。 このテクニックは、スヌパヌサンプリングず呌ばれおいたす。 かなり倧きな画像をレンダリングする必芁があるため、非垞に時間を食い、限られた量の明暗しか䞎えたせん。 しかし、倧きな利点は、この手法が非垞にシンプルで、ラむン、テキスト、たたは3Dシヌンを問わず、 *あらゆる*皮類の画像で動䜜するずいうこずです。 = Supersampling using the accumulation buffer = アキュムレヌションバッファを䜿甚しお同じテクニックを実装するこずもできたす。 しかし問題は、アキュムレヌションバッファが通垞のカラヌバッファより倧きくなく、ぎったり同じ倧きさしかないずいうこずです。 その代わりに、同じシヌンを耇数回レンダリングしお、そのたびごずにほんの少しづ぀シフトさせるこずができたす。 次のコヌドを䜿甚しお model-view-projection 行列を蚭定するずころから始め、その埌フレヌムをレンダリングするずしたす <source lang="cpp"> glm::mat4 modelview = glm::lookAt(...); glm::mat4 projection = glm::perspective(...); glm::mat4 mvp = projection * modelview; glUniformMatrix4fv(uniform_mvp, 1, GL_FALSE, glm::value_ptr(mvp)); draw_scene(); glSwapBuffers(); </source> 2x2のアンチ゚むリアスを行いたい堎合、シヌンを0, 0、0.5, 0、0, 0.5、0.5, 0.5ピクセルそれぞれシフトさせたす。 これは簡単にできたす。頂点に model-view-projection 行列を適甚した埌、私たちはスクリヌン座暙をもち、0, 0が巊䞋、そしお1, 1が右䞊のビュヌポヌトに察応したす。 なので0.5, 0.5ピクセルだけシフトさせるために、0.5 / W, 0.5 / h単䜍の倉換を適甚する必芁があり、ここでwずhはビュヌポヌトのピクセル単䜍での幅ず高さです。 これが結果です <source lang="cpp"> glm::mat4 modelview = glm::lookAt(...); glm::mat4 projection = glm::perspective(...); for(int i = 0; i < 4; i++) { glm::vec3 shift = glm::vec3((i % 2) * 0.5 / w, (i / 2) * 0.5 / h, 0); glm::mat4 aa = glm::translate(glm::mat4(1.0f), shift); glm::mat4 mvp = aa * projection * modelview; glUniformMatrix4fv(uniform_mvp, 1, GL_FALSE, glm::value_ptr(mvp)); draw_scene(); glAccum(i ? GL_ACCUM : GL_LOAD, 0.25); } glAccum(GL_RETURN, 1); glSwapBuffers(); </source> = ゚クササむズ = * この手法を、前のチュヌトリアルのいずれかに適甚しおみたしょう。 * 3x3、4x4、8x8、16x16ピクセルのアンチ゚むリアシングを詊しおみたしょう。 品質に䜕も埗るものがないのはどのポむントの埌だず思いたすか * これは倧きな画像をレンダリングしお、それをスケヌルダりンさせるこずず本圓に同じでしょうか 1ピクセルより现いラむンではどうでしょうか * この手法をモヌションブラヌず効果的に組み合わせるこずはできるでしょうか {{BookCat}} [[en:OpenGL Programming/Supersampling]]
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2013-09-19T14:54:24Z
[ "テンプレヌト:BookCat" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/OpenGL%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0/Supersampling
18,253
OpenGLプログラミング/Depth of Field
実生掻では、レンズを䜿うカメラは、原理的に、芋おいるすべおのもの䞀床に焊点を合わせるこずはできたせん。 カメラ(焊点距離)から䞀定の距離の近くのオブゞェクトだけがシャヌプに衚瀺されたす。 この領域は、 depth of fieldず呌ばれおいたす。 よりカメラの近くか遠くにあるオブゞェクトは、シャヌプでなく衚瀺されたす。 焊点距離にないオブゞェクトがどのくらいアンシャヌプになるかは、カメラの絞りの圢状や倧きさに䟝存したす。 通垞、GPUはすべおを限りなくシャヌプにレンダリングしたすが、しかし被写界深床の効果をシミュレヌトするための様々なテクニックがありたす。 最も正確なのは、アキュムレヌションバッファヌを䜿甚するこずで、たた実装も非垞に容易です。 基本的には、わずかに異なるMVP行列でシヌンを耇数回レンダリングするこずで、レンズ絞りの異なる郚分を通過した光線をシミュレヌトしたす。 レンズ diaphragmによっお圢成される開口郚の圢状は、オブゞェクトが焊点から倖れたずきのがやけ方に圱響を䞎えたす。 これは bokehず呌ばれおいたす。 次のコヌドを䜿甚しお model-view-projection 行列を蚭定するずころから始め、その埌フレヌムをレンダリングしおいこうず思いたす: ここで eyeは目やカメラの䜍眮を含むベクトルで、 objectは私たちが䞭心ずフォヌカスにしたいオブゞェクトの䜍眮で、 upはどの方向が䞊かを蚘述するベクトルです。 円圢の開口郚をシミュレヌトするために、芋おいる方向に垂盎な平面の円のなかでカメラを移動させたす。 平面を蚘述する2぀のベクトルは、クロス積を䜿甚するこずで簡単に埗るこずができたす。 カメラをあちこちに動かすだけで、芋おいる方向を倉曎しない堎合には、シヌンのほずんどががやけるこずになりたす。 しかし、それに察するトリックがあり、私たちが䞭心にしおフォヌカスさせたいオブゞェクトを盎接芋おおくずいうものです。 これは簡単にでき、そのオブゞェクトの座暙を glm::lookAt()の2番目のパラメヌタずしお枡す必芁がありたす。 芋おいる物䜓がい぀でもきっかり画面の䞭倮になり、あちこちにに動かなくなるので、それががやけるこずがなくなりたす。 残りは私たちのセンタヌのオブゞェクトずの盞察的な深さによっおがかされたす。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "実生掻では、レンズを䜿うカメラは、原理的に、芋おいるすべおのもの䞀床に焊点を合わせるこずはできたせん。 カメラ(焊点距離)から䞀定の距離の近くのオブゞェクトだけがシャヌプに衚瀺されたす。 この領域は、 depth of fieldず呌ばれおいたす。 よりカメラの近くか遠くにあるオブゞェクトは、シャヌプでなく衚瀺されたす。 焊点距離にないオブゞェクトがどのくらいアンシャヌプになるかは、カメラの絞りの圢状や倧きさに䟝存したす。 通垞、GPUはすべおを限りなくシャヌプにレンダリングしたすが、しかし被写界深床の効果をシミュレヌトするための様々なテクニックがありたす。 最も正確なのは、アキュムレヌションバッファヌを䜿甚するこずで、たた実装も非垞に容易です。 基本的には、わずかに異なるMVP行列でシヌンを耇数回レンダリングするこずで、レンズ絞りの異なる郚分を通過した光線をシミュレヌトしたす。 レンズ diaphragmによっお圢成される開口郚の圢状は、オブゞェクトが焊点から倖れたずきのがやけ方に圱響を䞎えたす。 これは bokehず呌ばれおいたす。", "title": "はじめに" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "次のコヌドを䜿甚しお model-view-projection 行列を蚭定するずころから始め、その埌フレヌムをレンダリングしおいこうず思いたす:", "title": "バッファを䜿甚しおDepth of fieldをシミュレヌトする" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "ここで eyeは目やカメラの䜍眮を含むベクトルで、 objectは私たちが䞭心ずフォヌカスにしたいオブゞェクトの䜍眮で、 upはどの方向が䞊かを蚘述するベクトルです。 円圢の開口郚をシミュレヌトするために、芋おいる方向に垂盎な平面の円のなかでカメラを移動させたす。 平面を蚘述する2぀のベクトルは、クロス積を䜿甚するこずで簡単に埗るこずができたす。", "title": "バッファを䜿甚しおDepth of fieldをシミュレヌトする" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "カメラをあちこちに動かすだけで、芋おいる方向を倉曎しない堎合には、シヌンのほずんどががやけるこずになりたす。 しかし、それに察するトリックがあり、私たちが䞭心にしおフォヌカスさせたいオブゞェクトを盎接芋おおくずいうものです。 これは簡単にでき、そのオブゞェクトの座暙を glm::lookAt()の2番目のパラメヌタずしお枡す必芁がありたす。 芋おいる物䜓がい぀でもきっかり画面の䞭倮になり、あちこちにに動かなくなるので、それががやけるこずがなくなりたす。 残りは私たちのセンタヌのオブゞェクトずの盞察的な深さによっおがかされたす。", "title": "バッファを䜿甚しおDepth of fieldをシミュレヌトする" } ]
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[[File:OpenGL Tutorial Glescraft-nodof.png|thumb|Normal.]] [[File:OpenGL Tutorial Glescraft-dof-front.png|thumb|Depth-of-field, focus on glass.]] [[File:OpenGL Tutorial Glescraft-dof-middle.png|thumb|Depth-of-field, focus on pool.]] [[File:OpenGL Tutorial Glescraft-dof-back.png|thumb|Depth-of-field, focus at infinity.]] == はじめに == 実生掻では、レンズを䜿うカメラは、原理的に、芋おいるすべおのもの䞀床に焊点を合わせるこずはできたせん。 カメラ焊点距離から䞀定の距離の近くのオブゞェクトだけがシャヌプに衚瀺されたす。 この領域は、 [[w:Depth of field|depth of field]]ず呌ばれおいたす。 よりカメラの近くか遠くにあるオブゞェクトは、シャヌプでなく衚瀺されたす。 焊点距離にないオブゞェクトがどのくらいアンシャヌプになるかは、カメラの絞りの圢状や倧きさに䟝存したす。 通垞、GPUはすべおを限りなくシャヌプにレンダリングしたすが、しかし被写界深床の効果をシミュレヌトするための様々なテクニックがありたす。 最も正確なのは、アキュムレヌションバッファヌを䜿甚するこずで、たた実装も非垞に容易です。 基本的には、わずかに異なるMVP行列でシヌンを耇数回レンダリングするこずで、レンズ絞りの異なる郚分を通過した光線をシミュレヌトしたす。 レンズ [[w:Diaphragm (optics)|diaphragm]]によっお圢成される開口郚の圢状は、オブゞェクトが焊点から倖れたずきのがやけ方に圱響を䞎えたす。 これは [[w:Bokeh|bokeh]]ず呌ばれおいたす。 == バッファを䜿甚しおDepth of fieldをシミュレヌトする == 次のコヌドを䜿甚しお model-view-projection 行列を蚭定するずころから始め、その埌フレヌムをレンダリングしおいこうず思いたす <syntaxhighlight lang="cpp"> glm::mat4 modelview = glm::lookAt(eye, object, up); glm::mat4 projection = glm::perspective(...); glm::mat4 mvp = projection * modelview; glUniformMatrix4fv(uniform_mvp, 1, GL_FALSE, glm::value_ptr(mvp)); draw_scene(); glSwapBuffers(); </syntaxhighlight> ここで <code>eye</code>は目やカメラの䜍眮を含むベクトルで、 <code>object</code>は私たちが䞭心ずフォヌカスにしたいオブゞェクトの䜍眮で、 <code>up</code>はどの方向が䞊かを蚘述するベクトルです。 円圢の開口郚をシミュレヌトするために、芋おいる方向に垂盎な平面の円のなかでカメラを移動させたす。 平面を蚘述する2぀のベクトルは、クロス積を䜿甚するこずで簡単に埗るこずができたす。 カメラをあちこちに動かすだけで、芋おいる方向を倉曎しない堎合には、シヌンのほずんどががやけるこずになりたす。 しかし、それに察するトリックがあり、私たちが䞭心にしおフォヌカスさせたいオブゞェクトを盎接芋おおくずいうものです。 これは簡単にでき、そのオブゞェクトの座暙を <code>glm::lookAt()</code>の2番目のパラメヌタずしお枡す必芁がありたす。 芋おいる物䜓がい぀でもきっかり画面の䞭倮になり、あちこちにに動かなくなるので、それががやけるこずがなくなりたす。 残りは私たちのセンタヌのオブゞェクトずの盞察的な深さによっおがかされたす。 <syntaxhighlight lang="cpp"> int n = 10; // number of light rays float aperture = 0.05; glm::mat4 projection = glm::perspective(...); glm::vec3 right = glm::normalize(glm::cross(object - eye, up)); glm::vec3 p_up = glm::normalize(glm::cross(object - eye, right)); for(int i = 0; i < n; i++) { glm::vec3 bokeh = glm::vec3(right * cosf(i * 2 * M_PI / n), p_up * sinf(i * 2 * M_PI / n), 0); glm::mat4 modelview = glm::lookAt(eye + aperture * bokeh, object, p_up); glm::mat4 mvp = projection * modelview; glUniformMatrix4fv(uniform_mvp, 1, GL_FALSE, glm::value_ptr(mvp)); draw_scene(); glAccum(i ? GL_ACCUM : GL_LOAD, 1.0 / n); } glAccum(GL_RETURN, 1); glSwapBuffers(); </syntaxhighlight> == ゚クササむズ == * 前のいずれかの <code>glm::lookAt()</code>を䜿甚するチュヌトリアルに、この手法を適甚しおみたしょう。 * <code>n</code> ず <code>aperture</code>の倀を倉曎しおみたしょう。 * ほずんどのカメラ [[w:Diaphragm (optics)|diaphragms]]は本圓は円圢ではなく、倚角圢です。 正方圢たたは六角圢のdiaphraghmをシミュレヌトしおみおください。 * この手法をアンチ゚むリアシングおよび/たたはモヌションブラヌず効率的に組み合わせるこずはできるでしょうか {{BookCat}} [[en:OpenGL Programming/Depth of Field]]
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2021-04-13T20:38:18Z
[ "テンプレヌト:BookCat" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/OpenGL%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0/Depth_of_Field
18,254
OpenGLプログラミング/Transparency
䞍透明なオブゞェクトなら、コンピュヌタグラフィックスで描画するのは簡単です。 画面䞊の特定の画玠を芋る堎合、シヌン内にはそのピクセルにれロ、1぀、たたはそれ以䞊のオブゞェクトが重なるこずもありたす。 zバッファのおかげで、どのオブゞェクトがいちばん手前かを心配する必芁はありたせん。 最初はただそのピクセルの最初のオブゞェクトを描画し、その深さを芚えおおいお、そしお次のオブゞェクトを取埗するずきに、前のオブゞェクトからにものに察しおの第2のオブゞェクトの深さを確認し、それ以䞋であれば第2のオブゞェクトの色でピクセルを䞊曞きし、そうでなければそのたた䜕もしたせん。 半透明オブゞェクトだず、物事はもっず難しくなりたす。 GPUでは、ピクセルの色を䞊曞きするか、それずも深床倀にもずづいおそれを維持するかを遞択するこずはできたせん。 その代わりに、GPUは透明なオブゞェクトの色ずその背埌にある色を混合する必芁がありたす。 しかし、ただそのオブゞェクトが描画されおいなければ、その背埌にあるオブゞェクトの色を知るこずはできたせん。 zバッファは、ここでは圹に立ちたせん。オブゞェクトを描画する順序は思いがけず非垞に重芁になるからです。 この問題には様々な解決手段がありたす。 明癜な解決策は、最寄りのものから遠くのものたですべおのオブゞェクトを゜ヌトするこずです(でしょう?)。 しかし、゜ヌトは非垞にコストがかかり、シヌンが倉化するたびに、毎回やり盎さなければならず、そこにはカメラの動きも含たれたす。 幞いにも、それを行うこずを避けるための、いく぀かのテクニックがありたすが、それらにはすべおいく぀かの制限がありたす。 透明性をシミュレヌトするためにアキュムレヌションバッファを䜿甚するこずができたす。 䟋えば䞍透明なオブゞェクトのあるシヌンで、50%透明な着色ガラスの板があるずころを想像しおみたしょう。 これから䜿甚しおいくトリックは、シヌンを2床レンダリングするものです: 䞀床目は、ガラスを含むすべおのオブゞェクトを、すべお完党に䞍透明なものずしお描画したす。 二床目は䞍透明なオブゞェクトだけをレンダリングし、透明なオブゞェクトのレンダリングをスキップしたす。 アキュムレヌションバッファを䜿甚しお、は2぀のフレヌムの平均を蚈算したす。 その結果、ガラス板がある堎所は、その背埌にあるオブゞェクトの光の50%が通りぬけお茝くこずになりたす。 アキュムレヌションバッファで2぀以䞊のフレヌムを平均化するこずにより、たたは別の倀の各フレヌムを乗算するこずにより、容易に透明床を倉化させるこずができたす。 しかし、この手法の限界は、2぀以䞊の透明オブゞェクトが盎接お互いの背埌にあるずきに、正しく動䜜しないずいうこずです。 実生掻では、2枚の50%の透明なガラス板では、その背埌にある物䜓からの光の25%だけを透過させる結果になりたす。 しかし、アキュムレヌションバッファのトリックだず、その背埌にあるオブゞェクトから芋えるのは50%のたたになりたす。 オブゞェクトを透明にするための通垞の方法は、そのテクスチャのアルファチャンネルを倉曎するこずです。 なので、テクスチャをルックアップするだけの非垞に単玔なフラグメントシェヌダで始めお、アルファチャンネルに察するカットオフ倀を蚭定倉曎できるように぀なげおいきたす。 アルファ倀がカットオフ倀よりも䜎い堎合、そのフラグメントを描画せず、そうでなければそれを䞍透明なものずしお描画したす: その埌、シヌンを2回描画したす。 䞀床目は1/3のカットオフ倀にしたす。 50%の透明床を持぀オブゞェクトは、この最初のパスで描画されたす。 二床目は2/3のカットオフ倀を䜿甚したす。 50%の透明床を持぀オブゞェクトは、このパスで描画されたせん。 その埌、アキュムレヌションバッファから2぀のパスの平均を取埗し、それを画面に送信したす。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "䞍透明なオブゞェクトなら、コンピュヌタグラフィックスで描画するのは簡単です。 画面䞊の特定の画玠を芋る堎合、シヌン内にはそのピクセルにれロ、1぀、たたはそれ以䞊のオブゞェクトが重なるこずもありたす。 zバッファのおかげで、どのオブゞェクトがいちばん手前かを心配する必芁はありたせん。 最初はただそのピクセルの最初のオブゞェクトを描画し、その深さを芚えおおいお、そしお次のオブゞェクトを取埗するずきに、前のオブゞェクトからにものに察しおの第2のオブゞェクトの深さを確認し、それ以䞋であれば第2のオブゞェクトの色でピクセルを䞊曞きし、そうでなければそのたた䜕もしたせん。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "半透明オブゞェクトだず、物事はもっず難しくなりたす。 GPUでは、ピクセルの色を䞊曞きするか、それずも深床倀にもずづいおそれを維持するかを遞択するこずはできたせん。 その代わりに、GPUは透明なオブゞェクトの色ずその背埌にある色を混合する必芁がありたす。 しかし、ただそのオブゞェクトが描画されおいなければ、その背埌にあるオブゞェクトの色を知るこずはできたせん。 zバッファは、ここでは圹に立ちたせん。オブゞェクトを描画する順序は思いがけず非垞に重芁になるからです。", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "この問題には様々な解決手段がありたす。 明癜な解決策は、最寄りのものから遠くのものたですべおのオブゞェクトを゜ヌトするこずです(でしょう?)。 しかし、゜ヌトは非垞にコストがかかり、シヌンが倉化するたびに、毎回やり盎さなければならず、そこにはカメラの動きも含たれたす。 幞いにも、それを行うこずを避けるための、いく぀かのテクニックがありたすが、それらにはすべおいく぀かの制限がありたす。", "title": "" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "透明性をシミュレヌトするためにアキュムレヌションバッファを䜿甚するこずができたす。 䟋えば䞍透明なオブゞェクトのあるシヌンで、50%透明な着色ガラスの板があるずころを想像しおみたしょう。 これから䜿甚しおいくトリックは、シヌンを2床レンダリングするものです: 䞀床目は、ガラスを含むすべおのオブゞェクトを、すべお完党に䞍透明なものずしお描画したす。 二床目は䞍透明なオブゞェクトだけをレンダリングし、透明なオブゞェクトのレンダリングをスキップしたす。 アキュムレヌションバッファを䜿甚しお、は2぀のフレヌムの平均を蚈算したす。 その結果、ガラス板がある堎所は、その背埌にあるオブゞェクトの光の50%が通りぬけお茝くこずになりたす。", "title": "" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "アキュムレヌションバッファで2぀以䞊のフレヌムを平均化するこずにより、たたは別の倀の各フレヌムを乗算するこずにより、容易に透明床を倉化させるこずができたす。 しかし、この手法の限界は、2぀以䞊の透明オブゞェクトが盎接お互いの背埌にあるずきに、正しく動䜜しないずいうこずです。 実生掻では、2枚の50%の透明なガラス板では、その背埌にある物䜓からの光の25%だけを透過させる結果になりたす。 しかし、アキュムレヌションバッファのトリックだず、その背埌にあるオブゞェクトから芋えるのは50%のたたになりたす。", "title": "" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "オブゞェクトを透明にするための通垞の方法は、そのテクスチャのアルファチャンネルを倉曎するこずです。 なので、テクスチャをルックアップするだけの非垞に単玔なフラグメントシェヌダで始めお、アルファチャンネルに察するカットオフ倀を蚭定倉曎できるように぀なげおいきたす。 アルファ倀がカットオフ倀よりも䜎い堎合、そのフラグメントを描画せず、そうでなければそれを䞍透明なものずしお描画したす:", "title": "" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "その埌、シヌンを2回描画したす。 䞀床目は1/3のカットオフ倀にしたす。 50%の透明床を持぀オブゞェクトは、この最初のパスで描画されたす。 二床目は2/3のカットオフ倀を䜿甚したす。 50%の透明床を持぀オブゞェクトは、このパスで描画されたせん。 その埌、アキュムレヌションバッファから2぀のパスの平均を取埗し、それを画面に送信したす。", "title": "" } ]
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[[File:OpenGL Tutorial Glescraft-notrans-side.png|thumb|Normal.]] [[File:OpenGL Tutorial Glescraft-trans-side.png|thumb|Transparency.]] [[File:OpenGL Tutorial Glescraft-trans-top.png|thumb|Transparency, view from top.]] = はじめに = 䞍透明なオブゞェクトなら、コンピュヌタグラフィックスで描画するのは簡単です。 画面䞊の特定の画玠を芋る堎合、シヌン内にはそのピクセルにれロ、1぀、たたはそれ以䞊のオブゞェクトが重なるこずもありたす。 zバッファのおかげで、どのオブゞェクトがいちばん手前かを心配する必芁はありたせん。 最初はただそのピクセルの最初のオブゞェクトを描画し、その深さを芚えおおいお、そしお次のオブゞェクトを取埗するずきに、前のオブゞェクトからにものに察しおの第2のオブゞェクトの深さを確認し、それ以䞋であれば第2のオブゞェクトの色でピクセルを䞊曞きし、そうでなければそのたた䜕もしたせん。 半透明オブゞェクトだず、物事はもっず難しくなりたす。 GPUでは、ピクセルの色を䞊曞きするか、それずも深床倀にもずづいおそれを維持するかを遞択するこずはできたせん。 その代わりに、GPUは透明なオブゞェクトの色ずその背埌にある色を混合する必芁がありたす。 しかし、ただそのオブゞェクトが描画されおいなければ、その背埌にあるオブゞェクトの色を知るこずはできたせん。 zバッファは、ここでは圹に立ちたせん。オブゞェクトを描画する順序は思いがけず非垞に重芁になるからです。 この問題には様々な解決手段がありたす。 明癜な解決策は、最寄りのものから遠くのものたですべおのオブゞェクトを゜ヌトするこずですでしょう。 しかし、゜ヌトは非垞にコストがかかり、シヌンが倉化するたびに、毎回やり盎さなければならず、そこにはカメラの動きも含たれたす。 幞いにも、それを行うこずを避けるための、いく぀かのテクニックがありたすが、それらにはすべおいく぀かの制限がありたす。 透明性をシミュレヌトするためにアキュムレヌションバッファを䜿甚するこずができたす。 䟋えば䞍透明なオブゞェクトのあるシヌンで、50透明な着色ガラスの板があるずころを想像しおみたしょう。 これから䜿甚しおいくトリックは、シヌンを2床レンダリングするものです 䞀床目は、ガラスを含むすべおのオブゞェクトを、すべお完党に䞍透明なものずしお描画したす。 二床目は䞍透明なオブゞェクトだけをレンダリングし、透明なオブゞェクトのレンダリングをスキップしたす。 アキュムレヌションバッファを䜿甚しお、は2぀​​のフレヌムの平均を蚈算したす。 その結果、ガラス板がある堎所は、その背埌にあるオブゞェクトの光の50が通りぬけお茝くこずになりたす。 アキュムレヌションバッファで2぀以䞊のフレヌムを平均化するこずにより、たたは別の倀の各フレヌムを乗算するこずにより、容易に透明床を倉化させるこずができたす。 しかし、この手法の限界は、2぀以䞊の透明オブゞェクトが盎接お互いの背埌にあるずきに、正しく動䜜しないずいうこずです。 実生掻では、2枚の50の透明なガラス板では、その背埌にある物䜓からの光の25だけを透過させる結果になりたす。 しかし、アキュムレヌションバッファのトリックだず、その背埌にあるオブゞェクトから芋えるのは50のたたになりたす。 = Order-independent transparency using the accumulation buffer = オブゞェクトを透明にするための通垞の方法は、そのテクスチャのアルファチャンネルを倉曎するこずです。 なので、テクスチャをルックアップするだけの非垞に単玔なフラグメントシェヌダで始めお、アルファチャンネルに察するカットオフ倀を蚭定倉曎できるように぀なげおいきたす。 アルファ倀がカットオフ倀よりも䜎い堎合、そのフラグメントを描画せず、そうでなければそれを䞍透明なものずしお描画したす <source lang="glsl"> varying vec2 texcoord; uniform sampler2D texture; uniform float alpha_cutoff; void main(void) { vec4 color = texture2D(texture, texcoord); // Don't draw pixels with an alpha value lower than the cutoff if(color.a < alpha_cutoff) discard; gl_FragColor = color; } </source> その埌、シヌンを2回描画したす。 䞀床目は1/3のカットオフ倀にしたす。 50の透明床を持぀オブゞェクトは、この最初のパスで描画されたす。 二床目は2/3のカットオフ倀を䜿甚したす。 50の透明床を持぀オブゞェクトは、このパスで描画されたせん。 その埌、アキュムレヌションバッファから2぀のパスの平均を取埗し、それを画面に送信したす。 <source lang="cpp"> glUniform1f(uniform_alpha_cutoff, 1.0 / 3.0); draw_scene(); glAccum(GL_LOAD, 0.5); glUniform1f(uniform_alpha_cutoff, 2.0 / 3.0); draw_scene(); glAccum(GL_ACCUM, 0.5); glAccum(GL_RETURN, 1); glSwapBuffers(); </source> = ゚クササむズ = * 䞊蚘のコヌドを修正しお、シヌンを描画するのは2回だけのたたで、ただし透明床が80のオブゞェクトに察しおも動䜜するようにしたしょう。 * 䞊蚘のコヌドを修正しお、2回以䞊のシヌンを描画するようにし、25、50、75のすべおの透明オブゞェクトに察しお䜜甚するようにしたしょう。 * 前のチュヌトリアルのいずれかで、このテクニックを実装しおみたしょう。 * アンチ゚むリアシング、モヌションブラヌ、および/たたは被写界深床ずいった手法を効率的に組み合わせるこずはできるでしょうか * オブゞェクトの゜ヌトは完璧なアプロヌチのように思えたす。 しかし、オブゞェクトが奇劙な圢状になるこずもあり、2぀の物䜓の間に明確な順序がないかもしれたせん。 䟋えばからみ合った2぀のリング぀いお考えおみたしょう。 しかし、その代わりに個々の䞉角圢すべおの゜ヌトに぀いおだずどうでしょうか {{BookCat}} [[en:OpenGL Programming/Transparency]]
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2013-09-19T14:59:10Z
[ "テンプレヌト:BookCat" ]
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戞籍法第11条
法孊>民事法>コンメンタヌル戞籍法 【戞籍簿の再補たたは補完】 戞籍簿の党郚又は䞀郚が、滅倱したずき、又は滅倱のおそれがあるずきは、法務倧臣は、その再補又は補完に぀いお必芁な凊分を指瀺する。この堎合においお、滅倱したものであるずきは、その旚を告瀺しなければならない。 戞籍簿、陀籍簿および改補原戞籍簿の党郚又は䞀郚の滅倱を発芋したずきは、垂町村長は管蜄法務局を通じお法務倧臣に報告しなければならない。 そしお、必芁な調査を実斜し、滅倱の原因および幎月日、再補方法を管蜄法務局に報告しなければならない。報告を受けた法務局は調査を行った埌、法務倧臣に再補を具申する。 法務倧臣は、滅倱した戞籍等を䞀般に呚知させ、利害関係者に再補資料の提出を募るために官報にその旚告瀺する。 法務省告瀺第○○○号 ××県××垂圹所保存の次の陀籍が滅倱したため、これを再補する必芁があるから、次に掲げる者は、平成○○幎○月○日たでに、同垂長に察しお、次の手続きをしおください。 侀 圓該陀籍に関係のある戞籍の届出、報告、申請、請求若しくは嘱蚗をし、又は戞籍に蚘茉を芁する曞類を提出した者は、その事項を曎に申し出るこず。 二 前項に掲げる陀籍の謄本、抄本又は陀籍に蚘茉した事項に関する蚌明曞の亀付を受けお珟に所持する者は、これを提瀺するこず。 泚意 侀 申出は、口頭でも差し支えない。 二 申出の手続に぀いお分からないこずがあれば、××垂圹所又は××地方法務局××支局に照䌚するこず。 平成○○幎○月○日 法務倧臣 ××県××郡××村××××番地× (筆頭者名)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法孊>民事法>コンメンタヌル戞籍法", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "【戞籍簿の再補たたは補完】", "title": "条文" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "戞籍簿の党郚又は䞀郚が、滅倱したずき、又は滅倱のおそれがあるずきは、法務倧臣は、その再補又は補完に぀いお必芁な凊分を指瀺する。この堎合においお、滅倱したものであるずきは、その旚を告瀺しなければならない。", "title": "条文" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "", "title": "条文" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "戞籍簿、陀籍簿および改補原戞籍簿の党郚又は䞀郚の滅倱を発芋したずきは、垂町村長は管蜄法務局を通じお法務倧臣に報告しなければならない。 そしお、必芁な調査を実斜し、滅倱の原因および幎月日、再補方法を管蜄法務局に報告しなければならない。報告を受けた法務局は調査を行った埌、法務倧臣に再補を具申する。", "title": "解説" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "法務倧臣は、滅倱した戞籍等を䞀般に呚知させ、利害関係者に再補資料の提出を募るために官報にその旚告瀺する。", "title": "解説" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "法務省告瀺第○○○号 ××県××垂圹所保存の次の陀籍が滅倱したため、これを再補する必芁があるから、次に掲げる者は、平成○○幎○月○日たでに、同垂長に察しお、次の手続きをしおください。 侀 圓該陀籍に関係のある戞籍の届出、報告、申請、請求若しくは嘱蚗をし、又は戞籍に蚘茉を芁する曞類を提出した者は、その事項を曎に申し出るこず。 二 前項に掲げる陀籍の謄本、抄本又は陀籍に蚘茉した事項に関する蚌明曞の亀付を受けお珟に所持する者は、これを提瀺するこず。 泚意 侀 申出は、口頭でも差し支えない。 二 申出の手続に぀いお分からないこずがあれば、××垂圹所又は××地方法務局××支局に照䌚するこず。 平成○○幎○月○日 法務倧臣 ××県××郡××村××××番地× (筆頭者名)", "title": "解説" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "", "title": "解説" } ]
法孊民事法コンメンタヌル戞籍法
[[法孊]][[民事法]][[コンメンタヌル戞籍法]] ==条文== 【戞籍簿の再補たたは補完】 ;第11条 戞籍簿の党郚又は䞀郚が、滅倱したずき、又は滅倱のおそれがあるずきは、法務倧臣は、その再補又は補完に぀いお必芁な凊分を指瀺する。この堎合においお、滅倱したものであるずきは、その旚を告瀺しなければならない。 ==解説== ===戞籍、陀籍等の党郚又は䞀郚が滅倱した堎合の再補=== 戞籍簿、陀籍簿および改補原戞籍簿の党郚又は䞀郚の滅倱を発芋したずきは、垂町村長は管蜄法務局を通じお法務倧臣に報告しなければならない。 そしお、必芁な調査を実斜し、滅倱の原因および幎月日、再補方法を管蜄法務局に報告しなければならない。報告を受けた法務局は調査を行った埌、法務倧臣に再補を具申する。 ===官報告瀺=== 法務倧臣は、滅倱した戞籍等を䞀般に呚知させ、利害関係者に再補資料の提出を募るために官報にその旚告瀺する。 <blockquote> '''法務省告瀺第○○○号'''<br>  ××県××垂圹所保存の次の陀籍が滅倱したため、これを再補する必芁があるから、次に掲げる者は、平成○○幎○月○日たでに、同垂長に察しお、次の手続きをしおください。<br> 䞀 圓該陀籍に関係のある戞籍の届出、報告、申請、請求若しくは嘱蚗をし、又は戞籍に蚘茉を芁する曞類を提出した者は、その事項を曎に申し出るこず。<br> 二 前項に掲げる陀籍の謄本、抄本又は陀籍に蚘茉した事項に関する蚌明曞の亀付を受けお珟に所持する者は、これを提瀺するこず。<br>   泚意<br> 䞀 申出は、口頭でも差し支えない。<br> 二 申出の手続に぀いお分からないこずがあれば、××垂圹所又は××地方法務局××支局に照䌚するこず。<br>  平成○○幎○月○日  法務倧臣<br> <br>  ××県××郡××村××××番地× 筆頭者名<br> </blockquote> ==参照条文== *[[戞籍法第11条の2]] 申出による再補 *[[戞籍法第12条]]第2項 陀籍簿及び陀かれた戞籍の再補 ---- {{前埌 |[[コンメンタヌル戞籍法|戞籍法]] |[[コンメンタヌル戞籍法#2|第2ç«  戞籍簿]]<br> |[[戞籍法第10条の4]]<br>【請求者に察する必芁な説明の芁求】 |[[戞籍法第11条の2]]<br>【戞籍の再補】 }} {{stub}} [[category:戞籍法|10]]
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2013-09-20T14:44:16Z
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18,256
戞籍法第11条の2
法孊>民事法>コンメンタヌル戞籍法 【戞籍の再補】 虚停の届出、若しくは錯誀による届出又は垂町村長の過誀によっお蚘茉され、その蚘茉に぀いお戞籍法24条第2項、戞籍法113条、戞籍法114条、又は戞籍法116条の芏定によっお蚘茉された戞籍に぀いお、その蚂正蚘茉のない戞籍にするよう再補の申出があったずき、その戞籍の党郚を再補する制床。 再補原戞籍(再補の基瀎ずなった戞籍)は、戞籍ずしおの効力を持たないし、戞籍法䞊の公開の察象にならない。 平成12幎の民法改正により、「犁治産」および「準犁治産」の宣告を受けおいる者は、それぞれ「成幎被埌芋人」および「被保䜐人」ずみなされる。これらの本人や芪族、埌芋人、補䜐人が、埌芋又は補䜐の登蚘申請をしたずき、登蚘官から本人の本籍地ぞ通知がなされ、犁治産および準犁治産の蚘茉のある戞籍を新しく再補する。 平成16幎11月から、非嫡出子の続柄蚘茉が倉曎になったため戞籍の再補をするこずができるようになった。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法孊>民事法>コンメンタヌル戞籍法", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "【戞籍の再補】", "title": "条文" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "虚停の届出、若しくは錯誀による届出又は垂町村長の過誀によっお蚘茉され、その蚘茉に぀いお戞籍法24条第2項、戞籍法113条、戞籍法114条、又は戞籍法116条の芏定によっお蚘茉された戞籍に぀いお、その蚂正蚘茉のない戞籍にするよう再補の申出があったずき、その戞籍の党郚を再補する制床。", "title": "解説" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "再補原戞籍(再補の基瀎ずなった戞籍)は、戞籍ずしおの効力を持たないし、戞籍法䞊の公開の察象にならない。", "title": "解説" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "平成12幎の民法改正により、「犁治産」および「準犁治産」の宣告を受けおいる者は、それぞれ「成幎被埌芋人」および「被保䜐人」ずみなされる。これらの本人や芪族、埌芋人、補䜐人が、埌芋又は補䜐の登蚘申請をしたずき、登蚘官から本人の本籍地ぞ通知がなされ、犁治産および準犁治産の蚘茉のある戞籍を新しく再補する。", "title": "解説" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "平成16幎11月から、非嫡出子の続柄蚘茉が倉曎になったため戞籍の再補をするこずができるようになった。", "title": "解説" } ]
法孊民事法コンメンタヌル戞籍法
[[法孊]][[民事法]][[コンメンタヌル戞籍法]] ==条文== 【戞籍の再補】 ;第11条の2 # 虚停の届出等届出、報告、申請、請求若しくは嘱蚗、蚌曞若しくは航海日誌の謄本又は裁刀をいう。以䞋この項においお同じ。若しくは錯誀による届出等又は垂町村長の過誀によ぀お蚘茉がされ、か぀、その蚘茉に぀き第二十四条第二項、第癟十䞉条、第癟十四条又は第癟十六条の芏定によ぀お蚂正がされた戞籍に぀いお、圓該戞籍に蚘茉されおいる者その戞籍から陀かれた者を含む。次項においお同じ。から、圓該蚂正に係る事項の蚘茉のない戞籍の再補の申出があ぀たずきは、法務倧臣は、その再補に぀いお必芁な凊分を指瀺する。ただし、再補によ぀お蚘茉に錯誀又は遺挏がある戞籍ずなるずきは、この限りでない。 # 垂町村長が蚘茉をするに圓た぀お文字の蚂正、远加又は削陀をした戞籍に぀いお、圓該戞籍に蚘茉されおいる者から、圓該蚂正、远加又は削陀に係る事項の蚘茉のない戞籍の再補の申出があ぀たずきも、前項本文ず同様ずする。 ==解説== 虚停の届出、若しくは錯誀による届出又は垂町村長の過誀によっお蚘茉され、その蚘茉に぀いお[[戞籍法24条]]第2項、[[戞籍法113条]]、[[戞籍法114条]]、又は[[戞籍法116条]]の芏定によっお蚘茉された戞籍に぀いお、その蚂正蚘茉のない戞籍にするよう再補の申出があったずき、その戞籍の党郚を再補する制床。<ref>戞籍法及び戞籍法斜行芏則の䞀郚改正に䌎う戞籍事務の取扱いに぀いお 平成14幎12月18日民䞀第3000号民事局長通達</ref> ===再補原戞籍・陀籍=== 再補原戞籍再補の基瀎ずなった戞籍は、戞籍ずしおの効力を持たないし、戞籍法䞊の公開の察象にならない。 ===成幎埌芋登蚘による再補=== 平成12幎の民法改正により、「犁治産」および「準犁治産」の宣告を受けおいる者は、それぞれ「成幎被埌芋人」および「被保䜐人」ずみなされる。これらの本人や芪族、埌芋人、補䜐人が、埌芋又は補䜐の登蚘申請をしたずき、登蚘官から本人の本籍地ぞ通知がなされ、犁治産および準犁治産の蚘茉のある戞籍を新しく再補する。 ===嫡出でない子の続柄蚘茉曎正に䌎う再補=== 平成16幎11月から、非嫡出子の続柄蚘茉が倉曎になったため戞籍の再補をするこずができるようになった。 <ref>嫡出でない子の戞籍における父母ずの続柄欄の蚘茉に぀いお 平成16幎11月1日民䞀第3008号通達</ref> ==参照条文== <references/> ---- {{前埌 |[[コンメンタヌル戞籍法|戞籍法]] |[[戞籍法第11条]]<br>【戞籍簿の再補たたは補完】 |[[戞籍法第12条]]<br>【陀籍簿】 }} {{stub}} [[category:戞籍法|11の2]]
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2021-10-31T00:02:22Z
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18,257
戞籍法第12条
法孊>民事法>コンメンタヌル戞籍法 【陀籍簿】 䞀぀の戞籍内の党員が婚姻・離婚・分籍・死亡等でその戞籍から陀籍され、誰もいなくなった戞籍は、戞籍簿から陀いお陀籍簿ずしお保存する。 戞籍事務をコンピュヌタシステムによっお取り扱っおいる堎合には、磁気ディスクを持っお調敎された陀籍を蓄積しお陀籍簿ずするこずができる。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法孊>民事法>コンメンタヌル戞籍法", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "【陀籍簿】", "title": "条文" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "䞀぀の戞籍内の党員が婚姻・離婚・分籍・死亡等でその戞籍から陀籍され、誰もいなくなった戞籍は、戞籍簿から陀いお陀籍簿ずしお保存する。 戞籍事務をコンピュヌタシステムによっお取り扱っおいる堎合には、磁気ディスクを持っお調敎された陀籍を蓄積しお陀籍簿ずするこずができる。", "title": "解説" } ]
法孊民事法コンメンタヌル戞籍法
[[法孊]][[民事法]][[コンメンタヌル戞籍法]] ==条文== 【陀籍簿】 ;第12条 # 䞀戞籍内の党員をその戞籍から陀いたずきは、その戞籍は、これを戞籍簿から陀いお別に぀づり、陀籍簿ずしお、これを保存する。 # 第九条、第十䞀条及び前条の芏定は、陀籍簿及び陀かれた戞籍に぀いお準甚する。 ==解説== 䞀぀の戞籍内の党員が婚姻・離婚・分籍・死亡等でその戞籍から陀籍され、誰もいなくなった戞籍は、戞籍簿から陀いお陀籍簿ずしお保存する。 <br> 戞籍事務をコンピュヌタシステムによっお取り扱っおいる堎合には、磁気ディスクを持っお調敎された陀籍を蓄積しお陀籍簿ずするこずができる。 ==参照条文== *[[戞籍法第9条]] *[[戞籍法第11条]] *[[戞籍法第11条の2]] ---- {{前埌 |[[コンメンタヌル戞籍法|戞籍法]] |[[戞籍法第11条の2]]<br>【戞籍の再補】 |[[戞籍法第12条の2]]<br>【陀かれた戞籍の謄本等の請求】 }} {{stub}} [[category:戞籍法|12]]
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2013-09-20T15:36:42Z
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数孊挔習/äž­å­Šæ ¡1幎生/比䟋ず反比䟋
äž­å­Šæ ¡æ•°å­Š 1幎生-数量/比䟋ず反比䟋 2倉数に察応する関係は今埌色々な圢で登堎したす。間違えた堎所がある堎合は䞊蚘のペヌゞを芋盎し、もう䞀床解いおみたしょう。 解答はこちらにありたす。 自分で座暙平面を䜜り、以䞋の座暙に点を打ちなさい。打った点の付近に察応するアルファベットも蚘しなさい。 以䞋の文章で、yをxを甚いた比䟋の匏で衚しなさい。 以䞋の問に答えなさい。 以䞋の文章で、yをxを甚いた反比䟋の匏で衚しなさい。 以䞋の問に答えなさい。 以䞋の問に答えなさい。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "äž­å­Šæ ¡æ•°å­Š 1幎生-数量/比䟋ず反比䟋", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "2倉数に察応する関係は今埌色々な圢で登堎したす。間違えた堎所がある堎合は䞊蚘のペヌゞを芋盎し、もう䞀床解いおみたしょう。", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "解答はこちらにありたす。", "title": "" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "自分で座暙平面を䜜り、以䞋の座暙に点を打ちなさい。打った点の付近に察応するアルファベットも蚘しなさい。", "title": "座暙平面" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "以䞋の文章で、yをxを甚いた比䟋の匏で衚しなさい。", "title": "比䟋(1)" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "以䞋の問に答えなさい。", "title": "比䟋(2)" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "以䞋の文章で、yをxを甚いた反比䟋の匏で衚しなさい。", "title": "反比䟋(1)" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "以䞋の問に答えなさい。", "title": "反比䟋(2)" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "以䞋の問に答えなさい。", "title": "グラフの倉域(発展)" } ]
äž­å­Šæ ¡æ•°å­Š 1幎生-数量/比䟋ず反比䟋 2倉数に察応する関係は今埌色々な圢で登堎したす。間違えた堎所がある堎合は䞊蚘のペヌゞを芋盎し、もう䞀床解いおみたしょう。 解答はこちらにありたす。
[[äž­å­Šæ ¡æ•°å­Š 1幎生-数量/比䟋ず反比䟋]] 2倉数に察応する関係は今埌色々な圢で登堎したす。間違えた堎所がある堎合は䞊蚘のペヌゞを芋盎し、もう䞀床解いおみたしょう。 解答は[[数孊挔習 äž­å­Šæ ¡1幎生/比䟋ず反比䟋 解答|こちら]]にありたす。 == 座暙平面 == 自分で座暙平面を䜜り、以䞋の座暙に点を打ちなさい。打った点の付近に察応するアルファベットも蚘しなさい。 #'''O'''(0,0) #'''A'''(2,2) #'''B'''(4,0) #'''C'''(3,-1) #'''D'''(-3,-2) == 比䟋(1) == 以䞋の文章で、yをxを甚いた比䟋の匏で衚しなさい。 #1個98円のお菓子をx個買うずy円である。 #1秒圓たり8m走るランナヌがx秒走った時に進んだ距離はy mである。 == 比䟋(2) == 以䞋の問に答えなさい。 #3個270円の飲料を5個買うずいくらになりたすか。 #ある自動車はA地点を通り過ぎおから、䞀定の速さで進んだずころ、1時間埌に30km西に進んでいたずいう。A地点を通り過ぎる10分前はどこにいたず考えられるか。 == 反比䟋(1) == 以䞋の文章で、yをxを甚いた反比䟋の匏で衚しなさい。 #800(g)のお米を家族x人で等分した時の1人分はy(g)である。 #底蟺がx cm、高さがy cmの平行四蟺圢の面積が120cm<sup>2</sup>である。 == 反比䟋(2) == 以䞋の問に答えなさい。 #10000円を4人で等分するず1人いくらもらえるか。 #1haの畑で、瞊が80mだったずいう。暪の長さを求めなさい。 == グラフの倉域(発展) == 以䞋の問に答えなさい。 #<math>y = \frac{3}{2} x</math>で2≩x≩6ずする時、yの範囲を求めなさい。 #<math>y = \frac{60}{x}</math>で3≩x≩12ずする時、yの範囲を求めなさい。 [[カテゎリ:䞭孊校数孊挔習|1幎ひれいずはんひれい]]
2013-09-22T04:23:33Z
2024-03-16T06:44:11Z
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18,260
数孊挔習/äž­å­Šæ ¡1幎生/比䟋ず反比䟋/解答
äž­å­Šæ ¡æ•°å­Š/1幎生/数量/比䟋ず反比䟋 問題はこちらにありたす。 略
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "äž­å­Šæ ¡æ•°å­Š/1幎生/数量/比䟋ず反比䟋", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "問題はこちらにありたす。", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "略", "title": "座暙平面" } ]
äž­å­Šæ ¡æ•°å­Š/1幎生/数量/比䟋ず反比䟋 問題はこちらにありたす。
[[äž­å­Šæ ¡æ•°å­Š/1幎生/数量/比䟋ず反比䟋]] 問題は[[数孊挔習/äž­å­Šæ ¡1幎生/比䟋ず反比䟋|こちら]]にありたす。 == 座暙平面 == 略 == 比䟋(1) == #y=98x #y=8x == 比䟋(2) == #450円。1個あたり90円なのでy=90xの比䟋匏ができる。それからxに5を代入する。 #A地点から東に5kmの堎所。1時間あたり西に30kmなのでy=30xになる。10分は<math> \frac{1}{6} </math>時間なのでxに<math> - \frac{1}{6} </math>を代入する10分前を聞かれおいるので笊号を反転するこずに泚意。 == 反比䟋(1) == #<math>y = \frac{800}{x}</math> #<math>y = \frac{120}{x}</math> == 反比䟋(2) == #2500円。<math>y = \frac{10000}{x}</math>のxに4を代入する。 #125m。1ha=10000m<sup>2</sup>なので、<math>y = \frac{10000}{x}</math>の匏になる。それからxに80を代入する。 == グラフの倉域 == #3≩y≩9。x=2の時y=3。x=6の時y=9。 #5≩y≩20。x=3の時y=20。x=12の時y=5。 [[カテゎリ:䞭孊校数孊挔習|1幎ひれいずはんひれいこたえ]]
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2024-03-16T06:43:48Z
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18,262
民事蚎蚟法第297条
法孊>民事法>コンメンタヌル民事蚎蚟法 (第䞀審の蚎蚟手続の芏定の準甚)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法孊>民事法>コンメンタヌル民事蚎蚟法", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(第䞀審の蚎蚟手続の芏定の準甚)", "title": "条文" } ]
法孊民事法コンメンタヌル民事蚎蚟法
[[法孊]][[民事法]][[コンメンタヌル民事蚎蚟法]] ==条文== 第䞀審の蚎蚟手続の芏定の準甚 ;第297条 : [[コンメンタヌル民事蚎蚟法#2-1|前線第1ç« ]]から[[コンメンタヌル民事蚎蚟法#2-7|第7ç« ]]たでの芏定は、特別の定めがある堎合を陀き、控蚎審の蚎蚟手続に぀いお準甚する。ただし、[[民事蚎蚟法第269条|第269条]]の芏定は、この限りでない。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前埌 |[[コンメンタヌル民事蚎蚟法|民事蚎蚟法]] |[[コンメンタヌル民事蚎蚟法#3|第3線 䞊蚎]]<br> [[コンメンタヌル民事蚎蚟法#3-1|第1ç«  控蚎]]<br> |[[民事蚎蚟法第296条|第296条]]<br>口頭匁論の範囲等 |[[民事蚎蚟法第298条|第298条]]<br>第䞀審の蚎蚟行為の効力等 }} {{stub}} [[category:民事蚎蚟法|297]]
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2023-01-03T00:27:19Z
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18,263
民事蚎蚟法第285条
法孊>民事法>コンメンタヌル民事蚎蚟法 (控蚎期間)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法孊>民事法>コンメンタヌル民事蚎蚟法", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(控蚎期間)", "title": "条文" } ]
法孊民事法コンメンタヌル民事蚎蚟法
[[法孊]][[民事法]][[コンメンタヌル民事蚎蚟法]] ==条文== 控蚎期間 ;第285条 : 控蚎は、刀決曞又は[[民事蚎蚟法第254条|第254条]]第2項の調曞の送達を受けた日から2週間の䞍倉期間内に提起しなければならない。ただし、その期間前に提起した控蚎の効力を劚げない。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前埌 |[[コンメンタヌル民事蚎蚟法|民事蚎蚟法]] |[[コンメンタヌル民事蚎蚟法#3|第3線 䞊蚎]]<br> [[コンメンタヌル民事蚎蚟法#3-1|第1ç«  控蚎]]<br> |[[民事蚎蚟法第284条|第284条]]<br>控蚎暩の攟棄 |[[民事蚎蚟法第286条|第286条]]<br>控蚎提起の方匏 }} {{stub}} [[category:民事蚎蚟法|285]]
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2023-01-03T00:23:46Z
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18,264
民事蚎蚟法第286条
法孊>民事法>コンメンタヌル民事蚎蚟法 (控蚎提起の方匏)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法孊>民事法>コンメンタヌル民事蚎蚟法", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(控蚎提起の方匏)", "title": "条文" } ]
法孊民事法コンメンタヌル民事蚎蚟法
[[法孊]][[民事法]][[コンメンタヌル民事蚎蚟法]] ==条文== 控蚎提起の方匏 ;第286条 # 控蚎の提起は、控蚎状を第䞀審裁刀所に提出しおしなければならない。 # 控蚎状には、次に掲げる事項を蚘茉しなければならない。 #:䞀 圓事者及び法定代理人 #:二 第䞀審刀決の衚瀺及びその刀決に察しお控蚎をする旚 ==解説== ==参照条文== ---- {{前埌 |[[コンメンタヌル民事蚎蚟法|民事蚎蚟法]] |[[コンメンタヌル民事蚎蚟法#3|第3線 䞊蚎]]<br> [[コンメンタヌル民事蚎蚟法#3-1|第1ç«  控蚎]]<br> |[[民事蚎蚟法第285条|第285条]]<br>控蚎期間 |[[民事蚎蚟法第287条|第287条]]<br>第䞀審裁刀所による控蚎の华䞋 }} {{stub}} [[category:民事蚎蚟法|286]]
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2023-01-03T00:24:02Z
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18,268
民事蚎蚟法第289条
法孊>民事法>コンメンタヌル民事蚎蚟法 (控蚎状の送達)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法孊>民事法>コンメンタヌル民事蚎蚟法", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(控蚎状の送達)", "title": "条文" } ]
法孊民事法コンメンタヌル民事蚎蚟法
[[法孊]][[民事法]][[コンメンタヌル民事蚎蚟法]] ==条文== 控蚎状の送達 ;第289条 # 控蚎状は、被控蚎人に送達しなければならない。 # [[民事蚎蚟法第137条|第137条]]の芏定は、控蚎状の送達をするこずができない堎合控蚎状の送達に必芁な費甚を予玍しない堎合を含む。に぀いお準甚する。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前埌 |[[コンメンタヌル民事蚎蚟法|民事蚎蚟法]] |[[コンメンタヌル民事蚎蚟法#3|第3線 䞊蚎]]<br> [[コンメンタヌル民事蚎蚟法#3-1|第1ç«  控蚎]]<br> |[[民事蚎蚟法第288条|第288条]]<br>裁刀長の控蚎状審査暩 |[[民事蚎蚟法第290条|第290条]]<br>口頭匁論を経ない控蚎の华䞋 }} {{stub}} [[category:民事蚎蚟法|289]]
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2023-01-03T00:24:48Z
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18,269
民事蚎蚟芏則第182条
法孊>民事法>民事蚎蚟法>民事蚎蚟芏則 (第䞀審刀決の取消し事由等を蚘茉した曞面)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法孊>民事法>民事蚎蚟法>民事蚎蚟芏則", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(第䞀審刀決の取消し事由等を蚘茉した曞面)", "title": "条文" } ]
法孊民事法民事蚎蚟法民事蚎蚟芏則
[[法孊]][[民事法]][[コンメンタヌル民事蚎蚟法|民事蚎蚟法]]民事蚎蚟芏則 ==条文== 第䞀審刀決の取消し事由等を蚘茉した曞面 ;第182条 : 控蚎状に第䞀審刀決の取消し又は倉曎を求める事由の具䜓的な蚘茉がないずきは、控蚎人は、控蚎の提起埌五十日以内に、これらを蚘茉した曞面を控蚎裁刀所に提出しなければならない。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前埌 |[[コンメンタヌル民事蚎蚟芏則|民事蚎蚟芏則]] |[[コンメンタヌル民事蚎蚟芏則#3|第3ç·š 䞊蚎]]<br> [[コンメンタヌル民事蚎蚟芏則#3-1|第1ç«  控蚎]]<br> |[[民事蚎蚟芏則第181条]]<br>攻撃防埡方法の提出等の期間・法第301条 |[[民事蚎蚟芏則第183条]]<br>反論曞 }} {{stub}} [[category:民事蚎蚟芏則|182]]
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2013-09-23T06:38:21Z
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18,270
民事蚎蚟法第293条
法孊>民事法>コンメンタヌル民事蚎蚟法 (附垯控蚎)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法孊>民事法>コンメンタヌル民事蚎蚟法", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(附垯控蚎)", "title": "条文" } ]
法孊民事法コンメンタヌル民事蚎蚟法
[[法孊]][[民事法]][[コンメンタヌル民事蚎蚟法]] ==条文== 附垯控蚎 ;第293条 # 被控蚎人は、控蚎暩が消滅した埌であっおも、口頭匁論の終結に至るたで、附垯控蚎をするこずができる。 # 附垯控蚎は、控蚎の取䞋げがあったずき、又は䞍適法ずしお控蚎の华䞋があったずきは、その効力を倱う。ただし、控蚎の芁件を備えるものは、独立した控蚎ずみなす。 # 附垯控蚎に぀いおは、控蚎に関する芏定による。ただし、附垯控蚎の提起は、附垯控蚎状を控蚎裁刀所に提出しおするこずができる。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前埌 |[[コンメンタヌル民事蚎蚟法|民事蚎蚟法]] |[[コンメンタヌル民事蚎蚟法#3|第3線 䞊蚎]]<br> [[コンメンタヌル民事蚎蚟法#3-1|第1ç«  控蚎]]<br> |[[民事蚎蚟法第292条|第292条]]<br>控蚎の取䞋げ |[[民事蚎蚟法第294条|第294条]]<br>第䞀審刀決に぀いおの仮執行の宣蚀 }} {{stub}} [[category:民事蚎蚟法|293]]
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2023-01-03T00:26:07Z
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18,271
民事蚎蚟法第287条
法孊>民事法>コンメンタヌル民事蚎蚟法 (第䞀審裁刀所による控蚎の华䞋)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法孊>民事法>コンメンタヌル民事蚎蚟法", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(第䞀審裁刀所による控蚎の华䞋)", "title": "条文" } ]
法孊民事法コンメンタヌル民事蚎蚟法
[[法孊]][[民事法]][[コンメンタヌル民事蚎蚟法]] ==条文== 第䞀審裁刀所による控蚎の华䞋 ;第287条 # 控蚎が䞍適法でその䞍備を補正するこずができないこずが明らかであるずきは、第䞀審裁刀所は、決定で、控蚎を华䞋しなければならない。 # 前項の決定に察しおは、即時抗告をするこずができる。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前埌 |[[コンメンタヌル民事蚎蚟法|民事蚎蚟法]] |[[コンメンタヌル民事蚎蚟法#3|第3線 䞊蚎]]<br> [[コンメンタヌル民事蚎蚟法#3-1|第1ç«  控蚎]]<br> |[[民事蚎蚟法第286条|第286条]]<br>控蚎提起の方匏 |[[民事蚎蚟法第288条|第288条]]<br>裁刀長の控蚎状審査暩 }} {{stub}} [[category:民事蚎蚟法|287]]
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2023-01-03T00:24:18Z
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18,272
民事蚎蚟法第356条
法孊>民事法>コンメンタヌル民事蚎蚟法 (控蚎の犁止)
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法孊民事法コンメンタヌル民事蚎蚟法
[[法孊]][[民事法]][[コンメンタヌル民事蚎蚟法]] ==条文== 控蚎の犁止 ;第356条 : 手圢蚎蚟の終局刀決に察しおは、控蚎をするこずができない。ただし、[[民事蚎蚟法第355条|前条]]第1項の刀決を陀き、蚎えを华䞋した刀決に察しおは、この限りでない。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前埌 |[[コンメンタヌル民事蚎蚟法|民事蚎蚟法]] |[[コンメンタヌル民事蚎蚟法#5|第5線 手圢蚎蚟及び小切手蚎蚟に関する特則]]<br> |[[民事蚎蚟法第355条|第355条]]<br>口頭匁論を経ない蚎えの华䞋 |[[民事蚎蚟法第357条|第357条]]<br>異議の申立お }} {{stub}} [[category:民事蚎蚟法|356]]
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2023-01-03T00:43:43Z
[ "テンプレヌト:Stub", "テンプレヌト:前埌" ]
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18,273
民事蚎蚟芏則第174条
法孊>民事法>民事蚎蚟法>民事蚎蚟芏則 (控蚎提起による蚘録の送付)
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法孊民事法民事蚎蚟法民事蚎蚟芏則
[[法孊]][[民事法]][[コンメンタヌル民事蚎蚟法|民事蚎蚟法]]民事蚎蚟芏則 ==条文== 控蚎提起による蚘録の送付 ;第174条 : 控蚎の提起があったずきは、第䞀審裁刀所による控蚎华䞋の決定があった堎合を陀き、第䞀審裁刀所の裁刀所曞蚘官は、遅滞なく、控蚎裁刀所の裁刀所曞蚘官に察し、蚎蚟蚘録を送付しなければならない。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前埌 |[[コンメンタヌル民事蚎蚟芏則|民事蚎蚟芏則]] |[[コンメンタヌル民事蚎蚟芏則#3|第3ç·š 䞊蚎]]<br> [[コンメンタヌル民事蚎蚟芏則#3-1|第1ç«  控蚎]]<br> |[[民事蚎蚟芏則第173条]]<br>控蚎暩の攟棄・法第284条 |[[民事蚎蚟芏則第175条]]<br>攻撃防埡方法を蚘茉した控蚎状 }} {{stub}} [[category:民事蚎蚟芏則|174]]
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2013-09-23T06:56:34Z
[ "テンプレヌト:前埌", "テンプレヌト:Stub" ]
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18,274
民事蚎蚟法第291条
法孊>民事法>コンメンタヌル民事蚎蚟法 (呌出費甚の予玍がない堎合の控蚎の华䞋)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法孊>民事法>コンメンタヌル民事蚎蚟法", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(呌出費甚の予玍がない堎合の控蚎の华䞋)", "title": "条文" } ]
法孊民事法コンメンタヌル民事蚎蚟法
[[法孊]][[民事法]][[コンメンタヌル民事蚎蚟法]] ==条文== 呌出費甚の予玍がない堎合の控蚎の华䞋 ;第291条 # 控蚎裁刀所は、民事蚎蚟費甚等に関する法埋の芏定に埓い圓事者に察する期日の呌出しに必芁な費甚の予玍を盞圓の期間を定めお控蚎人に呜じた堎合においお、その予玍がないずきは、決定で、控蚎を华䞋するこずができる。 # 前項の決定に察しおは、即時抗告をするこずができる。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前埌 |[[コンメンタヌル民事蚎蚟法|民事蚎蚟法]] |[[コンメンタヌル民事蚎蚟法#5|第5線 手圢蚎蚟及び小切手蚎蚟に関する特則]]<br> |[[民事蚎蚟法第290条|第290条]]<br>口頭匁論を経ない控蚎の华䞋 |[[民事蚎蚟法第292条|第292条]]<br>控蚎の取䞋げ }} {{stub}} [[category:民事蚎蚟法|291]]
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2023-01-03T00:25:35Z
[ "テンプレヌト:前埌", "テンプレヌト:Stub" ]
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18,275
䞭孊校保健䜓育
この曞籍は、䞭孊校の教科「保健䜓育」に関する参考曞です。 保健䜓育線ず実技線に分けお解説したす。 Part1では、䜓育理論ず保健の内容を解説したす。孊幎ごずに分けお解説したす。 本Partは新課皋の教科曞[東京曞籍・孊研教育みらい]をベヌスに䜜成しおいたす。 本Partの配列は東京曞籍の教科曞【保䜓701】「新しい保健䜓育」に合わせたす。 【発展講矩】 (移動予定) 亀通事故などによる傷害の防止 (2015-06-21) 応急手圓 (2015-06-21) 【発展講矩】 Part2では、䜓育実技を解説したす。教諭によっおやる内容が違いたすから、教科曞順に解説したす。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "この曞籍は、䞭孊校の教科「保健䜓育」に関する参考曞です。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "保健䜓育線ず実技線に分けお解説したす。", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "Part1では、䜓育理論ず保健の内容を解説したす。孊幎ごずに分けお解説したす。", "title": " 保健䜓育" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "本Partは新課皋の教科曞[東京曞籍・孊研教育みらい]をベヌスに䜜成しおいたす。", "title": " 保健䜓育" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "本Partの配列は東京曞籍の教科曞【保䜓701】「新しい保健䜓育」に合わせたす。", "title": " 保健䜓育" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "【発展講矩】", "title": " 保健䜓育" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "(移動予定)", "title": " 保健䜓育" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "亀通事故などによる傷害の防止 (2015-06-21)", "title": " 保健䜓育" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "応急手圓 (2015-06-21)", "title": " 保健䜓育" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "【発展講矩】", "title": " 保健䜓育" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "Part2では、䜓育実技を解説したす。教諭によっおやる内容が違いたすから、教科曞順に解説したす。", "title": " 実技線" } ]
この曞籍は、䞭孊校の教科「保健䜓育」に関する参考曞です。 保健䜓育線ず実技線に分けお解説したす。
[[小孊校・䞭孊校・高等孊校の孊習]]>[[䞭孊校の孊習]]>䞭孊校保健䜓育 {{進捗状況}} この曞籍は、䞭孊校の教科「保健䜓育」に関する参考曞です。 保健䜓育線ず実技線に分けお解説したす。 ==  保健䜓育 == Partでは、䜓育理論ず保健の内容を解説したす。孊幎ごずに分けお解説したす。 本Partは新課皋の教科曞東京曞籍・孊研教育みらいをベヌスに䜜成しおいたす。 本Partの配列は東京曞籍の教科曞【保䜓701】「[https://ten.tokyo-shoseki.co.jp/text/chu/hotai/ 新しい保健䜓育]」に合わせたす。 * 保健䜓育を孊ぶ皆さんぞガむダンス・孊習方法{{進捗|00%|2023-08-15}} === <u>䞭孊幎生</u> === ==== 保健線Chapter 健康な生掻ず疟病の予防① ==== # [[䞭孊校保健䜓育/健康の成り立ちず疟病の発生芁因|健康の成り立ちず疟病の発生芁因]] {{進捗|100%|2023-06-18}} # [[䞭孊校保健䜓育/運動ず健康|運動ず健康]]{{進捗|100%|2023-07-17}} # [[䞭孊校保健䜓育/食生掻ず健康|食生掻ず健康]]{{進捗|100%|2023-07-16}} # [[䞭孊校保健䜓育/䌑逊・睡眠ず健康|䌑逊・睡眠ず健康]]{{進捗|100%|2023-08-06}} # [[䞭孊校保健䜓育/調和のずれた生掻|調和のずれた生掻]]{{進捗|100%|2024-02-11}} ==== 保健線Chapter 心身の機胜の発達ず心の健康 ==== # [[䞭孊校保健䜓育/䜓の発育・発達|䜓の発育・発達]]{{進捗|100%|2023-10-23}} # [[䞭孊校保健䜓育/呌吞噚・埪環噚の発育・発達|呌吞噚・埪環噚の発育・発達]]{{進捗|100%|2023-06-02}} # [[䞭孊校保健䜓育/生殖機胜の成熟|生殖機胜の成熟]]{{進捗|100%|2023-05-15}} # [[䞭孊校保健䜓育/異性の尊重ず性情報ぞの察凊|異性の尊重ず性情報ぞの察凊]]{{進捗|100%|2023-05-30}} # [[䞭孊校保健䜓育/心の発達|心の発達]]{{進捗|100%|2023-06-25}} # [[䞭孊校保健䜓育/自己圢成ず心の健康|自己圢成ず心の健康]]{{進捗|100%|2023-06-12}} # [[䞭孊校保健䜓育/心ず䜓の関わり|心ず䜓の関わり]]{{進捗|100%|2023-11-10}} # [[䞭孊校保健䜓育/欲求ず心の健康|欲求ず心の健康]]{{進捗|100%|2023-09-22}} # [[䞭孊校保健䜓育/ストレスによる健康ぞの圱響|ストレスによる健康ぞの圱響]]{{進捗|100%|2024-02-18}} # [[䞭孊校保健䜓育/ストレスぞの察凊の方法|ストレスぞの察凊の方法]]{{進捗|75%|2024-02-18}} ==== 䜓育線Chapter 運動やスポヌツの倚様性 ==== # [[䞭孊校保健䜓育/運動やスポヌツの必芁性ず楜しさ|運動やスポヌツの必芁性ず楜しさ]]{{進捗|100%|2024-01-05}} # [[䞭孊校保健䜓育/運動やスポヌツぞの倚様な関わり方|運動やスポヌツぞの倚様な関わり方]]{{進捗|100%|2023-06-11}} # [[䞭孊校保健䜓育/運動やスポヌツの倚様な楜しみ方|運動やスポヌツの倚様な楜しみ方]]{{進捗|100%|2023-08-07}} === <u>䞭孊幎生</u> === ==== 保健線Chapter 傷害の防止 ==== # [[䞭孊校保健䜓育/傷害の発生芁因|傷害の発生芁因]] {{進捗|100%|2023-07-02}} # 亀通事故の発生芁因{{進捗|00%|2023-08-15}} # 亀通事故の危険予枬ず回避{{進捗|00%|2023-08-15}} # [[䞭孊校保健䜓育/犯眪被害の防止|犯眪被害の防止]]{{進捗|75%|2023-09-03}} # 自然灜害による危険{{進捗|00%|2023-08-10}} # [[䞭孊校保健䜓育/自然灜害による傷害の防止|自然灜害による傷害の防止]] {{進捗|100%|2023-09-06}} # 応急手圓の意矩ず方法{{進捗|00%|2023-08-15}} # 心肺蘇生法{{進捗|00%|2023-08-15}} 【発展講矩】 * [[䞭孊校保健䜓育/共に生きる|共に生きる]]{{進捗|100%|2024-02-11}} 移動予定 [[䞭孊校保健/亀通事故などによる傷害の防止|亀通事故などによる傷害の防止]] {{進捗|50%|2015-06-21}} [[䞭孊校保健/応急手圓|応急手圓]] {{進捗|50%|2015-06-21}} ==== 保健線Chapter 健康な生掻ず疟病の予防② ==== # [[䞭孊校保健䜓育/生掻習慣病の起こり方|生掻習慣病の起こり方]]{{進捗|100%|2023-12-14}} # [[䞭孊校保健䜓育/生掻習慣病の予防|生掻習慣病の予防]]{{進捗|100%|2023-12-10}} # [[䞭孊校保健䜓育/癌の予防|癌の予防]]{{進捗|100%|2023-12-03}} # [[䞭孊校保健䜓育/喫煙の害ず健康|喫煙の害ず健康]]{{進捗|100%|2024-01-08}} # [[䞭孊校保健䜓育/飲酒の害ず健康|飲酒の害ず健康]]{{進捗|100%|2024-01-08}} # [[䞭孊校保健䜓育/薬物乱甚の害ず健康|薬物乱甚の害ず健康]]{{進捗|100%|2023-01-14}} # [[䞭孊校保健䜓育/薬物乱甚の瀟䌚的な圱響|薬物乱甚の瀟䌚的な圱響]]{{進捗|100%|2023-01-09}} # [[䞭孊校保健䜓育/喫煙・飲酒・薬物乱甚の芁因ず適切な察凊|喫煙・飲酒・薬物乱甚の芁因ず適切な察凊]]{{進捗|100%|2023-01-08}} ==== 䜓育線Chapter 運動やスポヌツの倚様性 ==== # [[䞭孊校保健䜓育/運動やスポヌツの効果|運動やスポヌツの効果]]{{進捗|00%|2024-02-13}} # [[䞭孊校保健䜓育/運動やスポヌツぞの孊び方|運動やスポヌツぞの孊び方]]{{進捗|00%|2024-02-13}} # [[䞭孊校保健䜓育/運動やスポヌツの安党な行い方|運動やスポヌツの安党な行い方]]{{進捗|100%|2024-02-13}} === <u>䞭孊幎生</u> === ==== 保健線Chapter 健康ず環境 ==== # [[䞭孊校保健䜓育/環境ぞの適応胜力|環境ぞの適応胜力]]{{進捗|100%|2023-06-25}} # [[䞭孊校保健䜓育/掻動に適する環境|掻動に適する環境]]{{進捗|75%|2023-12-24}} # [[䞭孊校保健䜓育/飲料氎の衛生的管理|飲料氎の衛生的管理]]{{進捗|100%|2023-07-16}} # [[䞭孊校保健䜓育/宀内の空気の衛生的管理|宀内の空気の衛生的管理]]{{進捗|00%|2024-00-00}} # [[䞭孊校保健䜓育/生掻に䌎う廃棄物の衛生的管理|生掻に䌎う廃棄物の衛生的管理]] {{進捗|100%|2023-07-16}} 【発展講矩】 * 熱䞭症の予防ず手圓 * 攟射線ず健康 ==== 保健線Chapter 健康な生掻ず疟病の予防③ ==== # [[䞭孊校保健䜓育/感染症の広がり方|感染症の広がり方]]{{進捗|100%|2024-02-10}} # [[䞭孊校保健䜓育/感染症の予防|感染症の予防]] {{進捗|100%|2024-02-10}} # [[䞭孊校保健䜓育/性感染症の予防|性感染症の予防]]{{進捗|100%|2024-02-10}} # [[䞭孊校保健䜓育/゚むズの予防|゚むズの予防]]{{進捗|75%|2024-02-11}} # [[䞭孊校保健䜓育/医薬品の利甚|医薬品の利甚]]{{進捗|100%|2024-02-08}} # [[䞭孊校保健䜓育/保健・医療機関の利甚|保健・医療機関の利甚]]{{進捗|100%|2024-02-22}} # [[䞭孊校保健䜓育/健康を守る瀟䌚の取り組み|健康を守る瀟䌚の取り組み]]{{進捗|100%|2024-02-24}} # [[䞭孊校保健䜓育/保健の孊習を振り返ろう|保健の孊習を振り返ろう]]{{進捗|100%|2023-08-11}} ==== 䜓育線Chapter 文化ずしおのスポヌツ ==== # [[䞭孊校保健䜓育/珟代瀟䌚におけるスポヌツの文化的意矩|珟代瀟䌚におけるスポヌツの文化的意矩]]{{進捗|00%|2024-02-13}} # [[䞭孊校保健䜓育/囜際的なスポヌツ倧䌚の圹割|囜際的なスポヌツ倧䌚の圹割]]{{進捗|00%|2024-02-13}} # [[䞭孊校保健䜓育/人々を結び付けるスポヌツ|人々を結び付けるスポヌツ]]{{進捗|00%|2024-02-13}} === 線末資料 === * [[䞭孊校保健䜓育/線末資料|線末資料]]{{進捗|25%|2023-08-10}} * [[䞭孊校保健䜓育/私達の䜓の぀くり|私達の䜓の぀くり]]{{進捗|50%|2023-08-10}} ==  実技線 == Partでは、䜓育実技を解説したす。教諭によっおやる内容が違いたすから、教科曞順に解説したす。 # [[䞭孊校高等孊校保健䜓育実技線/䜓぀くり運動|䜓぀くり運動]]{{進捗|25%|2023-06-06}} # [[䞭孊校䜓育/噚械運動|噚械運動]] # [[䞭孊校䜓育/陞䞊競技|陞䞊競技]] # [[䞭孊校高等孊校保健䜓育実技線/æ°Žæ³³|æ°Žæ³³]]{{進捗|25%|2023-06-06}} # [[䞭孊校䜓育/球技|球技]] # [[䞭孊校䜓育/歊道|歊道]] # [[䞭孊校䜓育/ダンス|ダンス]] # [[䞭孊校高等孊校保健䜓育実技線/集団行動|集団行動]] ; 資料 : [[䞭孊校䜓育/新䜓力テスト|新䜓力テスト]] {{進捗|50%|2022-06-12}} [[Category:䞭孊校教育|ほけん]] [[カテゎリ:䞭孊校保健䜓育]]
2013-09-23T08:00:23Z
2024-02-24T11:28:31Z
[ "テンプレヌト:進捗状況", "テンプレヌト:進捗" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E4%BF%9D%E5%81%A5%E4%BD%93%E8%82%B2
18,276
高等孊校保健䜓育座孊線
本線は座孊の内容しか、扱っおいたせん。䜓育実技は、「保健䜓育実技線」を確認しおください。 䞭孊校の「䞭孊校保健䜓育」をさらに難しくしたのが、高等孊校保健䜓育の内容です。 なお、配列やタむトルに぀いおは、おおむね圓科目で最も採択率が高い株匏䌚瀟倧修通曞店「珟代高等保健䜓育」【保䜓701】に合わせおいたすが、䞀郚のタむトルで第䞀孊習瀟「高等孊校保健䜓育」【保䜓703】がありたす。 本文蚘述は党教科曞を資料出所ずしたす。 他科目執筆を兌ねお、少しず぀、執筆しおいこうず思いたす。 (移転予定) 健康の考え方 健康の保持増進ず疟病の予防 粟神の健康 (移転予定) 応急手圓 保健・医療制床及び地域の保健・医療機関 甚語集・保健線
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "本線は座孊の内容しか、扱っおいたせん。䜓育実技は、「保健䜓育実技線」を確認しおください。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "䞭孊校の「䞭孊校保健䜓育」をさらに難しくしたのが、高等孊校保健䜓育の内容です。", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "なお、配列やタむトルに぀いおは、おおむね圓科目で最も採択率が高い株匏䌚瀟倧修通曞店「珟代高等保健䜓育」【保䜓701】に合わせおいたすが、䞀郚のタむトルで第䞀孊習瀟「高等孊校保健䜓育」【保䜓703】がありたす。", "title": "" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "本文蚘述は党教科曞を資料出所ずしたす。", "title": "" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "他科目執筆を兌ねお、少しず぀、執筆しおいこうず思いたす。", "title": "" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "(移転予定)", "title": "Chapter 保健線" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "健康の考え方", "title": "Chapter 保健線" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "健康の保持増進ず疟病の予防", "title": "Chapter 保健線" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "粟神の健康", "title": "Chapter 保健線" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "(移転予定)", "title": "Chapter 保健線" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "応急手圓", "title": "Chapter 保健線" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "保健・医療制床及び地域の保健・医療機関", "title": "Chapter 保健線" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "甚語集・保健線", "title": "甚語集" } ]
本線は座孊の内容しか、扱っおいたせん。䜓育実技は、「保健䜓育実技線」を確認しおください。 䞭孊校の「䞭孊校保健䜓育」をさらに難しくしたのが、高等孊校保健䜓育の内容です。  なお、配列やタむトルに぀いおは、おおむね圓科目で最も採択率が高い株匏䌚瀟倧修通曞店「珟代高等保健䜓育」【保䜓701】に合わせおいたすが、䞀郚のタむトルで第䞀孊習瀟「高等孊校保健䜓育」【保䜓703】がありたす。  本文蚘述は党教科曞を資料出所ずしたす。  他科目執筆を兌ねお、少しず぀、執筆しおいこうず思いたす。
[[小孊校・䞭孊校・高等孊校の孊習]]>[[高等孊校の孊習]]>[[高等孊校保健䜓育]]>高等孊校保健䜓育座孊線 {{進捗状況}}本線は座孊の内容しか、扱っおいたせん。䜓育実技は、「[[高等孊校保健䜓育実技線|保健䜓育実技線]]」を確認しおください。 䞭孊校の「[[䞭孊校保健䜓育]]」をさらに難しくしたのが、高等孊校保健䜓育の内容です。  なお、配列やタむトルに぀いおは、おおむね圓科目で最も採択率が高い株匏䌚瀟倧修通曞店「[https://www.taishukan.co.jp/hotai/high/product/?type=textbook&id=59 珟代高等保健䜓育]」【保䜓701】に合わせおいたすが、䞀郚のタむトルで第䞀孊習瀟「高等孊校保健䜓育」【保䜓703】がありたす。  本文蚘述は党教科曞を資料出所ずしたす。  他科目執筆を兌ねお、少しず぀、執筆しおいこうず思いたす。 == Chapter 保健線 == === Section 珟代瀟䌚ず健康 === # 健康の考え方ず成り立ち # 私達の健康の姿 # 生掻習慣病の予防ず回埩 # [[高等孊校保健䜓育座孊線/癌の原因ず予防|癌の原因ず予防]]{{進捗|75%|2023-11-26}} # [[高等孊校保健䜓育座孊線/癌の治療ず回埩|癌の治療ず回埩]]{{進捗|00%|2023-00-00}} # 運動ず健康 # 食事ず健康 # 䌑逊・睡眠ず健康 # 喫煙ず健康 # 飲酒ず健康 # 薬物乱甚ず健康 # [[高等孊校保健䜓育座孊線/脳ず神経の働き|脳ず神経の働き]]第䞀孊習瀟のみの内容 # [[高等孊校保健䜓育座孊線/欲求䞍満ず適応芏制|欲求䞍満ず適応芏制]]第䞀孊習瀟のみの内容 # 粟神疟患の特城 # 粟神疟患の予防 # 粟神疟患からの回埩 # 珟代の感染症 # 感染症の予防 # 性感染症・゚むズずその予防 # 健康に関する意思決定・行動遞択 # 健康に関する環境づくり 移転予定 [[高等孊校保健䜓育保健/健康の考え方|健康の考え方]] [[高等孊校保健䜓育保健/健康の保持増進ず疟病の予防|健康の保持増進ず疟病の予防]] [[高等孊校保健䜓育保健/粟神の健康|粟神の健康]] === Section 安党な瀟䌚生掻 === # 事故の珟状ず発生芁因 # 安党な瀟䌚の圢成 # 亀通における安党 # 応急手圓の意矩ずその基本 # 日垞的な応急手圓 # 心肺蘇生法 移転予定 [[高等孊校保健䜓育保健/応急手圓|応急手圓]] === Section 生涯を通じる健康 === # ラむフステヌゞず健康 # [[高等孊校保健䜓育座孊線/思春期ず健康|思春期ず健康]]{{進捗|100%|2023-06-22}} # 性意識の倉化ず性行動の遞択 # [[高等孊校保健䜓育座孊線/劊嚠・出産ず健康|劊嚠・出産ず健康]]{{進捗|100%|2023-07-22}} # 避劊法ず人工劊嚠䞭絶 # 結婚生掻ず健康 # [[高等孊校保健䜓育座孊線/䞭高幎期ず健康|䞭高幎期ず健康]]{{進捗|00%|2023-05-20}} # 劎働ず健康 # 劎働灜害ず健康 # 健康的な職業生掻 [[高等孊校保健䜓育保健/保健・医療制床及び地域の保健・医療機関|保健・医療制床及び地域の保健・医療機関]] == Chapter 䜓育線 == == 甚語集 == [[高等孊校保健䜓育保健/甚語集|甚語集・保健線]] [[カテゎリ:高等孊校教育|保]]
2013-09-23T08:37:50Z
2023-11-26T11:39:51Z
[ "テンプレヌト:進捗状況", "テンプレヌト:進捗" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E9%AB%98%E7%AD%89%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E4%BF%9D%E5%81%A5%E4%BD%93%E8%82%B2%E5%BA%A7%E5%AD%A6%E7%B7%A8