text
stringlengths
1
665k
1953年短縮マラソンとして復活。
1964年に現在の名称となる。
1982年からKBSテレビで初の実況生中継を開始。
一時期は春川や慶州で開催されていたが、2000年から再びソウルでの開催に戻っている。
世界陸連ゴールドラベルロードレースとして指定されていた。
2016年から東亜日報系のテレビ局チャンネルAで放映。
2020年はワールドアスレティックスプラチナラベルレースに認定。
コースは光化門広場をスタート地点とし、蚕室オリンピック主競技場をフィニッシュ地点としている。
主な優勝者男子1933年:孫基禎() 1964年:李昌薰() 1977年:益田豊一() 1979年:先岐誠() 1980年:佐藤進() 1994年:マヌエル・マティアス() 1996年:マルティン・フィス() 1997年:アベル・アントン() 2002年:藤田敦史() 2007年:李鳳柱() 2008年:サミー・コリル() 2010年:シルベスター・ティメット() 2012年:ウィルソン・ロヤナエ() 2013年:フランクリン・チェプコニー() 2014年:ヤコブ・キントラ() 2015年:ウィルソン・ロヤナエ() 2016年:ウィルソン・ロヤナエ() 2017年:エイマス・キプルト()
『かもめ☆チャンス』(かもめチャンス)は、玉井雪雄による日本の自転車漫画。
『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)にて連載された。
単行本は全20巻(小学館)。
概要父子家庭の父で、信用金庫勤めのサラリーマンである更科二郎が、とあるきっかけでロードバイクに乗り人生を変えてゆく「自己再生ロードバイクストーリー(第1巻帯より)」。
あらすじ信用金庫で渉外(外回り)を担当する更科二郎は、男手ひとつで娘のふくのを育てるサラリーマン。
仕事では卑屈な態度を貫き、感情の読めない新入社員の小菅守に苛立ちを募らせ、ふくのを預ける幼稚園では担当教諭の綿矢真知子から親としての行き届かなさを非難される毎日に、人知れぬ鬱屈を抱えていた。
そんなある日、更科はふくのが保育園の大木に登ってしまったとの知らせを受け、箕輪章博の経営する自転車店からロードバイクを持ち出して駆け付ける。
初めてのロードバイクはまともに漕ぐことすら難しかったが、ギアを掛け替えた途端、更科は渉外に使うママチャリとは全く異なる疾走感と爽快感を味わう。
ロードバイクは仮組みの状態であったため、走行中に壊してしまい弁償することになるが、その額は140万円。
娘を抱える一介のサラリーマンには重い負担であった。
ロードバイクの持ち主である企業経営者の半田勇吉は、金銭での弁償に代えて、更科に自身の影武者として乗鞍岳で行われる自転車イベント「乗鞍ヒルクライムレース」へ出走することを持ち掛ける。
箕輪の娘である晶から特訓を受け、「乗鞍」に出場した更科は、実はずば抜けた実力を持つロードレーサーであった小菅のアシストも受けながら、打倒小菅に執念を燃やす学生チャンプの桜島一郎、自転車による日本十周に挑戦中の車坂弾吉といった走り手たちと劇的なレースを演じる。
ゴール直前でハンガーノックに陥り、トップ争いからは脱落したものの、日常の全てを頭から吹き飛ばすほどの激闘を経験した更科は、ロードバイクに魅了される。
「乗鞍」で半田の課した条件を果たした更科は、ある日半田から呼び出しを受ける。
半田は更科の勤務する潮崎信用金庫との契約をエサに、半田の息子であり荒れた生活を送るピスト乗りの勇二郎に大学進学を呑ませ、ピスト仲間からも引き離すよう依頼する。
更科は小菅とチームを組み、潮崎市街の5か所のファーストフード店を回る早さを競う変則アーレーキャットレースに挑む。
そのレースの模様を、ロードレースチームのマメジメントを生業とし、「乗鞍」には実況者として参加していた益田・ブルセギン・ヨーコが追っていた。
桜島を伴い、小菅の勧誘に動くヨーコは、ツール・ド・フランスを目指す日本人チーム結成を計画していた。
アーレーキャットは更科・小菅の勝利に終わったが、ヨーコは敗北した勇二郎の才能と闘志を認め、「乗鞍」での走りに心を惹かれていた更科をもまた、メンバーに加えることを決意する。
やがて、各人の温度差や溝を超え、更科、小菅、桜島、勇二郎に弾吉を加えた5人のロードレースチーム「BLUE SEAGULL」が発足する。
更科は梶俊一やエミール・クリスト、浦霞大吾といったトッププロたちとの出会いに磨かれながら、「BLUE SEAGULL」で二度の国内レース「群馬サイクルスポーツセンター全日本実業団東日本ロードレース大会」と「ツールド北海道」を経験する。
信金職員とロードレーサーの両立の困難さ、チームメンバーとの熱意や将来性の差、プロ選手との能力の差を思い知り、「北海道」完走後の引退を考えていた更科だったが、物語の終幕で翻意、「ゴールではなく、スタートを探し続ける」ことを宣言し、遅咲きのロード選手として生きることを決意する。
主な登場人物更科二郎(さらしなじろう)主人公。
地方都市・潮崎の「潮崎信用金庫」に勤めるサラリーマンであり、父子家庭の一人親。
連載開始時の年齢は28歳。
妻に失踪されており、日々の生活に深い倦怠を感じている。
娘のふくのを預けている「坂の上幼稚園」で、ふくのが大木に登り、その場に駆け付けるために箕輪の店からロードバイク「GIANT TCRツール・ド・フランス100周年記念モデル」(定価140万円)を拝借するが、走行中に壊してしまい、償いに所有者である半田の影武者として「乗鞍」に出場させられる。
それをきっかけにロードバイクの魅力に取りつかれ、ロードレーサーと信金職員の2足の草鞋を履く。
信金では渉外担当で、仕事中はママチャリで得意先を駆け回っているが、レース出場が決まってからはママチャリもロード仕様(サドル・ペダル等)に改造された。
大学時代は山岳部に所属しており、その際、瞬時のコース判断や激しい体重移動を駆使する山岳スキーにのめり込んでいたお陰で、ダウンヒルに稀有な才能を持つ。
小菅は更科の下りのコーナリングを「アウト・スパー・アウト」と例えた(定石は「アウト・イン・アウト」。「スパー」はコーナーを切り取るように鋭角に曲がる様子)。
日常では我を抑え、鬱屈しながらも大人しく暮らしているが、本性はかなりの直情型。
レース中には疲労に気付かず体力を使い果たすまで走り続けたり、戦略として先行させるべきチームメイトと全力で競ったりと、自分を見失うほど熱くなる傾向が強い。
箕輪は更科を「負けん気の塊」で「それもかなりのホットテンパー」と評した。
反面、その性格で何度も人を惹き付ける走りを見せ、「BLUE SEAGULL」発足に当たっては自覚のない立役者となり、晶と綿矢にも思いを寄せられた。
走り勝つための実技には全力で取り組むが、レースや自転車業界についての知識はほぼ皆無で、学ぶ意欲もあまり見せない。
プロレーサーとして生きる決断もラストまで下せず、作中では常に煮え切らないものを抱えながら走り続けた。
ヨーコからプロチームに勧誘された際には、ツール・ド・フランスの存在を知らずにヨーコを呆れさせ、熱意のなさで桜島の怒りを買った。
レースでは経験不足や知識不足によって苦戦することもしばしばだが、梶に鍛えられてからは妨害や駆け引きの手管を会得し、プロ選手に策を仕掛けて消耗・脱落させる狡猾な一面も見せた。
小菅守(こすげまもる)登場時は潮崎信用金庫の新人社員。
「BLUE SEAGULL」発足後は潮信を退社してチームのエースとなる。
無精髭とテクノカット系の髪形がトレードマークで、無表情かつ他人との交流が極端に苦手。
勤務中であっても話すことがほとんどなく、「スピッ」と鼻を鳴らして意思表示するが、自転車の話題であればまとまった量の発言をすることがある。
潮信では最初に配属された支店で問題を起こし、配置転換で更科の下に就けられた。
なお、実家は有力企業の「小菅興産」であり、潮信へは縁故入社。
ロードレーサーとしては一級であり、学生連合で出場できるレースや市民レースのほとんどで優勝してきた実力の持ち主。
ただし、チームプレーが出来ないために大学自転車部から追放され、全てのレースで表彰台を放棄して失格になっている。
ゴール時には意味不明のポーズ(一部は特撮ヒーローの決めポーズ)を決める変人でもある。
更科の初レースである「乗鞍」にはサポート役として参加し、その後も職場の関係を超えて共に走るパートナーとなった。
少年時代にはイジメに遭っており、中学1年生の頃には完全なコミュニケーション不全かつ不登校となって、祖父が住職を務める寺に預けられていた。
祖父に「この地球上から消えてしまいたい。消えるのが無理なら穴を掘ってそこで一生暮らしたい」と言うまでに追い詰められていたが、寺で行われていた修行「輪行禅(ロードバイクによる走禅)」によってロードレースの才能を開花させ、不登校からも脱した。
輪行禅と寺での生活によって、10代前半から7年間にわたって毎日80km100kmの山道を走破しており、トッププロにも劣らない脚力と技術を持つ。
「BLUE SEAGULL」では誰もが認めるエースであり、「群馬」と「北海道」の二度とも、1着でゴールを決めている。
僧侶である祖父は、ロードバイクの接地面積である「指一本くらい」の関わりが小菅と他者との最適な距離感なのだろうとするが、「ああ見えても実は人とのつながりを欲しているところがある」とも語っている。
表面的な親近感は示さないものの、共に走ることで更科を認めるに到り、更科がツールを目指す自身のアシストとなることを望んだ。
レースにおける更科とのコンビネーションは完璧で、実力では格下の更科を「先輩」と呼び、最終レースである「北海道」では、ゴールを争う疾走の最中に、信頼の念を言葉にして伝えた。
また、「北海道」出場前には晶と恋仲になった。
桜島一郎(さくらじまいちろう)登場時は大学生ロードレーサー。
後にプロチーム入り、就職と揺れたのち、最終的には「BLUE SEAGULL」のキャプテンとなる。
全日本学生選手権個人ロード優勝者であり、当時の年間学生ランキング1位。
スキンヘッドに薄眉顔というかなり迫力のある容貌をしている。
強面の容貌とは裏腹に小心な一面があり、その落差がコミカルに描かれることもあるが、生き方や実力に試練を受けて苦悩する姿も多く描かれる。
実力者でありながら同年代の選手から侮られることもしばしば。
しかし、ストイックな努力家であり、レース経験も豊富であることから、ヨーコからは真っ先に「新チームのキャプテン」として勧誘を受ける。
過去に小菅が出場したレースでことごとく敗れた「万年2位」であることを屈辱とし、物語初期は額に「2」を書いて雪辱を誓っていた。
「乗鞍」では小菅の参加を中盤で知り、猛烈な追い上げを掛けて勝負を挑むものの、やはり敗れる。
その結果を受けてプロチームの「YAMATODA」から受けていた内定を辞退し、警備会社への就職に舵を切るが、ヨーコの誘いでそれも辞退し、家族との縁を断ってツール出場を目指す道を選んだ。
経済的に余裕のない家に育ったため、小菅が高価な機材を使える資産家の長男であることにも敵愾心を抱いており、「乗鞍」のレース中は挑み掛かるような口を利いていたが、落ち着いて面と向かうと圧倒され気味。
直接言葉を交わすようになってからは「小菅くん」と呼ぶ。
「BLUE SEAGULL」キャプテン就任後にはチームとして勝つことに心を砕くが、「群馬」の勝利後に海外強化メンバーの選に漏れたことに苦悩し、「北海道」では髭を剃らずに「利己的な走り」で挑んだ。
キャプテンとしての自分を捨てることで実力を発揮し、リーダージャージ(複数ステージのレースで暫定総合1位の選手が着るジャージ)を2ステージにわたってキープしたが、その後は徹底したマークで潰される。
最後には力を尽くしたことに満足し、下がってきた更科に策を与え、小菅のアシストに戻してチーム優勝に道を開いた。
両親と死別しており、育った家はクリーニング店を経営する裕福でない叔父夫婦のもの。
心臓の弱い姉の療養費や、自身が費用の掛かる自転車競技を続けていることが家の負担であることをよく承知しており、養父である叔父にも敬語で話すなど、窮屈に育ったことが窺える描写がある。
「BLUE SEAGULL」入り後は、家を出てネットカフェ暮らしとなった。
車坂弾吉(くるまざかだんきち)登場時は日本10周の旅をしていた青年。
後に「BLUE SEAGULL」入り。
外見や言動は幼いが登場時で21歳である。
ラガーシャツに短パン、頭にはカスク、自転車はクロモリのグランヴェロというアナクロな格好で登場し、モブから「昭和かよ」と驚かれていた。
直情的な性格の持ち主で、自転車を倒されたと誤解して勝負を吹っ掛けた相手が「乗鞍」に出ることを知り、急遽出場を決める。
競技経験こそなかったものの、第二集団という苦しい位置でもがく更科、小菅を追う桜島と一時的にトレインを組み、持ち前の馬力で二人がトップ集団に追い付く助けとなった。
その後、落車によって車体が破損しDNF(リタイヤ)となるが、後日桜島の誘いを受けて「BLUE SEAGULL」入りを果たす。
「BLUE SEAGULL」では自身が最も劣った選手であることを自覚しており、自ら「捨てゴマ」を名乗って積極的に消耗の激しい役回りを務める。
とは言え、桜島が「理想的なクライマー体型」と評した小柄な体格は持久力に優れ、日本10周で培った脚力も高いため、「群馬」「北海道」の双方で、「逃げ集団」への斥候役、チームメイトの牽引役として活躍した。
幼いころは明るく真っ直ぐな性格だったが、高校時代に「自分のためだけに生きる」ことを決意して引き篭もりになり、家の中をぼろぼろに破壊するほど荒れていた過去を持つ。
ある夜、グランヴェロを手に丸裸で訪れた祖父に、自分を殺すか、さもなければこの自転車を使って自力で日本10周を果たすまで戻るなと諌められ、その言葉通り日本10周の旅に出たことで本来の性格を取り戻した。
チームの為に走ることを至上とするのは、孤独な引き篭もり生活に苦しんだ経験を背景にしている。
なお、祖父は日本3周目の時点で他界したが、弾吉は祖父の言葉を思いながらグランヴェロに乗り続けていた。
「BLUE SEAGULL」加入後は、桜島と同じネットカフェで生活する。
旅暮らしが長かったため、ネットカフェ暮らしは贅沢で快適なものと考えており、実質無職という状態にも不安はない模様。
半田勇二郎(はんだゆうじろう)登場時はピスト乗りの高校生。