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---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
33,338 | 民事訴訟法第227条 | 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
(文書の留置)
| [
{
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"text": "法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法",
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"text": "(文書の留置)",
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"title": "判例"
}
]
| 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法 | [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]]
==条文==
(文書の留置)
;第227条
: 裁判所は、必要があると認めるときは、提出又は送付に係る文書を留め置くことができる。
==解説==
==参照条文==
==判例==
----
{{前後
|[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]]
|[[コンメンタール民事訴訟法#2|第2編 第一審の訴訟手続]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#2-4|第4章 証拠]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#2-4-5|第5節 書証]]
|[[民事訴訟法第226条|第226条]]<br>(文書送付の嘱託)
|[[民事訴訟法第228条|第228条]]<br>(文書の成立)
}}
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[[category:民事訴訟法|227]] | null | 2023-01-02T04:37:51Z | [
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| https://ja.wikibooks.org/wiki/%E6%B0%91%E4%BA%8B%E8%A8%B4%E8%A8%9F%E6%B3%95%E7%AC%AC227%E6%9D%A1 |
33,339 | 民事訴訟法第221条 | 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
(文書提出命令の申立て) | [
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"text": "法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法",
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},
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"text": "(文書提出命令の申立て)",
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}
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| 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法 | [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]]
==条文==
(文書提出命令の申立て)
;第221条
# 文書提出命令の申立ては、次に掲げる事項を明らかにしてしなければならない。
#:一 文書の表示
#:二 文書の趣旨
#:三 文書の所持者
#:四 証明すべき事実
#:五 文書の提出義務の原因
# 前条第四号に掲げる場合であることを文書の提出義務の原因とする文書提出命令の申立ては、書証の申出を文書提出命令の申立てによってする必要がある場合でなければ、することができない。
==解説==
==参照条文==
==判例==
----
{{前後
|[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]]
|[[コンメンタール民事訴訟法#2|第2編 第一審の訴訟手続]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#2-4|第4章 証拠]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#2-4-5|第5節 書証]]
|[[民事訴訟法第220条|第220条]]<br>(文書提出義務)
|[[民事訴訟法第222条|第222条]]<br>(文書の特定のための手続)
}}
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[[category:民事訴訟法|221]] | null | 2023-01-02T04:36:06Z | [
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| https://ja.wikibooks.org/wiki/%E6%B0%91%E4%BA%8B%E8%A8%B4%E8%A8%9F%E6%B3%95%E7%AC%AC221%E6%9D%A1 |
33,342 | 民事訴訟法第233条 | 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
(検証の際の鑑定) | [
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"text": "法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法",
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},
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"title": "条文"
}
]
| 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法 | [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]]
==条文==
(検証の際の鑑定)
;第233条
: 裁判所又は受命裁判官若しくは受託裁判官は、検証をするに当たり、必要があると認めるときは、鑑定を命ずることができる。
==解説==
==参照条文==
----
{{前後
|[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]]
|[[コンメンタール民事訴訟法#2|第2編 第一審の訴訟手続]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#2-4|第4章 証拠]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#2-4-6|第6節 検証]]
|[[民事訴訟法第232条|第232条]]<br>(検証の目的の提示等)
|[[民事訴訟法第234条|第234条]]<br>(証拠保全)
}}
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[[category:民事訴訟法|233]] | null | 2023-01-02T23:09:23Z | [
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33,343 | 民事訴訟法第240条 | 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
(期日の呼出し) | [
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},
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}
]
| 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法 | [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]]
==条文==
(期日の呼出し)
;第240条
: 証拠調べの期日には、申立人及び相手方を呼び出さなければならない。ただし、急速を要する場合は、この限りでない。
==解説==
==参照条文==
----
{{前後
|[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]]
|[[コンメンタール民事訴訟法#2|第2編 第一審の訴訟手続]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#2-4|第4章 証拠]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#2-4-7|第7節 証拠保全]]
|[[民事訴訟法第239条|第239条]]<br>(受命裁判官による証拠調べ)
|[[民事訴訟法第241条|第241条]]<br>(証拠保全の費用)
}}
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[[category:民事訴訟法|240]] | null | 2023-01-02T23:11:26Z | [
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33,344 | 民事訴訟法第68条 | 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
(和解の場合の負担) | [
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"text": "法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法",
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]
| 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法 | [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]]
==条文==
(和解の場合の負担)
;第68条
: 当事者が裁判所において和解をした場合において、和解の費用又は訴訟費用の負担について特別の定めをしなかったときは、その費用は、各自が負担する。
==解説==
==参照条文==
----
{{前後
|[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]]
|[[コンメンタール民事訴訟法#1|第1編 総則]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#1-4|第4章 訴訟費用]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#1-4-1|第1節 訴訟費用の負担]]
|[[民事訴訟法第67条|第67条]]<br>(訴訟費用の負担の裁判)
|[[民事訴訟法第69条|第69条]]<br>(法定代理人等の費用償還)
}}
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[[category:民事訴訟法|068]] | null | 2023-01-02T03:37:54Z | [
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| https://ja.wikibooks.org/wiki/%E6%B0%91%E4%BA%8B%E8%A8%B4%E8%A8%9F%E6%B3%95%E7%AC%AC68%E6%9D%A1 |
33,345 | 民事訴訟法第123条 | 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
(判事補の権限) | [
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"text": "法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法",
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},
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"text": "(判事補の権限)",
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}
]
| 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法 | [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]]
==条文==
(判事補の権限)
;第123条
: 判決以外の裁判は、判事補が単独ですることができる。
==解説==
==参照条文==
----
{{前後
|[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]]
|[[コンメンタール民事訴訟法#1|第1編 総則]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#1-5|第5章 訴訟手続]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#1-5-5|第5節 裁判]]
|[[民事訴訟法第122条|第122条]]<br>(判決に関する規定の準用)
|[[民事訴訟法第124条|第124条]]<br>(訴訟手続の中断及び受継)
}}
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[[category:民事訴訟法|123]] | null | 2023-01-02T03:59:41Z | [
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| https://ja.wikibooks.org/wiki/%E6%B0%91%E4%BA%8B%E8%A8%B4%E8%A8%9F%E6%B3%95%E7%AC%AC123%E6%9D%A1 |
33,346 | 民事訴訟法第403条 | 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
(執行停止の裁判) | [
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"text": "(執行停止の裁判)",
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}
]
| 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法 | [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]]
==条文==
(執行停止の裁判)
;第403条
# 次に掲げる場合には、裁判所は、申立てにより、決定で、担保を立てさせて、若しくは立てさせないで強制執行の一時の停止を命じ、又はこれとともに、担保を立てて強制執行の開始若しくは続行をすべき旨を命じ、若しくは担保を立てさせて既にした執行処分の取消しを命ずることができる。ただし、強制執行の開始又は続行をすべき旨の命令は、第三号から第六号までに掲げる場合に限り、することができる。
#: 一 [[民事訴訟法第327条|第327条]]第1項([[民事訴訟法第380条|第380条]]第2項において準用する場合を含む。[[民事訴訟法第404条|次条]]において同じ。)の上告又は再審の訴えの提起があった場合において、不服の理由として主張した事情が法律上理由があるとみえ、事実上の点につき疎明があり、かつ、執行により償うことができない損害が生ずるおそれがあることにつき疎明があったとき。
#:二 仮執行の宣言を付した判決に対する上告の提起又は上告受理の申立てがあった場合において、原判決の破棄の原因となるべき事情及び執行により償うことができない損害を生ずるおそれがあることにつき疎明があったとき。
#:三 仮執行の宣言を付した判決に対する控訴の提起又は仮執行の宣言を付した支払督促に対する督促異議の申立て(次号の控訴の提起及び督促異議の申立てを除く。)があった場合において、原判決若しくは支払督促の取消し若しくは変更の原因となるべき事情がないとはいえないこと又は執行により著しい損害を生ずるおそれがあることにつき疎明があったとき。
#:四 手形又は小切手による金銭の支払の請求及びこれに附帯する法定利率による損害賠償の請求について、仮執行の宣言を付した判決に対する控訴の提起又は仮執行の宣言を付した支払督促に対する督促異議の申立てがあった場合において、原判決又は支払督促の取消し又は変更の原因となるべき事情につき疎明があったとき。
#:五 仮執行の宣言を付した手形訴訟若しくは小切手訴訟の判決に対する異議の申立て又は仮執行の宣言を付した少額訴訟の判決に対する異議の申立てがあった場合において、原判決の取消し又は変更の原因となるべき事情につき疎明があったとき。
#:六 [[民事訴訟法第117条|第117条]]第1項の訴えの提起があった場合において、変更のため主張した事情が法律上理由があるとみえ、かつ、事実上の点につき疎明があったとき。
# 前項に規定する申立てについての裁判に対しては、不服を申し立てることができない。
==解説==
==参照条文==
----
{{前後
|[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]]
|[[コンメンタール民事訴訟法#8|第8編 執行停止]]<br>
|[[民事訴訟法第402条|第402条]]<br>(電子情報処理組織による督促手続における所定の方式の書面による支払督促の申立て)
|[[民事訴訟法第404条|第404条]]<br>(原裁判所による裁判)
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[[category:民事訴訟法|403]] | null | 2023-01-03T00:56:30Z | [
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| https://ja.wikibooks.org/wiki/%E6%B0%91%E4%BA%8B%E8%A8%B4%E8%A8%9F%E6%B3%95%E7%AC%AC403%E6%9D%A1 |
33,347 | 民事訴訟法第404条 | 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
(原裁判所による裁判) | [
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"text": "法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法",
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},
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"text": "(原裁判所による裁判)",
"title": "条文"
}
]
| 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法 | [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]]
==条文==
(原裁判所による裁判)
;第404条
# [[民事訴訟法第327条|第327条]]第1項の上告の提起、仮執行の宣言を付した判決に対する上告の提起若しくは上告受理の申立て又は仮執行の宣言を付した判決に対する控訴の提起があった場合において、訴訟記録が原裁判所に存するときは、その裁判所が、[[民事訴訟法第403条|前条]]第1項に規定する申立てについての裁判をする。
# 前項の規定は、仮執行の宣言を付した支払督促に対する督促異議の申立てがあった場合について準用する。
==解説==
==参照条文==
----
{{前後
|[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]]
|[[コンメンタール民事訴訟法#8|第8編 執行停止]]<br>
|[[民事訴訟法第403条|第403条]]<br>(執行停止の裁判)
|[[民事訴訟法第405条|第405条]]<br>(担保の提供)
}}
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[[category:民事訴訟法|404]] | null | 2023-01-03T00:56:48Z | [
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| https://ja.wikibooks.org/wiki/%E6%B0%91%E4%BA%8B%E8%A8%B4%E8%A8%9F%E6%B3%95%E7%AC%AC404%E6%9D%A1 |
33,348 | 民事訴訟法第64条 | 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
(一部敗訴の場合の負担) | [
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"text": "法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法",
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},
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"text": "(一部敗訴の場合の負担)",
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}
]
| 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法 | [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]]
==条文==
(一部敗訴の場合の負担)
;第64条
:一部敗訴の場合における各当事者の訴訟費用の負担は、裁判所が、その裁量で定める。ただし、事情により、当事者の一方に訴訟費用の全部を負担させることができる。
==解説==
==参照条文==
==判例==
{{前後
|[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]]
|[[コンメンタール民事訴訟法#1|第1編 総則]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#1-4|第4章 訴訟費用]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#1-4-1|第1節 訴訟費用の負担]]
|[[民事訴訟法第63条|第63条]]<br>(訴訟を遅滞させた場合の負担)
|[[民事訴訟法第65条|第65条]]<br>(共同訴訟の場合の負担)
}}
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[[category:民事訴訟法|064]] | null | 2023-01-02T03:36:40Z | [
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| https://ja.wikibooks.org/wiki/%E6%B0%91%E4%BA%8B%E8%A8%B4%E8%A8%9F%E6%B3%95%E7%AC%AC64%E6%9D%A1 |
33,349 | 民事訴訟法第65条 | 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
(共同訴訟の場合の負担) | [
{
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"text": "法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法",
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},
{
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"text": "(共同訴訟の場合の負担)",
"title": "条文"
}
]
| 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法 | [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]]
==条文==
(共同訴訟の場合の負担)
;第65条
# 共同訴訟人は、等しい割合で訴訟費用を負担する。ただし、裁判所は、事情により、共同訴訟人に連帯して訴訟費用を負担させ、又は他の方法により負担させることができる。
# 裁判所は、前項の規定にかかわらず、権利の伸張又は防御に必要でない行為をした当事者に、その行為によって生じた訴訟費用を負担させることができる。
==解説==
==参照条文==
==判例==
{{前後
|[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]]
|[[コンメンタール民事訴訟法#1|第1編 総則]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#1-4|第4章 訴訟費用]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#1-4-1|第1節 訴訟費用の負担]]
|[[民事訴訟法第64条|第64条]]<br>(一部敗訴の場合の負担)
|[[民事訴訟法第66条|第66条]]<br>(補助参加の場合の負担)
}}
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[[category:民事訴訟法|065]] | null | 2023-01-02T03:36:58Z | [
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"テンプレート:前後"
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| https://ja.wikibooks.org/wiki/%E6%B0%91%E4%BA%8B%E8%A8%B4%E8%A8%9F%E6%B3%95%E7%AC%AC65%E6%9D%A1 |
33,350 | 民事訴訟法第69条 | 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
(法定代理人等の費用償還) | [
{
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"text": "法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法",
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},
{
"paragraph_id": 1,
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"text": "(法定代理人等の費用償還)",
"title": "条文"
}
]
| 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法 | [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]]
==条文==
(法定代理人等の費用償還)
;第69条
# 法定代理人、訴訟代理人、裁判所書記官又は執行官が故意又は重大な過失によって無益な訴訟費用を生じさせたときは、受訴裁判所は、申立てにより又は職権で、これらの者に対し、その費用額の償還を命ずることができる。
# 前項の規定は、法定代理人又は訴訟代理人として訴訟行為をした者が、その代理権又は訴訟行為をするのに必要な授権があることを証明することができず、かつ、追認を得ることができなかった場合において、その訴訟行為によって生じた訴訟費用について準用する。
# 第1項(前項において準用する場合を含む。)の規定による決定に対しては、即時抗告をすることができる。
==解説==
==参照条文==
==判例==
{{前後
|[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]]
|[[コンメンタール民事訴訟法#1|第1編 総則]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#1-4|第4章 訴訟費用]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#1-4-1|第1節 訴訟費用の負担]]
|[[民事訴訟法第68条|第68条]]<br>(和解の場合の負担)
|[[民事訴訟法第70条|第70条]]<br>(無権代理人の費用負担)
}}
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[[category:民事訴訟法|069]] | null | 2023-01-02T03:38:11Z | [
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| https://ja.wikibooks.org/wiki/%E6%B0%91%E4%BA%8B%E8%A8%B4%E8%A8%9F%E6%B3%95%E7%AC%AC69%E6%9D%A1 |
33,351 | 民事訴訟法第66条 | 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
(補助参加の場合の負担) | [
{
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"text": "法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法",
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},
{
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"text": "(補助参加の場合の負担)",
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}
]
| 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法 | [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]]
==条文==
(補助参加の場合の負担)
;第66条
: [[民事訴訟法第61条|第61条]]から[[民事訴訟法第65条|前条]]までの規定は、補助参加についての異議によって生じた訴訟費用の補助参加人とその異議を述べた当事者との間における負担の関係及び補助参加によって生じた訴訟費用の補助参加人と相手方との間における負担の関係について準用する。
==解説==
==参照条文==
==判例==
{{前後
|[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]]
|[[コンメンタール民事訴訟法#1|第1編 総則]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#1-4|第4章 訴訟費用]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#1-4-1|第1節 訴訟費用の負担]]
|[[民事訴訟法第65条|第65条]]<br>(共同訴訟の場合の負担)
|[[民事訴訟法第67条|第67条]]<br>(訴訟費用の負担の裁判)
}}
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[[category:民事訴訟法|066]] | null | 2023-01-02T03:37:17Z | [
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| https://ja.wikibooks.org/wiki/%E6%B0%91%E4%BA%8B%E8%A8%B4%E8%A8%9F%E6%B3%95%E7%AC%AC66%E6%9D%A1 |
33,352 | 民事訴訟法第70条 | 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
(無権代理人の費用負担) | [
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"text": "法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法",
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},
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"text": "(無権代理人の費用負担)",
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]
| 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法 | [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]]
==条文==
(無権代理人の費用負担)
;第70条
: [[民事訴訟法第69条|前条]]第2項に規定する場合において、裁判所が訴えを却下したときは、訴訟費用は、代理人として訴訟行為をした者の負担とする。
==解説==
==参照条文==
==判例==
{{前後
|[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]]
|[[コンメンタール民事訴訟法#1|第1編 総則]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#1-4|第4章 訴訟費用]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#1-4-1|第1節 訴訟費用の負担]]
|[[民事訴訟法第69条|第69条]]<br>(法定代理人等の費用償還)
|[[民事訴訟法第71条|第71条]]<br>(訴訟費用額の確定手続)
}}
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33,353 | 民事訴訟法第405条 | 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
(担保の提供) | [
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| 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法 | [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]]
==条文==
(担保の提供)
;第405条
# [[コンメンタール民事訴訟法#8|この編]]の規定により担保を立てる場合において、供託をするには、担保を立てるべきことを命じた裁判所又は執行裁判所の所在地を管轄する地方裁判所の管轄区域内の供託所にしなければならない。
# [[民事訴訟法第76条|第76条]]、[[民事訴訟法第77条|第77条]]、[[民事訴訟法第79条|第79条]]及び[[民事訴訟法第80条|第80条]]の規定は、前項の担保について準用する。
==解説==
==参照条文==
----
{{前後
|[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]]
|[[コンメンタール民事訴訟法#8|第8編 執行停止]]<br>
|[[民事訴訟法第404条|第404条]]<br>(原裁判所による裁判)
|
}}
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33,354 | 民事訴訟法第82条 | 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
(救助の付与) | [
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| 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法 | [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]]
==条文==
(救助の付与)
;第82条
# 訴訟の準備及び追行に必要な費用を支払う資力がない者又はその支払により生活に著しい支障を生ずる者に対しては、裁判所は、申立てにより、訴訟上の救助の決定をすることができる。ただし、勝訴の見込みがないとはいえないときに限る。
# 訴訟上の救助の決定は、審級ごとにする。
==解説==
==参照条文==
==判例==
----
{{前後
|[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]]
|[[コンメンタール民事訴訟法#1|第1編 総則]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#1-4|第4章 訴訟費用]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#1-4-3|第3節 訴訟上の救助]]
|[[民事訴訟法第81条|第81条]]<br>(他の法令による担保への準用)
|[[民事訴訟法第83条|第83条]]<br>(救助の効力等)
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33,355 | 民事訴訟法第83条 | 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
(救助の効力等) | [
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| 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法 | [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]]
==条文==
(救助の効力等)
;第83条
# 訴訟上の救助の決定は、その定めるところに従い、訴訟及び強制執行について、次に掲げる効力を有する。
#: 一 裁判費用並びに執行官の手数料及びその職務の執行に要する費用の支払の猶予
#: 二 裁判所において付添いを命じた弁護士の報酬及び費用の支払の猶予
#: 三 訴訟費用の担保の免除
# 訴訟上の救助の決定は、これを受けた者のためにのみその効力を有する。
# 裁判所は、訴訟の承継人に対し、決定で、猶予した費用の支払を命ずる。
==解説==
==参照条文==
==判例==
----
{{前後
|[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]]
|[[コンメンタール民事訴訟法#1|第1編 総則]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#1-4|第4章 訴訟費用]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#1-4-3|第3節 訴訟上の救助]]
|[[民事訴訟法第82条|第82条]]<br>(救助の付与)
|[[民事訴訟法第84条|第84条]]<br>(救助の決定の取消し)
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33,356 | 民事訴訟法第84条 | 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
(救助の決定の取消し) | [
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| 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法 | [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]]
==条文==
(救助の決定の取消し)
;第84条
: 訴訟上の救助の決定を受けた者が[[民事訴訟法第82条|第82条]]第1項本文に規定する要件を欠くことが判明し、又はこれを欠くに至ったときは、訴訟記録の存する裁判所は、利害関係人の申立てにより又は職権で、決定により、いつでも訴訟上の救助の決定を取り消し、猶予した費用の支払を命ずることができる。
==解説==
==参照条文==
==判例==
----
{{前後
|[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]]
|[[コンメンタール民事訴訟法#1|第1編 総則]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#1-4|第4章 訴訟費用]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#1-4-3|第3節 訴訟上の救助]]
|[[民事訴訟法第83条|第83条]]<br>(救助の効力等)
|[[民事訴訟法第85条|第85条]]<br>(猶予された費用等の取立方法)
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33,357 | 民事訴訟法第86条 | 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
(即時抗告) | [
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| 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法 | [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]]
==条文==
(即時抗告)
;第86条
: [[コンメンタール民事訴訟法#1-4-3|この節]]に規定する決定に対しては、即時抗告をすることができる。
==解説==
==参照条文==
==判例==
----
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|[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]]
|[[コンメンタール民事訴訟法#1|第1編 総則]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#1-4|第4章 訴訟費用]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#1-4-3|第3節 訴訟上の救助]]
|[[民事訴訟法第85条|第85条]]<br>(猶予された費用等の取立方法)
|[[民事訴訟法第87条|第87条]]<br>(口頭弁論の必要性)
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[[category:民事訴訟法|086]] | null | 2023-01-02T03:43:46Z | [
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33,358 | 中学校社会 公民/入試対策問題 | このページでは、100点満点の入試の模擬テストの問題を示した。実際に時間内で特定の問題を解くことは入試を解く上においても重要であるので、しっかりと時間を守って、問題を解くことを勧める。
中学校で習う社会科の内容のすべてを対象として出題する。また、過去の入試問題を用いた出題や独自の予想問題を用いた出題をする。
時間は50分とする。
1 次の1、2の問に答えなさい。(点数 合計20点 1 (2)(3)は4点ずつ それ以外は3点ずつ)
1 国会の仕組みについて、次の(1)~(3)に答えなさい。
(1)法律案の可決について述べた文章でA、Bの{ }の中から適切なものを、それぞれ一つずつ選んで記号で答えなさい。
「衆議院が可決し,参議院が衆議院と異なる議決をした法律案は,衆議院がA{ア出席議員 イ総議員}のB{ウ3分の2以上の多数 エ過半数}で再可決したときは,法律となる。」
(2)衆議院と参議院で議決が異なったとき,多くの場合で衆議院の優越が認められているのは, 衆議院の任期が参議院より短いことや、[ ]ことにより.衆議院のほうが国民の意思を反映する機会が多いからである。[ ]に適当な言葉を書き入れて文を完成させなさい。ただし、衆議院、参議院、解散の三つの言葉を含めること。
(3)国会は参議院と衆議院の2つの議院から構成されているが、なぜか答えなさい。
2 国民の生活と人権の尊重について、次の(1)~(3)に答えなさい。
(1)日本国憲法は、労働者に対して( )権、団体交渉権、団体行動権を保障しており、これら三つの権利は労働三権と呼ばれる。( )に当てはまる適当な言葉を答えなさい。
(2)我が国においては, 高齢化社会に対応して、(あ)を必要とする人々が支援を受けられるように1997年に(あ)保険法が公布され, 2000年から(あ)保険制度が始まった。この保険には、(い)歳以上の人々が加入することとなっている。(あ)と(い)にそれぞれ当てはまる言葉の組み合わせとして適当なものを、次のア~エから選び、その記号を答えなさい。
ア {あ 医療 い 20}
イ {あ 医療 い 40}
ウ {あ 介護 い 20}
エ {あ 介護 い 40}
(3)右の資料は臓器を移植するために自分の臓器を提供することについて、意思を表示するときに使われる臓器提供意思表示カード(ドナーカード)の見本である。この資料から分かることとして適切なものを次のア~エから選び、その記号を答えなさい。
ア 脳死後の臓器提供は認められているが、心臓が停止した死後の提供は認められていない。
イ 臓器を提供する場合において、提供したくない臓器を本人が選択することができない。
ウ 臓器を提供したいという人だけではなく、したくない人もその意思を提供することができる。
エ 本人が自筆で署名することは求められておらず、家族や友人が本人に代わり署名できる。
2
答え
1 1 (1) A ア B ウ (2) (例) 衆議院には、参議院には解散がある。 (3) (例) 国民の様々な意見や利益を政治に反映させることと、慎重な審議によって衆議院の行き過ぎを抑えるため。 2 (1) 団結 (2) エ (3) ウ
問題の出典と問題の傾向
1 入試問題の大問を一部改題 1 (3)を別の入試問題に差し替えた。(範囲 国会や人権の分野)
2 | [
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"text": "このページでは、100点満点の入試の模擬テストの問題を示した。実際に時間内で特定の問題を解くことは入試を解く上においても重要であるので、しっかりと時間を守って、問題を解くことを勧める。",
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"text": "(3)右の資料は臓器を移植するために自分の臓器を提供することについて、意思を表示するときに使われる臓器提供意思表示カード(ドナーカード)の見本である。この資料から分かることとして適切なものを次のア~エから選び、その記号を答えなさい。",
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]
| このページでは、100点満点の入試の模擬テストの問題を示した。実際に時間内で特定の問題を解くことは入試を解く上においても重要であるので、しっかりと時間を守って、問題を解くことを勧める。 | このページでは、100点満点の入試の模擬テストの問題を示した。実際に時間内で特定の問題を解くことは入試を解く上においても重要であるので、しっかりと時間を守って、問題を解くことを勧める。
== 概要 ==
中学校で習う社会科の内容のすべてを対象として出題する。また、過去の入試問題を用いた出題や独自の予想問題を用いた出題をする。
時間は50分とする。
== 第一回テスト ==
'''1''' 次の①、②の問に答えなさい。(点数 合計20点 ① (2)(3)は4点ずつ それ以外は3点ずつ)
① 国会の仕組みについて、次の(1)~(3)に答えなさい。
(1)法律案の可決について述べた文章でA、Bの{ }の中から適切なものを、それぞれ一つずつ選んで記号で答えなさい。
「衆議院が可決し,参議院が衆議院と異なる議決をした法律案は,衆議院がA{ア出席議員 イ総議員}のB{ウ3分の2以上の多数 エ過半数}で再可決したときは,法律となる。」
(2)衆議院と参議院で議決が異なったとき,多くの場合で衆議院の優越が認められているのは, 衆議院の任期が参議院より短いことや、[ ]ことにより.衆議院のほうが国民の意思を反映する機会が多いからである。[ ]に適当な言葉を書き入れて文を完成させなさい。ただし、衆議院、参議院、解散の三つの言葉を含めること。
(3)国会は参議院と衆議院の2つの議院から構成されているが、なぜか答えなさい。
② 国民の生活と人権の尊重について、次の(1)~(3)に答えなさい。
(1)日本国憲法は、労働者に対して( )権、団体交渉権、団体行動権を保障しており、これら三つの権利は労働三権と呼ばれる。( )に当てはまる適当な言葉を答えなさい。
(2)我が国においては, 高齢化社会に対応して、(あ)を必要とする人々が支援を受けられるように1997年に(あ)保険法が公布され, 2000年から(あ)保険制度が始まった。この保険には、(い)歳以上の人々が加入することとなっている。(あ)と(い)にそれぞれ当てはまる言葉の組み合わせとして適当なものを、次のア~エから選び、その記号を答えなさい。
ア {あ 医療 い 20}
イ {あ 医療 い 40}
ウ {あ 介護 い 20}
エ {あ 介護 い 40}
[[ファイル:臓器提供意思表示カード(裏面)2.gif|サムネイル|資料]]
(3)右の資料は臓器を移植するために自分の臓器を提供することについて、意思を表示するときに使われる臓器提供意思表示カード(ドナーカード)の見本である。この資料から分かることとして適切なものを次のア~エから選び、その記号を答えなさい。
ア 脳死後の臓器提供は認められているが、心臓が停止した死後の提供は認められていない。
イ 臓器を提供する場合において、提供したくない臓器を本人が選択することができない。
ウ 臓器を提供したいという人だけではなく、したくない人もその意思を提供することができる。
エ 本人が自筆で署名することは求められておらず、家族や友人が本人に代わり署名できる。
'''2'''
答え
1 ① (1) A ア B ウ (2) (例) 衆議院には、参議院には解散がある。 (3) (例) 国民の様々な意見や利益を政治に反映させることと、慎重な審議によって衆議院の行き過ぎを抑えるため。 ② (1) 団結 (2) エ (3) ウ
問題の出典と問題の傾向
1 入試問題の大問を一部改題 ① (3)を別の入試問題に差し替えた。(範囲 国会や人権の分野)
2
[[カテゴリ:中学校公民]] | null | 2023-01-21T16:00:06Z | []
| https://ja.wikibooks.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E7%A4%BE%E4%BC%9A_%E5%85%AC%E6%B0%91/%E5%85%A5%E8%A9%A6%E5%AF%BE%E7%AD%96%E5%95%8F%E9%A1%8C |
33,360 | ガリア戦記 第2巻/注解/23節 |
compulerunt : Constans, Hering らは、conpulerunt と表記している。
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"title": "解説"
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| null | <div style="font-family:Arial Black;font-style:normal;font-size:15pt;color:#990033;text-align:center;">C・IVLII・CAESARIS・COMMENTARIORVM・BELLI・GALLICI</div>
<div style="font-family:Arial Black;font-style:normal;font-size:30pt;color:#990033;text-align:center;">LIBER・SECVNDVS</div>
<br>
{| id="toc" style="align:center;clear:all;" align="center" cellpadding="5"
|-
! style="background:#bbf; text-align:center;" | [[ガリア戦記/注解編|ガリア戦記 注解編]]
| style="background:#ccf; text-align:center;" | [[ガリア戦記 第2巻/注解|第2巻]]
| style="background:#eef; text-align:center;"|
[[ガリア戦記 第2巻/注解/22節|22節]] |
[[ガリア戦記 第2巻/注解/23節|23節]] |
[[ガリア戦記 第2巻/注解/24節|24節]]
|}
__notoc__
== 原文テキスト ==
<div style="font-family:Times New Roman;font-style:normal;font-size:15pt;color:#333;text-align:left;"><ref>原文テキストについては[[ガリア戦記/注解編#原文テキスト]]を参照。</ref> 23.
<!--❶--><sup>1</sup>Legionis nonae<!--VIIII.--> et decimae<!--X.--> milites, ut in sinistra parte acie<!--aciei--> constiterant, pilis emissis, cursu ac lassitudine exanimatos vulneribusque confectos Atrebates (nam his ea pars obvenerat) celeriter ex loco superiore in flumen <span style="background-color:#ffc;">compulerunt</span> et transire conantis<!--conantes--> insecuti gladiis magnam partem eorum impeditam interfecerunt. <!--❷--><sup>2</sup>Ipsi transire flumen non dubitaverunt et in locum iniquum progressi rursus resistentis<!--resistentes--> hostis<!--hostes--> redintegrato proelio in fugam coiecerunt<!--coniecerunt-->. <!--❸--><sup>3</sup>Item alia in parte diversae duae legiones, undecima<!--XI.--> et octava<!--VIII.-->, profligatis Viromanduis<!--,--> quibuscum erant congressi<!--congressae-->, ex loco superiore in ipsis fluminis ripis proeliabantur. <!--❹--><sup>4</sup>At totis fere <!--castris--> a fronte et ab<!--a--> sinistra parte nudatis castris, cum in dextro cornu legio duodecima<!--XII.--> et non magno ab ea intervallo septima<!--VII.--> constitisset, omnes Nervii confertissimo agmine, duce Boduognato, qui summam imperi<!--imperii--> tenebat, ad eum locum contenderunt; <!--❺--><sup>5</sup>quorum pars <!--ab--> aperto latere legiones circumvenire, pars summum castrorum locum petere coepit. </div>
<span style="background-color:#ffc;"></span>
----
;テキスト引用についての注記
<span style="font-family:Times New Roman;font-style:normal;font-size:15pt;">[[wikt:en:compulerunt|compulerunt]] : </span><span style="font-family:Times New Roman;font-style:oblique;font-size:15pt;">Constans, Hering</span> らは、<span style="font-family:Times New Roman;font-style:normal;font-size:15pt;">[[wikt:en:conpulerunt|conpulerunt]]</span> と表記している。
<span style="font-family:Times New Roman;font-style:normal;font-size:15pt;"></span>
<span style="font-family:Times New Roman;font-style:oblique;font-size:15pt;"></span>
<span style="font-family:Times New Roman;font-style:bold;font-size:15pt;"></span>
== 整形テキスト ==
<div style="font-family:Times New Roman;font-style:normal;font-size:15pt;color:#333;text-align:left;"><ref>整形テキストについては[[ガリア戦記/注解編#凡例]]を参照。</ref> XXIII.
<!--❶--><sup>①</sup>Legiōnis nōnae<span style="color:#800;"><sub> (VIIII.)</sub></span> et decimae<span style="color:#800;"><sub> (X.)</sub></span> mīlitēs, ut in sinistrā parte <span style="color:#800;"><u>aciēī</u></span><!--aciē 女単奪--> cōnstiterant, pīlīs ēmissīs<!--,--> cursū ac lassitūdine exanimātōs vulneribusque cōnfectōs Atrebatēs <span style="color:#800;">──</span> nam <u>hīs</u> ea pars obvēnerat <span style="color:#800;">──</span> celeriter ex locō superiōre in flūmen compulērunt et trānsīre <span style="color:#800;">cōnantēs</span><!--cōnantīs--> īnsecūtī gladiīs magnam partem eōrum impeditam interfēcērunt. <!--❷--><sup>②</sup>Ipsī trānsīre flūmen nōn dubitāvērunt et in locum inīquum prōgressī rūrsus <span style="color:#800;">resistentēs</span><!--resistentīs--> <span style="color:#800;">hostēs</span><!--hostīs--> redintegrātō proeliō in fugam <span style="color:#800;"><u>coniēcērunt</u></span><!--coiēcērunt-->. <!--❸--><sup>③</sup>Item aliā in parte dīversae duae legiōnēs<!--,--> ūndecima<span style="color:#800;"><sub> (XI.)</sub></span> et octāva<span style="color:#800;"><sub> (VIII.)</sub></span>, prōflīgātīs Viromanduīs<span style="color:#800;">,</span> quibuscum erant <u>congressī</u><!--congressae-->, ex locō superiōre in ipsīs flūminis rīpīs proeliābantur. <!--❹--><sup>④</sup>At tōtīs ferē <span style="color:#b00;"><u>castrīs</u></span> ā fronte et <span style="color:#800;"><u>ā</u></span><!--ab--> sinistrā parte nūdātīs <span style="color:#b00;"><s>castrīs</s></span>, cum in dextro cornū legiō duodecima<span style="color:#800;"><sub> (XII.)</sub></span> et nōn magnō ab eā intervāllō septima<span style="color:#800;"><sub> (VII.)</sub></span> cōnstitisset, omnēs Nerviī cōnfertissimō agmine<!--,--> duce Boduognātō, quī summam <span style="color:#800;">imperiī</span><!--imperī--> tenēbat, ad eum locum contenderunt; <!--❺--><sup>⑤</sup>quōrum pars <span style="color:#b00;"><ab></span> apertō latere legiōnēs circumvenīre, pars summum castrōrum locum petere coepit. </div>
<span style="color:#800;"></span>
----
;注記
<!--
*原文の <span style="font-family:Times New Roman;font-style:normal;font-size:15pt;">[[wikt:en:Aedui#Latin|Aeduī]], [[wikt:en:appropinquabat|appropinquābat]], [[wikt:en:cedentis|cēdentīs]], [[wikt:en:coiecerunt|coiēcērunt]], [[wikt:en:coiecisse|coiēcisse]], [[wikt:en:collatis|collātīs]], [[wikt:en:collocarat|collocārat]], [[wikt:en:collocari|collocārī]], [[wikt:en:colloquium#Latin|colloquium]], [[wikt:en:conantis|cōnantīs]], [[wikt:en:consili|cōnsilī]], [[wikt:en:eis#Latin|eīs]], [[wikt:en:finis#Latin|fīnīs]], [[wikt:en:hostis#Latin|hostīs]], [[wikt:en:imperi#Latin|imperī]], [[wikt:en:negoti|negōtī]], [[wikt:en:omnis#Latin|omnīs]], [[wikt:en:proeli|proelī]], proficīscentīs, [[wikt:en:resistentis|resistentīs]] </span> などは、<br>それぞれ <span style="font-family:Times New Roman;font-style:normal;font-size:15pt;">Haeduī, [[wikt:en:adpropinquabat|adpropinquābat]], [[wikt:en:cedentes#Latin|cēdentēs]], [[wikt:en:coniecerunt|coniēcērunt]], [[wikt:en:coniecisse|coniēcisse]], [[wikt:en:conlatis|conlātīs]], [[wikt:en:conlocarat|conlocārat]], [[wikt:en:conlocari|conlocārī]], [[wikt:en:conloquium#Latin|conloquium]], [[wikt:en:conantes|cōnantēs]], [[wikt:en:consilii|cōnsiliī]], [[wikt:en:iis#Latin|iīs]], [[wikt:en:fines#Latin|fīnēs]], [[wikt:en:hostes#Latin|hostēs]], [[wikt:en:imperii#Latin|imperiī]], [[wikt:en:negotii|negōtiī]], [[wikt:en:omnes#Latin|omnēs]], [[wikt:en:proelii|proeliī]], [[wikt:en:proficiscentes|proficīscentēs]], [[wikt:en:resistentes#Latin|resistentēs]] </span> などとした。
-->
*①項
**<span style="font-family:Times New Roman;font-style:normal;font-size:15pt;">[[wikt:en:aciei|aciēī]]<span style="font-size:10pt;"><sub> (単数・属格)</sub></span> : </span><span style="font-family:Times New Roman;font-style:oblique;font-size:15pt;">B<sup>c</sup>・ρ</span>系写本の記述で、<span style="font-family:Times New Roman;font-style:oblique;font-size:15pt;">Holmes, Seel, Hering</span> らは、こちらを支持する。
***<span style="font-family:Times New Roman;font-style:normal;font-size:15pt;">[[wikt:en:acie|aciē]]<span style="font-size:10pt;"><sub> (単数・奪格)</sub></span> : </span><span style="font-family:Times New Roman;font-style:oblique;font-size:15pt;">α・π</span>系写本の記述で、<span style="font-family:Times New Roman;font-style:oblique;font-size:15pt;">Pontet, Constans, Klotz</span> らは、こちらを支持する。
**<span style="font-family:Times New Roman;font-style:normal;font-size:15pt;">[[wikt:en:his#Latin|hīs]] : </span><span style="font-family:Times New Roman;font-style:oblique;font-size:15pt;">χ</span>系写本の記述で、<span style="font-family:Times New Roman;font-style:oblique;font-size:15pt;">Pontet, Holmes, Constans, Klotz, Seel</span> らは、こちらを支持する。
***<span style="font-family:Times New Roman;font-style:normal;font-size:15pt;">[[wikt:en:iis#Latin|iīs]] : </span><span style="font-family:Times New Roman;font-style:oblique;font-size:15pt;">φ・β</span>系写本の記述で、<span style="font-family:Times New Roman;font-style:oblique;font-size:15pt;">Hering</span> はこちらを支持する。
*②項
**<span style="font-family:Times New Roman;font-style:normal;font-size:15pt;">[[wikt:en:coniecerunt|coniēcērunt]] ([[wikt:en:coiecerunt|coiēcērunt]]) :</span><span style="font-family:Times New Roman;font-style:oblique;font-size:15pt;">α</span>系写本の記述で、<span style="font-family:Times New Roman;font-style:oblique;font-size:15pt;">Pontet, Holmes, Constans</span> らは、こちらを支持する。
***<span style="font-family:Times New Roman;font-style:normal;font-size:15pt;">[[wikt:en:dederunt|dedērunt]] : </span><span style="font-family:Times New Roman;font-style:oblique;font-size:15pt;">β</span>系写本の記述で、<span style="font-family:Times New Roman;font-style:oblique;font-size:15pt;">Klotz, Seel, Hering</span> らは、こちらを支持する。
*③項
**<span style="font-family:Times New Roman;font-style:normal;font-size:15pt;">[[wikt:en:congressi#Latin|congressī]] : </span>主要写本の記述で、多くの校訂者はこれを支持する。
***<span style="font-family:Times New Roman;font-style:normal;font-size:15pt;">[[wikt:en:congressae|congressae]] : </span><span style="font-family:Times New Roman;font-style:oblique;font-size:15pt;">[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Meusel|Meusel]]</span> による挿入提案で、<span style="font-family:Times New Roman;font-style:oblique;font-size:15pt;">Holmes</span> はこれを支持する。
*④項
**<span style="font-family:Times New Roman;font-style:normal;font-size:15pt;">at tōtīs ferē <u>castrīs</u> ā fronte et <u>ā</u> sinistrā parte nūdātīs : </span><span style="font-family:Times New Roman;font-style:oblique;font-size:15pt;">β</span>系写本の記述で、<span style="font-family:Times New Roman;font-style:oblique;font-size:15pt;">Holmes, Klotz, Seel, Hering</span> らは、こちらを採る。
**<span style="font-family:Times New Roman;font-style:normal;font-size:15pt;">at tōtīs ferē ā fronte et <u>ab</u> sinistrā parte nūdātīs <u>castrīs</u> : </span><span style="font-family:Times New Roman;font-style:oblique;font-size:15pt;">α</span>系写本の記述で、<span style="font-family:Times New Roman;font-style:oblique;font-size:15pt;">Pontet, Constans</span> らは、こちらを採る。
*⑤項
**<span style="font-family:Times New Roman;font-style:normal;font-size:15pt;"><span style="color:#b00;"><</span>ab<span style="color:#b00;">></span> : </span><span style="font-family:Times New Roman;font-style:oblique;font-size:15pt;">[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Meusel|Meusel]]</span> による挿入提案で、<span style="font-family:Times New Roman;font-style:oblique;font-size:15pt;">Holmes, Klotz</span> らは、これを支持する。
<span style="font-family:Times New Roman;font-style:normal;font-size:15pt;"></span>
<span style="font-family:Times New Roman;font-style:oblique;font-size:15pt;"></span>
<span style="color:#b00;"></span>
<span style="color:#800;"></span>
<span style="font-size:10pt;"></span>
<span style="background-color:#ff0;"></span>
== 注解 ==
=== 1項 ===
<span style="font-family:Times New Roman;font-size:20pt;"></span>
;語釈
<span style="font-family:Times New Roman;font-size:15pt;background-color:#fff;"></span>
<span style="font-family:Times New Roman;font-size:15pt;"></span>
<span style="font-family:Times New Roman;font-size:15pt;"></span>
<span style="background-color:#ccffcc;"></span>
<!--
;対訳
《 》 内は、訳者が説明のために補った語。<span style="font-family:Times New Roman;font-size:30pt;">{</span> <span style="font-family:Times New Roman;font-size:30pt;">}</span> 内は関係文。
<span style="font-family:Times New Roman;font-size:15pt;"></span>
-->
== 訳文 ==
*<span style="background-color:#dff;">訳文は、[[ガリア戦記_第2巻#23節]]</span>
== 脚注 ==
{{Reflist}}
== 解説 ==
<!--
{| class="wikitable" style="text-align:center"
|- style="height:23em;"
|
|
|}
-->
== 関連項目 ==
*[[ガリア戦記/注解編]]
**[[ガリア戦記 第2巻/注解]]
*[[ガリア戦記/用例集]]
== 関連記事 ==
== 外部リンク ==
[[Category:ガリア戦記 第2巻|23]] | null | 2022-03-02T15:44:16Z | [
"テンプレート:Reflist"
]
| https://ja.wikibooks.org/wiki/%E3%82%AC%E3%83%AA%E3%82%A2%E6%88%A6%E8%A8%98_%E7%AC%AC2%E5%B7%BB/%E6%B3%A8%E8%A7%A3/23%E7%AF%80 |
33,361 | 民事訴訟法第323条 | 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
(仮執行の宣言) | [
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"text": "法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法",
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| 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法 | [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]]
==条文==
(仮執行の宣言)
;第323条
: 上告裁判所は、原判決について不服の申立てがない部分に限り、申立てにより、決定で、仮執行の宣言をすることができる。
==解説==
==参照条文==
----
{{前後
|[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]]
|[[コンメンタール民事訴訟法#3|第3編 上訴]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#3-2|第2章 上告]]
|[[民事訴訟法第322条|第322条]]<br>(職権調査事項についての適用除外)
|[[民事訴訟法第324条|第324条]]<br>(最高裁判所への移送)
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[[category:民事訴訟法|323]] | null | 2023-01-03T00:34:36Z | [
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| https://ja.wikibooks.org/wiki/%E6%B0%91%E4%BA%8B%E8%A8%B4%E8%A8%9F%E6%B3%95%E7%AC%AC323%E6%9D%A1 |
33,362 | 民事訴訟法第298条 | 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
(第一審の訴訟行為の効力等) | [
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| 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法 | [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]]
==条文==
(第一審の訴訟行為の効力等)
;第298条
# 第一審においてした訴訟行為は、控訴審においてもその効力を有する。
# [[民事訴訟法第167条|第167条]]の規定は、第一審において準備的口頭弁論を終了し、又は弁論準備手続を終結した事件につき控訴審で攻撃又は防御の方法を提出した当事者について、[[民事訴訟法第178条|第178条]]の規定は、第一審において書面による準備手続を終結した事件につき同条の陳述又は確認がされた場合において控訴審で攻撃又は防御の方法を提出した当事者について準用する。
==解説==
==参照条文==
----
{{前後
|[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]]
|[[コンメンタール民事訴訟法#3|第3編 上訴]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#3-1|第1章 控訴]]<br>
|[[民事訴訟法第297条|第297条]]<br>(第一審の訴訟手続の規定の準用)
|[[民事訴訟法第299条|第299条]]<br>(第一審の管轄違いの主張の制限)
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[[category:民事訴訟法|298]] | null | 2023-01-03T00:27:35Z | [
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| https://ja.wikibooks.org/wiki/%E6%B0%91%E4%BA%8B%E8%A8%B4%E8%A8%9F%E6%B3%95%E7%AC%AC298%E6%9D%A1 |
33,363 | 民事訴訟法第324条 | 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
(最高裁判所への移送) | [
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"title": "条文"
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| 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法 | [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]]
==条文==
(最高裁判所への移送)
;第324条
: 上告裁判所である高等裁判所は、最高裁判所規則で定める事由があるときは、決定で、事件を最高裁判所に移送しなければならない。
==解説==
==参照条文==
----
{{前後
|[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]]
|[[コンメンタール民事訴訟法#3|第3編 上訴]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#3-2|第2章 上告]]
|[[民事訴訟法第323条|第323条]]<br>(仮執行の宣言)
|[[民事訴訟法第325条|第325条]]<br>(破棄差戻し等)
}}
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[[category:民事訴訟法|324]] | null | 2023-01-03T00:34:53Z | [
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| https://ja.wikibooks.org/wiki/%E6%B0%91%E4%BA%8B%E8%A8%B4%E8%A8%9F%E6%B3%95%E7%AC%AC324%E6%9D%A1 |
33,365 | 民事訴訟法第320条 | 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
(調査の範囲) | [
{
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"text": "法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法",
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"text": "(調査の範囲)",
"title": "条文"
}
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| 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法 | [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]]
==条文==
(調査の範囲)
;第320条
: 上告裁判所は、上告の理由に基づき、不服の申立てがあった限度においてのみ調査をする。
==解説==
==参照条文==
----
{{前後
|[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]]
|[[コンメンタール民事訴訟法#3|第3編 上訴]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#3-2|第2章 上告]]<br>
|[[民事訴訟法第319条|第319条]]<br>(口頭弁論を経ない上告の棄却)
|[[民事訴訟法第321条|第321条]]<br>(原判決の確定した事実の拘束)
}}
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[[category:民事訴訟法|320]] | null | 2023-01-03T00:33:52Z | [
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"テンプレート:Stub"
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| https://ja.wikibooks.org/wiki/%E6%B0%91%E4%BA%8B%E8%A8%B4%E8%A8%9F%E6%B3%95%E7%AC%AC320%E6%9D%A1 |
33,366 | 民事訴訟法第329条 | 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
(受命裁判官等の裁判に対する不服申立て) | [
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"text": "法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法",
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"text": "(受命裁判官等の裁判に対する不服申立て)",
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| 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法 | [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]]
==条文==
(受命裁判官等の裁判に対する不服申立て)
;第329条
# 受命裁判官又は受託裁判官の裁判に対して不服がある当事者は、受訴裁判所に異議の申立てをすることができる。ただし、その裁判が受訴裁判所の裁判であるとした場合に抗告をすることができるものであるときに限る。
# 抗告は、前項の申立てについての裁判に対してすることができる。
# 最高裁判所又は高等裁判所が受訴裁判所である場合における第1項の規定の適用については、同項ただし書中「受訴裁判所」とあるのは、「地方裁判所」とする。
==解説==
==参照条文==
----
{{前後
|[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]]
|[[コンメンタール民事訴訟法#3|第3編 上訴]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#3-3|第3章 抗告]]<br>
|[[民事訴訟法第328条|第328条]]<br>(抗告をすることができる裁判)
|[[民事訴訟法第330条|第330条]]<br>(再抗告)
}}
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[[category:民事訴訟法|329]] | null | 2023-01-03T00:36:20Z | [
"テンプレート:前後",
"テンプレート:Stub"
]
| https://ja.wikibooks.org/wiki/%E6%B0%91%E4%BA%8B%E8%A8%B4%E8%A8%9F%E6%B3%95%E7%AC%AC329%E6%9D%A1 |
33,367 | 民事訴訟法第336条 | 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
(特別抗告) | [
{
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"text": "法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法",
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},
{
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"text": "(特別抗告)",
"title": "条文"
}
]
| 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法 | [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]]
==条文==
(特別抗告)
;第336条
# 地方裁判所及び簡易裁判所の決定及び命令で不服を申し立てることができないもの並びに高等裁判所の決定及び命令に対しては、その裁判に憲法の解釈の誤りがあることその他憲法の違反があることを理由とするときに、最高裁判所に特に抗告をすることができる。
# 前項の抗告は、裁判の告知を受けた日から5日の不変期間内にしなければならない。
# 第1項の抗告及びこれに関する訴訟手続には、その性質に反しない限り、[[民事訴訟法第327条|第327条]]第1項の上告及びその上告審の訴訟手続に関する規定並びに[[民事訴訟法第334条|第334条]]第2項の規定を準用する。
==解説==
==参照条文==
----
{{前後
|[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]]
|[[コンメンタール民事訴訟法#3|第3編 上訴]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#3-3|第3章 抗告]]<br>
|[[民事訴訟法第335条|第335条]]<br>(口頭弁論に代わる審尋)
|[[民事訴訟法第337条|第337条]]<br>(許可抗告)
}}
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33,368 | 民事訴訟法第337条 | 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
(許可抗告) | [
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| 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法 | [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]]
==条文==
(許可抗告)
;第337条
# 高等裁判所の決定及び命令([[民事訴訟法第330条|第330条]]の抗告及び次項の申立てについての決定及び命令を除く。)に対しては、[[民事訴訟法第336条|前条]]第1項の規定による場合のほか、その高等裁判所が次項の規定により許可したときに限り、最高裁判所に特に抗告をすることができる。ただし、その裁判が地方裁判所の裁判であるとした場合に抗告をすることができるものであるときに限る。
# 前項の高等裁判所は、同項の裁判について、最高裁判所の判例(これがない場合にあっては、大審院又は上告裁判所若しくは抗告裁判所である高等裁判所の判例)と相反する判断がある場合その他の法令の解釈に関する重要な事項を含むと認められる場合には、申立てにより、決定で、抗告を許可しなければならない。
# 前項の申立てにおいては、[[民事訴訟法第336条|前条]]第1項に規定する事由を理由とすることはできない。
# 第2項の規定による許可があった場合には、第1項の抗告があったものとみなす。
# 最高裁判所は、裁判に影響を及ぼすことが明らかな法令の違反があるときは、原裁判を破棄することができる。
# [[民事訴訟法第313条|第313条]]、[[民事訴訟法第315条|第315条]]及び[[民事訴訟法第336条|前条]]第2項の規定は第2項の申立てについて、[[民事訴訟法第318条|第318条]]第3項の規定は第2項の規定による許可をする場合について、同条第4項後段及び前条第3項の規定は第2項の規定による許可があった場合について準用する。
==解説==
==参照条文==
----
{{前後
|[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]]
|[[コンメンタール民事訴訟法#3|第3編 上訴]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#3-3|第3章 抗告]]<br>
|[[民事訴訟法第336条|第336条]]<br>(特別抗告)
|[[民事訴訟法第338条|第338条]]<br>(再審の事由)
}}
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33,369 | 民事訴訟法第330条 | 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
(再抗告) | [
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| 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法 | [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]]
==条文==
(再抗告)
;第330条
: 抗告裁判所の決定に対しては、その決定に憲法の解釈の誤りがあることその他憲法の違反があること、又は決定に影響を及ぼすことが明らかな法令の違反があることを理由とするときに限り、更に抗告をすることができる。
==解説==
==参照条文==
----
{{前後
|[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]]
|[[コンメンタール民事訴訟法#3|第3編 上訴]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#3-3|第3章 抗告]]<br>
|[[民事訴訟法第329条|第329条]]<br>(受命裁判官等の裁判に対する不服申立て)
|[[民事訴訟法第331条|第331条]]<br>(控訴又は上告の規定の準用)
}}
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33,370 | 民事訴訟法第340条 | 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
(管轄裁判所)
| [
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| 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法 | [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]]
== 条文 ==
(管轄裁判所)
;第340条
# 再審の訴えは、不服の申立てに係る判決をした裁判所の管轄に専属する。
# 審級を異にする裁判所が同一の事件についてした判決に対する再審の訴えは、上級の裁判所が併せて管轄する。
==解説==
==参照条文==
==判例==
{{前後
|[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]]
|[[コンメンタール民事訴訟法#4|第4編 再審]]<br>
|[[民事訴訟法第339条|第339条]]<br>
|[[民事訴訟法第341条|第341条]]<br>(再審の訴訟手続)
}}
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33,371 | 民事訴訟法第341条 | 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法>民事訴訟規則
(再審の訴訟手続)
| [
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| 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法>民事訴訟規則 | [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]]>[[コンメンタール民事訴訟規則|民事訴訟規則]]
== 条文 ==
(再審の訴訟手続)
;第341条
: 再審の訴訟手続には、その性質に反しない限り、各審級における訴訟手続に関する規定を準用する。
==解説==
==参照条文==
==判例==
{{前後
|[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]]
|[[コンメンタール民事訴訟法#4|第4編 再審]]<br>
|[[民事訴訟法第340条|第340条]]<br>(管轄裁判所)
|[[民事訴訟法第342条|第342条]]<br>(再審期間)
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33,372 | 民事訴訟法第342条 | 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
(再審期間)
| [
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| 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法 | [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]]
== 条文 ==
(再審期間)
;第342条
# 再審の訴えは、当事者が判決の確定した後再審の事由を知った日から30日の不変期間内に提起しなければならない。
# 判決が確定した日(再審の事由が判決の確定した後に生じた場合にあっては、その事由が発生した日)から5年を経過したときは、再審の訴えを提起することができない。
# 前二項の規定は、[[民事訴訟法第338条|第338条]]第1項第三号に掲げる事由のうち代理権を欠いたこと及び同項第十号に掲げる事由を理由とする再審の訴えには、適用しない。
==解説==
==参照条文==
==判例==
{{前後
|[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]]
|[[コンメンタール民事訴訟法#4|第4編 再審]]<br>
|[[民事訴訟法第341条|第341条]]<br>(再審の訴訟手続)
|[[民事訴訟法第343条|第343条]]<br>(再審の訴状の記載事項)
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33,373 | 民事訴訟法第343条 | 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
(再審の訴状の記載事項)
| [
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| 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法 | [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]]
== 条文 ==
(再審の訴状の記載事項)
;第343条
: 再審の訴状には、次に掲げる事項を記載しなければならない。
:: 一 当事者及び法定代理人
:: 二 不服の申立てに係る判決の表示及びその判決に対して再審を求める旨
:: 三 不服の理由
==解説==
==参照条文==
==判例==
{{前後
|[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]]
|[[コンメンタール民事訴訟法#4|第4編 再審]]<br>
|[[民事訴訟法第342条|第342条]]<br>(再審期間)
|[[民事訴訟法第344条|第344条]]<br>(不服の理由の変更)
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33,374 | 民事訴訟法第344条 | 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法>民事訴訟規則
(不服の理由の変更)
| [
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| 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法>民事訴訟規則 | [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]]>[[コンメンタール民事訴訟規則|民事訴訟規則]]
== 条文 ==
(不服の理由の変更)
;第344条
: 再審の訴えを提起した当事者は、不服の理由を変更することができる。
==解説==
==参照条文==
==判例==
{{前後
|[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]]
|[[コンメンタール民事訴訟法#4|第4編 再審]]<br>
|[[民事訴訟法第343条|第343条]]<br>(再審の訴状の記載事項)
|[[民事訴訟法第345条|第345条]]<br>(再審の訴えの却下等)
}}
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[[category:民事訴訟法|344]] | null | 2023-01-03T00:40:26Z | [
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33,375 | 民事訴訟法第345条 | 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
(再審の訴えの却下等)
| [
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}
]
| 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法 | [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]]
== 条文 ==
(再審の訴えの却下等)
;第345条
# 裁判所は、再審の訴えが不適法である場合には、決定で、これを却下しなければならない。
# 裁判所は、再審の事由がない場合には、決定で、再審の請求を棄却しなければならない。
# 前項の決定が確定したときは、同一の事由を不服の理由として、更に再審の訴えを提起することができない。
==解説==
==参照条文==
==判例==
{{前後
|[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]]
|[[コンメンタール民事訴訟法#4|第4編 再審]]<br>
|[[民事訴訟法第344条|第344条]]<br>(不服の理由の変更)
|[[民事訴訟法第346条|第346条]]<br>(再審開始の決定)
}}
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[[category:民事訴訟法|345]] | null | 2023-01-03T00:40:42Z | [
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33,376 | 民事訴訟法第346条 | 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
(再審開始の決定)
| [
{
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"text": "法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法",
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| 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法 | [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]]
== 条文 ==
(再審開始の決定)
;第346条
# 裁判所は、再審の事由がある場合には、再審開始の決定をしなければならない。
# 裁判所は、前項の決定をする場合には、相手方を審尋しなければならない。
==解説==
==参照条文==
==判例==
{{前後
|[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]]
|[[コンメンタール民事訴訟法#4|第4編 再審]]<br>
|[[民事訴訟法第345条|第345条]]<br>(再審の訴えの却下等)
|[[民事訴訟法第347条|第347条]]<br>(即時抗告)
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[[category:民事訴訟法|346]] | null | 2023-01-03T00:40:56Z | [
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33,377 | 民事訴訟法第347条 | 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法>民事訴訟規則
(即時抗告)
| [
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{
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}
]
| 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法>民事訴訟規則 | [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]]>[[コンメンタール民事訴訟規則|民事訴訟規則]]
== 条文 ==
(即時抗告)
;第347条
: [[民事訴訟法第345条|第345条]]第1項及び第2項並びに[[民事訴訟法第346条|前条]]第1項の決定に対しては、即時抗告をすることができる。
==解説==
==参照条文==
==判例==
{{前後
|[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]]
|[[コンメンタール民事訴訟法#4|第4編 再審]]<br>
|[[民事訴訟法第346条|第346条]]<br>(再審開始の決定)
|[[民事訴訟法第348条|第348条]]<br>(本案の審理及び裁判)
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[[category:民事訴訟法|347]] | null | 2023-01-03T00:41:12Z | [
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| https://ja.wikibooks.org/wiki/%E6%B0%91%E4%BA%8B%E8%A8%B4%E8%A8%9F%E6%B3%95%E7%AC%AC347%E6%9D%A1 |
33,378 | 民事訴訟法第348条 | 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
(本案の審理及び裁判)
| [
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| 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法 | [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]]
== 条文 ==
(本案の審理及び裁判)
;第348条
# 裁判所は、再審開始の決定が確定した場合には、不服申立ての限度で、本案の審理及び裁判をする。
# 裁判所は、前項の場合において、判決を正当とするときは、再審の請求を棄却しなければならない。
# 裁判所は、前項の場合を除き、判決を取り消した上、更に裁判をしなければならない。
==解説==
==参照条文==
==判例==
{{前後
|[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]]
|[[コンメンタール民事訴訟法#4|第4編 再審]]<br>
|[[民事訴訟法第347条|第347条]]<br>(即時抗告)
|[[民事訴訟法第349条|第349条]]<br>(決定又は命令に対する再審)
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[[category:民事訴訟法|348]] | null | 2023-01-03T00:41:29Z | [
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| https://ja.wikibooks.org/wiki/%E6%B0%91%E4%BA%8B%E8%A8%B4%E8%A8%9F%E6%B3%95%E7%AC%AC348%E6%9D%A1 |
33,380 | 音声ファイルで聴くクラシック音楽入門/動画ファイルで視聴してみよう | クラシック音楽がどのように演奏されるのか、実際のオーケストラの演奏などを動画で鑑賞してみましょう。
再生時間の短いものから順に並べています。
フランスの作曲家ベルリオーズ (1803-69)が1830年に作曲した『幻想交響曲』は、全5楽章の動画がそろっています。
※米国の Midwest Young Artists Conservatory というオーケストラによる演奏で、動画はWebM、再生時間の合計は、52分33秒ほどになります。
サクソフォーン(サクソフォン、サックス)の演奏を動画で鑑賞してみましょう。
|- ! colspan="6" |
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:13pt;" ! style="font-size:11pt;"|[[|border|100px]] | style="font-size:10pt;"|[[:|分秒]] | style="font-size:9pt;"|
| [
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| null | <!--【2022年1月20日起稿】-->
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|-
|[[File:Redhat-sound video.png|border|150px]]
|[[File:Posaunenquartett der Berliner Philharmoniker und Westfalen Winds.jpg|border|400px|]]
|[[File:Crystal Project video camera.png|border|200px]]
|}
</div>
== クラシック音楽を動画で鑑賞する ==
クラシック音楽がどのように演奏されるのか、実際のオーケストラの演奏などを動画で鑑賞してみましょう。
==動画==
再生時間の短いものから順に並べています。
{| class="wikitable"
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:15pt;"
!作曲者
! style="width:12em;" |曲 名
! style="font-size:10pt;"|動画ファイル
! style="font-size:10pt;width:5em;"|再生時間・<br>保存形式・<br>伝送速度
! style="width:15em;"|コメント
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:13pt;" <!--【◆J.シュトラウス2世「トリッチ・トラッチ・ポルカ」】-->
!<!--作曲者--> style="font-size:11pt;"|[[w:ヨハン・シュトラウス2世|J.シュトラウス2世]]
|<!--曲 名-->[[w:トリッチ・トラッチ・ポルカ|トリッチ・トラッチ・ポルカ]]
|<!-- file -->[[File:Akkordeonorchester Hof - Tritsch-Tratsch Polka.webm|border|100px]]
|<!--リンク--> style="font-size:10pt;"|[[:File:Akkordeonorchester Hof - Tritsch-Tratsch Polka.webm|2分37秒<br>WebM<br>1.07 Mbps]]
| style="font-size:11pt;"|テンポの速い、明るく軽快な曲です
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:13pt;" <!--【◆チャイコフスキー「アンダンテ・カンタービレ」】-->
!<!--作曲者--> style="font-size:11pt;"|[[w:ピョートル・チャイコフスキー|チャイコフスキー]]
|<!--曲 名-->『[[w:弦楽四重奏曲第1番 (チャイコフスキー)|弦楽四重奏曲第1番]]』<br> より 第2楽章<br><span style="font-size:14pt;">'''アンダンテ・カンタービレ'''</span>
|<!-- file -->[[File:Tchaikovsky - Andante Cantabile - performed by Nina Kotova and Russian String Orchestra, conducted by Misha Rachlevsky - October 27, 2019 - San Fernando Cathedral, San Antonio, Texas.webm|border|100px]]
|<!--リンク--> style="font-size:10pt;"|[[:File:Tchaikovsky - Andante Cantabile - performed by Nina Kotova and Russian String Orchestra, conducted by Misha Rachlevsky - October 27, 2019 - San Fernando Cathedral, San Antonio, Texas.webm|6分28秒<br>WebM<br>791 kbps]]
|<!--コメント--> style="font-size:11pt;"|この第2楽章「アンダンテ・カンタービレ」は、甘美な旋律でとても有名な曲です。
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:13pt;" <!--【◆ベートーヴェン「運命」】-->
!<!--作曲者--> style="font-size:11pt;"|[[w:ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン|ベートーヴェン]]
|<!--曲 名-->[[w:交響曲第5番 (ベートーヴェン)|『'''交響曲第5番「運命」''']]』<br> より 第1楽章
|<!-- file -->[[File:Beethoven Symphony No. 5, Mvmt 1 - University of Colorado Boulder Symphony Orchestra.webm|border|100px]]
|<!--リンク--> style="font-size:10pt;"|[[:File:Beethoven Symphony No. 5, Mvmt 1 - University of Colorado Boulder Symphony Orchestra.webm|7分20秒<br>WebM<br>19.03 Mbps]]
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|「ジャジャジャジャーン」というとても印象的な冒頭は<br>作曲者自身が「運命が扉を叩く」音と説明したと伝えられ、ベートーヴェンの代表曲の一つになりました
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:13pt;" <!--【◆ドヴォルザーク「交響曲第8番」】-->
!<!--作曲者--> style="font-size:11pt;"|[[w:アントニン・ドヴォルザーク|ドヴォルザーク]]
|<!--曲 名-->『[[w:交響曲第8番 (ドヴォルザーク)|交響曲第8番]]』<br> より 第1楽章
|<!-- file -->[[File:MYA Philharmonia Orchestra- Symphony No 8 in G - Op 88 I Allegro con brio.webm|border|100px]]
|<!--リンク--> style="font-size:10pt;"|[[:File:MYA Philharmonia Orchestra- Symphony No 8 in G - Op 88 I Allegro con brio.webm|11分20秒<br>WebM<br>2.89 Mbps]]
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|「[[w:交響曲第9番 (ドヴォルザーク)|交響曲第9番「新世界」]]」はアメリカの影響が感じられるのに対し、<br>この曲はボヘミア風で陽気な曲です
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:13pt;" <!--【◆ドビュッシー「牧神の午後への前奏曲」】-->
!<!--作曲者--> style="font-size:11pt;"|[[w:クロード・ドビュッシー|ドビュッシー]]
|<!--曲 名-->『[[w:牧神の午後への前奏曲|牧神の午後への前奏曲]]』
|<!-- file -->[[File:Claude Debussy - Prélude à l'après midi d'un Faune. Natalia Ensemble.webm|border|100px]]
|<!--リンク--> style="font-size:10pt;"|[[:File:Claude Debussy - Prélude à l'après midi d'un Faune. Natalia Ensemble.webm|12分1秒<br>WebM<br> 2.05 Mbps]]
|<!--コメント--> style="font-size:11pt;"|けだるく幻想的・夢想的な曲です。<br>高画質・音質でおすすめ
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:13pt;" <!--【◆チャイコフスキー「1812年序曲」】-->
!<!--作曲者--> style="font-size:11pt;"|[[w:ピョートル・チャイコフスキー|チャイコフスキー]]
|<!--曲 名-->[[w:1812年 (序曲)|大序曲「1812年序曲」]]
|<!-- file -->[[File:2005 1812 Overture.ogv|border|100px]]
|<!--リンク--> style="font-size:10pt;"|[[:File:2005 1812 Overture.ogv|16分29秒<br>Ogv<br>580 kbps]]
|<!--コメント--> style="font-size:11pt;"|軍楽隊が大砲をドーンと打ち鳴らす勇壮な曲です
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:13pt;" <!--【◆チャイコフスキー「交響曲第5番」】-->
!<!--作曲者--> style="font-size:11pt;"|[[w:ピョートル・チャイコフスキー|チャイコフスキー]]
|<!--曲 名-->『'''[[w:交響曲第5番 (チャイコフスキー)|交響曲第5番]]'''』
|<!-- file -->[[File:Tchaikovsky - Otto Klemperer conducts Symphony No. 5.webm|border|100px]]
|<!--リンク--> style="font-size:10pt;"|[[:File:Tchaikovsky - Otto Klemperer conducts Symphony No. 5.webm|45分 38秒<br>WebM<br>117 kbps]]
|<!--コメント--> style="font-size:11pt;"|チャイコフスキーの三大交響曲の中でも人気の曲を全楽章、名指揮者[[w:オットー・クレンペラー|オットー・クレンペラー]]の指揮でじっくり聴きましょう。
|}
<div style="background-color:#ffd;">
===ベルリオーズ「幻想交響曲」===
フランスの作曲家[[w:エクトル・ベルリオーズ|ベルリオーズ (1803-69)]]が[[w:1830年|1830年]]に作曲した『[[w:幻想交響曲|幻想交響曲]]』は、全5楽章の動画がそろっています。
:楽章が五つあったり、各楽章に表題があったりと異例な「交響曲」ですが、[[w:交響詩|交響詩]]の先駆け的な過渡期の作品です。
:フランス人の作曲家による代表的な交響曲なので、ドイツ人による交響曲とは違った味わいのある曲です。
{| class="wikitable"
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:11pt;"<!--【◆ベルリオーズ「幻想交響曲」】-->
| rowspan="5" |[[画像:Berlioz Petit BNF Gallica-crop.jpg|200px]]<br>[[w:エクトル・ベルリオーズ|ベルリオーズ (1803-69)]]
! colspan="6"|<span style="font-size:13pt;">[[w:エクトル・ベルリオーズ|エクトル・ベルリオーズ]]『'''[[w:幻想交響曲|幻想交響曲]]'''』(作品番号14)</span><br><span style="font-family:Times New Roman;font-size:18pt;">Hector Berlioz: ''La Symphonie fantastique, op. 14''</span>
|-
! style="font-size:10pt;"|楽 章
! style="font-size:10pt;"|第1楽章<br>「夢、情熱」
! style="font-size:10pt;"|第2楽章<br>「舞踏会」
! style="font-size:10pt;"|第3楽章<br>「野の風景」
! style="font-size:10pt;"|第4楽章<br>「断頭台への行進」
! style="font-size:10pt;"|第5楽章<br>「魔女の夜宴の夢」
|-
! style="font-size:10pt;"|動画<br>ファイル
|<!--file 第1楽章-->[[File:MYA Symphony Orchestra- Symphonie Fanstastique I Reveries, Passions.webm|border|100px]]
|<!--file 第2楽章-->[[File:MYA Symphony Orchestra- Symphonie Fantastique II Un Ball.webm|border|100px]]
|<!--file 第3楽章-->[[File:MYA Symphony Orchestra- Symphonie Fantastique III Scene aux champs.webm|border|100px]]
|<!--file 第4楽章-->[[File:MYA Symphony Orchestra- Symphonie Fantastique IV Marche au supplice.webm|border|100px]]
|<!--file 第5楽章-->[[File:10 Berlioz Symphonie Fantastique V Songe d'une nuit du sabbat.webm|border|100px]]
|-
! style="font-size:10pt;width:5em;"|再生時間・<br>サイズ
|<!--リンク 第1楽章--> style="font-size:10pt;"|[[:File:MYA Symphony Orchestra- Symphonie Fanstastique I Reveries, Passions.webm|14分4秒<br>3.44 Mbps]]
|<!--リンク 第2楽章--> style="font-size:10pt;"|[[:File:MYA Symphony Orchestra- Symphonie Fantastique II Un Ball.webm|7分40秒<br>1.7 Mbps]]
|<!--リンク 第3楽章--> style="font-size:10pt;"|[[:File:MYA Symphony Orchestra- Symphonie Fantastique III Scene aux champs.webm|14分29秒<br>3.18 Mbps]]
|<!--リンク 第4楽章--> style="font-size:10pt;"|[[:File:MYA Symphony Orchestra- Symphonie Fantastique IV Marche au supplice.webm|4分43秒<br>3.89 Mbps]]
|<!--リンク 第5楽章--> style="font-size:10pt;"|[[:File:10 Berlioz Symphonie Fantastique V Songe d'une nuit du sabbat.webm|11分37秒<br>3.69 Mbps]]
|-
!コメント
|<!--コメント 第1楽章--> style="font-size:9pt;"|
|<!--コメント 第2楽章--> style="font-size:9pt;"|
|<!--コメント 第3楽章--> style="font-size:9pt;"|
|<!--コメント 第4楽章--> style="font-size:9pt;"|
|<!--コメント 第5楽章--> style="font-size:9pt;"|
|}
<span style="font-size:10pt;">※米国の ''[[w:en:Midwest Young Artists Conservatory|Midwest Young Artists Conservatory]]'' というオーケストラによる演奏で、動画はWebM、再生時間の合計は、52分33秒ほどになります。</span>
</div>
=== サクソフォーンの演奏 ===
[[w:サクソフォーン|サクソフォーン]](サクソフォン、サックス)の演奏を動画で鑑賞してみましょう。
{| class="wikitable"
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:15pt;"
!作曲者
!曲 名
! style="font-size:10pt;"|動画ファイル
! style="font-size:10pt;width:5em;"|再生時間・<br>保存形式・<br>サイズ
!コメント
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:13pt;" <!--【パガニーニ「24の奇想曲」】-->
!<!--作曲者--> style="font-size:11pt;"|[[w:ニコロ・パガニーニ|パガニーニ]]
|<!--曲 名-->[[w:24の奇想曲|24の奇想曲]]<br>より 第5番
|<!-- file -->[[File:Niccolò Paganini - Caprice No.5 - David Hernando.ogv|border|100px]]
|<!--リンク--> style="font-size:10pt;"|[[:File:Niccolò Paganini - Caprice No.5 - David Hernando.ogv|3分17秒<br>Ogv<br>2.51 Mbps]]
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|本来はヴァイオリンの独奏曲ですが、<br>サックスで演奏しています
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:13pt;" <!--【アルベニス「アストゥリアス」】-->
!<!--作曲者--> style="font-size:11pt;"|[[w:イサーク・アルベニス|アルベニス]]
|<!--曲 名-->[[w:アストゥリアス(伝説)|アストゥリアス]]
|<!-- file -->[[File:Isaac Albeniz - Asturias - David Hernando.ogv|border|100px]]
|<!--リンク--> style="font-size:10pt;"|[[:File:Isaac Albeniz - Asturias - David Hernando.ogv|5分47秒<br>Ogg<br>2.11 Mbps]]
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|本来はクラシックギターの名曲ですが、<br>サックスで演奏しています
|}
=== オーボエの演奏 ===
{| class="wikitable"
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:15pt;"
!作曲者
!曲 名
! style="font-size:10pt;"|動画ファイル
! style="font-size:10pt;width:5em;"|再生時間・<br>保存形式・<br>サイズ
!コメント
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:13pt;" <!--【フェルリンク「オーボエのための48の練習曲」】-->
!<!--作曲者--> style="font-size:11pt;"|フェルリンク<ref>フランツ=ヴィルヘルム・フェルリンク([[w:en:Franz Wilhelm Ferling|Franz Wilhelm Ferling (1796-1874)]])はドイツのオーボエ奏者・クラリネット奏者・作曲家。</ref>
|<!--曲 名--> style="font-size:9pt;"|48の練習曲
|<!-- file -->[[File:Ferling Oboe Study No 28 Aaron Hill video.webm|border|100px]]
|<!--リンク--> style="font-size:10pt;"|[[:File:Ferling Oboe Study No 28 Aaron Hill video.webm|52秒<br>WebM<br>768 kbps]]
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|オーボエのための練習曲の一つです
|}
<!-- これより予備タグ -->
<div style="color:#fefefe">
<span style="font-family:Times New Roman;font-size:15pt;"></span>
<span style="font-size:10pt;"></span>
<!--
style="font-size:11pt;"|
-->
|- <!--【】-->
! colspan="6" |
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:13pt;" <!--【◆】-->
!<!--作曲者--> style="font-size:11pt;"|<!--[[w:|]]
|<!--曲 名--><!--[[w:|]]
|<!-- file -->[[|border|100px]]
|<!--リンク--> style="font-size:10pt;"|[[:|分秒<br><br>]]
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|
</div>
==著作権についての注記==
:[[音声ファイルで聴くクラシック音楽入門#著作権についての注記]] を参照。
==脚注==
<references/>
== 関連項目 ==
*[[音声ファイルで聴くクラシック音楽入門]]
**[[音声ファイルで聴くクラシック音楽入門/行進曲|/行進曲]]
**[[音声ファイルで聴くクラシック音楽入門/バロック音楽・古楽/チェンバロの曲|/チェンバロの曲]]
**[[音声ファイルで聴くクラシック音楽入門/動画ファイルで視聴してみよう|/動画ファイルで視聴してみよう]]
**[[音声ファイルで聴くクラシック音楽入門/外部音源|/外部音源]]
**[[音声ファイルで聴くクラシック音楽入門/作曲家の一覧|/作曲家の一覧]]
== 関連記事 ==
{{Commons|Category:Videos of classical music|クラシック音楽の動画}}
{{Commons|Category:Videos of musical instruments|楽器の動画}}
{{Commons|Category:Videos of musicians|ミュージシャンの動画}}
{{Commons|Category:Video files of music by Johann Sebastian Bach|バッハの音楽動画}}
<!--
{{Commons||}}
-->
[[Category:音声ファイルで聴くクラシック音楽入門|とうか]] | null | 2022-05-08T02:18:54Z | [
"テンプレート:Commons"
]
| https://ja.wikibooks.org/wiki/%E9%9F%B3%E5%A3%B0%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%81%A7%E8%81%B4%E3%81%8F%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%83%E3%82%AF%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E5%85%A5%E9%96%80/%E5%8B%95%E7%94%BB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%81%A7%E8%A6%96%E8%81%B4%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%BF%E3%82%88%E3%81%86 |
33,382 | 民事訴訟法第387条 | 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
(支払督促の記載事項) | [
{
"paragraph_id": 0,
"tag": "p",
"text": "法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法",
"title": ""
},
{
"paragraph_id": 1,
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"text": "(支払督促の記載事項)",
"title": "条文"
}
]
| 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法 | [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]]
==条文==
(支払督促の記載事項)
;第387条
: 支払督促には、次に掲げる事項を記載し、かつ、債務者が支払督促の送達を受けた日から2週間以内に督促異議の申立てをしないときは債権者の申立てにより仮執行の宣言をする旨を付記しなければならない。
:: 一 [[民事訴訟法第382条|第382条]]の給付を命ずる旨
:: 二 請求の趣旨及び原因
:: 三 当事者及び法定代理人
==解説==
==参照条文==
{{前後
|[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]]
|[[コンメンタール民事訴訟法#7|第7編 督促手続]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#7-1|第1章 総則]]
|[[民事訴訟法第386条|第386条]]<br>(支払督促の発付等)
|[[民事訴訟法第388条|第388条]]<br>(支払督促の送達)
}}
{{stub}}
[[category:民事訴訟法|387]] | null | 2023-01-03T00:51:52Z | [
"テンプレート:前後",
"テンプレート:Stub"
]
| https://ja.wikibooks.org/wiki/%E6%B0%91%E4%BA%8B%E8%A8%B4%E8%A8%9F%E6%B3%95%E7%AC%AC387%E6%9D%A1 |
33,385 | ガイウス・ユリウス・カエサルの著作/古代ローマの軍旗類 | カエサルの『ガリア戦記』や『内乱記』には、軍旗の類いが何度か言及されているが、理解の助けのために、ここで概観する。
『ガリア戦記』や『内乱記』には、以下の単語がたびたび出て来る。
| [
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"text": "カエサルの『ガリア戦記』や『内乱記』には、軍旗の類いが何度か言及されているが、理解の助けのために、ここで概観する。",
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"text": "『ガリア戦記』や『内乱記』には、以下の単語がたびたび出て来る。",
"title": "おもなローマ軍の軍旗類"
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"text": "",
"title": "おもなローマ軍の軍旗類"
},
{
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"tag": "p",
"text": "",
"title": "おもなローマ軍の軍旗類"
},
{
"paragraph_id": 4,
"tag": "p",
"text": "",
"title": "関連記事"
},
{
"paragraph_id": 5,
"tag": "p",
"text": "",
"title": "関連記事"
}
]
| カエサルの『ガリア戦記』や『内乱記』には、軍旗の類いが何度か言及されているが、理解の助けのために、ここで概観する。 | <div style="text-align:center">
{|
|-
|[[画像:Roman soldiers with aquilifer signifer centurio 70 aC.jpg|thumb|right|500px|古代ローマの軍団の再演。]]
| style="vertical-align:top;" |[[画像:Aquilifer.JPG|thumb|right|250px|ローマ軍の軍旗手の再演。左にシグヌム、右にアクィラ(鷲の徽章)が見える。]]
|}
</div>
カエサルの『'''[[ガリア戦記]]'''』や『'''[[内乱記]]'''』には、軍旗の類いが何度か言及されているが、理解の助けのために、ここで概観する。
==おもなローマ軍の軍旗類==
[[画像:Villa-borg-2011-legionaere.ogv|thumb|right|250px|ローマ軍団の再演イベントの動画。<br>冒頭の軍旗に注目。]]
『'''[[ガリア戦記]]'''』や『'''[[内乱記]]'''』には、以下の単語がたびたび出て来る。
*Wiktionary
**[[wikt:en:aquila#Latin|aquila]] (''the standard (of an eagle) carried by a Roman legion'')
***[[wikt:en:aquilifer#Latin|aquilifer]] (''standard-bearer (officer who carried the eagle standard of a legion)'')
**[[wikt:en:insigne#Latin|insigne]]
**[[wikt:en:signum#Latin|signum]] (''emblem, ensign'')
**[[wikt:en:signifer#Latin|signifer]] (''standard-bearer, sign-bearer, ensign'')
**[[wikt:en:vexillum#Latin|vēxillum]] (''flag, banner'')
**vexillarius
<span style="font-family:Times New Roman;font-size:15pt;"></span>
<div style="text-align:center">
{|
|-
|[[画像:Roman Standards.jpg|thumb|right|350px|古代ローマの軍旗や徽章。]]
|[[画像:Enseignes militaires.jpg|thumb|right|350px|古代ローマの軍旗や徽章。]]
| style="vertical-align:top;" |[[画像:Vexillum-Pushkin Museum of Fine Arts.png|thumb|right|200px|伝存する唯一の古代ローマの軍旗。]]
|}
</div>
=== signum と signifer ===
{{Commons|Category:Signum|Signum のカテゴリ}}
{{Commons|Category:Signifer|Signifer のカテゴリ}}
*[[w:la:Signum militare|Signum militare]]:軍旗一般を指す言葉。
*[[w:la:Signum manipuli|Signum manipuli]]
*[[w:la:Signifer|Signifer]]:軍旗を持つ旗手。
<div style="text-align:center">
{|
|-
| style="vertical-align:top;" |[[画像:Museum Petronell - Signum Legio XV.jpg|thumb|right|200px|シグヌム(軍旗)の再現例。]]
| style="vertical-align:top;" |[[画像:Museum Petronell - Signum Ala I.jpg|thumb|right|200px|シグヌム(軍旗)の再現例。]]
| style="vertical-align:top;" |[[画像:LEG XXX signifer avxilia.jpg|thumb|right|250px|シグニフェル(軍旗手)の再演。シグヌム(軍旗)を持っている。]]
|}
</div>
=== vexillum と vexillarius ===
{{Commons|Category:Vexilla|Vexilla のカテゴリ}}
*[[w:la:Vexillum (signum)|Vexillum]] ([[w:ウェクシルム]]) ・・・・・・ [[ガリア戦記_第2巻#20節|『ガリア戦記』第2巻20節]]
*:[[#signum と signifer|#signum militare]](軍旗)の一種で、元来は軍団に属する騎兵の旗であったが、司令官の旗としても用いられ、退役兵や小部隊・分遣隊([[w:en:Vexillatio|Vexillatio]]、[[w:ウェクシッラティオ|ウェクシッラティオ]])の旗として用いられるようになったと考えられているが、詳細は不明なことが多い<ref>[https://kotobank.jp/word/%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%AB%E3%83%A0-33748 ウェクシルムとは - コトバンク] </ref>。
*[[w:la:Vexillarius|Vexillarius]]:vexillum(分遣隊旗)を持つ旗手のこと。
<div style="text-align:center">
{|
|-
| style="vertical-align:top;" |[[画像:Museum Petronell - Vexillum Ala I.jpg|thumb|right|200px|ウェークスィッルム(軍旗)の再現。]]
| style="vertical-align:top;" |[[画像:PraetorianVexillifer 1.jpg|thumb|right|250px|ウェークスィッリフェル(軍旗手)の再演。]]
|}
</div>
=== aquila と aquilifer ===
{{Commons|Category:Aquila (Roman)|Aquila のカテゴリ}}
{{Commons|Category:Aquilifer|Aquilifer のカテゴリ}}
*[[w:la:Aquila (signum)|Aquila]] ・・・・・・ [[ガリア戦記 第4巻#25節|『ガリア戦記』第4巻25節]]
*[[w:la:Aquilifer|Aquilifer]]
<div style="text-align:center">
{|
|-
| style="vertical-align:top;" |[[画像:Roman aquila.jpg|thumb|right|250px|アクィラ(鷲の徽章)の再現。]]
| style="vertical-align:top;" |[[画像:Aquilifer romain Arverniales 2012-2.jpg|thumb|right|250px|ローマ軍のアクィリフェル(鷲の徽章手)の再演。]]
|}
</div>
=== そのほか ===
==== draco と draconarius ====
{{Commons|Category:Dacian Draco|Dacian Draco のカテゴリ}}
{{Commons|Category:Draconarius|Draconarius のカテゴリ}}
*[[w:la:Draco (signum)|Draco]]
*[[w:en:Draconarius|en:Draconarius]]
<div style="text-align:center">
{|
|-
| style="vertical-align:top;" |[[画像:Draconarius.svg|250px|ドラコとドラコナリウスの再現イラスト。]]
| style="vertical-align:top;" |[[画像:Draconarius - Roman Cavalry Reenactment - Roman Festival at Augusta Raurica - August 2013-002.JPG|thumb|right|250px|ドラコとドラコナリウスの再演。]]
|}
</div>
==== imago と imaginifer ====
*[[w:la:Imago|Imago]]
*[[w:la:Imaginifer|Imaginifer]]
*[[w:la:Insigne|Insigne]]
<!--
<div style="text-align:center">
{|
|-
|[[画像:|thumb|right|330px|。]]
|[[画像:|thumb|right|350px|。]]
|}
</div>
-->
<gallery>
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==関連記事==
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*[[w:en:Insignia]]
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[[Category:ガイウス・ユリウス・カエサルの著作|こたいろまのくんくるい]]
[[Category:ガリア戦記|こたいろまのくんきるい]]
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33,386 | 民事訴訟法第153条 | 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
(口頭弁論の再開) | [
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| 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法 | [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]]
== 条文 ==
(口頭弁論の再開)
;第153条
: 裁判所は、終結した口頭弁論の再開を命ずることができる。
== 解説 ==
== 参照条文 ==
== 判例 ==
----
{{前後
|[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]]
|[[コンメンタール民事訴訟法#2|第2編 第一審の訴訟手続]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#2-3|第3章 口頭弁論及びその準備]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#2-3-1|第1節 口頭弁論]]
|[[民事訴訟法第152条|第152条]]<br>(口頭弁論の併合等)
|[[民事訴訟法第154条|第154条]]<br>(通訳人の立会い等)
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33,387 | 民事訴訟法第184条 | 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
(外国における証拠調べ) | [
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| 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法 | [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]]
==条文==
(外国における証拠調べ)
;第184条
# 外国においてすべき証拠調べは、その国の管轄官庁又はその国に駐在する日本の大使、公使若しくは領事に嘱託してしなければならない。
# 外国においてした証拠調べは、その国の法律に違反する場合であっても、この法律に違反しないときは、その効力を有する。
==解説==
==参照条文==
----
{{前後
|[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]]
|[[コンメンタール民事訴訟法#2|第2編 第一審の訴訟手続]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#2-4|第4章 証拠]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#2-4-1|第1節 総則]]<br>
|[[民事訴訟法第183条|第183条]]<br>(当事者の不出頭の場合の取扱い)
|[[民事訴訟法第185条|第185条]]<br>(裁判所外における証拠調べ)
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33,388 | 民事訴訟法第187条 | 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
(参考人等の審尋) | [
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| 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法 | [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]]
==条文==
(参考人等の審尋)
;第187条
# 裁判所は、決定で完結すべき事件について、参考人又は当事者本人を審尋することができる。ただし、参考人については、当事者が申し出た者に限る。
# 前項の規定による審尋は、相手方がある事件については、当事者双方が立ち会うことができる審尋の期日においてしなければならない。
==解説==
==参照条文==
==判例==
{{前後
|[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]]
|[[コンメンタール民事訴訟法#2|第2編 第一審の訴訟手続]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#2-4|第4章 証拠]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#2-4-1|第1節 総則]]
|[[民事訴訟法第186条|第186条]]<br>(調査の嘱託)
|[[民事訴訟法第188条|第188条]]<br>(疎明)
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33,389 | 民事訴訟法第188条 | 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
(疎明) | [
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| 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法 | [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]]
==条文==
(疎明)
;第188条
: 疎明は、即時に取り調べることができる証拠によってしなければならない。
==解説==
==参照条文==
==判例==
{{前後
|[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]]
|[[コンメンタール民事訴訟法#2|第2編 第一審の訴訟手続]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#2-4|第4章 証拠]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#2-4-1|第1節 総則]]
|[[民事訴訟法第187条|第187条]]<br>(参考人等の審尋)
|[[民事訴訟法第189条|第189条]]<br>(過料の裁判の執行)
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33,390 | 民事訴訟法第154条 | 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
(通訳人の立会い等) | [
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| 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法 | [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]]
== 条文 ==
(通訳人の立会い等)
;第154条
# 口頭弁論に関与する者が日本語に通じないとき、又は耳が聞こえない者若しくは口がきけない者であるときは、通訳人を立ち会わせる。ただし、耳が聞こえない者又は口がきけない者には、文字で問い、又は陳述をさせることができる。
# 鑑定人に関する規定は、通訳人について準用する。
== 解説 ==
== 参照条文 ==
== 判例 ==
----
{{前後
|[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]]
|[[コンメンタール民事訴訟法#2|第2編 第一審の訴訟手続]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#2-3|第3章 口頭弁論及びその準備]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#2-3-1|第1節 口頭弁論]]
|[[民事訴訟法第153条|第153条]]<br>(口頭弁論の再開)
|[[民事訴訟法第155条|第155条]]<br>(弁論能力を欠く者に対する措置)
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33,391 | 民事訴訟法第189条 | 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
(過料の裁判の執行) | [
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| 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法 | [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]]
==条文==
(過料の裁判の執行)
;第188条
# [[コンメンタール民事訴訟法#2-4|この章]]の規定による過料の裁判は、検察官の命令で執行する。この命令は、執行力のある債務名義と同一の効力を有する。
# 過料の裁判の執行は、民事執行法(昭和54年法律第4号)その他強制執行の手続に関する法令の規定に従ってする。ただし、執行をする前に裁判の送達をすることを要しない。
# [[刑事訴訟法第507条|刑事訴訟法(昭和23年法律第131号)第507条]]の規定は、過料の裁判の執行について準用する。
# 過料の裁判の執行があった後に当該裁判(以下この項において「原裁判」という。)に対して即時抗告があった場合において、抗告裁判所が当該即時抗告を理由があると認めて原裁判を取り消して更に過料の裁判をしたときは、その金額の限度において当該過料の裁判の執行があったものとみなす。この場合において、原裁判の執行によって得た金額が当該過料の金額を超えるときは、その超過額は、これを還付しなければならない。
==解説==
==参照条文==
==判例==
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|[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]]
|[[コンメンタール民事訴訟法#2|第2編 第一審の訴訟手続]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#2-4|第4章 証拠]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#2-4-1|第1節 総則]]
|[[民事訴訟法第188条|第188条]]<br>(疎明)
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33,392 | 民事訴訟法第215条の4 | 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
(受命裁判官等の権限) | [
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| 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法 | [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]]
==条文==
(受命裁判官等の権限)
;第215条の4
: 受命裁判官又は受託裁判官が鑑定人に意見を述べさせる場合には、裁判所及び裁判長の職務は、その裁判官が行う。ただし、[[民事訴訟法第215条の2|第215条の2]]第4項の規定による異議についての裁判は、受訴裁判所がする。
==解説==
==参照条文==
----
{{前後
|[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]]
|[[コンメンタール民事訴訟法#2|第2編 第一審の訴訟手続]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#2-4|第4章 証拠]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#2-4-4|第4節 鑑定]]
|[[民事訴訟法第215条の3|第215条の3]]<br>(映像等の送受信による通話の方法による陳述)
|[[民事訴訟法第216条|第216条]]<br>(証人尋問の規定の準用)
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[[category:民事訴訟法|215の4]] | null | 2023-01-02T04:34:28Z | [
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| https://ja.wikibooks.org/wiki/%E6%B0%91%E4%BA%8B%E8%A8%B4%E8%A8%9F%E6%B3%95%E7%AC%AC215%E6%9D%A1%E3%81%AE4 |
33,394 | 設計の理論 | 工学では現状、「設計図とは何か?」といった理論は存在しません。情報工学でも、「IT企業の仕様書をどう書くか?」という書籍は、ほとんどありません。大学生向けの情報工学の参考書でも、まず触れられてない分野です。
本ページでは現状では参照していない文献ですが(2022年2月11日)、設計の理論を紹介していると思われる関連文献として『岩波講座 現代工学の基礎』があります。ある程度、設計についての抽象的な説明があるかもしれません(たとえば『岩波講座 現代工学の基礎〈1〉設計の方法論』(2000/5/10)あたり)。 しかし岩波のこの本はそんなに厚くないし、ソフトウェアも含めては説明していなかったかもしれません(手元にないので確認できません)。
集団でソフトウェアを作るとき、そのソフトウェアのビルド方法を仕様書に書かないといけません。(これは製造業の設計図などには無い、IT業界の独自の事情です。)
ビルドとは、実行ファイルを作ることです。
Visual Studio などのソフトウェア開発環境ツールは大抵、ビルド機能もあるので、最低限、作者が実際に使用した開発ツールを書いておく必要があります。ビルドに必要としたソフトウェア(ビルド実行ソフトや、必要なライブラリ)、ビルドのためのコマンドや操作手順なども、ひとつひとつ詳細に書くべきです。
実際に自分がそれらビルド手順のとおりにソフトウェアだけをインストールと設定を試してみて、もしその手順の指定に従えば(従うのが知識的に簡単かどうかはともかく)、とりあえずビルドできて、実行ファイルを生成できる程度には、書く必要があります。
ソースコード公開サイトなどのプログラムを見ると、説明書を見てもどこにもビルド方法や実行環境が書かれておらず、ビルドできずに使いようのないコードが時々あります。ビルド不可能ではあまり有意義なソースとは言えないでしょう。
一般のIT業界や製造業の場合、集団作業で必要となる書類は、主に下記のセットでしょう(編集者Sの推測)。
設計図とは完成図のことです。
さて、一般のIT企業や製造業では上記の設計図~参考資料に加え、必要に応じて「説明書」、などを加える場合もあります(業界や会社によっては、説明書は上記セットとは別の本棚などに分離する場合もある)。この4〜5点セットの書類を、集団作業の便宜のために、将来にわたって残していきます。(土建や製造業などの堅い業界の場合は、「設計図書」(せっけい としょ)、などの名前で管理されることもあります)
娯楽産業ではない一般のIT企業や製造業でも、製品の企画に至った経緯を記した書類を、大元のアイデアを考えた会社の側では残しています。(ただし一般企業の場合、社内プレゼン用資料の流用の場合もある)。上記セット一覧のうちの「設計図」はゲーム業界では「仕様書」に対応しており、「企画に至った経緯を示した書類」は「企画書」に対応しています。一般企業では書類の名前は、「企画書」ではない場合も多く、業界や会社によって異なります。
企画書だけでなく、マトモな科学論文とかでも、既存品と今回の製品とはどう違うのかという構成が好まれます。つまり、論文なら「何を新発見したのか? → いままでの理論ではどうだったか?それと今回の新発見とでは何が違うか? → 発見のプロセスや詳細など」といった構成が、マトモな科学論文のあるべき構成です。
また、メンテナンスのための図面として、「フロー図」とか「モジュール図」や「システム図」等、設計図としての目的でない将来的なメンテナンス改修などを見越して作成される図を、保存しておく必要があります。
一般IT業界の仕様書の書き方の本やwebサイトを見ると、「要件定義書」「内部設計書」「外部設計書」「ネットワーク図」「業務フロー図」「インターフェース設計書」「モジュール設計書」などの色々な書類・図面がありますが、発注元で最低限必要なのは上記4点セット(完成予想図、メンテ用資料、企画書類、外部資料)でしょう。IT業界特有の設計書類も、完成予想図またはメンテ用資料を作成するため手段に過ぎません。
では「設計図」とは何かというと、製造業の場合での「設計図」の意味を説明すると、それは「完成予想図」です。「完成予想図」というところがポイントで、実は生産方法などは指定していないのです。なので設計図だけでは、実は何も生産できないのです。
なので設計図に加えて、現場で必要な生産方法の技術をもった技術者が、さらに必要です。なので、設計図はあくまで、最低限必要な情報でしかないのです。実際には、設計図以外にも、生産方法についてのさまざまな情報が必要です。
ですが、どこの業界でも、生産方法については図面化しないか、たとえノウハウを部分的に文書化していても社外秘にしていて非公表なのが通常です。
IT業界でも、あるソフト製品のプログラミングの具体的なノウハウについては、その製品の「仕様書」には記載されないのが通常です。
完成予想図として「部品図として、このような寸法(各部の長さ)・形状・材料をもった部品を図面の指定どおりに作れば、あとは組立図に部品どうしの相互位置が書いてあるので、(組立図の)その位置指定とおりに取り付ければ、必ず完成しますよ」
という状態にまで、部品図と組立図の状態をそれぞれ完成予想図の形で書き上げていくのが、図面を書くという事です。
技術的の企業でいう「設計図」の意味は、おおむね、こういう意味です。
もし、納品される品物が仕様を満たしてない場合、けっして合格品としてはいけず(つまり「検収」してはいけず)、(発注者は)協力会社に作り直しを要求します。この仕様違反のさいの作り直し要求はIT業界にかぎらず製造業でもどこでも、受け入れ検査は通常、そういう仕組みです。
ソフトウェアを作る場合も、最終的に製品の完成の段階では、最低限このような水準にまで、設計図を作りこんでいきましょう。(ただし、ソフトウェアには「寸法」など形状の条件は無いので、そこはアルゴリズム的な条件に意味を読み替えること。)
製造業では図面をもとに見積もりをします。基本的に技術系の業界では、設計図をもとに見積もりが行われるます。
学生は企業社会を知らないと思うので説明しますが、コンピュータ業界にかぎらず、そもそも製造業なども含む技術系の業界で、設計から生産までの流れがどういう工程で行われているか、説明します。
まず、なにかの設計図では、具体的な生産方法は指示しません。たとえば、組み立てた後の形状がどうなってるかは組立図(くみたてず)に描いても、しかし、「どうやれば組み立てられるか?」とかの情報は一切、そういう事については『設計図』では指示しません。
ともかく、なにかの設計図は通常、その製品の完成図である必要があります。製造業で「図面」と呼ばれているものは、こういった具体的な完成予想図のことです。
そして、その完成図はいくつもの部品から成り立っているのが普通なので、完成品をいくつかモジュールごとに分解した部品図(ぶひんず)をいくつも作成して、それぞれの作成担当の作業者に渡します。
こうすることで、分業もしやすくなり、一石二鳥です。
基本としては、設計図とは、設計図だけを見ても、あいまいさの無い状態で完成品の満たすべき具体的な条件が分かるようにしなければなりません。
さて、製造業などでも、「図面」という完成予想図があります。
よく、IT業界でいう「現場で見つかった仕様書の不具合を仕様書にフィードバックする」とか言う表現は、おそらく完成予想図のような書類のことを指していると思います。
なぜなら製造業でもフィードバックは図面に対して行います。なので、製造中に不具合が見つかれば、どんどんと図面が改訂されてゆくし、そのために設計者は現場に立ち会うし、場合によっては設計者みずからが製造もしていきます。
技術系の業界では一般に、書類で作業指示を出すときに、いちいち、けっして具体的に、「作業員であるアナタは、○○のコンピュータの△△ボタンを押して、××をしてください」のような指示は出さないです。
指示はそう出すのではなく、図面のような完成予想図(ただし決定稿)を出して、「この完成予想図のとおりになるように作っておいてください。」というような指示が出ます。
さて、IT業界の場合、末端の部品プログラム完成予想図を描く前に、普通の設計では既にフローチャート図または状態遷移図などといった、全体的なシステムの図面を書くのが望ましいとされています。(以降の説明では、言い回しの省略のため、フローチャート図または状態遷移図を単に『フロー図』または『フローチャート図』と略記する。)
なので、もし横断的な説明をしたければ、このフローチャート図を作るとき、このフローチャート側に説明を追加するとか、あるいは、フローチャート図を参照する形で別途の参考図を追加するとかすれば、良いかもしれません。
こうすれば、もし末端部品プログラムを訂正することになっても、訂正の必要のある図面は、末端プログラム図面と、その直接の上流のフロー図あるいはフロー別途参考図だけのたった2枚に限定できますので、訂正の手間を減らせるので効率的です。
なお、もしかしたらIT業界でも、状態遷移図やフローチャートを描かないで設計する事態も企業によっては横行しているかもしれませんが(原理的には、状態遷移図やフローチャート図が無くても、エクセルなどで作成した部品プログラム仕様とその組み立て仕様のエクセル形式の完成予想図だけでも、原理的にはソフト設計できてしまう)、しかし、こういう状態遷移図などの画像での説明を省いた設計では設計ミスが発生しやすく、結局、再設計などの手間が掛かってしまうのがオチです。
なお、一枚の仕様書の中では、内容の重複はオッケーです。
たとえば、機能の似たモノを2個つくるとき、
2個目の説明では、「○○については△△と同じ」のように、「~~~と同じ」というふうに説明できるから、です。製造業でも、一枚の図面に正面図と側面図の2方向の図のある場合、側面図に参照値として正面図の値を書くと、正面図の設計変更にともない、ときどき側面図にある参照値を修正し忘れるミスがあります。)
なので、よほど仕組みの複雑な難しい製品でないかぎり、なるべく2回目以降の説明では具体的内容は書かないのでおくのが、設計の図面では修正モレを防げるので安全です。
ただし、これはあくまで、設計図面の書き方です。教本や指導書などの書き方とは、設計図面の書き方は、違います。もし、新人むけの指導書や教科書・教本を書く場合には、やや重複のある内容でも何度も説明して覚えさせましょう。
要求事項は、「○○してもらいたい」という指定も必要ですが、ソレとは別に、できれば、「なんの目的で、そういう指定をしているか?」などの理由も書いてあると、ニュアンスが正確に伝わるので、伝達ミスなども減ります。
企業秘密などで無いかぎり、できるだけ、目的も平気したほうが良いでしょう。
要求事項の書類には、要求には理由も併記するのが望ましいと指導されているようです。
さて、一般IT企業で要求事項書の話題に戻るとして、また、意外と伝達側が設計ミスをする場合もあるので、目的も書面で伝えておくことにより、相手先の人が、気を聞かして検証してくれます(べつにボランティアで検証してくれるわけではなく、どっちみち相手先が設計中に結果的に検証することになるで、だったら要求事項に目的も書いておいたほうが効率的になる)。
なんども指摘するが、「要求事項」だの「設計図」だの何種類も作る書類セットの書き方では、説明が重なって多いぶんには問題ないのです。(ただし、要点などを抜き出した簡略版の説明も必要。)
大は小を兼ねます。
なお、社会人の情報伝達では、結論を先に言うのがマナーなので(詳しくは『中学校国語/現代文/報告書の書き方』)、要求を先に伝えてから、理由を直後に伝えます。つまり、文章のテンプレートとしては、
のような順番になります。
設計図の各書類は一般的に外部には非公開なので、書類セットくらいでしか体系的な説明をできないので、むしろ別書類にて説明の重複などがあって相互検証できるくらいのほうが、安全なのです。なお、要求事項の段階では、あまり細かく事項書を作りすぎずに、そのぶん実際のプログラムの開発を早めましょう。
重要なことは、一般のソフトウェア開発などでの実務では、なんらかの特殊な数値データが組み込まれている場合、台帳と実物プログラムとによってダブルチェックをするという事です。(ゲームだけでなく、製造業の組み込みソフト開発などでも、台帳などによってダブルチェックをしています。)
IT業界では、ダブルチェックを軽視している人が多いですが(たとえば電卓とパソコンソフトとの計算結果のダブルチェックを批判する言説がネットに多い)、そういうのは製造業や組み込み業界などでの実務を知らない知ったかぶりのタワゴトなので無視しましょう。
マトモな業界では、プログラムの検証のため、そのソフト以外およびそのソフトを動かしているハードウェアとは別のデバイス(電卓でも良い)を使って、ダブルチェックをするのが常識です。(※この常識には出典を出せませんが(企業秘密などに関わるので)、しかしダブルチェックを軽視する側の主張も満足な出典を出せていないので、対抗的にこの文を残します。)
さて、入力されたハズのデータの台帳のような内容の一覧の書類が、一般の技術系企業では必要です。業界で「台帳」と言うのかは知りません。名前が無いと困るので、とりあえず土木工学ではこういうのを「○○台帳」というので、それに習って「データ台帳」という題名を本セクションでは、つけているだけです。なので、IT企業では別の呼び名かもしれません。
測定値などで、入力変数が一変数なら、エクセルなどを用いて多項式近似が出来ます。
一般にIT業界での実務の多項式近似では、原理的には9次でも20次でも、どんなに次数が高くても(おそらく int 整数型の限界くらいまで)計算できてしまいますが、
しかしIT業界などの実務では人間の検算などの手間を減らすために、なるべく、せいぜい2次式や3次式といった、低めの次数におさえて利用するのが、IT企業では普通です。
もし先端科学のための多項式近似なら、9次を超えるような多項式近似をするような場合もありますが、しかし、一般の企業では、そこまでの多項式近似は不要ですし、むしろ検算などの管理の手間が増えるので、9次のような多すぎる次数は嫌われますので、なるべく2次ていどに抑えましょう。
ゲームではバグがあっても、人は死にません(過労自殺などを除けば)。なので、アイデアが思いついたら、どんどんとプロトタイプで試してみましょう。
ですが、他の業界だと、バグがあると人が死ぬ場合もあります。たとえば、製造業での、組み込み機器などがそうです。
書籍で紹介されている事例だと『メタルカラーの時代』シリーズ(山根一眞(やまね かずま)による取材)で、 「日本ユニシス」というIT企業がかつて、提携している別企業のNC工作機械に向けた組み込みソフトの開発で(組み込みソフト部分をユニシスが開発)、開発テスト中のバグにより工作機械の刃物が本体にぶつかって折れて飛んできて、あやうく人が死ぬところだった、 ・・・という感じの事例がインタビュー先のプログラマから紹介されています。 それまで日本ユニシスおよびその担当プログラマーでは、組み込みの仕事はほとんど扱わずに、どちらかというとIT業界内での顧客を仕事をしていたので、そういう人が死にそうな事例に経験することがなかったので、製造業の組み込みソフトでは特にバグおよびバグ予防に対する考えをIT業界内の仕事とは変えなければならない必要があることに気づかされた、とユニシスの技術者はインタビューで述懐しています。
一般のIT企業でいう仕事の「仕様書」では、開発前の段階で書いた要件定義書や設計図(完成予想図)やコード解説書など」を、ソフト完成後にも残す必要があります。
なぜなら、開発前~開発中の経緯を、上司や他部署に事後的に報告したり、のちに入社してくる後輩などに教育としてソフト開発時の出来事を教えるためです。
このため、こういった仕事の書類には、著者や、著作・改訂の日時(「改訂日: 2018年8月30日」)や改訂者(「改訂者: 山田太郎」)などの履歴(りれき)も記載する必要もあります。
のようになります。(企業では、こういうページのパソコンでの文書管理は、エクセルなどの表形式データになってるのが普通。)
さらに改訂の際には、それぞれの版の改訂内容の要約を書く必要すら、あります。
アマチュアの場合なら、『メモ帳』アプリなどで説明する場合もあるかもしれないので、たとえば
のようにアレンジする必要があるかもしれません。
アマチュアのゲーム製作の場合、エクセルまでは不要でしょう。
ゲームを例に説明します。
ゲーム産業に限ったことではないのですが、企業でのパソコン内での、ファイル名やフォルダ名の管理手法として、たとえば何かの説明書きのファイルがいくつもある場合、
などのように番号順をつけて命名することもあります。「01_キャラクター設定」でひとつのフォルダ名です。なぜこのように番号を冒頭につけるかというと、もしパソコン上で名前順に並び替えたときに、必ず狙った順番どおりにさせるためです。
そして、たとえば「キャラクター設定」フォルダ内に、さらに
のように、さらに 番号づけの設定があることもあります。
たとえば、「ゴンザレス」というキャラが主人公のゲームの場合、彼が最初に来てもらわないと困るわけです。もし番号が冒頭に無いと、「ゴンザレス」よりも「アルベルト」のほうが五十音順では先に来てしまいます。
しかし、上記のように番号を冒頭につける方式を採用することで、あとでどんな名前の新キャラクターを追加しようが、必ずファイル検索の名前順検索では「ゴンザレス」が最初に来るようになるのです。
なお、業務用のファイルでは一般的に、冒頭番号と項目名とが別々のものであることを強調するために、半角スペースを使わずにアンダーバー「_」を使うのが一般的です。
IT企業に限らず製造業でも、たとえば図面ファイルでは
などと、冒頭番号ごと名前をつけてフォルダ管理するのが一般的です。
フリーソフトのファイル構成などでも、本ページはゲーム教科書なのでゲームに置き換えて説明しますが、
のようなファイル構成のフリーソフトも時々、見かけます。
フリーゲームなどは、あまり説明書が細かくかかれないので、気にする必要はないでしょうが、一般IT企業のソフトウェア説明書や製造業の組み込みソフトなどは、もっと細かく一通りの操作方法を説明します。
イメージしやすさの都合で本ページでは、製造業などの組み込みソフトを例に、説明書の書き方を説明します。
なんと、組み込みソフトの説明書を書くためには、操作テストが必要です。
だから例えば工場の生産ライン用の設備に組み込まれてる組み込みソフトの説明書なら、その説明書の文面は、工場で下書きしてるわけです。
オフィスで下書きするのではなく、工場で下書きするのです。なので、工場にノートブック(文房具)と筆記用具(要・赤ペン)を持ち込んで、そこで説明書の文面を下書きするわけです。
たいていの新人は、実機での操作テストに気が引けがちです。
実機で操作テストばかりしてると「周囲の先輩から『この新人は書類も読まずに実機をいじって遊んでる』と周囲に見られるんじゃないか?」と不安になったりとかして、実機によるテストを遠慮しがちです。また、仕様書は読んでて勉強になりますので、ついつい仕様書ばかり読みがちで、テストを遠慮しがちです。
しかし、それは新人特有のよくある勘違いなのです。説明書を書く場合にも、実機でテストプレイをするべきなのです。
なので、下書きが終わったら、さっさと実機テストをするべきなのです。
まず、仕様書などをもとに、説明書の大まかな章や節などの構成を、仮決めします。
大まかなページ数などの仮決めのために、仕方なく仕様書を見ながら、仕様書から想定されるハズの操作方法を書きます。
この下書きは、これはこれで必要であり、あとの操作テスト時にチェックすべき項目を示したチェックリスト的な意味合いもあるので、とりあえず、実機プレイなしですが下書きをします。
ですが、この想定した操作方法は、まだ何のテストもしてないので、高確率でミスが含まれています。
なので、下書きした説明書のプロトタイプと筆記用具(赤ペン)を持ちながら、実機のある現場に移動して、到着したら実機で説明書どおりにテストプレイしながら(絶対に説明書を見ながら、杓子定規に説明書どおりにプレイします)、実機操作中に発見した説明書のミスを、赤ペンで下書き説明書に、追記でメモ書きしていくワケです。
このように仕様書ばかり読んでないで、さっさとテストします。
だから、説明書を書くオフィスは、そういうテストが気軽にできる環境の近くに存在する必要があります。
また、組み込みソフトの説明書を書く技術者は、工場の組み込みソフトを書くなら、技術書の服装としてはブルーカラーの作業着で仕事してるわけです(背広ではないです)。作業着でないと原則、現場に入れないので
組み込みソフトは、機械などに組み込まれてるわけですから、安全が確保されていて可能な限り、仮想化などではなく、実機でテストします。 (仮想化でテストすると二度手間になります。なので可能なら最初から実機でテストしたほうが早いです。)
このような仕事を、よく新人がやらされます。
新人は消費者目線に近いので、どこの業界でも、新人がよくテスターにさせられることが多いのです。
同様の理由(消費者目線)で、説明書を書く仕事も、どこの業界でも、新人がよく説明書を書かされます。
子供向けの玩具で電子玩具の説明書などだと、場合によっては説明書の文面が子供口調(「~だよっ!」とか「~だね!」みたいな口調)で説明が書かれていたりしますが、けっして説明書を書くお仕事が子供の学校の図工みたいな作り方をしてるワケではないでしょうし、おそらくは実際の執筆手順は上記の組み込みソフトの説明書のような感じの手順で説明書を書いていってると思われます。説明書の口調という表面にダマされないようにしましょう。
ああいう子供口調やら女口調の説明書は、集団作業の場合なら、下書きの段階での口調は、普通のビジネスマン的な書類の口調で書いているか、たとえ くだけた下書きの場合でも普通の大人のくだけた口調で下書きを書いているのであって、あとの工程で口調だけ入れ替えて子供口調や女口調に入れ替えるという手間を掛けていると思われます。けっしてイキナリ、子供口調とかで書類を書きはじめるわけではありません。
たとえば機械設計の業界で昔から言われている教訓として(なるべく新規設計では)「材料と構造を同時に変えるな」というのがあり、日経クロステックのwebサイトでもそう紹介されています。引用元の日経クロステックの記事では「2つ以上のものを同時に変更するときは、組み合わせによる問題が起こりやすいことを示唆している」と指摘されています。
完成形をつくるだけの「設計図」的な「仕様書」だけでは、バグ発生時や設計ミス発生時などのさいの修理が不可能です。
また、ITソフトウェアなら、移植などの際に、もしソースコードだけしかなくて書類不足だと、「コードがどのように動いているのか?」を後任の人が把握できずに、移植困難になってしまうトラブルもあります。
前任者が会社を辞めてしまっている場合などもあるので、色々と書類が必要でしょう。こういうことから、もし下記のような資料が無いと、不具合の発生時に、修理のための設計変更で、どこをどうイジればいいか特定できず、困ります。
というか、残念ながらこういう資料の不足している職場は多く、なので日本のIT技術者は困っています。
上記書類のうち、特に「部品と機能の対応表」、「コード解説書」は、メンテナンス目的以外にも、設計図のチェックにも利用される。なので、そういう目的もあるので、ぜひ作成しておくのが望ましい。
「部品と機能の対応表」のことを、IT業界で何と言うのか、このページの著者は知りません。しかし、ともかくそういう対応表がないと、メンテナンスが後々に困難になります。
発売後の(一般のIT企業では)ソフトにも、修理・メンテナンスが不可能になる場合があります。
そのため、製造業などの組み込みソフトなど、まともなIT業務では、ソースコードの内部構造・全体構造のコード解説書とでも言うべき書類があることが望ましいです。(特に名前は決まっていない。また、中小企業などでは作成しない場合もある)
一般のIT企業では「内部設計書」や「プログラム設計書」などの名前の場合もありますが、しかし既に設計図などで大まかな指定はできていますので、設計の時点では、これらの「設計書」が不要な場合も多くあります。
これらの書類の目的は、どちらかというと、設計よりも、後日に読み返したときのメモ書きです。主要な変数、主要な関数などは、第三者が、なんのドキュメントも無い状態でその意図を読み取るのは、なかなか手間が掛かります。なお、最終製品やあるいはコードだけから逆に設計書や設計図などを書き起こすことを「リバース・エンジニアリング」と言います。リバース・エンジニアリングは、本来なら、後任者などには、させるべきではないのです。
大目的として、完成後のメンテナンスなどの際に、リバース・エンジニアリングという手間のとても掛かる作業を、けっして後任者にしないでも済むように書類を残すのが、正しい書類作成および書類管理のありかたです。これが、前提の大目的です。これさえ押さえてくれれば、ほぼこのページで言いたいことは尽くされています。このページの残りの説明は、単にイメージを具体化するためのケーススタディです。
会社でリバース・エンジニアリングの手間の発生が起きるのは、経営者にとっても時間と予算のロスでしょう。また、リバース・エンジニアリングをさせられる側である社員も、利益を生み出すわけではない作業に時間を多く取られ、とても負担です。なのでとにかく、リバース・エンジニアリングの発生予防が必要です。
で、具体的にどうすればいいかというと、リバース・エンジニアリングの発生を防ぐためには、なんらかの方法で、少なくとも主要な変数や関数と、その設計意図の対応表のようなものが必要です。
(完成図である)設計図だけでは、このような機能の解説をするのは不可能または困難なので、さらに変数・関数と、設計意図との、対応表のようなものが必要です。この対応表のようなもののことを本wikiでは「コード解説書」と呼んでいます(IT業界で何と言うのか知りません)。(設計図だけでも機能の解説を出来ているなら、その部分は解説書に書く必要はありません。)
要するに、機能と部品との対応表も残すべきだという亊です。「この部品、どの機能に対応してるの?」ってのが分かればいいのです。
異業種の例ですが、下記の2つの回路の図面を見比べてください。
どう比べても、右の「フロー図」のほうが、仕組みが分かりやすいでしょう。もし回路設計の専門外の素人が上記の回路図面を見ても、フロー図のほうなら機能が一目瞭然です。
このように、部品と機能を比べる書類があれば、とても後任者がラクになります。
また、このような部品と機能の対応の書類を作っておくことで、設計ミスの防止にもつながります。
上記の図面の例は、電気回路の設計の業界のハナシなので、ITではないですが、ともかく、こういう部品と機能の対応表があると、仕事がいいカンジです。
「フロー図」だの「コード解説書」などの名前はどうでもいいです。重要なのは、部品と機能の対応表を残しておけ、という事です。
逆に言うと、部品と機能の対応が分からないような書類ばかりを作っていても、無駄です。
けっして、やみくもに「○○設計書」のような名前の書類をいくつも残すのではないべきです。目的である、「部品と機能の対応表」を忘れないようにしましょう。
IT業界でこういう書類を残しているか知りませんが、少なくとも電子回路の業界では、こういう書類を残しています。けっして、(ブラック企業だらけだと悪評高い)日本IT企業の習慣のマネではなく、世界に冠たる競争力をもつ日本のB to Bの電子機器の製造業の手法をマネしましょう。
一般の企業でのITソフトは、発売後から10年後や20年後にもメンテナンス等が必要な場合があるので、コードの全体構造の解説書が必要なのです。たかが1~2年で流行の廃れるソフトの管理手法なんか、手本にしてはいけません。
コード解説書を書かない場合、それでも将来的なリバースエンジニアリング予防のために解説を残したい場合には、おそらくですが、代わりに「仕様書」などの既存の種類に流用で、変数名や関数などの指定を記載したりする必要が生じるかもしれません。ソフトウェアの設計図(完成予想図)はその性質上、解説などはあまり長く書けません。それはそれで一つの方法です。勤務先などに応じて、うまく方法を選んでください。
しかし、個人製作ソフトの場合、仕様書は無いのが普通なので、簡易的にコード解説書を書いたほうが早いかもしれません。プログラミングは、仕事や学業などの都合で中断される場合もありますが、再開後に、中断前のアイデアなどを思い出すためにも、コード解説書は書かれていると便利です。(コレがないと、時間が経つと、ほぼ作業内容を忘れる。)
さて、経団連企業などの東証一部の上場企業のIT業界の人が「仕様書を書かないと、あとでコードの仕組みを忘れる」とか言ってるのは、きっと、このコード解説書のことでしょう。経団連発言の時代的な文脈的に、けっして要件定義書とか完成予想図とかのことではないハズなので、勘違いしないようにしましょう。
このコード解説書の書き方には、けっして、決まった書き方がありません(なので、市販の入門書では、紹介されてない)。ですが、ともかく、経団連企業とかの技術系企業の設計部門では、こういう書類も書くのが望ましいとされています。
重要なことは、コードのどの部分が、ソフトウェアのどのような機能を実現するために、何を構成しているかと言った情報を、コード解説書または仕様書などで残すことです。
システム構造を解説するには、要するに変数名や関数名や、モジュールが、設計図に示した設計意図にどう対応しているかを、記載できれば良いのです。こういった大目的をまず忘れないようにしましょう。
では、どうやったら、こういう解説をできるのかを、これから考えていきましょう。
ソフトウェア開発前には実際のシステム構造(プログラムをどういう仕組みにしたとか、変数名をどうつけたか、とか)を書くのが難しいので、ある程度、開発が進んでから、開発中にシステム構造を書くことになります。
このコード解説書には、決まった描き方がありません。(なので、一般むけの「仕様書の書き方」入門書では、紹介されていない。)
なお、この「コード解説書」書類の呼び名は特に決まっていません。呼び名が無いと不便なので、とりあえず「コード解説書」と呼ぶことにします。
まず、ソフトウェアのシステム構造を解説する場合、どのファイルがエントリポイント(コンパイル時に最初に呼び出されるファイル。Main関数などがある)なのか、そういうことから、コード解説書に書いてください。
C言語にはファイル分割という機能があり、ソースファイルを複数のファイルに分割できますので、実際のソフトウェアではファイルが何種類もできます。
なので、コード解説書にエントリポイントがどのファイルなのかを書いてないと、いちいち読者がファイルを開いて読まないと、どのファイルが最初に呼び出されるのかを理解できません。
ファイル分割されたファイルが幾つも(いくつも)ある場合、例えばゲームソフトだとして、ジャンルがRPGなら
などのようにファイルが幾つもある場合、
システム構造書に、
などのように、それらのファイルが何を処理しているのかを第三者が分かるように書いてください。また、なるべく箇条書きで書くのが、読みやすくて便利でしょう。
当たり前に残すべきメモのように思えるかもしれませんが、しかしこういったメモが残されてない職場は多くあります。悪い見本です。とにかく、瑣末なことでリバース・エンジニアリングを後任者にさせないように書類を残す習慣をつけましょう。
ダメな一般IT企業だと本当によくあるパターンで、ファイル解説の書類など何も残ってないのに自社アプリのファイルサーバーには「system.cpp」などの漠然とした名前のファイルだけがいくつもある場合が時々よくあり、「systemって何のシステムだよ・・・」と後任者があきれたくなるファイル名のプログラムがいくつもある場合、これは大変にリバース・エンジニアリングの手間を発生させる、プログラマーにとってイヤなパターンです。
暗黙の前提ですが、画面名やファイル名などの名前を決める際には、具体的な名前をつけるべきです。
書籍『ゲームプランナー入門 アイデア・企画書・仕様書の技術から就職まで』によると、ゲーム業界でもそう指導されています。
ゲーム業界に限らず、一般のIT業界でも同様に具体的に命名するべきでしょう。つまり、「file1.cpp」とか「a.cpp」みたいなファイル名は厳禁です。また変数名でも「b」とか「variable1」(英語でvariableとは「変数」という意味)みたいな変数名は避けてもらいたいです。
なお、一般企業では箇条書きの説明をするとき、よくエクセルなどの表形式で説明することもあります。
のような表形式でよく箇条書きが書かれます。
開発した原作者には、「ファイル名から予想がつくだろ?」と当然に思うことであっても、意外と、通じない場合がありますので、きちんとコード解説書に、ファイルの処理内容を文章で書くべきです。
例えば、RPGの「メニュー」と言われても、あなたは「道具」「装備」などの画面を思い浮かべても、ほかの人は、戦闘シーンの「戦う」「逃げる」などのコマンド画面を思い浮かべるかもしれませんし、あるいは会話イベントの「はい」「いいえ」などの返事の選択画面を思い浮かべるかもしれません。
また、「マップ」 map と言われても、あなたは「主人公が現在いる場所の周囲」を思い浮かべても、ほかの人は、道具「地図」を使うと画面表示される世界マップと、世界地図のなかでの、主人公のいる地方の位置を思い浮かべるかもしれません。
または、「洞窟などのダンジョンの構造が書かれた地図のような道具が、そのゲームの中にあるのでは?」とか想像する人もいます。
このほか、数学用語で「map」(日本語でいう写像(しゃぞう)のこと)という用語がありますので、それと混同される場合もあります。
このように、ファイル名だけだと、いろいろと想像されてしまいます。
なのでコード解説書を作る場合、もし仕様書側に解説が無い項目なら、そのファイルのソースコードを読まなくても理解できるように、きちんとファイル内容の要約を解説書に書きましょう。
このほか、どうしても「System.cpp」とかのような漠然とした名前のファイルがある場合、何のシステムなのか、わかるように書いてください。(そもそも、そういう漠然とした名前を避けたほう安全ですが。)
たとえばRPGを作るなら、
などのように、そのゲームで使うパラメーターについて、ひととおり、変数名と、その内容の要約を書いてください。
たとえ原作者には「当然だろ」と思えることであっても、他人には意外と通じません。
たとえば、「defence_power」と言われても、仮にアナタは「防御力」のことだと思っても、ある人は
とか、思うかもしれません。
また、防具の防御力と、人物の防御力とを、同じ変数にするか、違う変数にするのかどうかも、「defence_power」という名前だけでは分かりません。
でも「人物の防御力」というように要約があれば、「あっ、防具の防御力は、人物の防御力とは別の変数なんだな!」って分かります。
また、
のような、魔法のような非現実的なファンタジーを前提にしたパラメーターがある場合、そのパラメータが何に影響をするのか、仕様書のほかの部分に書いてください。
例えば、
上記の要約だけでは、疑問がどんどんと出てきます。
市販のRPGでも、「魔力」「賢さ」「精神」の数値が増えると、何に影響するかは、ゲームごとに違います。
つまり、
などのように、何によって決定されるのかを、書いてください。
もし要件定義書など別の書類に書いてあるなら、それを参照する形で簡略化してもいいですが、しかし要件定義書には一般に変数名(「attack_power」とか)は書かれていないので、やはり、こういうコード解説書も作っておくのが良いでしょう。
たとえ、コード解説書の記述が、他の書類と説明がいちぶ重複していても、かまわないでしょう。
むしろ、他の書類と相互に照合することにより、設計ミスなどを見つけやすくなる場合もあります。
とはいえ、コードのすべてを解説するのも時間的に困難なので、説明に優先順位をつけ、設計者に必要なことを優先して書くようにしましょう。
なお、このコード解説書を書く場合、けっして単に「どこの変数の内容がいつ、どういう内容に変わる」とかだけを書くのではなく、その作業を通して何を実現しようとしているのか等の意図も、書くようにしましょう。
自分の書くコード解説書でバグのある内容を記述してしまうというミスをしてしまう場合もあります。なので、万が一、そういうミスをしてしまった場合に、将来的に仕様書を読まされる後輩たちが修正しやすくするためにも、できれば各コードの意図・目的なども併記するようにしましょう。
たとえ執筆時点でバグは無くとも、ソフトウェアによっては将来的にOSやらミドルウェアやらの変更が必要になったりする場合もあり、そういう場合に既存の仕様では動作しなくなる場合もあるので、仕様に変更の必要が生じる場合もあります。
もちろん、細かいことはソースコードにコメント文で書け済みますが、しかしもしソース側でかけないような事があれば、解説書の側で書くと良いでしょう。
なので、そういった将来のミドルウェア変更のような事態も見越して、特に重要になりそうな各プログラムがあれば、そのプログラムの作業内容の意図・目的なども、できれば、どこかに書いておきましょう。
とにかく、それぞれの書類で説明が他書類と重複していて説明文がやや増えても、説明の多いぶんには、デバッグが効率化するので問題ないのです。仕様書の分野では、説明の「大は小を兼ねる」です。
後任者が、仕様書や「要件定義書」や「○○設計書」などの各種の書類などを読むのは、仕組みを把握したり完成目標を確認する理由のほかにも、前任者の開発の経緯やそれにともなう思考の経緯を知りたいという理由もあります。
たとえば、もし古いソフトに不具合が出たときなどに、設計ミスなので設計変更が必要ですが、 後任者がどこの設計部分がどういう事情でそういう設計になったかが分からないと、後任者がどう設計変更でイジレナイからです。
(実際には書類不足などで前任者の意図が分からない場合も多く、そのため、テストを頻繁に繰り返すことになり、工期が増えて残業なども増えてしまったりします。)なので、もしも書類がうまく残っていて、前任者の「こういう理由で、こういう設計にしました」という設計者の思考の経緯が書類に残っていれば便利です。というか、それが無いと困ります。しかし困ったことに、無い場合が多いので、日本の技術者はよく困ります。
設計者の思考の経緯を伝えられるような、そういう定型の書類形式というのが、ありません。「要件定義書」、各種の「○○仕様書」、「△△設計書」などを見ても、そこには通常、思考の経緯は書かれていません。
「要件定義書」や「○○設計書」などは無いよりかはマシで、思考の経緯などを推測するヒントにはなりますが、あくまでヒントどまりです。 「部品と機能の対応表」のようなものがあれば、かなりヒントにはなりますが、しかし、それでもヒントどまりです。
なお「部品と機能の対応表」の目的は、けっしてヒント目的だけでなく、設計内容のチェック用資料や他ソフトなどとの連携をする際の資料なども兼ねています。なので、たとえ思考の経緯を残した書類を書けても、「部品と機能の対応表」の種類も書類作成を省略せずに作るべきです。
とにかく、後任者のために書類を残すとき、思考の経緯もうまく手短かに分かるように書類も作りましょう。
このコード解説書のページ数は特には決まっていませんが、おおむね、持ち運びやすい程度の厚さになるページ数にしておくべきでしょう。
この手のメンテナス資料でよくあるトラブルが、退職エンジニアの資料紛失です。
会社の上司が、メンテナンス資料の定期チェックをサボりたいあまりに、担当エンジニア個々人のパソコンにだけ資料を保存させておいて、そのエンジニアが退職などしたときに資料が紛失するトラブルが日本各地で多発しています。(もし印刷すると、正式資料と混同されるので、紛らわしいから、印刷しない場合が多い。)退職したエンジニアの使っていたパソコンは、次の新人のためにフォーマット初期化するので、フォーマットの際にメンテナンス資料も消えてしまうというトラブルです。
「会社の共有フォルダにメンテ資料を置きましょう」と提案しようにも、しかし上司のチェックすらされてない資料が共有フォルダに置かれるわけもないので、結局はそういう会社ではエンジニア個人のパソコンでメンテ資料を管理させられたりもします。そして、いつしかメンテ資料が消失しています。
この手の資料消失のトラブルを未然防止する簡単な方法は、定期的に、部署の部長課長などや上司などの管理者が、現場エンジニアから上がってきたメンテナンス資料の原稿を、(管理者が)定期的にチェックする必要があります。
また、こうやって定期チェックすれば、万が一、メンテ資料消失しても、資料を普段から検査してきた上司や検査担当者の頭の中に記憶が残っているので、ノウハウの復旧が比較的に容易です。
しかし、部長や課長などが原稿チェックを面倒くさがっていると、上述のようなトラブルになります。
どこの技術系の企業でも、設計図のチェックは念入りに行いますが、しかしメンテナンス用資料のチェックが省略されたりする会社が多くあります。 資料紛失は会社側の自業自得でもあります。
なお、上司がチェックを面倒くさがっているという理由でメンテ資料が個人管理されている場合、当然、その資料は印刷などはされていません(もし印刷すると、正式資料と混同されるので、紛らわしいから、印刷しない)
なので、退職しなくても、ハードディスク故障などが起きればメンテ資料は消失して一巻の終わりです。
退職が決まったときに会社は引継ぎ資料をエンジニアに作成させようとしますが、当然、上述のような技術資料が急に作れるわけもなく、そもそも資料の内容が上司や同格の技術力のエンジニアから検証チェックもされてないので信頼性も不明だし、よって急ごしらえの資料作成は大抵、失敗に終わります。
根本的な原因は、メンテ資料のための作成費用を普段から出していなかった会社の態度です。また、この手の会社は、そもそも論として、退職エンジニアより昔の前任者からのメンテ資料すら用意していないのが通例です。そんな杜撰(ずさん)な管理体制なので、大抵の企業では、急ごしらえのメンテ資料の作成は失敗します。会社の自業自得です。
つまり資料消失であわてる会社というのは、そもそも、まともにメンテ資料の上司によるチェックもしていなかったという会社であり、いろいろと自業自得です。
主に機械工学教育の用語なのですが、「単位動作」という用語があります。
たとえば、熟練工の動作は、一見すると色んなスキルを習得しているので複雑に見えますが、しかし動作のひとつひとつは、たとえば卓上ボール盤なら教科書どおりの卓上ボール盤の使い方ですし、やすりがけ の動作も、教科書どおりの動作です。
複雑な動作も、教科書どおりの動作を、組み合わせただけに過ぎません。
そして、その やすりがけ だけの動作の説明も、図や写真などを使って、「手順1:○○をする。」、「手順2:△△をする。」などと一段階ずつ、1ステップも抜かりなく 教えます。
だから、工業高校や大学の機械工作実習では、教科書どおりの動作をひとつずつ、教えます。
けっして、いっぺんにまとめて、別種の動作を教えません。
このように、動作をひとつひとつの単純な動作に分解することを単位動作といいます。
なぜ、わざわざこんな事を説明するかというと、世間では複雑な物事を説明するときなのに、いっぺんに教えたがる人がいます。しかし、そういう教え方は、多くの開発現場ではNG(エヌジー、ノー・グッド)です。
残念なことに、インターネット上には、一見すると説明書の文章量が多くても、実態を読むと、このような作者以外でないと操作方法を読み解けないようなダメな説明法をされているツールも、残念ながらネットに多く公開されてしまっています。
単位動作を意識した解説の書き方は、べつに難しくなく、普通に、 たとえばwindowsのオフィスソフトなどのヘルプファイルや、あるいはオフィスソフトについての市販の操作解説書のように、 「~~をしたい」といった操作目的の種類ごとに一個ずつ手順を段階的に教えればよいだけです。
単位動作の説明を軽んじる人が根本的に勘違いしていることは、「複雑な動作を練習したほうが、スキルが上達する」という勘違いです。
むしろ物理学の公式のように、単純で短いものに置き換えたほうが、物事を考える際の部品として使いやすくなるのです。 だから実際の順序は、「単純な動作を見つけ出すために、その何倍もの練習や試作をする」のです。たとえるなら、発明家の努力のようなものです。「99%の努力の上での、1%のひらめき」です。
在庫管理ソフトで、もし在庫部品データで、購入元メーカーで生産中止になったりした部品があっても、一切、在庫データベースからは登録を消しません。
もし消したりすると、次の登録番号の部品との登録情報の連続性が無くなり、登録データが飛び飛びになるので、大変に管理が難しくなるからです。
だからともかく、生産中止部品のデータベース管理では普通、その部品の末尾コメントに「生産中止」などと書き足すだけにして、登録そのものは維持します。
また、自分が使っていなくても、過去の自社製品を購入した客先がその部品を組み込まれた自社製品を使っている場合もありますので、残す必要があります。
だからもし、生産中止でなく単に入力ミスなどで登録済みの部品をまた登録してしまったことが判明した場合も、 最新の登録IDでない限りは、消すのではなく、末尾コメントに「登録ミス。すでにID○番で登録済み。」のような記録を書いて残したままにするのです。
こういうのはデータベースを運用する際の基本テクニックです。
製造業の図面などの「部品表」の番号でも、同じようなテクニックが使われます。設計変更により過去の廃止になった部品に当てられていた番号は、消すのではなく、新規の番号を確保して、その新規番号に代替の新部品を割り当てるというテクニックです。
また、「登録IDを最整列して並び替える」なんてことは、一切、しません。そもそも、在庫ソフトにそのような機能も原則、ありません。
なぜなら、すでに紙に印刷した実物の台帳に保管されている登録ID番号までを、在庫管理ソフトで書き換えることは不可能だからです。
一般に在庫の台帳は小さな事業所でも数千種類の在庫部品があるので、台帳にあるその数千種の再チェックをするのは時間の無駄なので、並び替えはしません。もし在庫番号の並び替えをすると、「本当に並び替え後の番号が合っているか?」などのチェックの手間が生じます。
製造業でもIT企業でも品質の検証は、部品ごとの検証と、全体の組立てをしたあとの検証という、最低でも2段階です。
少なくとも、自動車業界はそうです。
個々の材料部品などは、実際に引張り試験や荷重試験などを実際に物理実験を行い、部品の耐久値が規定や要求仕様を満たしているかを、事前に確認します。そして自動車の走行試験や衝突試験などは、実際に部品を組み立てて製品の状態である自動車にしてから走らせて見るしか、方法はありません。
チェックにおいて、シミュレーションなどは無駄です。なぜなら、もしそのシミューレション手法自体にバグや不具合が潜んでいたら、元も子もありません。
「チェックの最終確認においてシミュレーションが無駄」といのは、これは自動車業界だけでなく、航空宇宙などでも同様です。日本のJAXAは「はやぶさ」の部品モジュールの開発において、実際に部品を組み立てたうえでの(シミュレーションではなく)物理実験をしています(※ 講談社ブルーバックス『小惑星探査機「はやぶさ」の超技術』で確認できます。)。
また、産業技術総合研究所での測定の国家標準器開発などでも同様の手法であり、実際に測定器を製品として組み立てた上での物理実験をしています(テレビ番組では、TBS科学番組『夢の扉』でメタンハイドレート採掘の産総研の研究者が、そうシミュレーションの問題点を指摘しました)。
ソフトウェアの開発では原理的に物理実験は無理ですが、それでも不具合対策の確認は、最終的には、実際にそのソフトをユーザー視点で使用してみる「実践」/「試用」しかありません。
ソフトウェア業界だと、個々の部品ごとにチェックすることを「単体テスト」といいます。一方、全体的に組みたててみてチェックすることを「ビッグバンテスト」と言います。
さて、チェックにおいて、シミュレーションなどは無駄であり。なぜなら、もしそのシミューレション手法自体にバグや不具合が潜んでいたら、元も子もないのでした。
ではシミュレーションの意義は何かと言うと、工業系に強いライター(「文筆家」の意味)の山根一眞『メタルカラー』シリーズのどれかに書かれていると思いますが、意義はけっして直接のチェックではなく、既に行った物理的な検証実験をもとにそれをシミュレーションと照らし合わせることにより相互検証することで、検証回数を減らすことにより費用節約するのが目的です。
たとえばシミュレーションなしでは20台の機械装置を耐久実験のため壊さないといけない工程であると仮定して、もしシミュレーションありなら耐久試験で壊すのは12台ですむ工程にできるなら、今後の自社の新製品では8台ぶんの費用が節約できます。そういうコストダウン投資のためにシミュレーションをするのです。
ソフトウェアのテストは、IT企業では、よく新人がやらされる仕事でもあります。新人研修に組み込まれていたり、研修明けによく与えられる仕事でもあります。
なぜなら、自社ソフトウェアの内部構造の知識が乏しくてもテスト自体は可能だからです。
製造業などでも、多品種少量生産の設備機械そのものの生産では、たとえば簡易的な耐久試験などのために「実機のボタンAを押した後に画面遷移後にボタンBを押すのを、50回繰り返す」みたいな簡易的かつ長めの時間の繰り返しテストは、よく新人の仕事です。(なお、50000回の繰り返しみたいにテストが長すぎると人間じゃ無理だし(機械で繰り返すことになる)製品が磨耗して壊れたり製品寿命が大幅に減るので、せいぜい人間でも可能な500回くらいまでにとどめて、人間がテストしたりします。)
どの業界でも、テストのうち、時間の掛かる繰り返し試験は、よく新人に与えられる仕事です。
いちおう、設備機械の組立て直後の段階で、「ボタンAを1回だけ押すテスト。ボタンBを1回だけ押すテスト。」みたいな(繰り返しでない)短時間テストは、機械を組み立てした生産者本人が現場で行います。しかし、「500回繰り返す」みたいな仕事は長いので、新人がテスターを行うのがよくある会社風景です。
「オーバーエンジニアリング」(over engineering)という用語があり、善かれと思ってもか、余計な設計をしてしまう事です。」
たとえばソフトウェアの設計の場合、あらゆるバグを想定して個別に対応したコードを書こうようとしてしまうと、コードが長大になってしまい、保守性がいちじるしく低下してしまいます。
システムのあらゆる部分にバックアップを持つのも、時間的にも費用的にも不可能であり、オーバーエンジニアリングです。
製品と寸分も違わぬデザインパターンを追求しようとして、ろくに実装もしないのもあります。また、そのような発想で書かれたマニュアルは、膨大な学習コストが必要であり、実用性が乏しいです。
最小限の機能だけのプロトタイプを作る手法です。
生命などの安全にかかわるものでもないかぎり、失敗を許容しましょう。
機能が実際に必要になるまで追加しない方法です。
ソフトウェアの場合、あとからでも比較的に容易に追加できることが多いので、こっちのほうが良いでしょう。
ただし、航空宇宙や造船などは別かもしれません。
| [
{
"paragraph_id": 0,
"tag": "p",
"text": "工学では現状、「設計図とは何か?」といった理論は存在しません。情報工学でも、「IT企業の仕様書をどう書くか?」という書籍は、ほとんどありません。大学生向けの情報工学の参考書でも、まず触れられてない分野です。",
"title": ""
},
{
"paragraph_id": 1,
"tag": "p",
"text": "本ページでは現状では参照していない文献ですが(2022年2月11日)、設計の理論を紹介していると思われる関連文献として『岩波講座 現代工学の基礎』があります。ある程度、設計についての抽象的な説明があるかもしれません(たとえば『岩波講座 現代工学の基礎〈1〉設計の方法論』(2000/5/10)あたり)。 しかし岩波のこの本はそんなに厚くないし、ソフトウェアも含めては説明していなかったかもしれません(手元にないので確認できません)。",
"title": ""
},
{
"paragraph_id": 2,
"tag": "p",
"text": "集団でソフトウェアを作るとき、そのソフトウェアのビルド方法を仕様書に書かないといけません。(これは製造業の設計図などには無い、IT業界の独自の事情です。)",
"title": "ITの場合、ビルド手順の記録が必要"
},
{
"paragraph_id": 3,
"tag": "p",
"text": "ビルドとは、実行ファイルを作ることです。",
"title": "ITの場合、ビルド手順の記録が必要"
},
{
"paragraph_id": 4,
"tag": "p",
"text": "Visual Studio などのソフトウェア開発環境ツールは大抵、ビルド機能もあるので、最低限、作者が実際に使用した開発ツールを書いておく必要があります。ビルドに必要としたソフトウェア(ビルド実行ソフトや、必要なライブラリ)、ビルドのためのコマンドや操作手順なども、ひとつひとつ詳細に書くべきです。",
"title": "ITの場合、ビルド手順の記録が必要"
},
{
"paragraph_id": 5,
"tag": "p",
"text": "実際に自分がそれらビルド手順のとおりにソフトウェアだけをインストールと設定を試してみて、もしその手順の指定に従えば(従うのが知識的に簡単かどうかはともかく)、とりあえずビルドできて、実行ファイルを生成できる程度には、書く必要があります。",
"title": "ITの場合、ビルド手順の記録が必要"
},
{
"paragraph_id": 6,
"tag": "p",
"text": "ソースコード公開サイトなどのプログラムを見ると、説明書を見てもどこにもビルド方法や実行環境が書かれておらず、ビルドできずに使いようのないコードが時々あります。ビルド不可能ではあまり有意義なソースとは言えないでしょう。",
"title": "ITの場合、ビルド手順の記録が必要"
},
{
"paragraph_id": 7,
"tag": "p",
"text": "一般のIT業界や製造業の場合、集団作業で必要となる書類は、主に下記のセットでしょう(編集者Sの推測)。",
"title": "必要な書類"
},
{
"paragraph_id": 8,
"tag": "p",
"text": "設計図とは完成図のことです。",
"title": "必要な書類"
},
{
"paragraph_id": 9,
"tag": "p",
"text": "さて、一般のIT企業や製造業では上記の設計図~参考資料に加え、必要に応じて「説明書」、などを加える場合もあります(業界や会社によっては、説明書は上記セットとは別の本棚などに分離する場合もある)。この4〜5点セットの書類を、集団作業の便宜のために、将来にわたって残していきます。(土建や製造業などの堅い業界の場合は、「設計図書」(せっけい としょ)、などの名前で管理されることもあります)",
"title": "必要な書類"
},
{
"paragraph_id": 10,
"tag": "p",
"text": "娯楽産業ではない一般のIT企業や製造業でも、製品の企画に至った経緯を記した書類を、大元のアイデアを考えた会社の側では残しています。(ただし一般企業の場合、社内プレゼン用資料の流用の場合もある)。上記セット一覧のうちの「設計図」はゲーム業界では「仕様書」に対応しており、「企画に至った経緯を示した書類」は「企画書」に対応しています。一般企業では書類の名前は、「企画書」ではない場合も多く、業界や会社によって異なります。",
"title": "必要な書類"
},
{
"paragraph_id": 11,
"tag": "p",
"text": "企画書だけでなく、マトモな科学論文とかでも、既存品と今回の製品とはどう違うのかという構成が好まれます。つまり、論文なら「何を新発見したのか? → いままでの理論ではどうだったか?それと今回の新発見とでは何が違うか? → 発見のプロセスや詳細など」といった構成が、マトモな科学論文のあるべき構成です。",
"title": "必要な書類"
},
{
"paragraph_id": 12,
"tag": "p",
"text": "また、メンテナンスのための図面として、「フロー図」とか「モジュール図」や「システム図」等、設計図としての目的でない将来的なメンテナンス改修などを見越して作成される図を、保存しておく必要があります。",
"title": "必要な書類"
},
{
"paragraph_id": 13,
"tag": "p",
"text": "一般IT業界の仕様書の書き方の本やwebサイトを見ると、「要件定義書」「内部設計書」「外部設計書」「ネットワーク図」「業務フロー図」「インターフェース設計書」「モジュール設計書」などの色々な書類・図面がありますが、発注元で最低限必要なのは上記4点セット(完成予想図、メンテ用資料、企画書類、外部資料)でしょう。IT業界特有の設計書類も、完成予想図またはメンテ用資料を作成するため手段に過ぎません。",
"title": "必要な書類"
},
{
"paragraph_id": 14,
"tag": "p",
"text": "",
"title": "必要な書類"
},
{
"paragraph_id": 15,
"tag": "p",
"text": "では「設計図」とは何かというと、製造業の場合での「設計図」の意味を説明すると、それは「完成予想図」です。「完成予想図」というところがポイントで、実は生産方法などは指定していないのです。なので設計図だけでは、実は何も生産できないのです。",
"title": "「設計図」とは完成図である"
},
{
"paragraph_id": 16,
"tag": "p",
"text": "なので設計図に加えて、現場で必要な生産方法の技術をもった技術者が、さらに必要です。なので、設計図はあくまで、最低限必要な情報でしかないのです。実際には、設計図以外にも、生産方法についてのさまざまな情報が必要です。",
"title": "「設計図」とは完成図である"
},
{
"paragraph_id": 17,
"tag": "p",
"text": "ですが、どこの業界でも、生産方法については図面化しないか、たとえノウハウを部分的に文書化していても社外秘にしていて非公表なのが通常です。",
"title": "「設計図」とは完成図である"
},
{
"paragraph_id": 18,
"tag": "p",
"text": "IT業界でも、あるソフト製品のプログラミングの具体的なノウハウについては、その製品の「仕様書」には記載されないのが通常です。",
"title": "「設計図」とは完成図である"
},
{
"paragraph_id": 19,
"tag": "p",
"text": "完成予想図として「部品図として、このような寸法(各部の長さ)・形状・材料をもった部品を図面の指定どおりに作れば、あとは組立図に部品どうしの相互位置が書いてあるので、(組立図の)その位置指定とおりに取り付ければ、必ず完成しますよ」",
"title": "「設計図」とは完成図である"
},
{
"paragraph_id": 20,
"tag": "p",
"text": "という状態にまで、部品図と組立図の状態をそれぞれ完成予想図の形で書き上げていくのが、図面を書くという事です。",
"title": "「設計図」とは完成図である"
},
{
"paragraph_id": 21,
"tag": "p",
"text": "技術的の企業でいう「設計図」の意味は、おおむね、こういう意味です。",
"title": "「設計図」とは完成図である"
},
{
"paragraph_id": 22,
"tag": "p",
"text": "",
"title": "「設計図」とは完成図である"
},
{
"paragraph_id": 23,
"tag": "p",
"text": "もし、納品される品物が仕様を満たしてない場合、けっして合格品としてはいけず(つまり「検収」してはいけず)、(発注者は)協力会社に作り直しを要求します。この仕様違反のさいの作り直し要求はIT業界にかぎらず製造業でもどこでも、受け入れ検査は通常、そういう仕組みです。",
"title": "「設計図」とは完成図である"
},
{
"paragraph_id": 24,
"tag": "p",
"text": "ソフトウェアを作る場合も、最終的に製品の完成の段階では、最低限このような水準にまで、設計図を作りこんでいきましょう。(ただし、ソフトウェアには「寸法」など形状の条件は無いので、そこはアルゴリズム的な条件に意味を読み替えること。)",
"title": "「設計図」とは完成図である"
},
{
"paragraph_id": 25,
"tag": "p",
"text": "製造業では図面をもとに見積もりをします。基本的に技術系の業界では、設計図をもとに見積もりが行われるます。",
"title": "「設計図」とは完成図である"
},
{
"paragraph_id": 26,
"tag": "p",
"text": "学生は企業社会を知らないと思うので説明しますが、コンピュータ業界にかぎらず、そもそも製造業なども含む技術系の業界で、設計から生産までの流れがどういう工程で行われているか、説明します。",
"title": "「設計図」とは完成図である"
},
{
"paragraph_id": 27,
"tag": "p",
"text": "まず、なにかの設計図では、具体的な生産方法は指示しません。たとえば、組み立てた後の形状がどうなってるかは組立図(くみたてず)に描いても、しかし、「どうやれば組み立てられるか?」とかの情報は一切、そういう事については『設計図』では指示しません。",
"title": "「設計図」とは完成図である"
},
{
"paragraph_id": 28,
"tag": "p",
"text": "ともかく、なにかの設計図は通常、その製品の完成図である必要があります。製造業で「図面」と呼ばれているものは、こういった具体的な完成予想図のことです。",
"title": "「設計図」とは完成図である"
},
{
"paragraph_id": 29,
"tag": "p",
"text": "そして、その完成図はいくつもの部品から成り立っているのが普通なので、完成品をいくつかモジュールごとに分解した部品図(ぶひんず)をいくつも作成して、それぞれの作成担当の作業者に渡します。",
"title": "「設計図」とは完成図である"
},
{
"paragraph_id": 30,
"tag": "p",
"text": "こうすることで、分業もしやすくなり、一石二鳥です。",
"title": "「設計図」とは完成図である"
},
{
"paragraph_id": 31,
"tag": "p",
"text": "",
"title": "「設計図」とは完成図である"
},
{
"paragraph_id": 32,
"tag": "p",
"text": "基本としては、設計図とは、設計図だけを見ても、あいまいさの無い状態で完成品の満たすべき具体的な条件が分かるようにしなければなりません。",
"title": "「設計図」とは完成図である"
},
{
"paragraph_id": 33,
"tag": "p",
"text": "さて、製造業などでも、「図面」という完成予想図があります。",
"title": "「設計図」とは完成図である"
},
{
"paragraph_id": 34,
"tag": "p",
"text": "よく、IT業界でいう「現場で見つかった仕様書の不具合を仕様書にフィードバックする」とか言う表現は、おそらく完成予想図のような書類のことを指していると思います。",
"title": "「設計図」とは完成図である"
},
{
"paragraph_id": 35,
"tag": "p",
"text": "なぜなら製造業でもフィードバックは図面に対して行います。なので、製造中に不具合が見つかれば、どんどんと図面が改訂されてゆくし、そのために設計者は現場に立ち会うし、場合によっては設計者みずからが製造もしていきます。",
"title": "「設計図」とは完成図である"
},
{
"paragraph_id": 36,
"tag": "p",
"text": "技術系の業界では一般に、書類で作業指示を出すときに、いちいち、けっして具体的に、「作業員であるアナタは、○○のコンピュータの△△ボタンを押して、××をしてください」のような指示は出さないです。",
"title": "「設計図」とは完成図である"
},
{
"paragraph_id": 37,
"tag": "p",
"text": "指示はそう出すのではなく、図面のような完成予想図(ただし決定稿)を出して、「この完成予想図のとおりになるように作っておいてください。」というような指示が出ます。",
"title": "「設計図」とは完成図である"
},
{
"paragraph_id": 38,
"tag": "p",
"text": "",
"title": "「設計図」とは完成図である"
},
{
"paragraph_id": 39,
"tag": "p",
"text": "さて、IT業界の場合、末端の部品プログラム完成予想図を描く前に、普通の設計では既にフローチャート図または状態遷移図などといった、全体的なシステムの図面を書くのが望ましいとされています。(以降の説明では、言い回しの省略のため、フローチャート図または状態遷移図を単に『フロー図』または『フローチャート図』と略記する。)",
"title": "「設計図」とは完成図である"
},
{
"paragraph_id": 40,
"tag": "p",
"text": "なので、もし横断的な説明をしたければ、このフローチャート図を作るとき、このフローチャート側に説明を追加するとか、あるいは、フローチャート図を参照する形で別途の参考図を追加するとかすれば、良いかもしれません。",
"title": "「設計図」とは完成図である"
},
{
"paragraph_id": 41,
"tag": "p",
"text": "こうすれば、もし末端部品プログラムを訂正することになっても、訂正の必要のある図面は、末端プログラム図面と、その直接の上流のフロー図あるいはフロー別途参考図だけのたった2枚に限定できますので、訂正の手間を減らせるので効率的です。",
"title": "「設計図」とは完成図である"
},
{
"paragraph_id": 42,
"tag": "p",
"text": "なお、もしかしたらIT業界でも、状態遷移図やフローチャートを描かないで設計する事態も企業によっては横行しているかもしれませんが(原理的には、状態遷移図やフローチャート図が無くても、エクセルなどで作成した部品プログラム仕様とその組み立て仕様のエクセル形式の完成予想図だけでも、原理的にはソフト設計できてしまう)、しかし、こういう状態遷移図などの画像での説明を省いた設計では設計ミスが発生しやすく、結局、再設計などの手間が掛かってしまうのがオチです。",
"title": "「設計図」とは完成図である"
},
{
"paragraph_id": 43,
"tag": "p",
"text": "",
"title": "「設計図」とは完成図である"
},
{
"paragraph_id": 44,
"tag": "p",
"text": "なお、一枚の仕様書の中では、内容の重複はオッケーです。",
"title": "「設計図」とは完成図である"
},
{
"paragraph_id": 45,
"tag": "p",
"text": "たとえば、機能の似たモノを2個つくるとき、",
"title": "「設計図」とは完成図である"
},
{
"paragraph_id": 46,
"tag": "p",
"text": "2個目の説明では、「○○については△△と同じ」のように、「~~~と同じ」というふうに説明できるから、です。製造業でも、一枚の図面に正面図と側面図の2方向の図のある場合、側面図に参照値として正面図の値を書くと、正面図の設計変更にともない、ときどき側面図にある参照値を修正し忘れるミスがあります。)",
"title": "「設計図」とは完成図である"
},
{
"paragraph_id": 47,
"tag": "p",
"text": "なので、よほど仕組みの複雑な難しい製品でないかぎり、なるべく2回目以降の説明では具体的内容は書かないのでおくのが、設計の図面では修正モレを防げるので安全です。",
"title": "「設計図」とは完成図である"
},
{
"paragraph_id": 48,
"tag": "p",
"text": "ただし、これはあくまで、設計図面の書き方です。教本や指導書などの書き方とは、設計図面の書き方は、違います。もし、新人むけの指導書や教科書・教本を書く場合には、やや重複のある内容でも何度も説明して覚えさせましょう。",
"title": "「設計図」とは完成図である"
},
{
"paragraph_id": 49,
"tag": "p",
"text": "",
"title": "「設計図」とは完成図である"
},
{
"paragraph_id": 50,
"tag": "p",
"text": "要求事項は、「○○してもらいたい」という指定も必要ですが、ソレとは別に、できれば、「なんの目的で、そういう指定をしているか?」などの理由も書いてあると、ニュアンスが正確に伝わるので、伝達ミスなども減ります。",
"title": "要求事項書"
},
{
"paragraph_id": 51,
"tag": "p",
"text": "企業秘密などで無いかぎり、できるだけ、目的も平気したほうが良いでしょう。",
"title": "要求事項書"
},
{
"paragraph_id": 52,
"tag": "p",
"text": "要求事項の書類には、要求には理由も併記するのが望ましいと指導されているようです。",
"title": "要求事項書"
},
{
"paragraph_id": 53,
"tag": "p",
"text": "さて、一般IT企業で要求事項書の話題に戻るとして、また、意外と伝達側が設計ミスをする場合もあるので、目的も書面で伝えておくことにより、相手先の人が、気を聞かして検証してくれます(べつにボランティアで検証してくれるわけではなく、どっちみち相手先が設計中に結果的に検証することになるで、だったら要求事項に目的も書いておいたほうが効率的になる)。",
"title": "要求事項書"
},
{
"paragraph_id": 54,
"tag": "p",
"text": "なんども指摘するが、「要求事項」だの「設計図」だの何種類も作る書類セットの書き方では、説明が重なって多いぶんには問題ないのです。(ただし、要点などを抜き出した簡略版の説明も必要。)",
"title": "要求事項書"
},
{
"paragraph_id": 55,
"tag": "p",
"text": "大は小を兼ねます。",
"title": "要求事項書"
},
{
"paragraph_id": 56,
"tag": "p",
"text": "なお、社会人の情報伝達では、結論を先に言うのがマナーなので(詳しくは『中学校国語/現代文/報告書の書き方』)、要求を先に伝えてから、理由を直後に伝えます。つまり、文章のテンプレートとしては、",
"title": "要求事項書"
},
{
"paragraph_id": 57,
"tag": "p",
"text": "のような順番になります。",
"title": "要求事項書"
},
{
"paragraph_id": 58,
"tag": "p",
"text": "設計図の各書類は一般的に外部には非公開なので、書類セットくらいでしか体系的な説明をできないので、むしろ別書類にて説明の重複などがあって相互検証できるくらいのほうが、安全なのです。なお、要求事項の段階では、あまり細かく事項書を作りすぎずに、そのぶん実際のプログラムの開発を早めましょう。",
"title": "要求事項書"
},
{
"paragraph_id": 59,
"tag": "p",
"text": "",
"title": "要求事項書"
},
{
"paragraph_id": 60,
"tag": "p",
"text": "重要なことは、一般のソフトウェア開発などでの実務では、なんらかの特殊な数値データが組み込まれている場合、台帳と実物プログラムとによってダブルチェックをするという事です。(ゲームだけでなく、製造業の組み込みソフト開発などでも、台帳などによってダブルチェックをしています。)",
"title": "データ台帳"
},
{
"paragraph_id": 61,
"tag": "p",
"text": "IT業界では、ダブルチェックを軽視している人が多いですが(たとえば電卓とパソコンソフトとの計算結果のダブルチェックを批判する言説がネットに多い)、そういうのは製造業や組み込み業界などでの実務を知らない知ったかぶりのタワゴトなので無視しましょう。",
"title": "データ台帳"
},
{
"paragraph_id": 62,
"tag": "p",
"text": "マトモな業界では、プログラムの検証のため、そのソフト以外およびそのソフトを動かしているハードウェアとは別のデバイス(電卓でも良い)を使って、ダブルチェックをするのが常識です。(※この常識には出典を出せませんが(企業秘密などに関わるので)、しかしダブルチェックを軽視する側の主張も満足な出典を出せていないので、対抗的にこの文を残します。)",
"title": "データ台帳"
},
{
"paragraph_id": 63,
"tag": "p",
"text": "さて、入力されたハズのデータの台帳のような内容の一覧の書類が、一般の技術系企業では必要です。業界で「台帳」と言うのかは知りません。名前が無いと困るので、とりあえず土木工学ではこういうのを「○○台帳」というので、それに習って「データ台帳」という題名を本セクションでは、つけているだけです。なので、IT企業では別の呼び名かもしれません。",
"title": "データ台帳"
},
{
"paragraph_id": 64,
"tag": "p",
"text": "",
"title": "データ台帳"
},
{
"paragraph_id": 65,
"tag": "p",
"text": "測定値などで、入力変数が一変数なら、エクセルなどを用いて多項式近似が出来ます。",
"title": "多項式近似"
},
{
"paragraph_id": 66,
"tag": "p",
"text": "一般にIT業界での実務の多項式近似では、原理的には9次でも20次でも、どんなに次数が高くても(おそらく int 整数型の限界くらいまで)計算できてしまいますが、",
"title": "多項式近似"
},
{
"paragraph_id": 67,
"tag": "p",
"text": "しかしIT業界などの実務では人間の検算などの手間を減らすために、なるべく、せいぜい2次式や3次式といった、低めの次数におさえて利用するのが、IT企業では普通です。",
"title": "多項式近似"
},
{
"paragraph_id": 68,
"tag": "p",
"text": "もし先端科学のための多項式近似なら、9次を超えるような多項式近似をするような場合もありますが、しかし、一般の企業では、そこまでの多項式近似は不要ですし、むしろ検算などの管理の手間が増えるので、9次のような多すぎる次数は嫌われますので、なるべく2次ていどに抑えましょう。",
"title": "多項式近似"
},
{
"paragraph_id": 69,
"tag": "p",
"text": "ゲームではバグがあっても、人は死にません(過労自殺などを除けば)。なので、アイデアが思いついたら、どんどんとプロトタイプで試してみましょう。",
"title": "バグあると人の死ぬ業界"
},
{
"paragraph_id": 70,
"tag": "p",
"text": "ですが、他の業界だと、バグがあると人が死ぬ場合もあります。たとえば、製造業での、組み込み機器などがそうです。",
"title": "バグあると人の死ぬ業界"
},
{
"paragraph_id": 71,
"tag": "p",
"text": "書籍で紹介されている事例だと『メタルカラーの時代』シリーズ(山根一眞(やまね かずま)による取材)で、 「日本ユニシス」というIT企業がかつて、提携している別企業のNC工作機械に向けた組み込みソフトの開発で(組み込みソフト部分をユニシスが開発)、開発テスト中のバグにより工作機械の刃物が本体にぶつかって折れて飛んできて、あやうく人が死ぬところだった、 ・・・という感じの事例がインタビュー先のプログラマから紹介されています。 それまで日本ユニシスおよびその担当プログラマーでは、組み込みの仕事はほとんど扱わずに、どちらかというとIT業界内での顧客を仕事をしていたので、そういう人が死にそうな事例に経験することがなかったので、製造業の組み込みソフトでは特にバグおよびバグ予防に対する考えをIT業界内の仕事とは変えなければならない必要があることに気づかされた、とユニシスの技術者はインタビューで述懐しています。",
"title": "バグあると人の死ぬ業界"
},
{
"paragraph_id": 72,
"tag": "p",
"text": "一般のIT企業でいう仕事の「仕様書」では、開発前の段階で書いた要件定義書や設計図(完成予想図)やコード解説書など」を、ソフト完成後にも残す必要があります。",
"title": "履歴の管理"
},
{
"paragraph_id": 73,
"tag": "p",
"text": "なぜなら、開発前~開発中の経緯を、上司や他部署に事後的に報告したり、のちに入社してくる後輩などに教育としてソフト開発時の出来事を教えるためです。",
"title": "履歴の管理"
},
{
"paragraph_id": 74,
"tag": "p",
"text": "このため、こういった仕事の書類には、著者や、著作・改訂の日時(「改訂日: 2018年8月30日」)や改訂者(「改訂者: 山田太郎」)などの履歴(りれき)も記載する必要もあります。",
"title": "履歴の管理"
},
{
"paragraph_id": 75,
"tag": "p",
"text": "のようになります。(企業では、こういうページのパソコンでの文書管理は、エクセルなどの表形式データになってるのが普通。)",
"title": "履歴の管理"
},
{
"paragraph_id": 76,
"tag": "p",
"text": "さらに改訂の際には、それぞれの版の改訂内容の要約を書く必要すら、あります。",
"title": "履歴の管理"
},
{
"paragraph_id": 77,
"tag": "p",
"text": "アマチュアの場合なら、『メモ帳』アプリなどで説明する場合もあるかもしれないので、たとえば",
"title": "履歴の管理"
},
{
"paragraph_id": 78,
"tag": "p",
"text": "のようにアレンジする必要があるかもしれません。",
"title": "履歴の管理"
},
{
"paragraph_id": 79,
"tag": "p",
"text": "アマチュアのゲーム製作の場合、エクセルまでは不要でしょう。",
"title": "履歴の管理"
},
{
"paragraph_id": 80,
"tag": "p",
"text": "ゲームを例に説明します。",
"title": "ファイル名の冒頭番号"
},
{
"paragraph_id": 81,
"tag": "p",
"text": "ゲーム産業に限ったことではないのですが、企業でのパソコン内での、ファイル名やフォルダ名の管理手法として、たとえば何かの説明書きのファイルがいくつもある場合、",
"title": "ファイル名の冒頭番号"
},
{
"paragraph_id": 82,
"tag": "p",
"text": "などのように番号順をつけて命名することもあります。「01_キャラクター設定」でひとつのフォルダ名です。なぜこのように番号を冒頭につけるかというと、もしパソコン上で名前順に並び替えたときに、必ず狙った順番どおりにさせるためです。",
"title": "ファイル名の冒頭番号"
},
{
"paragraph_id": 83,
"tag": "p",
"text": "そして、たとえば「キャラクター設定」フォルダ内に、さらに",
"title": "ファイル名の冒頭番号"
},
{
"paragraph_id": 84,
"tag": "p",
"text": "のように、さらに 番号づけの設定があることもあります。",
"title": "ファイル名の冒頭番号"
},
{
"paragraph_id": 85,
"tag": "p",
"text": "たとえば、「ゴンザレス」というキャラが主人公のゲームの場合、彼が最初に来てもらわないと困るわけです。もし番号が冒頭に無いと、「ゴンザレス」よりも「アルベルト」のほうが五十音順では先に来てしまいます。",
"title": "ファイル名の冒頭番号"
},
{
"paragraph_id": 86,
"tag": "p",
"text": "しかし、上記のように番号を冒頭につける方式を採用することで、あとでどんな名前の新キャラクターを追加しようが、必ずファイル検索の名前順検索では「ゴンザレス」が最初に来るようになるのです。",
"title": "ファイル名の冒頭番号"
},
{
"paragraph_id": 87,
"tag": "p",
"text": "なお、業務用のファイルでは一般的に、冒頭番号と項目名とが別々のものであることを強調するために、半角スペースを使わずにアンダーバー「_」を使うのが一般的です。",
"title": "ファイル名の冒頭番号"
},
{
"paragraph_id": 88,
"tag": "p",
"text": "",
"title": "ファイル名の冒頭番号"
},
{
"paragraph_id": 89,
"tag": "p",
"text": "IT企業に限らず製造業でも、たとえば図面ファイルでは",
"title": "ファイル名の冒頭番号"
},
{
"paragraph_id": 90,
"tag": "p",
"text": "などと、冒頭番号ごと名前をつけてフォルダ管理するのが一般的です。",
"title": "ファイル名の冒頭番号"
},
{
"paragraph_id": 91,
"tag": "p",
"text": "フリーソフトのファイル構成などでも、本ページはゲーム教科書なのでゲームに置き換えて説明しますが、",
"title": "ファイル名の冒頭番号"
},
{
"paragraph_id": 92,
"tag": "p",
"text": "のようなファイル構成のフリーソフトも時々、見かけます。",
"title": "ファイル名の冒頭番号"
},
{
"paragraph_id": 93,
"tag": "p",
"text": "",
"title": "ファイル名の冒頭番号"
},
{
"paragraph_id": 94,
"tag": "p",
"text": "フリーゲームなどは、あまり説明書が細かくかかれないので、気にする必要はないでしょうが、一般IT企業のソフトウェア説明書や製造業の組み込みソフトなどは、もっと細かく一通りの操作方法を説明します。",
"title": "説明書"
},
{
"paragraph_id": 95,
"tag": "p",
"text": "イメージしやすさの都合で本ページでは、製造業などの組み込みソフトを例に、説明書の書き方を説明します。",
"title": "説明書"
},
{
"paragraph_id": 96,
"tag": "p",
"text": "なんと、組み込みソフトの説明書を書くためには、操作テストが必要です。",
"title": "説明書"
},
{
"paragraph_id": 97,
"tag": "p",
"text": "だから例えば工場の生産ライン用の設備に組み込まれてる組み込みソフトの説明書なら、その説明書の文面は、工場で下書きしてるわけです。",
"title": "説明書"
},
{
"paragraph_id": 98,
"tag": "p",
"text": "オフィスで下書きするのではなく、工場で下書きするのです。なので、工場にノートブック(文房具)と筆記用具(要・赤ペン)を持ち込んで、そこで説明書の文面を下書きするわけです。",
"title": "説明書"
},
{
"paragraph_id": 99,
"tag": "p",
"text": "たいていの新人は、実機での操作テストに気が引けがちです。",
"title": "説明書"
},
{
"paragraph_id": 100,
"tag": "p",
"text": "実機で操作テストばかりしてると「周囲の先輩から『この新人は書類も読まずに実機をいじって遊んでる』と周囲に見られるんじゃないか?」と不安になったりとかして、実機によるテストを遠慮しがちです。また、仕様書は読んでて勉強になりますので、ついつい仕様書ばかり読みがちで、テストを遠慮しがちです。",
"title": "説明書"
},
{
"paragraph_id": 101,
"tag": "p",
"text": "しかし、それは新人特有のよくある勘違いなのです。説明書を書く場合にも、実機でテストプレイをするべきなのです。",
"title": "説明書"
},
{
"paragraph_id": 102,
"tag": "p",
"text": "なので、下書きが終わったら、さっさと実機テストをするべきなのです。",
"title": "説明書"
},
{
"paragraph_id": 103,
"tag": "p",
"text": "まず、仕様書などをもとに、説明書の大まかな章や節などの構成を、仮決めします。",
"title": "説明書"
},
{
"paragraph_id": 104,
"tag": "p",
"text": "大まかなページ数などの仮決めのために、仕方なく仕様書を見ながら、仕様書から想定されるハズの操作方法を書きます。",
"title": "説明書"
},
{
"paragraph_id": 105,
"tag": "p",
"text": "この下書きは、これはこれで必要であり、あとの操作テスト時にチェックすべき項目を示したチェックリスト的な意味合いもあるので、とりあえず、実機プレイなしですが下書きをします。",
"title": "説明書"
},
{
"paragraph_id": 106,
"tag": "p",
"text": "ですが、この想定した操作方法は、まだ何のテストもしてないので、高確率でミスが含まれています。",
"title": "説明書"
},
{
"paragraph_id": 107,
"tag": "p",
"text": "なので、下書きした説明書のプロトタイプと筆記用具(赤ペン)を持ちながら、実機のある現場に移動して、到着したら実機で説明書どおりにテストプレイしながら(絶対に説明書を見ながら、杓子定規に説明書どおりにプレイします)、実機操作中に発見した説明書のミスを、赤ペンで下書き説明書に、追記でメモ書きしていくワケです。",
"title": "説明書"
},
{
"paragraph_id": 108,
"tag": "p",
"text": "このように仕様書ばかり読んでないで、さっさとテストします。",
"title": "説明書"
},
{
"paragraph_id": 109,
"tag": "p",
"text": "だから、説明書を書くオフィスは、そういうテストが気軽にできる環境の近くに存在する必要があります。",
"title": "説明書"
},
{
"paragraph_id": 110,
"tag": "p",
"text": "また、組み込みソフトの説明書を書く技術者は、工場の組み込みソフトを書くなら、技術書の服装としてはブルーカラーの作業着で仕事してるわけです(背広ではないです)。作業着でないと原則、現場に入れないので",
"title": "説明書"
},
{
"paragraph_id": 111,
"tag": "p",
"text": "組み込みソフトは、機械などに組み込まれてるわけですから、安全が確保されていて可能な限り、仮想化などではなく、実機でテストします。 (仮想化でテストすると二度手間になります。なので可能なら最初から実機でテストしたほうが早いです。)",
"title": "説明書"
},
{
"paragraph_id": 112,
"tag": "p",
"text": "このような仕事を、よく新人がやらされます。",
"title": "説明書"
},
{
"paragraph_id": 113,
"tag": "p",
"text": "新人は消費者目線に近いので、どこの業界でも、新人がよくテスターにさせられることが多いのです。",
"title": "説明書"
},
{
"paragraph_id": 114,
"tag": "p",
"text": "同様の理由(消費者目線)で、説明書を書く仕事も、どこの業界でも、新人がよく説明書を書かされます。",
"title": "説明書"
},
{
"paragraph_id": 115,
"tag": "p",
"text": "",
"title": "説明書"
},
{
"paragraph_id": 116,
"tag": "p",
"text": "子供向けの玩具で電子玩具の説明書などだと、場合によっては説明書の文面が子供口調(「~だよっ!」とか「~だね!」みたいな口調)で説明が書かれていたりしますが、けっして説明書を書くお仕事が子供の学校の図工みたいな作り方をしてるワケではないでしょうし、おそらくは実際の執筆手順は上記の組み込みソフトの説明書のような感じの手順で説明書を書いていってると思われます。説明書の口調という表面にダマされないようにしましょう。",
"title": "説明書"
},
{
"paragraph_id": 117,
"tag": "p",
"text": "ああいう子供口調やら女口調の説明書は、集団作業の場合なら、下書きの段階での口調は、普通のビジネスマン的な書類の口調で書いているか、たとえ くだけた下書きの場合でも普通の大人のくだけた口調で下書きを書いているのであって、あとの工程で口調だけ入れ替えて子供口調や女口調に入れ替えるという手間を掛けていると思われます。けっしてイキナリ、子供口調とかで書類を書きはじめるわけではありません。",
"title": "説明書"
},
{
"paragraph_id": 118,
"tag": "p",
"text": "",
"title": "失敗学"
},
{
"paragraph_id": 119,
"tag": "p",
"text": "たとえば機械設計の業界で昔から言われている教訓として(なるべく新規設計では)「材料と構造を同時に変えるな」というのがあり、日経クロステックのwebサイトでもそう紹介されています。引用元の日経クロステックの記事では「2つ以上のものを同時に変更するときは、組み合わせによる問題が起こりやすいことを示唆している」と指摘されています。",
"title": "パラメータ調整の理論"
},
{
"paragraph_id": 120,
"tag": "p",
"text": "",
"title": "パラメータ調整の理論"
},
{
"paragraph_id": 121,
"tag": "p",
"text": "完成形をつくるだけの「設計図」的な「仕様書」だけでは、バグ発生時や設計ミス発生時などのさいの修理が不可能です。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 122,
"tag": "p",
"text": "また、ITソフトウェアなら、移植などの際に、もしソースコードだけしかなくて書類不足だと、「コードがどのように動いているのか?」を後任の人が把握できずに、移植困難になってしまうトラブルもあります。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 123,
"tag": "p",
"text": "前任者が会社を辞めてしまっている場合などもあるので、色々と書類が必要でしょう。こういうことから、もし下記のような資料が無いと、不具合の発生時に、修理のための設計変更で、どこをどうイジればいいか特定できず、困ります。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 124,
"tag": "p",
"text": "というか、残念ながらこういう資料の不足している職場は多く、なので日本のIT技術者は困っています。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 125,
"tag": "p",
"text": "上記書類のうち、特に「部品と機能の対応表」、「コード解説書」は、メンテナンス目的以外にも、設計図のチェックにも利用される。なので、そういう目的もあるので、ぜひ作成しておくのが望ましい。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 126,
"tag": "p",
"text": "「部品と機能の対応表」のことを、IT業界で何と言うのか、このページの著者は知りません。しかし、ともかくそういう対応表がないと、メンテナンスが後々に困難になります。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 127,
"tag": "p",
"text": "発売後の(一般のIT企業では)ソフトにも、修理・メンテナンスが不可能になる場合があります。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 128,
"tag": "p",
"text": "そのため、製造業などの組み込みソフトなど、まともなIT業務では、ソースコードの内部構造・全体構造のコード解説書とでも言うべき書類があることが望ましいです。(特に名前は決まっていない。また、中小企業などでは作成しない場合もある)",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 129,
"tag": "p",
"text": "一般のIT企業では「内部設計書」や「プログラム設計書」などの名前の場合もありますが、しかし既に設計図などで大まかな指定はできていますので、設計の時点では、これらの「設計書」が不要な場合も多くあります。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 130,
"tag": "p",
"text": "これらの書類の目的は、どちらかというと、設計よりも、後日に読み返したときのメモ書きです。主要な変数、主要な関数などは、第三者が、なんのドキュメントも無い状態でその意図を読み取るのは、なかなか手間が掛かります。なお、最終製品やあるいはコードだけから逆に設計書や設計図などを書き起こすことを「リバース・エンジニアリング」と言います。リバース・エンジニアリングは、本来なら、後任者などには、させるべきではないのです。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 131,
"tag": "p",
"text": "大目的として、完成後のメンテナンスなどの際に、リバース・エンジニアリングという手間のとても掛かる作業を、けっして後任者にしないでも済むように書類を残すのが、正しい書類作成および書類管理のありかたです。これが、前提の大目的です。これさえ押さえてくれれば、ほぼこのページで言いたいことは尽くされています。このページの残りの説明は、単にイメージを具体化するためのケーススタディです。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 132,
"tag": "p",
"text": "会社でリバース・エンジニアリングの手間の発生が起きるのは、経営者にとっても時間と予算のロスでしょう。また、リバース・エンジニアリングをさせられる側である社員も、利益を生み出すわけではない作業に時間を多く取られ、とても負担です。なのでとにかく、リバース・エンジニアリングの発生予防が必要です。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 133,
"tag": "p",
"text": "で、具体的にどうすればいいかというと、リバース・エンジニアリングの発生を防ぐためには、なんらかの方法で、少なくとも主要な変数や関数と、その設計意図の対応表のようなものが必要です。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 134,
"tag": "p",
"text": "(完成図である)設計図だけでは、このような機能の解説をするのは不可能または困難なので、さらに変数・関数と、設計意図との、対応表のようなものが必要です。この対応表のようなもののことを本wikiでは「コード解説書」と呼んでいます(IT業界で何と言うのか知りません)。(設計図だけでも機能の解説を出来ているなら、その部分は解説書に書く必要はありません。)",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 135,
"tag": "p",
"text": "要するに、機能と部品との対応表も残すべきだという亊です。「この部品、どの機能に対応してるの?」ってのが分かればいいのです。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 136,
"tag": "p",
"text": "異業種の例ですが、下記の2つの回路の図面を見比べてください。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 137,
"tag": "p",
"text": "",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 138,
"tag": "p",
"text": "どう比べても、右の「フロー図」のほうが、仕組みが分かりやすいでしょう。もし回路設計の専門外の素人が上記の回路図面を見ても、フロー図のほうなら機能が一目瞭然です。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 139,
"tag": "p",
"text": "このように、部品と機能を比べる書類があれば、とても後任者がラクになります。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 140,
"tag": "p",
"text": "また、このような部品と機能の対応の書類を作っておくことで、設計ミスの防止にもつながります。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 141,
"tag": "p",
"text": "上記の図面の例は、電気回路の設計の業界のハナシなので、ITではないですが、ともかく、こういう部品と機能の対応表があると、仕事がいいカンジです。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 142,
"tag": "p",
"text": "「フロー図」だの「コード解説書」などの名前はどうでもいいです。重要なのは、部品と機能の対応表を残しておけ、という事です。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 143,
"tag": "p",
"text": "逆に言うと、部品と機能の対応が分からないような書類ばかりを作っていても、無駄です。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 144,
"tag": "p",
"text": "けっして、やみくもに「○○設計書」のような名前の書類をいくつも残すのではないべきです。目的である、「部品と機能の対応表」を忘れないようにしましょう。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 145,
"tag": "p",
"text": "IT業界でこういう書類を残しているか知りませんが、少なくとも電子回路の業界では、こういう書類を残しています。けっして、(ブラック企業だらけだと悪評高い)日本IT企業の習慣のマネではなく、世界に冠たる競争力をもつ日本のB to Bの電子機器の製造業の手法をマネしましょう。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 146,
"tag": "p",
"text": "一般の企業でのITソフトは、発売後から10年後や20年後にもメンテナンス等が必要な場合があるので、コードの全体構造の解説書が必要なのです。たかが1~2年で流行の廃れるソフトの管理手法なんか、手本にしてはいけません。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 147,
"tag": "p",
"text": "コード解説書を書かない場合、それでも将来的なリバースエンジニアリング予防のために解説を残したい場合には、おそらくですが、代わりに「仕様書」などの既存の種類に流用で、変数名や関数などの指定を記載したりする必要が生じるかもしれません。ソフトウェアの設計図(完成予想図)はその性質上、解説などはあまり長く書けません。それはそれで一つの方法です。勤務先などに応じて、うまく方法を選んでください。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 148,
"tag": "p",
"text": "",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 149,
"tag": "p",
"text": "しかし、個人製作ソフトの場合、仕様書は無いのが普通なので、簡易的にコード解説書を書いたほうが早いかもしれません。プログラミングは、仕事や学業などの都合で中断される場合もありますが、再開後に、中断前のアイデアなどを思い出すためにも、コード解説書は書かれていると便利です。(コレがないと、時間が経つと、ほぼ作業内容を忘れる。)",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 150,
"tag": "p",
"text": "さて、経団連企業などの東証一部の上場企業のIT業界の人が「仕様書を書かないと、あとでコードの仕組みを忘れる」とか言ってるのは、きっと、このコード解説書のことでしょう。経団連発言の時代的な文脈的に、けっして要件定義書とか完成予想図とかのことではないハズなので、勘違いしないようにしましょう。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 151,
"tag": "p",
"text": "このコード解説書の書き方には、けっして、決まった書き方がありません(なので、市販の入門書では、紹介されてない)。ですが、ともかく、経団連企業とかの技術系企業の設計部門では、こういう書類も書くのが望ましいとされています。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 152,
"tag": "p",
"text": "重要なことは、コードのどの部分が、ソフトウェアのどのような機能を実現するために、何を構成しているかと言った情報を、コード解説書または仕様書などで残すことです。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 153,
"tag": "p",
"text": "",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 154,
"tag": "p",
"text": "システム構造を解説するには、要するに変数名や関数名や、モジュールが、設計図に示した設計意図にどう対応しているかを、記載できれば良いのです。こういった大目的をまず忘れないようにしましょう。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 155,
"tag": "p",
"text": "では、どうやったら、こういう解説をできるのかを、これから考えていきましょう。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 156,
"tag": "p",
"text": "ソフトウェア開発前には実際のシステム構造(プログラムをどういう仕組みにしたとか、変数名をどうつけたか、とか)を書くのが難しいので、ある程度、開発が進んでから、開発中にシステム構造を書くことになります。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 157,
"tag": "p",
"text": "このコード解説書には、決まった描き方がありません。(なので、一般むけの「仕様書の書き方」入門書では、紹介されていない。)",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 158,
"tag": "p",
"text": "なお、この「コード解説書」書類の呼び名は特に決まっていません。呼び名が無いと不便なので、とりあえず「コード解説書」と呼ぶことにします。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 159,
"tag": "p",
"text": "まず、ソフトウェアのシステム構造を解説する場合、どのファイルがエントリポイント(コンパイル時に最初に呼び出されるファイル。Main関数などがある)なのか、そういうことから、コード解説書に書いてください。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 160,
"tag": "p",
"text": "C言語にはファイル分割という機能があり、ソースファイルを複数のファイルに分割できますので、実際のソフトウェアではファイルが何種類もできます。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 161,
"tag": "p",
"text": "なので、コード解説書にエントリポイントがどのファイルなのかを書いてないと、いちいち読者がファイルを開いて読まないと、どのファイルが最初に呼び出されるのかを理解できません。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 162,
"tag": "p",
"text": "",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 163,
"tag": "p",
"text": "ファイル分割されたファイルが幾つも(いくつも)ある場合、例えばゲームソフトだとして、ジャンルがRPGなら",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 164,
"tag": "p",
"text": "などのようにファイルが幾つもある場合、",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 165,
"tag": "p",
"text": "システム構造書に、",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 166,
"tag": "p",
"text": "などのように、それらのファイルが何を処理しているのかを第三者が分かるように書いてください。また、なるべく箇条書きで書くのが、読みやすくて便利でしょう。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 167,
"tag": "p",
"text": "当たり前に残すべきメモのように思えるかもしれませんが、しかしこういったメモが残されてない職場は多くあります。悪い見本です。とにかく、瑣末なことでリバース・エンジニアリングを後任者にさせないように書類を残す習慣をつけましょう。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 168,
"tag": "p",
"text": "ダメな一般IT企業だと本当によくあるパターンで、ファイル解説の書類など何も残ってないのに自社アプリのファイルサーバーには「system.cpp」などの漠然とした名前のファイルだけがいくつもある場合が時々よくあり、「systemって何のシステムだよ・・・」と後任者があきれたくなるファイル名のプログラムがいくつもある場合、これは大変にリバース・エンジニアリングの手間を発生させる、プログラマーにとってイヤなパターンです。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 169,
"tag": "p",
"text": "暗黙の前提ですが、画面名やファイル名などの名前を決める際には、具体的な名前をつけるべきです。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 170,
"tag": "p",
"text": "書籍『ゲームプランナー入門 アイデア・企画書・仕様書の技術から就職まで』によると、ゲーム業界でもそう指導されています。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 171,
"tag": "p",
"text": "ゲーム業界に限らず、一般のIT業界でも同様に具体的に命名するべきでしょう。つまり、「file1.cpp」とか「a.cpp」みたいなファイル名は厳禁です。また変数名でも「b」とか「variable1」(英語でvariableとは「変数」という意味)みたいな変数名は避けてもらいたいです。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 172,
"tag": "p",
"text": "なお、一般企業では箇条書きの説明をするとき、よくエクセルなどの表形式で説明することもあります。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 173,
"tag": "p",
"text": "のような表形式でよく箇条書きが書かれます。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 174,
"tag": "p",
"text": "開発した原作者には、「ファイル名から予想がつくだろ?」と当然に思うことであっても、意外と、通じない場合がありますので、きちんとコード解説書に、ファイルの処理内容を文章で書くべきです。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 175,
"tag": "p",
"text": "例えば、RPGの「メニュー」と言われても、あなたは「道具」「装備」などの画面を思い浮かべても、ほかの人は、戦闘シーンの「戦う」「逃げる」などのコマンド画面を思い浮かべるかもしれませんし、あるいは会話イベントの「はい」「いいえ」などの返事の選択画面を思い浮かべるかもしれません。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 176,
"tag": "p",
"text": "また、「マップ」 map と言われても、あなたは「主人公が現在いる場所の周囲」を思い浮かべても、ほかの人は、道具「地図」を使うと画面表示される世界マップと、世界地図のなかでの、主人公のいる地方の位置を思い浮かべるかもしれません。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 177,
"tag": "p",
"text": "または、「洞窟などのダンジョンの構造が書かれた地図のような道具が、そのゲームの中にあるのでは?」とか想像する人もいます。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 178,
"tag": "p",
"text": "このほか、数学用語で「map」(日本語でいう写像(しゃぞう)のこと)という用語がありますので、それと混同される場合もあります。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 179,
"tag": "p",
"text": "このように、ファイル名だけだと、いろいろと想像されてしまいます。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 180,
"tag": "p",
"text": "なのでコード解説書を作る場合、もし仕様書側に解説が無い項目なら、そのファイルのソースコードを読まなくても理解できるように、きちんとファイル内容の要約を解説書に書きましょう。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 181,
"tag": "p",
"text": "このほか、どうしても「System.cpp」とかのような漠然とした名前のファイルがある場合、何のシステムなのか、わかるように書いてください。(そもそも、そういう漠然とした名前を避けたほう安全ですが。)",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 182,
"tag": "p",
"text": "たとえばRPGを作るなら、",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 183,
"tag": "p",
"text": "などのように、そのゲームで使うパラメーターについて、ひととおり、変数名と、その内容の要約を書いてください。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 184,
"tag": "p",
"text": "たとえ原作者には「当然だろ」と思えることであっても、他人には意外と通じません。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 185,
"tag": "p",
"text": "たとえば、「defence_power」と言われても、仮にアナタは「防御力」のことだと思っても、ある人は",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 186,
"tag": "p",
"text": "とか、思うかもしれません。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 187,
"tag": "p",
"text": "また、防具の防御力と、人物の防御力とを、同じ変数にするか、違う変数にするのかどうかも、「defence_power」という名前だけでは分かりません。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 188,
"tag": "p",
"text": "でも「人物の防御力」というように要約があれば、「あっ、防具の防御力は、人物の防御力とは別の変数なんだな!」って分かります。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 189,
"tag": "p",
"text": "また、",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 190,
"tag": "p",
"text": "のような、魔法のような非現実的なファンタジーを前提にしたパラメーターがある場合、そのパラメータが何に影響をするのか、仕様書のほかの部分に書いてください。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 191,
"tag": "p",
"text": "例えば、",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 192,
"tag": "p",
"text": "上記の要約だけでは、疑問がどんどんと出てきます。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 193,
"tag": "p",
"text": "市販のRPGでも、「魔力」「賢さ」「精神」の数値が増えると、何に影響するかは、ゲームごとに違います。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 194,
"tag": "p",
"text": "つまり、",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 195,
"tag": "p",
"text": "などのように、何によって決定されるのかを、書いてください。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 196,
"tag": "p",
"text": "",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 197,
"tag": "p",
"text": "もし要件定義書など別の書類に書いてあるなら、それを参照する形で簡略化してもいいですが、しかし要件定義書には一般に変数名(「attack_power」とか)は書かれていないので、やはり、こういうコード解説書も作っておくのが良いでしょう。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 198,
"tag": "p",
"text": "たとえ、コード解説書の記述が、他の書類と説明がいちぶ重複していても、かまわないでしょう。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 199,
"tag": "p",
"text": "むしろ、他の書類と相互に照合することにより、設計ミスなどを見つけやすくなる場合もあります。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 200,
"tag": "p",
"text": "とはいえ、コードのすべてを解説するのも時間的に困難なので、説明に優先順位をつけ、設計者に必要なことを優先して書くようにしましょう。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 201,
"tag": "p",
"text": "なお、このコード解説書を書く場合、けっして単に「どこの変数の内容がいつ、どういう内容に変わる」とかだけを書くのではなく、その作業を通して何を実現しようとしているのか等の意図も、書くようにしましょう。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 202,
"tag": "p",
"text": "自分の書くコード解説書でバグのある内容を記述してしまうというミスをしてしまう場合もあります。なので、万が一、そういうミスをしてしまった場合に、将来的に仕様書を読まされる後輩たちが修正しやすくするためにも、できれば各コードの意図・目的なども併記するようにしましょう。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 203,
"tag": "p",
"text": "たとえ執筆時点でバグは無くとも、ソフトウェアによっては将来的にOSやらミドルウェアやらの変更が必要になったりする場合もあり、そういう場合に既存の仕様では動作しなくなる場合もあるので、仕様に変更の必要が生じる場合もあります。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 204,
"tag": "p",
"text": "もちろん、細かいことはソースコードにコメント文で書け済みますが、しかしもしソース側でかけないような事があれば、解説書の側で書くと良いでしょう。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 205,
"tag": "p",
"text": "なので、そういった将来のミドルウェア変更のような事態も見越して、特に重要になりそうな各プログラムがあれば、そのプログラムの作業内容の意図・目的なども、できれば、どこかに書いておきましょう。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 206,
"tag": "p",
"text": "とにかく、それぞれの書類で説明が他書類と重複していて説明文がやや増えても、説明の多いぶんには、デバッグが効率化するので問題ないのです。仕様書の分野では、説明の「大は小を兼ねる」です。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 207,
"tag": "p",
"text": "後任者が、仕様書や「要件定義書」や「○○設計書」などの各種の書類などを読むのは、仕組みを把握したり完成目標を確認する理由のほかにも、前任者の開発の経緯やそれにともなう思考の経緯を知りたいという理由もあります。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 208,
"tag": "p",
"text": "たとえば、もし古いソフトに不具合が出たときなどに、設計ミスなので設計変更が必要ですが、 後任者がどこの設計部分がどういう事情でそういう設計になったかが分からないと、後任者がどう設計変更でイジレナイからです。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 209,
"tag": "p",
"text": "(実際には書類不足などで前任者の意図が分からない場合も多く、そのため、テストを頻繁に繰り返すことになり、工期が増えて残業なども増えてしまったりします。)なので、もしも書類がうまく残っていて、前任者の「こういう理由で、こういう設計にしました」という設計者の思考の経緯が書類に残っていれば便利です。というか、それが無いと困ります。しかし困ったことに、無い場合が多いので、日本の技術者はよく困ります。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 210,
"tag": "p",
"text": "設計者の思考の経緯を伝えられるような、そういう定型の書類形式というのが、ありません。「要件定義書」、各種の「○○仕様書」、「△△設計書」などを見ても、そこには通常、思考の経緯は書かれていません。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 211,
"tag": "p",
"text": "「要件定義書」や「○○設計書」などは無いよりかはマシで、思考の経緯などを推測するヒントにはなりますが、あくまでヒントどまりです。 「部品と機能の対応表」のようなものがあれば、かなりヒントにはなりますが、しかし、それでもヒントどまりです。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 212,
"tag": "p",
"text": "なお「部品と機能の対応表」の目的は、けっしてヒント目的だけでなく、設計内容のチェック用資料や他ソフトなどとの連携をする際の資料なども兼ねています。なので、たとえ思考の経緯を残した書類を書けても、「部品と機能の対応表」の種類も書類作成を省略せずに作るべきです。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 213,
"tag": "p",
"text": "とにかく、後任者のために書類を残すとき、思考の経緯もうまく手短かに分かるように書類も作りましょう。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 214,
"tag": "p",
"text": "このコード解説書のページ数は特には決まっていませんが、おおむね、持ち運びやすい程度の厚さになるページ数にしておくべきでしょう。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 215,
"tag": "p",
"text": "",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 216,
"tag": "p",
"text": "この手のメンテナス資料でよくあるトラブルが、退職エンジニアの資料紛失です。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 217,
"tag": "p",
"text": "会社の上司が、メンテナンス資料の定期チェックをサボりたいあまりに、担当エンジニア個々人のパソコンにだけ資料を保存させておいて、そのエンジニアが退職などしたときに資料が紛失するトラブルが日本各地で多発しています。(もし印刷すると、正式資料と混同されるので、紛らわしいから、印刷しない場合が多い。)退職したエンジニアの使っていたパソコンは、次の新人のためにフォーマット初期化するので、フォーマットの際にメンテナンス資料も消えてしまうというトラブルです。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 218,
"tag": "p",
"text": "「会社の共有フォルダにメンテ資料を置きましょう」と提案しようにも、しかし上司のチェックすらされてない資料が共有フォルダに置かれるわけもないので、結局はそういう会社ではエンジニア個人のパソコンでメンテ資料を管理させられたりもします。そして、いつしかメンテ資料が消失しています。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 219,
"tag": "p",
"text": "この手の資料消失のトラブルを未然防止する簡単な方法は、定期的に、部署の部長課長などや上司などの管理者が、現場エンジニアから上がってきたメンテナンス資料の原稿を、(管理者が)定期的にチェックする必要があります。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 220,
"tag": "p",
"text": "また、こうやって定期チェックすれば、万が一、メンテ資料消失しても、資料を普段から検査してきた上司や検査担当者の頭の中に記憶が残っているので、ノウハウの復旧が比較的に容易です。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 221,
"tag": "p",
"text": "しかし、部長や課長などが原稿チェックを面倒くさがっていると、上述のようなトラブルになります。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 222,
"tag": "p",
"text": "どこの技術系の企業でも、設計図のチェックは念入りに行いますが、しかしメンテナンス用資料のチェックが省略されたりする会社が多くあります。 資料紛失は会社側の自業自得でもあります。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 223,
"tag": "p",
"text": "なお、上司がチェックを面倒くさがっているという理由でメンテ資料が個人管理されている場合、当然、その資料は印刷などはされていません(もし印刷すると、正式資料と混同されるので、紛らわしいから、印刷しない)",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 224,
"tag": "p",
"text": "なので、退職しなくても、ハードディスク故障などが起きればメンテ資料は消失して一巻の終わりです。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 225,
"tag": "p",
"text": "退職が決まったときに会社は引継ぎ資料をエンジニアに作成させようとしますが、当然、上述のような技術資料が急に作れるわけもなく、そもそも資料の内容が上司や同格の技術力のエンジニアから検証チェックもされてないので信頼性も不明だし、よって急ごしらえの資料作成は大抵、失敗に終わります。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 226,
"tag": "p",
"text": "根本的な原因は、メンテ資料のための作成費用を普段から出していなかった会社の態度です。また、この手の会社は、そもそも論として、退職エンジニアより昔の前任者からのメンテ資料すら用意していないのが通例です。そんな杜撰(ずさん)な管理体制なので、大抵の企業では、急ごしらえのメンテ資料の作成は失敗します。会社の自業自得です。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 227,
"tag": "p",
"text": "つまり資料消失であわてる会社というのは、そもそも、まともにメンテ資料の上司によるチェックもしていなかったという会社であり、いろいろと自業自得です。",
"title": "メンテナンス用の書類の概要"
},
{
"paragraph_id": 228,
"tag": "p",
"text": "主に機械工学教育の用語なのですが、「単位動作」という用語があります。",
"title": "「単位動作」という概念"
},
{
"paragraph_id": 229,
"tag": "p",
"text": "たとえば、熟練工の動作は、一見すると色んなスキルを習得しているので複雑に見えますが、しかし動作のひとつひとつは、たとえば卓上ボール盤なら教科書どおりの卓上ボール盤の使い方ですし、やすりがけ の動作も、教科書どおりの動作です。",
"title": "「単位動作」という概念"
},
{
"paragraph_id": 230,
"tag": "p",
"text": "複雑な動作も、教科書どおりの動作を、組み合わせただけに過ぎません。",
"title": "「単位動作」という概念"
},
{
"paragraph_id": 231,
"tag": "p",
"text": "そして、その やすりがけ だけの動作の説明も、図や写真などを使って、「手順1:○○をする。」、「手順2:△△をする。」などと一段階ずつ、1ステップも抜かりなく 教えます。",
"title": "「単位動作」という概念"
},
{
"paragraph_id": 232,
"tag": "p",
"text": "だから、工業高校や大学の機械工作実習では、教科書どおりの動作をひとつずつ、教えます。",
"title": "「単位動作」という概念"
},
{
"paragraph_id": 233,
"tag": "p",
"text": "けっして、いっぺんにまとめて、別種の動作を教えません。",
"title": "「単位動作」という概念"
},
{
"paragraph_id": 234,
"tag": "p",
"text": "このように、動作をひとつひとつの単純な動作に分解することを単位動作といいます。",
"title": "「単位動作」という概念"
},
{
"paragraph_id": 235,
"tag": "p",
"text": "",
"title": "「単位動作」という概念"
},
{
"paragraph_id": 236,
"tag": "p",
"text": "なぜ、わざわざこんな事を説明するかというと、世間では複雑な物事を説明するときなのに、いっぺんに教えたがる人がいます。しかし、そういう教え方は、多くの開発現場ではNG(エヌジー、ノー・グッド)です。",
"title": "「単位動作」という概念"
},
{
"paragraph_id": 237,
"tag": "p",
"text": "残念なことに、インターネット上には、一見すると説明書の文章量が多くても、実態を読むと、このような作者以外でないと操作方法を読み解けないようなダメな説明法をされているツールも、残念ながらネットに多く公開されてしまっています。",
"title": "「単位動作」という概念"
},
{
"paragraph_id": 238,
"tag": "p",
"text": "単位動作を意識した解説の書き方は、べつに難しくなく、普通に、 たとえばwindowsのオフィスソフトなどのヘルプファイルや、あるいはオフィスソフトについての市販の操作解説書のように、 「~~をしたい」といった操作目的の種類ごとに一個ずつ手順を段階的に教えればよいだけです。",
"title": "「単位動作」という概念"
},
{
"paragraph_id": 239,
"tag": "p",
"text": "単位動作の説明を軽んじる人が根本的に勘違いしていることは、「複雑な動作を練習したほうが、スキルが上達する」という勘違いです。",
"title": "「単位動作」という概念"
},
{
"paragraph_id": 240,
"tag": "p",
"text": "むしろ物理学の公式のように、単純で短いものに置き換えたほうが、物事を考える際の部品として使いやすくなるのです。 だから実際の順序は、「単純な動作を見つけ出すために、その何倍もの練習や試作をする」のです。たとえるなら、発明家の努力のようなものです。「99%の努力の上での、1%のひらめき」です。",
"title": "「単位動作」という概念"
},
{
"paragraph_id": 241,
"tag": "p",
"text": "",
"title": "「単位動作」という概念"
},
{
"paragraph_id": 242,
"tag": "p",
"text": "在庫管理ソフトで、もし在庫部品データで、購入元メーカーで生産中止になったりした部品があっても、一切、在庫データベースからは登録を消しません。",
"title": "実社会のデータベースでは過去データは消さない"
},
{
"paragraph_id": 243,
"tag": "p",
"text": "もし消したりすると、次の登録番号の部品との登録情報の連続性が無くなり、登録データが飛び飛びになるので、大変に管理が難しくなるからです。",
"title": "実社会のデータベースでは過去データは消さない"
},
{
"paragraph_id": 244,
"tag": "p",
"text": "だからともかく、生産中止部品のデータベース管理では普通、その部品の末尾コメントに「生産中止」などと書き足すだけにして、登録そのものは維持します。",
"title": "実社会のデータベースでは過去データは消さない"
},
{
"paragraph_id": 245,
"tag": "p",
"text": "また、自分が使っていなくても、過去の自社製品を購入した客先がその部品を組み込まれた自社製品を使っている場合もありますので、残す必要があります。",
"title": "実社会のデータベースでは過去データは消さない"
},
{
"paragraph_id": 246,
"tag": "p",
"text": "だからもし、生産中止でなく単に入力ミスなどで登録済みの部品をまた登録してしまったことが判明した場合も、 最新の登録IDでない限りは、消すのではなく、末尾コメントに「登録ミス。すでにID○番で登録済み。」のような記録を書いて残したままにするのです。",
"title": "実社会のデータベースでは過去データは消さない"
},
{
"paragraph_id": 247,
"tag": "p",
"text": "こういうのはデータベースを運用する際の基本テクニックです。",
"title": "実社会のデータベースでは過去データは消さない"
},
{
"paragraph_id": 248,
"tag": "p",
"text": "製造業の図面などの「部品表」の番号でも、同じようなテクニックが使われます。設計変更により過去の廃止になった部品に当てられていた番号は、消すのではなく、新規の番号を確保して、その新規番号に代替の新部品を割り当てるというテクニックです。",
"title": "実社会のデータベースでは過去データは消さない"
},
{
"paragraph_id": 249,
"tag": "p",
"text": "また、「登録IDを最整列して並び替える」なんてことは、一切、しません。そもそも、在庫ソフトにそのような機能も原則、ありません。",
"title": "実社会のデータベースでは過去データは消さない"
},
{
"paragraph_id": 250,
"tag": "p",
"text": "なぜなら、すでに紙に印刷した実物の台帳に保管されている登録ID番号までを、在庫管理ソフトで書き換えることは不可能だからです。",
"title": "実社会のデータベースでは過去データは消さない"
},
{
"paragraph_id": 251,
"tag": "p",
"text": "一般に在庫の台帳は小さな事業所でも数千種類の在庫部品があるので、台帳にあるその数千種の再チェックをするのは時間の無駄なので、並び替えはしません。もし在庫番号の並び替えをすると、「本当に並び替え後の番号が合っているか?」などのチェックの手間が生じます。",
"title": "実社会のデータベースでは過去データは消さない"
},
{
"paragraph_id": 252,
"tag": "p",
"text": "",
"title": "実社会のデータベースでは過去データは消さない"
},
{
"paragraph_id": 253,
"tag": "p",
"text": "製造業でもIT企業でも品質の検証は、部品ごとの検証と、全体の組立てをしたあとの検証という、最低でも2段階です。",
"title": "品質の検証"
},
{
"paragraph_id": 254,
"tag": "p",
"text": "少なくとも、自動車業界はそうです。",
"title": "品質の検証"
},
{
"paragraph_id": 255,
"tag": "p",
"text": "個々の材料部品などは、実際に引張り試験や荷重試験などを実際に物理実験を行い、部品の耐久値が規定や要求仕様を満たしているかを、事前に確認します。そして自動車の走行試験や衝突試験などは、実際に部品を組み立てて製品の状態である自動車にしてから走らせて見るしか、方法はありません。",
"title": "品質の検証"
},
{
"paragraph_id": 256,
"tag": "p",
"text": "チェックにおいて、シミュレーションなどは無駄です。なぜなら、もしそのシミューレション手法自体にバグや不具合が潜んでいたら、元も子もありません。",
"title": "品質の検証"
},
{
"paragraph_id": 257,
"tag": "p",
"text": "「チェックの最終確認においてシミュレーションが無駄」といのは、これは自動車業界だけでなく、航空宇宙などでも同様です。日本のJAXAは「はやぶさ」の部品モジュールの開発において、実際に部品を組み立てたうえでの(シミュレーションではなく)物理実験をしています(※ 講談社ブルーバックス『小惑星探査機「はやぶさ」の超技術』で確認できます。)。",
"title": "品質の検証"
},
{
"paragraph_id": 258,
"tag": "p",
"text": "また、産業技術総合研究所での測定の国家標準器開発などでも同様の手法であり、実際に測定器を製品として組み立てた上での物理実験をしています(テレビ番組では、TBS科学番組『夢の扉』でメタンハイドレート採掘の産総研の研究者が、そうシミュレーションの問題点を指摘しました)。",
"title": "品質の検証"
},
{
"paragraph_id": 259,
"tag": "p",
"text": "ソフトウェアの開発では原理的に物理実験は無理ですが、それでも不具合対策の確認は、最終的には、実際にそのソフトをユーザー視点で使用してみる「実践」/「試用」しかありません。",
"title": "品質の検証"
},
{
"paragraph_id": 260,
"tag": "p",
"text": "ソフトウェア業界だと、個々の部品ごとにチェックすることを「単体テスト」といいます。一方、全体的に組みたててみてチェックすることを「ビッグバンテスト」と言います。",
"title": "品質の検証"
},
{
"paragraph_id": 261,
"tag": "p",
"text": "",
"title": "品質の検証"
},
{
"paragraph_id": 262,
"tag": "p",
"text": "さて、チェックにおいて、シミュレーションなどは無駄であり。なぜなら、もしそのシミューレション手法自体にバグや不具合が潜んでいたら、元も子もないのでした。",
"title": "品質の検証"
},
{
"paragraph_id": 263,
"tag": "p",
"text": "ではシミュレーションの意義は何かと言うと、工業系に強いライター(「文筆家」の意味)の山根一眞『メタルカラー』シリーズのどれかに書かれていると思いますが、意義はけっして直接のチェックではなく、既に行った物理的な検証実験をもとにそれをシミュレーションと照らし合わせることにより相互検証することで、検証回数を減らすことにより費用節約するのが目的です。",
"title": "品質の検証"
},
{
"paragraph_id": 264,
"tag": "p",
"text": "たとえばシミュレーションなしでは20台の機械装置を耐久実験のため壊さないといけない工程であると仮定して、もしシミュレーションありなら耐久試験で壊すのは12台ですむ工程にできるなら、今後の自社の新製品では8台ぶんの費用が節約できます。そういうコストダウン投資のためにシミュレーションをするのです。",
"title": "品質の検証"
},
{
"paragraph_id": 265,
"tag": "p",
"text": "",
"title": "品質の検証"
},
{
"paragraph_id": 266,
"tag": "p",
"text": "ソフトウェアのテストは、IT企業では、よく新人がやらされる仕事でもあります。新人研修に組み込まれていたり、研修明けによく与えられる仕事でもあります。",
"title": "品質テスト"
},
{
"paragraph_id": 267,
"tag": "p",
"text": "なぜなら、自社ソフトウェアの内部構造の知識が乏しくてもテスト自体は可能だからです。",
"title": "品質テスト"
},
{
"paragraph_id": 268,
"tag": "p",
"text": "製造業などでも、多品種少量生産の設備機械そのものの生産では、たとえば簡易的な耐久試験などのために「実機のボタンAを押した後に画面遷移後にボタンBを押すのを、50回繰り返す」みたいな簡易的かつ長めの時間の繰り返しテストは、よく新人の仕事です。(なお、50000回の繰り返しみたいにテストが長すぎると人間じゃ無理だし(機械で繰り返すことになる)製品が磨耗して壊れたり製品寿命が大幅に減るので、せいぜい人間でも可能な500回くらいまでにとどめて、人間がテストしたりします。)",
"title": "品質テスト"
},
{
"paragraph_id": 269,
"tag": "p",
"text": "どの業界でも、テストのうち、時間の掛かる繰り返し試験は、よく新人に与えられる仕事です。",
"title": "品質テスト"
},
{
"paragraph_id": 270,
"tag": "p",
"text": "いちおう、設備機械の組立て直後の段階で、「ボタンAを1回だけ押すテスト。ボタンBを1回だけ押すテスト。」みたいな(繰り返しでない)短時間テストは、機械を組み立てした生産者本人が現場で行います。しかし、「500回繰り返す」みたいな仕事は長いので、新人がテスターを行うのがよくある会社風景です。",
"title": "品質テスト"
},
{
"paragraph_id": 271,
"tag": "p",
"text": "「オーバーエンジニアリング」(over engineering)という用語があり、善かれと思ってもか、余計な設計をしてしまう事です。」",
"title": "オーバーエンジニアリングを避ける"
},
{
"paragraph_id": 272,
"tag": "p",
"text": "たとえばソフトウェアの設計の場合、あらゆるバグを想定して個別に対応したコードを書こうようとしてしまうと、コードが長大になってしまい、保守性がいちじるしく低下してしまいます。",
"title": "オーバーエンジニアリングを避ける"
},
{
"paragraph_id": 273,
"tag": "p",
"text": "システムのあらゆる部分にバックアップを持つのも、時間的にも費用的にも不可能であり、オーバーエンジニアリングです。",
"title": "オーバーエンジニアリングを避ける"
},
{
"paragraph_id": 274,
"tag": "p",
"text": "製品と寸分も違わぬデザインパターンを追求しようとして、ろくに実装もしないのもあります。また、そのような発想で書かれたマニュアルは、膨大な学習コストが必要であり、実用性が乏しいです。",
"title": "オーバーエンジニアリングを避ける"
},
{
"paragraph_id": 275,
"tag": "p",
"text": "最小限の機能だけのプロトタイプを作る手法です。",
"title": "オーバーエンジニアリングを避ける"
},
{
"paragraph_id": 276,
"tag": "p",
"text": "生命などの安全にかかわるものでもないかぎり、失敗を許容しましょう。",
"title": "オーバーエンジニアリングを避ける"
},
{
"paragraph_id": 277,
"tag": "p",
"text": "",
"title": "オーバーエンジニアリングを避ける"
},
{
"paragraph_id": 278,
"tag": "p",
"text": "機能が実際に必要になるまで追加しない方法です。",
"title": "オーバーエンジニアリングを避ける"
},
{
"paragraph_id": 279,
"tag": "p",
"text": "ソフトウェアの場合、あとからでも比較的に容易に追加できることが多いので、こっちのほうが良いでしょう。",
"title": "オーバーエンジニアリングを避ける"
},
{
"paragraph_id": 280,
"tag": "p",
"text": "ただし、航空宇宙や造船などは別かもしれません。",
"title": "オーバーエンジニアリングを避ける"
},
{
"paragraph_id": 281,
"tag": "p",
"text": "",
"title": "オーバーエンジニアリングを避ける"
},
{
"paragraph_id": 282,
"tag": "p",
"text": "",
"title": "オーバーエンジニアリングを避ける"
},
{
"paragraph_id": 283,
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| 工学では現状、「設計図とは何か?」といった理論は存在しません。情報工学でも、「IT企業の仕様書をどう書くか?」という書籍は、ほとんどありません。大学生向けの情報工学の参考書でも、まず触れられてない分野です。 本ページでは現状では参照していない文献ですが(2022年2月11日)、設計の理論を紹介していると思われる関連文献として『岩波講座 現代工学の基礎』があります。ある程度、設計についての抽象的な説明があるかもしれません。 しかし岩波のこの本はそんなに厚くないし、ソフトウェアも含めては説明していなかったかもしれません(手元にないので確認できません)。 | 工学では現状、「設計図とは何か?」といった理論は存在しません。情報工学でも、「IT企業の仕様書をどう書くか?」という書籍は、ほとんどありません。大学生向けの情報工学の参考書でも、まず触れられてない分野です。
本ページでは現状では参照していない文献ですが(2022年2月11日)、設計の理論を紹介していると思われる関連文献として『岩波講座 現代工学の基礎』があります。ある程度、設計についての抽象的な説明があるかもしれません(たとえば『岩波講座 現代工学の基礎〈1〉設計の方法論』(2000/5/10)あたり)。 しかし岩波のこの本はそんなに厚くないし、ソフトウェアも含めては説明していなかったかもしれません(手元にないので確認できません)。
== ITの場合、ビルド手順の記録が必要 ==
集団でソフトウェアを作るとき、そのソフトウェアのビルド方法を仕様書に書かないといけません。(これは製造業の設計図などには無い、IT業界の独自の事情です。)
ビルドとは、実行ファイルを作ることです。
Visual Studio などのソフトウェア開発環境ツールは大抵、ビルド機能もあるので、最低限、作者が実際に使用した開発ツールを書いておく必要があります。ビルドに必要としたソフトウェア(ビルド実行ソフトや、必要なライブラリ)、ビルドのためのコマンドや操作手順なども、ひとつひとつ詳細に書くべきです。
実際に自分がそれらビルド手順のとおりにソフトウェアだけをインストールと設定を試してみて、もしその手順の指定に従えば(従うのが知識的に簡単かどうかはともかく)、とりあえずビルドできて、実行ファイルを生成できる程度には、書く必要があります。
ソースコード公開サイトなどのプログラムを見ると、説明書を見てもどこにもビルド方法や実行環境が書かれておらず、ビルドできずに使いようのないコードが時々あります。ビルド不可能ではあまり有意義なソースとは言えないでしょう。
== 必要な書類 ==
一般のIT業界や製造業の場合、集団作業で必要となる書類は、主に下記のセットでしょう(編集者Sの推測)。
* 設計図(これは完成予想図である必要があります)
* 部品と機能の対応表(メンテナンス用です)
* 企画に至った経緯を記した書類
* 参考資料(外部メーカーの製品カタログなどは、その製品が販売中止する可能性があるので、会社の手元に製品の仕様表などを抜粋して残す必要有)
設計図とは完成図のことです。
さて、一般のIT企業や製造業では上記の設計図~参考資料に加え、必要に応じて「説明書」、などを加える場合もあります(業界や会社によっては、説明書は上記セットとは別の本棚などに分離する場合もある)。この4〜5点セットの書類を、集団作業の便宜のために、将来にわたって残していきます。(土建や製造業などの堅い業界の場合は、「設計図書」(せっけい としょ)、などの名前で管理されることもあります)
娯楽産業ではない一般のIT企業や製造業でも、製品の企画に至った経緯を記した書類を、大元のアイデアを考えた会社の側では残しています。(ただし一般企業の場合、社内プレゼン用資料の流用の場合もある)。上記セット一覧のうちの「設計図」はゲーム業界では「仕様書」に対応しており、「企画に至った経緯を示した書類」は「企画書」に対応しています。一般企業では書類の名前は、「企画書」ではない場合も多く、業界や会社によって異なります。
企画書だけでなく、マトモな科学論文とかでも、既存品と今回の製品とはどう違うのかという構成が好まれます。つまり、論文なら「何を新発見したのか? → いままでの理論ではどうだったか?それと今回の新発見とでは何が違うか? → 発見のプロセスや詳細など」といった構成が、マトモな科学論文のあるべき構成です。
また、メンテナンスのための図面として、「フロー図」とか「モジュール図」や「システム図」等、設計図としての目的でない将来的なメンテナンス改修などを見越して作成される図を、保存しておく必要があります。
一般IT業界の仕様書の書き方の本やwebサイトを見ると、「要件定義書」「内部設計書」「外部設計書」「ネットワーク図」「業務フロー図」「インターフェース設計書」「モジュール設計書」などの色々な書類・図面がありますが、発注元で最低限必要なのは上記4点セット(完成予想図、メンテ用資料、企画書類、外部資料)でしょう。IT業界特有の設計書類も、完成予想図またはメンテ用資料を作成するため手段に過ぎません。
{{コラム|マツダ自動車では図面で企画説明する|
エンタメ業界ではないですが、自動車会社のマツダ自動車では、
新製品の構想などの規格を社長・会長に伝える際、
口頭や文字だけで伝えようとすると「図面もってこい」と、たしなめられるそうです。
別に企業秘密でもなんでもなく、東京ビッグサイトや幕張メッセなどで開催される「自動車部品生産展示会」みたいな感じの名前のイベントで、普通に2010年ごろマツダ社員が会社パンフレットなどでそう説明していたりしていました。
なおマツダの例ではないですが、製造業では企画に限らず、外注業者に対して一品モノの制作作業の指示書や実験の指示書などを書く際にも、
パワーポイントなどで簡易的な絵を作って、外注したい動作を説明することもあります。
なぜこうするかというと、絵にすることによって、文字の解釈ミスを防げるからです。
結局、アニメで言う「絵コンテ」やマンガでいう「ネーム」のような下書きの絵の手法は、エンタメ業界だけでなく、ほかのさまざまな業界の仕事でも企画や作業指示などでも応用が利くのです。(というか、だからこそか中学校の美術や国語などでも「絵コンテ」が検定教科書で紹介されているのでしょう。あらためて、義務教育の教科書はとても考え込まれて著作されていることに気づかされます。税金パワーは凄まじいです。)
}}
== 「設計図」とは完成図である ==
では「設計図」とは何かというと、製造業の場合での「設計図」の意味を説明すると、それは「完成予想図」です。「完成予想図」というところがポイントで、実は生産方法などは指定していないのです。なので設計図だけでは、実は何も生産できないのです。
なので設計図に加えて、現場で必要な生産方法の技術をもった技術者が、さらに必要です。なので、設計図はあくまで、最低限必要な情報でしかないのです。実際には、設計図以外にも、生産方法についてのさまざまな情報が必要です。
ですが、どこの業界でも、生産方法については図面化しないか、たとえノウハウを部分的に文書化していても社外秘にしていて非公表なのが通常です。
IT業界でも、あるソフト製品のプログラミングの具体的なノウハウについては、その製品の「仕様書」には記載されないのが通常です。
完成予想図として「部品図として、このような寸法(各部の長さ)・形状・材料をもった部品を図面の指定どおりに作れば、あとは組立図に部品どうしの相互位置が書いてあるので、(組立図の)その位置指定とおりに取り付ければ、必ず完成しますよ」
という状態にまで、部品図と組立図の状態をそれぞれ完成予想図の形で書き上げていくのが、図面を書くという事です。
技術的の企業でいう「設計図」の意味は、おおむね、こういう意味です。
完成図は、実装の手段とは区別しなければなりません。
基本的に、実装時の手段は提示しないのが安全です。なぜなら、多重下請けや大人数などで開発をする場合、事情を知らない相手もいるので、いつのまにか伝言ゲーム的に、完成品への要求事項のなかに、単なる手段の一例とが混ざる可能性があるからです<ref>[https://www.youtube.com/watch?v=cMg7YpFvpL0 『【登壇・講演①】DevelopersSummit2022【俺のプロダクト(システム/IT)開発用語辞典】(大島將義/黒田樹)』 2022/03/01 ]</ref>。ともかく、要求事項と手段は、混ぜてはいけません<ref>[https://qiita.com/juraruming/items/0fecf339735c86fdc2a1 『要求仕様を正しく理解するには?』最終更新日 2022年05月19日投稿日 2022年05月18日]</ref>。
よかれと思って、実装の手段の一例を例示してしまうと、それが下請けなどの際に、伝言ゲーム的にいつのまにか間違って要求事項として混ざっていく可能性があります。
そういった先も見越して、設計図を書く必要があります。
どうしても実装の手段の一例を伝える必要がある場合は、それが一例であるのにすぎないことを確実に伝わりつづけるように、なんらかの工夫が必要になります。
;設計図はチェックリストを兼ねる
もし、納品される品物が仕様を満たしてない場合、けっして合格品としてはいけず(つまり「検収」してはいけず)、(発注者は)協力会社に作り直しを要求します。この仕様違反のさいの作り直し要求はIT業界にかぎらず製造業<ref>澤田善次郎 監修・ 名古屋QS研究会 編 『実践 現場の管理と改善講座 09 試験・計測器管理 第2版』2012年4月25日 第2版 第1刷発行、114ページ</ref>でもどこでも、受け入れ検査は通常、そういう仕組みです。
ソフトウェアを作る場合も、最終的に製品の完成の段階では、最低限このような水準にまで、設計図を作りこんでいきましょう。(ただし、ソフトウェアには「寸法」など形状の条件は無いので、そこはアルゴリズム的な条件に意味を読み替えること。)
そもそも仕様が確定していないと、品質の検査のさいの検査基準そのものが無い状態なので、品質の高い・低いすらも測定できなくなってしまいます。品質管理の前提として、仕様の確定が必要です。
製造業では図面をもとに見積もりをします。基本的に技術系の業界では、設計図をもとに見積もりが行われるます。
学生は企業社会を知らないと思うので説明しますが、コンピュータ業界にかぎらず、そもそも製造業なども含む技術系の業界で、設計から生産までの流れがどういう工程で行われているか、説明します。
;設計図では生産方法を指示しない
まず、なにかの設計図では、具体的な生産方法は指示しません。たとえば、組み立てた後の形状がどうなってるかは組立図(くみたてず)に描いても、しかし、「どうやれば組み立てられるか?」とかの情報は一切、そういう事については『設計図』では指示しません。
ともかく、なにかの設計図は通常、その製品の完成図である必要があります。製造業で「図面」と呼ばれているものは、こういった具体的な完成予想図のことです。
そして、その完成図はいくつもの部品から成り立っているのが普通なので、完成品をいくつかモジュールごとに分解した部品図(ぶひんず)をいくつも作成して、それぞれの作成担当の作業者に渡します。
こうすることで、分業もしやすくなり、一石二鳥です。
=== あいまいさを無くすのが設計図 ===
基本としては、設計図とは、設計図だけを見ても、あいまいさの無い状態で完成品の満たすべき具体的な条件が分かるようにしなければなりません。
さて、製造業などでも、「図面」という完成予想図があります。
よく、IT業界でいう「現場で見つかった仕様書の不具合を仕様書にフィードバックする」とか言う表現は、おそらく完成予想図のような書類のことを指していると思います。
なぜなら製造業でもフィードバックは図面に対して行います。なので、製造中に不具合が見つかれば、どんどんと図面が改訂されてゆくし、そのために設計者は現場に立ち会うし、場合によっては設計者みずからが製造もしていきます。
技術系の業界では一般に、書類で作業指示を出すときに、いちいち、けっして具体的に、「作業員であるアナタは、○○のコンピュータの△△ボタンを押して、××をしてください」のような指示は出さないです。
指示はそう出すのではなく、図面のような完成予想図(ただし決定稿)を出して、「この完成予想図のとおりになるように作っておいてください。」というような指示が出ます。
=== 横断的な説明をしたい場合 ===
さて、IT業界の場合、末端の部品プログラム完成予想図を描く前に、普通の設計では既にフローチャート図または状態遷移図などといった、全体的なシステムの図面を書くのが望ましいとされています。(以降の説明では、言い回しの省略のため、フローチャート図または状態遷移図を単に『フロー図』または『フローチャート図』と略記する。)
なので、もし横断的な説明をしたければ、このフローチャート図を作るとき、このフローチャート側に説明を追加するとか、あるいは、フローチャート図を参照する形で別途の参考図を追加するとかすれば、良いかもしれません。
こうすれば、もし末端部品プログラムを訂正することになっても、訂正の必要のある図面は、末端プログラム図面と、その直接の上流のフロー図あるいはフロー別途参考図だけのたった2枚に限定できますので、訂正の手間を減らせるので効率的です。
なお、もしかしたらIT業界でも、状態遷移図やフローチャートを描かないで設計する事態も企業によっては横行しているかもしれませんが(原理的には、状態遷移図やフローチャート図が無くても、エクセルなどで作成した部品プログラム仕様とその組み立て仕様のエクセル形式の完成予想図だけでも、原理的にはソフト設計できてしまう)、しかし、こういう状態遷移図などの画像での説明を省いた設計では設計ミスが発生しやすく、結局、再設計などの手間が掛かってしまうのがオチです。
;一枚の図面の中では内容重複はオッケー
なお、一枚の仕様書の中では、内容の重複はオッケーです。
たとえば、機能の似たモノを2個つくるとき、
2個目の説明では、「○○については△△と同じ」のように、「~~~と同じ」というふうに説明できるから、です。製造業でも、一枚の図面に正面図と側面図の2方向の図のある場合、側面図に参照値として正面図の値を書くと、正面図の設計変更にともない、ときどき側面図にある参照値を修正し忘れるミスがあります。)
なので、よほど仕組みの複雑な難しい製品でないかぎり、なるべく2回目以降の説明では具体的内容は書かないのでおくのが、設計の図面では修正モレを防げるので安全です。
ただし、これはあくまで、設計図面の書き方です。教本や指導書などの書き方とは、設計図面の書き方は、違います。もし、新人むけの指導書や教科書・教本を書く場合には、やや重複のある内容でも何度も説明して覚えさせましょう。
== 要求事項書 ==
要求事項は、「○○してもらいたい」という指定も必要ですが、ソレとは別に、できれば、「なんの目的で、そういう指定をしているか?」などの理由も書いてあると、ニュアンスが正確に伝わるので、伝達ミスなども減ります。
企業秘密などで無いかぎり、できるだけ、目的も平気したほうが良いでしょう。
要求事項の書類には、要求には理由も併記するのが望ましいと指導されているようです<ref>清水吉男『【改定第2版】<nowiki>[入門+実践]</nowiki> 要求を仕様化する技術・表現する術』、技術評論社、2019年6月28日 初版 第7刷発行、170ページ</ref>。
さて、一般IT企業で要求事項書の話題に戻るとして、また、意外と伝達側が設計ミスをする場合もあるので、目的も書面で伝えておくことにより、相手先の人が、気を聞かして検証してくれます(べつにボランティアで検証してくれるわけではなく、どっちみち相手先が設計中に結果的に検証することになるで、だったら要求事項に目的も書いておいたほうが効率的になる)。
なんども指摘するが、「要求事項」だの「設計図」だの何種類も作る書類セットの書き方では、説明が重なって多いぶんには問題ないのです。(ただし、要点などを抜き出した簡略版の説明も必要。)
大は小を兼ねます。
なお、社会人の情報伝達では、結論を先に言うのがマナーなので(詳しくは『[[中学校国語/現代文/報告書の書き方]]』)、要求を先に伝えてから、理由を直後に伝えます。つまり、文章のテンプレートとしては、
[要求]
[理由]
のような順番になります<ref>清水吉男『【改定第2版】<nowiki>[入門+実践]</nowiki> 要求を仕様化する技術・表現する術』、技術評論社、2019年6月28日 初版 第7刷発行、174ページ</ref>。
設計図の各書類は一般的に外部には非公開なので、書類セットくらいでしか体系的な説明をできないので、むしろ別書類にて説明の重複などがあって相互検証できるくらいのほうが、安全なのです。なお、要求事項の段階では、あまり細かく事項書を作りすぎずに、そのぶん実際のプログラムの開発を早めましょう。
== データ台帳 ==
重要なことは、一般のソフトウェア開発などでの実務では、なんらかの特殊な数値データが組み込まれている場合、台帳と実物プログラムとによってダブルチェックをするという事です。(ゲームだけでなく、製造業の組み込みソフト開発などでも、台帳などによってダブルチェックをしています。)
IT業界では、ダブルチェックを軽視している人が多いですが(たとえば電卓とパソコンソフトとの計算結果のダブルチェックを批判する言説がネットに多い)、そういうのは製造業や組み込み業界などでの実務を知らない知ったかぶりのタワゴトなので無視しましょう。
マトモな業界では、プログラムの検証のため、そのソフト以外およびそのソフトを動かしているハードウェアとは別のデバイス(電卓でも良い)を使って、ダブルチェックをするのが常識です。(※この常識には出典を出せませんが(企業秘密などに関わるので)、しかしダブルチェックを軽視する側の主張も満足な出典を出せていないので、対抗的にこの文を残します。)
さて、入力されたハズのデータの台帳のような内容の一覧の書類が、一般の技術系企業では必要です。業界で「台帳」と言うのかは知りません。名前が無いと困るので、とりあえず土木工学ではこういうのを「○○台帳」というので<ref>国土交通省大臣官房技術調査課『改訂版よくわかる公共土木工事の設計変更』、一般財団法人 建設物価調査会、60ページ</ref><ref>国土交通省大臣官房技術調査課『改訂版よくわかる公共土木工事の設計変更』、一般財団法人 建設物価調査会、60ページ</ref>、それに習って「データ台帳」という題名を本セクションでは、つけているだけです。なので、IT企業では別の呼び名かもしれません。
== 多項式近似 ==
測定値などで、入力変数が一変数なら、エクセルなどを用いて多項式近似が出来ます。
一般にIT業界での実務の多項式近似では、原理的には9次でも20次でも、どんなに次数が高くても(おそらく int 整数型の限界くらいまで)計算できてしまいますが、
しかしIT業界などの実務では人間の検算などの手間を減らすために、なるべく、せいぜい2次式や3次式といった、低めの次数におさえて利用するのが、IT企業では普通です。
もし先端科学のための多項式近似なら、9次を超えるような多項式近似をするような場合もありますが、しかし、一般の企業では、そこまでの多項式近似は不要ですし、むしろ検算などの管理の手間が増えるので、9次のような多すぎる次数は嫌われますので、なるべく2次ていどに抑えましょう。
== バグあると人の死ぬ業界 ==
ゲームではバグがあっても、人は死にません(過労自殺などを除けば)。なので、アイデアが思いついたら、どんどんとプロトタイプで試してみましょう。
ですが、他の業界だと、バグがあると人が死ぬ場合もあります。たとえば、製造業での、組み込み機器などがそうです。
書籍で紹介されている事例だと『メタルカラーの時代』シリーズ(山根一眞(やまね かずま)による取材)で、
「日本ユニシス」というIT企業がかつて、提携している別企業のNC工作機械に向けた組み込みソフトの開発で(組み込みソフト部分をユニシスが開発)、開発テスト中のバグにより工作機械の刃物が本体にぶつかって折れて飛んできて、あやうく人が死ぬところだった、
・・・という感じの事例がインタビュー先のプログラマから紹介されています。
それまで日本ユニシスおよびその担当プログラマーでは、組み込みの仕事はほとんど扱わずに、どちらかというとIT業界内での顧客を仕事をしていたので、そういう人が死にそうな事例に経験することがなかったので、製造業の組み込みソフトでは特にバグおよびバグ予防に対する考えをIT業界内の仕事とは変えなければならない必要があることに気づかされた、とユニシスの技術者はインタビューで述懐しています。
== 履歴の管理 ==
一般のIT企業でいう仕事の「仕様書」では、開発前の段階で書いた要件定義書や設計図(完成予想図)やコード解説書など」を、ソフト完成後にも残す必要があります。
なぜなら、開発前~開発中の経緯を、上司や他部署に事後的に報告したり、のちに入社してくる後輩などに教育としてソフト開発時の出来事を教えるためです。
このため、こういった仕事の書類には、著者や、著作・改訂の日時(「改訂日: 2018年8月30日」)や改訂者(「改訂者: 山田太郎」)などの履歴(りれき)も記載する必要もあります。
{| class="wikitable" style=" text-align: center; margin: 2pt;"
|-
! style="text-align: center;" | 版 !! 年月日 !! 作業者 !! 編集内容の要約
|-
| 第1版 || 2018年7月10日 || 鈴木花子 || 著者
|-
| 第2版 || 2018年8月30 || 山田太郎 || 改訂
|-
|}
のようになります。(企業では、こういうページのパソコンでの文書管理は、エクセルなどの表形式データになってるのが普通。)
さらに改訂の際には、それぞれの版の改訂内容の要約を書く必要すら、あります。
アマチュアの場合なら、『メモ帳』アプリなどで説明する場合もあるかもしれないので、たとえば
: 第2版, 改訂日: 2018年8月30 , 改訂者: 山田太郎
: 第1版, 著作日: 2018年7月10日, 著者: 鈴木花子
のようにアレンジする必要があるかもしれません。
アマチュアのゲーム製作の場合、エクセルまでは不要でしょう。
== ファイル名の冒頭番号 ==
ゲームを例に説明します。
ゲーム産業に限ったことではないのですが、企業でのパソコン内での、ファイル名やフォルダ名の管理手法として、たとえば何かの説明書きのファイルがいくつもある場合、
01_キャラクター設定
02_モンスター設定
などのように番号順をつけて命名することもあります。「01_キャラクター設定」でひとつのフォルダ名です。なぜこのように番号を冒頭につけるかというと、もしパソコン上で名前順に並び替えたときに、必ず狙った順番どおりにさせるためです。
そして、たとえば「キャラクター設定」フォルダ内に、さらに
000_ゴンザレス設定.doc
001_アルベルト設定.doc
002_エドモンド設定.doc
のように、さらに 番号づけの設定があることもあります。
たとえば、「ゴンザレス」というキャラが主人公のゲームの場合、彼が最初に来てもらわないと困るわけです。もし番号が冒頭に無いと、「ゴンザレス」よりも「アルベルト」のほうが五十音順では先に来てしまいます。
しかし、上記のように番号を冒頭につける方式を採用することで、あとでどんな名前の新キャラクターを追加しようが、必ずファイル検索の名前順検索では「ゴンザレス」が最初に来るようになるのです。
なお、業務用のファイルでは一般的に、冒頭番号と項目名とが別々のものであることを強調するために、半角スペースを使わずにアンダーバー「_」を使うのが一般的です。
{{コラム|観察力があるかないか次第(しだい)|
音楽CDでも、Windows media player を使って昔の1990年代の古いCDをmusicフォルダに取り込むと、
01 トラック1.wma
02 トラック2.wma
03 トラック3.wma
などと保管ファイルが自動的に出来上がったりするわけです。「01 トラック1」でひとつのファイル名です。
Windowsの接続先サーバがもし曲名を認識できれば、
たとえばもし取り込んだCDがアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』TV版のサントラCD『Neon Genesis Evangelion, Vol. 3』なら、
01 幸せは罪の匂い.wma
02 無限抱擁.wma
03 Normal Blood.wma
などと曲名の入った保管ファイルが出来上がったりするわけです。この例の場合「01 幸せは罪の匂い」でひとつのファイル名です。
こういうふうに観察力さえあれば、色々なことから技術を勉強できます。最近はもう販売されるCDにコピーガードがあるので、PC取り込み可能かどうか分かりませんが。
なお、CD本体のほうは、windowsのファイルエクスプローラーで閲覧すれば、
Track01.cda
Track02.cda
Track03.cda
のようにトラック情報だけが記録されています。
}}
IT企業に限らず製造業でも、たとえば図面ファイルでは
01_構想図
02_外観図
03_部品表
04_部品図
などと、冒頭番号ごと名前をつけてフォルダ管理するのが一般的です。
フリーソフトのファイル構成などでも、本ページはゲーム教科書なのでゲームに置き換えて説明しますが、
01_Read me.txt
02_使用素材.txt
03_更新履歴.txt
Game.exe
のようなファイル構成のフリーソフトも時々、見かけます。
== 説明書 ==
===== 操作テストをしながら書く =====
フリーゲームなどは、あまり説明書が細かくかかれないので、気にする必要はないでしょうが、一般IT企業のソフトウェア説明書や製造業の組み込みソフトなどは、もっと細かく一通りの操作方法を説明します。
イメージしやすさの都合で本ページでは、製造業などの組み込みソフトを例に、説明書の書き方を説明します。
なんと、組み込みソフトの説明書を書くためには、'''操作テストが必要'''です。
だから例えば工場の生産ライン用の設備に組み込まれてる組み込みソフトの説明書なら、その説明書の文面は、工場で下書きしてるわけです。
オフィスで下書きするのではなく、工場で下書きするのです。なので、工場にノートブック(文房具)と筆記用具(要・赤ペン)を持ち込んで、そこで説明書の文面を下書きするわけです。
たいていの新人は、実機での操作テストに気が引けがちです。
実機で操作テストばかりしてると「周囲の先輩から『この新人は書類も読まずに実機をいじって遊んでる』と周囲に見られるんじゃないか?」と不安になったりとかして、実機によるテストを遠慮しがちです。また、仕様書は読んでて勉強になりますので、ついつい仕様書ばかり読みがちで、テストを遠慮しがちです。
しかし、それは新人特有のよくある勘違いなのです。説明書を書く場合にも、実機でテストプレイをするべきなのです。
なので、下書きが終わったら、さっさと実機テストをするべきなのです。
===== 組み込みソフトの場合の手順 =====
まず、仕様書などをもとに、説明書の大まかな章や節などの構成を、仮決めします。
大まかなページ数などの仮決めのために、仕方なく仕様書を見ながら、仕様書から想定されるハズの操作方法を書きます。
この下書きは、これはこれで必要であり、あとの操作テスト時にチェックすべき項目を示したチェックリスト的な意味合いもあるので、とりあえず、実機プレイなしですが下書きをします。
ですが、この想定した操作方法は、まだ何のテストもしてないので、高確率でミスが含まれています。
なので、下書きした説明書のプロトタイプと筆記用具(赤ペン)を持ちながら、実機のある現場に移動して、到着したら実機で説明書どおりにテストプレイしながら(絶対に説明書を見ながら、杓子定規に説明書どおりにプレイします)、実機操作中に発見した説明書のミスを、赤ペンで下書き説明書に、追記でメモ書きしていくワケです。
このように仕様書ばかり読んでないで、さっさとテストします。
だから、説明書を書くオフィスは、そういうテストが気軽にできる環境の近くに存在する必要があります。
また、組み込みソフトの説明書を書く技術者は、工場の組み込みソフトを書くなら、技術書の服装としてはブルーカラーの作業着で仕事してるわけです(背広ではないです)。作業着でないと原則、現場に入れないので
組み込みソフトは、機械などに組み込まれてるわけですから、安全が確保されていて可能な限り、仮想化などではなく、実機でテストします。
(仮想化でテストすると二度手間になります。なので可能なら最初から実機でテストしたほうが早いです。)
このような仕事を、よく新人がやらされます。
新人は消費者目線に近いので、どこの業界でも、新人がよくテスターにさせられることが多いのです。
同様の理由(消費者目線)で、説明書を書く仕事も、どこの業界でも、新人がよく説明書を書かされます。
===== 子供向け商品など =====
子供向けの玩具で電子玩具の説明書などだと、場合によっては説明書の文面が子供口調(「~だよっ!」とか「~だね!」みたいな口調)で説明が書かれていたりしますが、けっして説明書を書くお仕事が子供の学校の図工みたいな作り方をしてるワケではないでしょうし、おそらくは実際の執筆手順は上記の組み込みソフトの説明書のような感じの手順で説明書を書いていってると思われます。説明書の口調という表面にダマされないようにしましょう。
ああいう子供口調やら女口調の説明書は、集団作業の場合なら、下書きの段階での口調は、普通のビジネスマン的な書類の口調で書いているか、たとえ くだけた下書きの場合でも普通の大人のくだけた口調で下書きを書いているのであって、あとの工程で口調だけ入れ替えて子供口調や女口調に入れ替えるという手間を掛けていると思われます。けっしてイキナリ、子供口調とかで書類を書きはじめるわけではありません。
== 失敗学 ==
{{コラム|失敗学|
失敗は無数にパターンがあるので、すべての失敗を学ぶことはできません。
しかし、初心者がよくある失敗パターンというのは割と限られています。
そういうのは、学ぶようにしましょう。
航空事故など大規模事故が起きた際に組織される『事故調査委員会』も、失敗を次世代に繰り返させないために、原因究明をして事故調査をしているわけです。
高校物理などで習う「共振」現象だって、その共振によって米国のタコマ橋が実際に崩壊する事故という失敗例があったから、
その失敗例に学ぶことで橋梁(きょうりょう)設計の理論が進歩したののです<ref>[https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjlp1960/43/2/43_2_182/_pdf 『失敗学のすすめ』]</ref>や。
なお、畑村は、2011年の福島原発事故の際、国家の組織する原発事故調査委員会のリーダーを勤めています。
チームにおいて失敗が起きた場合は、人的ミスではなく、組織設計のミスだと見るべきです。畑村はそう提唱しており、だから原発事故調査でも、責任追及をしないこと・させないことを貫きました。
}}
== パラメータ調整の理論 ==
=== 手法 ===
{{コラム|アブストラクト|
「目標はすべて実現しようとするのではなく、優先度の差をつけ」、「機能てんこもり家電だと商品コンセプトが消費者に分かりづらいから、消費者に商品の魅力が伝わらない。だからもっと機能を絞るとかして、分かりやすく」する方が良いでしょう。
}}
{{コラム|パラメータ・バリエーション|
背景となる工学的な考えかたとして、下記の「パラメータ・バリエーション」という考えかたがあります。「パラメータ・バリエーション」とは何かと言うと、複数の変数からなる多変数関数のようなモノの適正値を探すときに、とりあえず1種類の変数だけを実験的にイジッてみて、その後に測定してみることで調整していく方法です。フレデリック・テイラーという機械工学者が、工作機械の研究での旋盤加工の回転速度・送り速度・直径・角度などの他変数の最適条件を探す研究の際に、こういう探求手法を1880年ごろに提案しました。<ref>橋本 毅彦 著『「ものづくり」の科学史 世界を変えた《標準革命》』、講談社、2018年3月13日 第7刷発行、143ページ</ref>
ただし、あくまでテイラーのこの手法そのものは、研究の方法でしかなく、つまり活用可能なのは大企業の工場のような十分な予算と研究員のいる場所でのビッグビジネス的な企業での科学研究的な方法なので、中小零細の企業での設計の実務では、そのままでは合わない方法かもしれないので、私たちは適宜、自分の勤務先の状況に応じて「パラメータ・バリエーション」をアレンジして応用する必要があるのでしょう。
歴史的には、パラメータ・バリエーションの考え方のほうが古く、ストリンガー経営哲学やゲーム調整方法よりも古いですが、しかし歴史の順番どおりに学ぶ必要はないです。学習はたいてい、現代の実務的な方法から学んでいくほうが効率的です。
:もし数学の用語に読者が詳しいなら、「パラメータ・バリエーション」とは、実験による検証において「偏微分」(へんびぶん)や「変数分離法」を合わせたような、謎(なぞ)の調整手法を、解を求める代わりに擬似的に実験で用いたモノという表現でしょうか。
:ちなみに物理学の解析力学という分野にある「変分法」(へんぶんほう)という計算手法を英語でバリエーションというが、しかし、ギルブレスのいう「パラメータ・バリエーション」は明らかに(物理学の)変分法とは別の手法である。
}}
たとえば機械設計の業界で昔から言われている教訓として(なるべく新規設計では)「材料と構造を同時に変えるな」というのがあり、日経クロステックのwebサイトでもそう紹介されています<ref>[https://xtech.nikkei.com/dm/atcl/column/15/417263/090500105/ 『新規設計の問題点を発見する近道 日産で生まれた不具合未然防止手法(7)』インタビュー相手:大島 恵(日産自動車 技術顧問)および奈良 敢也 (日産自動車 車両品質推進部 主管)、2016.09.06]</ref>。引用元の日経クロステックの記事では「2つ以上のものを同時に変更するときは、組み合わせによる問題が起こりやすいことを示唆している」と指摘されています。
{{コラム|動点固定法|
;悩みは個別に切り分けるのが解決の基本テクニック
例えば、「僕はクラスのA子が美人だと思うのですが、でもA子は特に僕に気がないようで、それどころかA子は僕をいじめるときもあるし、僕は成績も普通でスポーツの成績はあまりよくなく、進路は○○を目指していますが(以下略)」という悩みがある場合、問題を切り離して、解決しやすい問題から解決していけ。
まず、A子がときどきお前をいじめてくる問題については、他の問題と切り離して考えろ。これは他の問題と切り離しやすいから。進路やそのための学力も、他の問題と切り離せる。お前の受験勉強で解決できるからだ。
そして、そういう問題の切り離しをした上で、美人のA子が好きでいるべきかどうかという問題については、まず他の問題と切り離して、これだけ考えろ。
いじめてくるA子なんて忘れるもよし。どうしても美人の忘れたくなくて未練が強く残るなら、イジメの復讐としてレイプするとか、いろいろと行動の選択肢がある。
}}
{{コラム|「困難は分割せよ」|
「仕事がうまくいかないときは、この言葉を思い出してください。『困難は分割せよ。』あせってはなりません。問題を細かく割って、一つ一つ地道に片づけていくのです。この言葉を忘れないでください。」
この考え方を大人向けのビジネスや設計にアレンジしましょう。具体的な手順としては、まず、
# 箇条書きなどを用いて、問題をそれぞれ解決可能なレベルにまで分割して書き出すことで、問題の要素分解および「見える化」をします。
# また、問題を分解したことで、とくに解決したい問題は優先的に解決するなど、優先順位をつける事も出来るので、その後は効率的に作業できます。
# そうすればあとは、優先順位の高い順のうち、解決可能な問題をひとつずつ解決・対応など具体的行動をしていけばいいのです。
このように箇条書きなどによる可視化をもちいて して、問題や悩みを、これから自分のするべき行動の「計画表」に置き換えていくのです(つまり問題を「ToDoリスト」「やることリスト」などといったものに置き換える)。
たとえもし結果的に問題を解決しきれなくても、何もせずに放置した場合よりかは事態は遥かに好転しているでしょう。
}}
=== 数学的に不可能なことなど ===
{{コラム|小室直樹の「二値最適化」の問題|
政治哲学などの格言で「最大多数の最大幸福」という言い回しがありますが(なおこの格言を『ベンサムの功利主義』という)、しかし京都大学の数学科出身の経済学者・政治学者の故・小室直樹の著書によると(経済評論の書を多く出している)、これは数学的にはありえないとの事です。
小室の言い回しは忘れましたが、たしか「二値最適化」のような表現で言うらしく、それは数学的に存在しえないことが証明されているとおことです。一般に、(二変数関数ではなく)二値以上の関数を同時に最適化するのは、数学的に不可能とのことです。なお、数学・工学では「変数」は入力のことです。一方、「値」は出力のほうです。
小室が言及したか覚えてないですが、二値最適化の例外があるなら、たまたま偶然に同じタイミングで複数の出力値が最大化する関数などの特殊な形状の関数でない限り、一般には二値最適化はありえないでしょう。
小室によると、そもそも「幸福」をどう数値化するのかという議論が昔からありますが、仮になんとか幸福を数値化できたと仮定しても、二値最適化は数学的には不可能とのことです。
数学的にありえるのは、「一定多数の最大幸福」または「最大多数の一定幸福」のみだと小室は著書で言います。
小室は三値以上については述べてませんが、たったの「二値」ですら同時に最適化するのは数学的にはありえないわけですから、ましてや三値の同時最適化はありえないのは明白でしょう。
小室は東大・京大・ハーバード大などを卒業して著書多数で先端の経済学・政治学・法学を学んで著書まで書く経済学者・政治学者ですから(ただし学位は法学博士)、もし三値最適化がありえるのなら、そういった大学の後輩の天才たちがとっくに議論して経済学書などに書かれるわけです。書かれてないのですから、推して(おして)知るべきです。
ただし「二値最適化がありえない」の前提として、人口集団の性質や規模の前提として、経済学で扱うような十分に人口が多くて経済規模も大きい集団を前提にしているでしょう。
小室は特に前提を語っていなかった気がしますが、上述の仮定のため数学的には連続関数(ほとんど途切れずに、つながっている関数)で滑らかな関数(ほとどの場所で微分可能な関数)を前提にしていると思われます。
;パレート最適
一応、経済学では「パレート最適」という、複数の(出力値ではなく)入力変数の調整に対応する理論もあり、パレート最適はどういう手法かというと、「どうやら現状が最適でありそうだ」と思われる状態になったら試しに条件を部分的に少しだけ変えてみて、もし悪化したら、「変更前の状態こそが、現状の条件の近くででは最適っぽいようだ」とみなす手法です。
しかしこれは出力値ではなく入力変数だけ複数の場合の手法です。出力値そのものが複数個の場合については、「パレート最適」の理論は何も保証していません。
}}
== メンテナンス用の書類の概要 ==
完成形をつくるだけの「設計図」的な「仕様書」だけでは、バグ発生時や設計ミス発生時などのさいの修理が不可能です。
また、ITソフトウェアなら、移植などの際に、もしソースコードだけしかなくて書類不足だと、「コードがどのように動いているのか?」を後任の人が把握できずに、移植困難になってしまうトラブルもあります。
前任者が会社を辞めてしまっている場合などもあるので、色々と書類が必要でしょう。こういうことから、もし下記のような資料が無いと、不具合の発生時に、修理のための設計変更で、どこをどうイジればいいか特定できず、困ります。
:* 部品と機能の対応表(下記では「フロー図」、「コード解説書」などと呼称することもある)
:* 「なぜ、こういう設計になったのか?」という設計者の思考の経緯を伝える資料
というか、残念ながらこういう資料の不足している職場は多く、なので日本のIT技術者は困っています。
上記書類のうち、特に「部品と機能の対応表」、「コード解説書」は、メンテナンス目的以外にも、設計図のチェックにも利用される。なので、そういう目的もあるので、ぜひ作成しておくのが望ましい。
「部品と機能の対応表」のことを、IT業界で何と言うのか、このページの著者は知りません。しかし、ともかくそういう対応表がないと、メンテナンスが後々に困難になります。
=== なぜ書くのか ===
発売後の(一般のIT企業では)ソフトにも、修理・メンテナンスが不可能になる場合があります。
そのため、製造業などの組み込みソフトなど、まともなIT業務では、ソースコードの内部構造・全体構造のコード解説書とでも言うべき書類があることが望ましいです。(特に名前は決まっていない。また、中小企業などでは作成しない場合もある)
一般のIT企業では「内部設計書」や「プログラム設計書」などの名前の場合もありますが、しかし既に設計図などで大まかな指定はできていますので、設計の時点では、これらの「設計書」が不要な場合も多くあります。
これらの書類の目的は、どちらかというと、設計よりも、後日に読み返したときのメモ書きです。主要な変数、主要な関数などは、第三者が、なんのドキュメントも無い状態でその意図を読み取るのは、なかなか手間が掛かります。なお、最終製品やあるいはコードだけから逆に設計書や設計図などを書き起こすことを「'''リバース・エンジニアリング'''」と言います。リバース・エンジニアリングは、本来なら、後任者などには、させるべきではないのです。
大目的として、完成後のメンテナンスなどの際に、'''リバース・エンジニアリングという手間のとても掛かる作業を、けっして後任者にしないでも済むように書類を残すのが、正しい書類作成および書類管理のありかた'''です。これが、前提の大目的です。これさえ押さえてくれれば、ほぼこのページで言いたいことは尽くされています。このページの残りの説明は、単にイメージを具体化するためのケーススタディです。
会社でリバース・エンジニアリングの手間の発生が起きるのは、経営者にとっても時間と予算のロスでしょう。また、リバース・エンジニアリングをさせられる側である社員も、利益を生み出すわけではない作業に時間を多く取られ、とても負担です。なのでとにかく、リバース・エンジニアリングの発生予防が必要です。
で、具体的にどうすればいいかというと、リバース・エンジニアリングの発生を防ぐためには、なんらかの方法で、少なくとも主要な変数や関数と、その設計意図の対応表のようなものが必要です。
(完成図である)設計図だけでは、このような機能の解説をするのは不可能または困難なので、さらに変数・関数と、設計意図との、対応表のようなものが必要です。この対応表のようなもののことを本wikiでは「コード解説書」と呼んでいます(IT業界で何と言うのか知りません)。(設計図だけでも機能の解説を出来ているなら、その部分は解説書に書く必要はありません。)
要するに、'''機能と部品との対応表'''も残すべきだという亊です。「この部品、どの機能に対応してるの?」ってのが分かればいいのです。
異業種の例ですが、下記の2つの回路の図面を見比べてください。
[[File:Flipflop-RS OR Clock no module japanese.svg|left|thumb|400px|クロック入力付きRSフリップフロップ(NOR型)]]
[[File:Flow Drawing example jp.svg|thumb|500px|フリップフロップをフロー図で表現した例]]
{{clear}}
どう比べても、右の「フロー図」のほうが、仕組みが分かりやすいでしょう。もし回路設計の専門外の素人が上記の回路図面を見ても、フロー図のほうなら機能が一目瞭然です。
このように、部品と機能を比べる書類があれば、とても後任者がラクになります。
また、このような部品と機能の対応の書類を作っておくことで、設計ミスの防止にもつながります。
上記の図面の例は、電気回路の設計の業界のハナシなので、ITではないですが、ともかく、こういう'''部品と機能の対応表'''があると、仕事がいいカンジです。
「フロー図」だの「コード解説書」などの名前はどうでもいいです。重要なのは、'''部品と機能の対応表'''を残しておけ、という事です。
逆に言うと、部品と機能の対応が分からないような書類ばかりを作っていても、無駄です。
けっして、やみくもに「○○設計書」のような名前の書類をいくつも残すのではないべきです。目的である、「部品と機能の対応表」を忘れないようにしましょう。
IT業界でこういう書類を残しているか知りませんが、少なくとも電子回路の業界では、こういう書類を残しています。けっして、(ブラック企業だらけだと悪評高い)日本IT企業の習慣のマネではなく、世界に冠たる競争力をもつ日本のB to Bの電子機器の製造業の手法をマネしましょう。
{{clear}}
一般の企業でのITソフトは、発売後から10年後や20年後にもメンテナンス等が必要な場合があるので、コードの全体構造の解説書が必要なのです。たかが1~2年で流行の廃れるソフトの管理手法なんか、手本にしてはいけません。
コード解説書を書かない場合、それでも将来的なリバースエンジニアリング予防のために解説を残したい場合には、おそらくですが、代わりに「仕様書」などの既存の種類に流用で、変数名や関数などの指定を記載したりする必要が生じるかもしれません。ソフトウェアの設計図(完成予想図)はその性質上、解説などはあまり長く書けません。それはそれで一つの方法です。勤務先などに応じて、うまく方法を選んでください。
しかし、個人製作ソフトの場合、仕様書は無いのが普通なので、簡易的にコード解説書を書いたほうが早いかもしれません。プログラミングは、仕事や学業などの都合で中断される場合もありますが、再開後に、中断前のアイデアなどを思い出すためにも、コード解説書は書かれていると便利です。(コレがないと、時間が経つと、ほぼ作業内容を忘れる。)
さて、経団連企業などの東証一部の上場企業のIT業界の人が「仕様書を書かないと、あとでコードの仕組みを忘れる」とか言ってるのは、きっと、このコード解説書のことでしょう。経団連発言の時代的な文脈的に、けっして要件定義書とか完成予想図とかのことではないハズなので、勘違いしないようにしましょう。
このコード解説書の書き方には、けっして、決まった書き方がありません(なので、市販の入門書では、紹介されてない)。ですが、ともかく、経団連企業とかの技術系企業の設計部門では、こういう書類も書くのが望ましいとされています。
重要なことは、コードのどの部分が、ソフトウェアのどのような機能を実現するために、何を構成しているかと言った情報を、コード解説書または仕様書などで残すことです。
=== システム構造の書き方 ===
システム構造を解説するには、要するに変数名や関数名や、モジュールが、設計図に示した設計意図にどう対応しているかを、記載できれば良いのです。こういった大目的をまず忘れないようにしましょう。
では、どうやったら、こういう解説をできるのかを、これから考えていきましょう。
ソフトウェア開発前には実際のシステム構造(プログラムをどういう仕組みにしたとか、変数名をどうつけたか、とか)を書くのが難しいので、ある程度、開発が進んでから、開発中にシステム構造を書くことになります。
このコード解説書には、決まった描き方がありません。(なので、一般むけの「仕様書の書き方」入門書では、紹介されていない。)
なお、この「コード解説書」書類の呼び名は特に決まっていません。呼び名が無いと不便なので、とりあえず「コード解説書」と呼ぶことにします。
=== ファイルの解説を書く ===
まず、ソフトウェアのシステム構造を解説する場合、どのファイルがエントリポイント(コンパイル時に最初に呼び出されるファイル。Main関数などがある)なのか、そういうことから、コード解説書に書いてください。
C言語にはファイル分割という機能があり、ソースファイルを複数のファイルに分割できますので、実際のソフトウェアではファイルが何種類もできます。
なので、コード解説書にエントリポイントがどのファイルなのかを書いてないと、いちいち読者がファイルを開いて読まないと、どのファイルが最初に呼び出されるのかを理解できません。
:'''※ 注意:''' 下記では読者の共通知識のためゲームソフトを例に説明しますが(製造業の話題だとIT系の人が理解できないので、ゲームソフトで喩えている)、しかし実際のゲーム業界でどうしてるかは知りません。下記の書き方は、IT企業や製造業組み込みソフトなどでのファイル内容説明の書類の書き方を、単純にゲームにそのまま当てはめただけの説明です。
ファイル分割されたファイルが幾つも(いくつも)ある場合、例えばゲームソフトだとして、ジャンルがRPGなら
:wikiFantasy.cpp
:battle.cpp
:map.cpp
:menu.cpp
などのようにファイルが幾つもある場合、
システム構造書に、
<pre>
ファイルとその内容
* wikiFantasy.cpp : このソフトのエントリポイント(最初に呼び出されるファイル)
* battle.cpp : 戦闘処理のファイル
* map.cpp : マップ処理(フィールドやダンジョンなど)のファイル
* menu.cpp : 「道具」「装備」などのメニュー画面のファイル
</pre>
などのように、それらのファイルが何を処理しているのかを第三者が分かるように書いてください。また、なるべく箇条書きで書くのが、読みやすくて便利でしょう。
当たり前に残すべきメモのように思えるかもしれませんが、しかしこういったメモが残されてない職場は多くあります。悪い見本です。とにかく、瑣末なことでリバース・エンジニアリングを後任者にさせないように書類を残す習慣をつけましょう。
ダメな一般IT企業だと本当によくあるパターンで、ファイル解説の書類など何も残ってないのに自社アプリのファイルサーバーには「system.cpp」などの漠然とした名前のファイルだけがいくつもある場合が時々よくあり、「systemって何のシステムだよ・・・」と後任者があきれたくなるファイル名のプログラムがいくつもある場合、これは大変にリバース・エンジニアリングの手間を発生させる、プログラマーにとってイヤなパターンです。
暗黙の前提ですが、画面名やファイル名などの名前を決める際には、具体的な名前をつけるべきです。
書籍『ゲームプランナー入門 アイデア・企画書・仕様書の技術から就職まで』によると、ゲーム業界でもそう指導されています<ref>吉富賢介『ゲームプランナー入門 アイデア・企画書・仕様書の技術から就職まで』、技術評論社、2019年5月2日、213ページ、</ref>。
ゲーム業界に限らず、一般のIT業界でも同様に具体的に命名するべきでしょう。つまり、「file1.cpp」とか「a.cpp」みたいなファイル名は厳禁です。また変数名でも「b」とか「variable1」(英語でvariableとは「変数」という意味)みたいな変数名は避けてもらいたいです。
なお、一般企業では箇条書きの説明をするとき、よくエクセルなどの表形式で説明することもあります。
{| class="wikitable" style=" text-align: center; margin: 2pt;"
|-
! style="text-align: center;" | 変数名 !! 内容 !! 注記事項
|-
| wikiFantasy.cpp || このゲームのエントリポイント(最初に呼び出されるファイル)||
|-
| battle.cpp || 戦闘処理のファイル ||
|-
| map.cpp || マップ処理(フィールドやダンジョンなど)のファイル ||
|-
| menu.cpp || 「道具」「装備」などのメニュー画面のファイル ||
|-
|}
のような表形式でよく箇条書きが書かれます。
開発した原作者には、「ファイル名から予想がつくだろ?」と当然に思うことであっても、意外と、通じない場合がありますので、きちんとコード解説書に、ファイルの処理内容を文章で書くべきです。
例えば、RPGの「メニュー」と言われても、あなたは「道具」「装備」などの画面を思い浮かべても、ほかの人は、戦闘シーンの「戦う」「逃げる」などのコマンド画面を思い浮かべるかもしれませんし、あるいは会話イベントの「はい」「いいえ」などの返事の選択画面を思い浮かべるかもしれません。
また、「マップ」 map と言われても、あなたは「主人公が現在いる場所の周囲」を思い浮かべても、ほかの人は、道具「地図」を使うと画面表示される世界マップと、世界地図のなかでの、主人公のいる地方の位置を思い浮かべるかもしれません。
または、「洞窟などのダンジョンの構造が書かれた地図のような道具が、そのゲームの中にあるのでは?」とか想像する人もいます。
このほか、数学用語で「map」(日本語でいう写像(しゃぞう)のこと)という用語がありますので、それと混同される場合もあります。
このように、ファイル名だけだと、いろいろと想像されてしまいます。
なのでコード解説書を作る場合、もし仕様書側に解説が無い項目なら、そのファイルのソースコードを読まなくても理解できるように、きちんとファイル内容の要約を解説書に書きましょう。
このほか、どうしても「System.cpp」とかのような漠然とした名前のファイルがある場合、何のシステムなのか、わかるように書いてください。(そもそも、そういう漠然とした名前を避けたほう安全ですが。)
=== パラメーターの名称と内容を書く ===
たとえばRPGを作るなら、
<pre>
パラメータとその内容
* chara_name : 勇者「イノウエ」や魔法使い「タナカ」などの名前
* chara_level : 人物のレベル
* hp : ヒットポイント
* hp_max : 最大ヒットポイント
* mp : マジックパワー
* mp_max : 最大マジックパワー
* sp : スキル パワー
* sp_max : 最大スキル パワー
* attack_power : 人物の攻撃力
* defence_power : 人物の防御力
* strength : 人物の腕力
* magical_force : 人物の魔力
* wise : 人物の賢さ
* mental : 人物の精神力
(後略)
</pre>
などのように、そのゲームで使うパラメーターについて、ひととおり、変数名と、その内容の要約を書いてください。
たとえ原作者には「当然だろ」と思えることであっても、他人には意外と通じません。
たとえば、「defence_power」と言われても、仮にアナタは「防御力」のことだと思っても、ある人は
:「戦闘コマンド「防御」を選択したときのダメージ減少量なのか?」
とか、思うかもしれません。
また、防具の防御力と、人物の防御力とを、同じ変数にするか、違う変数にするのかどうかも、「defence_power」という名前だけでは分かりません。
でも「人物の防御力」というように要約があれば、「あっ、防具の防御力は、人物の防御力とは別の変数なんだな!」って分かります。
また、
:magical_force : 魔力
:wise : 賢さ
:mental : 精神力
のような、魔法のような非現実的なファンタジーを前提にしたパラメーターがある場合、そのパラメータが何に影響をするのか、仕様書のほかの部分に書いてください。
例えば、
:「魔力は、最大MPだけに影響するのか、それとも魔法の威力にも影響するのか?」とか、
:「敵のつかった魔法攻撃で味方のうけるダメージに、魔力は影響するのか?」とか、
:「賢さが増えると、魔法は強くなるのか?」とか、
:「精神力は、賢さ と、どう違うのか?」とか、
上記の要約だけでは、疑問がどんどんと出てきます。
市販のRPGでも、「魔力」「賢さ」「精神」の数値が増えると、何に影響するかは、ゲームごとに違います。
つまり、
:「このゲームでは、魔法の威力は、○○と△△によって決定される。」
:「最大MPは、□□によって決定される。」
などのように、何によって決定されるのかを、書いてください。
もし要件定義書など別の書類に書いてあるなら、それを参照する形で簡略化してもいいですが、しかし要件定義書には一般に変数名(「attack_power」とか)は書かれていないので、やはり、こういうコード解説書も作っておくのが良いでしょう。
:業界によっては、この変数名などの詳細を指定した書類を「プログラム設計書」と読んだりして区別する場合もあるが、業界や会社ごとに意味がバラバラなので、本ページでは、その呼び方(「プログラム設計書」)は用いないことにする。
たとえ、コード解説書の記述が、他の書類と説明がいちぶ重複していても、かまわないでしょう。
むしろ、他の書類と相互に照合することにより、設計ミスなどを見つけやすくなる場合もあります。
とはいえ、コードのすべてを解説するのも時間的に困難なので、説明に優先順位をつけ、設計者に必要なことを優先して書くようにしましょう。
なお、このコード解説書を書く場合、けっして単に「どこの変数の内容がいつ、どういう内容に変わる」とかだけを書くのではなく、その作業を通して何を実現しようとしているのか等の意図も、書くようにしましょう。
自分の書くコード解説書でバグのある内容を記述してしまうというミスをしてしまう場合もあります。なので、万が一、そういうミスをしてしまった場合に、将来的に仕様書を読まされる後輩たちが修正しやすくするためにも、できれば各コードの意図・目的なども併記するようにしましょう。
たとえ執筆時点でバグは無くとも、ソフトウェアによっては将来的にOSやらミドルウェアやらの変更が必要になったりする場合もあり、そういう場合に既存の仕様では動作しなくなる場合もあるので、仕様に変更の必要が生じる場合もあります。
もちろん、細かいことはソースコードにコメント文で書け済みますが、しかしもしソース側でかけないような事があれば、解説書の側で書くと良いでしょう。
なので、そういった将来のミドルウェア変更のような事態も見越して、特に重要になりそうな各プログラムがあれば、そのプログラムの作業内容の意図・目的なども、できれば、どこかに書いておきましょう。
とにかく、それぞれの書類で説明が他書類と重複していて説明文がやや増えても、説明の多いぶんには、デバッグが効率化するので問題ないのです。仕様書の分野では、説明の「大は小を兼ねる」です。
=== 後任者は思考の経緯も知りたい ===
後任者が、仕様書や「要件定義書」や「○○設計書」などの各種の書類などを読むのは、仕組みを把握したり完成目標を確認する理由のほかにも、前任者の開発の経緯やそれにともなう思考の経緯を知りたいという理由もあります。
たとえば、もし古いソフトに不具合が出たときなどに、設計ミスなので設計変更が必要ですが、
後任者がどこの設計部分がどういう事情でそういう設計になったかが分からないと、後任者がどう設計変更でイジレナイからです。
(実際には書類不足などで前任者の意図が分からない場合も多く、そのため、テストを頻繁に繰り返すことになり、工期が増えて残業なども増えてしまったりします。)なので、もしも書類がうまく残っていて、前任者の「こういう理由で、こういう設計にしました」という設計者の思考の経緯が書類に残っていれば便利です。というか、それが無いと困ります。しかし困ったことに、無い場合が多いので、日本の技術者はよく困ります。
設計者の思考の経緯を伝えられるような、そういう定型の書類形式というのが、ありません。「要件定義書」、各種の「○○仕様書」、「△△設計書」などを見ても、そこには通常、思考の経緯は書かれていません。
「要件定義書」や「○○設計書」などは無いよりかはマシで、思考の経緯などを推測するヒントにはなりますが、あくまでヒントどまりです。
「部品と機能の対応表」のようなものがあれば、かなりヒントにはなりますが、しかし、それでもヒントどまりです。
なお「部品と機能の対応表」の目的は、けっしてヒント目的だけでなく、設計内容のチェック用資料や他ソフトなどとの連携をする際の資料なども兼ねています。なので、たとえ思考の経緯を残した書類を書けても、「部品と機能の対応表」の種類も書類作成を省略せずに作るべきです。
とにかく、後任者のために書類を残すとき、思考の経緯もうまく手短かに分かるように書類も作りましょう。
このコード解説書のページ数は特には決まっていませんが、おおむね、持ち運びやすい程度の厚さになるページ数にしておくべきでしょう。
=== よくあるトラブル: メンテ資料紛失 ===
この手のメンテナス資料でよくあるトラブルが、退職エンジニアの資料紛失です。
会社の上司が、メンテナンス資料の定期チェックをサボりたいあまりに、担当エンジニア個々人のパソコンにだけ資料を保存させておいて、そのエンジニアが退職などしたときに資料が紛失するトラブルが日本各地で多発しています。(もし印刷すると、正式資料と混同されるので、紛らわしいから、印刷しない場合が多い。)退職したエンジニアの使っていたパソコンは、次の新人のためにフォーマット初期化するので、フォーマットの際にメンテナンス資料も消えてしまうというトラブルです。
「会社の共有フォルダにメンテ資料を置きましょう」と提案しようにも、しかし上司のチェックすらされてない資料が共有フォルダに置かれるわけもないので、結局はそういう会社ではエンジニア個人のパソコンでメンテ資料を管理させられたりもします。そして、いつしかメンテ資料が消失しています。
;対策
この手の資料消失のトラブルを未然防止する簡単な方法は、定期的に、部署の部長課長などや上司などの管理者が、現場エンジニアから上がってきたメンテナンス資料の原稿を、(管理者が)定期的にチェックする必要があります。
また、こうやって定期チェックすれば、万が一、メンテ資料消失しても、資料を普段から検査してきた上司や検査担当者の頭の中に記憶が残っているので、ノウハウの復旧が比較的に容易です。
;解説
しかし、部長や課長などが原稿チェックを面倒くさがっていると、上述のようなトラブルになります。
どこの技術系の企業でも、設計図のチェックは念入りに行いますが、しかしメンテナンス用資料のチェックが省略されたりする会社が多くあります。
資料紛失は会社側の自業自得でもあります。
なお、上司がチェックを面倒くさがっているという理由でメンテ資料が個人管理されている場合、当然、その資料は印刷などはされていません(もし印刷すると、正式資料と混同されるので、紛らわしいから、印刷しない)
なので、退職しなくても、ハードディスク故障などが起きればメンテ資料は消失して一巻の終わりです。
退職が決まったときに会社は引継ぎ資料をエンジニアに作成させようとしますが、当然、上述のような技術資料が急に作れるわけもなく、そもそも資料の内容が上司や同格の技術力のエンジニアから検証チェックもされてないので信頼性も不明だし、よって急ごしらえの資料作成は大抵、失敗に終わります。
根本的な原因は、メンテ資料のための作成費用を普段から出していなかった会社の態度です。また、この手の会社は、そもそも論として、退職エンジニアより昔の前任者からのメンテ資料すら用意していないのが通例です。そんな杜撰(ずさん)な管理体制なので、大抵の企業では、急ごしらえのメンテ資料の作成は失敗します。会社の自業自得です。
つまり資料消失であわてる会社というのは、そもそも、まともにメンテ資料の上司によるチェックもしていなかったという会社であり、いろいろと自業自得です。
== 「単位動作」という概念 ==
主に機械工学教育の用語なのですが、「単位動作」という用語があります。
たとえば、熟練工の動作は、一見すると色んなスキルを習得しているので複雑に見えますが、しかし動作のひとつひとつは、たとえば卓上ボール盤なら教科書どおりの卓上ボール盤の使い方ですし、やすりがけ の動作も、教科書どおりの動作です。
複雑な動作も、教科書どおりの動作を、組み合わせただけに過ぎません。
そして、その やすりがけ だけの動作の説明も、図や写真などを使って、「手順1:○○をする。」、「手順2:△△をする。」などと一段階ずつ、1ステップも抜かりなく 教えます。
だから、工業高校や大学の機械工作実習では、教科書どおりの動作をひとつずつ、教えます。
けっして、いっぺんにまとめて、別種の動作を教えません。
このように、動作をひとつひとつの単純な動作に分解することを単位動作といいます。
なぜ、わざわざこんな事を説明するかというと、世間では複雑な物事を説明するときなのに、いっぺんに教えたがる人がいます。しかし、そういう教え方は、多くの開発現場ではNG(エヌジー、ノー・グッド)です。
残念なことに、インターネット上には、一見すると説明書の文章量が多くても、実態を読むと、このような作者以外でないと操作方法を読み解けないようなダメな説明法をされているツールも、残念ながらネットに多く公開されてしまっています。
単位動作を意識した解説の書き方は、べつに難しくなく、普通に、
たとえばwindowsのオフィスソフトなどのヘルプファイルや、あるいはオフィスソフトについての市販の操作解説書のように、
「~~をしたい」といった操作目的の種類ごとに一個ずつ手順を段階的に教えればよいだけです。
単位動作の説明を軽んじる人が根本的に勘違いしていることは、「複雑な動作を練習したほうが、スキルが上達する」という勘違いです。
むしろ物理学の公式のように、単純で短いものに置き換えたほうが、物事を考える際の部品として使いやすくなるのです。
だから実際の順序は、「単純な動作を見つけ出すために、その何倍もの練習や試作をする」のです。たとえるなら、発明家の努力のようなものです。「99%の努力の上での、1%のひらめき」です。
== 実社会のデータベースでは過去データは消さない ==
在庫管理ソフトで、もし在庫部品データで、購入元メーカーで生産中止になったりした部品があっても、一切、在庫データベースからは登録を消しません。
もし消したりすると、次の登録番号の部品との登録情報の連続性が無くなり、登録データが飛び飛びになるので、大変に管理が難しくなるからです。
だからともかく、生産中止部品のデータベース管理では普通、その部品の末尾コメントに「生産中止」などと書き足すだけにして、登録そのものは維持します。
また、自分が使っていなくても、過去の自社製品を購入した客先がその部品を組み込まれた自社製品を使っている場合もありますので、残す必要があります。
だからもし、生産中止でなく単に入力ミスなどで登録済みの部品をまた登録してしまったことが判明した場合も、
最新の登録IDでない限りは、消すのではなく、末尾コメントに「登録ミス。すでにID○番で登録済み。」のような記録を書いて残したままにするのです。
こういうのはデータベースを運用する際の基本テクニックです。
製造業の図面などの「部品表」の番号でも、同じようなテクニックが使われます。設計変更により過去の廃止になった部品に当てられていた番号は、消すのではなく、新規の番号を確保して、その新規番号に代替の新部品を割り当てるというテクニックです。
また、「登録IDを最整列して並び替える」なんてことは、一切、しません。そもそも、在庫ソフトにそのような機能も原則、ありません。
なぜなら、すでに紙に印刷した実物の台帳に保管されている登録ID番号までを、在庫管理ソフトで書き換えることは不可能だからです。
一般に在庫の台帳は小さな事業所でも数千種類の在庫部品があるので、台帳にあるその数千種の再チェックをするのは時間の無駄なので、並び替えはしません。もし在庫番号の並び替えをすると、「本当に並び替え後の番号が合っているか?」などのチェックの手間が生じます。
== 品質の検証 ==
製造業でもIT企業でも品質の検証は、部品ごとの検証と、全体の組立てをしたあとの検証という、最低でも2段階です。
少なくとも、自動車業界はそうです。
個々の材料部品などは、実際に引張り試験や荷重試験などを実際に物理実験を行い、部品の耐久値が規定や要求仕様を満たしているかを、事前に確認します。そして自動車の走行試験や衝突試験などは、実際に部品を組み立てて製品の状態である自動車にしてから走らせて見るしか、方法はありません。
チェックにおいて、シミュレーションなどは無駄です。なぜなら、もしそのシミューレション手法自体にバグや不具合が潜んでいたら、元も子もありません。
「チェックの最終確認においてシミュレーションが無駄」といのは、これは自動車業界だけでなく、航空宇宙などでも同様です。日本のJAXAは「はやぶさ」の部品モジュールの開発において、実際に部品を組み立てたうえでの(シミュレーションではなく)物理実験をしています(※ 講談社ブルーバックス『小惑星探査機「はやぶさ」の超技術』で確認できます。)。
また、産業技術総合研究所での測定の国家標準器開発などでも同様の手法であり、実際に測定器を製品として組み立てた上での物理実験をしています(テレビ番組では、TBS科学番組『夢の扉』でメタンハイドレート採掘の産総研の研究者が、そうシミュレーションの問題点を指摘しました)。
ソフトウェアの開発では原理的に物理実験は無理ですが、それでも不具合対策の確認は、最終的には、実際にそのソフトをユーザー視点で使用してみる「実践」/「試用」しかありません。
ソフトウェア業界だと、個々の部品ごとにチェックすることを「単体テスト」といいます。一方、全体的に組みたててみてチェックすることを「ビッグバンテスト」と言います。
;シミュレーションの目的はコストダウン投資
さて、チェックにおいて、シミュレーションなどは無駄であり。なぜなら、もしそのシミューレション手法自体にバグや不具合が潜んでいたら、元も子もないのでした。
ではシミュレーションの意義は何かと言うと、工業系に強いライター(「文筆家」の意味)の山根一眞『メタルカラー』シリーズのどれかに書かれていると思いますが、意義はけっして直接のチェックではなく、既に行った物理的な検証実験をもとにそれをシミュレーションと照らし合わせることにより相互検証することで、検証回数を減らすことにより費用節約するのが目的です。
たとえばシミュレーションなしでは20台の機械装置を耐久実験のため壊さないといけない工程であると仮定して、もしシミュレーションありなら耐久試験で壊すのは12台ですむ工程にできるなら、今後の自社の新製品では8台ぶんの費用が節約できます。そういうコストダウン投資のためにシミュレーションをするのです。
== 品質テスト ==
ソフトウェアのテストは、IT企業では、よく新人がやらされる仕事でもあります。新人研修に組み込まれていたり、研修明けによく与えられる仕事でもあります。
なぜなら、自社ソフトウェアの内部構造の知識が乏しくてもテスト自体は可能だからです。
製造業などでも、多品種少量生産の設備機械そのものの生産では、たとえば簡易的な耐久試験などのために「実機のボタンAを押した後に画面遷移後にボタンBを押すのを、50回繰り返す」みたいな簡易的かつ長めの時間の繰り返しテストは、よく新人の仕事です。(なお、50000回の繰り返しみたいにテストが長すぎると人間じゃ無理だし(機械で繰り返すことになる)製品が磨耗して壊れたり製品寿命が大幅に減るので、せいぜい人間でも可能な500回くらいまでにとどめて、人間がテストしたりします。)
どの業界でも、テストのうち、時間の掛かる繰り返し試験は、よく新人に与えられる仕事です。
いちおう、設備機械の組立て直後の段階で、「ボタンAを1回だけ押すテスト。ボタンBを1回だけ押すテスト。」みたいな(繰り返しでない)短時間テストは、機械を組み立てした生産者本人が現場で行います。しかし、「500回繰り返す」みたいな仕事は長いので、新人がテスターを行うのがよくある会社風景です。
== オーバーエンジニアリングを避ける ==
「オーバーエンジニアリング」(over engineering)という用語があり、善かれと思ってもか、余計な設計をしてしまう事です。」
たとえばソフトウェアの設計の場合、あらゆるバグを想定して個別に対応したコードを書こうようとしてしまうと、コードが長大になってしまい、保守性がいちじるしく低下してしまいます<ref>[https://zenn.dev/yutoo89/articles/f32e466480e102 『オーバーエンジニアリングが悪い理由と対策』2023/07/30に公開]</ref>。
システムのあらゆる部分にバックアップを持つのも、時間的にも費用的にも不可能であり、オーバーエンジニアリングです。
製品と寸分も違わぬデザインパターンを追求しようとして<ref>[https://techracho.bpsinc.jp/hachi8833/2018_02_14/51391 『YAGNIを実践する(翻訳) - TechRacho - BPS株式会社』 ]</ref>、ろくに実装もしないのもあります。また、そのような発想で書かれたマニュアルは、膨大な学習コストが必要であり、実用性が乏しいです<ref>[https://zenn.dev/yutoo89/articles/f32e466480e102 『オーバーエンジニアリングが悪い理由と対策』2023/07/30に公開]</ref>。
* MVP (Minimum Viable Product)
最小限の機能だけのプロトタイプを作る手法です。
生命などの安全にかかわるものでもないかぎり、失敗を許容しましょう。
* YAGNI (You aren't gonna need it、「そんなの必要ない」という意味)
機能が実際に必要になるまで追加しない方法です。
ソフトウェアの場合、あとからでも比較的に容易に追加できることが多いので、こっちのほうが良いでしょう。(ただし、航空宇宙や造船などは別かもしれません。)
「Premature optimization(早すぎる最適化)」も、オーバーエンジニアリングの典型例です<ref>[https://gigazine.net/news/20211126-overengineering/ 『余計な「念のため」でプロジェクトが死に至る「オーバーエンジニアリング」の問題とは?』
2021年11月26日 08時00分 ]</ref>。
== 脚注・参考文献 ==
[[カテゴリ:工学]] | 2022-01-24T14:00:14Z | 2024-03-30T07:09:19Z | [
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33,405 | 民事訴訟法第230条 | 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
(文書の成立の真正を争った者に対する過料) | [
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| 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法 | [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]]
==条文==
(文書の成立の真正を争った者に対する過料)
;第230条
# 当事者又はその代理人が故意又は重大な過失により真実に反して文書の成立の真正を争ったときは、裁判所は、決定で、10万円以下の過料に処する。
# 前項の決定に対しては、即時抗告をすることができる。
# 第1項の場合において、文書の成立の真正を争った当事者又は代理人が訴訟の係属中その文書の成立が真正であることを認めたときは、裁判所は、事情により、同項の決定を取り消すことができる。
==解説==
==参照条文==
----
{{前後
|[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]]
|[[コンメンタール民事訴訟法#2|第2編 第一審の訴訟手続]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#2-4|第4章 証拠]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#2-4-5|第5節 書証]]
|[[民事訴訟法第229条|第229条]]<br>(筆跡等の対照による証明)
|[[民事訴訟法第231条|第231条]]<br>(文書に準ずる物件への準用)
}}
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[[category:民事訴訟法|230]] | null | 2023-01-02T04:38:37Z | [
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33,406 | 民事訴訟法第270条 | 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
(手続の特色) | [
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==条文==
(手続の特色)
;第270条
: 簡易裁判所においては、簡易な手続により迅速に紛争を解決するものとする。
==解説==
==参照条文==
----
{{前後
|[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]]
|[[コンメンタール民事訴訟法#2|第2編 第一審の訴訟手続 ]]<br>
[[コンメンタール民事訴訟法#2-8|第8章 簡易裁判所の訴訟手続に関する特則]]<br>
|[[民事訴訟法第269条|第269条]]<br>(特許権等に関する訴えに係る事件における合議体の構成)
|[[民事訴訟法第271条|第271条]]<br>(口頭による訴えの提起)
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[[category:民事訴訟法|270]] | null | 2023-01-02T23:20:06Z | [
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33,409 | 民事訴訟法第363条 | 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
(異議後の判決における訴訟費用) | [
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| 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法 | [[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]]
==条文==
(異議後の判決における訴訟費用)
;第363条
# 異議を却下し、又は手形訴訟においてした訴訟費用の負担の裁判を認可する場合には、裁判所は、異議の申立てがあった後の訴訟費用の負担について裁判をしなければならない。
# [[民事訴訟法第258条|第258条]]第4項の規定は、手形訴訟の判決に対し適法な異議の申立てがあった場合について準用する。
==解説==
==参照条文==
----
{{前後
|[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]]
|[[コンメンタール民事訴訟法#5|第5編 手形訴訟及び小切手訴訟に関する特則]]<br>
|[[民事訴訟法第362条|第362条]]<br>(異議後の判決)
|[[民事訴訟法第364条|第364条]]<br>(事件の差戻し)
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[[category:民事訴訟法|363]] | null | 2023-01-03T00:45:28Z | [
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| https://ja.wikibooks.org/wiki/%E6%B0%91%E4%BA%8B%E8%A8%B4%E8%A8%9F%E6%B3%95%E7%AC%AC363%E6%9D%A1 |
33,411 | 中学校理科 第1分野/化学変化と原子・分子/練習問題 | [1]次の問に答えなさい。
(1) 次の物質名を化学式で表せ。
A 酸素 B 二酸化炭素 C 鉄 D 塩酸 E 塩化ナトリウム
(2) 次の物質のうち、化合物であるものは何か。すべて選んで、記号で答えよ。
ア 酸化マグネシウム イ 水素 ウ 窒素 エ 二酸化マンガン オ 硫酸 カ 炭酸カルシウム
(3) 次の図は、銅が酸化するときの化学反応式である。誤っている部分を全て抜き出して答えよ。
Cu + O2 = 2CuO
[2] 以下の図は、炭酸水素ナトリウムを加熱する実験を表したものである。
(炭酸水素ナトリウムを加熱分解する装置の図。作成・提供をお願いします。)
(1)この反応でできる物質について、以下の問いに答えなさい。
<1> この反応でできる気体を石灰水に通すと、白くにごった。この気体を物質名で答えなさい。
<2> 反応後にできる液体に、ある試薬を近づけると、水色から桃色に変化した。この液体は何か答えなさい。
<3> 反応後の固体を水にとかし、フェノールフタレインを入れたとき、濃い赤色に変色した。この固体の物質を化学式で答えなさい。
(2)この反応を化学反応式で表しなさい。
(3)この加熱を行うとき、加熱する試験管の口を少し下げる。この理由を、簡潔に答えなさい。
/解答 | [
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"text": "[2] 以下の図は、炭酸水素ナトリウムを加熱する実験を表したものである。",
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"text": "<3> 反応後の固体を水にとかし、フェノールフタレインを入れたとき、濃い赤色に変色した。この固体の物質を化学式で答えなさい。",
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"text": "(3)この加熱を行うとき、加熱する試験管の口を少し下げる。この理由を、簡潔に答えなさい。",
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"title": "練習問題"
}
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| null | ==練習問題==
'''[1]'''次の問に答えなさい。
(1) 次の物質名を化学式で表せ。
A 酸素 B 二酸化炭素 C 鉄 D 塩酸 E 塩化ナトリウム
(2) 次の物質のうち、化合物であるものは何か。'''すべて選んで'''、記号で答えよ。
ア 酸化マグネシウム イ 水素 ウ 窒素 エ 二酸化マンガン オ 硫酸 カ 炭酸カルシウム
(3) 次の式は、銅が酸化するときの誤った化学反応式である。正しい化学反応式を'''全て'''書きなさい。
Cu + O₂ = 2CuO
'''[2]''' 以下の図は、炭酸水素ナトリウムを加熱する実験を表したものである。
(炭酸水素ナトリウムを加熱分解する装置の図。作成・提供をお願いします。)
(1)この反応でできる物質について、以下の問いに答えなさい。
<1> この反応でできる気体を石灰水に通すと、白くにごった。この気体を物質名で答えなさい。
<2> 反応後にできる液体に、ある試薬を近づけると、水色から桃色に変化した。この液体は何か答えなさい。
<3> 反応後の固体を水にとかし、フェノールフタレインを入れたとき、濃い赤色に変色した。この固体の物質を'''化学式で'''答えなさい。
(2)この反応を化学反応式で表しなさい。
(3)この加熱を行うとき、加熱する試験管の口を少し下げる。この理由を、簡潔に答えなさい。
[[/解答]]
[[カテゴリ:中学校理科]] | 2022-01-27T12:06:51Z | 2024-01-07T00:33:17Z | []
| https://ja.wikibooks.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E7%90%86%E7%A7%91_%E7%AC%AC1%E5%88%86%E9%87%8E/%E5%8C%96%E5%AD%A6%E5%A4%89%E5%8C%96%E3%81%A8%E5%8E%9F%E5%AD%90%E3%83%BB%E5%88%86%E5%AD%90/%E7%B7%B4%E7%BF%92%E5%95%8F%E9%A1%8C |
33,420 | 行政不服審査法第59条 | 法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法
(再調査の請求の認容の決定) | [
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"text": "法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法",
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},
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| 法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法 | [[法学]]>[[行政法]]>[[コンメンタール行政不服審査法]]
== 条文 ==
(再調査の請求の認容の決定)
; 第59条
# 処分(事実上の行為を除く。)についての再調査の請求が理由がある場合には、処分庁は、決定で、当該処分の全部若しくは一部を取り消し、又はこれを変更する。
# 事実上の行為についての再調査の請求が理由がある場合には、処分庁は、決定で、当該事実上の行為が違法又は不当である旨を宣言するとともに、当該事実上の行為の全部若しくは一部を撤廃し、又はこれを変更する。
# 処分庁は、前二項の場合において、再調査の請求人の不利益に当該処分又は当該事実上の行為を変更することはできない。
== 解説 ==
== 参照条文 ==
== 判例 ==
----
{{前後
|[[コンメンタール行政不服審査法|行政不服審査法]]
|[[コンメンタール行政不服審査法#3|第3章 再調査の請求]]
|[[行政不服審査法第58条|第58条]]<br>(再調査の請求の却下又は棄却の決定)
|[[行政不服審査法第60条|第60条]]<br>(決定の方式)
}}
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[[category:行政不服審査法|59]] | null | 2022-01-29T03:49:02Z | [
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]
| https://ja.wikibooks.org/wiki/%E8%A1%8C%E6%94%BF%E4%B8%8D%E6%9C%8D%E5%AF%A9%E6%9F%BB%E6%B3%95%E7%AC%AC59%E6%9D%A1 |
33,421 | 行政不服審査法第60条 | 法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法
(決定の方式)
前二条の決定 | [
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"title": "条文"
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"text": "前二条の決定",
"title": "解説"
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| 法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法 | [[法学]]>[[行政法]]>[[コンメンタール行政不服審査法]]
== 条文 ==
(決定の方式)
; 第60条
# 前二条【[[行政不服審査法第58条|第58条]]、[[行政不服審査法第59条|第59条]]】の決定は、主文及び理由を記載し、処分庁が記名押印した決定書によりしなければならない。
# 処分庁は、前項の決定書(再調査の請求に係る処分の全部を取り消し、又は撤廃する決定に係るものを除く。)に、再調査の請求に係る処分につき審査請求をすることができる旨(却下の決定である場合にあっては、当該却下の決定が違法な場合に限り審査請求をすることができる旨)並びに審査請求をすべき行政庁及び審査請求期間を記載して、これらを教示しなければならない。
== 解説 ==
前二条の決定
:[[行政不服審査法第58条|第58条]](再調査の請求の却下又は棄却の決定)
:[[行政不服審査法第59条|第59条]](再調査の請求の認容の決定)
== 参照条文 ==
== 判例 ==
----
{{前後
|[[コンメンタール行政不服審査法|行政不服審査法]]
|[[コンメンタール行政不服審査法#3|第3章 再調査の請求]]
|[[行政不服審査法第59条|第59条]]<br>(再調査の請求の認容の決定)
|[[行政不服審査法第61条|第61条]]<br>(審査請求に関する規定の準用)
}}
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[[category:行政不服審査法|60]] | null | 2022-12-05T20:46:10Z | [
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"テンプレート:前後"
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| https://ja.wikibooks.org/wiki/%E8%A1%8C%E6%94%BF%E4%B8%8D%E6%9C%8D%E5%AF%A9%E6%9F%BB%E6%B3%95%E7%AC%AC60%E6%9D%A1 |
33,423 | 行政不服審査法第62条 | 法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法
(再審査請求期間) | [
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"text": "法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法",
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{
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"text": "(再審査請求期間)",
"title": "条文"
}
]
| 法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法 | [[法学]]>[[行政法]]>[[コンメンタール行政不服審査法]]
== 条文 ==
(再審査請求期間)
; 第62条
# 再審査請求は、原裁決があったことを知った日の翌日から起算して1月を経過したときは、することができない。ただし、正当な理由があるときは、この限りでない。
# 再審査請求は、原裁決があった日の翌日から起算して1年を経過したときは、することができない。ただし、正当な理由があるときは、この限りでない。
== 解説 ==
== 参照条文 ==
== 判例 ==
----
{{前後
|[[コンメンタール行政不服審査法|行政不服審査法]]
|[[コンメンタール行政不服審査法#4|第4章 再審査請求]]
|[[行政不服審査法第61条|第61条]]<br>(審査請求に関する規定の準用)
|[[行政不服審査法第63条|第63条]]<br>(裁決書の送付)
}}
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[[category:行政不服審査法|62]] | null | 2022-02-08T10:09:51Z | [
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"テンプレート:Stub"
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| https://ja.wikibooks.org/wiki/%E8%A1%8C%E6%94%BF%E4%B8%8D%E6%9C%8D%E5%AF%A9%E6%9F%BB%E6%B3%95%E7%AC%AC62%E6%9D%A1 |
33,424 | 行政不服審査法第63条 | 法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法
(裁決書の送付) | [
{
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"text": "法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法",
"title": ""
},
{
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"text": "(裁決書の送付)",
"title": "条文"
}
]
| 法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法 | [[法学]]>[[行政法]]>[[コンメンタール行政不服審査法]]
== 条文 ==
(裁決書の送付)
; 第63条
: [[行政不服審査法第66条|第66条]]第1項において読み替えて準用する[[行政不服審査法第11条|第11条]]第2項に規定する審理員又は[[行政不服審査法第66条|第66条]]第1項において準用する[[行政不服審査法第9条|第9条]]第1項各号に掲げる機関である再審査庁(他の法律の規定により再審査請求がされた行政庁([[行政不服審査法第66条|第66条]]第1項において読み替えて準用する[[行政不服審査法第14条|第14条]]の規定により引継ぎを受けた行政庁を含む。)をいう。以下同じ。)は、原裁決をした行政庁に対し、原裁決に係る裁決書の送付を求めるものとする。
== 解説 ==
== 参照条文 ==
== 判例 ==
----
{{前後
|[[コンメンタール行政不服審査法|行政不服審査法]]
|[[コンメンタール行政不服審査法#4|第4章 再審査請求]]
|[[行政不服審査法第62条|第62条]]<br>(再審査請求期間)
|[[行政不服審査法第64条|第64条]]<br>(再審査請求の却下又は棄却の裁決)
}}
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[[category:行政不服審査法|63]] | null | 2022-02-08T10:12:05Z | [
"テンプレート:前後",
"テンプレート:Stub"
]
| https://ja.wikibooks.org/wiki/%E8%A1%8C%E6%94%BF%E4%B8%8D%E6%9C%8D%E5%AF%A9%E6%9F%BB%E6%B3%95%E7%AC%AC63%E6%9D%A1 |
33,425 | 行政不服審査法第64条 | 法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法
(再審査請求の却下又は棄却の裁決) | [
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}
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| 法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法 | [[法学]]>[[行政法]]>[[コンメンタール行政不服審査法]]
== 条文 ==
(再審査請求の却下又は棄却の裁決)
; 第64条
# 再審査請求が法定の期間経過後にされたものである場合その他不適法である場合には、再審査庁は、裁決で、当該再審査請求を却下する。
# 再審査請求が理由がない場合には、再審査庁は、裁決で、当該再審査請求を棄却する。
# 再審査請求に係る原裁決(審査請求を却下し、又は棄却したものに限る。)が違法又は不当である場合において、当該審査請求に係る処分が違法又は不当のいずれでもないときは、再審査庁は、裁決で、当該再審査請求を棄却する。
# 前項に規定する場合のほか、再審査請求に係る原裁決等が違法又は不当ではあるが、これを取り消し、又は撤廃することにより公の利益に著しい障害を生ずる場合において、再審査請求人の受ける損害の程度、その損害の賠償又は防止の程度及び方法その他一切の事情を考慮した上、原裁決等を取り消し、又は撤廃することが公共の福祉に適合しないと認めるときは、再審査庁は、裁決で、当該再審査請求を棄却することができる。この場合には、再審査庁は、裁決の主文で、当該原裁決等が違法又は不当であることを宣言しなければならない。
== 解説 ==
== 参照条文 ==
== 判例 ==
----
{{前後
|[[コンメンタール行政不服審査法|行政不服審査法]]
|[[コンメンタール行政不服審査法#4|第4章 再審査請求]]
|[[行政不服審査法第63条|第63条]]<br>(裁決書の送付)
|[[行政不服審査法第65条|第65条]]<br>(再審査請求の認容の裁決)
}}
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[[category:行政不服審査法|64]] | null | 2022-01-29T06:07:27Z | [
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33,426 | 行政不服審査法第65条 | 法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法
(再審査請求の認容の裁決) | [
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| 法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法 | [[法学]]>[[行政法]]>[[コンメンタール行政不服審査法]]
== 条文 ==
(再審査請求の認容の裁決)
; 第65条
# 原裁決等(事実上の行為を除く。)についての再審査請求が理由がある場合([[行政不服審査法第64条|前条]]第3項に規定する場合及び同条第4項の規定の適用がある場合を除く。)には、再審査庁は、裁決で、当該原裁決等の全部又は一部を取り消す。
# 事実上の行為についての再審査請求が理由がある場合([[行政不服審査法第64条|前条]]第4項の規定の適用がある場合を除く。)には、裁決で、当該事実上の行為が違法又は不当である旨を宣言するとともに、処分庁に対し、当該事実上の行為の全部又は一部を撤廃すべき旨を命ずる。
== 解説 ==
== 参照条文 ==
== 判例 ==
----
{{前後
|[[コンメンタール行政不服審査法|行政不服審査法]]
|[[コンメンタール行政不服審査法#4|第4章 再審査請求]]
|[[行政不服審査法第64条|第64条]]<br>(再審査請求の却下又は棄却の裁決)
|[[行政不服審査法第66条|第66条]]<br>(審査請求に関する規定の準用)
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33,427 | 行政不服審査法第67条 | 法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法
(設置) | [
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| 法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法 | [[法学]]>[[行政法]]>[[コンメンタール行政不服審査法]]
== 条文 ==
(設置)
; 第67条
# 総務省に、行政不服審査会(以下「審査会」という。)を置く。
# 審査会は、この法律の規定によりその権限に属させられた事項を処理する。
== 解説 ==
== 参照条文 ==
== 判例 ==
----
{{前後
|[[コンメンタール行政不服審査法|行政不服審査法]]
|[[コンメンタール行政不服審査法#5|第5章 行政不服審査会等]]<br>
[[コンメンタール行政不服審査法#5-1|第1節 行政不服審査会]]<br>
[[コンメンタール行政不服審査法#5-1-1|第1款 設置及び組織]]
|[[行政不服審査法第66条|第66条]]<br>(審査請求に関する規定の準用)
|[[行政不服審査法第68条|第68条]]<br>(組織)
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33,428 | 行政不服審査法第68条 | 法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法
(組織) | [
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| 法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法 | [[法学]]>[[行政法]]>[[コンメンタール行政不服審査法]]
== 条文 ==
(組織)
; 第68条
# 審査会は、委員9人をもって組織する。
# 委員は、非常勤とする。ただし、そのうち3人以内は、常勤とすることができる。
== 解説 ==
== 参照条文 ==
== 判例 ==
----
{{前後
|[[コンメンタール行政不服審査法|行政不服審査法]]
|[[コンメンタール行政不服審査法#5|第5章 行政不服審査会等]]<br>
[[コンメンタール行政不服審査法#5-1|第1節 行政不服審査会]]<br>
[[コンメンタール行政不服審査法#5-1-1|第1款 設置及び組織]]
|[[行政不服審査法第67条|第67条]]<br>(設置)
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33,429 | 行政不服審査法第69条 | 法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法
(委員) | [
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| 法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法 | [[法学]]>[[行政法]]>[[コンメンタール行政不服審査法]]
== 条文 ==
(委員)
; 第69条
# 委員は、審査会の権限に属する事項に関し公正な判断をすることができ、かつ、法律又は行政に関して優れた識見を有する者のうちから、両議院の同意を得て、総務大臣が任命する。
# 委員の任期が満了し、又は欠員を生じた場合において、国会の閉会又は衆議院の解散のために両議院の同意を得ることができないときは、総務大臣は、前項の規定にかかわらず、同項に定める資格を有する者のうちから、委員を任命することができる。
# 前項の場合においては、任命後最初の国会で両議院の事後の承認を得なければならない。この場合において、両議院の事後の承認が得られないときは、総務大臣は、直ちにその委員を罷免しなければならない。
# 委員の任期は、3年とする。ただし、補欠の委員の任期は、前任者の残任期間とする。
# 委員は、再任されることができる。
# 委員の任期が満了したときは、当該委員は、後任者が任命されるまで引き続きその職務を行うものとする。
# 総務大臣は、委員が心身の故障のために職務の執行ができないと認める場合又は委員に職務上の義務違反その他委員たるに適しない非行があると認める場合には、両議院の同意を得て、その委員を罷免することができる。
# 委員は、職務上知ることができた秘密を漏らしてはならない。その職を退いた後も同様とする。
# 委員は、在任中、政党その他の政治的団体の役員となり、又は積極的に政治運動をしてはならない。
# 常勤の委員は、在任中、総務大臣の許可がある場合を除き、報酬を得て他の職務に従事し、又は営利事業を営み、その他金銭上の利益を目的とする業務を行ってはならない。
# 委員の給与は、別に法律で定める。
== 解説 ==
== 参照条文 ==
== 判例 ==
----
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|[[コンメンタール行政不服審査法|行政不服審査法]]
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33,430 | 行政不服審査法第70条 | 法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法
(会長) | [
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| 法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法 | [[法学]]>[[行政法]]>[[コンメンタール行政不服審査法]]
== 条文 ==
(会長)
; 第70条
# 審査会に、会長を置き、委員の互選により選任する。
# 会長は、会務を総理し、審査会を代表する。
# 会長に事故があるときは、あらかじめその指名する委員が、その職務を代理する。
== 解説 ==
== 参照条文 ==
== 判例 ==
----
{{前後
|[[コンメンタール行政不服審査法|行政不服審査法]]
|[[コンメンタール行政不服審査法#5|第5章 行政不服審査会等]]<br>
[[コンメンタール行政不服審査法#5-1|第1節 行政不服審査会]]<br>
[[コンメンタール行政不服審査法#5-1-1|第1款 設置及び組織]]
|[[行政不服審査法第69条|第69条]]<br>(委員)
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33,431 | 行政不服審査法第71条 | 法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法
(専門委員) | [
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== 条文 ==
(専門委員)
; 第71条
# 審査会に、専門の事項を調査させるため、専門委員を置くことができる。
# 専門委員は、学識経験のある者のうちから、総務大臣が任命する。
# 専門委員は、その者の任命に係る当該専門の事項に関する調査が終了したときは、解任されるものとする。
# 専門委員は、非常勤とする。
== 解説 ==
== 参照条文 ==
== 判例 ==
----
{{前後
|[[コンメンタール行政不服審査法|行政不服審査法]]
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33,432 | 行政不服審査法第72条 | 法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法
(合議体) | [
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| 法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法 | [[法学]]>[[行政法]]>[[コンメンタール行政不服審査法]]
== 条文 ==
(合議体)
; 第72条
# 審査会は、委員のうちから、審査会が指名する者3人をもって構成する合議体で、審査請求に係る事件について調査審議する。
# 前項の規定にかかわらず、審査会が定める場合においては、委員の全員をもって構成する合議体で、審査請求に係る事件について調査審議する。
== 解説 ==
== 参照条文 ==
== 判例 ==
----
{{前後
|[[コンメンタール行政不服審査法|行政不服審査法]]
|[[コンメンタール行政不服審査法#5|第5章 行政不服審査会等]]<br>
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[[コンメンタール行政不服審査法#5-1-1|第1款 設置及び組織]]
|[[行政不服審査法第71条|第71条]]<br>(専門委員)
|[[行政不服審査法第73条|第73条]]<br>(事務局)
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33,433 | 行政不服審査法第73条 | 法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法
(事務局) | [
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| 法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法 | [[法学]]>[[行政法]]>[[コンメンタール行政不服審査法]]
== 条文 ==
(事務局)
; 第73条
# 審査会の事務を処理させるため、審査会に事務局を置く。
# 事務局に、事務局長のほか、所要の職員を置く。
# 事務局長は、会長の命を受けて、局務を掌理する。
== 解説 ==
== 参照条文 ==
== 判例 ==
----
{{前後
|[[コンメンタール行政不服審査法|行政不服審査法]]
|[[コンメンタール行政不服審査法#5|第5章 行政不服審査会等]]<br>
[[コンメンタール行政不服審査法#5-1|第1節 行政不服審査会]]<br>
[[コンメンタール行政不服審査法#5-1-1|第1款 設置及び組織]]
|[[行政不服審査法第72条|第72条]]<br>(合議体)
|[[コンメンタール行政不服審査法#5-1-2|第2款 審査会の調査審議の手続]]<br>[[行政不服審査法第74条|第74条]]<br>(審査会の調査権限)
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[[category:行政不服審査法|73]] | null | 2022-02-09T10:57:41Z | [
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33,434 | 行政不服審査法第74条 | 法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法
(審査会の調査権限) | [
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}
]
| 法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法 | [[法学]]>[[行政法]]>[[コンメンタール行政不服審査法]]
== 条文 ==
(審査会の調査権限)
; 第74条
: 審査会は、必要があると認める場合には、審査請求に係る事件に関し、審査請求人、参加人又は[[行政不服審査法第43条|第43条]]第1項の規定により審査会に諮問をした審査庁(以下この款において「審査関係人」という。)にその主張を記載した書面(以下この款において「主張書面」という。)又は資料の提出を求めること、適当と認める者にその知っている事実の陳述又は鑑定を求めることその他必要な調査をすることができる。
== 解説 ==
== 参照条文 ==
== 判例 ==
----
{{前後
|[[コンメンタール行政不服審査法|行政不服審査法]]
|[[コンメンタール行政不服審査法#5|第5章 行政不服審査会等]]<br>
[[コンメンタール行政不服審査法#5-1|第1節 行政不服審査会]]<br>
[[コンメンタール行政不服審査法#5-1-2|第2款 審査会の調査審議の手続]]
|[[行政不服審査法第73条|第73条]]<br>(事務局)
|[[行政不服審査法第75条|第75条]]<br>(意見の陳述)
}}
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[[category:行政不服審査法|74]] | null | 2022-02-09T10:44:50Z | [
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| https://ja.wikibooks.org/wiki/%E8%A1%8C%E6%94%BF%E4%B8%8D%E6%9C%8D%E5%AF%A9%E6%9F%BB%E6%B3%95%E7%AC%AC74%E6%9D%A1 |
33,435 | 行政不服審査法第75条 | 法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法
(意見の陳述) | [
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}
]
| 法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法 | [[法学]]>[[行政法]]>[[コンメンタール行政不服審査法]]
== 条文 ==
(意見の陳述)
; 第75条
# 審査会は、審査関係人の申立てがあった場合には、当該審査関係人に口頭で意見を述べる機会を与えなければならない。ただし、審査会が、その必要がないと認める場合には、この限りでない。
# 前項本文の場合において、審査請求人又は参加人は、審査会の許可を得て、補佐人とともに出頭することができる。
== 解説 ==
== 参照条文 ==
*[[行政不服審査法第74条|第74条]](審査会の調査権限)
:「審査関係人」 審査請求人、参加人又は第43条第1項の規定により審査会に諮問をした審査庁
== 判例 ==
----
{{前後
|[[コンメンタール行政不服審査法|行政不服審査法]]
|[[コンメンタール行政不服審査法#5|第5章 行政不服審査会等]]<br>
[[コンメンタール行政不服審査法#5-1|第1節 行政不服審査会]]<br>
[[コンメンタール行政不服審査法#5-1-2|第2款 審査会の調査審議の手続]]
|[[行政不服審査法第74条|第74条]]<br>(審査会の調査権限)
|[[行政不服審査法第76条|第76条]]<br>(主張書面等の提出)
}}
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[[category:行政不服審査法|75]] | null | 2022-05-23T21:20:09Z | [
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| https://ja.wikibooks.org/wiki/%E8%A1%8C%E6%94%BF%E4%B8%8D%E6%9C%8D%E5%AF%A9%E6%9F%BB%E6%B3%95%E7%AC%AC75%E6%9D%A1 |
33,436 | 行政不服審査法第76条 | 法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法
(主張書面等の提出) | [
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"text": "法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法",
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},
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"text": "(主張書面等の提出)",
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}
]
| 法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法 | [[法学]]>[[行政法]]>[[コンメンタール行政不服審査法]]
== 条文 ==
(主張書面等の提出)
; 第76条
: 審査関係人は、審査会に対し、主張書面又は資料を提出することができる。この場合において、審査会が、主張書面又は資料を提出すべき相当の期間を定めたときは、その期間内にこれを提出しなければならない。
== 解説 ==
== 参照条文 ==
*[[行政不服審査法第74条|第74条]](審査会の調査権限)
:「審査関係人」 審査請求人、参加人又は第43条第1項の規定により審査会に諮問をした審査庁
:「主張書面」 審査関係人の主張を記載した書面
== 判例 ==
----
{{前後
|[[コンメンタール行政不服審査法|行政不服審査法]]
|[[コンメンタール行政不服審査法#5|第5章 行政不服審査会等]]<br>
[[コンメンタール行政不服審査法#5-1|第1節 行政不服審査会]]<br>
[[コンメンタール行政不服審査法#5-1-2|第2款 審査会の調査審議の手続]]
|[[行政不服審査法第75条|第75条]]<br>(意見の陳述)
|[[行政不服審査法第77条|第77条]]<br>(委員による調査手続)
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[[category:行政不服審査法|76]] | null | 2022-05-23T21:20:23Z | [
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33,437 | 行政不服審査法第77条 | 法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法
(委員による調査手続) | [
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]
| 法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法 | [[法学]]>[[行政法]]>[[コンメンタール行政不服審査法]]
== 条文 ==
(委員による調査手続)
; 第77条
: 審査会は、必要があると認める場合には、その指名する委員に、[[行政不服審査法第74条|第74条]]の規定による調査をさせ、又は[[行政不服審査法第75条|第75条]]第1項本文の規定による審査関係人の意見の陳述を聴かせることができる。
== 解説 ==
== 参照条文 ==
*[[行政不服審査法第74条|第74条]](審査会の調査権限)
:「審査関係人」 審査請求人、参加人又は第43条第1項の規定により審査会に諮問をした審査庁
== 判例 ==
----
{{前後
|[[コンメンタール行政不服審査法|行政不服審査法]]
|[[コンメンタール行政不服審査法#5|第5章 行政不服審査会等]]<br>
[[コンメンタール行政不服審査法#5-1|第1節 行政不服審査会]]<br>
[[コンメンタール行政不服審査法#5-1-2|第2款 審査会の調査審議の手続]]
|[[行政不服審査法第76条|第76条]]<br>(主張書面等の提出)
|[[行政不服審査法第78条|第78条]]<br>(提出資料の閲覧等)
}}
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[[category:行政不服審査法|77]] | null | 2022-05-23T21:20:40Z | [
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33,438 | 行政不服審査法第78条 | 法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法
(提出資料の閲覧等) | [
{
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"text": "法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法",
"title": ""
},
{
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"text": "(提出資料の閲覧等)",
"title": "条文"
}
]
| 法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法 | [[法学]]>[[行政法]]>[[コンメンタール行政不服審査法]]
== 条文 ==
(提出資料の閲覧等)
; 第78条
# 審査関係人は、審査会に対し、審査会に提出された主張書面若しくは資料の閲覧(電磁的記録にあっては、記録された事項を審査会が定める方法により表示したものの閲覧)又は当該主張書面若しくは当該資料の写し若しくは当該電磁的記録に記録された事項を記載した書面の交付を求めることができる。この場合において、審査会は、第三者の利益を害するおそれがあると認めるとき、その他正当な理由があるときでなければ、その閲覧又は交付を拒むことができない。
# 審査会は、前項の規定による閲覧をさせ、又は同項の規定による交付をしようとするときは、当該閲覧又は交付に係る主張書面又は資料の提出人の意見を聴かなければならない。ただし、審査会が、その必要がないと認めるときは、この限りでない。
# 審査会は、第1項の規定による閲覧について、日時及び場所を指定することができる。
# 第1項の規定による交付を受ける審査請求人又は参加人は、政令で定めるところにより、実費の範囲内において政令で定める額の手数料を納めなければならない。
# 審査会は、経済的困難その他特別の理由があると認めるときは、政令で定めるところにより、前項の手数料を減額し、又は免除することができる。
== 解説 ==
== 参照条文 ==
*[[行政不服審査法第74条|第74条]](審査会の調査権限)
:「審査関係人」 審査請求人、参加人又は第43条第1項の規定により審査会に諮問をした審査庁
:「主張書面」 審査関係人の主張を記載した書面
== 判例 ==
----
{{前後
|[[コンメンタール行政不服審査法|行政不服審査法]]
|[[コンメンタール行政不服審査法#5|第5章 行政不服審査会等]]<br>
[[コンメンタール行政不服審査法#5-1|第1節 行政不服審査会]]<br>
[[コンメンタール行政不服審査法#5-1-2|第2款 審査会の調査審議の手続]]
|[[行政不服審査法第77条|第77条]]<br>(委員による調査手続)
|[[行政不服審査法第79条|第79条]]<br>(答申書の送付等)
}}
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33,439 | 行政不服審査法第79条 | 法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法
(答申書の送付等) | [
{
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"text": "法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法",
"title": ""
},
{
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"text": "(答申書の送付等)",
"title": "条文"
}
]
| 法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法 | [[法学]]>[[行政法]]>[[コンメンタール行政不服審査法]]
== 条文 ==
(答申書の送付等)
; 第79条
: 審査会は、諮問に対する答申をしたときは、答申書の写しを審査請求人及び参加人に送付するとともに、答申の内容を公表するものとする。
== 解説 ==
== 参照条文 ==
== 判例 ==
----
{{前後
|[[コンメンタール行政不服審査法|行政不服審査法]]
|[[コンメンタール行政不服審査法#5|第5章 行政不服審査会等]]<br>
[[コンメンタール行政不服審査法#5-1|第1節 行政不服審査会]]<br>
[[コンメンタール行政不服審査法#5-1-2|第2款 審査会の調査審議の手続]]
|[[行政不服審査法第78条|第78条]]<br>(提出資料の閲覧等)
|[[コンメンタール行政不服審査法#5-1-3|第3款 雑則]]<br>[[行政不服審査法第80条|第80条]]<br>(政令への委任)
}}
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[[category:行政不服審査法|79]] | null | 2022-02-09T10:55:49Z | [
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33,440 | 行政不服審査法第80条 | 法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法
(政令への委任) | [
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"text": "法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法",
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},
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"text": "(政令への委任)",
"title": "条文"
}
]
| 法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法 | [[法学]]>[[行政法]]>[[コンメンタール行政不服審査法]]
== 条文 ==
(政令への委任)
; 第80条
: この法律に定めるもののほか、審査会に関し必要な事項は、政令で定める。
== 解説 ==
== 参照条文 ==
== 判例 ==
----
{{前後
|[[コンメンタール行政不服審査法|行政不服審査法]]
|[[コンメンタール行政不服審査法#5|第5章 行政不服審査会等]]<br>
[[コンメンタール行政不服審査法#5-1|第1節 行政不服審査会]]<br>
[[コンメンタール行政不服審査法#5-1-3|第3款 雑則]]
|[[行政不服審査法第79条|第79条]]<br>(答申書の送付等)
|[[コンメンタール行政不服審査法#5-2|第2節 地方公共団体に置かれる機関]]<br>[[行政不服審査法第81条|第81条]]
}}
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33,441 | 行政不服審査法第81条 | 法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法 | [
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"text": "法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法",
"title": ""
}
]
| 法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法 | [[法学]]>[[行政法]]>[[コンメンタール行政不服審査法]]
== 条文 ==
; 第80条
# 地方公共団体に、執行機関の附属機関として、この法律の規定によりその権限に属させられた事項を処理するための機関を置く。
# 前項の規定にかかわらず、地方公共団体は、当該地方公共団体における不服申立ての状況等に鑑み同項の機関を置くことが不適当又は困難であるときは、条例で定めるところにより、事件ごとに、執行機関の附属機関として、この法律の規定によりその権限に属させられた事項を処理するための機関を置くこととすることができる。
# [[コンメンタール行政不服審査法#5-1-2|前節第2款]]の規定は、前二項の機関について準用する。この場合において、[[行政不服審査法第78条|第78条]]第4項及び第5項中「政令」とあるのは、「条例」と読み替えるものとする。
# 前三項に定めるもののほか、第1項又は第2項の機関の組織及び運営に関し必要な事項は、当該機関を置く地方公共団体の条例(地方自治法第252条の7第1項の規定により共同設置する機関にあっては、同項の規約)で定める。
== 解説 ==
== 参照条文 ==
== 判例 ==
----
{{前後
|[[コンメンタール行政不服審査法|行政不服審査法]]
|[[コンメンタール行政不服審査法#5|第5章 行政不服審査会等]]<br>
[[コンメンタール行政不服審査法#5-2|第2節 地方公共団体に置かれる機関]]
|[[行政不服審査法第80条|第80条]]<br>(政令への委任)
|[[コンメンタール行政不服審査法#6|第6章 補則]]<br>[[行政不服審査法第82条|第82条]]<br>(不服申立てをすべき行政庁等の教示)
}}
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[[category:行政不服審査法|81]] | null | 2022-02-09T11:01:33Z | [
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33,442 | 行政不服審査法第84条 | 法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法
(情報の提供) | [
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},
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"text": "(情報の提供)",
"title": "条文"
}
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| 法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法 | [[法学]]>[[行政法]]>[[コンメンタール行政不服審査法]]
== 条文 ==
(情報の提供)
;第84条
: 審査請求、再調査の請求若しくは再審査請求又は他の法令に基づく不服申立て(以下この条及び次条において「不服申立て」と総称する。)につき裁決、決定その他の処分(同条において「裁決等」という。)をする権限を有する行政庁は、不服申立てをしようとする者又は不服申立てをした者の求めに応じ、不服申立書の記載に関する事項その他の不服申立てに必要な情報の提供に努めなければならない。
== 解説 ==
== 参照条文 ==
== 判例 ==
----
{{前後
|[[コンメンタール行政不服審査法|行政不服審査法]]
|[[コンメンタール行政不服審査法#6|第6章 補則]]<br>
|[[行政不服審査法第83条|第83条]]<br>(教示をしなかった場合の不服申立て)
|[[行政不服審査法第85条|第85条]]<br>(公表)
}}
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[[category:行政不服審査法|84]] | null | 2022-01-29T06:42:07Z | [
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33,443 | 行政不服審査法第85条 | 法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法
(公表) | [
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"text": "法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法",
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"text": "(公表)",
"title": "条文"
}
]
| 法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法 | [[法学]]>[[行政法]]>[[コンメンタール行政不服審査法]]
== 条文 ==
(公表)
;第85条
: 不服申立てにつき裁決等をする権限を有する行政庁は、当該行政庁がした裁決等の内容その他当該行政庁における不服申立ての処理状況について公表するよう努めなければならない。
== 解説 ==
== 参照条文 ==
*[[行政不服審査法第84条|第84条]](情報の提供)
: 「不服申立て」 審査請求、再調査の請求若しくは再審査請求又は他の法令に基づく不服申立て
:「裁決等」 不服申立てについての裁決、決定その他の処分
== 判例 ==
----
{{前後
|[[コンメンタール行政不服審査法|行政不服審査法]]
|[[コンメンタール行政不服審査法#6|第6章 補則]]<br>
|[[行政不服審査法第84条|第84条]]<br>(情報の提供)
|[[行政不服審査法第86条|第86条]]<br>(政令への委任)
}}
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[[category:行政不服審査法|85]] | null | 2022-05-23T21:18:25Z | [
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| https://ja.wikibooks.org/wiki/%E8%A1%8C%E6%94%BF%E4%B8%8D%E6%9C%8D%E5%AF%A9%E6%9F%BB%E6%B3%95%E7%AC%AC85%E6%9D%A1 |
33,444 | 行政不服審査法第86条 | 法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法
(政令への委任) | [
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"text": "法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法",
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},
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"text": "(政令への委任)",
"title": "条文"
}
]
| 法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法 | [[法学]]>[[行政法]]>[[コンメンタール行政不服審査法]]
== 条文 ==
(政令への委任)
;第86条
: この法律に定めるもののほか、この法律の実施のために必要な事項は、政令で定める。
== 解説 ==
== 参照条文 ==
== 判例 ==
----
{{前後
|[[コンメンタール行政不服審査法|行政不服審査法]]
|[[コンメンタール行政不服審査法#6|第6章 補則]]<br>
|[[行政不服審査法第85条|第85条]]<br>(公表)
|[[行政不服審査法第87条|第87条]]<br>(罰則)
}}
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[[category:行政不服審査法|86]] | null | 2022-01-29T06:44:27Z | [
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33,445 | 行政不服審査法第87条 | 法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法
(罰則) | [
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"title": ""
},
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"title": "条文"
}
]
| 法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法 | [[法学]]>[[行政法]]>[[コンメンタール行政不服審査法]]
== 条文 ==
(罰則)
;第87条
: [[行政不服審査法第69条|第69条]]第8項の規定に違反して秘密を漏らした者は、1年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する。
== 解説 ==
== 参照条文 ==
== 判例 ==
----
{{前後
|[[コンメンタール行政不服審査法|行政不服審査法]]
|[[コンメンタール行政不服審査法#6|第6章 補則]]<br>
|[[行政不服審査法第86条|第86条]]<br>(政令への委任)
|
}}
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[[category:行政不服審査法|87]] | null | 2022-02-09T10:53:05Z | [
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| https://ja.wikibooks.org/wiki/%E8%A1%8C%E6%94%BF%E4%B8%8D%E6%9C%8D%E5%AF%A9%E6%9F%BB%E6%B3%95%E7%AC%AC87%E6%9D%A1 |
33,446 | 高校生活ガイド/通信制 | 通信制高校とはどんなところでしょうか。
小中学生の頃に不登校となったが、高校は卒業したいという子どもたちが通うところ? あるいは、若いころに高校に通えなかったお年寄りが、時間ができたため通うところ? あるいは普通の学校の枠に入りきらない天才(いわゆるギフテッド)が自由を求めていくところ?
そんなイメージを持つかもしれません。確かに、不登校児の受け入れ先という側面は間違いなくあります。少ないとはいえ中高年の方も通信制に通っているのも事実です。
しかし、通信制高校に通う生徒の大半は「普通の生徒」たちです。ずば抜けた技能を持っているような「特別な生徒」はまずいません。かつて不登校であったとしても、「できれば高校で再スタートを切りたい」と思っていることだけが、全日制の生徒たちと違う子どもたちがほとんどです。
ようこそ。10代の皆さんにはちょっぴり早すぎる「自由な学び」の世界へ。それ以上の年代の「学びをあきらめきれなかった」皆さんには学ぶことの楽しさを再び味わう機会を。
通信制と全日制の最大の違いは通学頻度でしょう。全日制は、毎日通うことが前提です(だからこそ「全日」制なのですが)。
一方、通信制は毎日学校に通う必要はありません。しかし、全く学校に通わずに済むところもあまりありません。大抵は通学日が設けられており、その日には学校に行く必要があります。これをスクーリングといいます。スクーリングについては後述します。
全日制との併設校の場合、全日制には制服がありますが通信制には制服がないことが一般的です。そのため、スーツなどの礼服を自分で買うように指示されることが多いです。
ただし、高校中退ないし転学で通信制に入学した場合には前の高校の制服でもよいとする学校もあります。
なお、スーツにしろ以前の高校の制服にしろ、普段のスクーリングでは着る必要はありません。あくまで、入学式・卒業式などの儀礼の場で着る程度です。
全日制・定時制・単位制も一授業当たりの単位が決められています。これらの高校は50分×35週を1単位とし、それが一定数になると(おおむね2~5単位)、単位取得と認定されます。
通信制は当然毎日通学するわけではありませんので、単位計算がちょっと異なります。通信制では、大体において、レポートの提出・規定回数のスクーリング出席・期末テスト合格の3つを満たせば単位認定されます。なお、これがどれか一つでも欠ければ単位は認められません。また、レポートは全て提出すること、スクーリングも決まった回数出席することも必要です。これらも1つでも欠ける、つまり1回でもレポートの提出忘れなどがあると不可となります。
通信制高校はすべての都道府県にあり、かつ私立と公立があります。
公立通信制高校は、世帯収入が910万円未満であれば、「就学支援金」という補助金を受け取ることができます。そのため、授業料は実質無料となる場合が多いと思われます。ただし、公立の先生たちはどちらかというと事務的で、困ったことがあっても親身になってくれる保障がありません。
他方、私立通信制高校でも就学支援金を受け取れますが、支援金は年12万が限度である一方、授業料などが年に20万以上かかります(なお、学費は世帯収入によって上下します)。そのため、私立通信制高校は出費が多いのですが、その分、サポートは手厚いのが特徴です。ただし、私立通信制高校には、複数の件にわたって展開している広域通信制とよばれる高校もあります。そちらは後述しますが、サポートはアテにできません。
ところで、テレビで家庭教師派遣会社の最大手Tが「T式高等学院」というのをよく宣伝しています。この「高等学院」とは何でしょうか。
実は、これも通信制高校の「一種」ではあります。ただし、正確に言いますと「高等学院」は「高校(高等学校)」ではありません。こうした学校の多くはサポート校と呼ばれ、専門学校・専修学校やT社のような教育関連企業が私立の通信制高校と連携して高校卒業までのサポートを行うことを目的としています。例えば、先ほどのT式高等学院はw:日本航空高等学校などと連携しており、レポートなどは日本航空高等学校などのものを利用します。
そのため、学歴的には「〇〇高等学院卒業」ではなく、〇〇高等学院と連携した「××高等学校卒業」となります。履歴書などで学歴を書くときには気を付けたい点です。なお、サポート校が専門学校・専修学校であった場合には独自の卒業証書も出してくれる場合があります。その場合には高校卒業資格は「××高等学校卒」、追加の学歴として「△△専門学校卒(または修了)」となります。
通信制高校はオンライン化と非常に相性が良いため、最近は複数の県をまたぐ広域通信制も増えてきました。
しかし、通信制高校は公立高校か地元の実績のある私立高校に併設されているものを選ぶのが無難です。というのも、IT化に伴って広域通信制高校が雨後のタケノコのように増えてきた一方で、そうした高校での不祥事も発生しています。無論、全ての新設広域通信制高校が不祥事を起こしているわけではありませんが、やはり、急増とマンモス化(例えば、有名なN高は2万人の生徒がいる)は教員の質を低下させている可能性が十二分にあります。
また、広域通信制は生徒のサポートが十分ではありません。というのも、たいていの場合はキャンパスとは名ばかりの、ビルの一室などを間借りしている程度でせいぜい全国展開している塾と同程度の規模しかなく、その上教員も一日2・3人程度(しかも、パートタイムで低賃金というのもあってかやる気も低い)しかいないことが珍しくありません。当然、何かあったときの対応はほとんど期待できません。特に、発達障がいや不登校などで心理的なケアやサポートが必要な生徒は、広域通信制は基本的に向いていません。
広域通信制に向いている人は、次のような人です。
どちらも共通することは、通信制高校でのサポートを必要としない人です。言い換えると、進学・就職共に全く興味がないか、逆に進学・就職の目標のために邁進していてそれに関係のないものは一切不要という人でしょう。
サポートが欲しいという人は、サポート校か、通信制に詳しい人がいる塾・家庭教師・フリースクールを利用してもいいでしょう。後述しますが、完全に独学で通信制を卒業する人は2~3割ほどしかいません。
通信制が高校中退生(ないし、留年から退学のおそれがある生徒)の受け皿になっている側面があるため、4月と10月の年2回入学を認めているところが多いです。そのため、通信制では卒業式と入学式が2回行われることがあります。
入学試験はありません。中学校の調査書と入学届、その他必要書類を用意すれば合格です。一応、面接を課すところもありますが、これも不合格になることはほとんどありません。
スクーリングの日以外は自由です。文化祭や体育祭といった学校全体の行事もありますが、これも全日制と違って参加の義務はありません。これが通信制高校の最大の特徴と言ってもいいでしょう。
その自由な時間をどう過ごすかはあなた次第です。
その時間に、自分のしたいことをしましょう。大学入試・あるいは就職に向けた勉強、アルバイト、趣味、なんでもいいです。しかし、将来の自分を見据えた行動をとりたいものです。
登校日です。しかし、これもすべて出席する必要はありません。学校によって授業ごとに所定の登校回数が指示されます。その回数分登校・授業に出席すればOKです。
通信制の生徒も部活に参加することができます。ただし、通信制の場合は毎日登校するわけではなく、かつ全員が集まることが少ないため、参加できる部活動には制限があります。大抵は全日制対象と通信制対象の部活が別となっており、かつ通信制対象の場合には大人数が集まるスポーツ(野球やサッカー)はなく、卓球やバトミントンなどの個人競技中心です。
ただし、広域通信制には場所の確保が困難なことから部活動そのものがないこともあります。
また、生徒会活動にも参加できます。生徒会も全日制と通信制が分かれていることがあります。
通信制のみの生徒を対象とした行事はなく、全日制と同時に行事に参加することとなります。しかし、前述のように、出席の義務はありません。とはいえ、もしあなたが少しでもいろいろな人に接したいと思うのでしたら、やはり可能な限り出席した方がよいでしょう。
なお、修学旅行だけは通信制の生徒はそもそも参加できないことが多いです。これは、修学旅行には学校に毎月修学旅行費を積み立てることを義務化していることが多く、通信制の生徒はその積み立ての義務がない分、参加も不可能になるためです。
大体の通信制高校は前期・後期制と単位制をとっています。
まず、前期開始前にその年度にとる科目を決めます。
決定すると、選択した科目のレポートを配布されます。このレポートを期日以内に提出していくことが単位取得のための条件の一つとなっています。
そして、科目ごとに決められた時間数だけスクーリングに参加しなければなりません。スクーリングでは小中学校や全日制・定時制のような一斉授業はありません。例えば「国語総合」の授業ならば「国語総合」のレポートをしたり、返されたレポートについての質問をしたりすることが大半です。あるいは、「国語総合」の教科書や学習書を黙読します。学校によっては補助テキストや問題集を購入させることもあり、スクーリングの間にこれを解いてもかまいません。とにかく、スクーリング中はその科目の自習をするものだと思ってくれてもかまいません。
スクーリングに所定の回数参加し、レポートも期限内に全て提出したら期末試験を受けられます。これに合格すれば、単位を認定されます。なお、期末試験のみが不合格になっても救済措置が多いため、試験が受けられる状態ならば何とかなることが多いのが実情です。また、災害などで試験が中止になる場合もあり、その場合は試験無しで合格ということもあります(ただし、追加レポートの提出を求められることもあります)。
すでに述べたように、スクーリングは基本的に自習ですが、例外があります。それが体育です。体育だけは自習とはなりません。しかし、通信制には病気や高齢などで運動ができない生徒がいることがあります。そのため、通信制の体育の授業は準備体操・ストレッチを行い、その後は軽い運動をするということがほとんどのようです。
ほとんどの通信制高校では、生徒への配慮の一環としてスクーリングの代わりにNHK高校講座の視聴が認められる場合があります。この場合、一定回数(1~3回)の視聴と内容のまとめレポートの記述をもって一回のスクーリングとして認定されます。ただし、スクーリングのすべてをNHK高校講座視聴で置き換えることもできません。大体においてスクーリングの三分の一から半分までが置き換え可能とされています(この辺りは学校ごとに異なります)。
全日制で学ぶことに比べれば、全体的にとても易しい内容です。基本的に教科書とそれに付随する学習書を見ればレポートは書けるようになっています。進学校中退生ならば自学できるレベルです。
それは同時に、進学などのためには通信制だけの学習では量が全く足りないということを意味します。
「全くの独学により3年間で卒業できるのは20%~30%」と言われているようです。
前述のように学習内容は全日制と比べれば非常に易しい内容ではあるのですが、不登校で学習のブランクが大きい生徒や中高年の学びなおしとしては決して易しいとは言えないのもまた事実です。
そのため、塾や家庭教師、フリースクールなどのサポートを受けながら通学するのが最も安全と言えるでしょう。
結論から言うと、通信制高校の勉強だけで大学入試(一般入試)を受けても合格することはほぼ不可能です(いわゆる「名前を書くだけで合格」と揶揄される大学は別)。もちろん放送大学をはじめとする通信制大学は書類選考だけなので合格できます。また、推薦入試やAO入試でも合格する可能性もあります。しかし、いずれにしても、入学してから非常に苦労します。
履修していない科目(例えば数学Bなど)や不足している内容は独学すればいいと思うかもしれません。しかし、高校内容の独学は現実にはほぼ不可能だと思ってかまいません。例えば、数学であればいわゆる「白チャート」が標準的な高校教科書に準じた内容となっています。それをざっと見ただけでも圧倒されることでしょう(逆に「この程度か」と思うのでしたら、通信制向きかもしれませんね)。
そのため、大学進学を考えているのでしたら、高校1年のうちから塾などを利用してサポートを受けることを考えておいた方が賢明です。
ただし、地方在住で芸大進学を目指すなら通信制は選択肢としてアリと言えます。というのも、芸大入試は実技が最も重視されます。そのためには、良い師匠につく(特に音楽系)ことや美術系予備校に通うことのほうが重要だからです。しかも、地方の場合、有力な芸術系高校が極めて少ないという現実があります。そのため、師匠の下での練習や予備校での制作に費やしたいという場合、通信制の方がより多くの時間をかけることができるからです。もちろん、各県の国立大教育学部や東京芸大のように学科試験も重視するところを受ける場合には、あまり賢明とは言えませんが。
短大や専門学校ならば入学試験がそれほど厳しくないので、そのままでも入学できることが多いかもしれません。しかし、基礎的な知識や学力に差があるのも事実ですので、できれば高校3年のうちに塾・予備校・家庭教師などを利用して基礎的な力をつけておきたいところです。 | [
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"text": "通信制高校とはどんなところでしょうか。",
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"text": "小中学生の頃に不登校となったが、高校は卒業したいという子どもたちが通うところ? あるいは、若いころに高校に通えなかったお年寄りが、時間ができたため通うところ? あるいは普通の学校の枠に入りきらない天才(いわゆるギフテッド)が自由を求めていくところ?",
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"text": "そんなイメージを持つかもしれません。確かに、不登校児の受け入れ先という側面は間違いなくあります。少ないとはいえ中高年の方も通信制に通っているのも事実です。",
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"text": "しかし、通信制高校に通う生徒の大半は「普通の生徒」たちです。ずば抜けた技能を持っているような「特別な生徒」はまずいません。かつて不登校であったとしても、「できれば高校で再スタートを切りたい」と思っていることだけが、全日制の生徒たちと違う子どもたちがほとんどです。",
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"text": "ようこそ。10代の皆さんにはちょっぴり早すぎる「自由な学び」の世界へ。それ以上の年代の「学びをあきらめきれなかった」皆さんには学ぶことの楽しさを再び味わう機会を。",
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"text": "通信制と全日制の最大の違いは通学頻度でしょう。全日制は、毎日通うことが前提です(だからこそ「全日」制なのですが)。",
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"text": "一方、通信制は毎日学校に通う必要はありません。しかし、全く学校に通わずに済むところもあまりありません。大抵は通学日が設けられており、その日には学校に行く必要があります。これをスクーリングといいます。スクーリングについては後述します。",
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"text": "全日制との併設校の場合、全日制には制服がありますが通信制には制服がないことが一般的です。そのため、スーツなどの礼服を自分で買うように指示されることが多いです。",
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"text": "ただし、高校中退ないし転学で通信制に入学した場合には前の高校の制服でもよいとする学校もあります。",
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"text": "なお、スーツにしろ以前の高校の制服にしろ、普段のスクーリングでは着る必要はありません。あくまで、入学式・卒業式などの儀礼の場で着る程度です。",
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"text": "全日制・定時制・単位制も一授業当たりの単位が決められています。これらの高校は50分×35週を1単位とし、それが一定数になると(おおむね2~5単位)、単位取得と認定されます。",
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"text": "通信制は当然毎日通学するわけではありませんので、単位計算がちょっと異なります。通信制では、大体において、レポートの提出・規定回数のスクーリング出席・期末テスト合格の3つを満たせば単位認定されます。なお、これがどれか一つでも欠ければ単位は認められません。また、レポートは全て提出すること、スクーリングも決まった回数出席することも必要です。これらも1つでも欠ける、つまり1回でもレポートの提出忘れなどがあると不可となります。",
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"text": "通信制高校はすべての都道府県にあり、かつ私立と公立があります。",
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"text": "公立通信制高校は、世帯収入が910万円未満であれば、「就学支援金」という補助金を受け取ることができます。そのため、授業料は実質無料となる場合が多いと思われます。ただし、公立の先生たちはどちらかというと事務的で、困ったことがあっても親身になってくれる保障がありません。",
"title": "通信制の種類"
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"text": "他方、私立通信制高校でも就学支援金を受け取れますが、支援金は年12万が限度である一方、授業料などが年に20万以上かかります(なお、学費は世帯収入によって上下します)。そのため、私立通信制高校は出費が多いのですが、その分、サポートは手厚いのが特徴です。ただし、私立通信制高校には、複数の件にわたって展開している広域通信制とよばれる高校もあります。そちらは後述しますが、サポートはアテにできません。",
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"text": "ところで、テレビで家庭教師派遣会社の最大手Tが「T式高等学院」というのをよく宣伝しています。この「高等学院」とは何でしょうか。",
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"text": "実は、これも通信制高校の「一種」ではあります。ただし、正確に言いますと「高等学院」は「高校(高等学校)」ではありません。こうした学校の多くはサポート校と呼ばれ、専門学校・専修学校やT社のような教育関連企業が私立の通信制高校と連携して高校卒業までのサポートを行うことを目的としています。例えば、先ほどのT式高等学院はw:日本航空高等学校などと連携しており、レポートなどは日本航空高等学校などのものを利用します。",
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"text": "そのため、学歴的には「〇〇高等学院卒業」ではなく、〇〇高等学院と連携した「××高等学校卒業」となります。履歴書などで学歴を書くときには気を付けたい点です。なお、サポート校が専門学校・専修学校であった場合には独自の卒業証書も出してくれる場合があります。その場合には高校卒業資格は「××高等学校卒」、追加の学歴として「△△専門学校卒(または修了)」となります。",
"title": "通信制の種類"
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"text": "通信制高校はオンライン化と非常に相性が良いため、最近は複数の県をまたぐ広域通信制も増えてきました。",
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"text": "しかし、通信制高校は公立高校か地元の実績のある私立高校に併設されているものを選ぶのが無難です。というのも、IT化に伴って広域通信制高校が雨後のタケノコのように増えてきた一方で、そうした高校での不祥事も発生しています。無論、全ての新設広域通信制高校が不祥事を起こしているわけではありませんが、やはり、急増とマンモス化(例えば、有名なN高は2万人の生徒がいる)は教員の質を低下させている可能性が十二分にあります。",
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"text": "また、広域通信制は生徒のサポートが十分ではありません。というのも、たいていの場合はキャンパスとは名ばかりの、ビルの一室などを間借りしている程度でせいぜい全国展開している塾と同程度の規模しかなく、その上教員も一日2・3人程度(しかも、パートタイムで低賃金というのもあってかやる気も低い)しかいないことが珍しくありません。当然、何かあったときの対応はほとんど期待できません。特に、発達障がいや不登校などで心理的なケアやサポートが必要な生徒は、広域通信制は基本的に向いていません。",
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"text": "広域通信制に向いている人は、次のような人です。",
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"text": "どちらも共通することは、通信制高校でのサポートを必要としない人です。言い換えると、進学・就職共に全く興味がないか、逆に進学・就職の目標のために邁進していてそれに関係のないものは一切不要という人でしょう。",
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"text": "サポートが欲しいという人は、サポート校か、通信制に詳しい人がいる塾・家庭教師・フリースクールを利用してもいいでしょう。後述しますが、完全に独学で通信制を卒業する人は2~3割ほどしかいません。",
"title": "通信制の種類"
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"text": "通信制が高校中退生(ないし、留年から退学のおそれがある生徒)の受け皿になっている側面があるため、4月と10月の年2回入学を認めているところが多いです。そのため、通信制では卒業式と入学式が2回行われることがあります。",
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"text": "スクーリングの日以外は自由です。文化祭や体育祭といった学校全体の行事もありますが、これも全日制と違って参加の義務はありません。これが通信制高校の最大の特徴と言ってもいいでしょう。",
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"text": "通信制の生徒も部活に参加することができます。ただし、通信制の場合は毎日登校するわけではなく、かつ全員が集まることが少ないため、参加できる部活動には制限があります。大抵は全日制対象と通信制対象の部活が別となっており、かつ通信制対象の場合には大人数が集まるスポーツ(野球やサッカー)はなく、卓球やバトミントンなどの個人競技中心です。",
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"text": "また、生徒会活動にも参加できます。生徒会も全日制と通信制が分かれていることがあります。",
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"text": "通信制のみの生徒を対象とした行事はなく、全日制と同時に行事に参加することとなります。しかし、前述のように、出席の義務はありません。とはいえ、もしあなたが少しでもいろいろな人に接したいと思うのでしたら、やはり可能な限り出席した方がよいでしょう。",
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"text": "なお、修学旅行だけは通信制の生徒はそもそも参加できないことが多いです。これは、修学旅行には学校に毎月修学旅行費を積み立てることを義務化していることが多く、通信制の生徒はその積み立ての義務がない分、参加も不可能になるためです。",
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"text": "大体の通信制高校は前期・後期制と単位制をとっています。",
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"text": "まず、前期開始前にその年度にとる科目を決めます。",
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"text": "そして、科目ごとに決められた時間数だけスクーリングに参加しなければなりません。スクーリングでは小中学校や全日制・定時制のような一斉授業はありません。例えば「国語総合」の授業ならば「国語総合」のレポートをしたり、返されたレポートについての質問をしたりすることが大半です。あるいは、「国語総合」の教科書や学習書を黙読します。学校によっては補助テキストや問題集を購入させることもあり、スクーリングの間にこれを解いてもかまいません。とにかく、スクーリング中はその科目の自習をするものだと思ってくれてもかまいません。",
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"text": "スクーリングに所定の回数参加し、レポートも期限内に全て提出したら期末試験を受けられます。これに合格すれば、単位を認定されます。なお、期末試験のみが不合格になっても救済措置が多いため、試験が受けられる状態ならば何とかなることが多いのが実情です。また、災害などで試験が中止になる場合もあり、その場合は試験無しで合格ということもあります(ただし、追加レポートの提出を求められることもあります)。",
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"text": "すでに述べたように、スクーリングは基本的に自習ですが、例外があります。それが体育です。体育だけは自習とはなりません。しかし、通信制には病気や高齢などで運動ができない生徒がいることがあります。そのため、通信制の体育の授業は準備体操・ストレッチを行い、その後は軽い運動をするということがほとんどのようです。",
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"text": "ほとんどの通信制高校では、生徒への配慮の一環としてスクーリングの代わりにNHK高校講座の視聴が認められる場合があります。この場合、一定回数(1~3回)の視聴と内容のまとめレポートの記述をもって一回のスクーリングとして認定されます。ただし、スクーリングのすべてをNHK高校講座視聴で置き換えることもできません。大体においてスクーリングの三分の一から半分までが置き換え可能とされています(この辺りは学校ごとに異なります)。",
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"text": "全日制で学ぶことに比べれば、全体的にとても易しい内容です。基本的に教科書とそれに付随する学習書を見ればレポートは書けるようになっています。進学校中退生ならば自学できるレベルです。",
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"text": "前述のように学習内容は全日制と比べれば非常に易しい内容ではあるのですが、不登校で学習のブランクが大きい生徒や中高年の学びなおしとしては決して易しいとは言えないのもまた事実です。",
"title": "通信制高校での学習"
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"text": "そのため、塾や家庭教師、フリースクールなどのサポートを受けながら通学するのが最も安全と言えるでしょう。",
"title": "通信制高校での学習"
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"text": "結論から言うと、通信制高校の勉強だけで大学入試(一般入試)を受けても合格することはほぼ不可能です(いわゆる「名前を書くだけで合格」と揶揄される大学は別)。もちろん放送大学をはじめとする通信制大学は書類選考だけなので合格できます。また、推薦入試やAO入試でも合格する可能性もあります。しかし、いずれにしても、入学してから非常に苦労します。",
"title": "その後の進路"
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"text": "履修していない科目(例えば数学Bなど)や不足している内容は独学すればいいと思うかもしれません。しかし、高校内容の独学は現実にはほぼ不可能だと思ってかまいません。例えば、数学であればいわゆる「白チャート」が標準的な高校教科書に準じた内容となっています。それをざっと見ただけでも圧倒されることでしょう(逆に「この程度か」と思うのでしたら、通信制向きかもしれませんね)。",
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"text": "そのため、大学進学を考えているのでしたら、高校1年のうちから塾などを利用してサポートを受けることを考えておいた方が賢明です。",
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"text": "ただし、地方在住で芸大進学を目指すなら通信制は選択肢としてアリと言えます。というのも、芸大入試は実技が最も重視されます。そのためには、良い師匠につく(特に音楽系)ことや美術系予備校に通うことのほうが重要だからです。しかも、地方の場合、有力な芸術系高校が極めて少ないという現実があります。そのため、師匠の下での練習や予備校での制作に費やしたいという場合、通信制の方がより多くの時間をかけることができるからです。もちろん、各県の国立大教育学部や東京芸大のように学科試験も重視するところを受ける場合には、あまり賢明とは言えませんが。",
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"text": "短大や専門学校ならば入学試験がそれほど厳しくないので、そのままでも入学できることが多いかもしれません。しかし、基礎的な知識や学力に差があるのも事実ですので、できれば高校3年のうちに塾・予備校・家庭教師などを利用して基礎的な力をつけておきたいところです。",
"title": "その後の進路"
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== はじめに ==
通信制高校とはどんなところでしょうか。
小中学生の頃に不登校となったが、高校は卒業したいという子どもたちが通うところ? あるいは、若いころに高校に通えなかったお年寄りが、時間ができたため通うところ? あるいは普通の学校の枠に入りきらない天才(いわゆるギフテッド)が自由を求めていくところ?
そんなイメージを持つかもしれません。確かに、不登校児の受け入れ先という側面は間違いなくあります。少ないとはいえ中高年の方も通信制に通っているのも事実です。
しかし、通信制高校に通う生徒の大半は「普通の生徒」たちです。ずば抜けた技能を持っているような「特別な生徒」はまずいません。かつて不登校であったとしても、「できれば高校で再スタートを切りたい」と思っていることだけが、全日制の生徒たちと違う子どもたちがほとんどです。
ようこそ。10代の皆さんにはちょっぴり早すぎる「自由な学び」の世界へ。それ以上の年代の「学びをあきらめきれなかった」皆さんには学ぶことの楽しさを再び味わう機会を。
== 通信制と全日制の違い ==
=== 通学 ===
通信制と全日制の最大の違いは通学頻度でしょう。全日制は、毎日通うことが前提です(だからこそ「全日」制なのですが)。
一方、通信制は毎日学校に通う必要はありません。しかし、全く学校に通わずに済むところもあまりありません。大抵は'''通学日が設けられており、その日には学校に行く必要があります'''。これを'''スクーリング'''といいます。スクーリングについては後述します。
=== 制服 ===
全日制との併設校の場合、全日制には制服がありますが通信制には制服がないことが一般的です。そのため、スーツなどの礼服を自分で買うように指示されることが多いです。
ただし、高校中退ないし転学で通信制に入学した場合には前の高校の制服でもよいとする学校もあります。
なお、スーツにしろ以前の高校の制服にしろ、普段のスクーリングでは着る必要はありません。あくまで、入学式・卒業式などの儀礼の場で着る程度です。
== 単位 ==
全日制・定時制・単位制も一授業当たりの単位が決められています。これらの高校は50分×35週を1単位とし、それが一定数になると(おおむね2~5単位)、単位取得と認定されます。
通信制は当然毎日通学するわけではありませんので、単位計算がちょっと異なります。通信制では、大体において、レポートの提出・規定回数のスクーリング出席・期末テスト合格の3つを満たせば単位認定されます。なお、これがどれか'''一つでも欠ければ単位は認められません'''<ref>ただし、2022年現在、新型コロナウイルスの流行に伴い、期末テストを追加レポートに置き換えている学校が多く見られます。</ref>。また、レポートは全て提出すること、スクーリングも決まった回数出席することも必要です。これらも1つでも欠ける、つまり'''1回でもレポートの提出忘れなどがあると不可'''となります。
== 通信制の種類 ==
=== 私立か公立か ===
通信制高校はすべての都道府県にあり、かつ私立と公立があります。
公立通信制高校は、'''世帯収入が910万円未満であれば、「就学支援金」という補助金を受け取ることができます'''。そのため、授業料は実質無料となる場合が多いと思われます。ただし、公立の先生たちはどちらかというと事務的で、困ったことがあっても親身になってくれる保障がありません。
他方、私立通信制高校でも就学支援金を受け取れますが、支援金は年12万が限度である一方、授業料などが年に20万以上かかります<ref>https://www.tsuushinsei.net/article/shiritsutokoritsunogakuhinohikaku.html</ref>(なお、学費は世帯収入によって上下します)。そのため、私立通信制高校は出費が多いのですが、その分、サポートは手厚いのが特徴です。ただし、私立通信制高校には、複数の件にわたって展開している'''広域通信制'''とよばれる高校もあります。そちらは後述しますが、サポートはアテにできません。
=== 高等学院 ===
ところで、テレビで家庭教師派遣会社の最大手Tが「T式高等学院」というのをよく宣伝しています。この「高等学院」とは何でしょうか。
実は、これも通信制高校の「一種」ではあります。ただし、正確に言いますと'''「高等学院」は「高校(高等学校)」ではありません'''<ref>唯一の例外が[[w:早稲田大学高等学院・中学部]]</ref>。こうした学校の多くは'''サポート校'''と呼ばれ、専門学校・専修学校やT社のような教育関連企業が私立の通信制高校と連携して高校卒業までのサポートを行うことを目的としています。例えば、先ほどのT式高等学院は[[w:日本航空高等学校]]などと連携しており、レポートなどは日本航空高等学校などのものを利用します。
そのため、学歴的には「〇〇高等学院卒業」ではなく、〇〇高等学院と連携した「××高等学校卒業」となります。履歴書などで学歴を書くときには気を付けたい点です。なお、サポート校が専門学校・専修学校であった場合には独自の卒業証書も出してくれる場合があります。その場合には高校卒業資格は「××高等学校卒」、追加の学歴として「△△専門学校卒(または修了)」となります。
=== どの高校を選ぶか ===
通信制高校はオンライン化と非常に相性が良いため、最近は複数の県をまたぐ広域通信制も増えてきました。
しかし、通信制高校は'''公立高校か地元の実績のある私立高校'''に併設されているものを選ぶのが無難です。というのも、IT化に伴って広域通信制高校が雨後のタケノコのように増えてきた一方で、そうした高校での不祥事も発生しています<ref>https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE28D6I0Y1A920C2000000/</ref>。無論、全ての新設広域通信制高校が不祥事を起こしているわけではありませんが、やはり、急増とマンモス化(例えば、有名なN高は2万人の生徒がいる)は教員の質を低下させている可能性が十二分にあります。
また、広域通信制は生徒のサポートが十分ではありません。というのも、たいていの場合はキャンパスとは名ばかりの、ビルの一室などを間借りしている程度でせいぜい全国展開している塾と同程度の規模しかなく、その上教員も一日2・3人程度(しかも、パートタイムで低賃金というのもあってかやる気も低い)しかいないことが珍しくありません。当然、何かあったときの対応はほとんど期待できません。特に、発達障がいや不登校などで'''心理的なケアやサポートが必要な生徒は、広域通信制は基本的に向いていません'''。
広域通信制に向いている人は、次のような人です。
#とりあえず高校卒業という学歴だけが欲しい人。
#目標が明確で、自分が何をしたいか・何をするべきがが明確な人。
どちらも共通することは、通信制高校でのサポートを必要としない人です。言い換えると、進学・就職共に全く興味がないか、逆に進学・就職の目標のために邁進していてそれに関係のないものは一切不要という人でしょう。
サポートが欲しいという人は、'''サポート校か、通信制に詳しい人がいる塾・家庭教師・フリースクールを利用'''してもいいでしょう。後述しますが、完全に独学で通信制を卒業する人は2~3割ほどしかいません。
== 入学 ==
=== 入学時期 ===
通信制が高校中退生(ないし、留年から退学のおそれがある生徒)の受け皿になっている側面があるため、'''4月と10月の年2回'''入学を認めているところが多いです。そのため、通信制では卒業式と入学式が2回行われることがあります。
=== 入学試験 ===
入学試験はありません。中学校の調査書と入学届、その他必要書類を用意すれば合格です。一応、面接を課すところもありますが、これも不合格になることはほとんどありません。
== 通信制高校での生活 ==
=== 日常 ===
'''スクーリングの日以外は自由'''です。文化祭や体育祭といった学校全体の行事もありますが、これも全日制と違って参加の義務はありません<ref>ただし「体育祭に出れば体育のスクーリング回数に組み込む」といった扱いがなされる場合もあります。</ref>。これが通信制高校の最大の特徴と言ってもいいでしょう。
その自由な時間をどう過ごすかはあなた次第です。
その時間に、自分のしたいことをしましょう。大学入試・あるいは就職に向けた勉強、アルバイト、趣味、なんでもいいです。しかし、将来の自分を見据えた行動をとりたいものです。
=== スクーリング ===
登校日です。しかし、これもすべて出席する必要はありません。学校によって授業ごとに所定の登校回数が指示されます<ref>おおよそ50分授業×2~10</ref>。その回数分登校・授業に出席すればOKです。
=== 部活動・生徒会 ===
通信制の生徒も部活に参加することができます。ただし、通信制の場合は毎日登校するわけではなく、かつ全員が集まることが少ないため、参加できる部活動には制限があります。大抵は全日制対象と通信制対象の部活が別となっており、かつ通信制対象の場合には大人数が集まるスポーツ(野球やサッカー)はなく、卓球やバドミントンなどの個人競技中心です。
ただし、広域通信制には場所の確保が困難なことから部活動そのものがないこともあります。
また、生徒会活動にも参加できます。生徒会も全日制と通信制が分かれていることがあります。
=== 学校行事 ===
通信制のみの生徒を対象とした行事はなく、全日制と同時に行事に参加することとなります。しかし、前述のように、出席の義務はありません。とはいえ、もしあなたが少しでもいろいろな人に接したいと思うのでしたら、やはり可能な限り出席した方がよいでしょう。
なお、修学旅行だけは通信制の生徒はそもそも参加できないことが多いです。これは、修学旅行には学校に毎月修学旅行費を積み立てることを義務化していることが多く、通信制の生徒はその積み立ての義務がない分、参加も不可能になるためです<ref>こうした制度の学校は、場合によっては旅費をまとめて全額負担するなら参加可能とすることも稀にあります。</ref>。
== 通信制高校での学習 ==
=== 学習の流れ ===
大体の通信制高校は前期・後期制と単位制をとっています。
まず、前期開始前にその年度にとる科目を決めます。
決定すると、選択した科目のレポートを配布されます。この'''レポートを期日以内に提出していくことが単位取得のための条件の一つ'''となっています。
そして、'''科目ごとに決められた時間数だけスクーリングに参加しなければなりません'''。スクーリングでは小中学校や全日制・定時制のような一斉授業はありません。例えば「国語総合」の授業ならば「国語総合」のレポートをしたり、返されたレポートについての質問をしたりすることが大半です。あるいは、「国語総合」の教科書や学習書を黙読します。学校によっては補助テキストや問題集を購入させることもあり、スクーリングの間にこれを解いてもかまいません。とにかく、スクーリング中はその科目の自習をするものだと思ってくれてもかまいません。
スクーリングに所定の回数参加し、レポートも期限内に全て提出したら期末試験を受けられます。これに合格すれば、単位を認定されます。なお、期末試験のみが不合格になっても救済措置が多いため、試験が受けられる状態ならば何とかなることが多いのが実情です。また、災害などで試験が中止になる場合もあり、その場合は試験無しで合格ということもあります(ただし、追加レポートの提出を求められることもあります)。
==== 体育 ====
すでに述べたように、スクーリングは基本的に自習ですが、例外があります。それが体育です。体育だけは自習とはなりません。しかし、通信制には病気や高齢などで運動ができない生徒がいることがあります。そのため、通信制の体育の授業は準備体操・ストレッチを行い、その後は軽い運動をするということがほとんどのようです。
==== NHK高校講座の利用 ====
ほとんどの通信制高校では、生徒への配慮の一環<ref>例えば、対人恐怖症で人前に出られない・高齢で登校が難しいなど</ref>として'''スクーリングの代わりにNHK高校講座の視聴が認められる場合があります'''。この場合、一定回数(1~3回)の視聴と内容のまとめレポートの記述をもって一回のスクーリングとして認定されます。ただし、ス'''クーリングのすべてをNHK高校講座視聴で置き換えることもできません'''。大体において'''スクーリングの三分の一から半分までが置き換え可能'''とされています(この辺りは学校ごとに異なります)。
=== 学習内容 ===
全日制で学ぶことに比べれば、全体的にとても易しい内容です。基本的に教科書とそれに付随する学習書を見ればレポートは書けるようになっています。進学校中退生ならば自学できるレベルです。
{| class="wikitable"
|+ 全日制との教科書難易度比較(2021年現在)
|-
! 教科 !! 比較難易度
|-
| 国語総合 || やや易しい
|-
| 日本史・世界史 || やや易しい
|-
| 地理 || やや易しい
|-
| 現代社会 || やや易しい
|-
| 倫理, 政治・経済 || 同~やや易しい
|-
| 数学I || 非常に易しい
|-
| 数学A || 非常に易しい
|-
| 数学II || 非常に易しい
|-
| 英語 || 非常に易しい
|-
| 理科(基礎) || 易しい
|-
| 理科(専門) || 同~やや易しい
|-
| 家庭総合 || 同
|-
| 保健・体育 || 同
|-
| 芸術 || 同
|}
それは同時に、進学などのためには'''通信制だけの学習では量が全く足りない'''ということを意味します。
=== サポート ===
「全くの独学により3年間で卒業できるのは20%~30%<ref>https://www.tsuushinsei-navi.com/tsuushinsei/souiten.php</ref>」と言われているようです。
前述のように学習内容は全日制と比べれば非常に易しい内容ではあるのですが、不登校で学習のブランクが大きい生徒や中高年の学びなおしとしては決して易しいとは言えないのもまた事実です。
そのため、塾や家庭教師、フリースクールなどのサポートを受けながら通学するのが最も安全と言えるでしょう。
== その後の進路 ==
=== 進学について ===
==== 大学 ====
結論から言うと、'''通信制高校の勉強だけで大学入試(一般入試)を受けても合格することはほぼ不可能です'''(いわゆる「名前を書くだけで合格」と揶揄される大学は別)。もちろん放送大学をはじめとする通信制大学は書類選考だけなので合格できます。また、推薦入試やAO入試でも合格する可能性もあります。しかし、いずれにしても、入学してから非常に苦労します。
履修していない科目(例えば数学Bなど)や不足している内容は独学すればいいと思うかもしれません。しかし、高校内容の独学は現実にはほぼ不可能だと思ってかまいません。例えば、数学であればいわゆる「白チャート」が標準的な高校教科書に準じた内容となっています。それをざっと見ただけでも圧倒されることでしょう(逆に「この程度か」と思うのでしたら、通信制向きかもしれませんね)。
そのため、'''大学進学を考えているのでしたら、高校1年のうちから塾などを利用してサポートを受けることを考えておいた方が賢明'''です。
ただし、地方在住で芸大進学を目指すなら通信制は選択肢としてアリと言えます。というのも、芸大入試は実技が最も重視されます。そのためには、良い師匠につく(特に音楽系)ことや美術系予備校に通うことのほうが重要だからです。しかも、地方の場合、有力な芸術系高校が極めて少ないという現実があります。そのため、師匠の下での練習や予備校での制作に費やしたいという場合、通信制の方がより多くの時間をかけることができるからです。もちろん、各県の国立大教育学部<ref>地方大学の場合には大抵、国立大教育学部が芸術家育成の場所となっています。</ref>や東京芸大のように学科試験も重視するところを受ける場合には、あまり賢明とは言えませんが。
==== 短大・専門学校 ====
短大や専門学校ならば入学試験がそれほど厳しくないので、そのままでも入学できることが多いかもしれません。しかし、基礎的な知識や学力に差があるのも事実ですので、できれば高校3年のうちに塾・予備校・家庭教師などを利用して基礎的な力をつけておきたいところです。
== 出典・脚注 ==
<references/>
== 参考 ==
*[https://www.tsuushinsei-navi.com/ 通信制高校ナビ]
{{DEFAULTSORT:つうしんせいこうこう}}
[[category:高校生活]] | 2022-01-29T12:51:18Z | 2023-12-15T21:20:06Z | [
"テンプレート:Stub"
]
| https://ja.wikibooks.org/wiki/%E9%AB%98%E6%A0%A1%E7%94%9F%E6%B4%BB%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89/%E9%80%9A%E4%BF%A1%E5%88%B6 |
33,458 | 音声ファイルで聴くクラシック音楽入門/作曲家の一覧 | この教材で採り上げた作曲家たち、並びに著作権が切れていないために採り上げられなかったおもな作曲家たちをソータブルな表にまとめました。
| | | style="font-size:9pt;"| style="font-size:9pt;"|() | style="font-size:9pt;"|
-->
レモ・ジャゾットは、有名な『アルビノーニのアダージョ』の実際の作曲者と考えられています。
ドミトリー・カバレフスキーといえば、日本では『道化師』のギャロップが有名です。
カール・オルフは、『カルミナ・ブラーナ』が知られています。
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| null | <!--【2022年2月5日起稿】-->
<div style="text-align:center">
{|
|-
|[[画像:Gartoon mimetypes ogg.svg|border|150px]]
|[[画像:Classical music composers montage.JPG|350px|]]
|[[画像:Gartoon mimetypes midi.svg|border|150px]]
|-
| colspan="3" style="font-size:10pt;" |著名なクラシック音楽の作曲家:1段目:[[w:アントニオ・ヴィヴァルディ|ヴィヴァルディ]], [[w:ヨハン・ゼバスティアン・バッハ|J.S.バッハ]], [[w:ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル|ヘンデル]], [[w:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト|モーツァルト]], [[w:ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン|ベートーヴェン]];<br />2段目:[[w:ジョアキーノ・ロッシーニ|ロッシーニ]], [[w:フェリックス・メンデルスゾーン|メンデルスゾーン]], [[w:フレデリック・ショパン|ショパン]], [[w:リヒャルト・ワーグナー|ワーグナー]], [[w:ジュゼッペ・ヴェルディ|ヴェルディ]];<br />3段目:[[w:ヨハン・シュトラウス2世|J.シュトラウス2世]], [[w:ヨハネス・ブラームス|ブラームス]], [[w:ジョルジュ・ビゼー|ビゼー]], [[w:ピョートル・チャイコフスキー|チャイコフスキー]], [[w:アントニン・ドヴォルザーク|ドヴォルザーク]];<br />5段目:[[w:エドヴァルド・グリーグ|グリーグ]], [[w:エドワード・エルガー|エルガー]], [[w:セルゲイ・ラフマニノフ|ラフマニノフ]], [[w:ジョージ・ガーシュウィン|ガーシュウィン]], [[w:アラム・ハチャトゥリアン|ハチャトゥリアン]]
|}
</div>
__notoc__
:[[#目次]]
== クラシック音楽の作曲家の一覧 ==
この教材で採り上げた作曲家たち、並びに著作権が切れていないために採り上げられなかったおもな作曲家たちをソータブルな表にまとめました。
:[[画像:Red copyright.svg|25px]] は、著作権が切れていないことを示します(最終更新時={{REVISIONYEAR}}年{{REVISIONMONTH1}}月{{REVISIONDAY}}日現在)。
:[[画像:WpTuto public.png|25px]] は、没後70年が満了していることを示します。
:[[画像:Copyright-problem.svg|25px]] は、一部の作品に著作権保護が残っていて注意を要することを示します。
:[[画像:PD-icon-green.svg|25px]] は、没後100年を過ぎて、著作権が完全に切れていることを示します。
:[[画像:Commons-icon.svg|25px]] は、[[c:Category:Compositions by composer|Wikimedia Commons]] へのリンクを示します。
{| class="wikitable sortable"
|-
!
!生年
!没年
!没した国
!肖像
! style="width:9em;" |日本語表記
!英語表記
![[画像:Commons-icon.svg|25px]]
!楽派
! style="width:20em;" |コメント
|- <!--【レモ・ジャゾット】-->
|<!--版権-->[[画像:Red copyright.svg|30px]]
|<!--生年-->1910
|<!--没年-->1998
|<!--国旗--> style="font-size:9pt;"|[[画像:Flag of Italy.svg|border|25px]][[w:イタリア|イタリア]]
|<!--肖像-->
!<!--日語-->[[w:レモ・ジャゾット|ジャゾット]]
|<!--英語-->[[w:en:Remo Giazotto|Giazotto]]
|<!--コモンズ-->
|<!--楽派--> style="font-size:9pt;"|
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|イタリアのバロック音楽の研究者。<br>[[w:トマゾ・アルビノーニ|アルビノーニ]]の曲を編曲したといって発表した<br>『[[w:アルビノーニのアダージョ|アルビノーニのアダージョ]]』の実際の作曲者 [[#ジャゾット|⇒検索]]
|- <!--【レナード・バーンスタイン】-->
|<!--版権-->[[画像:Red copyright.svg|30px]]
|<!--生年-->1918
|<!--没年-->1990
|<!--国旗--> style="font-size:9pt;"|[[画像:Flag of the United States.svg|25px]][[w:アメリカ合衆国|アメリカ]]
|<!--肖像-->[[画像:Leonard Bernstein by Jack Mitchell.jpg|50px]]
!<!--日語-->[[w:レナード・バーンスタイン|バーンスタイン]]
|<!--英語-->[[w:en:Leonard Bernstein|Bernstein]]
|<!--コモンズ--> style="font-size:9pt;"|[[c:Category:Leonard Bernstein|Bern.]]
|<!--楽派--> style="font-size:9pt;"|(近現代)
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|20世紀アメリカを代表する指揮者、作曲家・ピアノ奏者。<br>作曲家としての代表作は『[[w:ウエスト・サイド物語|ウエスト・サイド物語]]』等<ref>[https://kotobank.jp/word/%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%B3-118168 バーンスタインとは - コトバンク]</ref>。
|- <!--【カバレフスキー】-->
|<!--版権-->[[画像:Red copyright.svg|30px]]
|<!--生年-->1904
|<!--没年-->1987
|<!--国旗--> style="font-size:9pt;"|[[画像:Flag of the USSR (1936-1955).svg|border|25px]][[w:ソビエト連邦|ソビエト]]<ref name="ソビエト戦時加算なし">[[w:ソビエト連邦|ソビエト連邦]]はサンフランシスコ講和条約を批准していないため、日本との間に戦時加算はありません。</ref>
|<!--肖像-->
!<!--日語-->[[w:ドミトリー・カバレフスキー|カバレフスキー]]
|<!--英語-->[[w:en:Dmitry Kabalevsky|Kabalevsky]]
|<!--コモンズ-->[[c:Category:Dmitry Kabalevsky|Kab.]]
|<!--楽派--> style="font-size:9pt;"|(近現代)
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|『[[w:道化師 (カバレフスキー)|道化師]]』のギャロップが日本で有名 [[#カバレフスキー|⇒検索]]
|- <!--【オルフ】-->
|<!--版権-->[[画像:Red copyright.svg|30px]]
|<!--生年-->1895
|<!--没年-->1982
|<!--国旗--> style="font-size:9pt;"|[[画像:Flag of Germany.svg|border|25px]][[w:西ドイツ|西ドイツ]]<ref name="西ドイツ">西ドイツ(現ドイツ)では、1965年に著作権保護期間が50年から70年に延長されました [https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/bunka/gijiroku/024/08031816/005.htm]。戦時加算はありません。</ref>
|<!--肖像-->[[File:Carl Orff by Hans Holdt, 1940.jpg|30px]]
!<!--日語-->[[w:カール・オルフ|オルフ]]
|<!--英語-->[[w:en:Carl Orff|Orff]]
|<!--コモンズ-->[[c:Category:Carl Orff|Orff]]
|<!--楽派--> style="font-size:9pt;"|(近現代)
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|『[[w:カルミナ・ブラーナ|カルミナ・ブラーナ]]』で知られる [[#オルフ|⇒検索]]
|- <!--【ハチャトゥリアン】-->
|<!--版権-->[[File:Red copyright.svg|30px]]
|<!--生年-->1903
|<!--没年-->1978
|<!--国旗--> style="font-size:9pt;"|[[画像:Flag of the USSR (1936-1955).svg|border|25px]][[w:ソビエト連邦|ソビエト]]<ref name="ソビエト戦時加算なし"/>
!<!--肖像-->[[画像:Aram Khachaturian, Pic, 17.jpg|40px]]
!<!--日語-->[[w:アラム・ハチャトゥリアン|ハチャトゥリアン]]
|<!--英語-->[[w:en:Aram Khachaturian|Khachaturian]]
|<!--コモンズ-->[[c:Category:Aram Khachaturian|Kha.]]
|<!--楽派--> style="font-size:9pt;"|(近現代)
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|『[[w:剣の舞|剣の舞]]』などで有名なアルメニア人作曲家
|- <!--【ショスタコーヴィチ】-->
|<!--版権-->[[画像:Red copyright.svg|30px]]
|<!--生年-->1906
|<!--没年-->1975
|<!--国旗--> style="font-size:9pt;"|[[画像:Flag of the USSR (1936-1955).svg|border|25px]][[w:ソビエト連邦|ソビエト]]<ref name="ソビエト戦時加算なし"/>
|<!--肖像-->[[画像:Композитор Дмитрий Дмитриевич Шостакович.jpg|40px]]
!<!--日語-->[[w:ドミートリイ・ショスタコーヴィチ|ショスタコーヴィチ]]
|<!--英語-->[[w:en:Dmitri Shostakovich|Shostakovich]]
|<!--コモンズ-->[[c:Category:Dmitri Shostakovich|Sho.]]
|<!--楽派--> style="font-size:9pt;"|(近現代)
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|『[[w:交響曲第5番 (ショスタコーヴィチ)|交響曲第5番]]』などで知られる<br>20世紀の代表的な作曲家の一人
|- <!--【ウラディーミル・ヴァヴィロフ】-->
|<!--版権-->[[画像:Red copyright.svg|30px]]
|<!--生年-->1925
|<!--没年-->1973
|<!--国旗--> style="font-size:9pt;"|[[画像:Flag of the USSR (1936-1955).svg|border|25px]][[w:ソビエト連邦|ソビエト]]<ref name="ソビエト戦時加算なし"/>
|<!--肖像-->
!<!--日語-->[[w:ウラディーミル・ヴァヴィロフ|ヴァヴィロフ]]
|<!--英語-->[[w:en:Vladimir Vavilov (composer)|Vavilov]]
|<!--コモンズ-->
|<!--楽派--> style="font-size:9pt;"|
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|[[w:リュート|リュート]]奏者・作曲家。<br>ルネサンスやバロックの作曲家の偽作を発表し、<br>『[[w:ジュリオ・カッチーニ#"カッチーニのアヴェ・マリア"|カッチーニのアヴェ・マリア]]』の実際の作曲者として知られる
|- <!--【ストラヴィンスキー】-->
|<!--版権-->[[画像:Red copyright.svg|30px]]
|<!--生年-->1882
|<!--没年-->1971
|<!--国旗--> style="font-size:9pt;"|[[画像:Flag of the United States.svg|25px]][[w:アメリカ合衆国|アメリカ]]<ref>ストラヴィンスキーはロシア生まれで、初期の作品はロシアで作曲しましたが、1934年にフランス市民権を得て、さらに1945年にはアメリカに帰化しています。第二次大戦後の晩年の作品には、戦時加算はありません。</ref>
|<!--肖像-->[[画像:И. Стравинский (cropped).jpg|40px]]
!<!--日語-->[[w:イーゴリ・ストラヴィンスキー|ストラヴィンスキー]]
|<!--英語-->[[w:en:Igor Stravinsky|Stravinsky]]
|<!--コモンズ-->[[c:Category:Igor Stravinsky|Stra.]]
|<!--楽派--> style="font-size:9pt;"|(近現代)
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|『[[w:火の鳥 (ストラヴィンスキー)|火の鳥]]』『[[w:春の祭典|春の祭典]]』などで知られる<br>20世紀の代表的な作曲家の一人
|- <!--【パウル・ヒンデミット】-->
|<!--版権-->[[画像:Red copyright.svg|30px]]
|<!--生年-->1895
|<!--没年-->1963<!--12月28日没-->
|<!--国旗--> style="font-size:9pt;"|[[画像:Flag of Germany.svg|border|25px]][[w:西ドイツ|西ドイツ]]<ref name="西ドイツ"/>
|<!--肖像-->[[画像:Paul Hindemith 1923.jpg|50px]]
!<!--日語-->[[w:パウル・ヒンデミット|ヒンデミット]]
|<!--英語-->[[w:en:Paul Hindemith|Hindemith]]
|<!--コモンズ-->[[c:Category:Paul Hindemith|Hin.]]
|<!--楽派--> style="font-size:9pt;"|(近現代)
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|後期ロマン派を脱し、[[w:新即物主義|新即物主義]]音楽を推進したドイツの作曲家。歌劇『[[w:画家マティス (オペラ)|画家マティス]]』など。
|- <!--【プーランク】-->
|<!--版権-->[[画像:Red copyright.svg|30px]]
|<!--生年-->1899
|<!--没年-->1963<!--1月30日没-->
|<!--国旗--> style="font-size:9pt;"|[[画像:Flag of France.svg|border|25px]][[w:フランス|フランス]]<ref name="プーランク">プーランクの著作権は、日本国内では2013年末で没後50年でしたが、戦時加算10年余が加算されるため2023年5月下旬まで。米国では没後70年は2033年末まで。</ref>
|<!--肖像-->[[画像:Francis Poulenc and Wanda Landowska (cropped).jpg|50px]]
!<!--日語-->[[w:フランシス・プーランク|プーランク]]
|<!--英語-->[[w:en:Francis Poulenc|Poulenc]]
|<!--コモンズ-->[[c:Category:Francis Poulenc|Poul.]]
|<!--楽派--> style="font-size:9pt;"|(近現代)
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|「[[w:フランス6人組|フランス六人組]]」の一人で、[[w:新古典主義音楽|新古典主義音楽]]の作曲家
|- <!--【フリッツ・クライスラー】-->
|<!--版権-->[[画像:Red copyright.svg|30px]]
|<!--生年-->1875
|<!--没年-->1962
|<!--国旗--> style="font-size:9pt;"|[[画像:Flag of the United States.svg|25px]][[w:アメリカ合衆国|アメリカ]]<ref>クライスラーは、[[w:オーストリア゠ハンガリー帝国|オーストリア゠ハンガリー帝国]]の出身ですが、1938年にオーストリアがナチスドイツに併合されると、フランス国籍を取得しますが、第二次大戦でフランスが占領される前に渡米し、1943年にアメリカ国籍を取得しました。したがって、1943年~1952年の分だけ戦時加算が保護期間に加算されます。</ref>
|<!--肖像-->[[画像:Kreisler.jpg|50px]]
!<!--日語-->[[w:フリッツ・クライスラー|クライスラー]]
|<!--英語-->[[w:en:Fritz Kreisler|Kreisler]]
|<!--コモンズ-->[[c:Category:Fritz Kreisler|Krei.]]
|<!--楽派--> style="font-size:9pt;"|(近現代)
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|『[[w:愛の喜び (クライスラー)|愛の喜び]]』などで知られる、[[w:オーストリア|オーストリア]]出身の作曲家
|- <!--【アルバート・ケテルビー】-->
|<!--版権-->[[画像:Red copyright.svg|30px]]
|<!--生年-->1875
|<!--没年-->1959
|<!--国旗--> style="font-size:9pt;"|[[画像:Flag of the United Kingdom.svg|border|25px]][[w:グレートブリテン及びアイルランド連合王国|イギリス]]
|<!--肖像-->
!<!--日語-->[[w:アルバート・ケテルビー|ケテルビー]]
|<!--英語-->[[w:en:Albert Ketèlbey|Ketèlbey]]
|<!--コモンズ-->[[c:Category:Albert Ketèlbey|Ket.]]
|<!--楽派--> style="font-size:9pt;"|(近現代)
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|『[[w:ペルシャの市場にて|ペルシャの市場にて]]』などで知られる<br>イングランドの作曲家・指揮者・ピアニスト
|- <!--【ジャン・シベリウス】-->
|<!--版権-->[[画像:Red copyright.svg|30px]]
|<!--生年-->1865
|<!--没年-->1957
|<!--国旗--> style="font-size:9pt;"|[[File:Flag of Finland.svg|border|25px]]<br>[[w:フィンランド|フィンランド]]<ref name="フィンランド">フィンランドは第二次大戦において[[w:枢軸国|枢軸国]]であったため、日本との間に戦時加算はありません。</ref>
|<!--肖像-->[[画像:Jean Sibelius.jpg|40px]]
!<!--日語-->[[w:ジャン・シベリウス|シベリウス]]
|<!--英語-->[[w:en:Jean Sibelius|Sibelius]]
|<!--コモンズ-->[[c:Category:Jean Sibelius|Sib.]]
|<!--楽派--> style="font-size:9pt;"|(近現代)
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|交響詩『[[w:フィンランディア|フィンランディア]]』などで知られる<br>フィンランドの国民的作曲家
|- <!--【セルゲイ・プロコフィエフ】-->
|<!--版権-->[[画像:WpTuto public.png|25px]]
|<!--生年-->1891
|<!--没年-->1953
|<!--国旗--> style="font-size:9pt;"|[[画像:Flag of the USSR (1936-1955).svg|border|25px]][[w:ソビエト連邦|ソビエト]]<ref name="ソビエト戦時加算なし"/>
|<!--肖像-->[[画像:Sergei Prokofiev 02 (cropped).jpg|50px]]
!<!--日語-->[[w:セルゲイ・プロコフィエフ|プロコフィエフ]]
|<!--英語-->[[w:en:Sergei Prokofiev|Prokofiev]]
|<!--コモンズ-->[[c:Category:Sergei Prokofiev|Prok.]]
|<!--楽派--> style="font-size:9pt;"|(近現代)
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|20世紀の代表的な作曲家の一人、ピアニスト。
|- <!--【アルノルト・シェーンベルク】-->
|<!--版権-->[[画像:WpTuto public.png|25px]]
|<!--生年-->1874
|<!--没年-->1951
|<!--国旗--> style="font-size:9pt;"|[[画像:Flag of the United States.svg|25px]][[w:アメリカ合衆国|アメリカ]]
|<!--肖像-->[[画像:Arnold schönberg man ray.jpg|50px]]
!<!--日語-->[[w:アルノルト・シェーンベルク|シェーンベルク]]
|<!--英語-->[[w:en:Arnold Schoenberg|Schoenberg]]
|<!--コモンズ-->[[c:Category:Arnold Schoenberg|Scho.]]
|<!--楽派--> style="font-size:9pt;"|(近現代)
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|オーストリア出身のアメリカの作曲家。<br>第二次ウィーン学派を形成、[[w:十二音技法|十二音技法]]を創造して、<br>20世紀の芸術音楽に多大な影響を与えた。
|}
<!-- これより予備タグ -->
<div style="color:#fefefe">
<span style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:15pt;">
<span style="font-size:11pt;">
<!--
style="font-size:11pt;"|
style="font-size:9pt;"|
|- <!--【】-->
|<!--版権--><!--[[画像:Red copyright.svg|30px]]
|<!--生年-->
|<!--没年-->
|<!--国旗--> style="font-size:9pt;"|<!--[[画像:Flag of the USSR (1936-1955).svg|border|25px]][[w:|]]<ref name="ソビエト戦時加算なし"/>
|<!--肖像--><!--[[画像:|50px]]
!<!--日語--><!--[[w:|]]
|<!--英語--><!--[[w:en:|]]
|<!--コモンズ--><!--[[c:|]]
|<!--楽派--> style="font-size:9pt;"|()
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|
-->
</div>
===作曲家別・楽曲の外部検索===
:[[画像:YouTube Logo 2017.svg|80px]] [https://www.youtube.com/ YouTube]から音源を探しましょう。<br>ここでは、著作権保護期間が満了していないか、満了してまもなく、ウィキメディア・コモンズに音声ファイルなどがない作曲家などを採り上げます。
====ジャゾット====
[[w:レモ・ジャゾット|レモ・ジャゾット]]は、有名な『[[w:アルビノーニのアダージョ|アルビノーニのアダージョ]]』の実際の作曲者と考えられています。
:[[画像:Nuvola apps xmag.png|35px]][https://www.youtube.com/results?search_query=Giazotto Giazotto]、[[画像:Nuvola apps xmag.png|35px]][https://www.youtube.com/results?search_query=giazotto+adagio Giazotto Adagio]、[[画像:Nuvola apps xmag.png|35px]][https://www.youtube.com/results?search_query=giazotto+adagio+for+strings Giazotto Adagio for strings]、[[画像:Nuvola apps xmag.png|35px]][https://www.youtube.com/results?search_query=albinoni+adagio Albinoni Adagio]
====バーンスタイン====
====カバレフスキー====
[[w:ドミトリー・カバレフスキー|ドミトリー・カバレフスキー]]といえば、日本では『[[w:道化師 (カバレフスキー)|道化師]]』のギャロップが有名です。
:[[画像:Nuvola apps xmag.png|35px]][https://www.youtube.com/results?search_query=kabalevsky Kabalevsky]、[[画像:Nuvola apps xmag.png|35px]][https://www.youtube.com/results?search_query=kabalevsky+the+comedians%27+galop kabalevsky the comedians' galop]
====オルフ====
[[w:カール・オルフ|カール・オルフ]]は、『[[w:カルミナ・ブラーナ|カルミナ・ブラーナ]]』が知られています。
:[[画像:Nuvola apps xmag.png|35px]][https://www.youtube.com/results?search_query=Orff Orff]、[[画像:Nuvola apps xmag.png|35px]][https://www.youtube.com/results?search_query=orff+carmina+burana Orff Carmina Burana]
====ハチャトゥリアン====
====ショスタコーヴィチ====
====ヴァヴィロフ====
====ストラヴィンスキー====
====ヒンデミット====
====プーランク====
====クライスラー====
====ケテルビー====
====シベリウス====
====プロコフィエフ====
====シェーンベルク====
====リヒャルト・シュトラウス====
<!--
[[画像:Nuvola apps xmag.png|35px]]
-->
==脚注==
<references/>
==目次==
__toc__
== 関連項目 ==
*[[音声ファイルで聴くクラシック音楽入門]]
**[[音声ファイルで聴くクラシック音楽入門/行進曲|/行進曲]]
**[[音声ファイルで聴くクラシック音楽入門/バロック音楽・古楽/チェンバロの曲|/チェンバロの曲]]
**[[音声ファイルで聴くクラシック音楽入門/動画ファイルで視聴してみよう|/動画ファイルで視聴してみよう]]
**[[音声ファイルで聴くクラシック音楽入門/外部音源|/外部音源]]
**[[音声ファイルで聴くクラシック音楽入門/作曲家の一覧|/作曲家の一覧]]
*[[著作権保護期間/作曲家・楽曲の事例]]
<!--
{{Commons||}}
-->
== 関連記事 ==
{{Commons|Category:Classical composers|クラシック音楽の作曲家}}
{{Commons|Category:Compositions by composer|作曲家別の作曲}}
{{Commons|Category:Audio files of classical music by composer|作曲家別のクラシック音楽の音声ファイル}}
{{Commons|Category:Audio files of classical music|クラシック音楽の音声ファイル}}
{{Commons|Category:Audio files of 20th-century period classical music|20世紀のクラシック音楽の音声ファイル}}
{{Commons|Category:Videos of classical music|クラシック音楽の動画ファイル}}
{{Commons|Category:Audio files of classical music by ensemble|楽団別のクラシック音楽の音声ファイル}}
{{Commons|Category:Audio files of classical music by the Berlin Philharmonic|ベルリンフィルの音声ファイル}}
{{Commons|Category:Audio files of classical music by conductor|指揮者別のクラシック音楽の音声ファイル}}
*[[w:クラシック音楽の作曲家一覧]]
**[[w:中世西洋音楽の作曲家一覧]]
**[[w:ルネサンス音楽の作曲家一覧]]
**[[w:バロック音楽の作曲家一覧]]
**[[w:古典派音楽の作曲家一覧]]
**[[w:ロマン派音楽の作曲家一覧]]
**[[w:近現代音楽の作曲家一覧]]
*[[w:fr:Portail:Ludwig van Beethoven]](ベートーヴェンのポータル)
== 外部リンク ==
*[https://logosfoundation.org/copyleft/public_domain_composers.html Public Domain Composers - No Copyright](作曲家の著作権保護期間満了年を記載)
*[https://music-bells.com/?mode=f12 著作権が切れていそうで切れていない作曲家・作品リスト - 楽譜出版社 《ミュージック・ベルズ》 ]
*[https://music-bells.com/?mode=f20 著作権の切れている作曲家・作品(音楽)リスト - 楽譜出版社 《ミュージック・ベルズ》 Music Bells Publishing]
[[Category:音声ファイルで聴くクラシック音楽入門|さつきよくか]] | 2022-02-05T12:41:55Z | 2024-01-01T06:50:19Z | [
"テンプレート:Commons"
]
| https://ja.wikibooks.org/wiki/%E9%9F%B3%E5%A3%B0%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%81%A7%E8%81%B4%E3%81%8F%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%83%E3%82%AF%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E5%85%A5%E9%96%80/%E4%BD%9C%E6%9B%B2%E5%AE%B6%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7 |
33,459 | 著作権保護期間/作曲家・楽曲の事例 | おもな作曲家とその著作権の状態をソータブルな表にまとめました。
| | | style="font-size:9pt;"| style="font-size:9pt;"| style="font-size:9pt;"| style="font-size:9pt;"| | style="font-size:9pt;"|
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| null | <!--【2022年2月5日起稿】-->
<div style="text-align:center">
{|
|-
|[[画像:Red copyright.svg|150px]]
|[[画像:Classical music composers montage.JPG|350px|]]
|[[画像:WpTuto public.png|150px]]
|[[画像:PD-icon-green.svg|150px]]
|-
| colspan="3" style="font-size:10pt;" |著名なクラシック音楽の作曲家:1段目:[[w:アントニオ・ヴィヴァルディ|ヴィヴァルディ]], [[w:ヨハン・ゼバスティアン・バッハ|J.S.バッハ]], [[w:ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル|ヘンデル]], [[w:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト|モーツァルト]], [[w:ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン|ベートーヴェン]];<br />2段目:[[w:ジョアキーノ・ロッシーニ|ロッシーニ]], [[w:フェリックス・メンデルスゾーン|メンデルスゾーン]], [[w:フレデリック・ショパン|ショパン]], [[w:リヒャルト・ワーグナー|ワーグナー]], [[w:ジュゼッペ・ヴェルディ|ヴェルディ]];<br />3段目:[[w:ヨハン・シュトラウス2世|J.シュトラウス2世]], [[w:ヨハネス・ブラームス|ブラームス]], [[w:ジョルジュ・ビゼー|ビゼー]], [[w:ピョートル・チャイコフスキー|チャイコフスキー]], [[w:アントニン・ドヴォルザーク|ドヴォルザーク]];<br />5段目:[[w:エドヴァルド・グリーグ|グリーグ]], [[w:エドワード・エルガー|エルガー]], [[w:セルゲイ・ラフマニノフ|ラフマニノフ]], [[w:ジョージ・ガーシュウィン|ガーシュウィン]], [[w:アラム・ハチャトゥリアン|ハチャトゥリアン]]
|}
</div>
== おもな作曲家の一覧 ==
おもな作曲家とその著作権の状態をソータブルな表にまとめました。
:[[画像:Red copyright.svg|25px]] は、著作権が切れていないことを示します(最終更新時={{REVISIONYEAR}}年{{REVISIONMONTH1}}月{{REVISIONDAY}}日現在)。
:[[画像:WpTuto public.png|25px]] は、没後70年が満了していることを示します。
:[[画像:Copyright-problem.svg|25px]] は、一部の作品に著作権保護が残っていて注意を要することを示します。
:[[画像:PD-icon-green.svg|25px]] は、没後100年を過ぎて、著作権が完全に切れていることを示します。
:[[画像:Commons-icon.svg|25px]] は、[[c:Category:Compositions by composer|Wikimedia Commons]] へのリンクを示します。
:[[画像:Video-x-generic.svg|40px]] は、[[w:映画音楽|映画音楽]]を中心とする作曲家を示します。
:[[画像:RClogo.png|40px]] は、[[w:ロック (音楽)|ロック音楽]]を中心とする作曲家を示します。
:[[画像:P jazz red.svg|40px]] は、[[w:ジャズ|ジャズ音楽]]を中心とする作曲家を示します。
:[[画像:Fxemoji u1F3B6.svg|40px]] は、[[w:ブルース|ブルース]]を中心とする作曲家を示します。
{| class="wikitable sortable"
|-
!
!生年
!没年
!没した国
!著作権<br>保護期間
! style="width:9em;" |日本語表記
!英語表記
![[画像:Commons-icon.svg|25px]]
!分野
! style="width:20em;" |コメント
|- <!--【小林亜星】-->
|<!--版権-->[[画像:Red copyright.svg|30px]]
|<!--生年-->1932
|<!--没年-->2021<!--2021年5月30日-->
|<!--国旗--> style="font-size:9pt;"|[[画像:Flag of Japan.svg|border|25px]][[w:日本|日本]]
|<!--保護--> style="font-size:9pt;"|2091年末
!<!--日語-->[[w:小林亜星|小林亜星]]
|<!--英語-->[[w:en:Asei Kobayashi|Kobayashi]]
|<!--コモンズ--> style="font-size:9pt;"|(なし)
|<!--分野--> style="font-size:9pt;"|歌謡曲
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|日本のCMソング・歌謡曲・テレビ主題歌など
|- <!--【エンニオ・モリコーネ】-->
|<!--版権-->[[画像:Red copyright.svg|30px]]
|<!--生年-->1928
|<!--没年-->2020
|<!--国旗--> style="font-size:9pt;"|[[画像:Flag of Italy.svg|border|25px]][[w:イタリア|イタリア]]
|<!--保護--> style="font-size:9pt;"|2090年末
!<!--日語-->[[w:エンニオ・モリコーネ|モリコーネ]]
|<!--英語-->[[w:en:Ennio Morricone|Morricone]]
|<!--コモンズ--> style="font-size:9pt;"|[[c:Category:Ennio Morricone|Morr.]]
|<!--分野--> style="font-size:9pt;"|[[画像:Video-x-generic.svg|40px]]
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|イタリア出身の映画音楽で活躍した作曲家・編曲家<br>・指揮者・トランペット奏者。<br>「荒野の用心棒」など。<ref>[https://kotobank.jp/word/%E3%83%A2%E3%83%AA%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%8D-1601212 モリコーネとは - コトバンク]</ref>
|- <!--【B.B.キング】-->
|<!--版権-->[[画像:Red copyright.svg|30px]]
|<!--生年-->1925
|<!--没年-->2015
|<!--国旗--> style="font-size:9pt;"|[[画像:Flag of the United States.svg|25px]][[w:アメリカ合衆国|アメリカ]]
|<!--保護--> style="font-size:9pt;"|2085年末
!<!--日語-->[[w:B.B.キング|キング, B.B.]]
|<!--英語-->[[w:en:B.B. King|King, B.B.]]
|<!--コモンズ--> style="font-size:9pt;"|[[c:Category:B.B. King|King]]
|<!--分野--> style="font-size:9pt;"|[[画像:Fxemoji u1F3B6.svg|40px]]
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|アメリカのギター奏者・ブルース歌手。<br>モダン・ブルースを確立した革新者として<br>「キング・オブ・ザ・ブルース」と称えられる<ref>[https://kotobank.jp/word/%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%28B.%20B.%20King%29-1525386 キング(B. B. King)とは - コトバンク], [https://kotobank.jp/word/B.B.%20%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0-1620734 B.B. キングとは - コトバンク]</ref>。
|- <!--【レモ・ジャゾット】-->
|<!--版権-->[[画像:Red copyright.svg|30px]]
|<!--生年-->1910
|<!--没年-->1998
|<!--国旗--> style="font-size:9pt;"|[[画像:Flag of Italy.svg|border|25px]][[w:イタリア|イタリア]]
|<!--保護--> style="font-size:9pt;"|2068年末
!<!--日語-->[[w:レモ・ジャゾット|ジャゾット]]
|<!--英語-->[[w:en:Remo Giazotto|Giazotto]]
|<!--コモンズ--> style="font-size:9pt;"|(なし)
|<!--分野--> style="font-size:9pt;"|
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|イタリアのバロック音楽の研究者。<br>[[w:トマゾ・アルビノーニ|アルビノーニ]]の曲を編曲したといって発表した<br>『[[w:アルビノーニのアダージョ|アルビノーニのアダージョ]]』の実際の作曲者
|- <!--【フランク・ザッパ】-->
|<!--版権-->[[画像:Red copyright.svg|30px]]
|<!--生年-->1940
|<!--没年-->1993<!--12月4日-->
|<!--国旗--> style="font-size:9pt;"|[[画像:Flag of the United States.svg|25px]][[w:アメリカ合衆国|アメリカ]]
|<!--保護--> style="font-size:9pt;"|2063年末
!<!--日語-->[[w:フランク・ザッパ|ザッパ]]
|<!--英語-->[[w:en:Frank Zappa|Zappa]]
|<!--コモンズ-->[[c:Category:Frank Zappa|Zap.]]
|<!--分野--> style="font-size:9pt;"|[[画像:RClogo.png|40px]]
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|アメリカのロックミュージシャン、ギタリスト
|- <!--【服部良一】-->
|<!--版権-->[[画像:Red copyright.svg|30px]]
|<!--生年-->1907
|<!--没年-->1993<!--1月30日-->
|<!--国旗--> style="font-size:9pt;"|[[画像:Flag of Japan.svg|border|25px]][[w:日本|日本]]
|<!--保護--> style="font-size:9pt;"|2063年末
!<!--日語-->[[w:服部良一|服部良一]]
|<!--英語-->[[w:en:Ryōichi Hattori|Hattori]]
|<!--コモンズ-->[[c:Category:Ryōichi Hattori|Hat.]]
|<!--分野--> style="font-size:9pt;"|歌謡曲
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|日本を代表する和製ポップス(歌謡曲)とジャズの作曲家。<br>代表曲『[[w:別れのブルース|別れのブルース]]』『[[w:湖畔の宿 (曲)|湖畔の宿]]』『[[w:蘇州夜曲|蘇州夜曲]]』<br>『[[w:東京ブギウギ|東京ブギウギ]]』『[[w:青い山脈 (曲)|青い山脈]]』『[[w:銀座カンカン娘|銀座カンカン娘]]』
|- <!--【マイルス・デイヴィス】-->
|<!--版権-->[[画像:Red copyright.svg|30px]]
|<!--生年-->1926
|<!--没年-->1991
|<!--国旗--> style="font-size:9pt;"|[[画像:Flag of the United States.svg|25px]][[w:アメリカ合衆国|アメリカ]]
|<!--保護--> style="font-size:9pt;"|2061年末
!<!--日語-->[[w:マイルス・デイヴィス|デイヴィス, M.]]
|<!--英語-->[[w:en:Miles Davis|Davis, Miles]]
|<!--コモンズ-->[[c:Category:Miles Davis|Dav.]]
|<!--分野--> style="font-size:9pt;"|[[画像:P jazz red.svg|40px]]
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|ジャズの作曲家で、トランペット奏者として有名
|- <!--【レナード・バーンスタイン】-->
|<!--版権-->[[画像:Red copyright.svg|30px]]
|<!--生年-->1918
|<!--没年-->1990
|<!--国旗--> style="font-size:9pt;"|[[画像:Flag of the United States.svg|25px]][[w:アメリカ合衆国|アメリカ]]
|<!--保護--> style="font-size:9pt;"|2060年末
!<!--日語-->[[w:レナード・バーンスタイン|バーンスタイン]]
|<!--英語-->[[w:en:Leonard Bernstein|Bernstein]]
|<!--コモンズ--> style="font-size:9pt;"|[[c:Category:Leonard Bernstein|Bern.]]
|<!--分野--> style="font-size:9pt;"|近現代
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|20世紀アメリカを代表する指揮者、作曲家・ピアノ奏者。<br>作曲家としての代表作は『[[w:ウエスト・サイド物語|ウエスト・サイド物語]]』等<ref>[https://kotobank.jp/word/%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%B3-118168 バーンスタインとは - コトバンク]</ref>。
|- <!--【カバレフスキー】-->
|<!--版権-->[[画像:Red copyright.svg|30px]]
|<!--生年-->1904
|<!--没年-->1987
|<!--国旗--> style="font-size:9pt;"|[[画像:Flag of the USSR (1936-1955).svg|border|25px]][[w:ソビエト連邦|ソビエト]]<ref name="ソビエト戦時加算なし">[[w:ソビエト連邦|ソビエト連邦]]はサンフランシスコ講和条約を批准していないため、日本との間に戦時加算はありません。</ref>
|<!--保護--> style="font-size:9pt;"|2057年末
!<!--日語-->[[w:ドミトリー・カバレフスキー|カバレフスキー]]
|<!--英語-->[[w:en:Dmitry Kabalevsky|Kabalevsky]]
|<!--コモンズ-->[[c:Category:Dmitry Kabalevsky|Kab.]]
|<!--分野--> style="font-size:9pt;"|
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|『[[w:道化師 (カバレフスキー)|道化師]]』のギャロップが日本で有名
|- <!--【オルフ】-->
|<!--版権-->[[画像:Red copyright.svg|30px]]
|<!--生年-->1895
|<!--没年-->1982
|<!--国旗--> style="font-size:9pt;"|[[画像:Flag of Germany.svg|border|25px]][[w:西ドイツ|西ドイツ]]<ref name="西ドイツ">西ドイツ(現ドイツ)では、1965年に著作権保護期間が50年から70年に延長されました [https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/bunka/gijiroku/024/08031816/005.htm]</ref>
|<!--保護--> style="font-size:9pt;"|2052年末
!<!--日語-->[[w:カール・オルフ|オルフ]]
|<!--英語-->[[w:en:Carl Orff|Orff]]
|<!--コモンズ-->[[c:Category:Carl Orff|Orff]]
|<!--分野--> style="font-size:9pt;"|
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|『[[w:カルミナ・ブラーナ|カルミナ・ブラーナ]]』で知られる
|- <!--【ジョン・レノン】-->
|<!--版権-->[[画像:Red copyright.svg|30px]]
|<!--生年-->1940
|<!--没年-->1980
|<!--国旗--> style="font-size:9pt;"|[[画像:Flag of the United States.svg|25px]][[w:アメリカ合衆国|アメリカ]]
|<!--保護--> style="font-size:9pt;"|2050年末
!<!--日語-->[[w:ジョン・レノン|レノン,ジョン]]
|<!--英語-->[[w:en:John Lennon|Lennon, John]]
|<!--コモンズ--> style="font-size:9pt;"|[[c:Category:John Lennon|Lenn.]]
|<!--分野--> style="font-size:9pt;"|[[画像:RClogo.png|40px]]
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|イギリス出身のポピュラー音楽家、ロック音楽のシンガー<br>ソングライター(歌手・作曲家・作詞家)、ギター奏者等。<br>[[w:ビートルズ|ビートルズ]] (1960-60) の中心的メンバーとして活躍。<ref>[https://kotobank.jp/word/%E3%83%AC%E3%83%8E%E3%83%B3-171026 レノンとは - コトバンク]</ref>
|- <!--【ハチャトゥリアン】-->
|<!--版権-->[[画像:Red copyright.svg|30px]]
|<!--生年-->1903
|<!--没年-->1978
|<!--国旗--> style="font-size:9pt;"|[[画像:Flag of the USSR (1936-1955).svg|border|25px]][[w:ソビエト連邦|ソビエト]]<ref name="ソビエト戦時加算なし"/>
|<!--保護--> style="font-size:9pt;"|2048年末
!<!--日語-->[[w:アラム・ハチャトゥリアン|ハチャトゥリアン]]
|<!--英語-->[[w:en:Aram Khachaturian|Khachaturian]]
|<!--コモンズ-->[[c:Category:Aram Khachaturian|Kha.]]
|<!--分野--> style="font-size:9pt;"|
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|『[[w:剣の舞|剣の舞]]』などで有名なアルメニア人作曲家
|- <!--【ショスタコーヴィチ】-->
|<!--版権-->[[画像:Red copyright.svg|30px]]
|<!--生年-->1906
|<!--没年-->1975
|<!--国旗--> style="font-size:9pt;"|[[画像:Flag of the USSR (1936-1955).svg|border|25px]][[w:ソビエト連邦|ソビエト]]<ref name="ソビエト戦時加算なし"/>
|<!--保護--> style="font-size:9pt;"|2045年末
!<!--日語-->[[w:ドミートリイ・ショスタコーヴィチ|ショスタコーヴィチ]]
|<!--英語-->[[w:en:Dmitri Shostakovich|Shostakovich]]
|<!--コモンズ-->[[c:Category:Dmitri Shostakovich|Sho.]]
|<!--分野--> style="font-size:9pt;"|
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|『[[w:交響曲第5番 (ショスタコーヴィチ)|交響曲第5番]]』などで知られる<br>20世紀の代表的な作曲家の一人
|- <!--【デューク・エリントン】-->
|<!--版権-->[[画像:Red copyright.svg|30px]]
|<!--生年-->1899
|<!--没年-->1974
|<!--国旗--> style="font-size:9pt;"|[[画像:Flag of the United States.svg|25px]][[w:アメリカ合衆国|アメリカ]]
|<!--保護--> style="font-size:9pt;"|2044年末
!<!--日語-->[[w:デューク・エリントン|エリントン,D]]
|<!--英語-->[[w:en:Duke Ellington|Ellington, D.]]
|<!--コモンズ-->[[c:Category:Duke Ellington|Ell.]]
|<!--分野--> style="font-size:9pt;"|[[画像:P jazz red.svg|40px]]
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|20世紀の代表的なジャズ作曲家
|- <!--【ウラディーミル・ヴァヴィロフ】-->
|<!--版権-->[[画像:Red copyright.svg|30px]]
|<!--生年-->1925
|<!--没年-->1973
|<!--国旗--> style="font-size:9pt;"|[[画像:Flag of the USSR (1936-1955).svg|border|25px]][[w:ソビエト連邦|ソビエト]]<ref name="ソビエト戦時加算なし"/>
|<!--保護--> style="font-size:9pt;"|2043年末
!<!--日語-->[[w:ウラディーミル・ヴァヴィロフ|ヴァヴィロフ]]
|<!--英語-->[[w:en:Vladimir Vavilov (composer)|Vavilov]]
|<!--コモンズ-->
|<!--分野--> style="font-size:9pt;"|
|<!--コメント--> style="font-size:8pt;"|[[w:リュート|リュート]]奏者・作曲家。<br>ルネサンスやバロックの作曲家の偽作を発表し、<br>『[[w:ジュリオ・カッチーニ#"カッチーニのアヴェ・マリア"|カッチーニのアヴェ・マリア]]』の実際の作曲者として知られる
|- <!--【ストラヴィンスキー】-->
|<!--版権-->[[画像:Red copyright.svg|30px]]
|<!--生年-->1882
|<!--没年-->1971
|<!--国旗--> style="font-size:9pt;"|[[画像:Flag of the United States.svg|25px]][[w:アメリカ合衆国|アメリカ]]<ref>ストラヴィンスキーはロシア生まれで、初期の作品はロシアで作曲しましたが、1934年にフランス市民権を得て、さらに1945年にはアメリカに帰化していますので、戦時加算が1945~1952年までの7年程度ありますが、第二次大戦後の晩年の作品には戦時加算はありません。</ref>
|<!--保護--> style="font-size:9pt;"|2041年末
!<!--日語-->[[w:イーゴリ・ストラヴィンスキー|ストラヴィンスキー]]
|<!--英語-->[[w:en:Igor Stravinsky|Stravinsky]]
|<!--コモンズ-->[[c:Category:Igor Stravinsky|Str.]]
|<!--分野--> style="font-size:9pt;"|
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|『[[w:火の鳥 (ストラヴィンスキー)|火の鳥]]』『[[w:春の祭典|春の祭典]]』などで知られる<br>20世紀の代表的な作曲家の一人
|- <!--【パウル・ヒンデミット】-->
|<!--版権-->[[画像:Red copyright.svg|30px]]
|<!--生年-->1895
|<!--没年-->1963<!--12月28日没-->
|<!--国旗--> style="font-size:9pt;"|[[画像:Flag of Germany.svg|border|25px]][[w:西ドイツ|西ドイツ]]<ref name="西ドイツ"/>
|<!--保護--> style="font-size:9pt;"|2033年末
!<!--日語-->[[w:パウル・ヒンデミット|ヒンデミット]]
|<!--英語-->[[w:en:Paul Hindemith|Hindemith]]
|<!--コモンズ-->[[c:Category:Paul Hindemith|Hin.]]
|<!--分野--> style="font-size:9pt;"|
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|後期ロマン派を脱し、[[w:新即物主義|新即物主義]]音楽を推進したドイツの作曲家。歌劇『[[w:画家マティス (オペラ)|画家マティス]]』など。
|- <!--【プーランク】-->
|<!--版権-->[[画像:Red copyright.svg|30px]]
|<!--生年-->1899
|<!--没年-->1963<!--1月30日没-->
|<!--国旗--> style="font-size:9pt;"|[[画像:Flag of France.svg|border|25px]][[w:フランス|フランス]]<ref name="プーランク">プーランクの著作権は、日本国内では2013年末で没後50年でしたが、戦時加算10年余が加算されるため2023年5月下旬まで。米国では没後70年は2033年末まで。</ref>
|<!--保護--> style="font-size:9pt;"|2033年末
!<!--日語-->[[w:フランシス・プーランク|プーランク]]
|<!--英語-->[[w:en:Francis Poulenc|Poulenc]]
|<!--コモンズ-->[[c:Category:Francis Poulenc|Poul.]]
|<!--分野--> style="font-size:9pt;"|
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|「[[w:フランス6人組|フランス六人組]]」の一人で、[[w:新古典主義音楽|新古典主義音楽]]の作曲家
|- <!--【フリッツ・クライスラー】-->
|<!--版権-->[[画像:Red copyright.svg|30px]]
|<!--生年-->1875
|<!--没年-->1962
|<!--国旗--> style="font-size:9pt;"|[[画像:Flag of the United States.svg|25px]][[w:アメリカ合衆国|アメリカ]]<ref>クライスラーは、[[w:オーストリア゠ハンガリー帝国|オーストリア゠ハンガリー帝国]]の出身ですが、1938年にオーストリアがナチスドイツに併合されると、フランス国籍を取得しますが、第二次大戦でフランスが占領される前に渡米し、1943年にアメリカ国籍を取得しました。したがって、1943年~1952年の分だけ戦時加算が保護期間に加算されます。</ref>
|<!--保護--> style="font-size:9pt;"|2032年末
!<!--日語-->[[w:フリッツ・クライスラー|クライスラー]]
|<!--英語-->[[w:en:Fritz Kreisler|Kreisler]]
|<!--コモンズ-->[[c:Category:Fritz Kreisler|Krei.]]
|<!--分野--> style="font-size:9pt;"|
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|『[[w:愛の喜び (クライスラー)|愛の喜び]]』などで知られる、[[w:オーストリア|オーストリア]]出身の作曲家
|- <!--【アルバート・ケテルビー】-->
|<!--版権-->[[画像:Red copyright.svg|30px]]
|<!--生年-->1875
|<!--没年-->1959
|<!--国旗--> style="font-size:9pt;"|[[画像:Flag of the United Kingdom.svg|border|25px]][[w:グレートブリテン及びアイルランド連合王国|イギリス]]
|<!--保護--> style="font-size:9pt;"|2029年末
!<!--日語-->[[w:アルバート・ケテルビー|ケテルビー]]
|<!--英語-->[[w:en:Albert Ketèlbey|Ketèlbey]]
|<!--コモンズ-->[[c:Category:Albert Ketèlbey|Ket.]]
|<!--分野--> style="font-size:9pt;"|
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|『[[w:ペルシャの市場にて|ペルシャの市場にて]]』などで知られる<br>イングランドの作曲家・指揮者・ピアニスト
|- <!--【ジャン・シベリウス】-->
|<!--版権-->[[画像:Red copyright.svg|30px]]
|<!--生年-->1865
|<!--没年-->1957
|<!--国旗--> style="font-size:9pt;"|[[File:Flag of Finland.svg|border|25px]]<br>[[w:フィンランド|フィンランド]]<ref name="フィンランド">フィンランドは第二次大戦において[[w:枢軸国|枢軸国]]であったため、日本との間に戦時加算はありません。</ref>
|<!--保護--> style="font-size:9pt;"|2027年末
!<!--日語-->[[w:ジャン・シベリウス|シベリウス]]
|<!--英語-->[[w:en:Jean Sibelius|Sibelius]]
|<!--コモンズ-->[[c:Category:Jean Sibelius|Sib.]]
|<!--分野--> style="font-size:9pt;"|
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|交響詩『[[w:フィンランディア|フィンランディア]]』などで知られる<br>フィンランドの国民的作曲家
<!--■以下、没後70年を過ぎた作曲家■-->
|- <!--【セルゲイ・プロコフィエフ】-->
|<!--版権-->[[画像:WpTuto public.png|25px]]
|<!--生年-->1891
|<!--没年-->1953
|<!--国旗--> style="font-size:9pt;"|[[画像:Flag of the USSR (1936-1955).svg|border|25px]][[w:ソビエト連邦|ソビエト]]<ref name="ソビエト戦時加算なし"/>
|<!--保護--> style="font-size:9pt;"|2023年末[[画像:OCOK-NextCloud.png|20px]]
!<!--日語-->[[w:セルゲイ・プロコフィエフ|プロコフィエフ]]
|<!--英語-->[[w:en:Sergei Prokofiev|Prokofiev]]
|<!--コモンズ-->[[c:Category:Sergei Prokofiev|Prok.]]
|<!--分野--> style="font-size:9pt;"|
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|20世紀の代表的な作曲家の一人、ピアニスト。
|- <!--【アルノルト・シェーンベルク】-->
|<!--版権-->[[画像:WpTuto public.png|25px]]
|<!--生年-->1874
|<!--没年-->1951
|<!--国旗--> style="font-size:9pt;"|[[画像:Flag of the United States.svg|25px]][[w:アメリカ合衆国|アメリカ]]
|<!--保護--> style="font-size:9pt;"|2021年末[[画像:OCOK-NextCloud.png|20px]]
!<!--日語-->[[w:アルノルト・シェーンベルク|シェーンベルク]]
|<!--英語-->[[w:en:Arnold Schoenberg|Schoenberg]]
|<!--コモンズ-->[[c:Category:Arnold Schoenberg|Scho.]]
|<!--分野--> style="font-size:9pt;"|
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|オーストリア出身のアメリカの作曲家。<br>第二次ウィーン学派を形成、[[w:十二音技法|十二音技法]]を創造して、<br>20世紀の芸術音楽に多大な影響を与えた。<br>2022年1月1日からパブリックドメイン<ref>[https://www.schoenberg.at/index.php/en/verlegerundcopyright Copyrights](Arnold Schönberg Center)</ref><ref>[https://www.reddit.com/r/musictheory/comments/npp86s/announcement_arnold_schoenberg_copyright/ Announcement: Arnold Schoenberg copyright expiration in half a year : musictheory]</ref>。
|}
<!-- これより予備タグ -->
<div style="color:#fefefe">
<span style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:15pt;">
<span style="font-size:11pt;">
<!--
style="font-size:11pt;"|
|- <!--【】-->
|<!--版権--><!--[[画像:Red copyright.svg|30px]] [[画像:WpTuto public.png|25px]]
|<!--生年-->
|<!--没年-->
|<!--国旗--> style="font-size:9pt;"|<!--[[画像:Flag of the USSR (1936-1955).svg|border|25px]][[w:ソビエト連邦|ソビエト]]<ref name="ソビエト戦時加算なし"/>
|<!--保護--> style="font-size:9pt;"|<!--●年末 [[画像:OCOK-NextCloud.png|20px]]
!<!--日語--><!--[[w:|]]
|<!--英語--><!--[[w:en:|]]
|<!--コモンズ--> style="font-size:9pt;"|<!--[[c:|]]
|<!--分野--> style="font-size:9pt;"|
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|
-->
</div>
==脚注==
<references/>
== 関連項目 ==
*[[著作権保護期間]]
**[[著作権保護期間/作曲家・楽曲の事例]]
**[[著作権保護期間/ミステリ作家の事例]]
**[[著作権保護期間/SF作家の事例]]
**[[著作権保護期間/公表後95年の著作権切れ作品の事例]]
*[[音声ファイルで聴くクラシック音楽入門/作曲家の一覧]]
<!--
{{Commons||}}
-->
== 外部リンク ==
*[https://logosfoundation.org/copyleft/public_domain_composers.html Public Domain Composers - No Copyright](作曲家の著作権保護期間満了年を記載)
*[https://music-bells.com/?mode=f12 著作権が切れていそうで切れていない作曲家・作品リスト - 楽譜出版社 《ミュージック・ベルズ》 ]
*[https://music-bells.com/?mode=f20 著作権の切れている作曲家・作品(音楽)リスト - 楽譜出版社 《ミュージック・ベルズ》 Music Bells Publishing]
[[Category:著作権保護期間|さつきよくか]] | 2022-02-05T13:11:19Z | 2024-01-02T15:07:48Z | []
| https://ja.wikibooks.org/wiki/%E8%91%97%E4%BD%9C%E6%A8%A9%E4%BF%9D%E8%AD%B7%E6%9C%9F%E9%96%93/%E4%BD%9C%E6%9B%B2%E5%AE%B6%E3%83%BB%E6%A5%BD%E6%9B%B2%E3%81%AE%E4%BA%8B%E4%BE%8B |
33,473 | 学習方法/高校公共(旧現代社会) | 検定教科書や参考書を読むと分かるのですが、この科目は、「政治経済」と「倫理」をあわせて半分にうすめた内容です。
そして、高校の『倫理』科目とは、名前に反して、哲学史を覚える科目です。
なので哲学史をあつかう『倫理』科目と同様に『公共』の参考書でも、国学者の本居宣長の研究業績なども紹介されていたり、古代日本のハレとケの宗教意識などが書かれていたり、もはや何がどう「現代」の社会なのか、意味不明な科目になっています。(新学習指導要領による2022年の教科書の改訂で、科目『現代社会』は廃止されました。)
さて、高校の公共の本の厚さについて、公共の参考書の厚さは、政治経済の参考書よりも、うすめです。
高校1年生のかた以外は、なるべく、「公共」でなく「政治経済」を(参考書などで)勉強することをオススメします。
また、共通テストなどでも、難関大では、公共の受験を認めない大学も多く(代わりの公民科目として「倫理・政治経済」というのがある)、最初から政治経済を学んだほうが入試対策にもなります。
公共の参考書の内容は、けっこう中学の復習も多いです。たとえば「公共料金」「国内総生産」など、中学で聞いた用語も出てきます。
もちろん、発展的な内容もありますが、しかし『政治経済』にも、そういう発展内容は書かれているし、「政治経済」のほうが、さらに先まで説明が書かれているので、いっそ最初から政治経済を勉強したほうが、ラクです。
なお検定教科書には、ところどころ、高校範囲をこえた、参考書には記述の無い専門的な知見がありますが、しかし入試には、そういうのは出ません。なぜなら、一般の参考書では、勉強しようが無いからです。 | [
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検定教科書や参考書を読むと分かるのですが、この科目は、「政治経済」と「倫理」をあわせて半分にうすめた内容です。 そして、高校の『倫理』科目とは、名前に反して、哲学史を覚える科目です。 なので哲学史をあつかう『倫理』科目と同様に『公共』の参考書でも、国学者の本居宣長の研究業績なども紹介されていたり、古代日本のハレとケの宗教意識などが書かれていたり、もはや何がどう「現代」の社会なのか、意味不明な科目になっています。(新学習指導要領による2022年の教科書の改訂で、科目『現代社会』は廃止されました。) さて、高校の公共の本の厚さについて、公共の参考書の厚さは、政治経済の参考書よりも、うすめです。 高校1年生のかた以外は、なるべく、「公共」でなく「政治経済」を(参考書などで)勉強することをオススメします。 また、共通テストなどでも、難関大では、公共の受験を認めない大学も多く(代わりの公民科目として「倫理・政治経済」というのがある)、最初から政治経済を学んだほうが入試対策にもなります。 公共の参考書の内容は、けっこう中学の復習も多いです。たとえば「公共料金」「国内総生産」など、中学で聞いた用語も出てきます。 もちろん、発展的な内容もありますが、しかし『政治経済』にも、そういう発展内容は書かれているし、「政治経済」のほうが、さらに先まで説明が書かれているので、いっそ最初から政治経済を勉強したほうが、ラクです。 なお検定教科書には、ところどころ、高校範囲をこえた、参考書には記述の無い専門的な知見がありますが、しかし入試には、そういうのは出ません。なぜなら、一般の参考書では、勉強しようが無いからです。 | {{substub}}
:※ 下記の内容は、旧課程の学習方法における「現代社会」をそのまま「公共」に置換しただけの内容であり、果たして実態に即しているかの保証が無い状態です。
:また、新共通試験に『地理総合・歴史総合・公共』という分野横断的な新受験科目が追加されています。旧センター試験には相当する横断的な科目がありませんでした。
:公共を受けた高校生が初めて受験生になる2024年頃から、この横断科目が追加されると思います。ただし、大学側が受験科目として採用するかどうかは、個々の大学の最良に委ねられているので、現状ではアナタの志望校が横断科目を新共通試験の受験科目に採用してくれるか不明です。
検定教科書や参考書を読むと分かるのですが、この科目は、「政治経済」と「倫理」をあわせて半分にうすめた内容です。
そして、高校の『倫理』科目とは、名前に反して、哲学史を覚える科目です。
なので哲学史をあつかう『倫理』科目と同様に『公共』の参考書でも、国学者の本居宣長の研究業績なども紹介されていたり、古代日本のハレとケの宗教意識などが書かれていたり、もはや何がどう「現代」の社会なのか、意味不明な科目になっています。(新学習指導要領による2022年の教科書の改訂で、科目『現代社会』は廃止されました。)
さて、高校の公共の本の厚さについて、公共の参考書の厚さは、政治経済の参考書よりも、うすめです。
高校1年生のかた以外は、なるべく、「公共」でなく「政治経済」を(参考書などで)勉強することをオススメします。
また、共通テストなどでも、難関大では、公共の受験を認めない大学も多く(代わりの公民科目として「倫理・政治経済」というのがある)、最初から政治経済を学んだほうが入試対策にもなります。
公共の参考書の内容は、けっこう中学の復習も多いです。たとえば「公共料金」「国内総生産」など、中学で聞いた用語も出てきます。
もちろん、発展的な内容もありますが、しかし『政治経済』にも、そういう発展内容は書かれているし、「政治経済」のほうが、さらに先まで説明が書かれているので、いっそ最初から政治経済を勉強したほうが、ラクです。
なお検定教科書には、ところどころ、高校範囲をこえた、参考書には記述の無い専門的な知見がありますが、しかし入試には、そういうのは出ません。なぜなら、一般の参考書では、勉強しようが無いからです。 | null | 2022-06-19T00:16:25Z | [
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33,474 | 音声ファイルで聴くクラシック音楽入門/外部音源 |
www.youtube.com
国立国会図書館が、国立国会図書館デジタルコレクション において提供している「歴史的音源」(れきおん) は、国内で製造されたレコードなど、さまざまな音源をデジタル化して提供するサービスです。館内でしか利用できない音源もありますが、著作権・著作隣接権保護期間を満了した音源はネット上で自由に聴くことができます 。ここでは、クラシック音楽の作品を整理して紹介します。
ドイツのロマン派の作曲家 リヒャルト・アイレンベルク(Richard Eilenberg: 1848–1927)の楽曲
オーストリアの神父・音楽教師・オルガン奏者・合唱指導者 エトムント・アンゲラー(Edmund Angerer: 1740-1794)の楽曲。#ハイドンの作曲として知られていた「おもちゃの交響曲」の実際の作曲者であることが知られるようになった。
イギリスの女流作曲家 ヴィルマ・アンダーソン=ギルマン(Wilma Anderson-Gilman: 1881-1971) の作品
ルーマニアの作曲家・指揮者 ヨシフ・イヴァノヴィチ(Ion Ivanovici: 1845–1902)の楽曲
ドイツのロマン派の作曲家 カール・マリア・フォン・ウェーバー(Carl Maria von Weber: 1786–1826)の楽曲
アメリカの作曲家 チャールズ・J. オース(Charles J. Orth: 1867-1921) の楽曲
ポーランドの外交官・政治家にしてロマン派の作曲家 ミハウ・クレオファス・オギンスキ(Michał Kleofas Ogiński: 1765-1833)のポロネーズより
ドイツ出身のデンマークの古典派~ロマン派の作曲家 フリードリヒ・クーラウ(Friedrich Kuhlau: 1786–1832)のソナチネアルバムより
フランスのロマン派の作曲家 シャルル・グノー(Charles Gounod: 1818–1893)の楽曲
ドイツ出身の古典派の作曲家 クリストフ・ヴィリバルト・グルック(Christoph Willibald Gluck: 1714–1787)の楽曲
イタリア出身の古典派~ロマン派の作曲家・ピアニスト ムツィオ・クレメンティ(Muzio Clementi: 1752–1832)のソナチネアルバム「六つのソナチネ」より
南ネーデルラント(ベルギー)出身のフランスの古典派~ロマン派の作曲家 フランソワ=ジョセフ・ゴセック(François-Joseph Gossec: 1734–1829)の楽曲
アメリカの作曲家・指揮者 ジョン・ステパン・ザメニク (John Stepan Zamecnik: 1872-1953)の楽曲
「ワルツの父」と呼ばれたオーストリアのロマン派の作曲家 ヨハン・シュトラウス1世(Johann Strauss I: 1804–1849)の楽曲
「ワルツ王」と呼ばれたオーストリアのロマン派の作曲家 ヨハン・シュトラウス2世(Johann Strauss II: 1825–1899)の楽曲
オーストリアのロマン派の作曲家 フランツ・フォン・スッペ(Franz von Suppé: 1819–1895)の楽曲
チェコの作曲家 ベドルジハ・スメタナ(Bedřich Smetana: 1824–1884)の楽曲
ドイツ・ロマン派の作曲家 カール・タイケ(Carl Teike: 1864–1922)が作曲した行進曲
イタリアのバロック音楽の作曲家・ヴァイオリン奏者 ジュゼッペ・タルティーニ(Giuseppe Tartini: 1692–1770)のヴァイオリンソナタ
オーストリアのピアノ教師・作曲家 カール・ツェルニー(Carl Czerny: 1791–1857)のピアノ練習曲
イギリスの古典派~ロマン派のボヘミア人作曲家・ピアニスト ヤン・ラディスラフ・ドゥシーク(ハン・ラディスラウス・ドゥセック)(Jan Ladislav Dussek: 1760–1812)の「ソナチネ・アルバム」より
「フランス・バレエ音楽の父」レオ・ドリーブ(1836-91)の作品
フランスのロマン派~近現代の作曲家 ガブリエル・ピエルネ(Gabriel Pierné: 1863–1937)の楽曲
イタリアの作曲家 ジャコモ・プッチーニ(Giacomo Puccini: 1858–1924)のオペラ
ドイツの作曲家 ヘルマン・ルートヴィヒ・ブランケンブルク(Hermann Ludwig Blankenburg: 1876–1956)の軍隊行進曲
フランスの古典派~ロマン派の作曲家・ピアニスト フランソワ=アドリアン・ボアイェルデュー(François-Adrien Boieldieu: 1775–1834)の楽曲
ボアルデユ作曲 管弦楽:バクダッドの大守(上) - 歴史的音源 ボアルデユ作曲 管弦楽:バクダッドの大守(下) - 歴史的音源
イタリアの古典派の作曲家・チェロ奏者 ルイジ・ボッケリーニ(Luigi Boccherini: 1743–1805)の楽曲
ヴァイオリン練習用伴奏曲「メヌエット」 - 歴史的音源(ボッケリーニ作曲、オルケストル・フォンテーヌ、鷲見三郎 指揮、ビクター、1954年10月)
オーストリアの修道士・アマチュア作曲家 ロマン・ホフシュテッター(Roman Hoffstetter: 1742-1815)の作品
管弦楽:セレナーデ - 歴史的音源
フランスのロマン派の作曲家・指揮者 ジャン・ガブリエル・マリ(Jean Gabriel-Marie: 1852–1928)の楽曲
ドイツのロマン派・通俗音楽の作曲家・楽団員 テオドール・ミヒャエリス(Theodor Michaelis : 1831-1887)の楽曲
リヴェッリ(Fedele Rivelli: 1875-1930) の楽曲
アメリカの作曲家・編曲家・指揮者・ヴァイオリニスト メイヒュー・レスター・レイク(Mayhew Lester Lake :1879-1955) の楽曲
オーストリア=ハンガリー出身のロマン派の作曲家 フランツ・レハール(Franz Lehár: 1870–1948)の楽曲
近衛秀麿 指揮、新交響樂團、コロムビア、3分23秒)
エミール・ワルトトイフェル(1837-1915)の楽曲
ハワイ王国の第8代国王にして女王 リリウオカラニ(Liliʻuokalani (1838–1917))によって作曲された民謡 アロハ・オエ(Aloha ʻOe)
ロシア民謡 『ヴォルガの舟歌』(Эй, ухнем ; The Song of the Volga Boatmen)
イギリスのロマン派の作曲家 ヘンリー・ローリー・ビショップ(Henry Bishop (1787–1856))によって作曲された、イギリスとアメリカの愛国歌(patriotic song)埴生の宿(Home! Sweet Home!)
スペインの作曲家 セバスティアン・イラディエル(Sebastián Iradier (1809–1865))が作曲したスペイン語圏の有名な歌曲 ラ・パロマ(La Paloma)
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"text": "国立国会図書館が、国立国会図書館デジタルコレクション において提供している「歴史的音源」(れきおん) は、国内で製造されたレコードなど、さまざまな音源をデジタル化して提供するサービスです。館内でしか利用できない音源もありますが、著作権・著作隣接権保護期間を満了した音源はネット上で自由に聴くことができます 。ここでは、クラシック音楽の作品を整理して紹介します。",
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"text": "イギリスの女流作曲家 ヴィルマ・アンダーソン=ギルマン(Wilma Anderson-Gilman: 1881-1971) の作品",
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"text": "ルーマニアの作曲家・指揮者 ヨシフ・イヴァノヴィチ(Ion Ivanovici: 1845–1902)の楽曲",
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"text": "南ネーデルラント(ベルギー)出身のフランスの古典派~ロマン派の作曲家 フランソワ=ジョセフ・ゴセック(François-Joseph Gossec: 1734–1829)の楽曲",
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"text": "アメリカの作曲家・指揮者 ジョン・ステパン・ザメニク (John Stepan Zamecnik: 1872-1953)の楽曲",
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"text": "「ワルツの父」と呼ばれたオーストリアのロマン派の作曲家 ヨハン・シュトラウス1世(Johann Strauss I: 1804–1849)の楽曲",
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"text": "「ワルツ王」と呼ばれたオーストリアのロマン派の作曲家 ヨハン・シュトラウス2世(Johann Strauss II: 1825–1899)の楽曲",
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"text": "オーストリアのロマン派の作曲家 フランツ・フォン・スッペ(Franz von Suppé: 1819–1895)の楽曲",
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"text": "チェコの作曲家 ベドルジハ・スメタナ(Bedřich Smetana: 1824–1884)の楽曲",
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"text": "ドイツ・ロマン派の作曲家 カール・タイケ(Carl Teike: 1864–1922)が作曲した行進曲",
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"text": "イタリアのバロック音楽の作曲家・ヴァイオリン奏者 ジュゼッペ・タルティーニ(Giuseppe Tartini: 1692–1770)のヴァイオリンソナタ",
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"text": "オーストリアのピアノ教師・作曲家 カール・ツェルニー(Carl Czerny: 1791–1857)のピアノ練習曲",
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"text": "イギリスの古典派~ロマン派のボヘミア人作曲家・ピアニスト ヤン・ラディスラフ・ドゥシーク(ハン・ラディスラウス・ドゥセック)(Jan Ladislav Dussek: 1760–1812)の「ソナチネ・アルバム」より",
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"text": "「フランス・バレエ音楽の父」レオ・ドリーブ(1836-91)の作品",
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"text": "フランスのロマン派~近現代の作曲家 ガブリエル・ピエルネ(Gabriel Pierné: 1863–1937)の楽曲",
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"text": "イタリアの作曲家 ジャコモ・プッチーニ(Giacomo Puccini: 1858–1924)のオペラ",
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"text": "ドイツの作曲家 ヘルマン・ルートヴィヒ・ブランケンブルク(Hermann Ludwig Blankenburg: 1876–1956)の軍隊行進曲",
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"text": "フランスの古典派~ロマン派の作曲家・ピアニスト フランソワ=アドリアン・ボアイェルデュー(François-Adrien Boieldieu: 1775–1834)の楽曲",
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"text": "ボアルデユ作曲 管弦楽:バクダッドの大守(上) - 歴史的音源 ボアルデユ作曲 管弦楽:バクダッドの大守(下) - 歴史的音源",
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"text": "イタリアの古典派の作曲家・チェロ奏者 ルイジ・ボッケリーニ(Luigi Boccherini: 1743–1805)の楽曲",
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"text": "ヴァイオリン練習用伴奏曲「メヌエット」 - 歴史的音源(ボッケリーニ作曲、オルケストル・フォンテーヌ、鷲見三郎 指揮、ビクター、1954年10月)",
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"text": "オーストリアの修道士・アマチュア作曲家 ロマン・ホフシュテッター(Roman Hoffstetter: 1742-1815)の作品",
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"text": "管弦楽:セレナーデ - 歴史的音源",
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"text": "フランスのロマン派の作曲家・指揮者 ジャン・ガブリエル・マリ(Jean Gabriel-Marie: 1852–1928)の楽曲",
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"text": "ドイツのロマン派・通俗音楽の作曲家・楽団員 テオドール・ミヒャエリス(Theodor Michaelis : 1831-1887)の楽曲",
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"text": "リヴェッリ(Fedele Rivelli: 1875-1930) の楽曲",
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"text": "アメリカの作曲家・編曲家・指揮者・ヴァイオリニスト メイヒュー・レスター・レイク(Mayhew Lester Lake :1879-1955) の楽曲",
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"text": "オーストリア=ハンガリー出身のロマン派の作曲家 フランツ・レハール(Franz Lehár: 1870–1948)の楽曲",
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"text": "近衛秀麿 指揮、新交響樂團、コロムビア、3分23秒)",
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"text": "エミール・ワルトトイフェル(1837-1915)の楽曲",
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"text": "ハワイ王国の第8代国王にして女王 リリウオカラニ(Liliʻuokalani (1838–1917))によって作曲された民謡 アロハ・オエ(Aloha ʻOe)",
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"text": "ロシア民謡 『ヴォルガの舟歌』(Эй, ухнем ; The Song of the Volga Boatmen)",
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"text": "イギリスのロマン派の作曲家 ヘンリー・ローリー・ビショップ(Henry Bishop (1787–1856))によって作曲された、イギリスとアメリカの愛国歌(patriotic song)埴生の宿(Home! Sweet Home!)",
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"text": "スペインの作曲家 セバスティアン・イラディエル(Sebastián Iradier (1809–1865))が作曲したスペイン語圏の有名な歌曲 ラ・パロマ(La Paloma)",
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| null | <!--【2022年2月11日起稿】-->
<div style="text-align:center">
{|
|-
|[[画像:Free music.svg|150px]]
|[[画像:EdisonPhonograph.jpg|250px]]
|[[画像:78tours.ogv|thumb|300px|[[w:レコード|レコード]]再生の動画]]
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</div>
== クラシック音楽の外部音源リンク集 ==
:[[画像:P music.svg|35px]]:外部音源へのリンク
:[[画像:Antu google-music.svg|30px]]:
=== <span style="background-color:#fdd;">YouTube (ユーチューブ)</span> ===
[[画像:YouTube Logo 2017.svg|100px]] <span style="font-size:10pt;">[https://www.youtube.com/ www.youtube.com ]</span>
#<span style="font-size:13pt;background-color:#ffc;">'''[https://www.youtube.com/c/bach Netherlands Bach Society - YouTube]'''</span>(登録者34万人超)
#: '''オランダバッハ協会'''のチャンネル <span style="font-size:9pt;">([https://www.bachvereniging.nl/en/japan オランダバッハ協会について])</span>
#<span style="font-size:13pt;background-color:#ffc;">'''[https://www.youtube.com/user/TopClassicalMusic Top Classical Music - Music History Channel]'''</span>(登録者26万人超)
#<span style="font-size:13pt;background-color:#ffc;">[https://www.youtube.com/c/AudioLibraryFreeMusic Audio Library - Free Music (無料の音楽)]</span>:「無料の音楽」チャンネル(登録者20万人超)
#*<span style="font-size:13pt;background-color:#fee;">'''[https://www.youtube.com/playlist?list=PLKCo4y0JbV2bfmPuy7_htPBrjDq-qGNjO クラシック音楽 - YouTube]'''</span> :クラシック音楽の動画が 277 本(2021/08/30現在)あります。
#<span style="font-size:13pt;background-color:#ffc;">'''[https://www.youtube.com/channel/UCbO_rdgHE5sQOnD5Uokr-Zg ピティナ ピアノチャンネル PTNA]'''</span>(登録者12万人超)
#::'''ピティナ PTNA'''([[w:全日本ピアノ指導者協会|全日本ピアノ指導者協会]])のチャンネル
#<span style="font-size:13pt;background-color:#ffc;">'''[https://www.youtube.com/channel/UCiruo-3p5hDkYPWVMv4j0GA Classical Music Library]'''</span> (登録者8万人超)
#<span style="font-size:13pt;background-color:#ffc;">[https://www.youtube.com/user/MidwestYoungArtists/playlists Midwest Young Artists Conservatory - YouTube]</span>
#::<span style="font-size:11pt;">[[w:en:Midwest Young Artists Conservatory|Midwest Young Artists Conservatory]]</span>(アメリカ中西部の若手アーティストたちの楽団)
=== <span style="font-size:13pt;background-color:#fdd;">歴史的音源「れきおん」(国立国会図書館デジタルコレクション)</span> ===
[[w:国立国会図書館|国立国会図書館]]が、'''国立国会図書館デジタルコレクション'''<ref>[https://dl.ndl.go.jp/ 国立国会図書館デジタルコレクション]</ref> において提供している「'''歴史的音源'''」('''れきおん''') は、国内で製造されたレコードなど、さまざまな音源をデジタル化して提供するサービスです。館内でしか利用できない音源もありますが、著作権・著作隣接権保護期間を満了した音源はネット上で自由に聴くことができます<ref>[https://dl.ndl.go.jp/ja/rekion_faq.html 国立国会図書館デジタルコレクション - 歴史的音源の公立図書館等への配信提供に関するページ]</ref>
。ここでは、クラシック音楽の作品を整理して紹介します。
*[https://rekion.dl.ndl.go.jp/ 歴史的音源](「れきおん」国立国会図書館デジタルコレクション)
====アイレンベルク (1848–1927) 「黒い森の水車」====
ドイツのロマン派の作曲家 '''[[w:リヒャルト・アイレンベルク|リヒャルト・アイレンベルク]]'''([[w:en:Richard Eilenberg|Richard Eilenberg]]: 1848–1927)の楽曲
:'''黒い森の水車'''(Die Mühle im Schwarzwald ; ''The Mill In The Black Forest''、1885年)
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3576348 (音楽鑑賞教育)管弦楽:森の水車 - 歴史的音源]
====アンゲラー (1740-1794) 「おもちゃの交響曲」====
{{Commons|Category:Audio files of music by Edmund Angerer|Audio files of music by Edmund Angerer}}
オーストリアの神父・音楽教師・オルガン奏者・合唱指導者 '''[[w:エトムント・アンゲラー|エトムント・アンゲラー]]'''([[w:de:Edmund Angerer|Edmund Angerer]]: 1740-1794)の楽曲。[[#ハイドン]]の作曲として知られていた「おもちゃの交響曲」の実際の作曲者であることが知られるようになった。
:'''[[w:おもちゃの交響曲|おもちゃの交響曲 (こどもの交響曲)]]'''([[w:de:Kindersinfonie|Die Kindersinfonie]] ; [[w:en:Toy Symphony|Toy Symphony]])
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3576307 (児童のための音楽)管弦楽:玩具の交響曲 - 歴史的音源](ハイドン作曲、[[w:フェリックス・ワインガルトナー|ワインガードナー]] 指揮、ブリティッシュ交響楽団<ref>[[w:en:British Symphony Orchestra]]</ref>、コロムビア、1932年5月)
====アンダーソン=ギルマン (1881-1971) 「ウォータールーの戦い」====
イギリスの女流作曲家 '''ヴィルマ・アンダーソン=ギルマン'''(Wilma Anderson-Gilman: 1881-1971)<ref>[https://ml.naxos.jp/composer/176183 ヴィルマ・アンダーソン=ギルマン (Wilma Anderson-Gilman) - 作曲家(クラシック) - NML ナクソス・ミュージック・ライブラリー]</ref> の作品
:'''ウォータールー(ワーテルロー)の戦い'''(Battle of Waterloo)
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3571668 管弦楽:ウォーターローの戦 - 歴史的音源]
====イヴァノヴィチ (1845–1902) 「ドナウ川のさざなみ」====
{{Commons|Category:Ion Ivanovici|Ion Ivanovici}}
ルーマニアの作曲家・指揮者 '''[[w:ヨシフ・イヴァノヴィチ|ヨシフ・イヴァノヴィチ]]([[w:en:Ion Ivanovici|Ion Ivanovici]]: 1845–1902)の楽曲
:'''ワルツ「[[w:ドナウ川のさざなみ|ドナウ川のさざなみ]]」'''
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/8274967 交響楽:ドナウ河の漣(上) - 歴史的音源]([[w:近衛秀麿|近衛秀麿]] 指揮、[[w:NHK交響楽団|新交響楽団]]、コロムビア、1933年12月)
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/8274968 交響楽:ドナウ河の漣(下) - 歴史的音源](近衛秀麿 指揮、新交響楽団、コロムビア、1933年12月)
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1321778 ドナウ河の漣(Danube Waves Waltz) - 歴史的音源]([[w:橋本國彦|橋本国彦]] 編曲、橋本国彦、沢崎秋子[ピアノ伴奏]、ビクター、1933年12月)
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3572819 管弦楽:ダニューブの漣 - 歴史的音源](ウイーン・ボヘーム管弦楽団、コロムビア、1949年4月)
====ウェーバー (1786–1826)====
ドイツのロマン派の作曲家 '''[[w:カール・マリア・フォン・ウェーバー|カール・マリア・フォン・ウェーバー]]'''([[w:en:Carl Maria von Weber|Carl Maria von Weber]]: 1786–1826)の楽曲
===== [[w:舞踏への勧誘|舞踏への勧誘 (舞踏への招待)]]=====
:[[画像:P music.svg|35px]][[画像:Antu google-music.svg|30px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1316645 ピアノ独奏:舞踏への勧誘(上) - 歴史的音源]
:[[画像:P music.svg|35px]][[画像:Antu google-music.svg|30px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1316646 ピアノ独奏:舞踏への勧誘(下) - 歴史的音源]
====ヴェルディ====
:歌劇『[[w:アイーダ|アイーダ]]』より '''[[w:アイーダ#凱旋行進曲|凱旋行進曲]]'''
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/8268276 管弦楽:アイダマーチ(Aida Grand March) - 歴史的音源]
====C. オース (1867-1921) 「時計屋の店で」====
アメリカの作曲家 '''チャールズ・J. オース'''(Charles J. Orth: 1867-1921)<ref>[https://www.muziekweb.nl/Link/M00000310058/CLASSICAL/COMPOSER/Charles-Orth Charles Orth - Muziekweb]</ref> の楽曲
:'''''時計屋の店で'''''(In a Clock-Store)<ref>[https://www.muziekweb.nl/Link/U00001459028/CLASSICAL/In-a-clock-store Charles Orth (1867-1921) - In a clock store - Muziekweb]</ref>
:[[画像:P music.svg|35px]][[画像:Antu google-music.svg|30px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/8275614 オルト作曲 管弦楽:初等科1学年観賞音盤:時計屋の店 - 歴史的音源]
====オギンスキ (1765-1833) 「ポロネーズ」====
ポーランドの外交官・政治家にしてロマン派の作曲家 '''ミハウ・クレオファス・オギンスキ'''<ref>[https://ml.naxos.jp/composer/16215 ミハウ・クレオファス・オギンスキ (Michal Kleofas Oginski) - 作曲家(クラシック) - NML ナクソス・ミュージック・ライブラリー]</ref>([[w:en:Michał Kleofas Ogiński|Michał Kleofas Ogiński]]: 1765-1833)の[[w:ポロネーズ|ポロネーズ]]より
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1323621 オギンスキー ポロネーズ(Polonaise) - 歴史的音源]
====オッフェンバック====
:歌劇『[[w:ホフマン物語|ホフマン物語]]』より '''「[[w:美しい夜、おお、恋の夜よ|美しい夜、おお、恋の夜よ (ホフマンの舟歌)]]」'''
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3571227 管弦楽:ホフマンの舟歌「Tales of Hoffmann」 - 歴史的音源]
====クーラウ (1786–1832) 「ソナチネ・アルバム」====
ドイツ出身のデンマークの古典派~ロマン派の作曲家 '''[[w:フリードリヒ・クーラウ|フリードリヒ・クーラウ]]'''([[w:en:Friedrich Kuhlau|Friedrich Kuhlau]]: 1786–1832)の[[w:ソナチネアルバム|ソナチネアルバム]]より
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1323219 ソナチネ・アルバム 1の 1番(上)アレグロ-アンダンテ - 歴史的音源]
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1334336 ソナチネ・アルバム 1の 1(下) ロンド・ アレグロ - 歴史的音源]
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1324752 ソナチネ~アレグロ/ソナチネ~ヴィヴァチェ - 歴史的音源]
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1324753 ソナチネ~テンポ・ディ・マルチァ/ソナチネ~ヴィヴァチェ・アッサイ - 歴史的音源]
====グノー (1818–1893)====
{{Commons|Category:Audio files of Faust (opera)|Audio files of Faust (opera)}}
フランスのロマン派の作曲家 '''[[w:シャルル・グノー|シャルル・グノー]]'''([[w:en:Charles Gounod|Charles Gounod]]: 1818–1893)の楽曲
*歌劇『[[w:ファウスト (グノー)|ファウスト]]』より '''[[w:ファウスト_(グノー)#ファウストのワルツ|ファウストのワルツ]]'''
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1316510 管弦楽:フアウスト・ワルツ - 歴史的音源]
*歌劇『[[w:ファウスト (グノー)|ファウスト]]』より '''「兵士の合唱」'''(Soldiers' Chorus)
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/8275573 管弦楽:兵士の合唱 - 歴史的音源]
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3576349 (音楽鑑賞教育)管弦楽:兵士の合唱 - 歴史的音源]
====グリーグ====
{{Commons|Category:Compositions by Edvard Grieg|Compositions by Edvard Grieg}}
:『[[w:ペール・ギュント (グリーグ)|ペール・ギュント]]』より'''「アニトラの踊り」'''
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1316530 管弦楽:ペールギュントより「アニトラの踊り」 - 歴史的音源]
:『[[w:ペール・ギュント (グリーグ)|ペール・ギュント]]』より'''「ソルヴェイグの歌」'''
:[[画像:P music.svg|35px]][[画像:Antu google-music.svg|30px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1316563 管弦楽:ソルベージの歌(グリーグ) - 歴史的音源]
:[[w:抒情小曲集#第3集 作品43|「抒情小曲集」第3集(作品43)]] より 第6曲'''「春に寄す」'''
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1316445 独奏:春に寄す - 歴史的音源]
====グルック (1714–1787)====
ドイツ出身の古典派の作曲家 '''[[w:クリストフ・ヴィリバルト・グルック|クリストフ・ヴィリバルト・グルック]]'''([[w:en:Christoph Willibald Gluck|Christoph Willibald Gluck]]: 1714–1787)の楽曲
:'''[[w:ガヴォット|ガヴォット]]'''
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1316657 ピアノ独奏:ガボット - 歴史的音源]
====クレメンティ (1752–1832) 「ソナチネ・アルバム」====
イタリア出身の古典派~ロマン派の作曲家・ピアニスト '''[[w:ムツィオ・クレメンティ|ムツィオ・クレメンティ]]'''([[w:en:Muzio Clementi|Muzio Clementi]]: 1752–1832)の[[w:ソナチネアルバム|ソナチネアルバム]]「六つのソナチネ」より
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1323591 ソナチネ・アルバム 1 の 9 番(上)スピリトーゾ - 歴史的音源]
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1334399 ソナチネ・アルバム 1 の 9 番(下) ウン・ポコ・アレグロ-アダージオ - 歴史的音源]
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3569889 SONATINE(アレグロ・コン・スピリット)~ソナチネ・アルバム1の12番 - 歴史的音源]
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3569896 SONATINE(ロンド) - 歴史的音源]
====ゴセック (1734–1829) 「ガヴォット」====
[[w:南ネーデルラント|南ネーデルラント]](ベルギー)出身のフランスの古典派~ロマン派の作曲家 '''[[w:フランソワ=ジョセフ・ゴセック|フランソワ=ジョセフ・ゴセック]]'''([[w:en:François-Joseph Gossec|François-Joseph Gossec]]: 1734–1829)の楽曲
:'''[[w:ガヴォット (ゴセック)|ガヴォット (ゴセック)]]'''
:[[画像:P music.svg|35px]][[画像:Antu google-music.svg|30px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/8275619 管弦楽:ガボット - 歴史的音源]
====ザメニク (1872-1953) 「沙漠のキャラバン」====
アメリカの作曲家・指揮者 '''ジョン・ステパン・ザメニク'''<ref>[https://ml.naxos.jp/composer/19942 ジョン・ステパン・ザメニク (John Stepan Zamecnik) - 作曲家(クラシック以外) - NML ナクソス・ミュージック・ライブラリー]</ref>
([[w:en:John Stepan Zamecnik|John Stepan Zamecnik]]: 1872-1953)の楽曲
:'''沙漠のキャラバン'''(The Desert Caravan)
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/8266788 The Desert Caravan - 歴史的音源]
====シューベルト====
*'''[[w:楽興の時 (シューベルト)|楽興の時]] 第3番'''
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/8273972 '''バイオリン独奏''':モーメント ミュージカル - 歴史的音源](シューベルト作曲、Kathleen Parlow[ヴァイオリン]、ニッポノホン<ref name="ニッポノホン">[https://columbia.jp/nipponophone/ 「ニッポノホン/NIPPONOPHONE」レーベル|NIPPON COLUMBIA]</ref>)
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3576277 (音楽鑑賞教育)'''八重奏''':モーメント・ミュージカル - 歴史的音源](シューベルト作曲、J.H.スクワイヤー・セレステ弦楽八重奏団、コロムビア、1932年5月)
{{Commons|Category:D 733 – 3 Marches militaires, Op. 51|3 Marches militaires, Op. 51}}
*'''[[w:軍隊行進曲 (シューベルト)|軍隊行進曲]] 第1番'''
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/8268277 管弦楽:マーチ ミリタリー(Marche Militaire) - 歴史的音源]
<br>
====シュトラウス1世,ヨハン (ワルツの父)====
「ワルツの父」と呼ばれたオーストリアのロマン派の作曲家 '''[[w:ヨハン・シュトラウス1世|ヨハン・シュトラウス1世]]'''([[w:en:Johann Strauss I|Johann Strauss I]]: 1804–1849)の楽曲
===== ラデツキー行進曲=====
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1316599 管弦楽:ラデッキイ・マーチ - 歴史的音源]
====シュトラウス2世,ヨハン (ワルツ王)====
「ワルツ王」と呼ばれたオーストリアのロマン派の作曲家 '''[[w:ヨハン・シュトラウス2世|ヨハン・シュトラウス2世]]'''([[w:en:Johann Strauss II|Johann Strauss II]]: 1825–1899)の楽曲
===== [[w:美しく青きドナウ|美しく青きドナウ]]=====
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1314049 管絃樂 ブユーテイフル ダニユーブ - 歴史的音源]([[w:山田耕筰|山田耕筰]] 指揮、[[w:山田耕筰#日本交響楽協会|日本交響楽協会]]、ニッポノホン<ref name="ニッポノホン"/>)
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1328527 碧きドナウ(一) - 歴史的音源](日本ビクター管弦楽団、ビクター、1941年5月)
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1328528 碧きドナウ(二) - 歴史的音源](日本ビクター管弦楽団、ビクター、1941年5月)
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2914992 管絃樂 靑きダニユーヴ-B- - 歴史的音源]([[w:近衛秀麿|近衞秀麿]] 指揮、[[w:NHK交響楽団|新交響樂團]]、コロムビア)
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3572834 管弦楽:美しき碧きドナウ - 歴史的音源](ウエンキング楽団、コロムビア、1950年9月)
===== ワルツ「[[w:芸術家の生活|芸術家の生活(芸術家の生涯)]]」=====
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1316625 管弦楽:芸術家の生涯(一) - 歴史的音源]
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1316626 管弦楽:芸術家の生涯(二) - 歴史的音源]
===== [[w:アンネン・ポルカ (ヨハン・シュトラウス2世)|アンネン・ポルカ]]=====
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3571675 管弦楽:アンネン・ポルカ - 歴史的音源]
====シューマン====
:『[[w:子供の情景|子供の情景]]』より第7曲'''『トロイメライ』'''
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3576291 (音楽鑑賞教育)八重奏:トロイメライ - 歴史的音源](シューマン作曲、J.H.スクワイヤー・セレステ弦楽八重奏団、コロムビア、1932年5月)
====ショパン====
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1316658 ピアノ独奏:ワルツ - 歴史的音源]
====スッペ====
オーストリアのロマン派の作曲家 '''[[w:フランツ・フォン・スッペ|フランツ・フォン・スッペ]]'''([[w:en:Franz von Suppé|Franz von Suppé]]: 1819–1895)の楽曲
:'''歌劇「軽騎兵」序曲'''
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2915118 管絃樂 輕騎兵序曲(上) - 歴史的音源]
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2915119 管絃樂 輕騎兵序曲(下) - 歴史的音源]
====スメタナ====
チェコの作曲家 '''[[w:ベドルジハ・スメタナ|ベドルジハ・スメタナ]]'''([[w:en:Bedřich Smetana|Bedřich Smetana]]: 1824–1884)の楽曲
:'''歌劇「[[w:売られた花嫁|売られた花嫁]]」より'''
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/8267809 「売られた花嫁」より フリアント - 歴史的音源]
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/8267810 「売られた花嫁」より 道化師の踊り - 歴史的音源]
====タイケ (1864–1922) 「旧友」====
ドイツ・ロマン派の作曲家 '''[[w:カール・タイケ|カール・タイケ]]'''([[w:en:Carl Teike|Carl Teike]]: 1864–1922)が作曲した行進曲
:'''[[w:旧友 (行進曲)|旧友 (行進曲)]]'''
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1316504 管弦楽:旧友行進曲 - 歴史的音源]([[w:齋藤秀雄|齋藤秀雄]] 指揮、[[w:NHK交響楽団|新交響楽団]]、コロムビア)
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/8268248 管弦楽:オールド・カムレード - 歴史的音源](ニッポノホン<ref name="ニッポノホン"/>)
====タルティーニ (1692–1770)====
イタリアのバロック音楽の作曲家・ヴァイオリン奏者 '''[[w:ジュゼッペ・タルティーニ|ジュゼッペ・タルティーニ]]'''([[w:en:Giuseppe Tartini|Giuseppe Tartini]]: 1692–1770)のヴァイオリンソナタ
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1323590 ラルゴーとアレグロ - 歴史的音源]
====チャイコフスキー====
:ピアノ曲集'''『[[w:四季 (チャイコフスキー)|四季]]』より 11月 トロイカ'''
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1316406 独奏:トロイカ - 歴史的音源]
====ツェルニー (1791–1857)====
オーストリアのピアノ教師・作曲家 '''[[w:カール・ツェルニー|カール・ツェルニー]]'''([[w:en:Carl Czerny|Carl Czerny]]: 1791–1857)のピアノ練習曲
====ドゥシーク (デュセック 1760–1812) 「ソナチネ・アルバム」====
イギリスの古典派~ロマン派のボヘミア人作曲家・ピアニスト '''[[w:ヤン・ラディスラフ・ドゥシーク|ヤン・ラディスラフ・ドゥシーク(ハン・ラディスラウス・ドゥセック)]]'''([[w:en:Jan Ladislav Dussek|Jan Ladislav Dussek]]: 1760–1812)の「ソナチネ・アルバム」より
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1324796 ソナチネ ・アルバム1の17番 アレグロ・ノンタント/ロンド・アレグレット - 歴史的音源]
====ドリーブ (1836-91)====
「フランス・バレエ音楽の父」'''[[w:レオ・ドリーブ|レオ・ドリーブ]]'''(1836-91)の作品
:バレエ音楽'''『[[w:コッペリア|コッペリア]]』'''より'''[[w:チャールダーシュ|チャールダーシュ]]'''(ハンガリー舞曲)
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2915117 管絃樂 「コツペリア」より チヤルダス - 歴史的音源]
====ハイドン====
*'''「ハイドンのセレナーデ」'''⇒ [[#ホフシュテッター (1742-1815) 「ハイドンのセレナーデ」]] を参照
*'''ハイドン「[[w:おもちゃの交響曲|おもちゃの交響曲]]」'''⇒ [[#アンゲラー (1740-1794) 「おもちゃの交響曲」]] を参照
====バッハ, ヨハン・ゼバスチャン====
:'''[[w:G線上のアリア|G線上のアリア]]'''
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/8273973 バイオリン独奏:エア オン ジー ストリング(G線上のアリア) - 歴史的音源]
====ピエルネ (1863–1937) 「鉛の兵隊の行進曲」「小牧神の入場」====
フランスのロマン派~近現代の作曲家 '''[[w:ガブリエル・ピエルネ|ガブリエル・ピエルネ]]([[w:en:Gabriel Pierné|Gabriel Pierné]]: 1863–1937)の楽曲
*ピアノ曲集『小さな友達のためのアルバム』(Album pour mes petits amis)(作品番号14 第6曲、1887年) より'''『鉛の兵隊の行進曲』'''(Marche des Petits Soldats de plomb)
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/8275616 管弦楽:鉛の兵隊、進めや進め - 歴史的音源](コロムビア管弦楽団、コロムビア、1942年7月)
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3572831 管弦楽:鉛の兵隊 - 歴史的音源](リーガル管弦楽団、コロムビア、1950年5月)
*バレエ音楽『[[w:シダリーズと牧羊神|シダリーズと牧羊神]]』([[w:en:Cydalise et le Chèvre-pied|Cydalise et le Chèvre-pied]])の組曲版より'''「小牧神の入場」'''(Marche des petits faunes)
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3576313 (児童のための音楽)管弦楽:小牧神の入場 - 歴史的音源](ピエルネ作曲、[[w:ウォルター・ダムロッシュ|ダムロッシュ]] 指揮、[[w:ニューヨーク交響楽団|紐育交響楽団]]、コロムビア、1932年5月)
====ビゼー====
:'''歌劇『[[w:カルメン (オペラ)|カルメン]]』より'''
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1314164 管弦楽:カルメン(上) - 歴史的音源]
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1314165 管弦楽:カルメン(下) - 歴史的音源]
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1316637 管弦楽:カルメン(間奏曲) - 歴史的音源]
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1315708 管弦楽:カルメン - 歴史的音源]
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1315709 管弦楽:カルメン - 歴史的音源]
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2915121 管絃樂 カルメン-アラゴネーズ- - 歴史的音源]
:'''『[[w:アルルの女|アルルの女]]』より'''
:[[画像:P music.svg|35px]][[画像:Antu google-music.svg|30px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1316638 管弦楽:アルルの女(メヌエット) - 歴史的音源]
====プッチーニ====
イタリアの作曲家 '''[[w:ジャコモ・プッチーニ|ジャコモ・プッチーニ]]'''([[w:en:Giacomo Puccini|Giacomo Puccini]]: 1858–1924)のオペラ
===== 歌劇『[[w:ラ・ボエーム (プッチーニ)|ラ・ボエーム]]』より=====
{{Commons|Category:Audio files of La bohème|Audio files of La bohème}}
:'''ロドルフォのアリア「冷たい手を」'''([[w:en:Che gelida manina|Che gelida manina]])
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/8267807 歌劇「ラ・ボエーム」第一幕 冷たい手を暖めませう - 歴史的音源]
:'''ミミのアリア「私の名はミミ」'''([[w:fr:Mi chiamano Mimì|Mi chiamano Mimì]])
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/8267808 歌劇「ラ・ボエーム」第一幕 みんなが私をミミと呼びます - 歴史的音源]
===== 歌劇『[[w:蝶々夫人|蝶々夫人]]』より=====
{{Commons|Category:Audio files of Madama Butterfly|Audio files of Madama Butterfly}}
:'''アリア「ある晴れた日に」'''([[w:en:Un bel dì, vedremo|Un bel dì, vedremo]])
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/8267931 獨唱 歌劇 蝶々夫人「晴れた日の」 - 歴史的音源]
====ブラームス====
===== ハンガリー舞曲=====
:'''[[w:ハンガリー舞曲|ハンガリー舞曲]] 第5番'''
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1316621 管弦楽:ハンガリー舞曲(第五番) - 歴史的音源]
:'''[[w:ハンガリー舞曲|ハンガリー舞曲]] 第6番'''
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1316622 管弦楽:ハンガリー舞曲(第六番) - 歴史的音源]
====ブランケンブルク (1876–1956)====
ドイツの作曲家 '''ヘルマン・ルートヴィヒ・ブランケンブルク'''([[w:en:Hermann Ludwig Blankenburg|Hermann Ludwig Blankenburg]]: 1876–1956)の軍隊行進曲
:「フリードリッヒ大王行進曲」
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1316608 Blankenberg作曲 管弦楽:フリードリッヒ大王行進曲 - 歴史的音源]
====ベートーヴェン====
:'''[[w:ピアノソナタ第14番 (ベートーヴェン)|ピアノソナタ第14番「月光ソナタ」]]'''
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1316631 ピアノ独奏:月光の曲(上) - 歴史的音源]
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1316632 ピアノ独奏:月光の曲(下) - 歴史的音源]
:'''トルコ行進曲'''
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1316500 ピアノ独奏:土耳古行進曲 - 歴史的音源](井上園子、コロムビア、1936年10月)
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1316509 管弦楽:土耳古行進曲 - 歴史的音源]([[w:齋藤秀雄|斎藤秀雄]] 指揮、[[w:NHK交響楽団|新交響楽団]]、コロムビア、1936年12月)
<br>
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1324797 ソナチネ・アルバム 2の11番 アレグロ・アッサイ/ロンド・アレグレット - 歴史的音源]
====ボアイェルデュー (1775–1834) 「バグダッドの太守」====
{{Commons|Category:François Adrien Boieldieu|François Adrien Boieldieu}}
フランスの古典派~ロマン派の作曲家・ピアニスト '''[[w:フランソワ=アドリアン・ボイエルデュー|フランソワ=アドリアン・ボアイェルデュー]]'''([[w:en:François-Adrien Boieldieu|François-Adrien Boieldieu]]: 1775–1834)の楽曲
:'''バグダッドの太守'''([[w:en:Le calife de Bagdad|Le calife de Bagdad]])
[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1316526 ボアルデユ作曲 管弦楽:バクダッドの大守(上) - 歴史的音源]
[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1316527 ボアルデユ作曲 管弦楽:バクダッドの大守(下) - 歴史的音源]
====ボッケリーニ (1743–1805) 「ボッケリーニのメヌエット」====
イタリアの古典派の作曲家・チェロ奏者 '''[[w:ルイジ・ボッケリーニ|ルイジ・ボッケリーニ]]([[w:en:Luigi Boccherini|Luigi Boccherini]]: 1743–1805)の楽曲
:'''『[[w:弦楽五重奏曲G275 (ボッケリーニ)|弦楽五重奏曲G275]]』より第3楽章「ボッケリーニのメヌエット」'''(1771年作曲)
[[画像:P music.svg|35px]][[画像:Antu google-music.svg|30px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2916152 ヴァイオリン練習用伴奏曲「メヌエット」 - 歴史的音源](ボッケリーニ作曲、オルケストル・フォンテーヌ、[[w:鷲見三郎|鷲見三郎]] 指揮、ビクター、1954年10月)
====ホフシュテッター (1742-1815) 「ハイドンのセレナーデ」====
{{Commons|Category:Roman Hoffstetter|Roman Hoffstetter}}
オーストリアの修道士・アマチュア作曲家 '''[[w:ロマン・ホフシュテッター|ロマン・ホフシュテッター]]'''([[w:en:Roman Hoffstetter|Roman Hoffstetter]]: 1742-1815)の作品
:'''弦楽四重奏曲ヘ長調作品3-5の第2楽章「ハイドンのセレナーデ」'''
[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3571256 管弦楽:セレナーデ - 歴史的音源]
====マリ (1852–1928) 「金婚式」====
フランスのロマン派の作曲家・指揮者 '''[[w:ガブリエル・マリ|ジャン・ガブリエル・マリ]]([[w:en:Jean Gabriel-Marie|Jean Gabriel-Marie]]: 1852–1928)の楽曲
:'''[[w:金婚式 (楽曲)|金婚式]](''La cinquantaine'' ; [[w:en:The Golden Wedding|The Golden Wedding]]、1887年)
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3576279 (音楽鑑賞教育)八重奏:金婚式 - 歴史的音源]
====ミヒャエリス (1831-1887) 「森の鍛冶屋」====
ドイツのロマン派・通俗音楽の作曲家・楽団員 '''テオドール・ミヒャエリス'''(Theodor Michaelis <ref>[https://imslp.org/wiki/Category:Michaelis,_Theodor テオドール・ミヒャエリス - IMSLP/ペトルッチ楽譜ライブラリー: パブリックドメインの無料楽譜]</ref><ref>[https://www.muziekweb.nl/en/Link/M00000310021/POPULAR/Theodor-Michaelis Theodor Michaelis - albums - Muziekweb]</ref>: 1831-1887)の楽曲
:'''森の鍛冶屋'''(Die Schmiede im Walde, 作品番号126, 1881年 <ref>[https://imslp.org/wiki/Die_Schmiede_im_Walde%2C_Op.126_(Michaelis%2C_Theodor) Die Schmiede im Walde, Op.126 (Michaelis, Theodor) - IMSLP/ペトルッチ楽譜ライブラリー]</ref>)
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3576287 ミカエリス作曲 (音楽鑑賞教育)吹奏楽:森の鍛冶屋 - 歴史的音源](リーガル軍楽隊、コロムビア、1932年5月)
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/8266793 T.Michaelis作曲 森の鍛冶屋(Forge in the Forest) - 歴史的音源](日本ビクター・ジュニア・オーケストラ、ビクター、1933年5月)
====メンデルスゾーン====
:『[[w:無言歌集 (メンデルスゾーン)|無言歌集]]』第5巻(作品番号62)より第6曲'''「春の歌」'''
:[[画像:P music.svg|35px]][[画像:Antu google-music.svg|30px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1316511 ピアノ独奏:春の歌 - 歴史的音源]
:『4つの歌曲』(作品番号120)より 第1曲'''「狩りの歌」'''
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1316512 ピアノ独奏:狩の歌 - 歴史的音源]
====モーツァルト====
:'''トルコ行進曲'''
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1316501 ピアノ独奏:土耳古行進曲 - 歴史的音源]
====リスト====
:'''[[w:ラ・カンパネッラ|ラ・カンパネッラ]]'''
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1316669 ピアノ独奏:ラ・カムパネラ(上) - 歴史的音源]
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1316670 ピアノ独奏:ラ・カムパネラ(下) - 歴史的音源]
====リヴェッリ (1875-1930) 「キューピーの観兵式」====
'''リヴェッリ'''(Fedele Rivelli: 1875-1930)<ref>[http://worldcat.org/identities/viaf-288743138/ Rivelli, Fedele [WorldCat Identities] ]</ref> の楽曲
:'''キューピーの観兵式'''(Amors Wachtparade / Cupids patrol<ref>[https://www.worldcat.org/title/amors-wachtparade-cupids-patrol/oclc/248463084 Amors Wachtparade = Cupids patrol (楽譜, 1928) [WorldCat.org] ]</ref>)
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3572828 リベリ作曲 管弦楽:キューピーの観兵式 - 歴史的音源]
====レーク (1879-1955) 「小鳥屋の店で」====
アメリカの作曲家・編曲家・指揮者・ヴァイオリニスト '''メイヒュー・レスター・レイク'''(Mayhew Lester Lake :1879-1955)<ref>オランダ語記事 [[w:nl:Mayhew Lester Lake]]</ref><ref>[http://webcatplus.nii.ac.jp/webcatplus/details/creator/1811323.html Lake, Mayhew - Webcat Plus]</ref> の楽曲
:'''小鳥屋の店で'''(In A Bird Store)
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/8266789 小鳥屋の店 - 歴史的音源]
====レハール (1870–1948) 「金と銀」====
[[w:オーストリア゠ハンガリー帝国|オーストリア=ハンガリー]]出身のロマン派の作曲家 '''[[w:フランツ・レハール|フランツ・レハール]]'''([[w:en:Franz Lehár|Franz Lehár]]: 1870–1948)の楽曲
:'''[[w:金と銀|金と銀]]'''(''Gold und Silber'')
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3576350 (音楽鑑賞教育)管弦楽:金と銀 - 歴史的音源]
====ロッシーニ====
:'''[[w:ウィリアム・テル序曲|ウィリアム・テル序曲]]'''
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2915498 管絃樂 ウヰリアム・テル-行進曲- - 歴史的音源](ロツシーニ作曲、
[[w:近衛秀麿|近衛秀麿]] 指揮、[[w:NHK交響楽団|新交響樂團]]、コロムビア、3分23秒)
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3576331 (教育映画伴奏用)吹奏楽:ウィリアム・テル序曲「静穏」 - 歴史的音源](シルヴァースターズ吹奏楽団、コロムビア、1937年4月、2分38秒)
====ワルトトイフェル====
[[w:エミール・ワルトトイフェル|エミール・ワルトトイフェル]](1837-1915)の楽曲
:'''[[w:スケートをする人々|スケーターズワルツ]]'''([[w:en:Les Patineurs (waltz)|Les Patineurs]])
:[[画像:P music.svg|35px]][[画像:Antu google-music.svg|30px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2915122 管絃樂 スケータース・ワルツ - 歴史的音源](齋藤秀雄 指揮、新交響樂團、コロムビア、3分27秒)
:[[画像:P music.svg|35px]][[画像:Antu google-music.svg|30px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1316598 管弦楽:スケータース・ワルツ - 歴史的音源](斉藤秀雄 指揮、新交響楽団、コロムビア、3分26秒、1938年3月)
:'''[[w:女学生 (ワルトトイフェル)|女学生]]'''([[w:en:Estudiantina|Estudiantina]])
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2915133 管絃樂 エステュディアンティナ・ワルツ - 歴史的音源]([[w:齋藤秀雄|齋藤秀雄]] 指揮、[[w:NHK交響楽団|新交響樂團]]、コロムビア、3分30秒)
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1316505 管弦楽:エステュデイアンテイナワルツ - 歴史的音源](齋藤秀雄 指揮、新交響楽団、コロムビア、3分30秒)
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3572835 管弦楽:女学生 - 歴史的音源](エディット・ローランド管弦楽団、コロムビア、3分17秒)
====伝統音楽====
===== アロハ・オエ(ハワイ民謡)=====
{{Commons|Category:Aloha ʻOe|Aloha ʻOe}}
[[w:ハワイ王国|ハワイ王国]]の第8代国王にして女王 [[w:リリウオカラニ|リリウオカラニ]]([[w:en:Liliʻuokalani|Liliʻuokalani (1838–1917)]])によって作曲された民謡 '''[[w:アロハ・オエ|アロハ・オエ]]([[w:en:Aloha ʻOe|Aloha ʻOe]])
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3576304 (音楽鑑賞教育)合奏:アロハ・オエ - 歴史的音源](リリウオカラニ作曲、ハワイアン・ギター五重奏団、コロムビア、1932年5月)
===== ヴォルガの舟歌(ロシア民謡)=====
{{Commons|Category:The Song of the Volga Boatmen|The Song of the Volga Boatmen}}
[[w:ロシア民謡|ロシア民謡]] 『'''[[w:ヴォルガの舟歌|ヴォルガの舟歌]]'''』([[w:ru:Эй, ухнем|Эй, ухнем]] ; [[w:en:The Song of the Volga Boatmen|The Song of the Volga Boatmen]])
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3576306 (音楽鑑賞教育)管弦楽:ヴォルガの舟唄 - 歴史的音源](ルシアン・ノヴェルティ管弦楽団、コロムビア、1932年5月)
===== ギャザリング・ピースコッズ=====
:ギャザリング・ピースコッズ(Gathering Peascods<ref>[https://abcnotation.com/tunePage?a=tunearch.org/wiki/Gathering_Peascods.no-ext/0001 abc | Gathering Peascods]</ref><ref>[https://tunearch.org/wiki/Gathering_Peascods Gathering Peascods - Traditional Tune Archive]</ref> は、イギリスのカントリーダンス曲
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3572836 管弦楽:ギャザリングピースコッズ - 歴史的音源]
===== かわいいオーガステイン (ドイツ民謡)=====
{{Commons|Category:O du lieber Augustin|O du lieber Augustin}}
:'''かわいいオーガスティン'''([[w:en:O du lieber Augustin|O du lieber Augustin]])
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3576332 (教育映画伴奏用)吹奏楽:おゝ懐かしのオーグスチン - 歴史的音源](コロムビア独逸吹奏楽団、コロムビア、1937年4月)
===== 埴生の宿(ホーム・スイート・ホーム)=====
{{Commons|Category:Home, Sweet Home|Home, Sweet Home}}
イギリスのロマン派の作曲家 '''[[w:ヘンリー・ローリー・ビショップ|ヘンリー・ローリー・ビショップ]]([[w:en:Henry Bishop (composer)|Henry Bishop (1787–1856)]])によって作曲された、イギリスとアメリカの愛国歌(patriotic song)'''[[w:埴生の宿|埴生の宿]]'''([[w:en:Home! Sweet Home!|Home! Sweet Home!]])
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3576302 (音楽鑑賞教育)弦楽四重奏:埴生の宿 - 歴史的音源]
===== ラ・パロマ=====
{{Commons|Category:La Paloma|La Paloma}}
スペインの作曲家 '''[[w:セバスティアン・イラディエル|セバスティアン・イラディエル]]([[w:en:Sebastián Iradier|Sebastián Iradier (1809–1865)]])が作曲したスペイン語圏の有名な歌曲 '''[[w:ラ・パロマ|ラ・パロマ]]'''([[w:en:La Paloma|La Paloma]])
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3576298 (音楽鑑賞教育)管弦楽:ラ・パロマ - 歴史的音源](イラディエル作曲、コロムビアコンサート管弦楽団、コロムビア、3分3秒)
:[[画像:P music.svg|35px]][https://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3576300 (音楽鑑賞教育)管弦楽:ラ・パロマ - 歴史的音源](イラディエル作曲、コロムビアコンサート管弦楽団、コロムビア、3分6秒)
<!--
:[[画像:P music.svg|35px]][
-->
==脚注==
<references/>
== 関連項目 ==
*[[音声ファイルで聴くクラシック音楽入門]]
**[[音声ファイルで聴くクラシック音楽入門/行進曲|/行進曲]]
**[[音声ファイルで聴くクラシック音楽入門/バロック音楽・古楽/チェンバロの曲|/チェンバロの曲]]
**[[音声ファイルで聴くクラシック音楽入門/動画ファイルで視聴してみよう|/動画ファイルで視聴してみよう]]
**[[音声ファイルで聴くクラシック音楽入門/外部音源|/外部音源]]
**[[音声ファイルで聴くクラシック音楽入門/作曲家の一覧|/作曲家の一覧]]
== 関連記事 ==
{{Commons|Category:Music icons|Category:Music icons}}
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{{Commons|Category:SVG instruments|Category:SVG instruments}}
== 外部リンク ==
=== 無料音源サイト (日本語)===
*[https://enc.piano.or.jp/ ピアノ曲事典 | ピティナ・ピアノホームページ - ピティナ・ピアノ曲事典]
=== 無料音源サイト (英語など)===
====Musopen====
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[[w:Musopen|Musopen]](パブリックドメインの録音と楽譜の電子図書館)
*https://musopen.org/ : Free Sheet Music, Royalty Free & Public Domain Music
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====Media Music Now====
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===Muziekweb.nl===
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[[Category:音声ファイルで聴くクラシック音楽入門|かいふおんけん]] | null | 2022-05-04T12:40:07Z | [
"テンプレート:Commons"
]
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33,477 | 量子コンピュータ | 量子コンピュータ( Quantum Computer )は、量子力学の原理を利用して情報を処理するコンピュータのことです。従来の古典的なコンピュータは、情報を0と1のビットとして表現し、それらのビットを操作して計算を行います。しかし、量子コンピュータは量子ビット(またはqubit)と呼ばれる新しい情報の表現方法を使用します。
量子ビットは、量子力学の重ね合わせの原理に基づいて、0と1の両方の状態を同時に持つことができます。これにより、量子コンピュータは複数の計算を同時に処理することができ、従来の古典的なコンピュータよりも高速に特定の問題を解決することが可能です。また、量子もつれや量子干渉などの量子力学的現象を利用して情報処理を行います。
量子コンピュータは、特に暗号解読、材料設計、薬物発見、最適化問題などの分野で従来のコンピュータよりも優れた性能を発揮すると期待されています。ただし、量子コンピュータの開発は技術的に非常に難しいものであり、まだ実用化には時間がかかるとされています。
コンピュータと量子コンピュータの主な違いは次のとおりです。
簡単に言えば、通常のコンピュータは古典的な情報処理を行うのに対し、量子コンピュータは量子力学的な原理を利用して情報処理を行います。
量子コンピュータは、量子ビット(qubit)と呼ばれる量子力学的なシステムを使用して計算を行います。通常のコンピュータと同様に、量子コンピュータもアルゴリズムを使用して計算を実行しますが、そのアルゴリズムは量子力学の原理に基づいています。
量子コンピュータは量子ゲートと呼ばれる操作を使用して量子ビットを操作します。これらの量子ゲートは、量子ビットに特定の変換を適用し、計算を行います。量子ゲートは、量子もつれや量子干渉などの量子力学的な現象を利用して情報処理を行います。
量子アルゴリズムは、量子ビットの重ね合わせや量子もつれといった特性を活用し、複雑な計算を効率的に実行します。代表的な量子アルゴリズムには、ショアの素因数分解アルゴリズムやグローバーの探索アルゴリズムなどがあります。
量子コンピュータは量子ビットのエンタングルメントや量子干渉を制御し、これらの特性を最大限に活用して計算を行います。しかし、量子コンピュータの開発は技術的に難解であり、量子ビットのエラーコレクションやノイズの管理などの課題があります。
量子アニーリングは、量子力学の原理を利用して組み合わせ最適化問題などの難解な問題を解決するための手法です。量子アニーリングは、特定の問題の最適解を見つけるために量子ビット(qubit)という量子力学的なシステムを使用します。
具体的には、問題を表すハミルトニアンと呼ばれる量子系のエネルギー関数を定義し、量子アニーリングマシンを使用してこのハミルトニアンの基底状態(最小エネルギー状態)を見つけます。最適化問題をハミルトニアンの基底状態の探索問題として変換することができます。
アニーリングプロセスでは、量子ビットの相互作用を制御し、問題に対する最適解を見つけるために量子ビットの状態をゆっくりと変化させます。このプロセスは、量子もつれや量子干渉などの量子力学的な効果を利用して解の探索を効率化します。
量子アニーリングは、組み合わせ最適化問題、コンビナトリアル最適化問題、グラフ理論、統計学などの分野で幅広く応用されています。代表的な量子アニーリングプラットフォームには、D-Wave SystemsのD-Waveマシンなどがあります。
量子デコヒーレンス(Quantum decoherence)は、量子系が環境との相互作用によって量子的特性を失う現象を指します。量子系が外部環境と相互作用すると、量子的な干渉や共存状態が失われ、古典的な振る舞いを示すようになります。
具体的には、量子デコヒーレンスは、量子系が周囲の環境(例えば、他の粒子や電磁場など)と相互作用し、その情報が環境に漏れ出すことで生じます。この相互作用によって、量子系の位相や干渉が失われ、量子状態が破壊されます。
量子デコヒーレンスは量子コンピューティングや量子通信などの量子技術の実装において重要な問題です。なぜなら、量子ビットは外部環境との相互作用に対して非常に敏感であり、量子デコヒーレンスが起こると、量子計算や量子通信の正確性や安全性が損なわれる可能性があるからです。
量子デコヒーレンスを管理するためには、量子エラーコレクションや量子エラー訂正などの手法が開発されています。これらの手法は、量子ビットの状態を保護し、外部環境との相互作用による量子情報の喪失を最小限に抑えることを目指しています。
量子アニーリングと量子通信は、両方とも量子力学の原理を利用して情報処理を行う技術ですが、それぞれ異なる用途とアプローチを持っています。
量子アニーリングは、最適化問題の解決に焦点を当てており、特定の問題の最適解を見つけることを目指します。一方、量子通信は、量子情報を効率的に伝送することを目指しており、量子ビット間のエンタングルメントや量子状態の転送を可能にします。
量子通信は、量子通信や量子暗号通信などの分野で重要な役割を果たします。例えば、量子暗号通信では、量子ビットの状態を伝送することで、盗聴を防止する高度なセキュリティを提供します。また、量子ネットワークや量子インターネットの構築においても重要な技術です。
一方で、量子アニーリングは、最適化問題を解決するために使用されます。例えば、複雑な問題に対する最適なスケジュールや経路を見つける、製造プロセスの最適化、金融取引の最適化などに応用されます。 両者は異なる用途を持ちながらも、量子力学の原理を活用して情報処理を行う点で共通しています。将来的には、量子技術全般の発展に伴い、量子アニーリングと量子通信が相互補完的に利用される可能性もあります。
観測者効果(Observer Effect)は、量子力学において観測がシステムの状態に影響を与える現象を指します。一般的には、量子系が観測されると、その状態が確定化し、特定の状態に収束します。量子コンピュータにおいて観測者効果が問題となるかどうかは、そのコンピュータの設計やアルゴリズムに依存します。
一部の量子アルゴリズムや量子計算のプロトコルでは、観測者効果を制御するための手法やバイパスが組み込まれています。これにより、不必要な観測や情報の消失を防ぎ、計算の正確性や効率性を向上させることができます。
また、量子コンピュータの量子ビットは通常、外部からの干渉やノイズに対して非常に敏感です。観測者効果は、外部環境と量子ビットの相互作用によって生じることがあります。したがって、量子コンピュータの設計や運用においては、外部環境の影響を最小限に抑えるための努力が重要です。
総括すると、量子コンピュータにおいても観測者効果は考慮される必要がありますが、適切な設計と制御により、これを問題とすることなく効果的な量子計算を行うことが可能です。
量子コンピュータにおけるエラーの発生原因とその補正方法は、従来のコンピュータとは異なる特性を持ちます。
主なエラーの発生原因と補正方法を以下に示します。
これらの手法は、量子コンピュータの性能を向上させ、信頼性や安定性を確保するために使用されます。ただし、量子エラー訂正などの手法は、エラーを完全に除去することはできず、エラー率を減らすことを目指しています。将来的に、より効率的で高性能な量子エラー訂正手法が開発されることが期待されています。
量子ニューラルネットワーク(Quantum Neural Network、QNN)は、量子コンピュータ上で実行されるニューラルネットワーク(NN)の一種です。従来のニューラルネットワークは、古典的なコンピュータ上で実行されますが、量子ニューラルネットワークは、量子ビットを使用して情報を表現し、量子計算の原理を活用して学習や推論を行います。
量子ニューラルネットワークでは、ニューラルネットワークの構造やアルゴリズムを量子コンピューティングの枠組みに適応させます。通常のニューラルネットワークと同様に、入力層、中間層、出力層から構成され、各層のニューロンは量子ビットで表現されます。また、量子演算や量子ゲート操作を使用して、学習や推論の処理を行います。
量子ニューラルネットワークの応用は、量子コンピュータの性能と能力が向上するにつれて増加しています。これには、分類、回帰、クラスタリングなどの従来の機械学習タスクに加えて、量子化学計算、量子データ解析、量子画像認識などの量子特有の応用も含まれます。
量子ニューラルネットワークは、従来の古典的なニューラルネットワークと比較して、特定の問題において高速な学習や高度なパターン認識を実現する可能性があります。しかし、実際の量子ニューラルネットワークの実装には、量子ビットのエラー率や量子デコヒーレンスといった課題が存在し、これらの課題に対処するための新たな技術が必要とされています。
従来のコンピュータと量子コンピュータの性能を直接比較することは難しいです。これは、両者が異なる原理に基づいて動作し、異なる種類の問題に対して異なるアプローチを取るためです。
従来のコンピュータは、バイナリビット(0または1)を使用して情報を表現し、古典的なアルゴリズムに基づいて情報処理を行います。一方、量子コンピュータは量子ビット(qubit)を使用し、量子力学の原理に基づいて情報処理を行います。
量子コンピュータは特に、量子もつれや量子干渉などの量子力学的効果を活用して、特定の問題を高速に解決することができる可能性があります。一方で、従来のコンピュータは広範な問題に対して確立されたアルゴリズムを使用しています。
性能の比較は、両者が解決しようとしている問題の種類やサイズに大きく依存します。特定の問題に対しては、量子コンピュータが従来のコンピュータよりも優れた性能を発揮する場合がありますが、一般的な計算やデータ処理においては、従来のコンピュータが依然として有効です。
また、量子コンピュータの技術はまだ発展途上であり、量子ビットの数やエラー率などの制約が存在します。そのため、量子コンピュータの性能を定量的に評価するためには、さらなる研究と開発が必要です。
量子コンピュータに関連する話題は多岐にわたります。以下にいくつかの興味深い話題を挙げてみます:
これらは、量子コンピューティング分野で最も活発に研究されているトピックの一部です。 量子コンピュータ技術の発展に伴い、さらに多くの興味深い話題が出てくることが期待されます。 | [
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"text": "量子デコヒーレンスを管理するためには、量子エラーコレクションや量子エラー訂正などの手法が開発されています。これらの手法は、量子ビットの状態を保護し、外部環境との相互作用による量子情報の喪失を最小限に抑えることを目指しています。",
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"text": "量子アニーリングと量子通信は、両方とも量子力学の原理を利用して情報処理を行う技術ですが、それぞれ異なる用途とアプローチを持っています。",
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"text": "量子アニーリングは、最適化問題の解決に焦点を当てており、特定の問題の最適解を見つけることを目指します。一方、量子通信は、量子情報を効率的に伝送することを目指しており、量子ビット間のエンタングルメントや量子状態の転送を可能にします。",
"title": "量子通信との関係"
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"text": "量子通信は、量子通信や量子暗号通信などの分野で重要な役割を果たします。例えば、量子暗号通信では、量子ビットの状態を伝送することで、盗聴を防止する高度なセキュリティを提供します。また、量子ネットワークや量子インターネットの構築においても重要な技術です。",
"title": "量子通信との関係"
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"text": "一方で、量子アニーリングは、最適化問題を解決するために使用されます。例えば、複雑な問題に対する最適なスケジュールや経路を見つける、製造プロセスの最適化、金融取引の最適化などに応用されます。 両者は異なる用途を持ちながらも、量子力学の原理を活用して情報処理を行う点で共通しています。将来的には、量子技術全般の発展に伴い、量子アニーリングと量子通信が相互補完的に利用される可能性もあります。",
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"text": "観測者効果(Observer Effect)は、量子力学において観測がシステムの状態に影響を与える現象を指します。一般的には、量子系が観測されると、その状態が確定化し、特定の状態に収束します。量子コンピュータにおいて観測者効果が問題となるかどうかは、そのコンピュータの設計やアルゴリズムに依存します。",
"title": "観測者効果"
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"text": "また、量子コンピュータの量子ビットは通常、外部からの干渉やノイズに対して非常に敏感です。観測者効果は、外部環境と量子ビットの相互作用によって生じることがあります。したがって、量子コンピュータの設計や運用においては、外部環境の影響を最小限に抑えるための努力が重要です。",
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"text": "総括すると、量子コンピュータにおいても観測者効果は考慮される必要がありますが、適切な設計と制御により、これを問題とすることなく効果的な量子計算を行うことが可能です。",
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"text": "これらの手法は、量子コンピュータの性能を向上させ、信頼性や安定性を確保するために使用されます。ただし、量子エラー訂正などの手法は、エラーを完全に除去することはできず、エラー率を減らすことを目指しています。将来的に、より効率的で高性能な量子エラー訂正手法が開発されることが期待されています。",
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"text": "量子ニューラルネットワーク(Quantum Neural Network、QNN)は、量子コンピュータ上で実行されるニューラルネットワーク(NN)の一種です。従来のニューラルネットワークは、古典的なコンピュータ上で実行されますが、量子ニューラルネットワークは、量子ビットを使用して情報を表現し、量子計算の原理を活用して学習や推論を行います。",
"title": "量子ニューラルネットワークとは?"
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"text": "量子ニューラルネットワークでは、ニューラルネットワークの構造やアルゴリズムを量子コンピューティングの枠組みに適応させます。通常のニューラルネットワークと同様に、入力層、中間層、出力層から構成され、各層のニューロンは量子ビットで表現されます。また、量子演算や量子ゲート操作を使用して、学習や推論の処理を行います。",
"title": "量子ニューラルネットワークとは?"
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| 量子コンピュータは、量子力学の原理を利用して情報を処理するコンピュータのことです。従来の古典的なコンピュータは、情報を0と1のビットとして表現し、それらのビットを操作して計算を行います。しかし、量子コンピュータは量子ビット(またはqubit)と呼ばれる新しい情報の表現方法を使用します。 量子ビットは、量子力学の重ね合わせの原理に基づいて、0と1の両方の状態を同時に持つことができます。これにより、量子コンピュータは複数の計算を同時に処理することができ、従来の古典的なコンピュータよりも高速に特定の問題を解決することが可能です。また、量子もつれや量子干渉などの量子力学的現象を利用して情報処理を行います。 量子コンピュータは、特に暗号解読、材料設計、薬物発見、最適化問題などの分野で従来のコンピュータよりも優れた性能を発揮すると期待されています。ただし、量子コンピュータの開発は技術的に非常に難しいものであり、まだ実用化には時間がかかるとされています。 | {{Pathnav|メインページ|自然科学|理学|数学|理論計算機科学|frame=1}}
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[[量子コンピュータ]]( ''Quantum Computer'' )は、量子力学の原理を利用して情報を処理するコンピュータのことです。従来の古典的なコンピュータは、情報を0と1のビットとして表現し、それらのビットを操作して計算を行います。しかし、量子コンピュータは量子ビット(またはqubit)と呼ばれる新しい情報の表現方法を使用します。
量子ビットは、量子力学の重ね合わせの原理に基づいて、0と1の両方の状態を同時に持つことができます。これにより、量子コンピュータは複数の計算を同時に処理することができ、従来の古典的なコンピュータよりも高速に特定の問題を解決することが可能です。また、量子もつれや量子干渉などの量子力学的現象を利用して情報処理を行います。
量子コンピュータは、特に暗号解読、材料設計、薬物発見、最適化問題などの分野で従来のコンピュータよりも優れた性能を発揮すると期待されています。ただし、量子コンピュータの開発は技術的に非常に難しいものであり、まだ実用化には時間がかかるとされています。
==従来のコンピュータとの違い==
コンピュータと量子コンピュータの主な違いは次のとおりです。
# '''情報の表現方法:''' 通常のコンピュータは、ビット(0または1)を使用して情報を表現しますが、量子コンピュータは量子ビット(qubit)を使用して情報を表現します。量子ビットは、量子力学の原理に基づいて0と1の両方の状態を同時に持つことができます。
# '''情報の処理方法:''' 通常のコンピュータは、論理回路とアルゴリズムに基づいてビットを操作して情報処理を行います。一方、量子コンピュータは量子ゲートと量子アルゴリズムに基づいて量子ビットを操作して情報処理を行います。量子コンピュータは、量子もつれや量子干渉などの量子力学的現象を利用して情報処理を行います。
# '''処理速度と応用範囲:''' 量子コンピュータは一部の特定の問題において、通常のコンピュータよりも高速に処理を行うことができます。例えば、暗号解読、材料設計、薬物発見、最適化問題などの分野で優れた性能を発揮します。ただし、一般的な計算やデータ処理には通常のコンピュータが依然として有効です。
# '''技術的な実現:''' 通常のコンピュータは、古典的な電子回路とトランジスタを使用して構築されますが、量子コンピュータは量子ビットを制御するために量子ビットをエンタングルさせることができる物理システムを使用して構築されます。これには超伝導回路、イオントラップ、光量子コンピュータなどの異なるアプローチがあります。
簡単に言えば、通常のコンピュータは古典的な情報処理を行うのに対し、量子コンピュータは量子力学的な原理を利用して情報処理を行います。
==計算について==
量子コンピュータは、量子ビット(qubit)と呼ばれる量子力学的なシステムを使用して計算を行います。通常のコンピュータと同様に、量子コンピュータもアルゴリズムを使用して計算を実行しますが、そのアルゴリズムは量子力学の原理に基づいています。
量子コンピュータは量子ゲートと呼ばれる操作を使用して量子ビットを操作します。これらの量子ゲートは、量子ビットに特定の変換を適用し、計算を行います。量子ゲートは、量子もつれや量子干渉などの量子力学的な現象を利用して情報処理を行います。
量子アルゴリズムは、量子ビットの重ね合わせや量子もつれといった特性を活用し、複雑な計算を効率的に実行します。代表的な量子アルゴリズムには、ショアの素因数分解アルゴリズムやグローバーの探索アルゴリズムなどがあります。
量子コンピュータは量子ビットのエンタングルメントや量子干渉を制御し、これらの特性を最大限に活用して計算を行います。しかし、量子コンピュータの開発は技術的に難解であり、量子ビットのエラーコレクションやノイズの管理などの課題があります。
== 量子アニーリング ==
量子アニーリングは、量子力学の原理を利用して組み合わせ最適化問題などの難解な問題を解決するための手法です。量子アニーリングは、特定の問題の最適解を見つけるために量子ビット(qubit)という量子力学的なシステムを使用します。
具体的には、問題を表すハミルトニアンと呼ばれる量子系のエネルギー関数を定義し、量子アニーリングマシンを使用してこのハミルトニアンの基底状態(最小エネルギー状態)を見つけます。最適化問題をハミルトニアンの基底状態の探索問題として変換することができます。
アニーリングプロセスでは、量子ビットの相互作用を制御し、問題に対する最適解を見つけるために量子ビットの状態をゆっくりと変化させます。このプロセスは、量子もつれや量子干渉などの量子力学的な効果を利用して解の探索を効率化します。
量子アニーリングは、組み合わせ最適化問題、コンビナトリアル最適化問題、グラフ理論、統計学などの分野で幅広く応用されています。代表的な量子アニーリングプラットフォームには、D-Wave SystemsのD-Waveマシンなどがあります。
== 量子デコヒーレンス ==
量子デコヒーレンス(Quantum decoherence)は、量子系が環境との相互作用によって量子的特性を失う現象を指します。量子系が外部環境と相互作用すると、量子的な干渉や共存状態が失われ、古典的な振る舞いを示すようになります。
具体的には、量子デコヒーレンスは、量子系が周囲の環境(例えば、他の粒子や電磁場など)と相互作用し、その情報が環境に漏れ出すことで生じます。この相互作用によって、量子系の位相や干渉が失われ、量子状態が破壊されます。
量子デコヒーレンスは量子コンピューティングや量子通信などの量子技術の実装において重要な問題です。なぜなら、量子ビットは外部環境との相互作用に対して非常に敏感であり、量子デコヒーレンスが起こると、量子計算や量子通信の正確性や安全性が損なわれる可能性があるからです。
量子デコヒーレンスを管理するためには、量子エラーコレクションや量子エラー訂正などの手法が開発されています。これらの手法は、量子ビットの状態を保護し、外部環境との相互作用による量子情報の喪失を最小限に抑えることを目指しています。
== 量子通信との関係 ==
量子アニーリングと量子通信は、両方とも量子力学の原理を利用して情報処理を行う技術ですが、それぞれ異なる用途とアプローチを持っています。
量子アニーリングは、最適化問題の解決に焦点を当てており、特定の問題の最適解を見つけることを目指します。一方、量子通信は、量子情報を効率的に伝送することを目指しており、量子ビット間のエンタングルメントや量子状態の転送を可能にします。
量子通信は、量子通信や量子暗号通信などの分野で重要な役割を果たします。例えば、量子暗号通信では、量子ビットの状態を伝送することで、盗聴を防止する高度なセキュリティを提供します。また、量子ネットワークや量子インターネットの構築においても重要な技術です。
一方で、量子アニーリングは、最適化問題を解決するために使用されます。例えば、複雑な問題に対する最適なスケジュールや経路を見つける、製造プロセスの最適化、金融取引の最適化などに応用されます。
両者は異なる用途を持ちながらも、量子力学の原理を活用して情報処理を行う点で共通しています。将来的には、量子技術全般の発展に伴い、量子アニーリングと量子通信が相互補完的に利用される可能性もあります。
== 観測者効果 ==
観測者効果(Observer Effect)は、量子力学において観測がシステムの状態に影響を与える現象を指します。一般的には、量子系が観測されると、その状態が確定化し、特定の状態に収束します。量子コンピュータにおいて観測者効果が問題となるかどうかは、そのコンピュータの設計やアルゴリズムに依存します。
一部の量子アルゴリズムや量子計算のプロトコルでは、観測者効果を制御するための手法やバイパスが組み込まれています。これにより、不必要な観測や情報の消失を防ぎ、計算の正確性や効率性を向上させることができます。
また、量子コンピュータの量子ビットは通常、外部からの干渉やノイズに対して非常に敏感です。観測者効果は、外部環境と量子ビットの相互作用によって生じることがあります。したがって、量子コンピュータの設計や運用においては、外部環境の影響を最小限に抑えるための努力が重要です。
総括すると、量子コンピュータにおいても観測者効果は考慮される必要がありますが、適切な設計と制御により、これを問題とすることなく効果的な量子計算を行うことが可能です。
== 量子コンピュータにおけるエラーの発生原因と補正方法 ==
量子コンピュータにおけるエラーの発生原因とその補正方法は、従来のコンピュータとは異なる特性を持ちます。
主なエラーの発生原因と補正方法を以下に示します。
;エラーの発生原因:
:;量子デコヒーレンス: 量子ビットが外部環境と相互作用することにより、量子状態が失われる現象。
:;ゲートエラー: 量子ゲート操作中に起こるエラー。ゲートが期待通りに動作しない、または不正確な制御が行われる場合がある。
:;量子ビットのノイズ: 量子ビットが外部ノイズによってエラーを引き起こす。例えば、外部磁場や温度変化によるノイズ。
:;量子ビット間の相互作用: 複数の量子ビットが相互作用し、エラーを相互に影響しあう場合がある。
;エラーの補正方法:
:;量子エラー訂正: 量子エラーコレクションや量子エラー訂正と呼ばれる手法を使用して、量子ビットの状態を保護し、エラーを検出および修正する。
:;量子デコヒーレンスの管理: 量子デコヒーレンスを管理するための手法を使用して、量子ビットの状態を保護する。これには、量子エラー訂正や量子制御法などが含まれる。
:;フリューゲルミトルラー・カットシステム: 量子デコヒーレンスを最小限に抑えるためのハードウェアの設計手法。これにより、外部ノイズの影響を減らすことができる。
:;ナイトルビルト・コード: 量子エラー訂正の一種であり、量子ビット間のエラー相関を減らすための手法。
これらの手法は、量子コンピュータの性能を向上させ、信頼性や安定性を確保するために使用されます。ただし、量子エラー訂正などの手法は、エラーを完全に除去することはできず、エラー率を減らすことを目指しています。将来的に、より効率的で高性能な量子エラー訂正手法が開発されることが期待されています。
== 量子ニューラルネットワークとは? ==
量子ニューラルネットワーク(Quantum Neural Network、QNN)は、量子コンピュータ上で実行されるニューラルネットワーク(NN)の一種です。従来のニューラルネットワークは、古典的なコンピュータ上で実行されますが、量子ニューラルネットワークは、量子ビットを使用して情報を表現し、量子計算の原理を活用して学習や推論を行います。
量子ニューラルネットワークでは、ニューラルネットワークの構造やアルゴリズムを量子コンピューティングの枠組みに適応させます。通常のニューラルネットワークと同様に、入力層、中間層、出力層から構成され、各層のニューロンは量子ビットで表現されます。また、量子演算や量子ゲート操作を使用して、学習や推論の処理を行います。
量子ニューラルネットワークの応用は、量子コンピュータの性能と能力が向上するにつれて増加しています。これには、分類、回帰、クラスタリングなどの従来の機械学習タスクに加えて、量子化学計算、量子データ解析、量子画像認識などの量子特有の応用も含まれます。
量子ニューラルネットワークは、従来の古典的なニューラルネットワークと比較して、特定の問題において高速な学習や高度なパターン認識を実現する可能性があります。しかし、実際の量子ニューラルネットワークの実装には、量子ビットのエラー率や量子デコヒーレンスといった課題が存在し、これらの課題に対処するための新たな技術が必要とされています。
== 従来のコンピュータと量子コンピュータの性能は比較可能か? ==
従来のコンピュータと量子コンピュータの性能を直接比較することは難しいです。これは、両者が異なる原理に基づいて動作し、異なる種類の問題に対して異なるアプローチを取るためです。
従来のコンピュータは、バイナリビット(0または1)を使用して情報を表現し、古典的なアルゴリズムに基づいて情報処理を行います。一方、量子コンピュータは量子ビット(qubit)を使用し、量子力学の原理に基づいて情報処理を行います。
量子コンピュータは特に、量子もつれや量子干渉などの量子力学的効果を活用して、特定の問題を高速に解決することができる可能性があります。一方で、従来のコンピュータは広範な問題に対して確立されたアルゴリズムを使用しています。
性能の比較は、両者が解決しようとしている問題の種類やサイズに大きく依存します。特定の問題に対しては、量子コンピュータが従来のコンピュータよりも優れた性能を発揮する場合がありますが、一般的な計算やデータ処理においては、従来のコンピュータが依然として有効です。
また、量子コンピュータの技術はまだ発展途上であり、量子ビットの数やエラー率などの制約が存在します。そのため、量子コンピュータの性能を定量的に評価するためには、さらなる研究と開発が必要です。
== 量子コンピュータに関連する話題 ==
量子コンピュータに関連する話題は多岐にわたります。以下にいくつかの興味深い話題を挙げてみます:
# '''量子アルゴリズム:''' 量子コンピュータで実行されるアルゴリズムの開発や応用に関する話題。例えば、ショアの素因数分解アルゴリズムやグローバーの探索アルゴリズムなどがあります。
# '''量子暗号通信:''' 量子力学の原理を利用して、安全な通信を実現する量子暗号通信技術に関する話題。量子鍵配送や量子鍵分配などの技術が含まれます。
# '''量子センシングと計測:''' 量子コンピュータや量子センサを使用して、高感度な計測やセンシングを行うための技術に関する話題。例えば、量子磁気計測や量子光計測などがあります。
# '''量子マシンラーニング:''' 量子コンピュータや量子アルゴリズムを使用して、機械学習やパターン認識などのタスクを実行するための技術に関する話題。量子ニューラルネットワークや量子機械学習アルゴリズムが含まれます。
# '''量子エラー訂正:''' 量子コンピュータにおけるエラー訂正技術の開発や応用に関する話題。量子ビットのエラー率を減らし、信頼性を向上させるための技術が含まれます。
これらは、量子コンピューティング分野で最も活発に研究されているトピックの一部です。
量子コンピュータ技術の発展に伴い、さらに多くの興味深い話題が出てくることが期待されます。
==関連項目==
===[[数学]]===
*[[量子]]
*[[量子力学]]
*[[量子化学]]
*[[デコヒーレンスの本]]
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[[Category:物理学]]
[[Category:量子力学|*]]
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33,488 | 内閣府設置法第49条 | コンメンタール>コンメンタール行政組織>コンメンタール内閣府設置法
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;第49条
#内閣府には、その外局として、委員会及び庁を置くことができる。
#法律で国務大臣をもってその長に充てることと定められている前項の委員会には、特に必要がある場合においては、委員会又は庁を置くことができる。
#前二項の委員会及び庁(以下それぞれ「委員会」及び「庁」という。)の設置及び廃止は、法律で定める。
==解説==
==参照条文==
==判例==
----
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|[[コンメンタール内閣府設置法|内閣府設置法]]
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33,489 | 国家行政組織法第3条 | コンメンタール>コンメンタール行政組織>コンメンタール国家行政組織法
(行政機関の設置、廃止、任務及び所掌事務)
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| コンメンタール>コンメンタール行政組織>コンメンタール国家行政組織法 | [[コンメンタール]]>[[コンメンタール行政組織]]>[[コンメンタール国家行政組織法]]
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(行政機関の設置、廃止、任務及び所掌事務)
;第3条
#国の行政機関の組織は、この法律でこれを定めるものとする。
#行政組織のため置かれる国の行政機関は、省、委員会及び庁とし、その設置及び廃止は、別に法律の定めるところによる。
#省は、内閣の統轄の下に第5条第1項の規定により各省大臣の分担管理する行政事務及び同条第2項の規定により当該大臣が掌理する行政事務をつかさどる機関として置かれるものとし、委員会及び庁は、省に、その外局として置かれるものとする。
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==解説==
==参照条文==
----
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|
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33,491 | 量子 | 量子(りょうし、quantum)は、大きさは不明で、現れたり、消えたりする物質であり、観測するまでどこにあるかは決まってない。 | [
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| 量子(りょうし、quantum)は、大きさは不明で、現れたり、消えたりする物質であり、観測するまでどこにあるかは決まってない。 | 量子(りょうし、quantum)は、大きさは不明で、現れたり、消えたりする物質であり、観測するまでどこにあるかは決まってない。
==関連項目==
*[[数学]]
*量子
*[[量子力学]]
**[[量子コンピュータ]]
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[[Category:数学]] | null | 2022-02-22T08:04:41Z | [
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33,492 | 内閣府設置法37条 | コンメンタール>コンメンタール行政組織>コンメンタール内閣府設置法
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(設置)
;第37条
#本府に、宇宙政策委員会を置く。
#前項に定めるもののほか、本府には、第4条第3項に規定する所掌事務の範囲内で、法律又は政令の定めるところにより、重要事項に関する調査審議、不服審査その他学識経験を有する者等の合議により処理することが適当な事務をつかさどらせるための合議制の機関(次項において「審議会等」という。)を置くことができる。
#第1項に定めるもののほか、別に法律の定めるところにより内閣府に置かれる審議会等で本府に置かれるものは、次の表の上欄に掲げるものとし、それぞれ同表の下欄に掲げる法律(これらに基づく命令を含む。)の定めるところによる。
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|-
|民間資金等活用事業推進委員会||民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律
|-
|日本医療研究開発機構審議会||国立研究開発法人日本医療研究開発機構法(平成26年法律第49号)
|-
|食品安全委員会||食品安全基本法
|-
|子ども・子育て会議||子ども・子育て支援法
|-
|休眠預金等活用審議会||民間公益活動を促進するための休眠預金等に係る資金の活用に関する法律
|-
|公文書管理委員会||公文書等の管理に関する法律
|-
|障害者政策委員会||障害者基本法
|-
|原子力委員会||原子力基本法及び原子力委員会設置法(昭和30年法律第188号)
|-
|地方制度調査会||地方制度調査会設置法(昭和27年法律第310号)
|-
|選挙制度審議会||選挙制度審議会設置法(昭和36年法律第119号)
|-
|衆議院議員選挙区画定審議会||衆議院議員選挙区画定審議会設置法(平成6年法律第3号)
|-
|国会等移転審議会||国会等の移転に関する法律
|-
|公益認定等委員会||公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律(平成18年法律第49号)
|-
|再就職等監視委員会||国家公務員法
|-
|退職手当審査会||国家公務員退職手当法
|-
|新技術等効果評価委員会||産業競争力強化法
|-
|消費者委員会||消費者庁及び消費者委員会設置法
|}
==解説==
==参照条文==
==判例==
----
{{前後
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|[[コンメンタール内閣府設置法#3|第3章 組織]]<br>
[[コンメンタール内閣府設置法#3-3|第3節 本府]]
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[[category:内閣府設置法|37]] | null | 2022-02-16T13:09:47Z | [
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33,493 | 内閣府設置法54条 | コンメンタール>コンメンタール行政組織>コンメンタール内閣府設置法
(審議会等) | [
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| コンメンタール>コンメンタール行政組織>コンメンタール内閣府設置法 | [[コンメンタール]]>[[コンメンタール行政組織]]>[[コンメンタール内閣府設置法]]
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==解説==
==参照条文==
==判例==
----
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|[[コンメンタール内閣府設置法|内閣府設置法]]
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33,494 | 内閣府設置法第37条 | コンメンタール>コンメンタール行政組織>コンメンタール内閣府設置法
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(設置)
;第37条
#本府に、宇宙政策委員会を置く。
#前項に定めるもののほか、本府には、第4条第3項に規定する所掌事務の範囲内で、法律又は政令の定めるところにより、重要事項に関する調査審議、不服審査その他学識経験を有する者等の合議により処理することが適当な事務をつかさどらせるための合議制の機関(次項において「審議会等」という。)を置くことができる。
#第1項に定めるもののほか、別に法律の定めるところにより内閣府に置かれる審議会等で本府に置かれるものは、次の表の上欄に掲げるものとし、それぞれ同表の下欄に掲げる法律(これらに基づく命令を含む。)の定めるところによる。
{| class="wikitable" style="width:100%"
|-
|民間資金等活用事業推進委員会||民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律
|-
|日本医療研究開発機構審議会||国立研究開発法人日本医療研究開発機構法(平成26年法律第49号)
|-
|食品安全委員会||食品安全基本法
|-
|子ども・子育て会議||子ども・子育て支援法
|-
|休眠預金等活用審議会||民間公益活動を促進するための休眠預金等に係る資金の活用に関する法律
|-
|公文書管理委員会||公文書等の管理に関する法律
|-
|障害者政策委員会||障害者基本法
|-
|原子力委員会||原子力基本法及び原子力委員会設置法(昭和30年法律第188号)
|-
|地方制度調査会||地方制度調査会設置法(昭和27年法律第310号)
|-
|選挙制度審議会||選挙制度審議会設置法(昭和36年法律第119号)
|-
|衆議院議員選挙区画定審議会||衆議院議員選挙区画定審議会設置法(平成6年法律第3号)
|-
|国会等移転審議会||国会等の移転に関する法律
|-
|公益認定等委員会||公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律(平成18年法律第49号)
|-
|再就職等監視委員会||国家公務員法
|-
|退職手当審査会||国家公務員退職手当法
|-
|新技術等効果評価委員会||産業競争力強化法
|-
|消費者委員会||消費者庁及び消費者委員会設置法
|}
==解説==
==参照条文==
==判例==
----
{{前後
|[[コンメンタール内閣府設置法|内閣府設置法]]
|[[コンメンタール内閣府設置法#3|第3章 組織]]<br>
[[コンメンタール内閣府設置法#3-3|第3節 本府]]
|[[内閣府設置法第36条|第36条]]<br>(政令への委任)
|[[内閣府設置法第38条|第38条]]<br>(国民生活審議会)
}}
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33,495 | 内閣府設置法第54条 | コンメンタール>コンメンタール行政組織>コンメンタール内閣府設置法
(審議会等) | [
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| コンメンタール>コンメンタール行政組織>コンメンタール内閣府設置法 | [[コンメンタール]]>[[コンメンタール行政組織]]>[[コンメンタール内閣府設置法]]
==条文==
(審議会等)
;第54条
:委員会及び庁には、法律の定める所掌事務の範囲内で、法律又は政令の定めるところにより、重要事項に関する調査審議、不服審査その他学識経験を有する者等の合議により処理することが適当な事務をつかさどらせるための合議制の機関を置くことができる。
==解説==
==参照条文==
==判例==
----
{{前後
|[[コンメンタール内閣府設置法|内閣府設置法]]
|[[コンメンタール内閣府設置法#3|第3章 組織]]<br>
[[コンメンタール内閣府設置法#3-5|第5節 委員会及び庁]]
|[[内閣府設置法第53条|第53条]]<br>(庁の内部部局)
|[[内閣府設置法第55条|第55条]]<br>(施設等機関)
}}
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[[category:内閣府設置法|54]] | null | 2022-02-16T13:13:09Z | [
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33,496 | 国家行政組織法第8条 | コンメンタール>コンメンタール行政組織>コンメンタール国家行政組織法
(審議会等)
| [
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"title": "解説"
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| コンメンタール>コンメンタール行政組織>コンメンタール国家行政組織法 | [[コンメンタール]]>[[コンメンタール行政組織]]>[[コンメンタール国家行政組織法]]
==条文==
(審議会等)
;第8条
:[[国家行政組織法第3条|第3条]]の国の行政機関には、法律の定める所掌事務の範囲内で、法律又は政令の定めるところにより、重要事項に関する調査審議、不服審査その他学識経験を有する者等の合議により処理することが適当な事務をつかさどらせるための合議制の機関を置くことができる。
==解説==
==参照条文==
----
{{前後
|[[コンメンタール国家行政組織法|国家行政組織法]]
|
|[[国家行政組織法第7条|第7条]]<br>(内部部局)
|[[国家行政組織法第8条の2|第8条の2]]<br>(施設等機関)
}}
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[[category:国家行政組織法|8]] | null | 2022-02-16T13:15:42Z | [
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| https://ja.wikibooks.org/wiki/%E5%9B%BD%E5%AE%B6%E8%A1%8C%E6%94%BF%E7%B5%84%E7%B9%94%E6%B3%95%E7%AC%AC8%E6%9D%A1 |
33,497 | 地方自治法第138条の4 | 法学>行政法>コンメンタール地方自治法 | [
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}
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| 法学>行政法>コンメンタール地方自治法 | [[法学]]>[[行政法]]>[[コンメンタール地方自治法]]
==条文==
;第138条の4
#普通地方公共団体にその執行機関として普通地方公共団体の長の外、法律の定めるところにより、委員会又は委員を置く。
#普通地方公共団体の委員会は、法律の定めるところにより、法令又は普通地方公共団体の条例若しくは規則に違反しない限りにおいて、その権限に属する事務に関し、規則その他の規程を定めることができる。
#普通地方公共団体は、法律又は条例の定めるところにより、執行機関の附属機関として自治紛争処理委員、審査会、審議会、調査会その他の調停、審査、諮問又は調査のための機関を置くことができる。ただし、政令で定める執行機関については、この限りでない。
==解説==
{{wikipedia|行政委員会#地方公共団体に設置される行政委員会}}
:地方公共団体における行政委員会について定める。
:行政委員会とは、地方公共団体の一般行政部門に属する合議制の形態をとる、法律によって定められた行政機関の一つであり、政治的中立性を確保する観点から、職権行使の上で普通地方公共団体の長(首長)の指揮監督を受けず、首長から独立した形で特定の行政権を行使する地位が認められている。
:'''行政委員会の例'''(括弧内は設立根拠法令)
::;普通地方公共団体に必置
:::*[[w:教育委員会|教育委員会]]([[地方教育行政の組織及び運営に関する法律第2条]])
:::*[[w:選挙管理委員会|選挙管理委員会]]([[地方自治法第181条]])
:::*[[w:人事委員会|人事委員会]]又は[[w:公平委員会|公平委員会]]([[地方公務員法]]第7条から第12条まで)
:::*[[w:監査委員|監査委員]]
::;普通地方公共団体に必置の委員会のほか、都道府県に必置
:::*[[w:公安委員会|公安委員会]]([[警察法第38条]])
:::*[[w:都道府県労働委員会|都道府県労働委員会]]([[労働組合法第19条の12]])
:::*[[w:収用委員会|収用委員会]]([[土地収用法第51条]])
:::*[[w:漁業調整委員会#海区漁業調整委員会|海区漁業調整委員会]](内陸県を除く)
:::*[[w:内水面漁場管理委員会|内水面漁場管理委員会]]
::;普通地方公共団体に必置の委員会のほか、市(区)町村に設置
:::*[[w:農業委員会|農業委員会]]([[農業委員会等に関する法律]])
:::*[[w:固定資産評価審査委員会|固定資産評価審査委員会]]([[地方税法第423条]])
:行政的機能のほかに、規則制定等の準立法的機能、争訴の判断等の準司法的機能を有する委員会も存在する。規則等制定については、首長(地方自治法第15条)と異なり条例及び首長の定める規則の制限の下にある。
==関連条文==
*[[地方自治法第180条の7]]
==判例==
----
{{前後
|[[コンメンタール地方自治法|地方自治法]]
|[[コンメンタール地方自治法#2|第2編 普通地方公共団体]]<br>
[[コンメンタール地方自治法#2-7|第7章 執行機関]]<br>
[[コンメンタール地方自治法#2-7-1|第1節 通則]]<br>
|[[地方自治法第138条の3]]<br>
|[[地方自治法第139条]]<br>
}}
{{stub|law}}
[[category:地方自治法|138の4]] | 2022-02-16T13:19:17Z | 2024-03-23T19:18:41Z | [
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]
| https://ja.wikibooks.org/wiki/%E5%9C%B0%E6%96%B9%E8%87%AA%E6%B2%BB%E6%B3%95%E7%AC%AC138%E6%9D%A1%E3%81%AE4 |
33,498 | モールス信号 | ここではモールス信号の概要とその使い方を説明します。詳しくは下を見てください
モールス信号とは、モールス符号を用いた通信手段のことで、短点(・)と長点(ー)を使う。
1837年に米国の発明家サミュエル・フィンレイ・ブリース・モールスが考案したのがはじまり。 その後改良に改良を重ね、日本語仮名版が1855年に完成。だがこれは現行のものではなく、その後も1869年に子安峻が考案したものの、これも現行のものではない。
それでは現行のものは何かというと、1873年の吉田正秀と寺崎遜が考案したものがもとになっている。
日本語のモールス信号はあまり知られていないので「・・・/ーーー/・・・(SOS)」だけでも覚えておけばいい。 | [
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"text": "ここではモールス信号の概要とその使い方を説明します。詳しくは下を見てください",
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"text": "モールス信号とは、モールス符号を用いた通信手段のことで、短点(・)と長点(ー)を使う。",
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"text": "1837年に米国の発明家サミュエル・フィンレイ・ブリース・モールスが考案したのがはじまり。 その後改良に改良を重ね、日本語仮名版が1855年に完成。だがこれは現行のものではなく、その後も1869年に子安峻が考案したものの、これも現行のものではない。",
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"title": "モールス信号の基本情報"
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| ここではモールス信号の概要とその使い方を説明します。詳しくは下を見てください | {{スタブ}}
ここではモールス信号の概要とその使い方を説明します。詳しくは下を見てください
==モールス信号の基本情報==
===モールス信号とは===
モールス信号とは、モールス符号を用いた通信手段のことで、短点(・)と長点(ー)を使う。<ref group="注">短点は「トン」、長点は「ツー」と言われることがある</ref>
===歴史===
1837年に米国の発明家サミュエル・フィンレイ・ブリース・モールスが考案したのがはじまり。
その後改良に改良を重ね、日本語仮名版が1855年に完成。だがこれは現行のものではなく、その後も1869年に子安峻が考案したものの、これも現行のものではない。
それでは現行のものは何かというと、1873年の吉田正秀と寺崎遜が考案したものがもとになっている。
==モールス信号==
===アルファベット===
{| class="wikitable" style="background:white"
!文字
!符号
!信号音
!文字
!符号
!信号音
|-
|A
|・-
|{{Audio|Morse-A.ogg|Aの符号|help=no}}
|N
|-・
|{{Audio|Morse-N.ogg|Nの符号|help=no}}
|-
|B
|-・・・
|{{Audio|Morse-B.ogg|Bの符号|help=no}}
|O
|---
|{{Audio|Morse-O.ogg|Oの符号|help=no}}
|-
|C
|-・-・
|{{Audio|Morse-C.ogg|Cの符号|help=no}}
|P
|・--・
|{{Audio|Morse-P.ogg|Pの符号|help=no}}
|-
|D
|-・・
|{{Audio|Morse-D.ogg|Dの符号|help=no}}
|Q
|--・-
|{{Audio|Morse-Q.ogg|Qの符号|help=no}}
|-
|E
|・
|{{Audio|Morse-E.ogg|Eの符号|help=no}}
|R
|・-・
|{{Audio|Morse-R.ogg|Rの符号|help=no}}
|-
|F
|・・-・
|{{Audio|Morse-F.ogg|Fの符号|help=no}}
|S
|・・・
|{{Audio|Morse-S.ogg|Sの符号|help=no}}
|-
|G
|--・
|{{Audio|Morse-G.ogg|Gの符号|help=no}}
|T
|-
|{{Audio|Morse-T.ogg|Tの符号|help=no}}
|-
|H
|・・・・
|{{Audio|Morse-H.ogg|Hの符号|help=no}}
|U
|・・-
|{{Audio|Morse-U.ogg|Uの符号|help=no}}
|-
|I
|・・
|{{Audio|Morse-I.ogg|Iの符号|help=no}}
|V
|・・・-
|{{Audio|Morse-V.ogg|Vの符号|help=no}}
|-
|J
|・---
|{{Audio|Morse-J.ogg|Jの符号|help=no}}
|W
|・--
|{{Audio|Morse-W.ogg|Wの符号|help=no}}
|-
|K
|-・-
|{{Audio|Morse-K.ogg|Kの符号|help=no}}
|X
|-・・-
|{{Audio|Morse-X.ogg|Xの符号|help=no}}
|-
|L
|・-・・
|{{Audio|Morse-L.ogg|Lの符号|help=no}}
|Y
|-・--
|{{Audio|Morse-Y.ogg|Yの符号|help=no}}
|-
|M
|--
|{{Audio|Morse-M.ogg|Mの符号|help=no}}
|Z
|--・・
|{{Audio|Morse-Z.ogg|Zの符号|help=no}}
|}
日本語のモールス信号はあまり知られていないので「・・・/ーーー/・・・(SOS)」だけでも覚えておけばいい。
===数字===
{| class="wikitable" style="background:white"
! 文字
! 符号
! 信号音
|-
| 1
| ・----
| <!-- {{Audio|1 number morse code.ogg|1の符号|help=no}} : 1 ではない -->
|-
| 2
| ・・---
| {{Audio|2 number morse code.ogg|2の符号|help=no}}
|-
| 3
| ・・・--
| {{Audio|3 number morse code.ogg|3の符号|help=no}}
|-
| 4
| ・・・・-
| <!-- {{Audio|4 number morse code.ogg|4の符号|help=no}} : 5 になっている -->
|-
| 5
| ・・・・・
| <!-- {{Audio|5 number morse code.ogg|5の符号|help=no}} : これは H -->
|-
| 6
| -・・・・
| <!-- {{Audio|6 number morse code.ogg|6の符号|help=no}} : これは B -->
|-
| 7
| --・・・
| {{Audio|7 number morse code.ogg|7の符号|help=no}}
|-
| 8
| ---・・
| {{Audio|8 number morse code.ogg|8の符号|help=no}}
|-
| 9
| ----・
| <!-- {{Audio|9 number morse code.ogg|9の符号|help=no}} : 9 になっていない -->
|-
| 0
| -----
| <!-- {{Audio|0 number morse code.ogg|0の符号|help=no}} : 9 のようになっている -->
|}
===日本語仮名===
{| class="wikitable" style="background:white"
! 文字
! 符号
! 文字
! 符号
|-
| イ
| ・-
| ノ
| ・・--
|-
| ロ
| ・-・-
| オ
| ・-・・・
|-
| ハ
| -・・・
| ク
| ・・・-
|-
| [[に|ニ]]
| -・-・
| ヤ
| ・--
|-
| ホ
| -・・
| マ
| -・・-
|-
| ヘ
| ・
| ケ
| -・--
|-
| ト
| ・・-・・
| フ
| --・・
|-
| チ
| ・・-・
| コ
| ----
|-
| リ
| --・
| エ
| -・---
|-
| ヌ
| ・・・・
| テ
| ・-・--
|-
| ル
| -・--・
| ア
| --・--
|-
| ヲ
| ・---
| サ
| -・-・-
|-
| ワ
| -・-
| キ
| -・-・・
|-
| カ
| ・-・・
| ユ
| -・・--
|-
| ヨ
| --
| メ
| -・・・-
|-
| タ
| -・
| ミ
| ・・-・-
|-
| レ
| ---
| シ
| --・-・
|-
| ソ
| ---・
| ヱ
| ・--・・
|-
| ツ
| ・--・
| ヒ
| --・・-
|-
| ネ
| --・-
| モ
| -・・-・
|-
| ナ
| ・-・
| セ
| ・---・
|-
| ラ
| ・・・
| ス
| ---・-
|-
| ム
| -
| ン
| ・-・-・
|-
| ウ
| ・・-
| [[゛]]濁点
| ・・
|-
| ヰ
| ・-・・-
| [[゜]]半濁点
| ・・--・
|}
==注釈==
<references group="注"/> | null | 2022-08-27T05:54:14Z | [
"テンプレート:スタブ",
"テンプレート:Audio"
]
| https://ja.wikibooks.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%B9%E4%BF%A1%E5%8F%B7 |
33,500 | 大学受験英語 英単語/機能語・機能型単語一覧 | 言語は、一般的に品詞(言語学では『語類』と言います)レベルで、ある内容を指し示す語『内容語(content word)』と、文章において内容語の関係を示す『機能語(function word)』に分けられます。日本語においては前者は『自立語』と言って体言・用言、後者は『付属語』と言って助詞・助動詞の類と理解できると思います。
英語の場合、一般には9品詞に分けられますが、これら、9品詞を「内容語」「機能語」に分類すると、大まかには以下のとおりとなります。
機能語は内容語と異なり個々の意味ではなく、文章において内容語に対してどのような関係を形作るかに注意してください。
the05, an05, any05,some05, a05, Mr.05, same05, Mrs.05, Miss05, ex-10,non10,Prof.50
of05, to05, in05, with05, for05, on05, at05, by05, from05, into05, than05, about05, upon05, like05, before05, after05, without05, through05, under05, while05, against05, though05, between05, among05, within05, above05, along05, during05, behind05, beyond05, toward10, below10, unto10, beneath10, besides15, amid25, amidst35
and05, as05, or05, but05, if05, because05, nor05, till05, since05, until05, unless10, 'cause80, although10
would05, will05, could05, may05, can05, should05, must05, shall05, might05
cannot05ain't15, shan't50
able05, ought05, apt25
I05, he05, his05, it05, you05, her05, him05, she05, they05, my05, me05, one05, their05, that05, this05, all05, we05, them05, your05, other05, our05, its05, us05, these05, own05, those05, himself05, nothing05, another05, each05, both05, something05, myself05, themselves05, others05, thou05, herself05, anything05, thy05, thee05, everything05, ye05, none05, mine10, former10, instead10, somewhat10, ourselves10, ones10, yours15, everybody20, anybody20, hers20, ours25, somebody25, someone30, oneself65
which05, who05, what05, whom05, whose05, whatever10, whatsoever25, whoever50 | [
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"text": "言語は、一般的に品詞(言語学では『語類』と言います)レベルで、ある内容を指し示す語『内容語(content word)』と、文章において内容語の関係を示す『機能語(function word)』に分けられます。日本語においては前者は『自立語』と言って体言・用言、後者は『付属語』と言って助詞・助動詞の類と理解できると思います。",
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"text": "機能語は内容語と異なり個々の意味ではなく、文章において内容語に対してどのような関係を形作るかに注意してください。",
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"text": "cannot05ain't15, shan't50",
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"text": "able05, ought05, apt25",
"title": ""
},
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"text": "I05, he05, his05, it05, you05, her05, him05, she05, they05, my05, me05, one05, their05, that05, this05, all05, we05, them05, your05, other05, our05, its05, us05, these05, own05, those05, himself05, nothing05, another05, each05, both05, something05, myself05, themselves05, others05, thou05, herself05, anything05, thy05, thee05, everything05, ye05, none05, mine10, former10, instead10, somewhat10, ourselves10, ones10, yours15, everybody20, anybody20, hers20, ours25, somebody25, someone30, oneself65",
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"text": "which05, who05, what05, whom05, whose05, whatever10, whatsoever25, whoever50",
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]
| null | === 『機能語』・『機能型単語』とは ===
言語は、一般的に品詞(言語学では『[[w:語類|語類]]』と言います)レベルで、ある内容を指し示す語『内容語(content word)』と、文章において内容語の関係を示す『機能語(function word)』に分けられます。日本語においては前者は『自立語』と言って体言・用言、後者は『付属語』と言って助詞・助動詞の類と理解できると思います。
英語の場合、一般には9品詞に分けられますが、これら、9品詞を「内容語」「機能語」に分類すると、大まかには以下のとおりとなります。
;内容語
:名詞、動詞、形容詞、副詞
::ただし副詞に関しては、文章における機能語的な用法を持つものもあります。
;機能語
:冠詞(限定詞)、前置詞、接続詞、助動詞、代名詞
機能語は内容語と異なり個々の意味ではなく、文章において内容語に対してどのような関係を形作るかに注意してください。
=== 機能語・機能型単語一覧 ===
==== 冠詞・限定詞 ====
{{wikt2|the|05}}, {{wikt2|an|05}}, {{wikt2|any|05}},{{wikt2|some|05}}, {{wikt2|a|05}}, {{wikt2|Mr.|05}}, {{wikt2|same|05}}, {{wikt2|Mrs.|05}}, {{wikt2|Miss|05}}, {{wikt2|ex-|10}},{{wikt2|non|10}},{{wikt2|Prof.|50}}
==== 前置詞・接続詞 ====
{{wikt2|of|05}}, {{wikt2|to|05}}, {{wikt2|in|05}}, {{wikt2|with|05}}, {{wikt2|for|05}}, {{wikt2|on|05}}, {{wikt2|at|05}}, {{wikt2|by|05}}, {{wikt2|from|05}}, {{wikt2|into|05}}, {{wikt2|than|05}}, {{wikt2|about|05}}, {{wikt2|upon|05}}, {{wikt2|like|05}}, {{wikt2|before|05}}, {{wikt2|after|05}}, {{wikt2|without|05}}, {{wikt2|through|05}}, {{wikt2|under|05}}, {{wikt2|while|05}}, {{wikt2|against|05}}, {{wikt2|though|05}}, {{wikt2|between|05}}, {{wikt2|among|05}}, {{wikt2|within|05}}, {{wikt2|above|05}}, {{wikt2|along|05}}, {{wikt2|during|05}}, {{wikt2|behind|05}}, {{wikt2|beyond|05}}, {{wikt2|toward|10}}, {{wikt2|below|10}}, {{wikt2|unto|10}}, {{wikt2|beneath|10}}, {{wikt2|besides|15}}, {{wikt2|amid|25}}, {{wikt2|amidst|35}}
=====接続詞=====
{{wikt2|and|05}}, {{wikt2|as|05}}, {{wikt2|or|05}}, {{wikt2|but|05}}, {{wikt2|if|05}}, {{wikt2|because|05}}, {{wikt2|nor|05}}, {{wikt2|till|05}}, {{wikt2|since|05}}, {{wikt2|until|05}}, {{wikt2|unless|10}}, {{wikt2|'cause|80}}, {{wikt2|although|10}}
==== 助動詞 ====
{{wikt2|would|05}}, {{wikt2|will|05}}, {{wikt2|could|05}}, {{wikt2|may|05}}, {{wikt2|can|05}}, {{wikt2|should|05}}, {{wikt2|must|05}}, {{wikt2|shall|05}}, {{wikt2|might|05}}
;否定形の縮約
{{wikt2|cannot|05}}{{wikt2|ain't|15}}, {{wikt2|shan't|50}}
===== be XXXX to の形のもの =====
{{wikt2|able|05}}, {{wikt2|ought|05}}, {{wikt2|apt|25}}
==== 代名詞 ====
{{wikt2|I|05}}, {{wikt2|he|05}}, {{wikt2|his|05}}, {{wikt2|it|05}}, {{wikt2|you|05}}, {{wikt2|her|05}}, {{wikt2|him|05}}, {{wikt2|she|05}}, {{wikt2|they|05}}, {{wikt2|my|05}}, {{wikt2|me|05}}, {{wikt2|one|05}}, {{wikt2|their|05}}, {{wikt2|that|05}}, {{wikt2|this|05}}, {{wikt2|all|05}}, {{wikt2|we|05}}, {{wikt2|them|05}}, {{wikt2|your|05}}, {{wikt2|other|05}}, {{wikt2|our|05}}, {{wikt2|its|05}}, {{wikt2|us|05}}, {{wikt2|these|05}}, {{wikt2|own|05}}, {{wikt2|those|05}}, {{wikt2|himself|05}}, {{wikt2|nothing|05}}, {{wikt2|another|05}}, {{wikt2|each|05}}, {{wikt2|both|05}}, {{wikt2|something|05}}, {{wikt2|myself|05}}, {{wikt2|themselves|05}}, {{wikt2|others|05}}, {{wikt2|thou|05}}, {{wikt2|herself|05}}, {{wikt2|anything|05}}, {{wikt2|thy|05}}, {{wikt2|thee|05}}, {{wikt2|everything|05}}, {{wikt2|ye|05}}, {{wikt2|none|05}}, {{wikt2|mine|10}}, {{wikt2|former|10}}, {{wikt2|instead|10}}, {{wikt2|somewhat|10}}, {{wikt2|ourselves|10}}, {{wikt2|ones|10}}, {{wikt2|yours|15}}, {{wikt2|everybody|20}}, {{wikt2|anybody|20}}, {{wikt2|hers|20}}, {{wikt2|ours|25}}, {{wikt2|somebody|25}}, {{wikt2|someone|30}}, {{wikt2|oneself|65}}
=====疑問代名詞・関係代名詞=====
{{wikt2|which|05}}, {{wikt2|who|05}}, {{wikt2|what|05}}, {{wikt2|whom|05}}, {{wikt2|whose|05}}, {{wikt2|whatever|10}}, {{wikt2|whatsoever|25}}, {{wikt2|whoever|50}}
=== 機能型副詞一覧 ===
#程度副詞
#:very, much, some, a little, barely, hardly, rarely, little, not, only
#頻度副詞
#:always, often, sometimes, seldom, rarely, never
#方向副詞
#:out, in, up, off, down, away, back
#指示副詞
#:here, there, now, then, thus
#疑問・関係副詞
#:where, when, why, how
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[[Category:大学入試|えいこ]]
[[Category:英語|大えいこえいたんこきのうこ]] | null | 2022-02-18T04:17:57Z | [
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| https://ja.wikibooks.org/wiki/%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E5%8F%97%E9%A8%93%E8%8B%B1%E8%AA%9E_%E8%8B%B1%E5%8D%98%E8%AA%9E/%E6%A9%9F%E8%83%BD%E8%AA%9E%E3%83%BB%E6%A9%9F%E8%83%BD%E5%9E%8B%E5%8D%98%E8%AA%9E%E4%B8%80%E8%A6%A7 |
33,508 | 架空世界の作り方/言語を作る | 短期間で言語を作りたいときは、すでにある言語を作り変えるのがおすすめです。
「架空世界の言語」といっても全くのゼロから言語を作るのは大変に困難です。そのため、最初はすでに知っている言語を利用していきましょう。
知っている単語を言葉遊びの要領で作り変えると、それっぽい言葉になります。
細かい説明はウィキペディアのw:アナグラムの記事を読んでください。要は、単語の音の順序を入れ替えることで別の単語を作ることです。
例:いぬ→INU→NIU→ニウ
言葉をずらす暗号方式です(細かい説明はw:シーザー暗号を読んでください)。ただ、日本語の音は促音や撥音をのぞけば、母音をともなうのが普通ですので、アナグラムのようにローマ字を使うよりもカナを利用した方がよいでしょう。
例:ことり→3字シフト→スヌロ
創作として本格的に言語を作りたいときは、文法や単語などを一から作るのがおすすめです。
w:指輪物語のw:エルフ語のように、作品のために言語を作り上げた事例もいくつかあります。 また、『人工言語アルカ』のように、言語の制作自体をメインにしている作品もあります。
まずは言語の構造を決めます。w:表音文字を使うのか、w:表語文字を使うのかや、w:音節の構造をどうするかなどです。 | [
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== 入門編 ==
短期間で言語を作りたいときは、すでにある言語を作り変えるのがおすすめです。
=== 知っている言語を使いましょう ===
「架空世界の言語」といっても全くのゼロから言語を作るのは大変に困難です。そのため、最初はすでに知っている言語を利用していきましょう。
=== 知っている単語を加工しよう ===
知っている単語を言葉遊びの要領で作り変えると、それっぽい言葉になります。
==== アナグラム ====
細かい説明はウィキペディアの[[w:アナグラム]]の記事を読んでください。要は、単語の音の順序を入れ替えることで別の単語を作ることです。
例:いぬ→INU→NIU→ニウ
==== シーザー暗号 ====
言葉をずらす暗号方式です(細かい説明は[[w:シーザー暗号]]を読んでください)。ただ、日本語の音は促音や撥音をのぞけば、母音をともなうのが普通ですので、アナグラムのようにローマ字を使うよりもカナを利用した方がよいでしょう。
例:ことり→3字シフト→スヌロ
== 本格的に言語を作る ==
創作として本格的に言語を作りたいときは、文法や単語などを一から作るのがおすすめです。
[[w:指輪物語]]の[[w:エルフ語]]のように、作品のために言語を作り上げた事例もいくつかあります。
また、『人工言語アルカ』のように、言語の制作自体をメインにしている作品もあります。
=== 構造を決める ===
まずは言語の構造を決めます。[[w:表音文字]]を使うのか、[[w:表語文字]]を使うのかや、[[w:音節]]の構造をどうするかなどです。
=== 音素を決める ===
=== 文字を作る ===
=== 単語を作る ===
=== 文法を作る ===
== 参照したい文献 ==
*[[w:1984年 (小説)|1984年(ジョージ・オーウェル著)]]
:ディストピア小説の金字塔です。架空の言語を作るときに、[[w:ニュースピーク|ニュースピーク]]や[[w:ダブルスピーク|ダブルスピーク]]の作り方や構造が参考になるでしょう。
*[http://conlinguistics.org/create/ 人工言語の作り方](外部リンク)
:人工言語の作り方について詳しく解説しています。 | null | 2022-05-21T23:53:12Z | [
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| https://ja.wikibooks.org/wiki/%E6%9E%B6%E7%A9%BA%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E4%BD%9C%E3%82%8A%E6%96%B9/%E8%A8%80%E8%AA%9E%E3%82%92%E4%BD%9C%E3%82%8B |
33,629 | ドイツ語/初級/第0課 | <はじめに | >第1課
--- | [
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| <はじめに | >第1課 --- | [[ドイツ語/初級/はじめに|<はじめに]] | [[ドイツ語/初級/第1課|>第1課]]
Thomas: Hallo.
Takashi: Hallo.
Thomas: Wie geht's?
Takashi: Gut. Und dir?
Thomas: Gut.
Thomas: Wie heißt du?
Takashi: Ich heiße Takashi. Und du?
Thomas: Takashi, freut mich. Ich bin Thomas.
Takashi: Thomas, freu mich.
---
Thomas: Hallo. (こんにちは)
Takashi: Hallo. (こんにちは)
Thomas: Wie geht's? (お元気ですか?)
Takashi: Gut. Und dir? (元気です。きみは?)
Thomas: Gut. (元気です)
Thomas: Wie heißt du? (お名前は、なんと言いますか?)
Takashi: Ich heiße Takashi. Und du? (たかはしです。きみは?)
Thomas: Takashi, freut mich. Ich bin Thomas. (たかはしさんですね。よろしくお願いします。私は、トーマスです。)
Takashi: Thomas, freu mich.(トーマスさんですね。よろしくお願いします。)
Thomas: Auf Wiedersehen. (それでは、またね)
Takashi: Auf Wiedersehen. (それでは、またね)
[[カテゴリ:ドイツ語 初級]] | null | 2022-11-20T06:15:49Z | []
| https://ja.wikibooks.org/wiki/%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E8%AA%9E/%E5%88%9D%E7%B4%9A/%E7%AC%AC0%E8%AA%B2 |
33,662 | 著作権保護期間/ミステリ作家の事例 | おもな作曲家とその著作権の状態をソータブルな表にまとめました。
| | | style="font-size:9pt;"| style="font-size:9pt;"| style="font-size:8pt;"| style="font-size:8pt;"| | style="font-size:8pt;"| style="font-size:9pt;"|
日本 アメリカ イギリス フランス -->
「シャーロック・ホームズシリーズ」などで知られるアーサー・コナン・ドイルは、2022年の時点で没後90年を過ぎていますが、ホームズ・シリーズを含めて一部の作品が著作権保護対象になっています。
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"title": "おもな作曲家の一覧"
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"title": "おもな作曲家の一覧"
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"title": "おもな作曲家の一覧"
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"text": "「シャーロック・ホームズシリーズ」などで知られるアーサー・コナン・ドイルは、2022年の時点で没後90年を過ぎていますが、ホームズ・シリーズを含めて一部の作品が著作権保護対象になっています。",
"title": "著作権の事例"
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"title": "関連記事"
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| null | <!--【2022年3月6日起稿】-->
<div style="text-align:center">
{|
|-
| rowspan="2" |[[画像:Red copyright.svg|100px]]
| rowspan="2" style="vertical-align:top;" |[[画像:Mystery January 1934.jpg|300px|]]
| style="vertical-align:top;" |[[画像:Edgar Allen Poe 1898.jpg|150px]]<br>[[w:エドガー・アラン・ポー|E.A. ポー]]
| style="vertical-align:top;" |[[画像:Portrait of Arthur Conan Doyle.jpg|150px]]<hr>[[w:アーサー・コナン・ドイル|A.コナン・ドイル]]
| rowspan="2" |[[画像:WpTuto public.png|100px]]
| rowspan="2" |[[画像:PD-icon-green.svg|100px]]
|-
| style="vertical-align:top;" |[[画像:Agatha Christie.png|150px]]<br>[[w:アガサ・クリスティ|A.クリスティ]]
| style="vertical-align:top;" |[[画像:Ellery Queen NYWTS.jpg|130px]]<br>[[w:エラリー・クイーン|E.クイーン]]
|-
| colspan="6" style="font-size:10pt;" |
|}
</div>
== おもな作曲家の一覧 ==
おもな作曲家とその著作権の状態をソータブルな表にまとめました。
:[[画像:Red copyright.svg|25px]] は、著作権が切れていないことを示します(最終更新時={{REVISIONYEAR}}年{{REVISIONMONTH1}}月{{REVISIONDAY}}日現在)。
:[[画像:WpTuto public.png|25px]] は、没後70年が満了していることを示します。
:[[画像:Copyright-problem.svg|25px]] は、一部の作品に著作権保護が残っていて注意を要することを示します。
:[[画像:PD-icon-green.svg|25px]] は、没後100年を過ぎて、著作権が完全に切れていることを示します。
:[[画像:Wikisource-logo.svg|25px]] は、[[s:en:Category:Mystery authors|Wikisource]] へのリンクを示します。
:[[画像:Commons-icon.svg|25px]] は、[[c:Category:Mystery writers|Wikimedia Commons]] へのリンクを示します。
{| class="wikitable sortable"
|-
!
!生年
!没年
!没した国
!著作権<br>保護期間
!日本語<br>表記
!英語<br>表記
![[画像:Wikisource-logo.svg|25px]]
![[画像:Commons-icon.svg|25px]]
! style="width:21em;" |コメント
|- style="font-size:11pt;" <!--【西村京太郎】-->
|<!--版権-->[[画像:Red copyright.svg|30px]]
|<!--生年-->1930
|<!--没年-->2022<!--2022年3月3日-->
|<!--国旗--> style="font-size:9pt;"|[[画像:Flag of Japan.svg|border|25px]][[w:日本|日本]]
|<!--保護--> style="font-size:9pt;"|2092年末
!<!--日語-->[[w:西村京太郎|西村京太郎]]
|<!--英語--> style="font-size:8pt;"|[[w:en:Kyotaro Nishimura|Nishimura]]
|<!--ソース--> style="font-size:9pt;"|(なし)
|<!--コモンズ --> style="font-size:9pt;"|(なし)
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|日本の推理小説のベストセラー作家。[[w:十津川省三|十津川警部]]もの、<br>トラベルなど、600冊を超える作品がある<ref>[https://kotobank.jp/word/%E8%A5%BF%E6%9D%91%E4%BA%AC%E5%A4%AA%E9%83%8E-591732 西村京太郎とは - コトバンク]</ref>。
|- style="font-size:11pt;" <!--【F・W・クロフツ】-->
|<!--版権-->[[画像:Red copyright.svg|30px]]
|<!--生年-->1879
|<!--没年-->1957
|<!--国旗--> style="font-size:9pt;"|[[画像:Flag of the United Kingdom.svg|border|25px]]<br>[[w:グレートブリテン及びアイルランド連合王国|イギリス]]
|<!--保護--> style="font-size:9pt;"|2027年末 <!--[[画像:OCOK-NextCloud.png|20px]]-->
!<!--日語-->[[w:F・W・クロフツ|クロフツ]]
|<!--英語--> style="font-size:8pt;"|[[w:en:Freeman Wills Crofts|Crofts]]
|<!--ソース--> style="font-size:8pt;"|[[s:en:Author:Freeman Wills Crofts|Crofts]]
|<!--コモンズ --> style="font-size:8pt;"| <!--[[c:|]]-->
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|アイルランド出身のイギリスの推理作家。鉄道技師だったが、病気療養中の40歳で書き上げた『樽(たる)』が高い評価を得て、以後30作もの探偵小説を著した。彼が創作した名探偵はホームズのような超人ではなく'''フレンチ警部'''([[w:en:Inspector French|Inspector French]])のように地道な捜査で事件を解決する。<br>代表作は『[[w:樽 (推理小説)|樽]]』([[s:en:The Cask|The Cask]])、『[[w:クロイドン発12時30分|クロイドン発12時30分]]』『フレンチ警部最後の事件』など<ref>[https://kotobank.jp/word/%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%95%E3%83%84-58106 クロフツ(くろふつ)とは? - コトバンク]</ref>。
|- style="font-size:11pt;" <!--【S・S・ヴァン・ダイン】-->
|<!--版権-->[[画像:WpTuto public.png|25px]]
|<!--生年-->1888
|<!--没年-->1939
|<!--国旗--> style="font-size:9pt;"|[[画像:Flag of the United States.svg|25px]]<br>[[w:アメリカ合衆国|アメリカ]]
|<!--保護--> style="font-size:9pt;"|2009年末[[画像:OCOK-NextCloud.png|20px]]
!<!--日語--> style="font-size:10pt;"|[[w:S・S・ヴァン・ダイン|ヴァン・ダイン]]
|<!--英語--> style="font-size:8pt;"|[[w:en:S. S. Van Dine|Van Dine]]
|<!--ソース--> style="font-size:8pt;"|[[s:en:Author:Willard Huntington Wright|Wright]]
|<!--コモンズ --> style="font-size:8pt;"|(なし)
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|アメリカの美術評論家'''ウィラード・ハンティントン・ライト'''(Willard Huntington Wright)の推理作家としての筆名で、名探偵'''ファイロ・ヴァンス''' (Philo Vance) を主人公とする探偵小説を発表、本格推理小説黄金期<ref>[[w:en:Golden Age of Detective Fiction]] を参照。</ref>の一人となった。<br>「[[w:ヴァン・ダインの二十則|ヴァンダインの二十則]]」<ref>[https://kotobank.jp/word/%E3%83%90%E3%83%B3%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%81%AE%E4%BA%8C%E5%8D%81%E5%89%87-673098 バンダインの二十則とは - コトバンク]</ref>も有名。作品は『[[w:僧正殺人事件|僧正殺人事件]]』『[[w:グリーン家殺人事件|グリーン家殺人事件]]』など12作。<ref>[https://kotobank.jp/word/%E3%83%90%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%B3-118268 バン・ダインとは - コトバンク], [https://kotobank.jp/word/%E3%83%90%E3%83%B3%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%B3-673097 バンダインとは - コトバンク]</ref>
|- style="font-size:11pt;" <!--【アーサー・コナン・ドイル】-->
|<!--版権-->[[画像:Copyright-problem.svg|25px]]<!-- [[画像:WpTuto public.png|25px]]-->
|<!--生年-->1859
|<!--没年-->1930
|<!--国旗--> style="font-size:9pt;"|[[画像:Flag of the United Kingdom.svg|border|25px]]<br>[[w:グレートブリテン及びアイルランド連合王国|イギリス]]
|<!--保護--> style="font-size:9pt;"|[[画像:Copyright-problem.svg|25px]][[#アーサー・コナン・ドイルの著作権|著作権<br> の詳細]]
!<!--日語-->[[w:アーサー・コナン・ドイル|ドイル, A.C.]]
|<!--英語--> style="font-size:8pt;"|[[w:en:Arthur Conan Doyle|Doyle, A.C.]]
|<!--ソース--> style="font-size:8pt; background-color:#ddffdd;"|[[s:en:Author:Arthur Conan Doyle|Doyle]]
|<!--コモンズ --> style="font-size:8pt;"|[[c:Category:Arthur Conan Doyle|Doyle]]
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|「[[w:シャーロック・ホームズシリーズ|シャーロック・ホームズ]]」もので著名なイギリスの作家。<br>推理小説以外にも、怪奇冒険小説・科学小説など多くの作品を著わす<ref>[https://kotobank.jp/word/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%8A%E3%83%B3%20%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%AB-1626762 アーサー・コナン ドイルとは - コトバンク], [https://kotobank.jp/word/%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%AB-103015 ドイルとは - コトバンク]</ref>。
|}
<!-- これより予備タグ -->
<div style="color:#fefefe">
<span style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:15pt;">
<span style="font-size:11pt;">
<!--
style="font-size:11pt;"|
|- style="font-size:11pt;" <!--【】-->
|<!--版権--><!--[[画像:Red copyright.svg|30px]] [[画像:WpTuto public.png|25px]]
|<!--生年-->
|<!--没年-->
|<!--国旗--> style="font-size:9pt;"|<!--[[画像:Flag of the Soviet Union (1924–1955).svg|border|25px]][[w:ソビエト連邦|ソビエト]]<ref name="ソビエト戦時加算なし"/>
|<!--保護--> style="font-size:9pt;"|<!--●年末 [[画像:OCOK-NextCloud.png|20px]]
!<!--日語--><!--[[w:|]]
|<!--英語--> style="font-size:8pt;"|<!--[[w:en:|]]
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==著作権の事例==
:※[[著作権保護期間#ウルグアイ・ラウンド協定法による「著作権の回復」|ウルグアイ・ラウンド協定法による「著作権の回復」]]の規定により、刊行されてから95年後の年末をもって米国における著作権保護期間を満了し、翌年の1月1日よりパブリックドメイン[[画像:Cc-pd.svg|25px]]となります。
===アーサー・コナン・ドイルの著作権の事例===
「[[w:シャーロック・ホームズシリーズ|シャーロック・ホームズシリーズ]]」などで知られる[[w:アーサー・コナン・ドイル|アーサー・コナン・ドイル]]は、2022年の時点で没後90年を過ぎていますが、ホームズ・シリーズを含めて一部の作品が著作権保護対象になっています。
: https://www.arthurconandoyle.com/copyrights.html : ドイルの著作権の詳細
*『'''[[w:シャーロック・ホームズの事件簿|シャーロック・ホームズの事件簿]]'''』(<small>''[[w:en:The Case-Book of Sherlock Holmes|Wikibooks]], [[s:en:The Casebook of Sherlock Holmes|Wikisource]]''</small>)が、1927年の初版刊行から95年を過ぎた2023年1月1日よりパブリックドメイン[[画像:Cc-pd.svg|25px]]となりました<ref>[https://www.forbes.com/sites/tylerroush/2023/01/01/sherlock-holmes-enters-the-public-domain---here-are-the-other-works-free-to-use-in-2023/?sh=5e9a77eb3dff Sherlock Holmes Enters The Public Domain — Here Are The Other Works Free To Use In 2023]</ref><ref>[https://www.msn.com/ja-jp/money/other/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF-%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%BA-%E3%81%AE%E5%B0%8F%E8%AA%AC%E7%AD%89-1927%E5%B9%B4%E3%81%AE%E4%BD%9C%E5%93%81%E3%81%8C%E8%91%97%E4%BD%9C%E6%A8%A9%E5%88%87%E3%82%8C%E3%81%AB/ar-AA15ZFQ2?ocid=msedgntp&cvid=bac02a5a468f4d44b1d7fbe3a12400ff 「シャーロック・ホームズ」の小説等、1927年の作品が著作権切れに]</ref>。
==脚注==
<references/>
== 関連項目 ==
*[[著作権保護期間]]
**[[著作権保護期間/作曲家・楽曲の事例]]
**[[著作権保護期間/ミステリ作家の事例]]
**[[著作権保護期間/SF作家の事例]]
**[[著作権保護期間/公表後95年の著作権切れ作品の事例]]
== 関連記事 ==
{{Commons|Category:Mystery writers|Mystery writers のカテゴリ}}
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*[[w:en:Category:Detective fiction writers]]
<!--**[[s:en:]]-->
*'''[[s:en:Category:Mystery authors]]'''
**[[s:en:Author:Edgar Allan Poe]]
**[[s:en:Author:Isaac Asimov]]
**[[s:en:Author:Karel Čapek]]
**[[s:en:Author:Gilbert Keith Chesterton]]
**[[s:en:Author:Agatha Mary Clarissa Christie]]
**[[s:en:Author:Freeman Wills Crofts]]
**'''[[s:en:Author:Arthur Conan Doyle]]'''
**[[s:en:Author:Emile Gaboriau]] - [[s:fr:Auteur:Émile_Gaboriau]]
**[[s:en:Author:Willard Huntington Wright]]
<!--
{{Commons||}}
-->
== 外部リンク ==
[[Category:著作権保護期間|みすてりさつか]] | 2022-03-06T11:43:42Z | 2024-01-02T15:07:22Z | [
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]
| https://ja.wikibooks.org/wiki/%E8%91%97%E4%BD%9C%E6%A8%A9%E4%BF%9D%E8%AD%B7%E6%9C%9F%E9%96%93/%E3%83%9F%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E4%BD%9C%E5%AE%B6%E3%81%AE%E4%BA%8B%E4%BE%8B |
33,663 | 高等学校国語総合/古文単語集 |
おぼゆ(覚ゆ)
イメージ 「思ふ」+奈良時代の助動詞「ゆ」で、「おもほゆ」が変化した形です。「ゆ」は自発を意味する助動詞です。「思われる」が基本の意味です。派生的に「似る」という意味もあります。
意味 1. 思われる 2. 似る
例文 ことざまの優におぼえて、物の隠れよりしばし見ゐたるに、(徒然・三二)
訳 (住んでいる人の)様子が優雅に感じられて、物陰からしばらく隠れてみていたところ、
例文 尼君の見上げたるに、少しおぼえたるところあれば、子なめりと見給ふ。(源氏)
訳 尼君の見上げている顔に、少し似ているところがあるので、(その少女は尼君の)子であるようだと御覧になる。
おぼえ
イメージ 動詞「おぼゆ」の名詞形だという定説です。世間からの評判と、帝や上司からの評判からの両方の意味がありますが、上司などからの評判の場合は「御おぼえ」と「御」がついている場合も多くあります。
意味 1.評判・人望 2.寵愛
例文 いとまばゆき、人の御おぼえなり。(源氏・桐壺)
訳 見ていられないほどの、この人の(=帝の)ご寵愛である。
さはる(障る)
イメージ 現代語の「差し障りがある」と同じです。
意味 差し支え(さしつかえ)がある。
例文 さはるところありて(花見に)まからで、(徒然)
訳 差し支えがあるので、(花見に)行けませんので、
ながむ(眺む・詠む)
イメージ 現代語の「眺める」の語源だろうと考えられていますが、しかし古語の「ながみ」はどちらかというと、「物思いにふける」という文脈で使われます。また、詩歌を「吟詠する」(詩歌を詠むこと)の意味でも使われることもあります。
意味 1. 物思いにふける 2. 吟詠する 3 眺める・ぼんやり見る
例文 夕月夜のをかしきほどに出だしたてさせたまひて、やがてながめおはします。(源氏)
訳 (桐壺帝は)夕方の美しいころに、使者をさしむけなさって、(帝は)そのままもの思いにふけっていらっしゃる。
例文 「こぼれてにほふ花桜かな」とながめければ、その声を院聞こしめさせたまひて、(今昔)
訳 「こぼれてにほふ花桜かな」(=咲きこぼれて美しい花桜よ)と吟じたので、その声を院(=この場面では高貴な女性)がお聞きになって、
しのぶ(忍ぶ・偲ぶ)
「しのぶ」には2種類あり、現代語の「耐え忍ぶ」「人目を忍ぶ」と同じような意味です。もうひとつには、懐かしむという意味であり、「偲ぶ」という漢字が近いです。もともと別の動詞であり、活用も違っていましたが(四段活用と上二段活用)、平安時代から混同されるようになりました。
意味 1. 我慢する 2.人目につかないようにする 3. 懐かしむ・思い慕う
例文 ねたく心憂く思ふを、しのぶるになむありける。(大和物語)
訳 ねたましくつらいと思っているのを、がまんするのであった。
例文 浅茅(あさぢ)が宿に昔をしのぶこそ、色好むとは言はめ。(徒然・一三七)
訳 チガヤが生い茂っているような荒れ果てた宿で昔を懐かしむのは、恋愛の情趣を理解していると言えよう。
ゐる
「ゐる」は2種類あります。※ 入試では、現代語で近い意味の漢字を選ばせる問題もよくあるようです。
ゐる(居る)
「座っている」、「じっとしている」などの意味です。
ゐる(率る)
現代語の「ひきいる」(率いる)などに名残がありますが(出典: 河合出版の単語集)、軍隊などを統率(とうそつ)しているわけではなく、単に誰かや何かを連れていたり、伴っていたりする程度の意味です。
※ このほか、弓矢などを「射る」(いる)など現代語では同じ発音の動詞もありますが、説明を省略します。
例文 三寸ばかりなる人、いとうつくしうてゐたり。(竹取)
訳 三寸(=約9センチ)くらいの人が、とてもかわいらしく、座っていた。
例文 やうやう夜も明けゆくに、見れば率て(いて)来し女もなし。(伊勢物語・六段)
訳 だんだん夜も明けてきて、見ると、連れてきた女もいない。
わぶ(侘ぶ) イメージ 自分が困難などに遭遇し、自分の境遇をつらく思う感じです。それとは別の用法としては「~しかねる」の意味もあります。
意味 1. つらく思う 2. ~しかねる。
例文 限りなく遠くも来にけるかな、とわび合へるに、(伊勢物語)
訳 「この上なく遠くに来てしまったなあ」と嘆きあっていると、
例文 京にありわびて東(あづま)に行きけるに、(伊勢物語)
訳 京都に住みかねて、東国へ行ったところ、
例文 念じわびつつ、様々の財物かたはしより捨つるが如くすれども、(方丈記)
訳 がまんしかねて、様々な財物を片っ端から捨てるように(=安く売る)するが、
※ 方丈記の訳の出典は 桐原単語集 と 三省堂新明解古典『大鏡 方丈記』
いたし
イメージ: 痛いほどに程度がはなはだしいさまです。よい場合にもわるい場合にも使います。ただし、漢字を当てる場合、(「痛し」とは限らず)「甚し」の場合もあります。
意味 1.ひどい 2.すばらしい 3.(連用形「いたく」で)たいそう~・とても~
例文 かぐや姫いといたく泣き給ふ。(竹取)
訳 かぐや姫はたいそうひどくお泣きになる。
例文 造れるさま木深く、いたき所まさりて見所ある住まひなり。(源氏・明石)
訳(家の)造っている様子は(辺りに)木が深く、見所ある住まいである。
めづ(愛づ)
イメージ: 漢字のとおり、対象を愛する感じです。対象をよいと思っています。
意味: ほめる。かわいがる。
例文: 人々の、花、蝶やとめづるこそ、はかなくあやしけれ。(堤中納言・虫めづる姫君)
訳1: (世間の)人々が、花や蝶を愛するのは、あさはかで奇妙だ。(三省堂の単語集の訳)
訳2: (世間の)人々が、花や蝶をかわいがるのは、あさはかで奇妙だ。(文英堂の単語集の訳)
関連語: めでたし、めづらし
めでたし
イメージ ほめることを意味する動詞「めづ(愛づ)」が語源となっている、形容詞です。「めづ」に形容詞「いたし」(はなはだしい、という意味)がついたものと考えている単語集(三省堂、文英堂)もあります。
意味 すばらしい。立派だ。
例文: 丹波に出雲(いづも)という所あり。大社(おほやしろ)をうつして、めでたく造れり。(徒然草)
訳: 丹波に出雲という所がある。出雲大社を移して、立派に造っていた。
関連語 めづ(動詞)、めづらし
めづらし
※ 未記述
ののしる
イメージ 現代語では「非難する」の意味ですが、古語では「大声で騒ぐ」が原義です。派生的に、みんなが騒ぐほどに「有名だ。評判が高い」のような意味にもなります。
(※ 範囲外: )現代語の非難・罵倒の意味の動詞は、古語では「のる」である。(※ 河合出版「春つぐる頻出古文単語480」、P10)
意味 大声で騒ぐ。評判が高い。
例文) この世にののしり給ふ光源氏、かかるついでに見奉り給はんや。(源氏・若紫)
訳: 世間で評判になっている光源氏を、このような機会に拝見なさいませんか。
きこゆ(聞こゆ)
イメージ 聞こえる、が原義でそこからいくつかの意味が派生した。
意味 1. 聞こえる 2. 申し上げる(謙譲) 3.謙譲の補助動詞。
例文 一の御子は右大臣の女御の御腹にて、よせ重く、「うたがいなきまうけの君。」と、世にもてかしづききこゆれど、この御にほひには、ならび給ふべくもあらざりければ、おほかたのやむごとなき御思ひにて、この君をば、わたくし物におぼしかしづき給ふこと限りなし。
訳 第一皇子は、右大臣の娘の女御からお生まれになった方で、後ろ盾がしっかりしていて、「疑いなく、皇太子であろう」と、非常に大切にお育て申し上げたが、(桐壺の子の)美しさには、対抗なさることはできなかったので、第一皇子に対しては、(帝は)普通一般の御寵愛ぶりで、一方源氏の君を、特別に思い大事になさる事限りなかった。
にほふ
イメージ 現代語では嗅覚にかかわる語ですが、古語の「にほふ」は視覚的な意味です。「にほふ」の「に」は赤色を意味する「丹」(に)が由来していることから、「にほふ」は赤色のような鮮やかなものが映える様子をあらわしています。なお「にほふ」の「ほ」は、「穂」または「秀」の説があります。
例文) ※ 未記述
おどろく
古語の「おどろく」は、「はッとする」のような意味です。
寝ていた状況では、「目が覚める」の意味もあります。「おどろかす」という他動詞形もあり、「おどろかす」は「起こす。はっと気づかせる」の意味です。
意味 目が覚める。はっとする。※ このほか、現代語の「驚く」と同じ意味の用法もある。
例文 秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる(古今和歌集)
訳 秋が来たと、目にははっきりとは見えないが、風の音で(※「風の音を聞いて」のような意味)はっと気づいたことだ。
例文 物におそはるる心地しておどろき給へれば、(源氏物語)
訳 物の怪におそわれる気がして目覚めなさったところ
ときめく(時めく)
イメージ 「よいタイミングにめぐりあわせる」のようなイメージで、古語では「時流に乗る」や「寵愛を受ける」のような意味になります。
例文 世の中にときめき給ふ雲客、桂より遊びて帰り給ふ。(古今著聞集)
訳 世の中で、時流に乗って栄えている天殿人(てんじょうびと)が、桂から遊んでお帰りになる。
例文 いとやんごとなき際(きは)にはあらぬが、すぐれて時めき給ふありけり。(源氏物語)
訳 それほど高貴な身分ではない方で、とりわけ(帝(みかど)の)寵愛を受けておられる方がいた。
きは
現代語でも「瀬戸際」とかいうように、古語でも「きは」には何かの限界ちかくの意味もありますが、しかし入試では「身分」の意味が重要です。
意味 身分
例文 いとやんごとなき際(きは)にはあらぬが、すぐれて時めき給ふありけり。(源氏物語)
訳 それほど高貴な身分ではない方で、とりわけ(帝(みかど)の)寵愛を受けておられる方がいた。
としごろ(年頃、年比、年来)
古語の「長年」の意味です。適齢期の意味はありません。
古語の「日ごろ」は「ここ数日」、古語の「つきごろ」は「ここ数ヶ月」の意味です。
かしづく
意味 大切に育てる
めやすし(目安し)
イメージ 「見た目が安らかだ」のようなイメージ
意味 感じが良い
例文 (女房は)髪ゆるるかにいと長く、めやすき人なめり。(源氏)
訳 (女房は)髪がゆったりとしてとても長く、感じが良い人だ。
らうたし(労甚し)
意味 かわいらしい。いじらしい。
「労」+「甚し(いたし)」と考えれらており、子供などを労をいとわず世話をしたいと思う気持ちだと考えられています。
例文 (赤ん坊が)かいつきて寝たる、いとらうたし。(枕草子)
訳 (赤ん坊が)抱きついて寝ているのは、とてもかわいらしい。
かなし
イメージ 現代語の「愛」・「いとしい」(愛しい)のイメージです。派生的に、「悲しい」の意味もありますが、まずは愛で覚えましょう。現代語の「せつない」(切ない)のイメージで解釈する流儀もあります。
意味 1. いとしい 2. 悲しい
例文 (男は妻を)かぎりなくかなしと思ひて、河内(かふち)へも行かずなりにけり。(伊勢・二三)
訳 (男は妻を)この上なくいとしいと思い、河内(かわち)(の国にいる別の女)のもとへも行かなくなった。
例文 かなしき妻子(めこ)の顔をも見で、死ぬべきこと。(源氏)
訳 かわいい妻子の顔をも見ないで、死なねばならないことよ。
いかで(如何で)
如何なり、で形容動詞。あるいはそれは名詞に助動詞がついたものと考えても良い。いかで、自体は副詞とみる。烏賊とはもちろん関係ないが、ひょっとしたら何らかの関連あるかも^^;;;
意味 どうして、どうやって。
例文 ...。ただ今、おのれ、見すてたてまつらば、いかで、世におはせむとすらむ。」...(源氏・若紫)
訳 ...。今、私がお見捨て申したら、どうやってこの世界で暮らしていくのでしょうか。」...
ゆかし
イメージ 「行く」の形容詞化と思われていますが、移動したいことだけでなく「見たい」「聞きたい」などの意味もあります。
意味 1. 見たい。聞きたい。知りたい。 2. 心ひかれる
例文 山路来て何やらゆかしすみれ草。(野ざらし)
訳 山路を来て、なんとなく心引かれるすみれ草があることよ。
例文 まゐりたる人ごとに山へ登りしは、何ごとかありけん、ゆかしかりしかど。(徒然草)
訳 参詣している人が山へ登っているのは、何事があったのか、知りたかったけれど。
みそかなり
イメージ 現代語の「ひそか」とほぼ同じです。「密かに」の字で覚えてしまいましょう。
意味 ひそかに。こっそりと。
例文 あさましく候ひしことは、(花山院は)人にも知らせさせ給はで、みそかに花山寺におはしまして、御出家入道させ給へりこそ。
訳 驚きあきれましたことには、(花山院は)誰にもお知らせにならないで、こっそりと花山寺にいらっしゃって、ご出家入道なさってしまったのですよ。
いぎたなし(寝汚し)
イメージ 寝ていることを「汚し」と批判されているように、寝坊などを非難する気持ちがあります。
意味 寝坊だ
例文 起こしにより来て、いきたなしと思ひ顔にひきゆがしたる、いと憎し。(枕草子)
起こしにやってきて、寝坊だと思っているような顔つきで引き揺さぶるのは、とても憎らしい。
※ 参考
古語の「きたなし」(汚し)は、現代語の汚いと同じような意味もある。
『竹取物語』で「いざ、かぐや姫。きたなきところに、いかでか久しくおはせむ。」とある。「汚いところに(=下界)、どうして長い間、いらしたのですか。」のような意味。
やむごとなし(止む事なし)
イメージ 「そのまま(=止む)にはしておけない」のような感じです。
身分が高い相手や、学識などの豊かな相手などに用います。
意味 1.高貴だ 2.格別だ
例文 やむごとなき人のかくれ給へる(たまえる)も、あまた聞こゆ。(方丈記)
訳 高貴な人がお亡くなりになったということも、たくさん聞こえてくる。
あてなり(貴なり)
イメージ 漢字「貴なり」でお覚えましょう。「高貴な」という意味です。階級だけでなく、立ち居振る舞いが優美で上品なことも言います。
意味 1. 高貴だ。 2.上品だ。
例文 (尼君は)四十余(よそぢよ)ばかりにて、いと白うあてに、やせたれど、(源氏・若紫)
訳(尼君は)四十歳過ぎくらいで、たいそう色が白く、やせているけれど、
例文 世界の男(おのこ)、あてなるも賎しきも、いかでこのかぐや姫を得てしがな見てしがなと、音に聞きめでてまどふ。(竹取)
訳 世の中の男は、身分の高いものも低いものも、なんとかしてこのかぐや姫を自分の妻にしたい、見てみたいと、噂に聞いて夢中になる。
類義語の「やむごとなし」は、高貴さの最高評価です。一方、「あてなり」は、それほどではありません。
いうなり(優うなり)
イメージ 「いうなり」の表記から言うを連想しないように。漢語の「優」から、優雅や優美を連想しましょう。
意味 1.すぐれている・立派だ 2.優美だ・上品で美しい
例文(花山院(かざんいん)が)あそばしたる和歌は、いづれも人の口にのらぬなく、いうにこそうけたまはれな。(大鏡・伊尹)
訳 (花山院(かざんいん)が)お読みになった和歌は、どれも人が口にしないものはなく、すぐれているとお聞きします。
なやむ(悩む)
イメージ 語呂合わせですが、「なやむ」の「やむ」を「病む」とゴロ合わせで覚えてしまいましょう。
意味 病気になる。
例文 身にやむごとなく思ふ人のなやむを聞きて、(枕・うれしきもの)
訳 自分にとって大切に思う人が病気になったのを聞いて
対義語の「おこたる」とセットで覚えましょう。
おこたる(怠る)
現代語と同じ「なまける」の意味もありますが、古語ではさらに「病気が治る」の意味もあります。
意味 1.病気が直る 2.なまける
例文 少将、病にいたうわづらひて、すこしおこたりて、(大和物語)
訳 少将は、病気でたいそう患って(わずらって)、少し治って、
対義語の「なやむ」とセットで覚えましょう。
つきづきし(付き付きし)
意味 似つかわしい・ふさわしい
例文 いと寒きに、火など急ぎおこして、炭持て渡るも、いとつきづきし。(枕)
訳 とても寒いときに、火(炭火)を急いでおこして、炭を持っていくのも、たいそう(冬の朝に)似つかわしい。
こころもとなし(心もとなし、心許無し)
イメージ 心が落ち着かない様子です。
意味 1. じれったい・待ち遠しい。 2.気がかりだ・心配だ 3. ぼんやりしている
例文 心もとなき日数重なるままに、白河の関にかかりて、旅心定まりぬ。(奥の細道)
訳 落ち着かない日々が重なるうちに、白河の関にさしかかり、旅の覚悟が決まった。
例文 (梨の)花びらの端に、をかしき匂ひこそ、心もとなうつきためれ。(枕・木の花は)
訳 (梨の)花びらの端に、趣き深い色つやが、ぼんやりとついているようだ。
すさまじ(凄まじ)
イメージ 現代語では「激しい」を意味しますが、入試ではその意味で使われることはめったにありません。ただし、中世くらいから「ものすごい。激しい」の意味でも使われています。
意味 1. 興ざめだ。 2. 殺風景だ。
例文 すさまじきもの。昼ほゆる犬、春の網代(あじろ)。(枕・すさまじき物)
訳 興ざめなもの。昼ほえる犬。春の網代。
例文 冬の夜の月は昔よりすさまじきものの例(ためし)にひかれて、 (更級日記)
訳 冬の夜の月は、昔から興ざめ(「殺風景な」でも良い)ものの例とあげられて、
※ 更級の「すさまじき」は単語集によって訳が違う。桐原は「興ざめ」、河合出版は「殺風景な」。
例文 影すさまじき暁月夜に、雪はやうやう降り積む。(源氏物語)
訳 光が明け方の月夜に、雪はだんだん降り積もっていく。
いみじ(忌みじ)
イメージ 程度のはなはだしい事を言う形容詞。善悪どちらにも使う。一説には、忌むほどに程度の並外れている「忌みじ」が語源だといわれています(三省堂、桐原の見解)。
意味 1.とても良い・すばらしい 2.とても悪い・ひどい 3. (連用形「いみじく」で)とても~・はなはだしく~
例文: 清少納言こそ、したり顔にいみじう侍りける人。(紫式部日記)
訳: 清少納言は、したり顔で、非常に困った人ですね。
例文 世は定めなきこそ、いみじけれ。(徒然)
訳 世は無常だからこそ、、すばらしい。
例文 あないみじ。犬を蔵人(くらうど)二人して打ち給ふ。死ぬべし。(枕)
訳 ああひどい。犬を蔵人が二人でお打ちになっている。死ぬだろう。
まめなり・まめまめし
1.まじめだ 2. 実用的だ
例文 何をか奉らむ。まめまめしきものはまさかりなむ。(更級日記)
訳 何をさしあげようか。実用的なものは(あなたには)好ましくないでしょう。
※ このあと、親戚の叔母さんから、幼少時代の更級日記の作者が、『源氏物語』を受け取る。
例文 「思ふ人の、人にほめらるるは、いみじうれしき」など、まめまめしうのたまふもをかし。(枕草子)
訳 「思いを寄せている人が、他の人からほめられるのは、とてもうれしい」などとまじめにおっしゃるのもおもしろい。
例文 (少将起きて、)小舎人(こねどり)童(わらは)を走らせて、すなはち車にて、まめなるもの、さまざまにもて来たり。(大和)
訳 (少将は起きて、)小舎人童(=召使いの少年)を走らせて、すぐに、車(=牛車)で実用的なものを、いろいろと持ってきた。
あだなり(徒なり)
イメージ 実質がない、スカスカのようなイメージです。また、「まめなり」の対義語のような感じもあります。実質がないので不まじめ。
例文 昔、女の、あだなる男の形見とておきたる物どもを見て、 (伊勢物語)
訳 昔、女が、浮気な男が形見として残した物などを見て
かる
「かる」は「離れる」の意味です。特に男女の縁が「疎遠になる」ときに用いられる。
意味 離れる
例文 あひ思はでかれぬる人をとどめかねわが身は今ぞ消え果てぬめる(伊勢)
訳 互いに思うことなく、離れてしまった人を引き止められず、わが身は今にも消えてしまいそうです。
※ 古今和歌集の(山里は~)「人目も草もかれぬと思へば」は掛詞なので、やや特殊。なお、「人の訪れも絶えるし、草も枯れると思うと」の意味。
うつろふ(移ろふ)
イメージ 移動する、移り変わるの意味もありますが、古語では「色あせる」意味があります。
例文 例よりかはひきつくろひて書きて、うつろひたる菊にさしたり。(蜻蛉・上巻)
訳 いつもよりかは整えて(手紙を)書いて、色あせた菊にさした。
※ 貴族の妻が、他の女性に浮気している夫に手紙を書くシーン。
例文 (桐壺(きりつぼ)帝は)おのづから(藤壺(ふじつぼ)に)御心うつろひて、こよなうお思し慰むやうなるも、あはれなるわざなりけり。(源氏)
訳 (桐壺(きりつぼ)帝は)自然と(藤壺(ふじつぼ)に)心移りして、この上なくお気持ちが慰められるようであるのも、しみじみと感じられる。
あからさま
イメージ 古語の「あかる」が、まばたきをする程度の一瞬のあいだのことであることから、古語の「あからさま」はほんの一瞬の間のことを表します。現代語の「はっきりとした」とは違います。古語では「あからさまに」という連用形で用いる事が多い。
※ 現代語での意味は、近世から。(河合出版『春つぐる古文単語480改訂版』)
意味 かりそめに。一時的に。ほんのちょっと。
例文 おほかた、この所に住みはじめし時は、あからさまと思いしかども、今すでに、五年(いつとせ)を経たり。(方丈記)
訳 だいたい、ここに住みはじめた時は、ほんの一時的な事と思っていたが、もうすでに、5年たっている。
類義語 「かりそめなり」:意味 ほんの一時的に。ちょっと。
おろかなり(疎かなり)
イメージ まず現代語の「おろそか」で覚えましょう。そこから派生して、「愚か」の意味も生まれましたが、愚かの意味は鎌倉時代からです(出典: 文英堂の単語集より)。※ 入試では、「愚か」の意味はあまり狙われない。
意味 1. おろそか。いい加減だ。 2. 言い尽くせない。
例文 帝(みかど)の御使いを、いかでかおろかにせむ。(竹取・御狩のみゆき)
訳 帝からの使者を、どうしておろそかに(いい加減に)もてなすでしょうか。(※ 「いや、いい加減にはもてなさない」という意味の反語)
例文 わずかに二つの矢、師の前にて一つをおろかにせんと思はや(徒然・九二)
訳 たった二本の矢しかないのに、どうして師の前で一本をおろそかに(いい加減に)しようと思うだろうか。
訳 帝からの使者を、どうしておろそかに(いい加減に)もてなすでしょうか。(※ 「いや、いい加減にはもてなさない」という意味の反語)
例文 恐ろしなんどもおろかなり。(平家)
訳 恐ろしいなどという言葉では言い尽くせない。
とみなり(頓なり)
イメージ 覚えるしかありません。現代では滅多に使わない表現ですが、急死のことを「頓死」ともいうように、「頓」には「急な・急に」の意味もあります。
意味 急に。
例文 十二月ばかりに、とみのことで、御文あり。(伊勢物語)
訳 十二月ごろに、急なことで、お手紙がある。
なめし
意味 無礼だ
例文 文(ふみ)言葉(ことば)なめき人こそ、いと憎けれ。(枕草子)
訳 手紙の言葉の無礼な人は、たいそう感じが悪い。
かしづく
イメージ 一説には「頭(かしら)づく」が変化した語とも言われており、頭を地につけるほど大切に育てるという意味になったと言われています。
意味 大切に育てる。大切に世話をする。
例文 親たちかしづき給ふことかぎりなし。(堤中納言・虫めづる姫君)
訳 親たちが(姫君を)大切に育てること、この上ない。
かづく
イメージ かぶるの意味もありますが、別の意味として、貴人が服を脱いで褒美として与えるという意味でもよく使われます。「水に潜る」という意味もあります。水をかぶることから派生したのでしょう。
例文 足鼎(あしがなへ)を取りて、頭(かしら)にかづきたれば、(徒然・五三)
訳 足つきの鼎(かなえ)を取って、頭にかぶったところ、
例文 (中納言は)御衣(おほんぞ)脱ぎてかげつ給うつ。(竹取)
訳 (中納言は)御衣を脱いで(褒美として)与えなさった。
例文 大将の君、御衣(おんぞ)ぬぎてかづけたまふ。(源氏)
訳 大将の君は、御衣を脱いで(褒美として)与えなさった。
例文 (左大臣から)大将も物かづき、忠岑(ただみね)も禄(ろく)たまはりなどしけり。(大和)
訳 (左大臣から)大将も物をいただき、忠岑も録をいただくなどした。
例文 録に大袿(おほうちき)かづきて、(大和物語)
訳 褒美に大袿をいただいて、
※ 「大袿」は服の一種。
例文 ののしりて郎等(らうたふ)までにものかづけたり。(土佐日記)
訳 大騒ぎして、郎等(ろうとう)にまで褒美を与えた。
例文 かづけどもかづけども、月おぼろにて見えざりけり。(平家物語)
訳 (身投げした小宰相(こざいしょう)を探しに)もぐっても、もぐっても、月がぼんやりして見えなかった。
ことわる
イメージ 現代語の「理」(ことわり)のように、「判断する」「説明する」の意味です。事を割るので、筋道をはっきりさせること。
意味 1. 判断する理解する。 2. 説明する。
例文 これはいかに。とくことわれ。(枕草子)
訳 これはどういうことか。説明せよ。
例文: それだに、人の詠みたらむ歌、難じことわりゐたらむは、いでやさまでこころは得じ。(紫式部日記)
訳:それほどの歌人でも、人が詠んだ歌を、非難し批評していたようだが、どうだろう、そこまで歌の心は持っていないだろう。
ことわり(理)
イメージ 現代語でいう「道理」のこと。
意味 道理。
例文 我を知らずして、外を知るといふことわりあるべからず。(徒然草)
訳 自分を知らないで、他人を知るという道理があるはずがない。
例文 沙羅双樹(しやらさうじゅ)の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
訳 沙羅双樹の花の色は、盛れる者も必ず衰えるという道理を表している。
おきつ(掟つ)
イメージ あらかじめ掟(おきて)のようなものを決めておくようなイメージです。そこから派生的に「指図する」「命令する」などの意味が生まれたと考えられています。現代語の掟の語源だろうと考えられています。
意味 1. 指図する。 2.決めておく。
例文 高名(かうみやう)の木登りといひし男、人をおきてて、高き木に登せて(のぼせて)、梢(こずえ)を切らせしに、(徒然草)
訳 高名の木登りと言った男が、人を指図して、高い木に登らせて、梢を切らせた時に、
おくる(後る・遅る)
イメージ 送ることではありません。遅れることです。古語の「おくる」には「遅れる」という意味もありますが、死に遅れる、先に死なれる、先立たれるという意味もあります。入試では、よく先立たれる意味のほうが狙わるようです。
意味 1. 先立たれる・死に遅れる。 2. 遅れる。後に残る。
例文 故姫君は、十ばかりにて殿におくれ給ひしほど、(源氏・若紫)
訳 なくなった姫君は、十歳ばかりで父君に先立たれなさったとき、
例文 遅れて咲く桜二本ぞいとおもしろき。 (源氏)
訳 遅れて咲く桜が二本、とても趣きぶかい。
例文 童(わらは)などもおくれて。(源氏物語・東屋)
訳 童女などもあとに残って。
わりなし
わり、は、理(ことわり)でしょう。
意味 道理に合わない、どうにもならない。
例文 ほど経ば、すこしうちまぎるることもやと、待ち過ぐす月日にそえて、いと忍びがたきは、わりなきわざになむ。(源氏)
訳 時間が経てば、すこしは気が紛れる事もあるだろうと、待っているのだが、とても辛くて我慢できない気持ちになって、どうにもならない困った状態だ。
いそぎ
イメージ 現代語の「急ぐ」の名詞形と同じ意味もありますが、古語では「準備」の意味もあります。文脈に合わせて選びましょう。
意味 1. 準備。 2.急ぎ。
例文 (十二月には)公事(くじ)どもしげく、春の急ぎにとり重ねて催し(もよおし)行はるるさまぞ、いみじきや。(徒然・十九)
訳 (十二月は)宮中の行事も頻繁で、新春の準備とも重なって、催しが行われる有様は、たいそうなものだ。
おこなふ(行ふ)
イメージ 仏道修行の意味でも「おこなう」が使われることもありますが、仏道や修行とは無関係になにかを行う場合にも「おこなう」が使われることもあります。
意味 1. 仏道修行する。 2. なにかを行う
例文 ただこの西面(にしおもて)にしも、持仏(どうつ)据ゑ奉りておこなふ人は尼なりけり。(『源氏物語』)
訳 ちょうどこの西向きの部屋で、持仏を据え申しあげて勤行をする人は尼であった。
※ 「勤行をする人」と訳さずに単に「仏道修行する人」のように訳してもいい。三省堂の単語集がそうである。つまり、(~前略)「仏道修行する人は尼であった」のように訳してもいいということ。
例文 左右の大臣に世の政をおこなうべきよし、(大鏡)
訳 左右の大臣(左大臣と右大臣)に、政治を行いなさいと、
ならふ
現代語の「習う」の意味の場合もありますが、「慣れる」の場合もあります。
意味 慣れる。習う。
例文 ならはぬひなの住まひこそ、かねて思ふもかひなしけれ。(平家物語)
訳 慣れない田舎の暮らしを、あらかじめ想像するのは悲しい。
例文 男も、(船旅に)ならはぬは、いとも心細し。(土佐日記)
訳 男も、船旅に慣れていない者は、たいそう心細い。
例文 法華経五の巻、とくならへ。 (更級)
訳 法華経の五巻を早く習いなさい。
けしき(気色)
イメージ 現代語でいう「様子」のような意味があり、目で見てわかる様子の意味ですが、さらに「顔色」の意味もあります。
意味 1.様子 2.表情・顔色
例文 新大納言けしきかはりて、さっとたたれけるが、(平家物語)
訳 新大納言は顔色が変わって、(席を)さっとお立ちになったが、
例文 楫取り(かぢとり)「今日、風雲のけしきはなはだ悪し(あし)。」と言ひて、船出ださずなりぬ。(土佐日記)
訳 楫取りは「今日は、風や雲の様子がたいそう悪い」と言って、船を出さなかった。
まもる(守る)
イメージ 目の毛を「まつげ」というように、「ま」には目の意味があります。
意味 見つめる
例文 奏したまふに、おもてのみまもらせまうて、ものものたまはず。(大和・一五二)
訳 申し上げなさると、(帝は大納言の)顔ばかりを見つめて、ものもおっしゃらない。
(帝の自慢の鷹が逃げてしまったという報告を受けた帝の反応です。)
うつつ(現)
イメージ 現代語でも古風ですが「うつつ」という表現があり、「現実」を意味します。それとは別に古語では「うつつ」で「正気」を意味する用法もあります。「現実」の意味を「夢」の対義語と考えれば、「現実」と「正気」の両方には、意識のある状態という共通点があります。
意味 1.現実 2.正気
例文 夢かうつつか寝てかさめてか(伊勢物語・六九)
訳 夢か現実か、寝ていたのか目覚めていたのか。
例文 うつつの人の乗りたるとなむ、さらに見えぬ。(枕草子)
訳 (たくさんの花が飾り立てられた牛車に対して)正気の人が乗ってるとは、とても思えない。
よばふ(呼ばふ)
イメージ 「~ふ」には、「~しつづける」という意味の反復・継続を表す助動詞で、奈良時代の助動詞です。よって「よばふ」とは、「呼び続ける」というのが元の意味です。同様、「語らふ」は「語りつづける」だし、「住まふ」は「住み続ける」の意味です。「呼ばふ」は求婚などにも用いられます。しかし、単に呼び続けている場合もありますので、文脈から判断してください。
意味 1.求婚する 2.呼び続ける
例文 (かわいい女性だったので)よばふ人もいと多かりけれど、返りごともせざりけり。(大和・一四二)
訳 求婚する人もとても多かったけれど、(女は)返事もしなかった。
例文 後ろよりよばひて、馬を馳せて来る者あり。(宇治)
訳 後ろから呼び続けて、馬を走らせて来る者がいる。
かたらふ(語らふ)
「語り続ける」がもとの意味ですが、それから派生した意味として、「親しくつきあう」や「説得する」など幾つかの意味があります。
例文 女どちも、契り深くてかたらふ人の、末まで仲よき人かたし。(枕草子)
訳 女どうしでも、約束が深くて親しくしている人で、最後まで仲のよい人はめったにいない。
あさまし
イメージ 「驚きあきれる」ような意味ですが、文脈によっては派生的に「嘆かわしい」のような意味の場合もあります。必ずしも批判的に見ているとはかぎらず、感心している場合でも使われます。
例文 物のあはれも知らずなり行くなんあさましき。(徒然草・七)
訳 ものの情趣も分からなくなっていくが、情けない。
例文 このいたる犬のふるひわななきて、涙をただおとしにおとすに、いとあさまし。(枕草子・上にさぶらふ御猫は)
訳 この座っていた犬がぶるぶると震えて、涙をただ落としに落とすので、たいそう驚いた。
例文 あさましう犬などもかかる心あるものなりけり。(枕草子・上にさぶらふ御猫は)
訳 (前述の犬が震えて涙を落とす話を聞いて、帝が言うには、)意外に、犬なども、このような心があるものだなあ。
例文 あさましきそらごとにてありければ、はよ返したまへ。(竹取・蓬莱の玉の枝)
訳 あきれるほどの嘘であったので、早く返してください。
ものす(物す)
イメージ 英語の do のようなものです。「何かをする」のような意味です。文脈から何をするのかを判断します。いろいろな動詞の代わりに使われます。日本語文法的には代動詞とも言います。
例文 さる御文をだにものせさせ給へ。(落窪物語)
訳 そのようなお手紙だけでもお書きください(または「お出しください」など)。
例文 中将はいづこよりものしつるぞ。(源氏物語)
訳 中将はどこから来たのか。
ありく
イメージ 「あちこち移動して回る」感じです。足で歩くとはかぎらず、舟や牛車での移動の場合もあります。さらには「飛びありく」の形で虫などが飛び回る場合もあります。このように、ほかの同士のあとについて「~して回る」「~し続ける」の意味の場合もあります。なお、足であるく場合は「あゆむ」です。
意味 1. 出歩く 2. ~しまわる 3. ~し続ける
例文 菰(こも)積みたる舟のありくこそ、いみじうおかしかりしか。(枕)
訳 海草を積んだ舟が動き回るのは、とても趣きぶかい。
例文 もし歩く(ありく)べきことあれば、自ら歩む(あゆむ)。(方丈記)
訳 もし、歩かなければならないことがあれば、自分の足で歩く(ことにする)。
例文 蛍のとびありきけるを(大和・四○段)
訳 蛍が飛び回っていたのを
例文 蚊の細声にわびしげに名のりて、顔のほどに飛びありく。(枕草子)
訳 蚊が細い声で心細そうに鳴いているのも(=羽音を立てている)、顔のあたりを飛び回る(のも、気に食わない)。
例文 後ろ見ありき給ふめる。(源氏・東屋)
訳 世話をし続けてなさっているようだ。
わたる(渡る)
現代語でいう「行く」(いく)の意味です。それとは別に、動詞の後に続いて、「~し続ける」や「一面に~」の意味もあります。
意味 1. 行く 2. ~し続ける 3.一面に~する
例文 船に乗るべき所へ渡る。(土佐日記)
訳 船に乗るはずの場所へ行く。
例文 女の、え得まじかりけるを、年を経てよばひわたりけるを、(伊勢物語)
訳 女で、手に入れられそうになかったのを(=妻にできそうで出来なかった女を)、(男は)何年ものあいだ求婚しつづけていたが、
例文 夕霧たちわたりて、いみじうをかしければ、(更級日記)
訳 夕霧が一面に立ちこめて、とても趣きがあるので、
さる
イメージ この「さる」は連体詞です。それを意味する代名詞「さ」に「あり」の連体形がつづいて、なまったものと考える場合もあります。
意味 1.そのような 2.立派な・しかるべき
例文 さびしきけしき、さること侍りけむ。(徒然草)
訳 寂しい光景は、そのようなことでございましょう。
例文 頼政卿さる人にて、馬よりおり甲をぬいで、神輿を拝したてまつる。(平家物語)
訳 頼政卿は立派な人で、馬から降り甲をぬぎ、神輿を拝み申し上げる。
さるは
イメージ 古語「さるは」だけは「さる」や「さ」と違って、やや特殊です。「さるは」で、「そうではあるが」・「そうはいっても」の意味で、逆説的な内容が続きます。
意味 1. そうとはいっても。そうではあるが。2. 実は
うし(憂し)
イメージ 物事が思い通りにならず、憂鬱でつらい気持ちを表します。それとは別に、他の言葉の後ろについて「〜しづらい」を意味する用法もあります。
意味 1.つらい 2. 〜しづらい・〜したくない
例文 風いと涼しくて、帰りうく若き人々は思ひたり。
訳 風がとても涼しくて、帰りたくないと若い人々は思っている。
まどふ(惑ふ)
イメージ 現代語の「戸惑う」にも名残があります。古語の「まどふ」は途方に暮れるとか思い悩むとかの意味です。ただし、他の動詞の連用形につくと「ひどく~」の意味になります。
意味 1.迷う・心が乱れる 2.ひどく~する
例文 道知れる人なくて、まどひ行きけり。(伊勢)
訳 道を知っている人もいなくて、迷いながら行った。
例文 目・眉(まゆ)・額(ひたひ)なども腫れまどひて(徒然・四二)
訳 目・眉(まゆ)・額(ひたひ)などもひどく腫れて
ぐす(具す)
イメージ 漢語の「具」は、「そなわる」「そなわる」の意味です。
意味 1.従う・ついていく 2.連れていく・持っていく
例文 この僧に具して、山寺などへいなんと思ふ心つきぬ。
訳 この僧についていって、山寺などへ行こうという気持ちが出てきた。
すまふ(争ふ・辞ふ)
イメージ 国技の「相撲」(すもう)の語源です。すもうは二人の男が抵抗しあう、とでも覚えましょう。
意味 1.抵抗する 2.辞退する・断る
例文 女も卑しければ、すまふ力もなし。(伊勢・四○)
訳 女も卑しいので、(男の親に)抵抗する力もない。
例文 もとより歌の事は知らざりければ、すまひけれど、(伊勢・一○一)
訳 もとより歌のことは知らなかったので、辞退したけれど、
まねぶ(学ぶ)
名詞「まね」に「ぶ」がついて動詞になったものです。
意味 1.真似する 2.伝える・書き記す
例文 (オウムは)人の言ふらむことをまねぶらむよ。(枕)
訳 オウムは人の言うことを真似するらしいよ。
例文 かの御車の所争ひをまねびきこゆる人ありければ、(源氏)
訳 あのお車の場所争いを伝えもうしあげる人がいたので、
あく(飽く)
イメージ 十分に多いことに対する感想です。現代語ではマイナスの意味しかありませんが、古語ではプラスとマイナスの両方の意味がありますので文脈から判断します。
意味 1.満足する 2.嫌になる
例文 飽かず、惜しと思はば、千年(ちとせ)を過ぐすとも、一夜(ひとよ)の夢の心地こそせめ。(徒然草)
訳 満足せず、心残りだと思うならば、千年を過ごしたとしても、一夜の夢のような心地がするであろう。
例文 魚(いを)は水に飽かず、魚にあらざればその心を知らず。(方丈記)
訳 魚は水がいやにならないが、魚でないのでその心はわからない。
例文 大夫殿、いまだ芋粥(いもがゆ)にあかせ給はずや。(宇治)
訳 大夫殿は、まだ芋粥に満足しなさってないのか。
あいなし
イメージ 語源は不明で、諸説あります。「つまらない」の意味です。受験勉強としては「愛無し」という暗記法で「つまらない」と覚える手法がありますが、それが語源かどうかは不明です。
意味 つまらない
例文 世に語り伝ふること、まことはあいなきにや、多くはみな虚言(そらごと)なり。
訳 世間で語り告がれていることが、本当はつまらないのか、多くはうそである。
ねんず(念ず)
イメージ 強く思うことです。なにかを我慢する場合と、何かをいのる場合に使います。
意味 1.がまんする 2. いのる
例文 「いま一声呼ばれていらへん」と念じて寝たるほどに、(宇治)
訳 「もう一声呼ばれてから返事をしよう」と我慢して寝ているうちに
例文 清水(きよみづ)の観音を念じ奉りても、すべなく思ひ惑ふ。
訳 清水寺の観音をお祈り申し上げても、どうしようもなく途方に暮れる。
例文 ただ一人、ねぶたきをねんじてさぶらふに(枕・大納言殿まゐりたまひて)
訳 たった(自分)一人、眠たいのをがまんしてお仕えしていると、
わづらふ(煩ふ)
イメージ 「病気になる」の意味ですが、動詞のあとについて「~に苦労する」の意味もあります。共通するのは、なにかで苦しむことです。
1.病気になる 2.~に苦労する
例文 わづらふことあるには、七日(なぬか)、二七日(ふたなぬか)など、療治(れうぢ)とてこもりゐて、(徒然・六○)
訳 病気になることがあるときには、七日、十四日などの間、治療といって引きこもっていて、
例文 勢多(せた)の橋みな崩れて、渡りわづらふ。(更級日記)
訳 勢田の橋は、みな崩れており、渡るのに苦労する。
あたら(惜)
イメージ 愛着のあるものが失われていくことに愛惜を感じている
意味 1. (連体詞)惜しむべき 2.(副詞)惜しくも、もったいない事に
例文 いかが要なき楽しみを述べて、あたら時を過ぐさむ。(方丈記)
訳 どうして要のない楽しみを語って、惜しいと感じてこの時間を過ごしていられるだろうか(いられないだろう)。
いたづらなり
イメージ 現代語でも「徒労に終わる」とか「いたづらに時をすごす」とか言いますが、それに近い感じです。
意味 1.無駄だ・役に立たない 2.退屈だ・ひまだ
例文 とかく直しけれども、つひに回らで、いたづらに立てりけり。(徒然草)
訳 (壊れていた水車を)あれこれ直したけれど、とうとう回らないで、無駄に立っていた。
例文 船も出ださでいたづらなれば、ある人の読める。(土佐日記)
訳 船も出さないで退屈なので、ある人が詠んだ。
とかく
イメージ 現代語の「とにかく」とは違います。
意味 1.あれこれと 2.なんにせよ
例文 日しきりにとかくしつつ、ののしるうちに夜ふけぬ。(土佐日記)
訳 一日中あれこれしながら、騒いでいるうちに夜が更けて(ふけて)しまった。
例文 『おのれ死にはべりぬとも、とかく例のやうにはせ給ふな。』(大鏡・太政大臣伊尹)
訳 『私が死にましたとしても、なんにせよ(葬式を)いつものようにはしなさるな。
※ 「とかく」の訳、河合出版は「なんにせよ」だが三省堂新明解の大鏡では「あれこれと」。
例文 直垂(ひれたれ)のなくてとかくせしほどに、また使い来たりて、(徒然草・二○五段)
訳 直垂がなくてあれことしているうちに、また使者が来て、
をこなり(痴なり・烏滸なり・尾籠なり)
イメージ 現代語の「おこがましい」に名残がありますが、しかし現代語のそれとは古語の「をこなり」は意味が違いまするかもしれません。なお、「をこ」はおろ愚かという意味です。「をこなり」を単語集や古語辞典でしらべる際は「お」ではなく「を」で探さないと見つかりません。
意味 愚かだ
例文 君達(きむだち)は元輔がこの馬から落ちて、冠(かむり)落としたるをばをこなりとや思ひ給ふ。(今昔物語集)
訳 あなた達は、元輔がこの馬から落ちて、冠を落としたのは愚かだと思いなさるのか。
例文 をこなりと見てかく笑ひまするが、はづかし。(枕・関白殿)
訳 愚かだと思って、(私のことを)このように笑っていらっしゃるのが恥ずかしい。
関連
をこがまし
意味 愚かだ・馬鹿馬鹿しい
例文 世俗の虚言をねんごろに信じたるもをこがましく。(徒然草・七三)
訳 世俗のうそを熱心に信じるのも愚かである。
あながちなり(強ちなり)
イメージ 自分の意志を押し通す感じです。それを好意的に見れば「一途だ」となりますし、批判的にみれば「無理矢理だ」となります。
意味 1.一途だ・熱心だ 2.無理矢理だ・強引だ
例文 桜の散らむは、あながちにいかがはせむ。(宇治)
訳 桜の散ることは、強引に(無理矢理に)どうにかはできない。
例文 便りなかりける女の、清水(きよみづ)にあながちに参るありけり。(宇治・一一の七)
訳 頼るあてのなかった女で、清水に熱心にお参りする女がいた。
例文 人のあながちに欲心あるは、つたなきことなり。(今昔)
訳 人がむやみに強欲に振舞うのは、愚かなことである。
せちなり(切なり)
現代語でも、「切実」「大切」「痛切」などというように、心につよく迫る感情です。ほか、連用形「せちに」は、「切実に」「大切に」のほか、「しきりに」と解釈する説もあります。
意味 1.切実な 2.大切な
例文 (かぐや姫は)七月十五日の月に出てゐて、せちに物思へる気色なり。(竹取)
訳 (かぐや姫は)七月十五日の満月に(縁側に)出て座り、切実に物思いをしている様子である。
※「せちに」を「しきりに」と訳す説もあるので、単語集によっては後半部を「しきりに物思いをしている様子である」と訳す説もある。(文英堂など)
例文 大納言、宰相もろともに忍びものへ給へ。せちなること聞こえむ。(うつほ)
訳 大納言、宰相といっしょに、こっそりと、お越しください(いらっしゃい)。大切なことを申し上げよう。
むつかし
イメージ 現代語で幼児の機嫌が悪いときに「むずがる」と言う表現に、名残があります。古語で幼児にかぎらず不快に思ったり機嫌を悪くすること等を「むつかる」といい、それの形容詞化したものが「むつかし」です。「難しい」ではないので注意。
意味 1. うっとうしい・不快だ 2. 面倒だ 3.気味が悪い・恐ろしい
例文 女君(=紫の上)は、暑くむつかしとて、御髪(みぐし)すまして、(源氏・若紫下)
訳 女君(=紫の上)は、「暑く、うっとうしい」と言って、髪を洗って、
例文 奥の方(かた)は、暗うものむつかしさと、女は思ひたれば、
訳 奥のほうは暗くてなんとなく気味が悪いと、女が思っているので、
びんなし(便なし)
「便」は都合のこと。現代語でも、「便宜」(べんぎ)と言う表現があります。「びんなし」で、都合がないので「都合が悪い」の意味になります。
例文 月見るとて上げたる格子おろすは何者のするぞ。いと便なし。(大鏡)
訳 月を見ると言って、上げている格子をおろすのは何者がすことか。とても困った。(または「とてもけしからん」。)
※ 単語集によって訳が違う。文英堂は「困った」、桐原は「けしからん」。このように単語集で訳が違うので、細かい意味の違いは覚えなくてよい。
類義語
不便(ふびん)なり
意味 1. 都合が悪い・具合が悪い 2.気の毒だ
えうなし
イメージ 要(えう)なし、或いは用(よう)なし、でしょう。役なしの音便だとするとやうなしになってしまうので不適との指摘がある出典にある。
意味 必要がない。役に立たない。
例文 その男、身をえうなきものに思いなして、京にはあらじあづまの方に、住むべき国求めにとて行きけり。(伊勢物語)
訳 その男、自分自身が下らないものだと思って悲嘆して、京都ではなく東国のほうに、住むことができる場所を探しに行こうと出ていった。
ゆゆし
現代語の「ゆゆしい」とは意味が違います。なお現代語の「ゆゆしい」の意味は、「放っておくと大変なことになりそうな様子」の意味です。古語の「ゆゆし」は、もとは神聖なもの、あるいは不吉なものなど、なにか霊的なものを感じる様子のことです。「斎」(ゆ)または「忌」(ゆ)が語源だろうと思われています。派生的に、「はなはだしい」「すばらしい」「ひどい」などの意味も生まれました。プラスの意味でもマイナスの意味でも、どちらでも使います。
意味 1.忌まわしい・不吉だ・恐ろしい 2.神聖 3.立派だ・優れている 4.たいそう~・はなはだしく~
例文 海はなほ、いとゆゆしと思ふ。(枕)
訳 海はやはり、とても恐ろしいと思う
例文 おのおの拝みて、ゆゆしく信、起こしたり。(徒然)
訳 それぞれが拝んで、はなはだしく信心をおこした。
なほ
イメージ 基本的な意味は「やはり」の意味です。ただし、どういう文脈で「やはり」と思ってるのかによって意味がやや変わり、前後の時間の経過にもかかわらず状況が変わらずに「依然としてやはり」と思ってるのか、それとも予想にもとづいて「なんといってもやはり」と思ってるのか、訳が変わります。そのほか、「さらに」の意味があります。
意味 1.依然として、 2.なんといってもやはり・そうはいってもやはり 3.さらに
例文 風波やまねば、なほ同じところにあり。(土佐日記・一月五日)
訳 風や波がやまないので、(舟は)依然として同じところにいる。
例文 東路(あづまぢ)の道のはてよりも、なほ奥つ方に生ひ出でたる人、(更級)
訳 東国の道の果てよりも、さらに奥のほうで育った人、
おどろおどろし
文字だけ見ればあたかも「驚く」を2回続けていて強調しているかのようですが、しかし意味は単なる強調とは微妙に違います。単語集では色々とこじつけていますが、覚えるしかないでしょう。用例としては、何かを叩く音や、雨の激しく降る様子などに使われる事例が多い(※ 河合出版の単語集『春つぐる 頻出 古文単語480 PLUS』)。現代語でも、「気味が悪い」の意味は使われます。よって入試対策としては、現代語にはない「おおげさだ」の意味のほうを覚えることになります。
意味 1. おおげさだ・騒々しい 2.気味が悪い
例文 夜いたく更けて(ふけて)、門をいたうおどろおどろしうたたけば、(『枕草子』)
訳 夜もたいそうふけて、門(かど)をいたうおどろおどろしうたたけば、
例文 いとおどろおどろしくかきたれ雨の降る夜、(『大鏡』)
訳 とても気味悪く、一面に雨の降る夜。
なめし
イメージ 偶然かどうかわかりませんが、現代語で相手に無礼な態度をとるときの「なめる」の俗語に、意味が近いです。なので、一説では無礼を意味する現代語の「なめる」は 古語の「なめし」に由来するという説を紹介している単語集もあります(桐原など)。
意味 1.無礼だ 2.失礼だ
例文 文言葉なめき人こそ、いとにくけれ。(枕)
訳 手紙の言葉づかいの無礼な人は、たいそう気に食わない。
なまめかし
現代語の「なまめかしい」には色っぽいという意味がありますが、古語では違います。古語の「なまめかし」は、若々しいとか上品だとか、そういう意味です。
古語の「なま」は、若くて未熟という意味です。たとえるなら現代語の生ビールとかの生ジュースとかが新鮮なビールやジュースをあらわすのと似たような感覚でしょうか(数研出版の見解)。あるいは、古語「なま」は外来語のフレッシュに近いかもしれません(文英堂の見解)。古語の「なまめかし」の意味は、実際に若い場合の意味と、もうひとつ、優美・上品の意味があります。
意味 1.若々しい 2.優美だ・上品だ
例文 なまめかしきもの、ほそやかに清げなる君達(きんだち)の直衣(なほし)姿。(枕)
訳 優美なもの、ほっそりとしていてきれいな貴公子たちの直衣姿。
うるはし
現代語の「うるわしい」と似た意味で、古語「うるはし」は整った美しさを表しますが、しかし古語「うるはし」にはさらに「親密」の意味の場合もあります。
意味 1.端正だ。きちんとしている。 2.親密だ
例文 昔、男、いとうるはしき友ありけり。(伊勢)
訳 昔、男には、とても仲のいい友達がいた。
むげなり(無下なり)
イメージ 「むげなり」は「無下なり」で「それより下がない」の意味で、「最低だ」「ひどい」の意味です。
意味 最低だ・ひどい
いかに、殿ばら、殊勝のことはご覧じとがめずや。むげなり。(徒然)
なんと、皆様、(この獅子の)格別なことは、ご覧になってお気にならないのですか。ひどいです。
いはけなし
イメージ 「いはけ」は幼少という意味です。「いはけなし」でも幼少の意味です。ここでの「なし」は否定ではなく、「はなはだしい」を意味する古語です。「いとけなし」も同様に幼少の意味です。
意味 子供っぽい・あどけない
例文 (若紫が)いはけなくかいやりたる額(ひたい)つき、髪ざし、いみじううつくし。(源氏・若紫)
訳 (若紫が)子供っぽく(髪を)かきあげた額のようす、髪の生え際のあたりが、とてもかわいい。
つれなし(連れ無し)
イメージ 冷淡だとか平然とかの意味です。一説には「つれ」(連れ)とは周囲のもののことで、「つれなし」で周囲に感情が動かされないので、冷淡とか平然とかの意味になるのだろうと言われています。また、変化がないことにも使われます。冷淡の意味は、現代語の「つれない」に近いかもしれません(数研出版の見解)。
意味 冷淡だ・平然としている
例文 昔、男、つれなかりける女にいひやりける。(伊勢)
訳 昔、ある男が、(自分に)冷淡だった女に(歌を)詠んでおくった。
例文 左の中将のいとつれなく知らず顔にてゐまたまりしを、(枕草子)
訳 左の中将が、まったく平然とそ知らぬ顔で座っていらっしゃったのを、
例文 雪の山つれなくて年もかへりぬ。(枕)
訳 雪の山は変化がなく(十二月から一月になり)年も改まった、
まかづ(罷づ)
罷り出づ、の約
意味 1. 退出する(謙譲) 2. (尊い所から卑しい所へ)行く・来る(謙譲)
例文 命婦、かしこにまかで着きて、門ひき入るるより気配あはれなり。(源氏)
訳 命婦(女官)、更衣の里に行きついて、門に入るとその雰囲気は荒れ果てて寂しかった。
さうざうし
イメージ 現在の「騒々しい」とは違います。古語「さうざうし」は「索々し」(さくざくし)のことであり、「あるはずのものがない」という元の意味から、「物足りない」という意味になります。
意味 1.物足りない
例文 帝、さうざうしと思し召しからけむ、殿上(てんじやう)に出でてさせおはしまして(大鏡・道長)
訳 帝は、物足りないとお思いになったのだろうか、殿上(てんじょう)の間に出ていらっしゃって、
あやし
イメージ 「不思議だ」の意味と、「身分が低い」の意味という、2つの意味があります。一説には、貴族には身分の低い者の考えは理解しづらいので、もとの「不思議だ」の意味から派生して「身分が低い」の意味が生じたのだろう、とする説もあります。 感動品「あや」が変化したものが語源だという説があります(桐原書店の見解)。ほか、「不都合だ」の意味もあります。不都合なものは、変だと思うということでしょう。
意味 1. 不思議だ・変だ 2.身分が低い 3.不都合だ。
例文 あやしき下﨟(げらふ)なれども、聖人(しやうにん)の戒めにかなへり。(徒然草)
訳 身分の低い者であるが、聖人の教えに合致している。
例文 遣戸(やりど)を荒く立て開くるも、いとあやし。(枕草子)
訳 引き戸を荒く開けるのも、たいそう、不都合だ。
やさし
イメージ 現代語の「やさしい」とは全く違います。古語の「やさし」は「やせる」が元の意味で、それから「やせるほどつらい」→「やせるほど恥ずかしい」の意味から「恥ずかしい」の意味になりました。
意味 1.恥ずかしい
例文 昨日今日、帝ののたまはむことにつかむ、人聞きやさし。(竹取)
訳 昨日や今日、帝がおっしゃることに従うのは(=求婚)、外見が恥ずかしい。
例文 いくさの陣へ笛もつ人はよもあらじ。上臈(じやうらふ)は猶(なほ)はやさしかりけり。(平家)
訳 戦陣に笛を持ってくる人はまさかいないだろう。身分が高い人はやはり優美だなあ。
くまなし
イメージ 「くま」は見えない物陰の意味です。「曇りがない」ので「明るい」という意味です。現代語の「くまなく」とは意味が違いますが、むしろ古語のほうが本来の語源どおりの意味です。派生的に、ある話題について「隠し事がない」とか「何でも知っている」の意味もあります。
意味 1.暗いところがない 2.何でも知っている
例文 花は盛りに、月はくまなきをのみ見るものかは。(徒然草)
訳 花は満開を、月はくもりのない(=満月)のだけを見るのがよいものなのか。(いやそうではない(反語) )
例文 くまなきもの言ひも、定めかねて、いたくうち嘆く。(源氏・ハハキ木)
訳 (女がらみのことは)何でも知っている論客(=左馬頭(さまのかみ))も、(結論を)決めかねて、ひどくため息をつく。
こころぐるし
現代語の「心苦しい」は相手に対して「申し訳ない」の意味ですが、古語「こころぐるし」は同情や心配の意味です。
意味 気の毒だ、心配だ
例文 思はむ子を法師になしたらむこそ、心苦しけれ。(枕)
訳 かわいがっている子を法師にするのは、気の毒だ。
こころづきなし(心づきなし)
心がついていかない、という意味合い。
意味 気が進まない、面白くない。
例文 ...、「例の、心なしの、かかるわざをして、さいなまるるこそ、いと心づきなけれ。...(源氏・若紫)
訳 、...「いつものように、心得の悪い子が、このような事をして、怒られるのも、とても困ったことで面白くないわね。...
かたはらいたし(傍ら痛し)
イメージ 現代語とは意味が違います。古語のは「傍ら(かたわら)で見ていて心がきつい」の意味です。同情的な意味だけでなく批判的な意味(「見苦しい」など)にも使うので、文脈から判断します。現代語の「片腹痛し」は当て字にすぎません。傍らではなく自分のことですが、「きまりが悪い」「恥ずかしい」といった場合にも使います。
意味 1.気の毒だ 2.見苦しい・聞き苦しい 3.恥ずかしい
例文 すのこはかたはらいたければ、南のひさしに入れ奉る。(源氏・朝顔)
訳 すのこ(=縁側)は気の毒なので、南の庇(ひさし)の間(ま)に(源氏を)をお入れ申し上げる。
例文 御前にて申すは、かたはらいたきことにはさぶらへども、(今昔)
訳 (大臣の)御前で申し上げるのは、きまり悪いことではありますが、
うしろめたし
イメージ 「後ろ目痛し」「後ろ辺痛し」が語源だと言われています。背後だけでなく、将来など目に見えないものを心配する場合もあります。現代語の「うしろめたい」と同様の「良心がとがめる」「やましい」気持ちで心配な場合でも「うしろめたし」を使う用法もあります。
意味 1.気がかりだ・心配だ 2.やましい・
例文 いとはかなうものし給ふこそ、あはれにうしろめたけれ。(源氏)
訳 (若紫が)たいそう(幼くて)頼りなくいらっしゃるのが、とても気がかりだ。
ほいなし
イメージ 「本意なし」で不本意だという意味です。「残念だ」の意味もあります。
意味 不本意だ・残念だ
例文 過ぎ別れぬること、かへすがへす本意なくこそおぼえ侍れ。(竹取)
訳 (私が去って)別れてしまうことは、つくづく残念に思われます。
ほい(本意)
意味 本来の意志、本来の目的
例文 神へ参るこそ本意なれど思ひて、山までは見ず。(徒然)
訳 神へ参るのが本来の目的だと思って、山までは見ていない。
やがて
イメージ 現代語とは意味が違います。古語では「やがて」はニュアンス的に「前後の動作が離れてない」=「ほぼ同じ」ような感じがあり、よって「そのまま」や「すぐに」の意味になります。なお、現代語の「そのうち」のような用法は江戸時代以降のものです(文英堂の見解)。
意味 そのまま・すぐに
例文 薬も食はず。やがて起きもあがらで、病み臥せり。(竹取)
訳 (翁は)薬も飲まない。そのまま起き上がりもしないで、病気になってしまった。
例文 名を聞くより、やがて面影(おもかげ)は推しはからるる心地するを、(徒然・七一)
訳 名前を聞くや否や、すぐに面影が推測される気持ちがするのに、
わざと
イメージ 現代語とはニュアンスが違います。うまい暗記法は特になく、下記の意味を覚えるしかありません(桐原書店の見解。単語集では解説をあきらめて、さっさと意味を紹介するスタンスである)。
意味 1. わざわざ 2. 格別に 3.正式な
例文 わざとの御学問はさるものにて、琴笛の音(ね)にも、(源氏・桐壷)
訳 正式な御学問は当然のこと、琴や笛の音色でも、
なべて
イメージ 「並べて」のイメージで、「一般に」という意味です。現代語でいう「おしなべて」と同じ。
意味 一般に・普通に
例文 なべてならぬ法ども行はるれど、さらにそのしるしなし。(方丈)
訳 普通でない修行の数々が行われるが、まったくその効き目がない。
こうず(困ず)
イメージ 「こうず」は「困ず」で「困って」の意味です。肉体的に「疲れる」の意味もあります。
意味 1.困る 2.疲れる
例文 いかにいかにと日々に責め立てられこうじて、(源氏)
訳 どうなのかどうなのかと毎日責め立てられ困って、
すずろなり(漫ろなり)
イメージ 漫然(まんぜん)のイメージです。
意味 1.わけもなく・なんということもなく 2.むやみやたらに
例文 昔、男、すずろに陸奥(みち)の国までまどひにけり。(伊勢)
訳 昔、男が、なんということもなく陸奥の国までさまよい出かけた。
例文 すずろに(酒を)飲ませつれば、うるはしき人もたちまちに狂人となりてをこがましく、(徒然)
訳 むやみやたらに(酒を)飲ませてしまうと、礼儀のきちんとした人も、たちまち狂人となって馬鹿げた振る舞いをし、
うちつけなり
イメージ 動詞「打ち付く」から生じたと考えられています。何かを打ち付けるように突然なさまを表しています。
意味 1.突然だ 2.軽率だ
例文 うちつけに海は鏡の面のごとなりぬれば、(土佐日記)
訳 突然に、海は鏡の面のように(静かに)なったので、
例文 ものや言ひ寄らましと思(おぼ)せど、うちつけに思さむと、心恥づかしくて、やすらひたまう。(源氏)
訳 (源氏は姫君に)何か言って近づこうと思うが、軽率だとお思うになるだろうと、気が引けて、ためらいなさる。
はづかし
現代語の「恥ずかしい」の意味もありますが、こちらが恥ずかしくなるほどに相手が立派だという褒め言葉の用法もあります。
1.恥ずかしい・きまりが悪い 2.立派だ
例文 はづかしき人の、歌の本末(もとすゑ)問ひたるに、ふとおぼえたる、我ながらうれし。(枕・うれしきもの)
訳 立派な人が、歌の上の句や下の句を尋ねたときに、ふと思い出したのは、我ながらうれしい。
はかばかし
イメージ 現代語の「仕事がはかどる」などの「はかどる」の「はか」と同じ語源だと考えられています。
意味 1.しっかりした
例文 (父親を亡くした桐壺の更衣は)とりててて、はかばかしき後見しなければ、(源氏)
訳 特に、しっかりした後見人がいないので
ついで
イメージ「継ぎて」が「ついで」になってと考えられている。
意味 1順序 2.機会
例文四季はなほ定まれるついであり。(徒然)
訳 四季にはやはり定まった順序がある。
なかなか
現代語では随分、とか、かなり、という意味の副詞になるが、古語では少し意味が違う。
意味 なまじっか、かえって、むしろ
例文 ...、はかばかしう,後見思ふ人なきまじらひは、なかなかなるべきことと、思う給へながら、...(源氏・桐壷)
訳 ...、しっかりと、後見して下さる方のいない宮廷生活は、むしろかえって辛い事であるだろうとは、存じてはいたのですが、...
すさぶ
イメ-ジ 自然と湧いてくる勢いに任せて、何かをすることです。
意味 気の向くままに~する、興じる
例文 笛をえならず吹きすさびたる、あはれと聞き知る。(徒然)
訳 笛を言いようもなく吹き興じているのを、趣き深いと聞き分ける。
ゆめ
イメージ 下に禁止・打ち消しを伴って「けっして~するな」の意味の副詞です。
例文 ゆめこの雪落とすな。(大和物語)
訳 けっしてこの雪を落とすな。
例文 この山に我ありといふことを、ゆめゆめ人に語るべからず。(宇治)
訳 この山に私がいるということを、けっして人に語ってはならない。
げに(実に)
イメージ 現実や直前の発言などを受けて、「なるほど」とか納得したり、あるいは納得のいくことに感動する思うような感じです。「現(げん)に」が由来だという説があります。ただし、漢字を当てる場合には「実に」と当てる慣習です。
意味 なるほど・実に・本当に
例文 (かぐや姫は)げにただ人にはあらざりけりと思して、(竹取)
訳 なるほど(かぐや姫は)普通の人ではなかったのだなあとお思いになって、
すなはち(即ち、則ち、乃ち)
現代語と同じ意味もありますが、古語では「すぐに」の意味が大事です。
例文 立てこめたる所の戸、すなはちただ開きに開きぬ。(竹取物語)
訳 (かぐや姫を)閉じ込めていた場所の戸が、すぐにただもう開いてしまった。
例文 おのづから短き運を悟りぬ。すなはち、五十(いそじ)の春を迎へて(むかへて)、家を出で(いで)世を背けり(そむけり)。(方丈)
訳 自然と運のうすい人生を悟った。そこで五十歳の春を迎えたところ、出家をして俗世から離れた。
やうやう
一説には「やうやく」のウ音便だと思われていますが(※ 数研、文英堂の単語集)、しかし現代語の「ようやく」とは意味が違います。もともと古語「やうやう」は、時間の経過とともに少しずつ変化していくさまを表していました。なので現代語でいう「しだいに」「だんだん」の意味に対応します。「やっと」とか「かろうじて」の意味がついたのは鎌倉時代からです。平安時代には「しだいに」「だんだん」の意味だけです(※ 桐原の見解)。
意味 1. しだいに・だんだん 2. やっと・かろうじて
例文 黄金(こがね)ある竹を見つくること重なりぬ。かくて翁やうやう豊かになりゆく。(竹取)
訳 黄金の入っている竹を見つけることが重なった。こうして翁はしだいに豊かになっていった。
※ このほかの例文としては、枕草子の春は「あけぼの。やうやう」もある多くの単語集に照会されているが、本wikiでは小学校や中学校ですでに説明済みなので省略する。
類義語 「やや」
意味 しだいに・だんだん
例文 仮の庵(いほ)もややふるさとになりて、軒に朽ち葉ふかく、土居ぬ苔むせり。
訳 仮の庵(いおり)もしだいに住み慣れた場所になって、軒に朽ち葉も多く、土台には苔が生えている。
さすがに
イメージ 現代語の意味とは違います。「さすがに」の「さ」は、「そう」を意味する指示語の古語「さ」だと考えられます(※ 数研の見解)。
意味 そうはいってもやはり
閼伽棚(あかだな)に菊・紅葉など折り散らしたる、さすがに住む人のあればなるべし。 (徒然)
閼伽棚(あかだな)に菊・紅葉など折り散らしているのは、やはり住む人がいるからなのだろう。
例文 祇王(ぎおう)もとより思ひまうけたる道なれども、さすがに昨日(きのふ)今日とは思ひよらず。(平家)
訳 祇王(ぎおう、※人名、平家側の女性)はもとから覚悟していた道だけど、そうはいうもののやはり昨日今日のこととは思えない。
ここら
イメージ 「たくさん」の意味です。現代語のここらへんの意味はないです。
例文 ここらの国を過ぎぬるに、駿河(するが)の清見(きよみ)が関と逢坂(あふさか)の関とばかりはなかりけり。(更級)
訳 たくさんの国を通り過ぎてきたが、駿河の清美が関と逢坂の関ほど心ひかれた場所はなかった。
あまた
意味 たくさん・大勢・多く
例文 いづれの恩時にか、女御(にようご)、更衣(かうい)あまた候ひ給ひける中に、(源氏)
訳 どの帝の時代だったか、女御や更衣がたくさんお仕えなさっていた中、
例文 士(つはもの)どもあまた具して山へのぼりけるよりなむ、その山を「ふじの山」とは名づけるる。(竹取)
訳 兵士たちをたくさん連れて山へ登ったことによって、その山を「富士(ふじ)の山」と名づけた。
類義語「そこばく」
など
文頭の「など」は「なぜ・どうして」の意味です。疑問の場合と反語の場合とがあり、文脈から判断します。
意味 どうして・なぜ
例文 「などいらへもせぬ」と言へば、「涙のこぼるるに目も見えず、ものもいはれず」といふ(伊勢)
訳 「どうして返事もしないのか」と言えば、(女は)「涙がこぼれるので目も見えず、ものも言うことができない」と言う。
例文 などかく疎ましきものにしもおぼすべき。(源氏・帚木)
訳 どうしてこのように疎ましい者とお思いになってよいだろうか(いや、よくない)。
しるし
はっきりしているという意味の形容詞。著し(いちじるし)、も同系統の語。ただし著し(しるし)と、漢字で書く場合もある。印とか、知る、という言葉とも関係あるように思える。
意味 際立っている、はっきりしている。
例文 いといたうやつれ給へれど、しるき御様なれば、(源氏・若紫)
訳 (光源氏は)たいそう(服装が)質素だが、(高貴であることが)はっきりと分かるので、
めざまし
イメージ 元の意味は、目が覚めるほどに程度のすごい様子をいいますが、古語では特に、「癪(しゃく)に触る」、「気に食わない」という意味でも使うことが重要です。一方、ほめる場合にも使うことがありますが、ただし上位の者が下位の者を見る目線の場合が多いです(文英堂および桐原の見解)。
意味 1.気に食わない 2.素晴らしい
例文 はじめより我はと思ひあがりたまへる御方々、めざましきものにおとしめそねみたまふ。(源氏・桐壺)
訳 はじめから我こそはと思いあがっていた方々は、(帝の寵愛を受ける桐壺の更衣を)気に食わない者としてさげすみ、ねたみなさる。
例文 気高きさまして、めざましうもありけるかなと、見捨てがたく口惜しうおぼさる。(源氏・明石)
訳 気高い様子で、すばらしいなあと、見捨てがたく残念にお思いなさる。
例文 なほ和歌はめざましきことなりかしとおぼえ侍りしか。(大鏡)
訳 やはり和歌はすばらしいものだよと思われました。
すごし
イメージ 背筋が「ぞっとする」感じです。転じて、ぞっとするほどに素晴らしいものをほめる場合にも使います。
意味 1.(ぞっとするほど)気味が悪い 2.ものさびしい 3.(ぞっとするほど)素晴らしい
例文 日の入りぎはの、いとすごく霧りわたりたるに、(更級)
訳 日の入り際の(=日没間近の)、とてもものさびしく霧が一面に立ちこめているときに、
例文 (舞楽は)なまめかしくすごいうおもしろく、(源氏・若紫下)
訳 (舞楽は、)優雅で、すばらしく風流で、
例文 霰(あられ)降り荒れてすごき夜のさまなり。(源氏・若紫)
訳 霰が降り荒れて、君の悪い夜である。
はしたなし
イメージ もとの意味は「端(はした)なき」から中途半端という意味ですが、「きまりが悪い」のようなマイナスの意味でよく使われます。
意味 1. きまりが悪い 2.そっけない・無愛想だ 3.(程度が)はなはだしい・激しい 4.中途半端だ・どっちつかずだ
例文 はしたなきもの。異人(これひと)を呼ぶに、我ぞとさし出でたる。(枕・はしたなきもの)
訳 きまりが悪いもの。違う人を呼んだのに、「私」と言って出てくること。
例文 ある夜野分(のわき)はしたなう吹いて、紅葉(こうえふ)みな吹き散らし、(平家)
訳 ある夜、暴風(=季節的に「台風」)がひどく吹いて、紅葉をみな吹き散らし、
ほど
意味 1時間・ころ 2.距離・広さ 3.身分・年齢 4.様子
例文 ほど狭し(せばし)といへども、夜臥す床あり、昼ゐる座あり。(方丈)
訳 (部屋の)広さは狭いといっても、夜寝る床はあり、昼座る場所もある。
例文 (桐壺の更衣と)同じほど、それより下﨟(げらふ)の更衣たちは、まして安からず。(源氏・桐壺)
訳 (桐壺の更衣と)同じ身分、それよ低い身分の更衣たちは、まして心穏やかではない。
例文 髪は風に吹きまよはされて、すこしうちふくみだるが、肩にかかれるほど、まことにめでたし。(枕・風は)
訳 髪が風に吹き乱されて、少しふくらんでいるのが、肩にかかっている様子は、ほんとうに魅力的だ。
いとど
イメージ 「ますます」の意味です。語源的には強調の古語「いと」を2回続けたものと考えられていますが、しかし意味がやや違いますので、覚えるしかありません。入試では「いと」につられて「とても」(×)など強調の意味で訳すと誤答だとみなされるかもしれません(桐原の見解)。
例文 散ればこそ、いとど桜はめでたけれ。憂き世になにか久しかるべき。(伊勢)
訳 (もとから桜は美しいが)散ってしまうからこそ、ますます桜は美しい。このつらい世の中に、なにか長く続くものはあるだろうか。(いや、ありはしない)
例文 いとどしき朝霧にいづこともなく惑う心地し給ふ。(源氏・夕顔)
訳 ますますはなはだしく朝霧に、(光源氏は)どことも知れない道に迷うお気持ちになる。
みる(見る)
イメージ 現代語と同じ「目で見る」のが本来の意味ですが、古語ではさらに「会う」の意味で使われることもあり、結婚の意味で使われることもあります。
例文 「かかる道は、いかでかいまする」と言ふをみれば、みし人なり。(伊勢)
訳 「このような道に、どうしておいでですか」と言う人を見ると、(以前に都で)会った人であった。
例文 さようならむ人をこそ見め。(源氏・桐壺)
訳 そういう人と結婚しよう。
例文 うち語らひて、心のままに教へ生ほし立ててみばや。(源氏)
訳 親しく交際して、自分の思い通りに、教え育て上げて結婚したい。
みゆ(見ゆ)
イメージ 「見る」+「ゆ(受身・自発・可能)」です。女性が男性に姿を見られる→結婚を意味することになりました。
意味 1.見られる(受身)、見せる(可能) 2.結婚する
例文 かかる異様(ことやう)のもの、人に見ゆべきにもあらず。(徒然)
訳 このような変わり者は、結婚しないほうがよい。
例文 いかならむ人にもみえて、身をも助け、幼き者どもをはぐくみ給ふべし。(平家・七・維盛都落)
訳 (相手が)どのような男であっても、(あなた自身の)身を助けるために、幼い子供たちを(大切に)育ててください。
ねんごろなり(懇ろなり)
イメージ 現代語では「ねんごろ」は男女の友人関係を超えたことの婉曲表現(=いわゆる「肉体関係」)でもあるが(出典は三省堂新明快国語辞典 第八版など他)、古語ではそういう意味はない。古語「ねんごろなり」は、「念がこもっている」→「熱心だ」「親切だ」の意味。現代語でも「ねんごろ」は漢字で「懇ろ」と書き、これは懇切丁寧(こんせつていねい)の「こん」の字であるので、古語の意味と通じる部分もある。
意味 1.心がこもっている・熱心だ・丁寧だ・一生懸命だ 2.親密だ・仲がよい
例文 狩(かり)はねんごろにもせで、酒をのみ飲みつつ、やまと歌にかかれけり(伊勢・八二)
訳 鷹狩り(たかがり)はそれほど熱心にしないで、酒ばかり飲みつつ、和歌を詠んでいた。
例文 ねんごろに語らふ人の、かうて後おとづれぬに、(更級日記)
訳 親密に交際していた人が、それから後は、たよりも無いので、
例文 思ひわびて、ねんごろにあひ語らひける友だちのもとに、(伊勢・一六)
訳 思い悩んで、親密に交際していた友人のところに、
ざえ(才)
「生まれつきの才能」のことではありません。平安時代の「才」とは漢学のことです。平安時代の男性貴族が習得すべき学問が漢学だったことに由来します。ただし、和歌や音楽などの事も「才」と言います。
意味 1.(漢学・漢詩文の)学問・学才 2.(音楽などの)技能・才能
例文 なほ、ざえをもととしてこそ、大和魂(やまとだましひ)の世に用ゐらるる方も強うはべらめ。(源氏)
訳 やはり、学問を基本としてこそ、実務の能力が世間で重んじられるということも強くありましょう。
※例文中の「大和魂」とは、漢学に対して、日本人が本来持っている実務能力や実践的な知恵のことです(数研および文英堂の見解)。
例文 琴(きん)弾かせたまふことなん一のざえにて、次には横笛、琵琶(びは)、筝(さう)の琴をなむ、次々に習ひたまへる。(源氏・絵合)
訳 琴をお引きになるのが第一の才能で、次には横笛、琵琶、筝(そう)の琴を、次々にお習いになった。
まうく(設く)
イメージ 現代語の「設ける」とほぼ同じ意味です。
意味 準備する・用意する
例文 汝(なんぢ)、供養せむと思はば、まさに財宝をまうくべし。(今昔)
訳 お前は、(仏を)供養しようと思うなら、さしあたって財宝を準備しなさい。
ためらふ
平安時代では「気を静める」「落ち着く」の意味です。現代語と同じ「躊躇する」の意味は鎌倉時代からです。
意味 1.気を静める 2.躊躇する 3.静養する・養生する
風邪起こりて、ためらひはべるほどにて。(源氏)
風邪をひいて、静養していますので。
※なお、現代語の「躊躇する」の意味でよく使われる古語は「やすらふ」です。
関連語
やすらふ(休らふ)
意味 躊躇する・立ち止まる
例文 やすらはで寝なましものをさ夜ふけてかたぶくまでの月を見しかな。(後拾遺)
訳 (あなたに会えないのだったら待たずに)ためらわないで寝てしまえばよかったのに。(実際は夜明けまであなたを待ったので)夜が更けて西に沈もうとする月を見てしまったよ。
しげし(繁し)
イメージ 現代語では草木が多いときに「しげる」と言いますが、古語では草木以外でも使います。なお現代語でも、商売繁盛のハンの字のように草木以外でも使うことがあります。
例文 されど人目しげければ、え逢はず。
訳 しかし、人目が多いので、あうことができない。
※ 桐原、文英堂の単語集で「しげし」を紹介。紹介している単語集が少ない。
ありし
意味 以前の・過去の・昔の
例文 大人になりたまひて後は、ありしやうに御簾(みす)の内にも入れやまはず。(源氏・桐壺)
訳 (光源氏が)大人になってから後は、以前のようには(藤壺の女御の)御簾の中にもお入れにならない。
さ(然)
意味 そのように・そう
例文 まことにさにこそ候ひけれ。(徒然草・四一)
訳 ほんとうにそのようでございましたなあ。
さながら
文法的には副詞「さ」+助詞「ながら」です。意味については、一説には、「そのまま」が原義で、「数量がそのまま」→「全部」というように意味が広がっていったという説もある(※ 河合出版)。
意味 1.そのまま 2.全部
例文 七珍万宝さながら灰燼(くわいじん)になりにき。(方丈)
訳 (火事で)多くの財宝がすべて灰になってしまった。
さらに
イメージ 現代語とは違い、古語「さらに」では打ち消し・禁止をともなって、「まったく~でない」「少しも~ない」の意味があります。
意味 まったく~ない・少しも~ない・決して~ない
例文 さらにまだ見ぬ骨のさまなり。(枕)
※ 「見ぬ」の「ぬ」が打ち消しの助動詞「ず」の連体形です。
訳 まったくまだ見たことのない(扇の)骨のようすだ。
とぶらふ(訪ふ、弔ふ)
現代語の「弔う」(とむらう)の祖先に当たる語ですが、しかし古語「とぶらふ」の基本的な意味は「訪れる」「訪問する」の意味です。平安時代の時点では、病人へのお見舞いをする意味もありました。(現代語の「とむらう」には見舞いの意味は無い) また、平安時代の時点で、(現代語と同様の意味で)死者やその遺族への弔問(ちょうもん)・供養(くよう)をすることも「とぶらふ」というように意味が広がっていました。お見舞いをするにも訪問するし、弔問するにも訪問するからでしょう。現代に漢字を当てる場合、訪問の意味なら「訪ふ」を、弔問の意味なら「弔ふ」を当てるのが通例です。一説には、「とふ」(問ふ)の派生だという説もありますが(駿台と文英堂で紹介している)、不明です。
意味 1.訪問する・訪れる 2.見舞う 3.弔う(弔問・供養)
例文 能因島に舟を寄せて、三年(みとせ)幽居(いうきよ)のあとをとぶらふ。(奥の細道)
訳 能因島に舟を寄せて、三年間、(能因法師が)静かに隠れ住んでいた住居の跡を訪問する。
例文 国の司までとぶらふにも、え起き上がり給はで、舟底(ふなぞこ)に伏し給へり。(竹取・龍の頸の玉)
訳 国司が参上して見舞うときにも、(大納言は)起き上がることがおできにならないので、舟底で横になっていらっしゃる。
例文 胸をいみじう病めば、友だちの女房など、数々来つつとぶらひ、(枕)
訳 胸をひどく患ったので、友達の女房などが数々来ては見舞い、
例文 後のわざなどにも、こまかにとぶらはせたまはふ。(源氏・桐壺)
訳 (※桐原の単語集に掲載してある。他の単語集で見つからないので保留。平安時代の弔問での用法の例。)
例文 父母の後世をとぶらひ給ふを哀れ(あはれ)なる。(平家)
訳 父母の後世を供養なさるのが気の毒だ。
ひがこと
イメージ 「ひが」は「間違った・ひねくれた」という意味の接頭辞です。見間違いを「ひが目」、聞き間違いを「ひが耳」と言います。
意味 間違い
そらごと
意味 うそ
例文 あさましきそらごとにてありければ、はよ返したまへ。(竹取・蓬莱の玉の枝)
訳 あきれるほどの嘘であったので、早く返してください。
例文 世に語り伝ふること、まことはあいなきにや、多くはみな虚言(そらごと)なり。
訳 世間で語り告がれていることが、本当はつまらないのか、多くはうそである。
かちより(徒歩より)
意味 徒歩で
例文 ただ一人、かちより詣で(まうで)けり。(徒然)
訳 たった一人、徒歩で参詣した。
さた(沙汰)
イメージ 現代語で「裁判」のような意味ですが、古語でも似たような意味があります。古語でのもともとの意味は、沙汰の「沙」とは砂金などのことで、「汰」は淘汰のことで、砂金などをふるいわけて良と不良のものを選別することです。選別から判定や評定のような意味が生まれ、そして「裁判」のような意味になりました。裁判は権力が行うわけですので、上司などからの命令も沙汰ということになります。裁判や評定も、何かの解決のための処置や始末として行うので、「処置」や「始末」という意味になったと考えれば覚えやすいでしょう。裁判ではあれこれ議論することから、転じて「噂」の意味にもなったと考えれば覚えやすいでしょう。
意味 1.評定・評議・裁判 2.処置・始末 3.命令 4.噂・評判
例文 いかがはせんと、沙汰ありけるに。(徒然)
訳 どうしようかと、評議があったときに。
例文 人の遅く沙汰せしことどもをも、すなはち疾く(とく)沙汰して、(今昔・一七七段)
訳 人が遅く処置したことを(=なかなか処置しなかったことを)、即座に早く処置して、
例文 「風邪起こりたり」と云ひて(いいて)、沙汰の庭に出でざり(いでざり)ければ、(今昔・三一巻)
訳 「風邪を引いた」と言って、裁判の場に出なかったので、
例文 この歌の故にやと、時の人沙汰しけるとぞ。(著聞・和歌)
訳 この歌のためかと、当時の人は噂したという。
よもすがら(夜もすがら)
「夜もすがら」で覚えましょう。「一晩中」の意味です。「よすがら」も同じ意味です。「すがら」は「〜の間中」の意味ですので、たとえば「道すがら」なら「道中」の意味です。
対義語は、「ひねもす」「ひぐらし」です。
例文 雨風やまず。日一日(ひ ひとひ)、よもすがら、神仏(かみほとけ)をいのる。
訳 雨風がやまない。一日中、一晩中、神や仏に祈る。
ひねもす
意味 一日中
例文 雪こぼすがごと降りて、ひねもすにやまず。(伊勢・八五)
訳 雪がこぼすように降って、一日中やまない。
ひぐらし
意味 一日中
音に聞く(おとにきく)
意味 うわさに聞く
例文 音に聞きし猫また(徒然)
訳 うわさに聞く猫また
例文 音に聞くと見る時とは、何ごとも変はるものなり。(徒然)
訳 うわさに聞く時と(実際に)見る時とでは、何事も違うものだ。
音を泣く(ねをなく)
意味 声を上げて泣く
例文 音を泣きたまふさまの、心深くいとほしければ、(源氏・夕顔)
訳 声を上げて泣きなさる様子が、情が深く気の毒なので、
人となる(ひととなる)
意味 1.一人前になる 2.正気に戻る
例文 二人の子、やうやう人となりて後、(発心・六の四)
訳 二人の子が、しだいに一人前になって、
例文 やうやう生き出でて(いでて)、ひととなり給へりけれど、(源氏・夢浮橋)
訳 (浮舟は)しだい元気が出てきて、正気に戻りなさったけれども、
人やりならぬ(ひとやりならぬ)
意味 ※ 自分の意志で決めたことに使う。「自分のせいで」という意味の場合もある。文脈に合うように上手く訳せ。ここでの「人」は他人のこと。
例文 人やりならぬ道なれば、行き憂しとしてとどまるべきにもあらで、(十六夜)
訳 自分の意志でする道(=この文脈では「旅」)なので、行くのがいやだと言って留まるわけにもいかないので、
例文 人やりならず、心づくしに思し(おぼし)乱るることどもありて、(源氏)
訳 自分のせいで、心づくしに思い乱れることもあって、
ただならず
イメージ 「普通でない」が本来の意味ですが、女性が妊娠すると普通の体ではなくなるので「妊娠する」の意味もあると覚えましょう。
意味 1.普通でない 2. 妊娠する
例文 実方(さねかた)の中将、寄りてつくろふに、ただならず。
訳 実方の中将が、近寄って(女房の赤ひもを)結びなおすが、(彼の様子が)普通でない。
例文 男、夜な夜な(よなよな)通うほどに、年月も重なるほどに、身もただならずなりぬ。(平家・八・緒環)
訳 男が毎晩通ううちに、年月も重なるころ、(女の)身も妊娠した。
数ならず(かずならず)
ここでいう「数」とは、数える価値あるものの数です。それがないと言っているのですから、数える価値のない、つまり「取るに足らない」の意味になります。自己卑下で使う場合もあります。
意味 取るに足らない
例文 数ならず身はえ聞き候はず。(徒然)
訳 取るに足らない身(の私)では、聞くことができません。
名に負ふ(なにおう)
「名にし思ふ」という場合もあります。「し」は強意の副助詞です。
意味 1.名前をもつ 2.有名である
例文 名にし負はばいざ言(こと)問はん都鳥わが思ふ人はありやなしかと(伊勢・九)
訳 (都鳥という)名前を持つならば、さあ(お前に)尋ねてみよう、私の愛する人は元気でいるかと。
例文 花橘(はなたちばな)は名にこそおへれ、なほ梅のにほひにぞ、いにしへの亊も立ちかへり恋しう思ひ出でらるる。(徒然・一九)
花橘は有名であるが、やはり梅のにおいのほうが、昔のことも立ち返って思い出される。
いとしもなし
「いと、しも、なし」という構造です。
「いと」=「とても」、「し」は強意の副助詞、「も」は強意の係助詞(※桐原の単語集)、それが「無し」で打ち消される。「しも」でひとつの強意の副助詞とみなす解釈もあります(※三省堂や文英堂)。「愛しも」ではないので注意しましょう。
意味 大したことのない
例文 才(ざえ)はきわめてめでたけれど、みめはいとしもなし。(古本説話集・四)
訳 漢学の素養はこの上なく立派だけど、外見は大したことでもない。 | [
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"text": "おぼゆ(覚ゆ)",
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"text": "イメージ 「思ふ」+奈良時代の助動詞「ゆ」で、「おもほゆ」が変化した形です。「ゆ」は自発を意味する助動詞です。「思われる」が基本の意味です。派生的に「似る」という意味もあります。",
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"text": "意味 1. 思われる 2. 似る",
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"text": "さはる(障る)",
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"text": "イメージ 現代語の「差し障りがある」と同じです。",
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"text": "意味 差し支え(さしつかえ)がある。",
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"text": "訳 差し支えがあるので、(花見に)行けませんので、",
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"text": "ながむ(眺む・詠む)",
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"text": "イメージ 現代語の「眺める」の語源だろうと考えられていますが、しかし古語の「ながみ」はどちらかというと、「物思いにふける」という文脈で使われます。また、詩歌を「吟詠する」(詩歌を詠むこと)の意味でも使われることもあります。",
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"text": "意味 1. 物思いにふける 2. 吟詠する 3 眺める・ぼんやり見る",
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"text": "訳 (桐壺帝は)夕方の美しいころに、使者をさしむけなさって、(帝は)そのままもの思いにふけっていらっしゃる。",
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"text": "訳 「こぼれてにほふ花桜かな」(=咲きこぼれて美しい花桜よ)と吟じたので、その声を院(=この場面では高貴な女性)がお聞きになって、",
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"text": "しのぶ(忍ぶ・偲ぶ)",
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"text": "「しのぶ」には2種類あり、現代語の「耐え忍ぶ」「人目を忍ぶ」と同じような意味です。もうひとつには、懐かしむという意味であり、「偲ぶ」という漢字が近いです。もともと別の動詞であり、活用も違っていましたが(四段活用と上二段活用)、平安時代から混同されるようになりました。",
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"text": "意味 1. 我慢する 2.人目につかないようにする 3. 懐かしむ・思い慕う",
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"text": "ゐる",
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"text": "「ゐる」は2種類あります。※ 入試では、現代語で近い意味の漢字を選ばせる問題もよくあるようです。",
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"text": "ゐる(居る)",
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"text": "ゐる(率る)",
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"text": "現代語の「ひきいる」(率いる)などに名残がありますが(出典: 河合出版の単語集)、軍隊などを統率(とうそつ)しているわけではなく、単に誰かや何かを連れていたり、伴っていたりする程度の意味です。",
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"text": "※ このほか、弓矢などを「射る」(いる)など現代語では同じ発音の動詞もありますが、説明を省略します。",
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"text": "例文 三寸ばかりなる人、いとうつくしうてゐたり。(竹取)",
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"text": "訳 三寸(=約9センチ)くらいの人が、とてもかわいらしく、座っていた。",
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"text": "例文 やうやう夜も明けゆくに、見れば率て(いて)来し女もなし。(伊勢物語・六段)",
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"text": "わぶ(侘ぶ) イメージ 自分が困難などに遭遇し、自分の境遇をつらく思う感じです。それとは別の用法としては「~しかねる」の意味もあります。",
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"text": "訳 京都に住みかねて、東国へ行ったところ、",
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"text": "例文 念じわびつつ、様々の財物かたはしより捨つるが如くすれども、(方丈記)",
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"text": "※ 方丈記の訳の出典は 桐原単語集 と 三省堂新明解古典『大鏡 方丈記』",
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"text": "いたし",
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"text": "イメージ: 痛いほどに程度がはなはだしいさまです。よい場合にもわるい場合にも使います。ただし、漢字を当てる場合、(「痛し」とは限らず)「甚し」の場合もあります。",
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"text": "意味 1.ひどい 2.すばらしい 3.(連用形「いたく」で)たいそう~・とても~",
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"text": "例文 かぐや姫いといたく泣き給ふ。(竹取)",
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"text": "例文 造れるさま木深く、いたき所まさりて見所ある住まひなり。(源氏・明石)",
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"text": "めづ(愛づ)",
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"text": "例文: 人々の、花、蝶やとめづるこそ、はかなくあやしけれ。(堤中納言・虫めづる姫君)",
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"text": "訳1: (世間の)人々が、花や蝶を愛するのは、あさはかで奇妙だ。(三省堂の単語集の訳)",
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"text": "訳2: (世間の)人々が、花や蝶をかわいがるのは、あさはかで奇妙だ。(文英堂の単語集の訳)",
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"text": "関連語: めでたし、めづらし",
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"text": "めでたし",
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"text": "イメージ ほめることを意味する動詞「めづ(愛づ)」が語源となっている、形容詞です。「めづ」に形容詞「いたし」(はなはだしい、という意味)がついたものと考えている単語集(三省堂、文英堂)もあります。",
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"text": "例文: 丹波に出雲(いづも)という所あり。大社(おほやしろ)をうつして、めでたく造れり。(徒然草)",
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"text": "訳: 丹波に出雲という所がある。出雲大社を移して、立派に造っていた。",
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"text": "関連語 めづ(動詞)、めづらし",
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"text": "めづらし",
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"text": "※ 未記述",
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"text": "ののしる",
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"text": "イメージ 現代語では「非難する」の意味ですが、古語では「大声で騒ぐ」が原義です。派生的に、みんなが騒ぐほどに「有名だ。評判が高い」のような意味にもなります。",
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"text": "(※ 範囲外: )現代語の非難・罵倒の意味の動詞は、古語では「のる」である。(※ 河合出版「春つぐる頻出古文単語480」、P10)",
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"text": "意味 大声で騒ぐ。評判が高い。",
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"text": "例文) この世にののしり給ふ光源氏、かかるついでに見奉り給はんや。(源氏・若紫)",
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"text": "訳: 世間で評判になっている光源氏を、このような機会に拝見なさいませんか。",
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"text": "きこゆ(聞こゆ)",
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"text": "イメージ 聞こえる、が原義でそこからいくつかの意味が派生した。",
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"text": "意味 1. 聞こえる 2. 申し上げる(謙譲) 3.謙譲の補助動詞。",
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"text": "例文 一の御子は右大臣の女御の御腹にて、よせ重く、「うたがいなきまうけの君。」と、世にもてかしづききこゆれど、この御にほひには、ならび給ふべくもあらざりければ、おほかたのやむごとなき御思ひにて、この君をば、わたくし物におぼしかしづき給ふこと限りなし。",
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"text": "訳 第一皇子は、右大臣の娘の女御からお生まれになった方で、後ろ盾がしっかりしていて、「疑いなく、皇太子であろう」と、非常に大切にお育て申し上げたが、(桐壺の子の)美しさには、対抗なさることはできなかったので、第一皇子に対しては、(帝は)普通一般の御寵愛ぶりで、一方源氏の君を、特別に思い大事になさる事限りなかった。",
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"text": "にほふ",
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"text": "イメージ 現代語では嗅覚にかかわる語ですが、古語の「にほふ」は視覚的な意味です。「にほふ」の「に」は赤色を意味する「丹」(に)が由来していることから、「にほふ」は赤色のような鮮やかなものが映える様子をあらわしています。なお「にほふ」の「ほ」は、「穂」または「秀」の説があります。",
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"text": "例文) ※ 未記述",
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"text": "古語の「おどろく」は、「はッとする」のような意味です。",
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"text": "寝ていた状況では、「目が覚める」の意味もあります。「おどろかす」という他動詞形もあり、「おどろかす」は「起こす。はっと気づかせる」の意味です。",
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"text": "意味 目が覚める。はっとする。※ このほか、現代語の「驚く」と同じ意味の用法もある。",
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"text": "例文 秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる(古今和歌集)",
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"text": "訳 秋が来たと、目にははっきりとは見えないが、風の音で(※「風の音を聞いて」のような意味)はっと気づいたことだ。",
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"text": "例文 物におそはるる心地しておどろき給へれば、(源氏物語)",
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"text": "訳 物の怪におそわれる気がして目覚めなさったところ",
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"text": "ときめく(時めく)",
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"text": "イメージ 「よいタイミングにめぐりあわせる」のようなイメージで、古語では「時流に乗る」や「寵愛を受ける」のような意味になります。",
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"text": "例文 世の中にときめき給ふ雲客、桂より遊びて帰り給ふ。(古今著聞集)",
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"text": "訳 世の中で、時流に乗って栄えている天殿人(てんじょうびと)が、桂から遊んでお帰りになる。",
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"text": "例文 いとやんごとなき際(きは)にはあらぬが、すぐれて時めき給ふありけり。(源氏物語)",
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"text": "訳 それほど高貴な身分ではない方で、とりわけ(帝(みかど)の)寵愛を受けておられる方がいた。",
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"text": "きは",
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"text": "現代語でも「瀬戸際」とかいうように、古語でも「きは」には何かの限界ちかくの意味もありますが、しかし入試では「身分」の意味が重要です。",
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"text": "意味 身分",
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"text": "例文 いとやんごとなき際(きは)にはあらぬが、すぐれて時めき給ふありけり。(源氏物語)",
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"text": "訳 それほど高貴な身分ではない方で、とりわけ(帝(みかど)の)寵愛を受けておられる方がいた。",
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"text": "としごろ(年頃、年比、年来)",
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"text": "古語の「長年」の意味です。適齢期の意味はありません。",
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"text": "古語の「日ごろ」は「ここ数日」、古語の「つきごろ」は「ここ数ヶ月」の意味です。",
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"text": "かしづく",
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"text": "意味 大切に育てる",
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"text": "めやすし(目安し)",
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"text": "イメージ 「見た目が安らかだ」のようなイメージ",
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"text": "意味 感じが良い",
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"text": "例文 (女房は)髪ゆるるかにいと長く、めやすき人なめり。(源氏)",
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"text": "訳 (女房は)髪がゆったりとしてとても長く、感じが良い人だ。",
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"text": "らうたし(労甚し)",
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"text": "意味 かわいらしい。いじらしい。",
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"text": "「労」+「甚し(いたし)」と考えれらており、子供などを労をいとわず世話をしたいと思う気持ちだと考えられています。",
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"text": "例文 (赤ん坊が)かいつきて寝たる、いとらうたし。(枕草子)",
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"text": "訳 (赤ん坊が)抱きついて寝ているのは、とてもかわいらしい。",
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"text": "かなし",
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"text": "イメージ 現代語の「愛」・「いとしい」(愛しい)のイメージです。派生的に、「悲しい」の意味もありますが、まずは愛で覚えましょう。現代語の「せつない」(切ない)のイメージで解釈する流儀もあります。",
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"text": "意味 1. いとしい 2. 悲しい",
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"text": "例文 (男は妻を)かぎりなくかなしと思ひて、河内(かふち)へも行かずなりにけり。(伊勢・二三)",
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"text": "訳 (男は妻を)この上なくいとしいと思い、河内(かわち)(の国にいる別の女)のもとへも行かなくなった。",
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"text": "例文 かなしき妻子(めこ)の顔をも見で、死ぬべきこと。(源氏)",
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"text": "訳 かわいい妻子の顔をも見ないで、死なねばならないことよ。",
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"text": "いかで(如何で)",
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"text": "如何なり、で形容動詞。あるいはそれは名詞に助動詞がついたものと考えても良い。いかで、自体は副詞とみる。烏賊とはもちろん関係ないが、ひょっとしたら何らかの関連あるかも^^;;;",
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"text": "意味 どうして、どうやって。",
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"text": "例文 ...。ただ今、おのれ、見すてたてまつらば、いかで、世におはせむとすらむ。」...(源氏・若紫)",
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"text": "訳 ...。今、私がお見捨て申したら、どうやってこの世界で暮らしていくのでしょうか。」...",
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"text": "ゆかし",
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"text": "イメージ 「行く」の形容詞化と思われていますが、移動したいことだけでなく「見たい」「聞きたい」などの意味もあります。",
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"text": "意味 1. 見たい。聞きたい。知りたい。 2. 心ひかれる",
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"text": "例文 山路来て何やらゆかしすみれ草。(野ざらし)",
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"text": "訳 山路を来て、なんとなく心引かれるすみれ草があることよ。",
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"text": "例文 まゐりたる人ごとに山へ登りしは、何ごとかありけん、ゆかしかりしかど。(徒然草)",
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"text": "訳 参詣している人が山へ登っているのは、何事があったのか、知りたかったけれど。",
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"text": "みそかなり",
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"text": "イメージ 現代語の「ひそか」とほぼ同じです。「密かに」の字で覚えてしまいましょう。",
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"text": "意味 ひそかに。こっそりと。",
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"text": "例文 あさましく候ひしことは、(花山院は)人にも知らせさせ給はで、みそかに花山寺におはしまして、御出家入道させ給へりこそ。",
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"text": "訳 驚きあきれましたことには、(花山院は)誰にもお知らせにならないで、こっそりと花山寺にいらっしゃって、ご出家入道なさってしまったのですよ。",
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"text": "いぎたなし(寝汚し)",
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"text": "イメージ 寝ていることを「汚し」と批判されているように、寝坊などを非難する気持ちがあります。",
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"text": "意味 寝坊だ",
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"text": "例文 起こしにより来て、いきたなしと思ひ顔にひきゆがしたる、いと憎し。(枕草子)",
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"text": "起こしにやってきて、寝坊だと思っているような顔つきで引き揺さぶるのは、とても憎らしい。",
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"text": "※ 参考",
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"text": "古語の「きたなし」(汚し)は、現代語の汚いと同じような意味もある。",
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"text": "『竹取物語』で「いざ、かぐや姫。きたなきところに、いかでか久しくおはせむ。」とある。「汚いところに(=下界)、どうして長い間、いらしたのですか。」のような意味。",
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"text": "やむごとなし(止む事なし)",
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"text": "イメージ 「そのまま(=止む)にはしておけない」のような感じです。",
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"text": "身分が高い相手や、学識などの豊かな相手などに用います。",
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"text": "意味 1.高貴だ 2.格別だ",
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"text": "例文 やむごとなき人のかくれ給へる(たまえる)も、あまた聞こゆ。(方丈記)",
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"text": "訳 高貴な人がお亡くなりになったということも、たくさん聞こえてくる。",
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"text": "あてなり(貴なり)",
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"text": "イメージ 漢字「貴なり」でお覚えましょう。「高貴な」という意味です。階級だけでなく、立ち居振る舞いが優美で上品なことも言います。",
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"text": "意味 1. 高貴だ。 2.上品だ。",
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"text": "例文 (尼君は)四十余(よそぢよ)ばかりにて、いと白うあてに、やせたれど、(源氏・若紫)",
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"text": "訳(尼君は)四十歳過ぎくらいで、たいそう色が白く、やせているけれど、",
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"text": "例文 世界の男(おのこ)、あてなるも賎しきも、いかでこのかぐや姫を得てしがな見てしがなと、音に聞きめでてまどふ。(竹取)",
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"text": "訳 世の中の男は、身分の高いものも低いものも、なんとかしてこのかぐや姫を自分の妻にしたい、見てみたいと、噂に聞いて夢中になる。",
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"text": "類義語の「やむごとなし」は、高貴さの最高評価です。一方、「あてなり」は、それほどではありません。",
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"text": "いうなり(優うなり)",
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"text": "イメージ 「いうなり」の表記から言うを連想しないように。漢語の「優」から、優雅や優美を連想しましょう。",
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"text": "意味 1.すぐれている・立派だ 2.優美だ・上品で美しい",
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"text": "例文(花山院(かざんいん)が)あそばしたる和歌は、いづれも人の口にのらぬなく、いうにこそうけたまはれな。(大鏡・伊尹)",
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"text": "訳 (花山院(かざんいん)が)お読みになった和歌は、どれも人が口にしないものはなく、すぐれているとお聞きします。",
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"text": "なやむ(悩む)",
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"text": "イメージ 語呂合わせですが、「なやむ」の「やむ」を「病む」とゴロ合わせで覚えてしまいましょう。",
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"text": "意味 病気になる。",
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"text": "例文 身にやむごとなく思ふ人のなやむを聞きて、(枕・うれしきもの)",
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"text": "訳 自分にとって大切に思う人が病気になったのを聞いて",
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"text": "対義語の「おこたる」とセットで覚えましょう。",
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"text": "おこたる(怠る)",
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"text": "現代語と同じ「なまける」の意味もありますが、古語ではさらに「病気が治る」の意味もあります。",
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"text": "意味 1.病気が直る 2.なまける",
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"text": "例文 少将、病にいたうわづらひて、すこしおこたりて、(大和物語)",
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"text": "訳 少将は、病気でたいそう患って(わずらって)、少し治って、",
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"text": "対義語の「なやむ」とセットで覚えましょう。",
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"text": "つきづきし(付き付きし)",
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"text": "意味 似つかわしい・ふさわしい",
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"text": "例文 いと寒きに、火など急ぎおこして、炭持て渡るも、いとつきづきし。(枕)",
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"text": "訳 とても寒いときに、火(炭火)を急いでおこして、炭を持っていくのも、たいそう(冬の朝に)似つかわしい。",
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"text": "こころもとなし(心もとなし、心許無し)",
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"text": "イメージ 心が落ち着かない様子です。",
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"text": "意味 1. じれったい・待ち遠しい。 2.気がかりだ・心配だ 3. ぼんやりしている",
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"text": "例文 心もとなき日数重なるままに、白河の関にかかりて、旅心定まりぬ。(奥の細道)",
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"text": "訳 落ち着かない日々が重なるうちに、白河の関にさしかかり、旅の覚悟が決まった。",
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"text": "例文 (梨の)花びらの端に、をかしき匂ひこそ、心もとなうつきためれ。(枕・木の花は)",
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"text": "訳 (梨の)花びらの端に、趣き深い色つやが、ぼんやりとついているようだ。",
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"text": "すさまじ(凄まじ)",
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"text": "イメージ 現代語では「激しい」を意味しますが、入試ではその意味で使われることはめったにありません。ただし、中世くらいから「ものすごい。激しい」の意味でも使われています。",
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"text": "意味 1. 興ざめだ。 2. 殺風景だ。",
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"text": "例文 すさまじきもの。昼ほゆる犬、春の網代(あじろ)。(枕・すさまじき物)",
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"text": "訳 興ざめなもの。昼ほえる犬。春の網代。",
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"text": "例文 冬の夜の月は昔よりすさまじきものの例(ためし)にひかれて、 (更級日記)",
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"text": "訳 冬の夜の月は、昔から興ざめ(「殺風景な」でも良い)ものの例とあげられて、",
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"text": "※ 更級の「すさまじき」は単語集によって訳が違う。桐原は「興ざめ」、河合出版は「殺風景な」。",
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"text": "例文 影すさまじき暁月夜に、雪はやうやう降り積む。(源氏物語)",
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"text": "訳 光が明け方の月夜に、雪はだんだん降り積もっていく。",
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"text": "いみじ(忌みじ)",
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"text": "イメージ 程度のはなはだしい事を言う形容詞。善悪どちらにも使う。一説には、忌むほどに程度の並外れている「忌みじ」が語源だといわれています(三省堂、桐原の見解)。",
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"text": "意味 1.とても良い・すばらしい 2.とても悪い・ひどい 3. (連用形「いみじく」で)とても~・はなはだしく~",
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"text": "例文: 清少納言こそ、したり顔にいみじう侍りける人。(紫式部日記)",
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"text": "訳: 清少納言は、したり顔で、非常に困った人ですね。",
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"text": "例文 世は定めなきこそ、いみじけれ。(徒然)",
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"text": "例文 あないみじ。犬を蔵人(くらうど)二人して打ち給ふ。死ぬべし。(枕)",
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"text": "訳 ああひどい。犬を蔵人が二人でお打ちになっている。死ぬだろう。",
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"text": "1.まじめだ 2. 実用的だ",
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"text": "例文 何をか奉らむ。まめまめしきものはまさかりなむ。(更級日記)",
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"text": "訳 何をさしあげようか。実用的なものは(あなたには)好ましくないでしょう。",
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"text": "※ このあと、親戚の叔母さんから、幼少時代の更級日記の作者が、『源氏物語』を受け取る。",
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"text": "例文 「思ふ人の、人にほめらるるは、いみじうれしき」など、まめまめしうのたまふもをかし。(枕草子)",
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"text": "訳 「思いを寄せている人が、他の人からほめられるのは、とてもうれしい」などとまじめにおっしゃるのもおもしろい。",
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"text": "例文 (少将起きて、)小舎人(こねどり)童(わらは)を走らせて、すなはち車にて、まめなるもの、さまざまにもて来たり。(大和)",
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"text": "訳 (少将は起きて、)小舎人童(=召使いの少年)を走らせて、すぐに、車(=牛車)で実用的なものを、いろいろと持ってきた。",
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"text": "あだなり(徒なり)",
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"text": "イメージ 実質がない、スカスカのようなイメージです。また、「まめなり」の対義語のような感じもあります。実質がないので不まじめ。",
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"text": "例文 昔、女の、あだなる男の形見とておきたる物どもを見て、 (伊勢物語)",
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"text": "訳 昔、女が、浮気な男が形見として残した物などを見て",
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"text": "かる",
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"text": "「かる」は「離れる」の意味です。特に男女の縁が「疎遠になる」ときに用いられる。",
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"text": "意味 離れる",
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"text": "例文 あひ思はでかれぬる人をとどめかねわが身は今ぞ消え果てぬめる(伊勢)",
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"text": "訳 互いに思うことなく、離れてしまった人を引き止められず、わが身は今にも消えてしまいそうです。",
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"text": "※ 古今和歌集の(山里は~)「人目も草もかれぬと思へば」は掛詞なので、やや特殊。なお、「人の訪れも絶えるし、草も枯れると思うと」の意味。",
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"text": "うつろふ(移ろふ)",
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"text": "イメージ 移動する、移り変わるの意味もありますが、古語では「色あせる」意味があります。",
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"text": "例文 例よりかはひきつくろひて書きて、うつろひたる菊にさしたり。(蜻蛉・上巻)",
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"text": "訳 いつもよりかは整えて(手紙を)書いて、色あせた菊にさした。",
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"text": "※ 貴族の妻が、他の女性に浮気している夫に手紙を書くシーン。",
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"text": "例文 (桐壺(きりつぼ)帝は)おのづから(藤壺(ふじつぼ)に)御心うつろひて、こよなうお思し慰むやうなるも、あはれなるわざなりけり。(源氏)",
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"text": "訳 (桐壺(きりつぼ)帝は)自然と(藤壺(ふじつぼ)に)心移りして、この上なくお気持ちが慰められるようであるのも、しみじみと感じられる。",
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"text": "あからさま",
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"text": "イメージ 古語の「あかる」が、まばたきをする程度の一瞬のあいだのことであることから、古語の「あからさま」はほんの一瞬の間のことを表します。現代語の「はっきりとした」とは違います。古語では「あからさまに」という連用形で用いる事が多い。",
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"text": "※ 現代語での意味は、近世から。(河合出版『春つぐる古文単語480改訂版』)",
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"text": "意味 かりそめに。一時的に。ほんのちょっと。",
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"text": "例文 おほかた、この所に住みはじめし時は、あからさまと思いしかども、今すでに、五年(いつとせ)を経たり。(方丈記)",
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"text": "訳 だいたい、ここに住みはじめた時は、ほんの一時的な事と思っていたが、もうすでに、5年たっている。",
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"text": "類義語 「かりそめなり」:意味 ほんの一時的に。ちょっと。",
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"text": "おろかなり(疎かなり)",
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"text": "イメージ まず現代語の「おろそか」で覚えましょう。そこから派生して、「愚か」の意味も生まれましたが、愚かの意味は鎌倉時代からです(出典: 文英堂の単語集より)。※ 入試では、「愚か」の意味はあまり狙われない。",
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"text": "意味 1. おろそか。いい加減だ。 2. 言い尽くせない。",
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"text": "例文 帝(みかど)の御使いを、いかでかおろかにせむ。(竹取・御狩のみゆき)",
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"text": "訳 帝からの使者を、どうしておろそかに(いい加減に)もてなすでしょうか。(※ 「いや、いい加減にはもてなさない」という意味の反語)",
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"text": "例文 わずかに二つの矢、師の前にて一つをおろかにせんと思はや(徒然・九二)",
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"text": "訳 たった二本の矢しかないのに、どうして師の前で一本をおろそかに(いい加減に)しようと思うだろうか。",
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"text": "訳 帝からの使者を、どうしておろそかに(いい加減に)もてなすでしょうか。(※ 「いや、いい加減にはもてなさない」という意味の反語)",
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"text": "例文 恐ろしなんどもおろかなり。(平家)",
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"text": "訳 恐ろしいなどという言葉では言い尽くせない。",
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"text": "とみなり(頓なり)",
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"text": "イメージ 覚えるしかありません。現代では滅多に使わない表現ですが、急死のことを「頓死」ともいうように、「頓」には「急な・急に」の意味もあります。",
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"text": "意味 急に。",
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"text": "例文 十二月ばかりに、とみのことで、御文あり。(伊勢物語)",
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"text": "訳 十二月ごろに、急なことで、お手紙がある。",
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"text": "なめし",
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"text": "意味 無礼だ",
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"text": "例文 文(ふみ)言葉(ことば)なめき人こそ、いと憎けれ。(枕草子)",
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"text": "訳 手紙の言葉の無礼な人は、たいそう感じが悪い。",
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"text": "かしづく",
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"text": "イメージ 一説には「頭(かしら)づく」が変化した語とも言われており、頭を地につけるほど大切に育てるという意味になったと言われています。",
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"text": "意味 大切に育てる。大切に世話をする。",
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"text": "例文 親たちかしづき給ふことかぎりなし。(堤中納言・虫めづる姫君)",
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"text": "訳 親たちが(姫君を)大切に育てること、この上ない。",
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"text": "かづく",
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"text": "イメージ かぶるの意味もありますが、別の意味として、貴人が服を脱いで褒美として与えるという意味でもよく使われます。「水に潜る」という意味もあります。水をかぶることから派生したのでしょう。",
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"text": "例文 足鼎(あしがなへ)を取りて、頭(かしら)にかづきたれば、(徒然・五三)",
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"text": "訳 足つきの鼎(かなえ)を取って、頭にかぶったところ、",
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"text": "例文 (中納言は)御衣(おほんぞ)脱ぎてかげつ給うつ。(竹取)",
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"text": "訳 (中納言は)御衣を脱いで(褒美として)与えなさった。",
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"text": "例文 大将の君、御衣(おんぞ)ぬぎてかづけたまふ。(源氏)",
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"text": "訳 大将の君は、御衣を脱いで(褒美として)与えなさった。",
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"text": "例文 (左大臣から)大将も物かづき、忠岑(ただみね)も禄(ろく)たまはりなどしけり。(大和)",
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"text": "訳 (左大臣から)大将も物をいただき、忠岑も録をいただくなどした。",
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"text": "例文 録に大袿(おほうちき)かづきて、(大和物語)",
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"text": "訳 褒美に大袿をいただいて、",
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"text": "※ 「大袿」は服の一種。",
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"text": "例文 ののしりて郎等(らうたふ)までにものかづけたり。(土佐日記)",
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"text": "訳 大騒ぎして、郎等(ろうとう)にまで褒美を与えた。",
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"text": "例文 かづけどもかづけども、月おぼろにて見えざりけり。(平家物語)",
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"text": "訳 (身投げした小宰相(こざいしょう)を探しに)もぐっても、もぐっても、月がぼんやりして見えなかった。",
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"text": "ことわる",
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"text": "イメージ 現代語の「理」(ことわり)のように、「判断する」「説明する」の意味です。事を割るので、筋道をはっきりさせること。",
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"text": "意味 1. 判断する理解する。 2. 説明する。",
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"text": "例文 これはいかに。とくことわれ。(枕草子)",
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"text": "訳 これはどういうことか。説明せよ。",
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"text": "例文: それだに、人の詠みたらむ歌、難じことわりゐたらむは、いでやさまでこころは得じ。(紫式部日記)",
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"text": "訳:それほどの歌人でも、人が詠んだ歌を、非難し批評していたようだが、どうだろう、そこまで歌の心は持っていないだろう。",
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"text": "ことわり(理)",
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"text": "イメージ 現代語でいう「道理」のこと。",
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"text": "意味 道理。",
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"text": "例文 我を知らずして、外を知るといふことわりあるべからず。(徒然草)",
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"text": "訳 自分を知らないで、他人を知るという道理があるはずがない。",
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"text": "例文 沙羅双樹(しやらさうじゅ)の花の色、盛者必衰の理をあらはす。",
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"text": "訳 沙羅双樹の花の色は、盛れる者も必ず衰えるという道理を表している。",
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"text": "おきつ(掟つ)",
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"text": "イメージ あらかじめ掟(おきて)のようなものを決めておくようなイメージです。そこから派生的に「指図する」「命令する」などの意味が生まれたと考えられています。現代語の掟の語源だろうと考えられています。",
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"text": "意味 1. 指図する。 2.決めておく。",
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"text": "例文 高名(かうみやう)の木登りといひし男、人をおきてて、高き木に登せて(のぼせて)、梢(こずえ)を切らせしに、(徒然草)",
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"text": "訳 高名の木登りと言った男が、人を指図して、高い木に登らせて、梢を切らせた時に、",
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"text": "おくる(後る・遅る)",
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"text": "イメージ 送ることではありません。遅れることです。古語の「おくる」には「遅れる」という意味もありますが、死に遅れる、先に死なれる、先立たれるという意味もあります。入試では、よく先立たれる意味のほうが狙わるようです。",
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"text": "意味 1. 先立たれる・死に遅れる。 2. 遅れる。後に残る。",
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"text": "例文 故姫君は、十ばかりにて殿におくれ給ひしほど、(源氏・若紫)",
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"text": "訳 なくなった姫君は、十歳ばかりで父君に先立たれなさったとき、",
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"text": "例文 遅れて咲く桜二本ぞいとおもしろき。 (源氏)",
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"text": "訳 遅れて咲く桜が二本、とても趣きぶかい。",
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"text": "例文 童(わらは)などもおくれて。(源氏物語・東屋)",
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"text": "訳 童女などもあとに残って。",
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"text": "わりなし",
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"text": "わり、は、理(ことわり)でしょう。",
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"text": "意味 道理に合わない、どうにもならない。",
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"text": "例文 ほど経ば、すこしうちまぎるることもやと、待ち過ぐす月日にそえて、いと忍びがたきは、わりなきわざになむ。(源氏)",
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"text": "訳 時間が経てば、すこしは気が紛れる事もあるだろうと、待っているのだが、とても辛くて我慢できない気持ちになって、どうにもならない困った状態だ。",
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"text": "いそぎ",
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"text": "イメージ 現代語の「急ぐ」の名詞形と同じ意味もありますが、古語では「準備」の意味もあります。文脈に合わせて選びましょう。",
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"text": "意味 1. 準備。 2.急ぎ。",
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"text": "例文 (十二月には)公事(くじ)どもしげく、春の急ぎにとり重ねて催し(もよおし)行はるるさまぞ、いみじきや。(徒然・十九)",
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"text": "訳 (十二月は)宮中の行事も頻繁で、新春の準備とも重なって、催しが行われる有様は、たいそうなものだ。",
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"text": "おこなふ(行ふ)",
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"text": "イメージ 仏道修行の意味でも「おこなう」が使われることもありますが、仏道や修行とは無関係になにかを行う場合にも「おこなう」が使われることもあります。",
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"text": "意味 1. 仏道修行する。 2. なにかを行う",
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"text": "例文 ただこの西面(にしおもて)にしも、持仏(どうつ)据ゑ奉りておこなふ人は尼なりけり。(『源氏物語』)",
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"text": "訳 ちょうどこの西向きの部屋で、持仏を据え申しあげて勤行をする人は尼であった。",
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"text": "※ 「勤行をする人」と訳さずに単に「仏道修行する人」のように訳してもいい。三省堂の単語集がそうである。つまり、(~前略)「仏道修行する人は尼であった」のように訳してもいいということ。",
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"text": "例文 左右の大臣に世の政をおこなうべきよし、(大鏡)",
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"text": "訳 左右の大臣(左大臣と右大臣)に、政治を行いなさいと、",
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"text": "ならふ",
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"text": "現代語の「習う」の意味の場合もありますが、「慣れる」の場合もあります。",
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"text": "意味 慣れる。習う。",
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"text": "例文 ならはぬひなの住まひこそ、かねて思ふもかひなしけれ。(平家物語)",
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"text": "訳 慣れない田舎の暮らしを、あらかじめ想像するのは悲しい。",
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"text": "例文 男も、(船旅に)ならはぬは、いとも心細し。(土佐日記)",
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"text": "訳 男も、船旅に慣れていない者は、たいそう心細い。",
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"text": "例文 法華経五の巻、とくならへ。 (更級)",
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"text": "訳 法華経の五巻を早く習いなさい。",
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"text": "けしき(気色)",
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"text": "イメージ 現代語でいう「様子」のような意味があり、目で見てわかる様子の意味ですが、さらに「顔色」の意味もあります。",
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"text": "意味 1.様子 2.表情・顔色",
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"text": "例文 新大納言けしきかはりて、さっとたたれけるが、(平家物語)",
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"text": "訳 新大納言は顔色が変わって、(席を)さっとお立ちになったが、",
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"text": "例文 楫取り(かぢとり)「今日、風雲のけしきはなはだ悪し(あし)。」と言ひて、船出ださずなりぬ。(土佐日記)",
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"text": "訳 楫取りは「今日は、風や雲の様子がたいそう悪い」と言って、船を出さなかった。",
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"text": "まもる(守る)",
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"text": "イメージ 目の毛を「まつげ」というように、「ま」には目の意味があります。",
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"text": "意味 見つめる",
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"text": "例文 奏したまふに、おもてのみまもらせまうて、ものものたまはず。(大和・一五二)",
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"text": "訳 申し上げなさると、(帝は大納言の)顔ばかりを見つめて、ものもおっしゃらない。",
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"text": "(帝の自慢の鷹が逃げてしまったという報告を受けた帝の反応です。)",
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"text": "うつつ(現)",
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"text": "イメージ 現代語でも古風ですが「うつつ」という表現があり、「現実」を意味します。それとは別に古語では「うつつ」で「正気」を意味する用法もあります。「現実」の意味を「夢」の対義語と考えれば、「現実」と「正気」の両方には、意識のある状態という共通点があります。",
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"text": "意味 1.現実 2.正気",
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"text": "例文 夢かうつつか寝てかさめてか(伊勢物語・六九)",
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"text": "訳 夢か現実か、寝ていたのか目覚めていたのか。",
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"text": "例文 うつつの人の乗りたるとなむ、さらに見えぬ。(枕草子)",
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"text": "訳 (たくさんの花が飾り立てられた牛車に対して)正気の人が乗ってるとは、とても思えない。",
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"text": "よばふ(呼ばふ)",
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"text": "イメージ 「~ふ」には、「~しつづける」という意味の反復・継続を表す助動詞で、奈良時代の助動詞です。よって「よばふ」とは、「呼び続ける」というのが元の意味です。同様、「語らふ」は「語りつづける」だし、「住まふ」は「住み続ける」の意味です。「呼ばふ」は求婚などにも用いられます。しかし、単に呼び続けている場合もありますので、文脈から判断してください。",
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"text": "意味 1.求婚する 2.呼び続ける",
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"text": "例文 (かわいい女性だったので)よばふ人もいと多かりけれど、返りごともせざりけり。(大和・一四二)",
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"text": "訳 求婚する人もとても多かったけれど、(女は)返事もしなかった。",
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"text": "例文 後ろよりよばひて、馬を馳せて来る者あり。(宇治)",
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"text": "訳 後ろから呼び続けて、馬を走らせて来る者がいる。",
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"text": "かたらふ(語らふ)",
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"text": "「語り続ける」がもとの意味ですが、それから派生した意味として、「親しくつきあう」や「説得する」など幾つかの意味があります。",
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"text": "例文 女どちも、契り深くてかたらふ人の、末まで仲よき人かたし。(枕草子)",
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"text": "訳 女どうしでも、約束が深くて親しくしている人で、最後まで仲のよい人はめったにいない。",
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"text": "あさまし",
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"text": "イメージ 「驚きあきれる」ような意味ですが、文脈によっては派生的に「嘆かわしい」のような意味の場合もあります。必ずしも批判的に見ているとはかぎらず、感心している場合でも使われます。",
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"text": "例文 物のあはれも知らずなり行くなんあさましき。(徒然草・七)",
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"text": "訳 ものの情趣も分からなくなっていくが、情けない。",
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"text": "例文 このいたる犬のふるひわななきて、涙をただおとしにおとすに、いとあさまし。(枕草子・上にさぶらふ御猫は)",
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"text": "訳 この座っていた犬がぶるぶると震えて、涙をただ落としに落とすので、たいそう驚いた。",
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"text": "例文 あさましう犬などもかかる心あるものなりけり。(枕草子・上にさぶらふ御猫は)",
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"text": "訳 (前述の犬が震えて涙を落とす話を聞いて、帝が言うには、)意外に、犬なども、このような心があるものだなあ。",
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"text": "例文 あさましきそらごとにてありければ、はよ返したまへ。(竹取・蓬莱の玉の枝)",
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"text": "訳 あきれるほどの嘘であったので、早く返してください。",
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"text": "ものす(物す)",
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"text": "イメージ 英語の do のようなものです。「何かをする」のような意味です。文脈から何をするのかを判断します。いろいろな動詞の代わりに使われます。日本語文法的には代動詞とも言います。",
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"text": "例文 さる御文をだにものせさせ給へ。(落窪物語)",
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"text": "訳 そのようなお手紙だけでもお書きください(または「お出しください」など)。",
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"text": "例文 中将はいづこよりものしつるぞ。(源氏物語)",
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"text": "訳 中将はどこから来たのか。",
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"text": "ありく",
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"text": "イメージ 「あちこち移動して回る」感じです。足で歩くとはかぎらず、舟や牛車での移動の場合もあります。さらには「飛びありく」の形で虫などが飛び回る場合もあります。このように、ほかの同士のあとについて「~して回る」「~し続ける」の意味の場合もあります。なお、足であるく場合は「あゆむ」です。",
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"text": "意味 1. 出歩く 2. ~しまわる 3. ~し続ける",
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"text": "例文 菰(こも)積みたる舟のありくこそ、いみじうおかしかりしか。(枕)",
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"text": "訳 海草を積んだ舟が動き回るのは、とても趣きぶかい。",
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"text": "例文 もし歩く(ありく)べきことあれば、自ら歩む(あゆむ)。(方丈記)",
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"text": "訳 もし、歩かなければならないことがあれば、自分の足で歩く(ことにする)。",
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"text": "例文 蛍のとびありきけるを(大和・四○段)",
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"text": "訳 蛍が飛び回っていたのを",
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"text": "例文 蚊の細声にわびしげに名のりて、顔のほどに飛びありく。(枕草子)",
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"text": "訳 蚊が細い声で心細そうに鳴いているのも(=羽音を立てている)、顔のあたりを飛び回る(のも、気に食わない)。",
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"text": "例文 後ろ見ありき給ふめる。(源氏・東屋)",
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"text": "訳 世話をし続けてなさっているようだ。",
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"text": "わたる(渡る)",
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"text": "現代語でいう「行く」(いく)の意味です。それとは別に、動詞の後に続いて、「~し続ける」や「一面に~」の意味もあります。",
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"text": "意味 1. 行く 2. ~し続ける 3.一面に~する",
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"text": "例文 船に乗るべき所へ渡る。(土佐日記)",
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"text": "訳 船に乗るはずの場所へ行く。",
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"text": "例文 女の、え得まじかりけるを、年を経てよばひわたりけるを、(伊勢物語)",
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"text": "訳 女で、手に入れられそうになかったのを(=妻にできそうで出来なかった女を)、(男は)何年ものあいだ求婚しつづけていたが、",
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"text": "例文 夕霧たちわたりて、いみじうをかしければ、(更級日記)",
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"text": "訳 夕霧が一面に立ちこめて、とても趣きがあるので、",
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"text": "さる",
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"text": "イメージ この「さる」は連体詞です。それを意味する代名詞「さ」に「あり」の連体形がつづいて、なまったものと考える場合もあります。",
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"text": "意味 1.そのような 2.立派な・しかるべき",
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"text": "例文 さびしきけしき、さること侍りけむ。(徒然草)",
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"text": "訳 寂しい光景は、そのようなことでございましょう。",
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"text": "例文 頼政卿さる人にて、馬よりおり甲をぬいで、神輿を拝したてまつる。(平家物語)",
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"text": "訳 頼政卿は立派な人で、馬から降り甲をぬぎ、神輿を拝み申し上げる。",
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"text": "さるは",
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"text": "イメージ 古語「さるは」だけは「さる」や「さ」と違って、やや特殊です。「さるは」で、「そうではあるが」・「そうはいっても」の意味で、逆説的な内容が続きます。",
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"text": "意味 1. そうとはいっても。そうではあるが。2. 実は",
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"text": "うし(憂し)",
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"text": "イメージ 物事が思い通りにならず、憂鬱でつらい気持ちを表します。それとは別に、他の言葉の後ろについて「〜しづらい」を意味する用法もあります。",
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"text": "意味 1.つらい 2. 〜しづらい・〜したくない",
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"text": "例文 風いと涼しくて、帰りうく若き人々は思ひたり。",
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"text": "訳 風がとても涼しくて、帰りたくないと若い人々は思っている。",
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"text": "まどふ(惑ふ)",
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"text": "イメージ 現代語の「戸惑う」にも名残があります。古語の「まどふ」は途方に暮れるとか思い悩むとかの意味です。ただし、他の動詞の連用形につくと「ひどく~」の意味になります。",
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"text": "意味 1.迷う・心が乱れる 2.ひどく~する",
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"text": "例文 道知れる人なくて、まどひ行きけり。(伊勢)",
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"text": "訳 道を知っている人もいなくて、迷いながら行った。",
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"text": "例文 目・眉(まゆ)・額(ひたひ)なども腫れまどひて(徒然・四二)",
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"text": "訳 目・眉(まゆ)・額(ひたひ)などもひどく腫れて",
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"text": "ぐす(具す)",
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"text": "イメージ 漢語の「具」は、「そなわる」「そなわる」の意味です。",
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"text": "意味 1.従う・ついていく 2.連れていく・持っていく",
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"text": "例文 この僧に具して、山寺などへいなんと思ふ心つきぬ。",
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"text": "訳 この僧についていって、山寺などへ行こうという気持ちが出てきた。",
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"text": "すまふ(争ふ・辞ふ)",
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"text": "イメージ 国技の「相撲」(すもう)の語源です。すもうは二人の男が抵抗しあう、とでも覚えましょう。",
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"text": "意味 1.抵抗する 2.辞退する・断る",
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"text": "例文 女も卑しければ、すまふ力もなし。(伊勢・四○)",
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"text": "訳 女も卑しいので、(男の親に)抵抗する力もない。",
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"text": "例文 もとより歌の事は知らざりければ、すまひけれど、(伊勢・一○一)",
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"text": "訳 もとより歌のことは知らなかったので、辞退したけれど、",
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"text": "まねぶ(学ぶ)",
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"text": "名詞「まね」に「ぶ」がついて動詞になったものです。",
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"text": "意味 1.真似する 2.伝える・書き記す",
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"text": "例文 (オウムは)人の言ふらむことをまねぶらむよ。(枕)",
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"text": "訳 オウムは人の言うことを真似するらしいよ。",
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"text": "例文 かの御車の所争ひをまねびきこゆる人ありければ、(源氏)",
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"text": "訳 あのお車の場所争いを伝えもうしあげる人がいたので、",
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"text": "あく(飽く)",
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"text": "イメージ 十分に多いことに対する感想です。現代語ではマイナスの意味しかありませんが、古語ではプラスとマイナスの両方の意味がありますので文脈から判断します。",
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"text": "意味 1.満足する 2.嫌になる",
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"text": "例文 飽かず、惜しと思はば、千年(ちとせ)を過ぐすとも、一夜(ひとよ)の夢の心地こそせめ。(徒然草)",
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"text": "訳 満足せず、心残りだと思うならば、千年を過ごしたとしても、一夜の夢のような心地がするであろう。",
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"text": "例文 魚(いを)は水に飽かず、魚にあらざればその心を知らず。(方丈記)",
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"text": "訳 魚は水がいやにならないが、魚でないのでその心はわからない。",
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"text": "例文 大夫殿、いまだ芋粥(いもがゆ)にあかせ給はずや。(宇治)",
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"text": "訳 大夫殿は、まだ芋粥に満足しなさってないのか。",
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"text": "あいなし",
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"text": "イメージ 語源は不明で、諸説あります。「つまらない」の意味です。受験勉強としては「愛無し」という暗記法で「つまらない」と覚える手法がありますが、それが語源かどうかは不明です。",
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"text": "意味 つまらない",
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"text": "例文 世に語り伝ふること、まことはあいなきにや、多くはみな虚言(そらごと)なり。",
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"text": "訳 世間で語り告がれていることが、本当はつまらないのか、多くはうそである。",
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"text": "ねんず(念ず)",
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"text": "イメージ 強く思うことです。なにかを我慢する場合と、何かをいのる場合に使います。",
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"text": "意味 1.がまんする 2. いのる",
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"text": "例文 「いま一声呼ばれていらへん」と念じて寝たるほどに、(宇治)",
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"text": "訳 「もう一声呼ばれてから返事をしよう」と我慢して寝ているうちに",
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"text": "例文 清水(きよみづ)の観音を念じ奉りても、すべなく思ひ惑ふ。",
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"text": "訳 清水寺の観音をお祈り申し上げても、どうしようもなく途方に暮れる。",
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"text": "例文 ただ一人、ねぶたきをねんじてさぶらふに(枕・大納言殿まゐりたまひて)",
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"text": "訳 たった(自分)一人、眠たいのをがまんしてお仕えしていると、",
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"text": "わづらふ(煩ふ)",
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"text": "イメージ 「病気になる」の意味ですが、動詞のあとについて「~に苦労する」の意味もあります。共通するのは、なにかで苦しむことです。",
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"text": "1.病気になる 2.~に苦労する",
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"text": "例文 わづらふことあるには、七日(なぬか)、二七日(ふたなぬか)など、療治(れうぢ)とてこもりゐて、(徒然・六○)",
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"text": "訳 病気になることがあるときには、七日、十四日などの間、治療といって引きこもっていて、",
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"text": "例文 勢多(せた)の橋みな崩れて、渡りわづらふ。(更級日記)",
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"text": "訳 勢田の橋は、みな崩れており、渡るのに苦労する。",
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"text": "あたら(惜)",
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"text": "イメージ 愛着のあるものが失われていくことに愛惜を感じている",
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"text": "意味 1. (連体詞)惜しむべき 2.(副詞)惜しくも、もったいない事に",
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"text": "例文 いかが要なき楽しみを述べて、あたら時を過ぐさむ。(方丈記)",
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"text": "訳 どうして要のない楽しみを語って、惜しいと感じてこの時間を過ごしていられるだろうか(いられないだろう)。",
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"text": "いたづらなり",
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"text": "イメージ 現代語でも「徒労に終わる」とか「いたづらに時をすごす」とか言いますが、それに近い感じです。",
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"text": "意味 1.無駄だ・役に立たない 2.退屈だ・ひまだ",
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"text": "例文 とかく直しけれども、つひに回らで、いたづらに立てりけり。(徒然草)",
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"text": "訳 (壊れていた水車を)あれこれ直したけれど、とうとう回らないで、無駄に立っていた。",
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"text": "例文 船も出ださでいたづらなれば、ある人の読める。(土佐日記)",
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"text": "訳 船も出さないで退屈なので、ある人が詠んだ。",
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"text": "とかく",
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"text": "イメージ 現代語の「とにかく」とは違います。",
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"text": "意味 1.あれこれと 2.なんにせよ",
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"text": "例文 日しきりにとかくしつつ、ののしるうちに夜ふけぬ。(土佐日記)",
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"text": "訳 一日中あれこれしながら、騒いでいるうちに夜が更けて(ふけて)しまった。",
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"text": "例文 『おのれ死にはべりぬとも、とかく例のやうにはせ給ふな。』(大鏡・太政大臣伊尹)",
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"text": "訳 『私が死にましたとしても、なんにせよ(葬式を)いつものようにはしなさるな。",
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"text": "※ 「とかく」の訳、河合出版は「なんにせよ」だが三省堂新明解の大鏡では「あれこれと」。",
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"text": "例文 直垂(ひれたれ)のなくてとかくせしほどに、また使い来たりて、(徒然草・二○五段)",
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"text": "訳 直垂がなくてあれことしているうちに、また使者が来て、",
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"text": "をこなり(痴なり・烏滸なり・尾籠なり)",
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"text": "イメージ 現代語の「おこがましい」に名残がありますが、しかし現代語のそれとは古語の「をこなり」は意味が違いまするかもしれません。なお、「をこ」はおろ愚かという意味です。「をこなり」を単語集や古語辞典でしらべる際は「お」ではなく「を」で探さないと見つかりません。",
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"text": "意味 愚かだ",
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"text": "例文 君達(きむだち)は元輔がこの馬から落ちて、冠(かむり)落としたるをばをこなりとや思ひ給ふ。(今昔物語集)",
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"text": "訳 あなた達は、元輔がこの馬から落ちて、冠を落としたのは愚かだと思いなさるのか。",
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"text": "例文 をこなりと見てかく笑ひまするが、はづかし。(枕・関白殿)",
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"text": "訳 愚かだと思って、(私のことを)このように笑っていらっしゃるのが恥ずかしい。",
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"text": "関連",
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"text": "をこがまし",
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"text": "意味 愚かだ・馬鹿馬鹿しい",
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"text": "例文 世俗の虚言をねんごろに信じたるもをこがましく。(徒然草・七三)",
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"text": "訳 世俗のうそを熱心に信じるのも愚かである。",
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"text": "あながちなり(強ちなり)",
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"text": "イメージ 自分の意志を押し通す感じです。それを好意的に見れば「一途だ」となりますし、批判的にみれば「無理矢理だ」となります。",
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"text": "意味 1.一途だ・熱心だ 2.無理矢理だ・強引だ",
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"text": "例文 桜の散らむは、あながちにいかがはせむ。(宇治)",
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"text": "訳 桜の散ることは、強引に(無理矢理に)どうにかはできない。",
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"text": "例文 便りなかりける女の、清水(きよみづ)にあながちに参るありけり。(宇治・一一の七)",
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"text": "訳 頼るあてのなかった女で、清水に熱心にお参りする女がいた。",
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"text": "例文 人のあながちに欲心あるは、つたなきことなり。(今昔)",
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"text": "訳 人がむやみに強欲に振舞うのは、愚かなことである。",
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"text": "せちなり(切なり)",
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"text": "現代語でも、「切実」「大切」「痛切」などというように、心につよく迫る感情です。ほか、連用形「せちに」は、「切実に」「大切に」のほか、「しきりに」と解釈する説もあります。",
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"text": "意味 1.切実な 2.大切な",
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"text": "例文 (かぐや姫は)七月十五日の月に出てゐて、せちに物思へる気色なり。(竹取)",
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"text": "訳 (かぐや姫は)七月十五日の満月に(縁側に)出て座り、切実に物思いをしている様子である。",
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"text": "※「せちに」を「しきりに」と訳す説もあるので、単語集によっては後半部を「しきりに物思いをしている様子である」と訳す説もある。(文英堂など)",
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"text": "例文 大納言、宰相もろともに忍びものへ給へ。せちなること聞こえむ。(うつほ)",
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"text": "訳 大納言、宰相といっしょに、こっそりと、お越しください(いらっしゃい)。大切なことを申し上げよう。",
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"text": "むつかし",
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"text": "イメージ 現代語で幼児の機嫌が悪いときに「むずがる」と言う表現に、名残があります。古語で幼児にかぎらず不快に思ったり機嫌を悪くすること等を「むつかる」といい、それの形容詞化したものが「むつかし」です。「難しい」ではないので注意。",
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"text": "意味 1. うっとうしい・不快だ 2. 面倒だ 3.気味が悪い・恐ろしい",
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"text": "例文 女君(=紫の上)は、暑くむつかしとて、御髪(みぐし)すまして、(源氏・若紫下)",
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"text": "訳 女君(=紫の上)は、「暑く、うっとうしい」と言って、髪を洗って、",
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"text": "例文 奥の方(かた)は、暗うものむつかしさと、女は思ひたれば、",
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"text": "訳 奥のほうは暗くてなんとなく気味が悪いと、女が思っているので、",
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"text": "びんなし(便なし)",
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"text": "「便」は都合のこと。現代語でも、「便宜」(べんぎ)と言う表現があります。「びんなし」で、都合がないので「都合が悪い」の意味になります。",
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"text": "例文 月見るとて上げたる格子おろすは何者のするぞ。いと便なし。(大鏡)",
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"text": "訳 月を見ると言って、上げている格子をおろすのは何者がすことか。とても困った。(または「とてもけしからん」。)",
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"text": "※ 単語集によって訳が違う。文英堂は「困った」、桐原は「けしからん」。このように単語集で訳が違うので、細かい意味の違いは覚えなくてよい。",
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"text": "類義語",
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"text": "不便(ふびん)なり",
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"text": "意味 1. 都合が悪い・具合が悪い 2.気の毒だ",
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"text": "えうなし",
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"text": "イメージ 要(えう)なし、或いは用(よう)なし、でしょう。役なしの音便だとするとやうなしになってしまうので不適との指摘がある出典にある。",
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"text": "意味 必要がない。役に立たない。",
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"text": "例文 その男、身をえうなきものに思いなして、京にはあらじあづまの方に、住むべき国求めにとて行きけり。(伊勢物語)",
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"text": "訳 その男、自分自身が下らないものだと思って悲嘆して、京都ではなく東国のほうに、住むことができる場所を探しに行こうと出ていった。",
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"text": "ゆゆし",
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"text": "現代語の「ゆゆしい」とは意味が違います。なお現代語の「ゆゆしい」の意味は、「放っておくと大変なことになりそうな様子」の意味です。古語の「ゆゆし」は、もとは神聖なもの、あるいは不吉なものなど、なにか霊的なものを感じる様子のことです。「斎」(ゆ)または「忌」(ゆ)が語源だろうと思われています。派生的に、「はなはだしい」「すばらしい」「ひどい」などの意味も生まれました。プラスの意味でもマイナスの意味でも、どちらでも使います。",
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"text": "意味 1.忌まわしい・不吉だ・恐ろしい 2.神聖 3.立派だ・優れている 4.たいそう~・はなはだしく~",
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"text": "例文 海はなほ、いとゆゆしと思ふ。(枕)",
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"text": "訳 海はやはり、とても恐ろしいと思う",
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"text": "例文 おのおの拝みて、ゆゆしく信、起こしたり。(徒然)",
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"text": "訳 それぞれが拝んで、はなはだしく信心をおこした。",
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"text": "なほ",
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"text": "イメージ 基本的な意味は「やはり」の意味です。ただし、どういう文脈で「やはり」と思ってるのかによって意味がやや変わり、前後の時間の経過にもかかわらず状況が変わらずに「依然としてやはり」と思ってるのか、それとも予想にもとづいて「なんといってもやはり」と思ってるのか、訳が変わります。そのほか、「さらに」の意味があります。",
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"text": "意味 1.依然として、 2.なんといってもやはり・そうはいってもやはり 3.さらに",
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"text": "例文 風波やまねば、なほ同じところにあり。(土佐日記・一月五日)",
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"text": "訳 風や波がやまないので、(舟は)依然として同じところにいる。",
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"text": "例文 東路(あづまぢ)の道のはてよりも、なほ奥つ方に生ひ出でたる人、(更級)",
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"text": "訳 東国の道の果てよりも、さらに奥のほうで育った人、",
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"text": "おどろおどろし",
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"text": "文字だけ見ればあたかも「驚く」を2回続けていて強調しているかのようですが、しかし意味は単なる強調とは微妙に違います。単語集では色々とこじつけていますが、覚えるしかないでしょう。用例としては、何かを叩く音や、雨の激しく降る様子などに使われる事例が多い(※ 河合出版の単語集『春つぐる 頻出 古文単語480 PLUS』)。現代語でも、「気味が悪い」の意味は使われます。よって入試対策としては、現代語にはない「おおげさだ」の意味のほうを覚えることになります。",
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"text": "意味 1. おおげさだ・騒々しい 2.気味が悪い",
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"text": "例文 夜いたく更けて(ふけて)、門をいたうおどろおどろしうたたけば、(『枕草子』)",
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"text": "訳 夜もたいそうふけて、門(かど)をいたうおどろおどろしうたたけば、",
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"text": "例文 いとおどろおどろしくかきたれ雨の降る夜、(『大鏡』)",
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"text": "訳 とても気味悪く、一面に雨の降る夜。",
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"text": "なめし",
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"text": "イメージ 偶然かどうかわかりませんが、現代語で相手に無礼な態度をとるときの「なめる」の俗語に、意味が近いです。なので、一説では無礼を意味する現代語の「なめる」は 古語の「なめし」に由来するという説を紹介している単語集もあります(桐原など)。",
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"text": "意味 1.無礼だ 2.失礼だ",
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"text": "例文 文言葉なめき人こそ、いとにくけれ。(枕)",
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"text": "訳 手紙の言葉づかいの無礼な人は、たいそう気に食わない。",
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"text": "なまめかし",
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"text": "現代語の「なまめかしい」には色っぽいという意味がありますが、古語では違います。古語の「なまめかし」は、若々しいとか上品だとか、そういう意味です。",
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"text": "古語の「なま」は、若くて未熟という意味です。たとえるなら現代語の生ビールとかの生ジュースとかが新鮮なビールやジュースをあらわすのと似たような感覚でしょうか(数研出版の見解)。あるいは、古語「なま」は外来語のフレッシュに近いかもしれません(文英堂の見解)。古語の「なまめかし」の意味は、実際に若い場合の意味と、もうひとつ、優美・上品の意味があります。",
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"text": "意味 1.若々しい 2.優美だ・上品だ",
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"text": "例文 なまめかしきもの、ほそやかに清げなる君達(きんだち)の直衣(なほし)姿。(枕)",
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"text": "訳 優美なもの、ほっそりとしていてきれいな貴公子たちの直衣姿。",
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"text": "うるはし",
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"text": "現代語の「うるわしい」と似た意味で、古語「うるはし」は整った美しさを表しますが、しかし古語「うるはし」にはさらに「親密」の意味の場合もあります。",
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"text": "意味 1.端正だ。きちんとしている。 2.親密だ",
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"text": "例文 昔、男、いとうるはしき友ありけり。(伊勢)",
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"text": "訳 昔、男には、とても仲のいい友達がいた。",
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"text": "むげなり(無下なり)",
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"text": "イメージ 「むげなり」は「無下なり」で「それより下がない」の意味で、「最低だ」「ひどい」の意味です。",
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"text": "意味 最低だ・ひどい",
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"text": "いかに、殿ばら、殊勝のことはご覧じとがめずや。むげなり。(徒然)",
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"text": "なんと、皆様、(この獅子の)格別なことは、ご覧になってお気にならないのですか。ひどいです。",
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"text": "いはけなし",
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"text": "イメージ 「いはけ」は幼少という意味です。「いはけなし」でも幼少の意味です。ここでの「なし」は否定ではなく、「はなはだしい」を意味する古語です。「いとけなし」も同様に幼少の意味です。",
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"text": "意味 子供っぽい・あどけない",
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"text": "例文 (若紫が)いはけなくかいやりたる額(ひたい)つき、髪ざし、いみじううつくし。(源氏・若紫)",
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"text": "訳 (若紫が)子供っぽく(髪を)かきあげた額のようす、髪の生え際のあたりが、とてもかわいい。",
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"text": "つれなし(連れ無し)",
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"text": "イメージ 冷淡だとか平然とかの意味です。一説には「つれ」(連れ)とは周囲のもののことで、「つれなし」で周囲に感情が動かされないので、冷淡とか平然とかの意味になるのだろうと言われています。また、変化がないことにも使われます。冷淡の意味は、現代語の「つれない」に近いかもしれません(数研出版の見解)。",
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"text": "意味 冷淡だ・平然としている",
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"text": "例文 昔、男、つれなかりける女にいひやりける。(伊勢)",
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"paragraph_id": 635,
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"text": "訳 昔、ある男が、(自分に)冷淡だった女に(歌を)詠んでおくった。",
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"text": "例文 左の中将のいとつれなく知らず顔にてゐまたまりしを、(枕草子)",
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"text": "訳 左の中将が、まったく平然とそ知らぬ顔で座っていらっしゃったのを、",
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"text": "例文 雪の山つれなくて年もかへりぬ。(枕)",
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"text": "訳 雪の山は変化がなく(十二月から一月になり)年も改まった、",
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"text": "まかづ(罷づ)",
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"text": "罷り出づ、の約",
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"text": "意味 1. 退出する(謙譲) 2. (尊い所から卑しい所へ)行く・来る(謙譲)",
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"text": "例文 命婦、かしこにまかで着きて、門ひき入るるより気配あはれなり。(源氏)",
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"text": "訳 命婦(女官)、更衣の里に行きついて、門に入るとその雰囲気は荒れ果てて寂しかった。",
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"text": "さうざうし",
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"text": "イメージ 現在の「騒々しい」とは違います。古語「さうざうし」は「索々し」(さくざくし)のことであり、「あるはずのものがない」という元の意味から、「物足りない」という意味になります。",
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"text": "意味 1.物足りない",
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"text": "例文 帝、さうざうしと思し召しからけむ、殿上(てんじやう)に出でてさせおはしまして(大鏡・道長)",
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"text": "訳 帝は、物足りないとお思いになったのだろうか、殿上(てんじょう)の間に出ていらっしゃって、",
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"text": "あやし",
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"text": "イメージ 「不思議だ」の意味と、「身分が低い」の意味という、2つの意味があります。一説には、貴族には身分の低い者の考えは理解しづらいので、もとの「不思議だ」の意味から派生して「身分が低い」の意味が生じたのだろう、とする説もあります。 感動品「あや」が変化したものが語源だという説があります(桐原書店の見解)。ほか、「不都合だ」の意味もあります。不都合なものは、変だと思うということでしょう。",
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"text": "意味 1. 不思議だ・変だ 2.身分が低い 3.不都合だ。",
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"text": "例文 あやしき下﨟(げらふ)なれども、聖人(しやうにん)の戒めにかなへり。(徒然草)",
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"text": "訳 身分の低い者であるが、聖人の教えに合致している。",
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"text": "例文 遣戸(やりど)を荒く立て開くるも、いとあやし。(枕草子)",
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"text": "訳 引き戸を荒く開けるのも、たいそう、不都合だ。",
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"text": "やさし",
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"text": "イメージ 現代語の「やさしい」とは全く違います。古語の「やさし」は「やせる」が元の意味で、それから「やせるほどつらい」→「やせるほど恥ずかしい」の意味から「恥ずかしい」の意味になりました。",
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"text": "意味 1.恥ずかしい",
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"text": "例文 昨日今日、帝ののたまはむことにつかむ、人聞きやさし。(竹取)",
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"text": "訳 昨日や今日、帝がおっしゃることに従うのは(=求婚)、外見が恥ずかしい。",
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"text": "例文 いくさの陣へ笛もつ人はよもあらじ。上臈(じやうらふ)は猶(なほ)はやさしかりけり。(平家)",
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"text": "訳 戦陣に笛を持ってくる人はまさかいないだろう。身分が高い人はやはり優美だなあ。",
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"text": "くまなし",
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"text": "イメージ 「くま」は見えない物陰の意味です。「曇りがない」ので「明るい」という意味です。現代語の「くまなく」とは意味が違いますが、むしろ古語のほうが本来の語源どおりの意味です。派生的に、ある話題について「隠し事がない」とか「何でも知っている」の意味もあります。",
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"text": "意味 1.暗いところがない 2.何でも知っている",
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"text": "例文 花は盛りに、月はくまなきをのみ見るものかは。(徒然草)",
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"text": "訳 花は満開を、月はくもりのない(=満月)のだけを見るのがよいものなのか。(いやそうではない(反語) )",
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"text": "例文 くまなきもの言ひも、定めかねて、いたくうち嘆く。(源氏・ハハキ木)",
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"text": "訳 (女がらみのことは)何でも知っている論客(=左馬頭(さまのかみ))も、(結論を)決めかねて、ひどくため息をつく。",
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"text": "こころぐるし",
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"text": "現代語の「心苦しい」は相手に対して「申し訳ない」の意味ですが、古語「こころぐるし」は同情や心配の意味です。",
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"text": "意味 気の毒だ、心配だ",
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"text": "例文 思はむ子を法師になしたらむこそ、心苦しけれ。(枕)",
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"text": "訳 かわいがっている子を法師にするのは、気の毒だ。",
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"text": "こころづきなし(心づきなし)",
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"text": "心がついていかない、という意味合い。",
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"text": "意味 気が進まない、面白くない。",
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"text": "例文 ...、「例の、心なしの、かかるわざをして、さいなまるるこそ、いと心づきなけれ。...(源氏・若紫)",
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"text": "訳 、...「いつものように、心得の悪い子が、このような事をして、怒られるのも、とても困ったことで面白くないわね。...",
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"text": "かたはらいたし(傍ら痛し)",
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"text": "イメージ 現代語とは意味が違います。古語のは「傍ら(かたわら)で見ていて心がきつい」の意味です。同情的な意味だけでなく批判的な意味(「見苦しい」など)にも使うので、文脈から判断します。現代語の「片腹痛し」は当て字にすぎません。傍らではなく自分のことですが、「きまりが悪い」「恥ずかしい」といった場合にも使います。",
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"text": "意味 1.気の毒だ 2.見苦しい・聞き苦しい 3.恥ずかしい",
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"text": "例文 すのこはかたはらいたければ、南のひさしに入れ奉る。(源氏・朝顔)",
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"text": "訳 すのこ(=縁側)は気の毒なので、南の庇(ひさし)の間(ま)に(源氏を)をお入れ申し上げる。",
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"text": "例文 御前にて申すは、かたはらいたきことにはさぶらへども、(今昔)",
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"text": "訳 (大臣の)御前で申し上げるのは、きまり悪いことではありますが、",
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"text": "うしろめたし",
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"text": "イメージ 「後ろ目痛し」「後ろ辺痛し」が語源だと言われています。背後だけでなく、将来など目に見えないものを心配する場合もあります。現代語の「うしろめたい」と同様の「良心がとがめる」「やましい」気持ちで心配な場合でも「うしろめたし」を使う用法もあります。",
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"text": "意味 1.気がかりだ・心配だ 2.やましい・",
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"text": "例文 いとはかなうものし給ふこそ、あはれにうしろめたけれ。(源氏)",
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"text": "訳 (若紫が)たいそう(幼くて)頼りなくいらっしゃるのが、とても気がかりだ。",
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"text": "ほいなし",
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"text": "イメージ 「本意なし」で不本意だという意味です。「残念だ」の意味もあります。",
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"text": "意味 不本意だ・残念だ",
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"text": "例文 過ぎ別れぬること、かへすがへす本意なくこそおぼえ侍れ。(竹取)",
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"text": "訳 (私が去って)別れてしまうことは、つくづく残念に思われます。",
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"text": "ほい(本意)",
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"text": "意味 本来の意志、本来の目的",
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"text": "例文 神へ参るこそ本意なれど思ひて、山までは見ず。(徒然)",
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"text": "訳 神へ参るのが本来の目的だと思って、山までは見ていない。",
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"text": "やがて",
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"text": "イメージ 現代語とは意味が違います。古語では「やがて」はニュアンス的に「前後の動作が離れてない」=「ほぼ同じ」ような感じがあり、よって「そのまま」や「すぐに」の意味になります。なお、現代語の「そのうち」のような用法は江戸時代以降のものです(文英堂の見解)。",
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"text": "意味 そのまま・すぐに",
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"text": "例文 薬も食はず。やがて起きもあがらで、病み臥せり。(竹取)",
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"text": "訳 (翁は)薬も飲まない。そのまま起き上がりもしないで、病気になってしまった。",
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"text": "例文 名を聞くより、やがて面影(おもかげ)は推しはからるる心地するを、(徒然・七一)",
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"text": "訳 名前を聞くや否や、すぐに面影が推測される気持ちがするのに、",
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"text": "わざと",
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"text": "イメージ 現代語とはニュアンスが違います。うまい暗記法は特になく、下記の意味を覚えるしかありません(桐原書店の見解。単語集では解説をあきらめて、さっさと意味を紹介するスタンスである)。",
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"text": "意味 1. わざわざ 2. 格別に 3.正式な",
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"text": "例文 わざとの御学問はさるものにて、琴笛の音(ね)にも、(源氏・桐壷)",
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"text": "訳 正式な御学問は当然のこと、琴や笛の音色でも、",
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"text": "なべて",
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"text": "イメージ 「並べて」のイメージで、「一般に」という意味です。現代語でいう「おしなべて」と同じ。",
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"text": "意味 一般に・普通に",
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"text": "例文 なべてならぬ法ども行はるれど、さらにそのしるしなし。(方丈)",
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"text": "訳 普通でない修行の数々が行われるが、まったくその効き目がない。",
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"text": "こうず(困ず)",
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"text": "イメージ 「こうず」は「困ず」で「困って」の意味です。肉体的に「疲れる」の意味もあります。",
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"text": "意味 1.困る 2.疲れる",
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"text": "例文 いかにいかにと日々に責め立てられこうじて、(源氏)",
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"text": "訳 どうなのかどうなのかと毎日責め立てられ困って、",
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"text": "すずろなり(漫ろなり)",
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"text": "イメージ 漫然(まんぜん)のイメージです。",
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"text": "意味 1.わけもなく・なんということもなく 2.むやみやたらに",
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"text": "例文 昔、男、すずろに陸奥(みち)の国までまどひにけり。(伊勢)",
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"text": "訳 昔、男が、なんということもなく陸奥の国までさまよい出かけた。",
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"text": "例文 すずろに(酒を)飲ませつれば、うるはしき人もたちまちに狂人となりてをこがましく、(徒然)",
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"text": "訳 むやみやたらに(酒を)飲ませてしまうと、礼儀のきちんとした人も、たちまち狂人となって馬鹿げた振る舞いをし、",
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"text": "うちつけなり",
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"text": "イメージ 動詞「打ち付く」から生じたと考えられています。何かを打ち付けるように突然なさまを表しています。",
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"text": "意味 1.突然だ 2.軽率だ",
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"text": "例文 うちつけに海は鏡の面のごとなりぬれば、(土佐日記)",
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"text": "訳 突然に、海は鏡の面のように(静かに)なったので、",
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"text": "例文 ものや言ひ寄らましと思(おぼ)せど、うちつけに思さむと、心恥づかしくて、やすらひたまう。(源氏)",
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"text": "訳 (源氏は姫君に)何か言って近づこうと思うが、軽率だとお思うになるだろうと、気が引けて、ためらいなさる。",
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"text": "はづかし",
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"text": "現代語の「恥ずかしい」の意味もありますが、こちらが恥ずかしくなるほどに相手が立派だという褒め言葉の用法もあります。",
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"text": "1.恥ずかしい・きまりが悪い 2.立派だ",
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"text": "例文 はづかしき人の、歌の本末(もとすゑ)問ひたるに、ふとおぼえたる、我ながらうれし。(枕・うれしきもの)",
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"text": "訳 立派な人が、歌の上の句や下の句を尋ねたときに、ふと思い出したのは、我ながらうれしい。",
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"text": "はかばかし",
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"text": "イメージ 現代語の「仕事がはかどる」などの「はかどる」の「はか」と同じ語源だと考えられています。",
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"text": "意味 1.しっかりした",
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"text": "例文 (父親を亡くした桐壺の更衣は)とりててて、はかばかしき後見しなければ、(源氏)",
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"text": "訳 特に、しっかりした後見人がいないので",
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"text": "ついで",
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"text": "イメージ「継ぎて」が「ついで」になってと考えられている。",
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"text": "意味 1順序 2.機会",
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"text": "例文四季はなほ定まれるついであり。(徒然)",
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"text": "訳 四季にはやはり定まった順序がある。",
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"text": "なかなか",
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"text": "現代語では随分、とか、かなり、という意味の副詞になるが、古語では少し意味が違う。",
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"text": "意味 なまじっか、かえって、むしろ",
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"text": "例文 ...、はかばかしう,後見思ふ人なきまじらひは、なかなかなるべきことと、思う給へながら、...(源氏・桐壷)",
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"text": "訳 ...、しっかりと、後見して下さる方のいない宮廷生活は、むしろかえって辛い事であるだろうとは、存じてはいたのですが、...",
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"text": "すさぶ",
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"text": "イメ-ジ 自然と湧いてくる勢いに任せて、何かをすることです。",
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"text": "意味 気の向くままに~する、興じる",
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"text": "例文 笛をえならず吹きすさびたる、あはれと聞き知る。(徒然)",
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"text": "訳 笛を言いようもなく吹き興じているのを、趣き深いと聞き分ける。",
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"text": "ゆめ",
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"text": "イメージ 下に禁止・打ち消しを伴って「けっして~するな」の意味の副詞です。",
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"text": "例文 ゆめこの雪落とすな。(大和物語)",
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"text": "訳 けっしてこの雪を落とすな。",
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"text": "例文 この山に我ありといふことを、ゆめゆめ人に語るべからず。(宇治)",
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"text": "訳 この山に私がいるということを、けっして人に語ってはならない。",
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"text": "げに(実に)",
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"text": "イメージ 現実や直前の発言などを受けて、「なるほど」とか納得したり、あるいは納得のいくことに感動する思うような感じです。「現(げん)に」が由来だという説があります。ただし、漢字を当てる場合には「実に」と当てる慣習です。",
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"text": "意味 なるほど・実に・本当に",
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"text": "例文 (かぐや姫は)げにただ人にはあらざりけりと思して、(竹取)",
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"text": "訳 なるほど(かぐや姫は)普通の人ではなかったのだなあとお思いになって、",
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"text": "すなはち(即ち、則ち、乃ち)",
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"text": "現代語と同じ意味もありますが、古語では「すぐに」の意味が大事です。",
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"text": "例文 立てこめたる所の戸、すなはちただ開きに開きぬ。(竹取物語)",
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"text": "訳 (かぐや姫を)閉じ込めていた場所の戸が、すぐにただもう開いてしまった。",
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"text": "例文 おのづから短き運を悟りぬ。すなはち、五十(いそじ)の春を迎へて(むかへて)、家を出で(いで)世を背けり(そむけり)。(方丈)",
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"text": "訳 自然と運のうすい人生を悟った。そこで五十歳の春を迎えたところ、出家をして俗世から離れた。",
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"text": "やうやう",
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"text": "一説には「やうやく」のウ音便だと思われていますが(※ 数研、文英堂の単語集)、しかし現代語の「ようやく」とは意味が違います。もともと古語「やうやう」は、時間の経過とともに少しずつ変化していくさまを表していました。なので現代語でいう「しだいに」「だんだん」の意味に対応します。「やっと」とか「かろうじて」の意味がついたのは鎌倉時代からです。平安時代には「しだいに」「だんだん」の意味だけです(※ 桐原の見解)。",
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"text": "意味 1. しだいに・だんだん 2. やっと・かろうじて",
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"text": "例文 黄金(こがね)ある竹を見つくること重なりぬ。かくて翁やうやう豊かになりゆく。(竹取)",
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"text": "訳 黄金の入っている竹を見つけることが重なった。こうして翁はしだいに豊かになっていった。",
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"text": "※ このほかの例文としては、枕草子の春は「あけぼの。やうやう」もある多くの単語集に照会されているが、本wikiでは小学校や中学校ですでに説明済みなので省略する。",
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"text": "類義語 「やや」",
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"text": "意味 しだいに・だんだん",
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"text": "例文 仮の庵(いほ)もややふるさとになりて、軒に朽ち葉ふかく、土居ぬ苔むせり。",
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"text": "訳 仮の庵(いおり)もしだいに住み慣れた場所になって、軒に朽ち葉も多く、土台には苔が生えている。",
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"text": "さすがに",
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"text": "イメージ 現代語の意味とは違います。「さすがに」の「さ」は、「そう」を意味する指示語の古語「さ」だと考えられます(※ 数研の見解)。",
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"text": "意味 そうはいってもやはり",
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"text": "閼伽棚(あかだな)に菊・紅葉など折り散らしたる、さすがに住む人のあればなるべし。 (徒然)",
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"text": "閼伽棚(あかだな)に菊・紅葉など折り散らしているのは、やはり住む人がいるからなのだろう。",
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"text": "例文 祇王(ぎおう)もとより思ひまうけたる道なれども、さすがに昨日(きのふ)今日とは思ひよらず。(平家)",
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"text": "訳 祇王(ぎおう、※人名、平家側の女性)はもとから覚悟していた道だけど、そうはいうもののやはり昨日今日のこととは思えない。",
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"text": "ここら",
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"text": "イメージ 「たくさん」の意味です。現代語のここらへんの意味はないです。",
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"text": "例文 ここらの国を過ぎぬるに、駿河(するが)の清見(きよみ)が関と逢坂(あふさか)の関とばかりはなかりけり。(更級)",
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"text": "訳 たくさんの国を通り過ぎてきたが、駿河の清美が関と逢坂の関ほど心ひかれた場所はなかった。",
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"text": "あまた",
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"text": "意味 たくさん・大勢・多く",
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"text": "例文 いづれの恩時にか、女御(にようご)、更衣(かうい)あまた候ひ給ひける中に、(源氏)",
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"text": "訳 どの帝の時代だったか、女御や更衣がたくさんお仕えなさっていた中、",
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"text": "例文 士(つはもの)どもあまた具して山へのぼりけるよりなむ、その山を「ふじの山」とは名づけるる。(竹取)",
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"text": "訳 兵士たちをたくさん連れて山へ登ったことによって、その山を「富士(ふじ)の山」と名づけた。",
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"text": "類義語「そこばく」",
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"text": "など",
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"text": "文頭の「など」は「なぜ・どうして」の意味です。疑問の場合と反語の場合とがあり、文脈から判断します。",
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"text": "意味 どうして・なぜ",
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"text": "例文 「などいらへもせぬ」と言へば、「涙のこぼるるに目も見えず、ものもいはれず」といふ(伊勢)",
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"text": "訳 「どうして返事もしないのか」と言えば、(女は)「涙がこぼれるので目も見えず、ものも言うことができない」と言う。",
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"text": "例文 などかく疎ましきものにしもおぼすべき。(源氏・帚木)",
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"text": "訳 どうしてこのように疎ましい者とお思いになってよいだろうか(いや、よくない)。",
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"text": "しるし",
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"text": "はっきりしているという意味の形容詞。著し(いちじるし)、も同系統の語。ただし著し(しるし)と、漢字で書く場合もある。印とか、知る、という言葉とも関係あるように思える。",
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"text": "意味 際立っている、はっきりしている。",
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"text": "例文 いといたうやつれ給へれど、しるき御様なれば、(源氏・若紫)",
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"text": "訳 (光源氏は)たいそう(服装が)質素だが、(高貴であることが)はっきりと分かるので、",
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"text": "めざまし",
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"text": "イメージ 元の意味は、目が覚めるほどに程度のすごい様子をいいますが、古語では特に、「癪(しゃく)に触る」、「気に食わない」という意味でも使うことが重要です。一方、ほめる場合にも使うことがありますが、ただし上位の者が下位の者を見る目線の場合が多いです(文英堂および桐原の見解)。",
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"text": "意味 1.気に食わない 2.素晴らしい",
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"text": "例文 はじめより我はと思ひあがりたまへる御方々、めざましきものにおとしめそねみたまふ。(源氏・桐壺)",
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"text": "訳 はじめから我こそはと思いあがっていた方々は、(帝の寵愛を受ける桐壺の更衣を)気に食わない者としてさげすみ、ねたみなさる。",
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"text": "例文 気高きさまして、めざましうもありけるかなと、見捨てがたく口惜しうおぼさる。(源氏・明石)",
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"text": "訳 気高い様子で、すばらしいなあと、見捨てがたく残念にお思いなさる。",
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"text": "例文 なほ和歌はめざましきことなりかしとおぼえ侍りしか。(大鏡)",
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"text": "訳 やはり和歌はすばらしいものだよと思われました。",
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"text": "すごし",
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"text": "イメージ 背筋が「ぞっとする」感じです。転じて、ぞっとするほどに素晴らしいものをほめる場合にも使います。",
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"text": "意味 1.(ぞっとするほど)気味が悪い 2.ものさびしい 3.(ぞっとするほど)素晴らしい",
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"text": "例文 日の入りぎはの、いとすごく霧りわたりたるに、(更級)",
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"text": "訳 日の入り際の(=日没間近の)、とてもものさびしく霧が一面に立ちこめているときに、",
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"text": "例文 (舞楽は)なまめかしくすごいうおもしろく、(源氏・若紫下)",
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"text": "訳 (舞楽は、)優雅で、すばらしく風流で、",
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"text": "例文 霰(あられ)降り荒れてすごき夜のさまなり。(源氏・若紫)",
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"text": "訳 霰が降り荒れて、君の悪い夜である。",
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"text": "はしたなし",
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"text": "イメージ もとの意味は「端(はした)なき」から中途半端という意味ですが、「きまりが悪い」のようなマイナスの意味でよく使われます。",
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"text": "意味 1. きまりが悪い 2.そっけない・無愛想だ 3.(程度が)はなはだしい・激しい 4.中途半端だ・どっちつかずだ",
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"text": "例文 はしたなきもの。異人(これひと)を呼ぶに、我ぞとさし出でたる。(枕・はしたなきもの)",
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"text": "訳 きまりが悪いもの。違う人を呼んだのに、「私」と言って出てくること。",
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"text": "例文 ある夜野分(のわき)はしたなう吹いて、紅葉(こうえふ)みな吹き散らし、(平家)",
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"text": "訳 ある夜、暴風(=季節的に「台風」)がひどく吹いて、紅葉をみな吹き散らし、",
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"text": "ほど",
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"text": "意味 1時間・ころ 2.距離・広さ 3.身分・年齢 4.様子",
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"text": "例文 ほど狭し(せばし)といへども、夜臥す床あり、昼ゐる座あり。(方丈)",
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"text": "訳 (部屋の)広さは狭いといっても、夜寝る床はあり、昼座る場所もある。",
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"text": "例文 (桐壺の更衣と)同じほど、それより下﨟(げらふ)の更衣たちは、まして安からず。(源氏・桐壺)",
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"text": "訳 (桐壺の更衣と)同じ身分、それよ低い身分の更衣たちは、まして心穏やかではない。",
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"text": "例文 髪は風に吹きまよはされて、すこしうちふくみだるが、肩にかかれるほど、まことにめでたし。(枕・風は)",
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"text": "訳 髪が風に吹き乱されて、少しふくらんでいるのが、肩にかかっている様子は、ほんとうに魅力的だ。",
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"text": "いとど",
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"text": "イメージ 「ますます」の意味です。語源的には強調の古語「いと」を2回続けたものと考えられていますが、しかし意味がやや違いますので、覚えるしかありません。入試では「いと」につられて「とても」(×)など強調の意味で訳すと誤答だとみなされるかもしれません(桐原の見解)。",
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"text": "例文 散ればこそ、いとど桜はめでたけれ。憂き世になにか久しかるべき。(伊勢)",
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"text": "訳 (もとから桜は美しいが)散ってしまうからこそ、ますます桜は美しい。このつらい世の中に、なにか長く続くものはあるだろうか。(いや、ありはしない)",
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"text": "例文 いとどしき朝霧にいづこともなく惑う心地し給ふ。(源氏・夕顔)",
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"text": "訳 ますますはなはだしく朝霧に、(光源氏は)どことも知れない道に迷うお気持ちになる。",
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"text": "みる(見る)",
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"text": "イメージ 現代語と同じ「目で見る」のが本来の意味ですが、古語ではさらに「会う」の意味で使われることもあり、結婚の意味で使われることもあります。",
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"text": "例文 「かかる道は、いかでかいまする」と言ふをみれば、みし人なり。(伊勢)",
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"text": "訳 「このような道に、どうしておいでですか」と言う人を見ると、(以前に都で)会った人であった。",
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"text": "例文 さようならむ人をこそ見め。(源氏・桐壺)",
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"text": "訳 そういう人と結婚しよう。",
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"text": "例文 うち語らひて、心のままに教へ生ほし立ててみばや。(源氏)",
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"text": "訳 親しく交際して、自分の思い通りに、教え育て上げて結婚したい。",
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"text": "みゆ(見ゆ)",
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"text": "イメージ 「見る」+「ゆ(受身・自発・可能)」です。女性が男性に姿を見られる→結婚を意味することになりました。",
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"text": "意味 1.見られる(受身)、見せる(可能) 2.結婚する",
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"text": "例文 かかる異様(ことやう)のもの、人に見ゆべきにもあらず。(徒然)",
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"text": "訳 このような変わり者は、結婚しないほうがよい。",
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"text": "例文 いかならむ人にもみえて、身をも助け、幼き者どもをはぐくみ給ふべし。(平家・七・維盛都落)",
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"text": "訳 (相手が)どのような男であっても、(あなた自身の)身を助けるために、幼い子供たちを(大切に)育ててください。",
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"text": "ねんごろなり(懇ろなり)",
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"text": "イメージ 現代語では「ねんごろ」は男女の友人関係を超えたことの婉曲表現(=いわゆる「肉体関係」)でもあるが(出典は三省堂新明快国語辞典 第八版など他)、古語ではそういう意味はない。古語「ねんごろなり」は、「念がこもっている」→「熱心だ」「親切だ」の意味。現代語でも「ねんごろ」は漢字で「懇ろ」と書き、これは懇切丁寧(こんせつていねい)の「こん」の字であるので、古語の意味と通じる部分もある。",
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"text": "意味 1.心がこもっている・熱心だ・丁寧だ・一生懸命だ 2.親密だ・仲がよい",
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"text": "例文 狩(かり)はねんごろにもせで、酒をのみ飲みつつ、やまと歌にかかれけり(伊勢・八二)",
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"text": "訳 鷹狩り(たかがり)はそれほど熱心にしないで、酒ばかり飲みつつ、和歌を詠んでいた。",
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"text": "例文 ねんごろに語らふ人の、かうて後おとづれぬに、(更級日記)",
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"text": "訳 親密に交際していた人が、それから後は、たよりも無いので、",
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"text": "例文 思ひわびて、ねんごろにあひ語らひける友だちのもとに、(伊勢・一六)",
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"text": "訳 思い悩んで、親密に交際していた友人のところに、",
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"text": "ざえ(才)",
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"text": "「生まれつきの才能」のことではありません。平安時代の「才」とは漢学のことです。平安時代の男性貴族が習得すべき学問が漢学だったことに由来します。ただし、和歌や音楽などの事も「才」と言います。",
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"text": "意味 1.(漢学・漢詩文の)学問・学才 2.(音楽などの)技能・才能",
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"text": "例文 なほ、ざえをもととしてこそ、大和魂(やまとだましひ)の世に用ゐらるる方も強うはべらめ。(源氏)",
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"text": "訳 やはり、学問を基本としてこそ、実務の能力が世間で重んじられるということも強くありましょう。",
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"text": "※例文中の「大和魂」とは、漢学に対して、日本人が本来持っている実務能力や実践的な知恵のことです(数研および文英堂の見解)。",
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"text": "例文 琴(きん)弾かせたまふことなん一のざえにて、次には横笛、琵琶(びは)、筝(さう)の琴をなむ、次々に習ひたまへる。(源氏・絵合)",
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"text": "訳 琴をお引きになるのが第一の才能で、次には横笛、琵琶、筝(そう)の琴を、次々にお習いになった。",
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"text": "まうく(設く)",
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"text": "イメージ 現代語の「設ける」とほぼ同じ意味です。",
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"text": "意味 準備する・用意する",
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"text": "例文 汝(なんぢ)、供養せむと思はば、まさに財宝をまうくべし。(今昔)",
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"text": "訳 お前は、(仏を)供養しようと思うなら、さしあたって財宝を準備しなさい。",
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"text": "ためらふ",
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"text": "平安時代では「気を静める」「落ち着く」の意味です。現代語と同じ「躊躇する」の意味は鎌倉時代からです。",
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"text": "意味 1.気を静める 2.躊躇する 3.静養する・養生する",
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"text": "風邪起こりて、ためらひはべるほどにて。(源氏)",
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"text": "風邪をひいて、静養していますので。",
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"text": "※なお、現代語の「躊躇する」の意味でよく使われる古語は「やすらふ」です。",
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"text": "関連語",
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"text": "やすらふ(休らふ)",
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"text": "意味 躊躇する・立ち止まる",
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"text": "例文 やすらはで寝なましものをさ夜ふけてかたぶくまでの月を見しかな。(後拾遺)",
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"text": "訳 (あなたに会えないのだったら待たずに)ためらわないで寝てしまえばよかったのに。(実際は夜明けまであなたを待ったので)夜が更けて西に沈もうとする月を見てしまったよ。",
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"text": "しげし(繁し)",
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"text": "イメージ 現代語では草木が多いときに「しげる」と言いますが、古語では草木以外でも使います。なお現代語でも、商売繁盛のハンの字のように草木以外でも使うことがあります。",
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"text": "例文 されど人目しげければ、え逢はず。",
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"text": "訳 しかし、人目が多いので、あうことができない。",
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"text": "※ 桐原、文英堂の単語集で「しげし」を紹介。紹介している単語集が少ない。",
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"text": "ありし",
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"text": "意味 以前の・過去の・昔の",
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"text": "例文 大人になりたまひて後は、ありしやうに御簾(みす)の内にも入れやまはず。(源氏・桐壺)",
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"text": "訳 (光源氏が)大人になってから後は、以前のようには(藤壺の女御の)御簾の中にもお入れにならない。",
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"text": "さ(然)",
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"text": "意味 そのように・そう",
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"text": "例文 まことにさにこそ候ひけれ。(徒然草・四一)",
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"text": "訳 ほんとうにそのようでございましたなあ。",
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"text": "さながら",
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"text": "文法的には副詞「さ」+助詞「ながら」です。意味については、一説には、「そのまま」が原義で、「数量がそのまま」→「全部」というように意味が広がっていったという説もある(※ 河合出版)。",
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"text": "意味 1.そのまま 2.全部",
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"text": "例文 七珍万宝さながら灰燼(くわいじん)になりにき。(方丈)",
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"text": "訳 (火事で)多くの財宝がすべて灰になってしまった。",
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"text": "さらに",
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"text": "イメージ 現代語とは違い、古語「さらに」では打ち消し・禁止をともなって、「まったく~でない」「少しも~ない」の意味があります。",
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"text": "意味 まったく~ない・少しも~ない・決して~ない",
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"text": "例文 さらにまだ見ぬ骨のさまなり。(枕)",
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"text": "※ 「見ぬ」の「ぬ」が打ち消しの助動詞「ず」の連体形です。",
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"text": "訳 まったくまだ見たことのない(扇の)骨のようすだ。",
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"text": "とぶらふ(訪ふ、弔ふ)",
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"text": "現代語の「弔う」(とむらう)の祖先に当たる語ですが、しかし古語「とぶらふ」の基本的な意味は「訪れる」「訪問する」の意味です。平安時代の時点では、病人へのお見舞いをする意味もありました。(現代語の「とむらう」には見舞いの意味は無い) また、平安時代の時点で、(現代語と同様の意味で)死者やその遺族への弔問(ちょうもん)・供養(くよう)をすることも「とぶらふ」というように意味が広がっていました。お見舞いをするにも訪問するし、弔問するにも訪問するからでしょう。現代に漢字を当てる場合、訪問の意味なら「訪ふ」を、弔問の意味なら「弔ふ」を当てるのが通例です。一説には、「とふ」(問ふ)の派生だという説もありますが(駿台と文英堂で紹介している)、不明です。",
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"text": "意味 1.訪問する・訪れる 2.見舞う 3.弔う(弔問・供養)",
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"text": "例文 能因島に舟を寄せて、三年(みとせ)幽居(いうきよ)のあとをとぶらふ。(奥の細道)",
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"text": "訳 能因島に舟を寄せて、三年間、(能因法師が)静かに隠れ住んでいた住居の跡を訪問する。",
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"text": "例文 国の司までとぶらふにも、え起き上がり給はで、舟底(ふなぞこ)に伏し給へり。(竹取・龍の頸の玉)",
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"text": "訳 国司が参上して見舞うときにも、(大納言は)起き上がることがおできにならないので、舟底で横になっていらっしゃる。",
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"text": "例文 胸をいみじう病めば、友だちの女房など、数々来つつとぶらひ、(枕)",
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"text": "訳 胸をひどく患ったので、友達の女房などが数々来ては見舞い、",
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"text": "例文 後のわざなどにも、こまかにとぶらはせたまはふ。(源氏・桐壺)",
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"text": "訳 (※桐原の単語集に掲載してある。他の単語集で見つからないので保留。平安時代の弔問での用法の例。)",
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"text": "例文 父母の後世をとぶらひ給ふを哀れ(あはれ)なる。(平家)",
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"text": "訳 父母の後世を供養なさるのが気の毒だ。",
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"text": "ひがこと",
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"text": "イメージ 「ひが」は「間違った・ひねくれた」という意味の接頭辞です。見間違いを「ひが目」、聞き間違いを「ひが耳」と言います。",
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"text": "意味 間違い",
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"text": "そらごと",
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"text": "意味 うそ",
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"text": "例文 あさましきそらごとにてありければ、はよ返したまへ。(竹取・蓬莱の玉の枝)",
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"text": "訳 あきれるほどの嘘であったので、早く返してください。",
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"text": "例文 世に語り伝ふること、まことはあいなきにや、多くはみな虚言(そらごと)なり。",
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"text": "訳 世間で語り告がれていることが、本当はつまらないのか、多くはうそである。",
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"text": "かちより(徒歩より)",
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"text": "意味 徒歩で",
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"text": "例文 ただ一人、かちより詣で(まうで)けり。(徒然)",
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"text": "訳 たった一人、徒歩で参詣した。",
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"text": "さた(沙汰)",
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"text": "イメージ 現代語で「裁判」のような意味ですが、古語でも似たような意味があります。古語でのもともとの意味は、沙汰の「沙」とは砂金などのことで、「汰」は淘汰のことで、砂金などをふるいわけて良と不良のものを選別することです。選別から判定や評定のような意味が生まれ、そして「裁判」のような意味になりました。裁判は権力が行うわけですので、上司などからの命令も沙汰ということになります。裁判や評定も、何かの解決のための処置や始末として行うので、「処置」や「始末」という意味になったと考えれば覚えやすいでしょう。裁判ではあれこれ議論することから、転じて「噂」の意味にもなったと考えれば覚えやすいでしょう。",
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"text": "意味 1.評定・評議・裁判 2.処置・始末 3.命令 4.噂・評判",
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"text": "例文 いかがはせんと、沙汰ありけるに。(徒然)",
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"text": "訳 どうしようかと、評議があったときに。",
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"text": "例文 人の遅く沙汰せしことどもをも、すなはち疾く(とく)沙汰して、(今昔・一七七段)",
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"text": "訳 人が遅く処置したことを(=なかなか処置しなかったことを)、即座に早く処置して、",
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"text": "例文 「風邪起こりたり」と云ひて(いいて)、沙汰の庭に出でざり(いでざり)ければ、(今昔・三一巻)",
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"text": "訳 「風邪を引いた」と言って、裁判の場に出なかったので、",
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"text": "例文 この歌の故にやと、時の人沙汰しけるとぞ。(著聞・和歌)",
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"text": "訳 この歌のためかと、当時の人は噂したという。",
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"text": "よもすがら(夜もすがら)",
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"text": "「夜もすがら」で覚えましょう。「一晩中」の意味です。「よすがら」も同じ意味です。「すがら」は「〜の間中」の意味ですので、たとえば「道すがら」なら「道中」の意味です。",
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"text": "対義語は、「ひねもす」「ひぐらし」です。",
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"text": "例文 雨風やまず。日一日(ひ ひとひ)、よもすがら、神仏(かみほとけ)をいのる。",
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"text": "訳 雨風がやまない。一日中、一晩中、神や仏に祈る。",
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"text": "ひねもす",
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"text": "意味 一日中",
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"text": "例文 雪こぼすがごと降りて、ひねもすにやまず。(伊勢・八五)",
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"text": "訳 雪がこぼすように降って、一日中やまない。",
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"text": "ひぐらし",
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"text": "意味 一日中",
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"text": "音に聞く(おとにきく)",
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"text": "意味 うわさに聞く",
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"text": "例文 音に聞きし猫また(徒然)",
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"text": "訳 うわさに聞く猫また",
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"text": "例文 音に聞くと見る時とは、何ごとも変はるものなり。(徒然)",
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"text": "訳 うわさに聞く時と(実際に)見る時とでは、何事も違うものだ。",
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"text": "音を泣く(ねをなく)",
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"text": "意味 声を上げて泣く",
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"text": "例文 音を泣きたまふさまの、心深くいとほしければ、(源氏・夕顔)",
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"text": "訳 声を上げて泣きなさる様子が、情が深く気の毒なので、",
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"text": "人となる(ひととなる)",
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"text": "意味 1.一人前になる 2.正気に戻る",
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"text": "例文 二人の子、やうやう人となりて後、(発心・六の四)",
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"text": "訳 二人の子が、しだいに一人前になって、",
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"text": "例文 やうやう生き出でて(いでて)、ひととなり給へりけれど、(源氏・夢浮橋)",
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"text": "訳 (浮舟は)しだい元気が出てきて、正気に戻りなさったけれども、",
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"text": "人やりならぬ(ひとやりならぬ)",
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"text": "意味 ※ 自分の意志で決めたことに使う。「自分のせいで」という意味の場合もある。文脈に合うように上手く訳せ。ここでの「人」は他人のこと。",
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"text": "例文 人やりならぬ道なれば、行き憂しとしてとどまるべきにもあらで、(十六夜)",
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"text": "訳 自分の意志でする道(=この文脈では「旅」)なので、行くのがいやだと言って留まるわけにもいかないので、",
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"text": "例文 人やりならず、心づくしに思し(おぼし)乱るることどもありて、(源氏)",
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{
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"text": "訳 自分のせいで、心づくしに思い乱れることもあって、",
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{
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"text": "ただならず",
"title": "連語・慣用句"
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"text": "イメージ 「普通でない」が本来の意味ですが、女性が妊娠すると普通の体ではなくなるので「妊娠する」の意味もあると覚えましょう。",
"title": "連語・慣用句"
},
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"text": "意味 1.普通でない 2. 妊娠する",
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"text": "例文 実方(さねかた)の中将、寄りてつくろふに、ただならず。",
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"text": "訳 実方の中将が、近寄って(女房の赤ひもを)結びなおすが、(彼の様子が)普通でない。",
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"text": "例文 男、夜な夜な(よなよな)通うほどに、年月も重なるほどに、身もただならずなりぬ。(平家・八・緒環)",
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"text": "訳 男が毎晩通ううちに、年月も重なるころ、(女の)身も妊娠した。",
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{
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"text": "",
"title": "連語・慣用句"
},
{
"paragraph_id": 1023,
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"text": "数ならず(かずならず)",
"title": "連語・慣用句"
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"text": "ここでいう「数」とは、数える価値あるものの数です。それがないと言っているのですから、数える価値のない、つまり「取るに足らない」の意味になります。自己卑下で使う場合もあります。",
"title": "連語・慣用句"
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"text": "意味 取るに足らない",
"title": "連語・慣用句"
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"text": "例文 数ならず身はえ聞き候はず。(徒然)",
"title": "連語・慣用句"
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{
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"text": "訳 取るに足らない身(の私)では、聞くことができません。",
"title": "連語・慣用句"
},
{
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"text": "名に負ふ(なにおう)",
"title": "連語・慣用句"
},
{
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"text": "「名にし思ふ」という場合もあります。「し」は強意の副助詞です。",
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"text": "意味 1.名前をもつ 2.有名である",
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"text": "例文 名にし負はばいざ言(こと)問はん都鳥わが思ふ人はありやなしかと(伊勢・九)",
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"text": "訳 (都鳥という)名前を持つならば、さあ(お前に)尋ねてみよう、私の愛する人は元気でいるかと。",
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"text": "例文 花橘(はなたちばな)は名にこそおへれ、なほ梅のにほひにぞ、いにしへの亊も立ちかへり恋しう思ひ出でらるる。(徒然・一九)",
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"text": "花橘は有名であるが、やはり梅のにおいのほうが、昔のことも立ち返って思い出される。",
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"text": "いとしもなし",
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"text": "「いと、しも、なし」という構造です。",
"title": "連語・慣用句"
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"text": "「いと」=「とても」、「し」は強意の副助詞、「も」は強意の係助詞(※桐原の単語集)、それが「無し」で打ち消される。「しも」でひとつの強意の副助詞とみなす解釈もあります(※三省堂や文英堂)。「愛しも」ではないので注意しましょう。",
"title": "連語・慣用句"
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"text": "意味 大したことのない",
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"text": "例文 才(ざえ)はきわめてめでたけれど、みめはいとしもなし。(古本説話集・四)",
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"text": "訳 漢学の素養はこの上なく立派だけど、外見は大したことでもない。",
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| おぼゆ(覚ゆ) イメージ 「思ふ」+奈良時代の助動詞「ゆ」で、「おもほゆ」が変化した形です。「ゆ」は自発を意味する助動詞です。「思われる」が基本の意味です。派生的に「似る」という意味もあります。 意味 1. 思われる 2. 似る 例文 ことざまの優におぼえて、物の隠れよりしばし見ゐたるに、(徒然・三二) 訳 (住んでいる人の)様子が優雅に感じられて、物陰からしばらく隠れてみていたところ、 例文 尼君の見上げたるに、少しおぼえたるところあれば、子なめりと見給ふ。(源氏) 訳 尼君の見上げている顔に、少し似ているところがあるので、(その少女は尼君の)子であるようだと御覧になる。 おぼえ イメージ 動詞「おぼゆ」の名詞形だという定説です。世間からの評判と、帝や上司からの評判からの両方の意味がありますが、上司などからの評判の場合は「御おぼえ」と「御」がついている場合も多くあります。 意味 1.評判・人望 2.寵愛 例文 いとまばゆき、人の御おぼえなり。(源氏・桐壺) 訳 見ていられないほどの、この人の(=帝の)ご寵愛である。 さはる(障る) イメージ 現代語の「差し障りがある」と同じです。 意味 差し支え(さしつかえ)がある。 例文 さはるところありて(花見に)まからで、(徒然) 訳 差し支えがあるので、(花見に)行けませんので、 ながむ(眺む・詠む) イメージ 現代語の「眺める」の語源だろうと考えられていますが、しかし古語の「ながみ」はどちらかというと、「物思いにふける」という文脈で使われます。また、詩歌を「吟詠する」(詩歌を詠むこと)の意味でも使われることもあります。 意味 1. 物思いにふける 2. 吟詠する 3 眺める・ぼんやり見る 例文 夕月夜のをかしきほどに出だしたてさせたまひて、やがてながめおはします。(源氏) 訳 (桐壺帝は)夕方の美しいころに、使者をさしむけなさって、(帝は)そのままもの思いにふけっていらっしゃる。 例文 「こぼれてにほふ花桜かな」とながめければ、その声を院聞こしめさせたまひて、(今昔) 訳 「こぼれてにほふ花桜かな」(=咲きこぼれて美しい花桜よ)と吟じたので、その声を院(=この場面では高貴な女性)がお聞きになって、 しのぶ(忍ぶ・偲ぶ) 「しのぶ」には2種類あり、現代語の「耐え忍ぶ」「人目を忍ぶ」と同じような意味です。もうひとつには、懐かしむという意味であり、「偲ぶ」という漢字が近いです。もともと別の動詞であり、活用も違っていましたが(四段活用と上二段活用)、平安時代から混同されるようになりました。 意味 1. 我慢する 2.人目につかないようにする 3. 懐かしむ・思い慕う 例文 ねたく心憂く思ふを、しのぶるになむありける。(大和物語) 訳 ねたましくつらいと思っているのを、がまんするのであった。 例文 浅茅(あさぢ)が宿に昔をしのぶこそ、色好むとは言はめ。(徒然・一三七) 訳 チガヤが生い茂っているような荒れ果てた宿で昔を懐かしむのは、恋愛の情趣を理解していると言えよう。 ゐる 「ゐる」は2種類あります。※ 入試では、現代語で近い意味の漢字を選ばせる問題もよくあるようです。 ゐる(居る) 「座っている」、「じっとしている」などの意味です。 ゐる(率る) 現代語の「ひきいる」(率いる)などに名残がありますが、軍隊などを統率(とうそつ)しているわけではなく、単に誰かや何かを連れていたり、伴っていたりする程度の意味です。 ※ このほか、弓矢などを「射る」(いる)など現代語では同じ発音の動詞もありますが、説明を省略します。 例文 三寸ばかりなる人、いとうつくしうてゐたり。(竹取) 訳 三寸(=約9センチ)くらいの人が、とてもかわいらしく、座っていた。 例文 やうやう夜も明けゆくに、見れば率て(いて)来し女もなし。(伊勢物語・六段) 訳 だんだん夜も明けてきて、見ると、連れてきた女もいない。 わぶ(侘ぶ)
イメージ 自分が困難などに遭遇し、自分の境遇をつらく思う感じです。それとは別の用法としては「~しかねる」の意味もあります。 意味 1. つらく思う 2. ~しかねる。 例文 限りなく遠くも来にけるかな、とわび合へるに、(伊勢物語) 訳 「この上なく遠くに来てしまったなあ」と嘆きあっていると、 例文 京にありわびて東(あづま)に行きけるに、(伊勢物語) 訳 京都に住みかねて、東国へ行ったところ、 例文 念じわびつつ、様々の財物かたはしより捨つるが如くすれども、(方丈記) 訳 がまんしかねて、様々な財物を片っ端から捨てるように(=安く売る)するが、 ※ 方丈記の訳の出典は 桐原単語集 と 三省堂新明解古典『大鏡 方丈記』 いたし イメージ: 痛いほどに程度がはなはだしいさまです。よい場合にもわるい場合にも使います。ただし、漢字を当てる場合、(「痛し」とは限らず)「甚し」の場合もあります。 意味 1.ひどい 2.すばらしい 3.(連用形「いたく」で)たいそう~・とても~ 例文 かぐや姫いといたく泣き給ふ。(竹取) 訳 かぐや姫はたいそうひどくお泣きになる。 例文 造れるさま木深く、いたき所まさりて見所ある住まひなり。(源氏・明石) 訳(家の)造っている様子は(辺りに)木が深く、見所ある住まいである。 めづ(愛づ) イメージ: 漢字のとおり、対象を愛する感じです。対象をよいと思っています。 意味: ほめる。かわいがる。 例文: 人々の、花、蝶やとめづるこそ、はかなくあやしけれ。(堤中納言・虫めづる姫君) 訳1: (世間の)人々が、花や蝶を愛するのは、あさはかで奇妙だ。(三省堂の単語集の訳) 訳2: (世間の)人々が、花や蝶をかわいがるのは、あさはかで奇妙だ。(文英堂の単語集の訳) 関連語: めでたし、めづらし めでたし イメージ ほめることを意味する動詞「めづ(愛づ)」が語源となっている、形容詞です。「めづ」に形容詞「いたし」(はなはだしい、という意味)がついたものと考えている単語集(三省堂、文英堂)もあります。 意味 すばらしい。立派だ。 例文: 丹波に出雲(いづも)という所あり。大社(おほやしろ)をうつして、めでたく造れり。(徒然草) 訳: 丹波に出雲という所がある。出雲大社を移して、立派に造っていた。 関連語 めづ(動詞)、めづらし めづらし ※ 未記述 ののしる イメージ 現代語では「非難する」の意味ですが、古語では「大声で騒ぐ」が原義です。派生的に、みんなが騒ぐほどに「有名だ。評判が高い」のような意味にもなります。 現代語の非難・罵倒の意味の動詞は、古語では「のる」である。 意味 大声で騒ぐ。評判が高い。 例文) この世にののしり給ふ光源氏、かかるついでに見奉り給はんや。(源氏・若紫) 訳: 世間で評判になっている光源氏を、このような機会に拝見なさいませんか。 きこゆ(聞こゆ) イメージ 聞こえる、が原義でそこからいくつかの意味が派生した。 意味 1. 聞こえる 2. 申し上げる(謙譲) 3.謙譲の補助動詞。 例文 一の御子は右大臣の女御の御腹にて、よせ重く、「うたがいなきまうけの君。」と、世にもてかしづききこゆれど、この御にほひには、ならび給ふべくもあらざりければ、おほかたのやむごとなき御思ひにて、この君をば、わたくし物におぼしかしづき給ふこと限りなし。 訳 第一皇子は、右大臣の娘の女御からお生まれになった方で、後ろ盾がしっかりしていて、「疑いなく、皇太子であろう」と、非常に大切にお育て申し上げたが、(桐壺の子の)美しさには、対抗なさることはできなかったので、第一皇子に対しては、(帝は)普通一般の御寵愛ぶりで、一方源氏の君を、特別に思い大事になさる事限りなかった。 にほふ イメージ 現代語では嗅覚にかかわる語ですが、古語の「にほふ」は視覚的な意味です。「にほふ」の「に」は赤色を意味する「丹」(に)が由来していることから、「にほふ」は赤色のような鮮やかなものが映える様子をあらわしています。なお「にほふ」の「ほ」は、「穂」または「秀」の説があります。 例文) ※ 未記述 おどろく 古語の「おどろく」は、「はッとする」のような意味です。 寝ていた状況では、「目が覚める」の意味もあります。「おどろかす」という他動詞形もあり、「おどろかす」は「起こす。はっと気づかせる」の意味です。 意味 目が覚める。はっとする。※ このほか、現代語の「驚く」と同じ意味の用法もある。 例文 秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる(古今和歌集) 訳 秋が来たと、目にははっきりとは見えないが、風の音で(※「風の音を聞いて」のような意味)はっと気づいたことだ。 例文 物におそはるる心地しておどろき給へれば、(源氏物語) 訳 物の怪におそわれる気がして目覚めなさったところ ときめく(時めく) イメージ 「よいタイミングにめぐりあわせる」のようなイメージで、古語では「時流に乗る」や「寵愛を受ける」のような意味になります。 例文 世の中にときめき給ふ雲客、桂より遊びて帰り給ふ。(古今著聞集) 訳 世の中で、時流に乗って栄えている天殿人(てんじょうびと)が、桂から遊んでお帰りになる。 例文 いとやんごとなき際(きは)にはあらぬが、すぐれて時めき給ふありけり。(源氏物語) 訳 それほど高貴な身分ではない方で、とりわけ(帝の)寵愛を受けておられる方がいた。 きは 現代語でも「瀬戸際」とかいうように、古語でも「きは」には何かの限界ちかくの意味もありますが、しかし入試では「身分」の意味が重要です。 意味 身分 例文 いとやんごとなき際(きは)にはあらぬが、すぐれて時めき給ふありけり。(源氏物語) 訳 それほど高貴な身分ではない方で、とりわけ(帝の)寵愛を受けておられる方がいた。 としごろ(年頃、年比、年来) 古語の「長年」の意味です。適齢期の意味はありません。 古語の「日ごろ」は「ここ数日」、古語の「つきごろ」は「ここ数ヶ月」の意味です。 かしづく 意味 大切に育てる めやすし(目安し) イメージ 「見た目が安らかだ」のようなイメージ 意味 感じが良い 例文 (女房は)髪ゆるるかにいと長く、めやすき人なめり。(源氏) 訳 (女房は)髪がゆったりとしてとても長く、感じが良い人だ。 らうたし(労甚し) 意味 かわいらしい。いじらしい。 「労」+「甚し(いたし)」と考えれらており、子供などを労をいとわず世話をしたいと思う気持ちだと考えられています。 例文 (赤ん坊が)かいつきて寝たる、いとらうたし。(枕草子) 訳 (赤ん坊が)抱きついて寝ているのは、とてもかわいらしい。 かなし イメージ 現代語の「愛」・「いとしい」(愛しい)のイメージです。派生的に、「悲しい」の意味もありますが、まずは愛で覚えましょう。現代語の「せつない」(切ない)のイメージで解釈する流儀もあります。 意味 1. いとしい 2. 悲しい 例文 (男は妻を)かぎりなくかなしと思ひて、河内(かふち)へも行かずなりにけり。(伊勢・二三) 訳 (男は妻を)この上なくいとしいと思い、河内(かわち)(の国にいる別の女)のもとへも行かなくなった。 例文 かなしき妻子(めこ)の顔をも見で、死ぬべきこと。(源氏) 訳 かわいい妻子の顔をも見ないで、死なねばならないことよ。 いかで(如何で) 如何なり、で形容動詞。あるいはそれは名詞に助動詞がついたものと考えても良い。いかで、自体は副詞とみる。烏賊とはもちろん関係ないが、ひょっとしたら何らかの関連あるかも^^;;; 意味 どうして、どうやって。 例文 …。ただ今、おのれ、見すてたてまつらば、いかで、世におはせむとすらむ。」…(源氏・若紫) 訳 …。今、私がお見捨て申したら、どうやってこの世界で暮らしていくのでしょうか。」… ゆかし イメージ 「行く」の形容詞化と思われていますが、移動したいことだけでなく「見たい」「聞きたい」などの意味もあります。 意味 1. 見たい。聞きたい。知りたい。 2. 心ひかれる 例文 山路来て何やらゆかしすみれ草。(野ざらし) 訳 山路を来て、なんとなく心引かれるすみれ草があることよ。 例文 まゐりたる人ごとに山へ登りしは、何ごとかありけん、ゆかしかりしかど。(徒然草) 訳 参詣している人が山へ登っているのは、何事があったのか、知りたかったけれど。 みそかなり イメージ 現代語の「ひそか」とほぼ同じです。「密かに」の字で覚えてしまいましょう。 意味 ひそかに。こっそりと。 例文 あさましく候ひしことは、(花山院は)人にも知らせさせ給はで、みそかに花山寺におはしまして、御出家入道させ給へりこそ。 訳 驚きあきれましたことには、(花山院は)誰にもお知らせにならないで、こっそりと花山寺にいらっしゃって、ご出家入道なさってしまったのですよ。 いぎたなし(寝汚し) イメージ 寝ていることを「汚し」と批判されているように、寝坊などを非難する気持ちがあります。 意味 寝坊だ 例文 起こしにより来て、いきたなしと思ひ顔にひきゆがしたる、いと憎し。(枕草子) 起こしにやってきて、寝坊だと思っているような顔つきで引き揺さぶるのは、とても憎らしい。 ※ 参考 古語の「きたなし」(汚し)は、現代語の汚いと同じような意味もある。 『竹取物語』で「いざ、かぐや姫。きたなきところに、いかでか久しくおはせむ。」とある。「汚いところに(=下界)、どうして長い間、いらしたのですか。」のような意味。 やむごとなし(止む事なし) イメージ 「そのまま(=止む)にはしておけない」のような感じです。 身分が高い相手や、学識などの豊かな相手などに用います。 意味 1.高貴だ 2.格別だ 例文 やむごとなき人のかくれ給へる(たまえる)も、あまた聞こゆ。(方丈記) 訳 高貴な人がお亡くなりになったということも、たくさん聞こえてくる。 あてなり(貴なり) イメージ 漢字「貴なり」でお覚えましょう。「高貴な」という意味です。階級だけでなく、立ち居振る舞いが優美で上品なことも言います。 意味 1. 高貴だ。 2.上品だ。 例文 (尼君は)四十余(よそぢよ)ばかりにて、いと白うあてに、やせたれど、(源氏・若紫) 訳(尼君は)四十歳過ぎくらいで、たいそう色が白く、やせているけれど、 例文 世界の男(おのこ)、あてなるも賎しきも、いかでこのかぐや姫を得てしがな見てしがなと、音に聞きめでてまどふ。(竹取) 訳 世の中の男は、身分の高いものも低いものも、なんとかしてこのかぐや姫を自分の妻にしたい、見てみたいと、噂に聞いて夢中になる。 類義語の「やむごとなし」は、高貴さの最高評価です。一方、「あてなり」は、それほどではありません。 いうなり(優うなり) イメージ 「いうなり」の表記から言うを連想しないように。漢語の「優」から、優雅や優美を連想しましょう。 意味 1.すぐれている・立派だ 2.優美だ・上品で美しい 例文(花山院が)あそばしたる和歌は、いづれも人の口にのらぬなく、いうにこそうけたまはれな。(大鏡・伊尹) 訳 (花山院が)お読みになった和歌は、どれも人が口にしないものはなく、すぐれているとお聞きします。 なやむ(悩む) イメージ 語呂合わせですが、「なやむ」の「やむ」を「病む」とゴロ合わせで覚えてしまいましょう。 意味 病気になる。 例文 身にやむごとなく思ふ人のなやむを聞きて、(枕・うれしきもの) 訳 自分にとって大切に思う人が病気になったのを聞いて 対義語の「おこたる」とセットで覚えましょう。 おこたる(怠る) 現代語と同じ「なまける」の意味もありますが、古語ではさらに「病気が治る」の意味もあります。 意味 1.病気が直る 2.なまける 例文 少将、病にいたうわづらひて、すこしおこたりて、(大和物語) 訳 少将は、病気でたいそう患って(わずらって)、少し治って、 対義語の「なやむ」とセットで覚えましょう。 つきづきし(付き付きし) 意味 似つかわしい・ふさわしい 例文 いと寒きに、火など急ぎおこして、炭持て渡るも、いとつきづきし。(枕) 訳 とても寒いときに、火(炭火)を急いでおこして、炭を持っていくのも、たいそう(冬の朝に)似つかわしい。 こころもとなし(心もとなし、心許無し) イメージ 心が落ち着かない様子です。 意味 1. じれったい・待ち遠しい。 2.気がかりだ・心配だ 3. ぼんやりしている 例文 心もとなき日数重なるままに、白河の関にかかりて、旅心定まりぬ。(奥の細道) 訳 落ち着かない日々が重なるうちに、白河の関にさしかかり、旅の覚悟が決まった。 例文 (梨の)花びらの端に、をかしき匂ひこそ、心もとなうつきためれ。(枕・木の花は) 訳 (梨の)花びらの端に、趣き深い色つやが、ぼんやりとついているようだ。 すさまじ(凄まじ) イメージ 現代語では「激しい」を意味しますが、入試ではその意味で使われることはめったにありません。ただし、中世くらいから「ものすごい。激しい」の意味でも使われています。 意味 1. 興ざめだ。 2. 殺風景だ。 例文 すさまじきもの。昼ほゆる犬、春の網代(あじろ)。(枕・すさまじき物) 訳 興ざめなもの。昼ほえる犬。春の網代。 例文 冬の夜の月は昔よりすさまじきものの例(ためし)にひかれて、 (更級日記) 訳 冬の夜の月は、昔から興ざめ(「殺風景な」でも良い)ものの例とあげられて、 ※ 更級の「すさまじき」は単語集によって訳が違う。桐原は「興ざめ」、河合出版は「殺風景な」。 例文 影すさまじき暁月夜に、雪はやうやう降り積む。(源氏物語) 訳 光が明け方の月夜に、雪はだんだん降り積もっていく。 いみじ(忌みじ) イメージ 程度のはなはだしい事を言う形容詞。善悪どちらにも使う。一説には、忌むほどに程度の並外れている「忌みじ」が語源だといわれています(三省堂、桐原の見解)。 意味 1.とても良い・すばらしい 2.とても悪い・ひどい 3. (連用形「いみじく」で)とても~・はなはだしく~ 例文: 清少納言こそ、したり顔にいみじう侍りける人。(紫式部日記) 訳: 清少納言は、したり顔で、非常に困った人ですね。 例文 世は定めなきこそ、いみじけれ。(徒然) 訳 世は無常だからこそ、、すばらしい。 例文 あないみじ。犬を蔵人(くらうど)二人して打ち給ふ。死ぬべし。(枕) 訳 ああひどい。犬を蔵人が二人でお打ちになっている。死ぬだろう。 まめなり・まめまめし 1.まじめだ 2. 実用的だ 例文 何をか奉らむ。まめまめしきものはまさかりなむ。(更級日記) 訳 何をさしあげようか。実用的なものは(あなたには)好ましくないでしょう。 ※ このあと、親戚の叔母さんから、幼少時代の更級日記の作者が、『源氏物語』を受け取る。 例文 「思ふ人の、人にほめらるるは、いみじうれしき」など、まめまめしうのたまふもをかし。(枕草子) 訳 「思いを寄せている人が、他の人からほめられるのは、とてもうれしい」などとまじめにおっしゃるのもおもしろい。 例文 (少将起きて、)小舎人(こねどり)童(わらは)を走らせて、すなはち車にて、まめなるもの、さまざまにもて来たり。(大和) 訳 (少将は起きて、)小舎人童(=召使いの少年)を走らせて、すぐに、車(=牛車)で実用的なものを、いろいろと持ってきた。 あだなり(徒なり) イメージ 実質がない、スカスカのようなイメージです。また、「まめなり」の対義語のような感じもあります。実質がないので不まじめ。 例文 昔、女の、あだなる男の形見とておきたる物どもを見て、 (伊勢物語) 訳 昔、女が、浮気な男が形見として残した物などを見て かる 「かる」は「離れる」の意味です。特に男女の縁が「疎遠になる」ときに用いられる。 意味 離れる 例文 あひ思はでかれぬる人をとどめかねわが身は今ぞ消え果てぬめる(伊勢) 訳 互いに思うことなく、離れてしまった人を引き止められず、わが身は今にも消えてしまいそうです。 ※ 古今和歌集の(山里は~)「人目も草もかれぬと思へば」は掛詞なので、やや特殊。なお、「人の訪れも絶えるし、草も枯れると思うと」の意味。 うつろふ(移ろふ) イメージ 移動する、移り変わるの意味もありますが、古語では「色あせる」意味があります。 例文 例よりかはひきつくろひて書きて、うつろひたる菊にさしたり。(蜻蛉・上巻) 訳 いつもよりかは整えて(手紙を)書いて、色あせた菊にさした。 ※ 貴族の妻が、他の女性に浮気している夫に手紙を書くシーン。 例文 (桐壺帝は)おのづから(藤壺に)御心うつろひて、こよなうお思し慰むやうなるも、あはれなるわざなりけり。(源氏) 訳 (桐壺帝は)自然と(藤壺に)心移りして、この上なくお気持ちが慰められるようであるのも、しみじみと感じられる。 あからさま イメージ 古語の「あかる」が、まばたきをする程度の一瞬のあいだのことであることから、古語の「あからさま」はほんの一瞬の間のことを表します。現代語の「はっきりとした」とは違います。古語では「あからさまに」という連用形で用いる事が多い。 ※ 現代語での意味は、近世から。(河合出版『春つぐる古文単語480改訂版』) 意味 かりそめに。一時的に。ほんのちょっと。 例文 おほかた、この所に住みはじめし時は、あからさまと思いしかども、今すでに、五年(いつとせ)を経たり。(方丈記) 訳 だいたい、ここに住みはじめた時は、ほんの一時的な事と思っていたが、もうすでに、5年たっている。 類義語 「かりそめなり」:意味 ほんの一時的に。ちょっと。 おろかなり(疎かなり) イメージ まず現代語の「おろそか」で覚えましょう。そこから派生して、「愚か」の意味も生まれましたが、愚かの意味は鎌倉時代からです。※ 入試では、「愚か」の意味はあまり狙われない。 意味 1. おろそか。いい加減だ。 2. 言い尽くせない。 例文 帝(みかど)の御使いを、いかでかおろかにせむ。(竹取・御狩のみゆき) 訳 帝からの使者を、どうしておろそかに(いい加減に)もてなすでしょうか。 例文 わずかに二つの矢、師の前にて一つをおろかにせんと思はや(徒然・九二) 訳 たった二本の矢しかないのに、どうして師の前で一本をおろそかに(いい加減に)しようと思うだろうか。 訳 帝からの使者を、どうしておろそかに(いい加減に)もてなすでしょうか。 例文 恐ろしなんどもおろかなり。(平家) 訳 恐ろしいなどという言葉では言い尽くせない。 とみなり(頓なり) イメージ 覚えるしかありません。現代では滅多に使わない表現ですが、急死のことを「頓死」ともいうように、「頓」には「急な・急に」の意味もあります。 意味 急に。 例文 十二月ばかりに、とみのことで、御文あり。(伊勢物語) 訳 十二月ごろに、急なことで、お手紙がある。 なめし 意味 無礼だ 例文 文(ふみ)言葉(ことば)なめき人こそ、いと憎けれ。(枕草子) 訳 手紙の言葉の無礼な人は、たいそう感じが悪い。 かしづく イメージ 一説には「頭(かしら)づく」が変化した語とも言われており、頭を地につけるほど大切に育てるという意味になったと言われています。 意味 大切に育てる。大切に世話をする。 例文 親たちかしづき給ふことかぎりなし。(堤中納言・虫めづる姫君) 訳 親たちが(姫君を)大切に育てること、この上ない。 かづく イメージ かぶるの意味もありますが、別の意味として、貴人が服を脱いで褒美として与えるという意味でもよく使われます。「水に潜る」という意味もあります。水をかぶることから派生したのでしょう。 例文 足鼎(あしがなへ)を取りて、頭(かしら)にかづきたれば、(徒然・五三) 訳 足つきの鼎(かなえ)を取って、頭にかぶったところ、 例文 (中納言は)御衣(おほんぞ)脱ぎてかげつ給うつ。(竹取) 訳 (中納言は)御衣を脱いで(褒美として)与えなさった。 例文 大将の君、御衣(おんぞ)ぬぎてかづけたまふ。(源氏) 訳 大将の君は、御衣を脱いで(褒美として)与えなさった。 例文 (左大臣から)大将も物かづき、忠岑(ただみね)も禄(ろく)たまはりなどしけり。(大和) 訳 (左大臣から)大将も物をいただき、忠岑も録をいただくなどした。 例文 録に大袿(おほうちき)かづきて、(大和物語) 訳 褒美に大袿をいただいて、 ※ 「大袿」は服の一種。 例文 ののしりて郎等(らうたふ)までにものかづけたり。(土佐日記) 訳 大騒ぎして、郎等(ろうとう)にまで褒美を与えた。 例文 かづけどもかづけども、月おぼろにて見えざりけり。(平家物語) 訳 (身投げした小宰相を探しに)もぐっても、もぐっても、月がぼんやりして見えなかった。 ことわる イメージ 現代語の「理」(ことわり)のように、「判断する」「説明する」の意味です。事を割るので、筋道をはっきりさせること。 意味 1. 判断する理解する。 2. 説明する。 例文 これはいかに。とくことわれ。(枕草子) 訳 これはどういうことか。説明せよ。 例文: それだに、人の詠みたらむ歌、難じことわりゐたらむは、いでやさまでこころは得じ。(紫式部日記) 訳:それほどの歌人でも、人が詠んだ歌を、非難し批評していたようだが、どうだろう、そこまで歌の心は持っていないだろう。 ことわり(理) イメージ 現代語でいう「道理」のこと。 意味 道理。 例文 我を知らずして、外を知るといふことわりあるべからず。(徒然草) 訳 自分を知らないで、他人を知るという道理があるはずがない。 例文 沙羅双樹(しやらさうじゅ)の花の色、盛者必衰の理をあらはす。 訳 沙羅双樹の花の色は、盛れる者も必ず衰えるという道理を表している。 おきつ(掟つ) イメージ あらかじめ掟(おきて)のようなものを決めておくようなイメージです。そこから派生的に「指図する」「命令する」などの意味が生まれたと考えられています。現代語の掟の語源だろうと考えられています。 意味 1. 指図する。 2.決めておく。 例文 高名(かうみやう)の木登りといひし男、人をおきてて、高き木に登せて(のぼせて)、梢(こずえ)を切らせしに、(徒然草) 訳 高名の木登りと言った男が、人を指図して、高い木に登らせて、梢を切らせた時に、 おくる(後る・遅る) イメージ 送ることではありません。遅れることです。古語の「おくる」には「遅れる」という意味もありますが、死に遅れる、先に死なれる、先立たれるという意味もあります。入試では、よく先立たれる意味のほうが狙わるようです。 意味 1. 先立たれる・死に遅れる。 2. 遅れる。後に残る。 例文 故姫君は、十ばかりにて殿におくれ給ひしほど、(源氏・若紫) 訳 なくなった姫君は、十歳ばかりで父君に先立たれなさったとき、 例文 遅れて咲く桜二本ぞいとおもしろき。 (源氏) 訳 遅れて咲く桜が二本、とても趣きぶかい。 例文 童(わらは)などもおくれて。(源氏物語・東屋) 訳 童女などもあとに残って。 わりなし わり、は、理(ことわり)でしょう。 意味 道理に合わない、どうにもならない。 例文 ほど経ば、すこしうちまぎるることもやと、待ち過ぐす月日にそえて、いと忍びがたきは、わりなきわざになむ。(源氏) 訳 時間が経てば、すこしは気が紛れる事もあるだろうと、待っているのだが、とても辛くて我慢できない気持ちになって、どうにもならない困った状態だ。 いそぎ イメージ 現代語の「急ぐ」の名詞形と同じ意味もありますが、古語では「準備」の意味もあります。文脈に合わせて選びましょう。 意味 1. 準備。 2.急ぎ。 例文 (十二月には)公事(くじ)どもしげく、春の急ぎにとり重ねて催し(もよおし)行はるるさまぞ、いみじきや。(徒然・十九) 訳 (十二月は)宮中の行事も頻繁で、新春の準備とも重なって、催しが行われる有様は、たいそうなものだ。 おこなふ(行ふ) イメージ 仏道修行の意味でも「おこなう」が使われることもありますが、仏道や修行とは無関係になにかを行う場合にも「おこなう」が使われることもあります。 意味 1. 仏道修行する。 2. なにかを行う 例文 ただこの西面(にしおもて)にしも、持仏(どうつ)据ゑ奉りておこなふ人は尼なりけり。(『源氏物語』) 訳 ちょうどこの西向きの部屋で、持仏を据え申しあげて勤行をする人は尼であった。 ※ 「勤行をする人」と訳さずに単に「仏道修行する人」のように訳してもいい。三省堂の単語集がそうである。つまり、(~前略)「仏道修行する人は尼であった」のように訳してもいいということ。 例文 左右の大臣に世の政をおこなうべきよし、(大鏡) 訳 左右の大臣(左大臣と右大臣)に、政治を行いなさいと、 ならふ 現代語の「習う」の意味の場合もありますが、「慣れる」の場合もあります。 意味 慣れる。習う。 例文 ならはぬひなの住まひこそ、かねて思ふもかひなしけれ。(平家物語) 訳 慣れない田舎の暮らしを、あらかじめ想像するのは悲しい。 例文 男も、(船旅に)ならはぬは、いとも心細し。(土佐日記) 訳 男も、船旅に慣れていない者は、たいそう心細い。 例文 法華経五の巻、とくならへ。 (更級) 訳 法華経の五巻を早く習いなさい。 けしき(気色) イメージ 現代語でいう「様子」のような意味があり、目で見てわかる様子の意味ですが、さらに「顔色」の意味もあります。 意味 1.様子 2.表情・顔色 例文 新大納言けしきかはりて、さっとたたれけるが、(平家物語) 訳 新大納言は顔色が変わって、(席を)さっとお立ちになったが、 例文 楫取り(かぢとり)「今日、風雲のけしきはなはだ悪し(あし)。」と言ひて、船出ださずなりぬ。(土佐日記) 訳 楫取りは「今日は、風や雲の様子がたいそう悪い」と言って、船を出さなかった。 まもる(守る) イメージ 目の毛を「まつげ」というように、「ま」には目の意味があります。 意味 見つめる 例文 奏したまふに、おもてのみまもらせまうて、ものものたまはず。(大和・一五二) 訳 申し上げなさると、(帝は大納言の)顔ばかりを見つめて、ものもおっしゃらない。 (帝の自慢の鷹が逃げてしまったという報告を受けた帝の反応です。) うつつ(現) イメージ 現代語でも古風ですが「うつつ」という表現があり、「現実」を意味します。それとは別に古語では「うつつ」で「正気」を意味する用法もあります。「現実」の意味を「夢」の対義語と考えれば、「現実」と「正気」の両方には、意識のある状態という共通点があります。 意味 1.現実 2.正気 例文 夢かうつつか寝てかさめてか(伊勢物語・六九) 訳 夢か現実か、寝ていたのか目覚めていたのか。 例文 うつつの人の乗りたるとなむ、さらに見えぬ。(枕草子) 訳 (たくさんの花が飾り立てられた牛車に対して)正気の人が乗ってるとは、とても思えない。 よばふ(呼ばふ) イメージ 「~ふ」には、「~しつづける」という意味の反復・継続を表す助動詞で、奈良時代の助動詞です。よって「よばふ」とは、「呼び続ける」というのが元の意味です。同様、「語らふ」は「語りつづける」だし、「住まふ」は「住み続ける」の意味です。「呼ばふ」は求婚などにも用いられます。しかし、単に呼び続けている場合もありますので、文脈から判断してください。 意味 1.求婚する 2.呼び続ける 例文 (かわいい女性だったので)よばふ人もいと多かりけれど、返りごともせざりけり。(大和・一四二) 訳 求婚する人もとても多かったけれど、(女は)返事もしなかった。 例文 後ろよりよばひて、馬を馳せて来る者あり。(宇治) 訳 後ろから呼び続けて、馬を走らせて来る者がいる。 かたらふ(語らふ) 「語り続ける」がもとの意味ですが、それから派生した意味として、「親しくつきあう」や「説得する」など幾つかの意味があります。 例文 女どちも、契り深くてかたらふ人の、末まで仲よき人かたし。(枕草子) 訳 女どうしでも、約束が深くて親しくしている人で、最後まで仲のよい人はめったにいない。 あさまし イメージ 「驚きあきれる」ような意味ですが、文脈によっては派生的に「嘆かわしい」のような意味の場合もあります。必ずしも批判的に見ているとはかぎらず、感心している場合でも使われます。 例文 物のあはれも知らずなり行くなんあさましき。(徒然草・七) 訳 ものの情趣も分からなくなっていくが、情けない。 例文 このいたる犬のふるひわななきて、涙をただおとしにおとすに、いとあさまし。(枕草子・上にさぶらふ御猫は) 訳 この座っていた犬がぶるぶると震えて、涙をただ落としに落とすので、たいそう驚いた。 例文 あさましう犬などもかかる心あるものなりけり。(枕草子・上にさぶらふ御猫は) 訳 (前述の犬が震えて涙を落とす話を聞いて、帝が言うには、)意外に、犬なども、このような心があるものだなあ。 例文 あさましきそらごとにてありければ、はよ返したまへ。(竹取・蓬莱の玉の枝) 訳 あきれるほどの嘘であったので、早く返してください。 ものす(物す) イメージ 英語の do のようなものです。「何かをする」のような意味です。文脈から何をするのかを判断します。いろいろな動詞の代わりに使われます。日本語文法的には代動詞とも言います。 例文 さる御文をだにものせさせ給へ。(落窪物語) 訳 そのようなお手紙だけでもお書きください(または「お出しください」など)。 例文 中将はいづこよりものしつるぞ。(源氏物語) 訳 中将はどこから来たのか。 ありく イメージ 「あちこち移動して回る」感じです。足で歩くとはかぎらず、舟や牛車での移動の場合もあります。さらには「飛びありく」の形で虫などが飛び回る場合もあります。このように、ほかの同士のあとについて「~して回る」「~し続ける」の意味の場合もあります。なお、足であるく場合は「あゆむ」です。 意味 1. 出歩く 2. ~しまわる 3. ~し続ける 例文 菰(こも)積みたる舟のありくこそ、いみじうおかしかりしか。(枕) 訳 海草を積んだ舟が動き回るのは、とても趣きぶかい。 例文 もし歩く(ありく)べきことあれば、自ら歩む(あゆむ)。(方丈記) 訳 もし、歩かなければならないことがあれば、自分の足で歩く(ことにする)。 例文 蛍のとびありきけるを(大和・四○段) 訳 蛍が飛び回っていたのを 例文 蚊の細声にわびしげに名のりて、顔のほどに飛びありく。(枕草子) 訳 蚊が細い声で心細そうに鳴いているのも(=羽音を立てている)、顔のあたりを飛び回る(のも、気に食わない)。 例文 後ろ見ありき給ふめる。(源氏・東屋) 訳 世話をし続けてなさっているようだ。 わたる(渡る) 現代語でいう「行く」(いく)の意味です。それとは別に、動詞の後に続いて、「~し続ける」や「一面に~」の意味もあります。 意味 1. 行く 2. ~し続ける 3.一面に~する 例文 船に乗るべき所へ渡る。(土佐日記) 訳 船に乗るはずの場所へ行く。 例文 女の、え得まじかりけるを、年を経てよばひわたりけるを、(伊勢物語) 訳 女で、手に入れられそうになかったのを(=妻にできそうで出来なかった女を)、(男は)何年ものあいだ求婚しつづけていたが、 例文 夕霧たちわたりて、いみじうをかしければ、(更級日記) 訳 夕霧が一面に立ちこめて、とても趣きがあるので、 さる イメージ この「さる」は連体詞です。それを意味する代名詞「さ」に「あり」の連体形がつづいて、なまったものと考える場合もあります。 意味 1.そのような 2.立派な・しかるべき 例文 さびしきけしき、さること侍りけむ。(徒然草) 訳 寂しい光景は、そのようなことでございましょう。 例文 頼政卿さる人にて、馬よりおり甲をぬいで、神輿を拝したてまつる。(平家物語) 訳 頼政卿は立派な人で、馬から降り甲をぬぎ、神輿を拝み申し上げる。 さるは イメージ 古語「さるは」だけは「さる」や「さ」と違って、やや特殊です。「さるは」で、「そうではあるが」・「そうはいっても」の意味で、逆説的な内容が続きます。 意味 1. そうとはいっても。そうではあるが。2. 実は うし(憂し) イメージ 物事が思い通りにならず、憂鬱でつらい気持ちを表します。それとは別に、他の言葉の後ろについて「〜しづらい」を意味する用法もあります。 意味 1.つらい 2. 〜しづらい・〜したくない 例文 風いと涼しくて、帰りうく若き人々は思ひたり。 訳 風がとても涼しくて、帰りたくないと若い人々は思っている。 まどふ(惑ふ) イメージ 現代語の「戸惑う」にも名残があります。古語の「まどふ」は途方に暮れるとか思い悩むとかの意味です。ただし、他の動詞の連用形につくと「ひどく~」の意味になります。 意味 1.迷う・心が乱れる 2.ひどく~する 例文 道知れる人なくて、まどひ行きけり。(伊勢) 訳 道を知っている人もいなくて、迷いながら行った。 例文 目・眉(まゆ)・額(ひたひ)なども腫れまどひて(徒然・四二) 訳 目・眉(まゆ)・額(ひたひ)などもひどく腫れて ぐす(具す) イメージ 漢語の「具」は、「そなわる」「そなわる」の意味です。 意味 1.従う・ついていく 2.連れていく・持っていく 例文 この僧に具して、山寺などへいなんと思ふ心つきぬ。 訳 この僧についていって、山寺などへ行こうという気持ちが出てきた。 すまふ(争ふ・辞ふ) イメージ 国技の「相撲」(すもう)の語源です。すもうは二人の男が抵抗しあう、とでも覚えましょう。 意味 1.抵抗する 2.辞退する・断る 例文 女も卑しければ、すまふ力もなし。(伊勢・四○) 訳 女も卑しいので、(男の親に)抵抗する力もない。 例文 もとより歌の事は知らざりければ、すまひけれど、(伊勢・一○一) 訳 もとより歌のことは知らなかったので、辞退したけれど、 まねぶ(学ぶ) 名詞「まね」に「ぶ」がついて動詞になったものです。 意味 1.真似する 2.伝える・書き記す 例文 (オウムは)人の言ふらむことをまねぶらむよ。(枕) 訳 オウムは人の言うことを真似するらしいよ。 例文 かの御車の所争ひをまねびきこゆる人ありければ、(源氏) 訳 あのお車の場所争いを伝えもうしあげる人がいたので、 あく(飽く) イメージ 十分に多いことに対する感想です。現代語ではマイナスの意味しかありませんが、古語ではプラスとマイナスの両方の意味がありますので文脈から判断します。 意味 1.満足する 2.嫌になる 例文 飽かず、惜しと思はば、千年(ちとせ)を過ぐすとも、一夜(ひとよ)の夢の心地こそせめ。(徒然草) 訳 満足せず、心残りだと思うならば、千年を過ごしたとしても、一夜の夢のような心地がするであろう。 例文 魚(いを)は水に飽かず、魚にあらざればその心を知らず。(方丈記) 訳 魚は水がいやにならないが、魚でないのでその心はわからない。 例文 大夫殿、いまだ芋粥(いもがゆ)にあかせ給はずや。(宇治) 訳 大夫殿は、まだ芋粥に満足しなさってないのか。 あいなし イメージ 語源は不明で、諸説あります。「つまらない」の意味です。受験勉強としては「愛無し」という暗記法で「つまらない」と覚える手法がありますが、それが語源かどうかは不明です。 意味 つまらない 例文 世に語り伝ふること、まことはあいなきにや、多くはみな虚言(そらごと)なり。 訳 世間で語り告がれていることが、本当はつまらないのか、多くはうそである。 ねんず(念ず) イメージ 強く思うことです。なにかを我慢する場合と、何かをいのる場合に使います。 意味 1.がまんする 2. いのる 例文 「いま一声呼ばれていらへん」と念じて寝たるほどに、(宇治) 訳 「もう一声呼ばれてから返事をしよう」と我慢して寝ているうちに 例文 清水(きよみづ)の観音を念じ奉りても、すべなく思ひ惑ふ。 訳 清水寺の観音をお祈り申し上げても、どうしようもなく途方に暮れる。 例文 ただ一人、ねぶたきをねんじてさぶらふに(枕・大納言殿まゐりたまひて) 訳 たった(自分)一人、眠たいのをがまんしてお仕えしていると、 わづらふ(煩ふ) イメージ 「病気になる」の意味ですが、動詞のあとについて「~に苦労する」の意味もあります。共通するのは、なにかで苦しむことです。 1.病気になる 2.~に苦労する 例文 わづらふことあるには、七日(なぬか)、二七日(ふたなぬか)など、療治(れうぢ)とてこもりゐて、(徒然・六○) 訳 病気になることがあるときには、七日、十四日などの間、治療といって引きこもっていて、 例文 勢多(せた)の橋みな崩れて、渡りわづらふ。(更級日記) 訳 勢田の橋は、みな崩れており、渡るのに苦労する。 あたら(惜) イメージ 愛着のあるものが失われていくことに愛惜を感じている 意味 1. (連体詞)惜しむべき 2.(副詞)惜しくも、もったいない事に 例文 いかが要なき楽しみを述べて、あたら時を過ぐさむ。(方丈記) 訳 どうして要のない楽しみを語って、惜しいと感じてこの時間を過ごしていられるだろうか(いられないだろう)。 いたづらなり イメージ 現代語でも「徒労に終わる」とか「いたづらに時をすごす」とか言いますが、それに近い感じです。 意味 1.無駄だ・役に立たない 2.退屈だ・ひまだ 例文 とかく直しけれども、つひに回らで、いたづらに立てりけり。(徒然草) 訳 (壊れていた水車を)あれこれ直したけれど、とうとう回らないで、無駄に立っていた。 例文 船も出ださでいたづらなれば、ある人の読める。(土佐日記) 訳 船も出さないで退屈なので、ある人が詠んだ。 とかく イメージ 現代語の「とにかく」とは違います。 意味 1.あれこれと 2.なんにせよ 例文 日しきりにとかくしつつ、ののしるうちに夜ふけぬ。(土佐日記) 訳 一日中あれこれしながら、騒いでいるうちに夜が更けて(ふけて)しまった。 例文 『おのれ死にはべりぬとも、とかく例のやうにはせ給ふな。』(大鏡・太政大臣伊尹) 訳 『私が死にましたとしても、なんにせよ(葬式を)いつものようにはしなさるな。 ※ 「とかく」の訳、河合出版は「なんにせよ」だが三省堂新明解の大鏡では「あれこれと」。 例文 直垂(ひれたれ)のなくてとかくせしほどに、また使い来たりて、(徒然草・二○五段) 訳 直垂がなくてあれことしているうちに、また使者が来て、 をこなり(痴なり・烏滸なり・尾籠なり) イメージ 現代語の「おこがましい」に名残がありますが、しかし現代語のそれとは古語の「をこなり」は意味が違いまするかもしれません。なお、「をこ」はおろ愚かという意味です。「をこなり」を単語集や古語辞典でしらべる際は「お」ではなく「を」で探さないと見つかりません。 意味 愚かだ 例文 君達(きむだち)は元輔がこの馬から落ちて、冠(かむり)落としたるをばをこなりとや思ひ給ふ。(今昔物語集) 訳 あなた達は、元輔がこの馬から落ちて、冠を落としたのは愚かだと思いなさるのか。 例文 をこなりと見てかく笑ひまするが、はづかし。(枕・関白殿) 訳 愚かだと思って、(私のことを)このように笑っていらっしゃるのが恥ずかしい。 関連 をこがまし 意味 愚かだ・馬鹿馬鹿しい 例文 世俗の虚言をねんごろに信じたるもをこがましく。(徒然草・七三) 訳 世俗のうそを熱心に信じるのも愚かである。 あながちなり(強ちなり) イメージ 自分の意志を押し通す感じです。それを好意的に見れば「一途だ」となりますし、批判的にみれば「無理矢理だ」となります。 意味 1.一途だ・熱心だ 2.無理矢理だ・強引だ 例文 桜の散らむは、あながちにいかがはせむ。(宇治) 訳 桜の散ることは、強引に(無理矢理に)どうにかはできない。 例文 便りなかりける女の、清水(きよみづ)にあながちに参るありけり。(宇治・一一の七) 訳 頼るあてのなかった女で、清水に熱心にお参りする女がいた。 例文 人のあながちに欲心あるは、つたなきことなり。(今昔) 訳 人がむやみに強欲に振舞うのは、愚かなことである。 せちなり(切なり) 現代語でも、「切実」「大切」「痛切」などというように、心につよく迫る感情です。ほか、連用形「せちに」は、「切実に」「大切に」のほか、「しきりに」と解釈する説もあります。 意味 1.切実な 2.大切な 例文 (かぐや姫は)七月十五日の月に出てゐて、せちに物思へる気色なり。(竹取) 訳 (かぐや姫は)七月十五日の満月に(縁側に)出て座り、切実に物思いをしている様子である。 ※「せちに」を「しきりに」と訳す説もあるので、単語集によっては後半部を「しきりに物思いをしている様子である」と訳す説もある。(文英堂など) 例文 大納言、宰相もろともに忍びものへ給へ。せちなること聞こえむ。(うつほ) 訳 大納言、宰相といっしょに、こっそりと、お越しください(いらっしゃい)。大切なことを申し上げよう。 むつかし イメージ 現代語で幼児の機嫌が悪いときに「むずがる」と言う表現に、名残があります。古語で幼児にかぎらず不快に思ったり機嫌を悪くすること等を「むつかる」といい、それの形容詞化したものが「むつかし」です。「難しい」ではないので注意。 意味 1. うっとうしい・不快だ 2. 面倒だ 3.気味が悪い・恐ろしい 例文 女君(=紫の上)は、暑くむつかしとて、御髪(みぐし)すまして、(源氏・若紫下) 訳 女君(=紫の上)は、「暑く、うっとうしい」と言って、髪を洗って、 例文 奥の方(かた)は、暗うものむつかしさと、女は思ひたれば、 訳 奥のほうは暗くてなんとなく気味が悪いと、女が思っているので、 びんなし(便なし) 「便」は都合のこと。現代語でも、「便宜」(べんぎ)と言う表現があります。「びんなし」で、都合がないので「都合が悪い」の意味になります。 例文 月見るとて上げたる格子おろすは何者のするぞ。いと便なし。(大鏡) 訳 月を見ると言って、上げている格子をおろすのは何者がすことか。とても困った。(または「とてもけしからん」。) ※ 単語集によって訳が違う。文英堂は「困った」、桐原は「けしからん」。このように単語集で訳が違うので、細かい意味の違いは覚えなくてよい。 類義語 不便(ふびん)なり 意味 1. 都合が悪い・具合が悪い 2.気の毒だ えうなし イメージ 要(えう)なし、或いは用(よう)なし、でしょう。役なしの音便だとするとやうなしになってしまうので不適との指摘がある出典にある。 意味 必要がない。役に立たない。 例文 その男、身をえうなきものに思いなして、京にはあらじあづまの方に、住むべき国求めにとて行きけり。(伊勢物語) 訳 その男、自分自身が下らないものだと思って悲嘆して、京都ではなく東国のほうに、住むことができる場所を探しに行こうと出ていった。 ゆゆし 現代語の「ゆゆしい」とは意味が違います。なお現代語の「ゆゆしい」の意味は、「放っておくと大変なことになりそうな様子」の意味です。古語の「ゆゆし」は、もとは神聖なもの、あるいは不吉なものなど、なにか霊的なものを感じる様子のことです。「斎」(ゆ)または「忌」(ゆ)が語源だろうと思われています。派生的に、「はなはだしい」「すばらしい」「ひどい」などの意味も生まれました。プラスの意味でもマイナスの意味でも、どちらでも使います。 意味 1.忌まわしい・不吉だ・恐ろしい 2.神聖 3.立派だ・優れている 4.たいそう~・はなはだしく~ 例文 海はなほ、いとゆゆしと思ふ。(枕) 訳 海はやはり、とても恐ろしいと思う 例文 おのおの拝みて、ゆゆしく信、起こしたり。(徒然) 訳 それぞれが拝んで、はなはだしく信心をおこした。 なほ イメージ 基本的な意味は「やはり」の意味です。ただし、どういう文脈で「やはり」と思ってるのかによって意味がやや変わり、前後の時間の経過にもかかわらず状況が変わらずに「依然としてやはり」と思ってるのか、それとも予想にもとづいて「なんといってもやはり」と思ってるのか、訳が変わります。そのほか、「さらに」の意味があります。 意味 1.依然として、 2.なんといってもやはり・そうはいってもやはり 3.さらに 例文 風波やまねば、なほ同じところにあり。(土佐日記・一月五日) 訳 風や波がやまないので、(舟は)依然として同じところにいる。 例文 東路(あづまぢ)の道のはてよりも、なほ奥つ方に生ひ出でたる人、(更級) 訳 東国の道の果てよりも、さらに奥のほうで育った人、 おどろおどろし 文字だけ見ればあたかも「驚く」を2回続けていて強調しているかのようですが、しかし意味は単なる強調とは微妙に違います。単語集では色々とこじつけていますが、覚えるしかないでしょう。用例としては、何かを叩く音や、雨の激しく降る様子などに使われる事例が多い。現代語でも、「気味が悪い」の意味は使われます。よって入試対策としては、現代語にはない「おおげさだ」の意味のほうを覚えることになります。 意味 1. おおげさだ・騒々しい 2.気味が悪い 例文 夜いたく更けて(ふけて)、門をいたうおどろおどろしうたたけば、(『枕草子』) 訳 夜もたいそうふけて、門(かど)をいたうおどろおどろしうたたけば、 例文 いとおどろおどろしくかきたれ雨の降る夜、(『大鏡』) 訳 とても気味悪く、一面に雨の降る夜。 なめし イメージ 偶然かどうかわかりませんが、現代語で相手に無礼な態度をとるときの「なめる」の俗語に、意味が近いです。なので、一説では無礼を意味する現代語の「なめる」は
古語の「なめし」に由来するという説を紹介している単語集もあります(桐原など)。 意味 1.無礼だ 2.失礼だ 例文 文言葉なめき人こそ、いとにくけれ。(枕) 訳 手紙の言葉づかいの無礼な人は、たいそう気に食わない。 なまめかし 現代語の「なまめかしい」には色っぽいという意味がありますが、古語では違います。古語の「なまめかし」は、若々しいとか上品だとか、そういう意味です。 古語の「なま」は、若くて未熟という意味です。たとえるなら現代語の生ビールとかの生ジュースとかが新鮮なビールやジュースをあらわすのと似たような感覚でしょうか(数研出版の見解)。あるいは、古語「なま」は外来語のフレッシュに近いかもしれません(文英堂の見解)。古語の「なまめかし」の意味は、実際に若い場合の意味と、もうひとつ、優美・上品の意味があります。 意味 1.若々しい 2.優美だ・上品だ 例文 なまめかしきもの、ほそやかに清げなる君達(きんだち)の直衣(なほし)姿。(枕) 訳 優美なもの、ほっそりとしていてきれいな貴公子たちの直衣姿。 うるはし 現代語の「うるわしい」と似た意味で、古語「うるはし」は整った美しさを表しますが、しかし古語「うるはし」にはさらに「親密」の意味の場合もあります。 意味 1.端正だ。きちんとしている。 2.親密だ 例文 昔、男、いとうるはしき友ありけり。(伊勢) 訳 昔、男には、とても仲のいい友達がいた。 むげなり(無下なり) イメージ 「むげなり」は「無下なり」で「それより下がない」の意味で、「最低だ」「ひどい」の意味です。 意味 最低だ・ひどい いかに、殿ばら、殊勝のことはご覧じとがめずや。むげなり。(徒然) なんと、皆様、(この獅子の)格別なことは、ご覧になってお気にならないのですか。ひどいです。 いはけなし イメージ 「いはけ」は幼少という意味です。「いはけなし」でも幼少の意味です。ここでの「なし」は否定ではなく、「はなはだしい」を意味する古語です。「いとけなし」も同様に幼少の意味です。 意味 子供っぽい・あどけない 例文 (若紫が)いはけなくかいやりたる額(ひたい)つき、髪ざし、いみじううつくし。(源氏・若紫) 訳 (若紫が)子供っぽく(髪を)かきあげた額のようす、髪の生え際のあたりが、とてもかわいい。 つれなし(連れ無し) イメージ 冷淡だとか平然とかの意味です。一説には「つれ」(連れ)とは周囲のもののことで、「つれなし」で周囲に感情が動かされないので、冷淡とか平然とかの意味になるのだろうと言われています。また、変化がないことにも使われます。冷淡の意味は、現代語の「つれない」に近いかもしれません(数研出版の見解)。 意味 冷淡だ・平然としている 例文 昔、男、つれなかりける女にいひやりける。(伊勢) 訳 昔、ある男が、(自分に)冷淡だった女に(歌を)詠んでおくった。 例文 左の中将のいとつれなく知らず顔にてゐまたまりしを、(枕草子) 訳 左の中将が、まったく平然とそ知らぬ顔で座っていらっしゃったのを、 例文 雪の山つれなくて年もかへりぬ。(枕) 訳 雪の山は変化がなく(十二月から一月になり)年も改まった、 まかづ(罷づ) 罷り出づ、の約 意味 1. 退出する(謙譲) 2. (尊い所から卑しい所へ)行く・来る(謙譲) 例文 命婦、かしこにまかで着きて、門ひき入るるより気配あはれなり。(源氏) 訳 命婦(女官)、更衣の里に行きついて、門に入るとその雰囲気は荒れ果てて寂しかった。 さうざうし イメージ 現在の「騒々しい」とは違います。古語「さうざうし」は「索々し」(さくざくし)のことであり、「あるはずのものがない」という元の意味から、「物足りない」という意味になります。 意味 1.物足りない 例文 帝、さうざうしと思し召しからけむ、殿上(てんじやう)に出でてさせおはしまして(大鏡・道長) 訳 帝は、物足りないとお思いになったのだろうか、殿上(てんじょう)の間に出ていらっしゃって、 あやし イメージ 「不思議だ」の意味と、「身分が低い」の意味という、2つの意味があります。一説には、貴族には身分の低い者の考えは理解しづらいので、もとの「不思議だ」の意味から派生して「身分が低い」の意味が生じたのだろう、とする説もあります。
感動品「あや」が変化したものが語源だという説があります(桐原書店の見解)。ほか、「不都合だ」の意味もあります。不都合なものは、変だと思うということでしょう。 意味 1. 不思議だ・変だ 2.身分が低い 3.不都合だ。 例文 あやしき下﨟(げらふ)なれども、聖人(しやうにん)の戒めにかなへり。(徒然草) 訳 身分の低い者であるが、聖人の教えに合致している。 例文 遣戸(やりど)を荒く立て開くるも、いとあやし。(枕草子) 訳 引き戸を荒く開けるのも、たいそう、不都合だ。 やさし イメージ 現代語の「やさしい」とは全く違います。古語の「やさし」は「やせる」が元の意味で、それから「やせるほどつらい」→「やせるほど恥ずかしい」の意味から「恥ずかしい」の意味になりました。 意味 1.恥ずかしい 例文 昨日今日、帝ののたまはむことにつかむ、人聞きやさし。(竹取) 訳 昨日や今日、帝がおっしゃることに従うのは(=求婚)、外見が恥ずかしい。 例文 いくさの陣へ笛もつ人はよもあらじ。上臈(じやうらふ)は猶(なほ)はやさしかりけり。(平家) 訳 戦陣に笛を持ってくる人はまさかいないだろう。身分が高い人はやはり優美だなあ。 くまなし イメージ 「くま」は見えない物陰の意味です。「曇りがない」ので「明るい」という意味です。現代語の「くまなく」とは意味が違いますが、むしろ古語のほうが本来の語源どおりの意味です。派生的に、ある話題について「隠し事がない」とか「何でも知っている」の意味もあります。 意味 1.暗いところがない 2.何でも知っている 例文 花は盛りに、月はくまなきをのみ見るものかは。(徒然草) 訳 花は満開を、月はくもりのない(=満月)のだけを見るのがよいものなのか。(いやそうではない ) 例文 くまなきもの言ひも、定めかねて、いたくうち嘆く。(源氏・ハハキ木) 訳 (女がらみのことは)何でも知っている論客(=左馬頭)も、(結論を)決めかねて、ひどくため息をつく。 こころぐるし 現代語の「心苦しい」は相手に対して「申し訳ない」の意味ですが、古語「こころぐるし」は同情や心配の意味です。 意味 気の毒だ、心配だ 例文 思はむ子を法師になしたらむこそ、心苦しけれ。(枕) 訳 かわいがっている子を法師にするのは、気の毒だ。 こころづきなし(心づきなし) 心がついていかない、という意味合い。 意味 気が進まない、面白くない。 例文 …、「例の、心なしの、かかるわざをして、さいなまるるこそ、いと心づきなけれ。…(源氏・若紫) 訳 、…「いつものように、心得の悪い子が、このような事をして、怒られるのも、とても困ったことで面白くないわね。… かたはらいたし(傍ら痛し) イメージ 現代語とは意味が違います。古語のは「傍ら(かたわら)で見ていて心がきつい」の意味です。同情的な意味だけでなく批判的な意味(「見苦しい」など)にも使うので、文脈から判断します。現代語の「片腹痛し」は当て字にすぎません。傍らではなく自分のことですが、「きまりが悪い」「恥ずかしい」といった場合にも使います。 意味 1.気の毒だ 2.見苦しい・聞き苦しい 3.恥ずかしい 例文 すのこはかたはらいたければ、南のひさしに入れ奉る。(源氏・朝顔) 訳 すのこ(=縁側)は気の毒なので、南の庇(ひさし)の間(ま)に(源氏を)をお入れ申し上げる。 例文 御前にて申すは、かたはらいたきことにはさぶらへども、(今昔) 訳 (大臣の)御前で申し上げるのは、きまり悪いことではありますが、 うしろめたし イメージ 「後ろ目痛し」「後ろ辺痛し」が語源だと言われています。背後だけでなく、将来など目に見えないものを心配する場合もあります。現代語の「うしろめたい」と同様の「良心がとがめる」「やましい」気持ちで心配な場合でも「うしろめたし」を使う用法もあります。 意味 1.気がかりだ・心配だ 2.やましい・ 例文 いとはかなうものし給ふこそ、あはれにうしろめたけれ。(源氏) 訳 (若紫が)たいそう(幼くて)頼りなくいらっしゃるのが、とても気がかりだ。 ほいなし イメージ 「本意なし」で不本意だという意味です。「残念だ」の意味もあります。 意味 不本意だ・残念だ 例文 過ぎ別れぬること、かへすがへす本意なくこそおぼえ侍れ。(竹取) 訳 (私が去って)別れてしまうことは、つくづく残念に思われます。 ほい(本意) 意味 本来の意志、本来の目的 例文 神へ参るこそ本意なれど思ひて、山までは見ず。(徒然) 訳 神へ参るのが本来の目的だと思って、山までは見ていない。 やがて イメージ 現代語とは意味が違います。古語では「やがて」はニュアンス的に「前後の動作が離れてない」=「ほぼ同じ」ような感じがあり、よって「そのまま」や「すぐに」の意味になります。なお、現代語の「そのうち」のような用法は江戸時代以降のものです(文英堂の見解)。 意味 そのまま・すぐに 例文 薬も食はず。やがて起きもあがらで、病み臥せり。(竹取) 訳 (翁は)薬も飲まない。そのまま起き上がりもしないで、病気になってしまった。 例文 名を聞くより、やがて面影(おもかげ)は推しはからるる心地するを、(徒然・七一) 訳 名前を聞くや否や、すぐに面影が推測される気持ちがするのに、 わざと イメージ 現代語とはニュアンスが違います。うまい暗記法は特になく、下記の意味を覚えるしかありません(桐原書店の見解。単語集では解説をあきらめて、さっさと意味を紹介するスタンスである)。 意味 1. わざわざ 2. 格別に 3.正式な 例文 わざとの御学問はさるものにて、琴笛の音(ね)にも、(源氏・桐壷) 訳 正式な御学問は当然のこと、琴や笛の音色でも、 なべて イメージ 「並べて」のイメージで、「一般に」という意味です。現代語でいう「おしなべて」と同じ。 意味 一般に・普通に 例文 なべてならぬ法ども行はるれど、さらにそのしるしなし。(方丈) 訳 普通でない修行の数々が行われるが、まったくその効き目がない。 こうず(困ず) イメージ 「こうず」は「困ず」で「困って」の意味です。肉体的に「疲れる」の意味もあります。 意味 1.困る 2.疲れる 例文 いかにいかにと日々に責め立てられこうじて、(源氏) 訳 どうなのかどうなのかと毎日責め立てられ困って、 すずろなり(漫ろなり) イメージ 漫然(まんぜん)のイメージです。 意味 1.わけもなく・なんということもなく 2.むやみやたらに 例文 昔、男、すずろに陸奥(みち)の国までまどひにけり。(伊勢) 訳 昔、男が、なんということもなく陸奥の国までさまよい出かけた。 例文 すずろに(酒を)飲ませつれば、うるはしき人もたちまちに狂人となりてをこがましく、(徒然) 訳 むやみやたらに(酒を)飲ませてしまうと、礼儀のきちんとした人も、たちまち狂人となって馬鹿げた振る舞いをし、 うちつけなり イメージ 動詞「打ち付く」から生じたと考えられています。何かを打ち付けるように突然なさまを表しています。 意味 1.突然だ 2.軽率だ 例文 うちつけに海は鏡の面のごとなりぬれば、(土佐日記) 訳 突然に、海は鏡の面のように(静かに)なったので、 例文 ものや言ひ寄らましと思(おぼ)せど、うちつけに思さむと、心恥づかしくて、やすらひたまう。(源氏) 訳 (源氏は姫君に)何か言って近づこうと思うが、軽率だとお思うになるだろうと、気が引けて、ためらいなさる。 はづかし 現代語の「恥ずかしい」の意味もありますが、こちらが恥ずかしくなるほどに相手が立派だという褒め言葉の用法もあります。 1.恥ずかしい・きまりが悪い 2.立派だ 例文 はづかしき人の、歌の本末(もとすゑ)問ひたるに、ふとおぼえたる、我ながらうれし。(枕・うれしきもの) 訳 立派な人が、歌の上の句や下の句を尋ねたときに、ふと思い出したのは、我ながらうれしい。 はかばかし イメージ 現代語の「仕事がはかどる」などの「はかどる」の「はか」と同じ語源だと考えられています。 意味 1.しっかりした 例文 (父親を亡くした桐壺の更衣は)とりててて、はかばかしき後見しなければ、(源氏) 訳 特に、しっかりした後見人がいないので ついで イメージ「継ぎて」が「ついで」になってと考えられている。 意味 1順序 2.機会 例文四季はなほ定まれるついであり。(徒然) 訳 四季にはやはり定まった順序がある。 なかなか 現代語では随分、とか、かなり、という意味の副詞になるが、古語では少し意味が違う。 意味 なまじっか、かえって、むしろ 例文 …、はかばかしう,後見思ふ人なきまじらひは、なかなかなるべきことと、思う給へながら、…(源氏・桐壷) 訳 …、しっかりと、後見して下さる方のいない宮廷生活は、むしろかえって辛い事であるだろうとは、存じてはいたのですが、… すさぶ イメ-ジ 自然と湧いてくる勢いに任せて、何かをすることです。 意味 気の向くままに~する、興じる 例文 笛をえならず吹きすさびたる、あはれと聞き知る。(徒然) 訳 笛を言いようもなく吹き興じているのを、趣き深いと聞き分ける。 ゆめ イメージ 下に禁止・打ち消しを伴って「けっして~するな」の意味の副詞です。 例文 ゆめこの雪落とすな。(大和物語) 訳 けっしてこの雪を落とすな。 例文 この山に我ありといふことを、ゆめゆめ人に語るべからず。(宇治) 訳 この山に私がいるということを、けっして人に語ってはならない。 げに(実に) イメージ 現実や直前の発言などを受けて、「なるほど」とか納得したり、あるいは納得のいくことに感動する思うような感じです。「現(げん)に」が由来だという説があります。ただし、漢字を当てる場合には「実に」と当てる慣習です。 意味 なるほど・実に・本当に 例文 (かぐや姫は)げにただ人にはあらざりけりと思して、(竹取) 訳 なるほど(かぐや姫は)普通の人ではなかったのだなあとお思いになって、 すなはち(即ち、則ち、乃ち) 現代語と同じ意味もありますが、古語では「すぐに」の意味が大事です。 例文 立てこめたる所の戸、すなはちただ開きに開きぬ。(竹取物語) 訳 (かぐや姫を)閉じ込めていた場所の戸が、すぐにただもう開いてしまった。 例文 おのづから短き運を悟りぬ。すなはち、五十(いそじ)の春を迎へて(むかへて)、家を出で(いで)世を背けり(そむけり)。(方丈) 訳 自然と運のうすい人生を悟った。そこで五十歳の春を迎えたところ、出家をして俗世から離れた。 やうやう 一説には「やうやく」のウ音便だと思われていますが、しかし現代語の「ようやく」とは意味が違います。もともと古語「やうやう」は、時間の経過とともに少しずつ変化していくさまを表していました。なので現代語でいう「しだいに」「だんだん」の意味に対応します。「やっと」とか「かろうじて」の意味がついたのは鎌倉時代からです。平安時代には「しだいに」「だんだん」の意味だけです。 意味 1. しだいに・だんだん 2. やっと・かろうじて 例文 黄金(こがね)ある竹を見つくること重なりぬ。かくて翁やうやう豊かになりゆく。(竹取) 訳 黄金の入っている竹を見つけることが重なった。こうして翁はしだいに豊かになっていった。 ※ このほかの例文としては、枕草子の春は「あけぼの。やうやう」もある多くの単語集に照会されているが、本wikiでは小学校や中学校ですでに説明済みなので省略する。 類義語 「やや」 意味 しだいに・だんだん 例文 仮の庵(いほ)もややふるさとになりて、軒に朽ち葉ふかく、土居ぬ苔むせり。 訳 仮の庵(いおり)もしだいに住み慣れた場所になって、軒に朽ち葉も多く、土台には苔が生えている。 さすがに イメージ 現代語の意味とは違います。「さすがに」の「さ」は、「そう」を意味する指示語の古語「さ」だと考えられます。 意味 そうはいってもやはり 閼伽棚(あかだな)に菊・紅葉など折り散らしたる、さすがに住む人のあればなるべし。 (徒然) 閼伽棚(あかだな)に菊・紅葉など折り散らしているのは、やはり住む人がいるからなのだろう。 例文 祇王(ぎおう)もとより思ひまうけたる道なれども、さすがに昨日(きのふ)今日とは思ひよらず。(平家) 訳 祇王(ぎおう、※人名、平家側の女性)はもとから覚悟していた道だけど、そうはいうもののやはり昨日今日のこととは思えない。 ここら イメージ 「たくさん」の意味です。現代語のここらへんの意味はないです。 例文 ここらの国を過ぎぬるに、駿河(するが)の清見(きよみ)が関と逢坂(あふさか)の関とばかりはなかりけり。(更級) 訳 たくさんの国を通り過ぎてきたが、駿河の清美が関と逢坂の関ほど心ひかれた場所はなかった。 あまた 意味 たくさん・大勢・多く 例文 いづれの恩時にか、女御(にようご)、更衣(かうい)あまた候ひ給ひける中に、(源氏) 訳 どの帝の時代だったか、女御や更衣がたくさんお仕えなさっていた中、 例文 士(つはもの)どもあまた具して山へのぼりけるよりなむ、その山を「ふじの山」とは名づけるる。(竹取) 訳 兵士たちをたくさん連れて山へ登ったことによって、その山を「富士(ふじ)の山」と名づけた。 類義語「そこばく」 など 文頭の「など」は「なぜ・どうして」の意味です。疑問の場合と反語の場合とがあり、文脈から判断します。 意味 どうして・なぜ 例文 「などいらへもせぬ」と言へば、「涙のこぼるるに目も見えず、ものもいはれず」といふ(伊勢) 訳 「どうして返事もしないのか」と言えば、(女は)「涙がこぼれるので目も見えず、ものも言うことができない」と言う。 例文 などかく疎ましきものにしもおぼすべき。(源氏・帚木) 訳 どうしてこのように疎ましい者とお思いになってよいだろうか(いや、よくない)。 しるし はっきりしているという意味の形容詞。著し(いちじるし)、も同系統の語。ただし著し(しるし)と、漢字で書く場合もある。印とか、知る、という言葉とも関係あるように思える。 意味 際立っている、はっきりしている。 例文 いといたうやつれ給へれど、しるき御様なれば、(源氏・若紫) 訳 (光源氏は)たいそう(服装が)質素だが、(高貴であることが)はっきりと分かるので、 めざまし イメージ 元の意味は、目が覚めるほどに程度のすごい様子をいいますが、古語では特に、「癪(しゃく)に触る」、「気に食わない」という意味でも使うことが重要です。一方、ほめる場合にも使うことがありますが、ただし上位の者が下位の者を見る目線の場合が多いです(文英堂および桐原の見解)。 意味 1.気に食わない 2.素晴らしい 例文 はじめより我はと思ひあがりたまへる御方々、めざましきものにおとしめそねみたまふ。(源氏・桐壺) 訳 はじめから我こそはと思いあがっていた方々は、(帝の寵愛を受ける桐壺の更衣を)気に食わない者としてさげすみ、ねたみなさる。 例文 気高きさまして、めざましうもありけるかなと、見捨てがたく口惜しうおぼさる。(源氏・明石) 訳 気高い様子で、すばらしいなあと、見捨てがたく残念にお思いなさる。 例文 なほ和歌はめざましきことなりかしとおぼえ侍りしか。(大鏡) 訳 やはり和歌はすばらしいものだよと思われました。 すごし イメージ 背筋が「ぞっとする」感じです。転じて、ぞっとするほどに素晴らしいものをほめる場合にも使います。 意味 1.(ぞっとするほど)気味が悪い 2.ものさびしい 3.(ぞっとするほど)素晴らしい 例文 日の入りぎはの、いとすごく霧りわたりたるに、(更級) 訳 日の入り際の(=日没間近の)、とてもものさびしく霧が一面に立ちこめているときに、 例文 (舞楽は)なまめかしくすごいうおもしろく、(源氏・若紫下) 訳 (舞楽は、)優雅で、すばらしく風流で、 例文 霰(あられ)降り荒れてすごき夜のさまなり。(源氏・若紫) 訳 霰が降り荒れて、君の悪い夜である。 はしたなし イメージ もとの意味は「端(はした)なき」から中途半端という意味ですが、「きまりが悪い」のようなマイナスの意味でよく使われます。 意味 1. きまりが悪い 2.そっけない・無愛想だ 3.(程度が)はなはだしい・激しい 4.中途半端だ・どっちつかずだ 例文 はしたなきもの。異人(これひと)を呼ぶに、我ぞとさし出でたる。(枕・はしたなきもの) 訳 きまりが悪いもの。違う人を呼んだのに、「私」と言って出てくること。 例文 ある夜野分(のわき)はしたなう吹いて、紅葉(こうえふ)みな吹き散らし、(平家) 訳 ある夜、暴風(=季節的に「台風」)がひどく吹いて、紅葉をみな吹き散らし、 ほど 意味 1時間・ころ 2.距離・広さ 3.身分・年齢 4.様子 例文 ほど狭し(せばし)といへども、夜臥す床あり、昼ゐる座あり。(方丈) 訳 (部屋の)広さは狭いといっても、夜寝る床はあり、昼座る場所もある。 例文 (桐壺の更衣と)同じほど、それより下﨟(げらふ)の更衣たちは、まして安からず。(源氏・桐壺) 訳 (桐壺の更衣と)同じ身分、それよ低い身分の更衣たちは、まして心穏やかではない。 例文 髪は風に吹きまよはされて、すこしうちふくみだるが、肩にかかれるほど、まことにめでたし。(枕・風は) 訳 髪が風に吹き乱されて、少しふくらんでいるのが、肩にかかっている様子は、ほんとうに魅力的だ。 いとど イメージ 「ますます」の意味です。語源的には強調の古語「いと」を2回続けたものと考えられていますが、しかし意味がやや違いますので、覚えるしかありません。入試では「いと」につられて「とても」(×)など強調の意味で訳すと誤答だとみなされるかもしれません(桐原の見解)。 例文 散ればこそ、いとど桜はめでたけれ。憂き世になにか久しかるべき。(伊勢) 訳 (もとから桜は美しいが)散ってしまうからこそ、ますます桜は美しい。このつらい世の中に、なにか長く続くものはあるだろうか。(いや、ありはしない) 例文 いとどしき朝霧にいづこともなく惑う心地し給ふ。(源氏・夕顔) 訳 ますますはなはだしく朝霧に、(光源氏は)どことも知れない道に迷うお気持ちになる。 みる(見る) イメージ 現代語と同じ「目で見る」のが本来の意味ですが、古語ではさらに「会う」の意味で使われることもあり、結婚の意味で使われることもあります。 例文 「かかる道は、いかでかいまする」と言ふをみれば、みし人なり。(伊勢) 訳 「このような道に、どうしておいでですか」と言う人を見ると、(以前に都で)会った人であった。 例文 さようならむ人をこそ見め。(源氏・桐壺) 訳 そういう人と結婚しよう。 例文 うち語らひて、心のままに教へ生ほし立ててみばや。(源氏) 訳 親しく交際して、自分の思い通りに、教え育て上げて結婚したい。 みゆ(見ゆ) イメージ 「見る」+「ゆ(受身・自発・可能)」です。女性が男性に姿を見られる→結婚を意味することになりました。 意味 1.見られる(受身)、見せる(可能) 2.結婚する 例文 かかる異様(ことやう)のもの、人に見ゆべきにもあらず。(徒然) 訳 このような変わり者は、結婚しないほうがよい。 例文 いかならむ人にもみえて、身をも助け、幼き者どもをはぐくみ給ふべし。(平家・七・維盛都落) 訳 (相手が)どのような男であっても、(あなた自身の)身を助けるために、幼い子供たちを(大切に)育ててください。 ねんごろなり(懇ろなり) イメージ 現代語では「ねんごろ」は男女の友人関係を超えたことの婉曲表現(=いわゆる「肉体関係」)でもあるが、古語ではそういう意味はない。古語「ねんごろなり」は、「念がこもっている」→「熱心だ」「親切だ」の意味。現代語でも「ねんごろ」は漢字で「懇ろ」と書き、これは懇切丁寧(こんせつていねい)の「こん」の字であるので、古語の意味と通じる部分もある。 意味 1.心がこもっている・熱心だ・丁寧だ・一生懸命だ 2.親密だ・仲がよい 例文 狩(かり)はねんごろにもせで、酒をのみ飲みつつ、やまと歌にかかれけり(伊勢・八二) 訳 鷹狩り(たかがり)はそれほど熱心にしないで、酒ばかり飲みつつ、和歌を詠んでいた。 例文 ねんごろに語らふ人の、かうて後おとづれぬに、(更級日記) 訳 親密に交際していた人が、それから後は、たよりも無いので、 例文 思ひわびて、ねんごろにあひ語らひける友だちのもとに、(伊勢・一六) 訳 思い悩んで、親密に交際していた友人のところに、 ざえ(才) 「生まれつきの才能」のことではありません。平安時代の「才」とは漢学のことです。平安時代の男性貴族が習得すべき学問が漢学だったことに由来します。ただし、和歌や音楽などの事も「才」と言います。 意味 1.(漢学・漢詩文の)学問・学才 2.(音楽などの)技能・才能 例文 なほ、ざえをもととしてこそ、大和魂(やまとだましひ)の世に用ゐらるる方も強うはべらめ。(源氏) 訳 やはり、学問を基本としてこそ、実務の能力が世間で重んじられるということも強くありましょう。 ※例文中の「大和魂」とは、漢学に対して、日本人が本来持っている実務能力や実践的な知恵のことです(数研および文英堂の見解)。 例文 琴(きん)弾かせたまふことなん一のざえにて、次には横笛、琵琶(びは)、筝(さう)の琴をなむ、次々に習ひたまへる。(源氏・絵合) 訳 琴をお引きになるのが第一の才能で、次には横笛、琵琶、筝(そう)の琴を、次々にお習いになった。 まうく(設く) イメージ 現代語の「設ける」とほぼ同じ意味です。 意味 準備する・用意する 例文 汝(なんぢ)、供養せむと思はば、まさに財宝をまうくべし。(今昔) 訳 お前は、(仏を)供養しようと思うなら、さしあたって財宝を準備しなさい。 ためらふ 平安時代では「気を静める」「落ち着く」の意味です。現代語と同じ「躊躇する」の意味は鎌倉時代からです。 意味 1.気を静める 2.躊躇する 3.静養する・養生する 風邪起こりて、ためらひはべるほどにて。(源氏) 風邪をひいて、静養していますので。 ※なお、現代語の「躊躇する」の意味でよく使われる古語は「やすらふ」です。 関連語 やすらふ(休らふ) 意味 躊躇する・立ち止まる 例文 やすらはで寝なましものをさ夜ふけてかたぶくまでの月を見しかな。(後拾遺) 訳 (あなたに会えないのだったら待たずに)ためらわないで寝てしまえばよかったのに。(実際は夜明けまであなたを待ったので)夜が更けて西に沈もうとする月を見てしまったよ。 しげし(繁し) イメージ 現代語では草木が多いときに「しげる」と言いますが、古語では草木以外でも使います。なお現代語でも、商売繁盛のハンの字のように草木以外でも使うことがあります。 例文 されど人目しげければ、え逢はず。 訳 しかし、人目が多いので、あうことができない。 ※ 桐原、文英堂の単語集で「しげし」を紹介。紹介している単語集が少ない。 ありし 意味 以前の・過去の・昔の 例文 大人になりたまひて後は、ありしやうに御簾(みす)の内にも入れやまはず。(源氏・桐壺) 訳 (光源氏が)大人になってから後は、以前のようには(藤壺の女御の)御簾の中にもお入れにならない。 さ(然) 意味 そのように・そう 例文 まことにさにこそ候ひけれ。(徒然草・四一) 訳 ほんとうにそのようでございましたなあ。 さながら 文法的には副詞「さ」+助詞「ながら」です。意味については、一説には、「そのまま」が原義で、「数量がそのまま」→「全部」というように意味が広がっていったという説もある。 意味 1.そのまま 2.全部 例文 七珍万宝さながら灰燼(くわいじん)になりにき。(方丈) 訳 (火事で)多くの財宝がすべて灰になってしまった。 さらに イメージ 現代語とは違い、古語「さらに」では打ち消し・禁止をともなって、「まったく~でない」「少しも~ない」の意味があります。 意味 まったく~ない・少しも~ない・決して~ない 例文 さらにまだ見ぬ骨のさまなり。(枕) ※ 「見ぬ」の「ぬ」が打ち消しの助動詞「ず」の連体形です。 訳 まったくまだ見たことのない(扇の)骨のようすだ。 とぶらふ(訪ふ、弔ふ) 現代語の「弔う」(とむらう)の祖先に当たる語ですが、しかし古語「とぶらふ」の基本的な意味は「訪れる」「訪問する」の意味です。平安時代の時点では、病人へのお見舞いをする意味もありました。(現代語の「とむらう」には見舞いの意味は無い) また、平安時代の時点で、(現代語と同様の意味で)死者やその遺族への弔問(ちょうもん)・供養(くよう)をすることも「とぶらふ」というように意味が広がっていました。お見舞いをするにも訪問するし、弔問するにも訪問するからでしょう。現代に漢字を当てる場合、訪問の意味なら「訪ふ」を、弔問の意味なら「弔ふ」を当てるのが通例です。一説には、「とふ」(問ふ)の派生だという説もありますが(駿台と文英堂で紹介している)、不明です。 意味 1.訪問する・訪れる 2.見舞う 3.弔う(弔問・供養) 例文 能因島に舟を寄せて、三年(みとせ)幽居(いうきよ)のあとをとぶらふ。(奥の細道) 訳 能因島に舟を寄せて、三年間、(能因法師が)静かに隠れ住んでいた住居の跡を訪問する。 例文 国の司までとぶらふにも、え起き上がり給はで、舟底(ふなぞこ)に伏し給へり。(竹取・龍の頸の玉) 訳 国司が参上して見舞うときにも、(大納言は)起き上がることがおできにならないので、舟底で横になっていらっしゃる。 例文 胸をいみじう病めば、友だちの女房など、数々来つつとぶらひ、(枕) 訳 胸をひどく患ったので、友達の女房などが数々来ては見舞い、 例文 後のわざなどにも、こまかにとぶらはせたまはふ。(源氏・桐壺) 訳 (※桐原の単語集に掲載してある。他の単語集で見つからないので保留。平安時代の弔問での用法の例。) 例文 父母の後世をとぶらひ給ふを哀れ(あはれ)なる。(平家) 訳 父母の後世を供養なさるのが気の毒だ。 ひがこと イメージ 「ひが」は「間違った・ひねくれた」という意味の接頭辞です。見間違いを「ひが目」、聞き間違いを「ひが耳」と言います。 意味 間違い そらごと 意味 うそ 例文 あさましきそらごとにてありければ、はよ返したまへ。(竹取・蓬莱の玉の枝) 訳 あきれるほどの嘘であったので、早く返してください。 例文 世に語り伝ふること、まことはあいなきにや、多くはみな虚言(そらごと)なり。 訳 世間で語り告がれていることが、本当はつまらないのか、多くはうそである。 かちより(徒歩より) 意味 徒歩で 例文 ただ一人、かちより詣で(まうで)けり。(徒然) 訳 たった一人、徒歩で参詣した。 さた(沙汰) イメージ 現代語で「裁判」のような意味ですが、古語でも似たような意味があります。古語でのもともとの意味は、沙汰の「沙」とは砂金などのことで、「汰」は淘汰のことで、砂金などをふるいわけて良と不良のものを選別することです。選別から判定や評定のような意味が生まれ、そして「裁判」のような意味になりました。裁判は権力が行うわけですので、上司などからの命令も沙汰ということになります。裁判や評定も、何かの解決のための処置や始末として行うので、「処置」や「始末」という意味になったと考えれば覚えやすいでしょう。裁判ではあれこれ議論することから、転じて「噂」の意味にもなったと考えれば覚えやすいでしょう。 意味 1.評定・評議・裁判 2.処置・始末 3.命令 4.噂・評判 例文 いかがはせんと、沙汰ありけるに。(徒然) 訳 どうしようかと、評議があったときに。 例文 人の遅く沙汰せしことどもをも、すなはち疾く(とく)沙汰して、(今昔・一七七段) 訳 人が遅く処置したことを(=なかなか処置しなかったことを)、即座に早く処置して、 例文 「風邪起こりたり」と云ひて(いいて)、沙汰の庭に出でざり(いでざり)ければ、(今昔・三一巻) 訳 「風邪を引いた」と言って、裁判の場に出なかったので、 例文 この歌の故にやと、時の人沙汰しけるとぞ。(著聞・和歌) 訳 この歌のためかと、当時の人は噂したという。 よもすがら(夜もすがら) 「夜もすがら」で覚えましょう。「一晩中」の意味です。「よすがら」も同じ意味です。「すがら」は「〜の間中」の意味ですので、たとえば「道すがら」なら「道中」の意味です。 対義語は、「ひねもす」「ひぐらし」です。 例文 雨風やまず。日一日、よもすがら、神仏(かみほとけ)をいのる。 訳 雨風がやまない。一日中、一晩中、神や仏に祈る。 ひねもす 意味 一日中 例文 雪こぼすがごと降りて、ひねもすにやまず。(伊勢・八五) 訳 雪がこぼすように降って、一日中やまない。 ひぐらし 意味 一日中 | :* [[小学校・中学校・高等学校の学習]] > [[高等学校の学習]] > [[高等学校国語総合|国語総合]]
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'''おぼゆ'''(覚ゆ)
イメージ 「思ふ」+奈良時代の助動詞「ゆ」で、「おもほゆ」が変化した形です。「ゆ」は自発を意味する助動詞です。「思われる」が基本の意味です。派生的に「似る」という意味もあります。
意味 1. 思われる 2. 似る
例文 ことざまの優に<u>おぼえて</u>、物の隠れよりしばし見ゐたるに、(徒然・三二)
訳 (住んでいる人の)様子が優雅に<u>感じられて</u>、物陰からしばらく隠れてみていたところ、
例文 尼君の見上げたるに、少し<u>おぼえたる</u>ところあれば、子なめりと見給ふ。(源氏)
訳 尼君の見上げている顔に、少し<u>似ている</u>ところがあるので、(その少女は尼君の)子であるようだと御覧になる。
'''おぼえ'''
イメージ 動詞「おぼゆ」の名詞形だという定説です。世間からの評判と、帝や上司からの評判からの両方の意味がありますが、上司などからの評判の場合は「御おぼえ」と「御」がついている場合も多くあります。
意味 1.評判・人望 2.寵愛
例文 いとまばゆき、人の<u>御おぼえ</u>なり。(源氏・桐壺)
訳 見ていられないほどの、この人の(=帝の)<u>ご寵愛</u>である。
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'''さはる'''(障る)
イメージ 現代語の「差し障りがある」と同じです。
意味 差し支え(さしつかえ)がある。
例文 <u>さはる</u>ところありて(花見に)まからで、(徒然)
訳 <u>差し支え</u>があるので、(花見に)行けませんので、
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'''ながむ'''(眺む・詠む)
イメージ 現代語の「眺める」の語源だろうと考えられていますが、しかし古語の「ながみ」はどちらかというと、「物思いにふける」という文脈で使われます。また、詩歌を「吟詠する」(詩歌を詠むこと)の意味でも使われることもあります。
意味 1. 物思いにふける 2. 吟詠する 3 眺める・ぼんやり見る
例文 夕月夜のをかしきほどに出だしたてさせたまひて、やがて<u>ながめ</u>おはします。(源氏)
訳 (桐壺帝は)夕方の美しいころに、使者をさしむけなさって、(帝は)そのまま<u>もの思いに</u>ふけっていらっしゃる。
例文 「こぼれてにほふ花桜かな」と<u>ながめ</u>ければ、その声を院聞こしめさせたまひて、(今昔)
訳 「こぼれてにほふ花桜かな」(=咲きこぼれて美しい花桜よ)と<u>吟じ</u>たので、その声を院(=この場面では高貴な女性)がお聞きになって、
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'''しのぶ'''(忍ぶ・偲ぶ)
「しのぶ」には2種類あり、現代語の「耐え忍ぶ」「人目を忍ぶ」と同じような意味です。もうひとつには、懐かしむという意味であり、「偲ぶ」という漢字が近いです。もともと別の動詞であり、活用も違っていましたが(四段活用と上二段活用)、平安時代から混同されるようになりました。
意味 1. 我慢する 2.人目につかないようにする 3. 懐かしむ・思い慕う
例文 ねたく心憂く思ふを、<u>しのぶるに</u>なむありける。(大和物語)
訳 ねたましくつらいと思っているのを、<u>がまん</u>するのであった。
例文 浅茅(あさぢ)が宿に昔を<u>しのぶ</u>こそ、色好むとは言はめ。(徒然・一三七)
訳 チガヤが生い茂っているような荒れ果てた宿で昔を<u>懐かしむ</u>のは、恋愛の情趣を理解していると言えよう。
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'''ゐる'''
「ゐる」は2種類あります。※ 入試では、現代語で近い意味の漢字を選ばせる問題もよくあるようです。
'''ゐる'''(居る)
「座っている」、「じっとしている」などの意味です。
'''ゐる'''(率る)
現代語の「ひきいる」(率いる)などに名残がありますが(出典: 河合出版の単語集)、軍隊などを統率(とうそつ)しているわけではなく、単に誰かや何かを連れていたり、伴っていたりする程度の意味です。
※ このほか、弓矢などを「射る」(いる)など現代語では同じ発音の動詞もありますが、説明を省略します。
例文 三寸ばかりなる人、いとうつくしうて<u>ゐたり</u>。(竹取)
訳 三寸(=約9センチ)くらいの人が、とてもかわいらしく、<u>座っていた</u>。
例文 やうやう夜も明けゆくに、見れば<u>率て(いて)来し</u>女もなし。(伊勢物語・六段)
訳 だんだん夜も明けてきて、見ると、<u>連れてきた</u>女もいない。
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'''わぶ'''(侘ぶ)
イメージ 自分が困難などに遭遇し、自分の境遇をつらく思う感じです。それとは別の用法としては「~しかねる」の意味もあります。
:※ 「おわびをする」のような意味は無い。(※ 文英堂の単語集より)
意味 1. つらく思う 2. ~しかねる。
例文 限りなく遠くも来にけるかな、と<u>わび合へる</u>に、(伊勢物語)
訳 「この上なく遠くに来てしまったなあ」と<u>嘆きあっている</u>と、
例文 京に<u>ありわびて</u>東(あづま)に行きけるに、(伊勢物語)
訳 京都に<u>住みかねて</u>、東国へ行ったところ、
例文 <u>念じわびつつ</u>、様々の財物かたはしより捨つるが如くすれども、(方丈記)
訳 <u>がまんしかねて</u>、様々な財物を片っ端から捨てるように(=安く売る)するが、
※ 方丈記の訳の出典は 桐原単語集 と 三省堂新明解古典『大鏡 方丈記』
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'''いたし'''
イメージ: 痛いほどに程度がはなはだしいさまです。よい場合にもわるい場合にも使います。ただし、漢字を当てる場合、(「痛し」とは限らず)「甚し」の場合もあります。
意味 1.ひどい 2.すばらしい 3.(連用形「いたく」で)たいそう~・とても~
例文 かぐや姫いと<u>いたく</u>泣き給ふ。(竹取)
訳 かぐや姫はたいそう<u>ひどく</u>お泣きになる。
例文 造れるさま木深く、いたき所まさりて見所ある住まひなり。(源氏・明石)
訳(家の)造っている様子は(辺りに)木が深く、見所ある住まいである。
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'''<span id="めづ">めづ</span>'''(愛づ)
イメージ: 漢字のとおり、対象を愛する感じです。対象をよいと思っています。
意味: ほめる。かわいがる。
例文: 人々の、花、蝶やと<u>めづる</u>こそ、はかなくあやしけれ。(堤中納言・虫めづる姫君)
訳1: (世間の)人々が、花や蝶を<u>愛する</u>のは、あさはかで奇妙だ。(三省堂の単語集の訳)
訳2: (世間の)人々が、花や蝶を<u>かわいがる</u>のは、あさはかで奇妙だ。(文英堂の単語集の訳)
:※ このように、単語集によって訳がやや異なる。なので、あまり細部まで多義語の意味の違いを暗記する必要はない。
関連語: めでたし、めづらし
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'''<span id="めでたし">めでたし</span>'''
イメージ ほめることを意味する動詞「めづ(愛づ)」が語源となっている、形容詞です。「めづ」に形容詞「いたし」(はなはだしい、という意味)がついたものと考えている単語集(三省堂、文英堂)もあります。
意味 すばらしい。立派だ。
例文: 丹波に出雲(いづも)という所あり。大社(おほやしろ)をうつして、<u>めでたく</u>造れり。(徒然草)
訳: 丹波に出雲という所がある。出雲大社を移して、<u>立派に</u>造っていた。
関連語 めづ(動詞)、めづらし
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'''<span id="めづらし">めづらし</span>'''
※ 未記述
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'''<span id="ののしる">ののしる</span>'''
イメージ 現代語では「非難する」の意味ですが、古語では「大声で騒ぐ」が原義です。派生的に、みんなが騒ぐほどに「有名だ。評判が高い」のような意味にもなります。
(※ 範囲外: )現代語の非難・罵倒の意味の動詞は、古語では「のる」である。(※ 河合出版「春つぐる頻出古文単語480」、P10)
意味 大声で騒ぐ。評判が高い。
例文) この世に<u>ののしり給ふ</u>光源氏、かかるついでに見奉り給はんや。(源氏・若紫)
訳: 世間で<u>評判になっている</u>光源氏を、このような機会に拝見なさいませんか。
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'''きこゆ'''(聞こゆ)
イメージ 聞こえる、が原義でそこからいくつかの意味が派生した。
意味 1. 聞こえる 2. 申し上げる(謙譲) 3.謙譲の補助動詞。
例文 一の御子は右大臣の女御の御腹にて、よせ重く、「うたがいなきまうけの君。」と、世にもてかしづききこゆれど、この御にほひには、ならび給ふべくもあらざりければ、おほかたのやむごとなき御思ひにて、この君をば、わたくし物におぼしかしづき給ふこと限りなし。
訳 第一皇子は、右大臣の娘の女御からお生まれになった方で、後ろ盾がしっかりしていて、「疑いなく、皇太子であろう」と、非常に大切にお育て申し上げたが、(桐壺の子の)美しさには、対抗なさることはできなかったので、第一皇子に対しては、(帝は)普通一般の御寵愛ぶりで、一方源氏の君を、特別に思い大事になさる事限りなかった。
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'''<span id="にほふ">にほふ</span>'''
イメージ 現代語では嗅覚にかかわる語ですが、古語の「にほふ」は視覚的な意味です。「にほふ」の「に」は赤色を意味する「丹」(に)が由来していることから、「にほふ」は赤色のような鮮やかなものが映える様子をあらわしています。なお「にほふ」の「ほ」は、「穂」または「秀」の説があります。
例文) ※ 未記述
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'''<span id="おどろく">おどろく</span>'''
古語の「おどろく」は、「はッとする」のような意味です。
寝ていた状況では、「目が覚める」の意味もあります。「おどろかす」という他動詞形もあり、「おどろかす」は「起こす。はっと気づかせる」の意味です。
意味 目が覚める。はっとする。※ このほか、現代語の「驚く」と同じ意味の用法もある。
例文 秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞ<u>おどろかれぬる</u>(古今和歌集)
訳 秋が来たと、目にははっきりとは見えないが、風の音で(※「風の音を聞いて」のような意味)<u>はっと気づいたことだ</u>。
例文 物におそはるる心地して<u>おどろき</u>給へれば、(源氏物語)
訳 物の怪におそわれる気がして<u>目覚め</u>なさったところ
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'''<span id="ときめく">ときめく</span>'''(時めく)
イメージ 「よいタイミングにめぐりあわせる」のようなイメージで、古語では「時流に乗る」や「寵愛を受ける」のような意味になります。
例文 世の中にときめき給ふ雲客、桂より遊びて帰り給ふ。(古今著聞集)
訳 世の中で、時流に乗って栄えている天殿人(てんじょうびと)が、桂から遊んでお帰りになる。
例文 いとやんごとなき際(きは)にはあらぬが、すぐれて時めき給ふありけり。(源氏物語)
訳 それほど高貴な身分ではない方で、とりわけ(帝(みかど)の)寵愛を受けておられる方がいた。
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'''きは'''
現代語でも「瀬戸際」とかいうように、古語でも「きは」には何かの限界ちかくの意味もありますが、しかし入試では「身分」の意味が重要です。
意味 身分
例文 いとやんごとなき際(きは)にはあらぬが、すぐれて時めき給ふありけり。(源氏物語)
訳 それほど高貴な身分ではない方で、とりわけ(帝(みかど)の)寵愛を受けておられる方がいた。
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'''<span id="としごろ">としごろ</span>'''(年頃、年比、年来)
古語の「長年」の意味です。適齢期の意味はありません。
古語の「日ごろ」は「ここ数日」、古語の「つきごろ」は「ここ数ヶ月」の意味です。
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'''<span id="かしづく">かしづく</span>'''
意味 大切に育てる
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'''<span id="めやすし">めやすし</span>'''(目安し)
イメージ 「見た目が安らかだ」のようなイメージ
意味 感じが良い
例文 (女房は)髪ゆるるかにいと長く、めやすき人なめり。(源氏)
訳 (女房は)髪がゆったりとしてとても長く、感じが良い人だ。
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'''<span id="らうたし">らうたし</span>'''(労甚し)
意味 かわいらしい。いじらしい。
「労」+「甚し(いたし)」と考えれらており、子供などを労をいとわず世話をしたいと思う気持ちだと考えられています。
例文 (赤ん坊が)かいつきて寝たる、いとらうたし。(枕草子)
訳 (赤ん坊が)抱きついて寝ているのは、とてもかわいらしい。
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'''<span id="らうたし">かなし</span>'''
イメージ 現代語の「愛」・「いとしい」(愛しい)のイメージです。派生的に、「悲しい」の意味もありますが、まずは愛で覚えましょう。現代語の「せつない」(切ない)のイメージで解釈する流儀もあります。
意味 1. いとしい 2. 悲しい
例文 (男は妻を)かぎりなくかなしと思ひて、河内(かふち)へも行かずなりにけり。(伊勢・二三)
訳 (男は妻を)この上なくいとしいと思い、河内(かわち)(の国にいる別の女)のもとへも行かなくなった。
例文 かなしき妻子(めこ)の顔をも見で、死ぬべきこと。(源氏)
訳 かわいい妻子の顔をも見ないで、死なねばならないことよ。
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'''いかで'''(如何で)
如何なり、で形容動詞。あるいはそれは名詞に助動詞がついたものと考えても良い。いかで、自体は副詞とみる。烏賊とはもちろん関係ないが、ひょっとしたら何らかの関連あるかも^^;;;
意味 どうして、どうやって。
例文 …。ただ今、おのれ、見すてたてまつらば、いかで、世におはせむとすらむ。」…(源氏・若紫)
訳 …。今、私がお見捨て申したら、どうやってこの世界で暮らしていくのでしょうか。」…
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'''<span id="ゆかし">ゆかし</span>'''
イメージ 「行く」の形容詞化と思われていますが、移動したいことだけでなく「見たい」「聞きたい」などの意味もあります。
意味 1. 見たい。聞きたい。知りたい。 2. 心ひかれる
例文 山路来て何やらゆかしすみれ草。(野ざらし)
訳 山路を来て、なんとなく心引かれるすみれ草があることよ。
例文 まゐりたる人ごとに山へ登りしは、何ごとかありけん、ゆかしかりしかど。(徒然草)
訳 参詣している人が山へ登っているのは、何事があったのか、知りたかったけれど。
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'''<span id="みそかなり">みそかなり</span>'''
イメージ 現代語の「ひそか」とほぼ同じです。「密かに」の字で覚えてしまいましょう。
意味 ひそかに。こっそりと。
例文 あさましく候ひしことは、(花山院は)人にも知らせさせ給はで、みそかに花山寺におはしまして、御出家入道させ給へりこそ。
訳 驚きあきれましたことには、(花山院は)誰にもお知らせにならないで、こっそりと花山寺にいらっしゃって、ご出家入道なさってしまったのですよ。
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'''<span id="いぎたなし">いぎたなし</span>'''(寝汚し)
イメージ 寝ていることを「汚し」と批判されているように、寝坊などを非難する気持ちがあります。
意味 寝坊だ
例文 起こしにより来て、いきたなしと思ひ顔にひきゆがしたる、いと憎し。(枕草子)
起こしにやってきて、寝坊だと思っているような顔つきで引き揺さぶるのは、とても憎らしい。
※ 参考
古語の「きたなし」(汚し)は、現代語の汚いと同じような意味もある。
『竹取物語』で「いざ、かぐや姫。きたなきところに、いかでか久しくおはせむ。」とある。「汚いところに(=下界)、どうして長い間、いらしたのですか。」のような意味。
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'''<span id="やむごとなし">やむごとなし</span>'''(止む事なし)
イメージ 「そのまま(=止む)にはしておけない」のような感じです。
身分が高い相手や、学識などの豊かな相手などに用います。
意味 1.高貴だ 2.格別だ
例文 やむごとなき人のかくれ給へる(たまえる)も、あまた聞こゆ。(方丈記)
訳 高貴な人がお亡くなりになったということも、たくさん聞こえてくる。
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'''<span id="あてなり">あてなり</span>'''(貴なり)
イメージ 漢字「貴なり」でお覚えましょう。「高貴な」という意味です。階級だけでなく、立ち居振る舞いが優美で上品なことも言います。
意味 1. 高貴だ。 2.上品だ。
例文 (尼君は)四十余(よそぢよ)ばかりにて、いと白うあてに、やせたれど、(源氏・若紫)
訳(尼君は)四十歳過ぎくらいで、たいそう色が白く、やせているけれど、
例文 世界の男(おのこ)、あてなるも賎しきも、いかでこのかぐや姫を得てしがな見てしがなと、音に聞きめでてまどふ。(竹取)
訳 世の中の男は、身分の高いものも低いものも、なんとかしてこのかぐや姫を自分の妻にしたい、見てみたいと、噂に聞いて夢中になる。
類義語の「やむごとなし」は、高貴さの最高評価です。一方、「あてなり」は、それほどではありません。
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'''<span id="いうなり">いうなり</span>'''(優うなり)
イメージ 「いうなり」の表記から言うを連想しないように。漢語の「優」から、優雅や優美を連想しましょう。
意味 1.すぐれている・立派だ 2.優美だ・上品で美しい
例文(花山院(かざんいん)が)あそばしたる和歌は、いづれも人の口にのらぬなく、いうにこそうけたまはれな。(大鏡・伊尹)
訳 (花山院(かざんいん)が)お読みになった和歌は、どれも人が口にしないものはなく、すぐれているとお聞きします。
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'''<span id="なやむ">なやむ</span>'''(悩む)
イメージ 語呂合わせですが、「なやむ」の「やむ」を「病む」とゴロ合わせで覚えてしまいましょう。
意味 病気になる。
例文 身にやむごとなく思ふ人のなやむを聞きて、(枕・うれしきもの)
訳 自分にとって大切に思う人が病気になったのを聞いて
対義語の「おこたる」とセットで覚えましょう。
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'''<span id="おこたる">おこたる</span>'''(怠る)
現代語と同じ「なまける」の意味もありますが、古語ではさらに「病気が治る」の意味もあります。
意味 1.病気が直る 2.なまける
例文 少将、病にいたうわづらひて、すこしおこたりて、(大和物語)
訳 少将は、病気でたいそう患って(わずらって)、少し治って、
対義語の「なやむ」とセットで覚えましょう。
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'''<span id="つきづきし">つきづきし</span>'''(付き付きし)
意味 似つかわしい・ふさわしい
例文 いと寒きに、火など急ぎおこして、炭持て渡るも、いとつきづきし。(枕)
訳 とても寒いときに、火(炭火)を急いでおこして、炭を持っていくのも、たいそう(冬の朝に)似つかわしい。
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'''<span id="こころもとなし">こころもとなし</span>'''(心もとなし、心許無し)
イメージ 心が落ち着かない様子です。
意味 1. じれったい・待ち遠しい。 2.気がかりだ・心配だ 3. ぼんやりしている
例文 心もとなき日数重なるままに、白河の関にかかりて、旅心定まりぬ。(奥の細道)
訳 落ち着かない日々が重なるうちに、白河の関にさしかかり、旅の覚悟が決まった。
例文 (梨の)花びらの端に、をかしき匂ひこそ、心もとなうつきためれ。(枕・木の花は)
訳 (梨の)花びらの端に、趣き深い色つやが、ぼんやりとついているようだ。
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'''<span id="すさまじ">すさまじ</span>'''(凄まじ)
イメージ 現代語では「激しい」を意味しますが、入試ではその意味で使われることはめったにありません。ただし、中世くらいから「ものすごい。激しい」の意味でも使われています。
意味 1. 興ざめだ。 2. 殺風景だ。
例文 すさまじきもの。昼ほゆる犬、春の網代(あじろ)。(枕・すさまじき物)
訳 興ざめなもの。昼ほえる犬。春の網代。
例文 冬の夜の月は昔よりすさまじきものの例(ためし)にひかれて、 (更級日記)
訳 冬の夜の月は、昔から興ざめ(「殺風景な」でも良い)ものの例とあげられて、
※ 更級の「すさまじき」は単語集によって訳が違う。桐原は「興ざめ」、河合出版は「殺風景な」。
例文 影すさまじき暁月夜に、雪はやうやう降り積む。(源氏物語)
訳 光が明け方の月夜に、雪はだんだん降り積もっていく。
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'''<span id="いみじ">いみじ</span>'''(忌みじ)
イメージ 程度のはなはだしい事を言う形容詞。善悪どちらにも使う。一説には、忌むほどに程度の並外れている「忌みじ」が語源だといわれています(三省堂、桐原の見解)。
意味 1.とても良い・すばらしい 2.とても悪い・ひどい 3. (連用形「いみじく」で)とても~・はなはだしく~
例文: 清少納言こそ、したり顔にいみじう侍りける人。(紫式部日記)
訳: 清少納言は、したり顔で、非常に困った人ですね。
例文 世は定めなきこそ、いみじけれ。(徒然)
訳 世は無常だからこそ、、すばらしい。
例文 あないみじ。犬を蔵人(くらうど)二人して打ち給ふ。死ぬべし。(枕)
訳 ああひどい。犬を蔵人が二人でお打ちになっている。死ぬだろう。
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'''<span id="まめなり'''・'''まめまめし">まめなり'''・'''まめまめし</span>'''
1.まじめだ 2. 実用的だ
例文 何をか奉らむ。まめまめしきものはまさかりなむ。(更級日記)
訳 何をさしあげようか。実用的なものは(あなたには)好ましくないでしょう。
※ このあと、親戚の叔母さんから、幼少時代の更級日記の作者が、『源氏物語』を受け取る。
例文 「思ふ人の、人にほめらるるは、いみじうれしき」など、まめまめしうのたまふもをかし。(枕草子)
訳 「思いを寄せている人が、他の人からほめられるのは、とてもうれしい」などとまじめにおっしゃるのもおもしろい。
例文 (少将起きて、)小舎人(こねどり)童(わらは)を走らせて、すなはち車にて、まめなるもの、さまざまにもて来たり。(大和)
訳 (少将は起きて、)小舎人童(=召使いの少年)を走らせて、すぐに、車(=牛車)で実用的なものを、いろいろと持ってきた。
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'''<span id="あだなり">あだなり</span>'''(徒なり)
イメージ 実質がない、スカスカのようなイメージです。また、「まめなり」の対義語のような感じもあります。実質がないので不まじめ。
例文 昔、女の、あだなる男の形見とておきたる物どもを見て、 (伊勢物語)
訳 昔、女が、浮気な男が形見として残した物などを見て
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'''<span id="かる">かる</span>'''
「かる」は「離れる」の意味です。特に男女の縁が「疎遠になる」ときに用いられる。
意味 離れる
例文 あひ思はでかれぬる人をとどめかねわが身は今ぞ消え果てぬめる(伊勢)
訳 互いに思うことなく、離れてしまった人を引き止められず、わが身は今にも消えてしまいそうです。
※ 古今和歌集の(山里は~)「人目も草もかれぬと思へば」は掛詞なので、やや特殊。なお、「人の訪れも絶えるし、草も枯れると思うと」の意味。
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'''<span id="うつろふ">うつろふ</span>'''(移ろふ)
イメージ 移動する、移り変わるの意味もありますが、古語では「色あせる」意味があります。
例文 例よりかはひきつくろひて書きて、うつろひたる菊にさしたり。(蜻蛉・上巻)
訳 いつもよりかは整えて(手紙を)書いて、色あせた菊にさした。
※ 貴族の妻が、他の女性に浮気している夫に手紙を書くシーン。
例文 (桐壺(きりつぼ)帝は)おのづから(藤壺(ふじつぼ)に)御心うつろひて、こよなうお思し慰むやうなるも、あはれなるわざなりけり。(源氏)
訳 (桐壺(きりつぼ)帝は)自然と(藤壺(ふじつぼ)に)心移りして、この上なくお気持ちが慰められるようであるのも、しみじみと感じられる。
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'''<span id="あからさま">あからさま</span>'''
イメージ 古語の「あかる」が、まばたきをする程度の一瞬のあいだのことであることから、古語の「あからさま」はほんの一瞬の間のことを表します。現代語の「はっきりとした」とは違います。古語では「あからさまに」という連用形で用いる事が多い。
※ 現代語での意味は、近世から。(河合出版『春つぐる古文単語480改訂版』)
意味 かりそめに。一時的に。ほんのちょっと。
例文 おほかた、この所に住みはじめし時は、あからさまと思いしかども、今すでに、五年(いつとせ)を経たり。(方丈記)
訳 だいたい、ここに住みはじめた時は、ほんの一時的な事と思っていたが、もうすでに、5年たっている。
類義語 「かりそめなり」:意味 ほんの一時的に。ちょっと。
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'''<span id="おろかなり">おろかなり</span>'''(疎かなり)
イメージ まず現代語の「おろそか」で覚えましょう。そこから派生して、「愚か」の意味も生まれましたが、愚かの意味は鎌倉時代からです(出典: 文英堂の単語集より)。※ 入試では、「愚か」の意味はあまり狙われない。
意味 1. おろそか。いい加減だ。 2. 言い尽くせない。
例文 帝(みかど)の御使いを、いかでかおろかにせむ。(竹取・御狩のみゆき)
訳 帝からの使者を、どうしておろそかに(いい加減に)もてなすでしょうか。(※ 「いや、いい加減にはもてなさない」という意味の反語)
例文 わずかに二つの矢、師の前にて一つをおろかにせんと思はや(徒然・九二)
訳 たった二本の矢しかないのに、どうして師の前で一本をおろそかに(いい加減に)しようと思うだろうか。
訳 帝からの使者を、どうしておろそかに(いい加減に)もてなすでしょうか。(※ 「いや、いい加減にはもてなさない」という意味の反語)
例文 恐ろしなんどもおろかなり。(平家)
訳 恐ろしいなどという言葉では言い尽くせない。
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'''<span id="とみなり">とみなり</span>'''(頓なり)
イメージ 覚えるしかありません。現代では滅多に使わない表現ですが、急死のことを「頓死」ともいうように、「頓」には「急な・急に」の意味もあります。
意味 急に。
例文 十二月ばかりに、とみのことで、御文あり。(伊勢物語)
訳 十二月ごろに、急なことで、お手紙がある。
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'''<span id="なめし">なめし</span>'''
意味 無礼だ
例文 文(ふみ)言葉(ことば)なめき人こそ、いと憎けれ。(枕草子)
訳 手紙の言葉の無礼な人は、たいそう感じが悪い。
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'''かしづく'''
イメージ 一説には「頭(かしら)づく」が変化した語とも言われており、頭を地につけるほど大切に育てるという意味になったと言われています。
意味 大切に育てる。大切に世話をする。
例文 親たちかしづき給ふことかぎりなし。(堤中納言・虫めづる姫君)
訳 親たちが(姫君を)大切に育てること、この上ない。
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'''かづく'''
イメージ かぶるの意味もありますが、別の意味として、貴人が服を脱いで褒美として与えるという意味でもよく使われます。「水に潜る」という意味もあります。水をかぶることから派生したのでしょう。
例文 足鼎(あしがなへ)を取りて、頭(かしら)にかづきたれば、(徒然・五三)
訳 足つきの鼎(かなえ)を取って、頭にかぶったところ、
例文 (中納言は)御衣(おほんぞ)脱ぎてかげつ給うつ。(竹取)
訳 (中納言は)御衣を脱いで(褒美として)与えなさった。
例文 大将の君、御衣(おんぞ)ぬぎてかづけたまふ。(源氏)
訳 大将の君は、御衣を脱いで(褒美として)与えなさった。
例文 (左大臣から)大将も物かづき、忠岑(ただみね)も禄(ろく)たまはりなどしけり。(大和)
訳 (左大臣から)大将も物をいただき、忠岑も録をいただくなどした。
例文 録に大袿(おほうちき)かづきて、(大和物語)
訳 褒美に大袿をいただいて、
※ 「大袿」は服の一種。
例文 ののしりて郎等(らうたふ)までにものかづけたり。(土佐日記)
訳 大騒ぎして、郎等(ろうとう)にまで褒美を与えた。
例文 かづけどもかづけども、月おぼろにて見えざりけり。(平家物語)
訳 (身投げした小宰相(こざいしょう)を探しに)もぐっても、もぐっても、月がぼんやりして見えなかった。
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'''ことわる'''
:動詞
イメージ 現代語の「理」(ことわり)のように、「判断する」「説明する」の意味です。事を割るので、筋道をはっきりさせること。
意味 1. 判断する理解する。 2. 説明する。
例文 これはいかに。とくことわれ。(枕草子)
訳 これはどういうことか。説明せよ。
例文: それだに、人の詠みたらむ歌、難じことわりゐたらむは、いでやさまでこころは得じ。(紫式部日記)
訳:それほどの歌人でも、人が詠んだ歌を、非難し批評していたようだが、どうだろう、そこまで歌の心は持っていないだろう。
'''ことわり'''(理)
:名詞
イメージ 現代語でいう「道理」のこと。
意味 道理。
例文 我を知らずして、外を知るといふことわりあるべからず。(徒然草)
訳 自分を知らないで、他人を知るという道理があるはずがない。
例文 沙羅双樹(しやらさうじゅ)の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
訳 沙羅双樹の花の色は、盛れる者も必ず衰えるという道理を表している。
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'''おきつ'''(掟つ)
イメージ あらかじめ掟(おきて)のようなものを決めておくようなイメージです。そこから派生的に「指図する」「命令する」などの意味が生まれたと考えられています。現代語の掟の語源だろうと考えられています。
意味 1. 指図する。 2.決めておく。
例文 高名(かうみやう)の木登りといひし男、人をおきてて、高き木に登せて(のぼせて)、梢(こずえ)を切らせしに、(徒然草)
訳 高名の木登りと言った男が、人を指図して、高い木に登らせて、梢を切らせた時に、
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'''おくる'''(後る・遅る)
イメージ 送ることではありません。遅れることです。古語の「おくる」には「遅れる」という意味もありますが、死に遅れる、先に死なれる、先立たれるという意味もあります。入試では、よく先立たれる意味のほうが狙わるようです。
意味 1. 先立たれる・死に遅れる。 2. 遅れる。後に残る。
例文 故姫君は、十ばかりにて殿におくれ給ひしほど、(源氏・若紫)
訳 なくなった姫君は、十歳ばかりで父君に先立たれなさったとき、
例文 遅れて咲く桜二本ぞいとおもしろき。 (源氏)
訳 遅れて咲く桜が二本、とても趣きぶかい。
例文 童(わらは)などもおくれて。(源氏物語・東屋)
訳 童女などもあとに残って。
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'''わりなし'''
わり、は、理(ことわり)でしょう。
意味 道理に合わない、どうにもならない。
例文 ほど経ば、すこしうちまぎるることもやと、待ち過ぐす月日にそえて、いと忍びがたきは、わりなきわざになむ。(源氏)
訳 時間が経てば、すこしは気が紛れる事もあるだろうと、待っているのだが、とても辛くて我慢できない気持ちになって、どうにもならない困った状態だ。
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'''いそぎ'''
イメージ 現代語の「急ぐ」の名詞形と同じ意味もありますが、古語では「準備」の意味もあります。文脈に合わせて選びましょう。
意味 1. 準備。 2.急ぎ。
例文 (十二月には)公事(くじ)どもしげく、春の急ぎにとり重ねて催し(もよおし)行はるるさまぞ、いみじきや。(徒然・十九)
訳 (十二月は)宮中の行事も頻繁で、新春の準備とも重なって、催しが行われる有様は、たいそうなものだ。
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'''おこなふ'''(行ふ)
イメージ 仏道修行の意味でも「おこなう」が使われることもありますが、仏道や修行とは無関係になにかを行う場合にも「おこなう」が使われることもあります。
:※ 現代語の漢字の勉強ですが、「修行」をあやまって学業などの「修業」と書き間違える不注意ミスがよくあるようです。気をつけましょう。
意味 1. 仏道修行する。 2. なにかを行う
例文 ただこの西面(にしおもて)にしも、持仏(どうつ)据ゑ奉りておこなふ人は尼なりけり。(『源氏物語』)
訳 ちょうどこの西向きの部屋で、持仏を据え申しあげて勤行をする人は尼であった。
※ 「勤行をする人」と訳さずに単に「仏道修行する人」のように訳してもいい。三省堂の単語集がそうである。つまり、(~前略)「仏道修行する人は尼であった」のように訳してもいいということ。
例文 左右の大臣に世の政をおこなうべきよし、(大鏡)
訳 左右の大臣(左大臣と右大臣)に、政治を行いなさいと、
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'''ならふ'''
現代語の「習う」の意味の場合もありますが、「慣れる」の場合もあります。
意味 慣れる。習う。
例文 ならはぬひなの住まひこそ、かねて思ふもかひなしけれ。(平家物語)
訳 慣れない田舎の暮らしを、あらかじめ想像するのは悲しい。
例文 男も、(船旅に)ならはぬは、いとも心細し。(土佐日記)
訳 男も、船旅に慣れていない者は、たいそう心細い。
例文 法華経五の巻、とくならへ。 (更級)
訳 法華経の五巻を早く習いなさい。
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'''けしき'''(気色)
イメージ 現代語でいう「様子」のような意味があり、目で見てわかる様子の意味ですが、さらに「顔色」の意味もあります。
意味 1.様子 2.表情・顔色
例文 新大納言けしきかはりて、さっとたたれけるが、(平家物語)
訳 新大納言は顔色が変わって、(席を)さっとお立ちになったが、
例文 楫取り(かぢとり)「今日、風雲のけしきはなはだ悪し(あし)。」と言ひて、船出ださずなりぬ。(土佐日記)
訳 楫取りは「今日は、風や雲の様子がたいそう悪い」と言って、船を出さなかった。
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'''まもる'''(守る)
イメージ 目の毛を「まつげ」というように、「ま」には目の意味があります。
意味 見つめる
例文 奏したまふに、おもてのみまもらせまうて、ものものたまはず。(大和・一五二)
訳 申し上げなさると、(帝は大納言の)顔ばかりを見つめて、ものもおっしゃらない。
(帝の自慢の鷹が逃げてしまったという報告を受けた帝の反応です。)
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'''うつつ'''(現)
イメージ 現代語でも古風ですが「うつつ」という表現があり、「現実」を意味します。それとは別に古語では「うつつ」で「正気」を意味する用法もあります。「現実」の意味を「夢」の対義語と考えれば、「現実」と「正気」の両方には、意識のある状態という共通点があります。
意味 1.現実 2.正気
例文 夢かうつつか寝てかさめてか(伊勢物語・六九)
訳 夢か現実か、寝ていたのか目覚めていたのか。
例文 うつつの人の乗りたるとなむ、さらに見えぬ。(枕草子)
訳 (たくさんの花が飾り立てられた牛車に対して)正気の人が乗ってるとは、とても思えない。
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'''よばふ'''(呼ばふ)
イメージ 「~ふ」には、「~しつづける」という意味の反復・継続を表す助動詞で、奈良時代の助動詞です。よって「よばふ」とは、「呼び続ける」というのが元の意味です。同様、「語らふ」は「語りつづける」だし、「住まふ」は「住み続ける」の意味です。「呼ばふ」は求婚などにも用いられます。しかし、単に呼び続けている場合もありますので、文脈から判断してください。
意味 1.求婚する 2.呼び続ける
例文 (かわいい女性だったので)よばふ人もいと多かりけれど、返りごともせざりけり。(大和・一四二)
訳 求婚する人もとても多かったけれど、(女は)返事もしなかった。
例文 後ろよりよばひて、馬を馳せて来る者あり。(宇治)
訳 後ろから呼び続けて、馬を走らせて来る者がいる。
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'''かたらふ'''(語らふ)
「語り続ける」がもとの意味ですが、それから派生した意味として、「親しくつきあう」や「説得する」など幾つかの意味があります。
例文 女どちも、契り深くてかたらふ人の、末まで仲よき人かたし。(枕草子)
訳 女どうしでも、約束が深くて親しくしている人で、最後まで仲のよい人はめったにいない。
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'''あさまし'''
イメージ 「驚きあきれる」ような意味ですが、文脈によっては派生的に「嘆かわしい」のような意味の場合もあります。必ずしも批判的に見ているとはかぎらず、感心している場合でも使われます。
例文 物のあはれも知らずなり行くなんあさましき。(徒然草・七)
訳 ものの情趣も分からなくなっていくが、情けない。
例文 このいたる犬のふるひわななきて、涙をただおとしにおとすに、いとあさまし。(枕草子・上にさぶらふ御猫は)
訳 この座っていた犬がぶるぶると震えて、涙をただ落としに落とすので、たいそう驚いた。
例文 あさましう犬などもかかる心あるものなりけり。(枕草子・上にさぶらふ御猫は)
訳 (前述の犬が震えて涙を落とす話を聞いて、帝が言うには、)意外に、犬なども、このような心があるものだなあ。
例文 あさましきそらごとにてありければ、はよ返したまへ。(竹取・蓬莱の玉の枝)
訳 あきれるほどの嘘であったので、早く返してください。
:※ かぐや姫の求婚の条件として庫持(くらもち)の皇子が渡した蓬莱(ほうらい)の玉の枝が、偽物であった場面。
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'''ものす'''(物す)
イメージ 英語の do のようなものです。「何かをする」のような意味です。文脈から何をするのかを判断します。いろいろな動詞の代わりに使われます。日本語文法的には代動詞とも言います。
例文 さる御文をだにものせさせ給へ。(落窪物語)
訳 そのようなお手紙だけでもお書きください(または「お出しください」など)。
例文 中将はいづこよりものしつるぞ。(源氏物語)
訳 中将はどこから来たのか。
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'''ありく'''
イメージ 「あちこち移動して回る」感じです。足で歩くとはかぎらず、舟や牛車での移動の場合もあります。さらには「飛びありく」の形で虫などが飛び回る場合もあります。このように、ほかの同士のあとについて「~して回る」「~し続ける」の意味の場合もあります。なお、足であるく場合は「あゆむ」です。
意味 1. 出歩く 2. ~しまわる 3. ~し続ける
例文 菰(こも)積みたる舟のありくこそ、いみじうおかしかりしか。(枕)
訳 海草を積んだ舟が動き回るのは、とても趣きぶかい。
例文 もし歩く(ありく)べきことあれば、自ら歩む(あゆむ)。(方丈記)
訳 もし、歩かなければならないことがあれば、自分の足で歩く(ことにする)。
例文 蛍のとびありきけるを(大和・四○段)
訳 蛍が飛び回っていたのを
例文 蚊の細声にわびしげに名のりて、顔のほどに飛びありく。(枕草子)
訳 蚊が細い声で心細そうに鳴いているのも(=羽音を立てている)、顔のあたりを飛び回る(のも、気に食わない)。
例文 後ろ見ありき給ふめる。(源氏・東屋)
訳 世話をし続けてなさっているようだ。
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'''わたる'''(渡る)
現代語でいう「行く」(いく)の意味です。それとは別に、動詞の後に続いて、「~し続ける」や「一面に~」の意味もあります。
意味 1. 行く 2. ~し続ける 3.一面に~する
例文 船に乗るべき所へ渡る。(土佐日記)
訳 船に乗るはずの場所へ行く。
例文 女の、え得まじかりけるを、年を経てよばひわたりけるを、(伊勢物語)
訳 女で、手に入れられそうになかったのを(=妻にできそうで出来なかった女を)、(男は)何年ものあいだ求婚しつづけていたが、
例文 夕霧たちわたりて、いみじうをかしければ、(更級日記)
訳 夕霧が一面に立ちこめて、とても趣きがあるので、
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'''さる'''
イメージ この「さる」は連体詞です。それを意味する代名詞「さ」に「あり」の連体形がつづいて、なまったものと考える場合もあります。
:※ 単語集によっては、代名詞「さ」または動詞「さり」で掲載されている場合もあります。
意味 1.そのような 2.立派な・しかるべき
例文 さびしきけしき、さること侍りけむ。(徒然草)
訳 寂しい光景は、そのようなことでございましょう。
例文 頼政卿さる人にて、馬よりおり甲をぬいで、神輿を拝したてまつる。(平家物語)
訳 頼政卿は立派な人で、馬から降り甲をぬぎ、神輿を拝み申し上げる。
'''さるは'''
イメージ 古語「さるは」だけは「さる」や「さ」と違って、やや特殊です。「さるは」で、「そうではあるが」・「そうはいっても」の意味で、逆説的な内容が続きます。
意味 1. そうとはいっても。そうではあるが。2. 実は
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'''うし'''(憂し)
イメージ 物事が思い通りにならず、憂鬱でつらい気持ちを表します。それとは別に、他の言葉の後ろについて「〜しづらい」を意味する用法もあります。
意味 1.つらい 2. 〜しづらい・〜したくない
例文 風いと涼しくて、帰りうく若き人々は思ひたり。
訳 風がとても涼しくて、帰りたくないと若い人々は思っている。
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'''まどふ'''(惑ふ)
イメージ 現代語の「戸惑う」にも名残があります。古語の「まどふ」は途方に暮れるとか思い悩むとかの意味です。ただし、他の動詞の連用形につくと「ひどく~」の意味になります。
意味 1.迷う・心が乱れる 2.ひどく~する
例文 道知れる人なくて、まどひ行きけり。(伊勢)
訳 道を知っている人もいなくて、迷いながら行った。
例文 目・眉(まゆ)・額(ひたひ)なども腫れまどひて(徒然・四二)
訳 目・眉(まゆ)・額(ひたひ)などもひどく腫れて
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'''ぐす'''(具す)
イメージ 漢語の「具」は、「そなわる」「そなわる」の意味です。
意味 1.従う・ついていく 2.連れていく・持っていく
例文 この僧に具して、山寺などへいなんと思ふ心つきぬ。
訳 この僧についていって、山寺などへ行こうという気持ちが出てきた。
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'''すまふ'''(争ふ・辞ふ)
イメージ 国技の「相撲」(すもう)の語源です。すもうは二人の男が抵抗しあう、とでも覚えましょう。
意味 1.抵抗する 2.辞退する・断る
例文 女も卑しければ、すまふ力もなし。(伊勢・四○)
訳 女も卑しいので、(男の親に)抵抗する力もない。
例文 もとより歌の事は知らざりければ、すまひけれど、(伊勢・一○一)
訳 もとより歌のことは知らなかったので、辞退したけれど、
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'''まねぶ'''(学ぶ)
名詞「まね」に「ぶ」がついて動詞になったものです。
意味 1.真似する 2.伝える・書き記す
例文 (オウムは)人の言ふらむことをまねぶらむよ。(枕)
訳 オウムは人の言うことを真似するらしいよ。
例文 かの御車の所争ひをまねびきこゆる人ありければ、(源氏)
訳 あのお車の場所争いを伝えもうしあげる人がいたので、
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'''あく'''(飽く)
イメージ 十分に多いことに対する感想です。現代語ではマイナスの意味しかありませんが、古語ではプラスとマイナスの両方の意味がありますので文脈から判断します。
意味 1.満足する 2.嫌になる
例文 飽かず、惜しと思はば、千年(ちとせ)を過ぐすとも、一夜(ひとよ)の夢の心地こそせめ。(徒然草)
訳 満足せず、心残りだと思うならば、千年を過ごしたとしても、一夜の夢のような心地がするであろう。
例文 魚(いを)は水に飽かず、魚にあらざればその心を知らず。(方丈記)
訳 魚は水がいやにならないが、魚でないのでその心はわからない。
例文 大夫殿、いまだ芋粥(いもがゆ)にあかせ給はずや。(宇治)
訳 大夫殿は、まだ芋粥に満足しなさってないのか。
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'''あいなし'''
イメージ 語源は不明で、諸説あります。「つまらない」の意味です。受験勉強としては「愛無し」という暗記法で「つまらない」と覚える手法がありますが、それが語源かどうかは不明です。
意味 つまらない
例文 世に語り伝ふること、まことはあいなきにや、多くはみな虚言(そらごと)なり。
訳 世間で語り告がれていることが、本当はつまらないのか、多くはうそである。
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'''ねんず'''(念ず)
イメージ 強く思うことです。なにかを我慢する場合と、何かをいのる場合に使います。
意味 1.がまんする 2. いのる
例文 「いま一声呼ばれていらへん」と念じて寝たるほどに、(宇治)
訳 「もう一声呼ばれてから返事をしよう」と我慢して寝ているうちに
例文 清水(きよみづ)の観音を念じ奉りても、すべなく思ひ惑ふ。
訳 清水寺の観音をお祈り申し上げても、どうしようもなく途方に暮れる。
例文 ただ一人、ねぶたきをねんじてさぶらふに(枕・大納言殿まゐりたまひて)
訳 たった(自分)一人、眠たいのをがまんしてお仕えしていると、
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'''わづらふ'''(煩ふ)
イメージ 「病気になる」の意味ですが、動詞のあとについて「~に苦労する」の意味もあります。共通するのは、なにかで苦しむことです。
1.病気になる 2.~に苦労する
例文 わづらふことあるには、七日(なぬか)、二七日(ふたなぬか)など、療治(れうぢ)とてこもりゐて、(徒然・六○)
訳 病気になることがあるときには、七日、十四日などの間、治療といって引きこもっていて、
例文 勢多(せた)の橋みな崩れて、渡りわづらふ。(更級日記)
訳 勢田の橋は、みな崩れており、渡るのに苦労する。
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'''<span id="あたら">あたら</span>'''(惜)
イメージ 愛着のあるものが失われていくことに愛惜を感じている
意味 1. (連体詞)惜しむべき 2.(副詞)惜しくも、もったいない事に
例文 いかが要なき楽しみを述べて、あたら時を過ぐさむ。(方丈記)
訳 どうして要のない楽しみを語って、惜しいと感じてこの時間を過ごしていられるだろうか(いられないだろう)。
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'''いたづらなり'''
イメージ 現代語でも「徒労に終わる」とか「いたづらに時をすごす」とか言いますが、それに近い感じです。
意味 1.無駄だ・役に立たない 2.退屈だ・ひまだ
例文 とかく直しけれども、つひに回らで、いたづらに立てりけり。(徒然草)
訳 (壊れていた水車を)あれこれ直したけれど、とうとう回らないで、無駄に立っていた。
例文 船も出ださでいたづらなれば、ある人の読める。(土佐日記)
訳 船も出さないで退屈なので、ある人が詠んだ。
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'''とかく'''
イメージ 現代語の「とにかく」とは違います。
意味 1.あれこれと 2.なんにせよ
例文 日しきりにとかくしつつ、ののしるうちに夜ふけぬ。(土佐日記)
訳 一日中あれこれしながら、騒いでいるうちに夜が更けて(ふけて)しまった。
例文 『おのれ死にはべりぬとも、とかく例のやうにはせ給ふな。』(大鏡・太政大臣伊尹)
訳 『私が死にましたとしても、なんにせよ(葬式を)いつものようにはしなさるな。
※ 「とかく」の訳、河合出版は「なんにせよ」だが三省堂新明解の大鏡では「あれこれと」。
例文 直垂(ひれたれ)のなくてとかくせしほどに、また使い来たりて、(徒然草・二○五段)
訳 直垂がなくてあれことしているうちに、また使者が来て、
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'''をこなり'''(痴なり・烏滸なり・尾籠なり)
イメージ 現代語の「おこがましい」に名残がありますが、しかし現代語のそれとは古語の「をこなり」は意味が違いまするかもしれません。なお、「をこ」はおろ愚かという意味です。「をこなり」を単語集や古語辞典でしらべる際は「お」ではなく「を」で探さないと見つかりません。
意味 愚かだ
例文 君達(きむだち)は元輔がこの馬から落ちて、冠(かむり)落としたるをばをこなりとや思ひ給ふ。(今昔物語集)
訳 あなた達は、元輔がこの馬から落ちて、冠を落としたのは愚かだと思いなさるのか。
例文 をこなりと見てかく笑ひまするが、はづかし。(枕・関白殿)
訳 愚かだと思って、(私のことを)このように笑っていらっしゃるのが恥ずかしい。
関連
'''をこがまし'''
意味 愚かだ・馬鹿馬鹿しい
例文 世俗の虚言をねんごろに信じたるもをこがましく。(徒然草・七三)
訳 世俗のうそを熱心に信じるのも愚かである。
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'''あながちなり'''(強ちなり)
イメージ 自分の意志を押し通す感じです。それを好意的に見れば「一途だ」となりますし、批判的にみれば「無理矢理だ」となります。
意味 1.一途だ・熱心だ 2.無理矢理だ・強引だ
例文 桜の散らむは、あながちにいかがはせむ。(宇治)
訳 桜の散ることは、強引に(無理矢理に)どうにかはできない。
例文 便りなかりける女の、清水(きよみづ)にあながちに参るありけり。(宇治・一一の七)
訳 頼るあてのなかった女で、清水に熱心にお参りする女がいた。
例文 人のあながちに欲心あるは、つたなきことなり。(今昔)
訳 人がむやみに強欲に振舞うのは、愚かなことである。
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'''せちなり'''(切なり)
現代語でも、「切実」「大切」「痛切」などというように、心につよく迫る感情です。ほか、連用形「せちに」は、「切実に」「大切に」のほか、「しきりに」と解釈する説もあります。
意味 1.切実な 2.大切な
例文 (かぐや姫は)七月十五日の月に出てゐて、せちに物思へる気色なり。(竹取)
訳 (かぐや姫は)七月十五日の満月に(縁側に)出て座り、切実に物思いをしている様子である。
※「せちに」を「しきりに」と訳す説もあるので、単語集によっては後半部を「しきりに物思いをしている様子である」と訳す説もある。(文英堂など)
例文 大納言、宰相もろともに忍びものへ給へ。せちなること聞こえむ。(うつほ)
訳 大納言、宰相といっしょに、こっそりと、お越しください(いらっしゃい)。大切なことを申し上げよう。
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'''むつかし'''
イメージ 現代語で幼児の機嫌が悪いときに「むずがる」と言う表現に、名残があります。古語で幼児にかぎらず不快に思ったり機嫌を悪くすること等を「むつかる」といい、それの形容詞化したものが「むつかし」です。「難しい」ではないので注意。
意味 1. うっとうしい・不快だ 2. 面倒だ 3.気味が悪い・恐ろしい
例文 女君(=紫の上)は、暑くむつかしとて、御髪(みぐし)すまして、(源氏・若紫下)
訳 女君(=紫の上)は、「暑く、うっとうしい」と言って、髪を洗って、
例文 奥の方(かた)は、暗うものむつかしさと、女は思ひたれば、
:(光源氏が夕顔を、ある荒れ果てて院に連れて行った場面)
訳 奥のほうは暗くてなんとなく気味が悪いと、女が思っているので、
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'''びんなし'''(便なし)
「便」は都合のこと。現代語でも、「便宜」(べんぎ)と言う表現があります。「びんなし」で、都合がないので「都合が悪い」の意味になります。
例文 月見るとて上げたる格子おろすは何者のするぞ。いと便なし。(大鏡)
訳 月を見ると言って、上げている格子をおろすのは何者がすことか。とても困った。(または「とてもけしからん」。)
※ 単語集によって訳が違う。文英堂は「困った」、桐原は「けしからん」。このように単語集で訳が違うので、細かい意味の違いは覚えなくてよい。
類義語
'''不便(ふびん)なり'''
意味 1. 都合が悪い・具合が悪い 2.気の毒だ
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'''<span id="えうなし">えうなし</span>'''
イメージ 要(えう)なし、或いは用(よう)なし、でしょう。役なしの音便だとするとやうなしになってしまうので不適との指摘がある出典にある。
意味 必要がない。役に立たない。
例文 その男、身をえうなきものに思いなして、京にはあらじあづまの方に、住むべき国求めにとて行きけり。(伊勢物語)
訳 その男、自分自身が下らないものだと思って悲嘆して、京都ではなく東国のほうに、住むことができる場所を探しに行こうと出ていった。
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'''ゆゆし'''
現代語の「ゆゆしい」とは意味が違います。なお現代語の「ゆゆしい」の意味は、「放っておくと大変なことになりそうな様子」の意味です。古語の「ゆゆし」は、もとは神聖なもの、あるいは不吉なものなど、なにか霊的なものを感じる様子のことです。「斎」(ゆ)または「忌」(ゆ)が語源だろうと思われています。派生的に、「はなはだしい」「すばらしい」「ひどい」などの意味も生まれました。プラスの意味でもマイナスの意味でも、どちらでも使います。
意味 1.忌まわしい・不吉だ・恐ろしい 2.神聖 3.立派だ・優れている 4.たいそう~・はなはだしく~
例文 海はなほ、いとゆゆしと思ふ。(枕)
訳 海はやはり、とても恐ろしいと思う
例文 おのおの拝みて、ゆゆしく信、起こしたり。(徒然)
訳 それぞれが拝んで、はなはだしく信心をおこした。
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'''なほ'''
イメージ 基本的な意味は「やはり」の意味です。ただし、どういう文脈で「やはり」と思ってるのかによって意味がやや変わり、前後の時間の経過にもかかわらず状況が変わらずに「依然としてやはり」と思ってるのか、それとも予想にもとづいて「なんといってもやはり」と思ってるのか、訳が変わります。そのほか、「さらに」の意味があります。
意味 1.依然として、 2.なんといってもやはり・そうはいってもやはり 3.さらに
例文 風波やまねば、なほ同じところにあり。(土佐日記・一月五日)
訳 風や波がやまないので、(舟は)依然として同じところにいる。
例文 東路(あづまぢ)の道のはてよりも、なほ奥つ方に生ひ出でたる人、(更級)
訳 東国の道の果てよりも、さらに奥のほうで育った人、
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'''おどろおどろし'''
文字だけ見ればあたかも「驚く」を2回続けていて強調しているかのようですが、しかし意味は単なる強調とは微妙に違います。単語集では色々とこじつけていますが、覚えるしかないでしょう。用例としては、何かを叩く音や、雨の激しく降る様子などに使われる事例が多い(※ 河合出版の単語集『春つぐる 頻出 古文単語480 PLUS』)。現代語でも、「気味が悪い」の意味は使われます。よって入試対策としては、現代語にはない「おおげさだ」の意味のほうを覚えることになります。
意味 1. おおげさだ・騒々しい 2.気味が悪い
例文 夜いたく更けて(ふけて)、門をいたうおどろおどろしうたたけば、(『枕草子』)
訳 夜もたいそうふけて、門(かど)をいたうおどろおどろしうたたけば、
例文 いとおどろおどろしくかきたれ雨の降る夜、(『大鏡』)
訳 とても気味悪く、一面に雨の降る夜。
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'''なめし'''
イメージ 偶然かどうかわかりませんが、現代語で相手に無礼な態度をとるときの「なめる」の俗語に、意味が近いです。なので、一説では無礼を意味する現代語の「なめる」は
古語の「なめし」に由来するという説を紹介している単語集もあります(桐原など)。
意味 1.無礼だ 2.失礼だ
例文 文言葉なめき人こそ、いとにくけれ。(枕)
訳 手紙の言葉づかいの無礼な人は、たいそう気に食わない。
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'''なまめかし'''
現代語の「なまめかしい」には色っぽいという意味がありますが、古語では違います。古語の「なまめかし」は、若々しいとか上品だとか、そういう意味です。
古語の「なま」は、若くて未熟という意味です。たとえるなら現代語の生ビールとかの生ジュースとかが新鮮なビールやジュースをあらわすのと似たような感覚でしょうか(数研出版の見解)。あるいは、古語「なま」は外来語のフレッシュに近いかもしれません(文英堂の見解)。古語の「なまめかし」の意味は、実際に若い場合の意味と、もうひとつ、優美・上品の意味があります。
意味 1.若々しい 2.優美だ・上品だ
例文 なまめかしきもの、ほそやかに清げなる君達(きんだち)の直衣(なほし)姿。(枕)
訳 優美なもの、ほっそりとしていてきれいな貴公子たちの直衣姿。
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'''うるはし'''
現代語の「うるわしい」と似た意味で、古語「うるはし」は整った美しさを表しますが、しかし古語「うるはし」にはさらに「親密」の意味の場合もあります。
意味 1.端正だ。きちんとしている。 2.親密だ
例文 昔、男、いとうるはしき友ありけり。(伊勢)
訳 昔、男には、とても仲のいい友達がいた。
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'''むげなり'''(無下なり)
イメージ 「むげなり」は「無下なり」で「それより下がない」の意味で、「最低だ」「ひどい」の意味です。
意味 最低だ・ひどい
いかに、殿ばら、殊勝のことはご覧じとがめずや。むげなり。(徒然)
なんと、皆様、(この獅子の)格別なことは、ご覧になってお気にならないのですか。ひどいです。
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'''いはけなし'''
イメージ 「いはけ」は幼少という意味です。「いはけなし」でも幼少の意味です。ここでの「なし」は否定ではなく、「はなはだしい」を意味する古語です。「いとけなし」も同様に幼少の意味です。
意味 子供っぽい・あどけない
例文 (若紫が)いはけなくかいやりたる額(ひたい)つき、髪ざし、いみじううつくし。(源氏・若紫)
訳 (若紫が)子供っぽく(髪を)かきあげた額のようす、髪の生え際のあたりが、とてもかわいい。
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'''つれなし'''(連れ無し)
イメージ 冷淡だとか平然とかの意味です。一説には「つれ」(連れ)とは周囲のもののことで、「つれなし」で周囲に感情が動かされないので、冷淡とか平然とかの意味になるのだろうと言われています。また、変化がないことにも使われます。冷淡の意味は、現代語の「つれない」に近いかもしれません(数研出版の見解)。
意味 冷淡だ・平然としている
例文 昔、男、つれなかりける女にいひやりける。(伊勢)
訳 昔、ある男が、(自分に)冷淡だった女に(歌を)詠んでおくった。
例文 左の中将のいとつれなく知らず顔にてゐまたまりしを、(枕草子)
訳 左の中将が、まったく平然とそ知らぬ顔で座っていらっしゃったのを、
例文 雪の山つれなくて年もかへりぬ。(枕)
訳 雪の山は変化がなく(十二月から一月になり)年も改まった、
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'''まかづ'''(罷づ)
罷り出づ、の約
意味 1. 退出する(謙譲) 2. (尊い所から卑しい所へ)行く・来る(謙譲)
例文 命婦、かしこにまかで着きて、門ひき入るるより気配あはれなり。(源氏)
訳 命婦(女官)、更衣の里に行きついて、門に入るとその雰囲気は荒れ果てて寂しかった。
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'''さうざうし'''
イメージ 現在の「騒々しい」とは違います。古語「さうざうし」は「索々し」(さくざくし)のことであり、「あるはずのものがない」という元の意味から、「物足りない」という意味になります。
意味 1.物足りない
例文 帝、さうざうしと思し召しからけむ、殿上(てんじやう)に出でてさせおはしまして(大鏡・道長)
訳 帝は、物足りないとお思いになったのだろうか、殿上(てんじょう)の間に出ていらっしゃって、
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'''あやし'''
イメージ 「不思議だ」の意味と、「身分が低い」の意味という、2つの意味があります。一説には、貴族には身分の低い者の考えは理解しづらいので、もとの「不思議だ」の意味から派生して「身分が低い」の意味が生じたのだろう、とする説もあります。
感動品「あや」が変化したものが語源だという説があります(桐原書店の見解)。ほか、「不都合だ」の意味もあります。不都合なものは、変だと思うということでしょう。
意味 1. 不思議だ・変だ 2.身分が低い 3.不都合だ。
例文 あやしき下﨟(げらふ)なれども、聖人(しやうにん)の戒めにかなへり。(徒然草)
訳 身分の低い者であるが、聖人の教えに合致している。
例文 遣戸(やりど)を荒く立て開くるも、いとあやし。(枕草子)
訳 引き戸を荒く開けるのも、たいそう、不都合だ。
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'''やさし'''
イメージ 現代語の「やさしい」とは全く違います。古語の「やさし」は「やせる」が元の意味で、それから「やせるほどつらい」→「やせるほど恥ずかしい」の意味から「恥ずかしい」の意味になりました。
意味 1.恥ずかしい
例文 昨日今日、帝ののたまはむことにつかむ、人聞きやさし。(竹取)
訳 昨日や今日、帝がおっしゃることに従うのは(=求婚)、外見が恥ずかしい。
:※ かぐや姫が帝からの求婚をことわるための言い訳です。
例文 いくさの陣へ笛もつ人はよもあらじ。上臈(じやうらふ)は猶(なほ)はやさしかりけり。(平家)
訳 戦陣に笛を持ってくる人はまさかいないだろう。身分が高い人はやはり優美だなあ。
:※ 熊谷直実(くまがいなおざね)が平敦盛を捕らえた時、笛を持っているのに気づいてのことです。その「まさか」の人がいたという、逆説的に優美さを強調する表現でしょう。
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'''くまなし'''
イメージ 「くま」は見えない物陰の意味です。「曇りがない」ので「明るい」という意味です。現代語の「くまなく」とは意味が違いますが、むしろ古語のほうが本来の語源どおりの意味です。派生的に、ある話題について「隠し事がない」とか「何でも知っている」の意味もあります。
意味 1.暗いところがない 2.何でも知っている
例文 花は盛りに、月はくまなきをのみ見るものかは。(徒然草)
訳 花は満開を、月はくもりのない(=満月)のだけを見るのがよいものなのか。(いやそうではない(反語) )
:※ 終わりの「かは」葉よく反語表現で使われます。ついでに覚えてしまいましょう。
例文 くまなきもの言ひも、定めかねて、いたくうち嘆く。(源氏・ハハキ木)
訳 (女がらみのことは)何でも知っている論客(=左馬頭(さまのかみ))も、(結論を)決めかねて、ひどくため息をつく。
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'''こころぐるし'''
現代語の「心苦しい」は相手に対して「申し訳ない」の意味ですが、古語「こころぐるし」は同情や心配の意味です。
意味 気の毒だ、心配だ
例文 思はむ子を法師になしたらむこそ、心苦しけれ。(枕)
訳 かわいがっている子を法師にするのは、気の毒だ。
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'''こころづきなし'''(心づきなし)
心がついていかない、という意味合い。
意味 気が進まない、面白くない。
例文 …、「例の、心なしの、かかるわざをして、さいなまるるこそ、いと心づきなけれ。…(源氏・若紫)
訳 、…「いつものように、心得の悪い子が、このような事をして、怒られるのも、とても困ったことで面白くないわね。…
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'''かたはらいたし'''(傍ら痛し)
イメージ 現代語とは意味が違います。古語のは「傍ら(かたわら)で見ていて心がきつい」の意味です。同情的な意味だけでなく批判的な意味(「見苦しい」など)にも使うので、文脈から判断します。現代語の「片腹痛し」は当て字にすぎません。傍らではなく自分のことですが、「きまりが悪い」「恥ずかしい」といった場合にも使います。
意味 1.気の毒だ 2.見苦しい・聞き苦しい 3.恥ずかしい
例文 すのこはかたはらいたければ、南のひさしに入れ奉る。(源氏・朝顔)
訳 すのこ(=縁側)は気の毒なので、南の庇(ひさし)の間(ま)に(源氏を)をお入れ申し上げる。
例文 御前にて申すは、かたはらいたきことにはさぶらへども、(今昔)
訳 (大臣の)御前で申し上げるのは、きまり悪いことではありますが、
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'''うしろめたし'''
イメージ 「後ろ目痛し」「後ろ辺痛し」が語源だと言われています。背後だけでなく、将来など目に見えないものを心配する場合もあります。現代語の「うしろめたい」と同様の「良心がとがめる」「やましい」気持ちで心配な場合でも「うしろめたし」を使う用法もあります。
意味 1.気がかりだ・心配だ 2.やましい・
例文 いとはかなうものし給ふこそ、あはれにうしろめたけれ。(源氏)
訳 (若紫が)たいそう(幼くて)頼りなくいらっしゃるのが、とても気がかりだ。
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'''ほいなし'''
イメージ 「本意なし」で不本意だという意味です。「残念だ」の意味もあります。
意味 不本意だ・残念だ
例文 過ぎ別れぬること、かへすがへす本意なくこそおぼえ侍れ。(竹取)
訳 (私が去って)別れてしまうことは、つくづく残念に思われます。
'''ほい'''(本意)
意味 本来の意志、本来の目的
例文 神へ参るこそ本意なれど思ひて、山までは見ず。(徒然)
訳 神へ参るのが本来の目的だと思って、山までは見ていない。
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'''やがて'''
イメージ 現代語とは意味が違います。古語では「やがて」はニュアンス的に「前後の動作が離れてない」=「ほぼ同じ」ような感じがあり、よって「そのまま」や「すぐに」の意味になります。なお、現代語の「そのうち」のような用法は江戸時代以降のものです(文英堂の見解)。
意味 そのまま・すぐに
例文 薬も食はず。やがて起きもあがらで、病み臥せり。(竹取)
訳 (翁は)薬も飲まない。そのまま起き上がりもしないで、病気になってしまった。
例文 名を聞くより、やがて面影(おもかげ)は推しはからるる心地するを、(徒然・七一)
訳 名前を聞くや否や、すぐに面影が推測される気持ちがするのに、
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'''わざと'''
イメージ 現代語とはニュアンスが違います。うまい暗記法は特になく、下記の意味を覚えるしかありません(桐原書店の見解。単語集では解説をあきらめて、さっさと意味を紹介するスタンスである)。
意味 1. わざわざ 2. 格別に 3.正式な
例文 わざとの御学問はさるものにて、琴笛の音(ね)にも、(源氏・桐壷)
訳 正式な御学問は当然のこと、琴や笛の音色でも、
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'''なべて'''
イメージ 「並べて」のイメージで、「一般に」という意味です。現代語でいう「おしなべて」と同じ。
意味 一般に・普通に
例文 なべてならぬ法ども行はるれど、さらにそのしるしなし。(方丈)
訳 普通でない修行の数々が行われるが、まったくその効き目がない。
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'''こうず'''(困ず)
イメージ 「こうず」は「困ず」で「困って」の意味です。肉体的に「疲れる」の意味もあります。
意味 1.困る 2.疲れる
例文 いかにいかにと日々に責め立てられこうじて、(源氏)
訳 どうなのかどうなのかと毎日責め立てられ困って、
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'''すずろなり'''(漫ろなり)
イメージ 漫然(まんぜん)のイメージです。
意味 1.わけもなく・なんということもなく 2.むやみやたらに
例文 昔、男、すずろに陸奥(みち)の国までまどひにけり。(伊勢)
訳 昔、男が、なんということもなく陸奥の国までさまよい出かけた。
例文 すずろに(酒を)飲ませつれば、うるはしき人もたちまちに狂人となりてをこがましく、(徒然)
訳 むやみやたらに(酒を)飲ませてしまうと、礼儀のきちんとした人も、たちまち狂人となって馬鹿げた振る舞いをし、
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'''うちつけなり'''
イメージ 動詞「打ち付く」から生じたと考えられています。何かを打ち付けるように突然なさまを表しています。
意味 1.突然だ 2.軽率だ
例文 うちつけに海は鏡の面のごとなりぬれば、(土佐日記)
訳 突然に、海は鏡の面のように(静かに)なったので、
例文 ものや言ひ寄らましと思(おぼ)せど、うちつけに思さむと、心恥づかしくて、やすらひたまう。(源氏)
訳 (源氏は姫君に)何か言って近づこうと思うが、軽率だとお思うになるだろうと、気が引けて、ためらいなさる。
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'''はづかし'''
現代語の「恥ずかしい」の意味もありますが、こちらが恥ずかしくなるほどに相手が立派だという褒め言葉の用法もあります。
1.恥ずかしい・きまりが悪い 2.立派だ
例文 はづかしき人の、歌の本末(もとすゑ)問ひたるに、ふとおぼえたる、我ながらうれし。(枕・うれしきもの)
訳 立派な人が、歌の上の句や下の句を尋ねたときに、ふと思い出したのは、我ながらうれしい。
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'''はかばかし'''
イメージ 現代語の「仕事がはかどる」などの「はかどる」の「はか」と同じ語源だと考えられています。
意味 1.しっかりした
例文 (父親を亡くした桐壺の更衣は)とりててて、はかばかしき後見しなければ、(源氏)
訳 特に、しっかりした後見人がいないので
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'''ついで'''
イメージ「継ぎて」が「ついで」になってと考えられている。
意味 1順序 2.機会
例文四季はなほ定まれるついであり。(徒然)
訳 四季にはやはり定まった順序がある。
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'''なかなか'''
現代語では随分、とか、かなり、という意味の副詞になるが、古語では少し意味が違う。
意味 なまじっか、かえって、むしろ
例文 …、はかばかしう,後見思ふ人なきまじらひは、なかなかなるべきことと、思う給へながら、…(源氏・桐壷)
訳 …、しっかりと、後見して下さる方のいない宮廷生活は、むしろかえって辛い事であるだろうとは、存じてはいたのですが、…
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'''すさぶ'''
イメ-ジ 自然と湧いてくる勢いに任せて、何かをすることです。
意味 気の向くままに~する、興じる
例文 笛をえならず吹きすさびたる、あはれと聞き知る。(徒然)
訳 笛を言いようもなく吹き興じているのを、趣き深いと聞き分ける。
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'''ゆめ'''
イメージ 下に禁止・打ち消しを伴って「けっして~するな」の意味の副詞です。
例文 ゆめこの雪落とすな。(大和物語)
訳 けっしてこの雪を落とすな。
例文 この山に我ありといふことを、ゆめゆめ人に語るべからず。(宇治)
訳 この山に私がいるということを、けっして人に語ってはならない。
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'''げに'''(実に)
イメージ 現実や直前の発言などを受けて、「なるほど」とか納得したり、あるいは納得のいくことに感動する思うような感じです。「現(げん)に」が由来だという説があります。ただし、漢字を当てる場合には「実に」と当てる慣習です。
意味 なるほど・実に・本当に
例文 (かぐや姫は)げにただ人にはあらざりけりと思して、(竹取)
訳 なるほど(かぐや姫は)普通の人ではなかったのだなあとお思いになって、
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'''すなはち'''(即ち、則ち、乃ち)
現代語と同じ意味もありますが、古語では「すぐに」の意味が大事です。
例文 立てこめたる所の戸、すなはちただ開きに開きぬ。(竹取物語)
訳 (かぐや姫を)閉じ込めていた場所の戸が、すぐにただもう開いてしまった。
例文 おのづから短き運を悟りぬ。すなはち、五十(いそじ)の春を迎へて(むかへて)、家を出で(いで)世を背けり(そむけり)。(方丈)
訳 自然と運のうすい人生を悟った。そこで五十歳の春を迎えたところ、出家をして俗世から離れた。
:※ 末尾「世を背けり」の訳、数研出版では「俗世から離れた」、文英堂では「遁世(とんせい)した」。
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'''やうやう'''
一説には「やうやく」のウ音便だと思われていますが(※ 数研、文英堂の単語集)、しかし現代語の「ようやく」とは意味が違います。もともと古語「やうやう」は、時間の経過とともに少しずつ変化していくさまを表していました。なので現代語でいう「しだいに」「だんだん」の意味に対応します。「やっと」とか「かろうじて」の意味がついたのは鎌倉時代からです。平安時代には「しだいに」「だんだん」の意味だけです(※ 桐原の見解)。
意味 1. しだいに・だんだん 2. やっと・かろうじて
例文 黄金(こがね)ある竹を見つくること重なりぬ。かくて翁やうやう豊かになりゆく。(竹取)
訳 黄金の入っている竹を見つけることが重なった。こうして翁はしだいに豊かになっていった。
:※ 出典は文英堂の単語集、および三省堂 新明解古典『竹取物語 土佐日記』。「やうやう」の訳はどちらとも「だんだん」。なお三省堂では「重なりぬ」の訳が「たび重なった」となっている。
※ このほかの例文としては、枕草子の春は「あけぼの。やうやう」もある多くの単語集に照会されているが、本wikiでは小学校や中学校ですでに説明済みなので省略する。
類義語 「'''やや'''」
意味 しだいに・だんだん
例文 仮の庵(いほ)もややふるさとになりて、軒に朽ち葉ふかく、土居ぬ苔むせり。
訳 仮の庵(いおり)もしだいに住み慣れた場所になって、軒に朽ち葉も多く、土台には苔が生えている。
:※ 「やや」の訳、文英堂の単語集では「だんだん」、三省堂 新明解古典『大鏡 方丈記』では「しだいに」
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'''さすがに'''
イメージ 現代語の意味とは違います。「さすがに」の「さ」は、「そう」を意味する指示語の古語「さ」だと考えられます(※ 数研の見解)。
意味 そうはいってもやはり
閼伽棚(あかだな)に菊・紅葉など折り散らしたる、さすがに住む人のあればなるべし。 (徒然)
閼伽棚(あかだな)に菊・紅葉など折り散らしているのは、やはり住む人がいるからなのだろう。
:※ 前半部の「折り散らしたる」の訳は駿台文庫の単語集、三省堂新明解古典『徒然草』では「折り散らしているのは」とほぼ直訳。三省堂の(新明解古典ではなく)単語集のみ「無造作に折ってある、」と意訳している。
:※ 後半部の「あればなるべし」の訳、新明解のみ「いるから」で、三省堂および駿台の単語集では「あるから」と直訳
例文 祇王(ぎおう)もとより思ひまうけたる道なれども、さすがに昨日(きのふ)今日とは思ひよらず。(平家)
訳 祇王(ぎおう、※人名、平家側の女性)はもとから覚悟していた道だけど、そうはいうもののやはり昨日今日のこととは思えない。
:※ 桐原と駿台の単語集に書いてある。駿台のは出典(平家)が書いてないので見つけるのが難しい。「思ひ」の訳を駿台は「覚悟」、桐原は「予想」。
:※ なお、祇王が平家を去ることになった理由は単に、清盛が寵愛する女性が別の女性(「仏御前」(ほとけごぜん)という女性)に変わったから。源平合戦での平家の敗退は無関係。
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'''ここら'''
イメージ 「たくさん」の意味です。現代語のここらへんの意味はないです。
例文 ここらの国を過ぎぬるに、駿河(するが)の清見(きよみ)が関と逢坂(あふさか)の関とばかりはなかりけり。(更級)
訳 たくさんの国を通り過ぎてきたが、駿河の清美が関と逢坂の関ほど心ひかれた場所はなかった。
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'''あまた'''
意味 たくさん・大勢・多く
例文 いづれの恩時にか、女御(にようご)、更衣(かうい)あまた候ひ給ひける中に、(源氏)
訳 どの帝の時代だったか、女御や更衣がたくさんお仕えなさっていた中、
例文 士(つはもの)どもあまた具して山へのぼりけるよりなむ、その山を「ふじの山」とは名づけるる。(竹取)
訳 兵士たちをたくさん連れて山へ登ったことによって、その山を「富士(ふじ)の山」と名づけた。
類義語「'''そこばく'''」
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'''など'''
文頭の「など」は「なぜ・どうして」の意味です。疑問の場合と反語の場合とがあり、文脈から判断します。
意味 どうして・なぜ
例文 「などいらへもせぬ」と言へば、「涙のこぼるるに目も見えず、ものもいはれず」といふ(伊勢)
訳 「どうして返事もしないのか」と言えば、(女は)「涙がこぼれるので目も見えず、ものも言うことができない」と言う。
例文 などかく疎ましきものにしもおぼすべき。(源氏・帚木)
訳 どうしてこのように疎ましい者とお思いになってよいだろうか(いや、よくない)。
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'''しるし'''
はっきりしているという意味の形容詞。著し(いちじるし)、も同系統の語。ただし著し(しるし)と、漢字で書く場合もある。印とか、知る、という言葉とも関係あるように思える。
意味 際立っている、はっきりしている。
例文 いといたうやつれ給へれど、しるき御様なれば、(源氏・若紫)
訳 (光源氏は)たいそう(服装が)質素だが、(高貴であることが)はっきりと分かるので、
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'''めざまし'''
イメージ 元の意味は、目が覚めるほどに程度のすごい様子をいいますが、古語では特に、「癪(しゃく)に触る」、「気に食わない」という意味でも使うことが重要です。一方、ほめる場合にも使うことがありますが、ただし上位の者が下位の者を見る目線の場合が多いです(文英堂および桐原の見解)。
意味 1.気に食わない 2.素晴らしい
例文 はじめより我はと思ひあがりたまへる御方々、めざましきものにおとしめそねみたまふ。(源氏・桐壺)
訳 はじめから我こそはと思いあがっていた方々は、(帝の寵愛を受ける桐壺の更衣を)気に食わない者としてさげすみ、ねたみなさる。
例文 気高きさまして、めざましうもありけるかなと、見捨てがたく口惜しうおぼさる。(源氏・明石)
訳 気高い様子で、すばらしいなあと、見捨てがたく残念にお思いなさる。
例文 なほ和歌はめざましきことなりかしとおぼえ侍りしか。(大鏡)
訳 やはり和歌はすばらしいものだよと思われました。
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'''すごし'''
イメージ 背筋が「ぞっとする」感じです。転じて、ぞっとするほどに素晴らしいものをほめる場合にも使います。
意味 1.(ぞっとするほど)気味が悪い 2.ものさびしい 3.(ぞっとするほど)素晴らしい
例文 日の入りぎはの、いとすごく霧りわたりたるに、(更級)
訳 日の入り際の(=日没間近の)、とてもものさびしく霧が一面に立ちこめているときに、
例文 (舞楽は)なまめかしくすごいうおもしろく、(源氏・若紫下)
訳 (舞楽は、)優雅で、すばらしく風流で、
例文 霰(あられ)降り荒れてすごき夜のさまなり。(源氏・若紫)
訳 霰が降り荒れて、君の悪い夜である。
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'''はしたなし'''
イメージ もとの意味は「端(はした)なき」から中途半端という意味ですが、「きまりが悪い」のようなマイナスの意味でよく使われます。
意味 1. きまりが悪い 2.そっけない・無愛想だ 3.(程度が)はなはだしい・激しい 4.中途半端だ・どっちつかずだ
例文 はしたなきもの。異人(これひと)を呼ぶに、我ぞとさし出でたる。(枕・はしたなきもの)
訳 きまりが悪いもの。違う人を呼んだのに、「私」と言って出てくること。
例文 ある夜野分(のわき)はしたなう吹いて、紅葉(こうえふ)みな吹き散らし、(平家)
訳 ある夜、暴風(=季節的に「台風」)がひどく吹いて、紅葉をみな吹き散らし、
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'''ほど'''
意味 1時間・ころ 2.距離・広さ 3.身分・年齢 4.様子
例文 ほど狭し(せばし)といへども、夜臥す床あり、昼ゐる座あり。(方丈)
訳 (部屋の)広さは狭いといっても、夜寝る床はあり、昼座る場所もある。
例文 (桐壺の更衣と)同じほど、それより下﨟(げらふ)の更衣たちは、まして安からず。(源氏・桐壺)
訳 (桐壺の更衣と)同じ身分、それよ低い身分の更衣たちは、まして心穏やかではない。
例文 髪は風に吹きまよはされて、すこしうちふくみだるが、肩にかかれるほど、まことにめでたし。(枕・風は)
訳 髪が風に吹き乱されて、少しふくらんでいるのが、肩にかかっている様子は、ほんとうに魅力的だ。
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'''いとど'''
イメージ 「ますます」の意味です。語源的には強調の古語「いと」を2回続けたものと考えられていますが、しかし意味がやや違いますので、覚えるしかありません。入試では「いと」につられて「とても」(×)など強調の意味で訳すと誤答だとみなされるかもしれません(桐原の見解)。
例文 散ればこそ、いとど桜はめでたけれ。憂き世になにか久しかるべき。(伊勢)
訳 (もとから桜は美しいが)散ってしまうからこそ、ますます桜は美しい。このつらい世の中に、なにか長く続くものはあるだろうか。(いや、ありはしない)
例文 いとどしき朝霧にいづこともなく惑う心地し給ふ。(源氏・夕顔)
訳 ますますはなはだしく朝霧に、(光源氏は)どことも知れない道に迷うお気持ちになる。
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'''みる'''(見る)
イメージ 現代語と同じ「目で見る」のが本来の意味ですが、古語ではさらに「会う」の意味で使われることもあり、結婚の意味で使われることもあります。
例文 「かかる道は、いかでかいまする」と言ふをみれば、みし人なり。(伊勢)
訳 「このような道に、どうしておいでですか」と言う人を見ると、(以前に都で)会った人であった。
例文 さようならむ人をこそ見め。(源氏・桐壺)
訳 そういう人と結婚しよう。
例文 うち語らひて、心のままに教へ生ほし立ててみばや。(源氏)
訳 親しく交際して、自分の思い通りに、教え育て上げて結婚したい。
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'''みゆ'''(見ゆ)
イメージ 「見る」+「ゆ(受身・自発・可能)」です。女性が男性に姿を見られる→結婚を意味することになりました。
意味 1.見られる(受身)、見せる(可能) 2.結婚する
例文 かかる異様(ことやう)のもの、人に見ゆべきにもあらず。(徒然)
訳 このような変わり者は、結婚しないほうがよい。
:※末尾の「あらず」の訳、数研が「結婚しないほうがよい」、三省堂は「結婚してはならない」。
例文 いかならむ人にもみえて、身をも助け、幼き者どもをはぐくみ給ふべし。(平家・七・維盛都落)
訳 (相手が)どのような男であっても、(あなた自身の)身を助けるために、幼い子供たちを(大切に)育ててください。
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'''ねんごろなり'''(懇ろなり)
イメージ 現代語では「ねんごろ」は男女の友人関係を超えたことの婉曲表現(=いわゆる「肉体関係」)でもあるが(出典は三省堂新明快国語辞典 第八版など他)、古語ではそういう意味はない。古語「ねんごろなり」は、「念がこもっている」→「熱心だ」「親切だ」の意味。現代語でも「ねんごろ」は漢字で「懇ろ」と書き、これは懇切丁寧(こんせつていねい)の「こん」の字であるので、古語の意味と通じる部分もある。
意味 1.心がこもっている・熱心だ・丁寧だ・一生懸命だ 2.親密だ・仲がよい
例文 狩(かり)はねんごろにもせで、酒をのみ飲みつつ、やまと歌にかかれけり(伊勢・八二)
訳 鷹狩り(たかがり)はそれほど熱心にしないで、酒ばかり飲みつつ、和歌を詠んでいた。
例文 ねんごろに語らふ人の、かうて後おとづれぬに、(更級日記)
訳 親密に交際していた人が、それから後は、たよりも無いので、
例文 思ひわびて、ねんごろにあひ語らひける友だちのもとに、(伊勢・一六)
訳 思い悩んで、親密に交際していた友人のところに、
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'''ざえ'''(才)
「生まれつきの才能」のことではありません。平安時代の「才」とは漢学のことです。平安時代の男性貴族が習得すべき学問が漢学だったことに由来します。ただし、和歌や音楽などの事も「才」と言います。
意味 1.(漢学・漢詩文の)学問・学才 2.(音楽などの)技能・才能
例文 なほ、ざえをもととしてこそ、大和魂(やまとだましひ)の世に用ゐらるる方も強うはべらめ。(源氏)
訳 やはり、学問を基本としてこそ、実務の能力が世間で重んじられるということも強くありましょう。
※例文中の「大和魂」とは、漢学に対して、日本人が本来持っている実務能力や実践的な知恵のことです(数研および文英堂の見解)。
例文 琴(きん)弾かせたまふことなん一のざえにて、次には横笛、琵琶(びは)、筝(さう)の琴をなむ、次々に習ひたまへる。(源氏・絵合)
訳 琴をお引きになるのが第一の才能で、次には横笛、琵琶、筝(そう)の琴を、次々にお習いになった。
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'''まうく'''(設く)
イメージ 現代語の「設ける」とほぼ同じ意味です。
意味 準備する・用意する
例文 汝(なんぢ)、供養せむと思はば、まさに財宝をまうくべし。(今昔)
訳 お前は、(仏を)供養しようと思うなら、さしあたって財宝を準備しなさい。
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'''ためらふ'''
平安時代では「気を静める」「落ち着く」の意味です。現代語と同じ「躊躇する」の意味は鎌倉時代からです。
意味 1.気を静める 2.躊躇する 3.静養する・養生する
風邪起こりて、ためらひはべるほどにて。(源氏)
風邪をひいて、静養していますので。
※なお、現代語の「躊躇する」の意味でよく使われる古語は「やすらふ」です。
関連語
'''やすらふ'''(休らふ)
意味 躊躇する・立ち止まる
例文 やすらはで寝なましものをさ夜ふけてかたぶくまでの月を見しかな。(後拾遺)
訳 (あなたに会えないのだったら待たずに)ためらわないで寝てしまえばよかったのに。(実際は夜明けまであなたを待ったので)夜が更けて西に沈もうとする月を見てしまったよ。
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'''しげし'''(繁し)
イメージ 現代語では草木が多いときに「しげる」と言いますが、古語では草木以外でも使います。なお現代語でも、商売繁盛のハンの字のように草木以外でも使うことがあります。
例文 されど人目しげければ、え逢はず。
訳 しかし、人目が多いので、あうことができない。
※ 桐原、文英堂の単語集で「しげし」を紹介。紹介している単語集が少ない。
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'''ありし'''
意味 以前の・過去の・昔の
例文 大人になりたまひて後は、ありしやうに御簾(みす)の内にも入れやまはず。(源氏・桐壺)
訳 (光源氏が)大人になってから後は、以前のようには(藤壺の女御の)御簾の中にもお入れにならない。
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'''さ'''(然)
意味 そのように・そう
例文 まことにさにこそ候ひけれ。(徒然草・四一)
訳 ほんとうにそのようでございましたなあ。
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'''さながら'''
文法的には副詞「さ」+助詞「ながら」です。意味については、一説には、「そのまま」が原義で、「数量がそのまま」→「全部」というように意味が広がっていったという説もある(※ 河合出版)。
意味 1.そのまま 2.全部
例文 七珍万宝<u>さながら</u>灰燼(くわいじん)になりにき。(方丈)
訳 (火事で)多くの財宝が<u>すべて</u>灰になってしまった。
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'''さらに'''
イメージ 現代語とは違い、古語「さらに」では打ち消し・禁止をともなって、「まったく~でない」「少しも~ない」の意味があります。
意味 まったく~ない・少しも~ない・決して~ない
例文 <u>さらに</u>まだ見ぬ骨のさまなり。(枕)
※ 「見ぬ」の「ぬ」が打ち消しの助動詞「ず」の連体形です。
訳 <u>まったく</u>まだ見たことのない(扇の)骨のようすだ。
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'''とぶらふ'''(訪ふ、弔ふ)
現代語の「弔う」(とむらう)の祖先に当たる語ですが、しかし古語「とぶらふ」の基本的な意味は「訪れる」「訪問する」の意味です。平安時代の時点では、病人へのお見舞いをする意味もありました。(現代語の「とむらう」には見舞いの意味は無い) また、平安時代の時点で、(現代語と同様の意味で)死者やその遺族への弔問(ちょうもん)・供養(くよう)をすることも「とぶらふ」というように意味が広がっていました。お見舞いをするにも訪問するし、弔問するにも訪問するからでしょう。現代に漢字を当てる場合、訪問の意味なら「訪ふ」を、弔問の意味なら「弔ふ」を当てるのが通例です。一説には、「とふ」(問ふ)の派生だという説もありますが(駿台と文英堂で紹介している)、不明です。
意味 1.訪問する・訪れる 2.見舞う 3.弔う(弔問・供養)
例文 能因島に舟を寄せて、三年(みとせ)幽居(いうきよ)のあとを<u>とぶらふ</u>。(奥の細道)
訳 能因島に舟を寄せて、三年間、(能因法師が)静かに隠れ住んでいた住居の跡を<u>訪問する</u>。
例文 国の司まで<u>とぶらふ</u>にも、え起き上がり給はで、舟底(ふなぞこ)に伏し給へり。(竹取・龍の頸の玉)
訳 国司が参上して<u>見舞う</u>ときにも、(大納言は)起き上がることがおできにならないので、舟底で横になっていらっしゃる。
例文 胸をいみじう病めば、友だちの女房など、数々来つつ<u>とぶらひ</u>、(枕)
訳 胸をひどく患ったので、友達の女房などが数々来ては<u>見舞い</u>、
例文 後のわざなどにも、こまかに<u>とぶらはせ</u>たまはふ。(源氏・桐壺)
訳 (※桐原の単語集に掲載してある。他の単語集で見つからないので保留。平安時代の弔問での用法の例。)
例文 父母の後世を<u>とぶらひ</u>給ふを哀れ(あはれ)なる。(平家)
訳 父母の後世を<u>供養</u>なさるのが気の毒だ。
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'''ひがこと'''
イメージ 「ひが」は「間違った・ひねくれた」という意味の接頭辞です。見間違いを「ひが目」、聞き間違いを「ひが耳」と言います。
意味 間違い
'''そらごと'''
意味 うそ
例文 あさましき<u>そらごとにて</u>ありければ、はよ返したまへ。(竹取・蓬莱の玉の枝)
訳 あきれるほどの<u>嘘で</u>あったので、早く返してください。
:※ かぐや姫の求婚の条件として庫持(くらもち)の皇子が渡した蓬莱(ほうらい)の玉の枝が、偽物であった場面。
例文 世に語り伝ふること、まことはあいなきにや、多くはみな<u>虚言(そらごと)</u>なり。
訳 世間で語り告がれていることが、本当はつまらないのか、多くは<u>うそ</u>である。
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'''かちより'''(徒歩より)
意味 徒歩で
例文 ただ一人、<u>かちより</u>詣で(まうで)けり。(徒然)
訳 たった一人、<u>徒歩で</u>参詣した。
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'''さた'''(沙汰)
イメージ 現代語で「裁判」のような意味ですが、古語でも似たような意味があります。古語でのもともとの意味は、沙汰の「沙」とは砂金などのことで、「汰」は淘汰のことで、砂金などをふるいわけて良と不良のものを選別することです。選別から判定や評定のような意味が生まれ、そして「裁判」のような意味になりました。裁判は権力が行うわけですので、上司などからの命令も沙汰ということになります。裁判や評定も、何かの解決のための処置や始末として行うので、「処置」や「始末」という意味になったと考えれば覚えやすいでしょう。裁判ではあれこれ議論することから、転じて「噂」の意味にもなったと考えれば覚えやすいでしょう。
意味 1.評定・評議・裁判 2.処置・始末 3.命令 4.噂・評判
例文 いかがはせんと、<u>沙汰</u>ありけるに。(徒然)
訳 どうしようかと、<u>評議</u>があったときに。
例文 人の遅く沙汰せしことどもをも、すなはち疾く(とく)<u>沙汰</u>して、(今昔・一七七段)
訳 人が遅く処置したことを(=なかなか処置しなかったことを)、即座に早く<u>処置</u>して、
例文 「風邪起こりたり」と云ひて(いいて)、<u>沙汰</u>の庭に出でざり(いでざり)ければ、(今昔・三一巻)
訳 「風邪を引いた」と言って、<u>裁判</u>の場に出なかったので、
例文 この歌の故にやと、時の人<u>沙汰</u>しけるとぞ。(著聞・和歌)
訳 この歌のためかと、当時の人は<u>噂</u>したという。
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'''よもすがら'''(夜もすがら)
「夜もすがら」で覚えましょう。「一晩中」の意味です。「よすがら」も同じ意味です。「すがら」は「〜の間中」の意味ですので、たとえば「道すがら」なら「道中」の意味です。
対義語は、「ひねもす」「ひぐらし」です。
例文 雨風やまず。日一日(ひ ひとひ)、<u>よもすがら</u>、神仏(かみほとけ)をいのる。
訳 雨風がやまない。一日中、<u>一晩中</u>、神や仏に祈る。
'''ひねもす'''
意味 一日中
例文 雪こぼすがごと降りて、<u>ひねもすにやまず</u>。(伊勢・八五)
訳 雪がこぼすように降って、<u>一日中やまない</u>。
'''ひぐらし'''
意味 一日中
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== 連語・慣用句 ==
'''音に聞く'''(おとにきく)
意味 うわさに聞く
例文 音に聞きし猫また(徒然)
訳 うわさに聞く猫また
例文 音に聞くと見る時とは、何ごとも変はるものなり。(徒然)
訳 うわさに聞く時と(実際に)見る時とでは、何事も違うものだ。
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'''音を泣く'''(ねをなく)
意味 声を上げて泣く
例文 音を泣きたまふさまの、心深くいとほしければ、(源氏・夕顔)
訳 声を上げて泣きなさる様子が、情が深く気の毒なので、
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'''人となる'''(ひととなる)
意味 1.一人前になる 2.正気に戻る
例文 二人の子、やうやう人となりて後、(発心・六の四)
訳 二人の子が、しだいに一人前になって、
例文 やうやう生き出でて(いでて)、ひととなり給へりけれど、(源氏・夢浮橋)
訳 (浮舟は)しだい元気が出てきて、正気に戻りなさったけれども、
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'''人やりならぬ'''(ひとやりならぬ)
意味 ※ 自分の意志で決めたことに使う。「自分のせいで」という意味の場合もある。文脈に合うように上手く訳せ。ここでの「人」は他人のこと。
例文 <u>人やりならぬ</u>道なれば、行き憂しとしてとどまるべきにもあらで、(十六夜)
訳 自分の意志でする道(=この文脈では「旅」)なので、行くのがいやだと言って留まるわけにもいかないので、
例文 <u>人やりならず</u>、心づくしに思し(おぼし)乱るることどもありて、(源氏)
訳 自分のせいで、心づくしに思い乱れることもあって、
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'''ただならず'''
イメージ 「普通でない」が本来の意味ですが、女性が妊娠すると普通の体ではなくなるので「妊娠する」の意味もあると覚えましょう。
意味 1.普通でない 2. 妊娠する
例文 実方(さねかた)の中将、寄りてつくろふに、ただならず。
訳 実方の中将が、近寄って(女房の赤ひもを)結びなおすが、(彼の様子が)普通でない。
例文 男、夜な夜な(よなよな)通うほどに、年月も重なるほどに、身もただならずなりぬ。(平家・八・緒環)
訳 男が毎晩通ううちに、年月も重なるころ、(女の)身も妊娠した。
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'''数ならず'''(かずならず)
ここでいう「数」とは、数える価値あるものの数です。それがないと言っているのですから、数える価値のない、つまり「取るに足らない」の意味になります。自己卑下で使う場合もあります。
意味 取るに足らない
例文 数ならず身はえ聞き候はず。(徒然)
訳 取るに足らない身(の私)では、聞くことができません。
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'''名に負ふ'''(なにおう)
「名にし思ふ」という場合もあります。「し」は強意の副助詞です。
意味 1.名前をもつ 2.有名である
例文 名にし負はばいざ言(こと)問はん都鳥わが思ふ人はありやなしかと(伊勢・九)
訳 (都鳥という)名前を持つならば、さあ(お前に)尋ねてみよう、私の愛する人は元気でいるかと。
例文 花橘(はなたちばな)は名にこそおへれ、なほ梅のにほひにぞ、いにしへの亊も立ちかへり恋しう思ひ出でらるる。(徒然・一九)
花橘は有名であるが、やはり梅のにおいのほうが、昔のことも立ち返って思い出される。
----
'''いとしもなし'''
「いと、しも、なし」という構造です。
「いと」=「とても」、「し」は強意の副助詞、「も」は強意の係助詞(※桐原の単語集)、それが「無し」で打ち消される。「しも」でひとつの強意の副助詞とみなす解釈もあります(※三省堂や文英堂)。「愛しも」ではないので注意しましょう。
意味 大したことのない
例文 才(ざえ)はきわめてめでたけれど、みめはいとしもなし。(古本説話集・四)
訳 漢学の素養はこの上なく立派だけど、外見は大したことでもない。
----
[[Category:高等学校教育|国*]]
[[Category:高等学校教育 国語|こふんたんこ]]
[[Category:日本語|高*]] | null | 2022-06-16T08:52:51Z | [
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| https://ja.wikibooks.org/wiki/%E9%AB%98%E7%AD%89%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E5%9B%BD%E8%AA%9E%E7%B7%8F%E5%90%88/%E5%8F%A4%E6%96%87%E5%8D%98%E8%AA%9E%E9%9B%86 |
33,672 | 著作権保護期間/SF作家の事例 | おもなSF作家とその著作権の状態をソータブルな表にまとめました。
| | | | style="font-size:9pt;"| | style="font-size:9pt;"| style="font-size:8pt;"| style="font-size:8pt;"| | style="font-size:8pt;"| style="font-size:9pt;"|
アメリカ イギリス フランス -->
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| null | <!--【2022年3月6日起稿】-->
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{|
|-
| rowspan="2" |[[画像:Red copyright.svg|100px]]
| style="vertical-align:top;" |[[画像:'Around the Moon' by Bayard and Neuville 36.jpg|170px]]<br>ヴェルヌ『[[w:月世界旅行|月世界旅行]]』
| style="vertical-align:top;" |[[画像:Félix Nadar 1820-1910 portraits Jules Verne.jpg|170px]]<br>"'''SFの父'''" [[w:ジュール・ヴェルヌ|J.ヴェルヌ]]
| style="vertical-align:top;" |[[画像:H.G. Wells by Beresford.jpg|170px]]<hr>"'''SFの巨人'''" [[w:ハーバート・ジョージ・ウェルズ|H.G.ウェルズ]]
| rowspan="2" |[[画像:WpTuto public.png|100px]]
| rowspan="2" |[[画像:PD-icon-green.svg|100px]]
|-
| style="vertical-align:top;" |[[画像:Isaac.Asimov01.jpg|160px]]<br>[[w:アイザック・アシモフ|I.アシモフ]]
| style="vertical-align:top;" |[[画像:Clarke sm cropped.jpg|160px]]<br>[[w:アーサー・C・クラーク|A.C.クラーク]]
| style="vertical-align:top;" |[[画像:Heinlein-face.jpg|160px]]<br>[[w:ロバート・A・ハインライン|R.A.ハインライン]]
|-
| colspan="6" style="font-size:10pt;" |
|}
</div>
== おもなSF作家の一覧 ==
おもなSF作家とその著作権の状態をソータブルな表にまとめました。
:[[画像:Red copyright.svg|25px]] は、著作権が切れていないことを示します(最終更新時={{REVISIONYEAR}}年{{REVISIONMONTH1}}月{{REVISIONDAY}}日現在)。
:[[画像:WpTuto public.png|25px]] は、没後70年が満了していることを示します。
:[[画像:Copyright-problem.svg|25px]] は、一部の作品に著作権保護が残っていて注意を要することを示します。
:[[画像:PD-icon-green.svg|25px]] は、没後100年を過ぎて、著作権が完全に切れていることを示します。
:[[画像:Wikisource-logo.svg|25px]] は、[[s:en:Category:Science fiction authors|Wikisource]] へのリンクを示します。
:[[画像:Commons-icon.svg|25px]] は、[[c:Category:Science fiction writers|Wikimedia Commons]] へのリンクを示します。
{| class="wikitable sortable"
|-
!
!生年
!没年
!没した国
!著作権<br>保護期間
!日本語表記
!英語<br>表記
![[画像:Wikisource-logo.svg|25px]]
![[画像:Commons-icon.svg|25px]]
!コメント
|- style="font-size:11pt;" <!--【アーサー・C・クラーク】-->
|<!--版権-->[[画像:Red copyright.svg|30px]]
|<!--生年-->1917
|<!--没年-->2008
|<!--国旗--> style="font-size:9pt;"|[[画像:Flag of the United Kingdom.svg|border|25px]][[w:グレートブリテン及びアイルランド連合王国|イギリス]]
|<!--保護--> style="font-size:9pt;"|2078年末<!-- [[画像:OCOK-NextCloud.png|20px]]-->
!<!--日語-->[[w:アーサー・C・クラーク|クラーク]]
|<!--英語--> style="font-size:8pt;"|[[w:en:Arthur C. Clarke|Clarke, A.C.]]
|<!--ソース--> style="font-size:8pt;"|
|<!--コモンズ --> style="font-size:8pt;"|[[c:Category:Arthur C. Clarke|Clarke]]
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|<!--●未入力●-->
|- style="font-size:11pt;" <!--【アイザック・アシモフ】-->
|<!--版権-->[[画像:Red copyright.svg|30px]]
|<!--生年-->1920
|<!--没年-->1992
|<!--国旗--> style="font-size:9pt;"|[[画像:Flag of the United States.svg|25px]][[w:アメリカ合衆国|アメリカ]]
|<!--保護--> style="font-size:9pt;"|2062年末<!-- [[画像:OCOK-NextCloud.png|20px]]-->
!<!--日語-->[[w:アイザック・アシモフ|アシモフ]]
|<!--英語--> style="font-size:8pt;"|[[w:en:Isaac Asimov|Asimov]]
|<!--ソース--> style="font-size:8pt;"|[[s:en:Author:Isaac Asimov|Asimov]]
|<!--コモンズ --> style="font-size:8pt;"|[[c:Category:Isaac Asimov|Asimov]]
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|<!--●未入力●-->
|- style="font-size:11pt;" <!--【ロバート・A・ハインライン】-->
|<!--版権-->[[画像:Red copyright.svg|30px]]
|<!--生年-->1907
|<!--没年-->1988
|<!--国旗--> style="font-size:9pt;"|[[画像:Flag of the United States.svg|25px]][[w:アメリカ合衆国|アメリカ]]
|<!--保護--> style="font-size:9pt;"|2058年末<!-- [[画像:OCOK-NextCloud.png|20px]]-->
!<!--日語-->[[w:ロバート・A・ハインライン|ハインライン]]
|<!--英語--> style="font-size:8pt;"|[[w:en:Robert A. Heinlein|Heinlein]]
|<!--ソース--> style="font-size:8pt;"|[[s:en:Author:Robert Anson Heinlein|Heinlein]]
|<!--コモンズ --> style="font-size:8pt;"|[[c:Category:Robert A. Heinlein|Heinlein]]
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|<!--●未入力●-->
|- style="font-size:11pt;" <!--【ハーバート・ジョージ・ウェルズ】-->
|<!--版権-->[[画像:WpTuto public.png|25px]]
|<!--生年-->1866
|<!--没年-->1946
|<!--国旗--> style="font-size:9pt;"|[[画像:Flag of the United Kingdom.svg|border|25px]][[w:グレートブリテン及びアイルランド連合王国|イギリス]]
|<!--保護--> style="font-size:9pt;"|2016年末[[画像:OCOK-NextCloud.png|20px]]
!<!--日語-->[[w:ハーバート・ジョージ・ウェルズ|ウェルズ]]
|<!--英語--> style="font-size:8pt;"|[[w:en:H. G. Wells|Wells, H.G.]]
|<!--ソース--> style="font-size:8pt; background-color:#ddffdd;"|[[s:en:Author:Herbert George Wells|Wells]],<br>[[s:作者:ハーバート・ジョージ・ウェルズ|ウェルズ]]
|<!--コモンズ --> style="font-size:8pt;"|[[c:Category:H. G. Wells|Wells]]
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|<!--●未入力●-->
|- style="font-size:11pt;" <!--【ジュール・ヴェルヌ】-->
|<!--版権-->[[画像:PD-icon-green.svg|25px]]
|<!--生年-->1828
|<!--没年-->1905
|<!--国旗--> style="font-size:9pt;"|[[画像:Flag of France.svg|border|25px]][[w:フランス|フランス]]
|<!--保護--> style="font-size:9pt;"|[[画像:PD-icon-green.svg|25px]]
!<!--日語-->[[w:ジュール・ヴェルヌ|ヴェルヌ]]
|<!--英語--> style="font-size:8pt;"|[[w:en:Jules Verne|Verne]]
|<!--ソース--> style="font-size:8pt; background-color:#ddffdd;"|[[画像:Flag of France.svg|border|10px]][[s:fr:Auteur:Jules_Verne|Verne]],<br>[[s:作者:ジュール・ヴェルヌ|ヴェルヌ]]
|<!--コモンズ --> style="font-size:8pt;"|[[c:Category:Jules Verne|Verne]]
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|<!--●未入力●-->
|}
<!-- これより予備タグ -->
<div style="color:#fefefe">
<span style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:15pt;">
<span style="font-size:11pt;">
<!--
style="font-size:11pt;"|
|- style="font-size:11pt;" <!--【】-->
|<!--版権--><!--[[画像:Red copyright.svg|30px]]<!-- [[画像:WpTuto public.png|25px]]-->
|<!--生年-->
|<!--没年-->
|<!--国旗--> style="font-size:9pt;"|
|<!--保護--> style="font-size:9pt;"|<!--●年末 [[画像:OCOK-NextCloud.png|20px]]
!<!--日語--><!--[[w:|]]
|<!--英語--> style="font-size:8pt;"|<!--[[w:en:|]]
|<!--ソース--> style="font-size:8pt;"|
|<!--コモンズ --> style="font-size:8pt;"|<!--[[c:|]]
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|<!--●未入力●-->
[[画像:Flag of the United States.svg|25px]][[w:アメリカ合衆国|アメリカ]]
[[画像:Flag of the United Kingdom.svg|border|25px]][[w:グレートブリテン及びアイルランド連合王国|イギリス]]
[[画像:Flag of France.svg|border|25px]][[w:フランス|フランス]]
-->
</div>
==著作権の事例==
==脚注==
<references/>
== 関連項目 ==
*[[著作権保護期間]]
**[[著作権保護期間/作曲家・楽曲の事例]]
**[[著作権保護期間/ミステリ作家の事例]]
**[[著作権保護期間/SF作家の事例]]
**[[著作権保護期間/公表後95年の著作権切れ作品の事例]]
== 関連記事 ==
{{Commons|Category:Category:Science fiction writers|Science fiction writers のカテゴリ}}
*[[w:en:Category:Science fiction writers]]
*[[s:en:Category:Science fiction authors]]
*[[s:fr:Catégorie:Auteurs de science-fiction]]
<!--
{{Commons||}}
-->
== 外部リンク ==
[[Category:著作権保護期間|えすえふさつか]] | 2022-03-10T12:42:01Z | 2024-01-02T15:07:02Z | [
"テンプレート:Commons"
]
| https://ja.wikibooks.org/wiki/%E8%91%97%E4%BD%9C%E6%A8%A9%E4%BF%9D%E8%AD%B7%E6%9C%9F%E9%96%93/SF%E4%BD%9C%E5%AE%B6%E3%81%AE%E4%BA%8B%E4%BE%8B |
33,778 | 音声ファイルで聴くクラシック音楽入門/バロック音楽・古楽/チェンバロの曲 |
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:13pt;" ! style="font-size:11pt;"|[[|border|100px]] | style="font-size:10pt;"|[[:|分秒]] | style="font-size:9pt;"|
|- ! colspan="6" |
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:12pt;" | rowspan="1" | style="font-size:9pt;" | |[[]] | style="font-size:8pt;"|[[:|分秒]]
| [
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| null | <!--【2022年3月20日起稿】-->
<div style="text-align:center">
{|
|-
| style="vertical-align:bottom;" |[[画像:Władysław Czachórski - Przy klawikordzie - pieśń miłosna.jpg|300px]]
| style="vertical-align:bottom;" |[[画像:041 Museu de la Música.jpg|300px]]
|[[画像:Deless-10.jpg|border|200px]]
|[[画像:Gartoon mimetypes ogg.svg|border|150px]]
|}
</div>
__notoc__
== チェンバロの曲を鑑賞する ==
[[画像:Sautereaux.ogv|thumb|right|200px|チェンバロのしくみの動画。<br>鍵盤をたたくと、ジャックという木製の棒が上下して、爪が弦をはじいて音を出します。]]
[[画像:Klavecimbel-it.jpg|left|130px]]<div style="width:70%;"> '''[[w:チェンバロ|チェンバロ]]'''<ref>[https://kotobank.jp/word/%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%AD-95822 チェンバロとは - コトバンク]</ref>(<small>ドイツ語</small> [[w:de:Cembalo|Cembalo]])は[[w:オルガン|オルガン]]や[[w:ピアノ|ピアノ]]などと同じ[[w:鍵盤楽器|鍵盤楽器]]で、英語では'''ハープシコード'''([[w:en:Harpsichord|Harpsichord]])、フランス語では'''クラヴサン'''([[w:fr:Clavecin|Clavecin]])などと呼ばれます。<br> チェンバロは、'''プレクトラム'''([[w:en:Plectrum|Plectrum]])という爪状のもので金属製の弦をはじいて音を出します。ピアノは、ハンマーで弦をたたいて音を出しますので、しくみが異なります。15世紀に登場したチェンバロは、音に強弱をつけられるピアノが登場すると、18世紀末にはおとろえてしまいますが、現代では見直されて、古楽の演奏などに用いられています。
<br>
チェンバロ向けに作曲された楽曲は、20世紀以降の現代ではピアノで演奏されることも多いです。<br>'''[[#チェンバロ演奏とピアノ演奏の聴き比べ]]''' もしてみましょう。<br> なお、以下の [[画像:Piano (11883) - The Noun Project.svg|25px]] マークは、ピアノ演奏を示します。</div>
== チェンバロの動画 ==
{| class="wikitable"
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:15pt;"
!作曲者
!曲 名
! style="font-size:10pt;"|動画ファイル
! style="font-size:10pt;width:6em;"|再生時間・<br>保存形式・<br>サイズ
! style="font-size:10pt;"|コメント
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:13pt;" <!--【◆バッハ「12の小前奏曲 BWV 924–930, 939–942, 999」】-->
!<!--作曲者--> rowspan="3" style="font-size:11pt;"|[[w:ヨハン・ゼバスティアン・バッハ|J.S. バッハ]]
|<!--曲 名--> style="font-size:11pt;"|『十二の小前奏曲』<ref>[[w:en:Twelve Little Preludes]]</ref><br><span style="font-size:9pt;">(BWV 924–930, 939–942, 999)</span><br> より 第2曲 BWV 939
|<!-- file -->[[File:Bach BWV 939.ogv|border|100px]]
|<!--リンク--> style="font-size:10pt;"|[[:File:Bach BWV 939.ogv|0分32秒<br>Ogv<br>215 kbps(小)]]
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:13pt;" <!--【◆バッハ「前奏曲 BWV 999」】-->
|<!--曲 名--> style="font-size:11pt;"| 〃 第3曲 BWV 999<ref>[[w:en:Prelude in C minor, BWV 999]]</ref>
|<!-- file -->[[File:Prelude bwv999.ogv|border|100px]]
|<!--リンク--> style="font-size:10pt;"|[[:File:Prelude bwv999.ogv|1分39秒<br>Ogv<br>7.59 Mbps]]
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:13pt;" <!--【◆バッハ「前奏曲 BWV 926」】-->
|<!--曲 名--> style="font-size:11pt;"| 〃 第5曲 BWV 926<ref>
[[w:en:Prelude in C minor, BWV 999]]</ref>
|<!-- file -->[[File:Bach Prélude en ré mineur BWV 926.ogv|border|100px]]
|<!--リンク--> style="font-size:10pt;"|[[:File:Bach Prélude en ré mineur BWV 926.ogv|1分20秒<br>Ogv<br>1.12 Mbps]]
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:13pt;" <!--【◆バッハ「六つの小前奏曲 BWV 933-938」】-->
!<!--作曲者--> rowspan="2" style="font-size:11pt;"|[[w:ヨハン・ゼバスティアン・バッハ|J.S. バッハ]]
|<!--曲 名--> style="font-size:11pt;"|『六つの小前奏曲』<br> (BWV 933-938)<ref>[[w:en:Six Little Preludes (Bach)]]</ref>より<br> BWV 933
|<!-- file -->[[File:Bachbwv933.ogv|border|100px]]
|<!--リンク--> style="font-size:10pt;"|[[:File:Bachbwv933.ogv|1分38秒<br>Ogv<br>1.31 Mbps]]
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:13pt;"
|<!--曲 名--> style="font-size:11pt;"| BWV 934
|<!-- file -->[[File:JS Bach Prelude BWV934.ogv|border|100px]]
|<!--リンク--> style="font-size:10pt;"|[[:File:JS Bach Prelude BWV934.ogv|0分56秒<br>Ogv<br>1.31 Mbps]]
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:13pt;" <!--【スカルラッティ「ソナタ K.32」】-->
!<!--作曲者--> style="font-size:10pt;"|[[w:ドメニコ・スカルラッティ|D.スカルラッティ]]
|<!--曲 名-->ソナタ K.32 L.423
|<!-- file -->[[File:Scarlatti K32.ogv|border|100px]]
|<!--リンク--> style="font-size:10pt;"|[[:File:Scarlatti K32.ogv|1分32秒<br>Ogv<br>230 kbps(小)]]
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:13pt;" <!--【ヘンデル「チェンバロ組曲第2集」】-->
!<!--作曲者--> style="font-size:12pt;"|[[w:ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル|ヘンデル]]
|<!--曲 名--> style="font-size:11pt;" |『[[w:ハープシコード組曲第2集 (ヘンデル)|チェンバロ組曲第2集]]』より<br> 第1番(HWV 434) 第4曲
|<!-- file -->[[File:Haendel Menuet de la suite pour clavecin HWV 434.ogv|border|100px]]
|<!--リンク--> style="font-size:10pt;"|[[:File:Haendel Menuet de la suite pour clavecin HWV 434.ogv|1分21秒<br>Ogv<br>1.11 Mbps]]
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:13pt;" <!--【クープラン「クラヴサン曲集第1巻」】-->
!<!--作曲者--> rowspan="1" style="font-size:12pt;" |[[w:フランソワ・クープラン|クープラン]]
|<!--曲 名--> style="font-size:11pt;" |『[[w:クラヴサン曲集第1巻 (クープラン)|クラヴサン曲集第1巻]]』<ref>[[w:fr:Premier livre de pièces de clavecin de Couperin]]</ref>より<br> [[w:クラヴサン曲集第1巻_(クープラン)#第3オルドル_ハ短調|第3オルドル]]<ref>[[w:fr:Premier_livre_de_pièces_de_clavecin_de_Couperin#3e_ordre_(en_ut)]]</ref> 第1曲
|<!-- file -->[[File:Louis Couperin La Précieuse.ogv|border|100px]]
|<!--リンク--> style="font-size:10pt;"|[[:File:Louis Couperin La Précieuse.ogv|1分19秒<br>Ogv<br>297 kbps]]
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|
|- <!--【】-->
! colspan="6" |
|}
<!-- これより予備タグ -->
<div style="color:#fefefe;font-size:8pt;">
<span style="font-size:10pt;"></span>
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:13pt;" <!--【】-->
!<!--作曲者--> style="font-size:11pt;"|<!--[[w:|]]
|<!--曲 名--><!--[[w:|]]
|<!-- file -->[[|border|100px]]
|<!--リンク--> style="font-size:10pt;"|[[:|分秒<br><br>]]
|<!--コメント--> style="font-size:9pt;"|
</div>
== チェンバロの音声ファイル ==
{| class="wikitable"
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:15pt;"
!
! style="width:6em;" |作曲者
! style="width:13em;" |曲 名
! style="width:3em;font-size:9pt;" |発表年
!音声ファイル
! style="width:2em;font-size:8pt;" |再生<br>時間
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:13pt;" <!--【D.スカルラッティ】-->
| rowspan="3" |[[画像:Domenico Scarlatti (detalle).jpg|border|center|50px]]
| colspan="5" style="font-size:9pt;" |<span style="font-size:10pt;">'''[[w:ドメニコ・スカルラッティ|ドメニコ・スカルラッティ]]'''<ref>[https://kotobank.jp/word/%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%83%E3%83%86%E3%82%A3-83465 スカルラッティとは - コトバンク]</ref>([[w:en:Domenico Scarlatti|Domenico Scarlatti]] 1685–1757)</span>はイタリアの作曲家で、父[[w:アレッサンドロ・スカルラッティ|アレッサンドロ]]も作曲家です。<br>チェンバロなど鍵盤楽器の奏者でもあり、550曲を超える独奏曲を作曲しました。全部聴けます➡ '''[[w:en:List of solo keyboard sonatas by Domenico Scarlatti|List of solo keyboard sonatas]]'''
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:13pt;" <!--【◆D.スカルラッティ「ソナタ K.466」】-->
!<!--作曲者--> rowspan="2" style="font-size:10pt;" |[[w:ドメニコ・スカルラッティ|D.スカルラッティ]]<ref name="D.スカルラッティ">[[c:Category:Harpsichord music by D. Scarlatti]]</ref>
|<!--曲 名--> style="font-size:11pt;" |「ソナタ K.466」<ref>[[w:fr:Sonate K. 466]]</ref>
|<!--発表年--> rowspan="1" style="font-size:9pt;" |1754 ~ 1757
|<!-- file -->[[File:Domenico.Scarlatti.Sonata.f.minor.Kirkpatrick.466.ogg]]
|<!--リンク--> style="font-size:8pt;"|[[:File:Domenico.Scarlatti.Sonata.f.minor.Kirkpatrick.466.ogg|3分20秒]]
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:13pt;" <!--【◆D.スカルラッティ「ソナタ K.87」】-->
|<!--曲 名--> style="font-size:11pt;" |「ソナタ K.87」<ref>[[w:fr:Sonate K. 87]]</ref>
|<!--発表年--> rowspan="1" style="font-size:9pt;" | 1739 ~ 1752
|<!-- file -->[[File:Domenico.Scarlatti.Sonata.b.minor.Kirkpatrick.87.ogg]]
|<!--リンク--> style="font-size:8pt;"|[[:File:Domenico.Scarlatti.Sonata.b.minor.Kirkpatrick.87.ogg|2分11秒]]
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:13pt;" <!--【◆D.スカルラッティ「チェンバロのための練習曲集」】-->
| rowspan="4" |[[画像:Domenico Scarlatti (detalle).jpg|border|center|50px]]
!<!--作曲者--> rowspan="4" style="font-size:10pt;"|[[w:ドメニコ・スカルラッティ|D.スカルラッティ]]<ref name="D.スカルラッティ"/>
|<!--曲 名--> style="font-size:11pt;" |『チェンバロのための練習曲集』<ref>[[w:en:Essercizi per gravicembalo]]</ref><ref>[[w:en:List of solo keyboard sonatas by Domenico Scarlatti]]</ref><br> より ソナタ K.9 <ref>[[w:fr: Sonate K. 9]]</ref>
|<!--発表年--> rowspan="4" style="font-size:9pt;" |1738
|<!-- file -->[[File:Domenico Scarlatti - Allegretto - D minor.ogg]]
|<!--リンク--> style="font-size:8pt;"|[[:File:Domenico Scarlatti - Allegretto - D minor.ogg|4分23秒]]
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:13pt;"
|<!--曲 名--> style="font-size:9pt;" | 〃 ソナタ K.10 <ref>[[w:fr:Sonate K. 10]]</ref>
|<!-- file -->[[File:Domenico Scarlatti Sonata K10.wav]]
|<!--リンク--> style="font-size:8pt;"|[[:File:Domenico Scarlatti Sonata K10.wav|2分48秒]]
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:13pt;"
|<!--曲 名--> style="font-size:9pt;" | 〃 ソナタ K.20 <ref>[[w:fr:Sonate K. 20]]</ref>
|<!-- file -->[[File:Domenico Scarlatti - Presto - E Major.ogg]]
|<!--リンク--> style="font-size:8pt;"|[[:File:Domenico Scarlatti - Presto - E Major.ogg|2分56秒]]
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:13pt;" <!--【D.スカルラッティ「チェンバロのための練習曲集 猫のフーガ」】-->
|<!--曲 名--> style="font-size:9pt;" | 〃 ソナタ K.30 <ref>[[w:fr:Sonate K. 30]], [[w:en:Cat fugue]]</ref><br><span style="font-size:12pt;"> '''"[[w:猫のフーガ|猫のフーガ]]"'''</span>
|<!-- file -->[[File:Scarlatti K 030.ogg]]
|<!--リンク--> style="font-size:8pt;"|[[:File:Scarlatti K 030.ogg|4分12秒]]
|- <!--【】-->
! colspan="6" |
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:13pt;" <!--【バッハ「ゴルトベルク変奏曲」】-->
| rowspan="1" |[[画像:BachJS.gif|border|center|50px]]
!<!--作曲者--> rowspan="1" |[[w:ヨハン・ゼバスティアン・バッハ|J.S. バッハ]]
|<!--曲 名--> style="font-size:9pt; background-color:#eeffee;" |『クラヴィーア練習曲集』第4巻<br>「2段鍵盤付きクラヴィチェンバロのための<br> アリアと種々の変奏」(BWV 988)<br> <span style="font-size:13pt;">'''"[[w:ゴルトベルク変奏曲|ゴルトベルク変奏曲]]"'''<br> より '''アリア'''</span>
|<!--発表年--> rowspan="1" style="font-size:9pt;" |1740?<ref name="Bach-list">[[w:en:List_of_compositions_by_Johann_Sebastian_Bach]] 参照。</ref>
|<!-- file -->[[File:Bach.Aria.Goldberg-Variationen.WerckmeisterIII.Harpsichord.ogg]]
|<!--リンク--> style="font-size:8pt;"|[[:File:Bach.Aria.Goldberg-Variationen.WerckmeisterIII.Harpsichord.ogg|5分02秒]] [[:c:Category:Audio files of the Open Goldberg Variations|c]]
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:13pt;" <!--【◆バッハ「イタリア風協奏曲」】-->
| rowspan="3" |[[画像:BachJS.gif|border|center|50px]]
!<!--作曲者--> rowspan="3" |[[w:ヨハン・ゼバスティアン・バッハ|J.S. バッハ]]
|<!--曲 名--> style="font-size:9pt; background-color:#fafffa;" |『クラヴィーア練習曲集』第2巻<br>「イタリア趣味による協奏曲」(BWV 971)<br><span style="font-size:12pt;"> '''"[[w:イタリア協奏曲|イタリア風協奏曲]]"'''<br> より 第1楽章</span>
|<!--発表年--> rowspan="3" style="font-size:9pt;" |1735頃<ref name="Bach-list"/>
|<!-- file -->[[File:Johann Sebastian Bach - Italian Concerto - F Major - 1st movement.ogg]]
|<!--リンク--> style="font-size:8pt;"|[[:File:Johann Sebastian Bach - Italian Concerto - F Major - 1st movement.ogg|4分23秒]]
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:13pt;"
|<!--曲 名--> style="font-size:12pt; background-color:#fafffa;" | 〃 第2楽章</span>
|<!-- file -->[[File:Johann Sebastian Bach - Italian Concerto - F Major - Andante.ogg]]
|<!--リンク--> style="font-size:8pt;"|[[:File:Johann Sebastian Bach - Italian Concerto - F Major - Andante.ogg|5分30秒]]
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:13pt;"
|<!--曲 名--> style="font-size:12pt; background-color:#fafffa;" | 〃 第3楽章</span>
|<!-- file -->[[File:Johann Sebastian Bach - Italian Concerto - F Major - Presto.ogg]]
|<!--リンク--> style="font-size:8pt;"|[[:File:Johann Sebastian Bach - Italian Concerto - F Major - Presto.ogg|3分17秒]]
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:10pt;" <!--【◆バッハ「パルティータ第2番」】-->
| rowspan="6" |[[画像:BachJS.gif|border|center|50px]]
!<!--作曲者--> rowspan="6" |[[w:ヨハン・ゼバスティアン・バッハ|J.S. バッハ]]
|<!--曲 名--> style="font-size:9pt; background-color:#fafffa;" |『クラヴィーア練習曲集』第1巻<br><span style="font-size:12pt;">「'''[[w:パルティータ (バッハ)|パルティータ]]'''」(BWV 825-830)</span><br><span style="font-size:10pt;"> 第2番<ref>[[w:en:Partita for keyboard No. 2, BWV 826]]</ref> 第1曲 シンフォニア
|<!--発表年--> rowspan="6" style="font-size:9pt;" |1725–<br>1727<ref name="Bach-list"/>
|<!-- file -->[[File:Ivan Ilić-bach partita 2.1.ogg]]
|<!--リンク--> style="font-size:8pt;"|[[:File:Ivan Ilić-bach partita 2.1.ogg|4分22秒]]<br>[[:c:Category:BWV 825–830 – Six Partitas for keyboard from Clavier-Übung I|c]]
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:10pt;"
|<!--曲 名--> style="font-size:10pt; background-color:#fafffa;" | 〃 第2曲 アルマンド
|<!-- file -->[[File:Ivan Ilić-bach partita 2.2.ogg]]
|<!--リンク--> style="font-size:8pt;"|[[:File:Ivan Ilić-bach partita 2.2.ogg|1分58秒]]
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:10pt;"
|<!--曲 名--> style="font-size:10pt; background-color:#fafffa;" | 〃 第3曲 クーラント
|<!-- file -->[[File:Ivan Ilić-bach partita 2.3.ogg]]
|<!--リンク--> style="font-size:8pt;"|[[:File:Ivan Ilić-bach partita 2.3.ogg|2分06秒]]
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:10pt;"
|<!--曲 名--> style="font-size:10pt; background-color:#fafffa;" | 〃 第4曲 サラバンド
|<!-- file -->[[File:Ivan Ilić-bach partita 2.4.ogg]]
|<!--リンク--> style="font-size:8pt;"|[[:File:Ivan Ilić-bach partita 2.4.ogg|3分25秒]]
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:10pt;"
|<!--曲 名--> style="font-size:10pt; background-color:#fafffa;" | 〃 第5曲 ロンドー
|<!-- file -->[[File:Ivan Ilić-bach partita 2.5.ogg]]
|<!--リンク--> style="font-size:8pt;"|[[:File:Ivan Ilić-bach partita 2.5.ogg|1分25秒]]
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:10pt;"
|<!--曲 名--> style="font-size:10pt; background-color:#fafffa;" | 〃 第6曲 カプリッチョ
|<!-- file -->[[File:Ivan Ilić-bach partita 2.6.ogg]]
|<!--リンク--> style="font-size:8pt;"|[[:File:Ivan Ilić-bach partita 2.6.ogg|1分52秒]]
|- <!--【】-->
! colspan="6" |
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:13pt;" <!--【◆ラモー「新クラヴサン組曲集」】-->
| rowspan="2" |[[画像:Attribué à Joseph Aved, Portrait de Jean-Philippe Rameau (vers 1728) - 001.jpg|border|center|50px]]
!<!--作曲者--> rowspan="2" style="font-size:11pt;" |[[w:ジャン=フィリップ・ラモー|ラモー]]
|<!--曲 名--> style="font-size:9pt;" |『新[[w:チェンバロ|クラヴサン]]組曲集』<ref>[[w:en:Pièces_de_Clavecin#Nouvelles_Suites_de_Pièces_de_Clavecin_(1726–1727)]]</ref><ref>[[w:fr:Troisième livre de pièces de clavecin de Rameau]]</ref> 第5巻<ref>[[w:en:Pièces_de_Clavecin#Suite_in_A_minor,_RCT_5]]</ref> より<br> 第7曲 ガヴォットと6つの変奏<ref>[https://enc.piano.or.jp/musics/23679 新クラヴサン組曲集 第1番(第4組曲) ガヴォットと6つの変奏/Nouvelles suites de pièces de clavecin "Gavotte et 6 doubles" - ラモー - ピティナ・ピアノ曲事典]</ref>
|<!--発表年--> rowspan="2" style="font-size:9pt;" |1726-<br>1727
|<!-- file -->[[File:Jean-Philippe Rameau - Gavotte and Variations.ogg]]
|<!--リンク--> style="font-size:8pt;"|[[:File:Jean-Philippe Rameau - Gavotte and Variations.ogg|2分31秒]]
|-
|<!--曲 名--> style="font-size:9pt;" |『新[[w:チェンバロ|クラヴサン]]組曲集』 第6巻<ref>[[w:en:Pièces_de_Clavecin#Suite_in_G_major/G_minor,_RCT_6]]</ref> より<br> 第4曲 雌鶏<ref>[https://enc.piano.or.jp/musics/23684 新クラヴサン組曲集 第2番(第5組曲) 雌鶏/Nouvelles suites de pièces de clavecin "La poule" - ラモー - ピティナ・ピアノ曲事典]</ref> [[画像:Piano (11883) - The Noun Project.svg|25px]]
|<!-- file -->[[File:Jean-Philippe Rameau - La Poule (Marcelle Meyer, 1953).flac]]
|<!--リンク--> style="font-size:8pt;"|[[:File:Jean-Philippe Rameau - La Poule (Marcelle Meyer, 1953).flac|3分06秒]]
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:13pt;" <!--【◆ラモー「クラヴサン曲集と運指法」】-->
| rowspan="4" |[[画像:Attribué à Joseph Aved, Portrait de Jean-Philippe Rameau (vers 1728) - 001.jpg|border|center|50px]]
!<!--作曲者--> rowspan="4" style="font-size:11pt;" |[[w:ジャン=フィリップ・ラモー|ラモー]]
|<!--曲 名--> style="font-size:9pt;" |『[[w:チェンバロ|クラヴサン]]曲集と運指法』第2巻 <ref>[[w:en:Pièces_de_Clavecin#Pièces_de_Clavessin_(1724)]]</ref> より<br> 第7曲 ロンド形式のミュゼット<ref>[https://enc.piano.or.jp/musics/23660 クラヴサン曲集と運指法 第1番(第2組曲) ロンドー形式のミュゼット/Pièces de clavecin avec une mèthode sur la mècanique des doigts "Musette en rondeau" - ラモー - ピティナ・ピアノ曲事典]</ref>
|<!--発表年--> rowspan="2" style="font-size:9pt;" |1724
|<!-- file -->[[File:Rameau - Musette de la Suite en Mi.ogg]]
|<!--リンク--> style="font-size:8pt;"|[[:File:Rameau - Musette de la Suite en Mi.ogg|2分33秒]]
|-
|<!--曲 名--> style="font-size:9pt;" | 第8曲 [[w:タンブーラン|タンブーラン]]
|<!-- file -->[[File:Rameau - Tambourin de la Suite en Mi.ogg]]
|<!--リンク--> style="font-size:8pt;"|[[:File:Rameau - Tambourin de la Suite en Mi.ogg|1分05秒]]
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:13pt;" <!--【ラモー「クラヴサン曲集と運指法」】-->
|<!--曲 名--> style="font-size:9pt;" |『[[w:チェンバロ|クラヴサン]]曲集と運指法』第3巻 <ref>[[w:en:Pièces_de_Clavecin#Suite_in_D_major,_RCT_3]]</ref> より<br> 第2曲 ソーローニュのおんどり<ref>[https://enc.piano.or.jp/musics/23664/scores クラヴサン曲集と運指法 第2番(第3組曲) ソローニュのひなどり/Pièces de clavecin avec une mèthode sur la mècanique des doigts "Les niais de Sologne" - ラモー - 楽譜一覧 - ピティナ・ピアノ曲事典]</ref> [[画像:Piano (11883) - The Noun Project.svg|25px]]
|<!--発表年--> rowspan="2" style="font-size:9pt;" |1724
|<!-- file -->[[File:Jean-Philippe Rameau - Les Niais de Sologne (Marcelle Meyer, 1953).flac]]
|<!--リンク--> style="font-size:8pt;"|[[:File:Jean-Philippe Rameau - Les Niais de Sologne (Marcelle Meyer, 1953).flac|5分24秒]]
|-
|<!--曲 名--> style="font-size:9pt;" | 第7曲 つむじ風 [[画像:Piano (11883) - The Noun Project.svg|25px]]
|<!-- file -->[[File:Jean-Philippe Rameau - Les Tourbillons (Marcelle Meyer, 1953).flac]]
|<!--リンク--> style="font-size:8pt;"|[[:File:Jean-Philippe Rameau - Les Tourbillons (Marcelle Meyer, 1953).flac|2分08秒]]
|- <!--【】-->
! colspan="6" |
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:13pt;" <!--【バッハ「平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第1番」】-->
| rowspan="1" |[[画像:BachJS.gif|border|center|50px]]
!<!--作曲者--> rowspan="1" |[[w:ヨハン・ゼバスティアン・バッハ|J.S. バッハ]]
|<!--曲 名--> style="font-size:11pt; background-color:#eeffee;" |『'''[[w:平均律クラヴィーア曲集|平均律クラヴィーア曲集]]'''』<br> '''第1巻 第1番''' (BWV 846)<ref>[[w:en:Prelude and Fugue in C major, BWV 846]]</ref><br> より '''前奏曲'''<ref>前奏曲の部分は、[[w:シャルル・グノー|シャルル・グノー]]が『[[w:アヴェ・マリア (グノー)|アヴェ・マリア]]』の伴奏に用いたことでも知られています。</ref></span>
|<!--発表年--> rowspan="1" style="font-size:9pt;" |1722<ref name="Bach-list"/>
|<!-- file -->[[File:Bach C Major Prelude Equal.ogg]]
|<!--リンク--> style="font-size:8pt;"|[[:File:Bach C Major Prelude Equal.ogg|2分02秒]] [[:c:Category:BWV 846|c]]
|- <!--【】-->
! colspan="6" |
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:13pt;" <!--【◆ヘンデル「チェンバロ組曲第1集」】-->
| rowspan="5" |[[画像:Haendelsmall.jpg|border|center|50px]]
!<!--作曲者--> rowspan="5" style="font-size:12pt;"|[[w:ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル|ヘンデル]] <ref>[[c:Category:Harpsichord music by GF Handel]]</ref>
|<!--曲 名--> style="font-size:11pt;" |『[[w:ハープシコード組曲第1集 (ヘンデル)|チェンバロ組曲第1集]]』より<br> 第2番(HWV 427) 第1曲
|<!--発表年--> rowspan="4" style="font-size:9pt;" |1720
|<!-- file -->[[File:Handel - Suite Vol.1 No. 2 in F major HWV 427 - 1. Adagio.oga]]
|<!--リンク--> style="font-size:8pt;"|[[:File:Handel - Suite Vol.1 No. 2 in F major HWV 427 - 1. Adagio.oga|2分45秒]]
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:13pt;"
|<!--曲 名--> style="font-size:11pt;" | 〃 〃 第3曲
|<!-- file -->[[File:Handel - Suite Vol.1 No. 2 in F major HWV 427 - 3. Adagio.oga]]
|<!--リンク--> style="font-size:8pt;"|[[:File:Handel - Suite Vol.1 No. 2 in F major HWV 427 - 3. Adagio.oga|1分55秒]]
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:13pt;"
|<!--曲 名--> style="font-size:11pt;" | 第4番(HWV 429) 第2曲
|<!-- file -->[[File:Haendel Allemande HWV 429.ogg]]
|<!--リンク--> style="font-size:8pt;"|[[:File:Haendel Allemande HWV 429.ogg|1分17秒]]
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:13pt;"
|<!--曲 名--> style="font-size:11pt;" | 第5番(HWV 430) 第4曲<br> '''"[[w:調子の良い鍛冶屋|調子の良い鍛冶屋]]"'''
|<!-- file -->[[File:Handel - Suites for Harpsichord - No.5 in E major - The Harmonious Blacksmith.ogg]]
|<!--リンク--> style="font-size:8pt;"|[[:File:Handel - Suites for Harpsichord - No.5 in E major - The Harmonious Blacksmith.ogg|5分00秒]]
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:13pt;" <!--【◆ヘンデル「チェンバロ組曲第2集」】-->
|<!--曲 名--> style="font-size:11pt;" |『[[w:ハープシコード組曲第2集 (ヘンデル)|チェンバロ組曲第2集]]』より<br> 第4番(HWV 437) 第4曲
|<!--発表年--> rowspan="1" style="font-size:9pt;" |1720
|<!-- file -->[[File:Handel - Suite Vol. 2 No. 4 in D minor HWV 437 - 4. Sarabande.oga]]
|<!--リンク--> style="font-size:8pt;"|[[:File:Handel - Suite Vol. 2 No. 4 in D minor HWV 437 - 4. Sarabande.oga|3分20秒]]
|- <!--【】-->
! colspan="6" |
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:13pt;" <!--【◆クープラン「クラヴサン奏法 第五前奏曲」】-->
| rowspan="2" |[[画像:Francois Couperin 2.jpg|border|center|50px]]
!<!--作曲者--> rowspan="2" style="font-size:12pt;" |[[w:フランソワ・クープラン|クープラン]]
|<!--曲 名-->『[[w:フランソワ・クープラン#『クラヴサン奏法』|クラヴサン奏法]]』<ref>[[w:en:L'art de toucher le clavecin]]</ref><br> より 第五前奏曲
|<!--発表年--> rowspan="2" style="font-size:9pt;" |1716
|<!-- file -->[[File:Couperin Cinquieme Prelude Equal.ogg]]
|<!--リンク--> style="font-size:8pt;"|[[:File:Couperin Cinquieme Prelude Equal.ogg|2分16秒]]
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:13pt;"
|<!--曲 名--> 〃<br><span style="font-size:8pt;"> ([[w:テンペラメント・オルディネール|テンペラメント・オルディネール]]<br> による演奏)</span>
|<!-- file -->[[File:Couperin Cinquieme Prelude Ordinaire.ogg]]
|<!--リンク--> style="font-size:8pt;"|[[:File:Couperin Cinquieme Prelude Ordinaire.ogg|2分20秒]]
|- <!--【】-->
! colspan="6" |
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:13pt;" <!--【◆バッハ「イギリス組曲 第1番」】-->
| rowspan="1" |[[画像:BachJS.gif|border|center|50px]]
!<!--作曲者--> rowspan="1" |[[w:ヨハン・ゼバスティアン・バッハ|J.S. バッハ]]
|<!--曲 名--> style="font-size:11pt; background-color:#fafffa;" |『'''[[w:イギリス組曲 (バッハ)|イギリス組曲]]'''』 '''第1番''' (BWV 806)<br> より '''前奏曲'''</span>
|<!--発表年--> rowspan="1" style="font-size:9pt;" |1714頃<ref name="Bach-list"/>
|<!-- file -->[[File:Johann Sebastian Bach - The English Suite -1 - 12EPrelude.ogg]]
|<!--リンク--> style="font-size:8pt;"|[[:File:Johann Sebastian Bach - The English Suite -1 - 12EPrelude.ogg|1分58秒]]
|- <!--【】-->
! colspan="6" |
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:13pt;" <!--【◆パッヘルベル「第一旋法によるマニフィカト・フーガ」】-->
|[[画像:Portrait of an Unidentified Man, painted by Anonymous, Unknown date.jpg|border|center|50px]]
!<!--作曲者--> style="font-size:12pt;" |[[w:ヨハン・パッヘルベル|パッヘルベル]]
|<!--曲 名--> style="font-size:9pt;" |「[[w:ドリア旋法|第一旋法]]による[[w:マニフィカト|マニフィカト]]・フーガ」<ref>[[w:en:List_of_compositions_by_Johann_Pachelbel#Magnificat_fugues]]</ref><br> より 第1番
|<!--発表年--> style="font-size:8pt;" |1695<ref>[https://imslp.org/wiki/Fugue_in_F_minor%2C_P.157_(Pachelbel%2C_Johann) Fugue in F minor, P.157 (Pachelbel, Johann) - IMSLP/ペトルッチ楽譜ライブラリー: パブリックドメインの無料楽譜]</ref>
|<!-- file -->[[File:Pachelbel Fugue on the Magnificat Primi Toni, No. 1.wav]]
|<!--リンク--> style="font-size:8pt;"|[[:File:Pachelbel Fugue on the Magnificat Primi Toni, No. 1.wav|2分25秒]]
|- <!--【】-->
! colspan="6" |
|- <!--【】-->
! colspan="6" |
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:10pt;" <!--【◆パスクィーニ「トッカータ」】-->
| rowspan="1" |[[画像:Bernardo Pasquini.jpg|border|center|50px]]
!<!--作曲者-->[[w:ベルナルド・パスクィーニ|B.パスクィーニ]]<ref>[https://ml.naxos.jp/composer/29085 ベルナルド・パスクィーニ (Bernardo Pasquini) - 作曲家(クラシック) - NML ナクソス・ミュージック・ライブラリー]</ref><br>(1637–1710)
|<!--曲 名--> style="font-size:9pt;" |「[[w:トッカータ|トッカータ]]と[[w:カッコウ|カッコウ]]の[[w:スケルツォ|スケルツォ]]」<ref>[https://ml.naxos.jp/opus/422214 https://ml.naxos.jp/opus/422214]</ref>
|<!--発表年--> style="font-size:8pt;" |17~18世紀頃
|<!-- file -->[[File:Bernardo Pasquini - Toccata with Cuckoo Scherzo.ogg]]
|<!--リンク--> style="font-size:8pt;"|[[:File:Bernardo Pasquini - Toccata with Cuckoo Scherzo.ogg|3分51秒]]
|- <!--【】-->
! colspan="6" |
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:10pt;" <!--【◆ポリエッティ「ドイツ風アリアと20の変奏」】-->
| rowspan="3" |[[画像:Alessandro Poglietti after Jan Erasmus Quellinus.jpg|border|center|50px]]
!<!--作曲者--> rowspan="3" |A.ポリエッティ<ref>[[w:en:Alessandro Poglietti]]</ref><br>(?–1683)
|<!--曲 名--> style="font-size:9pt;" |『ロシニョーロ』より<br> ドイツ風アリアと20の変奏
|<!--発表年--> rowspan="1" style="font-size:8pt;" |1677
|<!-- file -->[[File:Alessandro Poglietti - Air and Variations.ogg]]
|<!--リンク--> style="font-size:8pt;"|[[:File:Alessandro Poglietti - Air and Variations.ogg|10分31秒]]
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:10pt;" <!--【◆ポリエッティ「雄鶏と雌鶏の鳴き声によるカンツォーネとカプリッチョ」】-->
|<!--曲 名--> style="font-size:9pt;" |「雄鶏と雌鶏の鳴き声による<br> カンツォーネとカプリッチョ」
|<!--発表年--> rowspan="1" style="font-size:8pt;" |17世紀頃
|<!-- file -->[[File:Alessandro Poglietti - Hens and Cocks.ogg]]
|<!--リンク--> style="font-size:8pt;"|[[:File:Alessandro Poglietti - Hens and Cocks.ogg|3分49秒]]
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:10pt;" <!--【◆ポリエッティ「」】-->
|<!--曲 名--> style="font-size:8pt;" |「ハンガリーの反乱」によるトッカーティーナ<ref>[https://ml.naxos.jp/album/TC621601 ポリエッティ:イル・ロシニョーロ/「ハンガリーの反乱」によるトッカーティーナ(ロレジャン) - TC621601 - NML ナクソス・ミュージック・ライブラリー]</ref>
|<!--発表年--> rowspan="1" style="font-size:8pt;" |1671
|<!-- file -->[[File:Alessandro Poglietti - Toccatina.ogg]]
|<!--リンク--> style="font-size:8pt;"|[[:File:Alessandro Poglietti - Toccatina.ogg|11分24秒]]
|- <!--【】-->
! colspan="6" |
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:10pt;" <!--【◆フローベルガー「」】-->
| rowspan="3" |<!--[[画像:|border|center|50px]]-->
!<!--作曲者--> rowspan="3" |[[w:ヨハン・ヤーコプ・フローベルガー|J.J.フローベルガー]]<br>(1616–1667)
|<!--曲 名--> style="font-size:9pt;" |「ブランシュローシュ氏の死に寄せる<br> パリで作られた墳墓」 (FbWV 632)
|<!--発表年--> rowspan="3" style="font-size:8pt;" |17世紀頃
|<!-- file -->[[File:Froberger Tombeau de Monsieur de Blancheroche.ogg]]
|<!--リンク--> style="font-size:8pt;"|[[:File:Froberger Tombeau de Monsieur de Blancheroche.ogg|3分02秒]]
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:10pt;" <!--【◆フローベルガー「幻想曲第2番」】-->
|<!--曲 名--> style="font-size:9pt;" |「ファンタジア(幻想曲)第2番」(FbWV 202)
|<!-- file -->[[File:Johann Jakob Froberger - Fantasy - e minor.ogg]]
|<!--リンク--> style="font-size:8pt;"|[[:File:Johann Jakob Froberger - Fantasy - e minor.ogg|4分07秒]]
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:10pt;" <!--【◆フローベルガー「」】-->
|<!--曲 名--> style="font-size:9pt;" |「ローマ王フェルディナンド4世の悲しき死<br> に捧げる哀歌」(FbWV 612)
|<!-- file -->[[File:Johann Jakob Froberger - Lamentation - C Major.ogg]]
|<!--リンク--> style="font-size:8pt;"|[[:File:Johann Jakob Froberger - Lamentation - C Major.ogg|6分08秒]]
|- <!--【】-->
! colspan="6" |
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:10pt;" <!--【◆バンキエリ「たたかい」】-->
| rowspan="1" |[[画像:BANCHIERI-C64 001ritratto.jpg|border|center|50px]]
!<!--作曲者-->[[w:アドリアーノ・バンキエリ|A.バンキエリ]]<br>(1568–1634)
|<!--曲 名-->「バッタリア(戦い)」(作品番号25 <ref name="BANCHIERI-La_Battaglia">[https://imslp.org/wiki/La_Battaglia%2C_Op.25_No.20_(Banchieri%2C_Adriano) La Battaglia, Op.25 No.20 (Banchieri, Adriano) - IMSLP/ペトルッチ楽譜ライブラリー: パブリックドメインの無料楽譜]</ref>)
|<!--発表年--> style="font-size:9pt;" |1611 <ref name="BANCHIERI-La_Battaglia"/>
|<!-- file -->[[File:Adriano Banchieri - The Battle.ogg]]
|<!--リンク--> style="font-size:8pt;"|[[:File:Adriano Banchieri - The Battle.ogg|2分33秒]]
|- <!--【】-->
! colspan="6" |
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:10pt;" <!--【◆フレスコバルディ「トッカータ」】-->
| rowspan="1" |[[画像:Girolamo frescobaldi.jpg|border|center|50px]]
!<!--作曲者-->[[w:ジローラモ・フレスコバルディ|G.フレスコバルディ]]<br>(1583–1643)
|<!--曲 名--> style="font-size:9pt;" |「[[w:トッカータ|トッカータ]] 3」
|<!--発表年--> style="font-size:8pt;" |16~17世紀頃
|<!-- file -->[[File:Girolamo Frescobaldi - Toccata 3.ogg]]
|<!--リンク--> style="font-size:8pt;"|[[:File:Girolamo Frescobaldi - Toccata 3.ogg|4分01秒]]
|- <!--【】-->
! colspan="6" |
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:10pt;" <!--【◆ピッキ「ポーランドとハンガリーの舞曲」】-->
| rowspan="1" |[[画像:Picchi Nobiltà di Dame.png|border|center|50px]]
!<!--作曲者-->[[w:ジョヴァンニ・ピッキ|G.ピッキ]]<br>(1571/72–1643)
|<!--曲 名--> style="font-size:9pt;" |「ポーランドとハンガリーの舞曲」
|<!--発表年--> style="font-size:8pt;" |16~17世紀頃
|<!-- file -->[[File:Giovanni Picchi - Polish and Hungarian Dance.ogg]]
|<!--リンク--> style="font-size:8pt;"|[[:File:Giovanni Picchi - Polish and Hungarian Dance.ogg|3分51秒]]
|- <!--【】-->
! colspan="6" |
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:10pt;" <!--【◆バード「アルマン」】-->
| rowspan="1" |[[画像:William Byrd.jpg|border|center|50px]]
!<!--作曲者-->[[w:ウィリアム・バード|W.バード]]<br>(1543–1623)
|<!--曲 名--> style="font-size:9pt;" |「[[w:フィッツウィリアム・ヴァージナル・ブック|フィッツウィリアム・ヴァージナル曲集]]」<br> より アルマン
|<!--発表年--> style="font-size:8pt;" |16~17世紀頃
|<!-- file -->[[File:Alman Byrd Fitzw Metzner2008.ogg]]
|<!--リンク--> style="font-size:8pt;"|[[:File:Alman Byrd Fitzw Metzner2008.ogg|1分14秒]]
|- <!--【】-->
! colspan="6" |
|}
===チェンバロ演奏とピアノ演奏の聴き比べ===
{| class="wikitable"
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:11pt;"
!
! style="width:12em;font-size:15pt;" |チェンバロ演奏
! style="width:12em;font-size:15pt;" |[[画像:Piano (11883) - The Noun Project.svg|25px]] ピアノ演奏
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:10pt;" <!--【◆ラモー「新クラヴサン組曲集」】-->
| rowspan="3" |[[画像:Attribué à Joseph Aved, Portrait de Jean-Philippe Rameau (vers 1728) - 001.jpg|border|center|100px]]
| colspan="5" | [[w:ジャン=フィリップ・ラモー|ジャン=フィリップ・'''ラモー''']]作曲<br> 『新[[w:チェンバロ|クラヴサン]]組曲集』<ref>[[w:en:Pièces_de_Clavecin#Nouvelles_Suites_de_Pièces_de_Clavecin_(1726–1727)]]</ref><ref>[[w:fr:Troisième livre de pièces de clavecin de Rameau]]</ref> 第5巻<ref>[[w:en:Pièces_de_Clavecin#Suite_in_A_minor,_RCT_5]]</ref> より<br> 第7曲 ガヴォットと6つの変奏<ref>[https://enc.piano.or.jp/musics/23679 新クラヴサン組曲集 第1番(第4組曲) ガヴォットと6つの変奏/Nouvelles suites de pièces de clavecin "Gavotte et 6 doubles" - ラモー - ピティナ・ピアノ曲事典]</ref>(1726-1727頃)
|-
|<!--チェンバロ演奏ファイル-->[[File:Jean-Philippe Rameau - Gavotte and Variations.ogg]]
|<!--ピアノ演奏 ファイル-->[[File:Rameau- Nouvelles Suites de pièces de clavecin- Suite en la mineur - Gavotte et six doubles.flac]]
|- style="text-align:center; font-size:8pt;"
|<!--チェンバロ演奏リンク-->[[:File:Jean-Philippe Rameau - Gavotte and Variations.ogg|2分31秒]]<hr>演奏:マーサ・ゴールドスタイン<br>([[w:en:Martha Goldstein|Martha Goldstein (1919–2014)]] ??)
|<!--ピアノ演奏 リンク-->[[:File:Rameau- Nouvelles Suites de pièces de clavecin- Suite en la mineur - Gavotte et six doubles.flac|6分47秒]]<hr>演奏:[[w:マルセル・メイエ|マルセル・メイエ]]<br>([[w:en:Marcelle Meyer|Marcelle Meyer (1897–1958)]])
|- <!--【】-->
! colspan="6" |
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:10pt;" <!--【◆バッハ「ゴルトベルク変奏曲」】-->
| rowspan="3" |[[画像:BachJS.gif|border|center|50px]]
| colspan="5" | [[w:ヨハン・ゼバスティアン・バッハ|ヨハン・ゼバスティアン・'''バッハ''']]作曲<br> 『クラヴィーア練習曲集』第4巻<br>「2段鍵盤付きクラヴィチェンバロのためのアリアと種々の変奏」(BWV 988)<br> <span style="font-size:13pt;">'''"[[w:ゴルトベルク変奏曲|ゴルトベルク変奏曲]]"''' より '''アリア'''</span>(1740年?<ref name="Bach-list"/>)
|-
|<!--チェンバロ演奏ファイル-->[[File:Bach.Aria.Goldberg-Variationen.WerckmeisterIII.Harpsichord.ogg]]
|<!--ピアノ演奏 ファイル-->[[File:Goldberg Variations 01 Aria.ogg]]
|- style="text-align:center; font-size:8pt;"
|<!--チェンバロ演奏リンク-->[[:File:Bach.Aria.Goldberg-Variationen.WerckmeisterIII.Harpsichord.ogg|5分2秒]]<hr>演奏:利用者 Membeth<br>(Digitised Harpsichord<br> (Yamaha Clavinova CLP-470))
|<!--ピアノ演奏 リンク-->[[:File:Goldberg Variations 01 Aria.ogg|5分0秒]]<hr>演奏:[[w:キミコ・ダグラス=イシザカ|キミコ・ダグラス=イシザカ]]<br>([[w:en:Kimiko Douglass-Ishizaka|Kimiko Douglass-Ishizaka (1976- )]]<ref>「オープン・ゴルトベルク変奏曲」([[w:en:Open Goldberg Variations|Open Goldberg Variations]])という同曲を[[w:パブリックドメイン|パブリックドメイン]]として提供するプロジェクトに、この演奏を提供しているため、著作権をクリアしています。</ref>)
|- <!--【】-->
! colspan="6" |
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:10pt;" <!--【◆バッハ「平均律クラヴィーア曲集」】-->
| rowspan="3" |[[画像:BachJS.gif|border|center|50px]]
| colspan="5" | [[w:ヨハン・ゼバスティアン・バッハ|ヨハン・ゼバスティアン・'''バッハ''']]作曲<br> <span style="font-size:13pt;">『'''[[w:平均律クラヴィーア曲集|平均律クラヴィーア曲集]]'''』</span> '''第1巻 第1番''' (BWV 846)<ref>[[w:en:Prelude and Fugue in C major, BWV 846]]</ref><br> より <span style="font-size:13pt;">'''前奏曲'''</span>(1722年<ref name="Bach-list"/>)
|-
|<!--チェンバロ演奏ファイル-->[[File:Bach C Major Prelude Equal.ogg]]
|<!--ピアノ演奏 ファイル-->[[File:Prelude in C (BWV 846) (ISRC USUAN1100689).mp3]]
|- style="text-align:center; font-size:8pt;"
|<!--チェンバロ演奏リンク-->[[:File:Bach C Major Prelude Equal.ogg|2分2秒]]<hr>演奏:利用者 [[c:Category:Audio files of classical music by Robert Schröter|Robert Schröter]] による録音・投稿
|<!--ピアノ演奏 リンク-->[[:File:Prelude in C (BWV 846) (ISRC USUAN1100689).mp3|2分59秒]]<hr>演奏:Kevin MacLeod(許諾)
|- <!--【】-->
! colspan="6" |
|}
<!-- これより予備タグ -->
<div style="color:#fefefe">
<span style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:15pt;">
<span style="font-size:11pt;">
<!--
style="font-size:11pt;"|
-->
|- <!--【】-->
! colspan="6" |
|- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:12pt;" <!--【◆】-->
| rowspan="1" |<!--[[画像:|border|center|50px]]
!<!--作曲者--><!--[[w:|]]
|<!--曲 名--><!--[[w:|]]
|<!--発表年--> style="font-size:9pt;" |
|<!-- file -->[[]]
|<!--リンク--> style="font-size:8pt;"|[[:|分秒]]
</div>
__toc__
==脚注==
<references/>
== 関連項目 ==
*[[音声ファイルで聴くクラシック音楽入門]]
**[[音声ファイルで聴くクラシック音楽入門/行進曲|/行進曲]]
**[[音声ファイルで聴くクラシック音楽入門/バロック音楽・古楽/チェンバロの曲|/チェンバロの曲]]
**[[音声ファイルで聴くクラシック音楽入門/動画ファイルで視聴してみよう|/動画ファイルで視聴してみよう]]
**[[音声ファイルで聴くクラシック音楽入門/外部音源|/外部音源]]
**[[音声ファイルで聴くクラシック音楽入門/作曲家の一覧|/作曲家の一覧]]
== 関連記事 ==
{{Commons|Category:Harpsichord|Harpsichord}}
{{Commons|Category:Harpsichords|Harpsichords}}
{{Commons|Category:Harpsichords in art|Harpsichords in art}}
{{Commons|Category:Harpsichord music|Harpsichord music}}
{{Commons|Category:Videos of harpsichords|Videos of harpsichords}}
{{Commons|Category:Audio files of harpsichord music|Audio files of harpsichord music}}
{{Commons|Category:Audio files of music for harpsichord|Audio files of music for harpsichord}}
<!--
{{Commons||}}
-->
*[[w:fr:Musique de clavecin]]
<br>
*チェンバロの楽曲
**[[w:en:Category:Compositions for harpsichord]]
**[[w:fr:Catégorie:Œuvre pour clavecin]]
*チェンバロ独奏曲
**[[w:イタリア協奏曲]](J.S.バッハ、BWV 971)
*チェンバロ独奏曲
**[[w:チェンバロ協奏曲]] - [[w:Category:チェンバロ協奏曲]]
**[[w:en:Category:Harpsichord concertos]] - [[w:en:Harpsichord concerto]]
**[[w:fr:Catégorie:Concerto pour clavecin]]
***[[w:チェンバロ協奏曲 (バッハ)]]
== 外部リンク ==
[[Category:音声ファイルで聴くクラシック音楽入門|ちえんはろ]] | 2022-03-20T00:48:15Z | 2023-12-27T12:18:40Z | [
"テンプレート:Commons"
]
| https://ja.wikibooks.org/wiki/%E9%9F%B3%E5%A3%B0%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%81%A7%E8%81%B4%E3%81%8F%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%83%E3%82%AF%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E5%85%A5%E9%96%80/%E3%83%90%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E3%83%BB%E5%8F%A4%E6%A5%BD/%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%AD%E3%81%AE%E6%9B%B2 |
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