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健康保険法第111条
法学>コンメンタール健康保険法>コンメンタール健康保険法施行令>コンメンタール健康保険法施行規則 健康保険法第111条 (前)(次) (家族訪問看護療養費)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法学>コンメンタール健康保険法>コンメンタール健康保険法施行令>コンメンタール健康保険法施行規則 健康保険法第111条 (前)(次)", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(家族訪問看護療養費)", "title": "条文" } ]
法学>コンメンタール健康保険法>コンメンタール健康保険法施行令>コンメンタール健康保険法施行規則 健康保険法第111条 (前)(次)
[[法学]]>[[コンメンタール健康保険法]]>[[コンメンタール健康保険法施行令]]>[[コンメンタール健康保険法施行規則]] [[健康保険法第111条]] ([[健康保険法第110条|前]])([[健康保険法第112条|次]]) ==条文== (家族訪問看護療養費) ;第111条   #被保険者の被扶養者が指定訪問看護事業者から指定訪問看護を受けたときは、被保険者に対し、その指定訪問看護に要した費用について、家族訪問看護療養費を支給する。 #家族訪問看護療養費の額は、当該指定訪問看護につき第八十八条第四項の厚生労働大臣の定めの例により算定した費用の額に第百十条第二項第一号イからニまでに掲げる場合の区分に応じ、同号イからニまでに定める割合を乗じて得た額(家族療養費の支給について前条第一項又は第二項の規定が適用されるべきときは、当該規定が適用されたものとした場合の額)とする。 #第八十八条第二項、第三項、第六項から第十一項まで及び第十三項、第九十条第一項、第九十一条、第九十二条第二項及び第三項、第九十四条並びに第九十八条の規定は、家族訪問看護療養費の支給及び被扶養者の指定訪問看護について準用する。 ==解説== ==参照条文== ==判例== {{stub}} [[category:健康保険法|111]]
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2009-02-08T05:53:02Z
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9,996
健康保険法第98条
法学>コンメンタール健康保険法> 健康保険法第98条 (前)(次) (被保険者が日雇労働者又はその被扶養者となった場合)
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法学>コンメンタール健康保険法> 健康保険法第98条 (前)(次)
[[法学]]>[[コンメンタール健康保険法]]> [[健康保険法第98条]] ([[健康保険法第97条|前]])([[健康保険法第99条|次]]) ==条文== (被保険者が日雇労働者又はその被扶養者となった場合) ;第98条   #'''<u>被保険者が資格を喪失し、かつ、[[日雇特例被保険者]]又はその被扶養者となった場合</u>'''において、その資格を喪失した際に[[療養の給付]]、[[入院時食事療養費]]に係る療養、[[入院時生活療養費]]に係る療養、[[保険外併用療養費]]に係る療養、[[療養費]]に係る療養若しくは[[訪問看護療養費]]に係る療養又は介護保険法 の規定による[[居宅介護サービス費]]に係る指定居宅サービス(同法第四十一条第一項 に規定する指定居宅サービスをいう。[[健康保険法第129条|第百二十九条]]第二項第二号において同じ。)、[[特例居宅介護サービス費]]に係る居宅サービス(同法第八条第一項 に規定する居宅サービスをいう。[[健康保険法第129条|第百二十九条]]第二項第二号及び[[健康保険法第135条|第百三十五条]]第一項において同じ。)若しくはこれに相当するサービス、[[施設介護サービス費]]に係る指定施設サービス等(同法第四十八条第一項 に規定する指定施設サービス等をいう。[[健康保険法第129条|第百二十九条]]第二項第二号において同じ。)、[[特例施設介護サービス費]]に係る施設サービス(同法第八条第二十三項 に規定する施設サービスをいう。[[健康保険法第129条|第百二十九条]]第二項第二号及び[[健康保険法第135条|第百三十五条]]第一項において同じ。)、[[介護予防サービス費]]に係る指定介護予防サービス(同法第五十三条第一項 に規定する指定介護予防サービスをいう。[[健康保険法第129条|第百二十九条]]第二項第二号において同じ。)若しくは[[特例介護予防サービス費]]に係る介護予防サービス(同法第八条の二第一項 に規定する介護予防サービスをいう。[[健康保険法第129条|第百二十九条]]第二項第二号及び[[健康保険法第135条|第百三十五条]]第一項において同じ。)若しくはこれに相当するサービスのうち、療養に相当するものを受けているときは、当該疾病又は負傷及びこれにより発した疾病につき、当該保険者から療養の給付又は入院時食事療養費、入院時生活療養費、保険外併用療養費、療養費、訪問看護療養費若しくは[[移送費]]の支給を受けることができる。 #前項の規定による療養の給付又は入院時食事療養費、入院時生活療養費、保険外併用療養費、療養費、訪問看護療養費若しくは移送費の支給は、次の各号のいずれかに該当するに至ったときは、行わない。 #:一  当該疾病又は負傷について、次章の規定により療養の給付又は入院時食事療養費、入院時生活療養費、保険外併用療養費、療養費、訪問看護療養費、移送費、[[家族療養費]]、[[家族訪問看護療養費]]若しくは[[家族移送費]]の支給を受けることができるに至ったとき。 #:二  その者が、被保険者若しくは船員保険の被保険者若しくはこれらの者の被扶養者、国民健康保険の被保険者又は後期高齢者医療の被保険者等となったとき。 #:三  被保険者の資格を喪失した日から起算して六月を経過したとき。 #第一項の規定による療養の給付又は入院時食事療養費、入院時生活療養費、保険外併用療養費、療養費、訪問看護療養費若しくは移送費の支給は、当該疾病又は負傷について、次章の規定により特別療養費([[健康保険法第145条|第百四十五条]]第六項において準用する[[健康保険法第132条|第百三十二条]]の規定により支給される療養費を含む。)又は移送費若しくは家族移送費の支給を受けることができる間は、行わない。 #第一項の規定による療養の給付又は入院時食事療養費、入院時生活療養費、保険外併用療養費、療養費若しくは訪問看護療養費の支給は、当該疾病又は負傷について、介護保険法 の規定によりそれぞれの給付に相当する給付を受けることができる場合には、行わない。 ==解説== *「資格喪失の日の前日まで継続して1年以上被保険者の期間を有していること」が'''不要'''であることに注意。 ==参照条文== ==判例== {{stub}} [[category:健康保険法|98]]
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2012-06-04T21:37:44Z
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9,997
健康保険法施行規則第53条
法学>社会法>コンメンタール健康保険法>コンメンタール健康保険法施行令>コンメンタール健康保険法施行規則(前)(次) (被保険者証の提出)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法学>社会法>コンメンタール健康保険法>コンメンタール健康保険法施行令>コンメンタール健康保険法施行規則(前)(次)", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(被保険者証の提出)", "title": "条文" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "", "title": "参照条文" } ]
法学>社会法>コンメンタール健康保険法>コンメンタール健康保険法施行令>コンメンタール健康保険法施行規則(前)(次)
[[法学]]>[[社会法]]>[[コンメンタール健康保険法]]>[[コンメンタール健康保険法施行令]]>[[コンメンタール健康保険法施行規則]]([[健康保険法施行規則第52条|前]])([[健康保険法施行規則第54条|次]]) ==条文== (被保険者証の提出) ;第53条 #法第六十三条第三項 各号に掲げる病院又は診療所(以下「保険医療機関等」という。)から療養の給付又は入院時食事療養費に係る療養、入院時生活療養費に係る療養若しくは保険外併用療養費に係る療養を受けようとする者は、被保険者証を(被保険者が法第七十四条第一項第二号 又は第三号 の規定の適用を受けるときは、高齢受給者証を添えて)当該保険医療機関等に提出しなければならない。ただし、やむを得ない理由があるときは、この限りでない。 #前項ただし書の場合においては、その理由がなくなったときは、遅滞なく、被保険者証を(被保険者が法第七十四条第一項第二号 又は第三号 の規定の適用を受けるときは、高齢受給者証を添えて)当該保険医療機関等に提出しなければならない。 ==解説== ==参照条文== *[[健康保険法施行規則第57条]](入院時食事療養費の支払) {{stub}} [[category:健康保険法施行規則|53]]
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2010-04-04T02:24:55Z
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9,998
健康保険法第57条
法学>コンメンタール健康保険法>コンメンタール健康保険法施行令>コンメンタール健康保険法施行規則 健康保険法第57条 (前)(次) (損害賠償請求権)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法学>コンメンタール健康保険法>コンメンタール健康保険法施行令>コンメンタール健康保険法施行規則 健康保険法第57条 (前)(次)", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(損害賠償請求権)", "title": "条文" } ]
法学>コンメンタール健康保険法>コンメンタール健康保険法施行令>コンメンタール健康保険法施行規則 健康保険法第57条 (前)(次)
[[法学]]>[[コンメンタール健康保険法]]>[[コンメンタール健康保険法施行令]]>[[コンメンタール健康保険法施行規則]] [[健康保険法第57条]] ([[健康保険法第56条|前]])([[健康保険法第58条|次]]) ==条文== (損害賠償請求権) ;第57条   #保険者は、給付事由が第三者の行為によって生じた場合において、保険給付を行ったときは、その給付の価額(当該保険給付が療養の給付であるときは、当該療養の給付に要する費用の額から当該療養の給付に関し被保険者が負担しなければならない一部負担金に相当する額を控除した額。次条第一項において同じ。)の限度において、保険給付を受ける権利を有する者(当該給付事由が被保険者の被扶養者について生じた場合には、当該被扶養者を含む。次項において同じ。)が第三者に対して有する損害賠償の請求権を取得する。 #前項の場合において、保険給付を受ける権利を有する者が第三者から同一の事由について損害賠償を受けたときは、保険者は、その価額の限度において、保険給付を行う責めを免れる。 ==解説== ==参照条文== ==判例== {{stub}} [[category:健康保険法|57]]
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2009-02-08T06:00:27Z
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10,012
ロジバン/コミュニティ
ロジバン相談室 Googleグループ ロジバン相談室は、ロジバンについて日本語で語り合える場です。ファイルもアップロード・ダウンロードできます。リンクも結構あります。辞書などの共同の仕事場もあります。 BBS ロジバン広場 は、ロジバンについて日本語で語り合える場です。主な活動場所はロジバン相談室に移ったようです。 jbotcan は、ロジバン或いは英語を使った、画像・映像の投稿に対応した掲示板です。 EditGrid EditGrid ロジバン辞書 は、日本語話者向けの辞書の制作場です。ブラウザから直接、辞書の中身を編集できます。 Quizlet Quizlet の「lojban 日本語」 は、日本語話者による、暗記カード作成のグループです。既成のカード集から気に入ったものを自分用に切り抜いたり、自分の作った合成語などから新たなカード集を自由に登録できます。 #lojban #lojban は、世界各地からロジバン話者が集まるチャット空間です。WEBブラウザからの接続が以下のサイトによって可能です: ログインした折には coi ro do と言ってみましょう。「こんにちはみなさん」という意味です。自分から挨拶しなくても誰かから coi doi *** と声を掛けられることがあります。「こんにちは***さん」という意味です。各メッセージの左側に送信主の名前があるので、これを coi doi *** のアスタリスクの部分に入れて同じように返答しましょう。 チャットにおける補助言語は一般に英語です。日本語を話せるロジバニストが接続していることがあるので、ためしに「こんにちは」と挨拶してみるのもいいでしょう。英語を母語としないロジバニストはたくさんおり、英語が不得意だからといって億劫する必要はありません。日本人の参加はとても稀なので、あなたが日本人であることがわかればきっと大いに歓迎されます。 mi ponjo (私は日本人です)と言ってみましょう。初心者であることを念押しするのなら mi ninpre と付け加えておきます。英語が得意でなければ lo glico cu na bangu mi。 母音で始まる ie とか u'i などのような小さな言葉を頻繁に見かけます。これは気持とか態度を表す言葉です。いくらか紹介しておきます(こちらのリストも参照してください): nai を付けたものは意味が反転します。 sai は度合の強さを表します。 u'u には「あらら」とか「ちぇ」とか「やっちゃった」のニュアンスもあります。文法ミスやタイプミスなどを犯した際にもよく使われます。 「さよなら」は co'o あるいは coinai (直訳:こんにちはじゃない)です。 ところで時間帯に留意しておきましょう。ロジバニストのほとんどは日本列島から離れた時刻圏に住んでいるので、日本時間で昼である際にチャットに接続しても夜明けの地域にいる人達はコンピュータの前でなくベッドの中にいます。 メーリングリスト 本書でカバーされていないロジバン関連の事柄について疑問が湧いたときは、メーリングリストを使いましょう。質問はチャットでもできるのですが、ログは時間とともに流れてしまい、有識者の目につかないことがあります。また、その折々にチャットに接続している人の数よりも、メーリングリストに登録している人の数のほうが多いので、後者を媒介としたほうがより豊富なコメントやフィードバックが得られます。主な補助言語は英語、フランス語、スペイン語、そしてロシア語です。日本語を話すロジバニストも僅かながら居るので、日本語で投稿してもいくらか回答を得られることでしょう。 [email protected] 質問をこのアドレスに投稿します。メーリングリストに登録していない場合、自分の送ったものにたいする返信は受け取れるものの、他の人達同士のやりとりが受信できません。ロジバニストの中にはプロの言語学者やプログラマーが多くおり、彼らのやりとりはそれ自体でロジバンから言語学全般に関する精核な勉強素材となるので、受信できるようにしておくことを奨めます。 http://www.digitalkingdom.org/cgi-bin/lsg2.cgi/ このページから登録します。まず自分のメールアドレスとパスワードを入力し、“Click here to Log in”を押します。次のページで、左枠に多くのリストが挙げられていますが、“lojban-beginners”を選び、枠下の“Select List”を押します。以上で完了です。 メーリングリストでみかけることになる有名なロジバニストをいくらか紹介します。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "ロジバン相談室", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "Googleグループ ロジバン相談室は、ロジバンについて日本語で語り合える場です。ファイルもアップロード・ダウンロードできます。リンクも結構あります。辞書などの共同の仕事場もあります。", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "BBS", "title": "" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "ロジバン広場 は、ロジバンについて日本語で語り合える場です。主な活動場所はロジバン相談室に移ったようです。 jbotcan は、ロジバン或いは英語を使った、画像・映像の投稿に対応した掲示板です。", "title": "" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "EditGrid", "title": "" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "EditGrid ロジバン辞書 は、日本語話者向けの辞書の制作場です。ブラウザから直接、辞書の中身を編集できます。", "title": "" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "Quizlet", "title": "" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "Quizlet の「lojban 日本語」 は、日本語話者による、暗記カード作成のグループです。既成のカード集から気に入ったものを自分用に切り抜いたり、自分の作った合成語などから新たなカード集を自由に登録できます。", "title": "" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "#lojban", "title": "" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "#lojban は、世界各地からロジバン話者が集まるチャット空間です。WEBブラウザからの接続が以下のサイトによって可能です:", "title": "" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "", "title": "" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "ログインした折には coi ro do と言ってみましょう。「こんにちはみなさん」という意味です。自分から挨拶しなくても誰かから coi doi *** と声を掛けられることがあります。「こんにちは***さん」という意味です。各メッセージの左側に送信主の名前があるので、これを coi doi *** のアスタリスクの部分に入れて同じように返答しましょう。", "title": "" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "チャットにおける補助言語は一般に英語です。日本語を話せるロジバニストが接続していることがあるので、ためしに「こんにちは」と挨拶してみるのもいいでしょう。英語を母語としないロジバニストはたくさんおり、英語が不得意だからといって億劫する必要はありません。日本人の参加はとても稀なので、あなたが日本人であることがわかればきっと大いに歓迎されます。 mi ponjo (私は日本人です)と言ってみましょう。初心者であることを念押しするのなら mi ninpre と付け加えておきます。英語が得意でなければ lo glico cu na bangu mi。", "title": "" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "母音で始まる ie とか u'i などのような小さな言葉を頻繁に見かけます。これは気持とか態度を表す言葉です。いくらか紹介しておきます(こちらのリストも参照してください):", "title": "" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "nai を付けたものは意味が反転します。 sai は度合の強さを表します。", "title": "" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "u'u には「あらら」とか「ちぇ」とか「やっちゃった」のニュアンスもあります。文法ミスやタイプミスなどを犯した際にもよく使われます。", "title": "" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "「さよなら」は co'o あるいは coinai (直訳:こんにちはじゃない)です。", "title": "" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "ところで時間帯に留意しておきましょう。ロジバニストのほとんどは日本列島から離れた時刻圏に住んでいるので、日本時間で昼である際にチャットに接続しても夜明けの地域にいる人達はコンピュータの前でなくベッドの中にいます。", "title": "" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "", "title": "" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "メーリングリスト", "title": "" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "本書でカバーされていないロジバン関連の事柄について疑問が湧いたときは、メーリングリストを使いましょう。質問はチャットでもできるのですが、ログは時間とともに流れてしまい、有識者の目につかないことがあります。また、その折々にチャットに接続している人の数よりも、メーリングリストに登録している人の数のほうが多いので、後者を媒介としたほうがより豊富なコメントやフィードバックが得られます。主な補助言語は英語、フランス語、スペイン語、そしてロシア語です。日本語を話すロジバニストも僅かながら居るので、日本語で投稿してもいくらか回答を得られることでしょう。", "title": "" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "[email protected]", "title": "" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "質問をこのアドレスに投稿します。メーリングリストに登録していない場合、自分の送ったものにたいする返信は受け取れるものの、他の人達同士のやりとりが受信できません。ロジバニストの中にはプロの言語学者やプログラマーが多くおり、彼らのやりとりはそれ自体でロジバンから言語学全般に関する精核な勉強素材となるので、受信できるようにしておくことを奨めます。", "title": "" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "http://www.digitalkingdom.org/cgi-bin/lsg2.cgi/", "title": "" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "このページから登録します。まず自分のメールアドレスとパスワードを入力し、“Click here to Log in”を押します。次のページで、左枠に多くのリストが挙げられていますが、“lojban-beginners”を選び、枠下の“Select List”を押します。以上で完了です。", "title": "" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "メーリングリストでみかけることになる有名なロジバニストをいくらか紹介します。", "title": "" } ]
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<div lang=""> {{Jbo_subhead|ロジバン相談室}} [http://groups.google.com/group/lojban-soudan Googleグループ ロジバン相談室]は、ロジバンについて日本語で語り合える場です。ファイルもアップロード・ダウンロードできます。リンクも結構あります。辞書などの共同の仕事場もあります。 {{Jbo_subhead|BBS}} [http://www4.rocketbbs.com/141/lojban.html ロジバン広場] は、ロジバンについて日本語で語り合える場です。主な活動場所はロジバン相談室に移ったようです。 [http://jbotcan.org/ jbotcan] は、ロジバン或いは英語を使った、画像・映像の投稿に対応した掲示板です。 {{Jbo_subhead|EditGrid}} [http://www.editgrid.com/user/tijlan/%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%83%90%E3%83%B3%E8%BE%9E%E6%9B%B8 EditGrid ロジバン辞書] は、日本語話者向けの辞書の制作場です。ブラウザから直接、辞書の中身を編集できます。 {{Jbo_subhead|Quizlet}} [http://quizlet.com/group/25374/ Quizlet の「lojban 日本語」] は、日本語話者による、暗記カード作成のグループです。既成のカード集から気に入ったものを自分用に切り抜いたり、自分の作った合成語などから新たなカード集を自由に登録できます。 {{Jbo_subhead|#lojban}} <nowiki>#lojban</nowiki> は、世界各地からロジバン話者が集まるチャット空間です。WEBブラウザからの接続が以下のサイトによって可能です: :[http://mibbit.com/chat/ Mibbit] :[http://www.lojban.org/irc/ lojban IRC] <span style="color:#994D00;"> {| cellpadding="10px" style="background-color:#CCCCCC; margin-left:30px; margin-right:30px" |- |<font color="white">lojban IRC の場合</font> 適当な名前を Nickname 欄に入れます。誰でも読めるアスキー文字(つまり普通のローマ字)で書くのが望ましいです。この名前はログインごとに入力するものなので、あとで変えることができます。 Real Name 欄に Change Me! とありますが、チェンジしなくてもログインできます。ロジバニストの多くは実名を公表しており、互いを認識し合うのに便利だということでこの欄が用意されています。 Format はチャット画面の装丁を設定するものです。 default が無難です。 Channel が四つほどあります。 #lojban が初心者・一般向けです。 #jbopre は、通常は上級話者達の集い場であり、また、 #lojban の方で何らかの問題(喧嘩やバグ)が起きた際に助けを求める避難所でもあります。 Advanced の項は無視しておいてください。 Login のボタンを押すと画面が切り替わり、文字がたくさん流れ出てきます。おそらく自分のニックネームが冒頭にあります。 Topic is: ではその時々に誰かが設定した話題が表示されています(行うコミュニケーションがかならずしもこの話題に準じなければならないわけではありません)。その下は現在接続している全ユーザー名が並ぶでしょう。右端の柱に載っているのと同じものです。@ が付いているのはそのチャンネルの管理人達です。 フォントやチャイムに関する設定画面は右上にある金槌アイコンから入ります。 会話画面の下にある行欄でメッセージを入力し、 Enter キーで送信します。 |} </span>ログインした折には '''coi ro do''' と言ってみましょう。「こんにちはみなさん」という意味です。自分から挨拶しなくても誰かから '''coi doi ***''' と声を掛けられることがあります。「こんにちは***さん」という意味です。各メッセージの左側に送信主の名前があるので、これを coi doi *** のアスタリスクの部分に入れて同じように返答しましょう。 チャットにおける補助言語は一般に英語です。日本語を話せるロジバニストが接続していることがあるので、ためしに「こんにちは」と挨拶してみるのもいいでしょう。英語を母語としないロジバニストはたくさんおり、英語が不得意だからといって億劫する必要はありません。日本人の参加はとても稀なので、あなたが日本人であることがわかればきっと大いに歓迎されます。 '''mi ponjo''' (私は日本人です)と言ってみましょう。初心者であることを念押しするのなら '''mi ninpre''' と付け加えておきます。英語が得意でなければ '''lo glico cu na bangu mi'''。 母音で始まる ie とか u'i などのような小さな言葉を頻繁に見かけます。これは気持とか態度を表す言葉です。いくらか紹介しておきます([[ロジバン/cnima'o|こちら]]のリストも参照してください): {| cellpadding="10px" style="color:#818B27; margin-left:30px" |- |'''ie''' イェ || 賛成 “そうね” |- |<font face="Lucida Sans Unicode">'''ienai'''</font> イェナイ || 不賛成 “そんなことない” |- |<font face="Lucida Sans Unicode">'''u'i'''</font> ウヒ || 笑 ( ^ω^) |- |<font face="Lucida Sans Unicode">'''ui'''</font> ウィ || 嬉 (´∀`) |- |<font face="Lucida Sans Unicode">'''ue'''</font> ウェ || 驚 (゚Д゚) |- |<font face="Lucida Sans Unicode">'''ua'''</font> ワ || 発見 (゜o゜) |- |<font face="Lucida Sans Unicode">'''ua.ui'''</font> ワウィ || 発見+嬉 (゚∀゚) |- |<font face="Lucida Sans Unicode">'''uanai'''</font> ワナイ || 模索 (@_@) |- |<font face="Lucida Sans Unicode">'''oi'''</font> オイ || 不満 ( ゚-゚) |- |<font face="Lucida Sans Unicode">'''oisai'''</font> オイサイ || 不満+強 ( #゚Д゚) |- |<font face="Lucida Sans Unicode">'''uu'''</font> ウゥ || 悲哀 (´;ω;`) |- |<font face="Lucida Sans Unicode">'''u'u'''</font> || 後悔 (´・ω・`) |} nai を付けたものは意味が反転します。 sai は度合の強さを表します。 u'u には「あらら」とか「ちぇ」とか「やっちゃった」のニュアンスもあります。文法ミスやタイプミスなどを犯した際にもよく使われます。 「さよなら」は '''co'o''' あるいは '''coinai''' (直訳:こんにちはじゃない)です。 ところで時間帯に留意しておきましょう。ロジバニストのほとんどは日本列島から離れた時刻圏に住んでいるので、日本時間で昼である際にチャットに接続しても夜明けの地域にいる人達はコンピュータの前でなくベッドの中にいます。 {{Jbo_subhead|メーリングリスト}} 本書でカバーされていないロジバン関連の事柄について疑問が湧いたときは、メーリングリストを使いましょう。質問はチャットでもできるのですが、ログは時間とともに流れてしまい、有識者の目につかないことがあります。また、その折々にチャットに接続している人の数よりも、メーリングリストに登録している人の数のほうが多いので、後者を媒介としたほうがより豊富なコメントやフィードバックが得られます。主な補助言語は英語、フランス語、スペイン語、そしてロシア語です。日本語を話すロジバニストも僅かながら居るので、日本語で投稿してもいくらか回答を得られることでしょう。 [email protected] 質問をこのアドレスに投稿します。メーリングリストに登録していない場合、自分の送ったものにたいする返信は受け取れるものの、他の人達同士のやりとりが受信できません。ロジバニストの中にはプロの言語学者やプログラマーが多くおり、彼らのやりとりはそれ自体でロジバンから言語学全般に関する精核な勉強素材となるので、受信できるようにしておくことを奨めます。 http://www.digitalkingdom.org/cgi-bin/lsg2.cgi/ このページから登録します。まず自分のメールアドレスとパスワードを入力し、“Click here to Log in”を押します。次のページで、左枠に多くのリストが挙げられていますが、“lojban-beginners”を選び、枠下の“Select List”を押します。以上で完了です。 メーリングリストでみかけることになる有名なロジバニストをいくらか紹介します。 *Robin Lee Powell<br>通称 camgusmis。メーリングリストや IRC (チャット)を含むロジバン関連の公式ウェブを管理している。 *Bob LeChevalier<br>通称 lojbab。かつてのログランの分離派の一人であり、LLG の設立者。ロジバン創成期に関して最も豊富な見識を持っている。妻の Nora は、コミュニティの活動そのものにはあまり参加しないものの、 gismu や lujvo 関連のアルゴリズム作成に貢献している。 *Jorge Llambías<br>通称 xorxes。おそらく最もロジバン文法に精通している者の一人。初心者の質問には懇ろに回答することで知られる。スペイン語を母語とするアルゼンチン人だが英語にはとても長けている。 *Pierre Abbat<br>文法に精通している。いくつかの用法についてしばしば xorxes と議論的立場を違える。 [[Category:ロジバン|こみゆにてい]]
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2015-08-27T00:08:53Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%83%90%E3%83%B3/%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%8B%E3%83%86%E3%82%A3
10,015
民事訴訟法第146条
法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法 (反訴) 2011年改正により、第3項を新設。それに伴い、旧第3項の項数を繰り下げ。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(反訴)", "title": "条文" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "2011年改正により、第3項を新設。それに伴い、旧第3項の項数を繰り下げ。", "title": "条文" } ]
法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
[[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]] ==条文== (反訴) ;第146条 # 被告は、本訴の目的である請求又は防御の方法と関連する請求を目的とする場合に限り、口頭弁論の終結に至るまで、本訴の係属する裁判所に反訴を提起することができる。ただし、次に掲げる場合は、この限りでない。 #:一 反訴の目的である請求が他の裁判所の専属管轄(当事者が[[民事訴訟法第11条|第11条]]の規定により合意で定めたものを除く。)に属するとき。 #:二 反訴の提起により著しく訴訟手続を遅滞させることとなるとき。 # 本訴の係属する裁判所が[[民事訴訟法第6条|第6条]]第1項各号に定める裁判所である場合において、反訴の目的である請求が同項の規定により他の裁判所の専属管轄に属するときは、前項第1号の規定は、適用しない。 # 日本の裁判所が反訴の目的である請求について管轄権を有しない場合には、被告は、本訴の目的である請求又は防御の方法と密接に関連する請求を目的とする場合に限り、第1項の規定による反訴を提起することができる。ただし、日本の裁判所が管轄権の専属に関する規定により反訴の目的である請求について管轄権を有しないときは、この限りではない。 # 反訴については、訴えに関する規定による。 ===改正経緯=== 2011年改正により、第3項を新設。それに伴い、旧第3項の項数を繰り下げ。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前後 |[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]] |[[コンメンタール民事訴訟法#2|第2編 第一審の訴訟手続]]<br> [[コンメンタール民事訴訟法#2-1|第1章 訴え]]<br> |[[民事訴訟法第145条|第145条]]<br>(中間確認の訴え) |[[民事訴訟法第147条|第147条]]<br>(裁判上の請求による時効の完成猶予等) }} {{stub}} [[category:民事訴訟法|146]] [[category:民事訴訟法 2011年改正|146]]
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2023-01-02T04:09:51Z
[ "テンプレート:前後", "テンプレート:Stub" ]
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10,016
民法第803条
法学>民事法>コンメンタール民法>第4編 親族 (コンメンタール民法) (縁組の取消し) 明治民法において、本条には夫の妻の財産に関する以下の規定があった。戦後改正に伴い継承なく廃止された。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法学>民事法>コンメンタール民法>第4編 親族 (コンメンタール民法)", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(縁組の取消し)", "title": "条文" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "明治民法において、本条には夫の妻の財産に関する以下の規定があった。戦後改正に伴い継承なく廃止された。", "title": "参考" } ]
法学>民事法>コンメンタール民法>第4編 親族 (コンメンタール民法)
[[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民法]]>[[第4編 親族 (コンメンタール民法)]] ==条文== (縁組の取消し) ;第803条 : 縁組は、[[民法第808条|次条]]から[[民法第808条|第808条]]までの規定によらなければ、取り消すことができない。 ==解説== :養子縁組の取り消しの要件は以下のものであり、その他の事由により取り消すことができない旨を定める。「縁組の無効(第802条)」と異なり、取消しが成立するまで、縁組は有効であり縁組の効果が生じる。婚姻の取消し([[民法第843条]])の類推が機能する。[[民法第852条|明治民法第852条]]を継承。 :*養親が未成年者である場合([[民法第804条]]) :*養子が尊属又は年長者である場合([[民法第805条]]) :*後見人と被後見人との間の無許可縁組([[民法第806条]]) :*配偶者の同意のない縁組等([[民法第806条の2]]) :*子の監護をすべき者の同意のない縁組等([[民法第806条の3]]) :*養子が未成年者である場合の無許可縁組([[民法第807条]]) :*婚姻の取消し等の規定の準用 - 詐欺又は強迫による縁組の取消し([[民法第808条]]) ==判例== ==参考== 明治民法において、本条には夫の妻の財産に関する以下の規定があった。戦後改正に伴い継承なく廃止された。 :夫カ妻ノ財産ヲ管理スル場合ニ於テ必要アリト認ムルトキハ裁判所ハ妻ノ請求ニ因リ夫ヲシテ其財産ノ管理及ヒ返還ニ付キ相当ノ担保ヲ供セシムルコトヲ得 ---- {{前後 |[[コンメンタール民法|民法]] |[[第4編 親族 (コンメンタール民法)|第4編 親族]]<br> [[第4編 親族 (コンメンタール民法)#3|第3章 親子]]<br> [[第4編 親族 (コンメンタール民法)#3-2|第2節 養子]] |[[民法第802条]]<br>(縁組の無効) |[[民法第804条]]<br>(養親が20歳未満の者である場合の縁組の取消し) }} {{stub|law}} [[category:民法|803]]
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2023-01-13T10:59:03Z
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10,020
民事訴訟法第140条
法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法 (口頭弁論を経ない訴えの却下)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(口頭弁論を経ない訴えの却下)", "title": "条文" } ]
法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
[[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]] ==条文== (口頭弁論を経ない訴えの却下) ;第140条 : 訴えが不適法でその不備を補正することができないときは、裁判所は、口頭弁論を経ないで、判決で、訴えを却下することができる。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前後 |[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]] |[[コンメンタール民事訴訟法#2|第2編 第一審の訴訟手続]]<br> [[コンメンタール民事訴訟法#2-1|第1章 訴え]]<br> |[[民事訴訟法第139条|第139条]]<br>(口頭弁論期日の指定) |[[民事訴訟法第141条|第141条]]<br>(呼出費用の予納がない場合の訴えの却下) }} {{stub}} [[category:民事訴訟法|140]]
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2023-01-02T04:07:54Z
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10,021
民事訴訟法第302条
法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法 (控訴棄却)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(控訴棄却)", "title": "条文" } ]
法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
[[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]] ==条文== (控訴棄却) ;第302条 # 控訴裁判所は、第一審判決を相当とするときは、控訴を棄却しなければならない。 # 第一審判決がその理由によれば不当である場合においても、他の理由により正当であるときは、控訴を棄却しなければならない ==解説== ==参照条文== ---- {{前後 |[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]] |[[コンメンタール民事訴訟法#3|第3編 上訴]]<br> [[コンメンタール民事訴訟法#3-1|第1章 控訴]]<br> |[[民事訴訟法第301条|第301条]]<br>(攻撃防御方法の提出等の期間) |[[民事訴訟法第303条|第303条]]<br>(控訴権の濫用に対する制裁) }} {{stub}} [[category:民事訴訟法|302]]
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2023-01-03T00:28:49Z
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10,026
会社法第862条
法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第7編 雑則 (コンメンタール会社法) (訴えの管轄)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第7編 雑則 (コンメンタール会社法)", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(訴えの管轄)", "title": "条文" } ]
法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第7編 雑則 (コンメンタール会社法)
[[法学]]>[[民事法]]>[[商法]]>[[コンメンタール会社法]]>[[第7編 雑則 (コンメンタール会社法)]] ==条文== (訴えの管轄) ;第862条 : 持分会社の社員の除名の訴え及び持分会社の業務を執行する社員の業務執行権又は代表権の消滅の訴えは、当該持分会社の本店の所在地を管轄する地方裁判所の管轄に専属する。 ==解説== ==関連条文== ==判例== ---- {{前後 |[[コンメンタール会社法|会社法]] |[[第7編 雑則 (コンメンタール会社法)|第7編 雑則]]<br> [[第7編 雑則 (コンメンタール会社法)#2|第2章 訴訟]]<br> [[第7編 雑則 (コンメンタール会社法)#2-5|第5節 持分会社の社員の除名の訴え等]] |[[会社法第861条]]<br>(被告) |[[会社法第863条]]<br>(清算持分会社の財産処分の取消しの訴え) }} {{stub}} [[category:会社法|862]]
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2009-06-15T13:39:17Z
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10,031
東北学院大対策
テンプレート:Ambox 本項は、東北学院大学の入学試験対策に関する事項である。 東北学院大学は宮城県にある私立大学である。学生は宮城県出身者が大半を占め、残りは東北各県がほとんどである。基礎的学力を養うことが東北学院大学合格への近道であろう。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "テンプレート:Ambox", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "本項は、東北学院大学の入学試験対策に関する事項である。", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "東北学院大学は宮城県にある私立大学である。学生は宮城県出身者が大半を占め、残りは東北各県がほとんどである。基礎的学力を養うことが東北学院大学合格への近道であろう。", "title": "" } ]
テンプレート:Ambox 日本の大学受験ガイド > 東北学院大対策 本項は、東北学院大学の入学試験対策に関する事項である。 東北学院大学は宮城県にある私立大学である。学生は宮城県出身者が大半を占め、残りは東北各県がほとんどである。基礎的学力を養うことが東北学院大学合格への近道であろう。
{{連続投稿に注意}} {{wikipedia|東北学院大学}} *[[日本の大学受験ガイド]] > [[東北学院大対策]] 本項は、[[w:東北学院大学|東北学院大学]]の入学試験対策に関する事項である。 東北学院大学は宮城県にある私立大学である。学生は宮城県出身者が大半を占め、残りは東北各県がほとんどである。基礎的学力を養うことが東北学院大学合格への近道であろう。 {{stub}} [[Category:大学入試|とうほくかくいん]]
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2011-02-15T20:11:23Z
[ "テンプレート:Wikipedia", "テンプレート:Stub" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E6%9D%B1%E5%8C%97%E5%AD%A6%E9%99%A2%E5%A4%A7%E5%AF%BE%E7%AD%96
10,032
名古屋市立大対策
本項は名古屋市立大学の入学試験対策に関する事項である。 名古屋市立大学は、愛知県名古屋市にある公立大学である。 名古屋市立大学では、センター試験の配点の方が、2次試験より比較的高くなっている。よって、センター試験に重点を置いて学習しよう。但し、医学部・薬学部は2次試験の配点の方が比較的高いので、注意して置こう。名古屋市立大学を第一志望とするならば、医学部ならば9割、薬学部ならば8割、その他の学部ならば7割以上は欲しい。満遍なく勉強しよう。 英語 自由英作文対策が必須である。 以前は100語程度であったが、近年120〜150語と増えた。自分の考えを書く練習をしておこう。 また経済・人文社会・芸術工学学部の後期試験において課される英語については自由英作文に加えて非常に長い長文総合問題が出題されるため、読解力を養う必要がある。ただし、長文ごとにテーマが日本語で明記されているのが特徴であり、全文を読まなくても解答できる設問が多いため、時間内に解き切ることは十分可能である。 理系数学 総合大学にない、単科大学に近い問題が並ぶ。4問のうち、医学部であれば、3問は完答できる程度の学力、そして問題を見て類問・アプローチ方法を思い出す能力が要求される。解法に難しいものはそれほどないが、計算量の多いものが散見される。(特に微積) 文系数学 経済学部受験生が受験。標準的な問題が出題される。黄色チャートレベルの問題集を1冊しっかりやり、過去問をやれば問題ないだろう。 国語 人文社会学部では現代文が2題、古文が1題出題される。例年、現代文は評論文と口語文法をテーマにした文章が出題される。評論文は標準的な難易度ではあるが、記述量が多いので設問の要求を満たした解答を手早く作成する練習が必要である。口語文法をテーマにした問題は特別な文法の知識が要求されるものではなく、本文を理解すれば十分解答できる設問である。古文は本文の難易度が低いので、標準的な2次試験レベルの対策ができていればかなりの高得点を狙える。古文は最後の問題であるが、最初に解いてある程度の得点を確保しておく事をおすすめしたい。一番やってはいけないことは、現代文に手こずって古文が時間切れになってしまう事である。 物理 標準的な問題が多い。例年大問4題で、力学・電磁気・熱・波動の4分野からまんべんなく出題される。全問記述式で、理由説明なども含まれるため、ある程度慣れていないと解きにくい。 化学 難問はあまりないが、医学部に関しては穴のない勉強が求められる。理論分野の出題が多く、初見では解きにくい物も多いので、ある程度レベルの高い問題による演習は必須であろう。 生物 医学部受験生を意識した内容となっており、化学・物理に比べ難しい。論述(100~200字)が多いので、論述対策は必須である。用語問題に関しても、レベルの高いものが存在するため、相当の演習が要求されるだろう。 面接 《医学部》 課題文が渡され、5分間読む→20分程度のディスカッション(5人)が行われる。面接官の口出しはほぼない。合否にもほとんど関係しないようである。(面接については 合格者最高点:200、合格者平均点:200、合格者最低点:200)ちなみに第一面接(ディスカッション)の後、指定された受験者(しゃべりきれていない等)は、後で個別面接が行われる。
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日本の大学受験ガイド > 名古屋市立大学対策 本項は名古屋市立大学の入学試験対策に関する事項である。 名古屋市立大学は、愛知県名古屋市にある公立大学である。
{{wikipedia|名古屋市立大学}} *[[日本の大学受験ガイド]] > 名古屋市立大学対策 本項は[[w:名古屋市立大学|名古屋市立大学]]の入学試験対策に関する事項である。 名古屋市立大学は、愛知県名古屋市にある公立大学である。 ==センター試験== 名古屋市立大学では、センター試験の配点の方が、2次試験より比較的高くなっている。よって、センター試験に重点を置いて学習しよう。但し、医学部・薬学部は2次試験の配点の方が比較的高いので、注意して置こう。名古屋市立大学を第一志望とするならば、医学部ならば9割、薬学部ならば8割、その他の学部ならば7割以上は欲しい。満遍なく勉強しよう。 ==2次試験対策== '''英語'''<br /> 自由英作文対策が必須である。 以前は100語程度であったが、近年120〜150語と増えた。自分の考えを書く練習をしておこう。 また経済・人文社会・芸術工学学部の後期試験において課される英語については自由英作文に加えて非常に長い長文総合問題が出題されるため、読解力を養う必要がある。ただし、長文ごとにテーマが日本語で明記されているのが特徴であり、全文を読まなくても解答できる設問が多いため、時間内に解き切ることは十分可能である。 '''理系数学'''<br /> 総合大学にない、単科大学に近い問題が並ぶ。4問のうち、医学部であれば、3問は完答できる程度の学力、そして問題を見て類問・アプローチ方法を思い出す能力が要求される。解法に難しいものはそれほどないが、計算量の多いものが散見される。(特に微積) '''文系数学'''<br /> 経済学部受験生が受験。標準的な問題が出題される。黄色チャートレベルの問題集を1冊しっかりやり、過去問をやれば問題ないだろう。 '''国語'''<br /> 人文社会学部では現代文が2題、古文が1題出題される。例年、現代文は評論文と口語文法をテーマにした文章が出題される。評論文は標準的な難易度ではあるが、記述量が多いので設問の要求を満たした解答を手早く作成する練習が必要である。口語文法をテーマにした問題は特別な文法の知識が要求されるものではなく、本文を理解すれば十分解答できる設問である。古文は本文の難易度が低いので、標準的な2次試験レベルの対策ができていればかなりの高得点を狙える。古文は最後の問題であるが、最初に解いてある程度の得点を確保しておく事をおすすめしたい。一番やってはいけないことは、現代文に手こずって古文が時間切れになってしまう事である。 '''物理'''<br /> 標準的な問題が多い。例年大問4題で、力学・電磁気・熱・波動の4分野からまんべんなく出題される。全問記述式で、理由説明なども含まれるため、ある程度慣れていないと解きにくい。 '''化学'''<br /> 難問はあまりないが、医学部に関しては穴のない勉強が求められる。理論分野の出題が多く、初見では解きにくい物も多いので、ある程度レベルの高い問題による演習は必須であろう。 '''生物'''<br /> 医学部受験生を意識した内容となっており、化学・物理に比べ難しい。論述(100~200字)が多いので、論述対策は必須である。用語問題に関しても、レベルの高いものが存在するため、相当の演習が要求されるだろう。 '''面接'''<br /> 《医学部》 課題文が渡され、5分間読む→20分程度のディスカッション(5人)が行われる。面接官の口出しはほぼない。合否にもほとんど関係しないようである。(面接については 合格者最高点:200、合格者平均点:200、合格者最低点:200)ちなみに第一面接(ディスカッション)の後、指定された受験者(しゃべりきれていない等)は、後で個別面接が行われる。 ==外部サイト== *[http://www.nagoya-cu.ac.jp/1.htm 名古屋市立大公式サイト] [[Category:大学入試|なこやしりつたいたいさく]]
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2018-10-01T14:39:49Z
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Perl/入出力・コマンドラインオプション
本項では、Perlの入出力とコマンドラインオプションについて解説します。 たとえば、 Perlには、次に挙げる特殊なファイルハンドルが組み込まれています。 ファイルハンドルから一行ずつ読み込むには、< >演算子を用います。 ファイルハンドルに対して出力するには、print()の間接ファイルハンドル記法を用います。 ローカルファイルはopen()を呼び出してファイルハンドルに関連付けて操作します。 グローバルスコープのスカラ変数でファイル名を与え、同名のファイルハンドルでファイルをオープンできます。 コマンドライン引数は、@ARGVという特殊な配列に代入されます。サブルーチンの外で空引数のshift()を呼び出すと、shift(@ARGV)と解釈されます。 特殊変数$/を指定すると入力レコードレパレータを変更することができます(デフォルトは\n)。次の例では、「hoge.txt」から一行ずつではなくすべての内容を一度に読み出す。
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本項では、Perlの入出力とコマンドラインオプションについて解説します。
<noinclude> {{Nav}} :<small>[[プログラミング]] > [[Perl]] > '''入出力・コマンドラインオプション'''</small> 本項では、Perlの入出力とコマンドラインオプションについて解説します。 </noinclude> <includeonly> = 入出力・コマンドラインオプション = ファイルI/Oとコマンドラインオプションについて解説します。 </includeonly> == 外部ファイルに書き込みたい場合 == :<syntaxhighlight lang=perl> open(my $handle, ">" , "testperl.txt") or die; print $handle "zzzzz"; </syntaxhighlight> ;解説 :まず、外部ファイルに読み書きしたい場合、組み込み関数の open関数 で目的のファイルを開きます。 :ファイルは、open することで、読み出し・書き込み・追加が可能になります。 : <code>open(某) or die</code>は、Perlの慣用句で「開けるか死ぬか」程度の意味に読めます。 ;モード :open関数の第2引数はモードです。 :;<code><</code>:読出しモード :;<code>></code>:書込みモード :;<code>>></code>:追加書込みモード :の3つがあります。 ;2引数呼出し :上のコードではopen関数を3つの引数で書きましたが、下記のように2個の引数でも書けます。 :<code> open($handle, "> testperl.txt" );</code> :と、ひとつの二重引用符の中にスペースで区切って書いても構いません。 ;クローズ :openで開いたファイルは、全ての操作が終わったら close 関数で閉じるます。 :閉じ忘れるても、スクリプト終了時にインタープリターにより自動的に閉じられますが、明示的に閉じるとその時点でランタイムやオペレーションシステムのクローズ処理がはじまります。 :クローズはファイルハンドルを保持する変数がスコープを抜けたとき、より正確に言うとファイルハンドルへの参照がなくなったときに行なわれます。 :このためファイルハンドルは、my 宣言したレキシカルスコープの変数に保持するのが望ましいでしょう。 ;ファイルハンドル :open関数の第一引数(例では$handleの部分)は、ファイルハンドルです。 :複数の入出力先を区別のためにファイルハンドルが必要になります。 :Perlにかぎらず、C言語など他の多くのプログラム言語でも、若干の記法の違いこそあるものの、ファイルハンドルのようなものが存在しており(CではファイルディスクリプタやFILE型へのポインタにほぼ相当)、このファイルハンドルと似たような使い方です。 ;書き込み命令の方法 :そして、書き込みをしたい場合、書き込みモードで開いたファイルに対し、 :<code>print ファイルハンドル名 "書き込みたい語句";</code> :で書き込みできます。 :たとえば上記コードの場合の :<code>print $handle "zzzzz";</code> :なら、ファイルtestperl.txt に「zzzzz」と書き込まれます。 :実際にコマンド端末で上記コード例を実行して試してみましょう。たしかにファイルに書き込まれているハズです。 :このような出力先を指定する方法でprint関数で外部ファイルに書き込みする方法は、Perlに特有の方法です。(C言語では、違う方法です。) == 標準出力 == たとえば、 ;コード例 :<syntaxhighlight lang=perl> print STDOUT "qqq\n"; </syntaxhighlight> :をコマンド端末で実行すると、単に「qqq」と表示されます。(行末の \n は改行のエスケープシーケンス) : STDOUT は、標準出力で、一般的にはコマンド端末画面のことです。 : print関数はこのように出力先を指定する機能があります。特に出力先を指定しない場合には、printの出力先は標準出力になるので、今までの単元では気にすることなく print "文字列" のように利用できたわけです。 == ファイルハンドル == Perlには、次に挙げる特殊なファイルハンドルが組み込まれています。 ;STDIN:標準入力を表します。 ;STDOUT:標準出力を表します。 ;STDERR:標準エラー出力を表します。 ;DATA:__END__以降を表します。 ファイルハンドルから一行ずつ読み込むには、<code>< ></code>演算子を用います。 :<syntaxhighlight lang=perl> while (<STDIN>) { print; } </syntaxhighlight> :これは次のコードと等価です。 :<syntaxhighlight lang=perl> while (defined($_ = readline *STDIN)) { print $_; } </syntaxhighlight> : あるいは :<syntaxhighlight lang=perl> print while <>; </syntaxhighlight> : 空のファイルハンドルを指定すると標準入力から読み込みます。 : ただし、コマンドライン引数がある場合はそれをファイル名として解釈し、ファイルの内容を標準入力にパイプした上で、標準入力から読み込みます。 :<syntaxhighlight lang=perl> while (<>) { print; } </syntaxhighlight> ファイルハンドルに対して出力するには、print()の間接ファイルハンドル記法を用います。 :<syntaxhighlight lang=perl> print STDOUT "Hello, world!\n"; </syntaxhighlight> ローカルファイルはopen()を呼び出してファイルハンドルに関連付けて操作します。 :<syntaxhighlight lang=perl> open my $fh, '<', '/etc/hosts' or die $!; print while <$fh>; close $fh; </syntaxhighlight> グローバルスコープのスカラ変数でファイル名を与え、同名のファイルハンドルでファイルをオープンできます。 :<syntaxhighlight lang=perl> $FH = "/etc/hosts"; open FH; print while <FH>; close FH; </syntaxhighlight> :推奨できる書き方ではありませんが、過去に書かれたコードにこのパターンがある可能性はあるので、一つしか引数を取らないopen関数を見かけたら思い出してください。 == コマンドラインオプション == コマンドライン引数は、@ARGVという特殊な配列に代入されます。サブルーチンの外で空引数のshift()を呼び出すと、shift(@ARGV)と解釈されます。 :<syntaxhighlight lang=perl> my $arg = shift; print "第一引数は $arg です。"; </syntaxhighlight> == 特殊変数$/ == 特殊変数$/を指定すると入力レコードレパレータを変更することができます(デフォルトは\n)。次の例では、「hoge.txt」から一行ずつではなくすべての内容を一度に読み出す。 :<syntaxhighlight lang=perl> open my $fh, '<', 'hoge.txt' or die $!; my $content = do { local $/; <$fh> }; close $fh; </syntaxhighlight> {{Nav}} <noinclude> {{DEFAULTSORT:Perl にゆうしゆつりよくこまんとらいんおふしよん}} [[Category:Perl|にゆうしゆつりよくこまんとらいんおふしよん]] {{stub}} </noinclude>
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2022-11-11T11:13:34Z
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Perl/リファレンス
配列の中に配列が入っているものを多次元配列といいます。 Perlで多次元配列を生成するには、配列を要素にしたリストで配列を初期化すると・・・ 最初に示した例では、配列をリストの要素にしようとしましたが、Perlのリストは与えられた複合的なデーター構造を展開する性質があります。 この性質は、Perlの配列はコピーや関数やサブルーチンの引数として渡すときに(参照わたしでなく)値わたしであることと関連しています。 Perlの配列の代入は、他の多くの動的な型を持つプログラミング言語と違い、別名の作成ではなく要素ごとのコピーです。 リファレンスとは、あるデーターが格納されている場所を指し示すデーター型です。データーに「\」を前置して生成します。 スカラーだけでなく、様々なデーター型のリファレンスを生成することができます。 データーを百科事典の記事の内容だとすれば、リファレンスはその記事が「何ページ目にあるか」に当たります。 ハッシュのリファレンスを生成するには、次のようにします。 サブルーチンへのリファレンスを生成するには、次のようにします。 また、次のように書くことで、サブルーチンへのリファレンスを直接書くこともできます(クロージャや、無名サブルーチンとも呼ばれます) サブルーチンへのリファレンスには特別な性質があり、サブルーチンへのリファレンスを生成した時の環境を保存します。 他のリファレンス生成と少しやり方が異なりますが、正規表現のリファレンスを生成することも可能です。 正規表現のリファレンスを作るには、正規表現の前にqrを付けます。 正規表現のリファレンスを使うには、次のようにします:
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "配列の中に配列が入っているものを多次元配列といいます。", "title": "多次元配列" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "Perlで多次元配列を生成するには、配列を要素にしたリストで配列を初期化すると・・・", "title": "多次元配列" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "最初に示した例では、配列をリストの要素にしようとしましたが、Perlのリストは与えられた複合的なデーター構造を展開する性質があります。 この性質は、Perlの配列はコピーや関数やサブルーチンの引数として渡すときに(参照わたしでなく)値わたしであることと関連しています。 Perlの配列の代入は、他の多くの動的な型を持つプログラミング言語と違い、別名の作成ではなく要素ごとのコピーです。", "title": "多次元配列" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "リファレンスとは、あるデーターが格納されている場所を指し示すデーター型です。データーに「\\」を前置して生成します。", "title": "リファレンス" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "スカラーだけでなく、様々なデーター型のリファレンスを生成することができます。", "title": "リファレンス" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "データーを百科事典の記事の内容だとすれば、リファレンスはその記事が「何ページ目にあるか」に当たります。", "title": "リファレンス" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "ハッシュのリファレンスを生成するには、次のようにします。", "title": "リファレンス" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "サブルーチンへのリファレンスを生成するには、次のようにします。", "title": "リファレンス" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "また、次のように書くことで、サブルーチンへのリファレンスを直接書くこともできます(クロージャや、無名サブルーチンとも呼ばれます)", "title": "リファレンス" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "サブルーチンへのリファレンスには特別な性質があり、サブルーチンへのリファレンスを生成した時の環境を保存します。", "title": "リファレンス" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "他のリファレンス生成と少しやり方が異なりますが、正規表現のリファレンスを生成することも可能です。 正規表現のリファレンスを作るには、正規表現の前にqrを付けます。", "title": "リファレンス" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "正規表現のリファレンスを使うには、次のようにします:", "title": "リファレンス" } ]
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<noinclude> {{Nav}} :<small>[[プログラミング]] > [[Perl]] > '''リファレンス'''</small> ---- </noinclude> <includeonly> = リファレンス = {{先頭に戻る}} </includeonly> ;[https://paiza.io/projects/cgro-oRjs--lEsPsMxyezw?language=perl リファレンスの例]:<syntaxhighlight lang=perl> use v5.30.0; my $str = "ABC to Z"; my @ary = (1,2,3); my %hash = ( a => 1, b => 2); sub code { "hello!" } open(my $fh, '<', "/dev/null") or die "Could not open /dev/null for reading"; foreach my $ref(\$str, \@ary, \%hash, \&code, qr/[A-Z]/, \*str, \$fh) { my $rtype = ref $ref; if ($rtype eq "SCALAR") { say qq($rtype: $$ref ) } elsif ($rtype eq "ARRAY") { say qq($rtype: @$ref ) } elsif ($rtype eq "HASH") { say qq($rtype: @{[ %$ref ]} ) } elsif ($rtype eq "CODE") { say qq($rtype: @{[ &$ref ]} ) } elsif ($rtype eq "Regexp") { say qq($rtype: @{[ $$ref ]} ) } elsif ($rtype eq "GLOB") { say qq($rtype: @{[ *$ref ]} ) } elsif ($rtype eq "REF") { say qq($rtype: @{[ *$$ref ]} ) } else { say qq($rtype: ) } } close $fh; </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> ARRAY(0x560a821949b8) ARRAY(0x560a821a2688) SCALAR: ABC to Z ARRAY: 1 2 3 HASH: a 1 b 2 CODE: hello! Regexp: (?^u:[A-Z]) GLOB: *main::str REF: *main::$fh </syntaxhighlight> ==多次元配列== 配列の中に配列が入っているものを'''多次元配列'''といいます。 Perlで多次元配列を生成するには、配列を要素にしたリストで配列を初期化すると・・・ ;[https://paiza.io/projects/94zHYznkcjPSVBhoD0lEaQ?language=perl 配列を要素にしたリストで配列を初期化]:<syntaxhighlight lang=perl> #!/usr/bin/perl use v5.30.0; use warnings; my @x = qw(A B C); my @y = qw(X Y Z); my @ary = ( @x, @y ); say "@ary" </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> A B C X Y Z </syntaxhighlight> : @xと@yが展開され、単純な配列(一次元配列)になっています。 ;[https://paiza.io/projects/QvwSDh7XR3V7_eaRAerOSQ?language=perl 配列へのリファレンスを要素にしたリストで配列を初期化]:<syntaxhighlight lang=perl line highlight="7,10"> #!/usr/bin/perl use v5.30.0; use warnings; my @x = qw(A B C); my @y = qw(X Y Z); my @ary = ( \@x, \@y ); say "@ary"; say "@$_" foreach @ary </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> ARRAY(0x560a821949b8) ARRAY(0x560a821a2688) A B C X Y Z </syntaxhighlight> :\@xのように、配列の[[#接頭辞|接頭辞]]「@」の前に「\」を付けます。 最初に示した例では、配列をリストの要素にしようとしましたが、Perlのリストは与えられた複合的なデータ構造を展開する性質があります。 この性質は、Perlの配列はコピーや関数やサブルーチンの引数として渡すときに(参照わたしでなく)値わたしであることと関連しています。 Perlの配列の代入は、他の多くの動的な型を持つプログラミング言語と違い、別名の作成ではなく要素ごとのコピーです。 ;[https://paiza.io/projects/-MmHCXZuZ6mxBhv5uliFfQ?language=perl リストは与えられた複合的なデータ構造を展開する]:<syntaxhighlight lang=perl> #!/usr/bin/perl use v5.30.0; use warnings; my @x = ("A", "B", "C"); my %y = (a => 1, b => 2); my @ary = (@x, %y); say "@ary"; say join ", ", @ary </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> A B C b 2 a 1 A, B, C, b, 2, a, 1 </syntaxhighlight> : 多次元配列のような複雑な構造を作るためには、<code>\@x</code>として、<code>@x</code>という配列を間接的に指示すことで実現します。 == リファレンス == '''リファレンス'''とは、あるデータが格納されている場所を指し示すデータ型です。データに「\」を前置して生成します。 ;[https://paiza.io/projects/DnO5wZXCE1RhM9p02_MLLg?language=perl 例]:<syntaxhighlight lang=perl> #!/usr/bin/perl use v5.30.0; use warnings; my $x = 42; my $y = \$x; say $y; say $$y; say ref $y; $$y = 4423; say $$y; say $x; my @ary = qw(1 2 4 8); my $ref = \$ary[1]; say "@ary"; $$ref = 0; say "@ary"; </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> SCALAR(0x5633528ba878) 42 SCALAR 4423 4423 1 2 4 8 1 0 4 8 </syntaxhighlight> : SCALARというのは、$xのデータ型がスカラーであることを表しています。 : (0x55c487fbf9b8)は、$xが格納されている場所(メモリアドレス)を表しています。 : なお、0x55c487fbf9b8という数値は環境によって異なります。 : リファレンス<code>$y</code>を使って値を参照するには、参照先のオブジェクトのデータ型に対応した[[#接頭辞|接頭辞]](この場合はスカラーなので <code>\</code>)を補い<code>$$y</code>とします。 : 組込み関数 ref はリファレンス先のデータ型を返し、リファレンスでないものを引数にすると undef がかえります。 : <code>$y</code>が<code>$x</code>のリファレンスな状態で、<code>$$y</code>を書換えると<code>$x</code>が書換わります。 : 配列の要素へのリファレンスを取り、リファレンスを経由して配列(の要素)を参照/変更をすることもできます。 : リファレンスはこのように、「間接的に値を参照する」仕組みであり、副次的な効果として「別名関係」を作ることになります。 スカラーだけでなく、様々なデータ型のリファレンスを生成することができます。 :<syntaxhighlight lang=perl> \42; # スカラーのリファレンス \$x; # スカラーのリファレンス \@x; # 配列のリファレンス \%x; # ハッシュのリファレンス \&x; # サブルーチンのリファレンス \*x; # 型グロブのリファレンス \\$x; # スカラーのリファレンスのリファレンス </syntaxhighlight> : 「\」はリファレンスを生成するための単項演算子です。リファレンスそのものはスカラーの一種です。 : <code>$</code>、<code>@</code>や<code>%</code>などの接頭辞を前置してリファレンスから元のデータを取り出すことを、'''デリファレンス'''といいます。 : リファレンスはC言語のポインタに似ていますが、より抽象的で安全だとされています。 :: とはいえ、スコープを外れたオブジェクトのリファレンスを使った参照をすることができるなど、フリーハンドな安全が手に入るわけではありません。 : リファレンスは、配列の配列などの複雑なデータ構造を扱う場合や、オブジェクトを扱う場合、サブルーチンに参照渡しを行う場合などに使われます。 :: クラスのコンストラクターは、 : 通常の配列やハッシュを使えば済む場面で、リファレンスを使うことはありません。 データを百科事典の記事の内容だとすれば、リファレンスはその記事が「何ページ目にあるか」に当たります。 === スカラーのリファレンス === ;[https://paiza.io/projects/OQU01o2IszV52ieZeooxyw?language=perl 例]:<syntaxhighlight lang=perl> #!/usr/bin/perl use v5.30.0; use warnings; my $x = \42; my $y = \$x; print <<EOS; \$x --> $x ref \$x --> @{[ ref $x ]} \${ \$x } --> ${ $x } \$\$x --> $$x \$y --> $y \$\$y --> $$y ref \$y --> @{[ ref $y ]} ref \$\$y --> @{[ ref $$y ]} \${ \${ \$y } } --> ${ ${ $y } } \$\$\$y --> $$$y EOS </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> $x --> SCALAR(0x5588e7e33928) ref $x --> SCALAR ${ $x } --> 42 $$x --> 42 $y --> REF(0x5588e7e339b8) $$y --> SCALAR(0x5588e7e33928) ref $y --> REF ref $$y --> SCALAR ${ ${ $y } } --> 42 $$$y --> 42 </syntaxhighlight> === 配列のリファレンス === ;[https://paiza.io/projects/dkwdRmQiQWvEOuuc4HGBSw?language=perl 例]:<syntaxhighlight lang=perl> #!/usr/bin/perl use v5.30.0; use warnings; my @x = ("A", "B", "C"); my $y = \@x; print <<EOS; \@x --> @x \$y --> $y \@\$y --> @$y EOS my $x = ["A", "B", "C"]; print <<EOS; \$x --> $x \@\$x --> @$x \$x->[0] --> $x->[0] \$x[0] --> $x[0] EOS $x = ["A", ["B"], "C"]; print <<EOS; \$x --> $x \@\$x --> @$x \$x->[1]->[0] --> $x->[1]->[0] \$x->[1][0] --> $x->[1][0] EOS $x = ["A"]; print <<EOS; \$x --> $x \@\$x --> @$x \$x->[0] --> $x->[0] \${ \$x }[0] --> ${ $x }[0] \$\$x[0] --> $$x[0] EOS $x = [["A"]]; print <<EOS; \$x --> $x \@\$x --> @$x \$\@\$x --> $@$x \$\@\$x[0] --> $@$x[0] \$x->[0][0] --> $x->[0][0] \${ \$x }[0][0] --> ${ $x }[0][0] \$\$x[0][0] --> $$x[0][0] EOS </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> @x --> A B C $y --> ARRAY(0x55fade5819b8) @$y --> A B C $x --> ARRAY(0x55fade581358) @$x --> A B C $x->[0] --> A $x[0] --> A $x --> ARRAY(0x55fade5814a8) @$x --> A ARRAY(0x55fade581430) C $x->[1]->[0] --> B $x->[1][0] --> B $x --> ARRAY(0x55fade5814d8) @$x --> A $x->[0] --> A ${ $x }[0] --> A $$x[0] --> A $x --> ARRAY(0x55fade581430) @$x --> ARRAY(0x55fade581358) $@$x --> ARRAY(0x55fade581430) $@$x[0] --> A $x->[0][0] --> A ${ $x }[0][0] --> A $$x[0][0] --> A </syntaxhighlight> : <code>$x->[0]</code>は<code>$x[0]</code>と略記できます(リファレンス経由の配列参照という意図がなくなるので、残すべきとの主張もあります)。 === ハッシュのリファレンス === ハッシュのリファレンスを生成するには、次のようにします。 ;[https://paiza.io/projects/2QlwzHIlMQWyQumjyY6cLg?language=perl 例]:<syntaxhighlight lang=perl> #!/usr/bin/perl use v5.30.0; use warnings; my %x = ( a => "Apple", b => "Banana", c => "Cherry" ); my $y = \%x; print <<EOS; \%\$y --> @{[ %$y ]} \$y->{"a"} --> $y->{"a"} \$y->{c} --> $y->{c} EOS my $x = { a => { e => "Apple", t => "Apricot" }, b => "Banana", c => "Cherry" }; print <<EOS; \$x --> @{[ %$x ]} \%\$x --> @{[ %$x ]} keys \%\$x --> @{[ keys %$x ]} values \%\$x --> @{[ values %$x ]} \$x->{"a"} --> $x->{"a"} \$x->{a} --> $x->{a} \$x{a} --> $x{a} \$x->{a}->{t} --> $x->{a}->{t} \$x->{a}{t} --> $x->{a}{t} EOS </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> %$y --> a Apple c Cherry b Banana $y->{"a"} --> Apple $y->{c} --> Cherry $x --> a HASH(0x55e8aa9af358) b Banana c Cherry %$x --> a HASH(0x55e8aa9af358) b Banana c Cherry keys %$x --> a b c values %$x --> HASH(0x55e8aa9af358) Banana Cherry $x->{"a"} --> HASH(0x55e8aa9af358) $x->{a} --> HASH(0x55e8aa9af358) $x{a} --> Apple $x->{a}->{t} --> Apricot $x->{a}{t} --> Apricot </syntaxhighlight> : <code>$x->{a}->{t}</code>は<code>$x->{a}</code>と書くことが出来ますが、<code>$x->{a}</code>を<code>$x{a}</code>と書くとHashをListに展開され意図した結果になりません。 === サブルーチンへのリファレンス === サブルーチンへのリファレンスを生成するには、次のようにします。 ;[https://paiza.io/projects/apj9o7scnWNrUxcX2KR_hA?language=perl サブルーチンへのリファレンスの生成と呼出し]:<syntaxhighlight lang=perl> #!/usr/bin/env perl use v5.20.0; use warnings; sub say_hello { say 'Hello' } my $ref = \&say_hello; $ref->(); &$ref; </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> Hello Hello </syntaxhighlight> : サブルーチンへのリファレンスを得る場合、サブルーチン名の前に <code>\&</code> を付けます。 : サブルーチンへのリファレンスからサブルーチンを呼出すときは、 ::<syntaxhighlight lang=perl> $ref->(); </syntaxhighlight> :と <code>-></code>演算子で参照し、通常のサブルーチンと同じく実引数は()の中に書き渡します。 ::<syntaxhighlight lang=perl> &$ref; </syntaxhighlight> :と <code>&</code>を前置すれば<code>-></code>を省略でき、引数がなければ <code>()</code> も省略できます。 また、次のように書くことで、サブルーチンへのリファレンスを直接書くこともできます(クロージャや、無名サブルーチンとも呼ばれます) :<syntaxhighlight lang=perl> my $ref = sub { ... }; </syntaxhighlight> サブルーチンへのリファレンスには特別な性質があり、サブルーチンへのリファレンスを生成した時の環境を保存します。 ;[https://paiza.io/projects/bss0asihbM1oE1RhJ5n1sg?language=perl クロージャー]:<syntaxhighlight lang=perl> #!/usr/bin/env perl use v5.20.0; use warnings; sub print_hello_name { my $name = shift; return sub { say "Hello $name!!" }; } my $ref1 = print_hello_name('Kenta'); my $ref2 = print_hello_name('Taro'); $ref1->(); &$ref2; say ref $ref1; say ref $ref2; </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> Hello Kenta!! Hello Taro!! CODE CODE </syntaxhighlight> : サブルーチンの中で参照される変数の値は、サブルーチンが定義されたものが参照されます。 : 組込み関数 ref を使うと、リファレンスの参照先のデータ型を表示できます。 === 正規表現のリファレンス === 他のリファレンス生成と少しやり方が異なりますが、正規表現のリファレンスを生成することも可能です。 正規表現のリファレンスを作るには、正規表現の前にqrを付けます。 :<syntaxhighlight lang=perl> my $regex = qr/\.pm$/; # 文字の最後に「.pm」が付いている文字にマッチする正規表現のリファレンスを生成 </syntaxhighlight> 正規表現のリファレンスを使うには、次のようにします: ;[https://paiza.io/projects/3_HebbRaQpaMyHz52G4NMA?language=perl 例]:<syntaxhighlight lang=perl> #!/usr/bin/perl use v5.30.0; use warnings; # 引数の最後に「.pm」が付いているかどうかを調べるサブルーチン #!/usr/bin/perl use v5.30.0; use warnings; # 引数の最後に「.pm」が付いているかどうかを調べるサブルーチン sub match_pm { my $name = shift; my $regex = qr/\.pm$/; if ($name =~ /$regex/) { say "$name -- match" } else { say "$name -- mismatch" } } match_pm('test.pm'); match_pm('test.pl'); match_pm('testpm'); my $re = qr/\.pm$/; say ref $re; say $$re </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> test.pm -- match test.pl -- mismatch testpm -- mismatch Regexp (?^u:\.pm$) </syntaxhighlight> : 置換は、<code>s/$regex/置換後の文字/g</code> としますが、この場合はリファレンス私にしないと結果を呼出し元に反映できません。 ==オブジェクト指向におけるリファレンス== {{Main|[[Perl/ライブラリ・モジュールとオブジェクト指向]]}} {{Nav}} <noinclude> {{DEFAULTSORT:Perl りふあれんす}} [[Category:Perl|りふあれんす]] {{stub}} </noinclude>
2009-02-18T18:03:40Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/Perl/%E3%83%AA%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B9
10,039
Perl/日本語処理
Perl > 文字コードとエンコーディング この項目では、Perlにおける文字コードとエンコーディングについて説明します。 utf8プラグマを使用すると、ソースコードがUTF-8であると仮定され、文字列にutf8フラグが立つようになります。また様々な関数や演算子はバイト単位ではなく文字単位で動作するようになります。 例えば、lengthは文字数を返すようになります。 ファイルハンドルへの出力時にutf8フラグを落とすには、binmode関数で、対応するストリームのエンコーディングを指定します。 もしくはEncodeモジュールのencode()関数を用います。 utf8フラグが付いたまま出力すると、warningsプラグマや-wスイッチが有効な場合(use v5.12 以降は strict が、 use v5.36 は、warnings がディフォルトで有効です)、次のような警告が発せられます。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "Perl > 文字コードとエンコーディング", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "この項目では、Perlにおける文字コードとエンコーディングについて説明します。", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "utf8プラグマを使用すると、ソースコードがUTF-8であると仮定され、文字列にutf8フラグが立つようになります。また様々な関数や演算子はバイト単位ではなく文字単位で動作するようになります。", "title": "utf8プラグマとutf8フラグ" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "例えば、lengthは文字数を返すようになります。", "title": "utf8プラグマとutf8フラグ" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "ファイルハンドルへの出力時にutf8フラグを落とすには、binmode関数で、対応するストリームのエンコーディングを指定します。", "title": "utf8プラグマとutf8フラグ" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "もしくはEncodeモジュールのencode()関数を用います。", "title": "utf8プラグマとutf8フラグ" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "utf8フラグが付いたまま出力すると、warningsプラグマや-wスイッチが有効な場合(use v5.12 以降は strict が、 use v5.36 は、warnings がディフォルトで有効です)、次のような警告が発せられます。", "title": "utf8プラグマとutf8フラグ" } ]
Perl > 文字コードとエンコーディング この項目では、Perlにおける文字コードとエンコーディングについて説明します。
<noinclude> {{Nav}} [[Perl]] > '''文字コードとエンコーディング''' ---- </noinclude> <includeonly> = 文字コードとエンコーディング = </includeonly> この項目では、Perlにおける文字コードとエンコーディングについて説明します。 {{See also|[https://perldoc.jp/docs/perl/5.36.0/perluniintro.pod perluniintro - Perl Unicode の手引き]}} == utf8プラグマとutf8フラグ == utf8プラグマを使用すると、ソースコードがUTF-8であると仮定され、文字列にutf8フラグが立つようになります。また様々な関数や演算子はバイト単位ではなく文字単位で動作するようになります。 {{See also|[https://perldoc.jp/docs/modules/utf8-1.07/utf8.pod utf8 - ソースコード内に、UTF-8(か、UTF-EBCDIC)を有効/無効にするためのプラグマ]}} :<syntaxhighlight lang=perl> use utf8; </syntaxhighlight> 例えば、lengthは文字数を返すようになります。 ;[https://paiza.io/projects/2-RS7aTrF8yt02A7pMc0vg?language=perl utf8プラグマの使用例]:<syntaxhighlight lang=perl> use v5.20.0; use utf8; say length "あいうえお"; no utf8; say length "あいうえお"; </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=perl> </syntaxhighlight> ファイルハンドルへの出力時にutf8フラグを落とすには、binmode関数で、対応するストリームのエンコーディングを指定します。 :<syntaxhighlight lang=perl> use v5.20.0; use utf8; binmode STDOUT, "encoding(utf-8)"; say "あいうえお"; </syntaxhighlight> もしくはEncodeモジュールのencode()関数を用います。 :<syntaxhighlight lang=perl> use v5.20.0; use Encode qw(encode); say encode('utf-8', "あいうえお"); </syntaxhighlight> utf8フラグが付いたまま出力すると、warningsプラグマや-wスイッチが有効な場合(use v5.12 以降は strict が<ref>[https://perldoc.jp/docs/perl/5.12.1/perl5120delta.pod#Unicode32improvements 暗黙のstrict]</ref>、 use v5.36 は、warnings がディフォルトで有効です<ref>[https://perldoc.jp/docs/perl/5.36.0/perl5360delta.pod#use32v5.36 use v5.36]</ref>)、次のような警告が発せられます。 :<syntaxhighlight lang=text> Wide character in say at -e line 3. </syntaxhighlight> <!-- Perlコアの Unicode 対応が落ち着いた v5.8 2002/7/18 リリース以降は、文字コードとエンコーディング関係の外部モジュールの利用価値は限定的だと考えコメント化 ==UTF2ソフトウェア== UTF-2 は UTF-8 の旧称です。UCS-2と間違いやすいですが、UCS-2は2バイト固定長なのに対してUTF-2は1バイトから4バイトの可変長であり、別物です。{{code|use UTF2}}を使用すると、やはりソースコードがUTF-8であると仮定されます。また様々な関数や演算子はバイト単位ではなく文字単位で動作するようになるが、文字列の長さや文字列中の文字の位置はバイト単位で扱うため、いままでのスクリプトとこれからのスクリプトは互換性が確保されます。 なお、文字単位で扱う関数は UTF2::* という名前で提供されています。例えば、文字列の長さを文字単位で知りたい(文字数を知りたい)場合は UTF2::length を使用します。 :<syntaxhighlight lang=perl> use UTF2; </syntaxhighlight> length は以下のように機能します。 :<syntaxhighlight lang=perl> print length "あいうえお"; # UTF-8でエンコードされている場合は15 print UTF2::length "あいうえお"; # 5 </syntaxhighlight> UTF2ソフトウェアは以下の利点があります。 * utf8フラグに煩わされることなくプログラミングすることができる * 過去のスクリプトを利用することができる 一方、欠点として以下の点があります。 * utf8フラグがないために Latin-1 を扱うことができない ==Sjisソフトウェア== UTF2ソフトウェアと同じコンセプトで作成されたシフトJIS版のソフトウェアです。JPerl向けに書かれたスクリプトを使用する際に便利です。 :<syntaxhighlight lang=perl> use Sjis; </syntaxhighlight> 文字列の長さを求めたい場合は以下のように機能します。 :<syntaxhighlight lang=perl> print length "あいうえお"; # シフトJISでは10(単位はバイト) print Sjis::length "あいうえお"; # 5(単位は文字) </syntaxhighlight> ==文字エンコーディング== 文字エンコーディングの操作には、Perl4ではjcode.pl、Perl5.8以前はJcode.pm、Perl5.8以降はEncode.pmを用います。 なお、Perl4以降のどのバージョンでも共通でjacode.plを用いることができます。これはjcode.plのインタフェースで UTF-8およびEncode.pmの機能を利用することができるのでスクリプトの互換性を確保するのに重宝します。例えば Shift_JISをUTF-8に変換するには、 :<syntaxhighlight lang=perl> require 'jacode.pl'; $str = 'あいうえお'; &jcode'convert(*str, 'utf8', 'sjis'); </syntaxhighlight> とします。 (jacode.plがない場合)Perl5.8以降でShift_JISをUTF-8に変換するには、Encodeのfrom_to関数を使って、 :<syntaxhighlight lang=perl> use Encode qw(from_to); my $str = 'あいうえお'; from_to $str, 'Shift_JIS', 'UTF-8'; </syntaxhighlight> とします。 --> <noinclude> {{Nav}} {{DEFAULTSORT:Perl にほんこしより}} [[Category:Perl|にほんこしより]] {{stub}} </noinclude>
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2022-11-06T04:48:11Z
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10,040
Perl/ヘルプ・ドキュメント
Perl > ヘルプ・ドキュメント Perlのドキュメントを参照するには、perldocコマンドあるいはmanコマンドを実行する。perldocの日本語訳はでも提供されている。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "Perl > ヘルプ・ドキュメント", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "Perlのドキュメントを参照するには、perldocコマンドあるいはmanコマンドを実行する。perldocの日本語訳はでも提供されている。", "title": "perldoc" } ]
Perl > ヘルプ・ドキュメント
<noinclude> {{Nav}} [[Perl]] > '''ヘルプ・ドキュメント''' ---- </noinclude> <includeonly> = ヘルプ・ドキュメント = {{先頭に戻る}} </includeonly> ==perldoc== Perlのドキュメントを参照するには、perldocコマンドあるいはmanコマンドを実行する。perldocの日本語訳は[http://perldoc.jp/]でも提供されている。 <noinclude> {{DEFAULTSORT:Perl へるふときゆめんと}} [[Category:Perl|へるふときゆめんと]] {{stub}} </noinclude>
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2022-11-03T07:27:56Z
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10,045
トキポナ
トキポナ(「toki pona」と表記され、「良い言葉」「簡単な話」と様々に訳されます)は、語彙が少なく、シンプルで習得しやすいことで知られる哲学的芸術構成言語(philosophical artlang)です。カナダの言語学者で翻訳者のソニア・ラング( Sonja Lang )によって、思考やコミュニケーションを簡素化するために作られました。2001年に最初の草案がオンラインで公開され、完全な形は書籍『Toki Pona』で発表されました。2014年に『The Language of Good』また、ラングはコミュニティの利用状況に基づき、2021年7月に補足辞書『Toki Pona Dictionary』を発表しています。 各ページを全部読もうとすると大変だ!という人は だけ読めば、それなりにわかるようになっています。
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トキポナは、語彙が少なく、シンプルで習得しやすいことで知られる哲学的芸術構成言語です。カナダの言語学者で翻訳者のソニア・ラング( Sonja Lang )によって、思考やコミュニケーションを簡素化するために作られました。2001年に最初の草案がオンラインで公開され、完全な形は書籍『Toki Pona』で発表されました。2014年に『The Language of Good』また、ラングはコミュニティの利用状況に基づき、2021年7月に補足辞書『Toki Pona Dictionary』を発表しています。
{{Wikipedia}} [[File:Toki_pona.svg|thumb|トキポナのシンボルマーク]] トキポナ(「toki pona」と表記され、「良い言葉」「簡単な話」と様々に訳されます)は、語彙が少なく、シンプルで習得しやすいことで知られる哲学的芸術構成言語(philosophical artlang)です。カナダの言語学者で翻訳者のソニア・ラング( Sonja Lang )によって、思考やコミュニケーションを簡素化するために作られました。2001年に最初の草案がオンラインで公開され、完全な形は書籍『Toki Pona』で発表されました。2014年に『The Language of Good』また、ラングはコミュニティの利用状況に基づき、2021年7月に補足辞書『Toki Pona Dictionary』を発表しています。 ==練習== 各ページを全部読もうとすると大変だ!という人は * 単語一覧表 * 例文 * '''太字'''で強調された文章 だけ読めば、それなりにわかるようになっています。 # [[/練習1|表記と発音]] # [[/練習2|基本の文章]] # [[/練習3|目的語のある文章]] # [[/練習4|修飾詞]] # [[/練習5|tawa,lon,kepeken そして前置詞]] ---- ==辞書== * [[wikt:カテゴリ:トキポナ]] * [[/辞書|辞書]] ---- [[カテゴリ:人工言語|ときほな]] [[Category:トキポナ|*]]
2009-02-21T04:40:56Z
2023-09-09T02:40:02Z
[ "テンプレート:Wikipedia" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E3%83%88%E3%82%AD%E3%83%9D%E3%83%8A
10,046
トキポナ/辞書
(*) = ku suliの単語(あまり使われない)
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(*) = ku suliの単語(あまり使われない)
{| class="wikitable sortable" |- ! width="60px" rowspan="2"| 単語 !! width="60px" rowspan="2"| カナ !! colspan="4"| 意味 |- ! width="270px"| 名詞 !! width="270px"| 動詞 !! width="270px"| 形容詞 !! width="270px"| その他 |- | a || ア || || || || 【感動詞】(文末や単独で用いて、強調や感動、確認の意などを表す)[慣用句]”a a a”:ははは(笑い声を表す) |- | akesi || アケシ || 爬虫類、両生類 || || || |- | anu || アヌ || || || || 【接続詞】〜か〜、〜または〜 ⇔ en, taso |- | ala || アラ || 無 || || 〜のない、〜ではない、〜しない || |- | alasa || アラサ || 狩り || 狩る、集める、探求する || || 【助動詞】〜してみる |- | ale,ali || アリ || 全て、全体;宇宙、人生、森羅万象 || || 全ての、毎〜 || |- | ante || アンテ || 違い || 変える⇔ awen || 異なる ⇔ sama || |- | anpa || アンパ || 下、低いところ ⇔ sewi || 下げる、負かす || 低い、下の、身分の低い、従属している || |- | awen || アウェン || || 待たす、保つ、残す、守る ⇔ ante || 待っている、残っている、守られた || 【助動詞】〜し続ける、〜であり続ける |- | ijo || イヨ || 何か、もの、こと、事物 || || || |- | ike || イケ || 悪 || 悪くする || 悪い ⇔ pona || |- | ilo || イロ || 道具、用具、装置、機械、マシン、アプリ || || || |- | insa || インサ || 内側、内、中;腹、内臓 || || || |- | uta || ウタ || 口、口腔 || || || |- | utala || ウタラ || || 戦う、競う、攻撃する || || |- | unpa || ウンパ || 性行為 || [と]性行為する、[と]性的な関係を持つ || 性的な || |- | e || エ || || || || 【小辞】(直接目的語の前に置く) |- | esun || エスン || 店、市場 || 取引する、買う、売る || || |- | en || エン || || || || 【接続詞】〜かつ〜 ⇔ anu, taso |- | epiku(*) || エピク || || || かっこいい、すごい、すばらしい || |- | o || オ || || || || 【感動詞】ねえ!、おい! 【小辞】(命令文・意志文で、「li」の代わりに置く) |- | oko(*) || オコ || 目 || || || |- | ona || オナ || 彼、彼女、それ ⇔ sina, mi || || || |- | open || オペン || はじめ || 開ける、始める、点ける || || 【助動詞】〜し始める |- | olin || オリン || 愛 || 愛する || || |- | kasi || カシ || 植物;草、葉っぱ || || || |- | kama || カマ || || 来る、起こる、現れる || || 【助動詞】〜している状態になる、〜になる |- | kala || カラ || 魚、水生動物 || || || |- | kalama || カラマ || 音 || 音をたてる || || |- | kipisi(*) || キピシ || 薄い一切れ || 分ける、切る、切り取る || || |- | kijetesantakalu(*) || キイェテサンタカル || アライグマ科の動物全般 || || || |- | kili || キリ || 野菜、果物 || || || |- | kiwen || キウェン || 石、岩、岩石 || || || |- | kin(*) || キン || || || 〜も || |- | ku(*) || ク || || 公式トキポナ辞書(Toki Pona Dictionary)に通じている || || |- | kute || クテ || || 聞く、聴く、[の]言うことを聞く、[に]従う || || |- | kulupu || クルプ || 集まり、集団、グループ、コミュニティー || || || |- | kule || クレ || 色 || [に]色をつける、[に]色をぬる || カラフルな || |- | kepeken || ケペケン || || 使う、用いる || || 【前置詞】を使って、を用いて |- | ken || ケン || 可能性 || (何かすることを)[(人、動物、もの)を]できるようにする、許す || || 【助動詞】〜することができる、〜であれる |- | ko || コ || 半固体の物、ゲル、砂状の物 || || || |- | kokosila(*) || ココシラ || || トキポナ的な場でトキポナ以外の言語を話す || || |- | kon || コン || 気、精神、空気 || || || |- | sama || サマ || || || 同じ、似た ⇔ ante || 【前置詞】のような |- | sike || シケ || 円、輪、球;循環 || || まるの || |- | sitelen || シテレン || 絵、画像、記号 || 描く、書く || || |- | sina || シナ || あなた ⇔ mi, ona || || || |- | sijelo || シイェロ || 体 || || || |- | sin || シン || || || 新しい || |- | sinpin || シンピン || 顔、正面 ⇔ monsi 、壁、垂直面があるもの ⇔ supa || || || |- | suno || スノ || 太陽;光 ⇔ mun || || || |- | supa || スパ || 台、机、椅子、水平面があるもの ⇔ sinpin || || || |- | suli || スリ || 大きさ || 大きくする、長くする || 大きい、長い、重要な ⇔ lili || |- | suwi || スウィ || || || 甘い;可愛い || |- | seme || セメ || || || || 【疑問詞】何、どれ |- | seli || セリ || 火、熱 || 温たかくする、熱くする、焼く || あたたかい、あつい ⇔ lete || |- | selo || セロ || 皮膚、外側、表面、皮、殻 ⇔ insa|| || || |- | sewi || セウィ || 上、神 ⇔ anpa || || 上の、高い、高貴な、神聖な || |- | soko(*) || ソコ || きのこ、菌類 || || || |- | sona || ソナ || 知識 || 知る || || |- | soweli || ソウェリ || 動物、獣、陸生哺乳類 || || || |- | taso || タソ || || || (〜)だけ || 【接続詞】だが、しかし ⇔ anu, en |- | tawa || タワ || || 動く || || 【前置詞】〜へ(行く)、〜のために、〜にとって |- | tan || タン || 起源、原因 || || || 【前置詞】〜から、〜によって、〜ゆえに |- | tu || トゥ || ペア || 二つにする || || 【数詞】2つの |- | telo || テロ || 水、液体 || 水をかける || || |- | tenpo || テンポ || 時、時間、期間、瞬間 || || || |- | toki || トキ || 話、会話、発言;言語 || [について/(言語)で]話す、[ということを]言う || || 【感動詞】やあ、こんにちは |- | tonsi(*) || トンシ || ノンバイナリー || || || |- | tomo || トモ || 家、建物、建造物、部屋 || || || |- | n(*) || ン || || || || 【間投詞】うーん(思案、熟考を示す) |- | nasa || ナサ || || || 変な、おかしい、狂った、奇妙な || |- | nasin || ナシン || 道;方法、習慣、主義 || || || |- | namako(*) || ナマコ || 調味料 || || 余分な || |- | nanpa || ナンパ || 数 || || || 【前置詞】(〜)番目の |- | ni || ニ || これ、それ、あれ || || この、その、あの || |- | nimi || ニミ || 単語、名前 || || || |- | nena || ネナ || 出っ張り、山、鼻、ボタン || || || |- | noka || ノカ || 脚、足 || || || |- | pakala || パカラ || 失敗、損害、傷 || 壊す || 壊れた || 【感動詞】クソ!、畜生! |- | pana || パナ || || 与える、置く || || |- | pali || パリ || 活動、仕事、創作、作品 || する、作る、働く || || |- | palisa || パリサ || 長くて硬いもの、棒 || || || |- | pan || パン || 穀物;パン、米、麺 || || || |- | pi || ピ || || || || 【小辞】(直前の名詞(句)と、それを修飾する名詞句との区切りを示す) |- | pini || ピニ || 終わり || 終える、閉じる ⇔ open || 終えている、閉まっている || 【助動詞】〜し終える |- | pipi || ピピ || 虫 || || || |- | pimeja || ピメヤ || 闇、影 ⇔ suno || || 黒い、暗い ⇔ walo || |- | pilin || ピリン || 気持ち、感情;心臓 || 感じる || || |- | pu || プ || || 公式トキポナ本(The Language of Good)に通じている || || |- | poka || ポカ || 側面、腰;隣、そば、近く || || || 【前置詞】と一緒に、のそばで |- | poki || ポキ || 入れ物、容器 || || || |- | pona || ポナ || 善 || 良くする、修理する || 良い、単純な、仲がいい ⇔ ike || |- | ma || マ || 土地、国、地域、地方、場所;土;屋外 || || || |- | mani || マニ || お金、富 || || || |- | mama || ママ || 親 || || || |- | mi || ミ || 私 ⇔ ona, sina || || || |- | misikeke(*) || ミシケケ || 薬、医療 || || || |- | mije || ミイェ || 男、夫 ⇔ meli || || || |- | mu || ム || || || || 【感動詞】(動物の鳴き声を表す) |- | musi || ムシ || 遊び、ゲーム、芸術作品 || 楽しむ || 楽しい、愉快な、芸術的な || |- | mute || ムテ || 量 || 増やす、多くする || 多い、たくさんの ⇔ lili || |- | mulapisu(*) || ムラピス || ピザ || || || |- | mun || ムン || 月、星 || || || |- | meso(*) || メソ || || || 中ぐらいの、普通の || |- | meli || メリ || 女、妻 ⇔ mije || || || |- | moku || モク || 食事、食べ物 || 食べる、飲む || || |- | moli || モリ || 死 || 殺す || 死んだ || |- | monsi || モンシ || 後ろ;背中、おしり ⇔ sinpin || || || |- | monsuta(*) || モンスタ || 怪物;恐怖 || 怖がらせる || 怖い || |- | jaki || ヤキ || 汚れ、ゴミ || 汚くする、汚す || 汚い、穢れた || |- | jasima(*) || ヤシマ || 鏡、ディスプレイ || 反射する、反響する、映す、逆の || || |- | jan || ヤン || 人、誰か || || || |- | jelo || イェロ || || || 黄色い ⇔ laso, loje || |- | jo || ヨ || || 持つ、含む、所有する || || |- | la || ラ || || || || 【小辞】(条件節と主文の間におく) |- | laso || ラソ || || || 青い、緑の ⇔ jelo, loje || |- | lanpan(*) || ランパン || || 取る、盗る、手に入れる || || |- | lape || ラペ || 眠り || 眠らせる || 眠っている || |- | lawa || ラワ || 頭、考え || 率いる、管理する、操作する || || |- | li || リ || || || || 【小辞】(主語と述語の間におく;同じ主語に対して別の述語を並立する) |- | lipu || リプ || 薄っぺらい物;紙、本、ページ、ウェブサイト || || || |- | lili || リリ || || 小さくする、短くする || 小さい、短い ⇔ suli、 少ない ⇔ mute || |- | linja || リンヤ || 長くて柔軟なもの;紐、糸、毛、線 || || || |- | luka || ルカ || 手、腕 || 触る || || 【数詞】5つの |- | lukin || ルキン || 視界、景色 || 見る、見える || 視覚的に || 【助動詞】(し)てみる |- | lupa || ルパ || 穴;出入口、ドア、窓 || || || |- | leko(*) || レコ || 四角、ブロック、多面体 || || || |- | lete || レテ || 寒さ || 寒くする、冷たくする || 寒い、冷たい ⇔ seli || |- | len || レン || 衣服、布 || 隠す || 隠された、服を着た || |- | loje || ロイェ || 赤 || || 赤い ⇔ jelo, laso || |- | lon || ロン || 事実、真実 || 存在させる || 存在している、本当の || 【前置詞】(~)で、(~)にいて、(~)において |- | waso || ワソ || 鳥 || || || |- | walo || ワロ || 白 || 白くする、明るくする || 白い、明るい ⇔ pimeja || |- | wawa || ワワ || 力、強さ || 強くする || 強い ⇔ lili || |- | wan || ワン || 一 || 一つにする || || 【数詞】1つの |- | wile || ウィレ || 欲求、願望、必要 || 欲しい、願う、必要とする || 必要な || 【助動詞】〜したい、〜になりたい、〜する必要がある、〜しなければならない |- | weka || ウェカ || || 離す、除く || なくなった、遠くの ⇔ poka || |} (*) = ku suliの単語(あまり使われない) [[en:Toki Pona/WordTpEn]] [[eo:Tokipono/Vortaro]] [[es:Toki_pona/Contenido/Diccionario_ilustrado]] [[ru:Словарь Toki Pona]] [[Category:トキポナ|辞書]]
2009-02-21T06:13:19Z
2024-03-30T17:03:47Z
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ロジバン/統語論/selbri
日本語をはじめとする自然言語では文や節の中心となる成分のことを述語という。述語には動詞や形容詞が含まれるが、これにさらに副詞や論理学における賓辞(predicate)の機能を加えたロジバンの総合的な語詞が selbri である。これがロジバン文における意味的中核を成す。ここでは用言と訳しておく。 ロジバンの語は全て何らかの方法で用言となれる。また、単一の用言からなるものと、或る用言が別の用言を修飾するものとがある。後者は例えば日本語における「速く・食べる」「おいしい・リンゴ」「超・おいしい」のように複数の内容語が連なって出来る句に相当する。 用言は、体言(terbri)で表される事物の間の関係について述べる。どのような体言をどのような順序で取り結ぶか、配列についての定義がある。これは place structure(以下 PS)と呼ばれる。PS上の項およびその位置は x に番号を付して x1, x2, x3, x4, x5 というふうに表す。 用言は必ずPSを有する。しかしPS上の項を伏せたままでも用言は使える: 観察される事象をそのまま用言として表すことからこれは観察法(observative)と呼ばれる。用言はこのように内容のある文を単独で形成できる。これに項が加わると、体言を用言が述べるところの命題が出来る: 用言と体言の順番は変えられる( 転換と置換)。条件として、 がわかること。 ti ckape do の語順は次のように変えれる: 一例目では ti と do が本来のまま x1 x2 と並んでいる。二例目では、FA類の fa が ti の位置を x1 であると示し、続く do がそのまま x2 として並んでいることがわかる。FA類のこのような施しがなされない場合、用言の前には体言 x1 が潜んでいるとみなされる。なぜなら x1 を持たない用言が存在しないから。その場合、 ti は x2 、 do は x3 となる: 体言が内部的に用言を有するとき(用言を体言化したもの)、そのままだとこれが後続の用言に流れかねない。流れると、2つの用言は1つのまとまりと化す: 流れないようにする、すなわち lo plise を体言として後続の kukte をその用言にするには、その間の境界を示す必要がある。境界を示す方法には幾つかある( 構文境界)。もっとも一般的なのは、先行する全ての体言をまとめて隔離させる cu による方法: cu は1つ以上の体言を隔離できる: この隔離は構文解析上のものであり、命題が途中で断絶しているわけではない。赤枠内の項はそれぞれあくまでも klama の x1 x2 x3 である。 用言となりうる言葉が連なって出来るまとまりのことを tanru という。ここでは重語(かさねご)と訳す。各用言の意味が重層化する。機能面では語と等価であるが構造面では複数の語からなる句であり、他言語における動詞句・形容詞句・副詞句になぞらえられる。 重語全体の意味合・ PS の基盤となるのは、構成要素のうち、最下位層で修飾される部分、被部である。デフォルトでは右側が被部で左側が飾部である。 plise tricu は、被部 tricu が要となって飾部 plise に形容されている。ゆえに「リンゴの木」。両者をひっくり返して tricu plise とすれば形容関係が逆転して「木のリンゴ」となる。(所有関係を示しかねない「~の~」という訳はときとして不適切であり、「~的な~」が望ましい解釈となる場合がある。)また、いずれもの場合も、 plise と tricu が tu を共通の x1 として取ることに変わりはない。修飾関係において飾部は被部に従属しているものの、 x1 を得るという点では両者は対等である。デフォルトでは x2 以降はもっぱら被部の変数項である。後述のように、転換や挿入という用法によって飾部に独自の x2 以降の体言を結びつけることもできる。ちなみに重語を圧縮したものである合語では PS が単一に定義されており飾部と被部がもはや個別の用言として自立していないのでこのように体言を別々に取ることがない。 三つめの例にみられるように、重語を構成できる語の数には限りがない。この厚い重語は、左から読んで先に出来上がる一対が飾部となって後続の語を形容してゆくというデフォルトの原理(left-grouping)に則り、「巨体的に幸せな」が「親切な」を、「巨体的に幸せな親切な」が「正直な」を、「巨体的に幸せな親切な正直な」が「男」を修飾するという具合になっている。このデフォルトの修飾原理は ke や bo を用いることで自由に逸脱できる。たとえば右側で先に出来上がる組で左側の語を形容してゆく right-grouping は次のように実現できる(■ が飾部、■ が被部): ke は ke'e で囲んだ右側にあるものをグループ化し(ke'e は文末では省略できる)、 bo は right-grouping を結合原理として右側のものと左側のものとを最優先して繋ぎ留めるボンドである。この例ではいずれの用法も結果として重語内に同一の修飾関係を築いている。全体の核である右端の nanmu はまず stace に修飾され、そのまとまりが xendo に、そのまとまりが gleki に、そしてその全体がさらに barda で形容されている。 barda がもともと修飾するのは gleki だが、gleki は xendo を、xendo は stace を、stace は nanmu を、という連鎖関係から、結果として xendo stace nanmu を形容する gleki の複雑な意味合に barda が係っているのだと解釈される。 意味合のこのような重層性に加え、各構成要素の PS が暗示する変数項の一つ一つがどのように関与しているのかが定義されないという漠然性が重語にある。よって重語の指示内容は合語よりも多義的であり、ロジバンにおいてなかんずく抽象的な表現を織るための手法とされている。ちなみに例の複雑な重語は(有用であるかどうかはさておき) brageixedsacnau という合語に圧縮して具体的な PS を定義することが可能である。そもそも合語は重語の圧縮型として造り出されるものなのである。合語と重語を繋げてより上位の重語を作ることも勿論できる。 重語は意味論的には抽象的でも統語論的には明快である。修飾関係を自在に設定できるということから、他言語における係り受け構造の曖昧さを克服できる。 この日本語の係り受け構造は実は不明瞭であり、構文解析が困難である。以下のロジバンとの対照は、同じ語列からどれだけの解釈が得られるかを示している: 日本語の方が全て同一の語列であるのにたいし、ロジバンの方は全て重語構造が異なる。太字の部分は各表現における形容の結局的対象である。ここに着目すると、「子(男児/女児)」と「女の子(女児)」というように、語関係の読み取り方によって表現の対象そのものが変わるということが日本語では起こりうるのだとわかる。表現の本来の構造が、日本語(をはじめとする諸々の伝統言語)では誤って不達するおそれがあるのにたいして、ロジバンではより的確に伝達できる。ロジバンが他言語間の中立的な媒体として活躍できるのはこのあたりの性能に由来している。ちなみに上記のロジバン重語はあくまで日本語の語順を模擬した形に拠っており、いずれも、以下に述べる重語用法などを施して様々に変化・簡略化できる。また、重語は、係り受け構造の点では明確であっても、語釈の点では多義的であることに注意されたい。たとえば ninmu verba は文脈によって「女が産んだ子」とも「女が保護している子」とも「女が殺した子」とも解釈されうる。 重語がどんなに複雑なものであろうと、結果として生成される命題はもっぱら被部の PS に基づく。たとえば kerfa の PS は「x1 は x2 の x3 に生えている毛・髪」だが、上の例では kerfa は飾部なので、命題部が取りうる変数項の設定にはそのままでは関与しない。 日本語の複合動詞では前項と後項の位置が換われば意味が変わるが、同じ意味を維持したまま(即ち語同士の形容関係を保ったまま)それらを置換することがロジバンの重語ではできる: 両者で飾部と被部の順序が逆転しているが、意味に変化はない。両者の形容関係を co が維持しているからだ。 co は右にあるものを飾部とし左にあるものを被部とする。これを重語転換という。訳語の順序は“古・美”となっているが、実現されている意味合は“美しい古さ”のままであり、“古い美しさ”ではない。 重語転換の利点は、飾部の語の PS をメインに使えるようになることである: melbi の x3 を埋めるこの体言 lo ka smaji vi ce'u を、重語転換せずに求めることはできる: 目的の体言は be と be'o によって摘包されて melbi の PS に入っている。転換を用いた場合と異なるのは、体言があくまで内部的に挿入され、やや修飾的となることである。 be-be'o によって包まれた体言は副次的なものであって主要の PS の上にはない。転換の例では lo ka smaji vi ce'u はメインの PS に躍り出ているが、挿入の例では内に潜り込んでいる。また、転換を施したほうが全体の語数が少なくなる。以上の特性から重語転換は強調法の一つとみることができる。 be が挿入する体言の境は bei によって示される。上の例では一つのみが挿入されているので bei が不要であり、そのまま be'o によって終止されている。 bei を用いた例: 挿入される体言の順序は、命題部を築くところの原理にもとづく。すなわち、命題部において melbi の次に来るデフォルトの変数項が x2 であるように、 be によって melbi の直後に挿入される体言もまた x2 となる。 mi は x2 であり、 lo ka smaji vi ce'u は x3 である。先の例は mi を欠くので lo ka smaji vi ce'u が x3 であることを相応の標識(fi)で示している。標識の効力がここで働くということは、 be-bei-be'o の構造において語の置換が可能であるということである。 被部の後続体言を be で結びつけることは合法ではあるが不毛である。 命題部において用言が取りうる体言を法制詞によって拡張できるように、 be による挿入でも法制詞を扱える: ga'a mi は slabu の臨時体言として正規体言と同等に PS に組み込まれる。 命題部そのものに添える法制が生む意味合と異なることに留意されたい: 前者は「古さ」が主観であると言っているのにたいして後者は「これは古い寺である」という命題そのものが主観であると言っている。 be'o は省略できる場合があるが、意図しない部分が挿入範囲に流れてしまうのを防ぐうえでは必要である: noi は体言を拡張するもの( 連結型)だが、前者の例では、意図されているはずの対象である lo xamgu be do 全体に係らずに do だけを修飾してしまっている。 be'o を置くことで do は後続の語に侵蝕されることなく xamgu 内に格納され、これを体言化している lo の範囲に noi が必然的に係るようになる。ちなみにこの場合 be'o を ku で代替して lo の範囲を直に明示しても同じ形容関係が得られる。 項を用言にできる: 「~的」という訳が意味するのは近似性ではなく該当性である。(同一性を意味する du とも異なる。)たとえば me lo mi pendo me'u の x1 は「私の友だち」に似ている者ではなく「私の友だち」として呼ぶ・捉えるに適った特徴条件を満たしている者を指す。 me から体言の末尾までの全体が一つの用言とみなされる。これを他の用言と連ねさせて重語を作ることもできる: me la .eimin.uainxaus. me'u が飾部となって zgike を形容している。主要の PS を提出するのは被部の zgike なので、意味合が先の例とは違っている。 構文上の曖昧性をきたさなければ me'u は省略できる。 形態論上は融合していない語同士でも、特定の用法によって構文上は合語(lujvo)であることがある。結合に用いるのは zei: zei は、 lujvo としてのまとまりを保ちながらもその構成要素が何なのかを明らかにしたり、 rafsi を持たない語(cmevla やUI類 ma'ovla 等)との合成語を造るのに役立つ: PS によって描写されうる事象全体を一つのまとまり(節)として扱えるようにすることを抽象化(abstraction)という。 特に何を対象とするかによって異なる抽象詞が使い分けられる: これらの抽象詞はそれぞれPSを有する。つまり用言として使えるということである。しかし単独では使えない。何らかの命題(bridi)に係らなければならない。この命題すなわち抽象化の対象の範囲は終止詞 kei によって明示できる。 最も頻繁に用いられる抽象詞は nu である。これは事象全般を抽出する: nu klama が djica の飾部として重語を形成している。これは次の表現と区別される: 前者の方が体言の数が一つ少なく、より観察法に近い形をしている。後者は命題色がより強い。日本語の「行きたい」により近いのは前者で、後者は英語の「I want to go.」に近いといえる。 他の用言と同様、NUで抽象化されたまとまりも冠詞によって体言化できる。その抽象節のまとまりは他言語における名詞節に相当する。 do sanga という命題部が nu によって抽象化され、これを lo が冠し、そのまとまりが nelci の x2 として振舞っている。 単に冠詞で体言化するのと NU と共に体言化するのとでは意味合が異なってくる: LE (+SE) による場合は、抽出する以外の変数項を切り落とす。たとえば lo xe klama には x5 以外の事物が含意されない。 NU の場合は、該当の用言の PS の変数項すべてを内包する。 lo xe klama を x5 以外の変数項について拡張するときは関係詞 be-bei-be'o を使って副次的・修飾的に挿入することになるのにたいし、 lo nu klama を拡張するときはそのまま klama を中核として命題部を築く: nu が指す事象の時間・期間性は相対的である: この延縮性は nu が事象全般を抽出できることによる。キスの瞬間性を特に意味するときには nu よりも下位の抽象型である mu'e を使う。他の抽象詞によってさらに「キスという経験/li'i」、「キスという動作/zu'o」、「キスという性質/ka」など様々な表現ができる。 su'u を用いた lo su'u cinba は漠然としたもので、「キスというアレ」のようなニュアンスがある。 命題を抽出する例: nu と違い、事象ではなくその命題性・事実性が du'u によって扱われている。 SE 類で反転させた sedu'u は、或る命題に相当する発話・テクストを抽出する: 「知る」という行為の対象が命題であるのにたいし、「言う」という行為の対象はテクストである、という分別がなされている。 相応の冠詞を取り付けることで用言を項として扱える。 冠詞
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "日本語をはじめとする自然言語では文や節の中心となる成分のことを述語という。述語には動詞や形容詞が含まれるが、これにさらに副詞や論理学における賓辞(predicate)の機能を加えたロジバンの総合的な語詞が selbri である。これがロジバン文における意味的中核を成す。ここでは用言と訳しておく。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "ロジバンの語は全て何らかの方法で用言となれる。また、単一の用言からなるものと、或る用言が別の用言を修飾するものとがある。後者は例えば日本語における「速く・食べる」「おいしい・リンゴ」「超・おいしい」のように複数の内容語が連なって出来る句に相当する。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "用言は、体言(terbri)で表される事物の間の関係について述べる。どのような体言をどのような順序で取り結ぶか、配列についての定義がある。これは place structure(以下 PS)と呼ばれる。PS上の項およびその位置は x に番号を付して x1, x2, x3, x4, x5 というふうに表す。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "用言は必ずPSを有する。しかしPS上の項を伏せたままでも用言は使える:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "観察される事象をそのまま用言として表すことからこれは観察法(observative)と呼ばれる。用言はこのように内容のある文を単独で形成できる。これに項が加わると、体言を用言が述べるところの命題が出来る:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "用言と体言の順番は変えられる( 転換と置換)。条件として、", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", 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という。ここでは重語(かさねご)と訳す。各用言の意味が重層化する。機能面では語と等価であるが構造面では複数の語からなる句であり、他言語における動詞句・形容詞句・副詞句になぞらえられる。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "重語全体の意味合・ PS の基盤となるのは、構成要素のうち、最下位層で修飾される部分、被部である。デフォルトでは右側が被部で左側が飾部である。 plise tricu は、被部 tricu が要となって飾部 plise に形容されている。ゆえに「リンゴの木」。両者をひっくり返して tricu plise とすれば形容関係が逆転して「木のリンゴ」となる。(所有関係を示しかねない「~の~」という訳はときとして不適切であり、「~的な~」が望ましい解釈となる場合がある。)また、いずれもの場合も、 plise と tricu が tu を共通の x1 として取ることに変わりはない。修飾関係において飾部は被部に従属しているものの、 x1 を得るという点では両者は対等である。デフォルトでは x2 以降はもっぱら被部の変数項である。後述のように、転換や挿入という用法によって飾部に独自の x2 以降の体言を結びつけることもできる。ちなみに重語を圧縮したものである合語では PS が単一に定義されており飾部と被部がもはや個別の用言として自立していないのでこのように体言を別々に取ることがない。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "三つめの例にみられるように、重語を構成できる語の数には限りがない。この厚い重語は、左から読んで先に出来上がる一対が飾部となって後続の語を形容してゆくというデフォルトの原理(left-grouping)に則り、「巨体的に幸せな」が「親切な」を、「巨体的に幸せな親切な」が「正直な」を、「巨体的に幸せな親切な正直な」が「男」を修飾するという具合になっている。このデフォルトの修飾原理は ke や bo を用いることで自由に逸脱できる。たとえば右側で先に出来上がる組で左側の語を形容してゆく right-grouping は次のように実現できる(■ が飾部、■ が被部):", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "ke は ke'e で囲んだ右側にあるものをグループ化し(ke'e は文末では省略できる)、 bo は right-grouping を結合原理として右側のものと左側のものとを最優先して繋ぎ留めるボンドである。この例ではいずれの用法も結果として重語内に同一の修飾関係を築いている。全体の核である右端の nanmu はまず stace に修飾され、そのまとまりが xendo に、そのまとまりが gleki に、そしてその全体がさらに barda で形容されている。 barda がもともと修飾するのは gleki だが、gleki は xendo を、xendo は stace を、stace は nanmu を、という連鎖関係から、結果として xendo stace nanmu を形容する gleki の複雑な意味合に barda が係っているのだと解釈される。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "意味合のこのような重層性に加え、各構成要素の PS が暗示する変数項の一つ一つがどのように関与しているのかが定義されないという漠然性が重語にある。よって重語の指示内容は合語よりも多義的であり、ロジバンにおいてなかんずく抽象的な表現を織るための手法とされている。ちなみに例の複雑な重語は(有用であるかどうかはさておき) brageixedsacnau という合語に圧縮して具体的な PS を定義することが可能である。そもそも合語は重語の圧縮型として造り出されるものなのである。合語と重語を繋げてより上位の重語を作ることも勿論できる。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "重語は意味論的には抽象的でも統語論的には明快である。修飾関係を自在に設定できるということから、他言語における係り受け構造の曖昧さを克服できる。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "この日本語の係り受け構造は実は不明瞭であり、構文解析が困難である。以下のロジバンとの対照は、同じ語列からどれだけの解釈が得られるかを示している:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "日本語の方が全て同一の語列であるのにたいし、ロジバンの方は全て重語構造が異なる。太字の部分は各表現における形容の結局的対象である。ここに着目すると、「子(男児/女児)」と「女の子(女児)」というように、語関係の読み取り方によって表現の対象そのものが変わるということが日本語では起こりうるのだとわかる。表現の本来の構造が、日本語(をはじめとする諸々の伝統言語)では誤って不達するおそれがあるのにたいして、ロジバンではより的確に伝達できる。ロジバンが他言語間の中立的な媒体として活躍できるのはこのあたりの性能に由来している。ちなみに上記のロジバン重語はあくまで日本語の語順を模擬した形に拠っており、いずれも、以下に述べる重語用法などを施して様々に変化・簡略化できる。また、重語は、係り受け構造の点では明確であっても、語釈の点では多義的であることに注意されたい。たとえば ninmu verba は文脈によって「女が産んだ子」とも「女が保護している子」とも「女が殺した子」とも解釈されうる。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "重語がどんなに複雑なものであろうと、結果として生成される命題はもっぱら被部の PS に基づく。たとえば kerfa の PS は「x1 は x2 の x3 に生えている毛・髪」だが、上の例では kerfa は飾部なので、命題部が取りうる変数項の設定にはそのままでは関与しない。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "日本語の複合動詞では前項と後項の位置が換われば意味が変わるが、同じ意味を維持したまま(即ち語同士の形容関係を保ったまま)それらを置換することがロジバンの重語ではできる:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "両者で飾部と被部の順序が逆転しているが、意味に変化はない。両者の形容関係を co が維持しているからだ。 co は右にあるものを飾部とし左にあるものを被部とする。これを重語転換という。訳語の順序は“古・美”となっているが、実現されている意味合は“美しい古さ”のままであり、“古い美しさ”ではない。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "重語転換の利点は、飾部の語の PS をメインに使えるようになることである:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "melbi の x3 を埋めるこの体言 lo ka smaji vi ce'u を、重語転換せずに求めることはできる:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "目的の体言は be と be'o によって摘包されて melbi の PS に入っている。転換を用いた場合と異なるのは、体言があくまで内部的に挿入され、やや修飾的となることである。 be-be'o によって包まれた体言は副次的なものであって主要の PS の上にはない。転換の例では lo ka smaji vi ce'u はメインの PS に躍り出ているが、挿入の例では内に潜り込んでいる。また、転換を施したほうが全体の語数が少なくなる。以上の特性から重語転換は強調法の一つとみることができる。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "be が挿入する体言の境は bei によって示される。上の例では一つのみが挿入されているので bei が不要であり、そのまま be'o によって終止されている。 bei を用いた例:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "挿入される体言の順序は、命題部を築くところの原理にもとづく。すなわち、命題部において melbi の次に来るデフォルトの変数項が x2 であるように、 be によって melbi の直後に挿入される体言もまた x2 となる。 mi は x2 であり、 lo ka smaji vi ce'u は x3 である。先の例は mi を欠くので lo ka smaji vi ce'u が x3 であることを相応の標識(fi)で示している。標識の効力がここで働くということは、 be-bei-be'o の構造において語の置換が可能であるということである。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "被部の後続体言を be で結びつけることは合法ではあるが不毛である。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "命題部において用言が取りうる体言を法制詞によって拡張できるように、 be による挿入でも法制詞を扱える:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "ga'a mi は slabu の臨時体言として正規体言と同等に PS に組み込まれる。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "命題部そのものに添える法制が生む意味合と異なることに留意されたい:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "前者は「古さ」が主観であると言っているのにたいして後者は「これは古い寺である」という命題そのものが主観であると言っている。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "be'o は省略できる場合があるが、意図しない部分が挿入範囲に流れてしまうのを防ぐうえでは必要である:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "noi は体言を拡張するもの( 連結型)だが、前者の例では、意図されているはずの対象である lo xamgu be do 全体に係らずに do だけを修飾してしまっている。 be'o を置くことで do は後続の語に侵蝕されることなく xamgu 内に格納され、これを体言化している lo の範囲に noi が必然的に係るようになる。ちなみにこの場合 be'o を ku で代替して lo の範囲を直に明示しても同じ形容関係が得られる。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "項を用言にできる:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "「~的」という訳が意味するのは近似性ではなく該当性である。(同一性を意味する du とも異なる。)たとえば me lo mi pendo me'u の x1 は「私の友だち」に似ている者ではなく「私の友だち」として呼ぶ・捉えるに適った特徴条件を満たしている者を指す。 me から体言の末尾までの全体が一つの用言とみなされる。これを他の用言と連ねさせて重語を作ることもできる:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "me la .eimin.uainxaus. me'u が飾部となって zgike を形容している。主要の PS を提出するのは被部の zgike なので、意味合が先の例とは違っている。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "構文上の曖昧性をきたさなければ me'u は省略できる。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "形態論上は融合していない語同士でも、特定の用法によって構文上は合語(lujvo)であることがある。結合に用いるのは zei:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "zei は、 lujvo としてのまとまりを保ちながらもその構成要素が何なのかを明らかにしたり、 rafsi を持たない語(cmevla やUI類 ma'ovla 等)との合成語を造るのに役立つ:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "PS によって描写されうる事象全体を一つのまとまり(節)として扱えるようにすることを抽象化(abstraction)という。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "特に何を対象とするかによって異なる抽象詞が使い分けられる:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "これらの抽象詞はそれぞれPSを有する。つまり用言として使えるということである。しかし単独では使えない。何らかの命題(bridi)に係らなければならない。この命題すなわち抽象化の対象の範囲は終止詞 kei によって明示できる。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "最も頻繁に用いられる抽象詞は nu である。これは事象全般を抽出する:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "nu klama が djica の飾部として重語を形成している。これは次の表現と区別される:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "前者の方が体言の数が一つ少なく、より観察法に近い形をしている。後者は命題色がより強い。日本語の「行きたい」により近いのは前者で、後者は英語の「I want to go.」に近いといえる。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "他の用言と同様、NUで抽象化されたまとまりも冠詞によって体言化できる。その抽象節のまとまりは他言語における名詞節に相当する。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "do sanga という命題部が nu によって抽象化され、これを lo が冠し、そのまとまりが nelci の x2 として振舞っている。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "単に冠詞で体言化するのと NU と共に体言化するのとでは意味合が異なってくる:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "LE (+SE) による場合は、抽出する以外の変数項を切り落とす。たとえば lo xe klama には x5 以外の事物が含意されない。 NU の場合は、該当の用言の PS の変数項すべてを内包する。 lo xe klama を x5 以外の変数項について拡張するときは関係詞 be-bei-be'o を使って副次的・修飾的に挿入することになるのにたいし、 lo nu klama を拡張するときはそのまま klama を中核として命題部を築く:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "nu が指す事象の時間・期間性は相対的である:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "この延縮性は nu が事象全般を抽出できることによる。キスの瞬間性を特に意味するときには nu よりも下位の抽象型である mu'e を使う。他の抽象詞によってさらに「キスという経験/li'i」、「キスという動作/zu'o」、「キスという性質/ka」など様々な表現ができる。 su'u を用いた lo su'u cinba は漠然としたもので、「キスというアレ」のようなニュアンスがある。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "命題を抽出する例:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "nu と違い、事象ではなくその命題性・事実性が du'u によって扱われている。 SE 類で反転させた sedu'u は、或る命題に相当する発話・テクストを抽出する:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "「知る」という行為の対象が命題であるのにたいし、「言う」という行為の対象はテクストである、という分別がなされている。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "相応の冠詞を取り付けることで用言を項として扱える。 冠詞", "title": "概要" } ]
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<div lang=""> ==概要== 日本語をはじめとする自然言語では[[w:文|文]]や[[w:節|節]]の中心となる成分のことを[[w:述語|述語]]という。述語には[[w:動詞|動詞]]や[[w:形容詞|形容詞]]が含まれるが、これにさらに[[w:副詞|副詞]]や[[w:一階述語論理#述語計算|論理学における賓辞(predicate)]]の機能を加えたロジバンの総合的な語詞が '''selbri''' である。これがロジバン文における意味的中核を成す。ここでは'''用言'''と訳しておく。 ロジバンの語は全て何らかの方法で用言となれる。また、単一の用言からなるものと、或る用言が別の用言を修飾するものとがある。後者は例えば日本語における「速く・食べる」「おいしい・リンゴ」「超・おいしい」のように複数の[[w:内容語|内容語]]が連なって出来る句に相当する。 用言は、'''[[ロジバン/統語論/sumti|体言(terbri)]]'''で表される事物の間の関係について述べる。どのような体言をどのような順序で取り結ぶか、配列についての定義がある。これは '''place structure'''(以下 '''PS''')と呼ばれる。PS上の項およびその位置は x に番号を付して x1, x2, x3, x4, x5 というふうに表す。 用言は必ずPSを有する。しかしPS上の項を伏せたままでも用言は使える: ::<font style="padding:1px 5px; border:1px solid #666666;">ckape</font><br>{{Jbo_fanva|危ない!}} ::<font style="padding:1px 5px; border:1px solid #666666;">kukte plise</font><br>{{Jbo_fanva|おいしいリンゴ!}} 観察される事象をそのまま用言として表すことからこれは観察法(observative)と呼ばれる。用言はこのように内容のある文を単独で形成できる。これに項が加わると、体言を用言が述べるところの命題が出来る: ::<font style="padding:1px 5px; background:#E87F7F;color:#FFFFFF;">ti</font> <font style="padding:1px 5px; border:1px solid #666666;">ckape</font> <font style="padding:1px 5px; background:#E87F7F;color:#FFFFFF;">do</font><br>{{Jbo_fanva|これは君にたいして危険である。}} ::<font style="padding:1px 5px; background:#E87F7F;color:#FFFFFF;">ti</font> <font style="padding:1px 5px; border:1px solid #666666;">kukte plise</font><br>{{Jbo_fanva|これはおいしいリンゴです。}} 用言と体言の順番は変えられる({{Jbo_arrow|}} [[ロジバン/統語論/転換と置換|転換と置換]])。条件として、 * 体言同士の順序を保ち、 * PS がどこから始まっているのか、すなわち x1 がどこにあるのか がわかること。 ti ckape do の語順は次のように変えれる: ::<font style="padding:1px 5px; background:#E87F7F;color:#FFFFFF;">ti</font> <font style="padding:1px 5px; background:#E87F7F;color:#FFFFFF;">do</font> <font style="padding:1px 5px; border:1px solid #666666;">ckape</font> ::<font style="padding:1px 5px; border:1px solid #666666;">ckape</font> fa <font style="padding:1px 5px; background:#E87F7F;color:#FFFFFF;">ti</font> <font style="padding:1px 5px; background:#E87F7F;color:#FFFFFF;">do</font> 一例目では ti と do が本来のまま x1 x2 と並んでいる。二例目では、FA類の fa が ti の位置を x1 であると示し、続く do がそのまま x2 として並んでいることがわかる。FA類のこのような施しがなされない場合、用言の前には体言 x1 が潜んでいるとみなされる。なぜなら x1 を持たない用言が存在しないから。その場合、 ti は x2 、 do は x3 となる: ::<font style="padding:1px 5px; border:1px solid #E87F7F;color:#FFFFFF;">---</font> <font style="padding:1px 5px; border:1px solid #666666;">ckape</font> <font style="padding:1px 5px; background:#E87F7F;color:#FFFFFF;">ti</font> <font style="padding:1px 5px; background:#E87F7F;color:#FFFFFF;">do</font> 体言が内部的に用言を有するとき(用言を[[ロジバン/統語論/sumti#冠詞|体言化]]したもの)、そのままだとこれが後続の用言に流れかねない。流れると、2つの用言は1つのまとまりと化す: :: lo plise kukte {{Jbo_arrow|}} <font style="padding:1px 5px; background:#E87F7F;color:#FFFFFF;">lo plise kukte</font> 流れないようにする、すなわち lo plise を体言として後続の kukte をその用言にするには、その間の境界を示す必要がある。境界を示す方法には幾つかある({{Jbo_arrow|}} [[ロジバン/統語論/構文境界|構文境界]])。もっとも一般的なのは、先行する全ての体言をまとめて隔離させる cu による方法: ::<font style="padding:1px 5px; background:#E87F7F;color:#FFFFFF;">lo plise</font> cu <font style="padding:1px 5px; border:1px solid #666666;">kukte</font><br>{{Jbo_fanva|リンゴがおいしいです。}} cu は1つ以上の体言を隔離できる: ::<font style="padding:1px 5px; background:#E87F7F;color:#FFFFFF;">mi</font> <font style="padding:1px 5px; background:#E87F7F;color:#FFFFFF;">ta</font> <font style="padding:1px 5px; background:#E87F7F;color:#FFFFFF;">ti</font> cu <font style="padding:1px 5px; border:1px solid #666666;">klama</font><br>{{Jbo_fanva|私はあそこにここから行く。}} この隔離は構文解析上のものであり、命題が途中で断絶しているわけではない。<font style="padding:1px 5px; color:#E87F7F;background:#E87F7F;">赤枠</font>内の項はそれぞれあくまでも klama の x1 x2 x3 である。 ==tanru: 語を重ねて意味合を豊かにする== {| cellpadding="20px" style="background-color:#E5D9CD; margin:10px 0px 30px 50px; width:90%;" |- |<font size="+2">'''broda brode brodi ...'''</font> |} 用言となりうる言葉が連なって出来るまとまりのことを '''tanru''' という。ここでは'''重語(かさねご)'''と訳す。各用言の意味が重層化する。機能面では[[w:語|語]]と等価であるが構造面では複数の語からなる[[w:句|句]]であり、他言語における動詞句・形容詞句・副詞句になぞらえられる。 ::mi <font style="padding:1px 5px; border:1px solid #666666;">mutce sipna</font><br>{{Jbo_fanva|私は【熟・睡】する。}} ::tu <font style="padding:1px 5px; border:1px solid #666666;">plise tricu</font><br>{{Jbo_fanva|あれは【リンゴ・木】である。}} ::la .suzukin. <font style="padding:1px 5px; border:1px solid #666666;">barda gleki xendo stace nanmu</font><br>{{Jbo_fanva|スズキは【巨・幸・親切・正直・男】である。}} 重語全体の意味合・ PS の基盤となるのは、構成要素のうち、最下位層で修飾される部分、被部である。デフォルトでは右側が被部で左側が飾部である。 plise tricu は、被部 tricu が要となって飾部 plise に形容されている。ゆえに「リンゴの木」。両者をひっくり返して tricu plise とすれば形容関係が逆転して「木のリンゴ」となる。(所有関係を示しかねない「~の~」という訳はときとして不適切であり、「~的な~」が望ましい解釈となる場合がある。)また、いずれもの場合も、 plise と tricu が tu を共通の x1 として取ることに変わりはない。修飾関係において飾部は被部に従属しているものの、 x1 を得るという点では両者は対等である。デフォルトでは x2 以降はもっぱら被部の変数項である。後述のように、転換や挿入という用法によって飾部に独自の x2 以降の体言を結びつけることもできる。ちなみに重語を圧縮したものである合語では PS が単一に定義されており飾部と被部がもはや個別の用言として自立していないのでこのように体言を別々に取ることがない。 三つめの例にみられるように、重語を構成できる語の数には限りがない。この厚い重語は、左から読んで先に出来上がる一対が飾部となって後続の語を形容してゆくというデフォルトの原理(left-grouping)に則り、「巨体的に幸せな」が「親切な」を、「巨体的に幸せな親切な」が「正直な」を、「巨体的に幸せな親切な正直な」が「男」を修飾するという具合になっている。このデフォルトの修飾原理は ke や bo を用いることで自由に逸脱できる。たとえば右側で先に出来上がる組で左側の語を形容してゆく right-grouping は次のように実現できる(<font style="background-color:#9ABCBC; color:#9ABCBC">■</font> が飾部、<font style="background-color:#D17575; color:#D17575">■</font> が被部): <div style="margin:20px 0px 5px 0px"> ::<font style="background-color:#CCCCCC; padding:16px 6px;">la .suzukin.</font><font style="background-color:#9ABCBC; padding:16px 6px">barda <font style="background-color:#D17575; padding:14px 6px">'''ke''' <font style="background-color:#9ABCBC; padding:12px 6px">gleki <font style="background-color:#D17575; padding:10px 6px">'''ke''' <font style="background-color:#9ABCBC; padding:8px 6px">xendo <font style="background-color:#D17575; padding:6px 6px">'''ke''' <font style="background-color:#9ABCBC; padding:4px 6px">stace <font style="background-color:#D17575; padding:2px 6px">nanmu</font></font> ['''ke'e''']</font></font> ['''ke'e''']</font></font> ['''ke'e''']</font></font> </div> <br> <div style="margin:5px 0px 20px 0px"> ::<font style="background-color:#CCCCCC; padding:16px 6px;">la .suzukin.</font><font style="background-color:#9ABCBC; padding:16px 6px">barda <font style="background-color:#D17575; padding:14px 6px"><font style="background-color:#9ABCBC; padding:12px 6px">gleki '''bo''' <font style="background-color:#D17575; padding:10px 6px"><font style="background-color:#9ABCBC; padding:8px 6px">xendo '''bo''' <font style="background-color:#D17575; padding:6px 6px"><font style="background-color:#9ABCBC; padding:4px 6px">stace '''bo''' <font style="background-color:#D17575; padding:2px 6px">nanmu</font></font></font></font></font></font></font></font> </div> ke は ke'e で囲んだ右側にあるものをグループ化し(ke'e は文末では省略できる)、 bo は right-grouping を結合原理として右側のものと左側のものとを最優先して繋ぎ留めるボンドである。この例ではいずれの用法も結果として重語内に同一の修飾関係を築いている。全体の核である右端の nanmu はまず stace に修飾され、そのまとまりが xendo に、そのまとまりが gleki に、そしてその全体がさらに barda で形容されている。 barda がもともと修飾するのは gleki だが、gleki は xendo を、xendo は stace を、stace は nanmu を、という連鎖関係から、結果として xendo stace nanmu を形容する gleki の複雑な意味合に barda が係っているのだと解釈される。 意味合のこのような重層性に加え、各構成要素の PS が暗示する変数項の一つ一つがどのように関与しているのかが定義されないという漠然性が重語にある。よって重語の指示内容は合語よりも多義的であり、ロジバンにおいてなかんずく抽象的な表現を織るための手法とされている。ちなみに例の複雑な重語は(有用であるかどうかはさておき) brageixedsacnau という合語に圧縮して具体的な PS を定義することが可能である。そもそも合語は重語の圧縮型として造り出されるものなのである。合語と重語を繋げてより上位の重語を作ることも勿論できる。 重語は意味論的には抽象的でも統語論的には明快である。修飾関係を自在に設定できるということから、他言語における係り受け構造の曖昧さを克服できる。 ::黒い髪の綺麗な女の子 この日本語の係り受け構造は実は不明瞭であり、[[w:構文解析|構文解析]]が困難である。以下のロジバンとの対照は、同じ語列からどれだけの解釈が得られるかを示している: {| lang="" |- | <div style="margin:15px 50px"> 1. <font style="padding:6px;background:#8BB1B1;"><font style="padding:2px;background:#C8DADA;">黒い</font><font style="padding:2px;background:#DE9C9C;">髪</font> の</font><font style="padding:6px;background:#D17575;"><font style="padding:2px;background:#C8DADA;">綺麗な女の</font><font style="padding:2px;background:#DE9C9C;">'''子'''</font></font> </div> <div style="margin:15px 50px"> 2. <font style="padding:6px;background:#8BB1B1;"><font style="padding:2px;background:#C8DADA">黒い</font><font style="padding:2px;background:#DE9C9C;">髪の綺麗な女</font> の</font><font style="padding:6px;background:#D17575;">'''子'''</font> </div> <div style="margin:15px 50px"> 3. <font style="padding:6px;background:#8BB1B1;"><font style="padding:2px;background:#C8DADA">黒い髪の</font><font style="padding:2px;background:#DE9C9C;">綺麗な女</font> の</font><font style="padding:6px;background:#D17575;">'''子'''</font> </div> <div style="margin:15px 50px"> 4. <font style="padding:6px;background:#8BB1B1;"><font style="padding:2px;background:#C8DADA">黒い髪の綺麗な</font><font style="padding:2px;background:#DE9C9C;">女</font> の</font><font style="padding:6px;background:#D17575;">'''子'''</font> </div> <div style="margin:15px 50px"> 5. <font style="padding:6px;background:#8BB1B1;">黒い</font><font style="padding:6px;background:#D17575;"><font style="padding:2px;background:#C8DADA;">髪の綺麗な女の</font><font style="padding:2px;background:#DE9C9C;">'''子'''</font></font> </div> <div style="margin:15px 50px"> 6. <font style="padding:6px;background:#8BB1B1;"><font style="padding:2px;background:#C8DADA;">黒い</font><font style="padding:2px;background:#DE9C9C;">髪</font> の</font><font style="padding:6px;background:#D17575;"><font style="padding:2px;background:#C8DADA;">綺麗な</font><font style="padding:2px;background:#DE9C9C;">'''女の子'''</font></font> </div> <div style="margin:15px 50px"> 7. <font style="padding:6px;background:#8BB1B1;">黒い</font><font style="padding:6px;background:#D17575;"><font style="padding:2px;background:#C8DADA;">髪の綺麗な</font><font style="padding:2px;background:#DE9C9C;">'''女の子'''</font></font> </div> | <div style="margin:15px 50px"> 1. <font style="padding:6px;background:#8BB1B1;"><font style="padding:2px;background:#C8DADA;">xekri</font><font style="padding:2px;background:#DE9C9C;">kerfa</font></font><font style="padding:6px;background:#D17575;">ke <font style="padding:2px;background:#C8DADA;">melbi ninmu</font><font style="padding:2px;background:#DE9C9C;">'''verba'''</font></font> </div> <div style="margin:15px 50px"> 2. <font style="padding:6px;background:#8BB1B1;"><font style="padding:2px;background:#C8DADA">xekri</font><font style="padding:2px;background:#DE9C9C;">ke kerfa bo melbi ninmu ke'e</font></font><font style="padding:6px;background:#D17575;">'''verba'''</font> </div> <div style="margin:15px 50px"> 3. <font style="padding:6px;background:#8BB1B1;"><font style="padding:2px;background:#C8DADA">xekri kerfa</font><font style="padding:2px;background:#DE9C9C;">melbi bo ninmu</font></font><font style="padding:6px;background:#D17575;">'''verba'''</font> </div> <div style="margin:15px 50px"> 4. <font style="padding:6px;background:#8BB1B1;"><font style="padding:2px;background:#C8DADA">xekri kerfa melbi</font><font style="padding:2px;background:#DE9C9C;">ninmu</font></font><font style="padding:6px;background:#D17575;">'''verba'''</font> </div> <div style="margin:15px 50px"> 5. <font style="padding:6px;background:#8BB1B1;">xekri</font><font style="padding:6px;background:#D17575;">ke <font style="padding:2px;background:#C8DADA;">kerfa melbi ninmu</font><font style="padding:2px;background:#DE9C9C;">'''verba'''</font></font> </div> <div style="margin:15px 50px"> 6. <font style="padding:6px;background:#8BB1B1;"><font style="padding:2px;background:#C8DADA;">xekri</font><font style="padding:2px;background:#DE9C9C;">kerfa</font></font><font style="padding:6px;background:#D17575;">ke <font style="padding:2px;background:#C8DADA;">melbi</font><font style="padding:2px;background:#DE9C9C;">'''fetsi bo verba'''</font></font> </div> <div style="margin:15px 50px"> 7. <font style="padding:6px;background:#8BB1B1;">xekri</font><font style="padding:6px;background:#D17575;">ke <font style="padding:2px;background:#C8DADA;">kerfa melbi</font><font style="padding:2px;background:#DE9C9C;">'''fetsi bo verba'''</font></font> </div> |} 日本語の方が全て同一の語列であるのにたいし、ロジバンの方は全て重語構造が異なる。太字の部分は各表現における形容の結局的対象である。ここに着目すると、「子(男児/女児)」と「女の子(女児)」というように、語関係の読み取り方によって表現の対象そのものが変わるということが日本語では起こりうるのだとわかる。表現の本来の構造が、日本語(をはじめとする諸々の伝統言語)では誤って不達するおそれがあるのにたいして、ロジバンではより的確に伝達できる。ロジバンが他言語間の中立的な媒体として活躍できるのはこのあたりの性能に由来している。ちなみに上記のロジバン重語はあくまで日本語の語順を模擬した形に拠っており、いずれも、以下に述べる重語用法などを施して様々に変化・簡略化できる。また、重語は、係り受け構造の点では明確であっても、語釈の点では多義的であることに注意されたい。たとえば ninmu verba は文脈によって「女が産んだ子」とも「女が保護している子」とも「女が殺した子」とも解釈されうる。 重語がどんなに複雑なものであろうと、結果として生成される命題はもっぱら被部の PS に基づく。たとえば kerfa の PS は「x1 は x2 の x3 に生えている毛・髪」だが、上の例では kerfa は飾部なので、命題部が取りうる変数項の設定にはそのままでは関与しない。 日本語の複合動詞では前項と後項の位置が換われば意味が変わるが、同じ意味を維持したまま(即ち語同士の形容関係を保ったまま)それらを置換することがロジバンの重語ではできる: {| cellpadding="20px" style="background-color:#E5D9CD; margin:10px 0px 30px 50px; width:90%;" |- | {| frame="box" rules="all" cellspacing="0" cellpadding="5" style="text-align:center; border: 1px solid #666666" lang="" |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|重語転換||width="80px"|co |style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|CO |} <br> <font size="+2">'''broda brode brodi'''</font><br><br> = <font size="+2">'''brodi <font color="indianred">co</font> broda brode'''</font><br><br> = <font size="+2">'''brode brodi <font color="indianred">co</font> broda'''</font> |} ::ti <font style="padding:0px 3px;background:#8BB1B1;">melbi</font> <font style="padding:0px 3px;background:#D17575;">slabu</font><br>{{Jbo_fanva|これ 美 古}} ::ti <font style="padding:0px 3px;background:#D17575;">slabu</font> '''co''' <font style="padding:0px 3px;background:#8BB1B1;">melbi</font><br>{{Jbo_fanva|これ 古 〔重語転換〕 美}} 両者で飾部と被部の順序が逆転しているが、意味に変化はない。両者の形容関係を co が維持しているからだ。 co は右にあるものを飾部とし左にあるものを被部とする。これを'''重語転換'''という。訳語の順序は“古・美”となっているが、実現されている意味合は“美しい古さ”のままであり、“古い美しさ”ではない。 重語転換の利点は、飾部の語の PS をメインに使えるようになることである: ::ti slabu co <font style="padding:1px 5px; border:1px solid #666666;">melbi fi lo ka smaji vi ce'u</font><br>{{Jbo_fanva|これ 古 〔重語転換〕 美 〔標識〕〔冠詞〕〔性質〕 静 〔近〕〔ラムダ子〕<br>これは古い、そこに居ることの静けさがすばらしいという美しさとともに}} melbi の x3 を埋めるこの体言 lo ka smaji vi ce'u を、重語転換せずに求めることはできる: {| cellpadding="20px" style="background-color:#E5D9CD; margin:10px 0px 30px 50px; width:90%;" |- | {| frame="box" rules="all" cellspacing="0" cellpadding="5" style="text-align:center; border: 1px solid #666666;" lang="" |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|体言挿入開始詞||width="80px"|be |style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|BE |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|体言挿入拡張詞||width="80px"|bei |style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|BEI |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|体言挿入終止詞||width="80px"|be'o |style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|BEhO |} <br> <font size="+2">'''<font style="padding:1px 5px; border:1px solid #666666;">broda <font color="indianred">be</font> da <font color="indianred">bei</font> de <font color="indianred">bei</font> di <font color="indianred">bei</font> ... <font color="indianred">be'o</font></font> brode brodi'''</font><br><br> <font size="+2">'''broda <font style="padding:1px 5px; border:1px solid #666666;">brode <font color="indianred">be</font> da <font color="indianred">bei</font> de <font color="indianred">bei</font> di <font color="indianred">bei</font> ... <font color="indianred">be'o</font></font> brodi'''</font> |} ::ti <font style="padding:1px 5px; border:1px solid #666666;">melbi '''be''' fi lo ka smaji vi ce'u '''be'o'''</font> slabu 目的の体言は be と be'o によって摘包されて melbi の PS に入っている。転換を用いた場合と異なるのは、体言があくまで内部的に挿入され、やや修飾的となることである。 be-be'o によって包まれた体言は副次的なものであって主要の PS の上にはない。転換の例では lo ka smaji vi ce'u はメインの PS に躍り出ているが、挿入の例では内に潜り込んでいる。また、転換を施したほうが全体の語数が少なくなる。以上の特性から重語転換は強調法の一つとみることができる。 be が挿入する体言の境は bei によって示される。上の例では一つのみが挿入されているので bei が不要であり、そのまま be'o によって終止されている。 bei を用いた例: ::ti <font style="padding:1px 5px; border:1px solid #666666;">melbi '''be''' (fe) mi '''bei''' (fi) lo ka smaji vi ce'u '''be'o'''</font> slabu 挿入される体言の順序は、命題部を築くところの原理にもとづく。すなわち、命題部において melbi の次に来るデフォルトの変数項が x2 であるように、 be によって melbi の直後に挿入される体言もまた x2 となる。 mi は x2 であり、 lo ka smaji vi ce'u は x3 である。先の例は mi を欠くので lo ka smaji vi ce'u が x3 であることを相応の標識(fi)で示している。標識の効力がここで働くということは、 be-bei-be'o の構造において語の置換が可能であるということである。 被部の後続体言を be で結びつけることは合法ではあるが不毛である。 命題部において用言が取りうる体言を法制詞によって拡張できるように、 be による挿入でも法制詞を扱える: ::ti <font style="padding:1px 5px; border:1px solid #666666;">slabu '''be''' ga'a mi ('''be'o''')</font> malsi<br>{{Jbo_fanva|これは、私から観て古い、寺である。}} ga'a mi は slabu の臨時体言として正規体言と同等に PS に組み込まれる。 命題部そのものに添える法制が生む意味合と異なることに留意されたい: ::ga'a mi ti slabu malsi<br>{{Jbo_fanva|私から観て、これは古い寺である。}} 前者は「古さ」が主観であると言っているのにたいして後者は「これは古い寺である」という命題そのものが主観であると言っている。 be'o は省略できる場合があるが、意図しない部分が挿入範囲に流れてしまうのを防ぐうえでは必要である: ::lo xamgu be <font style="padding:1px 5px; border:1px solid #666666;background:#EEEEEE;">do noi crino</font> cu stagi<br>{{Jbo_fanva|あなた―そしてあなたは緑色だが―にとって良いのは、野菜である。}} ::<font style="padding:4px 8px; border:1px solid #666666;background:#EEEEEE;">lo <font style="padding:1px 5px; border:1px solid #666666;background:#CCCCCC;">xamgu be do '''be'o'''</font> noi crino</font> cu stagi<br>{{Jbo_fanva|あなたにとって良いのは―そしてそれは緑色だが―、野菜である。}} noi は体言を拡張するもの({{Jbo_arrow|}} [[ロジバン/統語論/terbri#連結型: 関係詞用法|連結型]])だが、前者の例では、意図されているはずの対象である lo xamgu be do 全体に係らずに do だけを修飾してしまっている。 be'o を置くことで do は後続の語に侵蝕されることなく xamgu 内に格納され、これを体言化している lo の範囲に noi が必然的に係るようになる。ちなみにこの場合 be'o を ku で代替して lo の範囲を直に明示しても同じ形容関係が得られる。 ==ME ... MEhU: 項から用言を作る== {| cellpadding="20px" style="background-color:#E5D9CD; margin:10px 0px 30px 50px; width:90%;" |- | <font size="+2">'''<font color="indianred">ME</font> [sumti] <font color="indianred">MEhU</font>'''</font> |} 項を用言にできる: {| frame="box" rules="all" cellspacing="0" cellpadding="5" style="margin:10px 50px;text-align:center; border: 1px solid #666666;" lang="" |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|用言化詞||width="80px"|me |style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|ME |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|用言化境界詞||width="80px"|me'u |style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|MEhU |} ::'''me''' lo mi pendo '''me'u'''<br>x1 は x2 の面で「私の友だち」的である ::'''me''' la .eimin.uainxaus. '''me'u'''<br>x1 は x2 の面で「エイミ・ワインハウス」的である 「~的」という訳が意味するのは近似性ではなく該当性である。(同一性を意味する du とも異なる。)たとえば me lo mi pendo me'u の x1 は「私の友だち」に似ている者ではなく「私の友だち」として呼ぶ・捉えるに適った特徴条件を満たしている者を指す。 me から体言の末尾までの全体が一つの用言とみなされる。これを他の用言と連ねさせて重語を作ることもできる: ::<u>me la .eimin.uainxaus. me'u</u> <u>zgike</u><br>x1 は x2 に演奏される「エイミ・ワインハウス」的音楽である me la .eimin.uainxaus. me'u が飾部となって zgike を形容している。主要の PS を提出するのは被部の zgike なので、意味合が先の例とは違っている。 構文上の曖昧性をきたさなければ me'u は省略できる。 ==ZEI: 様々な語から手軽に合語用言を作る== {| cellpadding="20px" style="background-color:#E5D9CD; margin:10px 0px 30px 50px; width:90%;" |- |<font size="+2">'''&#10033; <font color="indianred">zei</font> &#10033;'''</font> |} 形態論上は融合していない語同士でも、特定の用法によって構文上は合語(lujvo)であることがある。結合に用いるのは zei: {| frame="box" rules="all" cellspacing="0" cellpadding="5" style="margin:10px 50px;text-align:center; border: 1px solid #666666;" lang="" |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|lujvo 結合子||width="80px"|zei |style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|ZEI |} zei は、 lujvo としてのまとまりを保ちながらもその構成要素が何なのかを明らかにしたり、 rafsi を持たない語(cmevla やUI類 ma'ovla 等)との合成語を造るのに役立つ: ::bajkla {{Jbo_arrow|}} bajra '''zei''' klama (走+来=走って来る) ::.ui '''zei''' klaku (嬉+泣く=嬉し泣きする) ::.ii '''zei''' krixa (怖+叫ぶ=ぎゃあと叫ぶ) ::.u'o '''zei''' cmoni (勇+唸る=雄たけびをあげる) ::B '''zei''' batke (B+ボタン=Bボタン) ::MP3 '''zei''' zgica'a (MP3+音楽機器=MP3プレイヤー) ::.obaman. '''zei''' jecta (オバマ+政体=オバマ政権) ::.tokion. '''zei''' tcadu (東京+都市=東京都) ==NU: 命題の中身を抽象化する== {| cellpadding="20px" style="background-color:#E5D9CD; margin:10px 0px 30px 50px; width:90%;" |- |<font size="+2">'''<font color="indianred">NU</font> [bridi]'''</font> |} PS によって描写されうる事象全体を一つのまとまり([[w:節|節]])として扱えるようにすることを抽象化(abstraction)という。 特に何を対象とするかによって異なる抽象詞が使い分けられる: {| frame="box" rules="all" cellspacing="0" cellpadding="5" style="margin:10px 50px;text-align:center; border: 1px solid #666666;" lang="" |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|抽象詞・性質||width="80px"|ka |style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|NU |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|抽象詞・数量||width="80px"|ni |style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|NU |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|抽象詞・事象||width="80px"|nu |style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|NU |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|抽象詞・状態||width="80px"|za'i |style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|NU |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|抽象詞・動作||width="80px"|zu'o |style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|NU |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|抽象詞・時点||width="80px"|mu'e |style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|NU |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|抽象詞・過程||width="80px"|pu'u |style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|NU |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|抽象詞・経験||width="80px"|li'i |style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|NU |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|抽象詞・不定||width="80px"|su'u |style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|NU |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|抽象詞・概念||width="80px"|si'o |style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|NU |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|抽象詞・命題||width="80px"|du'u |style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|NU |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|抽象詞・テクスト||width="80px"|sedu'u |style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|NU |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|抽象詞・真理値||width="80px"|jei |style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|NU |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|抽象節終止詞||width="80px"|kei |style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KEI |} これらの抽象詞はそれぞれPSを有する。つまり用言として使えるということである。しかし単独では使えない。何らかの命題(bridi)に係らなければならない。この命題すなわち抽象化の対象の範囲は終止詞 kei によって明示できる。 最も頻繁に用いられる抽象詞は nu である。これは事象全般を抽出する: ::{{Jbo_linji|'''nu''' do sanga {{Jbo_elide|'''kei'''}}}}<br>{{Jbo_fanva|あなたが歌うという事}} ::mi {{Jbo_linji|'''nu''' klama {{Jbo_elide|'''kei'''}}}} djica<br>{{Jbo_fanva|私は、【事象的・行来】的に望む。 {{Jbo_arrow|}} 私は、行くということ的に望む。}} nu klama が djica の飾部として重語を形成している。これは次の表現と区別される: ::mi djica lo nu klama<br>{{Jbo_fanva|私は、行くという事を、望む。}} 前者の方が体言の数が一つ少なく、より観察法に近い形をしている。後者は命題色がより強い。日本語の「行きたい」により近いのは前者で、後者は英語の「I want to go.」に近いといえる。 他の用言と同様、NUで抽象化されたまとまりも冠詞によって体言化できる。その抽象節のまとまりは他言語における[[w:名詞節|名詞節]]に相当する。 ::mi nelci lo {{Jbo_linji|'''nu''' do sanga {{Jbo_elide|'''kei'''}}}}<br>{{Jbo_fanva|あなたが歌うという事を私は好き。}} do sanga という命題部が nu によって抽象化され、これを lo が冠し、そのまとまりが nelci の x2 として振舞っている。 単に冠詞で体言化するのと NU と共に体言化するのとでは意味合が異なってくる: ::lo klama {{Jbo_fanva|(klama の x1 = 行く者)}} ::lo se klama {{Jbo_fanva|(klama の x2 = 行く場所)}} ::lo te klama {{Jbo_fanva|(klama の x3 = 発つ場所)}} ::lo ve klama {{Jbo_fanva|(klama の x4 = 行く道筋)}} ::lo xe klama {{Jbo_fanva|(klama の x5 = 行く手段)}} ::lo '''nu''' klama {{Jbo_fanva|(x1 が x2 に x3 から x4 を x5 で行くという事象)}} LE (+SE) による場合は、抽出する以外の変数項を切り落とす。たとえば lo xe klama には x5 以外の事物が含意されない。 NU の場合は、該当の用言の PS の変数項すべてを内包する。 lo xe klama を x5 以外の変数項について拡張するときは関係詞 be-bei-be'o を使って副次的・修飾的に挿入することになるのにたいし、 lo nu klama を拡張するときはそのまま klama を中核として命題部を築く: ::lo xe klama be la .londyn. bei la .paris. {{Jbo_elide|be'o}}<br>{{Jbo_fanva|ロンドンへパリから行く手段}} ::lo nu klama la .londyn. la .paris. fu la .iurostar.<br>{{Jbo_fanva|ロンドンへパリからユーロスターで行くという事}} nu が指す事象の時間・期間性は相対的である: ::lo nu mi vasxu<br>{{Jbo_fanva|私が呼吸するという事(70年等)}} ::lo nu mi do cinba<br>{{Jbo_fanva|私があなたにキスするという事(1秒等)}} この延縮性は nu が事象全般を抽出できることによる。キスの瞬間性を特に意味するときには nu よりも下位の抽象型である mu'e を使う。他の抽象詞によってさらに「キスという経験/li'i」、「キスという動作/zu'o」、「キスという性質/ka」など様々な表現ができる。 su'u を用いた lo su'u cinba は漠然としたもので、「キスというアレ」のようなニュアンスがある。 命題を抽出する例: ::mi djuno lo {{Jbo_linji|'''du'u''' do sanga seva'u mi {{Jbo_elide|'''kei'''}}}}<br>{{Jbo_fanva|私のためにあなたが歌ってくれるのだということ(命題)を私は知っている。}} nu と違い、事象ではなくその命題性・事実性が du'u によって扱われている。 SE 類で反転させた sedu'u は、或る命題に相当する発話・テクストを抽出する: ::mi te cusku lo {{Jbo_linji|'''sedu'u''' do sanga seva'u mi {{Jbo_elide|'''kei'''}}}}<br>{{Jbo_fanva|私のためにあなたが歌ってくれるのだということ(テクスト)を私は言われた。}} 「知る」という行為の対象が命題であるのにたいし、「言う」という行為の対象はテクストである、という分別がなされている。 ==体言化== 相応の冠詞を取り付けることで用言を項として扱える。 {{Jbo_arrow|}} [[ロジバン/統語論/terbri#冠詞|冠詞]] </div> [[Category:ロジバン|統語論 selbri]]
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2015-08-27T06:36:13Z
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ロジバン/統語論/sumti
物・事・性質・概念などを個別に扱うとき、その言語学的単位を項(argument/sumti)という。ロジバンでは項は用言(selbri)と結びついたり付辞や話題部の要素として用いられる。用言と結びつくというのは、各用言について定義されている項の配列則(place structure、以降PS)上の何らかの位置を埋めるということである。PSを埋める項をとくに体言(terbri)という。体言は日本語における主語・目的語・補語などに相当する。 項は単独であったり他の項と連なっていたりする。前者を単一型、後者を連結型と定義できる。これらの例として次のようなものが考えられる: このように項は1語であったり或いは内に用言や別の項を含んでいたりする。 内容語や一部の機能語など、そのままでは用言として振舞うものは、冠詞によって項に変えられる。例えば lo broda は用言を broda を冠詞 lo で項化したものである。代項詞などそのままで項として振舞うものは、それに付いている冠詞を省略でき、またそれ自体が冠詞の代わりとなって用言を項化できる。例えば lo re da の冠詞は省略して ci do とでき、 re lo broda の冠詞も省略して ci gerku とできる。 項化された用言のPSに項を挿入する be がある。 lo broda be da は用言 broda に項 da を be で挿入したものである。 lo broda は broda の x1 を表す、つまり x1 が既に取り出されているので、 be によって挿入される da が埋めるのは x2 となる。 項に別の項を関連付ける pe がある。 lo broda pe da は項 lo broda に別の項 da を pe で関連付けたものである。この場合、用言 broda のPSは関与しない。 PSを有する語は特定の機能語で冠することで項として扱えるようになる。この冠詞は3系ある。客観系(veridical)、主観系(non-veridical)、渾名系(nominal)である。いずれも、基本の形に加えて群(mass)・集合(set)・象徴(typical)の区別が可能である。 基本形は、英語などの冠詞と違って、単数と複数を区別しない。よって lo lorxu は a fox でも foxes でもある。ただしここに含意される複数性は群や集合のそれとも異なる漠然としたものである。 主観系と客観系との違いは次のような例で確認できる: 前者の項は主観に基づいているので命題上の問題はない。後者の項は客観に基づいているはずなので後続の用言との間に論理的な矛盾をきたしている。(ちなみにここでの客観性とは PS にたいするものであり、或る人間が“女”であるか“男”であるかという判別にたいするものではない。“女”でも“男”でもあったり、或いはどちらでもなかったり、或いは別の何かであるということが可能であり、或る人間のジェンダーを断定するための客観的基準の存在が示唆されているわけではない。) lo ninmu cu nanmu の“客観的な”矛盾とはあくまで「女/男」という自然言語における対義概念を反映させた ninmu の x1 と nanmu の x1 とが排他的な変数項であるという客観的な条件に由来する。 le'e は主観的に認められる象徴すなわちステレオタイプ概念を冠する。一方の lo'e は或る事物例から客観的に帰納され代表格となりえている概念を冠する。 渾名系は、内容語や機能語のほかにも名前語を冠する。渾名系で冠された内容語などはもはや PS が関与せず、事物について話者がそれとなく用いたい呼び名として振舞う。したがってニックネームにごく近い働きをする。 上の fadni の例にみられるように、もっぱら集合(或いは群)を変数項として求める PS がある。 fadni は、 x3 という集合に属するものの中で x1 が平凡である、という関係を表す。平凡という性質の背景となるのは集合であって群や個ではない。例の la'i を la とすれば論理矛盾をきたす( la には単数・複数の区別がなく、また集合を明示するものでもない)。 冠詞の対象範囲は ku によって示される。 冠詞との組み合わせを必要とせず、単独で体言として振舞えるものが代項詞( pro-sumti )である。上位的には機能語に属し、下位的には人称系、指示系、疑問系、関係系、再帰系、相互系などに分類できる。 人称系は数や性によって語形変化しない。三つのクラスがある: 話し手、聞き手、そしてその他である。 人称系とはいっても、内容がヒトである必要はない。たとえばコンピュータに向かって do/do'o を用いたり、ネットワークが自身について ma'a を用いるのは誤りではない。 xai は非公式・試験的である。 mi/mi'a と mi'o の違いはインドネシア語における kami (除外形)と kita (包括形)の区別と同じである。 日本語やベトナム語のような複雑な人称代名詞の使い分けが必須ではないものの、態詞と組み合わせることで同等の表現を織ることはできる。 命令法を ko で実現する: 2つめをたとえば嫌気のさすことばかりしている人に向かって言う「いいかげんにしてよ」の意味で使うこともできる。 3つめは次の2つと区別される: 世話の対象が命令代項詞となっている前者はたとえば他人のことばかりを助けてばかりいる慈善的・利他主義的な人にたいして言う「すこしは自分のことも大切にしなさい」のニュアンスがあり、世話の主体を命令代項詞とした後者はたとえば甘えてばかりいる子供にたいして親が言う「自分でなんとかなさい」の意味合がある。 次は指示系: 距離の違いを表す母音 i a u の順序および距離程度が主観的・相対的であるということは間制詞の VA 類(vi, va, vu)等と同じである。この要素母音の順序を文章上の体言の順序に当てはめてこれを参照する代項詞がある: 参照は連鎖的となりうる: 初め二つの ri は連鎖的に lo cidjrkari を参照している。三つ目で ra となっているのは、それまでの間に do と mi という別の体言が介在しているために ri を使えないから。 人称系としても指示系としても使えるものとして ko'a/fo'a シリーズがある: ko'a/fo'a シリーズは、そのままでは不特定だが、 goi を使って指示内容をアサインすることができる: アサインしたものを合語の成分として使える: tu'a lo kulnrsu,omi を fo'a に入れておくことでこの比較的長い語を幾度も使い回す手間を省くことができる。合語における fo'a の右の r は zgike と連結するための接材、ハイフンである( r は単独の語としては振舞えないのでその両端を fo'a と zgike が必然的に掴まなければならず、結果として二つの語が一つに融合する)。 一度アサインした内容は必要に応じて da'o で消去して初期化できる。 似たものとして vo'a シリーズがある。これは PS 上に並んでいる体言を自動的にアサインするものである。 vo'a シリーズは再帰表現などで頻繁に用いられる: soi と組み合わせて相互性を表すのにも用いられる: 相互関係を表している以上、対象となっている vo'a 系は順序が逆転しても意味は変わらない(soi vo'a vo'e と soi vo'e vo'a は同じ相互関係を意味している)。また、 soi に続く vo'a 系のうち、soi の直前の体言を参照しているものがあるとき、それを省略してもよい。よって先の例文は次のように書き換えられる: 間制詞や感態詞と同様、soi のまとまりは文末以外の箇所に置くことができる: soi のまとまりの境が明示される必要のある次の例のような場合、se'u が終止子として挿入される: vo'i の相手である vo'e は、参照内容が ti すなわち soi の直前にあるものなので、省略されている。ここで se'u が無いと、 vo'i が相手として ta を取り込み、相互関係の図式から ti が締め出されてしまう。また、 ta が ta 自身を相互関係の相手にするという妙な始末となる。 代項詞に限らず体言全般に言えることだが、ロジバンでは添記(subscript)を使うことで指示対象を序数化することができる: つまりロジバンは代項詞を無限に生成できる。「彼は彼を憎んだ」というように日本語や英語では指示対象が異なっていても限られた同じ代名詞を繰り返し使うことになるが、これがロジバンでは回避できる。 疑問表現に関する代項詞は「疑問詞」の項で解説する。 関係代名詞に相当するものとして ke'a がある(cf. 関係詞用法): もっぱら抽象節の中で用いられる代項詞がある: ce'u は、自らが置かれる PS の位置に該当する項を焦点化するものである(理論計算機科学や数理論理学におけるラムダ計算の λ に相当する)。 gleki の x1 に置かれている前者では幸せの経験者、 x2 に置かれている後者では幸せの対象を照準に合わせている。(関係詞で結ばれる句において)実際に既出の体言を参照する ke'a とは区別される: ke'a は特に lo gerku を指しているが、 ce'u は gleki の x2 に当たるものを不特定的に指す。この mi gleki ce'u を ka が抽象化することで「私の幸せの素であるという性質」が意味され、この特質を lo gerku が有している、というわけである。意訳としては「私に幸せを与えてくれる犬」となる。 基本的な命題部のレベルで或る項の内容を伏せながらもその存在を明示するものがある: 逆に命題において或る項が存在していないことを特に明示することもできる: 不特定性がより強く、参照範囲がより広く、またより論理学的な文脈で使う代項詞として da シリーズがある: これらは題目表現でも頻用される。添記用法(xi)による拡張も勿論可能である。 発話そのものを体言として扱うための代項詞がある: 三例目の la'e は右の語の“参照内容”を体言化する冠詞である。これが無いとこの例本来の意味合が生まれない: 代項詞ではないものの本来の名称を省略的に扱う点ではよく似ている体言用法がある: 既出の体言を、その頭文字を使って表している。 cy. と ly. はそれぞれ c と l の字名である。 論理接続詞/非論理接続詞を用いて体言を繋ぎ合わせることができる。このまとまりはあくまで PS における同じ変数項を表す。 .e や joi によって結ばれている mi と do は共に gunka の x1 である。 .e は論理接続詞で、 joi は非論理接続詞である。両者の違いを表すうえで、日本語訳では「と」が自足しておらず、括弧内の言葉で補足している。gunka という事象について、前者では mi と do が別個に(しかし論理的に結ばれながら)参与しているのにたいし、後者ではこれらが一つの総体として参与している(つまり mi と do が互いの労働力を融合させている)。前者の用法は接続表現の項に詳しい。 関係詞によって体言を他の体言や命題部で修飾させることができる。これは句の構造を持つ。他言語では名詞句に相当する。 修飾部が体言であるか命題部であるかによって異なる関係詞が用いられる。制限用法と非制限用法が区別される。また、冠詞においてなされる客観系(veridical)と主観系(non-veridical)と同様の分別もなされる: 重語の項で解説されている be-bei-be'o による挿入構造を有する体言も同様の連結型とみなせる。 英語やスペイン語と違うのは、関係詞そのものが代名詞としての働きをしないことである。そのような代名詞表現は専用の代項詞 ke'a が担う(cf. 代項詞)。 命題部関係詞を用いた例: poi と noi は客観系で、voi は主観系である。客観系が結ぶ修飾部は客観的事実に即しており、主観系が結ぶ修飾部は主観的内実に即する。 poi ke'a pendo mi は「私と実際に友だち関係にある」を意味するのにたいして、voi ke'a pendo mi は「私と友だちのように付き合っている(と私が捉えている)」を意味する。 NOI 系で開かれた修飾部すなわち関係句は ku'o によって閉じられる。この例では ku'o が左体言と主要命題部(cazdu)との境界上に居合わせているのでその働きを cu に兼ねさせれる。逆に ku'o を明示して cu を伏せてもよい。修飾部は体言中を移れるが、その際の修飾部の範囲を示すために ku'o が有用となる: 前者では関係句内で mi に続かれている pendo が体言の中身である gerku に流れてしまうことはないので終止詞(ku'o)は必要ないが、後者ではこれを置かないと gerku が pendo の重語被部として吸収され、体言の肝心が消失してしまう。 ke'a の存在は必然ではなく、構文上の問題をきたさずに省略できる場合が多い。しかし、体言の指示対象が関係句における命題部のどの変数項に該当するのかを明示しておく場合に有用である。たとえば、 これは pendo の二つの体言である ke'a と mi を左側に寄せる用法である。ここで ke'a が省略されると、 pendo の x1 として mi が取り込まれ、すると伏せられた ke'a が x2 に流れてしまい、意図されていた ke'a と mi の関係が逆転することになる。 ke'a を明示しておくことでこの問題が防げる。 体言関係詞の例: po と po'e に非制限用法が無いのは、特有性や所有性が常に制限的に形容されるものであるから。 po と pe の違いは、「私が買った私の車」と「私が選んだ私の座席」それぞれの「の」の違いになぞらえられる。前者は関連というよりも所有であり、後者は所有というよりも関連である。 終止詞である ge'u はほとんどの場合において省略できる。 pe や ne が繋げる体言は法制詞を伴っていてもいい: fi'e が法制を築くことで「村上春樹によって著された、本」という意味になっている。この法制詞が無ければ漠然と「村上春樹と関わりのある、本」を意味する。 NOI 系と同様、 GOI 系の関係句も体言中を動き回れる。 pe の場合には関係詞そのものを略すことさえできる。次の例はいずれも同じ物を表している: pe はあくまで関連性を指し所有性をもっぱら意味することはないので、たとえば一度だけ借りた友人の車を lo mi karce と呼んでも支障がない。この点で日本語の「私の」や英語の「my」を使った表現と異なる。構造上 pe によって取り付けられている関係句の中でも例の la .xarukin. や mi のようなものは関連体言(possessive sumti)と呼ばれる。 pe を省略した関連体言の用例を種類別にまとめるとこうなる: 最後の例は、連結型体言の内に別の連結型体言が格納されうることを示唆している。たとえば lo mi noi sipna ku'o karce noi blanu が可能である。 noi sipna は依然として mi に、 noi blanu は (lo ...) karce に係る。 複数の句(体言/命題部の違いは問わない)を繋げることができる: 二つ以上の体言をまとめて同じ関係句で修飾することができる: 二例目では noi pendo mi が vu'o 以左の体言全部に係っている。 lo mlatu と lo cipni と do には係らないというような場合には三例目のように右側に離し置き、必要があれば同様にまとめ上げて別の関係句を結びつける。
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"世話の対象が命令代項詞となっている前者はたとえば他人のことばかりを助けてばかりいる慈善的・利他主義的な人にたいして言う「すこしは自分のことも大切にしなさい」のニュアンスがあり、世話の主体を命令代項詞とした後者はたとえば甘えてばかりいる子供にたいして親が言う「自分でなんとかなさい」の意味合がある。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "次は指示系:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "距離の違いを表す母音 i a u の順序および距離程度が主観的・相対的であるということは間制詞の VA 類(vi, va, vu)等と同じである。この要素母音の順序を文章上の体言の順序に当てはめてこれを参照する代項詞がある:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "参照は連鎖的となりうる:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "初め二つの ri は連鎖的に lo cidjrkari を参照している。三つ目で ra となっているのは、それまでの間に do と mi という別の体言が介在しているために ri を使えないから。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "人称系としても指示系としても使えるものとして ko'a/fo'a シリーズがある:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "ko'a/fo'a シリーズは、そのままでは不特定だが、 goi を使って指示内容をアサインすることができる:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "アサインしたものを合語の成分として使える:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "tu'a lo kulnrsu,omi を fo'a に入れておくことでこの比較的長い語を幾度も使い回す手間を省くことができる。合語における fo'a の右の r は zgike と連結するための接材、ハイフンである( r は単独の語としては振舞えないのでその両端を fo'a と zgike が必然的に掴まなければならず、結果として二つの語が一つに融合する)。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "一度アサインした内容は必要に応じて da'o で消去して初期化できる。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "似たものとして vo'a シリーズがある。これは PS 上に並んでいる体言を自動的にアサインするものである。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "vo'a シリーズは再帰表現などで頻繁に用いられる:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "soi と組み合わせて相互性を表すのにも用いられる:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "相互関係を表している以上、対象となっている vo'a 系は順序が逆転しても意味は変わらない(soi vo'a vo'e と soi vo'e vo'a は同じ相互関係を意味している)。また、 soi に続く vo'a 系のうち、soi の直前の体言を参照しているものがあるとき、それを省略してもよい。よって先の例文は次のように書き換えられる:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "間制詞や感態詞と同様、soi のまとまりは文末以外の箇所に置くことができる:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "soi のまとまりの境が明示される必要のある次の例のような場合、se'u が終止子として挿入される:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "vo'i の相手である vo'e は、参照内容が ti すなわち soi の直前にあるものなので、省略されている。ここで se'u が無いと、 vo'i が相手として ta を取り込み、相互関係の図式から ti が締め出されてしまう。また、 ta が ta 自身を相互関係の相手にするという妙な始末となる。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "代項詞に限らず体言全般に言えることだが、ロジバンでは添記(subscript)を使うことで指示対象を序数化することができる:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "つまりロジバンは代項詞を無限に生成できる。「彼は彼を憎んだ」というように日本語や英語では指示対象が異なっていても限られた同じ代名詞を繰り返し使うことになるが、これがロジバンでは回避できる。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "疑問表現に関する代項詞は「疑問詞」の項で解説する。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "関係代名詞に相当するものとして ke'a がある(cf. 関係詞用法):", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "もっぱら抽象節の中で用いられる代項詞がある:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "ce'u は、自らが置かれる PS の位置に該当する項を焦点化するものである(理論計算機科学や数理論理学におけるラムダ計算の λ に相当する)。 gleki の x1 に置かれている前者では幸せの経験者、 x2 に置かれている後者では幸せの対象を照準に合わせている。(関係詞で結ばれる句において)実際に既出の体言を参照する ke'a とは区別される:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "ke'a は特に lo gerku を指しているが、 ce'u は gleki の x2 に当たるものを不特定的に指す。この mi gleki ce'u を ka が抽象化することで「私の幸せの素であるという性質」が意味され、この特質を lo gerku が有している、というわけである。意訳としては「私に幸せを与えてくれる犬」となる。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "基本的な命題部のレベルで或る項の内容を伏せながらもその存在を明示するものがある:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "逆に命題において或る項が存在していないことを特に明示することもできる:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "不特定性がより強く、参照範囲がより広く、またより論理学的な文脈で使う代項詞として da シリーズがある:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "これらは題目表現でも頻用される。添記用法(xi)による拡張も勿論可能である。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "発話そのものを体言として扱うための代項詞がある:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "三例目の la'e は右の語の“参照内容”を体言化する冠詞である。これが無いとこの例本来の意味合が生まれない:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "代項詞ではないものの本来の名称を省略的に扱う点ではよく似ている体言用法がある:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "既出の体言を、その頭文字を使って表している。 cy. と ly. はそれぞれ c と l の字名である。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "論理接続詞/非論理接続詞を用いて体言を繋ぎ合わせることができる。このまとまりはあくまで PS における同じ変数項を表す。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": ".e や joi によって結ばれている mi と do は共に gunka の x1 である。 .e は論理接続詞で、 joi は非論理接続詞である。両者の違いを表すうえで、日本語訳では「と」が自足しておらず、括弧内の言葉で補足している。gunka という事象について、前者では mi と do が別個に(しかし論理的に結ばれながら)参与しているのにたいし、後者ではこれらが一つの総体として参与している(つまり mi と do が互いの労働力を融合させている)。前者の用法は接続表現の項に詳しい。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "関係詞によって体言を他の体言や命題部で修飾させることができる。これは句の構造を持つ。他言語では名詞句に相当する。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "修飾部が体言であるか命題部であるかによって異なる関係詞が用いられる。制限用法と非制限用法が区別される。また、冠詞においてなされる客観系(veridical)と主観系(non-veridical)と同様の分別もなされる:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "重語の項で解説されている be-bei-be'o による挿入構造を有する体言も同様の連結型とみなせる。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "英語やスペイン語と違うのは、関係詞そのものが代名詞としての働きをしないことである。そのような代名詞表現は専用の代項詞 ke'a が担う(cf. 代項詞)。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "命題部関係詞を用いた例:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "poi と noi は客観系で、voi は主観系である。客観系が結ぶ修飾部は客観的事実に即しており、主観系が結ぶ修飾部は主観的内実に即する。 poi ke'a pendo mi は「私と実際に友だち関係にある」を意味するのにたいして、voi ke'a pendo mi は「私と友だちのように付き合っている(と私が捉えている)」を意味する。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "NOI 系で開かれた修飾部すなわち関係句は ku'o によって閉じられる。この例では ku'o が左体言と主要命題部(cazdu)との境界上に居合わせているのでその働きを cu に兼ねさせれる。逆に ku'o を明示して cu を伏せてもよい。修飾部は体言中を移れるが、その際の修飾部の範囲を示すために ku'o が有用となる:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "前者では関係句内で mi に続かれている pendo が体言の中身である gerku に流れてしまうことはないので終止詞(ku'o)は必要ないが、後者ではこれを置かないと gerku が pendo の重語被部として吸収され、体言の肝心が消失してしまう。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "ke'a の存在は必然ではなく、構文上の問題をきたさずに省略できる場合が多い。しかし、体言の指示対象が関係句における命題部のどの変数項に該当するのかを明示しておく場合に有用である。たとえば、", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "これは pendo の二つの体言である ke'a と mi を左側に寄せる用法である。ここで ke'a が省略されると、 pendo の x1 として mi が取り込まれ、すると伏せられた ke'a が x2 に流れてしまい、意図されていた ke'a と mi の関係が逆転することになる。 ke'a を明示しておくことでこの問題が防げる。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "体言関係詞の例:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "po と po'e に非制限用法が無いのは、特有性や所有性が常に制限的に形容されるものであるから。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "po と pe の違いは、「私が買った私の車」と「私が選んだ私の座席」それぞれの「の」の違いになぞらえられる。前者は関連というよりも所有であり、後者は所有というよりも関連である。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "終止詞である ge'u はほとんどの場合において省略できる。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "pe や ne が繋げる体言は法制詞を伴っていてもいい:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "fi'e が法制を築くことで「村上春樹によって著された、本」という意味になっている。この法制詞が無ければ漠然と「村上春樹と関わりのある、本」を意味する。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "NOI 系と同様、 GOI 系の関係句も体言中を動き回れる。 pe の場合には関係詞そのものを略すことさえできる。次の例はいずれも同じ物を表している:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "pe はあくまで関連性を指し所有性をもっぱら意味することはないので、たとえば一度だけ借りた友人の車を lo mi karce と呼んでも支障がない。この点で日本語の「私の」や英語の「my」を使った表現と異なる。構造上 pe によって取り付けられている関係句の中でも例の la .xarukin. や mi のようなものは関連体言(possessive sumti)と呼ばれる。 pe を省略した関連体言の用例を種類別にまとめるとこうなる:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "最後の例は、連結型体言の内に別の連結型体言が格納されうることを示唆している。たとえば lo mi noi sipna ku'o karce noi blanu が可能である。 noi sipna は依然として mi に、 noi blanu は (lo ...) karce に係る。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "複数の句(体言/命題部の違いは問わない)を繋げることができる:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "二つ以上の体言をまとめて同じ関係句で修飾することができる:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "二例目では noi pendo mi が vu'o 以左の体言全部に係っている。 lo mlatu と lo cipni と do には係らないというような場合には三例目のように右側に離し置き、必要があれば同様にまとめ上げて別の関係句を結びつける。", "title": "概要" } ]
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<div lang=""> ==概要== 物・事・性質・概念などを個別に扱うとき、その言語学的単位を[[w:項_(言語学)|'''項(argument/sumti)''']]という。ロジバンでは項は用言(selbri)と結びついたり付辞や話題部の要素として用いられる。用言と結びつくというのは、各用言について定義されている項の配列則('''place structure'''、以降'''PS''')上の何らかの位置を埋めるということである。PSを埋める項をとくに'''体言(terbri)'''という。体言は日本語における[[w:主語|主語]]・[[w:目的語|目的語]]・[[w:補語|補語]]などに相当する。 項は単独であったり他の項と連なっていたりする。前者を単一型、後者を連結型と定義できる。これらの例として次のようなものが考えられる: {| style="margin:10px 40px;" cellpadding="10px" |- |valign="top"| {| class="wikitable" style="text-align:left;font-size:small" lang="" width="400px" |- |style="background:#DDDDDD"|単一型の例 |- |da |- |re da |- |lo re da |- |pa lo re da |- |lo broda |- |lo re broda |- |pa lo re broda |- |lo nu lo da broda de |} |valign="top"| {| class="wikitable" style="text-align:left;font-size:small" lang="" width="400px" |- |style="background:#DDDDDD"|連結型の例 |- |da po'u lo broda |- |lo broda be da |- |lo broda pe da |- |lo da broda (= lo pe da broda) |- |lo da broda poi brode (= lo poi brode ku'o da broda) |- |lo broda poi brode lo brodi zi'e pe lo brodu |} |} このように項は1語であったり或いは内に用言や別の項を含んでいたりする。 内容語や一部の機能語など、そのままでは用言として振舞うものは、冠詞によって項に変えられる。例えば lo broda は用言を broda を冠詞 lo で項化したものである。代項詞などそのままで項として振舞うものは、それに付いている冠詞を省略でき、またそれ自体が冠詞の代わりとなって用言を項化できる。例えば lo re da の冠詞は省略して ci do とでき、 re lo broda の冠詞も省略して ci gerku とできる。 項化された用言のPSに項を挿入する be がある。 lo broda be da は用言 broda に項 da を be で挿入したものである。 lo broda は broda の x1 を表す、つまり x1 が既に取り出されているので、 be によって挿入される da が埋めるのは x2 となる。 項に別の項を関連付ける pe がある。 lo broda pe da は項 lo broda に別の項 da を pe で関連付けたものである。この場合、用言 broda のPSは関与しない。 ==冠詞== {| cellpadding="20px" style="background-color:#E5D9CD; margin:10px 0px 30px 50px; width:90%;" |- | <span style="font-size:x-large;">'''<span style="color:indianred;">LE</span> [selbri] KU'''</span><br /><br /> <span style="font-size:x-large;">'''<span style="color:indianred;">LA</span> [selbri] KU'''</span><br /><br /> <span style="font-size:x-large;">'''<span style="color:indianred;">LA</span> .[cmevla]. KU'''</span> |} PSを有する語は特定の機能語で冠することで項として扱えるようになる。この冠詞は3系ある。客観系(veridical)、主観系(non-veridical)、渾名系(nominal)である。いずれも、基本の形に加えて[[w:群 (数学)|群]](mass)・[[w:集合|集合]](set)・[[w:象徴|象徴]](typical)の区別が可能である。 {| frame="box" rules="all" cellspacing="0" cellpadding="5" style="margin:10px 50px;text-align:center; border: 1px solid #666666;" lang="" |- |style="background:#D3BFAB"|客観系 || lo || loi || lo'i || lo'e || style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|LE |- |style="background:#D3BFAB"|主観系 || le || lei || le'i || le'e || style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|LE |- |style="background:#D3BFAB"|渾名系 || la || lai || la'i || || style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|LA |- style="background:#D0C6B9" | ||width="50px"|基本||width="50px"|群||width="50px"|集合||width="50px"|象徴|| |} 基本形は、英語などの冠詞と違って、単数と複数を区別しない。よって lo lorxu は a fox でも foxes でもある。ただしここに含意される複数性は群や集合のそれとも異なる漠然としたものである。 主観系と客観系との違いは次のような例で確認できる: ::'''le''' {{Jbo_linji|ninmu}} cu nanmu<br>{{Jbo_fanva|その女は男です。(私が ninmu の x1 として捉えるものは本当は nanmu の x1 である。)}} ::'''lo''' {{Jbo_linji|ninmu}} cu nanmu<br>{{Jbo_fanva|女は男です。(本当に ninmu の x1 であるものは本当は nanmu の x1 である。)}} 前者の項は主観に基づいているので命題上の問題はない。後者の項は客観に基づいているはずなので後続の用言との間に論理的な矛盾をきたしている。(ちなみにここでの客観性とは PS にたいするものであり、或る人間が“女”であるか“男”であるかという判別にたいするものではない。“女”でも“男”でもあったり、或いはどちらでもなかったり、或いは別の何かであるということが可能であり、或る人間の[[w:ジェンダー|ジェンダー]]を断定するための客観的基準の存在が示唆されているわけではない。) lo ninmu cu nanmu の“客観的な”矛盾とはあくまで「女/男」という自然言語における対義概念を反映させた ninmu の x1 と nanmu の x1 とが排他的な変数項であるという客観的な条件に由来する。 le'e は主観的に認められる象徴すなわち[[w:ステレオタイプ|ステレオタイプ概念]]を冠する。一方の lo'e は或る事物例から客観的に[[w:帰納|帰納]]され代表格となりえている概念を冠する。 ::'''le'e''' {{Jbo_linji|ponjo}} cu cmalu<br>{{Jbo_fanva|日本人は小柄である。(確かな根拠は無いが、私にとっては、日本人というものは小柄である。)}} ::'''lo'e''' {{Jbo_linji|ponjo}} cu cmalu<br>{{Jbo_fanva|日本人は小柄である。(日本人というものは実際に平均的に小柄である。)}} 渾名系は、内容語や機能語のほかにも名前語を冠する。渾名系で冠された内容語などはもはや PS が関与せず、事物について話者がそれとなく用いたい呼び名として振舞う。したがって[[w:ニックネーム|ニックネーム]]にごく近い働きをする。 ::ca'u '''la''' <u>cribe</u> '''la''' <u>ralju</u> mo'i klama / ca'u '''la''' {{Jbo_linji|.crib.}} '''la''' {{Jbo_linji|.ralj.}} mo'i klama<br>{{Jbo_fanva|“クマ”を連れて“おやぶん”がやって来た。}} ::'''lai''' {{Jbo_linji|.iakuzan.}} co'a cadzu<br>{{Jbo_fanva|ヤクザ達が歩きだす。}} ::do fi '''la'i''' {{Jbo_linji|.iakuzan.}} na'e fadni za'a<br>{{Jbo_fanva|あなた、ヤクザ(という集合・セットのもの)にしては変わってますね。}} 上の fadni の例にみられるように、もっぱら集合(或いは群)を変数項として求める PS がある。 fadni は、 x3 という集合に属するものの中で x1 が平凡である、という関係を表す。平凡という性質の背景となるのは集合であって群や個ではない。例の la'i を la とすれば論理矛盾をきたす( la には単数・複数の区別がなく、また集合を明示するものでもない)。 冠詞の対象範囲は ku によって示される。 ==代項詞== {| cellpadding="20px" style="background-color:#E5D9CD; margin:10px 0px 30px 50px; width:90%;" |- | <span style="font-size:x-large;">'''<span style="color:indianred;">KOhA</span> [selbri]'''</span><br /><br /> <span style="font-size:x-large;">'''LE/LA <span style="color:indianred;">KOhA</span> [selbri]'''</span><br /><br /> <span style="font-size:x-large;">'''LE/LA [selbri] GOI <span style="color:indianred;">KOhA</span>'''</span> |} 冠詞との組み合わせを必要とせず、単独で体言として振舞えるものが代項詞( pro-sumti )である。上位的には機能語に属し、下位的には人称系、指示系、疑問系、関係系、再帰系、相互系などに分類できる。 人称系は[[w:数_(文法)|数]]や[[w:性_(文法)|性]]によって語形変化しない。三つのクラスがある: '''話し手'''、'''聞き手'''、そして'''その他'''である。 {| frame="box" rules="all" cellspacing="0" cellpadding="5" style="margin:10px 50px;text-align:center; border: 1px solid #666666;" lang="" |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|話し手 (聞き手とその他を除く)||width="80px"|mi|| style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KOhA |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|話し手と聞き手 (その他を除く)||mi'o|| style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KOhA |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|話し手とその他 (聞き手を除く)||mi'a|| style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KOhA |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|話し手と聞き手とその他||ma'a|| style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KOhA |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|聞き手 (話し手とその他を除く)||do|| style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KOhA |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|聞き手とその他(話し手を除く)||do'o|| style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KOhA |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|その他(話し手と聞き手を除く)||xai*|| style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KOhA |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|命令 ||ko|| style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KOhA |} 人称系とはいっても、内容がヒトである必要はない。たとえばコンピュータに向かって do/do'o を用いたり、ネットワークが自身について ma'a を用いるのは誤りではない。 xai は非公式・試験的である。 mi/mi'a と mi'o の違いは[[w:インドネシア語|インドネシア語]]における kami (除外形)と kita (包括形)の区別と同じである。 [[w:日本語|日本語]]や[[w:ベトナム語|ベトナム語]]のような複雑な人称代名詞の使い分けが必須ではないものの、態詞と組み合わせることで同等の表現を織ることはできる。 [[w:命令法|命令法]]を ko で実現する: ::'''ko''' citka<br>食べなさい。(食べる主体があなたであるということが真実であるようになさりなさい。)<br> ::mi nelci '''ko'''<br>私に好かれなさい。/私に好かれるようになんとかしなさい。(私があなたを好きであるということが真実であるようになさりなさい。) ::'''ko ko ''' kurji<br>自分の面倒を自分でみなさい。(あなたを世話するのがあなたであるということと、あなたが世話するのがあなたであるということが真実であるようになさりなさい。) 2つめをたとえば嫌気のさすことばかりしている人に向かって言う「いいかげんにしてよ」の意味で使うこともできる。 3つめは次の2つと区別される: ::do '''ko''' kurji ::'''ko''' do kurji 世話の対象が命令代項詞となっている前者はたとえば他人のことばかりを助けてばかりいる慈善的・利他主義的な人にたいして言う「すこしは自分のことも大切にしなさい」のニュアンスがあり、世話の主体を命令代項詞とした後者はたとえば甘えてばかりいる子供にたいして親が言う「自分でなんとかなさい」の意味合がある。 次は指示系: {| frame="box" rules="all" cellspacing="0" cellpadding="5" style="margin:10px 50px;text-align:center; border: 1px solid #666666;" lang="" |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|これ/これら||width="80px"|ti|| style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KOhA |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|そこのあれ/あれら||ta|| style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KOhA |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|むこうのあれ/あれら||tu|| style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KOhA |} 距離の違いを表す母音 i a u の順序および距離程度が主観的・相対的であるということは間制詞の VA 類(vi, va, vu)等と同じである。この要素母音の順序を文章上の体言の順序に当てはめてこれを参照する代項詞がある: {| frame="box" rules="all" cellspacing="0" cellpadding="5" style="margin:10px 50px;text-align:center; border: 1px solid #666666;" lang="" |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|その(last)項||width="80px"|ri |style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KOhA |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|いましがたの(recent)項||ra |style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KOhA |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|さきほどの(earlier)項||ru |style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KOhA |} ::mi citka <u>lo cidjrkari</u> .i '''ri''' kukte<br>私はカレーを食べる。それはおいしい。 参照は連鎖的となりうる: ::mi citka <u>lo cidjrkari</u> .i '''ri''' kukte .i '''ri''' se zbasu do .i mi ba za'ure'u citka '''ra'''<br>私はカレーを食べる。それはおいしい。それはあなたに作られた。私はいつかもう一度それを食べる。 初め二つの ri は連鎖的に lo cidjrkari を参照している。三つ目で ra となっているのは、それまでの間に do と mi という別の体言が介在しているために ri を使えないから。 人称系としても指示系としても使えるものとして ko'a/fo'a シリーズがある: {| frame="box" rules="all" cellspacing="0" cellpadding="5" style="margin:10px 50px;text-align:center; border: 1px solid #666666;" lang="" |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|彼女/彼/彼ら/其 一||width="80px"|ko'a|| style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KOhA |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|彼女/彼/彼ら/其 二||ko'e|| style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KOhA |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|彼女/彼/彼ら/其 三||ko'i|| style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KOhA |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|彼女/彼/彼ら/其 四||ko'o|| style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KOhA |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|彼女/彼/彼ら/其 五||ko'u|| style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KOhA |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|彼女/彼/彼ら/其 六||fo'a|| style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KOhA |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|彼女/彼/彼ら/其 七||fo'e|| style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KOhA |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|彼女/彼/彼ら/其 八||fo'i|| style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KOhA |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|彼女/彼/彼ら/其 八||fo'o|| style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KOhA |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|彼女/彼/彼ら/其 九||fo'u|| style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KOhA |} ko'a/fo'a シリーズは、そのままでは不特定だが、 goi を使って指示内容をアサインすることができる: ::ko'a klama .i ko'a sanga<br>其一が来る。其一が歌う。 ::'''ko'a <span style="color:#AD6651;">goi</span>''' <u>la .lenon.</u> klama .i '''ko'a''' sanga<br />其一すなわちレノンが来る。レノンが歌う。 ::<u>la .lenon.</u> '''<span style="color:#AD6651;">goi</span> ko'a''' klama .i '''ko'a''' sanga<br />レノンすなわち其一が来る。レノンが歌う。 アサインしたものを合語の成分として使える: ::<u>tu'a lo kulnrsu,omi</u> '''<span style="color:#AD6651;">goi</span> fo'a''' cu cinri mi .i mu'a lo <u>'''fo'a<span style="color:grey;">r</span>'''zgike</u> se jundji mi<br />フィンランドの文化に関して私は興味がある。たとえば(フィンランドの)音楽について知りたい。 tu'a lo kulnrsu,omi を fo'a に入れておくことでこの比較的長い語を幾度も使い回す手間を省くことができる。合語における fo'a の右の r は zgike と連結するための接材、ハイフンである( r は単独の語としては振舞えないのでその両端を fo'a と zgike が必然的に掴まなければならず、結果として二つの語が一つに融合する)。 一度アサインした内容は必要に応じて da'o で消去して初期化できる。 似たものとして vo'a シリーズがある。これは PS 上に並んでいる体言を自動的にアサインするものである。 {| frame="box" rules="all" cellspacing="0" cellpadding="5" style="margin:10px 50px;text-align:center; border: 1px solid #666666;" lang="" |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"| PS x1||width="80px"|vo'a|| style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KOhA |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"| PS x2||vo'e|| style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KOhA |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"| PS x3||vo'i|| style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KOhA |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"| PS x4||vo'o|| style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KOhA |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"| PS x5||vo'u|| style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KOhA |} vo'a シリーズは[[w:再帰動詞|再帰表現]]などで頻繁に用いられる: ::lo mlatu <u>ta</u> '''vo'e''' klama<br>猫があそこをうろうろしている。(猫はあそこに x2 から行く/来る。) ::<u>la .lenon.</u> jgari lo '''vo'a''' jgita<br>レノンは自分のギターを掴んだ。(レノンは x1 のギターを掴む。) soi と組み合わせて相互性を表すのにも用いられる: {| frame="box" rules="all" cellspacing="0" cellpadding="5" style="margin:10px 50px;text-align:center; border: 1px solid #666666;" lang="" |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|相互体言||width="80px"|soi|| style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|SOI |} ::lo mlatu <u>ti</u> <u>ta</u> '''soi vo'e vo'i''' klama<br>猫が行ったり来たりしている。(猫はこちらにあちらから来て 〔相互 x2 - x3〕) ::<u>la .takacin.</u> prami <u>la .sanaes.</u> '''soi vo'a vo'e'''<br>タカシとサナエは愛し合っている。(タカシはサナエを愛し 〔相互 x1 - x2〕) 相互関係を表している以上、対象となっている vo'a 系は順序が逆転しても意味は変わらない(soi vo'a vo'e と soi vo'e vo'a は同じ相互関係を意味している)。また、 soi に続く vo'a 系のうち、soi の直前の体言を参照しているものがあるとき、それを省略してもよい。よって先の例文は次のように書き換えられる: ::la .takacin. prami la .sanaes. soi vo'a ::lo mlatu ti ta soi vo'e klama 間制詞や感態詞と同様、soi のまとまりは文末以外の箇所に置くことができる: ::soi vo'a vo'e la .takacin. prami la .sanaes. ::la .takacin. soi [vo'a] vo'e prami la .sanaes. ::la .takacin. prami soi vo'a vo'e la .sanaes. soi のまとまりの境が明示される必要のある次の例のような場合、se'u が終止子として挿入される: ::mi klama ti <u>soi vo'i</u> '''se'u''' ta vo'i の相手である vo'e は、参照内容が ti すなわち soi の直前にあるものなので、省略されている。ここで se'u が無いと、 vo'i が相手として ta を取り込み、相互関係の図式から ti が締め出されてしまう。また、 ta が ta 自身を相互関係の相手にするという妙な始末となる。 代項詞に限らず体言全般に言えることだが、ロジバンでは添記(subscript)を使うことで指示対象を'''序数化'''することができる: {| frame="box" rules="all" cellspacing="0" cellpadding="5" style="margin:10px 50px;text-align:center; border: 1px solid #666666;" lang="" |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|添記詞 subscript||width="80px"|xi|| style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|XI |} ::<u>ko'u</u> '''xi vo''' traji<br>E組の第四番生徒が優秀だ。(其五<sup>'''4'''</sup>は秀でている。) ::<u>mi</u> '''xi re''' troci<br>相方が挑戦します。(我<sup>'''2'''</sup>は挑む。) ::<u>la .lenon.</u> '''xi muvo''' klama<br>レノン54号が来る。(レノン<sup>'''54'''</sup>は来る。) つまりロジバンは'''代項詞を無限に生成できる'''。「彼は彼を憎んだ」というように日本語や英語では指示対象が異なっていても限られた同じ代名詞を繰り返し使うことになるが、これがロジバンでは回避できる。 疑問表現に関する代項詞は「疑問詞」の項で解説する。 [[w:関係代名詞|関係代名詞]]に相当するものとして ke'a がある(cf. [[ロジバン/統語論#連結型: 関係詞用法|関係詞用法]]): {| frame="box" rules="all" cellspacing="0" cellpadding="5" style="margin:10px 50px;text-align:center; border: 1px solid #666666;" lang="" |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|関係代項詞||width="80px"|ke'a |style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KOhA |} ::lo gerku poi '''ke'a''' mi pendo cu cazdu<br>私の友だちである犬が歩く。 もっぱら[[ロジバン/統語論#単一型: 抽象詞用法|抽象節]]の中で用いられる代項詞がある: {| frame="box" rules="all" cellspacing="0" cellpadding="5" style="margin:10px 50px;text-align:center; border: 1px solid #666666;" lang="" |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|抽象節焦点||width="80px"|ce'u |style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KOhA |} ::lo ka '''ce'u''' gleki<br>幸せ者であるということ(性質) ::lo ka gleki '''ce'u'''<br>幸せの素であるということ(性質) ce'u は、自らが置かれる PS の位置に該当する項を焦点化するものである([[w:理論計算機科学|理論計算機科学]]や[[w:数理論理学|数理論理学]]における[[w:ラムダ計算|ラムダ計算]]の λ に相当する)。 gleki の x1 に置かれている前者では幸せの経験者、 x2 に置かれている後者では幸せの対象を照準に合わせている。(関係詞で結ばれる句において)実際に既出の体言を参照する ke'a とは区別される: ::lo gerku poi ke'a ckaji lo ka mi gleki ce'u ke'a は特に lo gerku を指しているが、 ce'u は gleki の x2 に当たるものを不特定的に指す。この mi gleki ce'u を ka が抽象化することで「私の幸せの素であるという性質」が意味され、この特質を lo gerku が有している、というわけである。意訳としては「私に幸せを与えてくれる犬」となる。 基本的な命題部のレベルで或る項の内容を伏せながらもその存在を明示するものがある: {| frame="box" rules="all" cellspacing="0" cellpadding="5" style="margin:10px 50px;text-align:center; border: 1px solid #666666;" lang="" |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|不特定項||width="80px"|zo'e |style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KOhA |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|典型項||width="80px"|zu'i |style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KOhA |} ::klama lo zarci lo zdani '''zo'e zo'e'''<br>家から店に某道筋で某手段によって行く。 ::klama lo zarci lo zdani '''zu'i zu'i'''<br>家から店に例の道筋で例の手段によって行く。 逆に命題において或る項が存在していないことを特に明示することもできる: {| frame="box" rules="all" cellspacing="0" cellpadding="5" style="margin:10px 50px;text-align:center; border: 1px solid #666666;" lang="" |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|非存在項||width="80px"|zi'o |style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KOhA |} ::loi jmive cu se zbasu '''zi'o''' loi selci<br>生命は細胞から(如何なる創作者の手に拠ることなく)出来ている。 不特定性がより強く、参照範囲がより広く、またより論理学的な文脈で使う代項詞として da シリーズがある: {| frame="box" rules="all" cellspacing="0" cellpadding="5" style="margin:10px 50px;text-align:center; border: 1px solid #666666;" lang="" |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|“X”||width="80px"|da |style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KOhA |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|“Y”||width="80px"|de |style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KOhA |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|“Z”||width="80px"|di |style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KOhA |} ::klama lo zarci lo zdani '''da de'''<br>家から店にX(何らかの道筋)経由でY(何らかの手段)によって行く。 ::ko'a tavla no'''da''' lo nu vo'a dunku<br>彼女は自分が悩んでいる事について誰にも話さない(無Xに話す)。 これらは題目表現でも頻用される。添記用法(xi)による拡張も勿論可能である。 発話そのものを体言として扱うための代項詞がある: {| frame="box" rules="all" cellspacing="0" cellpadding="5" style="margin:10px 50px;text-align:center; border: 1px solid #666666;" lang="" |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|以前の(earlier)発話||width="80px"|da'u |style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KOhA |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|さきほどの(recent)発話||width="80px"|de'u |style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KOhA |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|いましがたの/その(last)発話||width="80px"|di'u |style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KOhA |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|ただいまの/この(this)発話||width="80px"|dei |style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KOhA |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|つぎの(next)発話||width="80px"|di'e |style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KOhA |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|まもなくの(soon)発話||width="80px"|de'e |style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KOhA |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|のちほどの(eventual)発話||width="80px"|da'e |style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KOhA |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|何らかの(unspecific)発話||width="80px"|do'i |style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KOhA |} ::lo nu gau lo remna lo drata danlu cu cortu cu se curmi .i '''di'u''' jitfa<br>ヒトの所為で他の動物が苦しむということが許されている。そんなのは嘘だ。 ::la .kenzon. cusku '''di'e''' .i so'o remna cu bebna<br>ケンゾウは言った。(いくらかの)ヒトは愚かであると。 ::la .iurien. pu'i troci sanga .i mi la'e '''di'u''' nelci<br>ユリエは頑張って歌ってみせた。それで良かったのだと私は思う。 三例目の la'e は右の語の“参照内容”を体言化する冠詞である。これが無いとこの例本来の意味合が生まれない: ::la .iurien. pu'i troci sanga .i mi nelci di'u<br>ユリエは頑張って歌ってみせた。という発話を私は好きだ。 代項詞ではないものの本来の名称を省略的に扱う点ではよく似ている体言用法がある: ::mi citka lo cidjrkari .i '''cy.''' kukte ::la .lenon. klama .i '''ly.''' sanga 既出の体言を、その頭文字を使って表している。 cy. と ly. はそれぞれ c と l の字名である。 ==接続詞== {| cellpadding="20px" style="background-color:#E5D9CD; margin:10px 0px 30px 50px; width:90%;" |- | <span style="font-size:x-large;">'''[sumti] <span style="color:indianred;">A</span> [sumti]'''</span><br /><br /> <span style="font-size:x-large;">'''[sumti] <span style="color:indianred;">JOI</span> [sumti]'''</span><br /><br /> <span style="font-size:x-large;">'''<span style="color:indianred;">GA</span> [sumti] <span style="color:indianred;">GI</span> [sumti]'''</span><br /><br /> <span style="font-size:x-large;">'''<span style="color:indianred;">JOIGI</span> [sumti] <span style="color:indianred;">GI</span> [sumti]'''</span> |} 論理接続詞/非論理接続詞を用いて体言を繋ぎ合わせることができる。このまとまりはあくまで PS における同じ変数項を表す。 ::<u>mi .e do</u> gunka<br>私とあなたが(それぞれ)、働く。 ::<u>mi joi do</u> gunka<br>私とあなたが(一緒に)、働く。 .e や joi によって結ばれている mi と do は共に gunka の x1 である。 .e は論理接続詞で、 joi は非論理接続詞である。両者の違いを表すうえで、日本語訳では「と」が自足しておらず、括弧内の言葉で補足している。gunka という事象について、前者では mi と do が別個に(しかし論理的に結ばれながら)参与しているのにたいし、後者ではこれらが一つの総体として参与している(つまり mi と do が互いの労働力を融合させている)。前者の用法は[[ロジバン/統語論#接続表現|接続表現]]の項に詳しい。 ==関係詞== {| cellpadding="20px" style="background-color:#E5D9CD; margin:10px 0px 30px 50px; width:90%;" |- | <span style="font-size:x-large;">'''[sumti] <span style="color:indianred;">NOI</span> [selbri] <span style="color:indianred;">KUhO</span> (<span style="color:indianred;">ZIhE GOI</span> …)'''</span><br /><br /> <span style="font-size:x-large;">'''[sumti] <span style="color:indianred;">GOI</span> [sumti] <span style="color:indianred;">GEhU</span> (<span style="color:indianred;">ZIhE NOI</span> …)'''</span><br /><br /> <span style="font-size:x-large;">'''[sumti] [sumti] … <span style="color:indianred;">VUhO GOI/NOI</span> …'''</span> |} 関係詞によって体言を他の体言や命題部で修飾させることができる。これは[[w:句|句]]の構造を持つ。他言語では[[w:名詞|名詞句]]に相当する。 修飾部が体言であるか命題部であるかによって異なる関係詞が用いられる。制限用法と非制限用法が区別される。また、冠詞においてなされる客観系(veridical)と主観系(non-veridical)と同様の分別もなされる: {| frame="box" rules="all" cellspacing="0" cellpadding="5" style="margin:10px 50px;text-align:center; border: 1px solid #666666;" lang="" |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|命題部関係詞・客観系・制限||width="80px"|poi |style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|NOI |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|命題部関係詞・客観系・非制限||width="80px"|noi |style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|NOI |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|命題部関係詞・主観系・制限||width="80px"|voi |style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|NOI |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|命題部関係句終止詞||width="80px"|ku'o |style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KUhO |- |style="background:#CBC0B3" colspan="3"| |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|体言関係詞・同一性・制限||width="80px"|po'u |style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|GOI |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|体言関係詞・同一性・非制限||width="80px"|no'u |style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|GOI |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|体言関係詞・関連性・制限||width="80px"|pe |style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|GOI |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|体言関係詞・関連性・非制限||width="80px"|ne |style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|GOI |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|体言関係詞・特有性・制限||width="80px"|po |style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|GOI |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|体言関係詞・所有性・制限||width="80px"|po'e |style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|GOI |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|体言関係句終止詞||width="80px"|ge'u |style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|GEhU |} [[ロジバン/統語論#重層型|重語]]の項で解説されている be-bei-be'o による挿入構造を有する体言も同様の連結型とみなせる。 英語やスペイン語と違うのは、関係詞そのものが代名詞としての働きをしないことである。そのような代名詞表現は専用の代項詞 ke'a が担う(cf. [[ロジバン/統語論#単一型: 代項詞用法|代項詞]])。 命題部関係詞を用いた例: ::lo gerku '''poi''' <u>[ke'a] pendo mi</u> ['''ku'o'''] cu cazdu <br>The dog '''which''' is-friend-to me walks. ::lo gerku '''noi''' <u>[ke'a] pendo mi</u> ['''ku'o'''] cu cazdu <br>The dog''', which''' is-friend-to me''',''' walks. ::lo gerku '''voi''' <u>[ke'a] pendo mi</u> ['''ku'o'''] cu cazdu <br>The dog '''which''' I-described-as is-friend-to me walks. poi と noi は客観系で、voi は主観系である。客観系が結ぶ修飾部は客観的事実に即しており、主観系が結ぶ修飾部は主観的内実に即する。 poi ke'a pendo mi は「私と実際に友だち関係にある」を意味するのにたいして、voi ke'a pendo mi は「私と友だちのように付き合っている(と私が捉えている)」を意味する。 NOI 系で開かれた修飾部すなわち関係句は ku'o によって閉じられる。この例では ku'o が左体言と主要命題部(cazdu)との境界上に居合わせているのでその働きを cu に兼ねさせれる。逆に ku'o を明示して cu を伏せてもよい。修飾部は体言中を移れるが、その際の修飾部の範囲を示すために ku'o が有用となる: ::lo poi <u>ke'a pendo mi</u> [ku'o] gerku cu cadzu ::lo poi <u>ke'a pendo</u> ku'o gerku cu cadzu 前者では関係句内で mi に続かれている pendo が体言の中身である gerku に流れてしまうことはないので終止詞(ku'o)は必要ないが、後者ではこれを置かないと gerku が pendo の重語被部として吸収され、体言の肝心が消失してしまう。 ke'a の存在は必然ではなく、構文上の問題をきたさずに省略できる場合が多い。しかし、体言の指示対象が関係句における命題部のどの変数項に該当するのかを明示しておく場合に有用である。たとえば、 ::lo gerku poi ke'a mi pendo cu cadzu これは pendo の二つの体言である ke'a と mi を左側に寄せる用法である。ここで ke'a が省略されると、 pendo の x1 として mi が取り込まれ、すると伏せられた ke'a が x2 に流れてしまい、意図されていた ke'a と mi の関係が逆転することになる。 ke'a を明示しておくことでこの問題が防げる。 体言関係詞の例: ::lo gerku '''po'u''' <u>lo mi pendo</u> ['''ge'u'''] cu cadzu <br>The dog '''which-is''' a-friend-of mine walks. ::lo gerku '''no'u''' <u>lo mi pendo</u> ['''ge'u'''] cu cadzu <br>The dog''', which-is''' a-friend-of mine''',''' walks. ::lo gerku '''pe''' <u>mi</u> ['''ge'u'''] [cu] cadzu <br>The dog '''which-is-related-to''' me walks. ::lo gerku '''ne''' <u>mi</u> ['''ge'u'''] [cu] cadzu <br>The dog''', which-is-related-to''' me''',''' walks. ::lo skari '''po''' <u>lo gerku</u> ['''ge'u'''] cu melbi <br>The colour '''which-is-specific-to''' the dog is beautiful. ::lo rebla '''po'e''' <u>lo gerku</u> ['''ge'u'''] cu muvdu <br>The tail '''which-belongs-to''' the dog moves. po と po'e に非制限用法が無いのは、特有性や所有性が常に制限的に形容されるものであるから。 po と pe の違いは、「私が買った私の車」と「私が選んだ私の座席」それぞれの「の」の違いになぞらえられる。前者は関連というよりも所有であり、後者は所有というよりも関連である。 終止詞である ge'u はほとんどの場合において省略できる。 pe や ne が繋げる体言は法制詞を伴っていてもいい: ::lo cukta pe <u>fi'e la .murakamin.xarukin.</u> [ge'u] fi'e が法制を築くことで「村上春樹によって著された、本」という意味になっている。この法制詞が無ければ漠然と「村上春樹と関わりのある、本」を意味する。 NOI 系と同様、 GOI 系の関係句も体言中を動き回れる。 pe の場合には関係詞そのものを略すことさえできる。次の例はいずれも同じ物を表している: ::lo cukta pe la .xarukin. [ge'u] ::lo pe la .xarukin. [ge'u] cukta ::lo la .xarukin. [ge'u] cukta pe はあくまで関連性を指し所有性をもっぱら意味することはないので、たとえば一度だけ借りた友人の車を lo mi karce と呼んでも支障がない。この点で日本語の「私の」や英語の「my」を使った表現と異なる。構造上 pe によって取り付けられている関係句の中でも例の la .xarukin. や mi のようなものは'''関連体言'''(possessive sumti)と呼ばれる。 pe を省略した関連体言の用例を種類別にまとめるとこうなる: ::lo <u>mi</u> karce (単一型体言・代項詞) ::lo <u>la .xarukin.</u> cukta (単一型体言・名前語) ::lo <u>li mu</u> jdice se bende (単一型体言・数詞) ::lo <u>lo nanmu ku</u> karce (単一型体言・内容語) ::lo <u>mi noi sipna ku'o</u> karce (連結型体言) 最後の例は、連結型体言の内に別の連結型体言が格納されうることを示唆している。たとえば lo mi noi sipna ku'o karce noi blanu が可能である。 noi sipna は依然として mi に、 noi blanu は (lo ...) karce に係る。 複数の句(体言/命題部の違いは問わない)を繋げることができる: {| frame="box" rules="all" cellspacing="0" cellpadding="5" style="margin:10px 50px;text-align:center; border: 1px solid #666666;" lang="" |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|関係句結合詞||width="80px"|zi'e |style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|ZIhE |} ::lo gerku <u>poi [ke'a] barda [ku'o]</u> '''zi'e''' <u>no'u lo mi pendo [ge'u]</u> '''zi'e''' <u>pe lo ta zdani [ge'u]</u> 二つ以上の体言をまとめて同じ関係句で修飾することができる: {| frame="box" rules="all" cellspacing="0" cellpadding="5" style="margin:10px 50px;text-align:center; border: 1px solid #666666;" lang="" |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|被修飾範囲設定詞||width="80px"|vu'o |style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|VUhO |} ::lo gerku .e lo mlatu .e lo cipni .e lo xarju .e <u>do</u> noi [ke'a] pendo mi [ku'o] ::<u>lo gerku .e lo mlatu .e lo cipni .e lo xarju .e do</u> '''vu'o''' noi [ke'a] pendo mi [ku'o] ::<u>lo gerku .e lo xarju</u> '''vu'o''' noi [ke'a] pendo mi ku'o .e <u>lo mlatu .e do</u> '''vu'o''' no'u lo mi nalpendo [ge'u] .e lo cipni 二例目では noi pendo mi が vu'o 以左の体言全部に係っている。 lo mlatu と lo cipni と do には係らないというような場合には三例目のように右側に離し置き、必要があれば同様にまとめ上げて別の関係句を結びつける。 </div> [[Category:ロジバン|統語論 sumti]]
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2021-11-04T09:31:37Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%83%90%E3%83%B3/%E7%B5%B1%E8%AA%9E%E8%AB%96/sumti
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ロジバン/統語論/sumtcita
一般に言語では時間と空間は別々の文法範疇に属するが、これらがロジバンでは共にテンス(tense)の内容として扱われる。時間(時制)と空間をまとめたこのテンスのことをここでは間制と呼ぶことにする。同様に、相(aspect)を相制、法(modal) を法制と呼ぶことにする。これらに属する語詞をそれぞれ間制詞、相制詞、法制詞と呼ぶことにする。総称は制詞(tag)となる。 制詞は、用言か項に繋がる。項と繋がる場合、どこにでも移動できる付辞(term/sumtcita)を形成する。付辞から項を除く場合、項が潜在していることを示すために終止詞 ku を(制詞の右に)置く。 多くの自然言語の文では時制は不可欠の要素だが、ロジバンの文では間制・相制・法制の指示はまったく任意である。 制詞は全て、段階詞で修飾できる。例えば「(~の)以前」を表す制詞 pu に段階詞 nai を加えて punai とすると「(~の)以前ではない」、おなじく段階詞 to'e を加えて to'e pu とすると「(~の)以前の反対」すなわち「(~の)以後」を表す。 時制と相を同一視する言語(ロシア語など)がある。そこにみられる混合的なテンスをロジバンでは間制と相制の組み合わせで表す。これは相制のセクションで解説されている。 間制詞は主に関係系、間隔系、程度系に分類できる。 距離間隔と距離程度は主観的なものであり、文脈に沿って相対的に変化する。たとえば ze'i は、一日の出来事を話題とする文脈では朝食のトーストを焼く時間隔に相当しても、地質学を話題とする文脈では人類史全体の期間隔に相当しうる。 間制詞は組み合わせることができる: このまとまりは一つの間制体を築き、構成要素同士が論理的な関係を結び合う。たとえば時間隔 ze'a は、直前に示されている時間関係 ca を基準として測られる。この基準点から ze'a がどの点に向かってどのぐらい延びているのかはこの文では明示されていないが、それでも一つの間制体として機能できる。基準点にたいする末点として何が特定されるかによって意味合が変わってくる: 二・三例目にあるように、時間隔が現在を基準としているからといって出来事そのものが現在という枠に閉じ込められているわけにはならない。あくまで ze'a という間隔が現在から何らかの時点に渡るものであることが意味されている。一例目も mi gunka という事象があくまで現在から現在にかけて ze'a という間隔を有することを表現している。 基準点を不明示にすることができる: ze'a という間隔がどこから ba まで測られるかによって、「以前しばらくここで働いていた」、「今からしばらくここで働いてゆく」、「いつか将来しばらくここで働くことになる」ともなりうる多義的な表現となっている。 自然な日本語に訳せない間制表現がある: これは日本語では「以前、その時点現在にかけてしばらくここで私は働いた」という非日常的な言い回しとなる。同じ間制体の中にあるこの pu と ca はやはり論理的関係を結び合っていて、後発の ca が先発の pu を参照する。たとえばこの pu が 昨日の午後5時 を指していればこれを ca が指している。 ze'a という間隔がまたやはり主観的なものなので、この文脈では「昨日の午後5時」という時点を揺るがさない程度の相対的な時間帯、たとえば「15分間」のようなものを指す。時間帯の明示が必要であればこの「15分」という量を次のようにして表す: 前者は正確に「15という数の分の間」としているのにたいして後者はそれを渾名化したものである。渾名系冠詞 la を用いた後者のような言い回しは、話者達の間で常識となっている概念を手軽に疎通し合うためのいわばスラング表現である。(ちなみに panoment は pano mentu を内来系特名詞としたものである。詳細は特名詞を参照。) ca を ba に替えて pu ze'a la .panoment. ba とすれば「以前、その時点以降15分間かけて」となる。同様に pu ze'a la .panoment. pu は「以前、その時点以前から15分間かけて」となる。 間隔系間制詞が略されるとき、空間あるいは時間の“延び具合”は漠然としたものとなる: ここでの pu はあくまで時間隔の基準点であり、店に行くという事象の時間帯がそこからどのように延びているのか、つまり店に行くのにどれだけの時間をかけたのかについては明示されていない。事象はひょっとすると過去の段階で終わっているのかもしれないし、現在もまだ進行しているのかもしれないし、あるいは未来にまで及んでいるのかもしれない。これは古典ギリシャ語やw:トルコ語にみられるアオリスト時制の特質でもあり、事象全体を過去のものとする日本語の過去表現とは異なる。この例を「私はその店に行った」という訳で一般化するのは不適切である。(しかし、便宜を図ってなんらかの自然な日本語に訳す場合、このあたりの機微を捨て去らなければならない。)同様に、 の ba はあくまで基準点であり、森林が緑であるという事象がそこから同じ未来という時点にとどまらず現在あるいは過去の時点にまで及んでいるという可能性が示唆されている。かりに ba ze'u pu crino と限定すれば「将来、その時点以前から長い間に渡って緑であり続けているだろう」となる。将来の世代の観点に立っているわけである。一方で ca ze'u ba crino は今現在の自分の世代の観点に立って「これから将来長い間緑であり続けるだろう」となる。 過去から未来という単一の通り道にある時間と違って、空間は複次元的である。そのため、空間の間制ではさらに次元性を指示する言葉が用意されている: 二次元的に歩くというのは即ち線状に歩くということである。「その公園のあたりをすうっと歩く」という意味に近い。二次元だからといってかならずしも直線とはかぎらず、また「まっすぐ」をもっぱら意味する語がロジバンには別に存在することに留意しておきたい。四次元を指す vi'e は、空間という三次元に加えて時間というもう一つの次元に干渉する事象を記述するw:相対性理論の文脈などで使われる。超弦理論やM理論が追究する五次元以上の概念は xi でいずれかの VIhA 系をいくらでも拡張しながら記述する( xi の使い方は代項詞を参照)。 以上の空間と時間の間制表現は静的なものである( vi'a の例も、「歩く」という事象の二次元性を設定するあくまで静的なものなのである)。動的な間制は mo'i による修飾で実現される: 動的ということは、時間性と空間性が一度に連関するということである。次の二例を比較されたい: mo'i を伴わない前者の ri'u は単に「右」を指し、「右側で歩く」という意味になり、後者の「右の方に歩いてくる」と区別される。「右側で」は静的な状態概念であり、「右の方に」は動的な動作概念である。しいて言えば、 mo'i 無しの前者は写真として捉えられ、 mo'i 有りの後者は映像として捉えられる。写真がもっぱら空間を写すのにたいし、映像は時間と空間の共遷移を映す。 いずれも、ri'u が何らかの項を参照しているという点では同じである。この隠れた項はデフォルトでは話者自身すなわち mi とみなされる。そこでそれぞれ「私の右側で子供が公園を歩く」「私の右に向かって子供が公園を歩いてくる」と解される。参照項を話者ではない別なもの例えば子供自身に替えることができる: 描写の観点を ma'i が vo'a に設定している。vo'a は命題部の一番目の体言を指すから、lo verba であり、lo verba から観た ri'u が意味される。 静的間制と動的間制は組み合わせることができる。このとき mo'i のまとまりは最後に置かれる: デフォルトの観点に従って ri'uvi は「話者から観た右の側に近く」を指す。あくまで右側にたいする子供が歩いてくる地点の近さであり、話者と子供との間の実際の距離そのものの近さではない。実際の距離は zu'avu によって遠いということが示されている。話者がメガネをかけているとすると、話者から観てまずフレーム全体が公園を大きく捉えており、左のレンズを通して見えるずっと向こうの子供が右のレンズにごく近いところまで歩いてくる、されど子供は依然としてずっと向こうにいる、ということが描写されている。 以上は文中に間制を組み入れる用法である。その一方で、文間の間制を築くこともできる: bo は、 ba がもっぱら後者の文の間制として取り込まれるのを防ぐためにある。仮にこの bo を欠くと次のようになる: ba が lo mamta を参照内容として取り込み、cliva の x1 が消失する。それと同時に前文 mi klama lo ckulo との間の間制も無くなる。 babo は二つある接続部のうちの一つを先に出してから用いる後見的なものである。先見的な接続ではこうなる: 日本語は「X の後に Y」というふうに後見的であり、英語は「After X, Y」と先見的であるが、言語間のそのあたりの差異を表し分けることがロジバンではできるわけである。 同じ時間帯にある幾つかの事象を語るとき、日本語では「僕は部屋に入った。彼がそこにいた。」というふうに時制を繰り返す必要があるが、これを回避する処方がロジバンにある: ki はそれが置かれている命題部の間制をデフォルトのものとして設定する。これによって後続の文一つ一つについて同じ間制を示す手間が省ける。時間以外の間制に掛けることも勿論できる: 一度設定した間制は空の ki によって初期化できる: 時間点を過去から現在に移すだけなら caki でもよい。 自然言語において一般にアスペクトと呼ばれている用法をロジバンでは相制詞によって実現する。英語の未来完了やスペイン語の線過去といったものは間制詞に相制詞を組み合わせることで表す。日本語の文語体である「~き」や「~けり」といった助動詞の微妙な意味合の違いは法制詞や態詞による色づけで実現する。これはアスペクトを時制やモダリティと同じものとして扱う言語の観点を反映する。一方でアスペクトを一つの独立したカテゴリーとみなすロシア語などのスラブ系言語の観点では相制詞の独立性は有意義となる。 英語の時制表現とロジバンの制詞表現との比較: 英語では動詞語尾の形を変えるほか will のように助詞を使って四つの時制を表すのにたいし、ロジバンでは助詞(機能語)のみでその分別を図る。この表ではアスペクトすなわち相制の機能語として二つのみが挙げられているが、他に以下のものも存在する: 表の二欄はそれぞれ、事象について、完成度の違いを指すもの(ZAhO)と間隔的な性格を指すもの(TAhE)とを区分したものである。 黒柱で囲まれた部分が参照する事象全体であり、赤部は相を醸し出すところの観点である。 一般に混同されがちな「結果・経験を表す完了相」と「出来事を全体として捉える完結相」は ba'o と co'i に当たる。「終わった」という意味ではこの二つに加えてさらに co'u ・ mo'u ・ za'o という分別ができる。 xa'o は試験的なものであり、公式の語表には掲載されていない。 これらと間制詞を配合することで(言語学で認識される)どのようなテンスの記述にも実質的に対処できるようになっている。また相制詞(および間制詞)はやはり文中を移動できるので、総体としてのテンスの意味合に限らず、様々な言語の時制表現の文体・語順そのものを模擬することが可能である: 日本語の相の訳例: 同じ「いる」でも相が異なる。これは、相の指示についてこの助動詞のみでは自足しておらず、「降って」と「座って」の動詞それぞれの内容もがメタ言語的に参照されているからである。このあたりの情報の察知はネイティヴの日本語話者には容易でも、非ネイティヴの者やコンピュータには困難であり、日本語からの外国語への翻訳・自動翻訳においてこれは大きな課題となる。上の例は自然言語におけるこのような意味的な“靄”がひとたびロジバンを通過することで晴れる様子を示している。以下も同様の例である: 日本語の方では、同じ起動相でも、事象の時点が過去にある場合と現在にある場合など、可能な解釈が複数とある。(ただしこれは東京方言の特性とみなせないこともない。たとえば中国・四国地方の方言では carvi ca'oca を「雨が降りよる」、 carvi ca'oba を「雨が降っちょる」と区別できる。) 先の例との比較からわかるように、日本語では助動詞だけでなく動詞(複合動詞の後項)そのものを替えることで相を区別することがある。英語などでも He began to talk. と He continued to talk. の間にあるような動詞の違いで起動相と継続相とを表し分けることになっている。ときとして習慣的な情報を必要とするこのあたりは非ネイティヴにとってはなかなか踏襲しにくい自然言語の領域である。ロジバンでは相を相制詞が、テンスを間制詞がつかさどるという役割分担がはっきりしているので、文の時間性について書き手・話し手がどのようなカテゴリーを意図しているのかが慣習的枠組なしに文面から直に認識できる。 TAhE 類は手話における相と共通するものがある: 多くの言語では相や時制の出現が必然である。たとえば「雨が降っている」や「雨が降り止んだ」などに付随する時制は述語そのものに組み込まれており、これを取り除いて「雨が降」とすれば文が壊れる。ロジバンでは相制や間制をまったく伏せながらも文は無事に機能する: 動作状態の時点が今現在である場合に「座っていた」とか「will be sitting」と言えば間違いとなる。かといって「座っ」や「- s-」のままでは言語として機能せず、コンテクストに合致した時制に動詞形を随機変化させることが要される。つまり日本語や英語では正しい時制の表し方を知っておくことが健全な発話の条件としてごく基本的なレベルから話者に求められる。ロジバンでは、相制や間制の用法や語彙を知らなくとも、命題部のみで必要最低限の命題を織ることができる。制詞を欠いた例の mi stizu zutse は時間性について特定しておらず、実質的にいかなる時間上のコンテクストにも当てはまる。制詞用法に関する自分の知識に自信がなく、咄嗟の場面で言い詰まりそうになった初心者はこれを諦めて命題部そのものに集中することを大きく許容される。上の例では重語を用い、また日本語の「ている」の位置に合わせて制詞を最後に置いているが、 重語を用いず、 用言の直前というより一般的な位置に制詞を置いても条件は同じである: 間制と同様に相制も、時間性に加えて空間性を制御できる。しかし間制と違って相制では両性の指示項目が一致するため、開発では空間専用の相制詞を一つずつ別に創出する代わりに、時間用の相制詞を空間用化するという処方が設けられた: そのままでは時間的な「今、始まったところ」を意味する co'a に fe'e を付して空間用化することで「ここ、始まったところ」としている。体言を欠いたこの例は観察法(observative)のものであり、厳密には日本語訳の「~が~」のような命題ではない。「広がっている」という形容動詞がここで指しているのは草原の広さではなくその始点の存在なので、これを用言でなく制体で表すのが適切である、ということにもとづく。このとき日本語の「草原が」という主語は sastu'a (srasu tumla) という用言で表される。直訳では「x1 はここから始まる的に草原!」となる(この /!/ は強意性ではなく観察性の記号)。草原の始点だけでなく広がりも併せて含意させると次のようになる: 直訳では「ここから始まる的な草原の広がり!」となる。「草原が」を主語(或いは題目語)とする日本語の文体を反映させることもできなくはない: 相制詞と用言のみによる場合よりも長くなるうえ、直接性・視覚性が薄れるので、状景描写よりも事実認識を重視する場合に用いられる文体である。 法制詞は根語に由来する BAI 類機能語のことであり、実に色々とある。 ka'a は klama から派生し、 klama の x1 すなわち「行く者」を指す。 間制や相制と同様、法制は原理的に何らかの項を参照していながらもこれが常に明示されている必要は無い: 音楽が聞こえてくるという状況に加え、行進活動をする何らかの存在が含意されている。三つ目の文の ku は、用言と体言の間に投入されている法制詞 ka'a について、潜在している不明の項 [-] の境界を示すことでその参照範囲が lo zgike に流れないようにしている。他の二つでは法制詞の直後に体言が続いていないので ku は省略できる(詳細は要素境界を参照)。 根語由来なので、元の根語の PS を SE 類( se, te, ve, xe )で転換するのと同じ要領で法制詞の指示内容を求むことができる: se が ka'a/klama の x2 すなわち「行く所」を抽出し、これを「ロンドン」に掛けて制を築いている(se と ka'a の間にはスペースがあってもなくてもよい)。どのように移動しているのか、道筋や手段については言及されていない。これらは klama の残りの体言を使うことで表せる: veka'a lo tsani (空という通行路で)、 xeka'a lo vinji (飛行機という通行手段で)。 複数の法制体を繋げることができる: 一つの自然な日本語文として訳すのが困難である。 bai do は「あなたの所為で」と解することもできる。後者の文では、 ka'a の参照内容が伏せてある。それでも zvati を核とする命題部が ka'a で修飾されていることに変わりはなく、空港にいる話者( mi )が目的地を持っていること、すなわち見送られる側であることが暗示されている。 接続表現もこういった法制の原理に基づいて実現される: 間制体・相制体と同様、法制体は文間に介在させることができる:
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "一般に言語では時間と空間は別々の文法範疇に属するが、これらがロジバンでは共にテンス(tense)の内容として扱われる。時間(時制)と空間をまとめたこのテンスのことをここでは間制と呼ぶことにする。同様に、相(aspect)を相制、法(modal) を法制と呼ぶことにする。これらに属する語詞をそれぞれ間制詞、相制詞、法制詞と呼ぶことにする。総称は制詞(tag)となる。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "制詞は、用言か項に繋がる。項と繋がる場合、どこにでも移動できる付辞(term/sumtcita)を形成する。付辞から項を除く場合、項が潜在していることを示すために終止詞 ku を(制詞の右に)置く。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "多くの自然言語の文では時制は不可欠の要素だが、ロジバンの文では間制・相制・法制の指示はまったく任意である。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "制詞は全て、段階詞で修飾できる。例えば「(~の)以前」を表す制詞 pu に段階詞 nai を加えて punai とすると「(~の)以前ではない」、おなじく段階詞 to'e を加えて to'e pu とすると「(~の)以前の反対」すなわち「(~の)以後」を表す。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "時制と相を同一視する言語(ロシア語など)がある。そこにみられる混合的なテンスをロジバンでは間制と相制の組み合わせで表す。これは相制のセクションで解説されている。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "間制詞は主に関係系、間隔系、程度系に分類できる。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "距離間隔と距離程度は主観的なものであり、文脈に沿って相対的に変化する。たとえば ze'i は、一日の出来事を話題とする文脈では朝食のトーストを焼く時間隔に相当しても、地質学を話題とする文脈では人類史全体の期間隔に相当しうる。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "間制詞は組み合わせることができる:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "このまとまりは一つの間制体を築き、構成要素同士が論理的な関係を結び合う。たとえば時間隔 ze'a は、直前に示されている時間関係 ca を基準として測られる。この基準点から ze'a がどの点に向かってどのぐらい延びているのかはこの文では明示されていないが、それでも一つの間制体として機能できる。基準点にたいする末点として何が特定されるかによって意味合が変わってくる:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "二・三例目にあるように、時間隔が現在を基準としているからといって出来事そのものが現在という枠に閉じ込められているわけにはならない。あくまで ze'a という間隔が現在から何らかの時点に渡るものであることが意味されている。一例目も mi gunka という事象があくまで現在から現在にかけて ze'a という間隔を有することを表現している。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "基準点を不明示にすることができる:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "ze'a という間隔がどこから ba まで測られるかによって、「以前しばらくここで働いていた」、「今からしばらくここで働いてゆく」、「いつか将来しばらくここで働くことになる」ともなりうる多義的な表現となっている。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "自然な日本語に訳せない間制表現がある:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "これは日本語では「以前、その時点現在にかけてしばらくここで私は働いた」という非日常的な言い回しとなる。同じ間制体の中にあるこの pu と ca はやはり論理的関係を結び合っていて、後発の ca が先発の pu を参照する。たとえばこの pu が 昨日の午後5時 を指していればこれを ca が指している。 ze'a という間隔がまたやはり主観的なものなので、この文脈では「昨日の午後5時」という時点を揺るがさない程度の相対的な時間帯、たとえば「15分間」のようなものを指す。時間帯の明示が必要であればこの「15分」という量を次のようにして表す:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "前者は正確に「15という数の分の間」としているのにたいして後者はそれを渾名化したものである。渾名系冠詞 la を用いた後者のような言い回しは、話者達の間で常識となっている概念を手軽に疎通し合うためのいわばスラング表現である。(ちなみに panoment は pano mentu を内来系特名詞としたものである。詳細は特名詞を参照。)", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "ca を ba に替えて pu ze'a la .panoment. ba とすれば「以前、その時点以降15分間かけて」となる。同様に pu ze'a la .panoment. pu は「以前、その時点以前から15分間かけて」となる。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "間隔系間制詞が略されるとき、空間あるいは時間の“延び具合”は漠然としたものとなる:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "ここでの pu はあくまで時間隔の基準点であり、店に行くという事象の時間帯がそこからどのように延びているのか、つまり店に行くのにどれだけの時間をかけたのかについては明示されていない。事象はひょっとすると過去の段階で終わっているのかもしれないし、現在もまだ進行しているのかもしれないし、あるいは未来にまで及んでいるのかもしれない。これは古典ギリシャ語やw:トルコ語にみられるアオリスト時制の特質でもあり、事象全体を過去のものとする日本語の過去表現とは異なる。この例を「私はその店に行った」という訳で一般化するのは不適切である。(しかし、便宜を図ってなんらかの自然な日本語に訳す場合、このあたりの機微を捨て去らなければならない。)同様に、", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "の ba はあくまで基準点であり、森林が緑であるという事象がそこから同じ未来という時点にとどまらず現在あるいは過去の時点にまで及んでいるという可能性が示唆されている。かりに ba ze'u pu crino と限定すれば「将来、その時点以前から長い間に渡って緑であり続けているだろう」となる。将来の世代の観点に立っているわけである。一方で ca ze'u ba crino は今現在の自分の世代の観点に立って「これから将来長い間緑であり続けるだろう」となる。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "過去から未来という単一の通り道にある時間と違って、空間は複次元的である。そのため、空間の間制ではさらに次元性を指示する言葉が用意されている:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "二次元的に歩くというのは即ち線状に歩くということである。「その公園のあたりをすうっと歩く」という意味に近い。二次元だからといってかならずしも直線とはかぎらず、また「まっすぐ」をもっぱら意味する語がロジバンには別に存在することに留意しておきたい。四次元を指す vi'e は、空間という三次元に加えて時間というもう一つの次元に干渉する事象を記述するw:相対性理論の文脈などで使われる。超弦理論やM理論が追究する五次元以上の概念は xi でいずれかの VIhA 系をいくらでも拡張しながら記述する( xi の使い方は代項詞を参照)。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "以上の空間と時間の間制表現は静的なものである( vi'a の例も、「歩く」という事象の二次元性を設定するあくまで静的なものなのである)。動的な間制は mo'i による修飾で実現される:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "動的ということは、時間性と空間性が一度に連関するということである。次の二例を比較されたい:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "mo'i を伴わない前者の ri'u は単に「右」を指し、「右側で歩く」という意味になり、後者の「右の方に歩いてくる」と区別される。「右側で」は静的な状態概念であり、「右の方に」は動的な動作概念である。しいて言えば、 mo'i 無しの前者は写真として捉えられ、 mo'i 有りの後者は映像として捉えられる。写真がもっぱら空間を写すのにたいし、映像は時間と空間の共遷移を映す。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "いずれも、ri'u が何らかの項を参照しているという点では同じである。この隠れた項はデフォルトでは話者自身すなわち mi とみなされる。そこでそれぞれ「私の右側で子供が公園を歩く」「私の右に向かって子供が公園を歩いてくる」と解される。参照項を話者ではない別なもの例えば子供自身に替えることができる:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "描写の観点を ma'i が vo'a に設定している。vo'a は命題部の一番目の体言を指すから、lo verba であり、lo verba から観た ri'u 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"英語では動詞語尾の形を変えるほか will のように助詞を使って四つの時制を表すのにたいし、ロジバンでは助詞(機能語)のみでその分別を図る。この表ではアスペクトすなわち相制の機能語として二つのみが挙げられているが、他に以下のものも存在する:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "表の二欄はそれぞれ、事象について、完成度の違いを指すもの(ZAhO)と間隔的な性格を指すもの(TAhE)とを区分したものである。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "黒柱で囲まれた部分が参照する事象全体であり、赤部は相を醸し出すところの観点である。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "一般に混同されがちな「結果・経験を表す完了相」と「出来事を全体として捉える完結相」は ba'o と co'i に当たる。「終わった」という意味ではこの二つに加えてさらに co'u ・ mo'u ・ za'o という分別ができる。 xa'o は試験的なものであり、公式の語表には掲載されていない。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "これらと間制詞を配合することで(言語学で認識される)どのようなテンスの記述にも実質的に対処できるようになっている。また相制詞(および間制詞)はやはり文中を移動できるので、総体としてのテンスの意味合に限らず、様々な言語の時制表現の文体・語順そのものを模擬することが可能である:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "日本語の相の訳例:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "同じ「いる」でも相が異なる。これは、相の指示についてこの助動詞のみでは自足しておらず、「降って」と「座って」の動詞それぞれの内容もがメタ言語的に参照されているからである。このあたりの情報の察知はネイティヴの日本語話者には容易でも、非ネイティヴの者やコンピュータには困難であり、日本語からの外国語への翻訳・自動翻訳においてこれは大きな課題となる。上の例は自然言語におけるこのような意味的な“靄”がひとたびロジバンを通過することで晴れる様子を示している。以下も同様の例である:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "日本語の方では、同じ起動相でも、事象の時点が過去にある場合と現在にある場合など、可能な解釈が複数とある。(ただしこれは東京方言の特性とみなせないこともない。たとえば中国・四国地方の方言では carvi ca'oca を「雨が降りよる」、 carvi ca'oba を「雨が降っちょる」と区別できる。)", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "先の例との比較からわかるように、日本語では助動詞だけでなく動詞(複合動詞の後項)そのものを替えることで相を区別することがある。英語などでも He began to talk. と He continued to talk. の間にあるような動詞の違いで起動相と継続相とを表し分けることになっている。ときとして習慣的な情報を必要とするこのあたりは非ネイティヴにとってはなかなか踏襲しにくい自然言語の領域である。ロジバンでは相を相制詞が、テンスを間制詞がつかさどるという役割分担がはっきりしているので、文の時間性について書き手・話し手がどのようなカテゴリーを意図しているのかが慣習的枠組なしに文面から直に認識できる。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "TAhE 類は手話における相と共通するものがある:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "多くの言語では相や時制の出現が必然である。たとえば「雨が降っている」や「雨が降り止んだ」などに付随する時制は述語そのものに組み込まれており、これを取り除いて「雨が降」とすれば文が壊れる。ロジバンでは相制や間制をまったく伏せながらも文は無事に機能する:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "動作状態の時点が今現在である場合に「座っていた」とか「will be sitting」と言えば間違いとなる。かといって「座っ」や「- s-」のままでは言語として機能せず、コンテクストに合致した時制に動詞形を随機変化させることが要される。つまり日本語や英語では正しい時制の表し方を知っておくことが健全な発話の条件としてごく基本的なレベルから話者に求められる。ロジバンでは、相制や間制の用法や語彙を知らなくとも、命題部のみで必要最低限の命題を織ることができる。制詞を欠いた例の mi stizu zutse は時間性について特定しておらず、実質的にいかなる時間上のコンテクストにも当てはまる。制詞用法に関する自分の知識に自信がなく、咄嗟の場面で言い詰まりそうになった初心者はこれを諦めて命題部そのものに集中することを大きく許容される。上の例では重語を用い、また日本語の「ている」の位置に合わせて制詞を最後に置いているが、 重語を用いず、 用言の直前というより一般的な位置に制詞を置いても条件は同じである:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "間制と同様に相制も、時間性に加えて空間性を制御できる。しかし間制と違って相制では両性の指示項目が一致するため、開発では空間専用の相制詞を一つずつ別に創出する代わりに、時間用の相制詞を空間用化するという処方が設けられた:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "そのままでは時間的な「今、始まったところ」を意味する co'a に fe'e を付して空間用化することで「ここ、始まったところ」としている。体言を欠いたこの例は観察法(observative)のものであり、厳密には日本語訳の「~が~」のような命題ではない。「広がっている」という形容動詞がここで指しているのは草原の広さではなくその始点の存在なので、これを用言でなく制体で表すのが適切である、ということにもとづく。このとき日本語の「草原が」という主語は sastu'a (srasu tumla) という用言で表される。直訳では「x1 はここから始まる的に草原!」となる(この /!/ は強意性ではなく観察性の記号)。草原の始点だけでなく広がりも併せて含意させると次のようになる:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "直訳では「ここから始まる的な草原の広がり!」となる。「草原が」を主語(或いは題目語)とする日本語の文体を反映させることもできなくはない:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "相制詞と用言のみによる場合よりも長くなるうえ、直接性・視覚性が薄れるので、状景描写よりも事実認識を重視する場合に用いられる文体である。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "法制詞は根語に由来する BAI 類機能語のことであり、実に色々とある。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "ka'a は klama から派生し、 klama の x1 すなわち「行く者」を指す。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "間制や相制と同様、法制は原理的に何らかの項を参照していながらもこれが常に明示されている必要は無い:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "音楽が聞こえてくるという状況に加え、行進活動をする何らかの存在が含意されている。三つ目の文の ku は、用言と体言の間に投入されている法制詞 ka'a について、潜在している不明の項 [-] の境界を示すことでその参照範囲が lo zgike に流れないようにしている。他の二つでは法制詞の直後に体言が続いていないので ku は省略できる(詳細は要素境界を参照)。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "根語由来なので、元の根語の PS を SE 類( se, te, ve, xe )で転換するのと同じ要領で法制詞の指示内容を求むことができる:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "se が ka'a/klama の x2 すなわち「行く所」を抽出し、これを「ロンドン」に掛けて制を築いている(se と ka'a の間にはスペースがあってもなくてもよい)。どのように移動しているのか、道筋や手段については言及されていない。これらは klama の残りの体言を使うことで表せる: veka'a lo tsani (空という通行路で)、 xeka'a lo vinji (飛行機という通行手段で)。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "複数の法制体を繋げることができる:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "一つの自然な日本語文として訳すのが困難である。 bai do は「あなたの所為で」と解することもできる。後者の文では、 ka'a の参照内容が伏せてある。それでも zvati を核とする命題部が ka'a で修飾されていることに変わりはなく、空港にいる話者( mi )が目的地を持っていること、すなわち見送られる側であることが暗示されている。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "接続表現もこういった法制の原理に基づいて実現される:", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "間制体・相制体と同様、法制体は文間に介在させることができる:", "title": "概要" } ]
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<div lang=""> ==概要== 一般に言語では時間と空間は別々の文法範疇に属するが、これらがロジバンでは共に[[w:時制|'''テンス(tense)''']]の内容として扱われる。時間(時制)と空間をまとめたこのテンスのことをここでは'''間制'''と呼ぶことにする。同様に、[[w:相 (言語学)|'''相(aspect)''']]を'''相制'''、[[w:法 (文法)|'''法(modal)''']] を'''法制'''と呼ぶことにする。これらに属する語詞をそれぞれ'''間制詞'''、'''相制詞'''、'''法制詞'''と呼ぶことにする。総称は'''制詞(tag)'''となる。 制詞は、用言か項に繋がる。項と繋がる場合、どこにでも移動できる'''付辞(term/sumtcita)'''を形成する。付辞から項を除く場合、項が潜在していることを示すために終止詞 ku を(制詞の右に)置く。 多くの自然言語の文では時制は不可欠の要素だが、ロジバンの文では間制・相制・法制の指示はまったく任意である。 制詞は全て、段階詞で修飾できる。例えば「(~の)以前」を表す制詞 pu に段階詞 nai を加えて punai とすると「(~の)以前ではない」、おなじく段階詞 to'e を加えて to'e pu とすると「(~の)以前の反対」すなわち「(~の)以後」を表す。 時制と相を同一視する言語(ロシア語など)がある。そこにみられる混合的なテンスをロジバンでは間制と相制の組み合わせで表す。これは相制のセクションで解説されている。 ==間制== 間制詞は主に関係系、間隔系、程度系に分類できる。 {| class="wikitable" style="margin:10px 50px;text-align:center;" lang="" |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|空間関係・前 in-front-of||width="80px"|ca'u |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|FAhA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|空間関係・後 behind||width="80px"|ti'a |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|FAhA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|空間関係・左 on-the-left-of||width="80px"|zu'a |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|FAhA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|空間関係・右 on-the-right-of||width="80px"|ri'u |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|FAhA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|空間関係・上 above||width="80px"|ga'u |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|FAhA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|空間関係・下 below||width="80px"|ni'a |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|FAhA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|空間関係・同 coincident-with||width="80px"|bu'u |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|FAhA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|空間関係・迄 towards-point||width="80px"|fa'a |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|FAhA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|空間関係・離 away-from-point||width="80px"|to'o |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|FAhA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|空間関係・隣 next-to||width="80px"|ne'a |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|FAhA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|空間関係・内中 within||width="80px"|ne'i |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|FAhA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|空間関係・東 east-of||width="80px"|du'a |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|FAhA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|空間関係・西 west-of||width="80px"|vu'a |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|FAhA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|空間関係・南 south-of||width="80px"|ne'u |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|FAhA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|空間関係・北 north-of||width="80px"|be'a |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|FAhA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|空間関係・外向 outward||width="80px"|ze'o |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|FAhA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|空間関係・内向 inward||width="80px"|zo'i |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|FAhA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|空間関係・周 surrounding||width="80px"|ru'u |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|FAhA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|空間関係・境 bordering||width="80px"|te'e |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|FAhA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|空間関係・通 transfixing||width="80px"|pa'o |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|FAhA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|空間関係・隣接 adjacent-to||width="80px"|re'o |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|FAhA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|空間関係・近接 tangential-to||width="80px"|zo'a |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|FAhA |- |style="background:#CBC0B3" colspan="3"| |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|時間関係・以前 before||width="80px"|pu |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|PU |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|時間関係・同時 during||width="80px"|ca |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|PU |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|時間関係・以後 after||width="80px"|ba |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|PU |} {| class="wikitable" style="margin:10px 50px;text-align:center;" lang="" |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|空間隔・短 short interval||width="80px"|ve'i |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|VEhA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|空間隔・中 medium interval||width="80px"|ve'a |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|VEhA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|空間隔・長 long interval||width="80px"|ve'u |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|VEhA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|空間隔・全 wholo interval||width="80px"|ve'e |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|VEhA |- |style="background:#CBC0B3" colspan="3"| |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|時間隔・短 short interval||width="80px"|ze'i |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|ZEhA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|時間隔・中 medium interval||width="80px"|ze'a |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|ZEhA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|時間隔・長 long interval||width="80px"|ze'u |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|ZEhA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|時間隔・全 wholo interval||width="80px"|ze'e |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|ZEhA |} {| class="wikitable" style="margin:10px 50px;text-align:center;" lang="" |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|空間程度・小 small distance||width="80px"|vi |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|VA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|空間程度・中 medium distance||width="80px"|va |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|VA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|空間程度・大 big distance||width="80px"|vu |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|VA |- |style="background:#CBC0B3" colspan="3"| |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|時間程度・小 small distance||width="80px"|zi |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|ZA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|時間程度・中 medium distance||width="80px"|za |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|ZA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|時間程度・大 big distance||width="80px"|zu |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|ZA |} 距離間隔と距離程度は主観的なものであり、文脈に沿って相対的に変化する。たとえば ze'i は、一日の出来事を話題とする文脈では朝食のトーストを焼く時間隔に相当しても、地質学を話題とする文脈では人類史全体の期間隔に相当しうる。 間制詞は組み合わせることができる: ::mi '''ca ze'a vi''' gunka<br>私は〔時間関係・同時+時間隔・中+空間程度・小〕働く。<br>私はしばらくここで働いている。 このまとまりは一つの間制体を築き、構成要素同士が論理的な関係を結び合う。たとえば時間隔 ze'a は、直前に示されている時間関係 ca を基準として測られる。この基準点から ze'a がどの点に向かってどのぐらい延びているのかはこの文では明示されていないが、それでも一つの間制体として機能できる。基準点にたいする末点として何が特定されるかによって意味合が変わってくる: ::mi '''ca''' ze'a '''ca''' vi gunka<br>私はこの頃ここで働いている。(現在を基準とする、現在向きの間隔・中) ::mi '''ca''' ze'a '''ba''' vi gunka<br>私はこれからしばらくここで働く。(現在を基準とする、未来向きの間隔・中) ::mi '''ca''' ze'a '''pu''' vi gunka<br>私はこれまでしばらくここで働いた。(現在を基準とする、過去向きの間隔・中) 二・三例目にあるように、時間隔が現在を基準としているからといって出来事そのものが現在という枠に閉じ込められているわけにはならない。あくまで ze'a という間隔が現在から何らかの時点に渡るものであることが意味されている。一例目も mi gunka という事象があくまで現在から現在にかけて ze'a という間隔を有することを表現している。 基準点を不明示にすることができる: ::mi ['''-'''] ze'a ba vi gunka ze'a という間隔がどこから ba まで測られるかによって、「以前しばらくここで働いていた」、「今からしばらくここで働いてゆく」、「いつか将来しばらくここで働くことになる」ともなりうる多義的な表現となっている。 自然な日本語に訳せない間制表現がある: ::mi pu ze'a ca vi gunka これは日本語では「以前、その時点現在にかけてしばらくここで私は働いた」という非日常的な言い回しとなる。同じ間制体の中にあるこの pu と ca はやはり論理的関係を結び合っていて、後発の ca が先発の pu を参照する。たとえばこの pu が 昨日の午後5時 を指していればこれを ca が指している。 ze'a という間隔がまたやはり主観的なものなので、この文脈では「昨日の午後5時」という時点を揺るがさない程度の相対的な時間帯、たとえば「15分間」のようなものを指す。時間帯の明示が必要であればこの「15分」という量を次のようにして表す: :mi <u>pu ze'a '''lo mentu be li pano''' ca</u> vi gunka :mi <u>pu ze'a '''la .panoment.''' ca</u> vi gunka 前者は正確に「15という数の分の間」としているのにたいして後者はそれを渾名化したものである。渾名系冠詞 la を用いた後者のような言い回しは、話者達の間で常識となっている概念を手軽に疎通し合うためのいわば[[w:スラング|スラング表現]]である。(ちなみに panoment は pano mentu を内来系特名詞としたものである。詳細は[[w:ロジバン#特名詞|特名詞]]を参照。) ca を ba に替えて pu ze'a la .panoment. ba とすれば「以前、その時点以降15分間かけて」となる。同様に pu ze'a la .panoment. pu は「以前、その時点以前から15分間かけて」となる。 間隔系間制詞が略されるとき、空間あるいは時間の“延び具合”は漠然としたものとなる: ::mi lo zarci pu klama<br>私はその店に〔過去〕行く。 ここでの pu はあくまで時間隔の基準点であり、店に行くという事象の時間帯がそこからどのように延びているのか、つまり店に行くのにどれだけの時間をかけたのかについては明示されていない。事象はひょっとすると過去の段階で終わっているのかもしれないし、現在もまだ進行しているのかもしれないし、あるいは未来にまで及んでいるのかもしれない。これは[[w:ギリシャ語|古典ギリシャ語]]や[[w:トルコ語]]にみられる[[w:w:aorist|アオリスト時制]]の特質でもあり、事象全体を過去のものとする日本語の過去表現とは異なる。この例を「私はその店に行った」という訳で一般化するのは不適切である。(しかし、便宜を図ってなんらかの自然な日本語に訳す場合、このあたりの機微を捨て去らなければならない。)同様に、 ::lo ricfoi ba crino<br>その森林は〔未来〕緑である。 の ba はあくまで基準点であり、森林が緑であるという事象がそこから同じ未来という時点にとどまらず現在あるいは過去の時点にまで及んでいるという可能性が示唆されている。かりに ba ze'u pu crino と限定すれば「将来、その時点以前から長い間に渡って緑であり続けているだろう」となる。将来の世代の観点に立っているわけである。一方で ca ze'u ba crino は今現在の自分の世代の観点に立って「これから将来長い間緑であり続けるだろう」となる。 過去から未来という単一の通り道にある時間と違って、空間は複次元的である。そのため、空間の間制ではさらに[[w:次元|次元性]]を指示する言葉が用意されている: {| class="wikitable" style="margin:10px 50px;text-align:center;" lang="" |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|空間隔・一次元 1-space interval||width="80px"|vi'i |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|VIhA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|空間隔・二次元 2-space interval||width="80px"|vi'a |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|VIhA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|空間隔・三次元 3-space interval||width="80px"|vi'u |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|VIhA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|空間隔・四次元 4-space interval||width="80px"|vi'e |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|VIhA |} ::lo verba lo panka ve'a '''vi'a''' cazdu<br>その子供はその公園を〔空間隔・中+二次元〕歩く。 二次元的に歩くというのは即ち線状に歩くということである。「その公園のあたりをすうっと歩く」という意味に近い。二次元だからといってかならずしも直線とはかぎらず、また「まっすぐ」をもっぱら意味する語がロジバンには別に存在することに留意しておきたい。四次元を指す vi'e は、空間という三次元に加えて時間というもう一つの次元に干渉する事象を記述する[[w:相対性理論]]の文脈などで使われる。[[w:超弦理論|超弦理論]]や[[w:M理論|M理論]]が追究する五次元以上の概念は xi でいずれかの VIhA 系をいくらでも拡張しながら記述する( xi の使い方は[[ロジバン/統語論#単一型: 代項詞用法|代項詞]]を参照)。 以上の空間と時間の間制表現は静的なものである( vi'a の例も、「歩く」という事象の二次元性を設定するあくまで静的なものなのである)。動的な間制は mo'i による修飾で実現される: {| class="wikitable" style="margin:10px 50px;text-align:center;" lang="" |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|時空遷移 space-time motion||width="80px"|mo'i |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|MOhI |} 動的ということは、時間性と空間性が一度に連関するということである。次の二例を比較されたい: ::lo verba lo panka ri'u cadzu ::lo verba lo panka '''mo'i''' ri'u cadzu mo'i を伴わない前者の ri'u は単に「右」を指し、「右側で歩く」という意味になり、後者の「右の方に歩いてくる」と区別される。「右側で」は静的な状態概念であり、「右の方に」は動的な動作概念である。しいて言えば、 mo'i 無しの前者は写真として捉えられ、 mo'i 有りの後者は映像として捉えられる。写真がもっぱら空間を写すのにたいし、映像は時間と空間の共遷移を映す。 いずれも、ri'u が何らかの項を参照しているという点では同じである。この隠れた項はデフォルトでは話者自身すなわち mi とみなされる。そこでそれぞれ「私の右側で子供が公園を歩く」「私の右に向かって子供が公園を歩いてくる」と解される。参照項を話者ではない別なもの例えば子供自身に替えることができる: ::lo verba lo panka ma'i vo'a mo'i ri'u cadzu<br>その子供はその公園を〔基準/観点・x1〕〔動・右〕歩く。 描写の観点を ma'i が vo'a に設定している。vo'a は命題部の一番目の体言を指すから、lo verba であり、lo verba から観た ri'u が意味される。 静的間制と動的間制は組み合わせることができる。このとき mo'i のまとまりは最後に置かれる: ::lo verba lo panka '''zu'avu mo'iri'uvi''' cadzu<br>その子供はその公園を〔左・遠〕〔動・右・近〕歩く。<br>子供が公園の左側のずっと向こうで右の方にぐっと歩く。 デフォルトの観点に従って ri'uvi は「話者から観た右の側に近く」を指す。あくまで右側にたいする子供が歩いてくる地点の近さであり、話者と子供との間の実際の距離そのものの近さではない。実際の距離は zu'avu によって遠いということが示されている。話者がメガネをかけているとすると、話者から観てまずフレーム全体が公園を大きく捉えており、左のレンズを通して見えるずっと向こうの子供が右のレンズにごく近いところまで歩いてくる、されど子供は依然としてずっと向こうにいる、ということが描写されている。 以上は文中に間制を組み入れる用法である。その一方で、文間の間制を築くこともできる: ::<u>mi klama lo ckule</u> '''.i ba bo''' <u>lo mamta cu cliva lo zdani</u> ::私は学校に行く。その後に、お母さんが家を発つ。 bo は、 ba がもっぱら後者の文の間制として取り込まれるのを防ぐためにある。仮にこの bo を欠くと次のようになる: ::mi klama lo ckulo .i '''ba''' <u>lo mamta</u> [-] cu cliva lo zdani ::私は学校に行く。お母さんの後に、家を発つ。 ba が lo mamta を参照内容として取り込み、cliva の x1 が消失する。それと同時に前文 mi klama lo ckulo との間の間制も無くなる。 babo は二つある接続部のうちの一つを先に出してから用いる後見的なものである。先見的な接続ではこうなる: ::'''bagi''' <u>mi klama lo ckule</u> '''gi''' <u>lo mamta cu cliva lo zdani</u> 日本語は「X の後に Y」というふうに後見的であり、英語は「After X, Y」と先見的であるが、言語間のそのあたりの差異を表し分けることがロジバンではできるわけである。 同じ時間帯にある幾つかの事象を語るとき、日本語では「僕は部屋に入っ<u>た</u>。彼がそこにい<u>た</u>。」というふうに時制を繰り返す必要があるが、これを回避する処方がロジバンにある: {| class="wikitable" style="margin:10px 50px;text-align:center;" lang="" |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|間制設定詞||width="80px"|ki |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KI |} ::mi <u>pu</u> '''ki''' nerkla lo kumfa .i ko'a vi zvati ki はそれが置かれている命題部の間制をデフォルトのものとして設定する。これによって後続の文一つ一つについて同じ間制を示す手間が省ける。時間以外の間制に掛けることも勿論できる: ::mi <u>puvi</u> ki nerkla lo kumfa .i ko'a zvati 一度設定した間制は空の ki によって初期化できる: ::mi puki nerkla lo kumfa .i ko'a zvati .i [-] '''ki''' morji la'edi'u semu'i lo nu na'o terpa mi<br>私はその部屋に入っていった。彼がそこにいた。あのことを思い出すと私は(今でも)まだぞっとする。 時間点を過去から現在に移すだけなら caki でもよい。 ==相制== 自然言語において一般に[[w:相 (言語学)|アスペクト]]と呼ばれている用法をロジバンでは相制詞によって実現する。英語の未来完了やスペイン語の線過去といったものは間制詞に相制詞を組み合わせることで表す。日本語の文語体である「~き」や「~けり」といった助動詞の微妙な意味合の違いは法制詞や態詞による色づけで実現する。これはアスペクトを時制やモダリティと同じものとして扱う言語の観点を反映する。一方でアスペクトを一つの独立したカテゴリーとみなす[[w:ロシア語|ロシア語]]などの[[w:スラブ語派|スラブ系言語]]の観点では相制詞の独立性は有意義となる。 英語の時制表現とロジバンの制詞表現との比較: {| class="wikitable" style="margin:10px 50px;text-align:center;" lang="" |- style="background:#E4DED7;" |rowspan=3 style="background:#D3CDC6;"|英語 ||tense || modal ||colspan=2|aspect ||rowspan=2|動詞 |- style="background:#E4DED7;" | 過去 || 未来 || 完了 || 進行 |- | -ed | will | have -en | be -ing | do |- style="background:white;" |rowspan=3 style="background:#D3CDC6;"|ロジバン | pu | ba | ba'o | ca'o | broda |- style="background:#E4DED7;" | 以前 || 以後 || 完成 || 進行 ||rowspan=2|用言 |- style="background:#E4DED7;" |colspan=2|tense ||colspan=2|aspect |} 英語では動詞語尾の形を変えるほか will のように助詞を使って四つの時制を表すのにたいし、ロジバンでは助詞(機能語)のみでその分別を図る。この表ではアスペクトすなわち相制の機能語として二つのみが挙げられているが、他に以下のものも存在する: {| class="wikitable" style="margin:10px 50px;text-align:center;" lang="" |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|相・早発 subfective |style="background:#E4DED7;border-left:hidden;"| {| rules="all" style="border:hidden;background:#E4DED7" cellpadding="0px" cellspacing="0px" border-collapse="collapse" |- |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |- |style="border:hidden;background:indianred;"| ||style="border:hidden;background:indianred;"| ||style="border:hidden;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |- |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |} |width="80px"|xa'o |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|ZAhO |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|相・将前 inchoative |style="background:#E4DED7;border-left:hidden;"| {| rules="all" style="border:hidden;background:#E4DED7" cellpadding="0px" cellspacing="0px" border-collapse="collapse" |- |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |- |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;background:indianred;"| ||style="border:hidden;background:indianred;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |- |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |} |width="80px"|pu'o |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|ZAhO |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|相・起動 initiative |style="background:#E4DED7;border-left:hidden;"| {| rules="all" style="border:hidden;background:#E4DED7" cellpadding="0px" cellspacing="0px" border-collapse="collapse" |- |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |- |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |style="border:hidden;background:indianred;"| |style="border:hidden;background:indianred;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |- |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;background:#D0C6B9;" colspan="7"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |} |width="80px"|co'a |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|ZAhO |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|相・進行 continuative |style="background:#E4DED7;border-left:hidden;"| {| rules="all" style="border:hidden;background:#E4DED7" cellpadding="0px" cellspacing="0px" border-collapse="collapse" |- |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |- |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:indianred;"| ||style="border:hidden;background:indianred;"| ||style="border:hidden;background:indianred;"| ||style="border:hidden;background:indianred;"| ||style="border:hidden;background:indianred;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |- |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |} |width="80px"|ca'o |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|ZAhO |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|相・休止 pausative |style="background:#E4DED7;border-left:hidden;"| {| rules="all" style="border:hidden;background:#E4DED7" cellpadding="0px" cellspacing="0px" border-collapse="collapse" |- |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#B1A18B;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |- |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:indianred;"| ||style="border:hidden;background:indianred;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |- |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#B1A18B;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |} |width="80px"|de'a |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|ZAhO |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|相・停止 cessative |style="background:#E4DED7;border-left:hidden;"| {| rules="all" style="border:hidden;background:#E4DED7" cellpadding="0px" cellspacing="0px" border-collapse="collapse" |- |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#555555;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |- |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:indianred;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |- |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#555555;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |} |width="80px"|co'u |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|ZAhO |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|相・再開 presumptive |style="background:#E4DED7;border-left:hidden;"| {| rules="all" style="border:hidden;background:#E4DED7" cellpadding="0px" cellspacing="0px" border-collapse="collapse" |- |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#B1A18B;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |- |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:indianred;"| ||style="border:hidden;background:indianred;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |- |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#B1A18B;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |} |width="80px"|di'a |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|ZAhO |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|相・到達 achievative |style="background:#E4DED7;border-left:hidden;"| {| rules="all" style="border:hidden;background:#E4DED7" cellpadding="0px" cellspacing="0px" border-collapse="collapse" |- |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |- |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:indianred;"| |style="border:hidden;background:indianred;"| |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |- |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |} |width="80px"|co'i |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|ZAhO |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|相・終了 completive |style="background:#E4DED7;border-left:hidden;"| {| rules="all" style="border:hidden;background:#E4DED7" cellpadding="0px" cellspacing="0px" border-collapse="collapse" |- |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |- |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| |style="border:hidden;background:indianred;"| |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |- |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |} |width="80px"|mo'u |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|ZAhO |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|相・完成 perfective |style="background:#E4DED7;border-left:hidden;"| {| rules="all" style="border:hidden;background:#E4DED7" cellpadding="0px" cellspacing="0px" border-collapse="collapse" |- |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |- |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;background:indianred;"| ||style="border:hidden;background:indianred;"| ||style="border:hidden;"| |- |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |} |width="80px"|ba'o |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|ZAhO |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|相・延続 superfective |style="background:#E4DED7;border-left:hidden;"| {| rules="all" style="border:hidden;background:#E4DED7" cellpadding="0px" cellspacing="0px" border-collapse="collapse" |- |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |- |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;background:indianred;"| ||style="border:hidden;background:indianred;"| |- |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| ||style="border:hidden;background:#D0C6B9;"| |style="border:hidden;background:#444444;"| |style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| ||style="border:hidden;"| |} |width="80px"|za'o |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|ZAhO |- |style="background:#CBC0B3" colspan="4"| |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|相・定期 periodically |style="background:#E4DED7;border-left:hidden;"| |width="80px"|di'i |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|TAhE |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|相・継続 continuously |style="background:#E4DED7;border-left:hidden;"| |width="80px"|ru'i |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|TAhE |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|相・習慣 habitually |style="background:#E4DED7;border-left:hidden;"| |width="80px"|ta'e |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|TAhE |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|相・典型 typically |style="background:#E4DED7;border-left:hidden;"| |width="80px"|na'o |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|TAhE |} 表の二欄はそれぞれ、事象について、完成度の違いを指すもの(ZAhO)と間隔的な性格を指すもの(TAhE)とを区分したものである。 黒柱で囲まれた部分が参照する事象全体であり、赤部は相を醸し出すところの観点である。 一般に混同されがちな「結果・経験を表す完了相」と「出来事を全体として捉える完結相」は ba'o と co'i に当たる。「終わった」という意味ではこの二つに加えてさらに co'u ・ mo'u ・ za'o という分別ができる。 xa'o は試験的なものであり、公式の語表には掲載されていない。 これらと間制詞を配合することで(言語学で認識される)どのようなテンスの記述にも実質的に対処できるようになっている。また相制詞(および間制詞)はやはり文中を移動できるので、総体としてのテンスの意味合に限らず、様々な言語の時制表現の文体・語順そのものを模擬することが可能である: ::''I will have gone.'' (英語) / ''Аз ще съм отишъл.'' (ブルガリア語)<br>mi ba ba'o klama ::''Beidh mé i ndiaidh dul.'' (アイルランド語)<br>baku mi ca klama ba'o ::''sarò andato.'' (イタリア語)<br>ba klámaba'okufami (=klama.ba'oku.fa.mi) 日本語の相の訳例: ::雨が降って'''いる'''(非完結・進行相)<br>carvi '''ca'oca''' ::椅子に座って'''いる''' (非完結・結果相)<br>stizu zutse '''ca'oba''' 同じ「いる」でも相が異なる。これは、相の指示についてこの助動詞のみでは自足しておらず、「降って」と「座って」の動詞それぞれの内容もがメタ言語的に参照されているからである。このあたりの情報の察知はネイティヴの日本語話者には容易でも、非ネイティヴの者やコンピュータには困難であり、日本語からの外国語への翻訳・自動翻訳においてこれは大きな課題となる。上の例は自然言語におけるこのような意味的な“靄”がひとたびロジバンを通過することで晴れる様子を示している。以下も同様の例である: ::雨が降り'''始めた''' (起動相・過去)<br>carvi '''puco'a''' ::雨が降り'''始めた''' (起動相・結果相)<br>carvi '''co'aba''' 日本語の方では、同じ起動相でも、事象の時点が過去にある場合と現在にある場合など、可能な解釈が複数とある。(ただしこれは東京方言の特性とみなせないこともない。たとえば中国・四国地方の方言では carvi ca'oca を「雨が降りよる」、 carvi ca'oba を「雨が降っちょる」と区別できる。) ::雨が降り'''止んだ''' (終結相)<br>carvi '''pumo'u''' / carvi '''mo'uba''' 先の例との比較からわかるように、日本語では助動詞だけでなく動詞(複合動詞の後項)そのものを替えることで相を区別することがある。英語などでも He began to talk. と He continued to talk. の間にあるような動詞の違いで起動相と継続相とを表し分けることになっている。ときとして習慣的な情報を必要とするこのあたりは非ネイティヴにとってはなかなか踏襲しにくい自然言語の領域である。ロジバンでは相を相制詞が、テンスを間制詞がつかさどるという役割分担がはっきりしているので、文の時間性について書き手・話し手がどのようなカテゴリーを意図しているのかが慣習的枠組なしに文面から直に認識できる。 TAhE 類は[[w:手話|手話]]における相と共通するものがある: {| cellpadding="10px" style="margin:0px 50px;text-align:left;border:1px solid white;" lang="" |- |[[Image:450px-JSLarukitsuzukeru001.png|100px|border]]<br>ずっと歩く(継続相)<br>ru'i cadzu |[[Image:450px-JSLitsumoaruku001.png|100px|border]]<br>いつも歩く(習慣相)<br>ta'i cadzu |[[Image:450px-JSLarukumae001.png|100px|border]]<br>歩く前にやめた(直前相)<br>pu'oco'u cadzu |} 多くの言語では相や時制の出現が必然である。たとえば「雨が降っている」や「雨が降り止んだ」などに付随する時制は述語そのものに組み込まれており、これを取り除いて「雨が降」とすれば文が壊れる。ロジバンでは相制や間制をまったく伏せながらも文は無事に機能する: ::私は椅子に座っ'''ている'''。 (日本語)<br><font color="red">私は椅子に座っ-。</font> ::I '''am''' s'''itting''' on the chair. (英語)<br><font color="red">I - s- on the chair.</font> ::mi '''estas''' sid'''anta''' sur la seĝo. (エスペラント)<br><font color="red">mi est- sid- sur la seĝo.</font> ::mi stizu zutse '''ca ca'o''' (ロジバン)<br>mi stizu zutse 動作状態の時点が今現在である場合に「座っていた」とか「will be sitting」と言えば間違いとなる。かといって「座っ」や「- s-」のままでは言語として機能せず、コンテクストに合致した時制に動詞形を随機変化させることが要される。つまり日本語や英語では正しい時制の表し方を知っておくことが健全な発話の条件としてごく基本的なレベルから話者に求められる。ロジバンでは、相制や間制の用法や語彙を知らなくとも、命題部のみで必要最低限の命題を織ることができる。制詞を欠いた例の mi stizu zutse は時間性について特定しておらず、実質的にいかなる時間上のコンテクストにも当てはまる。制詞用法に関する自分の知識に自信がなく、咄嗟の場面で言い詰まりそうになった初心者はこれを諦めて命題部そのものに集中することを大きく許容される。上の例では重語を用い、また日本語の「ている」の位置に合わせて制詞を最後に置いているが、 重語を用いず、 用言の直前というより一般的な位置に制詞を置いても条件は同じである: ::mi '''ca ca'o''' zutse lo stizu<br>mi zutse lo stizu 間制と同様に相制も、時間性に加えて空間性を制御できる。しかし間制と違って相制では両性の指示項目が一致するため、開発では空間専用の相制詞を一つずつ別に創出する代わりに、時間用の相制詞を空間用化するという処方が設けられた: {| class="wikitable" style="margin:10px 50px;text-align:center;" lang="" |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|空間相化詞||width="80px"|fe'e |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|FEhE |} ::'''fe'e'''co'a sastu'a<br>ここから草原が広がっている。 そのままでは時間的な「今、始まったところ」を意味する co'a に fe'e を付して空間用化することで「ここ、始まったところ」としている。体言を欠いたこの例は観察法(observative)のものであり、厳密には日本語訳の「~が~」のような命題ではない。「広がっている」という形容動詞がここで指しているのは草原の広さではなくその始点の存在なので、これを用言でなく制体で表すのが適切である、ということにもとづく。このとき日本語の「草原が」という主語は sastu'a (srasu tumla) という用言で表される。直訳では「x1 はここから始まる的に草原!」となる(この /!/ は強意性ではなく観察性の記号)。草原の始点だけでなく広がりも併せて含意させると次のようになる: ::fe'eco'a sastu'a preja 直訳では「ここから始まる的な草原の広がり!」となる。「草原が」を主語(或いは題目語)とする日本語の文体を反映させることもできなくはない: ::lo sastu'a fe'eco'a preja ::lo sastu'a zo'u fe'eco'a preja 相制詞と用言のみによる場合よりも長くなるうえ、直接性・視覚性が薄れるので、状景描写よりも事実認識を重視する場合に用いられる文体である。 ==法制== 法制詞は根語に由来する BAI 類機能語のことであり、実に色々とある。 ::co'a tirna lo zgike <u>'''ka'a''' la .mikin.smac.</u><br>〔始〕聞 〔冠〕音楽 〔'''行者'''〕 〔冠〕ミッキー・マウス<br>音楽が聞こえてきた、ミッキー・マウス(という行者)と共に ka'a は klama から派生し、 klama の x1 すなわち「行く者」を指す。 間制や相制と同様、法制は原理的に何らかの項を参照していながらもこれが常に明示されている必要は無い: ::co'a tirna lo zgike <u>ka'a [-] [ku]</u> ::<u>ka'a [-] [ku]</u> co'a tirna lo zgike ::co'a tirna <u>ka'a [-] ku</u> lo zgike 音楽が聞こえてくるという状況に加え、行進活動をする何らかの存在が含意されている。三つ目の文の ku は、用言と体言の間に投入されている法制詞 ka'a について、潜在している不明の項 [-] の境界を示すことでその参照範囲が lo zgike に流れないようにしている。他の二つでは法制詞の直後に体言が続いていないので ku は省略できる(詳細は[[ロジバン/統語論#要素境界|要素境界]]を参照)。 根語由来なので、元の根語の PS を SE 類( se, te, ve, xe )で転換するのと同じ要領で法制詞の指示内容を求むことができる: ::mi ca tcidu <u>'''seka'a''' la .londyn.</u><br>私 〔今〕 読 〔'''目的地'''〕 〔冠〕ロンドン<br>私は読んでいる、ロンドンに向かいながら。 se が ka'a/klama の x2 すなわち「行く所」を抽出し、これを「ロンドン」に掛けて制を築いている(se と ka'a の間にはスペースがあってもなくてもよい)。どのように移動しているのか、道筋や手段については言及されていない。これらは klama の残りの体言を使うことで表せる: veka'a lo tsani (空という通行路で)、 xeka'a lo vinji (飛行機という通行手段で)。 複数の法制体を繋げることができる: ::<u>bai do [ku]</u> <u>seka'a la .londyn. [ku]</u> mi zvati lo vijtcana<br>あなたという拘束力によって、ロンドンを目的地として、私は空港にいる。 ::<u>bai [-] [ku]</u> <u>seka'a [-] ku</u> mi zvati lo vijtcana<br>拘束力〔-〕で、目的地〔-〕で、私は空港にいる。 一つの自然な日本語文として訳すのが困難である。 bai do は「あなたの所為で」と解することもできる。後者の文では、 ka'a の参照内容が伏せてある。それでも zvati を核とする命題部が ka'a で修飾されていることに変わりはなく、空港にいる話者( mi )が目的地を持っていること、すなわち見送られる側であることが暗示されている。 [[w:接続詞|接続表現]]もこういった法制の原理に基づいて実現される: ::la .sokrates. <u>'''ni'i''' lo nu remna</u> pu mrobi'o<br>〔冠〕ソクラテス 〔'''必然'''〕〔冠〕〔事〕 ヒト 〔過去〕 死去<br>ソクラテスは、ヒトであるが故に、死んだ。 ::la .sokrates. <u>'''seni'i''' lo nu mrobi'o</u> pu remna<br>〔冠〕ソクラテス 〔'''必然'''〕〔冠〕〔事〕 死去 〔過去〕 ヒト<br>ソクラテスは、死ぬという必然的結果と共に、ヒトであった。 間制体・相制体と同様、法制体は文間に介在させることができる: ::<u>la .sokrates. pu mrobi'o</u> '''.ini'ibo''' <u>sy. remna</u> =<br>'''seni'igi''' <u>la .sokrates. pu mrobi'o</u> '''gi''' <u>sy. remna</u><br>ソクラテスは死んだ。なぜなら(ソクラテスは)ヒトであったからだ。<br> ::<u>la .sokrates. pu remna</u> '''.iseni'ibo''' <u>sy. mrobi'o</u> =<br>'''ni'igi''' <u>la .sokrates. pu remna</u> '''gi''' <u>sy. mrobi'o</u><br>ソクラテスはヒトであった。故に(ソクラテスは)死んだ。 </div> [[Category:ロジバン|統語論 ]]
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2015-08-27T06:36:23Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%83%90%E3%83%B3/%E7%B5%B1%E8%AA%9E%E8%AB%96/sumtcita
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ロジバン/統語論/cnipau
口頭会話においては声調やイントネーションが心情や態度を表すことがある。しかし文字を越えたそのような音声上の要素は書言葉ではそのまま表せない。文字からなる語が求められる。そのような語の体系がロジバンにある。 attitudinals と呼ばれている。ここでは心態詞と訳しておく。UI類の cmavo/ma'ovla であることからUI類とも呼べる。日本語や英語の間投詞/感動詞/嘆詞などに当たる。 ロジバンの心態詞は幾つかのグループに分けられる。情感系(UI1)、認識系(UI2)、談話系(UI3)、呼応(COI)系はいずれも具体的な指示内容に基づくものである。これらにたいし、具体的な指示内容に基づかず、他の心態詞に付いてその意味合に色づけをしたり(UI4, UI5)度合を示す(CAI, NAI)修飾系がある。たとえば情感系の iu はデフォルトで「愛」だが、修飾系の sai を付けて iusai とすることで「愛・強」となる。 iunai は iu を nai で逆転させたもので「愛・反」すなわち「憎」となる。認識系、談話系、情感系、呼応系を基本心態詞、修飾系を修飾心態詞と定義しておく。 心態詞は個々で約120がある。原理的には少なくとも1万4400以上の心情・態度の表現が可能である。 心態詞はあくまで添加的なものであり、主要命題にたいして論理的に関与しない。 iu は「愛」の感情を表すが、「○○が○○を愛している」という命題を提示しない。ただし「愛」に関連した意味合を重複させた次のような表現を一種の冗語法と捉えるのは誤りではないといえる: 心態詞はロジバンにおける自由投入詞(free modifier)の1つである。すなわち、投入できる箇所に関して制限がほとんど無い。 基本心態詞(UI1-3, COI)と修飾心態詞(UI4-5, CAI, NAI)は次の構造によって結合する: 心態詞の構文は合理的だが、自己の感情を常に明確・理知的に記述することが話者に強要されているわけではない。例えば基本心態詞(具体的な対象)を欠いて修飾系をそのままで使うことができる: それぞれ、なんとなく強い気持を感じていること、なんとなく考えさせられてしまうこと、という漠然とした気持を表している。このあたりをより詳しくした例として次のようなものが考えられる: 後者の訳において、原文の心態詞の意味合を反映しきれないために補足的な文が加えられていることに留意されたい。 aisai とするか ai sai とするか、つまり語と語の間にスペースを入れるかどうかは、書き手の好みによるもので、意味合に違いはない。 修飾系でない心態詞同士を組み合わせることもできる: 文頭以外の箇所に移すことができる。この場合、直前の語が修飾される: 両者の違いは、愛情の対象が「レイコ」にあるか「来る」という行為にあるかである。例えばレイコの歩き方や車の運転の仕方にもっぱら何か愛らしいものが感じられる場合、あるいは来るという行為の結果として付随する何らかの事象を予期的に愛する場合に、後者のような言い回しをする。ちなみに文頭に置かれる心態詞は文全体を修飾する(なぜならロジバンの文頭には必ず文標識 i が内在し、これに心態詞が係るから): 文末に置く心態詞で文全体を修飾したいときは終止詞 vau で bridi の境界を示す: 修飾系を盛り込んで次のようにすることもできる: デフォルトでは心態詞はもっぱら話者自身の心に言及する: iu がタカシにたいする話者の思いを表しているのにたいし、 prami はサナエにたいするタカシの思いを主要命題として提示している。サナエが誰を愛しているのかは言及されていない。サナエが話者自身であるという特殊な場合を除いて、この文は三角関係の恋愛を示唆している。また、 prami が主要で iu が副次的であるという文法構造から、“タカシがサナエを愛しているという客観的現実”にたいする“タカシを愛しているという話者の主観的内実”の従属状態を類推することができる。 dai や se'inai といったもので iu を修飾するとこのあたりの解釈が変化してくる: ここでは話者がタカシにたいする愛の気持を他の誰かと共有していることが意味されている。文脈上の可能性として共有者をサナエと捉えることができるが断定はできない。 この場合の iu は話者でない他人本位の感情を表す。つまり話者自身はタカシを愛しているわけではない。 se'inai で示唆されている他者が仮にサナエであれば、サナエとタカシとの間に相愛関係があり、そしてその事実を話者が知っている、という状況が描写されていることになる。突きつめれば、サナエからの再帰を受けていないこの prami は限定的にタカシが発する愛のみを意味しており、ここから、サナエに愛されているのをタカシ自身が知らないこと、そしてその状況を第三者としての話者が眺めていること、などが憶測できる。ただし se'inai の対象がサナエ以外の第四者であるという可能性もあるので、ひょっとすると、サナエを愛するタカシ、タカシを愛するサナエ以外の誰か、そしてこれを事実として知っている話者、という状況を描写しているかもわからない。サナエとタカシの相愛関係を真に提示するには再帰法などを使う: pei はCAIともUIとしても使える。UI類の後に付く場合はCAI、前に付く場合はUIとみなされる。 CAIのとき: 尋ねられた者は pei の部分を変えて(何も加えずにただ取り除くことも含めて)答える: UIのとき:
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<div lang=""> ==概要== 口頭会話においては[[w:声調|声調]]や[[w:イントネーション|イントネーション]]が心情や態度を表すことがある。しかし文字を越えたそのような音声上の要素は書言葉ではそのまま表せない。文字からなる語が求められる。そのような語の体系がロジバンにある。 '''attitudinals''' と呼ばれている。ここでは'''心態詞'''と訳しておく。UI類の cmavo/ma'ovla であることから'''UI類'''とも呼べる。日本語や英語の[[w:感動詞|間投詞/感動詞/嘆詞]]などに当たる。 ロジバンの心態詞は幾つかのグループに分けられる。[[w:感情|情感]]系(UI1)、[[w:モダリティ|認識]]系(UI2)、[[w:談話分析|談話]]系(UI3)、[[w:呼格|呼応]](COI)系はいずれも具体的な指示内容に基づくものである。これらにたいし、具体的な指示内容に基づかず、他の心態詞に付いてその意味合に色づけをしたり(UI4, UI5)度合を示す(CAI, NAI)修飾系がある。たとえば情感系の iu はデフォルトで「愛」だが、修飾系の sai を付けて iusai とすることで「愛・強」となる。 iunai は iu を nai で逆転させたもので「愛・反」すなわち「憎」となる。認識系、談話系、情感系、呼応系を基本心態詞、修飾系を修飾心態詞と定義しておく。 心態詞は個々で約120がある。原理的には少なくとも1万4400以上の心情・態度の表現が可能である。 心態詞はあくまで添加的なものであり、主要命題にたいして論理的に関与しない。 iu は「愛」の感情を表すが、「○○が○○を愛している」という命題を提示しない。ただし「愛」に関連した意味合を重複させた次のような表現を一種の冗語法と捉えるのは誤りではないといえる: ::mi la .takacin. '''iu''' '''prami'''<br>{{Jbo_fanva|私はタカシ['''愛''']を'''愛する'''。}} ==構文: どこに置くか、どれと合わせるか== 心態詞はロジバンにおける自由投入詞(free modifier)の1つである。すなわち、投入できる箇所に関して制限がほとんど無い。 基本心態詞(UI1-3, COI)と修飾心態詞(UI4-5, CAI, NAI)は次の構造によって結合する: ::'''<font style="color:#ffffff; padding:1px 5px; background:#E87F7F; border:1px solid #6E6E6E;">UI1-3/COI</font><font style="color:#ffffff; padding:1px 5px; background:#858585; border:1px solid #6E6E6E;">NAI</font><font style="color:#ffffff; padding:1px 5px; background:#CCB399; border:1px solid #6E6E6E;">CAI</font><font style="color:#ffffff; padding:1px 5px; background:#858585; border:1px solid #6E6E6E;">NAI</font><font style="color:#ffffff; padding:1px 5px; background:#7193B7; border:1px solid #6E6E6E;">UI4-5</font><font style="color:#ffffff; padding:1px 5px; background:#858585; border:1px solid #6E6E6E;">NAI</font><font style="color:#ffffff; padding:1px 5px; background:#CCB399; border:1px solid #6E6E6E;">CAI</font><font style="color:#ffffff; padding:1px 5px; background:#858585; border:1px solid #6E6E6E;">NAI</font><font style="color:#6E6E6E; padding:1px 5px; background:#ffffff; border:1px solid #6E6E6E;">...</font>''' 心態詞の構文は合理的だが、自己の感情を常に明確・理知的に記述することが話者に強要されているわけではない。例えば基本心態詞(具体的な対象)を欠いて修飾系をそのままで使うことができる: ::[-] '''sai''' mi lo jikru co'u pinxe<br>{{Jbo_fanva|[‐・'''強''']私は酒をもう飲まない。}} ::[-] '''ro'e''' mi lo la tolstois. selfinti co'i tcidu<br>{{Jbo_fanva|[‐・'''智''']私はトルストイの作品を読んだところだ。}} それぞれ、なんとなく強い気持を感じていること、なんとなく考えさせられてしまうこと、という漠然とした気持を表している。このあたりをより詳しくした例として次のようなものが考えられる: ::.aisai mi lo jikru co'u pinxe<br>{{Jbo_fanva|[志・強]私は酒をもう飲まない。}} ::be'unairo'e mi lo la tolstois. selfinti co'i tcidu<br>{{Jbo_fanva|[欠・非・智]私はトルストイの作品を読んだところだ。(なかなか示唆に富むものだった。)}} 後者の訳において、原文の心態詞の意味合を反映しきれないために補足的な文が加えられていることに留意されたい。 aisai とするか ai sai とするか、つまり語と語の間にスペースを入れるかどうかは、書き手の好みによるもので、意味合に違いはない。 修飾系でない心態詞同士を組み合わせることもできる: ::'''.iu.ui''' la .reikon. klama<br>{{Jbo_fanva|['''愛''']['''嬉'''] レイコが来る。}} ::'''ta'o ju'o''' la .reikon. klama<br>{{Jbo_fanva|'''ところで'''、'''きっと'''レイコが来る。}} 文頭以外の箇所に移すことができる。この場合、直前の語が修飾される: ::la <font style="padding:0px 3px;border:1px solid #666666;">.reikon.</font> '''iu''' klama ::la .reikon. <font style="padding:0px 3px;border:1px solid #666666;">klama</font> .'''iu''' 両者の違いは、愛情の対象が「レイコ」にあるか「来る」という行為にあるかである。例えばレイコの歩き方や車の運転の仕方にもっぱら何か愛らしいものが感じられる場合、あるいは来るという行為の結果として付随する何らかの事象を予期的に愛する場合に、後者のような言い回しをする。ちなみに文頭に置かれる心態詞は文全体を修飾する(なぜならロジバンの文頭には必ず文標識 i が内在し、これに心態詞が係るから): ::<font style="padding:4px 4px;border:1px solid #666666;"><font style="padding:1px 5px; border:1px solid #999999;color:#999999;">.i</font> .'''iu''' la .reikon. klama</font> 文末に置く心態詞で文全体を修飾したいときは終止詞 vau で bridi の境界を示す: ::<font style="padding:0px 3px;border:1px solid #666666;">la .reikon. klama</font> '''<font style="color:#666666;">vau</font> .ui''' 修飾系を盛り込んで次のようにすることもできる: ::'''ju'o''' <font style="padding:0px 3px;border:1px solid #666666;">la .reikon. klama</font> <font style="color:#666666;">vau</font> '''sai'''<br>{{Jbo_fanva|'''きっと'''レイコは来る'''!'''}} ==指示対象: 誰にたいする誰からの心情・態度か== デフォルトでは心態詞はもっぱら話者自身の心に言及する: ::la <font style="padding:0px 3px;border:1px solid #666666;">.takacin.</font> '''iu''' la .sanaen. prami<br>{{Jbo_fanva|タカシ['''(私の)愛''']はサナエを愛する。}} iu がタカシにたいする話者の思いを表しているのにたいし、 prami はサナエにたいするタカシの思いを主要命題として提示している。サナエが誰を愛しているのかは言及されていない。サナエが話者自身であるという特殊な場合を除いて、この文は三角関係の恋愛を示唆している。また、 prami が主要で iu が副次的であるという文法構造から、“タカシがサナエを愛しているという客観的現実”にたいする“タカシを愛しているという話者の主観的内実”の従属状態を類推することができる。 dai や se'inai といったもので iu を修飾するとこのあたりの解釈が変化してくる: ::la <font style="padding:0px 3px;border:1px solid #666666;">.takacin.</font> iu'''dai''' la .sanaen. prami<br>{{Jbo_fanva|タカシ[愛・'''同情''']はサナエを愛する。}} ここでは話者がタカシにたいする愛の気持を他の誰かと共有していることが意味されている。文脈上の可能性として共有者をサナエと捉えることができるが断定はできない。 ::la <font style="padding:0px 3px;border:1px solid #666666;">.takacin.</font> iu'''se'inai''' la .sanaen. prami<br>{{Jbo_fanva|タカシ[愛・'''自己本位・非''']はサナエを愛する。}} この場合の iu は話者でない他人本位の感情を表す。つまり話者自身はタカシを愛しているわけではない。 se'inai で示唆されている他者が仮にサナエであれば、サナエとタカシとの間に相愛関係があり、そしてその事実を話者が知っている、という状況が描写されていることになる。突きつめれば、サナエからの再帰を受けていないこの prami は限定的にタカシが発する愛のみを意味しており、ここから、サナエに愛されているのをタカシ自身が知らないこと、そしてその状況を第三者としての話者が眺めていること、などが憶測できる。ただし se'inai の対象がサナエ以外の第四者であるという可能性もあるので、ひょっとすると、サナエを愛するタカシ、タカシを愛するサナエ以外の誰か、そしてこれを事実として知っている話者、という状況を描写しているかもわからない。サナエとタカシの相愛関係を真に提示するには[[w:再帰性|再帰法]]などを使う: ::la .takacin. la .sanaen. prami soi vo'a<br>{{Jbo_fanva|タカシはサナエを愛する[再帰][x1]。<br>タカシはサナエを愛し、サナエはタカシを愛する。}} ==pei: 心態を尋ねる== {| cellpadding="20px" style="background-color:#E5D9CD; margin:10px 0px 30px 50px; width:90%;" |- | {| frame="box" rules="all" cellspacing="0" cellpadding="5" style="text-align:center; border: 1px solid #666666" lang="" |- |style="background:#D3BFAB;text-align:left"|心態疑問||width="80px"|pei |style="background:#D3BFAB;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|UI/CAI |} <br> <font size="+2">'''UI <font color="indianred">pei</font>'''</font><br><br> <font size="+2">'''<font color="indianred">pei</font> UI'''</font> |} pei はCAIともUIとしても使える。UI類の後に付く場合はCAI、前に付く場合はUIとみなされる。 CAIのとき: ::.ie'''pei'''<br>{{Jbo_fanva|(あなたは)賛成(する)?}} ::.ai'''pei'''<br>{{Jbo_fanva|(あなたは)する(つもりがある)?}} 尋ねられた者は pei の部分を変えて(何も加えずにただ取り除くことも含めて)答える: ::.ie<br>{{Jbo_fanva|うん(賛成)。}} ::.iesai<br>{{Jbo_fanva|もちろん(大賛成)!}} ::.iecu'i<br>{{Jbo_fanva|う~ん、どうかな。}} ::.ienai<br>{{Jbo_fanva|いや(不賛成)。}} UIのとき: ::'''pei'''.o'u<br>{{Jbo_fanva|快適?}} ::'''pei'''.o'ucu'i<br>{{Jbo_fanva|もう苦しくない?}} </div> [[Category:ロジバン|統語論 cnpau]]
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2015-08-27T06:35:23Z
[ "テンプレート:Jbo fanva" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%83%90%E3%83%B3/%E7%B5%B1%E8%AA%9E%E8%AB%96/cnipau
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ロジバン/統語論/li'erpau
発話における焦点を話題(topic/prenex)という。これは主語とは区別される。たとえば日本語の「象は鼻が長い」では、「鼻が」が主語、「象は」は話題である。日本語の話題標識「は」に相当するものがロジバンにある: これは論理学における議論領域を設定するのにも用いられる。 zo'u で区切るものはみな体言か sumtcita である。 ro のように項の量を限定するものを量化子 (quantifier) という。項をこのように束縛して用言の議論領域/作用範囲を限定することを量化 (quantification) という。 論理学と同様に、 X や Y のような変数/自由変項としてあらかじめ用意されているものがある: 4つめ以降は xi による添記用法で求める: これら自由変項は、他の項と同様に、修飾節を加えられる: ... zo'u のまとまりはNU類の抽象節の中に投入できる。例えば、3つのボール―青いボール、赤いボール、緑のボール―が入っている鞄から、1つをあなたが私に何色かを見せずに取り出すとき、私には次のことが言える: 抽象節の中にあるべき ... zo'u を外に置くと論理的破綻をきたす: この文は、「青いボール」「赤いボール」「緑のボール」いずれについても偽(ぎ)である。それらいずれについても、それをあなたが握っている、ということを私は知らないからだ。この文では、 ... zo'u の da と du'u ... の da が異なる階層にあり、隔離されているので、求められている量化が起きていない。 do jgari da について量化するには、この bridi と同じ階層に ... zo'u を置かなければならない。
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<div lang=""> 発話における焦点を[[w:話題|'''話題(topic/prenex)''']]という。これは[[w:主語|主語]]とは区別される。たとえば日本語の「象は鼻が長い」では、「鼻が」が主語、「象は」は話題である。日本語の話題標識「は」に相当するものがロジバンにある: {| class="wikitable" style="margin:10px 50px;text-align:center;" lang="" |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|話題範囲/量化範囲詞||width="80px"|zo'u |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|ZOhU |} これは[[w:論理学|論理学]]における[[w:議論領域|議論領域]]を設定するのにも用いられる。 zo'u で区切るものはみな体言か sumtcita である。 ::'''<font style="padding:2px;border:solid 1px #B2652A;" color="#B2652A">lo <font color="#D17D3D">xanto</font></font> <font color="#B2652A">zo'u</font>''' lo nazbi cu clani<br>{{Jbo_fanva|象は鼻が長い。}} ::'''<font style="padding:2px;border:solid 1px #B2652A;" color="#B2652A">lo <font color="#D17D3D">xanto</font> </font><font style="padding:2px;border:solid 1px #D17D3D;" color="#B2652A">lo <font color="#D17D3D">nazbi</font></font> <font color="#B2652A">zo'u</font>''' clani<br>{{Jbo_fanva|象は鼻は長い。}} ::'''<font style="padding:2px;border:solid 1px #B2652A;" color="#B2652A">lo <font color="#D17D3D">nu klama lo ri zdani</font></font> <font color="#B2652A">zo'u</font>''' mi pante<br>{{Jbo_fanva|彼の家に行くことについては私は反対だ。}} ::'''<font style="padding:2px;border:solid 1px #B2652A;" color="#B2652A">X</font> <font style="padding:2px;border:solid 1px #B2652A;" color="#B2652A">Y</font> <font color="#B2652A">zo'u</font>''' X nelci Y<br>{{Jbo_fanva|X と Y について、X は Y を好む。}} ::'''<font style="padding:2px;border:solid 1px #B2652A;" color="#B2652A">X</font> <font style="padding:2px;border:solid 1px #B2652A;" color="#B2652A">ro Y</font> <font color="#B2652A">zo'u</font>''' X nelci Y<br>{{Jbo_fanva|X と全ての Y について、X は Y を好む。}} ro のように項の量を限定するものを[[w:量化#概要|量化子]] (quantifier) という。項をこのように束縛して用言の議論領域/作用範囲を限定することを[[w:量化|量化]] (quantification) という。 論理学と同様に、 X や Y のような変数/自由変項としてあらかじめ用意されているものがある: {| class="wikitable" style="margin:10px 50px;text-align:center;" lang="" |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|論理的自由変項||width="80px"|da |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KOhA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|論理的自由変項||width="80px"|de |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KOhA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|論理的自由変項||width="80px"|di |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KOhA |} 4つめ以降は xi による添記用法で求める: ::'''daxi4 dexi9 zo'u''' daxi4 nelci dexi9 これら自由変項は、他の項と同様に、修飾節を加えられる: ::'''da poi nixli zo'u''' mi nelci da ::'''da po'u lo nixli poi mi pu penmi zo'u''' mi nelci da ... zo'u のまとまりはNU類の抽象節の中に投入できる。例えば、3つのボール―青いボール、赤いボール、緑のボール―が入っている鞄から、1つをあなたが私に何色かを見せずに取り出すとき、私には次のことが言える: ::mi djuno lo du'u '''pa da poi bolci zo'u''' do jgari da<br>{{Jbo_fanva|私は、{ボールであるX1つについて、あなたがXを握っている}ことを知っている。}} 抽象節の中にあるべき ... zo'u を外に置くと論理的破綻をきたす: ::'''pa da poi bolci zo'u''' mi djuno lo du'u do jgari da<br>{{Jbo_fanva|ボールであるX1つについて、私は、{あなたがXを握っている}ことを知っている。}} この文は、「青いボール」「赤いボール」「緑のボール」いずれについても偽(ぎ)である。それらいずれについても、それをあなたが握っている、ということを私は知らないからだ。この文では、 ... zo'u の da と du'u ... の da が異なる階層にあり、隔離されているので、求められている量化が起きていない。 do jgari da について量化するには、この bridi と同じ階層に ... zo'u を置かなければならない。 </div> [[Category:ロジバン|統語論 li'erpau]]
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2015-08-27T06:35:39Z
[ "テンプレート:Jbo fanva" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%83%90%E3%83%B3/%E7%B5%B1%E8%AA%9E%E8%AB%96/li%27erpau
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ロジバン/統語論/接続表現
厳密なレベルでの文というものは真理関数的である。たとえば「John is a man or James is a woman.」という文は、「John is a man」が本当(真)である或いは「James is a woman」が本当であるとき、真となる。「John is a man」が間違い(偽)でも「James is a woman」が本当であれば「John is a man or James is a woman.」は真である。逆もしかり。両方が本当である場合すなわち条件が二重に満たされている場合も真となる。この文つまり命題の真理値は、それを構成する下位的な二つの命題「John is a man」と「James is a woman」それぞれの真理値との関数関係のうえに得られる。この論理関係の要となっているのが「or」である。「or」が「and」など他のものに替わるとき、論理関係が変わる。そのような接続語を正式には論理演算子といい、それを使った表現を論理演算という。論理演算という言葉はあまり日常的ではないが、用途自体はごく身近なものである。それぞれ本稿では論理接続詞・論理接続と呼ぶ。ロジバンは多くの論理接続詞を持っている。自然言語のものがときとして曖昧であったり不十分であるのにたいして、ロジバンのものは本格的な論理学の基準に即している。 真理関数は全部で16対が存在する。これを図式化したものが真理値表である。「or」は次のように表せる: *T・Fは真・偽の意 この図は、結果の真理値を集めて TTTF と書いて簡略化できる。つまり「~ or ~」の真理関数を TTTF として表せる。ロジバンの論理接続詞はそれぞれが独自の真理値表を体現している。 体言‐体言、用言‐用言、命題部‐命題部、文‐文という関係層の相違によって論理接続詞を使いわける。ただし表す論理関係の種類の一致によって同じ要素母音字が共有される。たとえば A という母音字は TTTF を表す要素として一連の .a / gi'a / ja / ija / ga / gu'a という接続詞に共通する。要素母音字そのものからなる .a は体言用の接続詞であり、他の接続詞にたいして最も単純な姿をしている。そこで以下のリストでは体言用のものを例として挙げている。 まずは基本的な四要素(ベン図は赤部分が真で白部分が偽を表す): この四つについて、左項(p)・右項(q)の否定や転換を施すことで、 TTTT と FFFF を除く全ての真理関数に対応する論理接続詞を得ることができる( TTTT と FFFF は非実用的なので用意する必要がない)。その組み合わせが次のとおり: na は左項の否、 nai は右項の否を指す。ピリオドは単に母音の区切を示している。 nai の前にピリオドを打って na.a.nai としても問題はない。 se は PS の転換に用いるのと同じものであり、ここでは論理関係の反転を意味する(実際に .u と se.u のベン図は相対している)。 用言用と命題部用の接続詞は体言用のものを基本とした形をしている: 灰色の部分が要素母音であり、ここが .e / .o / .u 等との代替箇所である。 解説書ではしばしば jek や gihek といった総称が用いられる。 jek と言えば ja / je / jo / ju の系全般を指す。同様に gihek は gi'a / gi'e / gi'o / gi'u の系全般を指す( jek と gihek の k は系の k、という語呂合わせができる)。 命題部という階層まで及ばずに用言のレベルで複数の言葉を繋ぎ合わせる用言用の接続詞はつまるところ重語と似た構造の中に置かれるわけである。ただしこのとき接続詞によって取り結ばれる言葉同士の間には修飾関係が成立しない: melbi は ja を介しながら xajmi と連なって重語構造にあるが、両者は修飾関係のかわりに論理関係を結んでいる対等な用言同士である。ちなみに ja すなわち OR (厳密には AND/OR)という接続詞を忠実に表せる言葉が日本語には存在しないため、訳は不自然な言い回しとなっている。 ja で結ばれた言葉のまとまりに別な用言が続く場合、この重語は修飾関係を伴う: 左から読んで先に出来上がる構造を優先するという原理に従い、ここでは melbi ja xajmi が一つの飾部に仕上がって右側の被部 ninmu に係っている。 ja によって結ばれているのはあくまで melbi - xajmi (美しい‐おもしろい)であり、 melbi - xajmi ninmu (美しい‐おもしろい女)ではない。後者の構造は次のように明確に表し分けられる: bo は左にあるもの(xajmi)と右にあるもの(ninmu)とをデフォルトの結合法則から免れさせて結びつけるボンドのようなものである。これによって ja が担う論理関係が melbi - xajmi 間でなく melbi - xajmi ninmu 間となる。つまり melbi が飾部で xajmi ninmu が被部である( xajmi と ninmu の間にも下位的な修飾関係があることに注意)。もう一つの処方は ke-ke'e による意図的な結合(grouping)である。後者の例では ja のすぐあとに ke が置かれており、そこから何らかの結合が始まることが示されている。結合範囲は ke'e によって閉じられるまで続く。範囲の末端が文末となる場合は ke'e を省いてもいい。 bo の例と同様、 melbi が飾部で xajmi ninmu が被部としてまとめられている(xajmi ninmu そのものも一つの下位的な重語であり、 ninmu は当然 xajmi の被部である)。左から読み通すときには ke-ke'e の用法のほうが構造を把握しやすいといえる。また bo は両側2語のみを繋ぐのにたいして ke-ke'e はその範囲内に幾らでも語句を収納することができる。 重語の中の重語の中の重語、あるいはもっと複雑な構造の場合も要領は同じである。極端な例: nelci の対象となっている最上位の被部は prenu である。これにまず citno がデフォルトの結合法則を破って優先的にかぶさり、両者を kanro が修飾し、そのまとまりをさらに melbi ja xajmi je ke xendo ja prije ke'e という一つの論理構造体が形容している。ロジバンのほうで実現されている形容関係・論理関係が日本語のほうに継承されきれていないことに注目されたい。 用言間以外の用例をいくつか紹介する: cabo の bo は、 先出の命題部の pu のsumtcitaに ca が巻き込まれないよう、後出の命題構に繋ぎとめておくボンドの役目を果たしている。 以上の接続詞は、繋ぎ合わせる言葉の後に出される後置的(afterthought)なものである。これに加えて前置的(forethought)な接続詞というものがロジバンには存在する。体言間・命題部間・文間に兼用のものと用言間専用のものと2種類ある。 { ... na.a ... } から { ganai ... gi ... } というふうに否定詞が na から nai になるのは、対象の否定項が前者では左側にあるのにたいして後者では右側にあるから。理論上は { ga ... nagi ... } も有効だが、構文解析の観点からこれは不適切とされる。 総称として、{ ga ... gi ... } や { genai ... gi ... } 等は gek 、{ gu'onai ... gi ... } や { gu'u ... gi ... } 等は guhek と総称される。 先の用言用後置接続詞の例は guhek で次のように言い換えられる: 用言用以外すなわち gek の例: このように gek のみで体言間・命題部間・文間の論理接続を表し分けることができることからそれぞれに固有の語句を別々に創出する必要が無かった。 guhek は命題部間の gek との分別を図るべく創られた。 ロジバンでは論理接続と非論理接続が分別される。両者の違いはたとえば次の二文それぞれの「と」にある: 前者は「サナエがジュースを飲み、レイコがジュースを飲む」、すなわち同じ動作を二人が別々に行為していることを表す。後者は、ピアノの重さを考えると、「ピアノの一端をサナエが持ってもう一端をレイコが持つ」、すなわち同じ動作を二人が協力して一緒に行為していることを表す。あくまでも妥当な解釈である。日本語の「と」はこの点では漠然としており、「サナエとレイコが一緒に同じジュースを飲む」、「サナエがピアノAを運び、レイコがピアノBを運ぶ」、という解釈もできないことはない。このあたりをロジバンは明確に表し分ける。例の前者は、「飲む」という事象の項である「サナエ」と「レイコ」が共に真である即ち AND の関係にあることを言うので論理接続の範疇である。後者は「サナエとレイコ」が一つの群(mass)となって事象「運ぶ」に参与することを言い、この「と」には論理性が伴わない、つまり非論理接続の範疇である。群の他にも集合・列・和集合・積集合等、そして不特定のまとまりを表すための非論理接続詞が用意されている: 先の日本語文の「と」は次のように区別される: 集合は PS を活用するうえで群と共に重要な概念である。たとえば cuxna (選択)の x3 は集合であり、「~から~を選びぬく」という身近な表現において頻用される: 列の概念: 順序が関わっているので、リストを後から前へ読み上げる場合には se で逆転させる: もちろん文を繋げることもできる。その場合、列は時系列となる: 実用上は ba と同様である: 共通性はたとえば用言によって二項化されているものを一つの項に押し込める場合に有用である: 非論理接続の後者は次の論理接続表現と意味が大きく異なる: 同じ事象について、異なる項が各々に異なる項と関わっていることを fa'u で表す: この関係構造はsumtcita連結用法(termset)ででも表せる:
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xajmi (美しい‐おもしろい)であり、 melbi - xajmi ninmu (美しい‐おもしろい女)ではない。後者の構造は次のように明確に表し分けられる:", "title": "論理接続" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "bo は左にあるもの(xajmi)と右にあるもの(ninmu)とをデフォルトの結合法則から免れさせて結びつけるボンドのようなものである。これによって ja が担う論理関係が melbi - xajmi 間でなく melbi - xajmi ninmu 間となる。つまり melbi が飾部で xajmi ninmu が被部である( xajmi と ninmu の間にも下位的な修飾関係があることに注意)。もう一つの処方は ke-ke'e による意図的な結合(grouping)である。後者の例では ja のすぐあとに ke が置かれており、そこから何らかの結合が始まることが示されている。結合範囲は ke'e によって閉じられるまで続く。範囲の末端が文末となる場合は ke'e を省いてもいい。 bo の例と同様、 melbi が飾部で xajmi ninmu が被部としてまとめられている(xajmi ninmu そのものも一つの下位的な重語であり、 ninmu は当然 xajmi の被部である)。左から読み通すときには ke-ke'e の用法のほうが構造を把握しやすいといえる。また bo は両側2語のみを繋ぐのにたいして ke-ke'e はその範囲内に幾らでも語句を収納することができる。", "title": "論理接続" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "重語の中の重語の中の重語、あるいはもっと複雑な構造の場合も要領は同じである。極端な例:", "title": "論理接続" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "nelci の対象となっている最上位の被部は prenu である。これにまず citno がデフォルトの結合法則を破って優先的にかぶさり、両者を kanro が修飾し、そのまとまりをさらに melbi ja xajmi je ke xendo ja prije ke'e という一つの論理構造体が形容している。ロジバンのほうで実現されている形容関係・論理関係が日本語のほうに継承されきれていないことに注目されたい。", "title": "論理接続" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "用言間以外の用例をいくつか紹介する:", "title": "論理接続" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "cabo の bo は、 先出の命題部の pu のsumtcitaに ca が巻き込まれないよう、後出の命題構に繋ぎとめておくボンドの役目を果たしている。", "title": "論理接続" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "以上の接続詞は、繋ぎ合わせる言葉の後に出される後置的(afterthought)なものである。これに加えて前置的(forethought)な接続詞というものがロジバンには存在する。体言間・命題部間・文間に兼用のものと用言間専用のものと2種類ある。", "title": "論理接続" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "{ ... na.a ... } から { ganai ... gi ... } というふうに否定詞が na から nai になるのは、対象の否定項が前者では左側にあるのにたいして後者では右側にあるから。理論上は { ga ... nagi ... } も有効だが、構文解析の観点からこれは不適切とされる。", "title": "論理接続" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "総称として、{ ga ... gi ... } や { genai ... gi ... } 等は gek 、{ gu'onai ... gi ... } や { gu'u ... gi ... } 等は guhek と総称される。", "title": "論理接続" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "先の用言用後置接続詞の例は guhek で次のように言い換えられる:", "title": "論理接続" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "用言用以外すなわち gek の例:", "title": "論理接続" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "このように gek のみで体言間・命題部間・文間の論理接続を表し分けることができることからそれぞれに固有の語句を別々に創出する必要が無かった。 guhek は命題部間の gek との分別を図るべく創られた。", "title": "論理接続" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "ロジバンでは論理接続と非論理接続が分別される。両者の違いはたとえば次の二文それぞれの「と」にある:", "title": "論理接続" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "前者は「サナエがジュースを飲み、レイコがジュースを飲む」、すなわち同じ動作を二人が別々に行為していることを表す。後者は、ピアノの重さを考えると、「ピアノの一端をサナエが持ってもう一端をレイコが持つ」、すなわち同じ動作を二人が協力して一緒に行為していることを表す。あくまでも妥当な解釈である。日本語の「と」はこの点では漠然としており、「サナエとレイコが一緒に同じジュースを飲む」、「サナエがピアノAを運び、レイコがピアノBを運ぶ」、という解釈もできないことはない。このあたりをロジバンは明確に表し分ける。例の前者は、「飲む」という事象の項である「サナエ」と「レイコ」が共に真である即ち AND の関係にあることを言うので論理接続の範疇である。後者は「サナエとレイコ」が一つの群(mass)となって事象「運ぶ」に参与することを言い、この「と」には論理性が伴わない、つまり非論理接続の範疇である。群の他にも集合・列・和集合・積集合等、そして不特定のまとまりを表すための非論理接続詞が用意されている:", "title": "論理接続" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "先の日本語文の「と」は次のように区別される:", "title": "論理接続" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "集合は PS を活用するうえで群と共に重要な概念である。たとえば cuxna (選択)の x3 は集合であり、「~から~を選びぬく」という身近な表現において頻用される:", "title": "論理接続" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "列の概念:", "title": "論理接続" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "順序が関わっているので、リストを後から前へ読み上げる場合には se で逆転させる:", "title": "論理接続" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "もちろん文を繋げることもできる。その場合、列は時系列となる:", "title": "論理接続" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "実用上は ba と同様である:", "title": "論理接続" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "共通性はたとえば用言によって二項化されているものを一つの項に押し込める場合に有用である:", "title": "論理接続" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "非論理接続の後者は次の論理接続表現と意味が大きく異なる:", "title": "論理接続" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "同じ事象について、異なる項が各々に異なる項と関わっていることを fa'u で表す:", "title": "論理接続" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "この関係構造はsumtcita連結用法(termset)ででも表せる:", "title": "論理接続" } ]
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<div lang=""> ==論理接続== 厳密なレベルでの文というものは[[w:真理関数|真理関数]]的である。たとえば「John is a man or James is a woman.」という文は、「John is a man」が本当(真)である'''或いは'''「James is a woman」が本当であるとき、真となる。「John is a man」が間違い(偽)でも「James is a woman」が本当であれば「John is a man or James is a woman.」は真である。逆もしかり。両方が本当である場合すなわち条件が二重に満たされている場合も真となる。この文つまり[[w:命題|命題]]の[[w:真理値|真理値]]は、それを構成する下位的な二つの命題「John is a man」と「James is a woman」それぞれの真理値との関数関係のうえに得られる。この論理関係の要となっているのが「or」である。「or」が「and」など他のものに替わるとき、論理関係が変わる。そのような接続語を正式には[[w:論理演算子|論理演算子]]といい、それを使った表現を[[w:論理演算|論理演算]]という。論理演算という言葉はあまり日常的ではないが、用途自体はごく身近なものである。それぞれ本稿では論理接続詞・論理接続と呼ぶ。ロジバンは多くの論理接続詞を持っている。自然言語のものがときとして曖昧であったり不十分であるのにたいして、ロジバンのものは本格的な論理学の基準に即している。 真理関数は全部で16対が存在する。これを図式化したものが[[w:真理値表|真理値表]]である。「or」は次のように表せる: {| align="left" class="wikitable" style="margin:10px 10px 10px 50px;" lang="" |- style="background:#E4DED7;" align="center" |width="80px"|前の文||width="80px"|後の文||width="80px"|結果 |- align="center" | T || T || T |- align="center" | T || F || T |- align="center" | F || T || T |- align="center" | F || F || F |} <font size="-1" color="grey">*T・Fは真・偽の意</font> <br clear="all"> この図は、結果の真理値を集めて TTTF と書いて簡略化できる。つまり「~ or ~」の真理関数を TTTF として表せる。ロジバンの論理接続詞はそれぞれが独自の真理値表を体現している。 体言‐体言、用言‐用言、命題部‐命題部、文‐文という関係層の相違によって論理接続詞を使いわける。ただし表す論理関係の種類の一致によって同じ要素母音字が共有される。たとえば A という母音字は TTTF を表す要素として一連の .'''a''' / gi''''a''' / j'''a''' / ij'''a''' / g'''a''' / gu''''a''' という接続詞に共通する。要素母音字そのものからなる .a は体言用の接続詞であり、他の接続詞にたいして最も単純な姿をしている。そこで以下のリストでは体言用のものを例として挙げている。 まずは基本的な四要素([[w:ベン図|ベン図]]は赤部分が真で白部分が偽を表す): {| border="0" cellpadding="5" lang="" style="margin:10px 50px;" |- |[[Image:Venn0111.svg|100px]] | '''.a''' <br> TTTF : p OR q <br> (first is true and/or second is true:前者が真、または/かつ、後者が真のとき) ([[w:論理和|論理和]]) |- |[[Image:Venn0001.svg|100px]] | '''.e''' <br> TFFF : p AND q <br> (first is true and second is true:前者が真、かつ、後者も真のとき) ([[w:論理積|論理積]]) |- |[[Image:Venn1001.svg|100px]] | '''.o''' <br> TFFT : p XNOR q <br> (first is true if and only if second is true:前者と後者が共に真、または、共に偽のとき) ([[w:同値|否定排他的論理和]]) |- |[[Image:Venn0101.svg|100px]] | '''.u''' <br> TTFF : p <br> (first is true whether or not second is true:後者がどうであろうと、前者が真のとき) |} この四つについて、左項(p)・右項(q)の否定や転換を施すことで、 TTTT と FFFF を除く全ての真理関数に対応する論理接続詞を得ることができる( TTTT と FFFF は非実用的なので用意する必要がない)。その組み合わせが次のとおり: {| border="0" cellpadding="5" lang="" style="margin:10px 50px;" |- |[[Image:Venn1101.svg|100px]] | '''.anai''' <br> TTFT : p OR ¬q = p←q <br> (first is true if second is true:後者が真ならば、前者が真のとき / 前者が真、または、後者が偽の少なくとも一方が成立するとき) |- |[[Image:Venn1011.svg|100px]] | '''na.a''' <br> TFTT : ¬p OR q = p→q <br> (first is true only if second is true:後者が真のときのみ、前者が真のとき / 前者が偽、または、後者が真の少なくとも一方が成立するとき) ([[w:論理包含|論理包含]]) |- |[[Image:Venn0011.svg|100px]] | '''se.u''' <br> TFTF : q <br> (whether or not first is true, second is true:前者の真偽は問わず、後者が真のとき) |- |[[Image:Venn1110.svg|100px]] | '''na.anai''' <br> FTTT : ¬p OR ¬q <br> (first and second are not both true:前者と後者が同時に真でないとき) ([[w:否定論理積|否定論理積]]) |- |[[Image:Venn0110.svg|100px]] | '''.onai''' <br> FTTF : p XOR q <br> (first or second is true, but not both:前者と後者の片方だけ真のとき) ([[w:排他的論理和|排他的論理和]]) |- |[[Image:Venn1100.svg|100px]] | '''se.unai''' <br> FTFT : ¬q <br> (whether or not first is true, second is false:前者の真偽は問わず、後者が偽のとき) |- |[[Image:Venn0100.svg|100px]] | '''.enai''' <br> FTFF : p AND ¬q <br> (first is true, but second is false:前者が真で、後者が偽のとき) |- |[[Image:Venn1010.svg|100px]] | '''na.u''' <br> FFTT : ¬p <br> (first is false whether or not second is true:後者の真偽は問わず、前者が偽のとき) ([[w:論理否定|論理否定]]) |- |[[Image:Venn0010.svg|100px]] | '''na.e''' <br> FFTF : ¬p AND q <br> (first is false, but second is true:前者は偽で、後者が真のとき) |- |[[Image:Venn1000.svg|100px]] | '''na.enai''' <br> FFFT : ¬p AND ¬q <br> (neither first nor second is true:前者も後者も偽のとき) ([[w:否定論理和|否定論理和]]) |} na は左項の否、 nai は右項の否を指す。ピリオドは単に母音の区切を示している。 nai の前にピリオドを打って na.a.nai としても問題はない。 se は PS の転換に用いるのと同じものであり、ここでは論理関係の反転を意味する(実際に .u と se.u のベン図は相対している)。 用言用と命題部用の接続詞は体言用のものを基本とした形をしている: {| class="wikitable" style="margin:10px 50px;text-align:center" lang="" |- style="background:#E4DED7;" |width="100px"|体言間||width="100px"|命題部間||width="100px"|文間||width="100px"|用言(重語)間 |- |... <font color="white">na</font>.<font color="grey" style="font-weight:bold">a</font><font color="white">nai</font> ... |... <font color="white">na</font>'''gi''''<font color="grey" style="font-weight:bold">a</font><font color="white">nai</font> ... |... <font color="white">na</font>.'''ij'''<font color="grey" style="font-weight:bold">a</font><font color="white">nai</font> ... |... <font color="white">na</font>'''j'''<font color="grey" style="font-weight:bold">a</font><font color="white">nai</font> ... |- |... na.<font color="grey" style="font-weight:bold">a</font><font color="white">nai</font> ... |... na'''gi''''<font color="grey" style="font-weight:bold">a</font><font color="white">nai</font> ... |... .'''i'''na'''j'''<font color="grey" style="font-weight:bold">a</font><font color="white">nai</font> ... |... na'''j'''<font color="grey" style="font-weight:bold">a</font><font color="white">nai</font> ... |- |... <font color="white">na</font>.<font color="grey" style="font-weight:bold">a</font>nai ... |... <font color="white">na</font>'''gi''''<font color="grey" style="font-weight:bold">a</font>nai ... |... <font color="white">na</font>.'''ij'''<font color="grey" style="font-weight:bold">a</font>nai ... |... <font color="white">na</font>'''j'''<font color="grey" style="font-weight:bold">a</font>nai ... |- |... na.<font color="grey" style="font-weight:bold">a</font>nai ... |... na'''gi''''<font color="grey" style="font-weight:bold">a</font>nai ... |... .'''i'''na'''j'''<font color="grey" style="font-weight:bold">a</font>nai ... |... na'''j'''<font color="grey" style="font-weight:bold">a</font>nai ... |- style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;" |A||GIhA||JA*||JA |} 灰色の部分が要素母音であり、ここが .e / .o / .u 等との代替箇所である。 解説書ではしばしば jek や gihek といった総称が用いられる。 jek と言えば ja / je / jo / ju の系全般を指す。同様に gihek は gi'a / gi'e / gi'o / gi'u の系全般を指す( jek と gihek の k は系の k、という語呂合わせができる)。 命題部という階層まで及ばずに用言のレベルで複数の言葉を繋ぎ合わせる用言用の接続詞はつまるところ重語と似た構造の中に置かれるわけである。ただしこのとき接続詞によって取り結ばれる言葉同士の間には修飾関係が成立しない: ::lo <u><font color="indianred">melbi</font></u> '''ja''' <u><font color="indianred">xajmi</font></u><br>綺麗あるいはおもしろい、もしくは両方を兼ねたもの melbi は ja を介しながら xajmi と連なって重語構造にあるが、両者は修飾関係のかわりに論理関係を結んでいる対等な用言同士である。ちなみに ja すなわち OR (厳密には AND/OR)という接続詞を忠実に表せる言葉が日本語には存在しないため、訳は不自然な言い回しとなっている。 ja で結ばれた言葉のまとまりに別な用言が続く場合、この重語は修飾関係を伴う: ::lo <u><font color="darkcyan">melbi</font></u> '''ja''' <u><font color="darkcyan">xajmi</font></u> <font color="indianred">ninmu</font><br>綺麗あるいはおもしろい、もしくは両方を兼ねた女の人 左から読んで先に出来上がる構造を優先するという原理に従い、ここでは melbi ja xajmi が一つの<font color="darkcyan">飾部</font>に仕上がって右側の<font color="indianred">被部</font> ninmu に係っている。 ja によって結ばれているのはあくまで melbi - xajmi (美しい‐おもしろい)であり、 melbi - xajmi ninmu (美しい‐おもしろい女)ではない。後者の構造は次のように明確に表し分けられる: ::lo <u><font color="darkcyan">melbi</font></u> ja <u><font color="indianred">xajmi</font> '''bo''' <font color="indianred">ninmu</font></u><br>綺麗なもの或いはおもしろい女、もしくは両方 ::lo <u><font color="darkcyan">melbi</font></u> ja '''ke''' <u><font color="indianred">xajmi ninmu</font></u> ['''ke'e''']<br>綺麗なもの或いはおもしろい女、もしくは両方 bo は左にあるもの(xajmi)と右にあるもの(ninmu)とをデフォルトの結合法則から免れさせて結びつけるボンドのようなものである。これによって ja が担う論理関係が melbi - xajmi 間でなく melbi - xajmi ninmu 間となる。つまり melbi が飾部で xajmi ninmu が被部である( xajmi と ninmu の間にも下位的な修飾関係があることに注意)。もう一つの処方は ke-ke'e による意図的な結合(grouping)である。後者の例では ja のすぐあとに ke が置かれており、そこから何らかの結合が始まることが示されている。結合範囲は ke'e によって閉じられるまで続く。範囲の末端が文末となる場合は ke'e を省いてもいい。 bo の例と同様、 melbi が飾部で xajmi ninmu が被部としてまとめられている(xajmi ninmu そのものも一つの下位的な重語であり、 ninmu は当然 xajmi の被部である)。左から読み通すときには ke-ke'e の用法のほうが構造を把握しやすいといえる。また bo は両側2語のみを繋ぐのにたいして ke-ke'e はその範囲内に幾らでも語句を収納することができる。 重語の中の重語の中の重語、あるいはもっと複雑な構造の場合も要領は同じである。極端な例: ::lo melbi ja xajmi je ke xendo ja prije ke'e kanro citno bo prenu<br>綺麗で或いはおもしろくて、そして親切で或いは賢くて、健康的な、若い人 nelci の対象となっている最上位の被部は prenu である。これにまず citno がデフォルトの結合法則を破って優先的にかぶさり、両者を kanro が修飾し、そのまとまりをさらに melbi ja xajmi je ke xendo ja prije ke'e という一つの論理構造体が形容している。ロジバンのほうで実現されている形容関係・論理関係が日本語のほうに継承されきれていないことに注目されたい。 用言間以外の用例をいくつか紹介する: ::ko'a '''na.e''' mi prami do (体言間)<br>彼ではなく僕が君を愛している ::mi djica loi bakni rectu '''na.e''' loi jipci rectu (体言間)<br>牛肉ではなく、鳥肉がほしい ::mi do pu nelci '''gi'e''' cabo prami (命題部間)<br>僕は以前君を好きだったが今は愛している。 ::mi do pu nelci '''.ije''' [mi] [do] ca prami (文間)<br>僕は以前君を好きだった。(僕は)(君を)今は愛している。 ::mi djuno le du'u do vi gunka '''.inaja''' mi xlura do (文間)<br>君がここで働いていることを知っていたら、君を誘った cabo の bo は、 先出の命題部の pu のsumtcitaに ca が巻き込まれないよう、後出の命題構に繋ぎとめておくボンドの役目を果たしている。 以上の接続詞は、繋ぎ合わせる言葉の後に出される'''後置的'''(afterthought)なものである。これに加えて'''前置的'''(forethought)な接続詞というものがロジバンには存在する。体言間・命題部間・文間に兼用のものと用言間専用のものと2種類ある。 {| class="wikitable" style="margin:10px 50px;text-align:center" lang="" |- style="background:#E4DED7;" |width="150px"|体言/命題部/文間||width="150px"|用言(重語)間 |- |'''g'''<font color="grey" style="font-weight:bold">a</font><font color="white">nai</font> ... '''gi'''<font color="white">nai</font> ... |'''gu''''<font color="grey" style="font-weight:bold">a</font><font color="white">nai</font> ... '''gi'''<font color="white">nai</font> ... |- |'''g'''<font color="grey" style="font-weight:bold">a</font>nai ... '''gi'''<font color="white">nai</font> ... |'''gu''''<font color="grey" style="font-weight:bold">a</font>nai ... '''gi'''<font color="white">nai</font> ... |- |'''g'''<font color="grey" style="font-weight:bold">a</font><font color="white">nai</font> ... '''gi'''nai ... |'''gu''''<font color="grey" style="font-weight:bold">a</font><font color="white">nai</font> ... '''gi'''nai ... |- |'''g'''<font color="grey" style="font-weight:bold">a</font>nai ... '''gi'''nai ... |'''gu''''<font color="grey" style="font-weight:bold">a</font>nai ... '''gi'''nai ... |- style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;" |GA||GUhA |} { ... na.a ... } から { ganai ... gi ... } というふうに否定詞が na から nai になるのは、対象の否定項が前者では左側にあるのにたいして後者では右側にあるから。理論上は { ga ... nagi ... } も有効だが、構文解析の観点からこれは不適切とされる。 総称として、{ ga ... gi ... } や { genai ... gi ... } 等は gek 、{ gu'onai ... gi ... } や { gu'u ... gi ... } 等は guhek と総称される。 先の用言用後置接続詞の例は guhek で次のように言い換えられる: ::lo '''gu'a''' <u><font color="indianred">melbi</font></u> '''gi''' <u><font color="indianred">xajmi</font></u> ::lo '''gu'a''' <u><font color="darkcyan">melbi</font></u> '''gi''' <u><font color="darkcyan">xajmi</font></u> <font color="indianred">ninmu</font> ::lo '''gu'a''' <u><font color="darkcyan">melbi</font></u> '''gi''' <u><font color="indianred">xajmi</font> bo <font color="indianred">ninmu</font></u> ::lo '''gu'a''' <u><font color="darkcyan">melbi</font></u> '''gi''' ke <u><font color="indianred">xajmi ninmu</font></u> [ke'e] 用言用以外すなわち gek の例: ::'''genai''' ko'a '''gi''' mi prami do (体言間) ::mi do '''ge''' pu nelci '''gi''' cabo prami (命題部間) ::'''ge''' mi do pu nelci '''gi''' [mi] [do] ca prami(文間) このように gek のみで体言間・命題部間・文間の論理接続を表し分けることができることからそれぞれに固有の語句を別々に創出する必要が無かった。 guhek は命題部間の gek との分別を図るべく創られた。 ==非論理接続== ロジバンでは論理接続と非論理接続が分別される。両者の違いはたとえば次の二文それぞれの「と」にある: ::サナエとレイコがジュースを飲む。 ::サナエとレイコがピアノを運ぶ。 前者は「サナエがジュースを飲み、レイコがジュースを飲む」、すなわち同じ動作を二人が別々に行為していることを表す。後者は、ピアノの重さを考えると、「ピアノの一端をサナエが持ってもう一端をレイコが持つ」、すなわち同じ動作を二人が協力して一緒に行為していることを表す。あくまでも妥当な解釈である。日本語の「と」はこの点では漠然としており、「サナエとレイコが一緒に同じジュースを飲む」、「サナエがピアノAを運び、レイコがピアノBを運ぶ」、という解釈もできないことはない。このあたりをロジバンは明確に表し分ける。例の前者は、「飲む」という事象の項である「サナエ」と「レイコ」が共に真である即ち AND の関係にあることを言うので論理接続の範疇である。後者は「サナエとレイコ」が一つの[[w:群 (数学)|群]](mass)となって事象「運ぶ」に参与することを言い、この「と」には論理性が伴わない、つまり非論理接続の範疇である。群の他にも[[w:集合|集合]]・[[w:列 (数学)|列]]・[[w:和集合|和集合]]・[[w:積集合|積集合]]等、そして不特定のまとまりを表すための非論理接続詞が用意されている: {| class="wikitable" style="margin:10px 50px;text-align:center" lang="" |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|非論理接続詞・群 mass||width="80px"|joi |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|JOI |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|非論理接続詞・集合 set||width="80px"|ce |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|JOI |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|非論理接続詞・列 sequence||width="80px"|ce'o |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|JOI |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|非論理接続詞・共通 jointly||width="80px"|jo'u |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|JOI |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|非論理接続詞・各々 respectively||width="80px"|fa'u |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|JOI |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|非論理接続詞・和集合 union||width="80px"|jo'e |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|JOI |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|非論理接続詞・積集合 intersection||width="80px"|ku'a |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|JOI |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|非論理接続詞・クロス積 cross product||width="80px"|pi'u |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|JOI |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|非論理接続詞・不特定||width="80px"|ju'e |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|JOI |} 先の日本語文の「と」は次のように区別される: ::la .sanaen. e la .reikon. pinxe lo jisra ::<u>la .sanaen. '''joi''' la .reikon.</u> bevri lo pipno 集合は PS を活用するうえで群と共に重要な概念である。たとえば cuxna (選択)の x3 は集合であり、「~から~を選びぬく」という身近な表現において頻用される: ::mi cuxna la .sanaen. <u>ri '''ce''' la .takacin. '''ce''' la .reikon. '''ce''' la .matsumot.</u><br>{{Jbo_fanva|サナエとタカシとレイコとマツモトの中からサナエを私は選ぶ。}} 列の概念: ::ti liste <u>mi '''ce'o''' do '''ce'o''' la .sanaen.</u><br>{{Jbo_fanva|これは僕と君とサナエ(を並べたもの)のリストです。}} 順序が関わっているので、リストを後から前へ読み上げる場合には se で逆転させる: ::ti liste <u>la .sanaen. se'''ce'o''' do se'''ce'o''' mi</u><br>{{Jbo_fanva|これはサナエと君と僕のリストです。}} もちろん文を繋げることもできる。その場合、列は時系列となる: ::<u>mi citka</u> .i '''ce'o'''bo <u>pinxe</u><br>{{Jbo_fanva|私は食べた。それから飲んだ。}} 実用上は ba と同様である: ::mi citka .i babo pinxe<br>{{Jbo_fanva|私は食べた。それから飲んだ。}} 共通性はたとえば用言によって二項化されているものを一つの項に押し込める場合に有用である: ::la .sanaen. mensi la .main.<br>{{Jbo_fanva|サナエはマイと姉妹関係にある。}} ::<u>la .sanaen. '''jo'u''' la .main.</u> mensi<br>{{Jbo_fanva|サナエとマイは姉妹である。}} 非論理接続の後者は次の論理接続表現と意味が大きく異なる: ::la .sanaen. e la .main. mensi<br>{{Jbo_fanva|サナエとマイは(誰かにたいしてそれぞれが)姉妹関係にある。}} 同じ事象について、異なる項が各々に異なる項と関わっていることを fa'u で表す: ::<u><font color="#CC6633">la .sanaen.</font> '''fa'u''' <font color="#737326">la .delius.</font></u> cinba <u><font color="#CC6633">la .takacin.</font> '''fa'u''' <font color="#737326">la .kloes.</font></u><br>{{Jbo_fanva|サナエとデリウスが各々にタカシとクロエにキスする。(サナエはタカシに、デリウスはクロエにキスする。)}} この関係構造はsumtcita連結用法(termset)ででも表せる: ::<u><font color="#CC6633">la .sanaen.</font> ce'e <font color="#CC6633">la .takacin.</font> pe'e.e <font color="#737326">la .delius.</font> ce'e <font color="#737326">la .kloes.</font></u> cinba </div> [[Category:ロジバン|統語論 せつそくひようけん]]
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2015-08-27T06:36:45Z
[ "テンプレート:Jbo fanva" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%83%90%E3%83%B3/%E7%B5%B1%E8%AA%9E%E8%AB%96/%E6%8E%A5%E7%B6%9A%E8%A1%A8%E7%8F%BE
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ロジバン/統語論/疑問表現
問の対象によって異なる疑問詞を使い分ける: PS 上の体言の位置や要素間の論理関係を問うこともできる: 問い求める語の位置(体言の場合は PS 上の位置)に置くことで相手の返答を喚起する: コミュニティでは do ca mo が英語の How are you doing? に当たる表現として頻用されている。 文中で同じ疑問詞を複数回使うことができる: 後者では klama の PS を x1 から x5 にわたって体言疑問詞が埋めつくしている。非常に無意味な例として次のようなものも可能ではある: 疑問にたいする応答では、疑問詞を相応の語で“上書”する: 文や特定の語についてそれが本当であるかどうか、肯定であるか否定であるかを問う疑問詞として xu がある。日本語の「~か?」、中国語の「吗」、フランス語の「est-ce que」、ポーランド語の「czy」などに当たる。 UI 類なので、態詞と同様の修飾原理に基づき、文頭に置かれれば文全体を、語の右側にあればもっぱらその語を、命題部の境を示す vau の右側にあればその命題部全体を対象として問う: 最後の例は命題部が一つのみなので結果として最初の例で文全体を問うのと同じことになる。 xu を施した疑問にたいする応答の論理関係、語法は次のとおり: go'i は直前の命題部を繰り返す。 ja'a や na は測定詞(scalar)で、それぞれ肯(+)・否(-)という対極を意味する。デフォルトは ja'a であり、普段は省略されている。つまり ra speni xu は ra ja'a speni xu ということである。測定詞は更新できる。すなわち、疑問文にある na にたいして ja'a を返せば元の否定の意味が肯定の意味で上書きされる( na を ja'a が中和してデフォルトに戻す、という解釈もできる)。この点では英語やフランス語の習慣と同じである。一方で測定詞を更新せずに go'i だけを返せば na の意味が応答文に継承される。この点では日本語やロシア語の習慣と同じである。たとえば「あの人は結婚していないの?」という否定疑問文にたいして「うん(然り)」とすれば、「していない」となる。この「然り」に相当するのが「go'i」である。ロジバンでは「然り」と「肯定」とが区別される。「然り go'i 」が相対的であるのにたいし、「肯定 ja'a 」は絶対的である。また、 na にたいして na を返せば、否定が否定を上書きするということで結果として否定となる。この極性関係をまとめると次のようになる: 相手からの返答を求めずに或る語を疑問化する、いわゆる間接疑問は、 kau と組み合わせて表現する: dakau に含まれている疑問性が日本語の訳では表出していないが、 kau を除いた場合の違いが反映される: ちなみに xukau とよく似た表現として、命題の真理値を抽象化する jei によるものがある: jei を xu で問うことは勿論できる: 疑問詞が文頭以外に置かれる場合、それまでに放たれる言葉が全体で一つの疑問文を構成しているのだということをまえもって聞き手に知らせておくことが有意義となる: スペイン語で文頭に置く ¿ のような効果がある。 疑問を心情として強調することができる: ki'a は命題やテクストにたいする認識の不完全性や未解決性を表す。発見の情感 .ua は nai で反転させることで未知の事物にたいする模索の気持を表す。 kau で間接疑問を盛り込むと文意が変わる: kau はそれの結びつく疑問詞にたいする答が既に存在することを暗示するので、ここでは「 do が答えられるはずの件」に疑問の心情を投げかけながら相手の何らかの反応を喚起しようとする表現となっている。 kau の無い前者が ma にたいする直の回答を求めているのにたいし、後者では、知っているはずの事柄を教えてくれない do にたいする話者の当惑情況が表されている。返事を待機しているのだと強調することもできる: やはり、 kau がある以上、 ma にたいする直接の回答が期待されているわけではなく、 do ba'o te cusku ... という事実に当惑している話者自身の心情について do が何か発言することが求められている。 疑問詞と併せずにこれらの態詞を用いることは勿論できる:
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<div lang=""> 問の対象によって異なる疑問詞を使い分ける: {| class="wikitable" style="margin:10px 50px;text-align:center;" lang="" |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|体言||width="80px"|ma |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KOhA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|用言||width="80px"|mo |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|GOhA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|数詞||width="80px"|xo |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|PA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|態詞||width="80px"|pei |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|CAI |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|制詞||width="80px"|cu'e |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|CUhE |- |style="background:#CBC0B3" colspan="3"| |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|諾否||width="80px"|xu |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|UI |} PS 上の体言の位置や要素間の論理関係を問うこともできる: {| class="wikitable" style="margin:10px 50px;text-align:center;" lang="" |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|体言位置||width="80px"|fi'a |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|FA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|後見接続詞・体言間||width="80px"|ji |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|A |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|後見接続詞・命題部間||width="80px"|gi'i |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|GIhA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|後見接続詞・文間||width="80px"|ije'i |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|JA* |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|後見接続詞・用言(重語)間||width="80px"|je'i |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|JA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|先見接続詞・体言/命題部/文間||width="80px"|ge'i |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|GA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|先見接続詞・用言(重語)間||width="80px"|gu'i |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|GUhE |} 問い求める語の位置(体言の場合は PS 上の位置)に置くことで相手の返答を喚起する: ::do '''ma''' klama<br>あなたは'''何処に'''行くの? ::'''ma''' ti klama<br>'''何が'''ここに来るの? ::do '''mo'''<br>あなたは'''何/どう'''なの? ::do '''xo''' mei<br>あなた達は'''幾つ'''(何人)なの? ::do '''cu'e''' vi sanga<br>あなたは〔'''何テンス'''〕ここで歌ったの? コミュニティでは do ca mo が英語の How are you doing? に当たる表現として頻用されている。 文中で同じ疑問詞を複数回使うことができる: ::ma melbi ma ::ma ma klama ma ma ma 後者では klama の PS を x1 から x5 にわたって体言疑問詞が埋めつくしている。非常に無意味な例として次のようなものも可能ではある: ::ma ma ma ma ma cu'e mo pei 疑問にたいする応答では、疑問詞を相応の語で“上書”する: ::A: do klama <u>ma</u> (体言疑問) ::B: <u>la .tokion.</u> (体言回答) ::A: do <u>ma</u> klama <u>ma</u> (体言疑問) ::B: <u>la .tokion.</u> <u>la .osakan.</u> (体言回答) ::A: do <u>mo</u> (用言疑問) ::B: <u>gleki</u> (用言回答) 文や特定の語についてそれが本当であるかどうか、肯定であるか否定であるかを問う疑問詞として xu がある。日本語の「~か?」、中国語の「吗」、フランス語の「est-ce que」、ポーランド語の「czy」などに当たる。 UI 類なので、態詞と同様の修飾原理に基づき、文頭に置かれれば文全体を、語の右側にあればもっぱらその語を、命題部の境を示す vau の右側にあればその命題部全体を対象として問う: ::'''xu''' <u>do xagji</u><br><u>あなたはおなかがすいています</u>'''か'''? ::<u>do</u> '''xu''' xagji<br>おなかをすかしているのは<u>あなた</u>です'''か'''? ::do <u>xagji</u> '''xu'''<br>あなたは<u>おなかがすいている</u>'''の'''です'''か'''? ::<u>do xagji</u> vau '''xu'''<br><u>あなたはあなかがすいています</u>'''か'''? 最後の例は命題部が一つのみなので結果として最初の例で文全体を問うのと同じことになる。 xu を施した疑問にたいする応答の論理関係、語法は次のとおり: ::ra speni xu (彼女/彼/あれは結婚していますか?) :::go'i (復)= ra speni (結婚している) :::ja'a go'i (肯・復)= ra ja'a speni (結婚している) :::na go'i (否・復)= ra na speni (結婚していない) ::ra na speni xu (彼女/彼/あれは結婚していないのですか?) :::go'i (復)= ra na speni (結婚していない) :::ja'a go'i (肯・復)= ra ja'a speni (結婚している) :::na go'i (否・復)= ra na speni (結婚していない) go'i は直前の命題部を繰り返す。 ja'a や na は測定詞([[w:en:scalar|scalar]])で、それぞれ肯(+)・否(-)という対極を意味する。デフォルトは ja'a であり、普段は省略されている。つまり ra speni xu は ra ja'a speni xu ということである。測定詞は更新できる。すなわち、疑問文にある na にたいして ja'a を返せば元の否定の意味が肯定の意味で上書きされる( na を ja'a が中和してデフォルトに戻す、という解釈もできる)。この点では英語やフランス語の習慣と同じである。一方で測定詞を更新せずに go'i だけを返せば na の意味が応答文に継承される。この点では日本語やロシア語の習慣と同じである。たとえば「あの人は結婚していないの?」という否定疑問文にたいして「うん(然り)」とすれば、「していない」となる。この「然り」に相当するのが「go'i」である。ロジバンでは「然り」と「肯定」とが区別される。「然り go'i 」が相対的であるのにたいし、「肯定 ja'a 」は絶対的である。また、 na にたいして na を返せば、否定が否定を上書きするということで結果として否定となる。この[[w:極性|極性関係]]をまとめると次のようになる: ::ja'a (+) にたいする ja'a (+) → ja'a (+) ::ja'a (+) にたいする na (-) → na (-) ::na (-) にたいする ja'a (+) → ja'a (+) ::na (-) にたいする na (-) → na (-) 相手からの返答を求めずに或る語を疑問化する、いわゆる[[w:疑問詞|間接疑問]]は、 kau と組み合わせて表現する: {| class="wikitable" style="margin:10px 50px;text-align:center;" lang="" |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|間接疑問||width="80px"|kau |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|UI |} ::mi djuno lo du'u xu'''kau''' ko'a se catra<br>彼が殺された'''か'''を私は知っている。 ::mi djuno lo du'u ma'''kau''' ko'a catra<br>誰が彼を殺した'''か'''を私は知っている。 ::mi djuno lo du'u da'''kau''' ko'a catra<br>彼を殺した者を私は知っている。 ::lo ritli cu mo'''kau''' seki'u lo nu mi klama gi'onai stali<br>パーティーがどんなものである'''か'''によって僕は行くし行かない。 dakau に含まれている疑問性が日本語の訳では表出していないが、 kau を除いた場合の違いが反映される: ::mi djuno lo du'u da ko'a catra<br>或る者が彼を殺したのを私は知っている。 ちなみに xukau とよく似た表現として、命題の[[w:真理値|真理値]]を抽象化する jei によるものがある: ::mi djuno lo jei ko'a se catra<br>彼が殺されたということの真偽性を私は知っている。 jei を xu で問うことは勿論できる: ::xu do se cinri lo jei ko'a se catra<br>彼が殺されたということの真偽性についてあなたは興味がありますか? 疑問詞が文頭以外に置かれる場合、それまでに放たれる言葉が全体で一つの疑問文を構成しているのだということをまえもって聞き手に知らせておくことが有意義となる: {| class="wikitable" style="margin:10px 50px;text-align:center;" lang="" |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|“問”||width="80px"|pau |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|UI |} ::'''pau''' do ba'o te cusku lo sedu'u ko'a ca xabju <u>ma</u><br>君は彼が今どこに住んでいるのだと聴いているの? スペイン語で文頭に置く ¿ のような効果がある。 疑問を心情として強調することができる: {| class="wikitable" style="margin:10px 50px;text-align:center;" lang="" |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|"?"||width="80px"|ki'a |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|UI |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|"?"||width="80px"|.uanai |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|UI |} ::do ba'o te cusku lo sedu'u ko'a ca xabju ma '''ki'a'''/'''.uanai'''<br>君は彼が今どこに住んでいるのだと聴いているの'''かな'''? ki'a は命題やテクストにたいする認識の不完全性や未解決性を表す。発見の情感 .ua は nai で反転させることで未知の事物にたいする模索の気持を表す。 kau で間接疑問を盛り込むと文意が変わる: ::do ba'o te cusku lo sedu'u ko'a ca xabju ma'''kau ki'a'''<br>君は彼が今どこに住んでいるの('''か''')だと聴いているの'''かな'''。 kau はそれの結びつく疑問詞にたいする答が既に存在することを暗示するので、ここでは「 do が答えられるはずの件」に疑問の心情を投げかけながら相手の何らかの反応を喚起しようとする表現となっている。 kau の無い前者が ma にたいする直の回答を求めているのにたいし、後者では、知っているはずの事柄を教えてくれない do にたいする話者の当惑情況が表されている。返事を待機しているのだと強調することもできる: ::do ba'o te cusku lo sedu'u ko'a ca xabju makau ki'a'''be'e'''<br>君は彼が今どこに住んでいるの(か)だと聴いているのだろう'''ね'''。 やはり、 kau がある以上、 ma にたいする直接の回答が期待されているわけではなく、 do ba'o te cusku ... という事実に当惑している話者自身の心情について do が何か発言することが求められている。 疑問詞と併せずにこれらの態詞を用いることは勿論できる: ::ko'a tu'a mi ru'i morji '''.uanai'''<br>彼はまだ私のことを憶えていてくれている'''かしら'''。 </div> [[Category:ロジバン|統語論 きもんひようけん]]
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2020-01-12T15:13:52Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%83%90%E3%83%B3/%E7%B5%B1%E8%AA%9E%E8%AB%96/%E7%96%91%E5%95%8F%E8%A1%A8%E7%8F%BE
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ロジバン/統語論/数量表現
単語レベルで十六進法まで表すことができる: 書言葉でアラビア数字を並べるのと同じ原理で組み立てられる: 数字をそのまま用いてもよい。また、百・千・億などの上位数をもっぱら表す単語(gismu)はある。 冠詞と同様、述体に結びつけることでこれを項体化できる: 負数や分数などを表すための演算子もまた単語レベルで存在する: これらの数詞はデフォルトでは十進法を表すものとみなされる。必要に応じて他の基数(底)を用いることはできる: 一例目最後の pano は基数が指示されていないのでデフォルトに従って十進法の 10 とみなされる。 小数点(radix point)はどの底でも同様に働く: 日常的に、異なる底の数が一緒に表記されることがある。たとえば時分秒を表す時計では二つの底(二十四進法と六十進法)にもとづく三つの数が用いられる。このような複合底を表せる: 日本語ではこの二つのコロンを音声化せず、三つの数字についてそれぞれ時・分・秒と言い分ける、ということとの対照に留意されたい。 複合底は計算できる: 同様の原理に従って pi'e で十六進法以上の数を表すことができる。たとえば no から paso までの数を区切ることでマヤ数字を扱えるようになる: ju'u と pi'e の使い分けに留意されたい: 十進法において前者は 10 だが後者は 20である。 大きな底の演算は pi'e と演算子の組み合わせで表せる: 底が不定であったり不明である場合(たとえば章番号や例番号など)に pi'e を用いることができる: 量の抽象表現は、客観系と主観系とがある。後者は「~過ぎる」「~で十分」と判断を下すものに当たる。 pi と組み合わせれば特定の総体内における割合を表せる: 近似・範囲: 数詞が明示されていない場合、 pa/1 がデフォルトとされる:
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<div lang=""> 単語レベルで[[w:十六進法|十六進法]]まで表すことができる: {| class="wikitable" style="margin:10px 50px;text-align:center;" lang="" |- style="background:#E4DED7;" |0||0||0000 |style="background:#FFFFFF" width="80px"|no |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|PA |- style="background:#E4DED7;" |1||1||0001 |style="background:#FFFFFF" width="80px"|pa |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|PA |- style="background:#E4DED7;" |2||2||0010 |style="background:#FFFFFF" width="80px"|re |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|PA |- style="background:#E4DED7;" |3||3||0011 |style="background:#FFFFFF" width="80px"|ci |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|PA |- style="background:#E4DED7;" |4||4||0100 |style="background:#FFFFFF" width="80px"|vo |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|PA |- style="background:#E4DED7;" |5||5||0101 |style="background:#FFFFFF" width="80px"|mu |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|PA |- style="background:#E4DED7;" |6||6||0110 |style="background:#FFFFFF" width="80px"|xa |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|PA |- style="background:#E4DED7;" |7||7||0111 |style="background:#FFFFFF" width="80px"|ze |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|PA |- style="background:#E4DED7;" |8||8||1000 |style="background:#FFFFFF" width="80px"|bi |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|PA |- style="background:#E4DED7;" |9||9||1001 |style="background:#FFFFFF" width="80px"|so |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|PA |- style="background:#E4DED7;" |10||A||1010 |style="background:#FFFFFF" width="80px"|dau |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|PA |- style="background:#E4DED7;" |11||B||1011 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冠詞と同様、述体に結びつけることでこれを項体化できる: ::3 gerku .e 5 mlatu<br>{{Jbo_fanva|三匹の犬と五匹の猫}} ::citka re plise<br>{{Jbo_fanva|リンゴを二つ食べる。}} [[w:負数|負数]]や[[w:分数|分数]]などを表すための[[w:演算子|演算子]]もまた単語レベルで存在する: {| class="wikitable" style="margin:10px 50px;text-align:center;" lang="" |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|プラス記号(+)||width="80px"|ma'u |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|PA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|マイナス記号(-)||width="80px"|ni'u |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|PA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|スラッシュ記号(/)||width="80px"|fi'u |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|PA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|循環小数||width="80px"|ra'e |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|PA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|パーセント記号(%)||width="80px"|ce'i |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|PA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|コンマ小数点(,)||width="80px"|ki'o |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|PA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|小数点(.)||width="80px"|pi |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|PA |} ::'''ni'u''' pa<br>-1 ::re '''fi'u''' ze<br>2/7 ::[-] '''fi'u''' ze<br>1/7 ::pi ci mu '''ra'e''' pa vo re bi mu ze<br>.35142857142857... ::ci mu '''ce'i'''<br>35% ::pa '''ki'o''' re ci vo '''ki'o''' mu xa ze<br>1,234,567 ::pa '''ki'o''' [-] re ci '''ki'o''' [-] [-] vo<br>1,023,004 ::ci '''pi''' pa vo pa mu<br>3.1415 ::'''pi ki'o''' [-] re re<br>.022 ::'''pi''' pa [-] [-] '''ki'o''' [-] pa re '''ki'o''' [-] [-] pa<br>.100012001 これらの数詞はデフォルトでは[[w:十進法|十進法]]を表すものとみなされる。必要に応じて他の[[w:位取り記数法|基数(底)]]を用いることはできる: {| class="wikitable" style="margin:10px 50px;text-align:center;" lang="" |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|基数指示||width="80px"|ju'u |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|VUhU |} ::li panopano '''ju'u''' re du li pano<br>基数二の数一〇一〇は数一〇に等しい。<br>(10)<sub>2</sub>=10 ::li daufeigai '''ju'u''' paxa du li rezevobi<br>基数十六の数ABCは数二七四八に等しい。<br>(ABC)<sub>16</sub>=2748 一例目最後の pano は基数が指示されていないのでデフォルトに従って十進法の 10 とみなされる。 小数点(radix point)はどの底でも同様に働く: ::li vai'''pi'''mu ju'u paxa du li pamu'''pi'''mu<br>基数十六の数F点五は数十五点五に等しい。<br>(F.5)<sub>16</sub>=15.5 日常的に、異なる底の数が一緒に表記されることがある。たとえば時分秒を表す時計では二つの底([[w:二十四進法|二十四進法]]と[[w:六十進法|六十進法]])にもとづく三つの数が用いられる。このような複合底を表せる: {| class="wikitable" style="margin:10px 50px;text-align:center;" lang="" |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|数字境界||width="80px"|pi'e |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|PA |} ::ci '''pi'e''' rere '''pi'e''' vono<br>3:22:40 日本語ではこの二つの[[w:コロン (記号)|コロン]]を音声化せず、三つの数字についてそれぞれ時・分・秒と言い分ける、ということとの対照に留意されたい。 複合底は計算できる: ::li cipi'ererepi'evono su'i pi'ecipi'ecici du li cipi'erexapi'epaci<br>3:22:40 + [0]:3:33 = 3:26:13 同様の原理に従って pi'e で十六進法以上の数を表すことができる。たとえば no から paso までの数を区切ることで[[w:二十進法|マヤ数字]]を扱えるようになる: ::li papi'erepi'eci ju'u reno du li vovoci<br>(1;2;3)<sub>20</sub> = 443 ju'u と pi'e の使い分けに留意されたい: ::pano ju'u reno<br>(10)<sub>20</sub> ::papi'eno ju'u reno<br>(1;0)<sub>20</sub> 十進法において前者は 10 だが後者は 20である。 大きな底の演算は pi'e と演算子の組み合わせで表せる: ::li papi'evopize ju'u reno du li revopicimu<br>(1;4.7)<sub>20</sub> = 24.35 底が不定であったり不明である場合(たとえば章番号や例番号など)に pi'e を用いることができる: ::dei pixra panopi'epapamoi<br>この図は第10;11的なものである。(これは図10.11.である。) 量の抽象表現は、客観系と主観系とがある。後者は「~過ぎる」「~で十分」と判断を下すものに当たる。 {| class="wikitable" style="margin:10px 50px;text-align:center;" lang="" |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|全ての||width="80px"|ro |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|PA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|殆んどの||width="80px"|so'a |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|PA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|大半の||width="80px"|so'e |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|PA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|多くの||width="80px"|so'i |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|PA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|幾つかの||width="80px"|so'o |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|PA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|少しの||width="80px"|so'u |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|PA |- |style="background:#CBC0B3" colspan="3"| |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|過多の||width="80px"|du'e |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|PA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|過小の||width="80px"|mo'a |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|PA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|十分の||width="80px"|rau |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|PA |} ::'''ro''' jmive cu sezfu'irorci kakne<br>{{Jbo_fanva|全ての生物は自己増殖能力を持つ。}} ::la PS3 cabra se mapti '''so'a''' selpra pe la PS<br>{{Jbo_fanva|PS3はほとんどのPSタイトルと互換性がある。}} ::'''so'e''' merpre pu cuxna la .obamas.<br>{{Jbo_fanva|大半のアメリカ人がオバマ氏を選んだ。}} ::ri'a lo tedydesku '''so'i''' dinju pu porpi<br>{{Jbo_fanva|地震で多くの建物が倒壊した。}} ::ki'u '''so'o''' da lo platu co'u fasnu<br>{{Jbo_fanva|いくつかの理由でプロジェクトは中止となった。}} ::za'o kabri '''so'u''' jisra<br>{{Jbo_fanva|コップにジュースが少し残っている。}} ::za'a do co'i djuno '''du'e''' lo mipri<br>{{Jbo_fanva|お前は秘密を知り過ぎてしまったようだな。}} ::ju'o ko'a ba na se mansa lo ti '''mo'a''' jdini<br>{{Jbo_fanva|これっぽっちのカネでは彼は満足しないだろう。}} ::ca lo lampurdei '''rau''' da vitke <br>{{Jbo_fanva|昨日はお客さんが十分に来た。}} pi と組み合わせれば特定の総体内における割合を表せる: ::seja'e lo nu lerci kei pu'i zgana '''pimo'a''' lo zgitigni<br>{{Jbo_fanva|遅刻したのでコンサートはちょびっとしか観れなかった。}} ::'''piso'a''' lo ti tricu cu fusra<br>{{Jbo_fanva|この木はほとんど腐敗している。}} 近似・範囲: {| class="wikitable" style="margin:10px 50px;text-align:center;" lang="" |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|約||width="80px"|ji'i |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|PA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|最大||width="80px"|su'e |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|PA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|最小||width="80px"|su'o |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|PA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|以下||width="80px"|me'i |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|PA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|以上||width="80px"|za'u |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|PA |} ::'''ji'i''' 10 gerku<br>{{Jbo_fanva|約10匹の犬}} ::'''su'e''' 10 gerku<br>{{Jbo_fanva|多くとも10匹の犬}} ::'''su'o''' 10 gerku<br>{{Jbo_fanva|少なくとも10匹の犬}} ::'''me'i''' 10 gerku<br>{{Jbo_fanva|10匹以下の犬}} ::'''za'u''' 10 gerku<br>{{Jbo_fanva|10匹以上の犬}} 数詞が明示されていない場合、 pa/1 がデフォルトとされる: ::su'o gerku = su'o 1 gerku<br>{{Jbo_fanva|少なくとも1匹の犬}} ::me'i gerku = me'i 1 gerku<br>{{Jbo_fanva|1匹以下の犬}} </div> [[Category:ロジバン|統語論 すうりようひようけん]]
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2015-08-27T06:36:56Z
[ "テンプレート:Jbo fanva" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%83%90%E3%83%B3/%E7%B5%B1%E8%AA%9E%E8%AB%96/%E6%95%B0%E9%87%8F%E8%A1%A8%E7%8F%BE
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ロジバン/統語論/構文境界
文中においてどれがメインの用言でどれがその体言であるかを明確にしておかないと表現は多義的となる。たとえば、 で、意図されている 用言が prami だとする。先立つ nanmu との間には何も無いので、これら二つの語は重語すなわち一種の用言を形成してしまう。そして冠詞 lo がこの用言を一つの体言としてまとめ上げるため、結局この文には中心となる用言が存在しない。と、発話者の意図に沿わないこのような解釈が可能となっている。構文上の多義性に由来する不達や誤読が望まれないものである場合、ロジバンではこれを完全に解決することができる。上の例の場合、 nanmu を prami から隔離しておくことで重語の形成を防げるわけだが、そのように構文要素間の区切を明示する仕組がロジバンには備わっている。代表的なのが cu である: これは、文中で左側にある体言をすべて右側の用言から切り離す。複数の体言を左側に寄せる文体を含め、ごく普段から頻用される。体言そのものの境界を示すことででも同等の分離が得られる: ku は左方1つ分の体言の終わりを示す。この例では冠詞で開かれた体言構造を閉じながら用言 prami との境界を現している。用言が取り結ぶ体言だけでなく、制詞に制御される体言の範囲もまたこれによって明示できる。 NU 系( nu, du'u, ka, li'i, mu'e など)による事象・状態の抽象化は kei で閉じられる: kei は冠詞の対象範囲を含めない。よって体言全部を後続の cfari から分離させるには別なもの(ここでは cu )が要る( kei のみだと nu lo nanmu ku prami do と cfari が一つの重語を形成してしまう)。この例では cu や ku で役目をまかなえる kei が省略できる。また、体言と用言とを区切るという目的では cu や ku を使った次の文との間にやはり違いはない: 後者では ku が二度登場しているが、構文上の問題はない。同様に前者で ku の代わりに cu が置かれていても(つまり cu が二度登場しても)問題ない。どれを用いるかは話者の好みによる。 もっぱら cu は隔離詞(separator)、 ku/kei など特定の体言構造を閉じるものは終止詞(terminator)と呼ばれる(プログラミング言語における delimiter に相当)。他に be'o や ku'o といった終止詞もあるが、それぞれ「節」と「句」の項で解説されている。 構文上の cu の位置(用言の直左)は、制詞の位置とよく重なる: このことから制詞を cu の代わりに用いることができる。制詞は常に何らかの体言を参照(制御)しているため、例文は厳密には次のような構造をしている: 制詞が用言の左すなわち cu の位置と重複するとき、および文末にあるときにかぎって、この ku は省略できる。別な箇所に置く場合には制詞は ku を必要とする: 依然として pu と ku の間には何らかの体言が潜在しており、またそれゆえに ku によるその不明の体言と後続の体言との境界を示さなければならないわけである。 体言が代項詞など単体である場合は範囲が明らかなので区切をあえて示す必要はない: 代項詞が体言の一部でしかない場合にはやはりそのような条件は永びかない: cu が常に体言と用言の間に来ることから、これを英語における主語と述語との間に見立てて is や are と捉えてしまうという誤解がよくある。 このように、英語の訳をロジバン文にそのまま当てはめると語数が一致することがあり、このとき is が cu の位置に合致する。しかし is の意味合は用言 melbi に内部化されているものであり、 cu とは関連しない。より的確な英語訳は The woman (separator) is-beautiful である。 語列をグループ化することででも境界を示すことができる: このように ke-ke'e は用言だけでなく体言の関係構造を設定することもできる。 範囲を明示することによってだけでなく、語を結びつけることでこれをグループ化して境界を間接的に示すことができる: 以上は先の ke-ke'e を代替したものである。 この例では na'e が lo に結びついて「 lo rectu ではない何か」が指されている。 bo を欠くと na'e は用言 citka に係って「私は肉を食べること以外の何かをする」という意味になる。 na'e は NAhE 類であり、同属の no'e や to'e なども同じ原理で bo と併用できる。 二つ以上の用言が共通の体言を持つことができる。もっとも典型的なのは左端の体言である: do は、 gi'e によって論理的に接続されている xendo と stace の共通の x1 である。単一の用言からなる単純な命題部にたいしてこの xendo gi'e stace のような接続用言を中核とするものを重命題部(compound bridi)と呼ぶ。右側の体言を共有させる場合にはこの重命題部の境界を示す必要がある: vau によって、 nelci gi'e citka の外側に ti があることが示されている。 mi の次の体言なので ti は必然的に x2 となり、 mi と共に nelci と citka の PS を一度に埋めている。 vau を欠くと ti はもっぱら citka の x2 として取り込まれ、 nelci の x2 は空となる。 全ての命題部に vau が一つずつ付随する。上の例でも実は nelci と citka は独自の vau を潜在的に有している。使われているのは nelci gi'e citka というより上位の命題部すなわち重命題部の vau である: これはつまりこういうことである: nelci や citka が核となっているゼロ階の単純な命題部の vau には用途が無く、省略されるしかない。 vau で区切られる重命題部の内部に体言を入れることは勿論できる: これはつまりこういうことである: lo cukta は置いても lo rupnu はとくに明示したくないという場合、後者を zo'e (漠然とした「アレ/某」の意)で代用できる。もしくは do に x3 の標識を付けたり各用言の PS を転換して目的の構造を明示する:
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<div lang=""> 文中においてどれがメインの用言でどれがその体言であるかを明確にしておかないと表現は多義的となる。たとえば、 ::lo nanmu prami do で、意図されている 用言が prami だとする。先立つ nanmu との間には何も無いので、これら二つの語は重語すなわち一種の用言を形成してしまう。そして冠詞 lo がこの用言を一つの体言としてまとめ上げるため、結局この文には中心となる用言が存在しない。と、発話者の意図に沿わないこのような解釈が可能となっている。構文上の多義性に由来する不達や誤読が望まれないものである場合、ロジバンではこれを完全に解決することができる。上の例の場合、 nanmu を prami から隔離しておくことで重語の形成を防げるわけだが、そのように構文要素間の区切を明示する仕組がロジバンには備わっている。代表的なのが cu である: {| class="wikitable" style="margin:10px 50px;text-align:center" lang="" |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|用言隔離詞||width="80px"|cu |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|CU |} ::<u>lo nanmu</u> '''cu''' <u>prami</u> do これは、文中で左側にある体言をすべて右側の用言から切り離す。複数の体言を左側に寄せる文体を含め、ごく普段から頻用される。体言そのものの境界を示すことででも同等の分離が得られる: {| class="wikitable" style="margin:10px 50px;text-align:center" lang="" |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|体言終止詞||width="80px"|ku |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KU |} ::'''le''' <u>nanmu</u> '''ku''' prami do ku は左方1つ分の体言の終わりを示す。この例では冠詞で開かれた体言構造を閉じながら用言 prami との境界を現している。用言が取り結ぶ体言だけでなく、制詞に制御される体言の範囲もまたこれによって明示できる。 NU 系( nu, du'u, ka, li'i, mu'e など)による事象・状態の抽象化は kei で閉じられる: {| class="wikitable" style="margin:10px 50px;text-align:center" lang="" |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|抽象句終止詞||width="80px"|kei |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KEI |} ::lo '''nu''' <u>lo nanmu ku prami do</u> '''kei''' cu cfari kei は冠詞の対象範囲を含めない。よって体言全部を後続の cfari から分離させるには別なもの(ここでは cu )が要る( kei のみだと nu lo nanmu ku prami do と cfari が一つの重語を形成してしまう)。この例では cu や ku で役目をまかなえる kei が省略できる。また、体言と用言とを区切るという目的では cu や ku を使った次の文との間にやはり違いはない: ::<u>lo nu lo nanmu ku prami do</u> '''cu''' <u>cfari</u> ::'''le''' <u>nu lo nanmu ku prami do</u> '''ku''' cfari 後者では ku が二度登場しているが、構文上の問題はない。同様に前者で ku の代わりに cu が置かれていても(つまり cu が二度登場しても)問題ない。どれを用いるかは話者の好みによる。 もっぱら cu は'''隔離詞'''(separator)、 ku/kei など特定の体言構造を閉じるものは'''終止詞'''(terminator)と呼ばれる(プログラミング言語における [[w:en:delimiter|delimiter]] に相当)。他に be'o や ku'o といった終止詞もあるが、それぞれ「節」と「句」の項で解説されている。 構文上の cu の位置(用言の直左)は、制詞の位置とよく重なる: ::lo nanmu <sup>'''pu'''</sup><sub>'''cu'''</sub> prami do このことから制詞を cu の代わりに用いることができる。制詞は常に何らかの体言を参照(制御)しているため、例文は厳密には次のような構造をしている: ::lo nanmu pu [-] ku cu prami do 制詞が用言の左すなわち cu の位置と重複するとき、および文末にあるときにかぎって、この ku は省略できる。別な箇所に置く場合には制詞は ku を必要とする: ::'''pu ku''' lo nanmu cu prami do ::lo nanmu cu prami '''pu ku''' do ::lo nanmu cu prami do '''pu''' ['''ku'''] 依然として pu と ku の間には何らかの体言が潜在しており、またそれゆえに ku によるその不明の体言と後続の体言との境界を示さなければならないわけである。 体言が代項詞など単体である場合は範囲が明らかなので区切をあえて示す必要はない: ::mi [ku] [cu] prami do [ku] ::mi [ku] do [ku] [cu] prami 代項詞が体言の一部でしかない場合にはやはりそのような条件は永びかない: ::lo mi mlatu [ku] '''cu''' prami lo do gerku [ku] ::lo mi mlatu [ku] lo do gerku [ku] '''cu''' prami cu が常に体言と用言の間に来ることから、これを英語における主語と述語との間に見立てて is や are と捉えてしまうという誤解がよくある。 ::lo ninmu cu melbi ::The woman is beautiful. このように、英語の訳をロジバン文にそのまま当てはめると語数が一致することがあり、このとき is が cu の位置に合致する。しかし is の意味合は用言 melbi に内部化されているものであり、 cu とは関連しない。より的確な英語訳は The woman (separator) is-beautiful である。 語列をグループ化することででも境界を示すことができる: {| class="wikitable" style="margin:10px 50px;text-align:center" lang="" |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|グループ開始詞||width="80px"|ke |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KE |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|グループ終止詞||width="80px"|ke'e |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|KEhE |} ::ta <u>melbi cmalu nixli ckule</u><br>かわいく小さな(小ささがかわいい)女の子達の、学校 ::ta <u>melbi</u> '''ke''' <u>cmalu nixli</u> '''ke'e''' <u>ckule</u><br>かわいい、小さな女の子達の、学校 ::ta <u>melbi cmalu</u> '''ke''' <u>nixli ckule</u> ['''ke'e''']<br>美しく小さな(小ささが美しい)、女子学校 ::ko na'e <u>sutra</u> cazdu klama<br>急がずに、歩いて行きなさい。 ::ko na'e '''ke''' <u>sutra cazdu</u> '''ke'e''' klama<br>早足をせずに、行きなさい。 ::ko na'e '''ke''' <u>sutra cazdu klama</u> ['''ke'e''']<br>急いで歩いて行く以外のことをしなさい。 ::<u>la .doraemon. e la .nobitan.</u> onai <u>la .djaian.</u> klama<br>ドラえもんとのび太、さもなくばジャイアンが、行く。 ::<u>la .doraemon.</u> e '''ke''' <u>la .nobitan. onai la .djaian.</u> ['''ke'e'''] klama<br>ドラえもん、さもなくばのび太とジャイアンが、行く。 このように ke-ke'e は用言だけでなく体言の関係構造を設定することもできる。 範囲を明示することによってだけでなく、語を結びつけることでこれをグループ化して境界を間接的に示すことができる: {| class="wikitable" style="margin:10px 50px;text-align:center" lang="" |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|小範囲結合詞||width="80px"|bo |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|BO |} ::ta <u>melbi</u> <u>cmalu '''bo''' nixli</u> <u>ckule</u> ::ta <u>melbi cmalu</u> <u>nixli '''bo''' ckule</u> ::ko na'e <u>sutra '''bo''' cazdu</u> klama ::ko na'e <u>sutra '''bo''' cazdu '''bo''' klama</u> ::<u>la .doraemon.</u> e <u>la .nobitan. onai'''bo''' la .djaian.</u> klama 以上は先の ke-ke'e を代替したものである。 ::mi citka <u>na'e'''bo''' lo</u> rectu<br>私は肉以外のものを食べます。 この例では na'e が lo に結びついて「 lo rectu ではない何か」が指されている。 bo を欠くと na'e は用言 citka に係って「私は肉を食べること以外の何かをする」という意味になる。 na'e は NAhE 類であり、同属の no'e や to'e なども同じ原理で bo と併用できる。 二つ以上の用言が共通の体言を持つことができる。もっとも典型的なのは左端の体言である: ::<font style="padding:1px 5px;background:#CCCCCC;border:1px solid #666666;">do</font> xendo gi'e stace do は、 gi'e によって論理的に接続されている xendo と stace の共通の x1 である。単一の用言からなる単純な命題部にたいしてこの xendo gi'e stace のような接続用言を中核とするものを重命題部(compound bridi)と呼ぶ。右側の体言を共有させる場合にはこの重命題部の境界を示す必要がある: {| class="wikitable" style="margin:10px 50px;text-align:center" lang="" |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|命題部境界詞||width="80px"|vau |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|VAU |} ::<font style="padding:1px 5px;background:#CCCCCC;border:1px solid #666666;">mi</font> <font style="padding-bottom:1px;border-bottom:1px grey dotted">nelci gi'e citka</font> '''vau''' <font style="padding:1px 5px;background:#CCCCCC;border:1px solid #666666;">ti</font> vau によって、 nelci gi'e citka の外側に ti があることが示されている。 mi の次の体言なので ti は必然的に x2 となり、 mi と共に nelci と citka の PS を一度に埋めている。 vau を欠くと ti はもっぱら citka の x2 として取り込まれ、 nelci の x2 は空となる。 全ての命題部に vau が一つずつ付随する。上の例でも実は nelci と citka は独自の vau を潜在的に有している。使われているのは nelci gi'e citka というより上位の命題部すなわち重命題部の vau である: ::mi <font style="padding-bottom:1px;border-bottom:1px grey dotted">nelci [vau] gi'e citka [vau]</font> vau ti これはつまりこういうことである: {| lang="" cellpadding="3px" cellspacing="0" style="background:#ffffff;margin:10px 50px" align="center" |- |colspan="2"| |style="background:#990033;" colspan="11"| |colspan="2"| |- | | |style="background:#990033;"| | |style="background:#990033;"| | |style="background:#990033;"| | |style="background:#990033;"| | |style="background:#990033;"| | |style="background:#990033;"| | | |- |style="background:#C65D5D;color:white;padding:2px 10px;"|mi | |style="background:#C82832;color:white;padding:2px 10px;"|nelci | |style="background:#BAB4B0;color:white;padding:2px 10px;"|[vau] | |style="background:#444444;color:white;padding:2px 10px;"|gi'e | |style="background:#C82832;color:white;padding:2px 10px;"|citka | |style="background:#BAB4B0;color:white;padding:2px 10px;"|[vau] | |style="background:#990033;color:white;padding:2px 10px;"|vau | |style="background:#C65D5D;color:white;padding:2px 10px;"|ti |- |style="background:#660022;color:white;" align="center"|x1 | |style="background:#660022;"| | |style="background:#660022;"| | |style="background:#660022;"| | |style="background:#660022;"| | |style="background:#660022;"| | |style="background:#660022;"| | |style="background:#660022;color:white;" align="center"|x2 |- |style="background:#660022;height:8px;" colspan="16"| |} nelci や citka が核となっているゼロ階の単純な命題部の vau には用途が無く、省略されるしかない。 vau で区切られる重命題部の内部に体言を入れることは勿論できる: ::mi <font style="padding-bottom:1px;border-bottom:1px grey dotted">dunda lo cukta [vau] gi'e lebna lo rupnu [vau]</font> vau do これはつまりこういうことである: {| lang="" cellpadding="3px" cellspacing="0" style="background:#ffffff;margin:10px 50px" align="center" |- |colspan="2"| |style="background:#990033;" colspan="15"| |colspan="2"| |- | | |style="background:#990033;"| | | | |style="background:#990033;"| | |style="background:#990033;"| | |style="background:#990033;"| | | | |style="background:#990033;"| | |style="background:#990033;"| | | |- |style="background:#C65D5D;color:white;padding:2px 10px;"|mi | |style="background:#C82832;color:white;padding:2px 10px;"|dunda | |style="background:#C65D5D;color:white;padding:2px 10px;"|lo cukta | |style="background:#BAB4B0;color:white;padding:2px 10px;"|[vau] | |style="background:#444444;color:white;padding:2px 10px;"|gi'e | |style="background:#C82832;color:white;padding:2px 10px;"|lebna | |style="background:#C65D5D;color:white;padding:2px 10px;"|lo rupnu | |style="background:#BAB4B0;color:white;padding:2px 10px;"|[vau] | |style="background:#990033;color:white;padding:2px 10px;"|vau | |style="background:#C65D5D;color:white;padding:2px 10px;"|do |- |style="background:#660022;color:white;" align="center"|x1 | |style="background:#660022;"| | |style="background:#660022;color:white;" align="center"|x2 | |style="background:#660022;"| | |style="background:#660022;"| | |style="background:#660022;"| | |style="background:#660022;color:white;" align="center"|x2 | |style="background:#660022;"| | |style="background:#660022;"| | |style="background:#660022;color:white;" align="center"|x3 |- |style="background:#660022;height:8px;" colspan="20"| |} lo cukta は置いても lo rupnu はとくに明示したくないという場合、後者を zo'e (漠然とした「アレ/某」の意)で代用できる。もしくは do に x3 の標識を付けたり各用言の PS を転換して目的の構造を明示する: ::mi dunda lo cukta [vau] gi'e lebna [zo'e] [vau] vau fi do =<br>do te dunda lo cukta [vau] gi'e te lebna [zo'e] [vau] vau mi </div> [[Category:ロジバン|統語論 こうふんきようかい]]
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2015-08-27T06:37:05Z
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10,095
ロジバン/統語論/転換と置換
体言は PS 上の配列を維持しながら文面上の位置を移ることができる。 これを、用言 prami に標識を付けて x1 と x2 をひっくり返したのが 体言 mi と do に標識を付けて両者を取り替えたのが である。前者を転換といい、後者を置換という。両者は、要する語数が違ってくるだけで、意味合に大きな違いはない。 体言同士はまとめて 用言の左側に寄せることができる: 逆にこれらをすべて右側に寄せることはできず、最低でも1つの何らかの 体言が、在不在に関わらず、左側に残されている(なぜなら x1 の無い用言がありえないから)。 における mi は命題部中の2番目の体言であり、用言 se prami の左側には不在ながらも何らかの 体言が“隠れている”とみなされる。ちなみに mi がこの命題部において有する2番目という順位は、用言の PS 上の変数順位とは無関係である。prami との関係において mi は引き続き標識 se によって x2 と転換された x1 に配されている 体言である。つまり mi は PS 上の x1 であり文面上では2番目の 体言である。se や fa といった標識はこのように文面上の位置と PS 上の配列との違いを不明瞭にしないためにある。
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<div lang=""> {| class="wikitable" style="margin:10px 50px;text-align:center" lang="" |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|x1-x2 転換標識||width="80px"|se |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|SE |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|x1-x3 転換標識||width="80px"|te |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|SE |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|x1-x4 転換標識||width="80px"|ve |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|SE |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|x1-x5 転換標識||width="80px"|xe |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|SE |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|x1 置換標識||width="80px"|fa |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|FA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|x2 置換標識||width="80px"|fe |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|FA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|x3 置換標識||width="80px"|fi |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|FA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|x4 置換標識||width="80px"|fo |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|FA |- |style="background:#E4DED7;text-align:left"|x5 置換標識||width="80px"|fu |style="background:#E4DED7;font-weight:bold;font-size:small;color:#555555;"|FA |} 体言は PS 上の配列を維持しながら文面上の位置を移ることができる。 ::<u>mi</u> prami <u>do</u> これを、用言 prami に標識を付けて x1 と x2 をひっくり返したのが ::<u>do</u> '''se''' prami <u>mi</u> 体言 mi と do に標識を付けて両者を取り替えたのが ::'''fe''' <u>do</u> prami '''fa''' <u>mi</u> である。前者を'''転換'''といい、後者を'''置換'''という。両者は、要する語数が違ってくるだけで、意味合に大きな違いはない。 体言同士はまとめて 用言の左側に寄せることができる: ::'''mi do''' prami (私はあなたを愛してる) ::'''do mi''' se prami ( ::fe '''do''' fa '''mi''' prami 逆にこれらをすべて右側に寄せることはできず、最低でも1つの何らかの 体言が、在不在に関わらず、左側に残されている(なぜなら x1 の無い用言がありえないから)。 ::[-] se prami mi における mi は命題部中の2番目の体言であり、用言 se prami の左側には不在ながらも何らかの 体言が“隠れている”とみなされる。ちなみに mi がこの命題部において有する2番目という順位は、用言の PS 上の変数順位とは無関係である。prami との関係において mi は引き続き標識 se によって x2 と転換された x1 に配されている 体言である。つまり mi は PS 上の x1 であり文面上では2番目の 体言である。se や fa といった標識はこのように文面上の位置と PS 上の配列との違いを不明瞭にしないためにある。 </div> [[Category:ロジバン|統語論 てんかんとちかん]]
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2015-08-27T06:37:23Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%83%90%E3%83%B3/%E7%B5%B1%E8%AA%9E%E8%AB%96/%E8%BB%A2%E6%8F%9B%E3%81%A8%E7%BD%AE%E6%8F%9B
10,105
中京大対策
本項は、中京大学の入学試験対策に関する事項である。 中京大学は、愛知県名古屋市に本部を置く私立大学である。 試験方式(科目、得点比率がそれぞれ異なる)は多々あるものの、問題難易度は教科書の内容をどれだけ理解しているかを問う基礎的な問題ばかりである。ゆえに教科書の重要な内容を中心として学習することが重要である。
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日本の大学受験ガイド > 中京大対策 本項は、中京大学の入学試験対策に関する事項である。 中京大学は、愛知県名古屋市に本部を置く私立大学である。 試験方式(科目、得点比率がそれぞれ異なる)は多々あるものの、問題難易度は教科書の内容をどれだけ理解しているかを問う基礎的な問題ばかりである。ゆえに教科書の重要な内容を中心として学習することが重要である。
{{wikipedia|中京大学}} *[[日本の大学受験ガイド]] > [[中京大対策]] 本項は、[[w:中京大学|中京大学]]の入学試験対策に関する事項である。 中京大学は、愛知県名古屋市に本部を置く私立大学である。 試験方式(科目、得点比率がそれぞれ異なる)は多々あるものの、問題難易度は教科書の内容をどれだけ理解しているかを問う基礎的な問題ばかりである。ゆえに教科書の重要な内容を中心として学習することが重要である。 {{stub}} [[Category:大学入試|ちゆうきよう]]
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2021-08-27T11:40:52Z
[ "テンプレート:Wikipedia", "テンプレート:Stub" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E4%B8%AD%E4%BA%AC%E5%A4%A7%E5%AF%BE%E7%AD%96
10,112
高等学校日本史B/テーマ史別
高校教科書は時代ごとにまとめられているが、入試問題などでは、テーマ史の形でも出題される。そのため、本教科書はテーマ史の形でまとめる。テーマを細かく挙げることによって、日本史Bの全体を網羅できるようにする。 女性史
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高校教科書は時代ごとにまとめられているが、入試問題などでは、テーマ史の形でも出題される。そのため、本教科書はテーマ史の形でまとめる。テーマを細かく挙げることによって、日本史Bの全体を網羅できるようにする。 文化史 学問史 宗教史 芸術史 文化史 政治史 社会史 外交史 経済史 産業史 軍事史 女性史
高校教科書は時代ごとにまとめられているが、入試問題などでは、テーマ史の形でも出題される。そのため、本教科書はテーマ史の形でまとめる。テーマを細かく挙げることによって、日本史Bの全体を網羅できるようにする。 * [[高等学校日本史B/テーマ史別/文化史|文化史]] * [[高等学校日本史B/テーマ史別/学問史|学問史]] * [[高等学校日本史B/テーマ史別/宗教史|宗教史]] * [[高等学校日本史B/テーマ史別/芸術史|芸術史]] * [[高等学校日本史B/テーマ史別/文学史|文化史]] * [[高等学校日本史B/テーマ史別/政治史|政治史]] * [[高等学校日本史B/テーマ史別/社会史|社会史]] * [[高等学校日本史B/テーマ史別/外交史|外交史]] * [[高等学校日本史B/テーマ史別/経済史|経済史]] * [[高等学校日本史B/テーマ史別/産業史|産業史]] * [[高等学校日本史B/テーマ史別/軍事史|軍事史]] 女性史 [[カテゴリ:高等学校日本史|こうとうかつこうにほんしBてえましへつ]]
2009-02-27T08:43:42Z
2023-11-27T09:03:55Z
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10,117
楽健法
正式名称は「二人ヨーガ楽健法」。 大阪の施術家宮原一男氏(新日本延命学)が足で踏み合う家庭健康法として、京都の常岡一郎主宰の中心山荘で講習会を開催していた。昭和30年代、奈良県桜井市の磐余山(いわれさん)東光寺住職の山内宥厳氏が習得し、鉄棒に捉まって行うこの健康法を、道具なしにいつでも何処でも誰でもできるようなメソッドを工夫して、二人ヨーガ楽健法と命名する。足で体の硬いところを踏んでほぐしていく踏む健康法。2010年からシュリシュリ・ラビシャンカール師が主宰するアートオブリビングへも山内宥厳が講習に出かけインドでもひろがりつつある。2017年からシュリシュリ・ラビシャンカール師の尽力でインドで講習会が企画され、アーユルヴェーダの医師も受講し、バンガロールのアーユルヴェーダ病院では、パンチャカルマの一分野として楽健法を治療に取りいれることになった。 家族が互いに踏みあう健康法として普及されてきた。足で全身を踏むことにより、縮んだ筋肉をのばし、こりをほぐすことで血液の循環をうながす。循環がよくなることで、慢性的な疾患も改善されることが多く、また踏むひとも、踏まれるひとも互いに循環がよくなるので、指圧やマッサージなどのように、施療する側の疲れがなく、双方に有益な健康法である。施療されるひとは俯せや、仰向けに寝て、手足の付け根を丹念にゆっくり踏むスキンシップなので、対話の途切れがちな現代人にとって、こころの壁をたがいに取り払うのにも大いに役に立っている。 健康維持の原点は循環がよい状態が保たれることです。人間は労働や運動の疲れや、食べ過ぎなどの食生活の影響によって、筋肉が固くなってきます。疲れを自覚するのは、からだの柔軟さが失われ、からだが固くなってきたことを意味します。 ことに足の付け根に凝りができてくると、全身の循環に影響して、血圧があがったり、生理痛や便秘などの原因になってきます。楽健法では足の付け根の凝りをほぐすことを重要視して、横向きに寝た姿勢で、この付け根をほぐすことからはじめていきます。初心者には痛くないように軽くはじめていくことがコツで、筋肉がすこし柔らかくゆるんでくると、ほぐれるにつれ気持ちよくなって眠ってしまうことが多いです。 足の付け根がゆるめば、内臓疾患によい結果が見られますし、腕の付け根をほぐすと、心臓疾患や喘息などに改善効果がみられます。腰痛なども、お尻のやや外側のあしの付け根を踏むことで、家庭で早く改善できます。 精神的な疾患もからだの固さがとれると、気持ちが明るくなり、改善されてきます。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "正式名称は「二人ヨーガ楽健法」。 大阪の施術家宮原一男氏(新日本延命学)が足で踏み合う家庭健康法として、京都の常岡一郎主宰の中心山荘で講習会を開催していた。昭和30年代、奈良県桜井市の磐余山(いわれさん)東光寺住職の山内宥厳氏が習得し、鉄棒に捉まって行うこの健康法を、道具なしにいつでも何処でも誰でもできるようなメソッドを工夫して、二人ヨーガ楽健法と命名する。足で体の硬いところを踏んでほぐしていく踏む健康法。2010年からシュリシュリ・ラビシャンカール師が主宰するアートオブリビングへも山内宥厳が講習に出かけインドでもひろがりつつある。2017年からシュリシュリ・ラビシャンカール師の尽力でインドで講習会が企画され、アーユルヴェーダの医師も受講し、バンガロールのアーユルヴェーダ病院では、パンチャカルマの一分野として楽健法を治療に取りいれることになった。", "title": "歴史" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "家族が互いに踏みあう健康法として普及されてきた。足で全身を踏むことにより、縮んだ筋肉をのばし、こりをほぐすことで血液の循環をうながす。循環がよくなることで、慢性的な疾患も改善されることが多く、また踏むひとも、踏まれるひとも互いに循環がよくなるので、指圧やマッサージなどのように、施療する側の疲れがなく、双方に有益な健康法である。施療されるひとは俯せや、仰向けに寝て、手足の付け根を丹念にゆっくり踏むスキンシップなので、対話の途切れがちな現代人にとって、こころの壁をたがいに取り払うのにも大いに役に立っている。", "title": "概要" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "健康維持の原点は循環がよい状態が保たれることです。人間は労働や運動の疲れや、食べ過ぎなどの食生活の影響によって、筋肉が固くなってきます。疲れを自覚するのは、からだの柔軟さが失われ、からだが固くなってきたことを意味します。 ことに足の付け根に凝りができてくると、全身の循環に影響して、血圧があがったり、生理痛や便秘などの原因になってきます。楽健法では足の付け根の凝りをほぐすことを重要視して、横向きに寝た姿勢で、この付け根をほぐすことからはじめていきます。初心者には痛くないように軽くはじめていくことがコツで、筋肉がすこし柔らかくゆるんでくると、ほぐれるにつれ気持ちよくなって眠ってしまうことが多いです。 足の付け根がゆるめば、内臓疾患によい結果が見られますし、腕の付け根をほぐすと、心臓疾患や喘息などに改善効果がみられます。腰痛なども、お尻のやや外側のあしの付け根を踏むことで、家庭で早く改善できます。 精神的な疾患もからだの固さがとれると、気持ちが明るくなり、改善されてきます。", "title": "楽健法とは" } ]
== 歴史 == 正式名称は「二人ヨーガ楽健法」。 大阪の施術家宮原一男氏(新日本延命学)が足で踏み合う家庭健康法として、京都の常岡一郎主宰の中心山荘で講習会を開催していた。昭和30年代、奈良県桜井市の磐余山(いわれさん)東光寺住職の山内宥厳氏が習得し、鉄棒に捉まって行うこの健康法を、道具なしにいつでも何処でも誰でもできるようなメソッドを工夫して、二人ヨーガ楽健法と命名する。足で体の硬いところを踏んでほぐしていく踏む健康法。2010年からシュリシュリ・ラビシャンカール師が主宰するアートオブリビングへも山内宥厳が講習に出かけインドでもひろがりつつある。2017年からシュリシュリ・ラビシャンカール師の尽力でインドで講習会が企画され、アーユルヴェーダの医師も受講し、バンガロールのアーユルヴェーダ病院では、パンチャカルマの一分野として楽健法を治療に取りいれることになった。   == 概要 ==  家族が互いに踏みあう健康法として普及されてきた。足で全身を踏むことにより、縮んだ筋肉をのばし、こりをほぐすことで血液の循環をうながす。循環がよくなることで、慢性的な疾患も改善されることが多く、また踏むひとも、踏まれるひとも互いに循環がよくなるので、指圧やマッサージなどのように、施療する側の疲れがなく、双方に有益な健康法である。施療されるひとは俯せや、仰向けに寝て、手足の付け根を丹念にゆっくり踏むスキンシップなので、対話の途切れがちな現代人にとって、こころの壁をたがいに取り払うのにも大いに役に立っている。 ==楽健法とは ==  健康維持の原点は循環がよい状態が保たれることです。人間は労働や運動の疲れや、食べ過ぎなどの食生活の影響によって、筋肉が固くなってきます。疲れを自覚するのは、からだの柔軟さが失われ、からだが固くなってきたことを意味します。  ことに足の付け根に凝りができてくると、全身の循環に影響して、血圧があがったり、生理痛や便秘などの原因になってきます。楽健法では足の付け根の凝りをほぐすことを重要視して、横向きに寝た姿勢で、この付け根をほぐすことからはじめていきます。初心者には痛くないように軽くはじめていくことがコツで、筋肉がすこし柔らかくゆるんでくると、ほぐれるにつれ気持ちよくなって眠ってしまうことが多いです。 足の付け根がゆるめば、内臓疾患によい結果が見られますし、腕の付け根をほぐすと、心臓疾患や喘息などに改善効果がみられます。腰痛なども、お尻のやや外側のあしの付け根を踏むことで、家庭で早く改善できます。  精神的な疾患もからだの固さがとれると、気持ちが明るくなり、改善されてきます。
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2019-09-10T04:33:49Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/%E6%A5%BD%E5%81%A5%E6%B3%95
10,120
民事訴訟法第228条
法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法 (文書の成立) 「文書」とは作成者の思想、認識や報告が文字や記号で表現された物をいう。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(文書の成立)", "title": "条文" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "「文書」とは作成者の思想、認識や報告が文字や記号で表現された物をいう。", "title": "解説" } ]
法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
[[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]] ==条文== (文書の成立) ;第228条 # 文書は、その成立が真正であることを証明しなければならない。 # 文書は、その方式及び趣旨により公務員が職務上作成したものと認めるべきときは、真正に成立した公文書と推定する。 # 公文書の成立の真否について疑いがあるときは、裁判所は、職権で、当該官庁又は公署に照会をすることができる。 # 私文書は、本人又はその代理人の署名又は押印があるときは、真正に成立したものと推定する。 # 第2項及び第3項の規定は、外国の官庁又は公署の作成に係るものと認めるべき文書について準用する。 ==解説== 「文書」とは作成者の思想、認識や報告が文字や記号で表現された物をいう。 *第1項の「文書の真正性」とは実際に名義人が正しい内容で作成したことをいう。 *第2項以下の推定規定は自由心証主義(証拠力の自由評価)の例外の一つである。真正な文書については「'''形式的証拠力'''」が認められる。その内容についての「'''実質的証拠力'''」については自由心証主義が適用される。 *第3項は、簡単に明らかになる事実なので当事者の処分にゆだねる必要が無いためにもうけられた。弁論主義(職権証拠調べ禁止)の例外の一つである。 *:わざわざ「職権で」と書かれていることから逆に職権証拠調べ禁止の原則が民事訴訟法の大原則であることがわかる。 *第4項は、文書を提出した者が、押印が本人又は代理人によるものであることを証明すれば、文書の真正性が法律上推定されることを意味する。 ==参照条文== ---- {{前後 |[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]] |[[コンメンタール民事訴訟法#2|第2編 第一審の訴訟手続]]<br> [[コンメンタール民事訴訟法#2-4|第4章 証拠]]<br> [[コンメンタール民事訴訟法#2-4-5|第5節 書証]] |[[民事訴訟法第227条|第227条]]<br>(文書の留置) |[[民事訴訟法第229条|第229条]]<br>(筆跡等の対照による証明) }} {{stub}} [[category:民事訴訟法|228]]
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2023-01-02T04:38:06Z
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10,129
ポートフォリオ理論
ポートフォリオ理論とは、リスク管理について分析、またリスク資産のプライシングについて数学的アプローチによって体系付ける理論である。ファイナンス理論の基本的かつ重要な骨格となっている。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "ポートフォリオ理論とは、リスク管理について分析、またリスク資産のプライシングについて数学的アプローチによって体系付ける理論である。ファイナンス理論の基本的かつ重要な骨格となっている。", "title": "" } ]
ポートフォリオ理論とは、リスク管理について分析、またリスク資産のプライシングについて数学的アプローチによって体系付ける理論である。ファイナンス理論の基本的かつ重要な骨格となっている。
'''ポートフォリオ理論'''とは、リスク管理について分析、またリスク資産のプライシングについて数学的アプローチによって体系付ける理論である。ファイナンス理論の基本的かつ重要な骨格となっている。 ==平均・分散アプローチ== *[[リスクとリターン|リスクとリターン]] *[[ポートフォリオについての統計量|ポートフォリオについての統計量]] ==投資機会集合== *[[投資機会集合|投資機会集合]] *[[リスク資産の効率的フロンティア|リスク資産の効率的フロンティア]] *[[無リスク資産を含む効率的フロンティア|無リスク資産を含む効率的フロンティア]] ==CAPM(資本資産価格付けモデル)== *[[トービンの分離定理|トービンの分離定理]] *[[資本市場線|資本市場線]] *[[CAPMと証券市場線|CAPMと証券市場線]] *[[各種指標|各種指標]] ==APT(無裁定価格理論)== [[カテゴリ:経済学]]
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2022-11-29T16:54:15Z
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10,138
会社法第289条
法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)>第2編第3章 新株予約権 (コンメンタール会社法) (新株予約権証券の記載事項)
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法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)>第2編第3章 新株予約権 (コンメンタール会社法)
[[法学]]>[[民事法]]>[[商法]]>[[コンメンタール会社法]]>[[第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)]]>[[第2編第3章 新株予約権 (コンメンタール会社法)]] ==条文== (新株予約権証券の記載事項) ;第289条 : 新株予約権証券には、次に掲げる事項及びその番号を記載し、株式会社の代表取締役(指名委員会等設置会社にあっては、代表執行役)がこれに署名し、又は記名押印しなければならない。 ::一 株式会社の商号 ::二 当該新株予約権証券に係る証券発行新株予約権の内容及び数 ==解説== ==関連条文== ==判例== ---- {{前後 |[[コンメンタール会社法|会社法]] |[[第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)|第2編 株式会社]]<br> [[第2編第3章 新株予約権 (コンメンタール会社法)|第3章 新株予約権]]<br> [[第2編第3章 新株予約権 (コンメンタール会社法)#8|第8節 新株予約権に係る証券]] |[[会社法第288条]]<br>(新株予約権証券の発行) |[[会社法第290条]]<br>(記名式と無記名式との間の転換) }} {{stub}} [[category:会社法|289]]
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2022-05-27T22:19:53Z
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10,143
会社計算規則第27条
法学>民事法>商法>会社法(コンメンタール会社法)>会社計算規則 (その他資本剰余金の額)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法学>民事法>商法>会社法(コンメンタール会社法)>会社計算規則", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(その他資本剰余金の額)", "title": "条文" } ]
法学>民事法>商法>会社法(コンメンタール会社法)>会社計算規則
[[法学]]>[[民事法]]>[[商法]]>[[会社法]]([[コンメンタール会社法]])>[[会社計算規則]] ==条文== (その他資本剰余金の額) ;第27条 #株式会社のその他資本剰余金の額は、[[会社計算規則#2-3-1-1|第1款]]及び[[会社計算規則#2-3-4|第4節]]に定めるところのほか、次の各号に掲げる場合に限り、当該各号に定める額が増加するものとする。 #:一 [[会社法第447条|法第447条]]の規定により資本金の額を減少する場合 同条第1項第1号の額(同項第2号に規定する場合にあっては、当該額から同号の額を減じて得た額)に相当する額 #:二 [[会社法第448条|法第448条]]の規定により準備金の額を減少する場合 同条第1項第1号の額(資本準備金に係る額に限り、同項第2号に規定する場合にあっては、当該額から資本準備金についての同号の額を減じて得た額)に相当する額 #:三 前2号に掲げるもののほか、その他資本剰余金の額を増加すべき場合 その他資本剰余金の額を増加する額として適切な額 #株式会社のその他資本剰余金の額は、前3款及び第4節に定めるところのほか、次の各号に掲げる場合に限り、当該各号に定める額が減少するものとする。 #:一 [[会社法第450条|法第450条]]の規定により剰余金の額を減少する場合 同条第1項第1号の額(その他資本剰余金に係る額に限る。)に相当する額 #:二 [[会社法第451条|法第451条]]の規定により剰余金の額を減少する場合 同条第1項第1号の額(その他資本剰余金に係る額に限る。)に相当する額 #:三 前2号に掲げるもののほか、その他資本剰余金の額を減少すべき場合 その他資本剰余金の額を減少する額として適切な額 #前項、前3款及び第4節の場合において、これらの規定により減少すべきその他資本剰余金の額の全部又は一部を減少させないこととすることが必要かつ適当であるときは、これらの規定にかかわらず、減少させないことが適当な額については、その他資本剰余金の額を減少させないことができる。 ==解説== ==関連条文== ---- {{前後|[[会社計算規則]]|[[会社計算規則#2|第2編 会計帳簿]]<br>[[会社計算規則#2-3|第3章 純資産]]<br>[[会社計算規則#2-3-1|第1節 株式会社の株主資本]]<br>[[会社計算規則#2-3-1-4|第4款 株式会社の資本金等の額の増減]]|[[会社計算規則第26条]]<br>(資本準備金の額)|[[会社計算規則第28条]]<br>(利益準備金の額)}} {{stub}} [[category:会社計算規則|027]]
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2009-12-20T13:36:47Z
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10,145
会社法第563条
法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)>第2編第9章 清算 (コンメンタール会社法) (協定の申出)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)>第2編第9章 清算 (コンメンタール会社法)", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(協定の申出)", "title": "条文" } ]
法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)>第2編第9章 清算 (コンメンタール会社法)
[[法学]]>[[民事法]]>[[商法]]>[[コンメンタール会社法]]>[[第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)]]>[[第2編第9章 清算 (コンメンタール会社法)]] ==条文== (協定の申出) ;第563条 : 清算株式会社は、債権者集会に対し、協定の申出をすることができる。 ==解説== ==関連条文== ==判例== ---- {{前後 |[[コンメンタール会社法|会社法]] |[[第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)|第2編 株式会社]]<br> [[第2編第9章 清算 (コンメンタール会社法)|第9章 清算]]<br> [[第2編第9章 清算 (コンメンタール会社法)#2|第2節 特別清算]] [[第2編第9章 清算 (コンメンタール会社法)#2-9|第9款 協定]] |[[会社法第562条]]<br>(清算人の調査結果等の債権者集会に対する報告) |[[会社法第564条]]<br>(協定の条項) }} {{stub}} [[category:会社法|563]]
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2022-05-30T13:10:56Z
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10,146
SVG
SVG(Scalable Vector Graphics)は、XMLベースのベクター画像フォーマットであり、Webページやアプリケーションなどで利用されます。SVGは、HTMLと同様にブラウザで表示され、CSSやJavaScriptなどと連携して操作することができます。本チュートリアルでは、SVGの基礎的な使い方を紹介します。 本チュートリアルに進む前に、以下の前提条件を満たしている必要があります。 SVGは、座標系を利用してベクター画像を表現します。座標系において、原点(0, 0)からx軸正方向に正の値を持つ座標が増加する右手系が一般的です。 SVGでは、以下のような要素を使用して図形を描画します。 これらの要素には、座標やサイズ、色などの属性を設定することができます。 SVGはXMLベースの言語であるため、HTMLと同様にタグと属性を使用して要素を定義します。以下は、簡単なSVGファイルの例です。 これらの属性を組み合わせることで、SVG画像を複雑な図形にすることができます。 以下は、SVGを使用した簡単な例です。 この例では、円、矩形、直線、パスを使用して図形を描画しています。それぞれの要素には、cx、cy、r、x、y、width、height、x1、y1、x2、y2、dなどの属性が設定されています。 「※」がついている単元はサブページ未作成。 (編集者へ: サブページが出来たら、更新して「※」を除去してください。) SVGは規格と実装との間に差があり、 外部ファイルとしてSVGファイルを読み込ませる場合のプログラミングがやや面倒です。(JavaScriptのよう簡単にはいきません。) ウェブブラウザに外部ファイルとしてSVGファイルを読み込ませたい場合、Firefoxの場合なら、その外部SVGファイルに冒頭に、下記コードのように こういった必要があります。(Windows版のFirefoxの場合、キャンバスサイズをGoogle Chrome と同様に省略できるが(標準設定のサイズになる)、Linuxなど他OSの場合ではキャンバスサイズが必要になる場合もある。ブラウザが同じ「Firefox」でもOSごとに実装が微妙に違う。) Google Chrome および Microsoft Edge の場合も同様に、名前空間 xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" の指定が必要です。(なお Google Chrome および Microsoft Edge の場合、キャンバスサイズの指定がなくても自動でキャンバスサイズの設定が行われる。) この様に、名前空間などを記述が欠落するとSVGファイルであることがブラウザに伝わらず。希望通り表示できなかったりエラーメッセージを伴う結果と成る。 なお、キャンバスサイズを図形より小さい場合にはハミだしている部分は非表示になります(上記コードでは意図的にハミ出しています)。上記コードは縦長の長方形を表示するコードですがキャンバスサイズをハミ出た下半分は非表示になります。 上記の外部SVGファイルを呼び出すHTMLファイル側は使う要素によって下記のようにマークアップが異なる。 SVGファイルは画像ファイルなので、IMAGE要素で読み込めます。IMAGE要素ではsrc属性で外部ファイルを指定します。 もしWindowsで、上記コードを実行した場合にブラウザの要素などのタイトルが文字化けする場合、<meta charset="utf-8">を除去してください(Windowsではバージョンによっては文字コードがUTF-8ではなくShift_JISなので)。以下のOBJECT要素などでも同様です。 OBJECT要素は、オブジェクトデータを記述するためのHTML要素です。 OBJECT要素ではsrc属性に代わってdata属性で外部ファイル指定します。。 このほか、EMBED要素を使う方法もある。 EMBED要素は、埋め込み外部コンテンツ要素を記述するためのHTML要素である。 EMBED要素ではsrc属性で外部ファイル指定します。 rect要素で表します。 改行をする必要はありませんが、上記コードでは見やすさを重視してfill属性の手前で改行してあります。 rect要素で最低限必要なのは、位置と幅を指定するための次の4要素です。 rectの不等号のペア(<rect ... >)の最後に、下記のように/が必要です。(下記コードの場合、 stroke-width="5" の次の部分。 ) もし、この/が終わりに無いと、ファイルの終端まで</rect>を探すことになります。(長方形以外の、円や線分など他の静止図形のタグでも同様、最後に「/」が必要です。) なお、下記のように、付随的な要素をstyleでまとめても良い。なお、下記のようにstyleでまとめる記法はCSSに由来するものであり、インラインCSSという記法です。(fillの次の点々はセミコロン、#FFFFFFの次の点々はコロンです。混同しないよう、注意しましょう。) なお、fillは閉じた領域の塗りつぶしの色です。strokeは、境界線など線分の色です。 fill="#FFFFFF;のFFは16進数です(十進数の255に相当)。 fillを指定しない場合、noneと書いても良いです。 なお、noneの代わりにblueやredと書くと、それぞれの色になります(つまり、HTMLカラーが使えます)。たとえば青色に内側を塗りつぶすなら とも書けます。 色については rgb(11,11,11)のように0~255の十進数の数値指定で書いてもよいでしょう。つまり、 とも書ける。この場合、水色(うすめの青)で塗りつぶしています。 rectに限らず、円や線分など他の図形でも同様に、styleやrgbを使うことができます。 色の指定は%単位でも可能ですが、rgbの3色すべてに%をつける必要があります。 色はさらに、不透明度アルファを追加したrgba()を使える。ただし、不透明度の値の指定は 0.0 ~ 1.0 の間の数値で行わなければならない。SVGの不透明度は 0 で完全に不透明であり、1 で完全に透明である。 rgbaの第4引数は不透明度である。0から1の間で指定する。不透明にしたい場合には値を1にする。この不透明の数値の指定方法は、CSSに由来する方法である。(Inkscapeなどのドローソフトでは不透明度を0~255の数値で指定するものもあるが、ブラウザ版SVGの仕様とは異なるので注意。) rgba()関数は、0~255までの定義域と、0~1までの定義域とが混在しているので、あまりメンテナンスがしやすくないかもしれません。 rgb()関数でも透明の処理もできるように、属性で fill-opacity という塗りつぶし領域の不透明度を 0.0 ~ 1.0 で指定できる属性がありますので、メンテナンスのしやすさから、不透明度の指定には fill-opacity を使うほうがいいかもしれません。 fill-opacity は 0 で完全に不透明であり、1 で完全に透明である。 なお、ストロークの不透明度を指定できる stroke-opacity という属性もあるのですが、あまり実装の性能がよくありません。ハードウェアの事情により、太いストロークを描画する場合に、微妙に表示が崩れてしまう場合があります。 図形のカドを丸まらせたい場合(製図の用語で言う「フィレット」)、rxおよびryで丸めの半径を指定できる。 この他、transfrom属性とrotate()関数を使って、斜めに傾いた長方形などの図形を書けます。長方形以外の図形や文字列もrotate()関数に対応しています。 詳しくは、回転の単元で説明します。 circle要素で表します。circleでは、円の形を中心点の座標位置と半径のペアで表します。 polygon要素で表します。英語の polygon ポリゴンとは、日本語で「多角形」を意味します。 下記のコード例では座標 (0,100)、(50,0)、(100,100) を結んだ三角形を表示します。 の書式です。 なお、閉じていない単なる折れ線を描画したい場合には、polygon 要素ではなく polyline (ポリライン)要素を使います。 polyline (ポリライン)要素で折れ線を書けますが、fill属性およびstroke属性が必要です。 どのブラウザでも、fillの指定が無いと、塗りつぶしをしてしまいます。 また、fillをnoneにしたあとは、strokeが設定の無い限りストローク色も無しになってしまい描画されない状態なので、strokeも再設定する必要があります。 折れ線の内部の、それぞれの曲がりのある角の箇所での描画方法を指定できます。 線の太さ(stroke-width)の範囲内で、角を丸めるか(round)、尖らすか(miter)、面取り(bevel)をするかを指定できます。 何も指定ない場合には、miterで描画するように設定されています。 SVGのこれらの機能は、あくまで線の太さの範囲内でしか、処理を行えません。(つまり、たとえば製図ソフト AutoCAD のような面取り・フィレットは、SVGのこれらの指定では出来ないです。) また、その折れ線の内部のすべての曲がり箇所で、同様の曲がり具合(あるいは尖り具合)で描画します。 stroke-linejoin属性によって、"round"または"miter"または"bevel"を指定します。 stroke-dasharray(ストローク・ダッシュ アレイ)属性を使って、破線などを描くことができます。 書式は といったふうに、描く部分と描かない部分との繰り返しです。 SVGのTEXT要素は、テキストを描画するために使用されます。具体的には、SVGにテキストを配置するために使用され、さまざまなスタイル、フォント、配置オプションを指定することができます。 以下は、TEXT要素の使い所の例です。 文字列の開始位置は、左下です。左上ではないので、注意してください。 追加の属性として、 など、設定できます。 まず、基準の図形として、回転していない図形の描画をしましょう。 この図形をたとえば斜めに傾かせたい場合、回転させる図形のタグの属性において の書式で属性を追記することで、回転を指定できます。 角度の単位は、直角を90度とする「度」単位です。(日本なら、小学校で習う角度の単位と同じです。) なお、座標を指定しない場合、原点を中心として回転します。 たとえば上記コードなら、長方形の右上が10度持ちあがった図形になります。 長方形だけでなく、楕円や折れ線や多角形など他の図形でも、この方法で回転が可能です。 また、textタグの文字列も同様に、この方法で回転が可能です。 g タグを用いて、gタグ内のオブジェクトに共通する属性を一括で記述できます。このような仕組みをSVG用語では一般に「グループ化」といいます。 たとえば上のコードの場合、長方形と円との両方に、ストロ-ク色を青に指定し、内側の塗りつぶし色を白に指定と、一括で指定しています。 なお、各オブジェクトにgタグの指定内容と矛盾する属性がある場合、普通は各オブジェクト側の指定が優先されます。たとえばcircleタグで stroke="red" という指定と、gタグの開始タグで stroke="blue" があれば、円のストローク色は赤色で表示されます。(Firefox, google Chrome, Microsoft Edge どれも結果は同じく、円ストロークだけ赤色の結果です。WindowsだけでなくLinuxでも同様の結果です。 ) SVGとCSSは、Webページで視覚的なデザインを行うために広く使用されています。CSSは、HTML要素のスタイルを設定することができますが、SVG要素にも同様のスタイルを設定することができます。SVG要素にCSSを適用するには、SVG要素にIDやクラスを割り当て、それらをCSSセレクタで参照する必要があります。 例えば、以下のSVGファイルは、<circle>要素にIDを割り当て、CSSセレクタで参照して、円の色や大きさを変更しています。 この例では、CSSのセレクタ #myCircle が、IDが myCircle である要素に適用されています。fill プロパティは円の内部の色を設定し、r プロパティは円の半径を変更しています。 SVG要素に適用できるCSSプロパティは、HTML要素に適用できるCSSプロパティと同様です。しかし、SVG要素にはHTML要素にはない独自のプロパティもあります。例えば、stroke-dasharray プロパティは、SVGの線要素に適用することができ、線の点線や破線を設定することができます。 また、SVG要素にCSSを適用することで、SVG要素をアニメーションさせることもできます。例えば、以下のSVGファイルは、RECT要素にクラスを割り当て、CSSでアニメーションを設定しています。 SVGでは、要素に対してタイトルや解説などの情報を付加することができます。例えば、以下のように記述します。 タイトルは、title要素で記述します。一方、解説はdesc要素で表します。これらの要素は、SVG内のどこにでも記述することができますが、一般的にはsvg開始タグの直後に記載するのが慣例です。 ただし、ブラウザによっては、title要素の内容が表示されない場合があります。また、ファイル名に対する情報として表示される場合もあります。 SVGは、XMLベースのベクター画像フォーマットであり、Webページやアプリケーションなどで利用されます。SVGを使用することで、高品質でスケーラブルな図形を簡単に作成することができます。SVGはHTMLと同様にタグと属性を使用して要素を定義し、CSSやJavaScriptと組み合わせて操作することができます。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "SVG(Scalable Vector Graphics)は、XMLベースのベクター画像フォーマットであり、Webページやアプリケーションなどで利用されます。SVGは、HTMLと同様にブラウザで表示され、CSSやJavaScriptなどと連携して操作することができます。本チュートリアルでは、SVGの基礎的な使い方を紹介します。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "本チュートリアルに進む前に、以下の前提条件を満たしている必要があります。", "title": "前提条件" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "SVGは、座標系を利用してベクター画像を表現します。座標系において、原点(0, 0)からx軸正方向に正の値を持つ座標が増加する右手系が一般的です。", "title": "SVGの基礎" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "SVGでは、以下のような要素を使用して図形を描画します。", "title": "SVGの基礎" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "これらの要素には、座標やサイズ、色などの属性を設定することができます。", "title": "SVGの基礎" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "SVGはXMLベースの言語であるため、HTMLと同様にタグと属性を使用して要素を定義します。以下は、簡単なSVGファイルの例です。", "title": "SVGの構文" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "これらの属性を組み合わせることで、SVG画像を複雑な図形にすることができます。", "title": "SVGの構文" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "以下は、SVGを使用した簡単な例です。", "title": "SVGの例" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "この例では、円、矩形、直線、パスを使用して図形を描画しています。それぞれの要素には、cx、cy、r、x、y、width、height、x1、y1、x2、y2、dなどの属性が設定されています。", "title": "SVGの例" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "「※」がついている単元はサブページ未作成。 (編集者へ: サブページが出来たら、更新して「※」を除去してください。)", "title": "目次" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "SVGは規格と実装との間に差があり、 外部ファイルとしてSVGファイルを読み込ませる場合のプログラミングがやや面倒です。(JavaScriptのよう簡単にはいきません。)", "title": "ブラウザでの外部ファイル表示" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "ウェブブラウザに外部ファイルとしてSVGファイルを読み込ませたい場合、Firefoxの場合なら、その外部SVGファイルに冒頭に、下記コードのように", "title": "ブラウザでの外部ファイル表示" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "こういった必要があります。(Windows版のFirefoxの場合、キャンバスサイズをGoogle Chrome と同様に省略できるが(標準設定のサイズになる)、Linuxなど他OSの場合ではキャンバスサイズが必要になる場合もある。ブラウザが同じ「Firefox」でもOSごとに実装が微妙に違う。)", "title": "ブラウザでの外部ファイル表示" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "Google Chrome および Microsoft Edge の場合も同様に、名前空間 xmlns=\"http://www.w3.org/2000/svg\" の指定が必要です。(なお Google Chrome および Microsoft Edge の場合、キャンバスサイズの指定がなくても自動でキャンバスサイズの設定が行われる。)", "title": "ブラウザでの外部ファイル表示" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "この様に、名前空間などを記述が欠落するとSVGファイルであることがブラウザに伝わらず。希望通り表示できなかったりエラーメッセージを伴う結果と成る。", "title": "ブラウザでの外部ファイル表示" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "なお、キャンバスサイズを図形より小さい場合にはハミだしている部分は非表示になります(上記コードでは意図的にハミ出しています)。上記コードは縦長の長方形を表示するコードですがキャンバスサイズをハミ出た下半分は非表示になります。", "title": "ブラウザでの外部ファイル表示" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "上記の外部SVGファイルを呼び出すHTMLファイル側は使う要素によって下記のようにマークアップが異なる。", "title": "ブラウザでの外部ファイル表示" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "SVGファイルは画像ファイルなので、IMAGE要素で読み込めます。IMAGE要素ではsrc属性で外部ファイルを指定します。", "title": "ブラウザでの外部ファイル表示" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "もしWindowsで、上記コードを実行した場合にブラウザの要素などのタイトルが文字化けする場合、<meta charset=\"utf-8\">を除去してください(Windowsではバージョンによっては文字コードがUTF-8ではなくShift_JISなので)。以下のOBJECT要素などでも同様です。", "title": "ブラウザでの外部ファイル表示" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "OBJECT要素は、オブジェクトデータを記述するためのHTML要素です。 OBJECT要素ではsrc属性に代わってdata属性で外部ファイル指定します。。", "title": "ブラウザでの外部ファイル表示" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "このほか、EMBED要素を使う方法もある。", "title": "ブラウザでの外部ファイル表示" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "EMBED要素は、埋め込み外部コンテンツ要素を記述するためのHTML要素である。 EMBED要素ではsrc属性で外部ファイル指定します。", "title": "ブラウザでの外部ファイル表示" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "rect要素で表します。", "title": "画像そのものの記法" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "改行をする必要はありませんが、上記コードでは見やすさを重視してfill属性の手前で改行してあります。", "title": "画像そのものの記法" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "rect要素で最低限必要なのは、位置と幅を指定するための次の4要素です。", "title": "画像そのものの記法" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "rectの不等号のペア(<rect ... >)の最後に、下記のように/が必要です。(下記コードの場合、 stroke-width=\"5\" の次の部分。 )", "title": "画像そのものの記法" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "もし、この/が終わりに無いと、ファイルの終端まで</rect>を探すことになります。(長方形以外の、円や線分など他の静止図形のタグでも同様、最後に「/」が必要です。)", "title": "画像そのものの記法" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "なお、下記のように、付随的な要素をstyleでまとめても良い。なお、下記のようにstyleでまとめる記法はCSSに由来するものであり、インラインCSSという記法です。(fillの次の点々はセミコロン、#FFFFFFの次の点々はコロンです。混同しないよう、注意しましょう。)", "title": "画像そのものの記法" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "なお、fillは閉じた領域の塗りつぶしの色です。strokeは、境界線など線分の色です。 fill=\"#FFFFFF;のFFは16進数です(十進数の255に相当)。", "title": "画像そのものの記法" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "fillを指定しない場合、noneと書いても良いです。", "title": "画像そのものの記法" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "なお、noneの代わりにblueやredと書くと、それぞれの色になります(つまり、HTMLカラーが使えます)。たとえば青色に内側を塗りつぶすなら", "title": "画像そのものの記法" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "とも書けます。", "title": "画像そのものの記法" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "色については rgb(11,11,11)のように0~255の十進数の数値指定で書いてもよいでしょう。つまり、", "title": "画像そのものの記法" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "とも書ける。この場合、水色(うすめの青)で塗りつぶしています。", "title": "画像そのものの記法" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "rectに限らず、円や線分など他の図形でも同様に、styleやrgbを使うことができます。", "title": "画像そのものの記法" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "色の指定は%単位でも可能ですが、rgbの3色すべてに%をつける必要があります。", "title": "画像そのものの記法" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "色はさらに、不透明度アルファを追加したrgba()を使える。ただし、不透明度の値の指定は 0.0 ~ 1.0 の間の数値で行わなければならない。SVGの不透明度は 0 で完全に不透明であり、1 で完全に透明である。", "title": "画像そのものの記法" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "", "title": "画像そのものの記法" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "rgbaの第4引数は不透明度である。0から1の間で指定する。不透明にしたい場合には値を1にする。この不透明の数値の指定方法は、CSSに由来する方法である。(Inkscapeなどのドローソフトでは不透明度を0~255の数値で指定するものもあるが、ブラウザ版SVGの仕様とは異なるので注意。)", "title": "画像そのものの記法" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "rgba()関数は、0~255までの定義域と、0~1までの定義域とが混在しているので、あまりメンテナンスがしやすくないかもしれません。", "title": "画像そのものの記法" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "rgb()関数でも透明の処理もできるように、属性で fill-opacity という塗りつぶし領域の不透明度を 0.0 ~ 1.0 で指定できる属性がありますので、メンテナンスのしやすさから、不透明度の指定には fill-opacity を使うほうがいいかもしれません。", "title": "画像そのものの記法" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "fill-opacity は 0 で完全に不透明であり、1 で完全に透明である。", "title": "画像そのものの記法" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "", "title": "画像そのものの記法" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "なお、ストロークの不透明度を指定できる stroke-opacity という属性もあるのですが、あまり実装の性能がよくありません。ハードウェアの事情により、太いストロークを描画する場合に、微妙に表示が崩れてしまう場合があります。", "title": "画像そのものの記法" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "図形のカドを丸まらせたい場合(製図の用語で言う「フィレット」)、rxおよびryで丸めの半径を指定できる。", "title": "画像そのものの記法" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "この他、transfrom属性とrotate()関数を使って、斜めに傾いた長方形などの図形を書けます。長方形以外の図形や文字列もrotate()関数に対応しています。", "title": "画像そのものの記法" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "詳しくは、回転の単元で説明します。", "title": "画像そのものの記法" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "circle要素で表します。circleでは、円の形を中心点の座標位置と半径のペアで表します。", "title": "画像そのものの記法" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "polygon要素で表します。英語の polygon ポリゴンとは、日本語で「多角形」を意味します。", "title": "画像そのものの記法" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "下記のコード例では座標 (0,100)、(50,0)、(100,100) を結んだ三角形を表示します。", "title": "画像そのものの記法" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "の書式です。", "title": "画像そのものの記法" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "なお、閉じていない単なる折れ線を描画したい場合には、polygon 要素ではなく polyline (ポリライン)要素を使います。", "title": "画像そのものの記法" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "", "title": "画像そのものの記法" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "polyline (ポリライン)要素で折れ線を書けますが、fill属性およびstroke属性が必要です。 どのブラウザでも、fillの指定が無いと、塗りつぶしをしてしまいます。", "title": "画像そのものの記法" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "また、fillをnoneにしたあとは、strokeが設定の無い限りストローク色も無しになってしまい描画されない状態なので、strokeも再設定する必要があります。", "title": "画像そのものの記法" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "折れ線の内部の、それぞれの曲がりのある角の箇所での描画方法を指定できます。", "title": "画像そのものの記法" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "線の太さ(stroke-width)の範囲内で、角を丸めるか(round)、尖らすか(miter)、面取り(bevel)をするかを指定できます。", "title": "画像そのものの記法" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "何も指定ない場合には、miterで描画するように設定されています。", "title": "画像そのものの記法" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "SVGのこれらの機能は、あくまで線の太さの範囲内でしか、処理を行えません。(つまり、たとえば製図ソフト AutoCAD のような面取り・フィレットは、SVGのこれらの指定では出来ないです。) また、その折れ線の内部のすべての曲がり箇所で、同様の曲がり具合(あるいは尖り具合)で描画します。", "title": "画像そのものの記法" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "", "title": "画像そのものの記法" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "stroke-linejoin属性によって、\"round\"または\"miter\"または\"bevel\"を指定します。", "title": "画像そのものの記法" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "", "title": "画像そのものの記法" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "stroke-dasharray(ストローク・ダッシュ アレイ)属性を使って、破線などを描くことができます。", "title": "画像そのものの記法" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "書式は", "title": "画像そのものの記法" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "といったふうに、描く部分と描かない部分との繰り返しです。", "title": "画像そのものの記法" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "", "title": "画像そのものの記法" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "SVGのTEXT要素は、テキストを描画するために使用されます。具体的には、SVGにテキストを配置するために使用され、さまざまなスタイル、フォント、配置オプションを指定することができます。", "title": "テキストの描画" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "以下は、TEXT要素の使い所の例です。", "title": "テキストの描画" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "文字列の開始位置は、左下です。左上ではないので、注意してください。", "title": "テキストの描画" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "追加の属性として、", "title": "テキストの描画" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "など、設定できます。", "title": "テキストの描画" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "", "title": "テキストの描画" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "まず、基準の図形として、回転していない図形の描画をしましょう。", "title": "回転" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "この図形をたとえば斜めに傾かせたい場合、回転させる図形のタグの属性において", "title": "回転" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "の書式で属性を追記することで、回転を指定できます。", "title": "回転" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "角度の単位は、直角を90度とする「度」単位です。(日本なら、小学校で習う角度の単位と同じです。)", "title": "回転" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "なお、座標を指定しない場合、原点を中心として回転します。", "title": "回転" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "たとえば上記コードなら、長方形の右上が10度持ちあがった図形になります。", "title": "回転" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "長方形だけでなく、楕円や折れ線や多角形など他の図形でも、この方法で回転が可能です。", "title": "回転" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "また、textタグの文字列も同様に、この方法で回転が可能です。", "title": "回転" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "g タグを用いて、gタグ内のオブジェクトに共通する属性を一括で記述できます。このような仕組みをSVG用語では一般に「グループ化」といいます。", "title": "構造化" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "たとえば上のコードの場合、長方形と円との両方に、ストロ-ク色を青に指定し、内側の塗りつぶし色を白に指定と、一括で指定しています。", "title": "構造化" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "なお、各オブジェクトにgタグの指定内容と矛盾する属性がある場合、普通は各オブジェクト側の指定が優先されます。たとえばcircleタグで stroke=\"red\" という指定と、gタグの開始タグで stroke=\"blue\" があれば、円のストローク色は赤色で表示されます。(Firefox, google Chrome, Microsoft Edge どれも結果は同じく、円ストロークだけ赤色の結果です。WindowsだけでなくLinuxでも同様の結果です。 )", "title": "構造化" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "", "title": "構造化" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "SVGとCSSは、Webページで視覚的なデザインを行うために広く使用されています。CSSは、HTML要素のスタイルを設定することができますが、SVG要素にも同様のスタイルを設定することができます。SVG要素にCSSを適用するには、SVG要素にIDやクラスを割り当て、それらをCSSセレクタで参照する必要があります。", "title": "構造化" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "例えば、以下のSVGファイルは、<circle>要素にIDを割り当て、CSSセレクタで参照して、円の色や大きさを変更しています。", "title": "構造化" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "この例では、CSSのセレクタ #myCircle が、IDが myCircle である要素に適用されています。fill プロパティは円の内部の色を設定し、r プロパティは円の半径を変更しています。", "title": "構造化" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "SVG要素に適用できるCSSプロパティは、HTML要素に適用できるCSSプロパティと同様です。しかし、SVG要素にはHTML要素にはない独自のプロパティもあります。例えば、stroke-dasharray プロパティは、SVGの線要素に適用することができ、線の点線や破線を設定することができます。", "title": "構造化" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "また、SVG要素にCSSを適用することで、SVG要素をアニメーションさせることもできます。例えば、以下のSVGファイルは、RECT要素にクラスを割り当て、CSSでアニメーションを設定しています。", "title": "構造化" }, { "paragraph_id": 89, "tag": "p", "text": "SVGでは、要素に対してタイトルや解説などの情報を付加することができます。例えば、以下のように記述します。", "title": "SVGで付加情報を記述する方法" }, { "paragraph_id": 90, "tag": "p", "text": "タイトルは、title要素で記述します。一方、解説はdesc要素で表します。これらの要素は、SVG内のどこにでも記述することができますが、一般的にはsvg開始タグの直後に記載するのが慣例です。", "title": "SVGで付加情報を記述する方法" }, { "paragraph_id": 91, "tag": "p", "text": "ただし、ブラウザによっては、title要素の内容が表示されない場合があります。また、ファイル名に対する情報として表示される場合もあります。", "title": "SVGで付加情報を記述する方法" }, { "paragraph_id": 92, "tag": "p", "text": "", "title": "用語集" }, { "paragraph_id": 93, "tag": "p", "text": "SVGは、XMLベースのベクター画像フォーマットであり、Webページやアプリケーションなどで利用されます。SVGを使用することで、高品質でスケーラブルな図形を簡単に作成することができます。SVGはHTMLと同様にタグと属性を使用して要素を定義し、CSSやJavaScriptと組み合わせて操作することができます。", "title": "まとめ" } ]
SVGは、XMLベースのベクター画像フォーマットであり、Webページやアプリケーションなどで利用されます。SVGは、HTMLと同様にブラウザで表示され、CSSやJavaScriptなどと連携して操作することができます。本チュートリアルでは、SVGの基礎的な使い方を紹介します。
<!-- __NOTOC__ --> {{pathnav|メインページ|工学|情報工学|プログラミング|frame=1}} SVG(Scalable Vector Graphics)は、XMLベースのベクター画像フォーマットであり、Webページやアプリケーションなどで利用されます。SVGは、HTMLと同様にブラウザで表示され、CSSやJavaScriptなどと連携して操作することができます。本チュートリアルでは、SVGの基礎的な使い方を紹介します。 == 前提条件 == 本チュートリアルに進む前に、以下の前提条件を満たしている必要があります。 # Webブラウザを利用できること # HTMLおよびCSSの基本的な知識を持っていること # テキストエディタを利用できること == SVGの基礎 == SVGは、座標系を利用してベクター画像を表現します。座標系において、原点(0, 0)からx軸正方向に正の値を持つ座標が増加する右手系が一般的です。 SVGでは、以下のような要素を使用して図形を描画します。 * <rect> : 矩形 * <circle> : 円 * <line> : 直線 * <path> : 複雑なパス これらの要素には、座標やサイズ、色などの属性を設定することができます。 == SVGの構文 == SVGはXMLベースの言語であるため、HTMLと同様にタグと属性を使用して要素を定義します。以下は、簡単なSVGファイルの例です。 :<syntaxhighlight lang=xml> <svg version="1.1" baseProfile="full" width="100" height="100" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg"> <circle cx="50" cy="50" r="40" stroke="black" stroke-width="2" fill="red" /> </svg> </syntaxhighlight> : <svg> 要素は、SVGコンテンツのルート要素であり、SVG画像の横幅や縦幅などを指定します。 : <circle> 要素は、SVG画像上に描画される円を表します。cx属性とcy属性は円の中心座標を指定し、r属性は半径を指定します。stroke属性は、円周の線の色を指定し、stroke-width属性は線の太さを指定します。fill属性は、円の内部の色を指定します。 * id属性: 要素に一意の識別子を割り当てます。 * class属性: 要素にスタイルシートから参照されるクラス名を割り当てます。 * style属性: 要素にスタイルを直接指定します。 * fill属性: 要素の内部の塗りつぶし色を指定します。 * stroke属性: 要素の縁取りの色を指定します。 * stroke-width属性: 要素の縁取りの太さを指定します。 * opacity属性: 要素の不透明度を指定します。 * transform属性: 要素を移動、回転、拡大縮小するための変換を指定します。 これらの属性を組み合わせることで、SVG画像を複雑な図形にすることができます。 == SVGの例 == 以下は、SVGを使用した簡単な例です。 :<syntaxhighlight lang=xml> <svg version="1.1" baseProfile="full" width="200" height="200" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg"> <circle cx="100" cy="100" r="50" stroke="black" stroke-width="2" fill="red" /> <rect x="50" y="50" width="100" height="100" stroke="black" stroke-width="2" fill="none" /> <line x1="0" y1="0" x2="200" y2="200" stroke="blue" stroke-width="2" /> <path d="M10 10 L90 90 L180 20" stroke="green" stroke-width="2" fill="none" /> </svg></syntaxhighlight> この例では、円、矩形、直線、パスを使用して図形を描画しています。それぞれの要素には、cx、cy、r、x、y、width、height、x1、y1、x2、y2、dなどの属性が設定されています。 == 目次 == 「※」がついている単元はサブページ未作成。 (編集者へ: サブページが出来たら、更新して「※」を除去してください。) * [[SVG/はじめに]] (動作確認の方法、技術的背景、など) :※ * SVG/図形の描画 :※ * SVG/テキストの描画 :※ * SVG/図形の変換 * [[SVG/動画]] :※ * SVG/構造化 :※ * SVG/関連情報の記述方法 * [[#参考文献|参考文献]] == ブラウザでの外部ファイル表示 == SVGは規格と実装との間に差があり、 外部ファイルとしてSVGファイルを読み込ませる場合のプログラミングがやや面倒です。(JavaScriptのよう簡単にはいきません。) ウェブブラウザに外部ファイルとしてSVGファイルを読み込ませたい場合、Firefoxの場合なら、その外部SVGファイルに冒頭に、下記コードのように :名前空間を <code> xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" </code> というふうに設定する必要と、 :キャンバスサイズをwidthやheight属性などで設定する必要というように、 こういった必要があります。(Windows版のFirefoxの場合、キャンバスサイズをGoogle Chrome と同様に省略できるが(標準設定のサイズになる)、Linuxなど他OSの場合ではキャンバスサイズが必要になる場合もある。ブラウザが同じ「Firefox」でもOSごとに実装が微妙に違う。) Google Chrome および Microsoft Edge の場合も同様に、名前空間 <code> xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" </code> の指定が必要です。(なお Google Chrome および Microsoft Edge の場合、キャンバスサイズの指定がなくても自動でキャンバスサイズの設定が行われる。) この様に、名前空間などを記述が欠落するとSVGファイルであることがブラウザに伝わらず。希望通り表示できなかったりエラーメッセージを伴う結果と成る。 ;外部ファイル側のコード例 :たとえばファイル名を "test.svg" とする。 :<syntaxhighlight lang="xml"> <svg xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" width="300" height="200"> <rect x="150" y="40" width="100" height="500" fill="lightblue" stroke="black" stroke-width=" 5" /> </svg> </syntaxhighlight> なお、キャンバスサイズを図形より小さい場合にはハミだしている部分は非表示になります(上記コードでは意図的にハミ出しています)。上記コードは縦長の長方形を表示するコードですがキャンバスサイズをハミ出た下半分は非表示になります。 ;HTMLファイル側 上記の外部SVGファイルを呼び出すHTMLファイル側は使う要素によって下記のようにマークアップが異なる。 * IMAGE要素 :<syntaxhighlight lang="html5" highlight=8 line> <!DOCTYPE html> <html lang="ja"> <head> <meta charset="utf-8"> <title>外部SVG読み込みテスト</title> </head> <body> <image src="test.svg" type="image/svg+xml"> </body> </html> </syntaxhighlight> SVGファイルは画像ファイルなので、IMAGE要素で読み込めます。IMAGE要素ではsrc属性で外部ファイルを指定します。 もしWindowsで、上記コードを実行した場合にブラウザの要素などのタイトルが文字化けする場合、<code><meta charset="utf-8"></code>を除去してください(Windowsではバージョンによっては文字コードがUTF-8ではなくShift_JISなので)。以下のOBJECT要素などでも同様です。 * OBJECT要素 :<syntaxhighlight lang="html5" highlight=8 line> <!DOCTYPE html> <html lang="ja"> <head> <meta charset="utf-8"> <title>外部SVG読み込みテスト</title> </head> <body> <object data="test.svg" type="image/svg+xml"> </body> </html> </syntaxhighlight> OBJECT要素は、オブジェクトデータを記述するためのHTML要素です。 OBJECT要素ではsrc属性に代わってdata属性で外部ファイル指定します。<ref>https://html.spec.whatwg.org/multipage/iframe-embed-object.html#htmlobjectelement HTML Living Standard — HTMLObjectElement</ref>。 * EMBED要素 このほか、EMBED要素を使う方法もある。 :<syntaxhighlight lang="html5" highlight=8 line> <!DOCTYPE html> <html> <head lang="2"> <meta charset="utf-8"> <title>外部SVG読み込みテスト</title> </head> <body> <embed src="test.svg" type="image/svg+xml"> </body> </html> </syntaxhighlight> EMBED要素は、埋め込み外部コンテンツ要素を記述するためのHTML要素である。 EMBED要素ではsrc属性で外部ファイル指定します。 == 画像そのものの記法 == === 四角形 === ==== 基本 ==== '''rect'''要素で表します。<ref name="mdn:svg:rect">https://developer.mozilla.org/ja/docs/Web/SVG/Element/rect</ref> :<syntaxhighlight lang="xml"> <svg> <rect x="1" y="1" width="100" height="100" fill="#FFFFFF" stroke="#000000" stroke-width="5"/> </svg> </syntaxhighlight> 改行をする必要はありませんが、上記コードでは見やすさを重視してfill属性の手前で改行してあります。 rect要素で最低限必要なのは、位置と幅を指定するための次の4要素です。 ;x :x座標 ;y :y座標 ;width :横幅 ;height :縦幅 rectの不等号のペア(<code><rect … ></code>)の最後に、下記のように<code>/</code>が必要です。(下記コードの場合、 stroke-width="5" の次の部分。 ) :<syntaxhighlight lang="xml"> <rect x="1" y="1" width="100" height="100" fill="#FFFFFF" stroke="#000000" stroke-width="5" /> </syntaxhighlight> もし、この<code>/</code>が終わりに無いと、ファイルの終端まで<code></rect></code>を探すことになります。(長方形以外の、円や線分など他の静止図形のタグでも同様、最後に「/」が必要です。) なお、下記のように、付随的な要素をstyleでまとめても良い。なお、下記のようにstyleでまとめる記法は[[CSS]]に由来するものであり、インラインCSSという記法です。(fillの次の点々はセミコロン、#FFFFFFの次の点々はコロンです。混同しないよう、注意しましょう。) :<syntaxhighlight lang="xml"> <svg> <rect x="1" y="1" width="100" height="100" style="fill: #FFFFFF; stroke: #000000; stroke-width: 5; "/> </svg> </syntaxhighlight> なお、fillは閉じた領域の塗りつぶしの色です。strokeは、境界線など線分の色です。 <code>fill="#FFFFFF;</code>のFFは16進数です(十進数の255に相当)。 fillを指定しない場合、noneと書いても良いです。 :<syntaxhighlight lang="xml"> <svg> <rect x="1" y="1" width="100" height="100" style="fill: none; stroke: #000000; stroke-width: 5; "/> </svg> </syntaxhighlight> なお、noneの代わりにblueやredと書くと、それぞれの色になります(つまり、HTMLカラーが使えます)。たとえば青色に内側を塗りつぶすなら :<syntaxhighlight lang="xml"> <svg> <rect x="1" y="1" width="100" height="100" style="fill: blue; stroke: #000000; stroke-width: 5; "/> </svg> </syntaxhighlight> とも書けます。 ==== 色の指定方法 ==== 色については <code>rgb(11,11,11)</code>のように0~255の十進数の数値指定で書いてもよいでしょう。つまり、 :<syntaxhighlight lang="xml"> <svg> <rect x="1" y="1" width="100" height="100" fill="rgb(220,220,255)" stroke="rgb(0,0,0)" stroke-width="5 "/> </svg> </syntaxhighlight> とも書ける。この場合、水色(うすめの青)で塗りつぶしています。 rectに限らず、円や線分など他の図形でも同様に、styleやrgbを使うことができます。 ;百分率も可能 色の指定は%単位でも可能ですが、rgbの3色すべてに%をつける必要があります。 :<syntaxhighlight lang="xml"> <svg> <rect x="1" y="1" width="100" height="100" fill="rgb(0%,0%,100%)" stroke="rgb(0,0,0)" stroke-width="5 "/> </svg> </syntaxhighlight> ==== 透明化 ==== ;不透明度アルファ 色はさらに、不透明度アルファを追加した{{code|rgba()}}を使える。ただし、不透明度の値の指定は 0.0 ~ 1.0 の間の数値で行わなければならない。SVGの不透明度は 0 で完全に不透明であり、1 で完全に透明である。 :<syntaxhighlight lang="xml"> <svg> <rect x="50" y="50" width="100" height="100" fill="rgba(255,0,0,1)" stroke="rgba(0,0,0,1)" stroke-width="5 "/> <rect x="1" y="1" width="100" height="100" fill="rgba(220,220,255,0.7)" stroke="rgba(0,0,0,1)" stroke-width="5 "/> </svg> </syntaxhighlight> {{code|rgba}}の第4引数は'''不'''透明度である。0から1の間で指定する。不透明にしたい場合には値を1にする。この不透明の数値の指定方法は、CSSに由来する方法である。(Inkscapeなどのドローソフトでは不透明度を0~255の数値で指定するものもあるが、ブラウザ版SVGの仕様とは異なるので注意。) rgba()関数は、0~255までの定義域と、0~1までの定義域とが混在しているので、あまりメンテナンスがしやすくないかもしれません。 ;透明の属性 rgb()関数でも透明の処理もできるように、属性で fill-opacity という塗りつぶし領域の不透明度を 0.0 ~ 1.0 で指定できる属性がありますので、メンテナンスのしやすさから、不透明度の指定には fill-opacity を使うほうがいいかもしれません。 fill-opacity は 0 で完全に不透明であり、1 で完全に透明である。 :<syntaxhighlight lang="xml"> <svg> <rect x="50" y="50" width="100" height="100" fill-opacity="1.0" fill="rgb(255,0,0 )" stroke="rgb(0,0,0)" stroke-width="5 "/> <rect x="1" y="1" width="100" height="100" fill-opacity="0.7" fill="rgb(220,220,255)" stroke="rgb(0,0,255)" stroke-width="3 " /> </svg> </syntaxhighlight> なお、ストロークの不透明度を指定できる stroke-opacity という属性もあるのですが、あまり実装の性能がよくありません。ハードウェアの事情により、太いストロークを描画する場合に、微妙に表示が崩れてしまう場合があります。<!-- WindowsだけでなくFedora Linux 32 でも同様に表示くずれが確認できたので、OSの問題でなくハードウェアの問題。 --> ==== 図形の加工 ==== ;フィレット 図形のカドを丸まらせたい場合(製図の用語で言う「フィレット」)、rxおよびryで丸めの半径を指定できる。 :<syntaxhighlight lang="xml"> <svg> <rect x="1" y="1" width="100" height="100" fill="rgb(255,255,1)" stroke="rgba(0,0,0,1)" stroke-width="5 " rx="10" ry="10" /> </svg> </syntaxhighlight> この他、transfrom属性とrotate()関数を使って、斜めに傾いた長方形などの図形を書けます。長方形以外の図形や文字列もrotate()関数に対応しています。 詳しくは、回転の単元で説明します。 === 円 === '''circle'''要素で表します。<ref name="mdn:svg:circle">https://developer.mozilla.org/ja/docs/Web/SVG/Element/circle</ref>circleでは、円の形を中心点の座標位置と半径のペアで表します。 :<syntaxhighlight lang="xml"> <svg> <circle cx="1" cy="1" r="100" style="fill: #FFFFFF; stroke: #000000; "/> </svg> </syntaxhighlight> ;cx :円の中心点のx座標 ;cy :円の中心点のy座標 ;r :半径 === 多角形 === '''polygon'''要素で表します。<ref name="mdn:svg:polygon">https://developer.mozilla.org/ja/docs/Web/SVG/Element/polygon</ref>英語の polygon ポリゴンとは、日本語で「多角形」を意味します。 下記のコード例では座標 (0,100)、(50,0)、(100,100) を結んだ三角形を表示します。 :<syntaxhighlight lang="xml"> <svg> <title>正三角形</title> <polygon points="0,100 50,0 100,100"/> </svg> </syntaxhighlight> ;points :各点の座標 :隣りあう点が結ばれる事と、および、始点と終点が結ばれます。 <nowiki><polygon points="第1点のx座標,y座標 第2点のx座標,y座標 第3点のx座標,y座標"/> </nowiki> の書式です。 なお、閉じていない単なる折れ線を描画したい場合には、polygon 要素ではなく polyline (ポリライン)要素を使います。 === 折れ線 === polyline (ポリライン)要素で折れ線を書けますが、fill属性およびstroke属性が必要です。 どのブラウザでも、fillの指定が無いと、塗りつぶしをしてしまいます。 また、fillをnoneにしたあとは、strokeが設定の無い限りストローク色も無しになってしまい描画されない状態なので、strokeも再設定する必要があります。 :<syntaxhighlight lang="xml"> <svg> <polyline points="0,100 50,0 100,100" fill="none" stroke="black" /> </svg> </syntaxhighlight> ;曲がり具合の指定 折れ線の内部の、それぞれの曲がりのある角の箇所での描画方法を指定できます。 線の太さ(stroke-width)の範囲内で、角を丸めるか(round)、尖らすか(miter)、面取り(bevel)をするかを指定できます。 何も指定ない場合には、miterで描画するように設定されています。 SVGのこれらの機能は、あくまで線の太さの範囲内でしか、処理を行えません。(つまり、たとえば製図ソフト AutoCAD のような面取り・フィレットは、SVGのこれらの指定では出来ないです。) また、その折れ線の内部のすべての曲がり箇所で、同様の曲がり具合(あるいは尖り具合)で描画します。 :<syntaxhighlight lang="xml"> <svg> <polyline points="10,100 50,10 100,100" fill="none" stroke="black" stroke-width="20" stroke-linejoin="round" /> </svg> </syntaxhighlight> stroke-linejoin属性によって、"round"または"miter"または"bevel"を指定します。 ;破線など stroke-dasharray(ストローク・ダッシュ アレイ)属性を使って、破線などを描くことができます。 書式は <pre> stroke-dasharray="描く部分の長さ1 描かない部分の長さ1 描く部分の長さ2 描かない部分の長さ2 " </pre> といったふうに、描く部分と描かない部分との繰り返しです。 :<syntaxhighlight lang="xml"> <svg> <!-- 一点鎖線 --> <polyline points="50,40 300,40" fill="none" stroke="black" stroke-dasharray="20 4 4 4 " /> <!-- 破線 --> <polyline points="50,80 300,80" fill="none" stroke="black" stroke-dasharray="6 3" /> </svg> </syntaxhighlight> == テキストの描画 == SVGのTEXT要素は、テキストを描画するために使用されます。具体的には、SVGにテキストを配置するために使用され、さまざまなスタイル、フォント、配置オプションを指定することができます。 以下は、TEXT要素の使い所の例です。 # グラフやチャートでラベルを表示する:SVGを使用して、棒グラフや円グラフなどのチャートを作成する場合、テキスト要素を使用して各要素にラベルを付けることができます。これにより、グラフの視覚的な表現がより明確になります。 # インフォグラフィックや地図でテキストを使用する:SVGはインフォグラフィックや地図を作成するためにも使用されます。この場合、テキスト要素を使用して、情報を示すテキストを配置することができます。例えば、地図上に都市名を表示することができます。 # ロゴやタイトルを表示する:SVGは、Webサイトのロゴやタイトルなどのグラフィックスを作成するためにも使用されます。この場合、テキスト要素を使用して、ブランド名やタイトルを表示することができます。また、さまざまなスタイルやフォントを使用して、テキストの見栄えを改善することもできます。 # オンラインアニメーションでテキストを使用する:SVGは、アニメーションを作成するためにも使用されます。この場合、テキスト要素を使用して、アニメーションの一部としてテキストを表示することができます。たとえば、文字列を点滅させたり、スライドイン/アウトさせたりすることができます。 :<syntaxhighlight lang="xml"> <svg> <text x="100" y="60"> テスト </text> </svg> </syntaxhighlight> ;x :文字列の開始位置(左下)のx座標 ;y :文字列の開始位置(左下)のy座標 文字列の開始位置は、左'''下'''です。左上ではないので、注意してください。 追加の属性として、 :font-size でフォントの大きさ、 :text-decoration="underline" で下線の追加、 など、設定できます。 ;例 :<syntaxhighlight lang="xml"> <svg> <text x="100" y="60" font-size="30" text-decoration="underline" > テスト </text> </svg> </syntaxhighlight> == 回転 == まず、基準の図形として、回転していない図形の描画をしましょう。 :<syntaxhighlight lang="xml"> <svg> <rect x="150" y="80" width="100" height="50" fill="lightblue" stroke="black" stroke-width=" 5" /> </svg> </syntaxhighlight> この図形をたとえば斜めに傾かせたい場合、回転させる図形のタグの属性において transform="rotate(回転角, 回転中心のx座標, y座標)" の書式で属性を追記することで、回転を指定できます。 角度の単位は、直角を90度とする「度」単位です。(日本なら、小学校で習う角度の単位と同じです。) なお、座標を指定しない場合、原点を中心として回転します。 :<syntaxhighlight lang="xml"> <svg> <rect id="some" x="150" y="80" width="100" height="50" fill="lightblue" stroke="black" stroke-width=" 5" transform="rotate(-10,100,100)" /> </svg> </syntaxhighlight> たとえば上記コードなら、長方形の右上が10度持ちあがった図形になります。 長方形だけでなく、楕円や折れ線や多角形など他の図形でも、この方法で回転が可能です。 また、textタグの文字列も同様に、この方法で回転が可能です。 == 構造化 == === グループ化 === g タグを用いて、gタグ内のオブジェクトに共通する属性を一括で記述できます。このような仕組みをSVG用語では一般に「グループ化」といいます。 :<syntaxhighlight lang="xml"> <svg> <g stroke="blue" fill="white" > <rect x="1" y="1" width="100" height="100" stroke-width="5" /> <circle cx="30" cy="30" r="10" stroke-width="3" /> </g> </svg> </syntaxhighlight> たとえば上のコードの場合、長方形と円との両方に、ストロ-ク色を青に指定し、内側の塗りつぶし色を白に指定と、一括で指定しています。 ;各オブジェクトとグループ内要素に矛盾のある場合 なお、各オブジェクトにgタグの指定内容と矛盾する属性がある場合、普通は各オブジェクト側の指定が優先されます。たとえばcircleタグで <code> stroke="red"</code> という指定と、gタグの開始タグで <code> stroke="blue"</code> があれば、円のストローク色は赤色で表示されます。(Firefox, google Chrome, Microsoft Edge どれも結果は同じく、円ストロークだけ赤色の結果です。WindowsだけでなくLinuxでも同様の結果です。 ) === SVGとCSSとセレクタ === SVGとCSSは、Webページで視覚的なデザインを行うために広く使用されています。CSSは、HTML要素のスタイルを設定することができますが、SVG要素にも同様のスタイルを設定することができます。SVG要素にCSSを適用するには、SVG要素にIDやクラスを割り当て、それらをCSSセレクタで参照する必要があります。 例えば、以下のSVGファイルは、<circle>要素にIDを割り当て、CSSセレクタで参照して、円の色や大きさを変更しています。 :<syntaxhighlight lang=svg> <svg width="100" height="100"> <circle id="myCircle" cx="50" cy="50" r="40" stroke="black" stroke-width="2" fill="red" /> </svg> <style> #myCircle { fill: blue; r: 20; } </style> </syntaxhighlight> この例では、CSSのセレクタ #myCircle が、IDが myCircle である要素に適用されています。fill プロパティは円の内部の色を設定し、r プロパティは円の半径を変更しています。 SVG要素に適用できるCSSプロパティは、HTML要素に適用できるCSSプロパティと同様です。しかし、SVG要素にはHTML要素にはない独自のプロパティもあります。例えば、<code>stroke-dasharray</code> プロパティは、SVGの線要素に適用することができ、線の点線や破線を設定することができます。 また、SVG要素にCSSを適用することで、SVG要素をアニメーションさせることもできます。例えば、以下のSVGファイルは、RECT要素にクラスを割り当て、CSSでアニメーションを設定しています。 :<syntaxhighlight lang=svg> <svg width="200" height="200"> <rect class="myRect" x="20" y="20" width="60" height="60" fill="red" /> </svg> <style> .myRect { animation: move 2s ease-in-out infinite alternate; } @keyframes move { 0% { transform: translate(0, 0); } 100% { transform: translate(80px, 80px); } } </style> </syntaxhighlight> : このコードは、CSSアニメーションを使用してSVGの矩形要素をアニメーション化しています。 : まず、SVG要素は<code>width</code>と<code>height</code>属性を指定して200x200のキャンバスを作成しています。 : そして、<code>rect</code>要素を使用して、赤い色で塗りつぶされた60x60の四角形を作成しています。<code>rect</code>要素には<code>class</code>属性があり、その値が<code>myRect</code>です。 : 次に、CSSで定義された<code>myRect</code>クラスは、<code>animation</code>プロパティを持っています。 : このアニメーションは、<code>move</code>という名前のキーフレームアニメーションを使用しています。 : このアニメーションは、<code>transform</code>プロパティを使用して四角形を移動させます。: : 最初のキーフレーム(0%)では、四角形は元の位置にあります。最後のキーフレーム(100%)では、四角形は右下に80px移動します。 : <code>ease-in-out</code>タイミング関数が使用されているため、アニメーションはゆっくり始まり、ゆっくり終わります。 : <code>infinite alternate</code>値が<code>animation</code>プロパティに追加されているため、アニメーションは無限に繰り返されます。 == SVGで付加情報を記述する方法 == SVGでは、要素に対してタイトルや解説などの情報を付加することができます。例えば、以下のように記述します。 :<syntaxhighlight lang=svg> <svg width="200" height="200"> <title>矩形の描画</title> <desc>SVGでは左上の座標と幅と高さで矩形のジオメトリーを表します</desc> <rect x="150" y="80" width="100" height="50" fill="lightblue" stroke="black" stroke-width="5" /> </svg> </syntaxhighlight> タイトルは、<code>title</code>要素で記述します。一方、解説は<code>desc</code>要素で表します。これらの要素は、SVG内のどこにでも記述することができますが、一般的には<code>svg</code>開始タグの直後に記載するのが慣例です。 ただし、ブラウザによっては、<code>title</code>要素の内容が表示されない場合があります。また、ファイル名に対する情報として表示される場合もあります。 == 用語集 == ; SVG (Scalable Vector Graphics): XMLベースの2次元ベクターグラフィックス形式。 ; ベクターグラフィックス (Vector graphics): 座標や数学的方程式によって画像を生成する方法。拡大や縮小が自在で、拡大しても画質が劣化しない。 ; ラスターグラフィックス (Raster graphics): ピクセル単位で画像を生成する方法。拡大すると画質が劣化する。 ; XML (eXtensible Markup Language): 構造化されたデータを扱うためのマークアップ言語。 ; パス (Path): SVGでの形状の描画に使われる基本要素。座標を指定して直線や曲線を描くことができる。 ; 属性 (Attribute): 要素に対して、その性質や特徴を指定するために用いられるもの。例えば、色や座標、大きさなど。 ; fill: オブジェクトの塗りつぶし色を指定する属性。 ; stroke: オブジェクトの枠線の色を指定する属性。 ; stroke-width: オブジェクトの枠線の太さを指定する属性。 ; viewBox: SVGの描画領域を指定する属性。座標系や拡大率、表示範囲を指定することができる。 ; transform: オブジェクトの座標変換を指定する属性。例えば、平行移動や回転、拡大縮小などが可能。 ; gradient: グラデーションを指定する属性。色や透明度を徐々に変化させることができる。 ; filter: オブジェクトに対してフィルターを適用する属性。ぼかしや色変換などのエフェクトをかけることができる。 ; clipPath: オブジェクトをクリップするための属性。表示範囲を指定して、オブジェクトを切り抜くことができる。 ; mask: オブジェクトに対してマスクを適用するための属性。表示範囲を指定して、オブジェクトを隠すことができる。 ; animate: アニメーションを指定する属性。属性値を時間経過に応じて変化させることができる。 == まとめ == SVGは、XMLベースのベクター画像フォーマットであり、Webページやアプリケーションなどで利用されます。SVGを使用することで、高品質でスケーラブルな図形を簡単に作成することができます。SVGはHTMLと同様にタグと属性を使用して要素を定義し、CSSやJavaScriptと組み合わせて操作することができます。 == 参考文献 == * [http://www.w3.org/Graphics/SVG/ W3CのSVGサイト] * [https://www.w3.org/TR/2018/CR-SVG2-20181004/ Scalable Vector Graphics (SVG) 2(C.R.)](2018-10-04) ** [https://github.com/w3c/svgwg/ SVG Working Group specifications リポジトリー(Github)] * [https://www.w3.org/TR/2005/WD-SVG12-20050413/ Scalable Vector Graphics (SVG) 1.2 Specification](2005-04-13) ** [https://www.w3.org/TR/2008/REC-SVGTiny12-20081222/ Scalable Vector Graphics (SVG) Tiny 1.2 Specification](2008-12-22) * [https://www.w3.org/TR/2011/REC-SVG11-20110816/ Scalable Vector Graphics (SVG) 1.1 Specification](2011-08-16)([http://www.hcn.zaq.ne.jp/___/REC-SVG11-20030114/ 日本語訳](2003-01-14)) * [https://www.w3.org/TR/2001/REC-SVG-20010904/ Scalable Vector Graphics (SVG) 1.0 Specification](2001-09-04) * [http://www.adobe.com/jp/svg/ AdobeのSVGサイト] * [https://developer.mozilla.org/ja/Mozilla_SVG_Project Mozilla SVG Project - MDC] == 脚注 == {{reflist}} {{stub}} {{NDC|007.64}} [[カテゴリ:SVG|*]]
2009-03-06T16:36:14Z
2023-08-20T18:03:17Z
[ "テンプレート:Pathnav", "テンプレート:Code", "テンプレート:Reflist", "テンプレート:Stub", "テンプレート:NDC" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/SVG
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地学II
単元 南極の春にオゾンが減少することをオゾンホールという。酸性が強まった雨のことを酸性雨という。 気象の観測データからその状態の変化をスーパーコンピュータで計算して行う天気予報を数値予報という。 高層天気図には等圧面天気図が用いられ、ある気圧面が等高線で表される。偏西風帯の特に強い部分はジェット気流と呼ばれている。極高気圧は放射冷却で低層だけ密度が低いので背の低い高気圧である。亜熱帯高気圧は下降流によるものなので背の高い高気圧である。偏西風の蛇行は偏西風波動と呼ばれ、等高線が南に波打っている部分は気圧の谷で、北に張り出している部分は気圧の尾根である。熱帯収束帯と亜熱帯高圧帯の対流をハドレー循環といい、偏西風波動による熱の輸送をロスビー循環という。冬はシベリア高気圧が発達する西高東低の気圧配置で寒波が気圧の谷に向かって入ってくる。梅雨になるとオホーツク海高気圧と北太平洋高気圧の間で収束が起きる。 氷河は山地にある山岳氷河と、大陸を覆うような大陸氷河(氷床)に分類することができる。波には風浪とうねりがあり、風浪はその場の風で起きる波で、うねりは遠くの風浪が伝わってくる波である。波しぶきが大気中で蒸発して残った小さな塩類の粒を海塩粒子といい、凝結核の元になる。 ペルー沖の海面水温が通常の年より高くなることをエルニーニョ現象といい、逆に平年より下がればラニーニャ現象と呼ばれる。偏西風と貿易風により環流が流れる。転向力が北半球では流れの向きに対して直角右に働くことで中央部の海面が高くなり圧力傾度力が生じる。両者のつり合いにより地衡流が流れる。コリオリの力が弱い分、北太平洋海流よりも北赤道海流の方が強くなるので西岸強化が生ずる。周期的に海水面が上下することを潮汐といい、最も高くなると満潮、最も低くなる時を干潮と呼ぶ。潮汐は起潮力で起こり、干満の差が大きいと大潮、それが小さいと小潮とよばれる。 数千°Cにねっした鉄が赤く発光したりするように、物体は、温度がとても高くなると、発光する。 その発光の色は、温度が高くなるほど、発光のなかの光で波長が短い成分が多くなるので、赤から黄色をへて、しだいに青くなる。 (赤い光は、黄色い光よりも波長が長い。黄色い光は、青い光よりも波長が長い。) 光は電磁波であるので、つまり、熱した物体は、電磁波を放出するのである。 より詳しくいうと、熱していない物体からも電磁波は放出されているのだが、その電磁波の波長のほとんどが赤外線の領域なので、人間の目では見えないのである。 このような現象での温度と波長ごとのエネルギー量の関係をあらわした法則が、ウィーンの変位法則である。ウィーンの変位則は、黒体の温度が高いほど、放射エネルギーが最大になる波長が短くなっていることを表し、その波長をλ(μm)・温度をT (K)としたとき以下の式で示せる。 ウィーンは、ウィーンの法則を確かめる測定実験をする際、熱エネルギーの測定器にはボロメーターという装置を用いた。 (※ ボロメーターについて、くわしくは、発展の節で説明する。) シュテファン=ボルツマンの法則は、恒星の放射するエネルギーE は絶対温度T の4乗に比例するというもので、次の式で表される。 1900年ごろ、すでに天文学者のラングレーによって、熱エネルギーの測定器としてボロメータという測定器が実用化していた。ボロメータとは、金属が温度変化した際の電気抵抗の変化を利用して、電気抵抗の変化から温度変化を読みとり、その温度変化から熱エネルギーなどのエネルギーを測定する装置である。 このボロメータを用いて、光の放射エネルギーも測定できた。 ウィーンは、ウィーンの法則を確かめる測定実験をする際、光のエネルギー測定のために、ボロメーターを用いた。この当時のボロメーターの精度の例として、温度が10上昇すると、抵抗値の変化率の3×10を読み取れるという高精度であったと言う。 ラングレーやヴィーンが用いていた頃のボロメーターでの測温用の金属には、白金が用いられていた。 そして、ボロメーターの精度の向上のため、ホイートストン・ブリッジ回路の中に、この電気抵抗を組み込むことで、精度を得ていた。 なお、21世紀の現在でも、白金は、電気抵抗式の測温素子として、よく用いられている。また、ホイートストン・ブリッジも、アナログ電気式の測定器で精度を得るための手法として、よく用いられている。さらに、ホイットストーン・ブリッジと測温素子の組み合わせによる温度測定器や放射エネルギー測定器などすらも、現在でもよく用いられている。 この1900年ごろのウィーンの時代、光の波長測定の方法では、回折格子が用いられた。すでにローランドなどによって光の波長測定の手段として実用化していたローランド式などの回折格子が、よく用いられた。 そもそも、光の波長は、どうやって測定されたのだろうか。 1800年代のはじめごろ、ヤングの実験によって、ヤングらが、可視光の波長はおおむね数100nmのていどであろう、という予想を立てていた。 回折格子を用いて、より正確な測定が、のちの1821年にドイツのレンズの研磨工だったフラウンホーファーによって行われた。フラウンホーファーは回折格子を作るために細い針金を用いた加工装置を製作し、その加工機で製作された回折格子を用いて、光の波長の測定をし始めたのが、研究の始まりである。フラウンホーファーは、1cmあたり格子を130本も並べた回折格子を製作した。 また、1870年にはアメリカのラザフォードがスペキュラムという合金を用いた反射型の回折格子を製作し(このスペキュラム合金は光の反射性が高い)、これによって1mmあたり700本もの格子のある回折格子を製作した。 より高精度な波長測定が、のちの時代の物理学者マイケルソンによって、干渉計(かんしょうけい)というものを用いて(相対性理論の入門書によく出てくる装置である。高校生は、まだ相対性理論を習ってないので、気にしなくてよい。)、干渉計の反射鏡を精密ネジで細かく動かすことにより、高精度な波長測定器をつくり、この測定器によってカドミウムの赤色スペクトル線を測定し、結果の波長は643.84696nmだった。マイケルソンの測定方法は、赤色スペクトル光の波長を、当時のメートル原器と比較することで測定した。 なお、現代でも、研究用として干渉計を用いた波長測定器が用いられている。メートル原器は、マイケルソンの実験の当時は長さのおおもとの標準だったが、1983年以降はメートル原器は長さの標準には用いられていない。現在のメートル定義は以下の通り。 原子の種類によって、吸収される光の波長が違う。 プリズムなどをもちいて宇宙から来る光を波長ごとに分けると、虹のような帯にわかれる。この、虹のような光の帯をスペクトルという。そして、スペクトルのところどころ、暗くなってる線がある。このような暗い線を暗線(あんせん)という。 暗線は、なんらかの物質が光を吸収したため、生じている。 この暗線は、その宇宙からの光が、地球に来るまでの経路に多く存在していた物質の種類が分かる。 太陽光のスペクトルにある暗線の波長を分析することによって、太陽の暗線の波長が、水素による暗線と一致することから、太陽を構成する物質はおもに水素であることが分かった。 また、太陽光が、ウィーンの法則の6000Kの光と、ほぼ一致することから、太陽の表面温度は約6000Kであることが分かっている。 なお、太陽光のスペクトルにある暗線のことをフラウンホーファー線という。 1965年、宇宙のどの方向からも温度3K(3ケルビン)に相当する電磁波が来ていることが、ベンジアスとウィルソンによって発見された。 この宇宙のどこにもある約3K相当の電磁波を、宇宙背景放射(うちゅう はいけいほうしゃ)という。 現在の世界各国の科学の学会では「宇宙は膨張している」とする学説が有力である。 (※ 範囲外:) 一般に、「ビッグバン宇宙論」とか「膨張宇宙論」、あるいは(定説になっているので)単に「宇宙論」という。 宇宙から来た光の波長を測定すると、地球から遠い天体から発された光であるほど、その波長が長いほうにずれている(つまり、赤色や赤外線の側に、ズレていく)。これを赤方偏移(せきほう へんい)という。 (膨張宇宙論では、)赤方偏移の原因は、宇宙が膨張しているため、地球から遠いほど、より大きな相対速度によって遠ざかっているので、ドップラー効果の影響が強くなるためである(としている)。 (※ 範囲外: ) 膨張宇宙論に反する、「つかれた光」仮説というのもあって、「ドップラー効果とは別に、未知の物理法則があて、その未知の法則によって、光は航行距離が長くなるほど、赤色にズレていく」という仮説にもとづいて、「宇宙は膨張していない」とする仮説(定常宇宙論)もあるが、しかし定常宇宙論は現在の世界主要国の科学の学会では支持されていない。日本の学校教育でも、定常宇宙論は支持されてないので、大学入試や大学理系の授業では、定常宇宙論を用いないように。定常宇宙論では「宇宙背景放射」という実験事実が、説明できないとされており、その理由のため定常宇宙論が支持されてない。 ハッブルは、赤方偏移について、その光の発信元となった天体の、地球から遠ざかる後退速度 v を計算したところ、地球からの距離 r と比例関係にある事を発見した。 つまり、Hを比例係数として、vを後退速度、rを距離とすれば、 である。この法則をハッブルの法則という。この式の比例定数 H をハッブル定数という。 地球は太陽のまわりを公転しており、公転の軌道は、ほぼ円の軌道であることが、中世には天文学者ケプラーなどの観測によって既に分かっていた。 しかし、中世の天文学者ケプラーがよく調べたところ、太陽の周囲を公転する地球の公転軌道は、わずかに楕円である事が分かった。 そして、さらに重要な事として、公転軌道上のどこに地球があっても、公転の面積速度は一定である事が分かった。惑星の公転の軌道に関する、これらの法則をまとめてケプラーの法則という。 地球だけでなく、火星などの太陽を中心に公転する他の惑星もまたケプラーの法則を満たしている事が観測されている。 歴史的には、ケプラーは地球と火星の軌道を細かく分析することにより、地球も火星も公転の軌道がそれぞれ楕円軌道である事を発見し、また、面積速度の一定の法則も発見した。 なお、地球の公転軌道上で、地球が太陽から最も近い点を近日点(きんじつてん)という。いっぽう、地球の公転軌道上で、地球が太陽から最も遠い点を遠日点(えんじつてん)という。 観測事実として、木星や土星にはオーロラが発生する。土星のオーロラはハッブル望遠鏡により確認されている(※ 参考文献: 啓林館の専門「地学」の検定教科書)。 オーロラが発生するには磁場が必要であると考えられている事から、木星や土星には磁場が存在すると考えられている。 他の木星型惑星にも磁場が存在すると考えらている。 いっぽう、地球型惑星については、磁場について、次のような事が分かっている。 (※ 根拠は範囲外: 検定教科書が惑星の性質の結果だけを羅列しており、解明の根拠が書かれておらず、理解の役に立たない。) 天王星と海王星はともに色が青い。これは、天王星や海王星にあるメタンが赤い色を吸収している結果であると考えられている。 土星のリングは、地球から見ると数本の輪にしか見えないが、探査船などの観測により数千個の輪から成り立っていることが分かっている。 いっぽう木星については、宇宙探査船ボイジャー1号により、木星にもリングがある事が発見された。 天王星のリングが1977年に発見された。これは、地球から見て天王星が恒星の前を通過する少し前に、恒星の明るさが減光したことにより、リングの存在が1977年に明らかになった。 その後、1980年代の探査船ボイジャー2号により、直接的に天王星のリングが観測された。 また、さまざまな観測により、天王星は自転軸が横倒しになっている事が分かっている。 ボイジャー2号の観測により、天王星には磁場がある事が分かっているが、磁場の中心は自転軸からは大きくずれている。 海王星についてはボイジャー2号の調査により、1989年にも海王星にもリングが発見されている。 結局、木星型惑星(木星、土星、天王星、海王星)すべてにリングが発見されている。 木星には、大気の渦が観測され、この渦は大赤斑(だいせきはん)という。 また、木星には、赤色と白色の縞(しま)模様がみられる。 木星のこの渦(大赤斑)は、大気の流れによって出来た雲の模様だと考えられている。(※ 範囲外: )なお、木星の渦は地球からでも望遠鏡により観測でき、中世の後半には既に木星の渦が発見されていた。 いっぽう、天王星は大気があるのに、渦が見られない。 海王星は、大気の組成は天王星と同じでメタンが主成分なのに、海王星には渦のようなものが見られ、海王星のこの渦は黒っぽいので、この渦は黒斑(こくはん)または暗斑(あんはん)などという(※ 検定教科書の出版社により用語が違う)。 水星は探査船などによる観測の結果、表面に多くのクレーターや大きな崖(がけ)が見られる。 この事から、水星には大気と水が無いと考えられている(もし水や大気があったら、クレーターが流されて平坦になってしまたり、風化して平坦になってしまうので)。なお、オーロラの発生しない事実とも、水星に大気の無いことは合致する。 水星は大気が無いため、昼と夜との温度差が激しく、水星の昼の気温は約400°C、夜は約 −180°C にも達する。(水星は自転の速度も、とても遅く、その事も昼夜の温度差に関係していると考えられている。 ※ 啓林館の見解) 金星は、1970年代からのソ連のベネラ探査機やアメリカのパイオニアビーナス探査機などの調査により、磁場や気圧などが解明されている。水星の大気の気圧は地球の90倍くらいであり、また水星の大気の主成分は二酸化炭素である。 そして、これら二酸化炭素の温室効果により、金星の気温はとても高く、数百°Cに達する。 金星の雲は硫酸で出きている。 金星については、探査船などの写真の結果、火山活動のあとによるものと見られる地形が見られるので、金星には火山活動があると考えられている。 ※ 未記述 火星については、1970年代にバイキング探査機が火星に降り立っている。 火星には、二酸化炭素を主成分とする大気があるが、気圧は地球の100分の1以下である。 (大気があるためか)火星では、砂嵐や雲などの気象現象が確認されている。 火星の気温は寒めであり、20°Cくらいになる場合もあるが、−100°Cになる場合もある。これらの気温の事実もあり、二酸化炭素の温室効果については、火星には大気の量が少ないので温室効果が弱いと考えられている。 現在の火星の表面には海は見えないが、しかし、あたかも過去に水の流れていたような地形があり、そのため、大昔の火星には海や湖のような水が存在していたとする説も有力である。 なお、火星の表面の赤くみえる地面は、酸化鉄の赤鉄鉱(せきてっこう)であるとされる。このことから、火星には大昔は酸素があったとする説もある(※ 数研出版の『地学基礎』で紹介)。 冥王星は、かつて大きな星だと考えられていたので惑星として扱われていたが、冥王星が月よりも小さいことが近年分かり、また冥王星の同程度の大きさの非惑星がいくつも発見された事などから、2006年頃から冥王星は惑星でないとして扱われるようになった。 こうしたことなどから現在では、海王星の外側の、冥王星などの天体をまとめて太陽系外縁天体(たいようけい がいえんてんたい)と呼ぶようになった。 木星の衛星イオについては、探査船など(ボイジャー)の撮影によって写真によって火山のような地形がある事が分かっており、各種の探査機による撮影の結果、火山の噴火のような光の写真も撮影されているので。イオには活火山があると考えられている。 土星の衛星タイタンは、太陽系の衛星のなかで唯一、大気をもつ。 タイタンについては探査機カッシーニによって性質が観測された。
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"ペルー沖の海面水温が通常の年より高くなることをエルニーニョ現象といい、逆に平年より下がればラニーニャ現象と呼ばれる。偏西風と貿易風により環流が流れる。転向力が北半球では流れの向きに対して直角右に働くことで中央部の海面が高くなり圧力傾度力が生じる。両者のつり合いにより地衡流が流れる。コリオリの力が弱い分、北太平洋海流よりも北赤道海流の方が強くなるので西岸強化が生ずる。周期的に海水面が上下することを潮汐といい、最も高くなると満潮、最も低くなる時を干潮と呼ぶ。潮汐は起潮力で起こり、干満の差が大きいと大潮、それが小さいと小潮とよばれる。", "title": "地球と環境" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "数千°Cにねっした鉄が赤く発光したりするように、物体は、温度がとても高くなると、発光する。 その発光の色は、温度が高くなるほど、発光のなかの光で波長が短い成分が多くなるので、赤から黄色をへて、しだいに青くなる。 (赤い光は、黄色い光よりも波長が長い。黄色い光は、青い光よりも波長が長い。)", "title": "プレートと日本列島の成り立ち" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "光は電磁波であるので、つまり、熱した物体は、電磁波を放出するのである。", "title": "プレートと日本列島の成り立ち" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "より詳しくいうと、熱していない物体からも電磁波は放出されているのだが、その電磁波の波長のほとんどが赤外線の領域なので、人間の目では見えないのである。", "title": "プレートと日本列島の成り立ち" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "このような現象での温度と波長ごとのエネルギー量の関係をあらわした法則が、ウィーンの変位法則である。ウィーンの変位則は、黒体の温度が高いほど、放射エネルギーが最大になる波長が短くなっていることを表し、その波長をλ(μm)・温度をT (K)としたとき以下の式で示せる。", "title": "プレートと日本列島の成り立ち" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "ウィーンは、ウィーンの法則を確かめる測定実験をする際、熱エネルギーの測定器にはボロメーターという装置を用いた。 (※ ボロメーターについて、くわしくは、発展の節で説明する。)", "title": "プレートと日本列島の成り立ち" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "シュテファン=ボルツマンの法則は、恒星の放射するエネルギーE は絶対温度T の4乗に比例するというもので、次の式で表される。", "title": "プレートと日本列島の成り立ち" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "1900年ごろ、すでに天文学者のラングレーによって、熱エネルギーの測定器としてボロメータという測定器が実用化していた。ボロメータとは、金属が温度変化した際の電気抵抗の変化を利用して、電気抵抗の変化から温度変化を読みとり、その温度変化から熱エネルギーなどのエネルギーを測定する装置である。", "title": "プレートと日本列島の成り立ち" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "このボロメータを用いて、光の放射エネルギーも測定できた。", "title": "プレートと日本列島の成り立ち" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "ウィーンは、ウィーンの法則を確かめる測定実験をする際、光のエネルギー測定のために、ボロメーターを用いた。この当時のボロメーターの精度の例として、温度が10上昇すると、抵抗値の変化率の3×10を読み取れるという高精度であったと言う。", "title": "プレートと日本列島の成り立ち" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "ラングレーやヴィーンが用いていた頃のボロメーターでの測温用の金属には、白金が用いられていた。 そして、ボロメーターの精度の向上のため、ホイートストン・ブリッジ回路の中に、この電気抵抗を組み込むことで、精度を得ていた。", "title": "プレートと日本列島の成り立ち" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", 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単元 地球と環境 プレートと日本列島の成り立ち 宇宙の探求
{{Pathnav|高等学校の学習|[[高等学校理科|理科]]|[[高等学校地学|地学]]|frame=1}} 単元 #[[地学II#地球と環境|地球と環境]] #[[地学II#プレートと日本列島の成り立ち|プレートと日本列島の成り立ち]] #[[地学II#宇宙の探求|宇宙の探求]] ---- == 地球と環境 == 南極の春にオゾンが減少することを[[w:オゾンホール|オゾンホール]]という。酸性が強まった雨のことを[[w:酸性雨|酸性雨]]という。 気象の観測データからその状態の変化をスーパーコンピュータで計算して行う天気予報を[[w:数値予報|数値予報]]という。 [[File:Jetstreamconfig.jpg|thumb|right|250px|ジェット気流の概略。ジェット気流は寒帯および亜熱帯で、蛇行しながら地球を取り巻いて吹いている]] [[File:Atmospheric circulation ja.png|thumb|right|240px|地球の大気循環のモデル]] [[w:高層天気図|高層天気図]]には等圧面天気図が用いられ、ある気圧面が等高線で表される。偏西風帯の特に強い部分は[[w:ジェット気流|ジェット気流]]と呼ばれている。極高気圧は放射冷却で低層だけ密度が低いので背の低い高気圧である。亜熱帯高気圧は下降流によるものなので背の高い高気圧である。偏西風の蛇行は[[w:偏西風波動|偏西風波動]]と呼ばれ、等高線が南に波打っている部分は[[w:気圧の谷|気圧の谷]]で、北に張り出している部分は[[w:気圧の尾根|気圧の尾根]]である。熱帯収束帯と亜熱帯高圧帯の対流を[[w:ハドレー循環|ハドレー循環]]といい、偏西風波動による熱の輸送を[[w:ロスビー波|ロスビー循環]]という。冬は[[w:シベリア高気圧|シベリア高気圧]]が発達する[[w:西高東低|西高東低]]の気圧配置で[[w:寒波|寒波]]が気圧の谷に向かって入ってくる。[[w:梅雨|梅雨]]になると[[w:オホーツク海高気圧|オホーツク海高気圧]]と北[[w:太平洋高気圧|太平洋高気圧]]の間で収束が起きる。 [[w:氷河|氷河]]は山地にある山岳氷河と、大陸を覆うような大陸氷河(氷床)に分類することができる。波には[[w:水面波|風浪とうねり]]があり、風浪はその場の風で起きる波で、うねりは遠くの風浪が伝わってくる波である。波しぶきが大気中で蒸発して残った小さな塩類の粒を海塩粒子といい、凝結核の元になる。 ペルー沖の海面水温が通常の年より高くなることを[[w:エルニーニョ現象|エルニーニョ現象]]といい、逆に平年より下がれば[[w:ラニーニャ現象|ラニーニャ現象]]と呼ばれる。偏西風と貿易風により環流が流れる。転向力が北半球では流れの向きに対して直角右に働くことで中央部の海面が高くなり圧力傾度力が生じる。両者のつり合いにより[[w:地衡流|地衡流]]が流れる。コリオリの力が弱い分、北太平洋海流よりも北赤道海流の方が強くなるので西岸強化が生ずる。周期的に海水面が上下することを[[w:潮汐|潮汐]]といい、最も高くなると満潮、最も低くなる時を干潮と呼ぶ。潮汐は[[w:起潮力|起潮力]]で起こり、干満の差が大きいと大潮、それが小さいと小潮とよばれる。 == プレートと日本列島の成り立ち == === シュテファン=ボルツマンの法則 === [[FILE:Wiens law.svg|thumb|300px|各温度における黒体輻射のエネルギー密度の波長ごとのスペクトル]] [[Image:MODIS ATM solar irradiance.jpg|thumb|400px|地表面と地球大気表面における太陽放射スペクトルの比較]] 数千℃にねっした鉄が赤く発光したりするように、物体は、温度がとても高くなると、発光する。 その発光の色は、温度が高くなるほど、発光のなかの光で波長が短い成分が多くなるので、赤から黄色をへて、しだいに青くなる。 (赤い光は、黄色い光よりも波長が長い。黄色い光は、青い光よりも波長が長い。) 光は電磁波であるので、つまり、熱した物体は、電磁波を放出するのである。 より詳しくいうと、熱していない物体からも電磁波は放出されているのだが、その電磁波の波長のほとんどが赤外線の領域なので、人間の目では見えないのである。 このような現象での温度と波長ごとのエネルギー量の関係をあらわした法則が、[[w:ウィーンの変位則|ウィーンの変位法則]]である。ウィーンの変位則は、黒体の温度が高いほど、放射エネルギーが最大になる波長が短くなっていることを表し、その波長をλ(μm)・温度を''T'' (K)としたとき以下の式で示せる。 :λ''T'' = 2900 ウィーンは、ウィーンの法則を確かめる測定実験をする際、熱エネルギーの測定器にはボロメーターという装置を用いた。 <ref>『20世紀の物理学』、丸善株式会社、編集:「20世紀の物理学」編集委員会、平成11年発行、参考ページ:P.25、 第1章『1900年当時の物理学』、参考文献記事の原著者:ブライアンピパード、参考文献記事の翻訳者:牧二郎および神吉健、</ref> (※ ボロメーターについて、くわしくは、発展の節で説明する。) [[w:シュテファン=ボルツマンの法則|シュテファン=ボルツマンの法則]]は、恒星の放射するエネルギー''E'' は絶対温度''T'' の4乗に比例するというもので、次の式で表される。 :''E'' = σ''T'' <sup>4</sup> === 発展:光のエネルギーと波長の測定方法 === :(※ 高校の範囲外) ==== 光のエネルギーの測定方法 ==== 1900年ごろ、すでに天文学者のラングレーによって、熱エネルギーの測定器として[[w:ボロメータ|ボロメータ]]という測定器が実用化していた。ボロメータとは、金属が温度変化した際の電気抵抗の変化を利用して、電気抵抗の変化から温度変化を読みとり、その温度変化から熱エネルギーなどのエネルギーを測定する装置である。 このボロメータを用いて、光の放射エネルギーも測定できた。 ウィーンは、ウィーンの法則を確かめる測定実験をする際、光のエネルギー測定のために、ボロメーターを用いた。この当時のボロメーターの精度の例として、温度が10<sup>-5</sup>上昇すると、抵抗値の変化率の3×10<sup>-8</sup>を読み取れるという高精度であったと言う。 ラングレーやヴィーンが用いていた頃のボロメーターでの測温用の金属には、白金が用いられていた。 そして、ボロメーターの精度の向上のため、ホイートストン・ブリッジ回路の中に、この電気抵抗を組み込むことで、精度を得ていた。 なお、21世紀の現在でも、白金は、電気抵抗式の測温素子として、よく用いられている。また、ホイートストン・ブリッジも、アナログ電気式の測定器で精度を得るための手法として、よく用いられている。さらに、ホイットストーン・ブリッジと測温素子の組み合わせによる温度測定器や放射エネルギー測定器などすらも、現在でもよく用いられている。 ==== 光の波長の測定方法 ==== この1900年ごろのウィーンの時代、光の波長測定の方法では、回折格子が用いられた。すでにローランドなどによって光の波長測定の手段として実用化していたローランド式などの回折格子が、よく用いられた。 そもそも、光の波長は、どうやって測定されたのだろうか。 1800年代のはじめごろ、ヤングの実験によって、ヤングらが、可視光の波長はおおむね数100nmのていどであろう、という予想を立てていた。 回折格子を用いて、より正確な測定が、のちの1821年にドイツのレンズの研磨工だったフラウンホーファーによって行われた。フラウンホーファーは回折格子を作るために細い針金を用いた加工装置を製作し、その加工機で製作された回折格子を用いて、光の波長の測定をし始めたのが、研究の始まりである。フラウンホーファーは、1cmあたり格子を130本も並べた回折格子を製作した。<ref>『現代総合科学教育大系 SOPHIA21 第7巻 運動とエネルギー』、講談社、発行:昭和59年4月21日第一刷発行発行</ref> また、1870年にはアメリカのラザフォードがスペキュラムという合金を用いた反射型の回折格子を製作し(このスペキュラム合金は光の反射性が高い)、これによって1mmあたり700本もの格子のある回折格子を製作した。 [[画像:Platinum-Iridium meter bar.jpg|thumb|right|300px|メートル原器]] より高精度な波長測定が、のちの時代の物理学者マイケルソンによって、干渉計(かんしょうけい)というものを用いて(相対性理論の入門書によく出てくる装置である。高校生は、まだ相対性理論を習ってないので、気にしなくてよい。)、干渉計の反射鏡を精密ネジで細かく動かすことにより、高精度な波長測定器をつくり、この測定器によってカドミウムの赤色スペクトル線を測定し、結果の波長は643.84696nmだった。マイケルソンの測定方法は、赤色スペクトル光の波長を、当時のメートル原器と比較することで測定した。<ref>川上親考ほか『新図詳エリア教科辞典 物理』、学研、発行:1994年3月10日新改訂版第一刷、P.244 および P.233</ref> なお、現代でも、研究用として干渉計を用いた波長測定器が用いられている。メートル原器は、マイケルソンの実験の当時は長さのおおもとの標準だったが、1983年以降はメートル原器は長さの標準には用いられていない。現在のメートル定義は以下の通り。 ;メートルの定義 :真空中の光の速さ ''c'' を単位 [[W:メートル|m]] [[W:秒|s]]<sup>−1</sup> で表したときに、その数値を {{val|299792458}} と定めることによって定義される。 :ここで、秒はセシウム周波数 ''∆ν''<sub>Cs</sub> によって定義される。 === 原子とスペクトル === [[Image:Fraunhofer lines.jpg|thumb|right|500px|スペクトルとフラウンホーファー線]] 原子の種類によって、吸収される光の波長が違う。 プリズムなどをもちいて宇宙から来る光を波長ごとに分けると、虹のような帯にわかれる。この、虹のような光の帯を'''スペクトル'''という。そして、スペクトルのところどころ、暗くなってる線がある。このような暗い線を'''暗線'''(あんせん)という。 暗線は、なんらかの物質が光を吸収したため、生じている。 この暗線は、その宇宙からの光が、地球に来るまでの経路に多く存在していた物質の種類が分かる。 太陽光のスペクトルにある暗線の波長を分析することによって、太陽の暗線の波長が、水素による暗線と一致することから、太陽を構成する物質はおもに水素であることが分かった。 また、太陽光が、ウィーンの法則の6000Kの光と、ほぼ一致することから、太陽の表面温度は約6000Kであることが分かっている。 なお、太陽光のスペクトルにある暗線のことをフラウンホーファー線という。 == 宇宙背景放射 == 1965年、宇宙のどの方向からも温度3K(3ケルビン)に相当する電磁波が来ていることが、ベンジアスとウィルソンによって発見された。 この宇宙のどこにもある約3K相当の電磁波を、'''宇宙背景放射'''(うちゅう はいけいほうしゃ)という。 == 宇宙の膨張 == 現在の世界各国の科学の学会では「宇宙は膨張している」とする学説が有力である。 (※ 範囲外:) 一般に、「ビッグバン宇宙論」とか「膨張宇宙論」、あるいは(定説になっているので)単に「宇宙論」という。 === 赤方偏移 === 宇宙から来た光の波長を測定すると、地球から遠い天体から発された光であるほど、その波長が長いほうにずれている(つまり、赤色や赤外線の側に、ズレていく)。これを'''赤方偏移'''(せきほう へんい)という。 (膨張宇宙論では、)赤方偏移の原因は、宇宙が膨張しているため、地球から遠いほど、より大きな相対速度によって遠ざかっているので、ドップラー効果の影響が強くなるためである(としている)。 (※ 範囲外: ) 膨張宇宙論に反する、「つかれた光」仮説というのもあって、「ドップラー効果とは別に、未知の物理法則があて、その未知の法則によって、光は航行距離が長くなるほど、赤色にズレていく」という仮説にもとづいて、「宇宙は膨張していない」とする仮説(定常宇宙論)もあるが、しかし定常宇宙論は現在の世界主要国の科学の学会では支持されていない。日本の学校教育でも、定常宇宙論は支持されてないので、大学入試や大学理系の授業では、定常宇宙論を用いないように。定常宇宙論では「宇宙背景放射」という実験事実が、説明できないとされており、その理由のため定常宇宙論が支持されてない。 === ハッブルの法則 === ハッブルは、赤方偏移について、その光の発信元となった天体の、地球から遠ざかる後退速度 v を計算したところ、地球からの距離 r と比例関係にある事を発見した。 つまり、Hを比例係数として、vを後退速度、rを距離とすれば、 :v = H・r である。この法則を'''ハッブルの法則'''という。この式の比例定数 H を'''ハッブル定数'''という。 == ケプラーの法則 == [[File:Deuxième loi de Kepler.svg|thumb|ケプラーの第2法則(面積速度の一定)<br>惑星と太陽をむすぶ線分が一定時間に通過する面積は等しい。<br>(※ 図では、わかりやすくするために、軌道の楕円っぽさを誇張して書いている。)]] 地球は太陽のまわりを公転しており、公転の軌道は、ほぼ円の軌道であることが、中世には天文学者ケプラーなどの観測によって既に分かっていた。 しかし、中世の天文学者ケプラーがよく調べたところ、太陽の周囲を公転する地球の公転軌道は、わずかに楕円である事が分かった。 そして、さらに重要な事として、公転軌道上のどこに地球があっても、公転の面積速度は一定である事が分かった。惑星の公転の軌道に関する、これらの法則をまとめて'''ケプラーの法則'''という。 :※ なお、大学の理系学部などで習う物理学の力学により、ケプラーの法則を物理学でも理論的に裏付けることができる。歴史的には、近世の物理学者ニュートンの構築したニュートン力学により、裏付けされた。 地球だけでなく、火星などの太陽を中心に公転する他の惑星もまたケプラーの法則を満たしている事が観測されている。 歴史的には、ケプラーは地球と火星の軌道を細かく分析することにより、地球も火星も公転の軌道がそれぞれ楕円軌道である事を発見し、また、面積速度の一定の法則も発見した。 [[File:Perihelion and aphelion japanese.svg|thumb|300px|]] なお、地球の公転軌道上で、地球が太陽から最も近い点を'''近日点'''(きんじつてん)という。いっぽう、地球の公転軌道上で、地球が太陽から最も遠い点を'''遠日点'''(えんじつてん)という。 == 惑星 == === オーロラと磁場 === 観測事実として、木星や土星にはオーロラが発生する。土星のオーロラはハッブル望遠鏡により確認されている(※ 参考文献: 啓林館の専門「地学」の検定教科書)。 オーロラが発生するには磁場が必要であると考えられている事から、木星や土星には磁場が存在すると考えられている。 他の木星型惑星にも磁場が存在すると考えらている。 いっぽう、地球型惑星については、磁場について、次のような事が分かっている。 (※ 根拠は範囲外: 検定教科書が惑星の性質の結果だけを羅列しており、解明の根拠が書かれておらず、理解の役に立たない。) :1973年の宇宙探査船マリナー10号による観測の結果、水星には磁場がある事が分かっており、地球の磁場の強さの1%ほどの強さである。 :しかし、水星ではオーロラは観測されていない。これは、水星には大気がほぼ存在しない事が原因であると考えられている。 === 色 === 天王星と海王星はともに色が青い。これは、天王星や海王星にあるメタンが赤い色を吸収している結果であると考えられている。 <gallery widths=250px heights=250px> File:Uranus2.jpg|1986年にボイジャー2号が撮影した天王星 File:Neptune - Voyager 2 (29347980845) flatten crop.jpg|ボイジャー2号が撮影した海王星 </gallery> {{-}} === リングなど === 土星のリングは、地球から見ると数本の輪にしか見えないが、探査船などの観測により数千個の輪から成り立っていることが分かっている。 いっぽう木星については、宇宙探査船ボイジャー1号により、木星にもリングがある事が発見された。 天王星のリングが1977年に発見された。これは、地球から見て天王星が恒星の前を通過する少し前に、恒星の明るさが減光したことにより、リングの存在が1977年に明らかになった。 その後、1980年代の探査船ボイジャー2号により、直接的に天王星のリングが観測された。 また、さまざまな観測により、天王星は自転軸が横倒しになっている事が分かっている。 ボイジャー2号の観測により、天王星には磁場がある事が分かっているが、磁場の中心は自転軸からは大きくずれている。 海王星についてはボイジャー2号の調査により、1989年にも海王星にもリングが発見されている。 結局、木星型惑星(木星、土星、天王星、海王星)すべてにリングが発見されている。 === 渦の ある/なし === [[File:Great Red Spot From Voyager 1.jpg|thumb|ボイジャー1号から撮影された 木星の大赤斑]] 木星には、大気の渦が観測され、この渦は'''大赤斑'''(だいせきはん)という。 また、木星には、赤色と白色の縞(しま)模様がみられる。 木星のこの渦(大赤斑)は、大気の流れによって出来た雲の模様だと考えられている。(※ 範囲外: )なお、木星の渦は地球からでも望遠鏡により観測でき、中世の後半には既に木星の渦が発見されていた。 {{-}} [[File:Neptune Full.jpg|thumb|海王星の黒い斑点]] いっぽう、天王星は大気があるのに、渦が見られない。 海王星は、大気の組成は天王星と同じでメタンが主成分なのに、海王星には渦のようなものが見られ、海王星のこの渦は黒っぽいので、この渦は黒斑(こくはん)または暗斑(あんはん)などという(※ 検定教科書の出版社により用語が違う)。 {{-}} === 各論 === ==== 水星 ==== [[File:Mariner 10 image 0027325.gif|thumb|水星の表面]] 水星は探査船などによる観測の結果、表面に多くのクレーターや大きな崖(がけ)が見られる。 この事から、水星には大気と水が無いと考えられている(もし水や大気があったら、クレーターが流されて平坦になってしまたり、風化して平坦になってしまうので)。なお、オーロラの発生しない事実とも、水星に大気の無いことは合致する。 水星は大気が無いため、昼と夜との温度差が激しく、水星の昼の気温は約400℃、夜は約 −180℃ にも達する。(水星は自転の速度も、とても遅く、その事も昼夜の温度差に関係していると考えられている。 ※ 啓林館の見解) ==== 金星 ==== 金星は、1970年代からのソ連のベネラ探査機やアメリカのパイオニアビーナス探査機などの調査により、磁場や気圧などが解明されている。水星の大気の気圧は地球の90倍くらいであり、また水星の大気の主成分は二酸化炭素である。 そして、これら二酸化炭素の温室効果により、金星の気温はとても高く、数百℃に達する。 金星の雲は硫酸で出きている。 [[ファイル:Venus - 3D Perspective View of Maat Mons.jpg|300px|thumb|金星探査機マゼランが観測したデータを基に作成されたマアト山の三次元斜視図]] 金星については、探査船などの写真の結果、火山活動のあとによるものと見られる地形が見られるので、金星には火山活動があると考えられている。 ==== 木星 ==== ※ 未記述 ==== 火星 ==== 火星については、1970年代にバイキング探査機が火星に降り立っている。 火星には、二酸化炭素を主成分とする大気があるが、気圧は地球の100分の1以下である。 (大気があるためか)火星では、砂嵐や雲などの気象現象が確認されている。 火星の気温は寒めであり、20℃くらいになる場合もあるが、−100℃になる場合もある。これらの気温の事実もあり、二酸化炭素の温室効果については、火星には大気の量が少ないので温室効果が弱いと考えられている。 現在の火星の表面には海は見えないが、しかし、あたかも過去に水の流れていたような地形があり、そのため、大昔の火星には海や湖のような水が存在していたとする説も有力である。 なお、火星の表面の赤くみえる地面は、酸化鉄の赤鉄鉱(せきてっこう)であるとされる。このことから、火星には大昔は酸素があったとする説もある(※ 数研出版の『地学基礎』で紹介)。 ==== 太陽系外縁天体 ==== 冥王星は、かつて大きな星だと考えられていたので惑星として扱われていたが、冥王星が月よりも小さいことが近年分かり、また冥王星の同程度の大きさの非惑星がいくつも発見された事などから、2006年頃から冥王星は惑星でないとして扱われるようになった。 こうしたことなどから現在では、海王星の外側の、冥王星などの天体をまとめて'''太陽系外縁天体'''(たいようけい がいえんてんたい)と呼ぶようになった。 ==== 珍しい性質の衛星 ==== * イオ 木星の衛星イオについては、探査船など(ボイジャー)の撮影によって写真によって火山のような地形がある事が分かっており、各種の探査機による撮影の結果、火山の噴火のような光の写真も撮影されているので。イオには活火山があると考えられている。 * タイタン 土星の衛星タイタンは、太陽系の衛星のなかで唯一、大気をもつ。 タイタンについては探査機カッシーニによって性質が観測された。 == 参考文献、脚注など == [[Category:高等学校教育|地*ちかく2]] [[Category:理科教育|高ちかく2]] [[Category:地球科学|高*ちかく2]]
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2022-08-10T21:58:44Z
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10,157
会社法第231条
法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)>第2編第2章 株式 (コンメンタール会社法) (株券喪失登録簿の備置き及び閲覧等)
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法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)>第2編第2章 株式 (コンメンタール会社法)
[[法学]]>[[民事法]]>[[商法]]>[[コンメンタール会社法]]>[[第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)]]>[[第2編第2章 株式 (コンメンタール会社法)]] ==条文== (株券喪失登録簿の備置き及び閲覧等) ;第231条 # 株券発行会社は、株券喪失登録簿をその本店(株主名簿管理人がある場合にあっては、その営業所)に備え置かなければならない。 # 何人も、株券発行会社の営業時間内は、いつでも、株券喪失登録簿(利害関係がある部分に限る。)について、次に掲げる請求をすることができる。この場合においては、当該請求の理由を明らかにしてしなければならない。 #:一 株券喪失登録簿が書面をもって作成されているときは、当該書面の閲覧又は謄写の請求 #:二 株券喪失登録簿が電磁的記録をもって作成されているときは、当該電磁的記録に記録された事項を法務省令で定める方法により表示したものの閲覧又は謄写の請求 ==解説== ==関連条文== ==判例== ---- {{前後 |[[コンメンタール会社法|会社法]] |[[第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)|第2編 株式会社]]<br> [[第2編第2章 株式 (コンメンタール会社法)|第2章 株式]]<br> [[第2編第2章 株式 (コンメンタール会社法)#9|第9節 株券]] |[[会社法第230条]]<br>(株券喪失登録の効力) |[[会社法第232条]]<br>(株券喪失登録者に対する通知等) }} {{stub}} [[category:会社法|231]]
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2022-05-26T23:06:34Z
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フランス語/文法/等位接続詞1
ここでは、2つの等位接続詞をご紹介します。名前を見ると難しそうですが、誰でも日常的によく使っている、とても簡単な単語です。 et は、英語の「and」のことで、「~と~」「~そして~」という意味の単語です。日本でも、「&」の記号はよく目にしますよね。 名詞だけでなく、形容詞にも et を使うことができます。 ただし、名詞の前に置く形容詞と、後に置く形容詞、それぞれの位置を間違えないようにしましょう。 3つ以上の単語を並列するときは、単語と単語をカンマ(,)で区切り、最後の単語にだけ et を付けるのが普通です。 ou は、英語でいう「or」、「~または~」「~か~」を表します。 3つ以上の単語の並列は、et と同じです。
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ここでは、2つの等位接続詞をご紹介します。名前を見ると難しそうですが、誰でも日常的によく使っている、とても簡単な単語です。
ここでは、2つの等位接続詞をご紹介します。名前を見ると難しそうですが、誰でも日常的によく使っている、とても簡単な単語です。<br> <br> =et= '''et''' は、英語の「and」のことで、「~と~」「~そして~」という意味の単語です。日本でも、「&」の記号はよく目にしますよね。 *la pomme '''et''' l'orange リンゴ と オレンジ *des tr&egrave;fles '''et''' une coccinelle クローバー と てんとう虫 <br> 名詞だけでなく、形容詞にも et を使うことができます。 *'''le ciel''' (空) *le ciel bleu 青い空 *le ciel bleu '''et''' vaste 青くて広い空 <br> ただし、名詞の前に置く形容詞と、後に置く形容詞、それぞれの位置を間違えないようにしましょう。 *'''la maison''' (家) *la petite maison 小さな家 *la petite '''et''' jolie maison 小さくてきれいな家 <br> *la petite maison blanche 小さくて、白い家 *la petite maison blanche '''et''' ancienne 小さくて、白くて古い家 <br> 3つ以上の単語を並列するときは、単語と単語をカンマ(,)で区切り、最後の単語にだけ et を付けるのが普通です。 *la rose, le lis, la violette et la marguerite バラ、ユリ、スミレとマーガレット *un chat noir, mignon et sage 黒くて、可愛くて、大人しい猫 <br> =ou= '''ou''' は、英語でいう「or」、「~または~」「~か~」を表します。 *la Belgique '''ou''' la Suisse ベルギー または スイス *le miel '''ou''' la confiture ハチミツ か ジャム <br> 3つ以上の単語の並列は、et と同じです。 *le printemps, l'&eacute;t&eacute;, l'automne ou l'hiver 春、夏、秋、それとも冬 <br> [[カテゴリ:フランス語文法]]
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2022-12-02T08:45:08Z
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神奈川大対策
本項は、神奈川大学の入学試験対策に関する事項である。 神奈川大学は、神奈川県にある私立大学である(国立大学ではない)。本学には独自の入試制度として給費生試験が存在し、給費生に選ばれると、4年間の学費が実質無償になる。これで給費生に選ばれるには、受験生の上位10%に居なければならない。(後述) 一般入試には、最大3日にわたって併願できるA方式をはじめ、センター利用入試、センター後に出願できるセンター利用、またセンター試験と本学独自の問題を組み合わせるC方式などが一部の学部で採用されており、多彩な入学試験から自分に合った方式を選択する事が可能である。合格倍率はどの学部も2~3倍である。 一般入試、給費生試験ともに全国20の会場(2018年度より大阪会場追加)で受験することが可能である。 本学独自の入試制度である。一般入試に先駆け12月ごろに行われるこの試験で上位の合格(合格者全員ではない、一部のみ)を果たすと、4年間の学費が返還不要の奨学金として給付される。 定員に対し、非常に多くの受験生に合格を出すため、合格の実質倍率は3倍前後だが、給費生に選ばれるには相当高得点を取る必要がある。
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日本の大学受験ガイド > 神奈川大対策 本項は、神奈川大学の入学試験対策に関する事項である。 神奈川大学は、神奈川県にある私立大学である(国立大学ではない)。本学には独自の入試制度として給費生試験が存在し、給費生に選ばれると、4年間の学費が実質無償になる。これで給費生に選ばれるには、受験生の上位10%に居なければならない。(後述) 一般入試には、最大3日にわたって併願できるA方式をはじめ、センター利用入試、センター後に出願できるセンター利用、またセンター試験と本学独自の問題を組み合わせるC方式などが一部の学部で採用されており、多彩な入学試験から自分に合った方式を選択する事が可能である。合格倍率はどの学部も2~3倍である。 一般入試、給費生試験ともに全国20の会場(2018年度より大阪会場追加)で受験することが可能である。
{{wikipedia|神奈川大学}} *[[日本の大学受験ガイド]] > [[神奈川大対策]] 本項は、[[w:神奈川大学|神奈川大学]]の入学試験対策に関する事項である。 神奈川大学は、神奈川県にある私立大学である(国立大学ではない)。本学には独自の入試制度として給費生試験が存在し、給費生に選ばれると、4年間の学費が実質無償になる。これで給費生に選ばれるには、受験生の上位10%に居なければならない。(後述) 一般入試には、最大3日にわたって併願できるA方式をはじめ、センター利用入試、センター後に出願できるセンター利用、またセンター試験と本学独自の問題を組み合わせるC方式などが一部の学部で採用されており、多彩な入学試験から自分に合った方式を選択する事が可能である。合格倍率はどの学部も2~3倍である。 一般入試、給費生試験ともに全国20の会場(2018年度より大阪会場追加)で受験することが可能である。 ==給費生試験== 本学独自の入試制度である。一般入試に先駆け12月ごろに行われるこの試験で'''上位の合格'''(合格者全員ではない、一部のみ)を果たすと、4年間の学費が返還不要の奨学金として給付される。 定員に対し、非常に多くの受験生に合格を出すため、合格の実質倍率は3倍前後だが、給費生に選ばれるには相当高得点を取る必要がある。 ==勉強法== *神奈川大学の入試問題は教科書の内容に基づいた基本的な問題が大半である。そのため、一般入試で合格するには、教科書に沿って真面目に勉強することが大事である。ただ、給費生試験で実際に給費生に選ばれるには、高得点を取る必要があるため、教科書に沿った学習とともに、徹底的に過去問研究をすることが求められる。給費生試験は12月と早いため、給費生を目指す者は10月頃から過去問に取り組もう。 *給費生試験対策講座(横浜キャンパス)として、11月初旬に給費生試験対策講座(大手予備校講師が、過去問題の分析および徹底解説)を実施している場合もあるので要チェック。 *給費生試験の合格発表は例年通りなら大学入試センター試験前の1月10日前後に行われる。さらにWEBで科目ごとの得点も開示されるため実力試しとしても有用。 *給費生試験は2種類の合格 <給費生合格><一般入試免除合格>があるため、給費で受からなくても一般で受かれば心の余裕ができる。 ==外部サイト== *[http://www.kanagawa-u.ac.jp/admissions/faculty/stipendiary/overview/ 神奈川大学給費生試験概要] [[Category:大学入試|かなかわたいたいさく]]
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2018-01-10T08:11:45Z
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学習方法/中学高校の学習全般
進路に応じて、適した勉強法は変わるだろうが、このページでは大学進学を将来的に志望する者で、主に、中学生・高校生に向けた学習法を述べる。 中学校・高校などの教科の学習など、それらに共通するであろう学習方法について述べる。 大学生向けの勉強法は、別ページを参照して下さい。 また、各教科・各科目の個別の勉強法については、市販の参考書を何冊か見れば、ふつうは、その参考書の前書きのページあたりに、その参考書をつかった勉強法などが書かれているだろうから、そのようなものを参考にしたほうが安全だろう。 学習の中心は、学校で配布された検定教科書や資料集など、そして、それを利用した学校の授業である。受験参考書はわかりやすく端的に解説されていることが多いので、授業、教科書、資料集だけではよく理解できないと感じたときには参考書も読むとよい。大学受験を考えると、教科書と学校配布教材だけの学習範囲は入試対策としては不十分な部分もあるため、参考書を用いた学習にはそれを補う意味もある。 どのような学習のスタイルが合っているかには個人差も大きい。特定の指導方針に従うことを難なくそつなくこなせる生徒がいる一方で、逆に理解が難しくなり学習活動に困難を感じることが多くなる場合もあるかもしれない。基本的には学習に関しては教員をはじめとするまわりの大人たちのアドバイスを受けるのがよいが、それを活用するためにはその意味を自分なりに理解し咀嚼したうえで実践することも必要になるだろう。自分なりの理解に落とし込めないアドバイスも一旦は実践してみるのがよいが、実践してみてしっくりこなければやめてしまってもよい。 受験対策として、入試過去問を用いた演習などは当然に必要になるが、基礎をおろそかにしていきなり演習に取り組んでも得るものは少ない。学問に関してはまず対象の課題議論の基礎をよく理解して知ることが最も重要であること、そしてそれは思いのほか困難であるためまず優先して取り組むべきであることを意識しておくとよい。一方で、各種試験問題を分析することから様々な知見が得られることもあり、試験対策の学習もあながち無為なものとは言い切れない面があるだろう。 特に義務教育ではなくなる高等学校において、通信制でない限りは、授業に出席しなければ履修が認められず、単位が認められないため進級できない。もちろん出席するだけでよいわけではなく、出席したうえでその時間をどう過ごすかが問題ではあるが、まずは授業に出席しなければならない。 授業を受ける際には、ノートをとることも基本的な学習の一つである。ノートの取り方に関しても、これという一つの正解があるわけではなく、結局は毎日の授業の中でそれぞれの生徒が試行錯誤しながらいいノートの取り方を見出していくことになるだろう。ノートを上手にとり、情報量の多い見やすいノートを作ることができれば、あとから見直すときにも有用であるが、それだけが重要なわけではない。むしろ、授業を聞くときに話を聞きながら考えることは重要なことで、その思考の過程、その思考の結果も大きな勉強である。 塾は、教育的な環境と課題を用意し、その課題を塾生に課す場所である。塾側は商売として様々なそれらしいことを語るが、結局生徒側がそれぞれの考えを持ったうえで上手に利用する必要がある。 参考書を買う際は、まずは解説の多い入門書的な "参考書" を選んで買うのが良いだろう。入門用の "参考書" を選ぶ際には、まずは学校の予習復習用から受験対策まで広く対応した、初学者用の本を買うのが良いだろう。 大学受験での浪人生ならともかく、現役の高校生・中学生の場合は、未習科目や未習単元について、いきなり受験対策用の難度の高い参考書を買うのは、あまりお勧めしない。受験対策用の本は、すでに教科書や入門用の参考書や問題集を買った人が、さらに理解を深めて受験などに備えるために読み解く本である。 経済的な理由や学習深度、あまり散漫な学習方法を取らないほうがいいという理由から、参考書は一冊持っていれば十分だとも考えられる。しかし、多読や速読が得意な生徒であれば、2冊、複数所持したり、読み比べて様々な検討、学習、分析をするのも、有効な学習法だと言える。 問題演習もやはり重要だろう。教科書にも、参考書でも、そして学校の授業でも問題演習をする機会はあるが、ある程度の量をこなすことは、試験対策にも受験対策にも、そして理解にも実は有意義な事である。それぞれの学習深度に合わせた判断になるが、多くの場合は問題集も学校で提供されるし、はじめは簡単な問題集から始めるのがよい。 学習をしていて、教科書や(学校でもらった)副読本を調べても分からない点があるときは、教員に質問をしてみるのも良い。しかし質問というのは、やみくもに質問しても相手に疑問点が伝わらないので良い結果は得られない。良い結果を得るためには、質問の前に自分の中で問題点をはっきりさせておいて、聞き方も相手に伝わるように工夫するのがよい。 たとえば「この問題が分からなくて、こういうことかな?、って考えたのですけど、あってるかどうか分かりません。教えてください。」とか「この説明のここの部分までは、こうだろう、と思うのですけど、この先の説明が分かりません」のように、疑問点を明確にした質問の方が、質問する側にとっても得られるものが大きい。 中学校や高校の定期テストでは、普段からあまり勉強していない生徒が一夜漬けで何とかしようとする、ということはしばしば聞かれるが、あまり得策ではない。一夜漬けに限らず、そもそも睡眠時間を削る勉強法をとるべきではない。勉強は量が少なくても日常的に習慣的に続けるのがよい。どうしても試験直前に長時間の勉強をしたい場合は、テスト前日は早く寝て、翌朝早く起きて勉強するようにしたほうがよい。 テストを受けた後,点数が高かったり低かったり、成績がどうなるかも気になるだろうが、それ以上にテスト後には苦手分野や重要だと思われる分野を確認して復習するのが重要である。 予備校などが、入試をまねた模擬試験(もぎしけん、略して「模試」(もし))を有料で行っている。模擬試験では日本全国の受験者の中での順位統計なども発表されるので、進路を考える上では有用なデータが得られる。またそれだけでなく、模擬試験についても定期テストと同様に、自分の苦手分野や理解が十分でない単元を見つけて、模試の問題と解説を参考によく学習しなおしてみるとよい。 インターネットは身近なメディアだが、使い方は案外難しい。その大きな特徴として、情報の量は膨大だが、あてにならない情報、いい加減な情報の数も膨大だということが言える。その中で、正しい良質な情報に出会うためにはどうしたらよいか?それを一概に言うことはできないが、たとえば日本の官公庁のサイトは信頼度が高いし、読んでいると勉強になる面もある。 例えば国立国会図書館↓ あるいは厚生労働省↓ URL の最後尾 .go.jp は日本政府のドメイン名なので、URL を見ることでこのサイトが日本政府の政府機関だということが確認できる。 また、インターネットを使うも参考にしてみてください。
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進路に応じて、適した勉強法は変わるだろうが、このページでは大学進学を将来的に志望する者で、主に、中学生・高校生に向けた学習法を述べる。 中学校・高校などの教科の学習など、それらに共通するであろう学習方法について述べる。 大学生向けの勉強法は、別ページを参照して下さい。 また、各教科・各科目の個別の勉強法については、市販の参考書を何冊か見れば、ふつうは、その参考書の前書きのページあたりに、その参考書をつかった勉強法などが書かれているだろうから、そのようなものを参考にしたほうが安全だろう。
{{告知|議論}} :議論中でも上書き編集する事は構いませんが、さらに上書きされる可能性もあります。 ---- 進路に応じて、適した勉強法は変わるだろうが、このページでは大学進学を将来的に志望する者で、主に、中学生・高校生に向けた学習法を述べる。 中学校・高校などの教科の学習など、それらに共通するであろう学習方法について述べる。 大学生向けの勉強法は、別ページを参照して下さい。 {{独自研究の可能性|PAGENAME={{PAGENAME}}|内容=中学高校の学習方法について}} また、各教科・各科目の個別の勉強法については、市販の参考書を何冊か見れば、ふつうは、その参考書の前書きのページあたりに、その参考書をつかった勉強法などが書かれているだろうから、そのようなものを参考にしたほうが安全だろう。 == 基本的な学習法 == 学習の中心は、学校で配布された検定教科書や資料集など、そして、それを利用した学校の授業である。受験参考書はわかりやすく端的に解説されていることが多いので、授業、教科書、資料集だけではよく理解できないと感じたときには参考書も読むとよい。大学受験を考えると、教科書と学校配布教材だけの学習範囲は入試対策としては不十分な部分もあるため<ref name="t">『高校の勉強のトリセツ』、GAKKEN</ref><ref name="s">船登惟希 『改訂版 高校一冊目の参考書』、KADOKAWA、2019年3月18日</ref>、参考書を用いた学習にはそれを補う意味もある。 どのような学習のスタイルが合っているかには個人差も大きい。特定の指導方針に従うことを難なくそつなくこなせる生徒がいる一方で、逆に理解が難しくなり学習活動に困難を感じることが多くなる場合もあるかもしれない。基本的には学習に関しては教員をはじめとするまわりの大人たちのアドバイスを受けるのがよいが、それを活用するためにはその意味を自分なりに理解し咀嚼したうえで実践することも必要になるだろう。自分なりの理解に落とし込めないアドバイスも一旦は実践してみるのがよいが、実践してみてしっくりこなければやめてしまってもよい。 受験対策として、入試過去問を用いた演習などは当然に必要になるが、基礎をおろそかにしていきなり演習に取り組んでも得るものは少ない。学問に関してはまず対象の課題議論の基礎をよく理解して知ることが最も重要であること、そしてそれは思いのほか困難であるためまず優先して取り組むべきであることを意識しておくとよい。一方で、各種試験問題を分析することから様々な知見が得られることもあり、試験対策の学習もあながち無為なものとは言い切れない面があるだろう。 == 授業の受け方 == * 出席をする 特に義務教育ではなくなる高等学校において、通信制でない限りは、授業に出席しなければ履修が認められず、単位が認められないため進級できない。もちろん出席するだけでよいわけではなく、出席したうえでその時間をどう過ごすかが問題ではあるが、まずは授業に出席しなければならない。 * ノートをとる 授業を受ける際には、ノートをとることも基本的な学習の一つである。ノートの取り方に関しても、これという一つの正解があるわけではなく、結局は毎日の授業の中でそれぞれの生徒が試行錯誤しながらいいノートの取り方を見出していくことになるだろう。ノートを上手にとり、情報量の多い見やすいノートを作ることができれば、あとから見直すときにも有用であるが、それだけが重要なわけではない。むしろ、授業を聞くときに話を聞きながら考えることは重要なことで、その思考の過程、その思考の結果も大きな勉強である。 == 塾など == 塾は、教育的な環境と課題を用意し、その課題を塾生に課す場所である。塾側は商売として様々なそれらしいことを語るが、結局生徒側がそれぞれの考えを持ったうえで上手に利用する必要がある<ref name="t" /><ref name="s" /><!--<ref>『高校の勉強のトリセツ』、GAKKEN</ref><ref>船登惟希 『改訂版 高校一冊目の参考書』、KADOKAWA、2019年3月18日</ref>-->。 == 参考書と問題集 == 参考書を買う際は、まずは解説の多い入門書的な "参考書" を選んで買うのが良いだろう。入門用の "参考書" を選ぶ際には、まずは学校の予習復習用から受験対策まで広く対応した、初学者用の本を買うのが良いだろう。 大学受験での浪人生ならともかく、現役の高校生・中学生の場合は、未習科目や未習単元について、いきなり受験対策用の難度の高い参考書を買うのは、あまりお勧めしない。受験対策用の本は、すでに教科書や入門用の参考書や問題集を買った人が、さらに理解を深めて受験などに備えるために読み解く本である。 経済的な理由や学習深度、あまり散漫な学習方法を取らないほうがいいという理由から、参考書は一冊持っていれば十分だとも考えられる。しかし、多読や速読が得意な生徒であれば、2冊、複数所持したり、読み比べて様々な検討、学習、分析をするのも、有効な学習法だと言える。 問題演習もやはり重要だろう。教科書にも、参考書でも、そして学校の授業でも問題演習をする機会はあるが、ある程度の量をこなすことは、試験対策にも受験対策にも、そして理解にも実は有意義な事である。それぞれの学習深度に合わせた判断になるが、多くの場合は問題集も学校で提供されるし、はじめは簡単な問題集から始めるのがよい。 == 質問の方法 == 学習をしていて、教科書や(学校でもらった)副読本を調べても分からない点があるときは、教員に質問をしてみるのも良い。しかし質問というのは、やみくもに質問しても相手に疑問点が伝わらないので良い結果は得られない。良い結果を得るためには、質問の前に自分の中で問題点をはっきりさせておいて、聞き方も相手に伝わるように工夫するのがよい。 たとえば「この問題が分からなくて、こういうことかな?、って考えたのですけど、あってるかどうか分かりません。教えてください。」とか「この説明のここの部分までは、こうだろう、と思うのですけど、この先の説明が分かりません」のように、疑問点を明確にした質問の方が、質問する側にとっても得られるものが大きい。 == テストの使い方 == === 学校の定期テストの使いかた === 中学校や高校の定期テストでは、普段からあまり勉強していない生徒が{{ruby|一夜漬|いちやづ}}けで何とかしようとする、ということはしばしば聞かれるが、あまり得策ではない。一夜漬けに限らず、そもそも睡眠時間を削る勉強法をとるべきではない<ref>船登惟希 『改訂版 高校一冊目の参考書』、KADOKAWA、2019年3月18日、69ページ</ref>。勉強は量が少なくても日常的に習慣的に続けるのがよい。どうしても試験直前に長時間の勉強をしたい場合は、テスト前日は早く寝て、翌朝早く起きて勉強するようにしたほうがよい。 テストを受けた後,点数が高かったり低かったり、成績がどうなるかも気になるだろうが、それ以上にテスト後には苦手分野や重要だと思われる分野を確認して復習するのが重要である<ref>梁川由香『高校の勉強のトリセツ』、GAKKEN、2020年2月10日 (版の記載なし)第8刷 発行、114ページ にて、テスト後の復習を推奨している</ref>。 === 模試の使い方 === 予備校などが、入試をまねた模擬試験(もぎしけん、略して「模試」(もし))を有料で行っている。模擬試験では日本全国の受験者の中での順位統計なども発表されるので、進路を考える上では有用なデータが得られる。またそれだけでなく、模擬試験についても定期テストと同様に、自分の苦手分野や理解が十分でない単元を見つけて、模試の問題と解説を参考によく学習しなおしてみるとよい。 == インターネットの活用 == インターネットは身近なメディアだが、使い方は案外難しい。その大きな特徴として、情報の量は膨大だが、あてにならない情報、いい加減な情報の数も膨大だということが言える。その中で、正しい良質な情報に出会うためにはどうしたらよいか?それを一概に言うことはできないが、たとえば日本の官公庁のサイトは信頼度が高いし、読んでいると勉強になる面もある。 例えば国立国会図書館↓ :https://www.ndl.go.jp/ あるいは厚生労働省↓ :https://www.mhlw.go.jp/index.html URL の最後尾 .go.jp は日本政府のドメイン名なので、URL を見ることでこのサイトが日本政府の政府機関だということが確認できる。 また、[[インターネットを使う]]も参考にしてみてください。 == 参考文献 == [[Category:学習方法|ちゆうかくこうこうのかくしゆうせんはん]]
2009-03-11T06:46:36Z
2024-03-16T05:23:47Z
[ "テンプレート:告知", "テンプレート:独自研究の可能性", "テンプレート:Ruby" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E5%AD%A6%E7%BF%92%E6%96%B9%E6%B3%95/%E4%B8%AD%E5%AD%A6%E9%AB%98%E6%A0%A1%E3%81%AE%E5%AD%A6%E7%BF%92%E5%85%A8%E8%88%AC
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個々の音の演奏
曲を構成する音の多くは、ひとつの音符により、楽譜に記載される。「多く」とするのは、ポルタメント(ある音からある音まで弦をおさえた指をすべらせて弾く)の途中の音など、記載されないものもあるからである。各音符は、ある高さの音をあらわし、また同時に、その音の長さもあらわす。 しかし、弾く音の長さがあらわされていても、その音のもつ一定の長さのなかにおける、すくなくとも以下の2点の問題がある。作曲家は、ある音のもつ一定の長さのなかでの表現変化、も音楽として想像している。それはクレッシェンドなどの強弱記号や、アクセント記号により、部分的にはしめされている。だが、 したがって、音符内部での表現変化方法について、演奏理論上、考察が必要である。その表現変化方法は、ある音を、 という二通りのしかたで、ふたつの部分に分析することで、ある程度の考察が可能となる。 どの音にも、出だし―中間―終わり、の三部分がある。中間―終わりは、出だしの残り部分として、まとめてあつかう。なお三部分といっても、当然、それぞれがまったく独立して存在するわけではない。また、出だし―中間と、中間―終わりとは、はっきりとした境界があるわけではない。ここではイメージ的に「部分」ということばをつかう。ここでは音の長さ・強さを問題にする。音色は問題としない。音色によりかかわるのは下の「右手の使い方―左手の使い方」の問題だからである。 どの音も、一定の長さをもつ以上、かならずその出だし部分が存在する。音の出だしとは、演奏的には、いわゆる「発音」をおこなう部分である。管楽器のタンギングにあたる。弓は横方向にうごかされるが、音の出だしの部分においては、弦をひっかっけ、音のはじまりを明確にする、などの操作が可能である。それをどの音についてもおこなうことにより、曲をつくる個々の音が、聴き手にとって明瞭となる。 この「発音」は、音が小さく短くとも、おこなう。それにより、他の楽器がより大きい音で演奏するなかであっても、メロディーがきこえ、聴き手が遠くであっても、その音の他の音との違いが、発音をおこなわない場合より、よくきこえうる。 物理的な説明をすれば、発音=弦に接触させた弓の毛をうごかすときに、弦からの抵抗力を、奏者が毛の部分において自覚的に感覚し、そうしてとらえた抵抗力を利用して、弦をはじく、ただし、そのあとに弓は弦からはなさなずに、擦り続ける、というものである。 さらに、音の出だしのありかたは、以下のように、 とに大別できる。 発音には、いくつかのありかたがある。発音(=ある音の出だし部分)については、 のふたつの問題にわけられる。 また、発音は、ある音の一部分の演奏である。しかしそれ自体も長さをもつ。したがって、 1.前音との関係 当然、前の音――発音部分―残り部分、というならびを考えれば、このことは、発音部分と、その残り部分との関係にもあてはまる。 2.残りの部分との関係 発音というものの存在を考えた上で、あえてある音については、それをおこわない、つまり、出だしを曖昧にする、という選択肢もとりうる。 どの音も、出だしの発音部分をのぞいた、残り部分が存在する。したがって、残り部分の処理をどのようにするかという問題がある。残り部分は、発音部分より、長さが長い。したがって、発音部分より、とりうる表現方法がおおい。 残り部分のとりうるありかたは、長さ、という要素に注目すると、 の大きく二点にまとめられる。 1.音量変化 発音後の残り部分は、一定の長さをもつ。そこにおいては、音量の変化が可能である。音量の変化は、 2.終わり部分の処理 発音後の残り部分には、終わり部分がある。したがって、終わり部分の処理の問題がある。終わり部分の処理は、 のふたつの問題に分析できる。 次の音との関係は、 という問題とに分れる。 以下には間隔の問題をあつかう。 音の出だし、残り部分、ともに、長さ・強さ(大きさ)の二要素がある。音の出だしと残り部分との、弾き方の組み合わせ、を考える必要がある。 弦楽器の場合、どの演奏される音も、右手の使い方と左手の使い方、という二つの部分にわけてとらえられる。その左右の手の使い方はさらにいくつかの要素にわけられる。そのため、左右の手の使い方には、複数の組み合わせがある。その組み合わせの中で、対応したものが、音楽的意味をもつある音色を生む。このように、ある音を漠然とひとつの音ととらえるのではなく、左右の使い方の組み合わせとして考える形において、音色の考察が可能となる。なお、音色は楽器の性能にも依存するが、ここではその面は扱わない。 この節は書きかけです。この節を編集してくれる方を心からお待ちしています。
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 曲を構成する音の多くは、ひとつの音符により、楽譜に記載される。「多く」とするのは、ポルタメント(ある音からある音まで弦をおさえた指をすべらせて弾く)の途中の音など、記載されないものもあるからである。各音符は、ある高さの音をあらわし、また同時に、その音の長さもあらわす。  しかし、弾く音の長さがあらわされていても、その音のもつ一定の長さのなかにおける、すくなくとも以下の2点の問題がある。作曲家は、ある音のもつ一定の長さのなかでの表現変化、も音楽として想像している。それはクレッシェンドなどの強弱記号や、アクセント記号により、部分的にはしめされている。だが、 その表現変化を、楽器操作上、いかにすればおこなえるか、までは、楽譜には記載されていない場合がおおい、という問題である。 また、強弱記号などが書かれていても、その音の演奏上、考える必要のある表現方法のすべてが、作曲家により、記載されているわけではない、という問題である。  したがって、音符内部での表現変化方法について、演奏理論上、考察が必要である。その表現変化方法は、ある音を、 音の出だし―残り部分 右手の使い方―左手の使い方 という二通りのしかたで、ふたつの部分に分析することで、ある程度の考察が可能となる。
 曲を構成する音の多くは、ひとつの音符により、楽譜に記載される。「多く」とするのは、ポルタメント(ある音からある音まで弦をおさえた指をすべらせて弾く)<ref>音楽用語は『新音楽辞典 楽語』音楽之友社、1977年を参照。</ref>の途中の音など、記載されないものもあるからである。各音符は、ある高さの音をあらわし、また同時に、その音の長さもあらわす。  しかし、弾く音の長さがあらわされていても、その音のもつ一定の長さのなかにおける、すくなくとも以下の2点の問題がある。作曲家は、ある音のもつ一定の長さのなかでの表現変化、も音楽として想像している。それはクレッシェンドなどの強弱記号や、アクセント記号により、部分的にはしめされている。だが、 #その表現変化を、楽器操作上、いかにすればおこなえるか、までは、楽譜には記載されていない場合がおおい、という問題である。 #また、強弱記号などが書かれていても、その音の演奏上、考える必要のある表現方法のすべてが、作曲家により、記載されているわけではない、という問題である。  したがって、音符内部での表現変化方法について、演奏理論上、考察が必要である。その表現変化方法は、ある音を、 #音の出だし―残り部分 #右手の使い方―左手の使い方 という二通りのしかたで、ふたつの部分に分析することで、ある程度の考察が可能となる。 ==音の出だしと残り部分との処理== どの音にも、出だし―中間―終わり、の三部分がある。中間―終わりは、出だしの残り部分として、まとめてあつかう。なお三部分といっても、当然、それぞれがまったく独立して存在するわけではない。また、出だし―中間と、中間―終わりとは、はっきりとした境界があるわけではない。ここではイメージ的に「部分」ということばをつかう。ここでは音の長さ・強さを問題にする。音色は問題としない。音色によりかかわるのは下の「右手の使い方―左手の使い方」の問題だからである。 ===音の出だし===  どの音も、一定の長さをもつ以上、かならずその出だし部分が存在する。音の出だしとは、演奏的には、いわゆる「発音」をおこなう部分である。管楽器のタンギングにあたる。弓は横方向にうごかされるが、音の出だしの部分においては、弦をひっかっけ、音のはじまりを明確にする、などの操作が可能である。それをどの音についてもおこなうことにより、曲をつくる個々の音が、聴き手にとって明瞭となる。<br />  この「発音」は、音が小さく短くとも、おこなう。それにより、他の楽器がより大きい音で演奏するなかであっても、メロディーがきこえ、聴き手が遠くであっても、その音の他の音との違いが、発音をおこなわない場合より、よくきこえうる。<br />  物理的な説明をすれば、発音=弦に接触させた弓の毛をうごかすときに、弦からの抵抗力を、奏者が毛の部分において自覚的に感覚し、そうしてとらえた抵抗力を利用して、弦をはじく、ただし、そのあとに弓は弦からはなさなずに、擦り続ける、というものである。<br />  さらに、音の出だしのありかたは、以下のように、 #発音をおこなう場合 #おこなわない場合 とに大別できる。 ====発音をおこなう場合====  発音には、いくつかのありかたがある。発音(=ある音の出だし部分)については、 #前音との関係 #発音部分の後の残り部分との関係 のふたつの問題にわけられる。  また、発音は、ある音の一部分の演奏である。しかしそれ自体も長さをもつ。したがって、 #長さのとりかたに、いくつかの選択肢がとりうる。 #また音の強さ(大きさ)も、いくつかの選択肢がとりうる。ただし、その長さは短いため、その長さ内での強さの変化は、とりうる選択肢がすくない。 1.前音との関係 #その長さを極力短くし、音に鋭さをもたせる。 #逆に、音に鋭さをもたせるのが、音楽上あわない場合には、その長さを短くせず、弦をはじくというより、弓の毛を弦に擦りつける動作をおこなう、などの選択肢がある。 #発音という動作の中でも、音の強さ(大きさ)を選ぶことができる。そこで強さという要素へも注目する必要がある。 #音の強さ、は、一面で相対的なものである。つまり、発音部分が、前の音より強ければ、それを強いと感じ、前の音より弱ければば、その音を弱いと感じる性質のものである。したがって、前の音と違いを出す必要がある場合には、前の音(とくにそのおわりの部分)と強弱差をつける。すると、その音が強調される。前の音と違いを出す必要がない場合には、つけない。  当然、前の音――発音部分―残り部分、というならびを考えれば、このことは、発音部分と、その残り部分との関係にもあてはまる。 2.残りの部分との関係 ====発音をおこなわない場合==== 発音というものの存在を考えた上で、あえてある音については、それをおこわない、つまり、出だしを曖昧にする、という選択肢もとりうる。   *以上のように、発音は、おこなうか、あえておこなわないか、おこなう場合でもその長さ・強さをどうするか、という点で、いくつかの選択肢がある。 ===残りの部分===  どの音も、出だしの発音部分をのぞいた、残り部分が存在する。したがって、残り部分の処理をどのようにするかという問題がある。残り部分は、発音部分より、長さが長い。したがって、発音部分より、とりうる表現方法がおおい。  残り部分のとりうるありかたは、長さ、という要素に注目すると、 #音量変化 #終わり部分の処理 の大きく二点にまとめられる。 1.音量変化 発音後の残り部分は、一定の長さをもつ。そこにおいては、音量の変化が可能である。音量の変化は、 #音の終わりにむかって、>型に小さくする。バロック楽器的演奏では、このように、音の最後にむかった自然な減衰をおこなう場合がおおい。そのため、モダン楽器でもバロック楽器的に弾くには、自然な減衰を考える。長い音で、終わりにむかい大きくして次の音につなげると、ロマンティックになる。 #音の終わりまで、――と音量を維持する。 #音の途中で盛り上げてからまた小さくする。長い音を美的に演奏するには、このようにするのがひとつの方法である。CDでは、バロック楽器での演奏でしばしば聴くことができる。盛り上げるのは、その音を2拍にわって考え、その2拍目にあわせておこなう場合にきれいにきこえる。 #音の終わりにむかって、<型に大きくする。短めの音で、規則正しく並び、順に音の高さがあがっていく場合には、おのおのが、 <型に演奏されるときれいにきこえる。 *234は鍵盤楽器とはことなる弦楽器の特性である。したがって、作曲家が、そのような楽器のちがいを、把握していたか、なども、曲の分析観点となる。そのようなちがいを把握していない場合には、一音全体だけをとらえて、1234のような区別は考えなくともいい可能性がある。 2.終わり部分の処理  発音後の残り部分には、終わり部分がある。したがって、終わり部分の処理の問題がある。終わり部分の処理は、 #その前の部分との関係 #次の音との関係 のふたつの問題に分析できる。  次の音との関係は、 *次の音と強弱・音色の区別をつけるかつけないか、つける場合はどのようにつけるか、という問題と *次の音との間隔をどうするか という問題とに分れる。 ====処理―前の部分との関係==== ====処理―次の音との関係==== #次の音との関係―強弱・音色 #次の音との関係―間隔  以下には間隔の問題をあつかう。 *休符があるために、間隔をあける場合。とるべき間にあわせて、音を切る。その場合、アクセント気味に切る(つまりそれまでより一瞬音量・強さを上げる)、それまでの音量を維持したまま切る。音の減衰が音の終わりにあうようにする。 ビブラートをもちい休符部分にふみこんで余韻をのこす。 *休符がないが、間隔をあける場合。フレーズに変化がある場合には、フレーズ間で、一瞬の演奏上の切れ目をいれる。フレーズ内の各音の間でも、各音に意味をもたせる必要がある場合には、切れ目をいれる。 *休止符がないため、間隔をあけない場合。これは次の音との関係では問題となるが、間隔の問題上は、考慮対象とはならない。      ===音の出だし―残り部分の関係=== 音の出だし、残り部分、ともに、長さ・強さ(大きさ)の二要素がある。音の出だしと残り部分との、弾き方の組み合わせ、を考える必要がある。 ==右手の使い方―左手の使い方の組み合わせ== 弦楽器の場合、どの演奏される音も、右手の使い方と左手の使い方、という二つの部分にわけてとらえられる。その左右の手の使い方はさらにいくつかの要素にわけられる。そのため、左右の手の使い方には、複数の組み合わせがある。その組み合わせの中で、対応したものが、音楽的意味をもつある音色を生む。このように、ある音を漠然とひとつの音ととらえるのではなく、左右の使い方の組み合わせとして考える形において、音色の考察が可能となる。なお、音色は楽器の性能にも依存するが、ここではその面は扱わない。 ===組み合わせを考える利点=== #左右の手に複数の使い方の要素があるなかで、ある対応した組み合わせで弾くとき、ある音色がつくられる。したがって、組み合わせの変更により、音色を変更する、という演奏理論が導かれる。 #CDなどの録音として残された過去の演奏を模倣しやすくなる。その演奏家が、曲の各箇所において、左右の手をそれぞれどのようにもちいているかを分析することで、模倣が、容易・厳密になる。模倣をして、過去の演奏家がどういうものを各曲の各箇所について見出してきたかを知る。そうすれば逆に、まだ何が行われていないかを知ることができ、その未開拓のことを行うことで、自分の演奏解釈を、先行の演奏を消化してより発展させたものとして、客観的に認識できる。 #演奏中の緊張にたいして有効である。左右の手を、曲の各箇所でどのように物理的に動かすか、ということを記憶しておくことで、かりに緊張によって、音楽のイメージがうかばなくなった場合でも、記憶していたとおりに、左右の手を動かすことで、もとのイメージは再現され、演奏自体は遂行できる。 ===右手の使い方の要素=== #弦からの抵抗力。弓と弦の接触の仕方に関わる要素。弓の毛は、松やにが塗られていることによって、弦との摩擦力を生むようになる。その摩擦力を、弓の毛の部分において、演奏者が捉えて弾く。逆に滑らせて弾く、ということが可能である。捉える場合は、漠然と右手の甲のあたりに意識を置くのではなく、弦との直接の接触点である、弓の毛の部分に意識を置く。そして、弦を削るような感覚、彫刻刀で木を彫るとき、ノコギリで木を切るとき、木からの抵抗力と、彫刻刀などを動かす自分の力とがつりあったときの、充実した感覚と同様のもの、を捉えることで、弦からの抵抗力を自覚的に捉えて弾くということが可能となる。一方で、弦からの抵抗力を捉えるのではなく、逆に滑らせることも可能である。抵抗力を捉えるのと、滑らせるのとは、二項にわかれるものではなく、間に色々な程度が存在する。 #弓のスピード。弦への水平方向運動において存在する要素。遅いものから速いものまで色々な程度が存在する。上の滑らせる場合はスピードが速い場合が多く、抵抗力を捉える場合は、相対的にそれより遅い場合が多い。ただ、抵抗力を捉える、滑らせるというのは、同スピードの運弓においても、使い分けが物理的に可能である。したがって、スピードの遅速と関わりがある面があっても、そのスピードという要素を完全に包含するものではない。 #弦に対する圧力(弦に対してかける腕のおもさ)。弦への垂直方向運動において存在する要素。p, mp, mf, fなどの音の強弱に応じて、強さが選択される。同じ圧力においても、弦からの抵抗力を捉える、滑らせるという使い分けは、物理的に可能であるため、これも抵抗力とは別の要素として数えられる。 #弓中の弾く位置。弓は根元のあたりのフロッシュ、真ん中のミドル、先端あたりのトップ、の三部分にわけて捉えられることがある。同じ圧力で弦に向かって力をかけても、弓の真ん中のたわみは、両端より大きい。両端は小さく、感触として硬い。両端にも違いがある。根元の方が、手に近い分、垂直方向の操作、とくに大きい圧力をかける操作を行いやすい。先端の方が、手が弦上から遠い位置にあるため、水平方向の操作、力をぬいた操作を行いやすい場合もある。 #弦中の弾く位置。特殊な奏法は別として、一般に、張られている弦の中で、駒と指板末端の間の部分が、弓の接触対象とされる。弓中の弾く位置と同様に、端の部分である駒近くのほうが、同じ圧力でも、弦のたわむ量が少なく、感触が硬い。これは弾力が強いからである。弾力が強い部分に対しての方が、同じ圧力でも、より大きい振動エネルギーを弦に対してあたえられる。したがって、最大限の圧力をかけたときに、最も大きい音が出るのは、その駒近くの部分となる。また大きい圧力をかけない場合でも、感触の硬さを利用した演奏が可能となる。指板に近い部分は、この逆の性質をもつ。 #弓の傾き。弓の毛は、複数本が、平べったく横幅をつけて張られている。そのため、弦に接触させる毛の量は、変更が可能である。弓の傾きを変えることで、その接触量を操作できる。 ===左手の使い方の要素=== #弦を押さえる。弦のいずれかの位置を押さえ、押さえた位置の弦を指板に固定することで、張られている弦の中の、振動する幅を変える。このようにして、音程が決定される。押さえる場合には、以下のように、押さえる在り方に関して、いくつかの要素が存在する。 #ビブラートをかける。ビブラートは、弦に平行にかける。また、一般的に押さえた位置より、低音の側に指を動かす。高音の側に動かすと、音程を不必要に変化させることとなる。ただ、その一般的には不必要な変化を、効果として利用する可能性もある。 ##ビブラートの量(速さ)。 ##ビブラートの振幅。 #ビブラートをかけない。ビブラートは、それをかけないという選択も可能である。 #弦を押さえる強さ。ビブラートを行う場合、行わない場合、両方に共通する要素である。 ===両手の使い方の組み合わせ=== {{節stub}} ==脚注== [[category:音楽]]
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フランス語/文法/提示の表現1
C'est...という表現を、服や小物にプリントされているフランス語の中に、見かけたことがあるかもしれません。この c'est はとても便利で、非常によく使われる表現です。例文を見てみましょう。 例のように、c'est の後に名詞を置くと、「これは~です」という意味になります。英語の 「This is...」 と同じですね。 ただし、フランス語の c'est は、指示形容詞と同じように 「これ・それ・あれ」 の遠近の区別がはっきりしていません。 手に持っているオレンジも、遠くの棚の上のオレンジも、「C'est une orange. これ(あれ)はオレンジです」 と言うことができるのです。 名詞に所有形容詞を付けると、表現が広がりますね。 さて、身のまわりのものを、「C'est ~ . これは~です」 と言ってみましょう。 この c'est は、どんな品詞からできているのでしょうか。アポストロフ(')の省略を戻すと、ce est となります。 ce の後に母音が来ているため、エリジオンが起こって 「c'est」 となるのですね。 この 「ce」 は新出ですが、指示代名詞というものの一種で、代名詞の仲間です。(形は似ていますが、指示形容詞とは違います) そして 「est」 は動詞なのですが、見覚えがありますか? そう、être の三人称・単数形です。 もし、1個だけでなく、たくさんあるオレンジを提示したいときには、「ce sont ~」を使います。これは、複数形のために c'est が活用した形です。「sont」 は、être の三人称・複数形ですね。 この ce sont は話し言葉の中では、少々改まった表現とされています。くだけた会話なら、複数名詞に c'est を使っても大丈夫です。 Il y a...も、よく目にする表現です。c'est と同じく、後に名詞を置くと「~がある・いる」という意味になります。 Il y a の後には、c'est と違って、単数名詞でも複数名詞でも置くことができます。
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=C'est ~= C'est...という表現を、服や小物にプリントされているフランス語の中に、見かけたことがあるかもしれません。この c'est はとても便利で、非常によく使われる表現です。例文を見てみましょう。<br> <br> *C'est une photo. これは写真です。 *C'est un lapin. これはウサギです。 <br> 例のように、c'est の後に名詞を置くと、「これは~です」という意味になります。英語の 「This is...」 と同じですね。<br> ただし、フランス語の c'est は、[[../指示形容詞|指示形容詞]]と同じように 「これ・それ・あれ」 の遠近の区別がはっきりしていません。<br> 手に持っているオレンジも、遠くの棚の上のオレンジも、「'''C'est une orange.''' これ(あれ)はオレンジです」 と言うことができるのです。<br> <br> *C'est mon livre. これは私の本です。 *C'est votre chapeau. あれはあなたの帽子だ。 <br> 名詞に[[../所有形容詞|所有形容詞]]を付けると、表現が広がりますね。<br> さて、身のまわりのものを、「C'est ~ . これは~です」 と言ってみましょう。<br> <br> ==C'est の正体== この c'est は、どんな品詞からできているのでしょうか。アポストロフ(')の省略を戻すと、'''ce est''' となります。 '''ce''' の後に母音が来ているため、エリジオンが起こって 「'''c'est'''」 となるのですね。<br> この 「ce」 は新出ですが、指示代名詞というものの一種で、代名詞の仲間です。(形は似ていますが、[[../指示形容詞|指示形容詞]]とは違います)<br> そして 「est」 は動詞なのですが、見覚えがありますか? そう、[[../être|&ecirc;tre]] の三人称・単数形です。<br> <br> ==複数形 Ce sont ~== もし、1個だけでなく、たくさんあるオレンジを提示したいときには、「'''ce sont ~'''」を使います。これは、複数形のために c'est が活用した形です。「sont」 は、&ecirc;tre の三人称・複数形ですね。<br> <br> *C'est une orange. これは(1個の)オレンジです。 *Ce sont des oranges. これらは(いくつかの)オレンジです。 <br> *C'est un renard. あれは(1匹の)キツネです。 *Ce sont des renards. あれらは(数匹の)キツネです。 <br> *C'est mon livre. それは私の(1冊の)本です。 *Ce sont mes livres. それらは私の(何冊かの)本です。 <br> この ce sont は話し言葉の中では、少々改まった表現とされています。くだけた会話なら、複数名詞に c'est を使っても大丈夫です。<br> <br> =Il y a ~= Il y a...も、よく目にする表現です。c'est と同じく、後に名詞を置くと「~がある・いる」という意味になります。<br> <br> *Il y a un citron. レモンがあります。 *Il y a mon lapin. 私のウサギがいます。 <br> Il y a の後には、c'est と違って、単数名詞でも複数名詞でも置くことができます。<br> <br> *Il y a des citrons. (いくつかの)レモンがあります。 *Il y a mes lapins. 私のウサギたちがいます。 <br> [[カテゴリ:フランス語文法|ていしのひようけん1]]
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2022-12-01T17:14:55Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E8%AA%9E/%E6%96%87%E6%B3%95/%E6%8F%90%E7%A4%BA%E3%81%AE%E8%A1%A8%E7%8F%BE1
10,181
リスクとリターン
理論構築の前に、投資家の行動を決定付ける要素が何であるか定義する必要がある。現実には非常に多くの要素が株式売買に関しての意思決定に絡む。しかし、ポートフォリオ理論では単純化のために、リターンとリスクのみによって行動を決定するという前提に立つ。 資産の収益性は総収益、または収益率によって表わされる。購入価格を P 0 {\displaystyle {P_{0}}} 、受け取り価格を P 1 {\displaystyle {P_{1}}} とすると、投資によって得られる総収益 R {\displaystyle {R}} は、 R = P 1 P 0 {\displaystyle {R}={\frac {P_{1}}{P_{0}}}} と定義される。 対して収益率 r {\displaystyle {r}} は次のように定義される。 r = P 1 − P 0 P 0 {\displaystyle {r}={\frac {P_{1}-P_{0}}{P_{0}}}} 総収益は投資額に対してのインカムの倍率を、収益率は投資額に対しての利子率を表わしてるといえよう。 ポートフォリオ理論では、投資による収益率が確定的ではないリスク資産を扱う。このような資産の収益率は通常、過去のデータから求めた期待値 E ( r ) {\displaystyle {E(r)}} を用いる。 ポートフォリオで言う「リスク」は、危険性という意味合いではなく、価格の変動幅のことを指す。この価格の変動幅を数値的に表わすために分散、しいては標準偏差を用いて計算する。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "理論構築の前に、投資家の行動を決定付ける要素が何であるか定義する必要がある。現実には非常に多くの要素が株式売買に関しての意思決定に絡む。しかし、ポートフォリオ理論では単純化のために、リターンとリスクのみによって行動を決定するという前提に立つ。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "資産の収益性は総収益、または収益率によって表わされる。購入価格を P 0 {\\displaystyle {P_{0}}} 、受け取り価格を P 1 {\\displaystyle {P_{1}}} とすると、投資によって得られる総収益 R {\\displaystyle {R}} は、 R = P 1 P 0 {\\displaystyle {R}={\\frac {P_{1}}{P_{0}}}} と定義される。 対して収益率 r {\\displaystyle {r}} は次のように定義される。 r = P 1 − P 0 P 0 {\\displaystyle {r}={\\frac {P_{1}-P_{0}}{P_{0}}}} 総収益は投資額に対してのインカムの倍率を、収益率は投資額に対しての利子率を表わしてるといえよう。", "title": "リターン" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "ポートフォリオ理論では、投資による収益率が確定的ではないリスク資産を扱う。このような資産の収益率は通常、過去のデータから求めた期待値 E ( r ) {\\displaystyle {E(r)}} を用いる。", "title": "リターン" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "ポートフォリオで言う「リスク」は、危険性という意味合いではなく、価格の変動幅のことを指す。この価格の変動幅を数値的に表わすために分散、しいては標準偏差を用いて計算する。", "title": "リスク" } ]
ポートフォリオ理論>リスクとリターン 理論構築の前に、投資家の行動を決定付ける要素が何であるか定義する必要がある。現実には非常に多くの要素が株式売買に関しての意思決定に絡む。しかし、ポートフォリオ理論では単純化のために、リターンとリスクのみによって行動を決定するという前提に立つ。
*[[ポートフォリオ理論]]>[[リスクとリターン]] 理論構築の前に、投資家の行動を決定付ける要素が何であるか定義する必要がある。現実には非常に多くの要素が株式売買に関しての意思決定に絡む。しかし、ポートフォリオ理論では単純化のために、リターンとリスクのみによって行動を決定するという前提に立つ。 ==リターン== 資産の収益性は総収益、または収益率によって表わされる。購入価格を<math>{P_0}</math>、受け取り価格を<math>{P_1}</math>とすると、投資によって得られる総収益<math>{R}</math>は、 <math>{R}=\frac{P_1}{P_0}</math> と定義される。 対して収益率<math>{r}</math>は次のように定義される。 <math>{r}=\frac{P_1-P_0}{P_0}</math> 総収益は投資額に対してのインカムの倍率を、収益率は投資額に対しての利子率を表わしてるといえよう。 ポートフォリオ理論では、投資による収益率が確定的ではないリスク資産を扱う。このような資産の収益率は通常、過去のデータから求めた期待値<math>{E(r)}</math>を用いる。 ==リスク== ポートフォリオで言う「リスク」は、危険性という意味合いではなく、価格の変動幅のことを指す。この価格の変動幅を数値的に表わすために分散、しいては標準偏差を用いて計算する。 [[カテゴリ:経済学]]
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2022-11-29T16:54:24Z
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10,182
ポートフォリオについての統計量
いくつかの種類の資産を組み合わせたものをポートフォリオという。ここではそういったポートフォリオについての統計量を求める。 今、n種類の資産に投資することを考える。総投資額を X {\displaystyle X} とし、これを各資産へ分配する。資産iへの分配額を X i {\displaystyle X_{i}} 、総投資額に対しての分配割合を w i {\displaystyle w_{i}} とすると、 X i = w i X {\displaystyle {X_{i}}={w_{i}X}} となる。 資産iの総収益を R i {\displaystyle R_{i}} とすると、ポートフォリオの総収益は次のように定義される。 R = ∑ i = 1 n R i X i X 0 = ∑ i = 1 n R i w i X 0 X 0 = ∑ i = 1 n R i w i {\displaystyle {R}={\frac {\sum _{i=1}^{n}{R_{i}X_{i}}}{X_{0}}}={\frac {\sum _{i=1}^{n}{R_{i}w_{i}X_{0}}}{X_{0}}}=\sum _{i=1}^{n}{R_{i}w_{i}}}
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "いくつかの種類の資産を組み合わせたものをポートフォリオという。ここではそういったポートフォリオについての統計量を求める。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "今、n種類の資産に投資することを考える。総投資額を X {\\displaystyle X} とし、これを各資産へ分配する。資産iへの分配額を X i {\\displaystyle X_{i}} 、総投資額に対しての分配割合を w i {\\displaystyle w_{i}} とすると、 X i = w i X {\\displaystyle {X_{i}}={w_{i}X}} となる。 資産iの総収益を R i {\\displaystyle R_{i}} とすると、ポートフォリオの総収益は次のように定義される。 R = ∑ i = 1 n R i X i X 0 = ∑ i = 1 n R i w i X 0 X 0 = ∑ i = 1 n R i w i {\\displaystyle {R}={\\frac {\\sum _{i=1}^{n}{R_{i}X_{i}}}{X_{0}}}={\\frac {\\sum _{i=1}^{n}{R_{i}w_{i}X_{0}}}{X_{0}}}=\\sum _{i=1}^{n}{R_{i}w_{i}}}", "title": "ポートフォリオのリターン" } ]
ポートフォリオ理論>ポートフォリオについての統計量 いくつかの種類の資産を組み合わせたものをポートフォリオという。ここではそういったポートフォリオについての統計量を求める。
*[[ポートフォリオ理論]]>[[ポートフォリオについての統計量]] いくつかの種類の資産を組み合わせたものをポートフォリオという。ここではそういったポートフォリオについての統計量を求める。 ==ポートフォリオのリターン== 今、n種類の資産に投資することを考える。総投資額を<math>X</math>とし、これを各資産へ分配する。資産iへの分配額を<math>X_i</math>、総投資額に対しての分配割合を<math>w_i</math>とすると、 <math>{X_i}={w_iX}</math> となる。 資産iの総収益を<math>R_i</math>とすると、ポートフォリオの総収益は次のように定義される。 <math>{R}=\frac{\sum_{i=1}^{n}{R_iX_i}}{X_0}=\frac{\sum_{i=1}^{n}{R_iw_iX_0}}{X_0}=\sum_{i=1}^{n}{R_iw_i}</math> [[カテゴリ:経済学]]
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2022-11-29T16:54:31Z
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10,185
数学/定義
ある理論を展開するに必要なことは、物事を定義をすることである。 記号と法を2つ決めて定義する。 such that これらが、存在し(existence)一意に定まる(uniqueness)と言う事が出来れば定義できたことになる。 群=モノイド+3={(半群)+2}+3={(0+1)+2}+3 また、 これをいくつか組み合わせて、一つの論理をつくる。 数学/証明
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "ある理論を展開するに必要なことは、物事を定義をすることである。 記号と法を2つ決めて定義する。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "such that", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "これらが、存在し(existence)一意に定まる(uniqueness)と言う事が出来れば定義できたことになる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "群=モノイド+3={(半群)+2}+3={(0+1)+2}+3", "title": "" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "また、", "title": "" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "これをいくつか組み合わせて、一つの論理をつくる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "数学/証明", "title": "" } ]
ある理論を展開するに必要なことは、物事を定義をすることである。 記号と法を2つ決めて定義する。 such that これらが、存在し(existence)一意に定まる(uniqueness)と言う事が出来れば定義できたことになる。 群=モノイド+3={(半群)+2}+3={(0+1)+2}+3 また、 これをいくつか組み合わせて、一つの論理をつくる。 数学/証明
ある理論を展開するに必要なことは、物事を定義をすることである。 記号と法を2つ決めて定義する。 0.空間構造を決める。群、環、体  自然数、整数、実数、複素数、… 集合Uの全個数を'''#U'''と記し、'''位数[order]'''という。 位数が有限個(#U≠∞)、位数が無限個(#U=∞)の場合がある。 such that 1.演算法(結合法則)を決める。通常は二項演算子  可換(交換法則)、非可換、加減乗除、…  空間的に閉じているとは、演算を行っても、また同じ空間構造を保つことである。  (群の場合は空間的に閉じていなければならない) 2.単位元[unit element] 1を決める。(eと記す)  何を1と定義するか? 3.逆元[inverse element]を決める。  任意の元xに対して、ある逆元rを演算すると、単位元になる。  x・r=1 これらが、存在し(existence)一意に定まる(uniqueness)と言う事が出来れば定義できたことになる。 群=モノイド+3={(半群)+2}+3={(0+1)+2}+3 また、 0元(空集合)を決める。 最大元を決める。 論理演算法を導き、証明する(定理)。 これをいくつか組み合わせて、一つの論理をつくる。 [[数学/証明]] [[Category:数学|ていき]]
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2015-09-13T05:46:41Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/%E6%95%B0%E5%AD%A6/%E5%AE%9A%E7%BE%A9
10,187
学習方法/高校地理
高校の地理では、中学校の地理では習わない数多くの学習事項や用語もあります。中学校での社会科地理分野では地誌分野を主に学習してきたと思います。しかし、高校地理では系統地理分野の比重がかなり増加します。この他、地誌分野の学習事項も増えます。このため高校用の教材が必要です。中学で使用した教科書や参考書では不十分です。高校での検定教科書や参考書などで、高校地理の基礎知識を頭に入れる必要があります。 暗記科目全般にいえますが、地理でも出来れば自身が学校で配布された教科書以外の2社も自分で教科書販売株式会社が認めた書店で購入して比較勉強をするか、各社の教科書の内容をまとめた地理用語集を利用しましょう。例えば二宮書店は人文地理に詳しく、東京書籍は帝国書院や二宮書店にない内容が詳しく、帝国書院だと自然地理の内容に詳しいです。本地理探究wikibooksもこれに基づいて記述しています。 高校の地理総合・地理探究の教科書では、各テーマの基本が具体例でまとめられています。具体例の説明と理論的な説明の違いを見分け、両方を記憶する力が必要です。また、教科書では具体例を抽象的な例として使い、似たような他のテーマにも応用しています。 最も詳しい地図帳は帝国書院の『新詳高等地図』だと思われます。地図だけでなく、様々なデータが示されているので、場所を探すだけでなく、環境の状態を確認するのにも利用出来ます。帝国書院の『地理統計』や二見書房の『地理統計要覧』などは、数字がたくさん出てくる本です。日本史や世界史の教科書の中には、産業や地域の歴史を調べられます。 より細かい具体的情報を得るには、各地の農業組合のホームページや、行政地域内の各種産業について載せる都道府県庁・市区町村役所のホームページが利用出来ます。新聞の各ページにも地理に関わる多く記事があります。 地理の入試問題では、地図などを読み取る問題もありますが、過去問集のサイズ(判型)が小さいと、縮小コピーされてしまい、記号などが潰れてしまっていたりして、あまり役立ちません。 このため、ややサイズ(判型)の大きめの問題集を購入する必要があります。 教学社の赤本は、地理の地図読み取り問題の練習では、縮小コピーされてしまっており、役立ちません。出題傾向を調べるだけに留めるか、問題練習したいなら他社の過去問集にしましょう。 日本では、地理学科を持つ大学はごくわずかです。かつて私が大学で在籍した学科もそうですが、他の学科の中に地理が混じっている大学もあります。そのため、変更があまり行われず、統計などの情報が古くなっているかもしれません。そのため、大学の教科書はほとんど必要ありません。 時事問題に関しては、大学レベルの学術書よりも高校の教科書の方がより最新の情報が載っていると思います。 ですから、高校生の時に持っていた地理の教科書を読んでみてください。 必要な教科書に載っている以上の知識を学びたいなら、大学や就職するまで参考書を読んでおくと安心です。 また、大学の入試問題は学習指導要領(および学習指導要領に準拠した教科書)とあまり変わらないので、大学レベルの教科書を受験勉強してもあまり意味がありません。 また、大学生向けの本は普通の本屋さんではなかなか見つかりません。欲しい人は取り寄せたり、図書館で読んだりする必要があります。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "高校の地理では、中学校の地理では習わない数多くの学習事項や用語もあります。中学校での社会科地理分野では地誌分野を主に学習してきたと思います。しかし、高校地理では系統地理分野の比重がかなり増加します。この他、地誌分野の学習事項も増えます。このため高校用の教材が必要です。中学で使用した教科書や参考書では不十分です。高校での検定教科書や参考書などで、高校地理の基礎知識を頭に入れる必要があります。", "title": "高校地理は中学で習わない新内容も" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "暗記科目全般にいえますが、地理でも出来れば自身が学校で配布された教科書以外の2社も自分で教科書販売株式会社が認めた書店で購入して比較勉強をするか、各社の教科書の内容をまとめた地理用語集を利用しましょう。例えば二宮書店は人文地理に詳しく、東京書籍は帝国書院や二宮書店にない内容が詳しく、帝国書院だと自然地理の内容に詳しいです。本地理探究wikibooksもこれに基づいて記述しています。", "title": "高校地理は中学で習わない新内容も" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "高校の地理総合・地理探究の教科書では、各テーマの基本が具体例でまとめられています。具体例の説明と理論的な説明の違いを見分け、両方を記憶する力が必要です。また、教科書では具体例を抽象的な例として使い、似たような他のテーマにも応用しています。", "title": "高校地理は中学で習わない新内容も" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "最も詳しい地図帳は帝国書院の『新詳高等地図』だと思われます。地図だけでなく、様々なデータが示されているので、場所を探すだけでなく、環境の状態を確認するのにも利用出来ます。帝国書院の『地理統計』や二見書房の『地理統計要覧』などは、数字がたくさん出てくる本です。日本史や世界史の教科書の中には、産業や地域の歴史を調べられます。", "title": "高校地理は中学で習わない新内容も" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "より細かい具体的情報を得るには、各地の農業組合のホームページや、行政地域内の各種産業について載せる都道府県庁・市区町村役所のホームページが利用出来ます。新聞の各ページにも地理に関わる多く記事があります。", "title": "高校地理は中学で習わない新内容も" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "地理の入試問題では、地図などを読み取る問題もありますが、過去問集のサイズ(判型)が小さいと、縮小コピーされてしまい、記号などが潰れてしまっていたりして、あまり役立ちません。", "title": "高校地理は中学で習わない新内容も" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "このため、ややサイズ(判型)の大きめの問題集を購入する必要があります。", "title": "高校地理は中学で習わない新内容も" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "教学社の赤本は、地理の地図読み取り問題の練習では、縮小コピーされてしまっており、役立ちません。出題傾向を調べるだけに留めるか、問題練習したいなら他社の過去問集にしましょう。", "title": "高校地理は中学で習わない新内容も" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "日本では、地理学科を持つ大学はごくわずかです。かつて私が大学で在籍した学科もそうですが、他の学科の中に地理が混じっている大学もあります。そのため、変更があまり行われず、統計などの情報が古くなっているかもしれません。そのため、大学の教科書はほとんど必要ありません。", "title": "高校地理は中学で習わない新内容も" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "時事問題に関しては、大学レベルの学術書よりも高校の教科書の方がより最新の情報が載っていると思います。", "title": "高校地理は中学で習わない新内容も" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "ですから、高校生の時に持っていた地理の教科書を読んでみてください。", "title": "高校地理は中学で習わない新内容も" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "必要な教科書に載っている以上の知識を学びたいなら、大学や就職するまで参考書を読んでおくと安心です。", "title": "高校地理は中学で習わない新内容も" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "また、大学の入試問題は学習指導要領(および学習指導要領に準拠した教科書)とあまり変わらないので、大学レベルの教科書を受験勉強してもあまり意味がありません。", "title": "高校地理は中学で習わない新内容も" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "また、大学生向けの本は普通の本屋さんではなかなか見つかりません。欲しい人は取り寄せたり、図書館で読んだりする必要があります。", "title": "高校地理は中学で習わない新内容も" } ]
以下の記述は高校地理の独学を想定しています。 高校地理に限りませんが、現役の高校生(特に1年生・2年生)は、宿題に取り組む、検定教科書3冊や副教材をしっかり読む、不明点は学校の先生に質問するなどをきちんとこなしましょう。もちろん授業外での自習も必要です。くれぐれも、以下の記述を鵜呑みにせず、自身の理解状況を正しく認識して各自学習に取り組むようにしてください。ただし、本ページを参考程度として活用するのは一向に構いません。
*以下の記述は高校地理の独学を想定しています。 *高校地理に限りませんが、現役の高校生(特に1年生・2年生)は、宿題に取り組む、検定教科書3冊や副教材をしっかり読む、不明点は学校の先生に質問するなどをきちんとこなしましょう。もちろん授業外での自習も必要です。くれぐれも、以下の記述を鵜呑みにせず、自身の理解状況を正しく認識して各自学習に取り組むようにしてください。ただし、本ページを参考程度として活用するのは一向に構いません。 == 高校地理は中学で習わない新内容も == 高校の地理では、中学校の地理では習わない数多くの学習事項や用語もあります。中学校での社会科地理分野では地誌分野を主に学習してきたと思います<ref>その分、日本の各地域や世界の各地域を勉強されたのだと思います。</ref>。しかし、高校地理では系統地理分野の比重がかなり増加します<ref>地形・土壌・気候・農牧業・鉱業・工業・集落と都市・環境問題などの形でテーマ分けし、理論的な学習や、個々の現象を一般化した学習も行います。</ref>。この他、地誌分野の学習事項も増えます<ref>東南アジアでの産業政策・西アジア(中東)での紛争と外交史(中東戦争など)なども、中学より詳しく習います。しかし地理は歴史科目ではないので、大学入学共通テストでは直接的に外交史を問われません。</ref>。このため高校用の教材が必要です。中学で使用した教科書や参考書では不十分です。高校での検定教科書や参考書などで、高校地理の基礎知識を頭に入れる必要があります。 === 情報の入手 === 暗記科目全般にいえますが、地理でも出来れば自身が学校で配布された教科書以外の2社も自分で教科書販売株式会社が認めた書店で購入して比較勉強をするか、各社の教科書の内容をまとめた地理用語集を利用しましょう。例えば二宮書店は人文地理に詳しく、東京書籍は帝国書院や二宮書店にない内容が詳しく、帝国書院だと自然地理の内容に詳しいです。本地理探究wikibooksもこれに基づいて記述しています。 高校の地理総合・地理探究の教科書では、各テーマの基本が具体例でまとめられています。具体例の説明と理論的な説明の違いを見分け、両方を記憶する力が必要です。また、教科書では具体例を抽象的な例として使い、似たような他のテーマにも応用しています。 最も詳しい地図帳は帝国書院の『新詳高等地図』だと思われます。地図だけでなく、様々なデータが示されているので、場所を探すだけでなく、環境の状態を確認するのにも利用出来ます。帝国書院の『地理統計』や二見書房の『地理統計要覧』などは、数字がたくさん出てくる本です。日本史や世界史の教科書の中には、産業や地域の歴史を調べられます。 より細かい具体的情報を得るには、各地の農業組合のホームページや、行政地域内の各種産業について載せる都道府県庁・市区町村役所のホームページが利用出来ます。新聞の各ページにも地理に関わる多く記事があります。 === 地理の大学入学共通テスト過去問集は、サイズ(判型)の大きめの書籍で === 地理の入試問題では、地図などを読み取る問題もありますが、過去問集のサイズ(判型)が小さいと、縮小コピーされてしまい、記号などが潰れてしまっていたりして、あまり役立ちません。 このため、ややサイズ(判型)の大きめの問題集を購入する必要があります。 教学社の赤本は、地理の地図読み取り問題の練習では、縮小コピーされてしまっており、役立ちません。出題傾向を調べるだけに留めるか、問題練習したいなら他社の過去問集にしましょう。 === 大学での教科書や学術書は不要 === 日本では、地理学科を持つ大学はごくわずかです。かつて私が大学で在籍した学科もそうですが、他の学科の中に地理が混じっている大学もあります。そのため、変更があまり行われず、統計などの情報が古くなっているかもしれません。そのため、大学の教科書はほとんど必要ありません。 時事問題に関しては、大学レベルの学術書よりも高校の教科書の方がより最新の情報が載っていると思います。 ですから、高校生の時に持っていた地理の教科書を読んでみてください。 必要な教科書に載っている以上の知識を学びたいなら、大学や就職するまで参考書を読んでおくと安心です。 また、大学の入試問題は学習指導要領(および学習指導要領に準拠した教科書)とあまり変わらないので、大学レベルの教科書を受験勉強してもあまり意味がありません。 また、大学生向けの本は普通の本屋さんではなかなか見つかりません。欲しい人は取り寄せたり、図書館で読んだりする必要があります。 == 脚注 == <references /> [[カテゴリ:学習方法|こうとうかつこうちり]]
2009-03-17T06:52:12Z
2024-03-16T05:40:10Z
[]
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10,189
高等学校日本史B
日本の高等学校課程における「日本史B」の教科書。 . この教科書は現状(2022年の時点)、中学教科書から高校の学習への差分として利用されています。つまり、中学教科書で説明済みと思われることは、wikibooks日本史Bでは記述していません。この編集方針のため、高校で新規に習う内容にすばやく入れる反面、中学で習った内容の復習には向いていません。 ページタイトルに「日本史B」とありますが、実際の旧課程とは内容が異なる可能性もあります。wikibooksにおける日本史Bは、必ずしも日本史探求の旧版ではありません。 中学で習った内容も含めて、フルで学習したい場合は、別途『高等学校日本史探究』のページを参照してください。 また、日本史Bでは、2012年以降の政治経済史を載せていません。2012年以降の内容は、日本史探究の『新たな世紀の日本へIII』を参照してください。
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日本史 > 高等学校日本史 > 高等学校日本史B 高等学校の学習 > 地理歴史 > 日本史B 日本の高等学校課程における「日本史B」の教科書。. この教科書は現状(2022年の時点)、中学教科書から高校の学習への差分として利用されています。つまり、中学教科書で説明済みと思われることは、wikibooks日本史Bでは記述していません。この編集方針のため、高校で新規に習う内容にすばやく入れる反面、中学で習った内容の復習には向いていません。 ページタイトルに「日本史B」とありますが、実際の旧課程とは内容が異なる可能性もあります。wikibooksにおける日本史Bは、必ずしも日本史探求の旧版ではありません。 中学で習った内容も含めて、フルで学習したい場合は、別途『高等学校日本史探究』のページを参照してください。 また、日本史Bでは、2012年以降の政治経済史を載せていません。2012年以降の内容は、日本史探究の『新たな世紀の日本へⅢ』を参照してください。
* [[日本史]] > [[高等学校日本史]] > [[高等学校日本史B]] * [[高等学校の学習]] > [[高等学校地理歴史|地理歴史]] > [[高等学校日本史B|日本史B]] ---- 日本の高等学校課程における「日本史B」の教科書。 . ;注意 この教科書は現状(2022年の時点)、中学教科書から高校の学習への'''差分'''として利用されています。つまり、中学教科書で説明済みと思われることは、wikibooks日本史Bでは記述していません。この編集方針のため、高校で新規に習う内容にすばやく入れる反面、中学で習った内容の復習には向いていません。 ページタイトルに「日本史B」とありますが、実際の旧課程とは内容が異なる可能性もあります。wikibooksにおける日本史Bは、必ずしも日本史探求の旧版ではありません。 中学で習った内容も含めて、フルで学習したい場合は、別途『[[高等学校日本史探究]]』のページを参照してください。 また、日本史Bでは、2012年以降の政治経済史を載せていません。2012年以降の内容は、日本史探究の『[[高等学校日本史探究/新たな世紀の日本へⅢ|新たな世紀の日本へⅢ]]』を参照してください。 == 原始・古代の日本 == === 古代国家の形成 === * [[高等学校日本史B/日本文化のあけぼの]](人類の発生、旧石器時代、縄文時代) * [[高等学校日本史B/弥生時代]](弥生時代) * [[高等学校日本史B/古墳とヤマト王権]] === 律令国家の形成 === * [[高等学校日本史B/飛鳥の朝廷]] * [[高等学校日本史B/律令国家への道]](大化の改新 〜 大宝律令、租庸調など) * [[高等学校日本史B/奈良時代]] * [[高等学校日本史B/天平文化]] === 貴族政治と国風文化 === * [[高等学校日本史B/平安遷都と政治改革]] * [[高等学校日本史B/藤原氏の台頭]] * [[高等学校日本史B/平安時代の地方政治]] * [[高等学校日本史B/国風文化]] == 中世の日本 == === 院政期 === * [[高等学校日本史B/院政とその展開]] * [[高等学校日本史B/保元・平治の乱]] * [[高等学校日本史B/院政期の文化]] === 武家政権の成立 === * [[高等学校日本史B/鎌倉幕府の成立]] * [[高等学校日本史B/執権政治]] * [[高等学校日本史B/武家社会]] * [[高等学校日本史B/鎌倉時代の経済]] * [[高等学校日本史B/元寇と鎌倉幕府の動揺]] * [[高等学校日本史B/鎌倉幕府の滅亡]] === 室町〜戦国時代 === * [[高等学校日本史B/建武の新政]] * [[高等学校日本史B/室町幕府の成立と南北朝時代]] {{進捗|00%|2018-06-21}} * [[高等学校日本史B/室町幕府の展開]] * [[高等学校日本史B/室町幕府の衰退と下剋上の時代]] * [[高等学校日本史B/戦国大名の台頭]] * [[高等学校日本史B/室町文化と戦国時代の文化]] == 近世の日本 == === 戦国時代末~織豊政権 === * [[高等学校日本史B/ヨーロッパ人との交流]] * [[高等学校日本史B/織田信長・豊臣秀吉]] * [[高等学校日本史B/桃山文化]] === 幕藩体制の成立 === * [[高等学校日本史B/徳川幕府の成立]] {{進捗|00%|2018-06-06}} * [[高等学校日本史B/寛永文化]] === 幕藩体制の展開 === * [[高等学校日本史B/幕藩体制の展開]] * [[高等学校日本史B/江戸時代の経済の発展]] * [[高等学校日本史B/元禄文化と学問の発展]] === 幕藩体制の動揺 === * [[高等学校日本史B/幕藩体制の動揺]] * [[高等学校日本史B/幕藩体制の停滞と諸藩の改革]] * [[高等学校日本史B/江戸中・後期の文化]] {{進捗|00%|2018-06-06}} == 近代の日本 == === 近代への転換 === * [[高等学校日本史B/開国]] * [[高等学校日本史B/明治維新]] * [[高等学校日本史B/明治の近代化の改革]] * [[高等学校日本史B/明治初期の文化]] * [[高等学校日本史B/明治初期の外交]] === 日本の軍事的覇権 === * [[高等学校日本史B/立憲体制の確立]] * [[高等学校日本史B/日清・日露戦争]] * [[高等学校日本史B/第一次世界大戦と日本]] === ブロック経済の成立と崩壊 === * [[高等学校日本史B/経済恐慌と中国侵略]] * [[高等学校歴史総合/世界恐慌とブロック経済]] * [[高等学校歴史総合/満州事変]] * [[高等学校日本史B/第二次世界大戦と日本]] == 現代の日本 == === 占領期と独立 === * [[高等学校日本史B/占領と改革]] * [[高等学校日本史B/冷戦の開始と講和]] === 平和と繁栄をめざして === * [[高等学校日本史B/安保闘争の時代]] :* 参考: [[高等学校政治経済/政治/右翼と左翼、保守と革新]] (※ 用語解説。分かっていれば、読み飛ばしても良い。) {{進捗|50%|2016-04-05}} * [[高等学校日本史B/高度経済成長の日本]] === 理想の挫折 === * [[高等学校日本史B/高度経済成長の終焉]] * [[高等学校日本史B/冷戦後の日本]] == テーマ史 == * [[高等学校日本史B/テーマ史別]] == 資料集 == * [[高等学校日本史B/史料集|史料集]] * [[高等学校日本史B/参考文献|参考文献]] == 学習方法 == * [[学習方法/高校日本史]] {{DEFAULTSORT:にほんしB}} [[カテゴリ:高等学校教育]] [[カテゴリ:社会科教育]] [[カテゴリ:高等学校日本史|*]]
2009-03-17T12:32:21Z
2023-10-17T20:21:42Z
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10,193
会社法第232条
法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)>第2編第2章 株式 (コンメンタール会社法) (株券喪失登録者に対する通知等)
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法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)>第2編第2章 株式 (コンメンタール会社法)
[[法学]]>[[民事法]]>[[商法]]>[[コンメンタール会社法]]>[[第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)]]>[[第2編第2章 株式 (コンメンタール会社法)]] ==条文== (株券喪失登録者に対する通知等) ;第232条 # 株券発行会社が株券喪失登録者に対してする通知又は催告は、株券喪失登録簿に記載し、又は記録した当該株券喪失登録者の住所(当該株券喪失登録者が別に通知又は催告を受ける場所又は連絡先を株券発行会社に通知した場合にあっては、その場所又は連絡先)にあてて発すれば足りる。 # 前項の通知又は催告は、その通知又は催告が通常到達すべきであった時に、到達したものとみなす。 ==解説== ==関連条文== ==判例== ---- {{前後 |[[コンメンタール会社法|会社法]] |[[第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)|第2編 株式会社]]<br> [[第2編第2章 株式 (コンメンタール会社法)|第2章 株式]]<br> [[第2編第2章 株式 (コンメンタール会社法)#9|第9節 株券]] |[[会社法第231条]]<br>(株券喪失登録簿の備置き及び閲覧等) |[[会社法第233条]]<br>(適用除外) }} {{stub}} [[category:会社法|232]]
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2009-03-17T22:42:09Z
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10,202
JavaScript/Error
Errorオブジェクトはエラーメッセージを作成する。実際にエラーを発生させるにはthrow文を使用する。 EvalError、RangeError、ReferenceError、SyntaxError、TypeError、URIErrorなどいくつかのエラー型はあらかじめ定義されており、エラーの種類に応じて使い分けることができる。 エラーの名前。 エラーメッセージ。 エラーメッセージを文字列にして返す。このメソッドはObjectクラスのtoStringメソッドを上書きして定義されている。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "Errorオブジェクトはエラーメッセージを作成する。実際にエラーを発生させるにはthrow文を使用する。", "title": "Errorオブジェクト" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "EvalError、RangeError、ReferenceError、SyntaxError、TypeError、URIErrorなどいくつかのエラー型はあらかじめ定義されており、エラーの種類に応じて使い分けることができる。", "title": "Errorオブジェクト" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "エラーの名前。", "title": "Errorオブジェクト" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "エラーメッセージ。", "title": "Errorオブジェクト" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "エラーメッセージを文字列にして返す。このメソッドはObjectクラスのtoStringメソッドを上書きして定義されている。", "title": "Errorオブジェクト" } ]
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{{Nav}} :<small>[[JavaScript]] > '''Errorオブジェクト''' </small> == Errorオブジェクト == Errorオブジェクトはエラーメッセージを作成する。実際にエラーを発生させるにはthrow文を使用する。 <source lang="javascript"> var error = new Error(); error.name = "HumanError"; // エラーの名前(任意) error.message = "Something is wrong."; // エラーメッセージ throw error; // uncaught HumanError: Something is wrong. </source> EvalError、RangeError、ReferenceError、SyntaxError、TypeError、URIErrorなどいくつかのエラー型はあらかじめ定義されており、エラーの種類に応じて使い分けることができる。 <source lang="javascript"> function someFunc(callback) { // 関数を定義 if (typeof callback !== "function") { // 第1引数が関数型でないならば throw new TypeError(callback + " is not a function"); // 処理を中断し、型エラーを発生 } // 何事もなければ処理を続行 // ... } </source> === プロパティ === ==== name ==== エラーの名前。 ==== message ==== エラーメッセージ。 === メソッド === ==== toString() ==== エラーメッセージを文字列にして返す。このメソッドはObjectクラスのtoStringメソッドを上書きして定義されている。 [[Category:JavaScript|ひようしゆんらいふらり Error]]
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2021-06-08T04:27:18Z
[ "テンプレート:Nav" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/JavaScript/Error
10,212
民事訴訟法第93条
法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法 (期日の指定及び変更) 93条3項の文言に関わらず、裁判所は最初の期日の変更について当事者の合意に拘束される。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(期日の指定及び変更)", "title": "条文" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "93条3項の文言に関わらず、裁判所は最初の期日の変更について当事者の合意に拘束される。", "title": "解説" } ]
法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
[[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]] ==条文== (期日の指定及び変更) ;第93条 # 期日は、申立てにより又は職権で、裁判長が指定する。 # 期日は、やむを得ない場合に限り、日曜日その他の一般の休日に指定することができる。 # 口頭弁論及び弁論準備手続の期日の変更は、顕著な事由がある場合に限り許す。ただし、最初の期日の変更は、当事者の合意がある場合にも許す。 # 前項の規定にかかわらず、弁論準備手続を経た口頭弁論の期日の変更は、やむを得ない事由がある場合でなければ、許すことができない。 ==解説== 93条3項の文言に関わらず、裁判所は最初の期日の変更について当事者の合意に拘束される。 ==参照条文== ---- {{前後 |[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]] |[[コンメンタール民事訴訟法#1|第1編 総則]]<br> [[コンメンタール民事訴訟法#1-5|第5章 訴訟手続]]<br> [[コンメンタール民事訴訟法#1-5-3|第3節 期日及び期間]] |[[民事訴訟法第92条の9|第92条の9]]<br>(知的財産に関する事件における裁判所調査官の除斥及び忌避) |[[民事訴訟法第94条|第94条]]<br>(期日の呼出し) }} {{stub}} [[category:民事訴訟法|093]]
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2023-01-02T03:51:00Z
[ "テンプレート:前後", "テンプレート:Stub" ]
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10,213
横浜国立大対策
本項は、横浜国立大学の入学試験対策に関する事項である。 横浜国立大学は神奈川県横浜市保土ケ谷区にある総合大学である。学部は教育人間科学部・経済学部・経営学部・理工学部・都市科学部の5つ。 文系学部はどの学部もセンター試験重視であるため、センター試験で高得点が求められる。特に、教育人間科学部と経営学部はセンター試験で合否がほとんど決まる。2次試験に関してはどの科目も基礎を押さえておけば合格にたどりつける一般の国立大学の入試問題ではあるが、それ故高得点が要求されるのでケアレスミス等をいかに少なくして他の受験生と差をつけるかが重要となってくる。 以下のサイトに3年分の過去問と解答用紙が掲載されている。 http://cybercollege.jp/ynu/index.php センター試験では8割以上を目標としたい。(特に経営学部は2次試験がないため、センター試験でのみ合否が決まる。経営学部受験生はセンター試験で80%取れないと合格は出来ない。) 2013年度入試からは教育人間科学部はセンター:二次試験の比率は概ね9:2、経済学部は1:1程度、理工学部はその比が2:3程度となり学部間のバラつきが大きい。 なお、2013年度入試からは理工学部の試験科目が大きく変わり 【前期】 センター 900 二次試験 1200 (数学:450,理科(物理・化学・生物から2科目):450,英語300) 【後期】 センター 650 二次試験 900 (数学:450,理科(物理・化学・生物から2科目):450) となっており従来の試験科目から大きく変更される予定である。これに伴ない前期と後期での募集定員もかわり、後期定員重視だった設定が前期が後期より少し多い募集定員となる。 教育人間科学部学校教育課程(人間形成、教科教育) 教育人間科学部学校教育課程(特別支援教育)、人間文化過程 経済学部 経営学部 理工学部 文系学部はセンター試験の割合が大きい(経営学部に関してはセンター試験のみ)が、理工学部は2次試験の方が割合が大きく、科目数も多いため理工学部受験生は2次試験の対策も十分行うこと。 経済学部・理工学部受験生に課される。難易度は標準的な国公立大と同レベルだが日本語・英語の記述量が多いことが特徴である。 (文系) 経済学部受験生のみに課される。難易度は標準である。頻出問題は微積分や数列、確率・場合の数などである。場合分け処理といった計算力を要求する問題も例年出題されるため、十分な計算力を培っておくこと。推薦図書は黄チャートである。こちらを十分に理解し、過去問対策を十二分にやれば周囲に差をつけることが出来るだろう。 (理系) 理工学部受験生のみに課される。難易度は標準~やや難程度の問題まで幅広く出題される。頻出問題は微積分や数列、確率・場合の数などである。本学の数学の特徴として計算量が著しく多いという点が挙げられる。問題自体は典型的な問題であることが多いが、計算量が膨大になるような工夫がされており要領よく計算しないと処理が困難であるような出題がよく見受けられる。文理共通の問題も頻繁に出現するが、こちらは理系数学としてみれば易問であることが多い。難易度が激変することがあるのだが、6割以上の得点は確保したい。 理工学部受験生は学科によって指定されている2科目を受験する。 物理I・IIが範囲。ほぼすべての学科において、受験科目となる。問題のレベル自体は標準程度だが、良問が多く出題され目新しい設定を盛り込む問題が多いので、基本的な物理的知識は確立している必要があり、小手先の理解は望まれてない。また、計算量も理系数学のようにやや多め。過去問による演習で感覚をつかんでおくと良い。 化学I・IIが範囲。ほぼすべての学科において、受験科目となる。物理と同様に難易度は標準。範囲は万遍無く出題される。また、有機化学類の計算処理が多いこともあり、理系教科において演算量の多さは特筆されるものがある。 生物I・IIが範囲。前期日程において、化学・生命系学科バイオEP、建築都市環境系学科で選択可能。標準的な問題が多く良問に恵まれる。 教育人間科学部受験生のみに課される。1,2にわかれて出題される。学校教育課程の場合では1の一部に、人間文化過程では2が英文を含むものとなっている。そこまで難しい英語ではないが、一定の英語読解能力は必要である。学校教育課程の場合、特に1において日本語の記述量が多い。2では数学の証明問題に似たタイプの問題が2011年において出題された。当然のことではあるが、教育人間科学部を受験予定の者は、一度過去問に取り組んでみて、総合問題がどういったものなのかを大まかに把握しておいた方がよい。添削してくれる先生が身近にいるのであれば、添削を頼んでみるのも手である。
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日本の大学受験ガイド > 横浜国立大対策 本項は、横浜国立大学の入学試験対策に関する事項である。 横浜国立大学は神奈川県横浜市保土ケ谷区にある総合大学である。学部は教育人間科学部・経済学部・経営学部・理工学部・都市科学部の5つ。 文系学部はどの学部もセンター試験重視であるため、センター試験で高得点が求められる。特に、教育人間科学部と経営学部はセンター試験で合否がほとんど決まる。2次試験に関してはどの科目も基礎を押さえておけば合格にたどりつける一般の国立大学の入試問題ではあるが、それ故高得点が要求されるのでケアレスミス等をいかに少なくして他の受験生と差をつけるかが重要となってくる。 以下のサイトに3年分の過去問と解答用紙が掲載されている。 http://cybercollege.jp/ynu/index.php
{{wikipedia|横浜国立大学}} *[[日本の大学受験ガイド]] > [[横浜国立大対策]] 本項は、[[w:横浜国立大学|横浜国立大学]]の入学試験対策に関する事項である。 横浜国立大学は神奈川県横浜市保土ケ谷区にある総合大学である。学部は教育人間科学部・経済学部・経営学部・理工学部・都市科学部の5つ。 文系学部はどの学部もセンター試験重視であるため、センター試験で高得点が求められる。特に、教育人間科学部と経営学部はセンター試験で合否がほとんど決まる。2次試験に関してはどの科目も基礎を押さえておけば合格にたどりつける一般の国立大学の入試問題ではあるが、それ故高得点が要求されるのでケアレスミス等をいかに少なくして他の受験生と差をつけるかが重要となってくる。 以下のサイトに3年分の過去問と解答用紙が掲載されている。 http://cybercollege.jp/ynu/index.php ==センター試験== センター試験では8割以上を目標としたい。(特に経営学部は2次試験がないため、センター試験でのみ合否が決まる。経営学部受験生はセンター試験で80%取れないと合格は出来ない。) 2013年度入試からは教育人間科学部はセンター:二次試験の比率は概ね9:2、経済学部は1:1程度、理工学部はその比が2:3程度となり学部間のバラつきが大きい。 なお、2013年度入試からは理工学部の試験科目が大きく変わり 【前期】 センター 900 二次試験 1200 (数学:450,理科(物理・化学・生物から2科目):450,英語300) 【後期】 センター 650 二次試験 900 (数学:450,理科(物理・化学・生物から2科目):450) となっており従来の試験科目から大きく変更される予定である。これに伴ない前期と後期での募集定員もかわり、後期定員重視だった設定が前期が後期より少し多い募集定員となる。 ==2次試験== '''教育人間科学部学校教育課程(人間形成、教科教育)''' *「総合問題」もしくは「実技」から1科目 '''教育人間科学部学校教育課程(特別支援教育)、人間文化過程''' *「総合問題」の1科目 '''経済学部''' *「英語」、「数学」の2科目 '''経営学部''' *センター試験のみ '''理工学部''' *「英語」、「数学」、「物理」、「化学」の4科目 文系学部はセンター試験の割合が大きい(経営学部に関してはセンター試験のみ)が、理工学部は2次試験の方が割合が大きく、科目数も多いため理工学部受験生は2次試験の対策も十分行うこと。 ==英語== 経済学部・理工学部受験生に課される。難易度は標準的な国公立大と同レベルだが日本語・英語の記述量が多いことが特徴である。 ==数学== '''(文系)'''<br /> 経済学部受験生のみに課される。難易度は標準である。頻出問題は微積分や数列、確率・場合の数などである。場合分け処理といった計算力を要求する問題も例年出題されるため、十分な計算力を培っておくこと。推薦図書は黄チャートである。こちらを十分に理解し、過去問対策を十二分にやれば周囲に差をつけることが出来るだろう。 '''(理系)'''<br /> 理工学部受験生のみに課される。難易度は標準~やや難程度の問題まで幅広く出題される。頻出問題は微積分や数列、確率・場合の数などである。本学の数学の特徴として計算量が著しく多いという点が挙げられる。問題自体は典型的な問題であることが多いが、計算量が膨大になるような工夫がされており要領よく計算しないと処理が困難であるような出題がよく見受けられる。文理共通の問題も頻繁に出現するが、こちらは理系数学としてみれば易問であることが多い。難易度が激変することがあるのだが、6割以上の得点は確保したい。 ==理科== 理工学部受験生は学科によって指定されている2科目を受験する。 ===物理=== 物理I・IIが範囲。ほぼすべての学科において、受験科目となる。問題のレベル自体は標準程度だが、良問が多く出題され目新しい設定を盛り込む問題が多いので、基本的な物理的知識は確立している必要があり、小手先の理解は望まれてない。また、計算量も理系数学のようにやや多め。過去問による演習で感覚をつかんでおくと良い。 ===化学=== 化学I・IIが範囲。ほぼすべての学科において、受験科目となる。物理と同様に難易度は標準。範囲は万遍無く出題される。また、有機化学類の計算処理が多いこともあり、理系教科において演算量の多さは特筆されるものがある。 ===生物=== 生物I・IIが範囲。前期日程において、化学・生命系学科バイオEP、建築都市環境系学科で選択可能。標準的な問題が多く良問に恵まれる。 ==総合問題== 教育人間科学部受験生のみに課される。1,2にわかれて出題される。学校教育課程の場合では1の一部に、人間文化過程では2が英文を含むものとなっている。そこまで難しい英語ではないが、一定の英語読解能力は必要である。学校教育課程の場合、特に1において日本語の記述量が多い。2では数学の証明問題に似たタイプの問題が2011年において出題された。当然のことではあるが、教育人間科学部を受験予定の者は、一度過去問に取り組んでみて、総合問題がどういったものなのかを大まかに把握しておいた方がよい。添削してくれる先生が身近にいるのであれば、添削を頼んでみるのも手である。 {{stub}} [[Category:大学入試|よこはまこくりつだいたいさく]]
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2021-08-20T12:33:50Z
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10,214
会社法施行規則第186条
法学>民事法>商法>会社法>会社法施行規則 (譲渡制限株式等)
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法学>民事法>商法>会社法>会社法施行規則
[[法学]]>[[民事法]]>[[商法]]>[[会社法]]>[[会社法施行規則]] ==条文== (譲渡制限株式等) ;第186条 : [[会社法第783条|法第783条]]第3項 に規定する法務省令で定めるものは、次の各号に掲げる場合の区分に応じ、当該各号に定める株式会社の取得条項付株式(当該取得条項付株式に係る[[会社法第108条|法第108条]]第2項第六号 ロの他の株式の種類が当該各号に定める株式会社の譲渡制限株式であるものに限る。)又は取得条項付新株予約権(当該取得条項付新株予約権に係る[[会社法第238条|法第238条]]第1項第七号 ニの株式が当該各号に定める株式会社の譲渡制限株式であるものに限る。)とする。 ::一 吸収合併をする場合 吸収合併存続株式会社 ::二 株式交換をする場合 株式交換完全親株式会社 ::三 新設合併をする場合 新設合併設立株式会社 ::四 株式移転をする場合 株式移転設立完全親会社 ==解説== *法第783条(吸収合併契約等の承認等) *法第108条(異なる種類の株式) *法第238条(募集事項の決定) ==関連条文== ---- {{前後 |[[会社法施行規則]] |[[会社法施行規則#5|第5編 組織変更、合併、会社分割、株式交換及び株式移転]]<br> [[会社法施行規則#5-3|第3章 吸収合併消滅株式会社、吸収分割株式会社及び株式交換完全子会社の手続]]<br> |[[会社法施行規則第185条]]<br>(持分等) |[[会社法施行規則第187条]]<br>(総資産の額) }} {{stub}} [[category:会社法施行規則|186]]
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2009-03-29T00:24:39Z
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10,216
民法第854条
法学>民事法>コンメンタール民法>第4編 親族 (コンメンタール民法) (財産の目録の作成前の権限) 明治憲法において、本条には養子が尊属又は年長者である場合の縁組の取消しに関する以下の規定があった。趣旨について、民法第805条に継承された。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法学>民事法>コンメンタール民法>第4編 親族 (コンメンタール民法)", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(財産の目録の作成前の権限)", "title": "条文" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "明治憲法において、本条には養子が尊属又は年長者である場合の縁組の取消しに関する以下の規定があった。趣旨について、民法第805条に継承された。", "title": "参考" } ]
法学>民事法>コンメンタール民法>第4編 親族 (コンメンタール民法)
[[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民法]]>[[第4編 親族 (コンメンタール民法)]] ==条文== (財産の目録の作成前の権限) ;第854条 : 後見人は、財産の目録の作成を終わるまでは、急迫の必要がある行為のみをする権限を有する。ただし、これをもって善意の第三者に対抗することができない。 ==解説== :後見人に関して、財産目録作成前においては、後見人に不正があったとしてもそれを発見することが困難となることから、後見人の財産に関しての処分権が制限される。ただし、放置することにより被後見人の財産が明らかに毀損する状態に関しては緊急の対応(急を要する修繕、時効の更新、登記行為など)として認められる。 :しかしながら、財産目録完成については、一般には第三者が知りうるものではないため、財産目録作成前の後見人の行為については、善意の第三者に対抗できない。 :[[民法第918条#参考|明治民法第918条]]を継承する。 ==参照条文== ==判例== ==参考== 明治憲法において、本条には養子が尊属又は年長者である場合の縁組の取消しに関する以下の規定があった。趣旨について、[[民法第805条]]に継承された。 :[[民法第838条#参考|第八百三十八条]]又ハ[[民法第839条#参考|第八百三十九条]]ノ規定ニ違反シタル縁組ハ各当事者、其戸主又ハ親族ヨリ其取消ヲ裁判所ニ請求スルコトヲ得 ---- {{前後 |[[コンメンタール民法|民法]] |[[第4編 親族 (コンメンタール民法)|第4編 親族]]<br> [[第4編 親族 (コンメンタール民法)#5|第5章 後見]]<br> [[第4編 親族 (コンメンタール民法)#5-3|第3節 後見の事務]] |[[民法第853条]]<br>(財産の調査及び目録の作成) |[[民法第855条]]<br>(後見人の被後見人に対する債権又は債務の申出義務) }} {{stub|law}} [[category:民法|854]]
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2023-09-10T06:10:16Z
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10,217
愛知教育大対策
本項は、愛知教育大学の入学試験対策に関する事項である。 愛知教育大学は愛知県刈谷市に本部を置く教育学部のみの大学である。略称は愛教大。教員養成学科の他にも総合課程学科も併設されており、教育学部の不人気の中、総合課程学科は人気が高い。 ほとんどの課程・コースにおいてセンター試験が非常に大きなウエイトを占めており、ここでの躓きは避けたい。よってまずはセンター試験対策を行うべきである。二次試験はやや易~標準程度の問題が多く、総合問題や小論文だけの課程・コースも多い。教育学部のため二次試験科目は一般に少ない。なお以下では文の先頭の課程・コースで課されるという意味であり、(選)は選択科目、それ以外は必須科目である。(前)は前期日程、(後)は後期日程。中等-教育科学については、各々試験科目が違うので割愛した。 初等-情報(前)(選)・数学(前)(選)・英語(前)、中等-情報(前)(選)・数学(前)(選)・英語(前)、特別支援学校、現代-国際文化(前)・日本語教育(前)・臨床福祉心理(前)・現代-情報科学(前) 愛教大の英語は標準的な問題が多いので、難問の問題集に当たる必要はないが、「受験生は英語が得意だから、この課程・コースを受けているのだ」と考えてあまりなめてかからない方がいい。またリスニングが課される課程・コースもあるので願書に目を通しておくこと。難易度は易~標準まで幅広い感じだと見受けられる。 初等-理科(前)、中等-理科(前)・技術(前)、現代-情報科学(前)・宇宙・物質科学(前)・分子機能・生命科学(前) 愛教大の数学は一昔前に比べかなり簡単になった。数学IIBまでならば難易度はかなり低い部類に当たるだろう。よって黄チャートなどで基礎~標準をしっかりとやれば満点も狙える。難易度は易~やや易。まれに標準程度の問題も見られる。 初等-情報(前)・数学(前・後)、中等-情報(前・後)・数学(前・後) 数学IIICまで課されるのは上の課程・コースのみ。大問5問のうち2問は数学IIBまでの受験生と共通の問題なので、数学IIICは多くて3問となる。過去には、合格最低点が8割といった場合もあるので要注意である。難易度は易~やや易。 初等-国語(前)、中等-国語・書道(前)、その他選択 初等-社会(前)、中等-社会(前)、現代-国際文化(前)(選) 初等-情報(前)(選)・数学(前)(選)、中等-情報(前)(選)・数学(前)(選) 国公立大学の中で理科Iのみを課す大学はかなり少なく、対策問題集は皆無(ほとんどがセンター用)。ただ基本問題が多いので、センターを受験した生徒にとってはあまり困らないだろう。難易度はやや易~標準。 初等-理科(前)、中等-理科(前) 理科の教員を志望するものは理科I・IIが課される。ただ難問はないので、基礎問題精講のような基礎~応用をカバーする問題集を仕上げればいい。難易度はやや易~標準。まれにやや難の問題を含む。 現代-情報科学(後) 二次試験で情報が課される大学はほぼ0なのでかなりユニークである。赤本には問題しか載っておらず対策がしにくいが、高等学校の情報の授業程度しか聞かれないので、正しく履修している学校の生徒にとっては全く問題にならない。よってセンターでの取りこぼしを避けるように勉強するべき。
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日本の大学受験ガイド > 愛知教育大対策 本項は、愛知教育大学の入学試験対策に関する事項である。 愛知教育大学は愛知県刈谷市に本部を置く教育学部のみの大学である。略称は愛教大。教員養成学科の他にも総合課程学科も併設されており、教育学部の不人気の中、総合課程学科は人気が高い。 ほとんどの課程・コースにおいてセンター試験が非常に大きなウエイトを占めており、ここでの躓きは避けたい。よってまずはセンター試験対策を行うべきである。二次試験はやや易~標準程度の問題が多く、総合問題や小論文だけの課程・コースも多い。教育学部のため二次試験科目は一般に少ない。なお以下では文の先頭の課程・コースで課されるという意味であり、(選)は選択科目、それ以外は必須科目である。(前)は前期日程、(後)は後期日程。中等-教育科学については、各々試験科目が違うので割愛した。
{{wikipedia|愛知教育大学}} *[[日本の大学受験ガイド]] > [[愛知教育大対策]] 本項は、[[w:愛知教育大学|愛知教育大学]]の入学試験対策に関する事項である。 愛知教育大学は愛知県刈谷市に本部を置く教育学部のみの大学である。略称は愛教大。教員養成学科の他にも総合課程学科も併設されており、教育学部の不人気の中、総合課程学科は人気が高い。 ほとんどの課程・コースにおいてセンター試験が非常に大きなウエイトを占めており、ここでの躓きは避けたい。よってまずはセンター試験対策を行うべきである。二次試験はやや易~標準程度の問題が多く、総合問題や小論文だけの課程・コースも多い。教育学部のため二次試験科目は一般に少ない。なお以下では文の先頭の課程・コースで課されるという意味であり、(選)は選択科目、それ以外は必須科目である。(前)は前期日程、(後)は後期日程。中等-教育科学については、各々試験科目が違うので割愛した。 ==外国語対策== 初等-情報(前)(選)・数学(前)(選)・英語(前)、中等-情報(前)(選)・数学(前)(選)・英語(前)、特別支援学校、現代-国際文化(前)・日本語教育(前)・臨床福祉心理(前)・現代-情報科学(前) 愛教大の英語は標準的な問題が多いので、難問の問題集に当たる必要はないが、「受験生は英語が得意だから、この課程・コースを受けているのだ」と考えてあまりなめてかからない方がいい。またリスニングが課される課程・コースもあるので願書に目を通しておくこと。難易度は易~標準まで幅広い感じだと見受けられる。 ==数学(IIBまで)対策== 初等-理科(前)、中等-理科(前)・技術(前)、現代-情報科学(前)・宇宙・物質科学(前)・分子機能・生命科学(前) 愛教大の数学は一昔前に比べかなり簡単になった。数学IIBまでならば難易度はかなり低い部類に当たるだろう。よって黄チャートなどで基礎~標準をしっかりとやれば満点も狙える。難易度は易~やや易。まれに標準程度の問題も見られる。 ==数学(IIICまで)対策== 初等-情報(前)・数学(前・後)、中等-情報(前・後)・数学(前・後) 数学IIICまで課されるのは上の課程・コースのみ。大問5問のうち2問は数学IIBまでの受験生と共通の問題なので、数学IIICは多くて3問となる。過去には、合格最低点が8割といった場合もあるので要注意である。難易度は易~やや易。 ==国語対策== 初等-国語(前)、中等-国語・書道(前)、その他選択 ==地歴B・倫理対策== 初等-社会(前)、中等-社会(前)、現代-国際文化(前)(選) ==理科(Iのみ)対策== 初等-情報(前)(選)・数学(前)(選)、中等-情報(前)(選)・数学(前)(選) 国公立大学の中で理科Iのみを課す大学はかなり少なく、対策問題集は皆無(ほとんどがセンター用)。ただ基本問題が多いので、センターを受験した生徒にとってはあまり困らないだろう。難易度はやや易~標準。 ==理科(I・II)対策== 初等-理科(前)、中等-理科(前) 理科の教員を志望するものは理科I・IIが課される。ただ難問はないので、基礎問題精講のような基礎~応用をカバーする問題集を仕上げればいい。難易度はやや易~標準。まれにやや難の問題を含む。 ==情報対策== 現代-情報科学(後) 二次試験で情報が課される大学はほぼ0なのでかなりユニークである。赤本には問題しか載っておらず対策がしにくいが、高等学校の情報の授業程度しか聞かれないので、正しく履修している学校の生徒にとっては全く問題にならない。よってセンターでの取りこぼしを避けるように勉強するべき。 {{stub}} [[Category:大学入試|あいちきょういくだいたいさく]]
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2017-02-19T02:59:11Z
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10,218
民法第865条
法学>民事法>コンメンタール民法>第4編 親族 (コンメンタール民法) (後見監督人の同意を要する行為) 明治民法において、本条には離縁の届出受理に関する以下の規定があったが、民法第813条に継承された。
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法学>民事法>コンメンタール民法>第4編 親族 (コンメンタール民法)
[[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民法]]>[[第4編 親族 (コンメンタール民法)]] ==条文== (後見監督人の同意を要する行為) ;第865条 # 後見人が、[[民法第864条|前条]]の規定に違反してし又は同意を与えた行為は、被後見人又は後見人が<u>取り消すことができる</u>。この場合においては、[[民法第20条|第20条]]の規定を準用する。 # 前項の規定は、[[民法第121条|第121条]]から[[民法第126条|第126条]]までの規定の適用を妨げない。 ==解説== :後見監督人の合意を欠く行為は取り消しうる旨を定める。戦後民法改正により「後見監督人」制度が導入されたことに伴う効果を規定。 :被後見人は勿論、後見人も取消権者となる。後見人自身の取消しは「禁反言の法理」に反するように見えるが、被後見人の保護という趣旨に照らすと不当ではない。但し、後見人自身に対する責任は問われる可能性はある。 ==参照条文== *[[民法第20条]](制限行為能力者の相手方の催告権) *[[民法第121条]]([[取消|取消し]]の効果) *[[民法第121条の2]](原状回復の義務) *[[民法第122条]](取り消すことができる行為の追認) *[[民法第123条]](取消し及び[[追認]]の方法) *[[民法第124条]](追認の要件) *[[民法第125条]](法定追認) *[[民法第126条]](取消権の期間の制限) ==判例== ==参考== 明治民法において、本条には離縁の届出受理に関する以下の規定があったが、[[民法第813条]]に継承された。 #戸籍吏ハ離縁カ第七百七十五条第二項、第八百六十二条及ヒ第八百六十三条ノ規定其他ノ法令ニ違反セサルコトヲ認メタル後ニ非サレハ其届出ヲ受理スルコトヲ得ス #戸籍吏カ前項ノ規定ニ違反シテ届出ヲ受理シタルトキト雖モ離縁ハ之カ為メニ其効力ヲ妨ケラルルコトナシ ---- {{前後 |[[コンメンタール民法|民法]] |[[第4編 親族 (コンメンタール民法)|第4編 親族]]<br> [[第4編 親族 (コンメンタール民法)#5|第5章 後見]]<br> [[第4編 親族 (コンメンタール民法)#5-3|第3節 後見の事務]] |[[民法第864条]]<br>(後見監督人の同意を要する行為) |[[民法第866条]]<br>(被後見人の財産等の譲受けの取消し) }} {{stub|law}} [[category:民法|856]]
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2022-12-03T21:29:08Z
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10,219
民法第806条の2
法学>民事法>コンメンタール民法>第4編 親族 (コンメンタール民法) (配偶者の同意のない縁組等の取消し)
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法学>民事法>コンメンタール民法>第4編 親族 (コンメンタール民法)
[[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民法]]>[[第4編 親族 (コンメンタール民法)]] ==条文== (配偶者の同意のない縁組等の取消し) ;第806条の2 # [[民法第796条|第796条]]の規定に違反した縁組は、縁組の同意をしていない者から、その取消しを家庭裁判所に請求することができる。ただし、その者が、縁組を知った後6箇月を経過し、又は追認をしたときは、この限りでない。 # 詐欺又は強迫によって第796条の同意をした者は、その縁組の取消しを家庭裁判所に請求することができる。ただし、その者が、詐欺を発見し、若しくは強迫を免れた後6箇月を経過し、又は追認をしたときは、この限りでない。 ==解説== ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[コンメンタール民法|民法]] |[[第4編 親族 (コンメンタール民法)|第4編 親族]]<br> [[第4編 親族 (コンメンタール民法)#3|第3章 親子]]<br> [[第4編 親族 (コンメンタール民法)#3-2|第2節 養子]] |[[民法第806条]]<br>(後見人と被後見人との間の無許可縁組の取消し) |[[民法第806条の3]]<br>(子の監護をすべき者の同意のない縁組等の取消し) }} {{stub|law}} [[category:民法|806の3]]
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2023-02-09T10:03:20Z
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10,221
一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第66条
法学>民事法>一般社団法人及び一般財団法人に関する法律 (理事の任期)
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法学>民事法>一般社団法人及び一般財団法人に関する法律
[[法学]]>[[民事法]]>[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律]] ==条文== (理事の任期) ;第66条 :理事の任期は、選任後二年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時社員総会の終結の時までとする。ただし、定款又は社員総会の決議によって、その任期を短縮することを妨げない。 ==解説== ==参照条文== ---- {{前後 |[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律]] |[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#2|第2章 一般社団法人]]<br> [[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#3-3|第3節 機関]]<br> [[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#3-3-3|第3款 役員等の選任及び解任]] |[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第65条|第65条]]<br>(役員の資格等) |[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第67条|第67条]]<br>(監事の任期) }} {{stub}} [[category:一般社団法人及び一般財団法人に関する法律|66]]
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10,222
一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第48条
法学>民事法>一般社団法人及び一般財団法人に関する法律>コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律 (議決権の数)
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法学>民事法>一般社団法人及び一般財団法人に関する法律>コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律
[[法学]]>[[民事法]]>[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律]]>[[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律]] ==条文== (議決権の数) ;第48条 # 社員は、各一個の議決権を有する。ただし、定款で別段の定めをすることを妨げない。 # 前項ただし書の規定にかかわらず、社員総会において決議をする事項の全部につき社員が議決権を行使することができない旨の定款の定めは、その効力を有しない。 ==解説== ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律|一般社団・財団法人法]] |[[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#2|第2章 一般社団法人]]<br> [[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#2-3|第3節 機関]]<br> [[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#2-3-1|第1款 社員総会]] |[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第46条|第46条]]<br>(社員総会の招集手続等に関する検査役の選任) |[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第49条|第49条]]<br>(社員総会の決議) }} {{stub}} [[category:一般社団法人及び一般財団法人に関する法律|48]]
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2009-03-30T09:45:26Z
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10,223
一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第146条
法学>民事法>一般社団法人及び一般財団法人に関する法律>コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律
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法学>民事法>一般社団法人及び一般財団法人に関する法律>コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律
[[法学]]>[[民事法]]>[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律]]>[[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律]] == 条文 == ;第146条 : 一般社団法人は、その成立後、社員総会の決議によって、定款を変更することができる。 == 解説 == == 参照条文 == == 判例 == ---- {{前後 |[[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律|一般社団・財団法人法]] |[[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#2|第2章 一般社団法人]]<br> [[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#2-6|第6節 定款の変更]] |[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第145条|第145条]]<br>(破産法の適用の特例) |[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第147条|第147条]]<br>(事業の譲渡) }} {{Stub}} [[Category:一般社団法人及び一般財団法人に関する法律|146]]
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2016-09-03T07:23:23Z
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10,224
一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第35条
法学>民事法>一般社団法人及び一般財団法人に関する法律>コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律 (社員総会の権限)
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法学>民事法>一般社団法人及び一般財団法人に関する法律>コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律
[[法学]]>[[民事法]]>[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律]]>[[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律]] ==条文== (社員総会の権限) ;第35条 # 社員総会は、この法律に規定する事項及び一般社団法人の組織、運営、管理その他一般社団法人に関する一切の事項について決議をすることができる。 # 前項の規定にかかわらず、理事会設置一般社団法人においては、社員総会は、この法律に規定する事項及び定款で定めた事項に限り、決議をすることができる。 # 前二項の規定にかかわらず、社員総会は、社員に剰余金を分配する旨の決議をすることができない。 # この法律の規定により社員総会の決議を必要とする事項について、理事、理事会その他の社員総会以外の機関が決定することができることを内容とする定款の定めは、その効力を有しない。 ==解説== ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律|一般社団・財団法人法]] |[[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#2|第2章 一般社団法人]]<br> [[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#2-3|第3節 機関]] [[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#2-3-1|第1款 社員総会]] |[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第34条|第34条]]<br>(社員に対する通知の省略) |[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第36条|第36条]]<br>(社員総会の招集) }} {{stub}} [[category:一般社団法人及び一般財団法人に関する法律|35]]
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10,225
一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第11条
法学>民事法>一般社団法人及び一般財団法人に関する法律>コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律 (定款の記載又は記録事項)
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法学>民事法>一般社団法人及び一般財団法人に関する法律>コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律
[[法学]]>[[民事法]]>[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律]]>[[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律]] ==条文== (定款の記載又は記録事項) ;第11条 # 一般社団法人の定款には、次に掲げる事項を記載し、又は記録しなければならない。 #:一 目的 #:二 名称 #:三 主たる事務所の所在地 #:四 設立時社員の氏名又は名称及び住所 #:五 社員の資格の得喪に関する規定 #:六 公告方法 #:七 事業年度 # 社員に剰余金又は残余財産の分配を受ける権利を与える旨の定款の定めは、その効力を有しない。 ==解説== ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律|一般社団・財団法人法]] |[[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#2|第2章 一般社団法人]]<br> [[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#2-1|第1節 設立]] [[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#2-1-1|第1款 定款の作成]] |[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第10条|第10条]]<br>(定款の作成) |[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第12条|第12条]]<br>(定款の記載又は記録事項) }} {{stub}} [[category:一般社団法人及び一般財団法人に関する法律|11]]
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2009-06-12T02:54:26Z
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10,226
一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第239条
法学>民事法>一般社団法人及び一般財団法人に関する法律>コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律 (残余財産の帰属)
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法学>民事法>一般社団法人及び一般財団法人に関する法律>コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律
[[法学]]>[[民事法]]>[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律]]>[[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律]] == 条文 == (残余財産の帰属) ;第239条 # 残余財産の帰属は、[[w:定款|定款]]で定めるところによる。 # 前項の規定により残余財産の帰属が定まらないときは、その帰属は、[[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#4-1|清算法人]]の[[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#2-3-1|社員総会]]又は[[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#3-2-3|評議員会]]の決議によって定める。 # 前二項の規定により帰属が定まらない残余財産は、[[w:国庫|国庫]]に帰属する。 == 解説 == == 参照条文 == == 判例 == ---- {{前後 |[[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律|一般社団・財団法人法]] |[[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#4|第4章 清算]]<br> [[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#4-5|第5節 残余財産の帰属]] |[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第238条|第238条]]<br>(清算からの除斥) |[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第240条|第240条]]<br>(清算事務の終了等) }} {{stub}} [[category:一般社団法人及び一般財団法人に関する法律|239]]
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2014-09-13T22:43:04Z
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10,227
一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第77条
法学>民事法>一般社団法人及び一般財団法人に関する法律>コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律 第76条 (前)(次) (一般社団法人の代表)
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法学>民事法>一般社団法人及び一般財団法人に関する法律>コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律 第76条 (前)(次)
[[法学]]>[[民事法]]>[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律]]>[[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律]] 第76条 ([[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第77条|前]])([[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第78条|次]]) ==条文== (一般社団法人の代表) ;第77条 # 理事は、一般社団法人を代表する。ただし、他に代表理事その他一般社団法人を代表する者を定めた場合は、この限りでない。 # 前項本文の理事が二人以上ある場合には、理事は、各自、一般社団法人を代表する。 # 一般社団法人(理事会設置一般社団法人を除く。)は、定款、定款の定めに基づく理事の互選又は社員総会の決議によって、理事の中から代表理事を定めることができる。 # 代表理事は、一般社団法人の業務に関する一切の裁判上又は裁判外の行為をする権限を有する。 # 前項の権限に加えた制限は、善意の第三者に対抗することができない。 ==解説== ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律|一般社団・財団法人法]] |[[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#2|第2章 一般社団法人]]<br> [[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#2-3|第3節 機関]] [[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#2-3-4|第4款 理事]] |[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第76条|第76条]]<br>(業務の執行) |[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第78条|第78条]]<br>(代表者の行為についての損害賠償責任) }} {{stub}} [[category:一般社団法人及び一般財団法人に関する法律|77]]
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2009-10-23T00:39:16Z
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10,228
一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第301条
法学>民事法>一般社団法人及び一般財団法人に関する法律>コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律 (一般社団法人の設立の登記)
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法学>民事法>一般社団法人及び一般財団法人に関する法律>コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律
[[法学]]>[[民事法]]>[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律]]>[[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律]] ==条文== (一般社団法人の設立の登記) ;第301条 # 般社団法人の設立の登記は、その主たる事務所の所在地において、次に掲げる日のいずれか遅い日から二週間以内にしなければならない。 #:一 [[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第20条|第20条]]第1項の規定による調査が終了した日 #:二 設立時社員が定めた日 # 前項の登記においては、次に掲げる事項を登記しなければならない。 #:一 目的 #:二 名称 #:三 主たる事務所及び従たる事務所の所在場所 #:四 一般社団法人の存続期間又は解散の事由についての定款の定めがあるときは、その定め #:五 理事の氏名 #:六 代表理事の氏名及び住所 #:七 理事会設置一般社団法人であるときは、その旨 #:八 監事設置一般社団法人であるときは、その旨及び監事の氏名 #:九 会計監査人設置一般社団法人であるときは、その旨及び会計監査人の氏名又は名称 #:十 [[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第75条|第75条]]第4項の規定により選任された一時会計監査人の職務を行うべき者を置いたときは、その氏名又は名称 #:十一 [[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第104条|第104条]]第1項の規定による役員等の責任の免除についての定款の定めがあるときは、その定め #:十二 [[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第115条|第115条]]第1項の規定による外部役員等が負う責任の限度に関する契約の締結についての定款の定めがあるときは、その定め #:十三 前号の定款の定めが外部理事に関するものであるときは、理事のうち外部理事であるものについて、外部理事である旨 #:十四 第十二号の定款の定めが外部監事に関するものであるときは、監事のうち外部監事であるものについて、外部監事である旨 #:十五 [[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第128条|第128条]]第3項の規定による措置をとることとするときは、同条第一項に規定する貸借対照表の内容である情報について不特定多数の者がその提供を受けるために必要な事項であって法務省令で定めるもの #:十六 公告方法 #:十七 前号の公告方法が電子公告([[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第331条|第331条]]第1項第三号に規定する電子公告をいう。以下この号及び次条第2項第十五号において同じ。)であるときは、次に掲げる事項 #::イ 電子公告により公告すべき内容である情報について不特定多数の者がその提供を受けるために必要な事項であって法務省令で定めるもの #::ロ 第331条第2項後段の規定による定款の定めがあるときは、その定め ==解説== ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律|一般社団・財団法人法]] |[[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#6|第6章 雑則]]<br> [[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#6-4|第4節 登記]] [[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#6-4-2|第2款 主たる事務所の所在地における登記]] |[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第300条|第300条]]<br>(登記の期間) |[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第302条|第302条]]<br>(一般財団法人の設立の登記) }} {{stub}} [[category:一般社団法人及び一般財団法人に関する法律|301]]
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2009-03-30T10:42:31Z
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10,229
一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第299条
法学>民事法>一般社団法人及び一般財団法人に関する法律>コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律 (登記の効力)
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法学>民事法>一般社団法人及び一般財団法人に関する法律>コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律
[[法学]]>[[民事法]]>[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律]]>[[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律]] ==条文== (登記の効力) ;第299条 # この法律の規定により登記すべき事項は、登記の後でなければ、これをもって善意の第三者に対抗することができない。登記の後であっても、第三者が正当な事由によってその登記があることを知らなかったときは、同様とする。 # 故意又は過失によって不実の事項を登記した者は、その事項が不実であることをもって善意の第三者に対抗することができない。 ==解説== ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律|一般社団・財団法人法]] |[[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#6|第6章 雑則]]<br> [[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#6-4|第4節 登記]] [[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#6-4-1|第1款 総則]] |[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第298条|第298条]]<br>(一般社団法人等の財産に関する保全処分についての特則) |[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第300条|第300条]]<br>(登記の期間) }} {{stub}} [[category:一般社団法人及び一般財団法人に関する法律|299]]
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2009-03-30T10:48:13Z
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10,230
中学数学1年 データの活用
中学校の学習 > 中学校数学 > 中学数学1年 > データの活用 演習問題はこちらにあります。 世の中には様々な統計資料がある。ここではどのようにまとめられているかを見て行こう。 たとえば、エンピツの長さを物差しで測定してみて、測定値が 8.5cmという結果だとしても、 そのエンピツの長さは、8.51cmかもしれないし、8.49999cmかもしれないし、ピッタリと長さが8.50000...cm なのかは不明です。 つまり、人類の測定の方法では、長さや重さなどの量については、どんなに精密な測定をしても、本当の測定値を知ることはできません。 測定値のように、真の値に近い数値のことを近似値といいます。 小学校で π {\displaystyle \pi } の代わりに円周率として用いていた 3.14 も近似値です。 (長さや重さなどの測定値だけでなく、)そのほか、計算の計算結果などでも、真の値に近い数値のことを近似値といいます。 たとえば 4 ÷ 3 {\displaystyle 4\div 3} を計算すると、1.333......と割り切れません。そこで、四捨五入して小数第3位を四捨五入すると1.33となります。 また、小学校でならった概数も、近似値である。 また、近似値から 真の値 を引いたものを 誤差 といいます。 つまり、 です。 ある市町村の人口が正確には19763人だが、これを20000人と近似した。このときの誤差を求めなさい。 (答え) 「-237人 」 たとえば、 はかりA で、ある物 Xの重さを調べた結果、重さは「30g」であったとする。 まず、市販の重さ計 には、あまり精度の高くない計器もあり、あまり細かい数字は、信用できない(たとえば、体重計で1円玉の重さを調べても、まったく反応しないだろう)。 仮に、われわれの、この問題の はかりA が、10gまでの精度でしか細かく調べられない 重さ計 だったとしよう。 10グラムの精度しかない はかりB で調べた結果「30g」という結果が得られたが、上から1ケタ目の「3」しか信用できない物を、そんな121個というふうに3ケタも掛け算して合計の重さを知ろうとすることに、日常生活で、意義があるだろうか? このように、計器の精度が良くない場合は、あまり細かい数字を計算しても、無駄である場合が多い。 ですから、「物A を121個あつめたときの重さ」という問題について考えてきたが、実用的には、せいぜい「この物 A を120個あつめたときの重さ」くらいを考えればよいか、または、もっと大胆に「この物 A を100個あつめたときの重さ」が分かれば日常生活では充分であることが多い。 さきほどの考え方を整理するために、まず用語を学ぼう。 近似値がある場合に、実際の数字がそのとおりにピッタリと一致しているだろうと信頼できるケタの数を 有効数字 という。 たとえば、100g精度の はかりB で調べた結果の重さが「2400g」の物ならば、有効数字は2ケタである。(「2400」の上2ケタの「24」が信用できるため) 「2400」の有効数字が 2ケタの場合であることを強調する場合、 たとえば のように、小数と指数をつかって、小数部分を有効数字のケタの分だけ表す。たとえば「2.4」は、「2」「4」で合計3ケタである。 また、有効数字の記法では、小数の部分は、整数の位(例では「2」の部分)が1ケタである。有効数字の記法での指数部分は、10の累乗の形で表す。 有効数字の記法では のように、必要に応じて単位を後に、おぎなってもいい。 単に「2400」のみだと、重さの精度1gの べつのはかりCの結果なのか、それとも重さの精度10gのはかりDの結果なのか、ましてやそれ以外のはかりなのか、区別がつかない。 さて、もし、重さの精度1gの重さ計Cで調べた結果「2400」だった場合は、「2400」のうち信用できる数字は「2400」なので、有効数字が4ケタである。この重さ計Cの結果を指数であらわすと、 のように、小数の部分が有効数字のぶんケタ数(例の場合は4ケタ)になる。 精度10gの重さ計で、ある物の重さを調べた結果、1600gだった。 この「1600」を、有効数字に注意して、指数と小数の表記になおしなさい。 精度が10gなので、「1600」のうち、信用できるのは「160」であるので、有効数字は3ケタである。 なので、 である。 注意: 10 − 11 {\displaystyle {10}^{-11}} とは 1 10 11 {\displaystyle {\frac {1}{{10}^{11}}}} という意味です。詳しくは高等学校数学の範囲である。 木星の赤道半径は、71500 km です。ただし、有効数字3ケタで 7,1,5 は有効数字です。 木星の赤道半径を、10の累乗の指数をつかった有効数字の表記になおしなさい。 (答え) 地球から太陽までの平均距離は「149600000 km」とあらわされる場合がある。もし有効数字が上4ケタの 1,4,9,6 だとした場合、この(地球から太陽までの)平均距離を、10の累乗の指数をつかった有効数字の表記になおしなさい。 (答え) 一般に科学的表記では、10の累乗に掛ける数字は1以上10未満の数である。従って、 946 × 10 13 {\displaystyle 946\times {10}^{13}} ではなく、 9.46 × 10 15 {\displaystyle 9.46\times {10}^{15}} 。 25 × 10 − 11 {\displaystyle 25\times {10}^{-11}} ではなく 2.5 × 10 − 10 {\displaystyle 2.5\times {10}^{-10}} と表記する。 有効数字の桁数は、0以外の数字が初めて出てきた位以下の数字の数により決まる。 例えば以下の通りに桁数は決まる。 有効数字の桁数は上から何桁目で四捨五入されているかを表す大事な記述である。20.5を例に取るならば、この数の有効桁数は3であるので小数第2位で四捨五入されている。そのため、20.45以上20.55未満の範囲であることを表す。逆も同じで、20.5を有効桁数2としたければ小数第1位を四捨五入し21と表せばよい。 上記により、有効数字の桁数により同じ数が書かれていても意味は異なる。例えば「100」と「100.00」の2つがあるとして前者の場合は「99.5以上100.5未満」である範囲を表すが、後者の場合は「99.995以上100.005未満」の範囲を表す。 また10mは1000cmであるが「1000cm」のように書くと有効数字の桁数がいくらなのかは判断しにくい。有効数字の桁数をはっきりさせたい場合は例えば左の例で有効数字2桁とするならば 1.0 × 10 3 {\displaystyle 1.0\times {10}^{3}} cmとすることが必要となる。 ここでは測定された数値がどのように使われているかを見ていこう。 以下の資料1は10人の体重を測定した順番に並べたものである。 上の資料1は個々の人の体重は読み取りやすいが全体の傾向は読み取りにくい。 以下の資料2は上の資料1から読み取った値を基準を62.5kgとし、その前後1.5kgの3.0kgごとに区切りその区間に当たるする人数を記録している。 このように値をいくつかの区間に区切り全体の傾向を読み取りやすくする時、その区間(ここでは体重)を階級(かいきゅう)、またその幅を階級の区間と言う。また、階級の区間の中央にくる値をその区間の階級値(かいきゅうち)と言う。各階級に該当する資料の個数(ここでは人数)を度数(どすう)、各階級に度数を組み込んだ上のような表を度数分布表(どすうぶんぷひょう)と言う。 上の表を更に整理して柱状のグラフに表したものをヒストグラムと言う。各長方形の高さは各階級の度数に比例する。 上の図のようにヒストグラムのおのおのの長方形の上の辺の中点を結んだ折れ線を度数折れ線または度数多角形という。度数折れ線を作るときは、左はしは1つ手前の階級の度数を0とし、右はしは1つ先の度数を0とする。 ヒストグラムの全面積と、度数折れ線と横軸で囲まれた面積は等しい。 それぞれの階級以下、または階級以上の度数を全て加えた和を累積度数(るいせきどすう)といい、それを表にまとめたものを累積度数分布表と言う。 資料2を例に取ると、 となる。 それぞれの階級の度数を資料の個数で割った値をその階級の相対度数(そうたいどすう)といい、それを表にまとめたものを相対度数分布表と言う。相対度数分布表では各階級の相対度数の総和は1となる。 資料2を例に取ると、 資料の分布についてはヒストグラムなどからも得ることができるが全体の特徴を1つの数字に表すことにより分かりやすくすることができる。このような値を資料の代表値(だいひょうち)と言う。 変量が取るいくつかの値がある1組の資料でその数値の合計を資料の個数で割ったものを変量の平均値(へいきんち)と言う。(ミーンとも言う。) 例えば、資料1の平均値は が平均値となる。 度数分布表からも、平均値の近似値を求めることができる。このときは、各階級に属する資料の値は、その階級値に等しいものと考えて計算する。 資料xの度数分布表で、階級値を x 1 , x 2 , ⋯ , x r {\displaystyle x_{1},x_{2},\cdots ,x_{r}} とし、それに対応する度数を f 1 , f 2 , ⋯ , f r {\displaystyle f_{1},f_{2},\cdots ,f_{r}} とする。 このとき、総和は で、総度数nは であるから、資料xの平均値 x ̄ {\displaystyle {\overline {x}}} は次のようになる。 例えば、資料2の平均値は と計算できる。確かに真の平均値と近い値が計算できている。 資料を大きさの順に並べた時、中央の順位にくる数値をその資料の中央値(ちゅうおうち)と言う。(メジアンとも言う。)資料が偶数個の場合(例の場合は5番目と6番目にあたる)は中央に2つの値が並ぶので、その場合は2つの数値の平均値を中央値とする。 例えば、資料1の中央値は 60.3 + 62.7 2 = 61.5 ( k g ) {\displaystyle {\frac {60.3+62.7}{2}}=61.5(kg)} が中央値となる。 平均値は資料の中に極端に高い、または低い数値があるとその影響を受けるが、中央値は直接その影響を受けない。そのため、資料に極端な数値が現れた場合には中央値のほうが代表値としてすぐれている。 度数分布表において度数が最大である階級値をその資料の最頻値(さいひんち)と言う。(モードとも言う。)すなわち、度数折れ線の最も高い値を示す階級値が最頻値である。 例えば、資料2の最頻値は56.5(kg)である。 最頻値は靴や洋服などについて、最も売れ行きの良いサイズを知りたいときなどに有効な代表値である。 資料に含まれている最大の値から最小の値をひいた差を分布の範囲(はんい)と言う。レンジとも言う。 例えば、資料1の範囲は70.0 - 53.6 = 16.4(kg)である。 上述の計算例では、人間の手でも計算しやすいていどに、度数などを減らしているが、実際の計算では、手計算は困難であることが多いので、コンピュータを使って計算するのが、現代では一般的である。 パソコンのソフトウェアで、「表計算ソフト」という種類のソフトがあるので、それを使うのが一般的である。(※ 学校図書の検定教科書でも説明されている。) 表計算ソフトを使えば、表中の数字を、列ごとに合計したり、グラフを作ったりとか、いろいろと出来る。 (注意)この節は2020年度以降の中学1年生の内容です。それ以前の方は読み飛ばしてかまいません。 100円玉を投げたとき、表面(絵が描いてある面)がどのくらい出るかを、調べてみました。 実際にやってみた結果が右のグラフである。 回数が少ないうちは割合にばらつきがあるが、回数が多くなるにつれて0.5に近い値になっていることがわかる。では、0.5とは何か。0.5は分数で表すと、 1 2 {\displaystyle {\frac {1}{2}}} である。これは、100円玉を2回投げるうち、1回は表が出ると期待されることを表している。つまり、2回投げれば1回は必ず表が出るということではなく、起こりそうだと期待される程度が0.5なのである。 このように、ある ことがら についてそれが起こると期待される程度を表す数を、その ことがら の起こる確率(かくりつ)という。この実験の場合、「100円玉を投げて表が出る確率は0.5」と言うことができる。 また、ある ことがら が絶対に起こらないとき、その ことがら が起こる確率は 0 である。 ある ことがら が絶対に起こるとき、その ことがら が起こる確率は 1 である。 どんな出来事の確率も、ゼロ以上で、1以下である。つまり、確率を文字 P で表すとすると、 どんな確率 P でも である。 確率の英語が probability だからだろうか、数式で確率をあらわす文字には、よく P が使われる。(※ 数研出版の検定教科書にも、確率の英訳で probability と書いてある。)
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"paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "が平均値となる。", "title": "資料の代表値(だいひょうち)" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "度数分布表からも、平均値の近似値を求めることができる。このときは、各階級に属する資料の値は、その階級値に等しいものと考えて計算する。", "title": "資料の代表値(だいひょうち)" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "資料xの度数分布表で、階級値を x 1 , x 2 , ⋯ , x r {\\displaystyle x_{1},x_{2},\\cdots ,x_{r}} とし、それに対応する度数を f 1 , f 2 , ⋯ , f r {\\displaystyle f_{1},f_{2},\\cdots ,f_{r}} とする。", "title": "資料の代表値(だいひょうち)" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "このとき、総和は", "title": "資料の代表値(だいひょうち)" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "で、総度数nは", "title": "資料の代表値(だいひょうち)" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "であるから、資料xの平均値 x ̄ {\\displaystyle {\\overline {x}}} は次のようになる。", "title": "資料の代表値(だいひょうち)" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "例えば、資料2の平均値は", "title": "資料の代表値(だいひょうち)" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "と計算できる。確かに真の平均値と近い値が計算できている。", "title": "資料の代表値(だいひょうち)" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "資料を大きさの順に並べた時、中央の順位にくる数値をその資料の中央値(ちゅうおうち)と言う。(メジアンとも言う。)資料が偶数個の場合(例の場合は5番目と6番目にあたる)は中央に2つの値が並ぶので、その場合は2つの数値の平均値を中央値とする。", "title": "資料の代表値(だいひょうち)" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "例えば、資料1の中央値は 60.3 + 62.7 2 = 61.5 ( k g ) {\\displaystyle {\\frac {60.3+62.7}{2}}=61.5(kg)} が中央値となる。", "title": "資料の代表値(だいひょうち)" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "平均値は資料の中に極端に高い、または低い数値があるとその影響を受けるが、中央値は直接その影響を受けない。そのため、資料に極端な数値が現れた場合には中央値のほうが代表値としてすぐれている。", "title": "資料の代表値(だいひょうち)" }, { "paragraph_id": 89, "tag": "p", "text": "度数分布表において度数が最大である階級値をその資料の最頻値(さいひんち)と言う。(モードとも言う。)すなわち、度数折れ線の最も高い値を示す階級値が最頻値である。", "title": "資料の代表値(だいひょうち)" }, { "paragraph_id": 90, "tag": "p", "text": "例えば、資料2の最頻値は56.5(kg)である。", "title": "資料の代表値(だいひょうち)" }, { "paragraph_id": 91, "tag": "p", "text": "最頻値は靴や洋服などについて、最も売れ行きの良いサイズを知りたいときなどに有効な代表値である。", "title": "資料の代表値(だいひょうち)" }, { "paragraph_id": 92, "tag": "p", "text": "", "title": "資料の代表値(だいひょうち)" }, { "paragraph_id": 93, "tag": "p", "text": "資料に含まれている最大の値から最小の値をひいた差を分布の範囲(はんい)と言う。レンジとも言う。", "title": "資料の代表値(だいひょうち)" }, { "paragraph_id": 94, "tag": "p", "text": "例えば、資料1の範囲は70.0 - 53.6 = 16.4(kg)である。", "title": "資料の代表値(だいひょうち)" }, { "paragraph_id": 95, "tag": "p", "text": "上述の計算例では、人間の手でも計算しやすいていどに、度数などを減らしているが、実際の計算では、手計算は困難であることが多いので、コンピュータを使って計算するのが、現代では一般的である。", "title": "コンピュータの活用" }, { "paragraph_id": 96, "tag": "p", "text": "パソコンのソフトウェアで、「表計算ソフト」という種類のソフトがあるので、それを使うのが一般的である。(※ 学校図書の検定教科書でも説明されている。)", "title": "コンピュータの活用" }, { "paragraph_id": 97, "tag": "p", "text": "表計算ソフトを使えば、表中の数字を、列ごとに合計したり、グラフを作ったりとか、いろいろと出来る。", "title": "コンピュータの活用" }, { "paragraph_id": 98, "tag": "p", "text": "", "title": "コンピュータの活用" }, { "paragraph_id": 99, "tag": "p", "text": "(注意)この節は2020年度以降の中学1年生の内容です。それ以前の方は読み飛ばしてかまいません。", "title": "確率" }, { "paragraph_id": 100, "tag": "p", "text": "100円玉を投げたとき、表面(絵が描いてある面)がどのくらい出るかを、調べてみました。", "title": "確率" }, { "paragraph_id": 101, "tag": "p", "text": "実際にやってみた結果が右のグラフである。", "title": "確率" }, { "paragraph_id": 102, "tag": "p", "text": "回数が少ないうちは割合にばらつきがあるが、回数が多くなるにつれて0.5に近い値になっていることがわかる。では、0.5とは何か。0.5は分数で表すと、 1 2 {\\displaystyle {\\frac {1}{2}}} である。これは、100円玉を2回投げるうち、1回は表が出ると期待されることを表している。つまり、2回投げれば1回は必ず表が出るということではなく、起こりそうだと期待される程度が0.5なのである。", "title": "確率" }, { "paragraph_id": 103, "tag": "p", "text": "このように、ある ことがら についてそれが起こると期待される程度を表す数を、その ことがら の起こる確率(かくりつ)という。この実験の場合、「100円玉を投げて表が出る確率は0.5」と言うことができる。", "title": "確率" }, { "paragraph_id": 104, "tag": "p", "text": "また、ある ことがら が絶対に起こらないとき、その ことがら が起こる確率は 0 である。", "title": "確率" }, { "paragraph_id": 105, "tag": "p", "text": "ある ことがら が絶対に起こるとき、その ことがら が起こる確率は 1 である。", "title": "確率" }, { "paragraph_id": 106, "tag": "p", "text": "どんな出来事の確率も、ゼロ以上で、1以下である。つまり、確率を文字 P で表すとすると、 どんな確率 P でも", "title": "確率" }, { "paragraph_id": 107, "tag": "p", "text": "である。", "title": "確率" }, { "paragraph_id": 108, "tag": "p", "text": "確率の英語が probability だからだろうか、数式で確率をあらわす文字には、よく P が使われる。(※ 数研出版の検定教科書にも、確率の英訳で probability と書いてある。)", "title": "確率" } ]
中学校の学習 > 中学校数学 > 中学数学1年 > データの活用 演習問題はこちらにあります。
{{pathnav|中学校の学習|中学校数学|中学数学1年|pagename=データの活用}} 演習問題は[[数学演習 中学校1年生/資料の散らばりと代表値|こちら]]にあります。 == 資料の測定 == 世の中には様々な統計資料がある。ここではどのようにまとめられているかを見て行こう。 === 近似値 === たとえば、エンピツの長さを{{ruby|物差し|ものさし}}で測定してみて、測定値が 8.5cmという結果だとしても、 そのエンピツの長さは、8.51cmかもしれないし、8.49999cmかもしれないし、ピッタリと長さが8.50000…cm なのかは不明です。 つまり、人類の測定の方法では、長さや重さなどの量については、どんなに精密な測定をしても、本当の測定値を知ることはできません。 :※ ある市町村の人口など、必ず自然数にしかならないものなどなら、真の値を知ることができる場合もある。 測定値のように、真の値に近い数値のことを'''{{ruby|近似値|きんじち}}'''といいます。 :(※ 「測定値」とは、実際に量を測定して得られた値のことです) 小学校で<math>\pi</math>の代わりに円周率として用いていた 3.14 も近似値です。 (長さや重さなどの測定値だけでなく、)そのほか、計算の計算結果などでも、真の値に近い数値のことを近似値といいます。 たとえば <math>4 \div 3</math> を計算すると、1.333……と割り切れません。そこで、四捨五入して小数第3位を四捨五入すると1.33となります。 また、小学校でならった{{ruby|概数|がいすう}}も、近似値である。 :(概数とは、大きな数の概数なら、たとえば、ある市町村の人口が19763人だったときに、たとえば20000人などと近似した数のこと) また、近似値から 真の値 を引いたものを '''{{ruby|誤差|ごさ}}''' といいます。 つまり、 :;(誤差) = (近似値)-(真の値) です。 ;例題 ある市町村の人口が正確には19763人だが、これを20000人と近似した。このときの誤差を求めなさい。 (答え) 「-237人 」 === {{ruby|有効数字|ゆうこうすうじ}} === ==== 数値のケタの{{ruby|信頼|しんらい}}性と計算 ==== :※ このような意義の説明は、おそらく中学の数学では{{ruby|範囲|はんい}}外です。数学の教科書では説明が見当たらない。ただし、中学2年の理科で、似たような事を習う(中2の理科の巻末などにあるコラムのような章に有効数字の性質や意義が書いてある)。中2の理科で、有効数字どうしを含む数の、かけ算と割り算を習うはずです。 たとえば、 はかりA で、ある物 Xの重さを調べた結果、重さは「30g」であったとする。 この物 X を121個あつめたときの重さは、どれだけ信用できるだろうか。 まず、{{ruby|市販|しはん}}の重さ計 には、あまり精度の高くない計器もあり、あまり細かい数字は、信用できない(たとえば、体重計で1円玉の重さを調べても、まったく反応しないだろう)。 仮に、われわれの、この問題の はかりA が、10gまでの精度でしか細かく調べられない 重さ計 だったとしよう。 10グラムの精度しかない はかりB で調べた結果「30g」という結果が得られたが、上から1ケタ目の「3」しか信用できない物を、そんな121個というふうに3ケタも掛け算して合計の重さを知ろうとすることに、日常生活で、意義があるだろうか? このように、計器の精度が良くない場合は、あまり細かい数字を計算しても、無駄である場合が多い。 ですから、「物A を121個あつめたときの重さ」という問題について考えてきたが、実用的には、せいぜい「この物 A を'''120'''個あつめたときの重さ」くらいを考えればよいか、または、もっと{{ruby|大胆|だいたん)\}}に「この物 A を'''100個'''あつめたときの重さ」が分かれば日常生活では{{ruby|充分|じゅうぶん}}であることが多い。 ==== 有効数字とは ==== さきほどの考え方を整理するために、まず用語を学ぼう。 近似値がある場合に、実際の数字がそのとおりにピッタリと{{ruby|一致|いっち}}しているだろうと信頼できるケタの数を '''{{ruby|有効数字|ゆうこうすうじ}}''' という。 たとえば、100g精度の はかりB で調べた結果の重さが「2400g」の物ならば、有効数字は2ケタである。(「2400」の上2ケタの「24」が信用できるため) 「2400」の有効数字が 2ケタの場合であることを強調する場合、 たとえば :2.4×10<sup>3</sup> のように、小数と指数をつかって、小数部分を有効数字のケタの分だけ表す。たとえば「2.4」は、「2」「4」で合計3ケタである。 また、有効数字の記法では、小数の部分は、整数の位(例では「2」の部分)が1ケタである。有効数字の記法での指数部分は、10の{{ruby|累乗|るいじょう}}の形で表す。 有効数字の記法では :2.4×10<sup>3</sup> g のように、必要に応じて単位を後に、おぎなってもいい。 単に「2400」のみだと、重さの精度1gの べつのはかりCの結果なのか、それとも重さの精度10gのはかりDの結果なのか、ましてやそれ以外のはかりなのか、区別がつかない。 さて、もし、重さの精度1gの重さ計Cで調べた結果「2400」だった場合は、「2400」のうち信用できる数字は「2400」なので、有効数字が4ケタである。この重さ計Cの結果を指数であらわすと、 :2.400×10<sup>3</sup> のように、小数の部分が有効数字のぶんケタ数(例の場合は4ケタ)になる。 ;問題 精度10gの重さ計で、ある物の重さを調べた結果、1600gだった。 この「1600」を、有効数字に注意して、指数と小数の表記になおしなさい。 :(考え方と答え) 精度が10gなので、「1600」のうち、信用できるのは「160」であるので、有効数字は3ケタである。 なので、 :1.60×10<sup>3</sup>     (答え) である。 '''注意''':<math> {10}^{-11} </math>とは<math> \frac{1}{{10}^{11}} </math>という意味です。詳しくは[[高等学校数学II いろいろな関数#指数法則|高等学校数学]]の範囲である。 ;いろいろな数の近似値 :(例 1) 木星の赤道半径は、71500 km です。ただし、有効数字3ケタで 7,1,5 は有効数字です。 木星の赤道半径を、10の累乗の指数をつかった有効数字の表記になおしなさい。 (答え) :7.15×10<sup>4</sup> km :(例 2) 地球から太陽までの平均距離<ref>地球から太陽までの平均距離に由来する長さの単位が[[W:天文単位|天文単位]]で、 2012年に、149597870700 メートルと定義されました。これは、定義値なので誤差を含んでいません。 </ref>は「149600000 km」とあらわされる場合がある。もし有効数字が上4ケタの 1,4,9,6 だとした場合、この(地球から太陽までの)平均距離を、10の累乗の指数をつかった有効数字の表記になおしなさい。 (答え) :1.496×10<sup>8</sup> km 一般に科学的表[[W:指数表記|記]]では、10の累乗に掛ける数字は1以上10未満の数である。従って、<math> 946 \times {10}^{13} </math>ではなく、<math> 9.46 \times {10}^{15} </math>。<math> 25 \times {10}^{-11} </math>ではなく<math> 2.5 \times {10}^{-10} </math>と表記する。 ==== 有効数字の桁数 ==== 有効数字の桁数は、0以外の数字が初めて出てきた位以下の数字の数により決まる。 例えば以下の通りに桁数は決まる。 * 20.5 は「2」「0」「5」の3つの数字があるので有効桁数は3 * 12345 は「1」「2」「3」「4」「5」の5つの数字があるので有効桁数は5 * 0.069 の「0」以外の先頭の数字は「6」である。「6」がある位以下には「6」「9」の2つの数字があるので有効桁数は2 * 3.000 は「3」「0」「0」「0」の4つの数字があるので有効桁数は4 有効数字の桁数は上から何桁目で四捨五入されているかを表す大事な記述である。20.5を例に取るならば、この数の有効桁数は3であるので小数第2位で四捨五入されている。そのため、20.45以上20.55未満の範囲であることを表す。逆も同じで、20.5を有効桁数2としたければ小数第1位を四捨五入し21と表せばよい。 上記により、有効数字の桁数により同じ数が書かれていても意味は異なる。例えば「100」と「100.00」の2つがあるとして前者の場合は「99.5以上100.5未満」である範囲を表すが、後者の場合は「99.995以上100.005未満」の範囲を表す。 また10mは1000cmであるが「1000cm」のように書くと有効数字の桁数がいくらなのかは判断しにくい。有効数字の桁数をはっきりさせたい場合は例えば左の例で有効数字2桁とするならば<math> 1.0 \times {10}^{3} </math>cmとすることが必要となる。 == 資料の活用 == ここでは測定された数値がどのように使われているかを見ていこう。 === 資料の分布 === 以下の資料1は10人の体重を測定した順番に並べたものである。 {| class="wikitable" |+ 資料1 |- ! 計測順 || 1|| 2 || 3 || 4 || 5 || 6 || 7 || 8 || 9 || 10 |- ! 体重(kg) | 60.3 | 57.9 | 65.4 | 56.1 | 53.6 | 62.7 | 70.0 | 55.8 | 67.1 | 63.1 |} 上の資料1は個々の人の体重は読み取りやすいが全体の傾向は読み取りにくい。 以下の資料2は上の資料1から読み取った値を基準を62.5kgとし、その前後1.5kgの3.0kgごとに区切りその区間に当たるする人数を記録している。 {| class="wikitable" |+ 資料2 ! 階級 ! 52.0以上~55.0未満 ! 55.0~58.0 ! 58.0~61.0 ! 61.0~64.0 ! 64.0~67.0 ! 67.0~70.0 ! 70.0~73.0 |- style="text-align:right" ! 階級値 | 53.5 | 56.5 | 59.5 | 62.5 | 65.5 | 68.5 | 71.5 |- style="text-align:right" ! 度数 | 1 | 3 | 1 | 2 | 1 | 1 | 1 |} このように値をいくつかの区間に区切り全体の傾向を読み取りやすくする時、その区間(ここでは体重)を'''階級'''(かいきゅう)、またその幅を'''階級の区間'''と言う。また、階級の区間の中央にくる値をその区間の'''階級値'''(かいきゅうち)と言う。各階級に該当する資料の個数(ここでは人数)を'''度数'''(どすう)、各階級に度数を組み込んだ上のような表を'''度数分布表'''(どすうぶんぷひょう)と言う。 === 資料とグラフ === 上の表を更に整理して柱状のグラフに表したものを'''ヒストグラム'''と言う。各長方形の高さは各階級の度数に比例する。 :<div style="float:center; margin:0 0 0 10px;text-align:center;">[[画像:ヒストグラム.JPG]]</div> :<div style="float:center; margin:0 0 0 10px;text-align:center;">[[画像:度数折れ線.JPG]]</div> 上の図のようにヒストグラムのおのおのの長方形の上の辺の中点を結んだ折れ線を'''度数折れ線'''または'''度数多角形'''という。度数折れ線を作るときは、左はしは1つ手前の階級の度数を0とし、右はしは1つ先の度数を0とする。 ヒストグラムの全面積と、度数折れ線と横軸で囲まれた面積は等しい。 :(※ 範囲外:)ヒストグラムを作るさい、あまり細かく区分しすぎると、グラフが平ら(たいら)になってしまうので、せっかくグラフ化した意味が無くなっていまう<ref>稲見俊明・成田久夫・野口俊夫『土木施工管理』、山海堂、昭和53年11月30日初版第1刷発行 ・ 昭和53年12月31日改装第1刷発行、222ページ(第6章『品質保証と工程検査』)</ref>。なので、ヒストグラムは、あまり区分を細かくしすぎないようにすること。 :では、どの程度にヒストグラムの区分を分割すれば調度よいのかというと、目安として10等分の程度が、業界や場合によって例外はあるものの、たとえば土木建築の業界では(10等分ていどが)提唱されている<ref>大原資生・三浦哲彦・梅崎建夫 共著『土木施工』、森北出版株式会社、2013年2月15日 第3版第5刷発行、章8.7『品質管理と品質変動』節8.7.5『品質変動の判定』、197ページ </ref>。 <references/> === 累積度数(るいせきどすう) === それぞれの階級以下、または階級以上の度数を全て加えた和を'''累積度数'''(るいせきどすう)といい、それを表にまとめたものを'''累積度数分布表'''と言う。 資料2を例に取ると、 {| class="wikitable" |+ 資料3 |- ! 階級 ! 55.0未満 ! 58.0 ! 61.0 ! 64.0 ! 67.0 ! 70.0 ! 73.0 |- style="text-align: right" ! 累積度数 | 1 | 4 | 5 | 7 | 8 | 9 | 10 |} となる。 === 相対度数(そうたいどすう) === それぞれの階級の度数を資料の個数で割った値をその階級の'''相対度数'''(そうたいどすう)といい、それを表にまとめたものを'''相対度数分布表'''と言う。相対度数分布表では各階級の相対度数の総和は1となる。 資料2を例に取ると、 {| class="wikitable" |+ 資料4 ! 階級 ! 52.0以上~55.0未満 ! 55.0~58.0 ! 58.0~61.0 ! 61.0~64.0 ! 64.0~67.0 ! 67.0~70.0 ! 70.0~73.0 ! 合計 |- style="text-align: right" ! 度数 | 1 | 3 | 1 | 2 | 1 | 1 | 1 | 10 |- style="text-align: right" ! 相対度数 | 0.1 | 0.3 | 0.1 | 0.2 | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 1.0 |} == 資料の代表値(だいひょうち) == 資料の分布についてはヒストグラムなどからも得ることができるが全体の特徴を1つの数字に表すことにより分かりやすくすることができる。このような値を資料の'''代表値'''(だいひょうち)と言う。 === 平均値(へいきんち) === 変量が取るいくつかの値がある1組の資料でその数値の合計を資料の個数で割ったものを変量の'''平均値'''(へいきんち)と言う。(ミーンとも言う。) {| style="border:2px solid greenyellow;width:80%" cellspacing=0 |style="background:greenyellow"|'''資料の平均値''' |- |style="padding:5px"| n個の資料<math>x_1 , x_2 , \cdots , x_n</math>の平均値<math>\overline{x}</math>(エックスバーと読む)は '''<center><math>\overline{x} = \frac{x_1 + x_2 + \cdots + x_n} n</math></center>''' |} 例えば、資料1の平均値は :<math> \frac{60.3+57.9+65.4+56.1+53.6+62.7+70.0+55.8+67.1+63.1} {10} = 61.2 (kg) </math> が平均値となる。 度数分布表からも、平均値の近似値を求めることができる。このときは、各階級に属する資料の値は、その階級値に等しいものと考えて計算する。 資料xの度数分布表で、階級値を<math>x_1 , x_2 , \cdots , x_r</math>とし、それに対応する度数を<math>f_1 , f_2 , \cdots , f_r</math>とする。 このとき、総和は :<math> x_1 f_1 + x_2 f_2 + \cdots + x_r f_r </math> で、総度数nは :<math> n=f_1 + f_2 + \cdots + f_r </math> であるから、資料xの平均値<math>\overline{x}</math>は次のようになる。 {| style="border:2px solid greenyellow;width:80%" cellspacing=0 |style="background:greenyellow"|'''度数分布表からの平均値''' |- |style="padding:5px"| 階級値を<math>x_1 , x_2 , \cdots , x_r</math>とし、それに対応する度数を<math>f_1 , f_2 , \cdots , f_r</math>とする。平均値<math>\overline{x}</math>は '''<center><math>\overline{x} = \frac{x_1 f_1 + x_2 f_2 + \cdots + x_r f_r} n</math></center>''' |} 例えば、資料2の平均値は :<math> \frac{53.5 \times 1 + 56.5 \times 3 + 59.5 \times 1 + 62.5 \times 2 + 65.5 \times 1 + 68.5 \times 1 + 71.5 \times 1} {10} = 61.3 (kg) </math> と計算できる。確かに真の平均値と近い値が計算できている。 === 中央値(ちゅうおうち) === 資料を大きさの順に並べた時、中央の順位にくる数値をその資料の'''中央値'''(ちゅうおうち)と言う。(メジアンとも言う。)資料が偶数個の場合(例の場合は5番目と6番目にあたる)は中央に2つの値が並ぶので、その場合は2つの数値の平均値を中央値とする。 例えば、資料1の中央値は<math> \frac { 60.3 + 62.7 } {2} = 61.5(kg)</math>が中央値となる。 平均値は資料の中に極端に高い、または低い数値があるとその影響を受けるが、中央値は直接その影響を受けない。そのため、資料に極端な数値が現れた場合には中央値のほうが代表値としてすぐれている。 === 最頻値(さいひんち) === 度数分布表において度数が最大である階級値をその資料の'''最頻値'''(さいひんち)と言う。(モードとも言う。)すなわち、度数折れ線の最も高い値を示す階級値が最頻値である。 例えば、資料2の最頻値は56.5(kg)である。 最頻値は靴や洋服などについて、最も売れ行きの良いサイズを知りたいときなどに有効な代表値である。 :※ ふつう、度数分布化されてない生(なま)のデータに対しては、最頻値を定義しない。最頻値は、度数データのみに対して適用が可能であり、意味をもつ<ref>稲垣宣生 ほか著『データ科学の数理』、裳華房、2021年3月15日 第5版 1刷 発行、P.23</ref>。 === 範囲(はんい) === 資料に含まれている最大の値から最小の値をひいた差を分布の'''範囲'''(はんい)と言う。レンジとも言う。 例えば、資料1の範囲は70.0 - 53.6 = 16.4(kg)である。 == コンピュータの活用 == :(※ 検定教科書では、学校図書と数研出版で、中学1年で紹介している。) :(※ なお、もし中1で習わなくても、中学3年の別の単元で、表計算ソフトなどの活用を習う。中学3年で、どの教科書会社でもコンピュータを使った、統計の分野の手法を習う。) 上述の計算例では、人間の手でも計算しやすいていどに、度数などを減らしているが、実際の計算では、手計算は困難であることが多いので、コンピュータを使って計算するのが、現代では一般的である。 パソコンのソフトウェアで、「表計算ソフト」という種類のソフトがあるので(「スプレッドシート」とも言う)、それを使うのが一般的である。(※ 学校図書の検定教科書でも説明されている。) 表計算ソフトを使えば、表中の数字を、列ごとに合計したり、グラフを作ったりとか、いろいろと出来る。 == 確率 == (注意)この節は2020年度以降の中学1年生の内容です。それ以前の方は読み飛ばしてかまいません。 [[画像:1000coin.GIF|thumb|コインの表が出る確率]] 100円玉を投げたとき、表面(絵が描いてある面)がどのくらい出るかを、調べてみました。 ;実験の方法 :# 100円玉を10回投げ、そのうち何回表が出たか記録する。これを100回繰り返し、合計1000回投げる。 :# 表が出た割合を10回ごとに出す。たとえば120回投げ終わって、今までに65回表が出たなら、65 &divide; 120 = 0.541666667となる。 :# それをグラフにする。 実際にやってみた結果が右のグラフである。 回数が少ないうちは割合にばらつきがあるが、回数が多くなるにつれて0.5に近い値になっていることがわかる。では、0.5とは何か。0.5は分数で表すと、<math>\frac{1}{2}</math>である。これは、100円玉を2回投げるうち、1回は表が出ると期待されることを表している。つまり、2回投げれば1回は必ず表が出るということではなく、起こりそうだと期待される程度が0.5なのである。 このように、ある ことがら についてそれが起こると期待される程度を表す数を、その ことがら の起こる'''確率'''(かくりつ)という。この実験の場合、「100円玉を投げて表が出る確率は0.5」と言うことができる。 また、ある ことがら が絶対に起こらないとき、その ことがら が起こる確率は 0 である。 ある ことがら が絶対に起こるとき、その ことがら が起こる確率は 1 である。 どんな出来事の確率も、ゼロ以上で、1以下である。つまり、確率を文字 P で表すとすると、 どんな確率 P でも :<math> 0 \leqq P \leqq 1 </math> である。 確率の英語が probability だからだろうか、数式で確率をあらわす文字には、よく P が使われる。(※ 数研出版の検定教科書にも、確率の英訳で probability と書いてある。) == 脚註 == <references /> [[Category:中学校数学|1てーたのかつよう]]
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10,231
一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第36条
法学>民事法>一般社団法人及び一般財団法人に関する法律>コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律 (社員総会)
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法学>民事法>一般社団法人及び一般財団法人に関する法律>コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律
[[法学]]>[[民事法]]>[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律]]>[[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律]] ==条文== (社員総会) ;第36条 # 定時社員総会は、毎事業年度の終了後一定の時期に招集しなければならない。 # 社員総会は、必要がある場合には、いつでも、招集することができる。 # 社員総会は、次条第二項の規定により招集する場合を除き、理事が招集する。 ==解説== ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律|一般社団・財団法人法]] |[[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#2|第2章 一般社団法人]]<br> [[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#2-3|第3節 機関]] [[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#2-3-1|第1款 社員総会]] |[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第35条|第35条]]<br>(社員総会の権限) |[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第37条|第37条]]<br>(社員による招集の請求) }} {{stub}} [[category:一般社団法人及び一般財団法人に関する法律|36]]
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一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第61条
法学>民事法>一般社団法人及び一般財団法人に関する法律>コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律 (監事の設置義務)
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法学>民事法>一般社団法人及び一般財団法人に関する法律>コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律
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10,233
一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第22条
法学>民事法>一般社団法人及び一般財団法人に関する法律>コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律 (一般社団法人の成立)
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法学>民事法>一般社団法人及び一般財団法人に関する法律>コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律
[[法学]]>[[民事法]]>[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律]]>[[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律]] ==条文== (一般社団法人の成立) ;第22条 : 一般社団法人は、その主たる事務所の所在地において設立の登記をすることによって成立する。 ==解説== ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律|一般社団・財団法人法]] |[[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#2|第2章 一般社団法人]]<br> [[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#2-1|第1節 設立]]<br> [[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#2-1-5|第5款 一般社団法人の成立]] |[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第21条|第21条]]<br>(設立時代表理事の選定等) |[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第23条|第23条]]<br>(設立時社員等の損害賠償責任) }} {{stub}} [[category:一般社団法人及び一般財団法人に関する法律|22]]
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10,234
一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第163条
法学>民事法>一般社団法人及び一般財団法人に関する法律>コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律 (一般財団法人の成立)
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法学>民事法>一般社団法人及び一般財団法人に関する法律>コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律
[[法学]]>[[民事法]]>[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律]]>[[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律]] ==条文== (一般財団法人の成立) ;第163条 : 一般財団法人は、その主たる事務所の所在地において設立の登記をすることによって成立する。 ==解説== ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律|一般社団・財団法人法]] |[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#3|第3章 一般財団法人]]<br> [[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#3-1|第1節 設立]]<br> [[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#3-1-6|第6款 一般財団法人の成立]] |[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第162条|第162条]]<br>(設立時代表理事の選定等) |[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第164条|第164条]]<br>(財産の帰属時期) }} {{stub}} [[category:一般社団法人及び一般財団法人に関する法律|163]]
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2010-09-24T09:01:56Z
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10,235
一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第84条
法学>民事法>一般社団法人及び一般財団法人に関する法律>コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律 (競業及び利益相反取引の制限)
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法学>民事法>一般社団法人及び一般財団法人に関する法律>コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律
[[法学]]>[[民事法]]>[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律]]>[[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律]] ==条文== (競業及び利益相反取引の制限) ;第84条 # 理事は、次に掲げる場合には、社員総会において、当該取引につき重要な事実を開示し、その承認を受けなければならない。 #:一 理事が自己又は第三者のために一般社団法人の事業の部類に属する取引をしようとするとき。 #:二 理事が自己又は第三者のために一般社団法人と取引をしようとするとき。 #:三 一般社団法人が理事の債務を保証することその他理事以外の者との間において一般社団法人と当該理事との利益が相反する取引をしようとするとき。 # [[民法第108条|民法(明治二十九年法律第八十九号)第108条]]の規定は、前項の承認を受けた同項第二号の取引については、適用しない。 ==解説== ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律|一般社団・財団法人法]] |[[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#2|第2章 一般社団法人]]<br> [[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#2-3|第3節 機関]]<br> [[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#2-3-4|第4款 理事]] |[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第83条|第83条]]<br>(忠実義務) |[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第85条|第85条]]<br>(理事の報告義務) }} {{stub}} [[category:一般社団法人及び一般財団法人に関する法律|84]]
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2009-03-30T22:29:25Z
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10,236
一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第197条
法学>民事法>一般社団法人及び一般財団法人に関する法律>コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律 (理事、理事会、監事及び会計監査人)
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法学>民事法>一般社団法人及び一般財団法人に関する法律>コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律
[[法学]]>[[民事法]]>[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律]]>[[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律]] ==条文== (理事、理事会、監事及び会計監査人) ;第197条 : 前章第3節第4款(第76条、第77条第1項から第3項まで、第81条及び第88条第2項を除く。)、第5款(第92条第1項を除く。)、第6款(第104条第2項を除く。)及び第7款の規定は、一般財団法人の理事、理事会、監事及び会計監査人について準用する。この場合において、これらの規定(第83条及び第84条第1項を除く。)中「社員総会」とあるのは「評議員会」と、第83条中「定款並びに社員総会の決議」とあるのは「定款」と、第84条第1項中「社員総会」とあるのは「理事会」と、第85条中「社員(監事設置一般社団法人にあっては、監事)」とあるのは「監事」と、第86条第1項中「総社員の議決権の十分の一(これを下回る割合を定款で定めた場合にあっては、その割合)以上の議決権を有する社員」とあり、並びに同条第7項、第87条第1項第二号及び第88条第一項中「社員」とあるのは「評議員」と、同項中「著しい損害」とあるのは「回復することができない損害」と、第90条第4項第六号中「第104条第1項」とあるのは「第198条において準用する第104条第1項」と、「第101条第1項」とあるのは「第198条において準用する第101条第1項」と、第97条第2項中「社員は、その権利を行使するため必要があるときは、裁判所の許可を得て」とあるのは「評議員は、一般財団法人の業務時間内は、いつでも」と、同条第4項中「前二項の請求」とあるのは「前項の請求」と、「前二項の許可」とあるのは「同項の許可」と、第104条第1項中「第77条第4項及び第81条」とあるのは「第77条第4項」と、第107条第1項中「第123条第2項」とあるのは「第199条において準用する第123条第2項」と、「第117条第2項第一号イ」とあるのは「第198条において準用する第117条第2項第一号イ」と、同条第5項第一号中「第68条第3項第一号」とあるのは「第177条において準用する第68条第3項第一号」と読み替えるものとする。 ==解説== ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律|一般社団・財団法人法]] |[[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#3|第3章 一般財団法人]]<br> [[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#3-3|第2節 機関]]<br> [[コンメンタール一般社団法人及び一般財団法人に関する法律#3-2-4|第4款 理事、理事会、監事及び会計監査人]] |[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第196条|第196条]]<br>(評議員の報酬等) |[[一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第198条|第198条]]<br>(役員等の損害賠償責任) }} {{stub}} [[category:一般社団法人及び一般財団法人に関する法律|197]]
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2009-03-30T22:42:23Z
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10,237
エスペラント/文法/形容詞
エスペラントの形容詞は必ず"-a"の形で終わります。 例)bona(善い) bela(美しい) よって、 Mi laboras en bela ejo.(私は美しい所で働いています。) のような文を見たときに、-aで終わっている"bela"は形容詞ではないかと言う予想を簡単に立てることができます。 但し、冠詞の"la"やその他の品詞にも-aで終わるものがあるので注意が必要。 エスペラントの形容詞は名詞に似た変化 (曲用)をします。 bela knabino (美しい少女)を例に、変化を表にします。 つまり、語尾だけに着目すると以下の表のようになります。 代名詞は、語尾が-oである一般名詞とは違うので、形容詞にする方法も少し異なります。 と、-aをそのままつけることで所有の意味を表すことができます。また、格変化も通常の形容詞と同様の接尾辞をつけます。
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== 概要 == エスペラントの形容詞は必ず"-a"の形で終わります。 例)[[wikt:bona|bona]](善い) [[wikt:bela|bela]](美しい) よって、 [[wikt:mi|Mi]] [[wikt:laboras|laboras]] [[wikt:en|en]] bela [[wikt:ejo|ejo]].(私は美しい所で働いています。) のような文を見たときに、-aで終わっている"bela"は形容詞ではないかと言う予想を簡単に立てることができます。 但し、冠詞の"la"やその他の品詞にも-aで終わるものがあるので注意が必要。 == 格変化 == エスペラントの形容詞は[[エスペラント/文法/名詞|名詞]]に似た変化 ([[w:曲用|曲用]])をします。 [[wikt:bela|bela]] [[wikt:knabino|knabino]] (美しい少女)を例に、変化を表にします。 <table class="wikitable"> <tr> <th>格</th><th>単数</th><th>複数</th> <tr> <th>原型</th><td>[[wikt:bela|bela]] [[wikt:knabino|knabino]] (美しい少女)</td><td>[[wikt:belaj|belaj]] [[wikt:knabinoj|knabinoj]] (美しい少女たち)</td> </tr> <tr> <th>対格形</th><td>[[wikt:belan|belan]] [[wikt:knabinon|knabinon]] (美しい少女を)</td><td>[[wikt:belajn|belajn]] [[wikt:knabinojn|knabinojn]] (美しい少女たちを)</td> </tr> </table> つまり、語尾だけに着目すると以下の表のようになります。 <table class="wikitable"> <tr> <th>格</th><th>単数</th><th>複数</th> <tr> <th>原型</th><td>(原型)</td><td>[[wikt:-j|-j]]</td> </tr> <tr> <th>対格形</th><td>[[wikt:-n|-n]]</td><td>-jn</td> </tr> </table> == 代名詞 == [[エスペラント/文法/代名詞|代名詞]]は、語尾が-oである一般名詞とは違うので、形容詞にする方法も少し異なります。 * [[wikt:mi|mi]] (私) → [[wikt:mia|mia]] (私の) * [[wikt:li|li]] (彼) → [[wikt:lia|lia]] (彼の) と、-aをそのままつけることで所有の意味を表すことができます。また、格変化も通常の形容詞と同様の接尾辞をつけます。 [[カテゴリ:エスペラント文法|ふんほう けいようし]]
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2022-12-02T06:19:56Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%88/%E6%96%87%E6%B3%95/%E5%BD%A2%E5%AE%B9%E8%A9%9E
10,244
解析学基礎/常微分方程式
微分方程式とは、独立変数xと、xの関数y(x)、およびその何階かの導関数を含む方程式である。一般化すれば、微分方程式は の形に書くことのできる方程式である。そして、この方程式に含まれる導関数のうちもっとも高階の導関数が y ( n ) {\displaystyle y^{(n)}} であるとき、これをn階微分方程式と呼び、この方程式を満たすような関数を求める操作を、微分方程式を解く、という。 微分方程式は、大きく分けて常微分方程式と偏微分方程式に分かれる。常微分方程式とは、一変数関数とその導関数からなる方程式である。一方、偏微分方程式とは、多変数関数とその偏導関数との方程式である。ここでは、常微分方程式の解き方について記述することにし、本書では特に断りのない場合「微分方程式」は常微分方程式をさしているものとする。 微分方程式は微分された関数が含まれた方程式であるから、その解を求めるためには多くの場合積分操作が必要であり、解には積分定数が含まれる。n階微分方程式であればn個の任意の積分定数が含まれる。このような積分定数を含む形の解を一般解と呼ぶ。 一般解のうち、積分定数にある値を与えた解を特殊解と呼ぶ。 さらに、微分方程式の解のなかには、方程式の解であるにもかかわらず、積分定数にどのような値を代入しても表すことのできない解も存在する。このような解を特異解と呼ぶ。 微分方程式を解くとき、一般解が重要になる場面はそう多くない。現実にはある独立変数xにおける従属変数yの値が定まっていて、その条件を満たすような特殊解が必要になる場合がほとんどである。 たとえば時刻 t = 0 {\displaystyle t=0} において、ある関数 y ( t ) {\displaystyle y(t)} の値が y 0 {\displaystyle y_{0}} と分かっている時に y ( t ) {\displaystyle y(t)} に関する微分方程式を解くような場合である。 このような、ある初期条件 を満たすような微分方程式 の特殊解を求める問題を初期値問題といい、これらをみたす特殊解を求めることを初期値問題を解くという。 また、例えば位置 x = 0 {\displaystyle x=0} と x = L {\displaystyle x=L} で常に y = 0 {\displaystyle y=0} となるような波(固定端)の変位 y ( x ) {\displaystyle y(x)} に関する微分方程式を解くという状況もある。 このような、ある境界条件 を満たすような微分方程式 の特殊解を求める問題を境界値問題といい、これらをみたす特殊解を求めることを境界値問題を解くという。 微分方程式を、有限回の式変形や変数変換や積分によって解く方法を初等解法と呼ぶ。はじめに、微分方程式の初等解法について解説する。なお、どのような微分方程式であっても初等解法によって解くことができるとは限らず、この手法が適用できる場合は限られてくることに注意されたい。 まずは、1階の微分方程式について考えることにする。 一般に、n階微分方程式が の形で書き表されるとき、これを正規形と呼ぶ。 1階微分方程式の正規形 において、右辺の式が のようにxのみの関数とyのみの関数との積の形に変形できるとき、これを変数分離形の微分方程式と呼ぶ。この場合、微分方程式は の形になっているから、 Y ( y ) ≠ 0 {\displaystyle Y(y)\neq 0} と仮定して両辺を Y ( y ) {\displaystyle Y(y)} で割ることにより と変形して、左辺がyとその導関数のみの式、右辺はxのみの式となるように分離することができる。 もし Y ( y ) = 0 {\displaystyle Y(y)=0} を満たすyの値が存在すれば、その値を y = a {\displaystyle y=a} とすると、もとの微分方程式に代入して を得る。一方、いま置いた y = a {\displaystyle y=a} も y ′ = 0 {\displaystyle y'=0} を満たす関数である。すなわち、微分方程式の解は と簡単に求めることができる。これは微分方程式の特殊解である。 では、 Y ( y ) ≠ 0 {\displaystyle Y(y)\neq 0} として変数を分離した式に戻ろう。 分離した式の両辺をxで積分して、 左辺は置換積分の公式より、 ∫ 1 Y ( y ( x ) ) y ′ ( x ) d x = ∫ 1 Y ( y ) d y {\displaystyle \int {\frac {1}{Y(y(x))}}y'(x)dx=\int {\frac {1}{Y(y)}}dy} であるので、 を得る。これで両辺の不定積分が計算できれば、微分方程式の解が求まることになる。これは微分方程式の一般解である。 微分方程式 y ′ = x y {\displaystyle y'=xy} を解く。 これは変数分離形の1階微分方程式である。 y = 0 {\displaystyle y=0} のとき y ′ = 0 {\displaystyle y'=0} となって、これは微分方程式を満たす。 y ≠ 0 {\displaystyle y\neq 0} と仮定して両辺をyで割ると、 であるから、両辺をxで積分して、 となる。両辺の不定積分を計算すれば、 となるから、これより とすることができる。これは微分方程式の一般解である。 先に求めた y = 0 {\displaystyle y=0} は、一般解で A = 0 {\displaystyle A=0} とした場合であるから、微分方程式の特殊解である。したがって、微分方程式の解は である。 一見変数分離形でないように見える微分方程式であっても、適切な変数変換によって変数分離形へ持ち込むことのできる微分方程式が存在する。 1階微分方程式の正規形 において、右辺の式が のように y x {\displaystyle {\frac {y}{x}}} の関数として記述できるとき、これを同次形の微分方程式と呼ぶ。このとき微分方程式は の形をしている。 z ( x ) = y ( x ) x {\displaystyle z(x)={\frac {y(x)}{x}}} とおく。このとき y = x z {\displaystyle y=xz} であるから、 が成り立つ。これを元の微分方程式に代入すると、 となる。これを z ′ {\displaystyle z'} について解くと、 となって、変数分離形の微分方程式となる。 変数分離形の方程式の解き方にしたがってこれを解くと、 となる。これで左辺の不定積分を計算し、 z = y x {\displaystyle z={\frac {y}{x}}} を代入し直せば微分方程式の解が得られる。 微分方程式 y ′ = y x + x y {\displaystyle y'={\frac {y}{x}}+{\frac {x}{y}}} を解く。 これは同次形の1階微分方程式である。 z = y x {\displaystyle z={\frac {y}{x}}} とおくと、 y = x z {\displaystyle y=xz} であるからこの微分方程式は と書き直すことができる。これは変数分離形の微分方程式である。 z ≠ 0 {\displaystyle z\neq 0} に注意して変数分離を行うと であるから、両辺をxで積分して式変形を行うと、 となる。ここで z = y x {\displaystyle z={\frac {y}{x}}} を代入しなおすと、 となる。これが求める微分方程式の一般解である。 正規形の1階微分方程式 について、右辺がxとyの有理関数になっている場合、すなわち の場合を考える。このとき、 g ( x , y ) {\displaystyle g(x,y)} および h ( x , y ) {\displaystyle h(x,y)} が特定の形をしている場合は、上手な式変形や変数変換によって同次形の解法を適用することができることが知られている。ここでは、いくつかの例題を用いてそれらの解法を紹介することにする。 微分方程式 y ′ = 2 x 2 + 3 x y + y 2 x 2 − 4 x y + 2 y 2 {\displaystyle y'={\frac {2x^{2}+3xy+y^{2}}{x^{2}-4xy+2y^{2}}}} を解く。 これは、 g ( x , y ) {\displaystyle g(x,y)} と h ( x , y ) {\displaystyle h(x,y)} がともにすべての項でx,yについて同次であるような場合である。例えばこのような場合には、右辺の分子と分母を x 2 {\displaystyle x^{2}} で割ることで となって、容易に同次形の微分方程式へ持ち込むことができる。あとは同次形の解法に従って解けばよい。 微分方程式 y ′ = 2 x + 3 y − 8 x − y + 1 {\displaystyle y'={\frac {2x+3y-8}{x-y+1}}} を解く。 これは、 g ( x , y ) {\displaystyle g(x,y)} と h ( x , y ) {\displaystyle h(x,y)} がともにx,yの1次式になっている場合である。例えばこのような場合は、次の手順で解くことができることが知られている。 はじめに、連立方程式 を解く。これを解くと、解は ( x , y ) = ( 1 , 2 ) {\displaystyle (x,y)=(1,2)} である。この解を用いて、 とおく。これをもとの微分方程式へ代入すると、 となる。ここで、 を用いた。 このようにx,yからu,vへの変数変換を施すと、例題1で見た形の方程式となり、右辺の分母分子をuで割ることによって同次形の微分方程式として扱うことができる。そしてu,vの式として同次形の微分方程式を解いた後、変数をu,vからx,yに戻せば、求めるべき微分方程式の解が得られる。 微分方程式 y ′ = 2 x + 3 y − 4 4 x + 6 y − 3 {\displaystyle y'={\frac {2x+3y-4}{4x+6y-3}}} を解く。 これは、例題2のようにして連立方程式を解こうとしても、連立方程式の解が存在しないか、あるいは1つに定まらない場合である。このような場合は、右辺の分母をzと置くことによって一般解を求めることができる。 この問題では、 とおくと、分子は である。また、 であるから、この微分方程式は変数分離形へと変形することができて と変形できる。この左辺に z = 4 x + 6 y − 3 {\displaystyle z=4x+6y-3} を代入すれば求めるべき微分方程式の一般解が求まる。 微分方程式 y ′ = 2 x + 3 y − 4 3 {\displaystyle y'={\frac {2x+3y-4}{3}}} を解く。 これは、例題3と同様に連立方程式を解こうとしても解が一意に定まらず、かつ、分母が定数になっている場合である。この場合は右辺をzと置けばよい。 とおくと、 となる。これは変数分離形の微分方程式であるから、その方法に従って解いた後で z = 2 x + 3 y − 4 3 {\displaystyle z={\frac {2x+3y-4}{3}}} を代入すれば求めるべき一般解が得られる。 微分方程式 y ′ = x 2 y x 3 + y {\displaystyle y'={\frac {x^{2}y}{x^{3}+y}}} を解く。 これは、同次形をさらに一般化させた微分方程式である。同次形では、正規形の微分方程式 の右辺 f ( x , y ) {\displaystyle f(x,y)} について、 λ {\displaystyle \lambda } を定数として が成り立つ。この例題は同次形ではないため、微分方程式の右辺を f ( x , y ) {\displaystyle f(x,y)} と置いてもこれは成り立たない。しかし、 が成り立っている。 一般に、 f ( x , y ) {\displaystyle f(x,y)} について n ≠ 0 {\displaystyle n\neq 0} として が成り立つとき、 とおいて変数変換を施し、式変形を行うことで変数分離形へ持ち込むことができることが知られている。 この例題では、 z = y x 3 {\displaystyle z={\frac {y}{x^{3}}}} と置くと、 y = x 3 z {\displaystyle y=x^{3}z} であるから これをもとの微分方程式へ代入すると、 となる。これは変数分離形の微分方程式であるから、変数分離形の解法に従って解き、最後に z = y x 3 {\displaystyle z={\frac {y}{x^{3}}}} を代入すればよい。 1階微分方程式が線型であるとは、与えられた微分方程式が と書けることである。このように書けない1階微分方程式は1階非線型微分方程式という。 斉次1階線型微分方程式とは、1階線型微分方程式であって、特に g ( x ) = 0 {\displaystyle g(x)=0} であるものをいい、この時この微分方程式は斉次であるという。 g ( x ) ≠ 0 {\displaystyle g(x)\neq 0} の場合は非斉次であるという。また、斉次は「同次」とも呼ばれることがあるが、本書では前者で統一することにする。 まずは斉次1階線型微分方程式を解いてみよう。 簡単な微分積分法しか知らない我々は、これ程までに限定してやっと解けるようになるのである。 今解こうとしているのは、次の微分方程式である。 これは変数分離形の微分方程式である。まず y ≠ 0 {\displaystyle y\neq 0} を仮定して、この式を同値変型する。 両辺を積分して 両辺をeの肩に掛けて、 右は常に正なので、 e C 0 = C {\displaystyle e^{C_{0}}=C} として、 この解法を変数分離法といい、得られた結果がこの斉次方程式の一般解である。 一般解はこのようにして求められたが、 y ( x 0 ) = y 0 {\displaystyle y(x_{0})=y_{0}} となるときの特殊解yを求めなければならないときもある。斉次1階微分方程式の初期値問題について考えてみよう。 初期値問題 を解く。 はじめに微分方程式を解くと、先に導いたように一般解 を得る。この式の両辺に ( x , y ) = ( x 0 , y 0 ) {\displaystyle (x,y)=(x_{0},y_{0})} を代入すれば、積分定数Cの値が求められるため、改めてそれをこの式に代入しなおすことで特殊解が得られる。 あるいは、微分方程式を解く際に不定積分ではなく x 0 {\displaystyle x_{0}} から x {\displaystyle x} までの定積分を求めることによって初期値問題を解くこともできる。多少厄介だが、積分記号を外せないときにも解を求めることができる。 変数分離を施した形 より、両辺を x 0 {\displaystyle x_{0}} から x {\displaystyle x} まで定積分する。 結局、一般解における積分定数Cが y 0 {\displaystyle y_{0}} に、不定積分が定積分になっただけであった。 微分方程式 y ′ − 4 x y = 0 {\displaystyle y'-4xy=0} を解く。 上の解説の通り、両辺をyで割り変数分離法によって計算する。この微分方程式の一般解は である。 次の微分方程式の初期値問題を解け。 この微分方程式の一般解として、変数分離法によって が求められる。この式に ( x , y ) = ( 0 , 3 / 2 ) {\displaystyle (x,y)=(0,3/2)} を代入すれば、 したがって求めるべき特殊解は あるいは、不定積分の代わりに定積分を行うことにより、 が導かれる。 次に、非斉次1階線型微分方程式 の解き方を考えてみよう。しかし今、我々にできる事は二つしかない。それは、斉次微分方程式を解くことと、各種式変形を行うことである。これを最大限駆使して解くしかない。具体的には、なんとかして(1.1)を斉次微分方程式 の形に式変形して、これを解くのである。 天下り式であるが、(1.1)にある関数 h ( x ) {\displaystyle h(x)} をかけて とする。ここで h ( x ) {\displaystyle h(x)} が をみたすような関数であるとすると、 z = h ( x ) y , ν ( x ) = h ( x ) g ( x ) {\displaystyle z=h(x)y,\nu (x)=h(x)g(x)} とすれば★の形に変形できる。 ではそのような h ( x ) {\displaystyle h(x)} は存在するのだろうか。具体的に求めてみる。 { h ( x ) y } ′ = h ( x ) y ′ + h ′ ( x ) y {\displaystyle \{h(x)y\}'=h(x)y'+h'(x)y} であるから、これを(1.3)に代入すると を得る。 h ( x ) {\displaystyle h(x)} についてはこの変数分離形の微分方程式を解けばよい。定数倍は関係ないので、 としてよい。この h ( x ) {\displaystyle h(x)} は積分因子と呼ばれる。 さて、(1.2)と(1.3)より、 を得る。これを変形すると、 あとはこれに(1.4)を代入すると、一般解 を得る。 初期値問題 y ′ + f ( x ) y = g ( x ) ; y ( x 0 ) = y 0 {\displaystyle y'+f(x)y=g(x);y(x_{0})=y_{0}} を解くには、(1.5)の両辺を積分する際に定積分とすれば、 を得る。あとはこれをyについて解けばよい。 以上、非斉次微分方程式の解法を述べた。手順をまとめると、 となる。 非斉次1階線型微分方程式の別の解法として、定数変化法と呼ばれる方法を紹介する。 非斉次な微分方程式 を解くのが最終的な目標であるが、ひとまず、右辺を g ( x ) = 0 {\displaystyle g(x)=0} とおいて、斉次な微分方程式 を解くことにする。この形ならば、前々節で見た方法によって、一般解 を得ることができる。ここで、非斉次な場合は積分定数のCがxの関数になると考えて、仮に非斉次微分方程式の解を とおく。これを解くべき微分方程式へ代入すると、 となるが、ここで y h {\displaystyle y_{h}} が斉次微分方程式 y ′ + f ( x ) y = 0 {\displaystyle y'+f(x)y=0} の解であることから、 が得られる。この中で未知関数は C ′ ( x ) {\displaystyle C'(x)} のみであるから、両辺を y h ( x ) {\displaystyle y_{h}(x)} で割ってxで積分すると、 したがって、求めるべき非斉次微分方程式の一般解は、 となる。これは積分因子を用いて求めた一般解と等しい。 微分方程式 y ′ − 2 x y = x {\displaystyle y'-2xy=x} を解く。 f ( x ) = − 2 x {\displaystyle f(x)=-2x} より、積分因子 h ( x ) {\displaystyle h(x)} は、 である。これを与式右辺( g ( x ) {\displaystyle g(x)} )に掛けて積分すると、 したがって、微分方程式の一般解は となる。 あるいは、定数変化法によって求めることもできる。仮に斉次な微分方程式 を解くと、この一般解は となる。これより、仮に求めるべき微分方程式の解を と置いて元の微分方程式に代入すると、 が得られる。これより、 となるから、求める一般解は である。 初期値問題 y ′ − 2 x y = x ; y ( 1 ) = 2 {\displaystyle y'-2xy=x;y(1)=2} を解く。 例題1で(1.6)を積分するときに定積分にする。 したがって求める特殊解は あるいは、例題1で求めた一般解に ( x , y ) = ( 1 , 2 ) {\displaystyle (x,y)=(1,2)} を代入することによってCの値を求めてもよい。 1階微分方程式のなかでも、特に の形の微分方程式をベルヌーイ(Bernoulli)の微分方程式と呼ぶ。 n = 0 , 1 {\displaystyle n=0,1} であれば上で見た非斉次1階微分方程式あるいは斉次1階微分方程式の形となり、これらの解法が適用できるが、それ以外の場合でも適切な式変形によって線型微分方程式へ帰着できることが知られている。 ベルヌーイの1階微分方程式 の両辺に ( 1 − n ) y − n {\displaystyle (1-n)y^{-n}} をかけると、 となるから、ここで z = y 1 − n {\displaystyle z=y^{1-n}} とおくと、 z ′ = ( 1 − n ) y − n y ′ {\displaystyle z'=(1-n)y^{-n}y'} なので、 となる。これはzに関する1階線型微分方程式であるから、定数変化法あるいは積分因子を用いる方法によって計算することができて、一般解 を得る。これに z = y 1 − n {\displaystyle z=y^{1-n}} を代入しなおすと、 を得る。 1階微分方程式のなかでも、特に の形に書くことのできる微分法定式をリッカチ(Riccati)の微分方程式と呼ぶ。この形の方程式は初等解法によって一般解を求めることはできない。しかし、なにか1つの特殊解 y 0 {\displaystyle y_{0}} が見つかれば、それを元にして一般解を求めることができる。 リッカチの微分方程式 について、ある特殊解 y 0 {\displaystyle y_{0}} が与えられているとする。この時、 z = y − y 0 {\displaystyle z=y-y_{0}} とおいて元の微分方程式へ代入すると、 となる。ここで y 0 {\displaystyle y_{0}} がこの微分方程式の特殊解であることから が成り立っているので、 となる。これはベルヌーイの微分方程式で n = 2 {\displaystyle n=2} の場合であるから、前節で見た方法で解くことができる。両辺に − z − 2 {\displaystyle -z^{-2}} をかけて さらに u = z − 1 {\displaystyle u=z^{-1}} とおくと u ′ = − z − 2 z ′ {\displaystyle u'=-z^{-2}z'} であるから となって、1階線型微分方程式に帰着する。この一般解は、前節で見た式から となり、求めるべき微分方程式の一般解も と求まる。 次の方程式を解け 線型微分方程式のひとつの応用例として、原子核の崩壊に関するものを見てみよう。 物理学者ラザフォードは、放射性元素の原子核は不安定で、一定の割合で崩壊する事を示した。つまり、原子核の数をyという関数で表すことにすれば という関係式が成り立つ。ここで比例定数λは崩壊定数と呼ばれる正数である。 この関係式は、まさに一階線形常微分方程式となっているので、これまでに述べた方法で解くことができる。 y(x0)=y0とすれば、(5.1)は と解ける。適当に文字を置き換えると、高等学校理科 物理II 原子と原子核の1.2.3で述べた式が導かれたことになる。 上の節では一階の線型常微分方程式の解法を述べた。その中でも最もやさしい定数係数の方程式 の解は、変数分離法により簡単に求まり、 であった。ただし、C=y(0)である。 次に、n本の一階定数係数線型常微分方程式を連立させた方程式 を考えよう。この方程式は、行列を用いて と表すことができる。ただし y = ( y 1 y 2 ⋮ y n ) , A = ( a 11 a 12 ⋯ a 1 n a 21 a 22 ⋯ a 2 n ⋮ ⋮ a n 1 a n 2 ⋯ a n n ) {\displaystyle \mathbf {y} ={\begin{pmatrix}y_{1}\\y_{2}\\\vdots \\y_{n}\end{pmatrix}},A={\begin{pmatrix}a_{11}&a_{12}&\cdots &a_{1n}\\a_{21}&a_{22}&\cdots &a_{2n}\\\vdots &&&\vdots \\a_{n1}&a_{n2}&\cdots &a_{nn}\\\end{pmatrix}}} である。 方程式が1本のときの例から類推すれば、この連立方程式の解は のようなものが定義できれば、それを用いて表せそうである。しかし、行列の指数関数をどうやって定義すればよいだろうか?そのために、そもそも実数上の関数としての指数関数がどのように定義されるかを考えてみると、次のようにしてTaylor展開で定義できることが思い出される。 行列であっても、この式に代入することは可能そうである。すなわち、次のように定義する。 定義 正方行列Aに対して、 e x A := ∑ k = 0 ∞ ( x A ) k k ! {\displaystyle e^{xA}:=\sum _{k=0}^{\infty }{\frac {(xA)^{k}}{k!}}} この級数が収束するのか、またどの程度よい収束をするのかが問題だが、結論から言えば一様絶対収束する。詳しい証明は省くが、ゆえにこの級数を項別微分することができ、 が成り立つ。 このことから、連立線型微分方程式は初期条件を与えると次のように解けることがわかる。 定理 実際に解になっていることは代入によって確かめることができる。 次に、n階の定数係数線型常微分方程式 を考える。この方程式は、実は次のようにして連立常微分方程式とみなして行列を使って表せる。 よって、上の節で述べた方法により初期値問題を解くことができる。 では、具体的な係数行列が与えられたとき、どのようにすれば行列の指数関数が計算できるかを見てみよう。 対角行列 に対して e x D {\displaystyle e^{xD}} を計算してみよう。 すぐにわかるように、 である。よって、各成分ごとの計算から e x D = ( e c 1 x 0 ⋯ 0 0 e c 2 x ⋯ 0 ⋮ ⋮ 0 0 ⋯ e c n x ) {\displaystyle e^{xD}={\begin{pmatrix}e^{c_{1}x}&0&\cdots &0\\0&e^{c_{2}x}&\cdots &0\\\vdots &&&\vdots \\0&0&\cdots &e^{c_{n}x}\end{pmatrix}}} である。 行列Aが P − 1 A P = D {\displaystyle P^{-1}AP=D} と対角化可能な場合も行列の指数関数は容易に計算できる。なぜならば、 なので、これを代入することで となり、対角行列の指数関数は容易に計算できるからである。 係数行列が対角化不可能なときは上記のようにはいかず、一般にはJordan標準形を用いることになる。しかし、特殊な場合にはそこまでの計算をする必要はない。たとえば、固有値がすべて等しい場合には次のようにして計算することができる。 n次正方行列Aのn個の固有値がすべて λ {\displaystyle \lambda } のとき、この行列の固有多項式は ( t − λ ) n {\displaystyle (t-\lambda )^{n}} なので、Cayley-Hamiltonの定理より である。このことを用いると、 と有限回の計算で指数関数を計算することができる。 二階の線型常微分方程式の具体例として、ばねにつながれた物体の運動を記述してみよう。ばねにつながれた物体の時刻xにおける変位をyとする。このとき、ばねから物体が受ける力は(負の比例定数で)変位に比例することが知られている。このことを用いて物体の運動方程式を記述すると、 となる。ただしkはばね定数と呼ばれる正の数、mは物体の質量である。 この方程式を行列を用いて書き直すと、 と表せる。 A = ( 0 1 − k m 0 ) {\displaystyle A={\begin{pmatrix}0&1\\{\frac {-k}{m}}&0\end{pmatrix}}} とする。この行列は対角化できるので、指数関数が計算できて、 である。初期条件を ( y ( 0 ) y ′ ( 0 ) ) = ( y 0 v 0 ) {\displaystyle {\begin{pmatrix}y(0)\\y'(0)\end{pmatrix}}={\begin{pmatrix}y_{0}\\v_{0}\end{pmatrix}}} で定めると、解は と求められた。これがばねによって振動する物体の時刻xにおける変位と速度である。 前節まででみたように、いくつかの微分方程式については積分計算によって解を具体的に求めることができるが、一方でそのような求積法の存在しない常微分方程式も多い。だが、そのような方程式についても、ある条件を満たせば解の存在や一意性が保証されることがある。ここではそのような例を見ていこう。 もし解の存在や一意性が保証されるならば、簡単に求積できない微分方程式でも少しは調べやすくなる。一意性が保証されるということは、まぐれやあてずっぽうであっても解をひとつみつけさえすれば、解けたのと同じになるからだ。また、ここで扱う存在と一意性に関する定理は、その解を(ある関数列の極限として)具体的に構成する方法を含んでおり、その意味であてずっぽうではなく解を見つける方法を提供してくれてもいるのである。 本節では、独立変数xの関数yについての1階常微分方程式 について考える。関数yが(*)を満たすことは、 を満たすことと同値であることも注意しておく。2変数関数 f ( x , y ) {\displaystyle f(x,y)} に対していくつかの仮定を課したときに、この方程式の解がどのように構成されるかを見ていく。 本節では、fが次の仮定(H1)を満たすとする。 このとき、次が成り立つ。 定理5.1.1 f ( x , y ) {\displaystyle f(x,y)} が仮定(H1)を満たすとき、(*)を満たす x = x 0 {\displaystyle x=x_{0}} の近傍で解析的な関数yがただひとつ存在する。 これを証明したい。ただ、冪級数の中心が一般の形だと計算が煩雑になるので、ここでは次の形の定理を証明することにする。 定理5.1.1' f ( x , y ) {\displaystyle f(x,y)} が原点の近傍で解析的であり、 f ( x , y ) = ∑ j , l = 0 ∞ f j , l x j y l {\displaystyle f(x,y)=\sum _{j,l=0}^{\infty }f_{j,l}x^{j}y^{l}} と表されるとき、常微分方程式 を満たす x = 0 {\displaystyle x=0} の近傍で解析的な関数yがただひとつ存在する。 いくつかの補題に分けて証明しよう。 補題5.1.2 冪級数 y = ∑ j = 0 ∞ y j x j {\displaystyle y=\sum _{j=0}^{\infty }y_{j}x^{j}} であって(☆)を満たすものがあるならば、その係数 y j {\displaystyle y_{j}} は一意に定まる。 (証明) y 0 = 0 {\displaystyle y_{0}=0} である。 j ≥ 1 {\displaystyle j\geq 1} のときは y = ∑ j = 0 ∞ y j x j {\displaystyle y=\sum _{j=0}^{\infty }y_{j}x^{j}} を(☆)に代入すると、 であり、次数の低い方から係数を比較することで、係数 y j {\displaystyle y_{j}} が順に決まっていくことがわかる。// 補題5.1.3 f ( x , y ) {\displaystyle f(x,y)} の冪級数展開の優級数 F ( x , y ) {\displaystyle F(x,y)} があるとき、常微分方程式 の冪級数解は、補題5.1.2で定まる(☆)の冪級数解の優級数である。 (証明) f ( x , y ) = ∑ j , l = 0 ∞ f j , l x j y l , F ( x , y ) = ∑ j , l = 0 ∞ F j , l x j y l {\displaystyle f(x,y)=\sum _{j,l=0}^{\infty }f_{j,l}x^{j}y^{l},F(x,y)=\sum _{j,l=0}^{\infty }F_{j,l}x^{j}y^{l}} とし、(☆)の解を y = ∑ j = 0 ∞ y j x j {\displaystyle y=\sum _{j=0}^{\infty }y_{j}x^{j}} 、(☆)'の解を Y = ∑ j = 0 ∞ Y j x j {\displaystyle Y=\sum _{j=0}^{\infty }Y_{j}x^{j}} とする。 ただし、 y , Y {\displaystyle y,Y} の冪級数表示は現時点では収束性については何も分かっていない、形式的冪級数である。すべてのj,lについて | f j , l | ≤ | F j , l | {\displaystyle |f_{j,l}|\leq |F_{j,l}|} が成り立つならばすべてのjについて | y j | ≤ | Y j | {\displaystyle |y_{j}|\leq |Y_{j}|} であることを数学的帰納法で証明する。 y 0 = Y 0 = 0 , y 1 = f 0 , 0 , Y 1 = F 0 , 0 {\displaystyle y_{0}=Y_{0}=0,y_{1}=f_{0,0},Y_{1}=F_{0,0}} なので、 j = 0 , 1 {\displaystyle j=0,1} のときは成り立つ。 j ≤ m {\displaystyle j\leq m} なるすべてのjで成り立つと仮定する。補題5.1.2の証明から、 y m {\displaystyle y_{m}} は f j , l ( j + l ≤ m − 1 ) , y j ( j ≤ m − 1 ) {\displaystyle f_{j,l}(j+l\leq m-1),y_{j}(j\leq m-1)} に関する多項式の値であり、その係数は非負である。 Y m {\displaystyle Y_{m}} も同様に、同じ非負係数多項式に F j , l ( j + l ≤ m − 1 ) , Y j ( j ≤ m − 1 ) {\displaystyle F_{j,l}(j+l\leq m-1),Y_{j}(j\leq m-1)} を代入した値である。よって、帰納法の仮定より、 | y m | ≤ | Y m | {\displaystyle |y_{m}|\leq |Y_{m}|} が成り立つ。よって、すべての自然数jについて | y j | ≤ | Y j | {\displaystyle |y_{j}|\leq |Y_{j}|} が成り立つ。// 補題5.1.4 f ( x , y ) {\displaystyle f(x,y)} が原点の近傍 | x | ≤ r , | y | ≤ ρ {\displaystyle |x|\leq r,|y|\leq \rho } において | f ( x , y ) | ≤ M {\displaystyle |f(x,y)|\leq M} を満たすとき、 ∑ j , l = 0 ∞ M r j ρ l x j y l {\displaystyle \sum _{j,l=0}^{\infty }{\frac {M}{r^{j}\rho ^{l}}}x^{j}y^{l}} は f ( x , y ) {\displaystyle f(x,y)} の冪級数展開の優級数である。 (証明) | f j , l | ≤ M r j ρ l {\displaystyle |f_{j,l}|\leq {\frac {M}{r^{j}\rho ^{l}}}} を示せばよい。 f ( x , y ) {\displaystyle f(x,y)} の定義域を複素変数に拡張してw:コーシーの積分公式を用いると、 | x | < r , | y | < ρ {\displaystyle |x|<r,|y|<\rho } のとき f ( x , y ) = ∫ | ζ | = r d ζ 2 i π ∫ | ξ | = ρ d ξ 2 i π f ( ζ , ξ ) ( ζ − x ) ( ξ − y ) = − 1 4 π 2 ∫ | ζ | = r d ζ ∫ | ξ = ρ d ξ f ( ζ , ξ ) ( ∑ j = 0 ∞ x j ζ j + 1 ) ( ∑ l = 0 ∞ y l ξ l + 1 ) = − ∑ j , l = 0 ∞ 1 4 π 2 ∫ | ζ | = r d ζ ∫ | ξ | = ρ d ξ f ( ζ , ξ ) ζ j + 1 ξ l + 1 x j y l {\displaystyle f(x,y)=\int _{|\zeta |=r}{\frac {d\zeta }{2i\pi }}\int _{|\xi |=\rho }{\frac {d\xi }{2i\pi }}{\frac {f(\zeta ,\xi )}{(\zeta -x)(\xi -y)}}=-{\frac {1}{4\pi ^{2}}}\int _{|\zeta |=r}d\zeta \int _{|\xi =\rho }d\xi f(\zeta ,\xi )\left(\sum _{j=0}^{\infty }{\frac {x^{j}}{\zeta ^{j+1}}}\right)\left(\sum _{l=0}^{\infty }{\frac {y^{l}}{\xi ^{l+1}}}\right)=-\sum _{j,l=0}^{\infty }{\frac {1}{4\pi ^{2}}}\int _{|\zeta |=r}d\zeta \int _{|\xi |=\rho }d\xi {\frac {f(\zeta ,\xi )}{\zeta ^{j+1}\xi ^{l+1}}}x^{j}y^{l}} であるから、 | f j , l | ≤ 1 4 π 2 ∫ | ζ | = r d ζ ∫ | ξ | = ρ d ξ | f ( ζ , ξ ) | | ζ | j + 1 | ξ | l + 1 ≤ M r j ρ l {\displaystyle |f_{j,l}|\leq {\frac {1}{4\pi ^{2}}}\int _{|\zeta |=r}d\zeta \int _{|\xi |=\rho }d\xi {\frac {|f(\zeta ,\xi )|}{|\zeta |^{j+1}|\xi |^{l+1}}}\leq {\frac {M}{r^{j}\rho ^{l}}}} である。// 補題5.1.5 補題5.1.3の微分方程式で F ( x , y ) = ∑ j , l = 0 ∞ M r j ρ l x j y l {\displaystyle F(x,y)=\sum _{j,l=0}^{\infty }{\frac {M}{r^{j}\rho ^{l}}}x^{j}y^{l}} としたものの解は、 x = 0 {\displaystyle x=0} の近傍で解析的な関数であり、収束する冪級数で表される。 (証明) は変数分離形なので解を求めることができて、 であり、 y ( 0 ) = 0 {\displaystyle y(0)=0} より C = − ρ 2 {\displaystyle C=-{\frac {\rho }{2}}} であることに注意して整理すると、 である。これは確かに | x | < r ( 1 − e − ρ 2 M r ) {\displaystyle |x|<r(1-e^{-{\frac {\rho }{2Mr}}})} で解析的な関数である。// (定理5.1.1’の証明) 補題5.1.3,5.1.4,5.1.5より、補題5.1.2の冪級数は収束する優級数をもち、したがって自身も収束する。よって、この冪級数の極限として、解が一意的に存在することがわかる。// 本節では、fが次の仮定(H2)を満たすとする。 このとき、解は次のようにして構成される。 定義5.2.1 f ( x , y ) {\displaystyle f(x,y)} が仮定(H2)を満たすとき、漸化式 y j + 1 ( x ) = y 0 + ∫ x 0 x f ( t , y j ( t ) ) d x , y 0 ( x ) = y 0 {\displaystyle y_{j+1}(x)=y_{0}+\int _{x_{0}}^{x}f(t,y_{j}(t))dx,\ y_{0}(x)=y_{0}} で定まる関数列 y j {\displaystyle y_{j}} をピカールの逐次近似列という。 定理5.2.2 f ( x , y ) {\displaystyle f(x,y)} が仮定(H2)を満たすとき、 M = max ( x , y ) ∈ D | f ( x , y ) | , δ = min { ρ M , r } {\displaystyle M=\max _{(x,y)\in D}|f(x,y)|,\delta =\min \left\{{\frac {\rho }{M}},r\right\}} とする。閉区間 [ x 0 − δ , x 0 + δ ] {\displaystyle [x_{0}-\delta ,x_{0}+\delta ]} において(*)を満たす関数yがただひとつ存在し、それはピカールの逐次近似列 y j {\displaystyle y_{j}} の j → ∞ {\displaystyle j\to \infty } における極限として定義される。 これをいくつかの補題に分けて証明しよう。 補題5.2.3 x 0 − δ ≤ x ≤ x 0 + δ {\displaystyle x_{0}-\delta \leq x\leq x_{0}+\delta } のとき、 | ∫ x 0 x f ( t , y ( t ) ) d t | ≤ M | x − x 0 | ≤ ρ {\displaystyle \left|\int _{x_{0}}^{x}f(t,y(t))dt\right|\leq M|x-x_{0}|\leq \rho } である。 (証明) | ∫ x 0 x f ( t , y ( t ) ) d t | ≤ M | x − x 0 | ≤ M δ ≤ ρ {\displaystyle \left|\int _{x_{0}}^{x}f(t,y(t))dt\right|\leq M|x-x_{0}|\leq M\delta \leq \rho } // 補題5.2.3を帰納的に用いることで、任意のjについて y j {\displaystyle y_{j}} の値域が | y − y 0 | ≤ ρ {\displaystyle |y-y_{0}|\leq \rho } に含まれ、したがって関数列 y j {\displaystyle y_{j}} がwell-definedであることが従う。 次に、解の一意性を先に示しておこう。 補題5.2.4 f ( x , y ) {\displaystyle f(x,y)} が仮定(H2)を満たすとき、閉区間 [ x 0 − δ , x 0 + δ ] {\displaystyle [x_{0}-\delta ,x_{0}+\delta ]} において(*)を満たす関数はただ一つである。 (証明) y ( x ) , y ~ ( x ) {\displaystyle y(x),{\tilde {y}}(x)} がともに(*)'を満たすとすると、fがリプシッツ連続であることから である。一方、補題5.2.3より、 なので、 であり、よって である。同様に繰り返すことで、任意の自然数lに対して であることがわかるが、 lim l → ∞ ( K δ ) l l ! = 0 {\displaystyle \lim _{l\to \infty }{\frac {(K\delta )^{l}}{l!}}=0} なので、 y ( x ) = y ~ ( x ) {\displaystyle y(x)={\tilde {y}}(x)} である。// 補題5.2.6 関数列 y j {\displaystyle y_{j}} は一様収束する。 (証明) 補題5.2.3とfがリプシッツ連続であることより、 以下同様に繰り返して、 である。よって、 j < l {\displaystyle j<l} のとき であるが、右辺は j → ∞ {\displaystyle j\to \infty } において0に収束するので、 y j {\displaystyle y_{j}} は一様収束する。// 以上で定理5.2.2を示す準備は整った。 (定理5.2.2の証明) y j {\displaystyle y_{j}} が一様収束することに注意して y j + 1 ( x ) = y 0 + ∫ x 0 x f ( t , y j ( t ) ) d x {\displaystyle y_{j+1}(x)=y_{0}+\int _{x_{0}}^{x}f(t,y_{j}(t))dx} の両辺の j → ∞ {\displaystyle j\to \infty } における極限を考えると、 である。これは lim j → ∞ y j ( x ) {\displaystyle \lim _{j\to \infty }y_{j}(x)} が(*)'の解であることを示している。 本節では、fが次の仮定(H3)を満たすとする。 このとき、解は次のようにして構成される。 定義5.3.1 自然数jに対し、 x 0 − r ≤ x ≤ x 0 + r {\displaystyle x_{0}-r\leq x\leq x_{0}+r} における関数 y j {\displaystyle y_{j}} を次のように定める。まず、 y j ( x 0 ) = y 0 {\displaystyle y_{j}(x_{0})=y_{0}} とする。次に、非負整数iに対して x i = x 0 + i r j {\displaystyle x_{i}=x_{0}+{\frac {ir}{j}}} と定め、 x i < x ≤ x i + 1 {\displaystyle x_{i}<x\leq x_{i+1}} のときには とする。 x < 0 {\displaystyle x<0} についても同様にする。このようにして定まる関数 y j {\displaystyle y_{j}} のグラフは連続な折れ線になり、これをコーシーの折れ線という。 前節までに見た「解析的」や「リプシッツ連続」と比べ、「連続」はとても弱い仮定であり、より多くの関数が満たしている。だがその分本節では解の一意性は失われ、存在しか示すことができない。すなわち、次が成り立つのみである。 定理5.3.2 コーシーの折れ線 y j {\displaystyle y_{j}} は一様収束する部分列 y j l {\displaystyle y_{j_{l}}} を持ち、 lim l → ∞ y j l {\displaystyle \lim _{l\to \infty }y_{j_{l}}} は方程式(*)の解である。 まず、次の補題を示す。 補題5.3.3 M = max ( x , y ) ∈ D | f ( x , y ) | , δ = min { ρ M , r } {\displaystyle M=\max _{(x,y)\in D}|f(x,y)|,\delta =\min \left\{{\frac {\rho }{M}},r\right\}} とする。関数列 y j {\displaystyle y_{j}} は x 0 − δ ≤ x ≤ x 0 + δ {\displaystyle x_{0}-\delta \leq x\leq x_{0}+\delta } において一様有界かつ同程度連続である。 (証明) 定義より なので、同程度連続である。また、この式で x 2 = 0 {\displaystyle x_{2}=0} とすると なので、一様有界である。// 補題5.3.3とアスコリ=アルツェラの定理により、 y j {\displaystyle y_{j}} が一様収束する部分列を持つことがわかるので、あとはこの部分列の極限が解になっていることを示せばよい。 (定理5.3.2の証明) y ( x ) = lim l → ∞ y j l {\displaystyle y(x)=\lim _{l\to \infty }y_{j_{l}}} が(*)'の解になっていることを示したい。(*)と(#)を辺々引いた式 が成り立つことを示せばよい。左辺を A j l {\displaystyle A_{j_{l}}} とする。 A j l = 0 {\displaystyle A_{j_{l}}=0} を示したい。まず、任意の ε > 0 {\displaystyle \varepsilon >0} に対してあるNが存在して、 l > N {\displaystyle l>N} ならば | y ( x ) − y j l ( x ) | < ε {\displaystyle |y(x)-y_{j_{l}}(x)|<\varepsilon } である。次に有界閉集合D上の連続関数fは一様連続なので、任意の ε ′ > 0 {\displaystyle \varepsilon '>0} に対して、 | x 1 − x 2 | + | y 1 − y 2 | < δ ′ {\displaystyle |x_{1}-x_{2}|+|y_{1}-y_{2}|<\delta '} ならば | f ( x 1 , y 1 ) − f ( x 2 , y 2 ) | < ε ′ {\displaystyle |f(x_{1},y_{1})-f(x_{2},y_{2})|<\varepsilon '} となるように、 δ ′ > 0 {\displaystyle \delta '>0} をとることができる。この δ {\displaystyle \delta } に対して ε < δ ′ 2 {\displaystyle \varepsilon <{\frac {\delta '}{2}}} を満たすように ε > 0 {\displaystyle \varepsilon >0} をとり、この ε {\displaystyle \varepsilon } に対して | y ( x ) − y j l ( x ) | < ε {\displaystyle |y(x)-y_{j_{l}}(x)|<\varepsilon } かつ ( M + 1 ) r j l < δ ′ 2 {\displaystyle (M+1){\frac {r}{j_{l}}}<{\frac {\delta '}{2}}} を満たすようにlをとれば、 x d < x ≤ x d + 1 {\displaystyle x_{d}<x\leq x_{d+1}} のときには なので、 | f ( x , y ( x ) ) − f ( x d , y j ( x d ) ) | < ε ′ {\displaystyle |f(x,y(x))-f(x_{d},y_{j}(x_{d}))|<\varepsilon '} である。よって、 である。 ε , ε ′ {\displaystyle \varepsilon ,\varepsilon '} は任意なので、 A j l = 0 {\displaystyle A_{j_{l}}=0} である。 陰関数型の1階常微分方程式 は求積法で一般解を表示することができる。ここに、 F {\displaystyle F} は任意の既知関数であり、 k , l , m {\displaystyle k,\;\ell ,\;m} は任意定数である。 この陰関数型1階常微分方程式の一般解は、次に示す三通りの式で与えられる。 ここに、 t {\displaystyle t} は媒介変数であり、 φ ( t ) {\displaystyle \phi (t)} と ψ ( t ) {\displaystyle \psi (t)} は t {\displaystyle t} の関数で、 F ( φ ( t ) , ψ ( t ) ) ≡ 0 {\displaystyle F{\bigl (}\phi (t),\;\psi (t){\bigr )}\equiv 0} は φ ( t ) , ψ ( t ) {\displaystyle \phi (t),\;\psi (t)} に関する恒等式である。なお C {\displaystyle C} は積分定数である。 以下で、その解法を示す。 与えられた常微分方程式 F ( k + l x + m y , d y d x ) = 0 {\displaystyle \displaystyle F{\Bigl (}k+\ell x+my,\;\;{\frac {dy}{dx}}\;{\Bigr )}=0} に対して、 t {\displaystyle t} を媒介変数とする任意関数 φ ( t ) , ψ ( t ) {\displaystyle \phi (t),\;\psi (t)} を導入し、 と置く。ただし、 m ≠ 0 {\displaystyle m\neq 0} とする。 上式 k + l x + m y = φ ( t ) {\displaystyle k+\ell x+my=\phi (t)} の両辺を x {\displaystyle x} で微分すると、 となる。 ここで、 d y d x = ψ ( t ) {\displaystyle {\frac {dy}{dx}}=\psi (t)} と l + m d y d x = d φ ( t ) d t ⋅ d t d x {\displaystyle \ell +m{\frac {dy}{dx}}={\frac {d\phi (t)}{dt}}\cdot {\frac {dt}{dx}}} から d y d x {\displaystyle {\frac {dy}{dx}}} を消去すると、 を得る。この式を変形すると、 となる。上式は変数分離形であるから積分すると、 となり、 x {\displaystyle x} が t {\displaystyle t} の関数として表示された。 これを用いれば y {\displaystyle y} は k + l x + m y = φ ( t ) {\displaystyle k+\ell x+my=\phi (t)} と上式 x = ∫ { 1 l + m ψ ( t ) ⋅ d φ ( t ) d t } d t + C {\displaystyle x=\int \left\{{\frac {1}{\;\ell +m\psi (t)\;}}\cdot {\frac {d\phi (t)}{dt}}\right\}dt+C} により t {\displaystyle t} の関数として与えられる。なお C {\displaystyle C} は積分定数である。 途中の計算は省略して y {\displaystyle y} の式のみを以下に示しておく。 上記の(▲)式と(▲▲)式を用いて、 を計算すると、 を得る。この d y d x = ψ ( t ) {\displaystyle \displaystyle {\frac {dy}{\;dx\;}}=\psi (t)} は、 F ( k + l x + m y , d y d x ) = 0 {\displaystyle \displaystyle F{\Bigl (}k+\ell x+my,\;\;{\frac {dy}{dx}}\;{\Bigr )}=0} を解く時、 始めに仮定した式と同一である。 次に、 d x d t {\displaystyle {\frac {\;{d}x\;}{dt}}} と d y d t {\displaystyle {\frac {\;{d}y\;}{dt}}} から d y d x = ψ ( t ) {\displaystyle {\frac {\;{d}y\;}{dx}}=\psi (t)} に至る計算の詳細を下に示しておく。 (▲)式を t {\displaystyle t} で微分した式は前掲の、 d x d t = 1 l + m ψ ( t ) ⋅ d φ ( t ) d t {\displaystyle \displaystyle {\frac {\;{d}x\;}{dt}}={\frac {1}{\;\ell +m\psi (t)\;}}\cdot {\frac {\;{d}\phi (t)\;}{dt}}} である。一方、(▲▲)式を t {\displaystyle t} で微分すると、 となる。従って、 である。更に計算してゆくと、 となるから、これを計算して整理すると、 である。すなわち, であるから、 が得られたことになる。 陰関数型の関数 F {\displaystyle F} が、 F ( φ ( t ) , ψ ( t ) ) = φ ( t ) − ψ ( t ) = 0 {\displaystyle F{\bigl (}\phi (t),\;\psi (t){\bigr )}=\phi (t)-\psi (t)=0} のとき、 から、一般解を求めよ。 解きかたは、 ψ ( t ) = φ ( t ) {\displaystyle \psi (t)=\phi (t)} の関係を x = ∫ { 1 l + m ψ ( t ) ⋅ d φ ( t ) d t } d t + C {\displaystyle x=\!\int \!\left\{{\frac {1}{\;\ell +m\psi (t)\;}}\cdot {\frac {\;d\phi (t)\;}{dt}}\;\right\}dt+C} に適用すればよい。 すなわち、 x = ∫ { 1 l + m φ ( t ) ⋅ d φ ( t ) d t } d t + C {\displaystyle x=\!\int \!\left\{{\frac {1}{\;\ell +m\phi (t)\;}}\cdot {\frac {\;d\phi (t)\;}{dt}}\;\right\}dt+C} として、積分すると、 を得る。 x {\displaystyle x} が φ ( t ) {\displaystyle \phi (t)} の関数として表示されたので、 y {\displaystyle y} は、 k + l x + m y = φ ( t ) {\displaystyle k+\ell x+my=\phi (t)} を用いて φ ( t ) {\displaystyle \phi (t)} の関数として求めることができる。 計算の途中は省略して、求めた y {\displaystyle y} の数式のみを記述しておく。 一般解 x {\displaystyle x} と y {\displaystyle y} が φ ( t ) {\displaystyle \phi (t)} の関数として表示されたので、次に、 を確かめておく必要がある。(•)式と(••)式の両辺を t {\displaystyle t} で微分すると、 が得られる。この、上記の 2式により、 d y d x {\displaystyle \displaystyle {\frac {dy}{\;dx\;}}} は、 となる。すなわち, が得られた。 例題1 は、 ψ ( t ) = φ ( t ) {\displaystyle \psi (t)=\phi (t)} の場合であるから、 上式 d y d x = φ ( t ) {\displaystyle \displaystyle {\frac {dy}{\;dx\;}}=\phi (t)} は、常微分方程式 F ( k + l x + m y , d y d x ) = 0 {\displaystyle \displaystyle F{\Bigl (}k+\ell x+my,\;\;{\frac {dy}{dx}}\;{\Bigr )}=0} を解くとき、 始めに仮定した式 d y d x = ψ ( t ) {\displaystyle \displaystyle {\frac {dy}{\;dx\;}}=\psi (t)} と同一である。 次に、(•)式と(••)式から、 φ ( t ) {\displaystyle \phi (t)} を消去した式を示しておく。 上記の(•••)式は、 k + l x + m y = d y d x {\displaystyle k+\ell x+my={\frac {dy}{dx}}} の一般解である。なお、 C {\displaystyle C} は積分定数である。 陰関数型の関数 F {\displaystyle F} が、 F ( φ ( t ) , ψ ( t ) ) = φ ( t ) − ψ ( t ) = 0 {\displaystyle F{\bigl (}\phi (t),\;\psi (t){\bigr )}=\phi (t)-\psi (t)=0} の場合は、 φ ( t ) = ψ ( t ) {\displaystyle \phi (t)=\psi (t)} であるから、 最初の仮定 k + l x + m y = φ ( t ) {\displaystyle k+\ell x+my=\phi (t)} と d y d x = ψ ( t ) {\displaystyle {\frac {dy}{dx}}=\psi (t)} により、 が成り立つ。この式は、1階線型常微分方程式であるため求積法で解ける。 その一般解と、例題1 の一般解とが一致することを確かめよ。 (注:積分定数が 例題1 の場合とは等しくなく、異なる形をしている。非常に興味深い。研究する価値がある。(••••)と(★★)。) 上記の式 k + l x + m y = d y d x {\displaystyle k+\ell x+my={\frac {dy}{dx}}} の一般解は、公式を用いて解くと、 となる。なお、 C {\displaystyle C} は積分定数である。 以下で、例題1 の(•••)式と (★)式を比較する。 まず、例題1 の(•••)式を展開すると、 を得る。 次に、例題2 の(★)式を展開すると、 となる。 上記(••••)式、および(★★)式は、いずれも、 k + l x + m y = d y d x {\displaystyle k+\ell x+my={\frac {dy}{dx}}} を満たす。
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"title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "を得る。これで両辺の不定積分が計算できれば、微分方程式の解が求まることになる。これは微分方程式の一般解である。", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "微分方程式 y ′ = x y {\\displaystyle y'=xy} を解く。", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "これは変数分離形の1階微分方程式である。 y = 0 {\\displaystyle y=0} のとき y ′ = 0 {\\displaystyle y'=0} となって、これは微分方程式を満たす。", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "y ≠ 0 {\\displaystyle y\\neq 0} と仮定して両辺をyで割ると、", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "であるから、両辺をxで積分して、", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "となる。両辺の不定積分を計算すれば、", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "となるから、これより", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "とすることができる。これは微分方程式の一般解である。", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "先に求めた y = 0 {\\displaystyle y=0} は、一般解で A = 0 {\\displaystyle A=0} とした場合であるから、微分方程式の特殊解である。したがって、微分方程式の解は", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "である。", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "一見変数分離形でないように見える微分方程式であっても、適切な変数変換によって変数分離形へ持ち込むことのできる微分方程式が存在する。", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "1階微分方程式の正規形", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "において、右辺の式が", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "のように y x {\\displaystyle {\\frac {y}{x}}} の関数として記述できるとき、これを同次形の微分方程式と呼ぶ。このとき微分方程式は", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "の形をしている。", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "z ( x ) = y ( x ) x {\\displaystyle z(x)={\\frac {y(x)}{x}}} とおく。このとき y = x z {\\displaystyle y=xz} であるから、", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "が成り立つ。これを元の微分方程式に代入すると、", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "となる。これを z ′ {\\displaystyle z'} について解くと、", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "となって、変数分離形の微分方程式となる。", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "変数分離形の方程式の解き方にしたがってこれを解くと、", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "となる。これで左辺の不定積分を計算し、 z = y x {\\displaystyle z={\\frac {y}{x}}} を代入し直せば微分方程式の解が得られる。", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "微分方程式 y ′ = y x + x y {\\displaystyle y'={\\frac {y}{x}}+{\\frac {x}{y}}} を解く。", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "これは同次形の1階微分方程式である。 z = y x {\\displaystyle z={\\frac {y}{x}}} とおくと、 y = x z {\\displaystyle y=xz} であるからこの微分方程式は", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "と書き直すことができる。これは変数分離形の微分方程式である。 z ≠ 0 {\\displaystyle z\\neq 0} に注意して変数分離を行うと", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "であるから、両辺をxで積分して式変形を行うと、", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "となる。ここで z = y x {\\displaystyle z={\\frac {y}{x}}} を代入しなおすと、", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "となる。これが求める微分方程式の一般解である。", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "正規形の1階微分方程式", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "について、右辺がxとyの有理関数になっている場合、すなわち", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "の場合を考える。このとき、 g ( x , y ) {\\displaystyle g(x,y)} および h ( x , y ) {\\displaystyle h(x,y)} が特定の形をしている場合は、上手な式変形や変数変換によって同次形の解法を適用することができることが知られている。ここでは、いくつかの例題を用いてそれらの解法を紹介することにする。", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "微分方程式 y ′ = 2 x 2 + 3 x y + y 2 x 2 − 4 x y + 2 y 2 {\\displaystyle y'={\\frac {2x^{2}+3xy+y^{2}}{x^{2}-4xy+2y^{2}}}} を解く。", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "これは、 g ( x , y ) {\\displaystyle g(x,y)} と h ( x , y ) {\\displaystyle h(x,y)} がともにすべての項でx,yについて同次であるような場合である。例えばこのような場合には、右辺の分子と分母を x 2 {\\displaystyle x^{2}} で割ることで", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "となって、容易に同次形の微分方程式へ持ち込むことができる。あとは同次形の解法に従って解けばよい。", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "微分方程式 y ′ = 2 x + 3 y − 8 x − y + 1 {\\displaystyle y'={\\frac {2x+3y-8}{x-y+1}}} を解く。", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "これは、 g ( x , y ) {\\displaystyle g(x,y)} と h ( x , y ) {\\displaystyle h(x,y)} がともにx,yの1次式になっている場合である。例えばこのような場合は、次の手順で解くことができることが知られている。", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "はじめに、連立方程式", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "を解く。これを解くと、解は ( x , y ) = ( 1 , 2 ) {\\displaystyle (x,y)=(1,2)} である。この解を用いて、", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "とおく。これをもとの微分方程式へ代入すると、", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "となる。ここで、", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "を用いた。", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "このようにx,yからu,vへの変数変換を施すと、例題1で見た形の方程式となり、右辺の分母分子をuで割ることによって同次形の微分方程式として扱うことができる。そしてu,vの式として同次形の微分方程式を解いた後、変数をu,vからx,yに戻せば、求めるべき微分方程式の解が得られる。", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "微分方程式 y ′ = 2 x + 3 y − 4 4 x + 6 y − 3 {\\displaystyle y'={\\frac {2x+3y-4}{4x+6y-3}}} を解く。", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "これは、例題2のようにして連立方程式を解こうとしても、連立方程式の解が存在しないか、あるいは1つに定まらない場合である。このような場合は、右辺の分母をzと置くことによって一般解を求めることができる。", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "この問題では、", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "とおくと、分子は", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "である。また、", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "であるから、この微分方程式は変数分離形へと変形することができて", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "と変形できる。この左辺に z = 4 x + 6 y − 3 {\\displaystyle z=4x+6y-3} を代入すれば求めるべき微分方程式の一般解が求まる。", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "微分方程式 y ′ = 2 x + 3 y − 4 3 {\\displaystyle y'={\\frac {2x+3y-4}{3}}} を解く。", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "これは、例題3と同様に連立方程式を解こうとしても解が一意に定まらず、かつ、分母が定数になっている場合である。この場合は右辺をzと置けばよい。", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "とおくと、", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "となる。これは変数分離形の微分方程式であるから、その方法に従って解いた後で z = 2 x + 3 y − 4 3 {\\displaystyle z={\\frac {2x+3y-4}{3}}} を代入すれば求めるべき一般解が得られる。", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "微分方程式 y ′ = x 2 y x 3 + y {\\displaystyle y'={\\frac {x^{2}y}{x^{3}+y}}} を解く。", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "これは、同次形をさらに一般化させた微分方程式である。同次形では、正規形の微分方程式", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "の右辺 f ( x , y ) {\\displaystyle f(x,y)} について、 λ {\\displaystyle \\lambda } を定数として", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "が成り立つ。この例題は同次形ではないため、微分方程式の右辺を f ( x , y ) {\\displaystyle f(x,y)} と置いてもこれは成り立たない。しかし、", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "が成り立っている。", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "一般に、 f ( x , y ) {\\displaystyle f(x,y)} について n ≠ 0 {\\displaystyle n\\neq 0} として", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "が成り立つとき、", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "とおいて変数変換を施し、式変形を行うことで変数分離形へ持ち込むことができることが知られている。", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 89, "tag": "p", "text": "この例題では、 z = y x 3 {\\displaystyle z={\\frac {y}{x^{3}}}} と置くと、 y = x 3 z {\\displaystyle y=x^{3}z} であるから", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 90, "tag": "p", "text": "これをもとの微分方程式へ代入すると、", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 91, "tag": "p", "text": "となる。これは変数分離形の微分方程式であるから、変数分離形の解法に従って解き、最後に z = y x 3 {\\displaystyle z={\\frac {y}{x^{3}}}} を代入すればよい。", "title": "初等解法" }, { "paragraph_id": 92, "tag": "p", "text": "1階微分方程式が線型であるとは、与えられた微分方程式が", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 93, "tag": "p", "text": "と書けることである。このように書けない1階微分方程式は1階非線型微分方程式という。", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 94, "tag": "p", "text": "斉次1階線型微分方程式とは、1階線型微分方程式であって、特に g ( x ) = 0 {\\displaystyle g(x)=0} であるものをいい、この時この微分方程式は斉次であるという。 g ( x ) ≠ 0 {\\displaystyle g(x)\\neq 0} の場合は非斉次であるという。また、斉次は「同次」とも呼ばれることがあるが、本書では前者で統一することにする。", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 95, "tag": "p", "text": "まずは斉次1階線型微分方程式を解いてみよう。 簡単な微分積分法しか知らない我々は、これ程までに限定してやっと解けるようになるのである。", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 96, "tag": "p", "text": "今解こうとしているのは、次の微分方程式である。", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 97, "tag": "p", "text": "これは変数分離形の微分方程式である。まず y ≠ 0 {\\displaystyle y\\neq 0} を仮定して、この式を同値変型する。", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 98, "tag": "p", "text": "両辺を積分して", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 99, "tag": "p", "text": "両辺をeの肩に掛けて、", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 100, "tag": "p", "text": "右は常に正なので、 e C 0 = C {\\displaystyle e^{C_{0}}=C} として、", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 101, "tag": "p", "text": "この解法を変数分離法といい、得られた結果がこの斉次方程式の一般解である。", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 102, "tag": "p", "text": "一般解はこのようにして求められたが、 y ( x 0 ) = y 0 {\\displaystyle y(x_{0})=y_{0}} となるときの特殊解yを求めなければならないときもある。斉次1階微分方程式の初期値問題について考えてみよう。", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 103, "tag": "p", "text": "初期値問題", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 104, "tag": "p", "text": "を解く。", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 105, "tag": "p", "text": "はじめに微分方程式を解くと、先に導いたように一般解", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 106, "tag": "p", "text": "を得る。この式の両辺に ( x , y ) = ( x 0 , y 0 ) {\\displaystyle (x,y)=(x_{0},y_{0})} を代入すれば、積分定数Cの値が求められるため、改めてそれをこの式に代入しなおすことで特殊解が得られる。", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 107, "tag": "p", "text": "あるいは、微分方程式を解く際に不定積分ではなく x 0 {\\displaystyle x_{0}} から x {\\displaystyle x} までの定積分を求めることによって初期値問題を解くこともできる。多少厄介だが、積分記号を外せないときにも解を求めることができる。", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 108, "tag": "p", "text": "変数分離を施した形", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 109, "tag": "p", "text": "より、両辺を x 0 {\\displaystyle x_{0}} から x {\\displaystyle x} まで定積分する。", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 110, "tag": "p", "text": "結局、一般解における積分定数Cが y 0 {\\displaystyle y_{0}} に、不定積分が定積分になっただけであった。", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 111, "tag": "p", "text": "微分方程式 y ′ − 4 x y = 0 {\\displaystyle y'-4xy=0} を解く。", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 112, "tag": "p", "text": "上の解説の通り、両辺をyで割り変数分離法によって計算する。この微分方程式の一般解は", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 113, "tag": "p", "text": "である。", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 114, "tag": "p", "text": "次の微分方程式の初期値問題を解け。", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 115, "tag": "p", "text": "この微分方程式の一般解として、変数分離法によって", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 116, "tag": "p", "text": "が求められる。この式に ( x , y ) = ( 0 , 3 / 2 ) {\\displaystyle (x,y)=(0,3/2)} を代入すれば、", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 117, "tag": "p", "text": "したがって求めるべき特殊解は", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 118, "tag": "p", "text": "あるいは、不定積分の代わりに定積分を行うことにより、", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 119, "tag": "p", "text": "が導かれる。", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 120, "tag": "p", "text": "次に、非斉次1階線型微分方程式", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 121, "tag": "p", "text": "の解き方を考えてみよう。しかし今、我々にできる事は二つしかない。それは、斉次微分方程式を解くことと、各種式変形を行うことである。これを最大限駆使して解くしかない。具体的には、なんとかして(1.1)を斉次微分方程式", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 122, "tag": "p", "text": "の形に式変形して、これを解くのである。", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 123, "tag": "p", "text": "天下り式であるが、(1.1)にある関数 h ( x ) {\\displaystyle h(x)} をかけて", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 124, "tag": "p", "text": "とする。ここで h ( x ) {\\displaystyle h(x)} が", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 125, "tag": "p", "text": "をみたすような関数であるとすると、 z = h ( x ) y , ν ( x ) = h ( x ) g ( x ) {\\displaystyle z=h(x)y,\\nu (x)=h(x)g(x)} とすれば★の形に変形できる。", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 126, "tag": "p", "text": "ではそのような h ( x ) {\\displaystyle h(x)} は存在するのだろうか。具体的に求めてみる。", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 127, "tag": "p", "text": "{ h ( x ) y } ′ = h ( x ) y ′ + h ′ ( x ) y {\\displaystyle \\{h(x)y\\}'=h(x)y'+h'(x)y} であるから、これを(1.3)に代入すると", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 128, "tag": "p", "text": "を得る。 h ( x ) {\\displaystyle h(x)} についてはこの変数分離形の微分方程式を解けばよい。定数倍は関係ないので、", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 129, "tag": "p", "text": "としてよい。この h ( x ) {\\displaystyle h(x)} は積分因子と呼ばれる。", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 130, "tag": "p", "text": "さて、(1.2)と(1.3)より、", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 131, "tag": "p", "text": "を得る。これを変形すると、", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 132, "tag": "p", "text": "あとはこれに(1.4)を代入すると、一般解", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 133, "tag": "p", "text": "を得る。", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 134, "tag": "p", "text": "初期値問題 y ′ + f ( x ) y = g ( x ) ; y ( x 0 ) = y 0 {\\displaystyle y'+f(x)y=g(x);y(x_{0})=y_{0}} を解くには、(1.5)の両辺を積分する際に定積分とすれば、", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 135, "tag": "p", "text": "を得る。あとはこれをyについて解けばよい。", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 136, "tag": "p", "text": "以上、非斉次微分方程式の解法を述べた。手順をまとめると、", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 137, "tag": "p", "text": "となる。", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 138, "tag": "p", "text": "非斉次1階線型微分方程式の別の解法として、定数変化法と呼ばれる方法を紹介する。", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 139, "tag": "p", "text": "非斉次な微分方程式", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 140, "tag": "p", "text": "を解くのが最終的な目標であるが、ひとまず、右辺を g ( x ) = 0 {\\displaystyle g(x)=0} とおいて、斉次な微分方程式", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 141, "tag": "p", "text": "を解くことにする。この形ならば、前々節で見た方法によって、一般解", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 142, "tag": "p", "text": "を得ることができる。ここで、非斉次な場合は積分定数のCがxの関数になると考えて、仮に非斉次微分方程式の解を", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 143, "tag": "p", "text": "とおく。これを解くべき微分方程式へ代入すると、", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 144, "tag": "p", "text": "となるが、ここで y h {\\displaystyle y_{h}} が斉次微分方程式 y ′ + f ( x ) y = 0 {\\displaystyle y'+f(x)y=0} の解であることから、", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 145, "tag": "p", "text": "が得られる。この中で未知関数は C ′ ( x ) {\\displaystyle C'(x)} のみであるから、両辺を y h ( x ) {\\displaystyle y_{h}(x)} で割ってxで積分すると、", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 146, "tag": "p", "text": "したがって、求めるべき非斉次微分方程式の一般解は、", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 147, "tag": "p", "text": "となる。これは積分因子を用いて求めた一般解と等しい。", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 148, "tag": "p", "text": "微分方程式 y ′ − 2 x y = x {\\displaystyle y'-2xy=x} を解く。", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 149, "tag": "p", "text": "f ( x ) = − 2 x {\\displaystyle f(x)=-2x} より、積分因子 h ( x ) {\\displaystyle h(x)} は、", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 150, "tag": "p", "text": "である。これを与式右辺( g ( x ) {\\displaystyle g(x)} )に掛けて積分すると、", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 151, "tag": "p", "text": "したがって、微分方程式の一般解は", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 152, "tag": "p", "text": "となる。", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 153, "tag": "p", "text": "あるいは、定数変化法によって求めることもできる。仮に斉次な微分方程式", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 154, "tag": "p", "text": "を解くと、この一般解は", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 155, "tag": "p", "text": "となる。これより、仮に求めるべき微分方程式の解を", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 156, "tag": "p", "text": "と置いて元の微分方程式に代入すると、", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 157, "tag": "p", "text": "が得られる。これより、", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 158, "tag": "p", "text": "となるから、求める一般解は", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 159, "tag": "p", "text": "である。", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 160, "tag": "p", "text": "初期値問題 y ′ − 2 x y = x ; y ( 1 ) = 2 {\\displaystyle y'-2xy=x;y(1)=2} を解く。", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 161, "tag": "p", "text": "例題1で(1.6)を積分するときに定積分にする。", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 162, "tag": "p", "text": "したがって求める特殊解は", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 163, "tag": "p", "text": "あるいは、例題1で求めた一般解に ( x , y ) = ( 1 , 2 ) {\\displaystyle (x,y)=(1,2)} を代入することによってCの値を求めてもよい。", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 164, "tag": "p", "text": "1階微分方程式のなかでも、特に", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 165, "tag": "p", "text": "の形の微分方程式をベルヌーイ(Bernoulli)の微分方程式と呼ぶ。 n = 0 , 1 {\\displaystyle n=0,1} であれば上で見た非斉次1階微分方程式あるいは斉次1階微分方程式の形となり、これらの解法が適用できるが、それ以外の場合でも適切な式変形によって線型微分方程式へ帰着できることが知られている。", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 166, "tag": "p", "text": "ベルヌーイの1階微分方程式", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 167, "tag": "p", "text": "の両辺に ( 1 − n ) y − n {\\displaystyle (1-n)y^{-n}} をかけると、", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 168, "tag": "p", "text": "となるから、ここで z = y 1 − n {\\displaystyle z=y^{1-n}} とおくと、 z ′ = ( 1 − n ) y − n y ′ {\\displaystyle z'=(1-n)y^{-n}y'} なので、", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 169, "tag": "p", "text": "となる。これはzに関する1階線型微分方程式であるから、定数変化法あるいは積分因子を用いる方法によって計算することができて、一般解", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 170, "tag": "p", "text": "を得る。これに z = y 1 − n {\\displaystyle z=y^{1-n}} を代入しなおすと、", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 171, "tag": "p", "text": "を得る。", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 172, "tag": "p", "text": "1階微分方程式のなかでも、特に", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 173, "tag": "p", "text": "の形に書くことのできる微分法定式をリッカチ(Riccati)の微分方程式と呼ぶ。この形の方程式は初等解法によって一般解を求めることはできない。しかし、なにか1つの特殊解 y 0 {\\displaystyle y_{0}} が見つかれば、それを元にして一般解を求めることができる。", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 174, "tag": "p", "text": "リッカチの微分方程式", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 175, "tag": "p", "text": "について、ある特殊解 y 0 {\\displaystyle y_{0}} が与えられているとする。この時、 z = y − y 0 {\\displaystyle z=y-y_{0}} とおいて元の微分方程式へ代入すると、", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 176, "tag": "p", "text": "となる。ここで y 0 {\\displaystyle y_{0}} がこの微分方程式の特殊解であることから", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 177, "tag": "p", "text": "が成り立っているので、", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 178, "tag": "p", "text": "となる。これはベルヌーイの微分方程式で n = 2 {\\displaystyle n=2} の場合であるから、前節で見た方法で解くことができる。両辺に − z − 2 {\\displaystyle -z^{-2}} をかけて", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 179, "tag": "p", "text": "さらに u = z − 1 {\\displaystyle u=z^{-1}} とおくと u ′ = − z − 2 z ′ {\\displaystyle u'=-z^{-2}z'} であるから", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 180, "tag": "p", "text": "となって、1階線型微分方程式に帰着する。この一般解は、前節で見た式から", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 181, "tag": "p", "text": "となり、求めるべき微分方程式の一般解も", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 182, "tag": "p", "text": "と求まる。", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 183, "tag": "p", "text": "次の方程式を解け", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 184, "tag": "p", "text": "線型微分方程式のひとつの応用例として、原子核の崩壊に関するものを見てみよう。", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 185, "tag": "p", "text": "物理学者ラザフォードは、放射性元素の原子核は不安定で、一定の割合で崩壊する事を示した。つまり、原子核の数をyという関数で表すことにすれば", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 186, "tag": "p", "text": "という関係式が成り立つ。ここで比例定数λは崩壊定数と呼ばれる正数である。 この関係式は、まさに一階線形常微分方程式となっているので、これまでに述べた方法で解くことができる。 y(x0)=y0とすれば、(5.1)は", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 187, "tag": "p", "text": "と解ける。適当に文字を置き換えると、高等学校理科 物理II 原子と原子核の1.2.3で述べた式が導かれたことになる。", "title": "1階線型微分方程式" }, { "paragraph_id": 188, "tag": "p", "text": "上の節では一階の線型常微分方程式の解法を述べた。その中でも最もやさしい定数係数の方程式", "title": "一階定数係数連立線型常微分方程式と高階定数係数線型常微分方程式" }, { "paragraph_id": 189, "tag": "p", "text": "の解は、変数分離法により簡単に求まり、", "title": "一階定数係数連立線型常微分方程式と高階定数係数線型常微分方程式" }, { "paragraph_id": 190, "tag": "p", "text": "であった。ただし、C=y(0)である。", "title": "一階定数係数連立線型常微分方程式と高階定数係数線型常微分方程式" }, { "paragraph_id": 191, "tag": "p", "text": "次に、n本の一階定数係数線型常微分方程式を連立させた方程式", "title": "一階定数係数連立線型常微分方程式と高階定数係数線型常微分方程式" }, { "paragraph_id": 192, "tag": "p", "text": "を考えよう。この方程式は、行列を用いて", "title": "一階定数係数連立線型常微分方程式と高階定数係数線型常微分方程式" }, { "paragraph_id": 193, "tag": "p", "text": "と表すことができる。ただし y = ( y 1 y 2 ⋮ y n ) , A = ( a 11 a 12 ⋯ a 1 n a 21 a 22 ⋯ a 2 n ⋮ ⋮ a n 1 a n 2 ⋯ a n n ) {\\displaystyle \\mathbf {y} ={\\begin{pmatrix}y_{1}\\\\y_{2}\\\\\\vdots \\\\y_{n}\\end{pmatrix}},A={\\begin{pmatrix}a_{11}&a_{12}&\\cdots &a_{1n}\\\\a_{21}&a_{22}&\\cdots &a_{2n}\\\\\\vdots &&&\\vdots \\\\a_{n1}&a_{n2}&\\cdots &a_{nn}\\\\\\end{pmatrix}}} である。", "title": "一階定数係数連立線型常微分方程式と高階定数係数線型常微分方程式" }, { "paragraph_id": 194, "tag": "p", "text": "方程式が1本のときの例から類推すれば、この連立方程式の解は", "title": "一階定数係数連立線型常微分方程式と高階定数係数線型常微分方程式" }, { "paragraph_id": 195, "tag": "p", "text": "のようなものが定義できれば、それを用いて表せそうである。しかし、行列の指数関数をどうやって定義すればよいだろうか?そのために、そもそも実数上の関数としての指数関数がどのように定義されるかを考えてみると、次のようにしてTaylor展開で定義できることが思い出される。", "title": "一階定数係数連立線型常微分方程式と高階定数係数線型常微分方程式" }, { "paragraph_id": 196, "tag": "p", "text": "行列であっても、この式に代入することは可能そうである。すなわち、次のように定義する。", "title": "一階定数係数連立線型常微分方程式と高階定数係数線型常微分方程式" }, { "paragraph_id": 197, "tag": "p", "text": "定義 正方行列Aに対して、 e x A := ∑ k = 0 ∞ ( x A ) k k ! {\\displaystyle e^{xA}:=\\sum _{k=0}^{\\infty }{\\frac {(xA)^{k}}{k!}}}", "title": "一階定数係数連立線型常微分方程式と高階定数係数線型常微分方程式" }, { "paragraph_id": 198, "tag": "p", "text": "この級数が収束するのか、またどの程度よい収束をするのかが問題だが、結論から言えば一様絶対収束する。詳しい証明は省くが、ゆえにこの級数を項別微分することができ、", "title": "一階定数係数連立線型常微分方程式と高階定数係数線型常微分方程式" }, { "paragraph_id": 199, "tag": "p", "text": "が成り立つ。", "title": "一階定数係数連立線型常微分方程式と高階定数係数線型常微分方程式" }, { "paragraph_id": 200, "tag": "p", "text": "このことから、連立線型微分方程式は初期条件を与えると次のように解けることがわかる。", "title": "一階定数係数連立線型常微分方程式と高階定数係数線型常微分方程式" }, { "paragraph_id": 201, "tag": "p", "text": "定理", "title": "一階定数係数連立線型常微分方程式と高階定数係数線型常微分方程式" }, { "paragraph_id": 202, "tag": "p", "text": "実際に解になっていることは代入によって確かめることができる。", "title": "一階定数係数連立線型常微分方程式と高階定数係数線型常微分方程式" }, { "paragraph_id": 203, "tag": "p", "text": "次に、n階の定数係数線型常微分方程式", "title": "一階定数係数連立線型常微分方程式と高階定数係数線型常微分方程式" }, { "paragraph_id": 204, "tag": "p", "text": "を考える。この方程式は、実は次のようにして連立常微分方程式とみなして行列を使って表せる。", "title": "一階定数係数連立線型常微分方程式と高階定数係数線型常微分方程式" }, { "paragraph_id": 205, "tag": "p", "text": "よって、上の節で述べた方法により初期値問題を解くことができる。", "title": "一階定数係数連立線型常微分方程式と高階定数係数線型常微分方程式" }, { "paragraph_id": 206, "tag": "p", "text": "では、具体的な係数行列が与えられたとき、どのようにすれば行列の指数関数が計算できるかを見てみよう。", "title": "一階定数係数連立線型常微分方程式と高階定数係数線型常微分方程式" }, { "paragraph_id": 207, "tag": "p", "text": "対角行列", "title": "一階定数係数連立線型常微分方程式と高階定数係数線型常微分方程式" }, { "paragraph_id": 208, "tag": "p", "text": "に対して e x D {\\displaystyle e^{xD}} を計算してみよう。", "title": "一階定数係数連立線型常微分方程式と高階定数係数線型常微分方程式" }, { "paragraph_id": 209, "tag": "p", "text": "すぐにわかるように、", "title": "一階定数係数連立線型常微分方程式と高階定数係数線型常微分方程式" }, { "paragraph_id": 210, "tag": "p", "text": "である。よって、各成分ごとの計算から e x D = ( e c 1 x 0 ⋯ 0 0 e c 2 x ⋯ 0 ⋮ ⋮ 0 0 ⋯ e c n x ) {\\displaystyle e^{xD}={\\begin{pmatrix}e^{c_{1}x}&0&\\cdots &0\\\\0&e^{c_{2}x}&\\cdots &0\\\\\\vdots &&&\\vdots \\\\0&0&\\cdots &e^{c_{n}x}\\end{pmatrix}}} である。", "title": "一階定数係数連立線型常微分方程式と高階定数係数線型常微分方程式" }, { "paragraph_id": 211, "tag": "p", "text": "行列Aが P − 1 A P = D {\\displaystyle P^{-1}AP=D} と対角化可能な場合も行列の指数関数は容易に計算できる。なぜならば、", "title": "一階定数係数連立線型常微分方程式と高階定数係数線型常微分方程式" }, { "paragraph_id": 212, "tag": "p", "text": "なので、これを代入することで", "title": "一階定数係数連立線型常微分方程式と高階定数係数線型常微分方程式" }, { "paragraph_id": 213, "tag": "p", "text": "となり、対角行列の指数関数は容易に計算できるからである。", "title": "一階定数係数連立線型常微分方程式と高階定数係数線型常微分方程式" }, { "paragraph_id": 214, "tag": "p", "text": "係数行列が対角化不可能なときは上記のようにはいかず、一般にはJordan標準形を用いることになる。しかし、特殊な場合にはそこまでの計算をする必要はない。たとえば、固有値がすべて等しい場合には次のようにして計算することができる。", "title": "一階定数係数連立線型常微分方程式と高階定数係数線型常微分方程式" }, { "paragraph_id": 215, "tag": "p", "text": "n次正方行列Aのn個の固有値がすべて λ {\\displaystyle \\lambda } のとき、この行列の固有多項式は ( t − λ ) n {\\displaystyle (t-\\lambda )^{n}} なので、Cayley-Hamiltonの定理より", "title": "一階定数係数連立線型常微分方程式と高階定数係数線型常微分方程式" }, { "paragraph_id": 216, "tag": "p", "text": "である。このことを用いると、", "title": "一階定数係数連立線型常微分方程式と高階定数係数線型常微分方程式" }, { "paragraph_id": 217, "tag": "p", "text": "と有限回の計算で指数関数を計算することができる。", "title": "一階定数係数連立線型常微分方程式と高階定数係数線型常微分方程式" }, { "paragraph_id": 218, "tag": "p", "text": "二階の線型常微分方程式の具体例として、ばねにつながれた物体の運動を記述してみよう。ばねにつながれた物体の時刻xにおける変位をyとする。このとき、ばねから物体が受ける力は(負の比例定数で)変位に比例することが知られている。このことを用いて物体の運動方程式を記述すると、", "title": "一階定数係数連立線型常微分方程式と高階定数係数線型常微分方程式" }, { "paragraph_id": 219, "tag": "p", "text": "となる。ただしkはばね定数と呼ばれる正の数、mは物体の質量である。", "title": "一階定数係数連立線型常微分方程式と高階定数係数線型常微分方程式" }, { "paragraph_id": 220, "tag": "p", "text": "この方程式を行列を用いて書き直すと、", "title": "一階定数係数連立線型常微分方程式と高階定数係数線型常微分方程式" }, { "paragraph_id": 221, "tag": "p", "text": "と表せる。 A = ( 0 1 − k m 0 ) {\\displaystyle A={\\begin{pmatrix}0&1\\\\{\\frac {-k}{m}}&0\\end{pmatrix}}} とする。この行列は対角化できるので、指数関数が計算できて、", "title": "一階定数係数連立線型常微分方程式と高階定数係数線型常微分方程式" }, { "paragraph_id": 222, "tag": "p", "text": "である。初期条件を ( y ( 0 ) y ′ ( 0 ) ) = ( y 0 v 0 ) {\\displaystyle {\\begin{pmatrix}y(0)\\\\y'(0)\\end{pmatrix}}={\\begin{pmatrix}y_{0}\\\\v_{0}\\end{pmatrix}}} で定めると、解は", "title": "一階定数係数連立線型常微分方程式と高階定数係数線型常微分方程式" }, { "paragraph_id": 223, "tag": "p", "text": "と求められた。これがばねによって振動する物体の時刻xにおける変位と速度である。", "title": "一階定数係数連立線型常微分方程式と高階定数係数線型常微分方程式" }, { "paragraph_id": 224, "tag": "p", "text": "前節まででみたように、いくつかの微分方程式については積分計算によって解を具体的に求めることができるが、一方でそのような求積法の存在しない常微分方程式も多い。だが、そのような方程式についても、ある条件を満たせば解の存在や一意性が保証されることがある。ここではそのような例を見ていこう。", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 225, "tag": "p", "text": "もし解の存在や一意性が保証されるならば、簡単に求積できない微分方程式でも少しは調べやすくなる。一意性が保証されるということは、まぐれやあてずっぽうであっても解をひとつみつけさえすれば、解けたのと同じになるからだ。また、ここで扱う存在と一意性に関する定理は、その解を(ある関数列の極限として)具体的に構成する方法を含んでおり、その意味であてずっぽうではなく解を見つける方法を提供してくれてもいるのである。", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 226, "tag": "p", "text": "本節では、独立変数xの関数yについての1階常微分方程式", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 227, "tag": "p", "text": "について考える。関数yが(*)を満たすことは、", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 228, "tag": "p", "text": "を満たすことと同値であることも注意しておく。2変数関数 f ( x , y ) {\\displaystyle f(x,y)} に対していくつかの仮定を課したときに、この方程式の解がどのように構成されるかを見ていく。", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 229, "tag": "p", "text": "本節では、fが次の仮定(H1)を満たすとする。", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 230, "tag": "p", "text": "このとき、次が成り立つ。", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 231, "tag": "p", "text": "定理5.1.1 f ( x , y ) {\\displaystyle f(x,y)} が仮定(H1)を満たすとき、(*)を満たす x = x 0 {\\displaystyle x=x_{0}} の近傍で解析的な関数yがただひとつ存在する。", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 232, "tag": "p", "text": "これを証明したい。ただ、冪級数の中心が一般の形だと計算が煩雑になるので、ここでは次の形の定理を証明することにする。", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 233, "tag": "p", "text": "定理5.1.1' f ( x , y ) {\\displaystyle f(x,y)} が原点の近傍で解析的であり、 f ( x , y ) = ∑ j , l = 0 ∞ f j , l x j y l {\\displaystyle f(x,y)=\\sum _{j,l=0}^{\\infty }f_{j,l}x^{j}y^{l}} と表されるとき、常微分方程式", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 234, "tag": "p", "text": "を満たす x = 0 {\\displaystyle x=0} の近傍で解析的な関数yがただひとつ存在する。", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 235, "tag": "p", "text": "いくつかの補題に分けて証明しよう。", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 236, "tag": "p", "text": "補題5.1.2 冪級数 y = ∑ j = 0 ∞ y j x j {\\displaystyle y=\\sum _{j=0}^{\\infty }y_{j}x^{j}} であって(☆)を満たすものがあるならば、その係数 y j {\\displaystyle y_{j}} は一意に定まる。", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 237, "tag": "p", "text": "(証明) y 0 = 0 {\\displaystyle y_{0}=0} である。 j ≥ 1 {\\displaystyle j\\geq 1} のときは y = ∑ j = 0 ∞ y j x j {\\displaystyle y=\\sum _{j=0}^{\\infty }y_{j}x^{j}} を(☆)に代入すると、", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 238, "tag": "p", "text": "であり、次数の低い方から係数を比較することで、係数 y j {\\displaystyle y_{j}} が順に決まっていくことがわかる。//", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 239, "tag": "p", "text": "補題5.1.3 f ( x , y ) {\\displaystyle f(x,y)} の冪級数展開の優級数 F ( x , y ) {\\displaystyle F(x,y)} があるとき、常微分方程式", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 240, "tag": "p", "text": "の冪級数解は、補題5.1.2で定まる(☆)の冪級数解の優級数である。", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 241, "tag": "p", "text": "(証明) f ( x , y ) = ∑ j , l = 0 ∞ f j , l x j y l , F ( x , y ) = ∑ j , l = 0 ∞ F j , l x j y l {\\displaystyle f(x,y)=\\sum _{j,l=0}^{\\infty }f_{j,l}x^{j}y^{l},F(x,y)=\\sum _{j,l=0}^{\\infty }F_{j,l}x^{j}y^{l}} とし、(☆)の解を y = ∑ j = 0 ∞ y j x j {\\displaystyle y=\\sum _{j=0}^{\\infty }y_{j}x^{j}} 、(☆)'の解を Y = ∑ j = 0 ∞ Y j x j {\\displaystyle Y=\\sum _{j=0}^{\\infty }Y_{j}x^{j}} とする。 ただし、 y , Y {\\displaystyle y,Y} の冪級数表示は現時点では収束性については何も分かっていない、形式的冪級数である。すべてのj,lについて | f j , l | ≤ | F j , l | {\\displaystyle |f_{j,l}|\\leq |F_{j,l}|} が成り立つならばすべてのjについて | y j | ≤ | Y j | {\\displaystyle |y_{j}|\\leq |Y_{j}|} であることを数学的帰納法で証明する。 y 0 = Y 0 = 0 , y 1 = f 0 , 0 , Y 1 = F 0 , 0 {\\displaystyle y_{0}=Y_{0}=0,y_{1}=f_{0,0},Y_{1}=F_{0,0}} なので、 j = 0 , 1 {\\displaystyle j=0,1} のときは成り立つ。 j ≤ m {\\displaystyle j\\leq m} なるすべてのjで成り立つと仮定する。補題5.1.2の証明から、 y m {\\displaystyle y_{m}} は f j , l ( j + l ≤ m − 1 ) , y j ( j ≤ m − 1 ) {\\displaystyle f_{j,l}(j+l\\leq m-1),y_{j}(j\\leq m-1)} に関する多項式の値であり、その係数は非負である。 Y m {\\displaystyle Y_{m}} も同様に、同じ非負係数多項式に F j , l ( j + l ≤ m − 1 ) , Y j ( j ≤ m − 1 ) {\\displaystyle F_{j,l}(j+l\\leq m-1),Y_{j}(j\\leq m-1)} を代入した値である。よって、帰納法の仮定より、 | y m | ≤ | Y m | {\\displaystyle |y_{m}|\\leq |Y_{m}|} が成り立つ。よって、すべての自然数jについて | y j | ≤ | Y j | {\\displaystyle |y_{j}|\\leq |Y_{j}|} が成り立つ。//", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 242, "tag": "p", "text": "補題5.1.4 f ( x , y ) {\\displaystyle f(x,y)} が原点の近傍 | x | ≤ r , | y | ≤ ρ {\\displaystyle |x|\\leq r,|y|\\leq \\rho } において | f ( x , y ) | ≤ M {\\displaystyle |f(x,y)|\\leq M} を満たすとき、 ∑ j , l = 0 ∞ M r j ρ l x j y l {\\displaystyle \\sum _{j,l=0}^{\\infty }{\\frac {M}{r^{j}\\rho ^{l}}}x^{j}y^{l}} は f ( x , y ) {\\displaystyle f(x,y)} の冪級数展開の優級数である。", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 243, "tag": "p", "text": "(証明) | f j , l | ≤ M r j ρ l {\\displaystyle |f_{j,l}|\\leq {\\frac {M}{r^{j}\\rho ^{l}}}} を示せばよい。 f ( x , y ) {\\displaystyle f(x,y)} の定義域を複素変数に拡張してw:コーシーの積分公式を用いると、 | x | < r , | y | < ρ {\\displaystyle |x|<r,|y|<\\rho } のとき f ( x , y ) = ∫ | ζ | = r d ζ 2 i π ∫ | ξ | = ρ d ξ 2 i π f ( ζ , ξ ) ( ζ − x ) ( ξ − y ) = − 1 4 π 2 ∫ | ζ | = r d ζ ∫ | ξ = ρ d ξ f ( ζ , ξ ) ( ∑ j = 0 ∞ x j ζ j + 1 ) ( ∑ l = 0 ∞ y l ξ l + 1 ) = − ∑ j , l = 0 ∞ 1 4 π 2 ∫ | ζ | = r d ζ ∫ | ξ | = ρ d ξ f ( ζ , ξ ) ζ j + 1 ξ l + 1 x j y l {\\displaystyle f(x,y)=\\int _{|\\zeta |=r}{\\frac {d\\zeta }{2i\\pi }}\\int _{|\\xi |=\\rho }{\\frac {d\\xi }{2i\\pi }}{\\frac {f(\\zeta ,\\xi )}{(\\zeta -x)(\\xi -y)}}=-{\\frac {1}{4\\pi ^{2}}}\\int _{|\\zeta |=r}d\\zeta \\int _{|\\xi =\\rho }d\\xi f(\\zeta ,\\xi )\\left(\\sum _{j=0}^{\\infty }{\\frac {x^{j}}{\\zeta ^{j+1}}}\\right)\\left(\\sum _{l=0}^{\\infty }{\\frac {y^{l}}{\\xi ^{l+1}}}\\right)=-\\sum _{j,l=0}^{\\infty }{\\frac {1}{4\\pi ^{2}}}\\int _{|\\zeta |=r}d\\zeta \\int _{|\\xi |=\\rho }d\\xi {\\frac {f(\\zeta ,\\xi )}{\\zeta ^{j+1}\\xi ^{l+1}}}x^{j}y^{l}} であるから、 | f j , l | ≤ 1 4 π 2 ∫ | ζ | = r d ζ ∫ | ξ | = ρ d ξ | f ( ζ , ξ ) | | ζ | j + 1 | ξ | l + 1 ≤ M r j ρ l {\\displaystyle |f_{j,l}|\\leq {\\frac {1}{4\\pi ^{2}}}\\int _{|\\zeta |=r}d\\zeta \\int _{|\\xi |=\\rho }d\\xi {\\frac {|f(\\zeta ,\\xi )|}{|\\zeta |^{j+1}|\\xi |^{l+1}}}\\leq {\\frac {M}{r^{j}\\rho ^{l}}}} である。//", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 244, "tag": "p", "text": "補題5.1.5 補題5.1.3の微分方程式で F ( x , y ) = ∑ j , l = 0 ∞ M r j ρ l x j y l {\\displaystyle F(x,y)=\\sum _{j,l=0}^{\\infty }{\\frac {M}{r^{j}\\rho ^{l}}}x^{j}y^{l}} としたものの解は、 x = 0 {\\displaystyle x=0} の近傍で解析的な関数であり、収束する冪級数で表される。", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 245, "tag": "p", "text": "(証明)", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 246, "tag": "p", "text": "は変数分離形なので解を求めることができて、", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 247, "tag": "p", "text": "であり、 y ( 0 ) = 0 {\\displaystyle y(0)=0} より C = − ρ 2 {\\displaystyle C=-{\\frac {\\rho }{2}}} であることに注意して整理すると、", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 248, "tag": "p", "text": "である。これは確かに | x | < r ( 1 − e − ρ 2 M r ) {\\displaystyle |x|<r(1-e^{-{\\frac {\\rho }{2Mr}}})} で解析的な関数である。//", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 249, "tag": "p", "text": "(定理5.1.1’の証明) 補題5.1.3,5.1.4,5.1.5より、補題5.1.2の冪級数は収束する優級数をもち、したがって自身も収束する。よって、この冪級数の極限として、解が一意的に存在することがわかる。//", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 250, "tag": "p", "text": "本節では、fが次の仮定(H2)を満たすとする。", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 251, "tag": "p", "text": "このとき、解は次のようにして構成される。", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 252, "tag": "p", "text": "定義5.2.1 f ( x , y ) {\\displaystyle f(x,y)} が仮定(H2)を満たすとき、漸化式 y j + 1 ( x ) = y 0 + ∫ x 0 x f ( t , y j ( t ) ) d x , y 0 ( x ) = y 0 {\\displaystyle y_{j+1}(x)=y_{0}+\\int _{x_{0}}^{x}f(t,y_{j}(t))dx,\\ y_{0}(x)=y_{0}} で定まる関数列 y j {\\displaystyle y_{j}} をピカールの逐次近似列という。", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 253, "tag": "p", "text": "定理5.2.2 f ( x , y ) {\\displaystyle f(x,y)} が仮定(H2)を満たすとき、 M = max ( x , y ) ∈ D | f ( x , y ) | , δ = min { ρ M , r } {\\displaystyle M=\\max _{(x,y)\\in D}|f(x,y)|,\\delta =\\min \\left\\{{\\frac {\\rho }{M}},r\\right\\}} とする。閉区間 [ x 0 − δ , x 0 + δ ] {\\displaystyle [x_{0}-\\delta ,x_{0}+\\delta ]} において(*)を満たす関数yがただひとつ存在し、それはピカールの逐次近似列 y j {\\displaystyle y_{j}} の j → ∞ {\\displaystyle j\\to \\infty } における極限として定義される。", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 254, "tag": "p", "text": "これをいくつかの補題に分けて証明しよう。", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 255, "tag": "p", "text": "補題5.2.3 x 0 − δ ≤ x ≤ x 0 + δ {\\displaystyle x_{0}-\\delta \\leq x\\leq x_{0}+\\delta } のとき、 | ∫ x 0 x f ( t , y ( t ) ) d t | ≤ M | x − x 0 | ≤ ρ {\\displaystyle \\left|\\int _{x_{0}}^{x}f(t,y(t))dt\\right|\\leq M|x-x_{0}|\\leq \\rho } である。", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 256, "tag": "p", "text": "(証明) | ∫ x 0 x f ( t , y ( t ) ) d t | ≤ M | x − x 0 | ≤ M δ ≤ ρ {\\displaystyle \\left|\\int _{x_{0}}^{x}f(t,y(t))dt\\right|\\leq M|x-x_{0}|\\leq M\\delta \\leq \\rho } //", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 257, "tag": "p", "text": "補題5.2.3を帰納的に用いることで、任意のjについて y j {\\displaystyle y_{j}} の値域が | y − y 0 | ≤ ρ {\\displaystyle |y-y_{0}|\\leq \\rho } に含まれ、したがって関数列 y j {\\displaystyle y_{j}} がwell-definedであることが従う。", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 258, "tag": "p", "text": "次に、解の一意性を先に示しておこう。", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 259, "tag": "p", "text": "補題5.2.4 f ( x , y ) {\\displaystyle f(x,y)} が仮定(H2)を満たすとき、閉区間 [ x 0 − δ , x 0 + δ ] {\\displaystyle [x_{0}-\\delta ,x_{0}+\\delta ]} において(*)を満たす関数はただ一つである。", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 260, "tag": "p", "text": "(証明) y ( x ) , y ~ ( x ) {\\displaystyle y(x),{\\tilde {y}}(x)} がともに(*)'を満たすとすると、fがリプシッツ連続であることから", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 261, "tag": "p", "text": "である。一方、補題5.2.3より、", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 262, "tag": "p", "text": "なので、", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 263, "tag": "p", "text": "であり、よって", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 264, "tag": "p", "text": "である。同様に繰り返すことで、任意の自然数lに対して", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 265, "tag": "p", "text": "であることがわかるが、 lim l → ∞ ( K δ ) l l ! = 0 {\\displaystyle \\lim _{l\\to \\infty }{\\frac {(K\\delta )^{l}}{l!}}=0} なので、 y ( x ) = y ~ ( x ) {\\displaystyle y(x)={\\tilde {y}}(x)} である。//", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 266, "tag": "p", "text": "補題5.2.6 関数列 y j {\\displaystyle y_{j}} は一様収束する。", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 267, "tag": "p", "text": "(証明) 補題5.2.3とfがリプシッツ連続であることより、", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 268, "tag": "p", "text": "以下同様に繰り返して、", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 269, "tag": "p", "text": "である。よって、 j < l {\\displaystyle j<l} のとき", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 270, "tag": "p", "text": "であるが、右辺は j → ∞ {\\displaystyle j\\to \\infty } において0に収束するので、 y j {\\displaystyle y_{j}} は一様収束する。//", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 271, "tag": "p", "text": "以上で定理5.2.2を示す準備は整った。", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 272, "tag": "p", "text": "(定理5.2.2の証明) y j {\\displaystyle y_{j}} が一様収束することに注意して y j + 1 ( x ) = y 0 + ∫ x 0 x f ( t , y j ( t ) ) d x {\\displaystyle y_{j+1}(x)=y_{0}+\\int _{x_{0}}^{x}f(t,y_{j}(t))dx} の両辺の j → ∞ {\\displaystyle j\\to \\infty } における極限を考えると、", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 273, "tag": "p", "text": "である。これは lim j → ∞ y j ( x ) {\\displaystyle \\lim _{j\\to \\infty }y_{j}(x)} が(*)'の解であることを示している。", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 274, "tag": "p", "text": "本節では、fが次の仮定(H3)を満たすとする。", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 275, "tag": "p", "text": "このとき、解は次のようにして構成される。", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 276, "tag": "p", "text": "定義5.3.1 自然数jに対し、 x 0 − r ≤ x ≤ x 0 + r {\\displaystyle x_{0}-r\\leq x\\leq x_{0}+r} における関数 y j {\\displaystyle y_{j}} を次のように定める。まず、 y j ( x 0 ) = y 0 {\\displaystyle y_{j}(x_{0})=y_{0}} とする。次に、非負整数iに対して x i = x 0 + i r j {\\displaystyle x_{i}=x_{0}+{\\frac {ir}{j}}} と定め、 x i < x ≤ x i + 1 {\\displaystyle x_{i}<x\\leq x_{i+1}} のときには", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 277, "tag": "p", "text": "とする。 x < 0 {\\displaystyle x<0} についても同様にする。このようにして定まる関数 y j {\\displaystyle y_{j}} のグラフは連続な折れ線になり、これをコーシーの折れ線という。", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 278, "tag": "p", "text": "前節までに見た「解析的」や「リプシッツ連続」と比べ、「連続」はとても弱い仮定であり、より多くの関数が満たしている。だがその分本節では解の一意性は失われ、存在しか示すことができない。すなわち、次が成り立つのみである。", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 279, "tag": "p", "text": "定理5.3.2 コーシーの折れ線 y j {\\displaystyle y_{j}} は一様収束する部分列 y j l {\\displaystyle y_{j_{l}}} を持ち、 lim l → ∞ y j l {\\displaystyle \\lim _{l\\to \\infty }y_{j_{l}}} は方程式(*)の解である。", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 280, "tag": "p", "text": "まず、次の補題を示す。", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 281, "tag": "p", "text": "補題5.3.3 M = max ( x , y ) ∈ D | f ( x , y ) | , δ = min { ρ M , r } {\\displaystyle M=\\max _{(x,y)\\in D}|f(x,y)|,\\delta =\\min \\left\\{{\\frac {\\rho }{M}},r\\right\\}} とする。関数列 y j {\\displaystyle y_{j}} は x 0 − δ ≤ x ≤ x 0 + δ {\\displaystyle x_{0}-\\delta \\leq x\\leq x_{0}+\\delta } において一様有界かつ同程度連続である。", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 282, "tag": "p", "text": "(証明) 定義より", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 283, "tag": "p", "text": "なので、同程度連続である。また、この式で x 2 = 0 {\\displaystyle x_{2}=0} とすると", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 284, "tag": "p", "text": "なので、一様有界である。//", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 285, "tag": "p", "text": "補題5.3.3とアスコリ=アルツェラの定理により、 y j {\\displaystyle y_{j}} が一様収束する部分列を持つことがわかるので、あとはこの部分列の極限が解になっていることを示せばよい。", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 286, "tag": "p", "text": "(定理5.3.2の証明) y ( x ) = lim l → ∞ y j l {\\displaystyle y(x)=\\lim _{l\\to \\infty }y_{j_{l}}} が(*)'の解になっていることを示したい。(*)と(#)を辺々引いた式", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 287, "tag": "p", "text": "が成り立つことを示せばよい。左辺を A j l {\\displaystyle A_{j_{l}}} とする。 A j l = 0 {\\displaystyle A_{j_{l}}=0} を示したい。まず、任意の ε > 0 {\\displaystyle \\varepsilon >0} に対してあるNが存在して、 l > N {\\displaystyle l>N} ならば | y ( x ) − y j l ( x ) | < ε {\\displaystyle |y(x)-y_{j_{l}}(x)|<\\varepsilon } である。次に有界閉集合D上の連続関数fは一様連続なので、任意の ε ′ > 0 {\\displaystyle \\varepsilon '>0} に対して、 | x 1 − x 2 | + | y 1 − y 2 | < δ ′ {\\displaystyle |x_{1}-x_{2}|+|y_{1}-y_{2}|<\\delta '} ならば | f ( x 1 , y 1 ) − f ( x 2 , y 2 ) | < ε ′ {\\displaystyle |f(x_{1},y_{1})-f(x_{2},y_{2})|<\\varepsilon '} となるように、 δ ′ > 0 {\\displaystyle \\delta '>0} をとることができる。この δ {\\displaystyle \\delta } に対して ε < δ ′ 2 {\\displaystyle \\varepsilon <{\\frac {\\delta '}{2}}} を満たすように ε > 0 {\\displaystyle \\varepsilon >0} をとり、この ε {\\displaystyle \\varepsilon } に対して | y ( x ) − y j l ( x ) | < ε {\\displaystyle |y(x)-y_{j_{l}}(x)|<\\varepsilon } かつ ( M + 1 ) r j l < δ ′ 2 {\\displaystyle (M+1){\\frac {r}{j_{l}}}<{\\frac {\\delta '}{2}}} を満たすようにlをとれば、 x d < x ≤ x d + 1 {\\displaystyle x_{d}<x\\leq x_{d+1}} のときには", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 288, "tag": "p", "text": "なので、 | f ( x , y ( x ) ) − f ( x d , y j ( x d ) ) | < ε ′ {\\displaystyle |f(x,y(x))-f(x_{d},y_{j}(x_{d}))|<\\varepsilon '} である。よって、", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 289, "tag": "p", "text": "である。 ε , ε ′ {\\displaystyle \\varepsilon ,\\varepsilon '} は任意なので、 A j l = 0 {\\displaystyle A_{j_{l}}=0} である。", "title": "常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性" }, { "paragraph_id": 290, "tag": "p", "text": "陰関数型の1階常微分方程式", "title": "陰関数型の1階常微分方程式" }, { "paragraph_id": 291, "tag": "p", "text": "は求積法で一般解を表示することができる。ここに、 F {\\displaystyle F} は任意の既知関数であり、 k , l , m {\\displaystyle k,\\;\\ell ,\\;m} は任意定数である。 この陰関数型1階常微分方程式の一般解は、次に示す三通りの式で与えられる。", "title": "陰関数型の1階常微分方程式" }, { "paragraph_id": 292, "tag": "p", "text": "ここに、 t {\\displaystyle t} は媒介変数であり、 φ ( t ) {\\displaystyle \\phi (t)} と ψ ( t ) {\\displaystyle \\psi (t)} は t {\\displaystyle t} の関数で、 F ( φ ( t ) , ψ ( t ) ) ≡ 0 {\\displaystyle F{\\bigl (}\\phi (t),\\;\\psi (t){\\bigr )}\\equiv 0} は φ ( t ) , ψ ( t ) {\\displaystyle \\phi (t),\\;\\psi (t)} に関する恒等式である。なお C {\\displaystyle C} は積分定数である。 以下で、その解法を示す。", "title": "陰関数型の1階常微分方程式" }, { "paragraph_id": 293, "tag": "p", "text": "与えられた常微分方程式 F ( k + l x + m y , d y d x ) = 0 {\\displaystyle \\displaystyle F{\\Bigl (}k+\\ell x+my,\\;\\;{\\frac {dy}{dx}}\\;{\\Bigr )}=0} に対して、 t {\\displaystyle t} を媒介変数とする任意関数 φ ( t ) , ψ ( t ) {\\displaystyle \\phi (t),\\;\\psi (t)} を導入し、", "title": "陰関数型の1階常微分方程式" }, { "paragraph_id": 294, "tag": "p", "text": "と置く。ただし、 m ≠ 0 {\\displaystyle m\\neq 0} とする。 上式 k + l x + m y = φ ( t ) {\\displaystyle k+\\ell x+my=\\phi (t)} の両辺を x {\\displaystyle x} で微分すると、", "title": "陰関数型の1階常微分方程式" }, { "paragraph_id": 295, "tag": "p", "text": "となる。 ここで、 d y d x = ψ ( t ) {\\displaystyle {\\frac {dy}{dx}}=\\psi (t)} と l + m d y d x = d φ ( t ) d t ⋅ d t d x {\\displaystyle \\ell +m{\\frac {dy}{dx}}={\\frac {d\\phi (t)}{dt}}\\cdot {\\frac {dt}{dx}}} から d y d x {\\displaystyle {\\frac {dy}{dx}}} を消去すると、", "title": "陰関数型の1階常微分方程式" }, { "paragraph_id": 296, "tag": "p", "text": "を得る。この式を変形すると、", "title": "陰関数型の1階常微分方程式" }, { "paragraph_id": 297, "tag": "p", "text": "となる。上式は変数分離形であるから積分すると、", "title": "陰関数型の1階常微分方程式" }, { "paragraph_id": 298, "tag": "p", "text": "となり、 x {\\displaystyle x} が t {\\displaystyle t} の関数として表示された。 これを用いれば y {\\displaystyle y} は k + l x + m y = φ ( t ) {\\displaystyle k+\\ell x+my=\\phi (t)} と上式 x = ∫ { 1 l + m ψ ( t ) ⋅ d φ ( t ) d t } d t + C {\\displaystyle x=\\int \\left\\{{\\frac {1}{\\;\\ell +m\\psi (t)\\;}}\\cdot {\\frac {d\\phi (t)}{dt}}\\right\\}dt+C} により t {\\displaystyle t} の関数として与えられる。なお C {\\displaystyle C} は積分定数である。", "title": "陰関数型の1階常微分方程式" }, { "paragraph_id": 299, "tag": "p", "text": "途中の計算は省略して y {\\displaystyle y} の式のみを以下に示しておく。", "title": "陰関数型の1階常微分方程式" }, { "paragraph_id": 300, "tag": "p", "text": "上記の(▲)式と(▲▲)式を用いて、", "title": "陰関数型の1階常微分方程式" }, { "paragraph_id": 301, "tag": "p", "text": "を計算すると、", "title": "陰関数型の1階常微分方程式" }, { "paragraph_id": 302, "tag": "p", "text": "を得る。この d y d x = ψ ( t ) {\\displaystyle \\displaystyle {\\frac {dy}{\\;dx\\;}}=\\psi (t)} は、 F ( k + l x + m y , d y d x ) = 0 {\\displaystyle \\displaystyle F{\\Bigl (}k+\\ell x+my,\\;\\;{\\frac {dy}{dx}}\\;{\\Bigr )}=0} を解く時、 始めに仮定した式と同一である。 次に、 d x d t {\\displaystyle {\\frac {\\;{d}x\\;}{dt}}} と d y d t {\\displaystyle {\\frac {\\;{d}y\\;}{dt}}} から d y d x = ψ ( t ) {\\displaystyle {\\frac {\\;{d}y\\;}{dx}}=\\psi (t)} に至る計算の詳細を下に示しておく。", "title": "陰関数型の1階常微分方程式" }, { "paragraph_id": 303, "tag": "p", "text": "(▲)式を t {\\displaystyle t} で微分した式は前掲の、 d x d t = 1 l + m ψ ( t ) ⋅ d φ ( t ) d t {\\displaystyle \\displaystyle {\\frac {\\;{d}x\\;}{dt}}={\\frac {1}{\\;\\ell +m\\psi (t)\\;}}\\cdot {\\frac {\\;{d}\\phi (t)\\;}{dt}}} である。一方、(▲▲)式を t {\\displaystyle t} で微分すると、", "title": "陰関数型の1階常微分方程式" }, { "paragraph_id": 304, "tag": "p", "text": "となる。従って、", "title": "陰関数型の1階常微分方程式" }, { "paragraph_id": 305, "tag": "p", "text": "である。更に計算してゆくと、", "title": "陰関数型の1階常微分方程式" }, { "paragraph_id": 306, "tag": "p", "text": "となるから、これを計算して整理すると、", "title": "陰関数型の1階常微分方程式" }, { "paragraph_id": 307, "tag": "p", "text": "である。すなわち,", "title": "陰関数型の1階常微分方程式" }, { "paragraph_id": 308, "tag": "p", "text": "であるから、", "title": "陰関数型の1階常微分方程式" }, { "paragraph_id": 309, "tag": "p", "text": "が得られたことになる。", "title": "陰関数型の1階常微分方程式" }, { "paragraph_id": 310, "tag": "p", "text": "陰関数型の関数 F {\\displaystyle F} が、 F ( φ ( t ) , ψ ( t ) ) = φ ( t ) − ψ ( t ) = 0 {\\displaystyle F{\\bigl (}\\phi (t),\\;\\psi (t){\\bigr )}=\\phi (t)-\\psi (t)=0} のとき、", "title": "陰関数型の1階常微分方程式" }, { "paragraph_id": 311, "tag": "p", "text": "から、一般解を求めよ。 解きかたは、 ψ ( t ) = φ ( t ) {\\displaystyle \\psi (t)=\\phi (t)} の関係を x = ∫ { 1 l + m ψ ( t ) ⋅ d φ ( t ) d t } d t + C {\\displaystyle x=\\!\\int \\!\\left\\{{\\frac {1}{\\;\\ell +m\\psi (t)\\;}}\\cdot {\\frac {\\;d\\phi (t)\\;}{dt}}\\;\\right\\}dt+C} に適用すればよい。 すなわち、 x = ∫ { 1 l + m φ ( t ) ⋅ d φ ( t ) d t } d t + C {\\displaystyle x=\\!\\int \\!\\left\\{{\\frac {1}{\\;\\ell +m\\phi (t)\\;}}\\cdot {\\frac {\\;d\\phi (t)\\;}{dt}}\\;\\right\\}dt+C} として、積分すると、", "title": "陰関数型の1階常微分方程式" }, { "paragraph_id": 312, "tag": "p", "text": "を得る。 x {\\displaystyle x} が φ ( t ) {\\displaystyle \\phi (t)} の関数として表示されたので、 y {\\displaystyle y} は、 k + l x + m y = φ ( t ) {\\displaystyle k+\\ell x+my=\\phi (t)} を用いて φ ( t ) {\\displaystyle \\phi (t)} の関数として求めることができる。", "title": "陰関数型の1階常微分方程式" }, { "paragraph_id": 313, "tag": "p", "text": "計算の途中は省略して、求めた y {\\displaystyle y} の数式のみを記述しておく。", "title": "陰関数型の1階常微分方程式" }, { "paragraph_id": 314, "tag": "p", "text": "一般解 x {\\displaystyle x} と y {\\displaystyle y} が φ ( t ) {\\displaystyle \\phi (t)} の関数として表示されたので、次に、", "title": "陰関数型の1階常微分方程式" }, { "paragraph_id": 315, "tag": "p", "text": "を確かめておく必要がある。(•)式と(••)式の両辺を t {\\displaystyle t} で微分すると、", "title": "陰関数型の1階常微分方程式" }, { "paragraph_id": 316, "tag": "p", "text": "が得られる。この、上記の 2式により、 d y d x {\\displaystyle \\displaystyle {\\frac {dy}{\\;dx\\;}}} は、", "title": "陰関数型の1階常微分方程式" }, { "paragraph_id": 317, "tag": "p", "text": "となる。すなわち,", "title": "陰関数型の1階常微分方程式" }, { "paragraph_id": 318, "tag": "p", "text": "が得られた。 例題1 は、 ψ ( t ) = φ ( t ) {\\displaystyle \\psi (t)=\\phi (t)} の場合であるから、 上式 d y d x = φ ( t ) {\\displaystyle \\displaystyle {\\frac {dy}{\\;dx\\;}}=\\phi (t)} は、常微分方程式 F ( k + l x + m y , d y d x ) = 0 {\\displaystyle \\displaystyle F{\\Bigl (}k+\\ell x+my,\\;\\;{\\frac {dy}{dx}}\\;{\\Bigr )}=0} を解くとき、 始めに仮定した式 d y d x = ψ ( t ) {\\displaystyle \\displaystyle {\\frac {dy}{\\;dx\\;}}=\\psi (t)} と同一である。 次に、(•)式と(••)式から、 φ ( t ) {\\displaystyle \\phi (t)} を消去した式を示しておく。", "title": "陰関数型の1階常微分方程式" }, { "paragraph_id": 319, "tag": "p", "text": "上記の(•••)式は、 k + l x + m y = d y d x {\\displaystyle k+\\ell x+my={\\frac {dy}{dx}}} の一般解である。なお、 C {\\displaystyle C} は積分定数である。", "title": "陰関数型の1階常微分方程式" }, { "paragraph_id": 320, "tag": "p", "text": "陰関数型の関数 F {\\displaystyle F} が、 F ( φ ( t ) , ψ ( t ) ) = φ ( t ) − ψ ( t ) = 0 {\\displaystyle F{\\bigl (}\\phi (t),\\;\\psi (t){\\bigr )}=\\phi (t)-\\psi (t)=0} の場合は、 φ ( t ) = ψ ( t ) {\\displaystyle \\phi (t)=\\psi (t)} であるから、 最初の仮定 k + l x + m y = φ ( t ) {\\displaystyle k+\\ell x+my=\\phi (t)} と d y d x = ψ ( t ) {\\displaystyle {\\frac {dy}{dx}}=\\psi (t)} により、", "title": "陰関数型の1階常微分方程式" }, { "paragraph_id": 321, "tag": "p", "text": "が成り立つ。この式は、1階線型常微分方程式であるため求積法で解ける。 その一般解と、例題1 の一般解とが一致することを確かめよ。 (注:積分定数が 例題1 の場合とは等しくなく、異なる形をしている。非常に興味深い。研究する価値がある。(••••)と(★★)。)", "title": "陰関数型の1階常微分方程式" }, { "paragraph_id": 322, "tag": "p", "text": "上記の式 k + l x + m y = d y d x {\\displaystyle k+\\ell x+my={\\frac {dy}{dx}}} の一般解は、公式を用いて解くと、", "title": "陰関数型の1階常微分方程式" }, { "paragraph_id": 323, "tag": "p", "text": "となる。なお、 C {\\displaystyle C} は積分定数である。 以下で、例題1 の(•••)式と (★)式を比較する。 まず、例題1 の(•••)式を展開すると、", "title": "陰関数型の1階常微分方程式" }, { "paragraph_id": 324, "tag": "p", "text": "を得る。 次に、例題2 の(★)式を展開すると、", "title": "陰関数型の1階常微分方程式" }, { "paragraph_id": 325, "tag": "p", "text": "となる。 上記(••••)式、および(★★)式は、いずれも、 k + l x + m y = d y d x {\\displaystyle k+\\ell x+my={\\frac {dy}{dx}}} を満たす。", "title": "陰関数型の1階常微分方程式" } ]
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<!-- まえがき --> == 常微分方程式とは何ぞや== 微分方程式とは、独立変数''x''と、''x''の関数''y(x)''、およびその何階かの導関数を含む方程式である。一般化すれば、微分方程式は :<math>f(x, y, y', \cdots, y^{(n)}) = 0</math> の形に書くことのできる方程式である。そして、この方程式に含まれる導関数のうちもっとも高階の導関数が<math>y^{(n)}</math>であるとき、これを''n''階微分方程式と呼び、この方程式を満たすような関数を求める操作を、微分方程式を解く、という。 微分方程式は、大きく分けて常微分方程式と偏微分方程式に分かれる。常微分方程式とは、一変数関数とその導関数からなる方程式である。一方、偏微分方程式とは、多変数関数とその偏導関数との方程式である。ここでは、常微分方程式の解き方について記述することにし、本書では特に断りのない場合「微分方程式」は常微分方程式をさしているものとする。 === 解の種類 === 微分方程式は微分された関数が含まれた方程式であるから、その解を求めるためには多くの場合積分操作が必要であり、解には積分定数が含まれる。''n''階微分方程式であれば''n''個の任意の積分定数が含まれる。このような積分定数を含む形の解を'''一般解'''と呼ぶ。 一般解のうち、積分定数にある値を与えた解を'''特殊解'''と呼ぶ。 さらに、微分方程式の解のなかには、方程式の解であるにもかかわらず、積分定数にどのような値を代入しても表すことのできない解も存在する。このような解を'''特異解'''と呼ぶ。 === 問題の種類 === 微分方程式を解くとき、一般解が重要になる場面はそう多くない。現実にはある独立変数''x''における従属変数''y''の値が定まっていて、その条件を満たすような特殊解が必要になる場合がほとんどである。 たとえば時刻<math>t=0</math>において、ある関数<math>y(t)</math>の値が<math>y_0</math>と分かっている時に<math>y(t)</math>に関する微分方程式を解くような場合である。 このような、ある初期条件 :<math>y(x_0) = y_0</math> を満たすような微分方程式 :<math>f(x, y, y', \cdots, y^{(n)})</math> の特殊解を求める問題を'''初期値問題'''といい、これらをみたす特殊解を求めることを初期値問題を解くという。 また、例えば位置<math>x=0</math>と<math>x=L</math>で常に<math>y=0</math>となるような波(固定端)の変位<math>y(x)</math>に関する微分方程式を解くという状況もある。 このような、ある境界条件 :<math>y(x_i) = y_i (i = 0, 1, \cdots, n)</math> を満たすような微分方程式 :<math>f(x, y, y', \cdots, y^{(n)})</math> の特殊解を求める問題を'''境界値問題'''といい、これらをみたす特殊解を求めることを境界値問題を解くという。 == 初等解法 == 微分方程式を、有限回の式変形や変数変換や積分によって解く方法を初等解法と呼ぶ。はじめに、微分方程式の初等解法について解説する。なお、どのような微分方程式であっても初等解法によって解くことができるとは限らず、この手法が適用できる場合は限られてくることに注意されたい。 まずは、1階の微分方程式について考えることにする。 === 変数分離形 === 一般に、''n''階微分方程式が :<math>y^{(n)} = f(x, y, y', \cdots, y^{(n-1)})</math> の形で書き表されるとき、これを正規形と呼ぶ。 1階微分方程式の正規形 :<math>y' = f(x, y)</math> において、右辺の式が :<math>f(x, y) = X(x)Y(y)</math> のように''x''のみの関数と''y''のみの関数との積の形に変形できるとき、これを'''変数分離形'''の微分方程式と呼ぶ。この場合、微分方程式は :<math>y' = X(x)Y(y)</math> の形になっているから、<math>Y(y) \neq 0</math>と仮定して両辺を<math>Y(y)</math>で割ることにより :<math>\frac{y'}{Y(y)} = X(x)</math> と変形して、左辺が''y''とその導関数のみの式、右辺は''x''のみの式となるように分離することができる。 もし<math>Y(y) = 0</math>を満たす''y''の値が存在すれば、その値を<math>y=a</math>とすると、もとの微分方程式に代入して :<math>y'(x) = 0</math> を得る。一方、いま置いた<math>y=a</math>も<math>y'=0</math>を満たす関数である。すなわち、微分方程式の解は :<math>y(x) = a</math> と簡単に求めることができる。これは微分方程式の特殊解である。 では、<math>Y(y) \neq 0</math>として変数を分離した式に戻ろう。 分離した式の両辺を''x''で積分して、 :<math>\int\frac{1}{Y(y(x))}y'(x)dx = \int X(x)dx</math> 左辺は置換積分の公式より、<math>\int\frac{1}{Y(y(x))}y'(x)dx = \int\frac{1}{Y(y)}dy</math>であるので、 :<math>\int\frac{1}{Y(y)}dy = \int X(x)dx</math> を得る。これで両辺の不定積分が計算できれば、微分方程式の解が求まることになる。これは微分方程式の一般解である。 ==== 例題 ==== 微分方程式<math>y' = xy</math>を解く。 これは変数分離形の1階微分方程式である。<math>y=0</math>のとき<math>y'=0</math>となって、これは微分方程式を満たす。 <math>y \neq 0</math>と仮定して両辺を''y''で割ると、 :<math>\frac{y'}{y} = x</math> であるから、両辺を''x''で積分して、 :<math>\int\frac{1}{y}dy = \int x dx + C</math> となる。両辺の不定積分を計算すれば、 :<math>\log |y| = \frac{1}{2}x^2 + C</math> となるから、これより :<math>y = e^{\frac{1}{2}x^2 + C} = Ae^{\frac{1}{2}x^2}</math>(Aは任意の定数) とすることができる。これは微分方程式の一般解である。 先に求めた<math>y=0</math>は、一般解で<math>A=0</math>とした場合であるから、微分方程式の特殊解である。したがって、微分方程式の解は :<math>y(x) = Ae^{\frac{1}{2}x^2}</math> である。 === 同次形 === 一見変数分離形でないように見える微分方程式であっても、適切な変数変換によって変数分離形へ持ち込むことのできる微分方程式が存在する。 1階微分方程式の正規形 :<math>y' = f(x, y)</math> において、右辺の式が :<math>f(x, y) = g\left(\frac{y}{x}\right)</math> のように<math>\frac{y}{x}</math>の関数として記述できるとき、これを'''同次形'''の微分方程式と呼ぶ。このとき微分方程式は :<math>y' = g\left(\frac{y}{x}\right)</math> の形をしている。 <math>z(x) = \frac{y(x)}{x}</math>とおく。このとき<math>y = xz</math>であるから、 :<math>y' = (xz)' = z + xz'</math> が成り立つ。これを元の微分方程式に代入すると、 :<math>z + xz' = g(z)</math> となる。これを<math>z'</math>について解くと、 :<math>z' = \frac{g(z) - z}{x}</math> となって、[[#変数分離形|変数分離形]]の微分方程式となる。 変数分離形の方程式の解き方にしたがってこれを解くと、 :<math>\begin{align} \frac{z'}{g(z)-z} &= \frac{1}{x} \\ \int\frac{1}{g(z)-z}dz &= \int\frac{1}{x}dx + C \\ \int\frac{1}{g(z)-z}dz &= \log|x| + C \end{align}</math> となる。これで左辺の不定積分を計算し、<math>z = \frac{y}{x}</math>を代入し直せば微分方程式の解が得られる。 ==== 例題 ==== 微分方程式<math>y' = \frac{y}{x} + \frac{x}{y}</math>を解く。 これは同次形の1階微分方程式である。<math>z = \frac{y}{x}</math>とおくと、<math>y = xz</math>であるからこの微分方程式は :<math>\begin{align} z + xz' &= z + \frac{1}{z} \\ xz' &= \frac{1}{z} \end{align}</math> と書き直すことができる。これは変数分離形の微分方程式である。<math>z \neq 0</math>に注意して変数分離を行うと :<math>zz' = \frac{1}{x}</math> であるから、両辺を''x''で積分して式変形を行うと、 :<math>\begin{align} \int z dz &= \int\frac{1}{x} dx \\ \frac{1}{2}z^2 &= \log |x| + C \\ \log|x| &= \frac{1}{2}z^2 + C \\ x &= e^{\frac{1}{2}z^2+C} = Ae^{\frac{1}{2}z^2} \end{align}</math> となる。ここで<math>z = \frac{y}{x}</math>を代入しなおすと、 :<math>x = Ae^{\frac{y^2}{2x^2}}</math> となる。これが求める微分方程式の一般解である。 === 同次形の応用 === 正規形の1階微分方程式 :<math>y' = f(x, y)</math> について、右辺が''x''と''y''の有理関数になっている場合、すなわち :<math>f(x, y) = \frac{h(x, y)}{g(x, y)}</math> の場合を考える。このとき、<math>g(x,y)</math>および<math>h(x,y)</math>が特定の形をしている場合は、上手な式変形や変数変換によって同次形の解法を適用することができることが知られている。ここでは、いくつかの例題を用いてそれらの解法を紹介することにする。 ==== 例題1 ==== 微分方程式<math>y' = \frac{2x^2 + 3xy + y^2}{x^2 - 4xy + 2y^2}</math>を解く。 これは、<math>g(x,y)</math>と<math>h(x,y)</math>がともにすべての項で''x'',''y''について同次であるような場合である。例えばこのような場合には、右辺の分子と分母を<math>x^2</math>で割ることで :<math>y' = \frac{2 + 3(y/x) + (y/x)^2}{1 - 4(y/x) + 2(y/x)^2}</math> となって、容易に同次形の微分方程式へ持ち込むことができる。あとは同次形の解法に従って解けばよい。 ==== 例題2 ==== 微分方程式<math>y' = \frac{2x + 3y -8}{x - y + 1}</math>を解く。 これは、<math>g(x,y)</math>と<math>h(x,y)</math>がともに''x'',''y''の1次式になっている場合である。例えばこのような場合は、次の手順で解くことができることが知られている。 はじめに、連立方程式 :<math>\begin{cases} 2x + 3y - 8 = 0 \\ x - y + 1 = 0 \end{cases}</math> を解く。これを解くと、解は<math>(x,y) = (1, 2)</math>である。この解を用いて、 :<math>\begin{cases} x = u + 1 \\ y = v + 2 \end{cases}</math> とおく。これをもとの微分方程式へ代入すると、 :<math>\begin{align} \frac{dy}{dx} &= \frac{2(u+1) + 3(v+2) - 8}{(u+1) - (v+2) + 1} \\ \frac{dv}{du} &= \frac{2u + 3v}{u - v} \end{align}</math> となる。ここで、 :<math>\frac{dy}{dx} = \frac{d}{dx}(v+2) = \frac{dv}{dx} = \frac{dv}{du}\frac{du}{dx} = \frac{dv}{du}\frac{d}{dx}(x-1) = \frac{dv}{du}</math> を用いた。 このように''x'',''y''から''u'',''v''への変数変換を施すと、例題1で見た形の方程式となり、右辺の分母分子を''u''で割ることによって同次形の微分方程式として扱うことができる。そして''u'',''v''の式として同次形の微分方程式を解いた後、変数を''u'',''v''から''x'',''y''に戻せば、求めるべき微分方程式の解が得られる。 ==== 例題3 ==== 微分方程式<math>y' = \frac{2x + 3y - 4}{4x + 6y - 3}</math>を解く。 これは、例題2のようにして連立方程式を解こうとしても、連立方程式の解が存在しないか、あるいは1つに定まらない場合である。このような場合は、右辺の分母を''z''と置くことによって一般解を求めることができる。 この問題では、 :<math>z = 4x + 6y - 3</math> とおくと、分子は :<math>2x + 3y - 4 = \frac{1}{2}(4x + 6y - 3) - \frac{5}{2} = \frac{1}{2}z - \frac{5}{2}</math> である。また、 :<math>z' = 4 + 6y'</math> であるから、この微分方程式は変数分離形へと変形することができて :<math>\begin{align} \frac{z' - 4}{6} &= \frac{\frac{1}{2}z - \frac{5}{2}}{z} \\ \frac{z}{7z-15}z' &= 1 \\ \int\frac{z}{7z-15}dz &= x + C \end{align}</math> と変形できる。この左辺に<math>z = 4x + 6y - 3</math>を代入すれば求めるべき微分方程式の一般解が求まる。 ==== 例題4 ==== 微分方程式<math>y' = \frac{2x + 3y - 4}{3}</math>を解く。 これは、例題3と同様に連立方程式を解こうとしても解が一意に定まらず、かつ、分母が定数になっている場合である。この場合は右辺を''z''と置けばよい。 :<math>z = \frac{2x + 3y - 4}{3}</math> とおくと、 :<math>z' = \frac{2 + 3y'}{3} = \frac{2 + 3z}{3}</math> となる。これは変数分離形の微分方程式であるから、その方法に従って解いた後で<math>z = \frac{2x + 3y - 4}{3}</math>を代入すれば求めるべき一般解が得られる。 ==== 例題5 ==== 微分方程式<math>y' = \frac{x^2y}{x^3+y}</math>を解く。 これは、同次形をさらに一般化させた微分方程式である。同次形では、正規形の微分方程式 :<math>y' = f(x,y)</math> の右辺<math>f(x,y)</math>について、<math>\lambda</math>を定数として :<math>f(\lambda x, \lambda y) = f(x, y)</math> が成り立つ。この例題は同次形ではないため、微分方程式の右辺を<math>f(x,y)</math>と置いてもこれは成り立たない。しかし、 :<math>f(\lambda x, \lambda^3y) = \frac{(\lambda x)^2\lambda^3y}{(\lambda x)^3 + \lambda^3y} = \lambda^2\frac{x^2y}{x^3+y} = \lambda^2f(x,y)</math> が成り立っている。 一般に、<math>f(x,y)</math>について<math>n \neq 0</math>として :<math>f(\lambda x, \lambda^n y) = \lambda^{n-1}f(x, y)</math> が成り立つとき、 :<math>z = \frac{y}{x^n}</math> とおいて変数変換を施し、式変形を行うことで変数分離形へ持ち込むことができることが知られている。 この例題では、<math>z = \frac{y}{x^3}</math>と置くと、<math>y = x^3z</math>であるから :<math>y' = 3x^2z + x^3z'</math> これをもとの微分方程式へ代入すると、 :<math>\begin{align} 3x^2z + x^3z' &= \frac{x^2x^3z}{x^3+x^3z} \\ &= \frac{x^2z}{1+z} \\ z' &= -\frac{3z^2 + 2z}{x(1+z)} \end{align}</math> となる。これは変数分離形の微分方程式であるから、変数分離形の解法に従って解き、最後に<math>z = \frac{y}{x^3}</math>を代入すればよい。 ==1階線型微分方程式== 1階微分方程式が線型であるとは、与えられた微分方程式が :<math>y' + f(x)y = g(x) </math> と書けることである。このように書けない1階微分方程式は1階非線型微分方程式という。 === 斉次1階線型微分方程式 === 斉次1階線型微分方程式とは、1階線型微分方程式であって、特に<math>g(x)=0</math>であるものをいい、この時この微分方程式は斉次であるという。 <math>g(x) \neq 0</math>の場合は非斉次であるという。また、斉次は「同次」とも呼ばれることがあるが、本書では前者で統一することにする。 まずは斉次1階線型微分方程式を解いてみよう。 簡単な微分積分法しか知らない我々は、これ程までに限定してやっと解けるようになるのである。 今解こうとしているのは、次の微分方程式である。 :<math>y' + f(x)y = 0 </math> これは変数分離形の微分方程式である。まず<math>y \ne 0</math>を仮定して、この式を同値変型する。 :<math>{{y'} \over {y}} = -f(x)</math> 両辺を積分して :<math>{\rm ln}|y| = \int{ - f(x)dx + C_0}</math> 両辺を''e''の肩に掛けて、 :<math>|y| = e^{\int{ - f(x) dx + C_0}}</math> 右は常に正なので、<math>e^{C_0}=C</math>として、 :<math>y = Ce^{\int{ - f(x)dx}}</math> この解法を'''変数分離法'''といい、得られた結果がこの斉次方程式の一般解である。 一般解はこのようにして求められたが、<math>y(x_0)=y_0</math>となるときの特殊解''y''を求めなければならないときもある。斉次1階微分方程式の初期値問題について考えてみよう。 初期値問題 :<math>y' + f(x)y = 0 ; y(x_0)=y_0</math> を解く。 はじめに微分方程式を解くと、先に導いたように一般解 :<math>y = Ce^{\int{ - f(x)dx}}</math> を得る。この式の両辺に<math>(x, y) = (x_0, y_0)</math>を代入すれば、積分定数''C''の値が求められるため、改めてそれをこの式に代入しなおすことで特殊解が得られる。 あるいは、微分方程式を解く際に不定積分ではなく<math>x_0</math>から<math>x</math>までの定積分を求めることによって初期値問題を解くこともできる。多少厄介だが、積分記号を外せないときにも解を求めることができる。 変数分離を施した形 :<math>\frac{y'}{y} = -f(x)</math> より、両辺を<math>x_0</math>から<math>x</math>まで定積分する。 :<math>\begin{align} &{\int_{x_0}^{x} {{y'} \over {y}}\ dx'} = {\int_{x_0}^{x} -f(x')\ dx'} \\ \iff & {\rm ln}y - {\rm ln}y_0= {{\int_{x_0}^{x} -f(x')\ dx'}} \\ \iff & {{y} \over {y_0}} = e^{\int_{x_0}^{x} -f(x')\ dx'} \\ \iff & y=y_0e^{\int_{x_0}^{x} -f(x')\ dx' } \\ \end{align}</math> 結局、一般解における積分定数''C''が<math>y_0</math>に、不定積分が定積分になっただけであった。 ==== 例題1 ==== 微分方程式<math>y' -4xy = 0</math>を解く。 上の解説の通り、両辺を''y''で割り変数分離法によって計算する。この微分方程式の一般解は :<math>y = Ce^{\int{ - ( -4x )dx }}= Ce^{2x^2}</math> である。 ==== 例題2 ==== 次の微分方程式の初期値問題を解け。 :<math>y' + y \sin x = 0 ; y(0) = {3 \over 2}</math> この微分方程式の一般解として、変数分離法によって :<math>y = Ce^{\cos x}</math> が求められる。この式に<math>(x,y) = (0, 3/2)</math>を代入すれば、 :<math>C = \frac{3/2}{e^{\cos 0}} = \frac{3}{2e}</math> したがって求めるべき特殊解は :<math>y = \frac{3}{2e}e^{\cos x} = \frac{3}{2}e^{\cos x -1}</math> あるいは、不定積分の代わりに定積分を行うことにより、 :<math>y={3 \over 2}e^{-\int_{0}^{x} \sin t\ dt}={3 \over 2}e^{\cos x-1}</math> が導かれる。 ===非斉次1階線型微分方程式=== 次に、非斉次1階線型微分方程式 :<math>y'+ f(x)y = g(x)</math>    (1.1) の解き方を考えてみよう。しかし今、我々にできる事は二つしかない。それは、斉次微分方程式を解くことと、各種式変形を行うことである。これを最大限駆使して解くしかない。具体的には、なんとかして(1.1)を斉次微分方程式 :<math>z'=\nu(x)</math>     ★ の形に式変形して、これを解くのである。 天下り式であるが、(1.1)にある関数<math>h(x)</math>をかけて :<math>h(x)y' + h(x)f(x)y = h(x)g(x)</math>    (1.2) とする。ここで<math>h(x)</math>が :<math>\{h(x)y\}'= h(x)y' + h(x)f(x)y</math>    (1.3) をみたすような関数であるとすると、<math>z=h(x)y,\nu(x)=h(x)g(x)</math>とすれば★の形に変形できる。 ではそのような<math>h(x)</math>は存在するのだろうか。具体的に求めてみる。 <math>\{h(x)y\}'=h(x)y'+h'(x)y</math>であるから、これを(1.3)に代入すると :<math>\begin{align} h(x)y' + h'(x)y &= h(x)y' + h(x)f(x)y \\ h'(x) &= h(x)f(x) \end{align}</math> を得る。<math>h(x)</math>についてはこの変数分離形の微分方程式を解けばよい。定数倍は関係ないので、 :<math>h(x)=e^{\int f(x) dx}</math>     (1.4) としてよい。この<math>h(x)</math>は'''積分因子'''と呼ばれる。 さて、(1.2)と(1.3)より、 :<math>\{h(x)y\}'=h(x)g(x)</math>     (1.5) を得る。これを変形すると、 :<math>\begin{align} h(x)y &= \int h(x)g(x)dx + C \\ y &= {1 \over {h(x)}}\left(\int h(x)g(x)dx+C\right) \end{align}</math> あとはこれに(1.4)を代入すると、一般解 :<math>y = \frac{1}{e^{\int f(x) dx}}\left(\int e^{\int f(x) dx}g(x)dx + C\right)</math> を得る。 初期値問題<math>y'+f(x)y=g(x) ; y(x_0)=y_0</math>を解くには、(1.5)の両辺を積分する際に定積分とすれば、 :<math>\int_{x_0}^x \{h(x)y\}' dx=\int_{x_0}^x h(x)g(x) dx</math> を得る。あとはこれを''y''について解けばよい。 以上、非斉次微分方程式の解法を述べた。手順をまとめると、 # 積分因子<math>h(x)=e^{\int f(x)dx}</math>を求める。 # <math>g(x)</math>に積分因子を掛け積分する。 # それを<math>h(x)</math>で割って一般解とする。 となる。 非斉次1階線型微分方程式の別の解法として、'''定数変化法'''と呼ばれる方法を紹介する。 非斉次な微分方程式 :<math>y' + f(x)y = g(x)</math> を解くのが最終的な目標であるが、ひとまず、右辺を<math>g(x)=0</math>とおいて、斉次な微分方程式 :<math>y' + f(x)y = 0</math> を解くことにする。この形ならば、[[#斉次1階線型微分方程式|前々節]]で見た方法によって、一般解 :<math>y_h(x) = Ce^{\int{ - f(x)dx}}</math> を得ることができる。ここで、非斉次な場合は積分定数の''C''が''x''の関数になると考えて、仮に非斉次微分方程式の解を :<math>y = C(x)y_h(x)</math> とおく。これを解くべき微分方程式へ代入すると、 :<math>\begin{align} \left\{C(x)y_h(x)\right\}' + f(x)C(x)y_h(x) &= g(x) \\ C'y_h + Cy_h' + f(x)Cy_h &= g(x) \\ C'y_h + C(y_h' + f(x)y_h) &= g(x) \end{align}</math> となるが、ここで<math>y_h</math>が斉次微分方程式<math>y'+f(x)y = 0</math>の解であることから、 :<math>C'(x)y_h(x) = g(x)</math> が得られる。この中で未知関数は<math>C'(x)</math>のみであるから、両辺を<math>y_h(x)</math>で割って''x''で積分すると、 :<math>\begin{align} C(x) &= \int \frac{g(x)}{y_h(x)} dx + C \\ &= \int \frac{g(x)}{e^{\int{ - f(x)dx}}} dx + C \\ &= \int g(x)e^{\int f(x)dx} dx + C \end{align}</math> したがって、求めるべき非斉次微分方程式の一般解は、 :<math>y = C(x)y_h(x) = e^{\int -f(x)dx} \left\{\int g(x)e^{\int f(x)dx} dx + C\right\}</math> となる。これは積分因子を用いて求めた一般解と等しい。 ==== 例題1 ==== 微分方程式<math>y'-2xy=x</math>を解く。 <math>f(x)=-2x</math>より、積分因子<math>h(x)</math>は、 :<math>h(x) = e^{\int -2xdx} = e^{-x^2}</math> である。これを与式右辺(<math>g(x)</math>)に掛けて積分すると、 :<math>\int h(x)g(x)dx = \int e^{-x^2}xdx = -\frac{1}{2}e^{-x^2} + C</math> (1.6) したがって、微分方程式の一般解は :<math>y=\frac{-\frac{1}{2}e^{-x^2} + C}{e^{-x^2}} = -{1\over 2}+Ce^{x^2}</math> となる。 あるいは、定数変化法によって求めることもできる。仮に斉次な微分方程式 :<math>y'-2xy=0</math> を解くと、この一般解は :<math>y = Ce^{x^2}</math> となる。これより、仮に求めるべき微分方程式の解を :<math>y = C(x)e^{x^2}</math> と置いて元の微分方程式に代入すると、 :<math>C'(x)e^{x^2} = x</math> が得られる。これより、 :<math>C(x) = \int\frac{x}{e^{x^2}}dx = \int e^{-x^2}xdx = -\frac{1}{2}e^{-x^2} + C</math> となるから、求める一般解は :<math>y = e^{x^2}\left(-\frac{1}{2}e^{-x^2} + C\right) = -\frac{1}{2} + Ce^{x^2}</math> である。 ==== 例題2 ==== 初期値問題<math>y'-2xy=x ; y(1)=2</math>を解く。 例題1で(1.6)を積分するときに定積分にする。 :<math>\begin{align} \int_1^x \{ye^{-t^2}\}'dt &= \int_1^x e^{-t^2}tdt \\ \left[ye^{-t^2}\right]_1^x &= \left[-{1\over 2}e^{-t^2}\right]_1^x \\ ye^{-x^2}-2e^{-1} &= -{1\over 2}e^{-x^2}+{1\over 2}e^{-1} \\ ye^{-x^2} &= -{1\over 2}e^{-x^2}+{5\over 2}e^{-1} \end{align}</math> したがって求める特殊解は :<math>y(x)=-{1\over 2}+{5\over 2}e^{x^2-1}</math> あるいは、例題1で求めた一般解に<math>(x, y) = (1, 2)</math>を代入することによって''C''の値を求めてもよい。 === ベルヌーイの微分方程式 === 1階微分方程式のなかでも、特に :<math>y' + f(x)y = g(x)y^n</math> の形の微分方程式をベルヌーイ(Bernoulli)の微分方程式と呼ぶ。<math>n = 0, 1</math>であれば上で見た非斉次1階微分方程式あるいは斉次1階微分方程式の形となり、これらの解法が適用できるが、それ以外の場合でも適切な式変形によって線型微分方程式へ帰着できることが知られている。 ベルヌーイの1階微分方程式 :<math>y' + f(x)y = g(x)y^n, (n \ne 0, 1)</math> の両辺に<math>(1-n)y^{-n}</math>をかけると、 :<math>(1-n)y^{-n}y' + f(x)(1-n)y^{1-n} = g(x)(1-n)</math> となるから、ここで<math>z = y^{1-n}</math>とおくと、<math>z' = (1-n)y^{-n}y'</math>なので、 :<math>z' + f(x)(1-n)z = g(x)(1-n)</math> となる。これは''z''に関する1階線型微分方程式であるから、定数変化法あるいは積分因子を用いる方法によって計算することができて、一般解 :<math>z = e^{-(1-n)\int f(x)dx} \left\{(1-n)\int g(x)e^{(1-n)\int f(x)dx} dx + C\right\}</math> を得る。これに<math>z=y^{1-n}</math>を代入しなおすと、 :<math>\begin{align} y^{1-n} &= e^{-(1-n)\int f(x)dx} \left\{(1-n)\int g(x)e^{(1-n)\int f(x)dx} dx + C\right\} \\ y &= e^{-\int f(x)dx} \left\{(1-n)\int g(x)e^{(1-n)\int f(x)dx} dx + C\right\}^\frac{1}{1-n} \end{align}</math> を得る。 === リッカチの微分方程式 === 1階微分方程式のなかでも、特に :<math>y' = f(x)y^2 + g(x)y + h(x)</math> の形に書くことのできる微分法定式をリッカチ(Riccati)の微分方程式と呼ぶ。この形の方程式は初等解法によって一般解を求めることはできない。しかし、なにか1つの特殊解<math>y_0</math>が見つかれば、それを元にして一般解を求めることができる。 リッカチの微分方程式 :<math>y' = f(x)y^2 + g(x)y + h(x)</math> について、ある特殊解<math>y_0</math>が与えられているとする。この時、<math>z = y - y_0</math>とおいて元の微分方程式へ代入すると、 :<math>\begin{align} z' + y_0' &= f(x)(z + y_0)^2 + g(x)(z + y_0) + h(x) \\ z' &= f(x)z^2 + \left\{2f(x)y_0 + g(x)\right\}z + \left\{f(x)y_0^2 + g(x)y_0 + h(x) - y_0'\right\} \end{align}</math> となる。ここで<math>y_0</math>がこの微分方程式の特殊解であることから :<math>y_0' = f(x)y_0^2 + g(x)y_0 + g(x)</math> が成り立っているので、 :<math>z' = f(x)z^2 + \left\{2f(x)y_0 + g(x)\right\}z</math> となる。これはベルヌーイの微分方程式で<math>n = 2</math>の場合であるから、[[#ベルヌーイの微分方程式|前節]]で見た方法で解くことができる。両辺に<math>-z^{-2}</math>をかけて :<math>-z^{-2}z' = -f(x) - \left\{2f(x)y_0 + g(x)\right\}z^{-1}</math> さらに<math>u = z^{-1}</math>とおくと<math>u' = -z^{-2}z'</math>であるから :<math>u' = -f(x) - \left\{2f(x)y_0 + g(x)\right\}u</math> となって、1階線型微分方程式に帰着する。この一般解は、前節で見た式から :<math>z = e^{\int \left\{2f(x)y_0 + g(x)\right\}dx} \left\{-\int f(x)e^{\int \left\{2f(x)y_0 + g(x)\right\}dx} dx + C\right\}^{-1}</math> となり、求めるべき微分方程式の一般解も :<math>\begin{align} y = z + y_0 &= e^{\int \left\{2f(x)y_0 + g(x)\right\}dx} \left\{-\int f(x)e^{\int \left\{2f(x)y_0 + g(x)\right\}dx} dx + C\right\}^{-1} + y_0 \\ &= \frac{e^{\int \left\{2f(x)y_0 + g(x)\right\}dx}}{-\int f(x)e^{\int \left\{2f(x)y_0 + g(x)\right\}dx} dx + C} + y_0 \end{align}</math> と求まる。 === 演習 === 次の方程式を解け #<math>y'+y\cos x=0</math> #<math>y'+yx \sin x=0</math> #<math>y'+\frac{2xy}{x^2+1}=\frac{1}{x^2+1}</math> #<math>y'+y=xe^x</math> #<math>y'+3x^2 y=e^{-x^3}</math> #<math>y'+\frac{2xy}{x^2+1}=1-\frac{4x^3y}{x^4+1}</math> #<math>y'+y\sqrt{x^2+1}=0,y(0)=1</math> #<math>y'-2xy=x,y(0)=1</math> #<math>y'+xy=x,y\left(\frac{3}{2}\right)=0</math> #<math>y'+2y=\frac{e^{-2x}}{x^2+1},y(1)=2</math> *解答 #<math>y=Ce^{-\sin x}</math> #<math>y=Ce^{x\cos x-\sin x}</math> #<math>y=\frac{x+C}{x^2+1}</math> #<math>y=Ce^{-x}+\frac{2x-1}{4}e^x</math> #<math>y=(x+C)e^{-x^3}</math> #<math>y=\frac{15x^7+21x^5+35x^3+105x+C}{105(x^2+1)(x^4+1)}</math> #<math>y=\left(x+\sqrt{x^2+1}\right)^{-\frac{1}{2}}e^{-\frac{1}{2}x\sqrt{x^2+1}}</math> #<math>y=\frac{1}{2}\left(3e^{x^2}-1\right)</math> #<math>y=1-e^{-\frac{4x^2-9}{8}}</math> #<math>y=\left(\arctan x+2e^2-\frac{\pi}{4}\right)e^{-2x}</math> === 原子核の崩壊速度 === 線型微分方程式のひとつの応用例として、原子核の崩壊に関するものを見てみよう。 物理学者ラザフォードは、放射性元素の原子核は不安定で、一定の割合で崩壊する事を示した。つまり、原子核の数をyという関数で表すことにすれば :y'=-λy                   (5.1) という関係式が成り立つ。ここで比例定数λは崩壊定数と呼ばれる正数である。 この関係式は、まさに一階線形常微分方程式となっているので、これまでに述べた方法で解くことができる。 y(x<sub>0</sub>)=y<sub>0</sub>とすれば、(5.1)は :<math>y=y_0e^{-\lambda(x-x_0)}</math>                   (5.2) と解ける。適当に文字を置き換えると、[[高等学校理科 物理II 原子と原子核]]の1.2.3で述べた式が導かれたことになる。 == 一階定数係数連立線型常微分方程式と高階定数係数線型常微分方程式 == === 連立線型常微分方程式と行列の指数関数 === 上の節では一階の線型常微分方程式の解法を述べた。その中でも最もやさしい定数係数の方程式 :<math> y'=ay </math> の解は、変数分離法により簡単に求まり、 :<math>y=Ce^{xa}</math> であった。ただし、C=y(0)である。 次に、''n''本の一階定数係数線型常微分方程式を連立させた方程式 :<math> \begin{cases} y_1'=a_{11}y_1+a_{12}y_2+\cdots a_{1n}y_n \\ y_2'=a_{21}y_1+a_{22}y_2+\cdots a_{2n}y_n \\ \vdots \\ y_n'=a_{n1}y_1+a_{n2}y_2+\cdots a_{nn}y_n \end{cases} </math> を考えよう。この方程式は、行列を用いて :<math>\mathbf{y}'=A\mathbf{y} \cdots \bigstar</math> と表すことができる。ただし <math>\mathbf{y}=\begin{pmatrix} y_1 \\ y_2 \\ \vdots \\ y_n \end{pmatrix},A=\begin{pmatrix} a_{11}&a_{12}&\cdots&a_{1n} \\ a_{21}&a_{22}&\cdots&a_{2n} \\ \vdots&&&\vdots\\ a_{n1}&a_{n2}&\cdots&a_{nn} \\ \end{pmatrix} </math>である。 方程式が1本のときの例から類推すれば、この連立方程式の解は :<math>e^{xA}</math> のようなものが定義できれば、それを用いて表せそうである。しかし、行列の指数関数をどうやって定義すればよいだろうか?そのために、そもそも実数上の関数としての指数関数がどのように定義されるかを考えてみると、次のようにしてTaylor展開で定義できることが思い出される。 :<math>e^x=\sum_{k=0}^\infty \frac{x^k}{k!}</math> 行列であっても、この式に代入することは可能そうである。すなわち、次のように定義する。 '''定義''' 正方行列''A''に対して、<math>e^{xA}:=\sum_{k=0}^\infty \frac{(xA)^k}{k!}</math> この級数が収束するのか、またどの程度よい収束をするのかが問題だが、結論から言えば一様絶対収束する。詳しい証明は省くが、ゆえにこの級数を項別微分することができ、 :<math>(e^{xA})'=Ae^{xA}</math> が成り立つ。 このことから、連立線型微分方程式は初期条件を与えると次のように解けることがわかる。 '''定理''' ::<math>\mathbf{y}=e^{xA}\mathbf{y}(0)</math> :は、方程式<math>\bigstar</math>の初期値<math>\mathbf{y}(0)=\begin{pmatrix}c_1 \\ c_2 \\ \cdots \\ c_n\end{pmatrix}</math>における解になっている。 実際に解になっていることは代入によって確かめることができる。 === 高階定数係数線型常微分方程式 === 次に、''n''階の定数係数線型常微分方程式 :<math> y^{(n)}=a_{n-1}y^{(n-1)}+\cdots+a_1y'+a_0y</math> を考える。この方程式は、実は次のようにして連立常微分方程式とみなして行列を使って表せる。 :<math>\frac{d}{dx}\begin{pmatrix}y \\ y' \\ \vdots \\ y^{(n-2)} \\ y^{(n-1)}\end{pmatrix}= \begin{pmatrix} 0&1&0&\cdots&0 \\ 0&0&1&\cdots&0 \\ \vdots&&&&\vdots \\ 0&0&0&\cdots&1 \\ a_0&a_1&a_2&\cdots&a_{n-1} \end{pmatrix} \begin{pmatrix}y \\ y' \\ \vdots \\ y^{(n-2)} \\ y^{(n-1)}\end{pmatrix} </math> よって、上の節で述べた方法により初期値問題を解くことができる。 === 具体的な行列に対する計算法 === では、具体的な係数行列が与えられたとき、どのようにすれば行列の指数関数が計算できるかを見てみよう。 ==== 対角行列の場合 ==== 対角行列 :<math>D=\begin{pmatrix} c_1&0&\cdots&0 \\ 0&c_2&\cdots&0 \\ \vdots&&&\vdots \\ 0&0&\cdots&c_n \end{pmatrix}</math> に対して<math>e^{xD}</math>を計算してみよう。 すぐにわかるように、 :<math>D^k=\begin{pmatrix} c_1^k&0&\cdots&0 \\ 0&c_2^k&\cdots&0 \\ \vdots&&&\vdots \\ 0&0&\cdots&c_n^k \end{pmatrix}</math> である。よって、各成分ごとの計算から <math>e^{xD}=\begin{pmatrix} e^{c_1x}&0&\cdots&0 \\ 0&e^{c_2x}&\cdots&0 \\ \vdots&&&\vdots \\ 0&0&\cdots&e^{c_nx} \end{pmatrix}</math> である。 ==== 対角化可能な行列の場合 ==== 行列''A''が<math>P^{-1}AP=D</math>と対角化可能な場合も行列の指数関数は容易に計算できる。なぜならば、 :<math>A^k=(PDP^{-1})^k=PD^kP^{-1}</math> なので、これを代入することで :<math>e^{xA}=Pe^{xD}P^{-1}</math> となり、対角行列の指数関数は容易に計算できるからである。 ==== 対角化不可能な行列の場合 ==== 係数行列が対角化不可能なときは上記のようにはいかず、一般にはJordan標準形を用いることになる。しかし、特殊な場合にはそこまでの計算をする必要はない。たとえば、固有値がすべて等しい場合には次のようにして計算することができる。 ''n''次正方行列''A''の''n''個の固有値がすべて<math>\lambda</math>のとき、この行列の固有多項式は<math>(t-\lambda)^n</math>なので、Cayley-Hamiltonの定理より :<math>(A-\lambda I)^n=O</math> である。このことを用いると、 :<math>\begin{align} e^{xA} &=e^{\lambda xI+x(A-\lambda I)} \\ &=e^{\lambda x}\sum_{k=0}^\infty \frac{x^k(A-\lambda I)^k}{k!} \\ &=e^{\lambda x}\sum_{k=0}^{n-1} \frac{x^k(A-\lambda I)^k}{k!} \\ \end{align} </math> と有限回の計算で指数関数を計算することができる。 === 具体例 === 二階の線型常微分方程式の具体例として、ばねにつながれた物体の運動を記述してみよう。ばねにつながれた物体の時刻''x''における変位を''y''とする。このとき、ばねから物体が受ける力は(負の比例定数で)変位に比例することが知られている。このことを用いて物体の運動方程式を記述すると、 :<math>y''=\frac{-k}{m}y</math> となる。ただし''k''はばね定数と呼ばれる正の数、''m''は物体の質量である。 この方程式を行列を用いて書き直すと、 :<math> \frac{d}{dx}\begin{pmatrix}y \\ y'\end{pmatrix}= \begin{pmatrix}0&1 \\ \frac{-k}{m}&0 \end{pmatrix} \begin{pmatrix}y \\ y'\end{pmatrix} </math> と表せる。<math>A=\begin{pmatrix}0&1 \\ \frac{-k}{m}&0 \end{pmatrix}</math>とする。この行列は対角化できるので、指数関数が計算できて、 :<math>e^{xA}= \begin{pmatrix} \cosh(i\sqrt{\frac{k}{m}}x) & -i\sqrt{\frac{m}{k}}\sinh(i\sqrt{\frac{k}{m}}x) \\ i\sqrt{\frac{k}{m}}\sinh(i\sqrt{\frac{k}{m}}x) & \cosh(i\sqrt{\frac{k}{m}}x) \\ \end{pmatrix}=\begin{pmatrix} \cos(\sqrt{\frac{k}{m}}x) & \sqrt{\frac{m}{k}}\sin(\sqrt{\frac{k}{m}}x) \\ -\sqrt{\frac{k}{m}}\sin(\sqrt{\frac{k}{m}}x) & \cos(\sqrt{\frac{k}{m}}x) \\ \end{pmatrix} </math> である。初期条件を <math>\begin{pmatrix} y(0) \\ y'(0)\end{pmatrix}=\begin{pmatrix} y_0 \\ v_0 \end{pmatrix}</math> で定めると、解は :<math>\begin{pmatrix} y \\ y'\end{pmatrix}=\begin{pmatrix} \cos(\sqrt{\frac{k}{m}}x) & \sqrt{\frac{m}{k}}\sin(\sqrt{\frac{k}{m}}x) \\ -\sqrt{\frac{k}{m}}\sin(\sqrt{\frac{k}{m}}x) & \cos(\sqrt{\frac{k}{m}}x) \\ \end{pmatrix}\begin{pmatrix} y_0 \\ v_0 \end{pmatrix}=\begin{pmatrix}y_0\cos(\sqrt{\frac{k}{m}}x)+v_0\sqrt{\frac{m}{k}}\sin(\sqrt{\frac{k}{m}}x) \\ -y_0\sqrt{\frac{k}{m}}\sin(\sqrt{\frac{k}{m}}x)+v_0\cos(\sqrt{\frac{k}{m}}x) \end{pmatrix}</math> と求められた。これがばねによって振動する物体の時刻''x''における変位と速度である。 == 常微分方程式の初期値問題の解の存在と一意性 == 前節まででみたように、いくつかの微分方程式については積分計算によって解を具体的に求めることができるが、一方でそのような求積法の存在しない常微分方程式も多い。だが、そのような方程式についても、ある条件を満たせば解の存在や一意性が保証されることがある。ここではそのような例を見ていこう。 もし解の存在や一意性が保証されるならば、簡単に求積できない微分方程式でも少しは調べやすくなる。一意性が保証されるということは、まぐれやあてずっぽうであっても解をひとつみつけさえすれば、解けたのと同じになるからだ。また、ここで扱う存在と一意性に関する定理は、その解を(ある関数列の極限として)具体的に構成する方法を含んでおり、その意味であてずっぽうではなく解を見つける方法を提供してくれてもいるのである。 本節では、独立変数''x''の関数''y''についての1階常微分方程式 :<math>y'=f(x,y) ,\ y(x_0)=y_0</math>…(*) について考える。関数''y''が(*)を満たすことは、 :<math>y(x)=y_0+\int_{x_0}^x f(t,y(t)) dt</math>…(*)' を満たすことと同値であることも注意しておく。2変数関数<math>f(x,y)</math>に対していくつかの仮定を課したときに、この方程式の解がどのように構成されるかを見ていく。 === 冪級数による解法 === 本節では、''f''が次の仮定(H1)を満たすとする。 :(H1) <math>f(x,y)</math>は点<math>(x_0,y_0)</math>の近傍で解析的(すなわち冪級数展開可能)であり、<math>f(x,y)=\sum_{j,l=0}^\infty f_{j,l} (x-x_0)^j (y-y_0)^l</math>と表される。 このとき、次が成り立つ。 '''定理5.1.1''' <math>f(x,y)</math>が仮定(H1)を満たすとき、(*)を満たす<math>x=x_0</math>の近傍で解析的な関数''y''がただひとつ存在する。 これを証明したい。ただ、冪級数の中心が一般の形だと計算が煩雑になるので、ここでは次の形の定理を証明することにする。 '''定理5.1.1'''' <math>f(x,y)</math>が原点の近傍で解析的であり、<math>f(x,y)=\sum_{j,l=0}^\infty f_{j,l} x^j y^l</math>と表されるとき、常微分方程式 :<math>y'=f(x,y) ,\ y(0)=0</math>…(☆) を満たす<math>x=0</math>の近傍で解析的な関数''y''がただひとつ存在する。 いくつかの補題に分けて証明しよう。 '''補題5.1.2''' 冪級数<math>y=\sum_{j=0}^\infty y_j x^j</math>であって(☆)を満たすものがあるならば、その係数<math>y_j</math>は一意に定まる。 (証明) <math>y_0=0</math>である。<math>j \ge 1</math>のときは<math>y=\sum_{j=0}^\infty y_j x^j</math>を(☆)に代入すると、 :<math>(lhs)=y_1 +2y_2 x+3y_3 x^2+\cdots</math> :<math>\begin{align}(rhs) &=f_{0,0}+f_{0,1}(y_1 x+y_2 x^2+\cdots)+f_{0,2}(y_1 x+y_2 x^2+\cdots)^2+f_{1,0} x+f_{1,1} x(y_1 x+y_2 x^2+\cdots)+f_{2,0} x^2+\cdots \\ &=f_{0,0}+(f_{0,1} y_1+f_{1,0}) x+ (f_{0,1}y_2+f_{0,2}y_1^2+f_{1,1}y_1+f_{2,0}) x^2+\cdots \\ \end{align}</math> であり、次数の低い方から係数を比較することで、係数<math>y_j</math>が順に決まっていくことがわかる。// '''補題5.1.3''' <math>f(x,y)</math>の冪級数展開の優級数<math>F(x,y)</math>があるとき、常微分方程式 :<math>y'=F(x,y) ,\ y(0)=0</math>…(☆)' の冪級数解は、補題5.1.2で定まる(☆)の冪級数解の優級数である。 (証明) <math>f(x,y)=\sum_{j,l=0}^\infty f_{j,l} x^j y^l,F(x,y)=\sum_{j,l=0}^\infty F_{j,l} x^j y^l</math>とし、(☆)の解を<math>y=\sum_{j=0}^\infty y_j x^j</math>、(☆)'の解を<math>Y=\sum_{j=0}^\infty Y_j x^j</math>とする。 ただし、<math>y,Y</math>の冪級数表示は現時点では収束性については何も分かっていない、形式的冪級数である。すべての''j'',''l''について<math>|f_{j,l}| \le |F_{j,l}|</math>が成り立つならばすべての''j''について<math>|y_j| \le |Y_j|</math>であることを数学的帰納法で証明する。<math>y_0=Y_0=0,y_1=f_{0,0},Y_1=F_{0,0}</math>なので、<math>j=0,1</math>のときは成り立つ。 <math>j \le m</math>なるすべての''j''で成り立つと仮定する。補題5.1.2の証明から、<math>y_m</math>は<math>f_{j,l} (j+l \le m-1),y_{j} (j \le m-1)</math>に関する多項式の値であり、その係数は非負である。<math>Y_m</math>も同様に、同じ非負係数多項式に<math>F_{j,l} (j+l \le m-1),Y_{j} (j \le m-1)</math>を代入した値である。よって、帰納法の仮定より、<math>|y_m| \le |Y_m|</math>が成り立つ。よって、すべての自然数''j''について<math>|y_j| \le |Y_j|</math>が成り立つ。// '''補題5.1.4''' <math>f(x,y)</math>が原点の近傍<math>|x| \le r,|y| \le \rho</math>において<math>|f(x,y)| \le M</math>を満たすとき、<math>\sum_{j,l=0}^\infty \frac{M}{r^j \rho^l} x^j y^l</math>は<math>f(x,y)</math>の冪級数展開の優級数である。 (証明) <math>|f_{j,l}| \le \frac{M}{r^j \rho^l}</math>を示せばよい。<math>f(x,y)</math>の定義域を複素変数に拡張して[[w:コーシーの積分公式]]を用いると、<math>|x|<r,|y|<\rho</math>のとき <math>f(x,y)=\int_{|\zeta|=r} \frac{d\zeta}{2i\pi}\int_{|\xi|=\rho} \frac{d\xi}{2i\pi} \frac{f(\zeta,\xi)}{(\zeta-x)(\xi-y)}=-\frac{1}{4\pi^2}\int_{|\zeta|=r} d\zeta \int_{|\xi=\rho} d\xi f(\zeta,\xi)\left(\sum_{j=0}^\infty \frac{x^j}{\zeta^{j+1}}\right)\left(\sum_{l=0}^\infty \frac{y^l}{\xi^{l+1}}\right)=-\sum_{j,l=0}^\infty \frac{1}{4\pi^2} \int_{|\zeta|=r} d\zeta \int_{|\xi|=\rho} d\xi \frac{f(\zeta,\xi)}{\zeta^{j+1}\xi^{l+1}} x^j y^l</math>であるから、<math>|f_{j,l}| \le \frac{1}{4\pi^2} \int_{|\zeta|=r} d\zeta \int_{|\xi|=\rho} d\xi \frac{|f(\zeta,\xi)|}{|\zeta|^{j+1}|\xi|^{l+1}} \le \frac{M}{r^j \rho^l}</math>である。// '''補題5.1.5''' 補題5.1.3の微分方程式で<math>F(x,y)=\sum_{j,l=0}^\infty \frac{M}{r^j \rho^l} x^j y^l</math>としたものの解は、<math>x=0</math>の近傍で解析的な関数であり、収束する冪級数で表される。 (証明) :<math>y'=\sum_{j,l=0}^\infty \frac{M}{r^j \rho^l} x^j y^l=\frac{M}{\left(1-\frac{x}{r}\right)\left(1-\frac{y}{\rho}\right)}</math> は変数分離形なので解を求めることができて、 :<math>\left(1-\frac{y}{\rho}\right)dy=\frac{M}{\left(1-\frac{x}{r}\right)}dx</math> :<math>-\frac{\rho}{2}\left(1-\frac{y}{\rho}\right)^2=-Mr\log\left(1-\frac{x}{r}\right)+C</math> であり、<math>y(0)=0</math>より<math>C=-\frac{\rho}{2}</math>であることに注意して整理すると、 :<math>y=\rho-\sqrt{\rho\left(\rho+2Mr\log\left(1-\frac{x}{r}\right)\right)}</math> である。これは確かに<math>|x| < r(1-e^{-\frac{\rho}{2Mr}})</math>で解析的な関数である。// (定理5.1.1’の証明) 補題5.1.3,5.1.4,5.1.5より、補題5.1.2の冪級数は収束する優級数をもち、したがって自身も収束する。よって、この冪級数の極限として、解が一意的に存在することがわかる。// === ピカールの逐次近似法 === 本節では、''f''が次の仮定(H2)を満たすとする。 :(H2) <math>f(x,y)</math>は点<math>(x_0,y_0)</math>の近傍<math>D=\{|x-x_0| \le r,|y-y_0| \le \rho\}</math>でリプシッツ連続である、すなわちある''K''に対して<math>|f(x_1,y_1)-f(x_2,y_2)| \le K \sqrt{(x_1-x_2)^2+(y_1-y_2)^2}</math>が成り立つ。 このとき、解は次のようにして構成される。 '''定義5.2.1''' <math>f(x,y)</math>が仮定(H2)を満たすとき、漸化式<math>y_{j+1}(x)=y_0+\int_{x_0}^x f(t,y_j(t)) dx,\ y_0(x)=y_0</math>で定まる関数列<math>y_j</math>を'''ピカールの逐次近似列'''という。 '''定理5.2.2''' <math>f(x,y)</math>が仮定(H2)を満たすとき、<math>M=\max_{(x,y) \in D} |f(x,y)|,\delta=\min\left\{\frac{\rho}{M},r\right\}</math>とする。閉区間<math>[x_0-\delta,x_0+\delta]</math>において(*)を満たす関数''y''がただひとつ存在し、それはピカールの逐次近似列<math>y_j</math>の<math>j \to \infty</math>における極限として定義される。 これをいくつかの補題に分けて証明しよう。 '''補題5.2.3''' <math>x_0-\delta \le x \le x_0+\delta</math>のとき、<math>\left|\int_{x_0}^x f(t,y(t)) dt\right| \le M|x-x_0| \le \rho</math>である。 (証明) <math>\left|\int_{x_0}^x f(t,y(t)) dt\right| \le M|x-x_0| \le M\delta \le \rho</math>// 補題5.2.3を帰納的に用いることで、任意の''j''について<math>y_j</math>の値域が<math>|y-y_0| \le \rho</math>に含まれ、したがって関数列<math>y_j</math>がwell-definedであることが従う。 次に、解の一意性を先に示しておこう。 '''補題5.2.4''' <math>f(x,y)</math>が仮定(H2)を満たすとき、閉区間<math>[x_0-\delta,x_0+\delta]</math>において(*)を満たす関数はただ一つである。 (証明) <math>y(x),\tilde{y}(x)</math>がともに(*)'を満たすとすると、''f''がリプシッツ連続であることから :<math>|y(x)-\tilde{y}(x)|=\left|\int_{x_0}^x f(t,y(t))-f(t,\tilde{y}(t))dt\right| \le \left|\int_{x_0}^x |f(t,y(t))-f(t,\tilde{y}(t))|dt\right| \le K\left|\int_{x_0}^x |y(t)-\tilde{y}(t)| dt\right|</math> である。一方、補題5.2.3より、 :<math>|y(x)-\tilde{y}(x)| \le |y(x)-y_0|+|\tilde{y}(x)-y_0|=\left|\int_{x_0}^x f(t,y(t)) dt\right|+\left|\int_{x_0}^x f(t,\tilde{y}(t)) dt\right| \le 2\rho</math> なので、 :<math>|y(x)-\tilde{y}(x)| \le 2\rho K|x-x_0|</math> であり、よって :<math>|y(x)-\tilde{y}(x)| \le \left|\int_{x_0}^x 2\rho K|t-x_0| dt\right|=2\rho \frac{(K|x-x_0|)^2}{2}</math> である。同様に繰り返すことで、任意の自然数''l''に対して :<math>|y(x)-\tilde{y}(x)| \le 2\rho \frac{(K|x-x_0|)^l}{l!} \le 2\rho \frac{(K\delta)^l}{l!}</math> であることがわかるが、<math>\lim_{l \to \infty} \frac{(K\delta)^l}{l!}=0</math>なので、<math>y(x)=\tilde{y}(x)</math>である。// '''補題5.2.6''' 関数列<math>y_j</math>は一様収束する。 (証明) 補題5.2.3と''f''がリプシッツ連続であることより、 :<math>|y_1(x)-y_0| \le M|x-x_0|</math> :<math>|y_2(x)-y_1(x)| \le\left|\int_{x_0}^x |f(t,y_1(t))-f(t,y_0(t))| dt\right| \le K\left|\int_{x_0}^x |y_1(t)-y_0(t)| dt\right| \le K\int_{x_0}^x M|t-x_0| dt \le KM\frac{|x-x_0|^2}{2}</math> 以下同様に繰り返して、 :<math>|y_j(x)-y_{j-1}(x)| \le \frac{M}{K}\frac{(K|x-x_0|)^l}{l!} \le \frac{M}{K}\frac{(K\delta)^l}{l!}</math> である。よって、<math>j<l</math>のとき :<math>|y_j(x)-y_l(x)| \le \sum_{i=j+1}^l \frac{M}{K}\frac{(K\delta)^i}{i!}</math> であるが、右辺は<math>j \to \infty</math>において0に収束するので、<math>y_j</math>は一様収束する。// 以上で定理5.2.2を示す準備は整った。 (定理5.2.2の証明) <math>y_j</math>が一様収束することに注意して<math>y_{j+1}(x)=y_0+\int_{x_0}^x f(t,y_j(t)) dx</math>の両辺の<math>j \to \infty</math>における極限を考えると、 :<math>\lim_{j \to \infty}y_j(x)=y_0+\int_{x_0}^x f(t,\lim_{j \to \infty}y_j(t)) dx</math> である。これは<math>\lim_{j \to \infty}y_j(x)</math>が(*)'の解であることを示している。 === コーシーの折れ線とペアノの定理 === 本節では、''f''が次の仮定(H3)を満たすとする。 :(H3) <math>f(x,y)</math>は点<math>(x_0,y_0)</math>の近傍<math>D=\{|x-x_0| \le r,|y-y_0| \le \rho\}</math>で連続である。 このとき、解は次のようにして構成される。 '''定義5.3.1''' 自然数''j''に対し、<math>x_0-r \le x \le x_0+r</math>における関数<math>y_j</math>を次のように定める。まず、<math>y_j(x_0)=y_0</math>とする。次に、非負整数''i''に対して<math>x_i=x_0+\frac{ir}{j}</math>と定め、<math>x_i< x \le x_{i+1}</math>のときには :<math>y_j(x)=y_0+\frac{r}{j}\sum_{d=0}^{i-1}f(x_d,y_j(x_d))+(x-x_i)f(x_i,y_j(x_i))</math>…(#) とする。<math>x<0</math>についても同様にする。このようにして定まる関数<math>y_j</math>のグラフは連続な折れ線になり、これを'''コーシーの折れ線'''という。 前節までに見た「解析的」や「リプシッツ連続」と比べ、「連続」はとても弱い仮定であり、より多くの関数が満たしている。だがその分本節では解の一意性は失われ、存在しか示すことができない。すなわち、次が成り立つのみである。 '''定理5.3.2''' コーシーの折れ線<math>y_j</math>は一様収束する部分列<math>y_{j_l}</math>を持ち、<math>\lim_{l \to \infty} y_{j_l}</math>は方程式(*)の解である。 まず、次の補題を示す。 '''補題5.3.3''' <math>M=\max_{(x,y) \in D} |f(x,y)|,\delta=\min\left\{\frac{\rho}{M},r\right\}</math>とする。関数列<math>y_j</math>は<math>x_0-\delta \le x \le x_0+\delta</math>において一様有界かつ同程度連続である。 (証明) 定義より :<math>|y_j(x_1)-y_j(x_2)| \le M|x_1-x_2|</math> なので、同程度連続である。また、この式で<math>x_2=0</math>とすると :<math>|y_j(x)| \le |y_0|+M\delta \le |y_0|+\rho</math> なので、一様有界である。// 補題5.3.3と[[解析学基礎/関数列の極限#アスコリ=アルツェラの定理|アスコリ=アルツェラの定理]]により、<math>y_j</math>が一様収束する部分列を持つことがわかるので、あとはこの部分列の極限が解になっていることを示せばよい。 (定理5.3.2の証明) <math>y(x)=\lim_{l \to \infty} y_{j_l}</math>が(*)'の解になっていることを示したい。(*)と(#)を辺々引いた式 :<math>y(x)-y_{j,l}(x)+\sum_{d=0}^{i-1} \int_{x_d}^{x_{d+1}} (f(x,y(x))-f(x_d,y_j(x_d))) dx+\int_{t_i}^t(f(x,y(x))-f(x_i,y_j(x_i))) dx=0</math> が成り立つことを示せばよい。左辺を<math>A_{j_l}</math>とする。<math>A_{j_l}=0</math>を示したい。まず、任意の<math>\varepsilon>0</math>に対してある''N''が存在して、<math>l>N</math>ならば<math>|y(x)-y_{j_l}(x)|<\varepsilon</math>である。次に有界閉集合''D''上の連続関数''f''は一様連続なので、任意の<math>\varepsilon'>0</math>に対して、<math>|x_1-x_2|+|y_1-y_2|<\delta'</math>ならば<math>|f(x_1,y_1)-f(x_2,y_2)|<\varepsilon'</math>となるように、<math>\delta'>0</math>をとることができる。この<math>\delta</math>に対して<math>\varepsilon<\frac{\delta'}{2}</math>を満たすように<math>\varepsilon>0</math>をとり、この<math>\varepsilon</math>に対して<math>|y(x)-y_{j_l}(x)|<\varepsilon</math>かつ<math>(M+1)\frac{r}{j_l}<\frac{\delta'}{2}</math>を満たすように''l''をとれば、<math>x_d< x \le x_{d+1}</math>のときには :<math>|x-x_d|+|y(x)-y_{j_l}(x_d)| \le |x-x_d|+|y(x)-y_{j_l}(x)|+|y_{j_l}(x)-y_{j_l}(x_d)| \le \frac{r}{j_l}+\varepsilon+M\frac{r}{j_l}<\delta'</math> なので、<math>|f(x,y(x))-f(x_d,y_j(x_d))|<\varepsilon'</math>である。よって、 :<math>|A_{j_l}| < \varepsilon+(i+1)\int_{x_d}^{x_{d+1}} \varepsilon'=\varepsilon+\frac{(i+1)r\varepsilon'}{j_l}</math> である。<math>\varepsilon,\varepsilon'</math>は任意なので、<math>A_{j_l}=0</math>である。 ==陰関数型の1階常微分方程式== 陰関数型の1階常微分方程式 :::<math> \displaystyle F \Bigl( k+\ell x+my, \; \; \frac{dy}{dx} \; \Bigr)= 0 </math> は求積法で一般解を表示することができる。ここに、<math> F </math> は任意の既知関数であり、<math> k,\; \ell,\; m </math> は任意定数である。 この陰関数型1階常微分方程式の一般解は、次に示す三通りの式で与えられる。 ::: <math> x = \! \int \! \left\{ \frac{1}{\; \ell + m \psi (t)\;} \cdot \frac{\; d \phi (t) \;}{dt} \; \right\} dt+C, </math> ::: <math> k + \ell x + my = \phi (t), </math> ::: <math> F \bigl( \phi (t), \; \psi (t) \bigr) \equiv 0. </math> ここに、<math> t </math> は媒介変数であり、<math> \phi (t) </math> と <math> \psi (t) </math> は <math> t </math> の関数で、 <math> F \bigl( \phi (t),\; \psi (t) \bigr) \equiv 0 </math> は <math> \phi (t),\; \psi (t) </math> に関する恒等式である。なお <math> C </math> は積分定数である。 以下で、その解法を示す。 与えられた常微分方程式 <math> \displaystyle F \Bigl( k+\ell x+my,\; \; \frac{dy}{dx} \; \Bigr)= 0 </math> に対して、<math>t</math> を媒介変数とする任意関数 <math>\phi (t), \; \psi (t)</math> を導入し、 ::: <math> k + \ell x + my = \phi (t), </math> ::: <math> \displaystyle \frac{dy}{dx} = \psi (t) </math> と置く。ただし、<math>m\ne 0</math> とする。 上式 <math>k + \ell x + my =\phi (t)</math> の両辺を<math>x</math>で微分すると、 :::<math> \displaystyle \ell + m \frac{dy}{dx} = \frac{d \phi (t)}{dt} \cdot \frac{dt}{dx} </math> となる。 ここで、<math> \frac{dy}{dx} = \psi (t) </math> と <math> \ell + m \frac{dy}{dx} = \frac{d \phi (t)}{dt} \cdot \frac{dt}{dx}</math> から <math> \frac{dy}{dx}</math> を消去すると、 :::<math> \displaystyle \ell + m \psi(t) = \frac{d \phi (t)}{dt} \cdot \frac{dt}{dx}</math> を得る。この式を変形すると、 :::<math> \frac{dx}{dt} = \frac{1}{\; \ell + m \psi (t)\;} \cdot \frac{d \phi (t)}{dt}</math> となる。上式は変数分離形であるから積分すると、 :::<math> x= \! \int \! \left\{ \frac{1}{\; \ell + m \psi (t)\;} \cdot \frac{\; {d} \phi (t)\; }{dt} \, \right\} dt+C, </math> ・・・・・(▲) となり、<math>x</math> が <math>t</math> の関数として表示された。 これを用いれば <math>y</math> は <math>k + \ell x + my =\phi (t)</math> と上式 <math> x = \int \left\{ \frac{1}{\;\ell+m\psi(t)\;} \cdot \frac{d \phi (t)}{dt} \right\} dt+C </math> により <math>t</math> の関数として与えられる。なお <math>C</math> は積分定数である。 途中の計算は省略して <math>y</math> の式のみを以下に示しておく。 :::<math> \displaystyle y = \frac{1}{\; m \;} \left [ \phi (t) - k - \ell \left\{ \int \left ( \!\frac{1}{\; \ell + m \psi (t)\;} \cdot \frac{\; {d} \phi (t)\; }{dt} \, \right ) dt+C \right\} \right ] .</math> ・・・・・(▲▲) 上記の(▲)式と(▲▲)式を用いて、 :::<math> \displaystyle \frac{d y}{\; d x \;} = \frac{\displaystyle \frac{d y}{\; d t \;}} {\displaystyle \frac{d x}{\; d t \;}} </math> を計算すると、 :::<math> \displaystyle \frac{d y}{\; d x \;} = \psi (t) </math> を得る。この <math> \displaystyle \frac{d y}{\; d x \;} = \psi (t) </math> は、 <math> \displaystyle F \Bigl( k+\ell x+my,\; \; \frac{dy}{dx} \; \Bigr)= 0 </math> を解く時、 始めに仮定した式と同一である。 次に、<math> \frac{\; {d} x \; }{dt}</math> と <math> \frac{\; {d} y \; }{dt}</math> から <math> \frac{\; {d} y\; }{dx} = \psi (t) </math> に至る計算の詳細を下に示しておく。 (▲)式を <math> t </math> で微分した式は前掲の、 <!-- 黒手帳,p.268, (9)式 (dx/dt)= --> <math> \displaystyle \frac{\; {d} x \; }{dt} = \frac{1}{\; \ell + m \psi (t)\;} \cdot \frac{\; {d} \phi (t)\; }{dt} </math> である。一方、(▲▲)式を <math> t </math> で微分すると、 :::<math> \displaystyle \frac{\; {d} y \; }{dt} = \frac{1}{\; m \;} \cdot \frac{\; {d} \phi (t)\; }{dt} - \frac{\ell}{\; m \;} \cdot \!\frac{1}{\; \ell + m \psi (t)\;} \cdot \frac{\; {d} \phi (t)\; }{dt} </math> となる。従って、 :::<math> \displaystyle \frac{\displaystyle \; \frac{d y}{\; d t \;}\;}{\displaystyle \frac{d x}{\; d t \;}} = \displaystyle \frac{\; \displaystyle \frac{1}{\; m \;} \cdot \frac{\; {d} \phi (t)\; }{dt} - \frac{\ell}{\; m \;} \cdot \!\frac{1}{\; \ell + m \psi (t)\;} \cdot \frac{\; {d} \phi (t)\; }{dt} \;} {\displaystyle \frac{1}{\; \ell + m \psi (t)\;} \cdot \frac{\; {d} \phi (t)\; }{dt}} </math> である。更に計算してゆくと、 :::<math> \displaystyle \frac{\displaystyle \; \frac{d y}{\; d t \;}\;}{\displaystyle \frac{d x}{\; d t \;}} = \displaystyle \frac{\; \displaystyle \frac{1}{\; m \;} \cdot \frac{\; {d} \phi (t)\; }{dt} \;} {\displaystyle \frac{1}{\; \ell + m \psi (t)\;} \cdot \frac{\; {d} \phi (t)\; }{dt}} - \frac{\; \displaystyle \frac{\ell}{\; m \;} \cdot \! \frac{1}{\; \ell + m \psi (t)\;} \cdot \frac{\; {d} \phi (t)\; }{dt} \;}{\displaystyle \frac{1}{\; \ell + m \psi (t)\;} \cdot \frac{\; {d} \phi (t)\; }{dt}} </math> となるから、これを計算して整理すると、 :::<math> \displaystyle \frac{\displaystyle \; \frac{d y}{\; d t \;}\;}{\displaystyle \frac{d x}{\; d t \;}} = \displaystyle \frac{\; \displaystyle \frac{1}{\; m \;} \;}{\displaystyle \frac{1}{\; \ell + m \psi (t)\;} } - \frac{\; \displaystyle \frac{\ell}{\; m \;} \;}{1} = \displaystyle \frac{{\; \ell + m \psi (t)\;}}{\; m \;} - \displaystyle \frac{\ell}{\; m \;} = \displaystyle \frac{\ell}{\; m \;} + \psi(t) - \displaystyle \frac{\ell}{\; m \;} = \psi(t),</math> である。すなわち, :::<math> \displaystyle \frac{d y}{\; d x \;} = \frac{\displaystyle \frac{d y}{\; d t \;}} {\displaystyle \frac{d x}{\; d t \;}} </math> であるから、 :::<math> \displaystyle \frac{d y}{\; d x \;} = \psi(t), </math> が得られたことになる。 ==== 例題1 ==== 陰関数型の関数 <math> F </math> が、 <math> F \bigl( \phi (t),\; \psi (t) \bigr) = \phi (t) - \psi (t) = 0 </math> のとき、 ::: <math> x = \! \int \! \left\{ \frac{1}{\; \ell + m \psi (t)\;} \cdot \frac{\; d \phi (t) \;}{dt} \, \right\} dt+C, </math> ::: <math> k + \ell x + my = \phi (t) </math> から、一般解を求めよ。 解きかたは、<math> \psi (t)=\phi (t) </math> の関係を <math> x = \! \int \! \left\{ \frac{1}{\; \ell + m \psi (t)\;} \cdot \frac{\; d \phi (t) \;}{dt} \; \right\} dt+C </math> に適用すればよい。 すなわち、 <math> x = \! \int \! \left\{ \frac{1}{\; \ell + m \phi (t)\;} \cdot \frac{\; d \phi (t) \;}{dt} \; \right\} dt+C </math> として、積分すると、 ::: <math> x = \frac{1}{\; m \;} \cdot \ln \bigl(\, \ell + m \phi (t) \, \bigr) +C, </math>・・・・・(&bull;) を得る。 <math> x </math> が <math> \phi (t) </math> の関数として表示されたので、<math> y </math> は、 <math> k + \ell x + my = \phi (t) </math> を用いて <math> \phi (t) </math> の関数として求めることができる。 計算の途中は省略して、求めた <math> y </math> の数式のみを記述しておく。 ::: <math> \displaystyle y = \frac{1}{\; m \;} \left [ \phi (t) -\left\{ k + \ell \left ( \frac{1}{\; m \;} \cdot \ln \bigl(\, \ell + m \phi (t) \, \bigr) +C \right ) \right\} \right ]. </math>・・・・・(&bull;&bull;) 一般解 <math> x </math> と <math> y </math> が <math> \phi(t) </math> の関数として表示されたので、次に、 :::<math> \displaystyle \frac{d y}{\; d x \;} = \frac{\displaystyle \frac{d y}{\; d t \;}}{\displaystyle \frac{d x}{\; d t \;}} </math> を確かめておく必要がある。(&bull;)式と(&bull;&bull;)式の両辺を <math> t </math> で微分すると、 :::<math> \frac{d x}{\; d t \;} = \frac{1}{\; \ell + m \phi (t)\;} \cdot \frac{\; d \phi (t) \;}{dt}, </math> :::<math> \frac{d y}{\; d t \;} = \frac{\phi (t)}{\; \ell + m \phi (t)\;} \cdot \frac{\; d \phi (t) \;}{dt} </math> が得られる。この、上記の 2式により、<math> \displaystyle \frac{d y}{\; d x \;}</math> は、 :::<math> \displaystyle \frac{d y}{\; d x \;} = \frac{\displaystyle \; \frac{d y}{\; d t \;}}{\displaystyle \frac{d x}{\; d t \;}} = \frac{\displaystyle \frac{\phi (t)}{\; \ell + m \phi (t)\;} \cdot \frac{\; d \phi (t) \;}{dt}}{\displaystyle \; \frac{1}{\; \ell + m \phi (t)\;} \cdot \frac{\; d \phi (t) \;}{dt} \;} = \phi(t)</math> となる。すなわち, :::<math> \displaystyle \frac{d y}{\; d x \;} = \phi(t) </math> が得られた。 例題1 は、<math> \psi(t) = \phi(t) </math> の場合であるから、 上式 <math> \displaystyle \frac{d y}{\; d x \;} = \phi(t) </math> は、常微分方程式 <math> \displaystyle F \Bigl( k+\ell x+my, \; \; \frac{dy}{dx} \; \Bigr)= 0 </math> を解くとき、 始めに仮定した式 <math> \displaystyle \frac{d y}{\; d x \;} = \psi(t) </math> と同一である。 次に、(&bull;)式と(&bull;&bull;)式から、 <math> \phi(t) </math> を消去した式を示しておく。 :::<math> \displaystyle y = \frac{1}{\; m \;} \left[ \frac{1}{\; m \;} \{ \exp (mx - mC \;) -\ell \; \} -k -\ell x \; \right ].</math> ・・・・・(&bull;&bull;&bull;) 上記の(&bull;&bull;&bull;)式は、<math> k + \ell x + my = \frac{dy}{dx}</math> の一般解である。なお、<math> C </math> は積分定数である。 ==== 例題2 ==== 陰関数型の関数 <math> F </math> が、 <math> F \bigl( \phi (t), \; \psi (t) \bigr) = \phi (t) - \psi (t) = 0 </math> の場合は、<math> \phi (t) = \psi (t) </math> であるから、 最初の仮定 <math> k + \ell x + my = \phi (t) </math> と <math> \frac{dy}{dx} = \psi (t) </math> により、 ::: <math> k + \ell x + my = \frac{dy}{dx}, </math> が成り立つ。この式は、1階線型常微分方程式であるため求積法で解ける。 その一般解と、<b>例題1</b> の一般解とが一致することを確かめよ。 (注:積分定数が <b>例題1</b> の場合とは等しくなく、異なる形をしている。非常に興味深い。研究する価値がある。(&bull;&bull;&bull;&bull;)と(★★)。) 上記の式 <math> k + \ell x + my = \frac{dy}{dx} </math> の一般解は、公式を用いて解くと、 :::<math> \displaystyle y = C \exp (mx) - \frac{1}{\; m \;} \left\{ k + \ell \left( x + \frac{1}{\; m \;} \right ) \right \}, </math>・・・・・(★) となる。なお、<math> C </math> は積分定数である。 以下で、<b>例題1</b> の(&bull;&bull;&bull;)式と (★)式を比較する。 まず、<b>例題1</b> の(&bull;&bull;&bull;)式を展開すると、 :::<math> \displaystyle y = \frac{\; \exp (- mC ) \;}{m^2} \cdot \exp (mx) - \frac{\; \ell x \;}{m \;} - \frac{k}{\; m \;} - \frac{\ell}{\; m^2 \;}, </math>・・・・・(&bull;&bull;&bull;&bull;) を得る。 次に、<b>例題2</b> の(★)式を展開すると、 :::<math> \displaystyle y = C \exp (mx) - \frac{\; \ell x \;}{m} - \frac{k}{\; m \;} - \frac{\ell}{\; m^2 \;}, </math>・・・・・(★★) となる。 上記(&bull;&bull;&bull;&bull;)式、および(★★)式は、いずれも、 <math> k + \ell x + my = \frac{dy}{dx} </math> を満たす。 [[カテゴリ:微分方程式|しようひふんほうていしき]]
2008-12-13T13:36:28Z
2024-03-25T10:32:08Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/%E8%A7%A3%E6%9E%90%E5%AD%A6%E5%9F%BA%E7%A4%8E/%E5%B8%B8%E5%BE%AE%E5%88%86%E6%96%B9%E7%A8%8B%E5%BC%8F
10,260
民事訴訟法第46条
法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法 (補助参加人に対する裁判の効力)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(補助参加人に対する裁判の効力)", "title": "条文" } ]
法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
[[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民事訴訟法]] ==条文== (補助参加人に対する裁判の効力) ;第46条 : 補助参加に係る訴訟の裁判は、次に掲げる場合を除き、補助参加人に対してもその効力を有する。 ::一 [[民事訴訟法第45条|前条]]第1項ただし書の規定により補助参加人が訴訟行為をすることができなかったとき。 ::二 前条第2項の規定により補助参加人の訴訟行為が効力を有しなかったとき。 ::三 被参加人が補助参加人の訴訟行為を妨げたとき。 ::四 被参加人が補助参加人のすることができない訴訟行為を故意又は過失によってしなかったとき。 ==解説== ==参照条文== ==判例== *[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?action_id=dspDetail&hanreiSrchKbn=01&hanreiNo=28567&hanreiKbn=01 売掛代金等請求](最高裁判決 昭和37年12月18日)[[民法第667条]] *{{最高裁判例|base=jhsp0030|id=53188|label=家賃金等本訴並びに反訴請求|date=昭和45年10月22日}} *:補助参加人に対する効力の性質 ---- {{前後 |[[コンメンタール民事訴訟法|民事訴訟法]] |[[コンメンタール民事訴訟法#1|第1編 総則]]<br> [[コンメンタール民事訴訟法#1-7|第3章 当事者]]<br> [[コンメンタール民事訴訟法#1-3-3|第3節 訴訟参加]] |[[民事訴訟法第45条|第45条]]<br>(補助参加人の訴訟行為) |[[民事訴訟法第47条|第47条]]<br>(独立当事者参加) }} {{stub}} [[category:民事訴訟法|046]]
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2023-01-02T02:45:56Z
[ "テンプレート:最高裁判例", "テンプレート:前後", "テンプレート:Stub" ]
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愛知大対策
本項は、愛知大学の入学試験対策に関する事項である。 愛知大学は、愛知県名古屋市に本部を置く私立大学である。文系学部しか設置されていない。試験問題は教科書の内容をどれだけ理解しているかを問う基礎的な問題ばかりである。ゆえに教科書の重要な内容を中心として学習することが重要である。 倫理を全学部で選択可能である。
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2015-04-30T02:54:58Z
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10,267
民法第516条
法学>民事法>コンメンタール民法>第3編 債権 (コンメンタール民法) 削除 2017年改正にて削除。 改正前は以下の条文があったが、旧・第468条(指名債権の譲渡における債務者の抗弁)に定められていた「異議をとどめない承諾」による抗弁権の制限条項が削除されたことに伴い、本条も削除された。 (債権者の交替による更改)
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法学>民事法>コンメンタール民法>第3編 債権 (コンメンタール民法)
[[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民法]]>[[第3編 債権 (コンメンタール民法)]] ==条文== '''削除''' ===改正経緯=== 2017年改正にて削除。 改正前は以下の条文があったが、[[民法第468条#改正経緯|旧・第468条]](指名債権の譲渡における債務者の抗弁)に定められていた「異議をとどめない承諾」による抗弁権の制限条項が削除されたことに伴い、本条も削除された。 (債権者の交替による更改) : 民法第468条第1項の規定は、債権者の交替による更改について準用する。 ==解説== ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[コンメンタール民法|民法]] |[[第3編 債権 (コンメンタール民法)|第3編 債権]]<br> [[第3編 債権 (コンメンタール民法)#1|第1章 総則]]<br> [[第3編 債権 (コンメンタール民法)#1-6|第6節 債権の消滅]]<br> [[第3編 債権 (コンメンタール民法)#1-6-3|第3款 更改]] |[[民法第515条]]<br>(債権者の交替による更改) |[[民法第517条]]<br>削除<br>[[民法第518条]]<br>(更改後の債務への担保の移転) }} [[category:民法|516]] [[category:民法 2017年改正|516]] [[category:削除又は廃止された条文|民516]]
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2022-09-28T17:01:23Z
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民法第517条
法学>民事法>コンメンタール民法>第3編 債権 (コンメンタール民法) 削除 2017年改正前の条文は以下のもの。反対解釈すると更改後の債務に無効・取消しの原因があることを当事者が知っていたときは旧債務が消滅することを前提としており、 これは無効・取消しの原因を知っていた債権者が、一律に免除の意思表示をしたものとみなすに等しいことになるが、これに合理性があるとは言い難いため。 (更改前の債務が消滅しない場合)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法学>民事法>コンメンタール民法>第3編 債権 (コンメンタール民法)", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "削除", "title": "条文" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "2017年改正前の条文は以下のもの。反対解釈すると更改後の債務に無効・取消しの原因があることを当事者が知っていたときは旧債務が消滅することを前提としており、 これは無効・取消しの原因を知っていた債権者が、一律に免除の意思表示をしたものとみなすに等しいことになるが、これに合理性があるとは言い難いため。", "title": "条文" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "(更改前の債務が消滅しない場合)", "title": "条文" } ]
法学>民事法>コンメンタール民法>第3編 債権 (コンメンタール民法)
[[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民法]]>[[第3編 債権 (コンメンタール民法)]] ==条文== '''削除''' ===改正経緯=== 2017年改正前の条文は以下のもの。反対解釈すると更改後の債務に無効・取消しの原因があることを当事者が知っていたときは旧債務が消滅することを前提としており、 これは無効・取消しの原因を知っていた債権者が、一律に免除の意思表示をしたものとみなすに等しいことになるが、これに合理性があるとは言い難いため。 (更改前の債務が消滅しない場合) : 更改によって生じた債務が、不法な原因のため又は当事者の知らない事由によって成立せず又は取り消されたときは、更改前の債務は、消滅しない。 ==解説== ==参照条文== ==判例== ---- {{前後 |[[コンメンタール民法|民法]] |[[第3編 債権 (コンメンタール民法)|第3編 債権]]<br> [[第3編 債権 (コンメンタール民法)#1|第1章 総則]]<br> [[第3編 債権 (コンメンタール民法)#1-6|第6節 債権の消滅]]<br> [[第3編 債権 (コンメンタール民法)#1-6-3|第3款 更改]] |[[民法第515条]]<br>(債権者の交替による更改)<br>[[民法第516条]]<br>削除 |[[民法第518条]]<br>(更改後の債務への担保の移転) }} [[category:民法|517]] [[category:民法 2017年改正|517]] [[category:削除又は廃止された条文|民517]]
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厚生年金保険法
法学>社会法>厚生年金保険法>コンメンタール厚生年金保険法施行令>コンメンタール厚生年金保険法施行規則 厚生年金保険法(最終改正:平成一九年七月六日法律第一一一号)の逐条解説書。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法学>社会法>厚生年金保険法>コンメンタール厚生年金保険法施行令>コンメンタール厚生年金保険法施行規則", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "厚生年金保険法(最終改正:平成一九年七月六日法律第一一一号)の逐条解説書。", "title": "" } ]
法学>社会法>厚生年金保険法>コンメンタール厚生年金保険法施行令>コンメンタール厚生年金保険法施行規則 厚生年金保険法(最終改正:平成一九年七月六日法律第一一一号)の逐条解説書。
[[法学]]>[[社会法]]>[[厚生年金保険法]]>[[コンメンタール厚生年金保険法施行令]]>[[コンメンタール厚生年金保険法施行規則]] 厚生年金保険法(最終改正:平成一九年七月六日法律第一一一号)の逐条解説書。 {{Wikipedia|厚生年金保険法}} ==第1章 総則 (第1条~第5条)== :[[厚生年金保険法第1条|第1条]](この法律の目的) :[[厚生年金保険法第2条|第2条]](管掌) :[[厚生年金保険法第2条の2|第2条の2]](年金額の改定) :[[厚生年金保険法第2条の3|第2条の3]](財政の均衡) :[[厚生年金保険法第2条の4|第2条の4]](財政の現況及び見通しの作成) :[[厚生年金保険法第3条|第3条]](用語の定義) :[[厚生年金保険法第4条|第4条]](権限の委任) :[[厚生年金保険法第5条|第5条]] ==第2章 被保険者 == ===第1節 資格 (第6条~第18条)=== :[[厚生年金保険法第6条|第6条]](適用事業所) :[[厚生年金保険法第7条|第7条]] :[[厚生年金保険法第8条|第8条]] :[[厚生年金保険法第8条の2|第8条の2]] :[[厚生年金保険法第8条の3|第8条の3]] :[[厚生年金保険法第9条|第9条]](被保険者) :[[厚生年金保険法第10条|第10条]] :[[厚生年金保険法第11条|第11条]] :[[厚生年金保険法第12条|第12条]](適用除外) :[[厚生年金保険法第13条|第13条]](資格取得の時期) :[[厚生年金保険法第14条|第14条]](資格喪失の時期) :[[厚生年金保険法第15条|第15条]] :[[厚生年金保険法第16条|第16条]] :[[厚生年金保険法第17条|第17条]] :[[厚生年金保険法第18条|第18条]](資格の得喪の確認) ===第2節 被保険者期間 (第19条~第19条の2)=== :[[厚生年金保険法第19条|第19条]] :[[厚生年金保険法第19条の2|第19条の2]] ===第3節 標準報酬月額及び標準賞与額 (第20条~第26条)=== :[[厚生年金保険法第20条|第20条]](標準報酬月額) :[[厚生年金保険法第21条|第21条]](定時決定) :[[厚生年金保険法第22条|第22条]](被保険者の資格を取得した際の決定) :[[厚生年金保険法第23条|第23条]](改定) :[[厚生年金保険法第23条の2|第23条の2]](育児休業等を終了した際の改定) :[[厚生年金保険法第24条|第24条]](報酬月額の算定の特例) :[[厚生年金保険法第24条の2|第24条の2]](船員たる被保険者の標準報酬月額) :[[厚生年金保険法第24条の3|第24条の3]](標準賞与額の決定) :[[厚生年金保険法第25条|第25条]](現物給与の価額) :[[厚生年金保険法第26条|第26条]](三歳に満たない子を養育する被保険者等の標準報酬月額の特例) ===第4節 届出、記録等 (第27条~第31条の2)=== :[[厚生年金保険法第27条|第27条]](届出) :[[厚生年金保険法第28条|第28条]](記録) :[[厚生年金保険法第29条|第29条]](通知) :[[厚生年金保険法第30条|第30条]] :[[厚生年金保険法第31条|第31条]](確認の請求) :[[厚生年金保険法第31条の2|第31条の2]](被保険者に対する情報の提供) ==第3章 保険給付 == ===第1節 通則 (第32条~第41条)=== :[[厚生年金保険法第32条|第32条]](保険給付の種類) :[[厚生年金保険法第33条|第33条]](裁定) :[[厚生年金保険法第34条|第34条]](調整期間) :[[厚生年金保険法第35条|第35条]](端数処理) :[[厚生年金保険法第36条|第36条]](年金の支給期間及び支払期月) :[[厚生年金保険法第37条|第37条]](未支給の保険給付) :[[厚生年金保険法第38条|第38条]](併給の調整) :[[厚生年金保険法第38条の2|第38条の2]](受給権者の申出による支給停止) :[[厚生年金保険法第39条|第39条]](年金の支払の調整) :[[厚生年金保険法第39条の2|第39条の2]] :[[厚生年金保険法第40条|第40条]](損害賠償請求権) :[[厚生年金保険法第40条の2|第40条の2]](不正利得の徴収) :[[厚生年金保険法第41条|第41条]](受給権の保護及び公課の禁止) ===第2節 老齢厚生年金 (第42条~第46条)=== :[[厚生年金保険法第42条|第42条]](受給権者) :[[厚生年金保険法第43条|第43条]](年金額) :[[厚生年金保険法第43条の2|第43条の2]](再評価率の改定等) :[[厚生年金保険法第43条の3|第43条の3]] :[[厚生年金保険法第43条の4|第43条の4]](調整期間における再評価率の改定等の特例) :[[厚生年金保険法第43条の5|第43条の5]] :[[厚生年金保険法第44条|第44条]](加給年金額) :[[厚生年金保険法第44条の2|第44条の2]](厚生年金基金に関連する特例) :[[厚生年金保険法第44条の3|第44条の3]](支給の繰下げ) :[[厚生年金保険法第45条|第45条]](失権) :[[厚生年金保険法第46条|第46条]](支給停止) ===第3節 障害厚生年金及び障害手当金 (第47条~第57条)=== :[[厚生年金保険法第47条|第47条]](障害厚生年金の受給権者) :[[厚生年金保険法第47条の2|第47条の2]] :[[厚生年金保険法第47条の3|第47条の3]] :[[厚生年金保険法第48条|第48条]](障害厚生年金の併給の調整) :[[厚生年金保険法第49条|第49条]] :[[厚生年金保険法第50条|第50条]](障害厚生年金の額) :[[厚生年金保険法第50条の2|第50条の2]] :[[厚生年金保険法第51条|第51条]] :[[厚生年金保険法第52条|第52条]] :[[厚生年金保険法第52条の2|第52条の2]] :[[厚生年金保険法第53条|第53条]](失権) :[[厚生年金保険法第54条|第54条]](支給停止) :[[厚生年金保険法第54条の2|第54条の2]] :[[厚生年金保険法第55条|第55条]](障害手当金の受給権者) :[[厚生年金保険法第56条|第56条]] :[[厚生年金保険法第57条|第57条]](障害手当金の額) ===第4節 遺族厚生年金 (第58条~第72条)=== :[[厚生年金保険法第58条|第58条]](受給権者) :[[厚生年金保険法第59条|第59条]](遺族) :[[厚生年金保険法第59条の2|第59条の2]](死亡の推定) :[[厚生年金保険法第60条|第60条]](年金額) :[[厚生年金保険法第61条|第61条]] :[[厚生年金保険法第62条|第62条]] :[[厚生年金保険法第63条|第63条]](失権) :[[厚生年金保険法第64条|第64条]](支給停止) :[[厚生年金保険法第64条の2|第64条の2]] :[[厚生年金保険法第64条の3|第64条の3]] :[[厚生年金保険法第65条|第65条]] :[[厚生年金保険法第65条の2|第65条の2]] :[[厚生年金保険法第66条|第66条]] :[[厚生年金保険法第67条|第67条]] :[[厚生年金保険法第68条|第68条]] :[[厚生年金保険法第69条|第69条]](支給の調整) :[[厚生年金保険法第70条|第70条]](情報の提供) :[[厚生年金保険法第71条|第71条]] :[[厚生年金保険法第72条|第72条]] ===第5節 保険給付の制限 (第73条~第78条の21)=== :[[厚生年金保険法第73条|第73条]] :[[厚生年金保険法第73条の2|第73条の2]] :[[厚生年金保険法第74条|第74条]] :[[厚生年金保険法第75条|第75条]] :[[厚生年金保険法第76条|第76条]] :[[厚生年金保険法第77条|第77条]] :[[厚生年金保険法第78条|第78条]] :[[厚生年金保険法第78条の2|第78条の2]](離婚等をした場合における標準報酬の改定の特例) :[[厚生年金保険法第78条の3|第78条の3]](請求すべき按分割合) :[[厚生年金保険法第78条の4|第78条の4]](当事者等への情報の提供等) :[[厚生年金保険法第78条の5|第78条の5]] :[[厚生年金保険法第78条の6|第78条の6]](標準報酬の改定又は決定) :[[厚生年金保険法第78条の7|第78条の7]](記録) :[[厚生年金保険法第78条の8|第78条の8]](通知) :[[厚生年金保険法第78条の9|第78条の9]](省令への委任) :[[厚生年金保険法第78条の10|第78条の10]](老齢厚生年金等の額の改定) :[[厚生年金保険法第78条の11|第78条の11]](標準報酬が改定され、又は決定された者に対する保険給付の特例) :[[厚生年金保険法第78条の12|第78条の12]](政令への委任) :[[厚生年金保険法第78条の13|第78条の13]](被扶養配偶者に対する年金たる保険給付の基本的認識) :[[厚生年金保険法第78条の14|第78条の14]](特定被保険者及び被扶養配偶者についての標準報酬の特例) :[[厚生年金保険法第78条の15|第78条の15]](記録) :[[厚生年金保険法第78条の16|第78条の16]](通知) :[[厚生年金保険法第78条の17|第78条の17]](省令への委任) :[[厚生年金保険法第78条の18|第78条の18]](老齢厚生年金等の額の改定の特例) :[[厚生年金保険法第78条の19|第78条の19]](標準報酬が改定され、及び決定された者に対する保険給付の特例) :[[厚生年金保険法第78条の20|第78条の20]](標準報酬改定請求を行う場合の特例) :[[厚生年金保険法第78条の21|第78条の21]](政令への委任) ==第4章 厚生年金保険事業の円滑な実施を図るための措置 (第79条~第79条の7)== :[[厚生年金保険法第79条|第79条]] :[[厚生年金保険法第79条の2|第79条の2]](運用の目的) :[[厚生年金保険法第79条の3|第79条の3]](積立金の運用) :[[厚生年金保険法第79条の4|第79条の4]](運用職員の責務) :[[厚生年金保険法第79条の5|第79条の5]](秘密保持義務) :[[厚生年金保険法第79条の6|第79条の6]](懲戒処分) :[[厚生年金保険法第79条の7|第79条の7]](年金積立金管理運用独立行政法人法 との関係) ==第5章 費用の負担 (第80条~第89条)== :[[厚生年金保険法第80条|第80条]](国庫負担) :[[厚生年金保険法第81条|第81条]](保険料) :[[厚生年金保険法第81条の2|第81条の2]](育児休業期間中の保険料の徴収の特例) :[[厚生年金保険法第81条の3|第81条の3]](免除保険料率の決定等) :[[厚生年金保険法第82条|第82条]](保険料の負担及び納付義務) :[[厚生年金保険法第83条|第83条]](保険料の納付) :[[厚生年金保険法第83条の2|第83条の2]](口座振替による納付) :[[厚生年金保険法第84条|第84条]](保険料の源泉控除) :[[厚生年金保険法第85条|第85条]](保険料の繰上徴収) :[[厚生年金保険法第85条の2|第85条の2]](企業年金連合会の解散に伴う責任準備金相当額の徴収) :[[厚生年金保険法第85条の3|第85条の3]](第一号改定者等の標準報酬の改定に伴う現価相当額の徴収) :[[厚生年金保険法第86条|第86条]](保険料等の督促及び滞納処分) :[[厚生年金保険法第87条|第87条]](延滞金) :[[厚生年金保険法第88条|第88条]](先取特権の順位) :[[厚生年金保険法第89条|第89条]](徴収に関する通則) ==第6章 不服申立て (第90条~第91条の3)== :[[厚生年金保険法第90条|第90条]](審査請求及び再審査請求) :[[厚生年金保険法第91条|第91条]] :[[厚生年金保険法第91条の2|第91条の2]](行政不服審査法 の適用関係) :[[厚生年金保険法第91条の3|第91条の3]](不服申立てと訴訟との関係) ==第7章 雑則 (第92条~第101条)== :[[厚生年金保険法第92条|第92条]](時効) :[[厚生年金保険法第93条|第93条]](期間の計算) :[[厚生年金保険法第94条|第94条]] :[[厚生年金保険法第95条|第95条]](戸籍事項の無料証明) :[[厚生年金保険法第96条|第96条]](受給権者に関する調査) :[[厚生年金保険法第97条|第97条]](診断) :[[厚生年金保険法第98条|第98条]](届出等) :[[厚生年金保険法第99条|第99条]](事業主の事務) :[[厚生年金保険法第100条|第100条]](立入検査等) :[[厚生年金保険法第100条の2|第100条の2]](資料の提供) :[[厚生年金保険法第100条の3|第100条の3]](報告) :[[厚生年金保険法第100条の4|第100条の4]](経過措置) :[[厚生年金保険法第101条|第101条]](実施規定) ==第8章 罰則 (第102条~第105条)== :[[厚生年金保険法第102条|第102条]] :[[厚生年金保険法第102条の2|第102条の2]] :[[厚生年金保険法第103条|第103条]] :[[厚生年金保険法第103条の2|第103条の2]] :[[厚生年金保険法第104条|第104条]] :[[厚生年金保険法第105条|第105条]] ==第9章 厚生年金基金及び企業年金連合会 == ===第1節 厚生年金基金 === ====第1款 通則 (第106条~第109条)==== :[[厚生年金保険法第106条|第106条]](基金の目的) :[[厚生年金保険法第107条|第107条]](組織) :[[厚生年金保険法第108条|第108条]](法人格) :[[厚生年金保険法第109条|第109条]](名称) ====第2款 設立 (第110条~第114条)==== :[[厚生年金保険法第110条|第110条]](設立) :[[厚生年金保険法第111条|第111条]] :[[厚生年金保険法第112条|第112条]] :[[厚生年金保険法第113条|第113条]](成立の時期) :[[厚生年金保険法第114条|第114条]] ====第3款 管理 (第115条~第121条)==== :[[厚生年金保険法第115条|第115条]](規約) :[[厚生年金保険法第116条|第116条]](公告) :[[厚生年金保険法第117条|第117条]](代議員会) :[[厚生年金保険法第118条|第118条]] :[[厚生年金保険法第119条|第119条]](役員) :[[厚生年金保険法第120条|第120条]](役員の職務) :[[厚生年金保険法第120条の2|第120条の2]](理事の義務及び損害賠償責任) :[[厚生年金保険法第120条の3|第120条の3]](理事の禁止行為等) :[[厚生年金保険法第120条の4|第120条の4]](理事長の代表権の制限) :[[厚生年金保険法第121条|第121条]](基金の役員及び職員の公務員たる性質) ====第4款 加入員 (第122条~第129条)==== :[[厚生年金保険法第122条|第122条]](加入員) :[[厚生年金保険法第123条|第123条]](資格取得の時期) :[[厚生年金保険法第124条|第124条]](資格喪失の時期) :[[厚生年金保険法第125条|第125条]](加入員の資格の得喪に関する特例) :[[厚生年金保険法第126条|第126条]](同時に二以上の基金の設立事業所に使用される者等の取扱い) :[[厚生年金保険法第127条|第127条]] :[[厚生年金保険法第128条|第128条]](設立事業所の事業主の届出) :[[厚生年金保険法第129条|第129条]](標準給与) ====第5款 基金の行う業務 (第130条~第136条の5)==== :[[厚生年金保険法第130条|第130条]](基金の業務) :[[厚生年金保険法第130条の2|第130条の2]](年金たる給付及び一時金たる給付に要する費用に関する契約) :[[厚生年金保険法第130条の3|第130条の3]](年金数理) :[[厚生年金保険法第131条|第131条]](老齢年金給付の基準) :[[厚生年金保険法第132条|第132条]] :[[厚生年金保険法第133条|第133条]] :[[厚生年金保険法第133条の2|第133条の2]] :[[厚生年金保険法第133条の3|第133条の3]](第一号改定者等の標準報酬の改定に伴う老齢年金給付の支給に関する権利義務の変更) :[[厚生年金保険法第134条|第134条]](裁定) :[[厚生年金保険法第135条|第135条]](老齢年金給付の支払期月) :[[厚生年金保険法第136条|第136条]](準用規定) :[[厚生年金保険法第136条の2|第136条の2]](年金給付等積立金の積立て) :[[厚生年金保険法第136条の3|第136条の3]](年金給付等積立金の運用) :[[厚生年金保険法第136条の4|第136条の4]](年金給付等積立金の運用に関する基本方針等) :[[厚生年金保険法第136条の5|第136条の5]](行為準則) ====第6款 費用の負担 (第137条~第141条)==== :[[厚生年金保険法第137条|第137条]] :[[厚生年金保険法第138条|第138条]](掛金) :[[厚生年金保険法第139条|第139条]](掛金の負担及び納付義務) :[[厚生年金保険法第140条|第140条]](徴収金) :[[厚生年金保険法第141条|第141条]](準用規定) ====第7款 基金間の移行等 (第142条~第144条の4)==== :[[厚生年金保険法第142条|第142条]](合併) :[[厚生年金保険法第143条|第143条]](分割) :[[厚生年金保険法第144条|第144条]](設立事業所の増減) :[[厚生年金保険法第144条の2|第144条の2]](基金間の権利義務の移転) :[[厚生年金保険法第144条の3|第144条の3]](他の基金への権利義務の移転及び脱退一時金相当額の移換) :[[厚生年金保険法第144条の4|第144条の4]](政令への委任) ====第8款 確定拠出年金への移行等 (第144条の5~第144条の6)==== :[[厚生年金保険法第144条の5|第144条の5]](確定拠出年金を実施する場合における手続) :[[厚生年金保険法第144条の6|第144条の6]](基金から確定拠出年金への脱退一時金相当額の移換) ====第9款 解散及び清算 (第145条~第148条)==== :[[厚生年金保険法第145条|第145条]](解散) :[[厚生年金保険法第146条|第146条]](基金の解散による年金たる給付等の支給に関する義務等の消滅) :[[厚生年金保険法第146条の2|第146条の2]](清算中の基金の能力) :[[厚生年金保険法第147条|第147条]](清算人等) :[[厚生年金保険法第147条の2|第147条の2]](清算人の職務及び権限) :[[厚生年金保険法第147条の3|第147条の3]](債権の申出の催告等) :[[厚生年金保険法第147条の4|第147条の4]](期間経過後の債権の申出) :[[厚生年金保険法第147条の5|第147条の5]](準用規定等) :[[厚生年金保険法第148条|第148条]](清算に係る報告の徴収等) ===第2節 企業年金連合会 === ====第1款 通則 (第149条~第151条)==== :[[厚生年金保険法第149条|第149条]](連合会) :[[厚生年金保険法第150条|第150条]](法人格) :[[厚生年金保険法第151条|第151条]](名称) ====第2款 設立及び管理 (第152条~第158条の5)==== :[[厚生年金保険法第152条|第152条]](設立の認可等) :[[厚生年金保険法第153条|第153条]](規約) :[[厚生年金保険法第154条|第154条]](準用規定) :[[厚生年金保険法第155条|第155条]](評議員会) :[[厚生年金保険法第156条|第156条]] :[[厚生年金保険法第157条|第157条]](役員) :[[厚生年金保険法第158条|第158条]](役員の職務等) :[[厚生年金保険法第158条の2|第158条の2]](理事の義務及び損害賠償責任) :[[厚生年金保険法第158条の3|第158条の3]](理事の禁止行為等) :[[厚生年金保険法第158条の4|第158条の4]](理事長の代表権の制限) :[[厚生年金保険法第158条の5|第158条の5]](会員の資格) ====第3款 連合会の行う業務 (第159条~第165条の4)==== :[[厚生年金保険法第159条|第159条]](連合会の業務) :[[厚生年金保険法第159条の2|第159条の2]](年金たる給付及び一時金たる給付に要する費用に関する契約) :[[厚生年金保険法第159条の3|第159条の3]](年金数理) :[[厚生年金保険法第160条|第160条]](中途脱退者に係る措置) :[[厚生年金保険法第160条の2|第160条の2]] :[[厚生年金保険法第161条|第161条]](解散基金加入員に係る措置) :[[厚生年金保険法第162条|第162条]](障害給付等に係る残余財産の交付) :[[厚生年金保険法第163条|第163条]](裁定) :[[厚生年金保険法第163条の2|第163条の2]](老齢年金給付の支給停止) :[[厚生年金保険法第163条の3|第163条の3]] :[[厚生年金保険法第163条の4|第163条の4]](第一号改定者等の標準報酬の改定に伴う老齢年金給付の支給に関する権利義務の変更) :[[厚生年金保険法第164条|第164条]](準用規定) :[[厚生年金保険法第165条|第165条]](連合会から基金への権利義務の移転及び年金給付等積立金の移換) :[[厚生年金保険法第165条の2|第165条の2]](連合会から確定給付企業年金への年金給付等積立金の移換) :[[厚生年金保険法第165条の3|第165条の3]](連合会から確定拠出年金への年金給付等積立金の移換) :[[厚生年金保険法第165条の4|第165条の4]](政令への委任) ====第4款 解散及び清算 (第166条~第168条)==== :[[厚生年金保険法第166条|第166条]](解散) :[[厚生年金保険法第167条|第167条]](連合会の解散による年金たる給付等の支給に関する義務等の消滅) :[[厚生年金保険法第168条|第168条]](清算) ===第3節 雑則 (第169条~第181条)=== :[[厚生年金保険法第169条|第169条]](不服申立て) :[[厚生年金保険法第170条|第170条]](時効) :[[厚生年金保険法第171条|第171条]](期間の計算) :[[厚生年金保険法第172条|第172条]](戸籍事項の無料証明) :[[厚生年金保険法第173条|第173条]](書類等の提出) :[[厚生年金保険法第173条の2|第173条の2]](情報の提供) :[[厚生年金保険法第174条|第174条]](準用規定) :[[厚生年金保険法第175条|第175条]] :[[厚生年金保険法第176条|第176条]](届出) :[[厚生年金保険法第176条の2|第176条の2]](年金数理関係書類の年金数理人による確認等) :[[厚生年金保険法第177条|第177条]](報告書の提出) :[[厚生年金保険法第177条の2|第177条の2]](業務概況の周知) :[[厚生年金保険法第178条|第178条]](報告の徴収等) :[[厚生年金保険法第178条の2|第178条の2]](指定基金による健全化計画の作成) :[[厚生年金保険法第179条|第179条]](基金等に対する監督) :[[厚生年金保険法第180条|第180条]](権限の委任) :[[厚生年金保険法第180条の2|第180条の2]](政令への委任) :[[厚生年金保険法第181条|第181条]](実施規定) ===第4節 罰則 (第182条~第188条)=== :[[厚生年金保険法第182条|第182条]] :[[厚生年金保険法第183条|第183条]] :[[厚生年金保険法第184条|第184条]] :[[厚生年金保険法第185条|第185条]] :[[厚生年金保険法第186条|第186条]] :[[厚生年金保険法第187条|第187条]] :[[厚生年金保険法第188条|第188条]] ==附則== :[[厚生年金保険法附則第1条|第1条]](施行期日) :[[厚生年金保険法附則第2条|第2条]](厚生年金保険法特例の廃止) :[[厚生年金保険法附則第2条の2|第2条の2]](適用事業所の範囲の拡大) :[[厚生年金保険法附則第3条|第3条]](被保険者の資格に関する経過措置) :[[厚生年金保険法附則第4条|第4条]] :[[厚生年金保険法附則第4条の2|第4条の2]](被保険者の資格の特例) :[[厚生年金保険法附則第4条の3|第4条の3]](高齢任意加入被保険者) :[[厚生年金保険法附則第4条の4|第4条の4]] :[[厚生年金保険法附則第4条の5|第4条の5]] :[[厚生年金保険法附則第5条|第5条]](標準報酬に関する経過措置) :[[厚生年金保険法附則第6条|第6条]] :[[厚生年金保険法附則第6条の2|第6条の2]](事業主の届出に関する経過措置) :[[厚生年金保険法附則第7条|第7条]](従前の処分等) :[[厚生年金保険法附則第7条の2|第7条の2]](組合員又は加入者であつた期間の確認等) :[[厚生年金保険法附則第7条の3|第7条の3]](老齢厚生年金の支給の繰上げ) :[[厚生年金保険法附則第7条の4|第7条の4]](繰上げ支給の老齢厚生年金と基本手当等との調整) :[[厚生年金保険法附則第7条の5|第7条の5]] :[[厚生年金保険法附則第7条の6|第7条の6]](繰上げ支給の老齢厚生年金の受給権者に基金及び連合会が支給する老齢年金給付の特例) :[[厚生年金保険法附則第7条の7|第7条の7]] :[[厚生年金保険法附則第8条|第8条]](老齢厚生年金の特例) :[[厚生年金保険法附則第8条の2|第8条の2]](特例による老齢厚生年金の支給開始年齢の特例) :[[厚生年金保険法附則第9条|第9条]](特例による老齢厚生年金の額の計算等の特例) :[[厚生年金保険法附則第9条の2|第9条の2]] :[[厚生年金保険法附則第9条の3|第9条の3]] :[[厚生年金保険法附則第9条の4|第9条の4]] :[[厚生年金保険法附則第10条|第10条]] :[[厚生年金保険法附則第10条の2|第10条の2]] :[[厚生年金保険法附則第11条|第11条]] :[[厚生年金保険法附則第11条の2|第11条の2]] :[[厚生年金保険法附則第11条の3|第11条の3]] :[[厚生年金保険法附則第11条の4|第11条の4]] :[[厚生年金保険法附則第11条の5|第11条の5]] :[[厚生年金保険法附則第11条の6|第11条の6]] :[[厚生年金保険法附則第12条|第12条]] :[[厚生年金保険法附則第13条|第13条]] :[[厚生年金保険法附則第13条の2|第13条の2]] :[[厚生年金保険法附則第13条の3|第13条の3]](その額が解散基金に係る代行部分の額以上であるときは、解散基金に係る代行部分の全部) :[[厚生年金保険法附則第13条の4|第13条の4]](老齢厚生年金の支給の繰上げの特例) :[[厚生年金保険法附則第13条の5|第13条の5]] :[[厚生年金保険法附則第13条の6|第13条の6]] :[[厚生年金保険法附則第13条の7|第13条の7]] :[[厚生年金保険法附則第13条の8|第13条の8]] :[[厚生年金保険法附則第14条|第14条]](老齢厚生年金の支給要件等の特例) :[[厚生年金保険法附則第15条|第15条]] :[[厚生年金保険法附則第15条の2|第15条の2]] :[[厚生年金保険法附則第15条の3|第15条の3]] :[[厚生年金保険法附則第16条|第16条]](加給年金額に関する経過措置) :[[厚生年金保険法附則第16条の2|第16条の2]] 削除 :[[厚生年金保険法附則第16条の3|第16条の3]](障害厚生年金の特例) :[[厚生年金保険法附則第16条の4|第16条の4]](被保険者等である者に対する老齢厚生年金又は障害厚生年金の取扱い) :[[厚生年金保険法附則第17条|第17条]](併給の調整の特例) :[[厚生年金保険法附則第17条の2|第17条の2]](遺族厚生年金の額の特例) :[[厚生年金保険法附則第17条の3|第17条の3]](遺族厚生年金の額の改定の特例) :[[厚生年金保険法附則第17条の4|第17条の4]](平均標準報酬月額の改定) :[[厚生年金保険法附則第17条の5|第17条の5]] :[[厚生年金保険法附則第17条の6|第17条の6]] :[[厚生年金保険法附則第17条の7|第17条の7]](年金たる保険給付の額の改定の特例) :[[厚生年金保険法附則第17条の8|第17条の8]](第一号改定者の特例) :[[厚生年金保険法附則第17条の9|第17条の9]](対象期間標準報酬総額の計算の特例) :[[厚生年金保険法附則第17条の10|第17条の10]](標準報酬が改定され、又は決定された者に対する保険給付の支給要件等の特例) :[[厚生年金保険法附則第17条の11|第17条の11]](被扶養配偶者である期間についての特例の規定の適用) :[[厚生年金保険法附則第17条の12|第17条の12]] :[[厚生年金保険法附則第17条の13|第17条の13]] :[[厚生年金保険法附則第17条の14|第17条の14]](延滞金の割合の特例) :[[厚生年金保険法附則第18条|第18条]](年金保険者たる共済組合等に係る拠出金の納付) :[[厚生年金保険法附則第19条|第19条]] :[[厚生年金保険法附則第20条|第20条]] :[[厚生年金保険法附則第21条|第21条]](報告等) :[[厚生年金保険法附則第22条|第22条]] :[[厚生年金保険法附則第23条|第23条]](政令への委任) :[[厚生年金保険法附則第24条|第24条]](戦時特例) :[[厚生年金保険法附則第25条|第25条]](被保険者の資格等に関する旧法による報告) :[[厚生年金保険法附則第26条|第26条]](従前の保険料) :[[厚生年金保険法附則第27条|第27条]](従前の行為に対する罰則の適用) :[[厚生年金保険法附則第28条|第28条]](指定共済組合の組合員) :[[厚生年金保険法附則第28条の2|第28条の2]](旧陸軍共済組合等の組合員であつた期間に関する特例) :[[厚生年金保険法附則第28条の3|第28条の3]](旧共済組合員期間を有する者に対する特例老齢年金の支給) :[[厚生年金保険法附則第28条の4|第28条の4]](旧共済組合員期間を有する者の遺族に対する特例遺族年金の支給) :[[厚生年金保険法附則第29条|第29条]](日本国籍を有しない者に対する脱退一時金の支給) :[[厚生年金保険法附則第29条の2|第29条の2]](独立行政法人福祉医療機構による債権の管理及び回収の業務等) :[[厚生年金保険法附則第29条の3|第29条の3]](独立行政法人年金・健康保険福祉施設整理機構による福祉施設の運営又は管理) :[[厚生年金保険法附則第29条の4|第29条の4]](機構への厚生労働大臣の権限に係る事務の委任等) :[[厚生年金保険法附則第30条|第30条]](過去期間代行給付現価に係る政府の負担) :[[厚生年金保険法附則第31条|第31条]](責任準備金相当額が過大となつた場合における代行保険料率の算定) :[[厚生年金保険法附則第32条|第32条]](解散しようとする基金等に係る老齢年金給付の支給義務の特例) :[[厚生年金保険法附則第33条|第33条]](特定基金が解散する場合における責任準備金相当額の特例) :[[厚生年金保険法附則第34条|第34条]](特定基金が解散する場合における責任準備金相当額の納付の猶予等) :[[厚生年金保険法附則第35条|第35条]] :[[厚生年金保険法附則第36条|第36条]](納付の猶予の場合の加算金) :[[厚生年金保険法附則第37条|第37条]](責任準備金相当額の特例の適用を受ける特定基金に対する納付の猶予に関する特例) :[[厚生年金保険法附則第38条|第38条]](特定基金に係る責任準備金相当額等の一部の物納) :[[厚生年金保険法附則第39条|第39条]](事務の委託に関する経過措置) :[[厚生年金保険法附則第40条|第40条]](政令への委任) ==附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)== :[[厚生年金保険法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第1条|第1条]](施行期日) :[[厚生年金保険法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第5条|第5条]](用語の定義) :[[厚生年金保険法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第39条|第39条]](第2条の規定の施行に伴う経過措置) :[[厚生年金保険法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第40条|第40条]] :[[厚生年金保険法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第41条|第41条]](厚生年金保険の適用事業所の経過措置) :[[厚生年金保険法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第42条|第42条]](厚生年金保険の被保険者資格の取得及び喪失の経過措置) :[[厚生年金保険法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第43条|第43条]](第四種被保険者に関する経過措置) :[[厚生年金保険法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第44条|第44条]](船員任意継続被保険者に関する経過措置) :[[厚生年金保険法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第45条|第45条]](第四種被保険者及び船員任意継続被保険者に係る厚生年金保険の被保険者の資格の特例) :[[厚生年金保険法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第46条|第46条]](厚生年金保険の被保険者の種別の変更) :[[厚生年金保険法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第47条|第47条]](厚生年金保険の被保険者期間等に関する経過措置) :[[厚生年金保険法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第48条|第48条]] :[[厚生年金保険法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第48条の2|第48条の2]](共済組合の組合員又は私学教職員共済制度の加入者であつた期間の確認の特例) :[[厚生年金保険法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第49条|第49条]](厚生年金保険の標準報酬に関する経過措置) :[[厚生年金保険法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第50条|第50条]] :[[厚生年金保険法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第51条|第51条]](旧船員保険法による従前の処分) :[[厚生年金保険法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第52条|第52条]](厚生年金保険の平均標準報酬月額の計算に関する経過措置) :[[厚生年金保険法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第53条|第53条]] :[[厚生年金保険法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第54条|第54条]](新厚生年金保険法による保険給付の額の改定の特例) :[[厚生年金保険法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第55条|第55条]](新厚生年金保険法による年金たる保険給付の支払期月の特例) :[[厚生年金保険法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第56条|第56条]](厚生年金保険の年金たる保険給付に係る併給調整の経過措置) :[[厚生年金保険法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第57条|第57条]](老齢厚生年金の支給要件の特例) :[[厚生年金保険法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第58条|第58条]](老齢厚生年金の支給開始年齢等の特例) :[[厚生年金保険法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第59条|第59条]](老齢厚生年金の額の計算の特例) :[[厚生年金保険法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第60条|第60条]](老齢厚生年金の加給年金額等の特例) :[[厚生年金保険法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第61条|第61条]](中高齢者等に係る老齢厚生年金の加給年金額等の特例) :[[厚生年金保険法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第62条|第62条]](老齢厚生年金の支給停止の特例) :[[厚生年金保険法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第62条の2|第62条の2]] :[[厚生年金保険法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第63条|第63条]](施行日において六十歳以上である者に係る厚生年金保険の年金たる保険給付の特例) :[[厚生年金保険法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第64条|第64条]](障害厚生年金等の支給要件の特例) :[[厚生年金保険法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第65条|第65条]] :[[厚生年金保険法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第66条|第66条]](障害厚生年金の支給要件の特例) :[[厚生年金保険法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第67条|第67条]] :[[厚生年金保険法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第68条|第68条]] :[[厚生年金保険法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第69条|第69条]](障害厚生年金の併給の調整の特例) :[[厚生年金保険法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第70条|第70条]](障害厚生年金の額の計算の特例) :[[厚生年金保険法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第71条|第71条]](厚生年金保険の障害手当金の支給要件の特例) :[[厚生年金保険法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第72条|第72条]](遺族厚生年金の支給要件の特例) :[[厚生年金保険法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第73条|第73条]](遺族厚生年金の加算の特例) :[[厚生年金保険法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第74条|第74条]] :[[厚生年金保険法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第75条|第75条]](厚生年金保険の脱退手当金の経過措置) :[[厚生年金保険法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第76条|第76条]](厚生年金保険の保険給付の制限の特例) 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:[[厚生年金保険法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第100条|第100条]](罰則に関する経過措置) :[[厚生年金保険法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第101条|第101条]](その他の経過措置の政令への委任) ==附則(平成六年一一月九日法律第九五号)== :[[厚生年金保険法附則(平成六年一一月九日法律第九五号)第1条|第1条]](施行期日等) :[[厚生年金保険法附則(平成六年一一月九日法律第九五号)第2条|第2条]](検討) :[[厚生年金保険法附則(平成六年一一月九日法律第九五号)第6条|第6条]](障害基礎年金の支給に関する特例措置) :[[厚生年金保険法附則(平成六年一一月九日法律第九五号)第12条|第12条]](厚生年金保険の年金たる保険給付の額に関する経過措置) :[[厚生年金保険法附則(平成六年一一月九日法律第九五号)第13条|第13条]](標準報酬月額に関する経過措置) :[[厚生年金保険法附則(平成六年一一月九日法律第九五号)第14条|第14条]](障害厚生年金の支給に関する経過措置) :[[厚生年金保険法附則(平成六年一一月九日法律第九五号)第15条|第15条]](老齢厚生年金の支給開始年齢の特例) :[[厚生年金保険法附則(平成六年一一月九日法律第九五号)第16条|第16条]] :[[厚生年金保険法附則(平成六年一一月九日法律第九五号)第17条|第17条]](老齢厚生年金の額の計算に関する経過措置) :[[厚生年金保険法附則(平成六年一一月九日法律第九五号)第18条|第18条]] :[[厚生年金保険法附則(平成六年一一月九日法律第九五号)第19条|第19条]] :[[厚生年金保険法附則(平成六年一一月九日法律第九五号)第20条|第20条]] :[[厚生年金保険法附則(平成六年一一月九日法律第九五号)第21条|第21条]](老齢厚生年金の支給停止に関する経過措置) :[[厚生年金保険法附則(平成六年一一月九日法律第九五号)第22条|第22条]] :[[厚生年金保険法附則(平成六年一一月九日法律第九五号)第23条|第23条]] :[[厚生年金保険法附則(平成六年一一月九日法律第九五号)第24条|第24条]] :[[厚生年金保険法附則(平成六年一一月九日法律第九五号)第25条|第25条]] 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:[[厚生年金保険法附則(平成一六年六月一一日法律第一〇四号)第34条|第34条]](育児休業等を終了した際の標準報酬月額の改定に関する経過措置) :[[厚生年金保険法附則(平成一六年六月一一日法律第一〇四号)第35条|第35条]](三歳に満たない子を養育する被保険者等の標準報酬月額の特例に関する経過措置) :[[厚生年金保険法附則(平成一六年六月一一日法律第一〇四号)第36条|第36条]](老齢厚生年金の額の計算に関する経過措置) :[[厚生年金保険法附則(平成一六年六月一一日法律第一〇四号)第37条|第37条]](育児休業等期間中の被保険者及び加入員の特例に関する経過措置) :[[厚生年金保険法附則(平成一六年六月一一日法律第一〇四号)第38条|第38条]](厚生年金保険法による脱退一時金の額に関する経過措置) :[[厚生年金保険法附則(平成一六年六月一一日法律第一〇四号)第39条|第39条]](企業年金連合会への移行) :[[厚生年金保険法附則(平成一六年六月一一日法律第一〇四号)第40条|第40条]](名称の使用制限に関する経過措置) :[[厚生年金保険法附則(平成一六年六月一一日法律第一〇四号)第41条|第41条]](事業主の届出に関する経過措置) :[[厚生年金保険法附則(平成一六年六月一一日法律第一〇四号)第42条|第42条]](老齢厚生年金の支給の繰下げに関する経過措置) :[[厚生年金保険法附則(平成一六年六月一一日法律第一〇四号)第43条|第43条]](老齢厚生年金の支給の停止に関する経過措置) :[[厚生年金保険法附則(平成一六年六月一一日法律第一〇四号)第44条|第44条]](遺族厚生年金の支給に関する経過措置) :[[厚生年金保険法附則(平成一六年六月一一日法律第一〇四号)第45条|第45条]] :[[厚生年金保険法附則(平成一六年六月一一日法律第一〇四号)第46条|第46条]](対象となる離婚等) :[[厚生年金保険法附則(平成一六年六月一一日法律第一〇四号)第47条|第47条]](当事者への情報提供の特例) :[[厚生年金保険法附則(平成一六年六月一一日法律第一〇四号)第48条|第48条]](標準報酬が改定され、又は決定された者に対する保険給付の特例) 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2012-07-15T03:49:45Z
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労働基準法
法学>社会法>労働法>労働基準法>労働基準法コンメンタール (最終改正:令和4年法律第68号)の逐条解説書。
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法学>社会法>労働法>労働基準法>労働基準法コンメンタール (最終改正:令和4年法律第68号)の逐条解説書。
[[法学]]>[[社会法]]>[[労働法]]>[[労働基準法]]>労働基準法コンメンタール (最終改正:令和4年法律第68号)の逐条解説書。 {{Wikipedia|労働基準法}} {{Wikisource|労働基準法}} ==第1章 総則 (第1条~第12条)== :[[労働基準法第1条|第1条]](労働条件の原則) :[[労働基準法第2条|第2条]](労働条件の決定) :[[労働基準法第3条|第3条]](均等待遇) :[[労働基準法第4条|第4条]](男女同一賃金の原則) :[[労働基準法第5条|第5条]](強制労働の禁止) :[[労働基準法第6条|第6条]](中間搾取の排除) :[[労働基準法第7条|第7条]](公民権行使の保障) :第8条 削除 :[[労働基準法第9条|第9条]](労働者の定義) :[[労働基準法第10条|第10条]](使用者の定義) :[[労働基準法第11条|第11条]](賃金の定義) :[[労働基準法第12条|第12条]](平均賃金) ==第2章 労働契約 (第13条~第23条)== :[[労働基準法第13条|第13条]](この法律違反の契約) :[[労働基準法第14条|第14条]](契約期間等) :[[労働基準法第15条|第15条]](労働条件の明示) :[[労働基準法第16条|第16条]](賠償予定の禁止) :[[労働基準法第17条|第17条]](前借金相殺の禁止) :[[労働基準法第18条|第18条]](強制貯金) :[[労働基準法第19条|第19条]](解雇制限) :[[労働基準法第20条|第20条]](解雇の予告) :[[労働基準法第21条|第21条]] :[[労働基準法第22条|第22条]](退職時等の証明) :[[労働基準法第23条|第23条]](金品の返還) ==第3章 賃金 (第24条~第31条)== :[[労働基準法第24条|第24条]](賃金の支払) :[[労働基準法第25条|第25条]](非常時払) :[[労働基準法第26条|第26条]](休業手当) :[[労働基準法第27条|第27条]](出来高払制の保障給) :[[労働基準法第28条|第28条]](最低賃金) :第29条 削除 :第30条 削除 :第31条 削除 ==<span id="4">第4章 労働時間、休憩、休日及び年次有給休暇 (第32条~第41条の2)== :[[労働基準法第32条|第32条]](法定労働時間) :[[労働基準法第32条の2|第32条の2]](1箇月単位の変形労働時間制) :[[労働基準法第32条の3|第32条の3]](フレックスタイム制) :[[労働基準法第32条の3の2|第32条の3の2]] :[[労働基準法第32条の4|第32条の4]](1年単位の変形労働時間制) :[[労働基準法第32条の4の2|第32条の4の2]] :[[労働基準法第32条の5|第32条の5]](1週間単位の非定型的労働時間制) :[[労働基準法第33条|第33条]](災害等による臨時の必要がある場合の時間外労働等) :[[労働基準法第34条|第34条]](休憩) :[[労働基準法第35条|第35条]](休日) :[[労働基準法第36条|第36条]](時間外及び休日の労働) :[[労働基準法第37条|第37条]](時間外、休日及び深夜の割増賃金) :[[労働基準法第38条|第38条]](時間計算) :[[労働基準法第38条の2|第38条の2]](事業場外労働のみなし労働時間制) :[[労働基準法第38条の3|第38条の3]](専門業務型裁量労働制) :[[労働基準法第38条の4|第38条の4]](企画業務型裁量労働制) :[[労働基準法第39条|第39条]](年次有給休暇) :[[労働基準法第40条|第40条]](労働時間及び休憩の特例) :[[労働基準法第41条|第41条]](労働時間等に関する規定の適用除外) :[[労働基準法第41条の2|第41条の2]] ==第5章 安全及び衛生 (第42条~第55条)== :[[労働基準法第42条|第42条]] :第43条 削除 :第44条 削除 :第45条 削除 :第46条 削除 :第47条 削除 :第48条 削除 :第49条 削除 :第50条 削除 :第51条 削除 :第52条 削除 :第53条 削除 :第54条 削除 :第55条 削除 ==<span id="6">第6章 年少者 (第56条~第68条)== :[[労働基準法第56条|第56条]](最低年齢) :[[労働基準法第57条|第57条]](年少者の証明書) :[[労働基準法第58条|第58条]](未成年者の労働契約) :[[労働基準法第59条|第59条]](未成年者への賃金の支払) :[[労働基準法第60条|第60条]](労働時間及び休日) :[[労働基準法第61条|第61条]](深夜業) :[[労働基準法第62条|第62条]](危険有害業務の就業制限) :[[労働基準法第63条|第63条]](坑内労働の禁止) :[[労働基準法第64条|第64条]](帰郷旅費) ==<span id="6-2">第6章の2 妊産婦等 (第64条の2~第68条)== :[[労働基準法第64条の2|第64条の2]](坑内業務の就業制限) :[[労働基準法第64条の3|第64条の3]](危険有害業務の就業制限) :[[労働基準法第65条|第65条]](産前産後) :[[労働基準法第66条|第66条]](妊産婦の労働時間に関する制限) :[[労働基準法第67条|第67条]](育児時間) :[[労働基準法第68条|第68条]](生理日の就業が著しく困難な女性に対する措置) ==<span id="7">第7章 技能者の養成 (第69条~第74条)== :[[労働基準法第69条|第69条]](徒弟の弊害排除) :[[労働基準法第70条|第70条]](職業訓練に関する特例) :[[労働基準法第71条|第71条]] :[[労働基準法第72条|第72条]] :[[労働基準法第73条|第73条]] :第74条 削除 ==<span id="8">第8章 災害補償 (第75条~第88条)== :[[労働基準法第75条|第75条]](療養補償) :[[労働基準法第76条|第76条]](休業補償) :[[労働基準法第77条|第77条]](障害補償) :[[労働基準法第78条|第78条]](休業補償及び障害補償の例外) :[[労働基準法第79条|第79条]](遺族補償) :[[労働基準法第80条|第80条]](葬祭料) :[[労働基準法第81条|第81条]](打切補償) :[[労働基準法第82条|第82条]](分割補償) :[[労働基準法第83条|第83条]](補償を受ける権利) :[[労働基準法第84条|第84条]](他の法律との関係) :[[労働基準法第85条|第85条]](審査及び仲裁) :[[労働基準法第86条|第86条]] :[[労働基準法第87条|第87条]](請負事業に関する例外) :[[労働基準法第88条|第88条]](補償に関する細目) ==<span id="9">第9章 就業規則 (第89条~第93条)== :[[労働基準法第89条|第89条]](作成及び届出の義務) :[[労働基準法第90条|第90条]](作成の手続) :[[労働基準法第91条|第91条]](制裁規定の制限) :[[労働基準法第92条|第92条]](法令及び労働協約との関係) :[[労働基準法第93条|第93条]](労働契約との関係) ==<span id="10">第10章 寄宿舎 (第94条~第96条の3)== :[[労働基準法第94条|第94条]](寄宿舎生活の自治) :[[労働基準法第95条|第95条]](寄宿舎生活の秩序) :[[労働基準法第96条|第96条]](寄宿舎の設備及び安全衛生) :[[労働基準法第96条の2|第96条の2]](監督上の行政措置) :[[労働基準法第96条の3|第96条の3]] ==<span id="11">第11章 監督機関 (第97条~第105条)== :[[労働基準法第97条|第97条]](監督機関の職員等) :第98条 削除 :[[労働基準法第99条|第99条]](労働基準主管局長等の権限) :[[労働基準法第100条|第100条]](女性主管局長の権限) :[[労働基準法第101条|第101条]](労働基準監督官の権限) :[[労働基準法第102条|第102条]] :[[労働基準法第103条|第103条]] :[[労働基準法第104条|第104条]](監督機関に対する申告) :[[労働基準法第104条の2|第104条の2]](報告等) :[[労働基準法第105条|第105条]](労働基準監督官の義務) ==<span id="12">第12章 雑則 (第105条の2~第116条)== :[[労働基準法第105条の2|第105条の2]](国の援助義務) :[[労働基準法第106条|第106条]](法令等の周知義務) :[[労働基準法第107条|第107条]](労働者名簿) :[[労働基準法第108条|第108条]](賃金台帳) :[[労働基準法第109条|第109条]](記録の保存) :第110条 削除 :[[労働基準法第111条|第111条]](無料証明) :[[労働基準法第112条|第112条]](国及び公共団体についての適用) :[[労働基準法第113条|第113条]](命令の制定) :[[労働基準法第114条|第114条]](付加金の支払) :[[労働基準法第115条|第115条]](時効) :[[労働基準法第115条の2|第115条の2]](経過措置) :[[労働基準法第116条|第116条]](適用除外) ==<span id="13">第13章 罰則 (第117条~第121条)== :[[労働基準法第117条|第117条]]【罰則1・強制労働禁止違反】 :[[労働基準法第118条|第118条]]【罰則2・中間搾取の排除、最低年齢遵守、坑内労働禁止違反等】 :[[労働基準法第119条|第119条]]【罰則3・法定労働時間等の遵守違反等】 :[[労働基準法第120条|第120条]]【罰則4・違法の程度が軽微なもの】 :[[労働基準法第121条|第121条]]【罰則5・両罰規定等】 ==<span id="附則">附則抄 (第122条~第143条)== :[[労働基準法第122条|第122条]][法律施行の期日] :[[労働基準法第123条|第123条]][工場法等の廃止] :[[労働基準法第127条|第127条]](削除)[労基法施行に伴う経過措置] :[[労働基準法第128条|第128条]](削除)[労基法施行に伴う経過措置・年少者] :[[労働基準法第129条|第129条]][労基法施行に伴う経過措置・災害補償] :[[労働基準法第130条|第130条]][労基法施行に伴う経過措置・罰則] :[[労働基準法第131条|第131条]][ [[労働基準法第32条|第32条]](労働時間)改正に伴う経過措置・平成9年3月31日まで] :[[労働基準法第132条|第132条]][ [[労働基準法第131条|第131条]]適用に際して、[[労働基準法第32条の4|第32条の4]](1年単位の変形労働時間制)・[[労働基準法第32条の5|第32条の5]](1年単位の変形労働時間制)に関する経過措置・平成9年3月31日まで] :[[労働基準法第133条|第133条]][男女雇用機会均等法施行に伴う経過措置] :[[労働基準法第134条|第134条]][ [[労働基準法第39条|第39条]](労働時間)改正に伴う中小企業に対する経過措置・平成3年(立法時昭和66年)3月31日まで] :[[労働基準法第135条|第135条]][ [[労働基準法第39条|第39条]](労働時間)改正に伴う経過措置] :[[労働基準法第136条|第136条]](年次有給休暇取得者への不利益取扱いの禁止) :[[労働基準法第137条|第137条]](任意退職) :[[労働基準法第138条|第138条]][ [[労働基準法第37条|第37条]](時間外、休日及び深夜の割増賃金)改正に伴う中小企業に対する経過措置・令和5年(立法時平成35年)3月31日まで] :[[労働基準法第139条|第139条]][ [[労働基準法第36条|第36条]](労働時間)改正に伴う建設業等に対する経過措置] :[[労働基準法第140条|第140条]][ [[労働基準法第36条|第36条]](労働時間)改正に伴う一般乗用旅客自動車運送事業等に対する経過措置] :[[労働基準法第141条|第141条]][ [[労働基準法第36条|第36条]](労働時間)改正に伴う医業従事医師に対する経過措置] :[[労働基準法第142条|第142条]][ [[労働基準法第39条|第39条]](労働時間)改正に伴う砂糖製造事業に対する経過措置] :[[労働基準法第143条|第143条]][時効等改正に伴う経過措置] ==[[労働基準法別表第1|別表第1]]== ==[[労働基準法別表第2|別表第2]]== ==[[労働基準法別表第3|別表第3]]== ==参考== *[[労働基準法の施行に関する件]]((昭和22年9月13日 発基第17号) ==外部リンク== *[https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=322AC0000000049 労働基準法 | e-Gov法令検索] {{stub|law}} [[Category:コンメンタール|ろうとうきしゆんほう こんめんたある]] [[Category:労働基準法|*こんめんたあるろうとうきしゆんほう]]
2009-04-12T05:20:17Z
2023-12-16T17:36:17Z
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10,278
雇用保険法
法学>社会法>雇用保険法>雇用保険法施行令>雇用保険法施行規則 雇用保険法(最終改正:平成一九年七月六日法律第一〇九号)の逐条解説書。
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法学>社会法>雇用保険法>雇用保険法施行令>雇用保険法施行規則 雇用保険法(最終改正:平成一九年七月六日法律第一〇九号)の逐条解説書。
[[法学]]>[[社会法]]>[[雇用保険法]]>[[雇用保険法施行令]]>[[雇用保険法施行規則]] 雇用保険法(最終改正:平成一九年七月六日法律第一〇九号)の逐条解説書。 {{Wikipedia|雇用保険法}} ==第1章 総則 (第1条~第4条)== :[[雇用保険法第1条|第1条]](目的) :[[雇用保険法第2条|第2条]](管掌) :[[雇用保険法第3条|第3条]](雇用保険事業) :[[雇用保険法第4条|第4条]](定義) ==第2章 適用事業等 (第5条~第9条)== :[[雇用保険法第5条|第5条]](適用事業) :[[雇用保険法第6条|第6条]](適用除外) :[[雇用保険法第7条|第7条]](被保険者に関する届出) :[[雇用保険法第8条|第8条]](確認の請求) :[[雇用保険法第9条|第9条]](確認) ==第3章 失業等給付 == ===第1節 通則 (第10条~第12条)=== :[[雇用保険法第10条|第10条]](失業等給付) :[[雇用保険法第10条の2|第10条の2]](就職への努力) :[[雇用保険法第10条の3|第10条の3]](未支給の失業等給付) :[[雇用保険法第10条の4|第10条の4]](返還命令等) :[[雇用保険法第11条|第11条]](受給権の保護) :[[雇用保険法第12条|第12条]](公課の禁止) ===第2節 一般被保険者の求職者給付 === ====第1款 基本手当 (第13条~第35条)==== :[[雇用保険法第13条|第13条]](基本手当の受給資格) :[[雇用保険法第14条|第14条]](被保険者期間) :[[雇用保険法第15条|第15条]](失業の認定) :[[雇用保険法第16条|第16条]](基本手当の日額) :[[雇用保険法第17条|第17条]](賃金日額) :[[雇用保険法第18条|第18条]](基本手当の日額の算定に用いる賃金日額の範囲等の自動的変更) :[[雇用保険法第19条|第19条]](基本手当の減額) :[[雇用保険法第20条|第20条]](支給の期間及び日数) :[[雇用保険法第21条|第21条]](待期) :[[雇用保険法第22条|第22条]](所定給付日数) :[[雇用保険法第23条|第23条]] :[[雇用保険法第24条|第24条]](訓練延長給付) :[[雇用保険法第25条|第25条]](広域延長給付) :[[雇用保険法第26条|第26条]] :[[雇用保険法第27条|第27条]](全国延長給付) :[[雇用保険法第28条|第28条]](延長給付に関する調整) :[[雇用保険法第29条|第29条]](給付日数を延長した場合の給付制限) :[[雇用保険法第30条|第30条]](支給方法及び支給期日) :[[雇用保険法第31条|第31条]](未支給の基本手当の請求手続) :[[雇用保険法第32条|第32条]](給付制限) :[[雇用保険法第33条|第33条]] :[[雇用保険法第34条|第34条]] :第35条 削除 ====第2款 技能習得手当及び寄宿手当 (第36条)==== :[[雇用保険法第36条|第36条]](技能習得手当及び寄宿手当) ====第3款 傷病手当 (第37条~第37条の4)==== :[[雇用保険法第37条|第37条]](傷病手当) :[[雇用保険法第37条の2|第37条の2]](高年齢継続被保険者) :[[雇用保険法第37条の3|第37条の3]](高年齢受給資格) :[[雇用保険法第37条の4|第37条の4]](高年齢求職者給付金) ===第3節 短期雇用特例被保険者の求職者給付 (第38条~第41条)=== :[[雇用保険法第38条|第38条]](短期雇用特例被保険者) :[[雇用保険法第39条|第39条]](特例受給資格) :[[雇用保険法第40条|第40条]](特例一時金) :[[雇用保険法第41条|第41条]](公共職業訓練等を受ける場合) ===第4節 日雇労働被保険者の求職者給付 (第42条~第56条の2)=== :[[雇用保険法第42条|第42条]](日雇労働者) :[[雇用保険法第43条|第43条]](日雇労働被保険者) :[[雇用保険法第44条|第44条]](日雇労働被保険者手帳) :[[雇用保険法第45条|第45条]](日雇労働求職者給付金の受給資格) :[[雇用保険法第46条|第46条]] :[[雇用保険法第47条|第47条]](日雇労働被保険者に係る失業の認定) :[[雇用保険法第48条|第48条]](日雇労働求職者給付金の日額) :[[雇用保険法第49条|第49条]](日雇労働求職者給付金の日額等の自動的変更) :[[雇用保険法第50条|第50条]](日雇労働求職者給付金の支給日数等) :[[雇用保険法第51条|第51条]](日雇労働求職者給付金の支給方法等) :[[雇用保険法第52条|第52条]](給付制限) :[[雇用保険法第53条|第53条]](日雇労働求職者給付金の特例) :[[雇用保険法第54条|第54条]] :[[雇用保険法第55条|第55条]] :[[雇用保険法第56条|第56条]](日雇労働被保険者であつた者に係る被保険者期間等の特例) :[[雇用保険法第56条の2|第56条の2]] ===第5節 就職促進給付 (第56条の3~第60条の3)=== :[[雇用保険法第56条の3|第56条の3]](就業促進手当) :[[雇用保険法第57条|第57条]](就業促進手当の支給を受けた場合の特例) :[[雇用保険法第58条|第58条]](移転費) :[[雇用保険法第59条|第59条]](広域求職活動費) :[[雇用保険法第60条|第60条]](給付制限) :[[雇用保険法第60条の2|第60条の2]](教育訓練給付金) :[[雇用保険法第60条の3|第60条の3]](給付制限) ===第6節 雇用継続給付 === ====第1款 高年齢雇用継続給付 (第61条~第61条の3)==== :[[雇用保険法第61条|第61条]](高年齢雇用継続基本給付金) :[[雇用保険法第61条の2|第61条の2]](高年齢再就職給付金) :[[雇用保険法第61条の3|第61条の3]](給付制限) ====第2款 育児休業給付 (第61条の4~第61条の6)==== :[[雇用保険法第61条の4|第61条の4]](育児休業基本給付金) :[[雇用保険法第61条の5|第61条の5]](育児休業者職場復帰給付金) :[[雇用保険法第61条の6|第61条の6]](給付制限) ====第3款 介護休業給付 (第61条の7~第61条の8)==== :[[雇用保険法第61条の7|第61条の7]](介護休業給付金) :[[雇用保険法第61条の8|第61条の8]](給付制限) ==第4章 雇用安定事業等 (第62条~第65条)== :[[雇用保険法第62条|第62条]](雇用安定事業) :[[雇用保険法第63条|第63条]](能力開発事業) :[[雇用保険法第64条|第64条]] :[[雇用保険法第65条|第65条]](事業等の利用) ==第5章 費用の負担 (第66条~第68条)== :[[雇用保険法第66条|第66条]](国庫の負担) :[[雇用保険法第67条|第67条]] :[[雇用保険法第68条|第68条]](保険料) ==第6章 不服申立て及び訴訟 (第69条)== :[[雇用保険法第69条|第69条]](不服申立て) :[[雇用保険法第70条|第70条]](不服理由の制限) :[[雇用保険法第71条|第71条]](不服申立てと訴訟との関係) ==第7章 雑則 (第72条~第82条)== :[[雇用保険法第72条|第72条]](労働政策審議会への諮問) :[[雇用保険法第73条|第73条]](不利益取扱いの禁止) :[[雇用保険法第74条|第74条]](時効) :[[雇用保険法第75条|第75条]](戸籍事項の無料証明) :[[雇用保険法第76条|第76条]](報告等) :[[雇用保険法第77条|第77条]] :[[雇用保険法第78条|第78条]](診断) :[[雇用保険法第79条|第79条]](立入検査) :[[雇用保険法第80条|第80条]](経過措置の命令への委任) :[[雇用保険法第81条|第81条]](権限の委任) :[[雇用保険法第82条|第82条]](厚生労働省令への委任) ==第8章 罰則 (第83条~第86条)== :[[雇用保険法第83条|第83条]] :[[雇用保険法第84条|第84条]] :[[雇用保険法第85条|第85条]] :[[雇用保険法第86条|第86条]] {{stub}} [[Category:コンメンタール|こようほけんほう こんめんたある]] [[Category:雇用保険法|*こんめんたあるこようほけんほう]]
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2013-01-26T09:14:44Z
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10,280
労働契約法
法学>社会法>労働法>労働契約法 労働契約法の逐条解説書。
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法学>社会法>労働法>労働契約法 労働契約法の逐条解説書。
[[法学]]>[[社会法]]>[[労働法]]>[[労働契約法]] 労働契約法の逐条解説書。 {{Wikipedia|労働契約法}} ==<span id="1">第1章 総則 (第1条~第5条)== :[[労働契約法第1条|第1条]](目的) :[[労働契約法第2条|第2条]](定義) :[[労働契約法第3条|第3条]](労働契約の原則) :[[労働契約法第4条|第4条]](労働契約の内容の理解の促進) :[[労働契約法第5条|第5条]](労働者の安全への配慮) ==<span id="2">第2章 労働契約の成立及び変更 (第6条~第13条)== :[[労働契約法第6条|第6条]](労働契約の成立) :[[労働契約法第7条|第7条]] :[[労働契約法第8条|第8条]](労働契約の内容の変更) :[[労働契約法第9条|第9条]](就業規則による労働契約の内容の変更) :[[労働契約法第10条|第10条]] :[[労働契約法第11条|第11条]](就業規則の変更に係る手続) :[[労働契約法第12条|第12条]](就業規則違反の労働契約) :[[労働契約法第13条|第13条]](法令及び労働協約と就業規則との関係) ==<span id="3">第3章 労働契約の継続及び終了 (第14条~第16条)== :[[労働契約法第14条|第14条]](出向) :[[労働契約法第15条|第15条]](懲戒) :[[労働契約法第16条|第16条]](解雇) ==<span id="4">第4章 期間の定めのある労働契約 (第17条~第19条)== :[[労働契約法第17条|第17条]](契約期間中の解雇等) :[[労働契約法第18条|第18条]](有期労働契約の期間の定めのない労働契約への転換) :[[労働契約法第19条|第19条]](有期労働契約の更新等) ==<span id="5">第5章 雑則 (第20条~第21条)== :[[労働契約法第20条|第20条]](船員に関する特例) :[[労働契約法第21条|第21条]](適用除外) ==外部リンク== *[https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=419AC0000000128 労働契約法 | e-Gov法令検索] {{stub|law}} [[Category:コンメンタール|ろうとうけいやくほう こんめんたある]] [[Category:労働契約法|*こんめんたあるろうとうけいやくほう]]
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国民年金法
法学>社会法>国民年金法>コンメンタール国民年金法施行令>コンメンタール国民年金法施行規則 国民年金法(最終改正:平成一九年七月六日法律第一一一号)の逐条解説書。 (第53条から第68条までは削除) (第81条から第84条までは削除)
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法学>社会法>国民年金法>コンメンタール国民年金法施行令>コンメンタール国民年金法施行規則 国民年金法(最終改正:平成一九年七月六日法律第一一一号)の逐条解説書。
[[法学]]>[[社会法]]>[[国民年金法]]>[[コンメンタール国民年金法施行令]]>[[コンメンタール国民年金法施行規則]] 国民年金法(最終改正:平成一九年七月六日法律第一一一号)の逐条解説書。 {{Wikipedia|国民年金法}} ==第1章 総則 (第1条~第6条)== <span id="1"/> :[[国民年金法第1条|第1条]](国民年金制度の目的) :[[国民年金法第2条|第2条]](国民年金の給付) :[[国民年金法第3条|第3条]](管掌) :[[国民年金法第4条|第4条]](年金額の改定) :[[国民年金法第4条の2|第4条の2]](財政の均衡) :[[国民年金法第4条の3|第4条の3]](財政の現況及び見通しの作成) :[[国民年金法第5条|第5条]](用語の定義) :[[国民年金法第5条の2|第5条の2]](権限の委任) :[[国民年金法第5条の3|第5条の3]](事務の区分) :[[国民年金法第6条|第6条]] ==第2章 被保険者 (第7条~第14条の2)== <span id="2"/> :[[国民年金法第7条|第7条]](被保険者の資格) :[[国民年金法第8条|第8条]](資格取得の時期) :[[国民年金法第9条|第9条]](資格喪失の時期) :[[国民年金法第10条|第10条]](任意脱退) :[[国民年金法第11条|第11条]](被保険者期間の計算) :[[国民年金法第11条の2|第11条の2]] :[[国民年金法第12条|第12条]](届出) :[[国民年金法第13条|第13条]](国民年金手帳) :[[国民年金法第14条|第14条]](国民年金原簿) :[[国民年金法第14条の2|第14条の2]](被保険者に対する情報の提供) ==第3章 給付 == <span id="3"/> ===第1節 通則 (第15条~第25条)=== <span id="3-1"/> :[[国民年金法第15条|第15条]](給付の種類) :[[国民年金法第16条|第16条]](裁定) :[[国民年金法第16条の2|第16条の2]](調整期間) :[[国民年金法第17条|第17条]](端数処理) :[[国民年金法第18条|第18条]](年金の支給期間及び支払期月) :[[国民年金法第18条の2|第18条の2]](死亡の推定) :[[国民年金法第18条の3|第18条の3]](失踪宣告の場合の取扱い) :[[国民年金法第19条|第19条]](未支給年金) :[[国民年金法第20条|第20条]](併給の調整) :[[国民年金法第20条の2|第20条の2]](受給権者の申出による支給停止) :[[国民年金法第21条|第21条]](年金の支払の調整) :[[国民年金法第21条の2|第21条の2]] :[[国民年金法第22条|第22条]](損害賠償請求権) :[[国民年金法第23条|第23条]](不正利得の徴収) :[[国民年金法第24条|第24条]](受給権の保護) :[[国民年金法第25条|第25条]](公課の禁止) ===第2節 老齢基礎年金 (第26条~第29条)=== <span id="3-2"/> :[[国民年金法第26条|第26条]](支給要件) :[[国民年金法第27条|第27条]](年金額) :[[国民年金法第27条の2|第27条の2]](改定率の改定等) :[[国民年金法第27条の3|第27条の3]] :[[国民年金法第27条の4|第27条の4]](調整期間における改定率の改定の特例) :[[国民年金法第27条の5|第27条の5]] :[[国民年金法第28条|第28条]](支給の繰下げ) :[[国民年金法第29条|第29条]](失権) ===第3節 障害基礎年金 (第30条~第36条の4)=== <span id="3-3"/> :[[国民年金法第30条|第30条]](支給要件) :[[国民年金法第30条の2|第30条の2]] :[[国民年金法第30条の3|第30条の3]] :[[国民年金法第30条の4|第30条の4]] :[[国民年金法第31条|第31条]](併給の調整) :[[国民年金法第32条|第32条]] :[[国民年金法第33条|第33条]](年金額) :[[国民年金法第33条の2|第33条の2]] :[[国民年金法第34条|第34条]](障害の程度が変わつた場合の年金額の改定) :[[国民年金法第35条|第35条]](失権) :[[国民年金法第36条|第36条]](支給停止) :[[国民年金法第36条の2|第36条の2]] :[[国民年金法第36条の3|第36条の3]] :[[国民年金法第36条の4|第36条の4]] ===第4節 遺族基礎年金 (第37条~第42条)=== <span id="3-4"/> :[[国民年金法第37条|第37条]](支給要件) :[[国民年金法第37条の2|第37条の2]](遺族の範囲) :[[国民年金法第38条|第38条]](年金額) :[[国民年金法第39条|第39条]] :[[国民年金法第39条の2|第39条の2]] :[[国民年金法第40条|第40条]](失権) :[[国民年金法第41条|第41条]](支給停止) :[[国民年金法第41条の2|第41条の2]] :[[国民年金法第42条|第42条]] ===第5節 付加年金、寡婦年金及び死亡一時金 === <span id="3-5"/> ====第1款 付加年金 (第43条~第48条)==== <span id="3-5-1"/> :[[国民年金法第43条|第43条]](支給要件) :[[国民年金法第44条|第44条]](年金額) :[[国民年金法第45条|第45条]](国民年金基金又は国民年金基金連合会の解散の場合の取扱い) :[[国民年金法第46条|第46条]](支給の繰下げ) :[[国民年金法第47条|第47条]](支給停止) :[[国民年金法第48条|第48条]](失権) ====第2款 寡婦年金 (第49条~第52条)==== <span id="3-5-2"/> :[[国民年金法第49条|第49条]](支給要件) :[[国民年金法第50条|第50条]](年金額) :[[国民年金法第51条|第51条]](失権) :[[国民年金法第52条|第52条]](支給停止) ====第3款 死亡一時金 (第52条の2~第52条の6)==== <span id="3-5-3"/> :[[国民年金法第52条の2|第52条の2]](支給要件) :[[国民年金法第52条の3|第52条の3]](遺族の範囲及び順位等) :[[国民年金法第52条の4|第52条の4]](金額) :[[国民年金法第52条の5|第52条の5]] :[[国民年金法第52条の6|第52条の6]](支給の調整) (第53条から第68条までは削除) ===第6節 給付の制限 (第69条~第73条)=== <span id="3-6"/> :[[国民年金法第69条|第69条]] :[[国民年金法第70条|第70条]] :[[国民年金法第71条|第71条]] :[[国民年金法第72条|第72条]] :[[国民年金法第73条|第73条]] ==第4章 国民年金事業の円滑な実施を図るための措置 (第74条)== <span id="4"/> :[[国民年金法第74条|第74条]] ==第5章 積立金の運用 (第75条~第84条)== <span id="5"/> :[[国民年金法第75条|第75条]](運用の目的) :[[国民年金法第76条|第76条]](積立金の運用) :[[国民年金法第77条|第77条]](運用職員の責務) :[[国民年金法第78条|第78条]](秘密保持義務) :[[国民年金法第79条|第79条]](懲戒処分) :[[国民年金法第80条|第80条]](年金積立金管理運用独立行政法人法 との関係) (第81条から第84条までは削除) ==第6章 費用 (第85条~第100条)== <span id="6"/> :[[国民年金法第85条|第85条]](国庫負担) :[[国民年金法第86条|第86条]](事務費の交付) :[[国民年金法第87条|第87条]](保険料) :[[国民年金法第87条の2|第87条の2]] :[[国民年金法第88条|第88条]](保険料の納付義務) :[[国民年金法第89条|第89条]] :[[国民年金法第90条|第90条]] :[[国民年金法第90条の2|第90条の2]] :[[国民年金法第90条の3|第90条の3]] :[[国民年金法第91条|第91条]](保険料の納期限) :[[国民年金法第92条|第92条]](保険料の通知及び納付) :[[国民年金法第92条の2|第92条の2]](口座振替による納付) :[[国民年金法第92条の2の2|第92条の2の2]](指定代理納付者による納付) :[[国民年金法第92条の3|第92条の3]](保険料の納付委託) :[[国民年金法第92条の4|第92条の4]] :[[国民年金法第92条の5|第92条の5]] :[[国民年金法第92条の6|第92条の6]] :[[国民年金法第93条|第93条]](保険料の前納) :[[国民年金法第94条|第94条]](保険料の追納) :[[国民年金法第94条の2|第94条の2]](基礎年金拠出金) :[[国民年金法第94条の3|第94条の3]] :[[国民年金法第94条の4|第94条の4]] :[[国民年金法第94条の5|第94条の5]](報告) :[[国民年金法第94条の6|第94条の6]](第二号被保険者及び第三号被保険者に係る特例) :[[国民年金法第95条|第95条]](徴収) :[[国民年金法第95条の2|第95条の2]](国民年金基金又は国民年金基金連合会の解散に伴う責任準備金相当額の徴収) :[[国民年金法第96条|第96条]](督促及び滞納処分) :[[国民年金法第97条|第97条]](延滞金) :[[国民年金法第98条|第98条]](先取特権) :[[国民年金法第99条|第99条]] :[[国民年金法第100条|第100条]] ==第7章 不服申立て (第101条~第101条の2)== <span id="7"/> :[[国民年金法第101条|第101条]](不服申立て) :[[国民年金法第101条の2|第101条の2]](再審査請求と訴訟との関係) ==第8章 雑則 (第102条~第110条)== <span id="8"/> :[[国民年金法第102条|第102条]](時効) :[[国民年金法第103条|第103条]](期間の計算) :[[国民年金法第104条|第104条]](戸籍事項の無料証明) :[[国民年金法第105条|第105条]](届出等) :[[国民年金法第106条|第106条]](被保険者に関する調査) :[[国民年金法第107条|第107条]](受給権者に関する調査) :[[国民年金法第108条|第108条]](資料の提供等) :[[国民年金法第108条の2|第108条の2]] :[[国民年金法第108条の3|第108条の3]](統計調査) :[[国民年金法第109条|第109条]](国民年金事務組合) :[[国民年金法第109条の2|第109条の2]](学生納付特例の事務手続に関する特例) :[[国民年金法第109条の3|第109条の3]](保険料納付確認団体) :[[国民年金法第109条の4|第109条の4]](経過措置) :[[国民年金法第110条|第110条]](実施命令) ==第9章 罰則 (第111条~第114条)== <span id="9"/> :[[国民年金法第111条|第111条]] :[[国民年金法第111条の2|第111条の2]] :[[国民年金法第112条|第112条]] :[[国民年金法第113条|第113条]] :[[国民年金法第113条の2|第113条の2]] :[[国民年金法第113条の3|第113条の3]] :[[国民年金法第114条|第114条]] ==第10章 国民年金基金及び国民年金基金連合会 == <span id="10"/> ===第1節 国民年金基金 === <span id="10-1"/> ====第1款 通則 (第115条~第118条の2)==== <span id="10-1-1"/> :[[国民年金法第115条|第115条]](基金の給付) :[[国民年金法第115条の2|第115条の2]](種類) :[[国民年金法第116条|第116条]](組織) :[[国民年金法第117条|第117条]](法人格) :[[国民年金法第118条|第118条]](名称) :[[国民年金法第118条の2|第118条の2]](地区) ====第2款 設立 (第119条~第119条の5)==== <span id="10-1-2"/> :[[国民年金法第119条|第119条]](設立委員等) :[[国民年金法第119条の2|第119条の2]](創立総会) :[[国民年金法第119条の3|第119条の3]](設立の認可) :[[国民年金法第119条の4|第119条の4]](成立の時期) :[[国民年金法第119条の5|第119条の5]](理事長への事務引継) ====第3款 管理 (第120条~第126条)==== <span id="10-1-3"/> :[[国民年金法第120条|第120条]](規約) :[[国民年金法第121条|第121条]](公告) :[[国民年金法第122条|第122条]](代議員会) :[[国民年金法第123条|第123条]] :[[国民年金法第124条|第124条]](役員) :[[国民年金法第125条|第125条]](役員の職務) :[[国民年金法第125条の2|第125条の2]](理事の義務及び損害賠償責任) :[[国民年金法第125条の3|第125条の3]](理事の禁止行為等) :[[国民年金法第125条の4|第125条の4]](理事長の代表権の制限) :[[国民年金法第126条|第126条]](基金の役員及び職員の公務員たる性質) ====第4款 加入員 (第127条~第127条の2)==== <span id="10-1-4"/> :[[国民年金法第127条|第127条]](加入員) :[[国民年金法第127条の2|第127条の2]](準用規定) ====第5款 基金の行う業務 (第128条~第133条)==== <span id="10-1-5"/> :[[国民年金法第128条|第128条]](基金の業務) :[[国民年金法第128条の2|第128条の2]](年金数理) :[[国民年金法第129条|第129条]](基金の給付の基準) :[[国民年金法第130条|第130条]] :[[国民年金法第131条|第131条]] :[[国民年金法第131条の2|第131条の2]](積立金の積立て) :[[国民年金法第132条|第132条]](資金の運用等) :[[国民年金法第133条|第133条]](準用規定) ====第6款 費用の負担 (第134条~第134条の2)==== <span id="10-1-6"/> :[[国民年金法第134条|第134条]](掛金) :[[国民年金法第134条の2|第134条の2]](準用規定) ====第7款 解散及び清算 (第135条~第137条の2の4)==== <span id="10-1-7"/> :[[国民年金法第135条|第135条]](解散) :[[国民年金法第136条|第136条]](基金の解散による年金等の支給に関する義務の消滅) :[[国民年金法第136条の2|第136条の2]](清算中の基金の能力) :[[国民年金法第137条|第137条]](清算人等) :[[国民年金法第137条の2|第137条の2]](清算人の職務及び権限) :[[国民年金法第137条の2の2|第137条の2の2]](債権の申出の催告等) :[[国民年金法第137条の2の3|第137条の2の3]](期間経過後の債権の申出) :[[国民年金法第137条の2の4|第137条の2の4]](準用規定等) ===第2節 国民年金基金連合会 === <span id="10-2"/> ====第1款 通則 (第137条の2の5~第137条の4)==== <span id="10-2-1"/> :[[国民年金法第137条の2の5|第137条の2の5]](連合会) :[[国民年金法第137条の3|第137条の3]](法人格) :[[国民年金法第137条の4|第137条の4]](名称) ====第2款 設立 (第137条の5~第137条の7)==== <span id="10-2-2"/> :[[国民年金法第137条の5|第137条の5]](発起人) :[[国民年金法第137条の6|第137条の6]](創立総会) :[[国民年金法第137条の7|第137条の7]](設立の認可等) ====第3款 管理及び会員 (第137条の8~第137条の14)==== <span id="10-2-3"/> :[[国民年金法第137条の8|第137条の8]](規約) :[[国民年金法第137条の9|第137条の9]](準用規定) :[[国民年金法第137条の10|第137条の10]](評議員会) :[[国民年金法第137条の11|第137条の11]] :[[国民年金法第137条の12|第137条の12]](役員) :[[国民年金法第137条の13|第137条の13]](役員の職務等) :[[国民年金法第137条の13の2|第137条の13の2]](理事の義務及び損害賠償責任) :[[国民年金法第137条の13の3|第137条の13の3]](理事の禁止行為等) :[[国民年金法第137条の13の4|第137条の13の4]](理事長の代表権の制限) :[[国民年金法第137条の14|第137条の14]](会員) ====第4款 連合会の行う業務 (第137条の15~第137条の21)==== <span id="10-2-4"/> :[[国民年金法第137条の15|第137条の15]](連合会の業務) :[[国民年金法第137条の16|第137条の16]](年金数理) :[[国民年金法第137条の17|第137条の17]](中途脱退者に係る措置) :[[国民年金法第137条の18|第137条の18]] :[[国民年金法第137条の19|第137条の19]](解散基金加入員に係る措置) :[[国民年金法第137条の20|第137条の20]](年金の支給停止) :[[国民年金法第137条の21|第137条の21]](準用規定) ====第5款 解散及び清算 (第137条の22~第137条の24)==== <span id="10-2-5"/> :[[国民年金法第137条の22|第137条の22]](解散) :[[国民年金法第137条の23|第137条の23]](連合会の解散による年金及び一時金の支給に関する義務の消滅) :[[国民年金法第137条の24|第137条の24]](清算) ===第3節 雑則 (第138条~第142条の2)=== <span id="10-3"/> :[[国民年金法第138条|第138条]](準用規定) :[[国民年金法第139条|第139条]](届出) :[[国民年金法第139条の2|第139条の2]](年金数理関係書類の年金数理人による確認等) :[[国民年金法第140条|第140条]](報告書の提出) :[[国民年金法第141条|第141条]](報告の徴収等) :[[国民年金法第142条|第142条]](基金等に対する監督) :[[国民年金法第142条の2|第142条の2]](権限の委任) ===第4節 罰則 (第143条~第8条)=== <span id="10-4"/> :[[国民年金法第143条|第143条]] :[[国民年金法第144条|第144条]] :[[国民年金法第145条|第145条]] :[[国民年金法第146条|第146条]] :[[国民年金法第147条|第147条]] :[[国民年金法第148条|第148条]] ==附則== <span id="附則"/> :[[国民年金法附則第1条|第1条]](施行期日) :[[国民年金法附則第1条の2|第1条の2]](基礎年金についての検討) :[[国民年金法附則第2条|第2条]](被保険者に関する経過措置) :[[国民年金法附則第3条|第3条]](被保険者の資格の特例) :[[国民年金法附則第4条|第4条]] :[[国民年金法附則第4条の2|第4条の2]](被保険者の資格の喪失に関する経過措置) :[[国民年金法附則第5条|第5条]](任意加入被保険者) :[[国民年金法附則第6条|第6条]] :[[国民年金法附則第7条|第7条]](被保険者期間に関する特例) :[[国民年金法附則第7条の2|第7条の2]] :[[国民年金法附則第7条の3|第7条の3]] :[[国民年金法附則第7条の4|第7条の4]] :[[国民年金法附則第7条の5|第7条の5]](国民年金原簿の特例等) :[[国民年金法附則第7条の6|第7条の6]](不服申立ての特例) :[[国民年金法附則第8条|第8条]](資料の提供) :[[国民年金法附則第9条|第9条]](老齢基礎年金等の支給要件の特例) :[[国民年金法附則第9条の2|第9条の2]](老齢基礎年金の支給の繰上げ) :[[国民年金法附則第9条の2の2|第9条の2の2]](老齢厚生年金の支給繰上げの請求ができる者等に係る老齢基礎年金の支給の繰上げの特例) :[[国民年金法附則第9条の2の3|第9条の2の3]](障害基礎年金等の特例) :[[国民年金法附則第9条の2の4|第9条の2の4]](併給調整の特例) :[[国民年金法附則第9条の2の5|第9条の2の5]](延滞金の割合の特例) :[[国民年金法附則第9条の3|第9条の3]](旧陸軍共済組合等の組合員であつた期間を有する者に対する老齢年金の支給) :[[国民年金法附則第9条の3の2|第9条の3の2]](日本国籍を有しない者に対する脱退一時金の支給) :[[国民年金法附則第9条の4|第9条の4]](基礎年金の支払) :[[国民年金法附則第9条の4の2|第9条の4の2]](独立行政法人福祉医療機構による債権の管理及び回収の業務等) :[[国民年金法附則第9条の5|第9条の5]](独立行政法人年金・健康保険福祉施設整理機構による福祉施設の運営又は管理) :[[国民年金法附則第10条|第10条]](機構への厚生労働大臣の権限に係る事務の委任等) ==附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)== <span id="附則S60"/> :[[国民年金法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第1条|第1条]](施行期日) :[[国民年金法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第3条|第3条]](自営業者等の保険料) :[[国民年金法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第4条|第4条]](二十歳未満の自営業者等の取扱い) :[[国民年金法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第5条|第5条]](用語の定義) :[[国民年金法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第6条|第6条]](国民年金の被保険者資格の取得及び喪失の経過措置) :[[国民年金法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第7条|第7条]](国民年金の任意脱退の特例) :[[国民年金法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第8条|第8条]](国民年金の被保険者期間等の特例) :[[国民年金法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第8条の2|第8条の2]](共済組合の組合員又は私学教職員共済制度の加入者であつた期間の確認の特例) :[[国民年金法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第9条|第9条]](新国民年金法による年金たる給付の額の改定の特例) :[[国民年金法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第10条|第10条]](新国民年金法による年金たる給付の支払期月の特例) :[[国民年金法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第11条|第11条]](国民年金の年金たる給付に係る併給調整の経過措置) :[[国民年金法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第12条|第12条]](老齢基礎年金等の支給要件の特例) :[[国民年金法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第13条|第13条]](老齢基礎年金の額の計算の特例) :[[国民年金法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第14条|第14条]](老齢基礎年金の額の加算等) :[[国民年金法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第15条|第15条]] :[[国民年金法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第16条|第16条]] :[[国民年金法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第17条|第17条]] :[[国民年金法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第18条|第18条]](六十五歳以上の国民年金の被保険者等に係る老齢基礎年金の特例) :[[国民年金法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第19条|第19条]] :[[国民年金法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第20条|第20条]](障害基礎年金等の支給要件の特例) :[[国民年金法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第21条|第21条]] :[[国民年金法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第22条|第22条]](障害基礎年金の支給要件の特例) :[[国民年金法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第23条|第23条]] :[[国民年金法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第24条|第24条]] :[[国民年金法附則(昭和六〇年五月一日法律第三四号)第25条|第25条]](従前の障害福祉年金) 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:[[国民年金法附則(平成六年一一月九日法律第九五号)第1条|第1条]](施行期日等) :[[国民年金法附則(平成六年一一月九日法律第九五号)第2条|第2条]] :[[国民年金法附則(平成六年一一月九日法律第九五号)第3条|第3条]](国民年金の年金たる給付に関する経過措置) :[[国民年金法附則(平成六年一一月九日法律第九五号)第4条|第4条]](障害基礎年金の支給に関する経過措置) :[[国民年金法附則(平成六年一一月九日法律第九五号)第5条|第5条]] :[[国民年金法附則(平成六年一一月九日法律第九五号)第6条|第6条]](障害基礎年金の支給に関する特例措置) :[[国民年金法附則(平成六年一一月九日法律第九五号)第7条|第7条]](老齢基礎年金の支給の繰上げに関する経過措置) :[[国民年金法附則(平成六年一一月九日法律第九五号)第8条|第8条]](国民年金法による脱退一時金に関する経過措置) :[[国民年金法附則(平成六年一一月九日法律第九五号)第9条|第9条]](国民年金の保険料に関する経過措置) :[[国民年金法附則(平成六年一一月九日法律第九五号)第10条|第10条]](第三号被保険者の届出の特例) :[[国民年金法附則(平成六年一一月九日法律第九五号)第11条|第11条]](任意加入被保険者の特例) :[[国民年金法附則(平成六年一一月九日法律第九五号)第38条|第38条]](罰則に関する経過措置) :[[国民年金法附則(平成六年一一月九日法律第九五号)第39条|第39条]](その他の経過措置の政令への委任) ==附則(平成一六年六月一一日法律第一〇四号)== <span id="附則H16"/> :[[国民年金法附則(平成一六年六月一一日法律第一〇四号)第1条|第1条]](施行期日) :[[国民年金法附則(平成一六年六月一一日法律第一〇四号)第2条|第2条]](給付水準の下限) :[[国民年金法附則(平成一六年六月一一日法律第一〇四号)第3条|第3条]](検討) :[[国民年金法附則(平成一六年六月一一日法律第一〇四号)第4条|第4条]] :[[国民年金法附則(平成一六年六月一一日法律第一〇四号)第5条|第5条]](国民年金事業に関する財政の現況及び見通しの作成に関する経過措置) :[[国民年金法附則(平成一六年六月一一日法律第一〇四号)第6条|第6条]](国民年金法による年金たる給付等の額に関する経過措置) :[[国民年金法附則(平成一六年六月一一日法律第一〇四号)第7条|第7条]](国民年金法による年金たる給付等の額の計算に関する経過措置) :[[国民年金法附則(平成一六年六月一一日法律第一〇四号)第8条|第8条]] :[[国民年金法附則(平成一六年六月一一日法律第一〇四号)第9条|第9条]](老齢基礎年金の額の計算に関する経過措置) :[[国民年金法附則(平成一六年六月一一日法律第一〇四号)第10条|第10条]] :[[国民年金法附則(平成一六年六月一一日法律第一〇四号)第11条|第11条]](平成十七年度から平成二十年度までにおける改定率の改定に関する経過措置) :[[国民年金法附則(平成一六年六月一一日法律第一〇四号)第12条|第12条]](改定率の改定の特例) :[[国民年金法附則(平成一六年六月一一日法律第一〇四号)第13条|第13条]](基礎年金の国庫負担に関する経過措置) :[[国民年金法附則(平成一六年六月一一日法律第一〇四号)第14条|第14条]] :[[国民年金法附則(平成一六年六月一一日法律第一〇四号)第14条の2|第14条の2]](平成二十一年度及び平成二十二年度における基礎年金の国庫負担に関する経過措置の特例) :[[国民年金法附則(平成一六年六月一一日法律第一〇四号)第15条|第15条]](基礎年金の国庫負担割合の引上げ) :[[国民年金法附則(平成一六年六月一一日法律第一〇四号)第16条|第16条]] :[[国民年金法附則(平成一六年六月一一日法律第一〇四号)第16条の2|第16条の2]] :[[国民年金法附則(平成一六年六月一一日法律第一〇四号)第17条|第17条]](老齢基礎年金の支給の繰下げに関する経過措置) :[[国民年金法附則(平成一六年六月一一日法律第一〇四号)第18条|第18条]](平成十八年度及び平成十九年度における保険料改定率の改定に関する経過措置) :[[国民年金法附則(平成一六年六月一一日法律第一〇四号)第19条|第19条]](国民年金の保険料の免除の特例) :[[国民年金法附則(平成一六年六月一一日法律第一〇四号)第20条|第20条]](第三号被保険者の届出の経過措置) 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2022-09-28T04:47:50Z
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10,287
中学校社会 公民/地球環境問題
などの問題がある。 地球温暖化(ちきゅう おんだんか) の主な原因は、石油などの化石燃料(かせき ねんりょう)の大量使用によって、排気にふくまれる二酸化炭素(にさんかたんそ)により、空気中の二酸化炭素が増加したためと考えられている。 国連では温暖化の防止のため、1992年に国連環境開発会議(地球サミット)がブラジルのリオデジャネイロで開かれ、地球サミットで条約として地球温暖化防止条約( 気候変動枠組み(わくぐみ)条約 )が採択された。 また1997年には、国連の会議(地球温暖化防止 京都会議)で,温室効果ガスの削減目標を定めた京都議定書(きょうとぎていしょ)が採択された。 しかし、中国などの発展途上国と見なされていた国には、削減が義務づけられていない。 また、アメリカは当時に会議から離脱した。 国別の排出量では2009年では、中国が1位であり、アメリカが2位である。 このような理由のため、京都議定書の実効性が疑問視されている。 (削減義務を負わない)発展途上国と見なされた国の反論は、「地球環境問題を引き起こした原因は、主に先進国の活動が原因であり、われわれ途上国に負担を負わせるのはおかしい。」というような反論を途上国している。 海抜の低いツバル、モルディブ、キリバスの国は、海水面が上がれば国土の多くが水没してしまう恐れがある。 南極の大陸上の氷や氷河の氷が溶ければ、海面上昇。低地が水没する。なお、北極の氷が溶けても、もともと北極海に浮かんでいる氷が水に変わるだけなので、海面は上昇しない。 温暖化によって、マラリアを媒介する蚊のハマダラカの生息域が広がる恐れが有る。 なお、二酸化炭素のことを化学式から CO2(シー・オーツー) とも言う。Cが炭素(英:carbon カーボン)のことで、Oが酸素(英:Oxygen オキシジェン)および酸化(Oxidation オキシデイション)のことである。 主に発展途上国で、耕作や放牧や工業化を目的にした森林伐採などで、森林面積が減少している。温暖化の原因にもなっていると考えられている。また、動物の生息域が減るので、生態系の保護の観点からも、森林破壊が問題である。 なお、温暖化の化石燃料以外の他の原因として、森林伐採などによる森林の減少によって、植物の光合成(こうごうせい)による二酸化炭素の吸収量が減ったのも理由の一つでは、という説もある。 もともと植物の少ない地域で、その地域が砂漠になる現象が世界の各地で起きている。原因は、過度の農業化や周辺の森林伐採などにより、 土壌の保水性が失われたことなどである。 酸性雨の原因は、化石燃料の排気にふくまれる窒素酸化物などの物質が、雨の酸性化の原因と考えられている。酸性雨により、森林が枯れたり、湖や川の魚が死んだりする場合もある。 フロンガスという物質が原因で、オゾン層が破壊されることが1980年代に分かった。 地球環境問題は一国だけの問題ではなく、複数の国々、さらに世界中全ての国に影響を与える問題である。このため、1970年代から国際会議でも取り上げられる重大なテーマとなった。 地球環境問題についての最初の国際会議は1972年にスウェーデンのストックホルムで開かれた国連人間環境会議(ストックホルム会議)では「かけがえのない地球」(Only One Earth)というキャッチフレーズが用いられた。(※ 英語の Only One Earth まで最近の東京書籍の検定教科書にある) 1992年にはブラジルのリオデジャネイロで国連地球サミットが開かれた。( ※ 正式名称は「環境と開発に関する国際連合会議」。ただし、「リオ会議」「国際連合環境開発会議」などとも呼ばれる。 ) 国連地球サミットにおいて、「持続可能な開発」(Sustainable Development)という考え方が示された。(※ 英語の Sustainable Development まで最近の東京書籍の検定教科書にある) 1997年には京都で開かれた京都会議( ※ 正式名称は「第3回 気候変動枠組(わくぐみ)条約 締約国(ていやくこく)会議」 )において京都議定書(きょうと ぎていしょ)が締結され、世界の主要国が温室効果ガスの削減を求められるようになった。議定書の発効は2005年からである。 このようにして世界の国々が地球環境問題に対して一致して取り組むことが求められるようになったが、京都議定書からのアメリカの離脱、中国の経済発展にともなう温室効果ガス排出量の急増、発展途上国の経済発展と環境への影響の増大などに見られるように、各国の事情や利害の対立から一致した行動にはほど遠いという問題は解決されていない。 ヨーロッパでは陸続きの国が多いので、一つの国の環境問題が周囲の国に影響を与えることも大きく、環境問題が外交問題になりかねないこともあり、ヨーロッパでは1970年代ごろから環境問題の取り組みが積極的に行われてきた。 私達には何ができるでしょう。例えば、スーパーで袋を貰わない、ほかにも基本的なことだけど、ゴミの分別があります。 そうしたことを私達で行っていきましょう。 たとえば買い物をするときは、マイバッグなどのカバンをつかうことで、ビニールぶくろをへらせます。洗剤(せんざい)などを買うときは、つめかえようの洗剤を買うことで、容器のおもさをへらせます。 いらなくなったものは、人にあげたりすることで、そのものが使いつづけられるようにすることでも、あります。洋服などの布は、切れなくなても、雑巾や布巾の材料にできますし、機械などの油をふきとるための ウエス という布地の材料にもなります。 空き缶などは、分別してゴミにだすことで、缶の資源として再利用してもらえます。ペットボトルも分別してゴミに出すことで再利用してもらえます。 食品のトレーなども、スーパーの入り口などにある回収ボックス(かいしゅうボックス)に出すことで再利用してもらえます。 新聞紙や雑誌などの古紙などは、地元のゴミ収集所の、古紙回収の日に、分別して出すことで再利用してもらえます。
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{| class="wikitable" style="float:right" |+ |1971年 || ラムサール条約が採択 |- |1972年 || 国連人間環境会議 |- |1985年 || オゾン層保護のためのウィーン条約が採択 |- |1992年 || 地球サミット |- |1994年 || 砂漠化防止条約 |- |1997年 || 地球温暖化防止京都会議(京都議定書) |- |} == 地球環境問題の現状 == * 地球温暖化(ちきゅう おんだんか) * 森林の破壊や減少 * 砂漠化 * 大気汚染 * オゾン層の破壊 * 希少動物の絶滅などの生態系の破壊 などの問題がある。 === 地球温暖化 === [[ファイル:Global Warming Map.jpg|thumb|right|280px|1940年–1980年の平均値に対する1995年から2004年の地表面の平均気温の変化]] [[ファイル:Greenhouse Effect ja.png|thumb|right|300px|温室効果の概念図]] <big>'''地球温暖化'''</big>(ちきゅう おんだんか) の主な原因は、石油などの化石燃料(かせき ねんりょう)の大量使用によって、排気にふくまれる二酸化炭素(にさんかたんそ)により、空気中の二酸化炭素が増加したためと考えられている。 *温室効果(おんしつ こうか) :大気中の二酸化炭素には、熱を吸収する働きがあるので、地上の熱が宇宙に逃れず地球の周囲に閉じ込められることが、温暖化の原因と考えられている。また、大気中の二酸化炭素が熱を閉じ込める作用のことを <big>'''温室効果'''</big>(おんしつ こうか) と言う。二酸化炭素など、熱を閉じ込める温室効果のある気体のことを温室効果ガスと言う。 国連では温暖化の防止のため、1992年に国連環境開発会議(地球サミット)がブラジルのリオデジャネイロで開かれ、地球サミットで条約として地球温暖化防止条約( 気候変動枠組み(わくぐみ)条約 )が採択された。 また1997年には、国連の会議(地球温暖化防止 京都会議)で,温室効果ガスの削減目標を定めた京都議定書(きょうとぎていしょ)が採択された。 しかし、中国などの発展途上国と見なされていた国には、削減が義務づけられていない。 また、アメリカは当時に会議から離脱した。 国別の排出量では2009年では、中国が1位であり、アメリカが2位である。 このような理由のため、京都議定書の実効性が疑問視されている。 (削減義務を負わない)発展途上国と見なされた国の反論は、「地球環境問題を引き起こした原因は、主に先進国の活動が原因であり、われわれ途上国に負担を負わせるのはおかしい。」というような反論を途上国している。 海抜の低いツバル、モルディブ、キリバスの国は、海水面が上がれば国土の多くが水没してしまう恐れがある。 南極の大陸上の氷や氷河の氷が溶ければ、海面上昇。低地が水没する。なお、北極の氷が溶けても、もともと北極海に浮かんでいる氷が水に変わるだけなので、海面は上昇しない。 [[ファイル:Anopheles gambiae mosquito feeding 1354.p lores.jpg|left|thumb|200px|マラリア原虫を媒介するハマダラカ]] 温暖化によって、マラリアを媒介する蚊のハマダラカの生息域が広がる恐れが有る。 なお、二酸化炭素のことを化学式から CO<sub>2</sub>(シー・オーツー) とも言う。Cが炭素(英:carbon カーボン)のことで、Oが酸素(英:Oxygen オキシジェン)および酸化(Oxidation オキシデイション)のことである。 {{clear}} === 森林破壊と砂漠化 === *森林破壊 主に発展途上国で、耕作や放牧や工業化を目的にした森林伐採などで、森林面積が減少している。温暖化の原因にもなっていると考えられている。また、動物の生息域が減るので、生態系の保護の観点からも、森林破壊が問題である。 なお、温暖化の化石燃料以外の他の原因として、森林伐採などによる森林の減少によって、植物の光合成(こうごうせい)による二酸化炭素の吸収量が減ったのも理由の一つでは、という説もある。 *砂漠化 もともと植物の少ない地域で、その地域が砂漠になる現象が世界の各地で起きている。原因は、過度の農業化や周辺の森林伐採などにより、 土壌の保水性が失われたことなどである。 === 酸性雨 === 酸性雨の原因は、化石燃料の排気にふくまれる窒素酸化物などの物質が、雨の酸性化の原因と考えられている。酸性雨により、森林が枯れたり、湖や川の魚が死んだりする場合もある。 === オゾン層の破壊 === フロンガスという物質が原因で、オゾン層が破壊されることが1980年代に分かった。 == 国際社会と環境問題への取り組み == 地球環境問題は一国だけの問題ではなく、複数の国々、さらに世界中全ての国に影響を与える問題である。このため、1970年代から国際会議でも取り上げられる重大なテーマとなった。 地球環境問題についての最初の国際会議は1972年にスウェーデンのストックホルムで開かれた'''国連人間環境会議'''(ストックホルム会議)では「'''かけがえのない地球'''」(Only One Earth)というキャッチフレーズが用いられた。(※ 英語の Only One Earth まで最近の東京書籍の検定教科書にある) 1992年にはブラジルのリオデジャネイロで'''国連地球サミット'''が開かれた。( ※ 正式名称は「環境と開発に関する国際連合会議」。ただし、「リオ会議」「国際連合環境開発会議」などとも呼ばれる。 ) 国連地球サミットにおいて、「'''持続可能な開発'''」(Sustainable Development)という考え方が示された。(※ 英語の Sustainable Development まで最近の東京書籍の検定教科書にある) 1997年には京都で開かれた'''京都会議'''( ※ 正式名称は「第3回 気候変動枠組(わくぐみ)条約 締約国(ていやくこく)会議」 )において<big>'''京都議定書'''</big>(きょうと ぎていしょ)が締結され、世界の主要国が温室効果ガスの削減を求められるようになった。議定書の発効は2005年からである。 このようにして世界の国々が地球環境問題に対して一致して取り組むことが求められるようになったが、京都議定書からのアメリカの離脱、中国の経済発展にともなう温室効果ガス排出量の急増、発展途上国の経済発展と環境への影響の増大などに見られるように、各国の事情や利害の対立から一致した行動にはほど遠いという問題は解決されていない。 ヨーロッパでは陸続きの国が多いので、一つの国の環境問題が周囲の国に影響を与えることも大きく、環境問題が外交問題になりかねないこともあり、ヨーロッパでは1970年代ごろから環境問題の取り組みが積極的に行われてきた。 == 私たちにできること == <gallery widths="200px" heights="200px" style="float:right"> File:Isuzu Forword 1999.jpg|<div style="text-align:center">ごみ収集車</div> 画像:Katsushika_Waste_Incineration_Plant.jpg|<div style="text-align:center"> 東京都にある清掃工場(東京・葛飾の清掃工場)</div> </gallery> 私達には何ができるでしょう。例えば、スーパーで袋を貰わない、ほかにも基本的なことだけど、ゴミの分別があります。 そうしたことを私達で行っていきましょう。 * 3R運動(さんアールうんどう) :* Reduce(リデュース)、ごみになる物を出さないようにすることです。 たとえば買い物をするときは、マイバッグなどのカバンをつかうことで、ビニールぶくろをへらせます。洗剤(せんざい)などを買うときは、つめかえようの洗剤を買うことで、容器のおもさをへらせます。 :* Reuse(リユース)、使えるものは、むやみに捨てずに使いつづける再利用のことです。 いらなくなったものは、人にあげたりすることで、そのものが使いつづけられるようにすることでも、あります。洋服などの布は、切れなくなても、雑巾や布巾の材料にできますし、機械などの油をふきとるための ウエス という布地の材料にもなります。 :* Recycle(リサイクル)、最資源化のことです。 空き缶などは、分別してゴミにだすことで、缶の資源として再利用してもらえます。ペットボトルも分別してゴミに出すことで再利用してもらえます。 食品のトレーなども、スーパーの入り口などにある回収ボックス(かいしゅうボックス)に出すことで再利用してもらえます。 新聞紙や雑誌などの古紙などは、地元のゴミ収集所の、古紙回収の日に、分別して出すことで再利用してもらえます。 [[カテゴリ:中学校公民|ちきゆうかんきようもんだい]] [[カテゴリ:環境問題]]
2009-04-13T02:22:10Z
2023-08-24T05:07:27Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E7%A4%BE%E4%BC%9A_%E5%85%AC%E6%B0%91/%E5%9C%B0%E7%90%83%E7%92%B0%E5%A2%83%E5%95%8F%E9%A1%8C
10,289
民法第640条
法学>民事法>コンメンタール民法>第3編 債権 (コンメンタール民法) 削除 2017年改正により削除、削除前の条項は以下のとおり。 (担保責任を負わない旨の特約)
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法学>民事法>コンメンタール民法>第3編 債権 (コンメンタール民法)
[[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民法]]>[[第3編 債権 (コンメンタール民法)]] ==条文== ;第640条 '''削除''' ===改正経緯=== 2017年改正により削除、削除前の条項は以下のとおり。 (担保責任を負わない旨の特約) : 請負人は、[[民法第634条#改正経緯|第634条]]又は[[民法第635条#改正経緯|第635条]]の規定による担保の責任を負わない旨の特約をしたときであっても、知りながら告げなかった事実については、その責任を免れることができない。 *「請負人の担保責任」を定めた[[民法第634条#改正経緯|旧・第634条]]及び[[民法第635条#改正経緯|旧・第635条]]は任意規定であるため特約で排除できたが、その場合でも、請負人は瑕疵につき悪意である場合は、特約の適用を排除する旨を定めたものであった。2017年改正により、瑕疵担保責任から契約不適合責任になったことにより、同趣旨は、[[民法第569条|第569条]]を介して[[民法第572条|第572条]]を準用することにより実現されるため削除された。 <!-- ==解説== ==参照条文== ==判例==--> ---- {{前後 |[[コンメンタール民法|民法]] |[[第3編 債権 (コンメンタール民法)|第3編 債権]]<br> [[第3編 債権 (コンメンタール民法)#2|第2章 契約]]<br> [[第3編 債権 (コンメンタール民法)#2-9|第9節 請負]] |[[民法第637条]]<br>(目的物の種類又は品質に関する担保責任の期間の制限)<br>[[民法第639条]]<br>'''削除''' |[[民法第641条]]<br>(注文者による契約の解除) }} [[category:民法|640]] [[category:民法 2017年改正|640]] [[category:削除又は廃止された条文|民640]]
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2022-09-28T17:08:43Z
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10,294
民法第966条
法学>民事法>コンメンタール民法>第5編 相続 (コンメンタール民法) (被後見人の遺言の制限) 明治民法第1066条を承継する。 被後見人の遺言自体は有効であるが、被後見人の意思表示は後見人の影響を強く受ける懸念があるため、後見の計算(第870条)終了前に成した遺言が、後見人及びその配偶者ほか関係者の利益となる遺言については、これを無効としたもの。ただし、後見人が直系血族などである場合はこれを適用しないもの。 明治民法において、本条には以下の規定があった。旧・民法第993条により、一般相続にも準用され趣旨は、民法第884条に継承された。
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法学>民事法>コンメンタール民法>第5編 相続 (コンメンタール民法)
[[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民法]]>[[第5編 相続 (コンメンタール民法)]] ==条文== (被後見人の遺言の制限) ;第966条 # 被後見人が、後見の計算の終了前に、後見人又はその配偶者若しくは直系卑属の利益となるべき遺言をしたときは、その遺言は、無効とする。 # 前項の規定は、直系血族、配偶者又は兄弟姉妹が後見人である場合には、適用しない。 ==解説== 明治民法第1066条を承継する。 被後見人の遺言自体は有効であるが、被後見人の意思表示は後見人の影響を強く受ける懸念があるため、後見の計算([[民法第870条|第870条]])終了前に成した遺言が、後見人及びその配偶者ほか関係者の利益となる遺言については、これを無効としたもの。ただし、後見人が直系血族などである場合はこれを適用しないもの。 ==参照条文== :[[民法第1066条|明治民法第1066条]] :#被後見人カ後見ノ計算終了前ニ後見人又ハ其配偶者若クハ直系卑属ノ利益ト為ルヘキ遺言ヲ為シタルトキハ其遺言ハ無効トス :#前項ノ規定ハ直系血族、配偶者又ハ兄弟姉妹カ後見人タル場合ニハ之ヲ適用セス ==判例== ==参考== 明治民法において、本条には以下の規定があった。[[民法第993条#参考|旧・民法第993条]]により、一般相続にも準用され趣旨は、[[民法第884条]]に継承された。 :家督相続回復ノ請求権ハ家督相続人又ハ其法定代理人カ相続権侵害ノ事実ヲ知リタル時ヨリ五年間之ヲ行ハサルトキハ時効ニ因リテ消滅ス相続開始ノ時ヨリ二十年ヲ経過シタルトキ亦同シ ---- {{前後 |[[コンメンタール民法|民法]] |[[第5編 相続 (コンメンタール民法)|第5編 相続]]<br> [[第5編 相続 (コンメンタール民法)#7|第7章 遺言]]<br> [[第5編 相続 (コンメンタール民法)#7-1|第1節 総則]] |[[民法第965条]]<br>(相続人に関する規定の準用) |[[民法第967条]]<br>(普通の方式による遺言の種類) }} {{stub|law}} [[category:民法|966]]
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2022-12-08T03:15:53Z
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10,297
贛語/文字
一般的な漢字を中心的に用いて書くものの、一般的でない字も使用する。その点で、贛語の入力方法には未発達さがある。つまり贛語を形成するいくつかの古字・難字の使用はまだ不便な状態にある。佢、箇、係、嗰、冇、卬、喫等は、贛語において使用頻度が非常に高いが、入力が難しい場合がある。 ローマ字を用いて読音を表記することもできる。例:
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一般的な漢字を中心的に用いて書くものの、一般的でない字も使用する。その点で、贛語の入力方法には未発達さがある。つまり贛語を形成するいくつかの古字・難字の使用はまだ不便な状態にある。佢、箇、係、嗰、冇、卬、喫等は、贛語において使用頻度が非常に高いが、入力が難しい場合がある。 ローマ字を用いて読音を表記することもできる。例:
一般的な漢字を中心的に用いて書くものの、一般的でない字も使用する。その点で、贛語の入力方法には未発達さがある。つまり贛語を形成するいくつかの古字・難字の使用はまだ不便な状態にある。佢、箇、係、嗰、冇、卬、喫等は、贛語において使用頻度が非常に高いが、入力が難しい場合がある。 ローマ字を用いて読音を表記することもできる。例: {| border="0" align="center" |- |width="250"|<big>'''春曉'''</big>  '''孟浩然'''||'''Tsun<sup>1</sup> Shieu<sup>3</sup>'''  ''' Mung<sup>5</sup> Hau<sup>5</sup>-lan<sup>4</sup>''' |- ||<big>春眠不覺曉,</big>||tsun<sup>1</sup> mien<sup>4</sup> bit<sup>6</sup> jyot<sup>6</sup> shieu<sup>3</sup>, |- ||<big>處處聞啼鳥。</big>||tsu<sup>2</sup> tsu<sup>2</sup> wun<sup>4</sup> tii<sup>2</sup> nieu<sup>3</sup>. |- ||<big>夜來風雨聲,</big>||ya<sup>5</sup> lai<sup>4</sup> fung<sup>1</sup> yu<sup>3</sup> sin<sup>1</sup>, |- ||<big>花落知多少?</big>||fa<sup>1</sup> lok<sup>7</sup> tzi<sup>1</sup> do<sup>1</sup> sieu<sup>3</sup>? |} [[Category:贛語|もし]]
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2019-02-22T01:23:31Z
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贛語/文法
贛語の文法スタイルは、おおよそ、起始、進行、嘗試(しょうし)、持続、経歴、継続、重行、已然、完成といった九類に分けられる。 事態の開始を表す。「述語+起來」の形式。この時の「起來」は趨向性(「赴く」の意味を表す)動詞ではなく、起始体の目印として、事態の開始を表すもの。例:恁些細伢子打起來了。 進行を表す。進行体の最も明確な目印は、「在」の使用である。「在」は、 この両種の用法は、ともに進行体を表せる。例:佢在特試氣偶?/佢日日在外頭打儸。 否定文をつくるときは、「在」の前に「冇」をくわえる。例:佢冇在做事呃。 試みることを表す。「嘗試」とは試みるの意である(嘗=試=こころみる)。「動詞A+動詞A+(目的語)+看」「動詞+一下+(目的語)+看」の形式であらわせる。助詞「看」は嘗試体の目印であり、文の最後におかれる。例:倷去問問佢看。/偶明日先獻一下血看。 動作・行為の持続状態を表す。動詞の後に置かれる「到」「了」と、動詞の前に置かれる「緊」とが、持続体の目印である。動詞を重ねても持続をあらわせる。 上述の構造中の「倒」の同音語に「到」がある。「到」は動詞でもあり、補語もつくれ、標準中国語の「到」に相当する。「倒」の直後には「了」を置けず、直前には「得」「不」は置けないが、「到」はそれが可能である。 否定文は、「動詞+了」の部分を、「冇+動詞」に改めたものになる。例:屋裏冇有電。 経過・経験を表す。 「述語+下去」の形式。事態の継続を表す。起始体の「起來」と同様、この時の「下去」も趨向性動詞ではなく、この体の目印であり、事態の継続を表す。例:天就咁冷下來了呃。 「動詞+過」の構造。重複してすでに発生した動作を表す。副詞「再」あるいは「又」と組み合わせることができる。例:話錯了話過。 /偶再話過一遍給倷聽。(もし過去の動作を描述するなら、この構造では「了」を加える必要がある)。否定文は、二種類ある。第一、過去の時に属す”重行”は、動詞の前に「冇」を加え、第二、それ以外の場合は、「嫑」を加える。例:佢昨日夜裏冇弄過飯,嘎就拿偶第日當晝嘅飯喫掉了。/東西箇靚,嫑買過了。 事態が、すでに出現変化したこと、あるいは、出現変化しようとしていること、を表す。文尾に「呃」あるいは「了」を加えることで、表される。 動作行為がある参照時間の前にすでに完成しているのを表す。完成体の表現には、述語動詞の後に「了」または「撇」を加える必要がある。 動詞と「了」との間には、さらに補語をはさむもできる。例:恁些錢佢算係掟掉了。 「了」はさらに連動文(動詞句が連続して用いられる文)中にも用いられる。二つの動作が先と後の関係にあることを表す。例:倷都咁話了還不接倒做下去啊! 「動詞+了」の否定文は、「冇+動詞」である。例:佢箇隻月嘅工資冇拿到。
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贛語の文法スタイルは、おおよそ、起始、進行、嘗試(しょうし)、持続、経歴、継続、重行、已然、完成といった九類に分けられる。
贛語の文法スタイルは、おおよそ、起始、進行、嘗試(しょうし)、持続、経歴、継続、重行、已然、完成といった九類に分けられる。 ==起始体== 事態の開始を表す。「述語+起來」の形式。この時の「起來」は趨向性(「赴く」の意味を表す)動詞ではなく、起始体の目印として、事態の開始を表すもの。例:恁些細伢子打起來了。 ==進行体== 進行を表す。進行体の最も明確な目印は、「在」の使用である。「在」は、 #副詞句(二語以上からなる副詞として働く句)をつくれる:在+動詞 #前置詞句をつくれる:在+(類)名詞+動詞 この両種の用法は、ともに進行体を表せる。例:佢在特試氣偶?/佢日日在外頭打儸。 否定文をつくるときは、「在」の前に「冇」をくわえる。例:佢冇在做事呃。 ==嘗試体== 試みることを表す。「嘗試」とは試みるの意である(嘗=試=こころみる)。「動詞A+動詞A+(目的語)+看」「動詞+一下+(目的語)+看」の形式であらわせる。助詞「看」は嘗試体の目印であり、文の最後におかれる。例:倷去問問佢看。/偶明日先獻一下血看。 ==持続体== 動作・行為の持続状態を表す。動詞の後に置かれる「到」「了」と、動詞の前に置かれる「緊」とが、持続体の目印である。動詞を重ねても持続をあらわせる。 *倒(到)  「倒」が持続を表現するときには、動詞の後に置かれる(動詞+倒)。標準中国語の助詞「著」にあたる。使用法はつぎのようである。 #「動詞+倒+(目的語)」の形で用いると、命令文(命令・願望を表す)となる。このときの動詞は持続性動詞を用いる:「蹲、徛、挨、揇、扶、灒、毃」等。この類の動詞の動作は瞬間内に完成し、続けて持続状態を保持する。持続体が用いるのは全てこの類の動詞である。例:倷跟偶揞倒箇個。否定文は、動詞の前に「嫑」を置く。例:嫑拿倒手上,擱到箇裏。 #「動詞+倒+(目的語)+動詞+(目的語)」の形式。「動詞+倒」は後の動作の方式・手段にあたる。用いる動詞は持続性動詞である。例:佢急倒捇腳。動詞の前に「不」を加えることで、緊縮した文にできる。例:霸倒茅廁不屙屎。 ===倒と到の相違=== 上述の構造中の「倒」の同音語に「到」がある。「到」は動詞でもあり、補語もつくれ、標準中国語の「到」に相当する。「倒」の直後には「了」を置けず、直前には「得」「不」は置けないが、「到」はそれが可能である。 *了  「了」は存現文(存在・出現・消失を表す文)において用い、完成と持続を兼ねて表せる。 #述語動詞が非持続動詞の場合は、「了」は動作の完成のみを表せ、持続は同時には表せない。このときの「了」は終わりにつける。例:日頭總算出來了。 #述語動詞が持続動詞の場合は、持続のみを表せる。例:門口坐了隻討飯嘅。 否定文は、「動詞+了」の部分を、「冇+動詞」に改めたものになる。例:屋裏冇有電。 *緊  「緊」は動詞の前におき、持続を表せる。動詞は持続動詞あるいは非持続動詞を用いられる。例:咁晏了還緊話些冇有油鹽嘅詑。「緊+動詞」も重ねることで持続を表せるが、不満の色彩を帯びる。例:佢還在緊話緊話,冇有咭做呃! *動詞重複  「動詞A+動詞A+動詞A+動詞A」あるいは「動詞A+啊A+動詞A+動詞A」の構造をとる。ある動作が持続過程中に他の情況を出現させたことを表す。二種の構造の後ろから数えて一つ目、二つ目の動詞の間には、少し停頓がある。例:偶等等等‐等得睏著了。/佢跑啊跑‐跑得搭了一跤。 ==経歴体== 経過・経験を表す。 #常用の構造は「動詞+過」である。例:佢早先做過什哩呃? 否定文は、「冇動詞+過」。例:倷還冇跟人挭過仗嘎? #時として、偏正構造(修飾語と被修飾語がある構造)にすべきことがある。「動詞+過+了+嘅+動詞」。「過」が経過を表し、「了」は完成を表している。「過」か「了」のどちらか一つを省いても、文は通るが、意味はやや異なる。例:倷話過了嘅話要著數。 ==継続体== 「述語+下去」の形式。事態の継続を表す。起始体の「起來」と同様、この時の「下去」も趨向性動詞ではなく、この体の目印であり、事態の継続を表す。例:天就咁冷下來了呃。 ==重行体== 「動詞+過」の構造。重複してすでに発生した動作を表す。副詞「再」あるいは「又」と組み合わせることができる。例:話錯了話過。 /偶再話過一遍給倷聽。(もし過去の動作を描述するなら、この構造では「了」を加える必要がある)。否定文は、二種類ある。第一、過去の時に属す”重行”は、動詞の前に「冇」を加え、第二、それ以外の場合は、「嫑」を加える。例:佢昨日夜裏冇弄過飯,嘎就拿偶第日當晝嘅飯喫掉了。/東西箇靚,嫑買過了。 ==已然体== 事態が、すでに出現変化したこと、あるいは、出現変化しようとしていること、を表す。文尾に「呃」あるいは「了」を加えることで、表される。 *「呃」  語気助詞として、聴き手に対する、すでに変化した後の新しい事物への注意喚起の働きをもつ。従って、已然(あるものがすでに起こって過去のものになったこと)を表す。例:天在落雨呃。 *「了」  文を述語で結ぶ場合には、「了」を用いて已然を表す必要がある。例:嘎今丫佢算系解放了。 ==完成体== 動作行為がある参照時間の前にすでに完成しているのを表す。完成体の表現には、述語動詞の後に「了」または「撇」を加える必要がある。 *了  述語動詞後の「了」には四種の用法がある。 #助詞。文中に用いる。この用法の「了」が、完成体の「了」である。このときは[liɛu]の軽声でよむ。例:喫了飯。以下は別の用法である。 #結果補語(直前の動詞の結果を表すフレーズ)を作る。「完成」を意味する。[liɛu]と発音する。例:還冇喫了。例:喫不了。 #助詞。存現文(存在・出現・消失を表す文)で用い、完成と持続を兼ね表す。 #語気詞。述語で終る文の末尾で用い、完成と已然を兼ね表す。このときは軽声。例:佢舊年食了豬。/偶撻了佢一巴掌。 動詞と「了」との間には、さらに補語をはさむもできる。例:恁些錢佢算係掟掉了。 「了」はさらに連動文(動詞句が連続して用いられる文)中にも用いられる。二つの動作が先と後の関係にあることを表す。例:倷都咁話了還不接倒做下去啊! 「動詞+了」の否定文は、「冇+動詞」である。例:佢箇隻月嘅工資冇拿到。 *撇  二種の用法がある。 #完成体で使われるときの目印は、「撇」の動詞機能の弱化である。軽声でよむ。例:等撇咁久,白等了。 #別の用法としては、補語を作るものがある。標準中国語の「掉」と対応する。発音[pɨt]。例:喫撇箇碗飯。/拆撇舊屋。連動文中で、第一番目の動詞の後に置かれ、完成を表す。 [[Category:贛語|ふんほう]]
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2015-09-13T06:40:16Z
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贛語/音韻
両唇=発音開始時に両くちびるを合わせる発音 唇歯=発音開始時に下くちびるをかむ発音 舌尖=舌先を用いる発音 舌面=舌の先端より奥の部分を口の上部につけておこなう発音 塞音=一度閉じた口・鼻を息の吐き出しにより解放する時に生じる音 塞擦音=塞音に摩擦を加える音 側音=舌先を上の歯の裏か歯茎に密着させその両側か片側から息を流れ出させる時の音 舌尖=舌先 舌面=舌尖より奥の部分 混="いい加減" 韻母=声母(頭の子音)を除いた残りの部分。 開韻尾=韻母の最後の部分が開いた音になっているもの 鼻韻尾=韻母の最後の部分に鼻音があるもの 促韻尾=韻母の最後で「っ」を伴いつつ音がつまるもの。 自成音節=それ自身で成り立つ音節
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "両唇=発音開始時に両くちびるを合わせる発音 唇歯=発音開始時に下くちびるをかむ発音 舌尖=舌先を用いる発音 舌面=舌の先端より奥の部分を口の上部につけておこなう発音", "title": "子音" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "塞音=一度閉じた口・鼻を息の吐き出しにより解放する時に生じる音 塞擦音=塞音に摩擦を加える音 側音=舌先を上の歯の裏か歯茎に密着させその両側か片側から息を流れ出させる時の音", "title": "子音" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "舌尖=舌先 舌面=舌尖より奥の部分 混=\"いい加減\"", "title": "母音" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "韻母=声母(頭の子音)を除いた残りの部分。", "title": "韻母" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "開韻尾=韻母の最後の部分が開いた音になっているもの", "title": "韻母" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "鼻韻尾=韻母の最後の部分に鼻音があるもの", "title": "韻母" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "促韻尾=韻母の最後で「っ」を伴いつつ音がつまるもの。", "title": "韻母" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "自成音節=それ自身で成り立つ音節", "title": "韻母" } ]
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==子音== {| class="wikitable" border="1" cellpadding="5" cellspacing="0" align="center" |+ <span style="font-size:larger;">'''贛語声母表 *声母=頭の子音'''</span> |- ! colspan=2 align="center" | ! align="center" |'''両唇''' ! align="center" |'''唇歯''' ! align="center" |'''舌尖前''' ! align="center" |'''舌尖中''' ! align="center" |'''舌面前''' ! align="center" |'''舌面中''' ! align="center" |'''舌面後''' ! align="center" |'''喉''' |- | |- | rowspan=2 align="center" | '''塞音''' | align="center" | 無気 | align="center" |[{{IPA|p}}] b 巴 | | | align="center" |[{{IPA|t}}] d 打 | | | align="center" |[{{IPA|k}}] g 加 | |- | align="center" | 有気 | align="center" |[{{IPA|pʰ}}] p 怕 | | | align="center" |[{{IPA|tʰ}}] t 讀 | | | align="center" |[{{IPA|kʰ}}] k 卡 | |- | colspan=2 align="center" | '''鼻音''' | align="center" |[{{IPA|m}}] m 麻 | | | | | align="center" |[{{IPA|ɲ}}] gn 魚 | align="center" |[{{IPA|ŋ}}] ng 牙 | |- | colspan=2 align="center" | '''摩擦音''' | | align="center" |[{{IPA|f}}] f 花 | align="center" |[{{IPA|s}}] s 紗 | | align="center" |[{{IPA|ɕ}}] sh 曉 | | | align="center" |[{{IPA|h}}] h 蝦 |- | rowspan=2 align="center" | '''塞擦音''' | align="center" | 無気 | | | align="center" |[{{IPA|ʦ}}] tz 渣 | | align="center" |[{{IPA|ʨ}}] j 記 | | | |- | align="center" | 有気 | | | align="center" |[{{IPA|ʦʰ}}] ts 茶 | | align="center" |[{{IPA|ʨʰ}}] ch 喫 | | | |- | colspan=2 align="center" | '''側音''' | | | | align="center" |[{{IPA|l}}] l 啦 | | | | |} 両唇=発音開始時に両くちびるを合わせる発音  唇歯=発音開始時に下くちびるをかむ発音  舌尖=舌先を用いる発音  舌面=舌の先端より奥の部分を口の上部につけておこなう発音  塞音=一度閉じた口・鼻を息の吐き出しにより解放する時に生じる音  塞擦音=塞音に摩擦を加える音  側音=舌先を上の歯の裏か歯茎に密着させその両側か片側から息を流れ出させる時の音 ==母音== {| class="wikitable" border="1" cellpadding="5" cellspacing="0" align="center" |- style="background:maroon; color:black" ! colspan=1 align="center" | !! '''舌尖''' !! colspan=2 align="center" | '''舌面前''' !! '''舌面混''' !! colspan=3 align="center"|舌面後 |- | bgcolor=#ADD8E6 | <font color=white> 高 | align="center" |[{{IPA|ɿ}}] | align="center" |[{{IPA|i}}] | align="center" |[{{IPA|y}}] | | | | align="center" |[{{IPA|u}}] |- | rowspan=2 align="center" style="background:#4798B3; color:white" | 中 | | | | align="center" |[{{IPA|ə}}] | | | |- | | align="center" |[{{IPA|ɛ}}] | | | | align="center" |[{{IPA|ɔ}}] | |- | bgcolor=#006374 | <font color=white> 低 | | | | | align="center" |[{{IPA|ɑ}}] | | |} 舌尖=舌先  舌面=舌尖より奥の部分  混="いい加減" ==韻母== 韻母=声母(頭の子音)を除いた残りの部分。 ===開韻尾=== 開韻尾=韻母の最後の部分が開いた音になっているもの {| class="wikitable" border="1" cellpadding="5" cellspacing="0" align="center" |- | align="center" | [{{IPA|a}}] '''a''' 媽 | align="center" | [{{IPA|ia}}] '''ia''' 惹 | align="center" | [{{IPA|ua}}] '''ua''' 瓦 | | align="center" | [{{IPA|ai}}] '''ai''' 崽 | align="center" | [{{IPA|au}}] '''au''' 冇 | | align="center" | [{{IPA|uai}}] '''uai''' 外 |- | align="center" | [{{IPA|o}}] '''o''' 荷 | | align="center" | [{{IPA|uo}}] '''uo''' 禾 | | align="center" | [{{IPA|oi}}] 〔'''oi''' 礙〕 | align="center" | [{{IPA|ɨu}}] '''iu''' 仇 | align="center" | [{{IPA|iu}}] '''iiu''' 有 | align="center" | [{{IPA|ui}}] '''ui''' 微 |- | align="center" | [{{IPA|e}}] '''e''' 擿 | align="center" | [{{IPA|ie}}] '''ie''' 葉 | align="center" | [{{IPA|ue}}] '''ue''' 哇(叫) | align="center" | [{{IPA|ye}}] '''ye''' 越 | align="center" | [{{IPA|ei}}] '''ei''' 恁(邊) | align="center" | [{{IPA|ɛu}}] '''eu''' 浮 | align="center" | [{{IPA|iɛu}}] '''ieu''' 妖 | |- | align="center" | [{{IPA|ɿ}}] '''i''' 痴 | align="center" | [{{IPA|i}}] '''ii''' 依 | align="center" | [{{IPA|ɨi}}] '''ij''' 非 | align="center" | [{{IPA|y}}] '''y''' 於 | | align="center" | [{{IPA|u}}] '''u''' 烏 | | |} ===鼻韻尾=== 鼻韻尾=韻母の最後の部分に鼻音があるもの {| class="wikitable" border="1" cellpadding="5" cellspacing="0" align="center" |- | align="center" | [{{IPA|an}}] '''an''' 鹹 | | align="center" | [{{IPA|uan}}] '''uan''' 晚 | | align="center" | [{{IPA|aŋ}}] '''ang''' 彭 | align="center" | [{{IPA|iaŋ}}] '''iang''' 影 | align="center" | [{{IPA|uaŋ}}] '''uang''' 汪 |- | align="center" | [{{IPA|on}}] '''on''' 漢 | | align="center" | [{{IPA|uon}}] '''uon''' 碗 | align="center" | [{{IPA|yon}}] '''yon''' 遠 | align="center" | [{{IPA|ɔŋ}}] '''ong''' 胖 | align="center" | [{{IPA|iɔŋ}}] '''iong''' 陽 | align="center" | [{{IPA|uɔŋ}}] '''uong''' 王 |- | align="center" | [{{IPA|en}}] '''en''' 痕 | align="center" | [{{IPA|iɛn}}] '''ien''' 言 | | | | align="center" | [{{IPA|uŋ}}] '''ung''' 翁 | align="center" | [{{IPA|iuŋ}}] '''iung''' 用 |- | align="center" | [{{IPA|ɨn}}] '''in''' 深 | align="center" | [{{IPA|in}}] '''iin''' 因 | align="center" | [{{IPA|un}}] '''un''' 問 | align="center" | [{{IPA|yn}}] '''yn''' 雲 | | | |} ===促韻尾=== 促韻尾=韻母の最後で「っ」を伴いつつ音がつまるもの。 {| class="wikitable" border="1" cellpadding="5" cellspacing="0" align="center" |- | align="center" | [{{IPA|at}}] '''at''' 抲 | | align="center" | [{{IPA|uat}}] '''uat''' 濩 | | align="center" | [{{IPA|aʔ}}] '''ak''' 客 | align="center" | [{{IPA|iaʔ}}] '''iak''' 喫 | align="center" | [{{IPA|uaʔ}}] '''uak''' 刮 | |- | align="center" | [{{IPA|ot}}] '''ot''' 磕 | | align="center" | [{{IPA|uot}}] '''uot''' 闊 | align="center" | [{{IPA|yot}}] '''yot''' 月 | align="center" | [{{IPA|ɔʔ}}] '''ok''' 殼 | align="center" | [{{IPA|iɔʔ}}] '''iok''' 雀 | align="center" | [{{IPA|uɔʔ}}] '''uok''' 擴 | |- | align="center" | [{{IPA|ɛt}}] '''et''' 虱 | align="center" | [{{IPA|iɛt}}] '''iet''' 咳 | align="center" | [{{IPA|ut}}] '''ut''' 窟 | align="center" | [{{IPA|uɛt}}] '''uet''' 國 | | | align="center" | [{{IPA|uʔ}}] '''uk''' 哭 | align="center" | [{{IPA|iuʔ}}] '''iuk''' 肉 |- | align="center" | [{{IPA|ɨt}}] '''it''' 濕 | align="center" | [{{IPA|it}}] '''iit''' 日 | | align="center" | [{{IPA|yt}}] '''yt''' 曲 | | | | |} ===自成音節=== 自成音節=それ自身で成り立つ音節 {| class="wikitable" border=1 align="center" | align="center" | [{{IPA|m̩}}] '''m''' 唔 | align="center" | [{{IPA|n}}] '''n''' 乃(你) | align="center" | [{{IPA|ŋ̍}}] '''ng''' 五 |} ==参考文献== 中国語学研究会編『中国語学新辞典』光生館、1969年。 [[Category:贛語|おんいん]]
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2015-09-13T06:40:47Z
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10,304
労働者災害補償保険法
法学>社会法>労働者災害補償保険法>労働者災害補償保険法施行令>労働者災害補償保険法施行規則 労働者災害補償保険法(最終改正:平成一九年七月六日法律第一〇九号)の逐条解説書。 労働者災害補償保険法(最終改正:平成二四年八月二二日法律第六三号)の逐条解説書。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法学>社会法>労働者災害補償保険法>労働者災害補償保険法施行令>労働者災害補償保険法施行規則", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "労働者災害補償保険法(最終改正:平成一九年七月六日法律第一〇九号)の逐条解説書。", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "労働者災害補償保険法(最終改正:平成二四年八月二二日法律第六三号)の逐条解説書。", "title": "" } ]
法学>社会法>労働者災害補償保険法>労働者災害補償保険法施行令>労働者災害補償保険法施行規則 労働者災害補償保険法(最終改正:平成一九年七月六日法律第一〇九号)の逐条解説書。 労働者災害補償保険法(最終改正:平成二四年八月二二日法律第六三号)の逐条解説書。
[[法学]]>[[社会法]]>[[労働者災害補償保険法]]>[[労働者災害補償保険法施行令]]>[[労働者災害補償保険法施行規則]] 労働者災害補償保険法(最終改正:平成一九年七月六日法律第一〇九号)の逐条解説書。 労働者災害補償保険法(最終改正:平成二四年八月二二日法律第六三号)の逐条解説書。 {{Wikipedia|労働者災害補償保険法}} ==第1章 総則 (第1条~第5条)== :[[労働者災害補償保険法第1条|第1条]] :[[労働者災害補償保険法第2条|第2条]] :[[労働者災害補償保険法第2条の2|第2条の2]] :[[労働者災害補償保険法第3条|第3条]] :第4条 削除 :[[労働者災害補償保険法第5条|第5条]] ==第2章 保険関係の成立及び消滅 (第6条)== :[[労働者災害補償保険法第6条|第6条]] ==第3章 保険給付 == ===第1節 通則 (第7条~第12条の7)=== :[[労働者災害補償保険法第7条|第7条]] :[[労働者災害補償保険法第8条|第8条]] :[[労働者災害補償保険法第8条の2|第8条の2]] :[[労働者災害補償保険法第8条の3|第8条の3]] :[[労働者災害補償保険法第8条の4|第8条の4]] :[[労働者災害補償保険法第8条の5|第8条の5]] :[[労働者災害補償保険法第9条|第9条]] :[[労働者災害補償保険法第10条|第10条]] :[[労働者災害補償保険法第11条|第11条]] :[[労働者災害補償保険法第12条|第12条]] :[[労働者災害補償保険法第12条の2|第12条の2]] :[[労働者災害補償保険法第12条の2の2|第12条の2の2]] :[[労働者災害補償保険法第12条の3|第12条の3]] :[[労働者災害補償保険法第12条の4|第12条の4]] :[[労働者災害補償保険法第12条の5|第12条の5]] :[[労働者災害補償保険法第12条の6|第12条の6]] :[[労働者災害補償保険法第12条の7|第12条の7]] ===第2節 業務災害に関する保険給付 (第12条の8~第20条)=== :[[労働者災害補償保険法第12条の8|第12条の8]] :[[労働者災害補償保険法第13条|第13条]] :[[労働者災害補償保険法第14条|第14条]] :[[労働者災害補償保険法第14条の2|第14条の2]] :[[労働者災害補償保険法第15条|第15条]] :[[労働者災害補償保険法第15条の2|第15条の2]] :[[労働者災害補償保険法第16条|第16条]] :[[労働者災害補償保険法第16条の2|第16条の2]] :[[労働者災害補償保険法第16条の3|第16条の3]] :[[労働者災害補償保険法第16条の4|第16条の4]] :[[労働者災害補償保険法第16条の5|第16条の5]] :[[労働者災害補償保険法第16条の6|第16条の6]] :[[労働者災害補償保険法第16条の7|第16条の7]] :[[労働者災害補償保険法第16条の8|第16条の8]] :[[労働者災害補償保険法第16条の9|第16条の9]] :[[労働者災害補償保険法第17条|第17条]] :[[労働者災害補償保険法第18条|第18条]] :[[労働者災害補償保険法第18条の2|第18条の2]] :[[労働者災害補償保険法第19条|第19条]] :[[労働者災害補償保険法第19条の2|第19条の2]] :[[労働者災害補償保険法第20条|第20条]] ===第3節 通勤災害に関する保険給付 (第21条~第25条)=== :[[労働者災害補償保険法第21条|第21条]] :[[労働者災害補償保険法第22条|第22条]] :[[労働者災害補償保険法第22条の2|第22条の2]] :[[労働者災害補償保険法第22条の3|第22条の3]] :[[労働者災害補償保険法第22条の4|第22条の4]] :[[労働者災害補償保険法第22条の5|第22条の5]] :[[労働者災害補償保険法第23条|第23条]] :[[労働者災害補償保険法第24条|第24条]] :[[労働者災害補償保険法第25条|第25条]] ===第4節 二次健康診断等給付 (第26条~第29条)=== :[[労働者災害補償保険法第26条|第26条]] :[[労働者災害補償保険法第27条|第27条]] :[[労働者災害補償保険法第28条|第28条]] :[[労働者災害補償保険法第29条|第29条]] ==第4章 費用の負担 (第30条~第32条)== :[[労働者災害補償保険法第30条|第30条]] :[[労働者災害補償保険法第31条|第31条]] :[[労働者災害補償保険法第32条|第32条]] ==第4章の2 特別加入 (第33条~第37条)== :[[労働者災害補償保険法第33条|第33条]] :[[労働者災害補償保険法第34条|第34条]] :[[労働者災害補償保険法第35条|第35条]] :[[労働者災害補償保険法第36条|第36条]] :[[労働者災害補償保険法第37条|第37条]] ==第5章 不服申立て及び訴訟 (第38条~第41条)== :[[労働者災害補償保険法第38条|第38条]] :[[労働者災害補償保険法第39条|第39条]] :[[労働者災害補償保険法第40条|第40条]] :[[労働者災害補償保険法第41条|第41条]] ==第6章 雑則 (第42条~第50条)== :[[労働者災害補償保険法第42条|第42条]] :[[労働者災害補償保険法第43条|第43条]] :[[労働者災害補償保険法第44条|第44条]] :[[労働者災害補償保険法第45条|第45条]] :[[労働者災害補償保険法第46条|第46条]] :[[労働者災害補償保険法第47条|第47条]] :[[労働者災害補償保険法第47条の2|第47条の2]] :[[労働者災害補償保険法第47条の3|第47条の3]] :[[労働者災害補償保険法第48条|第48条]] :[[労働者災害補償保険法第49条|第49条]] :[[労働者災害補償保険法第49条の2|第49条の2]] :[[労働者災害補償保険法第49条の3|第49条の3]] :[[労働者災害補償保険法第50条|第50条]] ==第7章 罰則 (第51条~第64条)== :[[労働者災害補償保険法第51条|第51条]] :[[労働者災害補償保険法第52条|第52条]] :[[労働者災害補償保険法第53条|第53条]] :[[労働者災害補償保険法第54条|第54条]] :[[労働者災害補償保険法第55条|第55条]] :[[労働者災害補償保険法第57条|第57条]] :[[労働者災害補償保険法第58条|第58条]] :[[労働者災害補償保険法第59条|第59条]] :[[労働者災害補償保険法第60条|第60条]] :[[労働者災害補償保険法第61条|第61条]] :[[労働者災害補償保険法第62条|第62条]] :[[労働者災害補償保険法第63条|第63条]] :[[労働者災害補償保険法第64条|第64条]] ==[[労働者災害補償保険法別表第一|別表第一]]== ==[[労働者災害補償保険法別表第二|別表第二]]== ==外部リンク== *[https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=322AC0000000050 労働者災害補償保険法](e-Gov法令検索) {{stub}} [[Category:コンメンタール|ろうとうしやさいかいほしようほけんほう こんめんたある]] [[Category:労働者災害補償保険法|*こんめんたあるろうとうしやさいかいほしようほけんほう]]
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2021-03-23T05:03:58Z
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10,305
労働保険の保険料の徴収等に関する法律
法学>社会法>労働保険の保険料の徴収等に関する法律>労働保険の保険料の徴収等に関する法律施行令>労働保険の保険料の徴収等に関する法律施行規則 労働保険の保険料の徴収等に関する法律( 最終改正:平成一九年七月六日法律第一一〇号)の逐条解説書。
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法学>社会法>労働保険の保険料の徴収等に関する法律>労働保険の保険料の徴収等に関する法律施行令>労働保険の保険料の徴収等に関する法律施行規則 労働保険の保険料の徴収等に関する法律( 最終改正:平成一九年七月六日法律第一一〇号)の逐条解説書。
[[法学]]>[[社会法]]>[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律]]>[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律施行令]]>[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律施行規則]] 労働保険の保険料の徴収等に関する法律( 最終改正:平成一九年七月六日法律第一一〇号)の逐条解説書。 {{Wikipedia|労働保険の保険料の徴収等に関する法律}} ==第1章 総則 (第1条~第2条)== :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第1条|第1条]](趣旨) :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第2条|第2条]](定義) ==第2章 保険関係の成立及び消滅 (第3条~第9条)== :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第3条|第3条]](保険関係の成立) :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第4条|第4条]] :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第4条の2|第4条の2]](保険関係の成立の届出等) :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第5条|第5条]](保険関係の消滅) :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第6条|第6条]] :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第7条|第7条]](有期事業の一括) :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第8条|第8条]](請負事業の一括) :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第9条|第9条]](継続事業の一括) ==第3章 労働保険料の納付の手続等 (第10条~第32条)== :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第10条|第10条]](労働保険料) :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第11条|第11条]](一般保険料の額) :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第11条の2|第11条の2]] :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第12条|第12条]](一般保険料に係る保険料率) :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第12条の2|第12条の2]](労災保険率の特例) :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第13条|第13条]](第一種特別加入保険料の額) :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第14条|第14条]](第二種特別加入保険料の額) :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第14条の2|第14条の2]](第三種特別加入保険料の額) :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第15条|第15条]](概算保険料の納付) :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第15条の2|第15条の2]] :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第16条|第16条]](増加概算保険料の納付) :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第17条|第17条]](概算保険料の追加徴収) :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第18条|第18条]](概算保険料の延納) :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第19条|第19条]](確定保険料) :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第19条の2|第19条の2]] :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第20条|第20条]](確定保険料の特例) :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第21条|第21条]](追徴金) :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第21条の2|第21条の2]](口座振替による納付等) :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第22条|第22条]](印紙保険料の額) :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第23条|第23条]](印紙保険料の納付) :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第24条|第24条]](帳簿の調製及び報告) :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第25条|第25条]](印紙保険料の決定及び追徴金) :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第26条|第26条]](督促及び滞納処分) :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第27条|第27条]](延滞金) :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第28条|第28条]](先取特権の順位) :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第29条|第29条]](徴収金の徴収手続) :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第30条|第30条]](労働保険料の負担) :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第31条|第31条]](賃金からの控除) :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第32条|第32条]] ==第4章 労働保険事務組合 (第33条~第36条の2)== :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第33条|第33条]](労働保険事務組合) :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第34条|第34条]](労働保険事務組合に対する通知等) :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第35条|第35条]](労働保険事務組合の責任等) :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第36条|第36条]](帳簿の備付け) :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第36条の2|第36条の2]](行政手続法 の適用除外) ==第5章 不服申立て及び訴訟 (第37条~第38条)== :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第37条|第37条]](不服申立て) :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第38条|第38条]](不服申立てと訴訟との関係) ==第6章 雑則 (第39条~第45条の2)== :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第39条|第39条]](適用の特例) :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第40条|第40条]] :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第41条|第41条]](時効) :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第42条|第42条]](報告等) :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第43条|第43条]](立入検査) :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第43条の2|第43条の2]](資料の提供) :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第44条|第44条]](経過措置の命令への委任) :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第45条|第45条]](権限の委任) :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第45条の2|第45条の2]](厚生労働省令への委任) ==第7章 罰則 (第46条~第48条)== :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第46条|第46条]] :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第47条|第47条]] :[[労働保険の保険料の徴収等に関する法律第48条|第48条]] {{stub}} [[Category:労働保険の保険料の徴収等に関する法律|*ろうどうほけんのほけんりょうのちょううしゅうとうにかんするほうりつ]] [[Category:コンメンタール|ろうとうほけんのほけんりようのちようしゆうとう]]
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2012-11-04T02:28:06Z
[ "テンプレート:Wikipedia", "テンプレート:Stub" ]
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10,306
雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律
法学>社会法>雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律>雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律施行令>雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律施行規則 雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律(最終改正:平成二〇年五月二日法律第二六号)の逐条解説書。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法学>社会法>雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律>雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律施行令>雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律施行規則", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律(最終改正:平成二〇年五月二日法律第二六号)の逐条解説書。", "title": "" } ]
法学>社会法>雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律>雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律施行令>雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律施行規則 雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律(最終改正:平成二〇年五月二日法律第二六号)の逐条解説書。
[[法学]]>[[社会法]]>[[雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律]]>[[雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律施行令]]>[[雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律施行規則]] 雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律(最終改正:平成二〇年五月二日法律第二六号)の逐条解説書。 {{Wikipedia|雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律}} ==第1章 総則 (第1条~第4条)== :[[雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律第1条|第1条]](目的) :[[雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律第2条|第2条]](基本的理念) :[[雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律第3条|第3条]](啓発活動) :[[雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律第4条|第4条]](男女雇用機会均等対策基本方針) ==第2章 雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等 == ===第1節 性別を理由とする差別の禁止等 (第5条~第10条)=== :[[雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律第5条|第5条]](性別を理由とする差別の禁止) :[[雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律第6条|第6条]] :[[雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律第7条|第7条]](性別以外の事由を要件とする措置) :[[雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律第8条|第8条]](女性労働者に係る措置に関する特例) :[[雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律第9条|第9条]](婚姻、妊娠、出産等を理由とする不利益取扱いの禁止等) :[[雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律第10条|第10条]](指針) ===第2節 事業主の講ずべき措置 (第11条~第13条)=== :[[雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律第11条|第11条]](職場における性的な言動に起因する問題に関する雇用管理上の措置) :[[雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律第12条|第12条]](妊娠中及び出産後の健康管理に関する措置) :[[雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律第13条|第13条]] ===第3節 事業主に対する国の援助 (第14条)=== :[[雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律第14条|第14条]] ==第3章 紛争の解決 == ===第1節 紛争の解決の援助 (第15条~第17条)=== :[[雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律第15条|第15条]](苦情の自主的解決) :[[雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律第16条|第16条]](紛争の解決の促進に関する特例) :[[雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律第17条|第17条]](紛争の解決の援助) ===第2節 調停 (第18条~第27条)=== :[[雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律第18条|第18条]](調停の委任) :[[雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律第19条|第19条]](調停) :[[雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律第20条|第20条]] :[[雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律第21条|第21条]] :[[雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律第22条|第22条]] :[[雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律第23条|第23条]] :[[雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律第24条|第24条]](時効の中断) :[[雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律第25条|第25条]](訴訟手続の中止) :[[雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律第26条|第26条]](資料提供の要求等) :[[雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律第27条|第27条]](厚生労働省令への委任) ==第4章 雑則 (第28条~第32条)== :[[雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律第28条|第28条]](調査等) :[[雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律第29条|第29条]](報告の徴収並びに助言、指導及び勧告) :[[雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律第30条|第30条]](公表) :[[雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律第31条|第31条]](船員に関する特例) :[[雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律第32条|第32条]](適用除外) ==第5章 罰則 (第33条)== :[[雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律第33条|第33条]] {{stub}} [[Category:コンメンタール|こようのふんやにおけるたんしよのきんとうなきかいおよひたいくうのかくほとうにかんするほうりつ こんめんたある]] [[Category:雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律|*こんめんたあるこようのふんやにおけるたんしよのきんとうなきかいおよひたいくうのかくほとうにかんするほうりつ]]
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2009-12-26T05:50:06Z
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労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律
法学>社会法>労働法>労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律>労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律施行令>労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律施行規則 労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律 (最終改正:平成二七年九月一八日法律第七三号)の逐条解説書。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法学>社会法>労働法>労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律>労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律施行令>労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律施行規則", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律 (最終改正:平成二七年九月一八日法律第七三号)の逐条解説書。", "title": "" } ]
法学>社会法>労働法>労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律>労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律施行令>労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律施行規則 労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律 (最終改正:平成二七年九月一八日法律第七三号)の逐条解説書。
[[法学]]>[[社会法]]>[[労働法]]>[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律]]>[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律施行令]]>[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律施行規則]] 労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律 (最終改正:平成二七年九月一八日法律第七三号)の逐条解説書。 {{Wikipedia|労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律}} ==<span id="1"/>第1章 総則 (第1条~第3条)== :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第1条|第1条]](目的) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第2条|第2条]](用語の意義) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第3条|第3条]](船員に対する適用除外) ==<span id="2"/>第2章 労働者派遣事業の適正な運営の確保に関する措置 == ===<span id="2-1"/>第1節 業務の範囲 (第4条)=== :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第4条|第4条]] ===<span id="2-2"/>第2節 事業の許可 (第5条~第22条)=== :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第5条|第5条]](労働者派遣事業の許可) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第6条|第6条]](許可の欠格事由) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第7条|第7条]](許可の基準等) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第8条|第8条]](許可証) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第9条|第9条]](許可の条件) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第10条|第10条]](許可の有効期間等) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第11条|第11条]](変更の届出) :第12条(削除) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第13条|第13条]](事業の廃止) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第14条|第14条]](許可の取消し等) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第15条|第15条]](名義貸しの禁止) :第16条(削除) :第17条(削除) :第18条(削除) :第19条(削除) :第20条(削除) :第21条(削除) :第22条(削除) ===<span id="2-3"/>第3節 補則 (第23条~第25条)=== :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第23条|第23条]](事業報告等) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第23条の2|第23条の2]](派遣元事業主の関係派遣先に対する労働者派遣の制限) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第24条|第24条]](職業安定法第20条の準用) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第24条の2|第24条の2]](派遣元事業主以外の労働者派遣事業を行う事業主からの労働者派遣の受入れの禁止) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第24条の3|第24条の3]](個人情報の取扱い) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第24条の4|第24条の4]](秘密を守る義務) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第25条|第25条]](運用上の配慮) ==<span id="3"/>第3章 派遣労働者の保護等に関する措置 == ===<span id="3-1"/>第1節 労働者派遣契約 (第26条~第29条の2)=== :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第26条|第26条]](契約の内容等) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第27条|第27条]](契約の解除等) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第28条|第28条]] :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第29条|第29条]] :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第29条の2|第29条の2]](労働者派遣契約の解除に当たつて講ずべき措置) ===<span id="3-2"/>第2節 派遣元事業主の講ずべき措置等 (第30条~第38条)=== :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第30条|第30条]](特定有期雇用派遣労働者等の雇用の安定等) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第30条の2|第30条の2]](段階的かつ体系的な教育訓練等) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第30条の3|第30条の3]](均衡を考慮した待遇の確保) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第30条の4|第30条の4]](派遣労働者等の福祉の増進) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第31条|第31条]](適正な派遣就業の確保) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第31条の2|第31条の2]](待遇に関する事項等の説明) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第32条|第32条]](派遣労働者であることの明示等) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第33条|第33条]](派遣労働者に係る雇用制限の禁止) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第34条|第34条]](就業条件等の明示) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第34条の2|第34条の2]](労働者派遣に関する料金の額の明示) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第35条|第35条]](派遣先への通知) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第35条の2|第35条の2]](労働者派遣の期間) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第35条の3|第35条の3]] :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第35条の4|第35条の4]](日雇労働者についての労働者派遣の禁止) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第35条の5|第35条の5]](離職した労働者についての労働者派遣の禁止) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第36条|第36条]](派遣元責任者) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第37条|第37条]](派遣元管理台帳) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第38条|第38条]](準用) ===<span id="3-3"/>第3節 派遣先の講ずべき措置等 (第39条~第43条)=== :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第39条|第39条]](労働者派遣契約に関する措置) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第40条|第40条]](適正な派遣就業の確保等) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第40条の2|第40条の2]](労働者派遣の役務の提供を受ける期間) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第40条の3|第40条の3]] :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第40条の4|第40条の4]](特定有期雇用派遣労働者の雇用) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第40条の5|第40条の5]](派遣先に雇用される労働者の募集に係る事項の周知) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第40条の6|第40条の6]] :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第40条の7|第40条の7]] :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第40条の8|第40条の8]] :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第40条の9|第40条の9]](離職した労働者についての労働者派遣の役務の提供の受入れの禁止) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第41条|第41条]](派遣先責任者) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第42条|第42条]](派遣先管理台帳) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第43条|第43条]](準用) ===<span id="3-4"/>第4節 労働基準法等の適用に関する特例等 (第44条~第47条の3)=== :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第44条|第44条]](労働基準法の適用に関する特例) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第45条|第45条]](労働安全衛生法の適用に関する特例等) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第46条|第46条]](じん肺法の適用に関する特例等) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第47条|第47条]](作業環境測定法の適用の特例) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第47条の2|第47条の2]](雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律の適用に関する特例) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第47条の3|第47条の3]](事業主団体等の責務) ==<span id="4"/>第4章 雑則 (第47条の4~第57条)== :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第47条の4|第47条の4]](指針) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第48条|第48条]](指導及び助言等) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第49条|第49条]](改善命令等) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第49条の2|第49条の2]](公表等) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第49条の3|第49条の3]](厚生労働大臣に対する申告) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第50条|第50条]](報告) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第51条|第51条]](立入検査) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第52条|第52条]](相談及び援助) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第53条|第53条]](労働者派遣事業適正運営協力員) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第54条|第54条]](手数料) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第55条|第55条]](経過措置の命令への委任) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第56条|第56条]](権限の委任) :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第57条|第57条]](厚生労働省令への委任) ==<span id="5"/>第5章 罰則 (第58条~第62条)== :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第58条|第58条]] :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第59条|第59条]] :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第60条|第60条]] :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第61条|第61条]] :[[労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第62条|第62条]] {{stub|law}} [[Category:コンメンタール|ろうとうしやはけんしきようのてきせいなうんえいのかくほおよひはけんろうとうしゃのほことうにかんするほうりつ こんめんたある]] 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2022-06-29T23:15:49Z
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10,308
職業安定法
法学>社会法>労働法>職業安定法>コンメンタール職業安定法施行令>コンメンタール職業安定法施行規則 職業安定法(最終改正:平成一九年七月六日法律第一〇八号)の逐条解説書。
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法学>社会法>労働法>職業安定法>コンメンタール職業安定法施行令>コンメンタール職業安定法施行規則 職業安定法(最終改正:平成一九年七月六日法律第一〇八号)の逐条解説書。
[[法学]]>[[社会法]]>[[労働法]]>[[職業安定法]]>[[コンメンタール職業安定法施行令]]>[[コンメンタール職業安定法施行規則]] 職業安定法(最終改正:平成一九年七月六日法律第一〇八号)の逐条解説書。 {{Wikipedia|職業安定法}} ==第1章 総則 (第1条~第5条の7)== :[[職業安定法第1条|第1条]](法律の目的) :[[職業安定法第2条|第2条]](職業選択の自由) :[[職業安定法第3条|第3条]](均等待遇) :[[職業安定法第4条|第4条]](定義) :[[職業安定法第5条|第5条]](政府の行う業務) :[[職業安定法第5条の2|第5条の2]](職業安定機関と職業紹介事業者等の協力) :[[職業安定法第5条の3|第5条の3]](労働条件等の明示) :[[職業安定法第5条の4|第5条の4]](求職者等の個人情報の取扱い) :[[職業安定法第5条の5|第5条の5]](求人の申込み) :[[職業安定法第5条の6|第5条の6]](求職の申込み) :[[職業安定法第5条の7|第5条の7]](求職者の能力に適合する職業の紹介等) ==第2章 職業安定機関の行う職業紹介及び職業指導 == ===第1節 通則 (第6条~第16条)=== :[[職業安定法第6条|第6条]](職業安定主管局長の権限) :[[職業安定法第7条|第7条]](都道府県労働局長の権限) :[[職業安定法第8条|第8条]](公共職業安定所) :[[職業安定法第9条|第9条]](職員の資格等) :[[職業安定法第9条の2|第9条の2]] :[[職業安定法第10条|第10条]](地方運輸局に対する協力) :[[職業安定法第11条|第11条]](市町村が処理する事務) :[[職業安定法第12条|第12条]] :[[職業安定法第13条|第13条]](業務報告の様式) :[[職業安定法第14条|第14条]](労働力の需給に関する調査等) :[[職業安定法第15条|第15条]](標準職業名等) :[[職業安定法第16条|第16条]](職業紹介等の基準) ===第2節 職業紹介 (第17条~第21条)=== :[[職業安定法第17条|第17条]](職業紹介の地域) :[[職業安定法第18条|第18条]](求人又は求職の開拓等) :[[職業安定法第19条|第19条]](公共職業訓練のあつせん) :[[職業安定法第20条|第20条]](労働争議に対する不介入) :[[職業安定法第21条|第21条]](施行規定) ===第3節 職業指導 (第22条~第25条)=== :[[職業安定法第22条|第22条]](職業指導の実施) :[[職業安定法第23条|第23条]](適性検査) :[[職業安定法第24条|第24条]](公共職業能力開発施設等との連携) :[[職業安定法第25条|第25条]](施行規定) ===第4節 学生若しくは生徒又は学校卒業者の職業紹介等 (第26条~第29条)=== :[[職業安定法第26条|第26条]](学生生徒等の職業紹介等) :[[職業安定法第27条|第27条]](学校による公共職業安定所業務の分担) :[[職業安定法第28条|第28条]](施行規定) :[[職業安定法第29条|第29条]] ==第3章 職業安定機関以外の者の行う職業紹介 == ===第1節 有料職業紹介事業 (第30条~第32条の16)=== :[[職業安定法第30条|第30条]](有料職業紹介事業の許可) :[[職業安定法第31条|第31条]](許可の基準等) :[[職業安定法第32条|第32条]](許可の欠格事由) :[[職業安定法第32条の2|第32条の2]] :[[職業安定法第32条の3|第32条の3]](手数料) :[[職業安定法第32条の4|第32条の4]](許可証) :[[職業安定法第32条の5|第32条の5]](許可の条件) :[[職業安定法第32条の6|第32条の6]](許可の有効期間等) :[[職業安定法第32条の7|第32条の7]](変更の届出) :[[職業安定法第32条の8|第32条の8]](事業の廃止) :[[職業安定法第32条の9|第32条の9]](許可の取消し等) :[[職業安定法第32条の10|第32条の10]](名義貸しの禁止) :[[職業安定法第32条の11|第32条の11]](取扱職業の範囲) :[[職業安定法第32条の12|第32条の12]](取扱職種の範囲等の届出等) :[[職業安定法第32条の13|第32条の13]](取扱職種の範囲等の明示等) :[[職業安定法第32条の14|第32条の14]](職業紹介責任者) :[[職業安定法第32条の15|第32条の15]](帳簿の備付け) :[[職業安定法第32条の16|第32条の16]](事業報告) ===第2節 無料職業紹介事業 (第33条~第33条の5)=== :[[職業安定法第33条|第33条]](無料職業紹介事業) :[[職業安定法第33条の2|第33条の2]](学校等の行う無料職業紹介事業) :[[職業安定法第33条の3|第33条の3]](特別の法人の行う無料職業紹介事業) :[[職業安定法第33条の4|第33条の4]](地方公共団体の行う無料職業紹介事業) :[[職業安定法第33条の5|第33条の5]](公共職業安定所による援助) ===第3節 補則 (第33条の6~第47条の2)=== :[[職業安定法第33条の6|第33条の6]](職業紹介事業者の責務) :[[職業安定法第33条の7|第33条の7]](厚生労働大臣の指導等) :[[職業安定法第34条|第34条]](準用) :[[職業安定法第35条|第35条]](施行規定) :[[職業安定法第36条|第36条]](委託募集) :[[職業安定法第37条|第37条]](募集の制限) :[[職業安定法第38条|第38条]] :[[職業安定法第39条|第39条]](報酬受領の禁止) :[[職業安定法第40条|第40条]](報酬の供与の禁止) :[[職業安定法第41条|第41条]](許可の取消し等) :[[職業安定法第42条|第42条]](募集内容の的確な表示) :[[職業安定法第42条の2|第42条の2]](準用) :[[職業安定法第43条|第43条]](施行規定) :[[職業安定法第44条|第44条]](労働者供給事業の禁止) :[[職業安定法第45条|第45条]](労働者供給事業の許可) :[[職業安定法第46条|第46条]](準用) :[[職業安定法第47条|第47条]](施行規定) :[[職業安定法第47条の2|第47条の2]] ==第4章 雑則 (第48条~第62条)== :[[職業安定法第48条|第48条]](指針) :[[職業安定法第48条の2|第48条の2]](指導及び助言) :[[職業安定法第48条の3|第48条の3]](改善命令) :[[職業安定法第48条の4|第48条の4]](厚生労働大臣に対する申告) :[[職業安定法第49条|第49条]](報告の請求) :[[職業安定法第50条|第50条]](報告及び検査) :[[職業安定法第51条|第51条]](秘密を守る義務等) :[[職業安定法第51条の2|第51条の2]] :[[職業安定法第51条の3|第51条の3]](相談及び援助) :[[職業安定法第52条|第52条]](職員の教養訓練) :[[職業安定法第52条の2|第52条の2]](業務の周知宣伝) :[[職業安定法第53条|第53条]](官庁間の連絡) :[[職業安定法第54条|第54条]](雇入方法等の指導) :[[職業安定法第55条|第55条]] :[[職業安定法第56条|第56条]] :[[職業安定法第57条|第57条]] :[[職業安定法第58条|第58条]] :[[職業安定法第59条|第59条]] :[[職業安定法第60条|第60条]](権限の委任) :[[職業安定法第61条|第61条]](厚生労働省令への委任) :[[職業安定法第62条|第62条]](適用除外) ==第5章 罰則 (第63条~第67条)== :[[職業安定法第63条|第63条]] :[[職業安定法第64条|第64条]] :[[職業安定法第65条|第65条]] :[[職業安定法第66条|第66条]] :[[職業安定法第67条|第67条]] {{stub}} [[Category:コンメンタール|しよくきようあんていほう こんめんたある]] [[Category:職業安定法|*こんめんたあるしよくきようあんていほう]]
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2022-05-09T22:19:29Z
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10,309
政治資金規正法
法学>政治資金規正法>政治資金規正法施行令>政治資金規正法施行規則 政治資金規正法(最終改正:平成一九年一二月二八日法律第一三五号)の逐条解説書。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法学>政治資金規正法>政治資金規正法施行令>政治資金規正法施行規則", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "政治資金規正法(最終改正:平成一九年一二月二八日法律第一三五号)の逐条解説書。", "title": "" } ]
法学>政治資金規正法>政治資金規正法施行令>政治資金規正法施行規則 政治資金規正法(最終改正:平成一九年一二月二八日法律第一三五号)の逐条解説書。
[[法学]]>[[政治資金規正法]]>[[政治資金規正法施行令]]>[[政治資金規正法施行規則]] 政治資金規正法(最終改正:平成一九年一二月二八日法律第一三五号)の逐条解説書。 {{Wikipedia|政治資金規正法}} ==第1章 総則 (第1条~第5条)== :[[政治資金規正法第1条|第1条]](目的) :[[政治資金規正法第2条|第2条]](基本理念) :[[政治資金規正法第3条|第3条]](定義等) :[[政治資金規正法第4条|第4条]] :[[政治資金規正法第5条|第5条]] ==第2章 政治団体の届出等 (第6条~第18条の2)== :[[政治資金規正法第6条|第6条]](政治団体の届出等) :[[政治資金規正法第6条の2|第6条の2]] :[[政治資金規正法第6条の3|第6条の3]] :[[政治資金規正法第7条|第7条]] :[[政治資金規正法第7条の2|第7条の2]](政治団体の名称等の公表) :[[政治資金規正法第7条の3|第7条の3]](届出台帳の調製等) :[[政治資金規正法第8条|第8条]](届出前の寄附又は支出の禁止) :[[政治資金規正法第8条の2|第8条の2]](政治資金パーティーの開催) :[[政治資金規正法第8条の3|第8条の3]](政治団体及び公職の候補者の政治資金の運用) :[[政治資金規正法第9条|第9条]](会計帳簿の備付け及び記載) :[[政治資金規正法第10条|第10条]](会計責任者に対する明細書の提出) :[[政治資金規正法第11条|第11条]](会計責任者等が支出をする場合の手続) :[[政治資金規正法第12条|第12条]](報告書の提出) :[[政治資金規正法第13条|第13条]] :[[政治資金規正法第14条|第14条]](監査意見書の添付) :[[政治資金規正法第15条|第15条]](会計責任者の事務の引継ぎ) :[[政治資金規正法第16条|第16条]](会計帳簿等の保存) :[[政治資金規正法第17条|第17条]](解散の届出等) :[[政治資金規正法第18条|第18条]](政治団体の支部) :[[政治資金規正法第18条の2|第18条の2]](政治団体以外の者が特定パーティーを開催する場合の特例) ==第3章 公職の候補者に係る資金管理団体の届出等 (第19条~第19条の6)== :[[政治資金規正法第19条|第19条]](資金管理団体の届出等) :[[政治資金規正法第19条の2|第19条の2]](資金管理団体の名称等の公表) :[[政治資金規正法第19条の2の2|第19条の2の2]](資金管理団体による不動産の取得等の制限) :[[政治資金規正法第19条の3|第19条の3]](資金管理団体に対する寄附に係る通知) :[[政治資金規正法第19条の4|第19条の4]](資金管理団体の会計帳簿の記載) :[[政治資金規正法第19条の5|第19条の5]](資金管理団体の報告書の記載等) :[[政治資金規正法第19条の5の2|第19条の5の2]] :[[政治資金規正法第19条の6|第19条の6]](支部を有する政治団体に係るこの章の規定の適用) ===第1節 国会議員関係政治団体に関する特例 (第19条の7~第19条の17)=== :[[政治資金規正法第19条の7|第19条の7]](国会議員関係政治団体) :[[政治資金規正法第19条の8|第19条の8]](国会議員関係政治団体に係る通知) :[[政治資金規正法第19条の9|第19条の9]](国会議員関係政治団体に係る支出の手続) :[[政治資金規正法第19条の10|第19条の10]](国会議員関係政治団体の報告書の記載等) :[[政治資金規正法第19条の11|第19条の11]](国会議員関係政治団体に係る領収書等を徴し難かつた支出の明細書等の作成) :[[政治資金規正法第19条の12|第19条の12]](第19条の7第1項第二号に係る国会議員関係政治団体についての適用) :[[政治資金規正法第19条の13|第19条の13]](登録政治資金監査人による政治資金監査) :[[政治資金規正法第19条の14|第19条の14]](政治資金監査報告書の提出) :[[政治資金規正法第19条の15|第19条の15]](電子情報処理組織を使用した報告書の提出) :[[政治資金規正法第19条の16|第19条の16]](国会議員関係政治団体に係る少額領収書等の写しの開示) :[[政治資金規正法第19条の17|第19条の17]](政治団体の支部に係るこの節の規定の適用) ===第2節 登録政治資金監査人 (第19条の18~第19条の28)=== :[[政治資金規正法第19条の18|第19条の18]](登録) :[[政治資金規正法第19条の19|第19条の19]](登録政治資金監査人名簿) :[[政治資金規正法第19条の20|第19条の20]](登録の手続) :[[政治資金規正法第19条の21|第19条の21]](変更登録) :[[政治資金規正法第19条の22|第19条の22]](登録の取消し) :[[政治資金規正法第19条の23|第19条の23]](登録の抹消) :[[政治資金規正法第19条の24|第19条の24]](登録及び登録の抹消の公告) :[[政治資金規正法第19条の25|第19条の25]](登録政治資金監査人証票の返還) :[[政治資金規正法第19条の26|第19条の26]](登録の細目) :[[政治資金規正法第19条の27|第19条の27]](登録政治資金監査人の研修) :[[政治資金規正法第19条の28|第19条の28]](秘密保持義務) ===第3節 政治資金適正化委員会 (第19条の29~第19条の37)=== :[[政治資金規正法第19条の29|第19条の29]](設置) :[[政治資金規正法第19条の30|第19条の30]](所掌事務) :[[政治資金規正法第19条の31|第19条の31]](組織) :[[政治資金規正法第19条の32|第19条の32]](委員) :[[政治資金規正法第19条の33|第19条の33]](委員長) :[[政治資金規正法第19条の34|第19条の34]](会議) :[[政治資金規正法第19条の35|第19条の35]](資料の提出その他の協力) :[[政治資金規正法第19条の36|第19条の36]](事務局) :[[政治資金規正法第19条の37|第19条の37]](政令への委任) ==第4章 報告書の公開 (第20条~第20条の3)== :[[政治資金規正法第20条|第20条]](収支報告書の要旨の公表) :[[政治資金規正法第20条の2|第20条の2]](収支報告書等の保存及び閲覧等) :[[政治資金規正法第20条の3|第20条の3]](収支報告書等に係る情報の公開) ==第5章 寄附等に関する制限 (第21条~第22条の9)== :[[政治資金規正法第21条|第21条]](会社等の寄附の制限) :[[政治資金規正法第21条の2|第21条の2]](公職の候補者の政治活動に関する寄附の禁止) :[[政治資金規正法第21条の3|第21条の3]](寄附の総額の制限) :[[政治資金規正法第22条|第22条]](同一の者に対する寄附の制限) :[[政治資金規正法第22条の2|第22条の2]](量的制限等に違反する寄附の受領の禁止) :[[政治資金規正法第22条の3|第22条の3]](寄附の質的制限) :[[政治資金規正法第22条の4|第22条の4]] :[[政治資金規正法第22条の5|第22条の5]] :[[政治資金規正法第22条の6|第22条の6]] :[[政治資金規正法第22条の6の2|第22条の6の2]](政治資金団体に係る寄附の方法の制限) :[[政治資金規正法第22条の7|第22条の7]](寄附のあつせんに関する制限) :[[政治資金規正法第22条の8|第22条の8]](政治資金パーティーの対価の支払に関する制限) :[[政治資金規正法第22条の9|第22条の9]](政治活動に関する寄附又は政治資金パーティーの対価の支払への公務員の関与等の制限) ==第6章 罰則 (第23条~第28条の3)== :[[政治資金規正法第23条|第23条]](昭和二十七年法律第二百八十九号) :[[政治資金規正法第24条|第24条]] :[[政治資金規正法第25条|第25条]] :[[政治資金規正法第26条|第26条]] :[[政治資金規正法第26条の2|第26条の2]] :[[政治資金規正法第26条の3|第26条の3]](団体にあつては、その役職員又は構成員として当該違反行為をした者) :[[政治資金規正法第26条の4|第26条の4]] :[[政治資金規正法第26条の5|第26条の5]] :[[政治資金規正法第26条の6|第26条の6]] :[[政治資金規正法第26条の7|第26条の7]] :[[政治資金規正法第27条|第27条]] :[[政治資金規正法第28条|第28条]] :[[政治資金規正法第28条の2|第28条の2]] :[[政治資金規正法第28条の3|第28条の3]] ==第7章 補則 (第29条~第39条)== :[[政治資金規正法第29条|第29条]](報告書の真実性の確保のための措置) :[[政治資金規正法第30条|第30条]] :[[政治資金規正法第31条|第31条]](監督上の措置) :[[政治資金規正法第32条|第32条]](政治資金の規正に関する事務に係る国庫の負担) :[[政治資金規正法第32条の2|第32条の2]](電子情報処理組織を使用する方法により行う届出等の特例) :[[政治資金規正法第32条の3|第32条の3]](民間事業者等が行う書面の保存等における情報通信の技術の利用に関する法律 の適用除外) :[[政治資金規正法第32条の4|第32条の4]](課税の特例) :[[政治資金規正法第33条|第33条]](政令への委任) :[[政治資金規正法第33条の2|第33条の2]](事務の区分) :[[政治資金規正法第34条|第34条]] :[[政治資金規正法第35条|第35条]] :[[政治資金規正法第38条|第38条]] :[[政治資金規正法第39条|第39条]] {{stub}} [[Category:コンメンタール|せいししきんきせいほう こんめんたある]] [[Category:政治資金規正法|*こんめんたあるせいししきんきせいほう]]
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2010-01-24T01:22:46Z
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10,310
地方財政再建促進特別措置法
法学>地方財政再建促進特別措置法>地方財政再建促進特別措置法施行令>地方財政再建促進特別措置法施行規則 地方財政再建促進特別措置法(最終改正:平成一九年五月三〇日法律第六四号)の逐条解説書。
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法学>地方財政再建促進特別措置法>地方財政再建促進特別措置法施行令>地方財政再建促進特別措置法施行規則 地方財政再建促進特別措置法(最終改正:平成一九年五月三〇日法律第六四号)の逐条解説書。
[[法学]]>[[地方財政再建促進特別措置法]]>[[地方財政再建促進特別措置法施行令]]>[[地方財政再建促進特別措置法施行規則]] 地方財政再建促進特別措置法(最終改正:平成一九年五月三〇日法律第六四号)の逐条解説書。 {{Wikipedia|地方財政再建促進特別措置法}} :[[地方財政再建促進特別措置法第1条|第1条]](この法律の趣旨) :[[地方財政再建促進特別措置法第2条|第2条]](財政再建計画の策定) :[[地方財政再建促進特別措置法第3条|第3条]](財政再建計画の承認及び予算の調製) :[[地方財政再建促進特別措置法第4条|第4条]](財政再建計画の公表) :[[地方財政再建促進特別措置法第5条|第5条]](財政再建計画の承認の通知) :[[地方財政再建促進特別措置法第6条|第6条]](国、他の地方公共団体及び公共的団体等の協力) :[[地方財政再建促進特別措置法第7条|第7条]](国の直轄事業の実施に関する自治大臣への通知) :[[地方財政再建促進特別措置法第8条|第8条]](長と委員会等との関係) :[[地方財政再建促進特別措置法第9条|第9条]] :[[地方財政再建促進特別措置法第10条|第10条]](事務局等の組織の簡素化) :[[地方財政再建促進特別措置法第11条|第11条]](長と議会との関係) :[[地方財政再建促進特別措置法第12条|第12条]](財政再建債) :[[地方財政再建促進特別措置法第13条|第13条]](財政再建債の償還) :[[地方財政再建促進特別措置法第14条|第14条]](財政再建債の許可等) :[[地方財政再建促進特別措置法第15条|第15条]](財政再建債の利子補給) :[[地方財政再建促進特別措置法第16条|第16条]] :[[地方財政再建促進特別措置法第17条|第17条]](国の負担金等を伴う事業に対する特例) :[[地方財政再建促進特別措置法第18条|第18条]](助言その他の必要な援助の請求) :[[地方財政再建促進特別措置法第19条|第19条]](報告及び公表) :[[地方財政再建促進特別措置法第20条|第20条]](監査) :[[地方財政再建促進特別措置法第21条|第21条]](財政運営の改善のための措置等) :[[地方財政再建促進特別措置法第22条|第22条]](財政再建債を起さないで行う財政の再建) :[[地方財政再建促進特別措置法第23条|第23条]](歳入欠陥を生じた団体の地方債の制限等) :[[地方財政再建促進特別措置法第24条|第24条]](国等に対する寄附金等) :[[地方財政再建促進特別措置法第25条|第25条]](都道府県が処理する事務) :[[地方財政再建促進特別措置法第26条|第26条]](政令への委任) {{stub}} [[Category:地方財政再建促進特別措置法|*ちほうざいせいしけんそくしんとくべつそちほう]]
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2009-04-18T06:02:40Z
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10,311
最低賃金法
法学>社会法>労働法>最低賃金法>最低賃金法施行令>最低賃金法施行規則 最低賃金法(最終改正:平成二〇年五月二日法律第二六号)の逐条解説書。
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法学>社会法>労働法>最低賃金法>最低賃金法施行令>最低賃金法施行規則 最低賃金法(最終改正:平成二〇年五月二日法律第二六号)の逐条解説書。
[[法学]]>[[社会法]]>[[労働法]]>[[最低賃金法]]>[[最低賃金法施行令]]>[[最低賃金法施行規則]] 最低賃金法(最終改正:平成二〇年五月二日法律第二六号)の逐条解説書。 {{Wikipedia|最低賃金法}} ==第1章 総則 (第1条~第2条)== :[[最低賃金法第1条|第1条]](目的) :[[最低賃金法第2条|第2条]](定義) ==第2章 最低賃金 == ===第1節 総則 (第3条~第8条)=== :[[最低賃金法第3条|第3条]](最低賃金額) :[[最低賃金法第4条|第4条]](最低賃金の効力) :[[最低賃金法第5条|第5条]](現物給与等の評価) :[[最低賃金法第6条|第6条]](最低賃金の競合) :[[最低賃金法第7条|第7条]](最低賃金の減額の特例) :[[最低賃金法第8条|第8条]](周知義務) ===第2節 地域別最低賃金 (第9条~第14条)=== :[[最低賃金法第9条|第9条]](地域別最低賃金の原則) :[[最低賃金法第10条|第10条]](地域別最低賃金の決定) :[[最低賃金法第11条|第11条]](最低賃金審議会の意見に関する異議の申出) :[[最低賃金法第12条|第12条]](地域別最低賃金の改正等) :[[最低賃金法第13条|第13条]](派遣中の労働者の地域別最低賃金) :[[最低賃金法第14条|第14条]](地域別最低賃金の公示及び発効) ===第3節 特定最低賃金 (第15条~第19条)=== :[[最低賃金法第15条|第15条]](特定最低賃金の決定等) :[[最低賃金法第16条|第16条]] :[[最低賃金法第17条|第17条]] :[[最低賃金法第18条|第18条]](派遣中の労働者の特定最低賃金) :[[最低賃金法第19条|第19条]](特定最低賃金の公示及び発効) ==第3章 最低賃金審議会 (第20条~第26条)== :[[最低賃金法第20条|第20条]](設置) :[[最低賃金法第21条|第21条]](権限) :[[最低賃金法第22条|第22条]](組織) :[[最低賃金法第23条|第23条]](委員) :[[最低賃金法第24条|第24条]](会長) :[[最低賃金法第25条|第25条]](専門部会等) :[[最低賃金法第26条|第26条]](政令への委任) ==第4章 雑則 (第27条~第38条)== :[[最低賃金法第27条|第27条]](援助) :[[最低賃金法第28条|第28条]](調査) :[[最低賃金法第29条|第29条]](報告) :[[最低賃金法第30条|第30条]](職権等) :[[最低賃金法第31条|第31条]](労働基準監督署長及び労働基準監督官) :[[最低賃金法第32条|第32条]](労働基準監督官の権限) :[[最低賃金法第33条|第33条]] :[[最低賃金法第34条|第34条]](監督機関に対する申告) :[[最低賃金法第35条|第35条]](船員に関する特例) :[[最低賃金法第36条|第36条]] :[[最低賃金法第37条|第37条]] :[[最低賃金法第38条|第38条]](省令への委任) ==第5章 罰則 (第39条~第42条)== :[[最低賃金法第39条|第39条]] :[[最低賃金法第40条|第40条]] :[[最低賃金法第41条|第41条]] :[[最低賃金法第42条|第42条]] {{stub}} [[Category:コンメンタール|さいていちんきんほう こんめんたある]] [[Category:最低賃金法|*こんめんたあるさいていちんきんほう]]
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生活保護法
法学>社会法>生活保護法>生活保護法施行令>生活保護法施行規則 生活保護法(最終改正:平成二〇年五月二八日法律第四二号)の逐条解説書。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法学>社会法>生活保護法>生活保護法施行令>生活保護法施行規則", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "生活保護法(最終改正:平成二〇年五月二八日法律第四二号)の逐条解説書。", "title": "" } ]
法学>社会法>生活保護法>生活保護法施行令>生活保護法施行規則 生活保護法(最終改正:平成二〇年五月二八日法律第四二号)の逐条解説書。
[[法学]]>[[社会法]]>[[生活保護法]]>[[生活保護法施行令]]>[[生活保護法施行規則]] 生活保護法(最終改正:平成二〇年五月二八日法律第四二号)の逐条解説書。 {{Wikipedia|生活保護法}} ==第1章 総則 (第1条~第6条)== :[[生活保護法第1条|第1条]](この法律の目的) :[[生活保護法第2条|第2条]](無差別平等) :[[生活保護法第3条|第3条]](最低生活) :[[生活保護法第4条|第4条]](保護の補足性) :[[生活保護法第5条|第5条]](この法律の解釈及び運用) :[[生活保護法第6条|第6条]](用語の定義) ==第2章 保護の原則 (第7条~第10条)== :[[生活保護法第7条|第7条]](申請保護の原則) :[[生活保護法第8条|第8条]](基準及び程度の原則) :[[生活保護法第9条|第9条]](必要即応の原則) :[[生活保護法第10条|第10条]](世帯単位の原則) ==第3章 保護の種類及び範囲 (第11条~第18条)== :[[生活保護法第11条|第11条]](種類) :[[生活保護法第12条|第12条]](生活扶助) :[[生活保護法第13条|第13条]](教育扶助) :[[生活保護法第14条|第14条]](住宅扶助) :[[生活保護法第15条|第15条]](医療扶助) :[[生活保護法第15条の2|第15条の2]](介護扶助) :[[生活保護法第16条|第16条]](出産扶助) :[[生活保護法第17条|第17条]](生業扶助) :[[生活保護法第18条|第18条]](葬祭扶助) ==第4章 保護の機関及び実施 (第19条~第29条の2)== :[[生活保護法第19条|第19条]](実施機関) :[[生活保護法第20条|第20条]](職権の委任) :[[生活保護法第21条|第21条]](補助機関) :[[生活保護法第22条|第22条]](民生委員の協力) :[[生活保護法第23条|第23条]](事務監査) :[[生活保護法第24条|第24条]](申請による保護の開始及び変更) :[[生活保護法第25条|第25条]](職権による保護の開始及び変更) :[[生活保護法第26条|第26条]](保護の停止及び廃止) :[[生活保護法第27条|第27条]](指導及び指示) :[[生活保護法第27条の2|第27条の2]](相談及び助言) :[[生活保護法第28条|第28条]](調査及び検診) :[[生活保護法第29条|第29条]](調査の嘱託及び報告の請求) :[[生活保護法第29条の2|第29条の2]](行政手続法の除外)== ==第5章 保護の方法 (第30条~第37条の2)== :[[生活保護法第30条|第30条]](生活扶助の方法) :[[生活保護法第31条|第31条]] :[[生活保護法第32条|第32条]](教育扶助の方法) :[[生活保護法第33条|第33条]](住宅扶助の方法) :[[生活保護法第34条|第34条]](医療扶助の方法) :[[生活保護法第34条の2|第34条の2]](介護扶助の方法) :[[生活保護法第35条|第35条]](出産扶助の方法) :[[生活保護法第36条|第36条]](生業扶助の方法) :[[生活保護法第37条|第37条]](葬祭扶助の方法) :[[生活保護法第37条の2|第37条の2]](保護の方法の特例) ==第6章 保護施設 (第38条~第48条)== :[[生活保護法第38条|第38条]](種類) :[[生活保護法第39条|第39条]](保護施設の基準) :[[生活保護法第40条|第40条]](都道府県、市町村及び地方独立行政法人の保護施設) :[[生活保護法第41条|第41条]](社会福祉法人及び日本赤十字社の保護施設の設置) :[[生活保護法第42条|第42条]](社会福祉法人及び日本赤十字社の保護施設の休止又は廃止) :[[生活保護法第43条|第43条]](指導) :[[生活保護法第44条|第44条]](報告の徴収及び立入検査) :[[生活保護法第45条|第45条]](改善命令等) :[[生活保護法第46条|第46条]](管理規程) :[[生活保護法第47条|第47条]](保護施設の義務) :[[生活保護法第48条|第48条]](保護施設の長) ==第7章 医療機関、介護機関及び助産機関 (第49条~第55条の2)== :[[生活保護法第49条|第49条]](医療機関の指定) :[[生活保護法第50条|第50条]](指定医療機関の義務) :[[生活保護法第50条の2|第50条の2]](変更の届出等) :[[生活保護法第51条|第51条]](指定の辞退及び取消し) :[[生活保護法第52条|第52条]](診療方針及び診療報酬) :[[生活保護法第53条|第53条]](医療費の審査及び支払) :[[生活保護法第54条|第54条]](報告の徴収及び立入検査) :[[生活保護法第54条の2|第54条の2]](介護機関の指定等) :[[生活保護法第55条|第55条]](助産機関等への準用) :[[生活保護法第55条の2|第55条の2]](告示) ==第8章 被保護者の権利及び義務 (第56条~第63条)== :[[生活保護法第56条|第56条]](不利益変更の禁止) :[[生活保護法第57条|第57条]](公課禁止) :[[生活保護法第58条|第58条]](差押禁止) :[[生活保護法第59条|第59条]](譲渡禁止) :[[生活保護法第60条|第60条]](生活上の義務) :[[生活保護法第61条|第61条]](届出の義務) :[[生活保護法第62条|第62条]](指示等に従う義務) :[[生活保護法第63条|第63条]](費用返還義務) ==第9章 不服申立て (第64条~第69条)== :[[生活保護法第64条|第64条]](審査庁) :[[生活保護法第65条|第65条]](裁決をすべき期間) :[[生活保護法第66条|第66条]](再審査請求) :[[生活保護法第67条|第67条]] :[[生活保護法第68条|第68条]] :[[生活保護法第69条|第69条]](審査請求と訴訟との関係) ==第10章 費用 (第70条~第80条)== :[[生活保護法第70条|第70条]](市町村の支弁) :[[生活保護法第71条|第71条]](都道府県の支弁) :[[生活保護法第72条|第72条]](繰替支弁) :[[生活保護法第73条|第73条]](都道府県の負担) :[[生活保護法第74条|第74条]](都道府県の補助) :[[生活保護法第74条の2|第74条の2]](準用規定) :[[生活保護法第75条|第75条]](国の負担及び補助) :[[生活保護法第76条|第76条]](遺留金品の処分) :[[生活保護法第77条|第77条]](費用の徴収) :[[生活保護法第78条|第78条]] :[[生活保護法第79条|第79条]](返還命令) :[[生活保護法第80条|第80条]](返還の免除) ==第11章 雑則 (第81条~第86条)== :[[生活保護法第81条|第81条]](後見人選任の請求) :[[生活保護法第82条|第82条]](町村の一部事務組合等) :[[生活保護法第83条|第83条]](保護の実施機関が変更した場合の経過規定) :[[生活保護法第84条|第84条]](実施命令) :[[生活保護法第84条の2|第84条の2]](大都市等の特例) :[[生活保護法第84条の3|第84条の3]](保護の実施機関についての特例) :[[生活保護法第84条の4|第84条の4]](事務の区分) :[[生活保護法第84条の5|第84条の5]](権限の委任) :[[生活保護法第85条|第85条]](罰則) :[[生活保護法第86条|第86条]] ==外部リンク== *[http://law.e-gov.go.jp/cgi-bin/idxselect.cgi?IDX_OPT=1&H_NAME=%90%b6%8a%88%95%db%8c%ec%96%40&H_NAME_YOMI=%82%a0&H_NO_GENGO=H&H_NO_YEAR=&H_NO_TYPE=2&H_NO_NO=&H_FILE_NAME=S25HO144&H_RYAKU=1&H_CTG=1&H_YOMI_GUN=1&H_CTG_GUN=1 生活保護法](法令データ提供システム) {{stub}} [[Category:コンメンタール|せいかつほこほう こんめんたある]] [[Category:生活保護法|*こんめんたあるせいかつほこほう]]
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2010-02-14T06:54:44Z
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